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チャイコフスキー:交響曲第5番
ダニエレ・ガッティ(指)ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
第2楽章ホルン・ソロ/ マーティン・オーウェン
H.M.F
HMU-907381(CD)

HMU-807381
(
SACD)
録音年:2003年7月31日 ロンドン・アビー・ロード・スタジオ  【デジタル録音】
演奏時間 第1楽章 12:46 / 第2楽章 13:54 / 第3楽章 5:56 / 第4楽章 12:33
※カップリング/幻想序曲「ロメオとジュリエット」(以前にCONIFFERから出ていたものと同一)
“HMFレーベルには珍しいレパートリー”
細部まで良く見通し、歌うべき箇所、というより、ほとんど軽く流される箇所を入念に歌う場面も随所にありますが、全体的に説得力を持つに至っていないようです。脇目も振らず進行する第1楽章の展開部など、ムラヴィンスキーのような高潔さを狙っている節もありますが、そこまでの威力もなく、音が空間の中で浮遊し、しっかり着地しないうちに進行してしまう感が否めないのは、録音のせいだけでしょうか?第2楽章のカンタービレや、第3楽章冒頭のメリハリを付けた弦のフレージング等、ハッととさせるのですが、如何せんその魅力が長く続かないもどかしさ…。あのマーラーやプロコフィエフであれだけの表現意欲を伝えてくれただけに残念でなりません。その点、カップリングの「ロメ・ジュリ」は音に熱い芯が宿り、独自のダイナミズムを十分に伝えています。ハルモニア・ムンディのチャイコ録音自体が画期的ではありますが、この手のオケものはではまだ勘所を掴めないのでしょうか?
第1楽章のツボ
ツボ1 実にスマートで洗練されたクラリネット。技術的にも安定している。
ツボ2 導入から弦が軽妙に弾み、続く木管も同様。「活気をもって速く」という指定には忠実だが、やや唐突。
ツボ3 多少アクセントをつけ、音をずり上げる
ツボ4 淡白にさらっと下降線を辿る。
ツボ5 前の部分から完全にインテンポのまま突入するが、呼吸の振幅は実に大きく、ガッティらしさが窺える。
ツボ6 スフォルツァンドをかなり強調。その直後のフォルティッシモでやっとテンポが落ちるが、感情を発散するのではなく、むしろ優しく語りかける。
ツボ7 軽快かつメカニック。
ツボ8 この歌い口は独特!1小節ごとに愛を告白するかのように呼吸を膨らませ、実に入念に歌い込む。再現部も同様。
ツボ9 前の部分からインテンポのまま突入。その後、結末までその調子で、結果的にかなり速いテンポとなるが腰が軽い。
第2楽章のツボ
ツボ10 深い霧のような弦のニュアンスが絶妙!続くホルンが絶世の美を表出。冒頭の息を潜めた最弱音からニュアンスが広がっていく様は極微。
ツボ11 フォルティシシモは控えめだが、そこからクラリネット・ソロに至るまでの消沈の仕方が美しい。
ツボ12 テンポはほとんど変わらない。クラリネットの技術は万全で、響きも綺麗過ぎるほど。
ツボ13 ピチカートのアンサンブルは、低音部に比重が置かれ、独特の色彩感。
ツボ14 ホルンの細かい16分音符の音型を前面に出して激情を煽るが、あまり音の芯に熱さが感じられない。
ツボ15 楽譜どおりだが、心のこもったフレージング。
第3楽章のツボ
ツボ16 インテンポのまま突入。
ツボ17 安定した連携ぶり。
ツボ18 クラリネットはかなり強く出て、巧い連携をとる。
第4楽章のツボ
ツボ19 レガート主体だが、随所でアクセントを施して威厳を表出。
ツボ20 ホルンが裏方に徹する主旋律主導型だが、その木管のブレンド具合が絶妙なバランス!
ツボ21 一切演出なしで、トレモロのまま。弦の力感だけで盛り上げる。
ツボ22 ほとんど無視。
ツボ23 バスは鋭く張り出さないが、ここからテンポを落とすのがユニーク。
ツボ24 主部冒頭のテンポを取り、そのテンポを維持。
ツボ25 ズボッという鈍い音がするだけ。
ツボ26 全くリタルダンドせず、312小節からやや速めのテンポに切り替える。
ツボ27 軽快なテンポに切り変わるが、軽快な中にももう少し重みが欲しい。3連音は万全。
ツボ28 楽譜の音価どおり。変にもったいぶるのを嫌うガッティらしい。
ツボ29 一音ごとに念を押すようにじっくりと進行。
ツボ30 程よい切り方で、弦もトランペットも統一。
ツボ31 従来の改変型。
ツボ32 トランペットとバランスの取れた鳴りっぷり。
ツボ33 インテンポのまま終わる。重量感がない。


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