湧々堂HOME 新譜速報 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 歌劇 バロック 廉価盤 シリーズ
旧譜カタログ チャイ5 殿堂入り 交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 歌劇 バロック


TAHRA
(フランス)


1CD=¥2,415(税込)
2CD=¥4,725(税込)
3CD=¥7,140(税込)


品番 内容 演奏者
FURT-1014(2CD)
(1)ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」、
(2)ヘンデル:コンチェルト・グロッソHWV.323
(3)モーツァルト:交響曲第40番
(4)シューベルト:「ロザムンデ」より 
(5)ラヴェル:優雅で感傷的なワルツ(リハーサル&本番)
ウィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
(1)(2)BPO、(3)(4)VPO
録音:1939年9月13日、(3)(4)1944年6月13日
FURT-1021(2CD)
(1)プフィッツナー:「パレストリーナ」前奏曲
(2)モーツァルト:交響曲第40番 
(3)ブラームス:交響曲第4番
ウィルヘルム・フルトヴェングラー(指)BPO
録音:1949年6月10日ヴィースバーテン
FURT-1023(2CD)
(1)ウェーバー:歌劇「オイリアンテ」序曲 
(2)ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲
(3)シューベルト:交響曲第8番「未完成」 
(4)ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」
ウィルヘルム・フルトヴェングラー(指)BPO
録音:1954年5月4日、パリ
FURT-1025
ベートーヴェン:交響曲第1番、
ブラームス:交響曲第4番*
ウィルヘルム・フルトヴェングラー(指)BPO
録音:1954年9月19日、
1948年10月22日*
FURT-1028(2CD)
(1)ベートーヴェン:序曲「レオノーレ」第3番
(2)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番
(3)ブラームス:交響曲第1番
アッシュバッヒャー(P)
ウィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
ルツェルン祝祭O
録音:1947年8月27日,ルツェルン
FURT-1030
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」 ウィルヘルム・フルトヴェングラー(指)BPO
録音:1950年6月20日
FURT-1032(2CD)
ベートーヴェン:交響曲第5番(3種の演奏) ウィルヘルム・フルトヴェングラー(指)BPO
録音:1937年/1943年/1954年
FURT-1040
シューベルト:交響曲第9番「グレート」 ウィルヘルム・フルトヴェングラー(指)VPO
録音:943年5月12日スットクホルム
FURT-1041(2CD)
ウェーバー:「オイリアンテ」序曲 
ブラームス:交響曲第3番 
R・シュトラウス:ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯
ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と愛の死
ウィルヘルム・フルトヴェングラー(指)BPO
録音:1954年5月14日、トリノ
FURT-1054(4CD)
(1)ブラームス:交響曲第1番、
(2)ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲、
(3)ベートーヴェン:交響曲第9番、
(4)ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」、
(5)ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」、
(6)ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」 
(1)(2)ウィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
北ドイツ放送SO、
シュヴァルツコップ(S)、カヴェルティ(A)、
ヘフリガー(T)、エーデルマン(Bs)
(3)ウィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
フィルハーモニアO
(4)(5)ウィルヘルム・フルトヴェングラー(指)BPO

録音:(1)(2)1951年10月27日、ンブルク、
(3)1954年8月22日ルツェルン、
(4)1952年12月8日、
(5)(6)(6)1954年5月23日ベルリン
FURT-1060(3CD)
(1)ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
(2)ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
(3)葬送行進曲の冒頭4分47秒
(4)ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
(1)ウィルヘルム・フルトヴェングラー(指)BPO
(2)(3)(4)ウィルヘルム・フルトヴェングラー(指)VPO
録音:(1)1952年12月7日ベルリン、
(2)1947年11月10,11,12,17日、
(3)1949年2月15日、
(4)1944年12月19/20日
'44年の「英雄」は、1953年に米ウラニアから発売され、ウィルヘルム・フルトヴェングラーの提訴によって発売中止となった有名録音。かつては12月16日〜18日の演奏とされていましたが、ここではその直後の19日、20日の同プログラムでの放送録音としています。復刻状態も上々で、ムジークフェラインザールの残響取り入れ加減も含めて、他の盤よりも自然で豊かな音像が一層リアルに再現されています。1952年盤の格調高い精神美学は、既にこの頃確立されていたのです! 【湧々堂】
FURT-1063(4CD)
(1)ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」、
(2)ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」
(3)シューベルト:交響曲第8番「未完成」
(4)シューベルト:交響曲第9番「グレート」
(5)ブラームス:交響曲第1番 
(6)ストラヴィンスキー:妖精の口づけ
(7)ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
(8)メンデルスゾーン:「真夏の夜の夢」序曲
ユーディ・メニューイン(Vn)、
ウィルヘルム・フルトヴェングラー(指)BPO
録音:(1)(2)1947年5月25日、
(3)(4)1953年9月15日、(5)(6)1953年5月18日、
(7)(8)1947年9月30日
FURT-1067(4CD)
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」['52.12.8]、
第5番「運命」、第6番「田園」[以上,'54.5.23]、
第9番「合唱」['54.8.22ルツェルン]*、
ブラームス
:交響曲第1番#、
ハイドンの主題による変奏曲#[以上,'51.10.27]
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
BPO、VPO*、北ドイツRSO#、
エリーザベト・シュワルツコップ(S)、
ルザ・カヴェルティ(A)、エルンスト・ヘフリガー(T)、
オットー・エーデルマン(Bs)
もうなにも申しあげることのないウィルヘルム・フルトヴェングラー、戦後のベートーヴェン、ブラームスの名盤中の名盤の復活(ジュエルケース)。宇野功芳氏 曰く「“運命”は録音も非常に良い。生々しさは最高。分離も良く、倍管のホルンも見事にとらえられているし、指揮者とオーケストラの激 しい気迫も如実に伝わってくる。47年5月27日盤、54年のスタジオ録音と並ぶベスト3 として永く世に残したいCDといえよう。 仏ターラ盤の“第9”は弦もかなり鮮明に鳴り、セブンシーズ盤に比べるとはるかに音質が良いので「ルツェルンの第九」を聴くのならこの CDを押したい。「ブラームスの1番」はティンパニが良くとれており、濃厚な音のドラマが展開されてゆく。指揮者の気迫とひびきの密度はほかのどの CDよりも凄まじい。」 (オリジナルのFURT.1001,1003,1008/11 はすでに廃盤です。 (Ki)
FURT-1075
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱つき」 ウィルヘルム・フルトヴェングラー(指)VPO、
ギューデン(S)、アンダイ(A)、
パツァーク(T)、ペル(Bs)
録音1952年2月3日
FURT-1076(2CD)
(1)マーラー:さすらう若人の歌
(2)ベートーヴェン:交響曲第1番
(3)ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
ウィルヘルム・フルトヴェングラー(指)VPO、
ペル(Br)
録音:1952年11月30日
FURT-1080(2CD)
(1)シューベルト:交響曲第8番「未完成」
(2)ブラームス:交響曲第1番
(3)メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲
(4)ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
ウィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
トリノRAI響、デ・ヴィート(Vn)
録音:(1)(3)1952年3月11日、(3)(4)3月7日
FURT-1084(4CD)
(1)ブルックナー:交響曲第8番
(2)メンデルスゾーン:序曲「フィンガルの洞窟」
(3)モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク 
(4)J.シュトラウス:皇帝円舞曲
(5)ベートーヴェン:交響曲第4番
(6)ベートーヴェン:交響曲第7番
(7)ベートーヴェン:序曲「レオノーレ」第3番
(8)スメタナ:交響詩「モルダウ」
(9)ハイドン:交響曲第88番
(10)ベートーヴェン:コリオラン序曲
(11)シューマン:交響曲第1番「春」
ウィルヘルム・フルトヴェングラー(指)VPO

録音:(1)1944年10月放送録音、
(2)1949年2月セッション、
(3)1949年4月セッション、
(4)〜(6)1950年1月セッション、
(7)1950年ライブ、(8)1951年1月セッション、
(9)1951年10月ライブ、
(10)(11)1951年10月ライブ
FURT-1088(2CD)
(1)シューマン:交響曲第4番
(2)ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
(3)交響曲第7番〜リハーサル
(4)ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
メニューイン(Vn)
ウィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
ルツェルン祝祭O
録音:(1)(2)1953年8月26日、
(3)1951年8月15日ルツェルン、
(4)1948年HMV録音
FURT-1090(4CD)
イン・メモリアム・ウィルヘルム・フルトヴェングラー
(1)ベートーヴェン:交響曲第4番
(2)ベートーヴェン:交響曲第5番
(3)ベートーヴェン:「エグモント」序曲
(4)ベートーヴェン:序曲「レオノーレ」第2番
(5)ワーグナー:「ローエングリーン」前奏曲 
(6)ワーグナー:「ローエングリーン」〜はるかな国から 
(7)ワーグナー:「神々の黄昏」〜ブリュンヒルデの自己犠牲、
(8)ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」
※バイオグラフィ、ディスコグラフィ、コンサートリストなどを収録したCD-ROM付き
フェルカー(T)、フラグスタート(S)、
ウィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
(1)〜(3)VPO、(4)ハンブルク国立PO、
(5)(6)バイロイト祝祭O、(7)ローマRAI管

録音:(1)1953年9月4日ミュンヘン、
(2)(1950年10月1日コペンハーゲン、
(3)1953年9月4日ミュンヘン、
(4)1947年6月9日ハンブルク)、
(5)(6)1936年7月19日バイロイト、
(7)1952年5月31日、(8)1953年9月4日ミュンヘン

FURT-1095(3CD)
シューベルト:交響曲第9番「グレート」*、
ウェーバー
:歌劇「魔弾の射手」
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)VPO、
ハンス・ホップ(T マックス),
エリーザベト・グリュンマー(S アガーテ),
リタ・シュトライヒ(S エンヒェン),
クルト・ベーメ(Bs カスパール),他
録音:1953年8月30日*,1954年7月26日ザルツブルク
「魔弾」は、幻のステレオヴァージョンか!? どちらも初出ではありませんし、「グレイト」はEMIとORFEOから、「魔弾の射手」もEMIから既にライセンス盤が発売されています。しかしTAHRA盤解説によると、今回のCDはそれらと異なり、フルトヴェングラーの友人だったアルフレート・クンツ氏が個人的に収録、保管していたテープを元にしているとのことです。フルトヴェングラー未亡人も関係者もその経緯について全く知らないため謎が多く残るものの、その音はたしかに驚くべきもので、しかも"certainly in stereo"との表示があり、かねてからステレオ録音の存在が噂されていた「魔弾の射手」は、右左にはっきり分離されているわけではないにしても、純正モノラルとは明かに違う<空間を感じさせる雰囲気>がある、とのことです。私も耳に出来次第またここでご紹介します。いづれにせよ、フルトヴェングラー・マニアなら必聴でしょう。「グレイト」は聴感上広がりはほとんど感じられませんが、かなり生々しい音、とのことです。  (Ki)
FURT-1098
ブルックナー:交響曲第7番 ウィルヘルム・フルトヴェングラー(指)BPO
録音:録音:1951年5月1日ローマ
1951年の4月から5月、フルトヴェングラーとBPO はエジプトとイタリアへ楽旅をしており、この時のライヴ録音が多数残されています。このブル7は、かつてM&A などいくつかのレーベルでCD になっていました。フルヴェンの得意曲ながら、全曲は1949 年10月18日(放送用録音?)と、当録音の直前のカイロでのライヴ録音(4月23日)しかないので貴重。アセテート盤で残されたため音の鮮明さは今一つながら、演奏そのものはライヴのフルトヴェングラーならではの興が乗った冴えのあるもので、フルトヴェングラーらしさが濃い劇性たっぷり。ことに第2楽章は人間味溢れる名演。クライマックスへ向けての盛りあがりも聴きもの。  (Ki)
 
FURT-1099(2CD)
チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」,交響曲第4番*、
ブルックナー:交響曲第7番〜アダージョ** 
シューマン:交響曲第4番#
ウィルヘルム・フルトヴェングラー(指)BPO
録音:1938年10月25−27日,1951年1月4−16日*、1942年4月1日**、1953年5月14日#
いずれもセッション録音。「悲愴」は英HMV、「アダージョ」はTELEFUNKEN、シューマンはDG。「悲愴」と「アダージョ」は状態の良いSPからの復刻。第4交響曲は初期LP(ALP1025)からの復刻。シューマンはLPM16063からの復刻で、小細工を施さない自然の復刻を心がけています。
FURT-1101(4CD)
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱つき」

◆CD4…サミ・アブラ氏によるフルトヴェングラー指揮の第9交響曲・比較分析
【CD1】
フルトヴェングラー(指)BPO,
ブルーノ・キッテルcho、
ティラ・ブリーム (S),エリーザベト・ヘンゲン(A),
ペーター・アンダース (T),
ルドルフ・ヴァツケ(Bs)
録音:1942年3月22-24日 新リマスター

【CD2】フルトヴェングラー(指)
バイロイト祝祭O&cho、
エリザベス・シュワルツコップ(S),
エリーザベト・ヘンゲン(A),ハンス・ホップ(T),
オットー・エーデルマン(Bs)
録音:1951年7月29日 新リマスター

【CD3】
フルトヴェングラー(指)フィルハーモニアO,
ルツェルン音楽祭cho、
エリザベス・シュワルツコップ(S),
エルザ・カヴェルティ(A),
エルンスト・ヘフリガー(T),
オットー・エーデルマン(Bs)
録音:1954年8月22日

【CD4】
フルトヴェングラー以外の使用音源=トスカニーニ(指)NBC響[1952年」、カラヤン(指)BPO[1963年]、メンゲルベルク(指)ACO[1940年]、アーベントロート(指)ライプツィヒRSO 他

※比較分析用CDの解説の全日本語訳付き
フルトヴェングラーが指揮したベートーヴェンの第9交響曲は、1937 年から亡くなる1954年までの17年間に、全部で11種の演奏がCD になっています。その中でも特筆すべき演奏は3 つあります。1942 年3月のベルリン・フィルとの公演、これは大戦中の緊迫感に満ちた演奏。「バイロイトの第9」として名高い1951年のバイロイト音楽祭開幕公演、これは極めつけの名演として長い間君臨しています。そして1954年のルツェルン音楽祭公演、これはフルトヴェングラー晩年の深い思索を感じさせる感動的演奏。この3つの演奏がセットなって発売!しかもベルリンとバイロイトの演奏は、新たなリマスターが行われており、音質も一新!!TAHRA としても大きな自信の出来ばえとなっています。さらにフランス・フルトヴェングラー協会の重鎮サミ・アブラ氏による詳細な分析と、比較用CD がついて、フルトヴェングラーの芸術を多面的に検証できるようになっています。
FURT-2001(1SACD)
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱つき」 ウィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
フィルハーモニアO、ルツェルン音楽祭祝祭cho、
エリーザベト・シュヴァルツコップ(S)、
エルザ・カヴェルティ(A)、エルンスト・ヘフリガー(T)、オットー・エーデルマン(Bs)
録音:1954年8月22日ルツェルン
1995年にGramophone賞受賞の名盤。レーベルを代表する名盤ですがFURT1003の番号では永らく廃盤でしたが、ここにが24bit192kHzで新たにマスタリングしハイブリッドのSACDとして蘇りました。今回SACDとしてはお求め安い価格を設定しましたので、多くのフルトヴェングラーファンの方々、今まで音が悪くてフルトヴェングラーを敬遠してきた音楽ファンの方々にも聴いていただきたいと思います。  (Ki)
FURT-2002(3CD)
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」、交響曲第5番ハ短調Op.67* 
交響曲第6番ヘ長調Op.68「田園」*、交響曲第7番イ長調Op.92#、交響曲第8番ヘ長調Op.93#
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)BPO

録音:1952年12月8日、1947年5月25日*、1953年4月14日#
衝撃的だったフルトヴェングラー、ルツェルンの第九のSACDに続くTAHRAのFURT2000番台シリーズ。TAHRAからは未発表だった1953年の7番、8番も素晴らしい音質ですが、「英雄」(旧FURT1018),「運命」&「田園」(旧FURT1016)共にノイズリダクションのかけ方を抑えたようで、以前の若干、細身の音からエネルギー爆発の迫力満点の音になっております。5番、6番は以前は6番、5番の順に収録されておりましたが今回は番号順。戦後のフルトヴェングラーの演奏の変遷を最も相性のよかったベルリンフィルとベートーヴェンの奇数番号の交響曲という黄金の組み合わせで堪能できます。  (Ki)
TAH-169
ブルックナー:交響曲第8番 オイゲン・ヨッフム(指)ACO
録音:1984年9月26日ステレオ
TAH-197
フルトヴェングラー:交響的協奏曲ロ短調 ラファエル・クーベリック(指)バイエルンRSO
TAH-207(2CD)
ブルックナー:交響曲第8番、交響曲第9番* ハンス・クナッパーツブッシュ(指)BPO
録音:1951年1月8日、1950年1月28日*
「8番」は後年のステレオ録音とはまるで別人のアグレッシブな演奏。巨像の歩みを思わせる瞬間はほとんどなく、直截なダイナミズムに溢れ、テンポは頻繁に変化。何かを突き抜けた境地に至る直前の、俗世間の垢を背負ったままの生々しい表現で一貫しています。終楽章の突き刺すような金管の激高など、晩年には見られない表現が印象的で、コーダの熱さも圧倒的。第9番は悪名高き改訂版ですが、このアグレッシブさを生かす上では最適とも言えるかもしれません。特に、土俗的な舞曲と化してしまっている第2楽章は、「バーデン娘」を振るクナと同じ顔が浮かび、クナ自身もことさらブルックナーに宗教的な敬虔さを持ち込む意思などなかったのではないかと思えてきます。とにかくブルックナーの音楽を神聖視しなければ、破格の説得力を誇ることは確かです。第1楽章第2主題の陶酔的な美しさも、忘れられません。2曲とも音質も良好。  【湧々堂】
TAH-213
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」、
ハイドン:交響曲第88番
クナッパーツブッシュ(指)ヘッセン放送SO
録音:1962年3月20日
2曲とも、オケの完璧な合奏能力がものを言い、これ以上考えられない内容量とスケール感を誇る音像を打ち立て、聴くほうは失神寸前です!ハイドンは巨大怪物的な超低速を終始貫きながら、各パートは頬ずりしたくなるほどの極美のニュアンスを放射。第2楽章などロマンの香りでむせ返るほどですが、ハイドンの音楽から逸脱した違和感などありません。最初のほうに現われる弦のピチカートがこんな瑞々しくきらめいている演奏を他に知りません。終楽章も最初は何の曲だか分からないくらい異常な低速で始りますが、このテンポでなければ表出不可能な濃厚なロマンをとことん表出。コーダでは、クナ特有の気合の足踏み音と共に急にテンポを速め、興奮のるつぼ!枯れた風情など皆無です。
「運命」
は、独特の低速感そのものが意味を持ち、BPO盤以上にクナの意思を完全に汲んだオケの表現力の充実も魅力。クレンペラーのライヴ録音さえも蹴散らす宇宙的な規模のドラマには、言葉を失うばかりです。'56年のBPO盤も素晴らしいですが、音の良さ、超低速(各楽章ともBPOより1分ほど遅い)の緊張感の貫徹ぶり、アンサンルブの凝縮の点でこの'62年盤の方がやや優位。なお、終楽章のトラック分割が、冒頭ではなく再現部に置かれているのでご注意下さい。  【湧々堂】
TAH-214(2CD)
ベートーヴェン:交響曲第8番、
シューベルト:交響曲第8番「未完成」、
ハイドン:交響曲第88番、
チャイコフスキー:「くるみ割り人形」組曲、
J.シュトラウス:「こうもり」序曲、ピツィカートポルカ、
「千夜一夜物語」、コムツァーク:バーデン娘
ハンス・クナッパーツブッシュ(指)BPO
録音:1950〜51年
全てクナの十八番。客席でまだ咳払いしているうちから鳴り出す「驚愕」第2楽章は、まさにびっくり!こんなに「来るぞ来るぞ」と例の一撃を期待させる演奏もないでしょう。実際、凄い轟音!小品はほかの録音でも聴けますが、貴重な「こうもり」序曲はクナの全録音の中でも5指に入る超名演!ワルツに入る前の凄いルフト・パウゼ、その後のバスの風圧に、本当に体が一瞬浮き上がる威力!インテンポの箇所の軽妙さにも華があり、コーダの突進も激烈。アンサンブルも万全!
「くるみ割り」はVPO盤を上回る異常スケール。“行進曲”の重量感にはもうお手上げ。“トレパーク”後半の低弦からピッコロに至る壮大なアーチも圧巻!クナのテーマ曲とも言える「バーデン娘」は、他の指揮者が手出しできないのも無理からぬこと。こんな岩石落としのような破壊力に太刀打ちできる人などいるはずがありません。ベートーヴェンも例の失速寸前のテンポ(特に終楽章冒頭)ですが、他の盤に比べてBPOの力量も手伝って、全体に美しいフォルムに収まっているのが特徴的。
「未完成」はクナの同曲録音の最高作。強大な造型がシューベルトの音楽から逸脱せず、内省的な美しさと一体となった味わいを残します。第1楽章第2主題のなんという慈愛!展開部の入りの壮絶な緊張も素晴らしく、テンポは遅めでもリズムが淀むことなく常に決然と聳えているので、神々しい光が絶えることがないのです!なお、2月2日の演奏はArchipelでも聴けます。音も良好です。 【湧々堂】
TAH-216
ベートーヴェン:交響曲第2番、
ブラームス:交響曲第4番
ハンス・クナッパーツブッシュ(指)ブレーメンPO
録音:1952年1月12日
ベートーヴェン好きなら、一度は聴いておかなければならないのが、宇野功芳氏も激賞のベートーヴェンの第2番!後期の作品ならまだしも、この2番においては未だにこの超巨大造型を超える演奏は出現していません。終楽章冒頭の渾身の溜め、低弦の凄い風圧は、思わず後ずさりしてしまうほどの威力ですが、、後半の神秘的な静寂の直後、例の足踏音と共に爆弾的大音量を浴びせる部分は、そのコントラストの極端なメリハリが忘れられません。字面から想像できないオケの巧さも特筆ものです。音質も良好。  【湧々堂】
TAH-217
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」 ハンス・クナッパーツブッシュ(指)ブレーメンPO
録音:1951年
TAH-220(2CD)
ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス クレア・ワトソン(S)、
モーリン・フォレスター(A)、
スチュアート・バロウズ(T)、
サイモン・エステス(Bs)、
カレル・アンチェル(指)トロントSO
録音:1970年11月11日
TAH-247
ブルックナー:交響曲第5番 オイゲン・ヨッフム(指)ACO
録音:1986年12月 ステレオ・ライヴ
TAH-272
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」、
交響曲第6番「田園」*
ウィルヘルム・フルトヴェングラー(指)BPO
アーベントロート(指)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウスO*
録音:1943年6月30日、1944年*
TAH-294
ベートーヴェン:交響曲第3番 「英雄」 クナッパーツブッシュ(指)ミュンヘンPO
録音:1953年12月17日
ディティールが明快で、けれんみのない正攻法のアプローチに徹しているのがクナとしては意外。しかし、出てくる音の塊の威力と精神的な重みは尋常ではなく、フルヴェンの’52年盤と双璧、否、熱い芯を伴った全体像の峻厳な聳え立ちが、それ以上の普遍的な存在感を示していると言っても過言ではありません。第3楽章トリオのホルンの強奏は、荒武者の雄叫び!その直前で大きな休止を挟むのは、クナの常套手段ですが、その意味深さはこの録音がダントツ!音質も良好。【湧々堂】
TAH-303(2CD)
ハイドン:交響曲第88番#
ブラームス:交響曲第2番、第3番*、
R.シュトラウス:死と変容#
ハンス・クナッパーツブッシュ(指)
ドレスデン・シュターツカペレ
録音:1956年*、
1959年11月27日、28日#ライヴ
怪物クナが本気で世界を敵に回した4つ異常凄演!どの曲もクナのお得意の曲ですが、「ブラ3」(Arkadia盤と同一ですが音質はこちらが上)は、数種ある録音の中で、自己のスタイルの徹底ぶり、オケの機能美、音質等において、頂点に君臨するものです。第1楽章冒頭から、ホルンではなくトランペットを突出させていきなり激烈なハーモニーで圧倒!終楽章は、主部突入直前の大失速を伴っての瞑想の深さ、展開部のティンパニ追加効果の激烈さと、魅力は尽きません。「死と変容」の神々しさも、ひれ伏すしかない説得力。「ブラ2」は、終楽章の11分を超える巨大造型に打ちのめされること必至です!  【湧々堂】
TAH-309
ベートーヴェン:交響曲第7番、
リスト:交響詩「前奏曲」*、
ニコライ:「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲*
ハンス・クナッパーツブッシュ(指)BPO
録音:1933年、1941年* ライヴ/オデオンSP復刻
TAH-311(2CD)
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
ブラームス:交響曲第3番、 
ハイドン:交響曲第94番「驚愕」*
リスト:交響詩「前奏曲」*
ハンス・クナッパーツブッシュ(指)BPO
録音:1943年、1942年*
TAH-320(2CD)
(1)モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク、
(2)バッハ:ブランデンブルク協奏曲第3番,
 管弦楽組曲第3番,ヴァイオリン協奏曲イ短調BWV1041、
(3)ブルックナー:交響曲第4番 
(4)ブラームス:交響曲第2番,交響曲第3番
ハンス・クナッパーツブッシュ(指)
(1)(2)VPO、(3)(4)BPO、
ヴォルフガング・シュナイダーハン(Vn) 
録音:(1) 1940年5月12日、
(2)1944年7月1日、(3)1944年9月8日、
(4)1944年9月8/9日
巨大編成、スローテンポのブランデルク協奏曲の大蛇のようなフレージングにビックリ!様式の古さ云々など口にできないほど音楽の溢れ方が尋常ではありません。VPOの張りのある音色も、強靭なアクセントと共に圧倒的な手応えです。管弦楽組曲第3番も同スタイル。「アリア」は古今を通じてこれほど音の深部まで感じきった演奏はないのではないでしょうか。古楽器では体感できない人間の感情にビリビリと響く血肉の通った音楽がここにはあります。イ短調という調性の持つ悲哀感を徹底表出したヴァイオリン協奏曲も感動的。シュナイダーハンはこの曲を晩年まで愛奏し続けましたが、きめ細やかな情感と、様式の融合ぶりが、独特に気品を醸し出しています。普段バロック音楽に縁がない方も、これは聴かなきゃ損です!しかも、音が'40年代とは思えぬ素晴らしさ!  【湧々堂】
TAH-342(2CD)
(1)バッハ:シャコンヌ
(2)ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ第13番、
(3)サラサーテ:アンダルシアのロマンス、
(4)パガニーニ:ヴァイオリン・ソナタ第12番ホ短調、
(5)モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番
ゲルハルト・タシュナー(Vn) 
(2)コール・デ・グローテ(P)、
(3)〜(5)ゲルダ・ネッテ・タシュナー(P)、
アーベントロート(指)ライプツィッヒ放送SO
録音:(1)1941年11月25&28日、
(2)1943年2月26日、(3)(4)1942年3月2日、
(5)1955年11月15日
TAH-362
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第10番、
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第18番、
シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番
クララ・ハスキル(P)
録音:1957年8月23日
ハスキルの演奏は、彼女が病弱であったことを踏まえて語られるのが常ですが、少なくともこの日の演奏からはそんなネガティブな要素は微塵も感じられず、マイクが捉えきれない精細なピアニズムながら、ハスキルのタッチの粒立ちのよさ、フレージングのセンスをたっぷり堪能できます。特にシューベルトは、この曲のファンなら一度は聴いていただきたい素晴らしさ! 【湧々堂】
TAH-366(2CD)
ハスキル&リパッティ〜幻の音源集〜
[CD1]
(1)リスト:軽やかさ
(2)グラウン:ジーグ
(3)プーランク:プレスト
(4)メンデルスゾーン:7つの性格的な小品より第4番「軽く軽快に」
(5)ブラームス:カプリッチョop.76-5
(6)ブラームス:インテルメッツォop.76-4
(7)スクリャービン:プレリュードop.50-2
(8)ラフマニノフ:練習曲「音の絵」op.33-2
(9)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2 番(部分)
(10)シューマン:アベッグ変奏曲
(11)モーツァルト:ピアノ協奏曲第9 番「ジュノーム」
(12)バッハ:コラール「いざ来たれ、異教徒の救い主よ」(BWV 599)
[CD2]
(1)バッハ:コラール「いざ来たれ、異教徒の救い主よ」(BWV 599)
(2)リパッティのインタビュー(インタビュー中で、ショパンのワルツ第3番(イ短調)、バッハ=ブゾーニ編のオルガン・コラールヘ長調を演奏)
(3)インタビュー
(4)インタビュー
(5)バルトーク:ピアノ協奏曲第3 番
(6)リパッティ:左手のためのピアノ・ソナタ
[CD1]クララ・ハスキル(P)、
 オイゲン・ヨッフム(指)バイエルンRSO、
[CD2]ディヌ・リパッティ(P)、
 パウル・ザッハー(指)南西ドイツRSO
録音:[CD1](1)1928-29年、(2)-(4)1936年12月、(6)-(9)1958年、(10)ハスキル40代の最後、(11)1954年3月1日、(12)1953年4月11日、
[CD2](1)1947年、(2)1950年7月27日、(3)1950年11月29日、(4)1950年、(5)1948年5月30日、(6)1943年3月4日
長らく廃盤となっていた名盤、「ハスキル&リパッティ〜幻の音源集〜」がジュエルケースで再登場です。ハスキルのリストの「軽や かさ」は、霧で煙る美しい港といった風情。ハスキルはモーツァルトで天下をとったピアニスト、ここに収められた「ジュノーム」は、 ヨッフムによる伴奏というまさに夢の組み合わせ。夭折の天才リパッティによる肉声がふんだんに収録されているのも、天才が身近に 感じられるところです。バルトークのコンチェルトはまさに鬼気迫るものがあり、圧巻。あらためてこの再発がうれしく感じられます。
TAH-368
バッハ(ブゾーニ編):来たれ異教徒の救い主よ、
バッハ:トッカータ BWV.914、
スカルラッティ:3つのソナタL.457、 L.142、L.33
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第32番、
シューマン:アベッグ変奏曲、色とりどりの作品(抜粋)
ドビュッシー:練習曲第10番/第7番
ラヴェル:ソナチネ
クララ・ハスキル(P)
録音:1953年4月11日ライヴ
TAH-376(2CD)
ベルリン時代のセルジュ・チェリビダッケ
(1)チェリビダッケとのインタビュー(ヴィクトール・エシュケナジと) 
(2)ハイドン:交響曲第94番「驚愕」 
(3)ブラームス:交響曲第4番 
(4)ベートーヴェン:序曲「レオノーレ」3番 
(5)ドビュッシー:夜想曲〜祭り、遊戯
(7)R.シュトラウス:ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら、
(8)プロコフィエフ:古典交響曲
セルジュ・チェリビダッケ(指)BPO
録音:(1)1995年3月9日、
(2)1946年9月24日、(3)1945年11月18日、
(4)(5)1945年11月10日、(6)1948年3月20日、
(7)1947年8月31日、(8)1946年7月6日
TAH-378(2CD)
アーベントロート/ブラームス:交響曲全集
(1)ブラームス:交響曲第1番、(2)交響曲第2番
(3)交響曲第3番、(4)交響曲第4番
(5)ベートーヴェン:交響曲第9番
ヘルマン・アーベントロート(指)
(1)(2)ライプツィッヒ放送SO、(3)プラハ放送SO、
(4)ライプツィッヒ・ゲヴァントハウスO、
(5)ライプツィッヒ放送SO、
アニー・シュレム(S)、ディアナ・オイストラーティ(A)、
ゲルト・ルッツェ(T)、カール・パウル(Bs)

録音:(1)1952年5月14日、
(2)1952年3月3日、(3)1951年11月15日、
(4)1942年6月27〜28日、
(5)1952年1月18日
TAH-389(2CD)
クララ・ハスキル/未発表録音集
(1)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番
(2)シューマン:色とりどりの小品(5曲)、
(3)シューマン:アベッグ変奏曲、
(4)スカルラッティ:ソナタL33,L366,L142,L171、
(5)モーツァルト:ピアノ協奏曲第19番
(6)モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番
クララ・ハスキル(P)
(1)ディーン・ディクソン(指)RIAS響、
(5)フェレンツ・フリッチャイ(指)RIAS響

録音:(1)1954年11月24日、
(2)(3)11月25日、(4)不明、
(5)1953年1月20日、(6)1952年12月19日
TAH-394(7CD)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集
第1番、第2番、第3番、第6番、第8番「悲愴」、
第9番、第10番、第11番、第12番、第13番、
第14番「月光」、第15番「田園」、第16番、
第17番「テンペスト」、第18番、第19番、
第21番「ワルトシュタイン」、第23 番「熱情」、
第24番、第25番、第26番「告別」、第27番、
第28番、第29番「ハンマークラヴィア」、第30番、
第31番、第32番
ワルター・ギーゼキング(P)
録音:1949〜1950年
TAH-401(2CD)
(1)メンゲルベルクへのインタビュー
(2)ベートーヴェン:エグモント序曲
(3)ベートーヴェン:交響曲第1番
(4)ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」〜第2,3,4楽章 
(5)ウェーバー:「オイリアンテ」序曲*、
(6)モーツァルト:追加アリア「とどまって、いとしい人」K528
(7)トラップ:ピアノ協奏曲
(8)ヴールモレン:2本のオーボエのための協奏曲
ウィレム・メンゲルベルク(指)ACO、VPO*、
(6)リア・ギンスター(S)、
(7)ワルター・ギーゼキング(P)、
(8)ヤープ・ストティン、ハコン・ストティン(Ob)

録音:(1)1938年2月8日、
(2)1942年8月16日ザルツブルク、
(3)1940年10月27日、(4)1940年4月14日、
(5)1942年8月13日ザルツブルク、
(6)1942年3月5日、(7)1935年10月24日、
(8)1944年2月26日
TAH-409(4CD)
ギーゼキング/レア録音集
(1)ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番「クロイツェル」
(2)同:ピアノ協奏曲第4番
(3)シューマン:幻想曲ハ長調
(4)シューマン:ピアノ協奏曲
(5)ブラームス:ピアノ協奏曲第1番、
(6)スクリャービン:24の前奏曲、
(7)ドビュッシー:ベルガマスク組曲、版画、前奏曲第1巻、
(8)ラヴェル:鏡
ワルター・ギーゼキング(P)
(1)ゲルハルト・タシュナー(Vn)、
(2)アンタル・ドラティ(指)RIAS響、
(4)クルト・シュレーダー(指)ヘッセン放送SO、
(5)ハンス・ロスバウト(指)南西ドイツ放送SO

録音:(1)1951年12月14日バーデンバーデン、
(2)1950年5月24日ベルリン、
(3)1955年9月29日、(4)1949年3月17日、
(5)1953年3月17日バーデンバーデン、
(7)〜(9)1953年11月20日、
(8)1950年5月23日ベルリン
TAH-413(4CD)
シェルヘン/NIXA録音集
ベルリオーズ:幻想交響曲、イタリアのハロルド*、
R・コルサコフ:ロシアの復活祭、
 交響曲第2番「アンタール」、スペイン奇想曲、
チャイコフスキー:ロメオとジュリエット、1812年、
 スラブ行進曲、イタリア奇想曲
ヘルマン・シェルヘン(指)LSO、RPO*
録音:1953年ロンドン(スタジオ録音)
TAHRA社の社長は何を隠そうシェルヘンの実の娘ミリアム・シェルヘンですが、その父の録音はフルヴェンやクナの影に隠れがちで、きちんと紹介されたこともないと思います。シェルヘンの指揮で、ましてやロシアものとなれば、あのベートーヴェン以上の爆演奏を想像しがちですが、この一連のNIXA(Pye)録音は、別の意味で衝撃的なのです。まずは驚異的な音の鮮明度!1950年代半ばに発売された当初も、打楽器の衝撃をはじめとして、奇跡的な録音として話題になりましたが、今聴いてもこの音の立ち上がりの克明さと深み、空間性は信じがたいものです。もう一点はシェルヘンの指揮が単に熱いだけでなく、LSOの機能性をフル活用して、神々しく凝縮された造型美を引き出していることと!
チャイコの「ロメ・ジュリ」は、導入の濃厚なテヌートに気品が彩られているのにすぐに気付かれることでしょう。また、ハープを弾く爪の衝撃まで感じ取れる生々しさ!主部に入ると怒涛の進軍を見せますが、アンサンブル自体がガッチリ統制されているので、緊張感が壮絶。テーマを弾く低弦のいきり立ちは、それこそ体当たり。その後のバスドラムの衝撃は、最新の録音でも腹に響くことはほとんどない中で、破格の重み!後半の盛り上がりの中で中間のテーマが再現される箇所の全身全霊を傾けた壮麗な呼吸も、ベートーヴェンやマーラーのイメージで聴くとなおさら感動的。しかもコーダが凄い!打楽器群の決死のトレモロの威力と共に音の風圧がスヴェトラーノフ&N響と双璧であり、最後の一撃の後、地底に命が吸い込まれるような雰囲気を出すという独自の解釈!具体的には聴いてのお楽しみ。そこには演出臭さが微塵もないので、極度の感動に襲われること必至です。さてこのようにシェルヘンの表現意欲とロンドン響の意気込みが一つとなって芸術的な説得力で迫る演奏は、もしかしたら偶然の産物では?と思ったら大間違い。この神々しい表現力はここに収録されている全ての曲に共通しているのですから、冷静に感動をお伝えするのが至難なのです。
「スラブ行進曲」も世紀の名演!まず最初の低弦の導入はやや遅めのテンポで表情が結実しているのに驚かされますが、これだけなら他にも類例はあります。しかし、このテンポをヴァイオリンが弾き始めてから先まで持ちこたえながら緊張を持続させた演奏がほとんどない中で、シェルヘンはそれを強固な意志で貫徹し、重量感も破格!ロシア的な風格を非ロシア系演奏者が実現した例としても忘れることができません。ティンパニ連打後の後半は高速モードに一転!最後のテンポ設定の巧みさも理性と興奮、オケの性能が一体となって実に芸術的!
「イタリア奇想曲」
も遅いテンポでなければ収まり切らないニュアンスの濃さ!明るいイタリア民謡が登場して以降も遅いテンポを維持し、しかも弛緩が一切無し!またここでは、木管ソロ、シロフォンなどが生々しい輪郭で迫り、改めて驚異的な録音の威力を思い知らされます。最後のタランテラの迫力にも言葉を失いますが、再びイタリア民謡が再現されるとまたしても荘重なテンポに戻り、この鮮やかな切り替えし!その後は一気に激高を増し続けます。この最後の数分だけでも、これ以上の凄みに達した演奏は他にはないと、誤解を恐れず断言せずにいられません。
「ロシアの復活祭」
はマタチッチ盤と拮抗する超名演。冒頭を通常の倍のテンポでデリケートに始め、アレグロに入ると怒涛の進軍。もちろんここでも、ロンドン響の機能性は磐石。アッチェレランド気味に煽りまくるコーダでも破綻をきたさず、華麗な色彩を熱く凝縮させます。名盤の極端に少ない「アンタール」は、ロシア系以外の指揮者による録音となるとさらに皆無に近いですが、そんな中、未だに同曲の最高峰の地位を維持しています。第3楽章の郷愁がこれほど切実に迫る演奏があるでしょうか?バスドラムの一撃が深いニュアンスと共に捉えられた録音も奇跡的!
ベルリオーズ
も、凶暴さだけが際立つことなく、内面から込み上げる共感が芸術的なニュアンスに結びつき、聴き応え十分。「断頭台」のエンディングは、テンポを落として壮大に締めくくる慣習へのアンチテーゼ!首を切られた瞬間の阿鼻叫喚そのもので、この瞬間だけでもこの録音の価値は不変です!とにかく、ベートーヴェンのステレオ・ライヴの凄演のイメージを一度捨て、先入観なしでお聴き下さい!  【湧々堂】
TAH-417(2CD)
シューベルト:交響曲第8番「未完成」、
ブルックナー:交響曲第9番、
ベートーヴェン:「コリオラン」序曲
ワーグナー:「パルジファル」前奏曲*
ハンス・クナッパーツブッシュ(指)BPO
録音:1950年、1942年*
TAH-419
マーラー:交響曲第5番 ラファエル・クーベリック(指)ACO
録音:1951年9月21日ライヴ
TAH-420(2CD)
メンゲルベルク/未発表ライブ録音集(ベートーヴェン作品集)
(1)交響曲第2番、(2)交響曲第6番「田園」
(3)交響曲第7番、(4)ヴァイオリン協奏曲
ウィレム・メンゲルベルク(指)ACO
ルイス・ツィンマーマン(Vn)
録音:(1)1936年5月14日、
(2)1938年5月22日、(3)1936年5月21日、
(4)1940年4月18日
TAH-422
マーラー:交響曲第5番 ヘルマン・シェルへン(指)フィラデルフィアO
録音:1964年10月30日ステレオ・ライヴ
TAH-424(2CD)
ティボー/モーツァルト録音集
(1)ヴァイオリン協奏曲第3番
(2)ヴァイオリン協奏曲第4番
(3)ヴァイオリン協奏曲第5番
(4)ヴァイオリン・ソナタ第34番
(5)インタヴュー
ジャック・ティボー(Vn)
(1)(2)ジョルジュ・エネスコ(指)
オルケストル・ラヂオ・サンフォニク、
(3)ヨッフム(指)ハンブルクCO、
(4)ルービンシュタイン(P)
録音:(1)(2)1951年12月13日ライヴ、
(3)1950年12月11日ライヴ、(4)不詳、
(5)1944年1月7日
TAH-427
ブラームス:交響曲第2番、
ストラヴィンスキー:プルチネッラ、
ロドリーゴ:ヴァイオリン協奏曲
アタウルフォ・アルヘンタ(指)フランス国立O
クリスチャン・フェラス(Vn)
録音:1951年4月4日ライヴ
TAH-430(3CD)
クララ・ハスキル/リサイタル
[CD1]
バッハ:トッカータとフーガ ホ短調 BWV914、
シューマン:色とりどりの小品、
ハイドン
:ピアノ・ソナタ ニ長調Hob.XVI-37、
シューベルト:ピアノ・ソナタ ロ長調D960
[CD2]
バッハ(ブゾーニ編):コラール前奏曲「いざ来たれ、異邦人の救い主よ」、
バッハ
:トッカータ ホ短調BWV914、
D.スカルラッティ:ソナタ ハ長調、変ホ長調、ロ長調、
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第32番、
シューマン
:色とりどりの小品(抜粋)、アベッグ変奏曲、森の情景(抜粋)、
ドビュッシー
:練習曲「対比的な響きのための」「半音階のための」、ラヴェル:ソナチネ
[CD3]
モーツァルト:ピアノ・ソナタ ハ長調K.330、
ベートーヴェン
:ピアノ・ソナタ第18番、
シューベルト:ピアノ・ソナタD960(第1楽章欠落)
クララ・ハスキル(P)
録音:1952年2月14日ヒルヴェルサム・カジノ(CD1)、1953年4月11日ルードヴィクスブルク城・公開録音(CD2)、1957年4月11日エディンバラ、フリーメーソン・ホール(CD3)
ハスキルの貴重な録音集です。やや古い音源ではありますが、ハスキルのスカルラッティやベートーヴェンというのはどうしてこうも心に響くのかとあらためて驚かされます。ドビュッシーの練習曲も実に見事。ハスキルの繊細にしてすべてを表現しつくすタッチの妙技を堪能できます。同じ曲目も組みこまれたプログラミングですが、それぞれの演奏でベストを尽す、ハスキルの真摯な態度もうかがわれる貴重なライヴ集となっています。 (Ki)
TAH-444(3CD)
(1)ブルックナー:交響曲第7番
(2)ブラームス:交響曲第1番*、
(3)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番#、
(4)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番、
(5)ベートーヴェン:序曲「レオノーレ」第3番
カール・ベーム(指)VPO、
ベルリンRSO*、シュトゥットガルトRSO#、
(3)ブランカ・ムスリン(P)、
(4)エリー・ナイ(P)
録音:(1)1943年6月4〜5日、
(2)1950年10月8〜9日、(3)1957年、
(4)1944年4月12日、(5)1944年2月7〜9日)
TAH-447
シューマン:交響曲第4番
レーガー:ヒラーの主題による変奏曲とフーガ
ベルリオーズ:「ベンヴェヌート・チェリーニ」序曲
フリッツ・ブッシュ(指)NDR響
録音:1951年2月25日
命を擦り減らす怒涛の呼吸が横溢!フリッツ・ブッシュの死の年の感動ライブ。このシューマンは、一人の人間から発せられる音楽表現の極限を行く壮絶な名演!第1楽章の序奏からアクセントのメリハリが異様な説得力で迫り、主部に入ると激情の本流と化します。そのフレーズのうねりは命知らずの侍のような豪快さに溢れ、展開部に入ると、ホルンがクレッシェンドしながら雄叫びを上げるのに象徴されるように、音そのものが生命力の塊となって聴き手の全身を揺さぶります。コーダの高貴な畳み掛けにも、ミトロプーロスを思わせる異次元的な光を湛えています。第2楽章はそんな激流のあとだけに、一層孤独の呟きと暗い色彩が心に染みます。豪速の第3楽章も決死の音楽!終楽章のスケール感は空前絶後!なんと主部突入前の経過句で初版の一部を採用して、迫真のドラマの幕開けを告げるのが画期的で、その後はもう血しぶきを上げながらの猛突進。これほど豪放に徹しながら、音楽が少しも乱雑にならず、それどころか、神がかり的な後光さえ滲ませる造型美で迫るのは、全く破綻を見せないオケの優秀さも大きく作用しています。シューマンの音楽に不可欠の要素のみならず、音楽のもたらす衝撃力とはどういうものなのか、この演奏は教えてくれます。レーガーでは、ブッシュの無限とも思える色彩イメージの豊かさに圧倒されること必至!第2、第5変奏などの激烈なパワー、第3変奏のメランコリックな詩情、終曲での、シューマンの時と同様の宇宙的なスケール感は、並ぶものがありません。録音も良質。  【湧々堂】
TAH-449
ベートーヴェン:交響曲第5番
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
ナタン・ミルシテイン(Vn)
ヴィクトル・デ・サーバタ(指)NYO
録音:1950年3月16日
TAH-450
ヘンデル:「ベレニーチェ」序曲、
シューベルト:交響曲第3番、
チャイコフスキー:交響曲第4番
エーリヒ・クライバー(指)NBC響
録音:1946年、1948年
TAH-451
マーラー:交響曲第7番「夜の歌」 キリル・コンドラシン(指)ACO
録音:1979年11月29日ステレオ・ライヴ
TAH-452
モーツァルト:交響曲第40番
ブラームス:交響曲第2番
ブルーノ・ワルター(指)BPO
録音:1950年9月25日
TAH-454
(1)ヴェルディ:「椿姫」第3幕
(2)J.シュトラウス:美しく青きドナウ、ウィーン気質、
(3)ロッシーニ:「アルジェのイタリア女」序曲、
(4)オルフ:「カルミナ・ブラーナ」(抜粋)
フェレンツ・フリッチャイ(指)
(1)(4)RIAS響、(2)(3)BPO、
(1)E・トレッチェル,P・アンダース,
J・グラインドル、
(4)フィッシャー・ディースカウ(Br)
録音:1949年〜1951年
TAH-455
モーツァルト:交響曲第41番
ブラームス:交響曲第1番
クレメンス・クラウス(指)ブレーメン国立PO
録音:1952年3月13日
TAH-461
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲、
ヴァイオリン・ソナタ「クロイツェル」*
ゲルハルト・タシュナー(Vn)、
ワルター・ギーゼキング(P)
ショルティ(指)BPO
録音:1952年、1951年12月14日
TAH-465
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲、
 ヴァイオリン・ソナタ第3番*
ジネット・ヌヴー(Vn)
シュミット・イッセルシュテット(指)
北ドイツRSO、ジャン・ヌヴー(P)
録音:1948年5月3日、1949年9月21日*
TAH-466(4CD)
(1)ワーグナー:「タンホイザー」序曲、
(2)ブラームス:交響曲第1番、
(3)ベートーヴェン:交響曲第7番、
(4)ブラームス:交響曲第3番、
(5)モーツァルト:交響曲第41番、
(6)レーガー:セレナーデOp.95、
(7)モーツァルト:交響曲第40番、
(8)コレッリ:ソナタ第12番「ラ・フォリア」、 
(9)ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」
オイゲン・ヨッフム(指)
(1)〜(3)(5)(9)BPO、(6)(7)ACO、
(4)(8)ハンブルクPO
録音:(1)1938年6月13日、
(2)1938年8月29日、
(3)1938年11月19〜20日、
(4)1939年6月24〜25日、
(5)1941年6月19〜23日、
(6)1943年6月21日、
(7)1943年6月23〜24日、
(8)1944年9月4日、(9)1945年1月12日
TAH-470(4CD)
(1)モーツァルト:交響曲第33番、
(2)ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」、
(3)ブラームス:ドイツ・レクイエム、
(4)モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番、
(5)ムソルグスキー:死の歌と踊り、
(6)モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク、
(7)モーツァルト:オーボエ協奏曲
(8)モーツァルト:交響曲第33番
オイゲン・ヨッフム(指)
(1)(2)BPO、(3)(4)バイエルンRSO、
(5)〜(8)ACO
(3)クララ・エバース(S)、
カール・シュミット・ワルター(Bs)、
(4)クララ・ハスキル(P)、(5)キム・ボルイ(B)、
(6)ハーコン・ストティエン(Ob)
録音:(1)1948年2月1日、
(2)1951年3月19日、
(3)1951年10月26日ミュンヘン大学、
(4)1959年2月14〜15日、(6)〜(8)1961年9月12日
TAH-474(4CD)
(1)ドビュッシー:夜想曲、
(2)ベルリオーズ:「ベンヴェヌート・チェッリーニ」序曲
(3)ワーグナー:「パルジファル」聖金曜日の音楽
(4)バッハ:結婚カンタータ、
(5)フランク:交響曲ニ短調、
(6)ブラームス:交響曲第4番、
(7)グリーグ:ピアノ協奏曲、
(8)シューベルト:交響曲第9番「グレート」
オイゲン・ヨッフム(指)
(1)-(7)ACO、(8)ベルリンRSO
(4)エリー・アメリンク(S)、
(7)エミール・ギレリス(P)
録音:(1)1963年3月6-7日、
(2)1971年2月25日、(3)1972年2月24日、
(4)1973年4月5日、(5)1973年11月1日、
(6)1976年1月17日、(7)1979年1月28日、
(8)1986年5月19日すべてライヴ)
TAH-483
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番、
 ピアノ・ソナタ第18番*、
バッハ:トッカータホ短調*
クララ・ハスキル(P)
カラヤン(指)ウィーンSO
録音:1952年10月25-26日、
1952年5月31日ミュンヘン/ザイドルハウス*
TAH-488(2CD)
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」
(同じオケ、独唱者による2種の演奏)
ウィルヘルム・フルトヴェングラー(指)*、
アーベントロート(指)ストックホルムPO、
シンベルイ(S)、トゥネル(A)、
ベッケリン(T)、ビョルリンク(Br)、
ストックホルムCho
録音:1943年12月8日*、1943年4月7日
TAH-490(2CD)
ブラームス:交響曲第1番、
シューマン:交響曲第1番「春」#、
ベートーヴェン:「エグモント」序曲*、
交響曲第3番「英雄」*
アーベントロート(指)バイエルン国立O、
ベルリン放送SO*
録音:1956年1月16日、
1955年9月18日#、1954年2月13日*
アーベントロートのライヴの中で特に音も演奏も素晴らしい録音を組み合わせたもの。
シューマン
第1楽章主部の驀進ぶりにまずのけ反ります!リズムがミトロプーロスのような活力に満ち、アクセントの利かせ方が推進力を一層掻き立てます。展開部6:39の音の激しさは空前絶後!第2楽章冒頭の涙ボロボロのすすり泣きはあまりにも生々しく、綺麗ごと済まない情念が剥き出し。終楽章は身を粉にした決死のアンサンブルが、絶妙なアゴーギクと共に聴き手を翻弄。男性的な逞しさを前面に押し出した演奏の筆頭に立つ演奏で、スタイルの古さも感じさせません。
「エグモント」も超名演奏!冒頭の金管の咆哮にいきなり戦慄が走り、主部はやはり猛突進。しかし闇雲に駆け抜けるのではなく、弦で重厚に刻まれる副主題でテンポを落とし足場をガッチリ固める凄みはアーベントロートの真骨頂!終結部に至ってはアーベントロートためにあるような音楽と化して勇壮の極み!
アーベントロート向きといえば「英雄」の壮絶さも筆舌に尽くしがたいド迫力!フォルティッシモのトゥッティの威力たるや史上最強クラスであることは間違いなく、ドイツ本流の重低音の魅力を誇示し尽くした演奏としても、これに優る演奏はそうそうありません。第1楽章展開部後半(7:7:07以降)の弦のスフォルツァンド効果の緊張感にも唖然。コーダは音を割りまくる金管とティンパニの最強打が完全に融合して圧巻!第2楽章のレガートとぼそっと呟くような語り口の使い分けが絶妙で、厳格なアーティキュレーションの上に立ってそれぞれのフレーズが迫り、悲しみと共に内面に燻る怒りを露にしています。2:17のコントラバスの地鳴りのような轟音も比類無し!第3楽章の突進力も太刀打ちできる演奏はちょっと思い浮かびません。トリオのホルンが物凄いフォルティッシモ!その後半のフレーズを次第にリタルダンドするセンスにも脱帽です。終楽章も速めのテンポで容赦なく聴き手を襲い続けますが、全ての音が真っ赤に燃え盛り、血で染まっていることをここまで連想させる演奏も珍しいでしょう。6:06からのオーボエソロで始るくだりはテンポを落とし、一音ごとに噛みしめるように入念にフレージングを重ね、アーベントロートの音楽性が決して力任せのものでないことを実証。そして驚愕のコーダ!ジョージ・セルと双璧の驚異的な速さに加え、さらにアッチェレランドするという暴挙が大勝利を収めてしまうのですからたまりません!
もうこれだけでも相当へヴィーですが、「聴いたことない」では済まされないのが「ブラ1」!かつてDisques Refrainで出ていた驚天動地の名演奏です!!まず第1楽章の冒頭数秒を聴いただけで「普通の演奏だな」と早合点しないで下さい。この序奏部の最後の最後まで、どのように音を積み重ね、強弱を配分し、主部のドラマにつなげるか、とくとお確かめ下さい。主部に入ると闘志を内燃させながらテンポを頻繁に変化させますが、それぞれのフレーズが持つ表情が最大に発揮されるテンポが採用されているので、スタイルの古さを超える超えないの次元ではなく、絶対的な説得力で迫るのです。終結直前の11:23からの畳み掛けも、これ以上望めない切り込みの強さでノックアウト!陶酔的な異次元に聴き手を誘う、アーベントロートのカンタービレのセンスは第2楽章のたっぷり堪能できます。しかしここでも、根底に熱い魂を内包していることに変わりはありません。そして奇跡の終楽章!かつてCDを一杯抱えたまま店内を移動していた私は、店内で鳴っていたこの演奏に遭遇したおかげで、全てのCDを床にぶちまけてしまったのです。如何にこの演奏が衝撃的かお察しいただけると思います。とにかく第1主題を弾き終えた後の高速驀進ぶりは異常で、これが再び第1主題が現れるまで続くのです。後半はテンポの入れ替えが更に激化。金管コラールに差し掛かる直前は加速できる限界まで上り詰め、そのまま直進するかと思いきや前で空前絶後のギアチェンジを敢行!くれぐれも心臓にご注意下さい。アーベントロートを語る上でも、「ブラ1」のアプローチの一つの極限を知る意味でも、是非ともこのショックを一度は体験していただきたいと思います。【湧々堂】
TAH-495(2CD)
(1)バッハ:G線上のアリア
(2)ベートーヴェン:交響曲第1番
(3)ベートーヴェン:交響曲第4番
(4)ベートーヴェン:序曲「レオノーレ」第3番
(5)ワーグナー:「ワルキューレ」〜ヴォータンの告別の音楽
(6)レーガー:ベックリンによる4つの音詩 
(7)ブルックナー:交響曲第4番のリハーサル
シャーンドル・スヴェート(B)
ヘルマン・アーベントロート(指)
(1)ベルリンRSO、
(2)-(4)(6)(7)ライプチヒRSO、
(5)ブダペスト歌劇場O
録音:1949〜1950年
TAH-501(2CD)
(1)フランク:交響曲ニ短調
(2)シベリウス:交響曲第2番
(3)シューべルト:「ロザムンデ」より
(4)ベルリオーズ:「ロメオとジュリエット」より
キリル・コンドラシン(指)ACO
録音:(1)1980年11月27日、
(2)1979年3月1日、(3)1980年11月20日、
(4)1980年11月4日
TAH-504
ブラームス:運命の歌、
マーラー:交響曲第1番「巨人」*
ブルーノ・ワルター(指)ACO
録音:1947年10月22日、1947年10月16日*
TAH-512(2CD)
パウル・ファン・ケンペンの芸術I
(1)リスト:交響詩「前奏曲」、
(2)ベートーヴェン:交響曲第8番、
(3)メンデルスゾーン:フィンガルの洞窟、
(4)ロッシーニ:「ウィリアム・テル」序曲、
(5)ベルリオーズ:「ベンヴェヌート・チェッリーニ」序曲、
(6)ブラームス:ピアノ協奏曲第2番
パウル・ファン・ケンペン(指)BPO
アドリアン・エッシュバッヒャー(P)
録音:(1)1937年Polydor、
(2)1940年Polydor、(3)1951年Philips、
(4)(5)1951年DG、(6)1952年DG
TAH-514(2CD)
パウル・ファン・ケンペンの芸術II
ハイドン:交響曲第104番、
シベリウス:交響曲第5番、
シューベルト:交響曲第9番「グレート」
※ディスコグラフィ(SP時代)付
パウル・ファン・ケンペン(指)ACO
録音:1943年Polydor
TAH-516(2CD)
パウル・ファン・ケンペンの芸術III
ブルックナー:交響曲第4番「ロマンチック」
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」(1,2楽章のみ)#
ワーグナー:「タンホイザー」序曲*、
ワーグナー:「さまよえるオランダ人」序曲*
※ディスコグラフィ(マグネティック・テープ録音時代)付き
パウル・ファン・ケンペン(指)
ヒルヴェルスム放送PO、
ミラノ・スカラ座O*
録音:1950年Telefunken、1952年#、
1947年Decca*
TAH-518(2CD)
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」* 
チャイコフスキー:組曲第4番「モーツァルティアーナ、
バッハ:管弦楽組曲第3番、
モーツァルト:「フィガロの結婚」序曲、
モーツァルト:交響曲第33番
ヴァーツラフ・ターリヒ(指)
チェコPO*、スロヴァキアPO
録音:1941年*、1950年
TAH-520
チャイコフスキー:「くるみ割り人形」組曲*
チャイコフスキー:ロメオとジュリエット、
ウェーバー:「オベロン」序曲、
グラズノフ:ステンカ・ラージン
レオ・ボルヒャルト(指)BPO
録音:1934-35年*、1945年
TAH-522
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」 ビルギット・ニルソン(S)、
マリア・フォン・イロスファイ(A)、
ヴァルター・ルートヴィヒ(T)、
ルートヴィヒ・ウェーバー(Bs)
シュミット=イッセルシュテット(指)NDR響
録音:1951年12月20〜22日
TAH-524
モーツァルト:交響曲第35番「ハフナー」、
マーラー:交響曲第4番
ゼーフリート(S)、
ブルーノ・ワルター(指)NYO
録音:1953年1月
TAH-537
スカルラッティ:ソナタL483,L461,L449、
モーツァルト:ピアノ協奏曲第13番*、
ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調
アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(P)
マリオ・ロッシ(指)RAIトリノO*、
イゴール・マルケヴィチ(指)
サンタ・チェチーリア国立アカデミーO
録音:1952年12月アレッツォ、
1953年12月トリノ*、1952年5月パリ#
TAH-538
パリのフラグスタート
ブラームス:永遠の愛、懐郷、
悩みなのか喜びなのか、
別れがなぜあるのだろうか、
何と喜ばしく清々しく私の意気があがることか、
ヴォルフ:憩え憩え、
一晩中お前の金髪の頭をあげておくれ、朝の気分、
R.シュトラウス:私の心は沈黙し冷える、
あなたは知らない、愛を抱いて、
ひそやかな誘い、他,
シンディング,アルネス,グリークの歌曲
キルステン・フラグスタート(S)、
ハンス=ヴィリ・ヘスリン(P)
録音:1953年10月2日パリ
TAH-552
ブルックナー:交響曲第7番
 +カール・シューリヒトへのインタビュー
カール・シューリヒト(指)NDR響、
録音:1954年10月4日ハンブルク
CD-Rが出ていましたが、これが事実上の世界初出。  (Ki)
TAH-553
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番、
ヴァイオリン協奏曲〜第2,第3楽章#、
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調*
ヨハンナ・マルツィ(Vn)、
ジャン・アントニエッティ(P)、
シュミット=イッセルシュテット(指)NDR響*、
オイゲン・ヨッフム(指)バイエルンESO#
録音:1953年10月22日フランクフルト,1951年1月25日ハンブルク*,1951年12月ミュンヘン#
20世紀に活躍した女性ヴァイオリニストの中でも、ヨハンナ・マルツイの人気は別格の様相があります。たしかに彼女の音楽は、一方で気品の高い上品さを、また一方で細かく目の詰まった密度の濃い充実感を持ったもの。この味わいは他のヴァイオリニストからは得がたいものです。いづれも彼女の十八番ですが、全て世界初出と思われます。ブラームスの協奏曲は第1章が紛失してしまったそうです。 (Ki)
TAH-556(3CD)
《ラザール・レヴィとその門下生》
クープラン:花開くゆり,ショパン:夜想曲第13番Op.48-1、
デュカス:牧神の遥かな嘆き
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第10番、第11番イ長調K.331「トルコ行進曲付き」
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第10番〜第2楽章、ピアノ・ソナタ第7番〜第3楽章
ショパン:マズルカ Op.7-3、マズルカOp.6-2、Op.17-4、Op.50-2、
シューマン:クライスレリアーナ
シャブリエ:絵画的小曲集−木陰で,牧歌,スケルツォ=ヴァルス、ドビュッシー:グラナダの夕暮れ
・以上、ラザール・レヴィ(P)

モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番「ジュノーム」/クララ・ハスキル(P)、アッカーマン(指)ケルンRSO('54)
ドビュッシー:沈める寺、クープラン:シテール島の鐘/ソロモン(P)('48.6.22)
スカルラッティ:ソナタ ヘ長調L384/ソロモン(P)('48.6.20)
セブラック:古いオルゴールが聴こえるとき、
ダカン:カッコー/ソロモン(P)('46.4.2)
ブラームス:ピアノ協奏曲第1番/ソロモン(P)、ヨッフム(指)BPO('54.11.14)
バルトーク:ピアノ協奏曲第3番/モニク・アース(P)、ヨッフム(指)バイエルンRSO('51.1.26)
ラザール・レヴィ(P)
録音:1931年〜1954年 スイス・ロマンド放送、他の放送音源
1882年にブリュッセルで生まれたラザール・レヴィは、名ピアニストとして1930年代を中心に,1950年代まで名声を誇りました。しかしラザール・レヴィの名は、今日ではもっぱら名教師として伝わっています。パリのエコール・ノルマル音楽院でのマスターコースからは、アレクサンドル・ウニンスキー(1932年のショパン・コンクール優勝)、モニク・アース、ソロモン、クララ・ハスキル、ヴラド・ペルルミューテル、イヴォンヌとジャンヌの両ロリオといった凄い人材を育てました。さらにパリ音楽院、スコラ・カントルムでも指導を執っています。日本人にも彼の弟子は多く、安川加壽子、原智恵子、松浦豊明、井上二葉、遠藤郁子、田中希代子ほか多数。1950年に来日、このときの熱狂的な歓迎振りは、20ページ以上に渡る解説文にも詳しく紹介されています。このCD3枚は、ラザール・レヴィの録音が全体の半分、残りの半分はハスキル、ソロモン、アースの録音。ラザール・レヴィの録音では、1955年のワルシャワ・ライヴが圧倒的。余裕の風格を持ちながらも、瑞々しいシャブリエ、活気のあるグラナダの夕べ、とても70歳過ぎとは思えません。その他様々な音源(東京録音もあります)。非常に貴重なものばかりのCD3枚です!! (Ki)

TAH-561(2CD)
ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」*、
シューベルト:「ロザムンデ」間奏曲第3番,
バレエ音楽第2番、交響曲第3番、交響曲第9番「グレート」
エーリヒ・クライバー(指)北ドイツRSO
録音:1953年1月29日*,1954年4月23日
まず、曲のラインナップを見て、また父クライバーのお決まりの演目かと思わないで下さい。全て初CDなのですが、そういう意味からではありません。感動の度合いが破格なのです!「田園」も「グレート」も今まで何種類の演奏を聴いてきたか分かりませんが、これほどの有名曲で心を完全に鷲づかみにした演奏は最近なかった気がします。そんな個人的なことはどうでもよいのですが、この感動を冷静に伝えることができるかどうか…。父クライバーは間(ま)の取り方が悪いとか、素人臭いとか揶揄されることも少なくないですが、「グレート」を聴くと、これほど音楽を自然に息づかせ、音楽自体に語らせることができた指揮者はいないのではないかと思えてなりません。どこにも作為がなく、しかも無機質にならずに、スタイルの新旧云々の範疇を超えた普遍的な存在感を湛えているのです。第1楽章は、序奏のチェロが絡むあたりのふくよかさから心に染み、主部直前から加速などせず、気がついいたら主部になだれ込んでいる自然な設計力、コーダのインテンポによる爽やかな進行にも素直な共感あるのみ。第3楽章の中間部冒頭の、噛んで含めるような温和な語り掛けには、クライバーの人柄を感じさせ、単に田舎風舞曲に止まらない語りに徹しています。終楽章は10分台で駆け抜けますが、腰が強く、安定感抜群。しかし、圧巻は第2楽章!私自身これを聴くまで、クラ一バーという人がこれほど魅力的とは思いも寄りませんでした。勇猛果敢な精神を湛えた逞しい造型もさることながら、チェロによる副部主旋律が入るあたり(3:09〜)のたおやかで人為性の全くない佇まいの美しさは、例えようもありません。6:18から、トランペットの裏旋律が人なつっこい表情で顔を出すのも印象的。最高潮点(8:40)はまさにド迫力ですが、クナのような指揮者自体の風圧とは違う不思議な高揚感が忘れられません。更に涙なくして聴けないのが「田園」です!ご存知の通りクライバーの十八番ですが、弓を末端まで使い切り、低弦をゴリゴリと効かせたドイツ本流の響きをベースにして、ベートーヴェンがこの曲に込めたであろう情感以上のものが脈々と息づいているのです。しかし自ら音楽を謳歌して終わりというのではなく、1:59でほんの一瞬、弦の刻みを際立たせる配慮に象徴されるように、血の通った造型力が見事で、感動を一層煽るのです。第2楽章は、もう第1音から美しすぎてため息が出ます。第2Vnを生かした音像の抉り出しも自然そのもの。最後の鳥のさえずりが、単なる絵画的な描写ではなく、ここまで音楽的に鳴り切った例が他にあるでしょうか!第4楽章は極限の凝縮力!ティンパニはもちろんのこと、全パートが完全総動員で音が熱しきっているのですが、「燃えまくる」という形容を使いたくないほどの真実味に溢れているのです。古楽奏法では絶対に味わい得ない感動を与えてくれる演奏は少なくありませんが、この終楽章などはまさにその頂点ではないでしょうか?「俺たちから音楽を取ったら何も残らない」という真心一途の音楽としかこれは言いようがありません!ピチカートが登場する頃には、あらゆる理論を越えた音楽の奔流に感涙状態もピークに達します!エーリッヒ・クライバーという人が、音楽を愛情を持って奏でるといった決まり文句を、ここまで徹底して実行した人だということを、不覚にもこれを聴くまで気づかなかった次第です。   【湧々堂】
   
TAH-564
ショパン:舟歌、ファリャ:スペインの庭の夜*、
ドビュッシー:映像第1集、映像第2集
マルセル・メイエ(P)、マリオ・ロッシ(指)RAIローマSO
録音:1957年4月7日、1958年5月12日*、ショパンは録音年不明
マルセル・メイエの録音はいくつかCD化されていますが、どういうわけかラモーやスカルラッティ、バッハなど、バロック音楽に偏っています。実際には、メイエはもっとレパートリーの広い大ピアニストでした。そんな渇きを癒すのがこのCD。ことにドビュッシーは、知性に溢れた絶妙の感覚が素晴らしく、ロッシと共演のファリャも貴重。 (Ki)
TAH-566
ハイドン(ヘファールト編):チェロ協奏曲第2番*、
ドビュッシー:チェロ・ソナタ、
ストラヴィンスキー
:イタリア組曲
ピエール・フルニエ(Vc)、
オイゲン・ヨッフム(指)バイエルンRSO*、
フランシス・プーランク(P)
録音:1952年1月24日ミュンヘン*,1953年3月26日、トリノ
フルニエとプーランクの共演!ピエール・フルニエには多数の録音が残されているとはいえ、これは大変ユニーク。、40代のフルニエも充実の極みです。  (Ki)
TAH-567
シューマン:ピアノ協奏曲*、
ドビュッシー:ピアノのために、
ミハロヴィッチ
:ピアノと管弦楽のためのトッカータ#、
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第10番
モニク・アース(P)、
オイゲン・ヨッフム(指)バイエルンRSO*、
ルドルフ・アルベルト(指)バイエルンRSO#
録音:1957年3月12日、1954年1月15日*、1952年4月4日#
モニク・アースの初出音源ばかり。近代フランス音楽で高い評価を得ていた人だけに、ここでもドビュッシーが際立っています。シューマンの協奏曲には、ヨッフムとベルリン・フィルとのセッション録音もあるとはいえ、ライヴならではのアースとヨッフムの押し引きがいい結果になっています。マルセル・ミハロヴィッチ(1898-1985)は、ルーマニア生まれのフランスの作曲家。  (Ki)

TAH-568(2CD)
パッヘルベル:カノンとジーグ、
ハイドン
:交響曲第103番「太鼓連打」*、
パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番、
ブルックナー:交響曲第9番#
シュミット=イッセルシュテット(指)北ドイツRSO、
クリスティアン・フェラス(Vn)
録音:1954年8月21日,1954年10月18日*、1954年11月15日**、1952年4月28日#
名匠シュミット=イッセルシュテットの1950年代前半の放送用録音を集めています。なんと言っても注目はブルックナーの9番交響曲。S-I の指揮したブルックナーの9番は、おそらくこれが初。さらに質実剛健の「太鼓連打」、フェラスと共演のパガニーニと、いずれも注目。そして、深々とした味わいのパッヘルベル、カノンだけじゃなくジーグまで演奏しているところに、S-I らしさが伺えます。 (Ki) 
TAH-571(2CD)
ブルックナー:交響曲第9番*、
マーラー:交響曲第4番
ブルーノ・ワルター(指)NYO*、
イルムガルト・ゼーフリート(S),VPO
録音:1953年12月27日*,1950年8月24日ザルツブルク音楽祭
ブルックナーの第9交響曲は、スタジオ録音を残している他、何度か演奏会でも取上げています。これは1953年暮のライヴ。以前NUOVA ERAなどから発売されていたことがあります。なお、Music & Artsから発売されているもの(M&A 1110)は1946年3月17日のライヴ。一方、マーラーは、Varese Sarabande から発売されて話題となったものです。いずれもここしばらく入手が難しくなっていただけに、うれしい復活です! (Ki)

TAH-573(2CD)
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」(ほぼ全曲) パウル・シェフラー(Brフィガロ),エリザーベト・ルトガース(Sスザンナ),アルフレート・ペル(Br伯爵),マリア・ライニング(S伯爵夫人),他、ハンス・クナッパーツブッシュ(指)VPO
録音:1940年10月15日、ハーグ
思いもかけぬ録音が発掘されるのが当たり前の昨今でも、これは超驚きの大発見!!!クナッパーツブッシュがオランダで行った「フィガロの結婚」の公演のライヴ録音です。1940年10月15、16日と、ウィーン国立歌劇場のオランダ引越し公演という形で行われた公演のライヴです。1940年のディスク録音ですから、状態には限界があるものの、音そのもの意外に明瞭で、ノイズも年代にしては比較的少なめ。ワーグナー指揮者として名高いクナッパーツブッシュがどんな「フィガロ」を演奏していたか、誰でも興味津々!遅めのテンポでじっくりと情感を醸していて、これがウィーンとピッタリ。しかも名バリトン、シェフラーのフィガロは、プライと並ぶ美声フィガロの代表、さらにウィーンの名花、ライニングの伯爵夫人も最高です。残念なことに第4幕フィナーレの途中で切れてしまうので完全収録にはなっていません。ご了承下さい。 (Ki)
TAH-575(3CD)
モーツァルト:歌劇「後宮からの逃走」、
モテット「エクスルターテ・ユビラーテ」*、レクイエム#
シュミット・イッセルシュテット(指)NDR響,cho、
テレサ・シュティヒ=ランダル(Sコンスタンツェ),
エミー・ローゼ(Sブロンデ),
ルドルフ・ショック(Tベルモンテ),
マレー・ディッキー(Tペドリッロ),
テオドール・シュロット(Bsオスミン)、
マリア・シュターダー(S)*
、リーザ・デラ・カーザ(S)#,
マリア・フォン・イロスファイ(Ms)#,
ヘルムート・クレプス(T),
ゴットロープ・フリック(Bs)#
録音:1954年10月18−24日,1953年4月14日*,1952年3月31日#
モーツァルト・イヤーを祝って、が名指揮者ハンス・シュミット=イッセルシュテット(1900-1973)のモーツァルトの音楽をまとめてリリース。このうち「エクスルターテ・ユビラーテ」はこれが初出と思われます。レクイエムは、TAH-9907(3CD)で出ていたもの。「後宮からの逃走」は、先にRELIEFからCD(CR1906)が出ていたもの。いずれも指揮者の人柄が反映された名演です。 (Ki)
TAH-579(2CD)
スカルラッティ:ソナタL23/L401/L433/L449、
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第3番/第8番/第12番
アダージョ ロ短調K.540,幻想曲ハ短調K.396、
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」,
シャブリエ
:絵画的小曲集〜風景/華やかなメヌエット、
ドビュッシー
:練習曲集第1巻〜3度のために、
ペトラッシ
:トッカータ、
プーランク
:2つのノヴェレッテ、
カゼッラ:バッハの名による2つのリチェルカーレ
マルセル・メイエ(P)、
フォルクマール・アンドレーエ(指)
スイス・ロマンドO
録音:1950−1956年
フランスの名ピアニスト、マルセル・メイエの録音集です。フランスの粋に満ちたそのピアニズムは、今もってファンが多いのも頷けるもの、明晰で粒立ちが良く、感受性に満ちているけれど情に溺れない彼女のピアノは、ことにモーツァルトで高い評価を得ており、ここでも3つのソナタをはじめいずれも名演!さらに「皇帝」のライヴ、近代作品も含めてのうれしい2枚です。  (Ki)
TAH-581(3CD)
モーツァルト:交響曲第36番「リンツ」〜第1&第2楽章、
ベートーヴェン
:交響曲第4番*、
 交響曲第5番「運命」、交響曲第6番「田園」**、
ドヴォルザーク
:チェロ協奏曲 ロ短調** 、
リスト
:交響詩「前奏曲」#、
◆ボーナス・トラック/エーリヒ・クライバーは語る
エーリヒ・クライバー(指)NDR響,
ACO*,ケルンRSO**,チェコPO#,
アントニオ・ヤニグロ(Vc)
録音:1955年3月11日,1950年4月28日*,1955年**,1936年6月22日#
「リンツ」は初出。ベートーヴェン第4番ははURANIA でCD になっていたくらい。「運命」「田園」は、このデータでは初出。ドヴォルザーク、リストは、数社からCD が出ていました。クライバーの指揮は、基本的に引き締まった男性的な音楽で、強いエネルギー放射があり、その上手応えのある質感が常に伴っている優れもの、大家の風格に満ち満ちています。ベートーヴェンで高く評価された人だけあって、ここでも第5 交響曲の第4 楽章など、オーケストラを輝かしくかつ豊かに鳴り響かせ、ただ圧倒。さらにクライバー得意中の得意の「田園」では、キビキビと進みつつも、ベートーヴェンが音に込めた自然讃歌が豊かに湧き上がり、ことに歌いまくる第2楽章は見事の一言。やはり天下の大指揮者です。クライバーの肉声も貴重。 (Ki)
TAH-584(2CD)
モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番「ジュノム」、
ピアノ協奏曲第9番「ジュノーム」、
ピアノ協奏曲第20番、ピアノ協奏曲第24番
クララ・ハスキル(P)、
パブロ・カザルス(指)プラド音楽祭O、
イーゴリ・マルケヴィッチ(指)フランス国立O*、
S=イッセルシュテット(指)ベロミュンスター・スタジオO**、
アンドレ・クリュイタンス(指)フランス国立O#
録音:1953年6月19日、1955年6月8日*、1952年12月19日**、1955年12月8日#
マルケヴィッチと共演の「ジュノーム」は、あるいはこれが初出かもしれません。カザルスとの共演は、LYRINXで発売されていたものと同じ。第20番はTAH-389-90と同じ。第24番ははDISQUESMONTAIGNEで出ていたものと同一。いずれも、ハスキルのピアノはもちろん、指揮者も実力派揃いの名演ばかり。中でもニ短調協奏曲は、実に見事なS=Iの伴奏を得て、ハスキルもいつも以上に神がかっています。一方カザルスの伴奏した「ジュノーム」では、カザルスの驚くほど精力的な音楽を受けて、ハスキルも珍しいくらい活力系。一方極めて相性が良かったといわれるマルケヴィッチとの共演では、同じ曲でもずっとしっとりと情感豊か。クリュイタンスとの共演は実にスリリング!音は、プラド音楽祭だけややこもり気味で、あとは年代相応以上のもの、ハスキルのピアノを楽しむに十分です。 (Ki)
TAH-587(3CD)
モーツァルト:交響曲第38番「プラハ」、
ワーグナー
:ジークフリート牧歌、
ブラームス
:交響曲第2番、
ハイドン
:交響曲第96番 ニ長調 「奇跡」*、
R・シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」*、
マーラ
ー:交響曲第4番*、インタビュー(フランス語)
ブルーノ・ワルター(指)
フランス国立O
録音:1955年5月5日、1955年5月12日*
大指揮者ブルーノ・ワルター全盛期のパリ・ライヴ!ワルターは1955年と1956年にパリを訪れ、フランス国立管弦楽団を指揮しています。このCD には、1955年の2回の演奏会を完全収録。ワルターの生涯でもピークと言われる時期のライヴだけに、晩年の録音用の演奏とはまるで違った燃えに燃えるワルターの姿は最高!大のワルター・マニアとして知られる宇野功芳氏も大絶賛!とくに「プラハ」について、第1 楽章「早いテンポによる生命力は、徹底的に歌い抜かれる旋律美によってさらに輝きを増し」、第2 楽章「音楽に身を任し、ただただ陶酔するのみである」、第3 楽章「実にスリル満点、誰しも興奮を禁じえないであろう」と、最大級の賛辞!また「ジークフリート牧歌」については「ワルターの数多い『ジークフリート牧歌』の中で最も魅力のあるものの一つ」、ブラームスの終楽章は、「コーダはいよいよ燃え立って実演ならではの灼熱を見せるのである」などなど、氏の興奮振りまで伝わって来ます。録音もこの年代にしては良好で、ワルターの真の興奮を存分に味わえます。さらにワルターがフランス語で話すインタビューもあり。ヒストリカル・マニアなら逃すなかれ! (Ki)
TAH-590
ベートーヴェン:交響曲第6番 「田園」、
ドビュッシー
:交響詩「海」
シャルル・ミュンシュ(指)RAI トリノO
録音:1951年6月8日トリノでのライヴ
この時がミュンシュのイタリア・デビュー。ミュンシュといえば熱い音楽、それがライヴではハメを外さんばかりに倍加するのはご存知の通り。ここでもベートーヴェンに慣れぬオーケストラが徐々にノリノリになって行く様は、一流オーケストラとはまた違った醍醐味、予想通り「嵐」がエネルギー渦巻くド迫力です!「海」も実に生き生きした演奏。ミュンシュ・ファンならずとも興奮の1枚です。

TAH-592(3CD)
シューベルト:交響曲第8番「未完成」、
ブルックナー
:交響曲第8番*、
ブラームス
:ドイツ・レクイエム#
カール・シューリヒト(指)NDR響
録音:1954年10月4日、1955年10月23&24日*、1955年10月27日#
まずはシューベルトの未完成交響曲。DECCA 録音でも定評高いシューリヒトの十八番ながら、濃厚さではさすがライヴがずっと上。従来音の悪い海賊CD やCD−R でしか発売されたことがなかったもので、クリアな音で甦っています。ブルックナーの第8 交響曲は、既に他社からも発売されているもので、シューリヒトの残したこの曲の録音の中でも筆頭に挙げられることの多い、白熱した名演、もちろん完全収録。そしてブラームスのドイツ・レクイエムはおそらく海賊盤でも出回ったことのない完全初出のようです。ブックレットにシューリヒトのディスコグラフィも収録!! 
TAH-599(2CD)
シューベルト:交響曲第5番,交響曲第6番**、
モーツァルト
:交響曲第29番*、
パーセル
:「妖精の女王」から*、
ヴァレーズ
:デゼール(砂漠)#
ヘルマン・シェルヘン(指)
ウィーンSO、ウィーン国立歌劇場O**、
フランス放送SO*、フランス国立O#
録音:1950-1951年,1954年1月20日*,1954年12月2日#
ヘルマン・シェルヘンと言えば、ロマン派的演奏がまだ強い20世紀中頃にあって、その残照をキッパリと洗い去って、バロックから古典派までに新風をもたらした人物として有名な指揮者。と同時に、同時代の最先端の音楽にも深い理解を示していたことでも知られています。このCD では、なんといってもヴァレーズの「デゼール」の世界初演が貴重。今となっては別に過激でもない曲ですが、電子音まで用いた独特のヴァレーズ・ワールドに客席からは怒号とそれを制する声とが飛び交い、臨場感たっぷり。演奏後の盛大なブーイングとささやかな拍手まで、どんなCD よりも楽しく聞ける「デゼール」でしょう。一方、モーツァルトなどは、とても1950年代の演奏とは思えないサッパリと清潔な感触が心地よいものです。 
TAH-601(3CD)
クララ・ハスキル・ベスト・ボックス
[CD1](TAH-523の再発)
(1)モーツァルト:ピアノ協奏曲第19番<'52.5.30>、
(2)モーツァルト:2台のピアノのための協奏曲<'54.10.18>
[CD2](TAH-483の再発)
(3)バッハ:トッカータホ短調BWV914<'52.5.31>、
(4)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第18番Op.31-3<'52.10.25-26>、
(5)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4<'52.5.31>
[CD3]
(6)シューベルト:ピアノ・ソナタ第16番D.845<'56.5.17>
(7)モーツァルト:デュポールの主題による変奏曲<'56.5.17>
(8)シューマン:ピアノ協奏曲<'55.6.15>
クララ・ハスキル(P)
(1)フェレンツ・フリッチャイ(指)ケルンRSO、
(2)ゲザ・アンダ(P)、
 パウル・ブルクハルト(指)ベロミュンスター・スタジオO
(5)カラヤン(指)ウィーンSO
(8)カール・シューリヒト(指)ストラスブール市立O
このシューマンの協奏曲は、ハスキル・ファンが口をそろえてハスキルの名演中の名演とほめちぎっているもの。[CD1][CD2]も、かつてからリリースはされていましたが、廃盤となっていたもの。[CD1]は、1955年にドイツ・グラモフォンでも録音がありますが、これより少し前の時期、ハスキルの健康状態がより良かった頃の演奏だけに、「さすがハスキル」とうならされるもの。[CD2]も、カラヤン(当時44歳)とハスキル(当時57歳)の初めての出会いの演奏で、コンサートも大盛況で、第1楽章の終わりに拍手が4分間も続いたということです(このディスクでは拍手はカットされています)。貴重なハスキル女史のライヴ録音が復活です! (Ki)
TAH-604(2CD)
ブルックナー:交響曲第7番*、
チャイコフスキー:組曲第3番**、交響曲第6番「悲愴」#
ヘルマン・アーベントロート(指)
ベルリン放送O,ライプチッヒ放送O#
録音:1956年2月19日*、1951年3月20日**、1950年11月28日#
すべて初出。ブルックナーは同年、2月16,17日、スタジオ録音がTahra から発売されていました(TAH.114/5)がすでに廃盤。これはその翌々日のドレス・リハーサルの録音。終楽章の一部にテープの問題があったため、その部分はスタジオ録音と差し替えられています。組曲は唯一の録音。「悲愴」は52 年のライプチッヒ放響と今回の2つが存在しています。52年盤のスケルツォは宇野先生が「ティンパニの肌に粟を生じさせるような轟き、テンポの雄弁な動かし方にいたっては筆舌に尽くしがたい。まことに最高のスケルツォと絶賛してよいだろう。」と激賞されておりますが、この50年盤はさらにすさまじい、阿修羅のようなスケルツォで驚天動地の「悲愴」です。 

TAH-606(4CD)
(1)ワーグナー:ジークフリート牧歌、
(2)ブラームス:交響曲第4番、
(3)ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」、
(4)マーラー:「亡き児をしのぶ歌」、
(5)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番、
(6)シューマン:交響曲第4番、
(7)ワーグナー:「パルジファル」前奏曲/クリングゾールの魔法の庭園の場面/聖金曜日の奇跡の場面/フィナーレ、
(8)ブルックナー:交響曲第8番のリハーサル、
(9)クナッパーツブッシュへのインタビュー
ハンス・クナッパーツブッシュ(指)
(1)(2)ケルンRSO、(3)(4)BPO、(5)VPO、
(6)シュターツカペレ・ドレスデン、
(7)バイロイト祝祭O、
(5)ヴィルヘルム・バックハウス(P)、
(7)ヴォルフガング・ヴィントガッセン(T パルジファル),
  マルタ・メードル(S クンドリー),
  ヨゼフ・グラインドル(Bs グルネマンツ),
ハンス・ホッター(Br アンフォルタス)
録音:(1)(2)1953年5月8日,(3)(4)1956年4月9日,(5)1954年1月17日,(6)1956年6月4日,(7)1954年8月5日
いずれも名演として知られていたもので、特にケルン放送交響楽団を指揮したブラームスの4番交響曲は、クナらしい分厚いロマンティシズムに満ちた超名演。またベルリン・フィルとの「運命」も最高。濃厚なシューマンの4 番もたまりません。ジークフリート牧歌と「亡き児をしのぶ歌」は比較的珍しい音源。さらに、クナッパーツブッシュのリハーサル風景、インタビューまで収録、クナッパーツブッシュの肉声が聞けます。さらにさらに、16ページの別冊小写真集に非常な貴重な写真が!クナッパーツブッシュの祖父母、父、母、弟妹、少年時代、最初の夫人、娘、再婚の夫人、レジョン・ドノールの勲章を着けて大喜び、と、クナッパーツブッシュ・ファンが狂喜する内容ばかり。
TAH-610
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番#、
ラヴェル
:ピアノ三重奏曲イ短調、
リスト
:小鳥に説教する聖フランチェスコ*、
 水の上を歩く聖フランチェスコ*
アルフレッド・コルトー(P)#、
ヴィクトール・デザルザンス(指)ローザンヌCO、
ヴラド・ぺルルミュテール(P)、
ジーヌ・ゴーティエ(Vn)、アンドレ・レヴィ(Vc)
録音:1947年4月13日、1954年5月7日、1939年
ミスタッチはあってもすこ ぶる味のある演奏です。その「味」はトロとか松坂牛といった素材の「味」ではなく、たとえるならば燻製系か醗酵系で噛めば噛むほ ど味が出てくるといったたぐいの味です。ベートーヴェン、ラヴェルは初出。

TAH-611(3CD)
モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」、
ブラームス
:交響曲第2番*、ピアノ協奏曲第2番*、
ベートーヴェン
:交響曲第9番「合唱つき」*、
バルトーク:ピアノ協奏曲第3番
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)RAI トリノO、
RAI ローマO*、ゲザ・アンダ(P)、
テレサ・シュティヒ=ランダル(S)、
ヒルデ・レッセル=マイダン(A)、
ワルデマール・クメント(T)、
ゴットロープ・フリック(Bs)
録音:1954年2月19日、1953 年3月26日、1954年12月11 日、1954 年12月4日、1954年2月12日
1950 年代の前半、カラヤンは頻繁にイタリア放送(RAI)のオーケストラとしばしば共演しています。このCD には、1953年から1954 年にかけての5 つの録音が収録されています。いずれもカラヤン40代半ばの颯爽とした音楽が楽しめます。これらのうち、おそらく「ジュピター」、ブラームスの第2 交響曲、バルトークは初出音源。他も珍しい音源なことは間違いありません。カラヤン・ファンにはうれしいリリースでしょう!

TAH-614(2CD)
ブルックナー:交響曲第8番、
マーラー:交響曲第6番「悲劇的」*
エドゥアルド・ヴァン・ベイヌム(指)ACO
録音:1955年4月21日、1955年7月7日*
ベイヌムの指揮するマーラーの6番はこれが初登場!ロマン色の濃い、充実度の高い音楽になっています。なお第2楽章がアンダンテ、第3楽章がスケルツォの配列。ブルックナーの8番は、あの壮絶なPHILIPS 録音(1955年6月6-9日)の1月半前のもの。ライヴならではの盛り上がりが見事です。
TAH-617
ベートーヴェン:うずらの鳴き声 WoO.129,
 新しき愛、新しき人生 Op.75-2,
 彩られたリボンに添えて Op.83-3、
シューベルト:音楽に寄せて D.547,春に D.882,
 シルヴィアに D.891,悲しみ D.772, 若い尼 D.828,
 水の上で歌う D.774,ミューズの子 D.764,
 糸を紡ぐグレートヒェン D.118、
ブラームス
:野にひとりいて Op.86-2,
 テレーゼ Op.86-1,死はすがすがしい夜 Op.96- 1,
 子守歌 Op.49-4,永遠の愛について Op.43-1,
 調べのように、僕に Op.105-1,静かな 夜に,
 あの下の谷の底では,僕の恋は緑色 Op.63-5,
 愛の誠 Op.3-1,甲斐のないセレナー ド Op.84-4
エリザベス・シュワルツコップ(S)、
エドウィン・フィッシャー(P)
録音:1954年2月11日,トリノ全盛期のシュワルツコップが、RAI トリノのために録音した放送用のスタジオ録音。拍手などはありません。このトリノでの 録音は、伴奏はなんとピアノの大巨匠エドゥイン・フィッシャー!フィッシャーの温かく深み豊かなピアノは、シュワルツコッ プに大きな影響を与え、EMI 録音とは随分違ったスケールの大きな表情を見せてくれます。録音状態は今一つというところです が、世紀の共演を楽しむには不足ありません。  (Ki)
TAH-618(2CD)
バッハ:ミサ曲 ロ短調 BWV232 エミー・ルース(S)、ヒルデ・チェスカ(S)、
ゲルトゥルド・ブルグスターラ= シェスター(A)、
アントン・デルモータ(T)、
アルフレート・ペル(Bs)、
ヘルマン・シェルヘン(指)ウィーンSO、
アカデミー・カンマーコーア、アントン・ハイラー(Org)
シェルヘンが20 世紀のバッハ復興の立て役者の一人だったことは、余り知られていないのかもしれません。ロマン色を殺ぎ 落とした演奏は、今聞いても古めかしくありません。シェルヘンはロ短調ミサを2回録音しており、これは旧録音。当時のウィー ンの名歌手を起用しています。
TAH-620(2CD)
モーツァルト:交響曲第40番、
ベートーヴェン
:交響曲第7番*、
マーラー
:交響曲第4番
ブルーノ・ワルター(指)RAI ローマO、
カルラ・シュレアン(S)
録音:1952年4月19日、1954年5月18日*
ブルーノ・ワルターが、ローマに客演した際の貴重な録音が初登場です!いずれも1950年代、ワルターが枯れる前の気力漲る演奏です。1952年の演奏会は、戦後初のイタリア訪問。モーツァルトのK.550 とマーラー4番という超お得意2 曲。どちらも、ライヴを含めると、ワルターは多数の録音を残していますが、イタリアの艶やかなオーケストラの音色が、他とは異なった面白い作用を及ぼしています。ベートーヴェンは1954年、ワルター最充実期のライヴだけに、スタジオ録音とは違った白熱の演奏。マーラーだけ、欠落のある粗悪なCD-Rが出たことがありますが、それ以外はいずれもLPでもCDでも発売されたことのない完璧な初出音源。ワルター・マニアなら必携です。解説書には、1911年から1956年までの、ワルターのイタリア訪問の様子が紹介されています。   (Ki)
TAH-624(2CD)
ベートーヴェン:交響曲第8番、
ワーグナー
:「タンホイザー」序曲とバッカナール、
ヴェルディ
:「運命の力」序曲、
シューマン
:「マンフレッド」序曲*、
ロッシーニ
:「ウイリアム・テル」〜バレエ音楽*、
ドヴォルザーク
:交響曲第9番 「新世界より」*
アルトゥーロ・トスカニーニ(指)NBC響
録音:1952年11月8日、1953年1月31日*
トスカニーニの二つの演奏会を丸々収録。いずれもかつてCD が出たことのある音源ばかりですが、入手難だったものも多く、また コンサート単位でまとめられているのがありがたいものです。「新世界」交響曲は、2月1日のRCA へのセッション録音の二日前のライ ヴ。ベートーヴェンの第8交響曲も、11月10日のRCA へのセッション録音の二日前のライヴ。「ウイリアム・テル」のバレエ音楽と「マ ンフレッド」序曲は、どちらも珍しい音源。ことに「マンフレッド」序曲は他に1946年の録音しか残されていません。いずれもトス カニーニの厳しい造型によるキリリと引き締まった演奏です。   (Ki)
TAH-628
モーツァルト:ピアノ協奏曲第19番、
ピアノ協奏曲第20番*
クララ・ハスキル(P)、
イェジー・カトレヴィッツ(指)ブザンソン音楽祭O、
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)フィルハーモニアO*
録音:1956年9月6日、1956年1月28日ザルツブルク*
第19番は初出!これは本枯れの鰹節と昆布から丁寧に出汁をとり、自家製の味噌で味噌汁をつくったようなもの。至福のひと時。 (Ki)
TAH-629
モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番、
 ピアノ協奏曲第23番*、
バッハ
:イタリア協奏曲BWV.971#、
ラモー
:ロンドー「一つ目の巨人」#
モニク・アース(P)、
ハンス・ロスバウト(指)バーデン・バーデンSO、
シュミット・イッセルシュテット(指)北ドイツRSO*
録音:1956年11月9日、1956年1月27日*、1946年2月Decca#
ラヴェル、ドビュッシーを得意にしていたモニック・アースの珠玉のモーツァルト。ロスバウト、イッセルシュテットの伴奏も実に 味わい深いもの。 モーツァルトは初出。

TAH-630
ショパン:ピアノ協奏曲第2番、舟歌*、マズルカOp.30-3,Op.41-3,Op.24-4**、
夜想曲Op.27-1,Op.15-1#、
フランツ・ワルターによるインタヴュー##
ユウラ・ギュラー(P)、
エドモンド・アッピア(指)スイス・ロマンドO
録音:1959年6月10日、1960年2月17日*、1962年4月6日**、1975年10月20日(ステレオ)#、1958年1月15日##
ギュラーは1895 年、マルセイユ生まれ。ロシア人の父親とルーマニア人の母親をもち、パリ音楽院には12 歳で入学。14 歳の時には コルトーのクラスのハスキルを抜いて、ベートーヴェンの変奏曲の演奏で1位になっている。30 年代にはロンドンではソロモン、バッ クハウス、ヨーゼフ・ホフマンと並び称されていた。すべて初出。 (Ki)
TAH-631
シューマン:ピアノ協奏曲、
リスト:ピアノ協奏曲1番*、
ラフマニノフ
:ピアノ協奏曲第4番#、
ショパン:ワルツ遺作#
アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(P)、
ヘルマン・シェルヘン(指)スイス・イタリア語放送O、
ディミトリー・ミトロプーロス(指)フィレンツェ五月音楽祭O*、
フランコ・カラッチオーロ(指)ローマRAI管
録音:1956年6月21日、1953年6月17日*、1956年5月12日#
TAH-632(2CD)
マイケル・ラビンの伝説(1950〜1956年未発表音源)
[CD1]
(1)ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲第1番
(2)グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲
(3)ラロ:スペイン交響曲〜第5楽章(1951年7月9日)
(4)チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲〜第1楽章(1956年9月10日)
(5)ブラームス:ヴァイオリン協奏曲〜第3楽章(1955年6月13日)
(6)メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調〜第3楽章(1955年5月16日)
[CD2]
(1)メンデルスゾーン:歌の翼にop.34-2(1950年8月7日)
(2)パガニーニ:カプリース第17番(1950 年8 月7 日)
(3)メンデルスゾーン:五月のそよ風op.62-1(1950年12月11日)
(4)ドヴォルザーク:スラヴ舞曲第10番(1951年7月9日)
(5)ウィリアム・クロール:バンジョーとフィドル(1951年7月9日)
(6)ゴドフスキ(ハイフェッツ編):アルテ・ウィーン(1951年10月22日)
(7)クライスラー:ウィーン奇想曲(1951年12月17日)
(8)ヴィエニャフスキ:エチュード・カプリスop.18-4(1952年6月9日)
(9)ヴィエニャフスキ:華麗なるポロネーズop.4 ニ長調(1952年6月9日)
(10)ショパン(ミルシテイン編):夜想曲 遺作 嬰ハ短調
(11)ファリャ:スペイン舞曲(はかない人生より)(1952年11月10日)
(12)サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン(1953年8月17日)
(13)クライスラー:昔の歌(1953年8月17日)
(14)サラサーテ:カルメン幻想曲〜第3,4 部(1953年11月9日)
(15)ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女(1954年5月10日)
(16)モシュコフスキー:ギターレ(op.45-2)(1954年8月23日)他
マイケル・ラビン(Vn)
[CD1](1)ウォレンシュタイン(指)ロサンゼルス・フィルハーモニー(1954年2月2 日)、
(2)ミトロプーロス(指)NYO(1954年5月2日)、(3)〜(6)ベル・テレフォンO、
[CD2] 管弦楽(全て):ドナルド・ヴォールヘース(指)ベル・テレフォンO
彼の特徴としていつも云われる、技術の非常な完成度、少し甘くかつ官能的な色合いの濃い音を十二分に楽しめるCDです。ディスク2 は往年の名番組、ベル・テレフォン・アワーの放送当時のままの音!各曲 における豊かな表情はハイフェッツをも凌ぐでしょう!彼は自宅の平戸間で滑って頭を強打して亡くなりましたが、フリッツ・ヴ ンダーリヒといい、この二人の天才の死には、何か共通点があるように思われます。神の嫉妬とか・・・。  (Ki)
TAH-634
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番、ピアノ協奏曲第4番* クララ・ハスキル(P)、
シャルル・ミュンシュ(指)ボストンSO、
エーリヒ・シュミット(指)ベロミュンスター・スタジオO
録音:1956年11月3日、1959年1月25日*
第3協奏曲は、ボストンでシャルル・ミュンシュと共演したもの。ミュンシュの骨太の音楽に押されてか、いつものハスキルよりも熱が上がっているような演奏です。ベロミュンスターでの第4協奏曲はおそらく初出の音源。音の状態は良好です。エーリヒ・シュミット(1907−2000)は、チューリヒ・トーンハレ管弦楽団の首席指揮者も勤めたことがあるスイスの指揮者。 (Ki)

TAH-635
シューベルト:交響曲第9番 「グレート」 フェレンツ・フリッチャイ(指)ヘッセンRSO
録音:1955年11月4日ライヴ
フリッチャイ唯一の「グレート」の貴重な記録。1954年10月にヒュースト ン交響楽団の常任に就任したものの、8回の定期を振っただけで55年1月に辞任しヨーロッパに戻ったあとのハンブルクでのコンサート の録音です。1958年に白血病を発症するまでは「リトル・トスカニーニ」と呼ばれ、白血病から復帰した1960年からの晩年は「フルトヴェ ングラーの再来」と呼ばれるフリッチャイは病を境に芸風が大きく変わったとされていますが、この演奏は「ウィルヘルム・フルトヴェングラーとクレ ンペラーの再来」とでも呼ぶにふさわしい巨大でいてテンポの動きの激しい素晴らしく熱い演奏です。1楽章とフィナーレのコーダなど は1951年の有名なウィルヘルム・フルトヴェングラー盤よりも熱くクレンペラー盤よりも巨大な造詣。フリッチャイがもっと長生きしていれば私たちの音楽生活はどれほど豊かだったでしょうか。白血病がにくい!録音はもちろんモノラルですが鑑賞になんの不都合もありません。   (Ki)
●演奏奏時間比較
フリッチャイ:14’28”/16’38”/10’55”/11’33”
ウィルヘルム・フルトヴェングラー:14’44”/17’10”/11’18”/11’39”(1951年BPO,GS-2017)
クレンペラー:14’35”/14’57”/9’54”/12’42”(1960年フィルハーモニアEMI) 
TAH-636(2CD)
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番、
 交響曲第6番「田園」**、交響曲第8番*、
ブラームス
:交響曲第1番#
オットー・クレンペラー(指)
ベルリンRIAS響**、ケルンRSO、
レオン・フライシャー(P)
録音:1956年2月27日、1954年2月15日**、1955年5月28日*、1955年10月17日#
オットー・クレンペラーが指揮したベートーヴェンとブラームスの録音。ベルリンRIAS交響楽団との「田園」、ケルン放送交響楽団との第8交響曲は珍しい音源です(初出かも?)。交響曲第8番は、録音状態も良く、演奏もこの時期のクレンペラーの良さが出た名演で、クレンペラー・ファンなら必聴です。   (Ki)
TAH-640
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲、
ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲
ギラ・ブスタボ(Vn)、
ウィレム・メンゲルベルク(指)ACO、
ハンス・シュミット=イッセルシュテット(指)
北ドイツRSO*
録音:1943年5月6日、,1955年3月21日*
ギラ・ブスタボ(1919−2002)は、米国生まれのヴァイオリニスト。1934年に渡欧、ドイツを中心に大変に活躍し、ヴォルフ=フェラーリからヴァイオリン協奏曲を献呈されるほどでした。しかし米国人がナチス時代のドイツで活躍したことが禍し、戦後の活動は下火になってしまいました。このCDには彼女の録音を2種収録。ベートーヴェンは、ブスタボがメンゲルベルクと共演したライヴ。まだ二十代半ばのブスタボがいかに優れたヴァイオリニストだったか伝わってくる名演。ドヴォルザークはおそらくこれが初出。ブスタボの戦後の録音として非常に貴重です。ボーナスに、亡くなる前年、2001年のインタビューを収録。 (Ki)
TAH-641
ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲、
ハチャトゥリアン
:ヴァイオリン協奏曲*
ゲルハルト・タシュナー(Vn)、
ロヴロ・フォン・マタチッチ(指)BPO、
シュミット=イッセルシュテット(指)北ドイツRSO*
録音:1942年11月26日、1955年5月8,9日*
ドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲は、タシュナーがベルリン・フィルのコンサートマスターを務めていた(1941−1945)時期の録音。しかも伴奏はマタチッチ!音は1942年ながらかなり聞きやすいもの。ハチャトゥリアンは、以前アルトゥール・ローターの指揮した1947年の録音が出ていました(TAH350/351)が、ここに収録されているのはシュミット=イッセルシュテットとの共演の1955年の録音。こちらは戦後の放送録音だけに音は良好です。
TAH-642(3CD)
マーラー:交響曲第1番「巨人」、
 交響曲第2番「復活」*、交響曲第4番#
ヨゼフ・カイルベルト(指)シュターツカペレ・ドレスデン
ハンス・シュミット=イッセルシュテット(指)NDR響*、
オダ・バルスボルク(S)*、
シークリンデ・ワーグナー(Ms)*、
ブルーノ・ワルター(指)フランクフルト博物館O、
アンネリース・クッパー(S)
録音:1950年2月4日、956年11月12日*、1950年9月4日#
TAHRA から、マーラーの秘蔵音源が3CD で登場。注目は、シュミット=イッセルシュテットの指揮する「復活」。1956年11月12日、 ハンブルクのムジークハレでのライブ録音。速めのテンポでキビキビと演奏しつつ、S-Iならではの自然な美しさ、流れの良さと、隅々 までが目が行き届いた知性が生かされた優れものの名演。豊満肥大化してしまった「復活」に慣れている耳に新鮮に響く「復活」です。 なお多少のカットが入った演奏です。カイルベルトの第1 交響曲は、カイルベルトがシュターツカペレ・ドレスデンの首席指揮者だっ た頃の演奏。カイルベルトらしい骨太のゴッツイ演奏。ワルターの第4交響曲は、海賊盤CD で出ていたもの。ワルターの覇気に溢れた 棒に、フランクフルトのオーケストラが必死に喰らいついている一期一会的名演。しかも音質が年代にしてはかなり明瞭なのがありが たいです。3種それぞれに聞き応え十分のマーラーです。 (Ki)
TAH-645
シューマン:チェロ協奏曲、
ドヴォルザーク
:チェロ協奏曲ロ短調Op.104
ピエール・フルニエ(Vc)、
ハンス・ロスバウト(指)南西ドイツRSO、
シュミット=イッセルシュテット(指)北ドイツRSO*
録音:1957年4月14日、1956年5月14日*
シューマンもドヴォルザークも初出のようです。シューマンは、ロスバウト共々、引き締まった演奏。シュミット=イッセルシュテットとのドヴォルザークは、ロマン色豊かなイッセル=シュテットの伴奏に乗って、じっくりと味わいが広がるような演奏。それぞれ名演です。   (Ki)
TAH-646
マーラー:亡き子をしのぶ歌、
さすらう若人の歌*、さすらう若人の歌#
フィッシャー=ディースカウ(Br)、
シュミット=イッセルシュテット(指)北ドイツRSO、
オットー・アッカーマン(指)ケルンRSO、
カール・シューリヒト(指)フランス国立O#
録音:1955年6月6日ハンブルク、1954年11月9日ケルン*、1957年9月9日ブザンソン音楽祭#
フィッシャー=ディースカウお得意のマーラー。「さすらう若人の歌」の聴き比べが興味津々。そのキャリアの初期、1951年8月19日、ザルツブルク音楽祭でフルトヴェングラー指揮ウィーンフィルとこの曲を歌って以来28年間で12種類の録音が残されています。なかでもフルトヴェングラーとの初共演盤(ORFEOR336931)とこのシューリヒトとの共演は聴き逃せません。(Ki)
TAH-647(2CD)
ハイドン:弦楽四重奏曲Op.76-4「日の出」Hob.III-78、
弦楽四重奏曲ニ短調Op.76-2「五度」Hob.III-76、
ホフシュテッター
(伝ハイドン):弦楽四重奏曲ヘ長調「セレナード」、
ボッケリーニ
:弦楽四重奏曲イ長調Op.39-3、
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第10番Op.74「ハープ」
イタリアQ
録音:1953年3−4月,1955年1月,1956年6月
20世紀後半を代表する名弦楽四重奏団、イタリア四重奏団の比較的初期の録音です。結成十年前後の頃ですが、定評ある優秀なアンサンブルは既に確立。そしてイタリア人らしい伸びやかさと歌心はさすがです。   (Ki)
TAH-649
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番、ピアノ協奏曲第3番* ヴィルヘルム・ケンプ(P)、
カール・シューリヒト(指)フランス国立放送O、
カール・ミュンヒンガー(指)フランス国立放送O*
録音:1955年9月14日、1957年9月26日*
ヴィルヘルム・ケンプのベートーヴェンの協奏曲のライヴ2種。第3番はおそらく初出。ケンプのピアノは強い意志を感じさせつつ、細かいニュアンスも生きたさすがの演奏。バロック音楽で有名なミュンヒンガーが、意外なほど恰幅の良いベートーヴェンを演奏するのにも驚き。一方、第1協奏曲では、シューリヒトの前進性の強い音楽にケンプが乗って、白熱した演奏になっています。   (Ki)
TAH-651
スメタナ:「モルダウ」、ラヴェル:左手のための協奏曲*、
チャイコフスキー:交響曲第4番#
ヘルマン・シェルヘン(指)ウィーン国立歌劇場O、
ケルンRSO*、ロベール・カサドシュ(P)
録音:1957年5月、1957年2月11日*、1951年7月#
名手ロベール・カサドシュとのラヴェルの左手協奏曲は初出音源。カサドシュの気品あるピアノに、シェルヘンの隈取りのきつい伴奏の組み合わせがスリリング。「モルダウ」とチャイコフスキーの第4交響曲は、共にWESTMINSTER録音。「モルダウ」はおそらく初CD化と思われます。情緒に流されない知性的な「モルダウ」が優れもの。   (Ki)
TAH-653(2CD)
知られざる女流ピアニスト
(1)ショパン:子犬のワルツ,ワルツOp.64-2、
ゴダール
:マズルカ第4番、
メンデルスゾーン
:スケルツォホ短調Op.16-2,ロンド・カプリチオーソホ長調Op.14,無言歌ハ長調Op.67-4「紡ぎ歌」、
リスト
:ハンガリー狂詩曲第11番&第13番
(2)ショパン:マズルカOp.17-4,夜想曲嬰ハ短調、
モーツァルト
(偽作):田園変奏曲、
アルベニス
:グラナダ
(3)ショパン:マズルカハ長調Op.56-2/嬰ハ短調Op.6-2/ヘ短調Op.7-3/ヘ短調Op.63-2/イ短調/変イ長調Op.7-4/ニ長調Op.33-2/変ニ長調Op.30-3/ヘ短調Op.68-4/ロ長調Op.41-3/嬰ハ短調Op.50-3
(4)デュフリ:クラヴサン曲集第3巻〜第12番「ラ・ド・ヴァルマレット」、スカルラッティ:ソナタ.ニ長調K.96/ホ長調K.380/イ長調K.39、
クープラン:キタイロンのカリヨン,花盛りまたは優しいナネット,目覚まし時計,神秘的な障壁,ティク・トク・ショクまたはオリーブしぼり機,小さな風車
(5)バッハ(ブゾーニ編):シャコンヌ、
リスト
:メフィスト・ワルツ第1番,スペイン狂詩曲,
シューマン:幻想小品集Op.12−夕べに,なぜに
(1)エメ=マリー・ロジェ=ミクロス(P)、
(2)マリー・パンテ(P)、
(3)ユーラ・ギュラー(P)、
(4)マドリーヌ・ドゥ・ヴァルマレット(P)、
(5)アニュエル・ブンダヴォエ(P)
録音:(1)1905年頃、(2)1934−36年、(3)1956年6月25−28日、(5)録音:1954−57年
エメ=マリー・ロジェ=ミクロス(1860−1950)は、トゥールーズ生まれ。19世紀の大ヴィルトゥオーゾ、アンリ・エルツ(1803−1888)晩年の弟子として知られています。長命した割に録音が極端に少なく、1905年頃のFonotipia録音は非常に貴重。マリー・パンテ(1871−1955)はオデッサ生まれ。パリ音楽院で学び、パリとジェノヴァで活動しました。ロマンティックな演奏で人気があった人です。
ユーラ・ギュラー(1895−1980)は、晩年になって再び話題になったので割と知られているでしょう。若い頃は大変人気のあったピアニストでしたが、病気のためキャリアが途切れ、1970年代になって再び脚光を浴びました。ここには大戦後に復帰した直後のショパンのマズルカが収録されています。
マドリーヌ・ドゥ・ヴァルマレット(1899−1999)は、長命し、教育者としても知られていますが、肝心の録音は僅か。バロック音楽の録音が収録されています。
アニュエル・ブンダヴォエは、1922年の生まれと新しい世代の人。しかし彼女も録音が極端に少なく、幻のピアニストと呼ばれています。バッハ/ブゾーニ編のシャコンヌは大変な名演として知られています。  (Ki)
TAH-657(2CD)
マーラー:交響曲第1番「巨人」、交響曲「大地の歌」* ハンス・ロスバウト(指)BPO、ケルンRSO、
グレース・ホフマン(Ms)*、エルンスト・ヘフリガー(T)*

録音:1954年11月8日、1955年4月18日*
指揮者としてのブーレーズに大きな影響を与えたロスバウトのマーラー、初期と晩年の2枚組。作品に自己を投影することを一貫して避けようと努めたロスバウトのマーラーは明快、簡潔、客観的で実に刺激的です。   (Ki)
TAH-659
ドビュッシー:夜想曲〜祭り、
シューベルト:交響曲第9番「グレート」
ピエール・モントゥ(指)NYO,ボストンSO*
録音:1944年11月5日,1956年9月9日モスクワ*
ピエール・モントゥの珍しい録音が二点発掘。ドビュッシーの「祭り」は、1944年11月5日のニューヨーク・フィルとの演奏会のライヴで、Vディスク(第二次世界大戦中、米国で戦地の兵士のために作られた78回転ビニールディスク)で発売されたことがあったのみ。「グレイト」は、ボストン交響楽団とモスクワ楽旅の際の録音。MelodiyaのLPや、いくつかのCDで発売されていました。今のところモントゥが指揮した「グレイト」はこれしかないので、貴重。  (Ki)
TAH-660
モーツァルト:レクイエム アグネス・ギーベル(S)、ヴィエラ・ソウクポヴァ(A)、
ゲオルク・イェルデン(T)、ハインツ・レーフス(Bs)、
カレル・アンチェル(指)プラハPO,チェコcho
録音:1966年9月14日モントルー音楽祭(ステレオ・ライヴ)
アンチェル指揮のモーツァルトのレクイエムがついに登場!アンチェルが精力的に活動していた時期だけに、緊張感溢れる演奏です。あまり広がりがありませんが、ステレオで収録されています。  (Ki)
TAH-661(2CD)
ブルックナー:交響曲第5番変ロ長調 オイゲン・ヨッフム(指)
アムステルダム・コンセルトヘボウO

録音:1986年12月4日(ステレオ・ライヴ)
その生涯に93回(因みにフルトヴェングラー23回、カラヤン28回)この曲を指揮したヨッフムの最晩年(この3ヶ月後になくなりました)、アムステルダムでの最後の演奏会の貴重な記録。非常に優秀なステレオ録音。10年前にTAH247という番号で発売され、絶賛されていましたが永らく廃盤でネットオークション等で高値で取引されていた名盤の待望の復活です。この1986年という年にはヨッフムはコンセルトヘボウ管と来日しブルックナー7番の名演を残しました(9月17日、人見記念 ALT17で発売中)。また10月にはチェリビダッケがミュンヘンフィルと来日し5番の名演を残しています(10月22日サントリー ALT138で発売中)。大物指揮者のブルックナーの当たり年だったようです。   (Ki)
湧々堂“殿堂入り”名盤の嬉しい復活です!
WEST-3001(2CD)
ベルリオーズ:レクイエム ヘルマン・シェルヘン(指)パリ・オペラ座O、
フランス国立放送cho、ジャン・ジロドー(T)
録音:1958年4月7−9日,パリ、アンヴァリド(ステレオ)
名盤復活!鬼才ヘルマン・シェルヘンがWESTMINSTER社に録音したベルリオーズのレクイエムが、現音源管理者のドイツ・グラモフォンからのライセンスでから復活。シェルヘンの切り込みの鋭い音楽がベルリオーズと相性が良いのは「幻想」でも実証済みですが、この録音での意気込みの熱さもただごとではありません。ことに4群の金管隊が鳴り響く「怒りの日」の、ほとんど1950年代の総天然色パノラマ映画を思わせるような壮大な音の飛び交いには目がテンになることでしょう。録音会場が、初演場所でもあり、今はナポレオンが眠るアンヴァリドというのもポイントです。 (Ki)
WEST-3003(2CD)
バッハ:管弦楽組曲(全4曲),
 音楽の捧げもの*
ヘルマン・シェルヘン(指)ウィーン国立歌劇場O
録音:1962年9月,1964年6月*
どちらもWESTMINSTER社によるステレオ録音。シェルヘンは新時代のバッハの開拓者としても名高く、録音も多く残しています。ロマンティックな装いを剥ぎ取り、知性的で明晰なバッハ像を打ち立て、続く戦後世代の演奏家に大きな影響を与えました。この二つの録音はいずれもシェルヘン晩年の貴重なもの。ドイツ・グラモフォン社からのライセンスを得てのCD化です。   (Ki)
WEST-3005(2CD)
モーツァルト:レクィエム、
2つのピアノのための協奏曲ヘ長調K.242*、
2つのピアノのための協奏曲変ホ長調K.365*
ヘルマン・シェルヘン(指)
ウィーン国立歌劇場O、
グダ・ラーズロ(S),
ヒルデ・レッセル=マイダン(Ms),
ペトル・ムンテアヌ(T)、
リヒャルト・シュタンデン(Bs)、
パウル・バドゥラ=スコダ(P),
レーヌ・ジャノーリ(P)
録音:1953年7月,1951年1月*
シェルヘンの「モツレク」は1958年録音の国内盤でも出ていますが、こちらは1953年録音で、正規のCDとしてはおそらく初復刻。歌手はむしろこちらの方が強力なくらいです。2つの協奏曲もおそらく初CD化と思われます。ここでは若きバドゥラ=スコダに加え、第2ピアノにコルトーの高弟として知られるレーヌ・ジャノーリ(1915-1979)が参加しています。なお本来3台ピアノ協奏曲のK.242はモーツァルト自身の2台ピアノ版。いずれもモノーラル録音ながら、さすがWESTMINSTER、当時としては十分良好な録音です。  (Ki)
WEST-3007(2CD)
リスト:ピアノ協奏曲第1番&第2番、
バルトーク
:ピアノ協奏曲第2番&第3番*、
ラフマニノフ
:ピアノ協奏曲第2番#
エディト・ファルナディ(P)、
ヘルマン・シェルヘン(指)ウィーン国立歌劇場O
録音:1953年7月,1952年10月*,1951年頃#
エディト・ファルナディ(1921−1973)は、ブダペスト生まれのハンガリーのピアニスト。彼女は神童として知られ、十代ではもう偉大なピアニストに数えられるほどでした。しかし第二次世界大戦のため、本格的に国外で知られるようになったのは戦後のこと。1950年代前半にWestminster社にいつかの録音をし、ファルナディの鮮やかな音楽は世界的に話題になりました。これらの録音はステレオ時代になって埋もれてしまい、CDにもならなかったので、今回の復活は待望のもの。Westminster社の音源を引き継いだDG=ユニヴァーサル社からのライセンスを得ての発売です。  (Ki)
WEST-3009(2CD)
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番*、
 序曲「レオノーレ」序曲第2番、
 序曲「レオノーレ」序曲第3番、
 劇音楽「エグモント」Op.84、大フーガOp.133#
ヘルマン・シェルヘン(指)ウィーン国立歌劇場O、
イングリッシュ・バロックO#、
パウル・バドゥラ=スコダ(P)、
マグダ・ラーズロ(S)
録音:1958年7月(ステレオ)*、
1953年7月、1954年9月14日#
鬼才指揮者ヘルマン・シェルヘンのベートーヴェンの録音です。ピアノ協奏曲第3番は、当時ウィーンの人気若手だったバドゥラ=ス コダと完成させた全集の中の一つで、ステレオ初期の名盤として知られていたもの。「エグモント」は、序曲を含め10曲を収録。TAHRAからは、1960年にライプツィヒ放送交響楽団との録音がCDになっていました。大フーガは珍しくイングリッシュ・バロック管弦楽団との録音。TAHRA からは1962年のルガーノでの録音がCDになっていました。いずれもシェルヘンらしいエネルギッシュな名演です。  (Ki)

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