湧々堂HOME 新譜速報 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 歌劇 バロック 廉価盤 シリーズ
旧譜カタログ チャイ5 殿堂入り 交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 歌劇 バロック


声楽曲・新譜速報1


※発売済のアイテムも含め、約3ヶ月間掲載しています。
※新しい情報ほど上の段に記載しています。
※表示価格は全て税込みです。



AudioGuy Records
AGCD-0112(1CD)
モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626(ジュスマイヤー版) コレギウム・ヴォカーレ・ソウル、
コレギウム・ムジクム・ソウル、
キム・ソナ(指)、チョン・スミ(S)、ペク・ジェウン(Ms)、キム・セイル(T)、ロッキー・チョン(Br)

録音:2018年葛山カトリック教会(インチョン、韓国)
「ルネサンスからロマン派までの神聖な合唱曲の息をのむような美しい演奏」、「洗練され調和したハーモニーと明瞭な発声、発音を兼ね備えている」と高い評価を受けているコレギウム・ヴォカーレ・ソウル(CVS-)は、2007年に創設された韓国のプロの合唱団であり、国際合唱コンクールでの受賞や定期演奏会の成功を経て、韓国における教会音楽のスペシャリストとして名声を確立しています。
2014年4月、ドイツの巨匠フリーダー・ベルニウスは、ソウルで行われた合唱セミナーの後「合唱団は音楽に対する自発的な喜びと音楽的好奇心を持っている限り間違いなくますます成長します。コレギウム・ヴォカーレ・ソウルは、歌に対する大きな情熱を持っているので、これからも発展していくと確信しています。」と称賛しており、ロッキー・チョンをはじめとする韓国トップクラスのソリストを迎えたこのモーツァルトのレクイエムでも、その高い評価に相応しい演奏を聴かせてくれています。
またコレギウム・ヴォカーレ・ソウルは2016年にソウル・アーツ・センターでバッハ・コレギウム・ジャパン音楽監督の鈴木雅明氏と共演を果たし、2024年9月にも同氏を指揮者に迎えてバッハの「ロ短調ミサ曲」を演奏し絶賛を博しています。

Signum Classics
SIGCD-924(1CD)
アローン・トゥギャザー
1. ドン・マクドナルド:When the Earth Stands Still
2. リビー・ラーセン:You (I. You, here…now…) *
3. アーケイド・ファイア:Deep Blue
4. リビー・ラーセン:You (II. You, now…know) *
5. ベートーヴェン:Gesang der Monche
6. サイモン&ガーファンクル:A Most Peculiar Man
7. リビー・ラーセン:You (III. You, know…who, are) *
8. パセク&ポール(ジェイコブ・クリストファー編):
You Will Be Found
9. アルベルト・コルテス:Camina Siempre Adelante
10. マッカートニー&レノン(サミュエル・ボーランダー=グリーン編):She’s Leaving Home
11. リビー・ラーセン:You (IV. You, here…need)
12. ローラ・マヴーラ(ポール・ジョン・ルドイ&クリス・フォス編):She
13. ガブリエル・カハネ:Coffee with Borges*
14. サン=サーンス(クリス・フォス編):Calme des Nuits
15. ジェフ・ビール:Beneath Thin Blanket*
16. リビー・ラーセン:You (V. You, here…are know, love) *
17. キャスリーン・アラン:The Green And Salty Days
18. シャロン・デュラント:Chinese Proverb
19. ローゼファニー・パウエル:When We Sing*
カントゥス

録音:2021年7月、アメリカ
*世界初録音
カウンターテナーなし、テノール×4、バリトン×2、バス×2の低声部のみで構成される男声ヴォーカル・アンサンブル「カントゥス」。YouTubeとFacebookで話題となった「ザ・COVID-19・セッションズ」(SIGCD-819)、クリスマスをテーマとした作品集「イントゥ・ザ・ライト」(SIGCD-723)に続くSignum第4弾。
今作では、COVID-19・パンデミックの最中とそれ以降にテクノロジーの使用によって生まれた繋がりと孤立、そしてその結果社会が受けた精神衛生上の影響を伝える歌の数々を披露しています。ベートーヴェンからサン=サーンス、サイモン&ガーファンクルやマッカートニー&レノン、グラミー賞の受賞経歴もあるアメリカの現代作曲家、リビー・ラーセンによる世界初録音作品まで、ルネサンスから21世紀まで幅広いレパートリーを持つ、彼らならではの注目のプログラムです。

BRIDGE
BCD-9608(1CD)
白鳥の歌&詩人の恋
シューベルト:白鳥の歌 D.957
シューマン:詩人の恋 Op.48
ランドール・スカルラータ(Br)、
ギルバート・カリッシュ(P)

録音:2020年2月4?6日 ドリュー大学コンサートホール
ランドール・スカルラータは1969年、ペンシルヴェニア州ウェイン出身。イーストマン音楽学 校、ジュリアード音楽院、ウィーン国立音楽大学、ザルツブルグ・モーツァルテウム音楽院で学 ぶ。ジェラール・スゼー等に師事。多くのコンクールで最優秀賞を獲得する。バッハ、ヘンデ ル、モーツァルト、ロッシーニなどのオペラやコンサートで活躍する。また、アメリカの現代音楽 を得意としておりCD もリリースされています。ピアノのギルバート・カリッシュは1935 年、ニューヨーク出身。コロムビア・カレッジで学ぶ。1962 年にコンテンポラリー・チェンバー・アンサンブル を創設。1969年からボストンSOのピアニストとして活躍する。以来、世界各地でリサイタ ルを開催し著名な音楽祭に多数出演する。ニューヨーク州立大学ストニーブルク校などで後 進の指導にも尽力しています。 スカルラータのストレートで衒いの無い歌い方は大変好感が持てるものだ。音域による声のム ラもなく場面を鮮やかに伝えてくる。中域から低域にかけての表現力は特筆出来ます。抒情的な 場面も劇的な場面も心地よく聴くことが出来た。 カリッシュのピアノも素晴らしいもので、この時85 歳であったという年齢を忘れさせる。音とテク ニックが歌を適切にサポートしていて、スカルラータとの年齢差を感じない。これまでのキャリア が全て活かされた結果の素晴らしい表現力だと思われます。

ALPHA
ALPHA-1111(1CD)
ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス ヘン・ライス(S)
ヴァルドゥヒ・アブラハミアン(Ms)
ダニエル・ベーレ(T)
タレク・ナズミ(Bs)
アウディ青少年合唱アカデミー
ル・セルクル・ド・ラルモニー(古楽器使用)
ジェレミー・ローレル(指)

録音:2024年4月23日 フィラルモニー・ド・パリ(ライヴ)
エクス=アン=プロヴァンス音楽祭やグラインドボーン音楽祭、ヴェネツィア・フェニーチェ座、ウィーン国立歌劇場などオペラの世界的本場で活 躍、ベッリーニやヴェルディのベル・カント作品上演でも作曲当時の楽器と演奏スタイルを取り入れ、大きな成功を収めてきたジェレミー・ロー レル。自らの古楽器楽団ル・セルクル・ド・ラルモニーとはモーツァルトのダ・ポンテ三部作からブラームスのヴァイオリン協奏曲まで幅広い時代の 作品で名演を聴かせてきました。今回満を持してALPHAから、パリのフィラルモニーで披露されたアウディ青少年合唱アカデミーとのベートー ヴェン『荘厳ミサ曲』ライヴ録音が登場。楽譜にあるテンポを見直し作品構造をよく捉えた解釈のもと、圧巻の統率力で作品に内在する力を いかんなく引き出し、温もりある清らかさに満ちた演奏に結実させてゆくローレルの手腕は見事なもの。力業で押し切らずとも精悍な「グローリ ア」や緊迫感を絶やさずヴァイオリン独奏を導き出す「ベネディクトゥス」など、比類ない充足感の終結部まで聴きどころ満載です。近年着実 に世界的存在感を増しつつあるヘン・ライス(チェン・レイス)、2025年の東京・春・音楽祭にこの曲のソリストとワーグナー「パルジファル」グル ネマンツ役で出演予定のタレク・ナズミらソロの布陣も充実。初演200周年を飾るにふさわしい欧州最前線の傑作像がここにあります。

MClassics
MYCL-00060(2CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

花〜唱歌でめぐる四季〜
■Disc1 <歌唱とピアノ伴奏>
1. 瀧廉太郎:花
2. 岡野貞一(伊藤康英 編):春の小川
3. 岡野貞一(村木ひろの 編):朧月夜
4. 山田耕筰:さくらさくら
5. 中田喜直:さくら横ちょう
6. 團伊玖磨:花の街
7. 文部省唱歌 ( 小六禮次郎編):鯉のぼり
8. 草川信 ( 伊藤康英 編):夕やけこやけ
9. 文部省唱歌 ( 伊藤康英 編):茶摘み
10. 山田耕筰:この道
11. 中田喜直:夏の思い出
12. 井上武士 ( 伊藤康英 編):うみ
13. 岡野貞一 ( 源田俊一郎 編):ふるさと
14. 岡野貞一(伊藤康英 編):もみじ
15. 中田喜直:むこうむこう
16. 海沼實 ( 山田香 編):里の秋
17. 山田耕筰:鐘が鳴ります
18. 中田喜直:小さい秋みつけた
19. 文部省唱歌 ( 小六禮次郎編):冬景色
20. 中田章:早春賦
21. 村井邦彦 ( 山田香 編):翼をください
<ボーナストラック>
22.岡野貞一(山田香 編):ふるさと
■Disc2 <ピアノ伴奏のみ>
1. 井上武士:うみ
2. 草川信:夕やけこやけ
3. 岡野貞一:春の小川
4. 文部省唱歌:茶摘み
5.日本民謡::さくらさくら
6. 岡野貞一 ( 中野義見 編):もみじ
7. 文部省唱歌:鯉のぼり
8. 文部省唱歌 ( 石桁冬樹 編):冬景色
9. 岡野貞一:朧月夜
10. 岡野貞一 ( 浦田健次郎 編):ふるさと
11. 瀧廉太郎:花
12. 中田章:早春賦
13. 中田喜直:夏の思い出
14. 團伊玖磨:花の街
15. 瀧廉太郎 ( 山田耕筰 編):荒城の月
16. 成田為三:浜辺の歌
17. 山田耕筰:赤とんぼ
鈴木愛美(S)...Disc11-7,9-22
山岸茂人(P)
横山だいすけ(歌手)...Disc18,13,21,22

録音:2024年8月20-21日、9月3日 東京、秋川キララホール
リサイタルやオペラ、そして教育など多岐にわたり活躍するソプラノ歌 手、鈴木愛美が日本の唱歌・童謡をひとつにまとめました。日本人 なら誰もが一度は歌ったことのある美しい歌曲の数々。鈴木愛美 が語りかけるように優しく歌います。本アルバムでは、Disc2にピアノ 伴奏のみの音源を収録。教育の現場などでカラオケとしても活用 出来ます。また、NHK Eテレ『おかあさんといっしょ』の第11代歌の お兄さんをつとめた横山だいすけがゲスト参加!ソロで「夕やけこや け」、鈴木愛美とデュオで「ふるさと」「翼をください」を歌います。 未来に歌い紡ぎたい日本の心と風景の唱歌の数々をお楽しみ下 さい。

Gramola
GRAM-99335(1CD)
ブルックナー:モテット集
1. アヴェ・マリア WAB6
2. インプロヴィゼーション I*
3. エサイの枝は芽を出し WAB52
4. インプロヴィゼーション II*
5. 正しき者の唇は知恵を語る WAB30
6. インプロヴィゼーション III*
7. 王の旗は翻る WAB51
8. インプロヴィゼーション IV*
9. キリストはおのれを低くして WAB11
10. インプロヴィゼーション V*
11. この所は神により作られた WAB23
シネ・ノミネcho
ヨハネス・ヒーメツベルガー(指)
マルティン・ハーゼルベック(Org)*

録音:2024年4月21、30日、5月1日
オーストリアを代表する合唱団の一つ、シネ・ノミネ合唱団が歌うブルックナーのモテット集。このうえなく美しいハーモニーを存分に聴かせます。各曲の間に は、オルガンの優れた即興演奏家として知られたブルックナーを称え、名手マルティン・ハーゼルベックの巧みな即興演奏を収録しています。

PROSPERO CLASSICAL
PROSP-0107(1CD)
ナポリ香る、カンツォーネとギター小品集
サルヴァトーレ・ガムバルデッラ:フルトゥレッラ
ジュリアーニ:『私の好きな花の選集』より バラ
フランチェスコ・パオロ・トスティ:可愛い口もと
ジュリアーニ:『私の好きな花の選集』より スイセン
マリオ・パスクアーレ・コスタ:ナポリのセレナータ
ジュリアーニ:『私の好きな花の選集』より ジャスミン
作者不詳:ゴシキヒワ
ジュリアーニ:『私の好きな花の選集』より ユリ
フィリッポ・カンパネッラ:あなたをとても愛している
ジュリアーニ:『私の好きな花の選集』より スミレ
ドニゼッティ:家を建てたい
ジュリアーニ:『私の好きな花の選集』より パンジー
マリオ・パスクアーレ・コスタ:五月に
ジュリアーニ:『私の好きな花の選集』より ミルテの花
サルヴァトーレ・ガムバルデッラ:舟人の歌
ジュリアーニ:『私の好きな花の選集』より ゲッケウィジ
作者不詳:漁師の歌
ジュリアーニ:『私の好きな花の選集』より ローズマリー
マリオ・パスクアーレ・コスタ:目を覚まして
ジュリアーニ:『私の好きな花の選集』より カーネーション
フランチェスコ・パオロ・トスティ:マレキアーレ
ダニエル・ディ・プリンツィオ(Br)
イホル・コルディウク(G)

録音:2023年11月1-4日
ヴェネツィアのバリトン歌手ダニエル・ディ・プリンツィオとギタリストのイホル・コルディウクによる特別なプログラム。ナポリ伝統のカンツォーネと、ジュリアー ニのギター独奏曲「Choix de mes fleurs cheries(私の好きな花の選集)」Op.46が交互に登場。ナポリの街並みと香りが浮かんでくるような1枚です。 (Ki)

H.M.F
HMM-902383(1CD)
Sacro furore(聖なる怒り)
ヴィヴァルディ:弦楽のための協奏曲 ト短調 RV157
ニシ・ドミヌス(主が家を建てられるのであれば) RV608
シンフォニア ロ短調 「聖墓にて」 RV169
スターバト・マーテル RV621
協奏曲「マドリガレスコ」RV129
In furore iiustissima ira(あなたの最も正しい怒りの激しさの中で) RV626
カルロ・ヴィストリ(C.T)
ベルリン古楽アカデミー
ゲオルク・カルヴァイト(コンサートマスター)

録音:2023年7月、b-sharp
近年世界中の歌劇場やホールでもはや「現象」を巻き起こしている注目のカウンターテナー、カルロ・ヴィストリがharmoniamundiから登場!力強い歌声、完 璧なコントロールと超絶技巧は、18世紀当時を席巻していたカウンターテナー歌手の歌声もかくや、と思わせるもので、世界中の歌劇場やホールを席巻している 注目の存在です。
ヴィストリは1987年スペイン生まれ、2012年チェスティバロック声楽コンクール優勝、2013年、レナータ・テバルディ国際声楽コンクール(バロック部門) 優勝。2015年、クリスティ主宰の「声の庭」メンバーに選出され、以降クリスティのほか、アラルコン、ガーディナー、そしてアンドレア・マルコン、ジョヴァンニ・ アントニーニらといった指揮者からひっぱりだこ。バルトリとも共演を重ねています。
タイトルになっている「In furore」RV626の最初のアリアは、テキストの劇的な内容のとおりの熱狂的なコロラトゥーラで、さらに弦楽群も攻撃的なパッセー ジを繰り広げますが、ヴィストリの完璧なテクニックと、器楽陣との丁々発止のアンサンブルは圧巻としか言いようがありません。悲嘆、苦痛、自責の念に満ちた2 つ目のアリアにも胸を打たれます。フィナーレの「アレルヤ」は1:33ほどの楽章ですが、これでもかというヴィルトウォーゾ・パッセージの嵐。ヴィストリは一音一 音に完璧な陰影までをもつけながら、最後の高音まで一気呵成に歌い上げています。 (Ki)

APARTE
AP-371(1CD)
平和への祈り〜セルゲイ・アフーノフの作品
(1)合唱コンチェルト「私は記念碑を建てた」(ラテン語歌唱)
(2)アダージョ「平和への祈り」(弦楽四重奏版)
(3)2つのラテン語詩篇
(4)アダージョ「平和への祈り」(弦楽オーケストラ版)
(5)詩篇83(協会スラヴ語歌唱)
エカテリーナ・アントネンコ(指)
イントラーダ・ヴォーカル・アンサンブル(1)(3)(5)
スタニスラフ・マルィシェフ(指)
オープンサウンド・オーケストラ(4)
ロマン・ヴィクーロフ、ナリニー・ナナヤネ(Vn)、ダーリャ・フィリッペンコ(Va)、オリガ・カリノワ(Vc)(2)

録音:2022年3月/モスフィルム・スタジオ(2)、トリニティ教会(4)、2024年1月/ヴォルコフ・スタジオ(1)(3)(5)(モスクワ)
セルゲイ・アフーノフは1967年キーウ生まれのロシアの作曲家。当初電子音楽やロックを手掛けていましたが、2005年頃からミニマル様式を確立して活躍し ています。ヴァイオリンとピアノのための「ジャズ」をエメリャニチェフとイゴーリナが録音して世界的に注目されました。
ウクライナ生まれの彼は今回の戦争に大きなショックを受けていて、侵攻直後2022年2月末にバーバーの「弦楽のためのアダージョ」を彷彿させる弦楽オーケ ストラのための「平和への祈り」を作曲しました。初演団体による演奏と弦楽四重奏版を収録しています。
ホラティウスのラテン語詩による「私は記念碑を建てた」、ロシア正教会のズナメニ聖歌に触発された「詩篇83」も感動的。ロシアの芸術家が今回の戦争をいか なる思いで見ているか、静かな怒りとして伝わってきます。 (Ki)

Tactus
TC-880005(1CD)
ピツェッティ&ゲディーニ:宗教合唱作品集
ピツェッティ:レクイエム*
ジョルジョ・フェデリコ・ゲディーニ(1892-1965):アヴェ・ヴェルム・コルプス
 聖土曜日のための2つの聖歌
 懺悔の時のための2つのモテット
 聖土曜日のための3つのレスポンソリウム
エウリディーチェcho、
ピエール・パオロ・スカットリン(指)*、マウリツィオ・グエルニエーリ(指)

録音:2022年11月、ボローニャ
「皇紀2600年奉祝曲」などで知られるピツェッティの「レクイエム」(Messa di Requiem)と、トリノ、パルマ、ミラノの音楽院でアバド、ベリオ、カスティリオーニらを教えた作曲家ジョルジョ・フェデリコ・ゲディーニの宗教合唱作品集を、ボローニャ最古の合唱団体、エウリディーチェ合唱団(コーロ・エウリディーチェ)が歌います。

Kaleidos
KAL-63682(1CD)
ラヴ・ストーリー・ショート〜ソプラノのための作品集
ブリッジ、サティ、ボルコム、ヴァイル、シューベルト、R.シュトラウス、ハンス・アイスラー、ビリー・ジョエル、プーランク、ジョン・デューク、ヴォルフ、ブリテン、バーバーの作品(全19曲)
1.Frank Bridge:Love went a riding (H.114)
2.Erik Satie:Je te veux
3.William Bolcom (*1938):Waitin‘ aus:-Cabaret Songs“
4.Kurt Weill:Wie lange noch-
5.Franz Schubert:Du liebst mich nicht (D.756)
6.Richard Strauss:Ruhe, meine Seele! op.27, Nr.1
7.Richard Strauss:Morgen! op. 27, Nr.4
8.Hanns Eisler:Und endlich!
9.Billy Joel (*1949):And so it goes aus -Storm Front“
10.Richard Strauss:Cacilie op.27, Nr.2
11.Francis Poulenc:Les chemins de l‘-amour FP.106
12.Frank Bridge:Come to me in my dreams H.71
13.John Duke (1899-1984):Heart, we will forget him aus -Six Poems by Emily Dickinson“, Nr.2
14.Hugo Wolf:Bedeckt mich mit Blumen aus -Spanisches Liederbuch“
15.Benjamin Britten:Funeral Blues aus -Cabaret Songs“
16.William Bolcom:At the Last Lousy Moments of Love aus -Cabaret Songs“
17.Samuel Barber:Solitary Hotel aus aus -Despite and Still“ op.41, Nr. 4
18.William Bolcom:Toothbrush Time aus -Cabaret Songs“
19.Kurt Weill /arr. Andre Previn:It Never Was You
エヴァ=マリア・ハルトマン(S)
ヒルコ・ドゥムノ(P)

録音:2024年2月(ドイツ)
ドイツのソプラノ歌手、エヴァ=マリア・ハルトマンが取り組むクロスオーヴァー・プログラム。本アルバム「ラヴ・ストーリー・ショート」は、歓喜に満ちた熱愛と恍惚から、叶わぬ希望に対する失望と悲しみ、そして壊れてしまったものとの折り合いをつけるまで、2人の恋愛関係の浮き沈みを描いています。

Rondeau
ROP-6266(1CD)
レーガー:男声合唱のための作品集 Vol.3
1. Hymne an den Gesang op.21(男声合唱とラージ・オーケストラのための)
2. An die Hoffnung op.124(シンギング・ヴォイスとオーケストラのための)
3-9. Sieben Gesange(アンドレアス・N.タルクマン選曲&編曲/男声合唱とピアノのための)
10. Die Weihe der Nacht op.119(アルト独唱、男声合唱とオーケストラのための)
11. Romischer Triumphgesang op.126(男声合唱とオーケストラのための)
トリスタン・マイスター(指)
アンサンブル・ヴォーカペラ・リンブルク、
ラインラント=プファルツ州立PO、
マリー・ヘンリエッテ・ラインホルト(A)、
アンドレアス・フリーゼ(P)、
ヴォックス・クアドラータ

録音:2023年10月、ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー
ヒンデミットが「音楽界最後の巨人」と呼んだドイツ後期ロマン派の巨匠マックス・レーガーの男声合唱作品をまとめた貴重なプロジェクトの第3弾。レーガーはオルガン、ピアノ、オーケストラのための数多くの作品に加え、男声合唱のための作品も多く書いていました。第3巻では、ラインラント=プファルツ州立POが参加し、管弦楽伴奏付きの壮大な作品が収録されています。
Rondeau
ROP-6257(1CD)
アウエルバッハ:ガルゲンリーダー(絞首台の歌)
レーラ・アウエルバッハ(b.1973):ガルゲンリーダー(絞首台の歌)(合唱とサクソフォン四重奏のための)
マーク・アラン・タガート(b.1956):Sorrow 〜ケネス・クーン(1967-2019)の思い出に(サクソフォン四重奏のための)
バッハ:平均律クラヴィーア曲集第2巻より 4声のフーガ 第23番ロ長調 BWV892(サクソフォン四重奏版)
ヤン・ミュラー・ヴィーラント(b.1966):Lianen(合唱、ピアノとエレクトロニクスのための)
ラッシャー・サクソフォン四重奏団、
ハノーファー少女cho、
アンドレアス・フェルバー(指)
ニコライ・クリューゲル(P)

録音:2023年6月&10月、ハノーファー
ドイツ出身の伝説的サクソフォン奏者シガード・ラッシャー(シーグルト・ラッシャー)が創設し、ラッシャーが確立したクラシカル・サクソフォンの伝統を引き継いでいるラッシャー・サクソフォン四重奏団とともに、ハノーファー少女合唱団が新しいサウンドを探求。
19世紀ドイツの詩人クリスティアン・モルゲンシュテルンの代表作「絞首台の歌」にアウエルバッハが曲を付けた作品や、ラッシャー・サクソフォン四重奏団のメンバーでもあったケネス・クーンへと捧げられた「Sorrow」、ハノーファー少女合唱団による委嘱作「Lianen」などが世界初録音されています。

Delphian
DCD-34328(1CDR)
ウォルトン:ソングブック全集
大市長のテーブルのための歌/恋する詠み人知らず/4つのアーリー・ソング/トライトンたち/緑の森の木の下で/ベアトリスの歌/Three ‘Facade’ Settings
シアン・ディッカー(S)、
サキ・カトウ(G)、
クリスタル・タニクリフ(P)

録音:2024年1月5日-7日、聖マリア教区教会(イギリス、ハディントン)
ウィリアム・ウォルトン作曲ソングブック全集。偉大な伴奏者ジェラルド・ムーアは彼の作品について「これらのウォルトンの曲は本当に素晴らしい」と記しています。ウォルトンの死後40年を経て、想像力豊かな3人の若いアーティストが、この作曲家の限りなく魅惑的な創意工夫ときらめくウィットをこのアルバムは届けてくれます。
ソプラノ歌手のシアン・ディッカーは、豊かでコクのある声とドラマティックな才能で引っ張りだこです。シアン・ディッカーはシティ・ミュージック財団のアーティストであり、2023年2月のBBCミュージック・マガジンの「ライジング・スターズ」特集に掲載されました。2020年ロイヤル・オーバーシーズ・リーグ・コンクールでシンガーズ賞を受賞し、その後もブリテン=ピアーズ・アーツ、ライデール・フェスティバル、オックスフォード国際歌曲フェスティバルの若手アーティストとして出演しています。
Delphian
DCD-34340(1CDR)
ブリテン:カンティクル集
カンティクルT.My beloved is mine and I am his、カンティクルU.Abraham and Isaac、カンティクルV.Still falls the Rain、カンティクルW.Journey of the Magi、カンティクルX.The Death of Saint Narcissus/プリオール・レーニエ:Cycle for Declamation
ジェイムズ・ウェイ(T)、ナタリー・バーチ(P)、ロッテ・ベッツ=ディーン(Ms)、ヒュー・カッティング(C.T)、ロス ・ランゴバン(Br)、アンネマリー・フェダーレ(Hrn)、アリス・ヒューズ(Hp)

録音:202年1月15日-17日、聖マリア教区教会(イギリス、ハディントン)
ブリテンの5つの聖歌は、彼の恋人でありミューズであったピーター・ピアーズのために書かれたもので、彼の最も親密でスピリチュアルな音楽です。約30年の歳月をかけて作曲されたこの5つの聖歌は、詩、宗教、人間のあり方に対するブリテンの進化した反応を反映しています。テノール歌手のジェイムズ・ウェイと彼のデュオ・パートナーであり妻でもあるナタリー・バーチが、並外れたミュージシャンを率いて、これらのユニークな作品の感情の深さと複雑さをとらえた演奏を披露しています。このプログラムでは、1955年にピアーズのために書かれた、プリオール・レーニエの無伴奏作品「Cycle for Declamation」も演奏され、詩人ジョン・ダンの作品から引用した歌詞の中に、激しさと内省的というブリテンの「聖歌」との共通点を見出すことができます。

DUX
DUX-2060(1CD)
20世紀のスラブ歌曲集
アルトゥル・マラフスキ:3つの小品
カジミエシュ・ヴィウコミルスキ:5つの歌
クレメント・スラヴィツキー:Oh, My Heart So Wretched)
ヴィクトル・コセンコ:Op.7より3つの歌
ハンナ・ザヨンチキエヴィチ(S)、
ゾフィア・アンテス(P)

録音:2023年
20世紀のスラブ歌曲集。中でもウクライナの作曲家ヴィクトル・コセンコは近年その作品が知られ始めました。ここに収録された作品はそれぞれの作曲家の特徴を持ちながらもどこか共通の言語を持っていることも感じさせてくれます。

Rondeau
ROP-6256(1CD)
Unerhort!〜ピュットリンゲン:ロマンティック歌曲集
ヨハン・ヴェスケ・フォン・ピュットリンゲン(1803-1883):
『愛』 〜
1. Des Waldes Kapellmeister
2. Kuriose Geschichte
3. Allgegenwart
4. An ein Rosenknospchen
5. Katzennatur
6. Der Fischer
7. Ketty
8. Am Teetisch
9. Du bist wie eine Blume
10. Willkomm‘ne Ruh
11. Wir fuhren allein im dunklen Postwagen
12. An die Entfernte
『別れ』 〜
13. Im Scheiden
14. Der scheidende Sommer
15. Abreise
16. Herbst
17. Ich hab‘euch im besten Juli verlassen
『痛み』 〜
18. Was will die einsame Trane2
19. Der Doppelganger
20. Am fernen Horizonte
『死』 〜
21. Die Sterbende
22. Das Konigskind
23. Konigin und Page
24. Der Tanzer
クラウス・メルテンス(Bs-Br)、
ヴォロディミール・ラヴリネンコ(P)

録音:2023年10月、ベルリン放送(ドイツ)
バッハ歌唱の名手として知られ、コープマン、ブリュッヘン、マギーガン、ヘレヴェッヘ、ヤーコプス、クイケン、レオンハルト、アーノンクールら古楽界の巨匠らと共演してきたドイツのバス・バリトン、クラウス・メルテンスが歌うピュットリンゲンの歌曲集。
ヨハン・ヴェスケ・フォン・ピュットリンゲン(1803-1883)は生前は有能な弁護士であり、また故郷のウィーン以外でも名声を博した作曲家でしたが、死後間のなくその名前と音楽は忘れ去れててゆきました。メルテンスとラヴリネンコは、ピュットリンゲンのロマン派歌曲は「Unerhort!(前代未聞!)」というモットーのもとに選りすぐり、「愛」、「別れ」、「痛み」、「死」というロマン主義の4つの中心テーマに分けてまとめています。
Rondeau
ROP-626061(2CD)
リスト:オラトリオ 「キリスト」(独唱、合唱、管弦楽とオルガンのための) コレギウム・ヴォカーレ・ライプツィヒ、
ドレスデン・フィルハーモニーcho
メルゼブルガー・ホーフムジーク、ミヒャエル・シェーンハイト(指)、スザンネ・ベルンハルト(S)、カトリン・ゲーリング(A)、ヒューゴー・マレット(T)、トビアス・ベルント(Br)、デニー・ヴィルケ(Org)

録音:2022年9月-10月&2024年3月、メルゼブルク(ドイツ)
1873年の初演時に使用されていた楽器と、リストが高く評価していた1855年製のラーデガスト・オルガンを含むメルゼブルク大聖堂の録音で初めて聴くことができる、フランツ・リストのもっとも壮大なオラトリオ 「キリスト(クリストゥス)」。
19世紀から変わらないメルゼブルク大聖堂の荘厳な音響と相まって、リストがこのインペリアル・カテドラルを何度も訪れた際に体験したサウンドの印象を再現しています。
メルゼブルガー・ホーフムジーク(メルゼブルク宮廷音楽アンサンブル)は、この地の音楽の歴史と特別なつながりを持ち、19世紀の貴重なオリジナル楽器で現地の遺産を紹介しています。

C Major
76-8604(Bluray)

76-8708(DVD)
ザ・サウンド・オブ・ムーヴィーズ / ヨナス・カウフマン
アルフレッド・ニューマン:20世紀FOXファンファーレ
ジョン・ウィリアムズ:映画「スーパーマン」〜 マーチ
フランシス・レイ:映画「ある愛の詩」〜テーマ(Where Do I Begin?)
カルロス・ガルデル:映画「セント・オブ・ウーマン(夢の香り)」〜ポル・ウナ・カベサ
モーリス・ジャール:映画「インドへの道」〜アデラのテーマ
バーンスタイン:映画「ウェストサイド物語」〜マリア
スタンリー・マイヤーズ:映画「ディア・ハンター」〜彼女は美しかった[カヴァティーナ]
マックス・スタイナー:映画「風と共に去りぬ」
ニーノ・ロータ:映画「ロミオとジュリエット」〜愛のテーマ(What is a Youth?)
フベンティーノ・ロサス/アーヴィング・アロンソン:映画「歌劇王カルーソ」〜思い出の夜[波濤を越えて]
ニーノ・ロータ:映画「道」
ナシオ・ハーブ・ブラウン:映画「雨に唄えば」
ラルフ・アーリン:映画「奥様お手をどうぞ」
ジョージ・デビッド・ワイス:映画「グッド・モーニング、ベトナム」〜この素晴らしき世界
ハンス・ジマー:映画「グラディエイター」〜 ついに自由に
ベルト・ケンプフェルト:映画「ダイアモンド:(作戦」〜 夜のストレンジャー
リチャード・ロジャーズ:映画「回転木馬」〜 ひとり行く道
ヨナス・カウフマン(T)
チェコ・ナショナルSO
ヨッヘン・リーダー(指)
監督:アンドレアス・モレル

収録:2024年2月、スメタナ・ホール、プラハ・オベツニー・ドゥーム(ライヴ)
◆Bluray
画面:1080i16:9FullHD 
音声:PCMステレオ、DTS-HD MA5.1、リージ ョ ン:ALL
BD25
字 幕:英 独 韓 ,日本語、71分
◆DVD
画面:16:9NTSC
音声:PCMステレオ、DTS5、リージ ョ ン:ALL
DVD9
字 幕:英 独 韓,日本語、71分
自他ともに認める映画ファンの世界的テノール歌手ヨナス・カウフマン。世界中でコンサートツアーをするときの楽しみ&リラックス方法は映画館に行くことと いいます。そんな映画音楽好きが高じて2023 年には自身が愛する世界の映画音楽の主題歌やテーマ曲を集めたアルバム『ザ・サウンド・オブ・ムーヴィーズ』 をリリース。本映像は、アルバムを引っさげて行われたプラハでのライヴを収録したもの。コンサートが開催されたのは、20世紀初頭、映画が誕生したその時 期に建設された美しいプラハのスメタナ・ホールです。 ハリウッド映画の黄金時代を象徴する豪華絢爛なフルオーケストラ・サウンドで奏でられる「20世紀 FOXファンファーレ」ではじまり、「ある愛の詩」「ウェスト サイド物語」「ディア・ハンター」「風と共に去りぬ」「ロミオとジュリエット」など印象的なシーンと音楽が思い浮かぶ名作の数々が演奏されます。 また本コンサートでは、合間にヨナス・カウフマンの語る映画解説も見どころのひとつ。ヨナス・カウフマンと一緒に映画音楽の世界にどっぷり浸ることのできる コンサート映像です。 (Ki)

299 MUSIC
NIKU-9066(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価
らヴ・そんぐ〜日本の唄/坂下忠弘
(1)朧月夜 ....2’12”
[詞:高野辰之(1876-1947)/曲:岡野貞一(1878-1941)/編)):松下倫士]
(2)里の秋 ....2’51”
[詞:斎藤信夫(1911-1987)/曲:海沼 実(1909-1971)]
(3)浜千鳥 ....2’06”
[詞:鹿島鳴秋(1891-1954)/曲:弘田龍太郎(1982-1952)]
(4)うさぎ ....2’01”
[日本古謡/編)):松下倫士]
(5)城ヶ島の雨 ....2’44”
[詞:北原白秋(1885-1942)/曲:梁田 貞(1885-1959)]
(6)さくら横ちょう ....3’32”
[詞:加藤周一(1919-2008)/曲:別宮貞雄]
(7)赤とんぼ ....2’39”
[詞:三木露風(1889-1964)/曲:山田耕筰]
(8)宵待草 ....2’40”
[詞:竹久夢二(1884-1934)/曲:多 忠亮(1895-1929)]
(9)初恋 ....3’15”
[詞:石川啄木(1886-1912)/曲:越谷達之助(1909-1982)]
(10)九十九里浜 ....2’20”
[詞:北見志保子(1885-1955)/曲:平井康三郎(1910-2002)]
(11)手 ....1’36”
[詞:竹久夢二(1884-1934)/曲:松下倫士(1984- )]
(12)死んだ男の残したものは ....5’44”
[詞:谷川俊太郎(1931- )/曲:武満 徹/編)):松下倫士]
(13)霧と話した ....3’36”
[詞:鎌田忠良(1939- )/曲:中田喜直(1923-2000)]
(14)日記帳 ....3’57”
[詞:藤田圭雄(1905-1999)/曲:小林秀雄(1931-2017)]
(15)落葉松 ....5’21”
[詞:野上 彰(1909-1967)/曲:小林秀雄(1931-2017)]
(16)小さな空 ....4’06”
[詞・曲:武満 徹/編)):松下倫士]

ボーナス・トラック〈大中 恩 生誕100年記念〉
(17)ふるみち ....3’22”
[詞:三木露風(1889-1964)/曲:大中 恩(1924-2018)]
坂下忠弘(Br) 松下倫士(P)

録音:2024年5月14-16日 三鷹市芸術文化センター「風のホール」
希有な美しさを持つ日本の詩には、その世界がさらに広がる流麗な音楽が多く付され、特有の文化も相まって日本歌曲 として独自の発展を遂げてきた。歌手活動20 年の節目を迎える坂下忠弘が、松下倫士の優しく寄り添うピアノの音色に乗っ て、詩に込められた想いを丁寧に汲み取りながら、「日本の唄」を未来に向けて紡いでいく。

CLAVES
50-3115(1CD)
フランク・マルタンと同時代作曲家による無伴奏合唱曲
マルタン:Verse a boire
マルタン:So wuensch ich ihr ein gute Nacht
マルタン:Ma Belle
マルタン:Ode
ハインリヒ・ズーターマイスター(1910-1995):Sonntag auf dem Zuercher See
マルタン:En revenant d'Auvergne
マルタン:Chant de la petite ville
ベルナール・レイシェル(1901-1992):Le Voilier
マルタン:Le Coucou
マルタン:Janeton
ラファエーレ・ダレッサンドロ(1911-1959):Marche
マルタン:Sonnet
マルタン:Complainte des Vieux
マルタン:Campagnarde
ロジェ・ヴュアタ(1898-1998):Si loin
マルタン:Le petit village
マルタン:Nous sommes trois souverains princes
アンドレ=フランソワ・マレスコッティ(1902-1995):Avez-vous vu Jesus Christ
マルタン:Es ist ein Schnitter
ジャン・ビネ(1893-1960):L'Etang
マルタン:Petite eglise
マルタン:Si Charlotte avait voulu…
アンリ・ガニュバン(1886-1977):Chanson
マルタン:Trimousette
マルタン:Quand la Mer rouge apparat
カルロ・ヘメルリング(1903-1967):La Vigne fleurit
マルタン:Campagnarde
フェルナンオ・ペイロ(1888-1978):Trois choeurs No.1
マルタン:Canon
マルタン:Chanson en Canon
チューリッヒ・ジング・アカデミー
フローリアン・ヘルガート(指)

録音:2024年6月/福音メソジスト教会、チューリッヒ(スイス)
数多くの録音でも知られるチューリッヒ・ジング・アカデミー。同団は2011年創設。スイスを中心に活動しながらドイツ、イタリア、イスラエル、オランダ、レバノ ン、台湾、中国など各国でも演奏。多くの音楽祭にも出演し、BBCプロムス出演で世界的に知られる合唱団です。
当アルバムにはスイスを代表する作曲家フランク・マルタンと同時代作曲家による無伴奏合唱曲を収録。マルタンはチューリッヒ、ローマ、パリ で学び、セザール・フランクや印象派の影響を受けたのち、現代的響きの中にも抒情性をもった独自の作風を作り上げた多作曲家。当アルバムには19歳の時に 作曲したモテットから 、亡くなる数ヶ月前の1974年に作曲された最後のカンタータまで幅広く収録。またマルタンとほぼ同時代に生きた作曲家の合唱曲を挟み 込む形で収録。マルタンの作品とともに20世紀の無伴奏合唱曲を堪能できる充実のアルバムです。 (Ki)
Coviello
COV-92410(1CD)
地中海の調べ 〜民謡に基づく芸術歌曲
【歌とピ アノ】
ヴォルフ=フェラー:Quando ti vidi a quel canto apparire / Angiolo delicate / O si che non sapevo sospirare
ヴォルフ:Wer rief dich denn? / Wir haben beide lange Zeit geschwiegen / Mein Liebster singt am Haus im
Mondenscheine
ヨーゼフ・マルクス:Liebe, Nr.1
レスピーギ:Viene di la, lontan lontano... / Razzolan, sopra a l'aja, le galline...
ヤニス・コンスタンティニディス:Stin kentimeni sou podia / Laloudi tis Monemvasias / Den eine avgi na sikotho / Mori kontoula lemonia / Mera merose / Kinisa echtes na ertho
【歌とアコーディオン】
ハイメ・パドロース:Cancionero del lugar(ヒューゴ・ノース編)
【歌とビウエラ】
リー・サンタナ:Sieben sephardische Lieder aus Thessaloniki
マリア・パラスカ(S)
アンドレアス・ネプル(アコーディオン)
ヤニス・ツァナカリオティス(P)
リー・サンタナ(ビウエラ)

録音:2021年9・11月/ドイツ、ノイマルクト
地中海地方の民謡に基づく芸術歌曲集。イタリア、ギリシャ、スペインで今日でも歌い継がれているメロディーと伝統的なテキストを取り上げています。アコーディ オン、ピアノ、ビウエラと声楽の融合から、地中海音楽の特別な雰囲気と情緒的な深みを感じることができます。 (Ki)

Coviello
COV-92424(1CD)
ドヴォルザーク:スターバト・マーテル Op.58 ポリーナ・パスティルシャク(S)
アンケ・フォンドゥング(A)
ソンミン・ソン(T)
ミラン・シリャノフ(Bs)
フローリアン・ヘルガート(指)
コールヴェルク・ルール
ボーフムSO

録音:2023年10月31日-11月2日/ボーフム
ドヴォルザークの『スターバト・マーテル』作品58は後期ロマン派で最も人気があり、最も頻繁に演奏される宗教曲のひとつ。1876年2月から1877年11 月にかけて作曲され、1880年にプラハで初演されたこの傑作は、ドヴォルザークにとって最初の、そして最も大規模な宗教作品となりました。この作品の特徴は、 しばしば哀愁を帯びた調子でありながらも、時に真にドラマティックであること。声楽作品にめっぽう強いヘルガートが素晴らしいソリストと合唱団を得て、作品の もつ両極の個性をみごとに描きます。 (Ki)

Resonus
RES-10346(1CD)
NX-B08
イノセンス -合唱曲集〜ビンゲン、ラヴェルからモリッシー、モンクまで
1. ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(1098-1179):O Nobilissima Viriditas(抜粋)
2. ピエール・ヴィレット(1926-1988):Hymne a la Vierge, Op.24
3. ジャン・ムートン(1459頃-1522):Nesciens Mater
4. ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:O Nobilissima Viriditas (抜粋)
5. シヴァニ・ラッタン(1998-):Patake!
6. マイケル・ヘッド (1900-1976):The Singer
7-9. ラヴェル:3つの歌
10. ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:O Nobilissima Viriditas (抜粋)
11. アンナ・ロクワフスカ=ムシャウチク(1987-):Bibi, Synku, Bi
12. パーセル:Hush, no more(妖精の女王 Z.629より)
13. スコットランド伝承の子守歌:Hush-a-ba birdie
14. ジョン・レノン(1940-1980)&ポール・マッカートニー(1942-):「I’m only sleeping」(リボルバー1966より)によるインプロヴィゼーション
15. ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:O Nobilissima Viriditas(抜粋)
16. ハワード・スケンプトン(1947-):He wishes for the cloths of heaven
17. ギリシャ民謡:Yialo Yialo
18. モリッシー(1959-)&ジョニー・マー(1963-)/イモージェン・ヒープ(1977-):There is a light that never goes out / Hide and Seek(サラ・ラット編)
19. パレストリーナ(1525頃-1594):I Vaghi Fiori
20. アノーニ(1971-):「Why did you separate me from the earth」によるインプロヴィゼーション
21. メレディス・モンク(1942-):Panda Chant II
22. ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:O Nobilissima Viriditas (抜粋)
エコー・ヴォーカル・アンサンブル
サラ・ラットー(指)

録音:2023年10月10-12日
英国の合唱団ザ・シックスティーンが主催する若手アーティスト育成プログラム「「Genesis Sixteen」から生まれた「エコー・ヴォーカル・アンサンブル」。2017 年のデビュー以来、クイーン・エリザベス・ホールでの公演、ライデール・フェスティバルのレジデント・アンサンブル、BBCラジオ3へのライヴ出演を果たしてきまし た。このデビュー・アルバムでは「イノセンス=純真」のタイトルのもと、900年にわたる音楽の歴史を網羅。聖と俗、クラシックとポピュラーといった多様な音楽を 通じて、信仰や伝統、子供時代、自然界との関わりなどを歌っています。

Forgotten Records
fr-2287(1CDR)
ヘンデル:聖チェチーリアの祝日のための頌歌 HWV.76 テレサ・シュティッヒ=ランダル(S)
アレクサンダー・ヤング(T)
ロンドン・チェンバー・シンガース&オーケストラ
アンソニー・ベルナルド(指)

録音:1958年10月11日(1956年?)
※音源:Le Club Francais du Disque CFD180
Forgotten Records
fr-2084(1CDR)
グルック:「アルチェステ」序曲
ケルビーニ:レクイエム ハ短調
ベルナルト・ハイティンク(指)
オランダ放送PO
オランダ放送cho

録音:録音:1956年7月10日ライヴ

Danacord
DACOCD-953(1CD)
スヴェン・S・シュルス:こだま〜アカペラ合唱のための作品全集 第3集
スヴェン・S・シュルス(1913-1998):村の春(ハーラル・H・ロンの詩による)
トゥーヤ・ラーセンの詩による4つの合唱曲〔緑の春、夏の朝、秋の嵐、春分に〕/五月の夜のいたずら(シモン・シュルスの詩)/5つのマドリガル〔北極光(スヴェン・S・シュルスの詩)、わたしはイヴ(スヴェン・S・シュルスの詩)、幸せ(グレーデ・ヘルトベアの詩)、バラに降る雨(スヴェン・S・シュルスの詩)、美しい太陽(スヴェン・S・シュルスの詩)〕/雄鶏がまた朝を告げる(N・F・S・グロントヴィの詩)/2つの夏の歌〔サマーハウスの嵐(ハーラル・ヘアデールの詩)、雷雨(トゥーヤ・ラーセンの詩)〕/新年(アイヴィン・ファルク=ラネの詩)/週末(ウルフ・ホフマンの詩)
オーフス大学cho、
ヨーナス・ラスムセン(指)
オーフス大学合唱団とヨーナス・ラスムセンが、スヴェン・シモン・シュルスのアカペラ合唱作品を5枚のディスクに録音するプロジェクトの第3集。シュルスは20世紀デンマークのもっとも卓越した作曲家のひとりだっただけでなく、30年にわたりデンマーク放送室内合唱団を率いるなど、指揮者としてもデンマークの合唱音楽に大きく貢献しました。教会を囲む白樺が花を咲かせ、夕暮れ時に雨が降り、あたりが青く染まる……ハーラル・H・ロン(1902-1982)の詩による「村の春」。トゥーヤ・ラーセン(1875-1928)の四季を詠う詩に作曲された「4つの合唱曲」、シュルス自身とグレーデ・ヘルトベア(1911-1996)の詩による「5つのマドリガル」。カッコーが鳴き、娘たちがため息をつくと、ナイチンゲールの歌とともに、いたずら好きのパックがやってくる「五月の夜のいたずら」。新しい一日の訪れに感謝するN・F・S・グロントヴィ(1783-1872)の詩をテキストにした「雄鶏がまた朝を告げる」。嵐が彩る「2つの夏の歌」、「新年」と「週末」。デンマークの人たちの日常を映す16曲が歌われます。 オーフス大学合唱団は1985年に創設され、現在はヨーナス・ラスムセンが指揮者を務めています。20人から35人のメンバーで構成され、オーフス大学とオーフス王立音楽アカデミー(ユラン音楽院)の音楽的環境の下、アマチュア合唱団として活動を続けています。ヨーナス・ラスムセン(b.1992)は王立ストックホルム音楽大学でフレードリク・マルムベリとマッツ・ニルソンの下で学び、学士号を得て卒業。スティーヴン・レイトンとティム・ブラウンに学んだケンブリッジ大学で優等修士号を取得、オーフス王立音楽アカデミーでカーステン・サイアー=ハンセンとセーアン・K・ハンセンに学び、ソリスト・クラスを修了しました。

Goodies
78CDR-3960(1CDR)
ベートーヴェン:連作歌曲「遙かなる恋人に寄す」作品98 ハインリッヒ・シュルスヌス(Br)
セバスチャン・ペシュコ(P)

Deutsche Grammophon67544/5(Ger.)
1939年7月19日ベルリン録音
ハインリッヒ・シュルスヌス(1888-1952)はドイツのブラウバッハ生まれ。1915 年にハンブルクで初舞台を踏み、1917年から1950年までベルリン国立歌劇場で 歌った。その間シカゴ・オペラ、バイロイト音楽祭、パリ・オペラ座にも出演し た。シュルスヌスは優れたレガートと気品ある歌唱で知られ、オペラではドイツ 人歌手でありながらヴェルディの諸役でも名を馳せた。ドイツリートの歌唱様式 の典型を、テノールのレオ・スレザークと共に形作っていた歌い手でもあった。(グッディーズ)

Urania Records
LDV-14121(1CD)
ムソルグスキー:死の歌と踊り
優しい星よ、お前はどこに?/祈り/ゴパーク/ヘブライの歌/牡山羊(世俗のお話)/みなしご/歌曲集 「子供部屋」/忘れられし者/幻/歌曲集 「死の歌と踊り」
シルヴィア・ペーペ(S)、
フランチェスコ・パスクアロット(P)
ロシアの古い民謡の旋律、人間の生活の特徴(喜び、愛、病気、貧困、死、宗教)、作曲のこだわりとしての高い美的・音楽的リアリズム。これらの要素がムソルグスキーの歌曲に含まれており、リストやドビュッシーによってすでに高く評価されています。
ヴェルディ音楽院でピアノ、オルガン、チェンバロ、作曲を学び、声楽室内楽を優秀な成績で卒業。これまでにロンドン国際音楽コンクール第3位、ウィーン国際音楽コンクール第1位など、多くのコンクールで輝かしい実績を残しているイタリア出身のソプラノ歌手、シルヴィア・ペーペ。他の現代アーティストと協力し、視覚的、詩的、サウンドパフォーマンスの創作に取り組んできたペーペが、ムソルグスキーの様々な世界を描いていきます。
Urania Records
WS-121420(2CD)
カラヤン/ベートーヴェン&モーツァルト:ミサ曲集


(1)ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス ニ長調 Op.123

(2)モーツァルト:レクイエム ニ長調 KV.626
(1)ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)フィルハーモニアO、エリーザベト・シュヴァルツコップ(S)、クリスタ・ルートヴィヒ(A)、ニコライ・ゲッダ(T)、ニコラ・ザッカリア(Bs)、ウィーン楽友協会cho
録音:1958年9月12日-16日(ロンドン)
(2)ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)BPO、ヴィルマ・リップ(S)、ヒルデ・レッセル=マイダン(A)、アントン・デルモータ(T)、ヴァルター・ベリー(Bs)、ウィーン楽友協会cho
録音:1961年10月5日-12日(ベルリン)
ベートーヴェンのミサ・ソレムニスとモーツァルトのレクイエムのカラヤンによる様々な録音(それぞれ4回以上)の中で、1958年と1961年の録音は、おそらくこのレパートリーにおける彼の最も重要な解釈として批評家の間でも際立っています。
このミサ曲は、ベートーヴェンの宗教的傑作の最も素晴らしい解釈のひとつであり、当時のコロムビアの技術者たちによる並外れた音質によるものです。モーツァルトのレクイエムは、カラヤンによるこの作品の最初の録音で、DGカタログに掲載されてはいますが、久しぶりの復刻となります。

ALTO
ALC-2032(2CD)
ヘンデル:オラトリオ「メサイア」 ケンブリッジ・キングズ・カレッジcho、ブランデンブルク・コンソート、スティーヴン・クレオベリー(指)、リン・ドーソン(S)、ヒラリー・サマーズ(A)、ジョン・マーク・エインズリー(T)、アラステア・マイルズ(Bs)

録音(ライヴ):1994年、ピーテルス教会(ライデン、オランダ)
イギリス最高峰の歌声を誇るケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団と、1982年から亡くなる2019年まで音楽監督を務めた名指揮者スティーヴン・クレオベリー、そして豪華ソリスト陣によって1994年にオランダの聖ピータース教会で演奏されたヘンデルの「メサイア」のライヴ録音が復刻。

VOX
VOXNX-3045CD(1CD)
プロコフィエフ:『イワン雷帝』 Op.11 (アブラム・スタセヴィチによるオラトリオ版) アーノルド・ヴォケタイティス(ナレーター)
クロディーヌ・カールソン(Ms)
サミュエル・ティンバーレイク(Bs)
セントルイスSO&cho
レナード・スラットキン(指)

録音:1979年3月 ミズーリ州セントルイス、パウエル・ホール
映画のための音楽から生まれたプロコフィエフ作品を集めたアルバム、エリート・レコーディングズの制作、24bit/192kHzリマスターによるVOX AUDIOPHILE EDITIONの1枚。1981年に『アレクサンドル・ネフスキー』&『キージェ中尉』(VOXNX3033CDとして復刻済)と合わせてLP3枚 組でリリースされていたものです。スラットキンはプロコフィエフの演奏でも高い評価を得ていますが録音は少なく、これは貴重な1枚。ロシアものとして は明るめの合唱をはじめ、華麗でシンフォニックなサウンドを見事に収めた録音も聴きごたえがあります。Vox-BoxでCD化された際はナレーションを カットしていましたが、今回はオリジナルのマスターにさかのぼり、LP初出時と同じくナレーション付きでの復刻となります。 アメリカではオーディオ・ファイルの間で有名な優秀録音で、2003年にはこだわりの復刻レーベル Mobile Fidelity Sound Lab. がライセンスを受 けてSACD化していたほど。今回は通常CDながら、名エンジニアのマイク・クレメンツによる24bit/192kHzリマスターによる復刻が注目されます。 ブックレットには初出LPの解説書から該当作品の解説とジャケット写真が転載されています。

Gramola
GRAM-99327(1CD)
バスとオルガンによる宗教曲集
フランツ・シュミット(1874-1939):オラトリオ『7つの封印の書』より我はアルファなり、オメガなり- 冒頭部分
ハイドン:オラトリオ『天地創造』〜天はあふれる光で輝き
バッハ:カンタータ第82番『我は満ちたれり』 - Ich habe genug われは満ちたれり
 カンタータ第82番『我は満ちたれり』- 喜ばしき 死よ 来たれ
ミサ曲 ロ短調 BWV232-主のみ聖なり
モーツァルト:アヴェ・ヴェルム・コルプス K.618
ブルックナー:幼な児キリストよ WAB145
 最後の夜に WAB17
 ミサ曲 ハ長調 「ヴィントハーク・ミサ」 WAB 25
 アヴェ・マリア WAB7
ブラームス:4つの厳粛な歌 Op. 121
フランツ・シュミット:オラトリオ『7つの封印の書』より - 我はアルファなり、オメガなり -終結部分
 4つの小前奏曲とフーガ ? 前奏曲 ニ長調
ギュンター・グロイスベック(Bs)
マティアス・ギーゼン(Org)
クレメンス・ホラック(Ob)
マヌエル・フーバー(Hrn)
ヴォルフガング・ヴラダー(Hrn)

録音:2024年4月16-19日聖フローリアン修道院教会、ザンクトフローリアン(オーストリア)
バスとオルガンで奏でる宗教作品を集めたアルバム。 オーストリアのバス歌手ギュンター・グロイスベックと、聖フローリアンのブルックナー・オルガンを演奏するマティアス・ギーゼンが、バッハからハイドン、モーツァ ルト、そしてブルックナーやブラームスの宗教的な作品を演奏。アルバムはフランツ・シュミットのオラトリオ『七つの封印の書』の冒頭ではじまり、終結部で幕を 閉じます。3世紀にわたる数々の音楽が聖フローリアン大聖堂の内部で生き生きと響きわたり、歌とオルガンは決して対立することなく、互いに補完しあい素 晴らしい音響効果を生み出しています。ウィーン・フィルのメンバーのオーボエとホルンの演奏もアルバムに華を添えます。

Da Vinci Classics
C-00946(1CD)
フォンタネージ:エロティック・ソング・サイクル 〜ソプラノとピアノのための作品集
ダヴィド・フォンタネージ:エロスとプシュケの4つの歌
ランスロットとグィネヴィアの4つの歌
トリスタンとイゾルデの4つの歌
官能的な4つの歌
感傷的な4つの歌
フェデリカ・ヴィンチ(S)
アンドレア・アルベルティン(P)

録音:2024年1月8日&9日(イタリア)
不死への憧れとしての愛、犠牲としての愛、超越としての愛、完璧を目指す原動力としての愛、あるいは破壊の源としての愛。普遍的で時代を超越したこれらのテーマは、時空を超え、あらゆる芸術的営みにおいて常に表現されてきました。本アルバムは、パドヴァ大学で中世哲学の歴史を学んだ経歴を持つイタリアの作曲家、ダヴィド・フォンタネージが自らの詩集から愛を描いた歌曲集です。
柔軟な歌声と天性の演技力で、現代音楽から声楽室内楽、伝統的なオペラのレパートリーまで幅広くこなす、イタリア出身のソプラノ、フェデリカ・ヴィンチが歌う「愛」にご注目ください。

Ars Produktion
ARS-38658(1CD)
女性作曲家による歌曲集
レベッカ・クラーク:天上のクロース
 シャイ・ワン/柳の庭のほとりで/夢
 子どもの喜び/ジューン・トワイライト
リリ・ブーランジェ:3つのピアノ小品 より 第1曲「古い庭から」
エセル・スマイス(1858-1944):海の3つのムード
リリ・ブーランジェ:3つのピアノ小品 より 第2曲「明るい庭から」
フランチェスカ・ガザ(b.1995):hange ich, zwischen zeiten
デュオ・ブリックヴェクセル〔マリア・ラッシンガー(S)、オリヴィア・ツァウク(P)〕

録音:2022年11月21日-22日(バーゼル、スイス)
歌手および指導者、教育者としてバーゼルの声楽界における重要人物の一人であるマリア・ラッシンガーと、同じくバーゼルを拠点に活動するピアニストであるオリヴィア・ツァウクの女性デュオが、女性作曲家の歌曲集を通してこれまで十分な注目を集めてこなかった作品の価値を再考します。最後に収録されたフランチェスカ・ガザも2人と同じくバーゼルを拠点に活動する1995年生まれの気鋭の音楽家です。
AudioGuy Records
AGCD-0177(1CD)
マーラー:子供の不思議な角笛とリュッケルトの詩
歌曲集「若き日の歌」より 〔外へ!外へ!、たくましい想像力、夏への交代、シュトラスブルクの砦で、うぬぼれ、別離と忌避、もう会えまい!〕
歌曲集「15の歌、少年の魔法の角笛によるフモレスケとバラード」より 〔この世の暮らし、ラインの伝説、美しきトランペットが鳴り響くところ、原光、死んだ鼓手〕
歌曲集「リュッケルトの詩」より 〔私はほのかな香りをかいだ、美しさゆえに愛するなら、私の歌の中まで覗きこまないで、私はこの世に忘れられて、真夜中に〕
ロッキー・チョン(Br)、
マルクス・ハドゥッラ(P/ベーゼンドルファー225)

録音:2024年2月15日-20日オーディオガイ・スタジオ(ソウル、韓国)
解説書日本語翻訳(日本語訳:西岡葉月)
韓国を代表するレコーディング・カンパニーである「AudioGuy Records(オーディオガイ・レコーズ)」の2024年新録音第2弾は、リートの世界的権威である白井光子とハルトムート・ヘルに学んだバリトン、ロッキー・チョンが歌うマーラー歌曲集!
韓国の漢陽大学で学んだ後、ドイツに渡ったロッキー・チョンは、ドイツの名門カールスルーエ音楽大学でローラント・ヘルマン、白井光子とハルトムート・ヘルに師事しリート歌手としての才能を開花。難関で知られるARDミュンヘン国際音楽コンクールで入賞を果たし、ドイツのツヴィッカウで開催されたシューマン国際コンクール、 シュトゥットガルトで開催されたフーゴ・ヴォルフ国際コンクールにて相次いで第1位を受賞するなど、韓国を代表するリート歌手としての名声を確立しました。リートはもちろんのこと古楽唱法にも長けており、リリング、コープマン、ヘンゲルブロック、鈴木雅明をはじめとする古楽界の巨匠たちと共演を重ねています。
フーゴ・ヴォルフ国際コンクールでリート・デュオ賞を受賞した後、デュオとして活躍を続けてきたドイツのピアニスト、マルクス・ハドゥッラとの「マーラー歌曲集」には、マーラー自身が最も愛したと伝わる「少年の魔法の角笛」と「リュッケルトによる詩」を題材として作曲された17曲の歌曲が収められており、マーラー専門の音楽学者レナーテ・シュタルク=フォイトがトーマス・ハンプソンの協力を得ながら編纂した歌曲集「15の歌、少年の魔法の角笛によるフモレスケとバラード」から「美しきトランペットが鳴り響くところ」と「原光」を含む5曲が選ばれました。
リートを通して超人的な大作曲家であるマーラーの極めて人間的な内面の世界に触れてみたかったと語ったロッキー・チョン。その傑作の数々を通じて感じ取ったという慣れ親しんだ愛と痛み、希望と絶望、期待と恐怖などの感情が巧みに表現されています。

PROSPERO CLASSICAL
PROSP-0078(1CD)
旅の歌
ヴォーン・ウィリアムズ:旅の歌
シューベルト(リスト編):さすらい S.565-1
シューベルト:夕映えに D799、さすらい人が月に寄せて D870
シューベルト(リスト編):いずこへ S.565-5
ブロッホ:秋の詩
マーラー:さすらう若者の歌
アレクサンドル・ブシャ(Br)
マリヤ・ボコル(P)

録音:2023年3月16-18日/スイス
スイスのバリトン歌手アレクサンドル・ブシャによる「旅」をテーマにした歌曲集。確固たる目的地を目指すのではなく、さすらう足取りで、さまざまな作品や時代、 遠く離れた場所、そして自分自身の内面への終わりなき旅を歌いつむいでいきます。 (Ki)

Hanssler
HC-23010(1CD)
ヨハネとエステル〜フレーリヒ:歌曲集
クリスマス/クリスマス・イヴの祈り
協会/時計草/プーリーム
窓の外は/ラウバーヒュッテ
真珠の花輪/マリア
イアン・ボストリッジ(T)、
ジュリウス・ドレイク(P)

録音:2024年4月/オール・セインツ教会、イースト・フィンチリー(ロンドン)
知的なアプローチ、多彩な美声、そして繊細な語り口で21世紀を担うリート歌手イアン・ボストリッジが独ヘンスラー・レーベル初登場!収録作品はスイスの初期 ロマン派作曲家フリードリヒ・テオドール・フレーリヒ(1803-1836)の歌曲です。
10代の頃から作曲家としての才能を発揮していたフレーリヒ。1822年にバーゼルで法律を学ぶも、その後は音楽の道に進み、ベルリンでカール・フリードリヒ・ ツェルター(1758-1832)、ベルンハルト・クライン(1793-1832)、ルートヴィヒ・ベルガー(1777-1839)に作曲を師事。その間若きフェリックス・メン デルスゾーンとも知り合っています。20代で数多くの歌曲、合唱曲、弦楽四重奏曲、交響曲などを作曲。同時期、多くの歌曲集がドイツで出版されています。それ でもベルリンで生計を立てることはできず、1830年にスイスに戻りました。その後は音楽学校で教師として働く傍ら、合唱団とアマチュア・オーケストラを指揮者 として活躍。しかし経済的な不安に加え、結婚生活の破綻や自国での評価の低さに自暴自棄になり、1836年10月、アーレ川で入水自殺しております。
ヴィルヘルム・ミュラー(1794-1827)の詩集『ヨハネとエステル』の作品からフレーリヒが作曲したのが当歌曲集。当時公認されていなかったキリスト教信 者とユダヤ教信者との宗派を超えた恋愛についても歌われています。ボストリッジが名ピアニスト、ジュリウス・ドレイクと満を持して録音しました。 (Ki)

GENUIN
GEN-24892(1CD)
人生と愛の歌曲集
ウド・ベッカー(b.1956):Die Welt ist ein offenes Meer
テオ・マッケベン(1897-1953):So oder so ist das Leben
フレデリック・ホランダー(1896-1976):Wenn ich mir was wunschen durfte
ベッカー:Die Welt ist ein offenes Meer
クルト・ヴァイル:Was die Herren Matrosen sagen、ユーカリ
ゲオルク・クライスラー(1922-2011):Waldemar(Barbara)
ヴァイル:バルバラ・ソング
ウィリー・エンゲル=ベルガー(1890-1946):In der Bar zum Krokodil
チャーリー・ニーセン(1923-1990):Ich bin zu mude, um schlafen zu gehen
マッケベン:Wir woll’n doch nicht so tun
ヴァイル:海賊ジェニー
ベッカー:Die Welt ist ein offenes Meer
トーマス・ピゴール(b.1956)&ベネディクト・アイヒホルン(b.1962)&ハインリヒ・フォッケ(b.1967):Hauptbahnhof
マルグリット・モノ(1903-1961):愛の讃歌
アイヒホルン:Was willst du denn in Wien?
マッケベン:Bei dir war es immer so schon
ハンス・ハンマーシュミット(b.1930):17 Millimeter fehlten mir zum Gluck、Jene irritierte Auster
ローラ・ゲルブ〔アニカ・ポーリック(S)
ミシェル・ベルナルト(P)〕

録音:2023年6月10日
アニカ・ポーリックとミシェル・ベルナルトのデュオ、ローラ・ゲルブ(lola.gelb)の歌曲集。アニカ・ポーリックは主にオペラとオペレッタの分野で活躍する歌手です。彼女はその音楽性の高さで、楽曲の細かなニュアンスを伝えることに長けています。ライプツィヒ歌劇場(ライプツィヒ・ゲヴァントハウスOと共演)、ハレ歌劇場、コットブス州立劇場、オスナブリュック劇場、ライプツィヒ・ミュージカル・コメディ、エストニア現代音楽祭、ベルリン・クラシック・オープン・エアなどの重要な公演に出演し、声楽のコーチとして、ワークショップなども行っています。

Footprint Records
FR-114(1CD)
変容
ビクトリア:天の元后、歓び給え(復活節の交唱)
スヴェン=エーリク・ベック(1919-1994):主の変容(『マタイによる福音書』17章1-7節)
ウィル・トッド(b.1970):わたしは変わった(ウィル・トッドの詩)
スヴェン=ダーヴィド・サンドストレム(1942-2019)/ヘンリー・パーセル(c.1659-1695):主よ、わたしの祈りを聞いてください(『詩篇102篇』)
ヤコブ・ミュールラード(1991-):夢(ランググストン・ヒューズの詩)
セシリア・マクドゥオル(1951-):おお昇る日よ(待降節の交唱)
リンダ・アレクサンデション(1984-):四月と沈黙(トゥーマス・トランストローメルの詩)
ガブリエラ・グッリン(b.1961):沈黙する部屋(ペール・ラーゲルクヴィストの詩)
ヨースタ・ニューストレム(1890-1966):3つの海の幻想(1956)〔海の手(エルメル・ディクトニウスの詩)/海辺で(エッバ・リンドクヴィストの詩)/海(ヴィルヘルム・エーケルンドの詩)
ルンド・ヴォーカルアンサンブル
マッティン・アルポーケル(指)

録音:2022年9月23日-25日&10月7日-9日、エースレーヴ教会(エースレーヴ、スウェーデン)
ルンド・ヴォーカルアンサンブルは1990年にホーカン・オールソン・ライシングによって創設された混声合唱団。1995年にインゲマル・モンソンが芸術監督に就き、30人前後のメンバーで活動するグループを清澄で透明、均質な響きの合唱団に作り上げました。2020年から、王立ストックホルム音楽大学で合唱指揮を学び、トレッレボリの聖ニコライ教会のオルガニストを務めるマッティン・アルポーケル(b.1990)がモンソンの後任として合唱団を指揮しています。
今作のタイトル『変容』は、スヴェン=エーリク・ベックの「主の変容」からとられました。イエスの変容を語る『マタイによる福音書』の一節をテキストに十二音技法で書かれた、ウプサラ大学合唱団とアメリカ出身のリチャード・テンシングのための作品です。ウィル・トッドがクリスマスキャロルとして歌詞を書き作曲した「わたしは変わった」。パーセルの8声のモテットから始まるスヴェン=ダーヴィド・サンドストレムの「主よ、わたしの祈りを聞いてください」は、「われらの時代」の共感を呼ぶ曲として各国の合唱団によって歌われています。ルンド・ヴォーカルアンサンブルがヤコブ・ミュールラードに委嘱、2017年に初演した「夢」。地平線に昇る太陽が闇を光に変えるセシリア・マクドゥオルの「おお昇る日よ」。「3つの海の幻想」のヨースタ・ニューストレムは、「海の交響曲」や「魂と風景」といった作品を作りました。海を「人の魂の戦い」と「慰めと安息」を映す存在ととらえ、「海の作曲家」とも呼ばれます。合唱曲は少ないものの、「3つの海の幻想」は彼の代表作のひとつとみなされる作品です。
Footprint Records
FR-134(1CD)
歌の芳しさ
ヤン・マグネ・フォルデ
(b.1962):結婚行進曲
トマス・モーリー(1557-c.1602):時は花祭りの五月
グスタフ王子(1827-1852)(ダーヴィド・ヴィーカンデル(1884-1955)編):春の歌「朝さえずる鳥のように楽しく」
オスカル・リンドベリ(1887-1955):聖霊降臨節
パーセル(c.1659-1695):この心地いい木立の中で楽しく
ヴィルヘルム・ステーンハンマル(1871-1927):スルタンの宮殿の庭で
エルヴダーレン民謡(ヒューゴ・アルヴェーン,アンネ・ユーハンソン編):リム,リム,リーマ
スウェーデン伝承曲(ヒューゴ・アルヴェーン(1872-1960)編):ふたりだけの牧場で
クヌート・ホーカンソン(1887-1929):春の調べ
ニルス・リンドベリ(1933-2022):きみを夏の一日にくらべたらどうだろう
アメリカ民謡(ジェームズ・アーブ(1926-2014)編):シェナンドー
エリーサベト・ヘルムードソン(1927-2017)(グンナル・エーリゥソン(b.1936)編):夏のくちづけで目を覚ませ
リレ・ブルール・セーデルルンド(1912-1957)(アンデシュ・オールヴァル(1932-2012)編):道に迷って
ヒレヴィ・ダール:夜よ来い
ダーヴィド・ヴィーカンデル(1884-1955):スズランの王、かぐわしい香りを,白いライラックよ
ヴォーン・ウィリアムズ:丘を越え、谷を越え
スウェーデン伝承曲(ヒューゴ・アルヴェーン(1872-1960) 編):娘は踊りの輪に入る
フィニアス・ベアード・オコネル(b.1997)(ポントゥス・ベットリング(b.1994)編):オーシャン・アイズ
エーヴェルト・トーブ(1890-1976)(アンデシュ・エーデンロート(b.1963)編):海があれほどキラキラ光ったことはない
ステファン・アンデション(b.1967)(トミー・ヨンソン編):天使の歌
ヨーテボリ・ユースcho
アンネ・ユーハンソン(指)

録音:2023年2月18日-19日、アンネダール教会(ヨーテボリ、スウェーデン)
ヨーテボリ・ユース合唱団は、15歳から29歳の少年少女と青年をメンバーに、ヨーテボリ大学音楽演劇アカデミーのアンネ・ユーハンソンによって2005年に創設。アイルランド、デンマークのオーフス、プラハ、フィラデルフィアとニューヨーク、東京と身延と、世界各地でコンサートとツアーを行ってきました。スウェーデンのキャロルを歌った『クリスマスの願い』(FRCD102)に続く今回のアルバムでは、アルヴェーンが民謡を編曲した「リム,リム,リーマ」と「ふたりだけの牧場で」など、スウェーデンの人たちに親しまれている曲を中心にした、彼らの愛唱曲を歌っています。

299 MUSIC
NIKU-9065(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

オスカル・メリカント歌曲集
ねんねん坊やop.2, nro1(1887)
思い出すときop.11, nro2(1891)
行商人の歌 op.14, nro10(1900)
万軍の主ゼバオトがやってくるとき op.17(1899)
金のかけらop.20, nro1(1891)
なぜに私は歌う op.20, nro2(1894?)
陽が輝くとき op.24, nro1(1897)
嵐の鳥(フルマカモメ) op.30, nro4(1901)
柔らかく響け、我が悲しみの調べ op.36, nro 3(1899)
祈り(アヴェ・マリア) op.40, nro2(1900)
火が消え入るようにop.47, nro2(1902)
海にて op.47, nro4(1891)
墓地の小鳥へ op.52, nro2(1905)
林檎の花 op.53, nro1(1905)
宵の口 op.69, nro2(1908)
私は生きている! op.71, nro1(1908)
歌曲集「墓場から」 op.74(1911)
Iおやすみ op.75, nro1(1911)
ラドガ湖 op.83, nro1(1913)
人生に! op.93, nro4(1916)
夕べの鐘 op.106, nro1(1919)
鈴木啓之(Br)
玉田裕人(P)

録音:2023年11月28-30日八ヶ岳やまびこホール
鈴木啓之(Br)と玉田裕人(P)による、日本人初のオスカル・メリカント歌曲集。フィンランドの名バリトン、ヨルマ・ヒュ ンニネンから「わが息子」と評された鈴木の的確な解釈に基づく歌唱と、玉田の繊細で躍動感あふれるタッチが、楽曲の背 景にある情景を丹念に描き出し、それぞれの楽曲の奥深さを一層際立たせる。

Forgotten Records
fr-1849(1CDR)
パリ万国博覧会「光の祭典」に因んで
フロラン・シュミット(1870-1958):ソプラノ、混声八部合唱と管弦楽の為の「光の祭典」 Op.88*
オネゲル:カンタータ「千夜一夜物語」#
マリー=ルイーズ・ドニオー=ブラン(S)*
イリーナ・ケドロフ(A)*
ウジェーヌ・ビゴ(指)ラムルーO&cho*
ジェルメーヌ・セルネ(S)#
エドゥアール・クリフ(T)#
ギュスターヴ・クロエ(指)O#

録音:1937年3月17日-18日*、1937年4月5日#、(放送用録音)
Forgotten Records
fr-1952(1CDR)
フロラン・シュミット(1870-1958):詩篇第47番 Op.38*
「光の祭典」 Op.88# 
ジュヌヴィエーヴ・モワザン(S)*
フリッツ・ミュンシュ(指)
ストラスブール市立O、
サン=ギヨームcho*
アリエット・メルヴァ(S)#
ジャン・フルネ(指)ヴィシー歌劇場O&cho#

録音:1954年6月15日祝祭劇場 *、1955年9月4日、ヴィシー音楽祭#、(全てライヴ)

Chateau de Versailles Spectacles
CVS-137(1CD)
モーツァルト:オラトリオ(宗教的ジングシュピール)『第一戒律の責務』 K.35 神の正義、現世の霊…グヴェンドリーヌ・ブロンデール(S)
慈悲の寓意…アデル・シャルヴェ(Ms)
キリスト教徒の霊…アルタヴァスト・サルキシャン(T)
キリスト教徒…ジョルダン・ムアイシア(T)
アンサンブル・イル・カラヴァッジョ(古楽器使用)
通奏低音…パトリック・ランゴ(Vc)、ギヨーム・アルデンヴァング(Cemb)
カミーユ・ドラフォルジュ(指)

録音:2023年6月19-20日 ヴェルサイユ宮殿「十字軍の間」
モーツァルト11才の年、オペラの本場イタリアに向かう前に故郷ザルツブルクで1767年に仕上げた『第一戒律の責務』は、後に偉大な歌劇 作曲家として歴史に名を残すことになるこの天才少年が、生涯で初めて完成させ披露した音楽劇。後に彼を解雇した大司教コロレドの前 任者であるザルツブルク大司教ジギスムント3世の依頼により、同じザルツブルク宮廷に仕えるミヒャエル・ハイドンおよびアントン・カイェタン・ アードルガッサーと手がけた合作ですが、他2者が手がけた第2・3部の楽譜は消失、モーツァルトによる第1部だけが残るオラトリオです。台本 はドイツ語ですが(宗教的ジングシュピールとも呼ばれるのはそのため)、すでに当時最新のイタリア音楽語法が見事に使いこなされており、初 演時の好評で褒賞が与えられたのも頷けます。意外に録音が出ない重要作の一つで、今回は実に10年以上ぶりの新全曲録音。女性作 曲家の復権にも尽力しフランスを中心に着実に成果を上げてきた指揮者カミーユ・ドラフォルジュの指揮のもと、躍進中ののジョルダン・ムアイ シアはじめ欧州歌劇界最前線の名歌手たちが鮮やかな歌唱を聴かせる中、熱気充分でありながら抜群の結束力をみせる古楽器オーケス トラが鮮やかな演奏でこれに応え、少年作曲家の才能の迸りをよく伝えてくれます。モーツァルト作品に没頭した自身の少女時代を振り返り ながらのドラフォルジュの解説を含む、Chateau de Versailles Spectaclesならではの充実したライナーノート(仏、英、独語)にも注目で す。

NAXOS/映像
NAX-2.110755(DVD)

NBD-0167V(Bluray)
ヘンデル:ブロッケス受難曲 福音史家…ロバート・セリアー(T)
シオンの娘 …ヴァネッサ・ヴァルトハルト(S)
信ずる魂…ユリア・ソコリク(Ms)
信ずる魂 / マリア ……ロメリア・リヒテンシュタイン(S)
イエス……ミヒャエル・ゼーエ(Bs)
聖ペトロ…ホルヘ・ナバーロ・コロラード(T)
聖ヨハネ…フランツィスカ・ファウスト(C.A)
聖ヤコブ…クリスティーナ・マタージ(C.A)
ユダ / 傭兵…レアンドロ・マルジオッテ(カウンターテナー
カヤパ / ピラト / 隊長 / 信者…キヒョン・パク(C.T) 他
ハレ歌劇場cho
ヘンデル音楽祭O(古楽器使用)
指揮:ミヒャエル・ホフシュテッター
演出:ウォルター・サトクリフ

収録:2023年4月26日、27日 ハレ歌劇場(ドイツ)
収録時間:143分
音声:ドイツ語
PCMステレオ2.0/DTS5.1(DVD)
PCMステレオ2.0/DTS-HD Master Audio5.1(Blu-ray)
字幕:日本語、ドイツ語、英語、フランス語、韓国語
画角:16:9
DVD……片面二層ディスク NTSC All Region
Blu-ray…片面二層ディスク1080i
High Definition All Region
18世紀初頭にハンブルクを拠点に政治家、外交官としても活躍した作家ベルトルト・ハインリヒ・ブロッケスが、キリストの受難の物語を聖書を中心 に、独自の登場人物(「シオンの娘」や「信ずる魂」など)を加えて台本を執筆。そのテキストに、ドイツ後期バロック時代の錚々たる作曲家、ヨアヒム・ カイザー、テレマン、ヨハン・マッテゾンらが競って作曲しました。ハレの学生時代からブロッケスの朋友だったヘンデルもそのひとり。し かし、バロック時代の典型的な受難曲のスタイルとは異なり、ヘンデルは後に彼の得意ジャンルとなるオラトリオとしてこの作品を創作しました。本映像 は、2023年、作曲家の生地ハレのヘンデル音楽祭にて、2021/22のシーズンからハレ歌劇場の芸術監督を務める演出家ウォルター・サトクリフが、 台本の物語をポップな現代劇として視覚化。バロックから近代のオペラまでをレパートリーとして活躍するミヒャエル・ホフシュテッターのダイナミズムに溢 れるタクトのもと、福音史家役のロバート・セリアー、シオンの娘役のヴァネッサ・ヴァルトハルトを初めとした歌手たちの入魂の歌唱と、群衆としてドラマ に参加する合唱によって、ヘンデルによるキリストの受難劇がヴィヴィッドに描かれています。

ALPHA
ALPHA-1086(1CD)
アデル・ユゴー:ヴィクトル・ユゴーの詩による歌曲集
アデル・ユゴー/リシャール・デュビュニョン(1968-)編曲:ヴィクトル・ユゴーの詩による歌曲集
1. Nuits de juin6月の夜
2. Chatiments 懲罰
3. Chants du crepuscule (I) たそがれの歌 (I)
4. Sans titre 無題 ヘ長調 - クラリネットとピアノのための
5. Flebile nescio quid 何故か分からぬ哀しさ
6. Regret 悔恨
7. Chanson de Jean Prouvaire ジャン・プルーヴェールの歌
8. Simple melodie (II)
   シンプルなメロディ (II) 変イ長調 - フルートとピアノのための
9. Ce que chantait Gavroche1ガヴローシュが歌っていたこと 1
10. Ce que chantait Gavroche2ガヴローシュが歌っていたこと 2
11. Ce que chantait Gavroche3ガヴローシュが歌っていたこと 3
12. Bourdon ブルドン(ドローン) ヘ短調 - クラリネットとピアノのための
13. Hymne des transportes 流刑囚の讃歌
14. Chant sans paroles 無言歌 イ長調 - チェロとピアノのための
15. Chants du crepuscule (II) たそがれの歌 (II)
16. L′Oiseau passe 鳥は過ぎゆく
17. Simple melodie (I)
   シンプルなメロディ (I) ハ長調 - クラリネットとピアノのための
18. Encore a toi まだあなたのもの
19. Priez pour les morts 祈れ 死者のために
カリーヌ・デエ(Ms)…1、6
サンドリーヌ・ピオー(S)…2、7
イサベル・ドリュエ(Ms)…3、19
アクセル・ファニョ(S)…5、15、18
アナイス・コンスタン(S)…9-11、16
ローラン・ナウリ(Br)…13
トマ・ソーレ(Fl)…8
アナイド・アプリアン(Cl)…4、12、17
ソフィー・ポール=マニャン(Vc)…14
ロリアンヌ・コルネイユ(P)…4、8、12、14、17
ディジョン歌劇場cho…13
ヴィクトル・ユゴーO
ジャン=フランソワ・ヴェルディエ(指)

録音:2023年4月 ブザンソン芸術文化センター オーディトリアム、2024年7月5日 イル・ド・フランス国立Oスタジオ、アルフォールヴィル
ヴィクトル・ユゴーの次女(5番目の末子)アデル・ユゴー。繊細で感受性豊かな彼女は幼いころから音楽への強い情熱を抱き、ピアノを習得 するとすぐに作曲を始めるなど、若くしてその才能を開花させました。しかしその後は精神の不安定に苦しみ総合失調症を発症、24歳の頃 出会ったイギリスの将校に恋をし、その後41歳になるまで彼を世界中追いかけて生きたという劇的な半生は、フランソワ・トリュフォーの映画 『アデルの恋の物語』の下地となりました。フランスに戻ってからは42歳から85歳で亡くなるまで、パリ郊外の精神病院で後半生を過ごしたと いわれます。そして近年、若い日の彼女の手による多くの手稿譜が発見されました。ヴィクトル・ユゴー博物館はこれをローザンヌ生まれの作 曲家リシャール・デュビュニョンに託します。デュビュニョンは、彼女の父ヴィクトル・ユゴーによる詩や『レ・ミゼラブル』のテキストに基づく、断片を 含むこれらの手稿を研究して再構築のうえ伴奏にオーケストレーションを施し、管弦楽伴奏による歌曲と、ピアノ伴奏の5つの器楽作品へと 仕上げました。作品は優しく繊細な美しさを感じさせるものが多く、『レ・ミゼラブル』に登場する浮浪児ガヴローシュの歌での快活さなど(そして ラストは哀しい運命の暗示)も聴きもので、いずれもアデルの豊かな才能を今に伝えてくれる秀作揃いです。フランス楽壇きっての名歌手たち とユゴーの名を冠したOが、活き活きとした演奏で作品の素晴らしさを引き立てます。

Hanssler
HC-23029(2CD)
BACH.VISION ファースト・カンタータ・イヤー Vol.5〜ライプツィヒ時代の教会カンタータ第5集【1723年11月2日のシュテルムタールの教会のオルガン献納式から1723年12月25日の待降節第1日まで】

カンタータ第194番(第2稿)『こよなく待ち焦がれた喜びの祝いよ』BWV194.2
カンタータ第60番『おお、永遠、汝、雷の言葉よ』BWV60
カンタータ第90番『おぞましい最期がおまえたちをひきさらう』BWV90
カンタータ第70番(第2稿)『目覚めよ、祈れ、祈れ、目覚めよ』BWV70.2
カンタータ第61番『いざ来ませ、異邦人の救い主』BWV61
カンタータ第63番『キリスト者よ、この日を刻み込め』BWV63
ゲヒンガー・カントライ、ハンス=クリストフ・ラーデマン(指)
独唱:ミリアム・フォイアージンガー(ソプラノ BWV194.2)
カタリナ・ベルトゥッチ(ソプラノ BWV70.2,61,63)
マリエ・ヘンリエッテ・ラインホルト(アルト BWV60,90,70.2,63)
ベネディクト・クリスティアンソン(テノール BWV194.2)
パトリック・グラール(テノール BWV60,90,70.2)
ユリアン・ハバーマン(テノール BWV61,63)
トビアス・ベルント(バス 全曲)

録音:2023年11月18&19日/シュトゥットガルト、キリスト教会(BWV194.2)
2023年11月25〜27日/シュトゥットガルト、ガイスブルク教会(BWV60,90,70.2)
2023年12月17&18日/シュトゥットガルト、リーダーハレ、ベートーヴェンザール(BWV61,63)
ッハ、ライプツィヒ時代(1723〜1724年)のカンタータ演奏から300年後にあたる2023年より年代順に演奏する、シュトゥットガルト国際バッハアカデミー 主催の大企画!全23回のコンサート・シリーズはシュトゥットガルトとその近郊で演奏会を開催し、そのコンサートに連動し録音していくのが当シリーズです。 シリーズはすべて2枚組で、全10巻が予定されています。
当シリーズは、クリスティーネ・ブランケン、クリストフ・ヴォルフ、ペーター・ヴォルニー というバッハ研究の泰斗たちによって改定・編集され、2022年に出 版された『Bach-Werke-Verzeichnis(BWV3)/バッハ作品目録 第3版』 に基づく最新研究が活用されている点でも注目を集めています。
第5弾となる今作は、1723年11月2日(BWV194.2)から1723年12月25日の降誕節第1日(BWV63)にライプツィヒで演奏された作品を収録して います。
BWV194.2はケーテン時代の失われた世俗カンタータ(BWV194.1)を基とするカンタータで、1724年11月2日に行われた、ライプツィヒ近郊のシュテル ムタールの教会のオルガン献納式のための作品です。高名なジルバーマンの弟子ヒルデブラントが製作したこの新しいオルガンの鑑定と献納はバッハ自身が行い、 その献納式の音楽まで作曲しました。自身の旧作の世俗音楽のパロディと言える祝賀音楽ながら、その後、少なくとも1724年と1731年の聖三位一体の祝日に カンタータ再演されたことが分かっています。
BWV60は、三位一体節後第24日曜日のためのカンタータで、冒頭と終結部には当時の有名な2つのコラールが使用されています。特に半音階書法による独 創的な終結のコラール「もはや満ち足れり」はアルバン・ベルクがヴァイオリン協奏曲の終楽章の使用したことでも知られています。
BWV90は、三位一体節後第25日曜日のためのカンタータで、短い作品ながら、高度な技巧を要する二つのアリアが聴きものです。
BWV70.2は、三位一体節後第26日曜日のためのカンタータで、ヴァイマール時代の待降節第2日曜日のためのカンタータ(弦楽パート譜以外散逸)を基とし ています。駆り立てるようなトランペットが印象的な冒頭合唱と多様なアリアで構成されています。バッハの鋭い和声感覚が現れた作品です。
BWV61は、ヴァイマール時代の1714年に初演されたカンタータで、ライプツィヒでは、1723年11月28日の待降節の日曜日に再演されました。ルターに よる有名なコラール「いざ来ませ、異邦人の救い主」をフランス風序曲と組み合わせるという独創性の高い冒頭の合唱が聴きものです。
BWV63は、1714年12月25日に初演された待降節第1日のためのカンタータで、ライプツィヒでは、1723年12月25日に再演されました。4本のトランペッ トにティンパニ、3本のオーボエ、バスーンまでを要する大規模な器楽を伴うカンタータで、クリスマスの祝祭的雰囲気にぴったりな作品です。バッハはこの曲を好 んだようで、1729年のクリスマスにも再演していることが知られています。
毎回、驚かされるのはその演奏の質の高さ。ラーデマン率いるゲヒンガー・カントライは、独唱も合唱もオーケストラも一体となって音楽を作り上げ、ライプツィ ヒ時代に演奏されたバッハのカンタータのすばらしさを現代に伝えてくれています。また、コンサートマスターは、BWV194.2の1曲を除き、平崎真弓が務め、合 唱とともに「歌詞を奏でる」オーケストラを見事に牽引しています。
最新研究が反映された超高水準の演奏で世界が注目するラーデマン「BACH.VISION」。まさにバッハ演奏の最前線です! (Ki)

REFERENCE
FR-755(2CD)
ヘンデル:オラトリオ「イェフタ」HWV70 ミュージック・オブ・ザ・バロックO&cho
ジェーン・グラヴァー(指)
デイヴィット・ポーティロ(テノール/イェフタ)
ローレン・スノーファー(ソプラノ/イフィス)
クララ・オソフスキー(メゾソプラノ/ストルジェ)
アリエ・ナスバウム・コーエン(カウンターテナー/ヘイマー)
ニール・デイヴィス(バス=バリトン/ゼブル)
ケイトリン・リー(ソプラノ/天使)

録音:2022年9月18日、ノース・ショア・センター、パフォーミングアーツ(ライヴ)
ヘンデル最後の大作オラトリオ「イェフタ」。1751年、ヘンデル失明前最後の大作で初期の傑作に匹敵する面白さと美しさに満ちています。イスラエルの指導者 イェフタは戦い勝利して凱旋したものの、最初に会う人間を生贄に捧げるという神への誓いを守るため愛娘を失う運命を描いています。 演奏は、1972年トーマス・ウィックマンによって設立されたアメリカ、シカゴを拠点とする17,18世紀の作品を主に演奏する室内オーケストラ、ミュージック・ オブ・ザ・バロックO。指揮は2022年から音楽監督を務めているジェーン・グラヴァー。2021年に大英帝国勲章デイム・コマンダー受章しているイギリ スの名指揮者。モーツァルトやヘンデル、モンテヴェルディ、ブリテンを得意とし、世界各国のオーケストラを指揮してきました。 (Ki)

Signum Classics
SIGCD-917(1CD)
あの素敵な街〜レイトン:ヴェリス・グラティア&ヴォーン・ウィリアムズ:オックスフォード悲歌
ケネス・レイトン(1929-1988):中世ラテン語の詩に基づくカンタータ 「ヴェリス・グラティア(春の恵み)」 Op.6
ヴォーン・ウィリアムズ:オックスフォード悲歌
オックスフォード・クイーンズ・カレッジcho、ブリテン・シンフォニア、オーウェン・リース(指)、ローワン・アトキンソン(ナレーター)、ニック・プリッチャード(T)、デイヴィッド・カスバート(Fl)、アラウ・グリーグ・エヴァンズ(S)

録音:2023年9月22日-24日、SJE Arts、セント・ジョン・ザ・エヴァンジェリスト教会(オックスフォード)
イギリス、スペイン、ポルトガルのルネサンス音楽のスペシャリストでもあり、イギリスの古楽コンソート「コントラプンクトゥス」の指揮も担う音楽学者、オーウェン・リースが音楽監督を務めて多彩な活動を広げている、オックスフォード大学の名門聖歌隊の1つクイーンズ・カレッジ合唱団。
ニュー・アルバム『あの素敵な街(That Sweet City)』は、創作活動の最盛期にあったイギリスの作曲家ケネス・レイトンの作品と、人生の終わりに近づいていたイギリス音楽界の大御所レイフ・ヴォーン・ウィリアムズの作品を組み合わせたもので、この2つの作品は初演の状況とオックスフォードおよびクイーンズ・カレッジとの繋がりによって結びついています。
両作品は、それぞれ1951年と1952年にクイーンズで行われたカレッジ音楽協会のサマー・コンサートで初演されました。カンタータ「ヴェリス・グラティア(春の恵み)」はレイトンがまだカレッジの学部生だったときに作曲されたもので、もう1つの「オックスフォード悲歌」はヴォーン・ウィリアムズの長いキャリアの最後の時期に作曲されたもので、初演時には79歳でした。どちらも田園と牧歌を想起させる作品ですが、レイトンの作品は中世のカルミナ・ブラーナの快楽主義的な詩を通して春と夏の若い恋を讃えており、一方ヴォーン・ウィリアムズの作品はマシュー・アーノルドの詩を通して呼び起こされる牧歌的な過去への郷愁に満ちています。
Signum Classics
SIGCD-879(1CD)
ワルター・アーレン:雅歌/亡命詩人 アンナ・ハントリー(Ms)
グウィリム・ボウエン(T)
トーマス・モール(Br)
ケネス・ウッズ(指)
イギリスSO
BBCウェールズ女声cho

録音:2022年2月17日-20日、BBCホディノット・ホール(カーディフ、イギリス)
ワルター・アーレンはオーストリア出身のユダヤ人作曲家で、1939年にナチスの迫害から逃れアメリカに亡命。レオ・サワビーとロイ・ハリスに作曲を学んだ後、カリフォルニア大学ロサンゼルス校の大学院の作曲クラスに入学し、そこで他のオーストリアやドイツの亡命者たちと親交を深めました。その後、ロサンゼルス・タイムズ紙の音楽評論家として働く傍ら、ロヨラ・メリーマウント大学に音楽学部を設立し、ストラヴィンスキー、ミヨー、ヴィラ=ロボス、チャベスなどの作曲家と親交を深めました。評論家として活動している間は、作曲活動を休止していましたが、1980年代にジャーナリストを引退してから作曲活動を再開。主に声楽とピアノのための作品を残したアーレンの作品の多くは、オーストリアからの脱出、強制収容所での家族の死、家族の何人かの自殺など、ホロコースト中の体験に対する感情を表現しており、2008年に作品が初めて公に演奏されたことで、晩年になって作曲家として評価を得ています。
本アルバムでは、1953年に当初は112の楽器のために作曲され、後にアーレン監修の下、エスケンデル・ベクマンベトフによって38の楽器のために再構築された 「雅歌(The Song of Songs)」 と、チェスワフ・ミウォシュの5つの詩に基づき作曲され、指揮者のケネス・ウッズが加筆した 「亡命詩人(The Poet in Exile」 がカップリングされています。

Avie
AV-2721(1CD)
子守歌のキャロル〜クライスト・チャーチのクリスマス
1. ウィリアム・ウォルトン:Make we joy now in this fest
2. エリザベス・ポストン(1905-1987):Jesus Christ the Apple Tree
3. サイモン・プレストン(1938-2022):There is no rose
4. ジャイルズ・スウェイン (b.1946):マニフィカト
5. ピアース・コナー・ケネディ(b.1991):A Spotless Rose
6. ウォルトン:All this time
7. ジュディス・ウィアー(b.1954)(デイヴィッド・モウ編):
Drop down, ye heavens, from above
8. 伝承曲(デイヴィッド・モウ編):I Saw Three Ships
9. 伝承曲(デイヴィッド・モウ編):Away in a Manger
10. ジョージ・ベイカー(b.1951):Toccata-Gigue on the Sussex Carol*
11. デイヴィッド・モウ:Lullay, lullay, litel child
12. ピーター・ウォーロック:Benedicamus Domino
13. ピアース・コナー・ケネディ:little tree
14. ピアース・コナー・ケネディ:Epiphany
15. フランツ・クサヴァー・グルーバー(スティーヴン・ダーリントン編):Silent night! Holy night!
16. スティーヴン・グラール(b.1979):O nata lux
17. ジュディス・ウィアー:Illuminare, Jerusalem
18. フランシス・ポット(b.1957):Improvisation on Adeste, fideles*
19. 霊歌(ロバート・L.モリス編):Glory to the newborn King
20. ピーター・ウォーロック:Bethlehem Down
21. シェリル・フランシス=ホード(b.1980):Good Day, Sir Christemas!
スティーヴン・グラール(指)
オックスフォード・クライスト・チャーチ大聖堂聖歌隊
ベンジャミン・シーン(Org)*

録音:2022年3月30日-4月1日、マートン・カレッジ・チャペル(オックスフォード、イギリス)
約500年という歴史を誇るオックスフォードのクライスト・チャーチ大聖堂の合唱団が贈るクリスマス・アルバムが登場。クライスト・チャーチで最も有名な卒業生の一人であるサー・ウィリアム・ウォルトンの「Make we joy now in this fest」と「All this time」、サイモン・プレストンの「There is no rose」、そして、クライスト・チャーチの元オルガニストによる作品まで、このアルバムでは、伝統的な作品から現代的な作品まで、 特に20世紀から21世紀にかけての合唱団の豊かな音楽的遺産を称えるとともに、新しい音楽への取り組みを紹介しています。

KAIROS
0022023KAI(1CD)
グバイドゥーリナ:ガルゲンリーダー(絞首台の歌)
グバイドゥーリナ(b.1932):ガルゲンリーダー(絞首台の歌) 〜クリスティアン・モルゲンシュテルンの詩に基づく声楽、打楽器、コントラバスのための15曲
ヘレナ・ラスケル(C.A)、ニーク・デ・フロート(Cb)、フランシスコ・アンガス(パーカッション)

録音:2023年10月9日-11日(ベルリン)
旧ソ連生まれの現代音楽界の重鎮、ソフィア・グバイドゥーリナの1996年の作品「ガルゲンリーダー(絞首台の歌)」。19世紀ドイツの詩人クリスティアン・モルゲンシュテルンの代表作「絞首台の歌」が持つ遊び心と超現実的な詩にグバイドゥーリナの音楽言語が見事に融合し、モルゲンシュテルンの詩に新鮮な解釈を提供する印象的な作品です。

CORO
COR-16209(1CD)
Voices of Thunder〜合唱とオルガンのための作品集
1. ジェイムズ・マクミラン:A New Song
2. ジョナサン・ダヴ:Seek him that maketh the
seven stars
3. ドブリンカ・タバコヴァ:Praise
4. ヘンリー・バルフォア・ガーディナー:Evening Hymn
5. ハイドン:Insanae et vanae curae
6. マルコム・ボイル:Thou, O God, art praised
7. リビー・ラーセン:I will sing and raise a psalm
8. スタンフォード:For lo, I raise up, Op. 145
9. マルセル・デュプレ:Laudate Dominum, Op.9, No.4
10. ペルト:The Beatitudes
11. ジュディス・ウィアー:Like to the falling of a
オックスフォード・モードリン・カレッジcho
マーク・ウィリアムズ(指)

録音:2023年3月26-28日、オックスフォード・モードリン・カレッジ・チャペル(イギリス)
英国の名門合唱団、オックスフォード・モードリン・カレッジ合唱団CORO第2弾。「夕刻」をテーマにした「Peace I leave with you」(COR16205)に続くこの新しいアルバムは、ハイドンからジュディス・ウィアーまで、モードリン・カレッジ合唱団の崇高な歌声と、モードリン・カレッジ・チャペルの新しいオルガンを紹介し、壮大な合唱曲の数々を収録しています。
オックスフォード・モードリン・カレッジ合唱団は、1480年に中世後期のイングランドで最大規模の合唱団として創設され、この歴史的遺産は5世紀にわたって維持されてきました。現在、英国で最も優れたアンサンブルのひとつとして国際的な評価を得ている合唱団は、主にモードリン・カレッジ・チャペルでの毎日の教会礼拝、16世紀に遡る古くからの伝統である有名なメーデーの祝典をはじめ、年間を通して数多くの特別な行事でも歌っています。またコンサート活動においては、BBCプロムスやカドガン・ホールなどへの出演、ブリテン・シンフォニア、アカデミー・オヴ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズなど、数多くの一流オーケストラとも共演しています。ロンドンのセント・ポール大聖堂のアシスタント・オルガニストをはじめ、指揮者、チェンバリスト、オルガニストとして数多くの著名なオーケストラ、合唱団、アンサンブルと共演してきたマーク・ウィリアムズの手腕で、壮大な合唱作品が持つ魅力を見事に引き出しています。

Passacaille
PAS-1131(1CD)
モーツァルト:レクイエム K.626(ジュスマイヤー補筆完成版)
アヴェ・ヴェルム・コルプス K.618
イルゼ・エーレンス(S)
バルバラ・コジェリ(Ms)
キーラン・カレル(T)
アンドレアス・ヴォルフ(Bs)
バルト・ファン・レイン(指)
フラマン放送cho
イル・ガルデリーノ

録音:2023年2月4日/ブリュッセル(ライヴ)
モーツァルト畢生の名作『レクイエム』に新たな注目盤登場。何とも個性的なのがオーケストラの質感。管楽器の名手が集結するベルギーの老舗古楽器楽団「イ ル・ガルデリーノ」の演奏だけあって管楽器の充実ぶりがすごいです。モーツァルトは『レクイエム』の管楽器セクションに「バセットホルン、ファゴット、トランペッ ト、トロンボーン」という暗めの音色に寄った異質な編成を採用していますが、この音響効果をみごとに具現化した演奏といえるでしょう。木管はどっしりとした重 みと存在感をもち、金管はときに地響きのような強靭さをもって吹かれ、一息一息のフレーズに歌に劣らぬ生命が宿っています。弦楽器も常時エネルギーにあふれ ておりジュスマイヤー補筆のスコアが隙のない完成度であることを物語る高密度の演奏。さらにソリストと合唱団も腕利きぞろいで、いくつもの音のレイヤーが次々 と塗り込められ重なっていく「Domine Jesu」など特に鮮烈。ライヴの熱気も相まって終盤は声楽と器楽が一つの大河のごとく収斂され、大いなる音楽が滔々と 流れていきます。併録『アヴェ・ヴェルム・コルプス』の堪らぬ美しさも合唱指揮に造詣の深いバルト・ファン・レインならでは。 (Ki)

2L
2L-179SABD
(Bluray Disc Audio+ SACD)
地には平和を(Fred over jorden)
1.トランセアムス(Transeamus)(さあ、ベツレヘムへ行こう)
 ヘンリク・オーデゴール(1955-)(エリサベト・ホルテ 編)
2. 道をあけよ、主がおいでになる(Rydd vei for Herrens komme)
 スウェーデン・ダーラナ民謡(マルガレータ・ヤルケーウス 編)
3. 今、世界の隅々から人びとが(Na vandrer fra hver en verdenskrok)
 アルフ・ファスメル・ダール(1874-1933)(ペール・インゲ・アルモス(1947-) 編)
4.さあ鐘よ鳴れ(Kling no klokka)
 ノルウェー・オプダール民謡(シェティル・ビェルケストラン(1955-) 編)
5.なんと美しい青空(Deilig er den himmel bla)
 ヤコプ・ゲアハート・マイデル(1778-1857)(キム・アンドレ・アルネセン(1980-) 編)
6. フィヨルドの日に祝福あれ(Velsigna du dag over fjordan)(北ノルウェーのクリスマスキャロル)(Nordnorsk julesalme)
 トリグヴェ・ホフ(1938-1987)(シェティル・ビェルケストラン(1955-) 編)
7. クリスマスキャロルを歌う(Jeg synger julekvad)(甘き喜びのうちに(In dulci jubilo))
 14世紀ヴィッテンベルク(ファッテイン・ヴァーレン(1887-1952) 編曲(第2節))
8. エッサイの根より(一輪のばらが咲いた)(Det hev ei rose sprunge) / 神の御心ゆえにハレルヤ(Hallelujah from the heart of God)
 ミヒャエル・プレトーリウス/ブリテン
9.クリスマスの鐘(Joleklokker)
 マリアンネ・ライダシュダッテル・エーリクセン(1971-)
10.この世はうるわし(Deilig der jorden)
 ブレスラウ1842年(ペーター・ブルーン(1968-) 編)
11.おおクリスマス、これほど楽しく(O jul med din glede)
 スウェーデン民謡(シェティル・ビェルケストラン(1955-) 編)
12.子守歌(Voggesong)
 シェティル・ビェルケストラン(1955-)
13.ラクリモーサ(涙の日よ)(Lacrimosa)
 シェティル・ビェルケストラン(1955-)
14.ベツレヘムに御子が生まれた(Eit ban er fodt i Betlehem)
 ノルウェー民謡(オルヤン・マトレ(1979-) 編)
15.ある晴れた夜(I en natt)
 ビョルン・アイスヴォーグ(1954-)(シェティル・ビェルケストラン(1955-) 編)
16.クリスマス、輝くクリスマス(Jul, jul stralande jul)
 グスタフ・ヌードクヴィスト(1886-1949)
ウラニエンボルグ・ヴォーカルアンサンブル
エリサベト・ホルテ(指)
シェティル・ビェルケストラン(シンセサイザ ー)
オイスタイン・モーエン(シンセサイザー)
トルン・トルボー(Fl)
ヘンリエッテ・ヴィクトリア・アイデ・スカーゲン(Org)

録音:2024年2月&3月、ウラニエンボルグ教会 (オスロ、ノルウェー)
オスロにあるウラニエンボルグ教会で活動する合唱団のひとつ、エリサベト・ホルテ指揮の「ウラニエンボルグ・ヴォーカルアンサンブル 」は、2013年、テレマル ク地方の谷に響くこだまからインスピレーションを得たアルバム『歌(Song)』(2L 096SABD)をリリースしました。新しいアルバムは「クリスマス」がテーマです。 「待降節とクリスマスは、多くの人にとって光と希望と温もりの時。しかし、われわれを取り巻く世界は冷たく、大きく乱れています。戦争が起き、人々は家庭から追わ れ、日々、子供が死んでゆきます。食べる物と薬品の不足は大きく、何千もの人たちが苦しんでいます。わたしたちの祈りは平和への祈り。『この世はうるわし! 神の国に 栄光あれ!』。この歌をわたしたちは、平和と正義のため、不正義の罷り通っている世界へのプロテストソングとして歌う」。 このアルバムは、ウラニエンボルグのメンバーが子供のころから親しんできたキャロルを中心にしたプログラムで歌われます。ダーラナ民謡「道をあけよ、主がおい でになる」、プダール伝承の「さあ鐘よ鳴れ」、14世紀ドイツの「甘き喜びのうちに」にノルウェー語の歌詞がつけられた「クリスマスキャロルを歌う」、スウェーデ ンのヌードクヴィストの「クリスマス、輝くクリスマス」。 このアルバムのための曲もいくつか含まれています。ノルウェーの俳優スヴァイン・ティンドベルグが歌詞を書き、このセッションでシンセサイザーを担当するビェル ケストランが作曲した、聖母マリアの歌う「子守歌」。「ラクリモーサ(涙の日よ)」は、メシアンの作曲技法からインスピレーションを得た、12声の混声合唱、シンセ サイザーとオルガンのための作品です。アンサンブルでアルトを歌うマリアンネ・ライダシュダッテル・エーリクセン の書いた「クリスマスの鐘」。ヘンリク・オーデゴー ル の「トランセアムス(さあ、ベツレヘムへ行こう)」は、男声合唱の部分を指揮者のホルテが混声合唱用にアレンジしました。 N・F・S・グロントヴィの詩による「なんと美しい青空」、トリグヴェ・ホフ が作詞、作曲した「北ノルウェーのクリスマスキャロル」「フィヨルドの日に祝福あれ」、 ノルウェーのフォークグループ「Trispann(トリスパン)」のバージョンによる「ベツレヘムに御子が生まれた」などは、「今日」の作曲家キム・アンドレ・アルネセン やオルヤン・マトレ、ビェルケストランの編曲が歌われます。 録音セッションは、2024年2月と3月にモッテン・リンドベルグのプロデュースによりウラニエンボルグ教会で行われました。 (Ki)
[Pure Audio Blu-ray ディスクと SACD ハイブリッドディスクをセットにしたアルバムです。Pure Audio Blu-ray ディスクにはインデックスを除き映像は収録 されていません。SACD ハイブリッドディスクはSACDブレーヤーとCDプレーヤーで再生できますが、Pure Audio Blu-ray ディスクはCDやDVDのプレーヤーでは再生できないので、Blu-ray プレーヤーもしくは Blu-ray 対応のPCをお使いください。]
2L
 2L-180SABD
(Bluray Disc Audio+ SACD)
北欧のクリスマス〜YULE
1. エッサイの根より(一輪のばらが咲いた)(Det hev ei rose sprunge)
 ミヒャエル・プレトーリウス(リン・アンドレーア・フグルセット 編)
2.ヨセフィーネのクリスマスキャロル(Josefines julesalme)
 ノルウェー、ヴェストフォル伝承曲(トーネ・クローン 編)
3.ノエル、ノエル(Nowell, Nowell)
 15世紀イギリスのキャロル
4.長いルッシの夜(Lussinatti Lange)
 ノルウェー、ホルダラン伝承曲(リン・アンドレーア・フグルセット 編)
5.この優しいクリスマスの季節に(I denne sote juletid)(インストルメンタル)
 15世紀のノルウェー民謡による即興
6.主の道をととのえよ(Bereden vag for Herran)
 スウェーデン、ダーラナのブーダ伝承の旋律(アンナ・マリア・フリーマン 編)
7.コヴェントリー・キャロル(Coventry Carol)
 15世紀イギリスのキャロル(リン・アンドレーア・フグルセット 編)
8.星がひとつ空を横切っていった(En stjarna gick pa himlen fram)
 スウェーデンの伝承賛美歌(アンナ・マリア・フリーマン 編)
9.光(LUX)
 アンドルー・スミス(1970-)
10. おねむりなさい(Lullay, Lullay)
 15世紀イギリスのキャロル(トリオ・メディイーヴァル 編)
11. 甘き喜びのうちに(In dulci jubilo)
 スウェーデンの伝承賛美歌(リン・アンドレーア・フグルセット 編)
12. 今クリスマスの祝いを告げる鐘が鳴る(Det kimer nu til julefest)(インストルメンタル)
 カール・クリスチャン・バレ(1806-1855)のデンマーク賛美歌による即興
13. 世の救い主よここへ(Veni redemptor gentium / Vardens fralsare kom har)
 スウェーデンの伝承賛美歌(トリオ・メディイーヴァル 編)
14.ベツレヘムから言葉が伝わっていった(Fra Betlehem eit gjetord gjeng)
 ノルウェー、ヴァルドレス伝承の旋律(リン・アンドレーア・フグルセット 編)
15. かほど美徳のあるバラは(There Is No Rose)
 15世紀イギリスのキャロル
16. 海と岸の空に光が(Glans over sjo och strand)
 イーヴァル・ヴィデーン(1871-1951)
17.乙女が今日、幼な子を生んだ(En jungfru fodde ett barn idag)
 スウェーデンの伝承賛美歌(アンナ・マリア・フリーマン 編)
18. 今日キリストは生まれたもう(Hodie Christus natus est)
 『リベル・ウズアリス(Liber Usualis)』の作者不詳の聖歌
トリオ・メディイーヴァル
[アンナ・マリア・フリーマン,リン・アンドレーア・フグルセット,ヨールン・ロヴィーセ・フーサン]
シニッカ・ランゲラン(カンテレ) ヴェーガル・ヴォルダール(ハリングフェレ 、フィドル) アルヴェ・ヘンリクセン(トランペット、オルガン)
 アンデシュ・ヨルミン(ダブルベース) ヘルゲ・アンドレーアス・ノルバッケン(パーカッション)

録音:2024年3月 ソフィエンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)
ノルウェーのヴォーカルアンサンブル「トリオ・メディイーヴァル」は、2L レーベルに録音するようになってから、『慰め』(2L 165SABD)『オールドホール写本』 (2L175SABD)の2つのアルバムをリリースしました。かつての、人の手の加わったことを感じさせる美しい音質の録音から、モッテン・リンドベルグによる、音 楽空間を共に体験できる性質の音に変わったことで、「時を超えた美の音楽に魂を奪われる旅」と讃えられてきたトリオ・メディイーヴァルの新たな魅力と深みの世 界がリアルに楽しめるようになりました。 新しい『YULE』は、北欧のクリスマスを祝う「現代」のアルバムとして作られました。「静かな教会の祈り」のクリスマスと、キリスト教以前の異教の時代の「光を願う」 行事としてのクリスマス。ソフィエンベルグ教会でのセッションは、トラッドとジャズのミュージシャンも参加して行われました。ECM レーベルにも録音してきたシニッ カ・ランゲラン のカンテレ、ヴェーガル・ヴォルダールのハリングフェレとフィドル、アルヴェ・ヘンリクセンのトランペットとオルガン、アンデシュ・ヨルミンのダブルベー ス、ヘルゲ・アンドレーアス・ノルバッケのパーカッション。北欧の音楽シーンで活躍するプレーヤーたちです。アカペラの声と器楽ミュージシャンによる即興の出会い により、伝統のキャロルが、聖と俗の融合が生んだ新しい歌として示されます。 リン・アンドレーア・フグルセットの編曲によるプレトーリウスの単旋聖歌「エッサイの根より(一輪のばらが咲いた)」。アンナ・マリア・フリーマン編曲のスウェーデ ン賛美歌の「主の道をととのえよ」。2018年からのメンバー、ヨールン・ロヴィーセ・フーサン を加えたトリオ・メディイーヴァルが編曲したイギリスのキャロル「お ねむりなさい」とスウェーデンの「世の救い主よここへ」。アンドルー・スミスの「光」は、トリオ・メディイーヴァルのために作曲された曲です。「15世紀のノルウェー 民謡『この優しいクリスマスの季節に』」と「カール・クリスチャン・バレのデンマーク賛美歌『今クリスマスの祝いを告げる鐘が鳴る』」による2曲は、インストルメン タルの即興のみの演奏です。 (Ki)
[Pure Audio Blu-ray ディスクと SACD ハイブリッドディスクをセットにしたアルバムです。Pure Audio Blu-ray ディスクにはインデックスを除き映像は収録されていません。SACD ハイブリッドディスクはSACDブレーヤーとCDプレーヤーで再生できますが、Pure Audio Blu-ray ディスクはCDやDVDのプレーヤーでは再生できないので、Blu-ray プレーヤーもしくは Blu-ray 対応のPCをお使いください]

KLARTHE
KLA-182(1CD)
あこがれ〜シューマン:歌曲集
3つの詩 Op.29より第1曲「田舎の歌」
3つの詩 Op.29より第2曲「歌」
3つの歌 Op.114より第1曲「哀悼歌」
3つの歌 Op.114より第2曲「八行詩」
3つの歌 Op.114より第3曲「格言」
4つのピアノ曲 Op.32
フモレスケ Op.20より第2曲「性急に」
ロマンス集 第1集 Op.69
クリストフ・シュトルツェネッガー(P)
アンサンブル・ポリュヒュムニア(女声合唱アンサンブル)、フランク・マルコン(芸術監督)

録音:2023年12月7〜10日/ジュネーヴ
1828年10月2日、シューマンが友人ヴィヘルム・ゲッテに「どんな人間の中にも、計り知れない憧れ、無限の憧れ、どんな口でも言い表すことので きない憧れがある」という言葉を送っています。この言葉はシューマンの音楽の本質を表しています。
このアルバムではフランク・マルコンが芸術監督を務める女声合唱団アンサンブル・ポリュヒュムニアがシューマンの歌曲を歌います。ピアノはKlarthe Recordsでおなじみのマルチ・プレーヤー、クリストフ・シュトルツェネッガーが演奏しております。 (Ki)

SUPRAPHON
SU-4352(1CD)
トゥーマ:宗教曲と器楽曲
序曲 ハ長調
証聖者のためのヴェスペレ(1753)*
シンフォニア ニ短調*
スターバト・マーテル
パルティータ ト短調*
殉職者の女王の連祷(1758)*
ロマナ・クルジーコヴァー(S)
ズザナ・バダーロヴァー(S)
ルシエ・カラフィアートヴァー(A)
マトウシュ・シムコ(T)
イジー・ミロスラフ・プロチャーツカ(Bs)
チェコ・アンサンブル・バロック、ロマン・ヴァーレク(指)

録音:2024年5月23〜26日/聖ミカエル教会(ズノイモ)
*=世界初録音
18世紀半ばウィーンで活躍した音楽家フランティシェク・イグナーツ・アントニン・トゥーマ(1704-1774)。その作品の演奏・世界初録音に積極的に取り組 む名団体チェコ・アンサンブル・バロックが新譜をリリース。トゥーマはゼレンカやムファットと並ぶフックスの最も優れた弟子の1人として知られ、当時の政治的、 社会的エリートと肩を並べる存在で、ウィーンではトゥーマの作品がハイドンやモーツァルトなど当時の若手作曲家の手本となるなど、高い評価を得ていました。
当アルバムでは後期の作品に焦点を当て、トゥーマが中世の有名な連作「スターバト・マーテル」の現存する8曲のうちの1曲を収録。さらにイタリアやフランス 音楽の特徴的な技法も取り入れながら、近代のガラント様式の要素を取り入れた器楽曲も収録。壮大で豪華な楽器を用いたハ長調の「序曲」、ナポリのオペラのシ ンフォニアに基づくニ短調の「シンフォニア」やト短調の「パルティータ」などトゥーマの多才さを知れる内容となっております。 (Ki)

LAWO Classics
LWC-1331(1CD)
煉獄
ホーコン・ダニエル・ニューステット(b.1980):煉獄〔導入、わたしの心のアモルが、ホレーショ第1部、ホレーショ第2部、ポスト・ホレーショ間奏曲、シティ I、シティ II、オルガノン、ソネット、サワロ(魂)、コーダ〕
オルヤン・マトレ(b.1979):ディスタンスからの4つの小品(金管五重奏のための)*〔前奏曲/サンクトゥス、イエスの深き, 深き愛よ/アニュス・デイ(神の子羊)、トッカータ/わたしたちとお前たちの間には大きな淵があって、天の御父の子供たち/アーメン〕
オスロ室内合唱団、ホーコン・ダニエル・ニューステット(指)、アンデシュ・アイステン・ダール(Org)、ハンス=クリスチャン・ショス・ソーレンセン(打楽器)、トルゲイル・コッパング(P)、シリエ・アーケル・ストレム(S)、ニューノシュク金管五重奏団*〔エルレン・オーゴール=ニルセン(Tp)、ヨルゲン・アルネセン(Tp)、ダニエル・ヴァイセト・シェレスヴィーク(Hrn)、インゲビョルグ・ブルーケット(Tb)、ベルゲル・イーヴェル・フェーデル(テューバ)〕

録音:2022年2月12日-14日&5月14-15日、ブランゲルネス教会(ドランメン)&ソフィエンベルグ教会(オスロ)
ホーコン・ダニエル・ニューステットは、ノルウェー国立音楽大学と王立デンマーク音楽アカデミーで指揮法を正式に学んだ音楽家。北欧各国のオーケストラ、合唱団、オペラと吹奏楽団を指揮し、ノルウェー放送O賞をはじめ様々な賞を受賞しています。LAWO Classicsからリリースする新しいアルバム「煉獄」は、作曲家、そして指揮者としての彼の最新作のひとつ。人間の苦しみ、救済を希望を複雑な和声と張り詰めた旋律によって探った合唱作品です。オルガン、打楽器、ピアノが共演し、ダンテの「神曲」の「煉獄篇」の断片と、スウェーデンの詩人、台本作家のペーテル・ベクストレムに依頼した「ソネット」がテキストに使われています。金管五重奏のための「ディスタンスからの4つの小品」は、ノルウェーの作曲家オルヤン・マトレが「ソーシャル・ディスタンス」の求められたCovid-19のパンデミックの期間に書いた作品。ニルス・ヘンリク・アスハイムの作品集「ホーンフラワー」(LWC1221)でも登場したニューノシュク金管五重奏団による演奏です。

Lyrita
SRCD.435(1CDR)
スタンフォード:テ・デウム OP.66
悲歌的頌歌 Op.21
エイドリアン・パーティントン(指)
BBCウェールズ・ナショナルO&cho、リアン・ルイス(S)、サマンサ・プライス(Ms)、アレッサンドロ・フィッシャー(T)、モーガン・ピアース(Br)

録音:2023年5月4日-5日、BBCホディノット・ホール(カーディフ、イギリス)
ホルストやヴォーン・ウィリアムズといった著名な作曲家を輩出したアイルランド人作曲家、サー・チャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォード。スタンフォードの没後100周年を記念し、イギリスのLyritaからリリースされる本アルバムでは、1898年のリーズ音楽祭で初演されたおよそ45分におよぶ大作 「テ・デウム」 を収録。
ミサ曲 「ヴィア・ヴィクトリクス 1914-1918」 (SRCD382)でも、その手腕を見事に発揮したエイドリアン・パーティントン&BBCウェールズ・ナショナル管のコンビで、この偉大な作曲家の没後100周年を祝福します。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

Avie
AV-2716(1CD)
エルガー:パートソング集
1. 泉 Op.71-2
2. セレナード Op.73-2
3. 丘の上の死 Op.72
4. 彼女が不動の星の下に
5. アンジェラス Op.56
6. 私の心の奥深く Op.53-2
7. グッド・モロー
8. 冬来たりなば春遠からじ Op.53-3
9. 私の愛は北の地に Op.18-3
10. 夏の急流のように(オラフ王の伝説からの情景」 Op.30より)
11. 彼らは安らいでいる
12. 愛 Op.18-2*
13. 驟雨 Op.71-1
14. 甘い調べ Op.53-1
15. 今宵の生誕を歌う
16. 愛の嵐 Op.73-1
17. おお幸せな目よ Op.18-1
プロテウス・アンサンブル、
スティーヴン・シェラード(指)

録音:2024年3月11日-13日、イギリス
8声のプロテウス・アンサンブルと指揮者スティーヴン・シェラードによるAvie初リリース・タイトル。生涯を通じてパート・ソングを作曲し、それぞれに独特の個性を吹き込んだエルガーの合唱作品から、比較的珍しいパート・ソングの選曲を概観するアルバム。
1990年にウスター大聖堂の聖歌隊にアルト・レイ・クラークとして参加したときにエルガーへの啓示を受け、生涯にわたる魔法を掛けられたというスティーヴン・シェラードと、彼のプロテウス・アンサンブルによる美しいエルガーの合唱作品集です。
プロテウス・アンサンブルはスティーヴン・シェラードによって2013年に設立され、英国全土のプロ歌手によって構成されるヴォーカル・アンサンブル。グループ名はギリシャ神話の海神プロテウスにちなんで名づけられていますが、多才で様々な形態をとることができるという形容詞「protean」から音楽的存在意義を得ており、柔軟性を核に、太古の時代から現代まで音楽の旅を続けています。

Onyx
ONYX-4255(2CD)
ヘンデル:メサイア HWV56(マルコム・ブルーノによる1741年版) ダラス・バッハ協会O&cho
ジェームズ・リッチマン(指)
カラ・リビー(S)
ディアンナ・グラボフスキ(Ms)
ダン・コークウェル(T)
デイヴィッド・グローガン(Bs)
アメリカ南西部の古楽器オーケストラ、「ダラス・バッハ協会」がOnyxから登場。1995年から芸術監督を務めるジェームズ・リッチマンは、バーンスタイン以来、初めてハーバード大学、ジュリアード音楽院、カーティス音楽院を卒業した音楽家で、チェンバロ奏者、フォルテピアノ奏者としても活躍。音楽分野への貢献が認められ、1995年にフランス政府から芸術文化勲章シュヴァリエを授与しています。
ヘンデルが『メサイア』を作曲したのは、1741年8月から9月にかけての3、4週間という驚異的なスピードでした。この作品は、たちまち大成功を収め、ヘンデルの最も有名な作品となり、バロック音楽の中でも最も愛されている作品のひとつとなっています。ヘンデルは、1759年に74歳で亡くなるまで、しばしば特定の会場や手持ちのオーケストラや合唱団に合うように作品を改訂し続け、ダブリン初演版、ロンドン初演版、捨て子養育院版など、多くの版を残しました。
本アルバムでは、イギリスの音楽学者、マルコム・ブルーノが1741年の初期稿を8年もの歳月をかけて細部まで研究し、再構築した新たな初期版を収録しています。

Albion Records
ALBCD-063(1CD)
クリスマス・ファンタジア
ヴォーン・ウィリアムズ: Christmas Now is Drawing Near at Hand/ハウエルズ:Here is the Little Door/ヴォーン・ウィリアムズ:The Blessed Son of God/アイアランド:The Holy Boy/レベッカ・クラーク:There is no Rose/Ave Maria/ヴォーン・ウィリアムズ:Christmas Hymn/ウィリアム・ヴァン:Carol/アームストロング・ギブズ:While the Shepherds Were Watching/ヴォーン・ウィリアムズ:Wassail Song/フィンジ:The Brightness of This Day/ヴォーン・ウィリアムズ:No Sad Thought His Soul Afright/ホルスト:Christmas Day/ヴォーン・ウィリアムズ:God Rest You Merry, Gentlemen/エリザベス・マコンキー:Nowell/ヴォーン・ウィリアムズ:On Christmas Day/Fantasia on Christmas Carols
ウィリアム・ヴァン(指)、ロイヤル・ホスピタル・チェルシー・チャペルcho、ジェイミー・アンドルーズ(Org)、アシュリー・リッチズ(Bs-Br) 

録音:2024年2月12日-13日、ホーリー・トリニティ教会(ロンドン)
レイフ・ヴォーン・ウィリアムズの知られざる作品、埋もれていた作品、未発表作品などを取り上げてきた、ヴォーン・ウィリアムズ協会の自主レーベル「アルビオン・レコーズ(Albion Records)」。
本アルバム「クリスマス・ファンタジア」には、ヴォーン・ウィリアムズとその友人や元生徒たちが書いたキャロルとファンタジアを中心とした20世紀初頭から1961年にかけての「合唱のためのキャロル」が収められています。また、アルバムのディレクターで、特にイギリスの合唱音楽や忘れ去られた歌曲作品の復活で高く評価され、ロイヤル・ホスピタル・チェルシー・チャペル合唱団の音楽監督を務めるウィリアム・ヴァンが、アイヴァー・ガーニーの詩に基づき作曲した新しいキャロルが組み合わされています。

Melodiya x Obsession
SMELCO1-000940(1CD)
完全限定生産
シューベルト:冬の旅 Op.89 ペーター・シュライアー(T)、
スヴャトスラフ・リヒテル(P)

録音:1985年12月10日、プーシキン美術館(モスクワ)
廃盤・入手困難となったMelodiyaの名盤や貴重なMelodiya音源等を復刻する「Melodiya x Obsession」シリーズ。ペーター・シュライアーとスヴャトスラフ・リヒテルという2人の名手の出会いが生んだ極上の「冬の旅」をお楽しみください。同コンビが1985年に録音した「冬の旅」の音源は複数存在していますが、ここに復刻されているのは1985年12月10日に行われたプーシキン美術館でのライヴ・レコーディングです。
※当タイトルは完全限定生産(初回生産限定)のため、ご注文数に対して十分な数量をご提供出来ない可能性がございます。予めご了承下さい。初回生産分完売後は再生産時期未定となります。

PROSPERO CLASSICAL
PROSP-0097(1CD)
静かな輝き 〜後期ロマン派のスイス合唱音楽
ハンス・フーバー(1852-1921):Die Nacht / Nixenreigen / Herbstlied
フリードリヒ・ヘーガー(1841-1927):Morgen im Walde / Der Wald
ヘルマン・ズーター(1870-1926):Mein Schatz der ist auf die Wanderschaft hin / Winters Ende Op.16-3
アウグスト・ヴァルター(1821-1896):Morgenlied Op.14-1/ Fruhlingsahnung Op.14-2/ Abschied Op.14-3
エルンスト・ライター(1814-1875):Morgenwanderung
ルドルフ・モーザー(1892-1960):Die Quelle Op.27-5/ Jagerlied Op.27-2
ワルター・クルヴォワジエ(1875-1931):Der Kehraus Op.34-5/ Zwielicht Op.34-2
アルベルト・メシンガー(1897-1985):Verganglichkeit Op.19-3
コンラート・ベック(1901-1989):Abendlied / Losung
トビアス・シャベンベルガー(P)
ラファエル・インモース(指)
バーゼル・マドリガリステン

録音:2021年
19世紀から20世紀初頭にかけて合唱音楽の中心地だったバーゼルと、その周辺で活躍した作曲家たちの作品集。ライン川沿いのスイスの都市における後期ロ マン派声楽作品を幅広く鮮やかに表現しています。

BR KLASSIK
BR-900352(1CD)
アンドルー・ロイド=ウェバー(1948-):レクイエム
バーバー:弦楽のためのアダージョ*
フローリアン・マルクス(Boy-S)
ヘンリク・ブラントシュテッター(Boy-S)
ソラヤ・マフィ(S)
ベンヤミン・ブルンス(T)
バイエルン放送cho
ミュンヘン放送O
パトリック・ハーン(指)

録音:2023年6月13-15日ミュンヘン、イエスの聖心教会(ライヴ)、2021年12月1-3日ミュンヘン、バイエルン放送第1スタジオ(セッション)*
現代ミュージカル界を代表する作曲家アンドルー・ロイド=ウェバーのレクイエムに待望の新録音が登場!亡き 父を偲んで書かれたレクイエムはさすが「キャッツ」「オペラ座の怪人」などの作曲者だけあって、ロックやポップを 採り入れつつも、ここ一番でモーツァルトやフォーレに匹敵するような心を揺さぶるメロディを持ち、特に「ピエ・イ エス」はCMに使われて大ヒットしました。楽曲の完成から時をおかず、マゼールの指揮でサラ・ブライトマンとプラ シド・ドミンゴというスター歌手を揃えた全曲盤が登場しましたが、その存在感が強すぎたのか、続く録音が現れ ないまま40年近くが過ぎてしまいました。この録音は、2023年3月に75歳の誕生日を迎えた作曲者へのトリ ビュートとして演奏された際のライヴ録音。指揮のパトリック・ハーンは1995年生まれの若手ながら2021年に ヴッパータール劇場の音楽総監督に就任(ドイツで最年少の音楽総監督)した俊英で、同年からミュンヘン放 送Oの首席客演指揮者を務めています。2023年12月には「こうもり」で新国立劇場に初登場して 評判となりました。ここでもポップな面を含む劇場的センスに満ちた演奏を聴かせます。澄んだ歌声を聞かせる ボーイソプラノの二人はテルツ少年合唱団員です。アルバムの最後にはコロナ禍の最中にスタジオ収録された バーバーのアダージョを収めています。

BR KLASSIK
BR-900354(1CD)
プッチーニ:グローリア・ミサ 他
グローリア・ミサ- テノール、バリトン、合唱とオーケストラのために
交響的前奏曲*
菊の花(ルーカス・ドリューによる弦楽オーケストラ編)*
トミスラフ・ムジェク(T)
ジョルジュ・ペテアン(Br)
バイエルン放送cho
ミュンヘン放送O
イヴァン・レプシッチ(指)

録音:2024年6月26、27日ミュンヘン、イエスの聖心教会(ライヴ)
2023年2月6-10日ミュンヘン、バイエルン放送第1スタジオ(セッション)*
プッチーニの「グローリア・ミサ」は、1878年から1880年に作曲されたラテン語のミサ曲です。通常、このタイトル の作品はキリエとグローリアのみで構成されていますが、プッチーニはそれ以外にクレド、サンクトゥス、アニュス・デ イも作曲しています。初演は1880年に行われ、プッチーニらしい美しい旋律に溢れた作品で、後に彼はいくつ かの旋律を「マノン・レスコー」などのオペラにも転用しました。このアルバムはプッチーニの没後100年を記念し て、イヴァン・レプシッチが指揮するミュンヘン放送Oによって行われた演奏をライヴ収録したものです。ア ルバムには、別セッションで収録された管弦楽作品「交響的前奏曲」と弦楽四重奏曲「菊の花」の弦楽オーケ ストラ版も収録されています。

Linn
CKD-747(1CD)
ローマのヘンデル 〜初期の大規模カンタータ
カンタータ「エロとレアンドロ」(あなたに再びお会いしようとは、おお神よ) HWV150
カンタータ「炎の中で」 HWV170
カンタータ「捨てられたアルミーダ」 HWV105
アリア「天から選ばれ遣わされたあなたは」 (オラトリオ『時と真理の勝利』初演版 HWV46aより)
ナーダス・ウィリアムズ(S)
ダニーデン・コンソート(古楽器使用)
マシュー・トラスコット(ソロ・ヴァイオリン)
ジョナサン・マンソン(ソロ・チェロ…1-7、ソロ・ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ジョン・バット((指)チェンバロ)

録音:2024年1月19-21日メニューイン・ホール、ストーク・ダバノン (イングランド南東部サリー州)
躍進めざましい英国のソプラノ歌手ナーダス・ウィリアムズを独唱に迎え、ヘンデルが若い頃ローマで書いた三つの合奏付きイタリア語カンター タを集めたアルバム。ヘンデルのオラトリオやバッハの大作声楽曲の瑞々しい解釈で着実に注目を集めてきたジョン・バット率いるスコットランド の実力派古楽団体ダニーデン・コンソートは、今回も抜群の適性で曲にあふれる瑞々しさを引き出してやみません(編成は弦楽 4/3/1/2/1にテオルボとチェンバロ、各一対のオーボエとリコーダーが適宜参加)。英米各地で話題を呼ぶナーダス・ウィリアムズも近年ヘンデ ル作品での名演が多い歌手。随所で抜群の存在感がきわだつその歌声で、歌詞のイタリア語の真に迫った情感表現を驚くほど生々しく音 楽化し、強い求心力で聴く者を惹きつけます。アルバム末尾にはこの時期の大作オラトリオ『時と真理の勝利』からの抜粋も収録。ハンブルク の歌劇場での活躍を経て、本場ローマの最先端をゆくA.スカルラッティの傑作カンタータ群を知っていた音楽通たちを唸らせた、若き作曲家 の最初の快進撃をリアルに彷彿させる、作品愛に満ちた充実の録音に仕上がっています。

RICERCAR
RIC-469(1CD)

NYCX-10496(1CD)
日本語解説・対訳付
国内盤
税込定価

フォーレ:ラシーヌの讃歌 Op.11 (1865) - 合唱、弦楽五重奏(弦楽合奏)とオルガンのための
祈り (1890) - 女声合唱とハープのための
マドリガル (1883) - 合唱、弦楽四重奏(弦楽合奏)とオルガンのための
ヴィレルヴィルの漁師たちのミサ (1881) - 女声合唱、ハルモニウムとヴァイオリン独奏のための
アヴェ・ヴェルム・コルプス Op.65-1(1984) - 女声合唱とオルガンのための
恵深き慈母マリア Op.47-2(1888) - 男声合唱と弦楽四重奏(弦楽合奏)のための
タントゥム・エルゴ Op.65-2(1894)- 女声合唱とオルガンのための
レクイエム Op.48(1888)初演版- 合唱、弦楽合奏、オルガン、ハープとティンパニのための ※世界初録音
ナミュール室内cho
カロリーヌ・ウェイナンツ(ソプラノ独唱…14)
ミレニアム・オーケストラ
シューイン・コン(Vn独奏)
ティボー・レナールツ(指)

録音:2024年7月14-15日イエズス会哲学研究所、ヘーフェルレー(ベルギー中部)、2024年7月16-17日 ナミュール・コンサートホール
(2024年に歿後100年を迎えるフォーレ。その代表作の1つである「レクイエム」が1888年1月16日、パリのマドレーヌ寺院で初演され た時の編成での録音が登場。この作品は初演後すぐにトランペットとホルンを加えて改訂されたため、通常演奏される1888年版はその編 成となっていますが、今回の録音はヴァイオリンを除く弦楽合奏とヴァイオリン独奏、ハープ、ティンパニ、オルガンによるものです(声楽は混 声)。また曲には、後に加えられた「奉献唱」と「リベラ・メ」は含まれていません。ホルンの鳴らない「サンクトゥス」などは、むしろ新鮮に聴こえる ことでしょう。フォーレがニデルメイエール音楽学校の卒業作品として作曲し1等賞を獲得した「ジャン・ラシーヌの讃歌」は、翌年に作成された 弦楽五重奏を含む版(ここでは弦楽合奏)で収録しています。そのほか、当時まだ学生であったメサジェと共作した「ヴィレルヴィルの漁師たち のミサ」などラテン語とフランス語によるフォーレの合唱作品を、作曲当時の楽器と演奏様式に沿った解釈で注目を集めてきたミレニアム・オー ケストラの器楽勢とナミュール室内合唱団による、作品に深く寄り添う美しい演奏で収録。それぞれの作品の珍しさを越えて、その素晴らしさ を堪能することの出来るアルバムです。

ARCANA
A-567(2CD)
バッハ:ミサ曲 ロ短調 BWV232 ミリアム・フォイアージンガー(ソプラノ1)
ハナ・ブラジコヴァー(ソプラノ2)
カルロス・メナ(C.T)
ヤーコプ・ピルグラム(T)
トビアス・ベルント(Bs)
ラ・チェトラ・バーゼル(声楽&古楽器アンサンブル)
(コンサートマスター…エヴァ・サラディン)
アンドレア・マルコン(指)
ピッチ…A=415Hz/調律…ナイトハルト III

録音:2023年9月29日-10月2日聖マルティン教会、バーゼル
1997年にヴェニス・バロック・オーケストラを結成し、カルミニョーラとの録音でセンセーションを巻き起こしたアンドレア・マルコンが、その2年後に 古楽実践の世界的拠点であるスイスのバーゼルで器楽と声楽を統合して創設したのがラ・チェトラ。結成25周年の節目を飾るプロジェクト に選んだのは、マルコンが15歳の時に初めてスコアを買って以来「理解が進むほど謎が現れる」と語るバッハのロ短調ミサ曲です。今回の録 音で特に留意したというのがソロとリピエーノの効果をはじめとして、立体的な音像として作品を提示すること。ソリストも合唱に参加する総計 30名の合唱に対し、器楽は総勢16名の弦(5/4/3/2/2)にバッハ指定の管楽器群、通奏低音にはテオルボ2と2種類のオルガンを起用 (オルガンは同一奏者が弾き分け、マルコンは指揮に専念)。アッラ・ブレーヴェは重々しく取るなどテンポ設定もそこかしこ特徴的でありながら 説得力に満ち、二重合唱の対比やパート間の交錯の妙は指揮者と演奏陣の強い信頼関係あればこそ。トランペットのラックナー、トラヴェル ソのヴァルテル、オルガンのブッカレッラなど存在感ある名手も多く名を連ねる中、ソロも歌うバス大野彰展やソプラノ井上果歩、ヴァイオリン朝 吹園子など日欧双方で注目を集める名手たちも参加。指揮者自身による解釈解説の他、ダニーデン・コンソートで自らも同曲を録音して いる指揮者=音楽学者ジョン・バット、ライプツィヒ・バッハ協会理事ジル・カンタグレルらも記事を寄せたライナーノート(英・仏・独語)も充実 しています。バッハ最後の大作と目される音楽遺産の実像を問い直す見過ごしがたい新録音です。

SOMM
SOMMCD-0691(1CD)
アフリカの歌曲集
アヨ・バンコール(1935?1976):3つのヨルバの歌
アキン・エウバ(1935-2020):6つのヨルバ民謡…世界初録音
リチャード・オラトゥンデ・ベーカー(1967-):Talking Drum Improvisation*
フレッド・オノヴェロスオケ(1960-):12のアフリカの歌より
 IX. Ne Nkansu
 X. Ngulu
イシャヤ・ヤリソン(1973-):Ubangiji makiyayina ne
 Ku zo, mu raira wa?a
ド・サン=ジョルジュ(1745-1799):歌劇「名もなき愛人」より
 17. Enfin une foule importune me laisse en paix  …Amour, devient moi propice
 Du tendre amour
エロリン・ウォーレン(b.1958):Peace on Earth
シャーリー・J・トンプソン(b.1958):Psalm to Windrush
クリスティアン・オニェジ(1967-):Giri Giri…世界初録音
リチャード・オラトゥンデ・ベーカー:Atilogwu Dance Improvisation*
チジオケ・ンゴビリ(1988-):Selense…世界初録音
オモ・ベッロ(S)
レベッカ・オモルディア(P)
*…リチャード・オラトゥンデ・ベーカー(パーカッション)

録音:2024年1月14、15日
ナイジェリア系の2人の演奏者がアフリカにおける歌曲創作の歴史と今を伝えるアルバム。モーツァルトと同時代のジョゼフ・ブローニュ・シュヴァリエ・ド・サン= ジョルジュを除けばすべて20世紀以降の作品で、アヨ・バンコールがナイジェリア内戦の悲しみを歌った「 Adura fun Alafia」など、先住民族の言語と独自の 音楽素材を西洋の芸術歌曲の形式に融合させようとする試みを聴くことができます。 レベッカ・オモルディアは「アフリカのクラシック音楽のパイオニア」と称賛される、ルーマニアとナイジェリアの血を引くピアニスト。ロンドン、ウィグモアホールで開催さ れるアフリカ音楽コンサート・シリーズの芸術監督を務めています。フランスとナイジェリアの血を引くオモ・ベッロは科学者としての経歴を持ちながら多数のコン クールで入賞してきた歌手で、慈善公演や医療研究団体を支援する活動を行っています。

CPO
CPO-555590(1CD)
ヘンデル:オラトリオ『メサイア』1768年 フィレンツェ版(イタリア語歌唱) エレオノーラ・ベロッチ(S)
マルゲリータ・マリア・サラ(C.A)
ジェフリー・フランシス(T)
ルイージ・デ・ドナート(Bs)
コーロ・マギーニ(合唱指揮…クラウディオ・キアヴァッツァ)
インスブルック音楽祭O(古楽器使用)
アレッサンドロ・デ・マルキ(指)

録音:2022年8月12-14日(ライヴ)
インスブルック音楽祭 Haus der Musik Innsbruck
あの『メサイア』がイタリア語で響き渡る!『メサイア』のヨーロッパ大陸での初演の姿とみなされるイタリア語版が登場。 1742年4月13日にダブリンで初演されてから24年後の1768年8月6日、フィレンツェのパラッツォ・ピッティで行われ た上演を蘇らせた録音です。この版では作品の内容をカトリック教義の教義に合うように変更、歌詞を英語からイタ リア語に書き直し、3部構成の大作をイタリアのオラトリオの伝統に合わせて2部構成にするなどして、演奏時間76 分ほどのコンパクトな姿に変貌していました。原作では第2部を締めくくる「ハレルヤ・コーラス」はフィレンツェ版では第1 部の終わりに置かれるなど大胆な変更があります。2019年、ハレのヘンデル・ハウス財団がこのフィレンツェ版の総譜 を入手。この版はヨーロッパ大陸における『メサイア』初演の最古の文献とされ、フィレンツェで演奏された時期の詳細 も新たに明らかになりました。インスブルック音楽祭でのライヴ収録、指揮は2010年から23年まで同音楽祭の芸術 監督を務めたアレッサンドロ・デ・マルキです。

CPO
CPO-555690(2CD)
バッハ:アルトとバスのための独唱カンタータ全集
【CD1】
われ喜びて十字架をになわん BWV56*
喜ばしい安息、好ましい魂の歓喜 BWV170
いざ、罪に抗すべし BWV54
平安、汝とともにあれ BWV158*
【CD2】
心も魂も乱れはて BWV35
我は満ち足れリ BWV82*
神のみにぞわが心を捧げん BWV169
マーゴット・オイツィンガー(A)
ペーター・コーイ(Bs-Br)*
マリア・デーガー(S)…コラール
クレメンス・メルクナー(T)…コラール
ヤン・ヤンセン(Org)
オルフェオ・バロックO(古楽器使用)
ミヒ・ガイック(Vn・指揮)

録音:2023年10月30日-11月3日
バッハの教会用カンタータの中から、アルト用とバス用のソロ・カンタータを網羅した2枚組。独唱は、2016年にライプ ツィヒ・バッハ・メダルを受賞したオランダのバス・バリトン、ペーター・コーイと、オーストリア出身で、ルネサンスからバロック 作品を得意とするアルトのマーゴット・オイツィンガー。二人とも深みのある声で作品を見事に歌い上げています。最 近はシューベルトまで手がけるようになったオルフェオ・バロックOは、ここでは弦が3/3/2/1/1といったコンパク トな編成。BWV82やBWV152では、南アフリカ出身のオーボエ奏者カリン・ファン・ヘールデンが印象的なオーボエ・ ソロを披露します。

DB Productions
DBCD-214(1CD)
スウェーデンの歌曲とオペラの情景
アンドレー(1841-1929):歌劇「フリチョフの伝説」より
 Inledning 序曲
 Nu ar det host
 Forlat mig
アルヴェーン(1872-1960):En bat med blommor Op.44
ラウラ・ネーツェル(1839-1927):バラード Op.35
ヘレーナ・ムンクテル(1852-1919):歌劇「フィレンツェ」より
 Tror ni en kvinna sa latt kan glomma
 En sadan bikt man aldrig glommer
ムンクテル:Isjungfrun Op.20(Vision Polaire)
インゲボルク・フォン・ブロンザルト(1840-1913):歌劇「イェリーとベーテリー」より
 Singe, Vogel, singe
 Es rauschet das Wasser
テューレ・ラングストレム:歌劇「花嫁の冠」よりForskarlens sang
シェシュティン・アヴェモ(S)
ザビーナ・ビショルト(S)
ユリア・スポルセン(S)
ヴィクトル・ヨハンソン(T)
カール=マグヌス・フレドリクソン(Br)
エーテボリ歌劇場O
パトリーク・リングボリ(指)

録音:2023年6月13-16日エーテボリ歌劇場
多くの素晴らしい歌手を輩出するスウェーデン。このアルバムには19世紀から20世紀にかけて作曲されたス ウェーデンの歌劇と歌曲から世界初録音を含む美しい作品が13曲収録されています。紹介されている7人 の作曲家のうち、4人は女性作曲家というところも注目。歌うのはスウェーデンを代表する歌手たちで、バック を務めるのはパトリーク・リングボリが指揮するエーテボリ歌劇団Oです。 12-13. ヨースタ・ニューストレム(1890-1966):歌劇「アルネ氏のお金」より

Orchid Classics
ORC-100343(1CD)
シューベルト:歌曲集『冬の旅』 レイチェル・フェンロン(ソプラノ&ピアノ)

録音:2023年5月14-17日
幼い頃からピアノと歌を同時に奏でてきたレイチェル・フェンロン。しかし、彼女が公の場で初めてそのパフォーマンスを 行う勇気を得るまでには、10年の歳月がかかりました。トロントでのオール・シューベルト・リサイタルで、初めてピアノを 弾きながら歌ったことが彼女の心に火を灯し、以降10年間、フェンロンはその火を大切に育て、さまざまなレパート リーを探求し、音楽祭やコンサートホールで演奏し続けています。今回の初録音を考える際、シューベルトの曲は選 択肢に入っていたものの、どの曲を選ぶかは難しい決断でした。2020年の冬、パンデミック中にベルリン郊外の森の 近くで一人暮らしをし誰とも会うことのない孤独な時間を過ごしたフェンロン。その時に学んだ『冬の旅』は彼女の心に 深く共鳴し、以降、2年間にわたってこの作品を研究。そして、2022年の夏、フェンロンはベルリンで初めて『冬の旅』 を演奏し、その後もフェスティバルシーズンを通じて演奏を続け、今回の録音の決断に至りました。フェンロンはこう語っ ています。「私にとって『冬の旅』ほど自分自身を見つけたり我を忘れたりした作品はありません。この偉大な作品に対 する私の解釈を、ピアノに座りながら自分自身を伴奏して共有し、この曲の膨大な録音に加えることができるのは、 私にとって最高の贈り物です。」

SWR music
SWR-19150CD(1CD)
合唱聖歌コンチェルト - シュニトケ、ヴェーデリ、ボルトニャンスキー
シュニトケ(1934-1998):合唱のためのコンチェルト
アルテミー・ヴェーデリ(1767-1808):教会コンチェルト第21番- Stromen von Babel sasen wir und weinten
ボルトニャンスキー(1751-1825):教会コンチェルト第32番
SWRヴォーカル・アンサンブル
ユヴァル・ワインバーグ(指)

録音:2023年11月14-17日、2024年3月4-5日、2023年11月20-21日
シュニトケによる傑作をメインに、ロシア正教会の「合唱聖歌(教会)コンチェルト」の新旧作品を組み合わせた 1枚。 器楽演奏が許されていなかった正教会の礼拝用音楽では、合唱をオーケストラのように駆使し、西洋の合奏 協奏曲のように複数のソロとトゥッティを組み合わせた「合唱聖歌コンチェルト」が発達しました。ウクライナの ヴェーデリはこのジャンルの初期の作曲家で、ボルトニャンスキーはこの形式の大成者です。1917年のロシア革 命以後、合唱コンチェルトは一時衰退したかに見えましたが、1934年生まれのシュニトケはロシア正教会の神 秘主義に親近感を抱き、中世アルメニアの詩人ナレクのグレゴリウス(951-1003)の哀歌をテキストにした4 部からなる合唱聖歌コンチェルトを書き上げました。古風なスタイルを取りつつも彼の宗教観が表現された名 作となっています。南西ドイツ放送合唱団の選りすぐりのメンバーたちによる「SWRヴォーカル・アンサンブル」の ダイナミックな演奏で。

Naive
OP-8564(1CD)
ヴィヴァルディ:合唱とオーケストラのための宗教作品集 I
主は言われた(Dixit Dominus)ニ長調 RV807
われは御身に告白す、主よ(Confitebor tibi, Domine)ハ長調 RV596
誉れ高き殉教者たちをほめたたえ(Sanctorum meritis)ハ長調 RV620
われは召喚する、野蛮な松明よ(Vos invito, barbarae faces)ヘ長調 RV811
マニフィカト ト短調 RV611
ジュリオ・プランディ(指)、
ギスリエリO&cho
ソプラノ:カルロッタ・コロンボ、マルタ・レダエッリ
メゾ・ソプラノ:マルゲリータ・マリア・サーラ
テノール:ヴァレリオ・コンタルド、マッシモ・ロンバルディ
バス:アレッサンドロ・ラヴァーシオ

録音:2023年10月、イタリア
ヴィヴァルディ・エディション通算70巻の登場。合唱と管弦楽のための宗教作品集です。演奏するのはナイーブ初登場となるプランディ率いるギスリエリ・コン ソートとギスリエリ合唱団。あたたかみのあるサウンドによるアンサンブルと、充実の声楽陣による演奏です。
「主は言われた」は、この約20年の間に発見された、ヴィヴァルディの最大にして最重要な宗教作品で、ヴィヴァルディの手稿譜が残されていない数少ない作 品のひとつ。バルダンという写譜屋(しばしば無名の作曲家による作品を大作曲家のものと偽って楽譜を売って金儲けをした)による楽譜が第一資料、というなん とも皮肉な運命の作品です。ヴィヴァルディは全部で3種類の「主は言われた」のテキストの作品を作曲しており、すべてニ長調によっています。この807は3つ のうちで一番最後に作曲されたと考えられています。自作のアリアからの転用なども見られます。 「われは御身に告白す」も、近年発見された作品のひとつ。アルトの独唱と弦楽という編成です。 マニフィカト ト短調(RV611)は4種の稿が存在するうちの最終版を演奏。ヴィヴァルディがピエタ教会(Ospedale della Pieta)の歌手たちに特別に献呈し た部分があり、1710年代の初版から根本的に変更されています。アンサンブルのパートが少なくなり、ソリストのためのアリアが増えた版でお聴きいただきます。 (Ki)

MARSTON
MAR-50102-2(10CD)
特価
ローレンス・ティベット〜ビクター全録音集&放送録音選集
■CD1〜(80:27)
「ビクター・トーキング・マシン・カンパニー録音1926-28」
[01]ヴェルディ:歌劇「ファルスタッフ」より「夢か現か」
[02]同上
共演:ロザリオ・ブルドン(指)1926年3月3日
[03]エセルバート・ネヴィン(1862-1901):「二人で五月祭を祝った」Op.2-8
共演:ロザリオ・ブルドン(指)1926年5月24日
[04]エドワード・マクダウェル:「君の輝く瞳は」Op.40-3
[05]レオンカヴァッロ:歌劇「道化師」より「皆さま、ごめんくだ
さい」
共演:ロザリオ・ブルドン(指)1926年6月7日
[06]古い英国の歌「ぼくに乾杯してあなたのその瞳で」
[07]古いアイルランドの歌「信じてよ皆の心を惹きつける若い魅力が」
共演:ロザリオ・ブルドン(指)1927年3月30日
[08]フォスター:「オールド・ブラック・ジョー」
共演:チャールズ・W・ハリソン(T)、ルイス・ジェイムズ(T)、
エリオット・ショウ(Br)、ウィルフリッド・グレン(Bs)、
ロザリオ・ブルドン(指)1927年3月31日
[09]フォスター:「アンクル・ネッド」
共演:チャールズ・ハート(T)、ランバート・マーフィー(T)、
ロイヤル・ダドマン(Br)、ジェームズ・スタンリー(Bs)
ナサニエル・シルクレット(指)1927年5月31日
[10]ゲーツェ(1836-1887):「夜の静けさ」
[11]オッフェンバック:歌劇「ホフマン物語」より「美しい夜、おお、
恋の夜よ(ホフマンの舟歌)」
共演:ルクレツィア・ボリ(S)、ロザリオ・ブルドン(指)1927年6月1日
[12]ディームズ・テイラー(1885-1966):歌劇「王の家来」より「ああ、シーザー、汝は偉大
なり」
[13]ディームズ・テイラー:「いや、マッカス、彼を倒せ」
共演:ジュリオ・セッティ(指)メトロポリタン歌劇場O&cho
1928年4月5日
[14]ジャン=バティスト・フォール(1830-1914):「十字架」.
共演:マーク・アンドリュース(Org)、リチャード・クルックス(T)
1928年4月10日
[15]ジョン・オールデン・カーペンター(1876-1951):「褐色の足を揺らして、ハニー」
[16]スコット・ブラッドリー作曲?「ポケット・ボート:甲板員」(ラングストン・ヒューズの詩に
よる)
[17]黒人霊歌(ウィリアム・レディック編)「墓場までの旅路」
共演:スチュワート・ヴィレ(P)1928年5月29日
「RCAビクター録音1929年」
[18]プッチーニ:歌劇「トスカ」より「警吏を三人と、馬車を一台」
(テデウム)
[19]同上
共演:ジュリオ・セッティ(指)メトロポリタン歌劇場O&cho
ファウスト・クレヴァ(Org)1929年4月3日と10日
[20]ビゼー:歌劇「カルメン」より「諸君の乾杯を喜んで受けよう」
(闘牛士の歌)
[21]同上
ジュリオ・セッティ(指)メトロポリタン歌劇場O&cho」1929年4月8日
■CD2〜(76:35)「RCAビクター録音1929-30年」
[01-19]ジョン・ステイナー(1840-1901):オラトリオ「磔刑」(※10曲目は省略)
共演:リチャード・クルックス(T)、マーク・アンドリュース(Org)、クリフォード・ケアンズ(指)トリニティ合唱団
1929年5月27日と28日RCAビクター,チャーチ・スタジオ(ニュージャージー州カムデン)
[20]ハーバート・ストサート(1885-1949):「悪漢の唄」(映画『悪漢の唄』より)
[21]同上「物語」
共演:ナサニエル・シルクレット(指)
1930年1月13日RCAビクター,リーダークランツ・ホール(ニューヨーク州)
[22]ハーバート・ストサート(1885-1949):「君を見れば」(映画『悪漢の唄』より)
[23] レハール喜歌劇「ジプシーの恋」からストサート編)):「白い鳩」(映画『悪漢の唄』より)
共演:ロザリオ・ブルドン(指)1930年1月15日RCAビクター,リーダークランツ・ホール(ニューヨーク州)
[24]ヴェルディ:歌劇「仮面舞踏会」より「お前こそ心を汚すもの」
[25]同上
共演:ナサニエル・シルクレット(指)1930年4月15日RCAビクター,リーダークランツ・ホール(ニューヨーク州)

■CD3〜(81:48)「RCAビクター録音1930-34年」
[01]ロッシーニ:歌劇「セビリャの理髪師」より「私は町のなんでも屋」
[02]同上
共演:ナサニエル・シルクレット(指)1930年4月15日RCAビクター,リーダークランツ・ホール(ニューヨーク州)
[03]ヴィンセント・ユーマンス(1898-1946):「歌なしで」〜映画『南方の放浪者』より
[04]オスカー・ストラウス(1870-1954):「人生は夢」〜映画『南方の放浪者』より
共演:ナサニエル・シルクレット(指)1931年3月6日RCAビクター,スタジオ2(ニューヨーク市)
[05]シグマンド・ロンバーグ(1887-1951):「あなたを待ちながら」〜映画『ニュー・ムーン』より
[06]シグマンド・ロンバーグ:「恋人よ我に帰れ(ラヴァー・カム・バック・トゥ・ミー)」同上
共演:スチュワート・ヴィレ(P)1931年3月6日RCAビクター,スタジオ2(ニューヨーク市)
[07]ハーバート・ストサート(1885-1949):「海の放浪者」〜映画『キューバの恋唄』より
[08]ハーバート・ストサート:「キューバの恋唄」同上※変ホ長調で
[09]レーヴェ:「エドワード」Op.1-1
共演:スチュワート・ヴィレ(P)1931年10月26日、28日、29日RCAビクター,スタジオ2(ハリウッド)
[10]レーヴェ:「エドワード」Op.1-1
[11]ジャック・ウルフ(1896-1973):「グローリー・ロード」
共演:スチュワート・ヴィレ(P)1931年12月10日RCAビクター,スタジオ2(カムデン)
[12]ハーバート・ストサート(1885-1949):「キューバの恋唄」〜映画『キューバの恋唄』より※変ホ長調で
共演:ナサニエル・シルクレット(指)1931年12月10日RCAビクター,スタジオ2(カムデン)
[13]ジェローム・カーン(1885-1945):「歌こそは君(ソング・イズ・ユー)」〜ミュージカル「音楽は空の彼方に(空飛ぶ音楽)」
より
[14]同上「そして愛が生まれた」
[15]チャイコフスキー:「森よ、あなたを祝福し(巡礼者の歌)」Op.47-5
[16]ムソルグスキー:「蚤の歌」
[17]同上
共演:ナサニエル・シルクレット(指)1932年12月8日RCAビクター,スタジオ2(ニューヨーク市)
[18]アーサー・サマヴェル:「海辺の王国」
[19]ジェローム・カーン(1885-1945):「オール・マン・リヴァー」〜ミュージカル「ショウボート」より
共演:スチュワート・ヴィレ(P)1932年12月16日RCAビクター,スタジオ2(ニューヨーク市)
[20]ハワード・ハンソン(1896-1981):歌劇「メリー・マウント」より「ああ、汚れた大地よ」
[21]ルイス・グルーエンバーグ(1884-1964):歌劇「皇帝ジョーンズ」より「ああ主よ…祈りが必要です」
共演:ウィルフリッド・ペルティエ(指)メトロポリタン歌劇場O1934年1月19日RCAビクター,スタジオ2
■CD4〜(80:49)
「RCAビクター録音、1934年」
[01]ワーグナー:歌劇「タンホイザー」より「死の予感のように黄昏は大地を覆い〜おお、心やさしき
わが夕星よ」(夕星の歌)
[02]グノー:歌劇「ファウスト」より「おお聖なるメダルよ〜この地を去る前に」(出征を前に)
[03]リザ・レーマン:「ペルシャの花園」より「私がまだ若かった頃」
[04]チャイコフスキー:「ただ憧れを知る者だけが」Op.6-6
共演:ナサニエル・シルクレット(指)1934年4月20日RCAビクター,スタジオ2(ニューヨーク市)
[05]ワーグナー:楽劇「ヴァルキューレ」より「さらば、勇敢で気高い我が子よ」
共演:レオポルド・ストコフスキー(指)フィラデルフィアO
1934年4月30日RCAビクター,チャーチ・スタジオ2(ニュージャージー州カムデン)
「ラジオ番組『ザ・ヴォイス・オブ・ファイアストン』1933年」
[06]“ローレンス・ティベットによる聴衆への挨拶”
[07]ヘンデル:歌劇「セルセ」より「オンブラ・マイ・フ」
[08]ジャック・ウルフ(1896-1973):「ハンドオルガン・マン」
[09]ヴィンセント・ユーマンス(1898-1946):「歌なしで」〜映画『放蕩者』より
[10]ロッシーニ:歌劇「セビリャの理髪師」より「私は町のなんでも屋」
共演:ウィリアム・デイリー(指)1933年12月18日
「ラジオ番組『ザ・パッカード・アワー』出演の録音から1934-35」
[11]ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より、「ニワトコの花がなんとやわらか
く」(ニワトコのモノローグ)
[12]プッチーニ:歌劇「外套」より「流れろ、永遠の河よ」
共演:ウィルフリッド・ペルティエ(指)1934年10月2日
[13]ヴェルディ:歌劇「椿姫」より、「プロヴァンスの海と陸」
1934年11月27日とされる
[14]フロトー(1812-1883):歌劇「マルタ」より「君たちに尋ねさせてくれ」(黒ビールの歌)
1934年12月18日とされる
[15]シューベルト(1797?1828):「全能なるお方」D.852
1934年12月25日
[16]ジャック・オッフェンバック:歌劇「ホフマン物語」より「輝けダイアモンド:(」
日付不明(おそらく1934年)
[17]グノー:歌劇「ファウスト」より「眠ったふりをせずに」(メフィストフェレス・セレナーデ)
1935年1月22日
[18]ヴェルディ:歌劇「ファルスタッフ」より「夢か現か」
1935年2月20日
■CD5〜(81:00)
「RCAビクター、1935年」
[01]ハロルド・アーレン(1905-1986):「ラスト・ナイト・ホエン・ウィー・ワー・ヤング」
[02]オーリー・スピークス(1874-1948):「マンダレーへの道」
共演:ナサニエル・シルクレット(指)1935年10月10日RCAビクター,スタジオ2(ニューヨーク市)
[03-08]ガーシュウィン:歌劇「ポーギーとベス」から6曲
共演:ヘレン・ジェプソン(S)、ローレンス・ティベット(Br)
トリニティ合唱団クリフォード・ケアンズ(合唱指揮)、アレクサンダー・スモールンズ(指)
1935年10月14日と23日RCAビクター,スタジオ2(ニューヨーク市)
「映画『メトロポリタン』の録音から、1934年」
[09]ジャック・ウルフ(1896-1973):「グローリー・ロード」
[10]オーリー・スピークス(1874-1948):「マンダレーへの道」
[11]ロッシーニ:歌劇「セビリャの理髪師」より「私は町のなんでも屋」
[12]ビゼー:歌劇「カルメン」より「諸君の乾杯を喜んで受けよう」(闘牛士の歌)※コーラス付き
[13]レオンカヴァッロ:歌劇「道化師」より「皆さま、ごめんください」
[14]レオンカヴァッロ:「衣装を着けろ」※1音下げてニ短調で
[15]ハロルド・アーレン(1905-1986):「ラスト・ナイト・ホエン・ウィー・ワー・ヤング」
共演:ドナルド・ボーヒーズ(指)
「ザ・パッカード・アワー1935年出演から」
[16]メサジェ(1853-1929):「遙か昔、アルカラで」
1935年10月8日
[17]フランク・ラ・フォージ(1879-1953):「フランダース・レクイエム」
[18]ヴェラ・イーキン(不明):「やあ、ジタノス」
[19]オーリー・スピークス(1874-1948):「マンダレーへの道」
1935年11月12日
[20]“ローレンス・ティベットによる曲紹介”
[21]ムソルグスキー:歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」より「私は最高の権力を手にいれた」(ボリスのモノロー
グ)※モノローグの最後の小節は、この放送の唯一知られているソースからは欠落している
1935年12月3日

■CD6〜(81:47)
「ザ・パッカード・アワー1936年出演から」
[01]ジョルダーノ(1867-1948):歌劇「アンドレア・シェニエ」より「祖国の敵」
共演:ドナルド・ボーヒーズ(指)日付不明(1936年頃)
[02]ヴェルディ:歌劇「イル・トロヴァトーレ」より「君の微笑み」
[03]プッチーニ:歌劇「トスカ」より「私は金次第との評判ですが」
[04]マスネ:歌劇「エロディアード」より「この飲み物は私にそんな夢を与えてくれるかもしれない…
はかない幻」
1936年1月25日
[05]グノー:歌劇「ロメオとジュリエット」より「この胸騒ぎがマブのせいだろうとなかろうと」
1936年3月10日
「ゼネラルモーターズアワー1936年出演」
[06]グノー:歌劇「ファウスト」より「おお聖なるメダルよ〜この地を去る前に」(出征を前に)
共演:エルノ・ラペ(指)NBCO1936年5月3日
「ウースター・フェスティヴァルのコンサート1936年」
[07]ヘンデル:歌劇「シピオーネ」より「全て回収された(風と海よ聞け)」
[08]ヴォルフ:「メーリケ歌曲集」より第36曲「さようなら」
[09]ブラームス:「愛の歌」Op.71-5
[10]シューベルト(1797?1828):「全能なるお方」D.852
[11]ヴィクター・ヘリー=ハッチンソン(1901-1947):「ハバードおばさん」
[12]ガーシュウィン:歌劇「ポーギーとベス」より「そんなことはどうでもいいさ」
[13]古い英国の歌「ぼくに乾杯してあなたのその瞳で」
[14]ハワード・マッキニー(1889-1980):「バグパイプ・マン」
[15]マスネ:歌劇「エロディアード」より「この飲み物は私にそんな夢を与えてくれるかもしれない…
はかない幻」
共演:スチュワート・ヴィレ(P)
1936年10月6日マサチューセッツ州ウースターのウースター・フェスティヴァルのコンサート(プライベート録音)
「RCAビクター録音、1936年」
[16]ヴェルディ:歌劇「リゴレット」より「悪魔め、鬼め」
[17]ジャック・ウルフ(1896-1973):「ハレルヤ・リズム」
[18]ドヴォルザーク:交響曲第9番『新世界より』第2楽章より「家路」(ウィリアム・アームズ・フィッ
シャー編)
共演:アレクサンダー・スモールンズ(指)1936年10月19日RCAビクター,スタジオ2(ニューヨーク市)
「映画『アンダー・ユア・スペル』の収録」〜1936年夏20世紀フォックス収録ディスクから
[19]ハワード・ディーツ(1896-1983)&アーサー・シュワルツ(1900-1984):「アンダー・ユア・スペル」〜映画『アンダー・ユ
ア・スペル』より
[20]ハワード・ディーツ&アーサー・シュワルツ:「アミーゴ」コーラス入り
[21]ハワード・ディーツ&アーサー・シュワルツ:「マイ・リトル・ミュール・ワゴン」
[22]グノー:歌劇「ファウスト」より「黄金の仔牛は神様方の征服者」
共演:合唱及び未確認のソリスト

■CD7〜(75:34)「チェスターフィールド・アワー出演1937-38録音」
[01]ヴェルディ:歌劇「椿姫」より、「プロヴァンスの海と陸」
[02]ガーシュウィン:歌劇「ポーギーとベス」より「そんなことはどうでもいいさ」
[03]コール・ポーター(1891-1964):「夜の静けさに」〜ミュージカル映画『ロザリイ』より
共演:アンドレ・コステラネッツ(指)1937年12月29日
[04]フェデリコ・ロンガス(1893-1968):「ジターナ」
[05]シューベルト(1797?1828):「セレナーデ」D.957〜歌曲集「白鳥の歌」より第4曲
[06]マスネ:歌劇「エロディアード」より「この飲み物は私にそんな夢を与えてくれるかもしれない…
はかない幻」
1938年1月5日
[07]オスカー・ストラウス(1870-1954):「人生は夢」〜映画『放蕩者』より
[08]レクオーナ(1896-1963):「シボネイ」
[09]ガーシュウィン:歌劇「ポーギーとベス」より「俺のベスはどこに?」
[10]ロッシーニ:歌劇「セビリャの理髪師」より「私は町のなんでも屋」
1938年1月12日
[11]コール・ポーター(1891-1964):「クローズ」〜ミュージカル映画『ロザリイ』より
[12]チャールズ・ベイツ(不明):「オン・ザ・ノダウェイ・ロード」
[13]ムソルグスキー:「蚤の歌」
[14]“ティベットによる「道化師」のプロローグ紹介
[15]レオンカヴァッロ:歌劇「道化師」より「皆さま、ごめんください」
1938年1月19日
[16]ハワード・ディーツ(1896-1983)&アーサー・シュワルツ(1900-1984):「アイ・シー・ユア・フェイス・ビフォー・ミー」〜ミ
ュージカル「ビトウィーン・ザ・デヴィル」より
[17]ガーシュウィン:歌劇「ポーギーとベス」より「女は一時の慰めもの」
[18]ウィリアム・ギルバート(1836-1911)&アーサー・サリヴァン:喜歌劇「イオランテ(貴族と妖精)」より「報われ
ない愛は私の安らぎを奪う…あなたが憂鬱な頭痛で眠れずに横たわっているとき(大法官の歌)」
[19]ヴェルディ:歌劇「オテロ」より「(イアーゴのクレド)」
1938年1月26日
[20]ビゼー:歌劇「カルメン」より「諸君の乾杯を喜んで受けよう」(闘牛士の歌)
1938年2月2日

■CD8〜(72:32)「チェスターフィールド・アワー出演1938録音」
共演:アンドレ・コステラネッツ(指)オーケストラ(12、17以外)
[01]オーリー・スピークス(1874-1948):「マンダレーへの道」
[02]ヴェルディ:歌劇「リゴレット」より「悪魔め、鬼め」
[03]“ディームズ・テイラーとローレンス・ティベットが映画『キューバの恋唄』の撮影について語り合う”
[04]ハーバート・ストサート(1885-1949):「キューバの恋唄」〜映画『キューバの恋唄』より
1938年2月9日
[05]シューベルト(1797?1828):「魔王」D.328
[06]ヴェルディ:歌劇「仮面舞踏会」より「お前こそ心を汚すもの」
[07]クレア・オルムステッド(不明):「オール・オブ・マイ・ハート」
1938年2月16日
[08]ハーバート・ストサート(1885-1949):「海の放浪者」〜映画『キューバの恋唄』より
[09]フォスター:「金髪のジェニー」
[10]グノー:歌劇「ファウスト」より「おお聖なるメダルよ〜この地を去る前に」(出征を前に)
[11]ハワード・ディーツ(1896-1983)&アーサー・シュワルツ(1900-1984):「アンダー・ユア・スペル」〜映画『アンダー・ユ
ア・スペル』より
1938年2月23日
[12]レーヴェ:「エドワード」Op.1-1
共演:スチュワート・ヴィレ(P)
[13]ヴェルディ:歌劇「ファルスタッフ」より「夢か現か」
[14]ハワード・ディーツ(1896-1983)&アーサー・シュワルツ(1900-1984):「アローン・トゥゲザー」〜ミュージカル・レヴュー
『フライング・カラーズ』より
1938年3月1日
[15]“ディームズ・テイラーとローレンス・ティベットによる「イベットソン大佐の暗唱」の紹介
[16]ディームズ・テイラー(1885-1966):歌劇「永遠に愛せよ(ピーター・イベットソン)」より「あなたは無駄に尋ねる(イベット
ソン大佐の暗唱)」」
[17]ジャック・ウルフ(1896-1973):「ハレルヤ・リズム」
共演:スチュワート・ヴィレ(P)
[18]プッチーニ:歌劇「トスカ」より「私は金次第との評判ですが」
1938年3月9日
[19]ジェローム・カーン(1885-1945):「煙が目にしみる」〜ミュージカル「ロバータ」より
[20]ヴェルディ:歌劇「椿姫」より「プロヴァンスの海と陸」
1938年3月23日

■CD9〜(70:02)
「RCAビクター録音、1939年」
[01]ウィリアム・ステッフ(1830-1890)※ブルーノ・ライボルド編)):「リパブリック讃歌」
[02]ジュリアン・エドワーズ(1855-1910)※ブルーノ・ライボルド編)):「マイ・オウン・ユナイテッド・ステイツ」〜ミュージカル「ジ
ョニーが凱旋する時」より
[03]ヴェルディ:歌劇「シモン・ボッカネグラ」より「貧しい一人の女に〜娘よ、その名を呼ぶだけで
胸が高鳴る」
[04]ヴェルディ:「平民たちよ、貴族たちよ!」
共演:ウィルフリッド・ペルティエ(指)メトロポリタン歌劇場O、[03-04]ローズ・バンプトン(S)、
[04]ジョヴァンニ・マルティネッリ(T)、レナード・ウォーレン(Br)、ロバート・ニコルソン(Br)、メトロポ
リタン歌劇場合唱団
1939年5月3日RCAビクター,スタジオ2(ニューヨーク市)
[05-11]ヴェルディ:歌劇「オテロ」より抜粋(ティベット出演分のみ7曲)
共演:ジョヴァンニ・マルティネッリ(T)、ヘレン・ジェプソン(S)、ニコラス・マスー(T)、
ヘルマン・ドレーベン(T)、ウィルフリド・ペレティエ(指)メトロポリタン歌劇場O&cho、
1939年5月3日と9日RCAビクター,スタジオ2(ニューヨーク市)
「ケロッグの『ザ・サークル』(ラジオ番組)より」
[12]コール・ポーター(1891-1964):「ビギン・ザ・ビギン」〜ステージ・ミュージカル「ジュビリー」より
ロバート・エメット・ドラン(指)1939年6月12日
「フランクリン・D・ルーズベルト大統領夫妻に贈呈するために作成された私的記録から」
[13]ヨーゼフ・マルクス(1882-1964):「あなたに愛がふれたなら」
[14]オレイ・スピークス(1874-1948):「シルヴィア」
1939年6月頃(ホワイトハウスを訪問したのを記念した録音)
「1938年から1939年にかけてのフォード日曜夕方番組への出演から」
[15]ブラームス:「野の寂しさ」Op.86-2
[16]ワルター・ダムロッシュ(1862-1950):「ダニー・ディーヴァー」
共演:ユージン・オーマンディ(指)デトロイトSO1938年10月23日
[17]フェリックス・メンデルスゾーン:歌劇「異国からの帰郷」より「旅慣れた男」
共演:ユージン・オーマンディ(指)デトロイトSO1939年9月24日
「RCAビクター録音、1939年」
[18]テレサ・デル・リエゴ(1876-1968):「星は彼のキャンドル」
共演:スチュワート・ヴィレ(P)1939年12月15日RCAビクター,スタジオ2(ニューヨーク市)

■CD10〜(79:04)
「フィンランド戦争救済コンサートより抜粋、カーネギーホール(ニューヨーク市)NBC放送から」1939年12月27日
[01]アルバート・ヘイ・マロッテ(1895?1964):「ロードズ・プレイヤー」
共演:エドワード・ハリス(Org)
[02]ヘンデル:オラトリオ「テオドーラ」より「彼女を守れ、天よ」
[03]フランク・ラ・フォージ(1879-1953):「ヒルズ」
共演:スチュワート・ヴィレ(P)
[04]フィンランド伝承歌(ブラック編)「スオミ」
共演:キルステン・フラグスタート(S)、カリン・ブランゼル(C.A)、ラウリッツ・メルヒオール(T)
「RCAビクター録音、1940年」
[05]ヘンデル:オラトリオ「セメレ」より「そなたの赴くところ、何処にも」
[06]ヘンデル:オラトリオ「テオドーラ」より「彼女を守れ、天よ」
[07]古い英国のバラッド「廷吏の娘」
[08]アーサー・サマヴェル:「海辺の王国」
[09]シューベルト(1797?1828):「さすらい人」D.489
[10]シューベルト上:「全能の神」D.852
共演:スチュワート・ヴィレ(P)1940年1月4日RCAビクター,スタジオ2(ニューヨーク市)
「フォードサンデーイブニングアワー出演から1940年」
[11]アール・ロビンソン:「バラッド・フォー・アメリカンズ」
共演:ユージン・オーマンディ(指)デトロイトSOと合唱団1940年3月17日/
[12]ヴェルディ:歌劇「仮面舞踏会」より「お前こそ心を汚すもの」
[13]グノー:「鳴り響け、野生の鐘」
共演:ジョン・バルビローリ(指)デトロイトSO1940年12月29日
「ザ・テレホン・アワーへの出演から1942〜1943」
[14ラフマニノフ:「子どもたちへ」
共演:ドナルド・ボーヒーズ(指)1942年9月1日
[15]ヴェルディ:歌劇「仮面舞踏会」より「お前こそ心を汚すもの」
1942年11月23日
[16]ヴェルディ:歌劇「運命の力」より「我が運命を決める箱」
1943年3月8日
ローレンス・ティベット(Br)
ローレンス・ティベット(1896年11月16日〜1960 年7月15日)は、スケールが大きくて深みのある声と優れた演技力に よって人気を集めた、第二次世界大戦以前の最も有名なアメリカのスター・バリトン。ロサンゼルスの演劇・音楽学校で学 び、サンフランシスコで歌手としてのキャリアをスタートさせた。その後ニューヨークに移り、いくつかのリサイタルの機会を得 てその美声で注目を集め、26歳でメトロポリタン歌劇場と最初の契約を結ぶ。 初舞台は1923年のムソルグスキー「ボリス・ゴドゥノフ」のイエズス僧役。1925 年にMET にとって15年振りのヴェルディ「フ ァルスタッフ」(トゥリオ・セラフィン指揮)で第 2バリトンとしてフォード役を歌い、第2幕のモノローグ「夢か現(うつつ)か」で 主役を食うほどの大絶賛を受け、これ以降、同歌劇場の筆頭バリトンとしてイタリア〜フランスものを中心に活躍。特に強靱 な「ヴェルディ・バリトン」として「リゴレット」や「シモン・ボッカネグラ」のタイトル・ロール、「椿姫」の父ジェルモン、「運命の力」 のカルロ、そして「オテロ」のヤーゴで高い評価を得た。 一方で豊富な舞台経験を生かしてハリウッド映画にも多く出演。このうち1930 年のミュージカル映画『悪漢の唄(The Rogue Song)』で同年度アカデミー賞主演男優賞にノミネートを果たす。MET の舞台には生涯で49役、延べ602回登場した他、 シカゴや地元サンフランシスコ・オペラにも頻繁に出演した。しかし 1940年頃からその美声には急速に翳りが生じ、関節炎 とアルコール依存によるトラブルで次第に名声を失い、63 歳の時にアパートで転落事故により他界した。 このセット(CD10枚組)はティベットが1925 年〜1940年にかけてRCA ビクターにレコーディングした100 曲以上の音源を もとに構成。彼が出演した映画のための録音や、これまで CD では入手できなかったラジオ放送からの選曲も含まれます。ブ ックレットには多くの貴重な写真と、作家で評論家のコンラッド・オズボーンによるティベットの人生、キャリア、録音遺産につ いての包括的なエッセイも掲載されています。

Goodies
78CDR-3955(1CDR)
超人歌姫!関屋敏子名唱集3
(1)ユーモレスク(岸本操子訳詩 ドヴォルザーク作曲 橋本国彦編)
(2)ミネトンカの湖畔にて(妹尾幸陽訳詩 リューランス作曲)
(3)ラ・パロマ(妹尾幸陽訳詩 イラディエル作曲)
(4)悲歌(堀内敬三訳詩 マスネー作曲)
(5)ホフマンの舟唄(堀内敬三訳詩 オッフェンバック作曲)
(6)ローレライ(近藤さく風訳詩 ジルヒャー作曲)
関屋敏子(S)
新響サロン・オーケストラ(1)(2)
ピチネリ(指)ミラノ・スカラ座O(3)
日本ビクターO(4)(5)(6)

日VICTOR13190(1)(2)1932年7月発売(25cm盤)
日VICTOR13305(3)1933年8月発売(25cm盤)
日VICTOR13397(4)(5)1934年12月発売(25cm盤)
日VICTOR13410(6)1935年3月発売(25cm盤)
関屋敏子(1903-1941)20世紀前半を代表する日本のソプラノ。東京・小石川生まれ。 東京音楽学校(現東京芸術大学音楽学部)中退。1926年にデビュー後イタリアに留学 し、ボローニャ大学で学んだ。その後スカラ座のオーディションに合格しヨーロッ パ各地で活躍した。(グッディーズ)

BIS
BISSA-2599(1SACD)
救助人
(1)バーバー:Reincarnations(生まれ変わり) Op.16
   Mary Hynes(メアリー・ハインズ)
   Anthony O'Daly(アントニー・オデイリー)
   The Coolin'(愛しいひと)
(2)ジェフ・ビール(1963-):The Salvage Men(救助人)(2014)
   A Very Long Moment(ある種の長い瞬間)
   Spiderweb(クモの巣)
   Virga(尾流雲)*
   Age(年を取ると)
   Salvage(救助)
(3)ダニエル・ネルソン(1965-):The New Colossus(新しい巨像)(2023)
(4)エリック・ウィテカー(1970-):A Boy and a Girl(少年と少女)(2002)
 (5)Three Songs of Faith(3つの信念の歌)(1999)
   i will wade out(わたしは、かきわけ行く)
   hope, faith, life, love(希望、信念、生、愛)
エーリク・エリクソン室内cho
フレードリク・マルムベリ(指)
ソフィア・ニクラソン(S)*
ロヴィー サ・シュデーン(S)* *

録音:(2)2021年4月16〜18日、(1)(3)-(5)2023年10月21&22日/(ナッカ、スウェーデン)
エーリク・エリクソン室内合唱団は、1945年、27歳だったエーリク・エリクソンによって創設され、スウェーデンと世界の音楽シーンで活 動してきました。2012年にスウェーデンのフレードリク・マルムベリが首席指揮者に選ばれ、エリクソンの後任として、各国の客演指揮者とともに合唱団を指揮して います。新しいアルバムでは、アメリカあるいはアメリカ生まれの作曲家の現代に作られた、近づきやすいスタイルのアカペラ作品によるプログラムを歌っています。
サミュエル・バーバーは、「わたしのめざすのは、できるだけ多くの人にわかってもらえる、いい音楽を書くこと」と言い、「弦楽のためのアダージョ」「ヴァイオリ ン協奏曲」「ノックスヴィル:1915年の夏」といったポスト=ロマンティシズムの管弦楽作品を多く作りました。「Reincarnations(生まれ変わり)」は、アントワ ン・オ・ラフテリ(1779-1835)のゲール語の詩をジェームズ・スティーヴンズ(1880-1950)が現代英語に訳したテクストによる「トリプティク」です。「男心 をときめかせる詩」〈メアリー・ハインズ〉、不当に断罪された英雄の死を悼む〈アントニー・オデイリー〉、首のうしろで髪が小さくカールしている〈愛しいひと〉。バー バーの親しまれている合唱作品のひとつです。
ジェフ・ビールは、ハリウッドでもっとも多くのフィルムスコアを手がけている作曲家のひとり。BIS Records のフォン・バール氏も気に入りの『ハウス・オブ・ カード』(KKC-4144/5/ BIS SA-2299)の音楽で国際的に知られるようになりました。「The Salvage Men(救助人)」は、彼が個人的に経験した痛みを 背景に書かれた作品です。オスカー・ワイルド(1854-1900)と「エミリ・ディキンソンやマリアン・ムーアのように、癖のある独自のやりかたで論理と言葉を楽し んでいる」といわれるケイ・ライアン(1945-)。「変質と、痛みに対するわたしたちの答えというテーマを考える、まったく新しい、今の時代の見方」とジェフ・ビー ルが考えた詩がテクストに使われています。
ダニエル・ネルソンは、メリーランド州ベセズダで生まれ、6歳の時にスウェーデンに家族と移住。スウェーデン作曲家協会に属し活動しています。「The New Colossus(新しい巨像)」は、エマ・ラザラス(1849-1887)が自由の女神像からインスピレーションを得て書いた同名のソネットに作曲されました。「Not like the brazen giant of Greek fame…(ギリシャの有名な堂々たる巨像とは違い…)」。女神像、台座内部の博物館にプロンズ銘板として設置されているラザラ スのソネット、そして、社会的な包括性という考え方の「尊厳と美」を伝えることが意図された作品です。エーリク・エリクソン室内合唱団の委嘱作。世界初録音です。
各国の合唱団に親しまれている作曲家のひとり、エリック・ウィテカーは、2つの作品が歌われます。メキシコの詩人、オクタビオ・パス(1914-1998)の詩をミュ リエル・ルークアイザー(1913-1980)が英訳した「A Boy and a Girl(少年と少女)」。「Three Songs of Faith(3つの信念の歌)」は、ノーザン・アリゾ ナ大学の音楽学校の100周年記念に委嘱された作品です。ネオ=ロマンティックなハーモニーの歌、作曲者を眠れなくしたという詩に書いた歌、神に感謝する美し く陽気な歌。ウィテカーの個人的な信念と、霊的、不可知のものについての思いを共有するE・E・カミングズ(1894-1962)の詩がテクストに選ばれています。 (Ki)

Spektral
SRL-423200(1CD)
北ドイツのマイスターたち
グスタフ・ウーヴェ・イェンナー
(1865-1920):Den freien Flug, wer gonnt ihn mir?、Die Nacht mit ihrem Frieden、O Sonne, liebe Sonne、Der Fruhling, der sich neu belaubt、Ich wandere einsam、Am schonen Ostseeufer、An meiner Seite sasest du、Der Wald ist kahl、Wo dein Fus gegangen、Schlaflos、Dorf im Schnee、7月、Einen einz’gen vollen Becher、Noch einmal、Ob ich traurig, ob ich glucklich?
ヨアヒム・シュヴェッペ(1926-1999):Der Brief、月の光、Uber die Heide、In einer grosen Stadt、Sommerbild、私とあなた
ブラームス:Wie Melodien zieht es mir、Heimweh II、Dein blaues Auge、Komm bald、Mein wundes Herz、Es hing der Reif、Voruber、Uber die Heide、Regenlied、In der Gasse、Auf dem Kirchhofe、Abendlied
ダニエル・フィリップ・ヴィッテ(T)、
ティム・シュトルテ(Bs-Br)、
アネッテ・フィッシャー=リヒディ(P)

録音:2022年9月、オスナブリュック
北ドイツの3人の作曲家、グスタフ・ウーヴェ・イェンナー、ヨアヒム・シュヴェッペ、ヨハネス・ブラームスのよく知られているにもかかわらずあまり歌われてこなかった作品を収録するという興味深い内容。ドイツで活躍するテノール、ダニエル・フィリップ・ヴィッテが愛情込めて歌い上げています。
Spektral
SRL-422198(1CD)
Nur uber Uns Die Linde Rauscht〜アイヒェンドルフの詩による歌曲集
ルドルフ・ルッツ:WUNSCHELRUTE
シューマン:春の旅 Op.45-2
ヴォルフ:DER VERZWEIFELTE LIEBHABER
フリードリヒ・テオドール・フレーリヒ/ルッツ:WEM GOTT WILL RECHTE GUNST ERWEISEN
ローベルト・フランツ:DER VIELSCHONEN FRAUE Op.10-4
メンデルスゾーン:ES WEISS UND RAT ES DOC-H KEINER Op.99-6
ヴォルフ:郷愁
シューマン:陽気な旅人 Op.77-1、リーダークライス Op.39
メンデルスゾーン:夜の歌 Op71-6
フリードリヒ・キール:AGE MIR, MEIN HERZ, WAS WILLST DU? Op.31-2、BIST DU MANCHMAL AUCH VERSTIMMT Op31-12
フリードリヒ・テオドール・フレーリヒ:DAS ZERBROC-HENE RINGLEIN
ルッツ:晩祷
ヴォルフ:UNFALL、DER SCHOLAR、DER MUSIKANT
ルッツ:SIEBEN LIEDER NACH GEDICHTEN VON JOSEPH FREIHERR
ゲオルク・ポプルッツ(T)、
ルドルフ・ルッツ(P)

録音:2022年1月、ケルン
ドイツの小説家で詩人であるヨーゼフ・フォン・アイヒェンドルフのテキストを基にした作品を収録した歌曲集。シューマンの「リーダークライス」をはじめ、ピアニストでもあるルドルフ・ルッツの作品までゲオルク・ポプルッツが思いを込めて歌います。
Spektral
SRL-422181(1CD)
創造〜宗教合唱作品集
ペーター・プラニャフスキー
:詩篇「Der269」
ハインリヒ・シュッツ:DIE HIMMEL ERZAHLEN, SWV386
A・スカルラッティ:EXULTATE DEO
グレゴリオ聖歌の序文:SPIRITUS DOMINI
パレストリーナ:DUM COMPLERENTUR
ジョヴァンニ・クローチェ:カンターテ・ドミノ
チャイコフスキー:CHERUBINISCHER GESANG NR.3
メンデルスゾーン:HEBE DEINE AUGEN AUF
ブリテン:JUBILATE DEO
ブルックナー:LOC-US ISTE、OS JUSTI
パッヘルベル:DER HERR IST KONIG
ハビエル・ブスト:アヴェ・マリス・ステラ
ラインベルガー:BENEDICTA ES TU
ヴァルデマール・オレーン:SOMMARPSALM
クリスティアン・マティアス・ハイス:ICH WILL DIR SINGEN
クリスティアン・マティアス・ハイス(指)
、レーゲンスブルク大聖堂少年cho

録音:2021年12月
音楽監督クリスティアン・マティアス・ハイスの指揮でレーゲンスブルク大聖堂少年合唱団が、神の創造を賛美する作品を歌います。あらゆる時代の作品を取り上げ、創造の精神の壮麗さと厳粛さを表現しています。
Spektral
SRL-421191(1CD)
ウィーンの歌
ベートーヴェン:アデライーデ
 彩られたリボンに添え
コラウス・フォン・クルフト:夕暮れ
 歌手の報酬/憩いなき恋/渇望
 乙女の嘆き
コンラディン・クロイツァー:春の信仰
 礼拝堂/ある晴れた朝に/ルーエタール
シューベルト:春の信仰 D.686, Op.20-2
 すみれ D.786, Op.123/アデライーデ D.95
ダニエル・ヨハンセン(T)、
マティアス・クランペ(ハンマーフリューゲル)

録音:2021年4月(ドイツ)/※使用楽器:John Broadwood & Son1804
ロベルト・ホル、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウに師事したオーストリアのテノール歌手、ダニエル・ヨハンセンと伴奏者のマティアス・クランペは、シューベルトとベートーヴェンという2人の偉大な作曲家たちの歌曲芸術と、ニコラウス・フォン・クルフトとコンラディン・クロイツァーという当時はそれほど高く評価されていなかった作曲家の音楽を織り交ぜて、極上の特別な歌曲コレクションを作成しました。ウィーンのメランジェともいうべきこのアルバムには、多くの楽しい発見が待っていることでしょう。
Spektral
SRL-421190(1CD)
360°〜 ヴォルフ:歌曲集
フーゴ・ヴォルフ:1. Im Fruhling/2. Auf dem grunen Balkon/3. Hoffartig seid Ihr, schones Kind/4. Klinge, klinge, mein Pandero/5. Der Tambour/6. Nachtzauber/7. Jagerlied/8. An eine Aolsharfe/9. Lied eines Verliebten/10. An die Geliebte/11. Frage und Antwort/12. Lebe wohl/13. Nimmersatte Liebe/14. Heimweh (Morike)/15. Heimweh (Eichendorff) /16. Storchenbotschaft/17. Mignon/18. Und willst du deinen Liebsten sterben sehen/19. Wo find ich Trost/20. Lied vom Winde/21. Trunken mussen wir alle sein/22. In der Fruhe/23. Der Knabe und das Immlein/24. Anakreons Grab/25. Der Feuerreiter/26. Auf einer Wanderung
ダニエル・ヨハンセン(T)、
アンドレアス・フレシュル(P)

録音:2021年2月(ドイツ)
ロベルト・ホル、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウに師事したオーストリアのテノール歌手、ダニエル・ヨハンセンと伴奏者のアンドレアス・フレシュルが、フーゴ・ヴォルフの膨大な作品の中から厳選したアート・ソングを集成。歴史的なレーニッシュ・グランドピアノ(1872年製)を駆使して、後期ロマン派歌曲芸術のユニークで魅力的な360度のパノラマを創り上げています。
Spektral
SRL-421187(1CD)
深く遠いところから〜ブラームス、ウェーベルン、ドヴォルザーク、ヴォルフ、ファリャ:歌曲集
ブラームス:ジプシーの歌 Op.103
 あなたの青い瞳 Op.59-8
 そよがぬ物憂い大気 Op.57-8
ウェーベルン:3つの詩 より 第2曲 「花嫁の夜の祈り」
 8つの初期の歌曲 より 第1曲 「深く遠いところから」、 第2曲 「仰ぎ見て」、 第5曲 「夏の夕べ」
ドヴォルザーク:歌曲集 「民謡調で」 Op.73
 スペインの歌の本 より 苦しい喜びと喜びの苦しみ、私を花でおおって、あの人に言って、私のところへ来てって、私の巻髪に包まれて
ファリャ
:7つのスペイン民謡 G.40
マリー・ザイドラー(Ms)、
ゲッツ・ペイヤー(P)

録音:2020年2月(ドイツ)
本アルバム「深く遠いところから」には、5人の作曲家による3つの異なる言語の歌曲が収録されています。英国王立音楽アカデミーを優秀な成績で卒業し、2018年にGerman Opernweltの 「今年の若手アーティスト」にノミネートされたドイツのメゾ・ソプラノ、マリー・ザイドラーが、死、喪失、そして憧憬の世界を鮮やかに歌い上げています。
Spektral
SRL-420184(1CD)
月見草〜後期ロマン派の声楽作品集
ブリテン:5つの花の歌 Op.47より 水仙に、続いてやって来る甘い4ヶ月よ、沼に咲く花、月見草/ヘンク・バーディングス:フィニガンズ・ウェイク/ヒンデミット:6つのシャンソン/ドビュッシー:3つのシャンソンより 神よ!あの人を見目麗しく創造し給うたお方よ!、冬よ, お前は嫌な奴だ/ラヴェル:3つのシャンソン より ニコレット、ロンド/バーバー:生まれ変わり より 第1曲 「メアリー・ハインズ」、 第2曲 「アントニー・オダリー」、第3曲 「クーリン(金髪のひと)」/フィンジ:ロバート・ブリッジズの7つの詩 より 私は讃えるあの優しい花を、私の精神は歌っていた一日中、澄んだ穏やかな流れ、Wherefore Tonight So Full of Care
ヴォデオン、
クレイトン・ボウマン(指)

録音:2020年6月(ドイツ)
器楽からダンス、演劇まで、あらゆるジャンルのアーティストとのコラボレーションを生み出しているミュンヘンの声楽グループ、ヴォデオン。本アルバムでは、最高の声楽技術、新鮮さ、喜びをもって後期ロマン派の豊かで色彩豊かな声楽曲の感情の核心へと聴衆を誘います。
Spektral
SRL-421189(1CD)
都会の声楽集
ジェルソン・バティスタ(b.1988):WHiSpeRS
エンヨット・シュナイダー(b.1950):Glocken der Stille
ハンス・レオ・ハスラー(1564-1612):Ach suse Seel/Drum herzig’s Herz/Gleich wie ein Hirsch
エンヨット・シュナイダー:Glocken des Todes
グレイアム・バックランド(b.1951):die stadt
ハインリヒ・シュッツ(1585-1672):Das ist je gewisslich wahr/Selig sind die Toten, die in dem Herren sterben
エンヨット・シュナイダー:Glocken der Freude
ジェルソン・バティスタ:String Played by the Mob
パスカル・マルティン(b.1986):Die Stadt
ハンス・レオ・ハスラー:Ihr Musici, frisch auf
シュティムゴルト(ヴォーカル・アンサンブル)、
アントニーノ・ゼッキア(パーカッション)
16〜17世紀の巨匠と現代の作曲家たちの声楽作品集。都市生活を強調する鮮やかな背景を創り出すことを目的とした選曲になっており、完璧なアンサンブルでそれぞれの作品が持つ感情をくっきりと照らします。
ドイツのヴォーカル・アンサンブル「シュティムゴルト」は、2014年の創設以来、ドイツの声楽界で急速に中心的な地位を獲得した気鋭のアンサンブル。長年にわたる合唱とアンサンブルの経験を持つ6人の歌手で構成され、次々に意欲的なレパートリーに挑戦しています。並外れた表現力と明瞭なハーモニーを兼ね備え、数多くの委嘱作品を初演してきました。

Lyrita
SRCD-2419(2CDR)
ジョージ・ロイド:連祷、他
連祷*/交響的ミサ曲
ボーンマスSO、ブライトン祝祭cho、ジョージ・ロイド(指)
ジャニス・ワトソン(S)*、ジェレミー・ホワイト(Br)*、ギルフォード合唱協会*、フィルハーモニアO*、ジョージ・ロイド(指)*

録音:1993年&1996年、ギルドホール(イギリス)/ワトフォード・タウン・ホール(イギリス)
イギリスの老舗レーベルLyritaが贈る、ブリテンと同年に生まれ、戦禍を乗り越えて20世紀のイギリスで活躍した作曲家ジョージ・ロイドの録音アーカイヴ集。このディスクにはロイド自身の指揮による、晩年に作曲した2つの壮大な声楽曲を収録。1998年にインディペンデント紙に寄稿したクリス・デ・ソウザは、ブライトン音楽祭の委嘱で作曲された「交響的ミサ曲」を「ロイドの驚異的なキャリアの頂点」と評しました。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
Lyrita
SRCD-420(1CDR)
ジョージ・ロイド:レクイエム/詩篇第130篇
(1)レクイエム
(2)詩篇第130篇
(1)スティーヴン・ウォレス(C.T)、ジェフリー・メイキンソン(Org)、ジ・エクソン・シンガーズ、マシュー・オーウェンズ(指)
(2)ジ・エクソン・シンガーズ、マシュー・オーウェンズ(指)

録音:2000年、聖オルバン教会(イギリス)
イギリスの老舗レーベルLyritaが贈る、ブリテンと同年に生まれ、戦禍を乗り越えて20世紀のイギリスで活躍した作曲家ジョージ・ロイドの録音アーカイヴ集。このディスクにはダイアナ妃を偲んでロイドが最晩年に書いたカウンターテナー、合唱とオルガンのための慈悲深き「レクイエム」と、アカペラ合唱のために書かれた「詩篇第130篇」を収録しています。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

LAWO Classics
LWC-1270(1CD)
Like Father, Like Son(父に似て、子に似て) 〜ダーヴィド・モンラード・ヨハンセン&ヨハン・クヴァンダール:合唱作品集
ダーヴィド・モンラード・ヨハンセン(1888-1974):夢の詩 Op.7/3つの男声合唱曲 Op.10/3つの男声合唱曲 Op.17/イーヴァル・オーセンの詩による3つの男声合唱曲 Op.19/3つのスカルド詩 Op.27/ヨハン・クヴァンダール(1919-1999):酒飲み歌/真夜中のプレアデス Op.25(男声合唱のための)/Efter tidens leilighed
クリスチャニア男声cho、
マリウス・ショーロース(指)
「クリスチャニア男声合唱団」は、2009年、マリウス・ショーロースによってオスロ(旧 クリスチャニア)に創設された、18人のプロ・アンサンブルです。長い伝統をもつノルウェー男声合唱に新しい風を吹き込み、活性化することを目的に、ノルウェー政府と議会の式典や集まりをはじめ、オスロとノルウェー各地で演奏活動を続けています。『Like Father, Like Son(父に似て、子に似て)』は、『なにかひとつ新しいもの』(LWC1076)、『なにかひとつ青いもの』(LWC1107)、『なにかひとつ借りたもの』(LWC1188)を作った彼らのLAWO Classicsのアルバム第5作です。グリーグやスヴェンセンのナショナル・ロマンティシズムが主流だったノルウェーで、1930年代、表現主義、印象主義、新古典主義による表現を使った作曲の動きが始まり、そのひとり、ドビュッシーからインスピレーションを受けたダーヴィド・モンラード・ヨハンセンと、彼の子、新古典的な音楽を手がけたヨハン・クヴァンダールの作品によるプログラムを歌っています。

Kaleidos
KAL-63642(1CD)
ヴァレンティン・シルヴェストロフ(b.1937):サイレント・ソングス(抜粋) エレーネ・グヴリティシュヴィリ(S)
アレクセイ・プディノフ(P)

録音:2023年3月
ウクライナの重要な作曲家ヴァレンティン・シルヴェストロフ(b.1937)の「サイレント・ソングス」は、印象的な解釈で沈黙を表現しています。エレーネ・グヴリティシュヴィリとアレクセイ・プディノフは音楽の繊細な美しさ、瞑想的な抒情性、言葉の響きを見事に体現しています。

Signum Classics
SIGCD-869(1CD)
バッハ:カンタータ集
われは満ちたれり BWV82.2
キリストは死の縄目につながれたり BWV4
われは貧しき者、われは罪のしもべ BWV55
トム・ハモンド=デイヴィス(指)、
オックスフォード・バッハ・ソロイスツ、
ニック・プリッチャード(T)、
フー・ユーウェイ(Fl)

録音:2023年2月8日-10日
バッハの声楽作品を12年間かけて時代順に演奏することを目的とし、指揮者であるトム・ハモンド=デイヴィスが2017年に設立したオックスフォード・バッハ・ソロイスツ。元々は録音することを目的にした活動ではありませんでしたが、結成から7年が経つうちに野心が進化し、自分たちの音楽を世界中の聴衆に届けたいと考え、7年間にわたる研究と探索が凝縮された初のレコーディングを誇りをもって発表します。
テノールのニック・プリッチャードとフルートのフー・ユーウェイを共演者に迎え、おそらくバッハの最も初期の声楽作品であろう「キリストは死の縄目につながれたり」(BWV 4)、現存する唯一のテノール・カンタータ「われは貧しき者、われは罪のしもべ」(BWV 55)、そして多くの人に愛されているカンタータ「われは満ちたれり」(BWV 82.2)が含まれ、高声とフルートのための編曲で収録されています。

Chandos
CHSA-5350(1SACD)
NX-C03
ウエルカム・ジョイ〜 英国近現代の女声合唱曲集
1-6. イモージェン・ホルスト(1907-1984):喜びよ来たれ、悲しみよ来たれ(1950)
7-8. ホルスト:2つの東方の絵画 H112(1911)
9. ジュディス・ウィアー(1954-):We sekyn here rest(2019)
10. ヒラリー・キャンベル(1983-):Our Endless Day(2017)
11-21. エリザベス・ポストン(1905-1987):イングリッシュ・デイ=ブック(1966-67)
22. オリヴィア・M・スパークホール(1976-):Lux Aeterna 永遠の光(2018)
23. ジェンマ・マクレガー(1965-):Love was his meaning(2018)
24-27. ホルスト:リグ・ヴェーダからの合唱賛歌 第3集 Op.26H99(1910)
28. シュルティ・ラジャセカル(1996):Ushas-Goddess of Dawn(2024)…世界初録音
29. ラジャセカル:Priestess(2024)…世界初録音
30. ホルスト:送葬歌と祝婚歌 H124
コーヴァス・コンソート
フレディー・クロウリー(指)
ルイーズ・トムソン(Hp)

録音:2024年4月7-9日
フレディ・クロウリー率いるコーヴァス・コンソートによるのCHAN-DOS第2作。前作のサクソフォン四重奏との共演(CHAN-20260)で注目を集めた彼らが、今作 では女声合唱とハープのための音楽に焦点を当てています。アルバムの中心となるのは、グスターヴ・ホルストの女声合唱作品で、『二つの東洋の絵』、『葬送 歌と祝婚歌』、そして『リグ・ヴェーダからの合唱賛歌』の3曲を収録。女学校での教職経験を持ち、女声合唱の推進者でもあったホルストならではの繊細かつ 抒情的な作品です。他には、ホルストの娘イモージェンや彼女と同世代の女性作曲家エリザベス・ポストンの作品、さらに近現代の女性作曲家たちの作品も 収録されています。また、インド生まれでアメリカを拠点に作品を発表している作曲家シュルティ・ラジャカセルがホルストと同様に「リグ・ヴェーダ」からインスピレー ションを受けて作曲した2曲の世界初録音作品も聴くことができます。教会のまろやかな響きを生かした美しいハーモニーを高音質録音で捉えたSACDハイブ リッド盤での発売です。

BIS
BISSA-2695(1SACD)
秘密
(1)ベートーヴェン:アデラーイデ Op.46(1795頃)
(2)モーツァルト:ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼いたとき K.520(1787)
(3)モーツァルト:夕べの想い K.523(1787)
(4)モーツァルト:クローエに K.524(1787)
(5)ハイドン:誠実 Hob.XXVIa:30(1794)
(6)ハイドン:人魚の歌 Hob.XXVIa:25(1794)
(7)ハイドン:田園の歌 Hob.XXVIa:27(1794)
(8)ハイドン:魂の歌 Hob.XXVIa:41(1801?)
(9)モーツァルト:アダージョ ロ短調 K.540(1788)【ピアノ・ソロ】
(10)モーツァルト:寂しい森の中で K.308(295b)(1777-78)
(11)ベートーヴェン:愛する喜び WoO128(1798-99)
(12)ベートーヴェン:何と時は長くWoO116(1793)(断片)
(13)ベートーヴェン:希望に寄せて Op.94(1813-15)
(14)モーツァルト:魔法使い K.472(1785)
(15)-(16)ハイドン:ピアノ・ソナタ第51番(旧61番) ニ長調 Hob.XVI/51(1794-95)【ピアノ・ソロ】
(17)ベートーヴェン:愛しい人よ、愛するものを教えて Op.82-1
(18)モーツァルト(ミスリヴェチェク編):静けさがほほえみながら K.152(210a)(1775)
(19)ベートーヴェン:この暗い墓の中で WoO 133(1806-07)
(20)ベートーヴェン:別れ WoO124(1795-96)
ニコロ・バルドゥッチ(カウンターテナー)
アンナ・パラディーゾ(フォルテピアノ)
楽器:(1)(2)(4)-(6)(8)-(11)(13)-(17)(19)グランド・ピアノ【ジョン・ブロードウッド、ロンドン(1802年製)】
(3)(7)(12)(18)(20)スクエア・ピアノ【マティアス・ペッテル・クラフト、ストックホルム(1797年製)】

録音:2023年8月31日〜9月3日/レンナ教会(スウェーデン)
17世紀と18世紀のイタリア音楽に焦点を当てたアルバム(BIS SA-2585、BIS SA-2645)をリリースしたカウンターテナー、ニコロ・ バルドゥッチ。今度はウィーン古典派を代表するハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンを取り上げます。
バルドゥッチは1999年、イタリアのカノーザ・ディ・プーリア生まれ。アンア・マリア・ステッラ・パンジーニに師事しマテーラの音楽院の学士号を、バロック歌 唱をジェンマ・ベルタニョッリに師事しヴィチェンツァ音楽院の修士号をそれぞれ取得しています。
ベートーヴェンのフランス語による2つの歌曲など、珍しい作品を含むこのアルバムではハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンの作品をカウンターテナーの歌声 でお届け。バルドゥッチの才能に惚れ込んだアーティストの一人、アンナ・パラディーゾとともに古典派の作品に挑みました。 (Ki)

H.M.F
HMM-902730(1CD)
バッハ:マニフィカト変ホ長調 BWV243.1 (243a)
ヘンデル:ユトレヒト・テ・デウム HWV278
ジャスティン・ドイル(指)
RIAS室内cho、
ベルリン古楽アカデミー
ヌリア・リアル(S)、マリー=ゾフィー・ポラク(Ms)、アレックス・ポター(A)、キーラン・キャレル(T)、ロデリク・ウィリアムズ(Bs)

録音:2024年1月、イエス=キリスト教会、ベルリン
合唱界屈指の名門RIAS室内合唱団、そして古楽オケの最高峰のひとつ、ベルリン古楽アカデミーによる、バッハとヘンデルの登場。合唱の美しさ、アリアの伴奏 の器楽の表現の豊かさなど、名曲がさらに素晴らしく響き渡ります。マニフィカトは初稿を演奏しているのもまた魅力です。ヘンデルの「ユトレヒト・テ・デウム」 も声楽はもちろん、器楽も実にいきいきとした名演です。
1723年の夏、バッハはトーマス教会のカントールに就任します。そこでの評価を確実なものにするためにも、クリスマスには大規模な音楽をクリスマス期間の ために多数作曲しました。また、トーマス教会ではクリスマスの期間にマニフィカトを演奏する、という伝統もあったため、バッハはこの「マニフィカト」も作曲します。 広く知られているのはニ長調の版ですが、この変ホ長調のはその初稿にあたり、クリスマス用の4つの挿入曲を含み、演奏時間も約5分ほど長いものとなっていま す(実際に初演時に挿入曲が演奏されたかは不明)。
ヘンデルの「ユトレヒト・テ・デウム」はヘンデルが最初に書いた英語による宗教作品。当時よく演奏されていたパーセルの「テ・デウム」を規範としています。 5部合唱、曲によってはトータルで7声部からなる合唱編成。器楽は冒頭はトランペットも含まれる華やかなものですが、アリアなどでは縮小され、テキストの内容 を際立たせるものとなっています。初演は1713年7月7日、満員のセント=ポール寺院でとりおこなわれた感謝の礼拝で初演されました。 (Ki)

DUX
DUX-2002(1CD)
ポーランド歌曲集
ショパン:戦いの前に Op.74-10
スタニスワフ・ニェヴィアドムスキ(1857-1936):鐘 Op.20c
ミェチスワフ・カルウォヴィチ(1876-1909):夕暮れの静寂の中で Op.3-8
パデレフスキ:笛吹きの歌 Op.18-2
タデウシュ・シェリゴフスキ(1896-1963):アリオン
カルウォヴィチ:一番星はどこから Op.1-2
パデレフスキ:大いなる水の上に Op.18-4
カルウォヴィチ:私に話し続けて Op.3-1
ショパン:春 Op.74-2
パデレフスキ:私の目は涙を知っている Op.18-1
モニューシュコ
:遠くの方へ
ショパン:気まぐれな乙女 Op.74-5
カルウォヴィチ:悲しみ少女のために Op.1-1
ショパン:酒飲み歌 Op.74-4
カルウォヴィチ:静かで明るい黄金の日々を思い出す Op.1-5
ショパン
:指輪 Op.74-14、私の前から消えて! Op.74-6
モニューシュコ:2つのオーロラ
パデレフスキ:灰色の馬 Op.7-2
ジグムント・ノスコフスキ(1846-1909):ヒバリは歌う
シマノフスキ(1883-1937):願い Op.24-1、ズレイカ Op.13-4
シェリゴフスキ:Soledad
イェジー・ガブレンツ(1888-1937):私がどれほど惨めかあなたはわからない Op.5-4
トマシュ・ザグルスキ(T)、
ヤツェク・コルトゥス(P)

録音:2020年、ポーランド
2021年に56歳の若さで亡くなったポーランドのテノール、トマシュ・ザグルスキへと捧げるアルバム。ショパンからパデレフスキ、カルウォヴィチ、シマノフスキ、そしてシェリゴフスキまで、19世紀ポーランドの作曲家9名による24曲の素晴らしき歌曲セレクションです。キャリアの絶頂期に突然の終止符が打たれてしまったザグルスキの晩年の芸術をどうぞ。

CPO
CPO-555627(1CD)
NX-B05
ウィリアム・グラント・スティル(1895-1978):歌曲とピアノ曲
Rising Tide
Songs of Separation
Arkansas
All that I am
Here's one
Sinner, Please Don't Let This Harvest Pass
From the Hearts of Women
Mississippi
Citadel
Grief (Weeping Angel)
ピアノ・コレクション
My Brother American
Up There
Bayou Home
Song for the Valiant
Song for the Lonely
The Breath of a Rose
Plain-Chant for America
チャン・ヤジエ(Ms)
ガブリエル・ローリンソン(Br)
ハルトムート・ヘル(P)

録音:2023年4月24-27日、9月10日バーデン=バーデン、ハンス=ロスバウト・スタジオ(ドイツ)
アフリカ系アメリカ人作曲家の先駆的存在として知られるウィリアム・グラント・スティル。1931年に「交響曲第1番「アフロ=アメリカン」」がロチェスター・フィル ハーモニーOによって演奏され、注目を集めたのを皮切りに、1936年にはロサンゼルス・フィルハーモニックを指揮し、アメリカ国内のメジャー・オーケス トラを指揮した初のアフリカ系アメリカ人となりました。このアルバムでは彼の歌曲を収録。シンプルな黒人霊歌を基調とした曲や、ブルース風の情感豊かな 曲、意欲的な作風による曲まで、多彩な作品を聴くことができます。ピアノのための小品も3曲収録されており、「Swanee River」ではフォスターの「故郷の 人々」と同じ旋律がゆったりと奏でられます。1996年から世界中で活躍するメゾ・ソプラノ、チャン・ヤジエと、白井光子に師事した若きバリトン、ガブリエル・ ローリンソンの歌唱を、ヴェテランのハルトムート・ヘルが支えています。

Dynamic
CDS-8040(1CD)
NX-B06
マルグッティ、カステルヌオーヴォ=テデスコ:合唱とギターのための作品集
コッラード・マルグッティ(1974-):リヴァーズ(2020)- 混声合唱とギターのために…世界初録音
カステルヌオーヴォ=テデスコ:ロマンセロ・ヒターノ Op.152
 ステファノ・コロンボとロレンツォ・ジュストッツィによる比較校訂版…世界初録音
 ニコラ・スペラによるギター・パート改訂版
ニコロ・スペラ(G)
ITERリサーチ・アンサンブル(声楽アンサンブル)
ジョヴァンニ・チェスティーノ(指)

録音:2023年7月14-17日
カステルヌオーヴォ=テデスコの「ロマンセロ・ヒターノ」は混声合唱とギターのための作品で、スペインの詩人フェデリコ・ガルシア・ロルカの詩を題材にした組曲。 哀愁漂うギターの旋律と、活気ある合唱の劇的な対比と豊かなポリフォニーが特徴で、このアルバムは最新の比較校訂版によって演奏されています。コッ ラード・マルグッティの「リヴァーズ」は、「ロマンセロ・ヒターノ」にインスパイアされて作曲されたもので、カステルヌオーヴォ=テデスコや他の作曲家たちへのオマー ジュを込めています。 ITERリサーチ・アンサンブルはクレモナのパヴィア大学の若い音楽学者たちが2022年に結成した声楽アンサンブル。彼らは研究と演奏を重ね、著名なアー ティストや学究機関と協力し、ルチアーノ・ベリオやマルグッティの作品を初演しています。この録音は彼らのデビュー作となります。ジョヴァンニ・チェスティーノは 民族音楽学者で指揮者であり、ITERリサーチ・アンサンブルの共同創設者で音楽監督を務めています。 ニコロ・スペラは6弦と10弦ギターの演奏者で、ギターのレパートリー拡大に取り組み、多くの新作を委嘱、演奏、録音しています。これまでの録音にはモーリ ス・オアナとクリストファー・テオファニディスのギター作品全集やバッハのチェロ組曲の編曲が含まれています。

OEHMS
OC-1737(1CD)
NX-B10
夢の幸福 - ペヤチェヴィチ、ガルシア=ヴィアルド、フォーレ、R・シュトラウス:歌曲集
ドーラ・ペヤチェヴィチ(1885-1923):7つの歌 - Sicheres Merkmal Op. 23No.1
 7つの歌 - Es hat gleich einem Diebe Op. 23No.2
Warum? Op.13
 4つの歌 - Wie ein Rausch Op.30No.  2
4つの歌 - Ich glaub, lieber Schatz Op.30 No.3
 7つの歌 - Es jagen sich Mond und Sonne Op.23No.4
 2つの歌 - Ich schleiche meine Strasen Op. 27No.1
 4つの歌 - Traumgluck Op.30No.4
フォーレ:愛の夢 Op.5No.2
 3つの歌 - 水のほとりで Op.8No.1
 3つの歌 - 夢のあとに Op.7No.1
 3つの歌 - 秘密 Op.23NO.3
ポーリーヌ・ガルシア=ヴィアルド(1821-1910):Aime-moi, VWV4020(ショパンのマズルカ第23番 ニ長調 Op.33, No.2による)
 Aimez-moi VWV1121(15世紀の歌による)
 10の歌 - Villanelle VWV1083
 Lamento - La chanson du pecheur, VWV1139
 Evocation, VWV1041
R・シュトラウス:はすの花びらよりの6つの歌- ぼくの頭の上に広げてくれよ おまえの黒い髪を Op.19No.2
 5つの歌 - 子守歌 Op.41No.1
 5つの歌 - 解き放たれて Op.39No.4
 4つの歌 - 憩え、わが心 Op.27No.1
 「最後の花びら」よりの8つの歌 - 万霊節 Op.10No.8
マンディ・フレデリッヒ(S)
マティアス・ザミュイル(P)

録音:2022年11月29、30日、12月18日
ロマン派から印象派の時代に活躍した4人の作曲家による「幸福な夢」をテーマにした歌曲を集めた1枚。マンディ・フレデリッヒは、ロバート・ギャンビルやレ ナータ・スコットに師事。ザルツブルク音楽祭でニコラウス・アーノンクール指揮の「魔笛」夜の女王を歌って大ブレイクしたのち、ミラノ・スカラ座、東京の新国立 劇場、コヴェント・ガーデン王立歌劇場、ウィーン国立歌劇場、ベルリン、ミュンヘンおよびハンブルクの州立/国立歌劇場など主要歌劇場を席捲。メータ、 ティーレマン、バレンボイムらが共演している人気歌手です。

Coviello
COV-92406(1CD)
ラフマニノフ:晩祷 Op.37 フローリアン・ヘルガート(指)
コールヴェルク・ルール

録音:2023年
ラフマニノフが幼少から耳にしていたロシア正教の聖歌は、この作曲家に並々ならぬ影響をもたらしました。自身、「宗教的儀式よりも比類なき美しさの歌声その ものに興味があった」と語っています。その音楽体験が至高の作品として結実したのがこの『晩祷』。聖歌と自作の旋律を混ぜ、様々なスタイルを駆使した、神秘 的でひどく美しいア・カペラ合唱曲です。ドイツ屈指の室内合唱団として活躍するコールヴェルク・ルールによる名唱。 (Ki)
Coviello
COV-92308(1CD)
ブラームス:合唱曲集
7つの歌 Op.62
3つの歌 Op.42
14のドイツ民謡より 静かな夜
5つの歌 Op.104
2つのモテット Op.74
宗教的歌曲 Op.30
フローリアン・ヘルガート(指)
コールヴェルク・ルール

録音:2017-2021年
合唱曲はブラームスの作品中で常に中心的な位置を占めていました。30年以上を経て6〜8声部の華麗な響きから縮小された厳格さへと変転していくさまは、 この作曲家の作風の変化を如実にあらわしています。ドイツ屈指の室内合唱団として活躍するコールヴェルク・ルールによる名唱。

LSO Live
LSO-0898(2SACD)
メンデルスゾーン:オラトリオ「エリヤ」 op.70 アントニオ・パッパーノ(指)
LSO、
ロンドン響cho
ザ・ギルドホール・シンガーズ
マサバネ・セシリア・ラングワナシャ(ソプラノ/寡婦、天使)
デイム・サラ・コノリー(メゾ・ソプラノ/天使、イゼベル)
アラン・クレイトン(テノール/オバデヤ、アハブ)
ジェラルド・フィンリー(バリトン/エリヤ)

録音:2024年1月28&29日、バービカン・ホール、ロンドン
パッパーノは、メンデルスゾーンが壮大な規模で描いたオラトリオの劇的な性格をこのうえなく引き出しており、冒頭部に続く序曲はまるでオペラの序曲のよう。こ れからのドラマを存分に予感させます。数々のアリアも、パッパーノが認めた歌手たちによるものとあって、超充実のオペラのアリア名曲を聴いているかのよう。メン デルスゾーンが英語のテキストに作曲する際に苦心しながらも成し遂げた音楽上の登場人物ではなく、聖書の世界に実際に生きている人間たちによるドラマである ことを実感させられます。ヘンデルを意識した充実のフーガの合唱も、メンデルスゾーンの筆の見事さをこれ以上なく実現しています。この演奏は、初演と同様の英 語上演です。寡婦、天使にはパッパーノの英国ロイヤル・オペラ監督としての最後の来日公演(2024年)でも話題となったラングワナシャ。エリヤ役はカナダのジェ ラルド・フィンリー。オペラ、リサイタルのほか現代作品でも活躍しており、彼のためにターネイジ、サーリアホ、ラウタヴァーラらも作品を書いています。パッパーノ が率いるLSOと充実の歌唱陣による、「エリヤ」の決定的な名演、大注目です! (Ki)

BIS
BISSA-254(1SACD)
タイラー・フュートレル(1983〜):(1)スターバト・マーテル(Stabat Mater)〜2人のヴォーカル、弦楽とチェンバロのための(2021)
 前奏曲:横桁、大釘(Prelude:Crossbeam, nails)
 悲しみの聖母は、涙にむせびながら(Stabat Mater dolorosas)
 間奏曲:貫かれ(Interlude:Pierced)
 ああ、なんと悲しく(O quam tristis)
 そして歎き、悲しんでいた(Quae moerebat et dolebat)
 涙をこぼさないものがあるだろうか(Quis est homo)
 さあ、御母よ(Eja Mater)(part1)
 さあ、御母よ(Eja Mater)(part2)
 いのちある限り、熱い涙をあなたとともに流し(Fac me vere tecum flere)
 どうかその傷を私に負わせてください(Fac me plagis vulnerari)
 子守歌(Lullaby)
 肉体が滅びる時には(Quando corpus morietur)
(2)もろい液体(Brittle Fluid)〜弦楽オーケストラのための(2014)
(3)子守歌(Vuggesang)〜チェロ二重奏のための(2016 /2022)
(1)アイリン・ログネルード(S)、
(1)アストリ・ノールスタ(Ms)、
(1)ラーシュ・ヘンリク・ヨハンセン(Cemb)
(3)インヴヴィル・ネスダール・サンネス(Vc)、
(3)ウルリッケ・ヘンニネン(Vc)
テルユングアンサンブル、
ラーシュ=エーリク・テル・ユング(指)

録音:2023年11月18〜21日・ヤール教会(オスロ、ノルウェー)
タイラー・フュートレルは、オスロを拠点に活動し、さまざまなスタイルと要素による作品を発表しているアメリカの北カリフォルニア出身 の作曲家。ニューイングランド音楽院でリー・ハイラ、王立デンマーク音楽アカデミーでベント・サーアンセン、ウィーン国立音楽大学でミカエル・ジャレルに学び、 オスロに移ってノルウェーの市民権を取得しました。ミュジーク・コンクレート、宗教音楽由来のミニマリズム、後期ロマンティシズム、スペクトル音楽、形式主義、現 代の舞踊と劇場音楽と、多彩な影響とインスピレーションを受けて作曲。フュートレルの作品は、ノルウェー・ソリスト合唱団、トロンハイム・ソロイスツ、BIT20、テ レマルク室内O、アテラス・シンフォニエッタなど、各国のアンサンブルによって演奏されてきました。
フュートレルの「スターバト・マーテル」は、ペルゴレージやパレストリーナたちの作品と同じカトリック教会の聖歌「悲しみの聖母」のテクストによって作 曲されました。〈悲しみの聖母は、涙にむせびながら〉から〈肉体が滅びる時には〉の章に、中世ポーランドの哀訴(planctus)「聖十字架の嘆き(Lament ?wi?tokrzyski)」による〈子守歌〉と、〈前奏曲〉と〈間奏曲〉を織りこみ、ソプラノとメゾ・ソプラノのソロ、弦楽とチェンバロによって演奏されます。ラーシュ=エー リク・テル・ユングと「テルユングアンサンブル」の委嘱を受けて作曲され、2022年、ウクライナにロシア軍が侵攻した少し後にオスロ国際教会音楽祭で初演され ました。ブラームスの「子守歌」(Op.49No.4)、グレツキの「第3交響曲」、サミュエル・バーバーの「弦楽のためのアダージョ」の「引喩」というページを含み、 「なぜ、こんなに美しいのか」と「われわれはこの美を許容できるのか」という疑問を提起したという作品です。
チェロ二重奏による「子守歌」は、「スターバト・マーテル」に引用されたブラームスの「子守歌」による瞑想の小品。「Brittle Fluid(もろい液体)」は、「スターバト・マーテル」と主題的に関連のある作品です。テル・ユングがテレマルク室内Oの芸術監督だったころに委嘱され、ノルウェーの作家タリエイ・ヴェース オースの小説に因む「氷の城(Is-slotet/The Ice Palace)」の仮題から、「凍った滝」を示す曲名に変えられました。「14人の弦楽アンサンブル」のために作 曲され、フュートレル自身がテルユングアンサンブルの編成に合わせてアレンジした「11人」の版がこのアルバムの演奏に使われました。

Pentatone
PTC-5187219(1CD)
夕べの歌
ドヴォルザーク:夕べの歌 Op.3
 夕べの歌 Op.9
 夕べの歌 Op.31
スメタナ:夕べの歌 BJ1:116
フィビフ:夕べの歌からの5つの歌 Op.5
スーク:「美しい夜」(1891)
アダム・プラチェトカ(Bs-Br)
ダヴィト・シュヴェツ(P)

録音:2024年3月/ルドルフィヌム、プラハ(チェコ)
バス=バリトンのアダム・プラチェトカが「チェコ音楽年2024」記念のアルバムをリリース!当アルバムにはドヴォルザーク、スメタナ、フィビフ、スークの『夕べ の歌』を収録しています。歌詞はいずれもヴィチェスラフ・ハーレクの「夕べの歌」のための愛の詩を使用しており、作曲家によっての表現の違いを楽しむことが できます。
アダム・プラチェトカはプラハで学び、ドヴォルザーク国際声楽コンクールで1位獲得。2010年9月にウィーン国立歌劇場のメンバーとなり『ラ・ボエーム』の シャウナール役でデビュー。その後ヴァーレク(指)チェコ・アンサンブル・バロックとの共演でヘンデルのオラトリオ・アリア集(2012年8月&9月録音)(SU-4116)でソロ・デビュー盤をリリースしています。
近年はMETやザルツブルク音楽祭の常連で、モーツァルトを中心にドラマティックな役だけでなく、コミカルな役もこなせる実力派歌手として注目され、安定し た低音、たっぷりとした声量、そして伸びやかな歌声で高く評価されています。PENTATONEレーベルからロマン・ヴァーレク率いるチェコ・アンサンブル・バロッ クとの共演で、モーツァルトとサリエリのオペラ・アリア集(PTC-5187022)をリリースしています。

Hanssler
HC-23027(2CD)
BACH.VISION ファースト・カンタータ・イヤーVol.3〜ライプツィヒ時代の教会カンタータ第3集
【三位一体節後第9日曜日からライプツィヒ市参事会員交代式まで】
バッハ:カンタータ第105番『主よ、裁かないでください』BWV105
カンタータ第46番『さあ目を留めよ、見るがいい』BWV46
カンタータ第179番『心せよ、神を畏れることが』BWV179
カンタータ第199番(第3稿)『私の心は血の中を泳ぐ』BWV199.3
カンタータ第69番(初稿)『わが魂よ、主を讃え』BWV69.1
カンタータ第77番『お前の主である神を愛しなさい」BWV77
カンタータ第25番『私の体の健康は失われ』BWV25
ゲヒンガー・カントライ、ハンス=クリストフ・ラーデマン(指)
独唱:ミリアム・フォイアージンガー(ソプラノ BWV105, 179,199.3,69.1,77)
イザベル・シッケタンツ(ソプラノ BWV25, 119)
エルフィラ・ビル(アルト BWV105,46)
マリエ・ヘンリエッテ・ラインホルト(アルト BWV69.1, 77,119)
ベネディクト・クリスティアンソン(テノール  BWV105,46)
ダニエル・ヨハンセン(テノール BWV179,69.1, 77)
パトリック・グラール(テノール BWV25,119)
マティアス・ヴィンクラー(バス BWV105,46, 25,119)
ピーター・ハーヴェイ(バス  BWV179)
トビアス・ベルント(バス BWV69.1, 77)

録音:2023年7月20〜22日/ルートヴィヒスブルク、ルートヴィヒスブルク城教会(BWV105, 46)
2023年8月1〜2日/ハイルスブロン・ミュンスター(BWV179, 199.3)
2023年9月9&10日/ヘレンベルク、シュティフト教会(BWV69.1, 77)
2023年9月16〜18日/ヘレンベルク、シュティフト教会(BWV25, 119)
バッハ、ライプツィヒ時代(1723〜1724年)のカンタータ演奏から300年後にあたる2023年より年代順に演奏する、シュトゥットガルト国際バッハアカデミー 主催の大企画!全23回のコンサート・シリーズはシュトゥットガルトとその近郊で演奏会を開催し、そのコンサートに連動し録音していくのが当シリーズです。シリー ズはすべて2枚組で、全10巻が予定されています。
当シリーズは、クリスティーネ・ブランケン、クリストフ・ヴォルフ、ペーター・ヴォルニー というバッハ研究の泰斗たちによって改定・編集され、2022年に出 版された『Bach-Werke-Verzeichnis(BWV3)/バッハ作品目録 第3版』に基づく最新研究が活用されている点でも注目を集めています。
第3集は1723年7月25日(BWV105)から1723年8月30日(BWV119)にかけて演奏されたカンタータを演奏日順に収録。ライプツィヒ時代のバッ ハのカンタータの作曲と演奏の軌跡をたどりながら聴くことができる画期的な内容です。なお、BWV199は第3稿、BWV69は初稿と、ライプツィヒ時代に演奏 された稿を使用しています。
演奏の質の高さは、既発の第1集、第2集で証明済み。今回も、声楽各パートはソリストを含む3人から4人という編成で、オーケストラもラーデマンの信頼厚 い平崎真弓をはじめ、クリスティーネ・ブッシュ、ヨナス・チェンダーラインといった名手がコンサートマスターを務める万全な態勢です。コラールの隅々に至るまで 力が注がれた高い統率力を誇る合唱に加え、フォイアージンガー、ヨハンセン、クリスティアンソン、グラール、ハーヴェイといったバッハ歌唱で高く評価される豪華 なソリストたちのすばらしい歌唱にも注目です。バッハ演奏の新しいスタンダードとなること必至の、ラーデマンとゲヒンガー・カントライの演奏をお聴き逃しなく!
Hanssler
HC-23028(2CD)
BACH.VISION ファースト・カンタータ・イヤーVol.4〜ライプツィヒ時代の教会カンタータ第4集
【三位一体節後第5日曜日から三位一体節後第23日曜日まで】
バッハ:カンタータ第138番『なぜ憂うるのか、私の心よ』BWV138
カンタータ第95番『キリストは私の命』BWV95
カンタータ第48番『私はみじめな人間』BWV48
カンタータ第162番(第2稿)『ああ!私は見る、婚礼に行こうとする今』BWV162.2
カンタータ第109番『信じます、尊い主よ、この不信仰者を助けてください』BWV109
カンタータ第89番『ああお前をどうすべきだろうか、エフライムよ』BWV89
カンタータ第163番『どの人にも、それぞれのものを』BWV163
ゲヒンガー・カントライ、ハンス=クリストフ・ラーデマン(指)
独唱:イザベル・シッケタンツ(ソプラノ BWV138, 95)
カタリナ・ベルトゥッチ(ソプラノ BWV162.2, 89)
ミリアム・フォイアージンガー(ソプラノ BWV163)
マリエ・ヘンリエッテ・ラインホルト(アルト BWV138, 48,162.2,109,89)
アレックス・ポッター(アルト BWV163)
ダニエル・ヨハンセン(テノール BWV138,95, 48)
パトリック・グラール(テノール BWV162.2, 109)
ベネディクト・クリスティアンソン(テノール BWV163)
ピーター・ハーヴェイ(バス BWV138,95)
トビアス・ベルント(バス BWV162.2, 89,163)

録音:2023年10月7&8日/シュトゥットガルト、記念協会(BWV138, 95,48)
2023年10月14&15日/テュービンゲン、シュティフト教会(BWV162, 109,89)
2023年11月18&19日/シュトゥットガルト、キリスト教会(BWV163)
バッハ、ライプツィヒ時代(1723〜1724年)のカンタータ演奏から300年後にあたる2023年より年代順に演奏する、シュトゥットガルト国際バッハアカデミー 主催の大企画!全23回のコンサート・シリーズはシュトゥットガルトとその近郊で演奏会を開催し、そのコンサートに連動し録音していくのが当シリーズです。シリー ズはすべて2枚組で、全10巻が予定されています。
当シリーズは、クリスティーネ・ブランケン、クリストフ・ヴォルフ、ペーター・ヴォルニー というバッハ研究の泰斗たちによって改定・編集され、2022年に出 版された『Bach-Werke-Verzeichnis(BWV3)/バッハ作品目録 第3版』に基づく最新研究が活用されている点でも注目を集めています。
第4集は1723年9月5日(BWV138)から1723年10月31日(BWV163)にかけて演奏されたカンタータを演奏日順に収録。ライプツィヒ時代のバッ ハのカンタータの作曲と演奏の軌跡をたどりながら聴くことができる画期的な内容です。なお、BWV162はライプツィヒ時代に演奏された稿(第2稿)を使用し ています。
演奏の質の高さは、既発の第1集、第2集で証明済み。今回も、声楽各パートはソリストを含む3人から4人という編成で、オーケストラもラーデマンの信頼厚 い平崎真弓をはじめ、クリスティーネ・ブッシュ、ヨナス・チェンダーラインといった名手がコンサートマスターを務める万全な態勢です。コラールの隅々に至るまで 力が注がれた高い統率力を誇る合唱に加え、フォイアージンガー、ヨハンセン、クリスティアンソン、グラール、ハーヴェイといったバッハ歌唱で高く評価される豪華 なソリストたちのすばらしい歌唱にも注目です。バッハ演奏の新しいスタンダードとなること必至の、ラーデマンとゲヒンガー・カントライの演奏をお聴き逃しなく! (Ki)

Signum Classics
SIGCD-912(2CD)
クロース・ハーモニー
【CD1】1. エルトン・ジョン(アンドルー・ジャックマン編):クロコダイル・ロック/2. ローラ・マヴーラ(エリック・ウィテカー編曲、クリストファー・ブリュートン追加編):ファーザー・ファーザー/3. ポール・サイモン(アンドルー・ジャックマン編):恋人と別れる50の方法/4. エド・シーラン、フォイ・ヴァンス(ジム・クレメンツ編):ザ・ヒルズ・オヴ・アバフェルディ/5. クイーン(ニック・アシュビー編):懐かしのラヴァー・ボーイ/6. ジェローム・カーン(ジョン・ラッター編):今宵の君は/7. ジョージ&アイラ・ガーシュウィン(ボブ・チルコット編):おお! アイ・キャント・シット・ダウン(僕は座れない)/8. マイク・スコット(クリストファー・ブリュートン編):ハウ・ロング・ウィル・アイ・ラヴ・ユー/9. ジョン・レノン&ポール・マッカートニー(ダリル・ランズウィック編)オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ/10. 伝承曲(ダリル・ランズウィック編):シー・ムーヴド・スルー・ザ・フェア(彼女は市場を通り抜けていった)/11. アルバート・ハモンド(ピーター・ナイト編):アイム・ア・トレイン(俺らは機関車野郎)/12. ジェイムズ・ブレイク:ミート・ユー・イン・ザ・メイズ(迷路の中で会いましょう)/13. ケイシー・マスグレイヴズ(パトリック・ダナキー編):レインボー(虹)/14. リムスキー=コルサコフ(ダリル・ランズウィック編):熊蜂の飛行/15. ドナルド・スワン(ゴードン・ラングフォード編):スロー・トレイン/16. ジョン・レノン&ポール・マッカトニー(ポール・ハート編):ハニー・パイ
【CD2】1. サイ・コールマン(ピーター・ナイト編):リズム・オヴ・ライフ/2. デューク・エリントン(ポール・クーン編):クレオール・ラヴ・コール/3. ジョニ・ミッチェル(パトリック・ダナキー編):シソタウベル・レイン/4. 伝承曲(ジェフ・リチャーズ編):優しい女羊飼い/5. ジョン・レノン&ポール・マッカートニー(ポール・ハート編):ホエン・アイム・シックスティ・フォー(僕が64歳になっても)/6. 伝承曲(ボブ・チルコット編):シーズ・ライク・ザ・スワロウ(彼女は燕のよう)/7. ジョアキーノ・ロッシーニ(ダリル・ランズウィック編):「セビーリャの理髪師」序曲/8. 伝承曲(グレイストン・アイヴズ編):竹田の子守唄/9. ジョン・レノン&ポール・マッカトニー(ボブ・チルコット編):ペニー・レイン/10. クリスティン・マクヴィー(ニック・アシュビー編):ソングバード/11. クイーン(ポール・ハート編):シーサイド・ランデヴー/12. アマンダ・マクブルーム(ニック・レイン編):ザ・ローズ/13. ハロルド・アーレン(ニール・リチャードソン編):虹の彼方に/14. ポール・ドレイトン:マスターピース/15. ロン・グッドウィン(ジェレミー・ジャックマン編):ホワット・カインド・オヴ・シングズ・ドゥー・ザ・キングズ・シンガーズ・シング(キングズ・シンガーズはどんなことを歌ってくれるかな?)
※未発売音源
【CD1】 トラック:1,2,4,6,8,9,10,11 【CD2】 トラック:2,5,6,7,14,15

キングズ・シンガーズ〔パトリック・ダナキー(C.T)、エドワード・バトン(C.T)、ジュリアン・グレゴリー(T)、クリストファー・ブリュートン(Br)、ニック・アシュビー(Br)、ジョナサン・ハワード(Bs)〕
リーアム・ダナキー(P)、ミーシャ・ムロフ=アバド(ダブルベース)

録音:2019年-2024年(ロンドン、イギリス)
ルネサンス・ポリフォニーからジャズ・ポップスまで、2000曲以上ものレパートリーを誇り、2018年に結成50周年を迎えた男声ア・カペラ・グループのレジェンド、キングズ・シンガーズ。2024年の来日を記念し、珠玉のレパートリーを集めた2枚組アルバムが登場!
本アルバムでは、新たにレコーディングされた作品と何千ものポップス、ジャズ、フォークソングのアレンジメントのレパートリーを歌い育ててきたキングス・シンガーズによるミニ・アルバム・シリーズ「ライブラリー」からのハイライトをカップリング。彼らの音楽ライブラリーの中でも最も愛され、ユニークなコーナーのひとつであるクロース・ハーモニーのアレンジを深く掘り下げ、ダリル・ランズウィック(ロッシーニの『セビーリャの理髪師』序曲の想像力豊かでエキサイティングなバージョンなど)やジョン・ラッター(ジェローム・カーンの『今宵の君は』)の新アレンジをフィーチャーし、彼らの才能とレパートリーの多様性を紹介しています。このアルバムを通じて、キングズ・シンガーズの長きにわたるグループの物語を祝福します。

CORO
COR-16207(1CD)
スタンフォード:パートソング、牧歌&民謡集
6つのアイルランド民謡 Op.78/8つのパートソング Op.127/6つのエリザベス朝の牧歌(第1セット) Op.49/9つのアイルランド民謡/ボーナス・トラック 〜エメルのククランとの別れ(ロンドンデリーの歌)
ハリー・クリストファーズ(指)
ザ・シックスティーン

録音:2024年3月5日-7日、オール・ハロウズ教会(ロンドン)
1979年にハリー・クリストファーズが設立し、それ以来世界最高クラスの合唱団として活動し続けている英国合唱界の至宝、ザ・シックスティーン。
2024年に没後100周年記念を迎えるイギリス系アイルランド人作曲家、チャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォードのアニヴァーサリー・リリースは、多数の世界初録音作品を含む、パートソング(合唱)、パストラル(牧歌)、フォークソング(民謡)集。
70歳を超えたハリー・クリストファーズは「人生の大半を宗教音楽の演奏と録音に費やしてきた」と言いますが、2023年には世俗音楽だけをテーマとしたアルバム「セイレーンの歌(イギリスのパートソング集)」(COR16198)をリリースし、英グラモフォン誌では『エディターズ・チョイス』に選ばれ、「これほど美しく歌われたイギリスのアカペラ音楽のアルバムを見つけるには、かなり遠くまで行かなければならないでしょう。」と絶賛されました。
「セイレーンの歌」には、スタンフォードのもっとも有名な合唱作品の1つ「青い鳥」を含む「8つのパートソング Op.119」が収録されていましたが、今回のアルバムではそこから更に拡張し、アイルランド民謡協会の設立に非常に熱心であったというスタンフォードの民謡や牧歌、パートソングの美しく情熱的な合唱作品を、ザ・シックスティーンの豊かな歌声でお贈りします。

Indesens Calliope Records
IC-053(1CD)
メロディーズ〜フォーレ:歌曲集
L’Absent Op.5-3/Aubade Op.6-1/Tristesse Op.6-2/Sylvie Op.6-3/Apres un reve Op.7-1/Ici-bas Op.8-3/Automne Op.13-3/Les Berceaux Op.23-1/Chanson d’amour Op.27-1/La Fee aux chansons Op.27-2/Aurore Op.39-1/Fleur jetee Op.39-2/Le Pays des reves Op.39-3/Les Roses d’Ispahan Op.39-4/Noel Op.43-1/Nocturne Op.43-2/Clair de Lune Op.46-2/Au cimetiere Op.51-2/Spleen Op.51-3/La Bonne Chanson Op.61/L’Horizon chimerique Op.118
ジャック・エルビヨン(Br)、
テオドーレ・パラスキヴェスコ(P)

録音:1974年-1975年
フランスのIndesens Calliope Recordsが取り組むフォーレ没後100周年プロジェクト!ガブリエル・フォーレは、フランス室内楽復興の立役者であり、大胆で表現力豊かな作品は多くの作曲家に影響を与えました。彼のソナタ第1番は革新的で、多くの批評家たちから絶賛され、戦時下に書かれたソナタ第2番は、フォーレの持つ創造的才能と様式の進化を証明しています。
そのようなフォーレは歌曲の分野でも多大な功績を残しました。今回「没後100周年記念復刻」されたこの歌曲集、歌うのはフランスのバリトン歌手ジャック・エルビヨン。エルビヨンはガブリエル・フォーレ大賞を受賞したフォーレの専門家でした。ナディア・ブーランジェの弟子でフランス音楽の専門家であるテオドーレ・パラスキヴェスコとの名コンビで残したフォーレの歌曲集は、美しいフォーレの音楽を十二分に楽しめます。

Gramola
GRAM-99294(1CD)
NX-C01
男の愛と生涯
ベートーヴェン:遥かな恋人に Op. 98
シューマン:詩人の恋 Op.48
ブルックナー:四月に
 秋の悲しみ
 私の心とあなたの声と
ブラームス:なんとあなたは、僕の女王よ Op.32No.9
 暖かい空気はじっとして Op.57No.8
 きみの青い瞳 Op.59No.8
 五月の夜 Op.43No.2
 もう決してお前のところへは行かないと Op. 32No.2
 おお 私が帰る道を知っていたなら Op.63 No.8
ギュンター・グロイスベック(Bs)
マルコム・マルティノー(P)

録音:2024年2月6-8日
オペラやリートの舞台で世界的成功を収めるバス歌手ギュンター・グロイスベックと、2022年発売のアルバム 「Nicht Wiedersehen! 二度と会えない」(GRAM99280)でも息の合った演奏を披露したピアニスト、マ ルコム・マルティノーが再び共演。シューマンの「女の愛と生涯」になぞらえた「男の愛と生涯」のタイトル通り、 男性目線からの愛を追求したこのアルバムでは、ベートーヴェン、シューマンの名歌曲集に加え、ブラームスの 6曲と、あまり耳にすることのないブルックナーの歌曲を選曲。深く力強い声で愛の喜びと悲しみ、苦しみを歌 い上げています。

Diapason
DIAP-171(1CD)
ブラームス:ドイツ・レクイエム オットー・クレンペラー(指)、エリーザベト・シュヴァルツコップ(S)、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)、フィルハーモニアcho、フィルハーモニアO

録音:1961年
フランスの世界的クラシック音楽専門雑誌である「ディアパゾン(Diapason)」が音楽史に輝く名曲の歴史的名演を選出し、新たなマスタリングを施して復刻するシリーズ『レ・ザンディスパンサーブル・ド・ディアパゾン 〜ディアパゾンが選んだ決定盤』。
シリーズの第171巻として登場するのは、オットー・クレンペラー指揮による、ブラームス作曲ドイツ・レクイエム!ソリストには、共に20世紀最大の歌手と言っても過言ではないこの二人、ソプラノのエリーザベト・シュヴァルツコップとバリトンのディートリヒ・フィッシャー=ディースカウが起用されています。クレンペラーによる声楽曲の中でも評価の高いこの演奏は、荘厳でまさに鎮魂歌(レクイエム)というのに相応しく、二人のソリストも実力通りの歌唱力で聴かせます。1961年の録音とはいえ、今なお色褪せない不朽の名演奏のひとつと言えるでしょう。

BIS
BISSA-2692(1SACD)
『喜びと非対称』
ラウタヴァーラ:第一の悲歌(Die erste Elegie)(1993)*
カレヴィ・アホ(1949-):マウラーナー・ルーミーの3つの詩(Kolme laulua Mawlana Rumin ruhoihin)(2010)  (混声合唱と打楽器のための)(フィンランド語詩:ヤーコ・ハメーン=アンッティラ)**
ラウタヴァーラ:わたしたちの愛(Unsere Liebe)(2010)
アホ:喜びと非対称(Ilo ja epasymmetria)(1996)***
ラウタヴァーラ:アヴェ・マリア(Ave Maria, gratia plena)(しあわせなかたマリア、恵みあふれるマリア) (1957/2012)(混声合唱のための)
ラウタヴァーラ:人生の書(Elaman kirja)(1972/2012)(混声合唱のための)#
ヘルシンキ室内cho
ニルス・シュヴェケンディーク(指)
リンネア・スンフェール・キャサリ(S)*/**
トーヴェ・ユープシェーバカ(S)*
エイラ・カールソン(A)*
ペッテリ・キッポ(打楽器)**
メリ・メッツォマキ(S)***
マッツ・リルハンヌス(T)#
マルッティ・アンッティラ(T)#
シルック・リンタマキ(S)#

録音:2021年6月4-5日/ヤルヴェンパー教会、2002年2月13-14日/メイラハティ教会(メイラハティ)(喜びと非対称)、
2019年8月9日 ヤルヴェンパー教会(ヤルヴェンパー、フィンランド)(人生の書)
制作:セッポ・シーララ、ハンス・キプファー(喜びと非対称)、マリオン・シュヴェーベル(人生の書)
ヘルシンキ室内合唱団と芸術監督ニルス・シュヴェケンディーク、カイヤ・サーリアホの70歳の誕生日を祝うコンサート・シリーズ「カイ ヤ・サーリアホ70」に参加。このときのコンサートで歌った作品によるアルバム『Reconnaissance』(BIS SA-2662)が、2024年「グラミー賞」の最優秀 合唱パフォーマンスに選ばれました。
『喜びと非対称』をタイトルにした新しいアルバムでは、ラウタヴァーラとカレヴィ・アホという、師弟関係にあるふたりの多様なスタイルの作品によるプログラ ムが組まれています。
ラウタヴァーラの「第一の悲歌」は、ヨーロッパ合唱協会の「ヨーロッパ・カンタート・フェスティヴァル」の委嘱で作曲され、合唱団の低声部の深い響きが試さ れるなど、高度の技巧の求められる作品です。ライナー・マリア・リルケの連作詩『ドゥイノの悲歌』の最初の詩がテクストに使われています。「わたしたちの愛」 は、ラッシ・ヌンミ(1928-2012)の詩によるイングリット・シェルバッハ=コプラ(1935-)のドイツ語詩をテクストにした女声4部の曲集「Wenn sich die Welt auftut(世界が降伏するとき)」(1996)から第1曲を除く4曲を混声合唱曲に編曲した作品です。
「アヴェ・マリア」(しあわせなかたマリア、恵みあふれるマリア)は、ラウタヴァーラの1950年代を代表する合唱曲のひとつ、1957年の十二音技法による美 しい男声合唱曲の混声合唱版です。「人生の書」は、1972年に作曲したヘルシンキ大学男声合唱団のための作品による曲集です。オリジナルの曲集からリルケ、 ポール・エリュアール、アルチュール・ランボー、エミリ・ディキンソン、ジェームズ・ブロートン、ウォルト・ホイットマンの詩による6曲を選び、1978年の男声合 唱曲「4つのセレナード」のシャルル・ボードレールとシュテファン・ゲオルゲの詩に作曲した2曲を追加。混声合唱用に編曲されました。
カレヴィ・アホの「マウラーナー・ルーミーの3つの詩」は、ペルシャの神秘主義詩人マウラーナー・ルーミー(ジャラール・アル=ディン・ルーミー)(1207-1273)の抒情詩(ガザル)をヤーコ・ハメーン=アンッティラ(1963-2023)がフィンランド語に訳した詩に作曲。1996年の「喜びと非対称」は、フィンラン ド放送協会の委嘱で作曲された作品です。カレヴィ・アホの好む「同時代フィンランド文学」のレパートリーから、第二次世界大戦後のフィンランド・モダニズムの 中心的詩人のひとり、ミルッカ・レコラ(1931-2014)の同名詩集から7つの詩を採り、音楽と緊密に関連づけて作曲されました。 (Ki)

SUPRAPHON
SU-4346(1CD)
R・シュトラウス:歌曲集
(1)献呈 Op.10-1
(2)夜 Op.10-3
(3)万霊節 Op.10-8
(4)セレナーデ Op.17-2
(5)ツェツィーリエ Op.27-3
(6)ひそやかな誘い Op.27-3
(7)あすの朝 Op.27-4
(8)ばらの花輪 Op.36-1
(9)母親の自慢話 Op.43-2
(10)冬の霊感 Op.48-4
(11)森の喜び Op.49-1
(12)花束を編みたかった
(13)小川 Op.88-1
(14)『4つの最後の歌』
カテジナ・クネジコヴァー(S) (1)-(13)ヤクブ・フルシャ(P)
(14)バンベルクSO、ヤクブ・フルシャ(指)

録音:(14)2021年9月19&20日(プラハ・ドヴォルザーク音楽祭におけるライヴ)、
(1)-(13)2024年2月17&18日、2024年4月9日(セッション)/ドヴォルザーク・ホール、ルドルフィヌム(プラハ)
叙情的なコロラトゥーラ・ソプラノで魅了するカテジナ・クネジコヴァー。これまでBBC響、バンベルクSO、ザルツブルク・カメラータ、チェコ・フィ ルハーモニーO、ベルリン・ドイツSO、マーラー室内Oなどと共演。現在、世界のオペラハウスでも大活躍です。
グラモフォン誌のエディターズ・チョイス、BBCミュージック・マガジン賞で高く評価されたアルバム『フィディレ』(SU-4296)に次ぐ新録音は、ヤクブ・フル シャとの共演でR・シュトラウスの歌曲です。『4つの最後の歌』はバンベルクSOとの共演でプラハ・ドヴォルザーク音楽祭におけるライヴ。また歌 曲は70年近くに及ぶ作曲人生の各時代を網羅しています。まるで完璧に磨き上げられた宝石のようなR・シュトラウスの歌曲の数々をお楽しみください。 (Ki)

J.S.Bach-Stiftung
C-433CD(2CD)
NX-G10
バッハ:ミサ・ブレヴィス集 BWV233-236
【CD1】
1-6. ミサ曲 ヘ長調 BWV233
7-12. ミサ曲 イ長調 BWV234
【CD2】
1-6. ミサ曲 ト短調 BWV235
7-12. ミサ曲 ト長調 BWV236
ジェシカ・ジャンス(S)…CD1:1-6
ヤン・ベルナー(C.T)…CD1:1-12
ジョナサン・セルズ(Bs)…CD1:1-6
ノエミ・ゾーン・ナート(S)…CD1:7-12
ダニエル・ペレス(Bs)…CD1:7-12
アレックス・ポッター(C.T)…CD2:1-12
ヴェルナー・ギューラ(T)…CD2:1-12
マティアス・ヘルム(Bs)…CD2:1-12
リア・アンドレス(S)…CD2:7-12
バッハ財団合唱団
バッハ財団O(古楽器使用)
ルドルフ・ルッツ(指)

録音:Kathedrale St. Gallen(スイス)(全てライヴ)
2023年9月14日…BWV233
2023年9月15日…BWV234、235
2023年9月16日…BWV236
バッハのカンタータ全集録音を進めているルッツとバッハ財団がミサ・ブレヴィス(ルター派ミサ曲)を録音。 バッハには有名なロ短調ミサ曲のほかにキリエとグローリアのみで構成された4曲のミサ・ブレヴィス(短いミサ曲の意味)があり、ルター派ミサ曲とも呼ばれま す。キリエは合唱、グローリアは3つのアリアを合唱ではさむ5部構成となっていて、音楽は過去のカンタータからの転用が多くを占めています。ルドルフ・ルッツ 率いる演奏者たちがバッハの円熟期の音楽を高らかに奏でます。

C Major
81-1208(DVD)

81-1304(Bluray)
ブラームス:ドイツ・レクイエム op.45 クリスティアン・ティーレマン(指)
VPO
エ ル ザ・ドライシヒ(S)
ミヒャエ ル・フォレ(バリトン )
ウィーン楽友協会合唱団(合唱指揮:ヨハネス・プリンツ)
映像監督:レオポルド・クネッツェル
収録:2023年7月、ザルツブルク祝祭劇場(ライヴ)
◆DVD
画面:NTSC16:9 
音声:PCMステレオ、DTS5.
リージョン:All
DVD9
原語:ドイツ語
字幕:独英仏西韓,日本語、77分
◆Bluray
画面:1080i16:9FullHD
音声:PCMステレオ、
DTS-HD MA5.1
リージョン:All
BD25
原語:ドイツ語
字幕:独英仏西韓日本語、77分
2023年ザルツブルク音楽祭のティーレマン(指)ウィーン・フィルによるブラームスの『ドイツ・レクイエム』の映像がリリースされます。声楽付きの作品を得意 とするティーレマンですが、彼の特徴であるドイツの伝統を感じさせる重厚で濃厚な音楽作りが、作品の持つ響きと見事に合い、圧倒的な印象を残す演奏となっ ています。 バッハの『ロ短調ミサ曲』やベートーヴェンの『ミサ・ソレムニス』とも共通する、宗教の枠組みを超えた、人類の“祈り”を描いたブラームスの最高傑作『ドイツ・ レクイエム』。ブラームスがレクイエムの作曲に取り掛かった動機は、恩人シューマンの死にあると言われています。その数年後には最愛の母の死を経 験し、作曲はいっきに進み、部分的な初演を経て1869年2月18日に全曲初演が行われています。通常、死者のためのミサ曲「レクイエム」は、カトリック教会に おけるミサの典礼文となるのでラテン語です。しかし、プロテスタントのルター派信徒であったブラームスは、ルター聖書のドイツ語版から選んだ文言を歌詞とし て使用しました。ですので『ドイツ・レクイエム』は典礼音楽ではありませんが、敬虔なプロテスタント教徒であったブラームス自身の深い信仰が表れた曲であると いえるでしょう。 本公演にはソリストとして、2020年のザルツブルク音楽祭で「コジ・ファン・ドゥッテ」でフィオルディリージを好演したエルザ・ドライシヒ、そして存在感のある迫 力の歌声をもつミヒャエル・フォレの二人が登場。また初演の2年前の1867年12月に最初の3つの楽章を演奏したウィーン楽友協会合唱団による演奏という点も 注目されます。 (Ki)

PROSPERO CLASSICAL
PROSP-0087(1CD)
忘れ去られた歌、忘れ去られた愛 〜ヴィリー・ハインツ・ミュラー:歌曲集
Bela Laszky(1867-1935):Auf einen Zweig von Rosen
ヴィリー・ハインツ・ミュラー(1900-1974):Traumen Op.7/ Schliese mir die Augen beide Op.9
エルンスト・フォン・ドホナーニ:歌曲集 Op.14より 第1曲 Was weinst du, meine Geige? / 第2曲 So fugt sich Blut’- an Blutezeit / 第6曲 Vergessene Lieder, vergessene Lieb
ヴィリー・ハインツ・ミュラー:Von unserer Liebe Op.11/ Ich habe gegraben Op.12/ Blumlein steht am Walde Op.13-
1/ Sonne Op.13-2
フランツ・リース(1846-1932):6つの歌曲 Op.31[Es muss was Wunderbares sein / Du bist die Herrlichste von Allen / Abends auf der See / Wenn ich auf dem Lager liege / Veilchen freue dich mit mir / Abschied]
Eugen Hildach(1849-1924):Abschied der Vogel Op.14-1
ヴィリー・ハインツ・ミュラー:7つの歌曲 Op.14[Ich hab’ dich lieb / Lass mich an deine Liebe / Jungst traumt es mir / Ich weiss ein Fleckchen Erde / Fallende Blatter / Wende / Erkenntnis]
カール・ゲーツェ(1836-1887):Still wie die Nacht, tief wie das Meer
メラニー・アダミ(S)
エネアス・ヒュム(Br)
ユディト・ポルガー(P)

録音:2023年4月/スイス
ソプラノ歌手のメラニー・アダミが楽譜を所有していた、曽祖父ヴィリー・ハインツ・ミュラー(1900-1974)の歌曲。2020年に時間のできた彼女がこの楽 譜に改めて向き合い、忘れられていた音楽に命を吹き込みました。独唱のほか二重唱もあります。また、ミュラーに大きな影響を与えた、あるいは個人的に親交の あった他の作曲家の作品も収録。

KLARTHE
KLA-177(1CD)
シューベルト:連作歌曲集『冬の旅』 Op.89D.911(1827)(クラリネット五重奏伴奏版) アンサンブル・インストゥルメンタル・プロヴァンス・ヴェルドン
ジャン=クリストフ・モリス(バス=バリトン)
【ベルナール・モパン(Vn)、ジョエル・モパン(Vn)、ステファニー・パヤレ=ペリン(Va)、ダニエル・パロヤン(Vc)】

録音:2023年9月/ラ・ヴェルディエール、バスティッド(フランス)
2015年結成のアンサンブル・インストゥルメンタル・プロヴァンス・ヴェルドン。可変アンサンブルの当団は室内楽の可能性を拡げるべく多くの編曲作品も演 奏しています。当録音ではバス=バリトン歌手のジャン=クリストフ・モリスを独唱に迎え、シューベルトの「冬の旅」全24曲をクラリネット五重奏伴奏版でお届け。 モリスの美しい歌声とクラリネット五重奏が織りなす当演奏は、名曲の新たな一面をのぞかせてくれます。 (Ki)

MDG
MDG-90823226(1SACD)
マーラー:歌曲集 子供の不思議な角笛 カタリーナ・カンマーローアー(Ms)
アルットゥ・カタヤ(Br)
エリック・シュナイダー(P)

録音:2023年9月19-23日、マリエンミュンスター修道院コンサートホール
ベルリン国立歌劇場の歌手カタリーナ・カンマーローアーとアルットゥ・カタヤによるマーラーの「子供の不思議な角笛」。 カタリーナ・カンマーローアーは、ミュンヘン出身。デトモルトの音楽院でオーボエを学び、その後歌をメヒティルト・ベームに師事。数々の歌唱コンクールで優勝。 1993年からはバレンボイム率いるベルリン国立歌劇場で、ポッペアの戴冠、セビリアの理髪師、蝶々夫人、ばらの騎士など数々の舞台に立っています。フィンラン ドのバリトン歌手、アルットゥ・カタヤは、シベリウス・アカデミーでヨルマ・ヒュンニネンたちに学び、2006年にベルリン国立歌劇場のメンバーに加わりました。フィ ガロ、伯爵、グリエルモ、パパゲーノなどのモーツァルトの諸役、プッチーニ、ヴェルディ、R・シュトラウス、ブリテンのオペラのバリトン役を主要なレパート リーとして舞台に立ち、オラトリオや受難曲のコンサートに出演しています。 マーラーの「子供の不思議な角笛」は、同名のドイツ民謡詩集から取られ、マーラーが特別に共感を覚えた詩を選んで歌曲集として作曲しています。通常、「子供の 魔法の角笛」は12曲が演奏されますが、ここでは、『若き日の歌』と交響曲からの曲を含めて20曲が収録されています。 (Ki)
MDG
MDG-92323156(1SACD)
バッハ:カンタータとモテット集
カンタータ第69番a「わが魂よ、主を頌めまつれ」BWV69a
モテット「なべての民よ、主を賛美せよ」BWV230
カンタータ第51番「全地よ、神に向かって歓呼せよ」BWV51
カンタータ第160番「 私は知る、わが救い主は生きておられることを」BWV160(偽作:テレマンTWV8:10;1:1066)
カンタータ第137番「主を頌めまつれ、勢威強き栄光の主を」BWV137
ザルツブルク・バッハcho、
ゴードン・サファリ(指)

録音:2023年6月28日、7月2日、ライプツィヒ聖トーマス教会
バッハの創作人生の半分をトーマスカントルとして過ごしました。2023年は彼のトーマスカントル就任300年の記念の年でもあり、世界中で記念コンサー トが開かれていました。当盤は、まさにそのトーマス教会で録音されました。演奏は2015年に指揮者ゴードン・サファリが設立した、文字通りバッハの声楽作品 を演奏するためのアンサンブル、ザルツブルク・バッハ合唱団。その透明で輝かしい歌声は高い評価を受けており、MDGからリリースされたアルバムはOpus Klassik、 ICM Awardsといった権威ある賞に度々ノミネートされています。

APARTE
AP-336(1CD)
バッハ:アルトのためのアリア集
(1)カンタータ第20番「おお、永遠、汝、雷の言葉よ」BWV20(1724)より第6曲 アリア「おお、人よ、お前の魂を救うがよい」
(2)カンタータ第33番「ただあなたのみ、主イエス・キリストよ」BWV33(1724)より第3曲 アリア 「我が歩み、なんと怯えつつよろめいたことでしょう」
(3)カンタータ第34番「おお永遠の炎、おお愛の源よ」BWV34(1727)より第3曲 アリア「幸いなるかな、選ばれたる魂」
(4)カンタータ第35番「霊と魂は、惑い乱れます」BWV35(1726)より第2曲 アリア「霊と魂は、惑い乱れます」
(5)カンタータ第35番「霊と魂は、惑い乱れます」BWV35(1726)より第4曲 アリア「神はすべてを麗しく成し遂げてくださいました」
(6)カンタータ第83番「新しき契約の喜びの時よ」BWV83(1724)より第1曲 アリア「新しき契約の喜びの時よ」
(7)カンタータ第108番「私が去り行くのは、あなたがたの益となる」BWV108(1725)より第5曲 アリア「我が心があなたに切に求めるもの」
(8)カンタータ第114番「ああ、愛するキリスト者、慰めを受けよ」BWV114(1724)より第5曲 アリア「死よ、もはやおまえが、私を脅かすことはない」
(9)カンタータ第115番「備えをなせ、我が心よ」BWV115(1724)より第2曲 アリア「ああ、まどろむ魂よ、何事だ?」
(10)カンタータ第170番「満ち足りた安らぎ、魂の愉しむ喜びよ!」BWV170(1726)より第1曲 アリア「満ち足りた安らぎ、魂の愉しむ喜びよ!」
(11)カンタータ第185番「永遠の愛の慈悲深き心よ」BWV185(1715)より第3曲 アリア「この時に努めよ」
ゾルタン・ダラーゴ(C.T)
クリストフ・ル セ(指&Org)
レ・タラン・リリク

録音:2023年2月14〜17日/ノートル・ダム・デュ・リバン教会(レバノンの聖母教会)、パリ(フランス)
クリストフ・ルセとレ・タラン・リリクがバッハのカンタータを録音!バッハのカンタータはルセ&レ・タラン・リリクの録音レパートリーでは初となります。と言っ ても、ただのカンタータ・アルバムではありません。数あるカンタータからアルトのためのアリアを抜粋したアルバムとなっています。
録曲には、主にバッハのライプツィヒ時代初期の1724年から1727年に初演されたカンタータからアルトのためのアリアが選ばれています。BWV185のみ ヴァイマール時代の1715年の作ですが、ライプツィヒ時代初期に再演されていますので、近い時期に演奏されたカンタータからアリアが集められていることにな ります。有名曲を並べるだけのありがちなアリア集とせずに、バッハの人生にとって大きな転機となったライプツィヒのトマス・カントル就任直後の楽曲に限定して 選曲している点、そしてシンフォニアなどの楽曲を加えず、あえてアリアのみ絞っている点に、アーティストたちのこのアルバムのコンセプトへのこだわりが感じられ ます。
この録音において、ルセ&レ・タラン・リリクと共演する歌手は、新鋭カウンターテナー、ゾルタン・ダラーゴ。古楽だけでなく、歌曲やコンテンポラリー・オペラ など幅広いレパートリーを持つハンガリー出身の若き実力派で、2022年フィンランドのオペラ・スカーラでエジプトの王を主人公としたフィリップ・グラスのオペ ラ「アクナーテン」のタイトルロールを歌い脚光を浴びました。
ダラーゴは、その透明感と色彩感を併せ持つ声と抜群のテクニックで、バッハの宗教的な楽曲から、敬虔さだけでなく、イタリア・バロック時代の色鮮やかな宗教 画を思わせる官能性まで引き出しています。
ダラーゴを支えるレ・タラン・リリクは、弦楽器6-5-3-4-1の比較的大きな編成を取っています。ここにフルート、オーボエ、オーボエ・ダモーレ、オーボエ・ダ・ カッチャ、ホルンが楽曲によって加わります。またオブリガート楽器が活躍する曲では、レ・タラン・リリクの名手たちの妙技も冴え渡り、歌唱の色彩感をさらに輝 かしいものにしています。特に、BWV35では、ルセのオルガンとダラーゴの歌唱が甘美な二重唱を歌うような美しさです。
バッハのカンタータや受難曲のアリアは、イタリア・オペラから、ABAのダ・カーポ・アリアという形式だけでなく、旋律や楽器の使用法においても大きな影響を 受けていますが、ダラーゴの官能的な歌唱とレ・タラン・リリクの技巧性高い演奏は、バッハのカンタータにおいて、宗教的な信仰(カンタータ)が世俗的な甘美さ (オペラ)とも結びついていたことを教えてくれます。ルセが新進気鋭のカウンターテナーと示したバッハのカンタータ演奏の新機軸をお聴き逃しなく!

C Major
81-1208(DVD)

81-1304(Bluray)
ブラームス:ドイツ・レクイエム クリスティアン・ティーレマン(指)
VPO
エ ル ザ・ドライシヒ(S)
ミヒャエ ル・フォレ(バリトン )
ウィーン楽友協会cho

収録:2023年7月、ザルツブルク祝祭劇場(ライヴ)
◆DVD
画面:NTSC16:9 
音声:PCMステレオ、DTS5.
リージョン:All
DVD9
原語:ドイツ語
字幕:独英仏西韓,日本語
77分
◆Bluray
画面:1080i16:9FullHD 
音声:PCMステレオ、
DTS-HD MA5.1
リージョン:All
BD25
原語:ドイツ語
字幕:独英仏西韓,日本語
77分
2023年ザルツブルク音楽祭のティーレマン(指)ウィーン・フィルによるブラームスの『ドイツ・レクイエム』の映像がリリースされます。声楽付きの作品を得意 とするティーレマンですが、彼の特徴であるドイツの伝統を感じさせる重厚で濃厚な音楽作りが、作品の持つ響きと見事に合い、圧倒的な印象を残す演奏となっ ています。 バッハの『ロ短調ミサ曲』やベートーヴェンの『ミサ・ソレムニス』とも共通する、宗教の枠組みを超えた、人類の“祈り”を描いたブラームスの最高傑作『ドイツ・ レクイエム』。ブラームスがレクイエムの作曲に取り掛かった動機は、恩人シューマンの死にあると言われています。その数年後には最愛の母の死を経 験し、作曲はいっきに進み、部分的な初演を経て1869年2月18日に全曲初演が行われています。通常、死者のためのミサ曲「レクイエム」は、カトリック教会に おけるミサの典礼文となるのでラテン語です。しかし、プロテスタントのルター派信徒であったブラームスは、ルター聖書のドイツ語版から選んだ文言を歌詞とし て使用しました。ですので『ドイツ・レクイエム』は典礼音楽ではありませんが、敬虔なプロテスタント教徒であったブラームス自身の深い信仰が表れた曲であると いえるでしょう。 本公演にはソリストとして、2020年のザルツブルク音楽祭で「コジ・ファン・ドゥッテ」でフィオルディリージを好演したエルザ・ドライシヒ、そして存在感のある迫 力の歌声をもつミヒャエル・フォレの二人が登場。また初演の2年前の1867年12月に最初の3つの楽章を演奏したウィーン楽友協会合唱団による演奏という点も 注目されます。

Onyx
ONYX-4246(1CD)
ピエロ・ポートレート
シェーンベルク:月に憑かれたピエロ Op.21
シューマン:謝肉祭 Op.9より 第2曲 ピエロ
ポルドフスキ:コロンビーヌ
ヨーゼフ・マルクス:ピエロ・ダンディ
シア・マスグレイヴ:ピエロ
ドビュッシー:ピエロ L.30
エイミー・ビーチ:コロンビーヌの夢 Op.65より 第3曲 愛のワルツ
マックス・コヴァルスキ:「月に憑かれたピエロ」からの12の詩 Op.4より 第7曲 Nordpolfahrt
コルンゴルト:歌劇 「死の都」より ピエロの踊り歌
クレア・ブース(S)、
アンサンブル360
様々な作曲家の「ピエロ(道化師・コロンビーヌ)」をテーマにした作品ばかりを集めるという、極めて意欲的でこだわりのアルバムが登場! カーニバル、仮面、狂気と結びついているピエロという人物像を、17世紀のコンメディア・デッラルテや謝肉祭の古い伝統にまで遡って見つめなおし、多彩なピエロの肖像画を並べたプログラム。2024年が生誕150周年となるシェーンベルクの「月に憑かれたピエロ」は勿論のこと、シューマンやドビュッシーの作品から、シア・マスグレイヴ、エイミー・ビーチ、ヨーゼフ・マルクス、ポルドフスキ(イレーネ・ヴィエニャフスカ)、コヴァルスキ、コルンゴルトまで、多様な作曲家による多面的な「ピエロ」の魅力を、名ソプラノ、クレア・ブースとイギリスの若き精鋭たちによって結成された室内楽団「アンサンブル360」が描きます。
クレア・ブースは、ロイヤル・オペラ・ハウス、イングリッシュ・ナショナル・オペラ、ウェールズ・ナショナル・オペラなど英国の主要オペラ・ハウスで活躍し、舞台、コンサートの両面で幅広いレパートリーを披露、2016年10月には「没後20年 武満徹 オーケストラ・コンサート」で来日公演も行ったイギリスのソプラノ歌手。

Etcetra
KTC-1824(2CD)
ヘンドリック・トビ:合唱作品集
ヘンドリック・トビ(1741-1809):ディキシット・ドミヌス ニ長調/ニシ・ドミヌス ニ短調(抜粋)/タントゥム・エルゴ 変ホ長調/ラウダーテ・プエリ ハ長調/ディキシット・ドミヌス ヘ長調
【ボーナスCD】6つの三重奏曲 Op.1
ヴラド・ウェーフェルベルヒ(指)
テラ・ノーヴァ・コレクティヴ合唱団 、他

録音:2024年1月
ベルギーの都市アントウェルペンで活躍した作曲家 ヘンドリック・トビ(1741-1809)による合唱作品集。当時のアントウェルペンは、人口はそれほど多くなく都市としてはまだ発展途上ではありましたが、交易によって産業が発展しており、音楽文化も発達した都市でした。宮殿ではコンサートや舞踏会、そしてオペラ公演が行われ、教会での音楽も盛んでした。そのアントウェルペンで重要な音楽家の一人がヘンドリック・トビ、その人でした。彼の合唱作品とボーナスCDとして「6つの三重奏曲」が収録されています。

Signum Classics
SIGCD-912(2CD)

JSIGCD-912(2CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

クロース・ハーモニー(密集和声)〜密なる調和
【CD1】1. エルトン・ジョン(アンドルー・ジャックマン編):クロコダイル・ロック/2. ローラ・マヴーラ(エリック・ウィテカー編曲、クリストファー・ブリュートン追加編):ファーザー・ファーザー/3. ポール・サイモン(アンドルー・ジャックマン編):恋人と別れる50の方法/4. エド・シーラン、フォイ・ヴァンス(ジム・クレメンツ編):ザ・ヒルズ・オヴ・アバフェルディ/5. クイーン(ニック・アシュビー編):懐かしのラヴァー・ボーイ/6. ジェローム・カーン(ジョン・ラッター編):今宵の君は/7. ジョージ&アイラ・ガーシュウィン(ボブ・チルコット編):おお! アイ・キャント・シット・ダウン(僕は座れない)/8. マイク・スコット(クリストファー・ブリュートン編):ハウ・ロング・ウィル・アイ・ラヴ・ユー/9. ジョン・レノン&ポール・マッカートニー(ダリル・ランズウィック編)オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ/10. 伝承曲(ダリル・ランズウィック編):シー・ムーヴド・スルー・ザ・フェア(彼女は市場を通り抜けていった)/11. アルバート・ハモンド(ピーター・ナイト編):アイム・ア・トレイン(俺らは機関車野郎)/12. ジェイムズ・ブレイク:ミート・ユー・イン・ザ・メイズ(迷路の中で会いましょう)/13. ケイシー・マスグレイヴズ(パトリック・ダナキー編):レインボー(虹)/14. リムスキー=コルサコフ(ダリル・ランズウィック編):熊蜂の飛行/15. ドナルド・スワン(ゴードン・ラングフォード編):スロー・トレイン/16. ジョン・レノン&ポール・マッカトニー(ポール・ハート編):ハニー・パイ
【CD2】1. サイ・コールマン(ピーター・ナイト編):リズム・オヴ・ライフ/2. デューク・エリントン(ポール・クーン編):クレオール・ラヴ・コール/3. ジョニ・ミッチェル(パトリック・ダナキー編):シソタウベル・レイン/4. 伝承曲(ジェフ・リチャーズ編):優しい女羊飼い/5. ジョン・レノン&ポール・マッカートニー(ポール・ハート編):ホエン・アイム・シックスティ・フォー(僕が64歳になっても)/6. 伝承曲(ボブ・チルコット編):シーズ・ライク・ザ・スワロウ(彼女は燕のよう)/7. ジョアキーノ・ロッシーニ(ダリル・ランズウィック編):「セビーリャの理髪師」序曲/8. 伝承曲(グレイストン・アイヴズ編):竹田の子守唄/9. ジョン・レノン&ポール・マッカトニー(ボブ・チルコット編):ペニー・レイン/10. クリスティン・マクヴィー(ニック・アシュビー編):ソングバード/11. クイーン(ポール・ハート編):シーサイド・ランデヴー/12. アマンダ・マクブルーム(ニック・レイン編):ザ・ローズ/13. ハロルド・アーレン(ジョージ・シアリング編):虹の彼方に/14. ポール・ドレイトン:マスターピース/15. ロン・グッドウィン(ジェレミー・ジャックマン編):ホワット・カインド・オヴ・シングズ・ドゥー・ザ・キングズ・シンガーズ・シング(キングズ・シンガーズはどんなことを歌ってくれるかな?)
キングズ・シンガーズ〔パトリック・ダナキー(C.T)、
エドワード・バトン(C.T)、
ジュリアン・グレゴリー(T)、
クリストファー・ブリュートン(Br)、
ニック・アシュビー(Br)、
ジョナサン・ハワード(Bs)〕
リーアム・ダナキー(P)、
ミーシャ・ムロフ=アバド(ダブルベース)

録音:2019年-2024年(ロンドン、イギリス)
ルネサンス・ポリフォニーからジャズ・ポップスまで、2000曲以上ものレパートリーを誇り、2018年に結成50周年を迎えた男声ア・カペラ・グループのレジェンド、キングズ・シンガーズ。2024年の来日を記念し、珠玉のレパートリーを集めた2枚組アルバムが登場!
本アルバムでは、新たにレコーディングされた作品と何千ものポップス、ジャズ、フォークソングのアレンジメントのレパートリーを歌い育ててきたキングス・シンガーズによるミニ・アルバム・シリーズ「ライブラリー」からのハイライトをカップリング。彼らの音楽ライブラリーの中でも最も愛され、ユニークなコーナーのひとつであるクロース・ハーモニーのアレンジを深く掘り下げ、ダリル・ランズウィック(ロッシーニの『セビーリャの理髪師』序曲の想像力豊かでエキサイティングなバージョンなど)やジョン・ラッター(ジェローム・カーンの『今宵の君は』)の新アレンジをフィーチャーし、彼らの才能とレパートリーの多様性を紹介しています。このアルバムを通じて、キングズ・シンガーズの長きにわたるグループの物語を祝福します。

Linn
CKD-749(1CD)
NX-C04
ブラームス歌曲集 第2集
1-5.5つの歌 Op.72
6-10.5つのリート Op.105
11-14.4つの歌曲 Op.43
15-21.7つのリート Op.48
22-29. リートと歌 Op.57
サラ・コノリー(Ms)…1-4、6-8、11、12、16-18、22、24、28、29
ハンノ・ミュラー=ブラッハマン(Bs-Br)…5、9、10、13-15、19-21、23、25-27
マルコム・マルティノー(P)

録音:2022年1月10、11日 セント・ジョージズ・ホール、ブリストル
2023年10月27、28日 クレア、キルベリー
歌曲におけるピアノ演奏と解釈では世界の第一人者マルコム・マルティノーによるプロジェクト「ブラームス・ソングブック」第2集。今回はイギリ ス出身のサラ・コノリー、ドイツのハンノ・ミュラー=ブラッハマンという、どちらも多くのアーティストから篤い信頼を得て世界中の劇場で活躍する 二人が参加。ブラームスが30年に渡って書き上げた5つの歌曲集を歌い分け、巧みな表現力と深みのある美声で楽しませてくれます。

Hanssler
HC-23087(1CD)
ハンニカイネン:初期歌曲集
イルマリ・ハンニカイネン
(1)平安(Rauha)(1906)
(2)母の眼差し(Aidin silmat)(1908)
(3)ありがとう(Kiitos)(1908)
(4)関わりのある(Det galler)
(5)-(8)歌曲集「古い隠れ家から(Vanhoista katkoista)」(pub.1922)
(9)-(11)3つの歌 Op.3(1919)
(12)夕べのセレナード(Abendstandchen) Op.3a no.2
(13)(14)2つの歌 Op.5(after1910)
(15)-(24)10の歌 Op.8(pub.1915?17)
(25)小舟に乗って(Weneessa) Op.11no.1(1915)
(26)わが心の子守歌(Kehtolaulu sydamelleni) Op.11no.2(1915)
(27)リトアニアの歌(Liettualainen laulu) Op.13. no.1
(28)雪の想い(Lumitunnelma) Op.13no.2
(29)トゥーリッキの子守歌(Tuulikin kehtolaulu) Op.13no.3
(30)-(32)3つの歌 Op.15(pub.1919)
(9)(10)(13)(15)(21)-(24)(27)-(32)キルシ・ティーホネン(S)
(1)-(8)(11)(12)(14)(16)-(20)(25)(26)ティモ・リーホネン(Bs)
テルヒ・ドスタル(P)

録音:2023年8月1〜4日/ベルリン=ブランデンブルク放送内第3ホール(ベルリン)
イルマリ・ハンニカイネンは、父と兄弟ふたりが作曲家、もうひとりの兄弟が指揮者という名のある音楽一家に生まれました。ヘルシンキ大学を卒業後、ウィーン の音楽大学でフランツ・シュレーカーの生徒になり、さらにサンクトペテルブルクのアレクサンドル・ジロティとパリのアルフレッド・コルトーに師事しました。フィン ランドに戻ってからはヘルシンキ音楽院でピアノを教え、その後、シベリウス・アカデミーの教授に任命されました。作曲家としてのハンニカイネンは、後期ロマンティ シズムから印象主義へとスタイルを変えながらピアノ曲を中心に手広く作曲し、映画の音楽も手がけました。「ドビュッシーのシルエット」が彼の印象主義スタイルの 代表的作品とされ、「気まぐれな変奏曲はフィンランドのピアノレパートリーでもっとも重要な変奏曲とみなされている作品です。
ハンニカイネンは100曲以上のソロ歌曲を書きました。若いころから、エイノ・レイノ、L・オネルヴァ、ヴェイッコ・アンテロ・コスケンニエといった同時代の詩 人のフィンランド語とスウェーデン語の詩に作曲し、歌手だった母のアルフヒルド・”アッリ”・ハンニカイネンや有名な歌手たちに献呈しました。このアルバムでは、 ハンニカイネンのもっとも人気のある歌曲のひとつ、1906年の「平安」など初期の32曲によるプログラムが歌われます。
キルシ・ティーホネンは、シベリウス・アカデミーの出身。1995年のBBCカーディフ国際声楽コンテストにフィンランド代表として参加、「Song prize」を獲 得したことが各国での活動につながりました。ティモ・リーホネンもシベリウス・アカデミーで学びました。ライン・ドイツ・オペラとキール・オペラと長期契約を結び、 オペラとリサイタルの歌手として各国で活躍しています。ハンニカイネン、アーレ・メリカント、シベリウスの曲による『フィンランド・ピアノ作品集』(HC 23048) をリリースしたテルヒ・ドスタルが共演。彼女の執筆した詳しいプログラム・ノーツ(ドイツ語・英語)が、原詩に代わり、ブックレットに掲載されています。 (Ki)

Hanssler
HC-24031(4CD)
ギュンター・ヴァント/宗教作品集


■CD1
(1)ベートーヴェン:ミサ曲ハ長調Op.86
(2)モーツァルト:主日のための晩課(ヴェスペレ)ハ長調K.321

■CD2
(1)モーツァルト:ミサ曲ハ長調K.317「戴冠式ミサ」
(2)シューベルト:スターバト・マーテルヘ短調D.383

■CD3
ブラウンフェルス:テ・デウムOp.32〜ソプラノ、テノール、混声合唱、オルガンと大管弦楽のための

■CD4
(1)メシアン:神の降臨のための3つの小典礼
(2)モーツァルト:聖体の祝日のためのリタニア変ホ長調K.243
ギュン ター・ヴァント(指)

■CD1
(1)マーガレット・マーシャル(S)、コルネリア・ヴルコップ(A)、アドルフ・ダラポッツァ(T)、カール・リッダーブッシュ(Bs)、バイエルンRSO&cho/録音:1982年1月21日ヘルクレスザール、ミュンヘン王宮内(ステレオ/ライヴ)
(2)ブリギッテ・デューラー(S)、ユリア・ハマリ(A)、ヴェルナー・クレン(T)、大橋国一(Bs)、ケルンRSO&cho/録音:1968年11月22日/WDR第1ホール、ケルン(ステレオ/ライヴ)
■CD2
(1)マルゴ・ギヨーム(S)、マルギット・コベック(C.A)、ヨハネス・フェーヤーベント(T)、エヴァルト・カデヴァイアー(Bs)、ケルンRSO&cho/録音:1952年7月25日WDR第1ホール、ケルン(モノラル)
(2)マルゴ・ギヨーム(S)、リヒャルト・ホルム(T)、ゲルハルト・グレシェル(Bs)、ケルンRSO&cho/録音:1953年10月17日WDR第1ホール、ケルン(モノラル)
■CD3
レオニー・リザネク(S)、ヘルムート・メルヒェルト(T)、ヘルマン・ヴェルナー(Org)、ケルン・ギュルツェニヒO&cho/録音:1952年12月20日WDR第1ホール、ケルン(モノラル)
■CD4
(1)タイニー・ヴィルツ(P)
モニク・マターニュ=カヴァイユ(オンド・マルトノ)、バイエルン放送合唱団/録音:1966年1月21日ミュンヘン(ステレオ)
(2)マーガレット・マーシャル(S)、コルネリア・ヴルコップ(A)、アドルフ・ダラポッツァ(T)、カール・リッダーブッシュ(Bs)、バイエルンRSO&cho/録音:1982年1月21日ミュンヘン(ステレオ)
Profilレーベルから数多くの名演がリリースされている20世紀の大指揮者ギュンター・ヴァント(1912-2002)。当セットは宗教作品を集めた4枚組で、モー ツァルト、ブラウンフェルス、メシアン、ベートーヴェン、シューベルトを収録。
どの作品も深く読み込み、知的にコントロールされたヴァントの“完璧なバランス”の演奏は聴く者を感動させました。宗教作品ではモーツァルトやベートーヴェ ンだけなく、ヴァルター・ブラウンフェルス(1882-1954)やオリヴィエ・メシアンなど、ヴァントの同時代の作曲家も積極的に取り上げており、 「音楽に奉仕することが自身の使命」と語ったヴァントが全身全霊をかけ演奏してきた名演の数々がここに聴くことができます。 ※CD1「ベートーヴェン:ミサ曲」のトラック1にマスターテープ起因によるノイズがございます。予めご了承いただけますと幸いです。 (Ki)

H.M.F
HMM-902739(1CD)
シューベルト:歌曲集『美しき水車小屋の娘』 ユリアン・プレガルディエン(T)
クリスティアン・ベザイデンホウト(フォルテピアノ/クリストフ・ケルン2019年製(1825年製コンラート・グラーフ、ウィーン・モデル))

録音:2023年11月、SWR Funkstudio・シュトゥットガルト
ユリアン・プレガルディエンと、ベザイデンホウトによるシューベルトがharmoniamundiから登場します。ユリアン・プレガルディエンといえば若き世代のス ター・テノール。透明かつ芯のある声、そして驚異的なまでの明晰な歌詞の発語は、ここでも冴え渡っています。時には装飾を加えたり、旋律線を変えたりすること もあり、また旋律が台詞のように聴こえる瞬間もありますが、それは本人の表現への強い衝動であり、あまりにそれが直截的なので、「作曲者への冒涜」などとい うことは感じさせない説得力です。 ヨーロッパでユリアン・プレガルディエンとベザイデンホウトは『水車小屋』の公演を披露していますが、そこでは役者が演じる詩人のミュラーが舞台に登場したと いうことで、プレガルディエンとベザイデンホウトの詩や言葉に対する意識の高さがうかがわれます。 ベザイデンホウトのフォルテピアノも、プレガルディエンの真直ぐな表現に突き動かされたかのように感情に満ちており、驚くほど色彩豊かな音色で物語を紡いで いきます。パドモアとの『冬の旅』の名録音もありますが、ここではより一歩踏み込んだダイレクトで雄弁な表現が光っています。闇と光、様々なコントラストも強烈 な演奏です。 (Ki)

Signum Classics
SIGCD-777(1CD)
マニフィカト4
アンナ・センプル(b.1997):ヌンク・ディミティス*
ジュディス・ウィアー(b.1954):マニフィカト&ヌンク・ディミティス(St John’s Service)
ジョナサン・ダヴ(b.1959):マニフィカト&ヌンク・ディミティス(St John’s Service)
ハウエルズ:テ・デウム(Collegium Regale)
ジョアンナ・フォーブズ・レストレインジ(b.1971):マニフィカト&ヌンク・ディミティス(King’s College Service)
エイドリアン・クラフト(1921-1987):マニフィカト&ヌンク・ディミティス(Collegium Regale)
ハウエルズ:マニフィカト&ヌンク・ディミティス ホ長調(テナーとバスのための)
スタンフォード:マニフィカト&ヌンク・ディミティス ト長調
ハーバート・マリル(1909-1952):マニフィカト&ヌンク・ディミティス ホ長調
ピアース・コナー・ケネディ(b.1997):マニフィカト&ヌンク・ディミティス(Worcester Service)
アンドルー・ネスシンガ(指)、
ケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジcho、
ジョージ・ハーバート(Org)、
アレグザンダー・センプル(Vn)*

録音:2022年
1670年代に創設され、世界でも有数のカレッジ聖歌隊として活動を続けるケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジ合唱団と、2007年の音楽監督就任後、数多くの名演を共に創り上げてきた名指揮者アンドルー・ネスシンガ。英グラモフォン誌では「エディターズ・チョイス」に選ばれるなど、好評を博した『マニフィカト』シリーズの第4弾。このシリーズの最終巻となるこのアルバムには、ジュディス・ウィアー(b.1954)とジョナサン・ダヴ(b.1959)によって書かれたケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジ合唱団のための作品が、世界初録音されています。

RUBICON
RCD-1122(1CD)
パッシオーネ
コンスエロ・ベラスケス(1916-2005):ベサメ・ムーチョ
ホセ・アルフレード・ヒメレス(1926-1973):Amaneci otra vez
ホセ・ラカジェ(1859-1937):アマポーラ
ニーノ・ロータ:ラ・ストラーダ
アドルフォ・グスマン(1920-1976):Te espero en tu eternidad
アグスティン・ララ(1897-1970):グラナダ
トスティ:かわいい口もと
E・A・マリオ(1884-1961):遥かなるサンタ・ルチア
オスマン・ペレス・フレイレ(1880-1930):Ay ay ay
キリノ・メンドーサ・イ・コルテス(1862-1957):シエリト・リンド
ホセ・セラーノ(1873-1941):Te quiero Morena
トスティ:君なんかもう
リベロ・ボヴィオ(1883-1942):パッシオーネ
アニタ・メイ・ボールドウィン(1876-1939):ロリータ
モリコーネ(1928-2020):ニュー・シネマ・パラダイスより「Se」
デ・クルティス&ドメニコ・フルノ:勿忘草
ヘスス・レオン(テノール、ギター)、
トビー・パーサー(指)、
ロイヤル・リヴァプールPO
メキシコのテノール、ヘスス・レオンのアルバム『パッシオーネ』には、世界で最も愛されている曲がいくつか含まれており、往年の偉大なテノール歌手や、最近ではパヴァロッティ、ドミンゴ、カレーラスなどがこれらの人気曲を歌い継いできました。ヘスス・レオンは「このアルバムの曲は私にとって深い意味を持っています。なぜなら、私が成長するにつれてそれらの曲は私とともにあるからです。幼い頃から何度もこの曲を歌う喜びを味わってきました。最初はピアノやギターといった簡単な伴奏で、その後はオーケストラの伴奏で歌いました。それぞれの曲には独自の個性があり、大切な思い出が詰まっています」と語っています。

Da Vinci Classics
C-00882(1CD)
ペトラッシ:ローマの田舎の歌〜声楽とピアノのための作品集
ローマの田舎の歌(ソプラノとピアノための)*/バルべリアのオルガンで(ソプラノとピアノのための)*/Edi Nanna Nanna(ソプラノとピアノのための)*/女の子を眠らせるヴォカリース(ソプラノとピアノのための)/O Sonni, Sonni...(ソプラノとピアノのための)*/私を死なせて(ソプラノとピアノのための)/小さなインヴェンツィオーネ(Pのための)/小品(Pのための)/シチリアーナ(P4手のための)§/行進曲風に(P4手のための)§
ロザリア・アンゴッティ(ソプラノ、ピアノ§)、ティツィアナ・コセンティーノ(P)

録音:2023年9月28日ー30日(イタリア)
*世界初録音
ダラピッコラ、シェルシと並んで20世紀イタリア音楽の三大巨匠と称えられるゴッフレド・ペトラッシ。本アルバムでは、ペトラッシが23歳の時に作曲した声楽とピアノのための「ローマの田舎の歌」を含む、知られざる作品を取り上げており、最近発見された未発表の作品を公開し、世界初演として収録されています。このプロジェクトは、ペトラッシの姪と甥によって、叔父の作品の普及における重要な一歩として称賛されており、ロザリア・アンゴッティとティツィアーナ・コセンティーノによる解釈は、ペトラッシが意図した声楽的に多様な表現を見事に再現しています。
ソプラノ歌手、ピアニスト、教師として多才に活躍するロザリア・アンゴッティは、ローマ・サンタ・チェチーリア音楽院ピアノ科と声楽科を卒業。数々のオペラ作品でソリストとして国際的なキャリアを誇り、ラウリ・ヴォルピ国際コンクール、ピエトロ・アルジェント国際コンクール、PNAなどで、数多くの国際賞を受賞、バルセロナのヴィニャス・コンクールではファイナリストに選ばれています。イタリア人ピアニストのティツィアナ・コセンティーノは、アスコリ・ピチェーノ音楽祭、リスト音楽祭、テッレ・ダレッツォ音楽祭などにゲストで出演。2002年から2022年までサビーナ・ムジカ・フェスティバルの芸術監督を務めるなど、若手の才能の育成に尽力しています。

ALPHA
ALPHA-1014(1CD)
NX-C04
フォーレ:レクイエム、グノー:クローヴィスのミサ ほか
フォーレ:レクイエム Op.48
グノー:クローヴィスのミサ
オベール(1877-1968):おお、救いのいけにえ
アンドレ・カプレ:ヴァイオリンとピアノのためのアダージョ
エメーケ・バラート(S)
フィリップ・エステフ(Br)
シュシャーヌ・シラノシアン(Vn)
ル・コンセール・スピリチュエル
エルヴェ・ニケ(指)

録音:2022年コンフラン礼拝堂、シャラントン=ル=ポン、フランス
エルヴェ・ニケとその手兵ル・コンセール・スピリチュエルによるフォーレのレクイエムが登場。ニケは2014年にもフランダース放送合唱団と共に フォーレを録音しているので、約8年をあけての再録音ということになります。前回同様今回も1893年版を元に、ファゴット、トランペット、トロ ンボーンとティンパニを省くという処置を取りました。演奏は作品の美しさをたっぷりと歌い上げるとともに、ニケらしい筋肉質の表現も随所に聴 かれ、なかでも「サンクトゥス」の力強さは特徴的。「レクイエム」の定番の新たな魅力を引き出しています。 カップリングにはグノーが1891年に着手し、その歿後1896年に出版された混声合唱とオルガンのためのミサ曲を収録。1871年の普仏戦 争敗北後のフランスで守護的な象徴として注目されていた、メロヴィング朝フランク王国の初代国王クローヴィス1世(466頃-511)の洗礼 1400年記念を意識して書かれたものとされ、「クローヴィスのミサ」の名が付けられています。グレゴリオ聖歌を元にし、パレストリーナなどルネ サンスの手法を参考にしつつ、グノーらしいユニークさも兼ね備えた作品です。 これら2曲の後奏として収められているのは、ルイ・オベールによるソプラノ独唱、ヴァイオリン独奏、合唱とオルガンによる宗教的な小品と、アン ドレ・カプレが宗教的儀式のために書いたヴァイオリンとオルガンのための一種の瞑想曲。なかでもルイ・オベールは1888年に行われたフォーレ のレクイエム初版の初演時に、ボーイ・ソプラノとして「ピエ・イエズ」を歌った縁があります(さらに後年にはピアニストとして、ラヴェルの「高貴で 感傷的なワルツ」の初演も行っている才人)。ヴァイオリンのソロはル・コンセール・スピリチュエルのコンサートマスターを務めるほか、ソリストとし て世界中で活躍するシュシャーヌ・シラノシアンが担当、技術と表現の両面で冴えわたった演奏を聴かせています。

Gramola
GRAM-99314(1CD)
NX-C01
世界と神秘〜デュパルク、フォーレ:歌曲集
デュパルク:悲しき歌
 旅への誘い/恍惚
 ため息/ミニョンのロマンス
 エレジー/ラメント/遺言
フォーレ:ひそやかに Op.58No.2
 ゆりかご Op.23No.1
 この世では Op.8No.3
 悲しみ Op.6No.2
 夢のあとに Op.7No.1
 憂鬱 Op.51No.3/ 牢獄 Op.83No.1
 墓地で Op.51No.2/秋 Op.18No.3
 ネル Op.18No.1/川のほとりで Op.8No. 1
 それは恍惚 Op.58No.5
 涙 Op.51No.1
 捨てられた花 Op.39No.2
優しさ〜組曲『ドリー』より(P連弾)*
クリスティーナ・バーダー
(Ms/P*)
ゲルト・ヘッカー(P)
ピアノ…エラール

録音:2023年10月2-5日
シュトゥットガルト出身のメゾ・ソプラノ歌手クリスティーナ・バーダー。地元でピアノを学んだ後、歌手を志してフランスと ウィーンで研鑽を積み、歌劇やコンサートに出演し高く評価されています。この「Monde et mystere 世界と神秘」 と題されたアルバムでは、2024年に没後100年を迎えるフォーレと、ほぼ同時代を生きたデュパルクの歌曲から彼女 が神秘性を感じるという作品を選びました。フランス歌曲の繊細な響きを生かした歌唱を聴かせると共に、最後におか れたフォーレの「優しさ」ではピアノ演奏も披露。作曲家への深い共感を示しています。伴奏するヘッカーは歴史的な 鍵盤楽器の専門家で、ここではデュパルク作品に1868年製、フォーレには1879年製のエラールを用いて作品が生 まれた当時の響きを蘇らせるとともに、バーダーの柔らかな歌唱に寄り添う繊細な解釈を聞かせます。バーダーは画家 としても評価されており、解説書には彼女の作品が5点、カラーで印刷されています。

299 MUSIC
NIKU-9061(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

「頬につたふ」〜日本のうたを歌う
@-G啄木短歌集【詩:石川啄木(1886-1912)/曲:田三郎(1913-2000)】
やはらかに [01’29”]
頬につたふ [00’45”]
いのちなき [01’24”]
病のごと [01’18”]
不来方の [01’35”]
ふるさとを [00’51”]
はづれまで [01’19”]
あめつちに [01’44”]
H山は呼ぶ 野は呼ぶ 海は呼ぶ [02’38”]
【詩:北原白秋(1885-1942)/曲:小田進吾(1896-1945)/編曲:松本 望】
I朝だ元気で [02’43”]
【詩:八十島稔(1906-1983)/曲:飯田信夫(1903-1991)/編曲:松本 望】
J朝 [02’01”]
【詩:島崎藤村(1872-1943)/曲:小田進吾(1896-1945)/編曲:松本 望】
K心のふるさと [03’40”]
【詩:大木惇夫(1895-1977)/曲:江口夜詩(1903-1978)/編曲:松本 望】
L椰子の実 [03’16”]
【詩:島崎藤村(1872-1943)/曲:大中寅二(1896-1982)/編曲:松本 望】
M-(21)沙羅 【詩:清水重道(1909-1958)/曲:信時 潔(1887-1965)】
丹澤 [03’49”]
あづまやの [01’29”]
北秋の [01’32”]
沙羅 [03’12”]
鴉 [01’20”]
行々子 [01’33”]
占ふと [03’10”]
ゆめ [02’04”]
(22)憾(ピアノ・ソロ) [02’56”] 【曲:瀧廉太郎(1879-1903)】
(23)荒城の月 [03’48”]
【詩:土井晩翠(1871-1952)/曲:瀧廉太郎(1879-1903)/編曲:松本 望】
青木洋也(C.T) [@-(21)(23)]
高橋明日香(リコーダー)[H-LNQR(23)]
松本望(P)

録音:2023 年10 月2-4 日五反田文化センター
日本が西洋音楽を受容し、その風土や暮らしにふさわしく変遷していくのに伴い、日本 の「うた」も西洋歌曲と日本音楽の要素が融合されたものが主流となり、その芸術性を高 め自然の豊かさや深い情緒に彩られた作品が多く生み出された。青木の優しく柔らかな 歌声、高橋のメリハリが利いたリコーダー、松本の清涼感あるピアノで甦る、当時口ずさま れた日本の「うた」の懐かしくも新しい佇まい。

Musikmuseum
MMCD-13065(1CD)
ルートヴィヒ・トゥイレ&R.シュトラウス:歌曲集
ルートヴィヒ・トゥイレ(1861-1907):In meiner Traume Heimat Op.27-2/Im Mai Op.4-3/Madchenlied Op.15-1/Meiden/Gavotte Op.34-1/Die Nacht Op.12-2/Der traurige Jager Op.26-2/Waldeinsamkeit Op.12-1/Vorfruhling Op.33-1/Reigen Op.33-2/Seliges Vergessen Op.26-3/Die Insel der Vergessenheit Op.27-4/Ganymed/Capriccio Op.33-3
R・シュトラウス:「最後の葉」による8つの歌曲 Op.10
アンネ・シュルト(Ms)、
アンネッテ・ザイラー(P)

録音:2021年10月26日-27日&12月28日-30日、チロル州立音楽院コンサート・ホール(インスブルック、オーストリア)
ヘルマン・フォン・ギルムの詩「最後の葉」に作曲したR・シュトラウスの8つの歌曲集と、シュトラウスと非常に親交の深かったオーストリア生まれの作曲家、ルートヴィヒ・トゥイレの歌曲をカップリング。チロル州立歌劇場などで活躍するアンネ・シュルトが複雑なハーモニーと幅広い表現力が求められるこれらの作品を熟達した歌唱で聴かせます。伴奏はMusikmuseumレーベルからメンデルスゾーンやシューマンの作品集もリリースしているピアニスト、アンネッテ・ザイラー。
Musikmuseum
MMCD-13059(1CD)
チロル・クリスマス・コンサート2021
ヤン・ツァハ
:パルティータ・パストラーレ より 第3楽章/全ての救い主であるキリストよ、クリスマス讃歌/田園ミサ曲 ニ長調 より キリエ、グローリア/パルティータ・パストラーレ より 第2楽章/田園ミサ曲 ニ長調 より クレド/エヤ・パストルクーリ、パストラーレ/田園ミサ曲 ニ長調 より サンクトゥス、ベネディクトゥス、アニュス・デイ/パルティータ・パストラーレ より 第4楽章
グルーバー:静かな夜、聖なる夜(きよしこの夜)
聖ブラジウス・アカデミーO&cho、
カールハインツ・ジースル(指)

録音:2021年12月18日-19日、チロル州立音楽院(インスブルック、オーストリア)
2021年のチロル・クリスマス・コンサート。この年のコンサートでは、ボヘミアに生まれ、チロルを度々訪れ重要な足跡を遺した作曲家の一人、ヤン・ツァハをクローズアップ。いくつかの修道院に保存されている、慰め、喜び、希望に満ちた貴重な作品を披露。コンサートの最後には、毎年恒例であるフランツ・クサヴァー・グルーバーの「静かな夜、聖なる夜(きよしこの夜)」が演奏され感動的に締めくくります。

Acte Prealable
AP-0577(1CD)
カール・アドルフ・ローレンツ:声楽作品集 Vol.2
カール・アドルフ・ロレンツ(1837-1923):ポロネーズ Op.3/3つの合唱曲 Op.18/Rastlose Liebe Op.46-2/糸をつむぐグレートヒェン Op.6/Strandlieder Op.97より 第2曲/Strandlieder Op.97より 第3曲/ロベルト・フランツの歌曲「Stille Sicherheit」によるパラフレーズ Op.26/イースター・ソング Op.91-2/女声のための3つの宗教的三重唱曲 Op.42/混声合唱のための3つの宗教的歌曲 Op.63
シュチェチン芸術アカデミー室内cho、他

録音:2023年-2024年
ドイツの作曲家でありオルガン奏者であったカール・アドルフ・ローレンツ(1837-1923)による合唱曲や歌曲作品を集めた本アルバム。ローレンツは生涯の大半をシュチェチン(ポーランド)で過ごし、シュチェチン音楽協会を設立しました。また100曲以上の器楽曲や声楽曲を作曲しましたが、特に声楽曲はシュチェチン音楽協会のレパートリーを拡げることを目的として作られました。

Delphian
DCD-34268(1CD)
ウェズリー:宗教音楽集
サミュエル・セバスチャン・ウェズリー(1810-1876):神と父が祝福されますように/おお主に感謝せよ/おお天上より来たりし方よ(ヘレフォード)/手と共に心をもあげよう/わたしの咎をことごとく洗い/荒野/詩篇第142篇/クレド(コミュニオン・サーヴィス ホ長調より)/おお慈悲と許しに溢れる神よ/地に住むすべての民よ(詩篇第100篇)
聖墳墓cho(ナショナル・ミュージシャンズ教会)、
トビー・ウォード(指)

録音:2022年8月1日-3日、セント・ジェイムズ教会(バーモンジー、イギリス)
サミュエル・セバスチャン・ウェズリー(ウェスレー)は、ショパンやシューマンと同じ生年の1810年にロンドンに生まれ、当時のもっとも優れた作曲家およびオルガニストの一人として活躍しました。ウェズリーは楽器製造の発展を利用し、イギリスの教会音楽の限界を新しい方向に押し広げ、より野心的でオペラ風のスタイルさえも取り入れました。
このアルバムでは、アンサンブル・プロ・ビクトリアの創設者としてテューダー朝の優れた録音を残してきたトビー・ウォードが、聖墳墓教会(Holy Sepulchre London, the National Musicians’ Church)の若きプロ歌手たちを率いて、ウェズリーの音楽を生き生きと蘇らせます。ウェズリーのオルガンと同じような設計のオルガンを使用した初めての録音です。

Delphian
DCD-34307(1CDR)
過去と私〜トマス・ハーディの100年
アーサー・キーガ
ン(b.1986):エマのためのエレジー
デレク・ホルマン(1931-2019)(キーガン編):真夜中の大西部鉄道
ミュリエル・ハーバート(1897-1984)(キーガン編):Faintheart in a Railway Train
ブリテン(キーガン編):アップウェイの停車場で
イモージェン・ホルスト(1907-1984)(キーガン編):天気
ガーニー(1890-1937):In the Black Winter Morning
ロビン・ミルフォード(1903-1959)(キーガン編):If It’s Ever Spring Again
フィンジ(キーガン編):The Too Short Time
ケリー・アンドルー(b.1978):The Echo Elf Answers
フィンジ(キーガン編):Shortening Days
キーガン:弦楽四重奏曲第1番「トムへのエレジー」
ロッテ・ベッツ=ディーン(Ms)、
ジェイムズ・ガーリング(G)、
リゲティSQ

録音:2023年11月28日-30日、セント・マークズ教会(エジンバラ)
2019年にブリテンの旧居であったレッド・ハウスでの滞在期間中に考案された、アーサー・キーガンによる新しい作曲と編曲のコレクション。演奏者との緊密なコレボレーションによって開発され、イギリスの小説家・詩人トマス・ハーディ(トーマス・ハーディ)(1840-1928)の詩が、20世紀から現代に至るまでの作曲家に与えた深い影響を示しています。
アルバムの殆どの作品でメインに歌っているロッテ・ベッツ=ディーンは、2024年のロイヤル・フィルハーモニック・ソサエティ音楽賞(RPS Awards)でヤング・アーティスト・オヴ・ジ・イヤー(年間最優秀若手アーティスト賞)に選ばれた若き注目ヴォーカリストです。
※当タイトルはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
Delphian
DCD-34322(1CD)

JDCD-34322(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価
マートンの賛歌集
1. ギボンズ:ゆっくりと流れる涙よ、落ちよ、落ちよ
2. ハウエルズ:わが希望はすべて神の礎に築かれる
3. シベリウス:静まれ、わが魂
4. ウィリアム・「ペンフロ」・ロウランズ:神の愛、何にも勝るすべての愛
5. 単旋聖歌:一日が終わる前に
6. ジョン・ゴス:称えよ、わが魂、天の王を
7. イギリスの伝承曲:イエスの声が言うのが聞こえた
8. ラインハルトの手書き譜:美しき神聖さの中で神を崇めよ
9. パーセル:キリストが確かな礎になり
10. パリー:親愛なる主よ、そして人類の父よ
11. クレメント・スコールフィールド:主よ、あなたが与えてくれた日が終わります
12. ウィリアム・ヘンリー・モンク:私とともにいてください
13. アイルランドの伝承曲:私の目になってください、おおわが心の主よ
14. パリー:そして昔あの足が
15. 単旋聖歌:夜の星の創造主
16. フランシス・スタンフィールド:神の甘美な秘跡
17. ピーター・ハーフォード:わが苦しみの時に
18. ジニーヴァン・ソールター:地上に住むすべての人々よ
ジ合唱団の少女聖歌隊と低声部、
オーウェン・チャン(Org)、
フランソワ・クルト(Org)、
マートン・ブラス

録音:2023年8月26日-27日、マートン・カレッジ礼拝堂(オックスフォード)
英国合唱界の2人の名匠ベンジャミン・ニコラスとピーター・フィリップスの指導の下、瞬く間にオックスフォード大学の混声合唱団の代表的存在の1つとなったマートン・カレッジ合唱団。Delphianからリリースした様々なアルバムは夥しい数の5つ星の批評を得るとともに、数多くのグラモフォン「エディターズ・チョイス」を獲得。ガブリエル・ジャクソンの 「われらが主イエス・キリストの受難」(DCD-34222)で、BBCミュージック・マガジン賞の「合唱賞」を受賞し、イアン・ヴェナブルズの 「レクイエム」 とハウエルズの管弦楽伴奏付きモテットを収録したアンセム集(DCD-34252)は、MusicWeb Internationalの年間最優秀レコーディングのひとつにノミネートされています。
この名門合唱団が誇る24人のガール・コリスターズ(少女聖歌隊員)から成る聖歌隊は、2016年にベンジャミン・二コラスによって結成され、「パッションタイド・アット・マートン」音楽祭を含む、数多くのコンサートや演奏活動を行っています。クラシックFMの「今週のアルバム」に選ばれた、クリスマス音楽集 「In the Stillness 静寂の中で」 (DCD-34262)に続く、セカンド・アルバムとなる本作では、何百年にもわたりキリスト教の礼拝を豊かにしてきた伝統を讃え、多くの人々に愛されている賛歌を心からの素晴らしい歌声で届けます。

Dynamic
CDS-8017(1CD)
NX-B06
イタリア近現代の合唱作品集
ピツェッティ:1-5. レクイエム - 混声合唱のために
コッラード・マルグッティ(1974-):ミサ・ロルカより
 キリエ Op.60? 独唱と無伴奏混声合唱のために
  サンクトゥス Op.54? バリトン独唱と8声部の無伴奏混声合唱のために
ロレンツォ・ドナティ(1972-):谷川の水を求める鹿のように(パレストリーナをめぐって)
マルコ・サッカルディン(Br)
エラートcho
ダリオ・リベキ(指)
マッシモ・ロンバルディ(芸術監督)

録音:2023年7月4-7日
ピツェッティの「レクイエム」は1922年の作品。彼の初の大規模な合唱作品で、1920年に妻を失ったピツェッ ティの悲しみの心が作曲の契機となったとされています。複雑な対位法とグレゴリオ聖歌の「怒りの日」が効果 的に用いられており、12名の独唱者で演奏されることもありますが、このアルバムでは混声合唱で歌われまし た。マルグッティの「ミサ・ロルカ」はスペインの偉大な詩人、フェデリコ・ガルシア・ロルカの詩を用い2002年から 2006年に書かれた作品。ロルカの詩とモンテヴェルディのミサ曲「llo tempore そのときイエスは」の旋律を組 み合わせたことで素晴らしい効果を上げています。ドナーティの「Sicut Cervus 谷川の水を求める鹿のように」 も過去の音楽素材を用いた作品で、タイトルにあるようにパレストリーナのモテットからの控え目な引用があり、 16の声部が複雑なポリフォニーを歌い、豊かな音世界が広がる作品です。 演奏は2018年にダリオ・ベッキとマッシモ・ロンバルティによって設立された、トリノを拠点に活躍するエラート合 唱団。これまでにイタリアをはじめ、ヨーロッパ中のオーケストラ、指揮者と共演し高く評価されています。

Sono Luminus
DSL-92278(1CD)
NX-B08
プーランク:「人間の顔」とアメリカ南北戦争の音世界
ヘンリー・タッカー:When this Cruel War is Over  - Weeping, Sad and Lonely(M. ガードによる合唱編)
プーランク:人間の顔 - I. De tous les printemps du monde…
伝承曲:Johnny has gone for a soldier(R. ジェファーズによる合唱編)
プーランク:人間の顔 - II. En chantant les servantes s’elancent…
フレッド・バックリー:Break it Gently to my Mother(M. ガードによる合唱編)
プーランク:人間の顔 - III. Aussi bas que le silence…
伝承曲:Johnny, I hardly knew ye(A. パーカーによる合唱編)
プーランク:人間の顔 - IV. Toi ma patiente…
ウィリアム・オスカー・パーキンス:Soldier’s Memorial Day y(M. ガードによる合唱編)
プーランク:人間の顔 - V. Riant du ciel et des planetes…
伝承曲:Workin’ for the dawn of peace(R. ジェファースによる合唱編)
プーランク:人間の顔 - VI. Le jour m’etonne et la nuit me fait peur…
ヘンリー・ウィリアム・モンク:Abide with me(M. ガードによる合唱編)
プーランク:人間の顔 - VII. La menace sous le ciel rouge…
ウォード・ジュリア・ホーウェ:The Battle Hymn of the Republic (M. ガードによる合唱編)
プーランク:人間の顔 - VIII. LIBERTE
キャリー・シェロン(A)
ネイサン・ホジソン(T)
クレア・マクナマラ(A)
スカイラーク(声楽アンサンブル)
マシュー・ガード(指)

録音:2023年5月30日-6月2日
1943年、第二次世界大戦下の混乱した世界情勢の中で作曲されたプーランクのカンタータ「人間の顔」は、 演奏には高い技術を求められることで知られています。アメリカの精鋭たちが集う声楽アンサンブル「スカイラー ク」が歌うこのアルバムでは、指揮者マシュー・ガードの発案で、占領下フランスの人々の苦悩を映し出したポー ル・エリュアールの詩を用いたこの「人間の顔」に、南北戦争(1861-1865)時代の歌を組み合わせるという斬 新な試みが行われています。ガードは南北戦争にまつわる様々な合唱作品を探し出し、適切な編曲が見当 たらなかった場合は自身で編曲を行い収録。戦争の時代を耐え抜く人間の力強い精神へと捧げています。

Goodies
78CDR-3944(1CDR)
ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス-スペイン古謡集
(1)うぐいす-カタロニア 古謡
DA1970A
(2)アメリアの遺言-カタロニア 古謡
DA1970B
(3)(a)さようなら、わたしのいい人
-(b)かあさんは私を嫁にやろうとして
ガリシア 古謡 (3:04)
DA1971A
(4)峠をめざして-アストゥリアス 古謡
DA1971B
(5)わたしの心はここにある
カスティーリャのファンダンゴ
DA1972A
(6)(a)泣いていたあの娘
-(b)羊飼いは行ってしまった
カスティーリャ 民謡
DA1972B
(7)(a)ベツレヘムの鐘 Campanas de Belen -
(b)私が歌うハエンの調べ
DA1973A
(8)すぐにおやすみ-ムルシア 古謡
DA1973B
(9)歌の文句が知りたいならば
グラナダの歌
DA1974A
(10)嘆きぶし-アンダルシア 古謡
DA1974B
(11)(a)麦打ち歌
-(b)パルデモーサのバラード
マジョルカ 古謡
DA1975A
(12)(a)わたしのもの-(b)いいなずけ
バスク地方の古謡
DA1975B
ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス(S)
レナータ・タラーゴ(G)
ガルシア・タラーゴ(編)

英 HIS MASTER'S VOICE DB1970/1975
1950年9月12-15日ロンドン、アビー・ロード EMI第3スタジオ録音
HIS MASTER'S VOICE D1970/1975
Recorded12-15September1950, EMI Studio No.3,Abbey Road, London
ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス(1923-2005)はスペインのバルセロナ生まれ。 幼少時からギターと声楽を習い、長じてリセウ高等音楽院に進みピアノと声楽 を学んだ。1944年にバルセロナでリサイタルを開いてプロ・デビューした。そ の後1947年ジュネーヴ国際音楽コンクールで優勝。1949年にはパリ・オペラ座、 1950年にはザルツブルク音楽祭、コヴェント・ガーデンのロイヤル・オペラハ ウス、ミラノ・スカラ座でデビュー。この録音は彼女の最初期のもの。その後 EMIにオペラの全曲録音を20作以上残した。ギターのレナータ・タラーゴ(1927 -2005)はバルセロナ生まれの女流奏者。父親からギターの手ほどきを受け、14 歳で最初の演奏会を開き、17歳でバルセロナ音楽院の助教授に就任した。 復刻には「音のエジソン」 http://www.otono-edison.com/ SPレコード専用 MC型カートリッジの[スピリッツSP78rpm](3mil 針)とコルグの[DS-DAC-10R] DSD録音機を使用した。 (グッディーズ)

DIVINE ART
DDX-21129(1CD)
NX-B10
Kefi - リディア・カカバーゼ(1955-):合唱曲と室内楽曲集
The Feast of Herod ヘロデの饗宴
Nomadic Dances 遊牧民の踊り
Kefi ケフィ
アントン・ディアベリ:創作主題
Variation on a Theme by Anton Diabelli ディアベリの主題による変奏曲
サーティ・ステップス
セシリー・ビア(Hp)
メアリー・ブル(Fl)
トム・ワグナー(パーカッション)
ロセッティ・アンサンブル
レオン・ボッシュ(Cb)
ディミトリス・ジオニス(ギリシャのブズーキ)
ロンドン大学ロイヤル・ホロウェイcho
ルパート・ゴフ(指)

録音:2023年11月28日、2023年11月11日
プロモーション動画 イギリス出身で、ギリシャ、オーストリア、ロシアとジョージアにルーツを持つ作曲家、リディア・カカバーゼ。その音楽に は西欧と地中海世界の文化的要素が色濃く反映されており、彼女がこれまでに発表した作品も高く評価されて きました。このアルバムは2020年リリースの「イタカ(イタケー)」(DDA-25188)の続編とも言える1枚です。収録 曲でアルバム・タイトルでもある「Kefi」はギリシャ語の喜び、活気、興奮を意味し、ギリシャのブズーキ、バイオリン、 ビオラ、チェロ、コントラバスのための賑やかな作品。ブズーキは「ヘロデの饗宴」でもエキゾチックな魅力を披露しま す。アルバムの中心となる「サーティ・ステップス」はロイヤル・ホロウェイ・カレッジのヘレニズム(=古代ギリシャ文化) 研究所の創立30周年記念の委嘱作。シナイの聖ヨハネ・クリマコス(579頃~649頃)が修道士たちに信仰の手 引を説いた『天国への階梯』のテキストが用いられた合唱曲です。

LAWO Classics
LWC-1268(1CD)
シェル・ハッベスタ〜愛の歌
シェル・ハッベスタ(b.1955):低声のための3つの雅歌 Op.12/東の庭の12枚の葉 Op.46/6つのイプセンの歌 Op.50/音詩 Op.62/墓碑銘 Op.75/あの夢だ Op.94
マリアンネ・ベアーテ・シェラン(Ms)、ハルヴォル・フェステルヴォル・メーリエン(Br)、ニルス・アンデシュ・モッテンセン(P)、イーダ・ハッベスタ(Fl)、イングヴィル・ハッベスタ(Vn)、ヤニナ・クロンベルゲル(Vn)、アイナル・キュヴィーク・バウゲ(Va)、エルレン・ハッベスタ(Vc)、ロブ・ウェアリング(ヴィブラフォーン、ドラム)

録音:2022年11月8日ー11日、ソフィエンベルグ教会(オスロ)
マリアンネ・ベアーテ・シェラン(マリアンネ・ベアーテ・キーラント)とニルス・アンデシュ・モッテンセンの共演によるノルウェーの歌曲シリーズ。シーグル・リの第1集(LWC 1256)と第2集(LWC1274)につづき、シェル・ハッベスタのアルバムがリリースされます。
シェル・ハッベスタ(ハッベスタード)は、ボムロのブレムネス生まれ。1975年から4年間、教会音楽を専攻、フィン・モッテンセン、オラヴ・アントン・トンメセン、ラッセ・トーレセンに作曲を学びました。1981年に学位を取得。教会オルガニスト、ベルゲンとオスロの大学の教職を務め、2012年にノルウェー国立音楽大学の教授に就任しました。現在、音楽理論と作曲の名誉教授です。作曲家としては多作で知られ、「モステルの野外劇」の音楽、『イザヤ書』に基づくオラトリオ「地の一夜」などが代表作に挙げられています。ラトビア放送合唱団が録音した宗教作品集『夜は昼となる』(LWC 1136)でスペルマン賞(ノルウェー・グラミー賞)の年間最優秀作曲家賞にノミネートされました。彼の歌曲は、愛、失恋、片思いの恋を歌った作品が多く、エドヴァルド・ムンクの絵画の中心テーマ「愛、苦悩と死」に通じる側面をもつ作品も作られています。『旧約聖書』による「3つの雅歌」、芭蕉と一茶の句によるポール=ヘルゲ・ハウゲンの『東の庭の葉』と『俳句:ノルウェー語版200句』をテクストにした「東の庭の12枚の葉」、グリーグも作曲した『睡蓮を手に』『白鳥』といったイプセンの詩による曲集、1928年ノーベル文学賞を受けたノルウェーの作家シーグリ・ウンセットの『Jenny(イェニー)』から採った文に作曲した同名の「音詩」。このプロジェクトには、ノルウェーのバリトン歌手ハルヴォル・フェステルヴォル・メーリエンと、「ハッベスタ一家」をはじめとするプレーヤーたちが参加しました。

CAvi music
48-66025(1CD)
目覚め〜テノールとピアノのための歌曲集
ブラームス:そよがぬ物憂い大気 Op.57-8/サン=サーンス:てんとう虫
ヴォルフ:子供と蜜蜂
シェーンベルク:警告、ガラテア
ステーンハンマル:帰ってきた娘 Op.4-1
レベッカ・クラーク:シールマン
ヴォルフ:倦まざる愛
プロコフィエフ:トラスト・ミーOp.23-3
ヒュー・ウッド(1932-2021):地平線 Op.49-9
ジェイク・ヘギ(b.1961):蛇(Eve-Song)
ヴァイル:セーヌ川の哀歌
シェーンベルク:あなたの金の櫛を私に Op.2-2
ブリテン:波立たない湖の魚、愛した者はわがもの
クラーク:虎よ, 虎よ
ヘギー:アニマル・パッション
ローレンス・キルスビー(T)、
エラ・オニール(P)

録音:2023年7月、SWRスタジオ(ドイツ)
ハイデルベルク・フリューリング音楽祭歌曲コンクール、ウィグモア・ホール/ボリンジャー国際歌曲コンクール、インスブルック音楽祭チェスティ・コンクールの3つの国際コンクールで優勝し、2023年国際オペラ賞の若手歌手部門にノミネート、タイムズ紙から注目の若手歌手として紹介されるイギリスの若き注目テノール歌手、ローレンス・キルスビー。
キルスビーの偉大な友人であり音楽パートナーであるエラ・オニールの伴奏で実現した歌曲アルバム「目覚め(AWAKENINGS)」は、何年も前から準備してきたという秀逸なプログラムが組まれています。子供時代から大人になるまでの旅を繋ぎ合わせ、ロマンティックでセクシャルでエモーショナルな「目覚め」を探るという興味深い観点で、ブラームス、サン=サーンス、ヴォルフ、シェーンベルク、ステーンハンマル、クラーク、プロコフィエフ、ウッド、ヘギー、ヴァイル、ブリテンの多様な歌曲が慎重にセレクトされ、描かれている様々なキャラクターと多彩な視点を豊かな表現力で歌っています。

DUX
DUX-1953(3CD)
スプラシルのカンティクル集
CD.1Blessed Virgin Mary
CD.2All Saints
CD.3Jesus Christ, Holy Spirit
ヴィオレッタ・ビエレツカ(指)、
ポドラシェ歌劇場フィルハーモニーcho

録音:2022年-2023年
ポーランドのスプラシルで1670年から1680年代にかけて書かれた49曲の音楽を集成した『スプラシル・カンティクルス』。もともと男声6声部のために書かれたカンティクルから、38曲を、女声も含むポドラシェ歌劇場フィルハーモニー合唱団の美しい歌唱で収録しています。
DUX
DUX-1859(1CD)
ガーシュウィン:歌曲集
わが恋はここに/エンブレイサブル・ユー/The Man I Love/He Loves and She Loves/But Not for Me/Someone to Watch Over Me/Soon/誰かがわたしに恋してる/Do It Again/’S Wonderful/Of Thee I Sing/Love Walked In/Bidin’ My Time/アイ・ガット・リズム/Nice Work if You Can Get It/A Foggy Day/Fascinating Rhythm/By Strauss/Clap Yo’ Hands/I’ll Build a Stairway to Paradise
ボグミワ・タラシェヴィチ(Ms)、
ヴォイチェフ・プルシンスキ(P)
様々なジャンルの音楽を誘導することの天才であったガーシュウィン。このアルバムではそのガーシュウィンの実力をたっぷりとご堪能いただけます。クラシックやジャズ、ブルースからラグタイムなど多種多様な音楽を取り入れた彼の作品には独自の魅力で溢れています。

Ars Produktion
ARS-38656(1CD)
私はそれは静かに過ぎてゆくのを眺めていた 〜歌曲集

R.シュトラウス:乙女の花 Op.22
ヨゼフィーネ・ラング(1815-1880):An sie
 Ob sie meiner wohl gedenkt
 Nichts u?ber Ruh/Die scheidende Braut
 Das ist die wehmuthvollste Zeit
 Stummsein der Liebe/Am Grabe/Auf dem Felsen
ナディア・ブーランジェ:冬の夜/海
エセル・スマイス(1858-1944):海の3つのムード
ヨゼフィーネ・ラング:唯一の慰め
イヴォンヌ・プレンツキ(S)、
ベネディクト・テル・ブラーク(P)
ヨゼフィーネ・ラング、エセル・スマイス、ナディア・ブーランジェといった女性作曲家の歌曲が、歌曲作家としても“ビッグネーム”の一人に数えられるR・シュトラウスに匹敵する地位を確立していることを示したいという考えから実現したプロジェクト。ドイツのソプラノ、イヴォンヌ・プレンツキはヨゼフィーネ・ラングの作品に特に情熱を注いでおり、2023年に行われた第1回ヨゼフィーネ・ラング・コンクールでテュービンゲン市から特別賞を受賞しました。

Nimbus
NI-6439(1CDR)
フィリップ・ソーヤーズ:オラトリオ 「時の海のメイフラワー号」 ケネス・ウッズ(指)、イギリスSO&cho、
エイプリル・フレドリク(S)、トマス・ハンフリーズ(Br)、ブリッタニー・キング(S)、アメリア・ジョーンズ(S)

録音:2023年6月17日、ウスター大聖堂(ライヴ)
イギリスSOの首席指揮者&芸術監督を務め、様々なレア作品・現代作品の録音に定評のあるケネス・ウッズによる、フィリップ・ソーヤーズ録音集第6弾。
ヴォーン=ウィリアムズとバルトークの孫弟子にあたり、1973年から97年まで王立歌劇場管のヴァイオリニストとしても活躍したイギリスの作曲家フィリップ・ソーヤーズ(1951-)。ソリスト、合唱とオーケストラのためのオラトリオ 「時の海のメイフラワー号(Mayflower on the Sea of Time)」は、宗教弾圧から逃れるためにイギリスから新大陸アメリカへと渡ったピューリタン達(ピルグリム・ファーザーズ)を乗せた船「メイフラワー号」をテーマに、人間の特質や弱さ、道徳的、宗教的、政治的問題にも触れた4部構成の大作で、2020年のメイフラワー号出航400周年を記念としてウスター市議会に委嘱された作品です。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

Da Vinci Classics
C-00868(1CD)
F.X.モーツァルト:歌曲全集
フランツ・クサーヴァー・モーツァルト(1791-1844):エマ Op.24/6つの歌(1809?)/この暗い墓の中で(1808)/8つのドイツ歌曲/回想(1829)/3つのドイツ歌曲 Op.27(1833)/ロマンス「In der Vater Hallen ruhte」 Op.12(1811)/「Je t’aime tant」による2手と3手の変奏曲(1810)*/6つの歌 Op.21(1820-21
ジン・ジャユー(S)、
マリウス・バルトッチーニ(フォルテピアノ)、
シモーネ・ピエリーニ(フォルテピアノ)*

録音:2023年9月、ローマ
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの末子(第4子)として生まれ、「モーツァルト2世」として生きるという宿命の大きすぎる重圧に抗い続けた悲運の天才、フランツ・クサーヴァー・モーツァルト(1791-1844)の歌曲の作曲家としての作品をまとめた意欲的なアルバム。彼の歌曲が正当に評価されたプロジェクトは未だに少なく、19世紀初頭の歴史的習慣や音楽言語に忠実に、同時代の楽器でF.X.モーツァルトの歌曲全曲をレコーディングするという先駆的な試みが行われました。初版の利用、反復部分の即興演奏、カデンツァの導入(殆どはレコーディング・セッション中に即興されました)、マティアス・ミュラーが1822年にウィーンで製作したオリジナルのフォルテピアノの使用等によって、フランツ・クサーヴァー・モーツァルトの時代とスタイルの忠実な再現を目指しています。

SCALA MUSIC
SMU-010(1CD)

ドビュッシー(ファーロ編):そぞろな悩める心
エルサン:エルサレムへの道.
ファビアン・トゥシャール:波(全4曲)
ナディア・ブーランジェ(ファーロ編):カンティーク
ロビン・ファーロ:ヴィオラ・ダ・ガンバのための練習曲第1番(全3曲)(ソロ)
ルー・コスター(ファーロ編):おお、愛する人よ
ドビュッシー(ファーロ編):亜麻色の髪の乙女
フォーレ(ファーロ編):秘めごとOp.23の3
ロビン・ファーロ:ゾエの波/海の歌
アナイス・ベルトラン(Ms)、
ロビン・ファーロ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)

録音:2023年1月3-6日/ラ・スカラ・プロヴァンス劇場(アヴィニヨン)
ヴィオラ・ダ・ガンバは興味深い楽器ながら、バロック期にもてはやされた楽器ゆえ、今日の新作や現代音楽の世界と直接結びつくことはありませんでした。こ の革命的アルバムは、「ドビュッシーがガンバのメランコリックな物悲しさのために曲を書いていたら」という発想のもと演奏者ロビン・ファーロが歌とガンバの二 重奏と独奏に編曲しました。これまで古楽に興味のある向きにしか知られなかったヴィオラ・ダ・ガンバの新しい魅力と表現力に驚かされます。
ロビン・ファーロはクリストフ・コワン門下。ヴィオラ・ダ・ガンバの新しい方向性を探り、各種楽器やダンス、電子音楽ともコラボする注目株。
アナイス・ベルトランはバロックから現代まで幅広い分野で活躍するメゾソプラノ。アンサンブル・エデスやピションのピグマリオンらとも共演しています。 (Ki)

ALPHA
ALPHA-1088(1CD)
神話 〜フランツ・シューベルト、カール・レーヴェ: 歌曲集
1. シューベルト:トゥーレの王 D367
2. レーヴェ:アーチボルド・ダグラス Op.128
3. シューベルト:冥府への旅 D526
4. レーヴェ:航行 Op.93
5. シューベルト:墓掘人の郷愁 D842
6. レーヴェ:死の舞踏 Op.44-3
7. シューベルト:魔王 D328
8. レーヴェ:霊の生活 Heft1, Op.9-4
9. シューベルト:春の小川 D361
10. レーヴェ:やさしいお弔い Op.62-4
11. シューベルト:さすらい人 D493
12. レーヴェ:さすらい人の夜の歌 Heft1, Op.9-3b
13. シューベルト:御者クロノスへ D369
14. レーヴェ:時計 Op.123-3
コンスタンティン・クリンメル(Br)
アミエル・ブシャケヴィッチ(P)

録音:2024年2月 バイエルン放送スタジオ2、ミュンヘン
情熱、孤独、郷愁、世界の苦しみ、飛翔、死――これらはロマン主義の典型的なテーマです。コンスタンティン・クリンメルは、彼の最初のリ サイタル・アルバム『Saga』(ALPHA549)でこの感傷の時代を特徴づける作品をすでに探求していましたが、今回はこの世界にさらに深く分 け入ります。「私は物語を語るのがとても好きです。子供の頃から、古い伝説や物語を聞くのが好きでした」と語るクリンメルはピアニストのアミ エル・ブシャケヴィッチと共に、これらの偉大なテーマを具現化するフランツ・シューベルトとカール・レーヴェの歌曲を対比させました。2人の作曲 家はどちらもリートの巨匠でありながら、シューベルトは31歳にして亡くなり、レーヴェは72歳まで生きるという対照的な人生を送っています。 2019年の「ヘルムート・ドイチュ賞」受賞など既に第一級の表現者として認められており、秀でたストーリーテラーでもあるクリンメルの魅力 が、大いに発揮されたアルバムです。

J.S.Bach-Stiftung
C-396CD(1CD)
NX-F02
J. S. バッハ:カンタータ第47集
カンタータ 第130番herr gott, dich loben alle wir- 主なる神よ、われらはみな汝をたたえん BWV130
カンタータ 第202番Weichet nur, betrubte Schatten- いまぞ去れ、悲しみの影よ(結婚カンタータ) BWV202*
カンタータ 第77番Du sollt Gott, deinen Herren, lieben- 汝の主なる神を愛すべし BWV77#
シュテファニー・プフェッファー(S)
リサ・ヴァイス(A)
パトリック・グラール(T)
ドミニク・ヴェルナー(Bs)
キャロリン・サンプソン(S)*
ミリアム・フォイアージンガー(S)#
ミヒャエラ・ゼーリンガー(A)#
ラファエル・ヘーン(T)#
ジョナサン・セルズ(Bs)#
バッハ財団O&cho
ルドルフ・ルッツ(指/Cemb)

録音(ライヴ):2023年10月27日、2017年6月30日*、2021年9月24日#
第130番「主なる神よ、われらはみな汝をたたえん」は1724年のミカエル祭のために書かれたカンタータ。ミカエル祭とは、大天使ミカエルと全ての天使を記 念する9月29日のことで、ヨハネ黙示録から採られたテキストは、神の軍勢が蛇や竜に例えられた悪魔の軍勢と戦う場面を描いています。前面に押し出さ れているのは、神への賛美。冒頭の合唱は祝祭的な雰囲気を湛え、第3曲のバスのアリアではトランペットとティンパニが活躍、 英雄的な歌声を彩ります。 独奏フルートを伴う第5曲のアリアは軽やかな舞曲のリズムに乗って祈りを歌う美しい曲。最後のコラールでもトランペットとティンパニが彩りを添えています。第 202番「いまぞ去れ、悲しみの影よ」は「結婚カンタータ」と呼ばれるもの。成立年は不明で、バッハの知人の結婚式を祝うために作曲されたと考えられていま す。ソプラノ独唱と、オーボエ、弦楽器と通奏低音という小ぶりな編成で、第1曲こそ不安な雰囲気が漂いますが、その後は神々の力による愛の成就から結 婚生活における教訓までが語られた喜ばしい雰囲気のカンタータです。 第77番「汝の主なる神を愛すべし」は、バッハがトーマス・カントルに就任した最初の 年である1723年の8月、三位一体節後第13日曜日に初演されたカンター タ。「神への愛、隣人への愛」をテーマとし、ルカ福音書の「善きサマリア人のた とえ」との関連があります。冒頭の合唱はイエスの愛の勧めが合唱のフーガで歌われ、簡潔なバスのレチタティーヴォが続き、2本のオーボエ伴奏によるソプラノ のアリアでイエスへの愛が強く歌われます。第4曲のレチタティーヴォのテーマは人類愛。そして自身の愛の不完全さを告白するアルトのアリアが続きます。バッ ハの自筆譜には最後のコラールに歌詞がありません。ここではバッハ研究者マルティン・ペツォルト(1946-2015)の見解と同じく、ダーヴィト・デニッケが1637 年に書いた讃美歌「主よ、あなたの戒めと掟」の第11節の歌詞を充てています。

Solo Musica
SM-459(1CD)
NX-B06
ヘンデル&ハイドン:アリアと独唱カンタータ集
ヘンデル:歌劇「セルセ」HWV40 ? オン・ブラ・マイ・フ
 カンタータ『棄てられたアルミーダ』 HWV 105
ハイドン:カンタータ『ナクソスのアリアンナ』 Hob.XXVlb.2
ヘンデル:歌劇「アルチーナ」 HWV34- 緑の牧場よ
メガン・カーツ(Ms)
カレスティーニ・アンサンブル・ウィーン(古楽器使用)

録音:2024年1月28日-2月3日
南アフリカ出身のメゾ・ソプラノ歌手メガン・カーツのソロ・アルバム。 もともとはピアニストとしての研鑽を積んだ彼女ですが、12歳の時にオーケストラとモーツァルトの「アレルヤ」を 歌い歌手としてコンサート・デビューを果たしました。その後はウィーン音楽舞台芸術大学で学び、数多くの 賞を受賞しています。現在はウィーンに拠点を置き、古楽と現代音楽の両面で活躍しています。このアルバ ムでは彼女の音楽仲間によって結成されたカレスティーニ・アンサンブル・ウィーンとともに、ヘンデルとハイドン の作品を演奏。かつてはカストラート歌手が歌ったレパートリーを、カーツは陰影のある美しい歌声で情感豊 かに歌い上げています。

CD ACCORD
ACD-335(1CD)
死の舞踏 - ディストラー、ブラームス、レーガーの合唱曲集
ブラームス:モテット「何ゆえ悩む者に光を与えたのか」 Op.74No.1(1877) - 無伴奏合唱のために
ディストラー(1908-1942):死の舞踏 Op.12No.2- 無伴奏合唱、朗読とフルートのために(1934)
バッハ:無伴奏フルートのためのパルティータ イ短調 BWV1013(1717-1723)
レーガー:おお死よ、なんと汝は苦きことか Op.110No.3(1912) - 無伴奏合唱のために
ウィラード・ホワイト(朗読)
ヤン・クシェショヴィエツ(Fl)
ナショナル・フォーラム・オヴ・ミュージックcho
ライオネル・ソウ(指)

録音:2023年7月3-7日、2024年2月4日
20世紀前半のドイツで教会音楽家として活躍したフーゴー・ディストラーの「死の舞踏」をフィーチャーした1枚。15世紀のリューベックで書かれた一連の絵画 から影響を受け、死にまつわる詩をテキストにして書かれた作品で、演奏時間38分の大作。ルネサンス期の手法を用いつつ、スコアには小節線は無く、複 雑な拍子を持っています。ナショナル・フォーラム・オブ・ミュージック合唱団の精緻な合唱でお聴きください。他にディストラーの先輩作曲家たちの作品を収 録。

Orchid Classics
ORC-100317(1CD)
NX-B06
フレンチ・アルバム - ラングレー、フォーレ、フランク 他の宗教合唱曲集
1-5. ジャン・ラングレー(1907-1991):荘厳ミサ曲
6. セヴラック(1872-1921):タントゥム・エルゴ
7. フランク:天使の糧(オウェイン・パーク編)…世界初録音
8. グノー:アヴェ・ヴェルム
9-10. ラングレー:2つの歌
 9. アヴェ・マリア…世界初録音
 10. ピエ・イエズ…世界初録音
11-14. デュプレ:4つのモテット
 11. I. O Salutaris おお、救いのいけにえよ
 12. II. Ave Maria アヴェ・マリア
 13. III. Tantum Ergo タントゥム・エルゴ
 14. IV. Laudate 褒め称えよ
15. フォーレ:タントゥム・エルゴ
16. フォーレ:パヴァーヌ(オウェイン・パーク編)…世界初録音
17-18. ラングレー:2つの歌
 17. A la Vierge Marie 聖母マリアへ*
 18. O Salutaris おお、救いのいけにえよ*
19. ラングレー:Fete 祝祭(オルガン独奏)
20. フォーレ:ラシーヌの雅歌 Op.11
21. フランク:詩篇150篇
ニック・プリッチャード(T)…7、15
ミリアム・アラン(S)…9-10、17-18
ジェイムズ・オーフォード(Org)
ロンドン・コーラル・シンフォニア
マイケル・ウォルドロン(指)

録音:2024年1月2-5日
ウォルドロンの指揮によって、フランスの合唱作品を披露します。 選曲の中心となるのは、あまり耳にすることのないジャン・ラングレーのさまざまな作品。オルガン曲で知られるラングレーですが、宗教音楽にも素晴らしいものが 多く、オルガンの半音階的和声を駆使しながらも、敬虔さを失うことのない「荘厳ミサ曲」をはじめ、世界初録音となるソプラノ独唱の美しい「2つの歌」を含む 興味深い作品が並びます。他にはセヴラックやデュプレの合唱曲や、フォーレの「ラシーヌの雅歌」、フランクの「天使の糧」などの有名曲も歌われています。

Paraty
PTY-1923146(1CD)
ロマンセロ
1.オブラドルス:私のただ一人のラウレオーラよ(ブレトン編)
2.トゥリーナ:ソレアレス(ギター独奏)
3.オブラドルス:愛するひとに(ブレトン編)
4.アルベニス:キスする、風はそっとささやき(ブレトン編)
5.ブローウェル:あなたは私に道を示さねばならない
6.モンサルバーチェ:ハバナの小唄
7.ブローウェル:雅歌
8.アルベニス:この胸に君が頭を傾けるとき(ブレトン編)
9.トローバ:ファンダンギーリョ(ギター独奏).
10.モンサルバーチェ:頬に傷ある男
11.サン=サーンス:不運な男(ブレトン編)
12.ロドリーゴ:アデーラ
13.オブラドルス:エル・ビート(ブレトン編)
14.アルベニス:彼女は私を傷つけて(ブレトン編)
15.トローバ:モンテマヨール(ギター独奏)
16.オブラドルス:わが母に愛を込めて(ブレトン編)
17.同:花嫁のチキチータ(ブレトン編)
18.モンサルバーチェ:黒人の子のための子守唄
19.同:ピアノによるキューバ(ブレトン編)
20.ファリャ:7つのスペイン民謡〜子守歌(ブレトン編)
21.モンサルバーチェ:黒人の歌
22.タレガ:前奏曲ニ短調「哀歌」(ギター独奏)
23.ファリャ:7つのスペイン民謡〜ポーロ(リョベート編)
24.ファリャ:7つのスペイン民謡〜アストゥリアス地方の歌(リョベート編)
25.アルベニス:私はどこから来たのだ(ブレトン編)
26.モンポウ:君の上には花ばかり(ブレトン編)
エレオノール・ガジェ(Ms)、
ギヨーム・ブレトン(G)、
アンヌ・ソフィ・プティ(S)11のみ

録音:2023年2月20-24日/プリューレ・ド・シクスト
エレオノール・ガジェはフランスのメゾソプラノ。パリで声楽を学んだ後、ローザンヌで川道博子に師事、主としてオペラで活躍しています。今回はスペイン及び 中南米の恋歌を集めた興味深いアルバムに挑戦。それを情熱・裏切り・慰め・喪失の4章にまとめています。
いずれもギヨーム・ブレトンのギター伴奏によりますが、原曲の多くはピアノで、ブレトンやリョベート編となっています。ピアノとはいっても、ギターのイディオム で書かれているので全く自然。ラテンの激しい恋の怖さを感じさせてくれます。
別冊ブックレットやオリジナル歌詞はついておりません。

DELOS
DE-3604(1CD)
NX-C04
ロバート・キア(1952-):『大地を見守る者』 〜全11場のオラトリオ アウェト・アンデミカエル(S)
スティーヴン・ランカスター(Br)
コンスピラーレ(声楽・器楽アンサンブル)
編成:ソプラノ5、アルト5、テノール4、バス5/フルート、オーボエ、クラリネット、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、マリンバ 他打楽器
クレイグ・ヘラ・ジョンソン(指)

録音:2022年5月6-7日、2023年2月15-16日 セント・マーティン・ルター派教会、オースティン(米国テキサス州)
米西海岸の合唱団カペラ・ロマーナやシャンティクリアなど声楽アンサンブルとのコラボレーションに豊かな経験を持ち、サンフランシスコ響やオレ ゴン響、クリーヴランド室内管などからも作品委嘱を受けてきたアメリカの作曲家ロバート・キアによる、環境破壊への警鐘と自然讃美を高ら かに謳いあげるオラトリオ。北米各地のプレイヤーが集い、指揮者クレイグ・ヘラ・ジョンソンと共に2015年グラミー賞最優秀合唱パフォーマー に輝いたコンスピラーレはharmonia mundi USAにも録音が多い俊英団体で、他にもキアの作品を数多く演奏してきた実績を持ちます。 バッハ・コレギウム・ジャパンやヘンデル&ハイドン・ソサエティなど古楽器楽団にも客演しつつ近現代作品にも抜群の適性をみせるアウェト・ア ンデミカエルのソウルフルな美声と、伸びやかで温もりと透明感を兼ね備えたスティーヴ・ランカスターの中低音を軸に、7人の楽器奏者と時に 室内楽的、時にシンフォニックな響きを織り上げる声楽家たちの柔軟な音楽性はきわめて魅力的で、オルフやグレツキなどにも通じる新古典 的書法の美をよく際立たせています。

962MUSIC
QRN-5001(1CD)
税込定価
山田耕筰の童謡と歌曲-三木露風の巻-
山田耕筰:『山田耕筰童謡百曲集』より「三木露風の詩」
1. 雲雀/2. 青蛙/3. チラチラ小雪
4. コスモスと蝶々/5. 土筆つみ
6. 一本松/7. 赤とんぼ
8. 秋まつり/9. とんぼがへり
10. 雀と鶯/11. 光のお宮U
12. 山桜/13. 冬/14. 山彦
15. 夕焼雲/16. 蝉/17. 古井戸
18. お友だちといつしよ/19. 蝶々
20. 春が来た

『山田耕筰歌曲集 露風の巻』より
21. 唄/22. 異国
23. 樹立/24. ふるさとの
白石愛子(Ms)、
ヘダイェット・ジェディカー(P)

録音:2023年9月24-25日/音乃蔵(兵庫県たつの市)
童謡「赤とんぼ」を生みだした山田耕筰と三木露風は、その他にも 多くの芸術的な童謡、歌曲を創作しています。暖かく深みのある響き が魅力のメゾソプラノ白石愛子とドイツで伴奏ピアニストとして活躍 するヘダイェット・ジェディカーが、息の合ったアンサンブルで作品の情 景を映し出す。露風が詩に紡いだ故郷、龍野の原風景がここに甦 る。

AD VITAM
AV-230915(1CD)
ジプシーとブラームス
1. ブラームス:かわいい恋人よ、素足で来ないで(49のドイツ民謡集より)
2. ブラームス:おーい、ジプシーよつかまえろ(ジプシーの歌 op.103より第1曲)
3. ブラームス:岩のを水の流れが(愛のワルツop.52より第2曲)
4. ジプシー民謡(Hola calacaval)
5. ブラームス:赤いばらのつぼみ(6つの四重唱曲op.112より第4曲)
6. ブラームス:ナイチンゲール(49のドイツ民謡集より)
7. ブラームス:波立つリマの流れ(ジプシーの歌 op.103より第2曲)
8. ジプシー民謡(Usti usti)
9.ブラームス:ドナウの岸辺に(愛のワルツop.52より第9曲)
10. ジプシー民謡(Zold az edeo)
11. ブラームス:おお美しい夜(4つの四重唱曲op.92より第4曲)
12. ジプシー民謡(Opa tsupa)
13. ブラームス:晩秋(4つの四重唱曲op.92より第4曲)
14. ジプシー民謡(Yuliska)
15. ジプシー民謡(Danse des brigands)
16. ブラームス:嫌だ、世間の奴らと(愛のワルツop.52より第11曲)
17. いら草が道ばたに生え(6つの四重唱曲op.112より第5曲)
18.日焼けした若者が踊りに行く(ジプシーの歌 op.103より第5曲)
19. 聞け、風が小枝の間で嘆くのを(ジプシーの歌 op.103より第8曲)
20. ジプシー民謡(Padam Kolo Ciobanasul)
21. ジプシー民謡(Gelem gelem)
22. ブラームス:夕べ(3つの四重唱曲op.64より第2曲)
23. ジプシー民謡(Liuba)
24. ブラームス:永遠の愛について(4つの歌 op.43より第1曲)
25. ジルダ・パンジェ:Von Zigeunerliebe
ジルダ・パンジェと
ジルダ・パンジェ(指)
メリスム室内cho
コレット・ディアール(P)
バンカル・トリオ
ブラームスが、ジプシーの音楽にインスパイアされて書いた作品を、オリジナルの民謡と並べてプログラムした1枚。といってもただ演奏しているのではなく、伴 奏にピアノと、バンカル・トリオ(クラリネット、コントラバス、アコーディオン)を迎えることにより、ジプシー色がきわめて濃厚になった、まったく新しいブラームス の響きが新鮮。室内合唱団とピアニストが、ジプシー音楽トリオと偶然出会って、盛り上がって一緒に演奏し始めているかのような、鮮度抜群の高揚感と即興感に 満ちています。
メルスム合唱団は、2003年、ジルダ・パンジェによって設立された合唱団。2016年よりレンヌ歌劇場の座付合唱団となり、オペラ、および室内合唱の両面で 独自の活動を展開しています。パンジェはクラリネットのほか、室内楽、および様々な作曲にまつわる学びを経て、1994年レンヌ歌劇場の音楽監督に就任しまし た。合唱指揮者(バルトリ出演のオペラやザルツブルク音楽祭)、編曲者(オペラを小編成にするなど)として活躍しています。
バンカル・トリオは2010年に結成された、クラリネット、コントラバスとクロマティック・アコーディオンによるトリオ。バルカン半島(ブルガリア、マケドニア・ルー マニア・・・)の薫りたっぷりの時空を超えたメロディーで、聴き手を様々な場所への旅にいざなってくれるアンサンブルです。 (Ki)

Signum
SIGCD-774(1CD)
ピーター・ピアーズのための歌曲集
レノックス・バークリー:5つのハウスマンの歌 Op.14-3
 薄明かりの歌 Op.65*
ブリテン:ミケランジェロの7つのソネット Op.22
アーサー・オールダム:5つの中国の詩
リチャード・ロドニー・ベネット:トム・オブドラムの歌**
ジェフリー・ブッシュ:十二星座の歌
ロビン・トリッチュラー(T)、
マルコム・マルティノー(P)、
ショーン・シベ(G)*、
フィリップ・ハイアム(Vc)**

録音:2021年9月-10月、イギリス
その優れた才能とブリテンとの深いつながりによって、20世紀の一時期におそらく世界でもっとも有名なクラシック歌手であったピーター・ピアーズ(1910-1986)。並外れた歌声に加えて、探求心、芸術や歴史、文学、詩の豊かな知識を備えた魅力的なアーティストであったピアーズは、ブリテンに限らず当時の多くの作曲家たちに大きなインスピレーションを与え、多数の偉大な芸術作品が生み出されてきました。アイルランドの名テノール、ロビン・トリッチュラーは、レノックス・バークリー(、ブリテン、アーサー・オールダム、リチャード・ロドニー・ベネット、ジェフリー・ブッシュらがピーター・ピアーズのために書いた歌曲集をセレクトし、珠玉のアルバムにまとめ上げました。
BBCニュー・ジェネレーション・アーティストとしてはトリッチュラーと同じ2012-2014に選ばれて活動している若き天才ギタリスト、ショーン・シベ、ブリテンの無伴奏チェロ組曲でレコーディング・デビューし、英グラモフォン誌のエディターズ・チョイスに選ばれた新世代チェリスト、フィリップ・ハイアムといった豪華ゲスト・アーティストの参加もポイントです。
ロビン・トリッチュラーはアイルランド出身、アイルランド王立音楽アカデミーとロンドン王立音楽アカデミーを卒業し、2012年〜2014年のBBCニュー・ジェネレーション・アーティストの一員として活躍したテノール歌手。ロイヤル・オペラ・ハウスなどオペラ分野での活動はもちろん、優れたリート歌手としてSignum、Hyperion、Vivat、Delphian、Onyx、Champs Hill Records、Wigmore Hall Liveなど多くのレーベルの歌曲録音プロジェクトに参加してきた実力者です。

CAvi music
85-53530(1CD)
ザ・ワーグナー・プロジェクト
ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」への前奏曲(フンパーディンクによる室内楽編曲とフィナーレ追加版) WWV90
ヴェーゼンドンク歌曲集(シモーネ・フォンタネッリによる声楽とアンサンブル編曲版) WWV91
ジークフリート牧歌 WWV103
フランス語歌曲集〔ミニョン、眠れ, わが子、メアリー・ステュアートの別れ〕(シモーネ・フォンタネッリによる声楽とアンサンブル編曲版)
カトリン・ズコフスキ(S)、
カンマームジークケルン

録音:2023年3月(ボン、ドイツ)
ドイツの室内アンサンブル、カンマームジークケルンの「10+1」アニヴァーサリー・コンサートで披露された、ワーグナー作品を室内楽アレンジで演奏するプロジェクトを収めたライヴ録音盤。フンパーディンクの編曲によるあまり知られていない室内楽版の「「トリスタンとイゾルデ」への前奏曲」では、フンパーディンクの手によって新たなフィナーレが追加されています。「ヴェーゼンドンク歌曲集」とフランス語による3つの歌曲はイタリアの音楽家、シモーネ・フォンタネッリによるアレンジで、いずれも世界初録音。元々室内楽編成で書かれている「ジークフリート牧歌」も収録されています。
ドイツのパーダーボルンで生まれ育ったソプラノ歌手のカトリン・ズコフスキは、デトモルト音楽大学で声楽やオペラを学び、ケルン・オペラの若手アーディストによるアンサンブルの一員として活動。その後ケルン歌劇場のソリストに選ばれ、2021年には永久契約を結びました。最近ではウィーン・トーンキュンストラーOのニューイヤーコンサートにもソリストとして出演するなど目覚ましい活躍を見せており、今後ますますの飛躍が期待されています。
カンマームジークケルンはケルン・ギュルツェニヒOやWDRSOのメンバー、著名なソリスト、音楽大学教授、フリーの室内楽奏者で構成されたきわめてハイレベルなアンサンブル。2011年の設立ながら、すでにドイツ音楽の中心地であるケルンとボンにおける文化機関としての地位を確立しており、室内楽のために書かれた偉大な作品からこのアルバムに収録されているような編曲物にいたるまで、幅広いレパートリーに積極的に取り組んでいます。

DUX
DUX-2021(1CD)
ムジカ・ヴァルミエンシス Vol.3
イスフリート・カイザー
(1712-1771):御身が庇護の下に Op.6
作曲者不詳(18世紀):聖マリアの連願
ヤン・ネポムク・ヴァーツラフ・ヴォツェト(1777-1843):ミサ曲ニ長調 
イングリダ・ガーポヴァー(S)、 ピオトル・オレフ(C.T)、アレクサンデル・レヴィンスキ(T)、ピオトル・ピエロン(Bs)、カペラ・ヴァルミエンシス・レスティテュータ(編成:ヴァイオリン×2、チェロ、コントラバス、ポジティフ・オルガン、トランペット×2、ホルン×2)

録音:2023年8月20日-22日、フロムボルク大聖堂(ポーランド)
※全曲世界初録音
ポーランド北東部ヴァルミアに存在する教会バンドによって奏でられた、18世紀後半〜19世紀前半の神聖な音楽を発掘するプロジェクトの第3弾。このレコーディング・プロジェクトの基となった資料は、オルシュティンにあるヴァルミア・メトロポリス「ホシアナム」の高等神学校の図書館のコレクションで、トマシュ・ガルボリンスキ神父によって発見されました。800以上の豊富なコレクションの中で最も古いものは16世紀にまで遡ることができ、これらは主に、アリア、晩課、連祷、供物、昇階、大衆を含む神聖な声楽と器楽の作品ですが、交響曲や世俗的な作品も含まれています。

DUX
DUX-2004(1CD)
アンジェイ・ミクルスキ:ミサ曲変ホ短調 アンジェイ・ミクルスキ(Org)、ツェザリ・コンラット(パーカッション)、グニエヴォミル・トムチク(パーカッション)、グニエヴォミル・トムチク(パーカッション)、エヴァ・ミクルスカ(C.A)、
Art’n’ヴォイシズ

録音:2023年6月13日-15日&9月23日(ポーランド)
1988年生まれのポーランド人音楽家、アンジェイ・ミクルスキの「ミサ曲変ホ短調」は、古典的なミサ曲の形式に則りつつ、ジャズやドラムンベース、ダブステップ、ヒップホップなどを参照し、パフォーマンスに即興の余地を与えるなど自由度の高さを持たせた現代のミサ曲。オルガンとパーカッション、コントラルトと8人の声で形作られるその音楽は、リスナーに内なるスピリチュアルな体験を提供する革新的な宗教音楽です。

Ars Produktion
ARS-38655(1CD)
ワグネリアーナ〜ワーグナーのパラフレーズ&編曲集
ワーグナー:楽劇 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」 WWV.96より ヴァルターの優勝の歌「朝は薔薇色に輝いて」(声楽、ピアノと金管四重奏のための)
法悦 WWW.54(声楽とピアノのための)
墓がバラにささやいた WWW.56(声楽とピアノのための)
レオポルト・ブラウナイス:鐘の響き(声楽とピアノのための)
リヒャルトからジュディットへ 言葉と音による5つのパラフレーズ(声楽、ピアノと金管四重奏のための)
ワーグナー:ポルカ ト長調 WWW.84(ブラウナイス編曲によるトロンボーンとテューバ版)
アルバムの綴りハ長調 WWV.94(ブラウナイス編曲によるヴァイオリン、トロンボーンとテューバ版)
ファジル・サイ:ニーチェとワーグナー Op.49より ワーグナー(Pのための)
ブラウナイス:7から12音による5つの小品(Vnとテューバのための)
ワーグナー:歌劇 「ローエングリン」 より 聖杯の物語(声楽、ピアノと金管四重奏のための)
ノルベルト・エルンスト(T)、
クリスティーネ・ダーヴィト(P)、
ゲルト・シューベルト(Vn)、
ヨハン・シュトレッカー(Tb)、
マルクス・ピヒラー(Tb)、
ユルゲン・シュクレナー(Tb)、
ラウル・ヘルゲット(Tub)

録音:2023年4月(ウィーナー・ノイシュタット、オーストリア)
本アルバムは、「ワグネリアーナ」というタイトルにある通り、リヒャルト・ワーグナーの作品を様々なアレンジで紹介した好企画。
この特別な作品の数々は、ヨーゼフ・マティアス・ハウアー音楽院創立150周年を記念したもので、原曲を単に別の音で聴かせるだけの編曲から、ワーグナー風の加筆、パラフレーズ、コラージュ、ワーグナーのモチーフを使った失われた歌曲の完全な新曲まで多岐にわたります。2013年ウィーン国立歌劇場でのワーグナー生誕200年記念公演の「ラインの黄金」に出演するなど、ワーグナー、R.シュトラウス歌手として高い評価を得ているテノール歌手、ノルベルト・エルンスト、1987年より名門VPOのバストロンボーン奏者として活躍するヨハン・シュトレッカーといった名立たる名手達が、ワーグナーの作品が持つ新たな魅力を一段と引き出しています。

Hanssler
HC-24022(1CD)
ストラヴィンスキー:声楽作品集
(1)詩篇交響曲
(2)ミサ曲
(3)バベル(英語歌唱)
(4)バベル(ドイツ語歌唱)
ハノーファー少年合唱団、
ハインツ・ヘニッヒ(指)
(1)(3)(4)ハノーファー北ドイツ放送PO
(2)ダブル・ウィンド・クインテット【クラウス・ベッカー(Ob)、フランツィスカ・グレーリング-ベッカー(Ob)、コンラート・ツェラー( イングリッシュホルン )、クラウス・トゥー ネマン(Fg)、カトリン・ホーフマン(Fg)、ジークフリート・ゲテル(Tp)、ヘルベルト・ランゲ(Tp)、エッカート・ヴィーヴンナー(アルト・トロンボーン)、ヘル ベルト・シュナイダー(テノール・トロンボ ーン )、ステファン・ポッペ(バス・トロンボ ーン )】

録音:(1)1992年5月30日、(2)1991年10月1〜8日、(3)(4)1993年1月5&6日/ハノーファー
かつてCALIG Verlagレーベルからリリースされていた名盤、ハインツ・ヘニッヒ(1927-2002)率いるハノーファー少年合唱団のストラヴィンスキーがヘン スラー・レーベルより再発売いたしました!
ストラヴィンスキーといえば『火の鳥』『ペトルーシュカ』『春の祭典』などバレエ音楽、管弦楽曲が有名ですが、合唱を伴う声楽曲もまたストラヴィンスキーを語 る上で欠かせないジャンルです。当アルバムにはその代表作「詩篇交響曲」、「ミサ曲」、「バベル(英語版、ドイツ語版)」を収録しています。
演奏はハインツ・ヘニッヒ(指)ハノーファー少年合唱団、ハノーファー北ドイツ放送POです。1950年、ヘニッヒによって創設されたハノー ファー少年合唱団はドイツ国内のオーケストラとの共演でも知られる名合唱団。ヘニッヒ晩年までレパートリーを拡げていき、現在はイェルク・ブライディングが芸 術監督を務めヘニッヒの遺志を継いで活躍しております。
3楽章から成る『詩篇交響曲』について、ストラヴィンスキーは「これは詩篇の歌唱を組み込んだ交響曲ではない。私が交響化(symphonize)した詩篇の歌 唱なのだ」と語っており、極めて新古典主義的かつカンタータ的な作品です。「キリエ」「グロリア」「クレド」「サンクトゥス」「アニュス・デイ」の5楽章から成る『ミ サ曲』は木管楽器を伴う特異な編成。透明感漂う美しいミサ曲です。『モーゼのカンタータ』からの「バベル」は英語版、ドイツ語版で収録しております。 (Ki)

BR KLASSIK
BR-900017(1CD)
NX-B08
ブルックナー:ミサ曲第3番ヘ短調 サリー・マシューズ(S)
カレン・カーギル(Ms)
イルケル・アルジャユレク(T)
スタニスラフ・トロフィモフ(Bs)
バイエルン放送cho
バイエルンRSO
マリス・ヤンソンス(指)

録音:2019年1月21-25日ミュンヘン、ヘルクレス・ザール(ライヴ)
※『マリス・ヤンソンス・エディション』BOX …900200からの分売
ヤンソンスが亡くなる10カ月前のライヴ録音。ブルックナーが創作の軸足を教会音楽から交響曲へと移し始めた時期の作品で、厚みのある管弦楽は随所で交響曲を先取りしているかのように響き、合唱と相俟って音響的にも音楽表現的にも極めてダイナミックな世界を築き上げています。大規模な編成の作品を隅々まで研究し、圧倒的な求心力と統率力を見せていたヤンソンスだけに、ここでの演奏は衰えなど感じさせない見事なもの。とりわけCredoでの畳みかけるようなフーガの処理や、悠然と歌われるBenedictusの美しさはヤンソンスらしい表現と言えるでしょう。

フォンテック
FOCD-9898(1CD)
税込定価
2024年5月15日発売
貴志康一:赤いかんざし(作詞:貴志康一)
 かもめ(作詞:貴志康
 天の原(阿倍仲麻呂の歌)
 かごかき 作詞:貴志康一
木下牧子:モノオペラ「暁の星」「世界初録音」*
 夏目漱石 原作(「夢十夜」より第一夜) 木下牧子 脚色
豊田喜代美(S)
渡辺健二(P)
仲村渠悠子(P)*

録音:2023年6月5-6日 富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ
長年楽壇の第一線で活躍し続ける稀代のソプラノ・豊田喜代美。本作では1930年代前半にベルリンを拠 点に活躍した夭折の天才音楽家・貴志康一(1909-37)の日本歌曲と、現代日本において最も重要な作曲家 の1人である木下牧子のモノオペラ「暁の星」を採りあげます。 1987年以来、貴志康一の作品に取り組み続けている豊田は「貴志康一作品を演奏した後には、しっとり とした情緒と爆発的に明るいエネルギーに満たされていることに気づく」(ブックレットより)と記します。 モノオペラ「暁の星」は2018年秋に豊田により委嘱初演、その後木下による楽譜の全面改訂(音楽之友社「木 下牧子歌曲集W」収録)、そしてコロナ渦を経て、今回のレコーディングに至りました。 圧倒的な存在感と繊細さを併せ持つその歌唱は、まさに豊田にしか成しえないものです。後世へと繋いで ゆくべき、音楽史に燦然と輝く歴史的名盤の誕生です。 (フォンテック)

Pentatone
PTC-5187077(1SACD)
チェコの歌曲集
マルティヌー:ニッポナリ「日本の和歌による7つの歌」H.68
 1ページの歌曲集 H.294*
ドヴォルザーク:夕べの歌 Op.3〜第7曲「私が空を見たら」**/第5曲「木の葉のざわめきも静まり」**/第2曲「君の死んだ夢をみた」/第3曲「私はおとぎ話の騎士だ」/第4曲「神が愛に満ちた心になれば」**
 歌曲集 Op.2〜第2曲「ああ、それは金色に輝く素敵な夢だった」**/第6曲「私の心はしばしば苦しみに沈む」**
ハンス・クラーサ(1899-1944):声楽と管弦楽のための4つの歌曲 Op.1
ギデオン・クライン(1919-1944):子守歌**

※編曲=*イジー・テムル、**イジー・ゲムロト
マグダレーナ・コジェナー(Ms)
チェコPO
サー・サイモン・ラトル(指)

録音:2022年11月(ドヴォルザーク、クラーサ、クライン)、2023年2月(マルティヌー)/ドヴォルザーク・ホール、ルドルフィヌム(プラハ)
世界最高の名歌手マグダレーナ・コジェナー、PENTATONEレーベル第5弾は、主君サー・サイモン・ラトル率いるチェコPOとの共演 でチェコの歌曲集!
チェコの作品といえば自然の情景や農民の日常など、のどかで温和なイメージがありますが、当アルバムでは和歌の独語訳からチェコ語訳されたマルティヌーの 「ニッポナリ」、ナチスの脅威から逃れたアメリカで書き上げたマルティヌーの「1ページの歌曲集」、マルティヌーと同時代を生きるも強制収容所で亡くなったハン ス・クラーサ(1899-1944)とギデオン・クライン(1919-1944)の作品を収録。母国チェコスロバキアを愛するコジェナーが今、この時代だからこそ世に訴 えかけたい、メッセージ性の強いアルバムです。
マルティヌーの「ニッポナリ」は、額田王や小野小町など日本の古代の詩からインスピレーションを得て創作した歌曲集。クラーサの「声楽と管弦楽のための4つ の歌曲」(ドイツ語)は1920年代初頭の典型的な前衛音楽で、ナンセンス詩人クリスティアン・モルゲンシュテルン(1871-1914)の詩を見事な歌曲に仕上げ た作品。そして、クラインの子守歌は、ユダヤの民謡を基にしたフランスの音楽様式を取り入れた美しい歌曲です。
チェコの歌曲といえばドヴォルザーク。歌曲の多くはピアノ伴奏でよく知られ、コジェナーも幾度となく歌ってきましたが、今回の管弦楽伴奏ではあらゆる色彩を 見事に表現しており、現在のコジェナーの充実ぶりを示したものとなっております。母国への愛の詰まった充実のアルバム、ご期待ください!
コジェナーがPENTATONEレーベルからリリースしているタイトルはどれも高い評価を得ており、バロック・レパートリーを歌った「ため息の庭」(KKC-6107 / PTC-5186725)、ラトルがピアノ伴奏で共演した「ソワレ」(PTC-5186671)、ブロンフマンと共演した「郷愁」(PTC-5186777)、そしてラトル指揮チェ コ・フィルとの「民謡集」〜バルトーク、ベリオ、ラヴェル、モンサルバーチェ(PTC-5187075)をリリースしております。 (Ki)

FIRST HAND RECORDS
FHR-153(1CD)
リスボン・ライヴ1993
アントン・ガルシア・アブリル(1933-2021):『聖ヤコブ歌曲集』より 第1・3・7・6・11・9番
ファリャ(エルネスト・アルフテル編):7つのスペイン民謡
ビゼー:『カルメン』第1幕より セギディーリャ
ロッシーニ:『アルジェのイタリア女』第1幕より ひどい運命よ!暴君の愛よ!
ウェーバー:『オベロン』序曲
テレサ・ベルガンサ(Ms)
アルヴァロ・カッスート(指)
ポルトガルSO

録音:1993年10月12日(序曲のみ)、10月26日(その他)/リスボン、ベレン文化センター(ライヴ)
スペインの名メゾソプラノ、テレサ・ベルガンサ(1933-2022)の93年ライヴ録音が初CD化。中世から20世紀までのガリシアにまつわるイメージを歌にし た『聖ヤコブ歌曲集』は1993年5月8日にベルガンサが初演し、以降もしばしば取り上げた作品。ほかにも得意レパートリーだったビゼーやロッシーニなどを収録。 特有のくすみがかった声と熱気ある歌いぶりが実に魅力的です。知的で技術に長け、それでいて真に音楽的な歌唱をとくとご堪能あれ。

Tactus
TC-940004(1CD)
イタリアのオルガン独奏と器楽のための作品集
ジョルダーノ・ノフェリーニ(1934-1977):トッカータ(オルガンのための)、瞑想 (オルガンのための)
セルジオ・ダウリツィオ(1929-2004):ペッツォ・センプリーチェ(オルガンのための)
ジョルジョ・プレッサート(b.1945):イン・エクセルシス・グロリア(トランペットとオルガンのための)、めでたし天の女王(オルガンのための)、主は私の羊飼い(オルガンのための)
ロベルト・ベケーリ(b.1958):カンタンティブス・コルディス(Vcとオルガンのための)、イン・メイ・メモリアム・ファチェティス(オルガンのための)
アンドレア・トスキ(b.1956):我らは主を讃え(4声の合唱のための)
ロベルト・ベケーリ(b.1958):後奏曲とコラール 「我らは主を讃え」(オルガンのための)
マルク・ジャコーネ(b.1954):舞曲組曲よりペンタポディ(オルガンのため)
ダニエレ・ヴェントゥーリ(b.1971):ヴィジョン21(フルートとオルガンのための)
アンドレア・パドーヴァ(b.1962):キリエ・エレイソン(オルガンのための)
クラウディオ・スカンナヴィーニ(b.1959):マスカレード(オルガンのための)
アンドレア・トスキ(Org)、
マルコ・タンピエーリ(Tp)、
ルーカ・パッカニェッラ(Vc)、
ダニエーレ・ルッジェーリ(Fl)、
合唱団「アッカデミア・ムジカ・ノーヴァ」、
エドアルド・ジョアキン(指)
オルガニストのアンドレア・トスキは、ソロや室内楽のアンサンブルで、オルガンとハルモニウムに捧げられた珍しい音楽をこれまでにTactusからいくつか取り上げてきました。 本アルバムでは、ラヴェンナのヴェルディ音楽院院長であり、ボローニャのオルガニストでもあったセルジオ・ダウリツィオや、ボローニャ音楽院院長だったジョルダーノ・ノフェリーニなど、20世紀前半に生まれ、19世紀末の伝統と固く結びついていた音楽家たちによる作品を中心に、 マルク・ジャコーネ、クラウディオ・スカンナヴィーニ、アンドレア・パドーヴァ、ダニエレ・ヴェントゥーリといった現代作曲家たちの作品をカップリングしています。

ALPHA
ALPHA-1033(1CD)
メシアン:地と天の歌 - ソプラノとピアノのための
ミのための詩 - ソプラノとピアノのための
多くの死 - ソプラノ、テノール、ヴァイオリンとピアノのための
バーバラ・ハンニガン(S)
ベルトラン・シャマユ(P)
チャールズ・シー(T)
ヴィルデ・フラング(Vn)

録音:2021年7月、2022年11月オムループ音楽センター、ヒルフェルスム、オランダ
近現代声楽作品における世界最高峰の表現者として北米やヨーロッパで活躍するバーバラ・ハンニガンと、こちらも現代音楽で高く評価さ れるピアニスト、ベルトラン・シャマユが組んだメシアン歌曲集。収録作品はいずれもメシアン自身が歌詞を手掛けており、妻のクレール・デル ボス(愛称ミ)の名を冠し官能と神聖の間を行き来する「ミのための詩」、2人の間の息子が生まれた直後に書かれ、家族との愛情と宗教的 な愛の暗喩を絡めた「天と地の歌」、宗教的な主題にさらに踏み込んだ「多くの死」までを収録しています。劇的な激しいフレーズから恍惚と した表情までを自在に行き来するハンニガンの歌唱力、表現力がフルに発揮された聴き応えのある内容。人気ヴァイオリニストのヴィルデ・フ ラングらが参加した「多くの死」の、余韻を引く美しさも素晴らしいものです。

Linn
CKD-740(1CD)
レイチェル・バプティスト、アイルランドの黒いセイレーン 〜バロックのさまざまなアリアを集めて〜
ヘンデル:S序曲(オラトリオ『サムソン』HWV 57より)
 陽気さよ、わたしを仲間と認めてくれ(オラトリオ『快活の人、沈思の人、温和の人』HWV 55より)
 和らに、甘く、リュディアの韻律で(オラトリオ『アレクサンダーの饗宴』HWV 75より)
 カンタータ「狩りへ出かけよう(狩人の女神ディアーナ)」HWV 79
ニコロ・パスクヮーリ(1718頃-1757):序曲(仮面音楽劇「大いなる饗宴」より)*
 大地を、大気を、大洋を(仮面音楽劇「ハイバーニアの勝利」より)*
 まずは自然が役割通りに(仮面音楽劇「春のニンフ」より)*
フランチェスコ・ジェミニアーニ(1687-1762):コレッリの「ラ・フォリア」Op. 5-12による合奏協奏曲 ニ短調
パーセル:この上なく美しい島(セミオペラ「アーサー王」Z 628より)
レイチェル・レドモンド(S)
アスリング・ケニー(ソプラノ〔こだま〕)
ダレン・コーニッシュ・ムーア(Tp)…
アイリッシュ・バロック・オーケストラ(古楽器使用)
ピーター・ウィーラン(指)

録音:2023年2月1-3日セント・ピーター教会、ドロヘダ、アイルランド
*…世界初録音
ヘンデルが圧倒的名声を轟かせていた18世紀中盤の英国諸島にあって、ダブリンを拠点に活躍した女声歌手レイチェル・バプティスト。アフ リカにルーツを持つ彼女は、英国の白人社会では人目を引いた外見のインパクトに全く負けない美声と傑出した歌唱力で高い評価を保ち、 人心惑わす歌声で知られた古代神話の水の精になぞらえた「黒いセイレーン」の綽名で人気を博しました(本盤ジャケットの肖像は同時代 に描かれたモデル不明の作品)。キルケニーやリメリックなどアイルランド各地はもちろん、ロンドンやバースなど英国屈指の音楽拠点でも絶賛 されています。グラスゴー出身のスコットランド人歌手レイチェル・レドモンドはこの歌手の活動を軸に、ヘンデルのアリアほかバプティストの当たり 役や当時のダブリンにゆかりのある作品を集め、LINN RECORDSに名盤の多いアイリッシュ・バロック・オーケストラと共に充実したプログラム を構成。明瞭にしてメリハリの利いた確かな歌声で往年の「黒いセイレーン」の活躍ぶりを思い起こさせてくれます。あふれんばかりの自発性を 高雅な一体感へ昇華させてこれに応える器楽勢も見事なもの(ソリストとしても幅広い活躍をみせるホルンのアンネケ・スコットも楽団の一員 としてクレジットされています)。現代欧州の古楽シーンの活況がそのまま18世紀音楽の生々しい再現に繋がる好企画盤です。

FUGA LIBERA
FUG-828(1CD)
ロシアの合唱聖歌コンチェルト集 〜序章
ステパン・デグチャリョフ(1766-1813):今日、ベツレヘムでキリストが生まれた
ボルトニャンスキー(1751-1825):合唱聖歌コンチェルト 第34番「神よ立ち上がって」
 アレクサンドル・アルハンゲリスキー(1846-1924):裁きの日を思う
ラフマニノフ:おお、神の母
パーヴェル・チェスノコフ(1877-1944):天使は叫びぬ
 悪人の謀に行かざる人は幸なり
 神はわれらと共に在り
ヴァレリー・ガヴリーリン:雪やこんこん、白い雪 〜「鐘の鳴る音」
スヴィリードフ(1915-1998):おしゃべりかささぎ 〜プーシキンの花輪
 起床ラッパが鳴り響く 〜プーシキンの花輪
エカテリンブルク・フィルハーモニー合唱団
アンドレイ・ペトレンコ(指)

録音:2022年5月 スヴェルドロフスク・フィルハーモニック大ホール、エカテリンブルク、ロシア
ロシア正教会などで歌われる聖歌の一つのジャンルで、無伴奏合唱のソリストとトゥッティの対比で曲が構成されている「合唱聖歌コンチェル ト」を集めたアルバム。混声合唱団で歌われており、エカテリンブルク・フィルハーモニー合唱団の高い技術と表現力で、時に静寂、時にダイナ ミックな作品の魅力を堪能することが出来ます。歌詞と英訳はブックレットのQRコードをスキャンし、WEBから取得する形となっています。

MELBOURNE SYMPHONY ORCHESTRA
MSO-0001(1SACD)
ドビュッシー&R.シュトラウス
ドビュッシー(ブレット・ディーン編):忘れられた小歌(忘れられたアリエッタ)
1. やるせない夢ごこち
2. 巷に雨の降るごとく
3. 木々の影は
4. 木馬
5. 緑
6. スプリーン(憂鬱)
R.シュトラウス:4つの最後の歌
ハ イメ・マル ティン(指)
シボーン・スタッグ(S)
メルボルンSO

録音:[ドビュッシー]2023年3月2-3日 [R.シュトラウス]2023年2月24-25日/メルボルン・アーツ・センター、ハマーホール
オーストラリアを代表するオーケストラ、メルボルンSOのレーベルがスタートします!メルボルン響(MSO)は、1906年に設立されました。MSOと専属 のMSO合唱団は、毎年500万人以上の観客を動員し、演奏会のほか、テレビなど放送、およびオンライン・コンサートMSO LIVEで180以上のイベントを開催し、56カ国の聴衆を動員しています。1965年、オーストラリアのオーケストラとして初めて海外公演を行い、1970年、初めてカーネギー・ホールでデビューを飾り ました。中国、インドネシア、シンガポールでの定期的な活動を通じて、国外でも確固たる地位を築いています。2022年に、LSO(LSO LIVE)とパートナーシップを結び、LSO LIVEのレコーディング・スキルの助けを得ての、自主レーベル第1弾の登場となりました!
記念すべきリリース第1弾として、MSOと指揮者ハイメ・マルティンは、MSOの2023年度アーティスト・イン・レジデンスであるオーストラリア出身のソプラノ、 シボーン・スタッグと共演したドビュッシーとR.シュトラウスの歌曲を選びました。 ドビュッシーの「忘れられたアリエッタ」はヴェルレーヌの詩で、1886年に大半が作曲されました。18歳で出会った歌手、マリーとの時間を思わせる内容で、最 後は別れをむかえ、過去の思い出となった愛が書かれています。このオーケストレーションは、オーストラリアの作曲家ブレット・ディーンが、2015年にコジェナー とラトルのために作ったもので、ドビュッシーのピアノ伴奏の原曲に、新たなサブテキストと色彩を加えているようです。 R.シュトラウス最晩年の「4つの最後の歌」は、死によってのみ終わった55年近い結婚生活に対する、84歳の最後の言葉のような作品。対極にあるふたつの作 品を、ハイメ率いるMSOの色彩豊かな管弦楽、そしてスタッグの天使のような歌声が繊細に描きます。

APARTE
AP-365(1CD)
セニョール / ロベルト・アラーニャ
1. Si loin de vous(遠く離れて)/アンドレ・ホセイン作曲、クロード・ルメル作詞
2. Ave Maria(アヴェ・マリア)/シューベルト、R.アラーニャ編曲
3. Raccontami(彼のことを教えて)/ジャン=フェリックス・ラランヌ、ダヴィデ・エスポジト)
4. La Valse de l'Esperance(希望のワルツ)/ショスタコーヴィチ作曲、R.アラーニャ編)
5. 子供の愛(J=F.ラランヌ)
6. Ave Maria(アヴェ・マリア)/バッハ=グノー
7. La maschera(仮面舞踏会)/ジャン=フェリックス・ラランヌ、ダヴィデ・エスポジト)
8. Fenesta che luciva(光さす窓)/ナポリ民謡
9. Avec le temps(時の流れに)/レオ・フェレ
10. Seigneur, ne me laisse pas(置いていかないでセニョール)/パスカル・レヴァ、ジャン=フェリックス・ラランヌ
11. Liberta(自由)/ダヴィド・アラーニャ
12. Bella Ciao(さらば恋人よ)/トラディショナル
13. Sans etre a aimer(愛する人がいなければ)ジャン=フェリックス・ラランヌ
14. Madone au coeur d'or(La Source)黄金の心をもつマドンナ(いずみ)/ジャン=フェリックス・ラランヌ
15. Sognare(夢)/ロベルト・アラーニャ
16.Notre Pere(われらが父)/ロベルト・アラーニャ
ロベルト・アラーニャ(T)
ジャン=フェリックス・ラランヌ(G)
マレク・ルスチンスキ(P)

録音:2024年2月12-15日、フランス
世界的テノール、ロベルト・アラーニャの新譜がAparteレーベルより登場!”ポスト3大テノール”と呼ばれ、突出した歌唱力と演技力で、現代を代表するテノー ル、アラーニャ。ロマンティックで情熱的そして抒情的な歌唱スタイルで世界のオペラ・ファンを魅了しつづけています。日本には1990年に「椿姫」で初来日、以 降、2006年のボローニャ歌劇場「イル・トロヴァトーレ」まで何度か来日機会があったものの、その後18年という年月を経ての久々の来日となります。6月9日 に開催される「待ち焦がれたテノール」のアラーニャのコンサートでは、周年作曲家であるプッチーニのアリアがプログラムされており、期待が高まっています。
そんな注目のアラーニャの今回の新譜は、「セニョール」と題し、クラシック名曲からポピュラー名曲まで、有名な歌がプログラムされています。歌詞はフランスと イタリア語で、アラーニャの美しいフランス語が堪能できるのも魅力。ギタリストにして作詞・作曲・編曲家のジャン=フェリックス・ラランヌと、ピアニストのマレク・ ルスチンスキ、共演者陣の音色も情熱に満ちています。 (Ki)

H.M.F
HMM-902382(1CD)
フォーレ:歌曲集
歌曲集「ある日の歌」 op.21
歌曲集「優しい歌」 op.61
歌曲集「閉じられた庭」 op.106
バラード 嬰ヘ長調 op.19(P・ソロ)
歌曲集「幻影」 op.113
歌曲集「架空の水平線」
ステファヌ・ドゥグー(Br)
アラン・プラネス(P/1892年製プレイエル”Grand Patron”)

録音:2023年5月、ロワイヨーモン修道院
フォーレにとって歌曲は、一種の個人的な日記のようにいつもそばに存在するジャンルでした。フランスを代表するバリトン、ドゥグーは、美しいフランス語を響 かせながら、詩の情景を豊かに描きます。そして、名手プラネスが、1892年製のプレイエルの虹のような音色を見事に操り、1921年に書かれたフォーレの遺言 のような「架空の水平線」を含む珠玉の歌曲をさらに輝かしいものに響かせます。ピアノ・ソロ曲のバラードも収録、色彩と表情の豊かさは驚きもの。美しい旋律 を甘すぎない絶妙のバランスで歌って聴かせます。 (Ki)

Forgotten Records
fr-1921(1CDR)
シューベルト:歌曲集「冬の旅」 ジェラール・スゼー(Br)
ダルトン・ボールドウィン(P)

録音:1958年12月
※音源:HMV ALP1734/5

Gramola
GRAM-99325(2CD)
NX-D06
クケルカ:声楽曲と室内楽曲集
【CD1】
1-4. パン・フルートと弦楽五重奏のための協奏曲(2021)
5-8. Trau noch dem Fruhling nicht - バス・バリトン、バス・クラリネットとピアノのための4つの歌曲(2015)
 5. I. Worte zu einer inneren Musik
 6. II. Die Wolken
 7. III. Trau noch dem Fruhling nicht
 8. IV. Ich gehe durch meine Tage
9-11. Vom Zauber der Dinge -10の瞑想曲(独奏クラリネット、チェロとピアノ版) (2022/23)より
12. Aufruf zur hochsten Schau 至高のヴィジョンへの呼びかけ- バリトン(もしくはメゾ・ソプラノ)、2つのヴァイオリン、チェロ、クラリネット、 アコーディオンとピアノのために(2018)


【CD2】
1. 弦楽五重奏曲(1992-2018)
2. セレナード - ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのために(2010)
3-6.4つのピアノ小品(1998/2020)
7. Von einem Marsch, der auszog, das Tanzen zu lernen- 木管四重奏のためのフモレスケ(2021)
8. トイ、トイ、トイ!- 木管三重奏のための小ロンド(2021)
9. If You Make a Noise, Make it Quietly! - 木管三重奏のためのバガテル(2020)
10-12. Requiem for a Dead End - フルート、チェロとピアノのためのファルス(2021/2022)
【CD1】
アンドレーア・キーラ(パン・フルート)…1-4
モニカ・ウーラー(Vn)…1-4
マルタ・ポトゥルスカ(Va)…1-4
マヌエル・シャーガー(Vc)…1-4
ミヒャエル・ピステロク(Cb)…1-4
ギュンター・ハウマー(Br)…5-8、12
ヴォルフガング・コルンベルガー(バス・クラリネット)…5-8、12
ニシイ・カオリ(P)…5-8、12
モーリッツ・ヴァイス(Cl)…9-11
ゾフィー・シュトッカー(Vc)…10
リン・ユシュアン(P)…9-11
ピオトル・モティカ(アコーディオン)…12
ジョアンナ・ルイス(Vn)…12
アン・ハーヴェイ=ナーグル(Vn)…12
メリッサ・コールマン(Vc)…12
アレクサンダー・クケルカ(指)…1-4、12
【CD2】
ジョアンナ・ルイス(Vn)…1
アン・ハーヴェイ=ナーグル(Vn)…1
マルタ・ポトゥルスカ(Va)…1-2
メリッサ・コールマン(Vc)…1
アシャ・バルチッチ(Vc)…1
ペーター・ウーラー(Vn)…2
マヌエル・シャーガー(Vc)…2
ニシイ・カオリ(P)…3-6
ヨーゼフ・ベドナリク(Ob)…7
ヴォルフガング・コルンベルガー(Cl)・・・7-9
トーマス・シュタインヴェンダー(Hrn)…7
マリオン・ヤンダ(Fg)…7-9
マルリース・ガウグル(Fl)…8-9
トリオ・フリッツァンテ…10-12

録音:2023年2月-12月
ウクライナの都市チェルニウツィーにルーツを持つ作曲家アレクサンダー・クケルカの作品集。ウィーン音楽院ではローランド・バティックにジャズ・ピアノを学び、 1982年からウィーン音楽大学で作曲を学んだクケルカは2014年から2020年まで、オーストリア作曲家協会(OKB)の会長を務めるなど、現代のウィーン の音楽界で活発な活動をしています。このアルバムには、彼が特別な思いを抱くチェルニウツィーへのオマージュ作品をはじめ、名手アンドレーア・チラをソリス トに迎えたパン・フルートのための曲や、ピアノ曲、歌曲のほか、さまざまな編成による室内楽曲、なかでも「Requiem for a Dead End=行き止まりのた めのレクイエム」などユニークなタイトルを持つ曲が収録されています。

MClassics
MYCL-00047(1CD)
税込定価
ラファエル・フォン・ケーベル&瀧廉太郎
ケーベル(1848-1923):9つの歌
瀧廉太郎:荒城の月
瀧廉太郎 (山田耕筰編):秋の月
瀧廉太郎:花
瀧廉太郎:荒城の月<無伴奏 ver.>
山下牧子(Ms)
佐野隆哉(P)

録音:2023年8月11-13日 山形、長井市民文化会館
「文化を紡ぐ夢のコラボレーション」として音楽学者瀧井敬子氏を 中心に、社会福祉法人「旭川荘」と山形県長井市の3者共同プ ロジェクト「長井シリーズ」が新たにスタートします。第1弾となる今 作では黎明期の日本洋楽史の恩人とも言えるラファエル・フォン・ ケーベルの作品「9つの歌」を取り上げます。明治時代において瀧 廉太郎をはじめ若い音楽家を育て上げ、西洋音楽を日本に根付 かせたケーベル。ドラマティックで精神性が迸るこの曲集を、日本を 代表するメゾ・ソプラノ歌手、山下牧子が真正面から向き合い、高 らかに歌い上げます。まさに魂の歌声を是非お聴きください。多彩 な音色と高い技術を披露する佐野隆哉のピアノにも要注目です。 また、アーティスト自ら書いたコメントや歌詞対訳、曲目解説等資 料的価値の高い充実したブックレット内容です。 ケーベルと瀧廉太郎の日本洋楽史の夜明けに煌めく芸術性をお 楽しみ下さい。

Orchid Classics
ORC-100306(1CD)
NX-B06
シェーンベルク:歌曲集
 Expectation 期待
1. Erwartung 期待 Op.2No.1
2. Alles 全てのもの Op.6No.2
3. Hochzeitslied 婚礼の歌 Op.3No.4
 Flesh 肉体
4. Madchenlied 乙女の歌 Op.6No.3
5. Schenk mir deinen goldenen Kamm ぼくにあなたの金色の櫛をください Op.2No.2
6. Lockung 誘惑 Op.6No.7
 Nocturne 夜想曲
7. Waldsonne 森の日差し Op.2No.4
8.6つのピアノ小品 - Sehr Langsam Op.19No.3
9. Traumleben 夢の生活 Op.6No.1
 Hatred 憎悪
10. Warnung 警告 Op.3No.3
11. Tot 死んだ Op.48No.2
12. Am Wegrand 道端で Op.6No.6
 Satire 風刺
13. Der genugsame Liebhaber 欲のない愛人(ブレットル・リーダーより)
14. Madchenlied 乙女の歌 Op.48No.3
15. Galathea ガラテア(ブレットル・リーダーより)
 Thinking 考えること
16. Gedenken 思い出 Op.post.
17. Der Wandere さすらい人 Op.6No.6
18. Geubtes Herz 熟達したこの心 Op.3No.5
 Winter Scene 冬の情景
19. Sommermud 夏の倦怠 Op.48No.1
20. German Folksongs ドイツ民謡より Mein Herz ist mir gemenget 私の心はかき乱されて
21. In diesen Wintertagen この冬の日々 Op.14 No.2
 Tears 涙
22. Jane Grey ジェイン・グレイ Op.12No.1
23. グレの歌 - Toves:Nun sag ich dir 「今、私はあなたに初めて申し上げましょう」(トーヴェ)
24.6つのピアノ小品 - Sehr Langsam Op.19 No.6
クレア・ブース(S)
クリストファー・グリン(P)

録音:2023年10月、2024年2月
「十二音技法」の創始者であり、優れた画家でもあったシェーンベルク。 このアルバムでは、表現者としてのシェーンベルクに焦点を当て、彼が書いた様々な 歌曲の中から、“期待”“肉体”“涙”など彼の絵画に関連する8つのテーマに沿った曲を選び、曲に内在する多彩な感情をソプラノのクレア・ブースとピアニスト のクリストファー・グリンが描き出していきます。 クレア・ブースは英国出身。バロック・オペラから現代の歌曲まで幅広いレパートリーを持ち、舞台からコンサート まで活発な活動をしています。クリストファー・グリンとは長年にわたり共演を行い息のあった演奏を披露しています。

BR KLASSIK
BR-900940(2CD)
NX-B10
ブルックナー:ミサ曲第2番&モテット集
アヴェ・マリア WAB6
この所は神により作られた WAB23
ミサ曲 ホ短調 WAB27(改訂版)
エサイの枝は芽を出し WAB52
エクアーレ第1番ハ短調 WAB114
正しき者の唇は知恵を語る WAB30
エクアーレ第2番 ハ短調 WAB149
キリストはおのれを低くしてWAB11
【CD2】
「音楽への道:ブルックナーの世界」 - ミサ曲ホ短調
マルクス・ファンヘーファーによる作品の紹介

使用曲
◎CD1からの抜粋
◎交響曲第4番より 第1、第4楽章
 マリス・ヤンソンス(指) バイエルンRSO
◎前奏曲とフーガ ハ短調 WAB131マルティン・ハーゼルベック(Org)
【CD1】
バイエルン放送合唱団
ミュンヘン放送O
ペーター・ダイクストラ(指)

録音:2023年10月24-26、30-31日
Munchen, BR, Studio1(ドイツ)

【CD2】
[朗読]
ヴィープケ・プルス/ヨハネス・ジルバーシュナイダー
ハンス・ユルゲン・シュトッケルル/ヘマ・ミヒャエル
フリードリヒ・シュロッフェル

原作&監督:マルクス・ファンヘーファー
録音:2024年1月29-30日
2024年のブルックナー生誕200年を祝して制作された2枚組のアルバム。 CD1にはペーター・ダイクストラの指揮によるバイエルン放送合唱団とミュンヘン放送Oによるブルックナーの宗教作品の演奏を収録。これは、2023 年10月28日のシーズン開幕コンサートと連動して行われたスタジオ録音で、合唱指揮者の第一人者として高く評価されるダイクストラならではの高い統率 力に支えられた合唱と、ミュンヘン放送Oの管楽器メンバーのアンサンブルによる荘厳なミサ曲第2番を中心に、無伴奏合唱のための5曲のモテッ ト、3本のトロンボーンのためのエクアーレ2曲を聴くことができます。 ブルックナーのミサ曲第2番はリンツの新大聖堂の奉献式のために依頼されて1866年に完成しましたが、大聖堂の工事が遅れたためブルックナーの指揮に よる初演も1869年9月に行われました。作品は8部からなる混声合唱と管楽アンサンブルのために書かれており、新しい礼拝堂で演奏するには合唱の規 模が大きすぎたため屋外で演奏され、大好評を得ました。その後ブルックナーはこの曲を1882年に改訂し、それを1885年10月4日にリンツの旧大聖堂で 初演、こちらも目覚ましい成功を収めました。「ブルックナーは演奏中にオルガンの前に立ち、大聖堂の天井をじっと見つめ、言葉にならない祈りを発した」と 当時の様子が伝えられています。当盤で演奏されているのは、こちらの改訂版です。併録のモテットもブルックナーの聖歌隊員、オルガニストとしての経験が 生かされた美しい作品です。 CD2に収録されたマルクス・ファンヘーファーによる「音楽への道:ブルックナーの世界」では、ミサ曲第2番を中心に、宗教音楽作曲家としてのブルックナーの 物語を朗読(ドイツ語のみ)と音楽で楽しめます。

SWR music
SWR-19149CD(1CD)
NX-B09
ドビュッシー:『聖セバスティアンの殉教』 処女エリゴーヌ/Vox Sola/天の声/セバスティアンの魂…ハイディ・グラント・マーフィー(S)
マルクス…ダグマル・ペツコヴァー(Ms)
マルケルス…ナタリー・シュトゥッツマン(A)
聖なる者/朗読…デルテ・リセウスキ
コレギウム・ヴォカーレ・ヘント
バーデン・バーデン&フライブルク南西ドイツRSO
シルヴァン・カンブルラン(指)

録音:2005年1月19-20日
1910年、イタリアの詩人ガブリエーレ・ダンヌンツィオが書いた『聖セバスティアンの殉教』。ドビュッシーはこの膨大な台本に、合唱曲と、オーケストラの間奏 曲、アリアで構成された1時間ほどの音楽劇を作曲。翌1911年の5月にパリ・シャトレ座で初演されました。この時はドビュッシーの親友アンドレ・カプレが指 揮を執りましたが、キリスト教と異教の伝統を織り交ぜた音楽に加え、ユダヤ系ロシア人のバレリーナ、イダ・ルビンシュタインがセバスティアンを演じたことで騒 動に発展。パリの大司教の怒りを買い、カトリック教徒の鑑賞を禁じたのち、ダンヌンツィオの著書も教皇庁から禁書にされてしまいました。 この作品を気に入っていたドビュッシーは歌劇への改作を構想していたものの、彼の死によって叶うことがなく、以降は原形での上演機会はほとんどありませ ん。現在ではカプレによる「交響的断章」、もしくはアンゲルブレシュトによるオーケストラと声楽のみのオラトリオ版が演奏されています。このカンプルランの演奏 はアンゲルブレシュト版(フランス語歌唱)によりつつ、1951年生まれの作家マルティン・モーゼバッハによる新たなドイツ語の朗読が添えられています。朗読の テキストはダンヌンツィオ作品の中心的な部分を要約したもので、原作を現代的な視点で解釈したもの。カンブルランはオーケストラを見事にコントロール、 東洋風な響きも交えた繊細な和声を引き出し、ナタリー・シュトゥッツマンをはじめとした独唱陣と、コレギウム・ヴォカーレ・ヘントの合唱、デルテ・リセウスキの 朗読がこの神秘的な物語を見事に描き出しています。
※当CDはGlor ClassicsレーベルからGC08181として発売されたものと同じ音源です。

CARPE DIEM
CD-16334(1CD)
NX-C04
ドビュッシー:忘れられたアリエッタ
リーム(1952-):オフィーリアの歌 第1番どうしたら本当の恋人を見分けられるだろう
ショーソン(1855-1899):4つの歌 Op.13
 エベ 〜7つの歌 Op.2-6
リーム:オフィーリアの歌 第2番明日は聖バレンタインの日
シャミナード(1857-1944):アレルヤ
 初めての手紙/けだるい月
 ヴィラネル
リーム:オフィーリアの歌 第3番彼は布もかけずに棺台にのせられ
レイナルド・アーン(1874-1947):クロリスに
 フォロエ/恋する乙女
 私の詩に翼があったなら
 恍惚のとき
ヴィヴィアン・ハスラー(S)
マレン・ガンパー(P)

録音:2023年9月11-14日 ルツェルンSOオーケストラハウス、クリエンス、スイス
スイスのソプラノ歌手ヴィヴィアン・ハスラーと、彼女の長年の友人であるピアニスト、マレン・ガンパーが初めてコラボレーションしたアルバム。19 世紀末のフランス歌曲の曲間に、リームによる3つの「オフィーリアの歌」を1曲ずつ挿入するという凝った企画です。アーンの有名な「クロリス に」などを含むフランス歌曲で聴かせる美しい声と隅々まで豊かに歌い上げる表現力、かたやリームで聴かせる超絶技巧、ハスラーの高い歌 唱力を存分に味わうことの出来るアルバムです。

OEHMS
OC-1728(1CD)
NX-B10
19世紀ドイツの宗教声楽曲集
1. ヨーゼフ・ラインベルガー:Abendlied Op.69No.3
2. ラインベルガー:Warum toben die Heiden Op.40No.2
3. アルベルト・ベッカー(1834-1899):Nach dir, Herr, verlanget mich Op.59No.1
4. ヘルツォーゲンベルク(1843-1900):Mache dich auf, werde Licht Op.81No.14
5. コルネリウス(1824-1874):
 Grablied 「Pilger auf Erden」 Op.9No. 4
6. ヴォルフ:Resignation 「Komm Trost der Welt, du stille Nacht」-7つの宗教的歌曲 第3番(C. マイスター編)
7. ヴィルヘルム・ベルガー(1861-1911):Die Kapelle am Strande
8. レーヴェ:Schaffe in mir, Gott, ein reines Herze
9. ブルックナー:Locus iste, WAB 23
10. ラインベルガー:Meditabor in mandatis tuis Op.133No.2
11. レーガー:Das Agnus Dei Op. 138No.6
12. ブルッフ:Palmsonntagmorgen 「Es fiel ein Tau」 Op.60No.9
13. レーガー:Die Sieben Worte Jesu-12のドイツ宗教的歌曲 WoO VI/13:VII.
14. リスト:Ave verum corpus S44
15. ミヒャエル・ハラー(1840-1915):Surrexit pastor bonus Op.2No.3
16. ルイーズ・アドルファ・ル・ボー(1850-1927):Vater unser, Op.61(C. マイスター編)
17. メンデルスゾーン:Beati mortui Op.115No.12つの宗教的男声合唱曲
18. メンデルスゾーン:Herr, nun lasstest du deinen Diener in Frieden fahren Op.69 No.1
19. ベッカー:Du gabst uns alles
ジンガー・プア(声楽アンサンブル)

録音:2022年10月4-7日…2-5、8、10-12、14-17、19
2023年5月24-25日…1、6、7、9、13、18
19世紀は産業革命、技術革命と並行して音楽も発展、多くの作曲家がこれまでの音楽理論のルールから脱却し、自由な作風を模索していきます。 このアルバムにはこの時代に活躍した作曲家たちの宗教的な合唱作品を収録。素朴な美しさが魅力のブルックナーの作品をはじめ、オルガン作品が知られ るラインベルガー、バッハ時代のコラールを思わせるレーガーの作品、晩年のリストが書いた内省的な「Ave verum corpus」の他、あまり耳にすることのない 作曲家の作品まで幅広い選曲が魅力的な1枚です。 演奏は1992年3月にデビューして以来、ヨーロッパで絶大な人気を誇る声楽アンサンブル、ジンガー・プア。安定のハーモニーから生まれる澄んだ響きが静 謐な音響世界を描いています。

TOCCATA
TOCC-0719(1CD)
NX-B06
トイヴォ・クーラ(1883-1918):歌曲全集 第1集
3つの歌曲 Op.2
2つの歌曲 Op.6(1907)
2つの歌曲 Op.8
Kas silloin vaan その時だけ(1899)*
Merenkylpijaneidot 海で泳ぐ娘たち Op. 12(1909?10)*
2つの歌曲 Op.16a
Ut min vag i varlden gar(1899)
Ela itke impeni nuori(1901)*
Hei ja hei!(南オストロボスニア(ポフヤンマー)の民謡から)(作曲年不明)*
南オストロボスニア(ポフヤンマー)の12の民謡 Op.17b(1908?9)**
イェンニ・ラッティラ(S)
キリル・コズロフスキ(P)

録音:2018年1月10-12日 、2018年5月20-21日
*…世界初録音
**…Op.17b 全曲世界初録音
酒宴での諍いのあげくわずか34歳の若さで命を落としたフィンランドの若き作曲家トイヴォ・クーラ。彼はシベリウスに作曲を学ぶかたわらパリに留学、1907 年、24歳で発表したヴァイオリン・ソナタが注目を浴びた後は、数多くの歌曲とピアノ曲を発表。その将来を嘱望されていたために、彼の早すぎた死はフィンラ ンド音楽界にとって計り知れない損失となってしまいました。そんなクーラの独唱のための歌曲全集は全2集が予定されており、第1集には、陽気で素朴な味 わいを持つ「南オストロボニアの12の民謡」など民謡素材を用いた曲や、16歳の時の作品「Ut min vag i varlden gar」などの27曲が収録されていま す。彼の歌曲はフィンランド語の独特な抑揚、アクセントに合わせ書かれおり、シベリウス・アカデミーで学んだソプラノ歌手イェンニ・ラッティラは言葉の持つ美 しさを最大に生かし、全てを表現力豊かに歌い上げています。

H.M.F
HMM-902384(1CD)
原光〜死と復活の歌 / サミュエル・ハッセルホルン
マーラー:「死んだ少年鼓主」(Revelge)〜歌曲集「子供の不思議な角笛」より
フンパーディンク:アリア「むごいことだ!死んだ!(Verdorben! Gestorben!)」  歌劇「王の子供たち」より第3幕フィナーレ
コルンゴルト:アリア「我が憧れ、我が幻想(Mein Sehnen, mein Wahnen)」〜歌劇「死の都」より
マーラー:「真夜中に」〜リュッケルトの詩による歌曲
プフィッツナー:バラード「オルフ氏(Herr Oluf)」
マーラー:原光(Urlicht)〜歌曲集「子供の不思議な角笛」より
ツェムリンスキー:古い庭(Dear alte Garten)
ブラウエンフェルス(1882-1954):ある兵士の墓に(Auf ein Soldatengrab)
ベルク:池のほとりの小道「左へずうっと行けば町よ」(Dort links geht’s in die Stadt)〜歌劇
 「ヴォツェック」第3幕第2場(ヴォツェックとマリーの二重唱)
マーラー:私はこの世に忘れられ(Ich bin der Welt abhanden gekommen)〜リュッケルトの詩による歌曲
サミュエル・ハッセルホルン(Br)
ウカシュ・ボローヴィチ(指)
ポズナンPO
ユリア・グリューター(ソプラノ/9)
ポズナン・ナイチンゲール少年cho
ポズナン・フィルcho(男声および少年合唱)

録音:2023年8-9月、アダム・ミツキエヴィチ大学オーディトリウム、ポズナン
人気実力とも急上昇のバリトン、サミュエル・ハッセルホルンによるオーケストラを得てのアルバムが登場します!ハッセルホルンは1990年生まれ。2018年に エリザベート王妃国際コンクールで第1位に輝きました。2023年2月には日本で名歌手ワルトラウト・マイヤーのさよなら公演にも登場したことでも話題になり ました。2023/24のシーズンはヒンデミットの「画家マティス」、モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」、そしてドビュッシーの「ペレアスとメリザンド」でタイトル ロールを3つ演じることが決まっており、さらにベルリン・ドイツ・オペラでもデビューが決まっているなど、飛ぶ鳥を落とす勢い。ハルモニアムンディとは、2028 年のシューベルト没後200年を見据えた「シューベルト200」の企画が進行しており、既に「美しき水車小屋の娘」(HMM.902720)が発売されておりますが、 ここでオーケストラとの共演盤が登場。
プログラムは19世紀から20世紀にかけて、ドイツ=オーストリア圏でとりわけ多く生み出されたオーケストラ歌曲、およびアリア。美しい発語、まったく力みの ない発声、そしてまったくストレスなく自在に広い音域を豊かに響かせる力量は驚異的。オーケストラをものみこんでしまうような、あたりの空気を一変させるよう な豊かな表情と雰囲気は、すでに巨匠の風格。若々しくも大器の風格、ハッセルホルン、注目です。ポズナン・フィルはポーランドを代表するOで、指揮のボ ローヴィチ2021/22のシーズンから音楽監督および首席指揮者を務めています。 (Ki)

Goodies
78CDR-3938(1CDR)
関屋敏子名唱集(2)
埴生の宿(ホーム・スイート・ホーム)
ソルヴェイグの歌(二見孝平訳詩 グリーグ作曲)
アイ・アイ・アイ(フレイレ作曲)
オー・ソレ・ミオ(私の太陽)(伊庭 孝訳詩 ディ・カプア作曲)
ブラームスの子守歌(堀内敬三訳詩 ブラームス作曲)
ドリゴのセレナード(堀内敬三訳詩 ドリゴ作曲)(3:40)
関屋敏子(S)
ピアノ伴奏:デイヴィス
日本ビクターO

(1930年頃録音)
日VICTOR130461930年1月発売(25cm盤)
日VICTOR130741930年7月発売(25cm盤)
日VICTOR130761930年9月発売(25cm盤)
日VICTOR130891930年11月発売(25cm盤)
関屋敏子(1903-1941)20世紀前半を代表する日本のソプラノ。東京・小石川生ま れ。東京音楽学校(現東京芸術大学音楽学部)中退。1926年にデビュー後イタリ アに留学し、ボローニャ大学で学んだ。その後スカラ座のオーディションに合 格しヨーロッパ各地で活躍した。第1集(78CDR-3929)ではイタリア、アメリカで の海外録音を紹介したが、ここでは日本ビクターに吹き込んだ作品を集めた。 (グッディーズ)

オクタヴィア
OVCL-00836(1SACD)
税込定価
2024年4月24日発売
オクサーナ・プレイズ・バンドゥーラ
S. バシュタン:船
M. クロピヴニツキー:ナイチンゲール
A. コス=アナトルスキー:チョルノホラ山からの二つの流れ
I. ポクラッド:どれだけあなたを愛しているか
N. アンドリエヴシカ:もし刺繍ができたら
T. シドレンコ:黒い眉の少女が恋に落ちた
I. シャモ:カッコウ
ウクライナ民謡:深い井戸
月よ、明かりを照らさないで
 私のところに来ないで
 空の月
R. マクスウェル:引き潮
ヴァヴィロフ:カッチーニのアヴェ・マリア
ヘンデル:私を泣かせてください(歌劇「リナルド」より)
サン=サーンス:ナイチンゲールと薔薇(付随音楽「パリュサティス」より)
岡野貞一:故郷
O. ズーエフ:鶴
ヴェルビツキー:ウクライナ国歌
オクサーナ・ステパニュック(ソプラノ、バンドゥーラ)

録音:2023年10月5-6日 静岡、浜松市天竜壬生ホール
ウクライナ出身のコロラトゥーラ・ソプラノ歌手であり、世界を代 表するバンドゥーラ奏者のオクサーナ・ステパニュックによって弾 き語りされたこの美しいアルバムは、「音楽の力で世界に平和を届 けたい」、「音楽を通じてウクライナの魅力を届けたい」そんな思 いから祖国ウクライナの美しい調べを中心に収録されました。カッ チーニのアヴェ・マリアやヘンデルの名曲のみならず、バンドゥー ラ奏者、作曲家、教師としても多大な功績を残したS.バシュタンを はじめ、I.シャモ、A.コス=アナトルスキーなどウクライナの音楽を 代表する作曲家たちによる作品が並び、ウクライナの伝統と音楽の 魅力を存分に味わうことができる1枚となりました。(オクタヴィア)

2L
2L-174SABD
(Blu-ray Disc Audio+SACD)
『PAX(平和)』
マッティン・オーデゴール(1985-):PAX(平和)(2017)(サクソフォーン四重奏、混声合唱と六重唱のための)
セシーリエ・オーレ(1954-):Speak LOUDER!(もっと大声で)(2019)(混声合唱、メゾソプラノ・ソロとバリトン・ソロのための)
アイオルフ・ダーレ(1985-):A Current Peace(現在の平和)(2021)(サクソフォーン四重奏のための)
スティーネ・ソルリエ:Pollination(受粉)(2010arr.2020)(混声合唱と4人の独唱のための)
マッティン・オーデゴール(1985-):LUX(光)(サクソフォーン四重奏、二重合唱と3人の女声のための)
アンサンブル96
ニーナ・T・カールセン(指)
サクソフォーン四重奏団「カレント」
[アンデシュ・アーベルセト(サクソフォーン)1,5
オースヒル・ヘンリクセン=ハルトリ(サクソフォーン)
グドルン・ファライデ・フリースタ(サクソフォーン)
シリエ・エクホフ・ヴァルハウグ(サクソフォーン)]
カトリーネ・シルケング・オーサイデ(サクソフォーン)3
録音:2020年9月、2021年9月 ウラニエンボルグ教会(オスロ、ノルウェー)


[DXD (24bit/352.8kHz) 録音]
[Disc1:SACD hybrid (5.1multichannel DSD/2.0 stereo DSD) RedBook PCM:MQA CD]
[Disc2:Blu-ray:5.1DTS HDMA (24bit/192kHz), 7.1.4. Auro-3D (96kHz),7.1.4. Dolby Atmos (48kHz),2.0LPCM (24bit/192kHz),
mShuttle:MQA + FLAC + MP3 Region:ABC worldwide]
オスロの室内合唱団「アンサンブル96」は、26人編成の室内合唱団として結成され、コンサートと録音を通じて「今日の音楽」を広く伝える活動が評価され てきました。『不滅のニューステット(Immortal NYSTEDT)』(2L029SACD)と『KIND』(2L076SABD)の2つのアルバムがグラミー賞の最優秀合 唱部門と最優秀サラウンドサウンド部門にノミネートされるなど、国際的にも認められています。「アンサンブル96」と指揮者ニーナ・T・カールセン Nina T. Karlsen は、2011年からずっと、秋になると「平和(Peace/Fred)」と銘打ったコンサートを行ってきました。彼らと同じように現代の音楽の定着をめざして 活動する、「今の、現在の、流行の」の名前をもつサクソフォーン四重奏団「カレント(Current)」は、2010年の結成以来、2度、この「平和」コンサートに参加 してきました。
ラテン語で「平和」のタイトルをつけたアルバム『PAX』は、このふたつのグループのコラボレーションで作られました。「ノルウェーの作曲家たちが、平和というテー マをそれぞれに思索して作った新しい作品が、音楽と歌詞とカテドラルの神聖な空間のアンサンブルによって命を吹きこまれる」がコンセプトの作品です。
マッティン・オーデゴール Martin Odegaard の「PAX(平和)」は、シェーンベルクの「地には平和を(Frieden auf Erden)」への注釈として、”pax” と “friede” の「平和」の2語を歌詞に作曲された作品です。「LUX(光)」は、レクイエム典礼文の「永遠の光のしあわせに はいることができますように」のテク ストが、サクソフォーン四重奏と二重合唱と3人の女声によって演奏されます。  
セシーリエ・オーレ Cecilie Ore の「Speak LOUDER!(もっと大声で)」は、『創世記』の「神は彼らを祝福して言われた。産めよ、増えよ、地に満ちて……」 (1章28節)を引用、「地球の生態系を左右する種の絶滅の脅威に声をあげる」ことを主題にした歌詞を合唱と独唱者が歌う作品です。「A Current Peace(現 在の平和)」は、ジャズ・ピアニストのアイオルフ・ダーレ Eyolf Dale が COVID-19のパンデミックの期間にカレント・サクソフォーン四重奏団のために作曲し ました。 スティーネ・ソルリエ Stine Sorlie は、ノルウェー作曲家協会の100周年のプロジェクト・マネージャーを務め、クラシカル、ジャズ、フォークと、幅広いジャンル の音楽家に作品を提供してきました。「Pollination(受粉)」は、自然界の音と騒音や電子音からインスピレーションを得て作曲されました。「花には声がある」。 「sedum kamuschaticum(エゾノキリンソウ)」「acanthus mollis(アカンサス)」といった花の学名を散りばめた、彼女自身が作った詩が歌われます。ソ ルリエが2020年に編曲した「混声合唱と4人の独唱」の版による演奏です。
オスロのウラニエンボルグ教会でセッションが行われ、「アンサンブル96」のグラミー賞ノミネート作のモッテン・リンドベルグが制作しました。声とサクソフォーン が、高い天井の教会の広い「空間」に実体をもちつつ透明に響き、繊細な余韻を残す録音です。 (Ki)
2L
2L-176SABD
(Blu-ray Disc Audio+SACD)
『MOR(母)』
ペトラ・ビョルクハウグ(1964-):傷跡(Sarmerkt)
D.スカルラッティ:スターバト・マーテル
ニーダロス大聖堂cho
カレン・ハウゴム・オールセン(指)
ディテ・マリーエ・ブレイン(S)
マッティン・ヴァンベリ(T)
アンナ・カールセン(Vc)
ペトラ・ビョルクハウグ(Org)

録音:2021年10月、2022年4月 ニーダロス大聖堂(トロンハイム、ノルウェー)
[DXD (24bit/352.8kHz) 録音]
[Disc1:SACD hybrid (5.0multichannel DSD/2.0 stereo DSD) RedBook PCM:MQA CD]
[Disc2:Blu-ray:5.0DTS HDMA (24bit/192kHz), 7.0.4. Auro-3D (96kHz),7.0.4. Dolby Atmos (48kHz),2.0LPCM (24bit/192kHz),
mShuttle:MQA + FLAC + MP3 Region:ABC worldwide]
「母。この言葉は、思い出と記憶、いろいろな感情につながる。あなたは、どの母のことを思うでしょう。生まれた幼子を抱く美しい母。親密さ。命が失われ、深い 悲しみにつつまれた、絶望する母。むなしさ……」。ニーダロス大聖堂合唱団は新しいアルバムで、200年の時を隔てた「母」をテーマとする作品を歌います。ペト ラ・ビョルクハウグの「傷跡」とドメニコ・スカルラッティの「スターバト・マーテル(悲しみの聖母)」。 大聖堂オルガニストのペトラ・ビョルクハウグ Petra Bjorkhaug が作曲した「傷跡」は、10の部分に分かれる作品です。「マリアはとても清純な乙女だった  キリエ・エレイソン マリアは荊棘と石を踏み ベツレヘムへの道を疲れ、歩いた イエスとマリア……」と歌う〈マリアの歌〉、『旧約聖書』と『新約聖書』から採っ た歌詞を敷衍して歌う〈膝に〉から〈足に〉、そして、4世紀に書かれたカトリックの祈りによる〈すべてが美しいかたマリアさま〉。「スカルラッティの音楽に応答し、 対照をなす音楽語法」を探って書かれました。このアルバムでは、この作品が、「悲しみの聖母は、涙にむせびながら」から「アーメン」まで、「スターバト・マーテル」 の10の部分と交互に歌われます。
ニーダロス大聖堂の音楽監督とニーダロス大聖堂合唱団の指揮者を務めるカレン・ハウゴム・オールセン Karen Haugom Olsen(1980?)の指揮。ノルウェー 国立音楽大学で学び、バロックから今日の音楽をレパートリーに活動するソプラノ歌手、ディテ・マリーエ・ブレイン Ditte Marie Brain(1985?)と、スウェーデンのテノール、マッティン・ヴァンベリ Martin Vanberg(1979?)のソロ。アンナ・カールセン Anna Carlsen(1981?)は、バロック・チェロのプレーヤー として「バロッカネルネ Barokkanerne」をはじめとするアンサンブルで演奏しています。 イマーシブ・オーディオのスペシャリスト、2L のモッテン・リンドベルグ のプロダクション。「バラ窓」が有名なトロンハイムのニーダロス大聖堂でセッション録音さ れました。 (Ki)

En Phases
ENP-017(1CD)
古典派〜初期ロマン派作曲家たちの作品によるパスティッチョ
モーツァルト(ルートヴィヒ・ヴェンツェル・ラヒニト編): 序曲(歌劇「イシスの神秘」〔「魔笛」KV626フランス初演版〕より)
チマローザ:夜空が明けてくる前に(歌劇「秘密の結婚」〔1792〕より)
ドヴィエンヌ(ピエール・ヴァヤン編):Allegretto poco moderato(フルート、ヴァイオリンと任意参加の低音部のための大独奏曲〔1814〕より)
モーツァルト(ラヒニト編):愛しいイスメノール、わたしの加護のもとへ(歌劇「イシスの神秘」より〔原曲: 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」KV527より「さあおわかりでしょう、誰が名誉を」〕)
ドヴィエンヌ:市民フロリアンの小説『コルドバのゴンサルベ』による歌集(1795)
 Chant de Pedro ペドロの歌
 Chant de Cortez コルテスの歌
 . Hymne de la mort 死の讃歌
デュポール(1749〜1819):チェロとピアノのためのロマンス(1810頃)
パイジエッロ:愛しい人よ、いつ来るの(いとしい人が来る時) (歌劇「ニーナ、または恋狂い」より)
フェリーチェ・ブランジーニ(1781〜1841):二重唱によるノットゥルノ集 Op.8(1811頃)
 Ti sento, sospiri あなたのため息が聞こえる
 Placido zeffiretto 優しき恋の西風よ
 Dal mio bel sol lontano 遠くにいる恋人から、ただ
モーツァルト(ラヒニト編):ああ、わが心の代償はなんと高く(歌劇「イシスの神秘」より〔原曲: 歌劇「魔笛」より「この肖像、すばらしく美しく」)
フェルディナンド・エロルド(1791-1833):ヴァイオリン独奏付きアンダンテ(P協奏曲 第3番イ長調より)
ピエル・ガラ(1762〜1823):吟遊詩人の嘆き
ガラ:やあこんにちは、美しい草原よ
モーツァルト/フリードリヒ・カルクブレンナー(1785〜1849)編)): Allegretto(P協奏曲 第25番KV503より)
ブランジーニ:二重唱によるノットゥルノ集 Op.8(1811頃)
 Questo core se teme e spera わたしの心は怯えながら期待にあふれ
 Non so dire se sono amante 自分でもわからない、恋しているのかどうか
  Che fa il mio bene 何をするの、愛しい人
マリアンヌ・クルー(S)
シリル・デュボワ(T)
アンサンブル・ヘクサメロン(古楽器使用)
ルカ・モンテブニョリ(スクエアピアノ、指揮)
 使用楽器:パリのエラール1806年製オリジナル
ロルダン・ベルナベ(Vn)
ニコラ・ブイル(Fl)
アマリリス・ヤレチク(Vc)

録音:2023年3月13-15日、10月4-6日 プティト・マルメゾン城、ルイユ=マルメゾン(パリ郊外)
大革命の後、時代の寵児となったナポレオンの台頭で急速に変化しつつあったフランスにあって、歿後間もないモーツァルトの復権が進む中 で演奏されていた音楽を丹念に選び、ピアノのあるサロンでの音楽会のような一貫性あるプログラムにまとめたアルバム。古楽器のプロフェッ ショナルたちが弾く楽器の中でも特に重要なのはパリのエラール社が製作したオリジナルのスクエアピアノ(フォルテピアノの一種、クラヴィコード のように弦を横向きに張った横長方形の楽器)で、現存する同社の楽器でもかなり早い1806年製のオリジナルが使われています。ピアノ四 重奏のために編曲され19世紀の音楽環境そのままに蘇る「魔笛」序曲に始まり、古典派流のメロディアスな作品からロマン派の先駆ともい うべき深い憂愁の影を帯びたナンバーまで、起伏に富んだ展開は通して聴いても各曲別々に聴いても映える味わい深さ。現代楽器の古い 録音だけで知られていたガラのロマンスやドヴィエンヌの協奏曲、デュポールのチェロ作品など、21世紀の今なお古楽器で聴けること自体が貴 重な作品の数々から導き出される新鮮かつ優美な響きは、古楽器演奏の魅力を知る人ならずとも思わず惹かれてしまうに違いありません。 多くの古楽名盤を世に送り出してきたZig-Zag Territoiresレーベルの名エンジニア、フランク・ジャフレスの仕事が活きた充実の1枚です。

Solo Musica
SM-448(1CD)
NX-B06
アルベーナ・ペトロヴィチ=ヴラチャンスカ(1965-):歌曲集
1. Ave Maria
2. An Gott
3. Mein Volk
4. Die Krahen Schrein
5. Weltende
6. Abschied
7. A White Swan
8. Eros
9. Heimlich zur Nacht
10. Je Veux Vivre
11. This Sacred Place
12. Ermesinde‘s Biography
アンナ・ビネタ・ディオウフ(Ms)
エウジニア・ラドスラヴァ(P)

録音:2023年11月3-5日
ブルガリア系ルクセンブルクの作曲家アルベーナ・ペトロヴィチ=ヴラチャンスカの歌曲集。ルクセンブルク大公国から 数多くの賞を受賞した彼女は平和を願い続けており、この「聖域」と題されたアルバムもその心から生まれたもの。 20世紀初頭の表現主義の詩からインスピレーションを受けたという12の曲は、調性感はもたず、時には歌手とピ アニストがパーカッションを演奏するなどの独自な表現が試みられており、彼女の様々なメッセージが込められていま す。

Resonus
RES-10333(1CD)
NX-B08
フランシス・プーランク:青春時代の作品集〜歌曲と管弦楽曲
歌曲集「コカルド(リボンの結び目)」 FP16b
動物詩集FP15b
組曲「理解されない憲兵」 FP20
3つの無窮動 FP14b
マックス・ジャコブの4つの詩 FP22
クロード・ジェルヴェーズによるフランス組曲 FP80a(管弦楽版)
ソラヤ・マフィ(S)
ジュリアン・ヴァン・メレールツ(Br)
ローレンス・ザッゾ(C.T)
サム・アレクサンダー(朗読)
マンチェスター・カメラータ
ジョン・アンドルーズ(指)

録音:2023年2月1-2日
幼い頃から音楽的環境に恵まれていたプーランクは音楽の専門教育を受けることなく才能を発揮、10代の終わりにはすでにピアニスト、作曲家としてパリの 芸術家たちの中でも特別な存在になっていました。彼の初期作品を収録したこのアルバムでは、優雅さと機知を備えた、ユニークな編成によるプーランクらし い曲を室内アンサンブルと歌で楽しむことができます。収録曲は、サティの影響下にあった1918年に書かれ、後に9つの楽器のために編曲された「3つの無窮 動」やアポリネールの詩による歌曲集「動物詩集」、コクトーとラディゲの台本による管楽器と声のための劇音楽「理解されない憲兵」、1921年に初演され た管楽アンサンブルと歌のための「マックス・ジャコブの4つの歌」、16世紀の作曲家クロード・ジェルヴェーズの作品を基に大胆なオーケストレーションを施した 「フランス組曲」の6作品です。ナイロビで生まれ、ケンブリッジ大学で音楽と歴史を学び、ベラ・バルトーク国際オペラ指揮者コンクールでの受賞経験を持つ 指揮者ジョン・アンドルーズ率いるマンチェスター・カメラータの巧みなアンサンブルでお聴きください。

Orchid Classics
ORC-100294(1CD)
NX-B06
咲きほこるバラ - 鳥たちと花の歌曲集
サン=サーンス:トンボ
リムスキー=コルサコフ:ばらのとりこになったナイチンゲール
ベルク:ナイチンゲール
サン=サーンス:付随音楽『パリュサティス』 - ナイチンゲールとバラ
リッキー・イアン・ゴードン(1956-):8つの花の歌…世界初録音
ミヨー:ロンサールの4つの歌 - Tais-toi, Babillarde
ラフマニノフ:ひなぎく
ラフマニノフ:リラの花
ツェムリンスキー:Voglein Schwermut
ブラームス:ヒバリの歌
マイケル・ヘッド(1900-1976):鳥の歌
アーサー・サリヴァン:「ペルシャのばら」- Neath My Lattice Through the Night
アイヴァー・ノヴェロ(1893-1951):ミュージカル 『Perchance to Dream』- We’ll Gather Lilacs*
エリン・モーリー(ソプラノ/ピアノ*)
ジェラルド・マーティン・ムーア(P)
ランサム ・ウィルソン(Fl)

録音:2022年3月13-16日
アメリカ生まれで、メトロポリタン歌劇場、ウィーン国立歌劇場、バイエルン国立歌劇場、パリ・オペラ座など世界トップの歌劇場でひっぱりだこのソプラノ、エリ ン・モーリーが待望のソロ・デビュー・アルバムをリリース。花鳥風月からインスパイアされた魅力的な歌の数々を披露しています。世界の劇場で高く評価される だけあって、発声も表現も工夫を凝らして一辺倒にならないところは見事。アルバムの中心に据えたリッキー・イアン・ゴードンの連作歌曲「8つの花の歌」は、 死や復活、儚さを花の姿に例えた作品で多彩な表現が聴きどころです。最後に置かれた We’ll Gather Lilacs(春になったらライラックの花を集めましょう) は1945年のミュージカル「Perchance to Dream」の中のヒット曲で、ビング・クロスビー、フランク・シナトラ、ジュリー・アンドリュースから最近ではキャサリン・ ジェンキンスへと歌い継がれている名曲。モーリーにとっては幼いころから身近にあった曲なのでしょう。ここでは自らピアノを演奏しつつ情感たっぷりに歌い上げ ています。他の曲で伴奏を務めるジェラルド・マーティン・ムーアはイェール音楽大学で声楽研究のコーディネーターを務めるとともに、グラインドボーン音楽祭 やパリ・オペラ座で声楽コンサルタントとして活躍、特にルネ・フレミングとの共演で知られています。

Albion Records
ALBCD-059(1CD)
ヴォーン・ウィリアムズ:音楽へのセレナード 〜初演に選ばれた16人の歌手を探る
1. バッハ/グノー:アヴェ・マリア
2. サマヴェル:羊飼いの揺りかごの歌
3. プッチーニ:トスカより 歌に生き、愛に生き
4. マスカーニ:カヴァレリア・ルスティカーナより サントゥッツァのアリア
5. バントック:セレナーデ
6. マル・フィッシャーの愛の歌
7. エルガー:天使の別れ
8. パリー:イングランド
9. ウッドフォルデ=フィンデン:リクエスト
10. ウォーロック:可愛くて優しいひとりの女性がいる
11. プッチーニ:ラ・ボエームより ああミミ、君はもう戻ってこない
12. ヴォーン・ウィリアムズ:リンデン・リー
13. バターワース:この世で一番いとおしい花
14. グノー:歌劇 「ファウスト」 より ヘヴンリー・ヴィジョン
15. レオンカヴァッロ:道化師 より プロローグ
16. ヴォーン・ウィリアムズ:真昼の静けさ
17. ヴォーン・ウィリアムズ:音楽へのセレナード
18. バターワース:シュロップシャーの若者 より 馬どもは耕しているだろうか?
ヘンリー・ウッド(指)、BBC響、
16人のソリストたち

録音:2018-2021年(イギリス)
レイフ・ヴォーン・ウィリアムズの知られざる作品、埋もれていた作品、未発表作品などを取り上げてきた、ヴォーン・ウィリアムズ協会の自主レーベル「アルビオン・レコーズ(Albion Records)」。
本アルバムでは、ヴォーン・ウィリアムズが1938年にヘンリー・ウッドの指揮者生活50周年を記念して作曲した、「音楽へのセレナード」の初演から10日後に録音された貴重な初録音音源を復刻。加えて、「音楽へのセレナード」初演のソリストに選ばれた歌手陣による歌曲からオペラまでの幅広い作品をカップリング。ここに収められた18曲すべてが、名エンジニア、ピーター・レイノルズによってこのアルバムのために新たにリマスタリングされています。

Signum Classics
SIGCD-905(1CD)
ボノンチーニ:合唱作品集
ジョヴァンニ・ボノンチーニ(1670-1747):アヴェ・マリス・ステラ*
テ・デウム**/ラウダーテ・プエリ
サウルがわれわれの王であったとき
オックスフォード・クイーンズ・カレッジcho
エンシェント室内O、
オーウェン・リース(指)、
ローワン・ピアース(S)、エスター・レイ(Ms)、ヘレン・チャールストン(A)、ガイ・カッティング(T)、ジャイルズ・アンダーウッド(Bs)、エリザベス・ナース(Ms)*/**、コリン・ダンスキン(T)*、ダニエル・テイト(Bs)*

録音:2021年6月23日-25日、オックスフォード
OAEやブルック・ストリート・バンドと共演を重ねるなど、活躍の場を広げているオックスフォード大学の名門聖歌隊の1つクイーンズ・カレッジ合唱団が、ホグウッドが創設した名門古楽オーケストラ、エンシェント室内O(アカデミー・オヴ・エンシェント・ミュージック)と共演し、ボノンチーニがロンドン滞在時代に書いた宗教的合唱作品(多くは世界初録音)をレコーディング。作曲当時のロンドンは天然痘の流行で荒廃し、イギリスで初めて病気に対する予防接種が導入された時期で、奇しくもこの録音はイギリスで新型コロナ・ウィルスのワクチン接種プログラムが開始されてから半年後に行われました。2023年にグラモフォン賞とBBCミュージック・マガジン賞の二冠に輝いたヘレン・チャールストンを始め、ローワン・ピアース、ガイ・カッティング等、今をときめく有力歌手たちの参加にも注目です。

Rondeau
ROP-405455(2CD)

VROP-405455(2CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

バッハ:ヨハネ受難曲 BWV245.1(1724年初稿版) 聖トーマス教会cho
ベルリン古楽アカデミー、
アンドレアス・ライツェ(指)、
レオポルト・ゲルシュ(S)、コンラート・フューラー(A)、マッテオ・デ・バスティアーニ(A)、ロベルト・ポーラーズ(T)、トビアス・ベルント(バス/ピラト)、ダーフィト・フィッシャー(福音史家)、ダニエル・オチョア(イエス)、ヨハネス・ラング(Org)、他

録音:2023年3月25日-30日、聖トーマス教会(ライプツィヒ、ドイツ)
バッハの傑作の一つ「ヨハネ受難曲」。その初演は1724年4月7日、約800年にもおよぶ歴史を持つライプツィヒの少年合唱団、聖トーマス教会合唱団(聖トーマス教会少年合唱団、ライプツィヒ聖トーマス教会聖歌隊などとも)によって、バッハがカントル(トーマスカントル/楽長)に就任して最初の聖金曜日に行われました。そして初演からちょうど300年にあたる2024年、“初演者”である聖トーマス教会合唱団と、2021年9月にバッハ以後第18代目のカントルに就任したアンドレアス・ライツェが「1724年初稿版」のレコーディングをリリース!演奏形態も歴史的な慣例に従い、トーマス教会のオルガンの周りに演奏者を配置して行われました。300年の時を経て甦る初演当時の響きをお楽しみください。
アンドレアス・ライツェ(アンドレアス・ライゼ)は1975年、スイスのゾロトゥルン出まれ。ベルン、チューリッヒ、ルツェルン、バーゼル、グラーツで教会音楽や鍵盤楽器、合唱とオーケストラの指揮を学びました。以来多くの劇場やコンサートホールに招かれて指揮台に立っているほか、自身が結成したピリオド楽器アンサンブル「カントゥス・フィルムス・コンソート」を率いてRondeauレーベルにモンテヴェルディの大作「ポッペーアの戴冠」のナポリ稿完全版を世界初録音(ROP6237384)するなど、活動の幅をますます拡げ注目を集めています。典礼や教会暦にも精通し、少年合唱の豊富な指導経験が認められ、宗教改革以後初となるカトリックのスイス人トーマスカントル(これまではプロテスタントのドイツ人であった)としても話題を呼んだ新時代のカントルです。2023年7月にはカントルとしての最初のレコーディング「バッハ:ロ短調ミサ」(VROP405253/ROP405253)をリリースし好評を博していました。
Rondeau
ROP-6252(1CD)
ゲオルク・アントン・クロイサー:教会カンタータ「イエスの死」(世界初録音) マインツ・ザンクト・マルティン大聖堂カントライ、マインツ大聖堂O、
カルステン・シュトルク(大聖堂カペルマイスター)、
ユリア・ゾフィー・ヴァーグナー(S)、ヨハネス・マイヤー(T)、クリストフ・プレガルディエン(Br)

録音(ライヴ):2023年3月26日、マインツ大聖堂
ドイツ三大聖堂の1つにも数えられ、1,000年以上の歴史を誇るマインツ大聖堂(ザンクト・マルティン大聖堂)の合唱団が、今ではほとんど忘れ去られてしまった作曲家、ゲオルク・アントン・クロイサー(1746-1810)の教会カンタータ「イエスの死」を世界初録音。この作品はプロテスタントの詩人カール・ヴィルヘルム・ラムラーのテキストに基づく1783年作曲の受難オラトリオ。この初めてのレコーディングは18世紀後半のマインツが豊かに繁栄したオラトリオ文化を持っていたことを伝える貴重な資料となるでしょう。

Chandos
CHSA-5341(1SACD)
ティペット:オラトリオ 「われらが時代の子」 アンドルー・デイヴィス(指)BBC響、
BBC交響cho、プメザ・マチキザ(S)、サラ・コノリー(Ms)、ジョシュア・スチュアート(T)、アシュリー・リッチズ(Bs-Br)

録音:2023年5月13日-14日、フェアフィールド・ホールズ(クロイドン、イギリス)
Chandosレーベルから数々のイギリス音楽を世に紹介してきたスペシャリスト、アンドルー・デイヴィスが今度はマイケル・ティペットの代表作であるオラトリオ「われらが時代の子」をBBC響&choとレコーディング!
ユダヤ人青年によるナチス外交官射殺事件とそれをきっかけに発生したユダヤ人迫害事件「水晶の夜」を題材として1939年から1942年にかけて作曲された「われらが時代の子」は、ティペット自身が「これは人類すべての受難曲なのです」と語ったメッセージ性溢れる作品で、ティペットの出世作であり代表作といえるでしょう。社会のあらゆる差別をテーマに悲劇と救済が描かれ、バッハの受難曲やヘンデルの「メサイア」にも通ずる構造を持っています。ここに収録されているのは2023年5月12日にロンドンのロイヤル・フェスティヴァル・ホールで行われたコンサートの翌日にクロイドンのフェアフィールド・ホールズにて同じメンバーでレコーディングされたもので、デイヴィス&BBC響、合唱団の盤石の演奏はもちろん、豪華なソリスト陣の歌唱も聴き逃せません。

Ars Produktion
ARS-38645(1CD)
ハンス・アイスラー:ハリウッド・ソングブック
ハンス・アイスラー:息子/小さなラジオに/柳の中で/春/食料貯蔵室1942/逃亡者/自殺について/逃避行/4,000人の銘板、戦いでノルウェーの海に沈んだ者たちの/イーペルの戦いで亡くなった人の墓碑銘/箴言/復活祭の日曜日/サクランボ泥棒/ホテルの部屋1942/鬼の面/パスカルの言葉による2つの歌/最後のエレジー/冬の箴言/5つのエレジー/ナイトメア/ハリウッド・エレジー第7番/宝掘り/戦車戦/カリフォルニアの秋/アナクレオン断章/アイヒェンドルフとシューマンの回想/ヘルダーリン断章/人間/庭の水撒き/帰郷/亡命地の風景/ランボーの詩/突撃の夜に
ヴァレリー・アイクホフ(Ms)、
エリック・シュナイダー(P)

録音:2023年2月13日-14日&8月7日-9日、ハンス・ロスバウト・スタジオ(バーデン=バーデン、ドイツ)
1996年ドイツ生まれの新星メゾ・ソプラノ、ヴァレリー・アイクホフによるハンス・アイスラーの歌曲集。アイスラーが協働したベルトルト・ブレヒトの詩による平和主義、逃亡、亡命といったテーマや、哲学や古代への言及した歌曲が多く収録されています。

ALBANY
TROY-1956(1CD)
「サロンでの再会」〜ソプラノ歌曲集
(1)スティーヴ・ダニュー:ニューイングランドの民謡
(2)ロジャー・C・ヴォーゲル:悪魔の歌曲集
(3)デイヴィッド・ライスナー:4つのイディッシュの歌曲集
(4)ネッド・ローレム:聖歌集
ナタリー・マン (S)
(1)タリ・タッドモア(P)
(2)アレックス・チェイ(Fg)
(2)ブルース・マンガム(P)
(3)デイヴィッド・ライスナー(G)
(4)キャシー・ミラー(P)

録音:2022年9月16、17日、2023年5月27日
アメリカの世代も様々な作曲家による歌曲集を収録。ソプラノのナタリー・マンはメトロポリタン歌 劇場を始め、アメリカ各地のオペラ・ハウスで活躍するオペラ歌手で現代アメリカの作曲家の作品 を特に得意としています。収録された歌曲集はいずれも調性で書かれた、親しみやすいもの。

Pentatone
PTC-5187205(2SACD)
ハイドン:オラトリオ『天地創造』 ガブリエルとエヴァ:クリスティアーネ・カルク(S)
ウリエル:ベンヤミン・ブルンス(T)
ラファエルとアダム:タレク・ナズミ(Bs)
MDRライプツィヒ放送cho

第3部終結合唱「全ての声よ、主に向かって歌え!」の独唱
カタリーナ・クンツ(S)、マニャ・ラシュカ(A)、ファルク・ホフマン(T)、フェリックス・プロック(Bs)
ドレスデンPO
(コンサートマスター:ラルフ=カルステン・ブレムゼル)
マレク・ヤノフスキ(指)

ライヴ録音:2022年7月/ドレスデン、クルトゥーアパラスト(文化宮殿)
精力的な演奏・録音活動を行っている巨匠マレク・ヤノフスキがドレスデンPOを振った最新作は、クリスティアー ネ・カルク、ベンヤミン・ブルンス、タレク・ナズミという豪華独唱者を迎えた『天地創造』のライヴ収録です!
1870年創立の名門ドレスデンPO。ヤノフスキは2001年から2003年まで当団の首席指揮者を務めたのち、2019年より2023 年まで再びその座に就き、円熟の音楽を披露しております。
晩年のハイドンがロンドン滞在中にヘンデルのオラトリオ上演の聴衆の熱狂ぶりに驚き、そこから着想を得て作曲したのが『天地創造』です。旧約聖書の『創世 記』と『詩篇』、ミルトンの『失楽園』をテクストの題材とし、神による創造の第1日から第4日、生き物が出現する第5日と第6日、そしてアダムとイヴの登場まで、 創世の7日間を時系列に沿って全3部構成で書かれており、18世紀のオラトリオを神格化しただけでなく、19世紀のロマン派の作曲家たちに大きな影響を与え ております。
ヤノフスキはこの作品が持つ古典的な響きとロマン的な響きの両方を引き出し、色彩豊かな演奏を披露。巨匠ヤノフスキならではの神々しいまでに崇高な響きは この演奏でも輝いております。PENTATONEレーベルの高音質の録音でお楽しみください! (Ki)

H.M.F
HMM-902723(1CD)
ヘンデル:主は言われた(Dixit Dominus) HWV232
主が家を建てられるのであれば(Nisi Dominus)HWV 238
主を讃美せよ(Laudate pueri) HWV237
ジャステイン・ドイル(指)
RIAS室内cho
ベルリン古楽アカデミー
キャロリン・サンプソン、ヨハンナ・ヴィンケル、ヴィクトリア・ウィルソン(S)
アレックス・ポッター(A)
ヒューゴー・ハイマス (T)
アンドレアス・ヴォルフ(Bs)

録音:2022年8月、2023年9月
1707年、若きヘンデルが作曲した宗教作品3つを収録。器楽の扱いの充実、対位法の素晴らしい熟練、そしてテキストの内容をやわらかに膨らませ音楽化する ことの天才性が遺憾なく発揮されています。ヘンデルが生まれ故郷のハレを発ってハンブルクに向かったのが1703年、18歳の時のことでした。ハンブルクの後、 イタリアに向かい、1706年末か1707年初頭から1710年まで、ローマを中心としたエリアで仕事をします。ここに収録の3作品は1707年7月16日のカル メル山の聖母の祝日のための一連の礼拝のために、ということでラテン語のテキストの宗教作品を依頼され生まれたものです。どの作品もあざやかなコントラスト に満ち、また、独唱の楽曲も器楽の組み合わせも様々。2017年よりRIAS室内合唱団の芸術監督および首席指揮者に就任したジャスティン・ドイルとRIASの息 もますますピッタリ、ベルリン古楽アカデミーの器楽も冴えに冴えた、ヘンデルの魅力満載の名演が誕生しました。 (Ki)

Forlane
FOR-16769(1CD)
シューベルト:「冬の旅」 D911 マーガレット・プライス(S)
トマス・デューイ(P)
英国ウェールズの名ソプラノ、マーガレット・プライス(1941-2011)の歌うシューベルトの「冬の 旅」。今でこそ「冬の旅」を女声が歌うことは珍しくないが、1990 年代はまだ珍しいことで、しかも 歌うにしてもメッゾソプラノのことが多かった。このプライスの「冬の旅」は、ソプラノが歌った録音 としては先駆的なものだった。シューベルトのリート歌手としても極めて高く評価されたプライス だけに、この「冬の旅」も彼女の美声が映えています。そして男声で歌われた時にはどうしても強く なる陰と重苦しさが取り除かれた時、いかに失恋に絶望していても「冬の旅」が若い青年の歌で あることを気付かせてくれます。 なお本CD は1997 年頃に発売されたもので、ジャケット表やバーコードは当時のままであるが、 おそらく近年新たに再生産されたものです。


BIS
BISSA-9061
(78SACD)
バッハ:声楽曲集
【教会カンタータ】
■Disc1
ミュールハウゼン時代の3つのカンタータ
第4番『キリストは死の縄目につながれた』BWV4
第150番『主よ、われ汝をあおぎ望みます』BWV150
第196番『主は私たちを御心に留め』BWV196
栗栖由美子(S)
太刀川昭(C.T)
米良美一(C.T)
片野耕善(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:1995年6、7月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc2
三位一体後第3、4、5日曜日のためのカンタータ集
(1)第71番『神はいにしえより私の王』BWV71
(2)第131番『深き淵から、主よ、私はあなたに呼びかけます』BWV131
(3)第106番『神の時は最上の時』BWV106
(1)(2)鈴木美登里(S) (3)柳沢亜紀(S)
米良美一(C.T)
ゲルト・テュルク((1)(2)テノール、(3)バス)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:1995年11月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc3
ワイマール時代のカンタータ1
第12番『泣き、嘆き、憂い、怯え』BWV12
第54番『罪に手向かうべし』BWV54
第162番『ああ、いまわれ婚筵に行かんとして』BWV162
第182番『天の王よ、汝を迎えまつらん』BWV182
栗栖由美子(S)
米良美一(C.T)
櫻田亮(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:1996年4月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc4
ワイマール時代のカンタータ2
(1)第199番『私の心は血の中を泳ぐ』BWV199
(2)第165番『おお、聖なる霊と水の洗いよ』BWV165
(3)第185番『永遠の愛の慈悲深い心よ』BWV185
(4)第163番『どの人にも、それぞれのものを』BWV163
(1)(3)鈴木美登里(S)
(2)(4)柳沢亜紀(S)
(2)-(4)太刀川昭(A)
(2)-(4)櫻田亮(T)
(2)-(4)シュテファン・シュレッケンベルガー(Bs)
録音:1996年6月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc5
ワイマール時代のカンタータ3
(1)第18番『あたかも雨や雪が天から下り』BWV18
(2)第152番『出で立て、信仰の道に』BWV152
(3)第155番『わが神よ、いつまで、ああいつまでか』BWV155
(4)第161番『来たれ、汝甘き死の時よ』BWV161
(5)第143番『主を讃美せよ、私の魂よ』BWV143
(1)-(3)鈴木美登里(S) (5)イングリット・シュミットヒューゼン(S)
(3)(4)米良美一(C.T)
(1)(3)(4)(5)櫻田亮(T)
(1)(2)(3)(5)ペーター・コーイ(Bs)
録音:1997年2、6、7月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc6
ワイマール時代のカンタータ4
第31番『天は笑い、地は歓呼す』BWV31
第21番『わが心に憂い多かりき』BWV21
第21番『わが心に憂い多かりき』BWV21(異版)
モニカ・フリマー(S)
ゲルト・テュルク(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:1997年6月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc7
ワイマール時代のカンタータ5
第63番『キリスト者よ、この日を刻み込め』BWV63
第61番『さあ来てください、異邦人の救い主よ』BWV61
第132番『道を備え、大路を備えなさい』BWV132
第172番『鳴り響け、汝らの歌声』BWV172
イングリット・シュミットヒューゼン(S)
米良美一(C.T)
櫻田亮(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:1997年7月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc8
ライプツィヒ時代のカンタータ1
第22番『イエス十二弟子を呼び寄せて』BWV22
第23番『汝まことの神にしてダビデの子よ』BWV23
第75番『貧しい者たちは食べて』BWV75
鈴木美登里(S)
米良美一(C.T)
ゲルト・テュルク(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:1998年5月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc9
ライプツィヒ時代のカンタータ2
第76番『天は神の栄光を語り』BWV76
第24番『純朴な心』BWV24
第167番『人々よ、神の愛を讃美しなさい』BWV167
鈴木美登里(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
ゲルト・テュルク(T)
浦野智行(Bs)
録音:1998年6月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc10
ライプツィヒ時代のカンタータ3
第105番『主よ、裁かないでください』BWV105
第179番『心せよ、神を畏れることが』BWV179
第186番『つまずくな、おお魂よ』BWV186
ミア・パーション(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
櫻田亮(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:1999年2月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc11
ライプツィヒ時代のカンタータ4
第136番『神よ、私を究め』BWV136
第138番『なぜ憂うるのか、私の心よ』BWV138
第95番『キリストは私の命』BWV95
第46番『さあ目を留めよ、見るがいい』BWV46
鈴木美登里(S)
カイ・ヴェッセル(C.T)
櫻田亮(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:1998年9月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc12
ライプツィヒ時代のカンタータ5
第147番『心と口と行いと生活をもって』BWV147
第21番『わがうちに憂い満ちし時』BWV21(ライプツィヒ版)
野々下由香里(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
ゲルト・テュルク(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:1999年6月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc13
ライプツィヒ時代のカンタータ6
(1)第64番『見よ、どれほどの愛を』BWV64
(2)第25番『私の身体の健康は失われ』BWV25
(3)第69a番『主を讃えよ、私の魂よ』BWV69a
(4)第77番『お前の主である神を愛しなさい』BWV77
(5)第50番『今や私たちの神の救いと力と』BWV50(断片のみ)
(1)(2)野々下由香里(S)
(3)(4)緋田芳江(S)
(1)ロビン・ブレイズ(C.T)
(3)(4)キルシュテン・ゾレク=アヴェラ(A)
(2)ゲルト・テュルク(T) (3)(4)櫻田亮(T)
(1)ペーター・コーイ(Bs)
(1)(2)コンチェルト・パラティーノ
録音:1999年6、10月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc14
ライプツィヒ時代1723年のカンタータ1
第148番『主に帰せよ、御名にふさわしい栄光を』BWV148
第48番『私はみじめな人間』BWV48
第89番『ああお前をどうすべきだろうか、エフライムよ』BWV89
第109番『信じます、尊い主よ、この不信仰者を助けてください』BWV109
鈴木美登里(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
ゲルト・テュルク(T)
浦野智行(Bs)
録音:2000年2月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc15
ライプツィヒ時代1723年のカンタータ2
第40番『神の子が現れたのは』BWV40
第60番『おお、永遠、汝、雷の言葉よ』BWV60
第70番『目覚めよ、祈れ、祈れ、目覚めよ』BWV70
第90番『おぞましい最期がおまえ達をひきさらう』BWV90
野々下由香里(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
ゲルト・テュルク(T)
浦野智行(Bs)
録音:2000年9月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc16
ライプツィヒ時代1723年のカンタータ3
(1)第194番『こよなく待ち焦がれた喜びの祝いよ』BWV194
(2)第119番『主をほめよ、エルサレム』BWV119
(1)野々下由香里(S)
(2)緋田芳江(S)
キルシテン・ソレク=アヴェラ(A)
櫻田亮(T)
(1)ヨッヘン・クプファー(Bs)
(2)ペーター・コーイ(Bs)
録音:1999年10月、2000年11月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc17
ライプツィヒ時代1724年のカンタータ1
第153番『ご覧下さい、愛の神よ』BWV153
第154番『わが最愛のイエスは失われぬ』BWV154
第73番『主よ、御心のままに、私を定めて下さい』BWV73
第144番『取れ、己が取り分を。そして去れ』BWV144
第181番『軽佻浮薄の霊どもは』BWV181
野々下由香里(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
ゲルト・テュルク(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2001年3月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc18
ライプツィヒ時代1724年のカンタータ2
第66番『喜べ、心よ。退け、痛みよ』BWV66
第134番『おのがイエスの生きたもう、と知る心は』BWV134
第67番『イエス・キリストを脳裡にとどめよ』BWV67
ロビン・ブレイズ(C.T)
櫻田亮(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2001年5月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc19
ライプツィヒ時代1724年のカンタータ3
第86番『誠に、誠に、あなたがたに告げる』BWV86
第37番『信じて洗礼(バプテスマ)を受ける者』BWV37
第104番『イスラエルの牧者よ、お聞き下さい』BWV104
第166番『あなたはどこへ』BWV166
野々下由香里(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
櫻田亮(T)
ステファン・マクラウド(Bs)
録音:2001年6、7月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc20
ライプツィヒ時代1724年のカンタータ4
第184番『待ち望し喜びの光よ』BWV184
第173番『高く挙げられし肉と血よ』BWV173
第59番『私を愛する人は、私の言葉を守る』BWV59
第44番『彼らはおまえたちを追放し』BWV44
野々下由香里(S)
波多野睦美(A)
ゲルト・テュルク(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2001年9月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc21
ライプツィヒ時代1724年のカンタータ5
第65番『彼らはシェバからやって来る』BWV65
第81番『イエスは眠りたもう、私の望みはどこにあろうか』BWV81
第83番『新しき契約の喜びの時よ』BWV83
第190番『主に向かって、新しき歌を歌え』BWV190
ロビン・ブレイズ(C.T)
ジェイムズ・ギルクリスト(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2002年2月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc22
ライプツィヒ時代1724年のカンタータ6
第20番『おお、永遠、汝、雷の言葉よ』BWV20
第7番『キリスト我らが主ヨルダン川に来たりたもう』BWV7
第94番『私はこの世に何を求めよう』BWV94
野々下由香里(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
ヤン・コボウ(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2002年4月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc23
ライプツィヒ時代1724年のカンタータ7
第10番『我が魂は主を崇め』BWV10
第93番『愛するみ神にすべてを委ね』BWV93
第178番『主なる神、我らの側に留まりたまわず』BWV178
第107番『なぜうなだれるのか』BWV107
野々下由香里(S)
マシュー・ホワイト(C.T)
櫻田亮(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2002年5、6月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc24
ライプツィヒ時代1724年のカンタータ8
第8番『愛する御神よ、いつ我は死なん』BWV8
第33番『ただあなたにのみ、主イエス・キリストよ』BWV33
第113番『主イエス・キリストよ、この上なく貴き宝よ』BWV113
第8番『愛する御神よ、いつ我は死なん』BWV8(異稿)
野々下由香里(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
ゲルト・テュルク(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2002年9月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc25
ライプツィヒ時代1724年のカンタータ9
第78番『イエスよ、あなたはわが魂を』BWV78
第99番『神の業こそ、麗しい』BWV99
第114番『ああ、愛するキリスト者、慰めを受けよ』BWV114
野々下由香里(S)
ダニエル・テイラー(C.T)
櫻田亮(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2003年2月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc26
ライプツィヒ時代1724年のカンタータ10
第180番『装いせよ、おお、愛する魂を』BWV180
第122番『新たに生まれた嬰児の』BWV122
第96番『主キリスト、神ひとり子』BWV96
野々下由香里(S)
ティモシー・ケンワージー=ブラウン(C.T)
櫻田亮(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2003年6月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc27
ライプツィヒ時代1724年のカンタータ11
第80番『われらが神こそ、堅き砦』BWV80
第5番『私は、どこへ逃れることができよう?』BWV5
第115番『備えをなせ、わが心よ』BWV115
スザンヌ・リディーン(S)
パスカル・ベルタン(C.T)
ゲルト・テュルク(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2003年9月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc28
ライプツィヒ時代1724年のカンタータ12
第62番『いざ来ませ、異邦人の救い主』BWV62
第139番『幸いなるかな、神に身を委ねる者』BWV139
第26番『ああいかに儚き、いかに虚しきものよ』BWV26
第116番『汝、平和の君イエス・キリスト』BWV116
野々下由香里(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
櫻田亮(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2004年3月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc29
ライプツィヒ時代1724年のカンタータ13
第135番『ああ主よ、この憐れな罪びとを』BWV135
第2番『ああ神よ、天よりご覧ください』BWV2
第3番『ああ神よ、何と多くの心の痛みが』BWV3
第38番『深き悩みの淵から、私はあなたを呼びます』BWV38
ドロテア・ミールズ(S)
パスカル・ベルタン(C.T)
ゲルト・テュルク(T)
ペーター・コーイ(Bs)
コンチェルト・パラティーノ
録音:2004年6月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc30
ソロ・カンタータ1
第51番『すべての国よ、神を誉め讃えよ』BWV51
アリア『神と共にすべての事に当り』BWV1127
結婚カンタータBWV210よりアリア「歌たちよ、魂のこもった調べを奏でて」
キャロリン・サンプソン(S)
録音:2005年9月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc31
ライプツィヒ時代1724年のカンタータ14
第91番『褒め讃えられよ、イエス・キリスト』BWV91
第101番『私から取り去ってください、主よ、まことの神よ』BWV101
第121番『キリストを誉め讃うよう、喜ばしく』BWV121
第133番『私は、あなたのうちにあって喜び』BWV133
野々下由香里(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
ゲルト・テュルク(T)
ペーター・コーイ(Bs)
コンチェルト・パラティーノ
録音:2004年3月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc32
ライプツィヒ時代1725年のカンタータ1
第111番『わが神のみこころがに、常に成就しますように』BWV111
第123番『最愛のイマヌエル、敬虔なる者の君主よ』BWV123
第124番『私のイエスを離さない』BWV124
第125番『平安と喜びをもって、私は逝こう』BWV125
野々下由香里(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
アンドレアス・ヴェラー(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2005年2月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc33
ライプツィヒ時代1725年のカンタータ2
第41番『イエスよ、今讃美を受けたまえ』BWV41
第92番『私は、神の心とみ旨に』BWV92
第130番『主なる神よ、我ら皆あなたを讃えます』BWV130
野々下由香里(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
ヤン・コボウ(T)
ドミニク・ヴェルナー(Bs)
録音:2005年4月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc34
ライプツィヒ時代1725年のカンタータ3
第1番『何と美しいことでしょう、暁の星が照り輝くのは』BWV1
第126番『我らを保たせたまえ、主よ、あなたの御言葉のもとに』BWV126
第127番『主イエス・キリスト、真の人にして神』BWV127
キャロリン・サンプソン(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
ゲルト・テュルク(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2005年6月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc35
ライプツィヒ時代1725年のカンタータ4
第128番『ただキリストの昇天のみが』BWV128
第176番『傲慢な、そして臆病なものが』BWV176
第87番『今までは、あなたがたは私の名によっては何も願わなかった』BWV87
第74番『私を愛する人は、私の言葉を守る』BWV74
野々下由香里(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
櫻田亮(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2006年7月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc36
ライプツィヒ時代1725年のカンタータ5
第42番『その同じ安息日の夕方』BWV42
第103番『おまえたちは、泣き喚く』BWV103
第108番『私が去り行くのは、あなたがたの益となる』BWV108
第6番『留まってください、私たちと共に』BWV6
野々下由香里(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
ジェイムズ・ギルクリスト(T)
ドミニク・ヴェルナー(Bs)
録音:2006年2月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc37
ソロ・カンタータ2〜アルト独唱のためのカンタータ集
第169番『神にのみ、私の心を捧よう』BWV169
第170番『満ち足りた安らぎ、魂の愉しむ悦びよ』BWV170
第35番『霊と魂は、惑い乱れます』BWV35
第200番『告白します、あの方の御名を』BWV200
ロビン・ブレイズ(C.T)
録音:2005年8月、2006年9月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc38
ソロ・カンタータ3
(1)第52番『偽りの世よ、おまえなどに頼るまい』BWV52
(2)第82番『私は、満ち足りた』BWV82
(3)第55番『私は、哀れな人、罪のしもべ』BWV55
(4)第58番『ああ神よ、何と多くの心の痛みが』BWV58
(1)(4)キャロリン・サンプソン(S)
(3)ゲルト・テュルク(T)
(2)(4)ペーター・コーイ(Bs)
録音:2006年9月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc39
ライプツィヒ時代1725年のカンタータ6
第68番『これほどにも、神はこの世を愛された』BWV68
第175番『彼は自分の羊の名を呼んで』BWV175
第28番『神を讃えよ!今や、一年は終わり』BWV28
第183番『彼らはおまえたちを追放し』BWV183
第85番『わたしはよい羊飼いである』BWV85
キャロリン・サンプソン(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
ゲルト・テュルク(T)
ペーター・コーイ(Bs)
コンチェルト・パラティーノ
録音:2007年2月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc40
ライプツィヒ時代1725年のカンタータ7
第137番『主を讃えよ、大いなる力に満ち栄光に輝く王を』BWV137
第168番『申し開きをなせ!との雷鳴のごとき言葉』BWV168
第79番『主なる神は太陽にして盾なり』BWV79
第164番『汝ら、キリストのものと自称する者たちよ』BWV164
野々下由香里(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
櫻田亮(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2007年6月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc41
ソロ・カンタータ4
(1)第56番『われは喜んで十字架の杖を手に取らん』BWV56
(2)第82番『私は、満ち足りた』BWV82(ホ短調、ソプラノ稿)
(3)第158番『平安汝にあれ』BWV158
(4)第84番『われは己が定めに満ち足れり』BWV84
(2)(4)キャロリン・サンプソン(S)
(3)ハナ・ブラシコヴァ(S)
(1)(3)ペーター・コーイ(Bs)
録音:2007年9月、2008年7月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc42
ライプツィヒ時代1726年のカンタータ1
第72番『すべてはただ神の御心に依って』BWV72
第32番『いとも慕わしいイエス、わが焦がれ求める君よ』BWV32
第13番『わがため息、わが涙は』BWV13
第16番『主なる神よ、汝を我らは誉め讃え』BWV16
レイチェル・ニコルズ(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
ゲルト・テュルク(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2008年2月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc43
ライプツィヒ時代1725年のカンタータ8
第110番『われらの口には笑いが満ち』BWV110
第57番『幸いなるかな、試練を耐え忍ぶ者は』BWV57
第151番『甘き慰め、わがイエスが来給うBWV151
ハナ・ブラシコヴァ(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
ゲルト・テュルク(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2007年7月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc44
ライプツィヒ時代1726年のカンタータ2
第146番『我らは多くの苦難を経て神の国に入るべし』BWV146
第88番『見よ、われは多くの漁師を遣わし』BWV88
第43番『神は歓呼の声とともに天に昇らん』BWV43
レイチェル・ニコルズ(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
ゲルト・テュルク(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2008年9月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc45
ライプツィヒ時代1726年のカンタータ3
第39番『割いて与えよ、飢えた者に汝がパンを』BWV39
第187番『すべての創られしものはあなたを待ち望む』BWV187
第129番『主に誉れあれ』BWV129
ヴァイオリンと管弦楽のためのシンフォニアニ長調BWV1045
野々下由香里(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
ペーター・コーイ(Bs) 若松夏美(Vn)
録音:2009年2月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc46
ライプツィヒ時代1726年のカンタータ4
第102番『主よ、あなたの目は信仰を顧み給う!』BWV102
第45番『人よ、良きことの何たるかはすでに汝に告げられたり』BWV45
第17番『感謝の捧げ物をなす者、これぞわれを讃える者』BWV17
第19番『戦闘が起これり』BWV19
ハナ・ブラシコヴァ(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
ゲルト・テュルク(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2009年9、10月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc47
ライプツィヒ時代1726年のカンタータ5
第36番『嬉々として舞い上がれ、星々の高みにまで』BWV36(決定稿)
第47番『誰であれ高ぶる者は低くせられ』BWV47
第27番『誰ぞ知らん、わが最期の時がいかに迫り来るかを』BWV27
ハナ・ブラシコヴァ(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
水越啓(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2010年2月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc48
ライプツィヒ時代1727〜29年のカンタータ1
第34番『おお永遠の炎、おお愛の源よ』BWV34
第117番『賛美と栄光が至高なる善にあれ』BWV117
第98番『神のなし給うは恵みに満てる御業』BWV98
第120番『神よ、シオンにて安らかにあなたを賛美し』BWV120
ハナ・ブラシコヴァ(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
水越啓(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2010年6月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc49
ライプツィヒ時代1727〜29年のカンタータ2
第188番『我は堅き信頼を』BWV188
第156番『我は片足を墓穴に入れて立つ』BWV156
第159番『見よ、我らはエルサレムへと上り行く』BWV159
第171番『神よ、あなたの御名のごとく、あなたの誉れも』BWV171
レイチェル・ニコルズ(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
ゲルト・テュルク(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2010年9月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc50
ライプツィヒ時代1726〜29年のカンタータ
第149番『勝利と歓呼の歌が響く』BWV149
第145番『我の生くるは、わが心よ、汝が喜びのため』BWV145
第174番『我はいと高き神を心の限りに愛す』BWV174
第49番『我は、狂おしく焦がれる思いを胸に出で行き、探し求む』BWV49
ハナ・ブラシコヴァ(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
ゲルト・テュルク(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2011年2月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc51
ライプツィヒ時代1727〜32年のカンタータ
第195番『義しき者に光は幾度となく差し昇り』BWV195
第192番『いざ、すべての者よ、神に感謝せよ』BWV192
第157番『我はあなたを離さじ、我を祝福し給うまでは!』BWV157
第120a番『主なる神、すべてを司る者』BWV120a
ハナ・ブラシコヴァ(S)
ダミアン・ギヨン(C.T)
クリストフ・ゲンツ(T)
ペーター・コーイ(Bs)
■Disc52
ライプツィヒ時代1730〜40年代のカンタータ1
第140番『目覚めよと、我らに呼ばわる声』BWV140
第112番『主はわが頼もしき羊飼い』BWV112
第29番『我らは感謝せん、神よ、あなたに感謝せん』BWV29
ハナ・ブラシコヴァ(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
ゲルト・テュルク(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2011年9月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc53
ライプツィヒ時代1730〜40年代のカンタータ2
第97番『わがなすすべての営みにおいて』BWV97
第177番『我はあなたに叫び求めん、主イエス・キリストよ』BWV177
第9番『救いは我らに来たれり』BWV9
ハナ・ブラシコヴァ(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
ゲルト・テュルク(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2012年2月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc54
ライプツィヒ時代1730〜40年代のカンタータ3
第100番『神がなし給うは恵みに満ちた御業』BWV100
第14番『神がこの時我らと共におられなければ』BWV14
第197番『神は我らの避け所』BWV197
第197a番『いと高きところにいます神に栄光あれ』BWV197a(断片)
ハナ・ブラシコヴァ(S)
ダミアン・ギヨン(C.T)
ゲルト・テュルク(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2012年9月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc55
ライプツィヒ時代1730〜40年代のカンタータ4
第69番『主よ讃えよ、わが魂よ』BWV69
第30番『喜べ、贖われた者たちの群れよ』BWV30
第191番『いと高きところには神に栄光あれ』BWV191
ハナ・ブラシコヴァ(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
ゲルト・テュルク(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2013年2月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
【世俗カンタータ】
■Disc56
世俗カンタータ1
結婚カンタータ『おおほほえむ吉日、願ってもない佳節』BWV210
コーヒー・カンタータ『おしゃべりはやめて、お静かに』BWV211
キャロリン・サンプソン(S)
櫻田亮(T)
シュテファン・シュレッケンベルガー(Bs)
録音:2003年7月/彩の国さいたま芸術劇場音楽ホール
■Disc57
世俗カンタータ2
シンフォニアヘ長調BWV1046a/1
狩のカンタータ『心躍る狩こそわたしの悦び』BWV208
セレナータ『日と年をつくる時は』BWV134a
ディアナ:ソフィー・ユンカー(S)
パラス:ジョアン・リン(S)
エンデュミオン、時:櫻田亮(T)
パン:ロデリック・ウィリアムズ(Br)
時の摂理:ダミアン・ギヨン(C.T)
録音:2011年7月/しらかわホール(名古屋)
■Disc58
世俗カンタータ3
『高貴なるレーオポルト殿下』BWV173a
結婚カンタータ『消えるのです、悲しみの影よ』BWV202
『喜び舞い上がれ 星々の高みまで』BWV36c
クォドリベット(断片)BWV524
ジョアン・ラン(S)
青木洋也(C.T)
櫻田亮(T)
ロデリック・ウィリアムズ(Br)
録音:2012年7月/しらかわホール(名古屋)
■Disc59
世俗カンタータ4
『破れ、砕け、うち壊て、この洞窟を(鎮まりしアイオロス)』BWV205
『響き交わす弦による一致する不一致よ』BWV207
パラス、幸運:ジョアン・ラン(S)
ポモナ、感謝:ロビン・ブレイズ(C.T)
ゼビュロス、勤勉:ヴォルフラム・ラトゥケ(T)
アイオロス、名誉:ロデリック・ウィリアムズ(Bs)
録音:2013年7月/しらかわホール(名古屋)
■Disc60
世俗カンタータ5
『案じつつ、見守らん(岐路に立つヘラクレス)』BWV213
『とどろけ太鼓、高鳴れラッパ』BWV214
快楽、ベローナ:ジョアン・ラン(S)
ヘラクレス、パラス:ロビン・ブレイズ(C.T)
徳、イレーネ:櫻田亮(T)
メルクール、ファーマ:ドミニク・ヴェルナー(Bs)
録音:2014年9月、10月/彩の国さいたま芸術劇場音楽ホール
■Disc61
世俗カンタータ6
『候妃よ、いま一条の光を』BWV198
アリア『打ち告げよ、待ち焦がれし時を』BWV53(メルヒオル・ホフマン作)
『消してください、いと高き主よ、私の罪を』BWV1083(ペルゴレージ:スターバト・マーテルのバッハによる編)
ジョアン・ラン(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
櫻田亮(T)
ドミニク・ヴェルナー(Bs)
録音:2015年2月、2005年9月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc62
世俗カンタータ7
『おいらの今度の殿様は(農民カンタータ)』BWV212
『悲しみを知らぬ人』BWV209
『裏切り者なる愛よ』BWV203
モイツァ・エルトマン(S)
ドミニク・ヴェルナー(Bs)
録音:2015年9月/白寿ホール(東京)
■Disc63
世俗カンタータ8
『汝の果報を称えよ、祝福されしザクセンよ』BWV215
『静かに流れよ、たわむれる波よ』BWV206
ハナ・ブラシコヴァ(S)
青木洋也(C.T)
チャールズ・ダニエルズ(T)
ロデリック・ウィリアムズ(Bs)
録音:2016年2月/彩の国さいたま芸術劇場
■Disc64
世俗カンタータ9
(1)『急げ、渦巻く風よ(フェーボスとパンの争い)』BWV201
(2)『さあ、晴れやかなトランペットの高らかな音よ』BWV207a
ジョアン・ラン(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
ニコラス・パン(T) (1)中嶋克彦(T)
ドミニク・ヴェルナー(Bs) (1)クリスティアン・イムラー(Bs)
録音:2016年9月/松蔭女子学院大学チャペル
■Disc65
世俗カンタータ10
『たのしきヴィーダーアウよ』BWV30a
『私は自分に満ち足りている』BWV204
キャロリン・サンプソン(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
櫻田亮(T)
ドミニク・ヴェルナー(Bs)
録音:2017年7月/彩の国さいたま芸術劇場
【その他の宗教曲】
■Disc66&Disc67
ヨハネ受難曲BWV245(1749年第4稿)
追加分(1725年第2稿)
第11曲:アリア(S):「天よ裂け、地よ震えて」
第13曲U:アリア(T):「私を打ち砕け、岩よ丘よ」
第19曲II:アリア(T):「ああ、そのように身をよじるな」
エヴァンゲリスト:ゲルト・テュルク(T)
イエス:浦野智行(Bs)
下役:櫻田亮(T)
ペーター・コーイ(Bs)
イングリット・シュミットヒューゼン(S)
米良美一(C.T)
録音:1998年4月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc68&Disc69
マタイ受難曲BWV244
ベンヤミン・ブルンス(エヴァンゲリスト)
クリスティアン・イムラー(バスI/イエス)
キャロリン・サンプソン(ソプラノI)
松井亜希(ソプラノII)
ダミアン・ギヨン(アルトI)
クリント・ファン・デア・リンデ(アルトII)
櫻田亮(テノールI)
ザッカリー・ワイルダー(テノールII)
加耒徹(バスII/ユダ/ピラト/大祭司カヤパ/祭司長I)
鈴木優人(Org)
録音:2019年4月/彩の国さいたま芸術劇場音楽ホール
■Disc70&Disc71
クリスマス・オラトリオBWV248
モニカ・フリンマー(S)
米良美一(C.T)
ゲルト・テュルク(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:1998年1月/彩の国さいたま芸術劇場音楽ホール
■Disc72&Disc73
ミサ曲ロ短調BWV232
キャロリン・サンプソン(ソプラノT)
レイチェル・ニコルズ(ソプラノU)
ロビン・ブレイズ(C.T)
ゲルト・テュルク(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2007年3月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc74
ルター派ミサ曲1
(1)ミサ曲ト短調BWV235
(2)ミサ曲ト長調BWV236
(3)サンクトゥスト長調BWV240
(4)サンクトゥスホ長調BWV241(ヨハン・カスパール・ケルル作曲、バッハ編)
(5)クリステ・エレイソント短調BWV242
(6)サンクトゥスニ長調BWV238
(7)サンクトゥスハ長調BWV237
(8)『私の魂は切望します』BWVdeest1006(フランチェスコ・バルトロメオ・コンティ
作曲、バッハ編)*
(2)(8)ハナ・ブラシコヴァ(S)
(5)ジョアン・ラン(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
ゲルト・テュルク(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:(1)-(4)2013年9月、(8)2014年2月/神戸松蔭女子学院大学チャペル、
(5)-(7)2014年9月/彩の国さいたま芸術劇場
■Disc75
ルター派ミサ曲2
(1)ミサ曲イ長調BWV234
(2)ミサ曲ヘ長調BWV233
ハナ・ブラシコヴァ(S)
ロビン・ブレイズ(C.T)
(1)中嶋克彦(T)
ペーター・コーイ(Bs)
録音:2014年2月、2015年2月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
(3)マニフィカトニ長調BWV243
ミア・パーション(ソプラノT)
野々下由香里(ソプラノU)
太刀川昭(A)
ゲルト・テュルク(T)
浦野智行(Bs)
録音:1998年12月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc76
(1)復活祭オラトリオBWV249
(2)昇天祭オラトリオBWV11
野々下由香里(S)
パトリック・ファン・フーテム(C.T)
ヤン・コボウ(T)
浦野智行(Bs)
録音:2004年5月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
(3)カンタータ『主はとこしえに王』TWV8:6(テレマン作曲
バッハ編)より*
第6曲:アリア「驕れる民は」(T)
第5曲:合唱「シオンの娘は喜び」
(4)モテット『主に向かいて歓呼の声をあげよ』BWVAnh.160(テレマン作曲
バッハ編)より*
第1曲:合唱「主に向かいて歓呼の声をあげよ」
第2曲:コラール「賛美と誉れと栄光」
(3)吉田志門(T)
録音:2022年9月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc77
モテット集
(1)『歌え、主に向かい新しい歌を』BWV225
(2)『来たれ、イエスよ、来たれ』BWV229
(3)『イエス、わが喜びよ』BWV227
(4)『主を讃えよ、すべての異邦人よ』BWV230
(5)『恐れるな、私はあなたと共にいる』BWV228
(6)『あなたを離しません、私を祝福してくださらなければ』BWV1165(BWV
Anh.159)
(7)『御霊は我らの弱さを支え助け給う』BWV226
(8)『おおイエス・キリスト、わが命の光よ』BWV118(第2稿)
(1)(3)野々下由香里(S)
(3)松井亜希(S)
(1)(3)ダミアン・ギヨン(C.T)
(1)(3)水越啓(T)
(7)谷口洋介(T)
(1)(3)ドミニク・ヴェルナー(Bs)
録音:2009年6月、7月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
■Disc78
アンナ・マクダレーナ・バッハの音楽帳第2巻より*
(1)第12曲「おのが平安に帰り」BWV510(ソプラノと通奏低音(Org))
(2)第13a曲「おのが平安に帰り」BWV511(ソプラノと通奏低音(Vc、チェンバロ))
(3)第20a-b曲「パイプにおいしいタバコを詰めて」BWV515/515a(バス/ソプ
ラノと通奏低音(Vc、チェンバロ))
(4)第25曲「御身がともにあるならば」BWV508(ソプラノと通奏低音(Cemb))
(5)第33曲「汝なにゆえ憂うるや」BWV516(ソプラノと通奏低音(Vc、オル
ガン))
(6)レチタティーヴォ「私は、満ち足りた」BWV82/2(ソプラノと通奏低音(Cemb)
(7)アリア「眠るがよい、疲れた眼よ」BWV82/3(ソプラノと通奏低音(Cemb)
(8)第35曲「われをとり計らいたまえ、神よ」BWV514(ソプラノと通奏低音(Vc、オルガン))
(9)第37曲「君われに心を贈りなば」BWV518(ソプラノ、テノールと通奏低音(Vc、オルガン))
(10)第39b曲:合唱「汝に、エホバよ、われ汝に向かいて歌わん」(ソプラノ、アルト、テノール、バスと通奏低音(Vc、オルガン))
(11)第40曲「なんと幸せなわれ、おお心の友よ」BWV517(ソプラノと通奏低音(Vc、チェンバロ))
(12)第41曲「思いみよ、わが霊」BWV509(ソプラノと通奏低音(Vc、チェンバロ))
(13)第42曲「おお永遠、そは雷の言葉」(ソプラノと通奏低音(Vc、オルガン))
シェメッリ歌曲集より*
(14)第14曲:「われここ汝の飼葉おけの側に立ち」BWV469(バスと通奏低音
(Vc、オルガン))
(15)第16曲:「おお、甘く柔和なる幼子イエスよ」BWV493(ソプラノ、テノールと通奏低音(Vc、オルガン))
(16)第18曲:「われらをイエスとともに引き行け」BWV481(バスと通奏低音(Vc、チェンバロ))
(17)第19曲:「わがイエスと、天使ら汝に」BWV487(ソプラノ、テノールと通奏低音(Vc、チェンバロ))
(18)第29曲:「すべての善きものの泉」BWV445(バスと通奏低音(Vc、オルガン))
(19)第30曲:「神よ、汝の徳はいかに大いなるか」BWV462(テノール、ソプラノと通奏低音(Vc、チェンバロ))
(20)第32曲:「汝に、ヤハウェよ、わら向いて歌わん」BWV452(ソプラノ、テノールと通奏低音(Vc、チェンバロ))
(21)第37曲:「神はなおも生きたもう」BWV461(ソプラノ、テノールと通奏低音(Vc、チェンバロ))
(22)第41曲:「さほど悲しくはなし」BWV489(バスと通奏低音(Vc、オルガン))
(23)第42曲:「おお愛しき魂よ、精神を養え」BWV494(ソプラノ、テノールと通奏低音(Vc、チェンバロ))
(24)第44曲:「われを忘るるなかれ、いと尊き御神よ」BWV505(ソプラノ、テノールと通奏低音(Vc、チェンバロ))
(25)第53曲:「イエス、イエス、汝わがもの」BWV470(テノール、ソプラノと通奏低音(Vc、チェンバロ))
(26)第59曲:「来たれ、甘き死よ、来たれ、幸いなる安らぎよ」BWV478(ソプラノ、テノールと通奏低音(Vc、オルガン))
(27)第67曲:「魂よ、来たれ、この日」BWV479&「来たれ、造り主なる聖霊の
神よ」BWV370(ソプラノ、テノールと通奏低音(Vc、オルガン))
(28)『3つの婚礼用コラール』*
第1曲「神なしたもう御業こそいと善けれ」BWV250
第2曲「賛美と栄光、至高の善なる者にあれ」BWV251
第3曲「いざやもろびと、神に感謝せよ」BWV252
(29)オラトリオ『このエドムから来る者はだれか』BWV1167より*
第20曲「されば憧れて仰ぎ見ん」BWV1088
第19曲「主イエス・キリスト、真の人にして神」BWV127/1
第39曲「正しき人は滅びしも」BWV1149(ヨハン・クーナウ作曲(?)、バッハ編)
松井亜希(S)
青木洋也(A)
吉田志門(T)
ドミニク・ヴェルナー(Bs)
鈴木優人(チェンバロ、オルガン)
山本徹(Vc)
録音:2022年9月/神戸松蔭女子学院大学チャペル
バッハ・コレギウム・ジャパン
鈴木雅明(指)

録音:1995年〜2022年
*=初出音源
バッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)のバッハの声楽曲集がBISレーベルより78枚組の完全限定ボックスで登場します!1995年 に開始されたBCJによるバッハの教会カンタータ録音は18年を経て2013年に完結。さらに世俗カンタータも2018年に完結し、日本の団体としては初のカンター タ大全集という偉業を成し遂げました。
当ボックスにはバッハの作曲および編曲の声楽曲を収録。カンタータはもちろんのこと、マタイ受難曲(2019年録音)、ヨハネ受難曲(1998年録音)、マニ フィカト、クリスマス・オラトリオ、モテット、その他宗教曲もすべてSACDハイブリッド仕様です。
今回のボックスでは、日本独自企画として2019年末にリリースした「バッハ:合唱曲全集」(KKC-8750)【廃盤】には収録されていない秘蔵音源および 2022年に収録された最新初出音源を収録!BCJの歴史を辿る音源が当セットに収められております! (Ki)

【当セットの注目ポイント】
●マタイ受難曲は2019年に再録音した音源を収録!当録音では現代最高のオルガン・ビルダー、マルク・ガルニエが製作した通奏低音用のオルガンを使用。オルガンはBCJの首席指揮者鈴木優人が演奏しております。この録音は2020年英国グラモフォン賞(合唱部門)を受賞するなど、高い評価を獲得しております。(1999年3月の旧録音は当セットには収録しておりません)
●バッハが編曲した他作曲家作品の初出音源を収録!単売時は収録されなかった2014年2月の秘蔵音源および2022年9月の最新録音が収録されています。
 【2014年2月録音】
 ・『私の魂は切望します』BWV deest1006(コンティ作曲、バッハ編)
 【2022年9月録音】
 ・カンタータ『主はとこしえに王』TWV 8:6より(テレマン作曲、バッハ編)
 ・モテット『主に向かいて歓呼の声をあげよ』BWV Anh.160より(テレマン作曲、バッハ編)
 ・アンナ・マクダレーナ・バッハの音楽帳第2巻より
 ・シェメッリ歌曲集より
 ・3つの婚礼用コラール BWV250-252
 ・オラトリオ『このエドムから来る者はだれか』BWV1167より
●全4巻、1000ページ超のブックレット(英・独・仏)には各曲のトラックリスト、曲目解説、歌詞(独・英)、録音情報を掲載。また各ディスクは紙製スリーヴケースに収納されております。
※当セットはバッハ作・編曲作品のみを収録しており、「バッハ:合唱曲全集(KKC-8750)【廃盤】とは収録内容が異なります。

Alba
ABCD-478(1CD)
リサイタル- 私の歌をのぞき見しないでくれ
マーラー(フレデリック・ネイリンク編):歌曲集「リュッケルトによる5つの歌曲」
マティルデ・ヴァンテナール(1993-):わが心に憂い多かりき ーここにはまるで夜の闇があるばかり
ヴァインベルク(1919-1996):即興とロマンス(弦楽四重奏のための)
レスピーギ:日没(メゾソプラノと弦楽四重奏のための)
マーラー(フレデリック・ネイリンク編):夏に小鳥はかわり(「若き日の歌」か
ヴィルピ・ライサネン(Ms)
ダネルQ[マルク・ダネル(Vn)、ジル・ミレ(Vn)、ヴラド・ボグダナス(Va)、ヨーヴァン・マルコヴィチ(Vc)]

録音:2023年4月16日?19日 キエリッキ石器時代センター(ユリ=イ、オウルンカーリ、フィンランド)
弦楽四重奏のヴァイオリニストだったヴィルピ・ライサネンとダネル四重奏団 のつながりは、30年近く前、イングランドのブリテン=ピアーズ・スクールで行われ たボロディン四重奏団のマスタクラスでの出会いから始まりました。20年ほど経ち、その間、歌手としての国際的なキャリアを築いたヴィルピは、ベルギーの音楽 祭でダネル四重奏団と再会。歌い手が「5人目のメンバー」として弦楽四重奏に加わる「歌と四重奏が対等な関係にある」室内楽のジョイント・コンサートをヨーロッ パ各地で行いました。このアルバムは、「メゾソプラノと弦楽四重奏」の魅力的で深い世界を広く伝えることを目的に作られました。 マーラーの「リュッケルトによる5つの歌曲」と「若き日の歌」の〈夏に小鳥はかわり〉は、ベルギーの作曲家フレデリック・ネイリンク(1985?)が編曲を手がけ ました。管弦楽共演版ともピアノ共演版とも異なる「美」の世界が表出されます。オランダのマティルデ・ヴァンテナールの「ここにはまるで夜の闇があるばかり」 は、J・S・バッハのカンタータ第21番『わが心に憂い多かりき』の歌詞を借り、「恐怖と絶望」というテーマを扱った作品です。ナイメーヘンの室内楽協会の70 周年を記念して委嘱され、2021年5月にライサネンとブロドスキー四重奏団によって初演されました。ヴァインベルク の「即興とロマンス」は、スターリン体制の 下、逮捕投獄されるなど過酷な経験をした1946年から1957年の間に作曲された、第6番と第7番の弦楽四重奏曲の間を埋める唯一の弦楽四重奏のための作 品です。「アダージョ」と「アンダンテ」に分かれ、「ショスタコーヴィッチ的」とみなされることが多いといわれます。 ヴィルピのホームタウン、北部フィンランドのユリ=イ村にある「キエリッキ石器時代センター」のホールでのセッション録音です。 (Ki)

Passacaille
PAS-1152(2CD)
バッハ:受難オラトリオ BWV Anh.169(アレクサンダー・グリヒトリーク補筆再構成版/世界初録音) ミリアム・フォイアージン ガー(ソプラノ;シオン )
ヤナ・ピータース(ソプラノ;マリア )
ウィリアム・シェルトン(アルト;魂)
ダニエル・ヨハンセン(テノール;福音史家、ヨハネ)
ティエモ・ウォン(バス;イエス)
ジョナサン・セルズ(バス;ペトロ)
アレクサンダー・グリヒトリーク(指 、チェン バロ)
イル・ガルデリーノ(管弦楽、合唱)

録音:2023年8月6-10日/ドイツ、シュヴェービッシュ・グミュント、アウグスティヌス教会(ヨーロッパ教会音楽フェスティバル2023)
チェンバロ奏者で指揮者のアレクサンダー・グリヒトリークは音楽学者でもあり、バッハの失われた音楽の復元にも力をそそぐ人物。2023年にヨーロッパで初 演されたこの『受難オラトリオ』は、バッハのカンタータや受難曲の作詞でおなじみのピカンダーが台本を残しているもので、1725年頃にライプツィヒで作曲され た可能性を持つ作品です。日本でも2024年3月にグリヒトリーク指揮で初演され話題となりました。
グリヒトリークはバッハのパロディ手法を研究し、既存の曲から歌詞にあうものを選び、巧みに音楽を再構築しています。後年の作品に出てくる歌のオリジナルが この作品の中にあった、という考え方も興味深いもの。ベルギーのトップ・アンサンブル、イル・ガルデリーノによる音楽を深堀りしたみごとな演奏で、当時流行し ていた「受難オラトリオ」というジャンルとバッハのつながりを愉しむことのできる注目の録音です。 (Ki)

MSR
MS-1794(1CD)
バーバラ・ハーバック作品集VOL.17〜ハーバック(b.1946):合唱音楽集Vol.1
ラッパであの方を讃えなさい/歌え、アレルヤを/ 丘は喜ばしいホザンナを叫ぶ/歌え、歓喜を/ ベツレヘムのこの夜/歌え! キリストが生まれた/ 聞こえる光/水浴しなさい、私の魂よ/キリストの暗い杯/ 向きを変えよ、ああ私の魂よ/メアリーの喜びに満ちた叫び/ 平和と喜びの中私は今旅立つ/ 私は時々母なし児のように感じる/私にイエスを与えなさい/ あの川を渡る時/幾千年が過ぎた/ここに私は立つ/ 愛の酒に酔い/セントルイスの日没/女性作曲家/ アメリカ、約束された/地
ジェネヴィーヴ・エリス(指)
アポロ・ヴォイシズ
ルイーズ・クレア・マーシャル(A)
サラ=ジェイン・ルイス(Ms)
ティモシー・エンド(P)

録音:2023年6月9、11―12日 ロンドン
MSR CLASSICS が作曲家としても演奏家としても重用しているバーバラ・ハーバックの作品集第 17集、合唱作品集第1集。宗教曲、キリスト降誕と誕生、四旬節と復活祭、霊歌、さらには世俗音 楽まで様々。多くは米国の教会合唱に則りながらも響きの新しさを目指したものです。 アポロ・ヴォイシズはロンドンの合唱団。四半世紀の活動歴があり、クラシック音楽のみならず映画 音楽など様々な場で活躍しています。

CPO
CPO-555562(2CD)
NX-E07
ラフ:オラトリオ『世界の終わり - 審判 - 新世界』 マリー・ヘンリエッテ・ラインホルト(A)
アンドレアス・ヴォルフ(Br)
ゲヴァントハウスcho
カメラータ・リプシエンシス
グレゴール・マイヤー(指)

録音:2022年6月6日
スイスに生まれ、ドイツ・ロマン派のスタイルで書かれた10曲余りの交響曲で知られるヨアヒム・ラフ。彼は晩年に なって自身の最高傑作を書き上げたいと願うようになり、このオラトリオ『世界の終わり - 審判 - 新世界』を作り上 げました。交響曲第10番と同じ頃の1879年から81年に書かれたこの作品、題材はヨハネ黙示録の「七つの封 印の書」から採られており、ラフは自身で台本を作成し、ヨハネの目を通して世界の深淵を語っています。壮大な 合唱シーンや、装飾的なアルトのソロに加え、随所に用いられたコラールなど、ヘンデルやメンデルスゾーンのオラトリ オを思わせる様式の中に、美しい旋律が散りばめられた見事な作品です。演奏はラフに所縁の深いゲヴァントハウ ス合唱団とクーナウの一連の作品の演奏で知られるカメラータ・リプシエンシス。
CPO
CPO-555567(1CD)
NX-C04
アントニオ・ロゼッティ(1750頃-1792):オラトリオ『死にゆくイエス』 マリア…アンナ=レーナ・エルベルト(S)
アリマタヤのヨセフ…アンネ・ビールヴィルト(A)
ヨハネス…ゲオルク・ポプルッツ(T)
イエス…ダニエル・オチョア(Bs)
ヴォーカルアンサンブル・ベッカープサルター
ラルパ・フェスタンテ(古楽器オーケストラ)
ヨハネス・メーズス(指)

録音:2022年6月17-19日
アントニオ・ロゼッティの『死にゆくイエス』は聖句を用いない受難オラトリオです。バロック期の作品とは異なり、一般 的な文学や美的傾向に合わせたこの台本は18世紀後半にハンブルクを中心に活躍する作曲家たちが多く手が け、まるで歌劇を思わせる演劇的なプロットを持ち、登場人物たちのエピソードや心情に光をあて、聴き手の心を 捉えました。ゲッセマネでのイエスの最期の場面を劇的に描いた作品を、バロック音楽の演奏で知られるラルパ・フェ スタンテとポプルッツ、オチョアらの独唱陣、若き歌手たちのアンサンブル「ベッカープサルター」をヨハネス・メーズスが 見事にまとめています。

ALPHA
ALPHA-1032(1CD)
HIMMELFAHRT 〜バッハ、テレマン:昇天祭のための教会カンタータ
バッハ:教会カンタータ「御国にまします神を讃えよ」 BWV11(昇天祭オラトリオ)
テレマン:教会カンタータ「我いざ旅立たん、我が父のもとへ」 TWV1:825*
バッハ:教会カンタータ「ただキリストの昇天によりてのみ」BWV 128
ヴォクス・ルミニス(独唱・合唱)
独唱:
フィオラ・ブラッヘ、ズュジ・トート(S)
アレクサンダー・チャンス、ウィリアム・シェルトン(C.T)
ラファエル・ヘーン(T)
ゼバスティアン・ミルス、トビアス・ヴィッキー(Bs)
フライブルク・バロックO(古楽器使用)
コンサートマスター:ライラ・シャイエーク(Vn)
リオネル・ムニエ(バス、指揮)

録音:2022年5月 聖ペトロ&パウロ福音教会、ゲニンゲン (ドイツ南西部バーデン=ヴュルテンベルク州)
*=世界初録音
各パート2〜3人の小編成で古楽シーンを牽引する名歌手が集い、欧州各地の古楽祭を中心に見事なアンサンブル歌唱を聴かせてきた ヴォクス・ルミニス。世界的古楽器オーケストラのフライブルク・バロックOとの共演による今回のアルバムでは、十字架で亡くなった後に 復活した救世主イエスが天に上げられたことを祝う昇天祭のため、バッハとテレマンが残した3傑作をとりあげます。トランペットとティンパニが祝 祭感を盛り上げるバッハの活動後期の充実作「昇天祭オラトリオ」は、大編成の迫力に甘んじない緩急自在の音作りのしなやかさが圧巻。 残る2作はそれぞれテレマンがハンブルクの、またバッハがライプツィヒの音楽監督職に就いて間もない時期の作で、いずれもふくよかなナチュラ ルホルンの響きが美しい1720年代の名品。高音域まで見事なナチュラル金管の美音もさることながら、コンサートマスターに迎えられた名手 ライラ・シャイエークを筆頭に、ヴィオラの朝吹園子、バスーンのシャビエル・サフラ、リュートのリー・サンタナら器楽勢も鮮やかなサポートを聴か せます。ヘレヴェッヘとの共演でも名唱が多いズュジ・トートやバッハ・コレギウム・ジャパンでも活躍する水越 啓、近年躍進めざましいアレクサ ンダー・チャンスら歌手勢も俊才揃いなのはヴォクス・ルミニスならでは。ドイツ語圏の春を寿ぐ充実の音楽を通じて欧州最前線の古楽シーン の活況に触れられる素晴しいアルバムの登場です。

J.S.Bach-Stiftung
C-368CD(1CD)
NX-F02
J. S. バッハ:カンタータ第46集
1-9. カンタータ 第31番Der Himmel lacht! Die Erde jubilieret- 天は笑い、地は歓呼す BWV31
10-15. カンタータ 第85番Ich bin ein guter Hirt - われは善き羊飼いなり BWV85
16-22. カンタータ 第178番Wo Gott der Herr nicht bei uns halt- 主なる神、われらがもとにあらずば BWV178
ユリア・ドイル(S)…1-9
フローリアン・ジーファース(T)…1-9
ステファン・マクラウド(Bs)…1-9
ゲルリンデ・ゼーマン(S)…10-15
テリー・ウェイ(A)…10-15
ゲオルク・ポプルッツ(T)…10-22
マルクス・フォルペルト(Bs)…10-15
マーゴット・オイツィンガー(A)…16-22
ペーター・コーイ(Bs)…16-22
バッハ財団O&cho
ルドルフ・ルッツ(指揮/チェンバロ…10-15)

録音(ライヴ):2022年4月28日、2016年4月8日、2023年8月18日
第31番「天は笑い、地は歓呼す」は復活祭用のカンタータ。ザロモン・フランクの台本が用いられたこの作品は3本のトランペット、ティンパニ、3本のオーボエ とオーボエ・ダ・カッチャを含む祝祭的な楽器編成が用いられており、キリスト復活の喜びが表現されています。初演は1715年4月21日。その翌年にも再演 されています。ソナタと題された協奏曲風の器楽合奏で幕をあけ、バス、テノール、ソプラノのアリアが続き、最後は輝かしいコラールで曲を閉じます。 第85番「われは善き羊飼いなり」は、1725年4月15日に初演された復活後第2日曜日のカンタータ。よき羊飼いとしてのイエスの姿が示されています。落 ち着いたバスのアリアで曲が始まり、装飾的な前奏に導かれたアルトのアリアが続きます。牧歌的なソプラノのコラールが続き、弦楽器による三連符のモテーフ が際立つテノールの美しいアリア、最後は簡素なコラールで聴き手を慈悲と神の加護の世界へと導きます。 1724年7月30日に初演された第178番「主なる神、われらがもとにあらずば」は、ユストゥス・ヨナスのコラールを基にした劇的な内容を持つカンタータ。コ ラールは詩篇第12篇によるもので、神の下、敵と戦うことをテーマにしています。付点音符が際立つ合奏が印象的な冒頭の合唱、手の込んだ手法で書か れたアルトのレチタティーヴォ、そして舟の心地よい揺れを表す低弦の響きに乗ったバスのアリアが続きます。信仰と理性が葛藤する人々を諫めるかのようなテ ノールのコラールとアリア、最後は天と地、全てを掌握する神を湛えるコラールが続きます。

Bastille Musique
BM-026(3CD)
フランコ・アルファーノ:歌曲集
フランコ・アルファーノ(1875-1954):5つのメロディー/2つのメロディー/幸福/3つのタゴールの詩/6つの歌/ヴォカリーズ=エチュード/ネアポリス/3つのタゴールの歌/メッセージ/3つのヴォカリーズ/新しいタゴールの歌/パルテノペアの古い子守唄/3つの新しい詩/ミランダ・ボナの3つの歌/われらの最後の秋/日々/2つのタゴールの歌/2つのナポリの歌/2つの歌/7つの歌/5つの新しいタゴールの歌/光/最後の考え
アレクサンドラ・フラッド(S)、
ニーナ・タランデク(Ms)、
ターニャ・アリアーネ・バウムガルトナー(Ms)、
クラウス・ジモン(P)、
フィリップ・シーメンツ(Vc)

録音:2019年-2021年、ハンス・ロスバウト・スタジオ(バーデン=バーデン、ドイツ)
ベルリンのラグジュアリー・レーベル「bastille musique」のリリース第26作目は、オペラ作家として、またプッチーニの「トゥーランドット」を補筆したことで知られるナポリ生まれの作曲家、フランコ・アルファーノ(1875-1954)の歌曲集。
ドイツ放送と共同で3年という時間をかけて制作された本アルバムにはアルファーノの活動時期のほぼすべてを網羅する1896年から1954年の間に作曲された多種多様なアートソングが初めて全曲収められており、豪華アーティストたちによる世界初録音が多く含まれています。ステファノ・ナルデッリ、リノ・マイオーネによる子細な解説に加え、レーベル・プロデューサーのセバスティアン・ゾルテによる演奏者たちへのインタビューや楽譜などが掲載された充実のブックレット(国内仕様盤は日本語訳付き!)と、作曲家やレコーディング・セッションの写真などが封入されたラグジュアリー・ボックス仕様です。

Etcetra
KTC-1818(1CD)
ミルテとバラを持って
シューマン:詩人の恋 Op.48
メンデルスゾーン:歌の翼に
シューマン:あなたの顔は、
 はすの花、きみは花のようだ、
 ぼくの馬車はゆっくりと転がってゆく
クララ・シューマン:初恋、
 私は暗い夢の中で立っていた
シューベルト:アトラス、彼女の絵姿、
 漁師の娘、町、海辺で、
 ドッペルゲンガー
シューマン:ミルテとバラを持って
ヴェルナー・ファン・メヘレン(Bs-Br)、
シルヴィ・ドクラメール(P)
ドイツの著名な詩人ハインリヒ・ハイネの代表作「歌の本」の詩を用いた様々な歌曲集。シューマンの「詩人の恋」、「ミルテとバラを持って」をはじめクララ・シューマンやメンデルスゾーン、シューベルトが作曲した奥深きハイネの詩の世界。エリザベート王妃国際音楽コンクールをはじめ数々の国際コンクールで受賞歴を持つヴェルナー・ファン・メヘレンはバイロイト音楽祭やウィーン国立歌劇場の舞台でも活躍するベルギーを代表するバス・バリトンの一人です。

Bastille Musique
BM-026(3CD)
フランコ・アルファーノ:歌曲集
フランコ・アルファーノ(1875-1954):5つのメロディー/2つのメロディー/幸福/3つのタゴールの詩/6つの歌/ヴォカリーズ=エチュード/ネアポリス/3つのタゴールの歌/メッセージ/3つのヴォカリーズ/新しいタゴールの歌/パルテノペアの古い子守唄/3つの新しい詩/ミランダ・ボナの3つの歌/われらの最後の秋/日々/2つのタゴールの歌/2つのナポリの歌/2つの歌/7つの歌/5つの新しいタゴールの歌/光/最後の考え
アレクサンドラ・フラッド(S)、
ニーナ・タランデク(Ms)、
ターニャ・アリアーネ・バウムガルトナー(Ms)、
クラウス・ジモン(P)、
フィリップ・シーメンツ(Vc)

録音:2019年-2021年、ハンス・ロスバウト・スタジオ(バーデン=バーデン、ドイツ)
ベルリンのラグジュアリー・レーベル「bastille musique」のリリース第26作目は、オペラ作家として、またプッチーニの「トゥーランドット」を補筆したことで知られるナポリ生まれの作曲家、フランコ・アルファーノ(1875-1954)の歌曲集。
ドイツ放送と共同で3年という時間をかけて制作された本アルバムにはアルファーノの活動時期のほぼすべてを網羅する1896年から1954年の間に作曲された多種多様なアートソングが初めて全曲収められており、豪華アーティストたちによる世界初録音が多く含まれています。ステファノ・ナルデッリ、リノ・マイオーネによる子細な解説に加え、レーベル・プロデューサーのセバスティアン・ゾルテによる演奏者たちへのインタビューや楽譜などが掲載された充実のブックレット(国内仕様盤は日本語訳付き!)と、作曲家やレコーディング・セッションの写真などが封入されたラグジュアリー・ボックス仕様です。

Etcetra
KTC-1818(1CD)
ミルテとバラを持って
シューマン:詩人の恋 Op.48
メンデルスゾーン:歌の翼に
シューマン:あなたの顔は、
 はすの花、きみは花のようだ、
 ぼくの馬車はゆっくりと転がってゆく
クララ・シューマン:初恋、
 私は暗い夢の中で立っていた
シューベルト:アトラス、彼女の絵姿、
 漁師の娘、町、海辺で、
 ドッペルゲンガー
シューマン:ミルテとバラを持って
ヴェルナー・ファン・メヘレン(Bs-Br)、
シルヴィ・ドクラメール(P)
ドイツの著名な詩人ハインリヒ・ハイネの代表作「歌の本」の詩を用いた様々な歌曲集。シューマンの「詩人の恋」、「ミルテとバラを持って」をはじめクララ・シューマンやメンデルスゾーン、シューベルトが作曲した奥深きハイネの詩の世界。エリザベート王妃国際音楽コンクールをはじめ数々の国際コンクールで受賞歴を持つヴェルナー・ファン・メヘレンはバイロイト音楽祭やウィーン国立歌劇場の舞台でも活躍するベルギーを代表するバス・バリトンの一人です。

LSO Live
LSO-0830(1SACD)
ブリテン:作品集
(1) シンフォニア・ダ・レクイエム op.20
(2) 春の交響曲
(3) 青少年のための管弦楽入門
サー・サイモン・ラトル(指) LSO
エリザ ベス・ワッツ(S)、アリス・クート(Ms)、アラン・クレイトン( テノール )、 ティフィン少年cho、ティフィン児童cho、ティフィン女学ch
ロンドン響cho

録音:(1)2019年5月7,8日、(2)2018年9月16,18日、(3) 2021年5月18日、すべてバービカン・ホールでの録音
ラトル率いるLSOによる、ブリテン名曲3篇のCDが登場。「青少年のための管弦楽入門」ではLSOの管楽器がなんとも輝かしい音色を惜しげもなく響き 渡らせています。弦楽器群の、細部まで活き活きとした表情も魅力です。
皇紀2600年の式典のために、日本政府はR.シュトラウスや様々な作曲家たちに、作品を依頼しました。その作曲家リストの中にブリテンも含まれており、 ブリテンは「シンフォニア・ダ・レクイエム」を作曲します。しかしながらタイトルにある「レクイエム」の文字などが原因で結局日本の式典ではこの作品は演奏 されず、1941年3月、バルビローリ指揮ニューヨーク・フィルによって初演されました。「春の交響曲」は、クーセヴィツキーによる委嘱の第2作(第1作 は歌劇「ピーター・グライムズ」)。イギリスの伝統的な民謡と詩を見事にミックスしたこの作品は、冬が去り、春が勝利を収め始めるとき、自然界が徐々に目 覚め始める様子を描いています。 (Ki)

ODRADEK RECORDS
ODRCD-354(1CD)
ベートーヴェン:「遥かな恋人に」 Op.98
シューマン:リーダークライス Op.39
ラヴェル:「ドゥルシネア姫に心を寄せるドン・キホーテ」
ヨエル・ウルヒ(Br)
ゾフィー・シュツェパネク(P)

録音:2021年6月11-13日 ドイツ ケルン
有名連作歌曲集3作を収録。ヨエル・ウルヒはドイツの比較的若いバリトン。少年の頃はエッセ ン大聖堂の児童合唱団で活動していたという。オペラ(特に新作オペラ)にも出演しているが、近 年は演奏会や歌曲のバリトンとして、バロックから現代ものまで幅広く活躍しています。力みのない素 直な軽めのバリトン。ゾフィー・シュツェパネクはドイツのピアニスト。ソリストとしてのみならず伴奏ピ アニストとしても高い評価を得ています。
ODRADEK RECORDS
ODRCD-441(1CD)
フランシスコ・アセンホ・バルビエリ(1823-94):スペイン語歌曲全集
密輸入者/もつれ/五感/サン・フェリペ城との別れ/揚げた魚/魂の苦しみ/プエルトリコに連れて行ってあげる/神のもの/ひよこへのアドバイス/黒人の子/君の眼差しで/峡谷/何ということだ!/可哀想なアルメリア!/ セギディーリャス「トカメ・ロケの家」/君の期待を守りなさい/ 見るたびに/あなたは結婚するでしょう、マリアよ/ 未来のセギディーリャ/神のたいまつ/激しい愛/ 秘めた情熱/匿名の歌/私はあなたを愛していた/他
ソフィア・エスパルサ(S)
リナルド・ゾック(P)

録音:2023年2月8-11日 イタリア、アブルッツォ州 モンテシルヴァーノ
エミーリオ・アリエータの芸術歌曲全集(ODRCD-421)に続くソフィア・エスパルサとリナルド・ゾッ クによるスペイン歌曲集、今回はフランシスコ・アセンホ・バルビエリ(1823―1894)のスペイン語の 歌曲集。フランシスコ・アセンホ・バルビエリはマドリッドに生まれここで活躍した作曲家。サルスエ ラで知られており、代表作「ラバピエスの理髪師」の中のパロマの歌は今でも親しまれています。とは いえスペインの外ではほとんど知られておらず、さらには非サルスエラ作品となると録音も皆無だ ったので、このCD は歓迎されるでしょう。スペイン情緒溢れる陽気な曲ばかりです。 ソフィア・エスパルサはスペイン、ナヴァラ州パンプローナ生まれのソプラノ。リナルド・ゾックはイタ リア、トリエステ生まれのピアニスト。 なお歌詞、解説ともスペイン語のみ。

ALPHA
ALPHA-1029(1CD)
子羊の旅〜ギボンズからバーバーまで、合唱が紡ぐ物語
1. ジョアンナ・マーシュ(1970-):屠られし子羊 *
2. ハウエルズ:世界の救世主 〜『レクイエム』
3. ズザンナ・コジェイ(1994-):神の子羊 *
4. プーランク:アニュス・デイ(神の子羊) 〜『ミサ曲 ト長調』
5. パヴェウ・ウカシェフスキ(1968-):おお、全ての人よ 〜『レスポンソリア・テネブレ』
6. ケネス・レイトン(1929-1988):涙はゆるやかに流れ
7. アントニオ・ロッティ(1667-1740):十字架にかけられて (8声)
8. ブルックナー:アニュス・デイ(神の子羊) 〜『ミサ曲 ホ短調』
9. 黒人霊歌(マイケル・ギャレピー編):あなたもそこにいたのか *
10. ザムエル・シャイト(1587-1654):今日キリストは蘇られた
11. オーランド・ギボンズ:手を打ち鳴らせ
12. フランシス・グリア(1955-):天使のパン
13. メシアン:おお、聖なる饗宴
14. エーリクス・エシェンヴァルズ(1977-):おお、救いのいけにえよ
15. バーバー:アニュス・デイ(神の子羊) - 弦楽のためのアダージョによる
アンサンブル・アルテラ
クリストファー・ローリー(C.T)

録音:2022年8月セント・ポール教会 ケンブリッジ、マサチューセッツ州
アメリカのカウンターテナー、クリストファー・ローリーがアメリカ合唱界の中心を担うべく組織したヴォーカル・アンサンブル、アルテラによるアルバ ム。「神の子羊」をテーマに様々な時代の合唱作品を集めており、その結成意図に見合った精緻なアンサンブルとダイナミックな表現でたいへ ん美しい響きを聴かせてくれます。

ANALEKTA
AN-953(2CD)
NX-E05
バッハ:マタイ受難曲(フェリックス・メンデルスゾーン版) 福音史家…ダン・コークウェル(T)
イエス…ウィリアム・シャープ(Br)
クララ・ロットソルク(S)
ルシアン・ブラケット(Ms)
アイゼア・ベル(T)
エンリーコ・ラガスカ(Bs)
ベスレヘム・バッハcho
バッハ祝祭O
シャーロット・マタックス・マーシュ(フォルテピアノ=通奏低音)
クリストファー・ジャクソン(指)

録音:2023年11月1-4日パッカー記念教会、ベスレヘム(米国ペンシルヴェニア州)
※歌詞と英訳はWEB上(QRコード)での提供となります。
バッハの歿後80年近くが経とうとしていた1829年、古い時代の音楽に関心を寄せる人が多く集まっていたベルリンで行われた『マタイ受難 曲』の蘇演は、当時ごく一部の音楽愛好家にしか知られていなかった昔日の巨匠の真価に人々が開眼する大きなきっかけとなりました。この 時に指揮を務めただけでなく、一部の曲を省いて当時の聴き手にも接しやすく構成を調え、すでに使われなくなっていた楽器のパートをクラリ ネットやフルート、ピアノ等に移し替えて楽譜を用意したのが若きフェリクス・メンデルスゾーン。彼は1841年に楽譜を再校訂した形で世に送 り出し、ロマン派の人々のバッハ受容に大きく貢献することになります。このメンデルスゾーン版『マタイ受難曲』はかなり前に先行録音もリリー スされていますが、アメリカ最古のバッハ合唱団を標榜するベスレヘム・バッハ合唱団によるこのアルバムはベーレンライター社から2023年に刊 行された最新校訂版に基づく新録音。オーケストラは現代楽器ながら歴史的奏法を踏まえ初期ロマン派風の趣きをよく再現、時に重厚な 響きの中でも決して透明感を失わない明晰な解釈を聴かせてくれます。救世主イエスを糾弾する群衆を演じながら同時に信徒の声も代弁 する合唱も意欲充分で聴きごたえあり。バッハを捉え直す上で見逃せない版の面白さを十全に伝えてくれます。

Solo Musica
SM-450(1CD)
NX-B06
アントン・ブルックナー:合唱曲、他
1. Locus iste この場所は神により作られた WAB23
2. Os justi 正しき者の唇は知恵を語る WAB 30
3. Ave Maria アヴェ・マリア WAB6
4. Pange lingua 舌もて語らしめよ WAB31
5. 詩篇第22篇 WAB32
6. Der Lehrerstand 教師の身分 WAB77(F. ファルンベルガー編)
7. Herbstlied 秋の歌 WAB73
8. Um Mitternacht 真夜中に WAB89
9. Erinnerung 回想 WAB117
10. Mein Herz und deine Stimme 私の心と君の声 WAB79
11. Im April4月に WAB75
12. 前奏曲とフーガ ハ短調WAB131
13. Ave Maria アヴェ・マリア WAB7
14. Trosterin Musik 慰めの音楽 WAB88
15. Tota pulchra es 愛する者よ、あなたはすべてに美しい WAB46
聖フローリアン少年cho(少年&成人)とそのソリストたち…1-8、
14-15
アロイス・ミュールバッハー(C.T)…8、10-11、13
フランツ・ファルンベルガー(P)…5、6、8-11
クラウス・ゾンライトナー(Org)…12-15
マルクス・シュトゥンプナー(テノール…15/指揮)

録音:2023年8月、9月ザンクトフローリアン、聖フローリアン修道院教会(オーストリア)
2024年のブルックナー生誕200年を祝して制作されたアルバム。 ブルックナー所縁の地、聖フローリアン(ザンクトフローリアン)修道院の少年合唱団は1071年に設立された長い歴 史を誇り、ほぼ全てのコンサートで必ずブルックナーの作品を披露することが知られています。なかでもモテット 「Locus iste」は長らく合唱団の秘密の讃歌となった特別な作品です。アルバムには1846年から1896年までブ ルックナーが大切に使用していた1846年製のベーゼンドルファーを用いて演奏したピアノ曲「回想」の他、合唱団 の歌う「詩篇第22番」やモテットをファルンベルガーが伴奏したトラックを収録。また聖フローリアン少年合唱団の出 身で、現在はカウンターテナー歌手として活躍するミュールバッハが歌う希少歌曲や、合唱団卒業生たちによるモ テット、更には有名なブルックナー・オルガンの演奏も収録された、全てがブルックナーにまつわる1枚です。

ONDINE
ODE-1441(1CD)
NX-B10
オルカル・メリカント(1868-1924):歌曲集
1. Pai, pai, paitaressu ねんねん坊や Op. 2No.1
2. Itkeva huilu すすり泣く笛 Op.52No.4
3. Illansuussa 宵の口 Op.69No.2
4. Soi vienosti murheeni soitto Op.36No. 3
5. Hyvasti! さようなら Op.87No.3
6. Metsakyyhkyset 野鳩 Op.47No.1
7. Kuin hiipuva hiillos tummentuu 火が消え入るように Op.47No.2
8. Vanha mummo 老婆 Op.2No.2
9. Onneton 不幸せ Op.2No.3
10. Kevatlinnuille etelassa 南の国の春の鳥 Op.11No.1
11. Merella 海にて Op.47No.4
12-14. Three Songs3つの歌曲 Op.110
15. Elamalle! 人生に Op.93No.4
16. Rukous 祈り - アヴェ・マリア Op.40No. 2
17. Laulaja taivaan portilla 天の門の歌うたい Op.74No.2
18. Kay kirkkomaata illoin vanhat mummot Op.74No.3
19. Hyvaa yota おやすみなさい Op.75No. 1
20. Suvi-illan vieno tuuli 夏の夕べのそよ風 Op.87No.2
21. Laatokka ラドカ湖 Op.83No.1
22. Reppurin laulu Op.14No.10
23. Balladi バラッド Op.69No.4
24. Nocturne 夜想曲 OM180(c.1906)
25. Marjatan kehtolaulu マルヤッタの子守歌 OM159(1921)
26. Aurinko laski日没Op.113No.1
27. Iltakellot 夕べの鐘 Op.106No.1
28. Oi, muistatko viela sen virren Op.52 No.3
29. Kullan murunen 金のかけら Op.20No. 1
ワルッテリ・トリッカ(Br)
マルコ・ヒルポ(P)

録音:2023年11月6-8日
2024年、没後100年を迎える作曲家オスカル・メリカントの歌曲集。 フィンランドの作曲家の中で最も広く親しまれている作曲家の一人メリカント。その理由はロマンティックで甘く、時に郷愁を誘うメロディの美しさにあります。こ のアルバムには200曲近くある彼の歌曲から世界初録音を含む29曲を収録しました。美しい歌声を聴かせるのはバリトン歌手のワルッテリ・トリッカ。彼は 2018年にフィンランドのポップスチャートで3週間トップを獲得、ヨーロッパの音楽祭やBBCプロムスにも出演経験を持ち、オペラとコンサート両面で活動して います。指揮者、アレンジャーとしても知られるマルコ・ヒルポも歌に寄り添う素晴らしいピアノを披露しています。

SOMM
SOMMCD-0683(1CD)
NX-B07
レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ - 誕生日の花束〜作曲家にまつわる歌曲集
1. ヴォーン・ウィリアムズ:The Splendour Falls 見事な滝
2. チャールズ・ウッド(1866-1926):Fortune and her Wheel
3. ヴォーン・ウィリアムズ:Linden Lea リンデン・リー
4. ラヴェル:Chanson ecossaise スコットランド風シャンソン
5. ブルッフ:O Saw Ye My Father?
6. レベッカ・クラーク:Down by the Salley Gardens サリー・ガーデン
7. グレース・ウィリアムズ(1906-1977):Jim Cro
8. ジョージ・バターワース(1885-1916):Roving in the Dew
9. ホルスト:Darest Thou Now O Soul
10. イーナ・ボイル(1889-1967):The Last Invocation
11. ガーニー(1890-1937):Reconciliation
12. ヴォーン・ウィリアムズ:A Clear Midnight 澄んだ真夜中
13. チャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォード:Joy, Shipmate, Joy!
14. ルース・ギップス(1921-1999):The Pulley プーリー
15. ヴォーン・ウィリアムズ:The Call 宿命
16. ヴォーン・ウィリアムズ:The Twilight People
17. ハウエルズ:The Sorrow of Love*
18. エリザベス・マコンキー(1907-1994):The Wind and the Rain 風と雨
19. パリー:Under the Greenwood Tree 緑の木陰で
20. マデリーン・ドリング(1923-1977):Take, O Take Those Lips Away さあ 持って行け この唇をどこ
へでも
21. ヴォーン・ウィリアムズ:When Icicles Hang by the Wall
22. フィンジ:Who is Silvia?
23. ヴォーン・ウィリアムズ:I Have Trod the Upward and the Downward Slope
24. ヴォーン・ウィリアムズ:Menelaus メネラーオス
25-29. サラ・カットリー(1995-):A Square and Candle-lighted Boat*
30. ロデリック・ウィリアムズ(1965-):The Shepherd*
ロデリック・ウィリアムズ(Br)
スージー・アラン(P)

録音:2023年10月29-30日
*…世界初録音
2022年に生誕150年を迎えた作曲家レイフ・ヴォーン・ウィリアムズを記念したアルバム。 収録されているのは、ヴォーン・ウィリアムズの曲をはじめ、彼の師であるスタンフォードやパリー、友人のホルスト、ガーニー、フィンジ、そして彼の弟子たちのギッ プスやマコンキーらによって、およそ1世紀にわたって書かれた歌曲で、これらはどれもシェイクスピアやテニソン、W.B.イェイツ、ウォルト・ホイットマンらの英国詩 人の詩が用いられており、英国歌曲の粋を集めたような1枚となっています。世界初録音の作品も含まれ、なかでも1995年生まれの作曲家サラ・カットリー の歌曲集は、ヴォーン・ウィリアムズと親戚関係にあった詩人のフランシス・コーンフォード(博物学者チャールズ・ダーウィンの孫娘でもある)の詩が用いられてい

King International
KKC-4347(2CD)
日本語解説付国内盤
ベルリオーズ:劇的物語「ファウストの劫罰」 作品24
(アドルフ・ツィマーマン訳のドイツ語版)
フランス・フローンス(テノール:ファウスト)、ハンス・ホッター (バリトン:メフィストフェレス)、
エリーザベト・シュワルツコップ (ソプラノ:マルガレーテ)、アロイス・ペルネルシュトルファー (バス:ブランデル)
ルツェルン音楽祭O&cho
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)

録音:1950年8月26日 イエズス会教会堂、ルツェルン(ライヴ)
解説:岡俊雄 / 久納慶一)
巨匠の唯一の録音「ファウストの劫罰」が世界初出LPのマスターから初CD化なる!1950年夏のルツェルン音楽祭で行なわれたコンサート。放送局(ベロミュン スター・ラジオ)のテープは消去されたものの、1980年に収集家のコピーテープが発掘され、これをもとに伊チェトラ社が1983年に世界初出LP(FE-21/3) として発売。翌84年にキングレコードがこのマスターから国内LP(K20C-337/9)を発売。キャッチフレーズは「30年待った!!あの幻の名演、ついに陽の目を 見る!」とあります。今回、ここから40年ぶりに初CD化!
4部20景からなるこの「劇的物語」。ゲーテの原作に親しんできたフルトヴェングラーは原曲のフランス語台本ではなくて、ドイツ語訳版を選び、歌手にはドイ ツ語圏のフローンス(ファウスト)、ホッター(メフィストフェレス)、シュワルツコップ(マルガレーテ)を据えて、上演に臨んだ。「ハンガリー行進曲」「蚤の歌」「妖 精の踊り」「トゥーレの王のバラード」「鬼火のメヌエット」「メフィストフェレスのセレナード」など名曲が目白押しの大作を巨匠は指揮して、「ハンガリー行進曲」で はライヴならではの凄みを見せ、シュワルツコップの「トゥーレの王」では絶妙な伴奏で支えています。ドイツ歌劇とフランス歌劇、ふたつの対照的な音楽的キャラク ターの融合が図られた、巨匠の貴重な録音です。
フルトヴェングラーの「ファウストの劫罰」はドイツ語版のテキストがつかわれているのがひじょうに珍しい。これは、ルツェルンがチューリッヒとともにスイスのド イツ語圏であるという理由にもよるものであろうが、フランス語のテキストでききなれた耳にはかなり感触が異った趣きを与えます。しかし、ベルリオーズがリストの 援助のもとにドイツで上演して評判になったドイツ語版が、はからずもフルトヴェングラーの棒できけたということはすくなからぬ意義をもっているといえます。歌手 もドイツ系の一流を揃えているのでその感を深くするものがあるが、フルトヴェングラーの解釈でとくに感銘の深いのは、ドイツ語の語感からうける歌唱部が、グ ルックからワーグナーに至るドイツ歌劇的な性格(それはベルリオーズにとってはけっして異質なものではなかった)と、オーケストラ部のフランス的なテキスチュ アをフルトヴェングラーが要所要所の管楽器の扱いで注意ぶかく描出している、ふたつの対照的な音楽的キャラクターの融合がはかられていることです。録音は 1950年代のライヴ・レコーディングだから充分とはいえないけれど、主要パートに与えたフルトヴェングラーの絶妙な指示は充分にうかがい知ることができます。 彼が、第3部の鬼火のメニュエットで弱音の効果のなかに透明なテキスチュアを再現しているあたりは、ひときわ感銘が深い。この大曲を通してオーケストラの扱い はドイツ的というよりもラテン的な明晰さを、どの指揮者よりもフルトヴェングラーは描出しています。(岡 俊雄、LP発売時のライナーノーツより)
最も原盤に近いマスターテープ(38cm、2トラック)から、キング関口台スタジオの最新技術によるリマスターにより、CD化!巨匠によって感動的に、劇的に語 られた「劇的物語」、没後70年にふさわしい貴重盤の待望のCD化です。
貴重なドイツ語歌詞と対訳をトラックNoも入れてPDFファイルで弊社HP(WEBサイト)に掲載します。プリントアウトも可能です。(ブックレットに記載するパ スワードを入力してください) (Ki)

Challenge Classics
CC-7297(1CD)
自由 〜ヘンデル:オラトリオ・アリア集
All Danger disdaining(『デボラ』 HWV51)
Return, O God of Hosts(『サムソン』 HWV57)
Fury, with red-sparkling Eyes(『アレクサンダーの饗宴』 HWV65)
序曲(『スザンナ』 HWV66)
In the Battle(『デボラ』 HWV51)
O sacred Oracles of Truth(『ベルシャザール』 HWV61)
シンフォニー(『ヨセフとその兄弟』 HWV59)
Be firm, my Soul(『ヨセフとその兄弟』 HWV59)
O Lord, whose Mercies numberless(『サウル』 HWV53)
Up the dreadful Steep ascending(『イェフタ』 HWV70)
オスカール・フェルハール(C.T)
マイク・フェントロス(指)
ラ・スフェラ・アルモニオーサ

録音:2023年4月16・17日&5月3日 / オランダ、バールン、ウィッテ教会
若手カウンターテナー、オスカール・フェルハールのデビュー・アルバム。ヘンデルの英語のオラトリオから選曲したアリア集です。
「自由」はヘンデルのオラトリオにおける重要なテーマ。聖書に基づいた音楽では、抑圧された者が最後には自由を得る、という図式が多く見られます。奴隷の
歌のように「自由の欠如」を歌ったアリアもあり、多様なムードがアルバムを支配しています。 (Ki)

Signum Classics
SIGCD-785(2CD)

JSIGCD-785(2CD)
日本語解説付国内盤
税込定価
エルガー:オラトリオ 「ジェロンティアスの夢」 ポール・マクリーシュ(指)、ガブリエリ・コンソート&プレーヤーズ、ガブリエリ・ロアー、ポーランド国立ユースcho、アンナ・ステファニー(Ms)、ニッキー・スペンス(T)、アンドルー・フォスター=ウィリアムズ(Bs-Br)

録音:2023年7月29日-8月1日、フェアフィールド・ホールズ(クロイドン)&2023年10月10日、ヘレフォード大聖堂
名匠ポール・マクリーシュが1982年に創設したイギリスを代表する古楽アンサンブル&cho、ガブリエリ・コンソート&プレーヤーズ。
BBCミュージック・マガジン賞2020で栄誉ある「年間最優秀録音賞(Record of the Year)を受賞したパーセルの「アーサー王」(OSIGCD589)や、グラモフォン賞にノミネートした「妖精の女王」(SIGCD615)に続く、約4年ぶりのニュー・アルバムでは、エルガーの傑作オラトリオ、「ジェロンティアスの夢(ゲロンディアスの夢)」が登場!
これまでのレコーディングでも、緻密な研究と考察によって当時の楽器や編成、演奏習慣などを再現した取り組みが極めて高く評価されてきたマクリーシュ&ガブリエリですが、今回の「ジェロンティアスの夢」でも1900年のバーミンガム初演時のオーケストラを再現するという画期的なプロジェクトを実現しています。
3人の英国の一流ソリスト、若手歌手によって構成される「ガブリエリ・ロアー」とポーランド国立ユース合唱団による150名超の合唱団、そしてエルガーの時代の楽器のオーケストラで初めて録音される「ジェロンティアスの夢」にご注目ください!
豪華ハードカバー・タイプのブックレット(約40ページ)には歌詞やバイオグラフィーに加え、スティーヴン・ハフやマハン・エスファハニといった豪華アーティストからの寄稿、ポール・マクリーシュによる各楽器の解説(弦楽器は最低弦以外はガット弦が張られ、「過渡期」の楽器と「現代的」な楽器が混在しています。ニコラス・ダニエルはレオン・グーセンスが所有していた特別なオーボエを演奏。デニス・ブレインは、父親が実際にジェロンティアスの初期の演奏で使用していたものと同じ楽器を使用。等、興味深いを情報が満載)を掲載。国内仕様盤にはそれぞれの日本語訳が封入されます。

CORO
COR-16205(1CD)
Peace I leave with you〜夕刻のための音楽
1. エイミー・ビーチ:Peace I leave with you
2. パーセル:Hear my prayer
3. パヌフニク(b.1968):O Hearken
4. ギボンズ:Behold, thou hast made my days
5. ジョアンナ・マーシュ(b.1970):Evening Prayer
6. クリストファー・タイ:Lord, let thy servant now depart
7. グレイストン・アイヴズ(b.1948):In pace
8. ジョン・シェパード:Libera nos I & II
9. トマス・タリス:Te lucis ante terminum I & II
10. スタンフォード:Eternal Father
11. イモジェン・ホルスト:A Hymne to Christ
12. アンドルー・ガント(b.1963):An Evening Hymn of Sir Thomas Browne
13. チャールズ・ウッド:Hail, gladdening Light
14. ピアース・コナー・ケネディ(b.1991):O nata lux
15. ウィリアム・マンディ:O Lord, the maker of all thing
16. ジョン・タヴナー:The Lord’s Prayer
17. ホルスト:Nunc dimittis
18. パリー:Lord, let me know mine end
オックスフォード・モードリン・カレッジcho
マーク・ウィリアムズ(指)

録音:2022年6月26-28日、オックスフォード・モードリン・カレッジ・チャペル(イギリス)
英国の名門合唱団、オックスフォード・モードリン・カレッジ合唱団がCOROから初登場。第1弾は、「夕刻」をテーマに過去500年にわたり同カレッジの音楽生活の基盤となってきたレパートリーを探求しています。夕刻に関連する多くの音楽は、穏やかで心を落ち着かせるものであり、挑戦的でない「音浴」の形で超越的な美を求める人々を満足させるものですが、本アルバムでは、現代と16世紀の音楽を対比させています。
オックスフォード・モードリン・カレッジ合唱団は、1480年に中世後期のイングランドで最大規模の合唱団として創設され、この歴史的遺産は5世紀にわたって維持されてきました。現在、英国で最も優れたアンサンブルのひとつとして国際的な評価を得ている合唱団は、主にモードリン・カレッジ・チャペルでの毎日の教会礼拝、16世紀に遡る古くからの伝統である有名なメーデーの祝典をはじめ、年間を通して数多くの特別な行事でも歌っています。またコンサート活動においては、BBCプロムスやカドガン・ホールなどへの出演、ブリテン・シンフォニア、アカデミー・オヴ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズなど、数多くの一流オーケストラとも共演しています。ロンドンのセント・ポール大聖堂のアシスタント・オルガニストをはじめ、指揮者、チェンバリスト、オルガニストとして数多くの著名なオーケストラ、合唱団、アンサンブルと共演してきたマーク・ウィリアムズの手腕で、これら作品群が持つ晩祷の特徴である昼と夜の境界の空間を捉え、聴衆を「すべての理解を超えた平安」へと導きます。

Melodiya x Obsession
SMELCO-1001017(1CD)
初回生産限定
ニコライ・ゲッダ・イン・モスクワ
1. 伝承曲:ほら、郵便トロイカが駆けている
2. シドロヴィチ:鐘の音は単調に鳴りひびく
3. 伝承曲:おい、村が見えるぞ
4. アリャビエフ:夕べの鐘
5. ワルラモフ:通りに沿って雪嵐が吹き過ぎる
6. チャイコフスキー:この月夜 Op.73-3
7. チャイコフスキー:騒がしい舞踏会で Op.38-3
8. チャイコフスキー:ドン・ファンのセレナード Op.38-1
9. グリンカ:ヴェネツィアの夜
10. 伝承曲:おお、親愛なる小さな夜よ
11. ポポフ:急流に行くには
12. シェバリーン:冬の道
13. ナプラヴニク:ウラディーミルのロマンス
14. グレチャニノフ:アリョーシャの2番目の歌
15. ラフマニノフ:若きジプシーのロマンス
16. 伝承曲:おお、広き野よ
17. ビゼー:耳に残るは君の歌声
18. ポリャーチェク:祖国
19. アリャビエフ:夕べの鐘(アンコール)
20. グレチャニノフ:子守歌(アンコール)
ニコライ・ゲッダ(T)、
モスクワ放送交響cho、
リュドミラ・エルマコヴァ(指)

録音:1980年10月6日、モスクワ音楽院大ホール、モスクワ(ライヴ)
スウェーデンのストックホルムでロシア系の家庭に生まれ、その後は主にドイツ語圏で華々しい活躍を繰り広げたリリック・テノール、ニコライ・ゲッダ。正統派ベルカント唱法の継承者とも称され、圧巻の発声法と多言語に精通した語学力を兼ね備えた稀代の名歌手ニコライ・ゲッダが、1980年10月6日にモスクワ音楽院大ホールに登場した際のライヴが登場。
ビゼーの「耳に残るは君の歌声」を除く他の作品は全てロシア(旧ソ連)の作曲家、または同地の伝承曲という選曲からも、ニコライ・ゲッダの言語力、そしてその言葉を音楽へと昇華させる歌唱力の素晴らしさを改めて窺い知ることができます。
これまで錚々たる世界的音楽家たちの秘蔵録音を世に送り出してきた「ライヴ・イン・モスクワ」シリーズにまた素晴らしいディスクが加わりました。
※当タイトルは完全限定生産(初回生産限定)のため、ご注文数に対して十分な数量をご提供出来ない可能性がございます。予めご了承下さい。初回生産分完売後は再生産時期未定となります。

Da Vinci Classics
C-00832(1CD)
黄金の虚無〜マルコ・アンツォレッティ:ソプラノとピアノのための未発表アートソング全集
マルコ・アンツォレッティ(1867-1929):1. Il “nulla d’oro” (“Golden nothingness” - ジョヴァンニ・ベルタッキ)/2-4. Tre variazioni sopra il tema d’un madrigale per una sola voce/5. Lento (Slow - アッリーゴ・ボーイト)/6. Barcarola (Barcarole - ルイーザ・アンツォレッティ)/7. Preghiera di maggio (May prayer - ルイーザ・アンツォレッティ)/8. L’Ora (The Time - アダ・ネグリ)/9. Bacio Morto (Dead Kiss - アダ・ネグリ)/10. Tutti quei morsi (All those bites - ダンテ)/11. Quando Amor… (When Love… - ペトラルカ)/12. Vere Novo (In spring - カルドゥッチ)/13. La lavandaia di San Giovanni (The launress of Saint John - カルドゥッチ)/14. Romanza in Fa minore (Romance in F minor - カルドゥッチ / クロプシュトック)/15. O piccola Maria (O little Mary - カルドゥッチ)/16. Com’e arzillo stamattina… (How lively he is this morning…)/17. L’Allodola (The Lark - ルイジ・オルシーニ)/18. L’esule slava (Slavic Exile - フランチェスコ・ダッロンガーロ)/19-21. Canti d’Amore (3Lieder - ジョヴァンニ・プラティ)
ガブリエッラ・コスタ(S)、
アルベルト・ノネス(P)

録音:2023年10月(ミラノ、イタリア)
※全曲世界初録音
イタリア北部のトレントに生まれ、ミラノとウィーンで学んだヴァイオリニスト、作曲家のマルコ・アンツォレッティ。本アルバムには、ヴェルディなどのオペラ台本作家として知られている、アッリーゴ・ボーイトの歌詞による主題と変奏、ダンテやペトラルカといったイタリアを代表する詩人たちの歌詞を含む、未発表作品を収録しています。

APARTE
AP-345(1CD)
ルイ・ベイツ歌曲集
(1)影と太陽の(1948)(全8曲)
(2)6つのフランス・バラード(1926)
(3)むなしき心(1948)(全6曲
(4)4つの小叙事詩(1929)
(5)5つのユモレスク(1928)
(6)ミラボー橋(1940)
(7)水飲み場(1926)/(8)風の精(1934)
(9)鳥のためのシャンソン(1948)(全4曲)
シリル・デュボワ(T)、
トリスタン・ラエ(P)

録音:2022年11月14-17日/サン=ピエール教会(パリ)
個性的な高音で飛ぶ鳥落とす勢いのテノール歌手シリル・デュボワ。バロックから20世紀まで幅広いレパートリーを誇る彼が、20世紀前半にフランスで活躍し た作曲家ルイ・ベイツの歌曲に挑戦。大半が世界初録音なのも大歓迎です。
ルイ・ベイツ(1895-1953)はボルドー出身の作曲家。パリでメサジェとレイナルド・アーンに師事し、フランスのオペレッタ最後の大作曲家となりました。ジャ ズやシャンソンの影響も取り込みつつ、オシャレで華やかな世界を作りました。これまで録音されなかったのが不思議なほど魅力的なものばかり。フランス音楽ファ ンは見逃せないアルバムです。 (Ki)

Avie
AV-2668(2CD)
バッハ:ミサ曲ロ短調 BWV.232 ニコラス・マギーガン(指)、
カンタータ・コレクティヴ、
シェラザード・パンタキ(S)、
リアンナ・コックレル(A)、
トマス・クーリー(T)、
ポール・マックス・ティプトン(Bs-Br)

ライヴ録音:2023年3月20日、バークレー第一会衆派教会(カルフォルニア)
長年フィルハーモニア・バロック・オーケストラの音楽監督として活躍し(現在は桂冠音楽監督)、バロック音楽のエキスパートとして知られるニコラス・マギーガン。そして彼が指揮台に立っていたフィルハーモニア・バロック・オーケストラの首席奏者やソリストたちによって創設されたカンタータ・コレクティヴによるバッハの録音シリーズ。前作『ヨハネ受難曲(AV2605)』では「ラディカルな歴史的演奏、大胆で美しい構成」(BBCラジオ3 レコードレビュー)、「信心深さと演劇的要素の驚くべき統合性を発揮している」(アーリー・ミュージック・アメリカ)などと絶賛されたプロジェクトの第2弾は、現在北米を中心にもっとも高く評価されている4人の古楽系声楽ソリスト、非の打ち所のない室内合唱団とともに行われた『ミサ曲ロ短調』のライヴ録音。バッハ晩年の最高傑作の1つであり、宗教音楽のそびえ立つ至宝を、洗練されたアンサンブルと深い情熱で描いています。
指揮者のニコラス・マギーガンは、フィルハーモニア・バロック・オーケストラの音楽監督の他、クリーブランド、シカゴ、ロサンゼルス、ニューヨーク、フィラデルフィア、サンフランシスコなどのアメリカの主要なオーケストラ、香港、シドニー、ロイヤル・コンセルトヘボウといった世界の主要なオーケストラと共演。海外での音楽活動への貢献によって大英帝国勲章(OBE)を授与されています。またイエール大学の定期演奏会に頻繁に客演するなど後進の指導にもあたっています。

Goodies
78CDR-3934
シューマン:女の愛と生涯 作品42
(1)あの人に会ってから
(2)だれよりも素晴らしい彼
(3)わたしにはわからない
(4)指につけた指輪よ
(5)やさしい友よ、君の眼差しは
(6)いまあなたは最初の悲しみをわたしに与えた
※第5曲「友に手をかして」と第7曲「わたしの心に、わたしの胸に」は録音されていません
エミー・ベッテンドルフ(S)
フリーデル・ヴァイスマン(P)

日Parlophone E10696/89(独 Parlophone P9281/3と同一録音)
1926年12月13日&9月30日 ベルリン録音
エミー・ベッテンドルフはフランクフルト生まれのソプラノ。1909 年、14歳の時フランクフルト歌劇場でデビュー。1920年から1924年にベルリン 国立歌劇場、その後ベルリン・ドイツ・オペラに出演した。ドラマティック・ ソプラノでオペラだけではなく、あらゆるジャンルの声楽曲をこなし、生涯に 300枚に及ぶSPレコードをドイツのPARLOPHONEに録音した。舞台を引退後レコ ード録音を続けると同時にベルリン音楽院で教鞭をとり、その後病気がちで68 歳で死去した。伴奏者のフリーデル・ヴァイスマン(1893-1984)は指揮者でピア ニスト。1921年から1933年の間に、ドイツのPARLOPHONEとODEONレーベルに多数 の録音を残した。ラッパ吹き込み時代の1924年-25年にかけてベートーヴェンの 交響曲全曲の初録音をしています。(グッディーズ)

PARNASSUS
PACD-96088(1CD)
エリーザベト・シューマンの白鳥の歌
メンデルスゾーン:Das Erste Veilchen (Ebert)、Die Liebende Schreibt (Goethe)、Bei Den Weige (Klingemann)、Der Mond (Geibel)、Fruhlingslied (Schwabisch)
ローベルト・フランツ:Aus Meinem Grossen Schmerzen, Op.5-1、Voglein Wohin, Op.1-11、Stille Sicherheit, Op.10-2、Bitte, Op.9-3、Liebchen ist da, Op.5-2、Mutter,?o sing mich zur Ruh, Op.10-3、Gute Nacht, Op.5-7、Widmung, Op.14-1
ヴォルフ
:Bedeckt mich mit Blumen (Spanisches Liederbuch)、Gesegnet sei das Grun (Italienisches Liederbuch)、O war Dein Haus durchsichtig wie ein Glas(Italienisches Liederbuch)、Ihr jungen Leute (Italienisches Liederbuch)、Wie glanzt der helle Mond (Keller)、Du denkst, mit einem Fadchen mich zu fangen(Italienisches Liederbuch)、In der Fruhe (“kein Schlaf noch kuhlt das Auge mir”)(Morike Lieder)、Sie blasen zum Abmarsch (Spanisches Liederbuch)、Blumengrass (Goethe Lieder)、Nun wandre, Maria (Spanisches Liederbuch)、Als ich auf dem Euphrat Schiffte (Goethe)、Ein Standchen euch zu bringen (Italienisches Liederbuch)、Verborgenheit (Morike)、Phanomen (Goethe)、Anakreons’ Grab (Goethe)、Nimmersatte Liede (Morike)、Frage und Antwort(Morike)
R.シュトラウス:Morgen)、Morgen incl. master class
エリーザベト・シューマン(S)、
エルネスト・ラッシュ(P)

録音:1950年
歌曲、オペラから宮廷歌手まで、また音楽教育者としても活躍したドイツ系アメリカ人のエリーザベト・シューマン。20世紀最高のリート歌手として名高い、エリーザベト・シューマンが残した最後の録音が初CD化され登場。

Luna Music
LUNCD-540(1CD)
A few words about love ...
1. スタニスワフ・ニェヴィアドムスキ (1859-1936) :Oczekiwanie Op.47-9
2. ショパン:17のポーランドの歌 より いとしい人 Op.74-12
3. ニェヴィアドムスキ:クラコヴィアク Op.47-5
4. ニェヴィアドムスキ:O sroga czasow odmiano ! Op.45-9
5. ニェヴィアドムスキ:こだま Op.45-6
6. モシュコフスキ:6つの幻想小曲より 二重唱 Op.52-3
7. ニェヴィアドムスキ:Miesi?czku, co si? po ?cianie Op.45-2
8. ニェヴィアドムスキ:Ju? miesi?c zeszed? Op.45-8
9. リスト:ウォロナンスの落ち穂拾い より ポーランドのメロディ S.249-2
10. ニェヴィアドムスキ:小鳥 Op.47-4
11. ショパン:17のポーランドの歌 より 願い Op.74-1
12. ショパン:子守歌変ニ長調 Op.57
13. ヤン・ガル(1856-1912):2つの歌 より 第1番ストルネッラ
14. ヤン・ガル:O komm in mein Schiffchen Op.13-3
15. ヤン・ガル:2つの歌 より 第2番パジャの歌
16. ヤン・ガル:A wi?c kochaj ...Op.20-2
17. テオドール・レシェティツキ:ロマンス変ロ長調 Op.40-2
18. ヤン・ガル:Gdybym by? m?odszy...Op.20-1
19. イグナツィ・クシジャノフスキ(1826-1905):無言歌イ短調 Op.28-1
20. スタニスワフ・リプスキ(1880-1937):Biedne pie?ni mojej duszy Op.15-1
21. パウル・ミットマン(1868-1920):Untreue Op.72-3
22. パウル・ミットマン:Abschied Op.72-4
(トラック:6、9、12、17、19ピアノ独奏)
アルドナ・バルツニク(S)、
川口成彦(フォルテピアノ/フランツ・ヴェルツク1860年頃製)

録音:2021年8月24日-27日、ヴィトルト・ルトスワフスキ国立音楽フォーラム・レッド・ホール(ポーランド)
ポーランド出身のソプラノ、アルドナ・バルツニクと、第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクールで第2位に輝いた川口成彦による注目の共演盤がポーランドのLuna Music(ルナ・ミュージック)から登場。バルツニクは、カロル・リピエンスキー音楽アカデミー、ハーグ王立音楽院で研鑽を積み、これまでに、コレギウム・ヴォカーレ・ゲント、コレギウム1704、オランダ・バッハ協会などの著名な古楽アンサンブルの公演に多数出演。ソリストとしてヴロツワフ・バロック・アンサンブルと共演したCDは、フレデリク賞を3度受賞し、ICMAにもノミネートされています。
このレコーディング・プロジェクトは、バルツニクによるヴロツワフの図書館に所蔵されている貴重な手稿譜の研究から誕生。アルバムには、スタニスワフ・ニェヴィアドムスキ、ヤン・ガル、パウル・ミットマンといった知られざるロマン派の作曲家たちによる歌曲作品や、リスト、モシュコフスキ、レシェティツキ、ショパンのピアノ作品が組み合わされています。歴史的な情報に基づいた演奏を専門とするソプラノ歌手アルドナ・バルツニクと、フランツ・ヴェルツク製作の1860年頃に作られた歴史的な楽器で演奏する日本を代表するフォルテピアニスト、川口成彦がロマン派時代の特徴である軽やかな響きと演奏スタイルを見事に再現しています。
これら作品を通して、ポジティブな感情を呼び起こし、美しく感動的な愛の世界を探求。ここ日本では、2023年12月の「歌曲で辿るショパンへの旅路」での共演などでも好評を博した名手達による美しきポーランド歌曲の世界に酔いしれること間違いないでしょう!

H.M.F
BAP-04(2CD)
リタ・シュトロール(1865-1941):作品集 Vol.1
[CD1]
ビリティス(1900)〜ビリティスの歌(詩:ピエール・ルイス)
パンパイプが鳴ると(未出版)(詩:ゾフィー・ド・クールポン)
[CD2]
ボードレールの6つの詩による音楽(1894)
音楽のついた10の詩(1901)
カルメン(1899)(詩:テオフィル・ゴーティエ)
エルザ・ドライシヒ(S)、
アデー ル・シャルヴェ(Ms)、
ステファヌ・ドゥグー(Br)、
オリヴィア・ダルリク( 語り)、
セリア・オネト・ベンサイ(P)、
フロリアン・カルビ(P)、
ロマン・ルヴォー(P)

録音:2022,2023年
リタ・シュトロール作品集。リタは、軍人の父と、絵と音楽の才能に恵まれた母のもとに生まれます。母による音楽の手ほどきを受けた後、パリの音楽院に13歳 で入学、フェリクス・ル・クーペのクラスに入ります(シャミナードも彼の門下)。学校には真面目に通わなかったという記録もありますが、それでも学校からは才 能を認められてはいました。1888年に結婚、出産しながらも、音楽(作曲)をやめることはありませんでした。ワーグナーと象徴主義の両方に傾倒し、壮大な叙事 詩や交響曲といった大規模な作品も作りました。彼女の歌曲は、とくにめずらしく、貴重な録音の登場です。 (Ki)

MIRARE
MIR-724(1CD)
ORIGINES〜オリジン/レ・ズィティネラント
[Creation〜創造]
1. ビッグ・バン/複数の借用(引用)による作品
 編曲:マノン・クサン、エロディー・ポン、ミヒャエル・マグリン
[Earth〜土]
2. トゥンカ・ロワンピ(Tunka Lowampi)/ラコタ(スー族)の伝統音楽
 編曲:エロディー・ポン
3. ウォーキング・ソング(Waulking Song)/アイルランドの伝統音楽
 編曲:ポーリーヌ・ラングロワ・ド・スワルテ
4. オロヴェラ(OROVELA)/ギリシアの伝統音楽
5. 愛の神に讃美あれ(ACK LOVA GUD)/スウェーデンの伝統音楽
 編曲:マノン・クサン
[Fire〜火]
6. 女戦士たちのダール(DAHR SAELLI)/リリアン語(ド・スワルテが造った言語)による
 作詞・編曲:ポーリーヌ・ラングロワ・ド・スワルテ
7. アデス・キリイ(ADES KIRIJ)/ムンハリ語(マノン・クサンが造った言語)の作品
 作詞・編曲:マノン・クサン
8. ドラゴ(DRAGO)/リトアニアの伝統歌〜エルダリ語(エロディー・ポンが造った言語)の作品
9. カテル(KATELL)/迷子のカテリーヌ(ブルターニュ伝承の物語)〜フレン(Fulenn)
 作曲:アレクシス・モルヴァン=ロジウ、詞:マリーヌ・ラヴィーニュ、編曲:エロディー・ポン
[Water〜水]
10. 水の月(MIZU NO TUKI)〜日本の歌にインスパイアされた作品
 編曲、作曲:エロディー・ポン
11. プーランク:かわいい小さなお姫様(C’EST LA PETIT’ FILLE DU PRINCE)
 編曲:マノン・クサン
12. 古池や(FUUR IKE YA)〜日本の歌にインスパイアされた作品
 編曲・作曲:エロディー・ポン
13. ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
 詞と編曲:ポーリーヌ・ラングロワ・ド・スワルテ
[Air〜空気]
14. 空気は飛んでいく(AER ENIM)〜ヒルデガルト・フォン・ビンゲンの作品
15. ULETAY(イーゴリ公)〜だったん人のおどり
 編曲:マノン・クサン
16. AESTAS〜夏はきたりぬ(中世イングランド)〜Amor Potest Conqueri 〜Ad Amorem et Alle Psallite Cum Luya
 編曲:ポーリーヌ・ラングロワ・ド・スワルテ
17. LOOMINE〜エストニア
 編曲:エロディー・ポン
[Ether〜エーテル]
18. TERRA MATER〜ヒルデガルト・フォン・ビンゲンのテキストによる作曲およびポーリーヌ・ラングロワ・ド・スワルテの音楽
レ・ズィティネラント〔マノン・クサン(声 )、ポーリーヌ・ラングロワ・ド・スワルテ(声 )、エロディー・ポン(声 )〕
ティエリー・ゴマル(パーカッション)

録音:2023年9月1-5日、サン=ローラン教会
Les Itinerantes(レ・ズィティネラント)は旅人たち、あるいは巡回・移動する人たち、といった意味の名を冠する、3人の女性によるア・カペラ・ア ンサンブル。11の音楽スタイル、9世紀にわたる、40の異なる言語をレパートリーとしています。オリジナル曲とアレンジにより、3人のシンガーは、自分た ちにとって大切なテーマを発展させます。「"起源 "というテーマを掘り下げることにより、私たちの存在がいかに奇跡的な確率によって生まれたものであるか、 ということをあらためて実感した。こうして私たちは観察者、あるいは通行人の状態にもどることができた。私たちの歌は、何千年も前に消えてしまった他の人々 の歌声のように響く。音楽は、他の世紀や他の文化との対話が可能な目に見えぬ世界をもたらしてくれます。音楽はまた、その存在の神秘をも運んでくれます。音 楽は人類に寄り添ったものなのだ。有史以前より、人類は音楽を作り、歌ってきた。そしてすべてのアーティストと同じように、作曲家も、聴いたり体験したも のからインスピレーションを得て、創作し、共有してきた。このアルバムで、元素をめぐる旅の中で、人類が歌うようになったきっかけを伝えたい。きっかけとは、 何かとつながるため、あるいは儀式のため、あるいは踊り、力づけ、敬い、語り継ぐため・・・。音楽はまた文化や時代のかけはしであり、今存在している 音楽が、過去に口頭であれ筆記であれ時代を超えて伝承されてきた文化に根ざしていることをあらためて実感させてくれる」
古から伝わる伝統歌と、自らつくりあげた言語、あるいは様々な国・地域の言語による、古から伝わる物語や感情の歌を組み合わせた、独特の世界。どのトラッ クも奥深いものですが、たとえばリトアニアの伝統歌の旋律に基づくDRAGOの冒頭は、ストラヴィンスキー「春の祭典」の冒頭にもほぼそのまま聴かれるも ので驚かされます!これは結婚式の歌で、姉(または妹)が農奴との結婚を望んでおり、彼女を待つ生活には様々な足枷があるだろうこと、そして幸せな生活 を送ることが難しいかもしれないことを嘆く女性の歌ということです。その後は竜との戦いの物語で、中世の叙事詩の精神にのっとった内容を、エルダリ語(エ ロディー・ポンが造った言語)で描いた部分が続きます。竜と戦うことは、恐怖や困難を越えることのメタファーなのです。このように、伝統をひとつのきっか けとして、彼女たちの創造性は無限に広がっているのです。日本の伝統的な歌としてとりあげられているのは、さくらさくらや、荒城の月。打楽器奏者がガム ランのような音色を奏でる中、声でお琴の音色を再現して「さくらさくら」を歌う場面なども聴かれます。 (Ki)

Hanssler
HC-23058(1CD)
「メイド・イン・ヨーロッパ」
トスティ:君なんかもう
 理想の女/自由な空、甘い夢
シャミナード:秋の愛
 愛に満ちて/捨てられた花
ブリテン:この島で Op.11
トリグヴィ・M・バルドヴィンソン(1965-):悪いことと良いこと
コル・イー・ロウ
ドヴォルザーク:愛の歌 Op.83より
 第2曲「多くの人に心に死の思いがある」
 第5曲「野には眠りが立ちこめ」
 第7曲「君の甘い目を見つめながら」
アルマ・マーラー:なま暖かい夏の夜を待ちわびて
 夜に光を/恍惚
ヴラディゲロフ:6つの抒情的な歌曲 Op.12より
 第1曲「神秘的な夜」
 第4曲「花は泣いていた」
 第6曲「どれほど私たちが一緒に立ち上がり幸せだったか」
ステツェンコ:太陽が沈み、山は黒く染まる
ロビン・ネック(T)
ドリアナ・チャカロワ(P)

録音:2023年3月11〜13日/シュトゥットガルト音楽演劇大学内コンサートホール(シュトゥットガルト)
ヨーロッパ出身の作曲家による歌曲集。作品は「自然」、「愛」、「儚さ」、「終わり」、「復活」など、そのテーマは様々。それぞれの国の気質、言語、形式的要素の 違いを楽しみながら巡る歌の旅は実に魅力的。アルマ・マーラー(1879-1964)はマーラーの妻。作曲家としても活躍し、現在16の歌曲がのこされ ています。ドイツ出身のテノール、ロビン・ネックとブルガリア出身のピアノ、ドリアナ・チャカロワのデュオがヨーロッパの珍しい歌曲の選曲で、楽しく深い音楽体 験に誘います。 (Ki)
Hanssler
HC-23025(2CD)
VISION. BACH〜ライプツィヒ時代の教会カンタータ第1集
【三位一体節後第1日曜日から第4日曜日まで】

(1)カンタータ第75番『貧しい者たちは食べて』BWV75
(2)カンタータ第76番『天は神の栄光を語り』BWV76
(3)カンタータ第21番『わがうちに憂い満ちし時』BWV21(第3版/ライプツィヒ稿)
(4)カンタータ第185番『永遠の愛の慈悲深い心よ』BWV185(第2版/ライプツィヒ稿)
(5)カンタータ第24番『純朴な心』BWV24
(1)(2)ナターシャ・シュヌール(S)、(3)(4)ミリアム・フォイアージンガー(S)
(1)-(5)アレックス・ポッター(A)
(1)(2)パトリック・グラール(T)、(3)-(5)ベネディクト・クリスティアンソン(T)
(1)(2)トビアス・ベルント(Bs)、(3)-(5)マティアス・ヴィンクラー(Bs)

ゲヒンガー・カントライ、ハンス=クリストフ・ラーデマン(指)

録音:(1)(2)2023年5月14?16日、(3)-(5)2023年6月24-26日/リーダーハレ、モーツァルトザール(シュトゥットガルト)
バッハは1723年5月22日、ケーテンからにライプツィヒに移り住み、わずか8日後の5月30日に最初のカンタータを発表しました。その後、トマスカントー ルの仕事としてクリスマスとイースターに先立つ待降節と四旬節を除く毎週日曜日と祝日に、聖ニコライ教会と聖トーマス教会でカンタータを演奏してきました。
シュトゥットガルト国際バッハアカデミーはこれらのカンタータをバッハが演奏した300年後にあたる2023年より年代順に演奏する全23回のコンサート・シ リーズ(2023年5月13日?2024年5月13日の予定)を開始。演奏会はシュトゥットガルトとその近郊で開催し、そのコンサートと連動し、演奏会翌日から数 日かけて録音していくのが当シリーズです。
シュトゥットガルト国際バッハアカデミーは1981年にヘルムート・リリングによって設立。2013年6月1日より、ハンス=クリストフ・ラーデマンが芸術 監督を務めております。今回のコンサート・シリーズでは2022年に出版された「バッハ作品目録第3版(増補新版)Bach-Werke-Verzeichnis. Dritte, erweiterte Neuausgabe (BWV3)」を基に最新のバッハ研究を反映しております。
ラーデマンの指揮のもとバッハアカデミーのアンサンブル、ゲヒンガー・カントライは独唱者を含み1声につき最大4人の声楽陣、そして器楽奏者で演奏。豪華 な独唱陣とともにバッハが当時演奏した形を再現します。
第1集の当アルバムは三位一体節後第1日曜日から第4日曜日までに演奏された5篇。ラーデマンが300年の時を経て、バッハの歩みを演奏で再現する大注 目のシリーズが開始します! (Ki)
Hanssler
HC-23026(2CD)
VISION. BACH〜ライプツィヒ時代の教会カンタータ第2集
【洗礼者聖ヨハネの生誕祭から三位一体後第8日曜日まで】

(1)カンタータ第167番『人々よ、神の愛を讃美しなさい』BWV167
(2)カンタータ第147番『心と口と行いと生活をもって』BWV147
(3)カンタータ第186番『つまずくな、おお魂よ』BWV186
(4)カンタータ第136番『神よ、私を究め』BWV136
(1)(2)ミリアム・フォイアージンガー(S)、(3)エリザベート・ブロイヤー(S)
(1)-(4)アレックス・ポッター(A)
(1)(2)ベネディクト・クリスティアンソン(T)、(3)(4)ユリアン・ハーバーマン(T)
(1)(2)マティアス・ヴィンクラー(Bs)、(3)(4)ピーター・ハーヴェイ(T)

(1)(2)平崎真弓(コンサートマスター)、(3)(4)ヨナス・チェンダーライン(コンサートマスター)
ゲヒンガー・カントライ、ハンス = クリストフ・ラーデマン(指)

録音:(1)(2)2023年6月24〜26日リーダーハレ、モーツァルトザール(シュトゥットガルト)
(3)(4)2023年7月7&8日ガイスブルガー教会(シュトゥットガルト)
バッハ、ライプツィヒ時代(1723〜1724年)のカンタータ演奏から300年後にあたる2023年より年代順に演奏する、シュトゥットガルト国際バッハアカデミー 主催の大企画!全23回のコンサート・シリーズ(2023年5月13日〜2024年5月13日の予定)はシュトゥットガルトとその近郊で演奏会を開催し、そのコンサー トに連動し録音していくのが当シリーズです。
シュトゥットガルト国際バッハアカデミーは1981年にヘルムート・リリングによって設立。2013年6月1日より、ハンス=クリストフ・ラーデマンが芸術 監督を務めております。今回のコンサート・シリーズでは2022年に出版された「バッハ作品目録第3版(増補新版)Bach-Werke-Verzeichnis. Dritte, erweiterte Neuausgabe (BWV3)」を基に最新のバッハ研究を反映しております。
ラーデマンの指揮のもとバッハアカデミーのアンサンブル、ゲヒンガー・カントライは独唱者を含み1声につき最大4人の声楽陣、そして器楽奏者で演奏。バッハ が当時演奏した形を再現します。
第2集の当アルバムは洗礼者聖ヨハネの生誕祭から三位一体後第8日曜日までの4篇を収録。「主よ、人の望みの喜びよ」でも有名なカンタータ第147番『心 と口と行いと生活をもって』BWV147も演奏されております。この作品では日本が誇る平崎真弓がコンサートマスターを務めております。今後のリリースも期待 が高まる注目シリーズです! (Ki)

FUGA LIBERA
FUG-825(5CD)
NX-G11
天国と地獄の間で 〜ペーテル・ブノワ(1834-1901):オラトリオと管弦楽付き合唱曲集


【CD1&2】
オラトリオ『戦争』 〜ヤン・ファン・ベールスの詩による(1869-1873)

【CD3】
オラトリオ『ルシフェル』 〜エマニュエル・ヒールの詩による(1866)

【CD4】
1. クリスマス・ミサ(1868)
2-7. 荘厳ミサ曲(1860)

【CD5】
1. テ・デウム(1862)
2-6. レクイエム(1863)
【CD1&2】
母…セシル・ファン・デ・サント(A)、負傷者1…フランク・ファン・アーケン(T)、負傷者2…ラース・テライ(Br)、 人類/暴力の寓意…バスティアーン・エーフェリンク(Br)、 暗闇の亡霊…シャルル・デケイセル(Bs-Br)、 嘲笑する亡霊…イヴァン・ティリオン(Bs-Br)、 カトリーン・バールツ(S)、 アントワープSO、 オランダ放送cho、 ラウレンス・コレギウム(ロッテルダム交響cho)、 オクトプス室内cho、 ヴァールラント少女cho、 ヴァールラント少年cho、 ヤン・ファン・ステーン(指)、 録音:2022年11月26日、エリザベート王妃ホール、アントウェルペン&2022年11月、 25日、ティヴォリ=フレーデンブルフ、ユトレヒト
【CD3】
レナーテ・アーレンツ(S)、 マリア・フィセリール(A)、 マルセル・レイヤンス(T)、 アンドレ・モルス(Br)、 ヴェルネル・ファン・メヘレン(Bs)、 アントワープSO、 オクトプス交響cho、 ナミュール室内cho、 フランダース歌劇場少年cho、 バルト・ファン・レイン(指)、 録音:2017年2月25日、エリザベート王妃ホール、アントウェルペン
【CD4】
アントワープSO[1-7]、 オクトプス交響cho[1-7]、 ナミュール室内cho[2-7]、 イヴ・サーレンス(Org)[2-7]、 ヤン・ヴィレム・デ・フリーント(指)[1]、 マーティン・ブラビンズ(指)[2-7]、 録音: 2017年12月22日、聖カルロ・ボロメオ教会、アントウェルペ、 ン[1]/2016年6月16、18日、ノートルダム大聖堂、アントウェルペ、 ン[2-7]
【CD5】
アントワープSO、 オクトプス交響cho、 ナミュール室内cho、 マーティン・ブラビンズ(指)[1]、 エド・デ・ワールト(指)[2-6]、 録音:2016年6月16・18日[1]、2015年6月18・20日[2-6]、、 ノートルダム大聖堂、アントウェルペン
※全てライヴ録音、 ブックレットに歌詞は掲載されていません。
後にフランスに帰化したフランクと並び、19世紀ベルギーを代表する作曲家の一人ペーテル・ブノワの大作合唱曲を、同国放送局の企画で 実現した充実演奏陣によるライヴ音源で体系的に聴ける5枚組。フランス語話者とオランダ語話者が拮抗するベルギーは、1830年に独立 国家となる直前までオランダ領だった反動もあり、第二次大戦頃まで知識人社会ではフランス語が中心でしたが、国土の北半分を占めるフ ランダース圏では大半の住民の母語がオランダ語(現地呼称に寄せて「フラマン語」とも呼ばれますがオランダとの言語差は英米の英語程 度)で、フランス語中心の文化への反発と母語文化運動が活発でした。ブラームスやサン=サーンスと同世代のブノワはその時代の寵児 で、ブリュッセル音楽院でフランス語話者の大家フェティスに師事したのち諸外国で研鑽を重ね、帰国後『荘厳ミサ曲』の成功により注目を 集めます。その後、市民オーケストラや市民合唱が盛んだった世情のなか、オランダ語による大作合唱曲やオラトリオを続々発表してフラン ダースの人々の絶大な支持を集め、20世紀以降もベルギー国民音楽の旗手として敬愛され続けてきました。オランダで学んだ川口成彦も 昨今は歴史的楽器でそのピアノ曲を積極的に紹介していますが、このアルバムにはブラビンズ、デ・ワールト、デ・フリーントら新旧世代の 錚々たる指揮者たちのタクトのもと、多くが初録音となる重要作群を収録しています。アントワープSO(旧称ロイヤル・フランダース・ PO)やオランダ放送合唱団、ナミュール室内合唱団など頼もしい演奏団体が素晴らしい演奏で深い解釈を聴かせ、 ブノワの大作の真価を強くアピール。聴くべきロマン派時代の作曲家であることを実感させてくれます。

ALPHA
ALPHA-1054(2CD)
NX-C10
スカルラッティ、ドヴォルザーク: スターバト・マーテル(
D・スカルラッティ(シモン=ピエール・ベスティオン編): スターバト・マーテル〜独唱、合唱、弦楽合奏と通奏低音による
ドヴォルザーク(シモン=ピエール・ベスティオン編): スターバト・マーテル〜独唱、合唱、ピアノ独奏と弦楽合奏による
【CD1】
1. プロローグ 〜スカルラッティの『スターバト・マーテル』による
2. スカルラッティ:Stabat Mater dolorosa 立ち尽くす聖母、悲しみにくれて
3. ドヴォルザーク:Stabat Mater dolorosa 立ち尽くす聖母、悲しみにくれて
4. スカルラッティ:Cujus animam gementem 悲嘆にくれるその胸は
5. スカルラッティ:Quis non posset いったい誰が、心を痛めずにおれようか
6. スカルラッティ:Eja Mater, fons amoris おお、聖母よ、愛の泉よ
7. ドヴォルザーク:Qui est homo, qui non fleret いったい誰が、涙を流さずにいられよう
8. ドヴォルザーク:Eja Materm fons amoris おお、聖母よ、愛の泉よ
9. ドヴォルザーク:Fac, ut ardeat cor meum わたしの心に、ひとつの炎を
【CD2】
1. スカルラッティ:Sancta Mater, istud agas 聖なる母よ、おやりになってください
2. ドヴォルザーク:Tui nati vulnerati あなたの息子は傷めつけられました
3. スカルラッティ:Fac me vere tecum flere どうかわたしも、あなたのそばで泣かせてください
4. 作者不詳(シモン=ピエール・ベスティオン編): 続唱「立ち尽くす聖母、悲しみにくれて」(ソレム修道院のグレゴリオ聖歌による)
5. ドヴォルザーク:どうかわたしにも、救世主の死を担わせてください
6. ドヴォルザーク:Inflammatus et accensus 炎にさらされ、焼かれることもある
7. スカルラッティ:Juxta crucem 十字架のそば、あなたのそばにいさせてください
8. スカルラッティ:Inflammantus 炎にさらされ、焼かれることもある
9. スカルラッティ:Fac ut animae どうかこの魂が、浴せるようにしてください
10. スカルラッティ:Amen アーメン
11. ドヴォルザーク:Quando corpus moietur この肉体が滅びる時も
ラ・タンペート(声楽&器楽アンサンブル)
シモン=ピエール・ベスティオン(指)

独唱:
アメリー・レゾン(S)
アリーヌ・カンタン(A)
エドゥアール・モンジャネル(T)
フローラン・マルタン(Bs)

独奏:トマ・タケ(P、ポジティフ・オルガン)
依田幸司、カティア・ヴィエル(Vn)
クロエ・パリゾ(Va)
クロティルド・ラクロワ(Vc)
ピエール・リンデルクネヒト(テオルボ)

録音:2022年7月23-26日、イル・ド・フランス国立Oオーディトリアム、アルフォールヴィル(フランス中北部イル・ド・フランス地方)
中世、ルネサンス、バロックなど古楽のレパートリーを、20世紀以降の近・現代音楽と組み合わせたステージパフォーマンスで大きな成果をあ げてきたフランスの声楽&器楽アンサンブル、ラ・タンペート。ALPHAレーベルではその成果の一端を音響面で味わえる注目すべきアルバム 制作を続けていますが、本作では作曲された時代が大きく異なる二つの「スターバト・マーテル」の傑作を組み合わせたユニークなプログラムに 驚かされます。555曲を超える鍵盤ソナタで知られるドメニコ・スカルラッティの『スターバト・マーテル』は、指揮者ベスティオンが「古楽のレパー トリーで最も美しい作例」と讃える名作で、ルネサンスを意識した多声様式で書かれた異色作。ベスティオンはまた、大管弦楽を伴うドヴォル ザークの『スターバト・マーテル』を思春期に歌う機会を得て大きな衝撃を受けた経験があり、どちらも同じ中世の宗教詩に根ざしたこれら2曲 を組み合わせてみたかったと語っています。後者はドヴォルザーク自身のピアノ譜も参考にベスティオン自身が編曲、ピアノを通奏低音のように 使いながら、テオルボを軸にした解釈による前者(こちらもベスティオンが演奏譜を調えています)のバロック様式と驚くほど一貫性ある響きに。 十字架で苦しむ我が子=救世主を前にした聖母マリアの嘆きを歌った原詩の真意に迫る独特の音響体験は、指揮者インタビューを掲載し た解説(仏・英・独語)と共に味わうことでいっそう深いものとなるでしょう。

Cypres
CYP-4662(1CD)
NX-C04
ルチアーノ・ベリオ:フォーク・ソング/ジャン=マリー・レン: 11のフォーク・ソング
ジャン=マリー・レン(1955-):ここかしこの11のフォーク・ソングosten 東の空が明けてくる(フランデレンの歌)
ルチアーノ・ベリオ:Folk Songs フォーク・ソング
アルバーヌ・カレール(Ms)
アンサンブル21(フルート、クラリネット、ハープ、ヴィオラ、チェロ、打楽器3名)
マルク・コレ(指)

録音:2023年3月20、21日、8月28、29日スタジオ・ダダ、ブリュッセル
ウィーン生まれで現在はフランスを中心に活躍するメゾ・ソプラノ、アルバーヌ・カレールと、ベルギーを中心に活動するアンサンブル21による民 謡集。ベリオがキャシー・バーベリアンのために1964年に書き上げた『フォーク・ソング』は、古いレコードなどで聴いた各地の民謡を元に再作 曲(recomposes)したもので、声楽と7人の器楽奏者という編成となっています。一方ベルギーの作曲家ジャン=マリー・レンによる『ここかし この11のフォーク・ソング』は、20年以上前に作曲した『フランデレン、フランスとワロンの7つの伝承歌』をアンサンブル21の求めに応じてベリオ と同曲数、同様の編成に再構成したもの。2つの曲集のインスピレーションの違いも興味深いところで、民謡が本来持つ素朴な味わいを愛 着を持って生かすレンの作品に対し、ベリオは原曲の特色を生かしながらも、その内容に周辺事情を加味してデフォルメし、初演者バーベリ アンの幅広い表現力を駆使した作品に仕上げています。原曲を同じくする「森の小さなナイチンゲール」には、それぞれの方向性が端的に表 れているといえるでしょう。カレールは特徴的な1曲1曲を安定した歌唱力と深みのある表情で歌い上げており、積極性の高い演奏でアクセ ントを添えるアンサンブル共々、このアルバムを聴きごたえのあるものにしています。ブックレットには歌詞とそのフランス語訳付。

Avie
AV-2659(1CD)
クリストファー・タイラー・ニッケル:レクイエム キャサリン・レディング(S)、
クライド・ミッチェル(指)、
ノースウェスト・シンフォニア&cho

録音:2022年8月21日-24日、バスティア大学聖トーマス礼拝堂(アメリカ、ケンモア)
クリストファー・タイラー・ニッケル(1978-)はコンサートホール用の作品だけでなく、映画、テレビ、劇場のための音楽も得意とするカナダの作曲家。代表作には、各種オーボエ&オーボエ・ダモーレのための作品(無伴奏、ソナタ、室内楽、協奏曲)やクライド・ミッチェルが指揮した交響曲第2番、ノースイースタン・ペンシルヴェニア・フィルハーモニックが4万人の聴衆を集めた「自由のためのファンファーレ」、演劇ではジュール・ヴェルヌの「海底二万里」を題材にしたミュージカルやCatchingART Contemporary Balletのためのバレエ音楽、バンクーバーのシェイクスピア・フェスティヴァル「Bard on the Beach」の音楽などがあり、イギリスのAvieレーベルから、オーボエ協奏曲集(AV-2433)、交響曲第2番(AV-2456)、オーボエのためのソナタ&室内楽作品集(AV-2558)などがリリースされています。これまで、SOC-AN(カナダ作曲家・著者・音楽出版社協会)賞4回、パークシティ映画音楽祭2004年金賞、レオ賞(カナダ、ブリティッシュコロンビア州の映画・テレビ業界向けの賞)2回(ノミネート14回)、西カナダ音楽賞ノミネートなどの栄誉に輝いています。
本アルバムでは、単旋聖歌の穏やかさと複雑なリズムのエネルギーを融合させた、室内オーケストラ、合唱とソプラノ独唱のための 「レクイエム」 を世界初録音。これまでにクリストファー・タイラー・ニッケルの交響曲第2番などを初演してきたカナダ=アメリカの指揮者、クライド・ミッチェルの手腕でこのエネルギーに満ちた大作を見事に創り上げています。

NIFC
NIFCCD-092(1CD)
モニューシュコ:カンタータ「幽霊」 ファビオ・ビオンディ(指)、エウローパ・ガランテ、ナタリア・ルビシ(S)、パヴェウ・コニク(Br)、クシシュトフ・ボンチク(Bs)、ロマン・フマキン(Br)、パウリナ・ボレチュコ(Ms)、カリナ・ムウォドジェニェツ(小さな天使)、カツペル・プニェフスキ(小さな天使)、ポドラシェ・オペラ&PO合唱団、アンジェイ・セヴェリン(朗読)、ヤン・エングレルト(朗読)、ダヌータ・ステンカ(朗読)、ヨアンナ・パフ(朗読)、ヴウォジミエシュ・プレス(朗読)、クシシュトフ・シュチェパニャク(朗読)

録音:2022年8月12日-14日、ポーランド国立歌劇場「テアトロ・ヴィエルキ」(ワルシャワ、ポーランド)、〔朗読〕2023年10月2日&25日、ポーランド放送・スタジオ・シアター(ワルシャワ、ポーランド)
2019年に生誕200年を迎えNIFC(ポーランド国立ショパン研究所)がその作品の再発見、再評価に総力を挙げている作曲家、スタニスワフ・モニューシュコのカンタータ「幽霊」!モニューシュコは「ポーランド・オペラの父」と言われ、フレデリック・ショパンと並ぶポーランドを代表する作曲家の一人です。近年ではピリオド楽器による主要なオペラ作品や歌曲集の収録が行われました。
今作でカンタータ「幽霊」を取り上げています。19世紀に作られたカンタータは多種多様なものが作られましたが、このジャンルは世俗的および宗教的な様々な記念日に演奏するために作られることが多く、またアマチュアやセミ・プロの合唱団から委嘱を受けることも多く、一度演奏されるとその後滅多に演奏されないケースが多々見られました。そのため作曲家によってはあまり重視していない傾向にありました。しかし、モニューシュコはこのジャンルでも手を抜くことなく、ポーランドの国民的詩人アダム・ミツキエヴィチの詩を用いて見事な作品を作り上げています。
ファビオ・ビオンディはこの大作をピリオド楽器による演奏では世界で初めてスタジオ録音で収録しました。
NIFC
NIFCCD-151(1CD)
フォーレ:レクイエム ニ短調 Op.48(1893年版)
ブラームス:埋葬の歌 Op.13
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)、
コレギウム・ヴォカーレ・ヘント、
シャンゼリゼO、ドロテー・ミールズ(S)、
クレシミール・ストラジャナツ(Br)

録音(ライヴ):2021年8月31日、ポーランド国立歌劇場モニューシュコ・オーディトリウム(ワルシャワ、ポーランド)
ベルギーの巨匠フィリップ・ヘレヴェッヘの3度目となるフォーレ「レクイエム」の録音がNIFCレーベルからリリース!2021年録音、NIFC(ポーランド国立フリデリク・ショパン研究所)が主催するポーランドの主要音楽祭の一つ「ショパンと彼のヨーロッパ」でのライヴ・レコーディングです。しばしば“三大レクイエム”の一つに数えられるフォーレの傑作「レクイエム」は偉大な演奏家たちによって多くの名録音が生み出されてきましたが、なかでもヘレヴェッヘによる2度の録音はいずれも傑出した評価を獲得し、同曲の決定盤の一つとして知られています。
フォーレの「レクイエム」は主に3つの版が演奏されますが、今回は1度目の録音と同様、初稿にバリトン独唱と金管楽器が加わり、「奉献唱」と「リベラ・メ」が追加され7曲構成となった第2稿(1893年版)での演奏。ヘレヴェッヘ自身が創設した合唱団コレギウム・ヴォカーレ・ヘントにシャンゼリゼOというおなじみの顔ぶれに、定期的にヘレヴェッヘと共演している名歌手ドロテー・ミールズとクレシミール・ストラジャナツがソリストを務めます。前回の録音から20年ぶり(1893年版としては33年ぶり)と、長い時を経て一層円熟味を増した“ヘレヴェッヘのフォーレ”の新たな美の極致にご期待ください。

Chopin University Press
UMFCCD-205(1CD)
ウェイティング・フォー・ザ・ライト
ヤン・クルトゥル(b.1987):女声合唱、ピアノとパーカッションのための 「アドヴェント・アンティフォン集」、
 ア・カペラ混声合唱のための 「おお、大いなる神秘」
ブリテン:女声合唱、独唱とハープのための 「キャロルの祭典」 Op.28
ショパン・ユニヴァーシティ・シンガーズ、アンナ・モニューシュコ(指)、エルジュビエタ・ウス=ヨンスカ(P)、マリウシュ・モツァルスキ(パーカッション)、ウルシュラ・ノヴァコフスカ(Hp)

録音:2021年6月&2022年11月、ビャウィストク(ポーランド)
20世紀イギリスの傑出した作曲家、ブリテンのもっとも人気があり、もっとも頻繁に演奏される作品の1つである「キャロルの祭典」に、1987年生まれのポーランドの若手作曲家、ヤン・クルトゥルのクリスマス作品とアドヴェント(クリスマスを待ち望む期間)作品をカップリングし、ショパン音楽大学ビャウィストク分校の合唱団「ショパン・ユニヴァーシティ・シンガーズ(ショパン大学シンガーズ)」が歌います。
作曲家&指揮者のヤン・クルトゥルは、ショパン音楽大学で合唱(指)作曲、交響曲&オペラの指揮を修了し、大学院合唱団長として音楽アカデミーで学びました。Musica Sacra Nova(ケルンで行われる国際作曲コンクール)やOpus 966(ポズナンで行われる全国作曲コンクール)などを含む、作曲および合唱コンクールで受賞しており、作品はSchott Music、PWM、Chopin University Pressなどから出版されています。

Chandos
CHSA-5349(1SACD)
ラフマニノフ:晩祷 Op.37(ベネディクト・シーハン(b.1980)、ドミトリー・ラザレフ(b.1980)、アレクサンドル・グレチャニノフ編曲による男声合唱版) エカテリーナ・アントネンコ(指)
パトラム・インスティテュート男声cho
イーゴリ・モロゾフ(T)
エフゲニー・カチュロフスキー(Br)
アレクシス・V.ルキアノフ(オクタビスト)

録音:2022年6月23日-25日、ロシア正教会修道院(エルサレム、イスラエル)
ロシア正教の合唱音楽を可能な限り最高の形で提供することを目指すパトラム・インスティテュート(総主教ティーホン・ロシア・アメリカ音楽院 Patriarch Tikhon Russian American Music Institute)の男声合唱団。前作のテオトコス(神の母、生神女、正教会における聖母マリアの称号)を称えたアルバム(CHSA-5287/BBCミュージック・マガジンのコラール&ソング・チョイス獲得、ICMA2022ノミネート)に続くChandos第2弾は、2023年のラフマニノフ生誕150周年を祝して録音に臨んだ 「晩祷(徹夜祷)」 の男声合唱版。晩祷は、正教会の公祈祷の形式の一つである徹夜祷に基づく奉神礼音楽で、チャイコフスキーをはじめとした様々な作曲家がこの作品を残していますが、ラフマニノフによるものが最も有名な作品です。
本アルバムでは、アレクサンダー・グレチャニノフの編曲による男声合唱版(第7曲)に触発され、ベネディクト・シーハン、ドミトリー・ラザレフが残りの賛歌を男声合唱版に編曲。調性を男声の音域に合うように下げることで8人のオクタビスト(バスより更に低い声部)を含むメンバーのサウンドに更なる深みが加わりました。エセル・スマイスの「ザ・プリズン」(CHSA-5279)で第63回グラミー賞(Best Classical Solo Vocal Album)に輝いた優秀レコーディング・チーム(プロデューサー:ブラントン・アルスポー、エンジニア:ジョン・ニュートン、ミキシング&マスタリング:マーク・ドナヒュー)による高音質録音で重厚に響かせる新たな 「晩祷 」にご期待ください。

Delphian
DCD-34275(1CD)
ジョン・ステイナー(1840-1901):主を十字架に エジンバラ・セント・メアリー大聖堂聖歌隊、
ダンカン・ファーガソン(指)、
リアム・ボンスローン(T)、
アーサー・ブルース(Br)、
イモジェン・モーガン(Org)

録音:2023年5月22日-26日、セント・メアリー大聖堂(エジンバラ、イギリス)
19世紀イングランドの作曲家ジョン・ステイナーはセント・ポール大聖堂の聖歌隊員を務め、1854年にはバッハの「マタイ受難曲」のイギリス初演にも参加しました。その後オルガン奏者としても活躍し、聖歌隊の訓練などをはじめ、学校、学区教会、大聖堂における音楽の水準を改革・刷新し、今日にもその影響を残しています。ステイナーは膨大な数の宗教曲を作曲しましたが、特にこの「主を十字架に」は、その親しみやすさから発表後すぐにイギリスとアメリカで取り上げられ、多くの聖歌隊がレパートリーとし、受難カンタータとして今も変わらぬ人気を誇っています。
エジンバラ・セント・メアリー大聖堂聖歌隊は1879年に設立され、大聖堂で平日と日曜の定期礼拝を行う伝統がスコットランドで唯一、今日まで続いています。礼拝に加え、CDレコーディングやコンサートなども頻繁に行い、スコットランド室内OやBBCスコティッシュSOなど、多くのオーケストラと共演しています。またイギリスのみならず、アメリカ、カナダ、オーストリア、チェコ、スロバキア、日本、台湾など世界各国でツアーを行っています。

Etcetra
KTC-1812(1CD)
ギリシャ人でない作曲家たちによるギリシャの歌
レノックス・バークリー((1903-1989):Epitaph of Timas、春の歌、To Aster
ショスタコーヴィチ
:Vpered、Pentozalis、Zolongo、Hymn of E.L.A.S.
ドヴォルザーク:Koljas、Nereidy、Zalozpev Pargy
ラヴェル:Le Reveil de la Mariee、La - bas, vers l’ Eglise、Quel Galant m’ est Comparable、Chanson des Cueilleuses de Lentisques、Tout Gai!
ヘルマン・ロイター(1900-1985):Wie hernieder vom Berge Sturmwind sturzt、Hinunter ist schon der Mond、Singet ihr Madchen, das Lied、Seelenlos liegt der einst da、Aphrodite!
エレナ・マランゴウ(Ms)、
ヨルゴス・ジアヴラス(P)
ギリシャ人のメゾ・ソプラノ歌手エレナ・マランゴウは、バロックから現代音楽まで幅広いレパートリーを持ち、数々のオーケストラと共演しています。
マランゴウは、2021年のギリシャ革命200周年の際にギリシャの作曲家の音楽が数多く演奏され再発見された後、2022年のはじめにドヴォルザークの「3つの新しいギリシャの歌」と出会いました。ギリシャ人が慣れ親しんだギリシャの歌とは異なるアプローチに関心を持ったマランゴウは、ギリシャ人以外の作曲家たちによるギリシャの歌をこの1枚のアルバムに収めました。収録された楽曲は、古代、民謡、20世紀のギリシャの詩が使われており、各時代の状況や政治的背景の違いによって、異なるさまざまな世界が広がっています。

Indigo Road
IR-42001(1CD)
うつろい〜ソングズ・オヴ・マイ・ランド
永田の子守唄(鹿児島)/秋田おばこ(秋田)/おてもやん(熊本)/向こう横丁(東京)/祇園精舎(平家物語より)/我が門に(c.1180 催馬楽)/安来節(出雲)/ハイヤ節(長崎)/家の隣の三毛猫(大分県山香)/三階節(新潟)
山田千代美(うた)、バオバブ〔maika(うた、フィドル、ビオラ、レベック)、松本未來(ギター、コクレ、シトール、うた)、和田尚也(ベース、笛、ギターン)、前田剛史(和太鼓、篠笛、鈴)、渡辺庸介(ドラム、パーカッション)〕

録音:2022年12月〜2023年3月、カテリーナの森(カテリーナ古楽器研究所、大分)
古楽大国オランダで古楽唱法を究めたソプラノ、山田千代美の新境地! カテリーナ古楽器研究所のメンバーらが古今東西の楽器を操り、日本の民謡をベースに、西洋の古楽・クラシックから、ポップス、フォーク、現代音楽など様々なサウンドを取り入れた、ジャンルレス、ボーダーレスなアルバムが登場!
山田千代美は国立音楽大学を卒業後、オランダのハーグ王立音楽院に留学。在学中よりレベッカ・ステュワート博士の率いるルネサンス・カペラの第1ソプラノとして演奏を始め、ポリフォニー音楽、グレゴリア聖歌の豊富な経験を積み、佐藤豊彦の率いる古楽アンサンブル「アルバ・ムジカ・きょう」のヴォーカリスト、日本の古楽アンサンブル「諧謔音楽」のメンバーとして活動。古楽のスペシャリストとして、浸透性のある声と繊細な表現テクニックが高く評価されています。佐藤豊彦の自主レーベル「Nostalgia(のすたるぢあ)」からは、「東雲のうた(Nostalgia0201)」、「黒船の歌(Nostalgia1101)」、「幽玄 佐藤豊彦作品集(Nostalgia1501)」、「伊福部昭の古歌(Nostalgia1701)」などのアルバムをリリース。ニュー・アルバム「うつろい」のために新レーベル「Indigo Road」が設立され、Nostalgiaの多くのアルバムでも録音を行ってきたヨナス・ニーダースタットが、今作でもプロデューサーとレコーディング&マスタリングを担当しています。

Coviello
COV-92313(1CD)
ゲーテ歌曲集
ベートーヴェン:5月の歌 Op.52-4
 ゲーテの詩による3つの歌 Op.83
カール・フリードリヒ・ツェルター(1758-1832):あの子はどこに(五月の歌)
 / 秘密 / 悲しみの喜び / 憩いなき恋
ヨハン・フリードリヒ・ライヒャルト(1752-1814):ラプソディ / 勇気 / 魔王
ベートーヴェン:君知るや南の国 Op.75-1
 憧れ WoO134-4
 新しい愛、新しい生 Op.75-2
マリア・シマノフスカ(1789-1831):アレクサンドル・ガリーツィン公のロマンス(Pフォルテ編曲版)
モーツァルト:すみれ K.476
ヨハン・フリードリヒ・ライヒャルト:『アレクシスとドーラ』〜憩いなき恋
カール・フリードリヒ・ツェルター:ズライカ
 さすらい人の夜の歌
 新しい愛、新しい生 / 気の合う者同士
ファニー・アントネルー(S)
ソフィヤ・ガン ディリャン(フォルテピアノ)

録音:2022年5月6-9日/バート・クロツィンゲン、歴史的鍵盤楽器博物館
ゲーテ(1749-1832)の詩を用いた歌曲集です。同時代の何人かの作曲家が、自分のアプローチでゲーテの世界に取り組み、さまざまな音楽を生んでいたこ とが実感できます。ゲーテと親交があったカール・フリードリヒ・ツェルターの作品は、言葉のリズムに重きを置いた音楽で、ゲーテ自身も評価したとされています。
ファニー・アントネロウはギリシャのソプラノ歌手。アテネで開催される「マリア・カラス国際コンクール」のオラトリオ/リート部門で優勝。さまざまな古楽演奏 家と共演しており、クルレンツィス指揮『フィガロの結婚』の録音ではスザンナ役を務めていました。 (Ki)
Coviello
COV-92319(1CD)
地中海の歌
フェルナンド・オブラドルス(1897-1945):スペイン古典歌曲集[La mi sola, Laureola / Al Amor / Corazon, porque pasais / El majo celoso / Con amores, la mi madre / Del cabello mas sutil / Chiquitita la Novia]
アドルフ・イェンゼン(1837-1897):エマヌエル・ガイベルとパウル・ハイゼの翻訳によるスペイン詩集からの歌[Klinge, klinge, mein Pandero Op.21-1/ Mutter, ich hab zwei Augelein Op.4-2/ In dem Schatten meiner Locken Op.1-4/ Murmelndes Luftchen Op.21-4/ Dereinst, Gedanke mein Op.4-7]
ロッシーニ:ヴェネツィアの競艇[Anzoleta avanti la regatta / Anzoleta co passa la regatta / Anzoleta dopo la regatta]
フォーレ:5つのヴェネツィアの歌[Mandoline / En sourdine / Green / A Clymene / C’est l’extase]
シャブリエ:スペイン
カルメン・アルターサ(Ms)
ヒルコ・ドゥムノ(P)

録音:2022年11月8-11日/フランクフルト、フェステブルク教会
19世紀、ゲーテ以降のドイツ人はイタリアに自らの精神を求め、フランス人作曲家はスペインの色彩に魅せられていました。このCDにはイタリアとスペインをイ ンスピレーションの源泉とした歌曲が収められています。
エマヌエル・ガイベルとパウル・ハイゼによってドイツ語に訳されたスペインの詩は多くの音楽家に影響を与え、ヴォルフ、ブラームス、シューマンも曲を残しまし た。 (Ki)

ALPHA
ALPHA-1025(3CD)
NX-E10
ヘンデル:オラトリオ『テオドーラ』 テオドーラ…ルイーズ・オルダー(S)
ディディムス…ティム・ミード(C.T)
イレーヌ…アンナ・ステファニー(Ms)
セプティミウス…ステュアート・ジャクソン(T)
ヴァレンス…アダム・プラヘトカ(Bs-Br)
アルカンジェロ(合唱&古楽器オーケストラ)
ジョナサン・コーエン(チェンバロ、指揮)

録音:2023年3月31日-4月6日 聖オーガスティン教会、キルバーン、ロンドン
英国で揺るぎない名声を確立したヘンデルが晩年、その豊かな技量を注ぎ込んだ傑作オラトリオ『テオドーラ』。作曲家が視力を失う直前の 時期に仕上げられ1750年3月に初演されたものの、少し前にロンドンを襲った地震の影響で重要な顧客たちが客席にいない状態での上 演は失敗に終わりました。当時の英国におけるオラトリオの通例を離れた殉教物語も理解されませんでしたが、その音楽的充実は後にヘン デル声楽作品が見直されてゆく中で評価が高まり、今や多くの全曲録音にも恵まれている一作となっています。その上でなお、古楽器演奏 の名盤群で知られるALPHAが世に問う新録音は、英国を中心に世界的な注目を集めるジョナサン・コーエン率いるアルカンジェロと気鋭歌 手陣によるもので、瑞々しく音楽愛に貫かれた名演に仕上がっています。ローマ帝国末期、ヴィーナス信仰を受け入れずキリスト教徒として 命を全うする悲運の女性テオドーラを演じるのは、サイモン・ラトルやキリル・ペトレンコとの共演でも知られロマン派や近代作品の録音でも高 い評価を博しているルイーズ・アドラー。ヒロインに寄り添うディディムス役ではドーヴァー海峡の両岸で活躍をみせるティム・ミードが細やかな 作品解釈を雄弁な歌唱へと昇華させ、他のソリストたちと共に起伏豊かなドラマを盛り上げます。古楽器演奏の場のニュアンスを的確に捉 えるユーグ・デショー&アリーヌ・ブロンディオらALPHA古参のエンジニアたちの仕事も見事なもので、ホルンやトランペットも加わる色彩豊かな オーケストラの活躍も際立ち、劇音楽に通じたコーエンならではの聴きごたえある音楽展開を何度でも聴き確かめたくなるに違いありません。

NoMadMusic
NMM-117(1CD)
シューベルト:歌曲集「冬の旅」 シリル・デュボワ(T)、
アンヌ・ル・ボゼク(P)

録音:2021年1月
フランスの新世代を代表するテノール、シリル・デュボワが冬の旅を録音しました。アンサンブル(声、弦楽器、打楽器、ダンスなど)にその活動の重点をおいて いるフランスのピアニスト、アンヌ・ル・ボゼクとの共演。デュボワの清潔感ある声が、却って寒々しい雰囲気を出しているよう。1904年製のベヒシュタインの少 し鄙びたようなピアノの音色が作品の世界を一層盛り上げています。 (Ki)

Acte Prealable
AP-0550(1CD)
カール・アドルフ・ローレンツ:歌曲集
3つの歌 Op.9/O weint um sie Op.5/春 Op.29-2/春の歌/4つの厳粛な歌 Op.58/Ingeborgs Klage Op.17/Strandlieder Op.97-1/答え Op.45/Max und Moritz Op.7-1/Das Marchen von den Fischerkindern Op.28-1/クリスマスソング Op.70/Ich armes Maidlein Op.13/2つの二重奏曲 Op.13/2つの歌曲 Op.23/子守歌 Op.28-2
カタジナ・ドンダルスカ(S)、イヴォナ・ホッサ(S)、エヴァ・ヴォラク(C.A)、ピオトル・クシェヴィチ(T)、アダム・ズドゥニコフスキ(T)、ヨアンナ・ワヴリノヴィチ(P)

録音:2022年9月3日-5日
ポーランドのシュチェチンでその人生の大半を過ごした作曲家カール・アドルフ・ローレンツ。現在では忘れ去られてしまった作曲家の一人ですが、19世紀から20世紀にかけてシュチェチンにおける音楽家の重要人物の一人でした。ソプラノのカタジナ・ドンダルスカは彼女の仲間を集めて、カール・アドルフ・ローレンツの作品を世界初録音しています。
Acte Prealable
AP-0540(1CD)
ヴォイチェフ・ソヴィンスキ:宗教音楽集 Vol.1
なんと愛おしいことでしょう Op.92
おお救世主よ/6つの宗教的な作品
小ミサ Op.114
アレクサンドラ・クハルスカ=シェフレル(S)、アリツィア・ルミャノフスカ(Ms)、ドナタ・ズリャニ(Ms)、マルチン・ポミカワ(T)、リャン・ユー (Br)、ロベルト・カチョロフスキ(Br)

録音:2022年2月、3月
ポーランドのピアニスト兼作曲家であったヴォイチェフ・ソヴィンスキの宗教音楽集。ソヴィンスキはツェルニーに師事し音楽教師としても活躍し、ショパンと交流した記録も残っています。

LAWO Classics
LWC-1274(1CD)
シーグル・リ:歌曲集 第2集
シーグル・リ(1871-1904):歌曲集 「ヴァルトブルク」(テオドル・カスパリの詩)〔狩の歌、歌合戦、それから谷は暗くなり、マルティン・ルター、学生行進曲、讃歌〕/バラの歌(イーダル・ハンダガールの詩による6つの歌曲)〔私はそこへひかれ、暗い森の危うさ、あなたの胸に頭をあずけ、あなたが私のことを思っていなかったら、そこは夜、海、草原を越え/日の光(イーダル・ハンダガールの詩)/最後の歌(イーダル・ハンダガールの詩による3つの歌曲)〔休息、太陽がはじめて輝く時、やすらぎの夕べよ〕/『ハウグトゥッサ』の4つの歌(アルネ・ガルボルグの詩)〔ソーレガに向かって、仔山羊のダンス、牛寄せの声、祈り〕/アラジンの子守歌(エーダム・ゴトロプ・ウーレンスレーヤの詩)/すべて君のもの(ニルス・コレット・ヴォークトの詩)/モーリル(テオドル・カスパリの詩)/若くざわめく春は(ニルス・コレット・ヴォークトの詩)/白鷲のように(イーダル・ハンダガールの詩)/夏(ヘリェ・ローゼの詩)/ホシムクドリ(アンデシュ・ホーヴデンの詩)/それは古い詩(ヘリェ・ローゼの詩)
マリアンネ・ベアーテ・シェラン(Ms)
ニルス・アンデシュ・モッテンセン(P)

録音:2022年6月7日-10日、11月8日、ソフィエンベルグ教会(オスロ)
シーグル・リの全歌曲をマリアンネ・ベアーテ・シェランとニルス・アンデシュ・モッテンセンの共演で録音するシリーズの第2集。本アルバムでは、第1集(LWC-1256)に収録された作品の後に作曲された歌を歌っています。テオドル・カスパリ(1853-1948)の詩に基づき作曲した 「ヴァルトブルク」。グリーグやカタリヌス・エリングも使ったアルネ・ガルボルグ(1851-1924)の『ハウグトゥッサ』による曲集。イーダル・ハンダガール(1874-1959)の詩による「バラの歌」 「最後の歌」。「良きノルウェー」を伝えるアルバムです。
LAWO Classics
LWC-1264(1CD)
聴こえる可能性
エドヴィン・オステルゴール(b.1959):『ドゥイノの第一の悲歌』から(3声のための)〔… ei meir inderleg flukt …/… slike store gater …/… om eg skreik ut …/Hore, mein Herz …/… ist es seltsam …/O und die Nacht … / Ja og sa natta …/Hoyr, mitt hjarta …〕/Into A(コントラバスのための倍音音楽)/ステフェンスの断片(ソプラノとコントラバスのための)/聴こえる可能性. 儀式V(ソプラノ、メゾ・ソプラノ、テノールとコントラバスのための)〔Teil 1. … som dannes ut av stillhet/Teil 2. … das horende Ohr …/Teil3. Den som har orer, han hore!
トーネ・エリサベト・ブローテン(S)、
エッバ・リュード(Ms)、
ペール・クリスチャン・アムンロード(T)、
ホーコン・テリーン(Cb)

録音:2022年1月18日-21日、ソフィエンベルグ教会(オスロ)
エドヴィン・オステルゴールは、ノルウェー生命科学大学(NMBU)で教授として教えながら、室内アンサンブルと合唱のための曲を中心とする作曲活動を行なっています。「耳を澄まして聞く機会を創り出すことが作曲と、わたしは理解している」(エドヴィン・オステルゴール)。このアルバムでは、「ore(耳)」と「lyd(音)」を組み合わせたノルウェー語の「Orenslyd(聴こえる可能性)」をタイトルにし、「人間の声とコントラバスの豊かな響き」を探った彼の4つの作品が演奏されます。
リルケの詩集『ドゥイノの第一の悲歌』がドイツ語とオステルゴールの同僚のオスムン・ビョルンスタ(b.1951)によるノルウェー語訳で歌われる 「『ドゥイノの第一の悲歌』から」。コントラバスの「A」音を基準にした「倍音音楽」「Into A」。ノルウェー系ドイツの自然派哲学者ヘンリク・ステフェンス(1773?1845)の『人類学』からインスピレーションを得たという「ステフェンスの断片」。「聴こえる可能性. 儀式V」 は、「儀式. ヴィオラのための音楽)」(LWC-1041)から始まった「儀式シリーズ」の第5作です。リルケの『ドゥイノの悲歌』、ドイツの物理学者ヘルマン・フォン・ヘルムホルツ(1831?1894)の著作、『マタイによる福音書』(11章15節)がテクストに使われています。4作品はすべて、フンボルト大学ベルリンとの連携で作曲され、2019年10月26日にこのアルバムと同じ演奏者によって初演されました。
LAWO Classics
LWC-1266(1CD)
マニフィカト
エレン=アンドレーア・ワン(b.1986):マニフィカト〔わたしの魂は、あなたにすがりつき*、あらゆる世代、主は目を留めてくださった、守護天使/聖なるマリア、明るい日々、あなたの愛が必要です**、わたしの魂は II、わたしの魂の休める場所が*、わたしは神のしもべ〕
合唱編曲 *:シェティル・ビェルケストラン **:シェティル・ビェルケストラン、エレン=アンドレーア・ワン
オスロ大学女声合唱クラブ
マーリト・トンデル・ボスベルグ・ヴァイデ(指)
エレン=アンドレーア・ワン(ベース、ヴォーカル)
ハンナ・パウルスベルグ(Sax)

録音:2022年8月27日-28日、9月24-25日、ソフィエンベルグ教会(オスロ)
世界最古の学生の女声合唱グループ、1895年に創設された「オスロ大学女声合唱クラブ(KSS)」(アカデミー女声合唱団、オスロ大学女声合唱協会)は、指揮者マーリト・トンデル・ボスベルグ・ヴァイデの下、ノルウェーを代表する女声合唱団のひとつとしての地位を確立してきました。新しいアルバムでは、ノルウェージャズのトレンドを作っているジャズ・ミュージシャンふたりとコラボレーションを行い、新たな方向をめざしています。
マリアの賛歌 「マニフィカト」 を作曲したエレン=アンドレーア・ワンは、合唱作品の作曲家としてデビュー。ベーシストとヴォーカリストとしても活動しています。この作品は、『ルカによる福音書』(1章46-56節)と「カトリック教会の典礼文」をテクストに使い、女声合唱、ベース、サクソフォン、ヴォーカルのために書かれました。2021年「モルデ・ジャズ・フェスティヴァル」のために作られ、このアルバムのメンバによって初演されました。
サクソフォンのハンナ・パウルスベルグは、エレン=アンドレーア・ワンと一緒に2013年に結成したトリオ「GURLS」で作曲も担当。グループは、2018年と2022年の「スペルマン賞」(ノルウェー・グラミー賞)を受賞しています。

GENUIN
GEN-24857(1CD)
エレメンツ
ヤコブ・クレメンス・ノン・パパ:Ego flos campi
アグネ・アグネテ・マジュリエネ:Kleine Wunsche
ミヒャエル・オストシガ:Tall Trees Grove, March1st2016
トマス・モーリー:Hard by a Crystal Fountain、Fyre, Fyre!
バード:This Sweet and Merry Month of May
ラウラ・マルコーニ:Vorrei
ジェズアルド:Tristis est anima mea
オルランド・ディ・ラッソ:Lagrime di San Pietro
ブラームス:3つの歌 Op.42/F.H.ボーテ(マックス・レーガー):Es waren zwei Konigskinder
メンデルスゾーン:Psalm 2,Warum toben die Heiden
シュテファン・ホイケ:Andenken, Op.100
ケルン・ヴォーカルゾリステン

録音:2022年9月20日-23日
ケルン・ヴォーカルゾリステンは6声からなるヴォーカル・アンサンブルです。彼らはこのアルバムで16世紀から19世紀に至る幅広い作品を披露しています。中でもミヒャエル・オストシガ、ラウラ・マルコーニ、そしてシュテファン・ホイケの作品は世界初録音となっています。彼らの美しいハーモニーでお楽しみください。
GENUIN
GEN-24869(1CD)
輸入盤

XGEN-24869(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

モーツァルト:レクイエム K.626(フランツ・クサヴァー・ジュスマイヤー補筆完成版に基づく、カール・ツェルニー編曲4手ピアノ連弾版) ケアスティン・シュトラスブルク(P)
ユルゲン・アッペル(P)

録音:2023年7月11日-13日、フェステブルク教会(フランクフルト、ドイツ)
今日も絶大な人気を誇るモーツァルト最後の傑作「レクイエム」はあらゆる音楽家によって様々な編曲が施されてきました。ベートーヴェンに弟子入りし、またリストの唯一の師でもあるカール・ツェルニーもこの作品に魅了され編曲に取り組んだ一人で、ピアノ独奏版やピアノ連弾版を遺しています。ツェルニー編曲の4手ピアノ連弾版は合唱やソリスト、ティンパニ等様々な追加のアレンジがなされたものも出版され、過去に録音されてきたのも合唱などを伴ったものがほとんどでした。ここに収録されているそういった追加のアレンジをすべて排除した純粋な4手ピアノ連弾によるヴァージョンは、これまでに自動演奏や配信音源ではリリースされていましたが、ドイツのピアニストであるケアスティン・シュトラスブルクとユルゲン・アッペルがピアニスト2人による初のCDレコーディングに挑戦。合唱団や他の楽器がなくともピアノ1台で声楽、オーケストラのパートを完全に表現しており、その明瞭さ、力強さ、芸術性すべてにおいて秀逸なアレンジはツェルニーの持つ技量、そしてツェルニーのモーツァルトに対する敬愛がはっきりと表れています。また近年の補筆に加えられることが多い短いフーガ(アーメン・フーガ)も、ロバート・レヴィンの編曲から奏者が4手ピアノ連弾用にアレンジしたものが加えられており、こちらは世界初録音となります。

SUPRAPHON
SU-4333(1CD)
「村の物語」

(1)ストラヴィンスキー:バレエ音楽「結婚」(1917 / rev.1923)〜独唱、混声合唱、打楽器、4台のピアノのための

(2)ヤナーチェク:わらべ歌 JW V/17(1927)〜独唱、混声合唱、器楽アンサンブルのための

(3)バルトーク:3つの村の情景 BB87b(1926)〜女声と室内オーケストラのための
(1)カテジナ・クニェジーコヴァー(S)、ヤナ・フロホヴァー(Ms)、ボリス・ステパノフ(T)、
イジー・ブルックレル(Br)、ルカーシュ・フィネク=クレメル(Bs)*
キリル・ゲルシュタイン(第1ピアノ)、ゾルターン・フェイェールヴァーリ(第2ピアノ)、カティア・スカナヴィ(第3ピアノ)、アレクサンドラ・スティフキナ(第4ピアノ)
アマディンダ・パーカッション・グループ【ゾルターン・ラーズ、ゾルターン・ヴァージ、アウレール・ホッロー、カーロリー・ボイトス】
ダコダ・トリオ【ダヴィド・ブルツィク、コルネール・ヘンツ、ダーニエル・ラーポスィ】
(2)ブロニスラフ・パロウスキ(T)*、ルティン・スラヴィーク(T)*
バルボラ・ハアソヴァー(第1フルート)、ペトゥラ・ホデァンコヴァー(第2フルート)、ダヴィド・シメチェク(第1クラリネット)、
イジー・ヤヴーレク(第2クラリネット)、オンドゥジェイ・シンデラージュ(第1ファゴット)、オンドゥジェイ・スヴィタヴスキー(第2ファゴット)、ペトゥラ・リエス(Cb)、ラデク・ドレジャル(太鼓)、マトウシュ・ズカル(P)
(3)ヤナ・フロホヴァー(Ms)、マリアナ・アムブロジョヴァー(S)*
ツェムリンスキー四重奏団【フランティシェク・ソウチェク(Vn1)、ペトゥル・ストゥジージェク(Vn2)、
ペトゥル・ホルマン(Va)、ヤン・ゼメン(Vc)】
イジー・フデツ(Cb)
ベルフィアト五重奏団【イジー・ヤヴーレク(Cl)、オト・レイプリハ(Fl)、ヤン・ソウチェク(Ob)、ヤン・フデチェク(Fg)、カテジナ・ヤヴールコヴァー(Hrn)】
ヤン・パジーク(クラリネット、サクソフォン)、イヴァナ・ドフナロヴァー・シュヴェストゥコヴァー(Hp)、ワルター・ホフバウエル(Tp)、ルカーシュ・モテュカ(Tb)、マトウシュ・ズカル(P)、
ラディスラフ・ビラン(打楽器)
以上、プラハ・フィルハーモニー合唱団、ルカーシュ・ヴァシレク(指)
*=プラハ・フィルハーモニー合唱団のメンバー

録音:(1)2021年12月23、26&27日、(2)2022年9月4〜6日、(3)2022年10月28&29日/VZLET文化センター(プラハ)
民俗音楽の影響を受け、自らの創作に取り入れた20世紀を代表する作曲家ヤナーチェク、バルトーク、ストラヴィンスキー。ヤナーチェクとバルトークは民俗学に 傾倒し、村々で民謡を収集。また、ストラヴィンスキーは民俗儀式に魅了されました。
ロシアの婚礼風俗を扱ったストラヴィンスキーの「結婚」。1914〜17年に作曲後、楽器編成を大幅に修正し、1923年にディアギレフ率いるバレエ・リュスが ニジンスカの振付でパリで世界初演したのが当録音の最終稿です。管弦楽の代わりに4台のピアノを用い、打楽器的な効果を発揮。当演奏ではキリル・ゲルシュタ インが第1ピアノを担当しております!
ヤナーチェクは71歳のときに歌劇「マクロプロス事件」を完成させた直後、童謡の作曲も構想しました。民謡を基にした「わらべ歌」(序奏と18曲とエピローグ) は1924年に作曲、最晩年の1927年に改訂。この改訂版では独唱と10の木管楽器、コントラバス、太鼓、ピアノという特殊な編成となっております。
バルトークの女声と室内オーケストラのための「3つの村の情景」は、現在のスロヴァキア中央部のズヴォレンで収集した民謡を基にした編曲した作品で、独奏曲 「村の情景」の第3・4・5曲より改編しております。ルカーシュ・ヴァシレク率いるプラハ・フィルハーモニー合唱団の精鋭メンバーとともにお届けする注目の1 枚の登場です! (Ki)

ALBANY
TROY-1949(1CD)
「詩人のこだま」〜ブリテン、アーネスト、マシューズ歌曲集
ブリテン(1913-76):ミケランジェロの7つのソネット (1940)
コリン・マシューズ(b.1946):6つの中国の歌(2019-20)
ジョン・デイヴィッド・アーネスト(b.1940):ハドリアン歌曲集(2014)
ブリテン:詩人のこだまOp.76(1965)
 エピローグ(1945)*
ジャスティン・ヴィッカーズ(T)
ジョン・オーフェ(P)

録音:2020-2022年
*=世界初録音
ブリテンを中心とした英語の歌曲集。最後に収録されている「エピローグ」は世界初 録音となります。コリン・マシューズはマーラーの交響曲第10 番の補作全曲版でデリック・クックに協力、 またホルストの「惑星」の海王星に続く曲として「冥王星」を作曲して話題を呼んだ作曲家。ジョン・ デイヴィッド・アーネストはテキサス出身のアメリカの作曲家。いずれも 20世紀の抒情とでも呼ぶべ き、瑞々しいリリシズムに溢れた歌曲そろいです。

Goodies
78CDR-3929(1CDR)
超人歌姫! 関屋敏子名唱集(1)
見よ優しいひばりを(ビショプ)(英語歌唱)
セレナーデ(シューベルト-堀内敬三訳詩)
子守歌(シューベルト-内藤 濯訳詩)
旅愁(オードウェイ作曲-犬童球渓訳詩)
故郷の廃家(ヘイズ作曲-犬童球渓訳詩)
庭の千草(アイルランド民謡)
関屋敏子(S)
ナサニエル・シルクレット(指)ヴィクター・サロン・オーケストラ
Nカルロ・サバイーノ(指)ミラノ・スカラ座O
管弦楽伴奏

日VICTOR J10011932年2月4日ニューヨーク録音
日VICTOR132331932年2月4日ニューヨーク録音
日VICTOR41351929年10月ミラノ録音
日VICTOR113841934年日本録音
関屋敏子(1903-1941)は20世紀前半を代表するソプラノ歌手。東京・小石川生ま れ。東京音楽学校(現東京芸術大学音楽学部)中退。1928年にデビュー後イタリア に留学し、ボローニャ大学で学んだ後スカラ座のオーディションに合格しヨー ロッパ各地で活躍した。その経歴は近刊の「関屋敏子-日本唯一の超人歌姫の謎」 (江本弘志著)(文芸社)に詳しい。ここではポピュラーな曲を選んだが、関屋は 50枚以上のSPレコード録音があり、未復刻のものを含めて将来このシリーズ で発売する予定。(グッディーズ)

ODRADEK RECORDS
ODRCD-426(1CD)
ポリーヌ・ヴィアルド(1821-1910):スペイン語歌曲集
ハンガリー風二重唱/悲しい心/カーニャ/悪魔のファンダンゴ/おがくず/ロンデーニャ/ 王女の歌/スペインの歌/学生たちのホタ/私の女中の愛/何の役に立つのか?/ 悲しみのキジバト/あなたを忘れろとあなたは言う/マドリッド/カディスの娘/闘牛士/ 私は闘牛士を愛さない/ロジーヌへのセレナーデ/スペイン風ロマンス/ああ孤独よ!/ ハバネラ/雌鶏/ほか全25トラック
ナタリア・ラブルデット(S)、
エレナ・レスレイソン(Ms)
フランシスコ・ソリアーノ(P)
19世紀半ばにフランスを中心に絶大な人気を誇ったメッゾソプラノ、ポリーヌ・ヴィアルド(1821-1910)のスペイン語歌曲(多くは二重唱)を集めた CD。ポリーヌ・ヴィアルドは、ロッシーニの「セビリ アの理髪師」初演でアルマヴィーヴァ伯爵を歌った高名なテノール、マヌエル・ガルシアの娘。姉は 伝説的プリマドンナ、マリア・マリブラン。歌手として活躍する一方で、ポリーヌ・ヴィアルドは作曲も し、特に多くの歌曲を残した。このCD にはそのうちスペイン語のものを収録。世界初録音も多数。 ナタリア・ラブルデットはマドリッド生まれのスペインのソプラノ。ベルリン芸術大学で声楽を学び、 2016年にオペラ・デビュー。素晴らしい美声の持ち主です。エレナ・レスレイソンはポルトガル、バ ルセロス生まれのメッゾソプラノ。フランシスコ・ソリアーノは、マドリッドで学んだ後、ポーランドのショ パン音楽大学に留学したピアニスト。彼らはヴィアルド生誕200 年の2021年に彼女の歌曲を手掛 け、このCD はその成果でもある。

Champs Hill Records
CHRCD-171(1CD)
夜の歌
シューベルト:森にて D708、
 夜曲 D672、
 さすらい人の夜の歌 II D768
シューマン:Die feindlichen Bruder Op.49-2、
 Der Hidalgo Op.30-3、
 Es sturmet am Abendhimmel Op.89-1、
 夜の歌 Op.108、
 Abends am Strand Op.45-3
クララ・シューマン:Er ist gekommen Op.12-2、
 Am Strande
ヴォルフ:Der Tambour、
 Ganymed、夜ごとのさすらい
chtwanderer Op.7-2
R・シュトラウス:Des Dichters Abendgang Op.47-2、
 赤い薔薇 AV-76、
 Lied an meinen Sohn Op.39-5、
 Wetter Op.69-5
メンデルスゾーン:Ich wollt’, meine Lieb’ ergosse sich、
 Maiglockchen und die Blumelein
ローワン・ピアース(S)、
ユリアン・ファン・メラールツ(Br)、
ルーシー・コルクホーン(P)

録音:2022年8月30日-9月1日、チャンプス・ヒル・ミュージック・ルーム(イギリス)
2017年にBBCプロムスデビューを果たし、ヨーロッパやアメリカで活躍するソプラノ歌手ローワン・ピアース、2018年モントリオール国際音楽コンクールなど数々の受賞歴を持つバリトン歌手のユリアン・ファン・メラールツ、歌曲ピアニストとして引っ張りだこのルーシー・コルクホーンによる歌曲集。激しい嵐や平和な夕暮れ、神秘的な森や夜の旅人など、あらゆる夜の姿を探求する作品集となっています。
Champs Hill Records
CHRCD-169(1CD)
航海
ラヴェル:シェエラザード
ビゼー:Adieux de l’hotesse Arabe
ケクラン:シェエラザード Op.84
ラヴェル:5つのギリシャ民謡
ドビュッシー:ビリティスの歌
ビゼー:君の心を開いてくれ
ラヴェル:民謡集〜スペインの歌、
 ヴォカリーズ〜ハバネラ形式のエチュード
ポーリーヌ・ヴィアルド:カディスの娘、マドリード
アレグザンドラ・ロウ(S)
パトリック・ミルン(P)

録音:2021年11月8日11日、チャンプス・ヒル・ミュージック・ルーム(イギリス)
スペイン、マヨルカ島生まれのソプラノ歌手アレグザンドラ・ロウは、ロンドンのナショナル・オペラ・スタジオで学び、コヴェント・ガーデンをはじめ、数多くのオペラに出演し活躍しています。ソロ・デビュー・アルバムとなる今作には、生まれ故郷であるスペインや、ギリシャ、中東などさまざまな国にインスパイアされた楽曲が収録されています。

Hyperion
CDA-68436(1CD)
デュリュフレ:レクイエム Op.9
プーランク:悔悟節のための4つのモテット
スティーヴン・レイトン(指)、
ケンブリッジ・トリニティ・カレッジcho
ハリソン・コール(Org)

録音:2021年7月31日、トリニティ・カレッジ・チャペル(ケンブリッジ)(プーランク)&2022年7月15日-20日、サン・トゥスタシュ教会(パリ)
イギリス合唱界の名指揮者、スティーヴン・レイトンが音楽監督を務めるケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団。バッハ、ヘンデルなどの古楽からスタンフォード、フィンジ、ハウエルズ、マクダウアル、オワイン・パーク、イーヴォ・アントニーニなどの近現代音楽まで広いレパートリーを誇る名門カレッジ聖歌隊が、20世紀でもっとも愛されている合唱作品の1つでもあるモーリス・デュリュフレの「レクイエム」を録音! 古いもの(グレゴリオ聖歌)と新しいもの(その時代と場所に相応しい調和のとれた言語)が魔法のように統合された傑作で、パリのサン・トゥスタシュ教会の雄大な音響と素晴らしいオルガンの恩恵を受けたこの録音は、新たな「決定盤」の有力候補となることでしょう。約10年前にリリースされた「ハウエルズのレクイエム」(CDA-67914)ではグラモフォン賞の合唱部門に輝き、「プーランクのグローリア&モテット集」(CDA-67623)でもグラモフォン賞にノミネートしてきたケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団の名唱にご期待ください。

Signum Classics
SIGCD-779(1CD)
カール・ジェンキンス:武装した男(平和のためのミサ) デイヴィッド・テンプル(指)、
ハートフォードシャーcho、
ロンドン・オーケストラ・ダ・カメラ、
オサーマ・キワン(ムアッジン/祈祷時刻告知係)、
キャスリン・ラッジ(Ms)、
ジャマル・アリエフ(Vc)

録音:2022年11月19日&20日、セント・オーガスティン教会(キルバ―ン、ロンドン)
英国で最も優れたシンフォニック・コーラスのひとつであり、質の高い情熱的な歌唱で定評があるハートフォードシャー合唱団と、ロンドン・フィルハーモニー合唱団のメンバーとしてボールト、ストコフスキ、ショルティ、ハイティンクらの元で歌い、ハートフォードシャー合唱団の音楽監督を務める合唱指揮者、デイヴィッド・テンプルによるSignum第3弾は、イギリスの作曲家カール・ジェンキンスの 「武装した男(平和のためのミサ)」 のアンサンブル版。
「武装した男」 は、英国の帝国兵器博物館からの委嘱で作曲され、コソボ紛争の犠牲者に捧げられた平和への強い願いが込められた作品です。本アルバムに収めれられたアンサンブル版は、交響曲全曲版の演奏が不可能な場合の代替案としてジェンキンス自身によって考案されたもので、推進力のあるリズム、雷鳴のようなクライマックス、恐怖に満ちた瞬間、そして優しく印象的なメロディーなど、原曲が持つ魅力はそのまま残されています。また、イギリスの名メゾ・ソプラノの一人、キャスリン・ラッジ、アゼルバイジャン出身で、2017年のBBCプロムス「ジョン・ウィリアムズ85歳記念プログラム」でのソリスト起用や数多くの国際コンクールでの優勝を誇る若き名チェリスト、ジャマル・アリエフの参加にも注目です。
Signum Classics
SIGCD-782(1CD)
シューマン・イン・イングリッシュ Vol.1(英語歌唱によるシューマン)
シューマン:リーダークライス Op.39
詩人の恋 Op.48
女の愛と生涯 Op.42
アイリッシュ・タイナン(S)、
ロデリック・ウィリアムズ(Br)、
キャスリン・ラッジ(Ms)、
クリストファー・グリン(P)

録音:2022年6月19日-21日、オール・セインツ教会(ロンドン、イギリス)
第4弾まで続いた、「シューベルト・イン・イングリッシュ」シリーズ(SIGCD-531、SIGCD-550、SIGCD-771、SIGCD-770)に続く新たな英語歌唱シリーズとして、「シューマン・イン・イングリッシュ」シリーズがスタートしました。ピアニストのクリストファー・グリンの依頼によりジェレミー・サムズが書き起こした新訳英語版で、1840年に作曲されたシューマンの3つの作品が収録されています。
このアルバムの全楽曲の伴奏はクリストファー・グリンが務め、第一線で活躍する3人の歌手とともに演奏しています。アイルランドのソプラノ歌手アイリッシュ・タイナンは、BBCニュー・ジェネレーション・アーティストに選ばれ、ヨーロッパやアメリカなどの数々のオペラ・ハウスに出演するほか、リサイタルも数多くこなしています。バロックから現代音楽まで幅広いレパートリーを持つバリトン歌手のロデリック・ウィリアムズは、BBCフィルハーモニックをはじめ、パリOやバッハ・コレギウム・ジャパンなど多くのオーケストラと共演し、現代オペラの世界初演も複数行っています。メゾ・ソプラノ歌手のキャスリン・ラッジはリヴァプールで生まれ、数々の賞を受賞し、BBCニュー・ジェネレーション・アーティストにも選ばれました。2016年にはBBCプロムス・デビューを果たし、2019年にも再出演しています。

LAWO Classics
LWC-1265(2CD)

XLWC-1265(2CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

ディーリアス:人生のミサ マーク・エルダー(指)、ベルゲンPO、ロデリック・ウィリアムズ(Br)、ジェマ・サマーフィールド(S)、クラウディア・ハックル(C.A)、ブロール・マグヌス・トーデネス(T)、ホーコン・マッティ・スクレーデ(クワイアマスター)、ベルゲン・フィルハーモニー合唱団、エドヴァルド・グリーグ合唱団、コレギウム・ムジクム合唱団

録音:2022年9月26日-29日、グリーグホール(ベルゲン、ノルウェー)
2022年9月、グリーグが芸術監督を務めていたことでも知られるノルウェーの歴史ある名門オーケストラ、ベルゲンPOの首席客演指揮者にイギリス出身のサー・マーク・エルダーが就任。就任後すぐに行われた最初のレコーディングにエルダーが選んだのは、ニーチェの「ツァラトゥストラ」のテキストを用いて作曲され、演奏機会は多くないもののディーリアスの傑作の一つとされる「人生のミサ」。ディーリアスはノルウェーと非常に深い関係を持っており、グリーグと親交を持っていたほか、詩人としてのニーチェの精神に強く同調していたディーリアスにとって人生のもっとも重要な出会いの一つとなった「ツァラトゥストラ」のテキストを初めて読んだのもノルウェーにおいてでした。エルダーが「彼はすばらしく独創的でしたが、その際立った特質となっているのは、彼の和声の動きが持つ性質です」と分析し高く評価するディーリアスの90分にも及ぶ大作でエルダー×ベルゲン・フィルの関係が素晴らしいスタートを切ったことを証明します。ロデリック・ウィリアムズをはじめ豪華な歌手陣の参加も注目すべきポイントです。

Chandos
CHSA-5318(1SACD)
フェリックス&ファニー・メンデルスゾーン:合唱作品集
メンデルスゾーン:高き天より我は来たれり MWV A22*
ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼル:カンタータ「ヨブ」 H-U258#、庭園の歌 Op.3
メンデルスゾーン:最初のワルプルギスの夜 Op.60MWV D3+
デイヴィッド・テンプル(指)、クラウチ・エンド祝祭cho、ロンドン・モーツァルト・プレーヤーズ*#+、ジュリア・ドイル(S)*、ジェス・ダンディ(C.A)+、マーク・ル・ブロック(T)+、アシュリー・リッチズ(Br)*+

録音:2022年11月4日-5日、セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教会(ロンドン、イギリス)
合唱指揮者デイヴィッド・テンプルが、クラウチ・エンド祝祭合唱団とロンドン・モーツァルトプレイヤーズを率いて、フェリックス・メンデルスゾーンとファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼル姉弟の作品を讃えるアルバムを収録しました。この録音には、今年2度もBBCプロムスに出演し話題となったコントラルトのジェス・ダンディをはじめとする、強力なソリスト陣も参加しています。
ファニー・メンデルスゾーンが1831年に作曲した3つのカンタータのうちのひとつである「ヨブ」は、タイトルからもわかる通り、「ヨブ記」にもとづいて書かれた作品です。このカンタータは長らく世に出ることがなく、作曲から1世紀半以上たった1992年まで未発表のままでした。
アルバムを締めくくるフェリックス・メンデルスゾーンの「最初のワルプルギスの夜」は、ゲーテの詩をもとにした世俗カンタータで、1831年に初演されましたが、その後1843年に大幅な改訂が行われており、今回収録されたのはその改訂版となっています。

Anaklasis
ANA-029(1CD)
アレクサンデル・ノヴァク:音楽の中のおとぎ話 「心の物語」 マレク・モシ(指)、
ティヒ市室内O 「AUKSO」、
アダム・ストルク(ヴォイス)、
フベルト・ゼムレル(パーカッション)、
アンナ・ショスタク(合唱指揮)、
カトヴィツェ市シンガーズ・アンサンブル 「カメラータ・シレジア」

録音:2022年10月、ティヒ(ポーランド
1945年にクラクフで設立されたポーランド最大級の音楽出版社「ポーランド音楽出版社(PWM Edition)」が設立したレーベル「Anaklasis(アナクラシス)」のオペラ・シリーズ。
シュチェパン・トヴァルドフの作品を基にした「シレジア三部作」(ANA-012、ANA-017、ANA-023)に続くアレクサンデル・ノヴァク(アレクサンダー・ノヴァーク)(b.1979)のオペラ録音は、ポーランドのファンタジー文学作家ラデク・ラク(b.1987)の小説『サーペントの心の物語、またはヤクブ・シェラについての第二の言葉』(2019)を題材にした2022年の新作オペラ「心の物語」(原題:Ba?? o sercu)です。

Rondeau
VROP-622324(2CD)
日本語解説付国内盤
税込定価
ヘンデル:オラトリオ「メサイア」 HWV56(マルコム・ブルーノ編集による1741年初期版) ノイマイヤー・コンソート、
グーテンベルク室内cho、
フェーリクス・コッホ(指)、
ヴィオラ・ブラッヘ(S)、
シュテファニー・シェーファー(A)、
ファビアン・ケリー(T)、
ユリアン・ドミニク・クレメント(Bs)

録音:2021年4月24日-26日&2022年5月20日-24日、ゼンガーハレ・ザウルハイム(ドイツ)
補筆完成させた“マインツ版”のモーツァルト:「レクイエム」(PROP6211/ROP6211)や、Christophorusレーベルに録音した、新たに再構築されたバッハの「マルコ受難曲」1744年版(CHR-77423)など思わず目を引く興味深いレコーディングを行ってきたフェーリクス・コッホ&ノイマイヤー・コンソートがまたしても見逃すことのできない1枚をリリース!
ヘンデルが演奏の度に細かい校訂を繰り返したことでダブリン初演版、ロンドン初演版、捨て子養育院版など多くの版がある傑作「メサイア」の楽譜を、イギリスの音楽学者であるマルコム・ブルーノが8年という時間を費やし細部まで研究。アリアの細かな違いや議論の絶えない木管楽器のパートなどを慎重に考察し、2つの自筆譜を基とする1741年の初期稿を再構築した新たな初期版を完成させ、2018年にブライトコプフ・ウント・ヘルテル社から出版しました。ブルーノが「まるでヘンデルの手稿のインクがまだ濡れているかのように、メサイアを初めて聴くような体験をしてほしい」と願う新たな1741年版メサイアの世界初録音、要注目です。
新規リリースとなる国内仕様盤では、これまで「1741年初稿版の「メサイア」(当盤とは異同あり)」を演奏や録音で取り上げており、ヘンデル・フェスティバル・ジャパンを主宰するヘンデル研究の権威、三澤寿喜氏による書き下ろし解説&歌詞訳、原文解説(ヤン=ゲールト・ヴォルフによる解説と、マルコム・ブルーノ&ヴォルフの対話)の日本語訳が封入されます。

Delphian
DCD-34251(1CD)
シューベルト:歌曲集〜愛の耐久力
愛(喜びでいっぱい そして悲しみでいっぱい) D210/笑いと涙 D777/男はろくでなし D866-3(4つのリフレイン歌曲より)/あの人はここにいたのだ D775/ズライカT D720/再会 D855/ひそかな愛 D922/耽溺 D715/初めての失恋 D226/アマリア D195/ランベルティーネ D301/愛は裏切った D751/わが心に D860/泉のほとりの若者 D300/小人 D771/ヒッポリートの歌 D890/あなたは私を愛していない D756/すみれ D786/秘密 D491/至福 D433
ハリエット・バーンズ(S)、
イアン・ティンデイル(P)

録音:2023年2月、スコットランド
英国最大級の歌曲音楽祭「オックスフォード・リーダー・フェスティヴァル」を主催するオックスフォード・リーダー(Oxford Lieder)より「ヤング・アーティスト・プラットフォーム」2018を受賞したイギリスの若き注目ソプラノ、ハリエット・バーンズが歌うシューベルト。多くの音楽祭にも出演し、2018年にグレアム・ジョンソン伴奏によるシューベルトのリサイタルでウィグモア・ホール・デビューも果たし、2022年モントリオール国際音楽コンクールでアート・ソング部門第2位とドイツ歌曲賞を受賞、2019年ウィグモア・ホールのインディペンデント・オペラ国際歌曲コンクール第2位など多くの栄誉にあずかってきたハリエット・バーンズが、長期にわたる演奏パートナーであるイアン・ティンデイルと共演。ティンデイルはシューベルトの膨大な歌曲から極めて個人的にセレクトし、愛のテーマだけでなく、詩人と作曲家との友情や関係も探求し、驚くべき共感の歌を生み出しています。
ハリエット・バーンズとイアン・ティンデイルの2人は、2019年に行われたスヘルトーヘンボス国際声楽コンクール(オランダ)でも、現代歌曲賞を受賞しています。

Musikmuseum
MMCD-13043(1CD)
ロマンティックなラヴ・レター〜1844-45年の愛の手紙と音楽
手紙1:ヨハンからカロリーナへ
メンデルスゾーン:民謡 Op.63/5
手紙2:カロリーナからヨハンへ
メンデルスゾーン:挨拶 Op63/3
手紙3:ヨハンからカロリーナへ
メンデルスゾーン:わが願いはこの愛のすべてを Op.63/1
手紙4:カロリーナからヨハンへ
手紙5:ヨハンからカロリーナへ
シューマン:もしも私が小鳥だったら Op.43/1
手紙6:カロリーナからヨハンへ
ツィデラー:幾千ものキス
手紙7:ヨハンからカロリーナへ
クララ・シューマン:僕は暗い夢の中にいた
手紙8:カロリーナからヨハンへ
シューマン
:なぜに?(幻想小曲集 Op.12より 第3曲)
手紙9:ヨハンからカロリーナへ
モーツァルト:ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼いたとき
手紙10:カロリーナからヨハンへ
シューマン:美しい花 Op.43-3
手紙11:ヨハンからカロリーナへ
メンデルスゾーン:夕べの歌 WoO11
手紙12:カロリーナからヨハンへ
シューマン
:気まぐれ(幻想小曲集 Op.12より 第4曲)
手紙13:ヨハンからカロリーナへ
ツィデラー:Du fragst mich, du mein blondes Kind(デュエット)
手紙14:カロリーナからヨハンへ
手紙15:ヨハンからカロリーナへ
メンデルスゾーン:すずらんと小さな花 Op.63/6
手紙16:カロリーナからヨハンへ
ツィデラー:愛(デュエット)
手紙17:母からヨハンへ
アンサンブル・アマレーナ〔マリア・エルラッヒャー(S)、マルクス・フォルスター(C.T)、アレクサンダー・リンクラー(フォルテピアノ)〕

録音:2019年1月
チロル州立博物館に所蔵されている貴重な書簡集(恋文集)の朗読と、メンデルスゾーン、シューマン夫妻、モーツァルト、そして19世紀チロル出身の作曲家エルンスト・ツィデラーの歌曲を組み合わせた興味深い企画。1844年から1845年に交わされたインスブルックのカップル、カロリーナ・ベルガーとヨハン・ヨゼフ・スタークのラヴ・レターを通じて、ヨハン大公の時代にタイムスリップし、仮面舞踏会に参加したり、ウィーンの急行列車を追体験してください。
アンサンブル・アマレーナは、ソプラノのマリア・エルラッヒャーとカウンターテナーのマルクス・フォルスターを中心にした若くダイナミックなアンサンブルで、古楽器を中心とした様々な編成で活動。古楽分野の素晴らしい功績に与えられるチロル州のヤコブ・シュナイダー賞を受賞しています。

ALPHA
ALPHA-1046(1CD)

NYCX-10451(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

R・シュトラウス:4つの最後の歌(管弦楽伴奏版)
4つの最後の歌(P伴奏版編曲:マックス・ヴォルフ、ジョン・グリッベン)*
アスミク・グリゴリアン(S)
マルクス・ヒンターホイザー(P)
フランス放送PO
ミッコ・フランク(指)

録音:2022年6月 オーディトリアム、ラジオ・フランス、パリ
2023年3月 ヘルクレスザール、ミュンヘン*

※国内仕様盤CD日本語解説、歌詞対訳…広瀬大介
今世界で最も注目されているソプラノの一人、2022年にはヤナーチェク「イェヌーファ」でレコード・アカデミー賞ビデオ・ディスク部門を受賞し、 ノット指揮東京SOによる「サロメ」で成功を収めたのも記憶に新しい、アスミク・グリゴリアンによる「4つの最後の歌」が登場。しかも管 弦楽とピアノの伴奏版2つを組み合わせるという興味深い内容となっています。伴奏を務めるのはそれぞれミッコ・フランク指揮フランス放送フィ ルと、ロマン派から現代までを得意とするマルクス・ヒンターホイザーという万全の布陣。グリゴリアンも管弦楽版ではよりダイナミックに、ピアノ版 ではより繊細にと大きく違いをつけ、歌曲からオペラまで幅広い表現力に定評のある彼女の実力をありありと見せつけるとともに、リヒャルト・ シュトラウス最晩年の傑作が持つ様々な表情を聴かせてくれます。

SOMM
SOMMCD-0681(1CD)
NX-B07
チャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォード:アイルランド歌曲集
クーシェンドール Op.118…世界初録音
A Fire of Turf Op.139
A Sheaf of Songs from Leinster Op.140
Blarney Ballads…世界初録音
Two Songs from Shamus O’Brien Op.61…世界初録音
シャロン・カーティ(Ms)
ベンジャミン・ラッセル(Br)
フィンギン・コリンズ(P)

録音:2023年1月27-28日
英国音楽を得意とするSOMMレーベルが力を注ぐスタンフォードのアルバム。今回は歌曲集の登場です。 北アイルランドの景勝地「クーシェンドール」をタイトルに持つ組曲をはじめ、世界初録音となる12曲が含まれたこのアルバムには、スタンフォードの母国である アイルランドの民謡の旋律や詩を用いた曲が収録されており、その郷愁に満ちた楽想からは、作曲家の様々な思いを感じ取ることができるでしょう。ブックレッ トにはスタンフォードの伝記作家ジェレミー・ディブルによる曲目解説(英語のみ)を収録。メゾ・ソプラノのシャロン・カーティとバリトンのベンジャミン・ラッセルの味 わい豊かな歌唱でお楽しみください。

Orchid Classics
ORC-100289(1CD)
NX-B06
ヴォーン・ウィリアムズ・レトロスペクト
ヴォーン・ウィリアムズ:ウィンザーの森にて(1928)
Land of our Birth(1944)
おお愛する魂よ、汝を飾れ(原曲:J.S. バッハ)
Hymn tune Prelude on ‘Song13’ (原曲:オーランド・ギボンズ)
The ‘Giant’ Fugue 大フーガ(原曲:J.S. バッハ)
ヴァイオリン協奏曲 ニ短調「コンチェルト・アカデミコ」(1924-25)
Nothing is here for tears(1936)
静かな午後(1902)(オーウェン・パーク編)
レイチェル・アンブローズ・エヴァンス (S)
トーマス・キャロル(Vc)
ジャック・リーベック(Vn)
アンドルー・ステイプルズ (T)
ロンドン・コーラル・シンフォニア(合唱、オーケストラ)
マイケル・ウォルドロン(指)

録音:2022年10月31日、2023年10月23-25日
指揮者マイケル・ウォルドロンが敬愛するヴォーン=ウィリアムズのさまざまな作品を集めた1枚。歌劇「恋するサー・ ジョン」の中の5曲を合唱組曲に編曲した『ウィンザーの森にて』、バッハに倣った古典的な様式で書かれた「ヴァイ オリン協奏曲」、他にはバッハ作品の編曲など、世界初録音を含む多彩な作品を聴くことができます。最後は 有名な歌曲のオーケストラ伴奏版で。

BR KLASSIK
BR-900117(1CD)
NX-B08
モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626(F.X. ジュスマイヤーによる補筆完成版) ゲーニア・キューマイアー(S)
エリザベート・クールマン(Ms)
マーク・パドモア(T)
アダム・プラチェトカ(Bs-Br)
バイエルンRSO&cho
マリス・ヤンソンス(指)

録音:2017年5月11-12日(ライヴ)
2017年5月、マリス・ヤンソンスが指揮するバイエルンRSOによるモーツァルトの「レクイエム」ライヴ録音。4人の優れた歌手たちを揃えたこの演奏 は聴衆たちに称賛され、また音楽誌からも高く評価されました。使用楽譜は一般的な「ジュスマイヤー版」。ヤンソンスはオーケストラの機動力を生かしつつ、 重量感のある音色を紡ぎ出しながら、力強い推進力で全曲をきっちりまとめています。 ※『マリス・ヤンソンス・エディション』BOX… 900200からの分売となります。

VOX
VOXNX-3033CD(1CD)
NX-B03
プロコフィエフ:カンタータ『アレクサンドル・ネフスキー』 Op.78
組曲『キージェ中尉』 Op.60(1934)(バリトンと管弦楽版)*
クロディーヌ・カールソン(Ms)
アーノルド・ヴォケタイティス(Bs)
セントルイス交響合唱団
セントルイスSO
レナード・スラットキン(指)

録音:ミズーリ州セントルイス、パウエル・ホール
1977年3月12-13日、1979年3月*
映画のための音楽から生まれたプロコフィエフ作品を集めたアルバム。スラットキンはプロコフィエフの演奏でも高い評価を得ていますが、なぜか録音は少なく、 これは貴重な1枚であると共に、合唱を含むシンフォニックなサウンドを見事に収めた優秀録音としても聴きごたえがあります。 エイゼンシュテイン監督の映画『アレクサンドル・ネフスキー』の音楽から編まれた同名のカンタータはドラマティックな迫力と繊細な抒情が見事な音楽を織りな しています。「プスコフ入城」末尾での壮大な高揚は圧巻です。『キージェ中尉』は楽しくユーモラスな音楽。ここでは声楽付きバージョンで演奏しているのも 注目されます。 エリート・レコーディングズの制作、24bit/192kHzリマスターによるVOX AUDIOPHILE EDITIONの1枚。マーク・オーボートによる録音は広がりと奥行き を感じさせ、ソロ楽器はクローズアップされることなく自然に浮かび上がります。旧CDでもその特徴は伝わりましたが、24bit/192kHzリマスターにより本来の サウンドに更に近付きました。ブックレットには初出LPの解説書から該当作品の解説とジャケット写真が転載されています。

FUGA LIBERA
FUG-817(2CD)
NX-D09
フランク:オラトリオ『至福』 アンヌ=カトリーヌ・ジレ(S)
エロイーズ・マス(Ms)
エヴ=モー・ユボー(C.A)
ジョン・アーヴィン(T)
アルタヴァスト・サルキシャン(T)
ダヴィド・ヴィジッチ(Br)
パトリック・ボレール(Bs)
ヨルク・フェリックス・シュペール(Bs)
ハンガリー国立cho
ベルギー王立リエージュPO
ゲルゲイ・マダラシュ(指)

録音:2022年12月10、12日 サル・フィラルモニーク、リエージュ(ライヴ)
壮年期のフランクが10年もの歳月をかけて取り組んだオラトリオ『至福』は、ジョゼフィーヌ・コロムによるマタイの福音書などを元にしたフランス 語の歌詞によるもの。プロローグから表情豊かな歌唱を聴かせてくれるサルキシャン始めフランス歌劇の第一線で活躍する歌手を揃えた、 力 の入った素晴らしい演奏を楽しむことが出来ます。指揮は日本のオーケストラにも相次いで客演して注目度急上昇のマラダシュ。2019年か ら音楽監督を務めるリエージュ・フィルと母国から招聘した合唱団を率いて、渾身の演奏を繰り広げています。幻のオペラ「フルダ(ユルダ)」に 続く、フンラキスト大注目の録音です。

B RECORDS
LBM-057(1CD)
シューベルト:冬の旅 〜メゾソプラノとバリトンによる
1. おやすみ#/2. 風見の旗#
3. 凍った涙#/4. 氷結#
5. 菩提樹#/6. 郵便馬車*
7. 溢れる涙#/8. 川の上で#
9. 回想#/10. 霜おく頭*
11. 烏*/12. 最後の希望*
13. 村にて*/14. 嵐の朝*
15. まぼろし*/16. 道しるべ*
17. 宿屋*/18. 鬼火#
19. 休息#/20. 幻の太陽*
21. 春の夢#/22. 孤独#
23. 勇気*/24. 辻音楽師*
ヴィクトワール・ビュネル(Ms)
ジャン=クリストフ・ラニエス(Br)*
ロマン・ルヴォー(P、音楽監督)

録音:2023年7月30日 ヴィルファヴァール農園 (ライヴ/拍手入り)
メゾ・ソプラノとバリトンによって歌い分けられる『冬の旅』。曲順も独自の解釈で入れ替えが行われてい ます。

CPO
CPO-555549(1CD)
NX-B02
シューベルト:歌曲集『美しき水車小屋の娘』 Op.25D795(アンドレアス・N・タルクマンによる歌と器楽アンサンブル編)…世界初録音 クラウス・フローリアン・フォークト(T)
アンサンブル・アハト(Vn2/ヴィオラ/チェロ/コントラバス/クラリネット/ファゴット/ホルン)

録音:2020年6月8-12日
ワーグナー作品で圧倒的な人気と評判を得ているフォークトですが、その華々しいキャリアの割に録音が少ないこと に驚かされます。そのフォークト初のシューベルト歌曲集の録音が登場。しかも3大歌曲集の一つ『美しき水車小 屋の娘 』と来ては、大注目です。持ち前の輝かしい高音を生かした歌唱は、恋に翻弄される若者の世界にぴった り。伴奏のアンサンブル・アハトはその名(Acht=8)の通り8人のアンサンブル。シューベルトの八重奏曲を演奏する ために結成され、30年以上の活動歴があり、この編成のための新作も数多く委嘱・演奏。ここでは1956年生ま れの作曲家タルクマンによる室内アンサンブル版を採用し、揺れ動く若者の心理を色彩豊かに描写してフォークト の歌唱と相乗効果を挙げています。

CD ACCORD
ACD-310(1CD)
NX-C09
ジェイムズ・ジョイスの詩による歌曲集
バーバー:3つの歌 Op.10(1936)
バーバー:恨みと沈黙 Op.41- 第4曲 人里離れたホテル(1968-69)
ユゼフ・シュヴィデル(1930-2014):室内音楽(1980)
ベン・ムーア(1960-):暗い松林の中で(2002)
 I Would in that Sweet Bosom Be(2004)
 This Heart that Flutters(2002)
ヴォイチェフ・ステンピエン(1977-):Wind Whines(2021)…世界初録音
マルタ・クレシュチ(1992-):2つの歌(2021)…世界初録音
ジェイムズ・ジョイス(1882-1941)/エドムンド・ペンドルトン編(1889-1987):室内音楽 - Bid adieu(作曲年不詳)
マチェイ・バルチャク(Br)
スタニスワフ・ボロムボシュチ(P)

録音:2022年4月4-6日
20世紀の最も重要な作家の1人と評価されるアイルランド出身の小説家、詩人ジェイムズ・ジョイス。彼は音楽にも強い関心を持っており、幼いころにはピ アニストを目指していたものの、結局音楽の道に進むことはありませんでした。とはいえ、彼自身は「私は素晴らしいテノールの声を持っていた」と主張、また即 興演奏にも興じたようです。このCDには、ジョイス自身の作品「Bid Adieu」を含め、彼の詩を用いた様々な作曲家たちの歌曲を収録。シマノフスキ 音楽アカデミーで学び、ドイツに留学後、数多くのコンクールの入賞歴を持つバリトン、マチェイ・バルチャクが細やかな心理描写を反映した歌唱を聴かせま す。

MSR
MS-1835(1CD)
ポーランドの心からの芸術歌曲
シマノフスキ:12のクルピエ地方の歌 Op.58
アダム・ヴィエニャフスキ:8つのポーランド民謡
シャウォフスキ:3つの民謡
カルウォヴィチ:ヤヴォルの木陰で
エヴァ・コウフチュ=フェア(S)
マウゴザタ・スロヴィアク=ゼン(P)

録音:2022年8月 ポーランド ビェルスコ=ビャワ
「ポーランドの心からの芸術歌曲」と題された、ポーランド民謡に基づいた歌曲集。カロル・シマノ フスキをはじめに、アダム・ヴィエニャフスキ(1879―1950 ヘンリク・ヴィエニャフスキの甥)、アント ニ・シャウォフスキ(1907―1973)、雪害で早世したミェチスワフ・カルウォヴィチ(1876―1909)の作 品が集められています。いずれも素朴な味わいの素敵な曲です。 エヴァ・コウフチュ=フェアはクラクフ音楽院卒のソプラノ。現在はポーランドと米国両国で活動して います。

Hanssler
HC-23016(1CD)
ロマン派時代の歌曲集
(1)シューベルト:夜と夢 Op.43/2D827
(2)ブラームス:旋律のように Op.105-1イ長調
(3)レーガー:夜 Op.14/1
(4)シューマン:もしも私が小鳥だったら
(5)ブラームス:海辺にて Op.66/3
(6)シューマン:夜に Op.74/4
(7)リスト:おお!私が眠りにつくときには S.828
(8)R.シュトラウス:夕映えの中で WOO.150/4
(9)レーガー:夕暮れの歌 Op.14/2
(10)R.シュトラウス:眠りにつくとき WOO.150/3
(11)シューマン:月の夜
(12)シューベルト:流れの上で Op.119D943
(13)シューベルト:即興曲 Op.90/3
※全てソプラノ、チェロ、コントラバス、ピアノによる演奏
エリカ・ビュンシュ(S)、
ラモン・ヤッフェ(Vc)、
ステファン・アデルマン(Cb)、
ベルンハルト・ビュンシュ(P、編)

録音:2022年&2023年/スタジオ・グライヒェン、ゲッティンゲン(ドイツ)
ソプラノのエリカ・ビュンシュ、ピアノのベルンハルト・ビュンシュの最新アルバムはロマン派時代の歌曲集。彼らは2011年からリート作品に力を注ぎ2019年 にはドイツ中部のゲッティンゲン近郊グライヒェンにスタジオを設立。当スタジオにて名曲はもちろんのこと、知られざる作品も積極的に取り上げるサロン形式の演 奏会を定期的に開いており、CDでは「ヘンデル:9つのドイツ語のアリア」(HC-22009)をリリースしております。
ロマン派時代の歌曲を集めた当アルバム。今回はエリカ・ビュンシュの独唱にチェロ、コントラバス、ピアノ編曲版でお届け。シューベルトの「流れの上で」以外は すべてベルンハルト・ビュンシュが編曲を手掛けております。
「独奏楽器とピアノで演奏する室内楽曲は、一般的にピアノにも多くの旋律を演奏しなければなりません。このアルバムで私たちはシューベルトやブラームスの リート作品など、声楽とピアノにもうひとつの旋律楽器が加え、これらのレパートリーにまったく新しいアプローチで表現しました。声楽、ピアノ、独奏楽器の組み合 わせは特に効果的で、歌曲がより豊かに、そして心地よく聴くことができると考えています」(エリカ・ビュンシュ&ベルンハルト・ビュンシュ)
Hanssler
HC-22071(1CD)
クレド〜ヘンデル:二重唱曲集
(1)「Bell'idolo amato」〜歌劇『クレタのアリアンナ』HWV32より
(2)「Caro/Dolce amico amplesso」〜歌劇『インド王のポーロ』HWV28より
(3)「When thou art nigh」〜オラトリオ『スザンナ』HWV66より
(4)「Io t'abbraccio」〜歌劇『王妃ロデリンダ』HWV19より
(5)「Troppo oltraggi la mia fede」〜歌劇『セルセ』HWV40より
(6)「Streams of Pleasure… thither let our hearts aspire」〜オラトリオ『テオドラ』HWV68より
(7)序曲〜オラトリオ『ベルシャザル』HWV61より
(8)「Great victor」〜オラトリオ『ベルシャザル』HWV61より
(9)「Welcome as the dawn of day」〜オラトリオ『ソロモン』HWV67より
(10)「Ritorna nel core」〜歌劇『アルミニオ』 HWV36より
(11)「Fermati! No,crudel!歌劇『リナルド』HWV7a/7bより
(12)「From this Dread Scene」〜オラトリオ『ユダス・マカベウス』HWV63より
アンナ・コロンディ(S)、
ツヴィ・エマヌエル=マリアル(C.T)
ラファエル・アルパーマン(チェンバロ/音楽監督)、
キム・スーヤン(コンサートマスター)
アリシア・マリアル、アスラフ・レヴィ、コルネリア・ディル、キネレット・シエラズキ、リル・ヴァギンスキー(Vn)
ガイ・ベン=ツォーニ、アレクシナ・ホーキンス(Va)
アレクサンドル・カール(Vc)、
アイリス・アーレンス(Cb)、
シルヴィア・パパイ(Ob)

録音:2022年10月4-7日/イエス・キリスト教会、オーバーシェーネヴァイデ(ベルリン)
名歌手アンナ・コロンディとカウンターテナーのツヴィ・エマヌエル=マリアルがヘンデルの歌劇、オラトリオから珠玉の二重唱曲を歌いました。
イスラエル生まれのツヴィ・エマヌエル=マリアルはザルツブルグ音楽祭をはじめ、ベルリン国立歌劇場、ニュルンベルク歌劇場、ボン歌劇場、マンハイム歌劇場、 ダルムシュタット州立劇場などドイツを拠点に活躍する歌手で、「バッハ:アルト・アリア集」(HC-21028)をリリースしております。
「このアルバム「クレド(信条)」は、ヘンデルの歌劇とオラトリオのデュエットを通じて困難な時代でも音楽、芸術の力を信じる私たちの信念、自信、信頼を表現 しました」(アンナ・コロンディ&ツヴィ・エマヌエル=マリアル)
Hanssler
HC-22050(1CD)
関係において
マイアベーア
(1)おいで/(2)静かな海/(3)ズライカ
レーヴェ
(4)私の安らぎは去り Op9/2
(5)恋する羊飼いの女 Op.9/3
メンデルスゾーン
(6)魔女の歌 Op.8/8
(7)ズライカ Op.57/3
(8)ズライカ Op.34/4
(9)修道女 Op.9/12
R.シューマン
(10)愛の歌 Op.51/5
(11)ことづて Op.77/5
(12)良い旅をね ツバメさんたち! Op.104/2
(13)最後の花々がしおれてしまった Op.104/6
E.マイヤー
(14)きみは花のようだ Op.7/1
(15)心の鍵穴
レーヴェ
(16)雪片 Op.63/1
(17)散歩道 Op.9/4
アリットセン
(18)Katherine
(19)Mag da drausen Schnee sich
thurmen
(20)Die Botschaft
R.シューマン
(21)私は挨拶を送る Op.25/25
(22)悲しい音色で歌わないで Op.98a
エヴァ・ツァレンガ(S)、
ドリアナ・チャカロヴァ(P)

録音:2023年4月/シュロス=フィルセック(ドイツ))(18)(19)(20)=世界初録音
このアルバムでは男女の作詞・作曲家たちが切ない憧れを描く歌曲を集めました。マイアベーア、レーヴェ、R.シューマン、メンデルスゾーンからエミーリエ・マイ ヤー(1812-1883)やフランセス・アリットセン(1848-1912)など、19世紀に活躍した作曲家の様々な歌曲をお楽しみいただけます。このうちアリトッセン は世界初録音となります。 (Ki)

Stradivarius
STR-37284(1CD)
グイド・アルベルト・ファーノ(1875-1961):歌曲集
ガブリエーレ・ダヌンツィオの詩による6つの歌/ アニーに/乙女の夢(5曲)/ユリ/3つの歌/ 歌劇「ユトゥナ」からの2つの場面
ルヴィア・フリガート(S)
アルド・オルヴィエート(P)

録音:2023年3月15-17日 イタリア・フリウリ=ヴェネツィア・ジューリア州 サチーレ
大変意義のあるCD が出た。イタリアの作曲家、グイド・アルベルト・ファーノ(1875-1961)の歌曲 集。ファーノは日本ではほとんど知名度がないだろうが、ジュゼッペ・マルトゥッチの高弟で、1890 年代から1930年代まで様々な作品を発表した。またナポリのサン・ピエトロ・ア・マイエッラ音楽院 やパレルモのヴィンチェンツォ・ベッリーニ音楽院の院長を歴任するなど、20 世紀前半のイタリア の作曲家でも重要な人物だった。ところが第二次世界大戦中はムッソリーニ政権に弾圧され身を 潜めざるを得ず、戦後に復帰するもすぐ1947 年に引退した。そのため1961年まで長命したもの の、今日ほとんど知られずにいます。しかしこの歌曲集を聞けば、誰でもファーノの素晴らしい音楽 性に魅了されるでしょう。歌曲に限らずファーノの音楽を初めて聞くと彼がイタリア人作曲家とは信じ られないでしょう。フランス音楽からの影響の強い繊細で柔らかく色彩に溢れた音楽は、印象派直 前のフランス音楽を近代的に発展させたようなもの。イタリア近代歌曲好きならばファーノの歌曲 に夢中になることでしょう。 シルヴィア・フリガートはバロック音楽で活躍するイタリアのソプラノ。透明で伸びやかな美声の持 ち主で、ファーノの歌を素敵に歌い上げています。

LPO
LPO-128(2CD)
ベルリオーズ:ファウストの劫罰 エドワード・ガードナー(指)LPO
カレン・カーギ ル(ソプラノ/マルグリート)、ジョン・アーヴィン( テノール /ファウスト)、
クリストファー・パーヴス(バス/メフィストフェレス)、ジョナサン・レマル( バス/ブランデル )
ロンドン・フィルハーモニーcho、
LSOcho
ロンドン・ユースcho

録音:2023年2月4日、ロイヤル・フェスティバル・ホール
2023年グラモフォン・アワードのオペラ部門受賞指揮者、ガードナー(ティペットの「真夏の結婚」(LPO-124)で受賞)。待望の新譜はベルリオーズ!ロイヤ ル・フェスティバル・ホールで3つの合唱団を招いて演奏した「ファウストの劫罰」です。録音は2023年2月4日、ロイヤル・フェスティバル・ホールの演奏会 形式演奏会のライヴ録音です。グランド・オペラならではの迫力と大規模感が見事にとらえられた録音、そして歌手一人ひとりの豊かな歌声、管弦楽の咆哮、すべ てが見事に結実した、ぜいたくな新録音の登場です。
ファウスト役のカレン・カーギルはスコットランド出身、2002年キャスリーン・フェリアー賞受賞、名だたる歌劇場に登場する傍ら第九などの演奏会でもひっぱ りだこの存在。アメリカのテノール、ジョン・アーヴィンは、メユールなどの初期ロマン派からロッシーニまで、様々なキャラクターを自在に歌いこなし「黄金の声」「エ レガントなウィット」と絶賛されています。イギリスを代表するバリトン、クリストヴァー・パーヴスもワーグナーからサーリアホ作品まで、様々な時代のものを巧に 演じ歌いその存在感は圧倒的。ニュージーランドのテノール、ジョナサン・レマルも、ラヴィ・シャンカルのオペラにも登場したこともある存在。1974年生まれのガー ドナーは2021年よりロンドン・フィルの首席指揮者を務めております。 (Ki)

H.M.F
HMX-2904087(4CD)
アルヴォ・ペルト(b/1935-):主要合唱作品集
■CD
(1)プロファンディス(深き淵より)
(2)モサ・シラビカ
(3)ソルフェジオ
(4)パリサィびとのひとりが
(5)カンタンテ・ドミノ
(6)スンマ
(7)7つのマニフィカト用アンティフォナ (8)幸いなるかな
(9)マニフィカト
■CD2
(1)ダ・パーチェム・ノミネ(2004)
(2)ヌンク・ディミティス「今こそ主よ、僕を去らせたまわん」(2001)
(3)Littlemore Tractus(もう少し長くのばした)(2000)
(4)Dopo la vittoria(勝利のあとに)(1996/1998)
(5)マニフィカト(1989)
(6)2つのスラヴ詩篇(1984/1997) (7)An den Wassern zu Babel(バビロン川のほとりに)(1976/1984/1996)
■CD3
(1)来たれ創造主なる聖霊よ
(2)鹿の叫び
(3)詩篇
(4)最も聖なる神の母
(5)ソルフェッジョ
(6)我が心はハイランドにあり
(7)エルサレムに平安あれ
(8)巡礼の歌
(9)明けの明星
(10)スターバト・マーテル
■CD4
(1)「神の母」(1990)
(2)「わたしはまことのぶどうの木(ヨハネによる福音書15:1-14)」(1996) (3)「カノン・ポカヤネンよりオード第9番」(1989,改訂1997)
(4)「ベタニアで香油を注がれる(マタイによる福音書26:6-13)」(1997)
(5)「皇帝への税金(マタイによる福音書12:15-22)」(1997)
(6)「ベルリン・ミサ」(1990,改訂1997)
ポール・ヒリヤー(指)、
シアター・オブ・ヴォイセズ、
エストニア・フィルハーモニー室内cho
ザ・プロ・アルテ・シンガーズ
クリストファー・バウアーズ・ブロードベント(Org.)、
ダン・ケネディ(パーカッション)、
アルス・ノヴァ・コペンハーゲン、
NYYDカルテット他

CD1/録音:1996年
CD2/録音:2006年
CD3/録音:2010年
CD4/録音:1998年
ポール・ヒリヤーは、エストニアの作曲家アルヴォ・ペルトと特別な信頼関係を築き、長年にわたってペルトの音楽を探求してきました。このボックス・セットは、 ヒリヤーが行った主要な録音遺産(1996年〜2012年)をまとめたものです。グレゴリオ聖歌の偉大な伝統から受け継いだ純粋さと、静謐な内面性を特徴とす るペルト独自の音楽世界が展開されています。 (Ki)

PROSPERO CLASSICAL
PROSP-0072(1CD)
RICHARD 〜R.シュトラウス&ワーグナー:声楽作品集
R.シュトラウス:ツェツィーリエ Op.27-2
R.シュトラウス:憩え、わが魂! Op.27-1
ワーグナー:遥かなる国(ローエングリン)
R.シュトラウス:セレナード Op.17-2
ワーグナー:ニュルンベルクのマイスタージンガー WWV96前奏曲
ワーグナー:優勝の歌(ニュルンベルクのマイスタージンガー)
R.シュトラウス:ひそやかな誘い Op.27-3
R.シュトラウス:暖炉のそばの夢(インテルメッツォからの交響的間奏曲第2番)
R.シュトラウス:解放 Op.39-4
ワーグナー:ローマ語り(タンホイザー第3幕)
R.シュトラウス:明日 Op.27-4
ダニエル・ベーレ(T)
トーマス・レスナー(指)
ボルサン・イスタンブールPO

録音:2022年11月20-23日/イスタンブール
ドイツのテノール歌手ダニエル・ベーレにとってR.シュトラウスとワーグナーは音楽界の2大スターであり、このふたりの「RICHARD」の作品をオーケストラと 共に歌い録音することが長いあいだ夢だったそう。めくるめく管弦楽と歌のおりなす名シーンの数々をお楽しみください。 (Ki)

APARTE
AP-327(1CD)
モーツァルト:作品集
救われたベトゥーリア K.118/74cよりアリア「大嵐の中にあって」(Quel nocchier che in gran procella)
交響曲第17番ト長調 K.129
悔悟するダヴィデ K.469より「不毛な悩みは遠ざかり」
教会ソナタ ニ長調 K.69、ト長調 K.274、ニ長調 K.144、変ホ長調 K.67
戴冠式ミサ ハ長調 K.317より「アニュス・デイ」
エクスルターテ・ユビラーテ K.165
証聖者の荘厳な晩課 K.339より「ラウダーテ・ドミヌム」
カリーヌ・デエ(S)
ジェローム・コレア(指)
レ・パラダン(管弦楽)

録音:2022年10月4-7日、ポワシー劇場(フランス)
フランスはもちろんのこと、ザルツブルク音楽祭、リセウ大劇場、モネ劇場、サンフランシスコオペラ、メトロポリタン歌劇場と世界の名だたるオペラの殿堂に登場 し、ヴィクトワール・ド・ラ・ミュジークの「シンガー・オブ・ザ・イヤー」を三度も受賞している大人気のソプラノ、カリーヌ・デエのモーツァルトが登場。あたたか みのある、しかしまっすぐな輝かしさと深みも兼ね備えた稀有な歌声の真骨頂が発揮されております!合間には交響曲や教会ソナタなども収録されており、こちら も必聴の名演が展開されております。

Pentatone
PTC-5187184(1CD)
『夢』〜トスティ:歌曲集
アマランタの4つの歌
魅惑/四月/夢
最後の歌/メロディース
君ゆえに/私は死にたいものだ
かわいい口もと/夏の月
マレキアーレ*/開けてよ!
悔い/ぼくは思う
初めてのワルツ*
アブルッツォのギター曲
*=アンヘル・ロドリゲスによるピアノ伴奏編曲
ハビエル・カマレーナ(T)、
アンヘル・ロドリゲス(P)

録音:2023年7月24〜28日/サンフランシスコ音楽院内ソル・ジョセフ・リサイタルホール(アメリカ)
テノール界のスター、ハビエル・カマレーナ、PENTATONEレーベル第2弾は、ピアニストのアンヘル・ロドリゲスとの共演でトスティの歌曲を録音しました。 「ポピュラー音楽」と「芸術音楽」を区別せず、歌曲からカンツォーネまで多くの声楽作品を残したイタリアの作曲家フランチェスコ・パオロ・トスティ(1846〜 1916)。このアルバムではトスティの名曲の数々はもちろんのこと、フランス語や英語の曲などあまり知られていない作品にも焦点を当て、トスティの歌曲集を編 纂し、有名曲「私は死にたいものだ(Vorrei morire!)」など感傷的な曲もあれば、「マレキアーレ(Marechiare)」のように民族音楽からインスピレーションを 得た曲など、作品ごとに全く違う表情を見せてくれるトスティの音楽を楽しむことができます。カマレーナの光輝く明瞭な歌声で聴く当盤は、トスティ・アルバムの 新名盤登場といえましょう! (Ki)

ALPHA
ALPHA-1019(1CD)

NYCX-10444(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

反映 〜管弦楽伴奏によるフランス歌曲集
ベルリオーズ:夏の夜 H81〜薔薇の幽霊
デュパルク:悲しき歌
旅への誘(いざな)い
ケクラン):エドモン・アロクールの4つの詩 Op.7〜一面の水/妖精の時代
3つのメロディ Op.17〜エピファニー
ドビュッシー(アンドレ・カプレ編):ベルガマスク組曲〜月の光 (管弦楽のみ)
ラヴェル(1875-1935):ステファヌ・マラルメの3つの詩
ドビュッシー(アンセルメ編):6つの古代の墓碑銘 L.131〜第6曲 朝の雨に感謝するために (管弦楽のみ)
ブリテン:4つのフランスの歌
サンドリーヌ・ピオー(S)
ヴィクトル・ユーゴー・フランシュ=コンテO
ジャン=フランソワ・ヴェルディエ(指)

録音:2022年11月 ブザンソン国立地方音楽院 オーディトリアム
※国内仕様盤日本語解説…相場ひろ
歌詞日本語訳…山下賢司
2019年にリリースされ世界的ヒットとなった『恋の相手は…』以来となる、サンドリーヌ・ピオーの管弦楽伴奏フランス歌曲集。前作では、特 にバロック歌手として成功してきた彼女に馴染み深いピリオド・オケとの共演でしたが、今回はモダン・オケとの共演となっており、さらに磨きをか けた彼女の幅広い表現を堪能することが出来ます。ドイツ歌曲を集めた『光と影』でも共演したヴェルディエ指揮ヴィクトル・ユーゴー管弦楽 団は、ピオーの奥行きのある歌声に終始柔らかく寄り添い、それぞれの作品が持つ浮遊感、儚さ、神秘性などを纏った世界感を美しく描き 出します。管弦楽のみによる2曲のドビュッシー作品は、場面転換のようにアルバム全体を引き締める効果を発揮。歌曲ファンのみならずフラ ンス音楽を愛する広い層にお薦めしたい、たいへん優美な一枚です。

アールアンフィニ
MECO-1080(1SACD)
税込定価
砂川涼子/悲しくなったときは〜日本歌曲のしらべ
1. さくら横ちょう (作曲:別宮貞雄/作詞:加藤周一)
2. 秘唱 (作曲:平井康三郎/作詞:西條八十)
3. 落葉松 (作曲:小林秀雄/作詞:野上 彰)
4. くちなし (作曲:高田三郎/作詞:高野喜久雄)
5. 中国地方の子守歌 (作曲:山田耕筰/岡山県民謡)
6. 花の街 (作曲:團伊玖磨/作詞:江間章子)
7. ゆりかご (作曲・作詞:平井康三郎)
8. 初恋 (作曲:越谷達之助/作詞:石川啄木)
9. さくら横ちょう (作曲:中田喜直/作詞:加藤周一)
10. サルビア (作曲:中田喜直/作詞:堀内幸枝)
11. 髪 (作曲:中田喜直/作詞:原篠あき子)
12. 霧と話した (作曲:中田喜直/作詞:鎌田忠良)
13. 悲しくなったときは (作曲:中田喜直/作詞:寺山修司)
14. ゆく春 (作曲:中田喜直/作詞:小野芳照)
15. むこうむこう (作曲:中田喜直/作詞:三井ふたばこ)
16. たんぽぽ (作曲:中田喜直/作詞:三好達治)
17. わらい (作曲:中田喜直/作詞:金子みすゞ)

歌曲集「花のかず」より (作曲:木下牧子/作詞:岸田衿子)
18. 花のかず
19. 夢のなかの空
20. クルミ
21. 足おと
22. 曇り日なら
23. カゼクサ
24. 竹とんぼに
25. あさっておいで
26. ある日のたび

27. なにかが、ほら (作曲:木下牧子/作詞:能祖将夫)
28. おんがく (作曲:木下牧子/作詞:まど みちお)
砂川涼子(S)、園田隆一郎(P)

録音:2023年3月14日&15日
日本を代表する歌姫、砂川涼子が満を持して披露する待望の日本の歌曲集です。誰しも耳馴染みのある日本歌曲の名曲17曲と、木 下牧子の歌曲集「花のかず」他11曲、全28曲を収録しました。 砂川の透明感あふれる美声と、砂川が心から信頼を寄せるピアニスト園田隆一郎との精緻かつ濃厚なアンサンブルは必聴です。 DSD11.2MHzの超ハイレゾ・レコーディングが捉えた名演を、SACDハイブリッド盤で心ゆくまでご堪能下さい。
砂川涼子といえば、プッチーニの歌劇「ラ・ボエーム」の可憐なお針子ミミや、「トゥーランドット」の女奴隷リューといった「耐える娘」が当たり役 の名ソプラノ。しかし、近年の彼女はリサイタルにも傾注。日本歌曲の世界にも大きく足を踏み入れています。  ローマやミラノに5年ほど留学した砂川は、キャリアのごく早いうちからオペラに出演し続けたこともあり、日本語の調べに寄せる熱意は、近 年になってより強く湧き上がってきた思いなのだそう。発音は涼やかに届け、メロディは熱く麗しく迸らせるのが砂川涼子の歌の道。先日も團 伊玖磨の名作歌劇「夕鶴」のつう役を演じて大好評を博したばかりだが、このアルバムをお聴きになった方も、彼女の日本語歌唱が旋律に もたらす品格と、表現の精度の高さに驚かれるに違いない。  そういえば、最近インタヴューの機会を得た時、砂川は自分の歌声について、淡々とした面持ちでこのように語っていた。  「私の声はドラマティックなものではないですが、溢れてくる感情を歌に込めたいと思って曲を選びました。園田君にも伴奏して貰えるのが嬉 しくて・・・」  え?園田君って、名指揮者、園田隆一郎さんのことですか?筆者はいささか面食らい、おうむ返しに口を開いた。  「はい。五島記念文化財団のオペラ新人賞を同じ年に受賞した間柄で、普段は『園ちゃん』と呼ばせて頂いたりします。たまに『園田先生』 と丁寧にお呼びすると、『涼子先生!』と冗談ぽく返されます(笑)」。  そのようにフランクに交流できる間柄だからこそ、本盤では歌とピアノの抒情性がぴたりと重なったのでしょう。  「この数年、日本語の曲を歌う機会が増えました。お客様の反応もダイレクトに頂けますから勉強になります。山田耕筰さんの名曲は、舞 台経験を重ねた今だからこそトライしたいと思いますし、中田喜直さんの〈霧と話した〉も本当に大好きなんです。聴いて下さる皆さまとの『心 の距離が近い』ひとときが持てますように」。  彼女のその願いが、本盤を手に取られた皆さまの御心にも届きますように。( 岸純信/オペラ研究家)

NoMadMusic
NMM-113(1CD)
修道士とならず者
(1)プーランク:世俗カンタータ「雪の夕暮れ」
(2)同:悔悛のための4つのモテット
(3)同:モテット「神をほめたたえよ」
(4)ベルナール・カヴァナ:通常日のミサ曲
レオ・ヴァリンスキ(指)
レ・メタボール、
ムルティラテラール

録音:2022年5月メッツ・アルセナル
「修道士とならず者」とはプーランクが自身の性格の二面性を指した言葉。フランソワ・グザヴィエ・ロトの愛弟子レオ・ヴァリンスキとレ・メタボール5枚目のディ スクは、プーランクとベルナール・カヴァナ(1951-)の合唱作品。
プーランクはエリュアールの詩による世俗カンタータ「雪の夕暮れ」と宗教的な悔悛のための4つのモテット、「神をほめたたえよ」に挑戦。たっぷりとした声量 で表情豊かな響きを堪能させてくれます。
一方カヴァナの「通常日のミサ曲」は器楽アンサンブル「ムルティラテラール」を加え、強烈な音世界を作り上げています。「通常日のミサ曲」は1993-4年の 作で、今回録音に際して改訂が施されました。典礼文を基に作られた歌詞はかなりフザケているうえ、3台のアコーディオン、ポジティフ・オルガン、各種打楽器、 クラリネット、サクソフォン、トランペット、ホルン、チューバがアドリブをはじめカオス状態となります。まさに「ならず者」的な宗教曲で信仰心がなくともオーディ オ的に楽しめます。 (Ki)

J.S.Bach-Stiftung
C-279CD(1CD)
NX-E03
バッハ:カンタータ第45集
カンタータ 第74番Wer mich liebet, der wird mein Wort halten - われを愛する者は、わが言葉を守らん BWV74
カンタータ 第86番Wahrlich, wahrlich, ich sage euch - まことに、まことに、われ汝らに告ぐ BWV86
カンタータ 第41番Jesu, nun sei gepreiset- イエスよ、今ぞたたえられん BWV41
ウルリケ・ホフバウアー(S)
ベンジャミン・ウィリアムソン(A)
ヤコブ・ピルグラム(T)
マティアス・ヘルム(Bs)
テリー・ウェイ(A)
ヨハネス・カレシュケ(T)
マルクス・フォルペルト(Bs)
ユリア・ドイル(S)
アントニア・フレイ(A)
フローリアン・ジーフェルス(T)
ステファン・マクロード(Bs)
バッハ財団cho
バッハ財団O(古楽器使用)
ルドルフ・ルッツ(指/Cemb)

録音(ライヴ):Evangelischen Kirche Trogen ARSt. Gallen(スイス)
2023年5月26日、2014年5月23日、2022年4月29日
第74番「われを愛する者は、わが言葉を守らん」は1725年5月20日の聖霊降臨祭の日曜日のためのカンタータ。ヨハネの福音書第14章の23〜31節が 用いられた内容は、人々のイエスへの愛と、イエスを愛する人々への神の愛、イエスの再臨を待ち望む思いが綴られた真摯なものです。冒頭の合唱は 1723年のカンタータ第59番からの転用ですが、第74番ではトランペットとオーボエ、合唱が増強された華やかなものに変更されています。ソプラノ、バス、テ ノール、アルト、それぞれの技巧的なアリアが続き、最後は救いへの思いが短いコラールで歌われます。 1724年5月14日に初演された、ロガーテの主日(復活節第5主日)のための第86番「まことに、まことに、われ汝らに告ぐ」は、ヨハネの福音書第16章の 23〜30章のイエスの別れの言葉から採られた歌詞によるもの。キリストを信じる者が痛みと苦しみを受けたときに、神はすぐに助けてくれるわけではなくとも、 あきらめることなく信頼するように。と説きます。バスの簡素なアリアで曲が始まり、美しいヴァイオリン・ソロを従えたアルトのアリアが続きます。この曲で独唱を 担うテリー・ウェイの清冽な歌唱が聴きどころです。喜びに満ちたテノールのアリアが続き、最後は希望に満ちたコラールで曲を閉じます。 第41番「イエスよ、今ぞたたえられん」は1725年の元日に初演されたカンタータ。3本のオーボエ、3本のトランペットとティンパニを用いたイエスの名を呼ぶ華 麗な合唱ではじまり、ソプラノとテノールの2曲のアリアが続きます。第2曲のソプラノのアリアでは3本のオーボエが活躍、また第4曲のテノールのアリアではチェ ロ・ピッコロも用いられています。

Gramola
GRAM-99292(1CD)
ヴィクトル・ウルマン(1898-1944):歌曲集
小さなケークウォーク
フリードリヒ・ヘルダーリンの詩による歌曲
アルベルト・シュテッフェンの詩による6つの歌曲 Op.17
3つのユダヤの歌((B?ezulinka) op.53
宗教的歌曲集 Op.20より
 Um Mitternacht im Schlafe schon
 Die arme Seele(古いスイス民謡より)
 First Meeting
 Christmas Morning in Dornach
 Wendla im Garten
2つの中国の歌(Klabund)
ルイーズ・ラベによる6つのソネット Op.34)
シラ・カルモン(S)
マリア・ガルソン(P)

録音:2022年10月24-25日、2023年1月12-13日
チェコ生まれの指揮者・作曲家ヴィクトル・ウルマン。ツェムリンスキーやシェーンベルクの影響を受け、指揮者及び作曲家として活躍しました。パヴェル・ハース やハンス・クラーサと同世代で、共に第1次大戦後のチュコ楽壇の隆盛を築きましたが、ユダヤ人の家系であったためにナチスに囚われ、ハースたちと同様、ホ ロコーストの犠牲となりました。歌劇「アトランティスの皇帝」をはじめ、近年作品が演奏される機会が増えています。このアルバムに収録されている作品のほと んどは、ナチスが政権を握ったのち、 もしくは1942年に彼がテレージエンシュタットの収容所に拘留されてから書かれたものと推測されています。比較的平易 なスタイルで書かれているのは、抑圧に苦しんでいた人々の気晴らしを意図したためと思われますが、ジャズの影響による軽やかさ、複雑な対位法を用いたフ レーズ、予期せぬメロディーの展開などが混在する作品には聴く人を当惑させる瞬間もあります。イスラエル出身のシラ・カルモンが時に演劇的な身振りを想 像させるように表情豊かに歌い、作品の魅力を伝えます。

Gramola
GRAM-99302(1CD)
ウクライナのインテルメッツォ
イホール・クシュプラー(1949-2012):山に花咲くカモミール
ボリス・リャトシンスキー(1894/5-1968):嘆き、また嘆き
アナトリー・コス=アナトルスキー(1909-1983):私の4頭の牛たち
コンスタンティン・ダンケヴィチ(1905-1984):歌劇「ナザール・ストドリア」 より Stekhaのアリア
ユーリー・メイトゥス(1903-1997): バラード「Ksenia」
ミコラ・リセンコ:歌劇「タラス・ブーリバ」 よりNastiaのアリア
ウクライナ民謡(オレス・チシュコ編):私は眠りたくない
ヴィクトル・マチュク(1852-1912):愛しい故郷
ダンケヴィチ:歌劇「ボフダン・フメリニツキー」よりVarvaraのアリア
オレク・キヴァ(1947-2007):室内カンタータ

歌唱:ウクライナ語。上記曲名は英訳からの重訳。
ゾリアナ・クシュプラー(Ms)
ルハンシクSO
イヴァン・オスタポーヴィチ(指)

録音:2022年8月8-11日
リヴィウ・オルガン・ホール(ウクライナ)
ウクライナを代表する歌手の一人ゾリアナ・クシュプラーが「愛、憧れ、望郷」をテーマに歌うアルバム。収録曲 はウクライナの作曲家によるオペラ・アリア、声楽作品そして民謡編曲です。同国西部の都市リヴィウに生まれ たクシュプラーは2000年のミュンヘンARDコンクールで第1位になって注目を集め、2007年から2020年まで ウィーン国立歌劇場のアンサンブル・メンバーとしてティーレマン指揮の「ニーベルングの指環」など数々の上演・ 録音に参加しました。現在もウィーンを拠点にオペラ、リサイタル、教育活動にも取り組んでいます。共演のル ハンシクSOはウクライナ南東部ルハンシク州の州都のオーケストラですが、2022年2月のロシア軍の 侵攻を受けてリヴィウに避難して来ました。同地に生まれたクシュプラーが共演、意気投合してこのアルバムが 生まれました。日本ではほぼ知られてないと思われる曲ばかりですが、音楽と歌唱・演奏の力強さに心揺さぶ られます。

IBS CLASSICAL
IBS-132023(1CD)
NX-B07
ブラームス:管弦楽伴奏による合唱曲集
運命の歌 Op.54
4つの歌 Op.17
愛の歌- ワルツ Op.52
アルト・ラプソディ Op.53
哀悼の歌 Op.82
命の女神たちの歌 Op.89
アグニエシュカ・レーリス(Ms)
マドリード州立O&cho
ジョセップ・ビーラ・イ・カサニャス
マルゼーナ・ディアクン(指)

録音:2023年6月19-20日
ブラームスの管弦楽伴奏による合唱作品を集めた1枚。ややもすれば「アルト・ラプソディ」や「運命の歌」などの重厚で陰影の濃い作品が注目されが ちですが、軽妙な「愛の歌 - ワルツ」や、女声合唱と2つのホルンとハープによる繊細な透明感のある「4つの歌」も収録し、このジャンルにおけるブラー ムス作品の多彩さ、懐の深さを聴かせます。ポーランド出身の指揮者マルゼーナ・ディアクンはクルト・マズア、ピエール・ブーレーズ、マリン・オルソップら の薫陶を受け、スペイン、ドイツ、フランスを中心に進境著しい指揮者。2021年秋からマドリード州立O(ORCAM)の芸術監督を務めていま す。
IBS CLASSICAL
IBS-102023(1CD)
NX-B07
ブロツキー・アルバム
高木日向子(1989-):A Song
パブロ・オルティス(1956-):ブロツキー、ヴィヴァルディとストラヴィンスキー
アンドレアス・ブリューガー(1941-):クリスマス・バラード
ジョアン・マグラーネ・フィゲーラ(1988-):忘れられた舟歌
オルティス:Nativity
ポール・スーツ(1955-):The Saints and the Aint’s
ロランス・ギヨー(S)
ナタリー・グルング(コールアングレ)
ピエール=イヴ・プリュヴォ(Br)
ジョエル・バルドレ(Vn)
ゾイア・スドニス(朗読)
オルケストレ・ムジケ・デ・ルミエレス
ファクンド・アグディン(指)

録音:2022年1月
ファクンド・アグディンとオルケストレ・ムジケ・デ・ルミエレスによる「MUSIC & WORDS」シリーズ。第3作目と なる当盤の主人公は、1987年にノーベル文学賞を受賞したロシア系アメリカ人の詩人、ヨシフ・ブロツキーで す。レニングラードのユダヤ人家庭に生まれ、18歳の頃から詩作を始めるも、やがてソヴィエト当局から弾圧を 受け1964年に逮捕され服役。その後、1972年にソ連から国外追放され、1980年にアメリカの市民権を 得るという激動の人生を送りました。 このアルバムでは高木日向子をはじめとしたそれぞれ背景の異なる5人の作曲家に作品を委嘱、世界文学 における重要人物であるブロツキーの詩からインスパイアされた6つの作品を収録しています。


Ars Produktion
ARS-38643(1CD)
ダ・ツヴィシェン〜歌曲集
ブラームス:5つの歌曲 Op.49-5
ヴォルフ:「ゲーテの詩による歌曲集」より「ミニョン第1番」
ハンス・ゾマー(1837-1922):Mignon singt, als Engel angetan
エーリヒ・ジャック・ヴォルフ(1874-1913):ゲーテの3つの歌 Op.15-1
ブラームス:6つの歌曲 Op.86-6「死へのあこがれ」
レスピーギ:「5つの歌」より「死別」
ピツェッティ
:「2つの愛の歌」より「Oscuro e il ciel」
レスピーギ:「4つの歌」より「夢」
ザンドナーイ:Notte di neve、Attimo
レスピーギ:ある日お帰りになるならば
コルンゴルト:4つの別れの歌 Op.14-1「死の歌」
マックス・コヴァルスキ(1882-1956):「ハーフィズの詩による8つの歌」より「So lange wir im Licht sind」
ヴォルフ:Horch, horst Du nicht vom Himmel her
ジョージ・ヘンシェル(1850-1934):3つの歌 Op.43-3「Wie Melodie aus reiner Sphare hor’ ich」
シューマン:ミルテの花 Op.25-25「東方のバラより」
ルビンシテイン:ミルザ・シャフィーによる12の歌 Op.34-8「Neig’, schone Knospe, dich zu mir」、Op.34-4「Es hat die Rose sich beklagt」、Op.34-9 「Gelb rollt mir zu Fusen」
ベルンハルト・セクレス(1872-1934):4つの歌 Op.11-1「Es eilt die Ros’」
テオドール・シュトライヒャー(1874-1940):「ハーフィズの詩」より「Ist Dir ein getreues liebevolles Kind beschert」
コルンゴルト:不滅なるもの Op.27-1
ソフィア・パヴォーネ(Ms)、
ヘダイエ・ヨナス・ジェディカール(P)

録音:2022年4月-5月
イタリア系ドイツ人のメゾ・ソプラノ歌手ソフィア・パヴォーネは、イタリア語、ドイツ語、フランス語、英語を巧みに操り、バッハから現代音楽まで幅広い楽曲をレパートリーとしています。長年にわたって共演してきたピアニストのヘダイエ・ヨナス・ジェディカールと録音したこのアルバムは、3部作で構成され、19世紀から20世紀のさまざまな作曲家の作品が22曲収録されています。

RUBICON
RCD-1087(1CD)
庭の世界〜花の歌曲集
シューベルト:花の言葉 D519
メンデルスゾーン:初すみれ Op.19a-2
シューマン:「ミルテの花」より「蓮の花」 Op.25-7
クララ・シューマン:すみれ
シューマン:「レーナウの6つの詩とレクイエム」より「私の薔薇」 Op90-2
シベリウス:6つの歌 Op.88
フォーレ
:「2つの歌」より「蝶と花」 Op.1-1
ショーソン:蝶々 Op.2-3
プーランク
:「偽りの婚約」より「花」 FP101-6
ソレール
(1895-1962):Al’ombra del lledoner、Menta I Farogola、Floeix l’ametller
カルロス・グアスタビーノ(1912-2000):薔薇と柳、「アルゼンチンの花」より「Cortadera, plumerito」
ミュリエル・ハーバート(1897-1984):すみれ、水仙に
エルガー:花言葉
ハイドン・ウッド(1882-1959):愛する庭の薔薇の花
【アンコール】
フランダース&スワン:「At the Drop of a Hat」より「Misalliance」
アレッサンドロ・フィッシャー(T)、
アンナ・ティルブルック(P)
テノール歌手のアレッサンドロ・フィッシャーは、歌劇『ポッペアの戴冠』のルカーノ役でザルツブルク音楽祭デビューを果たし、数々のオペラや音楽祭に出演するほか、定期的にコンサートやリサイタルも開催するなど精力的に活動しています。2022年にはグラモフォン誌の注目アーティストが紹介される「One to Watch」に選出され、BBTフェローシップを受賞するなど、今、大注目のテノールのひとりです。
2020年のロックダウンの最中、フィッシャーは妻とともに自宅の庭で多くの時間を過ごしました。庭の花々や自然の美しさに触れ、冬から春、そして夏へと移り変わる庭の景色からインスピレーションを受け、リサイタル・プログラムの土台が形成されました。ロンドンのウィグモア・ホールでライヴ録音されたこのアルバムは、全曲、花を題材とした楽曲で構成され、花や花言葉はもとより、愛の証についてやロマンティックな恋の儚さなど、花を通じて描かれる人間の深い感情にも言及しています。

CPO
CPO-555349(1CD)
NX-B10
C.P.E.バッハ:マニフィカト/クリスマス・カンタータ 他
マニフィカト Wq215
合唱「Et misericordia 主の憐みは」 (Wq215 第4曲の初稿)
クリスマス・カンタータ「Auf, schicke dich 天は御神の栄光を語り」 Wq249
合唱「Spiega, Ammonia fortunata」 Wq216
ハンナ・ヘアフルトナー(S)
エルヴィラ・ビル(A)
ゲオルク・ポプルッツ(T)
マティアス・フィーヴェク(Br)
マルクス・フォルペルト(Br)
ケルン・アカデミー(古楽器アンサンブル)
ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ(指)

録音:2022年11月30日-12月3日、2023年9月18日
1768年から1788年に亡くなるまで、ハンブルクの5つの主要教会の音楽監督を務めたカール・フィリップ・エマヌエ ル・バッハの宗教合唱作品集。このアルバムにはマニフィカトとクリスマス・カンタータを中心とした4作品を収録。マ ニフィカトは1749年にベルリンで作曲された後1779年にハンブルクで改訂されたもので、改訂の際に3本のトラン ペット、2本のホルン、ティンパニが加えられ、祝祭的な輝きが増しています。トラック10にはその第4曲の合唱「Et misericordia」をオリジナルのベルリン版で収録、比較を楽しむことが出来ます。華麗なクリスマス・カンタータは 1775年の作曲。彼はこの作品をとても気に入り、何度も演奏しています。最後に置かれた合唱「Spiega, Ammonia fortunata」はヨーゼフ・マルティン・クラウスが仕えたことで知られるスウェーデンのグスタフ3世がハンブ ルクを訪問した際の祝祭的な作品。C. P. E. バッハはこれを作曲するために12時間しか時間がなかったと自伝 に記していますが、にわかには信じがたいほどの完成度の高い作品です。
CPO
CPO-555343(1CD)
NX-B10
M・ハイドン:ジングシュピール「落穂拾い」 他
ジングシュピール「落穂拾い」 MH493
カンタータ『Ninfe in belli』 MH73
モニカ・マウフ(S)
ヤコブ・ミッタールッツナー(Br)
サシャ・ザラビ(T)
マリアンナ・ヘルツィヒ(S)
クリスティアン・ハーフェル(T)
マリア・ラドゥルナー(S)
ザルツブルク・ホーフムジーク(古楽器オーケストラ&声楽アンサンブル)
ヴォルフガング・ブルンナー(指&Cemb)

録音:2019年9月28-30日
17世紀から19世紀初頭の作品を得意とする指揮者ヴォルフガング・ブルンナーと、1991年に彼が設立した ザルツブルク・ホーフムジーク。彼らは、以前にも管楽のための協奏曲集や、歌劇「夢」「自然の真実」など、ミ ヒャエル・ハイドンの知られざる作品を録音しており、このアルバムでもジングシュピール「落穂拾い」と1765年 のカンタータ『Ninfe in belli』の2作を紹介しています。 「落穂拾い」は1778年にオーストリアのクレムスミュンスター修道院劇場のために書かれたジングシュピール。 落ちていたトウモロコシの種を拾い、盗人と非難された貧しいエミーリエが救われるまでの物語です。モニカ・マ ウフをはじめとした歌手たちの、美しいアンサンブルをお楽しみください。かたや『Ninfe in belli』は、1765年1月19日に、バイエルン公妃ヨーゼファがランバッハ修道院に滞在した際の機会カンタータ。後にミヒャエル・ハ イドンの妻となるソプラノ歌手マリア・マグダレーナ・リップがソロを歌ったと推測される華やかな作品です。ザルツ ブルク・モーツァルテウムとウィーン国立音楽大学で学んだ若手ソプラノ、マリア・ラドゥルナーが見事な歌唱を 聴かせます。

299 MUSIC
NIKU-9056(1CD)
税込定価
さくら〜中田喜直ソングス/坂下忠弘
@ さくら [2:39]/Aほしとたんぽぽ [1:59]/ B つゆにぬれてる 桑のみたべた/編曲:伊藤幹翁 [2:17]
Cああプランタン無理もない [3:37]/Dねむの花 [3:08]/Eバラ色の街で [2:05]/ F 即興的ワルツ〜中田喜直に寄せて*/作曲:松下倫士 [3:19]/G夏です [1:57]/ Hおやすみなさい 美しい夢を見て/編曲:倉本裕基 [3:27]/I夏の思い出 [2:37]/ Jちいさい秋みつけた [2:46]/Kさわると秋がさびしがる [2:21]/Lむらさき叙情 [2:59]/ Mぎんなん/編曲:吉田孝古麿 [2:17]/N匂いのある歌 [1:14]/Oわらべうた* [1:32]/ P雪の降るまちを [2:41]/Q心の窓にともし灯を [2:31]
Rみんなのなかへ(平和の詩) [3:01]/S歌をください [5:03]

*=ピアノ・ソロ作品
坂下忠弘(Br) 、松下倫士(P)

録音:2023 年8 月30 日?9 月1 日三鷹市芸術文化センター「風のホール」
中田喜直生誕100 年に寄せて
私が坂下くんに出会ったのは彼がまだ音大在学中で、4 人の仲間たちと演奏を熱心にして いたときのことです。レッスンを乞われて初めて彼らの歌唱を聴きながらひときわ坂下くんの 歌声に心惹かれました。彼は日本人には珍しい柔らかさと響きのある声を持っています。作 曲家であった夫・中田喜直が生前坂下くんと出会っていたら、さぞやこの声に喜んだことでし ょう。中田幸子(中田喜直 夫人)

ALIA VOX
AVSA-9956(1SACD)
ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス op.123 ジョルディ・サヴァール(指)、
ル・コンセール・デ・ナシオン
ラ・カペラ・ナショナル・デ・カタルーニャ(合唱)、
YOCPAアカデミーメンバー
リナ・ジョンソン(S)、オリヴィア・フェアミューレン(Ms)、
マルティン・プラッツ(T)、マヌエル・ヴァルサー(Br)

録音:2023年5月11-16日、カルドナ城修道院
サヴァールの勢いがとまりません。ベートーヴェンの交響曲(第1-5番:AVSA-9937/第6-9番:AVSA-9946)に続く、ベートーヴェン・シリーズ の第3弾にして完結編の登場。1823年(1819-1823年にかけての制作)に完成した、ミサ・ソレムニスです。サヴァールは、2023年10月末に来日 公演が実現しました。ヴィオール奏者としての来日でしたが、その音楽が素晴らしいのはいうまでもなく、演奏技術のすばらしさも80代にしてなお世界最高峰 であることを聴衆に印象づけたツアーとなりました。指揮者としての活動ももちろんますますの高みにあります。
サヴァールは、「ベートーヴェンについて私がいつも魅了されるのは、その言葉の力強さもさることながら、彼の音楽が、出自や階級や信条に関係なく、すべ ての人間に語りかけ、単に貴族や聖職者のエリートを満足させるためだけに作曲されていないことだ。」と述べています。ここでも過去の伝統のすべての重みか ら解き放たれた別次元の世界で、まさに作品が生まれたばかりのような生々しさで、ベートーヴェンの音楽がすべての人間に語りかける力に満ちていることを実 感させてくれる演奏です。
録音も素晴らしく、冒頭からやわらかく包み込まれるような極上の世界。コンサートミストレスは、ラヴェル作品のCD「ムーヌへのオマージュ」(KKC-6580/ CC-72916)で2022年のレコード・アカデミー賞を受賞して一挙に注目度が高まっているリナ・トゥール・ボネ。「ベネディクトゥス」でのソロもボネが演 奏しており、文字通り天上的な、聴き手を高みに連れて行ってくるような美しさです。 (Ki)

SKARBO
DSK-3237(1CD)
祝祭の空気
ジェイ・オルトハウス:アフリカのハレルヤ
メアリー・リン・ライトフット:神をたたえよ
ユッカ・リンコラ:ヨイク
ラヨシュ・バールドシュ:ラヨシュ・バールドシュ
コダーイ:ジプシーがチーズを食べるとき
ダヴィッド・アスルサ:謝肉祭のハバネラ
ルーチョ・ベルムデス:黒人の踊り
アルベルト・エルナンデス:「ゴザ、ミ・カリプソ」
マヌエル・コレイ:母なる大地へ
伝承曲:種から苗へ
伝承曲:村のそばを歩く
ポール・ブラフォール:カメのポルカ
ミシェル・ベルナード:チェリーのブランデー漬け
サリー・K・アルブレヒト:タマ・トゥ
伝承曲:ミュージック・ダウン・イン・マイ・ソウル
伝承曲:ディス・リトル・ライト・オブ・マイン
ブルターニュ聖歌隊
キムソン=ウ(P)
マウド・アモン=ロワザンス(指)

録音:2022年フランス
男女が集う行事は祝祭との結びつきが強く、昔から祝祭にまつわる多くの作品が作曲されてきました。それらに共通するのは「踊り」。リズムとメロディは民族ご とに異なり、舞曲と音楽とが密接に絡み合っていることがわかります。このアルバムでは20世紀から21世紀に焦点を当て、今日世界中で歌われている祝祭に関 係する合唱作品を集めました。溌剌としたリズムが非常に印象的なユッカ・リンコラの「ヨイク」など、パワフルでエネルギッシュな合唱作品をご堪能ください。 (Ki)

fra bernardo
FB-2311653(1CD)
アーリー・ミュージック・ログ〜バッハの作k品

(1)ミサ曲 ヘ長調 BWV233

(2)パストラーレ ヘ長調 BWV590

(3)カンタータ第214番「太鼓よとどろき、ラッパよ響け」 BWV214

(4)ブランデンブルク協奏曲第6番変ロ長調 BWV1051
(1)コレギウム・ヴォカーレ・ヘント、シビラ・ルーベンス(S)、ステファニー・ハウツィール(A)、トーマス・バウアー(Bs)、フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)
(2)トン・コープマン(Org)
(3)アムステルダム・バロックO&cho、デボラ・ヨーク(ベローナ/ソプラノ)、アンネッテ・マルケルト(パラス/アルト)、ヨルグ・ドゥルミュラー(イレーネ/テノール)、クラウス・メルテンス(ファーマ/バス)、トン・コープマン(指&Org)
(4)ニコラウス・アーノンクール(ヴィオール)、グスタフ・レオンハルト(ヴィオール)、エディト・シュタインバウアー(Va)、エドゥアルト・メルクス(Va)、アルフレッド・アルテンブルガー(Va)、フリーダ・クラウゼ=リチャウアー(Vc)、アルフレッド・プラニアフスキー(Cb)、ブルーノ・ザイドルホーファー(ハープシコード)、ヨゼフ・メルティン(指)

録音:2003年、1950年(ブランデンブルク協奏曲第6番/ピリオド楽器による世界初録音)
現代を代表する2人のバッハ解釈者、フィリップ・ヘレヴェッヘとトン・コープマンによる貴重な記録、2003年のライヴ録音!伝説的なグスタフ・レオンハルトの流派から生まれた両アーティストと彼らのアンサンブルは、バッハ音楽の演奏の伝統に永続的な影響を与えています。さらにエクストラ・トラックとして、ニコラウス・アーノンクール、グスタフ・レオンハルト、エドゥアルト・メルクスといった重要な先駆者たちが参加した1950年のバッハ・イヤーにおけるブランデンブルク協奏曲第6番のピリオド楽器世界初録音の音源も収録されています。

Da Vinci Classics
C-00800(1CD)
スペインの宝石
ファリャ:7つのスペイン民謡
アルベニス:6つのバラ―ド
モンサルバーチェ:5つの黒人の歌
モンポウ:パストラル、
 あなたの上にはただ花ばかり
サン=サーンス:不幸な人*
シルヴィア・アリーチェ・ジアノーラ(Ms)、
フィリッポ・ファリネッリ(P)、
トスカ・ルソー(S)*

録音:2021年8月(イタリア、ペルージャ)
イベリア伝統の声楽とピアノのためのレパートリーの傑作の数々、カスティーリャとカタルーニャの作曲家の作品、そしてフランスの音楽家サン=サーンスによるスペインへのオマージュを通して、聴き手を想像上のスペイン旅行へと導いてくれる1枚。イタリア音楽に魅了されていたアルベニスは、イタリア出身の貴族の詩人のテキストをもとに、イタリアのベルカントやトスティの室内声楽曲を彷彿とさせる作品を書きました。モンポウの歌曲は感動的で想像力に富み、声とピアノの濃密な相互作用が特徴。サン=サーンスの「不幸な人」は、ポーリーヌ・ヴィアルドの娘たちのために書かれたもので、『恋の骨折り損』ついてのウィットに富んだ風刺的な考察です。

Signum Classics
SIGCD-790(1CD)
ヘヴン・トゥ・アース
ジョアンナ・フォーブズ・レストレインジ
:Let My Prayer Rise Up、God The Holy Trinity、Magnificat (King’s College Service)、Nunc Dimittis (King’s College Service)、The Chorister’s Prayer (mixed voices version)、Preces and Responses、Words From The Cross、Give Us Grace、Faith, Hope and Love
ジョアンナ・フォーブズ・レストレインジ&アレグザンダー・レストレインジ:For The Beauty Of The Earth
ジョアンナ・フォーブズ・レストレインジ:The Chorister’s Prayer (upper voices version)、Drop, Drop, Slow Tears、High As The Heavens、Lord, Have Mercy (The St Helen’s Service)、Glory To God (The St Helen’s Service)、Holy, Holy, Holy (The St Helen’s Service)、Lamb Of God (The St Helen’s Service)、The Lord’s Prayer、Saint Richard’s Prayer、The Mountains Shall Bring Peace、Go Forth In Peace
ベン・パリー(指)、
ロンドン・ヴォイシズ、
アンドレアナ・チャン(Org)

録音:2023年6月19日-20日(イギリス)
グラミー賞を5回受賞した人気ヴォーカル・グループ「ザ・スウィングルズ」(スウィングル・シンガーズ)のソプラノ歌手及び音楽監督として7年間活動し、テネブレやロンドン・ヴォイシズなどのアンサンブルで歌う他、現代のクロスオーヴァー音楽や多くの映画サウンドトラックなどでも歌い、幅広いジャンルの音楽の演奏、作曲、録音、監督、プロデュースを行う多面的なミュージシャン、ジョアンナ・フォーブズ・レストレインジ(ジョアンナ・フォーブス・レストレンジ)の合唱作品集。このアルバムに収められている作品は、旋律があり歌いやすく作曲されています。教区教会の聖歌隊が念頭に置かれており、曲は歌手の声域内に快適に収まり、オルガンの伴奏は合唱団をサポートするように設計され、ハーモニーは魅力的で親しみやすいものになっています。歌う人にとっても、聞く人にとっても、言葉の意味をより高めるその作風によって聴きやすいアルバムとなっています。

DUX
DUX-1979(1CD)
男声合唱のための宗教作品集
オラ・イェイロ:Ubi caritas
ピョートル・ヤンチャク:De profundis clamavi
ローウェル・メイスン:Nearer My God to Thee
ラフマニノフ:Bogoroditse Devo
マリアーノ・ガラウ:Parce Domine
ヤンチャク:キリエ
グレゴリオ・アレグリ:Miserere mei, Deus
クラウディア・ラビエガ:O sacrum convivium、
 アヴェ・マリア
イェイロ:Northern Lights、Ave Generosa
フランツ・ビーブル:アヴェ・マリア
ヤンチャク:Pater noste
アントニオ・ロッティ:Crucifixus
ユスティナ・ハヌシャク(指)、
カントレス・サンクティ・ニコライ男声cho

録音:2022年、2023年
カントレス・サンクティ・ニコライ男声合唱団による男声合唱のための宗教作品集。17世紀から現代作曲家の作品まで幅広く網羅しており、受難曲、典礼作品、教会音楽を含んだアルバムとなっています。その多くはヨーロッパだけでなくアメリカでも頻繁に演奏されています。テキストが主な役割を果たす瞑想的で落ち着いたメロディーから、複雑なポリフォニック構造まで、男声合唱の機能をフルに使ったこのアルバムで、聴衆はその可能性を感じることが出来るでしょう。

スロヴェニア放送
ZKP-118210(1CD)
ギター伴奏によるスロヴェニアとイタリアの歌曲
プロハースカ:私はあなたに何を尋ねようか
イパヴェツ:テントウムシ/露が野原に落ちたら/思い出の本に/ヒナギクが育つ
ジョルダーニ:愛しい人よ(カーロ・ミオ・ベン)
チャンピ(伝ペルゴレージ):ニーナ
モンテヴェルディ:苦しみが甘美なものならば
カルダーラ:親愛な森よ
ルティーニ:愛の喜びは
ヘンデル:これほどの陰はなかった(オンブラ・マイ・フ)
カッチーニ:アマリッリ
ランディ:ああ歓迎される死よ
シュケルヤンツ:山の麓の休息
パヴチッチ:子守歌2
マシェク:窓の下で
ラヨヴィッチ:セレナード/部屋の中の月
ヤカ・ミヘラツ(Br)
ユレ・チェルコフニック(G)

録音:2023年6月 スロヴェニア リュブリャーナ
19世紀から20世紀のスロヴェニアの歌曲と、バロック時代のイタリアの歌(いわゆるイタリア古典歌 曲を含む)をギター伴奏でバリトンが歌ったもの。イタリアバロックの歌がギター伴奏に合うのは容易 に想像できるだろうが、日本人にはほとんど未知のスロヴェニア歌曲がまた素敵だ。 ヤカ・ミヘラツはリュブリャーナで学んだ後、ベルリンで活躍しているバリトン。柔らかい美声のバリト ン。ユレ・チェルコフニックは、リュブリャーナで学んだ後、ウィーンやチューリヒで研鑽を積んだギタ ー奏者。2018,19年と来日しており、実は熱心なギター好きには既に知られている人です。
スロヴェニア放送
ZKP-117978(1CD)
ハープ伴奏による歌曲集
ドビュッシー:美しい夕暮れ
 星の輝く夜/マンドリン
フォーレ:夢の後で Op.7-1
 トスカーナのセレナーデOp.3-2
 揺り籠 Op.23-1/私たちの愛 Op.23-2
イパヴェツ(1829-1908):思い出の本に/ロマンス
ラカル(b.1979):寒さ
シューマン:春の訪れ Op.79-19
 お母さん、お母さんOp.25-11
 私を彼の胸に寄り掛からせて Op.25-12
R.シュトラウス:親しい幻 Op.48-1
 明日 Op.27-4
アンドレヤ・ザコニシェク・クルト(S)
ウルシュカ・クリジュニク・ズパン(Hp)

録音:2022年9月 スロヴェニア リュブリャーナ
フランス、スロヴェニア、ドイツの歌曲をハープ伴奏でソプラノが歌っています。ドビュッシーやフォー レの歌曲をハープ伴奏で歌うのは珍しくないだろうが、シューマンやシュトラウスとなると稀でしょう。ス ロヴェニアのロマン派の作曲家、ベンヤミン・イパヴェツ(1829-1908)や、現代スロヴェニアを代表す る作曲家、カタリーナ・プスティネク・ラカル(1979-)の作品も素晴らしい。 アンドレヤ・ザコニシェク・クルトはスロヴェニア東部のツェリエ生まれ、在住のソプラノ。彼女はマリボ ール歌劇場で四半世紀に渡って様々なソプラノ役を手掛けて来た劇場の花形歌手で、同劇場の 2014年来日公演のビゼー「カルメン」でヴェッセリーナ・カサロヴァ相手にミカエラを歌っていた。ウル シュカ・クリジュニク・ズパンはスロヴェニアの代表的ハープ奏者の一人で、2003 年からスロヴェニア・ POのハープ奏者を務めています。 簡易紙ケース収納。

DIVINE ART
DDX-21114(1CD)
NX-B07
20世紀の英語による歌曲集
1. ジョージ・バターワース(1885-1916):Is my team ploughing? 馬どもは耕しているだろうか?
2. ブリッジ:Come to me in my dreams おいで 私のもとへ わが夢の中
3. チャールズ・マーシャル(1857-1927):I hear you calling me 僕を呼ぶあなたの声が聞こえた
4 クィルター(1877-1953):Now sleeps the crimson petal 深紅の花弁は眠りに就く
5. クライヴ・ポラード(1959-):Go song of mine 行け、私の歌よ…世界初録音
6. リチャード・ヘイグマン(1882-1966):Do not go my love 愛しい人よ、行かないで
7. ヴォーン・ウィリアムズ:Silent Noon 沈黙の正午
8. フレデリック・キール(1871-1954):Remembrance 記憶
9. ヴィクター・ヘリー=ハッチンソン(1901-1947):Dream Song 夢の歌
10. ブリッジ:What shall I your true love tell? 何を私、あなたの真の恋人は伝えましょうか
11. ヘイドン・ウッド(1882-1959):Love’s garden of roses 愛する庭のばらの花
12. ペーター・ゲルホーン(1912-2004):Autumn 秋
13. アイアランド(1879-1962):If there were dreams to sell もしも売ることのできる夢があ
れば
14. セシル・アームストロング・ギブズ(1889-1960): Silver シルヴァー
15. ポラード:The cloths of heaven…世界初録音
16. ヴォーン・ウィリアムズ:The sky above the roof 屋根の上のあの空R
17. シリル・スコット(1879-1970):Lullaby 子守歌
18. エイミー・ウッドフォード=フィンデン(1860-1919):Kashmiri Song カシミールの歌
19. クィルター:I arise from dreams of thee あなたの夢から目覚めた
20. ブリッジ:Journey’s End 旅の終わり
●アンコール
21. ルーシー・サイモン(1940-):How could I ever know(秘密の花園より)
トレヴァー・アレクサンダー(Br)
ピーター・クロックフォード(P)

録音:2021年6月20日、8月15日、10月17日
3曲の世界初録音を含む、20世紀の英国で親しまれた歌曲を集めた1枚。現在でも歌われるブリッジ やヴォーン・ウィリアムズらの「英国歌曲」と、当時英国で人気のあった「Parlour Ballad(パーラー・バ ラード=アマチュアの音楽家が家で演奏するような音楽)」と呼ばれる作品を織り交ぜて紹介。しみじみ とした歌から、軽くしゃれた歌まで多彩かつ味わい深い作品を楽しめます。英国ロイヤル・オペラを中心に バリトン歌手として活躍するトレヴァー・アレクサンダーの美しい声を、指揮者、伴奏者として活動する ピーター・ロックフォードのピアノが引き立てています。

VOX
VOXNX-3031CD(1CD)
NX-B03
ラフマニノフ:合唱交響曲「鐘」他
ラフマニノフ:合唱交響曲「鐘」…英語歌唱
カンタータ「春」 Op.20
3つのロシアの歌 Op.41
マリアンナ・クリストス(S)
ウォルター・プランテ(T)
アーノルド・ヴォケタイティス(Bs-Br)
セントルイスSO&cho
レナード・スラットキン(指)

録音:1980年10月 ミズーリ州セントルイス、パウエル・ホール
スラットキンとセントルイス響がVOXに録音したラフマニノフの管弦楽作品全集(LP4枚組)から、合唱の加わる作品を集めた1枚。オリジナル・マスターから 24bi