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殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE !! レーベル・カタログ チャイ5



LSO Live〜来日記念セール




2024年9月にロンドン交響楽団が来日。 これにあわせて、レーベルキャンペーンを開催します!


特価受付期間〜2024年7月11日まで !!
※セール期間内でもご注文数がメーカーの在庫数を上回った場合には受付終了となる場合がございます。



※表示価格は全て期間限定特価(税込み)。
品番 内容 演奏者
LSO-0019
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エルガー:交響曲第3番(エルガーによるスケッチに基づくアンソニー・ペインによる完成版) コリン・デイヴィス(指)LSO

録音:2001年12月13日&14日バービカン・センター
LSO-0029
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ホルスト:組曲「惑星」 コリン・デイヴィス(指)LSO、同女声cho

録音:2002年6月バービカン・センター
LSO-0054(3CD)
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ブリテン:歌劇「ピーター・グライムズ」 グレン・ウィンスレード(ピーター・グライムズ)
ジャニス・ワトソン(エレン・オーフォード)
アントニー・マイケルズ=ムーア(ボルストロード船長)
キャサリン・ウィン=ロジャース(セドリー夫人)ジェイムズ・ラザフォード(スワロー)、他
コリン・デイヴィス(指)LSO&cho

録音:2004年1月10日&12日バービカン・センター
LSO-0057
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ブラームス:交響曲第4番 ベルナルド・ハイティンク(指)LSO

録音:2004年6月16-17日バービカン・ホール
LSO-0059
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ドヴォルザーク:交響曲第6番 コリン・デイヴィス(指)LSO

録音:2004年9月28日&29日バービカン・センター

LSO-0527(1SACD)
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ショスタコーヴィチ:交響曲第8番 ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(指)LSO

録音:2004年11月3-4日バービカン・センター
LSO-0528(2SACD)
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ヴェルディ:歌劇「ファルスタッフ」
(演奏会形式)
ミケーレ・ペルトゥージ(ファルスタッフ)
カルロス・アルバレス(フォード)
ビューレント・ベツデューツ(フェントン)
アラスデア・エリオット(カイウス)
ペーター・ホアレ(バルドルフォ)
ダレン・ジェフリー(ピストラ)
アナ・イバッラ(フォード夫人アリーチェ)
マリア・ホセ(ナンネッタ)
マリーナ・ドマシェンコ(ページ夫人メグ)
コリン・デイヴィス(指)LSO

録音:2004年5月17、20、23日・ライヴ
LSO-0537(1SACD)
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シベリウス:交響曲第5番
交響曲第6番*
サー・コリン・デイヴィス(指)LSO

録音:2003年12月10&11日ロンドン・バービカンホール(ライヴ)、2002年9月28&29日ロンドン・バービカンホール(ライヴ)*
2003年収録の第3番と第7番のリリースよりスタートし、2008年におこなわれた第4番の収録をもって、すでに全集の完成をみていますが、ファンの方々からの熱いご要望にお応えして、ここに第5番と第6番がSACDハイブリッド盤でのリリースの運びとなりました。親しみやすくフィンランドの大自然を感じさせる抒情的な内容と輝かしいフィナーレから、第2番などと並ぶ人気作の第5番。そして、どこか捉えどころなくミステリアスな作風ながら、深みと完成度により磨きをかけた第6番。集大成といえる自身3度目の全集シリーズにあたり、デイヴィスはエキスパートにふさわしい愛情と共感にあふれた音楽づくりで、手兵LSOからじつに活き活きとした表情を引き出しているのは、よく知られるところです。第2弾としてリリースされたこのカップリング、第5番は2003年12月10、11日、第6番は2002年9月28、29日、いずれもロンドンのバービカン・センターにおけるライヴで、順にジョナサン・ストークス、トニー・フォークナーと、名うてのエンジニアが収録にあたっています。もともと、この2曲もオリジナル・マスターはほかの交響曲と同じくDSDフォーマットで収録されているため、その点でもSACDによるリリースは意義と必然性のあるものとなっており、これにて正真正銘、シリーズは真の完結を迎えたといえるでしょう。★LSO.0037は廃盤となります。 (Ki)
LSO-0550(1SACD)
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ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(指)LSO

録音:2004年7月7日&8日バービカン・センター
LSO-0570(4SACD)
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ブラームス:交響曲全曲他
交響曲第1番ハ短調 op.68
悲劇的序曲
ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲
交響曲第2番ニ長調 op.73
セレナード第2番イ長調 op.16
交響曲第3番ヘ長調 op.90
交響曲第4番ホ短調 op.98
ベルナルト・ハイティンク(指) LSO
ゴルダン・ニコリッチ(Vn)、
ティム・ヒュー(Vc)

録音:2003-2004年/バービカン・センター
ハイティンク&LSOのブラームスの交響曲シリーズが、2022年最新リマスタリングでSACDハイブリッドで登場!かつて第3番(LSO 0544)および第4番(LSO 0547)収録の盤のみ、SACDハイブリッドでリリースされていましたが、全曲そろっての最新リマスタリングでの登場となります。ハイティンクとLSOとの 素晴らしい信頼関係を、よりリアルに感じ取れる貴重なリリースです! (Ki)
LSO-0580
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ベートーヴェン・ツィクルス第3弾
交響曲第3番『英雄』
「レオノーレ」序曲第2番
ベルナルド・ハイティンク(指)LSO

録音:2005年11月(ライヴ、DSD録音)  録音場所:ロンドン、バービカン・センター
第7番・第2番・第6番とホットな演奏が続くハイティンク&ロンドン響によるベートーヴェン・ツィクルスに第3弾が登場。  今回は、待望の交響曲第3番『英雄』と、『レオノーレ』序曲の第2番という組み合わせ。ここでの『英雄』は、キビキビしたテンポでスナップの効いたパンチのある演奏となっています。一方、マニア好みの傑作『レオノーレ』序曲第2番も立派な演奏で、この曲の魅力でもあるくどいほどの執拗さが効果満点。スマートになり過ぎた(?)第3番との違いが良くわかります。  なお、実際のコンサートでは、『英雄』は、第2番と一緒に演奏され、『レオノーレ』序曲第2番は、第7番と一緒に演奏されていました。 (Ki)
LSO-0590(1SACD)
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ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」、交響曲第1番 ベルナルト・ハイティンク(指)LSO

録音:2006年4月24−30日ロンドン、バービカンセンター(ライヴ)
ハイティンクとロンドン響による新しいベートーヴェン・シリーズでは、堅牢で力強い推進力に満ちた音楽がその魅力となっていますが、「運命」こそはまさに典型的な一例といえるでしょう。あらゆるクラシック音楽のフレーズで最も有名なもののひとつ、冒頭の運命の動機がロンドンでかくも鳴り響いたのはいったいいつ以来のことか!?とレヴューでも大絶賛されたライヴ。革新的なアイデアの数々が盛り込まれた真に偉大な作品をどのように聴かせてくれるのでしょうか?実演の機会に第9とのカップリングだった第1番もそうですが、一面ではピリオド・アプローチの成果を取り入れながら“わたしたちの時代のベートーヴェン”というコンセプトを明確に打ち出しつつ、格調の高さをしっかりと守っている普遍的なベートーヴェン演奏。いつまでも何度でも繰り返し聴きたくなる内容です。 (Ki)
LSO-0598(6SACD)
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ベートーヴェン:交響曲全集、
三重協奏曲
ラルス・フォークト(P)、ニコリッチ(Vc)、
ティム・ヒュー(Vc)、
ベルナルト・ハイティンク(指)LSO

録音:2005-6年
SACDによるベートーヴェン交響曲全集も発売点数が充実して来ましたが、疑似マルチチャンネルではない最新の全曲録音がついに完成。小細工のない表現が今やかえって新鮮です。 (Ki)
LSO-0607
(2SACD+DVD)
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ヘンデル:オラトリオ「メサイア」 スーザン・グリットン(S)、
サラ・ミンガルド(Ms)、
マーク・パドモア(T)、
アラステア・マイルズ(Bs)、テネブレcho、
サー・コリン・デイヴィス(指)LSO

録音:2006年12月10-12日ロンドン、バービカンセンター(ライヴ)
※カラー16:9サラウンドステレオ/NTSC/Region0/音声:英語/字幕なし
2007年9月25日で80歳の誕生日を迎えるわれらがデイヴィス。2006年12月12日を最後に、彼は11年間にわたりその任にあったLSOの首席指揮者を勇退。LSO Live最新アルバムはヘンデルの最高傑作「メサイア」ライヴ、デイヴィスが首席指揮者としての最後の晴れ舞台に選んだ、とっておきのプログラムです。1742年のダブリン初演以来、もっとも広く演奏され愛されている国民的なオラトリオ「メサイア」。ヘンデルの天才はただ巨大な合唱を扱った宗教的な荘厳さにあるばかりでなく、聖書からまとめられたテキストを通じて、キリストの生誕と死、そして復活をときに親しみやすく、ときにドラマティックに迫真を込めて描いているところにあります。こうしたストレートでわかりやすくセレモニアルな内容から、「メサイア」はいまや英国のクリスマス・シーズンには欠かせない風物詩となっています。これまでにも折に触れて声楽を擁する大掛かりな作品を取り上げて、そのすぐれた腕前には定評がある巨匠デイヴィス。LSOとのメサイアではすでに前回のスタジオ盤(1966年)がモダン楽器によるスタンダードとの位置づけを獲得していますが、このたびのライヴの特色としては、ピリオド・アプローチを意識した試みが随所に挙げられます。まず、ソリストにミンガルドやパドモアらいずれも古楽の確かな実績を積んだ顔触れを揃えていること。デイヴィスとの共演機会も豊富なグリットンはマクリーシュのプロダクションでおなじみのソプラノ。なかでもきわめつけはバスのマイルズ。第2部「いかなれば、もろもろの国民は」と第3部「トランペットは鳴りて、死人は朽ちぬ者に蘇り」では、そのゆるぎない音程、流れるようなレガート、力強い発声をはっきりと確かめられるはず。さらに、これらソリストたちをもしのぐ活躍をみせたのがコーラス。あえて前回の録音に参加したロンドン交響合唱団に替えて迎えられたのは、最強の秘密兵器テネブレ合唱団。同じくバロック調の響きが求められた「キリストの幼時」(LSO.0606)に続いての起用はまさしくこの場にふさわしいものといえるでしょう。じっさい、ここでも透明度の高い歌唱はたとえようもなく、ハーモニーの陰影と色彩は音楽に劇的なコントラストを生んでいます。たとえば、第1部終曲の合唱「主のくびきはやすく、主の荷は軽し」。カノンで歌われる入りはきびきびしたアーティキュレーションが際立ち、レビューでも“これ以上に的確で情熱的なものはあるはずがない”(フィオナ・マドックス−英イヴニング・スタンダード)と絶賛されています。そして、いままさに絶頂にあるLSO。編成を絞ったオケではヴァイオリンに対向配置が採用され、旋律の掛け合いがとても効果的。また、オリジナル楽器のレプリカを使用したトランペットなど、デイヴィスの意欲的な取り組みは例外なくオケにも向けられています。思えばLSO Liveがスタートした2000年、その第1弾としてドヴォルザークの「新世界より」(LSO.0001)で登場したのがほかでもないデイヴィスでした。いまでは一般的となったオケによる自主制作盤リリースに先鞭をつけた彼こそは、いわばLSOの救世主。ロンドン初演で感極まったジョージ2世にならい、客席の聴衆も一斉に立ち上がるのが慣習となっているハレルヤ・コーラス。エネルギッシュなタクトのもと高らかに響き渡るとき、あらためてLSOのプレジデントとして復活することをみずからここに予言しているかのようにも感じられます。なお、当セットには期間限定でシリーズ初の特典としてDVDビデオが付属します。11トラックにおよぶライヴ演奏のハイライトとデイヴィスのインタビューは、無上の感動に包まれた一夜を巨匠とともに分かち合えるなによりのプレゼントとなることでしょう。
LSO-0623(2SACD)
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ベルリオーズ:歌劇「ベンヴェヌート・チェッリーニ」 グレゴリー・クンデ(チェッリーニ)
ローラ・クレイコム(テレーザ)
ジョン・レリア(教皇クレメンス7世) 
アンドルー・ケネディ(フランチェスコ)
イザベル・カルス(アスカーニオ) 
ジャック・インブライロ(ポンペーオ)
ダーレン・ジェフリー(バルドゥッチ) 
ピーター・コールマン=ライト(フィエラモスカ)
アンドルー・フォスター=ウィリアムズ(ベルナルディーノ)
アラスデア・エリオット(カバラティア)
サー・コリン・デイヴィス(指)LSO&ロンドン交響cho

録音:2007年6月26&29日ロンドン、バービカンホール(ライヴ)プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン/エンジニア:ジョナサン・ストークス&ニール・ハッチンソン
巨匠デイヴィスがキャリアの総仕上げともいうべき段階に入り、手兵LSOを率いていままた手がけるベルリオーズ。シリーズ最新作の「ベンヴェヌート・チェッリーニ」は、前作「キリストの幼時」に先立ち2007年6月に演奏会形式で上演され、あらためて巨匠の傾ける情熱と驚くほど生き生きとした音楽づくりがガーディアン紙ほかでも大きく扱われて話題になりました。ルネサンス時代に実在したフィレンツェの彫金師ベンヴェヌート・チェッリーニ(1500−1571)の自叙伝にもとづくこのオペラ。その波乱に富んだ生涯を綴った内容に劣らず、ローマ帰りのベルリオーズが徹底的に自らのやりたいことをやりつくした結果、初演からたった4回で公演が打ち切りとなり大失敗に終わっています。ヴァイイーとバルビエの台本は、主人公チェッリーニとテレーザの恋愛模様を軸に、これに横恋慕するフィエラモスカらの陰謀、さらに教皇より制作を依頼された像の行く末も絡み、見た目にも絢爛たる謝肉祭の描写さらには流血シーンありと、すべてが大団円を迎えるラストまでドキドキハラハラのストーリー展開が用意されています。誰もがみとめるベルリオーズの音楽の真髄、すなわち爆発的なエネルギーの原動力となる鮮明で大胆なリズムおよび、華麗な色彩効果と密接な対位法処理に象徴される、驚くべき独創性は、本作にしっかりと息づいています。にもかかわらず、初演の折に聴衆がそうしたのとまったく同じように、その演奏至難さゆえに演奏家からも長らく遠ざけられ、上演はおろか配役することさえもほとんど不可能とされたのです。そして、デイヴィスによる旧録音(BBC響・1972年)から30年以上の時を経た今でさえ録音もけっして多いとはいえず、ましてや実演でかかることは稀というのが現状の「ベンヴェヌート・チェッリーニ」。ところで、無念のベルリオーズがオペラのエッセンスを掬い取り、あらたに生み出された序曲「ローマの謝肉祭」にはいくつかの重要な主題が登場します。これらチェッリーニとテレーザによる愛の二重唱、謝肉祭の場面におけるサルタレッロのリズムと旋律などはそれでもほんのごく一例にすぎません。こんなものではまだまだとても収まり切らないほどオペラ全体は聴きどころの宝庫。そしていま、このオペラの異常なテンションとほんとうの魅力を伝えることが出来るのは、まさしく巨匠デイヴィスをおいてほかにいないでしょう。しかもなんともすばらしいタイミングで、いまのかれはそれが実現可能なLSOとロンドン交響合唱団という願ってもない武器を手中に収めているのですから。さらにソリストについても云うことなし。タイトル・ロールにはネルソン盤でも同役を務めたクンデに、ノリントン盤でのテレーザ役も高評価のクレイコムと経験ゆたかなふたりを筆頭に、よくぞここまで揃えたという強力な布陣です。デイヴィス会心の作、LSOとのあらたなる「ベンヴェヌート・チェッリーニ」。これぞベルリオーズのスタンダードにふさわしい傑作であることを教えてくれるアルバムがついに誕生となります。  (Ki)
LSO-0628(2SACD)
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ハイドン:オラトリオ「天地創造」 サリー・マシューズ(S天使ガブリエル、イヴ)、
イアン・ボストリッジ(T天使ウリエル)、
ディートリヒ・ヘンシェル(Br天使ラファエル、
アダム、ロンドン交響cho、
サー・コリン・デイヴィス(指)LSO

録音:2007年10月7日ロンドン、バービカンセンター(ライヴ)
ハイドン歿後200周年を迎える2009年、LSOLiveがおくる超強力盤はデイヴィスによる「天地創造」。巨匠が80歳の誕生日を迎えるシーズンの呼び物のひとつとして、2007年10月におこなわれたライヴです。「天地創造」は晩年の2度にわたる英国滞在中に、「メサイア」などヘンデルの大作におおいに触発され着想した、その規模内容ともにハイドンの最高傑作といわれるオラトリオ。旧約聖書の「創世記」と「詩篇」、ミルトンの「失楽園」をテキストの題材として、神による創造の第1日から第4日まで、生き物が出現する第5日と第6日、そしてアダムとイヴの登場と、創世の七日間を時系列に沿って3部構成で描いています。このように直截的にキリスト教的世界観で彩られた内容と、絵画的ともいうべき巧みな手法でわかりやすく活写される動物たちの魅力や、大合唱が動員されて聞き栄えすることなどから、欧米ではとりわけ人気も高く特別な作品として迎えられています。こうした作品だけに「天地創造」は、すぐれた腕前で声楽作品を意欲的に取り上げてきたデイヴィスにふさわしいものとおもわれます。このたびの特色としてデイヴィスはヴァイオリン両翼型配置を選択。舞台下手から第1ヴァイオリン、チェロ、指揮者のすぐ正面に通奏低音、ヴィオラ、第2ヴァイオリン、上手奥にコントラバスという具合に、2006年12月の「メサイア」(LSO.0607)のときと同じくヴィブラートも控えめに、あきらかにピリオド・アプローチを意識したアプローチを行なっている点も注目されます。なお、声楽陣では「優秀さがあまりに凄すぎてそのためかあまり強調されることがありません」(クラシカルソース・ドットコム)という、LSOに匹敵するもうひとつの手兵ロンドン・シンフォニー・コーラスに加え、目を引くのが名実ともにスター歌手を揃えたソリストたち。クリスティ盤のラファエルや、ヤーコプスの「四季」でのシモンが知られるヘンシェル。ミンコフスキの指揮でザルツブルク音楽祭2009でも同名役を歌う予定の、英国の誇りボストリッジ。そしてデイヴィスのお気に入りでマシューズという顔触れが並んでいます。あらためて、当ライヴが取り上げられた時期については、デイヴィス80歳ガラ・イヴニングとして9月に行なわれたモーツァルトの「レクィエム」(LSO.0127,0627)、さらに12月のティペットの「われらが時代の子」(LSO.0670)、そして前作、翌2008年4月のマクミランの「聖ヨハネ受難曲」世界初演(LSO.0671)という流れにあって、この上ない充実ぶりをみせているという事実も見逃せないところでしょう。  (Ki)
LSO-0660(2SACD)
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マーラー:交響曲第3番ニ短調 アンナ・ラーション(A)
ロンドン交響合唱団女声合唱、
ティフィン少年cho
ワレリー・ゲルギエフ( 指)LSO

録音:2007年9月24日ロンドン、バービカンホール( ライヴ)
LSO-0661(1SACD)
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マーラー:交響曲第6番イ短調「悲劇的」 ワレリー・ゲルギエフ(指)LSO

録音:2007年11月22日ロンドン、バービカンホール(ライヴ)
2007年1月1日よりLSO第15代首席指揮者に就任したワレリー・ゲルギエフ。2007/08年の今シーズンに、あらたなシェフが手兵LSOと取り組んでいる真っ最中の一大プロジェクトがマーラーの交響曲全曲シリーズ。なんともすばらしいことに、このたびリリースがLSO Liveで実現することに決定しました。ゲルギエフにとって初のマーラー録音となる第1弾は、2007年11月22日本拠バービカンにつづき、24日ブリュッセルのパレ・ド・ボザール、そして25日アムステルダムのコンセルトへボウでも大きな話題を呼んだ第6番「悲劇的」。ひとくちにいってゲルギエフ&LSOによる当演奏の特徴は、アルバム一枚に収められたことからもわかるように全曲を通じたその快速テンポにあります。“速く力強く、しかし過度にならないように”という指定を無視して、なにかに追われるようにひたすら突進する第1楽章。さらに、ちょうどマリス・ヤンソンスがLSOを振った第6交響曲のライヴ(2003年10月/LSO.0038)と同じく、第2楽章に置かれたアンダンテ。マーラー屈指の麻薬的な美が凝縮したこの場面でさえも、けっして完全なる陶酔を約束してはくれず、フィナーレにいたっては崩壊寸前までさらに加速度を増してゆきます。この一見あまりに無謀かのように思える速すぎるテンポ設定こそ、ゲルギエフがマーラーの内包する神経症的側面をえぐり出し、現代に生きる不安と焦燥を掻き立てあらためて呈示するための必然的選択だったのではないかと思えてくるのです。「フィナーレでの2度の運命のハンマー打撃で、ハリウッド映画の手に汗握るカーチェイスのようにじつに刺激的。巨大な木槌を担当した打楽器奏者は、まぎれもなくオスカー受賞に値するパフォーマンスをした。」(タイムズ紙)「(アダージョでの)カウベルの不思議なほど柔らかいパッセージにおいてさえ、郷愁を誘う余地が皆無で、夢というより悪夢のように響いた。もしこれがこのシリーズの展開の兆候であれば、わたしたちはなにかすばらしいものに出会えそうだ。」(テレグラフ紙)「ゲルギエフの神経症的なアプローチは、突如マーラーのものと完全に一致していた。」(インディペンデント紙)力強さと確信に満ちたゲルギエフと手兵LSOによる、まったく新しいマーラー像を予感させる大注目のシリーズ。賛否両論を巻き起こすことは覚悟の上、好むと好まざるとにかかわらず、今後に最高の話題を提供しつづけるのはまちがいないでしょう。
LSO-0662(1SACD)
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マーラー:交響曲第4番ト長調 ラウラ・クレイコム(S)
ワレリー・ゲルギエフ(指)LSO
録音:2008年1月12日ロンドン、バービカンホール(ライヴ)
プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン
エンジニア:0822231166221ニール・ハッチンソン&ジョナサン・ストークス
【LSOによるマーラーの第4交響曲のレコーディング】
第1番とならんでマーラーの交響曲のなかでも、親しみ易い魅力にあふれる自作「歌曲」との関連やサイズがコンパクトなこともあり、いち早く人気を獲得していた第4番。これまでにLSOは、1961年にブリテンとオールドバラでライヴ録音(BBCB8004・廃盤)、1989年にモリスとセッション録音、2002年にはプレヴィンの指揮でライヴ録音(未発売)しています。
【ゲルギエフによる個性的なアプローチ】
現代に生きる焦燥と不安を煽り立てるかのようなアプローチを聴かせた第6番(LSO0661)など、これまでのシリーズの流れからもわかるように、第4番もゲルギエフの手にかかるとなにかありそうな予感がよぎります。特徴的なのが第3楽章。「緩徐楽章において、ゲルギエフは、音楽に内在する霊感を見失わずに、滞りなく先へと音楽を進めることによって、なにかすぐれた、ほんとうに不思議なことを成し遂げた。そのほかの部分をどう思われたとしても、この演奏はまさにそこに価値があった。」(ガーディアン紙)
第3楽章の壮絶さでは、ゲルギエフとはタイプは異なるものの、どこか同じロンドンを舞台に異常なマーラー演奏を繰り広げたテンシュテットが1976年に南西ドイツ放送響とおこなったライヴ録音なども思い起こされます。レビューの伝える模様から、その出来ばえにおおいに期待したいところです。
【クレイコムが華を添える第4楽章】
「ラウラ・クレイコムが、“天上の生活”における子どもがみた楽園のながめをこのうえなくデリケートに歌い上げたフィナーレでようやく、もしかして力強さには不足していたとしても、ほんとうにマーラーの精神が呼び覚まされたのだ。」(タイムズ紙)
独唱のクレイコムは、2003年にライヴ収録されたティルソン・トーマス盤での歌唱も光りましたが、ゲルギエフ盤ではどのような表現で応えているのかにも注目されます。
【佳境にさしかかるゲルギエフのマーラー】
「マーラーの第4番を彼のシンフォニーの中でもっとも穏やかなものだと思っている人たちは、ゲルギエフの徹底的な演奏解釈によって、その考えに疑問を投げかけられたと気づいたかも知れません。明るくて、のどかな牧歌的であるのとはほど遠く、これはなにか安らかなノスタルジアというよりはむしろ不安や緊張になりがちなものでした。演奏をたいへん魅力的に、そして音楽をひどく気がかりなものにしたのは、おそらく安らぎと懸念との間のこうした苦闘でした。[中略]全般的な印象は、新鮮に表現され、いやおうなしにどっぷりと引きつけるマーラーの第4番でした。」(デイリー・テレグラフ紙)
ただ、漫然と演奏を受け容れることを許さないところが、いかにもこのシリーズらしさを象徴しているようにも思われます。ますます意識的に挑発するような刺激で迫るゲルギエフとLSOによるマーラー・シリーズも、第5番と第9番の残すところあと2作。なお、ゲルギエフとLSOは、2010年秋のアジア・ツアーのプログラムにマーラーを予定していることからも、これはぜひともおさえておきたいところです。 (Ki)
LSO-0663(1SACD)
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マーラー:交響曲第1番「巨人」 ワレリー・ゲルギエフ(指)LSO

録音:2008年1月13日ロンドン・バービカンホール(ライヴ)
首席指揮者ゲルギエフを立てLSO Liveがその看板にかけて、鳴り物入りでスタートさせたマーラー交響曲全曲シリーズ。各紙のレビューが真っ二つに割れたことが示すとおり、第2弾「巨人」もまた、聴き手を唸らすかなり個性的な内容となっています。期待と関心の高さから実演の数ヶ月前にはすでにチケットが完売したといわれる、ゲルギエフによる「巨人」。本来、マーラーのシンフォニーのなかでも比較的親しみ易いものであるはずの作品ですが、そこは鬼才ゲルギエフ。ここでも既存のマーラー観をことごとく破壊しようとでもするかのように、挑戦的なアプローチが随所に試みられています。たとえば第3楽章。いつものメランコリックなにおいが減退したのに反比例して、これまで描かれたことのない魅惑の場面があらたに提示されているのはなんとも刺激的な体験です。“葬送行進曲をもじった緩徐楽章では、断片的に少なからず魅力があり、すべてが過剰なほどはるかに洗練されていた。しかも、ほんのわずかだけれども、なかには絶妙に研ぎ澄まされた弦の演奏により、申し分のない満足感が得られた。”―クラシカルソース・ドットコムこのほかにも大胆なテンポの設定に始まり各声部の出し入れと、初めて気付かされる驚きの仕掛けがいろいろと施されていることに気付くでしょう。そしてついにゲルギエフの野獣的な感性が一気に爆発して大荒れのフィナーレへとなだれ込みます。“そう、アッチェレランドは発狂したように速かった。しかし、詰まった鼻が一気に通るようなフィナーレの叫喚は、私がLSOから聞いたなかでも最も刺激的なことのうちのひとつでだった。”―インディペンデント・オン・サンデーおもえば、このような思い切ったアプローチがアイデア倒れに終わることなく成立可能な背景として、指揮棒なしのゲルギエフのニュアンスに難なく応えられるほどに、じつはLSOがマーラーをレパートリーの血肉としているという事実も見逃せないところ。それにしても、あたかもマーラー自身が創作過程でもがいたのを辿るかのように、賛否が渦巻く中で指揮者が試行錯誤を繰り返しながら進めてゆく、こんなマーラーのシリーズがかつてほかにあったでしょうか。“ゲルギエフは絶え間なかった。すなわち攻撃性と不調和は、すべてが終わるまでステージを占拠していた。もし、心の奥底からの、背筋がゾクゾクする、危ういマーラーが好みならば、これこそまさにあなたにピッタリだ。…ほんとうにLSOはゲルギエフのために興奮しながら演奏している”―ガーディアン紙従来とは一線を画すマーラー像を打ち立てることに強い意欲を燃やすゲルギエフによる「巨人」。やはり物議をかもした第6番(LSO.0661)がふたを開けてみれば圧倒的な支持を受けている状況から、ありきたりの演奏にもはや飽き足らない真のマーラー好きには大いに歓迎されるにちがいありません。  (Ki)
LSO-0665(1SACD)
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マーラー:交響曲第7番「夜の歌」 ワレリー・ゲルギエフ(指)LSO

録音:2008年3月7日ロンドン、バービカン・ホール(ライヴ)
有無を言わせぬ強引なアプローチで話題騒然のゲルギエフ&LSOによるマーラー・シリーズの第3弾は、前日に行なわれた第5番につづいて連夜の公演となった第7番「夜の歌」。マーラーの交響曲のなかでもなぞめいた曲と云われる第7番は、じつはそのぶん個性ゆたかな録音の数々で知られる作品でもあります。筆頭に挙がるクレンペラーの冷徹演奏のほか、それぞれ方向性の異なる2種のライヴがあるテンシュテットが英国発というのも奇遇ですが、偉大な先人に肩を並べるほどゲルギエフ&LSOのライヴもまた十分個性の際立つ内容といってさしつかえないものです。全曲を通じての特徴は、第6番(LSO.0661)のケースと同様にかなり速めのテンポを採用していること。不気味な暗さで開始され、主部に入り追い詰められた気配を強めてゆく第1楽章。‘地獄の踊り’(インディペンデント紙)と評されたスケルツォは‘当夜における全曲の白眉’(ミュージカル・クリティシズム・ドットコム)。これを挟むふたつの夜曲は、快活なテンポで軍楽の要素が強調された第2楽章、やはりかねて思い描くよりも速く、ますます苦々しいパロディの印象を与える第4楽章のどちらも徹底して感傷を排した趣きとなっています。ついに神経症的アプローチのきわめつけは操状態で一気に駆け抜けてゆくフィナーレ。「これ(ゲルギエフによるフィナーレのアプローチ)がまったくマーラーが意図するものであったかどうかは、わたしにははっきりと分かりません。けれども、終りまで疲れを知らない輝きに満ちたLSOの木管に力を与えられ、(フィナーレは)過激という以外の何ものでもなかった。」(インディペンデント紙)なかには戸惑いをおぼえ拒絶する向きもあるいっぽうで、いったいなにをしでかすのか、先の読めないハラハラドキドキする感覚に中毒症状を起こすファンが続出という事態を迎えている、ゲルギエフ&LSOのマーラー・プロジェクト。いよいよ7月9日と10日には、シリーズ最後の録音にふさわしく名刹セント・ポール大聖堂での千人の交響曲ライヴを控えていますが、まだまだこのコンビの行方に目が離せそうにありません。  (Ki)
LSO-0666(2SACD)
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マーラー:交響曲第2番ハ短調「復活」、
交響曲第10番〜アダージョ*
エレーナ・モシュク(S)、
ズラータ・ブルィチェワ(Ms)、ロンドン交響cho、
ワレリー・ゲルギエフ(指)LSO

録音:2008年4月20-21日、2008年6月5日ロンドン、バービカンホール(ライヴ)*
「予測できないことこそが特徴」(フィナンシャルタイムズ紙)と云われるゲルギエフ&ロンドン響によるマーラー・シリーズの第5弾は、2008年4月に行われた第2番「復活」。全5楽章からなる「復活」は、絶望の淵そのものというべき葬送行進曲に始まり、美しくおだやかな第2楽章、自作歌曲「パドヴァの聖アントニウス」と相関関係にある第3楽章を経て、深々としたアルト朗唱による「原光」、ついに、クロップシュトックの復活讃歌をモチーフに、合唱を大掛かりに動員して感動的なフィナーレで閉じられるという、きわめてドラマティックで明快な内容となっています。シリーズでこれまで聴かせてきたように、速めのテンポを基調とするストレートで剛直なゲルギエフのアプローチは、長大な作品を一掴みに聴かせようとするもので、こうした曲想にふさわしいと思われます。なお、ソリストにいずれも当シリーズでは初めて、実演や録音でもおなじみの手兵マリインスキー劇場のチームより迎えているのも注目されるところです。カップリングは、2008年6月に行われた第10番のアダージョ。当日前半のプログラムとして第9番全曲と同日に演奏されたもので、ここでも速めのテンポが特徴となっています。LSOの弦楽セクションは「非の打ち所がなかった」(クラシカルソース・ドットコム)と伝えられており、こちらも大いに期待が持てる内容といえそうです。  Ki)
LSO-0668(1SACD)
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マーラー:交響曲第9番 ワレリー・ゲルギエフ( 指)LSO

録音:2011年3月2 & 3日ロンドン、バービカンホール( ライヴ)
=ゲルギエフが第9 交響曲を集中的に取り上げていた時期のレコーディング=
2010 年8 月に行われたインタビューで、ゲルギエフは第9 交響曲について「取り組むたびにその奥深さに惹かれる」と語っていましたが、上記LSO と の演奏に先駆けて、ゲルギエフは2010 年7 月に、もうひとつの手兵マリインスキー劇場管を指揮して、ドイツのラインガウ音楽祭とシュレスヴィヒ=ホルシュ タイン音楽祭でも、マーラーの第9 交響曲を演奏し成功を収めています。( 出典:「ワレリー・ゲルギエフ指揮ロンドン交響楽団来日公演2010 プログラム」 cKAJIMOTO より)
=アニヴァーサリーに向けて周到な準備を重ねた第9 交響曲LSO 再演=
LSO Live におけるゲルギエフのマーラー・シリーズは、前作の第5 番を除いて、スタートの第6 番より第7 作の第4 番までのすべてのリリースが、 LSO Live におけるゲルギエフのマーラー・シリーズは、基本的に2007/08 年のシーズンを通して行われた交響曲全曲演奏会をライヴ収録してゆく形が 採られていますが、例外的に第5 番がこの流れから2 年半のちの2010 年9 月の演奏となっていました。 2008 年6 月にもゲルギエフとLSO はマーラーの交響曲第9 番を演奏していますが、先の来日公演中の記者会見で、ゲルギエフは「我々はレコーディン グというものを非常に重要視しています。レコーディングは、オーケストラの団員との関係を育みながら進めていくもの。何度も演奏をし、経験と時間を 重ねてから録音することには、とても大きな意味があるのです」( 以上、2010/11/25 14:50 cCDJournal.com より引用・c 株式会社音楽出版社) と も述べていたので、ここに至るまでの進境の変化にも注目したいところです。 ゲルギエフのマーラー・シリーズでは、やはり再演という形で万全の準備を重ねてレコーディングに臨んだ第5 番が高評価を得ているだけに、第9 交響 曲の内容にも同様の成果を期待できるものと思われます。
LSO-0671(2SACD)
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ジェイムズ・マクミラン:聖ヨハネ受難曲(世界初演)
*英語とラテン語による歌唱
クリストファー・モルトマン(Brキリスト)、
ロンドン交響cho(合唱指揮;ジョセフ・カレン)、
サー・コリン・デイヴィス(指)LSO

録音:2008年4月27日ロンドン、バービカンセンター(ライヴ)
楽団のプレジデント、デイヴィスによるLSOLive最新アルバムは、マクミランの「聖ヨハネ受難曲」世界初演ライヴ。2007/08のシーズンに80歳の誕生日を迎えるデイヴィスのためにLSOによって、ロイヤル・コンセルトへボウ管(ベイヌム財団)、ボストン響そしてベルリン放送合唱団と共同で、マクミランに委嘱された完全新作です。「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」(1993)を完成して以来、マクミランが避けては通れない次のステップとしてつねに意識し、その構想を暖めてきたという「聖ヨハネ受難曲」。全曲は2部構成で10の楽章からなり、第1楽章「キリストの逮捕」から第9楽章「キリストの死」までがソリストと合唱とを伴う形で進み、フィナーレSanctusImmortalis,misererenobisはオーケストラのみで演奏されます。また、テキストには英語による改訂標準訳聖書、そしてウルガータ(カトリックの標準ラテン語訳聖書)が採用されています。「ヨハネ受難曲」と聞いてまず誰しも連想するのがJ.S.バッハのそれでしょう。ここで特徴的なのが、バッハでのエヴァンゲリストに替えて、福音書の物語の進行役として14名編成の室内合唱(NarratorChorus)を、聖ペテロやピラトそのほかの役を担うメイン・コーラスとは別に置いていること。実演までの限られた時間とキャスト面の制約からマクミランが生み出したこのアイデアは、結果として上演のスピードアップに効果的でした。1959年生まれでグラスゴー在住、自身敬虔なカトリックであるマクミランは、社会主義とスコットランドへの愛国心に深く根ざした作風で知られ、これまでにメッセージ性の強い作品を数多く発表してきました。ここで、モルトマン演じるキリストに怒りと恨みに満ちた、仰仰しく雄弁な一節を大きく踏み込んで語らせていることでもあきらかなように、マクミランのオリジナリティは、キリストを、従順に運命を受け容れ十字架に向かう救世主ではなく、自分を苛む人の愚かさに対して罵るすさまじい反抗者として描いているところにも顕れています。このバリトンを含む声楽がすべての要といえるこの作品で、合唱を司るのはロンドン交響合唱団のジョセフ・カレン。マクミランの作品に造詣も深く、作曲者と創作初期の段階から綿密なやり取りを交わし周到に稽古を重ねてきたかれの力なくして、初演の成功が望めなかったことは疑いありません。そして、いうまでもなく、2007年11月にようやく書き下ろされたばかりの新作を献呈され、80歳を迎えたシーズンの総決算ともいうべき初演に臨んだデイヴィスの意気込みも忘れるわけにはゆきません。絶大な信頼を寄せる巨匠のもと、カーマイン・ラウリ、レノックス・マッケンジー、デイヴィッド・アルバーマンら、3人のヴァイオリニストの精妙なソロに象徴されるLSOのアンサンブルは一時間半を越える長丁場も乱れることなく、エネルギーも決して衰えなかったと伝えられています。時おり黙示録的なほとばしりを見せ、攻撃的に耳をつんざくファンファーレが鳴り渡ることはあれど、マクミラン作品の常として、小型の室内オルガンつきのオーケストラは一貫して抑制されたひびき。なかでもワーグナーの「パルジファル」第3幕を思わせるフィナーレはピュアで深遠なる美しさに吸い込まれそうになるほど。「カンタベリー大司教がスタンディングオベイションの口火を切るのを目撃することなど滅多にありません。けれども、ローワン・ウィリアムズ大司教は先週バービカンで、ジェイムズ・マクミランが記念碑的な聖ヨハネ受難曲の世界初演ののち舞台に登場し礼をして拍手に答えたとき、真っ先に立ち上がったそのひとりでした。あきらかに、大司教は、偉大な新作がレパートリーに加わったという熱狂的な聴衆の見方を共有しました。」(オブザーバー紙)J.S.バッハの傑作からほぼ3世紀近くを経て、同時代の旗手マクミランによってあらたに誕生した21世紀の「聖ヨハネ受難曲」。コリン・デイヴィス80歳の誕生日の願いは十二分に叶えられ、さまざまな条件にも恵まれて、今後スタンダードと成り得ることを予感させる圧倒的な演奏内容といえるでしょう。   (Ki)
LSO-0675
(1Blu-ray Disc Audio+5SACD)
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シベリウス:交響曲全集
(1)交響曲第1番ホ短調Op.39
(2)交響曲第2番ニ長調Op.43
(3)交響曲第3番ハ長調Op.52
(4)交響曲第4番イ短調Op.63
(5)交響曲第5番変ホ長調Op.82
(6)交響曲第6番ニ短調Op.104
(7)交響曲第7番ハ長調Op.105
(8)クレルヴォ交響曲Op.7
(9)交響幻想曲「ポホヨラの娘」
(10)交響詩「大洋の女神」
サー・コリン・デイヴィス(指)LSO
モニカ・グロープ(Ms) 
ペーテル・マッティ(Br) 
ロンドン交響cho男声合唱

録音:(1)2006年9月23-24日(ライヴ)
(2)2006年9月27-28日(ライヴ)
(3)2003年9月24日-10月2日(ライヴ)
(4)2008年6月29日-7月2日(ライヴ)
(5)2003年12月10-11日(ライヴ)
(6)2002年9月28-29日(ライヴ)
(72003年9月24日-10月2日(ライヴ)
(8)2006年9月18日&10月9日(ライヴ)
(9)2005年10月
(10)2008年6月29日&7月2日
サー・コリン・デイヴィス(1927-2013)は、ロンドン交響楽団と50年以上にわたって共演した、楽団にとっても特別な指揮者でした。広大なレパー トリーを演奏したデイヴィスですが、とりわけシベリウスには思い入れが深く、‘シベリウスの巨匠’ と称され、このロンドン交響楽団とのチクルスは、‘もっ ともすぐれたシベリウス全集の録音’ と世界中で絶賛されました。このたび、すべてをSACDハイブリッド、さらにブルーレイ・オーディオにすべてを収録。 あらたな次元で、デイヴィスと楽団のシベリウスを味わいつくすことができます。
※デジボックス仕様。それぞれのディスクはスリーブケースに収められています。 (Ki)
LSO-0682(2SACD)
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プロコフィエフ:バレエ「ロメオとジュリエット」(全曲) ワレリー・ゲルギエフ(指)LSO

録音:2008年11月21&23日ロンドン、バービカンホール(ライヴ)
2008年秋に手兵LSOを率いた形としては初の来日公演を果たし、交響曲全曲と主要な協奏曲を含む「プロコフィエフ・チクルス」で大成功を収めたゲルギエフが、その直前に本拠バービカンでおこなったコンサートを収録したものです。「私はこの30年来、プロコフィエフのすべてのオペラを指揮して来ましたし、ほとんどすべてのバレエや映画音楽も指揮しています。彼のすべての作品を知っています。でも、まだ興味が尽きることはありません。」自身の言葉を裏付けるように、プロコフィエフをライフワークに位置付けるゲルギエフは、これまでに1988年以来の手兵マリインスキー劇場管と「3つのオレンジへの恋」「炎の天使」「修道院での婚約」「戦争と平和」といった主要なオペラとピアノ協奏曲全曲のレコーディングをおこない、LSOとは首席指揮者就任以前の2004年に交響曲全集シリーズを敢行、この模様を収めたライヴ録音盤はGramophone賞を獲得しています。「プロコフィエフの音楽はドラマチックなパワーを強くもっていて、特にバレエやオペラでそれを強く感じます。交響曲も彼の作曲人生の中で重要なジャンルですが、何と言っても本領は劇場のための作品にあります。プロコフィエフとは『ロメオとジュリエット』を書いた作曲家である、とさえ言えるでしょう。」シンポジウムで、プロコフィエフの「ロメオとジュリエット」についてこのように熱く語り、来日公演でも第1、第2組曲より計10曲を取り上げていたゲルギエフですが、どうしてもこだわりのあるレパートリーということもあるのでしょう。このたびのLSOとの新録音でも前回1990年のマリインスキー劇場管との録音と同じく、52曲からなる完全。これほどまでにゲルギエフが絶賛する「ロメオとジュリエット」は、パリから祖国に戻り、たまたま接したシェイクスピアの悲劇にいたく感動したプロコフィエフが、原作のバレエ化により実験主義的、モダニズム的手法から、シンプルで自然な手法、ロマンシティズムヘの転換点とするべく自らに課して創作に臨みわずか4ヶ月で一気に完成させた作品。彼の書いたバレエ・スコアのなかでももっとも長大で、もっとも激烈かつ劇的な作品である事実からも、プロコフィエフの強い意気込みがうかがい知れます。それだけに、ゲルギエフが作曲者の当初意図した完全な形での録音にこだわりをみせるのは当然のことなのかもしれません。ところで、LSOにとっても「ロメオとジュリエット」はなじみの作品といえ、1973年にプレヴィンが全曲版をセッション録音しているのをはじめ、1966年にアバドがハイライトをセッション録音、1978年にチェリビダッケ指揮のハイライトをBBCがライヴ収録、1983年にチェクナヴォリアンが組曲版をセッション録音(未発売)、1985年にヤン・パスカル・トルトゥリエが5曲をセッション録音という具合に、ここに至るまでの録音数も少なくありません。来日公演では、重厚なオスティナートで名高い第13曲「騎士たちの踊り(モンタギュー家とキャピュレット家)」や、荒々しい躍動感が横溢する第35曲「タイボルトの死」といったナンバーの扱いが、広大に取られたダイナミックレンジと情報量の多さとにおいて圧巻というほかないものでした。ただ、それにもまして強い印象を残したのが、たとえば、チャーミングで愛おしい第10曲「少女ジュリエット」や、また、来日時の実演でもやはり終曲に置かれていた第52曲、悲痛なまでの愛の昂ぶりが胸に迫る「ジュリエットの墓の前のロメオ」でみせた、美しく優しく繊細なメロディの表現。じっさい、ゲルギエフは「美しいメロディが重要なポイントであるプロコフィエフ作品の中にあって、もっとも美しいものが『ロメオとジュリエット』と思っている」とも述べています。「ゲルギエフとLSOのパフォーマンスはまったくすばらしかった。ただのありきたりのオーケストラの演奏水準とかではなく、ゲルギエフが、手兵から引き出した色彩ときめ細やかさの幅において、それはバレエの振付が無いことをほとんど問題としないものでした。」(クラシカル・ソース・ドットコム)来日公演とほぼ同じ時期に録音された当アルバムですが、プロコフィエフを知り尽くし、「ロメオとジュリエット」をこよなく愛する巨匠のもと、機能性抜群の手兵LSOは度重なる実演を通じてプロコフィエフのイディオムを叩き込まれていることから、ここに作品の魅力を完璧に描き尽くしたといってもいいでしょう。 (Ki)
LSO-0688(1SACD)
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ラフマニノフ:交響的舞曲Op.45
ストラヴィンスキー:3楽章の交響曲
ワレリー・ゲルギエフ(指)LSO

録音:2009年5月7&8日ロンドン、バービカンホール(ライヴ)
ゲルギエフがLSOを指揮して、ラフマニノフの「交響的舞曲」とストラヴィンスキーの「3楽章の交響曲」を演奏したアルバムは、2008/09年のシーズンを通じてLSOが据えたプログラムのテーマ「Emigre(亡命者)」に因んで、祖国ロシアを離れアメリカ滞在時代に作曲された点の共通する組み合わせとなっています。
【交響的舞曲】
LSOは比較的珍しいことにその長い歴史の中で「交響的舞曲」を7度しか演奏しておらず、うち4回が1973年のアメリカ・ツアーにおけるプレヴィンとの顔合わせによるものでした。また、レコーディングもLSOは過去に3度、すなわち1958年にグーセンス指揮、1974年にプレヴィン指揮、1992年にワーズワース指揮でおこなっています。ゲルギエフとLSOによるラフマニノフといえば、やはりこれに先立って2008年9月のシーズン・オープニングを飾った「第2交響曲」が当コンビ屈指の出来栄えとして記憶されているので、その流れを受けて演奏された「交響的舞曲」にも同様のすぐれた内容が期待できそうです。
【3楽章の交響曲】
すでにゲルギエフはマリインスキー劇場管とは、その原始的な傾向が相通じる「春の祭典」や「結婚」といったストラヴィンスキーのバレエ音楽の録音を完了しており、そこでは緻密な設計により圧倒的なサウンドを聴かせていました。いっぽう、LSOがグーセンスの指揮で初めて「3楽章の交響曲」をレコーディングしたのは、1946年の世界初演から12年後、じつに半世紀以上前の1958年のことで、LSOが手掛けた「3楽章の交響曲」の実演での演奏回数も全部で20回以上といいますから、その頻度はむしろ高い数字といえるでしょう。以上を踏まえると、ゲルギエフ&LSOによる初のストラヴィンスキーはいかにも刺激的な取り合わせの予感十分で、期待度もかなりのものとおもわれます。 (Ki)
LSO-0700(2SACD)
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ヴェルディ:歌劇「オテロ」 サイモン・オニール(Tオテロ)
ジェラルド・フィンリー(Bs-Brイヤーゴ) アラン・クレイトン(Tカッシオ)
ベン・ジョンソン(Tロデリーゴ) 
アレクサンドル・ツィンバリュク(Bsロドヴィーコ)
マシュー・ローズ(Bsモンターノ) 
ルーカス・ヤコブスキ(Bs伝令) 
アンネ・シュヴァネヴィルムス(Sデズデモナ)
エウフェミア・トゥファーノ(Sエミーリア)
ロンドン交響cho
コリン・デイヴィス(指)LSO

*イタリア語歌唱
録音:2009年12月3&6日ロンドン、バービカンセンター(ライヴ)
長年にわたるイギリス音楽の普及と若い世代に向けた音楽教育の関わりへの多大なる貢献が認められ、女王陛下より2009年度のクィーンズ・メダル・フォー・ミュージックを叙勲されたコリン・デイヴィス。LSOLive2010/11年シーズン最初のリリースは、ヴェルディの「オテロ」。その晴れがましいニュースが初めて公表された機会に、巨匠率いるLSOによってコンサート形式で上演されたプログラムです。
【コヴェント・ガーデン時代のデイヴィスによる『オテロ』】
デイヴィスにとって「オテロ」とは、そもそもコヴェント・ガーデンの音楽監督時代(1971−1987)にもたびたび取り上げているこだわりのレパートリー。記録によると、デイヴィスはロイヤル・オペラハウスによるプロダクションとして、1972年にジョン・ヴィッカースを表題役に立てて1公演、1980年に再度ヴィッカースで1公演、1983年にはプラシド・ドミンゴがオテロを歌い3公演を全曲上演しています。この間ほかにもコヴェント・ガーデン歌劇場管とともに、1977年にオテロをドミンゴ、デズデモナにマーガレット・プライスを迎えてガラ・コンサート形式で上演しています。デイヴィスはコヴェント・ガーデン歌劇場管と、1978、1979年に「仮面舞踏会」を、1980年に「トロヴァトーレ」をともにセッション録音していますが、あいにく「オテロ」についてはチャンスがありませんでした。
【手兵LSOとの顔合わせによる『オテロ』】
1995年にLSO首席指揮者に任命されたのち、さらにデイヴィスは1999年にもLSOと「オテロ」をバービカンにおいてコンサート形式で取り上げ、このときはホセ・クーラをオテロに迎えています。このように「オテロ」に情熱を傾けてきたデイヴィスですが、LSOLiveにおける2004年収録の「ファルスタッフ」(LSO0528,0055)や、あたらしいところでは2009年1月のヒコックス追悼演奏会における「レクィエム」(LSO0683)でも示して明らかなように、ここに至る巨匠のヴェルディへの適性を疑う余地などないでしょう。それにしてもここでのデイヴィスはとても82歳とは思えぬ、驚くべき白熱ぶり。それもエネルギーの爆発にみせる凄まじさは、人間のむき出しの感情を表現し尽くしてなお余りあるものがあります。巨匠デイヴィスがようやく初レコーディングを実現した「オテロ」。各紙レビューですでに報じられている内容からも圧倒的な手ごたえを約束してくれるものとおもわれます。
【センセーショナルな“オテロ”デビューを飾った注目株オニールほか歌手について】
タイトルロールのサイモン・オニールは、1971年ニュージーランドのアシュバートン生まれ。ドミンゴの代役として「ワルキューレ」のジークムントでMETデビュー。以降、ジークムントを当たり役として、パッパーノ指揮のコヴェント・ガーデンやラニクルズ指揮のMET、最近も2010年6月のフィリップ・ジョルダン指揮のバスティーユ・オペラで起用され、国際的な舞台での評価を急速に上げているといいますから、ドラマティックな歌唱が決め手となるオテロの資質にも十分期待がもてそうです。ちなみに、本公演はドミンゴにオテロを師事したオニールにとってオテロ・デビューとなるもので、2012年にはスカラ座でバレンボイム指揮でも当役を歌うことが決まっています。イヤーゴを心憎いほどに演じ切ったジェラルド・フィンリーは1960年モントリオール生まれ。シューベルトやシューマンのリートでのこまやかな性格的歌唱も冴えるカナダのバリトンです。異色のキャスティングといえるのが1967年ルール地方のゲルゼンキルヒェンに生まれたドイツのソプラノ、アンネ・シュヴァネヴィルムス。ワーグナーやシュレーカー、ことにR.シュトラウスものでは不動の地位を獲得しているシュヴァネヴィルムスもヴェルディは未知数でしたが、聴かせどころの第4幕「柳の歌」では完璧な美しさを披露。ほかではともに英国出身で若手イケメンのテノールふたり、アラン・クレイトンとベン・ジョンソンも存在が光っていました。
【当夜のレビューから】
「オニールは、本物のトランペット・トーンの最高音の声を備えており、また、あらゆる真の戦士のように怖れを知りません。ドミンゴをふくむ、この役どころのひじょうにおおくの名歌手たちは、バリトン寄りのヘルデンテノール・タイプで固められているので、ひとりの若い歌手が最高音をまちがいなく決めるのを聴くことは、興奮はしなかったけれども、斬新でした。(中略)じっさい、オニールが細心の注意を払い、表情ゆたかにテキストを扱ったことで大詰めの場面でほんとうに胸がいっぱいになりました。」(インディペンデント紙)
「サイモン・オニールは表題役ですばらしいデビューを果たしたことで、最近10年間に出てきたヘルデンテノールのなかでも最高の歌手であることを世に知らしめた。初舞台を踏んだもう一人、ジェラルド・フィンリーは際立って明快で蛇のようにもっともらしいイヤーゴであった。」(デイリー・テレグラフ紙)
「ここでの真の『ヴェネチアの獅子』はコリン・デイヴィス卿であった。つまり、バービカンの舞台から爆発したヴェルディの「オテロ」初めの強大な嵐のように、40歳かそこらに振舞う80歳かそこらであり、どこからみても最高司令官だった。」(インディペンデント紙)
「演奏全体は興奮させるものでした。久しくコリン・デイヴィス卿はわたしたちの音楽人生の中心に留まりつづけるかも知れません!」(クラシカルソース・ドットコム) (Ki)
LSO-0701(2SACD)
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R・シュトラウス:歌劇「エレクトラ」[ドイツ語歌唱] エレクトラ:ジャンヌ=ミシェル・シャルボネ(S)
クリソテミス:アンゲラ・デノケ(S)
クリテムネストラ:フェリシティ・パーマー(Ms)
エギスト:イアン・ストレイ(T)
オレスト:マティアス・ゲルネ(Br)
監視の女 / クリテムネストラの腹心の女:エカテリーナ・ポポワ(S)
第1の下女:オリガ・レフコワ(Ms) 
第2の下女 / クリテムネストラの裾持ちの女:エカテリーナ・セルゲーエワ(Ms)
第3の下女:ワルワラ・ソロヴィエワ(A)
第4の下女:タチヤナ・クラフツォワ(S)
第5の下女:リヤ・シェフツォワ(A)
若い下僕:アンドレイ・ポポフ(T)
年老いた下僕 / オレストの扶養者:ヴヤニ・ムリンデ(Bs-Br)
ワレリー・ゲルギエフ(指)LSO&Cho

録音:2010年1月12 & 14日ロンドン、バービカンホール(ライヴ)
LSO首席指揮者の姿と併せて、マリインスキー劇場の芸術総監督としての顔を持つ「当代のカリスマ」ゲルギエフが、劇場の実演で「影のない女」「サ ロメ」などを取り上げ、シュトラウス作品の舞台上演に情熱を傾けてきたことはよく知られています。そのゲルギエフの「エレクトラ」がLSO Liveに登場。 2010年1月にLSOを指揮して本拠バービカンで行った演奏会形式による上演の模様をライヴ収録したものです。 前作「サロメ」の大成功から3年ぶり、ギリシア悲劇を換骨奪胎したホフマンスタールの台本を得て、シュトラウスが書き上げた「エレクトラ」はまたし ても血なまぐさく凄惨な内容とさらなる激烈な音楽で有名なオペラ。不協和音、半音階の多用、調性のあいまいさといった近代的手法を駆使し、ワーグナー の「リング」を凌ぐ巨大編成の管弦楽が、“不義密通ののちに実父を殺害した実母とその愛人に対して姉弟らが復讐を遂げる” という筋立てを盛り上げる のに絶大な効果を生んでいます。 数あるシュトラウスのオペラのなかでも、死、暴力、性的抑圧、復讐といったテーマが遍在する「エレクトラ」となれば、ゲルギエフのドラマティックな芸 風との相性の良さを容易に想像できるところですが、「エレクトラ」ヘのゲルギエフの並々ならぬ入れ込みようは、豪華なキャストの起用からもうかがうこ とができます。 スポレートでの第4の下女役で作品の魅力に開眼して以降、エレクトラ役を追究してきたというジャンヌ=ミシェル・シャルボネは、近年ドイツや近代のレ パートリーで頭角をあらわすアメリカのドラマティック・ソプラノ。妹のクリソテミスに、2011年バーデン=バーデンの「サロメ」が強烈な印象を残した アンゲラ・デノケ、母親クリテムネストラ役には2005年のビシュコフ盤でも知られるヴェテラン、フェリシティ・パーマーと主要3人の女性がなんとも強力。 これに心理描写のうまさで定評のマティアス・ゲルネが弟オレスト役で加わり、しかも主役級のほかに脇をマリインスキー劇場のオペラ・カンパニーのメン バーを呼び寄せて固めるというのですから、もはやこれ以上ない万全の態勢というほかありません。 ゲルギエフの「エレクトラ」は、絶好調のLSOから重厚かつ多彩な響きを存分に引出しながら、大迫力の歌唱で堂々とオケと渡り合う歌手たちへの目配 りもさすがというべきで、長年オペラで培った豊富なキャリアをあらためて証明する完成度となっています。 (Ki)
LSO-0708(2SACD)
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ハイドン:オラトリオ「四季」(ドイツ語歌唱) ミア・パーション(Sハンネ)
ジェレミー・オヴェンデン(Tルーカス)
アンドルー・フォスター=ウィリアムズ(Brシモン)
ロンドン交響cho(合唱指揮:ジョセフ・カレン)
キャサリン・エドワーズ(Cem)
サー・コリン・デイヴィス(指)LSO

録音:2010年6月26-27日ロンドン、バービカンセンター(ライヴ)
プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン
エンジニア:ジョナサン・ストークス
■ハイドンの集大成的傑作『四季』■
「ハイドンの全創作の頂点はまさに『天地創造』と『四季』である」とは、近代的ハイドン研究の創始者カール・フェルディナント・ポールの有名な言葉ですが、ハイドンが到達した古典派様式の完成型との高い評価と人気で広く受容されているこの2作については、各々対照的な性格を備えていることがしばしば指摘されています。喩えていえば、神聖な天上の世界を扱った『天地創造』が宗教音楽とオペラ・セリアの総決算なら、農民の生活のなかに神への素朴な感謝を歌い上げる『四季』はオペラ・ブッファといったつくりで、そこでは、喜びにあふれた春の訪れや、秋の収穫を陽気にはしゃぐ姿などが、農民の目を通して一年という周期でじつに表情豊かに描かれ、明るく楽しさいっぱいの親しみやすさがおおきな特徴となっています。
■デイヴィスによる40年以上ぶりの再録音■
このたびのLSOとのライヴ盤に先立って、デイヴィスは『四季』をBBC響と1968年7月にウォトフォード・タウン・ホールでセッション録音をおこなっているので、じつに40年以上を経ての再録音ということになります。前回が英語による歌唱、通奏低音にはフォルテピアノが使われていたのに対して、このたびはドイツ語による歌唱、通奏低音もハープシコードへと変更されています。デイヴィスによる第1回目の『四季』がリリースされて以来、40年にも及ぶ歳月のあいだには、いわゆる時代考証派による「ピリオド・アプローチ」が隆盛となり、その本場のひとつイギリスでも、さまざまな経験や研究成果を積んだホグウッドやガーディナーらによって、ハイドンやモーツァルト、ベートーヴェンといった古典派の作品にもまたあらたな光があてられてきました。当然ながら、デイヴィスもその“洗礼”を受けているとみるべきで、ここでの演奏内容にどのような形で反映されているのかは気になるところです。
■ピリオド・アプローチを意識した新録音■
このたびの『四季』でも、前作『天地創造』に共通して、たとえばヴァイオリン両翼型配置を選択、ヴィブラートを控えめにするなどのはっきりとした特徴がみられるほか、当夜のメンバー表によれば、第1ヴァイオリン12・第2ヴァイオリン10・ヴィオラ8・チェロ6・コントラバス5という人数配分をデイヴィスは採用しています。この数字ですが、通常のLSOからみて、ここではかなり思い切った編成の刈り込みがなされていることは確かなようです。なお、オリジナル楽器による『四季』の演奏例として、参考までにフライブルク・バロック管を指揮したヤーコプスの録音では、弦楽パートはそれぞれ順に7・6・4・4・3となっていて、弦をのぞくパートの人数がデイヴィス、ヤーコプスとも22と同数ながら、デイヴィス新盤はそれでも、弦に限ってはまだほぼ2倍近いということになります。たた、そのいっぽうで、『天地創造』と『四季』の誕生に直接の動機を与えたといわれる、ヘンデルのオラトリオが、当時ロンドンでは数千人規模の大編成で盛んに上演され、その模様を目の当たりにして異常な感銘を受けたハイドンが、巨大な表現手段と圧倒的な演奏効果を自作に盛り込もうとしたと考えられることから、ここでのサイズの選択はそうした側面にもデイヴィスはじゅうぶん配慮した結果であるようにおもわれます。
■絶妙なバランスのとれたデイヴィスの演奏■
デイヴィスによる新旧の『四季』はいずれもモダン楽器のオケによる演奏というのが共通する特徴ですが、ここではっきりとした違いがみられるのが演奏時間です。BBC旧盤が138分だったのに対して、このたびのLSO新盤が130分と、全体で8分も短くなっています。このテンポの変更にはピリオド・アプローチが影響していると考えるのが自然で、同じ方向性でデイヴィスがLSOを指揮した『天地創造』といい、2006年収録の『メサイア』といい、ここでもまた生き生きとした表情を獲得することに成功しています。このたびの『四季』では、長年に渡るデイヴィスとLSOの強い結びつきもあってのことか、モダン・オケの生み出す荘重なムードを湛えたオラトリオ的な迫力と、ピリオド・アプローチの鮮烈なインパクトとの絶妙なバランスが保持されており、じっさいにデイヴィスがどのような手腕を発揮しているのかをひとつひとつ確認するのもたいへん興味深い作業といえるでしょう。
■ソリストについて■
旬のソリストの顔触れも魅力的。小作人シモンを歌うアンドルー・フォスター=ウィリアムズは、イングランド北部ウィガンに生まれた英国のバリトンで、デイヴィスの『ベンヴェヌート・チェッリーニ』(2007)にも参加しているほか、ここ近年『メサイア』や『フラーヴィオ』など、ヘンデルのオラトリオの重要なリリースが続いている注目株。シモンの娘ハンネ役には、ボルトン指揮の『四季』でも同役を歌っていたスウェーデンの美声ソプラノ、ミア・パーション。そして、ファゾリス指揮の『四季』に次いで、若い農夫ルーカス役を担当するジェレミー・オヴェンデンは、タミーノやフェルランド、ドン・オッターヴィオなどを持ち役とするモーツァルト歌いで、実生活ではパーションの夫君でもある英国のテノールです。
■パワフルで柔軟なパフォーマンスで応えるロンドン交響合唱団■
「最後を飾る光栄はロンドン交響合唱団でした。安定したピッチ、歓喜とぬくもりは途切れることなく、ハイドンの伝えるすべてに飛びかかりました。」(タイムズ紙)このたびもコーラスにはロンドン交響合唱団が起用され、LSOLiveではモーツァルトやヴェルディのレクィエムから、近現代のティペットやマクミラン、そして、ごく最近のアルバム『ベルシャザールの饗宴』にいたるまで、これまでもデイヴィスの意図にみごとに応えてきた実績の通り、スリルに富んだ活力と創造力にあふれた内容を圧倒的な迫力で歌い上げています。き
LSO-0715(1SACD)
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ニールセン:交響曲第1番ト短調Op.7
交響曲第6番「素朴な交響曲」*
コリン・デイヴィス( 指)LSO

録音:2011年10月2&4日ロンドン、バービカンホール( ライヴ)
2011年5月26日& 6月2日ロンドン、バービカンホール( ライヴ)*
高い評価を獲得した「不滅」& 第5 番からはや1 年あまり、巨匠コリン・デイヴィス指揮LSO 演奏のニールセン・シリーズに続篇が登場。このたびは、30 年以上を隔てて書かれたニールセン最初と最後の交響曲であり、古典的な4 楽章形式という点も共通する第1 番と第6 番というカップリングになります。ニールセン20 代半ばの1891 年から92 年にかけて作曲された交響曲第1 番には、第2 ヴァイオリン奏者として当時在籍していたデンマーク王立劇場オーケストラでの経験も反映されてのことか、全曲の構成や管弦楽様式にドヴォルザーク、特にブラームスの影響がみられると同時にまた、ニールセンの特徴として後世知られる進歩的な調性の兆しもすでに含まれています。ここでは、粗削りながら激しく若々しさに満ちた両端楽章に加えて、美しく牧歌的な中間楽章でもトロンボーン、ホルンあたりが大活躍するので、LSO ブラス・セクションの本領が遺憾なく発揮されているのにも注目です。ニールセンが世を去る6 年前の1925 年に完成した交響曲第6 番は、副題から「簡潔な性格」の内容を示唆しながら決してそうではないところが、なるほど交響曲第4 番、第5 番を経て生み出されたという作品の素性を思い起こさせるもの。第3 楽章での錯綜するフーガに、手の込んだ変奏曲のフィナーレのほか、弦楽器が緘黙する第2 楽章など限定的なオーケストラの楽器用法も特徴的で、第5 番に引き続き打楽器群の存在感がまた強烈。そのうえ、シニカルでユーモラスな味わいも滲ませて、ほかの誰とも異なるニールセンのユニークな境地と、いみじくもこの作品が20 世紀のシンフォニーであることを表してもいるようです。「時に聴き手を戸惑わせるニールセンの音楽でデイヴィスが成功を収める鍵は、彼がニールセンの音楽にあまり自身を押しつけようとしないということです。
むしろ、細部をできるだけ明白にして、全体的な形を自然に出て来させることにあくまで重点が置かれているのです。」−英ガーディアン紙2011 年5 月29 日[ 交響曲第6 番]
年輪を重ねてなおますます意気盛んなデイヴィスのもと、巨匠に心からの敬意と信頼を寄せるLSO の演奏は、真摯なアプローチと充実しきった音響がひときわ印象的なもので、同じ顔ぶれによるシベリウスの例がそうであったように、高品位な録音も併せて数あるニールセンの交響曲全集のなかでも、あらたな強力盤の登場を予感させるに十分な内容となっています。 (Ki)
LSO-0722(1SACD)
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ニールセン:交響曲第2番「四つの気質」
交響曲第3番「ひろがりの交響曲(シンフォニア・エスパンシヴォ)」*
ルーシー・ホール(S)*
マーカス・ファーンズワース(Br)*
サー・コリン・デイヴィス(指)LSO

録音:2011年12月4 & 6日ロンドン、バービカンホール(ライヴ)
2011年12月11 & 13日ロンドン、バービカンホール(ライヴ)*
巨匠コリン・デイヴィス指揮LSO演奏によるニールセン・シリーズもいよいよ大詰め。交響曲第2番と第3番は、前作第1番より2ヶ月後の2011 年12月に、いずれも本拠バービカンホールで集中的に行われたコンサートの模様をライヴ収録したものです。
【第2番「四つの気質」と第3番「ひろがりの交響曲」】
「四つの気質」というタイトルをもつ第2交響曲は、ニールセンが田舎を訪れた際にパブで偶然目にした、人間の気質をテーマとした水彩戯画に霊感を得 て生み出されたもので、4つの楽章各々の発想記号に、怒りっぽい「胆汁質」、知的で冷静な「粘液質」、沈んでメランコリックな「憂鬱質」、陽気で快活 な「多血質」という性格を暗示する形容詞が与えられ、じっさいの音楽もこれに沿う形で展開するところがユニークな作品。 いっぽう、第1楽章の発想記号(アレグロ・エスパンシヴォ)に由来する「ひろがりの交響曲」というタイトルで呼ばれる第3交響曲は、第2楽章(ア ンダンテ・パストラーレ)の曲想から「ニールセンの田園交響曲」ともいわれ、楽章中盤以降に舞台裏からバリトンとソプラノの独唱が相次いでヴォカリー ズで現れるところに最大の特徴があり、北欧風の牧歌的な味わいで発表当時から人気の高かった曲でもあります。
【“デンマーク王室お墨付き” デイヴィス&LSOによるニールセン・プロジェクト】
2012年5月25日、デイヴィスはデンマーク王室より、2011年にLSOと取り組んだニールセンの交響曲録音の功績を認められ、デンマーク大使を通 じて由緒あるダネブロー・コマンダー勲章(Commander of the Order of the Dannebrog)を叙勲されました。 その評価の正当性はこれまでのシリーズのすぐれた演奏内容からも明らかですが、2012年9月に85歳を迎えたデイヴィスの音楽はここでも、はたして 本当にこれがニールセンの交響曲に初めて本格的に挑んだ指揮者のものとは到底信じられないほどの高みに聳えて圧倒的な佇まい。前2作同様に、心酔 する巨匠と音楽を奏でる歓びを一丸となって表現するLSOの演奏は迫真そのもので、シリーズを締め括るにふさわしいみごとな内容となっています。 (Ki)
LSO-0726(2SACD)
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ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」 サイモン・オニール(テノール:マックス) 
ラルス・ヴォルト(バス‐バリトン:カスパール)
クリスティーン・ブルーワー(ソプラノ:アガーテ)
サリー・マシューズ(ソプラノ:エンヒェン)
シュテファン・ローゲス(バス‐バリトン:オットカール/ザミエル)
マーティン・スネル(バス:クーノー)
マーカス・ファーンズワース(バリトン:キリアン)
ギドン・サクス(バス:隠 者)
ルーシー・ホール(ソプラノ:花嫁に付き添う4人の乙女)
マルコム・シンクレア(語り)
ロンドン・シンフォニー・コーラス
サー・コリン・デイヴィス(指)LSO

録音:2012年4月19日 & 21日/ロンドン、バービカン・ホール(演奏会形式によるライヴ上演)
2012年秋に85歳を迎えたコリン・デイヴィスを記念するリリースが続くLSOLive。最新アルバムは、デイヴィス指揮によるヴェーバーのオペラ「魔弾の射手」全曲。前作ベルリオーズの「レクィエム」より2か月ほど前の、2012年の4月19日と21日に、本拠バービカン・ホールで行われた演奏会形式による上演の模様をライヴ収録したものです。 デイヴィス指揮の「魔弾の射手」といえば、1990年1月にドレスデンのルカ教会でシュターツカペレ・ドレスデンを指揮して全曲のセッション録音をおこなっていたので、デイヴィスにとっては22年ぶり2種目の録音ということになります。 マクミランへの委嘱作やニールセンの交響曲のように、デイヴィスはあらたなレパートリーに対して情熱を傾けつつ、そのいっぽうでこれまでの長きに亘るキャリアを通じて解釈を深めてきたベルリオーズやシベリウスといった納得のプログラムの総仕上げをおこなってもきました。 そうしたなかで、2006年にデイヴィスがLSOのプレジデントに就任したあたりから現在まで、いずれのケースにおいても桁違いの充実ぶりを示してきたのは、この間に構築したディスコグラフィを通じて確かめられるところで、このたびの演奏内容についても、やはりその出来ばえにはすばらしいものがあります。 それにしても、これから繰り広げられる場面のテーマをたくみに散りばめた「序曲」といい、楽譜に書き留められたうちでもっとも邪悪で残忍な描写として名高い「狼谷の場面」における緊迫感とボルテージといい、デイヴィスは年輪を重ねてかえってなおもエネルギッシュでみずみずしく、想像をはるかに上回る圧倒的な音楽で満たしています。 意外なことに、これが初の「魔弾の射手」全曲録音となるLSOにしても、2000年以降の毎シーズン必ずコンサート形式でのオペラ上演に取り組んで着実に実績を重ねており、その結果生み出されたベルリオーズやベートーヴェンのオペラ録音が物語るように、デイヴィスとの呼吸も申し分ありません。 さらに、主要キャストも、マックスのサイモン・オニール(「オテロ」)、アガーテのクリスティーン・ブルーワー(ヴェルディの「レクィエム」)、エンヒェンのサリー・マシューズ(「天地創造」)という具合に、過去のLSOLiveのリリースで起用されたデイヴィスのお気に入りで固められ、巨匠の信頼にみごとに応えています。 ドイツ・ロマン派オペラの幕開けを告げ、来たるワーグナーへの道筋を準備した画期的な傑作の魅力を余すところなく引き出したデイヴィス率いるLSOによる「魔弾の射手」。ここにまたひとつデイヴィスを代表するアルバムが加わったといえるでしょう。なお、このたびの上演に際して、オリジナルのドイツ語歌唱に並行して、アマンダ・ホールデンによる新英語訳のナレーションを、英国の名優マルコム・シンクレアが語るというスタイルが採用され、物語のスムーズな進行と理解に役立っていました。 (Ki)
LSO-0730
(10SACD)
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マーラー:交響曲全集

(1)交響曲第1番ニ長調「巨人」

(3)交響曲第2番ハ短調「復活」

(4)交響曲第3番ニ短調〜第1楽章

(5)交響曲第3番ニ短調〜第2−第6楽章

(6)交響曲第4番ト長調

(7)交響曲第5番嬰ハ短調

(8)交響曲第6番イ短調「悲劇的」

(9)交響曲第7番ホ短調「夜の歌」

(10)交響曲第8番「千人の交響曲」

(11)交響曲第9番ニ長調
ワレリー・ゲルギエフ(指)LSO

(1)録音:2008年1月13日バービカンホール(ライヴ) DSD 5.0
(2)録音:2008年6月5日バービカンホール(ライヴ) DSD 5.0
(3)エレーナ・モシュク(ソプラノ) ズラータ・ブルィチェワ(メゾ・ソプラノ) ロンドン交響Cho
 録音:2008年4月20、21日バービカンホール(ライヴ) DSD 5.0
(4)(5)アンナ・ラーション(Ms)、ティフィン少年Cho、ロンドン交響Cho
 録音:2007年9月24日バービカンホール(ライヴ) DSD 5.0
(6)ラウラ・クレイコム(S)
 録音:2008年1月12日バービカンホール(ライヴ) DSD 5.0
(7)録音:2010年9月26日バービカンホール(ライヴ) DSD 5.1
(8)録音:2007年11月22日バービカンホール(ライヴ) DSD 5.0
(9)録音:2008年3月7日バービカンホール(ライヴ) DSD 5.0
(10)ヴィクトリヤ・ヤーストレボワ(S T 罪深き女)、アイリッシュ・タイナン(S U 贖罪の女)、リュドミラ・ドゥディーノワ(S V 栄光の聖母)、リリ・パーシキヴィ(Ms T サマリアの女)、ズラータ・ブルィチェワ(Ms U エジプトのマリア)、セルゲイ・セミシクール(T マリア崇拝の博士)、アレクセイ・マルコフ(Br 法悦の神父)、エフゲニー・ニキティン(Bs 瞑想の神父)、エルサム・カレッジCho 、ワシントン・コーラル・アーツ・ソサエティ、ロンドン交響Cho、録音:2008年7月9 & 10日セント・ポール大聖堂(ライヴ) 5.1
(11)録音:2011年3月2 & 3日バービカンホール(ライヴ) DSD 5.1
2007年収録の第6番でスタートし、2011年の第9番で完結したゲルギエフ指揮ロンドン交響楽団によるマーラーの交響曲全集が、SACD Hybrid 盤10枚組のBOXセットとなって登場。分売リリース11枚分の収録内容はそのままに、収録順を組み換えることで枚数を抑えて、たいへんお買い得な 価格での御提供が可能となりました。 このシリーズは、すべてコンサートでの演奏をライヴ録音しているところにその特徴があり、実演における白熱の模様がストレートに肌で感じられるのも魅 力のひとつといえ、第6番や第7番などはその最たる例で、極端なテンポ設定や荒削りでユニークなアプローチも話題騒然となりました。 また、シリーズの大詰めの時期にあたる第5番と第9番では、同一プログラムを数多くこなしたのちに、周到な準備を経て収録に臨んだこともあり、完 成度の高さでもゲルギエフがロンドン交響楽団のシェフに就任して以来、屈指の成果を示しています。 マーラー・アニヴァーサリーに向けて台風の目となったゲルギエフ率いるロンドン交響楽団によるマーラー・シリーズ。ぜひとも、この機会にお確かめくだ さい。 (Ki)
LSO-0737(1SACD)
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ブラームス:交響曲第3番ヘ長調op. 90
交響曲第4番ホ短調op. 98*
ワレリー・ゲルギエフ(指)LSO

録音:2012年12月11日&18日
2012年12月12日&19日* 共にバービカンホール(ライヴ)
ゲルギエフとロンドン交響楽団が進めてきたブラームス・プロジェクトの完結篇。 ゲルギエフは、2012/13年のシーズンにロンドン響を指揮して、シマノフスキとブラームスの交響曲および声楽曲そのほかを対比上演するという試みを行 い、おおきな話題を集めました。このたび登場するブラームスのふたつの交響曲はいずれも2012年12月に集中的にライヴ収録されたもので、交響曲 第4番が、前半のシマノフスキの交響曲第4番とヴァイオリン協奏曲第2番に続いて演奏されたプログラム。交響曲第3番が演奏されたコンサートでは、 後半にハイドン変奏曲と、シマノフスキの交響曲第3番が演奏されています。  ゲルギエフのブラームスといえば、ロンドン響を指揮した前作の「ドイツ・レクィエム」もそうでしたが、熱っぽい部分にも事欠かないものの、どっしり と腰を落とした構えで、ある意味、正統的な、堂々たる演奏を展開していました。そこでは、ロンドン響から重厚なひびきを引き出して、充実ぶりと相性 の良いところをみせていたので、ブラームス円熟の様式美がふんだんに盛り込まれたこのたびの2曲にもおおきな期待をもって迎えられるところです。 (Ki)
LSO-0739(1SACD)
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シマノフスキ:交響曲第3番Op.27「夜の歌」
協奏交響曲(交響曲第4番Op.60)
スターバト・マーテルOp.53(ポーランド語歌唱)
トビー・スペンス(T)、
デニス・マツーエフ(P)、
サリー・マシューズ(S)、
エカテリーナ・グバノワ(Ms)、
コスタス・スモリギナス(Br)、
ワレリー・ゲルギエフ (指)
LSO&Cho
サイモン・ハルジー(合唱指揮)

録音:2012年12月、2013年3月 バービカン・ホール(ライヴ)
ゲルギエフとロンドン交響楽団は、昨2012年シーズンでシマノフスキとブラームスの交響曲を対比上演するという試みを行い ました。かたやポーランド近代、かたや純ドイツ・ロマン派と、交響曲を4篇残していること以外共通する点のないふたりの作曲家ですが、ゲルギエフにとっ て初レパートリーだけに興味津々。今回のアルバムはシマノフスキ作品のみ、ソリストとオーケストラのための3篇が収められています。
カロル・シマノフスキ(1882-1937)は近代ポーランドを代表する作曲家ですが、生まれ育ちはウクライナ。ロシア・ピアニズムの源流ゲンリヒ・ネイ ガウスが従兄弟、ホロヴィッツの師だったピアニストで作曲家のフェリクス・ブルーメンフェルトが叔父という、ロシア音楽史から見ても特別な家柄の出で す。それゆえか、彼の音楽はポーランドの演奏家のみならず、ロシアの大物たちに愛奏される歴史があり、リヒテルやオイストラフも素晴らしい録音を残 しています。
交響曲第3番「夜の歌」は、13世紀ペルシャの詩人ジャラール・ウッディーン・ルーミーの詩をドイツ語からの重訳でポーランド語訳された歌詞によ るテノールと合唱付きのオラトリオ風作品で、神秘的で扇情的な歌詞とスクリャービン風の官能性に満ちた音楽。この曲の初演は、1916年11月にアレ クサンドル・ジロティ(ラフマニノフの従兄のピアニストで指揮者)の指揮で予定されていましたが延期となり、1921年11月にロンドンにてアルバート・ コーツ指揮ロンドン交響楽団により行われました。コーツはロシア革命までマリインスキー劇場の首席指揮者を務めたゲルギエフの大先輩でもあり、同じ LSOを指揮しての演奏など、ゲルギエフならびにロシアとの縁の深さに興味津々。極めて大編成で、たくさんの声部による精緻を極めた織物ですが、まさ にゲルギエフの真骨頂、驚くべきバランス感覚と統率力で完璧に再現しています。独唱のトビー・スペンスはイギリスのテノール。明るくさわやかな美声が かえってこの作品の変態性を際立たせています。
交響曲第4番は、「協奏交響曲」と呼ばれるピアノとオーケストラのための作品。シマノフスキの晩年にあたる1932年に作曲され、親友の大ピアニス ト、アルトゥール・ルービンシュタインに捧げられました。通常のピアノ協奏曲よりもオーケストラの比重が高く、まさに立派な交響曲となっています。マツー エフの師ナセトキンはゲンリヒ・ネイガウスの弟子であり、まさに直系の独奏者。あいかわらずの物凄いテクニックで、ポーランド民俗舞曲に基づくフィナー レなど、プロコフィエフの音楽のようで鮮烈です。ここでもゲルギエフのバランス感覚とLSOの巧さが光ります。
1926年作の「スターバト・マーテル」は、宗教音楽ながらポーランドの民俗音楽の要素濃厚な、シマノフスキ後期の傾向が明瞭な作品。シマノフス キの古代趣味の表れのひとつである16世紀ルネサンス音楽への傾倒が見てとれます。独唱も合唱もポーランド語により、非常に感動的です。
ゲルギエフはシマノフスキの音楽について、「広く聴かれ、認められるのが当然なだけでなく、その音楽で20世紀音楽の発展をより良く理解する絶好の 機会だ」と絶賛しています。シマノフスキの交響曲第3番と4番はこれだけ持っていれば充分な決定盤の登場と申せましょう。
LSO-0745(1SACD)
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ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 op.19
三重協奏曲 ハ長調 op.56*
ベルナルト・ハイティンク(指)LSO
マリア・ジョアン・ピリス(P)
ラルス・フォークト(P)*、
ゴルダン・ニコリッチ(Vn)*
ティム・ヒュー(Vc)*

録音:2013年2月、2005年*
929年生まれの巨匠ハイティンクは今年3月で90歳になります。これを祝って、ロンドンSOは2013年のピリスとのとっておきの名演をリリー スします。演目はベートーヴェンのピアノ協奏曲第2番。この音源は配信では既に紹介されていましたが、このたびディスク初登場となります。当時の演 奏会評でも「望みうる最高スタンダードの演奏」「ピリスの演奏は直接的で自信に満ちており、ハイティンクの指揮によってそれはより高められている」と 絶賛された演奏です。カップリングの三重協奏曲は2005年の録音で、ベートーヴェンの全集にも収められているものと同じ演奏となります。 (Ki)
LSO-0746(1SACD)
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ブルックナー:交響曲第9番(ノーヴァク版) ベルナルド・ハイティンク(指)LSO

録音:2013年2月17 & 21日/ロンドン、バービカンセンター(ライヴ)
プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン
バランス・エンジニア:アンドルー・ハリファクス&ジョナサン・ストークス
編集、ミキシング&マスタリング:ニール・ハッチンソン&ジョナサン・ストークス
はやくも40代前半にコンセルトヘボウ管との交響曲全集録音を完成させ、今日に至る豊富なディスコグラフィからも、当代有数のブルックナー指揮者とし てのハイティンクの業績にはやはり目を瞠るものがあります。そのなかでも近年のハイティンクが、良好な関係にある世界有数の楽団を指揮したライヴ演 奏の数々は内容的にもひときわすぐれた出来栄えをみせているのは熱心なファンの間ではよく知られるところで、このたびのLSOの第9番もまたこうした 流れのなかに位置づけられるものと期待されます。
ハイティンクは交響曲第9番をいずれもコンセルトヘボウ管との顔合わせで、これまでに1965年と1981年にセッション録音していたほか、2009年に はライヴ収録の映像作品を発表していますが、そのすべてとの比較でLSOとの最新録音は、ハイティンク自身によるものとしては過去最長の演奏時間を 更新しています。このあたり前作「ロマンティック」のケースとも重なりますが、ここでも実演特有の有機的な音楽の流れに、持ち前のひたむきなアプロー チでじっくりと神秘的で崇高なるブルックナーの世界を聴かせてくれるのではないかとおもわれます。 なお、交響曲第9番は、2013年2月にハイティンクがロンドン響を指揮して本拠バービカンホールで行ったコンサートの模様をライヴ収録したものですが、 当コンビは同曲を翌3月の来日公演でも7日の東京サントリー、8日の横浜みなとみらいでメイン・プログラムに取り上げており、全公演最終日にあたる 8日終演後は長いこと拍手が鳴り止まずに会場全体が深い感銘に包まれていたのが印象的でした。 (Ki)
LSO-0748(1SACD)
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ブラームス:ドイツ・レクィエム サリー・マシューズ(S)
クリストファー・マルトマン(Br)
ロンドン交響Cho
サイモン・ハルジー(合唱 指揮)
ワレリー・ゲルギエフ(指)LSO

録音:2013年3月30&31日/ロンドン、バービカンホール(ライヴ)
2012/13年のシーズンに、ゲルギエフはロンドン響を指揮してブラームスとシマノフスキの作品を対比上演するという意欲 的なシリーズで話題を集めましたが、このたびLSO Liveに登場するブラームスの「ドイツ・レクィエム」は、2013年3月30日と31日に、シマノフス キの「スターバト・マーテル」(LSO0739)に続いて、後半に演奏されたプログラムになります。  ゲルギエフにはロッテルダム・フィルを指揮した「ドイツ・レクィエム」のライヴ映像作品がすでに知られており、2008年5月25日におこなわれたこ のときの模様は、1995年よりこの年まで13年に亘るゲルギエフの首席指揮者時代を締め括る最後のコンサートということもあってでしょうか。たいへん 熱のこもった指揮ぶりと並んで、世界最高峰と称されるスウェーデン放送合唱団の高水準の仕上がりがひときわ記憶に残るものでした。  いっぽう、ロンドン響との新盤でも、相変わらず声楽陣の優秀さが光ります。1966年にロンドン響の仕事を補完するために結成され、ロンドン響との これまでのレコーディングでも数多くのパワフルな演奏を聴かせてきたロンドン・シンフォニー・コーラスを率いるのは、当代超一級のコーラス・ビルダー として知られるサイモン・ハルジー。精緻で妙なるハーモニーはまさに、このひとならではのなせるワザといえます。  ともに英国出身のソリストのふたりも的を射たキャスティング。LSO Liveではおなじみのマシューズは、凛とした歌声がたまらなくチャーミング。リート に声楽曲、オペラと実績を積むマルトマンは、知的で濃やかな性格表現に長けていることをここでもあらためて強く印象付けています。  ゲルギエフ率いるロンドン響による「ドイツ・レクィエム」は、就任以来7シーズン目に入った首席指揮者のもとで、あらたな充実の時代を迎えている 楽団のいまをうかがい知るのに、またとない内容といえるでしょう。 (Ki)
LSO-0749(2SACD)
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ブリテン:歌劇「ねじの回転」 アンドルー・ケネディ(T 前口上,ピーター・クイント)
サリー・マシューズ(S 家庭教師)
マイケル・クレイトン=ジョリ(Bs マイルズ)
ルーシー・ホール(S フローラ)
キャサリン・ウィン=ロジャース(Ms グロース夫人)
キャサリン・ブロデリック(S ジェスル嬢)
リチャード・ファーンズ(指)LSO

録音:2013年4月16、18日、ロンドン(ライヴ録音)
2013年4月16、18日、ロンドンのバービカン・センターでブリテンの「ねじの回転」が演奏会形式で上演されました。本来、この上演はロンドン 交響楽団の前首席指揮者コリン・デイヴィスが指揮する予定でしたが、数ヶ月の体調不良の末、公演直前の4月14日に亡くなってしまいました。この上 演は図らずも追悼公演になってしまったのです。出演者たちの思いが一つになっていることは、録音を通しても実感できることでしょう。 代役指揮者はリチャード・ファーンズ。1964年生まれの英国の中堅指揮者。日本ではまだ知名度は低いでしょうが、北イングランド、リーズのオペラ・ノー スの音楽監督を2004年から務め、意欲的な上演を立て続けに成功させて名声を高めつつある人物。遠からず国際的人気指揮者になることでしょう。そ の冴えた劇場感覚はこの演奏からも十分伝わってきます。「ねじの回転」は2010年に演奏したことがあるそうです。 キャストは適材適所。家庭教師のサリー・マシューズは、LSOシリーズではお馴染みの英国のソプラノ。透明感のある美声がこの役にピタリです。ピーター・ クイントのアンドルー・ケネディは1977年、英国生まれの若いテノール。バロック音楽やモーツァルトのテノールとして人気が高い美声のテノールですが、 ミステリアスな雰囲気と声の張りにも不足はなく、クイントは当り役でしょう。重要な役であるグロース夫人には、英国のベテランのメッゾソプラノ、キャ サリン・ウィン=ロジャースを起用。そしてマイルズ少年はマイケル・クレイトン=ジョリ君が天使の声で歌っています。 デイヴィス追悼で聞くにしても、次世代のオペラ界の担い手を耳で知るにも、新しい世代の歌手を目当てにするも、いずれにしても注目の録音です。 (Ki)
LSO-0751(1SACD)
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ストラヴィンスキー:バレエ「ミューズを司るアポロ」
オペラ=オラトリオ「エディプス王」
ジェニファー・ジョンストン(S:イオカステ)
チュアート・スケルトン(T:エディプス王)
ギドン・サクス(Bs:クレオン)
ファニー・アルダン(語り)
モンテヴェルディ合唱団男声Cho
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)LSO

録音:2013年4月25日& 5月1日/ロンドン、バービカン・ホール(ライヴ)
プロデューサー:ニコラス・パーカー
■LSOによるガーディナー生誕70年記念コンサート
2013年4月25日、「サー・ジョン・エリオット・ガーディナー生誕70年コンサート」と銘打たれたバービカン・ホールの公演で、ガーディナーはロ ンドン響(LSO)ならびに手兵モンテヴェルディ合唱団を指揮して、ストラヴィンスキーの「ミューズを司るアポロ」と「エディプス王」を取り上げました。  なお、公演に先立ち4月14日には楽団の功労者でプレジデント、サー・コリン・デイヴィスが惜しまれつつ世を去っており、ガーディナー祝賀の舞台 がはからずもデイヴィス追悼の式典ともなりました。
■ガーディナーとコリン・デイヴィス、そしてストラヴィンスキー
ガーディナーは当日の公演プログラムのなかで、サー・コリン・デイヴィスについて、次のように追悼の辞を寄せています。 「非常に多くのイギリス出身の音楽家たちと同様に、わたしはサー・コリン・デイヴィスの鼓舞と指導に負うところがたいへん大きい。わたしが、デイヴィ スの指揮のもと、バードとトムキンズの作品を初めて歌ったのが14歳のときだった。翌年、わたしは勇気を振り絞って、ホーランド・パークにあるデイヴィ スの自宅のドアを叩き『指揮者になるにはどうすればよいですか』と尋ねた。デイヴィスの答えはこうだった。『まずは一旦帰って、それから《春の祭典》 を勉強しなさい』と。わたしは、そうした。  ストラヴィンスキーはもちろん、サー・コリンが特別な親しみを抱いていた作曲家のひとりであり、わたしは彼の指揮した《3大バレエ》のすべて、協奏曲《ダ ンバートン・オークス》と2つの交響曲といったすばらしい録音を大切に心に留め置いている。  21歳の誕生日プレゼントにわたしは《エディプス王》のスコアをもらった。それから49年、残念なことにサー・コリンが世を去ってちょうど一週間が 経つけれども、初めてこの作品を指揮する機会を得たことをとても感謝している。しかも、サー・コリンのすばらしきLSOとわたし自身のモンテヴェルディ 合唱団との共演によって。  けれども、わたしがもっともサー・コリンを連想するのは、《ミューズを司るアポロ》なのだ。アポロは太陽の神、音楽の神、医術の神として有名だが、サー・ コリン自身はある種のアポロ神的な人物(Apollonian figure)だった。」
■ガーディナー率いるLSO、モンテヴェルディ合唱団によるストラヴィンスキー
ここ毎シーズン、LSOの定期公演への客演を重ねて好評を博しているガーディナーは、2011/12年のシーズンにはベートーヴェンの「合唱」&第 1番を指揮、このときもモンテヴェルディ合唱団を帯同して、ハンブルク、ハノーファー、ミュンヘンを巡るドイツ・ツアーを成功に導くなど、現在に至る LSOとの結び付きにはかなりのものがあります。  ちなみに、ガーディナー率いるLSOならびにモンテヴェルディ合唱団は、ストラヴィンスキー・プログラムを4月22日にブリュッセル、23日にパリ、 25日のバービカンを挟んで、28日にケルンでも演奏しており、これらの成果を盛り込む形で、最終的に5月1日のバービカンでのパッチ・セッションを経て、 このたびのアルバムは製作されました。  ガーディナーとコリン・デイヴィス、そしてストラヴィンスキー。あらためて、なんともふしぎな巡り合わせを感じさせますが、ほかでもない自身の記念 コンサートに臨むにあたり、指揮者の道を示してくれた師デイヴィス、ストラヴィンスキーの音楽へ思いを馳せていたガーディナーのこと、いつもの洗練さ れた美観のなかにもテンションの高い演奏内容を期待できそうです。 ガーディナーは、やはりLSOとモンテヴェルディ合唱団とを指揮して、1997年にオペラ《放蕩児の遍歴》、1999年に《詩篇交響曲》のセッション録音 をおこなってもいましたが、これまでのところガーディナーによるストラヴィンスキーといえば、もっぱら新古典主義的作風の演目で、そのすべてにすぐれ た演奏を聴かせていたというのも興味深いところです。 (Ki)
LSO-0752(1SACD)
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チャイコフスキー:弦楽セレナード.ハ長調op. 48
バルトーク:ディヴェルティメントSz. 113
ロマン・シモヴィチ(リーダー)
LSO弦楽アンサンブル

録音:2013年10月27日/ロンドン、バービカン・ホール(ライヴ)
ロンドン響の誇る弦楽セクションは、2014年に創立110周年を迎えた名門楽団の看板として、その実力を遺憾なく示してき ました。 たとえば、コリン・デイヴィスとは、崇高で深遠な表情を湛えたエルガー、透明で清澄な空気に包まれるシベリウスで、さらに、ゲルギエフのもとでは プロコフィエフやシマノフスキといったユニークなプログラムで、世界中の音楽ファンを魅了し続けているのは周知の通り。 このほどLSO弦楽アンサンブルがLSO Liveより堂々のデビュー。2013年10月にバービカンでおこなわれたコンサート前半の演目をライヴ収録した もので、美しく親しみやすい旋律の宝庫であるチャイコフスキーに、ソリッドなサウンドでアンサンブルの精度が否応なく試されるバルトークという、弦楽 合奏の魅力を伝える究極の組み合わせになります。  以下は、ゲルギエフのお気に入りで、アンサンブルを率いるロンドン響の若きリーダー、ロマン・シモヴィチによるレコーディングについての談話です。 「わたしは、LSO弦楽アンサンブルを指揮するとき、いつもゾクゾクする。たった数日間、信じられないほど精力的に取り組むだけで、チャイコフスキーの 弦楽セレナードとバルトークのディヴェルティメントの途方もなくゆたかな音色を習得したんだ。わたしたちは、自分たちの耳と反応を頼りに親密な室内楽 の響きを習得したかったんだ。プレーヤー誰もがこのレコーディングで各自の重要性と影響力を実感したし、わたしにとっては彼らのチームの一員であるこ とと、この録音に参加できたことはたいへんな名誉だよ。LSO弦楽アンサンブルはほんとうに特別なアンサンブルだ。」 (Ki)
LSO-0752(1SACD)
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チャイコフスキー:弦楽セレナード.ハ長調op. 48
バルトーク:ディヴェルティメントSz. 113
ロマン・シモヴィチ(リーダー)
LSO弦楽アンサンブル

録音:2013年10月27日/ロンドン、バービカン・ホール(ライヴ)
ロンドン響の誇る弦楽セクションは、2014年に創立110周年を迎えた名門楽団の看板として、その実力を遺憾なく示してき ました。 たとえば、コリン・デイヴィスとは、崇高で深遠な表情を湛えたエルガー、透明で清澄な空気に包まれるシベリウスで、さらに、ゲルギエフのもとでは プロコフィエフやシマノフスキといったユニークなプログラムで、世界中の音楽ファンを魅了し続けているのは周知の通り。 このほどLSO弦楽アンサンブルがLSO Liveより堂々のデビュー。2013年10月にバービカンでおこなわれたコンサート前半の演目をライヴ収録した もので、美しく親しみやすい旋律の宝庫であるチャイコフスキーに、ソリッドなサウンドでアンサンブルの精度が否応なく試されるバルトークという、弦楽 合奏の魅力を伝える究極の組み合わせになります。  以下は、ゲルギエフのお気に入りで、アンサンブルを率いるロンドン響の若きリーダー、ロマン・シモヴィチによるレコーディングについての談話です。 「わたしは、LSO弦楽アンサンブルを指揮するとき、いつもゾクゾクする。たった数日間、信じられないほど精力的に取り組むだけで、チャイコフスキーの 弦楽セレナードとバルトークのディヴェルティメントの途方もなくゆたかな音色を習得したんだ。わたしたちは、自分たちの耳と反応を頼りに親密な室内楽 の響きを習得したかったんだ。プレーヤー誰もがこのレコーディングで各自の重要性と影響力を実感したし、わたしにとっては彼らのチームの一員であるこ とと、この録音に参加できたことはたいへんな名誉だよ。LSO弦楽アンサンブルはほんとうに特別なアンサンブルだ。」 (Ki)
LSO-0757
(1SACD+Bluray-Audio)
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ベルリオーズ:序曲「ウェイヴァリー」Op. 1
幻想交響曲 Op. 14

■特典映像
ベルリオーズ:幻想交響曲 Op. 14(全曲演奏)
ワレリー・ゲルギエフ(指)LSO

録音:2013年10月31日 & 11月14日/ロンドン、バービカンホール(ライヴ)
[SACD : DSD5.1 surround stereo / 2.0 stereo]
[Pure Audio Blu ray : 5.1 DTS-HD Master Audio (24bit/192kHz), 2.0 LPCM (24bit/192kHz)]

■特典映像
ワレリー・ゲルギエフ(指)LSO
収録:2013年11月14日/ロンドン、バービカンホール(ライヴ)
ゲルギエフがロンドン響を指揮して、あらたにベルリオーズのシリーズをスタート。第1弾の「幻想交響曲」と序曲「ウェイヴァリー」は、2013年の秋、当 コンビがシーズンの目玉に掲げたベルリオーズ・プロジェクトにおける公演の模様をライヴ収録したものです。ゲルギエフ2度目の「幻想交響曲」は、ウィーン・ フィルを指揮した当時のフィリップスへのセッション・レコーディングが2003年でしたので、このたびは10年ぶりの再録音ということになります。  よく知られる通り、ベルリオーズはロンドン響にとって、この作曲家のエキスパート、サー・コリン・デイヴィスのもとで半世紀以上に亘って共に取り組んできた、 もっとも得意とするレパートリーのひとつ。膨大なディスコグラフィを構築する過程で、デイヴィス指揮でロンドン響は「幻想交響曲」について、2度もレコーディ ング(1963年セッション、2000年ライヴ)を果たすほどで、演奏内容はその音楽語法を体得してきた自負を感じさせる説得力の強いものでした。  ちなみに、ロンドン響はこの間、1967年にブーレーズ、1975&76年にプレヴィン、1977年にパイタ、1988年にフレモー、1989年にスクロヴァチェフスキと、 じつにさまざまな指揮者とも「幻想交響曲」のいくつもの個性的な演奏を生み出してもいました。  こうした背景を踏まえると、ここでのロンドン響との顔合わせはたいへん意味あるところで、いつにもましてゲルギエフにとって、おおきな強みといえそうですが、 ゲルギエフもまた、ベルリオーズに傾ける情熱にかけてはかなりのものがあります。  公演に先立って行われたインタビューでゲルギエフは、ベルリオーズの音楽の魅力について熱っぽく次のように語っています。 「ベルリオーズの響きはとても現代的で、とても新鮮で予測不可能なものなのです。書法は独自のスタイルで貫かれています。それこそがいつもわたしをベルリオー ズに惹きつけてやまないのです。」  ゲルギエフとロンドン響によるベルリオーズ・プロジェクトは、実質的には10月31日から11月17日までの2週間半と短期間ながら、本拠バービカン8公演と、 ヨーロッパ・ツアーを併せた全13公演が組まれ、当アルバムの2作品のほかにも、「イタリアのハロルド」、「ファウストの劫罰」、「ロメオとジュリエット」、歌曲集「夏 の夜」、カンタータ「クレオパトラの死」、「ベンヴェヌート・チェッリーニ」序曲といった主要な作品が網羅的に演奏される大がかりで本格的なものでした。  本レコーディングに際して、ゲルギエフ自身は2013年5月に、もうひとつの手兵マリインスキー劇場管を指揮して「幻想交響曲」を演奏してもいましたし、 ロンドン響とは「幻想交響曲」と序曲「ウェイヴァリー」を11月8日にブルノ、9日にザンクト・ペルテン、10日にエッセン、16日にパリのサル・プレイエ ルでも取り上げていたことから、実演でのプログラムと並行して演奏内容を検証しつつ、集中してその解釈を掘り下げる機会にも恵まれていたとおもわれます。  「幻想交響曲」の演奏時間について。ウィーン・フィル盤との比較では、ロンドン響新盤は第1、第4楽章のすべての反復を実行して10分以上長くなっています。 このあたりにもゲルギエフの細部の情報に対するこだわりが垣間見えて、より踏み込んだアプローチを期待出来そうです。  なお、当アルバムではLSO Live初の試みとして、従来のSACDハイブリッド盤に加えて、同一の演奏内容を収めたピュア・オーディオ・ブルーレイ・ディ スクが同梱されます。お手持ちのブルーレイ・ディスク・プレーヤーで手軽に楽しめるハイスペックのフォーマットへの対応は、かねてよりオーディオ・ファイル からの要望も高かったのでなんとも嬉しい配慮といえるでしょう。  さらにボーナス映像として、ブルーレイ・ディスクのビデオ・パートには、本拠バービカンにおける11月14日分の「幻想交響曲」の全曲演奏が丸ごと収められ、 まさに至れり尽くせりの仕様となっております。 (Ki)

LSO-0760(1SACD)
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ベルリオーズ:交響曲「イタリアのハロルド」
カンタータ「クレオパトラの死」H. 36〜「抒情的情景」「瞑想曲」
アントワーヌ・タムスティ(Va)
カレン・カーギル(Ms)
ワレリー・ゲルギエフ(指)LSO

録音:2013年11月1 & 12日/ロンドン、バービカンホール(ライヴ)
プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン
エンジニアリング、ミキシング&マスタリング:Classic Sound Ltd
「独創的なスタイルと現代的な響きがわたしを虜にしてやまない」とベルリオーズに熱を入れるゲルギエフによるシリー ズ第2作。  「イタリアのハロルド」と「クレオパトラの死」は、第1弾「幻想交響曲」と同じく、2013年秋にゲルギエフがロンドン響を指揮して大成功を 収めた「ベルリオーズ・プロジェクト」からのSACD化で、実演でも同じ組み合わせで演奏されています。  「イタリアのハロルド」は、素材としたバイロンの長編詩「チャイルド・ハロルドの巡礼」よろしく、「さまざまな土地の風光や歴史などに、多感 なる主人公(独奏ヴィオラ)が触れ、その思いを綴る」という形が採られており、同様に標題的な内容を持つ「幻想交響曲」とは趣きこそ異なるも のの、やはり自意識過剰なベルリオーズらしく自叙伝的な性格を持つことになった作品。全篇を通じてヴィオラ独奏より受け継がれるハロルドの固 定楽想が用いられる点も「幻想交響曲」に通じる特徴となっています。  ここでヴィオラ独奏を務めるアントワーヌ・タムスティは、「『イタリアのハロルド』の完璧なるソリスト」(Scotsman, April 2013)と絶賛さ れる逸材。1979年パリに生まれ、2004年には最難関のひとつとされる「ミュンヘン国際音楽コンクール」で優勝を果たしているタムスティは、 2011年4月にミンコフスキ指揮ルーヴル宮音楽隊と「イタリアのハロルド」を録音していたので、およそ2年半ぶりの2種目の内容となります。 ちなみに、タムスティの師であるタベア・ツィンマーマンも、2003年2月にコリン・デイヴィス指揮ロンドン響と「イタリアのハロルド」をライ ヴ録音していました(LSO0040)。  ゲルギエフは「イタリアのハロルド」を、2007年1月のマリインスキー劇場のニュー・イヤー・コンサートを収めたライヴ映像作品のなかで、バシュ メット独奏でフィナーレのみを演奏していたほか、マリインスキー劇場管との実演では同じくバシュメットとの顔合わせで全曲も取り上げて、かね てよりこの作品への情熱にかなりのものがあることを窺わせていました。  ようやくソフトとして全曲が登場するゲルギエフの「イタリアのハロルド」は、「完璧なるハロルド」タムスティと、ベルリオーズ演奏の蓄積も 豊富なロンドン響を得たことで、先の「幻想交響曲」と併せてぜひとも押さえておきたいものといえるでしょう。 ローマ賞応募のために書かれたカンタータ「クレオパトラの死」は、斬新すぎる作風と過激な内容により落選となっていますが、まさにそうした面 にすでにベルリオーズらしさが横溢しているともいえる作品。  過去にLSO Liveでコリン・デイヴィスによる「キリストの幼時」のレコーディングにも起用されていたカレン・カーギルは、スコットランド出 身のメゾ・ソプラノ。声量と美声に恵まれ、ここで要求されるドラマティックな表現にもみごとな対応をみせています。カーギルは2012年4月 にもティチアーティ指揮スコットランド室内管と同じふたつのナンバーをレコーディングしていました。  ゲルギエフもまた2003年5月にボロディナをソリストに、ウィーン・フィルを指揮してライヴ録音していたので、およそ10年半ぶりの再録音 ということになります。 (Ki)
LSO-0762(2SACD)
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ベルリオーズ:劇的交響曲「ロメオとジュリエット」 ワレリー・ゲルギエフ(指)LSO
ギルドホール・スクール・シンガーズ
オリガ・ボロディナ(Ms)
ケネス・ターヴァー(T)
エフゲニー・ニキーチン(Bs-Br)

録音:2013年11月6、13日バービカン・ホール(ライヴ)
ゲルギエフとロンドン交響楽団は2013年10月31日から11月17日にかけてベルリオーズの管弦楽曲を網羅的に上演しました。 すでに第1弾として「幻想交響曲」(LSO 0757)が、第2弾「イタリアのハロルド」(LSO 0760)がリリースされ話題となりました。 待望の第3弾は劇的交響曲「ロメオとジュリエット」。交響曲の規模を拡大し、声楽まで動員した90分を要することはマーラーの先取を思わせます。オー ケストレーションも凝りに凝り、これ以上ゲルギエフ向きの作品は珍しいと申せましょう。 劇的交響曲「ロメオとジュリエット」は1838年、失意の中にいたベルリーズに、パガニーニが勇気を与えた結果生まれた作品といわれています。印象 的なメロディも多く聴かせどころも多い作品で、ベルリオーズの最高傑作と評する向きもあります。 ゲルギエフは、チャイコフスキー、プロコフィエフが同じ題材で音楽化した作品の素晴らしい録音を残していますが、ベルリオーズは自身好きな作曲家 として高く評価しているだけに興味津々。この作品は描写音楽ではなく、あくまでベルリオーズの妄想上の「ロメオとジュリエット」で、聴き手を徐々にお かしな世界へと誘います。 (Ki)
LSO-0765
(1SACD+1Bluray audio)
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メンデルスゾーン:序曲「フィンガルの洞窟」
シューマン:ピアノ協奏曲
メンデルスゾーン:交響曲第3番「スコットランド」

■特典映像
メンデルスゾーン:序曲「フィンガルの洞窟」
シューマン:ピアノ協奏曲イ短調Op. 54
メンデルスゾーン:交響曲第3番「スコットランド」
マリア・ジョアン・ピリス(P)
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)しLSO
録音:2014年1月21日/ロンドン、バービカン・ホール(ライヴ)

■特典映像
マリア・ジョアン・ピリス(P)
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)LSO
収録:2014年1月21日/ロンドン、バービカン・ホール(ライヴ)
よく知られるように、ガーディナーは、1996年にウィーン・フィルを指揮して交響曲第5番「宗教改革」をライヴ録音、1997年にウィーン・フィルを指揮して 交響曲第4番「イタリア」“現行版” の全曲をセッション録音しています。 しかも、交響曲第4番「イタリア」について、ガーディナーは1998年にウィーン・フィルを指揮して、こんどは1833/34年改訂版から、第2楽章から第4 楽章をセッション録音するというこだわりをみせてもいました。 このウィーン・フィルとの交響曲シリーズは残念ながら、全集完成には至らなかったので、16年の時を経て、新たなシリーズにかけるガーディナーの意気込みたるや、 ひとかたならぬものがありそうです。ロンドン響との顔合わせは、ガーディナーがここ毎シーズン、定期公演への客演を重ねて、親密な関係を保持しているだけに、 出来ばえにはかなりの期待を持って迎えられるところです。なお、プログラム・ノートの執筆もガーディナー自らが手掛けており、ここにもシリーズに向けた気合 いのほどが伺えます。 このたびは豪華なカップリングもおおきな魅力。メンデルスゾーンの2作品と同日の演奏で、名手ピレシュ(ピリスとも)をソリストに迎えた、シューマンのピア ノ協奏曲を収録しています。ピレシュは、1997年9月にアバド指揮のヨーロッパ室内管と同曲をセッション録音していたので、16年ぶりの再録音ということに なります。ピレーシュはシューマンをキャリアの初期から取り上げて得意としていますが、美しく磨き抜かれた音色とあたたかい情感のこもった音楽に集約される、 近年の進境には著しいものがあり、こちらも興味の尽きない内容といえるでしょう。 なお、当アルバムでは、従来のSACDハイブリッド盤に加えて、同一の演奏内容を収めたピュア・オーディオ・ブルーレイ・ディスクが同梱されます。お手持ちのブルー レイ・ディスク・プレーヤーで手軽に楽しめるハイスペックのフォーマットへの対応は、かねてよりオーディオ・ファイルからの要望も高かったのでなんとも嬉しい 配慮といえるでしょう。 さらにボーナス映像として、ブルーレイ・ディスクのビデオ・パートには、2014年1月21日の本拠バービカンにおけるコンサート当日すべてのプログラム、序曲、 協奏曲、交響曲が丸ごと収められ、まさに至れり尽くせりの仕様となっております。 (Ki)

LSO-0766
(8SACD+4CD
+1DVD)
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コリン・デイヴィス/LSOライヴ録音選集

(1)ベルリオーズ:幻想交響曲

(2)ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」

(3)ベルリオーズ:序曲「宗教裁判官」o

(4)ベルリオーズ:テ・デウム

(5)シベリウス:交響詩「大洋の女神」

(6)ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲第4番

(7)ベルリオーズ:歌劇「トロイアの人々」

(8)エルガー:エニグマ変奏曲op.36

(9)エルガー:序奏とアレグロop.47

(10)シベリウス:交響曲第2番ニ長調

(11)シベリウス:交響幻想曲「ポホヨラの娘」

(12)ティペット:オラトリオ「われらが時代の子」

(13)ウォルトン:オラトリオ「ベルシャザールの饗宴」

(14)ウォルトン:交響曲第1番変ロ短調

■特典DVD
ドキュメンタリー「The Man Behind the Music」
全て、コリン・デイヴィス(指)LSO

(1)※初SACD化
 録音:2000年9月29−30日ロンドン、バービカンホール(ライヴ)
(2)※初SACD化
 録音:1999年9月ロンドン、バービカンホール(ライヴ)
(3)※初出
 録音:2006年9月27&28日ロンドン、バービカンホール(ライヴ)
(4)※初出
  コリン・リー(T)、ロンドン交響Cho、エルサム・カレッジCho
 録音:2009年2月22&23日ロンドン、バービカンホール(ライヴ)
(5)※初出
 録音:2008年6月29日&7月2日ロンドン、バービカンホール(ライヴ)
(6)※初出
 録音:2008年9月24日ロンドン、バービカンホール(ライヴ)
(7)ベン・ヘップナー(T)、ミシェル・デ・ヤング(Ms)、ペトラ・ラング(Ms)、サラ・ミンガルド(A)、ペーテル・マッテイ(Br)、スティーヴン・ミリング(Bs)、ケネス・ターヴァー(T)、トビー・スペンス(T)、ロンドン交響Cho 録音:2000年12月3、6、7日&9日ロンドン、バービカンホール(ライヴ)
(8)録音:2007年1月6&7日ロンドン、バービカンホール(ライヴ)
(9)録音:2005年9月23日&12月9日ロンドン、バービカンホール(ライヴ)
(10)録音:2006年9月27&28日ロンドン、バービカンホール(ライヴ)
(11)録音:2005年9月18日&10月9日ロンドン、バービカンホール(ライヴ)
(12)インドラ・トーマス(S)、藤村実穂子(A)、スティーヴ・ダヴィスリム(T)、マシュー・ローズ(Bs)、ロンドン交響Cho
 録音:2007年12月16&18日ロンドン、バービカンホール(ライヴ)
(13)ピーター・コールマン=ライト(Br)、ロンドン交響Cho
 録音:2008年9月28&30日ロンドン、バービカンホール(ライヴ)
(14)録音:2005年9月23日&12月4日ロンドン、バービカンホール(ライヴ)

■特典DVD
※初出
 監督:ライナー・モリッツ
 字幕:日仏独伊西
※ベルリオーズの「トロイアの人々」のみ通常盤CD。他全てSACDハイブリッド盤。
記念すべきLSO Live最初のカタログ番号もデイヴィス指揮のドヴォルザー クの「新世界交響曲」(LSO0001)でしたが、栄誉ある100番目のリリースもやはり、楽団の最大の功労者であるかれのために用意されました。  この13枚組のセットは、サー・コリンのLSO Liveに対する功労のみならず、もっと正確に言えば、数十年間を通してのLSOとの関係に敬意を表す るべく編まれたもの。アンソロジーといっても、既発タイトルの寄せ集めではなく、うれしいことに録り溜めてあったお宝音源のなかから選りすぐりの初出 タイトルがいくつも盛り込まれているところが見逃せません。  さらに、特典DVDのドキュメタリー映像もまた初公開となる貴重な内容で、デイヴィスとその音楽を愛してやまないかたにとって、まさしくこれは文字 通り永久保存版といえるでしょう。  なお、完全限定生産品とのことですのでお早めにお求めいただきますようお願い致します。
【得意のベルリオーズとシベリウスの初出音源】
 デイヴィスがライフワークとしてもっとも得意としていたベルリオーズとシベリウス。2009年収録の「テ・デウム」は、生前最後のリリースとなった 2012年の「レクィエム」に至る、ベルリオーズ・プロジェクトの一環として演奏されたもの。また、序曲「宗教裁判官」はシベリウスの第2交響曲と同 日の録音で、そのシベリウスの交響詩「大洋の女神」は第4交響曲(LSO0601)と同日のライヴ・レコーディング。すべてファンのあいだでリリースが 待たれていたものです。
【初録音となるヴォーン・ウィリアムズの第4交響曲】
 エルガー、ウォルトン、ティペットと、英国音楽のスペシャリストの面目躍如たるところを示してきたデイヴィス初の取り組みとしておおいに注目されたの が、ここでのヴォーン・ウィリアムズの第 4 交響曲でした。  この作品は第2次大戦前夜のヨーロッパを取り巻く不穏な空気を強く反映した内容で、デイヴィスがまだまだ元気だった時期の演奏ということで、その 仕上がりにもおおいに期待が持てそうです。
【「新世界」と「幻想」を初SACD化】  
さらに、レーベル黎明期のタイトルで、リリース以来このかたたいへん好評な「新世界交響曲」と「幻想交響曲」を、装いもあらたにSACDハイブリッ ド盤化。音質の飛躍的な向上が期待され、演奏の感銘もいっそう深まるものとおもわれます。
【初公開のドキュメンタリー映像】  
特典映像のDVDもまた、初めて日の目をみる興味深い内容。「The Man behind the Music(音楽を支え続けてきた人物)」と題されたドキュメンタリー には、マエストロ最後の公式声明と、サー・デイヴィッド・アッテンボロー、サー・サイモン・ラトル、ロジャー・ライトらの発言が収められ、ハイライト はマスタークラス、オペラ、コンサートにおける仕事ぶりと、カメラ目線のトークで、音楽家たちを支え続けてきたことをあきらかにしています。監督は、ドキュ メンタリー「ピンク・フロイド/ライヴ・アット・ポンペイ」や、小澤征爾指揮の「ジャンニ・スキッキ」「スペインの時」の音楽映像作品などを手掛けた プロデューサー、ディレクターであるライナー・モリッツ。
【資料価値大、貴重な写真満載で充実のブックレット】
 ドキュメンタリー映像とタイトルも同じ、52ページの付属ブックレットは、デイヴィスの生涯、LSOとのあゆみ、デイヴィス語録集、1961年から 2012年にかけてLSOと構築したディスコグラフィ(アルファベットによる作曲家順)、楽譜や手紙の画像などから構成された資料的価値の高いもので、 さらに、学生時分のクラリネットを吹く姿に始まり、プライベート・ショットを含むさまざまな時代のデイヴィスの表情はもちろん、ゆかりの深かった作曲 家ティペット、ピアニスト内田光子らとの貴重な写真もふんだんに収められ、たいへん充実したつくりとなっています。 (Ki)
LSO-0769(1SACD)
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メンデルスゾーン:交響曲第1番 ハ短調 op.11(1824)
交響曲第4番「イタリア」[1833年版]
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
LSO

録音:2014年3月23日、2016年2月16日ロンドン・バービカン・ホール(ライヴ)
サー・ジョン・エリオット・ガーディナーがロンドン響を指揮するメンデルスゾーン・シリーズの第3弾。 ガーディナーは交響曲第1番の演奏会にあたって次のようにアナウンスしました:「メンデルスゾーンが1829年にロンドンに来た時、彼は自作の交響 曲を演奏し、両親に手紙の中で “私は自分の交響曲をあらためて見ましたが、ああ神よ、メヌエットが涙が出るほど退屈なのです!そこで私は、八重奏の スケルツォを抜き出し、少しトランペットを付け加えたところ、とても素敵になりました” と書いています。実際にはメンデルスゾーンはかなり多くの改変を 加え、オーケストレーションを輝かしいものにしています。それは大変素晴らしいので、皆様にはそれを聴いていただくべきだろうと思いました。しかしメ ヌエットとトリオはどうなるのでしょうか?なぜ、彼は、出版の段になって、メヌエットとトリオを採用し、スケルツォを排したのでしょうか。私は両方とも 注目すべきで、両方があっても全体として素晴らしい交響曲になると考えています。皆さんはどちらがよいか、お聞かせ頂ければと思います」 こうしたわけで、ガーディナーは、メンデルスゾーンが作曲した1824年当時のメヌエット、および1829年の「ロンドン版」に含まれたスケルツォという、 ふたつの第3楽章を演奏しています。 第4番「イタリア」は、第1楽章冒頭のピチピチと弾むリズム、管楽器のかけあいから愉悦の極み。終楽章のサルタレッロの切れ味のよさは痛快なほど。 LSOの巧さが際立ちます。ガーディナーは、第4番に関して、演奏会にあたって「メンデルスゾーンは、あらゆる技巧、およびリスクをおかして全てをこ のイタリア交響曲に注力しました。その結果この作品は今でもきわめて人気が高いままです。」と述べています。なお、ガーディナーは、ウィーン・フィルと、 1997年に現行版、そして98年には1833年版の第2楽章から第4楽章をセッション録音しましたが、今回は1833年版を採用しての演奏となっています。 なお、シリーズ第1 弾および第2弾同様に当アルバムもまた、従来のSACD ハイブリッド盤に加えて、同一の演奏内容を収めたピュア・オーディオ・ブルー レイ・ディスクが同梱されます。お手持ちのブルーレイ・ディスク・プレーヤーで手軽に楽しめるハイスペックのフォーマットへの対応はオーディオ・ファイ ルから大好評です。 (Ki)
LSO-0770(2SACD)
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スクリャービン:交響曲第1番ホ長調Op.26
第2番ハ短調「悪魔的な詩」Op.29/
ワレリー・ゲルギエフ (指)LSO
エカテリーナ・セルゲイエワ(Ms)
アレクサンドル・ティムチェンコ(Br)

録音:2014年3月30日、4月10日*バービカン・ホール(ライヴ)
ゲルギエフとロンドンSOは2014年3月から4月にかけて彼としては初めてスクリャービンの交響曲全5篇を上演しました。 昨秋に第1弾として第3番と「法悦の詩(第4番)」をカップリングでリリース (LSO0771)し、話題となりました。 どちらもスクリャービン初期の作品ですが、若き日に大のワグネリアンだった影響に加え、交響曲の規模を拡大し、声楽まで動員している点はマーラー を思わせます。ゲルギエフの得意とする音楽の集大成した感があり、これ以上彼向きの作品は珍しいと申せましょう。 交響曲第1番は1899-1900年の作で、全6楽章50分の大曲。第5楽章にはメゾソプラノとバリトンの独唱、終楽章には混声合唱が起用されています。 歌詞はスクリャービン自身のよるロシア語の芸術讃歌で、マーラー風な響きと充実度に満ちていますが、編成が大きいため演奏頻度は多くありません。こ の曲がついにゲルギエフの演奏で登場。絶妙なバランスでオーケストラと声楽を統率、若きスクリャービン独特の鮮烈な叙情と、不思議な光に満ちた世界 から、感動的なクライマックスに導きます。この秋、マリインスキー・オペラで来日予定のセルゲイエワが説得力満点な歌唱を聴かせます。
交響曲第2番は全5楽章の純器楽作品。メシアンを先取りしたような、延々と鳥の囀りを描写した第3楽章が独特。フィナーレはワーグナー風のロシ ア音楽で、カッコ良さの極み。初演当時は酷評されましたが、ゲルギエフの演奏で聴けば、チャイコフスキーの伝統上にある魅力的な交響曲であることを 再認識させられます。 (Ki)
LSO-0771(1SACD)
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スクリャービン:交響曲第3番ハ短調op. 43「神聖な詩」
交響曲第4番op. 54「法悦の詩」
ワレリー・ゲルギエフ(指)LSO

録音:2014年3月30日(第4番)、2014年4月13日(第3番)/ロンドン、バービカンホール(ライヴ)
ゲルギエフとロンドン響は、2014年3月から4月にかけて「ミュージック・イン・カラー」と題して、スクリャービンの5つの交響曲を取り上げました。 「法悦の詩」と「神聖な詩」はその公演のライヴ録音からのSACD化で、ゲルギエフが首席指揮者としての最後の在任期間にリリースされるもっとも重 要なプロジェクト、スクリャービンの交響曲全集シリーズ第 1 弾となります。
ゲルギエフはスクリャービンについて、公演前のインタビューで次のように述べています。 「スクリャービンは偉大なるロシアの作曲家です、(中略)かれは自身の世界から生まれた、独自の表現を明確に持つ作曲家なのです。まったく独自のソノ リティを見つけ、そのさまざまな色彩を聴き取る能力は伝説的でした。今日、スクリャービンは驚くほど魅惑的な音楽世界を創造することが出来た人物と して理解されるべきで、まさにそう認めずにはいられません。わたしたちはこれらの作品と創作者の不思議な力によって魅入られずにはいられないのです。」
ゲルギエフとロンドン響の顔合わせによる初のスクリャービン・アルバム。そもそも、神秘性と官能系音楽という点で、ほとんど同傾向のシマノフスキの シリーズで空前絶後の名演を繰り広げた当コンビだけあって、スクリャービンとの相性が悪かろうはずがありませんが、じっさい、ハマり過ぎのプログラム としか言いようがありません。ゲルギエフにとって「法悦の詩」は、1999年7月のマリインスキー劇場管との録音があったので、13年ぶりの再録音とな りますが、あらためてゲルギエフの濃厚な表現と、ロンドン響のポテンシャルの高さに感心することしきりのとんでもない内容となっています。
交響曲第3番「神聖な詩」は、3つの楽章それぞれに「闘争」「悦楽」「神聖なる遊戯」という副題が付けられ、傾倒していたニーチェの超人哲学の 影響を指摘される作品。さらに、そこから神秘主義へと向かった先の交響曲第4番「法悦の詩」は拍節感も調性もあいまいとなって、スクリャービンの 代名詞ともいえる「神秘和音」を使用した、妖しく幻想的なムードに包まれた音楽。ゲルギエフの云う、個性的な手法が一気に開花した中期の作と、まっ たく独自の語法を確立した後期の代表作という組み合わせは、シリーズの輝かしいスタートにふさわしいものといえるでしょう。 (Ki)
LSO-0775
(1SACD+Bluray audio)
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ジョン・エリオット・ガーディナー〜メンデルスゾーン・シリーズVol.2
交響曲第5番「宗教改革」
序曲「静かな海と楽しい航海」
序曲「ルイ・ブラス」*
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)LSO

録音:2014年3月23日*、2014年10月2日/ロンドン、バービカン・ホール(ライヴ)
2014年10月にレコーディングされたばかりの 交響曲第5番は、ガーディナーには1996年にウィーン・フィルを指揮したライヴ録音盤があったので、18年ぶり2度目の録音ということになります。
バッハ演奏で評価を確立したガーディナーは、これまでにベートーヴェン、シューマン、ブラームスでも意欲的な取り組みをみせてきましたが、メンデ ルスゾーンとの相性はたいへん良いようで、長年の厚い信頼で結ばれたロンドン響を起用した効果もあって、前作に引き続いて充実の仕上がりが期待できる ものと思われます。 プロデューサーのニコラス・パーカーは、ヴァイオリニストの経歴を持ち、ガーディナーとはイングリッシュ・バロック・ソロイスツの録音でもおなじみの間柄。 ガーディナーがロンドン響を指揮したストラヴィンスキーの「放蕩者のなりゆき」で、2000年のグラミー賞最優秀オペラ録音を獲得している名コンビだけに 録音面も万全。 なお、シリーズ第1弾同様に当アルバムもまた、従来のSACDハイブリッド盤に加えて、同一の演奏内容を収めたピュア・オーディオ・ブルーレイ・ディス クが同梱されます。お手持ちのブルーレイ・ディスク・プレーヤーで手軽に楽しめるハイスペックのフォーマットへの対応はオーディオ・ファイルから大好評で、 なんとも嬉しい配慮といえるでしょう。 (Ki)
LSO-0779(1SACD)
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ラフマニノフ:交響曲第3番
バラキレフ:交響詩「ロシア」
ワレリー・ゲルギエフ(指)LSO

録音:2014年11月11 & 13日/ロンドン、バービカンホール(ライヴ)
ラフマニノフがロシアを遠く離れ、およそ20年近くを経た1935年から36年にかけて亡命先のルツェルンで書き上げた交響曲第3番は、切々と迫る抒 情と熱くたぎる激情にあふれ、抑えることのできない祖国への思いが色濃く投影された作品。 当コンビによる前2作の並外れた出来栄えを知れば、ここでも期待は高まるところですが、たっぷりと重厚な響きを引き出した第1楽章開始からまもなく、 どこか懐かしくもあるメロディが現れると、早くもこれは大当たりの予感、第2楽章に入ると確信へと変わります。ハープに乗せて朗々と歌い出すホルンに つづいて、独奏ヴァイオリンに導かれる甘美でせつない弦楽の調べが押し寄せるアダージョ・マ・ノン・トロッポ。まさに交響曲第2番第3楽章の再現 ともいうべき美に浸れます。さらに、ラフマニノフのトレードマークともいえるグレゴリオ聖歌「怒りの日」が効果的に使われ、交響的舞曲との相関も指 摘されるフィナーレもやはりゲルギエフのうまさが全面に出た場面といえるでしょう。 カップリングはバラキレフの交響詩「ロシア」。自作の「ロシアの主題による序曲第2番」をバラキレフが改訂したもので、ヴォルガ河流域を調査して収集 した3つの民謡(ゆったりした婚礼の歌とふたつの輪舞)をもとに、作中では素材として自在に扱われています。民俗色ゆたかな親しみやすい内容で、こ ちらも雰囲気満点の演奏が楽しめます。 なお、ゲルギエフ指揮ロンドン響の演奏によるラフマニノフの交響曲シリーズは2016年春に完結予定とのことです。 (Ki)
LSO-0781(1SACD)
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ラフマニノフ:晩祷Op.37 サイモン・ホールジー(指)
ロンドン交響楽団Cho

録音:2014年11月26日/バービカン・ホール(ライヴ)
LSOシリーズとは言っても、ロンドン交響楽団合唱団のアルバムで、オーケストラは全く出てきません。 ラフマニノフは帝政末期の1915年にロシア正教の奉神礼用の晩?を作曲しました。当時彼はピアニストとして世界的に活躍し、作曲家としても合唱交 響曲「鐘」や練習曲「音の絵」など、近代作曲技法を駆使した複雑な作品を発表していました。作曲家として「ロシアに於ける西欧派」とみなされてい た彼が、ロシア音楽の神髄である正教会の宗教曲に手を染めているのは意外ですが、伝統にのっとって見事な作に仕上げています。
指揮者、合唱団ともに非ロシアの音楽家ですが、さすがゲルギエフに鍛えられているだけあり、ツボをおさえたロシア色に感心させられます。ピアノの 名手だったラフマニノフの声楽書法は、どこかピアノ的な発想があるとされますが、ロンドン交響楽団合唱団の正確な演奏は驚異的。声だけの世界からフ ルオーケストラに匹敵する響きと表現力を引き出しています。 (Ki)

LSO-0782
(2SACD hybrid + 1Pure Audio Blu-ray)
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シューマン:オラトリオ「楽園とペリ」op. 50 サリー・マシューズ(S:ペリ)
マーク・パドモア(T:語り)
ケイト・ロイヤル(S)
ベルナルダ・フィンク(A)
アンドルー・ステイプルズ(T)
フローリアン・ベッシュ(Bs-Br)
ロンドン・シンフォニー・コーラス、
サー・サイモン・ラトル(指)LSO

収録:2015年1月11日ロンドン、バービカン・ホール(ライヴ)
2017/18年シーズンよりロンドン響の音楽監督に就任するサー・サイモン・ラトルが、これに先駆けてLSO Liveに堂々の初登場を果たします。 大注目のプログラムはシューマンの大作「楽園とペリ」。2015年1月に本拠バービカンで行なわれたばかりの公演をライヴ収録したもので、SACDハイ ブリッド盤 2 枚組に加えて、ピュア・オーディオ・ブルーレイ・ディスクも同梱されるという、たいへん力の入ったつくりとなっています。 1843年に完成したシューマンの「楽園とペリ」は、ペルシャ神話のエキゾチックで色彩豊かな物語から、アイルランドの詩人トマス・ムーア(1779-1852) が生み出した叙事詩「ララ・ルーク」に基づく作品で、19世紀のオリエンタリズム(東洋趣味)の大流行を反映しています。この世俗オラトリオでは、 罪をおかした妖精ペリが楽園から追放され、数々の試練を乗り越えた末にやがてふたたび楽園へと救済される過程を描いてゆきます。  シューマンが友人に宛てた手紙によると、  「私は今、大きな計画に夢中です。今までで最も大きいものですが、オペラではありません。それがほとんど新しいジャンルだと私は確信しています。」  この自信に満ちた言葉そのままに、この曲はシューマンの時代に作曲されたいかなるオラトリオとも異なるものです。  「(「楽園とペリ」は)あなた方がこの曲を聴くまで耳にしたことがなく、今でも、他にほとんど存在しないようなレベルの大傑作です...。考えてもみてく ださい。これはまさにすごいことで、全く例外的なことなのです。この曲は、シューマンの生涯において、それまでに作曲した作品の中で最も人気があり、 際限なく演奏されました。あらゆる作曲家がこの作品を愛しました。ワーグナーは、シューマンが成し遂げたことについて、自分がやってみたかったこの 主題を奪ったことについて、どれほど嫉妬したか、それが、どれほど特別なことであったことかを書き記しています。それは、作曲家にとっての競いの場で あり、作品は特別なものでした。」  このように熱く語るラトルは「楽園とペリ」に心底魅了されたひとり。ラトルはすでにベルリン・フィルの2009年2月の定期公演でもこの曲を取り上 げていますが、鍵を握る声楽陣については、このたびほぼ同一のキャストというのも興味深いポイントといえそうです。併せて、ベルリン・フィルによる「マ タイ」&「ヨハネ」の福音史家役で絶大なる存在感を示してラトルの信頼厚いパドモアを筆頭に、ベッシュ、合唱とここであらたに参加した強力な顔触れ をみても、このたびのレコーディングに万全の布陣で臨むラトルの意気込みのほどがうかがえます。 なにより、ラトルに応えるロンドン響のみずみずしい響きと、三部構成演奏時間一時間半近い長丁場を持続するテンションの高さからは、英国の誇る巨匠 を迎えて音楽する歓びがひしと伝わってくるようです。 ラトル=シューマンといえば、2013年にベルリン・フィルを指揮してライヴ収録した交響曲全曲の高評価も未だ記憶に新しいところ。ロンドン響との門出 に選ばれた「楽園とペリ」は、ラトルが「家に帰るようなもの」とコメントした新たなパートナーとの輝かしい今後に期待をつなぐリリースといえるでしょう。 (Ki)
LSO-0784(1SACD)
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ラフマニノフ:交響曲第1番ニ短調Op.13
バラキレフ:交響詩「タマーラ」
ワレリー・ゲルギエフ(指)LSO

録音:2015年2月19日 バービカン・ホール(ライヴ)
ゲルギエフとロンドン交響楽団によるラフマニノフの交響曲シリーズがついに完成。交響的舞曲を含むラフマニノフの大作がゲ ルギエフの演奏で揃いました。 ゲルギエフの演奏は驚くべき凄さ。交響曲第1番はラフマニノフの野心作でしたが、1897年に行われた初演が未曾有の大失敗に終わり、ラフマニノフ は重いノイローゼとなり作品は封印されました。今日録音はかなりあるものの、交響曲第2番などと比べ甘いメロディもなく、尖った作品のイメージがあ ります。しかしゲルギエフの演奏は、初めて聴くかのように新鮮。全体にいびつな感じはなく、むしろラフマニノフならではのしなやかで繊細なフレージン グが息づいています。 ラフマニノフ独特な推進力に満ちたアレグロも絶妙。ピアノの難しいパッセージ風な楽句も、LSOの名人芸で曖昧さ皆無の完璧さ。またしばしばゴージャ スなサウンドが響き、ラフマニノフの優れたオーケストレーションを再認識させてくれます。 圧巻はフィナーレの長いコーダ。一切ダレることなく、かえって栄光さえ感じさせ感動的。この作品の先入観を一変させてくれます。 カップリングはバラキレフの交響詩「タマーラ」。ゲルギエフの故郷カフカスの音楽素材を用い、リムスキー=コルサコフの「シェエラザード」を先取り するようなオリエンタリズムの世界を描いています。バラキレフ独特のボルテージの高さがゲルギエフにぴったり。めくるめく極彩色の絵巻として楽しめます。 (Ki)
LSO-0786(1SACD)
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シューベルト:弦楽四重奏曲第14番ニ短調 D810「死と乙女」(マーラー編曲による弦楽オーケストラ版)
ショスタコーヴィチ:室内交響曲ハ短調 op.110a(バルシャイによる弦楽四重奏曲第8番の編曲)
LSO弦楽アンサンブル
ロマン・シモヴィチ(リーダー)

録音:2015年4月26日/ロンドン、バービカン・ホール(ライヴ)
ロンドン響のコンサートマスター、ロマン・シモヴィチ率いるLSO弦楽アンサンブルによる第2弾アルバムでは、ふたつの傑 作カルテットの弦楽合奏版が取り上げられています。  弦楽合奏版編曲によるシューベルトの「死と乙女」は、すぐれた指揮者であったマーラーのたしかなセンスを証明するもので、変奏曲での慟哭表現、 死神に追い立てられるかのような切迫した終楽章など、凄みと深みが一段と増した内容です。  ショスタコーヴィチのお墨付きを得たバルシャイ編曲による弦楽四重奏曲第8番もまた、オリジナルの性格を際立たせるもの。1960年にわずか三日間 で書き上げられたこの曲は、自身の名前のイニシャルをもじった音型を全曲の中心主題に扱うとともに、共通の音型主題を用いた交響曲第10番といった 自作の数々や、チャイコフスキーの「悲愴」の主題引用でも知られるいわくつきの作品で、当時のひどく落ち込んでいた精神状態を反映しているといわれます。  その陰鬱なムードと緊迫感がそのまま投影された第1、第4、第5楽章のラルゴを聴くと、ヴァイオリニスト、ヴィオリストとして弦楽四重奏に精通し、 指揮者としてモスクワ室内管を組織したバルシャイによるアレンジの意味が強く理解されます。さらにここでは首席指揮者ゲルギエフを通じてショスタコー ヴィチの語法を体得したことが、当アンサンブルの演奏に説得力を与えているようにおもわれます。  鋭い切れ味を聴かせたデビュー盤「チャイコフスキー&バルトーク」とともに、柔軟で表現レンジの広いロンドン響弦楽セクションの魅力を味わえる一 枚です。 (Ki)

LSO-0789
(1SACD+Bluray-Audio)
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ニールセン:交響曲全集(全6曲) ルーシー・ホール(S)
マーカス・ファーンズワース(Br)
サー・コリン・デイヴィス(指)LSO

録音:2011年10月2 & 4日(第1番)、2011年12月4 & 6日(第2番)、2011年12月11 & 13日(第3番)、2010年5月6 & 9日(第4番)、2009年10月1 & 4日(第5番)、2011年5月26 日& 6月2日(第6番)/ロンドン、バービカンホール(ライヴ)
長年シベリウス演奏のエキスパートとして名を馳せたコリン・デイヴィスが、もっとも信頼を置くロンドン響を指揮して、シベリウスと等しく北欧有数の交響 曲作家である「ニールセンの交響曲全集」を初めて完成させたのは、巨匠最晩年の2009年から2011年にかけてのことでした。 2015年のニールセン・アニヴァーサリーを迎えるにあたり、これをよりお求め易い価格でセット化。さらに、5.1 DTS-HD Master Audio 24bit/192kHz と 2.0 LPCM 24bit/192kHzの音声を収録したピュア・オーディオ・ブルーレイ・ディスクが付属するという、オーディオファイルに は見逃せないポイントつきでのリリースとなります。  演奏内容は、年輪を重ねてなおますます意気盛んなデイヴィスのもと、巨匠に心からの敬意と信頼を寄せるLSOの充実しきった音響がひときわ印象的なも ので、ここでの功績によりデイヴィスは、デンマーク大使を通じて由緒あるダネブロー・コマンダー勲章(Commander of the Order of the Dannebrog) を叙勲されています。  なお、装丁はカートン・スリーヴ入りのディジ・ボックス仕様を予定しております。(※ご自宅のホームネットワークを使用してブルーレイディスク内の WAV、MP3ファイルを直接対応機器にダウンロードできます。ご自宅のネットワークの設定環境により操作方法等が異なる場合がございます)
【演奏のレビューから】
「ニールセンの音楽は、LSOのために書かれたとおもっていいかもしれません。つまり、オーケストラの強靭なサウンドと自由な精神のテンペラメントは、こ のシンフォニーにおける名手の要求と本能的なダイナミズムとに適っているからです。デイヴィスもまた、ベートーヴェン流の対立の構図をニールセンの音楽 に見出しています。デイヴィスは、シンフォニーのタイトル、“滅ぼし得ざるもの” に値するヴァイタリティで、作品を指揮しました」(フィナンシャル・タイムズ) 「(交響曲第5番は)ほとんど聞き取れないものから非常に大きな音まであらゆるダイナミックレンジを示し、広範囲にわたる音色を提示します。オーケストラ の各セクションには見せ場が用意されていますが、けれども第1楽章を通してずっと絶え間なく続くスネアドラム・ソロ(ニール・パーシーが勇気と賞賛に値 する技術で示した)と、同じく終結部での美しいカデンツァ風のクラリネット・ソロ(アンドルー・マリナーによってみごとに奏でられた)とはおそらくもっと も忘れられない瞬間です。サー・コリン・デイヴィスは、このうえなく献身的な取り組みと興奮のパフォーマンスという点で秀でていました。」(ミュージカル クリティシズム・ドット・コム)
LSO-0792(1SACD)
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エルガー:序奏とアレグロ
ヴォーン・ウィリアムズ:ファンタジア
ブリテン:フランク・ブリッジの主題による変奏曲
LSO弦楽アンサンブル
ロマン・シモヴィチ(リーダー )

録音:2015年2月3日、バービカン・ホール(DSD128fs)
ロンドン響の誇る弦楽セクション、LSO弦楽アンサンブルのLSO Liveレーベル第3弾の登場。英国作曲家エルガーに始まり、ヴォーン・ウィリアムズ、 ブリテンと、英国作曲家の作品が並んだプログラムです。LSOにとって自家薬籠中の作品といえる「序奏とアレグロ」は、まるでLSO弦楽アンサンブル のために書かれたかのような綿密かつ濃厚な演奏。ヴォーン・ウィリアムズのファンタジアは、トマス・タリスの主題にもとづいており、高貴な世界をたの しめます。そして20世紀の弦楽アンサンブル作品の金字塔のひとつともいえるブリテンの変奏曲は、高度なアンサンブル、超絶技巧のソロが魅力。LSO 弦楽セクションの実力が遺憾なく発揮されたアルバムとなっています。 (Ki)
LSO-0800(1SACD)
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ヴェルディ:レクイエム エリカ・グリマルディ(S)
ダニエラ・バルチェッローナ(A)
フランチェスコ・メーリ(T)
ミケレ・ペルトゥージ(バス)
ジャナンドレア・ノセダ(指)LSO
ロンドン交響楽団cho

録音:2016年9月18,20日バービカン・センター(ライヴ)
ノセダは2007年からトリノ王立歌劇場の音楽監督を務め、2016年の国際オペラ賞のコンダクターズ・オブ・ジ・イヤーを受賞、さらに2015年の アメリカ指揮者賞も受賞するなど、ますます世界が注目する存在。すでにノセダはブリテン:戦争レクイエムでLSOライヴにも登場し、その緻密かつ大 胆な音楽運びでロンドン交響楽団との相性もバッチリなのは周知のところ。そんなノセダがLSO2016-17年シーズの幕開けに選んだのが、ヴェルディの レクイエム。ノセダは2011年にトリノ王立劇場管とヴェルディのレクイエムを取り上げているなど、まさに手に入った作品といえるところ。死の恐怖への 抵抗と、死によってもたらされる天上の平和への祈りがこめられたヴェルディのレクイエム。ブラームスはこの作品を聴いて「天才だけがこのようなものを 書くことできる」と言ったといいます。ノセダは繊細かつ時に暴力的なまでに激しく、作品に込められたすべてを引き出し、見事にまとめあげています。管 楽器が活躍する「怒りの日」ではLSOのブラス・セクションがおそろしいまでに完璧な演奏を展開。そしてノセダが信頼をよせる独唱者たちも豪華な顔 ぶれ。ソプラノのグリマルディは1980年生まれ、モーツァルト、ロッシーニから、ミミ(ラ・ボエーム)まで、まさに今乗りに乗っているソプラノの一人 といえるでしょう。1969年生まれのバルチェッローナはロッシーニでブレイクし、来日多数で日本でのファンも多く、最近ではヴェルディもよく歌っており、 ヴェルディ・メッゾとしての地位も確立している逸材。テノールは艶のある声でMETはじめ世界で活躍、日本でも人気の1980年生まれのメーリ。そし て1965年生まれのペルトゥージも世界最高峰のベルカント・バスとして世界で活躍する存在。4人とも圧巻の歌唱で聴かせます。 (Ki)
LSO-0802(2SACD)
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ショスタコーヴィチ: 交響曲第5番ニ短調
交響曲第1番ヘ短調*
ジャナンドレア・ノセダ(指)LSO

録音:2016年9月22日]、2019年3月27-28日* バービカン・センター
ノセダとLSOによるショスタコーヴィチ・ツィクルス最新盤、第5番と第1番という組み合わせの2枚組で登場!これまでに第8番(LSO 0822/ 2018年4月録音)、第4番(LSO 0832/2018年11月録音)とリリースし、そのブレのない表現とボルテージの高さで世界で高く評価されていいます。 第1番は最初の交響曲、そして第5番は「ムツェンスク郡のマクベス夫人」の後の最初の交響曲、という点で、第1番と第5番は共通点がある、と語る ノセダ。ショスタコーヴィチが18歳で書いた第1番、そして30歳前後で書いた第5番、それぞれの作品の真髄をえぐりだすものすごいエネルギーの演 奏となっています。客演首席指揮者としてLSOとの信頼関係をゆるぎないものにしていることが強く感じられる力演です。 (Ki)
LSO-0803
(1SACD+1 Blu-ray Disc Audio)
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メンデルスゾーン:交響曲第2番「賛歌」op.52(1840) ルーシー・クロウ(S)
ユルギタ・アダ モ ニテ(Ms)
マイケル・スパイアーズ(T)
サー・ジョン・エリオット・ガーディナー(指)LSO
モンテヴェルディcho

録音:2016年10月16&20日、バービカン・センター(ライヴ)DSD 128fs
第1曲「シンフォニア」では、ロンドン交響楽団が誇る管楽器セクションが高らかに開始を告げ、続くアンサンブルも愉悦のきわみ。ソプラノは華のあ る歌声のイギリスの歌手、ルーシー・クロウ。メゾ・ソプラノはリトアニア出身で幅広いレパートリーで活躍するアダモニテ、テノールはアメリカ出身で、ロッ シーニからベルリオーズ「ファウストの劫罰」のファウスト役までを得意とするベル・カント、マイケル・スパイアーズという独唱陣もそれぞれ見事な歌唱 です。全篇をとおしてクリアさを保ちながらもやわらかみを帯びた録音で、LSOの各セクションのアンサンブルの妙、そしてガーディナーの手兵モンテヴェ ルディ合唱団の巧さが際立った名演奏となっています。
従来のSACD ハイブリッド盤に加えて、同一の演奏内容を収めたピュア・オーディオ・ブルーレイ・ディスクが同梱されます。お手持ちのブルーレイ・ディ スク・プレーヤーで手軽に楽しめるハイスペックのフォーマットへの対応はオーディオ・ファイルから大好評です。また、ブルーレイ・ディスクからは、ネッ トワークに接続すると、DSD/24bit 96kHz FLAC/16bit 44.1kHz WAV/320kbps MP3のファイルをダウンロードしていただけます。 (Ki)
LSO-0804(1SACD)
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モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲集
協奏曲第1番変ロ長調 K207〔カデンツァ/ズナイダー〕
協奏曲第2番ニ長調 K211〔カデンツァ/ズナイダー〕
協奏曲第3番ト長調 K216〔カデンツァ/ズナイダー〕
ニコライ・ズナイダー(指&Vn/ 'クライスラー '( グァルネリ・デル・ジェス ))
LSO

録音:2016&2017、ライヴ(バービカン・ホール)
ニコライ・ズナイダーがロンドンSOを弾き振りして、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲をリリースするプロジェクトの第2弾。第1楽章の時にオ ペラのアリアのような旋律から緩徐楽章の滋味溢れる旋律まで、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲の魅力を、この上なく気品ある音色で響かせます。オー ケストラとのアンサンブルも愉悦の極みのできばえ。楽器(名器「クライスラー」)の魅力も最大限に味わうことができます。第1弾同様、カデンツァは、 このプロジェクトのためにズナイダー自身が書いたものです。 ズナイダーは、1997年エリザベート・コンクールに優勝してから、世界が認めるその美音と高貴な音楽性、そして精確なテクニックで世界的な奏者として 活躍しています。近年は指揮者としても世界的に活躍しており、2010年には、ゲルギエフに招かれ、マリインスキー劇場Oの首席客演指揮者に就 任したほか、様々なオーケストラで首席客演指揮者を歴任、客演も重ねています。 (Ki)
LSO-0807(1SACD)
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モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲集
ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調 K.218(カデンツァ:ニコライ・ズナイダー)
ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調 K.219「トルコ風」(カデンツァ:ニコライ・ズナイダー)
ニコライ・ズナイダー(指&Vn(‘クライスラー’( グァルネリ・デル・ジェス ))
LSO

録音:2016年12月18日、2017年5月14日、ライヴ(バービカン・ホール)
ニコライ・ズナイダーがロンドン交響楽団を弾き振りして、モーツァルトの協奏曲をリリースするプロジェクトの第1弾。ズナイダーは、1997年エリザベー ト・コンクールに優勝してから、世界が認めるその美音と高貴な音楽性、そして精確なテクニックで世界的な奏者として活躍しています。近年は指揮者と しても世界的に活躍しており、2010年には、ゲルギエフに招かれ、マリインスキー劇場管弦楽団の首席客演指揮者に就任したほか、様々なオーケストラ で首席客演指揮者を歴任、客演も重ねています。 ズナイダーの演奏する名器「クライスラー」の高貴な音色によるモーツァルト。カデンツァは、このプロジェクトのためにズナイダー自身が書いたものです。 オーケストラもズナイダーの美しく流れる音楽と見事に融け合っています。
LSO-0808(1SACD)
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ハイドン・想像上のオーケストラの旅
I. オラトリオ『天地創造』より第1部 第1日「ラルゴ:混沌の描写」
II. 『十字架上のキリストの最後の7つの言葉』より終曲「地震」
IIIa. 『無人島』Hob.Ia:13よりシンフォニア〈ラルゴ-ヴィヴァーチェ・アッサイ〉
IIIb. 『無人島』Hob.Ia:13よりシンフォニア〈アレグレット-ヴィヴァーチェ〉
IV. 交響曲第64番 イ長調 Hob.I:64「時の移ろい」より第2楽章〈ラルゴ〉
V. 交響曲第6番 ニ長調「朝」Hob.I:6より第3楽章〈メヌエット〉
VI. 交響曲第46番 ロ長調 Hob.I:46よりフィナーレ〈プレスト〉
VII. 交響曲第60番 ハ長調 Hob.I:60「うかつ者」よりフィナーレ〈プレスティッシモ〉
VIII. オラトリオ『四季』より第4部 冬「序奏」
IXa. 交響曲第45番 嬰ヘ短調 Hob.I:45「告別」よりフィナーレ〈プレスト〉
IXb. 交響曲第45番 嬰ヘ短調 Hob.I:45「告別」よりフィナーレ〈アダージョ〉
X. 笛時計のための三重曲集よりHob.XIX:1-32(抜粋)
XI. 交響曲第90番 ハ長調 Hob.I:90よりフィナーレ〈アレグロ・アッサイ〉
(最終トラックでは、偽終始の箇所と、楽曲の最後それぞれに拍手が収録されています)
サー・サイモン・ラトル(指)LSO

録音:2017年7月11&12日、バービカン・センター(ロンドン)、ライヴ
ラトルが愛してやまない作曲家、ハイドン。ロンドン交響楽団を指揮しての、ハイドンの交響曲とオラトリオなどからのよりすぐり楽章で構成した「想像 上のオーケストラの旅」の登場です。すでにラトルは同様のプログラムをベルリン・フィルと演奏しており、話題となったのも記憶にあたらしいところです。 ハイドンの作品の中でもとりわけ際だった存在で、先見の明に満ちた楽曲をあつめて「グレイテスト・ヒッツ」のようなプログラムを作りたかったと語るラトル。 ここでも、ハイドンの楽曲それぞれのキャラクターをラトルとLSOはもらさず活き活きと表現しています。また、興味深いのが笛時計のための音楽も収録 されているところ。「告別」の終楽章で、照明が徐々に落とされる中、楽団員が一人一人席を立って、最後にはラトルもステージを去り、ステージ上に誰 もいなくなると、ホール内のスピーカーから、笛時計の音色(録音)が流れます。この笛時計は、機械仕掛けのオルガン(メカニカル・オルガン)で、音 色は手まわしオルガンに似ています。エステルハージー家にもこの笛時計が置かれていたとされており、ハイドンはこの笛時計のために弦楽四重奏「ひば り」終楽章の編曲など、32曲の小品を残しています。エステルハージー家でもこのように時計が鳴り響いていたのだろうか、と聴衆はタイムスリップした ような、不思議な世界にいざなわれます。その後団員たちがステージに再び結集し、交響曲第90番のフィナーレが最後に演奏されます。偽の終止のとこ ろでの聴衆の拍手と笑い声も収録。本当に終止した時のあらためての盛大な拍手も収録されています。ユーモアの国、イギリスならではのセンスと聴衆の 反応、そしてなによりラトルとLSOの細かな機微までぴたりと息の合った、愉悦のハイドンに大満足の1枚です。 (Ki)

LSO-0809(2SACD)
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ベルリオーズ:ファウストの劫罰 サー・サイモン・ラトル(指)
LSO、ロンドン交響楽団cho
ティッフィン少年cho
ティッフィン少女cho
ディッフィン児童cho
カレン・カーギル(Ms/マルグリート)
ブライアン・ハイメル(T/ファウスト)
クリストファー・パーブスBs-Br/メフィストフェレス)
ガボール・ブレッツ(Bs/ブランデル)

録音:2017年9月、バービカン・センター(ロンドン)ライヴ
ラトルは次のように述べています:「これはオーケストラへの、そしてコリン・デイヴィスへのオマージュです。私の世代は皆コリン・デイヴィスとLSO の演奏でベルリオーズを学びました。そして私の姉が働いていた音楽図書館に入りびたっていた風変りな子供であった私にとって、ベルリオーズの論文はバ イブルでした。私達はどのようにしてファウストが早くから始まったかを忘れがちですが、ベートーヴェンは最初のスケッチを書いてすぐに亡くなっています。 そのスケッチの独創性は今日なお非常に魅力的です。メフィストフェレスが歌う楽章では弦楽器が巨大なギターのように鳴りますが、誰もがその瞬間にま さにこの音を聴きたいと思うように音符が書かれており、他のページもすべてその調子で書かれています!これはどこからくるのでしょうか。どうして彼は オーケストラがこのようなことができるとわかっていたのでしょうか。これはもう映画を先取りしているとしか思えません。」 (Ki)
LSO-0810(1SACD)
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チャイコフスキー:交響曲第4番
ムソルグスキー(ラヴェル編):展覧会の絵*
ジャナンドレア・ノセダ(指)LSO

録音:2017年10月29日-11月1日、2018年6月3日*
オペラを聴いているようなドラマチックなチャイ4。冒頭のファンファーレの沈痛な表情に驚かされて始まります。第2楽章の物悲しい旋律には思わず涙 となってしまいそうです。終楽章ではノセダとLSOが一丸となってエネルギー炸裂しています。「展覧会の絵」ではLSOの管楽器セクションの活躍が見もの。 冒頭のプロムナードから、高らかに響くトランペットに気持ちよく身をゆだねられます。各曲のキャラクターの違いも際だった、実に楽しめる演奏です。 ノセダはロンドンSOの首席客演指揮者であるほか、2021/22のシーズンからはチューリヒ歌劇場の音楽監督に就任予定で、ノセダにとって初とな るリングのプロジェクトも予定されているなど、これからますますオペラシーンでの活躍もたのしみな状況となっていますが、この演奏もオペラのような劇 場型アプローチで、エネルギーに満ちています。 (Ki)
LSO-0813(1SACD)
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バーンスタイン:ワンダフル・タウン
1序曲Overture
2 クリストファー・ストリート(Christopher Street)
3 オハイオ(Ohio)
4 コンカリング・ニューヨーク(Conquering New York)
5 100通りの抜け道(One Hundred Easy Ways to Lose a Man)
6 何という無駄(What a Waste)
8 ちょっと恋して(A Little Bit in Love)
9 パス・ザ・フットボール(Pass the Football)
10 カンヴァセーション・ピース(Conversation Piece)
11 もの静かな娘(A Quiet Girl)
12 コンガ! (Conga!)
13 間奏曲(Entr’acte)
14 マイ・ダーリン・アイリーン(My Darlin’ Eileen)
15 スウィング!(Swing)
16 静かなできごと(Quiet Incidental)
16a 繰り返し:オハイオ(Ohio (Reprise))
17 イッツ・ラヴ(It’s Love)
18 バレエ・アット・ヴィレッジ・ヴォーテックス(Ballet at the Village Vortex)
19 音の狂ったラヴタイム(The Wrong-Note Rag)
20 繰り返し:イッツ・ラヴ(It’s Love (Reprise))
ダニエル・ドゥ・ニース(ルース役)
アリーシャ・アンプレス(アイリーン役)
ネイサン・ガン(ベイカー役)
サイモン・ラトル(指)LSO
LSO合唱団

録音:2017年12月、バービカン・ホール(ロンドン)、ライヴ
バースタイン生誕 100 年にあたり、ラトル&LSO による、バーンスタインの名ミュージカル「ワンダフル・タウン」の登場。
バーンスタインは 1966 年に LSOと初共演、1987 年から 1990 年に亡くなるまでは、LSO のプレジデントも務めてもいました。LSO は 2018 年の生 誕 100 周年に先駆け、2017 年の 10 月から、このワンダフル・タウンや「不安の時代」など、バーンスタイン作品を取り上げ、早々にチケットも完売、公 演前から世界が注目するプログラムでした。ラトルは、このワンダフル・タウンはバーンスタイン「らしさ」の全てが詰まった作品だとしており、また、地上 の音楽で一番素晴らしい韻をもつ詩が「オハイオ」(Why, oh why, oh why ,oh Why did I ever leave Ohio?)だと述べています。
「ワンダフル・タウン」は、1953 年に初演され、トニー賞も受賞した名作。オハイオの田舎町から出てきた姉妹がニューヨークを舞台に、仕事、恋の予 感などを展開する物語です。ラトルがベルリン・フィルの音楽監督に就任後初めて迎えたジルヴェスター・コンサート(2002 年)でのメイン・プログラムに 選んだのもこのワンダンフル・タウンでした。豪華メンバーによる演奏は当時大きな話題となりました。それから 15 年経った 2017 年 12 月、ラトルが再び、 今度は LSOとこの作品を取り上げました。
作家志望の姉のルースを演じるのはダニエル・ドゥ・ニース(2005 年のグラインドボーンのクレオパトラ役で一躍有名になった)。女優志望の妹アイリー ンを演じるのはアリーシャ・アンプレス(ブロードウェイで活躍、ジャズ、キャバレー・ソングも得意とする)。ニースが原稿を持ち込む編集者ベイカーにネ イサン・ガン(メトロポリタン歌劇場などでも活躍するバリトン)と、万全の配役。公演はセミ・ステージ形式で行われました(当盤は音のみの収録)。
「コンガ」や「スウィング」などの楽曲ではラトルとLSO が想像以上の大爆発ぶり。「オハイオ」などの美しい二重唱もすべてが完璧な仕上がりで、ラト ルとLSO がバーンスタインにささげる最高の 100 歳の記念プレゼントとなっています。 (Ki)
LSO-0816
(3SACD+BluRay Audio)
限定盤
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ゲルギエフ&LSO/ラフマニノフ・ボックス
(1)ラフマニノフ:交響曲第1番
(2)ラフマニノフ:交響的舞曲
(3)ラフマニノフ:交響曲第2番(完全全曲版)
(4)バラキレフ:交響詩「ロシア」
(5)ラフマニノフ:交響曲第3番
(6)バラキレフ:交響詩「タマーラ」

■Blu-Ray Audio
ラフマニノフ:交響曲第1-3番、交響的舞曲、バラキレフ:交響曲「ロシア」「タマーラ」の順に収録
ワレリー・ゲルギエフ(指)LSO


録音:(1)2015年2月19日
(2)2009年5月7 & 8日
(3)2008年9月20 & 21日
(4)2014年11月11 & 13日
(5)2014年11月11 & 13日
(6)2015年2月19日
全て、ロンドン、バービカンホール(ライヴ)
ゲルギエフがLSOを指揮してのラフマニノフが、お買い得価格ボックスで登場!しかも、ブルーレイ・オーディオつきというから見逃せません。 【交響曲第1番】 本作はラフマニノフの野心作でしたが、1897年に行われた初演が未曾有の大失敗に終わり、ラフマニノフは重いノイローゼとなり作品は封印されました。 今日録音はかなりあるものの、交響曲第2番などと比べ甘いメロディもなく、尖った作品のイメージがあります。しかしゲルギエフの演奏は、初めて聴く かのように新鮮。全体にいびつな感じはなく、むしろラフマニノフならではのしなやかで繊細なフレージングが息づいています。
【交響的舞曲】
ラフマニノフ一流の哀愁と抒情を漂わせたメロディと、リズミカルな要素とがうまくブレンドされた「交響的舞曲」は、病と望郷の念で憔悴のなか持てる 精魂を振り絞って回顧するかのように「第1 交響曲」や「晩祷」といった自作の引用も特徴的なラフマニノフ最後の作品。
【交響曲第2番】
ゲルギエフは、ラフマニノフの第2 交響曲を1993 年にもうひとつの手兵マリインスキー劇場管とセッション録音しています。このときも当コンビ初のラフ マニノフの交響曲録音でしたが、以来15 年ぶりの、第2交響曲録音となりました。ピアノ曲そのままに、ラフマニノフが思いのたけを込めた甘美なメロディ が聴く人の心を強く締めつける第2 交響曲。完全全曲版による演奏です。
【バラキレフ:交響詩「ロシア」】
本作はバラキレフ自作の「ロシアの主題による序曲第2番」を作曲者自身が改訂したもので、ヴォルガ河流域を調査して収集した3つの民謡(ゆったり した婚礼の歌とふたつの輪舞)をもとに、作中では素材として自在に扱われています。民俗色ゆたかな親しみやすい内容で、こちらも雰囲気満点の演奏が 楽しめます。
【交響曲第3番】
ラフマニノフがロシアを遠く離れ、およそ20年近くを経た1935年から36年にかけて亡命先のルツェルンで書き上げた交響曲第3番は、 切々と迫る抒情と熱くたぎる激情にあふれ、抑えることのできない祖国への思いが色濃く投影された作品。ラフマニノフのトレードマークともいえるグレゴ リオ聖歌「怒りの日」が効果的に使われ、交響的舞曲との相関も指摘されるフィナーレもやはりゲルギエフのうまさが全面に出た場面といえるでしょう。 【バラキレフ:交響詩「タマーラ」】 ゲルギエフの故郷カフカスの音楽素材を用い、リムスキー=コルサコフの「シェエラザード」を先取りするようなオリエンタリズムの世界を描いています。 バラキレフ独特のボルテージの高さがゲルギエフにぴったり。めくるめく極彩色の絵巻として楽しめます。 (Ki)
LSO-0818(1SACD)
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シューマン:序曲『ゲノフェーファ』
交響曲第4番(1841年オリジナル版)*
交響曲第2番ハ長調 op.61(1845)
サー・ジョン・エリオット・ガーディナー(指) LSO

録音:2018年3月12日、3月16日*、バービカン、ロンドン
ロンドンSOとのメンデルスゾーン:交響曲ツィクルスが大成功を収めたガーディナー。今度はシューマンの全曲プロジェクトがスタートします。 ARCHIVでのオルケストル・レヴォリュショネル・エ・ロマンティークとの全集録音が1997年でしたので、実に20年以上の時を経ての録音となります。 第4番は、1841年のオリジナル版の方が、1851年改訂版よりものびのびしていて、器楽の織りなす色彩もより透明感があり明るいとして、1841年を採用 しています。LSOの管楽器の巧みな節回しや抜群のアンサンブルが光る演奏となっています。1845年に書かれた第2番の終楽章、1844年の危機を支えてく れたクララ・シューマンへの高らかな感謝状のような長大なクレッシェンドもガーディナーが巧みにコントロール、LSOの面々も見事に応えており感動的です。
ライナーノートの中ではガーディナーがシューマンの交響曲について語っており、こちらも興味深いものがあります。ぉ
LSO-0821(1SACD)
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ロトのラヴェル&ドビュッシー
ラヴェル:スペイン狂詩曲
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲*
 交響詩「海」#
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指)
lLSO

録音:2019年4月25日、2018年1月25日*、3月38日# バービカン・ホール(ライヴ)
今や世界で最も注目を集める指揮者の筆頭であるフランソワ=グザヴィエ・ロト。彼が首席客演指揮者の任にあるロンドンSOとの最新アルバムが登場します。曲はラヴェルとドビュッシー。見たことのあるようなプログラムですが、ドビュッシーの「海」と「牧神の午後への前奏曲」はレ・シエクルとのピリオド楽器演奏で、モダン・オケとは初めてとなります。さらにラヴェルの「スペイン狂詩曲」は初レパートリーなのも大歓迎。
シエクルとのドビュッシーも解釈と音色で話題となりましたが、今回は世界屈指の超絶的高性能オーケストラであるロンドンSOのため、ロトの意図がさらに理想的な形で実現しています。「牧神の午後への前奏曲」では首席フルート奏者ギャレス・デイヴィスの柔らかく七変化する音世界に酔わされます。弦楽の弱音の美しさも絶品で、SACDによる高音質録音の効果が光ります。
注目はラヴェルの「スペイン狂詩曲」。ロトのラヴェルはいずれも絶品ですが、これも期待にたがわぬ出来で、魔術的なオーケストレーションがロンドンSOの名人芸で極彩色の絵巻となっています。さらにロトならではの解釈とエネルギーでスペイン的な妖しさと情熱も放ち、一期一会の驚異の名演となりました。ますます絶好調のロト、ご期待下さい。 (Ki)
LSO-0822(1SACD)
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ショスタコーヴィチ:交響曲第8番ハ短調 op.65 ジャナンドレア・ノセダ(指)lps

録音:2018年4月、バービカン・ホール
ロンドンSOの首席客演指揮者を務めるジャナンドレア・ノセダ&LSO第3弾。ノセダとLSOは2008年に初共演、以降ブリテン:戦争レクイ エム(LSO 0719/ 2011年収録)、ヴェルディ:レクイエム(LSO 0800/ 2016年収録)をリリースしているほか、演奏会ではヴェルディ:リゴレット やベルク、マーラー、そしてショスタコーヴィチなどを取り上げてきており、ますますその信頼関係を強めています。
このたび登場するショスタコーヴィチの交響曲第8番は、独ソ戦さなかの1943年、ソ連軍が攻勢に転じつつある時期に作曲されました。希望の光の 見え出した時に作曲されながら、高揚感や喜びの感情は薄く、苦しみの詩のようでもあります。勝利ではなく、平和を願うような、ショスタコーヴィチの 作品の中でも特に痛切な思いに満ちた要素も含まれているといえるでしょう。ノセダが作品への深い共感を示しながら、作品に込められたショスタコーヴィ チの複雑な思いと平和への祈りを、ロンドンSOとともにダイナミックに描きます。 (Ki)
LSO-0828(1SACD)
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ショスタコーヴィチ:交響曲第9番変ホ長調Op.70
交響曲第10番ホ短調Op.93
ジャナンドレア・ノセダ(指)LSO

録音:2018年6月24日(第10番)、2020年1月30日、2月9日(第9番)、バービカン・ホール、ロンドン(ライヴ)
ンドンSOと、2016/17年シーズンから首席客演指揮者を務めているジャナンドレア・ノセダは、継続的にショスタコーヴィチの交響曲を取り上げて き まし た 。こ の うち 、 2016年9月の第5番、2018年4月の第8番、11月の第4番、2019年3月の第1番までの録音がLSO Live レーベルでリリースされています。今回は2018年 6月の第9番と現在のロックダウン前の2020年1、2月に収録された第9番を含んだ第4弾リリースです。 ノセダは、1997年から10年間、サンクトペテルブルクのマリインスキー劇場で、ワレリー・ゲルギエフのもと、首席客演指揮者を務め、その時にショスタコーヴィ チの生まれ育ったこの町で、毎年3ヶ月間を過ごしました。ノセダがロシア音楽、特にショスタコーヴィチに強い思い入れを持つようになったのは、このときの 経験がきっかけとなっています。 交響曲第9番は、第二次世界大戦の勝利を祝うために手掛けられた作品で、終戦の前年1944年の暮れから書きはじめられ、1945年11月3日ムラヴィンスキー 指揮レニングラード・フィルで初演されました。ベートーヴェンの「第9」をモデルとした祝祭的な大規模な作品を政府からも期待されていましたが、軽妙で人 を小馬鹿にしたような異なる作品を完成させ、ショスタコーヴィチは強い非難を受けることとなりました。このような経緯があったためか、初演者ムラヴィンス キーは、その後演奏しなかったため録音が残っていません。ノセダの録音は、ショスタコーヴィチの屈折した思いをメリハリの利いた表現で聴かせてくれます。 交響曲第10番は、スターリンが死去した1953年に書かれた作品で、「スターリン政権の雪解け」を象徴すると言われています。ノセダは、ショスタコーヴィチ の厳しく深淵な世界を覗くような説得力のある指揮をみせています。 (Ki)
LSO-0832(1SACD)
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ショスタコーヴィチ:交響曲第4番ハ短調 ジャナンドレア・ノセダ(指)LSO

録音:2018年11月、バービカン・ホール、ロンドン
ノセダ&LSOの第3弾リリース。ショスタコーヴィチはこの交響曲第4番を自身の傑作としていました。奇抜でありながら挑発的で、大規模なパーカッショ ン・セクションとブラス・セクションを要する100人以上の奏者によって演奏される超大作です。1936年の革命記念日を目標に初演のための総練習に入っ たものの、政治的理由で中止。その後封印されていたものの、1961年についに日の目をみました。その時、これは作曲家のまぎれもない傑作の一つである、 と大絶賛され、ショスタコーヴィチの交響曲作曲家としてのおそるべき底力をあらためて世に見せつけた作品です。 この演奏でもロンドンSOの誇る打楽器セクションとブラス・セクションの活躍が著しいことは言うまでもなく、オペラ指揮者としても活躍するノセダ の本領発揮ともいえる知と情熱の稀有なバランスが光る統率ぶりは圧巻。この大規模な作品がものすごい迫力で響きわたっています。 (Ki)
LSO-0833(1SACD)
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R・シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはかく語り」
ドビュッシー:バレエ音楽「遊戯」*
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指)LSO

録音:2018年1月*、11月 バービカン・ホール(ロンドン)
1896年作の「ツァラトゥストラはかく語り」と1913年の「遊戯」17年違いですが、どちらも20世紀的精緻な管弦楽法を駆使し、オーケストラの性能を 存分に発揮させる曲だけにLSO の名人芸が光ります。「ツァラトゥストラはかく語り」冒頭はフィリップ・コブのトランペット、舞踏の歌はシモヴィチのヴァイオリン・ ソロなど名奏者たちの妙技にもひたれます。ロトの語り口も絶妙に冴え、「ツァラトゥストラはかく語り」が冒頭以降も楽しい音楽であることを最認識させてくれ ます。
ドビュッシーの「遊戯」はシエクルとの来日公演で名演を聴かせてくれましたが、今度はモダン・オケ。ロトの解釈は深みを増し、光と色のモチーフが流れるよ うに展開するのを味わえます。子供と大人どちらもの「遊戯」であることを実感させてくれます。 (Ki)
LSO-0834(2SACD)
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バーンスタイン:『キャンディード』 マリン・オールソップ(指)LSO
LSO合唱団
レオナルド・カパルボ(テノール/キャンディード)、ジェーン・アーチボルト(ソプラノ/クネゴンデ)、アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(メゾ・ソプラノ/オールドレディー)、サー・トーマス・アレン(バリトン/パングロス博士、ナレーター)

録音:2018年12月8&9日、バービカン・ホール(ロンドン)
バーンスタインとLSOがおこなった代表的な録音(1989年)から約30年を経て、 バーンスタイン生誕100周年を記念して行われたコンサートの記録です。「キャンディード」は1956年に初演されましたがその後もバーンスタインは完成後も何 度も手直しをし、1988年5月、改訂版が初演されました。そして翌年1989年の12月に、バーンスタイン自身の指揮ロンドンSOの演奏で、バービカンの 地で演奏、収録され、その後アビー・ロード・スタジオで同じメンバーで録音も行われました。それから約30年が経過、ふたたびバービカンの地での作曲者自身 が納得したかたちでの演奏が実現したのです。オールソップとLSOの並々ならぬ気合と気迫は序曲からひしひしと感じられます。聴きどころ満載の楽曲がならび ますが、世界的歌手がキャスティングされており、どの曲も余裕たっぷり、いきいきとした表情が魅力。『キャンディード』に現代のあたらしい決定盤が登場したと いえるでしょう。 (Ki)
LSO-0836(1SACD)
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バーンスタイン:プレリュード、フーガとリフ(1949)
ストラヴィンスキー:エボニー協奏曲(1945)
ゴリホフ(ゴンザロ・グラウ編):ナザレーノ(2000作曲/ 2009年編)
サー・サイモン・ラトル(指)LSO
ピアノ:カティア&マリエル・ラベック姉妹(ゴリホフ)
クラリネット:クリス・リチャー ズ( ストラヴィンスキ ー )
ゴンザロ・グラウ、ラファエル・セグルニエ(ラテン・パーカッション)

録音:2018年12月12&13日、バービカン・ホール(ロンドン)
ラトル指揮LSOという最強の組み合わせで、バーンスタイン、ストラヴィンスキー、そしてグラミー作曲家のゴリホフ作品をお楽しみいただきます。ラトルがLSO 音楽監督に就任したのが2017-18シーズン。2018年12月の録音で、就任間もない頃の演奏ですが、すでにラトルとオケの相性はこれ以上ないくらいにぴっ たり。クラシックとジャズの融合を寿ぐようなプログラムですが、クールな表情、突き刺すようなリズムは完璧。世界最高峰のオーケストラによる豪華演奏です!
バーンスタインの作品は1949年に完成、当初はジャズ・アンサンブルのために書かれましたが、その後オーケストラ編成に改訂されました。ピアノとソロ・クラ リネットを含みます。ジャズ風のリズムが炸裂する作品ですが、ラトルもLSOもらくらくと鳴りっぷりのよい演奏です。ストラヴィンスキーのエボニー協奏曲はクラリ ネットとジャズバンド、という編成。クラリネットはLSO首席奏者のクリス・リチャーズが務めます。
ゴリホフの「ナザレーノ」は、アルゼンチン・タンゴとジャズのリズムが躍動する作品。2000年にバッハ没後250年記念として委嘱された「マルコ受難曲」 を土台としています。受難曲はオーケストラ、合唱と、ブラジル・ジャズのヴォーカル、アフロ=キューバのヴォーカルなどを擁する編成でしたが、2008年に、ラベッ ク姉妹の依頼を受けたベネズエラのゴンザロ・グラウが、受難曲の要素をのこしながらも、2台ピアノとオーケストラの編成に編曲しました。タイトルの「ナザレーノ」 はイエスが子供時代を過ごした地、ナザレに由来します。ラテンのリズムに彩られた作品を、LSOとラベック姉妹、そしてラトルが見事に響かせます! (Ki)
LSO-0842(1SACD)
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ブルックナー:交響曲第6番イ長調 WAB.106〔ベンヤミン=グンナー・コールス版(2015年)〕 サー・サイモン・ラトル(指)LSO

録音:2019年1月、バービカン・ホール(ロンドン)
ラトルとLSOによる2019年1月録音の、ブルックナー第6番の登場。ベンヤミン=グンナー・コールス(1965年生まれ)原典版を使用しています。コー ルスは、1995年から2011年までMWVブルックナー全集の副編集者を務めブルックナーの第9番のフィナーレ(2012年出版)の校訂を担当、さら に現在はショット社より出版進行中のブルックナー全集の監修者を2013年より務めており、7番(2015年/ラトル指揮ベルリン・フィルにより初演)、 第6番(2016年)、ミサ・ソレムニス(2017年)、第5番(2018年)、レクイエム ニ短調(2018年)が出版されているほか、モーツァルトのレクイ エムの校訂を手がけ、さらには指揮活動も行っています。このコールス版を用いてラトルは2016年にエイジ・オブ・エンライトメントOとレコーディ ングを行っています(2016年にパリで行われた世界初演公演も同じ組み合わせ)が、約3年の時を経て、再びこの版に、今回は手兵LSOと取り組み ました。ブルックナーの交響曲第6番は、彼の残した一連の交響曲の中でも最もブルックナー ‘らしい’ 作品ともいえるでしょう。コントラストに飛んだ空 気、暗闇から光へと至る息の長い旋律、19世紀の交響曲作品の中でも最も謎めいた終末を迎える作品のひとつといえるでしょう。LSOは、ラトルが導く 6番像をこれ以上なく忠実に響かせているよう。ラトルとLSOの一体感が印象的なブルックナーとなっております。
LSO-0844(1SACD)
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シューマン:交響曲第1番「春」変ロ長調 op.38
序曲「マンフレッド」op.115
交響曲第3番「ライン」 変ホ長調 op.97
サー・ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
LSO

録音:2019年2月10日(第1番、マンフレッド)、2月7日(第3番)
バービカン・ホール(ロンドン)
ロンドンSOとのシューマンの全曲プロジェクトの完結編の登場です(第1弾:LSO 0818/ KKC 6104)。ARCHIVでのオルケストル・レヴォリュ ショネル・エ・ロマンティークとの全集録音が1997年でしたので、実に20年以上の時を経ての録音となります。
交響曲第1番「春」は、冒頭のファンファーレから既に溌剌としており、主部に入ってからのリズム感もぴちぴちとした演奏。若々しさが打ち出されつ つも、常に抑制の効いた演奏はさすがガーディナー。「マンフレッド」でもきわめて均衡のとれたサウンドの中、シューマンが込めた様々な感情が浮き彫り にされます。第3番では冒頭の堂々としたテンポ設定が印象的。終楽章に至るまでの雄大な流れは圧巻です。ガーディナーの表情に機敏に反応するLSO の名人芸が炸裂した、見事なシューマンとなっています。 (Ki)
LSO-0850(2SACD)
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ヤナーチェク:オペラ「利口な女狐の物語」、
ンフォニエッタ
サイモン・ラトル(指)
ロンドンSO
森番:ジェラルド・フィンリー(Br)
森番の妻:ポーリーン・マレファネ(S)
校長:ピーター・ホアー(T)
司祭:ヤン・マルティニク(Bs)
ハラシュタ:ハンノ・ミュラー=ブラッハマン(Bs)
パーセク:ヨナ・ハルトン(T)
パーセクの妻:アンナ・ラプコフスカヤ(Ms)
ペピーク:ポピー・デウィッド(子役)
ペピークの友達フランティーク:インジ・ガリエット=ジャコビー(子役)
子供の頃のビストロウシュカ:サオワーズ・エクセルビー(子役)
ビストロウシュカ:ルーシー・クロウ(S)
ロンドンSO合唱団

録音:2019年6月27,29日(利口な女狐の物語/ピーター・セラーズ演出によるセミ・ステージ形式上演のライヴ録音)
2018年9月18-19日(シンフォニエッタ)
いずれもバービカン・ホールにての録音
ラトル&LSO最新盤は、LSOの本領発揮ともいえる迫力に満ちたヤナーチェクの『利口な女狐の物語』とシンフォニエッタ。『利口な女狐の物語』はラト ルにとって特別な作品。「私がオペラ指揮者になろうと思ったきっかけの作品であり、今でも他のどの作品よりも簡単に涙が出てくる作品の一つ」と語ります。 この録音は、ピーター・セラーズの演出によるセミ・ステージ形式上演のライヴですが、選び抜かれたキャストたち、そしてラトルの思い入れを十二分にくみ取っ て反応しているLSOの面々による見事な化学反応が炸裂している演奏となっております。ビストロウシュカにはイギリスで絶大な人気を誇るルーシー・クロ ウ、そして森番にはカナダ出身で英国で声楽を学んだジェラルド・フィンリー(ハイティンク指揮LSOの第九などでも共演)、そして森番の妻は、イサンゴ・ アンサンブル(南アフリカ)で作・編曲家としても活躍するポーリン・マレファネと世界で活躍する多彩な歌手たちが集い、人生のめぐりあいやサイクルをセ ンチメンタルに描いた作品世界が見事に描かれています。そして「シンフォニエッタ」はLSOの底力が遺憾なく発揮された秀演。終楽章で冒頭のファンファー レが回帰し盛り上がっていく様は見事。それぞれの管楽器パートの力強さ、そしてLSOの持ち味であるブラスの絶妙なブレンド具合がこれ以上ないかたち で爆発しています。残念ながら2020年の同コンビの来日は中止となってしまいましたが、ラトルとLSOの抜群の信頼関係だからこそ実現可能なエネルギー に満ちた演奏を、ぜひご体験ください! (Ki)
LSO-0851(1SACD)
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ラフマニノフ:交響曲第2番ホ短調Op.27(完全版) サー・サイモン・ラトル(指)LSO

録音:2019年9月、バービカン・ホール(ライヴ)
2019年9月に収録されたラトル&ロンドンSOによるラフマニノフの交響曲第2番がリリースされます。 ラトルは2017年からロンドンSOの音楽監督に就任、先日2023年までその任期を3年延長したことが発表され、両者の相性の良さと信頼度の高さは ますます広く認められることになりました。(同時に2023年からバイエルンRSOの首席指揮者に就任することが決まり大きな話題に。)
ラトルのラフマニノフ交響曲第2番といえばまだ20代のラトルとロス・フィルの録音(1984年)があります。当時はそれほど多くの指揮者が取り上げる作 品ではありませんでしたが、若き指揮者の未来を予見させるには十分の見事な演奏でした。一方ロンドン響は、前首席指揮者ゲルギエフとの演奏(2008年)や、 ラフマニノフのスペシャリストとも言われるアンドレ・プレヴィン(1973年)との録音、などがあり、この作品に特別な思いがある両者の演奏に期待が高まります。
ピアノ曲そのままに、ラフマニノフが思いのたけを込めた甘美なメロディが聴く人の心を強く締めつける第2交響曲。ラトルとロンドン響の今の音楽があふれ 出る、どの旧盤とも異なるうったえかけるような弦の響きが印象的な名演です。 (Ki)
LSO-0855(2SACD)
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モーツァルト:管楽のための作品集
ホルン協奏曲 変ホ長調 K417
オーボエ協奏曲 ハ長調 K314
クラリネット協奏曲 イ長調 K622
協奏交響曲 変ホ長調 K297b
セレナード第10番「グラン・パルティータ」
ハイメ・マルティン(指)
ティモシー・ジョーンズ(Hrn)、
オリヴィエ・スタンキエヴィチ(Ob)、
アンドルー・マリナー(Cl)、
ジュリアナ・コッホ(Ob)、
クリス・リチャーズ(Cl)、
レイチェル・ゴフ(Fg)、
LSO木管アンサンブル、LSO

録音:2019年10月12-13日(K417,314,622,297b)、2015年10月31日(K361)/ジャーウッド・ホール(セント・ルークス)
ピアニストでありヴァイオリン奏者でもあったモーツァルトですが、管楽器にもまたその音楽が存分に発揮された作品をのこしています。このたびLSOの首席奏 者たちが、モーツァルトの管楽器をソロにした協奏曲および協奏交響曲、そしてグラン・パルティータを録音しました。すみずみまで行き届いた自然な音楽、そして 非の打ち所がないテクニックと、どのソリストをとってもまさに完璧の出来栄え。同じオーケストラで奏でる仲間を支えるオーケストラも、まるで室内楽のように濃 密な空気でアンサンブルしています。指揮を務めるのは自身フルート奏者としてもロイヤル・フィルやロンドン・フィルなど名だたるオーケストラで首席奏者として も活躍、2013年より指揮活動に専念し、イェヴレSO、ロサンゼルス室内SOの首席指揮者を務め、2022年からはメルボルンSOの首席指揮者 に就任するハイメ・マルティン。LSOの結束力と底力をあらためて実感する内容です。 (Ki)
●ティモシー・ジョーンズ(Hrn)---ロンドン生まれ。15歳でホルンをはじめ、17歳でミュンヘン・フィルに入団、その後バーミンガム市響などを経て、1986年よりLSOで首席を務める。
アンドルー・マリナー(Cl)---1986年より2019年まで、LSO首席奏者を務める。オーケストラおよびソリスト、そして室内楽奏者として、そして教師としても世界的に活躍しています。
オリヴィエ・スタンキエヴィチ(Ob)---ニース生まれ。2015年、LSO首席奏者、そして王立音楽院教授に就任。2012年オーボエ国際コンクール(日本)第1位。現代音楽にも積極的に取り組んでいます。
ジュリアナ・コッホ(Ob)---LSO首席奏者。2017年ミュンヘン国際コンクール入賞。王立音楽院教授。ソリストとしてもベルリン・ドイツ響、バイエルン放送響などと共演。客演首席奏者としてバイエルン放送響、フィラデルフィア響などに登場しています。
クリス・リチャーズ(Cl)---2010年LSO首席奏者に就任。ほか英国内の主要オーケストラで客演首席奏者として活躍しています。
レイチェル・ガフ(Fg)---1999年よりLSO首席奏者を務める。ケンブリッジ・キングス・カレッジで学ぶ。現代作品のいくつかは彼女に献呈されています。ミュンヘン国際コンクールの審査員を務めています。

LSO-0858(1SACD)
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ノセダ/ャイコフスキー:Sym#5
チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調Op.64
リムスキー=コルサコフ:「見えざる町キーテジと聖女フェヴローニャの物語」組曲
ジャナンドレア・ノセダ(指)LSO

録音:2019年11月3日、28日* ロンドン、バービカン・ホール(ライヴ)
交響曲第4番の熱演で注目されたノセダ&LSOのチャイコフスキー第2弾。待望の第5番が登場となります。チャイコフスキーの5番といえば、ノセダの親 分ゲルギエフをはじめ名盤・名演揃いですが、新たな一枚が加わります。
ノセダの演奏は推進力に満ち、「熱い」の一言に尽きます。第1楽章とフィナーレの主部はどちらもテンポが速くスヴェトラーノフを思わせますが、ノセダは さすがイタリア人、カンタービレなメロディの歌わせ方が絶品。この名作を新たな気持ちで聴くことができます。
カップリングはリムスキー=コルサコフのオペラ「見えざる町キーテジと聖女フェヴローニャの物語」中の4つのオーケストラ・ナンバー「前奏曲」「婚礼の行列」 「ケルゼネツの戦い」「フェヴローニャの死と見えざる町への巡礼」を組曲としたもの。「ロシアのパルジファル」とも称される作で、オーケストレーションの素 晴らしさはほとんど神業。ロシア民謡を多用した美しい音世界に浸れます。LSOは驚愕の巧さでノセダの音楽づくりを実現しています。 (Ki)
LSO-0859(1SACD)
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ショスタコーヴィチ:交響曲第7番『レニングラード』 ジャナンドレア・ノセダ(指)LSO

録音:2019年12月、バービカン・ホール
LSOと首席客演指揮者であるノセダによるショスタコーヴィチの交響曲ツィクルス第5弾、第7番の登場。第二次世界大戦下のレニングラードで作曲された 大作ですが、兵士たちの行進の跫音、強迫観念的な執拗な繰り返し、逃れることのできない恐怖・・・脆い勝利を求めて空しくもがく様子が、緊迫感と迫力満 点で聴き手に迫ります。第5&1番(KKC 6245&LSO 0802)、第8番(KKC 6243&LSO 0822)、第4番(KKC 6244&LSO 0832)、第9番(KKC 6319&LSO 0828)につづいて、ノセダとLSOとの緊迫感ある演奏を高音質で楽しむことができます。 (Ki)
LSO-0862(1SACD)
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ベートーヴェン:オラトリオ『オリーブ山上のキリスト』op.85 サー・サイモン・ラトル(指)LSO
エルザ・ドライシヒ(S)
パヴォル・ブレスリク(T)
デーヴィッド・ソアー(Bs)
ロンドン交響cho(合唱指揮:サイモン・ハルシー)

録音:2020年1月19日、2月13日、バービカンホール、ロンドン(ライヴ) DSD録音
ベートーヴェン唯一のオラトリオ「オリーブ山のキリスト」。最後の晩餐の後、祈りを捧げるキリストが捕えられるまでを描いた作品をラトル&ロンドン響に よって2020年初めに行われた公演のライヴ録音。 1802年、「ハイリゲンシュタットの遺書」によって自らの迷いに決別、輝かしい第2交響曲によって新たな作曲生活をスタートするベートーヴェンは、翌1803 年、アン・デア・ウィーン劇場の二階に住み始め、ここで劇場関係の刺激を大いに受けることになります。このドイツ語によるオラトリオ「オリーブ山のキリスト」 も、そうした一連の作品のなかのひとつで、死について語るキリストの部分が、「ハイリゲンシュタットの遺書」を想起させますが、音楽の主眼はむしろ兵士によ るキリストの追跡・逮捕・磔刑といった劇的な要素にあるともいえ、翌年から書き始められる『フィデリオ』との共通点もみられます。 ラトルは、ベートーヴェンの作品に込められた苦悩・孤独・普遍的な愛への憧憬を見事に表現しています。ルザ・ドライシヒ、フロリアン・ベッシュ他豪華な歌 手陣にも注目です。


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