湧々堂HOME 新譜速報 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 歌劇 バロック 廉価盤 シリーズ
旧譜カタログ チャイ5 殿堂入り 交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 歌劇 バロック


バロック以前・新譜速報1


※発売済のアイテムも含めて、約3ヶ月間掲載しています。
※新しい情報ほど上の段に記載しています。
※表示価格は全て税込みです。



SUPRAPHON
SU-4315(1CD)
トゥーマ:テ・デウム(1745)
シンフォニア
ミサ「貧しき者の父」(1736)
ロマナ・クルジーコヴァー(S)、パヴラ・ラドストヴァー(S)、モニ カ・ヤゲロヴァー(A)、ヤクブ・クビーン(T)、
イジー・ミロスラフ・プロチャーツカ(Bs)
チェコ・アンサンブル・バロックcho
チェコ・アンサンブル・バロック、
ロマン・ヴァーレク(指)

録音:2022年6月16-20日聖ミカエル教会(ズノイモ)
名団体チェコ・アンサンブル・バロックによるフランティシェク・イグナーツ・アントニン・トゥーマ(1704-1774)の作品の世界初録音。前作「レクイエム、ミ ゼレーレ」(SU-4300)に続く当アルバムはテ・デウム(1745)、シンフォニア、ミサ「貧しき者の父」(1736)です。トゥーマはゼレンカやムファットと並ぶフッ クスの最も優れた弟子の1人として知られ、当時の政治的、社会的エリートと肩を並べる存在で、ウィーンではトゥーマの作品がハイドンやモーツァルトなど当時の 若手作曲家の手本となるなど、高い評価を得ていました。
1745年作曲の「テ・デウム」は、オーバーエスターライヒのシトー会ヴィルヘリング修道院のために作曲され、聖体祭の祝典で当時何度も演奏されていた記録 があります。シンフォニアは晩年、プレモントレ修道会のために作曲されました。ここに収録した祝祭音楽は、トゥーマの豊かな才能を証明する特筆すべき作品です。

Audite
AU-97808(1CD)
「第2集:レクイエム」
グレゴール・ヨーゼフ・ヴェルナー(1693-1766):Der verlorene Sohn III/6,Introductio
In monte oliveti(アイゼンシュタット)
Absalon III/3, Introductio
Ecce vidimus eium(アイゼンシュタット)
Job III/7, Introductio
レクイエム ハ短調 III/37
ソナチネ ト短調 III/272
神よ、我を憐れみたまえIII/264
マグダレーネ・ハラー(S)
アンネ・ビアヴィルト(A)
トビアス・フンゲル(T)
マルクス・フライク(Bs-Br)
ヴォクテット・ハノーファー(8人の声楽アンサンブル)
ラヨシュ・ロヴァトカイ(指)
ラ・フェスタ・ムジカーレ

録音:2022年1月21-24日聖ヨハニス市立教会(ハノーファー)
古楽の名人集団ラ・フェスタ・ムジカーレによるヴェルナーの作品集第2弾は「レクイエム」です。オーストリア生まれのグレゴール・ヨーゼフ・ヴェルナー (1693-1766)はウィーン古典派の誕生に貢献した作曲家。1728年からエスターハージ家の宮廷楽長に就任し、以後生涯この座を務めました(ヴェルナーの 歿後、あのハイドンが当宮廷の楽長に就任しています)。多作曲家として知られるヴェルナーですが、その多くは教会音楽に関係する声楽曲です。当アルバムには 1763年作曲のレクイエムを主軸に、受難節のモテット、器楽によるオラトリオの序曲などを収録。ハイドン以前の対位法の芸術ともいえるヴェルナーの音楽は絶品 そのものです。
当団の指揮者ラヨシュ・ロヴァトカイは長きに渡りヴェルナーの作品を研究しており、当録音はまさに満を持して行われました。ドラマティックな旋律が魅力のヴェ ルナーの作品をバロック音楽に精通した豪華歌手たちが歌います。第1集「サルヴェ・レジナとパストレッラ」(AU-97799)と併せてお楽しみください。

TYXart
TXA-21166(1CD)
ナポリとヴェネツィア、1730年頃のイタリアのリコーダー・ソナタ集
イグナツィオ・ジーバー(ca1680-ca1757):フルート・ソナタ第10番 ト短調
サンマルティーニ:ソナタ第1番ハ長調 *
ジャコモ・フェッロナーティ(?-1767):フルートと通奏低音のためのシンフォニア *
アレッサンドロ・スカルラッティ:フルートと通奏低音のためのシンフォニア ト長調 *
ヴィヴァルディ:フルートとチェンバロのためのソナタ ト長調 RV806
ジュゼッペ・サンマルティーニ:フルート・ソナタ第3番ホ短調
フランチェスコ・マンチーニ(1672-1737):フルートと通奏低音のためのソナタ ハ長調
サブリナ・フレイ(リコーダー)
フィリップ・グリスヴァール(Cemb)

録音:2021年6月
*世界初録音
リコーダーとチェンバロのためのソナタを集めたアルバム。それぞれの楽譜は今やヨーロッパ各地からアメリカなど散逸していますが、どれも30年の間にイタリ アで作曲された作品です。
長年にわたって共演しているリコーダー奏者のサブリナ・フレイとチェンバロ奏者のフィリップ・グリズヴァールによる、こなれた演奏。世界初録音を含む楽曲が 時代的な統一感をもって奏でられます。 (Ki)

MDG
MDG-92122526
(1SACD)
D.スカルラッティ:ソナタ選集
1.ソナタ ニ短調K.77
2.ソナタ ニ短調K.9
3.ソナタ ニ長調K.490
4.ソナタ ロ短調K.87
5.ソナタ ヘ短調K.462
6.ソナタ 変ホ長調K.193
7.ソナタ ハ長調K.308
8.ソナタ ヘ短調K.69
9.ソナタ ハ長調K.132
10.ソナタ イ短調K.451
11.ソナタ イ長調K.208
12.ソナタ イ長調K.24
13.ソナタ ト長調K.144
14.ソナタ ト短調K.8
15.ソナタ ト長調K.260
16.ソナタ 変ロ長調K.544
17.ソナタ ニ短調K.18
18.ソナタ ニ短調K.32
タチアナ・ヴォロビヨワ(Cemb)
バッハ、ヘンデルと同じ1685年に生まれ、バッバ家と同様に音楽一家の出身である、ドメニコ・スカルラッティ。ナポリ楽派の大家であった父アレンサンド ロの名声に隠れ、その才能が世に知られるようになったのは40歳を過ぎてから、ポルトガルのマリア・バルバラ王女との出会いが転機となったといいます。ドメ ニコ・スカルラッティの創作において需要なジャンルは550曲を超える鍵盤楽器のためのソナタです。その多くは王女マリア・バルバラのレッスンのために書かれ たと言われていますが、民謡、カスタネット、かき鳴らすギターなど、彼が後世を過ごしたイベリア半島の独特の雰囲気を湛え、機知に富み、創意工夫を図った作品 群です。 この録音は、ラトヴィア出身のチェンバロ奏者タチアナ・ヴォロビヨワがドメニコ・スカルラッティのソナタから技巧性,抒情性が高い作品を選曲し収録しています。 (Ki)

BONGIOVANNI
GB-2600(1CD)
愛は裏切り者
ドイツの作曲家によるイタリア語カンタータ集

バッハ:カンタータ「裏切り者なる愛よ」 BWV203
ラインハルト・カイザー:L’OCCASO DI TITONE ALL’AURORA ORIENTE (*)
バッハ:イタリア協奏曲 BWV971
フランチェスコ・アントニオ・ピストッキ:IL POLIFEMO da Scherzi Musicali Op.2(*)
ヨハン・ダヴィド・ハイニヒェン:LUCI VOI SIETE QUELLE S.184(*)
ジョヴァンニ・ベネデット・プラッティ:チェロ・ソナタ第1番
ヘンデル:恋の戦から HWV102
マウロ・ボルジョーニ(Br)
ロレンツォ・フェデル(Cemb)
ジュリオ・パドイン(Vc)

録音:2021年3月11-13日
*=世界初録音
ドイツ・バロックのイタリア語カンタータ集です。バッハのカンタータは通奏低音のみの伴奏による簡潔なものですが、珍しくチェンバロの右手にオブリガートが与 えられており、細かな動きが「イタリア協奏曲」と響き合います。 (Ki)

GENUIN
GEN-22793(1CD)
黄金時代の音楽
アッリゴーニ:マンドリンと通奏低音のためのソナタ
ヴィヴァルディ:マンドリン協奏曲 ハ長調 RV425
ル・コック:バロック・ギターノタメノシャコンヌ
カステッロ:ソプラノ(・マンドリン)独奏のためのソナタ第1 番
ウッチェッリーニ:ベルガマスカに基づくアリア
D.スカルラッティ:ソナタ ニ短調 K.90
ムルシア:マリサパロス
マレ:スペインのフォリア
シクスティ1ストリングズ【カテリーナ・ソロヴェイ(バロック・マンドリン)、コンスタンツェ・クス(スペイン・バロック・ハープ)、ネギン・ハビビ(バロック・ギター)】

録音:2021年9月9日-10月1日 ドイツ ・ハノーファー クレーフェルト
3か国の女性3人によるシクスティ1ストリングズ sixty1strings の第2弾で撥弦楽器3台に よるバロック音楽。彼女らの演奏は、気品高く落ち着きがあって安らぐ素晴らしいもの。朝の目 覚めにも、午後の安らぎにも、夜の憩いにも打って付け。(第 1集はサン=サーンス〜現代も のまでGEN20694) カテリーナ・ソロヴェイは、ソ連のスヴェルドロフスク(現在のロシアのエカテリンブルク)生まれ のマンドリン奏者。2010年にケルン音楽大学に編入し、瞬く間に若い世代の筆頭マンドリン 奏者になった。コンスタンツェ・クスはドイツの音楽一家に生まれ、5 歳からハープを学んでい るという筋金入りのハープ奏者。様々なオーケストラでハープ奏者として活躍する一方、ロック やポップスにも参加する多才人。ネギン・ハビビは 1982年、イランのテヘラン生まれのギター奏者。12 歳からギターを学び、2001年にライプツィヒのフェリックス・メンデルスゾーン・バルト ルディ音楽舞台大学に入学。現在は欧米で幅広く活躍している。
GENUIN
GEN-22804(1CD)
〜ドイツ音楽コンクール2021年受賞者〜
マックス・フォルバース(リコーダー)

バッハ(フォルバース編):フルートのためのパスティッチョ協奏曲 ハ長調
モンテヴェルディ:「天も地も風も黙る今こそ」に基づくソナタ
パレストリーナ:あなたは美しい、私の愛しい人よ
サケラリディス:どうか地下に入ってください
 パーセルの「妖精の女王」のシャコニーによる幻想曲
ディユパール:第3組曲
パレストリーナ:丘や野原にまとわせる(野山は花の賑わい)
シャイン:私たちに教えてください
ヴィヴァルディ(フォルバース編):フラウティーノのための協奏曲 ト長調 RV312
マックス・フォルバース(リコーダー)
アルフィア・バキエヴァ(Vn)
ジョナタン・ポネ(Vn)
マルティン・シュナイダー(Va)
吉田亜莉紗(Cb)
アクセル・ヴォルフアーチリュート)
ロバート・スミス(Vc,ヴィオラ・ダ・ガンバ)
アンネ=ズーゼ・エンスレ(ファゴット,リコーダー)
アレクザンデル・フォン・ハイゼン(Cemb)
エリーザベト・ヴィルト(リコーダー)
フェリックス・グーチ(リコーダー)
ヨナタン・フォルバース(リコーダー)

録音:2022年2月27日-3月2日 ドイツ ノイマルクト・イン・デア・オーベルプラッツ
GENUIN 恒例のドイツ音楽コンクールの受賞者(このコンクールは複数受賞)による CD、 2021年の受賞者の一人、リコーダーのマックス・フォルバースのデビューCD。リコーダーの腕 前が見事なのはもちろん、既に指揮者としても活躍している彼の音楽は実に生き生きしてお り、両面において先々が楽しみな人材。選曲も 16世紀の音楽もあればバッハ、ヴィヴァルデ ィもあり、さらには 1995年生まれの作曲家の 2020年の作品も含まれるという攻めた内容。な おコントラバスに東京芸術大学卒で、現在ウィーンの21 世紀アンサンブルでコントラバス奏者 を務める吉田亜莉紗が参加している。

299 MUSIC
NIKU-9048(1CD)
税込定価
親愛なるザクセン人》ハッセ・ヘンデル作品集
ヘンデル1685-1759):カンタータ「わたしの心は脈打つ」HWV 132c
 リコーダー・ソナタ ト短調HWV 360
J.A.ハッセ(1699-1783):カンタータ「美しき人よ、わたしは去る」
伝 G.F.ヘンデル:カッセル・ソナタ第3番 ヘ長調
J.A.ハッセ:リコーダーのためのカンタータ 変ロ長調
青木洋也(C.T)
高橋明日香(リコーダー)
武澤秀平(Vc)
瀧井レオナルド(テオルボ)
山縣万里(Cemb)

録音:2022年4月5-7日 埼玉芸術劇場
日本だけではなく世界的にみても演奏機会が少なくあまり知られていないハッセ。同時代に生きたヘンデルと共にイタリア 人から「親愛なるザクセン人」と呼ばれるほどオペラ作曲家として名声を博す存在であったが、小規模な楽曲も多数残し、貴族 を中心に広く親しまれていた。青木洋也、高橋明日香を中心としたアンサンブルがハッセの知られざる魅力に光をあて、当時 の息遣いを呼び覚ます。

Glossa
GCD-924013(1CD)

PGCD-924013(1CD)
国内盤仕様
税込定価
シャルル=ユベール・ジェルヴェ(1671-1744):グラン・モテ集
神よ, 我が祈りをお聞き届けください(詩篇第54篇)
子らよほめまつれ(讃美歌)
神よ, われを裁きたまえ(詩篇第42篇)
いつまで, 主よ, わたしを忘れておられるのか(詩篇第12篇)
テ・デウム(讃美歌)
ジュルジ・ヴァシェジ(指)、
オルフェオO、パーセルcho
オリヴィア・ドレイ(S)、
カタリン・ストレーイ(S)、
シリル・デュボワオートコントル)、
マティアス・ヴィダル(T)、
ダヴィット・ヴィチャック(Br)
20世紀末まで顧みられることのなかった数々の知られざるフランス・バロック作品を蘇らせ、次々と世に発信して注目を集めてきたハンガリー出身の奇才ジュルジ・ヴァシェジと、彼が結成したオルフェオO&パーセル合唱団の新たなリリースは、カンプラやデトゥシュと同世代の作曲家、シャルル=ユベール・ジェルヴェのグラン・モテ(グランド・モテット)集!以前にもジェルヴェの代表的な音楽悲劇「イペルムネートル」(GCD924007)を取り上げた彼らは次なるステップとしてこの作曲家の宗教音楽に目を向け、5つの壮大な詩篇と讃美歌からなるグラン・モテ集を完成。ジェルヴェはフランス・バロックの大家リュリに学び、シャルトル公(後のオルレアン公)フィリップ2世の下で楽長、音楽長官を務め、国王のシャペル付き楽団の副楽長にも任命された経歴を持ち、ラモーの舞台作品へと続く道を切り拓いてきた作曲家。今回のリリースはジェルヴェがオペラの作曲だけに秀でていたわけではないことを十分に示す貴重な録音です。
これまでもヴァシェジとの厚い信頼関係で質の高い演奏を聴かせてきた手兵オルフェオO&パーセル合唱団の大胆なハーモニーと軽快なテクスチュアを備えた演奏に、オリヴィア・ドレイ、カタリン・ストレーイ、シリル・デュボワ、マティアス・ヴィダル、ダヴィット・ヴィチャックという豪華なソリストたちが花を添えます。

RUBICON
RCD-1101(1CD)
7楽章〜バッハとサント=コロンブ親子
サント=コロンブ:前奏曲、組曲、
 シャコンヌ
バッハ:組曲 BWV1011、
組曲 BWV1012
サント=コロンブ2世:前奏曲、幻想曲とロンド
ヨハンナ・ローゼ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
パンドルフォに師事したドイツ出身のヴィオラ・ダ・ガンバ奏者、ヨハンナ・ローゼの最新作は、バッハとサント=コロンブ父子の音楽を組み合わせて組曲にした、ユニークな1枚!
3つの組曲うち2つはバッハの無伴奏チェロ組曲にサント=コロンブの前奏曲やシャコンヌを加えて7楽章形式にしたもので、残りの1つはサント=コロンブ父子の音楽をローゼ自身が組曲に仕立てたものです。彼女はヨーロッパにおける古楽教育の総本山バーゼル・スコラ・カントルムでパオロ・パンドルフォに師事し、スペインの鬼才ファミ・アルカイが率いるスペインのピリオド・アンサンブル、アカデミア・デル・ピアチェーレのメンバーとしても活躍する今注目のガンバ奏者。これまでにRubiconからリリースしたマラン・マレRCD1041)やC.P.E.バッハRCD1019)のアルバムは、いずれも批評家から高い評価を受けています。

Delphian
DCD-34295(1CD)
テューダー朝の音楽の後世
トマス・タリスc.1505-1585):I call and cry to thee, O Lord
ニコラス・ラドフォード(c.1485-c.1557):ミサ・フェリア第4番より キリエ*
ジョン・タヴァナーc.1490-1545):Quemadmodum desiderat cervus/ラドフォード:ミサ・フェリア第6番より キリエ*
タヴァナー:Alleluia. Veni electa mea
ジョン・シェパード(c.1515-1558):O Lord, with all my heart and mind(詩篇第9篇)*
ヤコブ・クレメンス・ノン・パパ(c.1510-1555/6):Job tonso capite
シェパード:I trust in God(詩篇第11篇)*
ジャコティン・ル・ベル(d.1529) or クローダン・ド・セルミジ(c.1490-1562):Aupres de vous
シェパード:Help, Lord, for Good and Godly men(詩篇第12篇)*
フィリップ・ファン・ヴィルダー(c.1550-1553):Si de becoup je suis aymee**
シェパード:All laud and praise(詩篇第30篇)*
ラッスス
:Decantabat populus**
シェパード:Attend, my people(詩篇第78篇)*、Illustrissima omnium*
ラドフォード:ミサ・フェリア第5番より Alleluia. Veni electa mea*
シェパード:Igitur O Jesu*、Singularis privilegii*
ジョン・タヴァナー&クリストファー・タイ(c.1505-1572/3):O splendor gloriae
ロバート・パーソンズ(c.1535-1572):When I Look Back*
アンサンブル・プロ・ビクトリア、
トビー・ウォード(指)

録音:2022年2月28日-3月2日、オール・ハロウズ教会(ゴスペル・オーク)&2022年4月21日、セント・ジェイムズ&セント・バジルズ教会(ニューカッスル・アポン・タイン)
*=世界初録音
**=この合唱版による世界初録音
アンサンブル・プロ・ビクトリアは、2015年にケンブリッジ大学でハンフリー・トンプソンとトビー・ウォードによって設立された古楽アンサンブル。主にOVPPの歌手と器楽奏者の柔軟な編成で、イベリアのポリフォニー、宗教改革前のテューダー朝の音楽、初期バロック音楽に焦点をあてて活動しています。共同創設者兼芸術監督のトビー・ウォードは、ケンブリッジ・キングズ・カレッジや英国王立音楽カレッジなどで学び、国立音楽家教会やセント・セパルカー教会のオルガニスト、ロイヤル・カレッジ・オヴ・オルガニスツのアソシエイト、テネブレ合唱団のテノール・アソシエイト・アーティストなどを務めています。
2021年にリリースしたロバート・フェアファックスの没後500周年記念盤(DCD34265)が英グラモフォン賞にノミネートするなど、その真摯な学究的内容と演奏クオリティの高さが評価されているアンサンブル・プロ・ビクトリア。Delphianからのリリース第2弾では、テューダー朝(チューダー朝)の音楽の忘れられた「後世」の音楽を集成。リュートのタブ譜にのみ残された宗教改革以前の巨大な作品の断片、英国国教会の詩篇のもっとも古いセットの復元と世界初録音、かつてイギリスで流行したフランスのシャンソンとモテット、ラドフォードの女性ミサ楽章の中のオルガン即興、タリスの愛される賛歌の英語版、歌詞が失われ器楽曲として伝わっているモテットの復元など、宗教、社会、音楽を大きく変化した時代のあまり開拓されていない領域の幅広いコレクションに大胆にアプローチしてゆきます。

Urania Records
LDV-14092(1CD)
クラシコ・イン・ラグーナ〜18世紀後半の作曲者不詳のヴェネツィアのソナタ集 マリウス・バルトッチーニ(フォルテピアノ)
マリウス・バルトッチーニはこれまでにフォルテピアノ奏者、ハープシコード奏者そして指揮者として500以上のコンサートを行っています。彼はこれまでにシギスヴァルト・クイケン、フェデリコ・マリア・サルデッリなど著名なアーティストとも共演しており、 Brilliant ClassicsからもCDをリリースしています。今作は18世紀後半に作られた軽やかで洗練されたメロディと繊細なフレージングを併せ持ったいわば「ヴェネツィアの古典派」の作曲家たちによる匿名のソナタを集め、世界初録音しています。
Urania Records
LDV-14093(1CD)
ガルッピ:ソナタ集
ソナタ ハ長調 R.A1.01.07*/ソナタ ト短調 R.A.1.12.03/ソナタ イ長調 R.A.1.14.10/ソナタ 変ロ長調 R.A.1.16.15/ソナタ ト短調 R.A.1.12.08/ソナタ ハ長調 R.A.1.01.25/ソナタ ニ長調 R.A.1.03.14/ソナタ ホ長調 R.A.1.06.07/ソナタ ニ長調 R.A.1.03.02
アルヴィーゼ・デ・ピエーロ(ハープシコード)

世界初録音*
「イル・ブラネッロ」とも呼ばれたバルダッサーレ・ガルッピによるソナタ集。オペラ・ブッファの作曲家として知られていますが、ハープシコード用のの作品も多数残しています。その中から1曲世界初録音の作品を含めて、1974年生まれのハープシコード奏者アルヴィーゼ・デ・ピエーロが奏でます。多数の国から影響を受けたガルッピは当時ヴェネツィアで最も著名な作曲家として知られていました。

Audax Records
ADX-11205(1CD)
匿名の恋人〜ザルツブルクの修道士のラヴ・ソング
1. すべての中で最も美しい最愛の人(W7)(フィリップ・ランプレヒト編)/2. Weib aller frewden uberkron(W41)/3. W49からの朗読/4. Pey perlin und pey spangen(W17)(ランプレヒト編)/5. Traut allerliebstes frewlein czart(W28)(ランプレヒト編)/6. West du es recht liebs frewlein czart(W46)/7. W46のエスタンピ(アンネ=ズーゼ・エンスレ編)/8. W46からの朗読/9. W26のエスタンピ(エンスレ編)/10. Ain mensch erfreut all mein natur(W9)/11. W41のエスタンピ(エンスレ編)/12. Iv ich jag nacht und tag(W31)(ランプレヒト編)/13. Ob allen wundern wundert mynn(W12)(ランプレヒト編)/14. Phuech, ruemer, lugner, klaffer(W45)(ランプレヒト編)/15. Wenn ich betracht die gueten nacht(W20)/16. Vil maniger geud von sweigen sich(W32)(エンスレ編)/17. Wer ich ain stund, das ich von mund(W49)(エンスレ編)/18. W2からの朗読/19. Gar leis in senfter weis(W2)(ランプレヒト編)
デュオ・エンスレ=ランプレヒト〔アンネ=ズーゼ・エンスレ(リコーダー)、フィリップ・ランプレヒト(パーカッション、ヴォーカル)〕、スザンヌ・アンソルグ(中世フィドル、レベック)4,12、アンドレ・ヒンダーリヒ(朗読)3,8,18

録音:2021年12月18日-21日、プロクルス・ミュージアム
デュオ・エンスレ=ランプレヒトが描く中世の愛の世界!14世紀に書かれ、写本に残されたザルツブルク修道士たちの詩を、デュオ・エンスレ=ランプレヒトがアレンジした独自の旋律にのせて蘇らせます。
2008年にザルツブルクで結成されたリコーダーとパーカッションによるアンサンブル、「デュオ・エンスレ=ランプレヒト」。初期の笛、様々な打楽器を使用した幻想的な演奏で、中世の神聖な音楽を現代に再現します。リコーダーは、2013年にロンドンのSRPメック国際リコーダー・コンクール(ドロテー・オーバーリンガーを排出したことでも知られる名門コンペティション)で最優秀賞を受賞した1988年ドイツ生まれの若き名手、アンネ=ズーゼ・エンスレ。2017年にリリースした「Tesserae」(ADX13712)はICMA(国際クラシック音楽賞)2017にノミネートされました。

Audax Records
ADX-11204(1CD)
旅のコンチェルト
バッハ:ブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調(初期稿) BWV.1050a(ハープシコード、フルート、ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための)
ヨハン・ヤーコプ・クレス(1685-1728):ヴァイオリン協奏曲第3番ヘ長調(Vn、弦楽と通奏低音のための)*
ヨハン・ゲオルク・ピゼンデル(1688-1755):室内協奏曲変ロ長調(Vn、弦楽と通奏低音のための)*
ヨハン・ダヴィド・ハイニヒェン:協奏曲ニ長調 Seibel 226(Vn、フルート、オーボエ、テオルボ、チェロ、弦楽と通奏低音のための)
ピゼンデル:室内協奏曲ヘ長調(Vn、弦楽と通奏低音のための)*
パウル・カール・ドゥラント(1712-1769):協奏曲ハ長調(ハープシコード、リュート、チェロ、弦楽と通奏低音のための)*
ヨハネス・プラムゾーラー(Vn)、
アンサンブル・ディドロ

録音:2022年3月1日-4日、マーラー・オーディトリアム(トブラッハ、イタリア)
*=世界初録音
南チロルから世界へと羽ばたいた"21世紀世代"のバロック・ヴァイオリニスト、ヨハネス・プラムゾーラーは、アンサンブル・ディドロやインターナショナル・バロック・プレーヤーズを主宰し、師であるレイチェル・ポッジャーのブレコン・バロックのメンバーとしても活躍する次世代の名手。2013年に自身のレーベルAudax(オーダックス)を立ち上げ、数々の知られざるバロック・レパートリーを発掘してきたプラムゾーラー。最新アルバムは「旅のコンチェルト(Travel Concertos)」と題し、当時の名手たちが国境を越えた演奏旅行等で披露したと考えられる様々な作品を集成。主に小編成で、(現地の音楽家がすぐに演奏できるように)伴奏も平易でありながら、ソロの見せ所やトゥッティの効果が十分に発揮される佳曲が集められています。唯一有名曲である大バッハの「ブランデンブルク協奏曲第5番」は絶えず改訂され続けていた作品で、本アルバムでは1717年にバッハがドレスデンで飾ったデビュー・コンサートにおいてチェンバロ奏者としての腕前を披露したであろうと考えられている初期稿の編成で収録。その他、トレッリやヴィヴァルディに学び、バッハやテレマンの友人であった18世紀のヴィルトゥオーゾ、ヨハン・ゲオルク・ピゼンデルや、ピゼンデルの同僚で宮廷楽長であったヨハン・ダヴィド・ハイニヒェン、ダルムシュタットのコンサートマスターであったヨハン・ヤーコプ・クレス、プレスブルク(現ブラティスラヴァ)出身で詳細な経歴は殆ど知られていないパウル・カール・ドゥラント(カルロ・パウロ・ドゥラント、ポール・シャルル・デュラン)ら、歴史に埋もれた知られざる作品(バッハとハイニヒェン以外の作品は世界初録音)に光を当ててゆきます。

Delphian
DCD-34278(1CD)
夜〜クリスマスの夜のための協奏曲&パストラーレ集
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲 RV.104 「夜」
ビーバー:ソナタ 「パストレッラ」
ヴェイヴァノフスキーc.1630s/40-1693):喜びのソナタ(ソナタ・ラエティティアエ)(2本のヴァイオリン、3本のヴィオールと通奏低音のための)
ヨハン・ゲオルク・ラウヒ(1658-1710):ソナタ第10番 「パストレッラ」(3本のヴァイオリンと通奏低音のための)
作曲者不詳:ソナタ 「輝く曙の明星のいと美しきかな」(Minoritenkonvent Wien, MS XIV.726, No. 87)、ソナタ 「時計仕掛けの音楽」(Minoritenkonvent Wien, MS XIV.726, No. 68)
ゴットフリート・フィンガーc.1655/60-1730):パストラール(3本のヴァイオリンと通奏低音のための)
ヨハン・ハインリヒ・シュメルツァーc.1620/23-1680):3声のソナタ 「パストラーレ」(Sacro-Profanus Concentus Musicusより)
ヴィヴァルディ:弦楽のための協奏曲 RV.270a 「安らぎ〜聖なるクリスマスのために」
ボヤン・チチッチ(Vn&ディレクター)、イリュリア・コンソート〔キンガ・ウイサーシ(Vn)、ヘンリー・トング(Vn)、レイチェル・バート(Va)、ジョゼフ・クラウチ(Vc)、ピート・マッカーシー(バス・ヴィオール)、サリー・ホルマン(バスーン)、市瀬礼子(バス・ヴィオール)、ヘンリク・パーソン(ヴィオール)、シヴォーン・アームストリング(Hp)、デイヴィッド・ミラー(テオルボ)、スティーヴン・ディヴァイン(ハープシコード)〕

録音:2022年3月16日-18日、セント・マーティン教会(イースト・ウッドヘイ、イギリス)
ブレコン・バロックやフロリレジウム、アルカンジェロ、エンシェント室内O、EUバロックOのコンサートマスターや中心メンバーとして活躍してきた古楽界のライジング・スターであり、新世代のバロック・ヴァイオリニストの旗手の1人、ボヤン・チチッチ。17〜18世紀の知られざる音楽を探究するためにチチッチが結成したピリオド・アンサンブル、イリュリア・コンソートの新録音は、ボヤン・チチッチの鮮やかな技巧で彩るヴィヴィッドなクリスマス・アルバム。17世紀カトリックのヨーロッパで祝われてきたクリスマスとその前後の関連する祝祭日の伝統に、羊飼いの音楽を起源とするパストラーレを組み込んだ秀逸なプログラムで、ヴィヴァルディの作品を冒頭と最後に配置し、知られざる作曲家やウィーンの手稿譜に残された作者不詳の音楽を組み込み、再発見の喜びに満ちた演奏を響かせます。
ストラスブール大聖堂のオルガニストを務めたドイツの作曲家ヨハン・ゲオルク・ラウヒの作品と、ヴィヴァルディのオペラの発見などで知られる音楽博士・バレエ教師オリヴィエ・フーレが再構築したRV.270aのアンダンテ(第2楽章)は世界初録音です。

Etcetra
KTC-1779(1CD)
忠実な羊飼い
ニコラ・シェドヴィル/ヴィヴァルディ:ミュゼットと通奏低音のためのソナタ集 「忠実な羊飼い」 〔ソナタ第1番、ソナタ第2番、ソナタ第3番、ソナタ第4番、ソナタ第5番、ソナタ第6番〕
ジャン=ピエール・ファン・ヘース(ミュゼット)、
リュク・ポネ(オルガン、ハープシコード)、
ロナン・ケルノア(Vc)
20世紀後半にヴィヴァルディの真作なのかどうか大いに議論を呼んだソナタ集 「忠実な羊飼い」。出版時に商業的な理由から数多くの楽器で演奏できることを表記することもあり、真偽がはっきりする以前からフルート、オーボエそしてヴァイオリンなど様々な楽器で演奏されてきましたが、このアルバムでは、恐らく作曲された当初に想定されていたであろうミュゼット(バグパイプ)を用いて録音しています。真偽の結果に関してはヴィヴァルディの作品の一部を用いたり倣って作られたもので、実際にはヴェルサイユ宮廷で活躍した18世紀の作曲家、オーボエ&ミュゼット(バグパイプ)奏者であり、ミュゼット製作家としても大きな貢献を果たしたニコラ・シェドヴィル1705-1782)が大部分を作曲したものだということが判明しています。
ジャン=ピエール・ファン・ヘースは、60年代からベルギーの伝統的な音楽やミュゼット(バグパイプ)の復元、演奏技術の革新(バグパイプの2つ目のサムホールの発明等)などを行ってきたスペシャリストです。
Etcetra
KTC-1753(1CD)
ビンダーとクラヴサン・ロワイアル〜ドレスデン宮廷の室内楽
クリストリープ・ジークムント・ビンダー(1723-1789):鍵盤楽器、2つのヴァイオリンとコントラバスのための四重奏曲 ヘ長調 MUS.3117-Q-3*
三重奏曲 ニ長調 MUS.3117-Q-5
鍵盤楽器、2つのヴァイオリンとコントラバスのための四重奏曲 イ長調 MUS.3117-Q-4*
三重奏曲 ニ長調 MUS.3117-Q-2*
リカルド・マグヌス(クラヴサン・ロワイアル)、アンサンブル・クラングシュメルツェ

※使用楽器:ケアスティン・シュヴァルツ2019年製作 ヨハン・ゴットリープ・ヴァークナー(1741-1789)製のクラヴサン・ロワイアルのレプリカ
世界初録音*
ドイツの作曲家クリストリープ・ジークムント・ビンダー(1723-1789)によるクラヴサン・ロワイアルのための室内楽作品集。クラヴサン・ロワイアルとは、ドイツ製の大型のスクエアピアノです。
アルゼンチンのハープシコード奏者であるリカルド・マグヌスは、ルツェルン音楽祭やライプツィヒ・ゲヴァントハウスなど世界的なホールに招かれており、近年ではハープシコードの演奏だけでなく、指揮者としても活躍しています。

ARCANA
A-531(1CD)
ジュゼッペ・アグス(1722-1798):『チェンバロによる通奏低音を添えた6つのヴァイオリン独奏曲』 Op. 1(1751)
ソナタ 第1番イ長調
ソナタ 第2番変ロ長調
ソナタ 第3番ハ長調
ソナタ 第4番ト長調
ソナタ 第5番へ長調
ソナタ 第6番ホ長調
アルマンド集(1767)〔ニ長調/ニ長調/ニ長調/ト長調/ヘ長調/ヘ長調〕
ヴァンヴィテッリQ(古楽器使用)【ジャン・アンドレア・グエッラ(Vn)、ニコラ・ブロヴェッリ(Vc)、マウロ・ピンチャローリ(アーチリュート)、ルイージ・アッカルド(Cemb)】

録音:2021年12月3-6日 エルフォ・スタジオ、タヴェルナーゴ(イタリア北西部ピアチェンツァ県)
バロックから古典派にかけてのレパートリー開拓に意欲的な名歌手チェチーリア・バルトリとの共演や、躍進めざましい古楽器集団コレギウム 1704の一員としての活躍で現場経験を積んだバロック・ヴァイオリン奏者ジャン・アンドレア・グエッラを筆頭に、イタリア最前線の古楽器奏者 4人が集まり2017年に結成されたヴァンヴィテッリ四重奏団。これまで主に18世紀初頭の知られざる演目を発掘・紹介することに情熱を傾 けてきた彼らが、その豊かな経験をもとに新たに光を当てたのは、ヘンデル後期からJ.C.バッハ渡英期までのロンドンで活躍をみせた謎多き俊 才ヴァイオリン奏者=作曲家アグスの最初のソナタ集。サルデーニャ島で生まれロンドンに渡り、後年はパリに拠点を移して時流を踏まえた音 楽を書き続けたアグスが1751年に「ヴァイオリンのための6つの独奏曲」との題のもと出版した曲集は、イタリア最前線の歌心を備え、ポスト =コレッリ流儀の堅固な曲作りを叩き込まれた作曲家がみせる極上の前古典派音楽で、全て長調による6曲のソナタは艶やかさと軽快さを 湛える充実した曲作りが魅力。タルティーニやガルッピ、ポルポラなどバロックと古典派の間で活躍した他の作曲家たちにひけをとらない、じっく り聴き込みたい味わいに満ちており、1751年の初版から10年と措かず1760年に再版されたのも頷けます。アグスの正体をめぐる研究略 史を踏まえた解説(英・仏・伊語)も充実。未知の音楽に対するヴァンヴィテッリ四重奏団の知的探訪が新たな実を結んだ歓迎すべき1枚で す。

Chateau de Versailles Spectacles
CVS-079(1CD)
『ペルシャの祭典』 〜2台のクラヴサンによるラモー歌劇名場面集
ラモー:抒情悲劇「ゾロアストル」(1749年初演版)による組曲
歌劇「ボレアド」(1764年作曲・生前上演なし)による組曲
英雄舞踏劇「優雅なインドの国々」(1735年初演)による組曲
英雄舞踏劇「ザイス」(1748年初演)による組曲
ロリス・バリュカン(クラヴサン)
使用楽器:パリのグージョン1749年以前製モデルに基づくエミール・ジョバン製作の再現楽器

クレマン・ジョフロワ(クラヴサン)
使用楽器:パリのアントワーヌ・ヴァテール(アントン・ファーター)1732年以前製モデルに基づくエミール・ジョバン製作の再現楽器

録音:2021年12月6-9日 サン・ピエール教会、パリ
2020年に『「ユリス」の登場人物たち』と題したアルバム(CVS021)をリリース、18世紀パリきっての人気作曲家ボワモルティエの作品やルベ ル「四大元素」など、ロココ期を飾った名作群を2台のクラヴサン(Cemb)で鮮やかに披露してみせたバリュカン&ジョフロワのクラヴサン・ユ ニットが、今度はラモーの傑作群に光をあてた新しいデュオ・アルバムをリリース。使われているクラヴサンはどちらも名工エミール・ジョバンが、ラ モーの時代のフランスで作られたモデルをもとに克明に再現製作した逸品で、吉田 研氏による細やかなエンジニアリングが収めたその美音の 響きがまず耳を捉えます。ラモーのダイナミックなオーケストラ語法の持ち味がクラヴサンを通じて伝わる精彩鮮やかなその演奏は、この楽器が タッチ如何で強弱のつかない機構であることなど忘れさせるほど変化に富んだスリリングな魅力がたっぷり。「ペルシャの祭典」とタイトルにある 通り、古代まで遡り東洋を舞台としたオペラを中心に、原作別に四つの組曲にまとめたプログラム構成も的確で、管弦楽や声楽家たちの魅 力でともすると逆に見えなくなってしまう、ラモーの音楽作りの骨太な魅力が浮き彫りになります。18世紀直送の気配を感じさせる、何度でも 再訪したくなる1枚。

Musique en Wallonie
MEW-2201(1CD)
『晩課のために』 〜ランベール・ド・セーヴと16〜17世紀のリエージュ楽派
1. アンドレア・ガブリエーリ1533-1585):トッカータ
2. 単旋律聖歌:神よ、わたしを救いに来てください
3. ジル・エーヌ(1590-1650):アヴェ・マリア
4. マチュー・ロマラン、通称マテオ・ロメロ(1575-1647): 8声の詩篇曲「主は言われた」
5. 単旋律聖歌:あなたの香り高さに
6. ランベール・ド・セーヴ(1548-1614):8声の詩篇曲「わたしは嬉しかったのです」
7. 単旋律聖歌:わたしは慎ましき者ですから
8. ランベール・コーレン(ランベルト・クーレン 1585-1654):おお、栄光の母よ
9. ピーター・フィリップス1560-1628):ファンタジア
10. アンリ・ド・ルムシャン(1585-1639):ごきげんよう、高貴なる擁護者アンナ
11. 単旋律聖歌:あなたは生え抜きの方として創られ
12. ド・セーヴ:8声の詩篇曲「主が建ててくださらなければ」
13. 単旋律聖歌:麗しき母よ
14. コーレン:8声の詩篇曲「おお、いともやさしき母よ」
15. 単旋律聖歌:わたしを裁き定めてください
16. ド・セーヴ:8声の詩篇曲「讃えよ、エルサレムよ」
17. ド・セーヴ:おお、なんと素晴らしき取引か
18. スヴェーリンク1562-1621): こだまのファンタジア
19. 単旋律聖歌:あらゆる世代の人々が、わたしにお祝いの言葉をくださるでしょう
20. ド・セーヴ:8声の讃歌「わたしの魂は主をあがめ(マニフィカト)」
21. 単旋律聖歌:お認めください、あなたの下僕であるわたしたちと
22. 単旋律聖歌:主を祝福して迎えよ
23. レオナール・ド・オデモン(1575-1639): 8声のモテット「元后あわれみの母(サルヴェ・レジーナ)」
24. コーレン:8声のモテット「これは天使のパン」
25. コーレン:ゆえにわたしたちは首を垂れるのです
アンサンブル・ポリアルモニーク(声楽アンサンブル)【マグダレーネ・ハラー、チュン・ジュウォン(S)、アレクサンダー・シュナイダー、アンドレア・ガヴァニン(アルト=カウンターテナー)、ヨハンネス・ガウビッツ、セーレン・リヒター(T)、マティアス・ルッツェ、コルネリス・ウーレ(Bs)、クラウス・アイヒホルン(Org)】

コンチェルト・インペリアーレ(古楽器使用)【フリートヨフ・スミス(木管コルネット)、ルイーゼ・マンスケ(ドゥルツィアン)、ダニエル・セラフィーニ、ラファエル・ロベインス、ヨーレン・エルセン(サックバット)、ァビアン・ムラール(サックバット、オルガン、指揮)】

録音:2021年10月20-22日聖セバスティアン教会、スタヴロ(ベルギー東部リエージュ州)
2022年2月25日 聖ヤコブ教会、リエージュ
現在のフランス語圏ベルギー最大の都市、同国東部に位置するリエージュ。後にフランクやイザイ、グレトリーといった作曲家たちを生んだこの 地は、昔からリエージュ司教を君主としながら地元の聖堂参事の発言力や市民の力も強く、西のフランドル地方とはやや違った歴史を歩み ました。ここではスペインのビクトリアやイタリアのG.ガブリエーリ、マレンツィオなどと同世代で、リエージュ司教領を離れ神聖ローマ皇室の人々 に仕え大きな成功をおさめたランベール・ド・セーヴと、リエージュを拠点に長く活躍をみせたランベール・コーレンの作品を中心に、ネーデルラン ト楽派晩期から17世紀前半にかけて活躍したリエージュ育ちの作曲家たちの妙技を概観できる好企画。グレゴリオ聖歌をはさみながら晩 課の音楽礼拝を再現する形で、フランス王太后マリー・ド・メディシスの葬送音楽で知られるオデモン(オドモン)、リエージュでの活躍の後ドイ ツのノイブルクに活路を見出したエーヌ、スペイン王室のネーデルラント楽派最後の栄光を飾ったロマラン(ロメロ)など、複合唱形式やコンチェ ルト様式が発展をみせてゆく末期ルネサンス〜バロック初期に花開いたリエージュ楽派の古雅な魅力を堪能できます。ヘレヴェッヘやリリング、 ラーデマンらとの共演でも知られるシュナイダーやルッツェら名歌手が集い、RAUMKLANGに好企画盤多数のアンサンブル・ポリアルモニーク と、多忙な活躍をみせる実力派古楽器奏者たちの充実解釈に、Musique en Wallonieレーベルならではの図版満載解説(仏・英・蘭・ 独語)も頼もしい1枚です。

ACCENT
ACC-24387(1CD)
サイレント・ダンス ハープ小品集
パーセル:組曲第4番イ短調 Z.663 / ホーンパイプ ホ短調 Z.T685(「老いた独身者」より)
ダウランド:ファンシー/ 彼女は僕の過ちを許してくれるか【マーガレット・ケール編】 / 蛙のガリアルド【マーガレット・ケール編】 / 常にダウランド、常にドーレンス(嘆いて)
パーセル:メヌエット ニ短調 Z.T688(「高らかに歌え」より) / 組曲第7番ニ短調 Z.668
ダウランド:流れよ、わが涙【マーガレット・ケール編】 / ダウランドのガリアルド
パーセル:新しいグラウンド ホ短調 Z.T682【マーガレット・ケール編】(「来たれ、歓喜よ」より「ここに神々はよしとし給う」に 基 づく)
ダウランド:さようなら
パーセル:新しいスコットランドの調べ Z.655 / リリブルレロ、新しいアイルランドの調べ Z.646
ダウランド:涙のパヴァーヌ【メルヒオール・シルト編】
パーセル:メヌエット イ短調 Z.650/ 組曲第2番 ト短調 Z.661より 前奏曲 / ディドの嘆き【マーガレット・ケール編】
マーガレット・ケール(ウェールズ・トリプル・ハープ)

録音:2022年6月9-11日/クロイツベルク、エールベルク教会
イギリスの作品を、ウェールズのトリプル・ハープで演奏したアルバム。使用された楽器はシュヴァーベン出身のハープ製作者エリック・クラインマンが2020年 に製作したもので、ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館が所蔵している歴史的名器、1736年デイヴィッド・エヴァンス製ハープのコピーです。
イギリスには長いハープの伝統があるにもかかわらず、この時代のハープのオリジナル作品は残っていないため、リュートや鍵盤楽器の作品をアレンジして演奏 しています。ダウランドやパーセルの作品は、当時流行していたメランコリックな雰囲気と、軽快なダンスの性格を併せ持つのが特徴。楽譜にほとんど手を入れず 弾けるものもあり、ハープの音色によく合った音楽が並んでいます。 (Ki)

Hanssler
HC-22034(6CD)
クリスマス・オラトリオ&協奏曲集


■CD1&■CD2
ヘルツォーゲンベルク1843-1900):「キリストの誕生」
■CD2
アルノルト・マティアス・ブルンクホルスト1670-1725):「クリスマスの歴史」
■CD3
テレマン:オラトリオ「聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、全能者である神、主」 TWV2:6

■CD4
(1)ニコライ:クリスマス序曲「高き天よりわれは来れ」
(2)シュッツ1585-1672):クリスマス・オラトリオ「われらの主イエス・キリストの生誕」SWV435

■CD5
(1)サン=サーンス:クリスマス・オラトリオ Op.12
(2)ヨハン・クリスティアン・ハインリヒ・リンク(1770-1846):クリスマス・カンタータ Op.73
(3)ヨハン・ニコラウス・バッハ1669-1753):ミサ・ブレヴィス「いと高きところにいます神にのみ栄光あれ」

■CD6
(1)バッハ:ブランデンブルク協奏曲第2番 ヘ長調 BWV1047
(2)コレッリ:合奏協奏曲第8番「クリスマス協奏曲」 ハ短調 Op.6-8HWV326
(3)テレマン:トランペット協奏曲 ニ長調
(4)バッハ:リュート組曲 ホ長調 BWV1006a
(5)ジェレマイア・クラーク1674-1707):組曲 ニ長調
■CD1&CD2
 レジーナ・シューデル(S)、アンケ・エッガース(A)、ペーター・マウス(T)、エルンスト=ゲロルト・シュラム(Bs)、ルドルフ・ハイネマン(Org)、クリスチャン・グルーベ(指)、アンサンブル・オリオル、ベルリン芸術大学室内cho
録音:1988年1月26-28日、イエス・キリスト教会(ベルリン)
■CD2
アンドレア・ホルヌング-ベーセン(S)、ライナー・ザイフェルト(A)、ディートリヒ・ヴラーゼ(T)、 ゼバスティアン・マットミュラー(Bs)、フライブルク・ムジカ・ポエティカ・アンサンブル、ハンス・ベルクマン(指)
録音:1999年8月9-12日/聖シュテファヌス教会(ギュッティンゲン)
■CD3
モニカ・マウヒ(S)、ラルフ・ポプケン(A)、アンドレアス・ポスト(T)、アルブレヒト・ペール(Bs)、ウルリヒ・シュテッツェル(指)、コレギウム・ヴォカーレ・ジーゲン、トランペット・コンソート・フリードマン・インマー、ハノーヴァー宮廷楽団
録音:2004年10月21&22日/マルティニ教会(ジーゲン)
■CD4
(1)カルヴ・アウレリウス少年cho、ロイトリンゲン・ヴュルテンベルクPO、オラ・ルードナー(指)
録音:2011年6月15-17日/ロイトリンゲン・ヴュルテンベルク・フィルハーモニー・スタジオ
(2)ミュンヘン・ハインリヒ・シュッツ・アンサンブル、ミュンヘン・モンテヴェルディO、ヴォルフガング・ケルバー(指)
録音:1994年/ミュンヘン
■CD5
(1)ヴェレーナ・シュヴァイツァー(S)、エディス・ウィーンズ(S)、ヘレナ・ユングヴィルト(A)、フリードリヒ・メルツァー(T)、クルト・ヴィトマー(Bs)、ハンス=ヨアヒム・バルチュ(Org)、バルバラ・ビーアマン(Hp)、マインツ・バッハcho、マインツ・バッハO、ディートハルト・ヘルマン(指)
録音:1976年/マインツ
(2)ペーター・ショル(Org)、コレギウム・ヴォカーレ・ジーゲン、ウルリヒ・シュテッツェル(指)
録音:2006年/ジーゲン
(3)アーリーン・オジェー(S)、ウタ・シュプレケルセン(S)、ヘレン・ワッツ(A)、エリカ・シュミット=ヴァレンティン(A)、クルト・エクヴィリス(T)、アルド・ボールディン(T)、ヴォルフガング・シェーネ(Bs)、ニクラウス・テューラー(Bs)、シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム、シュトゥットガルト・ゲヒンガー・カントライ、ヘルムート・リリング(指)
録音:1981年/シュトゥットガルト
■CD6
(1)オレゴン・バッハ音楽祭室内O、ヘルムート・リリング(指)
録音:1994年7月11&12日/ハルト・センター・フォー・ザ・パフォーミング・アーツ(オレゴン)
(2)アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ、アイオナ・ブラウン(指)
録音:1996年/ヘンリー・ウッド・ホール(ロンドン)
(3)ゲルト・ツァップ(Tp)、フランツ・ムール(Org)
録音:1983年
(4)ヨアヒム・ヘルト(Lute)
録音:2013年1月7-10日/救世主教会(ファーレンドルフ)
(5)ゲルト・ツァップ(Tp)、フランツ・ムール(Org)
録音:1983年
独ヘンスラー・レーベル音源を中心としたお買い得なオムニバス・アルバム・シリーズ。当セットではクリスマスにまつわる、あまり知られていない作品も含む絶 品ばかりを集めた6枚組です!
ブラームスと多くの書簡を交わすほど親交厚い関係であったことでも知られるドイツ・ロマン派の作曲家、ハインリッヒ・フォン・ヘルツォーゲンベルク1843-1900)。生涯を通して幅広いジャンルに作品を残しましたが、愛妻を亡くしてからはプロテスタントの宗教音楽にますます感銘を深めていくようになります。晩年 の1894年頃に作曲されたオラトリオ「キリストの誕生」は、ソリスト、合唱、オーケストラという編成からなる壮大なクリスマス・オラトリオで、パイプオルガンとオー ケストラの荘厳な伴奏に乗って、ソリストと合唱隊が救い主の降誕を高らかに歌い上げます。
この他、ブルンクホルスト、テレマン、シュッツ、サン=サーンス、リンク、バッハ、コレッリ、クラークなどのオラトリオ、協奏曲、器楽曲をリリングをはじめとす る名手の演奏でお楽しみいただけます、 (Ki)

Challenge Classics
CC-72924(1CD)
黄金の冠
ニコラ・ポルポラ(1686-1768):オラトリオ『ネポムクの聖ヨハネの殉教』
Agitato da piu venti / Cura che di timor ti nutri e cresci… / L’aureo serto e il ricco manto
オラトリオ『ゲデオーネ』
part II:Sinfonia / O Figlio, o Gedeone… / O beato, fortunato
セレナータ『アンジェリカ』
Oh strani agli occhi nostri… / Folle chi sa sperar
オラトリオ『ダヴィドとベルサベア』
M’hai sprezzato
歌 劇『アグリッピーナ』
Insomma il far l’amore… / Vuole il musico la donna
歌 劇『 ポーロ』
Del rivale all’aita… / E ver che all’amo intorno
セレナータ『デジャニラ、イオーレ、エルコーレ』
Overture of the serenata / Idre, arpie, draghi e leoni / Ho gia la mente ingombra… / Ombre oscure
セルジョ・フォレスティ(Br)
アンドレア・ブッカレッラ(指)
アブコルディス・アンサンブル

録音:2021年11月29日〜12月2日/スイス、ランドガストフ・リーエン
こだわりのプログラムで古楽を聴かせるバリトン歌手、セルジョ・フォレスティによるChallenge Classics3枚目のアルバム。今回はナポリの偉大な作曲家ニ コラ・ポルポラに着目。さまざまな雰囲気と性格のアリアを収録しており、ポルポラの音楽世界を飽きることなくたっぷりと楽しめます。力強いバリトンの歌声に ブッカレッラ率いるオーケストラが痛快に呼応。 (Ki)

arcantus
ARC- 21025(1CD)
「ヘンデル氏、パブにて」
(1)作者不詳/伝承曲:No-Body's Jigg - Mr Lane's Magot - Fantomenland - Fig for a Kiss
(2)パーセル:3声のためのソナタ8番
(3)パーセル:Well's Humour
(4)即興「Faronell's Ground」
(5)コレッリ:ラ・フォリア
(6)ニコラ・マッテイス:Ground after Scotch Humour
(7)ヘンデル:フルートとチェンバロのためのソナタ HWV367a
(8)ヘンデル:エア(ホーンパイプ)ニ短調 HWV461
(9)作者不詳/フランチェスコ・バルサンティ/ウィリアム・マクギボン:The Mad Buckgoat ? Lord Aboyne's Welcome
or Cumbernauld House ? Katherine Ogie ? Logan Water ? The Rocky Road to Dublin
アンサンブル・ゼフィレリ

録音:2020年11月/聖ユルゲンス教会(リリエンタール)
アンサンブル・ゼフィレリのアルバム「ヘンデル氏、パブにて」ではバロック音楽と民族音楽を演奏。主軸となるヘンデルの作品はフルート・ソナタと民謡風のホー ンパイプで、このアルバムのテーマでもある“芸術性”と“民族音楽”との融合を表したこれらの作品を中心に据え、パーセルのソナタ、さらにはスコットランドの民 族舞踊といった作品まで様々な顔をのぞかせます。 (Ki)
arcantus
ARC-22031(1CD)
マルチヌス・レース(1702-1766):フルート・ソナタ集第2集
(1)フルート・ソナタ第8番イ長調
(2)フルート・ソナタ第9番変ロ長調
(3)フルート・ソナタ第10番ニ長調
(4)フルート・ソナタ第11番ハ短調
(5)フルート・ソナタ第1番ハ長調
(6)フルート・ソナタ第3番ロ短調
(7)フルート・ソナタ第4番ニ短調
(8)フルート・ソナタ第5番イ短調
(9)フルート・ソナタ第6番ニ長調
クララ・グルベルグ・ラヴン(リコーダー)、アンナ・パラディソ(チェンバロ、クラヴィコード)、マッツ・オロフソン(Vc)、ユーナス・ヌードベリ(アーチリュート)

録音:2021年8月23-27日/デューヴブー教会(スンドビュベリ、スウェーデン)
デンマークのリコーダー奏者クララ・グルベルグ・ラヴンによるマルチヌス・レースのフルート・ソナタ集第2弾の登場!当フルート・ソナタはギエーデ・コレクショ ン(第8番〜11番)とシュヴェリーン写本(第1番、第3〜6番)のからの作品。ラヴンの繊細な演奏とともにアンナ・パラディソ、ユーナス・ヌードベリ、マッツ・ オロフソンといったBISレーベルでもおなじみの名手との共演により演奏が一層光り輝きます。同第1集(ARC-20015)と併せてお楽しみください。 (Ki)
arcantus
ARC-22033(1CD)
「素晴らしい繊細さ」〜ヴァレンティン・シュトローベルのリュート曲集
作者不詳:前奏曲 ニ短調
ヨハン・ガンプレヒト:「シュトローベル氏のトンボー」
ヴァレンティン・シュトローベル:組曲 ト短調
シュトローベル:組曲 ト長調
シュトローベル:組曲 イ短調
シュトローベル:組曲 イ長調
シュトローベル:組曲 ニ短調
ガンプレヒ:「シュトローベル氏のトンボー」2重奏
トビアス・ティッツェ(11弦コース・リュート)

録音:2021年11月/ヴィルハーディ教会(ブレーメン)
通奏低音の奏者として数多くの録音に参加しているリュート奏者トビアス・ティッツェの独奏アルバムの登場!世界初録音となるヴァレンティン・シュトローベルの リュート組曲を素晴らしく繊細なタッチで表現豊かに奏でます。 (Ki)

Channel Classics
CCSSA-44422(1SACD)
NX-C03
『Tutta sola 全てひとりで』 〜無伴奏ヴァイオリンのためのバロック作品集
バッハ(チャド・ケリー編):トッカータとフーガ ニ短調(イ短調に移調) BWV 565
ヨハン・ヨーゼフ・フィルスマイア(1663-1722):パルティータ第6番〜無伴奏ヴァイオリンのための『室内向けの技巧豊かなる協和』(1715)より
ニコラ・マッテイス2世(1690頃-1737):ファンタジア ハ短調:控えめに
ペドロ・ロペス・ノゲイラ(生歿年不詳、1720頃活躍):ノゲイラ写本』より
  プレルーディオ〔プレリュード〕
 ファンテジア〔ファンタジア〕
 ィリョータ〔少女〕
作曲者不詳:『クラーゲンフルト写本』(1680年代中盤)より
 クラント/ドゥーブル 〜組曲 ト短調より
 サラバンド/ドゥーブル 〜組曲 ト短調より
 ジグ 〜組曲 ト短調より
ヨハン・パウル・フォン・ヴェストホフ(1656-1705):伴奏のないヴァイオリン独奏のための組曲 イ長調
ジョン・ウォルシュ(1666頃-1736)編)):『[無伴奏の]ヴァイオリンのためのプレリュードとヴォランタリー選集』より
アルカンジェロ・コレッリ〔1653-1713〕 のプレリュード
 フランチェスコ・ジェミニアーニ〔1687-1762〕のプレリュード
 トマゾ・アントニオ・ヴィターリ〔1663-1745〕のプレリュード
 カルロ・アンブロージオ・ロナーティ〔1645頃-1710頃〕のプレリュード
 ヘンリー・パーセル〔1659-1695〕のプレリュード
ジュゼッペ・タルティーニ
30-34.[無伴奏ヴァイオリンのための]:第17番 ニ長調 B. D2〜『30のソナタ』より
レイチェル・ポッジャー(Vn)
使用楽器:ジェノヴァのアントニオ・ペザリーニ1739年製作オリジナル楽器

録音:2022年3月セント・メアリー&セント・アーンスワイト教区教会、フォークストーン(英国南東部ケント州)
バッハやテレマンの無伴奏ヴァイオリン作品全曲録音で高い評価を博すにとどまらず、2013年には彼らの先駆者ビーバーのパッサカリアの副 題をタイトルに掲げたアルバム『守護天使』(CCSSA35513)をリリース、バロック期の無伴奏ヴァイオリン音楽の多様さを鮮やかに示してみせ た英国随一のバロック・ヴァイオリン奏者レイチェル・ポッジャー。彼女は今やモーツァルトやベートーヴェンのソナタ解釈でも注目すべき実績を 上げていますが、その活動の柱として早くから高い評価を得てきたバロック作品での演奏が、いかに魅力的な誠実さに貫かれていながら自在 であるか、改めて強く実感させてくれる新しい無伴奏アルバムが登場します。17世紀後半、バッハ以前の無名作品から古典派前夜のタル ティーニに至るまで、シンプルでありながら確実に聴き手の耳を捉える魅力が凝縮されている作品を厳選、各作品の持ち味をじわじわと引き 出す端正な演奏が続くプログラムは虚飾ない高雅さに満ちており、聴き深めるほどに気づかされる音楽の味わいがバロックの多様さ・広大さを 改めて印象づけてやみません。近年しばしば無伴奏ヴァイオリンでも演奏される(原作が無伴奏ヴァイオリン作品だったのではと主張する人も いる)バッハのオルガン作品『トッカータとフーガ』のユニークかつ様式感を捉えた編曲版から、アルバム全編を通じてさりげない驚きが詰まった充 実の仕上がり。CHANNEL CLASSICSならではの絶妙な高音質録音でその味わいを隅々までお楽しみいただけます。

INVENTA
INV-1009(1CD)
NX-B05
マヌエル・ロドリゲス・コエーリョ(1555-1635):音楽の花束 第1集(1620)
1. Terceiro Tento do 8o tom 第8旋法による第3テント
2. Primeiro Kyrio do 4o tom por E la mi 第4旋法による第1キリオ
3. Kyrie eleison quarti toni I 第4旋法によるキリエ・エレイソン I
4. Segundo Kyrio do 4o tom por E la mi 第4旋法による第2キリオ
5. Christe eleison quarti toni I 第4旋法によるクリステ・エレイソン I
6. Terceiro Kyrio do 4o tom por E la mi 第4旋法による第3キリオ
7. Christe eleison quarti toni II 第4旋法によるクリステ・エレイソン II
8. Quarto Kyrio do 4o tom por E la mi 第4旋法による第4キリオ
9. Kyrie eleison quarti toni II 第4旋法によるキリエ・エレイソン II
10. Quinto Kyrio do 4o tom por E la mi 第4旋法による5第キリオ
11. Magnificat primi toni 第1旋法によるマニフィカト: Magnificat
12. Primeiro Verso do 1o tom para se cantar
  第1旋法による第1ベルソ
13. Primeiro Verso do 1o tom 第1旋法による第1ベルソ
14. Segundo Verso do 1o tom para se cantar
 第1旋法による第2ベルソ
15. Segundo Verso do 1o tom 第1旋法による第2ベルソ
16. Terceiro Verso do 1o tom para se cantar
  第1旋法による第3ベルソ
17. Terceiro Verso do 1o tom 第1旋法による第3ベルソ
18. Quarto Verso do 1o tom para se cantar
  第1旋法による第4ベルソ
19. Quarto Verso do 1o tom 第1旋法による第4ベルソ
20. Quinto Verso do 1o tom 第1旋法による第5ベルソ
21. Magnificat primi toni 第1旋法によるマニフィカト: Gloria Patri
22. Sexto Verso do 1o tom 第1旋法による第6ベルソ
23. Pange lingua パンジェ・リングァ(more hispano)
24. Pange lingua パンジェ・リングァ do tiple
25. Pange lingua パンジェ・リングァ do contralto
27. Pange lingua パンジェ・リングァ do contrabaixo
28. Genitori genitoque 御父と御子に(more hispano)
29. Magnificat octavi toni 第8旋法によるマニフィカト: Magnificat
30. Primeiro Verso do 8o tom para se cantar 第8旋法による第1ベルソ
31. Segundo Verso do 8o tom para se cantar 第8旋法による第2ベルソ
32. Magnificat octavi toni 第8旋法によるマニフィカト: Quia fecit mihi
magna
33. Terceiro Verso do 8o tom para se cantar 第8旋法による第3ベルソ
34. Primeiro Verso do 8o tom 第8旋法による第1ベルソ
35. Quarto Verso do 8o tom para se cantar 第8旋法による第4ベルソ
36. Magnificat octavi toni 第8旋法によるマニフィカト:
 Esurientes implevit bonis
37. Segundo Verso do 8o tom 第8旋法による第2ベルソ
38. Terceiro Verso do 8o tom 第8旋法による第3ベルソ
39. Magnificat octavi toni 第8旋法によるマニフィカト: Gloria Patri
40. Quarto Verso do 8o tom 第8旋法による第4ベルソ
41. Primeiro Kyrio do 3o tom por E la mi re 第3旋法による第1キリオ
42. Kyrie eleison tertii toni 第3旋法によるキリエ・エレイソン I
43. Segundo Kyrio do 3o tom por E la mi re 第3旋法による第2キリオ
44. Christe eleison tertii toni I 第3旋法によるクリステ・エレイソン I
45. Terceiro Kyrio do 3o tom por E la mi re 第3旋法による第3キリオ
46. Christe eleison tertii toni II 第3旋法によるクリステ・エレイソン II
47. Quarto Kyrio do 3o tom por E la mi re 第3旋法による第4キリオ
48. Kyrie eleison tertii toni II 第3旋法によるキリエ・エレイソン II
49. Quinto Kyrio do 3o tom por E la mi re 第3旋法による第5キリオ
セルジオ・シルバ(Org)
マリアーナ・モルダン(S)
マリア・デ・ファティマ・ヌニェス(Ms)
オルガン…エルバス大聖堂
メイン・オルガン…Pascoal Caetano Oldovino (1762)
ポジティフ・オルガン…Pascoal Caetano Oldovino (1758)

録音:2021年12月1、2日、2022年4月2日
ポルトガル・ルネサンス期のオルガニスト、作曲家マヌエル・ロドリゲス・コエーリョの現存する唯一の作品集 「Flores De Mvsica 音楽の花束」。1620年に印刷され、スペイン王フィリペ3世に献上された500ページ以 上にもなるこの曲集は、17世紀に印刷された音楽作品としては最大級のものです。中には24のティエント、 101のオルガン伴奏による賛美歌など、コエーリョ作品に加えて当時の作曲家たちの作品も収録しています。コ エーリョの作品は込み入った対位法を用いることなく、比較的単純なハーモニーで明快に書かれているのが特徴 で、同時代のスウェーリンク作品を思わせる見事な仕上がりを見せます。 曲集の初版発行400年記念となるこ のアルバムは、最新の研究結果を盛り込んだ新しい楽譜を用いて、生前のコエーリョがオルガニストを務めていた エルバス大聖堂で録音。オルガンのソロ曲はメインのオルガンで、歌を伴う曲では小型のポジティフ・オルガンで演 奏しています。

INVENTA
INV-1008(1CD)
NX-B05
最後の審判のための15世紀のポリフォニー
オケゲム(1410頃-1497):レクイエム:Domine Jesu Christe
作者不詳:Exultet celum laudibus
作者不詳:Clare sanctorum senatus
ヨハネス・レギス(1425頃?1496頃):Missa L’homme arme ミサ「武器を持つ人」/Dum sacrum mysterium:Kyrie
作者不詳:Ut queant laxis
マルティーニ(1430頃?1497):Magnificat マニフィカト(Mode IV)
作者不詳:Venite benedicti patris
作者不詳:Urbs beata Jerusalem
アントワーヌ・ブリュメル(1460頃-1512頃/13):レクイエム:Dies irae
ファウント&オリジン(声楽アンサンブル)
ジェイムズ・トムリンソン(音楽監督)

録音:2022年1月16-18日
このアルバムは、初期フランドル地方の画家ロヒール・ファン・デル・ウェイデン(1400頃-1464)の多翼祭壇画 「最後の審判」を音楽で表現しようとしたものです。この祭壇画は、中央のもっとも高い位置にキリストが描かれ、 その左側には剣(Sword)、右側には聖母の象徴である百合(Lily)が配置され、各々の絵には聖書から引用 された言葉が記されており、細部まで色鮮やかに描き込まれた人物たちとともに、世界の終わりの瞬間がさまざま な寓意を込めて描かれています。このアルバムでは、15世紀に活躍した作曲家たちによる、祭壇画に描かれた 場面に関連した歌詞を持つ曲を収録しています。演奏するファウント&オリジンはこのアルバムがデビュー作。 2018年にジェイムズ・トムリンソンが設立したアルト2、テノール3、バリトン1、バス2で構成された声楽アンサンブ ルで、中世後期の作品を得意としています。 ペア・ノアゴーとヨーン・ストルゴーズ

PIERRE VERANY
PV-721051(1CD)
セバスティアン・デ・アルベーロ(1722-1756):ソナタ集
ソナタ第1番ハ長調/ソナタ第2番ハ長調/ソナタ第3 番ニ長調/ ソナタ第4番ニ短調/ソナタ第5 番イ短調/ソナタ第6番イ短調/ ソナタ第7 番ヘ長調/ソナタ第8番ヘ長調/ソナタ第9番ト長調/ ソナタ第10番ト長調/ソナタ第11番ニ短調/ソナタ第12 番ニ長調/ ソナタ第13番変ロ長調/ソナタ第14 番変ロ長調/ソナタ第15番ト短調
マリオ・ラスキン(Cemb)

録音:2020年6月 フランス ヴァル=ドワーズ県 ショシ
チェンバロ・ファン待望、セバスティアン・デ・アルベーロのソナタ集の CD。セバス ティアン・デ・アルベーロ(1722-1756)はスペイン最北部、ロンカル生まれのの作曲 家。アントーニオ・ソレールより 7歳上で、共にドメニコ・スカルラッティの強い影響を 受けた世代。とはいえアルベーロの音楽は繊細かつ新鮮でとても魅力的。残念なこ とにアルベーロは僅か33歳で早世し、残された作品も少なく、これまでドメニコ・スカ ルラッティの周辺の作曲家という扱いばかり、単独の CD すら僅か。ベテランのチェ ンバロ奏者、マリオ・ラスキンが現存する 30のソナタのうち前半分を録音。アルベーロのソナタがこれだけまとまったのはおそらく初めてでしょう。スカルラッティのソナタを 愛聴する人ならアルベーロのソナタも大いに気にいるだろうし、18 世紀後半のスペ イン器楽音楽を牽引したであろう才能の早世を惜しむことでしょう。 パリから北西に50Km ほど離れたヴィラルソー城所蔵の、クリスチャン・クロル(1745-1782)が 1776年に製作した貴重なチェンバロを使用。コピーではないオリジナルの 銘器の響きも楽しめる。

ALPHA
ALPHA-891(3CD)
NX-E02
ラモー:「ゾロアストル」 〜全5幕の抒情悲劇(1749) アメリート…ジョディ・デヴォス(S)
エリニス…ヴェロニク・ジャンス(S)
ゾロアストル…レイナウト・ファン・メヘレン(オートコントル)
アブラマーヌ…タシス・クリストヤニス(Br)
アベニス、オロスマード、憤怒の鬼…マティアス・ヴィダル(T)
ゾピール、アリマン、精霊ジェニー、復讐の鬼…ダヴィド・ヴィチャク(Br)
セフィ、セニード…グヴェンドリーヌ・ブロンデール(S)
ゼリーズ、妖精、憤怒の鬼…マリーヌ・ラフダル=フラン(S)
憤怒の鬼…ティボー・レナールツ(テノール、合唱指揮)
ナミュール室内cho
レザンバサドゥール、ラ・グランド・エキュリー(古楽器使用)
アレクシ ・コセンコ(指)

録音:2022年4月ナミュール・コンサート・ホール、グランド・マネージュ、ナミュール、ベルギー
バッハやヘンデルとほぼ同世代で、遅咲きながらフランス王室のみならずパリ市民の音楽シーンを牽引する存在となっていった大御所ラモー。 リュリの歿後、少しずつ時代遅れになりつつあった全5幕形式のフランス正統派歌劇(抒情悲劇)に新たな活況を呼び込んだのも彼で、「ダル ダニュス」から10年のブランクを経て1749年に発表した「ゾロアストル」は、初演こそ意欲的・先進的な構成が無理解にさらされ失敗に終 わったものの、1756年の改訂版上演以降はフランスの人々にも受け入れられ喝采を浴びました。そして今回ここに登場するのは、ヴェルサイ ユ・バロック音楽センターの全面協力を得て実現した幻の初演版!映像含め既存録音もいくつかある改訂版では音楽構造の分かりやすさ を優先させたため失われてしまった、ラモーと台本作家カユザックによる当初の哲学的・先進的アイデアを本来の姿のままに辿れる、最新校 訂の楽譜による貴重な初録音です。初演当時のオペラ座の編成に合わせ管楽器奏者を増やし、低音を左右に振り分けるなど楽器配置 も当時流にこだわりながら、故マルゴワールから音楽監督の座を受け継いだ名門楽団ラ・グランド・エキュリーを加えた大編成でこの録音に臨 むのは、トラヴェルソ奏者コセンコのもとALPHAやAparte、SONYなど多くのレーベルで名盤を連発しているレザンバサドゥール。頼もしい通 奏低音勢に支えられながら、題名役のファン・メヘレンを筆頭に、デヴォス、ジャンスら世代を越えての注目女声歌手、そしてヴィダルにクリスト ヤニスと、欧州歌劇界の大御所たちが演技力たっぷり織り上げてゆく物語。序曲から絶好調のオーケストラも、随所の聴きどころでの強い求 心力で存在感を発揮します。素顔のラモー芸術の真価を知らしめる新たな名演の登場と言ってよいでしょう。
ALPHA
ALPHA-895(1CD)

NYCX-10347(1CD)
国内盤仕様
税込定価
『フランクール兄弟とその周辺』 〜フランス18世紀、ヴァイオリンとクラヴサンのための作品集
フランソワ・フランクール(1698-1787)&フランソワ・ルベル(1701-1775):ミューズたちと喜びの精たちのガヴォット: 優美に 〜ディヴェルティスマン「トロフィ」(1745)より
第2のエール 〜ディヴェルティスマン「トロフィ」(1745)より
 戦士たちのエール 〜抒情悲劇「ピラムとティスベ」(1726)より
 「舞台は暗くなり、雷鳴が聞こえてくる」〜ディヴェルティスマン「アウグストゥスの臣下たち」(1744)より
ジャン=ジャック・バティスト・アネ(1676-1755):ヴァイオリン独奏と通奏低音のためのソナタ 第11番ハ短調(1724)
F. フランクール&F. ルベル:ミュゼット 〜ディヴェルティスマン「アウグストゥスの臣下たち」(1744)より
F. フランクール:ヴァイオリン独奏と通奏低音のためのソナタ ト短調 Op.2-6(1730)
F. フランクール&F. ルベル:
16. 「舞台に光がさす」〜ディヴェルティスマン「アウグストゥスの臣下たち」(1744)より
ルイ・フランクール(1692-1745):ラルゴ 〜ヴァイオリン独奏と低音部のためのソナタ ロ短調 Op.1-6(1715)より
F. フランクール&F. ルベル:ロンド:優美に 〜抒情悲劇「タルシスとゼリー」(1728)より
 第1、第2エール 〜音楽悲劇「スカンデルベルク」(1735)より
L. フランクール:ヴァイオリン独奏と通奏低音のためのソナタ ホ短調 Op.1-4(1715)
ルイ=ジョゼフ・フランクール(1738-1804):叔父に捧げるシャコンヌ
テオティム・ラングロワ・ド・スヴァルト:ヴァイオリンによるプレリュード(即興演奏)
F. フランクール:ヴァイオリン独奏と通奏低音のためのソナタ ト長調 Op.1-10(1720)
ジャン・デュロシェ(生歿年不詳、18世紀に活躍):プレリュード 〜第1組曲 ハ長調(1733)より
テオティム・ラングロワ・ド・スヴァルト(Vn)
 使用楽器:ヤーコプ・シュタイナー1668年製作のオリジナル楽器
ジュスタン・テイラー(クラヴサン〔=チェンバロ〕)
 17世紀リヨン製(製作者不詳)、ジョゼフ・コレス1747年鍵盤拡張によるオリ
ジナル楽器 (修復:ローラン・スマニャ、2003年)

録音:2021年12月、フランス銀行トゥルーズ館「黄金の間」、パリ
※ 国内仕様盤解説日本語訳…白沢達生
フランス新世代を担うクラヴサン奏者ジュスタン・テイラーの快進撃が止まりません。独奏者としての注目度もさることながら、声楽家との共演や室内楽への関 心の高さは録音活動にもよく表れています。彼とともにアンサンブル「ル・コンソート」を創設したバロック・ヴァイオリン奏者テオティム・ラングロワ・ド・スヴァルト(ス ワルト)も同様に躍進めざましい新世代名手で、こちらはharmonia mundi franceでの大御所ウィリアム・クリスティとの二重奏盤も話題を呼びました。こ の若き俊才2人が阿吽の呼吸で紡ぎ出す演奏が、いかに瑞々しい音楽のひと時を生むかを強く印象づけるアルバムが登場。フォルクレ、ラモーと「一族」単位 で音楽遺産を追ってきたテイラーの録音活動の一環として、今回はクライスラーの偽作で名前だけは有名なフランクールを紹介。フランソワ・フランクールは『四 大元素』で有名なジャン=フェリ・ルベルの息子フランソワ・ルベルとオペラで共作を続け、マリー=アントワネット婚礼祝典でリュリの作品を古典派風に改作す るなど世紀後半まで活躍しましたが、若い頃にはヴァイオリン奏者として鮮烈なソナタも続々発表。彼の兄や甥などの作品を交え、共作舞台音楽の足跡も 追う体系的な選曲は、全く未知の作品ばかりであるにもかかわらず、たおやかに伸縮するラングロワ・ド・スヴァルトの弦の魅力、これに呼応するテイラーの優美 というほかないタッチの妙で、次へ、また次へ……と聴き進めずにおれません。フランス古楽シーンの充実を圧倒的に印象づける鮮烈な1枚、ALPHAならでは の見逃せないリリースです。

ARCANA
A-536(1CD)
『恋の詩』 〜ジャケス・デ・ヴェルト:後期のマドリガーレとカンツォネッタ
ジャケス・デ・ヴェルト(またはジャック・ド・ウェルト、1535-1596):
1. V心に安らぎが欲しくなって
2. ある日、わたしはスミレを摘みに
3. 囀る美しき小鳥よ、さあ
4. 黒い瞳よ、何のために
5. 祝福に満ちた我が運名よ
6. やりたい奴は言え
7. リチェルカーレ (ヴィンチェンツォ・ガリレイ〔1520/33-1591〕作曲)
8. 恋の神よ、わたしの生きざまを知っているからには
9. 恋の神がわたしを毒の矢で射た
10. 甘やかにさえずる夜啼鶯が
11. 何をしている、魂よ 〜7声の対話
12. 安らがせてくれ、わが思考よ
13. 哀れね、わたしはどれほど時間をむだにしたのだろう
14. きみが歌えば、わたしも歌う
15. わたしを知らないというのか〜6声のこだま
16. わたしは去ろう、ああなんと残酷な運命
ヴォーチェス・スアーヴェス (古楽器&声楽アンサンブル)

録音:2021年7月2-6日 ラントガストホーフ・リーエン、スイス
早くからフェラーラのエステ家やパルマのファルネーゼ家といったイタリアの文化的名家に見出され、後年はマントヴァのゴンザーガ家に仕え若き モンテヴェルディの同僚になった後期フランドル楽派の重要人物、ジャケス・デ・ヴェルト。ミュンヘンのバイエルン選帝侯家に仕えたラッススとほ ぼ同世代ですが、その活躍の舞台は主として北イタリアで(一時は神聖ローマ皇帝マクシミリアン2世にも仕えていました)、貴婦人たちと浮名 を流し醜聞も呼びながら、即興演奏と多声音楽作曲に長けた音楽家として時代に名を刻みました。マドリガーレは彼が大きな貢献を果たし た曲種の一つで、年長の大家チプリアーノ・デ・ローレと後輩のモンテヴェルディやマレンツィオの間にあって、詩句の繊細な表現を音にして精 巧な多声の綾へと織り込んでゆく技芸は多くの同業者たちにも刺激を与えました。タッソやグヮリーニといった詩人たちとの知遇を通じて育まれ た明敏な感性は、後に14世紀の詩人ペトラルカの美しい詩を音楽化するにあたっての新しい視点にも繋がります。そうしたジャケス・デ・ヴェ ルト後年の充実作を重点的に集め、時にリコーダーやヴィオラ・ダ・ガンバ、撥弦楽器などを交えた自在な編成でこの作曲家の真髄に迫るの は、古楽研鑚の一大拠点バーゼルで学んだ俊才たちによるヴォーチェス・スアーヴェス。一本筋の通った多声音楽再現への情熱が、意外に も少ないこの作曲家単体でのアルバムを瑞々しくも確かな解釈で満たしています。イタリア後期ルネサンスの宮廷音楽に通じた音楽学の大 御所イアン・フェンロンによるライナーノート(英・仏・独語)も端的かつ充実した内容。

RICERCAR
RIC-444(1CD)
『おお幼子イエスさま』 〜ドイツ17世紀のルター派音楽による降誕祭オラトリオの再現
〜第1部〜
 <開会の合唱(聖母の戴冠)>
1. ヴォルフガング・カール・ブリーゲル(1626-1712): 今日は歓喜の日
 <受胎告知>
2. アンドレアス・ハンマーシュミット(1611/12-1675):マリアさん、恵みを授けられた方よ
3. ヨハン・シェッレ(1648-1701):来ませ、異邦人の救い主よ(器楽合奏)
 <天使たち>
4. クリストフ・ベルンハルト(1628-1692):怖がらなくてよいのです
5. ハンマーシュミット大いに喜べ、大いにだ
6. ミヒャエル・プレトリウス: 一輪の薔薇が花を咲かせた
 <羊飼いたち、飼葉桶の前での礼拝>
7. クリスティアン・フロール(1626-1697):羊飼いたちよ、急いでベツレヘムへ
8. ハンマーシュミット:ああ、心から愛するイエスさま
9. フランツ・トゥンダー(1614-1667):小さな幼子がわたしたちのもとに生まれた
10. M.プレトリウス:ベツレヘムで幼子がお生まれになった
11. ハインリヒ・シュッツ(1585-1672):おお善きイエス、マリアの子
〜第2部〜
12. トーマス・ゼッレ(1599-1663):天使はヨセフに言いました
 <東方三博士の礼拝>
13. ブクステフーデ: 暁の星いと美しきかな(第1節のみ/器楽合奏)
14. ハンマーシュミット:わたしがどれほど心から喜んでいることか
15. ハンマーシュミット: どこにおられるのですか、生まれたばかりのユダヤの王様は
 <幼子イエスのエルサレム神殿での浄め(神殿奉献)>
16. ヨハン・ルドルフ・アーレ(1625-1673): 主よ、あなたの下僕に旅立ちをお許しください
 <エルサレム神殿で説法する少年イエス>
17. ザムエル・カプリコルヌス(1628-1665): 第1楽章 〜八つの楽器のためのソナタより(器楽合奏)
18. ハンマーシュミット: わが子よ、どうしてわたしたちをこんな目に遭わせたのだね
 <結び>
19. ダーフィト・ポーレ(1624-1695):インマヌエル生まれぬ
20. ヨハン・クリストフ・バッハ(1642-1703): おお歓喜の時、驚くべき夜
クレマチス (古楽器&声楽アンサンブル)
 カピュシーヌ・ケレール、ユリア・ヴィシニェフスキ(S)
 ポラン・ビュンドゲン(C.T)
 ザカリー・ワイルダー(T)
 フィリップ・ファヴェット(Bs)
 ステファニー・ファイー(Vn、指揮)
 フローランス・マルゴワール(Vn)
 エリー・ミメロスキ、ヨルレン・ベガ・ガルシア(ヴィオラ、ヴァイオリン)
 サラ・ファン・アウデンホーフェ(バス・ガンバ)
 アナイス・ラマージュ(リコーダー、 バスーン、クルムホルン)
 エルザ・フランク(シャルマイ、リコーダー、クルムホルン)
 ジェレミー・パパセルジオー
   (バスーン、クルムホルン、バス・ボンバルド、ランケット )
 ジェローム・ルジュヌ(クルムホルン、選曲、構成)
 ブリス・サイー(オルガン、指揮)
録音:2021年12月 グラン・マネージュ、ナミュール、ベルギー
フランス語圏ベルギーで早くから古楽専門のレーベルRICERCARを主宰、最前線のプレイヤーたちとともに古楽通を唸らせるアルバム制作を 続けてきた録音技師=音楽学者ジェローム・ルジュヌが、自身の知見と確かな古楽人脈を通じてユニークなクリスマス・アルバムを制作しまし た。ヴァイオリンの俊才ステファニー・ファイーやフローランス・マルゴワール、鍵盤のブリス・サイーに楽器学でも演奏能力でも破格の管楽器奏 者ジェレミー・パパセルジオーといった実力派古楽器奏者たち、中世音楽でも実績の多いポラン・ビュンドゲンやザカリー・ワイルダーら名歌手 5人とともに、ルジュヌ自身も一部クルムホルンを吹き臨んだ本盤は、17世紀ドイツ語圏各地で書かれた礼拝音楽を少しずつ抜粋、クリスマ スシーズンの礼拝習慣を辿るプログラムを通じて、バッハ前夜のドイツ語圏で活躍した重要な作曲家たちの技芸を新たな視野から概観でき る好企画。パパセルジオーの最新研究が反映されたダブルリード楽器の多彩さ(シャルマイ、クヴィント・ファゴット、バス・ボンバルド……)や各 プレイヤーの高い演奏能力とあいまって、どのトラックでも古楽に触れる喜びを深く実感させてくれます。いくつかの器楽トラックにはこの時代な らではのモテットやオルガン音楽を、リコーダーや弦楽器が映える合奏向けにアレンジしたものも含まれ、自然な物語展開に味わい深いアクセ ントを与えています。

B RECORDS
LBM-046(1CD)
ラ・フォンテーヌの『寓話』とフランス・バロックの宮廷音楽
1. フランソワ・クープラン:プレリュード 〜王宮のコンセール第4番より
2. ラ・フォンテーヌの寓話「セミと蟻(蟻とキリギリス)」(朗読)
3. クレランボー: 蟻とバッタ(蟻とキリギリス)
4. ムリニエ(1599-1676):さあみんな、スペインとフランスのワインに酔いしれよう
5. ラ・フォンテーヌの寓話「カラスと狐」(朗読)
6. クレランボー:カラスと狐
7. ルイ・ド・ケー・デルヴロワ(1677-1759): 蝶々
8. ラ・フォンテーヌの寓話「酪農家の娘と牛乳の器」(朗読)
9. クレランボー:酪農家の娘
10. ガブリエル・バタイユ(1574-1630):美しい女(ひと)よ、わたしは昼が憎い
11. ラ・フォンテーヌの寓話「世捨てネズミ」(朗読)
12. クレランボー:チーズの中のネズミ
13. ミシェル・ランベール(1610-1696):楽しもう、この穏やかな急速を
14. ラ・フォンテーヌの寓話「熊と二人の仲間」(朗読)
15. クレランボー:熊と二人のガスコーニュ男
16. クープラン:恋の夜啼鶯
17. ラ・フォンテーヌの寓話「ライオンの宮廷」(朗読)
18. クレランボー:ライオンの宮廷
19. クープラン:葦
20. ラ・フォンテーヌの寓話「樫と葦」(朗読)
21. クレランボー:樫と葦
22. リュリ: このような場所から離れて
23. ラ・フォンテーヌの寓話「亀と二羽の鴨」(朗読)
24. クレランボー:亀とワシ
25. ケー・デルヴロワ:バッタ
26. ラ・フォンテーヌの寓話「ウサギと亀」(朗読)
27. クレランボー:ウサギと亀
28. バタイユ:頭痛を追い払いたい者はいるか
29. ラ・フォンテーヌの寓話「大きくなりたがるカエル(カエルと牛)」(朗読)
30. アントワーヌ・ボエセー(1587-1643):ついに、羊飼いの娘は
31. ラ・フォンテーヌの寓話「ライオンとネズミ」(朗読)
32. クレランボー:ライオンとネズミ
33. ランベール:素敵な夜
マリー=クロード・シャピュイ(Ms)
ティエリー・ペトー(朗読)
ラ・シャペル・アルモニーク(古楽器使用)
ジュヌヴィエーヴ・ピュニエ(フラウト・トラヴェルソ)
ヴァランタン・トゥルネ(バス・ド・ヴィオール〔ヴィオラ・ダ・ガンバ〕、指揮)
バンジャマン・ナルヴェ(テオルボ)
ベランジェール・サンドラン(バロックハープ)

録音:2021年10月6日エストラン、ギデル(フランス北西部ブルターニュ地方) ライヴ
バッハの声楽曲やラモーのオペラなど大がかりなプロジェクトを次々と成功させ、彗星のごとく登場した当時からインパクトのあった存在感に、 近年ますます輝きが増しつつあるフランス新世代の古楽指揮者ヴァランタン・トゥルネ。ヴィオール(ガンバ)の演奏家でもある彼は自ら指揮す るラ・シャペル・アルモニークで、大規模作品での評判に安んじることなく、自身も楽器を手に取って小編成の注目すべきプログラムも提案し つづけています。その最先端でライヴ録音されたこのアルバムは、劇作家モリエールやラシーヌ、大画家ルブランやミニャール、音楽家リュリや シャンボニエールらと同じように、ルイ14世の宮廷を虜にした詩人ラ・フォンテーヌ(1621-1695)の名高い『寓話』がテーマ。日本でも良く知 られている「蟻とキリギリス(蟻とセミ)」や「牛より大きくなりたがる蛙」などの詩を、バロック歌手でもあるティエリー・ペトーが数トラックごとに演技 力たっぷり明瞭な朗読で詠み上げています。これに関連する17〜18世紀のフランス宮廷音楽が、声楽・器楽を織り交ぜ精妙な古楽器演 奏で織り上げられてゆくのですが、通して聴いているとペトーの声の美しさと味わいもあり、さながら朗読も音楽の一部のよう。ライヴ収録で客 席のほどよい笑い声も時折漏れ聴こえてくる中、さながら17世紀の機知に富んだフランス宮廷人たちのサロンに居合わせてしまったかのような 臨場感を味わうことが出来ます。本場直送だからこそのこの気配、バロック・ファンならずとも虜になってしまうのではないでしょうか。思わずワイ ンを開けたくなる1枚です。

DB Productions
DBCD-205(1CD)
リュート・ソングの黄金時代
トーマス・モーリー(1557-1602):手をつないで*
 わたしの美しい宝石をごらん
 ラ・コラント*
ダウランド:歌曲集 第1巻 - もしも私が受けた苦しみが
 夢 P. 75*
 歌曲集 第4巻 - “巡礼者の慰め":
 去れ夜ごとの悩み、安らぎの敵よ
ジグ P. 78*
トマス・フォード(1580-1648):Musicke of Sundrie Kindes: Faire, sweet, cruell
ジョン・ダニエル(1564-1626):Thou Pretty Bird, How do I See
ダニエル:Like as the Lute Delights
トマス・キャンピオン(1567-1620):歌曲の本 第2巻 - Never weather-beaten saile more willing bent to shore
トバイアス・ヒューム(1569-1645):エア集第1巻 - No. 7. My Hope Is Decayed*
キャンピオン:What if a Day
ダウランド:“音楽の饗宴”: 君よ、それほど私を困らせたいなら
 歌曲集 第1巻 - 彼女は私の過ちを許してくれるだろうか
 涙 P. 15*
 歌曲集 第4巻- “巡礼者の慰め”:
 疲れた私の命、私は死にたい
フランシス・ピルキントン(1570-1638):Rest Sweet Nimphs
ダウランド:歌曲集 第1巻 -おお、今こそ別れねばならぬ

*…器楽のみ
アンナ・サンダー(Ms)
マリア・リンドル(Vn)
ケレン・ブルース・ヴェスタルンド(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
カール・ニリン(Lute)

録音:2021年3月13-15日
イギリスでリュート歌曲が黄金時代を迎えていたエリザベス朝にフォーカスしたアルバム。ダウランドと同時代人によるリュート歌曲を主体に、「間奏」のように器 楽曲を織り交ぜ、即興も加えています。その器楽部分には「エリザベス朝のスタイルによる」アレンジも独自に加えており、有名な「涙のパヴァーヌ」を無伴奏 ヴァイオリンで演奏しているのが特に注目されます。エマ・カークビーやナイジェル・ノースに学んだアンナ・サンダーをはじめ、古楽演奏の盛んなスウェーデンの 演奏家たちによるメランコリックでありながら生き生きとした演奏が魅力です。 ペア・ノアゴーとヨーン・ストルゴーズ

Rondeau
ROP-6237384(4CD)
モンテヴェルディ:歌劇 「ポッペーアの戴冠」(1651ナポリ稿) アンドレアス・ライツェ(指)、カントゥス・フィルムス・コンソート、ピア・ダヴィラ(ソプラノ/ポッペーア)、エルヴィラ・ビル(メゾ・ソプラノ/ネローネ)、ジェネヴィエーヴ・チューミ(メゾ・ソプラノ/オッターヴィア)、ヤン・ベルナー(カウンターテナー/オットーネ)、リサンドロ・アバディ(バス/セーネカ)、カトリン・ホッティガー(ソプラノ/フォルトゥーナ〔幸運〕、パッラーデ、ダミジェッラ)、ユリア・ゾフィー・ヴァークナー(ソプラノ/ヴィルトゥ〔美徳〕、ドゥルジッラ、ヴェーネレ)、マリオン・グランゲ(ソプラノ/アモーレ〔愛〕、ヴァレット)、セバスティアン・モンティ(テノール/乳母、アルナルタ)、ミヒャエル・フェイファー(テノール/兵士1、ルカーノ、執政官)、ハンス・イェルク・マンメル(テノール/兵士2、解放奴隷、執政官)、トビアス・ヴィッキー(バス/メルクーリオ、警吏)

録音:2021年8月14日-21日、ゾロトゥルン(スイス)
2021年の9月からライプツィヒの伝統ある聖トーマス教会のカントル(トーマスカントル/楽長)に就任し、カトリックのスイス人であったこと(これまでのトーマスカントルはプロテスタントのドイツ人であった)なども話題を呼び、新時代のカントルとして大きな注目を浴びているスイスのオルガニスト&指揮者、アンドレアス・ライツェ(アンドレアス・ライゼ)。バッハから数えて18人目となるトーマスカントルの重責と偉大な伝統を担うライツェが、自身が結成したピリオド楽器アンサンブル「カントゥス・フィルムス・コンソート」を率いて、モンテヴェルディの晩年の傑作 「ポッペーアの戴冠」(ポッペアの戴冠)という大作を録音!
『ポッペーアの戴冠』はオリジナルの自筆譜が残されておらず、いわゆる「ヴェネツィア稿」と「ナポリ稿」の2つの筆写譜(筆者不明で声楽と通奏低音のみ)によって知られています。これまでラ・ヴェネクシアーナなどナポリ稿の録音も行われてきましたがカットされている部分もあり、ここでは「1651年のナポリ稿に基づくヴァージョンの完全版初録音(First complete recording of the Naples Version from 1651)」と銘打たれた貴重なレコーディングが実現しました。ナポリ稿とヴェネツィア稿では音楽もテキストも異なる部分が多く、ポッペーアとネローネ(皇帝ネロ)の物語を新鮮かつ刺激的に体験することができます。
アンドレアス・ライツェが音楽監督を務める「バロック様式のヴァルデック城で行われるオペラ(Opera at the Baroque Castle Waldegg)」で行われたプロダクションの枠内で2021年の夏に録音されました。

Da Vinci Classics
C-00601(2CD)
ジュゼッペ・ガエターノ・ボニ:12のディヴェルティメンティ Op.2
ソナタ第1番/ソナタ第2番/ソナタ第3番/ソナタ第4番/ソナタ第5番/ソナタ第6番/ソナタ第7番/ソナタ第8番/ソナタ第9番/ソナタ第10番/ソナタ第11番/ソナタ第12番
アッカデミア・デッリ・エッランティ、
ダヴィデ・フェレッラ(マンドリン)

録音:2021年12月、パラッツォ・チーゴラ・マルティノーニ(チーゴレ、イタリア)
現在でもあまりその名を知られていない18世紀前半のイタリアの音楽家ピエトロ・ジュゼッペ・ガエターノ・ボニは、サン・ペトロニオ教会のオルガニストだったジャコモ・アントニオ・ペルティからアルカンジェロ・コレッリに紹介され、その実力が認められるなど、特にボローニャ近郊において足跡を残したことが知られています。
ヴァイオリン、ヴィオローネ、シンバル、フルート、マンドラ(マンドリンより一回り大きいマンドリン属の楽器)のための12のディヴェルティメンティは、おそらく1720年から30年の間に書かれたものであり、非常に多彩で豊かな音の宇宙が広がっている知られざる素晴らしいソナタ集です。
アッカデミア・デッリ・エッランティはヒストリカル・マンドリン奏者のダヴィデ・フェレッラを中心として結成された古楽アンサンブル。マンドリンを伴う17〜18世紀の作品を得意としています。
Da Vinci Classics
C-00440(1CD)
テレマン:無伴奏フルートのための12の幻想曲 TWV.40:2-13 リタ・ダルカンジェロ(Fl)

録音:2020年16日-17日、アンドレアス教会(ベルリン、ドイツ)
テレマンの傑作「無伴奏フルートのための12の幻想曲(ファンタジア)」を奏でるのは、かつて兵庫県立芸術文化センターOの首席フルート奏者を務めた経歴を持つイタリアの女流奏者リタ・ダルカンジェロ。
リタ・ダルカンジェロは、テレマンが要求している高い理想像を深く分析し、高度なテクニックに基づく優雅な名人芸で快活かつ正確に演奏しています。
Da Vinci Classics
C-00607(1CD)
スカルラッティ:鍵盤楽器のためのソナタ集
ソナタ ニ短調 K.1/ソナタ イ短調 K.7/ソナタ ロ短調 K.27/ソナタ ロ短調 K.87/ソナタ ニ長調 K.96/ソナタ ホ短調 K.98/ソナタ イ長調 K.101/ソナタ ト短調 K.108/ソナタ ホ長調 K.135/ソナタ イ短調 K.188/ソナタ ロ短調 K.197/ソナタ ト長調 K.260/ソナタ 嬰へ長調 K.319/ソナタ ホ長調 K.380/ソナタ ハ長調 K.487
マリア・クレメンティ(P/スタインウェイ D-274)

録音:2021年12月、スタインウェイ・ピアノ・ギャラリー(ブレッシャ、イタリア)
ドメニコ・スカルラッティが遺したカークパトリック番号付きの555曲のソナタの中から初期から後期までの15曲を選び、スタインウェイのピアノで録音に臨んだイタリアの女流コンポーザー=ピアニスト、マリア・クレメンティ。
マリア・クレメンティは、このディスクで紹介されているソナタを極めて深く分析し、原典とスタイルに忠実な解釈、ファンファーレ、音の速い繰り返し、手の交差などを行い、稀に見る洗練さでピアノによるスカルラッティ演奏の模範を披露してくれています。
Da Vinci Classics
C-00609(1CD)
ルネッサンス・ファンタジア〜ヨーロッパを横断する16世紀のリュート作品集
カピローラ:リチェルカーレ第4番
ムダーラ:ルドビコのハープを模したファンタジア
ミラン:ファンタジア第10番、ファンタジア第11番
ダ・ミラノ:ファンタジア第81番&84番&第40番、ファンタジア・ディヴィーナ、ファンタジア第51番
トラチェッティ:ファンタジア第2番(世界初録音)
ダウランド:ファンタジア P.5
メルテル:ファンタジア第25番(世界初録音)
モリナーロ:ファンタジア第5番
ユエ:ファンタジア
ヴァレ:ラ・メンディアンテ・ファンタジー
メルテル:前奏曲第197番、ファンタジア第108番(世界初録音)
ダウランド:ファンタジア P.1
バチェラー:プレリュード=ファンタジー
ドゥゴライ:フィナーレ
ダウランド:ファンシーP.7
フランチェスカ・トレッリ(Lute)

録音:2021年10月、レッジョ・エミリア(イタリア)
16世紀にリュートのために書かれたヨーロッパ各地の重要な「ファンタジア」をまとめたアルバムは、意外と数少ない珍しいプロジェクト。
ロンドンのギルドホール音楽院で名匠ナイジェル・ノースの師事したイタリアの女流奏者フランチェスカ・トレッリは、ルネサンス期のリュート奏者になりきり、音楽家、作曲家、そしてバロックと呼ばれる次の時代への過渡期の精神を、「ファンタジア」という形式を通じて巧みに表現しています。

Hyperion
CDA-68393(1CD)
ペドロ・デ・クリスト:マニフィカト
ペドロ・デ・クリスト(c.1550-1618):第8旋法のマニフィカト
サルヴェ・レジナ(ようこそ天の女王)*
ミサ曲「サルヴェ・レジナ(ようこそ天の女王)」
クアエ・エスト・イスタ(この方は誰ぞ)*
アルマ・レデンプトリス・マーテル(恵み深き救い主の母よ)*
アヴェ・レジナ・チェロールム(幸いなるかな天の女王)
スターバト・マーテル*
レジナ・チェリ(天の女王)
ベアタ・デイ・ジェニトリクス(祝福されし神の御母)
サンクタ・エト・インマクラータ(神聖にして汚れなき乙女)*
ベアタ・ヴィセラ・マリエ(祝福されしマリアの御胎)
アヴェ・マリス・ステラ(めでたし海の星)
ヴィルゴ・プルデンティッシマ(いと聡明なる乙女)
アヴェ・マリア
クペルチノス、
ルイス・トスカノ(指)

録音:2021年8月14日-17日、ボム・ジェズ教会(ブラガ、ポルトガル)
*世界初録音
ルイス・トスカノは、ブラバント・アンサンブル、アルス・ノヴァ・コペンハーゲン、ムジカ・フィクタなどのアンサンブルに参加するポルトガルのテノール。2009年にクペルチノ・デ・ミランダ財団によって設立されたクペルチノス(元:Cappella Musical Cupertino de Miranda)は、コインブラ大学とのパートナーシップ、ディレクターのルイス・トスカノ、音楽学者のホセ・アブレウらの研究によって、広大なポルトガルのポリフォニー音楽を専門的に取り上げています。
Hyperionからリリースされたファースト・アルバム「カルドーゾのレクイエム」(CDA-68252)が、いきなり2019年度のグラモフォン賞古楽部門賞を受賞してしまうという快挙を達成し一躍その名を世界に轟かせたクペルチノス。ドゥアルテ・ロボの世界初録音となる2つのミサ曲と8つのクリスマス・レスポンソリウム集を収録したセカンド・アルバムでもその更なるポテンシャルを示しました。待望のサード・アルバムとなる今作では16世紀〜17世紀ポルトガルの作曲家、ペドロ・デ・クリストを取り上げます。ポルトガルでは1834年の修道会解散以降およそ100年もの間資料が適切に管理されずに書籍や写本が大きなダメージを受け、ペドロ・デ・クリストの写本も多くは失われてしまったとされています。しかし2021年、コインブラ大学はクペルチノ・デ・ミランダ財団の寛大な支援を受け、ここに収録されたレパートリーを構成するのに不可欠な4つの主要な写本を修復。ダメージを受けた作品の大部分を完成させました。作品の誕生から400年の時を経て、ポルトガルの音楽史に名を刻む偉大なポリフォニストの音楽が甦ります。

BIS
BISSA-258
(1SACD)
「カストラポリス」〜ナポリのカンタータとアリア
ヨハン・アドルフ・ハッセ:「Non piangete, amati rai(泣かないで、愛しい目よ)」〜歌劇『認められたキュロス(Ciro riconosciuto)』(1751)第1幕より
ジュゼッペ・ポルジーレ(1680-1750):歌劇『ウリッセの祖国への帰還(Il ritorno di Ulisse alla patria)』よりエルヴィラのアリア「Sventurato chi piagato(哀れ、心を射られた者)」(第2幕第19場)
  クレオンテのアリア「Tu sei crudel cosi(おまえはなんと残酷な)」(第2幕第10場)
  テレーマコのアリア「Apri Cirene lumi(目を開けろ、キュレネ)」(第1幕第8場)
  テレーマコのアリア「Fiero sdegno dell’alma guerriero(戦士の魂の高慢な侮蔑が)」(第1幕第15場)
  クレオンテのアリア「Quel volto vezzoso(あの美しい顔が)」(第2幕第5場)
  テレーマコのアリア「Mi preparo a trionfar(勝ち誇る準備はできています)」(第3幕第7場)
アレッサンドロ・スカルラッティ:カンタータ『かの心地よき平安は(Quella pace gradita)』
ドメニコ・アウレッタ(1723-1753):協奏曲 ハ長調〜チェンバロ、2つのヴァイオリンと通奏低音のための
●朗読「Dimmi bel neo che fai(話しておくれ、美しいほくろよ)」
ドメニコ・ナターレ・サッロ(1679-1744):カンタータ『Dimmi bel neo che fai(話しておくれ、美しいほくろよ)』
伝承曲「ガルガーノのタランテラ(Tarantella del Gargano)」〜声とバロック・ギターのための
ニコロ・バルドゥッチ(C.T)
アンナ・パラディーゾ(チェンバロ、共同音楽監督)
ドルチ・アフェッティ【
 ダン・ラウリン(第1リコーダー)、ケート・ハーン(第2リコーダー)、 シェシュティン・フローディン(第1オーボエ)、イーア・ノイミュラー(第2オーボエ)、 マッツ・クリングフォシュ(Fg)、マリア・リンダール(Vn、リーダー)、カロリーナ・ウェーバー・エークダール(Vn)、ヨエル・スンディーン(Va)、
通奏低音:
アンナ・パラディーゾ(Cemb)、ケート・ハーン(Vc)、トゥーマス・イェットンソン(Cb)、ドーヒョ・ソル(アーチリュート、バロック・ギター)
ダン・ラウリン(音楽監督)】
スウェーデンのバロック・アンサンブル「ドルチ・アフェッティ」のアルバム第1作がリリースされます。リコーダー奏者のダン・ラウリン と夫人のアンナ・パラディーゾが、ナポリ音楽院図書館の所蔵するナポリ音楽コレクションを探求する目的で結成。ヴァイオリンのマリア・リンダールやオーボエの シェシュティン・フローディンといったスウェーデンのバロック音楽シーンで活躍する音楽家たちが参加しました。
ナポリのカンタータとアリアを歌ったアルバム。フランスの小説家ドミニク・フェルナンデスが1974年の小説『ポルポリーノ(Porpolino ou les mysteres de Naples)』で「数多くのカストラート・ソプラノが結集した南の首都」を表すために使った言葉「カストラポリス」が、アルバム・タイトルに採られました。
プログラムの最初は、アレッサンドロ・スカルラッティに学ぶためナポリを訪れたヨハン・アドルフ・ハッセがメタスタージオの台本に作曲した「認められたキュロ ス」から、リコーダーとオーボエを2つずつともなって歌われる〈Non piangete, amati rai(泣かないで、愛しい目よ)〉。ジュゼッペ・ポルジーレの「ウリッセ の祖国への帰還(ウリッセの帰還)」は、当時23歳だったカストラート歌手のドメニコ・ゴッツィがプロ・デビューで歌った作品です。モンテヴェルディの歌劇と同 じホメロスの『オデュッセイア』の物語を題材にしながら、別の作家による台本に作曲されています。アレッサンドロ・スカルラッティの「かの心地よき平安は」は、 リコーダーの他、ソロ・ヴァイオリン、チェロと通奏低音をともなう、ソプラノのためのソロ・カンタータです。
ドメニコ・アウレッタは、ナポリで生まれ、30歳で没しました。チェンバロ、2つのヴァイオリンと通奏低音のための「協奏曲 ハ長調」は、ナポリ音楽院図書館が 楽譜を保存している作品です。ドメニコ・ナターレ・サッロは、トラーニで生まれ、サントオノフリオのナポリ音楽院で学びました。声と通奏低音のためのカンター タ「話しておくれ、美しいほくろよ」も、ナポリ音楽院図書館の所蔵する作品です。カンタータの演奏に先立って最初のレチタティーヴォ「Dimmi bel neo che fai」の朗読がはさまれます。
アルバムの最後、サッロ、カストラート歌手ファリネッリ、アンナ・パラディーゾ、ニコロ・バルドゥッチが生まれたアプリア(プーリア)地方に伝わる「タランテラ」 が歌われます。
バロック音楽を得意とするソプラニスタ、カウンターテナーのニコロ・バルドゥッチは、1999年、イタリアのカノーザ・ディ・プーリア生まれ。ソプラノ歌手アンア・ マリア・ステッラ・パンジーニに最初に教わり、マテーラの音楽院の学士号を、バロック歌唱をジェンマ・ベルタニョッリに学んだヴィチェンツァ音楽院の修士号を 取得しました。ヴェネツィアのジョルジョ・チーニ財団やヴィテルボのストラデッラ音楽祭に招かれ、第1位に選ばれたニコロ・ピッチンニなどのコンペティションに 参加してきました。ヴィテルボの「フェスティヴァル・ストラデッラ」でダン・ラウリンと出会ったことが、2020年から2021年のシーズンのコンサートへの出演 とこの録音につながりました。 (Ki)

FIRST HAND RECORDS
FHR-125(1CD)
マルコ・ウッチェリーニ(c.1640-1680):ヴァイオリン・ソナタ集 Op.3〜5より
カンツォーネによるソナタ集 Op.5より
第1番ヴァイオリン・ソナタ ニ長調『ラ・ムジカ』
ソナタ、コレンテとアリア集 Op.4より
第1番ヴァイオリン・ソナタ イ長調『凱旋』
第2番ヴァイオリン・ソナタ ト短調『幸せなルチミーニア』
第3番ヴァイオリン・ソナタ ホ長調『既婚の猶太人』
第4番ヴァイオリン・ソナタ ハ短調『有徳の紫陽花』
ソナタ、アリアとコレンテ集 Op.3より
第4番2つのヴァイオリンのためのソナタ ト長調『変容』*
ソナタ、コレンテとアリア集 Op.4より
第5番ヴァイオリン・ソナタ ハ短調『輝くラウラ』
第12番ヴァイオリン・ソナタ イ長調
ソナタ、アリアとコレンテ集 Op.3より
第1番ヴァイオリン・ソナタ イ短調『ラ・ポッジャ』
ソナタ、コレンテとアリア集 Op.4より
第18番2つのヴァイオリンのためのソナタ イ長調 +
カンツォーネによるソナタ集 Op.5より
第5番ヴァイオリン・ソナタ イ短調『嘘』
ソナタ、アリアとコレンテ集 Op.3より
第5番『ラ・ベルガマスカ』によるアリア
ノックスワード・アンサンブル
コナー・グリスマニス((指)ヴァイオリン Andrea Amati in 1572)
  クレア・エドワーズ(Vn)+
  ヨナタン・ボウト(ギター、テオルボ)
  ミリアム・ノール(Vc、指揮)
  ジョシー・ジョビンズ(ヴィオローネ)

ボヤン・チチッチ(Vn)*
ティモシー・ロバーツ(チェンバロ、オルガン)

録音:2021年8月、ロンドン
イギリスの若手ヴァイオリニスト、コナー・グリスマニスと、彼が2018年に結成した古楽アンサンブル、ノックスワードによるデビュー盤。イタリア初期バロックの 作曲家、ウッチェリーニのヴァイオリン・ソナタを収録しています。ウッチェリーニはヴァイオリン奏法の発展に大きく寄与した作曲家で、広い跳躍やハイ・ポジショ ンの駆使、疾走感あふれる走句など現代まで通じるヴァイオリン語法がたっぷり。またその音楽様式は「スティルス・ファンタスティクス」と呼ばれる、自由な霊感 に従って書かれた当時におけるまったく新しい音楽。感情の変化や節回しに予想のつかない展開があり、とてもキャッチーな旋律ながら、その大胆な即興性で驚か せてくれます。魅力的な掛合いが続く2つのヴァイオリンのためのソナタも耳に楽しい作品。バロック時代に花開いていく器楽の大繁栄をまざままざと感じるアル バムです。
この録音でグリスマニスは「完全に演奏可能な世界最古のヴァイオリン」といわれる、1572年製のアンドレア・アマティを演奏。450年前、ウッチェリーニ以前 の時代に作られた貴重な楽器です。 (Ki)

Hanssler
HC-22022(1CD)
カール・フリードリヒ・アーベル(1723-1787):協奏曲集
(1)協奏曲 ハ長調 WKO 60〜チェロ独奏、2本のオーボエ、2本のホルン、弦楽と通奏低音のための(1782)
(2)協奏交響曲 変ロ長調 WKO42〜オーボエ、ヴァイオリン、チェロ、2本のオーボエ、2本のホルン、弦楽と通奏低音のた
めの(1775)*
(3)協奏交響曲 ニ長調 WKO43〜オーボエ、ヴァイオリン、チェロ、2本のオーボエ、2本のホルン、弦楽と通奏低音のため
の(1782)*
(4)協奏曲 変ロ長調 WKO 52〜チェロ独奏、弦楽と通奏低音のための(1755-1759))
ブリュノ・ドルプレール(チェロ/マッテオ・ゴフリラー製作)
ベルリン・バロック・ゾリステン
【 クシシュトフ・ポロネク(コン サートマスター 、指揮 )、町田琴和、ドリアン・ジョジ、アレッサンドロ・カッポーネ(1)(2)(3)、ヨハンナ・シュテムラー(4)、ライマー・オルロフスキー、マリー・ラーダウアー=プランク、イン・チャン、ヤンクン・カク(1)(2)(3)、エヴァ・マリア・トマジ(4)(Vn)、ヴァルター・キュスナー、マシュー・ハンター(Va)、ジョアン・バシュ、クレメンス・ヴァイゲル(Vc)、ウルリヒ・ヴォルフ(ヴィオローネ)、ラファエル・アルパーマン(1)(4)、ゲルト・アメルング(2)(3)(Cemb)、クリストフ・ハルトマン、ヒョンジュン・ソン(2)(3)、ヴィオラ・オルロフスキー(Ob)、バ ル バラ・ケーリク(Fg)、ヨハネス・ラモトケ(1)(2)、シュテファン・ドゥ・ルヴァル・イェジエルスキ(3)、アンドレイ・ジュスト(Hrn)】
A'=442Hzセッション

録音:2022年1月17、18、21-23日/テルデックス・スタジオ(ベルリン)
*=世界初録音
BPO第1ソロ・チェリスト、ブリュノ・ドルプレールがベルリン・バロック・ゾリステンとともに世界初録音を含むカール・フリー ドリヒ・アーベル(1723-1787)の協奏曲を録音しました!
アーベルの父クリスティアン・フェルディナンドはバッハが楽長を務めていた時代のケーテン宮廷楽団の首席ヴィオラ・ダ・ガンバ&チェロ奏者として活躍し た演奏家でした。またカール・フリードリヒはバッハの推薦で、ドレスデンのヨハン・アドルフ・ハッセの宮廷楽団に入団することができた、バッハとゆかりのある 演奏家です。アーベルはヨハン・クリスティアン・バッハとともにロンドンにて「バッハ=アーベル・コンサート」を開催したことでも知られます。当アルバムでは世 界初録音を含むチェロと弦楽のための協奏曲を収録。同時代に生きた音楽から多くを吸収したことのわかる、煌びやかで優雅な作品が実に魅力的です。 (Ki)

APARTE
AP-278(1CD)
北の王たち
(1)トマス・アーン:「アルフレッド」序曲
(2)ヘンデル:「ロデリンダ」〜暴虐が彼に国を与えた
(3)ルーマン:「音楽の宴」〜平和を与えたまえ、王の魂よ
(4)シュールマン:「ルドヴィクス・ピウス」〜汝に金冠を授けん
(5)カイザー:「フレデグンダ」〜私はあなたを黙らせねばなるまい
(6)ヘンデル:「アルミーラ」〜クーラント
(7)ハイニヒェン:「カムベルクの平和」〜独りを怖れる
(8)アリオスティ:「裏切りの誠実」〜この危険な命の海のなかで
(9)ヘンデル:「オットーネ」〜コンチェルト
(10)同:「イングランド王リチャード一世」〜邪悪な欺瞞
(11)カイザー:「クロイソス」〜神々よ憐みたまえ
(12)ヘンデル:「アルミーラ」〜メヌエット
(13)カイザー:「寛大なオクタヴィア」〜ああ、ネロはもはやネロでない
(14)テレマン:「当節流行の恋人ダモン」〜あなたが裂け目を壊す
(15)バッハ:世俗カンタータ「太鼓よ轟き、ラッパよ響け」BWV214〜王冠と称讃で飾られた御方
トマーシュ・クラール(Br)
ヤロスワフ・ティール(指)
ヴロツワフ・バロック・オーケストラ

録音:2021年7月24-27日/ヴィロツド・ルトスワフスキ国立フォーラム(ヴロツワフ)
北ヨーロッパはバッハやヘンデルはもとより、バロック期にも優れた作曲家を輩出しました。しかし南ヨーロッパの同時代人に比べ、ハイニヒェン、シュールマン、カ イザー、テレマンらの華麗なオペラを聴くことはめったにありません。彼らのオペラのなかで、怖ろしくも強い君主を描いた作品から低音アリアを存分に楽しめます。
バリトンのトマーシュ・クラールはブルノ出身のチェコ期待の星。独特の美声で、お国ものに加え古楽の世界でも注目されています。ポーランドの若手古楽団体ヴ ロツワフ・バロック・オーケストラの生気あふれる演奏も聴きものです。 (Ki)

BAM International
BAM-21604(1CD)
世界への愛の祈り
ヒルデガルド・フォン・ビンゲン:Ave Generosa (ソプラノ独唱)
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番 ロ短調より ドゥーブルII
 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番ホ長調より プレリュード
 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番ト短調より アダージョ
ヒルデガルド・フォン・ビンゲン:O Tu Suavissima Virga(ソプラノ独唱)
 O Virtus Sapientiae(ソプラノとハーモニック・ベース)
キャサリン・ルイーズ・ギーチ(Vn 、ソプラノ)
キャサリン・ルイーズ・ギーチはロンドンの王立音楽院を卒業したヴァイオリン奏者、ソプラノ歌手。1994年に内戦中のカンボジア南西部のカンポットに伝統音 楽と舞台芸術の学校を設立し、文化の保存と発展につとめています。
音楽のみならず哲学、神学、詩、あらゆる分野ですぐれた才能を示したヒルデガルト・フォン・ビンゲンの声楽曲は、崇高な神秘性と調和に満たされた無二の音 楽。その深遠なる祈りを捧げるために、ギーチは膝をついて録音に臨んだそう。そしてこの世界に対峙しうる音楽といえばバッハの無伴奏。歌と楽器、双方のある 種究極の美が一堂に会したアルバムです。

Challenge Classics
CC-72911(1CD)
ピーテル・ヘレンダール(1721-1799):6つの合奏協奏曲 Op.3
第1番ト短調
第2番ニ短調
第3番ヘ長調
第4番変ホ長調
第5番ニ長調
第6番ヘ長調
リーデウェイ・ヴァン・デル・ヴォールト(コンサートマスター)
マイク・フェントロス(指)
ラ・スフェラ・アルモニオーサ

録音:2021年10月7日/ロッテルダム、聖ローレンス教会(ライヴ)
作曲家ピーテル・ヘレンダールは1721年ロッテルダム生まれ。1740年頃パドヴァでタルティーニにヴァイオリンと作曲を学び、アムステルダムに滞在したの ち1751年にロンドンへ渡り、1762年から亡くなる1799年までケンブリッジで過ごしました。
18世紀ロンドンにおける音楽の流行はコレッリを頂点とするイタリア音楽で、ジェミニアーニやヘンデルの合奏協奏曲がこの地で「当たった」のはコレッリの様 式を受け継いだ作品であったから。そしてヘレンダールもまた、先人に倣って合奏協奏曲を発表します。
1758年にウォルシュ社から出版された「6つのグランド・コンチェルト 作品3(Concerto Grosso=合奏協奏曲を英語で表記している)」は現存するヘレン ダール唯一のオーケストラ作品。編成は弦楽合奏のみで、コンチェルティーノは先人の作品のように3人ではなく、ヴァイオリン2・ヴィオラ・チェロの4人で構成 されています。序曲ありフーガあり舞曲あり、偉大な先人の名作に負けず劣らずの充実作となっており、短調作品の真に迫る強烈さなど、予想以上のおもしろさを 魅せつけてくれる曲集です。知られざる作品を素晴らしく生き生きとしたライヴ演奏で聴かせるラ・スフェラ・アルモニオーサの腕前にも感服。 (Ki)

FIRST HAND RECORDS
FHR-132(1CD)
未来は女性にあり 第2集「ダンス」
ジャケ・ド・ラ・ゲール(1665-1729):クラヴサン組曲(1687)より 第1番ニ短調(抜粋)
クララ・シューマン:変奏曲 Op.20(1853)
タイユフェール:パルティータ(1957)
ゼノビア・パウエル・ペリー(1908-2004):ラプソディ(1960)
マデリーン・ドリング(1923-1977):色の組曲(1963)より IV.真昼の空気 Blue Air、V.夢想 Brown Study
ベッツィ・ジョラス(1926-):シのタンゴ(1984)
エレナ・カッツ=チェルニン(1957-):ペギーのラグ(1996)
メレディス・モンク(1942-):サンクトペテルブルク・ワルツ(1997)
ガブリエラ・オルティス(1964-):前奏曲と練習曲 第3番(2011)
テレサ・ウォン(1976-):彼女はヤシの木の下で裸で踊る(2019)※世界初録音
サラ・ケイヒル(P)

録音:2021年8月15-28日/カリフォルニア、ベルヴェディア、聖シュテファン教会
女性作曲家に焦点を当てたシリーズの第2弾。第1弾(FHR-131)に続き、世に広まるべき女性作曲家と作品はまだまだあると思わせる内容。 (Ki)

CPO
CPO-555216(1CD)
NX-B10
モウンス・ペーザスン(1585頃-1623):Pratum spirituale 魂の牧場(モテットと賛歌集)
1. Nu bede vi den Heiligaand
2. Kyrie ? Gloria
3. Jesus Christ vor Freisermand
4. Victimae paschali laudes
5. leg raabert til dig o Herre Christ
6. Laudate Dominum
7. Allen til dig Herr Jesu Christ
8. Credo
9. Min Siel nu loffue herren
10. Ad te levavi
11. Aff dybsens noed raaber til dig
12. Sanctus
13. Loffuer Gud i fromme Christne
14. Deus misereatur
15. Beholt oss Herre ved dit ord
16. Forlae oss med fred naedelig
ブレーメン・ヴェーザー=ルネサンス(古楽アンサンブル)
マンフレート・コルデス(指)

録音:2017年11月17-19日
モウンス・ペーザスン(モーエンス・ペデルセン)は16-17世紀に活躍したデンマークの作曲家。クリスチャン4世の宮廷楽団のメンバーで後に宮廷楽長となった メルヒオール・ボルヒグレヴィンクの弟子で、1599年には師がヴェネツィアのジョヴァンニ・ガブリエリのもとに留学するのに随行、1605年からは自身もガブリエリ に師事。1608年には後期ルネサンス様式のポリフォニックな様式によるマドリガーレを出版しています。このCDでは、1620年に出版された「Pratum spirituale 魂の牧場」から16曲を収録。この曲集は、この曲集には、5声の賛歌が21曲、ミサ1曲、モテット3曲、さらに多くのレスポンソリウムが収められて おり、賛歌の中には、クリスマス、イースター、ペンテコステという3つの重要な祝祭日に演奏するためのものもあれば、デンマーク独自の伝統から生まれた賛歌 やルター派の強い影響が見て取れるものもあります。オルガニストとしての経験や、イタリアで学んだマドリガルの様式、一時期滞在していたイングランドで知っ たコンソート音楽など、ペーザスンならではの国際的な知見が幅広く生かされた曲集を、この時代の音楽のスペシャリスト、マンフレート・コルデスとブレーメン・ ヴェーザー=ルネサンスの演奏で。

Chateau de Versailles Spectacles
CVS-075(1CD)
ボワモルティエ:「公爵夫人家のドン・キホーテ」(1743)〜3幕の舞踏音楽喜劇(全曲) ドン・キホーテ…マティアス・ヴィダル(T)
サンチョ・パンサ…ジャン=ガブリエル・サン=マルタン(Br)
公爵夫人=アルティジドール…シャンタル・サントン=ジェフェリ(S)
モンテジノ、メルラン、通訳…ニコラ・ブローイマンス(Bs)
農婦、恋する女性、使用人の女…カミーユ・プール(S)
恋する男性…シャルル・バルビエ(C.T)
ル・コンセール・スピリチュエル(声楽&古楽器アンサンブル)
エルヴェ・ニケ(指)

録音:2020年12月22-23日、ヴェルサイユ宮殿王室歌劇場
フランス・バロック復興の勢いを数十年にわたり第一線の演奏シーンで支え、今やバロックのみならずロマン派以降のフランス音楽でも名演を 連発している鬼才指揮者エルヴェ・ニケ。作曲家の現在の知名度にこだわることなく、演奏機会の少ない作品の発掘にも意欲的に取り組 んでいますが、18世紀に誰よりも早くフリーランス作曲家として自活を達成した人気作曲家ボワモルティエには「同世代のラモーより先をゆく 先進的作曲家」と絶賛を惜しみません。彼が早くから入れ込み実演でも頻繁にとりあげてきた「公爵夫人家のドン・キホーテ」は、NAXOSに 録音している(8.553647)ほかALPHAで映像もリリースしていますが(ALPHA711)、今回はヴェルサイユでCDを再録音しました。従者サ ンチョ・パンサとともに所領に迷い込んだドン・キホーテをからかうべく公爵夫人が素人芝居を開催、恋するアルティシドールやニッポンの女帝に 扮して二人を翻弄する荒唐無稽な物語を、ロココ期のフランス音楽ならではの典雅な魅力たっぷりに聴かせてくれます。コロナ禍によるスケ ジュール変更の間隙をぬって実現したという贅沢布陣の録音で、主人公のドン・キホーテと公爵夫人はそれぞれヴィダルとサントン=ジェフェリ という現代フランス最前線を行く名歌手が鮮やかに演じ切り、合唱と合奏が織りなす連携の面白さもル・コンセール・スピリチュエルの俊才陣 によってひときわ魅力的に響きます。旧盤CDから四半世紀をへて、ニケ自身も解釈の深まりを自負する名演で、起伏に富んだ物語の面白 さをじっくり堪能できます。
Chateau de Versailles Spectacles
CVS-068(3CD)
NX-E02
ルクレール:歌劇「シラとグロキュス」〜序幕付全5幕の抒情悲劇 グロキュス…マティアス・ヴィダル(T)
シラ…キアラ・スケラート(S)
シルセ…フロリー・ヴァリケット(S)
民衆の首長、リカス、エカト、森の精の男性…ヴィクトール・シカール(Br)
ヴェニュス、ドリーヌ、プロペティード、森の精の女性、少女2…セシル・アシル(S)
恋の神、テミール、シチリアの女性、プロペティード、羊飼いの女性、少女1…リリー・エモニノ(S)
イル・ジャルディーノ・ダモーレ(声楽&古楽器アンサンブル)
 コンサートマスター…ルドミラ・ピェストラク(Vn)
ステファン・プレフニャク(指)

録音:2021年4月12-17日、ワルシャワ
ローマの巨匠コレッリの系譜をひく名手ソミスに師事、フランスでいち早く独自のヴァイオリン芸術を確立した稀代の名手=作曲家ルクレール。 一時はオランダで過ごし、同世代のイタリア出身の名手ロカテッリと親交を結んで技芸に磨きをかけた後帰国、演奏家としても作曲家として も高い名声を得ながら、最期は謎の刺殺事件の犠牲者として世を去りました。ヴァイオリンのための作品は古楽器奏者たちも数多く録音し てきましたが、彼がオランダから戻って間もなくルイ15世の皇太子の結婚祝賀として書いた唯一のオペラ「シラとグロキュス」は意外に音源に恵 まれない作品。セバスティアン・デラン指揮の録音がALPHAで最近出るまではジョン・エリオット・ガーディナーによる1986年の録音があるだけ だったこの作品に、ヴィダル、スケラート、ヴァリケットらフランス歌劇界の最前線をゆく名歌手たちによる瑞々しい新録音が登場したのは実に 歓迎すべきことと言えるでしょう。海の精シラに思いを寄せる海の神グロキュスに恋をした魔女シルセが、ひとたび魔法で虜にしたグロキュスに 去られ恐ろしい復讐を果たす全5幕の堂々たる抒情悲劇。ヨーロッパで最も古楽が盛んな国になりつつあるポーランドの実力派楽団の好サ ポートを得て、名歌手たちは今書かれたばかりのような生々しい演奏解釈で作品の味わいを細部に至るまでじっくり味わわせてくれます。指 揮のステファン・プレフニャクはバロック・ヴァイオリン奏者としても数々の名盤を世に送り出してきた名手。イタリア音楽への抜群の適性の傍ら、 フランス音楽でも妥協ない解釈を聴かせる俊英であることを改めて実感させてやみません。

AMBRONAY
AMY-315(1CD)
マテオ・フレチャ1世、通称“老フレチャ”(1481頃-1553?): エンサラーダ集
エンサラーダ 「炎」
エンサラーダ 「牛」
エンサラーダ 「戦争」
エンサラーダ 「正義」
エンサラーダ 「爆弾」
全地よ歓呼して神を迎えよ
高き天に栄光あれ、嬰児がお生まれになった
カントリア(声楽アンサンブル)【イネス・アロンソ(S)、オリオル・ギメラ(アルト=カウンターテナー)、ホルヘ・ロサナ(テノール、指揮)、バレンティン・ミラリェス(Bs)】

録音:2022年2月14〜18日 エスパス・クルチュレル・C.J.ボネ、ジュジュリュー(フランス南東部ローヌ地方)
フランドル楽派の巨匠たちが王室礼拝堂で活躍し多声音楽が発展する一方、異教徒たちが暮らしていた時代の名残をとどめる世俗音楽 もユニークな広がりをみせていた16世紀スペイン。イベリア半島東部のアラゴン王国で活躍したカタルーニャ人の修道士作曲家フレチャは、カ ルロス1世(皇帝カール5世)の娘たちに仕えながら、さまざまな言語によるポリフォニー音楽を作曲。特にエンサラーダ(スペイン語で「サラダ」の 意)と呼ばれる滑稽・妖艶な内容の起伏に富んだスペイン語の世俗音楽は他に類をみない味わいで、これまでにも多くの古楽歌手たちが演 奏を手がけてきました。同じイベリア半島で活躍する4人の気鋭歌手たちによるこの新録音は、歌詞の味わいをよく伝える明瞭な聴き取りや すさとスリリングな音楽展開をどちらも楽しめる充実解釈に仕上がっており、パレストリーナ、ラッスス、ガブリエーリといった他地域の作曲家たち によるポリフォニー音楽とは一味違った、スペイン特有のルネサンス音楽の奥深さを改めて実感させてくれます。アルバム後半にはラテン語とス ペイン語によるクリスマス音楽も2曲収録。フレチャという作曲家の個性をじっくり楽しめる1枚です。

INVENTA
INV-1007(1CD)
NX-B05
師匠と弟子〜モンテヴェルディが受け継いだもの、伝えたもの
1. モンテヴェルディ: 音楽の戯れ - Balletto SV 245
2. ジョスカン・デ・プレ(1450/1455-1521):御母よ No.15
3. モンテヴェルディ:音楽の戯れ - Damigella tutta bella SV 235
4. ジャン・ムートン(1459頃-1522):Qui ne regrettoit le gentil Fevin
5. チプリアーノ・デ・ローレ(1515頃-1565):O Sonno おお、眠りよ
6. モンテヴェルディ:主は言われた SV 192
7. サラモーネ・ロッシ(1570頃-1630):シンフォニア・グラーヴェ
8. モンテヴェルディ:リディア、私の心の刺 SV 244
9. ロッシ:ソナタ第12番「ベルガマスカによる」
10. ジョヴァンニ・ガブリエリ(1553-1612):乙女マリア 10声 C.35
11. ジョヴァンニ・リガッティ(1613頃-1648):シンフォニア
12. リガッティ:Kyrie キリエ
13. リガッティ:Gloria グローリア
14. アンドレア・ガブリエリ(1532/1533-1585):第5旋法によるイントナツィオーネ
15. マルカントニオ・インジェニェーリ(1535-1592):喜び飛び跳ねなさい
16. ジャケス・デ・ヴェルト(1535-1596):Tirsi morir volea
セスティーナ・ミュージック(声楽アンサンブル&古楽器使用)
マルク・チェンバース(指)

録音:2021年10月13-15日
音楽はかつて、師匠から弟子へと知識や技術が受け継がれていく"徒弟制度"のようなものであり、このアルバムのタイトルである「師匠と弟子」とは、16〜17 世紀、作曲家たちがヨーロッパ各地を巡り、他の音楽家や作曲家を指導したり、技術を磨いていた時代に由来するものです。 アルバムでは、初期バロックの大作曲家クラウディオ・モンテヴェルディに焦点を当て、彼自身がジョスカン・デ・プレやムートン、デ・ローレら師匠、先達から受け 継いだ膨大な遺産と、彼がリガッティやロッシらの弟子たちに与えた影響を探っていきます。 演奏する"セスティーナ・ミュージック"は2011年にマーク・チェンバースによってベルファストに設立されたアンサンブル。アルバムの主題である「師匠と弟子」の 関係そのままに、経験豊かな音楽家のもとで若い音楽家を学ばせるという手法により、これまでの11年間に数多くの才能ある演奏家を育てています。彼ら による15世紀から17世紀にわたる音楽様式の変遷を見事に表現した演奏に耳が奪われます。 編成:ソプラノ4、アルト4(うちカウンターテナー2)、テノール4、バス6 ヴァイオリン/ヴィオラ2、ヴィオローネ1、ドゥルシアン1、木管コルネット2、サックバット2、オルガン1、テオルボ/ギター1、ハープ1 ペア・ノアゴーとヨーン・ストルゴーズ

King International
KKC-090(1CD)
ファン・エイク:「笛の楽園」より
(1)第133番 ラ・ヴァレット
(2)第53番 サラバンダ
(3)第33番 おいで、もう一度
(4)第17番 愛の急使
(5)第89番 前奏
(6)第65番 新曲「春がやってきた」
(7)第40番 王子たちは願いを持っているけれど
(8)第28番a ナイチンゲール第2(作者不詳)
(9)第28番b イギリスのナイチンゲール
(10)第126番 詩篇15番「主よ、どのような人があなたの幕屋に宿り」
(11)第113番 気狂いシメン
(12)第101番 郵便馬車の御者
(13)第123番 起きろ、起きろ、狩りへ行くぞ
(14)第100番 おいおい起きろ、私のビーグルとグレイハウンド
(15)第116番 第1バレ、または、飛ぶが如き狩りの妖精
(16)第118番 第2バレ、または、ああ羊飼いよ聞け
(17)第143番 新曲(酒飲み歌)
(18)第144番 山羊の足(牧神)
(19)第137番 あの頃私は愛に溺れていた
(20)第61番 美しい娘ダフネ
濱田芳通(リコーダー、コルネット)
高本一郎(Lute)(2)(4)(7)(15)(16)

録音:2020-21年/キング関口台第2スタジオ
第53回(2021年度)サントリー音楽賞を受賞した濱田芳通。今や円熟期を迎えた古楽器集団アントネッロのリーダーにして世界最高のリコーダー、コルネット 奏者である彼が、「リコーダーの旧約聖書」といわれるファン・エイクの「笛の楽園」を最新録音。
ヤコブ・ファン・エイク(1590頃-1657)はオランダの作曲家。1646-54年に刊行された「笛の楽園」は約150曲から成り、リコーダー音楽のなかでも特 に重要な作品のひとつ。大半が無伴奏で、多くは当時の流行歌や民謡、舞曲に基づき、エンターテイメント性も兼ね備えた曲集でした。リコーダーを学ぶ人のみなら ず観賞曲としても魅力的なメロディや巧みな描写を楽しめます。
リサイタルやディスクで数曲が彩を添える材料のように奏されることが多いものの、近年は全曲演奏・録音に挑む名手が現れています。そのなか濱田芳通が満 を持して録音を開始。リコーダーという単声の楽器ながら、濱田ならではの活気と新鮮さで神業のように自在な世界を繰り広げます。これまでも聴衆を釘付けにし てきましたものがディスクで登場。
濱田の超絶的テクニックと表現力によればどの曲も引き込まれますが、楽譜を仔細に研究のうえリコーダーも数種使い分け、コルネットも用いています。また曲 よってはリュートの伴奏を付け、典雅な音世界を作り上げます。
ルネサンス音楽は学問の世界のような印象を持たれがちですが、濱田の音楽は当時の人々の楽しみが活き活きと蘇るようなエネルギーとオーラに満ち、目から 鱗が落ちます。 (Ki)

OBSIDIAN
OBSCD-720(1CD)
D.スカルラッティ:ヴァイオリン・ソナタ集
D.スカルラッティ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ニ短調 K.90/ ヘ長調 K.78/ ト長調 K.91
A.スカルラッティ:チェンバロのためのトッカータ第7番『フォリア・モデラート』
D.スカルラッティ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ニ短調 K.89/ ト短調 K.88/ ホ短調 K.81
A.スカルラッティ:チェロと通奏低音のためのソナタ ニ短調 *
D.スカルラッティ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ニ短調 K.77/ イ短調 K.61
ボリス・ベゲルマン(Vn)
アルセナーレ・ソノーロ[アレクサンドラ・コレネワ(Cemb)、ルドヴィコ・ミナージ(独奏チェロ*)、クリスティーナ・ヴィドーニ(Vc)]

録音:2020年2月3-5日/パドヴァ、サラ・デッラ・カリタ
左右の手の交差や素早いアルペジオを駆使した、技巧的かつ華麗な単一楽章のチェンバロ・ソナタを大量に残したドメニコ・スカルラッティ。しかし中にはピアニ スティックな定石書法が影を潜めた、旋律楽器と通奏低音バスの2声部を想起させるテクスチュアのソナタもあります。それがこのアルバムに収録された楽曲たち であり、譜面こそ鍵盤楽器で弾けるように記譜されいるものの、実はヴァイオリン・ソナタとして演奏できるように書かれたとされる作品群なのです。旋律にはヴァ イオリンにふさわしい音域とフレーズが巧みに使われ、その表情の雄弁さはスカルラッティがヴァイオリン書法にもたいへん造詣が深かったことを物語っています。 8曲中7曲が多楽章形式で、残り1曲(K.61)は変奏曲形式という、スカルラッティには珍しい形をとっているのも特徴です。
こちらもあまり聴かれない、父アレッサンドロの器楽作品をカップリング。チェンバロ曲はラ・フォリア変奏曲で、ドメニコの変奏曲との比較が面白いです。チェロ・ ソナタの旋律も美しく、親子そろってメロディの才が光っています。
ボリス・ベゲルマンはモスクワ生まれ。チャイコフスキー音楽院卒業後にパレルモのスカルラッティ音楽院でバロック・ヴァイオリンを学び、優秀な成績で卒業。 あらゆる古楽オーケストラでコンサートマスターやソリストを務め、2017年からはアレッサンドリーニ率いるコンチェルト・イタリアーノのコンサートマスター。また 2014年にアンサンブル「アルセナーレ・ソノーロ」を設立し、DHMへのレコーディングで高い評価を得ました。 (Ki)

Pentatone
PTC-5187006(1CD)
1650年ごろのアントウェルペンのレクイエム〜フィリップス・ファン・ステーラント:2つのレクイエムとミゼレーレ
フィリップス・ファン・ステーラント(1611-1670):『死者のためのミサ曲』〜6声と5声の器楽のための(1650年ごろ)
『神よ、我を憐れみたまえ』〜5声と5声のヴィオールのための(4声のリピエーノ合唱を伴う)(1656年ごろ)
『死者のためのミサ曲』〜6声と6声のリピエーノ合唱のための(1656年ごろ)
フランク・アグステリッベ(指&Cemb)
カントルクス(声楽アンサンブル)
ビーロック・オーケストラ(ピリオド楽器オーケストラ)

録音:2022年1月/「慈善修道女会」修道院、ゲント(ベルギー)
ルクセンブルクで2010年に結成された声楽アンサンブル、cantoLXとPENTATONEレーベルでルネ・ヤーコプスとシューベルトの交響曲全集を完成させた ベルギーのピリオド楽器オーケストラ、ビーロック・オーケストラの共演による17世紀アントウェルペン(アントワープ)で作られた知られざるレクイエムの録音です。
17世紀のアントウェルペンは、バロック絵画の巨匠ルーベンスが絵画工房を、全ヨーロッパで名声を勝ち得ていたチェンバロ製作一族ルッカースが製作工房を 構えるなど、芸術都市として栄えていました。そのアントウェルペンの聖ヤコブ教会のオルガニストだった人物がフィリップス・ファン・ステーラントでした。ステー ラントはアントウェルペンの音楽家の一族に生まれ、聖ヤコブ教会のオルガニストを25年務めた、当時のアントウェルペンの音楽界の中心人物で、聖俗様々な作品 を残したといいます。その作風はイタリア音楽の強い影響を受けています。特に1650年ごろ作曲された『レクイエム』は、コンチェルトタント様式の作品で、独唱、 重唱、合唱、合奏が様々に組み合わされた驚くべき楽曲。このレクイエムは、1650年4月9日にアントウェルペンの聖ヤコブ教会で行われたアントウェルペンの有 力政治家フィリップス・ヘレマンスの妻バルバラ・フェケマンスの葬儀のために作曲されたもので、この葬儀は教会へ向かう道中は60ものトーチで彩られ、教会が 質の高いサテンのクロスで装飾された豪華なものだったといいます。この葬儀の白眉だったステーラントのレクイエムは聖ヤコブ教会の常設アンサンブルに大幅な 増強がなされ、3群の合唱、合奏隊に寄って演奏されたといいます。
カントルクスは、それぞれの歌手の質が高く、アンサンブルも精緻。指揮者フランク・アグステリッベが、スコアを眺めていると「ルーベンスの絵画を鑑賞している ように感じた。」と語るステーラントの作品の魅力を十全に伝えてくれています。様々なピリオド楽器グループから引く手あまたとなっているヴァイオリン奏者チェ チーリア・ベルナルディーニがトップを務めるビーロック・オーケストラは、この録音ではコルネット2、バスーン4、トロンボーン4まで加え、カントルクスの歌唱をしっ かりと支えています。まるで歌うかのようなその演奏は、声楽との一体感を与えています。新型コロナウィルスのオミクロン株が猛威をふるっていた中での録音は 困難を極めたようですが、演奏者たちは、この知られざる作品の質の高さに驚きと発見の連続で、高いモチベーションを維持できていたそうです。
ルーベンスと時代も国も同じくした作曲家の知られざる傑作教会音楽をすばらしい演奏で聴くことのできる稀有な1枚です。 (Ki)

Paraty
PTY-7221120(1CD)
ピエール・コラン〜ルネサンスの忘れられた宝
(1)ミサ・エスタンス・アッシス
(2)第7旋法によるマニフィカト
(3)モテット〜真の殉教者ここに眠る/エルサレムを照らすため立ち上がれ/使徒なる民と神のしもべ/われらが過ぎ越しのハレルヤ/納得すれば目は口ほどに物を言う
(4)ミサ・アヴェ・グロリオーサ
シモン・ギャロ(指)
ラ・ノート・ブレーヴ

録音:2021年/ジゴール・エ・ロズロンの教会(ドローム)
ピエール・コラン(1538頃-1572)はフランスの作曲家でオルガニスト。ジョスカン・デ・プレに続く世代を代表する作曲家ながら、「ルネサンスの忘れられた 宝」と称されるほど生涯がよくわかっていません。
彼はほぼ生涯をブルゴーニュのオータンで送ったとされますが、彼のミサ曲はイタリアのボローニャやトレヴィーゾの大聖堂に写譜が残されている点から、各地で 演奏されていたことを示すとされています。
それながら人間像が不明なコランについて、シモン・ギャロ率いるラ・ノート・ブレーヴはいくつかの作品を研究、演奏することで光を当てようとしています。
ラ・ノート・ブレーヴは日本人のポジティフ・オルガンと声楽5人から成る古楽団体。南仏ドローム地方ジゴール・エ・ロズロンの中世風教会で静かなひなびた 歌唱を聴かせてくれます。後のセヴラックやカントルーブにつながる精神世界を感じさせます。 (Ki)

CORO
COR-16193(2CD)
バード:詩篇、歌曲およびソネット集(1611)
鷲の力は飛ぶ鳥を征服する/甘い言葉でうれしがらせる話には用心なさい/冬の寒さに木や茂みは葉を落とし/Whereat an ant/眺める者は飛び上がり/われらが主に新しき歌を歌え/かつてわれは若かりき/水晶の塔と/この心地よく楽しい五月/のろのろと眠らずに/うわべだけの友は/目覚めるのだ、我が目よ/やって来い、陽気な若者たちよ/人生とは何なのか/ファンタジア/われら来たりて主に喜びの声をあげん/退け、我が心よ/主よ、起き上がり、安息の地へと進みたまえ/来たれ、悲しみに沈んだオルフェウスよ/われら陽気にわれらが力成る神に向かいて歌わん/Blow up the trumpet/花の冠をかぶった美しいアマリリスを僕は見た/欲望に執着するのは愚かなこと/全地よ、神に向かいて歓呼せよ/おお神よ、われをあわれみ/ファンタジア/今日キリストは生まれたまいぬ/おお、快い太陽を導く神よ/すべての国々よ、われらの主をたたえよ/おお主よ、われらをとらわれの身より/ああ、内気な心よ/死ぬべき人間がする苦労というのは何とむなしいことか
ザ・シックスティーン、
フレットワーク、
ハリー・クリストファーズ(指)
1979年にハリー・クリストファーズが設立し、それ以来世界最高クラスの合唱団として活動し続けている英国合唱界の至宝、ザ・シックスティーン。イギリスのルネサンス期を代表するウィリアム・バード(c.1543-1623)の没後400周年に向けた記念盤に、世界最高のヴィオール・コンソート、フレットワークが参加し収録!
これまでもその完璧なアンサンブルで美しい歌声を披露してきたザ・シックスティーンによるバードの最後の出版物である「詩篇、歌曲およびソネット集」(1611)。神聖な音楽と、世俗的な音楽の両方を含み、バードの音楽知識が散りばめられ彼の作品の中でも最も幸福感に満ちた穏やかな作品に仕上がっています。

Christophorus
CHR-77463(1CD)
ゼレンカ:独唱のためのモテット集
野蛮、残忍にして冷酷な ZWV 164
救い主のうるわしき母 ZWV 126
ヒポコンドリア ZWV 63
キリストよ、憐れみたまえ ZWV 29
哀歌 V-2ZWV 53-6
シンフォニア ハ短調 ZWV 63
おお、大いなる神秘 ZWV 171
気をもむ炭鉱夫 ZWV 209
アレックス・ポッター(C.T)、
カプリッチョ・バロック・オーケストラ、
ドミニク・キーファー(指)

録音:2012年2月6日-9日
1710年頃からドレスデンのザクセン選帝侯アウグストの宮廷で活躍した作曲家ゼレンカによる独唱のためのモテット集。ゼレンカは、主に宮廷での教会音楽を担当しましたが、世俗的な器楽作品も作曲するなど幅広い分野で活躍し、バッハからも称賛されました。
カウンターテナーのアレックス・ポッターは、イギリスのサザーク大聖堂の聖歌隊でそのキャリアをスタートさせました。その後バーゼル・スコラ・カントルムでゲルト・テュルクに師事し研鑽を積み、特に17世紀と18世紀の作品を得意としています。近年ではフィリップ・ヘレヴェッヘ指揮によるバッハの「ロ短調ミサ」に参加し、その他にもトーマス・ヘンゲルブロック、ジョルディ・サヴァールといったバロック演奏のスペシャリストたちと共演し、期待のカウンターテナーとして注目されています。

Musica Ficta
MF-8035(1CD)
デュポンシェル:アッシジの聖フランチェスコのための晩課
ジョヴァンニ・バッティスタ・ファゾーロ (c.1598-post1664):リチェルカータ第5番
ジャック・デュポンシェル(c.1630-1685):Deus in adiutorium meum intende、Franciscus vir catholicus、Dixit Dominus Domino meo
ジュリアン・ド・スピール(d.c.1250):Coepit sub Innocentio
デュポンシェル:Confitebor tibi Domine
スピール:Hunc sanctus praelegerat
デュポンシェル:Beatus vir qui timet
ファゾーロ:Brevis modulatio loco Antiphonae
デュポンシェル:ほめたたえよ、神のしもべたちよ
スピール:Hic creaturis imperat
デュポンシェル:諸々の国よ,主を褒め称えよ、Beatus vir qui inventus
ファゾーロ:Himnus In Festo Sancti Patris mei Francisci
デュポンシェル:マニフィカト
ファゾーロ:Post Magnificat loco Antiphonae brevis modulatio
フランチェスコ・フォッジャ(1604-1688):サルヴェ・レジーナ
ハルモニア・サクラ、
ヤニック・ルメール(指)

録音:2021年11月23日-26日
フランスのドゥエー出身でフランチェスコ会のオルガン奏者兼作曲家として活躍したジャック・デュポンシェル(ca1630-1685)。デュポンシェルが作曲した声楽作品は主に宗教音楽作品でイタリア様式とフランコ・フランドル楽派の巧みな対位法を組み合わせています。
ハルモニア・サクラは、オーストラリアで作曲を学び、現在はウェールズのカーディフ大学室内合唱団などで指揮者を務めているピーター・リーチが、後期ルネサンス時代、バロック時代、そして近現代の合唱作品の演奏を目的として2009年に創設した室内合唱団(今作では器楽も加えられています)。今作は1665年にローマのアポストリ教会で行われたアッシジの聖フランチェスコのための晩課を再現した世界初録音であり、このアルバムを通してフランチェスコ会の音楽的特徴を聴くことが出来ます。

SUPRAPHON
SU-4317(1CD)
「茨の中の百合」
(1)アレッサンドロ・グランディ(1586-1630):「めでたし、海の星(アヴェ・マリア・ステラ)」
(2)アダム・ヴァーツラフ・ミフナ(1600頃-1676):『聖母マリアのためのチェコ音楽』
(3)ビーバー:ソナタ第1番ニ短調(ロザリオのソナタ―聖母マリ
アの生涯から15の秘蹟)
(4)カプスベルガー(1580頃-1651):カンツォーネ第1番
(5)ヴィンチェンツォ・アルブリチ(1631-1687):2つのヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ
(6)サミュエル・カプリコルヌス(1628-1665):ソナタ第4番
ハナ・ブラシコヴァ(ソプラノ、ハープ)
コレギウム・マリアヌム【ヤナ・セメラードヴァー(フルート、指揮)、レンカ・トルゲルセン(バロック・ヴァイオリン)、ヴォイチェフ・セメラード(バロック・ヴァイオリン、ヴィオラ)、ハナ・フレコヴァー(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、カテジナ・ガヌーディ(バロック・ハープ)、ヤーン・プリエヴォズニーク(ヴィオローネ)、ヤン・クレイチャ(テオルボ)、フィリプ・ハルビー(ポジティフ・オルガン)】

録音:(3)(5)(6)2020年8月5&6日聖シモン教会、(1)(2)(4)2022年3月6&7日クレメンティヌム礼拝堂「鏡の間」
17世紀のボヘミアでは詩人アダム・ヴァーツラフ・ミフナの作品が広く歌われていました。特にクリスマスの歌は高い人気を誇り、その作品は同時代のチェコ音 楽で重要な位置を占めた『聖母マリア』を讃えた賛美歌でした。色彩感あふれるこれらの作品はこの上なく美しい旋律が魅力です。
このアルバムではミフナの『聖母マリアのためのチェコ音楽』を主軸にグランディ、アルブリチ、ビーバー、カプリコルヌスの作品を収録。彼らはいずれもイエズス 会と密接に関わり、その精神性からインスピレーションを得て作曲しました。これらの作品を名歌手ハナ・ブラシコヴァとコレギウム・マリアヌムが演奏。彼らは「ゼー リング〜バロック期プラハの教会でのクリスマスの音楽」(SU-4174)のアルバムでも高い評価を得ました。今回の収録場所はイエズス会の居住地であったクレメ ンティヌム礼拝堂「鏡の間」で行うなど、こだわりも一入です。当時のボヘミア王国で人気を博した深遠さと美しさを追求した作品をご堪能ください。 (Ki)

H.M.F
HMM-905325(2CD)
マシュー・ロック(ca.1621-1677):歌劇『プシュケ』 セバスティアン・ドセ(指),チェンバロ、再構成)
アンサンブル・コレスポンダンス
ルシール・リシャルドー(Ms)、デボラ・カシュ(S)、マルク・モイヨン(T)、アントニン・ロンドピエール(T)ほか

録音:2020年7月28-8月5日、ジェズイット教会、サントメール
イギリスのオペラ史初期における重要な傑作『プシュケ』の登場!フランスでリュリ、モリエール、コルネイユ、キノーが共同で創作した『プシュケ』(プシシェ) (1671)の大成功をうけて制作された、ロックの『プシュケ』(1675)は、ヨーロッパ大陸のオペラに負けぬようにと、演劇、歌、ダンスといった要素のほか、装 置や背景といった実際の舞台面もこのうえなく豪華な上演がなされた作品です。歌唱パートはもちろん、器楽、そして合唱すべてが非常に充実して書かれており、 聴きごたえ満点です。
英国で、ロックの『プシュケ』が生まれるきっかけとなったのは、フランスでルイ14世の肝いりで制作され大成功をおさめたリュリ作曲の『プシュケ』(プシシェ) (1671年初演)。モリエール、キノー、コルネイユ、リュリという当時の最高峰の芸術家たちが中心となり、わずか数週間という期間で完成されました。1671年 の実際の上演にあたっては何百人もが雇われ、膨大な費用がかかったそうですが、それに見合うだけの大きな成功を収め、観客に感動と興奮を与えました。この作 品の成功と素晴らしさはすぐに海峡の向こう側にも伝わり、テキストは英語に翻訳されました。そして、1673年、ヨーク公(のちのジェームス2世)の結婚を祝う ために、この英訳されたテキストをもとにイギリス初のオペラを創造せよと、トーマス・シャドウェル、マシュー・ロックとドラーギの三名に白羽の矢が立ちました。 1675年2月に初演されましたが、この初演は、イギリスのオペラの歴史の中でももっとも重要なイベントとして今も英国史に輝いています。初演と同じ1675年 に、台本と楽譜が出版されました。楽譜はロックが出版したため、ドラーギが担当した音楽が含まれておらず、現在ドラーギが担当した部分は消失、という形となっ ています。しかしながら、台本自体にきわめて詳細に、場面場面での楽曲、楽器編成から歌手の立ち位置、繰り返しに至るまでの指示が記されていました。この楽 曲指示とロック出版の楽譜を照らし合わせて、楽譜に載っていない楽曲が、ドラージが担当した部分と考えられます。ドセは、こうした消失した楽曲(おもに場面転 換の器楽曲)にふさわさいい作品を、まず初めにドラーギの現存する作品から捜索しましたが、既存作品を移調することなども含めて試行錯誤してもうまくいきま せんでした。そこでドセは、リュリとロックの既存の作品から、場面にふさわしいものを注意深く選び、この英国版『プシュケ』を再構成して完成させています。
プシュケのあらすじは、3人姉妹の一番下でもっとも美しいプシュケが主人公。彼女の美しさに嫉妬した姉たちが恋の神クピードに卑しい男とプシュケを結婚さ せるよう唆すが、クピードは誤って自分を矢で傷つけてしまい、プシュケとクピードは夫婦となります。その後プシュケが誤ってクピードをやけどさせてしまって、その介 抱で衰えた自分の美しさを取り戻すために黄泉の女王プロセルピナのもとを訪れる、そこで、絶対に開けてはいけないと言われながら美しい金色の箱を受け取り、 それを開けてしまい、神々の仲間入りを果たす、といった物語。ここではプシュケ自身には歌はなく、姉妹やほかの女神など、他の登場人物たちおよび合唱によっ て、物語が進行されますが、非常に大規模で完成されたアンサンブルに驚かされます。物語の進行に何役も買っている合唱のパートの充実した美しさも印象にのこ ります。 (Ki)

ARCANA
A-534(1CD)
『ヴェネツィアへのグランド・ツアー』 〜ドレスデン宮廷楽団におけるヴェネツィア楽派の影響〜
ヴェラチーニ:序曲 第6番ト短調 〜オーボエ2、ファゴット、弦楽、通奏低音
ピゼンデル(1687-1755):ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 JunP I.7〜独奏ヴァイオリン、オーボエ2、ファゴット、弦楽、通奏低音
ロッティ(1667-1740):歌劇「アスカニオ」序曲(1718)〜オーボエ2、ファゴット、弦楽、通奏低音
ハイニヒェン:2つのオーボエのための協奏曲 ホ短調 Seibel 222〜オーボエ2、弦楽、ファゴット、通奏低音
ゼレンカ(1679-1745):7声部のための序曲(組曲)ヘ長調 ZWV 188〜オーボエ2、ファゴット、弦楽、通奏低音
ヴィヴァルディ:ドレスデンの楽団のための協奏曲 ト短調RV 577〜リコーダー2、オーボエ2、ファゴット、ヴァイオリン独奏2、弦楽、通奏低音
ゼフィーロ(古楽器使用)
アルフレード・ベルナルディーニ(オーボエ、指揮)

録音:2021年5月19-22日 ビビエーナ劇場、マントヴァ(イタリア)
かの大バッハが、ライプツィヒ聖トーマス教会の楽団よりはるかに確かな楽員たちの腕前を羨んだドレスデン宮廷楽団。その音楽活動の素晴 しさは、ピゼンデルやゼレンカ、ハイニヒェンといった当時の宮廷作曲家たちの名作群からも推察されるところ。彼らは楽団に欧州随一の名声 をもたらした稀代の演奏家でもありましたが、同時にヨーロッパ最先端の流行をふまえた作曲センスでも比類ない技量を誇っていました。その センスが大きく伸びたのは1710年代半ば、後のザクセン王フリードリヒ・アウグスト2世のグランド・ツアー(主に学業や見分を広めるために、数 年に渡って国外を旅行するもの)で音楽の本場ヴェネツィアを訪れた際、中心メンバーの何人かが同地で名匠ヴィヴァルディの教えを受ける など意義ある刺激を受けてきたことと無縁ではありませんでした。経験豊かなイタリアの古楽器奏者たちが集うゼフィーロは、そんなヴェネツィア からの“西風”をふまえ、ドレスデン宮廷を訪れたヴェラチーニやロッティらの作品も含め、この宮廷楽団が18世紀当時どれほどイタリア音楽に 多くを負っていたかを解き明かす充実プログラムを届けてくれました。主宰者アルフレード・ベルナルディーニをはじめ管楽器奏者たちを中心 に、今回も味わい深く伸びやかな音作りが圧巻。バッハの同時代を知る上で一人として欠かせない実力派作曲家たちの妙技をご堪能くださ い。

ALPHA ALPHA-876(1CD)
『ラモー、ポンパドゥール夫人の庇護下で』 〜「アストレの帰還」と「シバリスの住民たち」
ラモー:アストレの帰還 〜「愛の驚き」1748年初演版に添えられた序幕(世界初録音)
シバリスの住民たち(1753)〜「愛の驚き」1757年版第2幕の未出版初期稿
アストレ、エルシリード…マリー・ぺルボ(S)
フィロエ…ウジェニー・ルフェビュール(S)
快楽の精…アンヌ・アムザル(S)
ヴュルカン…フィリップ・エステーフ(Br)
時の神、アストール…ダヴィド・ヴィチャク(Br)
アジス…クレマン・ドビュヴル(オートコントル〔高音テノール〕)
アンサンブル・レ・シュルプリーズ(古楽器&声楽アンサンブル)
ルイ=ノエル・ベスティオン・ド・カンブラ(指)

録音:2021年8月オディセー劇場、ペリグー(フランス南部アキテーヌ地方)
1733年、齢50の年に初めてのオペラ「イポリートとアリシ」で物議を醸して以来、遅咲きながら瞬く間にフランスで最も話題の舞台音楽作曲 家となったラモー。独自の作風を見出し名声の絶頂を迎えた彼の評判は間もなくルイ15世の王室に届き、1740年代には王の公妾となった 稀代の文化人ポンパドゥール夫人からの愛顧を受けつつ、独特な作風をより洗練されたものへと進化させてゆきます。フランス最前線の古楽 シーンから届いた今回の録音では、そんな時期にポンパドゥール夫人の肝煎りで複数回上演された音楽劇「愛の驚き」から、過去に録音さ れることのなかったプロローグ(序幕)と、1757年の再演時に新たに挿入された第2幕の原型となった「シバリスの住民たち」を収録。すでに名 歌手ヴェロニク・ジャンスとの共演盤『PASSION』(ALPHA747/国内仕様NYCX-10234)でフランス古楽との抜群の相性を印象づけたア ンサンブル・レ・シュルプリーズが、俊才歌手たちとともに、両作品の細部にいたるまで徹底的に吟味した解釈で比類ない名演に昇華。詩句 の味わいを活かした歌唱もさることながら、無孔ナチュラル・トランペットを吹きこなすマドゥーフ兄弟やボンポルティ国際コンクール優勝者でもあ るヴァイオリンの出口実祈など、注目すべき演奏家たちが多数揃った器楽勢の頼もしい共演も見事です。ラモー特有の音使いのユニークな 魅力を心ゆくまで味わえる一編です。

RICERCAR
RIC-447(1CD)
『菩提樹の下で』 〜中世ドイツのミンネゼンガーの歌
コンラート・フォン・ヴュルツブルク(1225/30-1287):そこでわたしは弦を鳴らして Do ich mich ubt der seiten klang
ハインリヒ・フォン・マイセン、通称フラウエンロープ(1250/60-1318):象は強いものとして知られ Gar starc bekannt ist der helffant
アルブレヒト・レッシュ(生年不詳-1393):雲の向こうに続く道 Zuch durch die wolken
修道士ヴェルンヘア(1225-1250):わたしは一軒の家を建て Ich buwe eyn hus
ディートマール・フォン・アイスト(1115-1171):冬という季節は、わたしにとって Der Winter waere mir ein zit
タンホイザー(生歿年不詳、1245-1265頃活躍):アヴィアヌスなる自由人の詩人が Avianus der frey poet
コンラート・マルナー(1270-歿年不詳):あなたは一匹の小さな蟻を引き合いに Ir schauwent an die cleyn ameys
フラウエンロープ:聖ルカはまた別の章で Lucas vns melt im anderen capitel
デア・ウンフェルツァクテ(1280-歿年不詳):ルドルフ王とは身元確かなる騎士の名よ Der kvninc Rodolp
ロビン(生歿年不詳、13世紀に活躍):かつて誰が讃えただろうか Nieman tzv vro sol prysen
フォーゲルヴァイデ(1170-1230):菩提樹の下で Under der Linden
アンサンブル・セラドン(古楽器&声楽アンサンブル)【クララ・クトゥリ(S)、ポラン・ビュンドゲン(カウンターテナー、指揮)、ノルウェン・ル・ゲルン(弓奏ヴィエル〔中世フィドル〕、クルース)、カロリーヌ・ユイン・ヴァン・クスアン (オルガネット〔ポルタティーフ・オルガン〕)、フローラン・マリー(中世リュート)、グウェナエル・ビアン(各種笛 )】

録音:2022年4月サン=ルイ=サン=ブリュノ校礼拝堂、リヨン(フランス南東部ローヌ地方)
かつてドイツ・ロマン主義の芸術家たちも憧れ、ワーグナーやレーヴェ、ブラームスら大作曲家たちも作品の題材をもとめたドイツの中世世界。 「タンホイザー」や「ニュルンベルクのマイスタージンガー」にも歌合戦の場面が出てきますが、そこで聴けるのは19世紀ドイツの音楽ですし、民 謡に根差したレーヴェのバラードなども多くはピアノ伴奏のロマン派音楽です。生の中世ドイツ人たちは、実際どのような音楽を耳にしていたの でしょう?中世〜ルネサンスを専門領域に持ち、さまざまなアンサンブルで活躍を続ける古楽プレイヤーが集うアンサンブル・セラドンは、徹底 した史料研究と豊富な演奏経験に裏付けられた抜群の解釈で、数百年前のドイツに花咲いたミンネザング(宮廷恋愛歌)の生々しい素顔 を鮮やかに現代に甦らせます。ウェールズの民俗弦楽器クルースや中世リュート、オルガネットなど異界感抜群の響きを奏でる器楽をバック に、名歌手ビュンドゲンの艶やかな高音歌唱は中世写本を彩る色彩豊かな細密画を思わせる美しさ。人文主義の萌芽を感じさせる古代 テーマの詩句もあれば、動物寓意物語に取材した独特な自然観が垣間見える歌もあり、聴き深めるほどにドイツ文化のルーツの深さにも唸 らざるを得ません。ヴァルター・フォン・デア・フォーゲルヴァイデやタンホイザーなど、後世の中世テーマ創作に登場する詩人歌手たちの真相に も迫れる1枚です。

Linn
CKD-694(1CD)
ヴィセンテ・ルシターノ:モテット集
ヴィセンテ・ルシターノ(ポルトガルのヴィセンテ 生年不詳-1561以降):8声のモテット「この世のことわりを越えて」
5声のモテット「天の女王」
5声のモテット「ご覧ください、主よ」 Aspice Domine
5声のモテット「ごきげんよう、我らの希望たる神の母よ」
6声のモテット「ごきげんよう、憐れみ深き母なる方」
4声のモテット「ああ主よ、わたしは大きな罪を犯してしまいました」
5声のモテット「よりよい生き方を心がけよう」
6声のモテット「聖なるマリア様」
5声のモテット「聖なる母よ、そのとおりになさってください」
8声のモテット「あなたは汚されず、全き純潔を保っておられます」
マリアン・コンソート(ソプラノ2・アルト4〔女声3・男声1〕・テノール4・バス5)
ローリー・マクリーリー(アルト=カウンターテナー、指揮)

録音:2021年11月15-19日ロンドン、オール・ハローズ教会、ゴスペル・オーク(ロンドン郊外)
イベリア半島からイスラム教徒の支配地が一掃され、ヨーロッパがルネサンス最盛期へと向かう16世紀。当時は世界的大帝国だったポルト ガルもすぐれた文化人を多く輩出し、精緻なポリフォニー音楽を紡ぎ出す作曲家も多く現れましたが、本盤の主人公ヴィセンテ・ルシターノ(こ の呼称は「ポルトガルのヴィセンテ」という意味に過ぎず、本名はまだ突きとめられていません)はそうした時代に諸国をまたにかけ活躍した天 才の一人。しかも記録によれば母方の祖先はアフリカ系で、ヨーロッパで楽譜を出版した最古の黒人作曲家とも目されています。晩年はプロ テスタントに改宗しシュトゥットガルトの宮廷ともコンタクトを取った形跡があるものの、音楽活動の大半はローマ・カトリックの教会音楽世界で 行われ、理論家・作曲家としての評判はローマ教皇庁の中枢部にまで及んでいました。現存する唯一の曲集『第一小品集 Liber primus epigramatum』は1551年ローマで刊行されており、本盤ではそこから10曲の名品を厳選。歌詞の聴き取りやすさを保ちながら も、4声の緊密さから8声のボリューム感までア・カペラの魅力が尽きません。パレストリーナやラッスス、ヴィラールト、ヴィチェンティーノら同時代 の大物たちの傍ら、多くの人を魅了した格調高いポリフォニーの綾を、古楽に名盤が多い英国随一のレーベルDELPHIANで大活躍をみせ てきたマリアン・コンソートの精緻な歌唱で聴けるのは大きな喜びと言えるでしょう。

NAXOS
NAX-2.110733(DVD)
NX-C09

NBD-0152V(Bluray)
NX-C09
モンテヴェルディ:歌劇「オルフェオ」 音楽/エウリディーチェ…ルチアーナ・マンチーニ(Ms)
オルフェオ…マルク・モイヨン(Br)
使者…サラ・ミンガルド(C.A)
希望/プロセルピナ…マリアンネ・ベアーテ・キーラント(Ms)
アポロ…フリオ・ザナージ(Br)
カロンテ/プルトーネ…サルヴォ・ヴィターレ(Bs)
羊飼い I/地獄の霊 II…ビクトル・ソルド(T)
ニンファ…リズ・ヴィリセル(S)
羊飼い II/地獄の霊IV…ガブリエル・ディアス(C.T)
羊飼いIII/地獄の霊 I/木霊
 …アレッサンドロ・ジャングランデ(C.T)
羊飼いIV/地獄の霊 III…ヤニス・フランソワ(Bs-Br)
ダンサー…ヤニック・ボスク、ロイク・ファケ、グザヴィエ・ペレス
 
ラ・カペラ・レイアル・デ・カタルーニャ
ル・コンセール・デ・ナシオン
ジョルディ・サヴァール(指)
演出:ポリーヌ・ベール

収録:2021年6月9日、10日 パリ・オペラ=コミック座(フランス)
収録時間:118分
音声:イタリア語
PCMステレオ2.0/DTS 5.1(DVD)
PCMステレオ2.0/DTS Master Audio 5.1(Blu-ray)
字幕:日本語・イタリア語・英語・ドイツ語・フランス語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク
Blu-ray…片面二層ディスク 1080i High Definition
1607年、誕生したばかりの「オペラ」というジャンルの最初の傑作と評されることになるモンテヴェルディの「オルフェオ」がマントヴァで初演されました。本ディス クは、古楽界の巨匠ジョルディ・サヴァールが、ル・コンセール・デ・ナシオンを率いて2021年6月にパリのオペラ=コミック座でライブ収録した「オルフェオ」。サ ヴァールによる同作品の2回目の映像収録となります(前回は2002年、バルセロナのリセウ大歌劇場)。エウリディーチェ役にイタリアの古楽シーンで大活 躍のルチアーナ・マンチーニ、オルフェオ役にフランスの俊英マルク・モイヨンを配し、19年前の映像ではオルフェオ役だった重鎮フリオ・ザナージが、本映像で はオルフェオの父アポロ役として登場します。ポリーヌ・ベール演出による舞台は、何もない空間に、歌手・ダンサーらによって持ち込まれる深紅の花々で地 上の世界を、モノクロームの舞台美術で地下の世界を表わすという簡素ながら印象的なもの。充実した歌唱陣と更に深みをましたサヴァールの音楽作りと あいまって、「オペラ」の原点ともいえるこの作品に新鮮な息吹をもたらしています。

TOCCATA
TOCC-0655(1CD)
NX-B03
イザベラ・レオナルダ(1620-1704):モテット、トリオ・ソナタと「カンタータ・モラーレ」
モテット「Quam dulcis es, quam cara」 Op. 13No. 2(1687)
祝せられたおとめの連祷を持つモテット Op. 7(1677)
独唱を伴うモテット「カンタータ・モラーレ」 Op. 15, No. 10(1690)
4声のソナタ Op 16, No. 1(1693)*
独唱を伴うモテット Ama mi Iesu care, Op. 15No. 2
独唱を伴うモテット Purpurei flores, Op. 20 No. 3(1700)
トリオ・ソナタ Op. 16No. 7*
モテット「Ad arma」 Op. 13
ロバート・クロウ(男声ソプラノ)
サンドラ・レッディガー(S)
エマヌエーレ・ブレダ(Vn)
バルバラ・マウフ=ハインケ(Vn)
ダニエラ・ヴァルテンベルク(Vc)
尾崎俊徳(テオルボ)
ソフィヤ・ガンディリャン(Cemb)
録音:2021年8月2-5日

*以外=世界初録音
バロック期イタリアに活躍した女性作曲家イザベラ・レオナルダ。16歳で北イタリアのノヴァーラにある聖ウルスラ修 道院の学校に入学した彼女は、以降生涯をこの修道院で過ごしました。隠遁生活を送りながらも、カリッシミや コレッリといった同時代の作曲家の音楽を研究し、50歳を過ぎてから本格的な作曲活動を始めています。歌手 や演奏家として活動したわけではありませんが、出版された作品の献辞から、彼女は幅広い人脈を持つ、非常 に才能ある音楽家であったことが推察されます。また器楽のためのソナタも数多く、中でも作品番号16のソナタ は女性によって書かれた初の教会ソナタとして知られています。モテットで美しい声を聴かせるロバート・クロウは 25年以上のキャリアを持つ男声ソプラノ。1995年に開催されたメトロポリタン歌劇場のコンクールで、この声種に おける史上初の優勝を果たし、以降様々な劇場で90作を超える歌劇やオラトリオの主役を務めています。
TOCCATA
TOCN-0021(1CD)
NX-B03
ポルトガルの作曲家たちからベートーヴェンへのトリビュート
ジョアン・ドミンゴス・ボンテンポ(1775-1842):ピアノ五重奏曲 変ホ長調 Op. 16(1813頃)
セザール・ヴィアナ(1963-):耳の迷宮(2020)…世界初録音
ジャイム・レイス(1983-):Sangue Inverso: Quartzo (2020)…世界初録音
ロペス=グラサQ【エリオット・ローソン(Vn)、ルイス・パシェコ・クニャ(Vn)、イザベル・ピメンテル(Va)、カテリーネ・ストリンクス(Vc)】
キャサリン・ロードン(Fl)
パウロ・ガスパル(Cl)
ルイス・パシェコ・クニャ(Vn)
タイッサ・ポリアコヴァ・クニャ(P)

録音:2021年7月11-15日
ポルトガルの3人の作曲家によるベートーヴェンへの尊敬の念が示された作品集。ボンテンポは古典派時代の作 曲家。リスボンで生まれ、パリとロンドンで研鑽を積み故郷に戻りピアノ曲を中心とした数多くの作品を遺しまし た。このピアノ五重奏曲は1813年にクレメンティ社から出版された曲、ウィーン古典派のスタイルで書かれてお り、ベートーヴェンのスタイルを継承しています。セザール・ヴィアナの「耳の迷宮」は2020年にリスボンで開催され たベートーヴェン記念祭からの委嘱作。ベートーヴェンの弦楽四重奏のモティーフに対位法的な旋律をつけるとい うアイデアが用いられています。ジャイメ・レイスの「Sangue Inverso」は2015年に構想され2020年に完成さ れた作品。7つの楽章からなり、それぞれ同時に演奏することも、順番に演奏することもできます。アルバムに収 録されているのは第5楽章にあたる部分で、この曲もベートーヴェンの「大フーガ」の研究から生まれた作品です。 ポルトガルの偉大な作曲家ロペス=グラサの名を冠した四重奏団を中心に、ピアニスト、ポリアコヴァ・クニャらが 見事なアンサンブルを披露します。

SOMM
SOMMCD-0652(1CD)
NX-B04
ヒルデガルト・ポートレート
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(1098-1179): おお、光り輝く御母
イヴァン・ムーディ(1964-):おお、何と驚くべき予見が
ローラ・ムーディ(1978-):ヒルデガルト・ボートレートよりHumility*
ローラ・ムーディ:ヒルデガルト・ボートレートよりUniverse as Body*
ティム・リア・ヤング(1975-):3つの翼 ? パート1
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:おお、智慧の力よ
マーカス・デイヴィッドソン(1965-):音楽の調和
スティーヴィー・ウィシャート:Aseruz trium vocum*
ローラ・ムーディ:ヒルデガルト・ボートレートより Sermon*
ローラ・ムーディ:ヒルデガルト・ボートレートより Sing*
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:O mirum admirandum
ウイシャート:おお、きらめく星の光よ*
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:おお、測り知れないほど大きな教会よ
デイヴィッドソン:おお、果てしない教会よ*
ローラ・ムーディ:ヒルデガルト・ボートレートより Love*
ローラ・ムーディ:ヒルデガルト・ボートレートより O Woman*
エミリー・レヴィ(1980-):How Sweetly You Burn
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:かくて、いずこへ歩み行けども
ローラ・ムーディ:ヒルデガルト・ボートレート: The Living Light*
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:今や教会の母なる内が喜ばんことを*
ヴォイス・トリオ【エミリー・バーン(ヴォーカル)、ヴィクトリア・クーパー(S)、クレミー・フランクス(Ms)】

録音:2021年6月17-19日
*…世界初録音
12世紀に活躍した神学者、神秘主義者、作曲家であるヒルデガルト・フォン・ビンゲン。このアルバムは彼女が聖人に列せられてから10周年となるのを記念 して製作された1枚で、ヴォイス・トリオのデビュー作になります。 この「ヒルデガルト・ポートレート(ヒルデガルドの肖像)」はヴォイス・トリオと作曲家ローラ・ムーディとの親密な関係から生まれたもので、ムーディは遺されているヒ ルデガルトの手紙を7つのパートに分け「聖人、預言者、象徴というというよりも、生きて愛した女性」としてのヒルデガルトを描きだそうとしました。 他、マーカス・デイヴィッドソン、エミリー・レヴィ、ティム・リア・ヤングによるヒルデガルト作品からインスパイアされた曲を収録。ヴォイス・トリオの3人は各々のソロも 交えながら「ヒルデガルトの音楽が持つ旋律の魅力」を存分に引き出し、鮮烈、かつ気品のある音を聴かせます。 ヴォイス・トリオは2006年に結成されたアンサンブル。10代前半からオックスフォード少女合唱団で共に歌ってきた彼女たちは、スティーヴィー・ウィシャートが率 いるアンサンブルのメンバーとして英国、アメリカ、ヨーロッパでツアーを行い、グラモフォン誌では「解散したアノニマス4を継承するグループ」と称賛されました。

Chateau de Versailles Spectacles
CVS-073(1CD)
『ルイ14世のためのグラン・モテ』 〜シャルル=ユベール・ジェルヴェ: 王室礼拝堂のためのグラン・モテ集
シャルル=ユベール・ジェルヴェ(1671-1744):詩篇第137篇によるモテ「バビロンの流れのほとりで」
詩篇第100篇によるモテ「全地よ歓喜して神を迎えよ」(ユビラーテ・デオ)
詩篇第51篇によるモテ「わたしを憐れんでください、主よ」(ミゼレーレ)
マリー・ペルボスト、デボラ・カシェ(ドゥシュ〔ソプラノ〕)
ニコラ・スコット(オートコントル〔高音テノール〕)
パコ・ガルシア(ターユ〔テノール〕)
ブノワ・アルヌー(バス=ターユ〔バリトン〕)
レゾンブル(古楽器使用)
コンセール・スピリチュエルcho
シルヴァン・サルトル(指)

録音:2021年9月11-13日 ヴェルサイユ宮殿王室礼拝堂
フランスならではの音楽様式が確立された太陽王ルイ14世の治世を経て、イタリア音楽のからの影響を色濃く反映した音楽が流行しはじめ た18世紀のパリ。太陽王亡き後ルイ15世の幼少期に摂政を務めたオルレアン公に音楽教師として仕えたジェルヴェは、1716年に発表した オペラ「イペルムネストル」が大きな成功を収め、後にはルイ15世の王室礼拝堂でベルニエやカンプラといった先輩作曲家たちと肩を並べるに 至りました。イタリア様式をフランス人好みに合わせてアレンジした混合様式の担い手の一人で、その才覚はヴェルサイユの儀礼を彩った大規 模な合唱・合奏向けのグラン・モテにも見事な結実を見せています。これまで録音もあまり出て来なかった作曲家ですが、ここでは濃やかなア ンサンブルを聴かせるレゾンブルの器楽合奏を得て、フランス古楽界の最前線をゆく歌手たちが緩急自在の音作りを聴かせ、作品の魅力を 最大限に引き出してゆきます。晴れやかな「ユビラーテ・デオ」や悲哀の表現が美しい「ミゼレーレ」、曲中さまざまな箇所で各楽器の味わいが 活きる小編成解釈が際立つ「バビロンの流れのほとりで」と、作曲家自身とゆかりの深い礼拝堂に響きわたる充実の3曲。このレーベルの常 通り、最新研究を踏まえたブックレットの解説(仏・英・独語)も充実しています。

RAMEE
RAM-2107(1CD)
ジョン・コプラリオと16世紀のマドリガーレ作曲家たち 〜コプラリオはただのオウムか、それとも才能あるパロディストか?〜
アルフォンソ・フェラボスコ1世(1543-1588): 静謐な空から雨滴が降るがごとく
ジョン・コプラリオ(1570頃-1626):6声のファンタジア
パレストリーナ(1525頃-1595) :わたしは傷つけられた、なんということか
コプラリオ:2声のファンタジア
ジョン・ウォード(1571-1638):わたしの心よ、ああ苦しむな
トーマス・ルポ(1571-1627):「美しくも陽気なあの顔」によるファンタジア
ジョヴァンニ・デ・マック(1548頃-1614):美しくも陽気なあの顔
モンテヴェルディ: あの、血糊と死にまみれた場所で
リチャード・ミコ(1590-1661):「あの、血糊と死にまみれた場所で」によるファンタジア
ルカ・マレンツィオ(1553/54-1599):ああ、このうえなく美しい溜息をつくお人よ
コプラリオ:「ああ、このうえなく美しい溜息をつくお人よ」によるファンタジア
マレンツィオ:残酷な人、どうしてわたしから逃げるのです
フェリーチェ・アネリオ(1560-1640):天から炎を降らすのだ
モーリー(1557/58-1602):「天から炎を降らすのだ」によるファンタジア
バルダッサーレ・ドナート(1530頃-1603):逃げろ、逃げられようものなら
オラツィオ・ヴェッキ(1550-1605):遊べ、ニンフたちよ、草芽吹く野原に
コプラリオ:「遊べ、ニンフたちよ」によるファンタジア
ルポ:「ああ、麗しき夜明けよ」によるファンタジア
ヴェッキ:ああ、麗しき夜明けよ
マレンツィオ:聞け、涙するアヴェルノの霊たちよ
コプラリオ:「聞け、涙するアヴェルノの霊たちよ」によるファンタジア
プルート・アンサンブル【ハナ・モリソン、リーセロット・デ・ウィルデ(S)、マルニクス・デ・カット(カウンターテナー、指揮)、ヒューゴ・ハイマス、トレ・デネイス(T)、ハリー・ファン・デル・カンプ(Bs)】

ハトホル・コンソート (古楽器使用)【ロミーナ・リシュカ(ディスカント・ガンバ、指揮)、リアム・フェンリー(ディスカント&アルト・ガンバ)、トマ・ベテ、イレーネ・クライン(テナー・ガンバ)、ジョシュア・チータム(バス・ガンバ)、ニコラス・ミルン(コンソート・バス・ガンバ)】

録音:2020年11月23-25日デ・シンゲル、アントウェルペン、ベルギー
イングランドがヨーロッパ屈指の音楽大国だった16世紀。その終わり頃には、新たな音楽拠点イタリアの先進的な音楽が英国人たちにも注 目されるようになりました。1570年頃に生まれたジョン・コプラリオ(コペラリオ)はそうした時代を象徴する英国人作曲家。イタリア渡航を機に ジョン・クーパーという本名よりコプラリオとイタリアめかした名で作品を発表するようになり、同時代のイタリア人作曲家たちの声楽作品を下敷 きにした器楽合奏曲を書くなど両地域の文化交流に大きく貢献する活動を続けました。ここでは同時代のイタリアとイングランドの音楽を器 楽・声楽の双方に渡って集め、コプラリオの合奏版と元歌となった作品を並べるなど入念な曲順を通じ、16世紀末の英国音楽の活況にイ タリア・ルネサンス音楽が、どれほど新たな風として吹きこんでいたかを探る興味深いプログラムが提案されています。古楽大国ベルギーを拠 点にユニークな活躍を続けるガンバ合奏団ハトホル・コンソートに加え、声楽パートにはコレギウム・ヴォカーレ・ヘントやカピーリャ・フラメンカな どでも絶妙なアンサンブルを聴かせてきたマルニクス・デ・カットを中心に、ソリストとしての活動も目立つバスのハリー・ファン・デル・カンプも加わ る実力派集団プルート・アンサンブルが参加。単なる「オウム返し」ではないコプラリオ芸術の奥深さを解き明かす、最前線の古楽プレイヤー たちによる筋の通ったプログラムに興味が尽きません。

CARPE DIEM
CD-16328(1CD)
古楽器による18世紀ヴィオラ作品集
テレマン:無伴奏フルートのためのファンタジア第6番 TWV 40:7
ジャン=ダニエル・ブラウン(1700頃-1738):ミヌエット(メヌエット)〜歿後出版されたOp.11の曲集より
ウィリアム・フラックトン(1709-1798):ィオラと通奏低音のためのソナタ 第6番ト長調 Op.2-6
テレマン:無伴奏ヴァイオリンのためのファンタジア 第1番TWV 40:14
ブラウン:アッレマンダ(アルマンド)〜歿後出版されたOp.11の曲集より
バッハ:無伴奏チェロ組曲 第1番ト長調 BWV 1007
ブラウン:ラルゴとドゥーブル(変奏)〜歿後出版されたOp.11の曲集より
テレマン:無伴奏フルートのためのファンタジア 第2番TWV 40:3
ブラウン:ラメンテヴォレ 〜歿後出版されたOp.11の曲集より
バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ ト短調 BWV 1029
ナディーネ・ヘンリクス(バロック・ヴィオラ)
※使用楽器:ウィーンのヨハン・ゲオルク・ティーア1775年製オリジナル楽器
ペーテル・ブラチ(バロック・ヴァイオリン)
ヒレ・パール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
アンネカトリン・ベラー(バロック・チェロ)
ミヒャエル・ベーリンガー(チェンバロ )

録音:2022年1月12-16日 テオドール・エーゲル・ザール、フライブルク、ドイツ
近代もかなり後になるまでソロ楽器として扱われる機会に恵まれなかったヴィオラですが、実は大バッハがこれを弾きながら合奏を指揮したと 言われるように、バロック後期のドイツでは決して看過できない存在とされていました。古楽器奏者にも名手は多いものの、バロック・ヴィオラを 単体で聴ける機会となると非常に限られてくるのは確か。ブレーメン・ヴェーザー=ルネサンスやコンチェルト・ケルン、ヴォクス・ルミニス、ホラン ト・バロックなどヨーロッパ屈指の古楽アンサンブルで活躍を続けるナディーネ・ヘンリクスの演奏で、バッハと同時代人たちによる作品群を通じ てこの楽器を堪能できるこの新録音の登場は、古楽ファンならずとも歓迎せずにおれません。指定されている本来の楽器でなくとも、演奏可 能であれば別の楽器を使うことが日常的に行われたバロック期の演奏習慣を踏まえ、的確な判断で選び抜かれた名品の数々は、18世紀 オリジナルのヴィオラから引き出される中音域のくすんだ音色の魅力を最大限に活かしたヘンリクスの演奏を通じ、いずれも味わい深く響きま す。無伴奏作品を中心にしつつ共演者が加わる作品もあり、とくにトリオ編成で演奏されているBWV1029のソナタでは本来ガンバ向けに 書かれたパートをヴィオラが受け持ち、通奏低音に徹するヒレ・パールのガンバやチェンバロの右手のパートを弾くペーテル・ブラチのヴァイオリン など、他の楽器との対比が鮮やかに際立つ解釈になっています。

Sono Luminus
DSL-92256(1CD)
NX-B05
グランルンド/タイチェヴィチ:ヴァイオリンとピアノのための作品集
レイ・グランルンド(1975-):Maureen
マルコ・タイチェヴィチ(1900-1984):7つのバルカンの踊り - 第1番 Con moto
グランルンド:タンゴワルツ
タイチェヴィチ:7つのバルカンの踊り-第2番o
タイチェヴィチ:7つのバルカンの踊り-第3番
グランルンド:Sollozo perpetuo
タイチェヴィチ:7つのバルカンの踊り-第4番
グランルンド:タンゴ・ペレグリーノ
タイチェヴィチ:7つのバルカンの踊り-第5番
タイチェヴィチ:7つのバルカンの踊り-第6番
グランルンド:タンゴノメトリア
タイチェヴィチ:7つのバルカンの踊り-第7番
グランルンド:美しい春のタンゴ
ザカリー・カレッティン(Vn)
ミナ・ガイック(P)

録音:2020年7月6-9日
タイチェヴィチによるバルカン半島の舞曲と、グランルンドのタンゴヌエボ(新しいタンゴ)。「2つの異なる地域と文化に 影響を受けた舞曲からインスパイアされた音楽」の合流点としてこれらを一つのアルバムに収めたかったというヴァイ オリニスト、カレッティンとピアニストのガイック。 ここに収録されたタンゴはカレッティンのために作曲された曲で、一方「バルカンの踊り」はガイックが子供時代に過ご したユーゴスラビアの文化が反映された曲。2人は特別な思いを寄せています。 カレッティンとガイックは新型コロナウイルスのパンデミックの中、これらの曲をオンライン・ライヴで演奏しました。アルバ ム録音の際にはを全体の構成から即興的な装飾も含め、そのライヴでの感触が伝わるように演奏したそうです。

MIRARE
MIR-606(1CD)
ラ・ファヴォリート(お気に入り)
ジャック・デュフリ(1715-1789):クラヴサン曲集第3巻
ジャン=バティスト・カルドンヌ(1730-1792):”ラ・ファヴォリート”(ソナタ第4番〜ヴァイオリンをともなうクラヴサンのためのソナタ集第1巻より〜ドーフィーヌ夫人に捧ぐ)
モンドンヴィル:通奏低音をともなうヴァオリン・ソロのためのソナタ第5番〜ラ・カシア(狩)
ルイ・クープラン(1727-1789):ソナタ第3番随意にヴァイオリンをともなう、クラヴサンの小品の形式の6つのソナタ集〜ボーヴォー嬢に捧ぐ
カルドンヌ:ソナタ第6番〜ヴァイオリンをともなうクラヴサンのためのソナタ集第1巻より〜ドーフィーヌ夫人に捧ぐ
ショーベルト(1735-1767):ソナタ第4番ニ短調
ジョスリン・キュイエ(Cemb)、
ダイエル・キュイエ(Vn)

録音:2021年10月2-4日
バロック期およびロココ期の、ヴァイオリンとチェンバロのための二重奏作品集。優雅で洗練された雰囲気をもつ作品を、フランスを中心に活動を展開している 古楽界の重鎮、ダニエル&ジョスリン・キュイエによる演奏でおたのしみいただけます。デュフリは当時の有能な政治家アントワーヌ・ド・サルタンに、ショベールは コンティ公爵に、モンドンヴィルはブフラー侯爵やポンパドゥール夫人によって名声を確立していきました。また、アルマン・ルイ・クープランはパリでオルガン奏者 として複数のポストを持っていた実力者ですが、最後はルイ16世の音楽教師を務めています。文化的なパトロンたちの存在が生み出した珠玉の音楽の魅力が、最 上の形で引き出されています。
ジョスリン・キュイエ(Cemb)・・・アンサンブル・ストラディヴァリア創設期からチェンバロを務める。サンソン・フランソワにピアノを、ユゲット・ドレフュ スにチェンバロを師事した。 ダニエル・キュイエ(Vn)・・・アンサンブル・ストラディヴァリア創設時から指揮者も務めています。フランスの作品を中心に研究・演奏を重ねており、彼 の音楽家としての活動の中核をなしています。 (Ki)

Footprint Records
FR-123(1CD)
バロック・バス〜バス歌手と通奏低音のためのアンセム&モテット集
モンテヴェルディ:倫理的・宗教的な森より われ永遠より立てられ SV262
ジョヴァンニ・ピッキ:トッカータ
モンテヴェルディ:主をたたえよ SV197
カッチーニ:主をたたえよ
ドメニコ・ガブリエリ:リチェルカーレ
イザベラ・レオナルダ:サルヴェ・レジーナ
フレスコバルディ
:カンツオーナ集第1巻より 第5曲ラ・トロンボンチーナ
パーセル:地上のもろもろの国よ、神の前に歌え Z52
ジョン・ブロウ:Rise, mightry monarch、おお主よ, あなたは私の神
ウィリアム・ターナー:God reigneth over the heathen
パーセル:主は統治め給う、全地は楽しみ多からん Z54
スタッファン・リリアス(Bs)、
ペーテル・レンネルベリ(Org)、
ヨナス・ノルドベリ(テオルボ)、
ミメ・ブリンクマン(Vc)

録音:2021年4月23日-26日、ニレント・スタジオ(スウェーデン)
多くのコンサートやオペラのソリストとして活躍するスウェーデンのバス歌手、スタッファン・リリアスのファースト・ソロアルバム。リリアスは、パーセル、ヘンデル、バッハなどをレパートリーとしており、スウェーデン古楽協会の会長も務めています。
本アルバムでは、バロック期初期、1600年代のアンセムとモテットに焦点を当て、プログラム前半は、イタリアの作曲家達の作品を、後半ではイギリスの作曲家達の作品を取り上げた好企画。多くのコンサートで高い評価を得ているリリアスの深みのある歌声で当時の素晴らしい音楽を贈ります。

Signum Classics
SIGCD-717(1CD)

PSIGCD-717(1CD)
国内盤仕様
税込定価
ビンゲン:単旋聖歌集
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(1098-1179):鳩がじっと見つめた/ようこそ、気高き家の少女よ/おお聖霊の火よ/おおエルサレム、黄金の都市よ/おおユーカリウスよ、あなたは喜びに満ちた道を歩いた/おおどこまでも深い緑色の枝が/おお真の都市の聖職者が/おおエクレシアよ/おお枝を束ねた杖と王冠よ
グレイス・デイヴィッドソン(S)

録音:2021年3月10日-11日、アーティストの家
※国内盤:解説の日本語翻訳:生塩昭彦
ジョン・エリオット・ガーディナー、ポール・マクリーシュ、フィリップ・ヘレヴェッヘ、ハリー・クリストファーズ、ピーター・フィリップスら古楽界の巨匠と共演してきた英国を代表する古楽系ソプラノ、グレイス・デイヴィッドソン。デイヴィッド・ミラーとの共演で歌う、ジョン・ダウランドの歌曲集(SIGCD553)に続くSignum Classicsのソロ・レコーディング第3弾!ヒルデガルト・フォン・ビンゲンによる聖歌をソロで歌うという珍しいプログラムです。
ヒルデガルト・フォン・ビンゲンは、非常に熟練した作曲家であり、科学者、外交官、詩人、そして女子修道院長と多方面で活躍し、中世ヨーロッパを代表する才女でした。彼女の音楽はグレゴリオ聖歌から由来しており、広い声域が求められ訓練された歌手たちによって歌われてきました。その歌詞も美しい旋律に適した内容で作品の全体的な構成力の高さが窺えます。それらの作品を中世、バロックのスペシャリストであるソプラノ、グレイス・デイヴィッドソンが透明感のある歌声で美しく歌い上げます。

Hyperion
CDA-68384(1CD)
テレマン:無伴奏ヴァイオリンのための12のファンタジア
ファンタジア第1番変ロ長調 TWV 40:14/ファンタジア第2番ト長調 TWV 40:15/ファンタジア第3番ヘ短調 TWV 40:16/ファンタジア第4番ニ長調 TWV 40:17/ファンタジア第5番イ長調 TWV 40:18/ファンタジア第6番ホ短調 TWV 40:19/ファンタジア第7番変ホ長調 TWV 40:20/ファンタジア第8番ホ長調 TWV 40:21/ファンタジア第9番ロ短調 TWV 40:22/ファンタジア第10番ニ長調 TWV 40:23/ファンタジア第11番ヘ長調 TWV 40:24/ファンタジア第12番イ短調 TWV 40:25
アリーナ・イブラギモヴァ(Vn/アンドレア・アマティ1570)

音:2021年4月5日-7日、ヘンリー・ウッド・ホール(ロンドン)
バロックから新作委嘱作品までをモダン楽器とピリオド楽器の双方で演奏するロシアの輝かしきヴァイオリンのミューズ、アリーナ・イブラギモヴァ。
イブラギモヴァが2009年にバッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ(CDA67691/OCDA67691)のアルバムを贈り出し、一躍その名を世界に響き渡らせてから早10数年。イザイやパガニーニなどロマン派〜近代の無伴奏ヴァイオリンのためのレコーディングでも絶大な評価を屹立してきたイブラギモヴァが、ついにテレマンの無伴奏ファンタジアを録音しました。
バロック時代の無伴奏ヴァイオリンのための聖典としてバッハの傑作と比肩しうる名作でありながら、近年になってようやく様々な録音が普及してきた、テレマンの無伴奏ファンタジア。1730年代のハンブルクでアマチュア演奏家に楽譜を売るために出版されたこれらの無伴奏作品(Vnの他に、フルート、ハープシコード、ヴィオラ・ダ・ガンバのための作品があり、いずれも近年録音が充実し始めています)は、技術的にも音楽的にも複雑すぎることがなく、演奏する楽しみと同時に聴く楽しみが追求されています。
また、今回のテレマン録音では、普段使用しているアンセルモ・ベッロシオ1775年頃製のヴァイオリンではなく、Jumpstart Jr. Foundationから貸与されたアンドレア・アマティ1570年製のヴァイオリンを使用している点も大きなポイントです。アマティ1570の艶やかな音色を活かしたイブラギモヴァが、たった4本の弦だけで何を表現できるかという音楽の可能性を雄弁に表現します。

ALPHA
ALPHA-724(1CD)
対抗宗教改革期からバロック期にかけての独唱教会音楽
1. セラフィーノ・ラッツィ(1531-1613):讃歌「おお、聖なる乙女よ」
2. フランシスコ・ソト・デ・ランガ(1534-1619):讃歌「イエス、快き花婿」
3. 作曲者不詳(単旋律聖歌):主が建ててくださらなければ(ニジ・ドミヌス)
4-5. ヴィヴァルディ:シンフォニア「聖墓の傍で」 RV 169
6-8. ヴィヴァルディ:モテット「不屈の者たちよ、戦え」 RV 628
9. ラッツィ:おお、天使たちと聖人たちの優しさよ
10-14. ロカテッリ:葬送シンフォニア D2.2
15-23. ヴィヴァルディ:モテット「主が建ててくださらなければ(ニジ・ドミヌス)」 RV 608
エヴァ・ザイシク(Ms)…1、6-8、15-23
デボラ・カシェ(S)…1、9
ブノワ=ジョゼフ・メイエール(T)…2、9
フランシスコ・マニャリチ(テノール…2、9、バロックギター)
ヴィルジル・アンスリ(Bs)…2、3、9

ル・ポエム・アルモニーク(古楽器使用)
 コンサートマスター:フィオナ・プルナール(Vn、ヴィオラ・ダモーレ)
ヴァンサン・デュメストル(バロックギター、コラシオーネ、指揮)

録音:2020年8月ラ・シャペル・コルネーユ、オーディトリアム・ド・ノルマンディ・ルーアン(フランス中北部ノルマンディ地方)
フランス屈指のユニークなレーベルAlphaの創設当初から、作曲家の知名度にかかわらず破格のクオリティを誇る注目盤を連発、年を追うご とにレーベルそのものとともに世界的注目度を高めてきたル・ポエム・アルモニーク。17世紀以前の音楽に合わせた編成だったアンサンブル発 足時からメンバーは大きく変わり、演目によってはバロック式のオーケストラや歌劇界のソリストたちを交えたカンパニーとしても活躍、演目の幅 も大きく広がりました。しかし音楽監督ヴァンサン・デュメストルの感性は一貫してぶれることがなく、結成当初と同じく口承で残ってきた民俗 伝統と宮廷音楽との交錯も見据えながら、常に新たな古楽のあり方を追求し続けています。そんな彼らの最前線を示す、ルネサンス末期か らバロックに至るイタリア音楽の「ありのまま」を追求した新録音が登場。主宰者デュメストルはイタリア南部の伝統楽器コラシオーネとバロック ギターを適宜持ち替え、時に民俗音楽をも思わせる柔軟な歌唱を聴かせる声楽陣とともに、生々しいイタリア教会音楽の真相に迫ります。 ヴィヴァルディやロカテッリでは弦楽合奏の精緻な響きもさることながら、欧州各地の歌劇場での活躍もめざましいエヴァ・ザイシクの清らかな 歌が圧巻。クレジットされている16名の弓奏弦楽器奏者にはフランスの名手たちもさることながら、パリでの活躍が長いヴァイオリンの川久保 洋子や畑野達哉、チェロの五味敬子ら日本からの奏者も目立ちます。静かな緊迫感と穏やかさをたたえた場の空気感まで伝えるAlphaな らではの自然派録音も絶妙な、古楽というフィールドの魅力を再認識させてくれる1枚です。
ALPHA
ALPHA-870(1CD)
『ユリスのごとく旅する者の幸せよ』 〜フランスの詩聖ジョアシャン・ド・ベレーと16世紀の作曲家たち〜
1. ディディエ・ル・ブラン(生歿年不詳、1575-1585頃活躍): 誰が言葉を貸してくれよう
2. クワル(朗読):ユリスのごとく旅する者の幸せよ
3. ジャック・アルカデルト(1507-1568):わたしが恋をしていた頃
4. アルカデルト:わたしが恋をしていた頃(器楽による演奏)
5. ラッスス:寒く暗い夜が
6. ラッスス:おお弱き心よ、そんなに傷を負って
7. ル・ブラン:見た目だけはノミや絵筆で取り繕えようが
8. ニコラ・ゴンベール(1495-1556):羨望を越えて(器楽による演奏)
9. アルカデルト:わが貴婦人よ、もしあなたがご自身ばかりを
10. コルネーユ・ド・モンフォール(1530-1610): わが貴婦人よ、もしあなたがご自身ばかりを
 作曲者不詳(ピエール・アテニャン〔1494-1551〕編): ブランル(器楽による演奏)
 ジャン・シャルダヴォワーヌ(1538-1580):わが貴婦人よ、もしあなたがご自身ばかりを
11. アルカデルト:この心地良き月に
12. アルカデルト:この心地良き月に(器楽による演奏)
13. ニコラ(詳細不詳、1558年の曲集より):この心地良き月に
14. コルネリス・フェルドンク (1563-1625): ただひとり、物思いに沈み
15. クワル(朗読):わたしに夜が短く、昼はあまりにも長く感じる
16. ジャン・ド・カストロ(1540-1611):わたしに夜が短く、昼はあまりにも長く感じる
17. フェルドンク:美徳に貫かれた人間は豊かである
18. 作曲者不詳(アテニャン編):パヴァーヌ(器楽による演奏)
19. アントワーヌ・ド・ベルトラン(1540-1581):この目が潤うのは
20. クワル(朗読):足取りは重く、俯きがちに
21. カストロ:ごきげんよう、どうかこの死せる季節に負けず
22. アルカデルト:この上ない幸運に、わたしが恵まれようという時に
23. クレマン・ジャヌカン(1485-1558);かけがえなく高貴な樹を見たいなら
24. アルカデルト:隠し切れません、お慕いする気持ちを
25. アルカデルト:その古きこと、天地創造まで遡るほど
ドゥース・メモワール(古楽器&声楽アンサンブル)
クワル(朗読)…2、15、20
カミーユ・フリッチュ(S)
オリヴィエ・コワフェ(アルト=カウンターテナー)
ユーグ・プリマール、フランソワ=オリヴィエ・ジャン(T)
マルク・ビュネル(Bs)

フローラン・マリー(8コース・リュート、4コース・ルネサンスギター)
バティスト・ロマン(ルネサンス・ヴァイオリン、リラ・ダ・ブラッチョ)
セバスティアン・ヴォネール(ルネサンス・スピネット)
ドゥニ・レザン・ダドル(アルト&テノール・リコーダー、指揮)

録音:2022年1月ジャン・リュルサ現代タピスリー美術館、アンジェ(フランス)
フランス・ルネサンスの詩人といえば、同時代の作曲家たちの他ラヴェルやプーランクなど近代作曲家たちもその詩に作曲したピエール・ド・ロン サール(1524-1585)が有名ですが、このロンサールと交流を持ち、知識人の文語だったラテン語ではなくフランス語で詩作した7人の重要 詩人たちが「プレイヤッド(すばる=七星に例えた同時代の優れた詩人7人)」と呼ばれ、文学史では重視されてきました。中でも早くからロン サールと知遇を得ていたジョアシャン・デュ・ベレー(1522-1560)は、1549年に『フランス語の擁護と顕揚』を著しラテン語に劣らぬフランス語 の洗練と重要性を説きつつ、美しい詩作の魅力で宮廷人たちに高く評価されました。作品は音楽家たちにも注目され、フランドル楽派のア ルカデルトやラッススら音楽史上名高い重要作曲家が曲をつけた例も少なくありません。フランス中部トゥールを拠点に、古楽研究と筋の 通った演奏実践を続けるドゥース・メモワールは今回、デュ・ベレーの詩にもとづく多様な同時代作曲家たちの作品を厳選。詩句の味わいを 活かしながら抜群の古楽歌唱を聴かせる声楽陣、素朴にして妖艶な音色が美しい古楽器奏者たちが織りなす多様な編成で、詩の洗練 を大前提とした16世紀フランス声楽の美の真相に迫ります。ア・カペラ編成でも独唱でも歌われる多声シャンソンや器楽演奏に加え、古楽 器の伴奏に乗せフランス語ラップ界の俊才クワルが端正に聴かせるデュ・ベレー作品の朗読も絶美。文学的洗練の音声的側面を、世界的 古楽グループの入念なプログラムで堪能できるAlphaならではの充実盤に仕上がっています。

APARTE
AP-281(1CD)
クープラン/親密の領域
(1)巡礼の女たち「愛の神殿で」(エール・セリュー1697)
(2)どうか私に言わないで(エール・セリュー1712)
(3)四声のソナタ「スルタン妃」(1695頃)
(4)さまざまな作曲家によるクラヴサン小品集ト調(1707)〜蜜蜂/イタリアのガヴォット/金髪の修道女たち/栗毛の修道女たち/シシリアーナ
(5)わが心の甘い絆(エール・セリュー1701)
(6)牧歌「愛さねばならない」(エール・セリュー1711)
(7)トリオ・ソナタ「威厳」(1695頃)
(8)小品集ニ調〜ディアーヌ/フィレンツェ風
(9)隠者たち「キュテラ島で」(エール・セリュー1711)
(10)ブリュネット「そよ風よ、これらの地で穏やかに」(エール・セリュー1711)
(11)トリオ・ソナタ「スタンケルク」(1692頃)
(12)小品集イ調〜剽軽者/剽軽者(ルイ・マルシャン作?)
(13)しばしば最も甘い運命に(エール・ア・ボワール)
(14)小品集ヘ調〜ポーランド人(マラン・マレ)/ヴェネツィア人(ルイ・マルシャン)
クリストフ・ルセ(チェンバロと指揮)
レ・タラン・リリク
シリル・デュボワ(T)

録音:2016年7月10-14日ゲブヴィレール・ドミニカ教会(3)(11)、
2017年9月7-13日フランス銀行金の間(7)、
2021年4月16-17日サン=ピエール寺院(1)(2)(4)-(6)(8)-(10)(12)-(14)
フランソワ・クープランといえばフランス・バロックならではの美しさあふれるクラヴサン曲で知られますが、彼の最初の出版楽譜には「スタンケルク」をはじめ とするいくつかのソナタのほか多くのエール・セリュー(愛や牧歌的場面を扱った歌)が含まれていました。ルセとシリル・デュボワがこれらクープランの作品中あ まり知られていない部分をまとめ、新たな側面を明らかにする画期的な試み。
特に興味深いのはクープランのイタリア好みを証明していること。さらに嬉しいのはクープランの唯一知られる直筆断片による未出版のエール・ア・ボワール(酒 の歌)「しばしば最も甘い運命に」が世界初録音されているのと、1707年にバラールにより編纂されたクラヴサン小品のコレクションをルセの演奏で味わえるこ と。非の打ちどころのない妙技を聴かせてくれます。 (Ki)

Paraty
PTY-2221116(1CD)
苦悩と神聖の〜ロックとブロウのヴァース・アンセム集
(1)ジョン・ブロウ:主よ、私は罪を犯しました
(2)マシュー・ロック:教えてください、主よ、私の行く末を
(3)ブロウ:なにゆえ、独りで座っているのか
(4)ロック:誰がキリストの愛から私たちを切り離せましょう
(5)ロック:なにゆえ、独りで座っているのか
(6)ロック:パヴァン ハ短調
(7)ロック:主よ、私の罪から御顔をそむけてください。
(8)ブロウ:イエスはこの群衆を見て
(9)ロック:アルメイン
(10)ブロウ:神に従う人は喜び祝い
アンサンブル・コスモス【モルガーヌ・コロン、アリス・コメネツキー(S)、ダミエン・フェッランテ(アウンターテナー)、パコ・ガルシア、リチャード・ガリアン(T)、マクシム・グレ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、ロリ・バルカン(ポジティフ・オルガン、ヴァージナル)】

録音:2020年11月/モンマルトル聖ピエール教会
アンサンブル・コスモスは2015年にロワイモヨン修道院で誕生した通奏低音を中心とする声楽グループ。ポリフォニーとソロの相互影響と結びつきの興味から 17-8世紀イギリス独自の「ヴァース・アンセム」を探求した成果がこのディスク。
ヴァース・アンセムは宗教合唱曲ながら独唱や器楽伴奏がつく点が注目で、チャールズ2世の王政復古期に発展しました。その代表的作曲家マシュー・ロックと ジョン・ブロウの2人の作品をとりあげました。
いにしえの時代にタイムスリップしたような超俗的な空気感で、静かでゆったりとした声のひびきが心をいやしてくれます。 (Ki)
Paraty
PARATY-122318(1CD)
羽の鳥たち
フランソワ=ベルナール・マシュ:ソピアーナ
ミカエル・レヴィナス:羽ばたき
ドビュッシー(サマズイユ編):牧神の午後への前奏曲
メシアン:黒つぐみ
トリスタン・ミュライユ:アオアシカツオドリ
フィリップ・ユーレル:短いリトルネッロ〜ルチアーノ・ベリオ追悼
ミュライユ:恋するナイチンゲール
メシアン:シグル
マルク・モネ:ナット・ナット・ナット・ナット
レジス・カンポ:ヨーロッパアオゲラ
アンヌ・カルテル(フルート;ブランネン=クーパー、アルトフルート;三響、ピッコロ;ローゼン)、
マリー・フェルミューレン(P。ベーゼンドルファー280)

録音:2021年6月28日-7月1日/イル・ド・フランス国立O公会堂
音楽で鳥を表現することはルネサンス時代から行われていましたが、それは擬音やノイズを用いての模倣でした。これを分析して記譜方法を体系立てたのがメシ アン。彼をきっかけに作曲家たちがさまざまな目的、方法を試みました。しかしその真の発案者はドビュッシーだったともされます。
このアルバムはメシアンとその意を汲む後継者たちによる鳥音楽集。鳥を表すのに最適なフルート属を用い、トリルやスタッカートのみならず各種特殊奏法を駆 使しています。ピアノも従来の音以外のコツコツ音などを響かせます。ことにカルテルとフェルミューレンのために書かれたモネの「ナット・ナット・ナット・ナット」 はキテレツな奏法のオンパレードで釘付けとなります。
メシアンの「シグル」は世界初録音。1982年作の無伴奏フルート曲ですが、後にメシアン最後のオーケストラ曲となった「かなたの閃光」第7曲に流用されまし た。 (Ki)

HERB CLASSICS
KKC-6583(1CD)
税込定価
バロックの真珠たち
ダングルベール(1629-1691):プレリュード / トンボー
シャンボニエール(1602-1672):アルマンド
パーセル:組曲 二長調
スカルラッティ:ソナタ ト長調 K.14/ ハ短調 K.302/ ニ短調 K.417
ダカン(1694-1772):かっこう
エリザベト・ジャケ・ド・ラ・ゲール(1665-1729):シャコンヌ / トッカータ
フレスコバルディ:パッサカリアによる100のパルティータ
フォルクレ(1671-1745):シャコンヌ「モランジ、またはプリセ」
天野乃里子(Cemb;W. Dowd 1983)

録音:2008年1月4-6日/山梨市花かげホール
※日本語帯・解説付
HERB Classicsから2012年に発売された天野乃里子のソロ・アルバムが再流通。フランス王政が絶頂を迎え、やがて滅びに向かっていくルイ14世の時 代に活躍した作曲家たちを中心に、チェンバロ黄金時代の名作を収録しています。
フランス音楽のみに限定しない多彩な選曲がチェンバロ音楽の百花繚乱的輝きを見事に体現。天野自身が「もっと評価されるべき」と語り力を入れている天才 女流作曲家ジャケ・ド・ラ・ゲールの作品から、ピアノを学ぶ人にもおなじみのダカン『かっこう』、フレスコバルディのきわめて実験的な『100のパルティータ』、 めずらしく長大なフーガによるスカルラッティのK.417などなど魅惑の音楽がずらり。1曲1曲を巧みに奏でた演奏で、余すところなく楽曲の魅力を伝えてくれ ます。パターン化された和声を繰り返すシャコンヌでの心地よい美しさも耳をとらえます。

GENUIN
GEN-22781(1CD)
ヨハン・フリードリヒ・ルーエ(1699-1776): ヴィオラ・ダ・ガンバ作品集
ヴィオラ・ダ・ガンバ独奏曲 ハ長調
ヴィオラ・ダ・ガンバ独奏曲 イ短調
ヴィオラ・ダ・ガンバとフォンダメントのためのスオナータト長調
ヴィオラ・ダ・ガンバとフォンダメントのためのスオナータニ短調
ゲオルク・ツァイケ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ベルナルデット・メサロシュ(フォルテピアノ,チェンバロ)

録音:2021年7月1-3日 ドイツ フランクフルト・アム・マイン
18世紀ドイツの作曲家、ヨハン・フリードリヒ・ルーエ(1699―1776)のヴィオラ・ダ・ガンバ 作品集。ヨハン・フリードリヒ・ルーエはドイツ、ザクセンアンハルト州のハルバーシュタットの 生まれ。1733年以降マグデブルク大聖堂の楽長を務め、この町の音楽の重鎮となった。し かし残された作品は非常に少なく、ここに収録されたヴィオラ・ダ・ガンバのための作品は貴 重なものです。 ゲオルク・ツァイケはドイツのガンバ奏者。11 歳からチェロを学び、ライプツィヒのフェリック ス・メンデルスゾーン・バルトルディ大学では加えてバロック・チェロとヴィオラ・ダ・ガンバを 学ぶ。その後フリーの奏者として活躍しています。
GENUIN
GEN-22771(1CD)
「自信」〜テレマンのカンタータと歌曲
心配なしに TWV25:59
中産階級 TWV25:72
満足 TWV20:29
孤独 TWV25:62
田舎の喜び TWV20:33
勇敢な求婚者 TWV25:76
愛 TWV20:32
苦しみの中で安心して TWV25:44
私は笑い、泣き、冗談を言うことができる TWV20:15
誰もが自らの裁判官である TWV25:85
適度な幸せ TWV20:31
金 かね TWV25:40
幸運 TWV25:71
ズザンネ・ラングナー(Ms)
マティアス・キースリング(横フルート)
クリスティアン・フォス(Vn)
アンナ・ライゼナー(Vc)
クリストフ・ハーゲマン(Cemb)
マグヌス・アンダーソン(Lute)

録音:2021年4月21-23日,5月5日 ドイツ ベルリン・ヴァンゼー
テレマンの膨大な作品の中でも、テレマン作品番号で TWV20世俗カンタータと TWV25教 育目的の作品には、当時の市民階級向けに道徳を説く面白い小カンタータや歌曲が多々あ る。残念ながらこれらは録音ではあまり顧みられることがなかった。ここではドレスデン生まれの 古楽メッゾソプラノ、ズザンネ・ラングナーが素敵に歌っています。歌詞(ドイツ語のみ掲載)を読な がら聞くのが一番だが、内容なんて分からずともテレマンの音楽はたいへんに魅力的で、ラング ナーの美声に酔いしれることができます。

Chateau de Versailles Spectacles
CVS-074(1CD)

NYCX-10335(1CD)
国内盤仕様
税込定価
マラン・マレ:『音階、およびその他の器楽曲集』(1723年パリ刊/全曲)
音階 〜小さなオペラの形式で
マレ流儀のソナタ
パリのサント・ジュヌヴィエーヴ・デュ・モン教会の鐘
レ・タンブル(古楽器使用)【川久保洋子(Vn)、ミリアム・リニョル(バス・ド・ヴィオール〔ヴィオラ・ダ・ガンバ)、ジュリアン・ヴォルフス(クラヴサン〔チェンバロ)】

録音:2020年6月6-9日 ラ・サル・デザクト、コレージュ・ヴィクトル・ユーゴー、ブザンソン
※ 国内仕様盤解説日本語訳…白沢達生
フランス・バロックの巨匠たちの中でも指折りの存在、ヴィオールの名手にして王室のオペラ指揮者でもあったマラン・マレ。"天使のごとく弾く"と 讃えられたその妙技は、若い頃から晩年まで折々に発表された5つのヴィオール曲集に確かな痕跡を認めることができます。その一方で彼 は、1725年に最後のヴィオール曲集を発表して現場を退く2年前、「音階」「マレ流儀のソナタ」「パリのサント・ジュヌヴィエーヴ・デュ・モン教 会の鐘」という三つの充実作からなる室内楽曲集も発表しています。徹底してフランス流かつヴィオールという楽器にこだわった5つのヴィオー ル曲集に比して、これら3曲はヴィオールと通奏低音のほかヴァイオリンが加わるトリオのために書かれ、音楽自画像的な企図が窺える「マレ 流儀のソナタ」など、"もう一つのマレの顔"を集大成したとも取れる内容。ドレミファソラシドの音階を辿った音型をベースに、各音にもとづく楽 想が縦横無尽に展開される長大な「音階」はじめ3曲とも充実した難曲ですが、フランスを拠点に活動を続け近年Floraレーベルから名盤 を連発してきたレ・タンブルの3名手にかかると実に精彩に富み、随所ではっとさせられる音の妙に興味が尽きず、先へ先へと聴き進めずにお れません。マレを主人公とした映画『めぐり逢う朝』でも使われていた「鐘」の起伏に富んだ展開も比類なく、演奏陣による各曲詳述(国内仕 様盤は日本語訳付)も含め、この異形の曲集の新たな決定盤になりそうな1枚です。

CPO
CPO-555490(1CD)
NX-B02
エルンスト・ヴィルヘルム・ヴォルフ(1735-1792): クラヴィアのための作品選集
ソナタ ト短調
ソナタ 変ロ長調
ソナタ ニ短調
ソナタ ヘ長調
ファンタジア、主題と13の変奏(1785)
フローラ・ファーブリ(タンジェント・ピアノ)
クリストフ・フリードリヒ・シュマール作(1790年レーゲンスブルク製)のオリジナル楽器
レストア:ゲオルク・オット

録音:2021年8月9-11日
ケーテン城、ヨハン・ゼバスティアン・バッハ・ホール(ドイツ)
ヘンデルとムッファト作品を収録したデビューCD(555325)で鮮烈な演奏を披露した、ブダペスト出身の鍵盤楽 器奏者フローラ・ファーブリ。このアルバムではドイツ後期バロックの作曲家エルンスト・ヴィルヘルム・ヴォルフのソナタ を聴かせます。ヴォルフは幼いころから楽才を発揮、ゴータのギムナジウムではカール・ハインリッヒ・グラウンとC.P.E. バッハの音楽に魅了され、とりわけC.P.E.バッハとはお互いに多大な影響を与えあい生涯にわたる親交を結びまし た。彼の60曲を超す鍵盤のためのソナタはどれもバロックから古典派への転換期らしいもので、整った様式とシン プルな和声で書かれています。 ファーブリはこれらの作品を作曲者の在世中に作られた「タンジェント・ピアノ」で演奏。木片(タンジェント)で下から 弦を突き上げる構造を持つ、チェンバロからフォルテピアノへの過渡期に生まれた楽器が当時の響きを伝えます。
CPO
CPO-555501(3CD)
NX-D11
パスクィーニ(1673-1710):歌劇「イダルマ」 イダルマ…アリアンナ・ヴェンディテッリ(S)
ドリロ…アニータ・ロザーティ(S)
イレーネ…マルゲリータ・マリア・サラ(C.A)
リンドーロ…ルパート・チャールズワース(T)
セリンド…フアン・サンチョ(T)
アルミロ…モーガン・ピアース(Br)
パンターノ…ロッコ・カヴァルッツィ(Bs)
インスブルック古楽音楽祭O
アレッサンドロ ・デ・マルキ(指)

録音:2021年8月3-10日
インスブルック古楽音楽祭
オーストリアのチロル地方で開催される「インスブルック音楽祭」は、毎回珍しいバロック・オペラを上演することで知られています。2021年の音楽祭オープニン グを飾ったのはイタリアの作曲家パスクィーニの歌劇「イダルマ」でした。パスクィーニは1650年半ばにローマでオルガニストとして活躍、40年以上も名家ボル ゲーゼ家に仕えた後、1706年にはアルカディア・アカデミー(Accademia dell'Arcadia)に、コレッリやアレッサンドロ・スカルラッティとともに入会を認められ るなど、当時高く評価された音楽家。この「イダルマ」は1680年の謝肉祭にカプラ二カ劇場で上演された作品で、17世紀の貴族の間で好まれていた「夫婦 の貞節と揺るぎない愛」をテーマにした歌劇ですが、初演後まもなく忘れられてしまいました。 音楽祭の芸術監督を務める指揮者アレッサンドロ ・デ・マルキはこの350年近く歴史に埋もれていた作品を蘇演するために、チェリストで研究者ジョヴァン ナ・バルバーティとともに、作曲者自身の手書き原稿に基づく新版を完成。ヘンデルを思わせる表現力に富んだ華麗なアリア、豊かな音色による壮大なアン サンブル、そして、絶えず変化する効果や劇的な状況を描き出した美しい音楽が楽しめます。

H.M.F
HMF-8932622(3CD)
モンテヴェルディ:歌劇『ポッペアの戴冠』 ポッペア:ソーニャ・ヨンチェヴァ(S)
ネローネ:ケイト・リンゼイ(Ms)
オッターヴィア:ステファニー・ドゥストゥラック(Ms)
オットーネ:カルロ・ヴィストリ(C.T)
カ:レナート・ドルチーニ(Br)
ドゥルシッラ:アナ・キンタンス(S)
乳母:マルセル・ビークマン(T)
アルナルタ:ドミニク・ヴィス(C.T)
フォルトゥーナ:テマラ・バンジェセヴィッチ(S)
ヴィルトゥ:アナ・キンタンス(S)
アモーレ:レア・デァンドル(Ms)
ウィリアム・クリスティ(指揮・チェンバロ)
レザール・フロリサン

録音:2018年8月、ザルツブルク音楽祭
クリスティが「この世でもっとも素晴らしい作品のひとつ」と語るモンテヴェルディの傑作『ポッペアの戴冠』。クリスティにとって初録音の超豪華キャストによる 演奏が再登場。2018年ザルツブルク音楽祭で絶賛された演奏です。※2019年に発売されたHAF 8902622(廃盤)の再発盤。付属していたDVDはつきま せん。
独裁者ネローネが魅力的なポッペアと恋に落ち、妻(オッターヴィア)などすべての障害を取り除き、二人は結ばれるという、清く正しい者が勝つというわけでは ない非道徳的といっても過言ではないストーリーにも関わらず、その音楽があまりに素晴らしく、今なお人を引き付けてやまない魅力に満ちた『ポッペアの戴冠』。 クリスティはチェンバロを弾きながら指揮をし、軽やかでありながら、物語のドラマティックさを最大限引き出しています。器楽アンサンブルは16名、上演では、舞 台に設えられたピットに二手に分かれて配置され、重要なパートの時には立ち上がって演奏するなど、歌い手たちと同様あたかも登場人物のように演奏していま す。歌唱陣はポッペアにブルガリア出身で2010年ドミンゴ主催の「オペラリア」で優勝し世界で活躍する歌姫ソーニャ・ヨンチェヴァ。ネローネには2019年9 月にはハーディング指揮ベルリン・フィルのベルリオーズ「ロミオとジュリエット」に出演予定、さらに10月にはウィーン国立歌劇場「ナクソス島のアリアドネ」にも 作曲家役で出演予定のアメリカ出身の急上昇歌手、ケイト・リンゼイ。他にもクリスティ「声の庭」出身の歌手など、望みうる最高の歌手たちが結集しています。全 体を通して歌唱陣は抜群の安定と余裕すら感じさせ、器楽パートも文句なしの超充実の演奏。美しい通奏低音も印象に残ります。第3幕のオッターヴィアの「さら ば、ローマよ」の通奏低音と歌い手の一体感は息をのむ美しさ。 ※HAF 8902622(廃盤)の再発盤。DVDはついておりません。 (Ki)

RUBICON
PRCD-1096(1CD)
国内盤仕様
税込定価

RCD-1096(1CD)
ザ・プレイハウス・セッションズ
作者不詳/パーセル:Jenny Loves, and She Confessed Too
様々な作曲家(パーセル、マーシャル、ガウ、プレイフォード、作者不詳、伝承曲):ザ・ウォッシャー・ウーマン・セット
パーセル:「来たれ、汝ら芸術の子」からのアダージョ
伝承曲:三羽の烏
パーセル、ルス、ノルウェーの伝承曲:ザ・フェアリー・シャッフル 〜 妖精の女王第5幕への前奏曲
アイケ/パーセル:舌先さけたまだら蛇/ハッシュ・ノー・モア
パーセル:束の間の音楽
プレイフォード(イングランドのダンシング・マスターより):ザ・ニューキャッスル・セット、ヘイ・ジョリー・ブルーム・マン
ファミー・ガウ:赤い赤いバラ
作者不詳:柳の歌
パーセル:Now The Night Is Chased Away
ダウランド:彼女はパックの過ちを許してくれるだろうか?(彼女は僕の過ちを許してくれるだろうか?)
 もし私たち影法師がお気に召さなければ(朗読
ビャッテ・アイケ(芸術監督&ヴァイオリン)、
バロックソリステーネ
「ビャッテ・アイケのバロクソリステーネは、錬金術のような奇跡のアンサンブル...純粋な音楽のゴールドだ」
(英Gramophone誌 RCD-1017のレビューより)
イギリス、ドイツをはじめとする欧米各地で大きな話題を巻き起こした「ジ・エールハウス・セッションズ」は、2005年にノルウェー、ベルゲンで結成されたピリオド・アンサンブル、バロックソリステーネと芸術監督ビャッテ・アイケが起ち上げたユニークかつオンリーワンのプロジェクト。17世紀ロンドンのエールハウス(酒場)の音楽を再現するという衝撃作の続編、「ザ・プレイハウス・セッションズ」がついにリリース!
ピューリタン革命(清教徒革命)期に劇場や教会から排除された音楽家たちが、「エールハウス」で繰り広げた刺激的なセッションから、チャールズ2世の王政復古、ウィリアム3世とメアリー2世が登場した名誉革命の時代へと舞台は進み、エールハウスの音楽文化はプレイハウス(劇場)やミュージック・ホールへと発展してゆきます。チケットや定期券が売られるようになり、オペラ、仮面劇、ダンス、コメディなどから、最初の公共のコンサートホール設立への道を開くことになりました。シェイクスピア、即興喜劇、ジャグリング、パーセルの音楽、民謡、シーシャンティなど、イギリスらしい様々な要素が盛り込まれたプレイハウスのエキサイティングなサウンドを、ビャッテ・アイケの鋭いヴァイオリンと才気煥発なピリオド楽器奏者たちが再現します。

Etcetra
KTC-1743(1CD)
テレマン:12のファンタジア〜フルート四重奏による
ファンタジア第1番イ長調/ファンタジア第2番 イ短調/ファンタジア第3番ロ短調/ファンタジア第4番 変ロ長調/ファンタジア第5番ハ長調/ファンタジア第6番 ニ短調/ファンタジア第7番ニ長調/ファンタジア第8番 ホ短調/ファンタジア第9番ホ長調/ファンタジア第10番 嬰ヘ短調/ファンタジア第11番ト長調/ファンタジア第12番 ト短調
アンサンブル・ヴィブラシオン(フルート、アルト・フルート)
7人のフルート奏者によって結成されたアンサンブル・ヴィブラシオンによるテレマンの無伴奏フルートのための「12のファンタジア」のフルート四重奏版。同曲の編曲版はいろいろとありますが、フルート4人による編曲版は非常に珍しいと言えるでしょう。ベルギーを中心に活躍するアンサンブル・ヴィブラシオンは、幅広いレパートリーを持っており、その多彩なプログラムは今回収録されたテレマンなどのバロックから現代作曲家の作品にまで及びます。またそのジャンルはクラシックだけに留まらず、ジャズなども演奏し、フルートを駆使してこの楽器の持つ可能性を拡げています。

Delphian
DCD-34284(1CD)
ミステリアス・モテット・ブック1539
ピエール・カデアク(fl.1538-1556):Salus populi ego sum
ジャック・アルカデルト(1507-1568):Dum complerentur dies Pentecostes
ヨハネス・ルーピ(c.1506-1539):Apparens Christus
アドリアン・ヴィラールト(c.1490-1562):Laetare sancta mater ecclesia、Peccavi super numerum arenae maris
メストル・ジャン(c.1485-1538):Pater noster - Ave Maria
ヨハネス・サートン(fl. early 16th c.):Haec dies quam fecit
ドミニク・フィノー(c.1510-c.1556):Exsurge quare obdormis
ジャン・デュ・ビヨン(fl. 1534-1556):Postquam impleti sunt dies purgationis Mariae
シモン・フェラリエンシス(fl. early 16th c.):Ave et gaude gloriosa virgo
ニコラ・ゴンベール(c.1495-c.1560) or ジャケ・ド・マントヴァ(1483-1559):Veni electa mea
ゴンベール:Laus Deo, pax vivis
シグロ・デ・オロ、
パトリック・エイリーズ(指)

録音:セント・ジョージ教会(ケンブリッジ、イギリス)
(全曲世界初録音)
1530年代後半の謎めいたモテット集に生命を吹き込む!
2014年にロンドンのスピタルフィールズ音楽祭でデビューした新世代をリードする合唱団、「スペイン黄金世紀」を意味する"シグロ・デ・オロ"のアルバム第5弾!
1530年代後半、ミラノの作曲家ヘルマン・マティアス・ヴェレコーレは様々な作曲家の宗教的音楽を編纂し、アルプスを超えてドイツ帝国(当時)のシュトラースブルク(現在のフランス、ストラスブール)の出版社Peter Schoefferに送り、5冊のパートブックが1539年に出版されました。カトリックのミラノからプロテスタントのシュトラースブルクへ、宗教の垣根を超えて届けられた聖歌集。宗教改革によりラテン語の合唱が行われなくなった都市で、このモテット集が出版された目的は何だったのでしょうか。
シグロ・デ・オロはケンブリッジ大学のDaniel Trocm-Latter博士と共同でこのアルバム制作に取り組み、この謎めいた作品集から、ニコラ・ゴンベール、ジャケ・ド・マントヴァ(マントヴァのジャケ)、ジャック・アルカデルト、アドリアン・ヴィラールトといった有名な作曲家のモテットをはじめ、シモン・フェラリエンシスやヨハネス・サートンといったあまり知られていない作曲家の作品も紹介することに成功しました。全曲世界初録音となるこれらのモテットを、緻密な音楽学的研究ときめ細やかで豊かな歌声が織り成します。
Delphian
DCD-34276(1CD)
デューベン・コレクションからの17世紀のソナタ集
クレメンス・ティーメ(1631-1668):5声のソナタ 変ロ長調*
ヴィンチェンツォ・アルブリーチ(1631-1696):5声のソナタ(2本のトランペット、2本のヴァイオリンと通奏低音のための)
ブクステフーデ:ソナタ イ短調 BuxWV.272(Vnとヴィオラ・ダ・ガンバ)
ティーメ:8声のソナタ/アルブリーチ:2本のヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ
D. プレンツル(fl. later 17th century):通奏低音を伴う2つの楽器のためのソナタ(トランペットとドゥルツィアン)
アンドレアス・キルヒホフ(d.1696):4声のソナタ*
ヨハン・ヴィルヘルム・フルヒハイム(c.1635-1682):5声のソナタ
ヨハン・ヤーコプ・レーヴェ・フォン・アイゼナッハ(1629-1703):2本のクラリオンのためのカプリッチョ第2番(2本のトランペット)/ヨハン・カスパール・フェルディナント・フィッシャー(c.1665-1745):哀歌「われ心よりこがれ望む」*
アレッサンドロ・メラーニ(c.1639-1703):5声のソナタ ハ長調(2本のトランペット、2本のヴァイオリン〔変則調弦使用〕と通奏低音のための)
スピリタート、
キンガ・ウイサーシ(ディレクター)

録音:2021年9月28日-30日、オール・ハロウズ教会(ゴスペル・オーク)
*=世界初録音
デュ―ベン・コレクションから、トランペットを含む貴重なソナタを紐解く!
イングリッシュ・コンサートとエイジ・オヴ・インライトゥンメント管のメンバーであり、エンシェント室内O、イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、ダニーデン・コンソートにも度々参加、アイルランド・バロック・オーケストラやEUバロック・オーケストラもリードしてきたバロック・ヴァイオリニスト、キンガ・ウイサーシがディレクターを務める注目古楽アンサンブル、スピリタート。
スコットランドの本格クラシック・レーベル、Delphianからリリースされるスピリタートのニュー・アルバムは、貴重な音楽の宝庫として研究が進む「デューベン・コレクション」からの様々な楽器・声部のためのソナタ集。
ドイツからスウェーデンへ移住したデューベン・ファミリーはスウェーデンの王宮で3世代にわたってカペルマイスター(楽長)を輩出するなど音楽の才に恵まれ、印刷物や写本の2000点以上に及ぶ膨大なコレクションを残しました。キンガ・ウイサーシは、現在ウプサラ大学図書館で公開されているこのコレクションを綿密に分析・調査し、あまり知られていない優れたレパートリーを探求するというアンサンブルの目的を達成することができました。特に興味深いのは、王宮礼拝堂と独立したトランペット隊の初期のコラボレーションを示すと思われる音楽で、宮廷音楽に華麗なトランペットが響く作品がいくつか選ばれています。古楽ファンも、金管楽器愛好家も要注目!

Signum Classics
SIGCD-719(1CD)
王冠〜セネジーノのための英雄的アリア集
ジョヴァンニ・アントニオ・ジャイ(1690-1764):歌劇「エウメーネ」より「侮辱されたと思うなら、覚えておけ」
アッティリオ・アリオスティ(1666-1729):歌劇「ヴェスパシアーノ」より「ああ! 私はおまえ〔=自由〕を失ってしまった」
ジュゼッペ・マリア・オルランディーニ(1676-1760):歌劇「オリンピアーデ」より「もしも彼女が探し、こう尋ねたなら」
アリオスティ:歌劇「コリオラーノ」より「死者たちの行進」(器楽)
オルランディーニ:歌劇「アデライーデ」より「アデライーデ、私はあなたの許にまいります」、「私はいっそうの喜びと美を見るでしょう」
ジョヴァンニ・アルベルト・リストーリ(1692-1753):歌劇「シリアのアドリアーノ」より「臣下として、そして恋人として」、「私は不運だ」
ジョヴァンニ・バッティスタ・ボノンチーニ(1670-1747):歌劇 「グリゼルダ」より「甘美な夢を」
ジャイ:歌劇「エウメーネ」より「そう、あなたはついに見つけた」、「暗い森の恐怖の中で」
オルランディーニ:歌劇「アデライーデ」より「とても大切なふたりの人質が」、「巡礼者よ、絶望するな」
ジェミニアーノ・ジャコメッリ(1692-1740):歌劇「デメトリオ」より「私は涙を抑えることができない」
ノンチーニ
:歌劇 「グリゼルダ」より「喜びとほほえみを」
オルランディーニ:歌劇「アデライーデ」よりメヌエット(シンフォニア)(器楽)
アリオスティ:歌劇「コリオラーノ」より「幸運の愛の星が見守っていることを私は知っている」
アントニオ・ロッティ(1667-1740):歌劇「アスカニオ」より「わが胸の魂は愛を心から喜ぶことができない」
ランドール・スコッティング(C.T)
ローレンス・カミングス(指)、
エイジ・オブ・エンライトゥンメントO

録音:2021年10月5日-8日、セント・オーガスティン教会、キルバーン(イギリス)
主要な歌劇場への衝撃的なデビューが続く今注目のカウンターテナー、ランドール・スコッティング!
そのスタイリッシュで美しい歌声、そしてカリスマ的なステージでの存在感で活躍の場を拡げ、ロイヤル・オペラ・ハウスやメトロポリタン歌劇場、そしてバイエルン国立歌劇場にも出演している大注目のカウンターテナー、ランドール・スコッティングのSignum Recordsへのデビュー・アルバムが登場。オーケストラには、ヘンデルのスペシャリストで知られるローレンス・カミングスが率いる、エイジ・オブ・エンライトゥンメントOを迎えました。
18世紀ロンドンで活躍しヘンデルの多くの作品で主役を務めた有名なカストラート歌手、セネジーノ(フランチェスコ・ベルナルディ)のために書かれた作品の数々を収録。今日ではほとんど演奏されていない作品ばかりですが、その洗練された作品は当時の作曲家たちの音楽的才能の高さを示しています。またそれらの作品を知ることにより、セネジーノがいかに優れた技術を持った歌手であったかを知ることが出来ます。7年間に渡ってそれらの作品を研究してきた成果がこのアルバムには集約されており、ランドール・スコッティングの説得力を持った圧倒的な歌唱が作品の素晴らしさを伝えてくれます。

Signum Classics
PSIGCD-717(1CD)
国内盤仕様
税込定価

SIGCD-717(1CD)
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(1098-1179):単旋聖歌集
鳩がじっと見つめた/ようこそ、気高き家の少女よ/おお聖霊の火よ/おおエルサレム、黄金の都市よ/おおユーカリウスよ、あなたは喜びに満ちた道を歩いた/おおどこまでも深い緑色の枝が/おお真の都市の聖職者が/おおエクレシアよ/おお枝を束ねた杖と王冠よ
グレイス・デイヴィッドソン(S)

録音:2021年3月10日-11日、アーティストの家
※国内盤:解説日本語訳&日本語曲目表記オビ付き/解説:ジェレミー・サマリー(日本語翻訳:生塩昭彦)
ジョン・エリオット・ガーディナー、ポール・マクリーシュ、フィリップ・ヘレヴェッヘ、ハリー・クリストファーズ、ピーター・フィリップスら古楽界の巨匠と共演してきた英国を代表する古楽系ソプラノ、グレイス・デイヴィッドソン。デイヴィッド・ミラーとの共演で歌う、ジョン・ダウランドの歌曲集(SIGCD-553)に続くSignum Classicsのソロ・レコーディング第3弾!ヒルデガルト・フォン・ビンゲンによる聖歌をソロで歌うという珍しいプログラムです。
ヒルデガルト・フォン・ビンゲンは、非常に熟練した作曲家であり、科学者、外交官、詩人、そして女子修道院長と多方面で活躍し、中世ヨーロッパを代表する才女でした。彼女の音楽はグレゴリオ聖歌から由来しており、広い声域が求められ訓練された歌手たちによって歌われてきました。その歌詞も美しい旋律に適した内容で作品の全体的な構成力の高さが窺えます。それらの作品を中世、バロックのスペシャリストであるソプラノ、グレイス・デイヴィッドソンが透明感のある歌声で美しく歌い上げます。

Glossa
Glossa Cabinet
GCDC-80110(1CD)
ルイス・ミラン:リュート作品集
パヴァーヌ第6番/パヴァーヌ第5番/ファンタジア第1番/パヴァーヌ第1番/ファンタジア第10番/ファンタジア第3番/ファンタジア第22番/パヴァーヌ第4番/ティエント/ファンタジア第4番/パヴァーヌ第3番/ファンタジア第18番/話して私の恋人よ/貴婦人よ、私は汝がために燃え立ち/ファンタジア第12番/ファンタジア第8番/パヴァーヌ第2番/ファンタジア第11番/バルドビーナの溜め息
ホセ・ミゲル・モレーノ(ビウエラ)、
エリジオ・キンテイロ(ルネサンス・ギター&ビウエラ)
世界有数の古楽系撥弦楽器の名手、音楽学者、楽器製作者、歴史的楽器のコレクター、そしてスペインの名門古楽レーベル"グロッサ(Glossa)"の共同創設者という様々な姿を持つホセ・ミゲル・モレーノによるルイス・ミラン(c.1500-1561)の作品集。
ルイス・ミランはルネサンス期のスペインの作曲家であり、ビウエラ奏者で、言葉によりテンポを指定した最初の作曲家の一人としても知られています。またビウエラのための曲集を初めて出版した人物としても知られています。
Glossa
Glossa Cabinet
GCDC-82601(1CD)
カレザーナ:カンタータ「東方三博士の礼拝」
 カンタータ「徹夜祭」、
 カンタータ「悪魔、天使と3人の羊飼い」、
 カンタータ「センブリ・ステラ・フェリーチェ、
 パルテノーペ・レッジャルダ」
 カンタータ「東方三博士の礼拝」
ジアーニ:ソナタOp.17-7、
 ソナタOp.7-15
アントニオ・フローリオ(指)、
イ・トゥルキーニ、
マリア・グラツィア・スキアヴォ(S)、
ヴァレンティーナ・ヴァッリアーレ(S)、フィリッポ・ミネッチャ(C.T)
ジュゼッペ・デ・ヴィットリオ(T)、
ロザリオ・トターロ(T)、
ジュゼッペ・ナヴィリオ(Bs)

録音:2009年12月、セントロ・ディ・ムジカ・アンティカ・ピエタ・デイ・トゥルキーニ(ナポリ)
歴史に埋もれたイタリア、ナポリのバロック音楽の開拓者たち、"アントニオ・フローリオ"と"イ・トゥルキーニ"による17世紀ナポリの音楽家クリストファロ・カレザーナ(c.1640-1709)のカンタータ!
アレッサンドロ・スカルラッティが台頭する以前のナポリを代表する音楽家として、名教師フランチェスコ・ プロヴェンツァーレと並び立ったカレザーナ。
カレザーナの音楽、特にオラトリオなどの宗教音楽は次世代のペルゴレージに大きな影響を与えたとされており、ナポリ楽派、そしてイタリア音楽の歴史における重要な音楽家です。
アントニオ・フローリオ&イ・トゥルキーニの演奏と、現代に呼び覚まされたナポリの音楽の素晴らしさは格別なものがあります。
Glossa
Glossa Cabinet
GCDC-82802(1CD)
マレンツィオ:5声のマドリガーレ集第1巻
アモルは真珠の涙をこぼし/おお我が恋人、我が心はどこに/すでに光は差し/あなたの美しい目を優しいベールが/ティルシは死にたいと思い/苦しき殉難、過酷な責め苦/わたしの太陽は今頃何をしているのだろう/悲しや我が心は燃え/憔悴したわたしに聖母が立ち現われ/わたしの優しい恋人よ/いちばん美しい羊飼いの娘が歌っていた/彼女は緑の若草で/さらば行かん、ああ心なえ/おお、森に隠れ住む君よ/ローマの音楽家たちとマドリガーレ 〜曲集「甘き思い」〔Dolci affetti〕(1582)より/美しくも残酷な婦人
ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ〔ロッサーナ・ベルティーニ(S)、フランチェスカ・カッシナーリ(S)、エレーナ・カルツァニーガ(A)、ジュゼッペ・マレット(T)、ラッファエーレ・ジョルダーニ(T)、ダニエーレ・カルノヴィチ(Bs)〕、
パオロ・ボルゴノーヴォ(T)、
マルコ・リカーニョ(Bs)

録音:2010年9月&2011年2月、ロレット(イタリア)
コンチェルト・イタリアーノやラ・ヴェネクシアーナの中心メンバーたちによってイタリアで結成された、ラテン系ヴォーカル・アンサンブルのドリーム・チーム「ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ」による、マドリガーレ後期の天才作曲家ルカ・マレンツィオ(c.1553-1599)の「5声のマドリガーレ集第1巻」!
16世紀のイタリア、ローマを主な活躍の場とし、貴族や枢機卿の後ろ盾を得て、独創的なマドリガーレを次々と世に送り出し、絶大な人気を誇ったマレンツィオ。
1580年に出版された「5声のマドリガーレ集第1巻」は、マレンツィオのマドリガーレ作曲家の出発点となった若き日の作品であり、5声の力強いハーモニー、豊かな響きと絵画のような色彩感と、優れた芸術性が発揮された大作です。
また、ナニーノ、モスカーリャ、ド・マック、ソリアーノ、ゾイロ、そしてマレンツィオの合作による曲集「甘き思い(Dolci affetti)」からは、当時の"ローマの音楽"のレベルの高さ、類稀な才能の饗宴が聴こえてきます。
ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレの歌声が、マレンツィオの、そしてマドリガーレの歴史の再発見、探究の旅へと導いていくれます。
Glossa
Glossa Cabinet
GCDC-80934(1CD)
カルロ・ジェズアルド(1566-1613):マドリガーレ集第4巻(1596) クラウディオ・カヴィーナ(指)、
ラ・ヴェネクシアーナ
鬼才クラウディオ・カヴィーナ率いるラ・ヴェネクシアーナによるジェズアルド・エディションよりマドリガーレ集第4巻がGlossa Cabinetシリーズから登場!
ジェズアルドは16世紀イタリアでヴェノーサ公、コンツァ伯の地位を授かった貴族であり作曲家として多くの素晴らしい声楽作品を残したことで知られています。
イタリア・ルネサンス&バロック期の声楽曲のスペシャリストとして絶賛を受けるラ・ヴェネクシアーナのジェズアルド。これは必聴盤です!
Glossa
Glossa Cabinet
GCDC-82507(1CD)
ベンダ:ヴァイオリン・ソナタ集
ソナタ第11番ニ長調/ソナタ第23番ハ短調/ソナタ第7番イ長調/ソナタ第13番ト短調/ソナタ第32番ホ長調
ライラ・シャイエーク(Vn)、
ヴァーツラフ・ルクス(チェンバロ&フォルテピアノ)、
フェリクス・クネヒト(Vc)

録音:2011年3月、ベインウィル修道院(スイス)
スペインのグロッサ(Glossa)とスイスの古楽音楽大学バーゼル・スコラ・カントルムの共同製作シリーズ。
ドイツのベルリン州立図書館に遺されている未出版の筆写譜から、18世紀ドイツの音楽家フランツ・ベンダ(1709-1786)のヴァイオリン・ソナタが蘇ります。
グラウンやクヴァンツの跡を継ぎ宮廷の要職を務めたベンダのヴァイオリン・ソナタを弾くライラ・シャイエークは、バーゼル・スコラ・カントルムの名教師キアラ・バンキーニの秘蔵っ子であり後継者の有力候補。
2010年からは自身もバーゼル・スコラ・カントルムでバロック・ヴァイオリンの教授を務めながら、バンキーニのアンサンブル415、ボニッツォーニのラ・リゾナンサなどで活躍するスイス古楽界の新星がグロッサに新風を吹き込みます!

ARCANA
A-532(1CD)
『落葉の頃』 〜英国ルネサンス末期の鍵盤楽曲を、16世紀イタリアのオリジナル・ヴァージナルで

1. 作曲者不詳:プレリュード Prelude
2. ジョン・ダウランド/編曲者不詳:パヴァーン「男はただ一人、ただ一人の女と」 Solus cum sola - Pavan
3. ダウランド/ジョン・ウィルビー(1574-1638)編)): 蛙のガリアード The Frog - Galliard
4. マーティン・ピアソン(1571頃-1651):サクラソウ The Primrose
5. ジョン・トムキンズ(1589-1638):ジョン、さあキスして John come kiss me now
6. ダウランド/ピアソン編)):笛吹きのパヴァーン Piper’s Pavan
7. ダウランド/ウィリアム・バード(1539/40-1623)編)):笛吹きのガリアード(もし、わたしの嘆きが) Piper’s Galliard (if my complaints)
8. ピアソン:落葉 The fall of the leaf
9. バード:鐘 The Bells
10. ダウランド:彼女は許してくれるだろうか Can she excuse
11. ウィリアム・ティスドール(1570-歿年不詳): アルメイン Alman
12. ティスドール:コラント Coranto
13. ジョン・アムナー(1579-1641):おお主よ、わたしはあなたに全てを託します O Lord, in thee is all my trust
14. トマス・キャンピオン(1567-1620):そちらへ行ってもよいだろうか Shall I come ?
15. トーマス・モーリー(1557/58-1602):パッサメッツォ=パヴァーン Passamezzo Pavan
16. ジュリオ・カッチーニ/ピーター・フィリップス(1560-1628)編)):麗しのアマリッリ Amarilli mia bella
17. 作曲者不詳/ブリアント・ラドロウ(生歿年不詳、16世紀後半に活躍)編)):悲しみに溺れながら In sorrows drown’d
18. ダウランド/フェルナンド・リチャードソン(1558頃-1618)編)):涙のパヴァーン Lachrymae Pavan
19. ジェイムズ・ハーディング(1550頃-1626)/ジョン・ブル(1562頃-1626)編)):
ジュリア・ヌーティ(ヴァージナル)
使用楽器:ルチェッライ宮(フィレンツェ)で発見された1590年頃製作のオリジナル楽器、製作者不詳
1/4コンマ・ミーントーン A=392Hz

録音:2019年5月26-28日 コルセル教会、コルセル=コルモンドレーシュ(スイス西部ヌーシャテル州)
『フィッツウィリアム・ヴァージナル・ブック』や『パーシニア』など重要な曲集の存在もあり、イギリスは16世紀エリザベス朝時代から17世紀初頭 にかけて鍵盤音楽発展の重要な拠点だったことが知られています。同時代のイタリアやドイツ語圏の一部とは違い、バロックの作法にあまり 影響を受けないまま、ルネサンス様式が17世紀もかなり遅くまで保たれていたのがこの時期の英国音楽の特徴ですが、やがて音楽史研究 が進むにつれ、ダウランドの交流やフェラボスコ1世の渡英など、この時期の英国音楽にもさまざまなかたちでイタリア音楽からの影響が見て 取れることも分かってきました。このアルバムではArcanaですでに何作かのアルバムをリリースしているイタリア古楽新世代の名手ジュリア・ ヌーティが、フィレンツェのルチェッライ宮の天井裏から見つかった16世紀末イタリア製のヴァージナル(卓上に置く小さなチェンバロの一種で、イ タリアではスピネットともアルピコルドとも呼ばれていました)という貴重なオリジナル楽器で演奏。当時エリザベス1世もイタリア製の鍵盤楽器を 所有していたことが判っており、英国人たちが南国の銘器で心ゆくまで愉しんだであろう響きを当時のままに味わえます。イタリア式のチェンバ ロから聴こえてくることの多い鋭角な響きよりも、むしろ一音一音に豊かさが宿る芳醇な音色が特徴的で、これら英国人作曲家たちの小品 群のイメージの知られざる一面に触れることができるでしょう。400年以上の年月を越え、昔日の南北交流に思いを馳せたい一枚です。

RICERCAR
RIC-440(1CD)
コレッリ:『ヴァイオリン、チェンバロおよび低音弦のための12のソナタ』Op. 5(1700)〜ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロによる演奏
. ソナタ 第11番ニ長調(原調:ホ長調 )
ソナタ 第2番変ロ長調
ソナタ 第5番ト短調
ソナタ 第9番ヘ長調(原調:イ長調)
ソナタ 第6番ト長調(原調:イ長調)
フォリア(ソナタ 第12番)ニ短調
テオドーロ・バウ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
アンドレア・ブッカレッラ(Cemb)

録音:2022年3月 スクオーラ・デッラ・カリタ、パドヴァ
ヴィヴァルディより25歳年上で、ヴァイオリン音楽の歴史に大きな一歩を刻んだイタリア・バロックの巨匠コレッリ。その金字塔的傑作であるヴァ イオリンと通奏低音のためのソナタ集Op. 5は、1700年にローマで刊行されて以降さまざまな国で高く評価され続け、ヴァイオリン以外の楽 器でその演奏を試みた音楽家も続々登場、編曲譜も数多く作成されていました。そうした歴史的状況をふまえ、ここではイタリア古楽界の 新たな俊才2人が、ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロでコレッリ作品の知られざる魅力を浮き彫りにします。ガンバのテオドーロ・バウは1992年生 まれで「ガンバのハイフェッツ」ことヴィットリオ・ギエルミと名匠ロベルト・ジーニに師事、2021年のブリュッヘ(ブルージュ)国際古楽コンクールで 優勝し一躍注目を集める名手。2018年の同コンクールで優勝しているアンドレア・ブッカレッラは、すでにRICERCARからソロ・アルバム (RIC407)をリリースしていますが、こちらも1987年生まれの新世代。コレッリ特有の軽やかなフレーズを、音の立ち上がりがヴァイオリンより 遅いガンバで難なく自然に弾きこなし、重音が生きるフーガ含めガンバならではの味わい深さもみごとに反映させてゆくバウの弓さばきは実に 頼もしく、精緻な音の列を紡いで緩急自在の二重奏空間を織り上げるブッカレッラのチェンバロとのアンサンブルも絶妙。音楽を殺さず演奏 できるよう曲によっては適切に移調もしながら、原作の味わいをガンバの中低音でみずみずしく味わえる演奏に仕上がっています。

Lauda
LAU-022(1CD)
ホセ・デ・バケダノ(1642-1711):サンティアゴ大聖堂のための教会音楽
聖母被昇天の日のための8声のモテット「マリアは天に上げられ」
マリアの浄めの日のための8声のモテット「老人は幼子を抱きあげ」
聖母マリアの悲しみの祝日のための8声のモテット「我ら汝に尋ねん」
死者のための8声の詩篇曲「主よ、怒りのままに責め立てないでください」
受難節のための4声のモテット「おお十字架よ、めでたき希望よ」
聖木曜日のための8声の第1哀歌「エレミアの哀歌ここに始まる〜アレフ: なぜ座っているのか」
聖木曜日のための6声および弦楽器群による第3哀歌「宝物の全てに敵は手を伸ばし」
聖木曜日のための10声の詩篇曲「憐れんで下さい、主よ(ミゼレーレ)
晩課のための第8旋法による12声の詩篇曲「主を褒め讃えよ」
昇天祭のための8声のモテット「来たれガリラヤの者たちよ」
ラ・グランド・シャペル(声楽&古楽器アンサンブル)
アルベルト・レカセンス(指)

録音:2021年6月26-28日、メニーノ・デウス教会、リスボン(ポルトガル)
モラレスやビクトリアなどルネサンス期のア・カペラ多声作品が有名なスペイン古楽の教会音楽。しかしバロック期の作品も近年ようやく研究が進み、同国の古 楽レーベルLaudaもその紹介に大きな貢献を果たしてきました。今回のアルバムで聴けるのは、フランスのリュリやドイツのブクステフーデと同じ頃に活躍したバス ク出身の作曲家バケダノの貴重な作品群。1680年からスペイン北西部の有名な巡礼地サンティアゴ・デ・コンポステラ大聖堂で楽長として活躍してきたバケ ダノの教会音楽は、8声ないし10声ものパートがメロディを交錯させてゆくルネサンス流ながら、通奏低音を軸に各声部の独立性がきわだつイタリア流儀のコン チェルタート様式で、詩句も聴き取りやすい明快な曲作り。レカセンス率いるラ・グランド・シャペルは今回もパートごと歌手を一人ずつに絞り込み、そこへヴァイ オリン1、ガンバ3、バホン、ハープ、オルガン&チェンバロを添えた編成で、きわめて明瞭かつ味わい深い解釈を聴かせます。バッハの無伴奏チェロ組曲をヴィ オールで弾いたアルバム(CVS040/国内仕様盤NYCX-10225)で話題を呼んだミリアム・リニョルの参加もさることながら、スペイン古楽でとりわけよく使われ るバホン(ドゥルツィアン)の奏者にはコープマンやヘレヴェッヘらの信頼も厚くオランダ語圏できわめて多忙な活躍をみせるファゴット奏者ベニー・アガシが加わるな ど、8名からなる器楽隊の闊達な演奏も随所で耳を捉え、清らかさに満ちた知られざる音楽の魅力をひときわ瑞々しく伝えてくれます。

Dynamic
DYNDVD-37935(DVD)
NX-D05

DYNBRD-57935
(Bluray)
NX-D05
A・スカルラッティ: 歌劇「グリゼルダ」 グァルティエーロ…ラッファエーレ・ペー(C.T)
グリゼルダ…カルメラ・レミージョ(S)
オットーネ…フランチェスカ・アショーティ(Ms)
コスタンツァ…マリアム・バッティステッリ(S)
コッラード…クリスティアン・アダム(T)
ロベルト…ミリアム・アルバーノ(Ms)
エヴェラルド…カルロ・ブォンフラーテ(俳優)
ギズリエーリcho
ラ・リラ・ディ・オルフェオ(古楽器使用)
ゲオルゲ・ペトルー(指)
演出:ロゼッタ・クッキ

収録:2021年7月24日、29日 ドゥカーレ宮殿、マルティーナ・フランカ(イタリア)

収録時間:175分
音声:イタリア語
PCMステレオ2.0/Dolby Digital 5.1(DVD)
PCMステレオ2.0/DTS-HD Master Audio 5.1(Blu-ray)
字幕:日本語・イタリア語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク×2
Blu-ray…片面二層ディスク 1080i High Definition
この歌劇「グリゼルダ」は、ボッカッチョ作『デカメロン』の中のひとつのエピソード『グリゼルダの物語』を原作としたアポストロ・ゼーノによる台本に、ナポリ楽派の 巨匠アレッサンドロ・スカルラッティが作曲し1721年ローマで初演された作曲家晩年の作品です。スカルラッティは時代に先駆けてレチタティーヴォとアリアで 情緒や感情をクローズアップする形式を確立し、バロック・オペラの表現形式の拡充に大きな足跡を残しました。本上演ではソプラノの名花カルメラ・レミー ジョとカウンターテナーの鬼才ラッファエーレ・ペーを中心とする充実した歌唱陣を、ギリシャ出身の古楽指揮者ゲオルゲ・ペトルー率いるラ・リラ・ディ・オルフェ オの躍動する演奏が見事に支えています。現代彫刻家のオブジェを用いるロゼッタ・クッキの演出による舞台と合わせてバロック的な感情のドラマの神髄を お楽しみください。
Dynamic
CDS-7935(3CD)
NX-D03
A・スカルラッティ: 歌劇「グリゼルダ」 グァルティエーロ…ラッファエーレ・ペー(C.T)
グリゼルダ…カルメラ・レミージョ(S)
オットーネ…フランチェスカ・アショーティ(Ms)
コスタンツァ…マリアム・バッティステッリ(S)
コッラード…クリスティアン・アダム(T)
ロベルト…ミリアム・アルバーノ(Ms)
エヴェラルド…カルロ・ブォンフラーテ(俳優)
ギズリエーリcho
ラ・リラ・ディ・オルフェオ(古楽器使用)
ゲオルゲ・ペトルー(指)

録音:2021年7月24日、29日
ドゥカーレ宮殿、マルティーナ・フランカ(イタリア)
「グリゼルダ」は、ボッカッチョ作『デカメロン』の中のひとつのエピソード『グリゼルダの物語』を原作としたアポストロ・ゼーノによる台本に、ナポリ楽派の巨 匠アレッサンドロ・スカルラッティが作曲した彼の現存する最後の歌劇です。スカルラッティは時代に先駆けてレチタティーヴォとアリアで情緒や感情をク ローズアップする形式を確立し、バロック・オペラの表現形式の拡充に大きな足跡を残しました。本上演ではソプラノの名花カルメラ・レミージョとカウン ターテナーの鬼才ラッファエーレ・ペーを中心とする充実した歌唱陣を、ギリシャ出身の古楽指揮者ゲオルゲ・ペトルー率いるラ・リラ・ディ・オルフェオの 躍動する演奏が見事に支えています。バロック的な感情のドラマの神髄をお楽しみください。
Dynamic
CDS-7961(1CD)
NX-B03
パッヘルベル:アポロンの六弦琴 P. 193-198(1699)
シャコンヌ ハ長調 P. 38
エンリコ・ビッソーロ(Cemb)
フェデリコ・マシェローニ(2017年製) M.ミートケ(1700年頃)復元楽器

録音:2021年2月21-22日
「パッヘルベルのカノン」を筆頭に、オルガン曲から声楽曲まで多数の作品を遺したパッヘルベル。この『アポロンの六弦琴』は彼の最高傑作のひとつと 称えられています。 1699年にニュルンベルクで出版された鍵盤楽器のためのこの作品は、芸術を司る神アポロンの名のもとに、6組のアリアと変奏(基本的に各6の変 奏がつくものの、第2番は第5変奏にとどまり、第6番は第8変奏まで書かれている)で構成されています。当時流行していたさまざまな流派からの影 響が感じられるとともに、優れたオルガニストであったパッヘルベルの技巧や表現がふんだんに用いられた聴きごたえのある作品です。パッヘルベルはこ の作品を当時オルガンの大家とされていたフェルディナント・トビアス・リヒターとディートリヒ・ブクステフーデに捧げました。アルバムの最後に置かれたシャ コンヌは、バッハ作品を先取りするほどの華麗さを持っています。 演奏するエンリコ・ビッソーロはヴェローナ音楽院でオルガンとチェンバロを学び、クレモナ音楽大学とトロッシンゲン音楽大学で更に研鑽を積んだ奏 者。さまざまな音楽祭に出演するほか、ソロや室内楽での録音も活発に行っています。

APARTE
AP-286(1CD)
50-50
パーセル(コンテ編):祭壇に王冠を捧げ〜メアリー女王の誕生日のオード「祝え、この祭典」
ダヴィド・シャルマン:しばしの音楽
マーティン・ハリー:STAB
シャルマン:コールド・ソング〜パーセルの「アーサー王」のアリアによる
ハリー:クーラントとサラバンド
リュリ:マタシン〜「セルセ」、ジグ〜「トゥールーズのバレ」
ハリー:パストラール〜シャルパンティエの「アクテオン」のエアによる
シャルマン:グラウンドZ
フランク=エマニュエル・コント(指)
ル・コンセール・ドゥ・ロステル・ディユ

録音:2021年10月20-23日/ランタン寺院(リヨン)
50-50(フィフティ・フィフティ)というアルバム・タイトルは半分バロック音楽で半分現代音楽、半分フランス人で半分イギリス人にかけられています。それを リヨンの古楽器団体ル・コンセール・ドゥ・ロステル・ディユが奏するという斬新な試み。
ダヴィド・シャルマンは1980年生まれのフランスの作曲家。クラシックとエクスペリメンタル・ロックのコラボを目指し、ラベック姉妹からマドンナまで手掛ける プロデューサーでもあります。マーティン。ハリーはオックスフォードで教鞭をとる作曲家。これまでソニークラシカルのエグゼクティブプロデューサーやハリウッド映 画の作曲家を務めるなど活躍しています。
彼らの作品を対比させるのではなく、フランス人シャルマンがイギリスのパーセルから、逆にイギリス人ハリーがフランスのシャルパンティエからインスパイアされ て作ったジャズ・ロックあるいはミニマル・ミュージックを披露。フランク=エマニュエル・コント率いるル・コンセール・ドゥ・ロステル・ディユが乗りに乗った演 奏に惹きつけられます。

Coviello
COV-92207(1CD)
秘めたる魅力〜タルティーニ&サンジェルマン伯爵:ヴァイオリンと通奏低音のための作品集
タルティーニ:ヴァイオリンとチェロまたはチェンバロのためのソナタ集 Op.6(1748年頃パリ、ルクレール夫人による出版)より ソナタ ト長調
サンジェルマン伯爵(1710頃-1784頃):ヴァイオリンのための7つの独奏ソナタ(1758年ロンドン、ジョン・ウォルシュ出版)
より ソナタ第3番ハ短調
サンジェルマン伯爵:2つのヴァイオリンとチェンバロまたはチェロの低声部のための6つのソナタ(1750年ロンドン、ジョン・ウォルシュ出版)より ソナタ第1番ヘ長調
タルティーニ:ヴァイオリンとチェロまたはチェンバロのための6つのソナタ Opera Seconda(1743年アムステルダム、ル・セーヌ出版)より ソナタ第1番ト長調
サンジェルマン伯爵:ヴァイオリンのための7つの独奏ソナタ(1758年ロンドン、ジョン・ウォルシュ出版)より ソナタ第1番ヘ長調
モイツァ・ガル(Vn)
アンネ・シモーネ・アーベルハルト(リコーダー)
ブルーノ・フルタード・ゴサルベス(Vc)
トーマス・ライニン ガー(Cemb)

録音:2021年7月12-15日/ドイツ、ヴァイル・アム・ライン、ゲオルク教会
語学、化学、錬金術に音楽と、多方面で並々ならぬ博識ぶりを発揮したという伝説的人物・サンジェルマン伯爵。その多才の全貌を知るにはどの角度から捉えて も不充分と言えるのでしょうが、ヴァイオリニスト兼作曲家としての彼に着目することによってその天賦の才の片鱗を味わうことができるのがこのアルバム。同時代 ヴァイオリン界の寵児タルティーニの作品と組み合わせてもバランスがとれるほどの見事な音楽です。 (Ki)

Hyperion
CDA-68388(1CD)
永遠の光
1. ニール・コックス:ひとみのようにわたしを守り
2. タリス:断食をし、泣きながら
3. ドナ・マッケヴィット:光
4. サー・ジョン・タヴナー:葬儀のイコス
5. ハワード・スケンプトン:さて、天では戦いが起こった
6. クリストバル・デ・モラレス:主よ、わたしに構わないでください
7. ウィリアム・バード:日々罪を犯し
8. パーセル:主よ、あなたはわたしたちの心の秘密をご存じです
9. オワイン・パーク:セクエンツィア〔続唱〕「括弧に入れて」
10. ダグラス・ゲスト:倒れた者たちのために
11. エレナ・デイリ:覚えておいてください
12. ジェイムズ・オドネル:あなたがたのからだを、生きた、聖なる供え物としてささげなさい
13. ジョアンナ・マーシュ:わたしはあなたを連れていきます
14. モラレス:コンムニオ〔聖体拝領唱〕「永遠の光」
15. サー・リチャード・ベネット:おやすみ
ジェズアルド・シックス〔ガイ・ジェームズ(C.T)、アンドルー・レスリー・クーパー(C.T)、ジョゼフ・ウィックス(T)、ジョシュ・クーター(T)、マイケル・クラドック(Br)、サミュエル・ミッチェル(Bs)〕、オワイン・パーク((指)バス)

録音:2021年5月、オール・ハロウズ教会(イギリス、ロンドン)
2014年に設立されたルネサンス・ポリフォニーを専門とするイギリスの若き男声ア・カペラ・アンサンブル、「ジェズアルド・シックス」。ディレクターを務めるオワイン・パークは、1993年生まれ、若くして作曲家、指揮者、歌手、オルガニストなど多彩に活動を拡げる天才ミュージシャン。ケンブリッジ・トリニティ・カレッジとウェルズ大聖堂のシニア・オルガン・スカラーを務め、その作品は既にテネブレやケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団、ウェルズ大聖堂合唱団によって録音されており、歌手としてはテネブレのアソシエイト・アーティストとして活動、ポリフォニーやダニーデン・コンソートの演奏にも参加しています。
無力感を見事に表現したタリスとバードの作品、人生の終わりを迎えようとする人々の安心のため一連の問いかけを提示するタヴナーとモラレスの作品、悲しみに打ちのめされないように人生のすべてを楽しむよう呼びかけるエレナ・デイリとジョアンナ・マーシュの作品など、本作は追悼や喪失の悲しみに対する音楽がテーマとなっています。「このアルバムを制作する際、私たちは特に、ポジティブな色合いを追求したいと思いました。誰かがこの世にもたらした良いものが、彼らが過ぎ去った後も生き続けるということを知って見つかる希望があります。これは、亡き人を偲ぶ人たちが聴く、亡き人の魂のためのシークエンスとでもいうべきものです。」(オワイン・パーク)

CANTATE
C-58043(1CD)
16〜17世紀のヴァージナルとツィンクのための音楽
ジョヴァンニ・バッサーノ、アントニオ・デ・カベソン、ピエール・アテニャン、トマス・タリス、ジョヴァンニ・ガブリエリらの作品(全21曲)
トーマス・ハーゼルベック(コルネット)、
クリスティアン・ブレンベック(ヴァージナル、チェンバロ)

録音:2009年12月
新しい季節の幕開けとして、喜びに満ちた月として、またカトリックにおいては聖母マリアのための月として、芸術の世界で尊ばれていた「5月」。本アルバムでは5月をテーマに中世末期、ルネサンス、バロック初期における舞曲や変奏曲、聖母マリアのための音楽などを集め、この時代の音楽に相応しい楽器、ヴァージナル&チェンバロとツィンク(コルネット)の二重奏で演奏しています。これらの楽器の豊かなダイナミクスと表現力の高さにご注目ください。
CANTATE
C-58046(1CD)
パヴェル・ヨセフ・ヴェイヴァノフスキー:声楽&器楽作品集
イントラーダ
ミサ・サルヴァトリス
Ave sanctissimum redemptoris nostris corpus
7声のソナタ
Benedicite gentes
Balletti per il carnuale
カペラ・ムジカ・アンティカ(オリジナル楽器使用)、
クリストフ・カヨーリ(指)

録音:2010年10月
いまだ発掘されていない17世紀の宝物、ボヘミアの知られざる作曲家・トランペット奏者、パヴェル・ヨセフ・ヴェイヴァノフスキー(ca.1633-1693)に光を当てる1枚。ヴェイヴァノフスキーはカトリックのミサのために数多くの作品を書きましたが、一方でさまざまな楽器やさまざまな機会のための器楽曲も豊富に残しています。作品中では彼自身の楽器であったトランペットが重要な役割を果たしています。
CANTATE
C-58047(1CD)
北ドイツにおけるルターの讃美歌とコントラファクトゥーア
マルティン・アグリコラ、グレゴリウス1世、カスパー・オトマイアー、ミヒャエル・プレトリウス、ハンス・レオ・ハスラーの作品(全9曲)
アンサンブル・デヴォティオ・モデルナ、
ウルリケ・ヴォルクハルト(指)

録音:2012年4月
北ドイツの知られざる讃美歌集からの宗教音楽集!本アルバムには有名なバルトの印刷所で作られた2つの讃美歌集(1586/1592)とエリザベート・フォン・カレンベルクの写本より、マルティン・アグリコラ、カスパー・オトマイヤー、ミヒャエル・プレトリウスといった作曲家の手によるルターの讃美歌のコントラファクトゥーア(宗教的書き換え)が収録されています。
CANTATE
C-58051(1CD)
尊い太陽の光と輝き
テレマン:ハンブルク鎮守府の音楽より(2曲)
ヘンデル:水上の音楽より(5曲)
バッハ:協奏曲 ハ長調、わが魂よ主をたたえよ、来たれ精霊,主なる神によるファンタジア、主よ,人の望みの喜びよ
パーセル:アーサー王より(6曲)
バッハ:来たれ魂よ,この日は聖なる歌もて讃えらるべし、照り輝く愛する太陽、エホバよ,汝がために我は歌わん
J.D.フィリドール:ティンバレスの行進
テレマン:トランペットのエアー
ベートーヴェン:歓喜に寄す
ブラームス:問い
テオドール・デュボワ:おお,すべての人よ
ブラームス:愛の歌
グルック:シャコンヌ、愛の勝利よ
プファイファー・トランペット・コンソート

録音:2014年7月
古くから現代にいたるまで音楽の街として栄え、重要な音楽家たちを惹きつけてきたドイツ・ハンブルクにゆかりのある作品を集め、トランペット、打楽器、オルガンの組み合わせによる輝かしい響きのアレンジで収録した1枚!
ヨアヒム、ハラルド、マルティンらプファイファー兄弟によって結成されたプファイファー・トランペット・コンソートは、有名な作品はもちろんのこと、あまり知られていない作品に新しい衣を着せ、華やかに輝かせる独自の編曲を得意としています。

Tactus
TC-670005(1CD)
アーチリュート、ギターとハープシコードのための音楽
ガスパール・サンス(1640-1710):カナリア
ボッケリーニ:ファンダンゴ
スカルラッティ:ソナタ K 35アリア
アレッサンドロ・スカルラッティ:トッカータ第9番
アルカンジェロ・ローリ(17世紀):アルカンジェロのトッカータ
ドメニコ・ペレグリーニ(17世紀):Ciaccona in Parte variate alla vera Spagnuola
サンティアゴ・デ・ムルシア(1673-1739):コレッリのジーガ
ジョヴァンニ・ザンボーニ(1664-1721):サラバンダ
D.スカルラッティ:ソナタ K 517
アレッサンドロ・ピッチニーニ(1566-1638):2つのリュートのトッカータ
サンティアゴ・デ・ムルシア:ファンダンゴ
パオロ・リガーノ(1957):Corrispondenze
パオロ・リガーノ(アーチリュート、バロック・ギター)、
シンツィア・グアリーノ(ハープシコード)

録音:2021年2月
パレルモの音楽院で音楽を学んだパオロ・リガーノはH.スミスなどにリュートを師事しました。その後は国内外の主要なコンサートで活躍しており、ジョヴァンニ・ソッリマやエンリコ・オノフリなどと共演しています。このアルバムでは、17世紀の作曲家たちの作品を中心に、シンツィア・グアリーノと豊かな音楽を聴かせてくれています。グアリーノとはアリアンナ・アート・アンサンブルを共同設立しており、リガーノは芸術監督も務めています。

Challenge Classics
CC-72918(1CD)
リチェルカーレとカンツォーネ
ディエゴ・オルティス(ca.1510-1576):『変奏論』(1553)よりリチェルカーレ第1〜4番(第2巻)
トビアス・ヒューム(ca.1569-1645):『エア集 第1巻』(1605)よりガリアード / 愛のアルメイン / 玩具 / 陽気な会議 / アルメインの精神 / 奥方のアルメイン
ベンジャミン・ヘリー(1680-1690頃活躍):『ヴィオリスト大全』*(1699)より詩篇100・詩篇92 / メヌエット / ゆったりしたエア / ブーレ
アンジェロ・ミケーレ・ベルタロッティ(ca.1665-1747):『定旋律と装飾を迅速に習得するための易しい手引き』*(1698)よりコントラルトのためのリチェルカーレ第1〜10番 / ソプラノのためのリチェルカーレ第1・3・4・6〜11番
マッテオ・チッキッティ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ムジカ・エレジェンティア

録音:2021年8月イタリア、サンタ・マリーア・インバーロ、聖母マリア教会
*世界初録音
ヴィオラ・ダ・ガンバ独奏の誕生から終焉までを描くアルバム。ルネサンスに花開いたこの楽器は、チェロに取って代わられたというより、独自の文学を楽しみ
続けたと言った方が良いかもしれません。しばしば教訓的、芸術的価値を持つレパートリーがあり、控えめながら音楽を深いところまで掘り下げたような世界が広
がっています。教本的な曲集がそれ自身で音楽的にも完結しているという、不思議な魅力の音楽が収録されています。厳かで瞑想的な雰囲気がたまりません。 (Ki)

APARTE
AP-260(14CD)
Musica Imperialis
■CD1
Battaglia und Balletto〜戦争とバレエ ウィーンのバロック音楽
シュメルツァー:皇帝風セレナーデのためのハ調によるアリアを伴うソナタ/音楽による剣術の学校/フェルディナンド三世の死によせるラメント/アリアをともなうセレナータ
ビーバー:6声のソナタ“Pauernkirchfahrt”/トランペット、弦と通奏低音のための5声のソナタ/バターリャ(1673)/セレナーデ“Nachtwaechter”
アレッサンドロ・ポリエッティ(1641-1683):Das Henner und
Hannerngeschrayに基づくカンツォンとカプリッチョ
パヴェル・ヨーゼフ・ヴェイハノフスキ(1640-1693):ソナタ・ラ・ポスタ/ヴァイオリン、トランペット、トロンボーンと通奏低音のためのソナタ/8声のソナタ
■CD2
フェルディナンド3世(1608-1657):聖歌“Jes Redemptor omnium”/4
声の聖歌“Deus Tuorum”/8声の聖歌“Hamanae Salutis”
シュメルツァー(c.1620-1679):フェルディナンド3世の死のラメント
皇帝ヨーゼフ1世(1678-1711):カンタータ「レジーナ・チェリ」
皇帝レオポルト1世(1640-1705):ソナタ・ピエナ/”Laudate Pueri”
■CD3
レオポルト1世の宗教音楽
モテット、ミゼレーレ、3つの晩課
■CD4
ヨハン・カスパール・ケルル(1627-1693):オルガン作品
■CD5
ヨーゼフ・フックス(1660-1741):Victimae paschali laudes(セクエンツ)/キリストの聖体のミサ/Plaudite, Sonat Tuba(モテット)/Paries Quindem
Filium(モテット)
■CD6-7
ヨーハン・ヨーゼフ・フックス(1660-1741):La Deposizione dalla Croce di Gesu Cristo Salvator Nostro(われらが救世主イエス・キリストが十字架からおろされるとき)(宗教作品)
■CD8-9
ヨーハン・ヨーゼフ・フックス(1660-1741):Il fonte della salute(健康の泉)(宗教作品)
■CD10-11
ニコラ・ポルポラ(1686-1768):オラトリオ『ギデオン』
■CD12
モーツァルト:合唱曲集
「戴冠ミサ」 K317
「聖墓の音楽」 K42〜ソプラノ、バス、混声合唱、オルガン、管弦楽のためのカンタータ
教会ソナタ集 ヘ長調 K244, 変ホ長調 K67, ハ長調 K329
■CD13
モーツァルト:オルガン作品集
ファンタジア ヘ短調 K608、ファンタジア ヘ短調 K594、アンダンテ ヘ長調 K616、序曲 ハ長調 (K399より)、ジーグ ト長調 K574、アダージョ ハ長調 K536、フーガ ト短調 K154、フーガ 変ホ長調 K153、フーガ ト短調 K401
■CD14=レオポルト2世の戴冠礼拝の音楽の再現=
モーツァルト:ミサ・ソレムニス
作曲者不明:Asperges me
アルフレヒツベルガー(1736-1809):Veritas mea(グラドゥアーレ(奉献唱)ハ長調)
モーツァルト:Splendete te, Deus; K. Anh.121、ハ長調
マルティーニ:トッカータ ハ長調
ミヒャエル・ハイドン:タントゥム・エルゴ ト長調
サリエリ:テ・デウム(戴冠式のための)
イルジー・イグナツ・リネク(1725-1791):KronungsIntraden(ハ長調)
グレゴリオ聖歌より
■CD1
マルティン・ハーゼルベック(指)ウィーン・アカデミーO
グナール・レツボール(Vn)、アンドレアス・ラックナー(ソロ・トランペット)ほか
録音:1995年5月
■CD2
マルティン・ハーゼルベック(指)ウィーン・アカデミーO、リンダ・ペリッロ(S)、イェルク・ヴァシンスキ(S)、ダヴィド・コルディエ(A)、ヘニング・ヴォス(A)、アキム・クラインライン(T)、ウルフ・ベストライン(Bs)、マルコス・フィンク(Bs)
録音:1997年10月
■CD3
イェルク・ヴァシンスキ(S)、ダヴィド・コルディエ(A)、ヘニング・ヴォス(A)、アキム・クラインライン(T)、マルコス・フィンク(Bs)、マルティン・ハーゼルベック(指)ウィーン・アカデミーO
録音:1997年10月14-16日
■CD4
マルティン・ハーゼルベック(オルガン/クロスターノイブルク修道院、祝祭オルガン)、スコラ・オブ・ザ・ヴィエナ・インペリアル・チャペル&フーベルト・ドプ(合唱指揮)
録音:1992年10月
■CD5
マルティン・ハーゼルベック(指)ウィーン・アカデミーO、ダヴィド・コルディエ(A)、ドリュー・ミンター(A)、ヨハンネス・クム(T)、クラウス・メルテンス(Bs)、録音:1997年5月19-22日
■CD6-7
ドロテア・レッシュマン(聖母マリア)、ソイレ・イソコスキ(マグダラのマリア)、デレク・リー・ラジン(エヴァンゲリスト)、ヘルムート・ヴィルトハーバー(ジュゼッペ・アリマテオ)、フランツ=ヨーゼフ・ゼーリヒ(ニコデモ)、ザンクト・フローリアン少年&男声合唱団〈合唱指揮:フランツ・ファルンベルガー〉、マルティン・ハーゼルベック(指)、ウィーン・アカデミーO
録音:1992年9月
■CD8-9
マルティン・ハーゼルベック(指)ウィーン・アカデミーO
小池久美子(S)、リンダ・ペリーリョ(S)、ウルスラ・フィードラー(S)、ヘニング・フォス(C-T)、ヨハンネス・チュム(T)、フォルフガング・ヴァンクル(Bs)
録音:1999年3,4月
■CD10-11
カイ・ヴェッセル(ギデオン)、ウルフ・ベストライン(ヨアス、ギデオンの父)、リンダ・ペリッロ(S)、ヘニング・ヴォス(A)、イェルク・ヴァシンスキ(C-T)、ヨハンネス・クム (T)、コリン・メイソン&ベルント・ランバウアー(合唱ソロ)、ヴォーカル・アンサンブル・ノヴァ(コリン・メイソン:合唱指揮)、マルティン・ハーゼルベック(指)、ウィーン・アカデミーO
録音:1998年4月
■CD12
エディト・ヴィーンス(S)、ベルナルダ・フィンク(A)、ヴェルナー・ホルヴェク(T)、トーマス・ハンプソン(Bs)、コンチェントゥス・ヴォカリス、マルティン・ハーゼルベック(指)、ウィーン・アカデミーO
録音:1990年6月
■CD13
マルティン・ハーゼルベック(オルガン/ブレッサノーネ大聖堂、ボルツァーノ(イタリア))
録音:1989年9月
■CD14=レオポルト2世の戴冠礼拝の音楽の再現=
ルート・ツィーザク(S)、エイザベト・フォン・マグヌス(A)、ヘルムート・ヴィルトハーバー(T)、ゴットフリート・ホルニク(Bs)、ヘルムート・ヒュットラー(カントール)、ミヒャエル・ヤンコヴィッチ(カントール)、ペーター・イェロジッツ(カントール)、ウィーン王立礼拝堂学生cho、ヒューゴ・ディストラーcho、インゴマール・ライナー(ポジティフ・オルガン)、マルティン・ハーゼルベック(指)、ウィーン・アカデミーO
録音:1992年4月
オルガン奏者にして指揮者のハーゼルベックが1985年に設立したオーケストラ、ウィーン・アカデミーOによる貴重な録音のボックスが登場。ウィーン・ アカデミー管はHIPにこだわったスタイルで知られており、バロックからロマン派まで(珍しい作品もふくむ)、非常に意欲的に取り組んでいます。このボックスは、 ハプスブルク家にゆかりのある音楽をあつめています。ハーゼルベックがこうした音楽に着目するきっかけは、自身が1976年、ハプスブルク家が重要な行事礼拝 をおこなった教会でもあるアウグスティーナー教会のオルガン奏者に就任、さらに1978年には、ホーフブルク王宮礼拝堂のオルガン奏者に就任したことによりま す。礼拝堂のライブラリーには、シュメルツァーやビーバー、フックスら、さらには音楽を愛した皇帝たちの作品の楽譜など貴重な資料が多数おさめられておりまし た。このボックスには、ハーゼルベックとウィーン・アカデミー管が1989年から1999年にかけておこなった録音の中から、フックスのオラトリオや、ポルポラの オラトリオなどの貴重な作品から、音楽を愛したヨーゼフ1世やフェルディナンド3世、レオポルト1世による作品までが含まれています。どれも非常に丁寧な演奏。 レツボールや若きトーマス・ハンプソンが参加しているものもあり、大注目のボックスです!

Paraty
PTY-3221117(1CD)
ルイ&フランソワ・クープラン作品集
ルイ・クープラン:組曲イ短調(全5曲)
組曲ニ短調(全5曲)
フランソワ・クープラン:ゼノビ(第11オルドル)
妄想(第25オルドル)
生来のあでやかさ(第11オルドル)
ヴィオール弾きと乞食(第11オルドル)
傷痍軍人(第11オルドル)
ティク・トク・ショックまたはオリーヴしぼり機(第18オルドル)
アルルカン(第23オルドル)
騒がしさ(第18オルドル)
感動(第18オルドル)
ヴェルヌイユ(第18オルドル)
子守歌またはゆりかごの中のいとし子(第15オルドル)
フィレンツェ風(第2オルドル)
神秘的なバリケード(第6オルドル)
ブノワ・バベル(Cemb)

録音:2021年4月/ノートルダムドラソンプシオン(メス=ル=コント)
1988年生まれのフランスのチェンバロ奏者ブノワ・バベルがルイとフランソワ・クープランの作品に挑戦しました。バベルはパリ音楽院でノエル・スピートに師 事、現在はヴェルサイユ音楽院でチェンバロと通奏低音を教えてもいます。またアンサンブル・ザイスのチェンバロ兼指揮者としても活躍しています。
バベルはヘンデル、ラモーのディスクでも高い評を受けていますが、クープラン一族、ことにルイの作品は貴重と申せましょう。純フランス・クラヴサン演奏・解 釈の伝統を堪能させてくれます。 (Ki)

CPO
CPO-555406(1CD)
NX-B02
ヴァーゲンザイル(1715-1777):フルート、ヴァイオリンと通奏低音のためのトリオ・ソナタ集 - 17のトリオ・ソナタ集より
トリオ・ソナタ 第17番ニ長調
トリオ・ソナタ 第9番イ長調
トリオ・ソナタ 第4番ト短調
トリオ・ソナタ 第6番ト長調
トリオ・ソナタ 第10番変ロ長調
トリオ・ソナタ 第1番ヘ長調
トリオ・ソナタ 第7番変ホ長調
アンサンブル・クリンゲクンスト【ジークリンデ・グレシンガー(フラウト・トラヴェルソ)、ディミトリス・カラカンタス(バロック・ヴァイオリン)、パヴェル・セルビン(バロック・チェロ)
マヤ・ミヤトヴィッチ(Cemb)】

録音:2020年7月25-28日
世界初録音
ゲオルク・クリストフ・ヴァーゲンザイルはオーストリアの作曲家。現在ではその作品をほとんど耳にする機会があ りませんが、18世紀のウィーンでは高い人気を誇っており、数多くの弟子たちを育てた功績が知られていま す。このアルバムで紹介されているのは、フラウト・トラヴェルソ(横型フルート)、ヴァイオリンと通奏低音のため の全17曲のトリオ・ソナタ集から選ばれた7曲で、いずれも世界初録音となります。収録された7曲全てが 「速い-遅い-速い」という当時慣例の3楽章構成で書かれていますが、形式こそ同じであるものの、曲ごとの 調性や旋律、リズム、テンポ、和声や強弱などは任意に設定されており、多彩で変化に富んだ音楽が楽しめ ます。 アンサンブル・クリンゲクンストはこれら知られざる宝石のような作品を情感豊かに演奏しています。
CPO
CPO-555481(2CD)
NX-D01
ビーバー:1681年に出版された独奏ヴァイオリンと通奏低音のための8つのソナタ
【CD1】ソナタ I-IV
ソナタ第1番イ長調
ソナタ第2番ドリア調
ソナタ第3番ヘ長調
ソナタ第4番ニ長調
【CD2】ソナタ V-VIII&ヴィルスマイヤーのソナタ
ソナタ第5番ホ短調
ソナタ第6番ハ短調
ソナタ第7番ト長調
ソナタ第8番イ長調
ヨハン・ヨーゼフ・ヴィルスマイアー(1663-1722):ソナタ 変ホ長調
プラメナ・ニキタソヴァ(Vn)
レゼレマン(通奏低音/古楽器使用)

録音:2021年5月17-22日
ハインリヒ・イグナーツ・フランツ・フォン・ビーバーの名声を決定づけ、18世紀まで広く演奏された作品の一つ に、1681年にニュルンベルクで出版された「8つのヴァイオリン・ソナタ」があります。ビーバーと言えば、1674 年頃に作曲された、当時のヴァイオリン演奏技法を集大成したとされる「ロザリオのソナタ」が有名ですが、こ の「8つのソナタ」も負けず劣らずの技巧を用いた作品であり、ビーバーはこの曲集で難度の高い技巧、芸術 的内容、作曲技術レベルの総合に成功したと言えるでしょう。 ブルガリア出身のプラメナ・ニキタソヴァはドイツ・バロック音楽の録音等で評価を得ているヴァイオリニスト。Les Elemens(レゼルマン)は17世紀と18世紀の作品の演奏に力を注ぐ、バーゼルのアンサンブルです。

Opus Arte
OA-1346D(DVD)
NX-C10

OABD-7297D(Bluray)
NX-D09
モンテヴェルディ:歌劇「ポッペアの戴冠」 ポッペーア/フォルトゥーナ(幸運)…ハナ・ブラシコヴァ(S)
ネローネ…カンミン・ジャスティン・キム(S)
オッターヴィア…マリアンナ・ピッツォラート(S)
セネカ…ジャンルカ・ブラット(Bs)
オットーネ…カルロ・ヴィストーリ(C.T)
ドゥルジッラ/美徳/パッラーデ…アンナ・デニス(S)
アルナルタ/ヴェネーレ…リュシール・リシャルド(C.A)
アモーレ(愛)/ヴァレット…シルヴィア・フリガート(S) 

兵士I/リベルト…フリオ・ザナージ(Br)
家族…ガレス・トレシダー(T)
ルカーノ…ザカリー・ワイルダー(T)
ダミジェッラ…フランチェスカ・ボンコンパーニ(S)
メルクーリオ/リットーレ…ジョン・テイラー・ウォード(Bs)
ヌートリチェ…ミハウ・チェルニアフスキ(C.T)
兵士II…ロバート・バート(T)
モンテヴェルディcho&イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
演出:ジョン・エリオット・ガーディナー&エルサ・ルーク

収録:2017年6月25日 フェニーチェ歌劇場 、ヴェネツィア(イタリア)
収録時間:192分
音声:イタリア語
PCMステレオ2.0/DD5.1(DVD)
PCMステレオ2.0/DTS-HD Master Audio 5.1(Blu-ray)
字幕:日本語・イタリア語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク
Blu-ray…片面二層ディスク 1080i High Definition
2017年、モンテヴェルディ生誕450年周年にあたり、ガーディナーは「Monteverdi450」と銘打った一大プロジェクトを立ち上げ、2017年4月から10月 にかけて世界16都市を巡る演奏ツアーを行いました。その中でもブリストル、ヴェネツィア、ザルツブルク、エジンバラ、ルツェルン、ベルリン、パリ、シカゴ、 ニューヨークの9都市ではモンテヴェルディの歌劇3部作のツィクルスを上演するという快挙を成し遂げました。 この演奏ツアーを実現したガーディナーは、今でこそバッハやベートーヴェンの演奏で広く知られていますが、モンテヴェルディこそが彼の原点となる作曲家で、 イングリッシュ・バロック・ソロイスツもその前身はモンテヴェルディOと名付けられています。 神話や聖書に拠らず、歴史から題材を得た史上初の歌劇と言われる本作「ポッペアの戴冠」は、モンテヴェルディ晩年の名作。現存する2種類の手稿本 には歌と低音部しか書かれておらず、演奏者の自由度が高い作品として知られています。今作で題名役ポッペアを歌うハナ・ブラシコヴァは、バッハをはじめ バロック期の作品を得意とするソプラノ。ここでは強烈な存在感を放つ希代の悪女を堂々と歌い上げています。彼女に翻弄される男性たちの歌唱も聴きど ころ。セネカを演じるジャンルカ・ブラットの真面目な歌唱も一聴の価値ありです。実力派の歌手を揃えた声楽陣とイングリッシュ・バロック・ソロイスツによる 素晴らしいステージ(演奏会形式)がガーディナーの指揮のもとに繰り広げられます。

H.M.F
HMM-932286(2CD)

KKC-6563(2CD)
国内盤仕様
恋のストラヴァガンツァ(蕩尽)!〜メディチ家の宮廷でのオペラの誕生1589-1608
幕間劇第1番「愛の帝国」、第2番「アポロの物語」、第3番「オルフェウスの涙」、第4番「高貴な恋人たちのバレエ」
音楽:ロレンツォ・アッレーグリ(1567-1648)、アントニオ・ブルネッリ(1577-1630)、ジョヴァンニ・バッティスタ・ブオナメンテ(C.1595-1642)、ジュリオ・カッチーニ、エミリオ・デ・カヴァリエーリ(1550前-1602)、ジローラモ・ファンティーニ(1600-1675)、マルコ・ダ・ガリアーノ(1582-1643)、クリストファーノ・マルヴェッツィ(1547-1599)、ルカ・マレンツィオ(1533-1599)、アレッサンドロ・オローリョ(C.1550-1633)、ヤーコポ・ペーリ(1561-1633)、アレッサンドロ・ストリッジョ(c.1536-1592)
ラファエル・ピション(指)
アンサンブル・ピグマリオン(管弦楽・声楽)
レナート・ドルチーニ(Br)
ルチアーナ・マンチーニ(Ms)
ソフィー・ユンカー(S)
ザッカリー・ワイルダー(T)ほか

録音:2016年10-11月、ヴェルサイユ、王立礼拝堂
ピションの壮麗なプロジェクト、16世紀の幕間劇の音楽を復刻させた「恋のストラヴァガンツァ!」が新装再発売となります。これまではトールサイズ仕様で したが、このたびCDサイズで登場。とはいえ、こちらもブックレットはフルカラーとなっております。
若手気鋭古楽指揮者、ラファエル・ピションと彼が率いるアンサンブル「ピグマリオン」が送る、壮麗なプロジェクト。16世紀、さかんに作られた、オペラ誕 生の素地ともなった壮麗な幕間劇を、現代によみがえらせます! 
幕間劇は、芝居(喜劇)の幕間に挿入される、古代の演劇を模倣した、壮麗な視覚効果を生む娯楽。15世紀後半からさかんにつくられるようになったといい ます。君主を讃える寓意的な説話が、音楽を伴って演じられました。大きなスケールの複合唱や、器楽伴奏を伴う独唱(器楽伴奏とメロディ)というスタイルが とりわけ多くとられています。豪華な舞台装置を伴うこの幕間劇は、政治的・芸術的可能性に着目した君主によって大いに奨励され、発展をとげます。そしてこ の幕間劇をとりわけ重視したのが、フィレンツェのメディチ家でした。一族の華やかな婚礼で上演される様々な喜劇の幕間劇のために、当時の最高の作曲家をそ ろえ、作曲させました。機会によっては3000人の貴族と800人の貴婦人の前で上演されるという、想像を絶する豪華さだったことが伝わっています。これは、 一族の力を見せつけるだけでなく、16世紀のフィレンツェという場所事態が、列強の国々からの注目を集めていた都市だったので、力量を他の国々に示さなけ ればならなかった、という事情もあります。音楽のスタイルそのものだけでなく、劇場での音響効果についても考え抜かれた作品が多数生まれました。
ピションは、本企画で、「ラ・ペレグリーナ」のための幕間劇が初演された1589年から、ガリアーノの「ダフネ」がフィレンツェで上演された1611年までの 期間(幕間劇はこの時期にとりわけ人気を博していました)に焦点を絞り、あらたな4つの幕間劇を構成しました。7つもの合唱グループを要する編成の楽曲など、 豪華の極みの充実作品に、オペラ誕生期の音楽家たちの気概や聴衆の熱狂までもが伝わってくるようです。また、レコーディングが行われたヴェルサイユ宮殿の 王立礼拝堂の豊かな残響を伴う美しい音にも注目です。
HMM 902286およびKKC 5800は廃盤となります。

Coviello
COV-92210(1CD)
シュッツ:主よ、誓いのごとく、やすらかにこの世を去らせ給え SWV432
ニコラウス・ブラス(1949-):「アースダイバー」 ヴォイセズI
シュッツ:音楽による葬送 Op.7そ僕を逝かしめ給うなれ SWV281]
ブラス:「アースダイバー」 ヴォイセズII
シュッツ:祝福されたる死者 SWV391
コールヴェルク・ルール
ビョルン・コレール(テオルボ)
ギュンター・ホルツハウゼン(ヴィオローネ)
クリストフ・アンセルム・ノル(Org)
フローリアン・ヘルガート(指)

録音:2019年6月21・22日/ボーフム、キリスト教会
初期ドイツ・バロック最大の作曲家、シュッツの『音楽による葬送』を中心にすえ、ニコラウス・ブラスの現代作品とシュッツのモテットを外側に配置、アーチ状の 構成にしたアルバム。コールヴェルク・ルールが巧みな歌唱を聴かせます。 (Ki)
Coviello
COV-92212(1CD)
ミシェル・コレット(1707-1795):チェンバロまたはオルガンのオブリガートつき協奏曲集 Op.26(1756)
第1番ト長調*/第2番イ長調*
第3番ニ長調**/第4番ハ長調**
第5番ヘ長調**/第6番ニ短調*
ヴィタール・ジュリアン・フレイ(Cemb)*
ハンフリード・ルケ(Org)**
オルケストル・ル・フェニックス

録音:2021年7月1-4日/スイス、ツェルネッツ、聖マウリティウス教会
後期バロックから古典派への転換期に生きたミシェル・コレット。非常な多作家であるがゆえに、凡庸な曲を大量生産したという一時期のヴィヴァルディにも 似た不当な評価を受けることもあります。しかしその音楽の愉しみは他に代え難いユニークなもの。ぜひ真摯に聴いておきたい作曲家です。
モーツァルトが生まれた1756年に出版されたコレットのOp.26は、チェンバロまたはオルガンで演奏するソロ・パートを伴う、輝かしく愉悦に富んだ協奏 曲集です。全6曲イタリア・バロック流に急-緩-急の3楽章構成で書かれ、トゥッティとソロの鮮やかな対比を推進力として進んでいきますが、しばしば鍵盤 のソロにヴァイオリンやフルートが絡んできたりと、親密で室内楽的な造りも見られるのが特徴。
コレットはパリのイエズス会でオルガニストとして活躍する鍵盤楽器の名手であったため、鍵盤書法はたいへん充実。大活躍する鍵盤を聴く愉しみにあふれ ています。趣味の良いフランス音楽の精彩をまとった作風もじつに魅力的。重厚感のあるバッハの協奏曲などとは一線を画した軽やかな味わいの鍵盤協奏曲で、 音楽が美しく飛翔します。
このディスクでは第1・2・6番でチェンバロ、第3・4・5番でオルガンをソロ楽器に選択。コレット受容に一石を投じる素晴らしく鮮やかな演奏内容です。

Dynamic
CDS-7957(1CD)
NX-B03
ヨハン・ヨアヒム・クヴァンツ(1697-1773):トリオ・ソナタ集

トリオ・ソナタ ト長調 QV 2:Anh.26…世界初録音
トリオ・ソナタ ト短調 QV 2:Anh.34
トリオ・ソナタ ハ短調 QV 2:Anh.5
トリオ・ソナタ ト長調 QV 2:Anh.28
トリオ・ソナタ ハ長調 QV 2:Anh.3
トリオ・ソナタ ト長調 QV 2:29…世界初録音
アンサンブル・ラビリント・アルモニコ【ロベルト・トルト(リコーダー)、ピエルルイジ・メンカッティーニ(バロック・ヴァイオリン)、ガリレオ・ディ・イリオ(バロック・チェロ)、セルジオ・バジリコ(アーチリュート)、ワルター・ダルカンジェロ(Cemb)】

使用楽器
リコーダー:ジャコモ・アンドレオーラ(ソンドリオ)製作J.デンナー・モデル
メック社製J.デンナー・モデル
メック社製ロッテンブルク・モデル
バロック・ヴァイオリン:ブルーノ・コスタルディ製作(ベルガモ 2007)、
A.グァルニエリ(クレモナ 1682年)・モデル
バロック・チェロ:チェーザレ・カステッリ(アスコリ・ピチェノ)、
18世紀に作られた作者不詳の楽器による
アーチリュート:ティーフェンブルッカー製作(17世紀 ヴェネツィア)のレプリカ
チェンバロ:18世紀フランドルで作られた作者不詳の楽器のレプリカ

録音:2021年7月14-16日
ドイツ・バロック期の作曲家ヨハン・ヨアヒム・クヴァンツのトリオ・ソナタ集。プロイセン王フリードリヒ2世のフルート教師を務め、王のために300曲以上のフルート 協奏曲を作曲。また晩年に著述した『フルート奏法試論』は現在でも多くの人に愛読されています。このトリオ・ソナタは、王に仕える以前のドレスデン時代に 作曲されたもので、これらはアルカンジェロ・コレッリによって体系化された、当時ヨーロッパで最も流行していた室内楽のジャンルに属するものです。クヴァンツは 楽器間の優雅な対話に加え、フーガを思わせるパッセージを強調、のちの大規模な協奏曲を予見させるような独自の音楽語法が用いられています。 アンサンブル・ラビリント・アルモニコはヴァイオリン奏者ピエルルイジ・メンカッティーニが設立したイタリアの古楽器アンサンブル。数々の音楽祭に出演するなどイ タリア国内外で活躍しています。
Dynamic
CDS-7958(1CD)
NX-B03
ルカ・マレンツィオ(1553-1599):ミサ曲「神にむかって喜び歌え」他
神にむかって喜び歌え(8声)(Bバージョン)
ミサ曲「神にむかって喜び歌え」(8声)
[写本I - TRfeininger F P 17/1-9; I-VCd ms. mus. 1128]…世界初録音
第6旋法による8声のマニフィカト…世界初録音
[写本I-VCd ms. mus. 1128]
第8旋法による8声のマニフィカト(拡大版)
キリストよ、憐れみ給え(6声)…世界初録音
[写本I-VCd ms. mus. 1987]
第8旋法による8声のマニフィカト(短縮版)
「神にむかって喜び歌え」(8声)(Aバージョン)…世界初録音
ヴェルチェッリ大聖堂カペッラ・ムジカーレ
ドン・デニス・シラーノ(指)

録音:2021年4月11-15日
イタリア後期ルネサンス時代に活躍したルカ・マレンツィオ。16世紀を代表するマドリガーレ作曲家の一人であり、 初期バロックへの橋渡しを行う重要な作品を遺しました。 このアルバムには、これまで作者不詳とされていたヴェルチェッリのカピトラーレ古文書館にあった2つの未公開写本 を詳細に調査した結果、マレンツィオの作品であることが判明したという宗教作品を収録。保存状態の悪い手稿 譜を丹念に調べ、これまで偽作とされていた作品も含め、世界初録音を行っています。これらの作品は、マレンツィ オがローマとポーランドで活動していた軌跡でもあり、とりわけ2種の「神にむかって喜び歌え」はマレンツィオが様々 な状況で自作を演奏するための改訂作業の結果が見て取れます。ヴェルチェッリ大聖堂カペッラ・ムジカーレはソプ ラノ、アルト、テノール、バス各2名にオルガン(トラック2-7&9)とヴィオローネ(同2-7)による編成。少人数の 歌唱でポリフォニーの線を明瞭に描き、マドリガーレの巨匠が書いた教会音楽を蘇らせています。

Delphian
DCD-34294(2CD)

PDCD-34294(2CD)
国内盤仕様
税込定価
ヨハン・ヤーコプ・ヴァルター(1650-1717):スケルツィ・ダ・ヴィオリーノ
第1番 組曲 イ長調*/第2番ソナタ ハ長調/第3番 ソナタ ニ長調*/第4番ソナタ ト長調/第5番 アリア ホ短調/第6番ソナタ 変ロ長調/第7番 ソナタ イ長調/第8番ソナタ ハ長調/第9番 ソナタ ニ長調/第10番Imitatione del Cuccu/第11番 ソナタ 変ロ長調*/第12番アリア ホ短調*
ボヤン・チチッチ(Vn&ディレクター)、
イリュリア・コンソート

*=世界初録音
レイチェル・ポッジャーのブレコン・バロックを筆頭に、フロリレジウムやアルカンジェロ、エンシェント室内O、EUバロックOのコンサートマスターや中心メンバーとして活躍する古楽界のライジング・スターであり、次世代のバロック・ヴァイオリニストの旗手の1人、ボヤン・チチッチ。17〜18世紀の知られざる音楽を探究するためにチチッチが結成したピリオド・アンサンブル、イリュリア・コンソート。
チチッチ&イリュリア・コンソートが切り拓く新たな古楽の深淵は、バッハ以前のドイツにおいて、ビーバーやヴェストホフと並んで最も重要なヴァイオリニストの一人とされている、ヨハン・ヤーコプ・ヴァルター(1650-1717)のヴァイオリン作品集。フィレンツェのメディチ家コジモ3世の楽団のヴァイオリニストやドレスデン宮廷のコンサートマスターなどを務めたJ.J.ヴァルター。1676年に出版された「スケルツィ・ダ・ヴィオリーノ(Vn独奏と通奏低音のためのスケルツォ集)」は、ピッツィカートでハープを、弓でナイチンゲールの歌を模倣するなど、パガニーニの技法を先取りしたものもあり、ニ長調ソナタ(第3番)におけるポリフォニックな可能性、第4番終盤の遊び心、「Imitatione del cuccu」の創意工夫、そしてボヤン・チチッチのお気に入りである最後のアリアの劇的なメランコリーなど、バラエティに富んだ作品が収められており、チチッチはバッハのポリフォニー作品をより深く理解するために彼の音楽を聴くことが不可欠であると信じています。

DUX
DUX-1807(1CD)
ボワモルティエ:フルート・ソナタ集 Op.91
フルート・ソナタ第1番 ニ長調/フルート・ソナタ第2番ト短調/フルート・ソナタ第3番 ト長調/フルート・ソナタ第4番ホ短調/フルート・ソナタ第5番 イ長調/フルート・ソナタ第6番ハ短調
マヤ・ミーロ(バロック・フルート)、
マウゴジャタ・スコトニツカ(Cemb)

録音:2021年、スルミン・ギャラリー(ポーランド)
器楽曲だけでなく幅広いジャンルを作曲し、多作なボワモルティエですが、特にフルートの楽曲は名曲として知られロココ調の影響が感じられる優美な音楽となっています。
フルート奏者のマヤ・ミーロは、クラクフとアムステルダムでバロック・フルートを学びました。2005年以降演奏活動だけでなく、演奏会や音楽祭の企画も行い、バロック・フルートなどの古楽器とダンサー、彫刻家などの様々な分野の芸術家とを交流させ、共同制作を行っています。また、ポーランド、ウクライナ、オランダの現代作曲家に古楽器のための曲を委嘱し、初演を行っています。

Tactus
TC-580610(1CD)
ルロ・フィラゴ(1568-1644):ソロ・ボーカルのための聖なるコンソート
おお、その魂を祝福された者/Tota pulchar es amica mea/夜明けの輝き/Exurge gloria mea/Venite filij audite me/Ego autem sum vermis/Dulcis Amor Iesu/Introduxit me Rex/Iste est Ioannes/Alma redemptoris Mater/O quantum tibi debeo/Ave Maria virgo gratiosissima/Salve Regina/Quem vidistis pastores
アンサンブル・レ・ナシオン〔アリアナ・ランチ(S)、マルチェッラ・ヴェントゥーラ(A)、ジョヴァンニ・カンタリーニ(T)、エレーナ・ビアンキ(ドゥルシアン)、ペドロ・アルカセル(テオルボ)、マリア・ルイーザ・バルダッサーリ(チェンバロ、オルガン、ディレクター)

録音:2019年11月
カルロ・フィガロは、イタリアの作曲家兼オルガン奏者で、幼い頃から音楽に触れており、最初は父親から教えを受けていました。その後1623年にはサン・マルコ寺院の首席オルガン奏者となっています。同じ頃サン・マルコ寺院の楽長にはモンテヴェルディが就いていました。
アンサンブル・レ・ナシオンはマリア・ルイーザ・バルダッサーリにより設立されたルネサンス期、バロック期の演奏を中心に活動しているアンサンブルで、古楽器演奏に卓越した奏者が集められており、このアルバムでも見事な演奏を披露しています。
Tactus
TC-671690(2CD)
ピアーニ(1678-1760):ソロ・ヴァイオリン、チェロとチェンバロのための12のソナタ Op.1 ラビリント・アルモニコ〔ピエルルイージ・メンカッティーニ(Vn、指揮)、ガリレオ・ディ・イリオ(Vc)、マッテオ・コティコーニ(Cb)、セルジオ・バジリコ(アーチリュート)、フランチェスコ・サヴォレッリ(タンバリン)、ヴァルター・ダルカンジェロ(スピネットーネ)、ステファニア・ディ・ジュゼッペ(Org)〕

録音:2020年10月
ジョヴァンニ・アントニオ・ピアーニ(1678-176)は、ボローニャの音楽家で、ナポリの宮廷トランペット奏者だったピエトロ・ジャコモ・ピアーニの息子として1678年にナポリに生まれました。彼は音楽院でヴァイオリンを習得するとめきめきと頭角を現し、パリやウィーンで大活躍しました。イタリアとフランスの中間に位置する彼の様式で作られ、1712年にパリで出版されたヴァイオリン・ソナタ(彼の現存する唯一の音楽作品)は、ラビリント・アルモニコによって作曲者の指示によるダイナミクスやアーティキュレーションを忠実に解釈するために最新の注意を払い演奏されています。

Da Vinci Classics
C-00559(1CD)
愛情あふれる声の〜ナポリのリチェルカーレ集
ロッコ・ローディオ(c.1535-c.1615):4声のリチェルカーレ集
アスカニオ・マイオーネ(c.1565-c.1627):さまざまなカプリッチョ集第1巻
ジョヴァンニ・デ・マック(c.1550-1614):リチェルカーレ第1番〜第2番、第4番〜第5番
イラリア・モンティチェッリ(ハープシコード)

録音:2021年11月、パラッツォ・チーゴラ・マルティノーニ(チーゴレ、イタリア)
チェンバロ奏者イラリア・モンティチェッリのデビュー盤となる「ナポリのリチェルカーレ集」は、17世紀半ばのナポリ音楽の広大で忘れられがちな世界におけるポリフォニックな発想で構成されています。
ローディオ、マイヨーネ、特にデ・マックといった当時を代表する3人の作曲家がリチェルカーレにも、このナポリのポリフォニックな発想が大きく反映されていることをモンティチェッリの演奏で確かめることができます。
Da Vinci Classics
C-00561(1CD)
1815〜イタリアにおけるロマンティシズムの種
ピエトロ・チェラッキーニ(18世紀):ミサ曲ハ長調
ガエターノ・ヴァレリ(1760-1822):ソナタ第6番
ボッティ(1766-1799):序曲
モランディ(1777-1856):ソナタ第6番
ドニゼッティ:牧歌
ガスパーロ・スポルジ(1737-1819):ミサ曲ニ長調
パードレ・ダヴィデ・ダ・ベルガモ(1791-1863):コンチェルティーノ ハ長調
モランディ:ロンド
ダ・ベルガモ:ソナタ
モランディ:オッフェルトリウム ヘ短調
エウジェニオ・マリア・ファジアーニ(Org)

録音:2020年6月12日、ベルガモ(イタリア)
エウジェニオ・マリア・ファジアーニがフラテッリ・セラッシが1815年に製作したヒストリカル・オルガンで奏でるのは、当時のイタリアで芽吹いてきたロマンティイズムを感じさせるオルガン作品の数々。
ドニゼッティやベルガモのヴィデ神父の作品、チェラッキーニやモランディなど、当時のイタリアやヨーロッパを席巻していた新しい感覚の先駆者たち、創始者である作曲家たちの作品を聴くことができます。
Da Vinci Classics
C-00551(1CD)
ポーランド風に〜ポーランドから影響を受けたバロック音楽
テレマン:ポーランド風協奏曲ト長調 TWV.43/G.7
ファリーナ
:ソナタ第1番「ラ・ポラカ」
ミエルチェフスキ:カンツォーナ第3番
ヤジェンプスキ:センチネラ協奏曲
ヴァレンティン・メーダー:ソナタ「ポーランドの伝道者」
メールラ:カンツォーナ Op.12「ラ・ポラキーナ」
ピッキ:ポーランドのバッロ
ヤジェンプスキ
:ベントロヴァータ協奏曲
ミエルチェフスキ
:カンツォーナ第1番
シュメルツァー
:ポーランドのバグパイプ
アンサンブル・ジャルディーノ・ディ・デリツィエ、
エヴァ・アンナ・アウグスティノヴィツ(Vn&芸術監督)

録音:2021年9月27日-30日、チッタ・デッラ・ピエーヴェ(ペルージャ、イタリア)
アルバム、そしてプロジェクトのタイトルが「ポーランド風に」とある通り、ポロネーズなどポーランドの音楽形式から影響を受けたバロック時代のヨーロッパの作品を集め、その存在感の大きさを改めて世に示してくれるプログラム。
ポーランドのミエルチェフスキとヤジェンプスキの作品を中心にイタリアのメルーラやピッキ、ドイツのテレマンなどの作品を組み合わせることによって、いかに当時のヨーロッパのレパートリーにおいてポーランドの音楽形式が横断的であったかを教えてくれています。
アンサンブル・ジャルディーノ・ディ・デリツィエは2014年に創設された女流奏者のみで構成されるローマのピリオド・アンサンブル。各地のポーランド文化センターとのコラボレーションによって、ポーランドと関連性のあるプログラムやプロジェクトを続々と発表しています。
Da Vinci Classics
C-00582(2CD)
アルビノーニ:3声の12のソナタ Op.3(ピリオド楽器による全曲版世界初録音) アルモニア・デッレ・チェトレ〔マッテオ・サッカ(Vn)、ロゼッラ・プリアーノ(Vn)、ヴァレリア・ブルネッリ(Vc)、ジャコモ・ベネデッティ(ハープシコード)、チェチーリア・イアンナンドレア(Org)、レオ・ブルネット(テオルボ)〕

録音:2021年8月、サンタ・フェリチタ教会(フィレンツェ、イタリア)
ヴィヴァルディと並びヴェネツィア黄金時代を代表する音楽家としてその名を遺すトマゾ・アルビノーニ。
アルビノーニ自身が書いた文章から抜粋された「L'armonia delle Cetre」をアンサンブル名に冠するイタリアのピリオド楽器アンサンブルが、1701年にヴェネツィアで作曲され「バレッティ」という題名が付けられた「3声のための12のソナタ Op.3」の全曲を、初めてピリオド楽器で録音しました。
ヴェネツィア黄金時代のソナタの醍醐味を、アルビノーニと密接に繋がったアンサンブルの演奏でお楽しみください。

GALLO
GALLO-1630(1CD)
テレマン:オーボエのための幻想曲・カノン集 第2集
テレマン:12の幻想曲 TWV40:2/13―第3番 ロ短調 TWV40:4
 12の幻想曲 TWV40:2/13―第12番ト短調 TWV40:13
 旋律的カノン ニ長調 第3ソナタ TWV40:120
 12の幻想曲 TWV40:2/13―第5番ハ長調 TWV40:6
バッハ(フェレ編):無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2 番BWV1004〜シャコンヌ 2本のオーボエとコールアングレによる三重奏
テレマン:12の幻想曲 TWV40:2/13―第9番 ホ長調 TWV40:10
 旋律的カノン イ長調 第5ソナタ TWV40:122
 12の幻想曲 TWV40:2/13―第10番嬰ヘ短調 TWV40:11
 12の幻想曲 TWV40:2/13―第7番ニ長調 TWV40:8
 12の幻想曲 TWV40:2/13―第12番ト短調 TWV40:13(単声のみ)
 旋律的カノン イ長調 第5ソナタ TWV40:122(単声のみ)
ファブリス・フェレ(Ob)

録音:2021年7,8月フランス ブザンソン
第1集(GALLO 1629)に続くファブリス・フェレによるテレマンのオーボエ曲集の第2 集。今回も無伴奏オーボエのための 12の幻想曲 TWV40:2/13を中心に、2曲の旋律的カノン(多重録音)を収録。そして今回はバッハ・マニアも要注目、フェレ がオーボエ×2とコールアングレを多重録音したシャコンヌも収録。ヴァイオリン独奏とはかなり趣が異なっていて面白い。 ファブリス・フェレは国立リヨン音楽大学を修了後、マーラー・ユーゲントOのオーボエ奏者として活躍。現 在はブザンソン音楽院の教授を務めています。特別トラックにカノン2 曲の楽譜をPDF ファイルで収録。

BIS
BISSA-2555(1SACD)
テレマン:リコーダー・ソナタ集
(1)ソナタ ハ長調 TWV 41:C5
(2)ソナチネ イ短調 TWV 41:a4
(3)ソナタ ヘ短調 TWV 41:f2
(4)ソナチネ ハ短調 TWV 41:c2
(5)ソナタ ヘ長調 TWV 41:F2
(6)ソナタ ニ短調 TWV 41:d4
(7)ソナタ ヘ短調 TWV 41:f1
(8)ソナタ ハ長調 TWV 41:C2
ダン・ラウリン(リコーダー)、
アンナ・パラディソ(Cemb)、
マッツ・オロフソン(Vc)

録音:2021年4月19-21日スンドビュベリ、スウェーデン
リコーダー界の鬼才ダン・ラウリン。BISレーベルからリコーダーのありとあらゆるレパートリーを精力的にリリースしていますが、当アル バムでは後期バロックのドイツの大作曲家テレマンのリコーダー・ソナタを録音しました!当演奏でもラウリンの天才ぶりをうかがい知ることのできる表現力豊かで 自由な“歌い方”を堪能できます。パラディソ、オロフソンとの刺激的な演奏をお楽しみください! (Ki)

MIRARE
MIR-632(1CD)
ヴェネツィアの天才を祝う〜カルダーラとヴィヴァルディ
ヴィヴァルディ:『グローリア』 RV 589、
 協奏曲 ハ長調 RV 443、
 協奏曲 ト短調 RV 156、
 協奏曲 ニ長調 RV 781
カルダーラ:シンフォニア(セレナーデ 1709年より)、
 モテット「Caro mea vere est cibus」、
 シャコンヌ(op.2より)、
 シンフォニア(オラトリオ「アベルの死」より)
アマリリス(エロイーズ・ガイヤール/音楽監督、リコーダー、バロック・オーボエ;セルジュ・チザク/トランペット他)
ペイ・ド・ラ・ロワール児童合唱団(合唱指揮:マリアナ・デルガディッロ・エスピノーザ)

録音:2021年2月
ヴェネツィアで活躍したふたりの天才、カルダーラとヴィヴァルディの才を祝して編まれたプログラム。バロック期のヴェネツィアでの演奏会を、色彩ゆたかに再現 しようとする試みです。ヴィヴァルディの「グローリア」が児童合唱で演奏され、天上から降り注ぐような声にこころが洗われるよう。協奏曲では、アンサンブルの 音楽監督でもあるエロイーズ・ガイヤールがリコーダーやオーボエを華麗に響かせます。 (Ki)

KLARTHE
KLA-011(1CD)
アコーディオンでラモーのクラヴサン曲を
(1)ラモー:鳥のさえずり(1724)
(2)ラモー:村娘(1724)
(3)ウルキーサ:Esquisses d'echecs:Ouverture francaise(2014)
(4)ラモー:挑発的な(1741)
(5)ラモー:リヴリ(1741)
(6)モッチュ:ラップル(2014)
(7)ラモー:エジプトの女(1728)
(8)ラモー:エンハーモニック(1728)
(9)ラモー:未開人(1728)
(10)イッドン:D'un sang qu'elle poursuit(2014)
(11)ラモー:タンブラン(1724)
(12)ラモー:ロンド風ジーグT(1724)
(13)バルダレージョ:アン・ラップル(2014)
(14)ラモー:ロンド風のミュゼット(1724)
(15)ラモー:ロンド風ジーグU(1724)
(16)エルサン:タランテッラ(2014)
ヴァンサン・リェメ(アコーディオン)

録音:2015年5月ヴィルファヴァール(フランス)
(3)(6)(10)(13)(16)=世界初録音
アコーディオン奏者ヴァンサン・リェメがラモーのクラヴサン曲を演奏!さらに現代作曲家5人の新作委嘱を交えた内容です。
「この録音は、ジャン=フィリップ・ラモーへのオマージュとして、2014年10月15日にリール歌劇場で歿後250年を記念して演奏したプロジェクトの集大成 です。5人の作曲家に委嘱したこのプロジェクトは、18世紀の作曲家の作品と現代曲とを対峙させ、現代にも通じる音楽の普遍性を導くのが目的でした。ラモー の伝統的な舞曲や性格的な小品は近年ピアノやハープ、アコーディオン用に編曲され、ポリフォニックな楽器で演奏するために作曲上の工夫を必要としないことが 多く、アコーディオンでの演奏でもその世界を描くことができます。」 (Ki)

RAMEE
RAM-2103(1CD)
ジョスカン・バストン(生歿年不詳、1542-1563頃活躍):フランス語とフラマン語、ラテン語による声楽作品集
ジョスカン・バストン
1. ある男が、別れるつもりの恋人を食事に誘った
2. あなたはわたしを悩みと悲しみで苦しめる
3. 安息日が終わると、マグダラのマリアは
4. わたしの苦悩が、あなたを大いに喜ばせるなら
5. 夜が来るたびに
6. 主よ、あなたこそはわたしの希望でありつづけてきました
7. さあ喜びに湧け、塞ぎがちな魂たちよ
8. ある男がヘントまで馬で出かけていった
9. 甘き思い出
10. 深い悲しみがなお深まり
11. ああなんと悲痛なことか、恐ろしいまでの悲痛さよ
12. 旨いものとビールが少しでもあれば
13. 苦しみ、それに耐えること、それが今のわたしの運命
14. 厳格に過ごすことだけが
15. もし、忠実な恋で
16. ある小娘が朝早く起きて
17. 貧者に施しをしない人は
18. 恋の不平をそんなに言うのに
ラタス・デル・ビエホ・ムンド(古楽器&声楽アンサンブル)【ミヒャエラ・リーナー(S)、スートキン・バプティスト(Ms)、アンネ・リンダール・カールセン(A)、トマス・マシェ(Bs)、サロメ・ガスラン、ギャランス・ボワゾ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、フロリス・デ・レイケル(各種リュート、ルネサンスギター)】

録音:2021年5月30日-6月1日 AMUZ、アントウェルペン(ベルギー)
ルネサンス期の音楽を、旧来の慣習にとらわれない自由な演奏スタイルで解釈してゆく新世代の古楽アンサンブル、ラタス・デル・ビエホ・ムン ド(スペイン語で「旧世界の鼠」の意)。彼らの快進撃を追う古楽レーベルRameeから、16世紀半ばに刊行された多くの曲集にその名が現 れながら正体が今なお謎に包まれている作曲家ジョスカン・バストンの作品集が登場。ネーデルラント出身でおそらくはクレメンス・ノン・パパや ヴィラールトなどと同世代と考えられているこの作曲家は、ヨーロッパ各地にその名を轟かせ、遠くポーランドにまで活動の足跡を残しました。そ の作品はファレーズやスザートなど、活版楽譜印刷初期の重要な曲集編纂者たちが折に触れ曲集に収録しており、この作曲家が当時広く 人気を誇っていた様子が窺えます。当時の宮廷音楽世界で地域を問わず愛されたフランス語による多声シャンソンの他、ここではバストンの 出身地フランデレン地域の言葉であるフラマン語(ベルギーのオランダ語)やラテン語の小編成楽曲も収録。ガンバ二つと撥弦楽器を巧みに 使い分けた器楽伴奏で独唱・重唱を彩りながらの演奏は、ア・カペラ解釈だけでは見えてこない精彩鮮やかな16世紀音楽の魅力を緩急 自在に伝えてやみません。16世紀ネーデルラント楽派の音楽全体をも捉え直すきっかけになりそうなアルバムです。

MSR
MS-1805(1CD)
「フォルトゥナ・アンティクワ・エ・ウルトラ」〜中世の運命と幸運と恋の歌曲集
作者不詳:王のエスタンピ第7
フィリップ ド・ヴィトリ:部族に
作者不詳:ああ変わりやい運命の危なさよ
ブロンデル・ド・ネスル:私を奮い立たせる愛が
作者不詳:悪口を言う人の企みが不和を生み出す
ギヨーム・ド・マショー:ご婦人よ、私の心はあなたの中に留まっ
ている
作者不詳:運命から多くを得ることを期待する者は誰でも
ガウセルム・ファイディト:愛は決してそのようなことはしなかった
オドフロワ・ル・バスタール:真の愛が希望を吹き込んだ
作者不詳:新しいハマンの運命が
デュファイ:私の高く良い運勢で
アダン・ド・ラ・アル:私が愛において伴うのは歌だけ
作者不詳:山から石が割れ落ちて
作者不詳:偽善者たち、偽りの司教たちが
作者不詳:成就の部屋、ソロモンの玉座は
マショー:ご婦人よ、私の喜びはすべてあなたからやって来る
ガス・ブリュレ:私が花の蕾を見る時
コンコーディアン・ドーン 【クリストファー・プレストン・トンプソン(テノール,中世ハープ,指揮)、カリン・ウェストン(S)、クリフトン・マシー(カウンターテノール)、アンドルー・パジェット(Bs) 、ニッコロ・セリグマン(ヴィオール)】

録音:2021年6-9月 米国 ニューヨーク州 ウェストチェスター郡 マウント・キスコ
コンコーディアン・ドーンによる中世音楽。ギヨーム・ド・マショーやギヨーム・デュファイといっ た有名作曲家から作者不詳の曲まで、多様な、しかし胸にジーンと染み入る名曲ばかり。リー ダーであるクリストファー・プレストン・トンプソンのハープ弾き語りの歌はまさに吟遊詩人の味わ いでしょう。 コンコーディアン・ドーンは 2012 年結成、12世紀から 14世紀にかけての音楽を専門としてい る。

ALIA VOX
AVSA-9949(1SACD)
グルック:・バレエ「ドン・ファン」Wq.52(1761年)
バレエ「セミラミス」Wq. Anh. C/1(1762年)
ジョルディ・サヴァール(指)
ル・コンセール・デ・ナシオン(コンサートマスター:マンフレート・クレーマー)

録音:2022年1月27-31日
グルックといえば、オペラ改革(『オルフェオとエウリディーチェ』、1762)で有名ですが、バレエ音楽を「改革」する作品も発表しています。ウィーンで初演され た、モリエールの戯曲に基づくバレエ「ドン・ファン」そしてバレエ「セミラミス」です。この2つのバレエ作品は、ひとつの一貫したストーリーで構成され、その音楽 では、オーケストラのすべての楽器や要素が場面の表現に役立てられている、という点で革新的でした。ジョルディ・サヴァールとコンセール・デ・ナシオンは、グ ルックが音に込めた要素を色鮮やかに復元、ダンサーたちの姿が目に浮かぶよう。さらに、ドン・ファンの放埓ぶりも炎のように表現しています。グルックが、ヨー ロッパの舞台をオペラとバレエの両方で輝かせていた存在であったことにあらためて気づかせてくれます。

Ars Produktion
ARS-38607(1CD)
太陽
伝承曲:Mandakh Nar、Morin Tuvurguun、Sevger is not my son(ブードックトイ・セヴガー編)、
 Zulayashe、Elstein gangan nutag
ナツァグ・ジャンツァンノロフ:Direction Gobi, metro Gotham
伝承曲:Otoriin Aduuchin
デュオ・ゴビ・ラプソディ:Adieu mon desert
伝承曲:Bagiin zan、Durvun uul、Altargana
デュオ・ゴビ・ラプソディ〔マンダフジャルガル・ダーンスレン(モリンホール、ツア、ギター、ホーミー、歌)、スザンナ・ティールタント(P、アコーディオン、歌)〕

録音:2019年9月
「NAR」とは砂漠の草原を照らすモンゴルの太陽を意味します。モンゴルの音楽は自然からインスピレーションを得て作られることからこのアルバムのタイトルとなりました。デュオ・ゴビ・ラプソディは、2つの音楽の世界(伝統的な民謡とクラシック音楽)、2つの国(モンゴルとフランス)が融合した独自の世界観を持っています。モリンホール(馬頭琴)などモンゴル独自の楽器や歌唱と、クラシック音楽が出会った唯一無二の響きをお楽しみください。

CPO
CPO-555494(1CD)
NX-B10
シュッツ:歌劇「ダフネ」 ラ・カペラ・ドゥカーレ
アポロ…トビアス・フンガー(T)
ダフネ…マリー・ルイーズ・ヴェルネブルク(S)
ヴェヌス/ニンフ…マグダレーナ・ポトコシェルナ(S)
クピド/ニンフ…マグダレーネ・ハーラー(S)
オヴィドゥス…ゲオルク・ポプルッツ(T)
3人の羊飼い…ダヴィッド・エルラー(A)/ ゲオルク・ポプルッツ(T)
ヨアヒム・ヘーヘバウアー(Bs)
ムジカ・フィアタ(古楽器アンサンブル)
ローランド・ウィルソン(指)

録音:2021年6月2-4日
ドイツ音楽史上最初のオペラとされるシュッツの「ダフネ」。1627年4月13日にドイツのトルガウで行われた、ザクセ ン公女ゾフィー・エレオノーレとヘッセン大公ゲオルク2世の結婚の祝典において上演されました。ギリシャ神話のダ フネの物語によるリヌッチーニの台本をマルティン・オピッツがドイツ語訳したテキストにシュッツが音楽を付けたとされ ていますが、台本は出版されたものの、音楽は残っていません。この録音は、ドイツの初期バロック音楽のスペシャ リストとして長く活躍するローランド・ウィルソンが音楽部分を再構築したもの。音楽の半分ほどはシュッツの世俗作 品から、残りは同時代の作曲家たちの作品から転用されています。ウィルソンは「音楽の構成に関する手がかりが 少なからずあるので、非常に近いものになったはず」と語っています。
CPO
CPO-555503(1CD)
NX-B10
ヴォルフェンビュッテル城の音楽集 第6集
ミヒャエル・プレトリウス:Ach mein Herre, straf mich doch nicht (詩篇第6篇)
 Das ist mir lieb (詩篇第116篇)
 Aus tiefer Not schrei ich zu dir (詩篇第130篇)
 Nun lob mein Seel den Herren
 Verleih uns Frieden gnadiglich
ハインリヒ・シュッツ(1585-1672):Ach Herr, straf mich nicht in deinem Zorn (詩篇第6篇)
 Das ist mir lieb (詩篇第116篇)
 Aus der Tiefe ruf ich, Herr, zu dir (詩篇第130篇)
 Nun lob mein Seel den Herren
 Verleih uns Frieden gnadiglich
ブレーメン・ヴェーザー=ルネサンス
マンフレート・コルデス(指)

録音:2021年7月3-5日
「ヴォルフェンビュッテル城」は神聖ローマ帝国の名家ブラウンシュヴァイク=ヴォルフェンビュッテル侯の居城。 1589年から1613年まで領主だったハインリヒ・ユリウスはカトリックの司教と大学の楽長を兼任し、特に文 化振興に力を入れました。プレトリウスは1604年から13年までハインリヒ・ユリウスの宮廷オルガニスト兼楽 長を務めています。またシュッツは1655年から少なくとも1666年までヴォルフェンビュッテル宮廷の楽長職を 務めていました。このアルバムでは半世紀の時を隔てる2人の大作曲家が同じテキストに作曲した作品を並 べ、その作風の違いを提示するものです。彼らが活躍した時代はイタリアに端を発したバロックの様式がドイツ でも盛んになった頃で、ここでもその影響を聞くことができます。プレトリウスは後にプロテスタント音楽に取り組 むようになったので、カトリックのテキストによる彼の作品という点でも貴重です。
CPO
CPO-555460(1CD)
NX-B10
ヨハン・クーナウ(1660-1722):宗教音楽全集 第8集
Kommt, ihr Musen
Von Jacobs doppelter Heyrath
Spirate clementes
Absurdis Comicis
Ach Herr, wie sind meiner Feinde so viel
Ende gut und alles gut
Drei Arien
オペラ・ムジカ
カメラータ・リプシエンシス(古楽器アンサンブル)
グレゴール・メイヤー(指)

録音:2021年7月14-16日
2022年6月5日の没後300年に向けて2013年から録音が進められてきたヨハン・クーナウの宗教作品全 集がここに完結。この第8集にはドイツのグリンマ王立学校に所蔵されていた歴史的音楽コレクションに含ま れる3曲のアリアをはじめ、17世紀の伝統が色濃く残るカンタータが収録されています。 3つのアリアはこれまで作曲者不明とされていましたが、最近になってクーナウの自筆譜であることが確認され たというもの。3段から4段で書かれた譜面には、部分的にコラールの繰り返しがあり、おそらく野外で歌われた であろうとされています。 シリーズを通じて全てのアルバムで清冽な歌唱を聴かせるのは、2011年に指揮者グレゴール・メイヤーによっ て設立されたオペラ・ムジカ。実力派の歌手たちが、古楽器アンサンブル「カメラータ・リプシエンシス」とともに 見事な演奏を繰り広げています。
CPO
CPO-555362(1CD)
NX-B02
17世紀の愛の歌と詩篇
ヨハン・ローゼンミュラー(1617頃-1684):Aurora rosea semper rutilans
モンテヴェルディ:Nigra sum
ニコロ・コッラディーニ(1585頃-1646):Ecce venit desideratus
アレッサンドロ・グランディ(1586-1630):O quam tu pulchra es
ベネデット・レッジオ(生年不詳-1646):Ostende mihi faciem tuam
トーマス・ゼッレ(1599-1663):Ich schlafe, aber mein Herze wachet
ニコラス・アダム・シュトルンク(1640-1700):Laudate Pueri
コッラディーニ:Cantate Domino
  Misericordias Domini in aeternum cantabo
クリストフ・ベルンハルト(1628-1692):Schaffe in mir, Gott, ein reines Herz
ローゼンミュラー:Vulnera Jesu Christi
レッジオ:Tulerunt Dominum meum
ローゼンミュラー:Das ist meine Freude
ゲオルク・ポプルッツ(T)
ヨハン・ローゼンミュラー・アンサンブル
アルノ・パドゥフ(指)

録音:2020年2月17-20日、5月26日
このアルバムには、ローゼンミューラー、モンテヴェルディ、コッラディーニら17世紀に活躍した作曲家が詩篇の 言葉や、愛と歓喜の詩に作曲したものが収録されています。歌っているのは「表現豊かで繊細な解釈」が高 く評価されるドイツのバロック歌手、ゲオルク・ポプルッツ。研究者でもあるアルノ・バドゥフが率いるヨハン=ロー ゼンミュラー=アンサンブルがこれらの知られざる作品を丹念に演奏、ポプルッツの歌唱に花を添えています。

Hanssler
HC-22017(1CD)
ヴァイヒェンベルガー:リュート組曲集
組曲 ト長調/組曲 ト短調
組曲 変ロ長調/組曲 変ロ長調
ヨアヒム・ヘルト(11弦バロック・リュート(ラルス・ヤンソン2014年製作))

録音:2022年1月17-19日/エァレーザー教会(ヴァーレンドルフ)
バロック時代、オーストリアで活躍したヴァイヒェンベルガー(1676-1740)のリュート作品集。財務省に勤めていたヴァイヒェンベルガーは絵画の収集家とし ても知られます。作曲家としてはポリフォニックな書法と和声的な書法両面で熟達しており、当時全盛だったリュートのために魅力的な組曲を残しております。
ヨアヒム・ヘルトは、ドイツのエコー賞で2006年クラシックの「17/18世紀の器楽曲部門」に選ばれたリュート奏者。ヘンスラー・レーベルからリリースされて いる「バッハのリュート作品集」(98-649)をはじめ、「ドイツのバロック・リュート作品集」(98-234)、「ルネッサンスのリュート作品集」(98-218)、「イ タリアバロック・リュート音楽集」(98-260)、「16世紀イングランドのリュート音楽」(98-600)、「ヴァイスの初期リュート作品集」(HC-16045)、「ルネサ ンス期ポーランドのリュート音楽」(HC-19034)など、数多くのアルバムをリリースしている名手です。 (Ki)

CALLIOPE
CAL-22102(1CD)
ミケーレ・マスチッティ(1664-1760):トリオ・ソナタ集
ソナタ第14番Op.4/ソナタ第7番Op.1
ソナタ第13番Op.4/ソナタ第9番Op.4
ソナタ第9番Op.1/ソナタ第11番Op.4
アンサンブル・カンタン・ル・ジュヌ〔ジャン=クリストフ・ラマック(Vn)、アニェス・ラマック(Vn)、カロル・カリーヴ(Vc)、フランソワーズ・ドペルサン(Cemb)〕

録音:2022年1月15日-18日(フランス)
バロック期の知られざるトリオ作品をレパートリーとすることを目的に、1999年に結成されたフランスのピリオド・アンサンブル、「アンサンブル・カンタン・ル・ジュヌ」が奏でる、イタリアの作曲家ミケーレ・マスチッティのトリオ・ソナタ集。
アンサンブルのメンバーは、フランス放送POのヴァイオリン奏者として活躍するジャン=クリストフ・ラマックを筆頭に古楽への情熱に満ちており、パリを中心に多くの聴衆に古楽の素晴らしさを知ってもらうために、解説付きのテーマ別コンサートを開くなど、精力的に活動しています。
フランスでイタリアのスタイルを広める役割を果たした著名なヴァイオリニスト兼作曲家のミケーレ・マスチッティは、後半生はパリに定住しフランスに帰化。ミシェル・マシッティと名乗り、フランスでは、オルレアン公フィリップの支援のもと、ヴェルサイユ宮殿で演奏活動を行ったとされています。イタリア風とフランス風の要素を融合した作風で、豊かなハーモニーが特徴的です。パリを中心に当時の宮廷でも演奏されたであろう麗しき芸術の数々を、フランスのピリオド・アンサンブルが現代に響かせます。

Delphian
DCD-34283(1CD)
バトル・クライ〜彼女は話す
パーセル:おお, 静かな小暗い場所へ連れていっておくれ
バルバラ・ストロッツィ:恋するヘラクレイトス
ロベール・ド・ヴィゼー:前奏曲(MS Vaudry de Saizenay)
ジョン・エクルス:絶えず不安に苛まれ
パーセル(トビー・カー編):ディドの嘆き
オワイン・パーク:バトル・クライ
カプスペルガー:前奏曲第5番
バルバラ・ストロッツィ:苦しむ者
モンテヴェルディ:アリアンナの嘆き
ヴィゼー:サラバンド(MS Vaudry de Saizenay)
パーセル:夕べの讃歌
ヘレン・チャールストン(Ms)、
トビー・カー(テオルボ)

録音:2021年9月29日-30日&11月1日(スコットランド)
2018年のロンドン・ヘンデル・コンクールの優勝者、ヘレン・チャールストンが女性の物語をテーマに歌うアルバム。17世紀の作品を中心した構成の中に、彼女の友人であり、1993年生まれという若さでジェズアルド・シックスをディレクターとしてまとめ上げ、作曲家、指揮者、歌手、オルガニストなど多彩に活躍する天才音楽家、オワイン・パークへの4つの楽章からなる委嘱作品「バトル・クライ」が置かれています。

Urania Records
LDV-14089(1CD)
アーリー・ロマンティック・チェロ
プレイエル(1757-1831):6つのチェロ・ソナタより第2番 変ホ長調、第6番ハ短調、第5番変ホ長調
フランソワ・クピス・ドゥ・レヌサール(1732-1808):3つのチェロ二重奏曲より、第2番 ハ長調 Op.5
ドメニコ・ランツェッティ(ca.1730-1774):チェロ・ソナタ 変ロ長調
ジャン・バルタザール・トリックリール(1750-1813):6つのチェロ・ソナタより第1番 ハ長調、第3番変ロ長調
クラウディオ・ロンコ(Vc)、
エマヌエラ・ヴォッツア(Vc)
※ピリオド楽器使用
18世紀、古典派の時代にこのアルバムに収録されている作曲家たちはチェロという楽器を用いて斬新な作品を残しました。ピアノ製作者としても有名なプレイエルの他三人の作曲家はチェリストとしても活躍しており、現在ではあまり演奏される機会はありませんが、時代を先取りしたロマン派のような革新的な作品を残していました。
クラウディオ・ロンコは、1980年にクレマンシック・コンソート(クレメンチッチ・コンソート)のソロ・チェロ奏者に就任し、アンサンブル415やエスペリオンXXでも活躍。さらには、セビリア古楽音楽祭をはじめとするヨーロッパの著名な古楽音楽祭から定期的に招聘されるなど、現在のイタリア古楽界における重鎮の1人。
現在は2001年に出会ったボローニャのアンサンブDSGとルサン・ペトロニオ・カペラ・ムジカーレで首席チェロ奏者を務めていたエマヌエラ・ヴォッツアと夫婦デュオを組み、コンサートやレコーディングに精力的に取り組んでいます。

Chandos
CHAN-20260(1CD)
リヴォイスド
シュッツ(1585-1672)(フレディ・クロウリー編):我は知る,我が救い主は生きておられることを SWV 393
アンドレア・ガブリエリ(?1532/33-1585)(クロウリー編):おお,救いのいけにえよ
バッハ(クロウリー編):シオンは物見らの歌うの聞けり
オワイン・パーク(b.1993):ミゼレーレ・アフター・アレグリ
ジョヴァンニ・ガブリエリ(c.1554-1612)(クロウリー編):おお,大いなる神秘 C 3
ヨハン・ミヒャエル・バッハ(1648-1694)(クロウリー編):主よ,我はあなたの救いを待つ、我は知る,我が救い主は生きておられることを
ジェイムズ・マクミラン(b.1959)(クロウリー編):キリストは統治し給う
シュッツ(クロウリー編):言葉は肉体となり私たちのもとに住む SWV 385
バッハ(クロウリー編):あなたは私の主であり、父であるから
シュッツ(クロウリー編):今よりのち主によりて死する者は幸いなり SWV 391
ロデリック・ウィリアムズ(b.1965):アヴェ・ヴェルム・コルプス・リイマジンド
バッハ(クロウリー編):いまこそ, われ知る, 汝は鎮めたもうべし
シュッツ(クロウリー編):神の欲したもうこと常に起こらん SWV 392
オルランド・ディ・ラッソ(クロウリー編):暁の光は赤く染まり
サラ・リムクス(b.1990):神の御母
バッハ(クロウリー編):主よ,人の望みの喜びよ
コーヴァス・コンソート、
フェリオ・サクソフォン四重奏団、
フレディ・クロウリー(指)

録音:2021年11月16日-18日、聖ジュード・オン・ザ・ヒル教会(イギリス、ハムステッド・ガーデン・サバーブ)
ロイヤル・オーヴァー=シーズ・リーグのアンサンブル・コンクール2015、フィルハーモニアO&マーティン・ミュージカル・スカラーシップのアンサンブル賞2015、タンネル・トラスト賞2014/2015、パーク・レーン・グループ・アーティスト2015/2016など数々の賞を受賞し、セント・ジョンズ・スミス・スクエアのヤング・アーティスト・オヴ・ジ・イヤー2016/2017に見事選ばれたイギリスのサクソフォン・クヮルテット、フェリオ・サクソフォン四重奏団。今回はイギリスを拠点に活動している声楽アンサンブル、コーヴァス・コンソートとの共演です。フレディ・クロウリーによって設立されたコーヴァス・コンソートは、イギリスの若手アーティストで構成され、ルネサンスから現代曲まで幅広いレパートリーを持ち、様々なジャンルのアーティストと共演しています。
このアルバムでは、合唱とサクソフォンという珍しいコラボレーションが実現しました。楽曲もバロック初期のハインリヒ・シュッツの作品から現代曲まで幅広く収録しており、新しい響きの可能性を示した注目盤です。

Da Vinci Classics
C-00572(1CD)
アルビノーニ&ヴィヴァルディ〜3声のソナタ&ヴァイオリン・ソナタ集
アルビノーニ:3声のソナタ ト短調 Op.1-4
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 RV.12
アルビノーニ:3声のソナタ ト長調 Op.1-7
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン・ソナタ ト短調 RV.26
アルビノーニ:3声のソナタ ハ長調 Op.1-5
アルビノーニ:3声のソナタ イ短調 Op.1-6
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 RV.17A
ジョルジョ・サッソ(Vn&コンサートマスター)、
インシエーメ・ストゥルメンターレ・ディ・ローマ

録音:2019年8月、サン・ロレンツォ教会(ローマ、イタリア)
インシエーメ・ストゥルメンターレ・ディ・ローマは、バロック・ヴァイオリン奏者として1992年にローマで開催されたペルゴレージ国際古楽コンクールで第1位を獲得し、コンチェルト・イタリアーノやウィーン・アカデミー、アッカデミア・モンテス・レガリスなどの首席ヴァイオリニストを歴任してきたイタリアの名匠ジョルジョ・サッソが創設したイタリアのピリオド・アンサンブル。
このヴィヴァルディとアルビノーニの作品を組み合わせたイタリアン・プログラムでは、ヴェネツィアの巨匠アルビノーニの極めて優れた技法が、若き日のヴィヴァルディの秀作との対比によってより鮮明に浮かび上がっています。

LAWO Classics
LWC-1226(1CD)
Lamento(嘆き)
ジローラモ・フレスコバルディ:カンツォーナ第4番、聖体奉挙のためのトッカータ(「音楽の花束」から)
ジョヴァンニ・フェリーチェ・サンチェス(c.1600-1679):聖母マリアの涙(スターバト・マーテル)
ジョヴァンニ・アントニオ・パンドルフィ・メアッリ(1624-c.1687):ソロ・ヴァイオリンのためのソナタ Op.4「ラ・ヴィンチョリーナ」
サラモーネ・ロッシ(c.1570-c.1630):5声のシンフォニア・グラーヴェ
モンテヴェルディ:かくも甘い苦悩が SV 332
イザベラ・レオナルダ(1620-1704):ソナタ第12番Op.15- 序奏
タルクィニオ・メールラ(1594/5-1665):就寝の時の宗教的カンツォネッタ「眠る時間になったから」
マルコ・ウッチェリーニ(c.1603-1680):『ラ・プロスペリーナ』によるソナタ第26番 Op.4
カプスベルガー(c.1580-1651):キタローネのためのタブラチュア曲集第4巻(1640) - トッカータ第9番
ベネデット・フェラーリ(c.1603-1681):宗教的カンタータ「この茨の刺が」
アントニオ・チェスティ(1623-1669):歌劇「ラルジア」 - アリア「私の魂よ」
マリアンネ・ベアーテ・シェラン(Ms)、
オスロ・サークルズ〔アストリッド・キルシュナー(バロック・ヴァイオリン)、
マリア・イネス・ザノヴェッロ(バロック・ヴァイオリン)
ミメ・ブリンクマン(バロック・チェロ、ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
カール・ニューリーン(テオルボ、アーチリュート)、
マリアジョラ・マルテッロ(チェンバロ、ポジティフ・オルガン)

録音:2020年6月18日-21日、ソフィエンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)
COVID-19のパンデミックの真っ只中、バロック・アンサンブル「オスロ・サークルズ」が、新しいアルバム『Lamento(嘆き)』を録音しました。ノルウェーとヨーロッパを代表する歌手のひとりで、バッハ・コレギウム・ジャパンとの度々の共演で日本でもよく知られるマリアンネ・ベアーテ・シェラン(キーラント)をソリストに起用、17世紀イタリアのバロック音楽の甘美でメランコリックな作品を演奏しています。プログラムのメインは、ジョヴァンニ・フェリーチェ・サンチェスの「聖母マリアの涙」、ベネデット・フェラーリの「この茨の刺が」、タルクィニオ・メールラ の「眠る時間になったから」。この3つの作品の間にソロ・ヴァイオリンや合奏の曲が散りばめられ、テーマにした「嘆き」の表情を映し出していきます。
「オスロ・サークルズ」は、2015年、バロック・ヴァイオリン奏者のアストリッド・キルシュナーによって結成されました。イタリア生まれのバロック・ヴァイオリン奏者マリア・イネス・ザノヴェッロ、日本のバロック・チェロ奏者ミメ・ブリンクマン、スウェーデンのリュート奏者カール・ニューリーンとチェンバロ奏者マリアジョラ・マルテッロと、国際色豊かな顔ぶれのアンサンブルです。彼らは、オスロ室内楽フェスティヴァルの他、フランスやイタリアなどの音楽祭に出演。2019年のクロアチアの「ヴァラズディン・バロックの夜」にはマリアンネ・ベアーテ・シェランと一緒に参加し、このアルバムのプログラムで批評家賞を獲得しました。

fra bernardo
FB-2231711(2CD)
ゴンベール:モテット集 Vol.3 ビューティー・ファーム〔バルト・ウヴィン(C.T)、アヒム・シュルツ&アドリアーン・デ・コステル&トマーシュ・ライトケプ&ハンネス・ヴァグナー(T)、フリアン・ミリャン&フィリップ・カヴェン(Br)、ヨアヒム・ヘフバウアー(Bs)〕

録音:2020年&2021年、マウアーバッハ・カルトジオ会修道院(オーストリア)
"ビューティー・ファーム"は、2014年に設立された男声ヴォーカル・アンサンブル。コレギウム・ヴォカーレ・ヘントやチンクエチェント、グランドラヴォア、カピラ・フラメンカ、ウエルガス・アンサンブルなどの一流合唱団、アンサンブルで活躍してきたメンバーでスタートし、オーストリア、マウアーバッハのカルトジオ会修道院を拠点に、ルネサンス期のフランコ=フレミッシュ・ポリフォニーの音楽を中心に歌っています。
これまで、オケゲム、ラ・リュー、オブレヒトといったルネサンスの巨匠や知られざるフランドル楽派のミサ曲の録音で評価を重ねると、2021年にリリースされたパレストリーナの「教皇マルチェルスのミサ」(PFB2017671)でその名声をさらに高めてきました。そんなビューティー・ファームの最新作はそれぞれ2015年と2016年にリリースされた2つのモテット集(FB1504211、FB1612457)に続くニコラ・ゴンベール(c.1495-c.1560)のモテット集第3弾。今回も世界初録音を含む19曲が歌われています。ジョスカン・デ・プレの弟子とされるこのフランドル楽派の作曲家の知られざる巧みな作曲技法を、洗練された精緻なアンサンブルで探求します。

ARCANA
A-528(1CD)
エルメネジルド・デル・チンクエ(1700-1773): 2つまたは3つのチェロのためのソナタ集
1-4. 3つのチェロのためのソナタ 第6番ニ短調
5-8. 3つのチェロのためのソナタ 第17番ト短調
9-12. 3つのチェロのためのソナタ 第15番ハ長調
13-16. 2つのチェロのためのソナタ ホ短調
17-20. 3つのチェロのためのソナタ 第5番ニ長調
21-24. 3つのチェロのためのソナタ 第9番ロ短調
25-28. 2つのチェロのためのソナタ ニ短調
29-32. 3つのチェロのためのソナタ 第11番変ホ長調
ルドヴィコ・ミナージ(第1チェロ&ディレクター)
 使用楽器:ローマのエリベルト・アッティリ2009年製作 歴史的モデル再現楽器
クリスティーナ・ヴィドーニ(第2チェロ)
 使用楽器:英国のピーター・ウォムスリー1747年製作 オリジナル楽器
テオドーロ・バウ(第3チェロ)
 使用楽器:ペルージャのフランチェスコ・ヴェルツィ1708年製作 オリジナル楽器
シモーネ・ヴァッレロトンダ(アーチリュート/バロックギター)
アンドレア・ブッカレッラ(Cemb)

録音:2021年3月22-25日 アルテンプス宮ゴルドーニ劇場、ローマ
広汎な活躍で知られるリッカルド・ミナージの弟、ルドヴィコ・ミナージを中心に、バロック・チェロの名手たちが一堂に会しここに録音したのは、そ の生涯さえ詳しく判っていない18世紀ローマのチェロの名手デル・チンクエの作品群。対等に活躍する2つのチェロに通奏低音パートを添え 「3つのチェロのための」と題されたソナタの数々は、いずれも18世紀中盤以降にナポリの名手たちの妙技を介して広まった高音域奏法など 技巧的なパッセージがふんだんに使われており、イタリア人作曲家ならではの歌心あふれる緩徐楽章の妙とあいまって全編にわたり聴きどころ に事欠きません。通奏低音とチェロ独奏のための「2つのチェロのための」ソナタでも、通奏低音を受け持つチェロはもう一方のパートと対等に 対話を繰り広げ、当時の音楽作りの面白さを垣間見せてくれます。異能の撥弦楽器アンサンブル「イ・バッシフォンディ」での活躍がめざましい シモーネ・ヴァッレロトンダ、Ricercarでのフレスコバルディ作品集(RIC407)など録音でも注目作が増えているアンドレア・ブッカレッラらの参 与も頼もしく、バロック・チェロの多面的な味わいを鮮やかに引き立てています。

Chateau de Versailles Spectacles
CVS-071(1CD)
『ローマの勝利』 〜1686年、フランス王ルイ14世を讃えるローマの祝典の仮想的再現
コレッリ:トランペットによるシンフォニア 〜オラトリオ「聖女ベアトリーチェ・デステ」(ジョヴァンニ・ロレンツォ・ルリエル〔1662-1700〕との共作、1689)序曲より
トランペットを交えた大シンフォニア 〜合奏協奏曲 Op.6-7およびOp.6-1による
いとも甘美なるソナタ:アダージョ 〜トリオ・ソナタ Op.2-7より(合奏協奏曲形式による演奏)
弦楽合奏による悲しきシンフォニア 〜オラトリオ「聖女ベアトリーチェ・デステ」序曲および合奏協奏曲 Op.6-8「聖なる夜に」による
エコーを伴うソナタ 〜トリオ・ソナタ Op.1-9(合奏協奏曲形式による演奏)
メラーニ(1639-1703):夕暮れ時のための合奏付カンタータ「あの好戦的な響きは」〜コレッリのトリオ・ソナタOp.2-1からの抜粋を交えて*
コレッリ:あらゆる楽器を交えての勇壮なシンフォニア 〜合奏協奏曲Op.6-4およびOp.6-7による
エマニュエル・ド・ネグリ(S)*
アンサンブル・エクジ&アンサンブル・エミオリア(古楽器使用)
エマニュエル・レシュ=カゼルタ(Vn・指揮)

独奏群(コンチェルティーノ):
 エマニュエル・レシュ=カゼルタ、パトリツィオ・ジェルモーネ(Vn)
 クレール・ラムケ(Vc)
 ピエール・リンデルクネシュト(テオルボ)
 ディエゴ・フェルナンデス=ロドリゲス(Cemb)

録音:2021年6月15-19日 ヴェルサイユ宮殿「十字軍の間」
長きにわたる治世の間、ヨーロッパ全土に轟く覇権を確かなものとし続けたフランス王ルイ14世。カトリック総本山ローマは枢機卿マザランのか つての職場である上、中世のフランス王、ルイ聖王にちなんだサン・ルイージ・デイ・フランチェージ教会のような場所もあり、ルイ14世とは決し て無縁の場所ではありませんでした。実際そこでは1686年にルイ14世に捧げられた音楽会も開かれており、フランスの古楽器奏者たちが ヴェルサイユに集って収録されたこのアルバムは、そのローマでの音楽祝典の再現を目指したもの。ローマを拠点に全欧州に名を轟かせ、フラ ンスの作曲家たちにも大きな影響を与えたコレッリの作品を中心に、サン・ルイージ・デイ・フランチェージ教会に仕えた作曲家メラーニのセレ ナータも交えて編まれたプログラムを、当時の記録や証言に基づき大編成で演奏しているのが大きな特色です。コレッリの室内編成向けトリ オ・ソナタは当時から大きな編成でも演奏されており、彼が100人規模の大編成を指揮していた記録もあるほど。ここではバロック・アンサンブ ルとしてはかなり規模の大きい弦楽編成に充実した通奏低音陣、曲によってはトランペット群とティンパニも加え、かの「永遠の都」に響いた 祝典の絢爛さを鮮やかに再現しており、その豪奢なサウンドがたまりません。金管陣には当時通りの指孔なしナチュラル・トランペットを吹きこ なすマドゥーフ兄弟らも参加。オーケストラ演奏の原点ともいうべき17世紀の音像に迫った注目すべきアルバムです。
Chateau de Versailles Spectacles
CVS-069(3CD)
NX-D11
モンテヴェルディ:歌劇「ウリッセの帰還」 ウリッセ…ヴァレリオ・コンタルド(T)
ペネローペ…リュシル・リシャルド(Ms)
運命の女神フォルトゥーナ、エリクレア、メラント、地上の合唱の一員…アンブロワジーヌ・ブレ(Ms)
大神ジョーヴェ、テレマーコ…フアン・サンチョ(T)
時の擬人像、海の神ネットゥーノ、アンティノー、海の民ファイアケスの合唱の一員、海の精の合唱の一員…アレックス・ローゼン(Bs)
知恵の女神ミネルヴァ、天界の合唱の一員…マリールー・ジャクアール(S)
愛の神アモーレ、婚礼の女神ジュノーネ、天界の合唱の一員…マリー・ペルボスト(S)
人間の弱さの擬人像、ピザンドロ、海の精の民ファイアケスの合唱の一員、海の合唱の一員…フィリッポ・ミネッチア(C.T)
エウメーテ、海の民ファイアケスの合唱の一員、海の精の合唱の一員…シリル・オヴィティ(T)
イーロ…イェルク・シュナイダー(T)
エウリマコ、海の精の合唱の一員…ピエール=アントワーヌ・ショーミアン(T)
アンフィノーモ、天界の合唱の一員…ファビアン・イオン(C.T)
レゼポペー(古楽器使用)
ステファーヌ・フュジェ(チェンバロ・指揮)

録音:2021年12月2-7日 ヴェルサイユ宮殿「十字軍の間」
Chateau de Versailles Spectaclesレーベルでフランス・バロックの巨匠リュリの教会音楽の体系的録音を進め、その最新巻『ミゼレー レ』(CVS059/NYCX-10278)が『レコード芸術』誌で特選に輝いたのも記憶に新しいフランス古楽界の実力派指揮者=鍵盤奏者ステ ファーヌ・フュジェ。自身が結成したレゼポペーとの共演は歌詞の言語的魅力を最大限に活かした演奏を旨とし、バロック・オペラの指揮にも 高い適性を示してきましたが、今回は満を持してモンテヴェルディ後期の傑作に取り組みました。弓奏弦楽器奏者7人に管楽器・撥弦楽 器・鍵盤などが加わる総勢14人の器楽隊に、合唱まで含め全員がソリストからなる歌手陣には、近年レオナルド・ガルシア・アラルコン指揮 による同じ作曲家の「オルフェオ」(ALPHA720/NYCX-10243)で注目を集めたヴァレリオ・コンタルドを筆頭に、上り調子のリュシル・リシャ ルド、実力派シリル・オヴィティ、カウンターテナーのフィリッポ・ミネッチアなど広範な活躍をみせる名歌手が続々。台本の劇展開をよく捉えた精 緻な解釈はまさにレゼポペーならではで、確かな楽器選択による細やかな通奏低音に支えられた歌はまさに「歌いながら語る」バロック初期 の魂を伝えてやみません。神々の思惑に翻弄されながら異国をさまよい妻ペネローペの待つ故郷へ向かうウリッセ(ユリシーズ=オデュッセウ ス)の物語が、イタリア・バロック特有の造形のまま現代に甦る新たな名演の誕生です。

Linn
CKD-685(1CD)
NX-B09
パーセル、クッサー:作品集
パーセル:オード「偉大な創立者を讃えよ」 Z 327
 新しいアイルランドの歌「リリバレロ」Z 646(パブロ・フィッツジェラルド編曲によるリュート独奏版)
ヨハン・ジギスムント・クッサー(1660-1727):セレナータ「世界から寄せられるパルナスス山への讃美」 世界初録音
作者不詳(ジョン&ウィリアム・ニール編):アイルランド伝承歌「一緒に伸びをしましょうよ」〜『アイルランド有名歌謡選集』(1724年ダブリン刊)より
マリア・ケオハネ(S)、
アンソニー・グリゴリー(オートコントル)
アーシュリング・ケニー(S)
ピーター・フィッツジェラルド(Lute)
セスティーナ(声楽アンサンブル)
アイリッシュ・バロック・オーケストラ(古楽器使用)
ピーター・ウィラン(チェンバロ&指揮)

録音:2021年10月4-6日 聖ピーター教会、ドロヘダ、アイルランド
原題にあるHibernianとはラテン語で「アイルランドの」の意。バロック音楽史上はヘンデルの『メサイア』初演の地がダブリンであることが有名 ですが、当時アイルランドは名誉革命期のウィリアマイト戦争を経て統治体制が大きく変わり、1690年代以降イングランドとの結びつきを深 めゆく最中でした。1694年1月にダブリンのクライストチャーチで演奏されたイングランド王室の作曲家パーセルのオード「偉大な創立者を讃 えよ」は、アイルランドにおけるイングランド王室の統治の正当性を過去に遡って称揚する内容。台本は名高いイングランド桂冠詩人ネイハ ム・テイトが手がけています。その少し前にパーセルが作曲し今なおジャンルを越えてミュージシャン達に愛されている「リリバレロ」のリュート編 曲を経て、アルバム後半にはドイツ語圏に管弦楽によるフランス風組曲を流行させた立役者の一人クッサーの知られざるセレナータを収録。 ハンガリーのポショニ(現スロヴァキア領ブラティスラヴァ)生まれのクッサーはドイツ語圏各地で活躍したのちダブリンに渡り、この地で英国王室 向けの音楽も作曲しました。本盤のセレナータはパルナスス山に暮らすミューズたちが芸術の守護神アポロと登場、イングランドのアン女王を 讃える内容で、クッサーはイタリア風のレチタティーヴォとアリアの交代を中心にしながら自在な作風で音楽を仕上げており、起伏に富んだ音 作りが聴き手を飽きさせません。クッサーが筆写したことで知られるラストのアイルランド民謡も含め、躍進めざましいアイリッシュ・バロック・オー ケストラがよく練られた解釈でじっくり作品の魅力を引き出してゆきます。

Paradizo
PA-0019(1CD)
エリザベス朝時代のオルガン音楽 〜グスタフ・レオンハルト初期秘蔵音源復刻〜
ジョン・マンディ(1555-1630):ロビン(FVB I, p.66)
ジャイルズ・ファーナビー(1563-1640):別れを惜しんで(FVB II, p.317)
 ファンタジア(FVB II, p. 270)
ジョン・ブル(1562/63-1628):栄光あれ、三位一体なる汝に(FVB I, p. 160)
ピーター・フィリップス(1560/61-1628):ファンタジア(FVB I, p. 335)
オーランド・ギボンズ:ファンタジア(MB XX, 6)
 プレリュード(MB XX, 3)
 ファンタジア(MB XX, 8)
トーマス・トムキンズ(1572-1656):グラウンド(MB V, 40)
ウィリアム・バード:ミゼレーレ(FVB II, p. 232)
ファンタジア(FVB II, p. 406)

【出典】ローマ数字は巻数
FVB:『フィッツウィリアム・ヴァージナル・ブック』より
MB:『ムジカ・ブリタニカ(英国音楽大全)』より
グスタフ・レオンハルト(Org)
※使用楽器:アルプ&フランス・カスパー・シュニットガー1721年建造

録音:1962年、聖ミヒャエル教会、ズヴォレ、オランダ
LPレコードからのデジタル・トランスファー
デジタル・レストア&マスター:2022年
デイヴィッド・v.R.ボウルズ/Swineshead Productions LLC
古楽器演奏の歴史に大きな貢献を果たした鍵盤楽器奏者グスタフ・レオンハルト(1928-2012)。2022年1月に歿後10年を迎えたこの 巨匠は早くからレコード録音にも取り組み、半世紀に及ぶ録音歴を通じて膨大な量の音源を残しています。初期録音も多くは DHMや Teldec/Warner、Vanguard ClassicsなどのレーベルからCD化され、深い味わいに満ちた後年の演奏にも通じる作品解釈の確かさ、 入念な選曲からうかがわれる音楽学的慧眼で世界中の人々を驚かせてきました。しかし今回、彼の高弟の一人でもあるチェ ンバロ奏者ス キップ・センペのレーベルParadizoで復刻されたこの1962年のオルガン録音は、これまでのどの復刻企画にも収録がなく、今回がCD初発 売となります。また11曲の収録作品のうちおよそ8曲が、その後再録音されることがなかったレパートリー。プログラムは17世紀の重要写本 『フィッツウィリアム・ヴァージナル・ブック』の収録作を中心に、ルネサンス〜初期バロックの英国鍵盤曲を厳選(一部は当時編纂が進められて いた現代譜『ムジカ・ブリタニカ』を使用)。早くからヨーロッパの古楽器演奏に敏感な反応を見せたボストンの古楽関係者たちの尽力で、同 市Cambridge Recordsが制作したレコードの一つであり、演奏にはレオンハルトの母国オランダのズヴォレ聖ミヒャエル教会に残る貴重な シュニットガー・オルガンが使われています。残念ながらマスター・テープが失われており、状態の良いLPレコードからの復刻となっておりますが、 その不利を全く感じさせない音質。ごく自然な佇まいで各曲の魅力を引き出してゆく若きレオンハルトの名演が、教会内陣の気配までよく伝 えるエンジニアリングで収録されており、Paradizoの丁寧なレストア作業とマスタリングでその機微に触れることができる喜びは計り知れませ ん。当時の古楽復興事情や師の思い出を伝えるセンペの長大なライナーノート(英・仏語)も興味深く貴重な内容です。

TIMBRE
TB-0001(1CD)
税込定価
ヘンリー・パーセル歌曲集「美しき島」
(1)音楽が愛の糧なら(第1曲)
(2)愛が甘い情熱なら
(3)サラバンドとディヴィジョン*
(4)アストレアとの別れ
(5)ヴィオールをかき鳴らせ
(6)ばらの花より甘く/(7)夕べの賛歌
(8)トランペットの調べ**/(9)ひとときの音楽
(10)トッカータ イ長調*
(11)音楽が愛の糧なら」(第3曲)
(12)孤独 /(13)新しいアイルランドの調べ*
(14)恋の病から /(15)色男なんていない
(16)魅惑の一夜 /(17)妖精と羊飼い
(18)わたしを泣かせて/(19)美しき島
中嶋俊晴(C.T)
三橋桜子(Cemb、Org)
(5)(16)(19)パブロ・エスカンデ(Org)
(18)大内山薫(バロックVn)
*=チェンバロ・ソロ
**=オルガン・ソロ

録音:2021年 9月 5-8日、兵庫県加東市コスミックホール
ヘンリー・パーセルの独唱曲は歌曲として発表された作品の他、オペラおよび戯曲に音楽部分を付加したセミ・オペラでも 数多く作曲され、そこには 17世紀イングランドの英語独唱曲の最良の作品が含まれています。パーセルの没後、これらの独唱 曲を集めた作品集「ブリタニアのオルフェウス 」二巻を出版した J. プレイフォードは第 1 巻の序文(1698/1706)にこう記して いる:「この作曲家のあらゆるジャンルの音楽における比類なき才能は広く知れ渡っているが、とりわけその声楽曲は賞賛の的 であった。なぜなら彼には英語の歌詞に込められた力を表現する特別な天賦の才があり、その力であらゆる聴き手の情念を 揺り動かし賛嘆せしめたからである」。この言葉ほどパーセルの独唱曲の特質を言い表した言葉はないでしょう。

MDG
MDG-90222546(1SACD)
バルト海沿岸諸国の音楽シリーズ10〜フリードリヒ・クリスティアン・モールハイム(1719-1780):カンタータとアリア
主は我と共にありせば(Festo Annunciationis Mariae)(1765) PL-GD Ms. Joh. 63
私たちには子供が生まれる(クリスマス用カンタータ/キリストの降誕) PL-GD Ms. Joh. 61
いと高き所には神に栄光あれ(キリストの降誕をたたえるカンタータ)(1749) PL-GD Ms. Joh. 65
天上の娘(教会アリア)PL-GD Ms. Joh. 66
選ばれた群れは(Festo Michaelis)PL-GD Ms. Joh. 173b
主なる神は、啓示を与え(聖霊降臨)PL-GD Ms. Joh. 173a
シーリ・カロリーン・ソーンヒル(S)
フランツィスカ・ゴットヴァルト(A)
ヴァージル・ハルティンガー(T)
ステファン・マクラウド(Bs)

ゴルトベルク・バロック・アンサンブル
ゴルトベルク・ヴォーカル・アンサンブル
アンドレイ・シャデイコ(指)

録音:2021年10月6-8日、トリニティ教会、グダニスク
独MDGレーベルによるバルト海沿岸諸国の音楽シリーズ第10弾。今回取り上げる作曲家は、フリードリヒ・クリスティアン・モールハイム。1719 年4月26日にノイマルクの教師兼カントールの息子として生まれ、父より音楽を学ぶ。1733年わずか14歳でライプツィヒのバッハの元を訪ね、聖トーマス音楽院で3 年間学ぶ。モールハイムは、楽譜の複写作業を手伝って、バッハ家での下宿代を補填していました。クリスマス・オラトリオBWV248の一部やカンタータ第82番「 われ 足れり」 BWV 82、カンタータ 第97番「わがすべての行いに」 BWV 97、カンタータ第21番「われは 憂いに沈みぬ」BWV 21、カンタータ第213番「岐 路のヘラクレスわれらにまかせて見張りをさせよ」BWV213などに彼の筆跡が残されています。最も重要な仕事としては、1736年にライプツィヒで初演された マタイ受難曲の完璧な複写です。バッハの元での勉強を終えた後1738年イェーナの大学で法学を学び、その後ハレ大学で1年半ほど学ぶ。この時期に14曲のオ ルガン作品を残しています。ギャラント様式で書かれ、均整の取れた才気あふれる作品です。モールハイムは1747年頃からグダンスクで演奏活動を行っています。 チェンバロのリサイタルであったり、ソプラノ歌手であった妻の伴奏を行うなど夫婦で活躍していた。またモールハイムは聖マリア大聖堂での大きな行事のための作 品を多く作曲し、グダンスクの市民にも大いに受け入れられました。モールハイムの作品は小編成のアンサンブルでも繊細で魅力的な響きを作り出し、ここに収録 されている作品も、4人のソリストたちによる絶妙なアンサンブルで聴かせます (Ki)

Paraty
PTY-1321296(1CD)
マラン・マレ:ヴィオール曲集第3巻より
マラン・マレ:組曲ト長調(全7曲)
カンピオン:ギターのためのジグ
マラン・マレ:ギター
マラン・マレ:組曲ハ長調(全9曲)
ダングルベール:シャコンヌ ハ長調
マラン・マレ:組曲イ短調(全8曲)
アンサンブル・ベダード【ロナルド・マルティン・アロンソ(ヴィオラ・ダ・ガンバ、指揮)、アンドレアス・リノス(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、マヌエル・デ・グランゲ(テオルボ、バロック・ギター)、パオロ・ザンズ(Cemb)】

録音:2020年10月26-29日/サン・ミッシェル・ロブゼルヴァトワール教会
アンサンブル・ベダードはキューバ系フランス人ヴィオラ・ダ・ガンバのロナルド・マルティン・アロンソが2011年に結成した古楽器合奏団。バロック音楽と現 代音楽、ヨーロッパ音楽とラテン・アメリカ音楽のクロスオーバーを目指す新鮮な感覚が注目を集めています。
マラン・マレはヴィオラ・ダ・ガンバ作品に実りをもたらしましたが、ちょうどピアノのショパンと同じで、アマチュアが楽しむには技術的に難しすぎるという声が ありました。そこでヴィオール曲集第3巻は芸術性を下げずに難易度を緩和し、教育的な目的もあり内容も親しみやすいものに挑戦しました。
さらに曲趣や調性が共通するキャンピオン、ダングルベールをはさんでいるのも大歓迎。ヴィオラ・ダ・ガンバの魅力を満喫できます。

Passacaille
PAS-1120(1CD)
芸術的共鳴 〜17世紀イタリアのアーチリュート&テオルボ作品集
ピッチニーニ(1566-1638頃):トッカータ第20番/トッカータ第15番/ガリアルダ第3番
ピエトロ・パオロ・ライモンド(after 1578-1647):トッカータ/フーガ
チプリアーノ・デ・ローレ(?-1565)、ジョヴァンニ・バッティスタ・スパーディ(?-1590):別れのときは
ピエトロ・パドロ・メッリ(1575-1620):半音階的カプリッチョ/ガリアルダ「ラ・クラウディアーナ」/ガリアルダ「ラ・ファ
ルネーゼ」/コレンテ「ラ・サンソーナ」
マウリツィオ・カッツアーティ(1616-1678):バレット第6番
カプスペルガー(1580-1651):トッカータ第2番アルペッジャータ/パッサカリア/コレンテ第1番/トッカータ第6番/ヴィラネッラ「浮世はお世辞にも」/ガリアルダ第13番/半音階的コレンテ第7番
ピッチニーニ:トッカータ第7番/ガリアルダ第3番/トッカータ第4番/アリア「フォリア・ロマネスカ」 / トッカータ第11番/コレンテ第2番/チャコーナ
ルカ・ピアンカ(アーチリュート、テオルボ)

録音:2021年
17世紀初頭、イタリアの音楽は大きな変革を遂げました。ポリフォニーの厳しい制約から解放され、単旋律の歌によるモノディーというジャンルが発展したので す。その伴奏者として登場したアーチリュートやテオルボといった新しい撥弦楽器には、歌われる人間の情熱を説得力を持って支えるために、音色、強弱、緩急を駆 使した即興的かつ饒舌な演奏が要求されました。そうして高められた奏法は独奏曲にも反映され、質の高い楽曲が残されることとなります。イル・ジャルディーノ・ アルモニコ創設メンバーのルカ・ピアンカが、そうして高められた独奏曲を華麗に奏でたアルバムです。 (Ki)
Passacaille
PAS-1124(1CD)
ある皇帝のカントールの肖像〜ヨハネス・トゥールー(1460頃活躍):作品集
「Adieu m’amour, adieu ma joye」
「O generosa nata David」
「O gloriosa regina mundi」
「Mais que ce fut secretement」
「O castitatis lilium」
「O florens rosa」
「Fors seulement」
「O gloriosa regina mundi in varia prolationes species」
「Magnificat」
(Magnificat, Et exultavit - Quia respexit, Quia fecit - Et misericordia,
Fecit potentiam - Deposuit potentes, Esurientes - Suscepit Israel,
Sicut locutus - Gloria Patri, Sicut erat)
「Mon ?il lamente」
「Missa Mon ?il」
(Kyrie - Gloria - Sanctus - Agnus Dei)
ヴォイチェフ・セメラード(指)
カペラ・マリアーナ

録音:2021年
Tonrroutt、Thauranth、Tauront、Taurath、Torenthとさまざまな綴りで書き記されいくつかの写本に登場するヨハネス・トゥールー(Johannes Tourout)は、長い間謎に包まれていた作曲家。ハプスブルク家の皇帝フリードリヒ3世の礼拝堂でカントールを務めていた人物で、高い作曲技術を持ち、中欧で とても人気があったようです。まとまった録音は珍しく、ミサ曲やラテン語のモテット、フランス語による世俗的なシャンソンなど15世紀のポリフォニーの幅広い様 式が収められたこのアルバムは、資料的にも大変貴重なものと言えます。 (Ki)

Stradivarius
STR-37176(1CD)
バルベッラ(1718-1777):通奏低音を伴う2つのヴァイオリンまたは2つのマンドリンのための6 つの二重奏曲集 ピツィク・アルコQ【マウロ・スキランテ(マンドリン)、モニカ・トート(Vn) 、アレッサンドロ・パルメリ(Vc) 、ルカ・タランティーノ(G)】

録音:2018年サン・アントニオ教会
バルベッラは18世紀イタリア、ナポリのヴァイオリニスト、作曲家。父親よりヴァイオリンの手ほ どきをうけたのち、タルティーニの弟子バスクアーレ・ビーニにヴァイオリンを、レオナルド・レオ に作曲を師事した。バルベーラはナポリのいくつかの音楽院で教鞭を執りつつ、ヴァイオリンを 中心とする多くの作品を作曲しナポリ楽派の重要人物と目されています。このディスクはチェロの 通奏低音を伴うヴァイオリンとマンドリンのためのデュオ。マンドリンが入っているせいか、イタリ ア情緒たっぷり。バロック音楽を得意とするストラディヴァリウスの鮮やかな録音も魅力。
Stradivarius
STR-37198(1CD)
「ヴォルペとルカ」〜バロックからジャズまで
ジャン・バッティスタ・ゲルバーシオ:2つのマンドリンのた
めのシンフォニア(1762頃)
フランチェスコ・レッチェ:ト長調のコンチェルト(1772頃)
ラファエーレ・カラーチェ:サルタレロ(1918)
ラファエーレ・カラーチェ:ロンド(1924)
スコット・ジョプリン:ジ・エンターテイナー(1902)
エロール・ガーナー:ミスティ(1954)
ジャコー・ド・バンドリン:ボーレ・ボーレ(1951)
ユベンティーノ・マチエール:カデンチア(1967)
ジャカーレ:サウドーソ・カバキーニョ(1985)
パット・メセニー:サン・ライト(1992)
ルカ・ペトロジーノ(マンドリン&マンドーラ)
ジャンマルコ・ヴォルペ(G)
バロック音楽と20世紀ジャズを組み合わせたユニークなアルバム。18 世紀後半のイタリア音 楽からスコット・ジョプリンやパット・メセニーまでノリノリで弾き込んでいます。マンドリンとマンドーラ (大き目のリュートのような楽器)のルカ・ペトロジーノはあらゆる楽器を弾きこなすマルチ・インス トゥルメンタリストで自ら作詞作曲も行う。ソロの他、マンドリン・オーケストラを組織し活動してい る。ギターのジャンマルコ・ヴォルペもペトロジーノと同じくマルチ・インストゥルメンタリストでジャ ズからロック、ソウル、ファンク、ブルースまであらゆるジャンルの音楽を弾きこなす。二人のマル チ・タレントによる楽しい一枚。

PAN CLASSICS
PC-10435(1CD)
ファッシュのオーボエ〜ツェルプスト宮廷の音楽
ヨハン・フリードリヒ・ファッシュ:管弦楽組曲 ニ短調 FaWV K:d4より 序曲(オーボエ2、ファゴット、弦楽、通奏低音)
幻想曲 ヘ長調 FaWV O:F1より ラメント(オーボエ2、弦楽、通奏低音)
管弦楽組曲 ト長調 FaWV K:G19より 前奏曲(弦楽、通奏低音)
テレマン:オーボエ協奏曲 ト長調 TWV 51:G2
バッハ:カンタータ第21番「わがうちに憂いは満ちぬ」 BWV21より シンフォニア(オーボエ、弦楽、通奏低音)
ファッシュ:オーボエ協奏曲 ト短調 FaWV L:g4
2つのヴァイオリンのためのカノン・ソナタ ニ短調 FaWV N:d4
バッハ:カンタータ第156番「わが片足すでに墓穴に入りぬ」 BWV156より シンフォニア(オーボエ、弦楽、
通奏低音)
ファッシュ:管弦楽組曲 ニ短調 FaWV K:d4より フーガ(オーボエ2、ファゴット、弦楽、通奏低音)
四重奏曲 ニ短調 FaWV N:d3(Vn2、ヴィオラ、通奏低音)
オーボエ協奏曲 イ短調 FaWV L:a1
ネーレ・ヴェルトメン(Ob,指)
ムジカ・グローリア

録音:2021年4月29日〜5月2日/ベルギー、ヘクス教会
バッハやテレマンと同時代に生き、1722年から亡くなるまでツェルプストの宮廷楽長を務めたヨハン・フリードリヒ・ファッシュのオーボエ作 品を中心に収録。オーボエのネーレ・ヴェルトメン(1999-)はマルセル・ポンセールの教え子で、2021年マグデブルク国際テレマン・コンクールで第1位を獲 得した若きオーボエ奏者。新しいアンサンブル「ムジカ・グローリア」を率いての才能ほとばしる演奏です。

Resonus
RES-10300(1CD)
NX-B05
クレープス(1713-1780):鍵盤のための作品集 第2集
序曲 ‘nach dem Franzoischen [sic] Gout’ Krebs-WV 820
パルティータ 変ロ長調 Krebs-WV 823
ソナタ イ短調 Krebs-WV 838
スティーヴン・ディヴァイン(Cemb)
使用楽器:2段鍵盤チェンバロ…コリン・ブート制作(2000)
ヨハン・クリストフ・フライシャー(ハンブルク 1710年)製の1段鍵盤を参考にして
a=415Hz/調律:ヴェルクマイスター III

録音:2021年2月23-24日
バッハに「卓越した音楽家、鍵盤楽器、ヴァイオリン、リュートの演奏家、熟練した作曲家」と評されたヨハン・ ルートヴィヒ・クレープスの鍵盤楽曲集第2集。活躍した時代はバロックから前古典派への移行期でしたが、彼自 身はポリフォニーの様式を好んでいたためか「時代遅れ」とみなされ、当時はあまり顧みられることがありませんでし た。しかし近年ではバロック期、ギャラント様式、古典派の形式を魅力的に組み合わせた作曲家として評価され、 少しずつ演奏機会も増えてきています。 このアルバムでは名奏者スティーヴン・ディヴァインがクレープスの3作品を演奏。当時の音楽的センスの変化を示 す、彼の多彩な作曲スタイルを知ることができます。

Dynamic
CDS-7952(1CD)
NX-B03
サント=コロンブ(1640頃-1700頃):2つの対等なヴィオールのためのコンセール集
コンセール 第1番「Le retrouve」
コンセール 第18番「Les bateries」
コンセール 第53番「L'aureille」
コンセール 第45番「Le Cor」
コンセール 第44番「Tombeau」より Les pleurs
コンセール 第59番「Le precipite」
コンセール 第39番「Le resjoui」
コンセール 第60番「Le majestueux」
コンセール 第66番「L'infidelle」
コンセール 第6番「La Duchesse」
コンセール第61番「Le varie」
コンセール 第28番「Le Passant」
コンセール 第7番「Le pleureux」より
Sarabande la pleureuse
コンセール第48番「Le raporte」より
Chacone raportee
パオロ・ビオルディ(ヴィオール)
フランチェスコ・トメイ(ヴィオール)
7弦バス・ヴィオール- Paolo and Niccolo Biordi Florence, 2012製
18世紀の作者不明モデル(プライヴェート・コレクション) の複製
7弦バス・ヴィオール
- Sergio Gistri - Colle Val D’Elsa, 2017製
1699年ハンブルク、J.Tielke制作モデルの複製

録音:2020年10月20-23日
サント=コロンブ氏(ムッシュ・ド・サント=コロンブ)は、フランス・バロック音楽の作曲家・ヴィオール奏者。高い名声を博したものの、実名や生没年を 含め、その生涯は謎に包まれており、おそらく1640年頃に生まれ1700年頃に没したジャン・ド・サント=コロンブがこの人物と考えられています。 彼の名が一躍知られるようになったのは、1966年、ジュネーヴで「CONCERTS A DEUX VIOLES ESGALES 2つの対等なヴィオールのための コンセール集」の写本が発見されたことによるものでした。全67曲からなるこの曲集、各組曲にはタイトルが付けられており、恐らく当時の音楽愛好 家や知識人たちの集まりのために書かれたものだったのでしょうが、とても高度な技術が要求される演奏困難な作品です。とはいえ、ヴィオールなら ではの艶やかな音色による二重奏は、とても魅力的。このアルバムではパオロ・ビオルディとフランチェスコ・トメイが息のあったデュオを聴かせます。
Dynamic
CDS-7956(1CD)
NX-B03
フェルディナンド・カルッリ(1770-1841):作品集
3つのディヴェルティスマン「スペイン風」 Op. 209…世界初録音
パガニーニの主題によるギターのための幻想曲 Op. 325
ヨーロッパの民謡集 Op. 73…世界初録音
「ラ・モリナーラ」の旋律による独奏ギターのための変奏曲 Op. 107
ラ・フォル、アルベール・グリザールのロマンスによるギターのための幻想曲 Op. 363…世界初録音
ギターのための3つのワルツ Op. 9.
マルチェッロ・ファントーニ(ギター…Rene-Francois Lacote 1820)

録音:2021年8月6-8日
ナポリ出身の作曲家フェルディナンド・カルッリは、パリで一流のギタリストとして活躍しました。 教師としても才能を発揮し、彼のギターのための練習曲「メトード・コンプレット Op. 27」は現在でも使用されています。 彼は当時流行していたオペラや管弦楽作品の旋律を用いてヴィルトゥオーゾ的な変奏曲に仕立て上げることを得意としており、時には同世代のパ ガニーニ作品や、スペイン風のスタイルも取り込むことで、自らのテクニックを見せつけていました。 このアルバムでは、名手マルチェッロ・ファントーニが1820年製の楽器を用いて、世界初録音を含むカルッリの様々な作品を紹介。変奏曲でのまば ゆいばかりの技巧や、愛らしいワルツなど、知られざる作品を美しい音色で楽しめます。

H.M.F
HMX-2904019(11CD)
The Bach Dynasty〜バッハ一族
■CD1
ヨハン・ルートヴィヒ・バッハ(1677-1731):葬送のための音楽〜独唱者、ふたつの合唱とふたつのオーケストラのための
■CD2
バッハ:ソプラノとバスのためのカンタータ「いと尊きイエス、わが憧れよ」BWV 32
 「試練に耐えうる人は幸いなり」BWV 57
 「われは行きて汝をこがれ求む」BWV 49
■CD3
バッハ:ブランデンブルク協奏曲 第1番 ヘ長調 BWV 1046、第3番ト長調 BWV 1048、第5番 ニ長調 BWV 1050
■CD4
バッハ:ブランデンブルク協奏曲 第2番 ヘ長調 BWV 1047、第6番変ロ長調 BWV 1051、第4番 ト長調 BWV 1049
■CD5
バッハ:管弦楽組曲 第3番ニ長調 BWV 1068、第1番ハ長調 BWV 1066 
■CD6
バッハ:管弦楽組曲 第4番ニ長調 BWV 1069、第2番ロ短調 BWV 1067
■CD7
W.F.バッハ(1710-1784):シンフォニア ニ長調,同 ヘ長調,アダージョとフーガ ニ短調,同ヘ短調,チェンバロ協奏曲ホ短調
■CD8
C.P.E.バッハ:マニフィカト Wq 215(1749)
モテット「聖なる神よ(Heilig ist Gott)」Wq 217(1776) 
交響曲ニ長調 Wq 183-1(1780)
■CD9
C.P.E.バッハ:オーボエ協奏曲 変ホ長調 H.468, Wq. 165 
管楽器、弦と通奏低音のためのシンフォニア ヘ長調 H. 656, Wq. 181
オーボエ協奏曲 変ロ長調 H. 466, Wq. 164
2つのオーボエ、2つのホルン、弦と通奏低音のためのシンフォニア ト長調 H. 655, Wq. 180
■CD10
ヨハン・クリスティアン・バッハ:交響曲変ホ長調Op.6-2
チェンバロ協奏曲変ロ長調Op.13-4
交響曲ト短調Op.6-6
C.P.E.バッハ:フルート協奏曲ニ短調Wq.22
■CD11
ヨハン・クリスティアン・バッハ:レクイエム〜入祭唱&キリエ ヘ長調(T208/5)、怒りの日 ハ短調(T202/4)
ミゼレーレ 変ロ長調(T 207/5)
ベルリン古楽アカデミー


■CD1
アンナ・プロハスカ(S)、
イヴォンヌ・フックス(A)、
マキシミリアン・シュミット(T)、
アンドレアス・ヴォルフ(Bs)
RIAS室内cho、
ハンス=クリストフ・ラーデマン(指)

■CD2
ゾフィー・カルトホイザー(S)
ミヒャエル・ヴォッレ(Bs)
RIAS室内cho,
ラファエル・アルパーマン(オルガン&指揮)

■CD7
チェンバロ独奏:ラファエル・アルパーマン(チェンバロ協奏曲)

■CD8
ハンス=クリストフ・ラーデマン(指),
RIAS室内cho,
エリザベス・ワッツ(S)、
ヴィープケ・レームクール(A)、
ローター・オディニウス(T)、
マルクス・アイヒェ(Bs)

■CD9
クセニア・レフラー(Ob)

■CD10
ラファエル・アルパーマン(Cemb) クリストフ・フンゲバース(Fl)

■CD11
レネケ・ルイテン(S)、
ルース・サンドホフ(A)、
コリン・バルツァー(T)、
トーマス・バウアー(Bs)
ハンス=クリストフ・ラーデマン(指)、
RIAS室内cho

録音:CD1:2010年3,4月、
CD2:2017年10月、
CD3&4:1997年5,10月、
CD5&6:1995年9月、
CD7:1995年9月〔ベルリン古楽アカデミー結成20周年記念盤〕
CD8:2011年11月,2013年1月
CD9:2018年3月、
CD10:2002年10月、
CD11:2010年11月
結成40周年をむかえるベルリン古楽アカデミー。40周年記念盤として、不朽の名演、管弦楽組曲とブランデンブルク協奏曲、さらに、バッハの息子たちの作品 やバッハ家のヨハン・ルートヴィヒ・バッハらの作品をおさめた過去の録音を、特別価格の11枚組CDで発売します!
ヨハン・ルートヴィヒ・バッハは、バッハの遠いいとこにあたる人物。バロック時代の黄金期の作品から、古典派の幕開けを感じさせる作品までを、ベルリン 古楽アカデミーの名手たちによる冴えた演奏で一挙に聴くことができます。
ベルリン古楽アカデミーは1982年、ミシェル・ブラヴェらの作品を旧東ドイツで結成されました。古楽の演奏習慣の研究に根ざした演奏活動を展開。結成当初 はバッハ、テレマン、そしてミシェル・ブラヴェら、メンバーたちの興味のおもむくままに、時にはアルパーマンが住んでいたフラットの1室でリハーサルをするなど して活動していました。時には高名なバッハ学者のハンス=ヨアヒム・シュルツェをリハーサルに招いたこともあったそうです(リハーサルのためだけにシュルツェ はライプツィヒからベルリンまでやってきた)。1984年に演奏会シリーズを本格スタートさせて以降、今日にいたるまでその演奏はドイツのみならず世界から絶賛 されています。1986年に初CDをリリース、しかしメンバーの一人として当時CDプレーヤーをもっていなかったといいますから時代を感じます。1989年にベ ルリンの壁が崩壊してのち、より国際的な活動を展開していくようになります。名門声楽アンサンブルであるRIAS室内合唱団とのコラボレーションも非常に長く つづいています。

Urania Records
LDV-14088(1CD)
ディートリヒ・シュテフケン:ヴィオラ・ダ・ガンバのための組曲&ディヴィジョンズ
ディートリヒ・シュテフケン(17世紀初期-1673-74):組曲二短調*、
 ガンバ独奏のためのディヴィジョンズ**、
 組曲ニ長調#、組曲ニ長調*
ディートリヒ・シュテフケン、ジャン・メルキュール&作者不詳:サラバンド**
ディートマー・ベルガー:ディートリヒ・シュテフケンに捧ぐ*
ディートマー・ベルガー(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
※使用楽器:バス・ヴィオラ・ダ・ガンバ(Jose Luis Espana. M.:2007年製)*、アルト・ヴィオラ・ダ・ガンバ(不詳)**、トレブル・ヴィオラ・ダ・ガンバ(不詳:1980年頃製)#

録音:2020年1月3日-6日、ストリングス・サウンズ・ミュージック・プロダクション・スタジオ(ベルギッシュ・グラートバッハ、ドイツ)
ガンバ奏者、作曲家としてヨーロッパ各地で活躍した、ディートリヒ・シュテフケンのヴィオラ・ダ・ガンバのための作品集。
ドイツのチェリスト、ディートマー・ベルガーは、アーヘン音楽大学とデュッセルドルフ音楽大学で研鑽を積んだ後、ライプツィヒ音楽大学では、セバスティアン・パンクからヴィオラ・ダ・ガンバの奏法を学び、チェロとガンバ、モダンとピリオドの両方を駆使するようになりました。1993年から2000年までドレスデンのザクセン州立歌劇場のメンバーとして活躍し、現在はケルンを拠点としてチェロ奏者、ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者として活発な活動を展開しています。ベルガーは、ライプツィヒのフリードリヒ・ホフマイスター音楽出版社やベルクハイムのドール音楽出版社で編集者、作曲者としても活動しており、本アルバムでは、3種類のガンバを見事に弾き分け、未だ謎の多いシュテフケンの作品の魅力を伝えています。

Prima Facie
PFCD-166(1CD)
リコーダーとギターのための作品集
アラン・バラード(b.1947):ハットボックス
シュチェパーン・ラク(b.1945):アリオーソ
作者不詳:グラウンドによるグリーンスリーヴス
アーネスト・トムリンソン(1924-2015):Chadkirk Idyll
ジョン・パーサー(b.1942):スカイ・ブルー
デイヴィッド・エリス(b.1933):Fred's Blue Ginger Staircase Music Op.72
ヤコブ・ファン・エイク(c.1590-1657):ダウランドの「コマギン」による変奏曲
ジョン・ゴーランド(1946-1993):新世界舞曲集 Op.62
ピーテル・デ・フォイス:Brande Yrlandt
作者不詳:クーラント・ムッシュ
作者不詳:ファンタジア
ジョン・デュアルテ(1919-2004):小さいジャズ Op.92、小さいジャズ第2 Op.92a
ピーター・ホープ(b.1930):ブラモール・ホール舞曲集
ジョン・ターナー(リコーダー)、
ニール・スミス(G)

録音:2002年&2021年(イギリス)
リコーダー&ギターの“ターナー=スミス・デュオ”によるアルバム。かつてCampionレーベルから発売されていた音源に、スコットランドの作曲家、ジョン・パーサーが自身の住むスカイ島を音楽で表現した新曲「スカイ・ブルー」が新たに追加され、再び発売されることになりました。このデュオのために作曲されたアラン・バラードの「ハットボックス」をはじめ、2人の抜群のコンビネーションと妙技を存分に楽しめるアルバムに仕上がっています。
※当タイトルはCD-R盤で入荷する可能性がございます。予めご了承ください。

Hyperion
CDA-68385(1CD)
ムトン:ミサ・フォルト・ダルジャンとモテット集
ジャン・ムトン(before 1459-1522):コンフィテミニ・ドミノ
聖女カタリーナの喜び
われ主を讃えん
輝け、照らせよ、エルサレム
ああ、空をどう照らしてくれるのか
聖所で主を賛美せよ
おお、救いのいけにえよ
ミサ・フォルト・ダルジャン(ミサ曲 「お金がないことは」)
ブラバント・アンサンブル、
スティーヴン・ライス(指)

録音:2021年4月28日-30日、セント・ジョン・ザ・バプティスト教会(ラフトン、エセックス)
ネーデルラント、フランドル楽派の未知なる音楽、ポリフォニーの発掘、研究に情熱を注ぎ続けるブラバント・アンサンブルとスティーヴン・ライス。これまでグラモフォン賞に3度ノミネートしてきたブラバント・アンサンブルによるジャン・ムトン(before 1459-1522)の作品集。
フランス・ルネサンス期の作曲家ジャン・ムトンは、幼少期の詳細は分かっていませんが、1450年代の後半までに生まれたと考えられています。その後特にアミアン大聖堂の聖歌隊長として活躍したとされ、1502年から亡くなるまでパリの宮廷で過ごしたと考えられています。教育者としても知られており、アドリアン・ヴィラールトの師でもありました。ムトンの作品は現存するものだけでも、10曲以上のミサ曲、100曲以上のモテットがあるなど多数の作品を残しています。没後500年を記念して、フランドル楽派の音楽の伝承者であるブラバント・アンサンブルの美しいポリフォニーをお聴きください。

ALPHA
ALPHA-833(1CD)
フランス・バロックのブリュネットの世界
1. 作曲者不詳:ああ行ってしまったのか、麗しき栗毛の君 〜クリストフ・バラール(1641-1715)編『ブリュネットまたは小恋歌集 第2巻』(1704)より
2. 作曲者不詳:見目麗しき羊飼いティルシスは 〜バラール編『ブリュネットまたは小恋歌集 第1巻』(1703)より
3. ジャック・コシュロー(1680?-1734):嘆くがよい、わがミュゼットよ〜『真面目な歌、酒の歌』(1714)より
4. 作曲者不詳:音を潜めよ、わがミュゼットよ〜バラール編『ブリュネットまたは小恋歌集 第2巻』(1704)より
5. マラン・マレ:プレリュード 〜『ヴィオール曲集 第3巻』(1711)より
6. 作曲者不詳:ある日、ぼくのクロリスは 〜バラール編『ブリュネットまたは小恋歌集 第1巻』(1703)より
7. マレ:サラバンド 〜『ヴィオール曲集 第3巻』(1711)より
8. マレ:ロンド式ガヴォット 〜『ヴィオール曲集 第3巻』(1711)より
9. 作曲者不詳:もう恋なんてしたくない 〜バラール編『ブリュネットまたは小恋歌集 第1巻』(1703)より
10. ジャック=マルタン・オトテール: 前奏曲 ト短調 〜『前奏曲の技法』(1719)より
11. 作曲者不詳:セーヌ川のほとりで 〜バラール編『ブリュネットまたは小恋歌集 第2巻』(1704)より
12. ロベール・ド・ヴィゼー(1650-1725):シャコンヌ 〜『テオルボないしリュートのための作品集』(1716)所収の組曲 イ短調より
13. ジョゼフ・ヴァレット・ド・モンティニ(1665-1738): おさまれ、ぼくの苦悩よ 〜『真面目な歌と酒の歌による曲集』(1713)より
14. 作曲者不詳:それはよくない、若きリゼットよ 〜バラール編『ブリュネットまたは小恋歌集 第1巻』(1703)より
15. フランソワ・クープラン:田園詩 〜『クラヴサン曲集 第2巻』(1717)所収の第6組曲より
16. 作曲者不詳:一人のスペイン人がいて、玉葱を商っておりました 〜バラール編『ブリュネットまたは小恋歌集 第3巻』(1711)より
17. ジャン=フランソワ・ダンドリュー(1682-1738): 鳥たちの合奏(囀り)〜『クラヴサン曲集 第1巻』(1724)より
18. 夜啼鶯たちは、その優しい囀りで〜バラール編『ブリュネットまたは小恋歌集 第2巻』(1704)より
19. ミシェル・ピニョレ・ド・モンテクレール(1667-1737): 山鳩のつがい 〜『横笛のためのコンセール集』(1724)より
20. フェロネリー氏(詳細不明):時よ、しばし留まれ 〜『真面目な歌、酒の歌』(1719)より
ア・ノクテ・テンポリス(声楽&古楽器アンサンブル)
レイナウト・ファン・メヘレン(オートコントル)
アンナ・ベッソン(フラウト・トラヴェルソ、宮廷ミュゼット〔=鞴式バグパイプ〕)
ミリアム・リニョル(バス・ド・ヴィオール、ドシュ・ド・ヴィオール 〔=低音&高音ヴィオラ・ダ・ガンバ〕)
シモン・リンネ(テオルボ)
ロリス・バリュカン(クラヴサン〔=チェンバロ〕)

録音:2021年2月、シント・トライデン(ベルギー)
文化百般に通じた絶対君主ルイ14世のもと、前世紀以来の高雅な宮廷歌曲(エール・ド・クール)が発展、王室音楽総監督リュリもフラン ス語の韻文を鮮やかに音楽化し傑作フランス語オペラを続々発表した17世紀フランス。しかし上流階級の人々はそうした堅固な芸術様式 ばかりでなく、他愛ない恋物語を短くシンプルな詩句に歌い込んだ、より軽く短い歌も喜んで愉しんでいました。古代の理想郷に暮らす羊飼 いの青年が「栗毛(ブリュネット)の君よ」と歌いかける設定の歌が多いためブリュネットと総称されるようになったこの曲種は、王室勅許のもと 楽譜出版を任されていたバラール出版局から3度にわたり集大成的曲集が編まれたほど人気があり、今に伝わります。このアルバムはクープ ランやマレなど同時代の王室周辺で活躍した名手たちの器楽作品を交え、ブリュネットの名品の数々をフランス・バロック後期の宮廷音楽世 界に文脈づける試み。さまざまなバロック・オペラや教会音楽・歌曲の解釈にすぐれ人気絶頂の名歌手ファン・メヘレンを中心に、器楽では ジャン・ロンドーのアンサンブルであるネヴァーマインドで活躍する横笛奏者アンナ・ベッソン、バッハの無伴奏チェロ組曲をフランス式にヴィオール で録音したミリアム・リニョルら4人の俊才が機微鮮やかな演奏を聴かせます。驚くほど巧みなアンサンブルで彼らが支えるファン・メヘレンの美 声にも酔いつつ、知られざるフランス・バロックの素顔に迫れるALPHA-ならではの好企画盤です。
ALPHA
ALPHA-837(1CD)

NYCX-10310(1CD)
国内盤仕様
税込定価
フランス18世紀クラヴサン作品で辿る、ルイ15世の一日
●一日の始まりと祈りの時間
フランソワ・クープラン:目覚まし時計 〜『クラヴサン曲集 第1巻』(1713)第4組曲より
フランソワ・ダジャンクール(1684-1758):『クラヴサン曲集』(1733)第1組曲より
 アルマンド「王冠」
 クラント
 サラバンド「立派」
ピエール・ダンドリュー(1664-1733):Carillon ou cloches カリヨン、または鐘
●狩猟の楽しみ
ルイ=クロード・ダカン(1694-1773):『クラヴサン曲集』(1735)組曲「狩猟の愉しみ」
 狩人たちの合図:ロンド形式によるファンファーレ
 行進
 犬たちの合図
 鹿の捕獲
 争奪:ファンファーレ
 狩人たちの歓喜
●恋心と田園情緒を味わう散歩のひととき〜
F.クープラン:さえずり 〜『クラヴサン曲集 第2巻』(1717)第6組曲より
ジョゼフ=ニコラ・パンクラス・ロワイエ(1703-1755):『クラヴサン曲集』(1746)より
 恋する気持ち
 好ましきもの
F.クープラン:恋する夜啼鶯 〜『クラヴサン曲集 第3巻』(1722)第14組曲より
●宮廷の遊びと余興
F.クープラン:気晴らし 〜『クラヴサン曲集 第2巻』(1717)第7組曲より
ダジャンクール:目隠し鬼遊び 〜『クラヴサン曲集』(1733)第2組曲より
クロード=ベニーニュ・バルバストル(1724-1799):ラモーの「ピグマリオン」より 序曲、無言劇、ジグ、コントルダンス〜『クラヴサン向けに編曲された数々のオペラからのエール集』(1761頃)より
●王の御就寝
ミシェル・コレット(1707-1795):Les Etoiles 星々 〜『クラヴサン曲集 第1巻』Op.12(1734)第3組曲より
セリーヌ・フリッシュ(クラヴサン〔=チェンバロ〕)
使用楽器:ジャン=クロード・グージョン1749年以前製作、ジョアキム・スワネ
ン1784年拡張改修(パリ楽器博物館所蔵)に基づく再現楽器(製作: ミラノ
のアンドレア・レステッリ)
録音:2020年8月ジュジュリュー(フランス南東部ローヌ=アルプ地方アン県)

※ 国内仕様盤解説訳…白沢達生
18世紀のフランス音楽では、ドイツ音楽の堅牢さともイタリア音楽の歌心とも違う、独特な繊細さが大きな魅力となっていますが、作品が生み出された当時 の状況や生活様式などを知ることで、その本来の魅力をより深く味わうことが出来ます。歴史的背景への知見を大切にしてきたフランスの気鋭集団カフェ・ ツィマーマンの共同主宰者でもあるセリーヌ・フリッシュは今回、そうした文脈の中に作品を並べることで、いかに豊饒な音楽世界が紡ぎ出されているか、各曲 の機微を捉えた演奏でありありと示してゆきます。ポンパドゥール夫人を愛人として迎え、ロココの華やぎに彩られたフランスを長く治めたルイ15世(1710- 1774)を主人公に、王室の暮らしの一端を連想させるクラヴサン小品を並べ、その一日を目覚めから就寝まで追体験する本盤は、知名度の低い作曲家た ちからクープランの有名作まで驚くほど新鮮に聴こえる画期的プログラム。多彩な音色を使い分けられる使用楽器はロココの繊細な響きそのまま、18世紀音 楽の知られざる側面をたっぷり味あわせてくれます。国内仕様盤には、グスタフ・レオンハルトとの思い出など興味深いエピソード満載の解説訳付き。

RICERCAR
RIC-434(1CD)

NYCX-10311(1CD)
国内盤仕様
税込定価
1600年前後イタリアのリュート作品集
アレッサンドロ・ピッチニーニ(1566-1638):半音階的トッカータ 第12番
カプスペルガー(ヨハネス・ヒエロニムス・カプスベルガー) (1580頃-1651):ガリアルダ 12a
ピッチニーニ:コレンテ 第9番
カルロ・ジェズアルド(1566-1613):美しい人よ、貴女がいないと
ピッチニーニ:ガリアルダ 第1番
ピエトロ・パドロ・メッリ(1579-1623頃):半音階的カプリッチョ「チャルリーノ」
ピッチニーニ:歌い手なしのコレンテ 第1番
 コレンテ 第10番
ニーニ:サラバンド風アリアと変奏
カプスペルガー:トッカータ 1a
メッリ:コレンテ、通称「ラ・バルトラ」
クラウディオ・サラチーニ(1586頃-1630):サン・セコンド伯爵のためのトッカータ
ピッチニーニ:第1トッカータ
ベレロフォンテ・カスタルディ(1580-1649): 半音階的コレンテ
サラチーニ:アルフォンソ・ストロッツィ氏のためのトッカータ
ジェズアルド:ヴェノーザ君主のガリアルダ
ジェズアルド:君主のフランスの歌
カプスペルガー:ッカータ 6ta
 コレンテ 7a
 トッカータ 3a
メッリ:半音階的コレンテ、通称「ラ・ベルナルデッラ」
 半音階的ヴォルタ、通称「ラ・サヴィア」
ヴィンチェンツォ・ベルニア(1570頃-1620頃): 半音階的トッカータ
作者不詳(エギディウス・リュート写本より):Galliarde ガイヤルド
メッリ:コレンテ、通称「アルフォンシーナ」
ピッチニーニ:第1リチェルカーレ
 パッサカリア
ボル・ズリヤン(リュート・アッティオルバート)
※ハンス・ブルクホルツァー1596年製14コース・リュート・アッティオルバートに基づくプラハのイジー・チェペラーク2020年製作楽器

録音:2021年12月 ボルム教会、スイス
※ 国内仕様盤解説訳…佐々木勉
1987年スロヴェニア生まれのボル・ズリヤン。リュートはもちろんビウエラ、ウードといった撥弦古楽器を弾くかたわら、ギターを操ってジャズのイ ンプロビゼーションもこなす新世代のミュージシャンが贈るソロ・アルバム第2弾のテーマは、なんとジェズアルド。ヴェノーザの君主でもあったジェ ズアルドといえば、不貞の妻を殺害したというスキャンダラスな前半生と、居城に籠り異形のマドリガーレを書いた晩年がよく知られる作曲家で すが、実はリュートの演奏に関してもかなりの腕前であったという証言が残っています。16世紀の末には、彼の再婚相手の父であるフェラーラ 君主アルフォンソ2世を通じ、同い年のリュートの名手アレッサンドロ・ピッチニーニよりアーチリュートの原型となる楽器を譲り受けました。このア ルバムはこの時のものに近いと考えられる楽器を用い、当時のリュート作品のほか、ジェズアルドのものを含むマドリガーレをリュートの譜面に置 き換えた写本を元に、ボル・ズリヤン自身が編曲したものも収録しています。冒頭のピッチニーニの作品を始め、ジェズアルドを思わせる半音 階技法を用いた作品が多数選曲されており、知られざるその関係性に思いを馳せるに十分な内容となっています。

Chateau de Versailles Spectacles
CV-066(1CD)

NYCX-10312(1CD)
国内盤仕様
税込定価
『ルイ14世の婚礼』
●聖堂の門にて
リュリ:王のトランペット合奏のための合図音
●代表団の入場
ルイ・クープラン(1626頃-1661):前奏曲
リュリ:フランス王家の入場
 スペイン人たち
 バスク人たち
●平和の祝典
ジャン・ヴェロ(1600頃-1662):子らよ、ほめまつれ
リュリ:全地よ歓喜して神を迎えよ(ユビラーテ・デオ)
●婚儀
ギヨーム=ガブリエル・ニヴェル(1632頃-1714):全教会旋法の100の小品を含むオルガン曲集 より
 第三旋法によるプラン・ジュ
 第三旋法によるクロモルヌのレシ
サロモーネ・ロッシ(1570-1630):荘厳なシンフォニア
フランチェスコ・カヴァッリ(1602-1676):マニフィカト
●諸国民の歓喜と踊り
カヴァッリ:私を死なせて 〜Xerse 歌劇「セルセ」 より
アンドレ・デ・ロジェ(生没年不明、1634-1672の間に活躍):このように長い戦の後
ニコラ・メトリュ(1605頃-1663頃):おおフランスよ
フアン・イダルゴ(1614-1685):2人の女の子がやってきた〜歌劇「嫉妬は証拠がなくとも人を殺す」 より
アナ・キンタンシュ(S)、ヴィクトワール・ビュネル(Ms)、
ダヴィド・トリク(オートコントル)、セルジュ・グビウ(テナー)、
ヴィルジル・アンスリ(Br)
ル・ポエム・アルモニーク(古楽器使用)
ラ・タンペート(合唱)、シモン=ピエール・ベスティオン(合唱指揮)
ヴァンサン・デュメストル(指)

録音:2021年11月11-14日
ヴェルサイユ宮殿王室礼拝堂
※国内仕様盤日本語解説…関根敏子、歌詞訳…原口昇平
1660年6月9日にサン=ジャン=ド=リュズで行われたフランス王ルイ14世とスペイン王女マリー・テレーズとの結婚式から音楽部分を、ヴァンサン・デュメスト ル率いるル・ポエム・アルモニークが、篤い信頼を置くソリストたちを揃え、ヴェルサイユの礼拝堂で再現したアルバム。古楽を中心に様々なステージや録音で 活躍する歌手たちが芸達者ぶりを発揮するほか、大オルガンを使用する独奏曲はジュスタン・テイラーが奏でています。

Phi
LPH-037(1CD)
モンテヴェルディ:マドリガーレ集 第4巻 (全曲) コレギウム・ヴォカーレ・ヘント
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)

録音:2021年6月 カルメル修道会教会、ヘント(ベルギー北部オーストフランデレン地方)
国内仕様盤:解説・歌詞日本語訳…白沢達生
近年はジェズアルド晩年のマドリガーレ集で、極めて緻密な和声感覚の難曲を他の追従を許さぬ解釈で聴かせ、絶賛を博したフィリップ・ヘ レヴェッヘ。70歳のインタビューで「残された人生では真に向き合う価値を感じる作品だけを演奏する」と語った彼がここで取り上げるのは、モ ンテヴェルディのマドリガーレ集。『聖母マリアの夕べの祈り』の二度にわたる録音などが広く知られていますが、ルネサンスとバロックの橋渡しを なすこの作曲家の真髄ともいうべきマドリガーレを系統的に録音するのは初めてです。1603年に出版された旧様式の集大成ともいうべき 「第4巻」を、ジェズアルドの録音と同様、ソリストたちからなる極小編成を指揮して披露するその解釈の精緻さは、どの曲をとっても息を呑む ばかり。群を抜く中世音楽解釈でも知られるバルボラ・カバートコヴァーや、ヘンデル、テレマンなどの独唱で注目されてきたアレックス・ポッター など、演奏陣は今回も申し分ない顔ぶれ。ユニゾンのソプラノ2声から静かに音程差がほぐれて音楽を紡ぎ出してゆく冒頭曲から、異形の 半音階に強烈な求心力が宿る終曲の驚くべき展開に至るまで、20の小宇宙それぞれの美に圧倒される最新録音です。

Linn
CKD-679(1CD)
NX-B09
エザイアス・ロイスナー(1636-1679):リュートのための組曲集
組曲 第13番変ホ長調/ヘ長調の小品群
組曲 第9番ト短調
アッレマンダ 〜組曲 第6番ホ短調より
組曲 第11番ハ短調
我ら皆ただ一人の神を信ず 〜『福音歌による100歌選』より
ウィリアム・カーター(Lute)
※使用楽器:アウクスブルクのシクストゥス・ラウヴォルフ1590年頃製作モデルに基づくロンドンのクラウス・ジェイコブセン2019年製作の再現楽器

録音:2021年7月5-7日 聖マーティン教会、イースト・ウッディ (イングランド南部ハンプシャー州)
リュートという撥弦楽器が、王侯貴族や知識人たちのための最も高貴な楽器としての地位をいまだ保っていた17世紀の半ば頃。ロイスナー は当時ハプスブルク家の所領だったシュレジエン地方(現ポーランド領)で生まれ、広く各地を旅して演奏家としての名声を築き、後年はベル リンに宮廷をかまえていたブランデンブルク選帝侯の音楽家となり、齢43で亡くなるまでかの地で活躍を続けました。その作品は同時代を生 きた鍵盤奏者フローベルガーと同じように、フランス様式の舞曲のリズムを明確に取り込みながらドイツ音楽特有の奥深さにも貫かれており、 聴き深めるに足る味わいに満ちています。フロリダ出身で英国古楽界に軸足を置く名手ウィリアム・カーターは、彼が特に惹かれるというロイス ナー最初の曲集『リュートの楽しみ』(1667)に着目。この作曲家が生きていた頃にも存在した16世紀末の銘器をモデルとする楽器を用い、 端正な演奏で作品の妙味をじっくり引き出してゆきます。LINNならではのバランスの良い自然派録音も、リュートの音色に耳を傾ける喜び を伝えてくれます。

CARPE DIEM
CD-16327(1CD)
ジョヴァンニ・アントニオ・テルツィ(1570頃?-1600以降): リュート作品集
1. 第2トッカータ
2. アンドレア・ガブリエーリの5声の「愛しき恋人よ」*
3. フランス風クラント*
4. プレリュード
5. サルタレッロ*
6. ガリアルダ*
7. アントニオ・ビッチの「澄んだ真珠」*
8. ドイツ風舞踏曲、フランス風舞踏曲*
9. 先掲の舞踏曲に続くサルタレッロ
10. 第3ファンタジア*
11. ベルガモのサンタゴスティーノ・ヴェルトアによる第12ガリアルダ*
12. プレアンブロ
13. フランスのブランル・サンプル*
14. 第4コルレンテ*
15. 第2ヴォルタ、フランス風*
16. フィオレンツォ・マスカラの第7カンツォーナ*
17. 三つの手法によるパッサメッツォ
18. 先掲曲に続くガリアルダ*
19. オルランド・ディ・ラッソの5声の「来たれ、わが庭へ」*
20. パドヴァーナ*
21. トッカータ*
22. 第2舞踏曲、ドイツ風
23. 第7舞踏曲、ドイツ風*
24. 第4ヴォルタ、フランス風
25. フィリッポ・デ・モンテの5声の「ああ、私を夢でだめにする人よ」*
26. 後半部:彼女は誰の前に現れるのか*
27. 最後のパッセメッツォ
28. 先掲のパッセメッツォに続くガリアルダ
フローラン・マリー(Lute)
※使用楽器:ジャン=ルイ・マリー2006年製作、8コース
録音:2021年9月26-29日アブロヴィル教会、オルヌ(フランス北部バス=ノルマンディ地方)

*=世界初録音
パレストリーナやマレンツィオなどの巨匠たちが声楽のために精緻な多声音楽を作曲する傍ら、さまざまな楽器の使い手たちが器楽特有の音 楽作法を確立しはじめていた16世紀イタリア。カプスベルガーやピッチニーニといったバロック期の作曲家が登場する前、ルネサンス独奏器楽 の集大成ともいうべき作品群をリュートのために残したのが、北イタリアのベルガモを拠点に活躍したこの楽器の名手テルツィ。彼の名を冠した 出版譜の存在や世界各地に残る筆写譜の多さから推察される生前の人気に比して生涯は謎に包まれたままですが、作曲者の深い音楽 的知識と感性は、さまざまな時代の舞曲やフランス語の多声シャンソンの独奏編曲、プレリュードなど多岐にわたる形式の音楽そのものに如 実に現れていると言ってよいでしょう。さまざまな中世・ルネサンス音楽の演奏団体と共演するフランスの名手フローラン・マリーは、古楽器製 作家の父が手がけた8コースのリュートを手に、ルネサンス様式の総目録のごときテルツィの音楽の多彩さを丁寧な解釈で味わい深く聴かせ ます。先例が決して多いとは言えない、テルツィ作品だけで構成されたアルバムという意味でも貴重なリリース。佐藤豊彦やリー・サンタナな ど、世界的リュート奏者たちにも愛されてきたCarpe Diemレーベルの抜群のエンジニアリングが映える、自然な佇まいの弦音も魅力です。

Chateau de Versailles Spectacles
CVS-070(3CD)
NX-D11
フランチェスコ・サクラーティ(1605-1650):「狂気を装った女」全3幕の音楽劇 デイダミア…マリアナ・フローレス(S)
アキッレ…ポール=アントワーヌ・ベノス=ジアン(C.T)
ウリッセ…カルロ・ヴィストーリ(C.T)
ディオメデ…ヴァレリオ・コンタルド(T)
リコメデ…アレハンドロ・メーラプフェル(Br)
エウヌーコ…カツペル・シェロンジェク(C.T)
乳母…マルセル・ベークマン(T)
船長…サルヴォ・ヴィターレ(Bs)
暁の女神アウローラ、婚礼と豊饒の女神ジュノーネ…ジュリー・ロゼ(S)
海の妖精テティーデ、勝利の女神…フィオナ・マクガウン(Ms)
火の神ヴルカーノ、大神ジョーヴェ…アレクサンドル・ミミノシヴィリ(バス=バリトン)
栄誉の女神、叡智の女神ミネルヴァ…ノルマ・ナウン(S)
少女1…オーレリー・マルジョ(S)
少女2…アンナ・ピロリ(S)
少女3…サラ・ハウス(S)
カペラ・メディテラネア(古楽器使用)
レオナルド・ガルシア・アラルコン(チェンバロ/指揮)

録音:2021年6月9-13日 ヴェルサイユ宮殿王室歌劇場
アルゼンチンからヨーロッパに渡り、フランス語圏を中心に卓越したバロック・オペラ指揮者として活躍、とりわけイタリアやスペインなど地中海諸 国の音楽に抜群の適性を示している俊才レオナルド・ガルシア・アラルコン。これまでにもモンテヴェルディやカヴァッリなど比較的よく知られた巨 匠たちのオペラだけでなく、ザンポーニ、ファルヴェッティ、ドラーギなど今や知る人が少なくなってしまった作曲家たちの劇音楽作品も積極的に とりあげてきました。ヴェルサイユ宮殿の王室歌劇場を舞台に彼が新たに録音したのは、フランスで初めて上演されたオペラであるサクラーティ の「狂気を装った女」。ルイ13世の崩御後間もなく、イタリアから来た新宰相マザランの肝煎りで1645年12月に上演されたこのイタリア語オ ペラは、トロイア戦争の戦士アキレスにまつわるエピソードを扱ったもの。フランス王室での上演に際しては幼少の王ルイ14世を喜ばせるべく 本物の動物たちが活躍する場面も盛り込まれ、大いに歓迎されました。同世代のカヴァッリ同様ヴェネツィアを本拠に人気を博していたサク ラーティの精彩鮮やかな音楽を、アラルコンは多彩な通奏低音楽器群を含む15人編成のオーケストラ、マリアナ・フローレスら実力派歌手た ちの緩急自在の名歌唱とともに瑞々しく現代に甦らせます。器楽陣にレザール・フロリサンやルーヴル宮音楽隊を支えてきた打楽器奏者マ リー=アンジュ・プティ、百戦錬磨の撥弦奏者キート・ガート、ガンバの達人フアン・マヌエル・キンターナら実力派が加わっていることも、この名 演の勝因と言ってよいでしょう。

CPO
CPO-555271(1CD)
NX-B10
テレマン:オラトリオ集
聖ヨハネの祝日のためのオラトリオ「わが神なる主はたたえられん」TVWV 1:602/1216
復活祭後の第2日曜日のためのオラトリオ”主の憐れみを” TVWV 1:123
ラヘル・マース(S)
エレナ・ハルシャーニ(S)
エルヴィラ・ビル(A)
ミルコ・ルートヴィヒ(T)
クラウス・メルテンス(Bs-Br)
マウロ・ボルジョーニ(Bs)
アンドレ・モルシュ(Br)
ケルン・アカデミー
ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ(指)

録音:2020年1月13-16日
1730/31年の教会暦において、ハンブルク市の音楽監督を務めていたテレマンは特別な構想による新作を発表 しました。それは聖書のテキストではなく、新作の詩を用いたオラトリオを教会の礼拝で演奏するというものでした。 この時に演奏されたのは、詩人であり音楽家でもあるアルブレヒト・ヤコブ・ツェル(1701-1754)のテキストによる 聖ヨハネの祝日のためのオラトリオ「わが神なる主はたたえられん」TVWV 1:602/1216。ツェルは演劇的ともい えるほどのドラマティックな情景を描き出し、テレマンは3人のバス歌手を含む独唱と、4本のホルン、3本のフルート など多彩な楽器編成によるアンサンブルを用い幅広い表現でテキストに素晴らしい音楽を付けています。エジプト 人の嘆きが歌われる箇所では、半音階進行を含むヘ短調の旋律で描かれ、逃げ惑う民衆と追手の描写では 16分音符を多用し、緊張感が盛り立てられています。もう1曲は復活祭後の第2日曜日のためのオラトリオ。 演奏は、テレマンを得意とするミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズの指揮によるケルン・アカデミー。エレナ・ハル シャーニ、クラウス・メルテンスら独唱陣も見事です。

Coviello
COV-92203(2CD)
ラインハルト・カイザー(1674-1739):3幕の歌劇『ユリシーズ』 ボーニャ・ベルナギエヴィチ(S)
フランチスカ・プルデンチョ(S)
ジェラルド・トンプソン(C.T)
マルクス・ブリュッヒャー(T)
ゲッツ・フィリップ・ケーナー(T)
ヤンノ・シェラー(Br)
ユルゲン・オレリー(Bs)
アントニウス・アダムスク(指)
ゲッティンゲン・バロックO&cho

録音:2021年10月14日/ニーンブルク劇場(ライヴ)
生前の評価が大変高く、テレマンが「当代随一の頭脳」と讃え、バッハを酷評したマッテゾンも「世界最高の作曲家」と称賛を惜しまなかったラインハルト・カイザー (1674-1739)。『ユリシーズ』はハンブルクとコペンハーゲンを行き来していた時期、1722年にコペンハーゲンで初演された作品です。管弦楽の規模も大き く、ドラマティックで壮麗な響きが楽しめます。 (Ki)

Hanssler
HC-22024(1CD)
「紺青」
フリードリヒ2世(フリードリヒ大王)(1712-1786):フルート・ソナタ ホ短調 SpiF 154
ヨハン・ヨアヒム・クヴァンツ(1697-1773):トリオ・ソナタ ハ短調 QV 2: Anh.5
アンナ・アマーリア・プライセン(1723-1787):フルート・ソナタ ヘ長調
カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ:トリオ・ソナタ ニ短調 H.569, Wq.145
フリードリヒ2世:フルート・ソナタ ロ短調 SpiF 83
ソフィア・アレッツ(Fl)、
アレクサンダー・フォン・ハイセン(Cemb)

録音:2021年/ドイツ
フリードリヒ大王の宮廷におけるフルート音楽を収録したアルバム。大王と宮廷作曲家(クヴァンツ、プライセン、C.P.E.バッハ)が行った宮廷演奏会の再現とも いうべき内容がこのアルバムで演奏されています。古楽界気鋭の演奏家ソフィア・アレッツとアレクサンダー・フォン・ハイセンが息の合ったアンサンブルで聴かせ ます! (Ki)

ALIA VOX
AVSA-9948(3SACD)
黄金時代のカンシオネロ集
【Disc1】コロン文庫の歌曲集
1. 作曲者不明:Propinan de Melyor
2. 作曲者不明:?Como No Le Andare Yo?
3. フランシスコ・ラ・トッレ:Dime, Triste Coracon
4. エンリケ:Pues Con Sobra de Tristura
5. トリアーナ:?Querer Vieja Yo?
6. 作曲者不明:Lealtat, O Lealtat
7. トリアーナ:?Quien Vos Dio Tal Senorio?
8. フアン・ウッレーデ:Donde Estas Que Non Te Veo
9. ウルタード・デ・セレス:No Tenga Nadie Speranca
10. 作曲者不明:Muy Crueles Bozes Dan
11. 作曲者不明:In Exitu Israel
12. エンリケ:Mi Querer Tanto Vos Quiere
13. 作曲者不明:Buenas Nuevas de Alegria
14. コルナーゴ・オケゲム:Que's Mi Vida Preguntays
15. フアン・ウッレーデ:Muy Triste Sera Mi Vida
16. トリアーナ:Pinguele, Rrespinguete
17. フアン・ウッレーデ:Nunca Fue Pena Mayor
18. ベルモンテ:Glosa Sobre 'Nunca Fue Pena Mayor'
19. コルナーゴ=トリアーナ:Senora, Qual Soy Venido
20. 作曲者不明:Quien Tiene Vida En Esperanca
21. トリアーナ:Dinos Madre Del Donsel
22. 作曲者不明:Nina y Vina
【Disc2】宮廷の歌曲集
1. フランシスコ・デ・ラ・トーレ:Danza Alta (Instrumental)
2. ガブリエル:Aquella Mora Garrida
3. フランシスコ・デ・ペニャローサ:Por La Sierras De Madrid
4. Rodrigo Martinez
5. ガブリエル:A Sonbra De Mis Cabellos (Instrumental)
6. Al Alva Venid
7. Tres Morillas
8. ?Que Me Quereis, Cavallero?
9. ロマン:O Voy (Instrumental)
10. ポンセ:Torre De La Nina
11. ミラン:Mios Fueron, Mi Coracon
12. ガルシムニョス:Pues Bien, Para Esta
13. バダホス:O Desdichado De Mi (Instrumental)
14. アンキエータ:Dos Anades, Madre
15. ガブリエル:La Bella Malmaridada
16. アロンソ:La Tricotea
17. フアン・ポンセ:Ave Color Vini Clari
18. A Los Banos De Amor
19. Harto De Tanta Porfia
20. Pase El Agoa, Ma Julieta
21. El Cervel Mi Fa (Instrumental)
22. Si D'Amor Pena Sentis
23. !Ay, Que Non Ay!
24. フアン・デル・エンシーナ:Pues Que Jamas Olvidaros
【Disc3】メディナセリの歌曲集
1. ペドロ・ゲッレーロ:Di, Perra Mora (Instrumental)
2. 作曲者不明:A Beinte Y Siete De Marco
3. フランシスコ・ゲッレーロ:Prado Verde Y Florido
4. 作曲者不明:Puse Mis Amores
5. 作曲者不明:Buelve Tus Claros Ojos (Instrumental)
6. フランシスコ・ゲレーロ:Dexo La Venda, El Arco
7. セブリアン:Lagrimas De Mi Consuelo
8. ヒネス・デ・モラータ:Pues Que Me Tienes Miguel
9. アントニオ・デ・カベソン:Susana Un Dia (Instrumental)
10. 作曲者不明:Corten Espadas Afiladas
11. 作曲者不明:Aquella Voz de Cristo
12. アントニオ・デ・カベソン:Fantasia (Instrumental)
13. 作曲者不明:!Ay Jesus Que Mal Fraile!
14. 作曲者不明:Diferencias Sobre Las Vacas
15. アロンソ・ムダッラ:Claros Y Frescos Rios
16. ヒネス・デ・モラータ:Pues No Puedo Olvidarte
17. フランシスコ・ゲレーロ:Ojos Claros Y Serenos
ジョルディ・サヴァール(指)
エスペリオンXX、
ラ・カペラ・レイアル・デ・カタルーニャ

録音:1991-92年
サヴァール主宰のレーベル”ALIA VOX”のヘリテイジ・シリーズ最新盤は、スペイン黄金時代(1451-1595)の歌曲集3タイトルをまとめたもの。1991-92 年の録音で、これらの録音により、スペインの15-16世紀の音楽が広く世に知られることとなった、貴重かつ決定的名演の歓迎すべき復活です。カンシオネロ、と は詩歌の選集、を意味します。セビリアン・カンシオネロ・デ・ラ・コロンビーナ(コロン文庫の歌曲集)とカンシオネロ・ミュジカル・デ・メディナセリ(スペイン のほぼ中央い位置する都市、メディナセリに伝わる音楽歌曲集)は、ヒスパニックの特徴が多くみられます。カンシオネロ・デ・パラシオ(宮廷の歌曲集)は、絶大 な権力を誇った王の宮殿で演奏された音楽で、やはり当時絶大な評価を得ていたフアン・デル・エンシーナやルイス・デ・ミランによる歌曲、クリスマスキャロル、 バラードといった作品などが含まれています。スペインの15-6世紀の音楽の世界があざやかに広がっています。 (Ki)

フォンテック
FOCD-9866(1CD)
税込定価
2022年5月25日発売
ヤコブ・ファン・エイク〜笛の楽園 Vol.8
No.127ローラ
No.128われらに幼子が生まれ
No.129詩篇116番わたしは主を愛する
No.130かわいいシレナ
No.131グレーヴィリンのバレエ
No.132プリムローズ氏のアルマンド
No.133ラ・ヴァレット
No.134最初のリックポッツ(T)(酒飲み歌)
No.135最初のリックポッツ(U)(酒飲み歌)
No.1362番目のリックポッツ(酒飲み歌)
No.137あの頃、私は恋に狂っていた
No.138フランスのエア(私のために)
No.139オレンジ
No.140サラバンド
No.141サラバンド、さらにもう一つの変奏
No.142私達に与えられた理性をもって始める
No.143新曲(酒飲み歌:自分のボトルを持ったら)
No.144ヤギの足(ギリシャ神パン)
No.145ファンタジー
No.146詩篇101番慈しみと裁きをわたしは歌い
No.147フランスのクーラント
No.148詩篇134番主の僕らよ、こぞって主をたたえよ
付録 私は避ける事ができない(P.de.ヴォイス作)
江崎浩司(リコーダー、その他)

録音:2021年4月20-23日 神奈川県立相模湖交流センター
2021年12月に急逝した江崎浩司が残した最後の録音です。そして2017 年6月のVOL.1リリースから 5 年をかけて取り組んできたエイクの笛の楽園全曲録音がついに完結。邦人では初めての偉業となりま す。多くのリコーダー奏者が演奏してきた名曲の全貌が露わになった意味は大きいと言えるでしょう。 2014年に「テレマン:12のメトーディッシェ・ゾナーテンvol.1&2」(FOCD9614、9627)で レコード芸術誌のレコード・アカデミー賞を受賞。笛の楽園シリーズは全てレコード芸術誌の特選盤に 選出。ソロ活動だけでなく、「タブラトゥーラ」「ラ・フォンテーヌ」「東京都アラベス区」など様々 なアンサンブルでも活躍。シルク・ド・ソレイユの演奏メンバーに合格するなど、江崎のエンタテイメ ント性にあふれるステージやCD は多くのファンを喜ばせてきました。 今シリーズは150曲にもおよぶ大作を、多彩な楽器と技術の粋を結集して吹き切った、江崎浩司のひと つの集大成であると言えます。その音源の貴重さと、鮮やかで躍動感ある音楽は、永く愛聴いただける ものと思います。(フォンテック)

ヴァカンス・ミュジカル
VM-1001(2CD)
税込定価
高久敏春 /リュート、19世紀ギター,ギター
●リュート(8コースルネッサンスリュート渡辺広孝2020年作)
イザーク:インスブルックよさらば
ジョスカン・デ・プレ:エル・グリロ
ジョスカン・デ・プレ:オケゲム追悼の哀歌
イタリアリュート曲より:6つの小品(美しいブロンドの女/白い花/シチリアーナ/イタリアーナ/もしも私が/サルタレロ)
ダウランド:涙のパヴァーヌ
ダウランド:キャプテン・ハイパーのガリヤード
バッハ:プレリュードハ短調BWV999
バッハ:プレリュード、フーガ、アレグロ変ホ長調BWV998
●19世紀ギター(1830年頃作者不詳)
ソル:アンダンテ・ラルゴOp.5-5
石月一匡:ハイドンの様式によるソナタ・ニ長調 (Tアレグロ モデラート/Uメヌエット/Vアダージョ/Wプレスト)
●エルナンデス・イ・アグアド製ギター(1971)
タレガ:プレリュードNo.5
タレガ:アルハンブラ宮殿の想い出
ショパン(ターレガ〜高久編):マズルカニ短調
タンスマン:スクリャービンの主題による変奏曲
アルベニス:セビーリャ
カタルーニャ民謡(渡辺香津美編):鳥の歌
高久敏春(G)

録音:2021年7月6-7日 鶴見区民文化センター 音楽ホール
リュート、19世紀ギター、ギターの3つの撥弦楽器で問う「クラシック音楽の精髄」。 イサークが長年勤めたインスブルックの宮廷を去るときに作曲したといわれるイサーク 〈インスブルックよさらば〉、ルネッサンス音楽最大の大家の傑作・ジョスカン・デ・プレ 〈オケゲム追悼の哀歌〉、バッハ〈プレリュード、フーガ、アレグロ変ホ長調〉、昭和のギ ター界の雄・石月一匡が1970年代初頭に作曲した貴重なギターのためのオリジナル 作品〈ハイドンの様式によるソナタ・ニ長調〉など、名曲・秘曲揃いのアルバムです。3 つの楽器の特性に合い、尚且つクラシック音楽として一級と言える作品を厳選し、そ の表現の可能性を開拓する高久敏春の卓抜した演奏をお楽しみください。

IBS CLASSICAL
IBS-22022(1CD)
NX-C01
ブクステフーデ:カンタータ「われらがイエスの四肢」 BuxWV 75 コンドゥクトゥス・アンサンブル
アンドニ・シエッラ(指)

録音:2021年6月18-20日
Asteasu Church(スペイン)
ブクステフーデの「われらがイエス・キリストの四肢」。この作品はキリストの身体になぞらえた7つの部分からなる連作 カンタータで、各曲とも器楽による簡潔な導入である「ソナタ」と声楽アンサンブルの「コンチェルト」、独唱による「アリ ア」が続き、再び「コンチェルト」が繰り返されるという定型で書かれています。ブクステフーデが楽譜の表紙に書きこ んだ言葉「Totius Cordis Devotione decantata=心から、謙虚に」という言葉にも、そこに込められた思いを 感じ取ることの出来る短いながらも心を打つ作品です。1971年生まれの指揮者アンドニ・シエラと、バッハ作品を 中心に、ルネサンスから近現代まで幅広いレパートリーを持つスペインの器楽・声楽アンサンブル、コンドゥクトゥス・ アンサンブルによる演奏で。

Signum Classics
SIGCD-716(1CD)
トマス・ルポ:ファンタジア集
トマス・ルポ(1571-1627):5声のファンタジア第1番 VdGS 11/3声のファンタジア第15番VdGS 24/5声のファンタジア第29番 VdGS 25/6声のファンタジア第8番VdGS 8/3声のファンタジア第15番 VdGS 26/3声のファンタジア第13番VdGS 15/5声のファンタジア第31番 VdGS 27/6声のファンタジア第2番VdGS 2/3声のファンタジア第17番 VdGS 27/5声のファンタジア第30番VdGS 26/5声のファンタジア第9番 VdGS 1/3声のパヴァン第28番VdGS 3/5声のファンタジア第10番 VdGS 3/5声のファンタジア第2番VdGS 12/3声のファンタジア第12番 VdGS 14/3声のファンタジア第8番VdGS 10/5声のファンタジア第35番 VdGS 33「Oh che vezzosa」/6声のファンタジア第10番 VdGS 10/6声のファンタジア第5番VdGS 5/5声のファンタジア第27番 VdGS 23
フレットワーク〔森川麻子、エミリー・アシュトン、ジョアンナ・レヴァイン、サム・スタッドレン、リチャード・ブースビー、ウィリアム・ハント

音:2018年11月5日-7日、聖マグダラのマリア教会、グロスター(イギリス)
フレットワークは、森川麻子やリチャード・ブースビーらの名ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者達によって1986年に創設され、2021年で35周年を迎えた世界最高峰のヴィオール・コンソート。
今回のアルバムでは、トマス・ルポの作品を通してイギリスのチューダー王朝の宮廷音楽を探求していきます。ルポはルネサンスからバロックにかけてイギリスで活躍した作曲家兼ヴィオール奏者でした。ルポは非常に多くのヴィオール・コンソートの楽曲を残しており、その多様性と質の高さには驚かされます。3声のファンタジアは、やや荒っぽさも残してはいますが、対照的に5声のものと6声のファンタジアは印象的なものが多く、対位法を活かした素晴らしい作品が残っています。

GWK
GWK-156(1CD)
聞き覚えのある響き(バッハ、ヴァイス、ビーバー一族の作品集)
バッハ:パルティータ(リュート組曲) ハ短調 BWV997より、
 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 ホ長調 BWV1006より
ヨハン・ジギスムント・ヴァイス:オーボエ・ソナタ 変ホ長調 IJW3よりシチリアーノ、
 オーボエ・ソナタ ト短調 IJW4より
ヴァイス:幻想曲
C.P.E.バッハ:ハープ・ソナタ ト長調 Wq.139より
ビーバー:ソナタ第6番ハ短調 C143よりパッサカリア
 ロザリオのソナタよりパッサカリア「守護天使」
ビーバー:トランペット・ソナタよりアダージョ、
 2本のオーボエのためのソナタよりプレスト
タベア・デブス(リコーダー)、
アロン・サリエル(Lute)
リコーダーのカリスマ的ヴィルトゥオーゾ、タベア・デブスとリュートの名手アロン・サリエルによる、ドイツ・バロックの重要な3つの音楽家の家系を訪ねる旅!2019年にリコーダー奏者協会/MOECKコンクールで第1位受賞、メクレンブルク=フォアポンメルン音楽祭でソロイスト賞受賞などを果たしたドイツのリコーダー奏者、タベア・デブスと、イスラエル出身で、リュートやマンドリンなどの撥弦楽器に精通するアロン・サリエルが、家族ぐるみで行われることが多かった17世紀〜18世紀の音楽から、バッハ親子、ヴァイス兄弟、ビーバー親子の音楽を紹介します。名作からの抜粋を含む各楽曲は両名により自由にセレクトされ、自身の楽器のために最適なアレンジが施されています。リコーダーとリュートの心に沁みる音色が素晴らしい「無伴奏ヴァイオリン・パルティータ」や「守護天使のパッサカリア」は必聴!

Glossa
GCD-924502(1CD)
ルーミーの足跡をたどって
1. AWATADHKOUROU(あなたは覚えてる?) / POUSHIDEH CHON JAN(魂は不可視)/2. DELDAR-E MAN / YA AHL AL FARADIS(楽園の民)/3. MORGHE BAGHE MALAKOUT(天国の園の鳥) / YA MOUNIR(おお光よ)/4. DARIN ESHQ BEMIRID(愛の中で死す) / LA TADHLIMOUNA(私たちを間違えないで)/5. SYNAPSES/6. MAWLAY(我が主)/7. DREAM BEHIND THE DUNE(砂丘の陰の夢)/8. FATWA FOR LOVE(愛の評決)/9. RAGHS-E SAHAR(暁の踊り) / TALAMA(久しぶり)
ガリア・ベナリ(ヴォイス)、
キヤ・タバシアン(ディレクター)、
コンスタンティノープル

録音:2019年11月、スタジオ・ピッコロ、モントリオール(カナダ)
ペルシャの偉大な神秘主義詩人、ジャラール・ウッディーン・ルーミー(1207-1273)は、10万行を超える一連の作品を残しました。それらの神秘的な作品は、イラン出身で古代ペルシャ音楽を学んできた、キヤ・タバシアンに多くのインスピレーションを与え、これらの詩に音楽を付けるプロジェクトが始まりました。タバシアンとチュニジアの優れたシンガーソングライターであるガリア・ベナリとの出会いによって、このプロジェクトはより具体的に動き出し、彼らの共同作業が始まりました。タバシアンとベナリによって選ばれたペルシャ語とアラブ語の詩に、タバシアンが1998年にモントリオールで設立したアンサンブル、"コンスタンティノープル"(編成は、セタール、カーヌーン、ケメンセ、ウード、ゲイチャク等)によって演奏される新しい音楽の世界をぜひお楽しみください。
Glossa
GCD-924012(3CD)
ラモー:オペラ=バレ 「エベの祭典」(パリ、1739)
CD1:プロローグ、第1幕「詩」
CD2:第2幕「音楽」(第2ヴァージョン)、第3幕「踊り」
CD3:第2幕「音楽」(第1ヴァージョン)
ジュルジ・ヴァシェジ(指)、オルフェオO、パーセル合唱団、シャンタル・サントン=ジェフリー(S)、マリー・ペルボス(S)、オリヴィア・ドレイ(ソプラノ/第2ヴァージョン)、ユディト・ファン・ヴァンロイ(ソプラノ/第1ヴァージョン)、レイナウト・ファン・メヘレン(T)、マティアス・ヴィダル(T)、フィリップ・エステフ(バリトン/第2ヴァージョン)、ダヴィット・ヴィチャック(バリトン/第1ヴァージョン)、ローラーント・ナイバウアー(Bs)

録音:2021年3月&6月、ベーラ・バルトーク国立コンサート・ホール(ブダペスト芸術宮殿、ハンガリー)
ハンガリー古楽界の奇才ジュルジ・ヴァシェジとオルフェオO&パーセル合唱団によるフランス・バロックの最新録音は、ラモーのオペラ=バレ「エベの祭典」です。この作品は二つの悲劇、つまりは「ダルダニュス」と「カストールとポリュックス」の間の時期に作曲され、当時70回以上も上演され成功をみたものの、今日ではあまり陽の目をみない作品となってしまいました。しかし、その音楽はラモー特有の色彩的で洗練されたオーケストレーションに支えられ、牧歌的な魅力あふれるものとなっており、今回はその全貌を窺い知ることのできる貴重な全曲録音盤となります。
歌手もバロック・オペラの名手シャンタル・サントン=ジェフリーを始めとして豪華なメンバーが揃っており、古楽界の名手サイモン・スタンデイジがコンサート・マスターを務めるオルフェオOが脇を固めています。またこの録音では、1739年6月版を基に録音されていますが、第2幕は初稿版(第1ヴァージョン)も追加収録されており、この点にも注目です。

Paladino Music
PMR-0121(2CD)
スティアストニー:2つのチェロのための作品集
ヨハン・スティアストニー(ca.1764- ca.1826):3つの協奏的二重奏曲 Op.8(第1番ト長調、第2番ハ長調、第3番ヘ長調)/第2チェロを伴うチェロのための2つのソナタ(第1番 ニ長調、第2番変ホ長調)
マルティン・ルンメル(Vc)、アレクサンダー・ヒュルスホフ(Vc)

録音:2021年6月、ヴァインベルク城(オーストリア、ケーファーマルクト)
プラハ出身のチェリスト=コンポーザーであったヨハン・スティアストニー(ca.1764 - ca.1826)は正確な生没年も不明で、一般の音楽愛好家にはほとんど知られていない存在ですが、その作品はすでに1920年代に「当時としてはまったく新しい効果を含んでいる」と評価されています。チェロのためのレパートリー発掘に情熱を傾けている名チェリスト、マルティン・ルンメルとアレクサンダー・ヒュルスホフが進める「スティアストニー・プロジェクト」は、2人のチェリストための真のデュオ・レパートリーを発見する画期的なもの。チェロの演奏家やチェロ愛好家だけでなく、18世紀音楽のコレクターにもぜひ聴いていただきたい1枚です。

マルティン・ルンメルは20世紀イギリスの大チェリスト、ウィリアム・プリースの高弟であり、Paladinoのオーナーとしても大活躍しているオーストリアの名チェリスト。教育者としても活動しつつ、ダーヴィト・ポッパーをはじめとするチェロのためのエチュードを多数出版・録音しており、チェロ学習者のみならず、一般のリスナーにもそれらの音楽的魅力を伝えています。

Perfect Noise
PN-2201(1CD)
テレマン・インティミッシモ
テレマン:「音楽の練習帳」よりソナタ ハ長調 TWV41:C5(リコーダーと通奏低音)/ファンタジア第8番 ト短調 TWV40:9(リコーダー独奏)/「音楽の練習帳」よりソナタ ホ短調 TWV41:e5(ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音)/ファンタジア第6番 ト長調 TWV40:31(ヴィオラ・ダ・ガンバ独奏)/協奏曲 ト短調 TWV51:g1(バッハのBWV985による)(ハープシコード独奏)/ファンタジア ニ長調 TWV 40:8(リコーダー独奏)/「忠実な音楽の師」よりソナタ へ短調 TWV41:f1(リコーダーと通奏低音)/ファンタジア第11番 ニ短調 TWV40:36(ヴィオラ・ダ・ガンバ独奏)/「忠実な音楽の師」よりソナタ ト長調 TWV41:G6(ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音)
クリスティアン・ハイム(リコーダー、ヴィオラ・ダ・ガンバ)、アヴィノアム・シャレフ(ハープシコード)

録音:2020年9月11日&2021年4月18日-19日、センデザール(ブレーメン)
リコーダーとヴィオラ・ダ・ガンバの二刀流!ドイツ・ブレーメン在住の並外れた才能を持つ音楽家、クリスティアン・ハイムと、2018年ライプツィヒ国際バッハ・コンクール第1位のハープシコード奏者、アヴィノアム・シャレフによる、全く新しいユニークなテレマン・アルバム!
2人の演奏家が3つの楽器をさまざまに組み合わせ(それぞれの独奏も含む5通りの組み合わせ)、「音楽の練習帳」、「忠実な音楽の師」や無伴奏ファンタジアといった曲集からセレクトした珠玉の9曲によって、テレマンの芸術のエッセンスを聞かせます。自宅で楽しむテレマンとして最適な、親密で喜び溢れる演奏です。

Christophorus
CHR-77462(5CD)
ヒルデガルト・フォン・ビンゲンへの道
【CD1】平和のキス〜デンデルモンド写本からの歌曲集
【CD2】神の光 〜 アンティフォナ&詩篇集
【CD3】偉大な神秘主義者 〜 ヒルデガルト・フォン・ビンゲンと彼女の時間
【CD4】ヒルデガルト・フォン・ビンゲンの歌曲&アンティフォナ&初期ルネサンスのモテット
【CD5】マテリア・ミスティカ 〜 ヒルデガルト・フォン・ビンゲンによる四大精霊
【CD1】ペル=ソナット〔ザビーネ・ルッツェンベルガー(ソプラノ、ベル)、バプティスト・ロメイン(中世フィドル、ボウド・リラ)〕
【CD2】【CD3】アウグスブルク古楽アンサンブル
【CD4】ヘルガ・ウェーバー・インストゥルメンタル・アンサンブル
【CD5】エスタンピー

録音:【CD1】2012年11月23日-26日、アウグスブルク(ドイツ)、【CD2】1997年5月、アウグスブルク(ドイツ)、【CD3】1989年、ヴィオラウ(ドイツ)、【CD4】1980年5月、ハンブルク(ドイツ)、【CD5】1998年3月11日-25日、ミュンヘン(ドイツ)
※CHR-77376、CHE01982(旧品番:CHR-77205)、CHR-77314(旧品番:CHR-74584)、CHE0041、CHR-77213からのBOXセット化。
詩人、作曲家、博学者であったヒルデガルト・フォン・ビンゲンは、中世の修道院の創設者であり女子修道院長でした。彼女は当時の偉大な女性像のひとりで、彼女の知識、著作、そしてその音楽に現代の我々は非常に興味を抱きます。Christophorusレーベルは過去40年間のうちにリリースしてきたビンゲンの作品の中から5枚組のCDBOXをリリースします。最も古い録音は1980年のヘルガ・ウェーバーと彼女のアンサンブルによるもので、恐らくこれがヒルデガルト・フォン・ビンゲンの作品を初めて録音したものと思われます。アウグスブルク古楽アンサンブルは中世音楽を演奏するアンサンブルとして有名で、そのメンバーでもあるザビーネ・ルッツェンベルガーは、ビンゲンの作品を最も演奏している歌手のひとりと言えます。2012年にはルッツェンベルガー自身のアンサンブル、ペル=ソナットでビンゲンの作品を録音しています。ヒルデガルト・フォン・ビンゲンのスペシャリストたちによる5枚組の作品集、ご期待ください。

Tactus
TC-842090(2CD)
トスティ:ダンヌンツィオの詩による歌曲集
幻影!…(1880)/あけましておめでとう(1882)/楽譜か札束か?(1882)/子供たちと雪(1883)/白夜(1883)/Arcano(1884)/そうなってほしい(1885)/憂鬱(1887)/アマランタの4つの歌(1907)/二つの小夜想曲(1911)/子守歌(1912)/君なんかもう!…(1913)/La sera Poemetto(1916)/Consolazione Poemetto(1916)/Anima mia(1915)/ M’odi tu?(1916)/En Hamac!(1882)
ミケーレ・ペルトゥージ(Bs)、
ラッファエーレ・コルテージ(P)

録音:2012年11月
イタリアを代表する歌手ミケーレ・ペルトゥージと、伴奏ピアノのスペシャリスト、ラッファエーレ・コルテージによるトスティの歌曲集。このアルバムでは、トスティより17歳年下のイタリアの文豪ダンヌンツィオによる詩に音楽をつけたものを収録しています。トスティはダンヌンツィオの詩を愛し、30曲以上の歌曲を作曲したといわれています。
Tactus
TC-720790(2CD)
ジョヴァンニ・バッティスタ・ジェルヴァージオ(18世紀):2本のマンドリンのための6つのデュエット Op.5(1786) デ・ボン・パローレ

録音:2020年2月
ジョヴァンニ・バッティスタ・ジェルヴァージオは18世紀のイタリアの作曲家兼マンドリン奏者でした。マンドリン奏者として人気のあったジェルヴァージオはヨーロッパ各地で演奏を行っていたようです。マンドリンの作品をいくつも残したジェルヴァージオは、奏法に関する書物も残しており当時のマンドリンの第一人者であったことがうかがえます。
Tactus
TC-611803(1CD)
カルロ・ライナルディ:カンタータ&デュエット集 Vol.3
ライナルディ(1611-1691):Con lusinghe di sirena/Di', mio cor/Non replicarmi, Amor/なんて不幸なことか/Pupillette, ben si avvede/Deh, lasciatemi in preda al mio tormento/Occhi belli, s'io v'adoro/Siunger Gudi gladliga (Exsultate Deo)
アリアーナ・ミチェーリ(S)、マリカ・スパダフィーノ(S)、アントニオ・オルシーニ(T)、ローマバロッカ・アンサンブル、ロレンツォ・トッツィ(指)

録音:2019年10月、ローマ(イタリア)
カルロ・ライナルディは、ローマの建築家ジロラモ・ライナルディの息子で、彼自身も17世紀を代表する建築家でした。父の北イタリアのマニエリスム的作風をさらに壮大なバロック様式に発展させたことで知られています。そのカルロ・ライナルディはローマ大学で音楽を学んでおり、作曲家としても活躍していましたが、そのことはあまり知られていません。ローマバロッカ・アンサンブルの指揮者ロレンツォ・トッツィによって再発見され再評価されたその作品をお楽しみください。
Tactus
TC-680706(1CD)
ジェミニアーニ(1687-1762):魅惑の森 エリーザ・バチョッキ・アンサンブル

録音:2017年10月5日、ルッカ室内楽音楽祭(イタリア)
イタリアの作曲家ジェミニアーニは、アレッサンドロ・スカルラッティやコレッリに師事し、理論家としても知られています。1754年に出版された「魅惑の森」は、トルクァート・タッソの叙事詩『エルサレム解放』のテキストを用いた演劇的パントマイムです。
ジェミニアーニの作品は器楽曲に重点が置かれており、チェロ・ソナタや、合奏協奏曲なども作曲しています。また論文発表なども活発で、特に1751年に発表された『ヴァイオリン奏法論』は非常に有名です。

RICERCAR
RIC-436(1CD)
ジョスカン・デプレ:世俗歌曲集
1. わが愛しき人を失ったら Si je perdoys mon amy/Par ung matin m’y levay
2. こんな痛みを抱えて生きてゆくのか Vivrai je toujours en telle paine
3. 立派な恋をしている者は Qui belle amours
4. あなたに、その時 A l’heure que vous p. x. *
5. 第8リチェルカーレ(ヴィンチェンツォ・カピローラ〔1474-1548以降〕作曲) Ricercar ottava *
6. かわいい鼻ペチャの君(作曲者不詳) Petite camusette
7. 彼女がぼくを好きなのかはわからない/かわいい鼻ペチャの君(ヨハンネス・オケゲム〔1410頃-1497〕作曲)
S’elle m’amera/Petite camusette
8. かわいい鼻ペチャの君〜4声の重唱による演奏 Petite camusette
9. わたしの心は大いに浮かれている(作曲者不詳、『ロハムの歌の本』より) Mein hercz in hohen frewden ist *
10. とてつもなく、あなたが好きなのです Tant vous aime
11. 美しき人よ、あなたの愛ゆえに Belle pour l’amour de vous
12. せめて一度、死んでしまう前に (コンラート・パウマン〔1409/13頃-1473〕作曲、『ロハムの歌の本』より) An avois*
13. ご婦人、あなたが/穏やかに、誰にも気兼ねせず Que vous madame/In pace
14. アニュス・デイ(神の仔羊よ)〜『ミサ・ラ・スパーニャ』より(ハインリヒ・イザーク〔1450頃-1517〕作曲)*
15. こおろぎの歌 El grillo
16. 主よ、わたしはあなたを信じてまいりました In te, Domine, speravi
17. スカラメッラは色男を気取ろうと(ロワゼ・コンペール〔1445頃-1518〕作曲) Scaramella fa la galla
18. スカラメッラは戦争に行った Scaramella va alla Guerra
19. バス・ダンス「苦悶する心」(ピエール・アテニャン〔1494頃-1551/52〕編)
Basse danse Cueur angoisseux *
20. わたしの口元は笑っていても(オケゲム作曲) Ma bouche rit
21. あなたは情けゆえに、わたしの死を望むのですか/わたしの口元は笑っていても Ma bouche rit
22. サヴォワの羊飼い娘がおりまして Bergerette savoysienne
23. サヴォワの羊飼い娘がおりまして
(編曲者不詳、オッタヴィアーノ・ペトルッチ編『Cの歌集』より) Bergerette savoysienne *
24. 茂みに隠れて、朝早く A l’ombre d’ung buissonet
25. 若い娘ひとり、歳は15で
(「どうして喜べよう Comment peult avoir joye」の旋律による) Une jeune fillette
特記のないトラックはジョスカン作曲作品
* は器楽による演奏
ドゥース・メモワール(古楽器&声楽アンサンブル)【クララ・クトゥリ(S)、ポラン・ビュンドゲン(C.T)、ユーグ・プリマール(T)、マチュー・ル・ルヴルール(Br)、ギヨーム・オルリ(Bs)、パスカル・ボケ(Lute)、ベランジェール・サルダン(ルネサンス・ハープ)、エルザ・フランク、ジョアンヌ・メートル、ドゥニ・レザン・ダドル、ジェレミー・パパセルジオー(以上、ショーム、各種ボンバルド、リコーダー)】

録音:2021年11月ノワルラック修道院文化センター、シェール(フランス中部サントル地方)
15世紀後半から16世紀初頭にかけ、最も優れた多声音楽作曲家の一人として絶大な名声を誇ったジョスカン・デプレ。ポリフォニーの精髄 を極めたその教会音楽は多数録音されていますが、生前から人気があり後続世代の作曲家たちもさかんに派生曲を書いた世俗歌曲に関 しては、アルバム単位の重点的な取り組みが滅多になされていないのが現状。フランス中部の古都トゥールに拠点を置く古楽アンサンブル、 ドゥース・メモワールによる今回のアルバムは、その渇きをいやして余りある充実した内容になっています。ア・カペラ重唱によるスタンダードな作 品解釈だけでなく、リュートやハープで多くの声部を受け持っての独唱、さらには同時代の器楽編曲や先達たちの関連作品なども収録。精 鋭集団シンタグマ・アミーチのルネサンス管楽器奏者たちも参加、古雅で素朴な味わいが美しいショームやボンバルド、リコーダーなどのコン ソートで彩りを添えます。歌手勢にもル・ポエム・アルモニーク出身のマチュー・ル・ルヴルールや自身も中世〜ルネサンス専門のグループを主 宰するポラン・ビュンドゲンら精鋭陣が温もり豊かでありながら透明感ある歌声を響かせ、曲ごとの味わいを際立たせます。この時代の音楽に 関する研究で世界的な信望を得ているデイヴィッド・ファロウズによるライナーノート(英・仏・独語)も充実しており、歿後500年を過ぎてなお 注目の高まりが止まらない重要作曲家を追ううえで見逃せない1枚に仕上がっています。

ARCANA
A-526(1CD)
『喜びの光』 〜ルネサンス初期のフェラーラ宮廷におけるマリア信仰と多声音楽
ジル・バンショワ(ジル・ド・バン)(1400頃-1460):めでたし、天の母后
ジョン・ダンスタブル(1390頃-1453):喜んでください乙女よ、と天使は声をかけ/あなたは乙女でありながら母となったのです
 栄え抜きの乙女よ
 ごきげんよう、おお奇蹟にして思慮深き母后なる方
 なんとあなたは美しいことか
リオネル・パワー(1370/85頃-1445):ごきげんよう、憐れみ深き母なる方
栄光の乙女マリアよ
ギヨーム・デュファイ(1397-1474):めでたし、海の星
 花の中の花
 第8旋法によるマニフィカト
 贖罪主の聖なる母君よ
 神の教会の輝かしき栄光であらせられる方よ/母なる、純然たる親であらせられる方よ
ラ・レヴェルディ(古楽器使用)【 クラウディア・カッファーニ(歌、リュート、プサルテリウム)、リヴィア・カッファーニ(歌、各種リコーダー、弓奏ヴィエル〔中世フィドル〕)、エリザベッタ・デ・ミルコヴィチ(歌、弓奏ヴィエル)、テオドーラ・トンマージ(歌、中世ハープ、リコーダー)、ドロン・デイヴィッド・シャーウィン(歌、木管コルネット )、マッテオ・ゼナッティ(歌、中世ハープ)】

スザンナ・デフェンディ、ヴァレリオ・マズッコーニ(テナー・サックバット)
エマヌエーレ・ペトラッコ(歌)
ロレンツォ・デラスモ(フレームドラム、鐘)

使用楽譜::モデナ大学エステンセ図書館の写本Ms X.1.11(楽譜校訂:クラウディア・カッファーニ)

録音:2021年7月28-31日ファルロ教会、トレヴィゾ(イタリア北東部ヴェネト州)
20世紀以来、中世後期からルネサンス初期を重点的に追い続けてきたイタリアの精鋭古楽アンサンブル、ラ・レヴェルディ。テーマ性の高いプ ログラム、独特の選曲と抜群の音楽性あふれる演奏でその深い魅力を伝えます。今回のテーマは、15世紀前半〜中盤のフェラーラ。北イタ リア屈指の文化的宮廷をこの地に築いたエステ家は、才人レオナルド・ダ・ヴィンチや詩人タッソなど多くの文化人を擁護下に迎えるよりずっと 前から、多岐にわたる芸術従事者たちを後援していました。15世紀にそこで記された写本(現在はモデナの図書館に収蔵)には、アルプスを 越えた遥か北のブルゴーニュやイングランドの宮廷で活躍した一流音楽家たちの作品が記されており、歴代のフェラーラ公がいかに明敏な芸 術的審美眼の持ち主であったかを伝えてくれます。本盤はこの写本を底本に、当時の音楽先進地として知られた英国やネーデルラントの4 人の重要作曲家たちが残した多声音楽に焦点を絞って厳選。ア・カペラ重唱にこだわらず、むしろ当時の宮廷音楽の習慣を検証しながら 様々な弦楽器や管楽器を適切に盛り込み、さながら丁寧に洗浄されたルネサンス期の油彩絵画のように鮮やかな当時流儀の音色美の真 相に迫ります。ラ・レヴェルディの確かなキャリアに裏打ちされた、清らかな古楽歌唱と抜群の妙技による古楽器サウンドの交錯の心地良さを お楽しみください。ミラノ大学の音楽学者ダヴィデ・ダオルミによるライナーノート(英・仏・伊語)も充実。

Chateau de Versailles Spectacles
CVS-063(1CD)
モンドンヴィル:グラン・モテ集
イスラエルはエジプトから出て In exitu Israel (1753)
主は美しく着飾りて統べぬ Dominus regnavit (1734)
天は神の栄光を語り Coeli enarrant gloriam Dei (1749)
マイリス・ド・ヴィルトレ、ヴィルジニ・トマ(ドゥシュ〔ソプラノ〕)
マティアス・ヴィダル(オートコントル)
フランソワ・ジョロン、ニコラス・スコット(ターユ〔テノール〕)
ダヴィド・ヴィチャク(バス=ターユ〔バリトン〕)
マルグリット・ルイーズO・合唱団(古楽器&声楽アンサンブル)
ガエタン・ジャリ(指)

録音:2020年11月13-16日&2021年3月28-30日ヴェルサイユ宮殿王室礼拝堂
音楽界の中心にオペラがありながら、オーケストラを伴う教会音楽にも人々が喝采を送り続けた18世紀のパリ。ルイ14世の時代以降、王 室礼拝堂に出入りする作曲家たちが書いた大合奏を伴う合唱曲(グラン・モテ)の数々は、劇場が閉鎖されるキリスト教の節制期間にオペ ラ座の音楽家たちによってパリ市内でも演奏され、これを主たる演目として掲げた定期演奏会コンセール・スピリチュエルはフランス革命勃発 の頃まで高い人気を誇りました。当初はリュリやド・ラランドなど、ルイ14世お気に入りの往年の作曲家たちのモテが再演されていたこの演奏 会で、新作グラン・モテを次々披露し大いに賞賛を浴びたのが、C.P.E.バッハやグルックなどと同世代で、2022年が歿後250周年にあたる 南仏人モンドンヴィル。歌劇作曲家としても活躍しながら、異色の作風で賛否両論を醸した大家ラモーと並び称されたほど注目を集めまし た。ここではヴェルサイユ宮殿を舞台に大規模なバロック・プロジェクトを多数成功させてきたガエタン・ジャリ率いるアンサンブルが、モンドンヴィ ルの生前にも使われていた王室礼拝堂の豊かな残響を巧みに味方につけながら、彼のグラン・モテの傑作3篇をその真価に見合った充実解 釈で聴かせてくれます。1734年に作曲された後ルイ15世の治世が続く間に何度も再演され、ポンパドゥール夫人が「私が耳にしうる最も美 しい音楽」と絶賛した傑作の一つ『主は美しく着飾りて統べぬ』から、迫力ある短調の響きが印象的な1753年の『イスラエルはエジプトから 出て』まで、時代の開きを意識した選曲も絶妙。実力派を揃えた独唱勢や合唱の頼もしさもさることながら、コントラバス2人、ファゴット4人 を伴う低音の膨らみとアクセントも心地良く、モンドンヴィルならではの、華麗な旋律美とロマン派さえ予感させるメリハリの効いた音作りを十 全に味わえます。

ALPHA
ALPHA-830(1CD)
アリオスト『狂えるオルランド』によるバロック独唱曲集
ルイージ・ロッシ(1597頃-1653):
太鼓を鳴らし、喇叭を響かせよ 〜歌劇「魔法をかけられた宮殿」(1642)より
ほんの一時そっとしておいて 〜歌劇「魔法をかけられた宮殿」より
ニコラ・ポルポラ(1686-1768):あなたが命を吹き返したら 〜歌劇「アンジェリカ」(1720)より
貞淑に、忠実に 〜歌劇「アンジェリカ」より
ベルナルド・サバディーニ(1650頃-1718):より恐ろしいわたしを、彼は戦場で知るだろう〜歌劇「中国のアンジェリカ」(1702)より
アゴスティーノ・ステッファーニ(1654-1728):大切な松明よ、お前が消えてしまったら 〜歌劇「寛大なるオルランド」より
ヘンデル:わたしを不実とは呼ばせまい 〜歌劇「オルランド」HWV 31(1733)より
カルロ・フランチェスコ・ポッラローロ(1653-1723):わたしを裁いておきながら、その同じ手で 〜歌劇「アリオダンテ」(1718)より
ヘンデル:飛べ、愛の天使たちよ 〜歌劇「アリオダンテ」HWV 33(1735)より
涙がわたしを離してくれず 〜歌劇「アルチーナ」HWV 34(1735)より
わたしは容赦なき憤怒の鬼たちをことごとく呼び覚まし 〜歌劇「ガウラのアマディージ」HWV 11(1715)より
ジュリア・セメンツァート(S)
バーゼル室内O

録音:2021年1月、ドン・ボスコ・バーゼル(スイス)
17世紀のバロック・オペラや18世紀ナポリ楽派の宗教曲からプッチーニ「三部作」に至るまで、広い時代のイタリア歌劇作曲家たちの解釈 で、欧州の明敏な聴き手たちをすでに虜にしつつある新世代のイタリア人歌手ジュリア・セメンツァート。古楽にこだわりありのレーベルAlpha から堂々リリースとなるソロ・アルバムのテーマは、近世イタリアで大いに愛された詩人アリオストの傑作『狂えるオルランド』の女主人公アンジェ リカを標題に、その悪魔的ともいえる激しい感情の起伏を音楽化した17〜18世紀のオペラから名場面を厳選。アルチーナや「ガウラのアマ ディージ」のメリッサなど、他の物語に登場する女妖術師たちの歌も交え、濃やかな歌詞のニュアンスが活きるバロック特有の表情豊かな音楽 世界を一本筋の通ったプログラムで聴かせます。共演は古楽器演奏にも秀でた新時代型の才人集団バーゼル室内O。Alphaで はジョヴァンニ・アントニーニ指揮のもとハイドンの交響曲全曲録音にも参画する彼らの音作りも、冒頭の勢いよい打楽器とバロックギター掻き 鳴らしから折々の金管・木管ソロ、しなやかな通奏低音の扱いなど各セクションが実に巧みで、曲ごとの声楽パートの魅力を精緻に盛り上げ ます。 歌やその詩句と器楽とが混然一体となったバロック舞台の真髄を味わえ、作曲家ごとの音作りの違いの面白さにも気づかせてくれま す。ヴィヴァルディ登場以前からヴェネツィアを湧かせてきたポッラローロや、ドイツで活躍しヘンデルにも多大な影響を与えたステッファーニなど、 近年再評価めざましい作曲家たちの音世界を発見する喜びもさることながら、ヘンデル作品で聴かせるアルト音域の深みから圧倒的に力 強いコロラトゥーラまで、セメンツァートの堂に入った歌いこなしは今後ますますの活躍を期待させてやみません。

Opus Arte
OA-1348D(DVD)
NX-C10

OABD-7299D(Bluray)
NX-D09
モンテヴェルディ:歌劇「ウリッセの帰還」 ウリッセ…フリオ・ザナージ(Br)
ペネーロペ…リュシール・リシャルド(C.A)
テレーマコ…クリスティアン・アダム(T)
ミネルヴァ/フォルトゥーナ(幸運)…ハナ・ブラシコヴァ(S)
時/ネットゥーノ/アンティノー…ジャンルカ・ブラット(Bs)
ピサンドロ…ミハウ・チェルニアフスキ(C.T)
アンフィーノモ…ガレス・トレシダー(T)
エウリーマコ…ザカリー・ワイルダー(T)
メラント…アンナ・デニス(S)
ジョーヴェ…ジョン・テイラー・ウォード(Bs)
ジュノーネ…フランチェスカ・ボンコンパーニ(S)
イーロ…ロバート・バート(T)
エウメーテ…フランシスコ・フェルナンデス=ルエダ(T)
人間のはかなさ…カルロ・ヴィストーリ(C.T)
アモーレ(愛)…シルヴィア・フリガート(S)
エリクレア…フランチェスカ・ビリオッティ(Ms)
モンテヴェルディcho&イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
演出:ジョン・エリオット・ガーディナー

収録:2017年6月20日 フェニーチェ歌劇場、ヴェネツィア(イタリア)
収録時間:119分
音声:イタリア語
PCMステレオ2.0/DTS Digital Surround 5.1(DVD)
PCMステレオ2.0/DTS-HD Master Audio Surround5.1 (Blu-ray)
字幕:日本語・イタリア語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク
Blu-ray…片面二層ディスク 1080i High Definition
2017年、モンテヴェルディ生誕450年周年にあたり、ガーディナーは「Monteverdi450」と銘打った一大プロジェクトを立ち上げ、2017年4月から10月 にかけて世界16都市を巡る演奏ツアーを行いました。その中でもブリストル、ヴェネツィア、ザルツブルク、エジンバラ、ルツェルン、ベルリン、パリ、シカゴ、 ニューヨークの9都市ではモンテヴェルディの歌劇3部作のツィクルスを上演するという快挙を成し遂げました。 この演奏ツアーを実現したガーディナーは、今でこそバッハやベートーヴェンの演奏で広く知られていますが、モンテヴェルディこそが彼の原点となる作曲家で、 イングリッシュ・バロック・ソロイスツもその前身はモンテヴェルディOと名付けられています。 本作「ウリッセの帰還」は、そのツアーの一環としてモンテヴェルディゆかりの地ヴェネツィアのフェニーチェ歌劇場で上演された2回目の3部作ツィクルスからの 収録です。前作「オルフェオ」でアポロを演じたフリオ・ザナージがウリッセを歌い、使者役で存在感を発揮したリュシール・リシャルトがペネーロペを、またエウリ ディーチェを歌ったハナ・ブラシコヴァがミネルヴァ役を担当するなど「オルフェオ」で喝采を浴びた高水準な歌唱がここでも展開されています。他、実力派の歌 手を揃えた声楽陣とイングリッシュ・バロック・ソロイスツによる素晴らしいステージがガーディナーの指揮のもとに繰り広げられます。

H.M.F
HMM-905340(1CD)
D.スカルラッティ:スターバト・マーテルほか
D.スカルラッティ:ソナタ K.144 ト長調〜カンタービレ
スターバト・マーテル ハ短調
ソナタ K.90ニ短調
シャルル・アヴィソン(1709-1770):アレグロ(D.スカルラッティにもとづく合奏協奏曲第3番 ニ短調より)
D.スカルラッティ:私は少しずつ感じる Sento, che a poco, a poco〜歌劇『影の愛とアウラの嫉妬 Amor d’un’Ombra e Gelosia d’un’aura』より第1幕第3場
ソナタ K.213ニ短調〜アンダンテ
シンフォニア。カンタービレ・アンダンテ (カンタータ”ああ、私はどうしたんだろう O qual meco Nice cangiata”(台本作者不明)より)
私に少しください Dammi un poco〜歌劇『影の愛とアウラの嫉妬』より第2幕第5場
カンタータ”眠っていても、私を愛する者が現れ、なぐさめてくれる Pur nel sonno almen tal'ora”(台本:メタスタージオ)
愛の神よ Dio d'amor 〜歌劇『影の愛とアウラの嫉妬』より第3幕第3場
ル・カラヴァンセライユ、
ベルトラン・キュイエ((指)オルガン、チェンバロ)
ソリスト:エマニュエル・ド・ネグリ(S)、パウル =アントワーヌ・ベノ=ジャン(カウンターテナー )ほか

録音:2020年10月
D.スカルラッティといえば、500を超えるウィットに富んだ鍵盤のためのソナタが有名ですが、オペラや世俗カンタータのジャンルでも、その発展に大きな足跡 をのこしています(資料が散逸しているものも多い)。この盤で、キュイエは、ドメニコが教会音楽にのこした足跡に焦点をあてて作品を選定、録音しています。
10声部からなるこのスターバト・マーテルは、資料が残されている貴重な作品のひとつなだけでなく、ドメニコの和声と対位法のセンスの素晴らしさを示す傑 作。10声部と通奏低音からなる作品ですが、ドメニコのハーモニーと対位法の比類なき技巧を示しています。‘Inflammatus et accensus’では、ソプラノと アルトによる、厳しくも激しいかけあいがあり、キリストの磔刑の痛ましさを象徴的に表現しているようです。
カンタータは、ドメニコの初期作品で、メタスタージオのテキストによるもの。ドメニコはこのテキストを、あの伝説のカストラート歌手ファリネッリ(本名:カルロ・ ブロスキ)から受け取ったといいます。ほかにも、オペラからの抜粋など、聴きどころ満載の1枚となっております。 ベルトラン・キュイエ=8歳で母ジョスリン・キュイエの手ほどきによりチェンバロを始める。父は(指)バロック・ヴァイオリンのダニエル・キュイエ(アンサンブル・ ストラディヴァリアほかリーダー)。パリ国立高等音楽院でルセに師事、また、ピエール・アンタイのもとでも学んでいます。1998年ブルージュ国際コンクールで入賞。 2015年、アンサンブル「ル・カラヴァンセライユ」を結成。 (Ki)

APARTE
AP-254(1CD)
ラモー:六重奏によるコンセール
コンセール第1番ハ短調
コンセール第2番ト長調
コンセール第3番イ長調
コンセール第4番変ロ長調
コンセール第5番ニ短調
ティボー・ノアリ(指、Vn )
レ・ザクサン

録音:2020年12月14-16日/サン・ピエール寺院(パリ)
六重奏によるコンセールはラモーの数少ない室内楽作品。6つのコンセールから成ります。ティボー・ノアリとレ・ザクサンは、そのなかから名作「コンセールに よるクラヴサン曲集」全曲を六重奏用に編曲した5つのコンセールに挑戦しています。
三重奏だった「コンセールによるクラヴサン曲集」がより多彩かつ華やかになっていて、各曲の性格付けがさらにはっきり感じられるようになりました。
ティボー・ノアリは1982年生まれ。2006年以来ミンコフスキのグルノーブル=ルーブル宮音楽隊のコンサートマスターを務めるほか、カウンターテナーのフィ リップ・ジャルスキと共演したり、同じくミンコフスキから目をかけられたチェンバロのフレンチェスコ・コルティとデュオを組んだりと、活躍が注目されています。
ノアリ率いるピリオド楽器アンサンブル「レ・ザクサン」はヴァイオリン3、ヴィオラ、チェロ2の編成で、クラヴサンを含まないラモーの世界を描いています。 (Ki)

BONGIOVANNI
GB-5215(1CD)
A.& D.スカルラッティ:カンタータ、ソナタ集
アレッサンドロ・スカルラッティ:カンタータ「Sento nel core」「Da sventura a sventura」「Il rosignolo」「Il Nerone」
D.スカルラッティ:カンタータ「Che si peni in amore」* /
ソナタ ホ長調 K.46、ニ短調 K.52、変ホ長調 K.252、変ホ長調 K.253、へ短調 K.462、ヘ短調 K 463

[ボーナス]
ジュゼッペ・サルティ:『イフィジェニア」より 「Nel lasciarti o mio tesoro」*
ミケーレ・アンダロー(C.T)
マルコ・ファロルフィ(Cemb)

録音:1999〜2008年
* 世界初録音
ミケーレ・アンダローは1973年ボローニャ生まれのイタリアのカウンターテナー。イタリア古典歌曲集でおなじみの「Sento nel core(私は心に感じる)」ほか、 スカルラッティ親子のカンタータにドメニコのソナタを絡めて構成したアルバムです。 (Ki)
BONGIOVANNI
GB-2221(2CD)
再発売
ペルゴレージ:3幕の歌劇『誇り高き囚人』
インテルメッツォ『奥様女中』*
マルチェロ・パンニ(指)
マルキジャーナPO
ソストラーテ:エツィオ・ディ・チェーザレ、ロスメーネ:ルチア・リッツィ
メタルチェ:アドリアーナ・チコーニャ、エリクレア:ガブリエラ・モリージ
ヴィリダーテ:アンジェロ・マンツォッティ、ミキスダ:アレッサンドラ・ロッシ
ウベルト:ブルーノ・デ・シモーネ*、セルピーナ:エリザベッタ・スカーノ*

録音:1997年9月27・28日
ペルゴレージの作品中で比較的人気の高い『奥様女中』は、『誇り高き囚人』の幕間劇として書かれたもの。このディスクではその通りに2つの作品を合わせて 演奏。『誇り高き囚人』第1幕の終わりと第2幕の終わりに、『奥様女中』の2つの幕が挿入されています。 (Ki)

Opus Arte
OA-1347D(DVD)
NX-C10

OABD-7298D(Bluray)
NX-D09
モンテヴェルディ:歌劇「オルフェオ」 オルフェオ…クリスティアン・アダム(T)
ムジカ/エウリディーチェ…ハナ・ブラシコヴァ(S)
使者…リュシール・リシャルド(C.A)
プロセルピーナ…フランチェスカ・ボンコンパーニ(S)
カロンテ/プルトーネ…ジャンルカ・ブラット(Bs)
スペランツァ…カンミン・ジャスティン・キム(S)
アポロ…フリオ・ザナージ(Br)
羊飼いI…フランシスコ・フェルナンデス=ルエダ(T)
羊飼いII/地獄の霊I/木霊…ガレス・トレシダー(T)
羊飼いIV/地獄の霊III…ジョン・テイラー・ウォード(Bs)
羊飼いIII…ミハウ・チェルニアフスキ(C.T)
地獄の霊II…ザカリー・ワイルダー(T)
ニンファ…アンナ・デニス(S)
モンテヴェルディcho&イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
演出:ジョン・エリオット・ガーディナー&エルサ・ルーク

収録:2017年6月19日 フェニーチェ歌劇場(ヴェネツィア)
収録時間:119分
音声:イタリア語
PCMステレオ2.0/DTS Digital Surround 5.1(DVD)
PCMステレオ2.0/DTS-HD Master Audio Surround5.1 (Blu-ray)
字幕:日本語・イタリア語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク
Blu-ray…片面二層ディスク 1080i High Definition
2017年、モンテヴェルディ生誕450年周年にあたり、ガーディナーは「Monteverdi450」と銘打った一大プロジェクトを立ち上げ、2017年4月から10月に かけて世界16都市を巡る演奏ツアーを行いました。その中でもブリストル、ヴェネツィア、ザルツブルク、エジンバラ、ルツェルン、ベルリン、パリ、シカゴ、ニュー ヨークの9都市ではモンテヴェルディの歌劇3部作のツィクルスを上演するという快挙を成し遂げました。 この演奏ツアーを実現したガーディナーは、今でこそバッハやベートーヴェンの演奏で広く知られていますが、モンテヴェルディこそが彼の原点となる作曲家で、 イングリッシュ・バロック・ソロイスツもその前身はモンテヴェルディOと名付けられています。 本作「オルフェオ」は、そのツアーの一環としてモンテヴェルディゆかりの地ヴェネツィアのフェニーチェ歌劇場で上演された2回目の3部作ツィクルスからの収録で す。ヘンデルやハイドンの作品を中心にバロック歌手として注目を集めるクリスティアン・アダム(オルフェオ役)、BCJへの客演で日本でもおなじみのハナ・ブラシ コヴァ(エウリディーチェ役)の二人を筆頭に、実力派の歌手を揃えた声楽陣とイングリッシュ・バロック・ソロイスツによる素晴らしいステージがガーディナーの指 揮のもとに繰り広げられます。

CPO
CPO-555217(1CD)
NX-B02
マティアス・ヴェックマン(1616-1674):11のソナタ集
ソナタ第2番4声(コルネッティーノ、ヴァイオリン、トロンボーン、ファゴット、通奏低音)
ソナタ第6番4声(コルネッティーノ、ヴァイオリン、トロンボーン、ファゴット、通奏低音)
ソナタ第8番3声(2つのヴァイオリン、ファゴット、通奏低音)
ソナタ第1番4声(Vn、コルネッティーノ、トロンボーン、ファゴット、通奏低音)
ソナタ第3番4声(Vn、コルネッティーノ、トロンボーン、ファゴット、通奏低音)
ファンタジア 5声(Vn、コルネット、ヴィオラ・ダ・ガンバ、トロンボーン、ボンバルド、通奏低音)
ソナタ第11番4声(Vn、コルネッティーノ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、ファゴット、通奏低音)
ソナタ第4番4声(コルネッティーノ、ヴァイオリン、トロンボーン、ファゴット、通奏低音)
ソナタ第5番4声(Vn、コルネッティーノ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、ファゴット、通奏低音)
ソナタ第10番3声(2つのヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、通奏低音)
ソナタ第7番4声(コルネッティーノ、ヴァイオリン、トロンボーン、ボンバルド、通奏低音)
ソナタ第9番4声(コルネッティーノ、ヴァイオリン、トロンボーン、ボンバルド、通奏低音)
ムジカ・フィアタ(古楽器使用)
ローランド・ウィルソン(指)

録音:2018年5月2-4日
ドイツ初期バロックの作曲家、マティアス・ヴェックマンがハンブルクのコレギウム・ムジクム(民間の音楽愛好団 体)のために書いた11曲のソナタ集を収めた1枚。この作品の自筆譜は現在、リューネブルク市立図書館に 残されており、2つのソナタ以外は4種の楽器と通奏低音の組み合わせで書かれています。どの曲でもすべて の楽器に見せ場があり、とりわけトロンボーンとコルネッティーノ(ツィンク、木管コルネット)には過酷ともいえる ほどの高度な技巧が求められます。音楽は、テンポ、リズム、音域の急激な変化が強烈なコントラストを生 み出し、全曲を通して聴いても「似ている」という印象を与えません。この分野の第一人者であるローランド・ ウィルソンとムジカ・フィアタの奏者たちの妙技でお楽しみください。
CPO
CPO-555507(1CD)
NX-B10
ヨハン・ダーフィト・ハイニヒェン: 2つの受難オラトリオ(われらの主の御墓に捧げる2つのカンタータ)
Come S’imbruna il ciel! Occhi piangete
L’aride tempie ignude
エレナ・ハルシャーニ(S)
エルヴィラ・ビル(A)
ミルコ・ルートヴィヒ(T)
アンドレアス・ヴォルフ(Br)
ケルン・アカデミー(古楽器使用)
ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ(指)

録音:2021年7月25-28日
ドイツ後期バロック音楽の作曲家・音楽理論家ヨハン・ダーフィト・ハイニヒェン。若き頃は弁護士として活躍 するも、音楽の道を選び、1710年にヴェネツィア留学。その後、ザクセン選帝侯フリードリヒ・アウグスト1世の 宮廷に仕え、宮廷楽長の地位に上りつめます。この2つのイタリア語のオラトリオはハイニヒェンの晩年1728 年の作品。1719年からドレスデンの宮廷で活躍したイタリアの詩人ステファノ・パラヴィチーノのテキストを用 いたもので、大規模な受難曲の代用品として書かれています。『S'imbruna il ciel』は聖書で「イエスの 死」の直後に起きたとされる地震を描き、激しい自然現象を通して神への畏怖が描かれています。もう1曲 の『L’aride tempie ignude』は死(Morte)と希望(Speranza)、神の愛(Amor divino)と懺 悔(Poenitenza)を登場人物とする寓意劇の形式で書かれており、オペラのような劇的な物語となって います。キリストの受難とその意味に思いを向かわせる作品をケルン・アカデミーと独唱者たちが味わい深く演 奏しています。

Forgotten Records
fr-1785(1CDR)
F.クープラン:王宮のコンセール(全曲)
コンセール[第1番/第2番/第3番/第4番〕
フィリップ・キャプラン(Fl)
サミュエル・メイズ(Vc)
エルヴィン・ボートキー(Cemb)

録音:1951年
※音源:Allegro ALG 3013

Raumklang
RK-4102(1CD)
天よ、露を滴らせよ〜シャイン、シュッツ、ローゼンミュラー
シャイン:イントラーダ
ハインリヒ・シュッツ:われらのまなこが眠りに入る時
ローゼンミュラー
:ソナタ第5番
シャイン:パドゥアーナ
アレッサンドロ・グランディ
:我が神
ダリオ・カステッロ:ソナタ第2番
ローゼンミュラー:ソナタ第6番
シュッツ:Die Gottseligkeit ist zu allen Dingen
カステッロ:ソナタ第10番
シャイン:主は汝の声を聞き
シュッツ:私は臥して眠る
ジョヴァンニ・バッティスタ・リッチョ:ラ・ルビーナ
カステッロ:ソナタ第2番
シャイン:パドゥアーナ
シュッツ
:おおイエス, 甘美な名
グランディ:ああ, あなたは何と美しい
シュッツ:天よ, 露を滴らせよ
ジョヴァンニ・ピッキ:カンツォン第2番
カステッロ:ソナタ第11番
ラ・ルビーナ〔ノーラ・ハンセン(ドゥルツィアン、リコーダー)、クライディオ・メンデ(Vn、ヴィオラ)、ジータ・ミキヤンスカ(チェンバロ、オルガン)、フリーデリケ・オットー(ツィンク、ハックブレット、オルガン)、クリストフ・ゾマー(Lute)〕

録音:2021年6月、ライプツィヒ(ドイツ)
17世紀初頭の音楽に対する情熱と専門知識を結集したライプツィヒのアンサンブル「ラ・ルビーナ」のデビュー・アルバム。
コルネット(ツィンク)、バロック・ヴァイオリン、ドゥルツィアン、テオルボ、チェンバロ、オルガンといった異なる音色が、小さな室内楽団のなかで絶妙に組み合わされており、シャイン、シュッツ、ローゼンミュラーを始めとする1600年以降の音楽の中心地であるヴェネツィアとライプツィヒの器楽作品と器楽版の声楽作品を精妙に奏でます。

のすたるぢあ
Nostalgia-2101(1CD)
うたごころ〜ビウェラと6コースリュートによる16世紀のファンタジアとシャンソン二重奏曲集
クレメンス・ノン・パパ(1510/15-1555/56):元気はつらつ、おいらは若い(A)
フランチェスコ・ダ・ミラノ(1497-1543):ファンタジア第7番(B)
トマス・クレキオン(1490頃-1557頃):或る陽気な牧童(A)
フランチェスコ・ダ・ミラノ:ファンタジア第5番(B)
イサーク(1450頃-1517):さらば恋人よ(A)
フランチェスコ・ダ・ミラノ:ファンタジア第6番(A)
クレマン・ジャヌカン(1485頃-1558):鳥の歌(B)
ヴァレンティ・バクファルク(1507頃-1576):ファンタジア第Z番(B)
クローダン・セルミジ(1490頃-1562):僕が死にそうだって言ったね(A)
ヴァレンティ・バクファルク:ファンタジア第T番(A)
ピエール・サンドラン(1490頃-1561以降):甘美なる回想(B)
フランチェスコ・ダ・ミラノ
:ファンタジア第4番(B)
クレマン・ジャヌカン:さあ、おいで恋人よ(A)
ヴァレンティ・バクファルク:ファンタジア第U番(A)
クレメンス・ノン・パパ:敢えて選ぼう無情なる死を(B)
デュオA:佐藤豊彦(6コースリュート)、高野美佐子(ビウェラ)
デュオB:櫻田 亨(ビウェラ)、秋山幸生(6コースリュート)

録音:2021年10月19日-22日、炎の博記念堂(佐賀県有田町)
※使用楽器:マルティン・デ・ヴィッテ(オランダ) 6コースリュート(2006年作)、ビウェラ(2005年作)
リュート界の第一人者であり、日本が誇る世界的巨匠佐藤豊彦が、自主レーベル「のすたるぢあ(Nostalgia)」からリリースする新録音。
16世紀にポリフォニー音楽・合唱音楽を模倣した器楽音楽は当時ファンタジアと呼ばれました。中でもイタリアのフランチェスコ・ダ・ミラノとハンガリーのヴァレンティ・バクファルクは大変優れた作品を残しており、彼らのリュート・ソロ曲を6コースリュートとビウェラという異なる音色の組み合わせの二重奏で録音。また世俗音楽では合唱でも即興的な装飾が行われていたはずであるという仮説を、リュートとビウェラの二重奏の形で証明。華麗な装飾を散りばめたデュオで、当時シャンソンがどのように歌われたのかを器楽で再現しています。
演奏は、佐藤豊彦に学んだ櫻田 亨と、更に両氏学んだ高野美佐子、秋山幸生の4人を2つのデュオに分けて分担しています。

Cobra Records
COBRA-0085(1CD)
ファンタジア! ダイアローグ・フォー・ワン
テレマン:ファンタジア ロ短調 TWV40:4(Ob)/ファンタジア ホ短調 TWV33:21(P)/ファンタジア イ短調 TWV40:3(Ob)/ファンタジア ハ長調 TWV33:14(P)/ファンタジア ハ長調 TWV40:6(Ob)/ファンタジア ニ短調 TWV33:2(P)/ファンタジア ニ短調 TWV40:7(Ob)/ファンタジア ト短調 TWV33:29よりSoave(P)/ファンタジア ロ短調 TWV33:33(P)/ファンタジア ホ短調 TWV40:9(Ob)/ファンタジア イ長調 TWV33:31(P)/Postludium after TWV 33:19/33:21/33:31(Ob)
ポリン・オーステンレイク(Ob、P)

録音:2021年8月23日-25日、ヴェストフェスト教会(スキーダム、オランダ)
1993年から2018年まで、名門ハーグ・レジデンティOの首席オーボエ奏者を務め、2018年からはフローニンゲンのプリンス・クラウス音楽院でオーボエを教えているオーボイスト&ピアニスト、ポリン・オーステンレイクが前作(COBRA0072)に続き、一人でオーボエとピアノを演奏して収録しました。このアルバムでは、テレマンの壮大なファンタジアの中から、比較的短く変化に富んだものが選曲されています。原曲はチェンバロのために作られたファンタジアをピアノで演奏し、左手と右手の「対話」を表しています。原曲がフルートのために作られたファンタジアはオーボエで演奏し、ピアノとオーボエという二つの楽器の「対話」、オーボエ奏者とピアニストとしてのオーステンレイク自身の「対話」という多層面の「対話」を表しています。「対話」によって複数の側面から深められた二種の楽器によるテレマンのファンタジアをお楽しみください。

TRPTK
TTK-0045(1CD)
イントロドゥクティオ
テレマン:四重奏曲第2番ホ短調 TWV.43:e3、協奏曲ト短調 TWV.42:g2、
 無伴奏フルートのためのファンタジア第8番ホ短調 TWV.40:9
C.P.E.バッハ:トリオ・ソナタ ホ長調 Wq.162
テレマン:無伴奏ハープシコードのためのファンタジア第1番ニ長調 TWV366:1、
 チェロ・ソナタ ニ長調 TWV.41:D6
ボワモルティエ:ソナタ第2番ト短調 Op.28
ヤコプ・フリードリヒ・クラインクネヒト:トリオ・ソナタ ニ長調 Op.2
ポストスクリプト〔アイシャ・ウィルズ(トラヴェルソ)、デイヴィッド・ウェストコーム(トラヴェルソ)、オクタヴィー・ベログロフ(ハープシコード)〕

録音(ライヴ):2019年8月27日、ハールレム・ルーテル教会(オランダ)
カナダ、アメリカ、ラトヴィア、イギリス出身の若き音楽家たちによって2018年にアムステルダムで結成された古楽アンサンブル「ポストスクリプト」。2018年にドイツのグラウン兄弟コンクールで第1位に輝き、ドイツとオランダでコンサート・シリーズを開催。未知なるレパートリーを探求し、即興演奏を行い、歴史的音源を研究し、ミュージックビデオの製作などにも情熱的に取り組んでいます。ポストスクリプトのメンバーは、欧米やロシア、ウクライナ、日本でソロや室内楽の演奏を行っており、オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティック、エイジ・オヴ・インライトゥメントO、ユトレヒト・ニュー・フィルハーモニー、オランダ・バッハ協会、ロイヤル・コンセルトヘボウO、モントリオールSO、コンチェルト・ケルンなどの一流オーケストラ&アンサンブルと多数共演しています。
デビュー・アルバムとなる「イントロドゥクティオ」は、テレマンを中心に、C.P.E.バッハ、ボワモルティエ、クラインクネヒトなどギャラント様式のソナタ、四重奏、コンチェルト、無伴奏ファンタジアなど様々な器楽作品をプログラムしたライヴ。舞踏的な作品から抒情的な音楽まで、多様なギャラントの世界を探求します。

Centaur
CRC-3839(1CDR)
クープラン:クラヴサン曲集全集 Vol.10
「クラヴサン曲集第3巻」より第14オルドル、
「クラヴサン曲集第3巻」より第15オルドル、
「クラヴサン曲集第3巻」より第16オルドル
マーク・クロル(ハープシコード)

録音:2019年(アメリカ)
50年以上のキャリアを持ち、25年以上に渡りボストン大学のチェンバロ科教授の要職にあるアメリカの鍵盤楽器奏者、マーク・クロルによるクープランのクラヴサン曲集第10巻。
今回の録音ではクープランに近い時代に製作されたパスカル・タスカン1769年製と、歴史的ハープシコード復興のパイオニア、ウィリアム・ダウドが1974年に製作したタスカン・モデルの楽器が使用されています。

※当タイトルはレーベルオフィシャルのCD-R盤となります。CentaurレーベルのCDをプレスしている製造工場、アメリカ合衆国テネシー州チャタヌーガのWTSmedia社で製作されています
Centaur
CRC-3850(1CDR)
フランチェスコ・モリーノ:フルートとギターのための作品全集
3つの二重奏曲 Op.16
夜想曲 Op.37/夜想曲 Op.38
夜想曲 Op.39
3つの二重奏曲 Op.61
フェルディナンド・カルッリ:フルートとギターのための協奏曲
ロベルト・アルバレス(Fl)、
ケヴィン・ロー(G)、他

録音:2019年8月(シンガポール)
フランチェスコ・モリーノ(1768年-1847年)はイタリアの作曲家兼ギター奏者、そしてヴァイオリン奏者でした。しばしばスペインへ演奏旅行にも出かけオーケストラの指揮者も務めるなど多才な人物でした。彼の作品は20世紀になってから再評価されています。ロベルト・アルバレスは、2007年からシンガポールSOのソロ・ピッコロ奏者を務めるスペインの名手。
※当タイトルはレーベルオフィシャルのCD-R盤となります。CentaurレーベルのCDをプレスしている製造工場、アメリカ合衆国テネシー州チャタヌーガのWTSmedia社で製作されています。

fra bernardo
FB-2272645(1CD)
ex g〜ハープシコードのための独奏作品集
ブクステフーデ:アリアと変奏イ短調 BuxWV 249
ベーム
:組曲ニ短調
ブクステフーデ:前奏曲ト短調 BuxWV 163
ベーム:組曲ハ短調
ブクステフーデ:組曲ニ短調 BuxWV 233
ムファット
:パッサカリア ト短調(音楽とオルガンの資料より 第14曲)
ティツィアン・ナエフ(ハープシコード)

録音:2021年7月16日-17日、マウアーバッハ・カルトジオ会修道院(オーストリア)
※使用楽器:Neapolitan harpsichord after Giovanni Natale Boccalari (Naples 1679) made from a kit (Marc Ducournet and Emanuel Danset) by Tizian Naef in 2015. Disposition C-c3. 2X8'. Tuning pitch 415 Hz
トロッシンゲン音楽大学の古楽研究所でマリーケ・スパーンスに、バーゼル・スコラ・カントルムでイェスパー・クリステンセンに学んだスイスの若きハープシコード奏者、ティツィアン・ナエフがソロ・デビュー。アンサンブル392のメンバーとして、ドイツ音楽コンクールでは決勝に進出し、アンサンブル392の複数のレコーディングにも参加しています。
デビュー・アルバムの「ex g」は、歴史的な楽器の準自作のコピーを用い、ブクステフーデ、ベーム、ムファットら17世紀ドイツの鍵盤楽器作品を探求。深く感じる音楽だけでなく、ハープシコードの丸みを帯びた歌心も内包し、その後のバッハへの道も示すクラヴィーア音楽です。

Christophorus
CHE-02272(1CD)
ジョスカンのファンタジー〜ジョスカン・デ・プレ:器楽作品集
ジョスカンのファンタジー/最高のうちでも最高の人/無題の小品/私の愛しい女は、あらゆるsyぐれた才のたけ/アッハ・ハルフ・ミッヒ・ライド/ラ・スパーニャ/無題の小品/絶望的な運命の女神/ビスケーの娘/ラ・ベルナルディーナ/その時には/ああ、奥様/いとしい肩を失ったら/戦士/ただそれだけ/さようなら、わが愛するものたちよ
アルヴォ・ペルト(b.1935):ほめ讃えよ、おお樹よ
アンサンブル・レオネス、
マルク・レヴォン(リュート、ギター、ヴィオラ・ダルコ、指揮)

録音:2010年2月22日-25日、聖十字架教会(スイス)
盛期ルネサンス時代の最高峰、フランドル楽派の巨匠ジョスカン・デ・プレ。宗教作品ではなく、器楽作品、または器楽伴奏を伴う世俗作品を集めた画期的な作品集です。「ジョスカンのファンタジー」から始まり、本人作と伝わる音楽、さらには作曲者不詳の作品まで、「ジョスカンの音楽」という可能性を持つ器楽作品との貴重な出会いが待っています。またペルトの作品では、なんと樹齢2000年以上という木材を用いた楽器が使われているところもポイントです。

Christophorus
CHE-02252(2CD)
スミス:オラトリオ 「四季」 エマ・カークビー(S)、ティム・ミード(C.T)
ハンス・イェルク・マンメル(T)、
マルクス・シモン(Bs)、
ヴォルフガング・リーデルバウフ(指)、
ラ・バンダ、ムジカ・フランコニア祝祭cho

録音(ライヴ):2012年7月14日-15日
イギリスに赴いたヘンデルのサポートを行ったことで知られるジョン・クリストファー・スミス(1712-1795)。1740年にスコットランドの詩人トムソンの詩「四季」に曲を付けたオラトリオ。
4つの季節を描き、自然を讃える壮麗な合唱や魅力的なアリアなど、「ヘンデルの秘書」としてだけではなく、作曲家としても十分な実力を持っていたスミスの作曲技法を知らしめてくれています。

Glossa
GCD-923532(1CD)
計り知れぬ愛へ〜マッダレーナ(マグダラのマリア)の涙:世俗の愛と神聖な愛
アレッサンドロ・スカルラッティ:アリア 「すべてを忘れて甘美な眠りを楽しんでいる間」(希望)(「薔薇の庭」より)
ジョヴァンニ・ボノンチーニ(1670-1747):アリア 「時は矢のごとく過ぎ去り」(神聖な愛)(「マッダレーナの改宗」より)、アリア 「私は泣きたい」 (「キリストの足下のマッダレーナ」より)
レオナルド・レオ(1694-1744):サルヴェ・レジナ(ようこそ天の女王) ハ短調
ニコラ・ポルポラ(1686-1768):シンフォニア ニ短調(「正義の女神の勝利」より)
ボノンチーニ:レチタティーヴォ 「あの恐ろしい音に」、アリア 「涙の生ぬるい川に」(「マッダレーナの改宗」より)
アレッサンドロ・スカルラッティ:サルヴェ・レジナ ハ短調
アントニオ・カルダーラ:アリア 「涙で溶けて」(マグダラのマリア)(「キリストの足下のマッダレーナ」より)
ドメニコ・スカルラッティ:サルヴェ・レジナ イ短調、アーメン
アレッサンドロ・スカルラッティ:アリア 「私は小さな森の中にいよう」(贖罪)(「薔薇の庭」より)
ホセ・マリア・ロ・モナコ(Ms)、
ディヴィーノ・ソスピーロ、
マッシモ・マッツェオ (指)

録音:2020年11月11日-14日、カペラ・ダ・ベンポスタ(ポルトガル)
このアルバムのサブタイトルである「神聖な愛」と「世俗の愛」は、イエスの母であったマリアと、磔にされたイエスを見守り、復活の際に立ち会ったマグダラのマリアを表しています。イエスの母であったマリアは中世から崇拝の対象となっていましたが、マグダラのマリアは17世紀から18世紀になって多くのオラトリオの中で取り上げられます。そこでは、マグダラのマリアが世俗と神聖な愛の間の役割を果たし、その緊張感が非常に感情的な音楽のための素晴らしい素材となっています。それらが活かされたオラトリオと3つのサルヴェ・レジナをディヴィーノ・ソスピーロの指揮者であるマッシモ・マッツェオは組み合わせました。ソリストはバロック音楽で定評のあるメゾ・ソプラノ歌手ホセ・マリア・ロ・モナコです。このアルバムは、彼女のソロ・デビューアルバムとなります。

Glossa
GCD-923531(1CD)
ロンドンみやげ〜ルイージ・マルケージ:アリエッタ集 Op.1&2
ルイージ・マルケージ(1756-1829):愛するニーチェよ、覚えておいてください Op1-1、みんながあなたに恋い焦がれていることに Op.1-2、わが美しき太陽の愛すべき容貌 Op.1-3、心地良いそよ風よ Op.2-5
アンネ=マリー・クルムフォルツ(1766-1813):新しい序奏とピエモンテのエールによる変奏曲
マルケージ:わが憧れの人に話しかける人よ Op.2-1、わが愛する人は何をしているのだろう? Op.2-3、怒りが教えてくれるというのはほんとうではない Op.2-4
ジェイムズ・チェルヴェット(1748-1837): 2本のチェロのための二重奏曲 ハ長調
マルケージ:羊の群を牧草地に連れて行く時 Op.1-6、もしも彼女に恋することがあったら Op.2-2
クルムフォルツ:クルムフォルツ氏によるメヌエットとその夫人による変奏曲
フランチェスカ・カッシナーリ(S)、
スティーレ・ガランテ〔キアラ・グラナータ(Hp)、アンドレア・フリッジ(フォルテピアノ)、アグニエシュカ・オシャンツァ(Vc)、ジューリア・ジーリオ・ジャネッタ(Vc)〕、
ステーファノ・アレージ(指)

録音:2021年4月、ヘールフィンク博物館(オランダ)
2015年にリリースされたルイージ・マルケージ(1756-1829)のためのアリア集(GCD923505)を録音したスティーレ・ガランテが、ソプラノでバロック時代の歌唱に注力しているフランチェスカ・カッシナーリを迎えて、今度はマルケージが作曲した作品を収録しました。マルケージは、イタリアのカストラート歌手で当時最も有名な人物でした。彼は、ロンドン滞在中にフォルテピアノとハープを伴奏に伴った2つのアリエッタを書いており、その作品は非常にエレガントで聴きどころに溢れたものになっています。これは、オペラ歌手として当時すでに有名だった自分の名声を活かして、作品をより世の中に拡げたいというマルケージの想いの現れといえるでしょう。このアルバムは、当時マルケージとロンドンで同時代に活躍していた作曲家たちの作品と共に収録されています。

Glossa
GCD-924701(1CD)
ビーバー:ヴァイオリン・ソナタ集
ヴァイオリン・ソナタ集(ニュルンベルク、1681) 〜 ソナタ第3番ヘ長調/ソナタ第5番ホ短調/ソナタ第1番イ長調/ソナタ第6番ハ短調/2本のヴィオラ・ダモーレのためのパルティータ第7番ハ短調(「技巧と楽しみの調和」(1696)より)
リナ・トゥール・ボネ(バロック・ヴァイオリン、ヴィオラ・ダモーレ)、
ムジカ・アルケミカ

録音:2021年10月、アンテケーラ(スペイン)
ロザリオのソナタ」でも大きな反響を呼んだビーバーのスペシャリスト。新録音はビーバーのヴァイオリン・ソナタ集!

同世代でもっともエキサイティングなヴァイオリニストの一人と評されるスペインのバロック・ヴァイオリニスト、リナ・トゥール・ボネと、彼女が結成したバロック・アンサンブル「ムジカ・アルケミカ」が、スペインを代表する古楽レーベル Glossa(グロッサ)に移籍! 記念すべきGlossa第1弾は、ザルツブルク宮廷の楽長も務めた17世紀オーストリアのヴァイオリン・ヴィルトゥオーゾ、ハインリヒ・イグナツ・フランツ・ビーバー(1644-1744)のヴァイオリン・ソナタ集。リナ・トゥール・ボネは、1681年にニュルンベルクで出版された8つのヴァイオリン・ソナタから4曲を選び、1696年に出版された「技巧と楽しみの調和(Harmonia artificioso-ariosa)」から、2本のヴィオラ・ダモーレのためのパルティータ(パルティア)1曲をカップリング。
ビーバーの大作「ロザリオのソナタ集」の全曲録音でも批評家や聴衆から高い評価を得、2018年の来日公演を含むヨーロッパ各地でも全曲演奏を行ってきたスペシャリストであるリナ・トゥール・ボネが新たに挑むビーバー。超絶技巧、新しい技法、奇抜さ、果てしない創意工夫に満ちた、スティルス・ファンタスティクス(幻想様式)の全盛期を彩るヴァイオリン・ソナタにご注目ください。

Audax Records
ADX-13783(3CD)
バッハと同世代の作曲家によるヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ集
CD1〜バッハ:ソナタ第1番ロ短調 BWV.1014
テレマン
:協奏曲 ニ長調 TWV.42:D6
バッハ:ソナタ第2番 イ長調 BWV.1015
ヨハン・アドルフ・シャイベ(1708-1776):ソナタ第1番 ニ長調*
クリストフ・シャフラート(1709-1763):二重奏曲 イ短調 CSWV.F:30*
CD2〜シャイベ:ソナタ第2番 ロ短調*
バッハ:ソナタ第3番ホ長調 BWV.1016
ヨハン・ゴットリープ・グラウン(1703-1771):ソナタ 変ロ長調 GraunWV.Av:XV:46*
バッハ:ソナタ第4番 ハ短調 BWV.1017、ソナタ ヘ長調 BWV.1022
CD3 〜 シャイベ:ソナタ第3番イ長調*
バッハ:ソナタ第5番 ヘ短調 BWV.1018、ソナタ ト短調 BWV.1020、ソナタ第6番 ト長調 BWV.1019
C.P.E.バッハ:ソナタ ロ短調 Wq.76
ヨハネス・プラムゾーラー(Vn)、
フィリップ・グリスヴァール(Cemb)

録音:2021年1月、3月、7月、SWRスタジオ(ドイツ)
*=世界初録音
南チロルから世界へと羽ばたいた"21世紀世代"のバロック・ヴァイオリニスト、ヨハネス・プラムゾーラーは、アンサンブル・ディドロやインターナショナル・バロック・プレーヤーズを主宰し、師であるレイチェル・ポッジャーのブレコン・バロックのメンバーとしても活躍する若き名手。2013年に自身のレーベルAudax(オーダックス)を立ち上げています。
自主レーベルから数々の知られざるバロック・レパートリーを発掘してきたプラムゾーラーが、ついにバッハの傑作を録音! しかし、バッハだけで収まらないところがプラムゾーラーの本領発揮です。大バッハが1720年頃に作曲し晩年まで手を加え続けたという、トリオ・ソナタ形式による「ヴァイオリンとオブリガート・チェンバロのための6つのソナタ BWV.1014-1019」全曲を中心に据え、バッハの真作性が疑われている(恐らく息子たちの作とも考えられている)BWV.1020とBWV.1022のソナタ、そしてテレマンやシャイベ、グラウン、シャフラート、C.P.E.バッハら、バッハと同世代&息子や弟子たちのトリオ・ソナタを組み合わせた豪華3枚組で、3枚のCDがそれぞれ3つの個別のリサイタルとして聴くこともできるようプログラムされています。プラムゾーラーとフィリップ・グリスヴァールは、当初はピゼンデル、クレープス、グラウンらのソナタを収録したアルバム「バッハ&アントラージュ」(ADX13703)の続編的なものを構想していましたが、ダルムシュタット、ライプツィヒ、ブリュッセル、ベルリン、ミュンヘン、ドレスデン、ハレなど各地の図書館で思いがけず多くの作品と出会い、今回の大きなプロジェクトへ成長したとのことです。

ANALEKTA
AN-29163(1CD)
初期イタリアのチェロ協奏曲集
サンマルティーニ:チェロ協奏曲 ハ長調
ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲 ト長調 RV 414
タルティーニ:ヴァイオリン・ソナタ第7番 イ短調 B.a1より アダージョ、
 チェロ協奏曲 イ長調 GT 1.A28
レオナルド・レーオ:チェロ協奏曲第2番 ニ長調 L.10
タルティーニ:ヴァイオリン・ソナタ第6番 ホ短調 B.e1より アンダンテ・カンタービレ
エリナー・フレイ(Vc)、
ローザ・バロッカ、
クロード・ラパルメ(指)

録音:2021年9月4日-6日、ローザ・センター(カナダ)
カナダ系アメリカ人のエリナー・フレイは、バロックとモダンのチェロ奏者であり、ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者でもあります。これまでに主にベルギーのPassacailleレーベルからCDをリリースしておりその録音は高い評価を得ています。今作は、研究者でもある彼女がバロック時代のイタリア人作曲家の作品を取り上げた意欲的なアルバムに仕上がっています。フレイはこの録音で2本のチェロを使い分けており、1つはKarl Dennis 2017年製(ストラディヴァリ1708年製モデル)の4弦チェロ、そしてもう1つはMatthaus Friedrich Scheinlein 1770年製の小型の4弦チェロ(現在ではピッコロ・チェロとも呼ばれるが、当時はこのサイズが標準のチェロで、後に「大型」のチェロが一般的となっていった)で2つの協奏曲とタルティーニのヴァイオリン・ソナタを演奏しています。
フレイはここ近年、このCDに参加しているローザ・バロッカの他、パシフィック・バロック・オーケストラ、イル・ガルデリーノなどとソリストとして共演をしています。また、2012年のアーリー・ミュージック・アメリカ・バロック・パフォーマンス・コンクールでは最優秀賞を、2014年ユトレヒトで行われたファン・ヴァッセナール国際コンクールでは2位を獲得しました。現在は、マギル大学とモントリオール大学で教鞭を執っている彼女は、2019年から2022年までオックスフォード大学のレディ・マーガレット・ホールで音楽の客員研究員も務めています。

Da Vinci Classics
C-00543(1CD)
アリオスティ:ストックホルム・ソナタ〜ヴィオラ・ダモーレのためのソナタ集
ソナタ第3番/ソナタ第4番/ソナタ第7番/ソナタ第12番/ソナタ第13番/ソナタ第14番
ジョルジア・ヴェネツィアーノ(ヴィオラ・ダモーレ)、ウーテ・グロー(Vc、ヴィオラ・ダ・ガンバ)、キアーラ・マッシーニ(ハープシコード)

録音:2021年、ウィーン(オーストリア)
ロンドンでヘンデルやボノンチーニと並ぶオペラの大作曲家としてその名を馳せ、ウィーンでは皇帝ヨーゼフ1世の信頼を得るなど17世紀後半〜18世紀初期のイタリアを代表する作曲家の1人であるアッティリオ・アリオスティ(1666-1729)。
自身もヴィオラ・ダモーレのプレーヤーであり、この楽器のための優れた作品を数多く遺したアリオスティの「ストックホルム・ソナタ」は、スウェーデンのヘンデルとも称される作曲家ユーハン・ヘルミク・ルーマンによる筆写譜がストックホルムで発見されたもの。
アリオスティの優れた作曲技法が発揮されたこのソナタ集はストックホルムのスウェーデン王立アカデミーの図書館に保管されています。
ヴィオラ・ダモーレのジョルジア・ヴェネツィアーノはメッシーナ生まれで同地のコレッリ音楽院で学んだ音楽家。ウィーン室内Oのメンバーとしても活躍し、ウィーン・カンマーシンフォニーの創設メンバーの1人でもある実力派奏者です。
Da Vinci Classics
C-00545(1CD)
ヴィヴィ・フェリーチェ〜ボローニャ、ガスパーリ・ミュージック・コレクションからの18世紀イタリアのソナタ集
アルドロヴァンディーニ:ソナタ第1番ト短調(世界初録音)
ボーニ:ソナタ第2番ニ短調
ベッカテッリ:ソナタ第3番(世界初録音)
アレッサンドロ・スカルラッティ:ソナタ第1番ニ長調
コレッリ:ソナタ第9番イ長調
カッタネオ:ソナタ第6番イ長調(世界初録音)
ボーニ:ソナタ第1番イ長調
カパチェッリ:バレッティ、コレンティ、サラバンド&ジーグ(世界初録音)
アンサンブル・リ・インヴァギーティ〔ルイーザ・べセンヴァル(Fl)、キアーラ・ジョヴァンナ・スクーチェス(マンドリン)、アキ・タカハシ(Vn)、フランチェスコ・ベルガミーニ(Vn)、ジュリア・アルナウド(Vn)、マッシモ・ロンバルディ(アーチリュート、バロック・ギター、テオルボ)、マッシモ・サルトーリ(ヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴィオローネ)、カルメロ・ルーカ・サンバターロ(スピネット)〕、ファビオ・フルナーリ(指)

録音:2021年8月、サン・ベルナルド教会(ブルザスコ、イタリア)
ボローニャの優れた音楽理論家であり作曲家だったマルティーニ師(ジョヴァンニ・マルティーニ)は、音楽史料の熱心な収集家であったことも知られています。
マルティーニ師の死後に遺された膨大な数の筆写譜、書簡、そして200点以上におよぶ図像学に関する資料はかつての弟子であったスタニスラオ・マッテイに保管が引き継がれ、マッテイの死後は1855年から1881年までリセオの司書を務めたガエターノ・ガスパーリが管理を任されました。
2008年にファビオ・フルナーリによって結成されたピリオド・アンサンブル、アンサンブル・リ・インヴァギーティはこの「ガスパーリ・コレクション」からアレッサンドロ・スカルラッティやコレッリ、さらには世界初録音となる当時の作曲家たちのソナタなど8曲を選曲。
マルティーニ師から弟子のマッテイ、そしてガスパーリへと引き継がれた膨大な音楽遺産の一端がここに明らかになります。

Dynamic
DYNDVD-37927(2DVD)
NX-D05

DYNBRD-57927(Bluray)
NX-D05
モンテヴェルディ:歌劇「ウリッセの帰還」 ウリッセ…チャールズ・ワークマン(T)
テレーマコ…アニチオ・ゾルジ・ジュスティアーニ(T)
ペネーロペ…デルフィーヌ・ガルー(A)
イーロ…ジョン・ダザック(T)
イル・テンポ(時)…フランチェスコ・ミラネーゼ(Bs)
ジュノーネ…マリーナ・デ・リーソ(Ms)
ラ・フォルトゥーナ(幸運)…エレオノーラ・べロッチ(S)
ジョーヴェ…ジャンルカ・マルゲーリ(Br)
ネットゥーノ…グイード・ロコンソロ(Br)
ミネルヴァ…アリアンナ・ヴェンディテッリ(S)
アモーレ…コンスタンティン・デッリ(C.T)
アンティノー…アンドレア・パトゥチェッリ(Bs)
アンフィーモ…ピエール=アントワーヌ・ショミアン(T)
ピサンドロ…ジェームズ・ホール(C.T)
メラント…ミリアム・アルバーノ(Ms)
エウリーマコ…ヒューゴ・ハイマス(T)
エウメーテ…マーク・ミルホーファー(T)
エリクレア…ナターシャ・ペトリンスキー(Ms)
人間のはかなさ…
ピエール=アントワーヌ・ショミアン(T)、ミリアム・アルバーノ(Ms)
マーク・ミルホーファー(T)

アカデミア・ビザンチナ
オッタヴィオ・ダントーネ(指)
演出:ロバート・カーセン

収録:2021年6月28日、30日 ペルゴラ劇場 (フィレンツェ) イタリア
収録時間:165分
音声:イタリア語
PCMステレオ2.0/DTS Digital Surround 5.1(DVD)
PCMステレオ2.0/DTS-HD Master Audio Surround5.1 (Blu-ray)
字幕:日本語・イタリア語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク×2
Blu-ray…片面二層ディスク 1080i High Definition
モンデヴェルディの「ウリッセの帰還」は、ホメロスの叙事詩の壮麗な世界が音楽で描かれた最も深く優しく、感動的な作品と言われています。主人公ウリッ セ(ユリシーズ)が、トロイアからの旅の途上で過酷な試練を経ながらも帰国、最愛の女王ペネーロペと再会し王国の再興を果たすという物語に、ヴェネツィ アのサン・マルコ寺院の楽長として活躍したモンデヴェルディが作曲した晩年の代表作のひとつです。 フィレンツェ五月音楽祭(ペラゴラ劇場)で上演された本作はローバート・カーセン&イアン・バートンコンビの演出によるユニークな舞台作り(神々はバルコ ニー、人間はステージ上で歌唱演技)を背景に、この作品を「モンテヴェルディの最も優れた作品」と評価するチェンバロ奏者・指揮者オッタヴィオ・ダントーネ が、通奏低音にリュート、テオルボ、6弦のヴィオローネを用いるアカデミア・ビザンチナを自在に操り、17世紀の味わい深い響きを忠実に再現、ベテラン、 チャールズ・ワークマン(ウリッセ役)とデルフィーヌ・ガルー(ペネーロペ役)を中心に若手歌手を起用した歌唱陣の表情豊かな歌唱演技をひきたてつつ、精彩 にみちた音楽を紡ぎだしています。
Dynamic
CDS-7927(3CD)
NX-C05
モンテヴェルディ:歌劇「ウリッセの帰還」 アカデミア・ビザンチナ
オッタヴィオ・ダントーネ(指
ペルゴラ劇場 (フィレンツェ) イタリア
ウリッセ…チャールズ・ワークマン(T)
テレーマコ…アニチオ・ゾルジ・ジュスティアーニ(T)
ペネーロペ…デルフィーヌ・ガルー(A)
イーロ…ジョン・ダザック(T)
イル・テンポ(時)…フランチェスコ・ミラネーゼ(Bs)
ジュノーネ…マリーナ・デ・リーソ(Ms)
ラ・フォルトゥーナ(幸運)…エレオノーラ・べロッチ(S)
ジョーヴェ…ジャンルカ・マルゲーリ(Br)他

録音:2021年6月28日、30日ペルゴラ劇場 (フィレンツェ) イタリア
モンデヴェルディの「ウリッセの帰還」は、ホメロスの叙事詩の壮麗な世界が音楽で描かれた最も深く優しく、感動 的な作品と言われています。主人公ウリッセ(ユリシーズ)が、トロイアからの旅の途上で過酷な試練を経ながらも 帰国、最愛の女王ペネーロペと再会し王国の再興を果たすという物語に、ヴェネツィアのサン・マルコ寺院の楽長 として活躍したモンデヴェルディが作曲した晩年の代表作のひとつです。 この作品を「モンテヴェルディの最も優れた作品」と評価するチェンバロ奏者・指揮者オッタヴィオ・ダントーネが、通 奏低音にリュート、テオルボ、6弦のヴィオローネを用いるアカデミア・ビザンチナを自在に操り、17世紀の味わい深 い響きを忠実に再現、ベテラン、チャールズ・ワークマン(ウリッセ役)とデルフィーヌ・ガルー(ペネーロペ役)を中心に 若手歌手を起用した歌唱陣の表情豊かな歌唱演技をひきたてつつ、精彩にみちた音楽を紡ぎだしています。
Dynamic
CDS-7942(2CD)
NX-C09
ロカテッリ:24のカプリース「ヴァイオリンの技法」 Op. 3
【CD1】
1. カプリース第1番ニ長調
2. カプリース第2番ニ長調
3. カプリース第3番ハ短調
4. カプリース第4番ハ短調
5. カプリース第5番ヘ長調
6. カプリース第6番ヘ長調
7. カプリース第7番ホ長調
8. カプリース第8番ホ長調
9. カプリース第9番ハ長調
10. カプリース第10番ハ長調
11. カプリース第11番ト短調
12. カプリース第12番ト短調
【CD2】
1. カプリース第13番変ロ長調
2. カプリース第14番変ロ長調
3. カプリース第15番ホ短調
4. カプリース第16番ホ短調
5. カプリース第17番ト長調
6. カプリース第18番ト長調
7. カプリース第19番ヘ長調
8. カプリース第20番ヘ長調
9. カプリース第21番イ長調
10. カプリース第22番イ長調
11. カプリース第23番ニ長調
“Il Labirinto Armonico 和声の迷宮”
12. カプリース第24番ニ長調
13. カプリース “Prova dell’Intonazione”- フランソワ・ルベルの無伴奏ヴァイオリン・ソナタOp. 6 No. 12のためのカデンツァ
ルカ・ファンフォーニ(Vn)
使用楽器:ジョフレッド・カッパ、
サルッツォ1690年製

録音:2001年4月、2002年6月Chiesa di Sant’Andrea Torrile
Parma(イタリア)
ピエトロ・アントニオ・ロカテッリはイタリア後期バロックの作曲家。当時最も尊敬され、影響力を持っていた音楽家の一人です。ヴァイオリニストとして卓越した 技術を持っており、その作品のほとんどがヴァイオリンのために書かれています。このアルバムに収録された「ヴァイオリンの技法」作品3は、ヴァイオリンと弦楽合 奏、通奏低音のための『12のヴァイオリン協奏曲』のためのカデンツァだけを集めたもの。ロカテッリは技巧的なカデンツァを「カプリース(カプリッチョ)」と呼び、ここ では和音、アルペジオ、ダブルストップなどあらゆる弦の技巧が凝らされており、恐らくパガニーニ以前の作品の中では、最も演奏困難な作品と言えるでしょ う。最後に置かれたカプリースは同世代のフランスの作曲家ルベルのソナタのためのカデンツァ。こちらも華やかで美しく技巧的な作品です。 演奏しているルカ・ファンフォーニはDYNAMICレーベルに数多い録音を持つヴァイオリニスト。パガニーニやヴィヴァルディなどの古典派作品を得意としており、 このアルバムの元ネタである『12の協奏曲』は既にリリースされています(CDS-394)。
Dynamic
CDS-7939(1CD)
NX-B03
タルティーニの弟子たち 第2集
アンドレ=ノエル・パガン(1723-1799):ヴァイオリン・ソナタ イ長調 Op. 1, No. 5
ヨハン・ゴットリープ・ナウマン(1741-1801):ヴァイオリン・ソナタ ト長調
ピーテル・ヘレンダール(1721-1799):ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ハ短調
ドメニコ・フェッラーリ(1722-1780):ヴァイオリン・ソナタ ト長調 Op. 1, No. 5
アンジェロ・モリージ(1725-1801):ヴァイオリン・ソナタ ハ長調 Op. 4, No. 3
チルトミール・シスコヴィッチ(Vn)
ルカ・フェッリーニ(Cemb)

録音:2019年9月
1726年にパドヴァでタルティーニが開いたヴァイオリン教室は「諸国民の学校」と呼ばれるほど、国際色豊かな弟子たちが集まりました。ここで学んだ 彼らはフランス、ドイツ、イタリア、オランダなど、それぞれの出身国に戻り、タルティーニの教えを守りながら数多くの作品を生み出し、故郷の音楽的発 展に貢献していきます。このシスコヴィッチとフェッリーニが演奏するアルバムは第1集(CDS-723)に続く、タルティーニから教えを受けた弟子たちの作品 を集めたもの。フランス出身のノエル・パガン、ドイツ出身でタルティーニがその作品に興味を示したというナウマン、オランダ出身で、後半生はイギリスで 活躍したヘレンダール、イタリア出身、タルティーニの門下の中でも最も優秀な弟子のひとりとみなされていたフェッラーリ、ロンドンで演奏活動を行った のち、パルマ公爵家に仕えたモリージ、この5人の作品が収録されています。彼らの作品はどれも、18世紀半ばの名人芸や抒情的な表現に、タル ティーニのスタイリッシュで闊達な装飾的技法が織り込まれています。

OEHMS
OC-1904(2CD)
NX-B03
ビーバー/フックス:作品集
【CD1】
ビーバー:トランペットと弦楽のためのバレットとソナタ集
1. 祭壇または宮廷用ソナタ集 - 二重奏曲第1番(C114)
2-13. 6声のバレット集(C57)
14. 祭壇または宮廷用ソナタ集 - 二重奏曲第6番(C119)
15-21. 食卓の音楽 - ソナタ第4番変ロ長調(C72)
22. 祭壇または宮廷用ソナタ集 - 二重奏曲第2番(C115)
23. 技巧的で楽しい合奏
- パルティータ第4番変ホ長調(C65)
24. 祭壇または宮廷用ソナタ集 - 二重奏曲第4番(C117)
25. 祭壇または宮廷用ソナタ集
- ソナタ第10番ト短調(C123)
26. 祭壇または宮廷用ソナタ集 - 二重奏曲第10番
27. 技巧的で楽しい合奏 - パルティータ第6番 ニ長調(C67)
28. 祭壇または宮廷用ソナタ集 - 二重奏曲第3番(C116)
29. 祭壇または宮廷用ソナタ集
- ソナタ第7番ハ長調(C120)
30. 祭壇または宮廷用ソナタ集 - 二重奏曲第5番(C118)
【CD2】
フックス(1660-1741):
1-7. 器楽のための協奏曲 - 第6番4声のための序曲 ニ短調(K357)
8-12. パルティータ第11番(K329)
13-16. パルティータ・トリオ ホ長調(E64)
17-20. パルティータ第2番ト短調(K320)
21-24. パルティータ 「トルコ風」
(シンフォニア) ハ長調(K331)
25-30. 器楽のための協奏曲 - 第3番4声のための序曲(K354)
クレメンチッチ・コンソート(古楽器使用)
【メンバー】
ヒロ・クロサキ(Vn)
イリア・カロル(Vn)…CD1
イシュトヴァン・ケルテス(Vn)…CD2
ウルスラ・コルチャック(Va)
クラウディオ・ロンコ(Vc)
アンドレアス・ラクナー(Tp)…CD1
ヘルベルト・ヴァルザー(Tp)…CD1
ヘルヴィッヒ・ノイゲバウアー(ヴィオローネ)…CD2
レネー・クレメンチッチ(指)

録音:2004年5月24-26日…CD1(旧品番OC515)
2004年5月26-28日…CD2(旧品番OC556)
レネー・クレメンチッチ(ルネ・クレマンシック)率いるクレメンチッチ(クレマンシック)・コンソートによる2004年録 音の名盤2枚をセットにした再発盤。どちらもクレメンチッチ独自の研究成果が盛り込まれており、とりわけフッ クスは、その作品研究が彼のライフワークでもあることから、ほとんど出版されていなかった器楽作品を演奏し たことで高く評価されています。クレメンチッチ・コンソートはバロック・ヴァイオリニスト、ヒロ・クロサキがコンサート マスターを務める古楽アンサンブル。録音時、すでに10年以上もこのアンサンブルで演奏していた彼は単な る技巧の披露にとどまらない、作品に深く切り込んだ見事な解釈を聞かせます。またビーバーで素晴らしいバ ロック・トランペットを聴かせるのは、ジャズ・トランペット奏者でもあるヘルベルト・ヴァルザー。即興的要素も加 えながら難しい楽器をやすやすと吹きこなしています。

フォンテック
FOCD-9864(1CD)
税込定価
2022年4月6日発売
ヤコブ・ファン・エイク:笛の楽園 Vol.7
[1] No.109 詩篇133 番 見よ、兄弟が共に座っている
[2] No.110 愉しい五月
[3] No.111 我が過ちを許してくれようか
[4] No.112 失われた女王
[5] No.113 狂ったシモン
[6] No.114 喜びは去り
[7] No.115 ナイチンゲール
[8] No.116 第1 番のバレエまたは、軽やかな狩りの妖精
[9] No.117 ヤンネマンとアーレムーア
[10] No.118 第2 番のバレエまたは、ああ羊飼いは耳にする
[11] No.119 幼子がわれらに生まれ
[12] No.120 第2 クーラントまたは、可愛い小さなドロボーさん、どうしてそんなに静かなの?
[13] No.121 クーラント第1
[14] No.122 第3 番のバレエ
[15] No.123 起きろ起きろ、狩りへ行くぞ
[16] No.124 第4 番のバレエ
[17] No.125 レンテルー
[18] No.126 詩篇15 番 主よ、どのような人があなたの幕屋に宿り
江崎浩司(リコーダー、その他)

録音:2021年4 月20-23 日 神奈川県立相模湖交流センター
2021年12 月に急逝した江崎浩司のライフワーク、笛の楽園全曲録音も終盤となる第7 弾となりました。 マルチプレーヤーとして知られる江崎浩司、今作でも11 種類もの楽器を吹き分け、ともすると静的に なるこの曲集に、鮮やかさを加えています。 2014 年に「テレマン:12 のメトーディッシェ・ゾナーテンvol.1&2」(FOCD9614、9627)で レコード芸術誌のレコード・アカデミー賞を受賞。ソロ活動だけでなく、「タブラトゥーラ」「ラ・フ ォンテーヌ」「東京都アラベス区」など様々なアンサンブルでも活躍。シルク・ド・ソレイユの演奏メ ンバーに合格するなど、江崎のエンタテイメント性にあふれるステージやCD は多くのファンを喜ばせ てきました。その活動の集大成となる今シリーズも残すところ2 枚。本作と来月発売予定のVOL.8 で 遂に完結いたします。多くのリコーダー奏者が録音してきた曲集ですが、全集は大変貴重で、邦人とし ては初の試みとなります。本人筆による曲目解説も読みごたえ十分!江崎浩司の大いなる挑戦に是非ご 注目ください。 ※印刷物は江崎浩司が最終確認したままの形になっております。(フォンテック)

Challenge Classics
CC-72879(1SACD)
ヒエロニムス・ボスの合唱曲集 第3集
ニコラス・シャンピオン(c.1475-1533):ミサ「聖マリア・マグダレナ」
聖歌:Introitus Gaudeamus omnes / Sequentia Laus tibi Christe / Prefatio / Pater noster / Communio Diffusa est gratia / Invitatorium Deus in adiutorium /Antiphon Mundi fastum abdicavit Ps. 112 Laudate pueri /
Antiphon Quando Martha satagebat Ps. 109 Dixit Dominus / Hymnus Sydus solare / Antiphon Fidelis sermo - Magnificat
カペッラ・プラテンシス

録音:2021年11月6-9日
15〜16世紀のポリフォニーを得意とするヴォーカル・アンサンブル「カペッラ・プラテンシス」が、オランダの画家ヒエロニムス・ボス(1450-1516)の没後 500年記念として2016年に始めたシリーズの第3集。同時代のシャンピオンのミサ曲に、聖歌を絡めて構成されています。 (Ki)

APARTE
AP-267(2CD)
マイール(1763-1845):歌劇『夫婦の愛』 デイヴィッド・スターン(指)、
オペラ・フオーコ(カタリーナ・ヴォルフ/コンサートマスター)
シャンタル・サントン=ジェフリー(ソプラノ/ゼリスカ、マルヴィーノ)、アンドレス・アグデロ(テノール/アモルヴェーノ)、ナタリー・ペレス(メゾ・ソプラノ/フロレスカ)、バスティアン・リモンディ(テノール/アルデラオ)、オリヴァー・グルディ(バス・バリトン/ペテルス)、アドリアン・フルネソン(バス・バリトン/モロスキ)

録音:2021年4月21-25日、オペラ・ド・マッシー、フランス
マイールによるイタリア語のオペラ『夫婦の愛』全曲版の登場。マイールは1763年ドイツに生まれ、1787年からイタリアに留学し、ベルガモ大聖堂の終身教会 楽長を務めました。ベートーヴェンの作品を紹介し、さらに、ベルカントに精通し、ベルガモの地でドニゼッティを指導したことでも知られています。オペラを70ほ どのこしています。
マイールの『夫婦の愛』の題材は、ベートーヴェン唯一のオペラ『フィデリオ』の元となったものとしても有名な、ジャン・ニコラ・ブイイの『レオノール、あるい は夫婦の愛』。勇敢な妻ゼリスカが、不当に拘束された夫アモルヴェーノを救い出すために、男装してマルヴィーノと名乗り刑務官として雇われるために乗り込む、 というストーリーです。1805年にパドヴァで初演され大成功を収め、ヨーロッパ各地で何度も再演されました。モーツァルトとハイドンから受け継いだ管弦楽法と、 イタリアの声楽の伝統を巧みに融合させ、魅力的な作品に仕上げています。独唱アリアはもちろん、登場人物たちによる重唱もどれも胸を打つものばかり。レチタ ティーヴォではチェンバロだけでなく、チェロとコントラバスも通奏低音を演奏しており、物語と音楽をより魅力的なものとしています。マイールは自身、ベル・カン トに精通していると自認していますが、事実19世紀のオペラの発展を語る上で欠かせない存在です。デイヴィッド・スターン率いるオペラ・フオーコによる完全版 のこの録音は、大歓迎すべきものといえるでしょう。 (Ki)

Pentatone
PTC-5187002
(1SACD)
「ミンネ」
(1)バスタルダ・トリオ:「喜べ」(ミサ典礼文「すべての者よ、主に向かいて喜ばん」)
(2)ユディト・ステーンブリンク(1977-):「イントロダクション」〜ハデヴィッヒの詩からインスピレーションを得て
(3)ユディト・ステーンブリンク:「Orewoet」〜ハデヴィッヒの詩からインスピレーションを得て
(4)バスタルダ・トリオ:「ニグラ・スム」(ジョヴァンニ・ダ・パレストリーナ:ミサ曲「ニグラ・スム」)
(5)ユディト・ステーンブリンク:「聖霊は生の源の火よ」(ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(1098-1179):詩篇「聖霊は生の源の火よ」)
(6)ハインリヒ・イザーク(1450頃-1517)(ユディト・ステーンブリンク編):ミサ曲「天の軍団はこぞりて御身をたたえる」
(7)グレゴリオ聖歌(ユディト・ステーンブリンク編):「われら生のただ中にありて」
(8)メルヒオール・フランク(1579頃-1639)(ユディト・ステーンブリンク編):「Er kusse mich」
(9)ユディト・ステーンブリンク:「ミンネ」〜ハデヴィッヒの詩からインスピレーションを得て
オランダ・バロック【ユディト・ステーンブリンク、カタリーナ・アレクシッチ、イョールゴス・サモイリス、クロエ・プレンダーガスト、アンドレイ・カポル、エマ・ウィリアムズ、アンナ・ジェーン・レスター、ヨゼーフ・タン、キルスティ・アパヤラーティ(以上、ヴァイオリン)、ティネカ・ステーンブリンク(オルガン、アコーディオン、ハープ、ハルモニウム)、マリー・ファン・ラウジク(声)】

バスタルダ・トリオ【パヴェル・シャンブルスキー(Cl)、ミハウ・グルチンスキー(コントラバスクラリネット)、トマシュ・ポクジヴィンスキー(Vc)】

録音:2022年1月11-13日ティヴォリ・フレーデンブルフ(大ホール)、ユトレヒト(オランダ)
バロックのレパートリーを様々なアーティストとのコラボレーションで新鮮かつ現代的なアプローチで演奏するバロック・オーケストラ「オ ランダ・バロック」。PENTATONEレーベル第4弾は13世紀ブラバントの女流詩人で神秘主義者ハデヴィッヒ(ハデウェイヒ)の愛の詩からインスピレーションを 得て即興演奏した「ミンネ」です。
中世の生活を独創的な視点で書き綴ったハデヴィッヒの詩は現在も多くの芸術家を刺激しており、当アルバムではクラリネット、チェロ、コントラバスクラリネット という実にユニークな組み合わせの「バスタルダ・トリオ」との共演で色彩豊かな即興演奏を展開。またオランダ・バロックは9人のヴァイオリン奏者、1人の鍵盤 奏者(オルガン、アコーディオン、ハルモニウム)、そして1人の声を伴う編成で演奏しております。中世の詩からインスピレーションを受け、遊び心と情熱にあふれ たアルバムが完成しました! (Ki)

ATMA
ACD2-2837(1CD)
ルイ14世の宮廷からシップアガンまで!
〜17世紀、アカディアンの伝承歌と宮廷音楽

ジャン=バティスト・ド・ブーセ(1662-1725)、ミシェル・ブラヴェ(1700-1768):優しい小夜鳴き鳥はどうして
伝承曲:恋人たちの歌
伝承曲:野生の小夜鳴き鳥
ミシェル・ランベール(1610-1696):私の羊飼い
伝承曲:羊飼い
ルイ=クロード・ダカン(1694-1772)/伝承曲:かっこう/ネコ
ミシェル・ランベール:裁け、私の苦しみを
ロベ-ル・ド・ヴィゼー(1650-1725):前奏曲、サラバンドとジーグ ト短調
伝承曲:雄鶏と雌鶏
オトテール:愛する人に愛されている
オノレ・ダンブリュイ(1600代-1700代?):退屈を魅了する
ロベ-ル・ド・ヴィゼーミシェル・ランベール:シャコンヌ ト長調/甘いひとときを
伝承曲:ネコ
スージー・ルブラン(ソプラノ、ダルシマー)
エレン・トリー(ソプラノ、ギター)
マリー・ナドー=トランブレ(バロックヴァイオリン)
ヴァンサン・ロジェ(リコーダー)
シルヴァン・ベルジュロン(アーチリュート、バロックギター)

録音:2021年6月16-18日/ケベック
アカディアン・ソプラノのスージー・ルブランによる、フランスの宮廷音楽とアカディアンの伝統的な歌を融合させた魅力的なアルバム。シリアスなものからコミカルなものまで豊かな選曲とシンプルにして巧みなアレンジで聴かせます。 (Ki)

ALPHA
ALPHA-826(1CD)
ボノンチーニ兄弟:チェロと通奏低音のためのソナタ集
ジョヴァンニ・ボノンチーニ(1670-1747):シンフォニア ト短調
アントニオ・マリア・ボノンチーニ(1677-1726):ソナタ ト長調
ジョヴァンニ・ボノンチーニ:ソナタ イ短調
シンフォニア ニ長調
アントニオ・マリア・ボノンチーニ:ソナタ・ダ・カメラ イ長調「ラ・コモディーナ」
ソナタ 第4番
シンフォニア・ペル・カメラ ハ短調
アカデミア・オットボーニ(古楽器使用)【マルコ・チェッカート(Vc)、シモーネ・ヴァッレロトンダ(テオルボ)、アンナ・フォンターナ(Cemb)、レベカ・フェルリ(Vc/通奏低音)】

録音:2020年1月 聖フランチェスコ修道院、 コーリ(イタリア中部ラツィオ州ラティーナ県)
近年ますます研究が進むとともに、抜群の腕前を誇る名手たちも続々登場、刺激が絶えることのないバロック・チェロの世界。現代でいう 「チェロ」の標準形が定まる前の、イタリア17世紀〜18世紀初頭における低音弦楽器向け独奏曲の研究はとりわけ熱い領域の一つで、ヴィ ヴァルディの有名なソナタ集以前にどれほど魅力的なチェロ音楽の世界があったかが徐々に明らかになりつつあります。ここではイタリア古楽界 を低音域から支える多忙な俊才の一人マルコ・チェッカートが、リ・インコーニティの中心メンバーでもあるアンナ・フォンターナや異能撥弦集団 イ・バッシフォンディの名手シモーネ・ヴァッレロトンダといった強力な共演陣を迎え、近年にわかに解き明かされつつあるボノンチーニ兄弟のチェ ロ音楽世界の面白さをじっくり紹介。兄ジョヴァンニ・ボノンチーニは後年ヘンデルの好敵手としてロンドンでも活躍しましたが、実は17世紀の うちからイタリアを席巻していた早熟の天才でした。弟アントニオ・マリアも兄に劣らぬ俊才ぶりで、早くに亡くなったもののウィーンの皇室でも抜 擢された他、やはりロンドンでも曲集が刊行されるなど国際的名声を博しました。兄弟は弦楽芸術の一大拠点だったモデナ出身で、特に兄 はチェロ奏者としても卓越した腕前を誇っていましたが、近年まで彼のチェロ作品とされるものは歿後出版されたイ短調のソナタ1曲しか知ら れておらず、本盤では近年発見された17世紀末作曲のシンフォニア2曲をチェッカートの名演で味わえる点も大きな魅力。弟は兄の作品の さらに上をゆく技巧性で奏者の腕前を際立たせる内容で、フックス楽長時代のウィーンの音楽世界の奥深さも垣間見えます。聴きどころの尽 きないALPHA-ならではの古楽器アルバムです。

ARCANA
A-527(1CD)
1700年前後の英国王室におけるオーボエ楽団の音楽
ジェイムズ・ペイジブル(1656-1721):組曲 ハ長調
トーマス・モーガン(生歿年不詳、1691-99年頃活躍):序曲〔組曲〕ト短調
パーセル(編曲者不明):英国風組曲
ペイジブル:第4プレリュード ト短調
 女王のお別れ
ゴットフリート・フィンガー(1655頃-1730):序曲〔組曲〕 ヘ長調
ラ・プティット・エキュリー(古楽器使用)【ミリアム・ホルデ・オンパネラ(Ob)、ファレリー・コレン(Ob)、マルク・ボナストル・リュ(ターユ・ドーボワ〔中音域オーボエ〕)、ジョヴァンニ・バッティスタ・グラツィアディオ(バスーン)、フィリップ・ランプレヒト(各種打楽器、タンブレッリ)】

録音:2021年7月21-24日 ルドルフスハイム・イベントセンター、ウィーン
ヴィヴァルディやアルビノー二の協奏曲、バッハの教会カンタータなどで大々的な活躍の場があるため、比較的バロック音楽の世界でもなじみ 深いオーボエ。しかしその歴史は弓奏弦楽器や鍵盤楽器ほど古くはなく、ショームやボンバルド属などに代わる本格的なオーボエがフランスで 誕生したのはバロック後期、17世紀もかなり後になってからのこと。そして同国以外では英国が、1670年代からいち早くフランス風オーボエの 導入が見られた地域でした。フランスに亡命中チャールズ2世が同地の洗練された文化を吸収した後、王政復古で英国に返り咲いたことも 大きかったようですが、その姪で英国王室最後のステュアート家出身者となったアン女王(1665-1714、在位1707-)は、王位継承前から フランス流オーボエ楽団を雇っていたほどこの楽器を愛した君主。本盤でCDデビューを飾るラ・プティット・エキュリーは彼女の時代に光を当て、 「パーセル以降、ヘンデル以前」の英国におけるオーボエ音楽の魅力に迫ります。彼らは当時のオーボエ楽団を構成した3種の管楽器と打楽 器という編成で、フランス風組曲仕立てに書かれた英国の作曲家たちの室内楽を続々披露。コントラスト鮮やかな舞曲のリズムもさることな がら、各楽器の伸びやかで味わい深い響きも聴きどころ。リコーダー作品で知られるペイジブルや近年密かに再評価が進むチェコ出身のフィン ガーなどに交じり、歿後なお人気の衰えなかったパーセルの傑作選まで楽しめるのも嬉しい選曲です。

RICERCAR
RIC-435(4CD)
NX-D11
アラウホ:オルガンのためのティエント集ほか
■CD1フランドル楽派の影響、スペインの音楽環境
1. 第6旋法によるティエント第22番
2. 第4旋法によるティエント第39番、主旋律は高音域に
3. 第7旋法によるティエント第7番
4. 第9旋法によるティエント第40番、主旋律は低音域に
5. 第8旋法によるティエント第47番、主旋律は高音域に
6. トマ・クレキヨン(1505-1557):「あらゆる手段で」**
7. 第5旋法によるティエント第5番
8. 第4旋法によるティエント第19番*
9. フィリップ・ヴェルドロ(1485-1552):「わたしの最後の溜息は」**
10. 第1旋法によるティエント第35番、主旋律は低音域に
11. 第10旋法によるティエント第36番、主旋律は高音域に
12. 第6旋法によるティエント第21番
13. 第4旋法によるティエント第17番
14. 第1旋法によるティエント第34番、主旋律は低音域に
15. 第2旋法によるティエント第59番、主旋律は高音域に
■CD2ルネサンス様式からバロック様式へ
1. クレキヨン:モテトゥス「偉大にして驚くべきは」**
2. トマ・クレキヨンの歌「陽気な羊飼い」
3. 第2旋法によるティエント第53番、主旋律は高音域に
4. 第7旋法によるティエント第25番
5. 第1旋法によるティエント第62番
6. ニコラ・ゴンベール(1495-1556):モテトゥス「おお、栄えある救世主の母」****
7. 第4旋法によるティエント第18番
8. 第6旋法によるティエント第44番、主旋律は高音域に
9. ゴンベール:7声の「わたしの唯一の」**
10. 第7旋法によるティエント第33番、主旋律は低音域に
11. 第6旋法によるティエント第6番
12. 第7旋法によるティエント第31番、主旋律は低音域に
13. 第7旋法によるティエント第26番、主旋律は高音域に
14. 第4旋法によるティエント第56番、主旋律は低音域に2部
15. 第6旋法によるティエント第23番、モラレスの曲「戦い」による
■CD3アラウホの教会音楽
1. 我らが聖処女マリアの無原罪の御懐胎にまつわる聖歌***
2. 第7旋法によるティエント第54番、主旋律は高音域に2部 **
3. ジョスカン・デプレ:讃歌「アヴェ・マリア」***
4. アルフォンソ・ロボ(1555-1617):モテトゥス「おお、栄えある救世主の母」**
5. 第4旋法によるティエント第4番
6. ピエール・ド・ラ・リュー:「聖なるかな」(『ミサ・アヴェ・マリア』より)***
7. 三つの変奏、我らが聖処女マリアの無原罪の御懐胎にまつわる聖歌による
8. 第9旋法によるティエント第9番**
9. フランチェスコ・ロニョーニ(1570-1626):オルランド〔・ディ・ラッソ〕の「シュザンヌはある日」**
10. 第10旋法によるティエント第51番
11. フランシスコ・ゲレロ(1528-1599)/フアン・デ・ウレダ(1430-1482): 歌え、舌よ(パンジェ・リングァ)〔楽譜校訂: ブリシオ・ガウディ〕***
12. 第2旋法によるティエント第53番、主旋律は高音域に2部 **
13. 聖なる秘蹟にまつわる説法***
■CD4
1. 第2旋法によるティエントと「論議」第2番
2. 第4旋法によるティエント 第38番〜高音域で
3. 第9旋法によるティエント第37番、主旋律は低音域に
4. 第4旋法によるティエント第16番、カンツォーナ風に
5. クレメンス・ノン・パパ(1510-1555):重唱曲 **
6. 第7旋法によるティエント第29番、主旋律は高音域に**
7. 第4旋法によるティエント 第15番
8. 第1旋法によるティエント 第14番**
9. 第10旋法によるティエント 第42番**
10. 第12旋法によるティエント 第49番、 主旋律は低音域に
11. ゴンベール/アントニオ・デ・カベソン編)):「恋をしたいと願う者が」**
12. 第2旋法によるティエント 第60番、主旋律は低音域に
13. 第1旋法によるティエント 第52番

※特記の無い作品はアラウホ作曲
無印:オルガンによる演奏
*:ヴァージナルによる演奏
**:器楽合奏
***:重唱を交えての器楽合奏
****:ア・カペラ声楽
ベルナール・フォクルール(オルガン、ヴァージナル)

インアルト(古楽器&声楽アンサンブル)【アリス・フォクルール(S)、ヴォイチェフ・セメラト(A)、オリヴィエ・コワフェ、アドリアーン・デ・コステル、レイナウト・ファン・メヘレン(T)、ギヨーム・オルリ(Bs)】

ランベール・コルソン(木管コルネット)
アドリアン・ルボワソン(ショーム、ボンバルド)
アナイス・ラマージュ、メラニー・フラオー、
ホセ・ゴメス(各種バホン〔=ルネサンス・ファゴット/アルト、テナー、バス〕)
ギィ・ハンセン、スザンナ・デフェンディ(テナー・サックバット)
バルト・フローメン(テナー・サックバット、バス・サックバット)

録音:2019年10月使徒聖ヤコブ教会、カスターニョ・デル・ロブレド(ウエルバ県、スペイン)
洗礼者聖ヨハネ教会、マルチェナ(セビーリャ
県、スペイン)
2020年9月 ベギン修道会教会、シント・トライデン(ベルギー)
フリンベルヘン修道院(ベルギー)
2021年6月 聖ペドロ同信会教会、レルマ(ブルゴス県、スペイン)
聖母マリア教会、トルデシリャス(バリャドリード県、スペイン)
現代における金字塔的存在ともいうべきバッハ・オルガン作品全集で知られるとともに、ドイツ・バロックのオルガンの大家たちの傑作集を数多 くRicercarレーベルに録音してきたベルギーの世界的オルガニスト、ベルナール・フォクルール。今回のアルバムは、1989年にも一部作品を 録音していたスペインの大家コレア・デ・アラウホと正面から向き合った充実の4枚組。しかもフォクルールの独奏のみならず、近年よく共演を重 ねているインアルトを交えて多様な編成による同時代作品も多く組み込まれています。イタリアのフレスコバルディや英国のギボンズ、ドイツの シャイトなどとほぼ同じ時代を生きたコレア・デ・アラウホは、周辺諸国に圧され落陽を迎えつつあった黄金時代末期のスペインで活躍。 1626年に出版された大著『ティエント曲集、およびオルガンのための実践的・理論的講釈』で音楽史に名を残したものの、何度か裁判沙 汰を起こしながらも大都市セビーリャでオルガニストとして長く活躍した後、ハエンとセゴビアの大聖堂でもポストを得たという他はあまり詳しいこ とが判っていません。しかし彼のオルガン作品は精巧な対位法とダイナミックな音楽展開で注目され、古楽復興の流れでも多くの名盤が制作 されてきました。フォクルールの今回の録音はそれら並居る名盤群に勝るとも劣らぬ仕上がりで、1989年に収録した作品も改めて再録音。 スペイン各地と彼の母国ベルギーに残る銘器を縦横無尽に駆使し、古雅な響きの魅力を最大限に引き出しています。欧州最前線を行く俊 才たちが手にした、バロック以前のスペインで重用された管楽器バホン(ドゥルツィアン)のコンソートや金管合奏を交えたトラックも、充実した響 きで在りし日のスペインへと誘ってくれます。

Chateau de Versailles Spectacles
CVS-062(1CD)

NYCX-10302(1CD)
国内盤仕様
『新しい管弦楽の響き』 〜ラモーの舞台音楽における管弦楽の世界〜
ラモー:「カストールとポリュクス」(1737/1754年) 序曲
「ゾロアストル」(1749年版)より
ロンド形式によるたおやかなエール
「遍歴騎士」(1760年)より
 kトルバドゥールたちの大いに陽気なアントレ
独唱「これで私も復讐が果たせる」(オルカン)
憤怒の鬼たちのエール
「優雅なインドの国々」(1735年)より
 アフリカの奴隷たちのエール
 西風の精の第1エール
 西風の精の第2エール
 北風の精と薔薇の精のエール
独唱「太陽よ、そなたの素晴しき隠れ家はどれも壊され」(ウアスカル)/インカの人々のエール/ロンド形式によるルール/ペルーの人々のガヴォット
「アカントとセフィーズ、または共感」(1751年)より
 序曲
 狩猟に興じる人々のアントレ
 第1・第2・第3リゴードン
「オシリスの誕生」(1754年)より
 ミュゼットのエール
「ダルダニュス」(1739年版)より
 独唱「どこを見ても酷い場所だ/恐るべき魔物が」(アンテノール)
「ピグマリオン」(1748年)より
 彫像のサラバンド
「カストールとポリュクス」(1754年版)より
 スパルタ人たちのタンブラン
「カストールとポリュクス」(1737年版)より
 独唱「自然と恋愛がわたしの心をつかむ」(ポリュクス)
「カストールとポリュクス」(1754年版)より
 大いに陽気なエール
 シャコンヌ
ルーヴル宮音楽隊(古楽器使用)
コンサートマスター:ティボー・ノアイー(Vn)
マルク・ミンコフスキ(指)
フロリアン・センペイ(Br)

録音:2021年1月18-22日 ヴェルサイユ宮殿王室歌劇場
※ 国内仕様盤解説日本語訳、歌詞日本語訳…白沢達生
今や古楽器演奏の枠を越えて多角的な活躍をみせているマルク・ミンコフスキの縦横無尽の経験が最上の形で、その原点ともいうべきフラン ス18世紀音楽に活かされたアルバム。ミンコフスキとルーヴル宮音楽隊は、ラモーの管弦楽曲ばかりを集めたアルバム(『サンフォニー・イマジ ネール 空想の管弦楽曲』ARCHIVレーベル)を2003年に録音して高い評価を得ましたが、今回はその再来ともいうべき新企画。2021年 1月に予定されていたモーツァルトのダ・ポンテ・オペラ三部作の上演がコロナ禍により中止された折、その時間と会場を利用して行われた当 録音は、まさに指揮者ミンコフスキの確かな経験と、豊かな音楽性を誇るルーヴル宮音楽隊との信頼関係あればこそと言えるクオリティの高 さを聴かせます。ラモーの舞台音楽初期の傑作「優雅なインドの国々」に始まり、古典派時代に踏み込む晩期の異色作「遍歴騎士」まで、 彼がいかに時代に先駆けた管弦楽法の使い手であったかを示すナンバーを厳選。古楽器の達人たちが圧倒的な一体感で響かせる色彩溢 れるサウンドには、ピッコロやクラリネットなど当時まだ珍しかった管楽器も登場し、ナチュラルホルンやバスーンの音色の重なりも充実した響き を味わわせてくれます。オーボエのエマニュエル・ラポルト、クラヴサンのヨアン・ムーランなどソロで活躍する名手も参加。4曲の独唱トラックで は、Alphaレーベルのロッシーニ作品集(ALPHA791/NYCX-10301)でもミンコフスキと共演している新時代の俊才センペイが加わり、絶 好の演技力と歌唱力でアクセントを添えています。美しい写真多数のライナーノートの充実度(国内仕様盤は指揮者自身の解題訳など日 本語解説付)もChateau de Versailles Spectaclesレーベルならではのものがあります。

Capella de Ministrers
CDM-2253(1CD)
『鳩の頸飾り』 〜コルドバのイブン・ハズムと中世スペインのイスラム世界
●不滅の愛の本質について
1. わたしは不滅の愛をもってあなたを愛する
2. 憂鬱に陥り、憔悴して眠れない――恋する者は苦しみから逃れられない
3. わたしは彼女の傍ら、ただ葡萄酒を友に
4. 知りたくてたまらない――彼女は何者なのか、なぜ夜ごと思い出されるのか
●夢の中で恋する者について、目の力について
5. わたしの両目が過ちを犯し
6. 真の愛は、短時間では生まれ得ない
7. 一方的に傷つけられるだけか、と諦めまじりに嘆いて
●恋愛における思いがけない出来事の数々と、それらの利点および危険について
8. あなたの曖昧な態度は、さながら武器のごとく
9. それは、死の矢でありながら命を得るもの
10. 耳にすること全てを信じないほうがいい
●恋愛関係、忠実さと裏切り
11. あなたが歩くと、揺れる体躯からヒナギクの香りが
12. わが心臓を切り裂いて、あなたをこの胸に閉じ込めたい
13. 恋した相手を離れると言っても、決して憎しみからではない
14. あなたがすぐ近くにくるたび、わが両目は思いを新たにする
15. 花々でさえ俯いてしまう、あなたのみごとな顔立ちを前にすれば
●妥協、嫉妬、忘却、死
16. 愛する人に避けられ、近づけないでいる時は
17. わたしは嫉妬に苦しむ、あなたが夜また来てくれるまで
18. わたしたちは庭影を探して夜闇をさまよい
19. 恋ゆえに死のうとも、愛に殉ずるなら構わない
20. 好きにしていただきましょう、わたしはあなたを愛しているのですから
カペリャ・デ・ミニストレルス(古楽器使用)【イマン・カンドウシ(歌)
カルレス・マグラネル(レベックほか各種弓奏弦楽器)、ロベルト・カセス(中世ハープ、ラバブ、リュート)、アジズ・サンサウイ(カヌン、サズ、ウード)、カヴェフ・サルヴァリアン(ネイ、トンバック)、ミゲル・アンヘル・オレロ(各種打楽器)】

録音:2022年1月7-9日 オリベ宮殿、コルドバ、スペイン
スペイン北東部バレンシア地方に拠点を置き、飽くなき探求心による古楽研究と比類ない音楽性での演奏実践を両立させてきた弓奏弦 楽器奏者=音楽学者カルレス・マグラネル率いるカペリャ・デ・ミニストレルス。今回のアルバムは、2022年に成立1000周年を迎える中世 スペインのアラビア語大著『鳩の頸飾り』がテーマ。紀元8世紀に成立して以降、数世紀にわたりイベリア半島に君臨したイスラム王朝(後ウマ イヤ朝)の王都コルドバで活躍したイスラム法学者=詩人イブン・ハズムが韻文まじりで綴った『鳩の頸飾り』は、恋愛にまつわる多岐にわたる テーマを扱っており、中世イスラムの思想と風俗を知る重要文献でありながら、イベリア半島のキリスト教化と相次ぐ戦乱などで大半の写本が 消失。奇蹟的に残った唯一の写本はオスマン帝国経由でヨーロッパにもたらされ、19世紀以降の西欧社会で注目を集めてきました。そこに 収録されている詩句をもとに、マグラネルは中世楽器と伝統楽器を用い、アラブ=アンダルシアの伝統曲と即興演奏からなる全20曲のプログ ラムを構成。しなやかな響きを聴かせるレベックやレバブなどの弓奏弦楽器や管楽器ネイ、ウードや中世ハープ、カヌン、サズといった撥弦楽 器から紡ぎ出される色とりどりの妙音に、トンバックをはじめ各種の打楽器が変幻自在のリズムを編み上げます。このレーベルならではの、程よ い残響の中で直接音がくっきり浮かび上がる秀逸な録音も魅力の一つ。

スロヴェニア放送
ZKP-116001(1CD)
タルティーニ:弦楽四重奏曲全集
4 声のソナタ/シンフォニア ニ長調 C.551/78
4 声のソナタ ト長調
4 声のソナタ ニ長調 B.897
4 声のソナタ/シンフォニア ニ長調 C.538
タルティーニSQ【ミラン・コルブル(Vn)
ロメオ・ドルッカー(Vn)
アレクサンダル・ミロシェヴ(Va)
ミロシュ・ムレイニク(Vc)】

録音:2020 年3 月リュブリャナ
ジュゼッペ・タルティーニといえば何といってもヴァイオリン曲。ヴァイオリン・ソナタを 170 曲、ヴァイオリン協奏曲を 130 曲書いたというが、一方で 4 声のソナタと題された弦楽四重 奏曲も僅か4 曲だけ書いています。そのすべてがこのCD に収録されています。タルティーニの 弦楽四重奏曲なら第 1 ヴァイオリン+弦楽三重奏の伴奏だろう、と思いきや間違い、予想 を遥かに超える立派な弦楽四重奏曲。ハイドンより40 年の年長のタルティーニがこうした曲 を残していたことは驚きだ。タルティーニ好きのみならず、弦楽四重奏曲マニアもぜひとも。 タルティーニSQは 1983 年にスロヴェニアPOの首席 奏者たちによって結成、当初はスロヴェニア・フィルハーモニーSQと名乗って いたが、その後現在のスロヴェニアのピラーノで生まれたタルティーニの名を冠して改称。 スロヴェニアを代表するSQとして活躍しています。(簡易収納紙ケース)

APARTE
AP-274(1CD)
ロンドンの夜
1. ジェームズ・オズワルド(1710-1769):彼女は何も着ていないときがいちばんかわいい(ソロ・ヴァージョン)
2. チャールズ・アヴィソン(1709-1770):ラルゴ(スカルラッティにもとづくコンチェルト・グロッソ第5番より)
3. フランチェスコ・ジェミニアーニ:合奏協奏曲 ニ短調 H.143「ラ・フォリア」
4. ヘンデル:シンフォニア(セルセ HWV 40より)
5-8. ポルポラ(1686-1768):チェロ協奏曲 ト長調 INP 18
9. ヘンデル:"わたしの痛みを信じてください(Credete al mio dolore)"(アルチーナ HWV 34 第3幕より)
10. ヘンデル:合奏協奏曲 変ロ長調 op.3-2, HWV 313より第2楽章
11. ヨハン・アドルフ・ハッセ:フーガ(グラーヴェ) ト短調
12-14. ジョヴァンニ・バッティスタ・チッリ(1724-1808):チェロ協奏曲第2番ト長調 op.14-2
オズワルド:15. The Murrays March 16. My Nanio 17. 彼女は何も着ていないときがいちばんかわいい( アン サンブル・ヴァージョン)
18. ジェミニアーニ:音楽芸術における良い趣味の理論より”The night her silent sable wore(夜が静かに毛皮をまとい)”
19. オズワルド:パンチボウルの底
20. ジェミニアーニ:音楽芸術における良い趣味の理論より”Oh Bessy Bell and Mary Gray”(ベッシー・ベルとメリー・グレイ)
21. ヘンデル:聖チェチーリアの祝日 HWV 76より
”音楽が元気づけたり鎮めたりすることのできない感情があるだろうか?What passion cannot music raise and quell!”
プルチネッラ、オフェリー・ガイヤール(Vc/1737年製フランチェスコ・ゴフリラー、指)
サンドリーヌ・ピオー(ソプラノ/ 9)、
ラケル・カマリーナ(S/ 21)、
ルシール・リシャルドー(Ms/ 18, 20)、
ガブリエル・ピドゥ(Ob/ 10)

録音:2021年9月27-30日、2022年1月30日
オフェリー・ガイヤール。フランスの女性チェロ奏者として、その繊細かつふくよかな音色と音楽、さらに、凝ったコンセプトのCDで、聴き手を魅了しつづけてい ます。今回のテーマはロンドン。ロンドンには特別な思い入れがあるというガイヤール。「Dreams」(AP.001)を録音したのはアビー・ロード・スタジオで、デュ・ プレと同じマイクを使って録音したこと、あるいはマンチェスターでのチェロ・フェスティヴァルでシュタルケルにであったことなど、ロンドンや英国に滞在する時に はいつじも素敵なことがおこるそう。
そんなロンドンには、かつてより多数の音楽家たちが住み、活躍していました。1700年代には、ヘンデルをはじめ、ジェミニアーニ(Vn奏者として有名 ですが、チェロ・ソナタ op.5の存在で、チェロの音楽史でも重要視されています)、ポルポラ(ファリネッリやハイドンの師で、晩年はオペラから離れ、チェロの音 色に声楽性を発見し、素晴らしいチェロ協奏曲を完成させた)ら、実に多くの音楽家がロンドンにひしめきあっていました。また、スコットランド出身のオズワルドは、 ロンドンに移り、チェロ奏者でありましたが、ジョージ三世の作曲家として使え、スコットランド民謡を主題にした作品を多く書きました。また、ジェミニアーニも、イ ギリス民謡の香りが色濃く感じられる作品を書いています。
ガイヤールとプルチネッラは、当時のロンドンのこうした活気や熱気に満ちた作品を一晩の演奏会のように仕立て、私たちに提示してくれています。ガイヤールの 音色にうっとり、さらに、ゲスト参加しているピオーのヘンデルの「アルチーナ」のアリアの素晴らしさ!豪華声楽陣のゲスト参加も、この1枚をひときわ豪華なもの にしています! (Ki)

BIS
BISSA-2627(1SACD)
「レッスンズ」〜ジョン・ダウランド:リュート作品集
プレリュード P 98/ファンシー P 73
蛙のガリアード P 23a/別れ(イン・ノミネ)P 4
ファンシー P 6
エリザベス女王のガリアードP 41
失われし望みのファンシー P 2
ダービー伯爵ファーディナンド閣
下のガリアード P 44a
去り行く定め P 69
彼女は許してくれようか P 42
男ひとりに女ひとり P 10
ジョン・スミス卿のアルメイン P 47
オルランドは眠る P 61
レディー・ハンズドンのパフ P 54
いつもダウランド、いつも悲しくP 9
デンマーク王のガリアード P 40
ファンタジア P 1a
艦長パイパーのパヴァン P 8
ファンシー P 5/ラクリメ P 15
ラクリメによるガリアード P 46
ユーナス・ヌードベリ(リュート(9コース・バロックリュート。弦長65cm)) a'=392Hz

録音:2021年3月8-10日&15-17日/デヴボ教会(スウェーデン)
カプスペルガーのキタローネのためのタブラチュア曲集(BIS SA-2417)でも高く評価されたバロックギターの名手ユーナス・ヌード ベリがついにジョン・ダウランドのリュート作品を録音しました!ヌードベリはザルツブルク・モーツァルテウム、ストックホルム音楽大学にて研鑽を積み、16世紀 初頭から18世紀中ごろまでのテオルボ、リュート作品を中心に膨大なレパートリーを誇る名手で現在ヨーロッパを中心に活躍しています。
ジョン・ダウランドの息子ロバートが1610年に出版した『さまざまなリュート練習曲集からの音楽』。この曲集にはジョンの「エリザベス女王のガリアードP 41」「ダービー伯爵ファーディナンド閣下のガリアード P 44a」「ジョン・スミス卿のアルメイン P 47」「デンマーク王のガリアード P 40」「ファンタジア P 1a」 が含まれています。「(練習曲集)レッスンズ」ながらいわゆる練習曲ではなく高い演奏技術を要します。ヌードベリの心温まる演奏でダウランドの世界をご堪能く ださい! (Ki)

Coviello
COV-92204(1CD)
フォルクレ&ウェーリング:ヴィオラ・ダ・ガンバ作品集
アントワーヌ・フォルクレ(1671-1745):「レジェンテ」 / 「マンドリン」
ピーター・ウェーリング(1970-):無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバ組曲『白に白』第3番 第1曲
アントワーヌ・フォルクレ:「デュブリュイユ」 / 「ルクレール」
ピーター・ウェーリング:無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバ組曲『白に白』第3番 第2曲
アントワーヌ・フォルクレ:シャコンヌ「ビュイソン」
ピーター・ウェーリング:無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバ組曲『白に白』第3番 第3曲
アントワーヌ・フォルクレ:「フォルクレ」
ピーター・ウェーリング:チェンバロとヴィオラ・ダ・ガンバための小品第1番
アントワーヌ・フォルクレ:「デュヴォセル」
サラ・パール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ピーター・ウェーリング(Cemb)

録音:2019年
フランス・バロックの巨匠アントワーヌ・フォルクレと現代の指揮者・鍵盤奏者ピーター・ウェーリングには、ヴィオラ・ダ・ガンバをこよなく愛するという共通 点があります。二人の書いた作品は楽器の可能性を極限まで追求した、最高難度の技術を要求するもの。サラ・パールの巧みな演奏で引き出される、ガンバの無 限の表現力に打たれる1枚です。 (Ki)

ACCENT
ACC-24384(1CD)
ドメニコ・マッツォッキ:5声のマドリガーレ『まずは言葉』(1638)
Uscite a mille, a mille / Passacaglie Dialogo a tre / Di marmo siete voi / Verginelle / O tempeste / Aprite il seno / Lidia ti lasso, O Dio / Chiudesti i lumi / Hor che gli armenti / Su da’ monti / Pian piano / Hor che sepolto / Dolci Godete Aurette liete / Oh se poteste mai
エ ティエン ヌ・メイヤ ー(指)
レ・トラヴェルセ・バロック

録音:2021年9月28日-10月1日
ドメニコ・マッツォッキ(1592-1665)はモンテヴェルディに続くイタリアの重要作曲家。残された作品は声楽曲に特化しており、伝統的な手法からモンテヴェ ルディが開拓した新しい語法まで駆使したハイレベルなもの。5声で美しく絡み合う歌を中心としながらも、弦や管に加えバラエティ豊かな通奏低音がさり気なくセ ンス良く立ち回る、耳に楽しい演奏でお楽しみください。 (Ki)


KLARTHE
KLA-068(1CD)

ADNバロック
(1)モンテヴェルディ:何もかも忘れて〜ポッペアの戴冠(忘却)
(2)パーセル:ヴィオールを鳴らせ(祝い)
(3)ヘンデル:私は風のように〜アレッサンドロ(野望)
(4)ポルポラ:偉大なジュピターよ〜ポリフェーモ(希望)
(5)モンテヴェルディ:なおもあなたを見つめ〜ポッペアの戴冠(欲望)
(6)パーセル:コールド・ソング〜アーサー王(恐怖)
(7)ヴィヴァルディ:うめき声が〜オリンピアーデ(怒り)
(8)ヴィヴァルディ:不貞な風に揺れる〜勝利のユディト(共感)
(9)ラモー:未開人(率直)
(10)ヴィヴァルディ:愛の泉なる聖母よ(苦痛)
(11)ヴィヴァルディ:主は愛する者に眠りを与えたもう(信仰)
(12)バッハ:憐れみたまえ〜マタイ受難曲(後悔)
(13)パーセル:魅惑の夜〜妖精の女王(喜び)
(14)ヘンデル:お前のプライドを屈する〜ジュリオ・チェザーレ(誇り)
(15)ポルポラ:穏やかなそよ風よ〜ポリフェーモ(おいた)
(16)ポルポラ:穏やかなそよ風よ〜ポリフェーモ(軽さ)
(17)パーセル:恋が甘いものなら〜妖精の女王(疑い)
(18)ヘンデル:いとしい妻の亡霊よ〜ラダミスト(復讐)
(19)ヘンデル:私は涙を流すために生まれた〜ジュリオ・チェザーレ(涙)
(20)ヴィヴァルディ:ああと言う〜忠実なニンフ(放棄)
(21)ヘンデル:私を泣かせてください〜リナルド(自由)
テオフィル・アレクサンドル(C.T)、ギヨーム・ヴァンサン(P)
シャンタル・サントン(S)(5)(9)、マリオン・タスー(S)(15)(16)(19)
録音:サン・マルセル寺院(パリ)
最近Nomadmusicからリリースしたアルバム「私たちは女(じゃない)」(NMM-095)で注目されたカウンターテナー歌手テオフィル・アレクサンドルの Klartheレーベル前作。歌って踊れるカウンターテナーで、自身の肉体美がよほど自慢なのか、やたら裸体写真を載せたがるユニークな存在です。
このアルバムはバロック・オペラの名アリアを集めていますが、タイトルのADNとはフランス語のDNAで、いわゆるピリオド楽器や奏法を検証した学術的なも のではなく、精神のみ残してモダン・ピアノの伴奏で今風に楽しみたいという彼の芸術的挑戦に満ちています。
彼は各曲に注釈をつけるのが好きなようで、今回もそれぞれの主人公がおかれた状況をカッコ書きで説明しています。最後はヘンデルの名作「私を泣かせてく ださい」を情感たっぷりに歌います。テオフィルと同じ嗜好のピアニスト、ギヨーム・ヴァンサンの見事な相方ぶりも聴きものです。 (Ki)
KLARTHE
KLA-120(1CD)
恵みの聖母
(1)サンチェス:スターバト・マーテル
(2)作者不詳:アブルッツォ受難曲
(3)ブルネッリ:ニンフの嘆き
(4)作者不詳:アヴェ・マリス・ステラ
(5)リガッティ:恵み深き贖い主の御母
(6)作者不詳:恵みの聖母
(7)ファルコニエーリ:甘美なる旋律
(8)レオナルダ:楽天的な栄光
(9)作者不詳:私のえんどう豆
(10)作者不詳:ロンバルディア女
(11)カヴァッリ:なんと甘い
(12)作者不詳:洗濯女の歌
(13)メルーラ:乳母の宗教的カンツォネッタ
アンナ・ラインホルト(Ms)、
ギレム・ウォルムス(Bs-Br)
ロビン・スンマ(Br)
カミーユ・ドラフォルジュ(チェンバロ、オルガン、指揮)
アンサンブル・イル・カラヴァッジオ
メゾソプラノ歌手アンナ・ラインホルトとチェンバロ、オルガン、指揮のカミーユ・ドラフォルジュというふたりの美女によるデヴィッド・ハミルトン風なジャケットが意味深長ですが、内容は17世紀イタリアの宗教的な声楽曲を集めた正統派古楽演奏のアルバム。
アンナ・ラインホルトはドイツ風の名前のフランスのメゾソプラノ歌手。クイケン、クリスティ、ルセの信頼厚く、バロック・オペラで欠かせぬ売れっ子となっています。
ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェロ、キタローネなどの若手演奏家で結成されたアンサンブル・イル・カラヴァッジオのデビュー・アルバム。新鮮で若々しい感性にあふれ、今後目の離せない団体です。 (Ki)
KLARTHE
KLA-026(1CD)
ミューズたち
(1)アルマ・マーラー(ディヴィッド & コリン・マシューズ編):4 つの歌曲
(2)ドビュッシー(マリウス・コンスタン編):「ペレアスとメリザンド」交響曲
(3)ツェムリンスキー:メーテルリンクの詩による6つの歌曲Op.13(P伴奏版)
(4)ツェムリンスキー(ノイヴィルト編):メーテルリンクの詩による6つの歌曲Op.13
イザ ベル・ドゥリュエ(Ms)
ジャン=フランソワ・ヴェルディエ(指)
ヴィクトル・ユーゴーO、
アンヌ・ル・ボゼ(P)(3)

録音:2015年7月/パリ地方音楽院(グラン・ブザンソン)
バロック・オペラの歌姫イザベル・ドゥリュエが20世紀初頭、マーラーと縁の深い作品に挑戦。アルマ・マーラーの歌曲はデイヴィッド&コリン・マシューズ兄弟 が、彼女の恩師ツェムリンスキーはヨスタ・ノイヴィルトによるオーケストラ編曲。
どちらもオーケストラになるとマーラー的色彩が増すのに興味津々。さらにドビュッシーの歌劇「ペレアスとメリザンド」をマリウス・コンスタンが単一楽章の交 響曲に仕立てたものも収録。クラリネット奏者としても知られるジャン=フランソワ・ヴェルディエがヴィクトル・ユーゴーOから世紀末的色彩を引き出して います。 (Ki)

H.M.F
HMM-905341(1CD)
STELLA(星)〜ルネッサンスの至宝とその反映
1 聖歌(作曲者不明):Ave Maris Stella
2 ヴィクトリア(c.1548-1611) アヴェ・マリア(8声)
3 マーク・シンプソン (b.1988) アヴェ・マリア*
4 ヴィクトリア:めでたし天の女王 Ave Regina calorum
5 カンプキン (b.1984) アヴェ・レジーナ・チェロールム*
6 ヴィクトリア:Ave Maris Stella(4声)
7 フランシスコ・コル (b. 1985):星 Stella*
8 ヴィクトリア (c. 1548-1611) 救い主を育てた母 Alma redemptoris mater (5声)
9 セシリア・マクドウォル (b.1951):救い主を育てた母 Alma redemptoris
10 ヴィクトリア:美しきひとを見たり Vidi Speciosam
11 ウィル・トッド (b.1970):美しきひとを見たり Vidi Speciosam
12 ヴィクトリア:(c. 1548-1611) レジーナ・チェリ Regina cali
13 ユリアン・ヴァハナー (b. 1969):レジーナ・チェリRegina cali
14 聖歌(作曲者不明):Ave Maris Stella
ORA,スージー・ディグビー(芸術監督・指揮)

録音:2017年8月
*=ORAによる委嘱作品、世界初録音
ORAシンガース。今回は、スペインのトマス・ルイス・デ・ヴィクトリアによるマリアを讃える音楽を中心に、マリアをたたえる同じ歌詞による、ルネッサンスの作 曲家と現代の作曲家の作品を配した1枚。16世紀の作品のほうが却って斬新な音楽に聴こえたりするから不思議です。
ORAシンガースはイギリスを代表する声楽アンサンブル。現代が、ルネッサンス期に匹敵する合唱音楽の黄金時代であるとし、気鋭の作曲家への新作委嘱は群 を抜いています。2018年のオーパス・クラシック賞でアンサンブル・オブ・ザ・イヤーに選ばれ、その「揺るぎない優雅な演奏」と、「見事で刺激的な録音」の両 方で高く評価されています。

RICERCAR
RIC-439(1CD)
『大厩舎楽団の祝宴』 〜17世紀フランス王室の吹奏楽団の世界〜
1. 伝フランス王アンリ3世(1551-1559)/アンドレ・ダニカン・フィリドール(1647-1730)編)):大オーボエ楽団の合奏(1690)
2. 作者不詳(フィリドール編):コルネットによるパヴァーヌ「奇襲戦」とガイヤルド(1601/1690)
3. アッレーグリ(1573頃-1648): 愛の夜の第1舞踏曲(1618)
4. 作者不詳(フィリドール編):アンリ大王[=フランス王アンリ4世]の婚礼に捧ぐパヴァーヌ(1600/1690)
5. プレトリウス:アヴィニョンのブーレ/ラ・ブーレ〜『テルプシコーレ』(1612)より
6. ウスタシュ・デュ・コロワ(1549-1609):「永遠の安らぎを」の聖歌旋律による4声の第2ファンタジア(1610)
7. 作者不詳(フィリドール編):1610年10月17日、王の聖名祝日に捧ぐ
オーボエ楽団のためのパヴァーヌ(1610/1690)
8. 作者不詳(フィリドール編):王[=フランス王ルイ13世]の婚礼のパヴァーヌ(1615/1690)
9. 作者不詳(フィリドール編):王の広場[=パリのヴォージュ広場]における
馬術遊戯のための「騎馬の舞踏曲」(1690)
10. ルイージ・ロッシ(1597頃-1653)/編曲者不詳: エウリディーチェを喪ったオルフェオの嘆き〜歌劇「オルフェオ」(1647)による組曲(17世紀)より
11. ルイ・クープラン:オーボエ楽団による[5声の]ファンタジア(1654)
12. デグリニス氏(詳細不明)(フィリドール編):ダルクール伯爵に捧ぐクロモルヌ合奏のための組曲(1690)
13. フランソワ・ロベルデ(1624-1680):第8カプリース(1660)
14. フィリドール:戦場の騒音(1685/87)
15. フィリドール:リエージュ行進曲(1705)
16. 楽長ルーフ(詳細不明)(フィリドール編):ブランデンブルク侯連隊行進曲/ドイツ行進曲(1705)
17. 伝フィリドール:退却(1705)
18. リュリ(フィリドール編):王太子の馬術遊戯(1686/1705)
19. 伝フィリドール:ヴェルサイユ宮殿に設えられた王太子の馬術遊戯のための、
ティンパニによる行進曲(1685/1705)
20. リュリ(フィリドール編):スペインのフォリア(1672/1705)
21. シャルル・デマジュール(1669-1736):4声部の合奏曲(1702)
22. 伝フィリドール:王の行進曲(1705)
23. リュリ(フィリドール編):処刑人たちの行進曲(1705)
24. フィリドール:二対のトランペットと大型バソンのための小品(1700)
25. リュリ(フィリドール編):王の連隊の行進曲(1670/1705)
26. フィリドール:三つの高音部オーボエのための王の行進曲(1679)
27. フィリドール:トランペット合奏によるムニュエ[=メヌエット](1685/87)
28. フィリドール:葬送のための大行進曲(1690)
29. デマジュール:4声部のシャコンヌ(1702)
シンタグマ・アミーチ&ジョウルディーナ(古楽器使用)【ジェレミー・パパセルジオー(ドゥルツィアン、バロック・バスーン、大型バスーン、セルパン、バス・クロモルヌ、フラジョレット、指揮)、エルザ・フランク(ルネサンス・オーボエ、バロック・オーボエ、リコーダー、クロモルヌ)、ジャン=フランソワ・マドゥーフ(ナチュラル・トランペット)、マリー=アンジュ・プティ(ティンパニ、打楽器)ほか】

録音:2021年6月 カーン音楽院(フランス北部ノルマンディ地方)
フランスの宮廷文化を、ヨーロッパ中の君主たちが注目する境地へ押し上げ、音楽の世界でも大きな貢献を果たした「太陽王」ルイ14世。 その王室楽団において、室内楽団(シャンブル)と礼拝堂楽団(シャペル)と共に重要な3部門のうちの一つを担ったのが、主に屋外演奏を受 け持つ吹奏楽団「大厩舎楽団(グランテキュリー)」でした。オーボエ属のダブルリード楽器が欧州中の宮廷楽団に採用されていった源流はこ こにありますが、そのさらなるルーツを17世紀初頭まで遡り、オーボエと呼びうる楽器の発祥期から最初の栄華まで、周到な検証のもと再現 製作された様々な古楽器で辿る充実企画盤がRicercarから登場。総勢18名の演奏家たちは、エルヴェ・ニケ指揮によるヘンデル『王宮の 花火の音楽』で楽器再現に携わり注目を浴びたドゥルツィアン(ルネサンス・バスーン)の名手ジェレミー・パパセルジオーを中心に、金管陣に はマドゥーフ兄弟も加わった俊才揃い。誕生まもない頃の貴重なモデルのオーボエやバスーン、17世紀フランス特有のクロモルヌ(ダブルリード 楽器の一種、クルムホルンとは別物)無弁のナチュラル・トランペットなどに加え、レザール・フロリサンやシャンゼリゼOの数々の名演を 彩った打楽器奏者マリー=アンジュ・プティが壮麗かつ絶妙なアクセントを添えてゆく音響世界はたいへんユニークで、過去の同種の企画盤 の更なる先を行く最前線のピリオド管楽器アルバムとして出色の仕上がりを見せています。王室の歴史に関わる使用楽譜の出典詳細や使 用楽器に関するライナーノート(英・仏語)の充実度も素晴しく、フランス管楽芸術のさらなる源流を知る上で見逃せない1枚です。

CPO
CPO-555394(1CD)
NX-B10
テレマン:歌劇「ピンピノーネまたは孤独な相続人」TVWV 21:15 ベルリン古楽アカデミー(古楽器使用)
ゲオルク・カルヴァイト(指)

録音:2020年7月2-4日
テレマンの「ピンピノーネ」は、1725年9月27日にハンブルクのゲンセマルクト歌劇場で、ヘンデルのオペラ 「タメルラーノ」の幕間劇として初演され、その後1740年までハンブルクの公演プログラムに組み込まれてい たほどの人気を博した作品です。同じ原作には1708年にアルビノーニが曲を付けていますが、テレマンと台 本作家ヨハン・フィリップ・プレトリウスはこれをハンブルク風にアレンジ、いくつかのアリアや二重唱には新しいテ キストを追加し、楽しい歌劇に仕上げたもので、テレマンは自身でもこの作品を気に入り、1728年には自 費出版しています。 この3部構成の幕間劇が成功した理由のひとつには、テレマンの音楽もさることながら、当時の仕事やプライ ベートの領域に対する鋭い視線がありそうです。独身女性の過酷な生活、富や社会的地位による結婚資 格の重要性、家父長制的な結婚法の不当性、恋愛体質の老人への嘲笑などが描かれており、これらは 現代にも通じる内容といえるでしょう。カルヴァイトが指揮するベルリン古楽アカデミーと2人の独唱者による 見事な演奏をお楽しみください。
CPO
CPO-555399(1CD)
NX-B10
ヨハン・クーナウ(1660-1722):宗教音楽全集 第7集
Nicht nur allein am frohen Morgen 喜びの朝に一人だけでなく
Und ob die Feinde Tag und Nacht そして、昼も夜も敵がいるかどうか
Wie schon leuchtet der Morgenstern 暁の星のいと美しきかな
Uns ist ein Kind geboren われらにみどり児生まれたもう
Das Alte ist vergangen 古き年は過ぎ去り
オペラ・ムジカ(声楽アンサンブル)
カメラータ・リプシエンシス(古楽器使用)
グレゴール・メイヤー(指)

録音:2020年7月8-10日
ドイツ・バロックの作曲家ヨハン・クーナウ。cpoレーベルではクーナウの宗教作品の全集シリーズ録音を行ってい ますが、この第7集は最後から2番目のアルバムになります。このアルバムではドイツ・ルター派の教会音楽の優 れた作例が収められており、第6集(555305)で聴かれた後期の作品とともに素晴らしい印象を与えます。 とりわけこの曲集の中心となる作品といえる「暁の星のいと美しきかな」は、5部の合唱と、2つのホルン、2本のリ コーダーと弦楽5部、通奏低音のために書かれた壮大なカンタータ。自筆譜は失われていますが、クーナウとも親 しかったワイマールの著名なオルガニスト、ヨハン・ゴットフリート・ヴァルターの筆写譜が伝えられており、今回の演 奏が可能になりました。シリーズを通じて全てのアルバムで清冽な歌唱を聴かせるのは、2011年に指揮者グレ ゴール・メイヤーによって設立されたオペラ・ムジカ。実力派の歌手たちが、古楽器アンサンブル「カメラータ・リプシ エンシス」とともに見事な演奏を繰り広げています。
CPO
CPO-555449(1CD)
NX-B02
ヴォルフガング・カール・ブリーゲル(1626-1712):12の宗教的マドリガーレと8つの教会旋法によるフーガ
1. Wer Gott vertraut 神を信ずる者の礎は固く
2. Ach Herr lehre Doch mich ああ、主よ、知らしめたまえ
3. Valet will ich dir geben われ汝に別れを告げん
4. Ach wie gar nichts まことに無のごとし
5. Fuga primi toni 第1旋法のフーガ
6. Fuga secundi toni 第2旋法のフーガ
7. Du aber Daniel ダニエルよ去れ
8. Fuga terzi toni 第3旋法のフーガ
9. Fuga quarti toni 第4旋法のフーガ?
10. Ich habe Dich ein klein Augenblick verlassen
私は少しの間、あなたから離れていた
11. Fuga quinti toni 第5旋法のフーガ
12. Si bona suscepimu ?われらは幸いを受けたるゆえ
13. Fuga sexti toni 第6旋法のフーガ
14. Der Gerechte 正しき者は
15. Fuga septimi toni 第7旋法のフーガ
16. Fuga octavi toni 第8旋法のフーガ
17. Wir sind getrost われらには自信がある
18. Ach lieben Christen seid getrost
ああ、愛しきキリストの徒よ、雄々しかれ
19. Es ist ein Elend それは不幸せなこと
20. Wahrlich ich sage Euch まことに汝らに告ぐ
アンサンブル・ポリハルモニーク
【メンバー】
マグダレーネ・ハレル(S)
チュン・チュウォン(S)
アレクサンダー・シュナイダー(アルト&リーダー)
ヨハネス・ガウビツ(T)
ソレン・リヒター(T)
マティアス・ルッツェ(Bs)
ユリアーネ・ラーケ(グレート・バス・ヴァイオル)
クラウス・アイヒホルン(ポジティフオルガン Organo di legno & Ehrlich-Orgel,1786)

録音:2020年6月23-26日
ドイツ・バロック期のオルガニスト・作曲家ヴォルフガング・カール・ブリーゲル。少年時代はニュルンベルクのフラウエ ン教会の聖歌隊で歌い、ここでオルガン奏者を務めていたヨハン・エラスムス・キンダーマンを通じ、当時最新のイ タリアの作曲様式に触れました。アルトドルフの大学で学んだ後、聖ヨハニス教会のオルガニストに就任。1650 年、ザクセン=アルテンブルク公爵のエルンスト1世によりゴータの宮廷音楽家として召し抱えられ、最終的には 宮廷楽長へと昇進しました。1671年にはヘッセン=ダルムシュタット方伯ルートヴィヒ6世の妻マリアが彼をダル ムシュタットに招聘。この地でも活躍した記録が残っています。宗教的な作品を数多く残しており、1654年から 1709年までに24巻の曲集を出版、他にも機会作品や世俗的な作品を書いています。 1671年に作曲された12の宗教的マドリガーレ(12のマドリガーレ風の安らぎの歌)は、5声または6声と通奏低 音のための曲集。聖書のフレーズが音楽で表現されており、献辞には"終わり良ければ全て良し"の言葉が置か れています。この曲集は20年以上も務め上げたゴータの宮廷楽長の職を辞す際に、別れの記念としてエルンス ト1世に捧げられました。 曲中に置かれた8つの教会旋法が用いられたオルガンのためのフーガは、とても短い作品ですが、主題は変化に 富み、教会旋法の特徴が存分に表現されています。

IBS CLASSICAL
IBS-212021(1CD)
カッツァーティ/モンテヴェルディ:1600年代のイタリアの声楽作品集
ベネデット・フェラーリ(1603頃-1681):恋人たちよ、私はあなたに
マウリツィオ・カッツァーティ (1616-1678):シンフォニア
カッツァーティ:蔑まれた真実
モンテヴェルティ:音楽の戯れ- 第4曲: 甘美な光に、あなたは全て私のものだった SV 249
モンテヴェルティ:Lasciatemi morire(アリアンナの嘆き)
 音楽の戯れ- 第5曲:それはやはり本当なのだ SV 250
 音楽の戯れ- 第2曲:あの蔑みの眼差し SV 247
タルクィニオ・メールラ(1595-1665):  子守歌による宗教的カンツォネッタ 「今や眠りの時」
ジョヴァンニ・フェリーチェ・サンチェス(1600頃-1679):スターバト・マーテル(Pianto della Madona)
カッツアーティ:パッサカリオ
モンテヴェルディ:苦しみが甘美なものならば
オラリャ・アレマン(S)…1、3-8、10、11
ロス・ムジコス・デ・ス・アルテジャ(古楽アンサンブル)
【メンバー】
パブロ・プリエト(Vn)
エドゥアルド・フェノル(Vn)
ペドロ・レウラ(Vc&ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ミゲル・リンコン(キタローネ)
アルフォンソ・セバスティアン(チェンバー・オルガン)
ルイス・アントニオ・ゴンサレス(チェンバロ、オルガン、芸術監督)

録音 2018年8月11、19-21日
このアルバムには『セイチェント=1600年代』に活躍したイタリア作曲家の声楽曲が中心に収録されています。普段からこの時代の作品に力を注ぐ古楽アン サンブル「ロス・ムジコス・デ・ス・アルテジャ=殿下のための音楽家」は、演奏様式の流行や作為的な要素を避け、気取りなくテキストに内包された修辞的、 劇的な言説のみを尊重、当時の総譜を忠実に再現することを念頭に置き、アルバムタイトルのラテン語「QVID EST VERITAS=真理とは何か」の言葉 通り、音楽学の研究によって提供された情報と、各々の演奏家たちの直感と経験をもとに独自の解釈による見事な演奏を披露しています。 情感豊かな歌唱を聴かせるオラリャ・アレマンはムルシア出身のソプラノ。10歳から地元の児童合唱団に参加し、その後、ムルシアのマヌエル・マソッティ・リッ テル音楽院、マドリードのテレサ・ベルガンサ音楽院で歌を学びました。2005年からはロス・ムジコス・デ・ス・アルテジャのレギュラーメンバーとして活躍していま す。アンサンブルをまとめるルイス・アントニオ・ゴンサレスは17世紀と18世紀のスペイン音楽の紹介に尽力する鍵盤奏者・指揮者。とりわけホセ・ルイス・デ・ サマニエーゴ作品の復興で高く評価されています。

299 MUSIC
NIKU-9043,44(2CD)
税込定価
フランソワ・クープラン(1688-1733) クラヴサン曲全集2
■DISC-1
(1) クラヴサン奏法/前奏曲第1 番ハ長調(1716) [01’11”]
(2-14) クラヴサン曲集第1巻 第3 オルドル ハ調 (1713)
(2)暗闇/アルマンド [03’59”]/(3)第1 クラント [01’36”]/
(4)第2クラント [01’40”]/(5)悲痛/サラバンド [02’42”]/
(6)ガヴォット [01’02”]/(7)メヌエット [00’49”]/
(8)巡礼:行進(陽気に)-施し(優雅に)-感謝(軽やかに) [03’39”]/
(9)ロランティーヌ(優美に) [05’14”]/
(10)エスパニョレット(節度のある軽やかさで) [01’24”]/
(11)後悔(物憂げに)[04’26”]/(12)プロヴァンスの水夫の踊り(陽気に)[02’42”]/
(13)お気に入り/2拍子のシャコンヌ(壮重に,遅くなく) [04’42”]/
(14)いたずら者(極めて生き生きと、はっきりと) [02’06”]/
(15) クラヴサン奏法/前奏曲第6 番ロ短調(1716) [01’37”]
(16-25) クラヴサン曲集第2 巻 第8 オルドル ロ短調(1717)
(16)ラファエル [05’20”]/
(17)オーゾニエーヌ/アルマンド(軽やかに、はっきりと) [01’57”]/
(18)第1 クラント [01’49”]/(19)第2 クラント [02’09”]/
(20)風変わり/サラバンド(壮重にー生き生きとー壮重に) [02’50”]/
(21)ガヴォット(優雅に) [01’49”]/(22)ロンドー(陽気に) [01’35”]/
(23)ジーグ [02’53”]/(24)パサカーユ [05’54”]/
(25)モリネート(軽やかに、非常につなげて) [02’07”]
■DISC-2
(1-5) クラヴサン曲集第3 巻 第13 オルドル ロ短調(1722)
(1)花開く百合(節度をもって、むらなく) [03’33”]/(2)葦(優雅に、遅くなく) [03’50”]/
(3)胸飾りのリボン(心地よく、遅くなく) [04’11”]
(4)フランスのフォリア、またはドミノ:[07’59”]
「純潔」透明のドミノの下に(優美に)/「恥じらい」薔薇色のドミノの下に(優雅に)/「情熱」肉色のドミノの下に(賑やかに)/
「希望」緑色のドミノの下に(陽気に)/「貞節」青色のドミノの下に(情愛をこめて)/
「忍耐」亜麻色のドミノの下に(優雅に、遅くなく)/「倦怠」紫色のドミノの下に(均等に)/
「媚態」色とりどりのドミノの下に(陽気にー節度をもってー軽やかに)/
「年老いた伊達男や時代遅れの宮廷人たち」緋色と枯草色のドミノの下に(壮重に)/
「お人よしのカッコウたち」黄色のドミノの下に/「無言の嫉妬」ムーア風の濃い灰色のドミノの下に(ゆっくりと、拍子通りに)/
「狂乱または絶望」黒色のドミノの下に(極めて速く)
(5)煉獄の魂(物憂げに) [04’19”]
(6-12) クラヴサン曲集第3 巻 第19 オルドル ニ調 (1722)
(6)カロタンとカロティーヌ、あるいは縁日劇場の芝居(陽気に) [01’36”]/(7)カロティーヌ(極めて、軽やかに) [01’56”]/
(8)生娘(素朴に) [03’48”]/(9)ボンネット(節度をもって) [04’41”]/
(10)ドミニコ会修道士の転落(軽やかに、はっきりと) [02’31”]/(11)ミューズ・プランティーヌ [04’06”]
(12)つけぼくろ(極めて陽気にーもう少し優雅に) [02’26”]
(13) クラヴサン奏法/前奏曲第2 番ニ短調(1716) [01’22”]
(14-20) クラヴサン曲集第4 巻 第22 オルドル ニ調 (1730)
(14)戦利品 [01’31”]/(15)戦利品に続くエール [02’22”]/(16)夜明け/アルマンド(節度のある軽やかさで) [02’56”]/
(17)鰻(軽やかに) [03’06”]/(18)足掛け(陽気に) [01’59”]/(19)手を交差するメヌエット [02’24”]/(20)手品 [02’21”]
中野振一郎(Cemb)

録音:2020年9月8-9 日、2021年4月19-21日 岐阜・サラマンカホール
クラヴサン曲集:第 3・8・13・19・22 オルドル/クラヴサン奏 法:前奏曲 第1・2・6 番※ロココの戯れ、フランス的甘さ、そして謎めいたムードなど、 ユニークかつ多様な作品群の情緒あふれる世界を、その流麗 で円熟味を増した表現と時折垣間見える遊び心で深みと新鮮 さを与え展開する。長年にわたりチェンバロ界をリードし続ける 中野振一郎が映し出す、フランソワ・クープランの成し遂げた 偉業の真価。

Challenge Classics
CC-72905(1CD)
ラモー:『コンセールによるクラヴサン曲集』
第1コンセール ハ短調 〈クリカン/リヴリ/ヴェジネ〉
第2コンセール ト長調 〈ラボルド/ブコン/挑発/メヌエット〉
第3コンセール イ長調 〈ラ・ポプリニエール/内気/タンブーラン〉
第4コンセール 変ロ長調 〈パントマイム/おしゃべり/ラモー〉
第5コンセール ニ短調 〈フォルクレ/キュピ/マレ〉
アッカデミア・ストゥルメンターレ・イタリアーナ [ パトリツィア・マリサルディ( チェン バロ)、ロゼッラ・クローチェ(Vn )、ルイージ・ルーポ(Fl)、アルベルト・ラージ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)]

録音:2021年9月13-16日イタリア、ヴェローナ、ナザレ教会
鍵盤独奏の名品『新しいクラヴサン曲集』(1726/27)から15年、ラモーは鍵盤楽器を含む室内楽の新たな可能性に挑みます。そして生まれたのが2つの 旋律楽器と鍵盤楽器のための『コンセールによるクラヴサン曲集』(1741)。バッハのオブリガート・チェンバロ付きソナタを思わせる、チェンバロに独立し た役割が与えられた作品です。通奏低音の殻を破ったチェンバロが常に音楽をリードし、そこに綾なすように 2 つの楽器が絡まり美しいアンサンブルが繰り広げ られるという構図で、旋律楽器はヴァイオリンとヴィオラ・ダ・ガンバ。それぞれフルートと第 2ヴァイオリンに置き換えても良いと指示されています。1つのコンセー ルの中で同主調の長調と短調を行ったり来たりする自由さや、各楽章に付された地名・性格・人名による不思議な標題も特徴的。ラモーの室内楽作品はとても 珍しく、以降は『プラテー』(1745)をはじめ劇音楽を創作の要として、残りの人生を歩んでいきます。
アルベルト・ラージ率いるアッカデミア・ストゥルメンターレ・イタリアーナは、ラモーの指示した楽器を自由に組み合わせて演奏しています。フルートとヴァイ オリンをユニゾンで重ねたり、同じ楽章で旋律を分け合ったり、ヴィオールがパートを離れてチェンバロの左手のバスの補強に回ったり、様々な手を駆使して豊 かな色彩効果を演出。全員がチェンバロと協奏的に対峙し、対話を繰り広げ、充実の響きを作り上げます。ここで流れているのはチェンバロの独壇場でも、バッ ハのように均質に構築されたトリオでもなく、さらなる自由を求めて形を変えながら飛翔する大合奏の音楽。サヴァール仕込みのラージのガンバも実に雄弁で引 き込まれます。前作の『ベルリン自筆譜版・フーガの技法』(KKC-6275/CC-72842)に続く、アルベルト・ラージ注目のアルバムです。 (Ki)

RAMEE
RAM-2102(1CD)
『サルヴェ・レジーナ』 〜ハッセ、ポルポラ: 独唱モテット集
ハッセ:モテット「地獄の敵たちよ」
ポルポラ(1686-1768):ごきげんよう皇后様(サルヴェ・レジーナ)
ヴィヴァルディ:弦楽と通奏低音のための協奏曲 ト短調 RV 154
ポルポラ:モテット「主が建てて下さらなければ」
ヴィヴァルディ:弦楽と通奏低音のための協奏曲 ヘ長調 RV 136
ハッセ:モテット「贖罪主を育てた母なる
クリント・ファン・デル・リンデ(C.T)
レ・ムファッティ(古楽器使用)
コンサートマスター:寺神戸 亮(Vn)

録音:2021年3月27-30日 フリンベルヘン(グリンベルゲン)修道院
(ベルギー中部フラームス・ブラバント州)
ハッセとポルポラといえば、ヘンデルとモーツァルトの間に活躍した18世紀イタリア語オペラの作曲家たちの中でも、最も人気が高かった二人。 イタリア半島で華々しい活躍をみせた後にドレスデン宮廷楽団の楽長となったほか、フリードリヒ大王が宮廷外の作曲家で唯一偏愛したこと でも知られるハッセと、ナポリ楽派の俊才でハッセ同様に国際的な活躍をみせたポルポラは、どちらも一時はヘンデルの強敵としてロンドンの歌 劇界を湧かせ、映画『カストラート』(1994/95)でも重要な見せ場は彼らのアリアに彩られていました。彼らのオペラが近年の欧州歌劇界で 着実に上演機会を増やしつつあり、録音物も抜きん出て増加傾向にあることは、その作品の質の高さを証明するものです。彼らがオペラの 傍ら作曲していた小編成合奏を伴う教会向け独唱モテットの数々は、その声楽に対する抜群の適性を端的に味わえる傑作揃い。歴史に 埋もれた重要作曲家たちの復権に大きく貢献してきたベルギーの精鋭陣レ・ムファッティは今回、話題を呼んだバッハの再現されたオルガン協 奏曲集(RAM1804/NYCX-10044)と同じく寺神戸亮をコンサートマスターに迎え、両者の作風をよく伝える名品を2曲ずつ厳選。近年 楽譜が発見され今回が初録音となるポルポラの「主が建てて下さらなければ」は1712年の最初期作で、独特の古風な味わいが魅力。他 の3曲のモテットでは、ヘンデル後期の充実作にも比肩しうる両作曲家の実力を存分に楽しめます。併録のヴィヴァルディ作品はあえてソロの ない曲が選ばれているものの、新世代の俊才ファン・デル・リンデの自在な歌唱を支えるレ・ムファッティが精鋭揃いであることを示して余りある 演奏に仕上がっています。

Da Vinci Classics
C-00541(1CD)
シャルル=フランソワーズ=グレゴアール・ド・ラ・フェルテ(18世紀頃):ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集
ソナタ第1番〜第6番
ラ・ヴェルトゥオーソ・コンパーニャ・デ・ムジチ・ディ・ローマ〔ヴァレリオ・ロジート(Vn)、マウリツィオ・ロパ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、エマヌエラ・ピエトロチーニ(ハープシコード)〕

録音:2021年1月、ジャングル・ミュージック・ファクトリー(ローマ、イタリア)
ヴィオール奏者であったのではないかということ以外、その生涯と音楽活動についてはほとんど何も知られておらず謎に包まれているド・ラ・フェルテの唯一の作品である「ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集。
1707年にパリで出版された12曲で構成されるこのソナタ集は、オルレアン公フィリップ2世に献呈されており、このイタリア勢による演奏が世界初録音となります。
イタリアのピリオド・アンサンブル、ラ・ヴェルトゥオーソ・コンパーニャ・デ・ムジチ・ディ・ローマは、2000年代初期に結成されルネサンス時代のとバロック時代のスペシャリストとしてイタリア内外で活動を繰り広げています。

Audax Records
ADX-11200(1CD)
北ドイツのチェロ協奏曲
イグナーツ・フランティシェク・マーラ(1709-1783):チェロ協奏曲 ハ長調(世界初録音)
マルクス・ハインリヒ・グラウエル(c.1720-1799):チェロ協奏曲 イ長調(世界初録音)
ヨハン・ヴィルヘルム・ヘルテル(1727-1789):チェロ協奏曲 イ短調
カール・フリードリヒ・アーベル(1723-1787):チェロ協奏曲 変ロ長調
チェ・グゥリム(バロック・チェロ)、
アンサンブル・ディドロ、
ヨハネス・プラムゾーラー(Vn)

録音:2021年6月1日-4日、グスタフ=マーラー=ホール(ユーレジオ文化センター・グランド・ホテル、トーブラッハ)
新時代のバロック・ヴァイオリニスト、ヨハネス・プラムゾーラーが創設した古楽器グループ「アンサンブル・ディドロ」の首席奏者を務め、同アンサンブルの数々の名録音に参加してきた韓国出身のバロック・チェロ(&ヴィオラ・ダ・ガンバ)の名手チェ・グゥリムが、ソロ・レコーディング・デビュー!
17世紀末にチェロが通奏低音楽器から解放され「ソロ楽器」の仲間入りを果たしたイタリアと違い、長らくチェロが単純な伴奏楽器でしかなかったドイツに於いて、ようやく新しい地位を獲得し始めた18世紀後半のチェロ協奏曲集。ここで取り上げられた4人の作曲家のうち、比較的よく知られているのはドレスデンの宮廷オーケストラで活躍したカール・フリードリヒ・アーベルだけで、残りの3人は余り知られていませんが、いずれもフリードリヒ大王の宮廷オーケストラで活躍した音楽家(作曲家兼チェロやヴァイオリンの名手)でした。カール・フィリップ・エマニュエル・バッハや、大王によってドレスデン宮廷からプロイセン(ベルリン)の宮廷オーケストラへと引き抜かれたグラウン兄弟、ベンダ兄弟らの作品と比肩しうる音楽が残されており、この録音によって、これまで知られていなかった前古典派時代のドイツ楽壇の一面が明らかにされます。
主に私的な演奏会などで披露されていたと考えられるこれらの作品は、ヴァイオリン×2、ヴィオラ、コントラバスの弦楽四重奏に通奏低音としてテオルボ&リュートとハープシコードを加えたアンサンブルで伴奏されています。

Centaur
CRC-3892(1CD)
テレマン:無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバのためのファンタジア
テレマン:ファンタジア第1番ハ短調/ファンタジア第2番ニ長調/ファンタジア第3番ホ短調/ファンタジア第4番ヘ長調/ファンタジア第5番変ロ長調/ファンタジア第6番ト長調/ファンタジア第7番ト短調/ファンタジア第8番イ長調/ファンタジア第9番ハ長調/ファンタジア第10番ホ長調/ファンタジア第11番ニ短調/ファンタジア第12番変ホ長調
ジョン・ドーネンバーグ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)

録音:2020年10月(イギリス)
1735年頃に作曲され、その存在は認められていたものの楽譜が消失しており、以来謎に包まれていた無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバのための12のファンタジア。しかし作曲から約280年が経過した2015年の春に楽譜が発見されました。いずれも異なる調で書かれ多彩なムードを持つ12のファンタジアを、ヴィーラント・クイケン、ニコラウス・アーノンクールの下で研鑽を積んだアメリカのヴィオラ・ダ・ガンバ奏者、ジョン・ドーネンバーグの演奏で。
Centaur
CRC-3869(1CD)
テレマン:無伴奏フルートのための12の幻想曲
無伴奏フルートのための12の幻想曲第1番 イ長調 TWV 40:2/幻想曲第2番イ短調 TWV 40:3/幻想曲第3番 ロ短調 TWV 40:4/幻想曲第4番変ロ長調 TWV 40:5/幻想曲第5番ハ長調 TWV 40:6/幻想曲第6番 ニ短調 TWV40:7/幻想曲第7番ニ長調 TWV 40:8/幻想曲第8番 ホ短調 TWV 40:9/幻想曲第9番ホ長調 TWV 40:10/幻想曲第10番 嬰ヘ短調 TWV 40:11/幻想曲第11番ト長調 TWV 40:12/幻想曲第12番ト短調 TWV 40:13
レナード・ギャリソン(Fl)

録音:2020年7月2日、9日、27日、31日、ワシントン大学(アメリカ)
レナード・ギャリソンは、アイダホ大学のライオネル・ハンプトン音楽学校の名誉教授であり、ワラワラSOの首席フルート奏者のほか、ノースウエスト・ウィンド・カルテットなどで演奏しています。彼の演奏は、エネルギッシュな部分と叙情性を兼ね備えており、最も難しい技術的なパッセージを簡単に見せ、極端なダイナミクスと大きな跳躍を容易に行う優れたものと評されています。これまでにも数々の録音を残していますが、今回のアルバムでも生き生きとしたテレマンを聴かせています。
Centaur
CRC-3866(1CD)
マラン・マレ:ヴィオール作品集
アルペッジョによる前奏曲
前奏曲イ短調/夢見る人/組曲(抜粋)
ミュージック・フロム・アストン・マグナ〔ローラ・ジェッペセン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、キャサリン・リデル(テオルボ)〕

録音:2015年12月(ボストン)
マサチューセッツ州のグレート・バリントンで毎年夏に開催される古楽フェスティヴァルであるアストン・マグナの出演者などで構成され、その名を冠した古楽器奏者集団、ミュージック・フロム・アストン・マグナのメンバーが贈る、マラン・マレのヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)作品集。各ヴィオール曲集からの抜粋で収録されています。

Urania Records
LDV-14084(1CD)
ドゥランテ:チェンバロのための作品集
チェンバロ独奏のためのトッカータ集
チェンバロのためのソナタ「四季」(1747年以降)
チェンバロのためのソナタ(1746年以降)
マリア・ルイーザ・バルダッサーリ(Cemb)

録音:2021年7月12日-15日、ファエンツァ(ラヴェンナ、イタリア)
音楽家でもあると同時に高名な教師でもあり、数多くの優れた宗教音楽を生み出し、「ドゥランティスティ(durantisti)」と呼ばれる自身の流派を打ち立てたとも伝わるフランチェスコ・ドゥランテ。
ここでは、ヨンメッリ、パイジェッロ、ペルゴレージ、ピッチンニ、ヴィンチといった後の大作曲家たちを指導した名教師であり宗教音楽家としてのドゥランテの姿ではなく、器楽作品の作曲家としての姿にスポットライトをあてています。
ナポリのサン・ピエトロ・ア・マイエッラ音楽院の図書館に所蔵されている筆写譜を用いた「トッカータ集」、リスボンのポルトガル国立図書館に所蔵されている貴重な楽譜を使用した「チェンバロのためのソナタ「四季」」など、知られざるドゥランテの魅力と功績に接することが出来るアルバムです。

CORO
COR-16190(1CD)
ジョン・ウィルビー(1574-1638):おいで、心地よい夜よ
1.おいで、心地よい夜よ
2.涙せよ、わがまなこ
3.さようなら、愛しのアマリリス
4.甘美な蜜を吸う蜂よ/優しい人よ
5.あなたは若い
6.恋人よ、私の残酷な最期を見届けよ
7.私は生きているけれど/宝石がある
8.愛している!悲しいかな、私はあいされていない
9.多くを私は誓った
10.谷を下る/過酷な運命
11.私はいつまで惨めな人生を
12.ああ、どうしよう
13.恩恵のために私を愛さないで
14.幸運、おお幸運な彼
15.私が見た場所
16.女よ、あなたの言葉が私を貶める
17.惨めな男よ
18.騒ぎ立つ思いよ
19.私が見た女よ
20.私のかしこいクローリスは言う
21.泣け、泣け、私の目
22.フローラは私に最も美しい花をくれた
23.今が最高の喜び
24.喜びと心地よい痛み/のどの痛み
25.私の思いはどこに/自身の悪意に落ち込み
イ・ファジョリーニ、
ロバート・ホリングワース(指)

録音:2014年8月28日-29日、スペシフィック・サウンド・スタジオ(ロンドン)
ロバート・ホリングワースによって1986年にオックスフォード大学で結成され、2006年5月にはロイヤル・フィルーハーモニック協会から"アンサンブル・アウォード"を授与されたイギリスの実力派古楽系アンサンブル、イ・ファジョリーニによる、ザ・シックスティーンの自主レーベルであるCoro第2弾!今回のアルバムでは自国の作曲家であるジョン・ウィルビーに焦点をあてました。ウィルビーの作品で現存しているものはわずか数分単位の曲が75曲と、多くはありませんが、その内容はイギリスを代表するマドリガルといって過言はないでしょう。『さようなら、愛しのアマリリス』や『甘美な蜜を吸う蜂よ』は今でも多くの人々に歌われています。古いスコアを復活させ極上のアンサンブルで聴くことが出来るこのアルバムの75分間は、マドリガル好きの方にはたまらない至福の時でしょう。イギリスを代表するマドリガル作曲家ジョン・ウィルビーの作品をたっぷりとお楽しみください。


ARCANA
A-524(1CD)

NYCX-10299(1CD)
国内盤版仕様
18世紀のマンドリン協奏曲集
ヴィヴァルディ:マンドリン協奏曲 ハ長調 RV 425*
ガルッピ:序曲 ト長調 〜歌劇「逆さまの世界、または命令する女性たち」(1750)より
パイジエッロ:マンドリン協奏曲 変ホ長調(伝パイジエッロ作)**
 序曲 変ロ長調 〜歌劇「奥様女中」(1781)より
フランチェスコ・レッチェ(生歿年不詳、1750-1806に活躍):マンドリン協奏曲 ト長調**
ハイドン:序曲 ニ長調 〜歌劇「漁村の女たち」(1769)より(交響曲 第106番第1楽章)Hob. I-106
ヨハン・ネポムク・フンメル:マンドリン協奏曲 ト長調(1799)***
ラファエレ・ラ・ラジョーネ(マンドリン)

使用楽器:
* ミラノのアントニオ・モンツィーノ1792年製作のロンバルディア型6コース・モデルに基づく再現楽器(ミラノのティツィアーノ・リッツィ2020年製作)
** ナポリ派の逸名製作者によるナポリ型4コースのオリジナル楽器、1770年頃製作
*** クレモナのカルロ・ベルゴンツィ2世18世紀後半製作のブレシア型、4弦(単弦)モデルに基づく再現楽器(ミラノのロレンツォ・リッピ2018年製作)

イル・ポモ・ドーロ(古楽器使用)
コンサートマスター:ゼフィーラ・ヴァロヴァ(Vn)
フランチェスコ・コルティ(チェンバロ、指揮)

録音:2021年2月27日-3月2日 ヴィラ・サン・フェルモ、ロニーゴ (イタリア島北部ヴェネト州ヴィチェンツァ県)
※国内仕様盤 解説日本語訳…白沢達生
ヴィヴァルディの協奏曲やモーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」、ベートーヴェンやフンメルなど大作曲家たちが作品に取り入れていながら、意外な ほど「当時の音」が深く追求されてこなかった楽器、マンドリン。ギターやハープなどと同じく黄金時代が歴史上何度かあり、特にフランス革命 以前にはパリやロンドンなどの大都市を含むヨーロッパ各地で広く人気を誇り、名手たちの活躍も手伝ってアマチュア奏者人口も多かった様 子は、当時の銘器や作品が少なからず現存していることからも確認できます。そうした状況に演奏実践と研究の両面からアプローチを試み、 19世紀末以降は南欧民俗楽器としての側面が強調されるあまり見えにくくなっていたマンドリンの歴史的な素顔を解き明かすべく活動を続 けるラファエレ・ラ・ラジョーネが、古楽器演奏の最前線をゆく名手が集うイル・ポモ・ドーロと録音した画期的な18世紀作品集。三つの異な るタイプの古楽器(一つは当時のオリジナル)を用い、バロック後期のヴィヴァルディからロマン派前夜のフンメルまで四つの重要な協奏曲を軸 に、18世紀には花形オペラ歌手たちと同じく舞台の主役として脚光を浴びたマンドリンの本来の姿に迫ります。古典派の時代を経てマンドリ ンがどのように他の楽器やオーケストラと関わってきたか、ハイドンやガルッピら同時代人たちの序曲を交えた選曲で浮き彫りにする構成も絶 妙。解説執筆も手がけるラ・ラジョーネの他、ゼフィーラ・ヴァロヴァ(Vn)やマルチェッロ・ガッティ(トラヴェルソ)、指揮も務めるフランチェス コ・コルティ(Cemb)といったソロ奏者も加わる演奏陣は世紀前半の作品では室内楽編成、管楽器も加わる世紀後半の作品では員数 を増やした編成で緩急自在の解釈を聴かせます。特殊楽器としてではなく、古楽器演奏の文脈に連なる存在としてのマンドリンを確かな演 奏で多角的に実感できる好リリースです。

ACCENT
ACC-24382(1CD)
主はよみがえられた〜グラウプナー:復活祭のためのアリア&二重唱集
(1)二重唱「Der Herr ist auferstanden」 GWV1128/28 (1728)
(2)レチタティーヴォ「Erschrock’nes Zion, traure nicht」 / アリア「Zion lacht in reiner Freude」 GWV1128/44 (1744)
(3)アリア「Sollt ich Kreuz und Leiden scheuen?」 GWV1136/23 (1723)
(4)管弦楽組曲 ハ短調 GWV413
(5)二重唱「Mein Freudenlicht hat sich verborgen」 GWV1133/27 (1727)
(6)レチタティーヴォ「Was, Pilgrim, trauerst du」 / 二重唱「Christi Leiden」 GWV1129/43 (1743)
(7)二重唱「Bittet, so werdet ihr nehmen」 GWV1135/40 (1740)
(8)レチタティーヴォ「Das eitle Wesen muss verschwinden」 / 二重唱「Eile, Seele, in die Hohe」 / レチタティーヴォ「Mein Jesus reicht mir
schon die Hande」 GWV1136/28 (1728)
(9)2つのヴァイオリンのための協奏曲 ト短調 GWV335
(10)レチタティーヴォ「Die Leidenszeit ist nun zu Ende」 / アリア「Gottlob, der Himmel steht mir offen」 GWV1136/25 (1725)
(11)レチタティーヴォ「Die neue Kreatur」 / アリア「Ach reines Licht」 GWV1134/23 (1723)
(12)二重唱「Babel, lass den tollen Eifer」 GWV1137/30 (1730)
フランツ・ヴィッツム(C.T)
ゲオルク・ポプルッツ(T)
マルティン・ヨップ(指)
マイン・バロックオーケストラ

録音:2021年2月1-4日ドイツ、ギーゼン、聖ペーター教会
クリストフ・グラウプナー(1683-1760)は生前、ドイツで最も重要な作曲家の一人と見做され、ダルムシュタットの宮廷楽長として50年以上その職務を全 うしました。その間に1400曲以上のカンタータを始めとした膨大な作品が生み出されます。この中から復活祭のためのカンタータに焦点を当て、独唱と二重 唱をセレクトしたのが当アルバム。これらのカンタータは大きな自信と希望にあふれ、また非常にモダンなギャラント様式が用いられています。併録された器楽 作品も魅力的で、声楽と器楽、両面からグラウプナー音楽の神髄に迫ることができます。 (Ki)

WAON RECORDS
WAONCD-510(1CD)
(HQCD)
クレランボーの至宝〜カンタータ・組曲・ソナタ
ニコラ・クレランボー:ソナタ集より ソナタ第6番「ランプロンプチュ(即興曲)」
オルガン曲集第1巻(1710)より 第一旋法による組曲 抜粋[室内楽編曲:根本卓也]
カンタータ・フランセーズ集 第1巻(1710)より独唱とサンフォニーのためのカンタータ第3番「オルフェ」
ソナタ集よりソナタ第2番「ラ・フェリシテ(幸福)」
レ・ゾルフェ【横町あゆみ(歌)、相川郁子(フラウト・トラヴェルソ)、佐藤駿太(Vn)、折口未桜(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、根本卓也(Cemb)

録音:2021年1月6-8日品川区立五反田文化センター 音楽ホール
フランスのバロック時代のカンタータ(カンタータ・フランセーズ)や室内楽をレパートリーの核として活動しているアンサンブル、レ・ゾルフェによる、クレラン ボーの珠玉の作品集の登場。
太陽王ルイ14世に認められたニコラ・クレランボーは、フランス・バロックの至宝と称される作曲家です。その生涯に5冊のカンタータ集と5 曲の独立したカンタータを世に送り出しました。フランスで生まれたフランス語によるカンタータは、カンタータ・フランセーズと呼ばれ、3つのレシタティフとエー ルが口語に現れ、最後のエールは教訓が述べられるのが(特に初期に)よくあるパターンでしたが、クレランボーの作品は必ずしもこれには則っておらず、エール の途中でレシタティフに移行するなど、自由な作風で独特の魅力を放っています。ここに収録された「オルフェ」は、クレランボーのみならず、カンタータ・フラン セーズを代表する名作。題材は有名なオルフェオ(オルフェ)とエウリディーチェ(ユリディス)からとられています。オルフェオが黄泉の国でエウリディーチェを返 してほしいと訴え、連れ戻すことが許された喜びの場面で終わっており、音楽もロ長調で関われたエールで締めくくられた、クレランボーのオリジナリティにもあ ふれた名作。ほかに収録されたソナタなども、それぞれの楽章のキャラクターが際立った演奏で、みごとな即興も展開されております。楽器の音色をなまめかし く濃厚にとらえた録音も、大変に素晴らしく、優美で繊細なクレランボーの世界が豊かに広がります。 (Ki)

PAN CLASSICS
PC-10436(1CD)
シュメルツァー:ヴァイオリン・ソナタ集
Sonatae unarum fidium Sonata I
Sonatae unarum fidium Sonata II
Baletto di Ninfe
Sonatae unarum fidium Sonata III
Baletto di Trittone
Sonatae unarum fidium Sonata IV
Ciaccona in A major
Sonatae unarum fidium Sonata V
Sonatae unarum fidium Sonata VI
グナール・レツボール(Vn)
アルス・アンティクヮ・アウストリア

録音:2020年12月13-16日/聖フローリアン修道院
ヨハン・ハインリヒ・シュメルツァー(1623-1680)は革新的なヴァイオリン音楽の創始者として、オーストリア、そしてヨーロッパ音楽界に多大な影響を与え た作曲家です。ウィーンで宮廷楽長に上り詰め、ヴァイオリンの他、コルネットも演奏しました。ヴァイオリン演奏においては新しいタイプの弓の奏法を発明し、指 板を押さえる左手は当時最も高い位置にまで上っていきました。
1664年にニュルンベルクで出版された「Sonatae unarum fidium」(1つのヴァイオリンのためのソナタ)はシュメルツァーの名声を確固たるものとした 曲集です。ヴァイオリンと通奏低音のために書かれた6つのソナタから、それまでのヴァイオリンの常識を打ち破る、限界を超えた音楽が展開されます。なかで も大胆な和声と深く胸を締め付けるような表現力が特徴的。レツボールは感覚を研ぎ澄まし、巧みな技術を駆使して、舞台作品かの如く幅広い表情を持つこの 音楽を華麗に具現化しています。 (Ki)

Chateau de Versailles Spectacles
CVS-061(1CD)
カンプラ:舞踏音楽劇(悲劇風幕間劇にもなる音楽による物語)「新世紀の運命」全曲 軍神マルス、時の神サテュルヌ…マルク・モイヨン(Br)
現世の叡智の化身…マティアス・ヴィダル(T)
平和の化身、運命の女神パルク…フロリー・ヴァリケット(S)
知恵と戦略の女神パラス、戦いの女神ベロンヌ、栄光の化身…クレール・ルフィリアトル(S)
火の神ヴュルカン、群衆の中の戦士…トーマス・ファン・エッセン(Br)
ラ・テンペスタ(古楽器使用)
エレーヌ・ウゼル(コンサートマスター&楽譜校校訂)
パトリック・ビスミュート(指)
ヴェルサイユ・バロック音楽センター合唱団

録音:2021年1月15-17日 ヴェルサイユ宮殿王室歌劇場
太陽王ルイ14世の治世末期、リュリ亡き後のフランス・オペラを大きく躍進させた作曲家アンドレ・カンプラ。バロック歌劇史に大きな転機をも たらした出世作「優雅なヨーロッパ」(1697)はじめ、フランス語カンタータ(カンタート)やプティ・モテなど人気作は古楽再発見の流れを受けて 続々復権、録音盤も多い作曲家ですが、ここへ来て幻の大作の世界初録音が登場! 筆写譜が数年前まで未校訂のまま埋もれていた ため長く忘れ去られていた1700年5月初演の重要作「新世紀の運命」全曲録音です。ハプスブルク系王家の断絶が間近に迫る隣国スペ インの王位継承をめぐり、戦争勃発も視野に入ってきたフランスで17世紀最後の年に初演された本作は、来たるべき世紀の平和を願う時 の神サテュルヌの期待に反して欧州が戦乱へと突入してゆくところを舞台にした寓意的音楽劇。詩句を鮮やかに音楽の調べに乗せながら、 フランス・バロック特有の舞曲ナンバーでも緩急自在な音作りを楽しませるカンプラ随一の傑作が、フランス古楽界の実力派たちによる確かな 解釈で甦ったのは大いに歓迎すべきことと言えるでしょう。バッハ無伴奏ヴァイオリン曲集の伝説的録音でも知られるフランスの異才パトリック・ ビスミュート率いるラ・テンペスタは20人程度まで編成を拡大させ柔軟かつ機微豊かな演奏を披露、中世音楽歌手としても知られるマルク・ モイヨンやル・ポエム・アルモニーク創設期の中心人物クレール・ルフィリアトル、仏歌劇界を牽引するマティアス・ヴィダルなど、歌手陣の充実も この名演の実現に繋がっています。
Chateau de Versailles Spectacles
CVS-060(1CD)
シャルル・デュパール(1667/70-1740):
『ヴァイオリンと縦笛に加え、バス・ド・ヴィオールおよびアーチリュートを添えた低音部のための合奏(コンセール)用に仕立てられた6つのクラヴサン組曲』(1701年アムステルダム刊)より
組曲 第4番ホ短調
組曲 第1番イ長調
組曲 第2番ニ長調
組曲 第6番ヘ短調
マリー・ヴァン・レイン(クラヴサン〔チェンバロ〕・指揮)
タミ・トロマン(バロック・ヴァイオリン)
ミリアム・リニョル(バス・ド・ヴィオール〔ヴィオラ・ダ・ガンバ〕)
エロイーズ・ガイヤール(リコーダー、バロック・オーボエ)
ピエール・リンデルクネヒト(テオルボ)

録音:2020年9月13-14日 ドメーヌ・ド・ヴィラルソー(フランス北部イル・ド・フランス地方)
バロック期にはイタリア様式と並ぶ影響力を誇ったフランス様式。18世紀に入るとその流行はさまざまな形で加速しますが、その大きな原動 力として、各地に影響力の強い人物が多かった鍵盤音楽の世界でフランス様式が広まったことは見過ごせません。フランソワ・クープランと同 世代のシャルル・デュパールは、その普及に大きく貢献した一人。彼は英国に渡りロンドンの人々にフランス最新様式を伝えただけでなく、 1701年には国際都市アムステルダムでクラヴサン組曲集を楽譜出版。サンドウィッチ伯爵夫人(料理名の元になった第4代サンドウィッチ伯 爵の祖母)に献呈されたこの曲集は、ロンドンから遠く離れたドイツ語圏中部で一生を終えた大バッハも筆写しており、その大きな影響は『イ ギリス組曲集』にはっきり表れています。プレリュードの代わりにオペラの序曲の様式を転用した楽章を冒頭に配したこれらの組曲は、すぐに ヴァイオリンやリコーダーを使ったコンセール(合奏)用にアレンジされて同じ版元から刊行されており、このアルバムでは合奏版を中心に、一部 の楽章をクラヴサン独奏で演奏。リコーダー(オーボエ持替)には実力派集団プルチネッラの主宰者エロイーズ・ガイヤール、ヴィオールにはこの 楽器でバッハ『無伴奏チェロ組曲』を全曲録音して話題を呼んだのが記憶に新しいミリアム・リニョルなど、フランス最前線で活躍する名手揃 いのメンバーが織りなす合奏は、楽章ごとの性質に合わせて細かく編成を変更。パリ国立高等音楽院とソルボンヌで研鑚を積みレザール・フ ロリサンの通奏低音奏者としても広く活躍、最近ではヴェルサイユ王室歌劇場Oの立ち上げにも大きく関わったフランスの名手マ リー・ヴァン・レインの香り高い独奏とともに、多様な古楽器の響きの交錯を味わえる内容となっています。

Christophorus
CHR-77461(1CD)
アンドレアス・ホーファー(1628/29-1684):ザルツブルク大聖堂のための詩篇集
Cum iucunditate cantemus/イェルサレムよ、ほめたたえよ/短い詩篇集/主よ汝に告白せん/主をほめたたえよ/僕たちよ、主をほめたたえよ/別れのミサ(キリエ、グローリア)/幸いなるかな/別れのミサ(クレド)/僕たちよ、主をほめたたえよ/別れのミサ(サンクトゥス、アニュス・デイ)
カペラ・シュピレンシス、
ラルパ・フェスタンテ、
マークス・メルキオーリ(指)

録音:2021年7月、シュパイアー大聖堂(ドイツ)
声楽アンサンブル、カペラ・シュピレンシスと古楽アンサンブル、ラルパ・フェスタンテによる、17世紀ドイツの知られざる作曲家、アンドレアス・ホーファー(1628/29-1684)の作品集。現在ホーファーの名は音楽通の間でもほとんど知られていませんが、ザルツブルクの王子大司教区が西洋音楽の重要な中心地の1つであった時代に、ザルツブルクの大聖堂と宮廷のカペルマイスター(楽長)を務めていた実力者で、当時副カペルマイスターはヴァイオリンの名手として有名なハインリヒ・イグナツ・フランツ・フォン・ビーバー、大聖堂オルガニストはゲオルク・ムファットが務めていました。
現存する作品はすべて典礼のために書かれたものであるというホーファーの音楽から、モンテヴェルディの「第二作法」のスタイルで作曲された技巧的で旋律のアイデアに溢れた7つの詩篇コンチェルト(1声または2声の独唱、弦楽器、通奏低音のための)と、ホーファーの声楽ポリフォニーにおける卓越した技術が示された、5声と弦楽のための「短い詩篇集(Psalmi brevi)」、「別れのミサ(Missa Valete)」が収録されています。

Da Vinci Classics
C-00524(1CD)
マンチーニ:リコーダー・ソナタ集 Vol.2
ソナタ第4番イ短調/ソナタ第8番ト短調
ソナタ第9番ホ短調/ソナタ第3番ハ短調
ソナタ第10番ロ短調/ソナタ第6番変ロ長調
アクア・フェリクス〔マリア・デ・マルティーニ(リコーダー)、レベカ・フェッリ(Vc)、サルヴァトーレ・カルキオロ(ハープシコード)〕

録音:2020年12月、パラッツォ・アニバルデスキ(ローマ、イタリア)
ナポリ楽派の重鎮フランチェスコ・プロヴェンツァーレに音楽を学んだ後「テ・デウム」の成功によりナポリ宮廷の楽長に就任するものの、巨匠アレッサンドロ・スカルラッティのナポリへの帰還の煽りを食う形で副楽長へと降格させられてしまったフランチェスコ・マンチーニ(1672-1737)。
この降格人事に屈することなく得意としたオペラを中心とした作品を世に送り出し続け、スカルラッティの死後、楽長に返り咲いたという苦労人です。
ロンドンの王立音楽大学でリコーダーを、ジェノヴァ音楽院ではバロック・バスーンを学んだデ・マルティーニは、イ・バロッキスティやエウローパ・ガランテ、アカデミア・モンティス・レガリス、イ・トゥルキーニなどイタリアの世界的ピリオド・アンサンブルでも活動する女流奏者。極めて優れた作曲技法と柔軟性を備えたマルティーニの秀作を華麗に奏でます。
Da Vinci Classics
C-00526(1CD)
スペイン・ルネサンス時代のフアン・デル・エンシーナ(1468-1533)とその音楽様式
王宮の歌曲集(1470-1520)より
コロンブス家の歌曲集(ca.1460-80)より
コントラルコ・コンソート〔バルタザール・ズニガ(T)、ヴァレンティナ・ニコライ(バス・ヴィオラ・ダルコ)、マルコ・オットーネ(テナー・ヴィオラ・ダルコ)、ジャンフランコ・ルッソ(ルネサンス・ヴィオラ・ダ・ブラッチョ&指揮)

録音:2020年、バシリカ・デイ・サンティ・ボニファシオ・エ・アレッシオ(ローマ、イタリア)
スペイン黄金世紀、すなわちスペインのルネサンス時代におけるスペイン演劇の創始者とされ、当時有数の詩人、劇作家、そして作曲家だったフアン・デル・エンシーナ。
エンシーナの「カンショネーロ(歌曲集)」には様々な戯曲や抒情詩が収められており、当時の世俗歌曲を知るための重要な作品として重宝されています。
コントラルコ・コンソートでエンシーナの歌曲を歌うのはメキシコ・シティ出身のテノール、バルタザール・ズニガ。母国メキシコやイタリア、北欧の歌劇場で活躍し、PMFへ出演した経歴の持ち主でもあります。
Da Vinci Classics
C-00530(1CD)
トランペット・エール集〜トランペット、トロンボーンとオルガンのための17世紀と18世紀の音楽
ジャン=バティスト・リュリ:ピッコロトランペットとオルガンのための3つのエール
ウィレム・デ・フェッシュ(1687-1761):テナートロンボーンと通奏低音のためのソナタ第6番イ短調 Op.13*
レオポルト・モーツァルト:ピッコロトランペットとオルガンのための組曲ヘ長調
バッハ:オルガンl協奏曲 BWV974(原曲:マルチェッロのオーボエ協奏曲)
作者不詳(17世紀):アルトトロンボーンと通奏低音のためのセント・トーマス・ソナタ*
ラモー:2本のピッコロトランペットとオルガンための3つの勝利のエール§
ヨハン・ローゼンミュラー(1619-1684):トランペット、トロンボーンと通奏低音のためのソナタより 第1番*
ヴィヴィアーニ(1638-1693):独奏トランペットとオルガンのためのソナタ第1番
フィリッポ・ヴィターリ(1590-1653):2本のトランペット、トロンボーンとオルガンのための聖なるモテット#

*通奏低音(ジョヴァンニ・ペトローネ)
アントニオ・カレッタ(Tp)
アルド・カテリーナ(Tb)
ジョヴァンニ・ペトローネ(Org)
ジェラルド・トレヴィーゾ(Tp)#

※使用楽器:ピッコロトランペットMeister Johannes Scherzer, Markneukirchen (ドイツ)/アルト&テナートロンボーン(Meister Karl Ernst Monnich, Erlbach(ドイツ)
録音:2021年7月、サンタ・マリア・アスンタ教会&サン・二コラ教会(ロゼート・ヴァルフォルトーレ、イタリア)
従来の楽器に改良が加えられるなど、楽器の性能の発達によりバロック期は多くの器楽作品が誕生しました。それまでは、合唱を中心とした対位法の作品が主でしたが、バロック期に入り、楽器を使った対位法の作品も多数作曲されるようになり、通奏低音が確立されたのもこの時代のひとつの特徴でもあります。本アルバムでは、そんな音楽技術の発展、進化の中で生まれてきたトランペット、トロンボーンとオルガンのための作品の数々を収録しています。
イタリアのウンベルト・ジョルダーノ音楽院で教鞭をとり、バロック・トランペット、ルネサンス・コルネットの権威として活躍するアントニオ・カレッタと、2017年11月にローマのパルコ・デッラ・ムジカ音楽堂で行われた国際コンクールにおいて第2位、最優秀イタリア人演奏家賞を獲得した実力派トロンボーン奏者アルド・カテリーナが、オルガンとの調和の取れた素晴らしいハーモニーで、当時の洗練された作品を現代に伝えます。
レコーディングは、イタリアの2箇所の教会で行われ、16世紀と18世紀に作られた貴重なオルガンが用いられています。教会という場所ということも相まって、より一層神聖な響きが感じられる1枚に仕上がっています。
Da Vinci Classics
C-00529(1CD)
若きモンテヴェルディと彼の師〜カンツォネッタとマドリガーレ集
マルカントニオ・インジェニェーリ(1547-1592):あなたが歌っている間に、あなたから始まる、あなたの美しい瞳から甘い光が放たれるとき、私の甘い光景、薔薇に似た乙女、第1旋法によるフランス風カンツォンに基づくアリア、第8旋法によるフランス風カンツォンの基づくアリア
モンテヴェルディ:わが苦痛、愛のカンツォネッタ、甘く繊細なアンブロジア、さあもう朝だ、幸いな蚤よ、仕えることの報いを望んだのに、あの胸に美しい庭がある
ボローニャ・カペッラ・ムジカーレ・ディ・サン・ジャコモ・マッジョーレ〔谷垣尚子(S)、マルチェラ・ヴェントゥーラ(A)、ヘ・ジァンチェン(T)、ニコロ・ローダ(Bs)、アントニオ・ロレンツォーニ(リコーダー)、エマヌエラ・ディ・クレティコ(リコーダー)、アンジェラ・トロイロ(リコーダー)、ダニエレ・サルヴァトーレ(リコーダー)、アンナ・ジュゼッピーナ・モスコーニ(バス・ヴィオール)、ロベルト・カーショ(リュート&指揮)〕

録音:2021年8月、サーラ・カピトラーレ・デル・テンピオ・ディ・サン・ジャコモ・マッジョーレ(ボローニャ、イタリア)
栄華と衰退の両方が交錯した16世紀のイタリア。この時代のイタリアで起こった「リナシメント(ルネッサンス)」を、若き日のモンテヴェルディとその作曲の師であるインジェニェーリの音楽で表現するというイタリアのレーベルならではの音楽史的にも興味深いプロジェクト。
しばしばパレストリーナに作風が似ているとも言われるインジェニェーリはその生涯の大半を北イタリアで過ごしたと考えられており、1581年にはクレモナ大聖堂の終身楽長に就任した当時の大音楽家です。
このインジェニェーリに作曲を師事していたのが後の世界的巨匠であるクラウディオ・モンテヴェルディ。師弟共演によるカンツォネッタ&マドリガーレ集が、16世紀後半から17世紀前半にかけてのイタリア音楽の発展、そしてリナシメント(ルネッサンス)を体感させてくれることでしょう。
インジェニェーリとモンテヴェルディの作品を演奏するボローニャ・カペッラ・ムジカーレ・ディ・サン・ジャコモ・マッジョーレは2006年に結成され、ルネサンス時代からバロック時代にかけての聖アウグスチノ修道会の作曲家たちが遺した未出版の作品や演奏される機会の少ない作品の発掘、蘇演に情熱を注ぎ続けているイタリアのピリオド・アンサンブルです。

LAWO Classics
LWC-1212(1CD)
テレマン:無伴奏フルートのための12の幻想曲
無伴奏フルートのための12の幻想曲 TWV.40:2-13(リコーダーのために移調) 幻想曲第1番ハ長調/幻想曲第2番ハ短調/幻想曲第3番 二短調/幻想曲第4番変ニ長調/幻想曲第5番 変ホ長調/幻想曲第6番ヘ短調/幻想曲第7番 ヘ長調/幻想曲第8番ト短調/幻想曲第9番ト長調/幻想曲第10番 イ短調/幻想曲第11番変ロ長調/幻想曲第12番 変ロ短調
カロリーネ・アイステン・ダール(リコーダー)[楽器 Alto recorder:after P. I. Bressan Hz 415, by Fred Morgan/Nikolaj Ronimus, Denmark/Voiceflute: after P. I. Bressan Hz 440, by Luca de Paolis, Italy]

録音:2019年2月25日-26日、4月26日 ブラゲルネス教会(ドランメン、ノルウェー)
カロリーネ・アイステン・ダール Caroline Eidsten Dahl(b.1980-)は、ベルゲンのグリーグ・アカデミーでフローデ・トーシェン、王立ストックホルム音楽大学でタン・ラウリンに学び、2014年、20世紀ノルウェーの作品による『ブロックバード(Blockbird)』(LWC 1069)でアルバム・デビュー。ノルウェーでもっとも積極的に活動するリコーダー奏者のひとりと言われています。録音活動も定期的に行い、2018年、フライトホフやベットウシュたち18世紀ノルウェーの作曲家の作品を集めた『ノルウェーのソナタ』(LWC 1165)を発表、翌年にはテレマンがリコーダーと通奏低音のために作曲したソナタとソナチネの全曲(WC 1181)をリリースしました。アルバム第4作もテレマンの作品です。メヌエット、サラバンド、ブレ、ガヴォット、ホーンパイプ、ポロネーズといった舞曲を基に作曲された「無伴奏フルートのための12の幻想曲」をリコーダーに合わせて移調。フランスの木管楽器製作者ブレッサン(1663-1731)の楽器によるレプリカのアルト・リコーダーとヴォイス・フルートで演奏しています。

DUX
DUX-1758(1CD)
マルシャン:クラヴサン曲集
組曲ニ短調/組曲ト短調/ヴェネツィア
エヴァ・ムロウカ(クラヴサン)

録音:2020年10月8日-9日、ラウレンス教会(クヴァドラート=イヘンドルフ、ドイツ)
気性も音楽的にも激しい一面を持つ反面、ジャン・バティスト・ヴォリュミエのお膳立てによるバッハとの「即興演奏対決」からは当時に逃げ出してしまったというエピソードも残されている(諸説あり)フランス・バロック時代の音楽家ルイ・マルシャン(1669-1732)。
パリで大成功を収め、その大胆な人物像と優れた作品によって「偉大なるマルシャン」とも称されていたマルシャンではあるものの、生前に出版された作品は意外にも2つのクラヴサン組曲と数曲の声楽曲とカンタータのみだったとされています。
マルシャンの2つのクラヴサン組曲をピエール・ドンゼラーグのレプリカで奏でるエヴァ・ムロウカは、バーゼルのスコラ・カントルムでイェルク=アンドレアス・ベッティヒャーに学んだ古楽系鍵盤奏者。
演奏活動だけでなく、ウッチのグラジナ・キェイストゥット・バツェヴィチ音楽院とクラクフのクシシュトフ・ペンデレツキ音楽院で教授として後進の育成にも携わっています。

Glossa
GCD-922811(1CD)

PGCD-922811(1CD)
日本語解説国内盤
税込定価
カルロ・ジェズアルド(1566-1613):マドリガーレ集第1巻
マドリガーレ集第1巻(5声)(フェラーラ、1594)
ヴェノーサ公のガリアルダ(器楽)*
カンツォネッタ「わが心のひとよ、どのように生きているのか」
カンツォネッタ「月桂樹の木陰で」
ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ〔ロッサーナ・ベルティーニ(S)、フランチェスカ・カッシナーリ(S)、エレーナ・カルツァニーガ(A)、ジュゼッペ・マレット(T)、ラッファエーレ・ジョルダーニ(T)、マッテオ・ベッロット(Bs)、ダニエーレ・カルノヴィチ(バス〕、ラ・キメラ(古楽アンサンブル)*

録音:2019年8月、9月、10月&2020年7月、イタリア
モンテヴェルディの傑作「聖母マリアの夕べの祈り」(GCD 922807)で2017年レコード・アカデミー賞「音楽史部門賞」を受賞し、一躍その名を世界へ轟かせた屈指のラテン系ヴォーカル・アンサンブル、"ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ"。レコーディング第11弾は、「マドリガーレ集第6巻(GCD 922801)」、「レスポンソリウム集(GCD 922803)」、「マドリガーレ集第3巻(GCD 922806)」、「マドリガーレ集第2巻(GCD 922809)」と、同グループが最初の録音から度々取り組んできた異端の天才、カルロ・ジェズアルドの音楽。Glossaでは、ラ・ヴェネクシアーナ(別名義の団体ですが複数の主要メンバーが重複しているアンサンブル)がマドリガーレ集の第4巻(GCD 920934)と第5巻(GCD 920935)を録音しているため、これでジェズアルドの5声のマドリガーレ集全6巻のレコーディング・プロジェクトが20年超をかけてようやく完結しました。
聖職者の家柄、ヴェノーザ公、コンツァ伯という貴族であると同時に、妻と不倫相手を殺めた血塗られた側面、晩年の孤独な末路という数奇な人生を歩んだ天才作曲家、カルロ・ジェズアルド(1566-1613)。第2巻と同時期の1594年(当時28歳で、不貞の妻殺し事件の4年後)にフェラーラで出版された5声のマドリガーレ集第1巻は、おそらく1591年より前に作曲されていた作品を集めたもので、後期の有名な実験的作風とは遠く離れた、若い作曲家の明快で申し分のない、そして効果的な音楽からなります。当時の音楽と詩に対する深い知識、美しい声と精確なチューニング、そしてこれらの作品に含まれる豊かな愛情(affetti)を表現する上での絶妙な表現力により、この要求の多いレパートリーの新たなマイルストーンとなるであろう素晴らしい録音が実現しました。アディショナル・トラックとして、「ラ・キメラ」が演奏する器楽作品、ポンポニオ・ネンナの5声のマドリガーレ集第8巻に収録されたジェズアルドの2つのカンツォネッタも収録。
Glossa
GCD-923109(1CD)
チェロエヴォリューション〜ボローニャからケーテンへ
バッハ:「無伴奏チェロ組曲第2番 ハ短調 BWV1008」より前奏曲
ドメニコ・ガッリ(1649-1697):ソナタ第9番
ジュゼッペ・マリア・ダッラーバコ(1710-1805):カプリッチョ第4番
バッハ:「無伴奏チェロ組曲第6番ニ長調 BWV1012」よりアルマンド
ドメニコ・ガブリエッリ(1651-1690):リチェルカーレ第6番、リチェルカーレ第1番
バッハ:「無伴奏チェロ組曲第1番ト長調 BWV1007」よりクーラント
ジューリオ・デ・ルーヴォ(17th-18th c.):ロマネッラ第6番ニ短調、
 ロマネッラ第8番ニ長調
バッハ:「無伴奏チェロ組曲第5番ハ短調 BWV1011」よりサラバンド
フランシスコ・パオロ・スプリアーノ(1678-1753):トッカータ第5番、トッカータ第10番
バッハ:「無伴奏チェロ組曲第4番変ホ長調 BWV1010」よりブレ
ヴィターリ:カプリチオ
ジュゼッペ・コロンビ(1635-1694):ジグ
バッハ:「無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調 BWV1009」よりジグ
ホセチュ・オブレゴン(バロック・チェロ)

録音:2020年11月、ラス・ロサス(スペイン)
ドメニコ・ガブリエッリからバッハまでを巡る音楽の旅!
バッハ以前にチェロの無伴奏作品を作ったのは誰だったのか。その答えを探していくと始まりはイタリアのボローニャにありました。1666年にボローニャに創設された音楽機関、アカデミア・フィラルモニカはヴァイオリンやチェロの発展に、大きく貢献しました。そのアカデミア・フィラルモニカの会員で、チェリストであり作曲家でもあるドメニコ・ガブリエッリが最初の無伴奏チェロ作品を作曲したとホセチュ・オブレゴンは考えています。バッハの「無伴奏チェロ組曲」の舞曲を散りばめながら、彼がその大半を作曲したケーテンまで、6人の作曲家たちの無伴奏作品を交えながら収録されています。
スペインのビルバオ生まれのチェロ奏者ホセチュ・オブレゴンは、スペインとオランダでチェロ、室内楽、指揮を学び、ハーグ王立音楽院でバロック・チェロをアンナー・ビルスマに師事しました。ヨーロッパはもちろんアメリカやアジアでも定期的に演奏会を開いており、ピリオド・アンサンブル、ラ・リティラータを創設し古楽の分野で世界的な活躍を見せています。

CANTATE
(Reflections)
C-38203(1CDR)
バロック時代のクリスマス・カンタータ集
エルレバッハ:すべての民に及ぶ大きな喜びを
ヨハン・ルドルフ・アーレ:汝を去らしめず
ブクステフーデ:新たに生まれしみどり児
シュッツ:めでたしマリア
ブクステフーデ:シオンよ、救い主を讃美せよ
プレトリウス:みどり児ベツレヘムに生まれたまえり
フランツ・トゥンダー:ダビデの子にホザンナ
テレマン:神を讃えよ,キリスト教徒よ
ヘディ・グラフ(S)、
ドロテア・ブリンクマン(A)、
クラウス・シュミット(T)、
ヴィルヘルム・ポメリエン(Bs)、
クラウス・クナール(指)、他
60年以上の歴史を誇るCantateレーベルが持つ録音から、バロック時代のクリスマス・カンタータを集めた1枚。主に1966年に録音されたCANTATE-LP 658212からの復刻で、1960年代〜70年代にかけて古楽の「正しい」演奏スタイルを巡って盛んに議論されていた時代の録音として、資料的にも価値のあるアルバムです。
※当タイトルは、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

Stradivarius
STR-37154(1CD)
ロベルト・ヴァレンティーニ(1671-1747):フラウト・トラヴェルソのためのソナタ集Op.12
(第1 番イ長調、第2 番ニ短調、第3 番ト長調、 第4 番ト短調、第5 番ホ短調、第6 番ニ長調)
フルートのための12 のソナタOp.3 より (第11 番ト短調?、第12 番ヘ長調*)
トマゾ・ロッシ(フラウト・トラヴェルソ、フラウト・ドルチェ*)
ナポリ・バロック・アンサンブル【パトリツィア・ヴァローネ(Cemb) 、マルコ・ヴィターリ(Vc) 、ウーゴ・ディ・ジョヴァンニ(lute) 、ラファエレ・ディ・ドンナ(フラウト・ドルチェ・バッソ) 、ジョヴァンニ・バッティスタ・グラツィアディオ(Fg)】

録音:2019年11月ナポリ
ロベルト・ヴァレンティーニはロベルト・ヴァレンティーノ、ロバート・ヴァレンタインとも呼ばれる ことがあるが同一人物。もともとはイギリス出身であったが、後にローマヘ移住しイタリアに帰 化、リコーダー、オーボエ、ヴァイオリン、チェロを操るマルチな才能を持った音楽家であった。 フラウト・トラヴェルソとはフルートの前身である木製の横笛のことです。なおフルートのための 12 のソナタOp.3 からの第11、12 番は リコーダーで演奏されています。チェンバロ、リュートの伴 奏にチェロ、ファゴットなどの通奏低音が加わったアンサンブルは 17 世紀後半から 18 世紀半 ばまでのイタリアン・バロックの典雅な雰囲気に溢れています。古楽を得意とする Stradivarius 社 の録音も秀逸。

Hanssler
HC-21008(1CD)
テレマン:カンタータ集とファンタジア集
(1)カンタータ「時」 TWV20:23〜『道徳的カンタータ』より
(2)ファンタジア ロ長調 TWV 40:14
(3)カンタータ「偽り」 TWV20:27〜『道徳的カンタータ』より
(4)ファンタジア ニ長調 TWV 40:27
(5)ファンタジア ヘ長調 TWV 40:16
(6)カンタータ「幸福」 TWV20:25〜『道徳的カンタータ』より
(7)ファンタジア ハ短調 TWV 40:26
(8)カンタータ「貪欲」 TWV20:26〜『道徳的カンタータ』より
ベティーナ・パ ーン(S)、
ヨアヒム・ヘルト(Lute)、
ジュリアー ヌ・ラーケ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
カルステン・ローフ(Cemb)

録音:2020年9月28日-10月1日救世主教会(ヴァーレンドルフ)
後期バロック時代を代表する作曲家テレマン。40歳以降は北ドイツのハンブルクで活躍し、教会では毎週日曜日に教会カンタータを、年に数回リサイタルを、さ らに毎年1回受難曲、オラトリオを演奏するために作曲してきました。生涯40曲ほどのオペラを、その他器楽曲の小品から大編成のアンサンブルのための作品ま で、膨大な作品を残した多作曲家としても知られます。
このアルバムでは当時ヨーロッパ中で普及していた「啓蒙主義」の影響により同時代の流れを汲んだ作品『道徳的カンタータ』から4曲と同時代に作曲されたファ ンタジアを収録。これらの音楽は当時のハンブルクのブルジョワジー(中産階級)の音楽的教養を高め、道徳の向上と人生の喜びの探求という、現代にも通じる関 心事を反映した素晴らしい音楽で、ポリフォニックなフレーズを説得力を持って表現しています。古楽の名ソプラノ歌手ベティーナ・パーンを迎え、ヘンスラー・レー ベルでもおなじみのリュート奏者、ヨアヒム・ヘルトやヴィオラ・ダ・ガンバのジュリアーヌ・ラーケ、チェンバロのカルステン・ローフとともに演奏しております。 (Ki)

Challenge Classics
CC-72896(1CD)
ゲオルク・クリストフ・ヴァーゲンザイル(1715-1777):ヴァイオリン、チェロ、ヴィオローネのための6つのソナタ
第1番ヘ長調 Allegro 3:58 / Andante 3:13 / Allegro 1:53
第2番ト長調 Allegro 3:33 / Andante 3:21 / Menuet 2:03
第3番ニ長調 Moderato 3:58 / Andante 4:45 / Tempo di Menuet 1:54
第4番ハ長調 Allegro moderato 3:55 / Andante 3:57 / Tempo di Menuet 2:11
第5番ニ短調 Allegro 3:28 / Andante 4:36 / Allegro 1:17
第6番変ロ長調 Allegro 2:48 / Larghetto 3:39 / Allegro molto 2:11
ムジカ・エレジェンティア[マッテオ・チッキッティ(ヴィオローネ、音楽監督)、パオラ・ネルヴィ(Vn)、アントニオ・コロッチャ(Vc)]

録音:2020年8月イタリア、サッレ、サルヴァトーレ協会
世界初録音、ゲオルク・クリストフ・ヴァーゲンザイル(1715-1777)のソナタを収録しています。ヘンデルとバッハ、ハイドンとモーツァルトの間を埋める精 妙なディヴェルティメントで、「前古典派」「ギャラント様式」に分類される作風。通奏低音のない独立した3弦楽器のための最初期の室内楽で、シンプルにして洗 練された、音による対話が繰り広げられます。自由な旋律ときっちりした形式感のバランスが生み出す調和が絶品。ヴァイオリンとチェロが対等に掛け合い、ヴィオ ローネがそれらを支えるアンサンブルとしての音色も面白いです。
Challengeレーベル・デビューとなるムジカ・エレジェンティアの演奏は、まさに会話しているようで、知的な議論を聴くかのよう。今後も知られざる音楽を積 極的に紹介するリリースを予定しています。 (Ki)
Challenge Classics
CC-72903(1CD)
トーマスカントルの対話
テレマン:管弦楽組曲 イ短調 TWV55:a2
グラウプナー:リコーダー協奏曲 ヘ長調 GWV323
バッハ:リコーダー協奏曲 ニ長調 BWV1053R (BWV169:1、169:5、49:1に基づく)
ファッシュ:リコーダー協奏曲 ヘ長調 FaWV L:F6
トーマス・トゥリースハイン(リコーダ ー )
カウンターポイントX L

録音:2021年8月9-12日アムステルダム、ワロン教会
ライプツィヒのトーマス・カントル、ヨハン・クーナウが1722年に死去すると、テレマン、ファッシュ、グラウプナー、バッハがその後任に名乗りを上げます。 結果、3人の作曲家がそれぞれの事情で身を引き、第4候補のバッハが最終的に選ばれました。
この 4 人の作曲家によるリコーダーとオーケストラのための作品を集めて、音楽を競わせ、或いは対話するように並べて、架空のオーディションを描いたのがこ のアルバム。リコーダー奏者トゥリースハイン自身が、テレマンの名作・イ短調の管弦楽組曲をぜひ採り上げたいと思ったことから辿り着いたアイデアであり、リコー ダーの技巧もさることながらそれぞれの音楽のユニークさを聴き比べ味わえる興味深い内容となっています。 (Ki)
Challenge Classics
CC-72904(1SACD)
バロック時代のホルン協奏曲集
クリストフ・フェルスター(1693-1745):ホルン協奏曲 変ホ長調(オリジナル:嬰ニ長調)
作者不詳(グラウン?):ホルン協奏曲 変ホ長調(オリジナル:ホ長調)
カール・ハインリヒ・グラウン(1704-1759):トリオ・ソナタ 変ホ長調(オリジナル:ニ長調)
 トリオ・ソナタ ニ長調(オリジナル:協奏曲ニ長調)
作者不詳:ホルン協奏曲 変ホ長調(オリジナル:嬰ニ長調)
クヴァンツ(1697-1773):ホルン協奏曲 変ホ長調(オリジナル:嬰ニ長調)
フレデリック・フランセン(Hrn)
オランダ放送POのメンバー

録音:2021年6月3-5日オランダ、ヒルフェルスム、MCO-5スタジオ
スウェーデンのルンド大学図書館にあるコレクション「Wenster」には、旅行中のホルン奏者が書き写したとされる18世紀半ばのドレスデンゆかりの貴重な 18の作品が収められています。その中から6曲を抜粋して収録したのが当アルバム。とても珍しいバロック時代のホルン協奏曲集です。
フレデリック・フランセン(1977年生まれ)はオランダ放送POのホルン奏者で、ソリストとしても活躍しています。歴史的奏法にも強く、 モダン楽器を用いながら見事な演奏を聴かせてくれます。

Naive
OP-7366[NA](1CD)
モンテヴェルディ〜太陽の光。歌、ダンスと愛の物語
モンテヴェルディ
1.「シンフォニア」(歌劇「オルフェオ」より)
2. 「non si levava ancor l'alba novella(あたらしい日はまだ)」(マドリガーレ集第2巻より)
3.「e dicea l'una sospirando allora(ため息をつきながらある人が言った)」(マドリガーレ集第2巻より)
4. シンフォニア(マドリガーレ集第7巻より)
5. 「Su, su, su, pastorelli vezzosi(上がれ、上がれ、いたずらな羊飼いたちよ)」
6. 「Su, su, su, augelletti canori(上がれ、上がれ、ちいさな歌姫たちよ)」
7.ビアージョ・マリーニ(1594-1663):第2のガイヤルド(教会&室内ソナタ集 op.22より)
モンテヴェルディ
8. 「Su, su, su, che’l giorno e fore(上がれ、上がれ、一日が始まるぞ!)」
9. 「De la bellezza le dovute lodi(美の讃歌)」
10.「Duri e penosi むごく苦しい」ウリッセの帰郷 第1幕より
11. 「Io mi son giovinettaわたしは若い娘」マドリガーレ集第4巻より
12. 「Zefiro torna そよ風はもどり」音楽の諧謔
13. アンドレア・ファルコニエーロ(1585/86-1656):チャッコーナ〜エロイカ(カンツォーネ集第1巻より)
モンテヴェルディ
14. 「Sento un certo non so che 私はただならぬなにかを感じる」ウリッセの帰郷 第3幕より
15. ビアージョ・マリーニ:第2のガイヤルド
モンテヴェルディ
16. 「Chiome d’oro, bel tesoro 金色の髪、美しい宝」マドリガーレ集第7巻より
17. 「Alle danze, alle gioie, ai diletti おどれ、たのしめ、喜べ」マドリガーレ集第9巻より
18. 「Movete al mio bel suon le piante snelle 私の旋律に感動してください」愛と戦いのマドリガーレ集より〜マリーニ:クーラント第9番(5声部編曲版)
モンテヴェルディ
19. バレエ音楽「オルフェオ」より
20. 「Gli arditi balli e l’armonia dei canti 大胆なダンスと歌のハーモニーが」愛と戦いのマドリガーレ集より
コンチェルト・イタリアーノ、
リナルド・アレッサンドリーニ(指)

録音:2020年10月、カリタ・ホール(パドヴァ、イタリア)
アレッサンドリーニは40年以上にわたり、モンテヴェルディの音楽に取り組んできました。マドリガーレやオペラなどを多数録音しており、手兵コンチェルト・イタ リアーノとともに、モンテヴェルディの第一人者的存在といえるでしょう。そんな彼が、モンテヴェルディの珠玉の楽曲を、「daylight(太陽の光)」と題し、夜明け から太陽が高くのぼった昼の時間帯までの間の愛の物語になるように、自身が選曲して録り下ろした1枚の登場です。コンセプトとしては前回のモンテヴェルディ: 夜〜恋人たちと兵士たちの物語(OP 30566)に続く内容ですが、今回はすべて新録音の音源となります。同時代人たちの作品もプログラムに組み込むことによっ て、モンテヴェルディの音楽がより一層輝きを放ちます。 (Ki)

Etcetra
KTC-1755(1CD)
1560年〜1660年アントワープのハープシコードとヴァージナルのための音楽
作者不詳:Brande champanje
セルミジ:Dont vient cela*#
カベソン:Duuiensela
作者不詳:フランスのガリアルド、ラ・ノネットのアルマンド
クレキヨン:陽気な羊飼いが*#
カベソン:Un gai bergeir
ピーター・フィリップス:ドロローサのパヴァーヌ、ドロローサのガリアルダ
ラッスス&作者不詳:ある日スザンヌは*
作者不詳:ダフネ
ジョン・ブル:王の狩り
スウェーリンク:スペインのパヴァーヌ#
作者不詳:Wt de diepte o Heere*、Galliarde quy passe
ジョン・ブル:オランダの舞曲
ラッスス:Bonjour mon coeur*
ピーター・フィリップス:Bon Jour mo cueur di Orlando
ダウランド:流れよ, わが涙#*
スウェーリンク:涙のパヴァーヌ
フローベルガー:パルティータ第5番ハ長調 FbWV.605
ミシェル・ランベール:Ma bergere est tendre et fidele*
シャンボニエール:シャコンヌ ヘ長調
作者不詳:Pavane dan Vers
マリオ・セラッチャ(ハープシコード、ヴァージナル、オッタヴィーノ)、
リーゼロット・デ・ヴィルデ(S)*、
ジュスタン・グレ(Lute)#

※使用鍵盤楽器詳細
・ Virginal (muselar, 6 foot), collection Korneel Bernolet, by Walter Maene (1976) after Joannes Couchet (Antwerp, 1650), Museum Vleeshuis | Sound of the City, Antwerp
・ Ottavino (child virginal), collection Korneel Bernolet, by Walter Maene (2018) after Andreas Ruckers (Antwerp, c.1626), Museum Vleeshuis | Sound of the City, Antwerp
・ Virginal (spinet virginal, 4? foot), collection Christophe Bursens, by Matthias Griewisch (2014) after Joannes Ruckers (Antwerp, 1629), MIM, Brussels
・ Harpsichord (1 keyboard), collection Museum Vleeshuis | Sound of the City, by Jean-Pierre Hemmeryckx (2018), after Andreas Ruckers (Antwerp, 1644), Museum Vleeshuis | Sound of the City
・ Harpsichord (2 keyboards), collection Mario Sarrechia, by Titus Crijnen (2017) after Joannes Ruckers (Antwerp, 1624 and later ravalements), Musee Unterlinden, Colmar
ルッカース・ファミリーが多くの銘器を創り出し、「ハープシコードの都市」となった17世紀中ごろのアントワープを舞台にしたハープシコード&ヴァージナル作品集。当時のスペイン領ネーデルラントの宮廷歌手として活動したポルトガル人歌手フランシスカ・ドゥアルテ(1595-1640)は、ドゥアルテ家が所有する多くのルッカース=クーシェ・ハープシコードやヴァージナルを演奏しており、リューティストであった父ガスパールや歌手であった妹レオノーラと一緒に頻繁に共演していました。
このアルバムは、クイケンのラ・プティット・バンドで定期的に演奏&録音してきた古楽系鍵盤楽器奏者マリオ・セラッチャが様々な貴重な楽器を使い分け、ドゥアルテ家のために編纂された古いマニュスクリプトからの作品も含め、当時のドゥアルテ家で行われたであろう私的なコンサートを再現するという意欲的なプログラムを収録しています。

ALPHA
ALPHA-780(1CD)
パーセル:英国王室のためのオードとウェルカム・ソング集
かくも静謐にして激しき歓びから Z 326(1684)
大胆な反逆者よ、失せよ Z 324(1683)
なぜに全てのミューズは黙するや Z 343(1685)
ダミアン・ギヨン(カウンターテナー&指)
ル・バンケ・セレスト(古楽器&声楽アンサンブル)【セリーヌ・シェーン、シュザンヌ・ジェローム(S)、ポール=アントワーヌ・ベノス=ジアン(C.T)、ニコラス・スコット、ザカリー・ワイルダー(T)、ブノワ・アルヌー、ニコラ・ブローディマン(Bs)】
マリー・ルキエ、ポール・モンテロ(Vn)
デルドル・ダウリング(Va)
ジュリアン・バル(Vc)
トマ・ド・ピエルフ(Cb)
アンドレ・ヘンリヒ(Lute)
ケヴァン・マナン=ナヴラティル(Org)
ブリス・サイー(Cemb)

録音:2021年2月
ポワチエ・テアトル・オーディトリアム
(TAP/フランス中部ポワティエ地方)
バロックの声楽曲ジャンルの中でも、ドイツの教会カンタータやフランスのグラン・モテなどと同じく、ほどよい長さで充実した名曲が多いのが英国 のオードとウェルカム・ソング(貴人に捧げられた詩句を歌詞に、複数の歌手と合奏で演奏される音楽)。とくに17世紀後半の王政復古期に 彗星のごとく現れ、35年余の短い生涯のうちに絶大な人気を確立し「英国のオルフェウス」と讃えられたヘンリー・パーセルの作品群は、バッ ハの教会カンタータにも比しうる名作の宝庫で、これらを通じてパーセルに開眼する人も少なくありません。およそ1680-90年代にかけ英国 王室のために書かれた24作から1680年代半ばに作曲された3作を厳選、多様な楽器で彩られる通奏低音以外は各パート1人、声楽陣 も独唱と合唱を兼ねつつ各パート2人の引き締まった編成でその魅力に迫るのは、来日経験豊富でファンも多いカウンターテナー、ダミアン・ ギヨン率いる古楽アンサンブル、ル・バンケ・セレスト。これまでALPHAでリリースしてきたバッハ録音群と同じく、室内楽的な親密さで曲構造 を明快に示しながら瑞々しく聴かせるパーセルの味わいは、その芸術性に新たな光を当てるものとなっています。精鋭歌手陣には、欧州バ ロック・オペラの世界で絶大な人気を誇るセリーヌ・シェーンやブノワ・アルヌーなど実力派が参加。リュートのアンドレ・ヘンリヒやチェンバロのブリ ス・サイーをはじめ、器楽陣に加わる名手たちの的確な音使いもあり、フランス語圏の古楽器奏者たちが浮き彫りにする「フランス王室音楽 に影響を受けた世代の英国音楽」の魅力は興趣が尽きません。

RAMEE
RAM-2007(1CD)
『死してぞ響きよく歌わん』 〜16世紀製リュートで奏でる後期ルネサンスの響き
ジューリオ・チェーザレ・バルベッタ(1540頃-1603以降):第8パドアーナ、通称 Zo per la Brenta
作者不詳:リチェルカータ
ヴィンチェンツォ・ガリレイ(1520年代後半?-1591): カリオペ
ロレンツォ・トラチェッティ(生年不詳-1608?): プレルディウム
シモーネ・モリナーロ(1570頃-1633以降):サルタレッロ
作者不詳:クルレンテス(コルレンテ)
ジョヴァンニ・バッティスタ・ドメニコ(生歿年不詳、1600頃活躍): ベルガマスコ
カスパル・シェリツキ(1570頃-歿年不詳):プレアンブルム
作者不詳:ポーランドの舞踏曲
ヤーコプ・ライス、通称ル・ポロネ(1550頃-1605): クラント
作者不詳:ポーランド風ガリアルダ
ディオメデス・カート(1555-1628):ファンタジア
ヴァレンティン(バーリント)・バクファルク(1526/30-1576):パッセメッツォ、通称「ハンガリー風」
ニコラ・ド・ラン(1548以前-歿年不詳):ブランル
作者不詳:しかるに祝福あれ、すべての
マティアス・ライマン(1565頃-1625以降?): ガリアルダ
ヨハンネス・スパルカイベル(生歿年不詳、16世紀後半に活躍): プレアンブルム
作者不詳:たいそう麗しき少女が
ベネディクトゥス・デ・ドルジナ(生歿年不詳、1556-73頃活躍): ファンタジア
作者不詳:マンスフェルト伯爵の舞曲/プロポルティオ
ジョン・ホスキンズ(生歿年不詳、1600頃活躍): とあるガリアード
作者不詳:グローブに捧ぐアルマンド/ジョン・クーパー、通称コプラリオ(1570/80頃?-1626): クーパーのジグ
バリック・ブルマン(生歿年不詳、1600頃活躍): とあるパヴェイン
アルフォンソ・フェラボスコ1世(1543-1588): 表題のない楽曲〔ガリアード〕
R[ロバート?]・エスキュー(生歿年不詳、1595頃活躍): とあるジグ
ジョン・ホワイトフィールド(生歿年不詳、1588-1620頃活躍): 英国狩人風スープ
作者不詳:トイズ
ミハウ・ゴントコ(7コースのルネサンス・リュート)
※使用楽器:パドヴァの逸名作者による1595年製作のオリジナル楽器(伝マルティーノ・プレスビテル作)
修復:ヨハンエンス・ゲオルク・ホウケン1996年

録音:2020年10月5-8日 聖レオデガー教会、メーリン、スイス
中世末期からルネサンス期を経て17世紀に至るまで、持ち運びが比較的容易でありながら繊細精巧な多声音楽にも対応できると同時 に、歌の伴奏にもうってつけの存在として愛され続けた撥弦楽器、リュート。その最盛期には知識人のための楽器の花形としてオルガンと並 んでもてはやされ、そのために数多くの楽譜が書き残されてきました。やがて生活習慣の変化の影響や、チェンバロやピアノ、ヴァイオリンなどに 人気を譲り徐々に廃れてゆきますが、ひとたび歴史の表舞台から姿を消したからこそ、その玄妙な響きに「ここではないどこか」の気配を感じ 惹かれてゆく人が多いのかも知れません。そんなリュート特有の過去への憧憬を強くかきたてるアルバムが、古楽器演奏の録音に秀でた RAMEEから登場。すでにこのレーベルでパートナーのコリーナ・マルティとともに多くの名盤を出しているポーランド出身の名手ミハウ・ゴントコ が、現存する最古の演奏可能なリュートの一つとされる1595年の年記(製作年ではなく補修年の可能性も示唆されています)を持つオリジ ナル楽器を手に、忘れがたい魅力を放つ欧州各地の作品を綴ってゆきます。ネックとヘッドこそかえられているもののボディはオリジナルのままと いう、この貴重な楽器に記された年号前後の作品を集めたプログラムは、東はポーランドからデンマーク、ベルギー、ドイツ、イタリアを経て西は 英国に至るまで、地中海と北海にまたがる様々な地域に残る手稿譜や出版譜から厳選された、音による欧州大旅行のようなバランスの良 い内容。まさにゴントコの広汎な知見なくしては実現し得なかった選曲と言ってよいでしょう。400年以上前の楽器から導き出される、典雅か つ優美でありながら、どこまでも力強い存在感を発揮する美音の粒は、1トラックごとの短さをいとおしむようにじっくり聴きたい稀有の響きを紡 いでゆきます。ルネサンス名画の数々と同じ時代から届いたこの銘器の音色は、これまでリュート音楽をあまり聴いてこなかった方にも、強くお 勧めできるものです。

Capriccio
C-5448(1CD)
NX-B05
ヨハン・マッテゾン(1681-1764):オラトリオ『ヨゼフ』(1827年 ハンブルク) コーネリア・ファーリオン(S)
ヤン・イェルリチュカ(A)
クレメンス・メルクナー(T)
ダニエル・シュミット(T)
マルテ・フィアル(Br)
ヨハネス・ヒル(Bs)
アンサンブル・パウリヌム(声楽アンサンブル)
プルクラ・ムジカ・バロック・オーケストラ(古楽器使用: コンサート・マスター…クリスティーネ・ロックス)
クリスティアン・ボナート(バス、オルガン、指揮)

録音:2017年7月10-11日
演奏会の途中でヘンデルと決闘になりかけたものの、和解して親友になったというエピソードが伝わるドイツの 作曲家ヨハン・マッテゾン。本業は外交官として活躍しながら1715年にはハンブルクの聖マリア大聖堂の音 楽監督に就任、難聴に苦しみながらも13年間奉職し、その期間には祝祭日のための24曲のオラトリオを 作曲しました。このドイツ語で書かれたオラトリオ『ヨゼフ』は1727年、マッテゾンの指揮の下で初演された作 品。宗教音楽と演劇のスタイルが融合された彼の作品は、どれも声楽パートに対して要求が厳しく、これらを 歌いこなすのは並大抵のことではなかったようです。このアルバムの演奏は小編成の声楽アンサンブルと古楽 器オーケストラによるもの。ヨゼフ役のメルクナーの清々しい声と、闊達な器楽アンサンブルが魅力です。

Passacaille
PAS-1112(1CD)
アドニア 〜16世紀、堕ちた神へのラメント
フランチェスコ・ベンドゥージ(1553頃没):Io chiamo te per cui si volge e move (Se tu sapesti)
フランチェスコ・ベンドゥージ:Il ben ti venga - Bandura - La Falilela
作者不詳:Viva viva li galanti li amorosi tucti quanti che non
作者不詳:La nella region ricca e felice (Se per fedel)
フィリップ・ヴェルドロ(1480頃-1531頃):O dolce notte
作者不詳:In una parte del superbo e bello uscio (Sine nomine)
ジャック・アルカデルト(1504 or 1505-1568):Donna, quando pietosa
作者不詳:Co I bianchi cigni (Poiche la lingua mia)
ヨアン・アンブロシオ・ダルツァ(1508頃活躍):Calata di Strambotti - Saltarello - Piva
ジャック・アルカデルト:Il bianco e dolce cigno
ボル・ズリアン(1987-):Lute improvisation on "Se lieta"
フィリップ・ヴェルドロ:Se lieta e grata morte
ジョヴァンニ・ジャコモ・ガストルディ(1554-1609):Caccia d'Amore
アレッサンドロ・デモフォン(15世紀活躍):O del mondo Tiranno (Vidi hor cogliendo rose)
チプリアーノ・デ・ローレ(1565没):Mia benigna fortuna
アドリアン・ヴィラールト(1490頃-1562):Questa anima gentil
バルトロメオ・トロンボンチーノ(1470頃-1535頃):Non val acqua
ジョルジョ・マイネリオ(1530〜40頃-1582)):Tedescha
ジョルジョ・マイネリオ:Son due fiaccole ardenti (Schiarazula marazula)
マ ーラ・ウインター(トラヴェルソ 、指 )
パイドロス

録音:2021年
ギリシャ神話『ヴィーナスとアドニス』と、アドニスの死への嘆きをあわらにする儀式的な「アドニア祭」は長きにわたって語り継がれ、イタリア・ルネサンス期に おいても多くの人々を魅了し、創作の原動力にもしました。「アドニア祭」は、運命に奪われた愛の嘆きであると同時に、束の間の快楽と欲望に酔いしれる舞踏であ り、美学と愛、不道徳、恍惚の死といったテーマがないまぜになっています。
アンサンブル「パイドロス」は歌とトラヴェルソ・コンソート、リュート、打楽器からなるグループ。CDには器楽のみの曲も含まれ、全体で一つの物語を聴くよう な大きな構成に仕上がっています。

CPO
CPO-555401(1CD)
NX-B02
A・スカルラッティ:10のトッカータ 他〜チェンバロのための作品集
トッカータ イ短調
アリア イ短調…世界初録音
トッカータとジーグ ニ長調
トッカータ、フーガとコレンテ ヘ長調
トッカータとジーグ ニ短調
アダージョ ト長調
トッカータ イ長調…世界初録音
トッカータとフーガ ニ短調
アダージョとジーグ 変ロ長調…世界初録音
トッカータとアリア ニ短調
トッカータ ト短調…世界初録音
アレグロ ハ長調
トッカータ ハ短調…世界初録音
トッカータ、ジーグとパルティータ イ長調
マルチェッロ・ディ・リーザ(チェンバロ…1693年ジョヴァンニ・バッティスタ・ジュスティ制作、フランコ・バルッキエリ復元)

録音:2019年5月1-4日
500作を超えるチェンバロのためのソナタを遺したドメニコ・スカルラッティの父アレッサンドロも、晩年に集中して素 晴らしいチェンバロのための作品を書いていました。アレッサンドロの場合は主にトッカータですが、どちらかというと 鍵盤楽器の練習という教育的な意図を持っており、同時代の作曲家たち、ゲオルク・ムッファトやヨハン・パッヘル ベルの同名作品のような即興的な要素はあまり多くありません。また独立した曲としてのトッカータではなく、アレ グロやアダージョ、フーガなどと組み合わされており、1曲のなかで様々な表情の旋律が楽しめるように書かれてい ます。演奏するマルチェッロ・ディ・リーザはアレッサンドロ・スカルラッティ作品のスペシャリスト。世界初録音を5作 含むこのアルバムでは、スカルラッティ作品の特徴を探求することで、彼を対位法の偉大な巨匠として紹介してい ます。

ARCANA
A-523(1CD)
『視線の音楽』 〜17世紀の英国におけるマスク(仮面音楽劇)とファンタジア
ジョン・ヒルトン(1575-1628):ファンタジア 第4番
ロバート・ジョンソン(1583-1633):牧羊神たちのマスク
ジョン・アドソン(1587-1640):宮廷マスク風の調べ 第20・21番
作者不詳:ジョニー・クックのビーバー(グラウンドによるスコットランドの調べ)
ヒルトン:ファンタジア 第5番
ウィリアム・ブレイド(1560-1630):パドゥアーナ
作者不詳:ディヴィジョン「ウッディコック」
作者不詳:とあるディヴィジョン
ヒルトン:ファンタジア 第3番
ブレイド:巡礼者の踊り
ヒルトン:プレリュード
ヒュー・アシュトン(1485-1558)&ウィリアム・ホワイトブローク(1500-1569):ヒュー・アシュトンのマスク
作者不詳:嵐(テンペスト)
ヒルトン:ファンタジア 第2番
ヒルトン:ファンタジア 第1番
アドソン:宮廷マスク風の調べ 第16番
アドソン:宮廷マスク風の調べ 第17番
ブレイド:カンツォン 第16番
ブレイド:コラール
ウィリアム・バード(1539/40-1623):ブランドの説法
アントニー・ホルボーン(1545-1602):アルメイン「夜警」
コンチェルト・シロッコ(古楽器使用)【アルフィア・バキエヴァ、ヨハンネス・フリッシュ(Vn)、クリシュナ・ナガラジャ(Va)、アメリー・シュマン(バス・ガンバ)、 ルカ・バンディーニ(小型ヴィオローネ、大型ヴィオローネ)、ピエトロ・モデスティ、マルク・ポシャール(木管コルネット)、スザンナ・デフェンディ(アルト&テナー・サックバット)、ナサニエル・ウッド(テナー・サックバット)、ミケーレ・ヴァンネッリ(室内オルガン、チェンバロ、ヴァージナル)、ジョヴァンニ・ベッリーニ(リュート、テオルボ)、ガブリエーレ・ミラクレ(各種打楽器)、ジュリア・ジェニーニ(バス・ドルツィアン、各種リコーダー、指揮)】
a’ = 415/466 Hz、1/4コンマ・ミーントーン

録音:2021年2月15-19日 ラントガストホフ、リーエン(スイス)
ダウランドの歌やホルボーンの合奏曲、ヒュームのガンバ独奏曲などが有名な16世紀末〜17世紀初頭の英国音楽。そこでは王侯貴族の 私的な集いで楽しまれる音楽の傍ら、大人数が観劇する舞台でも音楽が重要な役割を果たしました。古楽研究と教育の一大中心地で あるスイスのバーゼル・スコラ・カントルムで学んだ俊才たちが集うコンチェルト・シロッコはここで、1600年前後の英国における舞台型式の一 つマスク(仮面音楽劇)に注目、そこで演奏されていた作品の数々を(マスク上演を彩る楽曲として転用されることもあった)器楽合奏のため のファンタジアとともに厳選、400年前の舞台の華やぎを生々しく伝えるアルバムを制作しました。注目すべきは演奏編成で、当時の貴族た ちが弾き愉しんだヴァイオル(ガンバ)ではなくヴァイオリン属が使われている点。これらの楽器が当時すでに知識人世界でも様々な場面で一 般的に使われていたことは現存する絵画などからも明らかで、ヴァイオル・コンソートとは違った味わいを、リコーダーや木管コルネット、サックバッ ト(ルネサンス・トロンボーン)といった管楽器の響きとともに楽しめます。また低音部には、1600年前後の英国とイタリアで製作された現存楽 器を参照した大小のヴィオローネも使われています。20世紀末以来、この分野における研究で世界的に注目されてきたバロック・ヴァイオリン 奏者=音楽学者ピーター・ウォールズがライナーノートに解説(英・仏・伊語)を寄せている点も見逃せません。シェイクスピアの戯曲群とちょう ど同じ頃の舞台音楽の真相を、卓越した音楽性を持った専門家たちの妥協ない研究成果として味わえる好企画です。
ARCANA
A-499(2CD)
NX-D07

NYCX-10285(2CD)
日本語解説付国内盤
税込定価
ヘンデル:チェンバロ組曲集
【DISC 1】
ヘンデル:組曲 第1番イ長調 HWV 426
序曲 〜歌劇「ロデリンダ」HWV 19 より
組曲 第2番ヘ長調 HWV 427
序曲 〜歌劇「忠実な羊飼い」HWV 8 より
組曲 第3番ニ短調 HWV 428
組曲 第4番ホ短調 HWV 429
【DISC 2】
ウィリアム・ベイブル(1689/90-1723):プレリュード
ヘンデル(ベイブル編):序曲 〜歌劇「リナルド」HWV 7 より
ヘンデル(ベイブル編):泣かせてください 〜歌劇「リナルド」HWV 7 より
ヘンデル:組曲 第5番ホ長調 HWV 430
序曲 〜歌劇「ラダミスト」HWV 12 より
組曲 第6番嬰ヘ短調 HWV 431
序曲 〜歌劇「テーゼオ」HWV 9 より
組曲 第7番ト短調 HWV 432
組曲 第8番ヘ短調 HWV 433
※ 特記無しは作曲編曲ともにヘンデルによる
フランチェスコ・コルティ(Cemb)
使用楽器:ハノーファーのクリスティアン・ファーター1738年製作楽器(ニュルンベルク・ドイツ博物館所蔵)に基づく再現楽器、ミラノのアンドレア・レステッリ1998年製作

録音:2021年2月7-12日 サン・フェルモ荘、ロニーゴ(イタリア北東部ヴェネト州ヴィチェンツァ県)
※ 国内仕様盤解説日本語訳…白沢達生
来日公演の成功を経て、日本でも注目を集める新時代の実力派チェンバロ奏者フランチェスコ・コルティ。ミンコフスキやサヴァールの楽団で の頼れる通奏低音奏者としての活動を経て、近年はゼフィーロやイル・ポモ・ドーロなど最前線の古楽器楽団との共演による協奏曲でも実 績を上げ、着実に存在感を増しつつあります。ソロ録音でも17世紀のルイ・クープランから、ハイドンのソナタなどチェンバロ芸術爛熟期の音 楽まで、広範なレパートリーをその様式感に合わせ精巧に解釈する才人ですが、その充実した経験と冴えわたる音楽性でヘンデルの鍵盤音 楽世界と正面から向き合ったアルバムがARCANAから登場。555曲の鍵盤ソナタで知られる同い年のD.スカルラッティと同等の技量を誇っ たと伝わり、後年はオラトリオ上演の幕間で自らオルガン協奏曲の独奏も務めた「名演奏家としてのヘンデル」が、いかにチェンバロを使いこな し時流に乗った音楽を書いていたか、自然体でありながら隅々まで神経の行き届いた演奏でじっくり味わえます。「調子の良い鍛冶屋」の綽 名で知られる変奏曲など、単独でも愛奏されてきた楽章を含む1720年の有名な『8つの組曲』の新たな画期的全曲録音であるだけでな く、ヘンデル自筆の鍵盤楽譜が残るオペラ序曲と、同時代ベイブルの編曲作品も演奏、他分野の音楽との連続性を示す構成も絶妙です。 ALPHAでも活躍するエンジニア吉田研が、18世紀ドイツ・モデルの楽器から引き出される美音の佇まいをごく自然に捉えているのも見事で す。演奏者自身およびヘンデル研究家デイヴィッド・ヴィッカーズによる最新研究を踏まえたライナー解説(国内仕様は翻訳付)も充実してい ます。

ELOQUENTIA
EL-2160(4CD)
NX-D11
ギヨーム・ド・マショーをめぐる三部作BOX
【Disc 1】 〈愛の苦しみ〉
〜アルス・アンティクヮという「古い金型」とマショー L’amoureus tourment
1. ギヨーム・ド・マショー(1300頃-1377):
レー「恋の誠実よ、わたしは遅れることなく」 Loyaute que point ne delay(全曲)
2. 作者不詳(15世紀):レー「わたしは心から溜め息をつく」 De cuer je soupire
3. 逸名のトルヴェール(13世紀):羊飼い娘のレー Lai de la Pastourelle
4. ジャン・ド・レスキュレル(生歿年不詳、14世紀初頭に活躍):
バラード「たとえ遠く離れていようと」 Comment que, pour l’eloignance
5. マショー:ヴィルレー「ああ!立派な貴婦人よ」 Ay mi !
【Disc 2】 (前半)
1. レー「いったい誰が、恋しているときに他の喜びを」 Que n’aroit autre deport
2. 哀歌(朗読)「朝には笑っている者も、晩には泣いていることはある」 Tieus rit au matin
【Disc 3】 (後半)
1. 王の歌「恋に喜びや楽しさ、甘やかさを見出す者も」
Joye, plaisance, et douce nourriture
2. バラデル「恋をしていれば甘やかに生きられる、というなら」 En amer a douce vie
3. バラデー「わが全ての喜びの源たる貴婦人よ」 Dame de qui toute ma joie vient
4. ヴィルレーまたはシャンソン=バラード「貴婦人よ、あなたには見返りを求めずお授けしましょう」
Dame a vous sans retollir
5. ロンデレ「貴婦人よ、わたしの心臓はあなたの中にあります」
Dame, mon coeur demeure en vous
【Disc 4】 〈わが歌を送りましょう〉
〜マショーのヴィルレー、バラードとロンドー Mon Chant vous Envoy
マショー:
1. ヴィルレー「お慕いする貴婦人を一目見に戻れば」 Quant je sui mis au retour
2. ヴィルレー「あなたがどれほど離れていようと」 Comment qu’a moy lonteinne
3. ロンドー「あなたがわたしをお忘れになったのであれば」
Puisqu’en oubli suis de vous, dous amis
4. バラード「わたしはむしろ苦しんでいたい」 J’aim mieux languir (ハープ独奏)
5. バラード「泣いて下さい、貴婦人たちよ、あなたがたにお仕えする者のため」
Plourez, dames, plourez vostre servant
6. マヴィルレー「わたしは長い間、甘やかなる病を」 Dou mal qui m’a longuement
7. ロンドー「10と7、5、3、14そして15」
Dix et sept, cinq, trese, quatorse et quinse
8. ヴィルレー「貴婦人よ、あなたの美しい顔が」
Dame, vostre dous viaire
9. バラード「ピュトン、この恐ろしい蛇は」
Phyton, le mervilleus serpent
10. バラード「恋の神がわたしを駆り立て」
Alours me fait desirer
11. バラード「恋の神がわたしを駆り立て」
Alours me fait desirer(器楽合奏)
12. ヴィルレー「お慕いする貴婦人がわたしから去るなら」
Se ma dame m’a guerpi
13. ヴィルレー「忠実な愛はいつも」
Loyaute weil tous jours(オルガネット独奏)
14. プロローグ「そう、音楽は沈黙」
Et musique est une silence
15. ヴィルレー「わたしは幸せそうに振舞うが」
Liement me deport(器楽合奏)
16. ヴィルレー「わたしは恋する、悪評を立てられる謂れはない」
J’aim sans penser laidure
【Disc 1】 〈愛の苦しみ〉
マルク・モイヨン(歌、鈴[3])
ヴィヴァビアンカルーナ・ビッフィ(弓奏ヴィエル〔中世フィドル〕)
ピエール・アモン(各種中世リコーダー、各種横笛、各種打楽器、中世バグパイプ、指揮)
録音:2005年11月、サン=クロティルド教区イエス・キリスト礼拝堂、パリ

【Disc 2】【Disc 3】
マルク・モイヨン(歌)
セルジュ・グビウ、エマニュエル・ヴィストルキ(歌[CD3-3])
ピエール・アモン(各種中世リコーダー、マヨルカ小太鼓)
ヴィヴァビアンカルーナ・ビッフィ(弓奏ヴィエル)
アンジェリーク・モイヨン(中世ハープ)
録音:2008年11月、嬰児イエス礼拝堂、パリ

【Disc 4】
マルク・モイヨン(歌)
ヴィヴァビアンカルーナ・ビッフィ(弓奏ヴィエル、歌)
アンジェリーク・モイヨン(中世ハープ、歌)
ピエール・アモン(各種中世リコーダー、中世横笛、フレステル〔中世パンフルート〕、太鼓、歌、指揮)
ミカエル・グレビル(リュート、シターン、歌)
カタリナ・ビセンス(オルガネット〔ポルタティーフ・オルガン〕)
カルロ・リッゾ(タンバリン)
録音:2012年7月、ラボリ研究所(フランス中部リムーザン地方)
教皇庁がローマから南仏アヴィニョンに移され、君主たちの治世も穏やかならぬ中で疫病や戦乱が続いた14世紀にあって、キリスト教世界に おける「知」の蓄積に新境地を切り開いた天才たちの一人ギヨーム・ド・マショー。彼は作曲家というよりも「音楽の技芸に通暁した詩人」であ り、古楽の範疇でアプローチする上でも詩句の解釈はきわめて重要です。当時の多声音楽に新機軸をもたらしたアルス・ノーヴァの先端をゆ く音楽を紡ぎながら、同時に音楽が添えられていない詩句のみの韻文も数多く残したこの天才の技芸を、文学面での功績まで充分認識し ながら演奏解釈してきたのが、フランス語圏において中世から現代まで広範な領域で「声」の表現を徹底して追求してきた稀代の歌手マル ク・モイヨンと、中世音楽再現の研究と実践において他の追従を許さない実績をあげてきた研究者=演奏者ピエール・アモン。彼ら二人が 中心となって、中世ヴィエル弾き語りで常人離れした技術を持つヴィヴァビアンカルーナ・ビッフィや、ハープ奏者としても注目されている中世音 楽歌手アンジェリーク・モイヨンらを交えた顔ぶれで、Eloquentiaレーベルはこれまで3作のマショー・アルバムを制作、いずれも世界的に高い 評価を得てきました。長大なレー(物語歌)を省略なしに全曲録音するという偉業もさることながら、詩句のみが残る作品も中世楽器の伴 奏で朗読(Disc 2トラック2)。マショー芸術の真髄を知る上で必聴ともいえる名盤3タイトルのBOX化は、中世音楽の世界へ深く分け入っ てゆくための絶好の企画と言えます。

Dynamic
CDS-7923(1CD)
NX-B03
バルダッサーレ・ガルッピ:8つのソナタ - チェンバロとオルガンのために
ソナタ ニ短調 R. A.1.04.02 - チェンバロのために
ソナタ 変ロ長調 R. A.1.16.06 - チェンバロのために…世界初録音
ソナタ ニ短調 R. A.1.04.04 - チェンバロのために…世界初録音
ソナタ へ長調 Allegro R. A.1.8.10 - チェンバロのために…世界初録音
ソナタ ハ短調 - チェンバロの慰め 第3番- チェンバロのために
ソナタ ト長調 R. A. 1.11.03 - オルガンのために
ソナタ ト短調 R. A. 1.12.05 - オルガンのために…世界初録音
ソナタ ホ短調 R. A. 1.6.02 - チェンバロのために…世界初録音
ルイジ・キアリツィア(チェンバロ&オルガン)

録音:2020年
Pallazzo Chiarizia、18th century, L’Aquilla…チェンバロ・ソナタ
Basilica di San Giuseppe Artigiano, L’Aquilla…オルガン・ソナタ
18世紀イタリアの作曲家、バルダッサーレ・ガルッピ。劇作家カルロ・ゴルドーニと協力し、数多くのオペラ・ブッファと宗教作品で成功を収めました。彼は 生涯にわたって100曲以上の鍵盤楽器のためのソナタも書いており、それらはそれまでのソナタの形式に革新をもたらしハイドン、モーツァルト、ベートー ヴェンに影響を与えたことで知られています。どの曲も明快で美しい旋律を持ち、演奏効果も高いことから、学習者にも愛されています。 このアルバムではイタリアの奏者、ルイジ・キアリツィアが世界初録音を含むチェンバロとオルガンのためのソナタを演奏。バロックから古典派への移行期 に書かれた知られざる作品を存分に楽しめます。

ALPHA
ALPHA-745(1CD)
『死の中にありて生を讃えよ』
1. グレゴリオ聖歌:怒りの日
2. 作者不詳詳(フランス伝承歌):狼たちが騒いでいるのが見えた
3. 作者不詳(ドイツ伝承歌):あれは刈入れをする者、その名も「死」
4. 作者不詳(スペイン伝承歌):わたしは黒肌女と呼ばれ
5. ロレンツォ・ダ・フィレンツェ(生歿年不詳、1350-1370頃活躍):自分でも、どうしたいのかわからない
6. サロモーネ・ロッシ(1570頃-1630頃):対話形式によるソナタ
7-8. カヴァッリ(1602-1676): レチタティーヴォ「去れ、生ける敵よ」/アリア「仕え続けて苦しむがいい、わが心よ」〜歌劇「エリオガバロ」より
9. ブルーンス(1655-1697):拭い去るがいい、流れる涙を
10-18. グラウプナー(1683-1760):教会カンタータ「病がわたしを圧し潰す」GWV1155/09b
19-22. フランツ・トゥンダー(1614-1667):教会カンタータ「ああ主よ、どうかあなたの大切な御使いたちを」
23. ヴォルケンシュタイン(1376-1445): 誰なのか、太陽よりも強く輝くのは
24. マショー(1300頃-1377): 美しく愛らしき貴婦人よ
25. パーセル:梅毒だの伝染病だのが Z 471
26. 作者不詳(オーストリア伝承歌、伝マルクス・アウグスティン 1643-1685):おお親愛なるアウグスティンどの
27. トゥンダー:怒りを収めてください、愛しき主よ、どうか憐れみをもって
28. レノン=マッカートニー:エリナー・リグビー
29. ブクステフーデ: 嘆きの歌 BuxWV 76
30. ブクステフーデ:主よ、あなたが傍にいて下さらないなら BuxWV 38
31. レナード・コーエン(1934-2016):ハレルヤ
アンナ・プロハスカ(S)
ラ・フォリア・バロックオーケストラ(古楽器使用)【ロビン・ペーター・ミュラー(Vn、指揮)、エミリー・ディーンズ(Vn、ヴィオラ)、ロバート・スミス(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、ヴァネッサ・ハイニシュ(テオルボ)、フェルナンド・オリバス(テオルボ、バロックギター)、マヌエラ・マリア・ミッテラー(各種リコーダー)、レベッカ・メルテンス(Fg)、アンドレアス・キュッパース(チェンバロ、オルガン)、ノラ・ティーレ(打楽器、ハーディガーディ、各種バグパイプ)】

録音:2020年7月、ライトシュターデル
ノイマルクト・イン・デア・オーバープファルツ、ドイツ
中世から現代までの様々な重要作で名演を聴かせてきただけでなく、ソロ・アルバムにおいては独自の観点から知名度の低い曲も積極的に とりあげ、現代社会を見据えた挑戦的なプログラムを提案しつづけてきた異才アンナ・プロハスカ。コロナ禍により全世界の人々が新たな暮ら しを模索しはじめた2020年夏、隔離体制の中録音されたバッハ・アルバム『救済』(ALPHA658)も記憶に新しいところ、パンデミックを見据 えたテーマに基づくさらなるアルバムが登場しました。中世音楽や伝承歌、17-18世紀のバロック作品を中心に「生」と「死」、そして「疫病」を 軸として集められた有名・無名の傑作群を、ドレスデンで発足した古楽器グループと縦横無尽に歌い上げてゆきます。ベルリオーズやラフマニ ノフも引用した有名なグレゴリオ聖歌が、ハーディガーディの異界的な響きのなかで唱えられる幕開けに続き、玄妙な中世音楽を経てバロッ クへ至る多様なスタイルに一貫性を与えるのは、確かな存在感で聴く者を惹きつけてやまないプロハスカの美声。トラック26はヘルマン・ヘッセ の『車輪の下』にも登場し、そのメロディがロックに取り入れられたり日本でもCMで使われた有名曲ですが、もともとの歌詞はペストの蔓延を 嘆く内容なのだそう。さらには"すべての孤独な人々よ" "誰一人救われることはなかった"と歌われるビートルズの「エリナー・リグビー」、"なに 一つ上手くいかなかったが、いつか私は、歌の神の前でひたすら唱えることだろう、ハレルヤと"と歌う、ヨーヨー・マなど多くのクラシックのアーティ ストもカバーするレナード・コーエンの「ハレルヤ」といった、普遍的なメッセージを持つポップスの名曲も収録。打楽器や撥弦楽器のサウンドも 魅力的な古楽器奏者たちの共演も頼もしく、プログラムの中軸を見据えた解釈の充実度が、選曲の妙に奥行きを与えています。

H.M.F
HMM-902649(1CD)
バロック三大ヴァイオリン巨匠の協奏曲
ヴィヴァルディ:プレリュード イ短調〜ヴァイオリン協奏曲 RV 355に基づく
ルクレール:ヴァイオリン協奏曲 イ短調 op.7-5
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲 ロ短調 RV 384
ロカテッリ:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 op.3-8
ルクレール:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.10-3
ヴィヴァルディ:プレリュード ハ長調〜トリオ・ソナタ RV60に基づく
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲 ハ長調 RV 179a”アンナ・マリーアに”(オリヴィエ・フォレによる補筆完成版)
テオティム・ラングロワ・ド・スワルテ (Vn/1665年製ヤコブ・シュタイナー、弓/ピエール・トゥルテ)
レ・ゾンブル(マルゴー・ブランシャール(ヴィオール)&シルヴァン・サルトル(Fl)、ほか)

録音:2021年4-5月
18世紀前半のヴァイオリン作品の探求を続けるド・スワルテ。前作のHAF 8905292では、クリスティ(Cemb)と共演して、ルクレールとスナイエに焦点 をあてたプログラムで名演を披露。今回は、「ヴァイオリン協奏曲の父」ヴィヴァルディ、そしてその同時代を生きたルクレールとロカテッリに焦点をあてたプログラ ムで登場。それぞれが卓越した奏者だっただけに、その作品はかなりの技量が求められます。一度聴いたら忘れられないような魔術的な魅力をもつスワルテの音 色、そして「レ・ゾンブル」との息の通ったアンサンブルも聴きものです。 テオティム・ラングドワ・ド・スワルテ(Vn) 17世紀から現代までをレパートリーとするが、とりわけ18世紀前半の作品の探求を続けています。ソリストおよび室内楽奏者として、世界的なホールで演奏してい る。4歳でヴァイオリンをはじめ、9歳でバロック・ヴァイオリンに出会う。パリのエコール・ノルマル音楽院でドゥヴィ・エルリ、そしてイゴール・ヴォルシヌらに師事。 2014年パリ国立高等音楽院に入学、室内楽なども研鑽を積む。2014年、トリオ・グエルマントを結成。2015年よりレザール・フロリサンのメンバーを務める ほか、ソロでも活躍をしています。チェンバロ奏者ジュスタン・テイラーとアンサンブル“all Consort”を結成しています。2021年夏、クリスティ(Cemb)との 共演による1枚をリリースしている(HAF 8905292)。 (Ki)
H.M.F
HMM-902625(1CD)
ミシェル=リシャール・ド・ラランド(1657-1726):グラン・モテ集
ディエス・イレ(怒りの日) S31(1690)
四重奏〜王の夕餐のためのシンフォニーの第3のカプリスより S162/5
ミゼレーレ S27(1687)
来たれ、創造主よ S14(1684)
アンサンブル・コレスポンダス、
セバスティアン・ドセ(指)

録音:2021年2月
鍵盤奏者、指揮者のセバスティアン・ドセのもとに2008年にリヨンで創設されたアンサンブル・コレスポンダンス。17世紀のフランス宗教音楽を中心レパート リーとし、著名な作曲家の作品を再発見するなど、その精力的な演奏・録音活動で定評のあるアンサンブルとしてフランスの古楽界を牽引する存在となっておりま す。
このたび彼らが収録したのは40年以上にわたって宮廷に仕えた作曲家、ラランド(1657-1726)の作品。ラランドは、サン=ジェルマン・ロクセロワ教会の 聖歌隊で学び、才能あるオルガン・チェンバロ奏者だったラランドは、同時代の人々から「ラテンのリュリ」と呼ばれ、1683年春、王の音楽団体(ミュジク・ド・ロワ) に入ります。すぐに王に才能を認められ、礼拝堂の副室長、音楽監督(1689)、作曲家(1690)、そして楽長(1709)という4つの主要ポストを歴任し、礼拝お よび室内の音楽団の長を40年以上にわたって務め、王の日々の礼拝の音楽から夕餐の音楽など、主要な音楽の一切を取り仕切っていました。ここに収録された のは、ラランドが主要ポストを務めて間もないころに作曲された3つのモテットと、夕餐のための音楽からの抜粋。
「ディエス・イレ」は1690年5月5にサン=ドニ教会で執り行われたバイエルン王妃マリー=アンヌ=クリスティーネの葬儀のために作曲されたもですが、のち にルイ14世の葬儀(1715年10月23日、同じサン=ドニ教会)でも演奏されたと考えられています。四重奏は、器楽曲ですが、これがまた実に雄弁な演奏。王 がラランドを重用したのも納得の充実の楽曲です。「ミゼレーレ」は、聖週間の最後の3日間におこなわれたテネブレの礼拝で演奏されたと考えられています。ララ ンドの、そして17世紀フランス音楽の最高傑作のひとつともいえる作品で、気高い美しさに満ちています。

MDG
MDG-90222416
(2SACD)
バルト海沿岸諸国の音楽シリーズ9
ヨハン・ダニエル・プックリッツ(1705-1774):オラトリオ・セコンド
(不敬虔な者、神を畏れる者の全く異なる「行動」と「死」)
ゴルトベルク・バロック・アンサンブル
ゴルトベルク・ヴォーカル・アンサンブル
アンドレイ・シャデイコ(指)
今回は、醸造責任者、評議会音楽家、興行主、マネージャー、プロモーター、そして作曲家といくつもの顔を持ち、何よりも敬虔なプロテスタントであったヨハン・ダ ニエル・プックリッツのオラトリオを収録。非常に難解であり、規模も大きな作品。二部構成となっており、3楽章からなる大規模なシンフォニア、そしてコラール、 モテットと続き、華やかなアリアではソリストが高らかに歌い上げます。この作品はプックリッツ自身によるグダンスク市民のためのオラトリオであります。フィナー レでは、グラスハープによる魔力的な音楽とハープとシンバルによる繊細な音色が天上界の勝利を優しく演出する、壮大な終幕となっています。 (Ki)

CORO
COR-16189(1CD)
アン・オールド・ビリーフ〜パリー:別れの歌
中世のキャロル:アジャンクールの歌
トマス・キャンピオン(1567-1620):光の創造主
ハウエルズ:Take him, earth, for cherishing
中世のキャロル:Saint Thomas honour we
セシリア・マクダウアル(b.1951):An unexpected shore
キャンピオン:風雨に晒された帆
中世のキャロル:Benedicite Deo
キャンピオン:Tune thy music to thy heart
中世のキャロル:おお祝福されし主よ
パリー:別れの歌
ザ・シックスティーン、
ハリー・クリストファーズ(指)

録音:2021年11月9日-11日、オール・ハロウズ教会(ゴスペル・オーク、ロンドン)
2019年に結成40周年を迎えた、合唱王国イギリスが世界に誇る至上のハーモニー、ザ・シックスティーン。
2022年最初のリリースとなるのは、ザ・シックスティーンの中心的行事の一つであるイギリス・ツアー「合唱巡礼(Choral Pilgrimage)」のプログラムを収録した、「アン・オールド・ビリーフ(古い信念)」です。プログラムの中心を飾るのは、これまでに書かれた最高の合唱作品のいくつかにランクされるヒューバート・パリーの傑作「別れの歌(告別の歌)」。パリーが王立音楽カレッジでの多くの生徒を失うこととなった第一次世界大戦の深い悲しみを受け、平和と団結、より良い世界の探求と戦争の恐怖からの脱出を反映する詩を求め、ジョン・ダン、ヘンリー・ヴォーン、トマス・キャンピオン、詩篇などからテキストがとられました。
この合唱巡礼プログラムでは、パリーの歌の豊かな響きを、中世の有名なキャロルからのセレクション、トマス・キャンピオン(イギリス・ルネサンスの作曲家、詩人)の3つの短い作品、そして現代イギリスのもっとも著名な作曲家の一人、セシリア・マクダウアル(マクドウォール)(b.1951)の新作が引き立てます。

Etcetra
KTC-1755(1CD)
1560年〜1660年アントワープのハープシコードとヴァージナルの為の音楽
作者不詳:Brande champanje
セルミジ:Dont vient cela**
カベソン:Duuiensela
作者不詳:フランスのガリアルド、ラ・ノネットのアルマンド
クレキヨン:陽気な羊飼いが**
カベソン:Un gai bergeir
ピーター・フィリップス:ドロローサのパヴァーヌ、ドロローサのガリアルダ
ラッスス&作者不詳:ある日スザンヌは*
作者不詳:ダフネ
ジョン・ブル:王の狩り
スウェーリンク:スペインのパヴァーヌ*
作者不詳:Wt de diepte o Heere*、Galliarde quy passe
ジョン・ブル:オランダの舞曲
ラッスス:Bonjour mon coeur*
ピーター・フィリップス:Bon Jour mo cueur di Orlando
ダウランド:流れよ, わが涙**
スウェーリンク:涙のパヴァーヌ
フローベルガー:パルティータ第5番ハ長調 FbWV.605
ミシェル・ランベール:Ma bergere est tendre et fidele*
シャンボニエール:シャコンヌ ヘ長調
作者不詳:Pavane dan Vers
マリオ・セラッチャ(ハープシコード、ヴァージナル、オッタヴィーノ)、リーゼロット・デ・ヴィルデ(S)*、ジュスタン・グレ(Lute)*

※使用鍵盤楽器詳細
・ Virginal(muselar, 6 foot), collection Korneel Bernolet, by Walter Maene(1976) after Joannes Couchet(Antwerp, 1650), Museum Vleeshuis | Sound of the City, Antwerp
・ Ottavino(child virginal), collection Korneel Bernolet, by Walter Maene(2018) after Andreas Ruckers(Antwerp, c.1626), Museum Vleeshuis | Sound of the City, Antwerp
・ Virginal(spinet virginal, 4? foot), collection Christophe Bursens, by Matthias Griewisch (2014) after Joannes Ruckers(Antwerp, 1629), MIM, Brussels
・ Harpsichord(1 keyboard), collection Museum Vleeshuis | Sound of the City, by Jean-Pierre Hemmeryckx(2018), after Andreas Ruckers (Antwerp, 1644), Museum Vleeshuis | Sound of the City
・ Harpsichord(2 keyboards), collection Mario Sarrechia, by Titus Crijnen(2017) after Joannes Ruckers(Antwerp, 1624 and later ravalements), Musee Unterlinden, Colmar
ルッカース・ファミリーが多くの銘器を創り出し、「ハープシコードの都市」となった17世紀中ごろのアントワープを舞台にしたハープシコード&ヴァージナル作品集。当時のスペイン領ネーデルラントの宮廷歌手として活動したポルトガル人歌手フランシスカ・ドゥアルテ(1595-1640)は、ドゥアルテ家が所有する多くのルッカース=クーシェ・ハープシコードやヴァージナルを演奏しており、リューティストであった父ガスパールや歌手であった妹レオノーラと一緒に頻繁に共演していました。
このアルバムは、クイケンのラ・プティット・バンドで定期的に演奏&録音してきた古楽系鍵盤楽器奏者マリオ・セラッチャが様々な貴重な楽器を使い分け、ドゥアルテ家のために編纂された古いマニュスクリプトからの作品も含め、当時のドゥアルテ家で行われたであろう私的なコンサートを再現するという意欲的なプログラムを収録しています。

Paladino Music
PMR-0071(2CD)
ジャック・ペジブル:リコーダー・ソナタ全集
ジャック・ペジブル(c.1956-1721):リコーダー・ソナタ第13番 ハ長調
リコーダー組曲第16番ヘ長調
リコーダー・ソナタ第1番 ニ長調
リコーダー・ソナタ第10番ヘ長調
ヴェール・ロイヤル第14番 イ短調
リコーダー・ソナタ第11番ニ短調
ソナチネ第18番 変ロ長調
リコーダー・ソナタ第3番変ロ長調
リコーダー・ソナタ第7番 ホ短調
ソナチネ15番ホ短調
リコーダー・ソナタ第6番 ニ短調
リコーダー・ソナタ第12番ヘ長調
リコーダー・ソナタ第5番 ト長調
リコーダー・ソナタ第9番変ロ長調
リコーダー・ソナタ第4番 ニ短調
リコーダー・ソナタ第17番ヘ長調
リコーダー・ソナタ第8番 ハ短調
リコーダー・ソナタ第2番変ホ長調
リコーダー組曲第16番 イ短調
アルマンド ニ長調
ミヒャエル・ヘル(リコーダー)、
ムジケ・プレジャー・ガーデン、
エヴァ・マリア・ポレルス(Cemb)

録音:2011年
フランスの作曲家ジャック・ペジブルは、ロンドンに約40年間住み、イギリスで活躍した作曲家兼リコーダーの名手でした。チェロの演奏も行いつつ作曲をしており、その作品の大半はリコーダーが用いられています。ドイツのリコーダー奏者兼チェンバロ奏者のミヒャエル・ヘルが、巧みな技術でペジブルの音楽を現代に蘇らせます。

BMC
BMCCD-306(1CD)
コスタンツォ・ポルタ(1528or1529-1601):死者の為のミサ曲 イシュトヴァーンフィ室内cho
ルーリンツ・ムンタグ(指)

録音:2018年7月10日-12日(ハンガリー)
イタリア・クレモナに生まれ、ヴェネツィア楽派の中心人物の一人として活躍したものの、今日ではその名前や功績があまり知られていないルネサンス時代の作曲家、コスタンツォ・ポルタ(1528or1529-1601)によるミサ曲。ヴェネツィアのサン・マルコ寺院の楽長を務め、ヴェネツィア楽派の開祖として知られるヴィラールトのもとで学び、厳格な作風と高度な作曲技術で同世代の人々や弟子たち、教会に広く認められ、引く手あまたであったと言われています。晩年はパドヴァで過ごし、そこで生涯を終えました。
イシュトヴァーンフィ室内合唱団は若いメンバーからなる合唱団で、ハンガリーを代表する名門合唱団、スコラ・フンガリカの元メンバーも含まれています。指揮者のルーリンツ・ムンタグは少年時代にブダペストのシュテファン寺院の聖歌隊に所属しており、そこでは毎週行われる礼拝でポルタの詩篇や讃美歌なども歌われていたそうです。この1枚はポルタの作曲家としての偉大さを再認識できる待望のアルバムと言えるでしょう。

GENUIN
GEN-22768(1CD)
17世紀フランスのクラヴサン作品集
ダングルベール:組曲 ト長調
デュ・モン:組曲 ニ短調
ジェオフロワ:組曲 ヘ長調
シャンボニエール:組曲 イ短調
L.クープラン:組曲 ハ長調
アンドレアス・ギルガー(Cemb)

録音:2021 年5 月28-30 日 エッティンゲン
17世紀フランスのクラヴサン作品を収録。アンドレアス・ギルガーはドイツの若い世 代のチェンバロ奏者。2013年にチチェローネ・アンサンブル(バロック・フルート、バロ ック・チェロとの三重奏)を結成、2019年にGENUINからグランド・ツアーと題されたCD (GEN-19648)を出して話題になった。待望のソロCDである。1681年、パリのヴォドリ製 作のチェンバロに基づく、2020年、マティアス・グリーヴィッシュ製作のフレンチ・チェン バロを使用。柔らかい気品に溢れた演奏が素晴らしい。

Hyperion
CDA-68348(1CD)

PCDA-68348(1CD)
国内盤仕様
税込定価
ジェズアルド:テネブレ・レスポンソリア
トマス・タリス(c.1505-1585):エレミアの哀歌T、エレミアの哀歌U
ジュディス・ビンガム(b.1952):ウォッチ・ウィズ・ミー
カルロ・ジェズアルド(c.1561-1613):聖木曜日のためのテネブレ・レスポンソリア
ジョアンナ・ウォード(b.1998):キリストは我らのために
ジェズアルド・シックス〔ガイ・ジェームズ(C.T)、アンドルー・レスリー・クーパー(C.T)、ジョゼフ・ウィックス(T)、ジョシュ・クーター(T)、マイケル・クラドック(Br)、サミュエル・ミッチェル(Bs)〕、オワイン・パーク(指,Bs)

録音:2020年8月11日-13日、セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教会(ロンドン)
2014年に設立されたルネサンス・ポリフォニーを専門とするイギリスの若き男声ア・カペラ・アンサンブル、「ジェズアルド・シックス」。ディレクターを務めるオワイン・パークは、1993年生まれ、若くして作曲家、指揮者、歌手、オルガニストなど多彩に活動を拡げる天才ミュージシャン。ケンブリッジ・トリニティ・カレッジとウェルズ大聖堂のシニア・オルガン・スカラーを務め、その作品は既にテネブレやケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団、ウェルズ大聖堂合唱団によって録音されており、歌手としてはテネブレのアソシエイト・アーティストとして活動、ポリフォニーやダニーデン・コンソートの演奏にも参加しています。
今作ではいよいよアンサンブルの名にもなっているカルロ・ジェズアルドの大作《聖木曜日のためのテネブレ・レスポンソリア》を中心に据え、トマス・タリスの傑作「エレミアの哀歌」、そして2人の現代作曲家による21世紀の短いモテットを並行して演奏するという、ジェズアルド・シックスならではの緻密なリサイタルを敢行。Hyperionレーベル2022年3月新譜の「レコード・オヴ・ザ・マンス」にも選定されています。「テネブレ・レスポンソリア」は、ジェズアルドが作曲した宗教音楽の中では最も知られた作品のひとつで、「テネブレ」とは復活祭前週の最後の3日間に行う、キリストの受難を記念した朝課(真夜中または夜明けの祈り)と賛歌を意味します。
前作の「ジョスカンの遺産」(PCDA68379)では、レコード芸術「特選盤」、グラモフォン誌「エディターズ・チョイス」に選ばれるなど大好評を博したジェズアルド・シックス。今作も大注目盤です!

Chateau de Versailles Spectacles
CVS-055(1CD)

NYCX-10280(1CD)
国内盤仕様
税込定価
17-18世紀フランス歌劇における舞踏音楽
リュリ:「町人貴族」(1670) より
1. 序曲/2. 舞踏教師たち:グラヴマン
3. 舞踏教師たちのカナリー
4. 第1アントレ:トルコ人の儀式のための行進曲
5. 歓喜(イタリア風シャコンヌ)
ルベル:舞踏さまざま(1715)
6. プレリュード/7. クラント
8. ムニュエ/9. ブーレ
10. シャコンヌ/11. サラバンド
12. ジグ/13. リゴードン
14. パスピエ/15. ガヴォット
16. ソナート(ソナタ)/17. ルール
18. ミュゼット/ 19. ソナート
ラモー:「ピグマリオン」より
20. 序曲/21. さまざまな個性のエール
22. 優美なガヴォット
23. ムニュエ(メヌエット)
24. 明朗なガヴォット
25. 快活なシャコンヌ
26. きわめて荘重なルール
27. 快活なパスピエ
28. 快活なリゴードン
29. サラバンド/30. タンブラン
31. 明朗なエール
グルック:「オルフェとユリディス」(1774) より (「オルフェオとエウリディーチェ」〔1762〕パリ版)
32. 序曲/33. 無言劇
34. マエストーゾ
35. 憤怒の鬼たちのエール
36. 精霊の踊り/37. 快活なエール
モーツァルト:「イドメネオ」のための舞踏劇音楽 K. 367
ヴェルサイユ王室歌劇場O
ラインハルト・ゲーベル(指)

録音:2021年2月2-6日 ヴェルサイユ王室歌劇場

※国内盤解説日本語訳…白沢達生
バレエ音楽の重要な源泉の一つであるだけでなく、オーケストラ音楽の発展にも大きく寄与したのがフランス17-18世紀の舞台音楽。太陽 王ルイ14世(1638-1715)の宮廷で王室音楽総監督リュリが作り上げた様式をもとに、フランスの劇場では18世紀を通じて舞踏の場面 に大きな比重が置かれたオペラが人気を博しました。それらはイタリアの歌唱芸術と双璧をなす模範として諸外国にも影響を及ぼし、オーケ ストラを使った多様な音楽実験の場としても機能、古典派音楽の進展を脇から支える役割も果たします。そんなフランス舞踏音楽の勃興 を時系列で振り返るアルバムが、ルイ14世の居城ヴェルサイユに本拠を置くレーベルで制作されました。しかも指揮はリュリと太陽王を主人 公にした映画『王は踊る』(2000/2001)で音楽を受け持ったラインハルト・ゲーベル!自身の団体ムジカ・アンティクヮ・ケルンの解散後も指 揮者として(古楽器・現代楽器を問わず)豊かな経験を積んできたゲーベルならではの音作りは、彼自身によるライナーノート解説(国内仕 様では日本語訳付)とともに重要なレファレンス的存在になりそうです。リュリの後を受けフランス楽壇を賑わせたカンプラやラモー、ルベルに聴 く典雅さも、フランス歌劇の刺激で生まれたグルックやモーツァルトによる優美と迫力も、ヴェルサイユに集う古楽器奏者たちとゲーベルによって 共に活き活きと現代に甦ります。

BIS
BISSA-2271(1SACD)
ニコラウス・ブルーンス:カンタータ集とオルガン作品集 Vol.1
(1)カンタータ「深き淵よりわれ汝を呼ぶ」〜バス、2つのヴァイオリンと通奏低音のための教会コンチェルト
(2)カンタータ「全地よ、主を歓喜せよ」〜テノール、2つのヴァイオリンと通奏低音のための教会コンチェルト
(3)大前奏曲 ホ短調〜オルガンのための
(4)カンタータ「われは心を確かにし」〜バス、ヴァイオリンと通奏低音のための教会コンチェルト
(5)カンタータ「わが心、定まりて」〜2人のテノール、バス、ヴァイオリン、2つのヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のための教会コンチェルト
(6)コラール・ファンタジア「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」〜オルガンのための
(7)カンタータ「主は天に御座を堅く据え」〜バス、2つのヴァイオリン、2つのヴィオラと通奏低音のための教会コンチェルト(ト長調に移調)
(8)カンタータ「聖なるキリストは甦りたまえり」〜2人のテノール、2つのヴァイオリンと通奏低音のためのコラール・コンチェルト
(1)(4)(5)(7)ポール・マックス・ティプトン(バス=バリトン)
ジェームス・テイラー((2)テノール、(5)(8)テノールU)
(5)(8)ダン・コークウェル(テノールT)
鈴木雅明(オルガン&指揮)
イェール大学宗教音楽研究所
ロバート・ミーリー(VnT)、ダニエル・リー(VnU)、ジェシカ・トロイ(ヴィオラT)、カイル・ミラー(ヴィオラU)、
ジョシュア・ケラー(ヴィオラ・ダ・ガンバT)、ガイル・アン・シュローダー(ヴィオラ・ダ・ガンバU)
エズラ・セルツァー(Vc)、グラント・ヘレイド(テオルボ)、レイチェル・ベグリー(ドゥルシアン)、鈴木雅明(Org)

録音:(3)(6)2016年5月1&2日、(1)(2)(4)(5)(7)(8)2017年3月23-25日/マーカンド・チャペル、イェール大学(ニューヘイブン)
鈴木雅明がイェール大学宗教音楽研究所とブルーンスのカンタータとオルガン作品を録音。その第1集がリリースされます。
ニコラウス・ブルーンスは父からオルガンの手ほどきを受け、ブクステフーデにオルガンを学びました。リューベックでは叔父ペーターからヴァ イオリンとヴィオラ・ダ・ガンバを師事。同地の聖マリア教会および師ブクステフーデの推薦でコペンハーゲンのオルガニストを務めました。また、オルガン曲とカン タータ(教会コンチェルト)を作曲しており、ドイツ・バロックのオルガン音楽と教会カンタータの発展に貢献しました。32歳という若さで亡くなってしまいましたが、 その才能はブクステフーデに迫るほどで、残された作品は傑作ばかりです。。
イェール大学宗教音楽研究所は1928年、ニューヨークのユニオン神学校内に設置された宗教音楽学校を母体とし、1974年よりイェール大学の専門大学院と してスタートしました。宗教音楽、礼拝、芸術の研究などの実践を目的とし、演奏家、教会音楽、牧師としてのキャリアに向けた厳しいトレーニングを行っております。 当録音メンバーも古楽の名手が揃っており、鈴木雅明の指揮とオルガン演奏とともに質の高い演奏をお楽しみいただけます。 使用オルガンは2007年に同チャペルに据え付けられたチャールズ・クリングバウム(1929-2020)製作の楽器です。 (Ki)

H.M.F
HMM-902342(1CD)
テレマン:ヴィオラ協奏曲集
弦と通奏低音のためのブルレスケ 変ロ長調 TWV55:B8
ヴィオラ、弦と通奏低音のための協奏曲 ト長調 TWV 51:G9
2つのヴィオラのためのカノン風ソナタ TWV40:121*
独奏ヴィオラのためのファンタジア ハ長調 TWV 40:15 (原曲:ト長調) (低音を伴わないヴァイオリンのための12のファンタジア TWV 40:14-25より)
序曲-組曲「風変わり」 TWV 55:g2
独奏ヴィオラのためのファンタジア 変ホ長調 TWV 40:14 (原曲:変ロ長調) (低音を伴わないヴァイオリンのための12のファンタジア TWV 40:14-25より)
2つのヴィオラ、弦と通奏低音のための協奏曲 ト長調 TWV 52:G3*
アントワン・タメスティ(ヴィオラ/1672年製ストラディヴァリウス、バロック弓:アルトゥール・ドゥブロカ2010年製)、
ベルリン古楽アカデミー、
ベルンハルト・フォルク(コンサートマスター)、
ザビーネ・フェーラント(Va)*

録音:2020年7月、テルデックス・スタジオ・ベルリン(ドイツ)
2021年度レコード・アカデミー賞(音楽之友社)大賞銅賞受賞アーティスト、アントワン・タメスティ。ヴィオラや弦楽器といった楽器というフレームにはも はやおさまらない、超越的な音楽で空間を満たす稀代の名手。そんなタメスティが、テレマンを録音しました!協奏曲はベルリン古楽アカデミーとの共演で、つ い最近もブランデンブルク協奏曲(KKC-6418, HMM-902686)で圧倒的な名演を放った顔合わせ。テレマンは、ヴィオラを主役にした作品を書いた先駆者 ともいえる存在だけあって、注目の内容です。
テレマンの無伴奏作品は、原曲は独奏ヴァイオリンのための作品ですが、バッハの無伴奏作品と曲の規模は多少異なりますが、内容世界的にはそれと比肩し うる深い内容で、今日のヴィオラ奏者にとっても重要なレパートリーとなっているもの。内省的な緩徐楽章、軽やかで気品に満ちたアレグロ楽章と、タメスティ の音楽と、美しい音色を満喫できます。2つのヴィオラのための協奏曲も、しっとりと落ち着いた風合いの演奏。組曲でも、非常に気品に満ちた演奏で展開さ れております。名手たちによる余裕たっぷりなテレマン。冒頭のブルレスケ組曲は、実にぜいたくなアルバムです! (Ki)

CANTATE
C-58028(1SACD)
フェスティバル・トランペット・コンサート Vol.4
ヘンデル:「セメレ」より抜粋
ミシェル・コレット(1709-1795):ノエル・アルマンド 変ロ長調
ドラランド(1657-1726):Concert de trompettes in D Major
ヨハン・クリューガー(1598-1663):3つのコラール
バッハ:Ich steh an deiner Krippen hier
デュボワ(1837-1924):トッカータ ト長調
ダンドリューRondeau in D Major
バッハ:Dein ist allein die Ehre
ドラランド:クリスマス交響曲
伝承曲:Hort der Engel helle Lieder
ヴィヴァルディ:Pastorale fur Corno da Caccia und Orgel
ヘンデル:Tochter Zion fur Pauken-Solo und Orgel、Tochter Zion fur Sopran und Orgel
フランク:ノエル
アルビノーニ:協奏曲 変ロ長調
伝承曲:きよしこの夜
プファイファー・トランペット・コンソート

録音:2006年5月31日-6月2日
ヨアヒム、ハラルド、マルティンらプファイファー兄弟によって結成されたプファイファー・トランペット・コンソートは、有名な作品はもちろんのこと、あまり知られていない作品に新しい衣を着せ、華やかに輝かせる独自の編曲を得意としています。このアルバムでは、一部ボーイ・ソプラノも用いてクリスマスに纏わるレパートリーを中心に存分に聴かせてくれています。

Avie
AV-2501(1CD)
おお、エルサレム! 〜三信仰の都市
不詳:母よ、エルサレムに行きたい…
中世セファルディの伝承歌(J.ソレル編):Kuando el Rey Nimrod、Ir me queria yo por este caminico
中世ヘブライの詩曲(D.モア&J.ソレル編):Tzur mishelo achalnu
伝統的なセファルディのバラード(J.ソレル&A.パウエル編):子守歌
伝統的なセファルディのバラード(J.ソレル編):A la Una yo naci
アルメニアの聖歌(R.シファー編):Havun-Havun
不詳:Taxim
アラブの伝承曲/リアド・アル・サンバティ:Longha Farahfaza
ロニー・マレイ&レックス・ベニンカーザ:イスラム教徒の祈りの呼びかけ
中世の単旋律聖歌:Sancta Maria succure miseris
モンテヴェルディ:Nigra sum sed Formosa、Gloria Patri
中世ヘブライの祈祷:Tzur mishelo achalnu
中世のセファルディの典礼の聖歌(J.ストラウス編曲/J.ソレル編曲/R.シファー編):Ki eshmera Shabbat
アラビア/トルコの伝承曲:Longha Nahawand
聖母マリアのカンティガ集より第100番(J.ソレル編):Santa Maria, Strela do Dia
アポロズ・ファイア、
ジャネット・ソレル(指)
ジェフリー・ストラウス(Br)、
アマンダ・パウエル(S)、
ジェイコブ・ペリー(T)、
ソラブ・ワディア(T)、
アポロズ・シンガーズ

録音:2018年11月17日、クリーヴランド音楽研究所&2020年3月11日、クリーヴランド芸術博物館ライヴ
アムステルダムでグスタフ・レオンハルト、アメリカでロジャー・ノリントン、レナード・バーンスタインに師事した才女ジャネット・ソレルが創設したアメリカ、クリーヴランドのピリオド・オーケストラ、アポロズ・ファイア。ヨーロッパでのコンサート・ツアーを企画すればチケットが完売し、CDをリリースすればビルボード・チャートを騒がせ、グラミー賞を受賞するなど話題にことかかないこのアメリカ古楽界注目のオーケストラがいよいよ創設30周年を迎えます。
30周年を記念した第2弾のアルバムは、キリスト教、ユダヤ教、イスラム教の三つの宗教の聖地エルサレムをテーマとした宗教曲、世俗曲集となっています。聖書の時代からエルサレムに住んでいた人々の生活に音楽の視点から迫ります。まるで旧市街を旅するかのようにキリスト教、ユダヤ、アラブ、アルメニアのコミュニティを音楽で回ります。このカラフルで活気に満ちたプログラムを様々なバックグラウンドを持つアーティスト共にライヴ収録されたアルバムをご堪能ください!

Aeolus
AE-10336(1SACD)
サンマルティーニ:リコーダー・ソナタ集 Vol.2
ソナタ ハ長調(シブリー第8番)/リコーダーと通奏低音の為のソナタ ヘ長調(シブリー第18番)/リコーダーと通奏低音の為のソナタ ヘ短調(シブリー第16番)/リコーダーと通奏低音の為のソナタ ハ長調(シブリー第26番)/リコーダーと通奏低音の為のソナタ ニ短調(シブリー第20番)/リコーダーと通奏低音の為のソナタ ニ長調(シブリー第17番)/リコーダーと通奏低音の為のソナタ ト短調(シブリー第14番)
アンドレアス・ベーレン(リコーダー)、
ミヒャエル・ヘル(ハープシコード)、
ダニエル・ロジン(バロック・チェロ)
、ピエトロ・プロッセル(リュート
17世紀のロンドンにおける「イタリア音楽」の発展に寄与したニコラ・マッテイスの音楽(AE10226)で高い評価を得たリコーダー奏者、そしてジャズ・サクソフォン奏者やバーゼル・スコラ・カントルムの教授も務めるアンドレアス・ベーレン。
フランスの音楽家の息子として生まれ、イタリアで育ちながらキャリアを形成し、後年にはロンドンで多くのイタリアのバロック音楽家たちを指導したジュゼッペ・サンマルティーニの、リコーダーと通奏低音の為のソナタ集。第1巻(AE10306)では、イタリア、パルマのパラティナ図書館にあるマニュスクリプトからの作品でしたが、第2巻は、アメリカ、ロチェスター大学のシブリー音楽図書館所蔵のマニュスクリプトからの作品をセレクト。未だに全貌は解明されておらず、深い感情や不思議なサウンドも孕む色彩豊かなサンマルティーニの音楽を、古楽の即興とジャズ・サクソフォンの両方で修士号(Masters degree)を得たアンドレアス・ベーレンがさすがの技術と表現力、素晴らしきインプロヴィゼーションで演奏しています。

Urania Records
LDV-14081(3CD)
イギリスにおけるチェロの黄金時代1760-1810
シプルティーニ(ca.1730-1790):ソナタ第2番ヘ長調 Op.7、ソナタ第3番イ長調
スティーヴン・パクストン(1734-1787):ソナタ第4番ハ長調 Op.1、ソナタ第5番イ長調
ワルター・クラゲット(1741-1798):ソナタ第6番ニ長調
ジャコッベ・バセヴィ(1680-1783):ディヴェルティメント第1番ト短調 Op.4、ディヴェルティメント第6番ニ長調
ジェームズ・チェルヴェット(1748-1837):ソナタ第2番ト長調、ソナタ第4番ニ短調、ソナタ第5番ニ長調
ヨハン・ゲオルク・クリストフ・シェトキー(1737-1824):ソナタ第1番ニ長調
ジョゼフ・ライナグル(1762-1825):ソナタ第1番ト長調、ソナタ第2番ハ長調
ヒュー・ライナグル(1758 or 59-1785):ソロ第2番ニ長調
ジョヴァンニ・バッティスタ・チッリ(1724-1808):ソナタ第5番ト短調、二重奏曲第3番ト長調
ジェームズ・フック(1746-1827):ソナタ第2番ヘ長調
カルロ・フランチェスコ・キアブラーノ(1723?-1785?):ソナタ第2番イ短調
ジャン=マリー・ラウル(1766-1850):ソナタ第2番ニ長調
ロバート・リンドレー(1776-1855):ソロ第4番ニ長調、ソロ第3番ト長調、ソロ ハ長調
クラウディオ・ロンコ(Vc)、
エマヌエラ・ヴォッツア(Vc)
※ピリオド楽器使用

録音:2016年5月&2017年7月、イタリア
18世紀中期頃にイタリアのヴィルトゥオーゾたちによってロンドンに持ち込まれたチェロの芸術は、貴族や新興のブルジョワ階級の熱意によって、イングランドとスコットランドで華やかなシーズンを迎えることになりました。
このイタリアの名手たちに続くように、イギリスにおいてクロスデイルやリンドレー、ジョゼフとヒューのライナグルといった国民的なチェリストたちが登場し、「チェロの黄金時代」を迎えることになります。
今回のロンコ&ヴォッツァのレコ―ディングによる「イギリスにおけるチェロの黄金時代1760-1810」では、ヨーロッパ各国の名手たちがイギリス国民に捧げたチェロ作品を、図書館の棚に放置されたままの知られざる作品とともに、幅広く、かつ重要な側面から紹介してくれています。
クラウディオ・ロンコは、1980年にクレマンシック・コンソート(クレメンチッチ・コンソート)のソロ・チェロ奏者に就任し、アンサンブル415やエスペリオンXXでも活躍。さらには、セビリア古楽音楽祭をはじめとするヨーロッパの著名な古楽音楽祭から定期的に招聘されるなど、現在のイタリア古楽界における重鎮の1人。
現在は2001年に出会ったボローニャのアンサンブDSGとルサン・ペトロニオ・カペラ・ムジカーレで首席チェロ奏者を務めていたエマヌエラ・ヴォッツアと夫婦デュオを組み、コンサートやレコーディングに精力的に取り組んでいます。

Glossa
GCD-921632(2CD)
カンプラ:歌劇・バレ「ヴェニスの謝肉祭」 エルヴェ・ニケ(指)コンセール・スピリチュエル、サロメ・アレール(S)、マリーナ・デ・リーソ(Ms)、アンドルー・フォスター=ウィリアムズ(Br)、アラン・ブエ(Br)、マティアス・ヴィダル(オート・コントル)、サラ・ティナン(S)、ブランディーヌ・スタスキェヴィチ(Ms)、ルイージ・デ・ドナート(Bs)

録音:2011年1月、サル・コロンヌ(パリ)
※GCD921622からの移行新装再発売/GCD921622は廃盤となります。
フランス・バロックの新しい舞台音楽のスタイル"歌劇・バレ"を確立、発展させるという大仕事を実現させたカンプラ。
聖職者、舞台音楽作曲家の両立が許されず、大聖堂の楽長を解任されてしまうカンプラでしたが、18世紀の到来を目前に控えた1699年にパリで完成した「ヴェニスの謝肉祭」は、大成功を収めた「優雅なヨーロッパ」と並ぶカンプラの舞台音楽の代表作に位置付けられています。
カンプラの"宗教音楽"の演奏、解釈にも定評のあるエルヴェ・ニケとコンセール・スピリチュエル。英BBCミュージック・マガジンは「エルヴェ・ニケは、カンプラのスコアを理解した素晴らしいアンサンブルを指揮します。歌手陣は表現力に富み、サロメ・アレールのイザベルは壮大で、アンドルー・フォスター=ウィリアムズのロドルフは説得力に満ちています」と高い評価を与えているのをはじめとして、英グラモフォン紙(Gramophone Magazine)、英ファイナンシャル・タイムズ紙(Financial Times)などでも話題となりました。

Daphne
DAPHNE-1071(1CD)
さようなら、やさしいあなた
トバイアス・ヒューム(c.1569-1645):エア集 第1巻-ヒューム大佐のパヴァン
ホルストーン公爵のアルメイン/ガンバの心/ユーモラスなパヴァン/わが希望は朽ち果て/死/生/私にそっと触ってくれ/パヴァン1/グッド・アゲイン/さようなら、やさしいあなた/問い/答え/トムと愛人ファイン/慣れ親しんだ恋人/パヴァン2/わたしの恋人は美しいものを持っている
レイフ・ヘンリクソン(バス・ヴィオール)

録音:2017年10月30日-11月1日、オスモ教会(オスモ、ニューネスハムン、スウェーデン)
マラン・マレの 「ヴィオール曲集 第5巻」(DAPHNE1050)を録音したスウェーデンのヴィオール奏者、レイフ・ヘンリクソン の新作アルバム。スコットランドに生まれたとされる、軍人、作曲家、ヴィオールのプレーヤー、トバイアス・ヒュームの1605年にロンドンで出版された 「エア集 第1巻、または、音楽によるユーモア」 から、17曲を演奏しています。

MUSICAPHON
M-56967(1CD)
リコーダーとリュートの為の作品集
ウィリアム・クロフト:ソナタ ト長調
ゴットフリート・フィンガー:ソナタ ニ短調 Op.3-9
マシュー・ロック:組曲第4番「友人たちに」
作曲者不詳(1700年頃):セント・ポール聖堂の尖塔
ヴァイス:幻想曲 ハ短調
テレマン:パルティータ第2番ト長調、幻想曲第3番 ニ短調
ロバート・カー:イタリアのグラウンドによるディヴィジョン
ヘンデル:ソナタ ハ長調 HWV365
アネット・ジョン(リコーダー)、
スザンネ・ポイカー(Lute)

録音:2014年7月、ゼンデザール(ドイツ、ブレーメン)
マシュー・ロック(1621/22-1677)による曲集「友人たちに For Several Friends」からインスピレーションを受けたリュート伴奏によるリコーダー・ソナタ集。18世紀のドイツとイギリスにおける色とりどりの室内楽作品がまとめられています。

Passacaille
PAS-1111(1CD)
誇り高き鷲 〜初期鍵盤作品集
ヤコポ・ダ・ボローニャ:Non na el so amante
アンドレア・アンティーコ:Per dolor mi bagno el viso
フランチェスコ・ランバルディ:Toccata
作者不詳(ファエンツァ手稿):Ave Maris Stella
ジローラモ・カヴァッツォーニ:Inno Ave Maris Stella
アントニオ・ヴァレンテ:Chi la dirra disminuita
ヤコポ・ダ・ボローニャ:O ciecho mondo
アンドレア・アンティーコ:Occhi miei lassi
パオロ・クアリアーティ:Toccata dell’ottavo tono
ヤコポ・ダ・ボローニャ:Aquila altera
アンドレア・アンティーコ:Animoso mio desire
アンドレア・ガブリエーリ:Anchor che col partire
ランディーニ:Che pena e questa
アンドレア・アンティーコ:Le non vuol esser piu mia
エルコーレ・パスクィーニ:Anchor che col partire
フェデリカ・ビアンキ(クラヴィツィンバロム、チェンバロ)

録音:2021年/イタリア、プラート、聖ドメニコ教会
15世紀初頭からバロック時代の幕開けまでに書かれた、最初期の鍵盤音楽集です。ここで聴ける最古の作品は、ヤコポ・ダ・ボローニャやギョーム・ド・マショー の世俗歌曲を鍵盤楽器用に編曲した『ファエンツァ写本』(1400年〜1420年頃)によるもの。また、鍵盤楽器の為のオリジナル作品を集めた最古の印刷譜 (1517年)なども参照、鍵盤音楽の発展をたどります。タイトルの「誇り高き鷲 Aquila altera」はこのアルバムに収録されているヤコポ・ダ・ボローニャのマ ドリガーレです。 (Ki)
Passacaille
PAS-1109(1CD)
ルーベン・シャンソニエ 第2集
オケゲム:Les desloyaux ont la saison
作者不詳:Ou beau chastel
作者不詳:Ce que ma bouche
バルビニャン:Esperant que mon bien viendra
ビュノワあるいはオケゲム:Quant ce vendra
作者不詳:Donnez l'aumosne
ロバート・モートン:Le souvenir de vous me tue
作者不詳:Par malle bouche
オケゲム:Ma maitresse
作者不詳:Helas mon cueur tu m’occiras
フィルミヌス・キャロン:Helas que pourra
ウォルター・フライ:Ave Regina
アンナ・ダニレフスカヤ(ビウエラ・デ・アルコ、指揮)
ソッラッツォ・アンサンブル

録音:2021年/ベルギー、アントワープ、AMUZ
オケゲム、ビュノワ、フィルミヌス・キャロンといったフランドル楽派の有名な作曲家の作品が50曲、さらに現在では知られていない新発見の作品が12曲収録 されている写本、「ルーベン・シャンソニエ(1470-75)」を演奏するシリーズ第2集。第1集はPAS-1054で発売中です。 (Ki)

Hortus
HORTUS-202(1CD)
シュヴァリエ・ドゥ・シャボワの夕べ
モンテクレール(1667-1737):3つの組曲からなるセレナーデ、あるいはコンセール
クープラン:バッカスに慰められたアリアーヌ
クレランボー:レアンドルとエロー
バティスタン・シュトゥック(1680-1755):ヘラクレイトスとデモクリトス
セシル・ラロッシュ(S)、ギヨーム・フィジール・デルペッシュ(カウンター・テナー)、サンティレール聖歌隊、フランソワ=クサヴィエ・ラクロワ((指)フラウト・トラヴェルソ)、ミシェル・コッペ(Vn)、イザベル・デュリュック(Vn、ヴィオローネ、ヴィオラ・ダ・ガンバ)、フローリアン・アブデセラム(Ob)、バルバラ・ベイジョー(Fg)、ブノワ・ベラート(Vc、コントラバス、ヴィオローネ)、ブノワ・ファライ(テオルボ)、會田賢寿(クラヴサン、オルガン)

録音:2020年10月24-27日&2020年12月12日/フィロー城(ソーテルヌ)
ルイ15世の海軍中尉であったジャック・ド・シャボワは大の音楽好きで、長年にわたりカンタータの楽譜を集めていました。ここでは彼が集めていた楽譜からクー プランからシュトゥックまでフランスのカンタータを演奏します。 (Ki)

PAN CLASSICS
PC-10437(1CD)
アンニバーレ・ファブリの為のアリア集
ヴィヴァルディ:歌劇『ポントの女王アルシルダ』より
アリア「La tiranna avversa sorte」
レチタティーヴォ「Gia che scoperto io son」
アリア「La mia gloria ed il mio amore」
アリア「Cessa tiranno amor」
二重唱「Pur t’abbraccio pur t’annodo」
A・スカルラッティ:歌劇『テレーマコ』より
アリア「Io pavento il tradimento」
アリア「Mio dolce nettare」
サッロ:歌劇『捨てられたディドーネ』より
アリア「Se dalle stelle tu non sei guida」
ヘンデル:歌劇『シピオーネ』第2幕 序曲
ヘンデル:歌劇『ロタリオ』より
シンフォニアとアッコンパニャート「Son vinto, oh ciel!」
アリア「Regno, grandezza, affanni e trono」
ヘンデル:歌劇『パルテノーペ』より
第3幕 シンフォニア
アリア「La speme ti consol」
ヘンデル:歌劇『シピオーネ』第 2 幕より
アリア「Tra speranze, affetti e timore」
第3幕 第5場 シンフォニア
ヘンデル:歌劇『リナルド』より
アリア「Mio cor che mi sai dir?」
アリア「Siam prossimi al porto」
ヘンデル:歌劇『インド王ポーロ』より
アリア「Torrente cresciuto per torbida piena」
カルダーラ:歌劇『シリアのアドリアーノ』より
アリア「Leon piagato a morte」
マルコ・アンジョローニ(T)
ス テ ファ ー ヌ・フュジ ェ(指)
イル・グロヴィリオ

録音:2021年1月/イタリア、サンタ・フェリチタ教会
18世紀はカストラートが声楽界の花形でしたが、次第にテノールも脚光を浴びるようになります。その発展に大きく貢献したのがイタリアのテノール歌手アンニ バーレ・ファブリ(1696-1760)。その抒情的で美しい声はヨーロッパ中で話題となり、ヘンデルをはじめ多くの作曲家が彼に役を与えて歌劇を作曲しました。 当アルバムはそれらを集めた企画。パリ在住のイタリア人テノール歌手マルコ・アンジョローニが、新しい角度からバロックのテノール芸術に光を当てます。 (Ki)

ACCENT
ACC-24381(1CD)
ドレスデンの晩鐘
ハイニヒェン:主は言われた Dixit Dominus ヘ長調 SeiH 44
われは告白する Confitebor ト長調 SeiH 32
幸いなるかな Beatus vir 変ホ長調 SeiH 28
ほめたたえよ Laudate pueri ヘ長調 SeiH 84
主をたたえよ Laudate Dominum ヘ長調 SeiH 83
汝らの証聖者 Iste confessor ト短調 SeiH 58a
我が心、主を崇め Magnificat 変ロ長調 SeiH 93
救い主のうるわしき母 Alma Redemptoris Mater 変ホ長調 SeiH 23
聖ザビエルの連祷 Litania de Sancto Xaverio ハ短調 SeiH 87
ヤロスワフ・ティエル(指)
ヴロツワフ・バロック・オーケストラ
アンサンブル・ポリハルモニーク

録音:2021年7月/ポーランド、ルトスワフスキ音楽フォーラム
ザクセン選帝侯アウグスト1世・2世のもと芸術文化の栄えたドレスデン。そこで宮廷楽長を務めていたのがハイニヒェンです。選帝侯はカトリックに改宗しまし たが、宮廷生活はプロテスタントの性格が強いものでした。しかしアウグスト2世が厳格なカトリックのマリア・ヨーゼファと結婚すると状況が一変し、カトリックの 宗教曲を作る必要が出てきました。そうして書かれたのがこれらの収録曲。「聖ザビエルの連祷 Litania de Sancto Xaverio」は初録音とされています。 (Ki)

Paraty
PARATY-821107(1CD)
おお星よ
オルランド・ディ・ラッソ:シビラの預言(全13曲)
+コンスタンチノープルの典礼(4曲。リラ・ハヨシ編)
リラ・ハヨシ(指)アンサンブル・イリーニ

録音:2021年2月/ノワールラック修道院
自身メゾソプラノ歌手でもあるリラ・ハヨシが2014年に結成したアンサンブル・イリーニ。5名から成る声楽アンサンブルで、ヨーロッパからビザンツまでの中 世・ルネサンス音楽を若々しい感性で再現しています。 オルダンド・ディ・ラッソの「シビラの預言」はプロローグと12のモテットから成り、1557-1560年頃の作とされますが、大胆な半音階使用はまるで現代音 楽かのようです。とは言え、アカペラの静かな歌声に心癒されます。 (Ki)
Paraty
PARATY-521104(1CD)
テレマン:12のファンタジア エレーヌ・ウゼル(Vn)

録音:2019年10月28-31日/グラン・ドルム劇場(フランス)
バロック・ヴァイオリンのベテラン、エレーヌ・ウゼルによるテレマンの「12のファンタジア」。フルート(リコーダー)の方の同名作と比べて録音が少ないですが、 バロック・ヴァイオリンによる決定盤の登場となります。安定した技巧と余裕の語り口でじっくり聴かせてくれます。 (Ki)

APARTE
AP-256(2CD)
テオボン夫人の写本
■Disc1
ニ短調の小品
作者不詳::前奏曲*/シャンボニエール:重々しさ(アルマンド)/ゴルチエ(ダングルベール編):古き不滅のゴルチエのクーラント/作者不詳::乞食のブラーンル*/ゴルチエ(ダングルベール編?):ジグ/作者不詳:美しき羊飼いティルシスハ長調の小品
ダングルベール(?):前奏曲*/リュリ:「テセウス」〜マルスの降臨とメヌエット/作者不詳:ブドウの収穫があるのでさようなら/「アシスとガラテ」〜リゴドンI & II/ダングルベール:ダングルベール氏のシャコンヌ/作者不詳:メヌエットとドゥーブル*
ト短調の小品
リュリ:「ヴェルサイユの洞窟」序曲/同:「アティス」〜エコー/同:リュリ氏のクーラント/同:「ヴェルサイユの洞窟」〜楽しみを享受しましょう/同:「ヴィーナスの誕生」〜冥界の神*/ジャン・ルソー:ロンドーによるジグ/リュリ:エール第2番/同:アルミードの眠り/同:アルミードのパサカイユ/同:アティスの楽しい夢/作者不詳:サラバンド*
変ロ長調の小品
ガスパール・ルルー(?):前奏曲*/リュリ:アティスの終わりの夢/同:アティスの終わりの夢のエア第2番
イ短調の小品
ダングルベール(?):前奏曲*/リュリ:リュリ氏のアルマンド/作者不詳:あなたに会わず2日も過ごした/アルデル:ガヴォット&ルイ・クープラン:ドゥーブル/リュリ:ジョコンドのエール(アルマンド)
■Disc2
ニ短調の小品
作者不詳:前奏曲*/ダングルベール:スペインのフォリア/作者不詳:「私たちの船で」リゴドン第1、第2番/作者不詳::クリスマス
ヘ長調の小品
シャンボニエール:おお美しい庭(サラバンド)/作者不詳:ジグ/シャンボニエール(?):サラバンド*
ハ長調の小品
作者不詳::前奏曲*/ダングルベール:アルマンド/シャンボニエール:クーラント「イリス」&ドゥーブル/モンナール:サラバンド/リュリ:ガラテのシャコンヌ/同:カドモスの行進/ルベーグ:ガヴォット/作者不詳:カナリア*/作者不詳:メヌエット*
ト短調の小品
リュリ:「アモルの勝利」〜アポロンの入場/同:「アモルの勝利」〜アントレの組曲/ゴーチエ:喜び/作者不詳::リゴドンI & II*/リュリ:「イシス」〜ミューズたちの前奏曲/同:ロンドーによるエール*/同:「ミューズたち」〜ムーア人のエール/?同:「ミューズたち」〜ムー
ア人のエール第2番/同:「町人貴族」〜アルルカンのシャコンヌ
ハ長調の小品
作者不詳:前奏曲*/作者不詳:ヴォードヴィユ*/ゴルチエ(ダングルベール編?):ジグ/作者不詳:フローラのメヌエット
ト長調の小品
リュリ:「フェアトン」前奏曲/同:「村の婚礼」〜ロランの花嫁/同:「村の婚礼」〜ロランの花嫁のエール第2番/作者不詳:若きイリ
ス/リュリ:「ロラン」〜ロジスティユ/同:フェアトンのシャコンヌ/同:アマディスのメヌエット/シャンボニエール:若きゼフィールのサラバンド/リュリ:「四季」〜フォンテーヌブローのリトルネッロ/作者不詳::メヌエット*/作者不詳:サラバンド*
クリストフ・ルセ(チェンバロ
1704年ニコラ・デュモン製

録音:2020年11月29-30日/パリ
*世界初録音
近年指揮者として高く評価されるルセですが、やはりチェンバロ演奏が聴きたくなります。待望の新録音、それも彼が特別な愛着を示すリュリ作品を中心として いるのが興味津々。
これらはリディ・ド・ロシュフォール=テオボン夫人(1638-1708)所蔵の写本で、何とルセ自身が2004年にオークション・サイトebayで見つけて落札した 唯一無二の楽譜によります。Ebayの出品者コメントには「18世紀のハープシコード曲集」とありましたが、ルセは一瞥して17世紀の、それも超お宝であること を見抜き入手することができたとのこと。
楽譜集に収録された約80曲のうち34篇はリュリ作品のチェンバロ用編曲で、あまり鍵盤作品を残していないリュリだけにルセの喜びぶりが想像できます。最 高の落札者を得た手書きの楽譜が3世紀以上を経て、ふさわしい奏者により蘇ったと申せましょう。
ルセは曲順に弾くのではなく、調性別の組曲のようにまとめて統一感を図っています。幸運なことに1704年ニコラ・デュモン製の修復済のチェンバロも入手す ることができ、それを用いてのレコーディングとなりました。
多くはリュリの歌劇からの編曲ですが、原曲を誰よりも研究しているルセゆえ神業的な出来となっています。古楽研究者、古楽ファンは見逃すことのできない 新譜です。 (Ki)

H.M.F
HAF-8905349(2CD)

KKC-6455(2CD)
国内盤仕様
税込定価
ラモー:歌劇『プラテー』 マルセル・ベークマン(プラテー/テノール)
ジャニーヌ・ド・ビク(ラ・フォリー/ソプラノ)
シリル・オヴィティ(メルキュール&テスピス/テノール) マルク・モイヨン(シテロン&モミュス(Momus)/テノール)
エドウィン・クロスリー=マーサー(ジュピテル/バス=バリトン) エマニュエル・デ・ネグリ(クラーヌ&アムール/ソプラノ)
エミリー・レナード(ジュノン/メゾソプラノ) イロナ・レヴォルスカヤ(タリー/ソプラノ)
パドライク・ローワン(モミュス(Mommuss)&サテュロス/バス=バリトン)
ウィリアム・クリスティ(指)レザール・フロリサン
シェーンベルクcho

録音:2020年12月、アン・デア・ウィーン劇場
クリスティが若き頃から50年以上も愛しているラモーの傑作、『プラテー』のCDの登場。2020年12月にアン・デア・ウィーン劇場でロバート・カー センの演出により上演されたおりの録音です(カーセンの演出による待望の『プラテー』は、2014年に新演出として上演されましたが、その際は、クリスティ が不調だったため、ポール・アグニューが指揮。これはクリスティ指揮による再演ということになります)。ハーヴァードで学んでいた時、クリスティはプロの演 奏家として音楽を続けるかどうか迷っていた時期があったそうですが、ラモーの歌劇の録音を聴いて、もし音楽を続けずにいたらこうした作品を演奏すること もなく、それを一生悔やむだろうと思ったとのこと。それくらいに、ラモーは特別な存在。そして、ラモーの良さを知るには、なんといっても歌劇であり、な かでもこの『プラテー』は指折りの傑作だと断言しています。クリスティ自身、思い入れのひとしお強い演奏となっています。
ラモーの『プラテー』は、1745年に初演、その後1749年に改訂版で再演されました。自分はとても魅力的だと思い込んでいる沼の妖精(カエルの女王) プラテーと、ギリシャ神話の神々による喜劇です。ラモーの作品の中でも指折りの傑作ですが、不思議なほど録音は少ないのが実情。このクリスティによる録音 の登場は、大歓迎といえるでしょう。1745年版のエンディング、つまりプラテーがひとり沼に取り残されて自分の醜さを嘆いて終わる、という版が採用され ています。プラテー役は、当時のヴィルトゥオーゾ歌手でとりわけこうしたコミカルな役も巧みに演じることのできたカウンターテナー、ピエール・ジュリオットを 想定して書かれていますが、この上演では、特にバロックおよびコンテンポラリーで世界を席巻しているオランダ出身のテノールのマルクス・ベークマンが演じて います。「声」というカテゴリーにおさまりきらない自由自在なテクニックと無限なのではと思ってしまう音域の広さ、そして抜群の演技力で、プラテーを演じ切っ ています(プラテーは本来はカエルの姿ですが、カーセンの演出により、ここではベークマンが扮するあまり魅力のない女性(ジャケット写真で横たわっている 人物)として描かれ、ファッション界のレジェンド、ラガーフェルドをモデルにしたセレブのデザイナー(=ジュピテル)に弄ばれる、という設定になっています)。 他の配役も、バロックにとどまらず歌劇などでも活躍している人気歌手がそろっています。
当時の演奏習慣にも精通したクリスティ。チェンバロの用い方ひとつとっても、全曲を通して演奏されていたとはもはやされていないという研究をふまえ、こ こでも序曲や合唱、バレエの部分ではチェンバロは演奏されていません。楽器も、当時のオリジナル楽器、あるいはそれらの忠実なコピーを用いています。また、 クリスティ自身も細部にわたって近しく指導したという合唱も、言葉の美しさが際立っています。合唱は場面ごとに演じている役割が違いますが、どこも見事な 表情。
器楽、声楽陣、合唱、どれをとっても天国的レベル。クリスティがラモーにささげるこれ以上ない謝辞となっています。

Chateau de Versailles Spectacles
CVS-059(1CD)

NYCX-10278(1CD)
国内盤仕様
税込定価
リュリ:ミゼレーレ、なにゆえ諸国の民は群れをなし、全地よ歓喜して神を迎えよ
リュリ:グラン・モテ
わたしを憐れんでください、主よ(ミゼレーレ)
なにゆえ諸国の民は群れをなし
全地よ歓喜して神を迎えよ(ユビラーテ・デオ)
レゼポペー(古楽器&声楽アンサンブル)
ステファーヌ・フュジェ(指)

録音:2021年3月6-8日 ヴェルサイユ宮殿王室礼拝堂、フランス
※国内盤 歌詞日本語訳、解説日本語訳…白沢達生
「偉大なる世紀」と呼ばれるルイ14世治世下の17世紀フランスで、王の絶大な信頼のもとフランス宮廷音楽の理想形を作り上げた立役者 ジャン=バティスト・リュリ。しかしながら、近年復権めざましい彼のオペラ群に対し、器楽と声楽が比類なく美しい交錯をみせるグラン・モテ(宗 教曲)の数々は、後続世代の作曲家たちにも刺激を与えた重要な存在でありながら、意外なまでに録音が出てきません。その復権に意欲 的な俊才ステファーヌ・フュジェは今回のアルバムで、最初期・中期・後期から3曲を厳選。フランス生粋の古楽器楽団による本格新録音は いずれも実に貴重です。復元型の大型ヴィオラやバス・ド・ヴィオロンが活躍する総勢24名の弦楽合奏や古雅な低音管楽器セルパン、2台 ずつのテオルボと鍵盤の参加など、フランス17世紀流儀を妥協なく追求した彼らが作り上げる響きは『ミゼレーレ』の冒頭から本格的かつ圧 倒的なもの。風格漂う歌唱も隅々まで美しく、折々ソロを交えながらの声楽陣には、アラルコン指揮の「セメレ」(RIC437)でもキューピッド役 で登場しているグワンドリーヌ・ブロンデールや、実力派ブノワ・アルヌー、中世から現代まで歌いこなす異才マルク・モイヨンなど、新旧世代の 才人も多数参加。さらに、2021年12月の寺神戸亮指揮によるラモー『アナクレオン』(北とぴあ)に出演した湯川亜也子、フランスとベル ギーで多忙な活躍をみせる坂本久美など日本人歌手の参与も。ルイ14世の晩年に完成したヴェルサイユの礼拝堂に響きわたる充実解釈 を、自然な場の佇まいとともに収めた名技師フレデリク・ブリアンのエンジニアリングも見事です。

ARCANA
A-498(1CD)
『恋の目隠し』 〜歌と器楽で綴る16-17世紀イタリアの世俗重唱曲さまざま
ガストルディ(1554-1609):目隠しされた恋の神よ、おまえのことは信じない
モンテヴェルディ:甘やかなる我がため息
ガブリエーリ(1557-1612):5声の第1カンツォーナ*
カプスペルガー(1580-1651):わたしが溜め息をつく時、わたしが涙を流す時
カプスベルガー:あそこでは真の快楽など無力
ジャケス・デ・ヴェルト(1535-1596):誰が奪ったのか、わたしの恋人を
  いとしい女(ひと)、本当なんだね
 デ・ヴェルトの「いとしい女(ひと)、本当なんだね」による
 ジョヴァンナ・バヴィエーラによるディミヌツィオーネ*
フレスコバルディ:2声の第3カンツォーナ*
ディンディア(1582-1629):わたしがほしくてたまらない、この恋の宿る瞳よ
ガブリエーリ(1533-1585)/フランチェルカ・ベネッティ編曲:なんといとおしく美しきノミたちであることか(テオルボ、リュートとバロックギターによる)*
A.ガブリエーリ:なんといとおしく美しきノミたちであることか
ディンディア:美しい瞳、静謐なる瞳
デ・ヴェルト:おお春よ、一年の移ろいの青春よ
*=器楽曲
コンチェルト・ディ・マルゲリータ(古楽器使用)【フランチェスカ・ベネッティ(テオルボ、バロックギター、歌)、ターニャ・ヴォグリン(ダブルハープ、歌)、ジョヴァンナ・バヴィエーラ(ヴィオラ・ダ・ガンバ、歌)、ルイ・シュテーヘリン(ルネサンスリュート、テオルボ、歌)、カルド・レイタン・ペドロ(ルネサンスリュート、バロックギター、歌)】

録音:2019年11月10-13日 オーディトリアム「アッキレ・サルヴィチ」 モルフェッタ教区美術館(イタリア南部プーリア州バーリ県)
1600年前後のイタリア宮廷音楽の世界で、高度な文学性と複雑精緻な音楽技法を試す場として大いに愛された重唱ジャンル、マドリ ガーレ。16世紀流のポリフォニックな音作りが独唱中心のバロック・スタイルへと移ってゆく過渡期の興味深い作品が多いこのジャンルでは、イ タリアに活路を見出したネーデルラント楽派後期の作曲家たちからモンテヴェルディまで、新旧さまざまな作曲家が傑作を綴っていますが、そ の真相を妥協なく追求しながら時代の変化を追った充実のアルバムがARCANAから登場しました。すぐれた古楽奏者が集うバーゼル・スコ ラ・カントルム出身の俊才たちによるコンチェルト・ディ・マルゲリータ(1600年前後に最も実験的な音楽が生み出されていたフェラーラに、公 妃として迎えられたマントヴァ公女マルゲリータに由来)は、全員が古楽器奏者であり歌手であるというルネサンス期さながらの頼もしいグルー プ。歌詞となる詩の味わいを多声の綾に埋もれさせずに引き立てる聴き取りやすい発音に、撥弦中心の楽器を折々盛り込みながら、マドリ ガーレの面白さを十全に際立たせます。即興演奏に由来する技法ディミヌツィオーネ(分割装飾奏法)もごく自然に使いこなす彼らの素晴ら しい技術とセンスで、ルネサンス末期からバロック発祥期にかけての多彩なイタリア音楽をお楽しみいただけます。

Linn
CKD-677(1CD)
NX-B09
ジョン・ジェンキンス(1592-1678):ヴァイオル・コンソートのための4声のファンタジアとパヴァーン
1. ファンタジア 第12番ニ長調
2. ファンタジア 第16番ニ短調
3. ファンタジア 第14番ニ長調
4. ファンタジア 第10番イ短調
5. ファンタジア 第13番ニ長調
6. パヴァーン ニ短調
7. ファンタジア 第15番ハ長調
8. ファンタジア 第8番ハ短調
9. パヴァーン ホ短調
10. ファンタジア 第11番イ短調
11. ファンタジア 第4番ニ短調
12. ファンタジア 第1番ハ短調
13. ファンタジア 第6番ヘ長調
14. ファンタジア 第7番ハ短調
15. ファンタジア 第5番ヘ長調
16. ファンタジア 第9番ハ短調
17. ファンタジア 第2番ハ短調
18. ファンタジア 第3番ハ短調
19. ファンタジア 第17番ヘ長調
ファンタズム(古楽器使用)【ローレンス・ドレフュス(トレブル・ヴァイオル、ディレクター、楽譜監修)、ジョナサン・マンソン(テナー・ヴァイオル)、エミリア・ベンジャミン(テナー・ヴァイオル)、マルック・ルオラヤン=ミッコラ(ベース・ヴァイオル)】
ダニエル・ハイド(Org)[1-5,14-19]

録音:2012年9月30日-10月2日 聖マーティン教会、イースト・ウッディ(英国中南部ニューベリー近郊)
ルネサンスの音楽作法が17世紀に入っても根強く愛され続ける中、世紀半ばの清教徒革命による共和政時代に宮廷式の音楽が存亡の 危機にさらされ、芸術音楽断絶のあと1660年の王政復古とともに急速なバロック流入を経験することとなった英国の音楽世界。この結 果、革命前のルネサンス的な美意識による多声音楽が17世紀後半まで命脈を保ち、バロック的な新しい音楽と併存するという独特な状 況が生まれました。その過渡期ともいえる共和政時代を生き延び、王政復古とともに新たな活躍をみせた弦楽器芸術家ジョン・ジェンキンス は、ヴァイオリンを使った新機軸の音楽のかたわら、ヴァイオル(ヴィオラ・ダ・ガンバ)の合奏によるルネサンス的な音作りが美しい多声器楽曲も 残しています。英国最前線のガンバ奏者たちが集う才人集団ファンタズムは、このジェンキンスのヴァイオル・コンソート作品の楽譜を徹底究 明、新たな校訂譜を作成したうえで決定盤的録音を進めてきましたが、これまでの6声(BKD556)および5声(BKD557)のコンソート集に 続く今回のアルバムは4声の作品を集め、この体系的録音の完結編を飾るところとなりました。これらの大半は革命前の1620年代に書か れ、同時代のウィリアム・ローズのコンソートなどとは異なり厳格対位法の慣習を守りながらも、ユニークな和声で聴き手を飽きさせないジェン キンス随一の作風が光ります。ヴァイオリンを使った後年の音楽とは一線を画す古雅な音世界。聴き深め甲斐のある19作を、LINN RECORDSならではの自然派録音で聴ける喜びが詰まっています。

RAMEE
RAM-2001(1CD)
ボールドウィン写本の音楽〜イギリス・ルネサンス期の音楽の宝庫
<プロローグ>
1. ジョン・ボールドウィン(1560以前-1615): 4声の楽曲
<楽匠ウィリアム・バード、その妥協なき音楽>
2. ウィリアム・バード:主よ、玉座から見下ろしてください*
3. トーマス・プレストン(生年不詳-1559以降): おお、麗しき聖三位一体の光
4. 作者不詳::キリエ
5. バード:そして、子であるあなたは
6. バード:主よ、お怒りにならないでください*
<コンソートにおける鉄則および理想的バランス>
7. ジョン・ベディンガム(生年不詳-1459/60頃): ご覧ください、主よ
8. 作者不詳::主よ、お守りください
9. ナサニエル・ジャイルズ(1558頃-1634):主よ、あなたに望みをかけます
10. クリストファー・タイ(1503頃-1573):しっかり座っていて
11. 作者不詳:しっかり抱いて
<礼拝の時間、神への賛美>
12. エリー・ベヴィン(1554頃-1638):祭壇におられる主は*
<コンソートにおける鉄則および理想的バランスII>
13. 作者不詳:題名のない楽曲
14. 作者不詳:わたしたちをお救いください
<イン・ノミネ、およびその他の「歌詞なく演奏される歌」について>
15. バード:忘れるなかれ、主を
16. アルフォンソ・フェラボスコ1世(1543-1588): ウト・レ・ミ・ファ・ソル・ラ
17. ジョン・タヴァナー(1490頃-1545):イン・ノミネ
18. ロバート・ゴルダー(1510頃-1563):イン・ノミネ
19. 作者不詳:イン・ノミネ
<夕暮れどきの、寛いだ音楽の愉しみ>
20. ベヴィン:ブラニング
21. ベヴィン:おれには金がある、そして一人の友がある*
22. ベヴィン:陽気に過ごそう、あまりくよくよせず*
23. ボールドウィン:すてきな五月の夜明け時*
24. ルカ・マレンツィオ(1553/54-1599):わたしは恋ゆえに嘆く
25. マレンツィオ:またしても傷口が開く思いだ*
<楽匠ウィリアム・バード、その妥協なき音楽II>
26. 作者不詳:キリエ
27. バード:おお、なんと栄えある王国か*

*=声楽曲
ミュージック&マース(古楽器使用)【グレイス・ニューコム(S)*、ウルリーケ・ホフバウアー(S)[6,25]、ジュリアン・ポッジャー(T)、ブレノ・キンデレ(Br)、イレーネ・クライン(トレブル&アルト・ヴァイオル、ディレクター)、エリザベス・ラムジー(アルト&テナー・ヴァイオル)、ジェーン・アクトマン(アルト&テナー・ヴァイオル、ディレクター)、レオナルド・ボルトロット(ベース・ヴァイオル)】

録音:2020年1月20-24日、聖レオデガル教会、メーリン、スイス
経験豊かな二人のガンバ奏者ジェーン・アクトマンとイレーネ・クラインが中心となり、さまざまなレーベルでテーマ性の高いアルバムを丁寧に制 作しつづけてきた古楽器集団ミュージック&マース。最近ではRameeレーベルで音盤制作を進めていますが、このアルバムは英国ルネサンス 〜バロック期の室内楽を得意とする彼女たちの本領発揮とも言うべき選曲です。英国王室の歌手として活躍したジョン・ボールドウィンが、お よそ1586年から1591年にかけて筆写してきた手稿譜「ボールドウィン・コモンプレイス・ブック(ボールドウィン写本)」が今回のテーマ。この重 要な写本には、中世音楽の面影を残す15世紀の多声楽曲から16世紀イタリアのマドリガーレまで、エリザベス朝時代の英国の知識人たち が味わった音楽の多様性が鮮やかに示されています。ミュージック&マースはその中から聖俗両面にわたる作品をバランスよく選び、当時流の ガンバ合奏に歌手を交えた、典雅で味わい深いプログラムを構成。ガンバ合奏での精緻な音作りにはっとさせられる瞬間の連続に、レーベル の主宰者でバロック・ヴァイオリン奏者でもある録音技師ライナー・アルントの自然なエンジニアリングの繊細さが光ります。1580年頃の英国 のガンバをモデルとする再現楽器や17世紀初頭の貴重なオリジナル楽器の響きで、昔日の音楽が味わいそのままに甦る1枚です。

OEHMS
OC-1724(1CD)
NX-B03
ウィリアム・バード(1539/40-1623):鍵盤楽器のための音楽集
1. The Earl of Oxford’s March オックスフォード卿の行進曲
2. Sellinger’s Round セリンジャーのラウンド
3. The Queen’s Alman 女王のアルマン
4. Alman アルマン MB 28/89 …ムジカ・ブリタニカ Vol. 28/No. 89
5. Pavan パヴァン MB 27/31a
6. Galliard ガイヤルド MB 27/31b
7. The Second Ground 第2ラウンド MB 27/42
8. The Irish March アイルランド風行進曲
9. Prelude プレリュード MB 27/12
10. Fantasia ファンタジア MB 27/13
11. Wilson’s Wild ウィルソンズ・ワイルド
12. The Carman’s Whistle 御者の口笛
13. Tregian’s Ground トリージアンのラウンド
フリーデリケ・シュレク(Cemb)

録音:2019年10月1-5日
チェンバロ奏者フリーデリケ・シュレクが弾くウィリアム・バードの作品集。 シュレクはこれまでに「時よとどまれ-イギリス・バロック期の音楽」(OC1864)、「From Byrd to Byrd」 (OC1702)と、バード作品を含む2枚のアルバムを録音していますが、今回はバードのみに焦点を当て作品の魅 力を探求しました。演奏に用いたのはイオアネス・ルッカース1624年製楽器の復元モデル。力強く華やかな音色 が魅力です。 【フリーデリケ・シュレク】 ドイツ、ミュンヘン近郊のシュタルンベルクで生まれたフリーデリケ・シュレクは7歳でピアノとリコーダーを始め、リヒャル ト・シュトラウス音楽院で学んだ後、ミュンヘンでチェンバロ奏者ミヒャエル・エベルトに師事、本格的に古楽奏者の 道に進むことを決意しました。そしてバーゼル・スコラ・カントルムでチェンバロと通奏低音をイェスパー・クリステンセ ン、即興演奏をルドルフ・ルッツから学んでいます。現在は、ドイツを始め世界中のコンサートホールで演奏を行 い、古楽フェスティヴァルにも頻繁に招かれています。

CD ACCORD
ACD-285(1CD)
NX-C01
聖母マリアのカンティガ集
1. Prologo - Porque trobar
2. Como poden (第166番)
3. Madre de Deus (第422番)
4. Dized’, ai trobadores (第260番)
5. Aquela que a seu Fillo (第258番)
6. Alegria, alegria (第425番)
7. Ontre toda las vertudes (第323番)
8. Santa Maria amar (第7番)
9. Miragres fremosos (第37番)
10. Ai, Santa Maria (第79番)
11. Rosa das rosas (第10番)
12. Santa Maria, valed`, ai Sennor (第279番)
13. Quantos en Santa Maria (第66番)
スカンディクス(中世アンサンブル)
アグニェシュカ・ムハ(歌…1-4、6-12/ベンディール…5)
ティモテウシュ・ドルダ(歌…8/中世ヴァイオリン…1、2、4-7、9,12/シンフォニア…11)
ヤクブ・カブス(歌…5/ベンディール…2、9、12/シンフォニア…1、3、8、10)
ピオトル・フリス(芸術監督、ロマネスク・ハープ…3、7、8、13
リコーダー…1、2、5、12/ウード…6、9、11/シトル…4、10)
スワヴォミル・ヴィトコフスキ(歌…1、5、13/ウード…1、2、3、5、7、8/シトル…12、ベンディール…1、4、6、10、11/レク…9)

録音:2018年8月27-31日
『賢王』として名高いカスティーリャ王国の国王アルフォンソ10世(1221-1284)。天文学や占星術とともに、詩 や音楽の発展に寄与、なかでも彼の統治下で編纂された『聖母マリアのカンティガ集』は400曲を超える聖母マ リアのためのカンティガ(歌)で構成されており、その中には典礼歌や賛歌、中世舞踊に由来する民俗的な歌など を含む様々な形式を持つ多彩な曲が含まれています。また挿絵には当時使用されていた楽器や衣服が描かれ ており、当時の文化を伝える貴重な史料にもなっています。 このアルバムでは多数のカンティガの中から選ばれた曲に、13世紀頃の復元楽器による演奏を加えることで、カン ティガ本来の響きを再現する試みが行われています。

BMC
BMCCD-127(1CD)
トリオ・リグヌム〜トリアログ
オケゲム:ミサ・シネ・ノミネ
ツォルト・シェライ(b.1954):ドリーム・ドローイングス
ヨージェフ・シャーリ(b.1935):トリアログ
タリス(アーダーム・コンドール編):御身はまことに幸いなる者
トリオ・リグヌム〔チャバ・クレニャーン(Cl)、ラヨシュ・ロズマーン(Cl)、ジェルジ・ラカトシュ(Fg)〕、イルディコー・ヴェーコニ(ツィンバロン)

録音:2006年10月6日-8日、2007年4月1日-5日(ブダペスト)
2本のクラリネットとファゴットで編成されるトリオと、ゲストにツィンバロンを迎えてのアルバム。ハンガリーの2人の現代作曲家の作品を15世紀と16世紀の巨匠の音楽で挟んでいます。この大胆な構成は、単に4つの音楽を好きな順番で聴くだけでなく、新しい価値観、新しい音楽の構成を発見しようと試みています。
BMC
BMCCD-140(1CD)
デレクタメンタム〜グレゴリオ聖歌とデュファイ作品集
賛美歌:Jesu nostra refectio
Antiphon:Sapientia aedificavit
Responsory:Quicumque manducaverit
Responsory:主イエスはその夜
Melchisedec rex Salem
Antiphon:天使の糧
デュファイ:サンクトゥス、アヴェ・ヴェルム・コルプス
Reading from the Sermons of St. Thomas Aquinas I.
Responsory:Verbum vitae carni conjungitur
Sermon U.
Responsory:Panis oblatus caelitus
Sermon V.
テ・デウム
デュファイ:パンジェ・リングァ・グローリオシ
Introit:良い麦で養ってくださる
Epistle:Ego enim accepi
Gradual:Oculi omnium
Alleluia:Caro mea
デュファイ:ラウダ・シオン
Offertory:Sacerdotes incensum
Communion:Quotiescumque manducabitis
スコラ・フンガリカ、
ヤンカ・センドレイ(指)、
ラースロー・ドブサイ(指)

録音:2007年6月18日-22日
グレゴリオ聖歌とデュファイの作品を組み合わせることによって、デュファイの作品の特徴をより際立たせています。スコラ・フンガリカの澄み切った歌声が響き渡り、聞き手の心を揺さぶるような美しさです。
BMC
BMCCD-128(1CD)
聖ミカエルと聖マルティンの日の為の晩課
聖ミカエルの日の為の晩課
聖マルティンの日の為のミサ
聖マルティンの日の為の晩課
スコラ・フンガリカ、ヤンカ・センドレイ(指)、ラースロー・ドブサイ(指)

録音:2006年6月(ハンガリー)
1571年にアンナ・ハンセン・シューマンという未亡人が、貴重な写本をブラチスラヴァの聖マルティン礼拝堂に寄贈しました。その写本には239のポリフォニックな作品が収録されており、そのほとんどが晩課の為の音楽でした。今回の録音では教会の守護聖人である聖マルティンと、同じ時代の聖ミカエルの日の為の作品が取り上げられています。

Etcetra
KTC-1711(1CD)
エリク・ファン・ネーヴェル:アポン・ザ・