湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



Ambroisie
(フランス)


ハルモニア・ムンディ(Naive)傘下のフランスのレーベルです。

※「単価=¥0」と表示されるアイテムは廃盤です。

※表示価格は、全て税込み。品番結尾に特に表記のないものは、全て1CDです。
品番 内容 演奏者
AMB-102
フランク:ヴァイオリン・ソナタ
イザイ:ヴァイオリン・ソナタ Op.27
ラファエル・デハーン(1943-):ヴァイオリン・ソナタ(2003)
ヨシフ・イワノフ(Vn)
ダニエル・ブルーメンタール(P)

録音:2006年1月
ヨシフ・イワノフは、2005年エリザベート王妃国際音楽コンクール第2位に輝いたベルギー期待の若手ヴァイオリニスト。(ちなみに1 位は日本でも知名度を上げつつあるセルゲイ・ハチャトリアン/V.4959)コンクールでも圧倒的実力を見せつけ聴衆を熱狂させたイワノフ。このアルバムでは、循環形式が用いられている名作、フランクのヴァイオリン・ソナタを演奏。目のくらむようなテクニック、純粋で豊かな音色を讃えた演奏は、10代とは思えない音楽的センスを感じます。 (Ki)
AM-104(1CD+DVD)
ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ、
バルトーク
:無伴奏ヴァイオリン・ソナタSz 117、
ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ第2 番
デイヴィッド・グリマル(Vn)、
ジョルジュ・プルーデルマッヒャー(P)
フランスが生んだ名ヴァイオリニスト、デイヴィッド・グリマル(1973 〜)の待望のソロ新譜は、ヴァイオリンの王道名曲をあつめた 1枚。ピアニストに名手プルーデルマッヒャーをむかえ、丁々発止のアンサンブルを展開しています。グリマルのバルトークは、独特の土 の薫りを感じさせつつもどこかクールさを保っており、実に独特。ドビュッシーでも変幻自在の音色とリズムで聴く者を引きつけて放し ません。グリマルの魅力が充分にたのしめる1 枚となっています。
AM-105
ファヴェンティーナ〜ファエンツァ写本117(1390-1420)
[ミサ通常文]
1. キリエ「全能なる創り主」(79 葉表−裏)
2. キリエ「全能なる創り主」(88 葉表− 90 葉表)
3. グロリア(90 葉表− 92 葉裏)
4. キリエ「源泉にして根本」(2 葉表− 3 葉表)
5.「アレルヤ、私は良い羊飼いである」(194 葉裏)
6. キリエ「創造主」(62 葉表−裏、26 葉表)
[のように歌われた]
7.「われらの代願者であり、かつてもそうであった」(「かつてはそうでなかったものにお前はなっ
た」のように歌われた)(32 葉裏、46 葉裏− 48 葉表)
8.「真実をもたらすために」(「恋人を喜ばせることができない」のように歌われた)(59 葉裏)
9.「恋人を喜ばせることができない」(78 葉表− 79 葉表)
[晩課]
10.[神よ速やかにわたしを救い出し](93 葉表− 94 葉表)
11. アンティフォナ「この方は処女のなかの元后」(141 葉表)、詩篇第112 番「主の僕らよ、主を賛
美せよ」
12.「めでたし、海の星よ」(96 葉裏− 97 葉表)
13. アンティフォナ「めでたし、天の元后よ」(109 葉裏− 110 葉表)
14.「マニフィカート(わたしの魂は主をあがめ)」(95 葉表− 96 葉裏)
15.「初めにありしごとく」(「しばしばわが歩みは」のように歌われた)(94 葉裏)
16.「主を賛美しよう、神に感謝」(79 葉表−裏)
17.「主を賛美しよう」(79 葉表−裏)
18.「主を賛美しよう」(57 葉表− 58 葉裏)
ペドロ・メメルスドルフ(指)マーラ・プニカ

録音:2005年7月ボローニャ
タイトルにもなっているファエンツァ写本は、ミサ諸章のための単旋聖歌に基づく鍵盤曲や、チコーニアやランディーニを含むイタリア・トレチェントの作曲家たちのマドリガーレやバッラータを鍵盤楽器用に装飾的に編曲した鍵盤曲が集められた写本。メメルスドルフ はこの鍵盤曲の写本から、その記譜された装飾句に注目し、14世紀イタリアで行われていたと思われる様々な装飾を蘇らせた単旋聖歌を 再現しています。 彼が率いるマーラ・プニカは、この中世を中心とした様々な曲に、斬新な解釈と個性的なアプローチで臨む団体。この録音においても、 様々な装飾に彩られた単旋聖歌の魅力を十全に引き出しています。
AMB-109(2CD)
バッハ:オブリガート・チェンバロとヴァイオリンのための6 つのソナタBWV1014-1019 ステファノ・モンタナーリ(Vn)、クリストフ・ルセ(Cem)
指揮の分野での活躍もめざましいクリストフ・ルセのチェンバロによる、バッハの最新録音の登場です。今回はバッハの「オブリガート・チェンバロとヴァイオリンのための6 つのソナタ」。第1番の冒頭のチェンバロが鳴ったその瞬間から、空気ががらりと変わってたちまちバッハの世界へと引き込まれます。5楽章から成る第6番は、中間の楽章にチェンバロのソロがありますが、これはパルティータの第6番にも転用されているもの。充実した楽章で、ルセのチェンバロがたっぷりと堪能できます。ヴァイオリンのモンタナーリは、アカデミア・ヴィザンチナでコンサートマスターを努めるなど世界でも評価の高い今もっとも活躍しているヴァイオリニストの一人。最高の組み合わせによるバッハを、アンブロワジーレーベルの極上の録音で聴く、至福のひとときを味わえます。 (Ki)
AMB-110
シェーンベルク:浄夜(弦楽六重奏版)*
R.シュトラウス:メタモルフォーゼン(変容)#
デイヴィッド・グリマル(1Vn)
アクセル・シャッヒャー(2Vn)
クリストフ・コルツェルスキ(Va)
マヤ・ラズーリー=コルツェルスキ(2Va)
フランソワ・サルケ(Vc)
アントワーヌ・レデリン(Vc)
ル・ディソナンス#
AM-111
バッハ:無伴奏パルティータ第2番ニ短調 BWV 1004(ヴィオラ編曲版)
リゲティ:無伴奏ヴィオラソナタ
アントワーヌ・タメスティット(Va)
※使用楽器:Etienne Batelot,1999/弓:Sylvain Bigot,2004)
これまでにもラ・フォル・ジュルネ音楽祭や水戸芸術館のコンサート等で何度も来日し、2007 年5 月のヴィオラ・スペースでも来日が予定されている人気のヴィオラ奏者、タメスティット。タベア・ツィンマーマンの愛弟子で、2004 年のミュンヘン国際音楽コンクールの第一位をはじめ数々のコンクールの輝かしい優勝歴はまさにヴィオラの申し子といったところ。彼の奏でる音色は、らくらくとしていて温かい魅力に満ちています。ヴィオラ独特の深い色合いの音色から、きらきらと輝く音色まで、変幻自在の表現に、引き込まれてしまう一枚です。  (Ki)
AM-112
「旅するヴィルトゥオーゾ」〜デュオ・ソナタ&トリオ・ソナタ集
テレマン:トリオ・ソナタ ニ短調、トリオ・ソナタ ト短調(「音楽の練習帳」より)、トリオ・ソナタ 変ロ長調(「音楽の練習帳」より)、ソナタ ニ長調(「忠実な音楽の師」より)、トリオ・ソナタ 変ホ長調(「音楽の練習帳」より)、トリオ・ソナタ イ短調(「音楽の練習帳」より)
アンサンブル・アマリリス、
エロイーズ・ガイヤール(音楽監督、リコーダー&オーボエ)、
ヴィオレーヌ・コシャール(Cem)、
デイヴィッド・プランティエ(Vn)、
エマニュエル・ジャックス(Vc)、
ラウラ・モニカ・プスティルニク(Lute)

録音:2006年3月
タイトルのとおり、超絶技巧的な要素をふんだんに盛り込んだ、テレマンによる室内楽作品集。エロイーズ・ガイヤールの奏でるオーボエやリコーダーの音色は、実に色彩豊かで、濃厚な表現にうっとりさせられます。「忠実な音楽の師」はテレマンが生きていた当時に刊行されていた音楽雑誌に収録されていたもので、家庭にいながらにして様々なタイプの音楽がたのしめる楽譜として人気を誇っていました。こんな素敵な作品の新曲の楽譜が定期的に刊行されていたなんて、当時の人々はさぞ楽しみだったことでしょう。アンサンブル・アマリリスの名人芸が存分に堪能できる一枚です。 (Ki)
AM-125
バッハ王朝
バッハ:チェンバロ協奏曲ニ短調BWV 1059
C.P.E.バッハ:チェロ協奏曲イ長調Wq172
交響曲 ハ長調Wq182-3
W.F.バッハ:フルート協奏曲ニ長調BR WFB C15
クリストフ・ルセ(Cemb)(指)
レ・タラン・リリク
酒井 淳(Vc)
ジョスリーヌ・ドビグニ(Fl)
AM-126(1CD+DVD)
ボッケリーニ:作品集
ファンダンゴ〜 2つのヴァイオリン,ヴィオラ,チェロ,2つのギター,打楽器,カスタネットのための五重奏より〜ニ長調G448、
チェロ協奏曲 ニ長調G483、
アリア・アカデミカ「Tyrannous love(暴君の愛)」G557*、
チェロ協奏曲 ト長調G480
オフェリー・ガイヤール(コンチェルタンテ・チェロ&音楽監督)、
サンドリーヌ・ピオー(S)*、
ロルフ・リスレヴァン(G)、プルチネルラ

録音:2007年1月&4月ポワジー劇場、ノートル=ダム大聖堂(パリ)
DVD収録:2007年4月、ノートル=ダム大聖堂
※ガイヤールの使用楽器:1737 年製Francesco Goffriller
繊細さと芯の強さを兼ね備えた音楽性、あたたかみと大胆さが共存する音色、そしてチャーミングな容姿で聴くものを魅了し続けるチェリスト、 オフェリー・ガイヤール。彼女の最新録音は、ボッケリーニです。ボッケリーニは自身もチェロのたいへんな名手であったこともあり、現在に至 るまで、すべてのチェリストにとって特別な存在の作曲家。ガイヤールもボッケリーニに対しては特別な想いをもっており、このディスクも、ま るでボッケリーニへのラブ・レターのように、特別な思い入れを込めて録音されました。 Bのアリアは、ソプラノとのかけあいの際に、チェリストにも美しい高音で奏でることが求められます。ピオーの鈴を転がすような歌声と、ガイ ヤールのチェロの音色の交わりは愉悦のひととき。この曲の高音を奏でる際のチェリストの左手は、「エターナル・スノー(eternal snow)」と呼 ばれるポジションにしばしば置かれます。これは、ブリッジに近い部分で、ここに左手がある状態で弦を弓でこすると、弓に塗ってある松脂が剥 落し、その粉が雪のように見えることからこう呼ばれるもの。このポジションでの演奏はチェロ奏者にとって困難でありますが快感でもあり、ま た、演奏の面でもエレガントな音色が得られる効果的な奏法です。ただ、これは、ボッケリーニが後世のチェロ奏者たちのたのしみのために書い たのではなく、高い音域で自由に奏でようという重力の法則へのチャレンジをボッケリーニがしたのだ、とガイヤールは語っています。 スペイン趣味のセンス溢れる「ファンダンゴ」は、もともとはチェロ2 本を含む五重奏のために書かれ、後になってギターの名手によって編曲さ れました。ファンダンゴとは、男女2 人1 組になって踊られるやや肉感的な踊り。17 世紀にこの踊りを見た人物の記述に「この踊りは愛の誕生か ら終わりまで、愛の溜息からエクスタシーまで、愛のあらゆるものの表現である。この踊りを踊ったあと、女性は男性を拒むことなどできないだ ろう」とあるもの。ここでも、熱く情熱的な演奏が繰り広げられており、彼女の新しい境地を見るかのようで実に新鮮です。 2 曲のチェロ協奏曲では、見事な弓さばきと、あたたかみのある歌心を心ゆくまで味わえることは言うまでもなく、ボッケリーニの魅力が200%味 わえる見事な内容となっています。
特典映像(PAL仕様)では、ガイヤールが「エターナル・スノー」について簡単な実演を交えながら語ったり、ボッケリーニについても語ったりしています。 実際の演奏風景も収録。 (Ki)
AM-127
デマレ:歌劇「ヴェニュスとアドニス」 カリーヌ・デエイェ(Ms ヴェニュス)、
セバスティアン・ドロワ(T アドニス)、
アンナ=マリア・パンツァレッラ(S シディプ)、
ヘンク・ネヴェン(Br マルス)、
イングリット・ペリューシュ(S ベローヌ)、
ジャン・テジャン(Bs 嫉妬)、
アンデルス・J・ダーリン(T マルスの従者)、
クリストフ・ルセ(指)レ・タラン・リリク

録音:2006年4月,5月
ambroisie からルセの最新録音が登場。アンリ・デマレ(1661-1741)のオペラ「ヴェニュスとアドニス」です。デマレは、アンド レ・カンプラ(1660 年生まれ)と同世代のフランスの作曲家。早くから音楽的才能を示し、順風満帆の人生を送っていたものの、教え 子の若い娘と恋に落ち、結婚を娘の父から大反対されたことで、フランスから駆け落ち、華々しい活動を捨ててしまったという人物で す。「ヴェニュスとアドニス」は、1697年に初演されたオペラ。まだリュリ時代の様式を残しつつも、音楽はずっと柔らかく色彩的で 躍動感があります。バロック好きが聞いたら狂喜乱舞間違いなしの名作。演奏がまた凄い!今やバロックオペラのトップランナーとい うべきクリストフ・ルセが冴えに冴えた指揮で、全盛期のクリスティもかくやという素晴らしさ。当然歌手たちも全力を上げています。 しかもこれ、ライヴ録音!とてもそうは思えない高い完成度にはただ唖然。ルセ、とんでもない領域に達しているかもしれません。  (Ki)
AM-129
16世紀のスペインの音楽
マーテオ・フレーチャ(1481-1553):エル・フエゴ(熱情)、槍試合、黒人、
フアン・バスケス
(1500-1560):私の目の命のために、ローゼルの泉、
アラウショ
:68音のティエント、
エレディア
:88音の戦いのティエントほか(全9曲)
レ・サックブーティエ、
アディアナ・フェルナンデス(S)、
デイヴィッド・サガストゥム(A)、
ルイ・ヴィリャマヨ(T)、イヴァン・ガルシア(Bs)
エンサラーダ集(スペイン語、ラテン語、イタリア語の歌曲)。すでに16世紀に、エンサラーダは成熟したジャンルとして人々に愛さ れていました。凝った詩の韻律の取り方など、言葉はわからなくてもそのリズムの独特の表情はいつ聴いても素敵です。
AM-130
フォーレ:悲歌op.24、チェロ・ソナタ第1番/第2番、
ロマンス イ長調op.69、蝶々op.77、
シチリアーナop.78、
夢のあとに(カザルス編)
オフェリー・ガイヤール(Vc)、
ブリュノ・フォンテーヌ 
※使用チェロ:1852 年ベルナデル=ペル
ガイヤールの、しなやかで色っぽい、思わず溜息が出てしまうような美しい音色の名盤に、カタログがついてお買い得価格になって再 登場。フォーレのチェロ作品はどれも香り豊かで実に繊細。それをガイヤールが奏でるなんて、いつ聴いても贅沢の極みの1枚です。 (Ki)
AM-132(3CD)
ヘンデル:歌劇「ロドリーゴ」 マリア・リッカルダ・ヴェッセリング(Msロドリーゴ)、
マリア・バーヨ(Sエジレーナ)、
シャロン・ロストルフ=ザミール(Sフロリンダ)、
コビー・ヴァン・レンズブルク(Tジュリアーノ)、
マックス・エマヌエル・ツェンチッチ(CTフェルナンド)、
アンヌ=カトリーヌ・ジル(Sエヴァンコ)、
エドゥアルド・ロペス・バンソ(指)
アル・アイレ・エスパニョル

録音:2007年3月
ヘンデル・イヤーの2009年に素晴らしい新録音が登場です!「ロドリーゴ」は、ヘンデルがイタリアに留学していた1707年にフィレンツェで初演されたオペラ。当時ヘンデルはまだ22歳でしたが、驚異的なまでにイタリアの音楽を吸収し、既に堂々たるイタリアオペラを作り上げています。音楽は「アグリッピーナ」や「リナルド」と共通したものも多く、マニアなら聞き比べも楽しいでしょう。この録音は歌手が強力。暴君ロドリーゴ役は、スイス生まれのメッゾソプラノで、バロックオペラで大活躍のヴェッセリング。貞淑な妻エジレーナは、スペインの名歌手バーヨ。復讐に燃えるフロリンダは、イスラエルの若いソプラノ、ロストルフ=ザミール。勇ましいジュリアーノには、古楽テノールのベテラン、レンズブルク。さらに将軍フェルナンドには、カウンターテノールの雄ツェンチッチ。そしてバンソと手兵アル・アイレ・エスパニョルの演奏はいつもながら透明な美感に優れたもので、ヘンデルの青春の息吹を見事に引き出しています。これはバロックオペラ・ファンには逃がせません。   (Ki)
AM-133(2CD)
ヘンデル:歌劇「ゴールのアマディージ」 マリア・リッカルダ・ヴェッセリング(Ms アマディージ)、
エレナ・デ・ラ・メルセド(S オリアーネ)、
シャロン・ロストルフ・ザミール(S オルガンド)、
ジョルディ・ドメネチュ(CT ダルダーノ)、
エドゥアルド・ロペス・バンソ(指)
アル・アイレ・エスパニョルO

録音:2006年
ヘンデルの《アマディージ》は、1715年にロンドンで発表されたヘンデルの比較的初期のイタリアオペラ。アマディージはゴール(= フランス辺り)の英雄で、幸福の島の王女オリアーナと愛しあっています。しかし魔女メリッサがアマディージに横恋慕、オリアーナを 愛しているトラキアの王子ダルダーノを利用して、二人の仲を妨害。様々な困難の末、アマディージがオリアーナと結ばれる、という話。 《アマディージ》は1990 年代前半まではほとんど埋もれたオペラで、録音も1989年のミンコウスキの録音だけ。ところが近年急速に人気 が高まり、1996年以降十数のプロダクションで上演されている人気作になっています。バンソとアル・アイレ・エスパニョルは、2005年 から数回上演、この録音は2006年7月のモンペリエでの演奏会形式上演をもとにしたもの。ヘンデルのメッゾ役で高い評価を得ている ヴェッセリングを筆頭に、スペインの注目のソプラノ、メルセド、イスラエルのソプラノ、ザミール、そしてバルセロナ出身のカウンター テナー、ドメネチュと、非常に強力なキャストです。もちろんバンソのダイナミックにして繊細な音楽もヘンデルのオペラを大いに盛り 上げています。 (Ki)
AM-134
ハイドン:変奏曲ヘ短調Hob.XVII:6、
ラフマニノフ
:コレッリの主題による変奏曲op.42
ベリオ:5つの変奏曲、
ラモー
:ガヴォットと6つの変奏、
ブラームス
:シューマンの主題による変奏曲op.9
ヴァネッサ・ワーグナー(P)
1973年フランスの古都レンヌに生まれた美貌のピアニスト、ヴァネッサ・ワーグナー。一つ一つの曲に込められた様々なエッセンスを浮きあがらせる鋭い感性とセンス、そして確かなタッチで、様々な時代の音楽を自分の言葉で表現できる彼女は、ヨーロッパを中心に、ラ・ロック・ダンテロン音楽祭などで活躍しています。今回のテーマは「変奏曲」。様々な時代の作曲家による作品も、「変奏曲」というくくりで見れば、演奏者の創造性やオリジナリティが問われるのはすべて同じ。彼女は、作曲者の創造性を借りながら、自らをも変幻自在に姿を変え、ミステリアスに私たちを魅了します。最後のブラームスは、ブラームス、シューマン、そしてクララ・シューマンの3人のそれぞれの思いがひしひしと感じられる、思わず涙の名演です。  (Ki)
AM-136
チャイコフスキー(RokKlopic編):ワルツ・スケルツォop.34、
 感傷的なワルツop.51-6
ラヴェル:ツィガーヌ/ショーソン:詩曲
クライスラー
:愛の喜び、ウィーン奇想曲
サラサーテ
:バスク奇想曲
シチェドリン
:アルベニス風に
ワックスマン:カルメン幻想曲
ヨッシフ・イヴァノフ(Vn)、
イタマール・ゴラン(P)
※使用楽器:ストラディヴァリウス(Piatti、1717)
なんとも有名曲ばかりを集めた、楽しめるプログラム。演奏するはヨッシフ・イヴァノフ。彼は17歳でエリザベート国際コンクール第2位、さらに聴衆賞も獲得したというツワモノ。あのジェラール・プーレにも認められたといいますから、実力は間違いなし。きわめて熱い音楽ですが、フェロモンで押しまくるのではなく、太さと細さの絶妙なバランスの音色で聴かせ、時に繊細さを漂わせた色気をふっと薫らせ、私たちをクラッとさせます。フランスの繊細でおしゃれな伊達男風の魅力に溢れたヴァイオリニストです。もちろんテクニックはばっちり。ツィガーヌも乱れることなくラヴェルのスペイン趣味を歌いきります。彼が奏でるこれらの有名曲はとてつもなく芳しさと瑞々しさを得て、さらなる魅力を放ちます。リトアニア出身のゴランのひとくせ効いたサポートも見事。  (Ki)
AM-138
シューベルト:プロメテウスD674、
ガニュメートD544、自らの意志で沈みゆくD700、
タルタロスの群れD583、楽園D584、
白鳥の歌D957(全14曲)
ディートリヒ・ヘンシェル(Br)、
フリッツ・シュヴィングハマー(P)

録音:2007年10月
コントロールの行き届いた歌声、詩の内容を眼前に浮かび上がらせる、知性と伝達力に長けたヘンシェルによるシューベルトの登場。「白鳥の歌」はシューベルトの死後出版された歌曲集。当時これを「曲集」として出版した人物は、シューベルトの最期の歌曲としてこれらをまとめて出版することによって、利益が得られるとしか考えずに出版した、とされることもあります。しかし、ヘンシェルはこの演奏で「この考えに真っ向から立ち向かいたい」としています。ヘンシェルの演奏によって、この歌曲集は有機的なつながりを明確にもち、一人の人間の回想、思い出への感傷、そしてそれらの感傷の克服といった大きな物語となって立ち上ってきます。(Ki)
AM-143(4CD)
ヨーロッパのバロック音楽

CD1:ヘンデル:リコーダーとオーボエのソナタ集(AMB-9910
リコーダーと通奏低音の為のソナタ [HWV367 /HWV362 /HWV365 /HWV369 /HWV360 ]
オーボエと通奏低音の為のソナタ[HWV366/HWV363]
CD2:ヴィヴァルディ:ソプラニーノ、リコーダー、およびチェロの為の協奏曲集(AMB-9944
[ハ長調 RV.443/ト短調 RV.439「夜」/ハ短調 RV.401/ヘ長調 RV.433「海の嵐」/
ロ短調 RV.424/ニ長調 RV.428「ごしきひわ」/ハ長調 RV.443]
CD3:フリオーソ・マ・ノン・トロッポ〜イタリア 1602-1717*(AAMB-9901
パンドルフィ:ラ・ビアンクッチャ/ラ・ベルナベーア
ディンディア:ディドーの嘆き
セルマ・イ・サラヴェルデ:丘に衣をまとわせた
フレスコバルディ:トッカータ第1番
ファルコニエーリ:ラ・ボルガ
カッチーニ:うるわしのアマリッリ
ヤッキーニ:ソナタ イ短調
ロッティ:カンタータ「わかる、目隠しした神よ」
コレッリ:ソナタ ニ短調「ラ・フォリア」Op.5-12
ファルコニエーリ:「甘い調べが」とそのコレンテ
CD4:宮廷の貴婦人たちの調べ#(AMB-9904
フィリドール:オーボエ,通奏低音の為の組曲第5番 ニ短調(1717)
バリエール:トリオ・ソナタ第2番 ニ短調
 チェロと通奏低音の為のソナタ第4番 ヘ長調
ラ・バール:組曲第9番 ト長調
オトテール:組曲第2番 ハ短調
ボワモルティエ:トリオ・ソナタ ホ短調
マリセール・ヴィツォレク(S)*
アンヌ=マリー・ラーラ(Vg;#)
アンサンブル・アマリリス
【エロイーズ・ガイヤール(ソプラニーノ[ピッコロ]/アルト・リコーダー/(Ob))
オフェリー・ガイヤール(バロックVc)
ヴィオレーヌ・コシャール(Cemb/Org)】
AM-148
フローベルガー:組曲集
組曲第2番ニ短調、組曲第7番ホ短調、
組曲第8番イ長調、組曲第9番ト短調、
組曲第10番イ短調、組曲第12番ハ長調
クリストフ・ルセ(Cemb)

使用楽器:IoannesCouchet(アントワープ1652年、1701年フランス)
録音:2007年2月
フローベルガーは、その生涯で鍵盤作品しか残していません(いくつかモテットが残されていますが、彼の個人的な様式を反映したものとはいえないとルセは指摘しています)。フローベルガーの死の直前、彼は後見人に、自分の作品を自分のように演奏できるものはいないだろうから、手稿譜をすべて破棄してほしい、と依頼していました。フローベルガーは、自身の作品を演奏する際、ルバートをたっぷりかけ、舞曲でもテンポを揺らして演奏した、という記録が残されています。これは当時としては極めて珍しいことでした。様々な楽曲を演奏し指揮してきて、経験も研究も充分に積んできたルセ会心の、フローベルガー作品集に仕上がっています。【使用楽器について】この録音には、IoannesCouchetの名器が使用されています。クシェは、オランダの名工で、リュッカース一族の後継者でもあります。当楽器は、1652年に製作され、その後鍵盤の拡張などのリニューアルと改修を重ねながら、現在まで受け継がれているまさに国宝級のものです。ブックレット内には楽器の美しい写真も多数掲載されており、耳だけでなく目でも楽しめる充実の1枚です。 (Ki)
AM-151
パンクラス・ロワイエ(1705〜1755):クラヴサン曲集第1巻(1746 クリストフ・ルセ(Cemb) 
※使用楽器:ジャン・クロード・グジョン、J.ヨアヒムスヴァネン(1784年製)

録音:2007年パリ
ルセの名を高らしめたロワイエの待望の新録音。実に美しい響きで収録されており、いつまでも聴きたくなります。なお収録にあたってのモニタースピーカーは今までの録音で多く使われたB&Wでなく、ソナスファベールで音を決めました。また、ロワイエはF.クープランと並ぶフランスチェンバロ音楽の巨匠でペルゴレージの「スターバトマーテル」をフランスに広めた実力者。つかみのある音楽が大変うけておりましたのでどれを聴いても名曲!ロワイエのうれしい一枚。 (Ki)
AM-152
ラモー:インドの優雅な国々
第1コンセール、第2コンセール、第3コンセール、第4コンセール、第4アントレ「未開人」
クリストフ・ルセ(Cemb/使用楽器:Jean-Henry Hemsch(1700-1769)・PARIS1761)

録音:2007年2月
鬼才ルセによるチェンバロ・ソロ最新盤。「優雅なインドの国々」は、バレエ音楽としてBoivin社から出版されました。1990年にFuller&Gustafsonによって出版されたフランス鍵盤音楽集(1699-1780)には、このBoivin社に収録されているのと同じ曲が含まれています。その総数37、ルセはここから本来器楽向きではない作品を一つカットし、36曲を収録しています。管弦楽のために書かれたこの「優雅なインドの国々」ですが、まるでもともとチェンバロのために作曲されていたかのような楽曲もあり、興味津々の録音となっています。ルセの抜群のリズム感、激しい和音連打などの華麗なテクニックが堪能できます。   (Ki)
AM-154
F.クープラン:作品集
クラヴサン曲集第1巻〜第2、第4組曲(1713)、クラヴサン曲集第2巻〜第9、第11組曲(1716-1717)
ヴィオレーヌ・コチャール(Cemb)
クリストフ・ルセの下で研鑽を積んだ実力派、ヴィオレーヌ・コチャールによるクープラン作品集。時に激しく、時に穏やかに、様々な表情を見せるクープラン作品を、実に巧みな語り口で見事に聴かせます。AMBROISIEレーベルならではの豊かなサウンドも魅力。
AM-163
EUROPA
ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ、
シマノフスキ:神話op.30、
エネスコ
:ヴァイオリン・ソナタ第3番、
バルトーク
:狂詩曲第1番
デイヴィッド・グリマル(Vn)、
ジョージ・プルーデルマッヒャー(P)
中央ヨーロッパで生み出されたヴァイオリン名曲集。ヴァイオリニストのセンスと技量が問われる作品ばかりが並びます。ファンも多いヴィルトゥオーゾ・ピアニスト、プルーデルマッヒャーが伴奏しているのも注目。   (Ki)
AM-167
ヴェルサイユの音楽大噴水
リュリ:「ロラン」序曲
ラモー:「ナイス」序曲/「ザイス」序曲
 「アカントとセフィーズ、または同情」序曲
リュリ:「ペルセ」序曲
デマレ:ヴィーナスとアドニスより(抜粋)
リュリ:「ロラン」より(抜粋)
グルック:「バウチとフィルモーネ」より
ポルポラ:「ポリフェーモ」より
クリストフ・ルセ(指)
レ・タラン・リリク
AM-168
シュニトケ:ヴィオラ協奏曲
ショスタコーヴィチ
:ヴィオラ・ソナタOp.147
アントワーヌ・タメスティ(Va)、
ドミートリー・キタエンコ(指)ワルシャワPO、
マルクス・ハドゥラ(P)
2001年プリムローズ国際コンクールをはじめ、世界の名だたるコンクールを軒並み制覇したタメスティ。将来を最も嘱望されているヴィオラ奏者のひとりです。彼のヴィオラはたっぷりと鳴り響くつややかな音色、ヴィオラならではの低音の迫力、自由なフレージングなど、まさにこの楽器のために生まれてきた天才。そのタメスティでもっとも聴いてみたかったショスタコーヴィチのソナタがついに登場します。20代の若さでここまで深遠な音楽性をみせているのは只者でありません。ひさびさに鳥肌のたつショスタコーヴィチのソナタを聴くことができます。シュニトケも凄いのひとことで、大物キタエンコの指揮ぶりも堂に入っています。   (Ki)
AM-171
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番ニ短調Op.47 ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン(指)ロイヤル・フランダースPO
最近エクストン・レーベルに積極的な録音活動を行なっているオランダ注目の指揮者ズヴェーデン。彼がヘレヴェッヘの跡目を継いだロイヤル・フランダース・フィルとの共演がさっそくリリースとなります。それもショスタコーヴィチの交響曲第5番。多くの名盤に恵まれたこの人気作を過激に解釈。定評のあるブルックナーとは全く異なるズヴェーデンの音楽性を見せてくれます。
AM-173
From Shtetl to New York
A Yiddish mame/ベサラビ(ユダヤ伝統)/
マイ・ファニー・ヴァレンタイン(リチャード・ロジャース)
ラプソディー・イン・ブルー
アイ・ガット・リズム(ガーシュウィン)/他
ジルバ・オクテット
イザベル・ジョージ(歌)
AM-175
バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番、
ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番
ヨッシフ・イヴァノフ(Vn)、
ピンカス・スタインバーグ(指)
ロイヤル・フランダースPO
※使用ヴァイオリン:ストラディヴァリウス(ピアッティ、1717年)
太く歌う音色が魅力のイヴァノフ最新盤は、バルトークとショスタコーヴィチ。イヴァノフは16歳でモントリオールでの音楽コンクールで優勝、18歳でエリザベート国際コンクールで第2位、ならびに聴衆賞に輝きました。太い音色で土臭さたっぷりで野生味もあるバルトーク、そしてショスタコーヴィチでみせる機転。スタインバーグが手堅い伴奏をつけています。   (Ki)
AM-177
アンナ・ヴィニツカヤ
ラフマニノフ:ピアノソナタ第2番Op.36、
グバイドゥーリナ
:シャコンヌ
メトネル:ソナタ「回想」Op.38-1、
プロコフィエフ
:ピアノソナタ第7番Op.83
アンナ・ヴィニツカヤ(P)
1983年生まれ、2007年のエリーザベト王妃国際コンクール優勝の美人ピアニスト、ヴィニツカヤ(ヴィンニツカヤ)のデビュー盤。今年2月に来日公演を行ったばかり。超絶のテクニックとエネルギーが売りのロシア的爆演が特徴で、筋金入りの難曲を揃えたこのアルバムにも自信がうかがえます。可憐な容姿から想像できない堂々とした態度もさすが。大器の出現と申せましょう。   (Ki)
AM-179
マリー=アントワネットの音楽会
ペトリーニ:スペインのフォリアによる12の変奏曲、グルック:エウリディーチェを失って
クルムフォルツ:傷ついた恋人深遠なる夜、
カルドン
:ソナタ変ロ長調op.7-1
クルムフォルツ:ソナタ、
ドーヴェルニュ:三つのシャンソン
サン=ジョルジュ:フルートとハープのためのソナタ変ロ長調
マリー=アントワネット:「それは私の恋人」
モーツァルト:鳥たちよ、毎年KV307/284d、
デュセック:ハープのためのソナティヌno.5
パイジェッロ:間奏曲、
グレトリ:むごい運命にも、マルティーニ:愛の喜び
モーツァルト:ハーモニカと管弦楽のためのアダージョKV356/617a
サンドリーヌ・シャトロン(ハープ[エラール社製、シングル・アクション・ハープ(1799年)])
イザベル・プルナール(S)、ジャン=フランソワ・ロンバール(T)、ステファニー・パウレ(Vn)、アメリー・ミシェル(リコーダー)

録音:2008年6月
アントワネットさまのサロンで開かれていた音楽会の再現を試みるアルバム。当時つくられた楽器を用いて、典雅な世界を楽しむことができます。楽器もすべてアントワネットの時代のもの。  (Ki)
AM-181(2CD)
デイヴィッド・グリマル/バッハ
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番ト短調 BWV1001
ブリス・パウゼ(b.1965):コントラパルティータ.クーラント
バッハ:無伴奏パルティータ第1番変ロ長調BWV1002
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番イ短調 BWV1003
ブリス・パウゼ:コントラパルティータ.プレリュード
バッハ:無伴奏ヴァイオリンパルティータ第2番ニ短調BWV1004
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ長調BWV1005
ブリス・パウゼ:コントラパルティータ.ルール
デイヴィッド・グリマル(Vn)

録音:2008年9、12月
「バッハとは私たち孤独なヴァイオリニストと似ている、彼は一人で苦しみ、彼は一人で泣き叫ぶ・・・孤独なヴァイオリニストそのものだ・・・孤独なのだ・・・」ブックレットの中でグリマルは、バッハの無伴奏ソナタとパルティータ全曲をレッスンで一度に弾いたあと、師であるヒルシュホーンのこの言葉を忘れたことはない、と述べています。音符の一つ一つが突き刺さってくるような厳しさに満ちたグリマルのヴァイオリンの音色。無伴奏の演奏は、一人、バッハが全身全霊をこめて書き込んだ音符とともに祈るもの。音楽に対して敬虔なグリマルの演奏に、驚嘆させられるバッハです。合間に挟まれている作品の作曲家パウゼは、フランスを中心に活躍する作曲家。前衛的な作風ですが、バッハのおそろしく深い世界への、心の準備のような作品です。 (Ki)
AM-182(2CD)
モーツァルト:交響曲集
交響曲第31番「パリ」、第39番、
第40番、第41番「ジュピター」
ジョン・ネルソン(指)
アンサンブル・オルケストラル・ドゥ・パリ
ベートーヴェンの交響曲集が好評だった、ジョン・ネルソン率いるオリジナル楽器編成のアンサンブル・オルケストラル・ドゥ・パリによるモーツァルトの有名交響曲を集めた2枚組の登場。ネルソンは、この演奏の中で、今まで惰性的に継承されてきた悪しき演奏習慣を排除するよう心がけたといいます。第40番の冒頭は、アッラ・ブレーヴェでありながら、モルト・ヴィヴァーチェと記されており、矛盾のあるテンポ指定がなされています。これにどうネルソンがアプローチしているかは注目。そして、「ジュピター」の終楽章のフーガでも、音符たちがかつてないほど生き生きと語っています。ネルソンと楽団による最後のコンサートと録音レパートリーとして選ばれたこれらの作品、指揮者と楽団両者の特別な思いが込められた秀演です。   (Ki)
AM-183
24Ways Upon the Bells
ジョン・プレイフォードに基づく:L’heure(時);Lequart;私は妻を家に残しておけない;愛の光;LaCloche(鐘);ロビン・フット;Lademie;Avantl’heure(岸辺においで)
ジョン・ダウランド:ダウランド氏の真夜中;ウィンター女史のジャンプ;レディー・ハンスドンのパフ;サー・ジョン・スミス;ラクリメ・パヴァーヌ;ストラング卿のマーチ;聖なるエリザベス女王、そのガイヤルド;ミセス・ヴォーのガイヤルド;高貴なるエセックスのロバート・アール氏のガイヤルド;戦いのガイヤルド;OnWalsingham
ブリテン:ジョン・ダウランドによる夜の曲op.70(全8曲)
ビートルズ:イエスタデイ(武満徹編曲);ヒヤ・カムズ・ザ・サン(ジョージ・ハリソン&クリスティアン・リヴェ編曲)
クリスティアン・リヴェ(G、アーチリュート、バロックG)

録音:2008年12月(イエスタデイのみ2009年12月)
武満徹編曲による「イエスタデイ」がとにかくオススメトラック。えもいわれぬ美しさです。名手リヴェがギターやバロックギターを自在に持ち替え贅沢に綴られた、心静かに時を過ごしたいときにぴったりの1枚です。【クリスティアン・リヴェ】フランス・メッツ地方音楽院でギター、指揮法、様式分析、室内楽を学び、同音楽院を首席で卒業後1984年にパリ国立高等音楽院に入学、アレクサンドル・ラゴヤに師事。1987年および88年にギターと室内楽でそれぞれプルミエ・プリ(一等賞)を獲得。以降コンクールで実績を重ねつつ国際的に活躍、エマニュエル・パユ(フルート)、ミシェル・ポルタル(クラリネット)、ローラン・コルシア(ヴァイオリン)等とも度々共演。2010年秋には、エマニュエル・パユとの日本ツアーが予定されています。記
AM-185
パーセル:歌曲集〜THE FOOD OF LOVE
パーセル:素晴らしく潔白なコリアンナ/ああ!愛するということはなんと甘いことか/私の運命はなんとむごいことか/私は彼女が私のもとへと飛ぶのを見る/おお、孤独よ/嘆きの歌/ハープシコードのためのグラウンド ハ長調/おお!潔白なシダリアよ/男性は女性のために存在する/私の苦しみでも、あなたの痛みを和らげることはできない/リッチモンドの丘の上で/セリンダは祈りに/私がオーレリアの目を初めて見つめたとき/恋人たちの心配事/運命の時は矢のように過ぎ/私は純白なチェチーリアを愛した/彼女のものを語る目が「愛」と言ったとき/朝の賛歌/大地が揺れ/太陽はその輝きを隠し/音楽が愛の食べ物なら
コルベッタ(1615-1681):シャコンヌのカプリース
クリストファー・サンプソン(1610-1669):プレリュード ニ長調
ロベール・ド・ヴィゼ(1658-1725):プレリュード ニ短調
ポール・アグニュー(T)
アンヌ=マリー・ラスラ(バス・ヴィオール)
エリザベス・ケニー(テオルボ、ギター)
ブランディーヌ・ランヌー(Cemb)

録音:2009年
イギリスのバロックものを語るうえで欠かせない存在、ポール・アグニューによる新譜は、今年生誕350周年アニヴァーサリーのパーセル作品集。アグニューは、「燃え上がるように熱い表現に満ちた声」と絶賛されており、今もっとも注目すべき古楽界のテノールです。このディスクに収められたレパートリーは、当盤で共演している奏者たちと何度も音楽祭などで演奏。満を持しての録音となっております。 (Ki)
AM-196(6CD)
クリストフ・ルセ〜バッハ BOX
イギリス組曲(全曲)/フランス組曲(全曲)
ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハの為のクラヴィーア小曲集
クリストフ・ルセ(Cemb)
AM-197
ショパン:作品集
3つの新しいエチュード〜アンダンティーノヘ短調/アレグレット変イ長調/アレグレット変ニ長調
バラード第2番ヘ長調op.38
ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調op.35
ワルツ第5番変イ長調op.42
プレリュード嬰ハ短調op.45
ワルツ第12番ヘ短調op.70-2
バラード第3番変イ長調op.47
ワルツ第7番嬰ハ短調op.64-2
プレリュード第20番ハ短調op.28
エドナ・スターン(P/1842年プレイエル)

録音:2009年12月
イスラエル出身のピアニスト、エドナ・スターンが、詩情豊かな音色のプレイエルで紡ぐ魅力のショパン作品集。半音階が多用されているプレリュード嬰ハ短調の夢のような美しさは見事です。ソナタ第1楽章のたっぷりとした歌わせ方はスターンのセンスとプレイエルの音色の完璧な調和の賜物です。ショパン・イヤーに魅力的な1枚が加わりました。 (Ki)
AM-204
ベートーヴェン:プロメテウスの創造物op.43
歌劇『レオノーレ』〜マルツェリーネのアリア「おお、私があなたと一緒になれたら」
いいえ、心配しないでWoO92a
ロマンスヘ長調(ヴァイオリンとオーケストラのための)op.50
ああ不実なものよop.65
交響曲第1番長調op.21
ジェレミー・ロレル(指)
ル・セルクル・ドゥラルモニー(管弦楽)
ジュリアン・ショヴァン(Vn)
アレクサンドラ・コク(S)

録音:2011年2月(リール・オペラ座でのライヴ録音)
フランスの名門ピリオド楽器オーケストラ、ル・セルクル・ドゥラルモニーによるベートーヴェン初期作品集。ル・セルクル・ドゥラルモニーは、ミンコフスキやクリスティのもとで研鑽を積んだ1976年生まれの若き才能、指揮者のジェレミー・ロレルとヴァイオリンのジュリアン・ショヴァンが中心となって2005年に設立されました。ロレルはこの楽団を率いながら、ウィーン国立歌劇場などでも華々しく活躍しています。ベートーヴェン唯一の歌劇『フィデリオ』の前身、『レオノーレ』のアリアでは、クラリネットの活躍が印象的です。管弦楽による伴奏も実に充実、絶妙な転調にベートーヴェンの才をあらためて感じます。ロマンスでソロを務める2003年のブルージュ古楽コンクールの優勝者、ジュリアン・ショヴァンは、ビルスマらに師事しました。コンチェルト・ケルン、レ・ミュジシャン・ドゥ・ルーヴルなど名だたる古楽器アンサンブルにもメンバーとして参加しています。ロマンスではまっすぐに聞き手の心に響く甘い音色を存分に聴かせてくれます。音の粒立ちの美しい録音も魅力です。 (Ki)

AM-205
リスト:雪あらし〜超絶技巧練習曲集より
超絶技巧練習曲第10番ヘ短調
ラ・カンパネラ
オーベルマンの谷〜巡礼の年第1年スイスより
婚礼〜巡礼の年第1年イタリアより
エステ荘の噴水〜巡礼の年第3年
ペトラルカのソネット第123番
ワーグナー(リスト編):イゾルデの愛の死
鬼火〜超絶技巧練習曲集より
ニコライ・ルガンスキー(P)

録音:2011年6月/ポットン・ホール(イギリス)
ニコラーエワの秘蔵っ子として注目されたニコライ・ルガンスキーも今年39歳、巨匠への道を着実に歩んでいます。このたび、ルガンスキーはナイーヴ/アンブロワジー・レーベルと長期独占契約を締結、魅力的なシリーズを展開する予定です。★第1弾はリスト作品集。リスト作品はルガンスキーがしばしば披露しているレパートリーながら、まとまったアルバムとしては初めて。練習曲を4篇、巡礼の年から4篇、さらにワーグナーの編曲という魅力的なラインナップで、ルガンスキーの超絶的テクニックを目の当たりに出来ます。正統派ロシア・ピアニズムの継承者ルガンスキーは汗一滴、顔色ひとつ変えずにぞっとするほど難しい曲を弾くうえ、良く響く音、入り組んだ声部の明快な弾き分けなど、まさに超人的。こうした技量を駆使したリストは衝撃的で、人間の限界を超えた凄さを感じさせます。人気の「ラ・カンパネラ」も絶品です。 (Ki)
AM-206
フェリシアン・ダヴィッド(1810-1876):弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲第1番ヘ短調(1868)
弦楽四重奏曲第2番イ短調(1869頃)
弦楽四重奏曲第4番ホ短調(未完)(1876)
カンビーニ=パリSQ
【ジュリアン・ショヴァン(Vn)、
カリーヌ・クロケノワ(Vn)、
ピエール=エリック・ニミロヴィチ(Vla)、
酒井敦(Vc)】

録音:2010年9月
グノー、ビゼー、マスネなど同時代人たちがオペラに傾倒していくのに対し、あくまでも器楽音楽に生涯を通して力を注いだフェリシアン・ダヴィッド。自作の交響的頌歌「砂漠」、歌劇「ブラジルの砂漠」などが舞台で大成功を収めてもなお、器楽作品を書き続けました。24曲の弦楽五重奏曲、4つの交響曲、管のための2曲の九重奏曲、3つのピアノ三重奏曲、そして4つの弦楽四重奏曲などです。ダヴィッドの作品は、歌曲やオペラの大部分においては東欧の影響が見られますが、室内楽曲においてはドイツ音楽伝統のルーツが伺え、殊にここに収められている弦楽四重奏曲ではそれが顕著に表れています。構造、和声、表現などは、シューベルトや、またベートーヴェンの初期の弦楽四重奏曲op.18をも思い起こさせます。また、「ベートーヴェニアン」としてパリで当時絶大な人気を誇り、ダヴィッドの師でもあった、オンスロウ(1784-1853)の影響も明らかにみられます。もちろん、メランコリックな旋律やエレガントな雰囲気も濃密に漂っており、ダヴィッドの魅了に溢れていることは言うまでもありません。未完の作品も含む貴重な弦楽四重奏曲の録音がここに誕生しました。
カンビーニ弦楽四重奏団は2007年に結成されて以後、メンバーの間で一貫した音楽的理想―古典派、ロマン派の中で、まだ日の目を見ていない名曲を再発掘し、当時の楽器で演奏すること―を抱いて発展してきました。シャンゼリゼ管、アンサンブル・バロック・ド・リモージュ、レ・タラン・リリクなど、世界の名だたる時代楽器団体でも演奏を重ねているメンバーたちが集った、猛者集団です。 (Ki)
AMB-9901
フリオーソ・マ・ノン・トロッポ〜イタリア 1602-1717
パンドルフィ(17世紀):ラ・ピアンクッチャ/ラ・ベルナベーア
ディンディア(1580-1629):1声と2声の曲集第5巻(1623)〜ディドーの嘆き「不幸なディドーネよ」
サラベルデ(?-1640頃):丘に衣をまとわせた(1638)
フレスコバルディ:トッカータ集第2巻(1627)〜トッカータ第1番
ファルコニエーリ(1585-1656):ラ・ボルガ
カッチーニ:「新しい音楽」(1602)〜うるわしのアマリッリ
ヤッキーニ(1670-1727):ソナタ イ短調
アントニオ・ロッティ(1666-1740):カンタータ「わかります、目隠しした神よ」
コレッリ:ソナタ ニ短調「ラ・フォリア」 Op.5-12(1700)
ファルコニエーリ:「甘い調べが」とそのコレンテ
マリセール・ヴィツォレク(S)
アンサンブル・アマリリス
[エロイーズ・ガイヤール(リコーダー、(Ob))
ヴィオレーヌ・コシャール(Cemb、Org)
オフェリー・ガイヤール(Vc)]
AMB-9903
シューマン:幻想小曲集
民謡風の5つの小品 Op.102*
3つのロマンス Op.94+
アダージョとアレグロ Op.70*
リーダークライス Op.39より*
幻想小曲集 Op.73*
アンサンブル・アマリリス
【オフェリー・ガイヤール(Vc)*
エリク・スペレール(Ob)+
オリヴィエ・ペイルブリュヌ(P)】
AMB-9904
宮廷の貴婦人たちの調べ 1700-174
フィリドール(11681-1731):組曲第5番ニ長調(1717)
バリエール(1705-1747):トリオによるソナタ第2番ニ短調*
ラモー:クラヴサン曲集(1731)〜ミューズ(ムーサ)たちの会話/キュクロープ(一つ目の巨人たち)
ミシェル・ド・ラ・バール(1675-1745):組曲第9番ト長調「知られざるソナタ」
ジャン・バリエール:組曲第4番ヘ長調*
オトテール(1674-1763):組曲第2番ヘ短調(1715)
ボワモルティエ(1689-1755):トリオ・ソナタ第5番ホ短調(1717)
アンサンブル・アマリリス
【エロイーズ・ガイヤール(リコーダー、(Ob))
ヴィオレーヌ・コシャール(Cemb、Org)
オフェリー・ガイヤール(Vc)】
アンヌ=マリー・ラーラ(Vg)
AMB-9909
コントラスツ
ブリテン:現代風の変奏曲(1936)*
オヴィディウスによる6つのメタモルフォーゼ Op.49(1951)+
ファンタジー Op.2#
2つの昆虫の小品(1932)*
無伴奏チェロ組曲第1番 Op.72**
エリク・スペレール((Ob);*/+/#)
オフェリー・ガイヤール(Vc;#/**)
オリヴィエ・ペイユヴュルヌ(P)*
AMB-9910
ヘンデル:リコーダーとオーボエのソナタ集
リコーダーと通奏低音の為のソナタ ニ短調 HWV367
オーボエと通奏低音の為のソナタ ヘ長調 HWV363
リコーダーと通奏低音の為のソナタ イ短調 HWV362
リコーダーと通奏低音の為のソナタ ハ長調 HWV365
オーボエと通奏低音の為のソナタ ハ短調 HWV366
リコーダーと通奏低音の為のソナタ へ長調 HWV369
リコーダーと通奏低音の為のソナタ ト短調 HWV360
アマリリス
【エロイーズ・ガイヤール(Rec/(Ob))
ヴィオレーヌ・コチャール(Cemb)
オフェリー・ガイヤール(Vc)】

録音:2001年4月
AMB-9917
バッハ:モテット集
主に向かって新しい歌を歌え BWV.225
聖霊はわれらの弱きを助けたもう BWV.226
わが喜びなるイエス BWV.227
恐れるなかれ、われ汝とともにあり BWV.228
来たれ、イエスよ、来たれ BWV.229
主をたたえよ、すべての異教徒よ BWV.230
ピエール・カオ(指)アルシス(chO)
レ・バス・レユニ
【ブリュノ・コクセ、エマニュエル・バルサ(Vc)
リシャール・ミロン(Cb)
ブランディーヌ・ラヌー(Org)】

録音:2002年2月
AMB-9921
ヴィクトル・ユゴーの詩による美しい歌曲
フォーレ:蝶と花/不在
アーン:星なき夜
ラロ:微笑みかける神/ギター
フランク:バラと蝶
ビゼー:アラビア女主人の別れ
 道化の歌/てんとう虫
サン=サーンス:海の夕暮れ
リスト:ああ、私が眠る時
ワーグナー:心待ち
マリー・デュヴェルロー(S)
フィリップ・カサール(P)
AMB-9923
シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調 D.960
ピアノ・ソナタ第13番イ長調 D.664
フィリップ・カサール(P)

録音:2001年12月、スイス、シオン
AMB-9925
ドルーシェツキー(1746-1819):後期室内楽作品集
オーボエ協奏曲 ト短調(1806頃)
セレナータ 変ホ長調(オーボエ,クラリネット,ファゴット,ホルン,ヴァイオリン,ヴィオラ,チェロとコントラバスの為の;1809)
アンダンテ・モデラートの主題と6つの変奏
オーボエ五重奏曲 ハ長調(1808)
ゼフィーロ
【アルフレード・ベルナルディーニ(Ob)
ロレンツォ・コッポラ(Cl)
ディレノ・バルタン(Hrn)
アルベルト・グラッツィ(Fg)
ステファノ・モンタナーリ(Vn)
ガエターノ・ナシッロ(Vc)他】

録音:2001年9月
※ピリオド楽器使用
AMB-9927
ブリテン:チェロ・ソナタ ハ長調 Op.65
無伴奏チェロ組曲第2番 Op.80
無伴奏チェロ組曲第3番 Op.87
オフェリー・ガイヤール(Vc)
ヴァネッサ・ワーグナー(P)
AMB-9933
オーボエの為の現代作品集
アンタル・ドラティ(1906-1988):オーボエとピアノの為の協奏的二重奏曲(1983)
オーボエの為の5つの小品(1980/81)
オーボエ・ダモーレ,オーボエ,コールアングレと12の弦楽器の為の三部作(1986)
ハインツ・ホリガー(1939-):無伴奏オーボエの為のソナタ(1956-1957/1999改訂)
エリック・スペレ((Ob))
オリヴィエ・ペイルブリュヌ(P)
ピエール・バルトロメー(指)
ベルギー王立フランデレン(フランダース)PO

録音:2002年8月&2003年4月
AMB-9934
ルイージ・ガッティ(1740-1817):室内楽作品集
オーボエ四重奏曲 ハ長調
コーラングレ,ファゴット,ヴァイオリン,ヴィオチェロとコントラバスの為の七重奏曲 変ホ長調
オーボエ,2本のホルン,ヴァイオリン,ヴィオラ,チェロとコントラバスの為の協奏的七重奏曲(セッティミーノ) ヘ長調
アンサンブル・ゼフィーロ

録音:2002年9月10日〜12日、サッケッタ・ディ・ススティネンテ教会堂、マントヴァ。ピリオド楽器使用
AMB-9936
ビーバー:レクィエム.ヘ短調
4つのオッフェルトリウム
[悔悛する魂よ、おまえの祈りをここに捧げよ/
もろもろの霊よ、恐れを抱いて死に向かうな/
どこへ去ったのか、あなたの愛する息子は/
永遠の光が聖パウロにふりそそぎ]
ヨハネッテ・ゾマー(S)
ギュメット・ロランス(A) 他
ピエール・カオ(指)アルシス・ブルゴーニュ(アンサンブル・&chO)
AMB-9939
ベルリオーズ:オラトリオ「キリストの幼児」
(ジャン=ピエール・アルノによる室内楽編)
フランソワーズ・マセ(S)
リオネル・ペントル(Br)
クリスティアン・フロマン(語り)
アンサンブル・カルペ・ディエム
AMB-9940
イン・エクストレミス〜オリジナル・タンゴ集 ファブリス・ラヴェル=シャピュイ(P)
ジャック・トリュパン(バンドネオン)
クレール・ディ・テルズィ(Vo)
シリル・ギャラック(Vn)
パトリック・サンテス(Cb)
エリック・ルーデ(Perc)
AMB-9944
ヴィヴァルディ:協奏曲集
ソプラニーノ(ピッコロ),弦楽と通奏低音の為の協奏曲 ハ長調 RV.443
アルト・リコーダー,弦楽,通奏低音の為の協奏曲 ト短調「夜」RV.0439
チェロ,弦楽と通奏低音の為の協奏曲 ハ短調 RV.401
アルト・リコーダー,弦楽と通奏低音の為の協奏曲 ヘ長調「海の嵐」RV.433
チェロ,弦楽と通奏低音の為の協奏曲 ロ短調 RV.424
ソプラニーノ(ピッコロ),弦楽と通奏低音の為の協奏曲 ニ長調「ごしきひわ」RV.428
ソプラニーノ(ピッコロ),弦楽と通奏低音の為の協奏曲 ハ長調 RV.443
アンサンブル・アマリリス
エロイーズ・ガイヤール(ソプラニーノ[ピッコロ]/アルト・リコーダー)
オフィリー・ガイヤール(バロックVc)」

録音:2003年5月、ドイツ教会、パリ

※ピリオド楽器使用
AMB-9947
ペロタンとノートルダム楽派
3声のモテトゥス「おお、マリア、慈悲ふかき母」
2声と3声のコンドゥクトゥス「救い主この日」
2声のコンドゥクトゥス「平和の王よ」
2声のコンドゥクトゥス「ラヘルは嘆き」
3声のオルガヌム「神に祝福をささげん」
他、ペロタンおよびその他のノートルダム楽派の作曲家による声楽曲(全8曲)
ドミニク・ヴラール(ディレクション)
アンサンブル・ジル・バンショワ
AMB-9948
クロムニェージシュ修道院の音楽
シュメルツァー:騎乗のバレット/3声のソナタ ハ長調
 ソナタ ト長調「ラ・カロリエッタ」
 3声のソナタ イ短調
フックス:4声のソナタ/5声のソナタ
ヴェイヴァノフスキー:4声のソナタ第3番/聖霊のソナタ
 ソナタ第20番/4声のソナタ ト短調
 セレナータ
ヴェックマン:4声のソナタ第1番
タイレ:5声のソナタ
レ・サックブーティエ・ド・トゥルーズ
AMB-9949(3CD)
リュリ:音楽悲劇「ロラン」 ニコラ・テテ(B:ロラン)
アンナ=マリア・パンツァレッラ(S:アンジェリーク)
モニク・ザネッティ(S:テミール/ベリーズ)
ロバート・ゲチェル(CT:アストルフェ)
エフゲニー・アレクシェフ(B:ツィリアンテ他)
クリストフ・ルセ(Cemb)(指)
レ・タラン・リリーク

録音:2004年1月
AMB-9950
ベルリオーズ(アルノ編):「ロメオとジュリエット」からの音楽
「イタリアのハロルド」からの音楽
「ベンヴェヌート・チェッリーニ」序曲
アンサンブル・カルペ・ディエム
AMB-9953
ヴラディゲーロフ(1899-1978):
ヴァイオリンとピアノの為の作品集

ブルガリア風パラフレーズOp.18〜ラチェニツァ
歌 Op.21/ヴァイオリンとピアノの為のソナタ Op.1
ヴァイオリンとピアノの為の四つの小品 Op.12
[幻影/間奏曲/北のロマンス/ワルツ]
狂詩曲「ヴァルダル」
スヴェトリン・ルセフ(Vn)
エレーナ・ロザノヴァ(P)*

録音:2003年10月、シオン、スイス。使用楽器:クレメンティ社1812年製*
AMB-9954
M=A.シャルパンティエ世俗作品集
6声部と通奏低音の為の組曲 ニ短調 H.545
モリエール台本による牧歌劇「花の王冠」 H.486*
2声部と通奏低音の為のプレリュード、メヌエットとパスピエ H.520
アンジェリークとメドールの対話 H.506
3声部と通奏低音の為のプレリュード ヘ短調 H.528
エール「木々にとまった鳥たちよ」 H.456
2声部と通奏低音の為の二つのメヌエット H.541
二重唱「ものみな生まれ変わり、花開く」 H.468
エール「春を悦しもうじゃないか」
2声部と通奏低音の為のプレリュード
2声部と通奏低音の為のカプリース H.542
三重唱「グレゴワール、どんだけ寝てんだ」 H.470
三重唱「ファンション、やさしいファンション」 H.454
三重唱 「小さな真紅の美しい目、真一文字のあざやかな口」 H.448
2声部と通奏低音の為のサンフォニー H.529
カッサンドル・ベルトン、
ロバート・ゲチェル(歌)他
エロイーズ・ガイヤール
(bFl/tFl/(Ob))(指)
アンサンブル・アマリリス

*=世界初録音。ピリオド楽器使用
AMB-9956(2CD)
2004年度エリザベート国際コンクール声楽部門・セミファイナル・コンサート
1位:イヴォナ・ソボトカ
 ヘンデル:「オットーネ」、
ドニゼッティ:「愛の妙薬」から他
 2位:エレーヌ・ギユメット
ストラヴィンスキー:「放蕩者のなりゆき」、
 ヴェルディ:「ファルスタッフ」から他
3位:シャディ・トービー
 コープランドとレーヴェの歌曲
ロッシーニ:「セミラーミデ」から
 4位:テオドラ・ゲオルギウ
伴奏;ポール・グッドウィン(指)
アカデミー・オヴ・エンシェント・ミュージック
マルク・スーストロ(指)モネ劇場SO
マリ=クロード・ロワ、
ジョナ・ヴィトー、トビアス・コッホ、
マリーナ・ベルソヴァ(P) 他
AMB-9958
ヘンデル作品における聖性と俗性
歌劇「アドメート」〜器楽による導入曲&アリア「怖ろしき亡霊よ!」
歌劇「フラヴィーオ」〜アリア「手綱はちぎれ、肌は裂け」
合奏協奏曲 ト長調 Op.3-3(オーボエ協奏曲)
カンタータ「わが心臓は跳ねまわり」
歌劇「ロデリンダ」〜二重唱「あなたを抱くということは」
リコーダー,ヴァイオリンと通奏低音の為の
トリオ・ソナタ ヘ長調 HWV389
オラトリオ「サムソン」〜アリア
「そして永遠があなたの幸福を祝い」
チェンバロ独奏の為のアルマンド
オラトリオ「快活な人、思慮深い人、中庸の人」〜アリア「いつかはこの弱った心が」
ロベール・エクスペール(C.T)
パトリシア・プティボン(S)
ヴィオレーヌ・コシャール(Cemb)
アンサンブル・アマリリス
AMB-9959
フォーレ:チェロとピアノの為の作品集
エレジー Op.24
チェロとピアノの為のソナタ第1番 Op.109
ロマンス Op.69/蝶々 Op.77
チェロとピアノの為のソナタ第2番 Op.117
シシリエンヌ Op.78/夢のあとで(カザルス編)
オフェリー・ガイヤール(Vc)
ブリュノ・フォンテーヌ(P)
AMB-9961
シューマン:幻想小曲集 Op.12
子供の情景 Op.15/フモレスケ Op.20
フィリップ・カサール(P)

録音:2002年6月
AMB-9975
ハイドン:クラヴィーア・ソナタ集
ト短調 Hob.XVI:44/変ロ長調 Hob.XVI:2
変ロ長調 Hob.XVI:25/変イ長調 Hob.XVI:46
変ロ長調 Hob.XVI:18/変ホ長調 Hob.XVI:28
ジェローム・アンタイ(Fp)

録音:2004年11月
ヴィオール奏者として名高いジェローム・アンタイは、実は鍵盤楽器も達者に弾きこなします。時々通奏低音を弾いていたりしますが、普段は弟のピエールが鍵盤楽器奏者として活躍しているので、ソロはめったにありません。そのジェロームがなんとハイドンを録音!その演奏の雄弁さには目を見張るものがあります。音はきりりとしているは、エネルギーは高いは踏み込みは果敢だは、聞き応えたっぷりの6 曲になっています。特にHOB.XVI:46 の終楽章の一気呵成の駆け抜けは爽快!!使用楽器はフランスの王室楽器製作者だったパスカル・ジョセフ・タスカンが1788 年に製作した62 鍵フォルテピアノ。軽めで洒落た音色は、近代巨大ピアノからは決して味わえない独特の味わいがあります。
AMB-9982
フランシス王聖ルイを讃える晩課〜アンヴァリッドの聖歌 マルセル・ペレス(指)
アンサンブル・オルガヌム

録音:2005年2月20日、フォントヴロー修道院
アンジュー公ルイ1世が城を築いたことでも知られる町、ソミュールにある、1101 年に設立された修道院フォントヴロー修道院。世界遺産にも指定されています。その修道院で録音されたアンサンブル・オルガヌムの新録音です。パリのアンヴァリッドにあるサンルイ教会で1682 年から保管されていた昇階唱をもとに演奏しています。アンヴァリッドはもともと17 世紀にルイ14 世が建てた傷病兵の療養所。ドーム教会の地下埋葬所にはナポレオンの遺体が安置されています。アンサンブル・オルガヌムの良さがじんわり伝わってくるアルバムです。立体感のある響きは、構築された音楽性をより引き立たせています。響きもいっそう洗練されていて、繊細に緻密に音楽を構成しています。
AMB-9983(2CD)
ヨンメッリ(1714-1774):歌劇「見捨てられたアルミーダ」 エヴァ・マラス=ゴドレフスカ(S:アルミーダ)
クレア・ブリュア(Ms:リナルド)
ジル・ラゴン(T:タンクレーディ)
ヴェロニク・ジャンス(S:エルミーニア)
ラウラ・ポルヴェレッリ(Ms:ランバルド)
パトリシア・プティボン(S:ウバルド)
セシル・ペリン(S:ダーノ)
クリストフ・ルセ(指)レ・タラン・リリク

録音:1994年7月24日-8月2日
以前fnac発売していた名盤、待望の復活!ルセは、クラヴサン奏者としてメキメキ台頭していた1991 年に、バロック団体、レ・タラン・リリクを創設し、指揮活動にも本格的に乗り出しました。このヨンメッリの「見捨てられたアルミーダ」は、声楽大作としては彼の初期の録音。ナポリ出身でシュトゥットガルトで大活躍した人物として名前ばかり知られていたニッコロ・ヨンメッリの劇的なオペラを、見事に蘇らせた画期的演奏と、非常に高い評価を得、絶賛されました。にもかかわらず、その後fnac がCD 製作から撤退、廃盤の憂き目にあっていました。やっとの復活はうれしい限り。主役アルミーダはポーランドの名歌手、エヴァ・マラス=ゴドレフスカ、彼女は同時期の映画「カストラート」で歌を担当したことでも知られています。その他、ブリュア、ラゴン、さらに今や大活躍のジャンス、ポルヴェレッリ、プティボンらの若い頃まで、隙のない歌手!クラブサンにはエマニュエル・アイムが参加。10 年以上も前に良くぞこれだけ完成度の高い演奏を成し遂げたものだと、改めてルセの才能に驚かされます。
AMB-9987(3CD)
2005年エリザベート王妃国際音楽コンクール・ヴァイオリン部門上位入賞者たち

(1)ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番*
 ショーソン:詩曲Op.25+

(2)ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調 Op.108*
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調 K.216+
(3)ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト長調

(4)ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第3番 変ホ長調 Op.12-3
(5)サン=サーンス(イザイ編):ワルツ形式の練習曲によるカプリース
(6)ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77

(7)マルドナード(1968-):コンクール用新曲「Obscuro Etiamtum Lumine」
イザイ:ヴァイオリン・ソナタ ト長調 Op.27-5

(8)ハンス・スルイース(1969-):四大元素

(9)ヴィエニャフスキ:華麗なるポロネーズ.ニ長調 Op.21
(1)セルゲイ・ハチャトリャン(Vn)−第1位
 ヴァルガ(指)ベルギー王立O*
 ルジーヌ・ハチャトリャン(P)+
(2)ヨッシフ・イヴァノフ(Vn)−第2位
 ルック・デヴォー(P)*
 ポール・グッドウィン(指)ワロンエ王立CO+
(3)米元響子(Vn)‐入賞
 トビアス・コッホ(P)
(4)ソフィア・ヨッフェ(Vn)−第3位
 ビョルン・レーマン(P)
(5)ヒュック・ジョー・クン(Vn)−入賞
(6)松山冴花(Vn)−第4位
 ヴァルガ(指)ベルギー王立O
(7)ミハイル・オヴルツキ(Vn)−第5位
(8)松山冴花(Vn)−第4位
 エリアーネ・ルイス(P)
(9)アンタル・サライ(Vn)−入賞
 トビアス・コッホ(P)

録音:2005年5月9-14日(セミ・ファイナル)、同23-28日(ファイナル)、ブリュッセル、パレ・ド・ボザール、ライヴ
優勝者のセルゲイ・ハチャトリャンはこれまでに何度か来日していて、ナイーブレーベルからシベリウスとハチャトゥリアンのVn協奏曲(V 4959)がリリースされております。ここでは、彼の繊細な歌わせ方と美しい音色にますます磨きがかかって、まさに絶品。他の演奏者たちと演奏の空気がまったく違います。どうしたらあんな美しい音色が出せるのか、不思議でなりません。日本人の松山冴花も注目株。精緻な歌わせ方で行き届いたブラームスは実に見事です。
AMB-9989(2CD)
F・クープラン:クラヴサン曲集
第1組曲/第3組曲/第6番/第7番
ヴィオレーヌ・コチャール(Cemb)
クープランのクラヴサン作品は、情景をありありと呼び覚ますような題名をもち、調の選択と冒険的な和声法や不協和音によって雰囲気を表現しています。ヴィオレーヌ・コチャールの気品溢れる演奏が、ルイ15 世時代の典雅を新鮮に蘇らせます。
AMB-9992
(2CD+DVD)
ヴィヴァルディ:チェロと通奏低音の為のソナタ集
第3番 イ短調/第5番 ホ短調/第9番 ト短調/第2番 ヘ長調/
第7番 イ短調/第6番 変ロ長調/第4番 変ロ長調/
第1番 変ロ長調/第8番 変ホ長調
[DVD-PAL]
ヴィヴァルディについて(11分)/
オフェリー・ガイヤール自身について(28分)
オフェリー・ガイヤール(Vc)*
プルチネッラ
【エマニュエル・ジャック(Vc)
トマス・ボイセン(テオルボ、バロックギター)
モード・グラットン(Cemb、Org)
ディヴィット・シンクレア(Cb)
トール・ハーラル・ヨンセン(バッテンテ・ギター)
ジョバンナ・ペシ(Hp)】

録音:2005年11月
使用楽器:1737年、ゴフリラー製*
※DVDはPAL仕様です。ご注意ください。
ヴィヴァルディが生前出版された最後の作品である6つのチェロ・ソナタに、筆写譜の形で残されている3曲を加えた、全9曲を収録したアルバム。2 枚目はデュアルディスク仕様となっていて、ガイヤールの語りと演奏を映像で楽しめます。哀愁を帯びた香気な作品をガイヤールは深みと艶のある音色で奏しています。また、テオルボ/ バロック・ギターやハープシコード/ オルガンなど楽器を弾き分けた通奏低音は新鮮な響きを感じ取ることが出来ます。ガイヤールが使用している銘器ゴフリラーはヴィヴァルディと同じくヴェネチア生まれ。ヴィヴァルディの作品をゴフリラーで演奏することは必然のようにも感じ、この銘器を弾きこなしているガイヤールにも驚嘆せざるおえません。DVD では、ガイヤールがトルトゥリエ、ロストロポーヴィッチ、デュ・プレについて語る場面や、生徒にチェロを教える場面などチェロの演奏を交えた興味深い内容となっています。
AMB-9993(5CD)
ベートーヴェン:交響曲全集 ジョン・ネルソン(指)アンサンブル・オルケストラル・ドゥ・パリ
「革命児ベートーヴェン」・・・使い古された言葉ではありますが、まさにこの言葉を実感させてくれる演奏がボックスセットになって登場。アンサンブル・オルケストラル・ドゥ・パリのしなやかで強靭な音色、ネルソンの精緻な指揮ぶりはまさに完璧としかいいようがありません。第1 番の冒頭から、新しい発見に満ち溢れています。8番の第2楽章のアンサンブルも、どこまでも軽やかではありますが決して乱れることがありません。(AMB 120 〜 124 のボックス化)
AMB-9995(2CD)
グルック:歌劇「アリステオ」
歌劇「バウチとフィレモーネ」
アン・ハレンベリ(Ms;アリステオ/羊飼いの娘)
マグヌス・スターヴェラン(T;アティ/ジョーヴェ)
ディッテ・アナセン(S;チレーネ/バウチ)
マリー・レノーマン(Ms;チディッペ/フィレモーネ/シルヴィア)
クリストフ・ルセ(指)レ・タラン・リリク、
ナミュール室内chO

録音:2006年
クリストフ・ルセが、グルックのレアなイタリア・オペラを世界初録音!ここに収録された二つのオペラは、1769年にグルックがイタリアを訪問した際、ルイ15世の孫であるパルマ公爵フェルディナンドと、オーストリアの大公夫人マリア・アマーリアの結婚式のために作曲されたものです。全体は「アポッロの祝宴」と名付けられ、「プロローゴ(序幕)」、「バウチとフィレモーネ」、「アリステオ」、そして「オルフェオとエウリディーチェ」全部と、4 つの部分からなり、それぞれが独立した作品でした。ここではそのうち、「バウチとフィレモーネ」と「アリステオ」を収録しています。ルセとレ・タラン・リリクの見事な音楽と、スターヴェラン、ハレンベリといった北欧系のバロック歌手の気持ちのよい歌によって、グルックの幻の作品が見事に甦っています。 
AM-9996
シャイト:Ludi Musici ( 音楽の遊戯)〜ガイヤルド・バタッリャ、カンツォーナ、クーラントほか レ・サックブーティエ
シュッツ、シャインとともに、ドイツ初期バロックの「3S」の一人として名高いシャイトによる作品集。サックブーティエは、トゥー ルーズに拠点をおき、25 年以上にわたって活動をつづけ、古楽の名アンサンブル団体として押しも押されぬ存在。初来日を目前にひかえ ている、いまや「伝説の」管楽器奏者、ジャン=ピエール・カニャックのコルネットによるガイヤルド・バタッリャは見もの。この曲は、 シャイトが宮廷楽団のコルネット奏者に献呈したというだけあって、超絶技巧で華やかな作品なだけに、カニャックの名人ぶりが光りま す。ほかの作品も、メンバーたちが発する華麗な管楽器の音色に圧倒されてしまいます。
AMB-9997
12世紀のエルサレムの聖墳墓教会
アンティフォナ:聖なる十字架をにないたまえ
レスポンソリウム:デウスの祝福/力天使と能天使の名誉/
キリエ・エレイソン/他
マルセル・ペレス(指)
アンサンブル・オルガヌム

録音:2005年12月
AMY-008
リスト&ワーグナー:ソナタ&メタモルフォーゼ
リスト:リヒャルト・ワーグナーの墓に、
 ピアノ・ソナタ.ロ短調*、
 悲しみのゴンドラ第1番、
ワーグナー(リスト編):イゾルデの愛の死、
リスト:悲しみのゴンドラ第2番、
ワーグナー:M.W.夫人のアルバムのためのソナタ、
リスト:R.W.(リヒャルト・ワーグナー)-ヴェネツィア
 ピアノ・ソナタロ短調(初期稿の終結)【】
トーマス・ヒッツルベルガー(P)
※Steingraeber'Liszt'Piano

録音:2006年4月
リストとその義理の息子にあたるワーグナー、二人に捧げるCD。リストのロ短調ソナタといえば、音楽史上燦然と輝き続けている大規模なピアノ曲にして大変な難曲。その終結は、冒頭の不気味な下降音型が静かに少しだけ形をかえて再現・繰り返される中静かに幕を閉じる形をとっています。しかし、もともとは異なる終結が構想されていました(リスト自身がこれをやめたのです)。その古いバージョンの終結部分が収録されているのも興味深いところ。現行のバージョンでは、静かに天から降り注ぐ一筋の光に救いを感じる終わり方ですが、古いバージョンは、力で運命に打ち克つような感じの終わり方になっており、聴き比べてみると大変に興味深いです。ピアノもリストが晩年(死の1ヶ月前)使っていたという大変に歴史あるもので、音楽史上様々に名を残す偉大な二人への最上のオマージュとなっています。
※*のソナタ(トラック2〜9)のうち、2-7のあとにこのトラックを続けてプログラミングすると、初期稿の姿でおたのしみいただけます。   (Ki)
"Baroque Voices" (Naive) シリーズ
AM-187
愛と仮面舞踏〜パーセルとイタリア
パーセル:徳らに命じよ/ああ、オラニエ家の聖なる守り神よ Z.504(1695)
 マスク「妖精の女王」(1692)〜嘆き
 オード「栄あれ、輝くセシーリア」(1692)〜トランペットを吹き鳴らせ
フレスコバルディ:カンツォーナ集第1巻(1628)〜カンツォン Nos.3, 5, 1, 6
キュバラリ、またはグレイズィン
フランチェスコ・マンチーニ(1672-1737):カンタータ「この情熱はなんと甘いことか」
パトリシア・プティボン(S)
ジャン=フランソワ・ノヴェリ(T)
アンサンブル・アマリリス
【エロイーズ・ガイヤール(リコーダー/(Ob))
ヴィオレーヌ・コシャール(Cemb/Org)
オフェリー・ガイヤール(Vc)リチャード・マイロン(Cb)】

録音:1998年10月
AM-188
ヴェスペレ〜神聖ローマ皇帝の聖務日課
ヨハン・ミヒャエル・ゼッヒャー:ディクシト・ドミヌス*/コンフィデトール*
ヨハン・メルヒオール・グレートレ:アニマ・クリスティ
ジョヴァンニ・フェリーチェ・サンチェス:ベアトゥス・ヴィル*
ヨハン・ゲオルク・ラインハルト:ラウダーテ・プエリ*
ジョヴァンニ・フェリーチェ・サンチェス:オ・イェズ・ミ・ドゥルチッシメ
ヨハン・ヨゼフ・フックス:ラウダーテ・ドミヌム*
ヨハン・メルヒオール・グレートレ:ピエ・ペリカネ
ヨハン・ヨゼフ・フックス:マニフィカト*/アヴェ・マリア
ゲルリンデ・ゼーマン(S)
パスカル・ベルタン(C.T)
ハンス=イェルク・マンメル(T)
ヒューベルト・クラーセンス(B)
クリスティーナ・プルハル(テオルボ)(指)
ラルペッジャータ(金管合奏)
ピエール・カオ(指)
アルシス・ブルゴーニュ(chO)

録音:2002年5月、パリ、議員礼拝堂。世界初録音
AM-192
水上の音楽
ヘンデル:水上の音楽ヘ長調HWV348
テレマン:ハンブルクの潮の干満
ヘンデル:水上の音楽ニ長調HWV349/ト長調HWV350
アルフレード・ベルナルディーニ(指)ゼフィーロ

録音:2003年6月
ベルナルディーニの超絶技巧も耳に鮮やかな、テレマンとヘンデルの水にまつわる音楽集。スパッと竹を割ったようなストレートな音楽運びで、時に軽やかに、時に典雅に私たちを魅了します。水上の音楽ヘ長調は、全体的にかなり速いテンポ。胸のすくような演奏雄で、個々のプレイヤーたちの腕前が光ります。 (Ki)
AM-198
J.S.バッハ:アリア集
カンタータ第110番 BWV.110〜ああ主よ人の子とは何ぞや
ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ第2番ニ長調 BWV.1028(ピッコロ・チェロとチェンバロによる)
カンタータ第12番 BWV.12〜十字架と冠は傷つけられたり
オルガン・ソナタ第6番 BWV.530(リコーダーとチェンバロによる)
カンタータ第187番 BWV.187〜神はすべてに命を与えたもう
イタリア協奏曲 BWV.971
カンタータ第6番 BWV.6〜ああ、われらのもとにとどまりたまえ主イエス・キリストよ
アマリリス
【エロイーズ・ガイヤール(リコーダー)
ヴィオレンヌ・コシャー(Cemb/Org)
オフェリー・ガイヤール(Vc/ピッコロVc)】

コルマール少年聖歌隊ソリスト
【アントワーヌ・ヴァルテル、
ベルトラン・ドメニシーニ、
シャルル=アンリ・モッソ】

録音:2000年7月


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