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チャイコフスキー:交響曲第5番
ウラディミール・デルマン(指)トリノ放送管弦楽団
第2楽章ホルン・ソロ:
FONIT CETRA
CDE1032
廃盤

NUOVA ERA
7394[NU](2CD)

録音年:1984年 ミラノ 【ステレオ・ライヴ録音】
演奏時間 第1楽章 14:09 / 第2楽章 12:56 / 第3楽章 5:54 / 第4楽章 13:21
カップリング/交響曲第1番、交響曲第3番
“劣悪録音から漏れる知られざる巨匠の隠し技!”
布団をかぶって聴いているような、こもった録音が困りもの。したがって、想像力をフル稼働しなければ、何をどう表現しようとしているのか掴めず、疲れることこの上ない!しかし、そうやって聴くと、こだわって美しいフレージングやダイナミズムを発揮している箇所も散見され、存在価値がないとは言い切れないものがあります。特に全般的に音価の保ち方に関しては明確な意思を持ってオケに接しているのが分かります。それだけに、録音の悪さがじつに残念でなりません。
第1楽章のツボ
ツボ1 テンポはごく標準的なもの。クラリネットは単調。録音が悪く、ニュアンスが掴めない。
ツボ2 ピクニックに出かけるような陽気な弾み方があまりにも場違い。
ツボ3 さらっと流す。
ツボ4 さらっと流す。
ツボ5 タイでつながった冒頭の音符を少し長く引き伸ばす。
ツボ6 スフォルツァンドの指示に忠実。フォルティッシモ(アニマート)からテンポを落として、切々と歌い込んでいる。
ツボ7 最初の一音が、糸が切れたみたいな変な音。
ツボ8 繊細な弱音で、羽毛のように感触でふんわりしなやかに奏でているのが、劣悪録音からも伝わる。小節ごとの表情付けも入念を極め、録音がよければ、とてつもなく感動的だったことだろう。
ツボ9 そのままのテンポで突入。なんと、16分音符が聴き取れる
第2楽章のツボ
ツボ10 弦の導入はごく普通。ホルンは一本調子。オーボエは、相当の巧者のように思われる。
ツボ11 フォルティシシモに差し掛かるまでは、チェリビダッケばりに壮大に運ぶが、その後は平凡。
ツボ12 軽妙。特に味を感じない。ほんの少しテンポアップする。
ツボ13 ピチカートの最初の一音が出るまで、かなり間を空ける。どんなピチカートがが飛び出すかと期待させるが、普通。ただ、弦がテーマを歌い出すのを優しく導くように終息するのが美しい。
ツボ14 全部の音符をテヌートで通し、凄い粘り腰で歌い上げる。フォルテ4つに差し掛かる途中で、一箇所トランペットが音を間違える。
ツボ15 際立った表情は感じられない。
第3楽章のツボ
ツボ16 全くテンポを変えずに吹き始める。ニュアンスは感じられない。
ツボ17 ごく普通。
ツボ18 モゴモゴしているだけで、よく聞き取れない。
第4楽章のツボ
ツボ19 フレージングがかなり入念。威厳も感じられる。
ツボ20 ホルンは木管とほぼ同等のバランス。
ツボ21 終始トレモロのまま。冒頭で一山も築かない。
ツボ22 少しアクセントが付く。
ツボ23 バスはそれなりに鳴っているが、バイオリン・パートが前面に出ている。録音のせいか?
ツボ24 テンポを変えずに突入。
ツボ25 ほとんど聞えない。
ツボ26 Tempo1の部分からテンポを落としているように聞えるが、もたついているだけかもしれない。
ツボ27 快速にせず、遅いテンポを採用。
ツボ28 音符の音価を忠実に再現!
ツボ29 レガート主体で流麗に歌う。
ツボ30 弦同様、トランペットもレガートで一貫している。
ツボ31 従来の改変に加え、503小節目でトランペットに1オクターブ高い音を出させている。
ツボ32 しっかり響く。
ツボ33 荘重なテンポが大巨匠風で立派。しかし、このテンポを最後まで貫き通せる指揮者はほとんどおらず、最後の最後で加速してしまい、せっかくの風格が失われる場合がほとんど。ここでもそうなっているが、重量感は保持され、最後の4つの打ち込みもなかなか強靭。


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