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クラウディオ・アバド(指)シカゴ交響楽団 | ||||||||||||
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| SONY 93062[SO] (4CD) |
録音年:1985年2月25日、27日 シカゴ・オーケストラ・ホール【デジタル録音】 | ||||||||||||
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| カップリング/チャイコフスキー:交響曲全集 | |||||||||||||
| “ついに裏技出現!アバドの成熟を感じさせる壮大なチャイコフスキー” |
| ロンドン響との共演盤から15年を経て行ったこの再録音は、さすがにアバドの大きな成熟ぶりを随所に感じさせ、シカゴ響のヴィルトルオジティも充分に生かしながら、立派な演奏に仕上がっています。特にフォルティッシモの箇所の確信に満ちた表情は素晴らしく、第2楽章で聴かれる美しいカンタービレも、無機質になりがちなシカゴの弦から、ほぼ思い通りに引き出すことに成功しています。楽譜の細部へのこだわりも、この録音あたりから出現(特に終楽章)し始めますが、その真意が良く分からないがアバドらしいところでもあります。ただ、録音のせいもあると思いますが、全体的に人工的な響きになっているのが残念で、アバドの表現意欲も、BPOと比べると更に上を望めそうな気もします。オケは巧いことは言うまでもありませんが、その巧さが音楽的感銘に結びついていない箇所もあります。 |
| 第1楽章のツボ | |
| ツボ1 | 分厚く安定しきった響きで開始。4分音符のテヌートをかなり意識して吹かせている。支える低弦もかなり重厚。 |
| ツボ2 | 技術的な巧さはもちろんのこと、各ソロパートがセンスよく感じ切っており、美しくフレーズを紡ぎだしている。テンポも良い。 |
| ツボ3 | このスラーの箇所でふわっとアクセントをつける。 |
| ツボ4 | 楽譜どおり。ヘッドフォンで聴くと、編集でつないだように聞こえる箇所がある。 |
| ツボ5 | ほぼ楽譜どおりに強弱をつけ、情感もたっぷりだが、弦の響きがメカニック。 |
| ツボ6 | 強弱の振幅が大きいが、アニマート以降が平板に聞こえる。 |
| ツボ7 | ことさら大きな音は出していないが、馬力と底力を感じさせるピチカート。アルコはさらっと流す。 |
| ツボ8 | アバドのカンタービレのセンスが開花しているが、弱音がやや表面的。オケの特性だと思うが…。 |
| ツボ9 | テンポの変化なし。16分音符は聴き取れない。木管の動きよりも、続く弦の細かい動きのヴォルテージの高さに意識が行ってしまう。 |
| 第2楽章のツボ | |
| ツボ10 | 導入ではバスをかなり強調し、分厚い響き。優しさはなく、猛獣が眠っているよう。ホルンはさすがに当代随一の名手だけに技術的に何の問題もないが、ニュアンスに乏しく、呼吸も浅い。 |
| ツボ11 | LSO盤同様、まさに堂に入った呼吸が素晴らしく、ここに差し掛かるまでにCSOの弦も、ここでは弱音から強音まで音楽的なニュアンスを感じる。 |
| ツボ12 | このクラリネットは、全ての面でパーフェクト! |
| ツボ13 | 縦の線が完璧に揃っている。LSO盤では109小節と110小節に若干の間を置いていたが、ここでは普通どおり。 |
| ツボ14 | フォルテ4つに差し掛かる直前に通常通り大きなリタルダンドが掛かるが、金管が呼吸に乗りきれていない。 |
| ツボ15 | 冒頭は、病的なほどのピアニッシモがとても不気味だが、そこから先のフレージングは実に美しい。どちらかというとCSOが苦手なところだと思うが、心に染みてくる。 |
| 第3楽章のツボ | |
| ツボ16 | ほんの少しだけテンポを落とす。 |
| ツボ17 | 全くストレスなく、全パートが完璧。 |
| ツボ18 | CSOにしては無難な吹きこなし。 |
| 第4楽章のツボ | |
| ツボ19 | テンポは程よいアンダンテ。ここでもバスが効いている。威厳も充分感じられる。 |
| ツボ20 | ホルンは裏方に徹している。 |
| ツボ21 | ティンパニが一度クレッシェンドしてから弦が入り、主部冒頭に一撃アクセントを追加し、62小節の頭でも一撃。更なる新機軸は70小節以降で、木管音型をホルンが補強!アバドお得意の出典不明の技。 |
| ツボ22 | ほんの少しアクセントを付ける程度。 |
| ツボ23 | ここでもバスが分厚く出てくるが、人工的な感じもする。 |
| ツボ24 | 主部冒頭のテンポを取り、そのテンポを維持。 |
| ツボ25 | なんとも鈍い音。 |
| ツボ26 | そのままのテンポ。 |
| ツボ27 | トランペットのファンファーレからやや速める。 |
| ツボ28 | ほぼスコアどおり。最後にティンパニの一撃を軽く置く。 |
| ツボ29 | 悠然というより、しっかりした意志の力が漲る。 |
| ツボ30 | 弦もトランペットもレガート寄りで統一している。 |
| ツボ31 | LSO盤とは打って変わって、旧来の改変を行っている。 |
| ツボ32 | 非常に明確に聴こえるが、力感はあまりない。 |
| ツボ33 | インテンポでそのまま終わり、どこか物足りなさを感じる。このスタイルで、圧倒的手応えを感じさせながら締めくくることに成功した例はあまりない。 |
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