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MEMORIES
(イタリア)


1CD…★(税抜¥1900)
2CD…★(税抜¥3600)

品番 内容 演奏者

ME-1001(2CD)
ブルックナー:交響曲第9番、
シューベルト:交響曲第8番「未完成」
ギュンター・ヴァント(指)ミュンヘンPO
['98 ステレオ]
ME-MORIESの品番の筆頭に置かれているのが、超優秀ステレオ録音による超名演!ヴァント・ファンとか
ブルックナー・ファンとか関係なく、クラシック愛好者ならこれを聴かない手はありません。2曲ともBMGに
録音がありますが、次元が違います!「未完成」の導入の超然とした空気から尋常ではなく、綿密に構築
された造型が人の手を介していると思えないほどの自然さで湧き上がるのです。木管のふとした立ち昇りも
虚無の境地。第1楽章展開部の立体感にも戦慄を禁じ得ません。不純物皆無の第2楽章からは、ただただ
全てをを悟った慰めの表情がこんこんと流れ、一朝一夕には成し得ない芸術の到達点を目の当たりにする
感動は言葉になりません。このニュアンスがそっくりブルックナーにも持ち込まれているのですから、いかに
透徹を極めた演奏になっているか想像してみてください。チェリビダッケに鍛えられた精緻なアンサンブルと、
他の声部を聴き合う奏者全員の強固な連携が存分に発揮され、録音の透明度、ホール・トーンなど、全ての
条件が揃わなければ実現し得ないニュアンスがここにあるのです。第1楽章冒頭の金管による動機から、
いきなり宗教的な荘厳さと悟りの優しさが入り混じる空気を現出!第1主題のトゥッティの緊張が増幅し尽くす
までの呼吸も、感動的な高揚に結びついた少ない例ではないでしょうか。裏の裏の声部まで緊張が漲る第2
楽章も、リズムが一貫して峻厳に刻まれるので、超然としたニュアンスが際立ち、安易に近寄れない威容で
迫ります。ここでもアンサンブル機能性と声部バランスの完璧さは只事ではなく、これほどの凝縮しきったアン
サンブルは、チェリビダッケの指揮でも聴いたことがありません。終楽章は、19:21からの最高潮点の人間が
生み出し得る最高次元の最強音をはじめとして、信じがたいニュアンスの連続で、それらを伝える相応しい
言葉が見つかりません。
ME-1002
ベートーヴェン:交響曲第4番、第7番、J・シュトラウス:「こうもり」序曲 C・クライバー(指)バイエルンRSO
['99 ヴァレンシア、モノラル]
クライバー最後の演奏旅行となった、ヴァレンシアでのライヴ。全体に優雅な佇まいが優っています。
「こうもり」など、他の演奏にはない黄昏の風情が漂います。なお、DIGITAL RECORDINGと表記されて
いますが、どう聞いてもモノラルです。ノイズ感は無し。
ME-1003(2CD)
モーツァルト:交響曲第33番*、第36番「リンツ」、
ブラームス:交響曲第2番、
R・シュトラウス:英雄の生涯*
C・クライバー(指)VPO
['88.3ステレオ、'93.5ステレオ*]
「リンツ」と「ブラ2」はこのコンビのDVDもありますが、これはそ3年前の定期演奏会のライヴ。演奏も
音のバランスも緊張感も、DVDを上回る出来ばえです。とにかく表情が入念で濃密!ブラ2終楽章冒頭
など、ティンパニの革の質感まではっきり聴き取れます。「英雄の生涯」は有名な“お蔵入り”録音ですが、
大手レーベルから正規に発売される可能性もありますが、音質的にも打楽器群の衝撃音からVnの繊細さ
まで捉えた万全なもので、クライバーならではの逞しい構築がリアルに伝わります。戦闘シーンの大音量が
飽和せずに完璧なバランスを保持したまま迫り続ける演奏はそうそうありません。上滑りしないテンポの
安定も魅力。音の演奏も鉄壁なのに、クライバーは何が不服だったのでしょう?
ME-1005
ベートーヴェン:交響曲第4番、第7番、
J・シュトラウス:「こうもり」序曲、雷鳴と電光
C・クライバー(指)バイエルン国立O
['86.5.19.デジタル録音]
音質、演奏密度、迫力と、あらゆる条件を満たした一枚。バイエルン国立響との蜜月を余すところなく伝え、
クライバー・モードが120%全開です!第4番はOrfeo('82年)を凌ぐド迫力で疾走。しかも表情が完全に
血肉と化して生々しく迫ります。終楽章の各声部の熾烈なぶつかり合いから生まれる緊張の嵐は壮絶!
「こうもり」のアンサンブルは奇跡的!「雷鳴と電光」は大地陥没モード!!
ME-1007(2CD)
ヴェルディ:歌劇「オテロ」 C・クライバー(指)ミラノ・スカラ座O、
ドミンゴ、ブルゾン、フレーニ
['87.ステレオ]
ノイズ感もなく、実に生々しい音!正にクライバーのドラマティックな志向を容赦なく全開させています。
ドミンゴはまだ十分に若々しく、ブルゾンの様式の重みを感じさせる名唱も絶品。フレーニに至っては、
高域の安定感など、理想の極みです!
ME-1009(2CD)
ウェーバー:魔弾の射手序曲、シューベルト:交響曲第3番、
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」、
バターワース:イギリス牧歌第1番*、
モーツァルト:交響曲第33番*、
ブラームス:交響曲第2番*
C・クライバー(指)CSO
['78.ステレオ、'83.モノラル*]
CSOとの全共演記録。'78年のシューベルトは微妙な強弱ニュアンス、リズムの牽引力など、オケが
完全にクライバーの指示を汲み取った名演。終楽章はCSOならではの機能性が全開となり愉悦の
極み。「運命」はDG盤よりも快速感が優り、第1楽章コーダのティンパニに象徴されるように、俊敏な
アクセントも鮮やか。DG盤では第3〜第4楽章の繋ぎ目ではっきり編集の跡が分かり興が削がれますが、
ここでその見事なブリッジの姿が明らかになっています。終楽章の繰り返しは無し。コーダのティンパニ
連打のキマリ方は圧巻!CSOが全身全霊を込めてパワーを出し切った熱演としても貴重です。音質は、
多少ヒスがありますが、ざらつきやこもりがなく、良好と言えるでしょう。'83年の録音は“膝上”隠し録りの
気配濃厚でモノラル的なステレオと言ったらいいでしょうか?クライバーの思い入れの佳曲は、冒頭の音が
欠落。
ME-1011(2CD)
ハイドン:交響曲第94番「驚愕」、
ベートーヴェン:交響曲第7番、ボロディン:交響曲第2番*、
ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と愛の死*
C・クライバー(指)ケルンRSO['72.ステレオ]、
シュトゥットガルトRSO['72.ステレオ]*
「驚愕」は、快活テンポと引き締まった造形美はいつもの通りですが、強引さがなく、古典的な安定した
佇まいが素敵。第1楽章の木管の動きが見事!第3楽章の伝統的な重心の低いリズムの弾力はやや
意外なほどで、クライバーが心から音楽を慈しんでいるのが分かります。Vn両翼配置。ベト7もオケを
引きずり回す感じがなく、格調高い名演。終楽章も十二分に力感を出しながら、スポーティにならずリズムが
しっかり根を下ろしていて安定感抜群。コーダも湧き上がりはもちろん圧巻です。以上2曲はVn両翼配置。
ディスク2のボロディンは、Hansslerからも出ている有名な爆演!ワーグナーは、言葉を失う完璧さ!
「音の結晶」とは正にこのこと!これと全く同じ条件下で全曲遺されていたなら、と思っただけでも鳥肌が
立ちます。全曲放送音源なので、音質が極めて優秀。
ME-1013
ベートーヴェン:コリオラン序曲、モーツァルト:交響曲第33番、
ブラームス:交響曲第4番
C・クライバー(指)BPO['94,モノラル]
BPOとの最後の共演。これは凄すぎます!全ての音が怒りまくり!!フルヴェンの戦時中のライヴの
ような現実離れした緊張と迫力は何事でしょうか!どうやって録音されたか分かりませんが、クライバーが
「吊り下げマイクを外さなければ帰る!」と言ったそうなので、隠し撮りであることは間違いないでしょう。
しかも、モノラルながら臨場感がとてつもなく豊かな上に、音の突出力が異常!ティンパニを筆頭に、
全ての楽器が異常な噴出力で襲い掛かります。録音を拒絶しておきながら、クライバー自身も、結局
この録音をプライベートで楽しんだというのも、痛いほど分かる気がします。
ME-1014(2CD)
ヴェルディ:歌劇「椿姫」 C・クライバー(指)バイエルン国立O、
コトルバス、アラガル、ブレンデル['75.モノラル] 
初出。可憐さと気品が漂うコトルバスの名唱がここでも聴けますが、DG録音以上に感情表現が真に
迫り、正に絶頂期の彼女の芸術の粋がここにあります。音はモノラルですが、ノイズ感はなく、
クライバーの指揮の求心力が高さも実に伝わります。
ME-1016(2CD)
ウェーバー:「魔弾の射手」序曲、モーツァルト:交響曲第33番、
ブラームス:交響曲第4番、ハイドン:交響曲第94番「驚愕」*、
ベートーヴェン:交響曲第7番*、
ベルク:「ヴォツェック」3つの断章*
C・クライバー(指)VPO、ウィーン少年cho、ドゥニヤ・ヴェツォビッツ(S) ['79,'82* 共にステレオ]
クライバーのVPO定期初登場と、2回目の登場の演奏会の全て。ME-1003と合わせれば、クライバーの
VPO定期演奏会の全てを楽しめます。音質は共に多少ざらついています。
ME-1018(2CD)
ラヴェル:ピアノ協奏曲、シューマン:ピアノ協奏曲、
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」#

グリーグ:ピアノ協奏曲*、抒情小品集〜ゆりかご*
ミケランジェリ(P)、
チェリビダッケ(指)ミュンヘンPO、フランス国立O#

シュトゥットガルトRSO*
[ラヴェル='92.4.ステレオ、シューマン='92.10ズテレオ、
ベートーヴェン='74.10.16ステレオ?、
グリーグ=
'72.10.28モノラル]
'90のラヴェルとシューマンは、雄大なテンポで一貫し、実に壮麗。ミケランジェリとチェリの音楽的
志向が共通していたことを改めて思い知らされます。「皇帝」は、テンポ自体はごく標準的ですが、
大理石のような造型が美しく、研ぎ澄まされた音の連続に引き込まれます。なお、この「皇帝」は
STEROとなっていますが、広がりはほとんど感じられません。しかし、演奏の魅力はしっかり伝わります。


ME-1020(4CD)
ベートーヴェン:交響曲全集、コリオラン序曲、
エグモント序曲、「プロメテウスの創造物」序曲
テンシュテット(指)LPO(9番、エグモント)、
VPO(3番)、BSO(2,6,7,8番、プロメテウス)、
NYO(4番)、キールPO(5番)、
北ドイツRSO(コリオラン)、
メックレンブルク・シュターツカペレ(1番)
[1番='68,8.18、3番='82.8.29、6番・8番='75.7.27、
2番・プロメテウス='77.7.31、4番='80.5、
5番='80.5.20、7番='77.7.29、9番='91.8.31、
コリオラン='92.6.11、エグモント='91.9.26
 全てステレオ・ライヴ]
オケも録音年もバラバラなので、全て均一の出来ばえというわけにはいきませんが、この中の奇数番号の
曲と「田園」は、心の底から湧き出て全身で奏で切った圧倒的な名演で、聴き逃すわけには行きません!
「1番」
は古典様式を守った極めてオーソドックスなスタイルですが、内面から込み上げる生命力が
素晴らしく、平凡に流れることは決してありません。第1楽章の展開部の第2Vnの際立ちは意図的な
ものを感じず、自然な佇まいの中にも内声を徹底的に充実させている典型的な例。終楽章の骨太な
推進力も見事です。
「7番」は、ミュンシュ時代を思い起こさせるトランペットの輝きが印象的。終了後の怒涛の「ブラーボー」も
演奏の熱さを物語っています。
「8番」タングルウッドのライヴで、大家による草書を思わせる趣き。第2楽章の軽妙なリズムは心からの
愉悦に満ち、小鳥のさえずりが曲とマッチして雰囲気に花を添えます。第3楽章の流麗な流れも、古き佳き
ドイツの伝統美を感じさせます。
「田園」は8番と同日の演奏。緻密な構築よりも全体を大きな流れと、終楽章に至るまでの精神的な表現が
際立った演奏。第1楽章のリズムの鼓動と低音をたっぷり響かせた音像がリアルに迫り、第4楽章の
ティンパニの最強打は野放図な突出に陥らず、絶大な説得力を誇ります。終楽章は、ボストンの弦の良質な
響きが素晴らしく、第4楽章までのドラマを洗い流すような浄化のニュアンスが横溢!この美しさはまさに
スコアを微視的に捉えていては到底不可能なニュアンスです!しかも最後のホルン・ソロが完璧な美しさ!
「9番」は、冒頭の32分音符と4分音符の間隔を短くして切迫感を強調しているのがまず印象的。しかし、
ここでも大柄な造型力は万全で、全体が一丸となっての熱いドラマ性は変わりません。第2楽章のティンパニと
弦の連鎖の俊敏性には、強靭な意志の力が充実。第3楽章の高潔な精神そのものの響きの広がりも、
テンシュテットの鋭敏な感性の表れでしょう。深いコクを湛えた木管との響きも忘れられません。弦が
弾く第2主題に木管が被さることで醸し出される意味深いニュアンスに至っては、思わず言葉を失ないます。
しかし全9曲の中の最高の圧巻は、「英雄」と「運命」でしょう。
「英雄」は、テンシュテットとVPOとの唯一の共演。お互いに相性が良くなかったと言われていますが、これを
聴く限り、指揮者とオケの個性が完全に融合した感動的な演奏に仕上がっています。第1楽章はテンポこそ
中庸ですが、音に灼熱の芯が終始宿り、内面から沸き立つ生命力が見事な緊張感を形成。続く第2楽章は、
全曲の中での最高の楽章と言いたいくらい感動的!VPOの豊穣な響きがついに大全開となり、8:14以降は、
逞しい造型と、全身で心のもがきを表現する金管の絶叫が心を抉り尽くすのです!この渾身の力感は、
VPOがテンシュテットの芸術に心酔しきっていなければ表出されないものでしょう。
「運命」がこれまた凄い!プロムス・ライヴも壮絶でしたが、ここではさらに決死の勢いが漲り、何かに
憑かれたような緊迫感で一貫しています。第1楽章は、まさに一気呵成!ティンパニの強打が確信を持って
轟き、ホルンの容赦ない突き抜け方にも唖然!第2楽章はあまりの感動で全身が金縛り!ティンパニの
強打はさらに冴え渡り、荘厳を極めた巨大音像が聴き手の全身に襲い掛かり、緩徐楽章の概念などどこかに
吹き飛びます!これでは終楽章までエネルギーが持たないのではと心配になるほどですが、オケの没入が
尋常ではないので、その闘志は止まるところを知らず、遂に決死の勢いで終楽章に突入するのです。
キール・フィルは、テンシュテットが亡命後に最初に落ち着いた西ドイツのオケですが、お互いに心中も
辞さないようなこの燃え上がり方は、両者の絆が並々ならぬものであったことを物語っています。
第2楽章で一瞬ティンパニが勢い余って飛び出す以外は技術的にも万全。ステレオ・ライヴの「運命」と
しては、セル&VPO盤と共に「芸術的な灼熱」の極致を行く演奏として忘れるわけにはいきません。
ME-1025(2CD)
マーラー:交響曲第1番「巨人」、第2番「復活」* テンシュテット(指)北ドイツRSO、
E・マティス(S)、D・ゾッフェル(Ms)他
['77、'88*,共にステレオ]
「巨人」は、'77年としては実に素晴らしい音質で、演奏も掘りが深く、第2楽章冒頭の低弦の抉り方など
リアル。低弦と言えば「復活」冒頭の切り込みもダイレクトに鼓膜を突き刺す威力!そこからスローテンポで
じりじりと情念を燃やし高潮点に達するまでの息の長さと、リズムの弛緩のなさは、北ドイツ放送響の
意気込みも含めて、凄い説得力です。この意気込みと尋常ならざるのめりこみは最後まで途絶えることが
ありません。第3楽章冒頭のティンパニの固い最強打も空前絶後!この「復活」テンシュテットのライヴの
マーラーの中でも最高位に君臨する感動録音です。音質も良好。
ME-1027(2CD)
モーツァルト:交響曲第36番「リンツ」、
ブラームス:交響曲第2番、ベートーヴェン:コリオラン序曲、
モーツァルト:交響曲33番*、ブラームス:交響曲第4番*
C・クライバー(指)バイエルン国立O
['87.ボンベイ・モノラル録音、'96.インゴルシュタット・ステレオ*]
'96年のライヴは、同じ曲を収めたDVDとは異なる、アウディ主催のライヴ。DVD収録の('96年10月)の
「コリオラン」では冒頭の弦に乱れが生じていましたが、ここで破綻がなく、ティンパニの克明な打ち込みも
含めて、クライバーらしい強固な音像を見事に伝えています。「ブラ4」は、クライバーの同曲の中でも
最も緊張感に満ちた凄演です。音も鮮明。
ME-1029(2CD)
チャイコフスキー:交響曲第5番、
ダラピッコラ:タルティニアーナ・ゼコンダ、
ドビュッシー:イベリア
チェリビダッケ(指)デンマークRSO
['70.2.19.ステレオ]
チェリのオハコだったチャイ5では、晩年まで引き継がれることになるテンポ配分、強弱対比等の大枠は、
既にこの時期に完成されていたことが分かります。シュトゥットガルト時代にも感じられたレスポンスの良さと、
最晩年の大伽藍のような壮麗な音像をミックスしたようなスタイルが特徴的ですが、演奏時間が両端楽章に
おいてEMI盤より2分近く短いことでも分かるように、ライヴ特有の熱気も手伝って、音楽の表情が伸びやかに
克明に迫り、瑞々しい生命力に溢れている点では、チェリのチャイ5の中でもトップクラスです。第1楽章の
第2主題に入る前の金管の輝かしい突出と音像の厚味は晩年のそれを彷彿とさせ、極端な弱音重視型には
至っていません。第2楽章の副次旋律が弦で歌いだす箇所の切々とした迫真の呼吸は、完全に音楽的な
表情に結びつき、心に染みます。終楽章の大々的な運命動機の斉奏も、フレーズ結尾をディミニュエンドする
手法はとらず、容赦なくティンパニ強打を炸裂させ、自然な力感を重視しています。その力感は全休止以降から
コーダにかけてますます顕著になり、504小節以降の、これも他の録音では聴けない入魂の快速プレストを
経て、見事に締めくくられます。また、是非注目していただきたいのが、デンマーク放送響の技術とセンス!
第2楽章のホルンやクラリネットのソロは、ちょっと他では聴けない感動的なフレージングです。音質は多少
揺れたり強音で混濁する箇所がありますが、これら生きた表情が次々と迫る中ではハンディとは感じられ
ません。
ME-1031(6CD)
特価
¥3570
マーラー:交響曲第3番/第4番/第5番/第6番「悲劇的」/第7番 テンシュテット(指)LPO(第3番) 、
BSO&フィリス・ブリン・ユルソン(第4番)、
コンセルトヘボウO(第5番)、NYO(第6番)、
クリーヴランドO(第7番) 
[第3番='86、第4番='77、第5番='90、
第6番='86、第7番='78全てステレオ]
「3番」は、第1楽章から気迫全開で、長丁場に備えてパワーを出し惜しみなどしないコーダの熱さにも感動!
第3楽章の木管の温かな風情も、単に雰囲気によっているだけでなく、確実にニュアンスと化して迫って
きます。終楽章のコーダのティンパニの打ち込みの見事さにはもう唖然!表面的な強打を越えたまさに渾身の
打ち込みで、長大な曲を締めくくるには、これ以外考えられないほどです。
「4番」
も聴きもの。第2楽章の2:22以降のホルンの長いソロの巧さと味わいは、ジョージ・セルのM・ブルーム
以来の快挙ではないでしょうか?それを取り巻く各パートのバランスの妙と色彩のさえも絶品!ソプラノの
ユルソンは、ラトル盤やギーレン盤にも参加していましたが、どこか古風で、純真な少女そのものの素朴な
歌い回しが、最近では珍しい味わいを残します。
「7番」は世界初出!音の線の輪郭がが生々しく、猟奇的とも言える雰囲気が濃厚!第2楽章の弦の
コルレーニョなど、思わずのけぞってしまうほどの戦慄が走ります。終楽章冒頭のティンパニの発言力の凄さと
続くホルンの迫真の絶叫も、単にライブ的な暑さという次元を超えた存在感!
「5番」は、テンシュテットが病を得てからの演奏で、全編に漂う実に暗い諦観が印象的。第4楽章冒頭の短い
導入の、呼吸が止まったかのような妙霊なルフト・パウゼは、まさに死に直面した人間でなければ表出し得ない
彼岸の佇まいです!録音状態はそれぞれ異なりますが、どれも聴きやすいステレオ録音であることも、
ありがたい限りです。しかし、音質云々ではなく、テンシュテットが発せずに入られなかった内面から零れる
音楽の味わいを感じてください!
ME-1037(2CD)
ベートーヴェン:交響曲第9番 (2種の演奏) ベーム(指)バイロイト祝祭O、
ヤノヴィッツ、バンブリー、トーマス、ロンドン
['63.モノラル]、
ベルリン・ドイツ・オペラO、グリュンマー、
ルートヴィッヒ、キング、ベリー['63.ステレオ]
バイロイトの演奏は、フルヴェン、ヒンデミットに次ぐ「第9」として貴重。冒頭に「歓喜の合唱」のテーマの
ファンファーレが奏でられた後、壮年期の絶頂示す熱演が展開されます。。録音は、一瞬音揺れが
ありますが概ね良好です。ティンパニの打ち込みしっかり捉えられていて、終楽章の入りなど凄い突進力。
ジョージ・ロンドンのソロが、巻き舌全開のオペラチックな名唱!ベルリン・ドイツ・オペラとの録音は、
なんと出演歌手(具体名は不明)からの提供テープによる復刻!年代的な水準の上を行くステレオ録音!
以前、キャニオンから出ていた来日ライブと同一。バイロイトと同じ年代なので演奏スタイルほとんど
変わりませんが、ステレオだけに活力に溢れたリズムが一層リアル。終楽章、活気のテーマが出て
以降の重厚極まりないドイツそのものの響きはたまりません。ベリーのソロは、ロンドンとは好対照で、
温かさが滲みます。合唱の激高も驚異!
ME-1039(2CD)
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」、第3番#、
ラヴェル:ピアノ協奏曲*、シューマン:ピアノ協奏曲
ミケランジェリ(P)、チェリビダッケ(指)
スウェーデンRSO、LSO*、ミュンヘンPO#
['67モノラル、'69、'81モノラル、'82年]
ME-1043(2CD)
ブルックナー:交響曲第8番 ギュンター:ヴァント(指)BPO
録音:1996年9月ベルリン芸術週間(デジタル録音)
ヴァントはこの年1月ベルリンフィルにブルックナー第5で登場。9月はこの第8番で再度登場しました。今までの
ヴァントからは信じ難い程ロマンティックで構えが大きく、それでいて昔通りに隅々まで神経質なまでの彫琢が
施されている奇跡的名演です。これぞ、ヴァント&ベルリンフィルの再頂点と言えましょう。ご承知の通り、
ヴァントは最晩年の2001年にベルリンフィルとブル8をRCAに録音しておりますが、その音質に不満だった方も
これなら満足いただけるでしょう。
ME-1045
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱つき」 クラウス・テンシュテット(指)ミネソタO、
ハインズ、ハーディ、ベイリー、レイミー
録音:1982年2月5日 ステレオ・ライヴ
ロンドンフィルとの二種のライヴは、まさにフルトヴェングラー以来の振幅激しく、肺腑を抉る名演でした。
当盤は、その実力がアメリカで開花した充実期でミネソタ管主席客演指揮者としての登壇。煽り捲り、一瞬の
弛緩も許さない大熱演です。特筆すべきは、スクロヴァチェフスキに鍛えられたミネソタ管の上手さ!
ME-1046
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱つき」 ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)BPO、ヤノヴィッツ、ヴァグナー、アルヴァ、ヴィナー、聖ヘドヴィヒcho、RIAS室内cho
録音:1963年10月15日 ベルリン・フィルハーモニー・ホール ステレオ・ライヴ
巨匠カラヤンの理想の城、新フィルハーモニー・ホールの会場記念コンサート!旧フィルハーモニーは戦争で
破壊され、ベルリン・フィルの定期演奏会はこのホール会場まで、ベルリン音楽大学、ティタニア・パラストなどを
転々としました。この録音は異例のステレオ録音!出演者提供による音源で音質も良好。楽章間でカラヤンの
唸り声も随所に聴かれます。 
ME-1047(2CD)
マーラー:交響曲第4番、第5番 レナード・バーンスタイン(指)VPO、
ヘルムート・ヴィテック(Boy-S)
録音:1984年2月12日、1987年9月10日
全てステレオ・ライヴ
バーンスタイン&ウィーン・フィルの蜜月の証し。第4番のとろけるような美音はまさにVPOならでは。
ボーイソプラノの起用も、DG盤以上に魅力的に響きます。第5番は伝説のプロムス・ライヴから。あの広い
アルバート・ホールを真のマーラーサウンドで満たした奇跡を収録。トランペットは名手ハンス・ガンシュ。
ME-1049(2CD)
マーラー:交響曲第9番 レナード・バーンスタイン(指)ボストンSO
録音:1979年7月29日タングルウッド音楽祭ステレオ・ライヴ
有名なBPOとのライヴの2ヶ月前の演奏。足踏み、唸り声が生々しく聞こえるまさに嘘のない渾身のライヴ。
ME-1051(2CD)
ブラームス:交響曲全集 ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)BPO
録音:1983年8月28日(第1番、第3番)、
1983年8月27日(第2番、第4番)
ザルツブルク音楽祭でのステレオ・ライヴ
それぞれ、当日の演奏を忠実に再現。ここには、アンチ・カラヤン派をも唸らせるほど、晩年のライヴ特有の、
虚飾を排した作品への共感一筋に打ち込んだ入魂ぶりが全4曲に迸っています。第4番は格調高い古典的な
造型と古風な佇まいを一体化させたニュアンスが常に音楽的で、第1楽章の導入から赤裸々に共感の熱さを
表出。第3楽章から終楽章へアタッカで突入する凄さ、終楽章コーダの切実な祈りが込め抜かれた高揚感も見事。
第2番は、最初の低弦の導入の入念さに加え、主部に入る直前の呼吸の膨らませ方から感動!しかも、十分に
弾き込んでいる曲とはいえ、フォルムの完璧さにも驚かされます。フルトヴェングラー時代を思わせる雄渾の
音色美にも出会えるとは夢にも思いませんでした。BPOがカラヤンと共に燃えた最後の瞬間を象徴する、
終楽章コーダの盛り上げも見事。第3番は、第3楽章4:58からの弦のテーマのシルキーな美しさがもう奇跡的!
カラヤン特有のレガートの美質に真心が宿るとこれほどまでに琴線に触れるのです。この奇跡のシルキーな
レガートは第1番終楽章にも出現!冒頭のティンのパニ一撃後、ヴァイオリンが浮上する箇所(0:09)は、内面から
震わせたヴィヴラートと共に極美!「終楽章に照準を合わせて解釈」とは、カラヤンのブラームスによく登場する
コメントですが、そのことを強く感じさせるのもこの曲。しかも起伏の大きな表現が聴き手を揺さぶり続け、聴衆も
熱狂的な拍手を贈っています。
ME-1053(2CD)
ブルックナー:交響曲第3番、交響曲第9番* セルジュ・チェリビダッケ(指)ミュンヘンPO
録音:1991年9月14日ライヴ、
1981年10月4日*、ステレオ・ライヴ
巨匠チェリビダッケ+ミュンヘン・フィルのブルックナーと言えば、泣く子も黙る決定盤ですが、EMI盤の臨場感の
なさは如何ともし難いという指摘があります。交響曲第3番は、晩年になればなるほど尋常ならぬ遅さで聴き手に
迫りました。当ライヴもその凄みがほとばしります。第9番はミュンヘンフィル着任草創期のライヴで、シュトゥットガルト
時代の動的なアプローチを色濃く感じさせます。それゆえに、晩年の彼岸的演奏とは様相を異にします。
ME-1055(2CD)
ブルックナー:交響曲第7番、交響曲第9番* カルロ・マリア・ジュリーニ(指)VPO
録音:1986年6月10日、
1988年6月11日*ステレオ・ライヴ
VPO団員間でも語り草となった、ジュリーニ絶頂期の感動ライヴ!もちろん編集なしの完全ライヴ!2曲とも
優秀なステレオ録音です。第7番は、終止一貫温かな情感が息づき、VPOの美観を丁寧に紡ぎ出すように無理の
ないフレージングが連綿と流れます。8:24からの低弦の深々とした問い掛けと、それに答えるように8:39から
ヴァイオリンが奇跡的なヴィヴラートと共に嘆く瞬間は、何度聴いても心を打ちます。その直後のホルンとの
ユニゾンも究極の美しさ!晩年のジュリーニはますますテンポが遅くなると同時に、特に相手がVPOの場合に
リズムが鈍重に傾いてしまうこともありましたが、ここではその心配もなく、第2楽章も音の厚味を確保しながら、
拍節感が重くぶら下がることなく美しいカンタービレを聴かせて感動的です。終楽章は第1主題が気品溢れる
レガートで登場しますが、最晩年には特にその傾向と強める片鱗がここにも表れています。第2主題が草書風に
一息で膨らませ、次第に振幅を大きく広げる様も見事。これをVPOの弦が奏でるのですから味わいもひとしおです。
エッジを立て過ぎずに勇壮な音像を描く展開部冒頭の音色も印象的。これが2度目に登場する際の高潔な
精神的の飛翔を契機に、音楽は更に熱を帯び、この楽章がオマケのように言われることが信じられないほどの
威容を湛えながら幕を閉じます。第9番はME-MORIESには既にヴァントの奇跡的超名演が存在しますが、
アプローチはそれと対照的に人間的な慈愛をたっぷり浸透させた演奏で、これまた琴線にビリビリ触れる瞬間の
連続です!第1楽章、ホルンの冒頭動機のなんという美しい遠近感!緊張のうちに打ち立てる第1主題の
フォルティッシモの咆哮も、威嚇ではなく聴き手の全身フワッと包み込み比類なき包容力に身を委ねるしかありま
せん。その後のピチカートを厳格に浮き彫りにするのもジュリーニならでは。極めロマンティックな第2主題は、
レガートに孕む牽引力の凄いこと!VPO全員が恍惚の表情で弾き切っている様子が目に浮かびます。コーダの
テンポの持ちこたえ方、呼吸の間合いの良さも、同曲の名演の中でも屈指のものです。やや遅めのテンポと重量級の
音圧で一貫した第2楽章は、鳴り切ったときのVPOの凄さを突きつけると共に、宇宙的な恐怖とは違う、血肉を結晶化
させた凄みに圧倒されること必至!この楽章はシューリヒトやレークナーのようなアポロ的なアプローチが不可欠と
思われがちですが、この飽和寸前の音楽の溢れ出しに言葉が出ません。終楽章に至っては、ヴァントと比べて云々
することが空しくなるほど、絶対的な存在感!これを聴いた後に、何か別の音楽が聴けるでしょうか!
ME-1063(2CD)
ブラームス:大学祝典序曲、ヴァイオリン協奏曲、交響曲第4番 ミリアム・フリード(Vn)、
クラウス・テンシュテット(指)ボストンSO
巨匠テンシュテットによるブラームス・プログラム。全米5大オーケストラの中でも、最もヨーロッパ的サウンドと
言われるボストン響ですが、小澤征爾氏のおかげで独墺系レパートリーの録音には決して恵まれておりません。
遅れてやってきた巨匠時代の残照、巨匠テンシュテットがその思いの丈をぶちまけた、あまりにも個人的な共感に
溢れた個性的名演。アメリカ・デビュー初期ですが、聴衆、オケの心を完全に掴んでおります。関係者が保存していた
良好なマスター・テープによるCD化とのことで、音質最良(ステレオ)です。 
ME-1065
モーツァルト:交響曲第33番、マーラー:交響曲「大地の歌」 カルロス・クライバー(指)ウィーンSO、
クリスタ・ルードヴィヒ(A)、
ワルデマル・クメント(T)
録音:1967年7月7日ウィーン音楽祭モノラル・ライヴ
ウィーン音楽祭(マーラー特集)におけるライヴ。クライバーはこの演奏会に備え、クレンペラーに教えを請うた
などと伝えられています。夫君がマニアのルードヴィッヒは、この録音を好んでいると伝えられています。
クライバー自身もこの録音については公式のものと発言しています。1967年の放送はモノラルとステレオの
過渡期ゆえに、オリジナル録音はモノラルと目されております。 
ME-1069(2CD)
ベートーヴェン:交響曲第1番、第2番、第3番「英雄」*、
「エグモント」序曲*
クラウス・テンシュテット(指)トロントSO、
北ドイツRSO*
録音:1977年9月メンシー・ホール、ベートーヴェン・ウィーク・オープニング公演ライヴ、
1979年10月アスコーナ音楽週間聖フランチェスコ・ライヴ*
全てステレオ録音
完全初出のベートーヴェン、第1番、第2番を含むライヴ録音集。「第1番」は、第1楽章序奏部から一時代前の
ドイツ流儀そのもので、重厚かつ古風な雰囲気。終楽章に至るまでそのモードを貫き、A・デイヴィス治世下に
あったトロント響の意外な適応力を思い知らされます。第2番も、ベーム&VPOのスタジオ録音を更に骨太にした
ような演奏で、中低域が豊かに捉えられた録音も手伝って、鋭利な切れ味よりもしっかり根を下ろしたリズムの重みが
際立っています。北ドイツ放送響の「エグモント」は、まず冒頭の金管ハーモニーの深いコクと美しさが、他の
テンシュテットの同曲録音と比べてもダントツ。「英雄」はゴツゴツとした造型と微妙な軋みを伴うハーモニーの彩が
不思議な味を生んでいます。第2楽章の絞り出すような苦悩が印象的。 
MR-2001(2CD)
シューマン:交響曲第2番、ブラームス:交響曲第4番、
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
バーンスタイン(指)NYO
['53,モノラル・スタジオ録音]
どれも後年にステレオ再録音がありますが、この録音にはSONY盤にもDG何にもない魅力がたっぷり
詰まっています。まず驚くのが、若気の至りでテンポが暴走することなく、フォルムが厳格で、いわゆる
アメリカンな軽さなどどこにもないこと。まるで恩師のライナーのような強固な構築美と、後年の録音でも
明らかなドイツの伝統を確実に踏まえたよう様式感が格調高い音像を確立。音は上滑りせずに踏み込みが
強力で、精神的な深みまでしっかり湛えているのです。NYOのアンサンブルも、まるでバイエルン放送響の
ようなクオリティの高さでもびっくり。バーンスタインがこのオケの音楽監督になった当初は反発もあったと
言われていますが、こにNYOデビューから10年後の録音を聴く限り、完全にバーンスタインの意図を汲み取り、
絶妙なコンビネーションを見せています。音質も、その音楽的な味わいをしっかり伝える良好なもの。
なお、これらの初発売時には、契約の関係上、オケの表記がニューヨーク・スタジアム響となっていました。
MR-2003
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲、
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲*
ヨアンナ・マルツィ(Vn)、
ヴァント(指)シュトゥットガルトRSO
['64.2.6モノラル]、
クレンペラー(指)ハーグPO
['54.6.23モノラル]*
共にEMIにスタジオ録音が存在しますが、特にブラームスは空前絶後の名演!ブラームスでは、まず
ヴァントの一切妥協のない克明な指揮にビックリ!そこへ飛び込むマルツィのソロが更に強烈な電流を
放射!フォルムが揺るぎないのに加え、高潔な精神をそのまま反映したような神々しい美音が、凄い
集中力で途絶えることがないので、その呪縛力といったら只事ではありません。第2楽章もマルツィが
弾き始めた途端、空気が変わります!終楽章はヴァント共々凄い激高を見せ、全てを受け入れるのに
聴き手も相当の覚悟が必要!音もモノラルながらとても優秀。メンデルゾーンは板起しと思われ、
パチパチ音が多少入り、音のピッチが高いです。
MR-2004(2CD)
ブラームス:交響曲第4番、交響曲第1番〜4楽章*、
ドイツ・レクイエム#
ウィルヘルム・フルトヴェングラ(指)BPO、
ルツェルン祝祭O&cho#、
シュヴァルツコップ、ホッター
録音:1948年10月22日、
1945年1月23日ライヴ*、
1947年8月20日ライヴ#
1948年のブラ4は当演奏の二日後のティタニア・パラスト・ライヴが名高く、こちらのダーレムにおける放送録音
(客なし?)はなぜか一般的でありません。演奏はすこぶる付きの快演で、即興的と言われながらもしたたかな
計算が感じられるお得意の漸化式アッチェレランドが巧みです。ブラ1終楽章は、巨匠の最も古いブラ1。地鳴りの
様なティンパニが炸裂。抜粋なのがまことに残念です。空襲飛び交うベルリン、ドイツにおける戦中最後の
コンサートで、この4日後にウィーンフィルとブラ2を演奏、直後にスイスへ脱出しました。非常時にこれだけの演奏を
成し遂げ、また聴衆も存在したというドキュメントです。これらの音質は年代的にみても良好の部類です。
ドイツ・レクイエムは、非ナチ化承認を得てベルリンフィルに復帰して三ヵ月後のライヴです。今回初めて一枚に
収まったCDとなります。


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