湧々堂HOME 新譜速報 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズ
旧譜カタログ チャイ5 殿堂入り 交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック


Audite〜“ドイチュラント・クルトゥーア”シリーズ
(ドイツ)





カール・ベーム
ヘルベルト・フォン・カラヤン
フェレンツ・フリッチャイ
ユージン・オーマンディ
ゲザ・アンダ
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ


1CD=
2CD=


フェレンツ・フリッチャイ
品番 内容 演奏者
AU-23406(2CD)
ヴェルディ:歌劇「リゴレット」(独語) ヨゼフ・メッテルニヒ(リゴレット:Br)
リタ・シュトライヒ(ジルダ:S)
ルドルフ・ショック(マントヴァ公爵:T)
マルガレーテ・クローゼ(マッダレーナ:Ms)
フリッツ・ホッペ(スパラフチーレ:Bs)
ヴィルヘルム・ラング(モンテローネ伯爵:Br)
シルヴィア・メンツ(ジョヴァンナ:Ms)、他
ベルリンRIAS室内cho
フェレンツ・フリッチャイ(指)ベルリンRIAS響
録音:1950年9月20日、30日ベルリン
ドイチュラントラジオ・クルトゥーア正規音源による1950年ライヴの「リゴレット」は、フリッチャイにとって唯一のもので、これまでに数種のレーベルから出ていた有名演奏。ヴェルディに不可欠な弾力あるリズムでグイグイと引っ張るスタイルにより、たいへんドラマティックな音楽づくりが魅力です。ドイツ語による歌唱は当時の慣例に従っており、ジルダに名花シュトライヒ。マントヴァ公爵は役どころにピッタリの当時35才のショック、リゴレットにはメッテルニヒ(ショックと同年齢)と、えりすぐりのキャストを配しています。  (Ki)
AU-23411(2CD)
J・シュトラウス:喜歌劇「こうもり」 ペーター・アンデルス(T アイゼンシュタイン)
アニー・シュレム(S ロザリンデ)
リタ・シュトライヒ(S アデーレ)
アンネリーゼ・ミュラー(Ms オルロフスキー公爵)
ヘルムート・クレプス(T アルフレート)
ハンス・ヴォッケ(Br フランク)
フリッツ・ホッペ(語り フロッシュ)ほか
RIAS室内cho
フェレンツ・フリッチャイ(指)RIAS響
録音:1949年11月1-8日、12月23日、ベルリン(モノラル)
フェレンツ・フリッチャイがヨハン・シュトラウスを得意としていたことはよく知られています。シュトラウスの時代のウィーンは、オーストリア=ハンガリー二重帝国の首都で、シュトラウスの音楽にも東方からの影響が現れています。ハンガリー人のフリッチャイは、シュトラウスのそうした要素を巧みに引き出し、溌剌とした魅力を打ち出しています。この「こうもり」は、フリッチャイがベルリンに進出して間もない頃の放送録音。アンデルス、シュレム、シュトライヒ、クレプスら、当時のベルリンのスター歌手が多く起用されています。ドイッチュラントラディオ・クルトゥーア提供の音源を使用。  (Ki)
AU-23413(2CD)
モーツァルト:歌劇「後宮からの逃走」 シャーリ・バラバーシュ(S:コンスタンツェ)
 *エヴァ・バルログ
リタ・シュトライヒ(S:ブロントヒェン)
アントン・デルモータ(T:ベルモンテ)
 *ハンス・ゲオルグ・ラウベンタール
ヘルムート・クレプス(T:ペドリルロ)
 *ディーター・フラウボエス
ヨゼフ・グラインドル(Bs:オスミン)
エルンスト・デルンブルク(語り:セリム・パシャ)
RIAS室内cho、
フェレンツ・フリッチャイ(指)RIAS響
録音:1949年12月19-21日イエス・キリスト教会(スタジオ)
※*=セリフ役
エディション・フェレンツ・フリッチャイ第8集。ベルリンRIAS収録によるドイチュラントラジオ・クルトゥーアの正規音源からの復刻。モーツァルトのスペシャリスト、フリッチャイによる「後宮」には2種の録音が存在します。ひとつはコンスタンツェをシュターダーが歌った有名な1954年盤、そしてもうひとつが1949年に収録されたこのスタジオ録音。同年RIAS響の音楽監督に就任したフリッチャイにとって、これが初めてとなるモーツァルトのオペラ全曲録音でした。 フリッチャイのスタイルは、室内オケのサイズ以上にならないように編成を刈り込み、合唱も通常の3分の1 にあたる32人にするなど、当時の慣習とはかけ離れていて斬新なもの。放送用のみの収録にもかかわらず、異例にも3日間もかけて細かいパッチワークが施されました。再録同様、こちらもセリフ・パートに役者を立てる気合の入りよう。このたびようやく初CD化となります。
AU-95497
ビゼー:歌劇「カルメン」(抜粋/独語) マルガレーテ・クローゼ(カルメン)
ルドルフ・ショック(ドン・ホセ)
エルフリーデ・トレチェル(ミカエラ)
マリア・ライヒ(フラスキータ)
ピア・コルサヴェ(メルセデス)
RIAS室内cho
フェレンツ・フリッチャイ(指)ベルリンRIAS響
録音:1951年(放送用モノラル)
フリッチャイは、若い頃のブダペスト時代から「カルメン」を得意としていました。1956年にはベルリン放送交響楽団と前奏曲やバレエ音楽をDGに録音、さらに1958年には、バイエルン国立管弦楽団とDGに抜粋盤の録音もしていました。 今回登場するのは、1951年にベルリンRIAS交響楽団を指揮した抜粋録音。まだ30台半ばのフリッチャイが、バリッと鮮やかでグイグイ推進力のある演奏を繰り広げています。 ドイツの人気テノール、ショックのドン・ホセをはじめ、ベルリン国立歌劇場で30年も活躍した偉大なメゾ、クローゼのカルメン、全盛期に亡くなってしまった幻のソプラノ、トレチェルのミカエラと、キャストも注目です。ドイッチュラントラディオ・クルトゥアとの共同制作。  (Ki)
AU-95498
チャイコフスキー:交響曲第5番
シューマン:ピアノ協奏曲
フリッチャイのスピーチ#
アルフレッド・コルトー(p)
フェレンツ・フリッチャイ(指)
ベルリンRSO、ベルリンRIAS響*
録音:1957年ベルリン(モノラル・ライヴ)、1951年ベルリン(モノラル)*、1957年1月24日ベルリン放送交響楽団創立10周年記念祝祭コンサートにて)#
AU-95499
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第2番(ジロティ短縮版)、
リスト:ピアノ協奏曲第1番
シューラ・チェルカスキー(P)
フェレンツ・フリッチャイ(指)RIAS響
録音:1951年1月16−17日イエス・キリスト教会(セッション)、1952年2月2日ティタニア・パラスト(ライヴ)*
ドイチュラントラジオ・クルトゥーア提供の正規音源使用により、驚異的な高音質でよみがえるフリッチャイの秘蔵ライヴ・シリーズ第4弾。最後のヴィルトゥオーゾと謳われたチェルカスキーとのふたつの協奏曲は、絶頂期のテクニックの冴えに加えて、ダイナミックなフリッチャイとの先の読めないやりとりが刺激満点。ここに収められた2曲はジロティつながり。かれはリストの弟子でまたチャイコフスキーの弟子でもあり、ラフマニノフの師にあたるピアニスト。ここでチャイコフスキーの第2番はそのジロティが施した大幅カットで悪名高い改ざん版に拠っていますが、それを補って余りある演奏内容。たいへんロマンティックで面白く聴かせます。これまで同様、録音状態も良好で、このピアニスト特有のぬめりある濃厚な美音がしっかりととらえられています。  (Ki)
AU-95584
ハイドン:交響曲第44番ホ短調 Hob.I-44「悲しみ」
交響曲第98番変ロ長調 Hob.I-98*
フェレンツ・フリッチャイ(指)ケルンRSO
録音:1953年、1952年*
AU-95593
ベートーヴェン:交響曲第7番/第8番*
「レオノーレ」序曲第3番#
フェレンツ・フリッチャイ(指)RIAS響
録音:1953年1月19-,20日、1954年1月11-12日*、1952年10月27日# イエス・キリスト教会(スタジオ録音)
ベルリンRIAS収録によるドイチュラントラジオ・クルトゥーアの正規音源からの復刻で、すべて完全初出。フリッチャイのベートーヴェンといえば、晩年にベルリン・フィルと残したスタジオ録音が有名で、なかでも第7番(1960年)は「運命」とならんで、クレンペラーばりの悠然としたテンポ設定が導き出す巨大な演奏が特徴的でした。白血病発病を境にフリッチャイのスタイルは大きく変貌を遂げましたが、ここに聴く手兵RIAS響との第7番(1953年)では違いも際立ち、前のめりの疾走感と造形の打ち出しに独自の魅力を備えています。ついでながら第8番は、ベルリン・フィル盤(1953年4月)との比較では全体で2分あまり長いというのも興味深いところです。こうした聴き比べも含めていろんな発見をもたらしてくれる当アルバムの登場はファンには福音といえるでしょう。  (Ki)
AU-95596
モーツァルト:交響曲第29番イ長調K.201
交響曲第39番変ホ長調K.543*
交響曲第40番ト短調K.550#
フェレンツ・フリッチャイ(指)RIAS響
録音:1955年5月31日ベルリン高等音楽院(ライヴ)、1950年5月3日イエス・キリスト教会(セッション)*、1952年3月17日ティタニア・パラスト(ライヴ)#
エディション・フェレンツ・フリッチャイ第7集。ベルリンRIAS収録によるドイチュラントラジオ・クルトゥーアの正規音源からの復刻で、すべて完全初出。モーツァルトはフリッチャイにとっていくつものすぐれたオペラ録音でも知られるように、きわめて重要な作曲家。高い評価を裏付けるように、亡くなる1963年にはその功績を讃えてザルツブルク・モーツァルテウムよりメダルを授与されています。ここに聴く3曲でも正確なリズムと音程の確かさ、そして造型美と、モーツァルトに必要なものが申し分なく揃っています。フリッチャイはまた、これら3曲についてスタジオ録音をそれぞれ一度ずつしか残していないため、大変貴重といえます。なお、第29番の開始前に拍手が入ります。

AU-95585
ブラームス:交響曲第2番、ヴァイオリン協奏曲 ジョコンダ・デ・ヴィート(Vn)、
フェレンツ・フリッチャイ(指)RIAS響

録音:1951年10月8日、1953年10月13日以上すべてベルリン−ダーレム、イエス・キリスト教会(スタジオ)
エディション・フェレンツ・フリッチャイ第10集はオール・ブラームス・プログラム。ベルリンRIAS収録によるドイチュラントラジオ・クルトゥーアの正規音源からの復刻で、すべて完全初出の内容となります。まず、注目されるのがデ・ヴィート(1907−1994)独奏の協奏曲。彼女のきわめつけのレパートリーとされる所以は、カンティレーナにおけるあたたかくも輝かしい音色を聴くと明かで、これに雄渾なフリッチャイのバックが華を添えます。デ・ヴィートでは、ケンペン(1941年)やフルトヴェングラー(1952年)とのライヴ盤や、シュヴァルツとのスタジオ盤(1953年)以来4種目、いずれにしても録音嫌いで知られた彼女による貴重なブラームスの登場はファンならずとも快哉を叫びたくなるところでしょう。さらに、現状記録ではフリッチャイが唯一全曲の録音を残しているブラームスの第2交響曲。フリッチャイのブラームスはめずらしく、そもそもヴァイオリン協奏曲も全曲としてはこのたびが初めて。ピシッとアンサンブルが揃ったフィナーレも驚異的ですが、大きな構えで流れるように全曲を聴かせます。価値ある内容に加えてシリーズ自慢の音作りもこれまで通り、当アルバムの登場は広く歓迎されるものとなりましょう。  (Ki)
=トラック・タイム=
・交響曲第2番(1953年)T.14'34+U.9'07+V.5'25+W.8'41=TT.37'47
・ヴァイオリン協奏曲(1951年)T.23'15+U.10'23+V.8'41=TT.42'19
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ
AU-95580
シューベルト:冬の旅 D.911 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
ヘルマン・ロイター(p)
録音:1952年
天下の大バリトン、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウが歌った「冬の旅」には、いったいいくつ録音があるのか、かなりのマニアでも分からなくなる状態(レコード会社への録音が7種、ライヴと映像を含めると、10種を超えるそう)。このCDは、1952年、ケルン放送への録音をCD化したもので、正規盤はこれが初出。F-Dが復員した直後の、一番若い時の「冬の旅」の録音(1948年)と、初のレコード用録音であったジェラルド・ムーアの伴奏によるEMI録音(1955年)のちょうど間になります。1950年代前半は、F-Dが、有望な青年歌手から国際的なスターへと駆け上がっていくまっただなか、その勢いをこの録音からも感じ取れることでしょう。 (Ki)
AU-95581
ブラームス歌曲集
「美しいマゲローネ」Op.33より(14曲)*
夜にさすらう人 Op.86-3
永遠の愛について Op.43-1
森の静寂の中で Op.85-6
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
ヘルマン・ロイター(p)*
ギュンター・ヴァイセンボルン(p)
録音:1952年11月23日*、1954年6月15日、ケルン
フィッシャ=ディースカウのリートはどれも卓越したものです、最も他者を引き寄せぬ出来栄えだったものの一つが、ブラームスの「美しいマゲローネ」。連作歌曲でありながら、劇作品としての性格も併せ持つこの作品は、フィッシャー=ディースカウがその本領を遺憾なく発揮できるもの。1957年にイェルク・デムスの伴奏で録音をしていますが、これはそれよりさらに5年も早い放送用録音。若々しい声の瑞々しい歌はもちろんですが、それ以上に「27歳にしてここまで彫り上げられるのか!」と舌を巻いてしまいます。なお、全15曲中、第13曲の「スリマ−恋人よなぜためらうのか」が欠けております。1954年の3曲の録音も見事の一言。WDR蔵出し音源で、モノラルながら音も上々です。 (Ki)
AU-95582
シューマン:ケルナーの詩による12の歌曲Op.35
リーダークライス Op.39*
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
ヘルタ・クルースト(p)、
ギュンター・ヴァイセンボルン(p)*
録音:1954年3月23日、1955年10月12日*
シューマンといえば「陰りを帯びた情熱」、情熱一本で押す歌も素敵なものですが、しかしそこはフィッシャー=ディースカウ、いかに若かろうと、彼の歌うシューマンは、情熱に知性でメスをいれ、シューマンの内面の豊かな詩的世界を見事に引き出しています。WDR蔵出し音源で、モノラルながら音も上々です。  (Ki)
AU-95583
シューベルト:歌曲集
「白鳥の歌」〜愛の便り、アトラス、
 彼女の肖像、街、鳩の便り
音楽に寄せてD.547#、
馭者クロノスに D.369#
恋人の近くに D.162#、魔王 D.328
ガニュメート D.544
さすらい人の夜の歌-2 D.768
狩人の夕べの歌 D.368、プロメテウス D.674*
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
ギュンター・ヴァイセンボルン(p)
ヘルタ・クルースト(p)*
録音:1954年10月16日、1954年6月15日#、1954年3月26日*
1954年というと、バイロイト音楽祭に初めて出演、「タンホイザー」のヴォルフラムを歌った年。その前後の録音です。まだ30歳にならないフィッシャー=ディースカウの歌は、若干声に若さが残っている以外は、全盛期と大差ない見事な完成度の高さ。むしろ後年のセッション録音よりも、自然体に歌っている分、好ましい点も多々あります。改めて天下の大リート歌手だったことを実感させられます。WDR蔵出し音源で、モノラルながら音も上々です。 (Ki)
AU-95597
シューベルト:「冬の旅」 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
クラウス・ビリング(P)
録音:1948年1月19日ベルリン・クライストザール
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウは、生涯に渡って「冬の旅」を歌い、録音が残されました。ライヴも含めるとなんと十種類以上。その最初を飾るのが、この録音。1948年1月の録音と言われていますので、当時フィッシャー=ディースカウは22歳。戦前のドイツリートの伝統を受け継ぎつつ、自分のスタイルを模索しながら、既に後年の偉大さがあちこちから発せられている演奏です。海賊盤では極めて有名な録音でしたが、AUDITEによってついに正規盤が登場。蔵出し音源で、1948年とは思えない優れた録音で、若き日のF-Dの「冬の歌」が楽しめます!(Ki)
AU-95598
ベートーヴェン:歌曲集
25のスコットランド民謡 Op.108から
 音楽と恋と酒、おお甘き時よ
 さあ杯を満たせ良き友よ、
 この忌わしい世界が
 メアリー、窓辺に来ておくれ、
 魅力的な人よさらば
 小舟は早く進む、誠実なジョニー、
 山の警備隊、羊飼いの歌
25のアイルランドの歌 WoO152から
 陰鬱な12月、朝風が頬を撫で、
 朝は悩み多く
20のアイルランドの歌 WoO153から
 老人は諭す、さようなら大きな喜び
12のアイルランドの歌 WoO154から
 アイルランドっ子の血潮、
 真面目で分別くさいのは勘弁だ
さすらう吟遊詩人 WoO157-11
カーディガンの娘たち WoO155-16
乳搾りWoO155-17
神が王を護りたまいますよう(ゴッド・セイヴ・ザ・キング) WoO157-1、
ゴンドラの歌 WoO157-12
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)、
ミヒャエル・ラウハイセン(P)
録音:1952年9月22-24日ベルリン
ベートーヴェンは、スコットランド、アイルランド、ウェールズなど、各地の民謡に基づいた歌曲を多数作曲しています。それらはベートーヴェンを刺激し、彼の傑作の源泉にもなっていることが知られていますが、実際に耳にする機会は多くありません。そんな貴重な歌曲を、若き日のフィッシャー=ディースカウが録音していました! 1952年のベルリンRIAS放送のための録音で、三日間でこのCDの全ての曲を録音しています。フィッシャー=ディースカウの録音の中でも非情に珍しいであろうこれらの歌曲、マニアには逃がせません。ドイッチュラントラディオ・クルトゥーア提供の音源を使用。  (Ki)
AU-95599
ヴォルフ:メーリケ歌曲集
苦悩から癒えて希望に寄せる、巡り会い
春に、旅先で、古い絵に寄せて、明け方に
新しい歌、どこで慰めが見つかるのだ?
愛する人に、ペレグリーナ1、ペレグリーナ2
さらば、郷愁、狩人、恋する男の歌
ヴァイラの歌、ある婚礼にて、打ち明け話
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
ヘルタ・クルースト(P)、ルドルフ・ヴィレ(P)
録音:1955年1月26日、1949年5月5日、1951年5月25日ベルリン
偉大なバリトン、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウが、まだ20代後半だった頃にベルリンRIAS放送に録音したヴォルフのメーリケ歌曲集です。全18曲中15曲は1955年1月26日の録音。30歳を目前にしたフィッシャー=ディースカウが、既に完成された世界を持っているのが分かります。「愛する人に」と「ヴァイラの歌」は1949年の録音、若き日の天才だけが持つ鮮烈さに息を飲まんばかりです。ドイッチュラントラディオ・クルトゥーア提供の音源を使用。  (Ki)
AU-95600
ヴォルフ:ゲーテ歌曲&スペイン歌曲集
フアーナは気難し屋だ
恋人をからかおうとするんだね
緑の露台の上から、花を摘みに行くなら
優しい恋をのがした者は
心よがっかりするのはまだ早い
ああそれは5月のことだった
全ては心よ憩いに
いつの日か私を思い出して
心の底深く苦しみを秘めていても
死よ来たれ、夜に包まれて
ああ幼な児の瞳は
ああ何と長い魂のまどろみ
主よこの地に何が芽生えるのでしょうか
孤独にふける者は
家々の門辺に歩み寄って
涙を流しながらパンを食べたことのない者
コフタの歌1、コフタの歌2
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
ヘルタ・クルースト(P)、ルドルフ・ヴィレ(P)
ヴァルター・ヴェルシュ(P)
録音:1953年12月13日、1948年11月29日、1949年7月11日ベルリン
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウが20代半ばに歌ったヴォルフの歌曲の録音。いずれもベルリンRIAS放送に録音したものです。いずれの録音も、後年に比べれば若さは見えるものの、既に20代半ばの若さで驚くべき水準に達していることが分かると思います。ドイッチュラントラディオ・クルトゥーア提供の音源を使用。  (Ki)
AU-95601
ベートーヴェン&ブラームス:歌曲集
ベートーヴェン:五月の歌Op. 52-4
 モルモットOp. 52-7、君を愛すWoO.123
 この暗い墓のうちにWoO.133、
 追憶 WoO 136、
 新しき愛新しき人生Op.75-2
 ゲーテのファウストから Op.75-3
 寂しさの喜び Op.83-1、あこがれ Op.83-2
 希望に寄せて Op.94
ブラームス:帰郷 Op.7-6、
 あるソネットOp.14-4、
 夜更けて私は起き上がりOp.32-1、
 便り Op.47-1、たそがれ Op.49-5、
 私は夢を見た Op.57-3
 さようならさようなら Op.59-6、
 あなたの青い瞳は Op.59-8
 夏の夕べ Op.85-1、月の光 Op.85-2
 セレナード Op.106-1
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)、
ヘルタ・クルースト(P)
録音:1951,52年(モノラル)
大好評のAUDITEのフィッシャ=ディースカウ・シリーズ、ベートーヴェンとブラームスの歌曲集が登場!1951、52年に、ベルリンRIAS放送に録音したもので、両作曲家の人気歌曲が選ばれています。今回は復刻にあたり、ほとんどの録音でオリジナルのマスターテープを使用、優良な音質で楽しめることが出来ます。(Ki)
カール・ベーム
AU-23404(2CD)
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
 交響曲第2番/交響曲第7番2*
カール・べーム(指)バイエルンRSO
時期:1978年12月7-8日、1973年5月3日(全てステレオ)*
すべてバイエルン放送アーカイヴの正規音源からの復刻。5歳の時に生地グラーツで観た初めてのオペラ「フィデリオ」に始まるベームとベートーヴェンとの出会い。このときの体験が以後の音楽活動の原点になったと本人も述懐しているとはいえ、ベームによるベートーヴェン録音そのものはけっして多いとはいえません。ウィーン・フィルとの全集(70ー72年)完成後に行なわれたバイエルン放送響とのライヴは、あふれる躍動感とキリッと剛毅で構えの大きな音楽づくりがみごと。音質もすぐれています。   (Ki)
AU-95591
R・シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」、
モーツァルト:交響曲第28番ハ長調 K.200*、
ストラヴィンスキー:「火の鳥」組曲(1919年版)#
カール・ベーム(指)ケルンRSO
録音:1976年、1973年、1963年(全てステレオ・ライヴ)
長年の封印が解かれ、いよいよ本格的に始動するauditeのWDRケルン放送アーカイヴ・エディション。今回登場するのは、かねてよりその白熱ぶりがスタジオ盤とはおよそ別人の顔をみせることで知られる巨匠ベームとケルン放送響による未発表ライヴ集。プログラムも長いキャリアの中でべームとは特別なゆかりを持つモーツァルトとシュトラウス、それに意外にもかなり早い時期から関心を寄せていたストラヴィンスキーというきわめつけの内容となっています。ハンブルクと、特にドレスデンの音楽監督時代に密接な親交があり、スペシャリストの誉れ高いシュトラウス。この「ドン・ファン」は82歳のときの演奏ですが、年を重ねてからのものとは到底思えない覇気に満ちた音楽がさすがに圧巻です。ストラヴィンスキーはベームがミュンヘン時代(1921−27)から積極的にプログラムに取り入れていた作曲家。「火の鳥」といえば1975年のウィーン・フィルとの来日公演を収めた実況盤でも同じ1919年の組曲版でした。奇しくもライヴ録音を通して初めて聴くことが可能となった演目は、ベームの鋭くも確かな音楽性の最高の証ともいうべきもので、カラフルで繊細そして粗野という作品の特色をくっきりと浮かび上がらせています。そして、ピリオド・アプローチの研究が進み、今日演奏様式も大きく様変わりした感のあるモーツァルト。ベルリン・フィルとの全集録音で名を馳せ、後のウィーン・フィルとの顔合わせでも一時代を築いたベームの演奏は、それでもやはり不動の説得力を保ち続けています。ここでもみずみずしい生気ときりっとした表情がじつに清清しいかぎり。アーカイヴの保存状態は思いのほか良好で、ライヴならではの巨匠の姿を刻銘に伝えています。  (Ki)
AU-95592
ブラームス:交響曲第1番
ヴュータン:ヴァイオリン協奏曲第5番
ローラ・ボベスコ(vn)
カール・ベーム(指)ケルンRSO
録音:1963年(モノラル・モノラル)
これはまたとんでもないライヴが残されていたものです。ボベスコ独奏によるヴュータンの傑作第5協奏曲、しかもオケがまたすごくて絶頂期のべームとケルン放送響という申し分のない顔合わせ。未だわが国でも人気の高いボベスコ(1921−2003)はルーマニア系ベルギーのヴァイオリニスト。その彼女がフランコ=ベルギー派を代表するヴュータンを弾いているのですから、まさにうってつけ。暖色にして、ときに燃え立つように鮮やかなトーン。ヴュータンの熟れた果実のように香りたかい音楽が彼女の自在なヴァイオリンによりいっそう匂い立ち、聴き手を夢中にして放しません。雄渾なべームの指揮でシンフォニックな書法によるオケ・パートも力が与えられ、これに好対照をなすように妖艶なソロが映えます。いっぽう同じ年のブラームス1番ライヴ。正規盤だけでも少なくとも6種を超えるべームお得意のプログラムですが、いかにも絶頂期にふさわしくパワフルで、冒頭から引き締まった様式とフィナーレに向けてエネルギーの放射がすさまじい限り。これまででもっともべームらしいと云われるベルリン・フィルとの録音(59年)に、ライヴの熱気が加わったかのような出来栄えで聴きごたえ満点です。WDR正規音源によりすこぶる良好な音質。 (Ki)
AU-95494
ブルックナー:交響曲第7番(1885年/ノヴァーク版) カール・べーム(指)バイエルンRSO
録音:1977年4月5日(ステレオ・ライヴ)
当日はシューベルトの第5番とともに演奏されたべームによるブルックナー第7番。前年のウィーン・フィルとのスタジオ録音とは趣きも異なり、ここでは過不足なく反応して音化する機能性にすぐれたバイエルンの豊かな響きのもと、ブルックナーの世界にたっぷりと浸ることができます。速めのテンポを採用して引き締まったフォルム。自然なフレージングが形づくるアダージョの美しさ。フィナーレもべームらしいライヴの高揚感も相俟ってたいへん聴きごたえするものとなっています。ちなみにバイエルン放送響はこの年クーベリックの指揮で1月に第4番、2月に第6番、5月に第8番とブルックナーを集中的に取り上げています。なお、バイエルン放送アーカイヴ音源使用により格段にすぐれた音質で蘇ったことが大きなポイントです。 (Ki)
AU-95495
ブルックナー:交響曲第8番(1890年/ノヴァーク版) カール・べーム(指)バイエルンRSO
録音:1971年11月16日
べームとバイエルン放送響の顔合わせによるブルックナー。第7番(AU.95494)につづき、1971年のブルックナー第8番が登場します。正規では初出となるこの演奏は、第7番同様に速めのテンポを採用している点が特徴。べームの代表盤とされるDGのセッション録音(1976年)に比べて、全体でほぼ8分あまり速くなっています。とりわけ後半2楽章での印象のちがいは大きく、おだやかなウィーン・フィル盤とは異なり、まことに熱い演奏が繰り広げられています。キャリアの初期からブルックナーを好んで取り上げていたべームですが、1936年にドレスデンで行なった3つの録音を別にすれば、本格的に録音するようになったのはようやく70年代に入ってから。第7番とともに、当バイエルン放送響との第8番は、あまり多いとはいえないべームのブルックナー演奏を検証するうえで、かけがえのないものといえるでしょう。このたびもバイエルン放送アーカイヴの正規音源使用によるため、すぐれた音質といえましょう。  (Ki)
AU-95586
R・シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」*
交響詩「死と変容」Op.24
カール・ベーム(指)RIAS響
フリッツ・ゲルラッハ(Vnソロ)*
録音:1951年4月23−24日イエス・キリスト教会、1950年3月25日イエス・キリスト教会(共にモノラル)
ゲザ・アンダ
AU-23407(2CD)
モーツァルト:ピアノ協奏曲集
ピアノ協奏曲第20番ニ短調 K.466*
ピアノ協奏曲第22番変ホ長調 K.482**
ピアノ協奏曲第23番イ長調 K.488#
交響曲第28番ハ長調 K.200(K.189a)#
ピアノ協奏曲第21番ハ長調 K.467##
ゲザ・アンダ(P、指)ケルンRSO*
ゲザ・アンダ(P)**
コンスタンティン・シルヴェストリ(指)ケルンRSO**
ゲザ・アンダ(P、指)#
カメラータ・アカデミカ・ザルツブルク#
ゲザ・アンダ(P)##
ヨゼフ・カイルベルト(指)ケルンRSO##
録音:1969年11月28日(ステレオ・ライヴ)
1960年4月4日(モノラル・ライヴ)
1962年1月28日(モノラル・ライヴ)
1956年1月16日(モノラル・ライヴ)
初CD化の録音を収めたたいへん貴重CD。全4タイトルの第1弾はアンダの代名詞ともいえるモーツァルト。協奏曲は選曲もよく、スタジオ盤全集でもおなじみの自らの弾き振りのほか、カイルベルトやシルヴェストリとの共演にも注目です。協奏曲のカデンツァはすべてアンダ自作。また、アンダが珍しく指揮のみをてがけた交響曲も聴きものです。  (Ki)
AU-23408(2CD)
ゲザ・アンダ/ベートーヴェン&ブラームス他
ベートーヴェン
:ピアノ協奏曲第1番
 ピアノ・ソナタ第7番*/第28番*
ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番**
 3 つの間奏曲Op.117#
リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調*
ゲザ・アンダ(P、指)ケルンRSO
録音:1969年11月28日(ステレオ・ライヴ)、1955年7月22日(モノラル)*、1957年11月16日(モノラル)**、1960年4月6日(モノラル)#
WDRアーカイヴのオリジナル・マスター使用によるアンダのシリーズ第2弾。ベートーヴェンは協奏曲がアンダお得意の弾き振りによるもの。また、ソナタは全集録音には至らなかったため貴重で、ここでの2曲も初出のレパートリーとなります。さらに、情熱的なソナタやじっくりと聴かせる間奏曲のブラームスも素敵ですが、圧巻はリスト。超絶技巧を要し特異な様式で知られる内容は、リストと同じハンガリー生まれでヴィルトゥオーゾの系譜を引くアンダの構成のうまさもあって、アルバム最大の聴きものとなっています。アウディーテやアンダンテ、メディチといったレーベルでも証明済みですが、WDRによる放送用記録音源は驚異的なクオリティ。今回もアンダの腕前を存分に堪能できます。  (Ki)
AU-23409(2CD)
ゲザ・アンダ/シューマン&ショパン
シューマン:クライスレリアーナ
 交響的練習曲、謝肉祭*、ロマンスOp.28-2#
ショパン:24の前奏曲Op.28
 12の練習曲集 Op.25
ゲザ・アンダ(P)
録音:1954年4月6日、1960年4月5日*、1960年4月6日#、1957年11月17日**、1955年7月22日##(全てモノラル)
すべてWDRアーカイヴのオリジナル・マスターによる復刻。アルバム一枚目のシューマンは、謝肉祭&クライスレリアーナ(55年)、交響的練習曲(53年)とスタジオ録音で名を馳せた演目。ライヴでは、初出レパートリーとなるロマンスを除いてここに収められたすべてのレパートリーが重なる56年のザルツブルク・リサイタル(ORFEOR295921)のほか、同じザルツブルクでの72年の謝肉祭(ORFEOR742071)、55年エジンバラでの交響的練習曲(BBCL4135)などもありました。また、後年には交響的練習曲(63年)、クライスレリアーナ(66年)をステレオでも再録しています。いっぽう、2枚目に収録されたショパンの練習曲(57年 / EMI)と前奏曲集(59年ステレオ)もまたスタジオ盤がすでに高い評価を得ているもの。驚異的な音質でアンダのピアニズムを再現するシリーズ第3弾は、1950年代キャリアの初期から、レコーディングやリサイタルを通じてレパートリーの根幹にあったシューマンとショパンという魅力たっぷりのプログラムとなっています。  (Ki)
AU-23410(2CD)
ゲザ・アンダ/バルトーク作品集
ピアノ協奏曲第1番*、
ピアノ協奏曲第2番**、コントラスツ#
ピアノのための組曲Op.14+
2台のピアノと打楽器のためのソナタ##
ゲザ・アンダ(P)
ミヒャエル・ギーレン(指)ケルンRSO*
フェレンツ・フリッチャイ(指)ケルンRSO**
ティボル・ヴァルガ(Vn)#
パウル・ブレッヒャー(Cl)#
ゲオルク・ショルティ(P)##
カルル・パインコファー(Perc)##
ルートヴィヒ・ポルト(Perc)##

録音:1957年4月29日(ライヴ)*
1952年6月27日ザルツブルク(ライヴ)**
1953年1月8日WDRフンクハウス第2ホール#
1955年7月22日WDRフンクハウス第2ホール+、
1953年1月9日WDRフンクハウス第2ホール##
ヘルベルト・フォン・カラヤン
AU-23414(2CD)
カラヤン/ベートーヴェン:交響曲集
交響曲第3番「英雄」、第9番「合唱つき」*
エリーザベト・グリュンマー(S)
マルガ・へフゲン(A)
エルンスト・へフリガー(T)
ゴットロープ・フリック(Bs)
聖ヘトヴィヒ大聖堂cho
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)BPO
録音時期:1953年9月8日ティタニア・パラスト(モノラル・ライヴ)、1957年4月25日ベルリン高等音楽院(現ベルリン芸術大学)大ホール(モノラル・ライヴ)*
auditeによるカラヤン生誕100年記念シリーズ第3集はベルリン・フィルとのベートーヴェン。カラヤンでは現状、それぞれ14種と17種の録音を数える「エロイカ」と「第九」。前者がベルリン・フィルとの第二次大戦後初めてのライヴ、後者は首席指揮者および芸術監督に就任後、ベルリン・フィル創立75周年記念のガラ・コンサートのライヴであり、数ある当コンビによる同曲の録音の中でも歴史的な意味をもつ内容です。いずれもすでに複数のレーベルから出ており、若々しく直線的な表現の惚れ惚れするような格好よさや、未だカラヤン色に染まりきる以前のベルリン・フィルのひびきなどに特徴が顕れています。 同じく正規初CD化されたヴェルディのレクイエム(AU.23415)もそうでしたが、ドイチュラントクルトゥーアの看板は伊達ではなく、すさまじい改善効果を音質からはっきりと確かめることが出来ます。真に演奏の印象を一新するほどのちがいなので買い直す価値もおおいにあるというべきでしょう。なお、auditeのポリシーとしてオリジナル・マスターをそのままトランスファーしているため、両曲とも演奏前後に拍手が入ります。  (Ki)
AU-23415(2CD)
ヴェルディ:レクイエム  ヒルデ・ツァデク(S)、
マルガレーテ・クローゼ(Ms)、
ヘルゲ・ロスヴェンゲ(T)
ボリス・クリストフ(Bs)
ウィーン楽友協会cho
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)VPO
録音:1949年8月14日ザルツブルク音楽祭(モノラル・ライヴ)
生誕100年を記念してauditeからもカラヤンのシリーズがスタートします。第1弾は1949年ザルツブルク音楽祭におけるヴェルディのレクイエム。戦後まもない復興期に行われたこのライヴはレクイエムという内容もあり、荒廃した人びとのこころに深い感銘を与えたモニュメンタルな演奏として記憶されています。ここで迫真の演奏が生み出された背景には、戦争協力の廉による演奏活動の禁止がようやく明けて、カラヤンとしてもほかに例を見ないほど異常なテンションとエネルギーが漲っていることもその一因に挙げられるでしょう。加えて、ソリストもヴェルディには欠かせない大バスのクリストフと名テナーのロスヴェンゲのふたりをはじめ、ウィーン国立歌劇場のメンバーだったツァデクに、ベルリン国立歌劇場のメンバーでザルツブルク音楽祭にもたびたび客演したクローゼと、当時のベスト・メンバーが揃い踏み。気合のこもったアンサンブルを聴かせています。過去にも複数のレーベルから出ていましたが、このたびドイチュラントクルトゥーアのオリジナル・マスター使用による正規初CD化。なによりこの年代としては良好な音質は感銘もあらたにしてくれることでしょう。もちろん以前のような冒頭の欠落なんてこともありません。  (Ki)
AU-95602
カラヤン/モーツァルト作品集
ピアノ協奏曲第20番ニ短調KV.466
交響曲第41番ハ長調「ジュピター」
ヴィルヘルム・ケンプ(P)
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)BPO
録音:1956年1月21日ベルリン−ツェーレンドルフ、パウロ派教区信徒会館(モノラル・ライヴ)
ユージン・オーマンディ
AU-95589
チャイコフスキー:交響曲第4番
サン=サーンス:ピアノ協奏曲第4番*
ロベール・カサドシュ(P)、
ユージン・オーマンディ(指)RIAS響
1954年9月6日ベルリン高等音楽院、1952年9月24日ティタニア・パラスト(共にモノラル・ライヴ)
フランス生まれの名手カサドシュにとってサン=サーンスの第4番はきわめつけの一曲。このことは録音歴が如実に物語っており、1939年のライヴ(モントゥー)に始まり1968年のライヴ(ムーティ)まで、さらに、この間1946年(ロジンスキ)と1961年(バーンスタイン)のスタジオ録音を加えると、これまでにトータル4種の録音が存在します。なかでもスタジオ盤はいずれもこの曲の代表盤に挙げられる内容ですが、さて、5種目の当ライヴ。カサドシュはコンディションも万全で要求される超絶技巧をほとんど完璧にクリア、しかもオケとの対話への気配りも忘れず、全曲を通じてかれのシックでスタイリッシュなスタイルがくっきり浮かび上がるという驚異的な名演。なお、オーマンディではほかにアントルモン(1961年)との録音もありますが、これは特別。オーマンディ6種目となるチャイコフスキーの第4番は、1953年のフィラデルフィア管と1955年のケルン放送響ライヴとのあいだに位置するもので、オケがRIAS響という異色の顔合わせ。わずか6歳でフランツ・リスト音楽院のヴァイオリン科の学生として入学を許され、ヴァイオリニストとしてデビューした経歴をもつオーマンディだからこそ、「フィラデルフィア・サウンド」のベースといえる弦のゴージャスな鳴りっぷりが、オケを見紛うほどに聴かれるのもユニークなところ。「クセのない」演奏はかえって楽曲の魅力をストレートに伝え、いかにもこの名匠の真の偉大さを示しています。  (Ki)

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