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新譜速報 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズ
旧譜カタログ チャイ5 殿堂入り 交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック




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チャイコフスキー:交響曲第5番
コンスタンチン・イワーノフ(指)ソヴィエト国立交響楽団
第2楽章ホルン・ソロ:
VISTA VERA
VVCD-00157

録音:1956年(モノラル)
演奏時間: 第1楽章 14:46 / 第2楽章 12:16 / 第3楽章 5:57 / 第4楽章 12:04
カップリング/序曲「1812年」(改竄版)(1960年ステレオ・ライヴ)
“馬力はあるけど迫力がいまひとつ…。イワーノフの真意はどこに?”
イワーノフで単独でCDが発売されるのは非常に珍しく、この「チャイ5」もまさかCD化されるとは思いませんでした。「野人」と称されることの多いイワーノフの芸風がこれによってされに明らかになりました。
まず第1楽章。冒頭のクラリネットが妙にクローズアップされているのは録音のせいだと思いますが、どう聴いても繊細さとは程遠く、かといってシルヴェストリのような奇抜さもなし。終楽章にいたるまで、「ダイナミックな活力にあふれた演奏」と言うこともできますが、第1楽章展開部あたりから、その馬力に根源的なスケール感がだんだん露呈してしまいます。つまり、頑張ってはいるけれど音楽自体が小さいのです。第2楽章では有名なホルン・ソロ意向で古きロシアの伝統湛えた骨太な音色に見せられ、32小節のチェロのフレーズの濃密さは、体全体で感じきった熱いフレージングには涙を禁じえません。ただ、このフレーズがヴァイオリン群に移行するとなぜか音が痩せるのが残念。第3楽章は、羽のような軽やかなど全く念頭に置かない重厚さ。冒頭から低弦のピチカートがズンズンとリズムを突き上げ、それが味と言えば味ですがやはり滑稽。終楽章では猛進すると思いきや、意外とまじめな進行で、冒険はなし。そもそも、テンポを細かく操作したり、フレージングを自在に伸縮させたりといった技はほとんど見せず(と言うか苦手と思わせる箇所が多々あり)、決して手抜きの演奏ではなくオケ自体も魅力に溢れているのに、生き生きとしたものが伝わってこないのです。
それよりもこのCDの聴きものは、カップリングの「1812年」でしょう。私事ですが、この曲を私が初めて聴いたのが、このイワーノフ盤(スタジオ録音)でした。あれから何年も耳にしていませんでしたが、金管がビャービャーと下品につんざく様は天晴れ。しかも例の改竄版ですので、その臭さはさらに倍増!今回初めて録音が1960年とわかり、とてもバランスの良いステレオ録音が当時のソビエトでも可能だったのですね。
第1楽章のツボ
ツボ1 冒頭のクラリネットは、かなりクローズアップして録られており、強弱の陰影にやや乏しい。それを支える弦は無骨に張り出す。
ツボ2 主部冒頭の弦の刻みの響きがなぜか痩せているが、録音の不安定さに起因するものと思われる。ゆっくりと粘着質に進行
ツボ3 粘りぎみのフレージングが曲想にマッチ。
ツボ4 緩やかに下降しながら減衰するのではなく、メゾフォルテで軽くアクセントが付く。
ツボ5 決然とインテンポで突入。スフォルツァンドはかなり鋭角的。その後は情感たっぷり。
ツボ6 情感は込め抜いているが、やや呼吸が浅い気がする。
ツボ7 ものすごい強靭さ。質感、量感、ともに見事!
ツボ8 緻密さはないが、心からの慈しみを素直にフレージングに込めているところが好印象。
ツボ9 インテンポのまま突入。16分音符の立ち上がりはほとんど聞こえない。495小節からさらに音量を落とし、次第にクレッシェンドするきめの細かい配慮はやや意外。
第2楽章のツボ
ツボ10 最初の低弦は弱音を意識せずに野太く唸り、泥臭い。ホルンはまさにロシア色満点!大柄で脂肪分たっぷりの響きが腹に響き、並外れた肺活量を窺わせる。これに絡むクラリネット、オーボエも同様で、ホルンと互角に響くとは驚愕!
ツボ11 なんと冒頭のフォルティシシモを上り詰める前に素通りするような味気なさ。
ツボ12 何も余韻を感じないままクラリネットが吹き始めてしまう。このクラリネットもファゴットも無表情。
ツボ13 「ツボ7」同様、手ごたえのある見事な響き。
ツボ14 ここはなぜか律儀な楷書風。それなりに音量は上げているが、音楽自体の高揚に繋がって行かないのがもどかしい。
ツボ15 当時のソビエト国立響のクオリティの高さを如実に示した箇所。この弦のテクスチュアの統一ぶり、凝縮した響きは現代的な洗練とはほど遠いものながら心に響く。
第3楽章のツボ
ツボ16 そのままインテンポ。
ツボ17 重戦車を無理やり小刻みに操作したような印象。メルヘンも香りも皆無で、それを当然のように弾いているのでちょっと笑える。
ツボ18 見事な連携。この後の弦をディミニュエンドするとは珍しい。
第4楽章のツボ
ツボ19 ゆったりとしたテンポで荘厳な雰囲気。
ツボ20 ホルンかかなり張り出して無骨さに拍車をかけている。管楽器同士のハーモニーのバランスも良好。
ツボ21 ティンパニは冒頭で一撃。その後はほぼ一定音量。テンポはごく標準的で意外と真面目な表現。弦の弓圧に全てを委ねたような感じ。
ツボ22 完全に無視。
ツボ23 猛獣のような唸り!モノラルで響きは混濁するものの、それでもこの食って掛かるような表情はリアルに伝わってくる。名
ツボ24 ややテンポを上げる。
ツボ25 ほとんど聞こえない。
ツボ26 そのままインテンポで、結果的に主部冒頭テンポよりも速くなっている。
ツボ27 まっとうなテンポ。特に切迫感が増すといった雰囲気でもない。
ツボ28 ほぼ楽譜の音価どおり。
ツボ29 冒頭の管のユニゾンから量感たっぷり。そこへ素晴らしいい放射力を誇る弦が飛び込む。
ツボ30 弦は音を切る箇所とつなげる箇所が混在。トランペットはいかにもバリバリロシア風ヴィブラートで朗々とレガート。
ツボ31 スコアどおりのようだが、501〜502小節の間は休ませ、その後少しずつ浮上する手法。
ツボ32 ものすごい風格!
ツボ33 テンポをいじることなく、最後までインテンポ。

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