湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



LAWO Classics
(ノルウェー)



※表示価格は全て税込み。品番結尾に特に表記のないものは全て1CDです。
品番 内容 演奏者
LWC-1001
ノヴァ〜合唱作品集
ウィテカー:水の夜、眠り(スリープ)
レーガー:夜の歌
ラフマニノフ:生神童貞女や喜べよ
イェイロ(ヤイロ):すべてが美しいお方
クヴェルノ:アヴェ・マリス・ステラ(めでたし海の星)
ゲレーロ:めでたし、聖なる処女
ドミンゲス:光であられる神
ニューステット:おお十字架よ
ヤンソン:ソネット第76番
メルナス:ボッサ・ブッファ
伝承曲(メーラー編):トリロ
アンネ・カーリン・スンダール(指)
室内合唱団ノーヴァ

録音:2007年−2008年
2001年に結成されたノルウェーの混声合唱団、室内合唱団ノーヴァが歌う2世紀に渡る合唱作品集。ノルウェーの合唱団と、日本でも評価、人気の高いウィテカーやイェイロ(ヤイロ)の作品という組み合わせは、合唱ファン要チェック。
LWC-1002
スペインとラテン・アメリカの歌曲集
モンサルバーチェ:5つの黒人の歌
グリーディ:6つのカスティーリャの歌
ニン:ポロ、アンダルシアの歌、
 エル・ビト
グアスタビーノ:4つの植民地の歌
トゥリーナ:歌のかたちの詩
イツィアル・マルティネス・ガルドス(S)、
ペール・アルネ・フランセン(P)

録音:2007年11月、オスロ
スペイン、サン・セバスティアン出身のイツィアル・マルティネス・ガルドスは、オスロのナショナル・オペラ・アカデミーを経て、ノルウェー国立歌劇場のソリストとして、またスウェーデンなどスカンジナヴィアで活躍するソプラノ歌手。ガルドスの歌うスペインとラテン・アメリカの歌曲は、ラテン=情熱というイメージではなく、雨が降りやんだ後に差し込む日差しのような印象を与えてくれます。
LWC-1003
デュナミス〜トシュテイン・オーゴー=ニルセン
聖歌/カンティガス/デュナミス(ミサ・ソフィア)
ビョルン・サグスタード(指)
マンゲル・ムシックラーグ
マンゲル・ムシックラーグは、2011年の第34回ヨーロピアン・ブラスバンド・チャンピオンシップ(EBBC)で、ウェールズのコーリー・バンドなどの強豪を抑えて見事に優勝を飾った北欧ノルウェーのブラス・バンド(金管バンド)。マンゲル・ムシックラーグがLAWOからリリースするのは、EBBCでも演奏したノルウェーの作曲家、トシュテイン・オーゴ=ニルセン(1964-)の作品集。ヨーロッパを制覇したサウンドで、ノルウェーの金管バンドの"現在"を聴く!
LWC-1004
我思う、ゆえに我あり
ヘンデル:「メサイア」〜正しきことを述べる者の足は美しい
バッハ:われ忠実に沈黙を守りBWV.466
バッハ(グノー編):アヴェ・マリア
フォーレ:「レクイエム」〜ピエ・イェズ
クヴェルノ:「エレミア」〜カンティレーナ
ハイドン:「神なる聖ヨハネのミサ・ブレヴィス」〜ベネディクトゥス
シューベルト:アヴェ・マリア
カールセン(ドローゲン編):夜の訪れは船足速く
バーゴン:ヌンク・ディミッティス
メンデルスゾーン(ニアリー編):鳩のように飛べたなら
バッハ:御身がそばにあるならばBWV.508
ヘッダール伝承歌(ノールストーガ編):天上に
カルク=エーレルト:交響的コラール「今すべての森は眠る」Op.87-3
ベンヤミン・イーサクセン(Boy-S)、
マグネ・H・ドローゲン(Org)、
ベーリト・カルダス(Vn)

録音:2008年
10年にわたりオスロ大聖堂少年合唱団のメンバーとして演奏家、礼拝に参加してきたノルウェーのボーイ・ソプラノ、ベンヤミン・イーサクセンのソロ・アルバム。すでにノルウェー放送Oやグレクス・ヴォーカリスとの共演を果たしており、母国ノルウェーを中心にソリストとして本格的な活動をスタートさせています。
LWC-1005
ヒンデミット:ヴィオラとサクソフォンのための室内楽作品集
ヴィオラとチェロのための二重奏曲
コンツェルトシュテュック
無伴奏ヴィオラ・ソナタOp.25-1
ヴィオラ、テナー・サクソフォンとピアノのための三重奏曲Op.47
ロルフ=エーリク・ニューストレム(アルト・サクソフォン)、
ヴェーガル・ランドース(アルト・サクソフォン&テナー・サクソフォン)、
ヘンニンゲ・ランドース(Va)、
ビョルグ・ルイス(Vc)、
エリスビータ・ナウロッカ(P)

録音:2004年−2007年
多くの木管、金管楽器や弦楽器のために作曲を行ったヒンデミットの室内楽作品の中から、"サクソフォン"と"ヴィオラ"のための音楽をピックアップ!ノルウェーのサクソフォン・シーンをリードする2人の名プレーヤーが"競演"する「コンツェルトシュテュック」がこのアルバムのハイライト。
LWC-1006
ばらに囲まれて〜グリーグ:歌曲集
ヨン・パウルセンの5つの詩Op.26
6つのロマンスOp.39
「ペール・ギュント」Op.23より ソルヴェイグの歌、ソルヴェイグの子守歌
6つの歌曲Op.48
ヒルデ・ハーラルセン・スヴェーン(S)、
シグネ・バッケ(P/スタインウェイ1892)

録音:2009年1月
ノルウェー、トロルハウゲンのグリーグの別荘で、グリーグが愛用したと伝わる1892年製のスタインウェイ・モデルBを用いてレコーディングされたグリーグの歌曲集。この情熱あふれるプロジェクトを歌うのは、ノルウェー歌曲を得意とするヒルデ・ハーラルセン・スヴェーン。グリーグの抒情性が巧みに表現された好演です。
LWC-1007
インスパイアード・バイ・バッハ〜オルガン作品集
シューマン:ペダル・ピアノのためのスケッチOp.58
エッゲン:シャコンヌ ト短調
 ペダル・ピアノのための練習曲Op.56
ヴァーレン:パストラーレOp.34、
 前奏曲とフーガOp.33-1/2
バッハ:コラール幻想曲「主なる神が我らを守りたまわずば」BWV.1128
アンデシュ・アイステン・ダール(Org)

録音:2008年&2009年
バッハの音楽から影響を受けたシューマン、アルネ・エッゲン(1881−1955)、ファッテイン・ヴァーレン(1887−1952)のオルガン作品集。
ノルウェーの若手オルガニスト、アンデシュ・アイステン・ダールの閃きが、時を越えてバッハと後世の作曲家たちをリンクさせています。
LWC-1008
温室〜フランス歌曲集
ショーソン:歌曲集「温室」Op.24
フォーレ:歌曲集「閉ざされた庭」Op.106
サン=サーンス:歌曲集「赤い灰」Op.146
ベッティーナ・スミス(Ms)、
アイナル・ロッティンゲン(P)

録音:2008年8月−9月
ベッティーナ・スミスは、オランダのハーグ王立音楽院でワウト・オーステルカンプとエリー・アメリングから声楽を学んだノルウェー、ベルゲン生まれのメゾ・ソプラノ。フランス歌曲の黄金時代から選ばれたメゾ・ソプラノのための3つの歌曲集では、スミスの歌声の存在感、確立されたキャラクターに感心。
LWC-1009
貧しき地はクリスマスの静けさに〜クリスマス・キャロル集
民謡(クローン編):愛らしいこのクリスマスの時に
グルーバー(クローン編):きよしこの夜
スタングヴィーカ民謡(クローン編):それは愛らしい幼子が
アインシーデルンの旋律(クローン編):救い主
ダール(クローン編):今,世界の隅々から人びとが
プレトリウス(クローン編):一輪のばらが咲いた
ソロース d.y.(クローン編):静かな村は光に輝き
伝承曲:天にある砦を知っている
ノルドローク(クローン編):この世にクリスマスの鐘が鳴る
民謡(クローン編):つねに待ち望む心を
スルナダール民謡(クローン編):さあ鐘よ鳴れ
シュレジェン民謡:この世はうるわし
アカデミー女声cho
マーリト・トーンデル・ブースベルグ(指)
シーグルド・ホーレ(ベース)

録音:2009年
ノルウェーの女声合唱団(アカデミー女声合唱団/Kvindelige Studenters Sangforening)とノルウェー難民評議会(NRC)のコラボレーションによるクリスマス・キャロル集。ポピュラーなキャロルから、ノルウェーの伝承曲、民謡を組み合わせたプログラムは、北欧の合唱作品集としても魅力的。
LWC-1010
神のみに栄光あれ
ノルウェー伝承歌(マグネ・H・ドローゲン編):神聖な日の出
イェンセン:祭壇
ラインベルガー:パストラーレOp.150-4
ノルウェー伝承歌 (マグネ・H・ドローゲン編):天にある砦を知っている
バッハ:主よ人の望みの喜びよBWV147
メンデルスゾーン:聖パウロOp.36より「アリア」
バッハ:おおいとしき御子、おおやさしきイエスBWV493
モーツァルト:ラウダーテ・ドミヌムK.339
ヴァルター:トマーゾ・アルビノーニ氏の協奏曲ヘ長調
シンディング:主の御母Op.50
バッハ:汝エホヴァに、われ歌わんBWV452
ドイツの旋律(マグネ・H・ドローゲン編):危険と無縁の者はいない
メーソン(トロン・クヴェルノ編):主よ御許に近づかん
ラインベルガー:夕べの歌Op.150-2
ノルウェー伝承歌(マグネ・H・ドローゲン編):イエスの御名に守られた眠りを知っている
パーセル:夕べの賛歌「いま太陽はその光を覆い」
ベンヤミン・イーサクセン(Boy-S)
マグネ・H・ドローゲン(Org)、
エリセ・ボートネス(Vn)、
ヘンニンゲ・ランドース(Va)、
アンネ・スティーネ・ダール(Vc)

録音:2009年5月&6月
10年にわたりオスロ大聖堂少年合唱団のメンバーとして演奏家、礼拝に参加してきたノルウェーのボーイ・ソプラノ、ベンヤミン・イーサクセン。ノルウェー室内Oにソリストとして招かれ、更にはラジオやテレビ、映画など多くのジャンルで活躍するイーサクセンのLAWO Classics第2弾。
LWC-1011
歌曲と無言歌
シュポア:へだてられた恋Op.37、
 乙女の憧れOp.41、安堵Op.72
モーツァルト(ディアベッリ編):忘れな草(ギターのための)
モーツァルト:おいで、愛しいツィターよK.351、満足K.349
シューベルト(メルツ編):さすらい人D.493、
 涙の賛美D.711
ディアベッリ:美しき女の聖名祝日にOp.98、
 恋Op.98
メルツ:マズルカ、愛の歌
ディアベッリ:はるかなる恋人Op.98、
 音楽を讃えて
メルツ:はるかなる人に、スケルツォ
ジュリアーニ:運命にOp.89、
 エル・パンセOp.46、ばらOp.46
シュポーア:輪舞の歌Op.37、
 子守歌Op.72
ジュリアーニ:ヘンデルの主題による変奏曲Op.107
ヘレーネ・ヴォル(S)、
ヴェーガル・ルンド(G)

録音:2009年2月
ギター伴奏による19世紀のロマンティックな"歌曲"と、ギター・ソロによる"無言歌"。愛の詩、物憂う旋律、ヘレーネ・ヴォルの澄み切った歌声、ナイジェル・ノースの弟子ルンドのギターは、全てが気品に満ちています。
LWC-1012(2CD)
バッハ:クラヴィーア練習曲集第3巻
前奏曲とフーガ 変ホ長調BWV.552
教理問答書コラールBWV.669−689(21のコラール前奏曲)
4つのデュエットBWV.802−805
コーレ・ノールストーガ(Org)

録音:2009年6月
オスロ大聖堂のオルガニスト、コンサート・オルガニストとして活躍するノルウェーを代表する名奏者、コーレ・ノールストーガのバッハ。17世紀の伝説的なオルガン・ビルダー、アルプ・シュニットガーが1721年に製作したズヴォーレ、聖ミヒャエリス教会のオルガンによる演奏。その重厚かつ神々しいサウンドは天上からの声のよう。
LWC-1013
シューベルト:歌曲集「冬の旅」D.911 ホーヴァル・ステーンスヴォル(Bs-Br)
トゥール・エスペン・アスポース(P)

録音:2009年5月
ステーンスヴォルはアイスランドSO、ニュージーランドSOとも共演を重ねてきたオスロ出身のバス・バリトン奏者。アスポースは2007年よりノルウェー音楽アカデミーの教授を務める傍ら、ソリスト、室内楽奏者として活躍。古楽界の第一人者、フランス・ブリュッヘンを含む多くの著名アーティストと共演し"ノルウェーで最も優れた才能の持ち主のひとりである"と称されています。
LWC-1014
7〜方角
エスタゴー:7.方角〜女声、ヴィオラとチェロのための
変イ調で〜チェロのための序曲
リトゥス〜ヴィオラのための/瞑想曲
シリ・トリエセン(S)、
モルテン・カールセン(Va)、
ハンス・ヨーゼフ・グロー(Vc)

録音:2009年11月、オスロ
ノルウェー・グラミー賞"Spellemannprisen"の2010年コンテンポラリー・ミュージック・アウォード受賞タイトル。アメリカ、ミズーリ州生まれのノルウェー人作曲家エドヴィン・エスタゴー(1959−)の音楽のキーワードは、"エレクトリック"ではなく"アコースティック"。
LWC-1015
モーツァルト:クラリネット五重奏曲イ長調K.581
ブラームス:クラリネット五重奏曲ロ短調Op.115
レイフ・アルネ・ペデルセン(Cl)、
オスロ・フィルハーモニック・チェンバー・グループ

録音:2009年8月&10月、オスロ
【 LAWO Classics】は、北欧ノルウェーの新興レーベル。クラリネットの王道中の王道、モーツァルトとブラームスの「五重奏曲」を取り上げるオスロ・フィルハーモニック・チェンバー・グループは、ノルウェーの名門オスロ・フィルの奏者たちで結成された室内アンサンブル。クラリネットのペデルセンは、ヤンソンス在任中の1990年からソロ・クラリネット奏者のポジションで活躍するオスロ・フィル木管セクションの中核メンバー。ペデルセンの伸びやかで優美な音色が、極上のモーツァルトとブラームスを聴かせます。
LWC-1016
ショパン(アスハイム編):ジプシー・オーケストラによるマズルカ集
マズルカ.イ短調Op.68-2
マズルカ.ヘ短調Op.7-3
マズルカ.ロ短調Op.33-4
マズルカ.ハ長調Op.33-3
マズルカ.イ短調Op.17-4
マズルカ.イ短調Op.67-4
マズルカ.嬰ヘ短調Op.6-1
マズルカ.変ロ長調Op.7-1
マズルカ.嬰ハ短調Op.30-4
マズルカ.ト短調Op.24-1
マズルカ.嬰ハ短調 Op.63-3
ニルス・ヘンリク・アスハイム(P)
イェットルード・ジプシー・オーケストラ
ノルウェーのコンポーザー・ピアニスト、ニルス・エンリク・アスハイムと、東欧ジプシー音楽のスペシャリストたち、イェットルード・ジプシー・オーケストラの再解釈が贈るジプシー・オーケストラによるショパンの「マズルカ集」。
ツィンバロン、ストロー・ヴァイオリン、アコーディオンやクラリネット、そしてピアノの大活躍により、天才ショパンの代表作「マズルカ」が驚きの大変身!ショパンの「マズルカ」の進化形。これはかなりユニークです!
LWC-1017
スレトホルム:サクソフォンと打楽器のための室内楽作品集
青い影/...吐息のように...
マリンバのための2つの楽章
4つのプロフィール/アリアU
序奏とトッカータ
ヴェーガル・ランドース(Sax)、
シェル・トゥーレ・インネルヴィーク(打楽器)、
シセル・ヴァルスタ(Hp)、
ノクサス・サクソフォン四重奏団
作曲家、政治家、ノルウェーの著作権管理団体コピノル(Kopinor)のエグゼクティヴ・ディレクターなど様々な姿を持つノルウェーの音楽家、イングヴェ・スレトホルム(1955−)。
「サクソフォン+打楽器」という編成をベースとしたスレトホルムの作品は、スカンジナヴィアの洗練されたコンテンポラリーのレベルの高さを感じさせます。
LWC-1018
綴りなおされた愛の歌
ヴァルムロード:森の番人
ル・コック:シャコンヌ
ストロッツィ:考えなくともよい、嘆きの歌〜わが涙よ、ほんとうに退屈な人だこと、苦しめられた女
トルゲット:ああ涙よ、なぜ流れないの
コルベッタ:シャコンヌによるパルティータ
ブルン:わたしの星
ストロッツィ:死がわれらを分かつまで
コーエン:ハレルヤ
エリサベト・ホルメッツ(S)、
フレードリク・ボック(バロック・ギター&テオルボ)

録音:2010年2月
スウェーデンのソプラノ、エリサベト・ホルメッツが歌声で綴るドラマティックで儚い"愛の歌"の世界。イタリア・バロック時代のシンガーソングライター、バルバラ・ストロッツィの"17世紀のポップス"と、現代の"リュート歌曲"のコントラストが不思議な魅力を醸し出します。

LWC-1020
(2SACD)
カールセン:ルカ受難曲Op.153 ベルゲン大聖堂聖歌隊、
マグナル・マンゲシュネス(指)
ニルス・オーレ・オフテブロー(Org)
ノルウェー楽壇の中堅作曲家、シュル・モルク・カールセン(1947−)が2006年に完成させた大作「ルカ受難曲」。ルカ福音書に基づくキリストの受難を題としたカールセンの「ルカ受難曲」が、近現代ノルウェーの宗教作品の代表作となる可能性を持ちます。マンゲシュネス&ベルゲン大聖堂聖歌隊の澄み切ったハーモニーも美しい。
LWC-1021
ガーシュウィン・アット・ザ・キーボード
ガーシュウィン:スワニー
ノーバディ・バット・ユー
アイル・ビルド・ア・ステアウェイ・トゥ・パラダイス
ドゥ・イット・アゲイン/魅惑のリズム
オー・レディ・ビー・グッド
誰かが私を恋している
スウィート・アンド・ロウ・ダウン
素敵な気持ち/私の彼氏
クラップ・ユア・ハンズ/ドゥ・ドゥ・ドゥ
マイ・ワン・アンド・オンリー
ス・ワンダフル
ストライク・アップ・ザ・バンド/ライザ
アイ・ガット・リズム/フー・ケアーズ?
ラプソディ・イン・ブルー
リアルト・リップルズ
2つの調による即興曲
前奏曲第1番変ロ長調
前奏曲第2番嬰ハ短調「ブルー・ララバイ」
前奏曲第3番変ホ長調「スペインのプレリュード」
前奏曲(メロディ第17番)
前奏曲「ルバート」
前奏曲「4度のノヴェレット」
ジャスボ・ブラウン・ブルース
メリー・アンドルー
スリー・クォーター・ブルース
プロムナード/ハ調の2つのワルツ
イーヴァル・アントン・ヴォーゴール(P)

録音:2010年9月18日−20日、ソフィエンベルグ教会(オスロ)
北欧ノルウェーから届いたセンスの良さがキラリと光る"オリジナル・ヴァージョン"の「ガーシュウィン・ピアノ・アルバム」!カラフルな音色、お洒落なフレージング、ほどよいリラックス感と躍動するリズム。ノルウェー国立音楽アカデミーのアソシエート・プロフェッサーであり名ピアニスト、イーヴァル・アントン・ヴォーゴールの両手が魅惑のガーシュウィン・ワールドを繰り広げます。
LWC-1022
ロンベルグ:ピアノ作品集
ヴァラクウェンタ/絵画的幻想曲集
アイモ・パギン(P)

録音:2010年9月
1978年ノルウェー、オスロ出身の若手作曲家、マルティン・ロンベルグのピアノ作品集。
パリの老舗出版社ジェラール・ビヨドーから楽譜が出版されているロンベルグの音楽は、ポスト・ロマン派、ケルト神話を思わせるかのような幻想的な雰囲気を漂わせています。
LWC-1023
ブラームス:オルガン作品集
前奏曲とフーガイ短調WoO9
前奏曲とフーガト短調Wo10
フーガ変イ短調WoO8
コラール前奏曲とフーガ「おお悲しみよ心の苦しみよ」WoO7
クララ・シューマン:オルガンのための前奏曲とフーガ第3番Op.16
ブラームス:11のコラール前奏曲Op.22
アンデシュ・アイステン・ダール(Org)

録音:2010年10月3-4日&11月19-20日
ノルウェーの若手オルガニスト、アンデシュ・アイステン・ダール(1976-)のLOWO Classics第2弾は「ドイツの三大B」と称されたブラームスと、彼と親交の深かったクララ・シューマンの前奏曲とフーガを含んだ人間味あふれるプログラミング。
LWC-1024
ラルトラベルタ〜ピアノ作品集
ヴァレーン:ピアノのための小品Op.22
シェーンベルク:6つの小さなピアノの小品Op.19
ベルク:ソナタOp.1
ヴァレーン:間奏曲Op.36
シェーンベルク:5つのピアノの小品Op.23より
ヴァレーン:前奏曲Op.29より
ウェーベルン:ピアノのための変奏曲Op.27
ヴァレーン:変奏曲Op.23
アナベル・グアイタ(P)

録音:2011年4月27-30日
ベルゲン出身のアナベル・グアイタは、ノルウェーのグリーグ音楽院とスペインのバルセロナ音楽院でピアニストとしての研鑽をつむと共に、音楽現象学に精通し、そのアプローチ方法について長きにわたり研究を行ってきた。ノルウェーのメディアから"素晴らしい感性と表現力"と称されるアナベル・グアイタが専門分野である、新ウィーン楽派の前衛的音楽を知的かつ上品に鳴らします。
LWC-1026
カレンテス〜スピナート・イントルノ・アル・コール
テーラモ:フェリット・ジア・ドウン・アモロッソ・ダード
モヴィタ・ピエタード
ベンシェ・ロンタン・メ・トロヴィン・アルタ・パルテ
プロランス・プロラヴィ・ペルシェ・ラ・フォルトゥナ
ヌーダ・ノン・エラ、プレッソ・アルトロ・ヴェスティート
レ・テンプス・ヴェラ・タントゥスト・アプレス
スピナート・イントルノ・アル・コール
ウン・フィオル・ジェンティル・マッパーゼ
ロゼッタ・ケ・ノン・カンビ・マイ・コローレ
スピナート・イントルノ・アル・コール
カレンテス
カレンテスは芸術監督であるジョスティン・グンデルセンによって2006年に設立された、中世後期からルネサンスのポリフォニー音楽を得意とするアンサンブル。楽譜におこされていない楽法や編成、即興を研究の対象とし、これまでにノルウェー、ドイツ、チェコ、イタリア等で公演を行ってきました。カレンテスが演奏するのは、アントニオ・ザッカーラ・ダ・テーラモの音楽。当時のローマ教皇に仕え、1400年頃の中世イタリアで活躍した重要な作曲家です。
LWC-1027
ブラームス:ヴィオラとピアノのためのソナタOp.120
ソナタへ短調Op.120-1
ソナタ変ホ長調Op.120-2
ヘンニンゲ・ランドース(Va)、
ティム・ホートン(P)

録音:2010年8月1-3日
ヴィオラ奏者ヘンニンゲ・ランドースは、2009年からオスロ・フィルハーモニーOで首席奏者を務め、ノルウェーの名アンサンブル、ヴェルターヴォSQでも活躍したノルウェーの名女流ヴィオラ奏者。ノルウェーのヴィオラで聴くブラームスの「Op.120」もまた絶品。
LWC-1028
ヴァイオリンとヴィオラのための作品集
モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲ト長調KV.423、
 変ロ長調KV.424
ブルースタ:ヴァイオリンとヴィオラのための奇想曲
ハルヴォルセン:ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲「ヘンデルの主題によるパッサカリア」
エリセ・ボートネス(Vn)、
ヘンニンゲ・ランドース(Va)

録音:2011年8月24-26日
エリセ・ボートネスはオスロ・フィル、デンマークRSO、WDRケルンRSO、トロンハイムSOのコンサートマスターを務め、現在はベルゲン室内アンサンブルの芸術監督を務めるという華々しい経歴を持つノルウェーの女流ヴァイオリニスト。ノルウェーのトロンハイム出身の女流ヴァイオリニストが、モーツァルトと母国の偉大な作曲家、ハルヴォルセンとブルースタの楽曲を伸びやかに奏でます。
LWC-1029
バラと愛
H.ラング:歌曲「ペール・ギュント」
F.ラング:ノルウェーの情調よりOp.37
ランゲ=ミュラー:春の夜、スピナー・スキン
F.ラング:ノルウェーの情調よりOp.37
H.ラング:歌曲「プリテンダーズ」、
 私は疑問に思う、森の中で、夕方の気分
F.ラング:コラール、フモレスケ2、
コラール2、ダンス/
ヒェルルフ:喜びの春と別れ、船の便り
F.ラング:ノルウェーの情調よりOp.37
イプセン:再会、演劇「絹のはしご」、
 メモリー、バラと愛/
F.ラング:水彩画、子守唄、フモレスケ1、
 フォルクヴァイス、ロマンス/
H.ラング:J.S.ウェルハーヴェンの詩による6つの歌
ヒェルルフ:バルカローレ
ブロム:北欧の歌
エレーヌ・ウォルド(S)、
ペール・アンドレス・トンデル(Br)、
ユージン・アスティ(P)、
ヴェガード・ルンド(G)

録音:2010年6月&8月
デンマークの作曲家ヘンリック・ラング(父)とフレデリック・ラング(息子)を中心に構成された、民族音楽や有名詩人など、ノルウェーからインスピレーションを得て作曲された歌曲集。ノルウェーの歌い手エレーヌ・ウォルドとペール・アンドレス・トンデルに、1992年のポータリン室内楽コンクールでの優勝経歴を持つヴェガード・ルンド、フェリシティ・ロットなどの名歌手たちからの信頼も厚い歌曲伴奏のスペシャリスト、ユージン・アスティが参加し、近年発見された19世紀のノルウェーとデンマーク作曲家によるレパートリーをギター・ソロ、ピアノ・ソロの珍しい楽曲と組み合わせた興味深いプログラミングで綴ります。
LWC-1030
サン=サーンス:オルガン作品集
前奏曲とフーガOp.99−3/祝婚曲Op.9
前奏曲とフーガOp.109−1
白鳥(ギルマン編)
前奏曲とフーガOp.109−2
幻想曲第3番Op.157
前奏曲とフーガOp.109−3
宗教的行進曲Op.107
前奏曲とフーガOp.99−1
子守唄Op.105(ギルマン編)
前奏曲とフーガOp.99−2/幻想曲
マグネ・H・ドローゲン(Org)
1974年生まれのマグネ・H・ドローゲンは2003年よりオスロ大聖堂でオルガニストと聖歌隊指揮者を、オスロ大聖堂少年合唱団の常任指揮者、そして2010−2011シーズンにはスタヴァンゲル大聖堂の音楽監督を務めたノルウェーの実力派オルガニスト。 バロック音楽から現代までの幅広いレパートリーを持ち、ストックホルムのカタリナ教会のオルガンで得意とするフレンチ・レパートリーを披露してくれます。
LWC-1031
ハベスタード:ガウデアムス
ガウデアムスOp.79
序奏とパッサカリアOp.18/称賛Op.78
オルガン・コーラル
オルガンのための小品Op.22b
ファンファーレとブルースOp.57
全能の神と父との情事
ハラルド・リーゼ(Org)

録音:2011年4月
シェル・ハベスタード(1955−)は、オスロのノルウェー音楽アカデミーの教授を務めるノルウェー・オルガン界を代表するコンポーザ・オルガニストの1人。壮麗な「ガウデアムス」など、ハべスタードのオルガン作品を弾くハラルド・リーゼも同じくノルウェーの音楽家。ベルゲン大聖堂に1997年完成のリーガー・オルガンのサウンドが響きます。
LWC-1032
戸外にて
ドビュッシー:喜びの島
グリーグ:バラード.ト短調Op.24
ドビュッシー:版画、月の光
グリーグ:抒情小曲集第5集〜「夜想曲」Op.54−4
バルトーク:戸外にてSZ.81
ニルス・アンデシュ・モッテンセン(P)

録音:2011年4月
メゾ・ソプラノのマリアンネ・ベアーテ・シェランとの共演がグラミー賞にノミネートされるなど、近年の活躍が目覚ましいノルウェーのピアニスト、ニルス・アンデシュ・モッテンセンの初となるソロ・レコーディング。1986年ノルウェーのヤング・ピアニスト・コンペティションやハノーバー、ザルツブルク、イタリア等の国際コンクールで優勝を飾り、主要オーケストラとの共演を果たすとノルウェーの極北にあるアルタを活動の拠点としたモッテンセン。上品な演奏の中から時折光る、芯ある美音のパッセージが存在感を放つ好演。
LWC-1033
ベルク、シェーンベルク、ウェーベルンの初期歌曲集
ベルク:若き日の歌曲〔山の彼方に、女よあなたは甘きもの、深い憧れ、花咲く春は短いと彼は嘆く、瞬間、冬、浜辺で、悲しみ、希望、散歩、笛吹き女、最初の失恋、ロイコーンに〕
シェーンベルク:4つの歌 Op.2〔期待 Op.2-1、あなたの金の櫛を私に Op.2-2、高揚 Op.2-3、森の木漏れ日 Op.2-4〕
ウェーベルン:8つの初期の歌曲〔深く遠いところから、仰ぎ見て、花のあいさつ、愛のすがた、夏の夕べ、上機嫌、死、朝の早帰り〕
マリアンネ・ベアテ・シェラン(Ms)、
ニルス・アンデシュ・モッテンセン(P)

録音:2011年6月2日−4日
バロックからコンテンポラリーまでの広いレパートリーを持ち、日本では鈴木雅明が指揮するバッハ・コレギウム・ジャパンとの共演の成功でその名と歌声を知られる1975年ノルウェー生まれのメゾ・ソプラノ、マリアンネ・ベアテ・シェラン(マリアンネ・ベアーテ・キーラント)。シェランが選んだ新ウィーン楽派の3大作曲家、シェーンベルク、ベルク、ウェーベルンの歌曲は、無調な十二音技法に傾倒する前に作曲された初期の秀作。後期ロマン派の香りを残した美しき歌曲たちを、スカンジナヴィアが育んだメゾ・ソプラノの木漏れ日のように優しき歌声で ――。
LWC-1034
(1SACD)
ベートーヴェン:木管三重奏曲ト長調 WoO.37
セレナード.ニ長調 Op.25
クラリネット三重奏曲変ロ長調Op.11「街の歌」
オスロ・フィルハーモニック・チェンバー・グループ

録音:2011年
ノルウェーの名門オスロ・フィルのメンバーたちによって結成された室内楽団、オスロ・フィルハーモニック・チェンバー・グループのシリーズ第3弾。楽聖ベートーヴェンの小編成の室内楽作品では、オスロ・フィルを凝縮したかのような美しい演奏を披露してくれています。スペイン、マドリード出身でオスロ・フィルの首席ピアニストのポジションにあるゴンサロ・モレーノのピアノと管楽器、弦楽器のブレンド感も絶妙!
LWC-1035(2CD)
バッハ:オルガンのための協奏曲&コラール前奏曲集
オルガン協奏曲第1番ト長調BWV.592/オルガン協奏曲第3番ハ長調BWV.594/オルガン協奏曲第2番イ短調BWV.593/オルガン協奏曲第4番ハ長調BWV.595/コラール・パルティータ「ようこそ、イエスさま」 BWV.768/コラール「いと高きところにいます神にのみ栄光あれ」 BWV.717/コラール「いと高きところにいます神にのみ栄光あれ」 BWV.711/コラール「いと高きところにいます神にのみ栄光あれ」 BWV.715/コラール「いざ喜べ、尊きキリストのともがらよ」 BWV.734/コラール「おお主なる神、われを憐れみたまえ」 BWV.721/コラール「キリストは死のとりことなられても」 BWV.718/コラール「愛しきイエスよ、われらはここに」 BWV.731/コラール「おお主なる神、われを憐れみたまえ」 BWV.695/コラール「わが心からの望み」 BWV.727/コラール「イエスよ、わが喜び」 BWV.713/コラール「主イエス・キリスト、われを顧みたまえ」 BWV.709/コラール「主イエス・キリスト、われを顧みたまえ」 BWV.726/コラール「われ汝に別れを告げん」 BWV.736/コラール「われ汝に別れを告げん」 BWV.735/コラール「わが魂は主をあがめ」 BWV.733
コーレ・ノールストーガ(Org)

録音:2011年10月10日−12日
オスロ大聖堂のオルガニスト、ノルウェー国立音楽アカデミーの教授として活躍するノルウェーのオルガニスト、コーレ・ノールストーガが弾く大バッハの協奏曲とコラール前奏曲。スイス、アルレスハイム大聖堂のジルバーマン・オルガンの音色と大聖堂の響きが、輝かしきバッハの音楽の世界を創り出しています。
LWC-1036
(1SACD)
ベートーヴェン:交響曲第7番 Op.92(木管八重奏版)
管楽八重奏曲変ホ長調 Op.103
ロンド変ホ長調 WoO.25
オスロ・カンマーアカデミー

録音:2011年10月
2009年12月にデビューを果たしたオスロ・カンマーアカデミーは、ゲルノート・シュマルフスとインゴ・ゴリツキの弟子で2004年からオスロ・フィルの首席奏者を務めるオーボイスト、ダヴィッド・フリーデマン・シュトルンクが芸術監督として率いるノルウェーの新しい木管アンサンブル。
各奏者に高度な技巧と音楽性、アンサンブルが要求されるベートーヴェンの「交響曲第7番」の木管八重奏版では、オスロ・フィル、トロンハイム響、ノルウェー陸軍スタッフ・バンドで活躍するメンバーたちがハイ・パフォーマンスを発揮!オスロの新しい管楽アンサンブル、その実力は本物です!
LWC-1037
(1SACD)
ヴォスレフ:三重奏曲
ヴァーレン:三重奏曲 Op.5
エッゲ:三重奏曲 Op.14
ヴァーレン三重奏団

録音:2011年6月20日−23日
ノルウェーの偉大な作曲家、ファルティン・ヴァーレン(1887−1952)から名を冠した三重奏団、ヴァーレン三重奏団の、ノルウェーの3世代の作曲家を集めた三重奏曲集。ヴァーレン三重奏団のために書かれ、2011年に初演されたヴォスレフ。無調の中に後期ロマン派の匂いを残すヴァーレン。ソ連とフィンランドの間での戦争を題材にしたエッゲ。様々なスタイルの作品のコントラストをノルウェーのトリオの演奏で聴き比べることができます。
LWC-1038
(1SACD)
C.P.E.バッハ:交響曲&協奏曲集
交響曲ホ短調 WQ.178
オーボエ協奏曲変ホ長調 WQ.165
チェンバロ協奏曲ニ短調 WQ.17
交響曲ニ長調 WQ.183/1
バロッカネルネ、
アルフレード・ベルナルディーニ(Ob)、
クリスティアン・ショス(Cemb)

録音:2012年4月19日−22日
1989年に設立された古楽器アンサンブル、バロッカネルネのラウォー(LAWO)デビュー・アルバムはカール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714−1788)の「交響曲と協奏曲」。アンサンブル・ゼフィロの創設者で古楽界有数のバロック・オーボエ奏者、アルフレード・ベルナルディーニとノルウェー人として初めてヨーロピアン・ユニオン・バロック・オーケストラに参加したチェンバロ奏者、クリスティアン・ショスの活躍が素晴らしい。ノルウェーで長い伝統を誇るバロック・オーケストラが、宮廷音楽家として活躍し、ハンブルクでこの世を去るまでのC.P.E.バッハの曲を見事に表現しています。

LWC-1039
ミュージック・フォー・ブルー・デイズ〜チューバのための作品集
フォン・コック:チューバ協奏曲
ヴォーン・ウィリアムズ:チューバ協奏曲
オーゴール=ニルセン:チューバ協奏曲「フェンリルの叫び」、
 チューバとハープのための「ミュージック・フォー・ブルー・デイズ」
アイリク・イェルデヴィーク(Tub)
ビョルン・ブライスタイン(指)プレヴェンPO
アンネケ・ホドネット(Hp)

録音:2011年9月&2012年4月
PJBE、LSOで活躍したイギリスの世界的名手ジョン・フレッチャーの薫陶を受けたノルウェーのチュービスト、アイリク・イェルデヴィークのコンチェルト・アルバム!
1996年からノルウェー軍西部音楽隊(FMKV)に所属するイェルデヴィークの伸びやかなハイトーン、見事なテクニック、そして低音金管の魅力である頼りになる分厚い音色は、まさに北欧の名手と呼ぶに相応しい。リンドベルイやアントンセン、ボズヴィクなど、世界トップレベルの金管奏者を生み出してきた北欧から届くチューバ・コンチェルト・アルバム。低音の魅力にハマって下さい!

LWC-1040
祝福されたクリスマスイブ
伝承曲(ドローゲン編):つねに待ち望む心を(わが思い果てしなく駆けめぐり)
ヴォルフ:眠れる幼な子イエス
レーガー:マリアの子守歌
ノルドローク(ドローゲン編):この世にクリスマスの鐘が鳴る
ファスメル・ダール(ドローゲン編):今、世界の隅々から人びとが
シベリウス:クリスマスの歌
ベック(ドローゲン編):祝福されたクリスマスイブ
グリーグ:クリスマスツリーに寄せる
グルーバー:きよしこの夜
オイストレ・スリードレ民謡/シェラン家の伝承曲/トマス・ベック(ドローゲン編):ベツレヘムにひとりの御子が生まれた
R・シュトラウス:クリスマスの歌
アダン(ドローゲン編):クリスマスの歌「聖らに星すむ今宵」
アイヴズ:クリスマス・キャロル
ドイツ民謡(プレトリウス&モッテンセン編):一輪のばらが咲いた
ホフ(モッテンセン編):北ノルウェーのクリスマスキャロル
マリアンネ・ベアテ・シェラン(Ms)、
ニルス・アンデシュ・モッテンセン(P)、
アルクティムス
 〔エリカ・トート(Vn)、
 ルーナ・ベルグスムー(Vc)、
 クヌート・エーリク・スンドクヴィスト(Cb)〕

2011年6月5日&11月23日−26日
ノルウェー・グラミー賞のノミネートを経験するなど、同国を代表するメゾ・ソプラノとして大きな期待が寄せられているマリアンネ・ベアテ・シェランが歌うクリスマス・アルバム。歌声はもちろんのこと、伝承曲のアレンジや北欧のシベリウス、グリーグ、ドイツのレーガーやリヒャルト・シュトラウス、そしてアメリカのアイヴズなど、世界各地のクリスマスの歌曲を組み合わせたプログラムも秀逸。
LWC-1041
常に自由に〜オペラ・アリア集
ヴェルディ:歌劇「椿姫」〜不思議だわ!、ああ,多分あの人なのね、花から花へ
プッチーニ:間奏曲、私のお父さん、
 歌劇「つばめ」〜ドレッタの素晴らしい夢
マスネ:歌劇「マノン」〜まだ頭がぼーっとして
ドニゼッティ:歌劇「連隊の娘」〜では,決まってしまったのね…富も栄華の家柄も、身分も富も、フランス万歳!
 歌劇「ランメルモールのルチア」〜あたりは沈黙に閉ざされ、あの方が燃える情熱に心を奪われた時
ラヴェル:お下がり!いい子は温めてあげるけど
モーツァルト:歌劇「ツァイーデ」〜安らかにおやすみ下さい,私の大切な人よ、
 歌劇「魔笛」〜夜の女王のアリア
R・シュトラウス:私は身のうちに感じてる
シャルパンティエ:歌劇「ルイーズ」〜その日から
エリ・クリスティン・ハンスヴェーン(S)、
ジョン・フィオーレ(指)
ノルウェー国立歌劇場O
「新しいオペラ界の歌姫の登場」と絶賛され、ノルウェーで鮮烈なデビューを飾ったソプラノ、エリ・クリスティン・ハンスヴェーンのオペラ・アリア集。自身のソロ初CDとなる今回のアルバムは音楽の中からその意気込みが伝わってくるような熱く、力強い歌声が魅力的。ノルウェー・オペラ界の歌姫のアリア集。
LWC-1042
音楽、美しい調べと芸術へのあこがれ
ヴォーン・ウィリアムズ:リュートを弾くオルフェウス、
 美しい人よ目覚めよ、
 テイク・オー・テイク、
 屋根より高い大空は、澄んだ真夜中(夜の讃美歌)
ローズ:ただ生きよと命じてください、
 まだ帰らないでおくれ、
 スライド・ソフト・ユー・シルヴァー・フラッズ、
 汝はまだ汝の芸術よりも公平だ、
 並外れた美しさ
トリエット:神授の、
 ああ,今の芸術は夢、ダイビング
 子守歌
ラニエー:No more shall meads be deck'd with flow'rs/Love's constancy、これ以上泣かない
テイラー:わたしが死ぬか生きるかは教えない
エリサベト・ホルメルツ(S)、
フレドリク・ボック(バロック・ギター&テオルボ)、
ポウル・ヘクスブロ(ロー・ホイッスル)

録音:2012年3月6日−8日
2002年にオペラ・デビューを果たし、レパートリーの幅を広げ、バロックから現代音楽など様々なステージで活躍するノルウェーのソプラノ、ホルメルツ。様々なギター属、リュート属を操り、ルネッサンス、バロック音楽を得意とするボック。「小さい楽器の偉人」と呼ばれる、ロー・ホイッスルのパイオニア、ホクスブロの3人が、美しいアンサンブルを展開します。
LWC-1043
リーヴェッツ:3つの民謡 Op.3
ノルウェーの民謡/Vals til Annemor
Jappusdanser Op.1
Vuggesang til Jappus
Spill og Dans Op.2
ルネ・アルヴァ(P)

録音:2012年4月10日−12日
ノルウェーのベルゲン出身のピアニスト、ルネ・アルヴァのリーヴェッツの作品集。弁護士、判事、作曲家の様々な才能を持ち、ノルウェーにとっても重要な作曲家でもあるヨハンネス・ミデルファート・リーヴェッツ(1902−1988)。コンサートでもプログラムに取り入れるなどリーヴェッツの音楽の普及に貢献しているアルヴァ。軽快でどこか懐かしいリーヴェッツの音楽を柔らかな音で描きます。

LWC-1044
(1SACD)

弦楽オーケストラのための作品集
グリーグ:ホルベルク組曲 Op.40
クヴァンダール:弦楽のためのソナタ Op.79
グリューネル=ヘッゲ:弦楽のための「悲しい旋律」
ニーステッド:コンチェルト・アルクタンドリエ Op.128
アンサンブル・アレグリア

録音:2012年8月6日−9日
2007年に設立されたノルウェーの弦楽オーケストラ、アンサンブル・アレグリアの5周年を記念したアニヴァーサリー・アルバム。2012年にノルウェーのスタトイル・タレント・アワードを受賞し、勢いにのるアレグリア。19、20世紀を代表するノルウェー・プログラムはアニヴァーサリーに相応しい完成度。
LWC-1045(1SACD)
スターリングラードの戦い
グリエール:荘厳序曲 Op.72/
リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行
ハチャトゥリアン(マカリスター校訂):アルメニア民謡と舞曲
ハチャトゥリアン(ポーレン編):バレエ音楽「ガイーヌ」〜レズギンカ
ハチャトゥリアン(ヤール校訂):ソヴィエト警察隊行進曲
ハチャトゥリアン:ウズベキスタンの行進曲と踊りの歌
カバレフスキー(リチャードソン編):道化師の踊り
ハチャトゥリアン(カリンコヴィチ編):組曲「スターリングラードの戦い」Op.74a
ノルウェー空軍音楽隊
ライフ・アルネ・ペーデシェン(指)

録音:2012年5月
ノルウェーが誇る5つのプロフェッショナルの吹奏楽団の1つ、ノルウェー空軍音楽隊のロシアン・プログラム!ハチャトゥリアンの「スターリングラードの戦い」、グリエールの「荘厳序曲」や、高度な技巧を求められる「熊蜂の飛行」や「レズギンカ」などによるロシアン・プログラムでは、首席指揮者兼芸術監督であり、オスロ・フィルの首席クラリネット奏者としても活躍するライフ・アルネ・ペーデシェンのタクトの下、ノルウェー空軍音楽がその優れたサウンド、アンサンブル能力を存分に発揮してくれています。ノルウェー空軍音楽隊の洗練されたサウンド、高度なアンサンブルは、吹奏楽ファン要注目!
LWC-1046
(1SACD)
アリア〜サクソフォンとオルガンの為のアリア集
トヴェイト:名誉ある出迎え
モリコーネ(ビェルケストラン編):ガブリエリのオーボエ
フルーム:エミグラントビサ
ハルヴォルセン(グリーグ編):グリス・ヴァイス、
 ジェグ・ラグド・メグ・サー・シルド、
 brurefale kjem in i garden
リンドバーグ:夏の牧舎の古い賛美歌
フルーム:ソレフォール
ブラトリー:イエス、汝優しき友よ
ボザ:アリア
ハルヴォルセン(グリーグ編):波がある
 I fjol gjet e gjeitin 、ファンスマーチ
マルチェッロ:オーボエ協奏曲 ニ短調
サティ:ジムノペディ第3番
ヴァリン:エレジー
ヴェーガル・ランドース(Sax)、
アンデシュ・アイステン・ダール(Org)

録音:2012年1月15日−17日
ノルウェーの若手アーティスト、ヴェーガル・ランドースとアンデシュ・アイステン・ダールの二人によるサクソフォンとオルガンの為のアリア集。モリコーネのガブリエリのオーボエやマルチェッロのオーボエ協奏曲はサクソフォンのアレンジで演奏される機会は多いが、オルガン伴奏での収録は大変貴重、サクソフォン関係者必聴の1枚。
LWC-1047
グリーグ:ホルベルク組曲 〜 クラーソンの解釈 マッツ・クラーソン(プログラミング)
マッツ・クラーソンは、クラシック・ギターを専門的に学びノルウェー・アカデミーを卒業。その後は、音楽プロデューサーやサウンドエンジニアとしてヤニス・クセナキスやジョン・ケージとタッグを組んできました。その経験を活かし、今アルバムでは、サンプリング音源を使ったプラグラミングによるホルベルク組曲を録音。サウンド・エンジニアだからこそ出来る高水準なプログラミングは、生楽器で演奏しているかのような表現力です。
LWC-1048
(1SACD)
カラーズ
バスクニャーナ:ホームシック
フェレール:夏の月
アルフテル:キャロル
ニンズ編:私の革の帽子、
 マイ・ラヴ,マイ・リトル・ラヴ、
 ひな鳥は歌う
ソロサバル:アメスタン、他
イツィアール・マルティネス・ガルドス(S)、
ペル・アルネ・フランツェン(P)

録音:2011年10月14日−17日
スペインのガリシア、バスク、カタルーニャ、3つの地域の伝統歌曲を収録したアルバム。この歌曲集を歌うのはスペイン出身のソプラノ、イツィアール・マルティネス・ガルドス。祖国の伝統歌曲をガルドスが艶やかな歌声で歌います。
LWC-1049
マズルカ 〜 リサーチング・ショパン
ショパン:マズルカ第1番嬰ヘ短調 Op.6-1
マズルカ第2番嬰ハ短調 Op.6-2
マズルカ第3番ホ長調 Op.6-3
マズルカ第5番変ロ長調 Op.7-1
マズルカ第7番ヘ短調 Op.7-3
マズルカ第11番ホ短調 Op.17-2
マズルカ第13番イ短調 Op.17-4
マズルカ第14番ト短調 Op.24-1
マズルカ第15番ハ長調 Op.24-2
マズルカ第17番変ロ短調 Op.24-4
マズルカ第21番嬰ハ短調 Op.30-4
マズルカ第22番嬰ト短調 Op.33-1
マズルカ第23番ニ長調 Op.33-2
マズルカ第24番ハ長調 Op.33-3
マズルカ第25番ロ短調 Op.33-4
マズルカ第34番ハ長調 Op.56-2
マズルカ第37番変イ長調 Op.59-2
マズルカ第40番ヘ短調 Op.63-2
マズルカ第41番嬰ハ短調 Op.63-3
マズルカ第47番イ短調 Op.67-4
マズルカ第49番イ短調 Op.68-2
マズルカ第50番ヘ長調 Op.68-3
マズルカ第51番ヘ短調 Op.68-4
ニルス・ヘンリク・アスハイム(P)

録音:2012年9月13日−15日、10月12日(ウレフォス)
ノルウェーのリーディング・コンポーザーであり、鍵盤楽器奏者として活躍するニルス・ヘンリク・アスハイムのショパンのマズルカ集。作曲家として2度、ノルウェーのグラミー賞を受賞し、作曲家としての地位を確立。その後は、オルガニストやピアニストとしてキャリアを積んでいるアスハイム。2010年にノルウェーのイェットルード・ジプシー・オーケストと共演し、ショパンのマズルカをリメイクした「マズルカ 〜 リメイキング・ショパン(LWC-1016)」がノルウェーのグラミー賞を受賞しており、原点回帰での録音は話題必至。使用楽器はコラード&コラード社、1830年代製のスクエア・ピアノ。高音域、中音域、低音域がそれぞれ違う楽器のように異なる音色を表現することが出来るという。音色だけでなくスクエア・ピアノを使用することにより新たな解釈や可能性を見出したアスハイムのショパンは必聴です。

LWC-1050(1SACD)
賛歌
シベリウス:イントラーダ Op.111a、
 葬送曲 Op.111b
カールセン:前奏曲、祝典前奏曲、間奏曲
シンディング:オルガンのための賛歌 Op.124
アルヴェーン:前奏曲 Op.31
ニールセン:激震 Op.58
アンデシュ・アイステン・ダール(Org/ブランゲーネス教会のメインオルガン)

録音:2012年10月14日、2月26日−28日
ノルウェーの若手オルガニスト、アンデシュ・アイステン・ダール(1976-)のLOWO Classics第3弾は、1913年から1931年にかけて作曲されたオルガン作品集を、ドランメンにあるブランゲーネス教会のメイン・オルガンである「カシュテン・ルン・オルガン」で見事に表現します。
LWC-1052(1SACD)
エクスカーション
エックレス:コントラバスとピアノのためのソナタ
 メゾ・ソプラノとコントラバス,ピアノのために編曲された4つの歌曲〔グリンカ:疑惑、故なく私を誘うな、
チャイコフスキー:待て Op.16/2、
 ただ憧れを知るもののみが Op.6/6(ルンドストレーム&サンナーヴィク編)〕
ホフマイスター:独奏コントラバスとヴァイオリン,ヴィオラ,チェロのための四重奏曲
ブロッホ:ユダヤの生活〜祈り〔コントラバスと弦楽五重奏版(ルンドストレーム編)〕
ヘラン:コントラバスとピアノのためのエクスカーション(小旅行)
アーリン・サンナーヴィク(Cb)
アンニカ・スコグルンド(Ms)
ニルス・ルンドストレーム(P)、ヴェガード・ヨンセン(Vn)、アスラック・ユヴァ(Vn)、スティーグ・オーヴェ・オーセ(Va)、ハンス・ジョーゼフ・グロー(Vc)、ケネス・ライランド(Cb)

録音:ソフィエンバーグ教会、2012年3月12日−14日&リス教会、5月16日(オスロ)
オスロ・フィルハーモニー管弦楽団のコントラバス奏者、アーリン・サンナーヴィクによるコントラバス作品集。バロックから20世紀を渡る小旅行(エクスカーション)。ホフマイスターの「独奏コントラバスとヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのための四重奏曲」やブロッホの「ユダヤの生活より 祈り(コントラバスと弦楽五重奏版)」では、リード楽器としてコントラバスを起用。ヘラン作曲の「コントラバスとピアノのためのエクスカーション(小旅行)」は、サンナーヴィクのために作曲。音質も申し分なくコントラバスの魅力を最大限に伝えてくれます。
LWC-1053
愛のまこと
メンデルスゾーン:恋する女が書き記す Op.86-3、
 葦の歌 Op.71-4、新しい恋 Op.19a-4、
 ゆりかごのそばで O47-6、
 歌の翼に Op.34-2、
 「無言歌第1巻」 より信頼 Op.19-4、
 問い Op.9-1、Weinend seh’ ich in die Nacht、
 Tanzt dem schonen Mai entgegen
ブラームス:春 Op.6-2、
 愛のまこと Op. 3-1、間奏曲 Op.119-1
クララ・シューマン:前奏曲 「夕べに」
ロベルト・シューマン:「幻想小曲集」 より 夕べに Op.12-1、
 くるみの木 Op.25-3、
 捨てられたおとめ Op.64-2、恋の歌 Op.51-5、
 ゲーテの 「ヴィルヘルム・マイスター」 によるリート、
 歌およびミンネのためのレクイエム、君よ知るや南の国 Op.98a-1、
 私に言わせないで Op.98a-5、
 ただあこがれを知る者だけが Op.98a-3、
 悲しそうに歌わないで Op.98a-7、
 大人になるまでこのままに Op.98a-9、
 夜の歌 Op.96-1
ヘレーネ・ヴォル(S)
リヴ・グラーセル(フォルテピアノ)

録音:2011年1月3日−5日
クラシックの歌曲をレパートリーとするソプラノ、ヘレーネ・ヴォルと、1825年製のアロイス・グラフによるフォルテピアノを使用するリヴ・グラーセルによる歌曲集。おなじみのメンデルスゾーンの「歌の翼」、シューマンの「くるみの木」、ブラームスの初期作品、「愛のまこと」など、美しい歌声と柔らかいフォルテピアノで初期ロマンティック作品を。
LWC-1054(1SACD)
ブラームス〜オスロ大学女声合唱クラブ
ブラームス:3つの宗教合唱曲集 Op.37、おお, いつくしみ深きイエス、キリストをたたえよ、レジナ・チェリ、アヴェ・マリア Op.12、詩編13番「主よ、いつまで私を忘れておられるのか」 Op.27、12のリートとロマンス Op.44、愛の歌、花婿、舟歌、問い、水車屋の娘、尼僧、ばらは咲きはじめて、山は険しく、渓流のほとりの牧場、そしておまえは墓地を行く、花嫁、三月の夜、4つの歌 Op.17(2つのホルン、ハープと女声合唱のための)、ハープは鳴り響く、シェイクスピアの歌、庭師、フィンガルの歌
オスロ大学女声合唱クラブ、
マーリト・トンデル・ヴァイデ(指)、
サラ・エメー・スミセト(P)、
イーダ・オベール・バング(Hp)、
インゲル・ベッセルーハーゲン(Hrn)、
ベンテ・ログンソー(Hrn)、
インゲル=リーセ・ウルスルード(Org)

録音:2012年10月19日−21日、ソフィエンベルグ教会(オスロ)
オスロ大学女声合唱クラブ Kvindelige Studenters Sangforening(KSS)は1895年に創設された世界最古といわれる学生の女声合唱グループです。ブラームスの女声合唱集は、ノルウェーで女性に選挙権が与えられた100年を記念して録音されたアルバム。ピアノ、オルガン、ハープ、ホルンの共演もすべて女性のプレーヤーです。
LWC-1055
クリスマスの歌
Jeg er sa glad hver Julekveld / Sa gar vi rundt om en Enebarbusk / I denne sote Juletid / Jesus blir fodd / Et Barn er fodt i Betlehem / Julenat / Et lidet Barn saa lysteligt / Julens Vuggesang / Piken med Fyrstikkene / Jolasong / Improvisata over Glade Jul / Jeg synger Julekvad / Kimer, i Klokker / Deilig er den Himmel bla / O, du Herlige / Nissen / Nar Jola kjem / Her kommer dine arme sma / Barn Jesus i en krybbe la / Glade Jul / Deilig er Jorden
ルネ・アルヴェル(P)、
トラルフ・マウルスタード(語り)

録音:2012年4月、2013年8月
グリーグやヴァーレン、リーヴェッツなど、ノルウェーの様々な作曲家のアレンジによる、ピアノ版クリスマス・キャロル。教会の中に、美しきクリスマス・ソングが響き渡ります。
LWC-1056(1SACD)
J.S.バッハ:シュープラー・コラール、ライプツィヒ・コラールとカノン風変奏曲集
コラール《目を覚ませと呼ぶ声が聞こえ》 BWV.645
コラール《われいずこにか逃れゆくべき》 BWV.646
コラール《ただ愛する神の摂理にまかせ》 BWV.647
コラール《わが魂は主をあがめ》 BWV.648
コラール《ああ、われらと共に留まりたまえ、主イエス・キリストよ》 BWV.649
コラール《イエスよ、いまぞ汝御空より来たりて》 BWV.650
コラール《聖霊よ、来たれ》 BWV.651コラール《来たれ、聖霊なる神よ》 BWV.652
コラール《バビロンの流れのほとりにて》 BWV.653
コラール《おお愛する魂よ、装いせよ》 BWV.654
コーラル《イエス・キリストよ、われを顧みたまえ》 BWV.655
コラール《おお汚れなき神の小羊よ》 BWV.656コラール《いざもろびと、神に感謝せよ》 BWV.657
コラール《われ神より離れじ》 BWV.658コラール《いざ来たれ、異教徒の救い主よ》 BWV.659、BWV.660、BWV.661
コラール《いと高きところにいます神にのみ栄光あれ》 BWV.662、BWV.663、BWV.664
コラール《われらが救い主、イエス・キリスト》 BWV.665、BWV.666
コラール《来たれ、神にして創造主なる御霊よ》 BWV.667
コラール《われ汝の御座の前に進みいで》 BWV.668
カノン風変奏曲《高き天よりわれは来たれり》 BWV.769
コーレ・ノールストーガ(Org/シュニットガー・オルガン)

録音:2012年5月6日−8日
ノルウェー出身で、現在はオスロ大聖堂のオルガニスト、コンサート・オルガニストとして活躍する名奏者、コーレ・ノールストーガのJ.S.バッハを、フローニンゲンにある聖マーティン教会のシュニットガー・オルガンの壮麗な響きで。
LWC-1058(1SACD)
ライプツィヒ!〜管楽作品集
グリーグ:叙情的組曲 Op.54
スヴェンセン:ノルウェー狂詩曲第1番 Op.17
ハルトマン:セレナーデ Op.43
ライネッケ:八重奏曲変ロ長調
オスロ・カンマーアカデミー

録音:2012年8月6日−9日
オスロ・カンマーアカデミーは、ゲルノート・シュマルフスとインゴ・ゴリツキの弟子で2004年からオスロ・フィルの首席奏者を務めるオーボイスト、ダヴィッド・フリーデマン・シュトルンクが芸術監督として率いるノルウェーの新しい木管アンサンブル。彼らのデビュー・アルバム、「ベートーヴェン:木管三重奏曲」がベルギーの国内外で高い評価を受けており(英)BBCミュージック・マガジンからも5つ星を受けています。ライプツィヒ音楽院で学んだエドヴァルド・グリーグ(1843−1907)、ヨハン・スヴェンセン(1840−1911)。ライプツィヒでシューマンやメンデルスゾーンに師事したカール・ライネッケ(1824−1910)、留学し、研究の間ライプツィヒで過ごしたミエール・ハルトマン(1836−1898)。豊かな音色と高度な音楽性のハイ・クォリティなアンサンブルで聴かせる、ライプツィヒに関わりのある4人の作曲家に焦点を当てた好企画です!
LWC-1059(1SACD)
ガルボルグ、ヴィンニェ、イプセンの詩による歌曲集
グリーグ:ガルボルグによる歌曲集 「山の娘」 Op.67
A・O・ヴィンニェの詩による12の歌 Op.33
ヘンリク・イプセンの6つの詩 Op.25
マリアンネ・ベアーテ・シェラン(Ms)
ニルス・アンデシュ・モッテンセン(P)

録音:2013年1月4日&5日
ノルウェーで最も著名なメゾ・ソプラノ、マリアンネ・ベアーテ・シェラン(マリアンネ・ベアーテ・キーラント)によるノルウェーの詩人によるグリーグの歌曲集。2007年、2012年にはグラミー賞のベスト・クラシカル・ソロ・ヴォーカル・アルバム賞にノミネートされたシェラン。日本への来日も多く、2015年の2月には、ファビオ・ビオンディ&エウローパ・ガランテのメローペ役として来日が予定されている!名実ともに一流歌手へと登りつめたシェランの唯一無二の歌声で貴重な歌曲を聴かせてくれます。
LWC-1060
モーツァルト:ファゴット協奏曲変ロ長調K.191/186E
クラリネット協奏曲イ長調 K.622*
オーレ・クリスチャン・ダール(Fg)
トルステン・ヨハンス(Cl)*、
カール=ハインツ・シュテファンス(指)
アイヴィン・オードラン(指)*、
ケルンWDRSO

録音:2011年6月2日*、10日
ファゴット協奏曲は、ノルウェー出身で現在マンハイム音楽大学の教授とWDR響の首席奏者を務めるオーレ・クリスチャン・ダール。元ベルリン・フィルの首席クラリネット奏者で、現在は指揮者として活躍するカール=ハインツ・シュテファンスの指揮。クラリネット協奏曲は、エッセン・フィルの副首席奏者を務め、現在WDR響の首席奏者であるトルステン・ヨハンス。ノルウェーでもっとも尊敬を集める指揮者の一人であり、トロンハイムSOの首席指揮者と芸術監督を7シーズン務め、オスロ・フィル、ベルゲン・フィル、スタヴァンゲル響、ヨーテボリ響など、スカンジナビアの主要オケを定期的に客演しているアイヴィン・オードランの指揮。
LWC-1061
ミッション〜管楽作品集(スチャン・オーレスキョルによる編曲)
作者不詳:カチュア 「ラ・セラニータ」
「コロンビーナの歌集」 よりプロピニャン・デ・メリョール
作者不詳:ブルゴスの大聖堂
アラネス:チャコーナ 「素敵な人生」
作者不詳:ファンファーレ、
 ハナクパチャプ・クシクィニン
ポランコ:アイ・ケ・メ・リオ・ドゥ・モール
サリナス:クラロス伯のロマンス
作者不詳:ランサローテのロマンス、ホタ
サンス:カナリオスとサラバンド
ミラン:パヴァーヌとガイヤルド
作者不詳:ファンタジア
アルボー:パヴァーヌ 「おお、美しい方よ」
カベソン:変奏曲 「婦人の望み」
ヴィラールト:ヴェッキエ・レトローズ
カローゾ:カナリオ
セスペデス:舞曲 「エイ・ケ・メ・アブラッソ」
ノルウェー・ウィンド・アンサンブル、
マーク・ベネット(Tp、指)、
ノルディック・ヴォイセズ

録音:2012年9月24日−27日
ヨーロッパの厳粛な音楽と17〜18世紀の伝統的なリズムをブレンドした管楽作品集。いくつかの作品はボリビアのランダンにある教会の、修復中に発見された楽譜を使用しています。ノルウェー・ウィンド・アンサンブルのリーダーで全編に渡り編曲や音楽監督を務めたスチャン・オーレスキョルの手腕が遺憾なく発揮され、革新的かつ伝統的な音楽を聴くことが出来ます。
ノルウェーのハルデンを拠点に活動し、280年もの歴史を持ち、ノルウェー最古のウィンド・アンサンブルとして知られる、ノルウェー・ウィンド・アンサンブル。クラシック6人組の世界的ア・カペラ・アンサンブル、ノルディック・ヴォイセズのハイクォリティな演奏。ロンドン・フィルハーモニックOの首席トランペット奏者や、10年間にも及ぶロンドン・ブラスのメンバーとして活躍し、1996年に指揮者に転向した名手、マーク・ベネットの統率感ある音楽。モダン楽器とトラヴェルソやナチュラル・トランペットなどのピリオド楽器の両立など、全てがブレンドし、偉大なるミッションを達成した!
LWC-1062
海の星〜演奏会用行進曲集
ツェーレ:陸軍と海軍
シュポア:キールに敬礼
ラタン(ルンドブラッド編):クロノベリ連隊行進曲
ボーウ:アメリカ−ノルウェー
スーザ:海を越える握手
フチーク:提督旗のもとで Op.82
オッフェンバック:海の賛歌
アルフォード:船尾甲板の上で
ウルバッハ:女王の行進曲
リュードベリ:海軍兵学校行進曲
スーザ:ヤンキー海軍の栄光
ワイルダー:我が艦隊
アルフォード:ヘッド・マスター・ジョリーズ
ボーウ:英雄的行進曲 「トルデンスキョル」
ヴィードクヴィウト:マーラドロットニンゲン
リュードベリ:ヴァックスホルム王立沿岸砲兵連隊行進曲
ツィマーマン:錨を上げて
ギスケ:記念行進曲
ノルウェー海軍軍楽隊、
インガル・ベルグビ(指)

録音:2013年11月15日、18日−21日
200年以上の歴史を持ち、2013年の1月1日からはノルウェーの5つあるプロの軍楽隊の一つとしても知られるノルウェー海軍軍楽隊による、バラエティに富んだプログラム。最後に置かれたのは。2014年にスヴェイン・エンリク・ギスケ(b.1973)に委嘱した作品。
曲ごとのニュアンスを誠実に捉えたアプローチで、かつての勇猛果敢な勢いに任せた演奏とは一線を画します。特に、やや遅めのテンポで進行する作品における安定感と繊細な楽想の捉え方が印象的。団員の技術も優秀で、安心して各曲の楽しさを伝えてくれます。スーザや、ツィマーマンの有名作品における洒落たアレンジも聴きもの。【湧々堂】
LWC-1063(1SACD)
パーフェクト・ストレンジャー
ゲッベルス:サンプラーと管弦楽のための組曲(「代理都市」より)
ザッパ:ドッグ・ブレス・バリエイションズ/アンクル・ミート、
デュプリーの天国、
ザ・パーフェクト・ストレンジャー、
G-スポット・トルネイド、
低予算オーケストラのための改訂された音楽
トマス・セナゴー(指)ノルウェー放送O

録音:2010年2月11日、ロックフェラー・コンサート・ホール・ライヴ(オスロ)
劇場音楽、映画音楽など多方面で活躍するドイツの作曲家、ハイナー・ゲッベルス(b.1952)による、サンプリング音源とオーケストラのための組曲は、ゲッベルスの想像上の都市風景画「代理都市(Surrogate Cities)」のアルバムに収録された代表作の1つ。バロック音楽、ユダヤ人の祈り、産業の音など、様々な断片や引用、音源などが効果的に組み立てられ、前衛的なゲッベルスの都市が現れます。ロック界の超大物、そしてあらゆる音楽の境界を超えてファンを生み出したフランク・ザッパの管弦楽作品。ピエール・ブーレーズが指揮をしたことでも有名な「パーフェクト・ストレンジャー」など、ザッパの生み出した鮮鋭な音楽を振るのは、ノルウェー放送Oの元首席指揮者(現BBCウェールズ・ナショナル管首席指揮者)のトマス・セナゴー(センデゴー)。現代音楽の実績も厚いデンマーク期待の若手指揮者セナゴーが、ゲッベルス&ザッパの音楽を巧みに編み上げていく。
LWC-1064
オーゴール=ニールセン:アイリク・ザ・ヴァイキング
オーゴール=ニールセン:アイリク・ザ・ヴァイキング
グディム:チューバ・リブレ
リンドベルイ:トーン〜エリックの歌
ブル:ラ・メランコリー 「孤独の時に」
クラーク:秋の日
シングナース:チューバ協奏曲
コッホ:モノローグ第9番
オーゴール=ニールセン:ブラッドアクス・ラメント
モンティ:チャルダッシュ
 クラーク、レヴィ、ベルステット、
スタイガー:ヴェニスの謝肉祭
アイリク・イェルデヴィーク(Tub)
スタヴァンゲル金管バンド、
ベルゲン・チューバ四重奏団

録音:2004年9月、2005年2月&3月
PJBE、LSOで活躍したイギリスの世界的名手ジョン・フレッチャーの薫陶を受けたノルウェーのチュービスト、アイリク・イェルデヴィーク。反響を呼んだ前作、ミュージック・フォー・ブルー・デイズ(LWC 1039)に次ぐ新録音は、委嘱作品を含むチューバ作品集!
共演は、1980年に創設され、ノルウェー・チャンピオンシップで6度の優勝を果たした実力派金管バンド、スタヴァンゲル金管バンド。2001年にカルト・ブランシェ・ダンス・シアターでデビューを果たし、ノルウェー民謡、映画音楽、ポップス、ジャズ、オリジナルなど幅広いレパートリーを持つベルゲン・チューバ四重奏団。イェルデヴィークに委嘱されたオーゴール=ニールセンの「アイリク・ザ・ヴァイキング」、「ブラッドアクス・ラメント」やグディムの「チューバ・リブレ」をはじめ、スウェーデンの民族音楽のメロディーをジャズにした、リンドベルイの「トーン〜エリックの歌」。言わずと知れた名曲「チャルダッシュ」に「ヴェニスの謝肉祭」など、充実のプログラム。1996年からノルウェー海軍軍楽隊の首席奏者として活躍するイェルデヴィークの伸びやかなハイトーン、見事なテクニック、そして低音金管の魅力である頼りになる分厚い音色は、今作でも健在。
LWC-1065
バルトロッティ:女王のための音楽
パッサカリア ト長調/組曲ハ長調フォリア.ト短調/組曲ニ短調/組曲ニ長調
フレードリク・ボック(バロックギター)

録音:2012年5月6日−9日
デンマークのコペンハーゲンや、スウェーデンのマルメを拠点に活躍するギタリスト&リューティスト、フレードリク・ボック。17世紀に活躍した知られざるコンポーザー=ギタリスト、アンジェロ・ミケーレ・バルトロッティ(ca.1600−1668)の、17世紀のスウェーデンの女王、クリスティーナのために作られたの作品集。「セバスティアン・ニュエス, ユトレヒト 2010」のバロック・ギターの色彩感豊かかつ繊細な音色で知られざるギター作品を聴くことが出来る貴重な録音。
LWC-1067(1SACD)
ヴォイス・オヴ・ウーマン
ヴァーレン:ゲーテによる3つの詩 Op.6
スタールハイム:オフェリアのシーン
ヴァーレン:ゲーテによる2つの詩 「ミニョン」 Op.7
ヴォスレフ:マグダラのマリアによる福音
ベッティーナ・スミス(Ms)、
アイナル・ロッティンゲン(P)

録音:録音:2012年4月23日−27日、オスロ
ベッティーナ・スミスは、オランダのハーグ王立音楽院でワウト・オーステルカンプとエリー・アメリングから声楽を学んだノルウェー、ベルゲン生まれのメゾ・ソプラノ。ベッティーナ・スミスとアイナル・ロッティンゲンによるセカンド・アルバムは、ファッテイン・ヴァーレン(1887ー1952)、ヨースタイン・スタールハイム (1960ー)、シェティル・ヴォスレフ(1939−)など西部ノルウェーの作曲家たちの作品。
LWC-1068
ビューエネ:虚空の中へ ポワン、ノルウェー・ウィンド・アンサンブル、
クリスチャン・エッゲン(指)

録音:2012年10月23日−25日、レインボー・スタジオ(オスロ)
ノルウェーの現代作曲家アイヴィン・ビューエネ(1973−)による「虚空の中へ(Into the Void)」は、サクソフォン、アコーディオン、コントラバスによるコンテンポラリー・アンサンブル "ポワン(POING)"と、"ノルウェー・ウィンド・アンサンブル(Det Norske Blaseensemble)"のために書かれた作品。
LWC-1069
ブロックバード〜ノルウェーのリコーダー音楽
トゥーレセン:無伴奏リコーダーのための 「ミランダズ・フローリッシュ」
ホーヴラン:ソプラノ・リコーダーとピアノのためのノエルによる変奏曲 「カントゥス2」 Op.83-1
ソンメルフェルト:アルト・リコーダーのためのソナティナ Op.47
ヨハンセン:無伴奏リコーダーのための 「カントゥス」
ゴートハウグ:私の夜の鳥、海辺の瞑想
トンメセン:テナー・リコーダーのための 「ザ・ブロックバード」
カールセン:ソプラノ・リコーダーとオルガンのための合唱ソナタ第1番 「われらの救い主、イエス・キリスト」
カロリーネ・アイステン・ダール(リコーダー)
ペール・アルネ・フランセン(P)、
アンデシュ・アイステン・ダール(Org)

録音:2012年、2013年、ノルウェー
ノルウェーのリコーダー奏者、カロリーネ・アイステン・ダールのソロ・デビュー・アルバムは、現代ノルウェーの作曲家たちによるリコーダー作品集。ノルウェー・バロック・オーケストラ、オスロ・バロック・オーケストラ、ノルウェー室内O、ドロットニングホルム・バロック・アンサンブル、ザ・トロンハイム・ソロイスツなど、ノルウェー国内外の様々なアンサンブルと共演する若き名手。無伴奏作品で発揮されるヴィルトゥオージティは見事。

LWC-1070(1SACD)
クレオール・コネクション
ナザレ:オデオン、迷路、バトゥキ、
 カリオカ
ゴットシャルク:舞曲 Op.33、
 O, Ma Charmante, epargnez-Moi!、
 Suis Moi!、マズルカ
ピアソラ:アルフレッドゴッビの肖像、
 天使の死
イスビッツ:舞曲第2番〜モルテン・グンナー・ラーセンのために
デイヴィッド・T・ロバーツ:.マリア・アントニエッタ・ポンズ
セルバンテス:テ・キエロ・タント
レクオナ:アット・ア・アンティグア、
 ラ・コンパルサ
ナザレ:テネブロソ、ネネ、
 嵐のような口づけ、
 ベム・カ・ブランキーニャ
ベラスコ
(ラーセン編):ベネズエラの小さな旋律
モルテン・グンナー・ラーセン(P)

録音:2013年9月、2014年5月、レインボー・スタジオ(オスロ)
ノルウェーの国民的ジャズ・ピアニストでラグタイム、ストライド奏法の名手、モルテン・グンナー・ラーセン。ラーセンの演奏活動40周年アルバムは、「クレオール・コネクション」と題した、ラテン・アメリカのピアノ作品集。「ブラジルのショパン」との異名を持つエルネスト・ナザレ(1863−1934)を中心に、ピアソラやゴットシャルク、セルバンテス、レクオナなど、19世紀〜20世紀南米のピアノ曲。レコーディングは、オスロの名スタジオ「レインボー・スタジオ」!美メロ満載、ピアノ・ファン必聴の好アルバムです!
LWC-1071(1SACD)
モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲 K.299(第1楽章&第3楽章のカデンツァ:マリウス・フロトホイス/第2楽章のカデンツァ:ロバート・レヴィン&マリウス・フロトホイス)
4つの管楽器のための協奏交響曲変ホ長調 K.297B
アラン・ブリバエフ(指)
アルヴィド・エンゲゴール(指)
オスロ・フィルハーモニーO、
ペール・フレムストレム(Fl)、
ビルギッテ・ヴォラン・ホルヴィク(Hp)
パヴェル・ソコロフ(Ob)
ライフ・アルネ・ペーデシェン(Cl)、
ペール・ハンニスダール(Fg)
インガー・ベッセルードハーゲン(Hrn)

録音:2012年11月12日−16日&2013年1月21日−25日、オスロ・コンサート・ホール(ノルウェー)
第1弾は、オスロ・フィルの管楽器奏者らが活躍する「フルートとハープのための協奏曲」と、「オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴットと管弦楽のための協奏交響曲」。指揮は、カメラータ・アカデミカのコンサートマスター、オルランド四重奏団リーダーを務めたアルヴィド・エンゲゴール(K.299)と、カザフスタン出身で日本のオケとの共演歴も豊富なアラン・ブリバエフ(K.297B)。1778年、パリで作曲されたモーツァルトの2つの名曲を、北欧の名手たちが奏でます。
LWC-1072(1SACD)
ヤング・エリング〜カタリヌス・エリング:歌曲集
シェイクスピアの「十二夜」への歌 Op.42
4つの歌 Op.41/5つの歌 Op.40
KR. Randersによる4つの詩 Op.45
マリアンネ・ベアーテ・シェラン(Ms)、ニルス・アンデシュ・モッテンセン(P)

録音:2013年1月4日−5日
シェランは、2007年、2012年にグラミー賞のベスト・クラシカル・ソロ・ヴォーカル・アルバム賞にノミネート。日本での公演も多く、2015年2月には、ファビオ・ビオンディ&エウローパ・ガランテが日本初演するヴィヴァルディのオペラ「メッセニアの神託」でメローペ役として来日を予定。
LWC-1073
ドメスティック・バッハ
バッハ:トリオ・ソナタ.ト長調.BWV.1039/1027
コラール「愛しきイエスよ、われらはここにBWV.731
アンダンテ(トリオ・ソナタ第3番ニ短調.BWV.527より)
コラール「目を覚ませと呼ぶ声が聞こえ」BWV.645
メヌエット.ト長調.BWV.Anh.114
アリア「パイプにおいしいタバコを詰めて」BWV.515a
ポロネーズ.ト短調.BWV.Anh.125/メヌエット.ト長調.BWV.Anh.116
マーチ.ニ長調.BWV.Ahh.122
ポロネーズ.ニ短調.BWV.Anh.128
アリア.ニ短調.BWV.515
ミュゼット.BWV.Anh.126
サラバンド.ニ短調(BWV.1013より)
アリア「なにゆえに悲しむや、わが心」BWV.516
ロンドー変ロ長調.BWV.Anh.183
螺旋カノン(音楽の捧げものBWV.1079より)
上5度のカノン風フーガ(音楽の捧げものBWV.1079より)
コラール「イエス、わが頼り」.BWV.729
アリア「御身がそばにあるならば」.BWV.508
コラール「ただ神の御旨に従う者は」.BWV.691
ベルゲン・バロック

録音:2012年12月10日−13日
リコーダーのフローデ・トゥーシェン、ヴィオールのマルック・ルオラヤン=ミッコラ、ミッコ・ペルコラなどの実力者たちが名を連ねるベルゲン・バロックは、1994年に創設された北欧ノルウェーを代表するピリオド・アンサンブル。ベルゲン・バロックのラウォ(LAWO)第1弾は、ユニークなバッハ・プログラム「ドメスティック・バッハ」!ベルゲン・バロックの洗練されたサウンド、定評あるラウォ(LAWO)の優秀録音のコラボレーションから生まれた上質なバッハ・アルバムです。
LWC-1074(1SACD)
トータリー・テレマン〜管弦楽のための音楽
テレマン:フルート,ヴァイオリン,弦楽と通奏低音のための協奏曲ホ短調 TWV 52:e3
オーボエ,弦楽と通奏低音のための協奏曲ハ短調 TWV 51:c1
組曲変ロ長調 「La Bourse」 TWV 55:B11
ヴァイオリン,弦楽と通奏低音のための協奏曲変ロ長調 TWV 51:B1
フルート,リコーダー,弦楽と通奏低音のための協奏曲ホ短調 TWV 52:e1
バロッカネルネ、カティ・デブレツェニ(Vn)、
インゲボー・クリストファーセン(リコーダー)、
トルン・カービー・トルボ(Fl)、
アルフレード・ベルナルディーニ(Ob)

録音:2014年3月16日−20日、JAR教会(バールム、ノルウェー)
OAEのリーダーを務める名女流ヴァイオリニスト、カティ・デブレツェニや、アンサンブル・ゼフィロの創設者で古楽界有数のバロック・オーボエ奏者、アルフレード・ベルナルディーニなど、ヴァイオリン、オーボエ、リコーダー、フルートの名手が活躍する格別のテレマンです。
LWC-1075(1SACD)
ニーダロス大聖堂のシュタインマイヤー・オルガン
グリーグ:ペール・ギュント組曲より 「朝の気分」
デュプレ:ティトルーズの墓より 「Placare Christe servulis」
ハウエルズ:6つの小品より「巨匠タリスの遺言」
ウィドール:四月物語より 「結婚行進曲」
レーガー:12の小品より 「ベネディクトゥス」
ホーヴラン:トッカータ「Nidarosdomens klokker」
デュボワ:12の新しい小品より 「イン パラディズム」
ニールセン:オルガン幻想曲「Nidarosdomens klokker
カルク=エーレルト:ヘンデルへのオマージュ Op.75B
サンヴォル:アダージョ Op.9
エベン:日曜日の音楽より 「モト・オスティナート」
ヘンデル:水上の音楽 第1組曲ヘ長調 HWV.348より 「ホーンパイプ」
ドローゲン:ホルニンダールの民謡によるインプロヴィゼーション
ジグー:6つのオルガン小品より 「Grand Choeur Dialogue」
マグネ・H・ドローゲン(Org)

録音:2014年6月9日−11日、ニーダロス大聖堂
1974年生まれのマグネ・H・ドローゲンは、2003年よりオスロ大聖堂でオルガニストと聖歌隊指揮者を、オスロ大聖堂少年合唱団の常任指揮者、そして2010−2011シーズンにはスタヴァンゲル大聖堂の音楽監督を務めたノルウェーの実力派オルガニスト。 ノルウェーのトロンハイムにある壮麗な教会建築、ニーダロス大聖堂のシュタインマイヤー・オルガンで、「朝の気分」や「水上の音楽」のオルガン編曲や、ウィドール、デュボワ、レーガーなどオルガン・ヴィルトゥオーゾたちの作品を弾きます。
LWC-1076(1SACD)
サムシング・ニュー〜男声合唱のためのノルウェーの新しい音楽
JON MOSTAD: I butikkenes skoger / Pusteovelse /// BJORN H. KRUSE: O, from what power /// KJELL HABBESTAD: Hymni et sequentiae /// KNUT NYSTEDT: Beata nobis /// WOLFGANG PLAGGE: Nattens sanger /// KJELL MORK KARLSEN: Qui degis in prasidio altissimi /// CARL-ANDREAS NASS: Veldig reiser landet seg /// HENRIK ODEGAARD: Og her er guten / Fri
クリスティアニア男声Cho
マリウス・スキョラース(指)

録音:2013年9月
ジョン・モスタ、ビョルン・H・クルーセ、シェル・ハッベスタ、クヌート・ニューステット、ヴォルフガング・プラッゲ、シェル・モルク・カールセン、カール=アンドレアス・ネス、ヘンリク・オーデゴールら、ノルウェーの現代作曲家による男声合唱のための作品集。2009年に創設されたクリスティアニア(オスロの旧名)の男声合唱団が、美麗な旋律から壮麗なハーモニーまで聴かせてくれます。コンクールや発表会のための新たなレパートリー発見にも重宝されそうです。
LWC-1077
声楽とオルガンのための復活祭のための音楽
ホーヴラン:Han Gikk Den Tunge Veien
ノルウェー伝承曲:Jesus, Din Sote Forening A Smake
バッハ:主よ憐れみたまえ
ハスラー:O Hode, Hoyt Forhanet
グレツキ:おおわれらが神よ
スルター:O Guds Lam Uskyldig
ホフマン:Hil dig, frelser og forsoner
マイヤー:Se, dodens brodd er brutt
ガンフロート:Hor var helligaftens bonn
伝承曲:A, gledesfylte stund
リンデマン:キリストは死して蘇りたもう
ヘンデル:わたしは知る、わたしをあがなう者は生きておられる
「Lyra Davidica」より Livet vant, dets navn er Jesus
リンデマン:Paskemorgen slukker sorgen
マリアンネ・ベアテ・シェラン(Ms)、
エリセ・ボートネス(Vn)、
コーレ・ノールストーガ(Org)

録音:2014年2月&6月
BCJへの客演などでもお馴染みの北欧、ノルウェーを代表するメゾ・ソプラノ、マリアンネ・ベアテ・シェラン(キーラント)。「イースター(復活祭)」をテーマとしたアルバムのプログラムは、母国ノルウェーの作品からバッハ、ハスラー、グレツキ、ヘンデルと多岐にわたります。
LWC-1078(1SACD)
ホーヴラン:オルガン作品集
コラール・パルティータ第1番 Op.7
エレメンタ・プロ・オルガノ Op.52
オルガン・コラール集第4巻
徹夜ミサの4つの間奏曲
Kortere Komposisjoner Op.135
コラール・パルティータ第8番
アンデシュ・アイステン・ダール(Org)

録音:2014年3月&4月
エギル・ホーヴラン(1924−2013)は、日本では合唱の作曲者としても知られる20世紀〜21世紀初頭のノルウェーを代表する作曲家の1人。ホーヴランの音楽の特色でもある宗教音楽、オルガン作品をノルウェーの才気あふれるオルガニストの演奏で。
LWC-1079(1SACD)
ブラームス:歌曲集
まことの愛 Op.7-1
とわの愛 Op.43-1
愛しき人への道 Op.48-1
甲斐なきセレナード Op.84-4
緊張 Op.84-5
もうお前のところへは行くまいと Op.32-2
失望 Op.72-4
サラマンダー Op.107-2
いちご畑で Op.84-3
月夜/夜中にはね起きて Op.32-1
君に捧げたものは美しかった Op.95-7
おお涼しい森よ Op.72-3
裏切者 Op.48-2/裏切り Op.105-5
サッフォー頌歌 Op.94-4
夏の夕べ Op.85-1
悲しい別れに Op.33-12
四十歳で Op.94-1
ホーヴァル・ステーンスヴォル(Bs-Br)
トゥール・エスペン・アスポース(P)

録音:2012年9月17日−18日、オスロ
ノルウェー語で歌ったシューベルトの「冬の旅」(LWC-1013)で成功を収めたノルウェーのバス・バリトン、ホーヴァル・ステーンスヴォルのLAWO第2弾。アルバム・タイトルに「四十歳で(Mit vierzig Jahren)」を据え、40歳となったステーンスヴォルがブラームスの濃密なる歌曲を歌います。

LWC-1080(1SACD)
デュオ・ブリランテ
ヴィエニャフスキ:華麗なるポロネーズ第2番 Op.21
ボッテジーニ:グランド・アレグロ「メンデルスゾーン風に」
スヴェンセン:ロマンス Op.26
ボルグストレム:ロマンス Op.12
ボッテジーニ:協奏的大二重奏曲
デュオ・ブリリアンテ
〔アルヴィド・エンゲゴール(Vn)、
クヌート・エーリク・スンドクヴィスト(Cb)〕
テリエ・ボイェ・ハンセン(指)ノルウェー放送O

録音:2013年10月22日−25日
ノルウェー北部のボードーとトロムソの出身で、1980年代初期、学生時代にオーストリアで出会った2人の名手、アルヴィド・エンゲゴールとクヌート・エーリク・スンドクヴィスト。
ヴィエニャフスキ、スヴェンセンとその弟子のボルグストレム、そしてボッテジーニでは、ベテランならではの安定感と味わいのある演奏を披露。特にボッテジーニの「協奏的大二重奏曲」では、エンゲゴールとスンドクヴィスト、ボイェ・ハンセンとノルウェー放送管の充実のコンビネーションが光ります。
LWC-1082(1SACD)
VOLT22
バルトーク:ディヴェルティメント
ハイドン:協奏曲ハ長調
ショスタコーヴィチ:室内交響曲 Op.110a
フリーダ・フレードリケ・ヴォーレル・ヴェールヴォーゲン(Vc)、
アンサンブル・アレフリア

録音:2014年8月18日−21日、東フレドリクスタ教会(ノルウェー)
2007年に設立されたノルウェーの弦楽オーケストラ、アンサンブル・アレグリア。ノルウェー国内外で高評価を得たデビュー・アルバム「ノルウェーの弦楽オーケストラ作品集(LWC-1044)」に続くセカンド・アルバムは、バルトーク、ハイドン、ショスタコーヴィチによる名作を収録。平均年齢25歳という若きオーケストラから生まれる、フレッシュでエネルギッシュなストリングスの響きをどうぞ。ソリストのフリーダ・フレードリケ・ヴォーレル・ヴェールヴォーゲンは、同オーケストラの首席チェリストにして、オスロ・フィル、ノルウェー放送管、ミュンヘン放送管、チューリッヒ室内管、ヨーテボリ響などにも参加する若き名手。
LWC-1083(1SACD)
ドローンズ、スケールズ&オブジェクツ〜ローレンス・クレイン作品集
クレイン:サイモン・10・ホルト・50(ヴァイオリン、チェロ&ピアノ)
スパーリング(クラリネット&ピアノ)
リース(クラリネット、チェロ&エレクトリック・オルガン)
4つの小品(フルート、ヴァイオリン、パーカッション&ピアノ)
カム・バック・トゥ・ジ・オールド・スペシミン・キャビネット・ジョン・ヴィガーニ, ジョン・ヴィガーニ・パート1(クラリネット、パーカッション&プリ・レコーデッド・ドローン)
エルキ・ノール(フルート&ピアノ)
トリオ(バス・フルート、クラリネット&ピアノ)
エストニア(アルト・フルート/バス・フルート、クラリネット、ヴァイオリン&チェロ)
チカーダ・アンサンブル

録音:2013年1月19日−20日、2014年1月4日−5日、ノルウェー
現代ノルウェーを代表するアンサンブル、チカーダ(CIKADA)による、イギリスの作曲家、ローレンス・クレインの作品集。
LWC-1084(1SACD)
陰鬱な真夜中に〜ブラームス:ピアノ作品集
2つのラプソディ Op.79
ピアノ・ソナタ第3番ヘ短調 Op.5
バラード.ニ短調 Op.10-1
ニルス・アンデシュ・モッテンセン(P)

録音:2013年5月9日−13日
1971年、フレッケフィヨルド出身のニルス・アンデシュ・モッテンセンは、ノルウェー音楽アカデミー、パリ・エコール・ノルマル、ハノーファー音楽大学で学び、ステーン=ノクレベルク、ニコラーエワ、レイグラフにピアノを師事したノルウェーの名手。ドビュッシー、グリーグとバルトークによる「戸外にて」(LWC-1032)に続くモッテンセンのソロ・アルバム第2弾となるブラームスでは、オリジナリティに富んだ解釈が光ります。
LWC-1085(1SACD)
...BUT...〜アンサンブル・エルンスト・プレイズ・マトレ、ヌールハイム&シャリーノ
オルヤン・マトレ:ATEM
アルネ・ヌールハイム:テネブレ
オルヤン・マトレ:...バット・アイ・マスト・ハヴ・セッド・ディス・ビフォー...
サルヴァトーレ・シャリーノ:ディヴェルティメントより
アンサンブル・エルンスト

録音:2013年、オスロ
トマス・リームルが指揮するノルウェーの現代音楽アンサンブル、アンサンブル・エルンストのLAWO第1弾。
LWC-1087(2SACD)
バッハ:トリオ・ソナタ集
トッカータとフーガ ニ短調 BWV.538
トリオ・ソナタ第1番変ホ長調 BWV.525
トリオ・ソナタ第2番ハ短調 BWV.526
トリオ・ソナタ第3番ニ短調 BWV.527
トリオ ニ短調 BWV.583
トッカータ,アダージョとフーガ.ハ長調 BWV.564
トリオ・ソナタ第4番ホ短調 BWV.528
トリオ・ソナタ第5番ハ長調 BWV.529
トリオ・ソナタ第6番ト長調 BWV.530
カンツォーナ.ニ短調 BWV.588
コーレ・ノールストーガ(Org)

録音:2013年5月2日−4日、ドイツ
ノルウェー出身で、現在はオスロ大聖堂のオルガニスト、コンサート・オルガニストとして活躍する名奏者、コーレ・ノールストーガのバッハ第4弾はトリオ・ソナタ集。楽器は、当時のバッハがオルガニスト試験を受け合格したというハンブルクの聖ヤコビ教会に設置されたシュニットガー・オルガン。
LWC-1086
チカーダ ・ライヴ
リザ・リン:ウィンディング・ボディーズ、ハーツ・イアー
ヨン・オイヴィン・ネス:ギミレン
チカーダ・アンサンブル

録音:2014年11月23日のライヴ
現在のコンテンポラリー・ミュージックのシーンに欠かせない1989年結成、ノルウェーのチカーダ・アンサンブル。ハダースフィールド・コンテンポラリー・ミュージック・フェスティヴァルで演奏した、オーストラリア出身の女流作曲家リザ・リン(1966−)、ノルウェーの作曲家ヨン・オイヴィン・ネス(1968−)の作品を収録。
LWC-1073
ドメスティック・バッハ
バッハ:トリオ・ソナタ.ト長調.BWV.1039/1027
コラール「愛しきイエスよ、われらはここにBWV.731
アンダンテ(トリオ・ソナタ第3番ニ短調.BWV.527より)
コラール「目を覚ませと呼ぶ声が聞こえ」BWV.645
メヌエット.ト長調.BWV.Anh.114
アリア「パイプにおいしいタバコを詰めて」BWV.515a
ポロネーズ.ト短調.BWV.Anh.125/メヌエット.ト長調.BWV.Anh.116
マーチ.ニ長調.BWV.Ahh.122
ポロネーズ.ニ短調.BWV.Anh.128
アリア.ニ短調.BWV.515
ミュゼット.BWV.Anh.126
サラバンド.ニ短調(BWV.1013より)
アリア「なにゆえに悲しむや、わが心」BWV.516
ロンドー変ロ長調.BWV.Anh.183
螺旋カノン(音楽の捧げものBWV.1079より)
上5度のカノン風フーガ(音楽の捧げものBWV.1079より)
コラール「イエス、わが頼り」.BWV.729
アリア「御身がそばにあるならば」.BWV.508
コラール「ただ神の御旨に従う者は」.BWV.691
ベルゲン・バロック

録音:2012年12月10日−13日
リコーダーのフローデ・トゥーシェン、ヴィオールのマルック・ルオラヤン=ミッコラ、ミッコ・ペルコラなどの実力者たちが名を連ねるベルゲン・バロックは、1994年に創設された北欧ノルウェーを代表するピリオド・アンサンブル。ベルゲン・バロックのラウォ(LAWO)第1弾は、ユニークなバッハ・プログラム「ドメスティック・バッハ」!ベルゲン・バロックの洗練されたサウンド、定評あるラウォ(LAWO)の優秀録音のコラボレーションから生まれた上質なバッハ・アルバムです。
LWC-1088
スクリャービン:交響曲第3番ハ長調 Op.43「神聖な詩」
交響曲第4番 Op.54「法悦の詩」
ワシリー・ペトレンコ(指)オスロPO

録音:2015年2月、オスロ(ノルウェー)
ペトレンコとオスロ・フィルは、スクリャービンの交響曲全曲録音を予定しており、シリーズの幕開けとなる今回の「第3番」と「第4番」へ懸かる期待は非常に大きい。古くはハルヴォルセン、そしてブロムシュテット、カム、ヤンソンスなどの名指揮者たちが築き上げてきたオスロ・フィルの伝統を受け継ぐペトレンコ。大注目必至!
LWC-1089
ベルゲン・フィル〜「OPUS250」
オラヴ・ベルグ(1949−):ヴィオラと管弦楽のための協奏曲*
テレーゼ・ビルケルンド・ウルヴォ(1982−):シャドウズ・アンド・シールズ+
ラグナル・セーデルリン(1945−):風景の中のホルン#
マルクス・パウス(1979−):ティンパニと管弦楽のための協奏曲**
ベルゲンPO、
アンドルー・リットン(指)*/**、
ジェームズ・マクミラン(指)+、
エドワード・ガードナー(指)#、
イルゼ・クラヴァ(Va)*、
クリスティアン・ステーネ(Cl)+、
ベルゲン・フィルハーモニー・ホルン・セクション#、
ホーコン・カルトヴェイト(ティンパニ)**

録音(ライヴ):2015年1月−3月、グリーグ・ホール(ベルゲン、ノルウェー)
1765年創設。記念すべき創立250周年を迎えたノルウェーの雄、ベルゲンPO。2015年10月、エドワード・ガードナーを新たな首席指揮者に迎え、さらなる飛躍を目指すベルゲン・フィルのアニヴァーサリー・アルバム「OPUS250」が登場!現首席指揮者エドワード・ガードナー、桂冠指揮者であり前首席指揮者のアンドルー・リットン、スコットランドを代表するコンポーザー=コンダクター、ジェームズ・マクミランという豪華指揮者陣が、ベルゲン・フィルと共にノルウェーの作曲家たちの2015年の新作を熱演。中でも、ベルゲン・フィルのホルン・セクションが大活躍するセーデルリン、首席ティンパニストのホーコン・カルトヴェイトの快演が光るパウスは、話題性も十分!この「OUPS250」は、ノルウェーの伝統と革新の両立を目指すベルゲン・フィルの新時代の幕開けの象徴です。
LWC-1090
オルガニストの神〜J.G.シュナイダー:オルガン作品集
感謝と歓喜の前奏曲
ファンタジアとフーガ Op.1
ファンタジアとフーガ Op.3
12のオルガン小品 Op.4/主題と変奏
ハルゲイル・シアーゲル(Org)

録音:2013年4月23日−26日、スタインシャー教会(ノルウェー)
ドイツのオルガニスト、ヨハン・ゴットローブ・シュナイダー(1789−1864)は、現在では忘れられてしまっているが、当時はパガニーニと比較され「オルガニストの神(Der Orgelkonig)」と称されたヴィルトゥオーゾ。古典派からロマン派へ移行するオルガン音楽の発展にとっても重要な作品。
LWC-1091(1SACD)
トロン.H.F.クヴェルノ:合唱作品集 ベルゲン大聖堂Cho
シェティル・アルメンニング(指)
アルンフィン・トビアッセン(Org)

録音:2014年9月25日−28日、ベルゲン大聖堂(ノルウェー)
宗教家やノルウェー音楽アカデミーの教授などの顔も持つ作曲家トロン・クヴェルノ(1945−)による、オルガンと合唱のための作品集。クヴェルノの作曲家としてのポートレートを通して、民族音楽を取り入れたノルウェーの教会音楽を聴くことができます。
LWC-1092
ツンドラ〜コントラバスとピアノのためのロシア作品集
クーセヴィツキー:アンダンテ、
 小さなワルツ、悲しみの歌、
 ユモレスク
グリエール:前奏曲、スケルツォ、
 間奏曲、タランテラ
アレクサンドロフ:アリア、
 カンツォーナ・ディティランビカ
ラフマニノフ:ヴォカリーズ
クヌート・エーリク・スンクヴィスト(Cb)、
ニルス・アンデシュ・モッテンセン(P)

録音:2014年8月11日−14日、Sofienberg Church(オスロ)
ルートヴィヒ・シュトライヒャーに学び、ベルゲン・フィルの首席奏者を務めるノルウェーのコントラバシスト、クヌート・エーリク・スンクヴィスト。セルゲイ・クーセヴィツキー、レインゴリト・グリエール、アナトリー・アレクサンドロフといった、あまり知られていないロシア作曲家の"コントラバス"作品を披露。最後にラフマニノフの名曲「ヴォカリーズ」も収録。
LWC-1093(1SACD)
木管八重奏のための作品集
ギデオン・クライン:木管八重奏のためのディヴェルティメント
ヨハン・クヴァンダール:木管八重奏とコントラバスのための九重奏 「ナイト・ミュージック」 Op.57
尹伊桑:木管八重奏曲(コントラバス・アドリブ付き)
マグナル・オー:木管八重奏とコントラバスのための「ファースト・ビューティ」
オスロ・カンマーアカデミー、
ダーヴィト・フリーデマン・シュトルンク(指、Ob)

録音:2013年10月11日−13日、2014年2月28日−3月2日、Grefsen Church(オスロ)
オスロ・フィルのソロ・オーボエ奏者を務めるダーヴィト・フリーデマン・シュトルンクが率いる八重奏団。ベートーヴェンの室内楽版交響曲第7番(LWC-1036)でCDデビューしたオスロ・カンマーアカデミーのサード・アルバムは、ノルウェーのヨハン・クヴァンダールとマグナル・オー、そしてギデオン・クライン、尹伊桑といった現代の八重奏曲(とコントラバス付きの九重奏)を聞かせてくれます。オーの「ファースト・ビューティ」はオスロ・カンマーアカデミーによる委嘱作品。
LWC-1094
ハイドン:ピアノ・ソナタ&変奏曲集
ピアノ・ソナタ第29番ヘ長調 Hob.XVI:29
アンダンテと変奏曲ヘ短調 Hob.XVII:6
ピアノ・ソナタ第20番ハ短調 Hob.XVI:20
ピアノ・ソナタ第50番ハ長調 Hob.XVI:50
ラーシュ・ハウグブルー(フォルテピアノ)

録音:2014年9月10日−13日、Sofienberg Church(オスロ)
ラーシュ・ハウグブルーは、1982年にデビューしたノルウェーのピアニスト。オスロ大学とノルウェー国立音楽アカデミーに学び、2005年、18世紀の演奏様式と習慣を研究した論文によりアメリカのコーネル大学の博士号を取得。リサイタル・デビューで弾いたハ長調のソナタ、大きな事故に遭い、演奏活動に復帰した最初の重要なリサイタルの一曲に選んだ「アンダンテと変奏曲」(原題「ソナタ、小ディヴェルティメント」)など、「極めて個人的な選曲」によるプログラム。「1780年あたりからハイドンはフォルテピアノの特性に照準を合わせていたと言って間違いないだろう」(ハウグブルー)と、このアルバムの録音には当時の楽器に忠実なフォルテピアノが使われています。使用楽器:ポール・マクナルティが2010年に製作した、アントン・ワルター1810年頃製のレプリカ・モデル。
LWC-1095(1SACD)
フォネティックス〜サクソフォンとソプラノのための作品集
レーンクヴィスト:砂丘から救い出してくれ、
 私の手を持ち上げて
アダリー:幻覚
ベルゲ:シスター・ソング
スクーグルンド:就寝前の俳句
クルーセ:コントラプンクトゥス
レーンクヴィスト:夜の賛美歌
ラーシュ・リーエン(Sax)、
ベーリト・ノルバッケン・スールセット(S)、
シリ・トルイェセン(S)、
アンデシュ・アイステン・ダール(Org)、
テオドール・ベルク(パーカッション)

録音:2014年2月3日−5日、グレフセン教会(オスロ)&2014年12月3日―4日、ブランゲーネス教会(ドランメン)
ノルウェーのサクソフォン・アンサンブル「サクソフォン・コンセンタス」のメンバーでもあるラーシュ・リーエンが描くサクソフォンと声の融合。人間の声に近いサクソフォンの音色とヴォーカルとの共演によって生まれる、美しく神秘的な響きをどうぞ。マーク・アダリー、ホーコン・ベルゲ、ラーシュ・スクーグルンドらの作品は、この録音のために書かれたもの。
LWC-1096(1SACD)
スイート・ライフ
フィリドール、マレ、オトテール、シェドヴィル、クープランらの作品による組曲集
ベルゲン・バロック

録音:2014年2月7日−10日、ヴォクスダル教会(ノルウェー)
リコーダーのフローデ・トゥーシェン、ヴィオールのマルック・ルオラヤン=ミッコラなどの実力者たちが名を連ねるベルゲン・バロックは、1994年に創設された北欧ノルウェーを代表するピリオド・アンサンブル。ベルゲン・バロックのラウォ(LAWO)第2弾は、マラン・マレ、クープラン、フィリドール、オトテールなど、太陽王ルイ14世の宮廷に響いた優雅で洒脱な音楽を再現。ベルゲン音楽院とストックホルム王立音楽アカデミーでリコーダーと作曲を学び、ベルゲン・バロックの創設メンバーとなったフローデ・トゥーシェンのリコーダーの優美な音色には一聴の価値あり。
LWC-1097
新しい歌
ヘルゲ・イーベルグ:愛の小さな歌
ヘンリク・ヘルステニウス:…as the last blow falls…
ホーヴァル・ルン:バラモンの話
エドヴァルド・ハーゲルプ・ブル:ソプラノとピアノのためのグルク Op.53B
マリアンネ・ベアーテ・シェラン(Ms)、
ニルス・アンデシュ・モッテンセン(P)

録音:2014年3月8日−11日、ヴォーガン教会(ノルウェー)
BCJとの共演など日本での公演も多く、2015年の2月には、ファビオ・ビオンディ&エウローパ・ガランテの「ヴィヴァルディ:メッセニアの神託」でも来日し話題を呼んだメゾ・ソプラノ、マリアンネ・ベアーテ・シェラン(キーラント)。ノルウェーの高品質レーベル、LAWO Classicsからのアルバム第6弾では、ヘルゲ・イーベルグ(1954−)、ヘンリク・ヘルステニウス(1963ー)、ホーヴァル・ルン(1970ー)、エドヴァルド・ハーゲルプ・ブル(1922?2012)といった現代のノルウェーの作曲家たちによる歌曲でその艶やかな歌声を披露してくれます。
LWC-1098
ヘンリク・ヘルステニウス:歌劇 「オフィーリアたち:歌とともに水のほとりに死す」 エリサベト・ホルメルツ(オフィーリア/ソプラノ)、トーラ・アウゲスタ(ガートルード/ヴォーカル)、アイヴァン・ラドロウ(ハムレット/バリトン)、シリエ・アーケル・ヨンセン(森の娘/ソプラノ)、ヤンナ・ヴェッテルグレーン(森の娘/メゾ・ソプラノ)、エッバ・リュード(森の娘/メゾ・ソプラノ)、チカーダ・アンサンブル、クリスチャン・エッゲン(指)

録音:2014年5月3日−10日、ノルウェー・オペラ&バレエ(オスロ)
ノルウェーの作曲家、長年にわたり視覚芸術と共同で作業を行っているヘンリク・ヘルステニウスの「セラ(Sera)」(Aurora ACD5024)に次ぐオペラ第2作。シェイクスピアの『ハムレット』に基づくセシーリエ・ローヴァイドの台本による英語コンテンポラリー・オペラ。
LWC-1099(1SACD)
プレミア〜クラリネット協奏曲集
ドビュッシー:第1狂詩曲*
クルーセル:クラリネット協奏曲第2番 Op.5*
ヤン・エーリク・ミカルセン:クラリネット協奏曲(2009/世界初録音)#
ビョルン・ニューマン(Cl)、
オラリー・エルツ(指)*、
トマス・セナゴー(指)#、
ノルウェー放送O

録音:2013年5月13日−16日&2014年11月10日ー14日、ノルウェー放送コンサート・ホール(オスロ)
ノルウェー放送Oとノルウェー室内Oの首席奏者を務めるスウェーデン系フィンランドのクラリネット奏者、ビョルン・ニューマン。ドビュッシーの名作「第1狂詩曲に、ベルンハルト・ヘンリク・クルーセル、ヤン・エーリク・ミカルセンのクラリネット協奏曲を収録。世界初録音となるミカルセンのクラリネット協奏曲は、ニューマンとノルウェー放送管の委嘱によって作曲、2010年にノルウェー・オペラハウスで初演された作品。

LWC-1100(1SACD)
モーツァルト:オーボエ四重奏曲
モーツァルト:オーボエ四重奏曲ヘ長調 K.370/368b
ヴォスレフ:オーボエ協奏曲
セーヴェルー:オーボエ協奏曲 Op.12、
 ロンド・アモローソ Op.14-7
ダーヴィト・フリーデマン・シュトルンク(Ob)、
エリセ・ボートネス(Vn)、
ヘンニンゲ・ボートネス・ランドース(Va)、
ビョルン・ソールム(Vc)、
アルヴィド・エンゲゴール(指)オスロPO

録音:2013年11月29日、オスロ
オスロ・フィルの首席オーボイストにして、オスロ・カンマーアカデミーのリーダーも務める名手、ダーヴィト・フリーデマン・シュトルンクのソロ・アルバムが登場! オスロ・フィルのメンバーと共演したモーツァルトの四重奏曲、そしてオスロ・フィルをバックにした、シェティル・ヴォスレフ、ハーラル・セーヴェルーといったノルウェーの作曲家によるオーボエ協奏曲。驚異的な技巧はもちろん、この艶やかな音色にはダブルリード・ファン要注目です!
LWC 1101(1SACD)
ダーヴィド・モンラード・ヨハンセン:ピアノ作品集
ノルウェー・ユモレスク 「粉ひき臼のスロット」
ピアノ組曲第1番 「ノルランの情景」 Op.5
中世の2枚の肖像画 Op.8
ピアノ組曲第2番 「グーブランスダーレンから」 Op.9
ピアノ組曲第3番 「プリラール=グリ」 Op.12
ノルラン舞曲 Op.30(ヴェフスンとハットフィエルダールの踊り)
ルネ・アルヴェル(P)

録音:2015年5月11日−14日、ソフィエンベルグ教会(オスロ)
20世紀前半のノルウェーでピアニスト、作曲家、指揮者として活躍し、音楽評論家、ノルウェー作曲家協会の委員、ノルウェー音楽著作権協会(TONO)の会長なども務めたノルウェーの音楽家、ダーヴィド・モンラード・ヨハンセン(1888−1974)のピアノ作品集。ノルウェーの民族音楽を取り入れた国民楽派的な音楽や、ドビュッシーから影響を受けた印象派的な作品などを残しており、このアルバムでは、ヨハンセンが幼少期を過ごしたヌールランやグーブランスダーレンの自然や風景を表現した組曲を中心に収録。軽やかなリズムや美しい旋律、印象的な和声など、ピアノ・ファンでなくても一聴の価値あり。
LWC-1102
神よ国王を守りたまえ
ヘッセ:神よ国王を守りたまえ
ケーラー:オーストリアの伝承賛美歌による変奏曲
キュムシュテット:モーツァルトの 「魔笛」 による演奏会用小品
シュテーレ:「いとも聖なるマリア」 による幻想曲
プフレツシュナー:「きよしこの夜」 による変奏曲
デ・ランゲ・ジュニア:ソナタ第4番ニ長調 Op.28
ハルゲイル・シャーゲル(Org)

録音:2015年10月12日−14日、ソフィエンベルグ教会(オスロ)
ノルウェー批評家賞を受賞し、国際オルガン・コンクールの審査員なども務めるハルゲイル・シャーゲルは、かつてHyperionには全5巻に及ぶペトル・エベンのオルガン作品集を録音しているベテラン・オルガニスト。シュナイダーの作品を取り上げた「オルガンの王(LWC 1090)」での成功に続くLAWO第2弾は、ソフィエンベルグ教会の新オイレ・オルガンで演奏する、19世紀前半ドイツの知られざるオルガン作品集。
LWC-1103
オスロ大聖堂のオルガン
バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 BWV.565
グリーグ:組曲 「ホルベアの時代から」 Op.40
アーリル・サンヴォル:ノルウェー民謡「天の城を知っている」による変奏曲
オスカル・リンドベリ:ダーラナの夏の牧舎の古い賛美歌
伝承曲(コーレ・ノールストーガ編曲):バラ
レーガー:「暁の星のいと美しきかな」によるコラール幻想曲 Op.40-1
グノー:バッハの前奏曲ハ長調による瞑想
コーレ・ノールストーガ(Org)

録音:2015年2月11日−12日、オスロ大聖堂
ノルウェー出身で、現在はオスロ大聖堂のオルガニスト、コンサート・オルガニストとして活躍する名奏者、コーレ・ノールストーガ。バッハのオルガン作品集が評価を集めているノールストーガの新録音は、1998年に造られたオスロ大聖堂のRyde & Bergオルガンを弾いた、バッハ、グリーグ、レーガー、グノーのオルガン名曲集。
LWC-1105(2CD)
プロコフィエフ:バレエ音楽「ロメオとジュリエット」Op.64 ワシリー・ペトレンコ(指)
オスロPO

録音:2015年11月2日−6日、オスロ・コンサート・ホール(ノルウェー)
オスロ・フィルはヤンソンス時代の1989年に「組曲第1番」と「組曲第2番」を収録しているものの、「ロメオとジュリエット」の"全曲録音"は今回のペトレンコとの演奏が初となるだけに、注目度はとてつもなく高まることだろう!プロコフィエフの「ロメオとジュリエット」の全曲録音の実現が、幼少のころからの夢であったと語るペトレンコ。オスロ・フィル、ロイヤル・リヴァプール・フィルの首席指揮者として快進撃を続けるワシリー・ペトレンコのタクトが描く「ロメオとジュリエット」にご期待下さい!
LWC-1106(2SACD)
聖オラヴの物語〜ノルウェーのグレゴリオ聖歌集 コンソルティウム・ヴォカーレ・オスロ、
アレクサンダー・M・シュヴァイツァー(指)
グレイセズ&ヴォイセズ
、アドリヤ・チェパイテ(指)
アンタニーナ・カレチュツ(指)

録音:2015年6月15日−17日、8月20日ー21日、リス教会(オスロ)
中世から伝わるノルウェーの文化遺産、7月29日、聖オラヴの祝日に歌われるグレゴリオ聖歌集『聖オラヴの物語』。聖オラヴを祀るニーダロス大聖堂のあるトロンハイム、ノルウェー工科自然科学大学(NTNU)のローマン・ハンケルン教授の編纂による版を、オスロ大聖堂の男声アンサンブル、コンソルティウム・ヴォカーレ・オスロとリトアニアの女声アンサンブル、グレイセズ&ヴォイセズが分担して歌っています。
LWC-1107
なにかひとつ青いもの〜ノルウェーの男声合唱作品集
リカルド・ノルドローク:ノルウェー国歌「われらこの国を愛す」
アルフレード・パウルセン:フィヨルドが青く染まるとき
フリートリヒ・アウグスト・ライシガー:オラヴ・トリグヴァソン
ハルフダン・シェルルフ:ノルウェーの山々、
 ハルダンゲルの結婚行進曲
アンドレ・グレトリ:ノルウェー式乾杯
ヴァルテル・オーモット:今, 夜のとばりが
エドヴァルド・ブレイン:セレナード、
 ハリング、恋人はそばに
グリーグ:夕べの気分、熊狩り、
 クリスチャニアの歌い手たちの挨拶、即興曲
ヨハン・ハルヴォシェン:今一度太陽を見て、
 一羽の鳥が鳴いた、ヴェスレモイ
パウル・オッケンハウグ:子守歌、
 至福の眠りにつつまれ横になる、子守歌
ルードヴィーグ・イルゲンス・イェンセン:この地のどこかに
クリスチャニア男声cho
マリウス・ショーロース(指)

録音:2016年3月8日−9日、8月28日、リス教会(オスロ)
オスロ(旧名クリスチャニア)のアンサンブル、クリスチャニア男声合唱団の LAWO Classics 第2作。青い山、青い空、青いフィヨルド、赤と青の国旗……結婚式にのぞむ花嫁が身につけると幸せになれるという「4つのなにか」のひとつ「なにかひとつ青いもの」をタイトルに、ノルウェー男声合唱の黄金時代のレパートリーから、よく知られた歌、あまり有名でない歌を21曲歌ったプログラム。
LWC-1108(2CD)
メンデルスゾーンとオルガン・ソナタ
メンデルスゾーン:6つのオルガン・ソナタ Op.65
作品番号のない9つの小品〔アレグロ 変ロ長調、アレグレット ニ短調、アレグロ・モデラート・マエストーゾ ハ長調、フーガ(アンダンテ・ソステヌート) ヘ短調、アンダンテ ヘ長調、フーガ 変ロ長調、アレグロ, コラールとフーガ ニ短調・ニ長調、アンダンテと変奏 ニ長調、後奏曲 ニ長調〕
アンデシュ・アイステン・ダール(Org)

録音:2015年6月1日−3日、ソフィエンベルグ教会(オスロ)
アンデシュ・アイステン・ダールは、2001年からノルウェー、ドランメンのブラゲルネス教会のカントル、聖歌隊伴奏者、オルガンコンサート・シリーズの芸術監督を務めるオルガニスト。アイステン・ダールがソフィエンベルグ教会のHermann Eule Organ(opus 677)で弾いた、メンデルスゾーンの6つのオルガン・ソナタと9つのオルガンのための小品集を収録。
LWC-1109
わが美しきひと
カッチーニ:マリア, 甘きマリア
モンテヴェルディ:もろびとよ喜びの声をあげよ
ベルナルディ:おお, いと甘きわが最愛の人
フレスコバルディ:カンツォーナ第3番
モンテヴェルディ:喜び踊れ, シオンの娘よ
ピッチニーニ:トッカータ第4番
フレスコバルディ:大いなる十字架の下に、トッカータ第10番
カッチーニ:おお, なんという驚き
ピッチニーニ:トッカータ第8番
マリーニ:歓喜への誘い
グランディ:おお, あなたはなんと美しい
メールラ:わたしは黒いけれども愛らしい
フレスコバルディ:「ラ・モニカ」によるパルティータ
ディンディア:おだやかな西風が還り
カプスベルガー:前奏曲第6番
グラティアーニ:喜べ, 羊飼いたちよ
トーネ・ヴィーク(S)、
ヴェーガル・ルン(Lute)
カロリーナ・ラジェイ(バロックVn)、ヨハン・ニコライ・モーン(リコーダー)、
クリスチャン・ショス(Org)

録音:2015年10月12日16日、ヤール教会(ベールム、ノルウェー)
トーネ・ヴィークはオスロ生まれ。ノルウェー国立音楽アカデミーで声楽を学び、ハーグの王立音楽院で古楽の歌唱を修めました。『旧約聖書』の『ソロモンの雅歌』で幾度となく歌われる「わが美しきひと(Formosa Mea)」をタイトルに採った新しいアルバムでは、街角や大衆の集まる場で歌われる曲の影響を教会が受け容れ、教会音楽の様式が変わろうとしていた時代の作品が歌い、演奏されます。

LWC-1110
シューマン:ヴァイオリン・ソナタ集
ヴァイオリン・ソナタ第1番イ短調 Op.105
ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ短調 Op.121
民謡風の5つの小品 Op.102
アルヴィド・エンゲゴール(Vn)、
ニルス・アンデシュ・モッテンセン(P)

録音:2015年3月23日−26日、ソフィエンベルグ教会(オスロ)
エンゲゴール四重奏団を主宰するヴァイオリニスト、アルヴィド・エンゲゴールと、ブラームスの「2つのラプソディ」やピアノソナタ第3番などを弾いた『陰鬱な真夜中に』(LWC1084)で注目されたピアニスト、ニルス・アンデシュ・モッテンセン。オスロ・フィルの指揮(LWC1071、LWC1100)やロフォーテン国際室内楽音楽祭の芸術監督としても活躍するノルウェーの名手が弾く、瑞々しく優雅なシューマンをどうぞ。
LWC-1111
モーツァルト:歌曲集
夢のなかの面影 K.530/春へのあこがれ K.596/別れの歌 K.519/偽りの世 K.474/クローエに寄す K.524/おお、聖なる絆 K.148/125h/ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼いたとき K.523/ラウラに寄せる夕べの想い K.523/ドイツ語の小カンタータ K.619/すみれ K.476/歓喜に寄す K.53/47e/私は私の道を K.290/240c/さあ、陽気にやろう(ジングシュピール「ツァイーデ」 K.344/336b より)/満足 K.349/367a/魔術師 K.472/孤独に K.391/340b/偉人たちの栄光に感謝せよ K.392/340a/ひそかなる愛 K.150/125e/春の初めに K.597/ダフネよ、汝がばら色の頬を K.53/46c/来たれ、いとしのツィター K.351/367b
マリアンネ・ベアーテ・キーラント((Ms)
ニルス・アンデシュ・モッテンセン(P)

録音:2014年3月8日−11日、ヴォーガン教会(ロフォーテン、ノルウェー)/Recorded in DXD 24bit/352.8kHz
「美しさ、情緒、悲しみ、メランコリー、ドラマ。素朴な発想のモーツァルトの歌曲にはコンサートホールや大広間ではない小さな集まりが似合っている……」。鈴木雅明&バッハ・コレギウム・ジャパンの「モーツァルト:レクイエム」での名唱でも知られるノルウェーの名歌手、マリアンネ・ベアーテ・キーラント(シェラン)が「ささやく」ように歌うモーツァルト。
LWC-1112
アイヴィン・アルネス:ピアノ協奏曲ニ長調 Op.27
交響曲第1番ハ短調 Op.7
ホーヴァル・ギムセ(P)、
アイヴィン・オードラン(指)
オスロPO

録音:2013年4月4日−5日(協奏曲)、8月5日−9日(交響曲)、オスロ・コンサートホール
リスチャニア(現オスロ)の音楽大学でピアノとオルガン、イーヴェル・ホルテルの下で音楽理論と作曲法を学び、ライプツィヒではカール・ライネッケに師事したノルウェーのアイヴィン・アルネス(1872−1932)は、ロマンス(歌曲)の作曲家として知られ、グリーグ後のノルウェー・ロマンティシズム時代を美しく彩りました。 アルネスが書いた2曲の交響曲の第1番は、ドイツから帰ってまもない1897年から翌年にかけて作曲された作品。情熱みなぎる〈アレグロ・パテーティコ〉(感傷的なアレグロ)、「おそらくノルウェーの作曲家の書いたもっとも美しい緩徐楽章」(アウドゥン・ヨーナセン)とも言われる〈アダージョ〉、スケルツォの性格の〈アレグロ〉、「困難を経て星へ(per aspera ad astra)」を作曲者が意識したとされる〈ノン・トロッポ・アレグロ〉から構成されます。 アルネスの唯一のピアノ協奏曲も古典的な形式と後期ロマンティシズムの和声様式で書かれており、〈アレグロ・モデラート〉〈レント〉〈アレグロ・アッサイ(テンポ・ディ・ヴァルセ)〉の3つの楽章に美しい楽想を惜しみなく散りばめた作品です。 テリエ・ミケルセン指揮のラトビア国立SO(Sterling CDS1084-2)(交響曲)とピアーズ・レーンとアンドルー・リットン指揮ベルゲン・フィル(Hyperion CDA67555)(ピアノ協奏曲)に次ぐ録音は、ケルンWDRSOを指揮してグリーグの管弦楽作品全集を録音したアイヴィン・オードランとオスロ・フィル、シベリウスのピアノ作品全集をはじめ優れた録音の多いホーヴァル・ギムセの演奏です。
LWC-1113

ソルヴグッテネ愛唱歌集
ヘンデル:司祭ザドク
作者不詳(15世紀イタリアの聖歌):荘厳、至福の三位一体
メンデルスゾーン:われらに平安をあたえたまえ
伝承曲(ウィルコックス編):A, kom na med lovsang
タイ:主の御名を賛美せよ
ヴィラ=ロボス:Aeanan(ヴォカリーズ)
フォーレ:聖なるかな(「レクイエム」 Op.48より)
グリーグ:美しきかな神の子よ(「4つの詩篇」 Op.74 より)
バッハ:主よ、人の望みの喜びよ BWV.147-7
ニューステット:主を賛美せよ
モーツァルト:アヴェ・ヴェルム・コルプス K.618
フォーレ:ラシーヌの頌歌 Op.11
ヘンデル:ハレルヤ・コーラス(「メサイア」より)
メンデルスゾーン:詩篇第42篇 涸れた谷に鹿が水を求めるように
シュレジェン民謡(ステーンベルグ編):この世はうるわし

ソルヴグッテネ少年cho、
フレードリク・オッテシュタ(指)

録音:2015年9月11日−13日、ソフィエンベルグ教会(オスロ)
ルウェー放送(NRK)の少年合唱団「ソルヴグッテネ少年合唱団」は、1940年、トシュタイン・グリューテにより創設。コンサート、ビジネスフェアのアトラクション、結婚式や葬儀など、一年に約150の演奏に参加し、なかでもノルウェー放送のクリスマス・コンサートは、国内だけでなく北欧の各国にも放送され、「光の季節」に彩りを添えています。
LWC-1114
ヴェネツィアを思い出してくれ
ヴィヴァルディ:リコーダー協奏曲ニ長調 Op.10-3, RV.428 「ごしきひわ」
マリーニ:4声のパッサカリオ ト長調 Op.22
ウッチェリーニ:「ラ・ベルガメスカ」 によるアリア
カステッロ:ソナタ第9番 ト長調/レグレンツィ:4声のソナタ第2番 Op.10-2
ヴィヴァルディ:リコーダーとファゴットのためのソナタ RV.86
ガルッピ:協奏曲第1番ト長調
パレストリーナ/バッサーノ:美しきかな, 愛する者
ヴィヴァルディ:リコーダー協奏曲ハ長調 RV.444
インゲボルグ・クリストフェシェン(リコーダー)
バロッカネルネ

録音:2016年5月27日−30日、ヤール教会(ノルウェー)
これまで、アルフレード・ベルナルディーニやカティ・デブレツェニ、ロドルフォ・リヒターなどの名手がゲスト指揮者、ソリストとして参加してきた1989年創設のオスロの古楽アンサンブル、バロッカネルネ。C.P.E.バッハ(LWC-1038)、テレマン(LWC-1074)につづくLAWO Classics第3弾は、ノルウェーの若きリコーダー奏者、インゲボルグ・クリストフェシェンを主役に聴き手を「アドリア海の真珠」ヴェネツィアへの旅に誘う趣向のアルバム。今作では、ダンディン・コンソートやキングズ・コンソート、OAEなどのメンバーとして活躍するヴァイオリニスト、ヒュー・ダニエルが参加。
YouTubeの公式チャンネルにて、クリストフェシェンよる「ごしきひわ」をご試聴いただけます! (2015年3月のライヴ)
LWC-1115
アクシオム〜スカンジナヴィアの若い作曲家による新しい音楽
ユーハン・スヴェンソン(b.1983):Shiver
リサ・ストレイク(b.1985):Papirosn
オイヴィン・メラン(b.1985):tude ralentissante
マッティン・ラーネ・バウク(b.1988):Misantropi IIIb
アクシオム〔リネッタ・テイラー・ハンセン(Fl)、フレードリク・ブランストルプ・オールセン(サクソフォーン)、ヘンリク・ムンケビュー・ノシュテボー(トロンボーン)、アンデシュ・クレーグネス・ハンセン(打楽器)、ヨーナス・カムビエン(P)、オーレ・マッティン・フーセル=オールセン(ギター、バロックギター)、ヴィルデ・サンヴェ・アルネス(Vn)、イーヴァン・ヴァレンティン・ホルルプ・ロアール(Vc)、クリスチャン・メオース・スヴェンセン(Cb)、カイ・グリンデ・ミュラン(指)〕

録音:2015年8月11日−14日、ソフィエンベルグ教会(オスロ)
「アクシオム(Aksiom)」(公理、自明の理)は、作曲家で指揮者のカイ・グリンデ・ミュラン(b.1987)が2010年に創設した「若い音楽家」のアンサンブル。現代音楽、とりわけ北欧の新しい作品と即興音楽を中心に演奏活動を行っています。デビューアルバム「アクシオム」では、スウェーデンとノルウェーの若き作曲家の作品を2曲ずつ演奏しています。
LWC-1116
艶なる宴〜ドビュッシー&フォーレ:歌曲集
ドビュッシー:ビリティスの3つの歌
フォーレ:5つのヴェネツィアの歌
ドビュッシー:艶なる宴 第2集、
 ステファヌ・マラルメの3つの詩
フォーレ:イヴの歌
ベッティーナ・スミス(Ms)、
アイナル・ロッティンゲン(P)

録音:2012年4月23日−27日、ソフィエンベルグ教会(オスロ)
ベルゲン生まれのメゾソプラノ、ベッティーナ・スミスとベルゲン大学グリーグ・アカデミー音楽演奏科教授のアイナル・ロッティンゲンのデュオ。ショーソン、フォーレ、サン=サーンスの歌曲を集めた『温室(Serres chaudes)』(LWC1008)、ヴァーレンの「ゲーテの3つの詩」などを歌った『女たちの声(Voices of Women)』(LWC1067)につづく LAWO Classics 第3作は、ふたたびフランスの歌曲のよるプログラムです。
LWC-1117
シェティル・ヴォスレフ:室内楽作品集 Vol.3
インヴェンション I〜III(ヴァイオリンとピアノのための)
Kvartoni(ソプラノ、リコーダー、ギターとピアノのための)
ベル・カント(ヴァイオリンとピアノのための)
教会デュオ(ギターとオルガンのための)
六重奏曲 「ポスト」(フルート、クラリネット、ホルン、ヴァイオリン、ピアノとギターのための)
リカルド・オドリオソーラ(Vn)、
アイナル・ロッティンゲン(P)、
ヒルデ・ハーラルセン・スヴェーン(S)、
フローデ・トゥーシェン(リコーダー)、
スタイン=エーリク・オールセン(G)、
エギル・ハウグラン(G)、
カシュタイン・アスケラン(Org)、
グロー・サンヴィーク(Fl)、
ディエゴ・ルッケージ(Cl)、
アイリーン・シャノン(Hrn)

録音:2014年6月18日−21日、グリーグ・アカデミー、グンナル・セーヴィグ・ホール(ベルゲン)&2014年1月11日−12日、聖ヨハネ教会(ベルゲン)(教会デュオ)
ベルゲン在住の作曲家シェティル・ヴォスレフは、父ハーラル・セーヴェルーの家「シーリューストル」を本拠に、多才で多作、「教義」にとらわれることなく作曲活動をつづけています。彼の室内楽作品38曲をリカルド・オドリオソーラとアイナル・ロッティンゲンを中心とするベルゲンの音楽家たちが演奏するシリーズ。ヴァイオリンとピアノのための作品が2曲。「モーツァルトの亡霊」と「ガラス瓶がバスの床を転がり、ついにはステップを落ちていく」3つの「インヴェンション」と、調子のいいメロディの「ベルカント」。1647年に「郵便システム」として創設されたノルウェー・ポストの委嘱による六重奏曲。「ギターとオルガン」に「ダビデとゴリアト」がイメージされた「教会デュオ」。「四重奏」「四度の音程」「(リコーダーの)四分音」の「4」に関係する曲名の「Kvartoni」は、ベルゲン音楽院の「個性的な」学生たちが演奏することを念頭に書かれた作品です。
LWC-1118
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ集
ヴァイオリンソナタ第2番ニ長調 Op.94
5つのメロディ Op.35
ヴァイオリンソナタ第1番ヘ短調 Op.80
エリセ・ボートネス(Vn)、
ホーヴァル・ギムセ(P)

録音:2014年12月18日−20日、ソフィエンベルグ教会(オスロ)
オスロ・フィルの第1コンサートマスターを務めるノルウェーの女流ヴァイオリニスト、エリセ・ボートネス。ノルウェーの伝統的スタイルのピアニストとして第一に名前が挙げられ、ソロと室内楽のコンサートやフェスティヴァルへの出演で忙しいホーヴァル・ギムセとの共演によるプロコフィエフのソナタ集が登場。
LWC-1119
リカルド・ノルドローク:歌とピアノの音楽
ワルツ=カプリース(ピアノのための)/夕べの気分(声とピアノのための)/友情のポルカ(ピアノのための)/ふたつの心が離れると(声とピアノのための)/メロディ(ピアノのための)/歌曲集 「マグダレーネ・トーレセンに」 Op.2(メロディ、木、ソールヴェイ、ふしぎな歌、子羊)/アレグロ(ピアノのための)/スケルツォ・カプリッチョ(ピアノのための)/見張り人(ピアノのための)/歌曲集 「オーレ・ブルに」 Op.1(わたしは探し求めた、ロマンス「インゲリ・スレッテン」、君は僕が好きかい、ロマンス「小さなグンヴォル」、高い山々を越えて、シュンノヴェの歌)/ピアノのための4つの舞曲(狩のポルカ、クリンゲンベルグ・ポルカ=マズルカ、ノラ=ヴァルソヴィアーナ、フローラ=ポルカ)/吟遊詩人のワルツ(ピアノのための)/スペインの歌(声とピアノのための)
ヘレーネ・ヴォル(S)、
ユージン・アスティ(P)

録音:2015年8月24日−28日、ソフィエンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)/Recorded in DXD 24BIT/352.8KHZ
リカルド・ノルドローク(1842−1866)は、ノルウェー国歌の作曲家としてよく知られます。詩人ビョルンスチェーネ・ビョルンソンの従兄弟、エドヴァルド・グリーグの親友。オーレ・ブルーの心と精神を受け継ぎ、グリーグと一緒に「ノルウェーの音楽」を創造する志をもちながら、結核のため23歳の若さでベルリンで没しました。『歌曲と無言歌』(LWC-1011)、『バラと愛』(LWC-1029)と『愛のまこと』(LWC-1053)をLAWO Classicsに録音したノルウェーのソプラノ、ヘレーネ・ヴォルと、『バラと愛』で共演したアメリカのピアニスト、ユージン・アスティ(Hyperionでは「メンデルスゾーン:歌曲&デュエット集」シリーズの伴奏者としても知られています)による新しいアルバムには、10代の「ピアノのための4つの舞曲」を含む、ノルドロークの歌曲とピアノ曲の全作品が収録されています。
LWC-1120
ノルウェーとスウェーデンのロマンス
アルフ・フールム(1882−1972):明るい夜 Op.13-1、
 小さなヒシュテン Op.12-1、
 ふたたび会う日を Op.11-1
ヤルマル・ボルグストレム(1864−1925):ソロモン I、ソロモン II、
 わが母に寄す、嵐
クヌート・ホーカンソン(1887−1929):美しい五月になると、
 柵にもたれて、小さな子、道 Op.5、
 何を歌えばいいだろう?、
 海辺で、み使い Op.41、可愛い子に
リスト:ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」から〈イゾルデの愛の死〉(ピアノ版)
オイスタイン・ソンメルフェルト(1919−1994):貧しきわが暮らし
アルネ・ドルムスゴール(1921−2003):家の規則 Op.5-1、
 眠り Op.6-1、夜 Op.1-1、雨 Op.6-2
シーグル・リ(1871−1904):雪
スヴェッレ・ヨルダン(1889−1972):弓と矢 Op.33-2、
 ほら, ごらん, 彼女がやってきた Op.2-5
イーサ・カタリーナ・ゲーリケ(S)、
ベンクト・フォシュベリ(P)

録音:2014年5月25日−29日、ソフィエンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)
イーサ・カタリーナ・ゲーリケ(b.1973)は、ノルウェーのソプラノ。スウェーデンのマルメSOによるグリーグの「ペール・ギュント」全曲録音でソールヴェイを歌い、高く評価されました。彼女は、2013年、フラグスタのデビュー100年を記念して行われたコンサートに参加、祖国ノルウェーの「ヒロイン」の神話とも伝説ともいわれる生涯と芸術を深く知る機会を得たといいます。フォン・オッターとのコンサートや録音でも知られるスウェーデンのピアニスト、ベンクト・フォシュベリ(b.1952)の共演。歌手エヴァ・サーシュ・ナンセンへ寄せた『エヴァへ(Till Eva)』に次ぐ、ゲーリケが敬愛するアーティストへのトリビュート・アルバムです。
LWC-1121
「ノルウェー、わがノルウェー」〜ノルウェーの男声合唱と軍楽隊のための音楽
ヨハン・セルメル:ニーダロスへの挨拶(男声合唱と軍楽隊のための)
グリーグ:リカルド・ノルドロークのための葬送行進曲(軍楽隊のための)
 陸地望見(故郷への帰還)(バリトン、男声合唱、オルガン、3つのトロンボーンとテューバのための)*
 「1868年5月17日、ベルゲン、クリスティ記念碑除幕式のカンタータ」
ヨハン・スヴェンセン:戴冠式行進曲(軍楽隊のための)「1881年5月17日、ヘンリク・ヴェルゲラン像除幕式のカンタータ」
 歌い手たちの朝の挨拶
アルフレード・エヴェンセン:アルネの歌(男声合唱と軍楽隊のための)
フレドリク・ヴィルヘルム・ゴムネス:軍事協会100周年記念カンタータ
ノルウェー空軍音楽隊、
クリスチャニア男声合唱団
ライフ・アルネ・ペーデシェン(指)
マグネ・H・ドローゲン(ハーモニウム)*、
マリウス・ショロース(指)*

録音:2015年1月27日−30日、ラーデモーエン教会(トロンハイム、ノルウェー)/Recorded in DXD 24BIT/352.8KHZ
「豊かな音楽」で親しまれているノルウェー軍所属のプロフェッショナル・バンドのひとつ、トロンハイムが本拠のノルウェー空軍音楽隊 Luftforsvarets musikkorps(LFMK)と、オスロの旧名を戴くクリスチャニア男声合唱団の共演。ノルウェーの作曲家たちが19世紀から20世紀への変わり目の前後に書いた「男声合唱と軍楽隊のための音楽」を、初演の後、顧みられることのなかった作品を中心に演奏しています。
ノルウェー空軍音楽隊の前身、トロンハイム旅団バンドが司教館の庭で演奏したセルメルの「ニーダロスへの挨拶」。グリーグがビョルンソンの詩に作曲した「陸地望見」は、バリトン、男声合唱、オルガン、3つのトロンボーンとテューバのための「初版」を演奏。初録音のひとつ、「1868年5月17日、ベルゲン、クリスティ記念碑除幕式のカンタータ」は、「陸地望見」の4年前に初演された作品です。スヴェンセンの「歌い手たちの朝の挨拶」は、王立デンマークOの指揮者を務めていた彼が「デンマーク国王夫妻の金婚式に寄せて」作曲した3曲のひとつ。 
LWC-1122
ベートーヴェン:弦楽三重奏曲 変ホ長調 Op.3
弦楽三重奏のためのセレナード ニ長調 Op.8
Ssensトリオ
〔ソルヴェ・シーゲルラン(Vn)、ヘンニンゲ・ランドース(Va)、エレン・マルグレーテ・フレショー(Vc)〕

録音:2015年6月30日−7月2日&2016年2月8日−9日、グレーフセン教会(オスロ、ノルウェー)/Recorded in DXD 24BIT/352.8KHZ
Ssensトリオは、グリーグ三重奏団のソルヴェ・シーゲルランとエレン・マルグレーテ・フレショー、オスロ・フィルハーモニーOの副首席ヴィオラ奏者のヘンニンゲ・ランドースが2014年に発足させたアンサンブル。デビュー・アルバムでは、ベートーヴェンが、数年前に出版されたモーツァルトの「弦楽三重奏のためのディヴェルティメント 変ホ長調」(K.563)の旋律を引用、同じ調性と楽章数で作曲した「弦楽三重奏曲」と、〈行進曲〉に始まり〈メヌエット〉や〈主題と変奏〉などを経て〈行進曲〉で終わる7楽章の「セレナード」、ベートーヴェンの若い時代の作品が2曲演奏されます。
LWC-1123
モーツァルト:弦楽四重奏曲集 「プロシャ王」
弦楽四重奏曲第21番ニ長調 K.575 「プロシャ王第1番」/弦楽四重奏曲第22番変ロ長調 K.589 「プロシャ王第2番」/弦楽四重奏曲第23番ヘ長調 K.590 「プロシャ王第3番」
エンゲゴールSQ〔アルヴィド・エンゲゴール(Vn1)、アレックス・ロブソン(Vn2)、ジュリエット・ジョプリング(Va)、ヤン・クレメンス・カールセン(Vc)〕

録音:2015年11月29日−12月3日、ソルシーデン教会(フレドリクスタ、ノルウェー)/Recorded in DXD 24BIT/352.8KHZ
シャーンドル・ヴェーグ率いるモーツァルテウム・カメラータ・アカデミカ(現カメラータ・ザツツブルク)のコンサートマスターを務めていたノルウェーの名手、アルヴィド・エンゲゴールが率いるエンゲゴールSQは、2006年にノルウェー北極圏のロフォーテンに創設された、現在スカンジナビアでもっとも人気のあるアンサンブルの一つ。
現在はヴァイオリンと指揮の両面で活躍するエンゲゴールが、過去30年に渡ってヴァイオリニストとしても指揮者としても情熱を注ぎ続けてきたモーツァルトの音楽で、Lawo Classicsへレコーディングを開始。彼らが結成以来研究を重ねてきたというモーツァルトの弦楽四重奏曲から、プロシャ(プロイセン)王に捧げられた傑作集「プロシャ王四重奏曲」の3曲を収録。ヴェーグから大きな影響を受けたアルヴィド・エンゲゴールの素晴らしきモーツァルトにご期待ください!
LWC-1124(3CD)
ヤナーチェク:クロイツェル・ソナタ
ヤナーチェク(テリエ・トンネセン編):弦楽四重奏曲第1番 「クロイツェル・ソナタ」(弦楽オーケストラ版)、
弦楽四重奏曲第2番 「内緒の手紙」(弦楽オーケストラ版)
レオ・トルストイ 「クロイツェル・ソナタ」(音楽付朗読劇・英語版)(ベートーヴェン:「クロイツェル・ソナタ」 抜粋*)
レオ・トルストイ 「クロイツェル・ソナタ」(音楽付朗読劇・ノルウェー語版)(ベートーヴェン:「クロイツェル・ソナタ」 抜粋*)
ノルウェー室内O、
テリエ・トンネセン(Vn、リーダー)テオドル・ヤンソン(語り)、
ヨン・イェスメ(Vn)*、
イングリ・アンスネス(P)*

録音:2014年6月4日−7日、ヤコブ文化教会(オスロ、ノルウェー)/Recorded in DXD 24bit/352.8kHz
ノルウェー室内Oと芸術監督テリエ・トンネセンの新作は、ヤナーチェクの弦楽四重奏曲。「クロイツェル・ソナタ」と「内緒の手紙」の曲が、カメラータ・ノルディカと録音したベートーヴェンの後期四重奏曲と同様、トンネセン自身が弦楽オーケストラ用に編曲した版で演奏されます。CD2とCD3にはトルストイの小説『クロイツェル・ソナタ』を「音楽付朗読劇」として収録。演出家、作家としてさまざまな劇のプロダクションに携わってきたテオドル・ヤンソンが、トルストイの作品を英語とノルウェー語の訳で朗読、ベートーヴェンの「クロイツェル・ソナタ」から抜粋した音楽を、ノルウェー室内Oのヴァイオリニスト、ヨン・イェスメと、ノルウェーのピアニスト、イングリ・アンスネスが演奏しています。
LWC-1125
「新たな地」
ヤン・グンナル・ホフ:新たな地(Terra Nova)、赤いバラとともに、私の身に起きようとして
アドルフ・トムセン(ヤン・グンナル・ホフ 編曲):子供のころの思い出
ヤン・グンナル・ホフ:天使、愛の秘密、
ハルフダン・シーヴェットセン:ノルダフォルの春の歌
ヤン・グンナル・ホフ:北に向かって空を行く、ニューインゲンで、薄ぼんやりとした夕べ
ヒューバート・パリー:エルサレム
ヤン・グンナル・ホフ:子羊、メディタートゥス
マリアンネ・ベアーテ・キーラント(Ms)
ヤン・グンナル・ホフ(P)

録音:2016年7月8日−9日、スタムスン教会(ロフォーテン、ノルウェー)/Recorded in DXD 24BIT/352.8KHZ
ホフがリーダーのアルバム『Fly North』のタイトル曲、ジャズバンドと合唱団の「ミサによる瞑想」から「Kyrie eleison(主よ、憐れみたまえ)……Dona nobis pacem(われらに平和を与えたまえ)」と歌う一曲、ウィリアム・ブレイクの詩にホフが作曲した3曲。ブレイクの詩にヒューバート・パリーが作曲、イギリスで広く歌われる「エルサレム」は、ホフの編曲により歌われます。「ノルダフォルの春の歌」を作曲したハルフダン・シーヴェットセンは、ノルウェーのトラッド音楽シーンで活躍するシンガーソングライターです。
LWC-1126
トリオ・クラリノール
ベートーヴェン:クラリネット三重奏曲 変ホ長調 Op.38
カール・フリューリング:クラリネット三重奏曲 Op.40
ヨン・オイヴィン・ネス:抜け殻
トリオ・クラリノール
〔エミリオ・ボルゲサン(Cl)、
パウラ・クエスタ・レドンド(Vc)、
チェ・チャン(P)〕

録音:2015年4月13日−16日、ソフィエンベルグ教会(オスロ)
トリオ・クラリノールのデビュー・アルバム。ベートーヴェンが自作の 「七重奏曲 変ホ長調」 (Op.20)を編曲した 「クラリネット三重奏曲」。ウクライナに生まれ、ウィーンで没したカール・フリューリングの楽譜が残る数少ない作品のひとつ、ロマンティシズムの伝統に沿った 「クラリネット三重奏曲」 。「今」のノルウェーを代表する作曲家のひとり、ポップミュージックやロックのイディオムも応用するなど、多彩な音楽で知られるヨン・オイヴィン・ネスが彼らのために作曲した 「抜け殻」。「コンサート」の体裁をとったプログラムが組まれています。
LWC-1127
ノルウェーのフルート
エドヴァルド・フリフレート・ブレイン:フルート小協奏曲 Op.10(1959)
ヨハン・クヴァンダール:フルートと弦楽のための協奏曲 Op.22(1963)
エギル・ホーヴラン:フルートと弦楽のための組曲 Op.31(1959)
フィン・モッテンセン:フルート・ソロのためのソナタ Op.6(1953)
トム・オッタル・アンドレーアセン(Fl)、
ノルウェー放送O、
インガル・ベルグビ(指)

録音:2014年12月8日−12日、NRK(ノルウェー放送)ラジオ・コンサートホール(オスロ)
トム・オッタル・アンドレーアセン(1963−)は、ノルウェー国立歌劇場とノルウェー放送のオーケストラを経て、現在オスロ・フィルの副首席フルート奏者とノルウェー室内管の首席フルート奏者を兼任。初のソロ・アルバム『ノルウェーのフルート』には、多様な個性とスタイルの作曲家たちが作品を発表しノルウェー音楽界が活気を呈していた1953年から1963年にかけての10年間の作品を収録。
フリフレート・ブレイン(1924−1976)は、おおらかなメロディが特徴的な「外海へむけて」で知られ、「フルート小協奏曲」は、第2楽章「ラルゲット」が彼の書いたもっとも美しい音楽のひとつ。クヴァンダール(1919−1999)の「フルート協奏曲」はネオクラシカルな作品で、20世紀ノルウェーを代表するフルート協奏曲のひとつ。エギル・ホーヴラン(1924−2013)は、20世紀ノルウェーを代表する作曲家のひとり。「フルートと弦楽のための組曲」は1959年に作曲、アルフ・アンデシェンとフィルハーモニック協会(現オスロ・フィル)の共演で翌年初演。フィン・モッテンセン(1922−1983)の「ソナタ」はアンデシェンが初演した作品です。
LWC-1128
戦場〜トロンボーンとオルガンのための音楽
スティーグ・ヌールハーゲン:黒色火薬(2002)
アルネ・ローヴェルト・オールセン:幻想曲(1999)
ラーシュ=トマス・ホルム:戦いの地のファンファーレ(2005/14)
ヨン・ラウクヴィーク:アラベスク(2010)
ペトル・エベン:2つの呪文(1988)
オールセン:イントラーダ(2005)、ミサ(2003)
オムストリット・デュオ〔マリウス・ヘスビ(トロンボーン)、アンデシュ・アイステン・ダール(Org)〕

録音:2015年11月23日−25日&2016年2月22日−24日、ブラゲルネス教会(ドランメン、ノルウェー)
王立ノルウェー海軍音楽隊のトロンボーン奏者であり、オスロ・フィルやベルゲン・フィル、トロンハイムSOなどのソリストも務めるマリウス・ヘスビ(1976−)と、ブラゲルネス教会のカントルを務め、ソリスト、室内楽奏者としても活動するアンデシュ・アイステン・ダール(1976−)の「オムストリット・デュオ Omstridt Duo(『論争』デュオ)」。『戦場』と題したアルバムでは、彼らのレパートリーの核となっているペトル・エベンの「2つの呪文」と彼らのために作曲された作品が合わせて演奏されます。
クラリネット奏者のスティーグ・ヌールハーゲン(1966−)の「爆発的」に始まる「黒色火薬」。指揮者でもあるラーシュ=トマス・ホルム(1981−)が作曲した力強い「サウンドの大聖堂」「戦いの地のファンファーレ」。オルガニスト、ヨン・ラウクヴィーク(1952−)がジャズとブルースからインスピレーションを得て作曲した「アラベスク」。
アルネ・ローヴェルト・オールセン(1949−)は3曲。快活な気分の「イントラーダ」、風格があり変化に富んだ「幻想曲」。〈キリエ〉〈グローリア〉〈クレド〉〈サンクトゥス〉〈アニュス・デイ〉から構成され、広大な宇宙を思い描く「ミサ」は、オムストリット・デュオが、オスロ大聖堂、ロシアのアルハンゲリスク・フェスティヴァル、作曲者がオルガニストを務めるトンスベルグ大聖堂でも演奏した作品です。
LWC-1129
ビョルン・クルーセ:クラリネット協奏曲 「クロノトープ」 フレードリク・フォシュ(Cl)、
クリスチャン・エッゲン(指)オスロPO

録音:2016年6月6日−9日、オスロ・コンサート・ホール(ノルウェー)
「クロノトープ(Chronotope)」は、ノルウェー・アーツカウンシル Norsk Kulturrad がフレードリク・フォシュのためクルーセに委嘱したクラリネット協奏曲。「曲名の「クロノトープ」は、ロシアの哲学者ミハイル・バフチンが、言語に現れ、会話の中で経験される『時間と空間(”chronos” and “topos”)』の概念を述べるために使った用語。この言葉は、音楽と音楽体験の表現にも適用できると思う」(クルーセ)。3つの部分から構成、演奏時間約46分の作品です。2016年1月20日、オスロ・フィルの共演で初演され、その半年後、オスロ・コンサートホールで録音のためのセッションが行われました。
ノルウェーの作曲家ビョルン・クルーセ Bjorn Kruse は、1946年ロンドン生まれ。UCLA(カリフォルニア州立大学ロサンジェルス校)とノルウェー国立音楽アカデミーで学び、1976年から2013年まで、作曲、編曲、ジャズ編曲、ジャズ史、ポップミュージック史をアカデミーで教え、アカデミーのジャズ・アンサンブルのリーダーも務めました。オペラ、管弦楽曲、室内楽、代表作のひとつに挙げられる「冬の歌(Song for Winter)」(Aurora ACD5000)をはじめとする合唱曲など、150を超す作品を書いています。クラリネット奏者フレードリク・フォシュ Fredrik Fors(1973−)は、スウェーデンのボルレンゲ生まれ。ボルレンゲ音楽学校で学び、1988年、ヘルシングボリSOのコンサートでソリストとしてデビュー。ノルショーピングSOを経て、1995年からオスロ・フィルハーモニックの副首席奏者を務めています。
LWC-1130
シェティル・ヴォスレフ:室内楽作品集 Vol.4
六重奏曲(1972)
ベートーヴェン三重奏曲(1997)(クラリネット、チェロとピアノのための)
ヴァイオリンと瓶のための北欧対位法(1973)
ピアノ五重奏曲(2003/07)
スタイナル・ハンネヴォル(Ob)、ジェームズ・ラッセン(Fg)、ブリット・ペルニッレ・リンドヴィーク(Tp)、ホーヴァル・サンネス(Tb)、リカルド・オドリオソーラ(Vn)、ヨン・エーデ(Vc)、アイナル・ロッティンゲン(P)、ホーコン・ニルセン(Cl)、ヨースタイン・グーネシェン(ビール瓶)、マラ・スミュクセ(Vn)、イルゼ・クリャーヴァ(Va)

録音:2015年6月13日−16日、グンナル・セーヴィグ・ホール、グリーグ・アカデミー(ベルゲン)/Recorded in DXD 24bit/352.8kHz
ベルゲンの作曲家、ヴォスレフの室内音楽をベルゲンの音楽家たちが演奏するシリーズの第4集。これまでのアルバムと同じように「古典的」アンサンブルの作品にユニークな楽器編成の作品を交えた4曲のプログラムが組まれました。ヴォスレフが「ポップピアニスト」だった若い時代を垣間見せる、ストラヴィンスキーの影響のはっきりした「六重奏曲」。6本のビール瓶(「もちろんブランドは “Hansa(ハンザ)”」)を2つのヴァイオリンと共演させた小品「北欧対位法」。「私の作品カタログ中、もっとも不安を煽る作品のひとつ」「ベートーヴェン三重奏曲」と、4つの弦楽器とピアノの可能性を極限まで追求、緊迫感の強い表現をめざした「ピアノ五重奏曲」。「ヴォスレフの室内楽作品38曲を9枚のアルバムに録音」の企画を考えたヴァイオリニストのリカルド・オドリオソーラと、ピアニストのアイナル・ロッティンゲンを中心とする、グリーグ・アカデミーで教える音楽家とベルゲン・フィルのメンバーによる演奏。
LWC-1131
チェロ・ソナタ集
ラフマニノフ:チェロ・ソナタ Op.19
ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ Op.40
アウドゥン・サンヴィーク(Vc)
スヴァイニング・ビェラン(P)

録音:2016年3月8日−10日ソフィエンベルグ教会(オスロ)/Recorded in DXD 24bit/352.8kHz
チェリストのアウドゥン・サンヴィークはベルゲン生まれ。インディアナ大学でヤーノシュ・シュタルケル、ノルウェー国立音楽大学でトルルス・モルク、オーゲ・クヴァルバイン、ラーシュ・アンデシュ・トムテルに学びました。2013年、若手音楽家に贈られる「リンデマン賞」を受賞。ノルウェー放送Oとノルウェー室内Oの首席チェロ奏者、グロッペン音楽祭の芸術監督を務めています。 共演のピアニスト、スヴァイニング・ビェランはスタヴァンゲル生まれ。ザルツブルクのモーツァルテウムとベルリン芸術大学でハンス・レイグラーフに学びました。ノルウェー・コンサート協会の1999年の「年間最優秀若手ソロ奏者」。同世代を中心とするソロ奏者や歌手と室内楽活動を行い、師レイグラーフを思わせる誠実な音楽スタイルに共演者、批評家、聴衆から共感が寄せられているといいます。ノルウェー国立音楽大学教授。 長年共演してきたこの二人のデュオによるファースト・アルバムは、ラフマニノフとショスタコーヴィチ、ロシアの2つの傑作チェロ・ソナタです!
LWC-1132
「壮麗な光」〜ランディーニ:バッラータ集
フランチェスコ・ランディーニ:Altera luce、Angelica bilta(天使の美しさ)、Ama, donna、Nella partita、Partesi con dolore、Po' che partir、Quanto piu caro fai、Fa metter bando、Po' che da morte
アイヴィン・ビューエネ:小品第5番、第7番、第2番、第4番、第8番、第6番
ド・マショー:Ploures, dames
デュファイ:うるわしのおとめ
クッレンテス〔イングヴィル・M・ホルテル(S)、クリスティン・ムルデシュ(Ms)、シェティル・アルメンニング(T)、アンナ・ダニレフスカイア(中世フィドル)、ハンス・ルーブ(中世フィドル)、ダーヴィド・カタルーニャ(クラヴィシムバルム)、ヨースタイン・グンデシェン(リコーダー)

録音:2013年10月14日−18日、ヴァクスダール教会(ヴァクスダール、ノルウェー)/Recorded in DXD 24bit/352.8kHz
クッレンテス(Currentes)は、ヨースタイン・グンデシェンが2006年に創設したアンサンブル。中世後期とルネサンスのポリフォニー音楽をレパートリーに活動しています。フランチェスコ・ランディーニ(ca.1325/35−1397)のバッラータをタイトルとするアルバム。中世の歌の合間にはさまれる「Miniature(小品)」を作曲したアイヴィン・ビューエネはノルウェーの音楽家。チカーダやアンサンブル・アンテルコンタンポランのために書いた曲を集成した「あり得べき諸都市 (まちまち)/本質を衝く風景」」などの作品で知られ、著述家としても活動しています。
LWC-1133
ウォルトン:ヴィオラ協奏曲
シンディング:古風な様式の組曲 Op.10*
アイヴィン・ホルツマルク・リングスタード(Va)
オスロPO
ジョシュア・ワイラースタイン(指)
アルヴィド・エンゲゴール(指)*

録音:2016年4月27日−29日&10月17日、オスロ・コンサート・ホール(ノルウェー)/Recorded in DXD 24bit/352.8kHz
Lawo Classicsから登場するリングスタードのアルバムは、アルヴィド・エンゲゴールとアメリカのジョシュア・ワイラースタインが指揮するオスロ・フィルとの共演による、ウォルトンのヴィオラ協奏曲とシンディングの組曲というプログラム。 クリスティアン・シンディング(1856−1941)の「古風な様式の組曲」は、彼がライプツィヒで学んでいた時期の作品で、ヴァイオリンとピアノのための曲として書かれ、後に作曲者自身により管弦楽共演版が作られました。トッカータ風の「プレスト」、バロックの時代を偲ばせる「アダージョ」、「ヴィルトゥオーゾ」の技巧をちりばめた「テンポ・ジュスト」の3曲から構成。1888年、ライプツィヒの C・F・ペータースが出版し、クライスラー、ハイフェッツといった当時のヴァイオリニストたちの愛好曲になり、ヴィオラやチェロのプレーヤーも演奏。ノルウェー後期ロマンティシズムの作曲家の代表作に挙げられる一作です。
LWC-1134
雨よ降れ〜ノルウェーの女声合唱作品集
ファッテイン・ヴァーレン(1887−1952):女声合唱のためのモテット 「高きところより雨よ降れ」 Op.25(1936)、
 女声合唱のための2つのモテット Op.14(1931)、
 なにゆえ, 独りで座っているのか、
 天の元后, 歓び給え
アルネ・ヌールハイム(1931−2010):シェリーの2つの断片に寄せる音楽(1985)、
 銀の鍵、いや, 音楽よ
エギル・ホーヴラン(1924−2013):栄光は父と子と聖霊に Op.137 no.2(1991)、
 見よ, わたしが約束を果たす日が来る(1975)
クヌート・ニューステット(1915−2014):貝殻(1973)、
 感覚、わたしは兄弟の番人、
 マリアの歌
ビョルン・クルーセ(1946−):耳にたえなる楽の音よ, なぜ憂い顔で音楽を聞くのです、
 雨のごとく我が上を流れよ
オスロ大学女声合唱協会、
マーリト・トンデル・ボスベルグ・ヴァイデ(指)

録音:2016年6月24日−26日、9月23日−25日、10月21日−23日、リス教会(オスロ、ノルウェー)/Recorded in DXD 24bit/352.8kHz
オスロ大学女声合唱協会〔Kvindelige Studenters Sangforening(KSS)〕は、1895年の創設。男声合唱が主流のノルウェーの合唱界の中で、「新しい」音楽を求めながら、女声合唱の活動を支えつづけてきました。神学者ヨースア・ステーグマンの詩のブロアソンによる訳に作曲したヴァーレンの「高きところより雨よ降れ」からタイトルを採ったアルバム。伝承の賛美歌、『エレミア哀歌』、カスリーン・レイン、スタイン・メーレン、ルーシー・ショーたちの詩、シェイクスピアのソネット、ポール=ヘルゲ・ハウゲンの『ジョルジュ・ド・ラ・トゥールによる瞑想』をテクストに、ヌールハイム、ホーヴラン、ニューステット、クルーセたち、ノルウェーの作曲家が女声合唱のために作曲した20世紀の作品が歌われます。
LWC-1135
オイヴィン・メラン:SF歌曲集
チェロ独奏のための 「KOMMEN du vid meg?」
北海のSF歌曲集 「アド・ウンダス」
ヴァイオリンとピアノのための 「Through surfaces」
ピアノのための 「Glimpse - vanished」
2楽章の弦楽四重奏曲
スティーネ・ヤンヴィン・モトラン(ヴォーカル)、
吉田沙苗(P)、
リヴ・ヒルデ・クロック(Vn)、
オイスタイン・ソンスタード(Vc)、
オスロSQ

録音:2015年9月15日−16日、ヤール教会(ベールム、ノルウェー)/2016年9月21日−23日、ソフィエンベルグ教会(オスロ)
オイヴィン・メランは、ノルウェーのもっとも若い世代の作曲家のひとり。オスロのバラット=ドゥーエ音楽学校でイジー・フリンカにピアノ、ノルウェー国立音楽大学のオラヴ・アントン・トンメセン、イーヴァ・フロウンベア、ヘンリク・ヘルステニウスに作曲を学び、ファーニホウたちのマスタークラスにも参加しました。室内楽とアンサンブルのための音楽を中心に作曲活動を行い、2013年のオペラ「Ad undas - Solaris Korrigert(アド・ウンダス − ソラリス編集)」はノルウェー国立歌劇場で初演されました。
ノルウェー音楽大学の学生時代に彼が書いた作品が集めたアルバム『SF歌曲集』。ノルウェーの人たちが、自分の失敗のせいで何もかもが地獄へ真っ逆さまという時に頻繁に使うという、「波の方へ(to the waves)」を意味するラテン語「ad undas」を曲名にもつ「アド・ウンダス − 北海のSF歌曲集」は、オイヴィン・リムベレライドの詩『Solaris korrigent(ソラリス編集)』の言葉による10の歌で構成された作品です。実験的な音楽を活動の場とする「即興歌手」スティーネ・ヤンヴィン・モトランと、イジー・フリンカとホーコン・アウストボーに師事し、ソリスト、室内楽奏者、伴奏者として活動する吉田沙苗とのコラボレーションから生まれました。
LWC-1136
「夜は昼となる」〜シェル・ハッベスタ:宗教合唱作品集
頌歌 Op.1
夜は更け、日は近づいた Op.19
暗闇にふるえ、ひざまずく者よ(Op.90より)
詩篇集 Op.70
神の御子が私を自由にした Op.72(2004)
ラトビア放送cho
シグヴァルズ・クリャーヴァ(指
)オスロ大聖堂cho
ヴィヴィアンネ・シュードネス(指)
コーレ・ノールストーガ(Org)

録音:2016年1月25日−29日、聖ヨハネ教会(リガ、ラトビア)
「すべてはひとつの輪、ある意味……」。ノルウェーの教会音楽家、作曲家のシェル・ハッベスタ(b.1955)の宗教的合唱曲のセレクション。クリスマスの賛美歌「Lo How a Rose E’er Blooming(エッサイの根より)」の「夜は昼となる(Et nox in diem versa)」をアルバムのタイトルに採り、彼が35年以上にわたって作曲した作品が、待降節とクリスマスの季節、新年、公現祭、復活祭、聖霊降臨祭、そして待降節と巡る、教会年に沿って歌われます。
シグヴァルズ・クリャーヴァ指揮のラトビア放送合唱団は、「グラモフォン・アウォード」にノミネートされたラフマニノフの「晩祷」をはじめとする録音で国際的にも知名度の高いアンサンブル。二重合唱による曲を含む「頌歌」にはヴィヴィアンネ・シュードネスの指揮するオスロ大聖堂合唱団が参加しています。
LWC-1137
ヨーネル:ヴァイオリン協奏曲 「ちょっとしたタンゴのタッチを添えて」
スヴェッレ・インドリス・ヨーネル:彼は来て, 去っていった
ビクトリオーサ
ヴァイオリン協奏曲 「ちょっとしたタンゴのタッチを添えて」*
バルセリータ/ジュリー
レトロロンガ/たくさんの道
わたしの古い痛み
合奏協奏曲(タンゴ・カルテットと弦楽オーケストラのための)**
タンゴ・フォー・スリー〔ペール・アルネ・グロルヴィーゲン(バンドネオン)、オッド・ハンニスダール(Vn)、スタイナル・ハウゲルード(Cb)〕、
スヴェッレ・インドリス・ヨーネル(P)、
ヘンニング・クラッゲルード(Vn)*、
ノルウェー放送O */**

録音:2016年1月19日−22日、ノルウェー放送(NRK)ラジオ・コンサートホール(オスロ)
ノルウェーの音楽家、スヴェッレ・インドリス・ヨーネル(1963−)は、作曲家、編曲者、オーケストラ・リーダー、ピアニスト、打楽器奏者として活動。作家、イラストレーター、俳優としての活動でも知られます。「ピアニスト」ヨーネルが、バンドネオン、ヴァイオリン、ベースからなる「タンゴ・フォー・スリー(Tango for 3)」と共演するアルバム『ちょっとしたタンゴのタッチを添えて(Con Cierto Toque de Tango)』では、彼の主なレパートリーひとつ、ラテンアメリカの音楽によるプログラムが「アルゼンチンタンゴと現代音楽の交差点」の視点で構成されました。タンゴ・カルテットと弦楽オーケストラのための「合奏協奏曲」はノルウェー放送Oの共演。〈ミロンガ〉〈サンバ〉〈タンゴ〉の3楽章のヴァイオリン協奏曲「ちょっとしたタンゴのタッチを添えて(Conc cierto toque de tango)」は、作曲活動やジャズピアニストとの共演でも知られるヴァイオリニスト、ヘンニング・クラッゲルードがソロを弾いています。
LWC-1138
モーツァルト:協奏交響曲 変ホ長調 K.364/320d
シェーンベルク:浄められた夜 Op.4*
マリア・アンゲリカ・カールセン(Vn)、
マルテ・フースム(Va)、
アンサンブル・アレグリア、
ベーリト・カルダス(コンサートマスター)*

録音:2015年4月9日−10日、ソフィエンベルグ教会(オスロ)、4月17日−18日、リス教会(オスロ)/Recorded in DXD 24bit/352.8kHz
アンサンブル・アレグリアは、オスロの室内オーケストラ。2007年、ノルウェー国立音楽アカデミーの学生たちによって創設され、ベルゲン国際フェスティヴァル、ハルダンゲル音楽祭、オスロ室内楽フェスティヴァル、フィヨルド・クラシックス、ウルティマ現代音楽祭などに出演してきました。マリア・アンゲリカ・カールセン(1988−)が創設時からリーダーと芸術監督を務めています。2012年にグリーグの「ホルベアの時代から」やクヴァンダールの曲などを演奏した『アンサンブル・アレグリア』(LAWO Classics LWC1044)でアルバム・デビュー。2015年にリリースされた、バルトークの「ディヴェルティメント」、ハイドン、ショスタコーヴィチの作品による『Volt 22』(LWC1082)は「スペルマン賞」(ノルウェー・グラミー賞)にノミネートされました。
LWC-1139
スクリャービン:交響曲第2番ハ短調 Op.29
ピアノ協奏曲嬰ヘ短調 Op.20*
ワシリー・ペトレンコ(指)オスロPO、
キリル・ゲルシュタイン(P)*
「交響曲第2番」から遡ること数年、1896年から97年にかけて作曲された「ピアノ協奏曲」でソリストを務めるのはキリル・ゲルシュタイン。
アメリカでジャズを学び、その後、クラシックの世界へ舞い戻ったという経歴を持ち、その圧巻の実力で欧米の楽壇を沸かせ続けているロシアの鬼才と、ペトレンコ&オスロ・フィルとの共演に期待が高まります。
LWC-1140
ヴォーゲ:雅歌、他
トシュタイン・オーゴール=ニルセン(1964−):アルス・ヴィヴェンディ(2014)(合唱、ヴィブラフォーンと弦楽オーケストラのための)
クヌート・ヴォーゲ(1961−):雅歌(2009)(2人の独唱者、合唱と管弦楽のための)
コレギウム・ムジクムO&cho
アイヴィン・グッルベルグ・イェンセン(指)
マーリ・エーリクスモーエン(S)、
ハルヴォル・F・メーリエン(Br)

録音:2015年9月11日−13日、ベルゲン要塞(ベルゲンフース城)(ベルゲン、ノルウェー)
コレギウム・ムジクムは、ノルウェー、ベルゲンのアンサンブル。1978年、ヤン・クリステンセンにより創設され、プロフェッショナルとアマチュア、約100人の器楽奏者と合唱団員が演奏活動を楽しんでいます。LAWO Classics からリリースされるアルバムには、コレギウム・ムジクムがベルゲンの作曲家に委嘱した作品が2曲収められました。トシュタイン・オーゴール=ニルセンの「アルス・ヴィヴェンディ(生活術)」は、ゲーオルグ・ヨハンネセン(1931−2005)の1990年の詩集『アルス・ヴィヴェンディ − または、人生の7つの徳』から選んだ詩に作曲された作品です。〈信頼〉〈節制〉〈知恵〉〈勇気〉〈正義〉〈希望〉〈愛〉の7曲。クヌート・ヴォーゲ は、管弦楽曲、室内楽曲、器楽曲、オペラと、幅広く手がけ、オペラ「誰かが来るだろう」(Aurora ACD5043)やピアノ協奏曲「北海道の庭」(Aurora ACD5072)といった作品が知られています。『ソロモンの雅歌』をテクストとする「雅歌」は、新印象主義とでも呼べるスタイルも取り入れ、作曲されました。
指揮者のアイヴィン・グッルベルグ・イェンセン(1972−)は、ヨルマ・パヌラとレオポルト・ハーガーに指揮を学び、ヨーロッパ各地のオーケストラとオペラに客演。2012年、ノルウェー国立歌劇場の「ラ・ボエーム」の新演出に起用され、2017年には「トスカ」でウィーン国立歌劇場にデビューしました。
LWC-1141
モーツァルト:木管八重奏のための音楽
セレナード第11番 変ホ長調 K.375*
セレナード第12番 ハ短調 K.388**
歌劇 「皇帝ティートの慈悲」 K.621 の序曲と第1幕のアリア(ヨーゼフ・トリーベンゼー編曲)**
オスロ・カンマーアカデミー〔ダーヴィト・フリーデマン・シュトルンク(Ob、芸術監督)、ヤール・アイヴィン・アスペン(Ob)、アンジェイ・メーヴスキ(Cl)、ヴィクトル・アルセーン(Cl)、スタイナル・グランモ・ニルセン(Hrn)、ニクラス・セバスチャン・グレンヴィーク(Hrn)、アレッサンドロ・カプロッティ(Fg)*、ローマン・レズニク(Fg)**、トロン・オラヴ・ラーシェン(Fg)、トゥオモ・サヴォライネン(Cb)、カトリーネ・ニューハイム(ティンパニ)〕


録音:2015年3月20日−22日&5月1日−3日、リス教会(オスロ)
オスロ・カンマーアカデミーは、オスロ・フィルのソロ・オーボエ奏者、ドイツ出身のダーヴィト・フリーデマン・シュトルンクにより、2009年に創設。オスロ・フィルやノルウェー軍音楽隊のミュージシャンが参加、シュトルンクが芸術監督を務めています。『木管八重奏のためのベートーヴェン』(LWC1036)、『ライプツィヒ!』(LWC1058)、『最初の美』(LWC1093)に続くアルバム第4作。

モーツァルトの変ホ長調とハ短調のセレナード、そして、歌劇「皇帝ティートの慈悲」の序曲と第1幕の行進曲と9つのアリアをボヘミア生まれのオーボエ奏者ヨーゼフ・トリーベンゼーが「ハルモニームジーク」のために編曲した音楽が演奏されます。
LWC-1142
ノーデンステン:オルガン協奏曲集
オルガン協奏曲第2番(2010)(オルガン、管楽器と打楽器のための)
オルガン協奏曲第3番「時の顔」(2012)
ダン・ルネ・ダール(Org)、
トーレ・エーリク・モーン(指
)ノルウェー・ウィンドアンサンブル、
ボルグ・ヴォーカルアンサンブル、
フレドリクスタ大聖堂少女聖歌隊

録音:2013年11月18日−23日、フレドリクスタ大聖堂(フレドリクスタ、ノルウェー)/Recorded in DXD 24bit/352.8kHz
フランク・トヴェオル・ノーデンステン(1955−)は、ノルウェー国立音楽大学でオルガンとピアノ、シェティル・ハウグサンのチェンバロとフィン・モッテンセンの作曲法のクラスで学びました。幅広いジャンルを手がけ、ヴァイオリン協奏曲第1番、交響曲第2番、バレエ「Grieg ajour」が代表作。彼は電子音楽の製作スタジオをもち、技術者、録音プロデューサーとして活動しています。
オルガン協奏曲第2番は、オルガン・ソロ、管楽器と打楽器による「ヴィルトゥオーゾ的対話」として作られました。〈アレグロ〉〈影の戯れ〉〈地獄のスケルツォ〉〈アレグロ〉の4楽章構成です。第3番は「時の顔(Les visages du temps)」の副題をもち、〈衛星 1〉〈月〉〈衛星 2〉〈金星〉〈探検家〉〈彗星〉〈旅行者〉〈衛星 3〉〈テルース〉の9楽章から構成された「オルガン・ソロ、混声合唱、児童合唱、シンフォニックバンド」による「宇宙的規模」の作品。 オルガン・ソロを弾くダン・ルネ・ダール(1967ー)は、ノルウェー国立音楽大学とパリで学び、ピアニストとしても活動しています。フレドリクスタ大聖堂のカントル、トーレ・エーリク・モーン(1961ー)が指揮を担当しています。
LWC-1149
ショパン:ピアノ協奏曲第1番&シューマン:ピアノ小協奏曲
シューマン:序奏とアレグロ・アパッショナート(小協奏曲) Op.92
ショパン:ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 Op.11
スヴァイヌング・ビェラン(P)、
ノルウェー放送O、

録音:2015年11月10日−13日、2017年12月4日ー5日、ノルウェー放送(NRK)コンサートホール(オスロ)/Recorded in DXD 24bit/352.8kHz
スヴァイヌング・ビェラン(1970−)は、スタヴァンゲル生まれ。ザルツブルクとベルリンでハンス・レイグラーフに学び、1999年にノルウェー・コンサート協会の最優秀若手ソロ奏者に選ばれました。現在、コンサート・ピアニスト、室内楽奏者としてノルウェーを中心に活動しています。CD録音にも起用され、トヴァイト、シェルルフ、モンラード・ヨハンセンをはじめとするノルウェーの音楽、古典時代の音楽、シューベルトとブラームスの歌曲やメンデルスゾーンのソナタといった19世紀ロマンティシズムの音楽、そして今日と、幅広い時代とスタイルの作品がリリースされています。アウドゥン・サンヴィークと共演したラフマニノフとショスタコーヴィチのチェロ・ソナタ(LAWO Classics LWC1131)に次ぐLAWO Classics第2作は、シューマンとショパンの管弦楽共演作品。指揮者のクリスチャン・エッゲンは、作曲家、ピアニストとしても知られ、現代作品の初演を数多く手がけてきました。
LWC-1150
変容〜ノルウェーのチェロ作品集
カール・グスタフ・スパッレ・オールセン:変容 Op.80 nO2(チェロ独奏のための)
オイスタイン・ソンメルフェルト:チェロ独奏のための小組曲 Op.43
アルネ・ヌールハイム:呼ぶ(チェロ独奏のための)
ダーヴィド・モンラード・ヨハンセン:チェロとピアノのための組曲 「バラード組曲」 Op.24
グリーグ:チェロソナタ イ短調 Op.36
フリーダ・フレードリケ・ヴォーレル・ヴェールヴォーゲン(Vc)、
イングリ・アンスネス(P)

録音:2017年1月23日−26日、ソフィエンベルグ教会(オスロ)/Recorded in DXD 24bit/352.8kHz
アルバム『変容(Metamorfose)』では、ノルウェーのチェロ音楽の核となる作品が5曲演奏されます。1883年にドレスデンで初演され、「活気、印象的な美しいメロディ、陽気な踊りのリズム、劇的なクライマックス」の音楽が広く親しまれているグリーグの「チェロソナタ イ短調」。スパッレ・オールセン(1903−1984)の「変容」とソンメルフェルト(1919−1994)の「小組曲」、モンラード・ヨハンセン(1888−1974)の「バラード組曲」がグリーグのスタイルをしのばせる一方、アルネ・ヌールハイム(1931−2010)の「呼ぶ」は、強い表現性をもった音楽です。「たそがれゆく時代に慰めを求める人類の叫び」(ヌールハイム)。『旧約聖書』の詩編130番「深い淵の底から、主よ、あなたを呼びます」から曲名がとられました。フリーダ・フレードリケ・ヴォーレル・ヴェールヴォーゲン(1988−)は、オーゲ・クヴァルバイン、トルルス・モルク、フランス・ヘルメション、トルレイフ・テデーエンに学び、主に室内楽奏者、オーケストラのプレーヤーとして活躍しています。楽器は、ニコラ・リュポが1823年に製作したチェロ。ピアニストのイングリ・アンスネス(1978−)は、ソロ活動と、現代ノルウェーの作曲家やアンサンブルとのコラボレーションがよく知られています。
LWC-1152
モッテン・ゴートハウグ:月明かりの風景
月明かりの風景 Op.97/深き淵より Op.20b(2016)(メゾ・ソプラノと室内アンサンブルのための版)*/騎士ダーレビュー/オブストフェルデル歌曲集 Op.104/悲歌の断片 Op.42
マリアンネ・E・アンデシェン(Ms)、トーレ・ディングスタ(P)、ヤン・コープ(Vc)*、ビョルン・ラッベン(打楽器)*、ダーヴィト・フリーデマン・シュトルンク(Ob)*、スタイナル・グランモ・ニルセン(Hrn)*

録音:2016年10月25日−26日、2017年1月2日−4日、ソフィエンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)/Recorded in DXD 24bit/352.8kHz
ノルウェーの作曲家モッテン・ゴートハウグ Morten Gaathaug(1955−)は、オスロのバラット・ドゥーエ音楽学校でヨハン・クヴァンダールに作曲を学びました。プロコフィエフをはじめとするネオクラシカルの作曲家に共感を寄せ、モダニストの音楽から距離を置いた伝統的な語法による室内楽曲と歌曲を中心に作品を発表しています。ヨルセンの抒情詩による「月明かりの風景」、ノルウェー抒情詩に初めてモダニズムを導入したことで知られるシーグビョルン・オブストフェルデルの詩による歌曲集、リルケの『悲歌』をテクストにした曲集。ゴートハウグは、ロルカがスペイン内戦を背景に書いた「深き淵より」を個人的な「愛の喪失の表現」として使ったと語っています。この曲は、1985年にメゾ・ソプラノと管弦楽のために作曲され、2016年、マリアンネ・E・アンデシェンのために「メゾ・ソプラノと室内アンサンブルのための版」が作られました。アンデシェンは、ノルウェー放送少女合唱団の出身。ロンドンの王立音楽アカデミーとオペラ・スタジオで学び、オスロでデビューしました。クヴェルノの「マタイ受難曲」の録音、ゴートハウグのカンタータ「赤い秋(Den Rode Host)」のノルウェー初演にも参加しています。
LWC-1153(2CD)
バッハ:トッカータ、前奏曲とフーガ集
トッカータとフーガ ニ短調 BWV.565/小フーガ ト短調 BWV.578/前奏曲とフーガ ハ長調 BWV.545/おお神、汝義なる神よ BWV.767/前奏曲とフーガ ヘ短調 BWV.534/前奏曲とフーガ ト長調 BWV.550/前奏曲とフーガ ハ短調 BWV.546/前奏曲とフーガ ニ長調 BWV.532/コレッリの主題によるフーガ ロ短調 BWV.579/トッカータとフーガ ヘ長調 BWV.540/キリストよ、汝真昼の光 BWV.766/前奏曲とフーガ イ長調 BWV.536/前奏曲とフーガ イ短調 BWV.543/前奏曲とフーガ ロ短調 BWV.544
コーレ・ノールストーガ(Org)

録音:2017年10月9日−11日、聖ヨハニス教会(リューネブルク、ドイツ)
ノルウェー出身で、現在はオスロ大聖堂のオルガニスト、コンサート・オルガニストとして活躍する名奏者、コーレ・ノールストーガのバッハ録音集第5弾。ゲオルク・ベームがオルガニストを務めたリューネブルクの聖ヨハニス教会のオルガン(バッハ=ベーム・オルガン)を弾いた、トッカータとフーガ、前奏曲とフーガ集。
LWC-1154
バッハ:無伴奏チェロ組曲第2番、第3番、第5番
無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調 BWV.1009
無伴奏チェロ組曲第2番ニ短調 BWV.1008
無伴奏チェロ組曲第5番ハ短調 BWV.1011
ビョルグ・ルイス(Vc)

録音:2012年12月17日−19日、バッケ教会(ノルウェー)
ビョルグ・(ヴェルネス・)ルイス Bjorg Varnes Lewis は、ヴェルターヴォ四重奏団の創設からのメンバー。オスロ・フィルハーモニックにソリストとして客演、ピアニストのライフ・オーヴェ・アンスネス、スウェーデンのクラリネット奏者マッティン・フロースト、イギリスのナッシュ・アンサンブルをはじめとする音楽家たちと共演、リーズ国際室内楽フェスティヴァルにも参加、ヨーロッパ、北米、日本で多忙なスケジュールをこなしています。
音楽祭の優れたキュレーターとしても活動するビョルグ・ルイスは、2001年から2005年までノルウェーのElverum Festivalの芸術監督を務め、2009年からは夫であるポール・ルイスと共に、チルターン(イギリス)で行われる室内楽フェスティヴァル「Midsummer Music」を開始しています。
使用楽器はデクストラ・ムジカ財団から貸与されたジェンナーロ・ガリアーノ(1748年)。これはアマデウスSQのマーティン・ロヴェットが使用していた楽器です。
LWC-1155
オルヤン・マトレ:管弦楽のための協奏曲 ペーテル・ヘッレスタール(Vn)、
ペーテル・シルヴァイ(指)、オスロPO

録音:2017年5月15日−19日、オスロ・コンサート・ホール(ノルウェー)/Recorded in DXD 24bit/352.8kHz
ベルゲン生まれのオルヤン・マトレ(1979−)は、ノルウェー国立音楽大学でビョルン・クルーセ、トーレセン、トンメセン、ヘルステニウスに作曲を学び、クリスチャンサンSOのコンポーザー・イン・レジデンスを務めてきました。「管弦楽のための協奏曲」は、彼が「プロフィール作曲家」に選ばれたオスロ・フィルハーモニックの2013年から2014年のシーズンのための委嘱作です。「景色としてのコンサート」を意図、「序曲、ソロ協奏曲、休憩、交響曲」というコンサートの一般的スタイルに沿った構成で作られています。「序曲」にあたる〈イントラーダ I(Intrada I)〉〈イントラーダ II(Intrada II)〉〈序曲(Overture)〉。〈ヴァイオリン協奏曲(Violin Concerto)〉。〈休憩(Intermission)〉につづく「交響曲」は〈第1楽章「preSage 再訪」(I. preSage revisited)〉〈第2楽章「悲歌/子守歌」(II. Lament/Berceuse)〉〈第3楽章「メヌエット」(III. Minuet)〉〈第4楽章「終曲」(IV. Finale)〉。そして〈エピローグ(Epilogue)〉。〈ヴァイオリン協奏曲〉では、「紗のように繊細な倍音、長音で自由に動きまわる旋律線」という、ヘッレスタールの技巧と音域を念頭に置いて作曲され、スタヴァンゲルSOの共演で録音した協奏曲の抜粋を演奏。「交響曲」の第1楽章「preSage 再訪」は、ストラヴィンスキーの「春の祭典」の第1部のエピソード「長老(Le Sage)」を素材に使った「preSage」とつながりのある音楽です。
LWC-1156
シェティル・ヴォスレフ:室内楽作品集 Vol.5
ペルペトゥウム・トロンペトゥウム (2009)(トランペットとピアノのための)
オーボエ、ヴィオラと打楽器のための三重奏曲(1978)
トリオ V・C・P(Trio V.C.P. per Violino, Corno e Pianoforte)(ホルン三重奏曲)
室内劇(Kammerspill)(1995)(木管五重奏、弦楽五重奏、ピアノと打楽器のための)*
ヴォスレフ室内音楽プロジェクト〔ゲーリー・ピータソン(Tp)、アイナル・ロッティンゲン(P)、アイリーン・シャノン(Hrn)、スタイナル・ハンネヴォル(Ob)、リカルド・オドリオソーラ(ヴァイオリン、ヴィオラ)、ナタニエル・ヨンネヴォーグ(打楽器)〕
ヴォスレフ室内音楽プロジェクト*〔クローディア・コックス(Vn)、ドミートロー・コザル(Vn)、ヨハンネ・スコーンサル(Va)、ゲオルギー・イマノフ(Vc)、ペーテル・パロタイ(Cb)、オラヴ・エッゲ・ブランダール(P)、オーラ・ベルグ・リーセル(打楽器)、トーマス・ライヴェスタ(打楽器)、フリーダ・レーレング(Fl)、イサベル・ヴェラスコ(Ob)、エンドレ・リントネル・ヨルゲンセン(Cl、バスCl)、ホーヴァル・ロクティング・ラーシェン(Fg)、ローガン・アルント(Hrn)、リカルド・オドリオソーラ(指)



録音:2016年5月21日、6月18日−19日、6月26日、グンナル・セーヴィグ・ホール、グリーグ・アカデミー(ベルゲン、ノルウェー)/Recorded in DXD 24bit/352.8kHz
グリーグ・アカデミーで教える音楽家とベルゲン・フィルのメンバーたちが、ベルゲンの作曲家シェティル・ヴォスレフ Ketil Hvoslef の室内楽作品38曲を9枚のアルバムに録音するプロジェクトのシリーズ第5集。ピアノが「永遠のトランペット」のスイッチを入れる「ペルペトゥウム・トロンペトゥウム」。エルレン・オーゴール=ニルセンの『ペルペトゥウム・トロンペトゥウム』(LWM008)でも演奏された作品です。神秘的なアイスランドの旋律によるヴィオラのドローン(持続低音)がどことなく古代の雰囲気が醸す「オーボエ、ヴィオラと打楽器のための三重奏曲」。ブラームスやリゲティの「ヴァイオリン、ホルン、ピアノのための三重奏曲」に「挑戦する」「トリオ V・C・P」。1990年代、ベルゲンの警察署を取り巻いていたという無秩序状態を「シンフォニエッタ」の音楽に書いた、ヴォスレフのもっとも反抗的、非妥協的な作品のひとつ「室内劇」。
LWC-1157
マーラー:歌曲集
歌曲集 「リュッケルトによる5つの歌曲」〔1.私の歌をのぞき見しないで、2.私は快い香りを吸いこんだ、3.私はこの世に捨てられて、4.真夜中に、5.美しさをあなたが愛するなら〕
歌曲集 「亡き子をしのぶ歌」〔1.いま太陽は輝き昇る、2.なぜそんなに暗い眼差しなのか, 今にしてよくわかる、3.おまえのお母さんが戸口から入ってくるとき、4.ふと思う, あの子たちはちょっと出かけただけなのだと、5.こんな嵐に
歌曲集 「さすらう若人の歌」〔1.恋人の婚礼のとき、2.けさ野辺を歩けば、3.私の胸の中には燃える剣が、4.恋人の青い目〕
マリアンネ・ベアーテ・キーラント(Ms)、
ニルス・アンデシュ・モッテンセン(P)

録音:2016年1月4日−6日、ソフィエンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)/Recorded in DXD 24bit/352.8kHz
Lawo Classicsの主力アーティストの1人であり、鈴木雅明&バッハ・コレギウム・ジャパンとの定期的な共演でも知られるノルウェーの名メゾ・ソプラノ歌手、マリアンネ・ベアーテ・キーラント(マリアンネ・ベアーテ・シェラン)。『モーツァルトをささやいて(Whispering Mozart)』(LWC1111)につづくLAWO Classics第8作。マーラーのもっとも重要な3つの歌曲集を、作曲者自身の編曲によるピアノ共演版で歌っています。これまでのアルバムで彼女と共演してきたニルス・アンデシュ・モッテンセンのピアノ。テクストになったリュッケルトとマーラーの詩に共通して漂うテーマ「孤独(Einsamkeit)」がアルバム・タイトルにとられました。
LWC-1158
テレマン・ザ・カメレオン
テレマン(1681−1767): カリヨンとジグ へ長調(「忠実な音楽の師」 TWV.41 より)〔バス・リコーダー、ソプラノ・リコーダー、通奏低音)
序曲(「忠実な音楽の師」より)&パルティータ第4番 ト短調 TWV.41:g2(「小室内楽曲集より」〔リコーダー、通奏低音〕
ファンタジア第7番変ロ長調より − ドルチェ、アレグロ(原曲:無伴奏ヴァイオリン・ファンタジア第7番 変ホ長調 TWV.40:20)〔ファゴット独奏〕
ソナタ(カノン) ハ長調 TWV.42:C2(原曲:リコーダー、ヴィオラ・ダ・ガンバ、通奏低音)〔リコーダー、オブリガート・チェンバロ〕
ソナティネ第5番イ短調 TWV.41:a4〔リコーダー、ファゴット、通奏低音〕
3つの小品 変ロ長調[ラルゴ(トリオ・ソナタ ト短調 TWV.42:g9 より)、郵便馬車 TWV.35:2、5声のアリア(パルティータ第1番 TWV.41:B1 より)]〔チェンバロ独奏〕
テレマン/ジャン・ダニエル・ブラウン(c.1728−1740): 組曲 ト短調[ラルゴ(ファンタジア第8番 ホ短調 TWV.40:9 より)、クラント(ブラウン)、ラメンテローレ(ブラウン)、アレグロ(ファンタジア第8番 ホ短調 より)、スピリトゥオーソ(ファンタジア第8番 ホ短調 より)]〔リコーダー独奏〕
ヨハン・フリードリヒ・ファッシュ(1688−1758):ソナタ ハ長調 FaWV. N:C1〔ファゴット、通奏低音〕
テレマン:フーガ第6番へ長調 TWV.30:26(「軽いフーガとちょっとした戯れ」より)〔チェンバロ独奏〕
ソナタ(カノン) 変ロ長調(「忠実な音楽の師」より)〔バス・リコーダー、通奏低音〕
ベルゲン・バロック〔フローデ・トーシェン(リコーダー)、アドリアン・ロヴァトカイ(Fg)、ハンス・クヌート・スヴェーン(Cemb)〕

録音:2015年11月26日、2016年10月13日−14日、ヴァクスダール教会(ヴァクスダール、ノルウェー)
カメレオンのように色を変えてみせた音楽家」テレマンのリサイタル。ベルゲン・バロック創設メンバーのフローデ・トーシェン Frode Thorsen(1958−)とハンス・クヌート・スヴェーン Hans Kunt Sveen(1963−)、彼らの録音に定期的に参加しているバロック・ファゴットの名手、ハノーファー生まれのアドリアン・ロヴァトカイ Adrian Rovatkay(1964−)の3人による録音。
無伴奏ヴァイオリン・ファンタジア、無伴奏フルート・ファンタジア、トリオ・ソナタなど様々な作品からのアレンジを、リコーダー、ファゴット、チェンバロそれぞれの組み合わせ、あるいは独奏で、鮮烈に描いてゆきます。
LWC-1159
ノリンゲン〜サクソフォンとオルガンのための音楽
伝承曲(コーレ・ノールストーガ編):昔のシューグル行進曲
伝承曲(ビョルン・ルクセンゴー(1956−)編):さあ、こっちで夕べの歌を歌おう
パラディス(1759−1824):シチリアーノ
バッハ:ソナタ 変ホ長調 BWV.1031(原曲:フルートとチェンバロのための)
伝承曲(ビョルン・ルクセンゴー(1956−)編):ノリンゲン
伝承曲(ヘンニング・ソンメッロ編):オーレの婚礼の踊り
サティ:ジムノペディ第1番
フォーレ:シシリエンヌ
ニルス・リンドベリ(1933−):トゥーン・エーリクの歌
ラフマニノフ:ヴォカリーズ
伝承曲(ビョルン・ルクセンゴー(1956−)編):種は休んでいる
バッハ:G線上のアリア
伝承曲(ビョルン・ルクセンゴー編):アフリカのスプリンガル
ヴェーガル・ランドース(Sax)、
アンデシュ・アイステン・ダール(Org)

録音:2017年8月9日−10日、ストロムソー教会(ドランメン、ノルウェー)/Recorded in DXD 24bit/352.8kHz
LAWO Classics レーベルのプロデューサー、ノルウェー国立音楽大学でサクソフォーンを学んだヴェーガル・ランドース(1973−)と、ノルウェー国立音楽大学出身、ドランメンのブラゲルネス教会のオルガニストを務めるアンデシュ・アイステン・ダール(1976−)の『アリア(Aria)』(LWC1046)に次ぐデュオ第2作。テーマは「フォークミュージック」。オスロ大聖堂のオルガニスト、コーレ・ノールストーガが、2001年のホーコン皇太子の結婚式のために編曲した「昔のシューグル行進曲」。そのほかの伝承曲は、ヴェストフォルの教会オルガニスト、ビョルン・ルクセンゴーと、作曲家ヘンニング・ソンメッロが編曲。そして、フォーレ、サティ、バッハ、ラフマニノフらの名曲からのアレンジが合わせて演奏されます。アルバム・タイトルにとられた「ノリンゲン」(「栄養(食物)」)は、よく知られる「ガンガル(歩き歌)」のひとつ。結婚式の翌朝、食事と飲み物が振舞わ
LWC-1160
スクリャービン:交響曲第1番ホ長調 Op.26
交響曲第5番 Op.60 「プロメテウス − 火の詩」*
ワシリー・ペトレンコ(指)オスロPO
キリル・ゲルシュタイン(P)*

録音:2017年5月8日−12日&9月4日−8日、オスロ・コンサート・ホール(ノルウェー)
1900年、モスクワ音楽院でピアノ科の教授 を務めていた頃のスクリャービンが書いた最 初の交響曲「第1番」。そしてピアノ独奏と合唱 を伴い、音と光、色彩が一体となる神秘的な交 響曲「第5番」。2つの美しく力強い作品を、オス ロ・フィルの豊かで温かいサウンドで披露しま す。「交響曲第5番」でソリストを務めるのは、 前作の「ピアノ協奏曲」に引き続きキリル・ゲル シュタイン。アメリカでジャズを学び、その後、 クラシックの世界へ舞い戻ったという経歴を 持ち、その圧巻の実力で欧米の楽壇を沸かせ続 けているロシアの鬼才です。
LWC-1161
パーメルード
オーケ・パーメルード:Zeit aus Zeit(ピアノ、打楽器とエレクトロニクスのための)
蜃気楼(Mirage)(室内オーケストラ、ピアノとエレクトロニクスのための)
儀式(Rituals)(2006)(打楽器と室内オーケストラのための)
ケンネト・カールソン(P)、
ビョルン・ラッベン(打楽器)
チカーダ〔アンネ・カリーネ・ハウゲ(Fl)、ロルフ・ボルク(Cl)、ヘンリク・ハンニスダール(Vn)、オッド・ハンニスダール(Vn)、ベンディク・フォス(Va)、ハンス・ヨーゼフ・グロー(Vc)、マグヌス・ソーデルベリ(Cb)、クリスチャン・エッゲン(指)〕

録音:2015年6月22日−23日 ソフィエンベルグ教会(オスロ)/Recorded in DXD 24bit/352.8kHz
室内オーケストラ「チカーダは、1989年、オスロに創設され、2005年の「NOMUS(北欧音楽委員会)賞」を受賞、国際的な現代音楽シーンでも活躍しています。エレクトロニクスを応用した作曲を早くから手がけてきたスウェーデンのオーケ・パーメルードの作品集。NOMUS の委嘱による「チカーダとエレクトロニクスのための小ピアノ協奏曲」「蜃気楼」。スウェーデン国立コンサート機構が委嘱、チカーダのアーティスティック・リーダー、ピアニストのケンネト・カールソンと、打楽器奏者のビョルン・ラッベンの「チカーダ・デュオ」がヨーテボリで初演した「シュトックハウゼンの 「Kontakte」 の変奏曲」 「Zeit aus Zeit」。スウェーデン放送の委嘱で作曲されたアンサンブル曲 「儀式」。チカーダとパーメルードのコラボレーションの「果実」が集成されたアルバムです。
LWC-1162
ノルウェーのサクソフォーン
マッティン・ロムベルグ:タリエシンの物語
トシュタイン・オーゴール=ニルセン:Bor(アルト・サクソフォーンと弦楽のための協奏曲)
シェル・ハッベスタ:ノルウェーの夢
オーラ・アスダール・ロッコネス(Sax)、
サンクトペテルブルク・ノーザン・シンフォニア、
ファビオ・マストランジェロ(指)

録音:2016年11月17日−19日、レンドク・スタジオ(Lendok Studios)(サンクトペテルブルク、ロシア)
サクソフォーン奏者オーラ・アスダール・ロッコネス(1983−)は、ノルウェー北部のトロムソに住み、ジャズとクラシカル音楽の両分野で活動しています。『ノルウェーのサクソフォーン』は、彼の初めてのクラシカル・レパートリーの録音。ノルウェーの世代の異なる3人の作曲家が彼のために作曲、献呈した作品を演奏しています。
マッティン・ロムベルグ(1978−)は、J・R・R・トールキンの物語やインドの叙事詩「ラーマーヤナ」に基づく交響詩に代表されるように多くの作品を神話と伝説をインスピレーションに作曲しています。「タリエシンの物語」は、ウェールズの詩人タリエシンを題材にアルト・サクソフォーンと弦楽のための「音詩(tone poem)」として作曲され、「ウェールズ」を思わせるリズムと和声が全曲にわたって使われています。
トシュタイン・オーゴール=ニルセン(1964−)の「アルト・サクソフォーンと弦楽のための協奏曲」は、文脈によって「重荷」「降雨」、動詞の「…すべき」と訳されるノルウェー語「Bor」を曲名とする作品。シェル・ハッベスタ(1955−)の「ノルウェーの夢」は、ノルウェー伝承のバラード『夢の詩(Draumkvedet)』がコンセプトの作品です。ヌールハイムをはじめとする作曲家たちも題材にしたこのバラードに民謡の要素と現代のクラシカル音楽の要素をブレンド。後期ロマンティシズム・スタイルの〈Insomnium(夢)〉、サックスのソロとオーケストラが一体になる〈Beatitudo(祝福)〉、死者の王国に渡る橋、最後の審判を待つ煉獄、天国と魂の世界という、主人公オラヴ・オステソンの見た夢の情景が描かれる〈Visio(ビジョン)〉。ファビオ・マストランジェロが2016年春に創設したサンクトペテルブルク・ノーザン・シンフォニアの共演。さまざまなノルウェー・レーベルの録音に携わっているショーン・ルイスの制作と録音です。
LWC-1163
われらの愛する行進曲
ヴィクトル・マグヌス・ヴィードクヴィスト(1881−1952):ノルランドの色
カロル・パーディヴィー(1908−1965):機織り職人の行進曲
スーザ(1854−1932):自由の鐘
アルフォード(1881−1945):号砲
ヴィードクヴィスト(1881−1952):はためく旗
カール・ローレンス・キング(1891−1971):インヴィクトゥス
シュタインベック(1884−1967):連隊の挨拶
ヨハンネス・ハンセン(1874−1967):栄誉行進曲
フチーク(1872−1916):皇帝に栄光あれ
モースタ(1913−1966):第3ドラゴン連隊栄誉行進曲
リュードベリ(1885−1956):コンサート・マーチ第2番「イタリア」
リンスタ(1924−2000):NBL 栄誉行進曲
ヨーゼフ・ウルリヒ(1911−1976):宇宙飛行士行進曲
カレル・コムザーク二世(1850−1905):アルブレヒト大公行進曲
オスカル・ボルグ(1851−1931):国王ホーコン七世栄誉行進曲
フチーク(1872−1916):フィレンツェ行進曲
ノルウェー空軍音楽隊、
ライフ・アルネ・ペーデシェン(指)

録音:2017年1月30日−2月2日、ラーデモーエン教会(トロンハイム、ノルウェー)
トロンハイム駐在のノルウェー空軍音楽隊 Luftforsvarets musikkorps(The Norwegian Air Force Band)(LFMK)は、凛々しく美しい音楽で知られるノルウェー軍のプロフェッショナル・バンドのひとつ。
ノルウェーとスウェーデンの作曲家による行進曲、そして、スーザ、アルフォード、フチークなどウィンド・オーケストラのスタンダード曲による華麗なるマーチ・プログラムです。
LWC-1164
情熱の描写〜ヴァイル、パウス、アイヴズ:作品集
クルト・ヴァイル:七つの大罪(9景の歌つきバレエ)
マルクス・パウス:憎しみの歌(声と管弦楽のための)
チャールズ・アイヴズ(ジョン・アダムズ:オーケストレーション):5つの歌〔ソロー、川のほとり、平穏、東へ、子守歌〕、答えのない質問(トランペット、フルート四重奏と弦楽のための)(改訂版)
トーラ・アウゲスタ(Ms)、マグヌス・スターヴェラン(T)、トルビョルン・グルブランソイ(T)、ハルヴォル・フェステルヴォル・メーリエン(Br)、ウッレ・ホルムグレーン(Bs-Br)、オスロ・フィルハーモニックO、ジョシュア・ワイラスティーン(指)、クリスチャン・エッゲン(指)

録音:2017年5月3日−5日、22日−24日、オスロ・コンサートホール(オスロ)/Recorded in DXD 24bit/352.8kHz
トーラ・アウゲスタ(1979−)は、ベルゲン生まれ。オスロとストックホルムでクラシカルとジャズの歌唱を学び、歌手、俳優、指揮者と多才に活動しています。アルバム『情熱の描写』では、「不調和の歴史から卓絶した芸術へ」をテーマに3人の作曲家の作品を歌っています。クルト・ヴァイルが劇作家のブレヒトと共作した「9景の歌つきバレエ」「七つの大罪」。チャールズ・アイヴズの歌曲をジョン・アダムズがオーケストラ共演用に編曲した「5つの歌」。マルクス・パウス(1979−)は、ノルウェーの作曲家、ノルウェー国立音楽大学とマンハッタン音楽学校で学び、多彩なジャンルに作曲、特に映画のための音楽やオペラで成功を収めています。「憎しみの歌」は、社会の問題に目を向けた風刺的な作風のアメリカの詩人、ドロシー・パーカー(1893−1967)の作品をテクストに作曲されました。アウゲスタの委嘱で作曲された「キャバレー・ソング」スタイルの作品です。幅広いレパートリーをもったアメリカのジョシュア・ワイラスティーン(ワイラースタイン)と、現代音楽からジャズまで、ノルウェーの音楽シーンを彩るひとり、クリスチャン・エッゲンの指揮とオスロ・フィルハーモニックOの共演です。
LWC-1165
ノルウェーのソナタ集
ヨハン・ヘンリク・フライトホフ(1713−1767):トリオ・ソナタ ト長調、ソナタ ト長調
ゲオルグ・フォン・ベットウシュ(1668−1743):トリオ・ソナタ第8番 ト長調、トリオ・ソナタ第14番ト短調
ヒンリク・フィリップ・ヨンセン(1717−1779):ソナタ 変ホ長調、トリオ・ソナタ ニ長調
ヨハン・ダニエル・ベッリーン(1714−1787):ソナティナ ニ短調
カロリーネ・アイステン・ダール(リコーダー)、アンサンブル・フライトホフ〔カロリーネ・アイステン・ダール(リコーダー)、クリスチャーネ・アイステン・ダール(バロック・ヴァイオリン)、ケイト・ハーン(バロック・チェロ)、ヴェーガル・ルンド(バロック・ギター、テオルボ、アーチリュート)〕

録音:2017年2月15日−17日、ヤール教会(バールム、ノルウェー)
『ブロックバード(Blockbird)』(LWC1069)をリリースしたノルウェーのリコーダー奏者、カロリーネ・アイステン・ダール(1980−)の新作。前作では20世紀ノルウェーの作品を、今回のアルバムではバロック期から古典時代のノルウェーの作品を演奏しています。作曲、ヴァイオリン、詩作を手がけ、デンマーク宮廷秘書官も務めたヨハン・ヘンリク・フライトホフ。ドイツ生まれ、デンマーク=ノルウェー軍の将校から退役後は作曲に専念したゲオルグ・フォン・ベットウシュ。作曲家、オルガニスト、チェンバロ奏者、指揮者としてスウェーデンで活躍したドイツ生まれのヒンリク・フィリップ・ヨンセン。ドイツ生まれのヨハン・ダニエル・ベッリーンは、1700年代中期、子のヨハン・ヘンリクとともに当時の首都トロンハイムの音楽文化に大きく貢献、主にイタリア様式の作品を残しました。
LWC-1166
R.シュトラウス:交響詩 「ツァラトゥストラはかく語りき」
交響詩 「英雄の生涯」
ワシリー・ペトレンコ(指)、オスロPO

録音:2016年11月1日−8日、オスロ・コンサート・ホール(ノルウェー)
ワシリー・ペトレンコは、2013年にノルウェーの名門オスロ・フィルの第15代首席指揮者に就任し、現在はロイヤル・リヴァプール・フィル、オスロ・フィルという2つの名門オーケストラで首席指揮者を務め、2021年からはシャルル・デュトワの後任としてロイヤルPOの音楽監督に任命されたことでも話題を呼んでいる若き巨匠の筆頭格。2017年の英グラモフォン賞では「アーティスト・オヴ・ザ・イヤー(年間最優秀アーティスト賞)」に選ばれるなど、世界的な評価を高める21世紀の若き巨匠と、オスロ・フィル、ノルウェーのレーベル「ラウォ(LAWO)」とのコラボレーション・プロジェクト第5弾。前作(LWC1160)でスクリャービンの交響曲全集が完結し、新シリーズとしてR・シュトラウスの管弦楽作品集がスタート!
LWC-1167
モーツァルト:弦楽四重奏曲
弦楽四重奏曲第15番ニ短調 K.421/417b、
弦楽四重奏曲第16番 変ホ長調 K.428/421b、
弦楽四重奏曲第19番ハ長調 K.465
エンゲゴールQ〔アルヴィド・エンゲゴール(Vn)、アレックス・ロブソン(Vn)、ジュリエット・ジョプリング(Va)、ヤン・クレメンス・カールセン(Vc)〕

録音:2017年12月8日、10日−13日 ソフィエンベルグ教会(オスロ)
シャーンドル・ヴェーグ率いるモーツァルテウム・カメラータ・アカデミカ(現カメラータ・ザツツブルク)のコンサートマスターを務めていたノルウェーの名手、アルヴィド・エンゲゴールが率いるエンゲゴールSQ LAWO Classics 第2作。「プロイセン王四重奏曲」の3曲を演奏した最初のアルバム(LWC1123)に続き、モーツァルトが1762年から1785年にかけて作曲しハイドンに献呈した曲集、いわゆる「ハイドン・セット」の3曲。
LWC-1168
光と塵について
クヌート・ニューステット:If you receive my words(わたしの言葉を受け入れ)
アンドルー・スミス:Lighten our darkness(私たちの暗闇を照らしてください)*
キム・アンドレ・アルネセン:Even when he is silent(たとえ沈黙していようと神を)
ナナ・フォルテ:もはや、わたしはあなたがたを僕とは呼ばない(Iam non dicam)
フランク・ハーヴロイ:詩編(Psalm)
ランシング・D・マクロスキー:Dear World(愛しい世界よ)*
ランゲラン伝承曲(ヘンリク・オーデゴール編)
Jesus, la mitt hjerte lenges(イエスよ、わたしの心が憧れ)
エゼキエル・ブラウン:詩編42番(Psalm 42)
ドヴ・カルメル:ピーユート(賛美歌)(Piyutim(Hymns))
セルフィヨルド伝承曲(クヌート・ニューステット編)
ネスランの教会(Neslandskyrkja)*
エイブラハム・カプラン:わたしは信じます(Ani Ma’amin)
ヘンニング・ソンメッロ:イエスとともに私は旅立つ(Med Jesus vi eg fara)*
室内合唱団ノーヴァ、
ユヴァル・ヴァインベルグ(指)、
マーリ・アスクヴィーク(独唱)* 

録音:2017年8月26日−27日、2018年1月13日−14日、ソフィエンベルグ教会(オスロ)
オスロを本拠とする「室内合唱団ノーヴァ」は、アンネ・カーリン・スンダール=アスクが2001年に発足させた活動を元に、2003年、アンサンブルとして公式に設立されました。2013年からヴィヴィアンネ・シュードネスが指揮。2015年から2017年まで、イスラエル生まれ、ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学でイェルク=ペーター・ヴァイグレ、ノルウェー国立音楽アカデミーでグレーテ・ペーデシェンに合唱指揮を学んだユヴァル・ヴァインベルグが指揮者を務めました。『Of Light and Dust(光と塵について)』は、LAWO Classics の第4作アルバム。信仰の秘められ力を思索したキム・アンドレ・アルネセンの「たとえ沈黙していようと神を」とエイブラハム・カプラン曲の「わたしは信じます」を軸に、ノルウェー、イスラエル、ハンガリー、スロヴェニア、アメリカの現代作曲家たちがキリスト教とユダヤ教の「宗教的信仰」を異なる視点で表現した作品で構成されています。テクストは、英語、ドイツ語、ノルウェー語、ヘブライ語。マクロスキーの「愛しい世界よ」は、デンマークの詩人ポウル・ボーロムの詩を作曲者自身が英訳したテクストに作曲された作品です。
LWC-1169
その名は「驚くべき指導者」
ヨハン・フリードリヒ・ファッシュ:その名は「驚くべき指導者」 FR.408/1
クリストフ・グラウプナー:主は地上をすべて収める王となられる GWV.1101/36
テレマン
:協奏曲 ホ短調 TWV.53:e2
バッハ:カンタータ第36番「喜びて舞いあがれ」 BWV.36、
 クリスマスオラトリオ BWV.248 − アリア「備えよ、シオン」
バロッカネルネ
〔アルフレード・ベルナルディーニ(リーダー)、セシリア・ベルナルディーニ(Vn)、ベーリト・ノルバッケン・ソールセット(S)、マリアンネ・ベーアテ・シェラン(Ms)、アンデシュ・J・ダーリーン(T)、ハルヴォル・フェステルヴォル・メーリエン(Br)〕

録音:2017年12月9日−10日、12日、13日、ノルウェー国立歌劇場オーケストラ・リハーサルホール(オスロ)
1989年創設のオスロのピリオド楽器アンサンブル「バロッカネルネ」の LAWO Classics 第5作は、ライプツィヒ、聖トーマス教会の候補に挙げられた4人の作曲家の待降節と降誕祭(クリスマス)の音楽です。『旧約聖書』「イザヤ書」の一節(9章5節)から始まるファッシュの「クリスマス・イブ後の第1日曜日またはクリスマスのためのカンタータ」。「ザカリア書」の「主は地上をすべて収める王となられる」(14章9節)を第1節にしたグラウプナーの「待降節の第1日曜日のカンタータ」。テレマンの「ヴァイオリン、2つのオーボエ、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ホ短調」。バッハの「待降節の第1日曜日のカンタータ」。国際的に活躍するノルウェーとスウェーデンの歌手のソロ、オランダのセシリア・ベルナルディーニのヴァイオリン、彼女の父、2009年からバロッカネルネに客演をつづけるアルフレード・ベルナルディーニがリーダーを務めた録音です。
LWC-1170
エッセンス・トリオ
モーツァルト:ディヴェルティメント変ホ長調 K.563(弦楽三重奏のための)、
前奏曲とフーガ K.404a(弦楽三重奏のための)
エッセンス・トリオ〔ソルヴェ・シーゲルラン(Vn)、ヘンニンゲ・ランドース(Va)、エレン・マルグレーテ・フレショー(Vc)〕

録音:2018年2月26日3月1日 ソフィエンベルグ教会(オスロ)/Recorded in DXD 24bit/352.8kHz
グリーグ三重奏団のソルヴェ・シーゲルランとエレン・マルグレーテ・フレショーが、オスロ・フィルハーモニックのヘンニンゲ・ランドース Henninge Landaas と発足させた弦楽三重奏団「SSENS Trio(エッセンス・トリオ)の LAWO Classics 第2作。彼らが最初のアルバム(LWC1122)で録音したベートーヴェンの弦楽三重奏曲変ホ長調の「モデル」になったモーツァルトの「ディヴェルティメント変ホ長調」。J・S・バッハの「フーガ」と「前奏曲」を組み合わせた、モーツァルトの作か不明の『6つの前奏曲とフーガ』(K.404a)から、「平均律クラヴィーア曲集」の「フーガ」(BWV.853/883/882)による最初の3曲。
LWC-1171
彩飾された街路網を通りぬけ〜バウク:室内楽作品集
マッティン・ラーネ・バウク:黄金の火で飾った(ギター・ソロのための)*、
スフマート(ヴァイオリンとチェロのための)、
早朝の草の露のように(フルート、クラリネット、打楽器、ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための)、
コペンハーゲンの静けさ(クラリネット・ソロのための)**、
人間嫌い IV(ソプラノ、テオルボ、ヴァイオリンとチェロのための)
アンサンブル・ネオン
オーレ・マッティン・フーセル=オールセン(G)*

録音:2017年11月8日、10日、ソフィエンベルグ教会(オスロ)&2017年11月9日、レインボースタジオ(オスロ)
バウクが2013年から2017年にかけて作曲、2020年代を視野に置いた室内楽作品を代表する5曲が演奏されます。「無気力な気分と巧妙なユーモアが特徴的な音楽。はっきり発音するというより、ぶつぶつ言う感じ」。シェイクスピアの 『ハムレット』 第2幕第2場のセリフを曲名に採った 「黄金の火で飾った」 とリルケの 『悲歌第2番』 の一節が曲名の 「早朝の草の露のように」 。絵画の技法がタイトルの 「スフマート」。デンマーク政府のプログラム「DIVA(Danish International Visiting Artists)」で招かれコペンハーゲンに住んでいたカナダのクラリネット奏者、ヘザー・ロッシュの委嘱で作曲した 「コペンハーゲンの静けさ」 。ディーノ・カンパーナの詩『愛の舟』をテクストにした 「人間嫌い IV)」 。
アンサンブル・ネオンは、ノルウェー国立音楽大学に学んだ音楽家が2008年に結成、ビジュアルアート、パフォーマンス・アート、インストレーション・アートの芸術家たちと創作活動を行っています。
LWC-1173
プーランク 協奏曲集
プーランク:ピアノ協奏曲*
2台のピアノと管弦楽のための協奏曲 ニ短調**
オルガン,弦楽とティンパニのための協奏曲 ト短調†
クリスチャン・イーレ・ハドラン(P)*/** 
ホーヴァル・ギムセ(P)**
コーレ・ノールストーガ(Org)† 
ノルウェー放送O
トマス・セナゴー(指)*/** 
ペーテル・シルヴァイ(指)†

録音:2012年1月23日−25日、ノルウェー放送コンサートホール(大スタジオ)(オスロ)*/2011年1月27日−28日、ノルウェー放送コンサートホール(大スタジオ)(オスロ)**/2012年10月13日オスロ大聖堂(ノルウェー)†
スカルラッティ、モーツァルト、シューマン、ショパン、ブラームス、シンディング、現代ノルウェーと、幅広い時代の作品を手がけ、ノルウェーの音楽シーンに新しい風をもたらしたクリスチャン・イーレ・ハドラン(b.1983)が2曲のピアノ協奏曲を弾き、ハドランに先立つ世代の「ナンバーワン」ピアニスト、シベリウスのピアノ作品の全曲録音で国際的に知られアルヴェ・テレフセンやトルルス・モルクが信頼を寄せるホーヴァル・ギムセ(b.1966)が、2台の協奏曲の第2ピアノ。2009年から2012年までノルウェー放送O(KORK)の首席指揮者を務めたトマス・セナゴー(スナゴー) (b.1969)が、2曲の指揮をしています。オルガン協奏曲は、オスロ大聖堂で録音が行われました。大聖堂オルガニストのコーレ・ノールストーガ(b.1954)のソロ、ベートーヴェンから後期ロマンティシズムの音楽を主なレパートリーとし、現代ノルウェー音楽の初演や録音を数多く任せているペーテル・シルヴァイ(b.1971)の指揮による演奏です。
LWC-1175
地の光〜ノルウェー現代の歌曲集
ギスレ・クヴェルンドク(b.1967):人
生の半分(フリードリヒ・ヘルダーリン(1770−1843)詩)
シェル・モルク・カールセン(b.1947):天使と星(ヨン・フォッセ(b.1959)の詩)−このひとつに、たがいに、水平の波、天使と星、なにも
シュンネ・スコウエン(b.1950):エッセイ=言葉(エルリング・インドレアイデ(b.1945)の詩)
トマス・スリーパー(b.1956):三連祭壇画)(ライナー・マリア・リルケ(1875−1926)の『マリアの生涯』から)−受難の前に、磔刑、ピエタ
シュンネ・スコウエン(b.1950):メメント・マーリン(室内オペラ 「バレリーナ」 から アルネ・スコウエンの劇に基づくオーダ・ラドールの台本)
カール・グスタフ・スパッレ・オールセン(1903−1984):疲れた心(ヤン=マグヌス・ブルーハイム(1914−1988)の詩)−わが魂よ静かに、疲れた心、おまえが若かった時
シュンネ・スコウエン(b.1950):ほんのわずかな光(Breather II)(グロー・ダーレ(b.1962)の詩)、かすみ歌(ベートーヴェン『ハイリゲンシュタットの遺書』/ナンセンス詩)−Sang1、Sang2、Ellis parole、Sang3、Sang4、Carl Notes
シェル・モルク・カールセン(b.1947):沈黙の風(ヨン・フォッセ(b.1959)の詩)− 眠りの愛、過ぎた、沈黙の風、知るのみ、どうしようもない
シュンネ・スコウエン(b.1950):無言(Breather III)/ロルフ・ヴァリーン(b.1957):ライナー・マリア・リルケの3つの詩−愛の歌、栄光の仏陀、終わりに
ヘーゲ・ホイセーテル(Ms)、
ヨン・リダール(P)、
アンジェイ・メフスキ(Cl)、
フローデ・アムンセン(Tub)、
オッド・ハンニスダール(Vn)、
ヴォーレル・ヴェルヴォーゲン(Vc)、
フリーダ・フレドリッケ(Vc)

録音:2017年11月20日−21日、2018年3月8日、4月20日 ソフィエンベルグ教会(オスロ)
メゾソプラノのヘーゲ・ホイセーテルは、ベルゲン生まれ。マンチェスターの王立ノーザン音楽大学とオスロのノルウェー国立音楽大学で学び、2004年から2016年までノルウェー国立オペラ・バレエで歌い、退団後はフリーランスとして活動を続けています。彼女は、歌手活動を始めた1990年代の中ごろから今日まで、かなりの数のノルウェー作曲家たちと継続して活発なコラボレーションを行ってきました。シュンネ・スコウエンの室内オペラ「バレリーナ」をはじめとする重要な新作の初演で主役を歌い、多くの歌曲をの初演も手がけています。
アルバム『地の光』では、ノルウェーの作曲家とアメリカのトマス・スリーパーが「メゾソプラノとひとつの楽器」のために作曲した作品を歌っています。ノルウェー国立歌劇場Oの首席クラリネット奏者、アンジェイ・メフスキや現代音楽アンサンブル「チカーダ」のヴァイオリニスト、オッド・ハンニスダールといった、意欲的に活動する音楽家たちの共演です。
LWC-1176
囚人仲間のための祈り
クヌート・ニューステット(1915−2014):囚人仲間のための祈り−朝の祈り、夕べの祈り、苦難の時の祈り
フリチョフ・アンデシェン(1876−1937):フーガとコラール「主を主人とする者は誰であれ」
民謡(ビョルン・リーエン(b.1967)編):主を主人とする者は誰であれ
イーヴァル・ヤーレ・エリーアセン(b.1958):夜が陸から広がってくる、主よ, 私たちの感謝を捧げます
ノールランのマヤヴァトンの民謡(ビョルン・アンドル・ドラーゲ(b.1959)編):昼がそっと目を閉じ
ベーリト・ノルバッケン・ソールセット(S)
グロー・ベルグラッブ(Org)
[ボードー大聖堂のオイレオルガン]

録音:2017年1月3日−4日、ボードー大聖堂(ボードー、ノルウェー)/Recorded in DXD 24bit/352.8kHz
ニューステットの 「囚人仲間のための祈り」 は、ナチスの思想に断固として反対し、ヒトラー暗殺計画に加わり逮捕、処刑された牧師ディートリヒ・ボンヘッファー (1906−1945)の詩に作曲した「3つの祈り」の音楽です。フリチョフ・アンデシェンは、作曲家、ボードー教会のオルガニスト、指揮者としてボードーで活動。ノールラン県でもっとも人気の音楽家だったと言われます。フーガとコラール「主を主人とする者は誰であれ」は、伝承のコラールに基づいて作曲されました。この作品につづき、元の伝承曲が、北部ノルウェー、ファウスケ出身の教会音楽家ビョルン・リーエンの編曲で歌われます。北部ノルウェーの教会音楽家、イーヴァル・ヤーレ・エリーアセンが新しく作曲した賛美歌が2曲。ボードー大聖堂のオルガニストと聖歌隊指揮者を務めたビョルン・アンドル・ドラーゲが編曲したマヤヴァトンの民謡 「昼がそっと目を閉じ」 は、エリーアス・ブリクス(1836−1902)の詩をテクストとする、北部ノルウェーでもっとも親しまれている民謡のひとつです。
ソプラノのベーリト・ノルバッケン・ソールセットは、ノルウェー国立音楽大学を卒業後、主にオラトリオ、受難曲、ミサ曲のソリストとして活動しています。グロー・ベルグラッブ(b.1979)は、2007年からボードー大聖堂のオルガニストと聖歌隊指揮者。大聖堂のオルガニストを務めていたドラーゲからオルガンの手ほどきを受け、ノルウェー国立音楽大学とベルリン芸術大学で学びました。録音セッションの行われたボードー大聖堂は、1940年5月27日のドイツ軍によるボードー市街地の爆撃で破壊されたボードー教会の跡地に戦後再建され「平和の大聖堂」と呼ばれています。
LWC-1179
群れ〜ヴァイオリンと電子音楽のための作品集
カロラ・バウクホルト(b.1959):二重露光
ヤン・マッティン・スモルダール(b.1978):群れ, 泡, 煙霧
ヘンリク・ストリンドベリ(b.1954):第五弦
マーリン・ボング(b.1974):ワタリガラスが白くなると…
ナターシャ・バレット(b.1972):射手座 A*
カーリン・ヘルクヴィスト(Vn)

録音:2017年3月13日&2018年4月3日−4日、ソフィエンベルグ教会(オスロ)/Recorded in DXD 24bit/352.8kHz
スウェーデンのヴァイオリニスト、カーリン・ヘルクヴィストは、コンテンポラリー・ミュージックの分野で活動を行っています。「チカーダ」「オスロ・シンフォニエッタ」「アンサンブル neoN」「デュオ・ヘルクヴィスト/アマラル」といったノルウェーでのアンサンブル活動のほか、各国の主要な現代音楽のフェスティヴァルやアンサンブルに客演してきました。
LAWO Classics への最初のアルバム。「ヴァイオリンの音世界と電子音楽の出会い」をテーマに、ドイツのカロラ・バウクホルトがフィールド録音の「鳥の歌」を素材に使った 「二重露光」 と、エレクトロアコースティック音楽に関心を寄せるノルウェーとスウェーデンの作曲家の作品を演奏しています。
LWC-1180
ヴォスレフ:室内楽作品集 Vol.6

(1)シェティル・ヴォスレフ(b.1939):トロンボーン四重奏曲

(2)クラリネット五重奏曲

(3)ハリングフェレ三重奏曲第1番、第2番、第3番

(4)13人のためのトリオ 「アコトラル」
(1)スヴェッレ・リーセ(Tb) ペッテル・ヴィンロート(Tb)
アウドゥン・ブレーン(Tb) クレア・ファー(Tb)
(2)ディエゴ・ルケージ(Cl)
リカルド・オドリオソーラ(Vn)
マーラ・ハウゲン(Vn) イルゼ・クラーヴァ(Va)
ヨン・エーデ(Vc)
(3)ヒルデ・ハーラルセン・スヴェーン(S)
ホーコン・アスハイム(ハリングフェレ)
アイナル・ロッティンゲン(P)
(4)カイア・ルッレスタ・タイゲン(S)
クリスティーナ・ヨンシ(A)
フレードリク・シェルヴェ(T)
アイリク・ヴァルデラン(Bs)
フリーダ・アンドレーアセン・レーレング(Fl)
イサベル・マリーア・ベラスコ(Ob)
アクセル・ホーヴダル(Cl)
ホーヴァル・ロクティング・ラーシェン(Fg)
ヴラディミーラ・シュチグリンスカ(Vn)
オッドヒル・ニューベルグ(Vn)
ウジェニオ・メネゲル(Va)
カルメン・ボベダ(Vc)
シグヴァル・フェルスム(打楽器)
リカルド・オドリオソーラ(指)

録音:2017年6月4日、18日−19日、グンナル・セーヴィグ・ホール、グリーグ・アカデミー(ベルゲン、ノルウェー)、
2018年12月12日、NRK(ノルウェー放送)コンサートホール(オスロ)(トロンボーン四重奏曲)/Recorded in DXD 24bit/352.8kHz
リーグ・アカデミーで教える音楽家とベルゲン・フィルハーモニックのメンバーたちが演奏するプロジェクトのシリーズ第6集。
■「トロンボーン四重奏曲」 は、同質の楽器のアンサンブルに対するヴォスレフの興味が示された音楽のひとつ。「聴き手がちょっとした儀式ないし考古学調査に誘われるような感じを抱くかもしれない」作品。
■「クラリネット五重奏曲」 は、モーツァルト、ブラームス、レーガーの作品の伝統に沿いながら「個人的なタッチ」を加えた、ヴォスレフの「クラシカル」なスタイルによる音楽の一例です。
■3曲の 「ハリングフェレ三重奏曲」 は、ソプラノ、ピアノ、ハリングフェレ(ハルダンゲルフィドル)が、それぞれ独立して演奏。一定の明確な拍を欠き、フィドルの弾く民謡を共通要素に永遠を思わせる音風景を創造してゆく趣の音楽。
■ローマのバス会社に因む 「アコトラル」 の副題がつけられた「13人のためのトリオ」は、「4人の歌手」「4人の弦楽器奏者」「4人の木管楽器奏者」の3つのグループにまとめ役の打楽器奏者を加えて演奏される、ヴォスレフ一流のユーモアのセンスが発揮された作品です。
LWC-1181
テレマン:リコーダー・ソナタ集
テレマン:ソナチネ ハ短調 TWV.41:c2
ソナチネ イ短調 TWV.41:a4
ソナタ ハ長調 TWV.41:C2
ソナタ へ短調 TWV.41:f1
ソナタ へ長調 TWV.41:F2
ソナタ 変ロ長調 TWV.41:B3
ソナタ ハ長調 TWV.41:C5
ソナタ ニ短調 TWV.41:d4/ソナタ へ短調 TWV.41:f2
カロリーネ・アイステン・ダール(リコーダー)
ケイト・ハーン(バロックVc) 
クリスチャン・ショス(Cemb)

録音:2017年2月27日−28日、ヤール教会(バールム、ノルウェー)
「Singen ist das Fundament zur Music in allen Dingen(歌うことが音楽のあらゆることの基本)」。テレマンがマッテゾンに宛てた手紙の最初に書いたこのモットーは、旋律の美しい音楽を作曲するテレマンの基本原則を言い表したものとされています。『ブロックバード− ノルウェーのリコーダー音楽』(LWC1069)『ノルウェーのソナタ』(LWC1165)がリリースされたカロリーネ・アイステン・ダール(b.1980)の LAWO Classics の第3作アルバムでは、テレマンがリコーダーと通奏低音のために作曲したソナタとソナチネの全曲が演奏されます。アイルランドのダブリン生まれ、王立音楽アカデミーと王立ストックホルム音楽大学で学んだケイト・ハーンと、ノルウェー国立音楽大学でチェンバロを学び、バーゼル・スコラ・カントルムでアーリーミュージックのディプロマを取得したクリスチャン・ショスの共演です。
LWC-1182
ヒナステラ:ハープ協奏曲
ハープ協奏曲 Op.25
協奏的変奏曲 Op.23
シセル・ヴァルスタ(Hp)、
ミゲル・ハース=ベドーヤ(指)、
ノルウェー放送O
「彼の音楽が聞こえると、コンサートホールがスウィングし、自然に足が踊りのステップを踏み始める」。ヒナステラの音楽についてそんなことが語られ、そうした面白さを引き出すには確かな技術とリズムのセンスが求められるといわれます。
ノルウェーの音楽家による初めての「ハープ協奏曲」と「協奏的変奏曲」の録音。
ノルウェー、アメリカ、デンマークで学んだシセル・ヴァルスタ(ヴァルスタード) Sidsel Walstad は、ノルウェー国立オペラ&バレエOの首席ハーピストを務め、その後ノルウェー放送Oのソロ・ハーピストとして活動。クラシックはもちろん、エレクトリック・ハープを駆使してポップやジャズ、フォーク・ミュージックなど多彩なステージで活躍するハープ奏者です。
指揮は、ペルー出身、アメリカで華々しい活躍を魅せ、2013年からはノルウェー放送Oの首席指揮者を務めているミゲル・ハース=ベドーヤ。
アルゼンチンの巨匠、アルベルト・ヒナステラの代表作にして、ハープ協奏曲のスタンダード曲としても親しまれている「ハープ協奏曲」の新たな録音は、ハープ関係者、ヒナステラ・ファン必聴!
「協奏的変奏曲」は、オーケストラの「色彩パレット」を自在に使った音楽です。〈チェロとハープによる主題〉と〈弦楽による間奏曲〉に始まり、フルート、クラリネット、ヴィオラ、オーボエとファゴット、トランペットとトロンボーン、ヴァイオリン、ホルンを「ソロ」楽器とする7つの性格的な〈変奏〉の後、〈木管楽器による間奏曲〉と〈コントラバスによる主題の反復〉を経て、最後は〈管弦楽によるロンド風の変奏フィナーレ〉で締めくくります。
LWC-1183
ノルウェーのハープ音楽
ダーヴィド・ブラトリ(1972−):クレド・リローディング(Credo Reloading)(2007)(ハープのための)
マーク・アダリー(1960−):姿勢(Postures)(2000)(ハープのための)
ヴォルフガング・プラッゲ(1960−):ノクターン・ソナタ Op.79(1994/95)(ハープのための)
ビョルン・フォンゴー(1919−1980):ハープとテープのための協奏曲 Op.131 no.28(1976)(「楽器とテープのための41の協奏曲」 Op.131 から)
ユングヴェ・スレトホルム(1955−):ハープのための10のバガテル(2000)
スンニヴァ・ロードラン(Hp)

録音:2018年1月8日−9日、2月16日、3月9日、ソフィエンベルグ教会(オスロ)
瞑想の音楽から強烈な破壊力のある音楽まで、大きく性格の異なる音風景をノルウェーの5人の作曲家が「ハープ」の特性と潜在能力を活かして作曲した作品集。
ノルウェーのハープ奏者、スンニヴァ・ロードラン Sunniva Rodland(1977−)は、ノルウェー国立音楽大学で学びました。1990年代からノルウェーのオーケストラでエキストラとして演奏、現代音楽のアンサンブル「アンサンブル・エルンスト」「BIT20」やオスロ・シンフォニエッタの録音に参加してきました。2015年に博士号を取得。さまざまな作曲家とコラボレーションをつづけ、ソロ・ハープのための新作を16曲、初演しています。
ダーヴィド・ブラトリ David Bratlie の「クレド・リローディング」(信条再読みこみ)とマーク・アダリー Mark Adderley の「姿勢(Postures)」は、2007年に彼女がオスロの「ウルティマ現代音楽祭」で初演した作品。ヴォルフガング・プラッゲ Wolfgang Plagge の「ノクターン・ソナタ」、ビョルン・フォンゴー Bjorn Fongaard の「ハープとテープのための協奏曲」、ユングヴェ・スレトホルム Yngve Slettholm の「ハープのための10のバガテル(ミニチュア)」が合わせて収録されています。
LWC-1185
カタリヌス・エリング(1858−1942):ピアノ作品集
ワルツOp.1/2つのピアノの小品 Op.2/無言歌 Op.3/ノルウェー民謡のピアノ編曲/スンフィヨルドの2つの婚礼歌−教会への道行きで、教会からの帰路に/スンフィヨルドのフォルデの子守歌/オプダールのフルドラの歌/スンフィヨルドの子守歌/スンフィヨルドのフォルデのハリング/スンモーレの結婚行進曲/ノールフィヨルドのブレイムの山羊呼びの声/スンフィヨルドのフォルデのハリング/4つのピアノの小品/愛の詩−疑い。 彼:ゆっくりと、焦らしながら、答え。 彼女:なめらかな動きで、なだめるかのように/ピアノ小曲集 「過ぎ去りし日々」 第1巻−朝のこと、冗談だろ!、憂鬱、このうえない幸せ/ピアノ小曲集 「過ぎ去りし日々」 第2巻−少年たちの旗の行進、失楽園、山猫、牧歌/ワルツ=カプリース/ピアノのためのスナップショット/ピアノのためのスケルツォ
ルネ・アルヴェル(P)

録音:2018年3月5日−7日、ソフィエンベルグ教会(オスロ)/Recorded in DXD 24bit/352.8kHz
カタリヌス・エリングは、1858年、クリスチャニア(現 オスロ)生まれ。オスロ大学で哲学を学び、ライプツィヒとベルリンに留学。オーストリアの作曲家ハインリヒ・ヴォン・ヘルツォーゲンベルクを通じて知ったブラームス、シューマン、メンデルスゾーンのスタイルが背後に感じられる作品を管弦楽曲から声楽曲まで幅広いジャンルに作曲しました。指揮者としても活動、音楽教師としてダーヴィド・モンラード・ヨハンセンやファッテイン・ヴァーレンといった重要な作曲家を育てたことで知られます。彼の初期の歌曲を集めた『若きエリング』(LWC1072)につづく LAWO Classics のエリング作品集『愛の詩』。彼の膨大な数のピアノ作品から「ノルウェー民謡のピアノ編曲」「愛の詩」、2巻の「過ぎ去りし日々」といった作品を選び、ダーヴィド・モンラード・ヨハンセンのピアノ作品全集『父の山』(LWC1101)を録音したルネ・アルヴェル(b.1957)が演奏。エリングのピアノ曲の初めての録音です。
LWC-1186
歌うオーボエ
エギル・ホーヴラン(1924−2013):カントゥス第8番Op.129(オーボエと弦楽四重奏のための)
シェル・ハッベスタ(b.1955):オーボエ協奏曲 Op.89
ヨハン・クヴァンダール(1919−1999):オーボエと弦楽オーケストラのための協奏曲 Op.46
ボブ・シール(1922−1996)/ジョージ・デーヴィッド・ワイス(1921−2010)(オイヴィン・ヴェストビュー 編):この素晴らしき世界
トリグヴェ・オールヴィーク(Ob)、
ノルウェー放送O
インガル・ベルグビュー(指)、
コルビョルン・ホルテ(Vn)、
ヘンリク・ハンニスダール(Vn)、
ヨン・ソンステボー(Va)、
フリーダ・フレードリケ・ヴォーレル・ヴェールヴォーゲン(Vc)

録音:2018年4月9日−11日、5月1日、5月14日−16日、ノルウェー放送(NRK)コンサートホール(大スタジオ)(オスロ)
1981年から2018年までノルウェー放送Oのソロ・オーボエ奏者を務めたトリグヴェ・オールヴィークは、ラジオとテレビの番組にも何度となく出演、「歌うオーボエ」のプレーヤーとして親しまれてきました。「ソリスト」としてのアルバム。現代ノルウェーの作曲家3人の親しみやすい作風の曲を演奏しています。
戦後モダニズムの音楽と宗教音楽からインスピレーションを得た音楽で知られるホーヴランの 「カントゥス第8番」 と民俗音楽の色彩を強くうかがわせるクヴァンダールの 「オーボエ協奏曲」 は、このジャンルの隠れた名作と言われる作品です。オールヴィークから協奏曲を委嘱されたシェル・ハッベスタは、ノルウェー国立音楽大学で学び、主に教会音楽家として活動しています。『イザヤ書』をテクストに作曲したオラトリオ「地の一夜」に代表される、宗教と人間のつながりを音楽に表現した作品を中心に作曲してきました。「技巧的なオーボエのソロと太い筆運びの管弦楽」による「オーボエ協奏曲」も「聖と俗」の雰囲気を漂わせる一作です。ルイ・アームストロングの歌で親しまれているジャズ・バラード「この素晴らしき世界」が、アンコールとして演奏されます。
LWC-1187
ピアノと木管楽器の音楽
モーツァルト:五重奏曲 変ホ長調 K.452(ピアノ,オーボエ,クラリネット,ホルンとファゴットのための)
ダンツィ:五重奏曲 ニ短調 Op.41(ピアノ,オーボエ,クラリネット,ホルンとファゴットのための)
ベートーヴェン:五重奏曲 変ホ長調 Op.16(ピアノ,オーボエ,クラリネット,ホルンとファゴットのための)
クリスチャン・イーレ・ハドラン(P)
オスロ・カンマーアカデミー
〔ダーヴィト・フリーデマン・シュトルンク(Ob)、ピエール・ゾニュー(Cl)、スタイナル・グランモ・ニルセン(ナチュラルホルン)、アレッサンドロ・カプロッティ(Fg)〕

録音:2018年6月12日−14日、フレドリクスタ大聖堂(フレドリクスタ、ノルウェー)/Recorded in DXD 24bit/352.8kHz
オスロ・カンマーアカデミーは、2009年、オスロPOをはじめとするアンサンブルのプレーヤーが室内楽を楽しむために結成されました。創設から10年。オスロの音楽シーンを彩る彼らの音楽は、ベートーヴェンの木管八重奏曲(LWC1036)やモーツァルトの木管八重奏曲(LWC1141)など LAWO Classics に録音した4枚のアルバムでも親しまれてきました。節目の年にリリースするアルバム。オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴットにピアノを加えた編成によるアンサンブルのために書かれた3曲が演奏されます。モーツァルトが1784年に書いた創意と興趣にあふれた作品、ベートーヴェンがモーツァルトの作品からインスピレーションを得て作曲したとも言われる同じ変ホ長調の作品、そして、古典的なたたずまいの2曲とは打って変わって、ロマンティシズムを予感させる寒々しい雰囲気の漂うダンツィのニ短調の作品です。
このアルバムのメンバーは、リーダーを務める、オスロPOの首席オーボエ奏者ダーヴィト・フリーデマン・シュトルンク、クラリネットの首席奏者ピエール・ゾニュー、ノルウェー放送Oのファゴット奏者アレッサンドロ・カプロッティ、ノルウェー・ウィンドアンサンブルで演奏するナチュラルホルンの名手、スタイナル・グランモ・ニルセン。ゲスト・ピアニストとしてクリスチャン・イーレ・ハドランが参加しています。古典時代から現代まで、多彩なレパートリーでノルウェーの新しい世代をリードするひとり。プーランクのピアノ協奏曲(LWC1173)の素晴らしい録音が LAWO Classics からリリースされ、人気を呼びました。エストフェル県のフレドリクスタに1880年に建てられたレンガ造りの大聖堂でのセッション録音です。
LWC-1188
なにかひとつ借りたもの
ロシア民謡(アレクサンドル・スヴェシニコフ(1890−1980)編):おお、果てしなく広がる草原よ
ジョージア(グルジア)民謡:馬乗りの男、川
ロシア民謡(マリウス・ショーロース 編):夜警
ボスニア民謡(マリウス・ショーロース 編):私がベンバサへ行った時
ルーマニア民謡(イオン・ヴィドゥ(1863−1931)編):ルゴジのユリア
ラトビア民謡(マリウス・ショーロース 編):つがいの鳩
ズデンコ・ルンジッチ(1942−2004)(ラジミル・クラリエヴィチ(b.1940)編):わたしの愛しい人
エウゲン・スホニュ編:3つのスロヴァキア民謡
グリーグ(マリウス・ショーロース編):ノルウェーの山
ラトビア民謡(エミリス・メルンガイリス編):夜は暗く
ミホ・デモヴィッチ(b.1934):聖体
アイスランド民謡(ヨウン・アウスゲイルソン(b.1928)編):ねんねん坊や
グリーグ(マリウス・ショーロース 編):マルグレーテの子守歌
ウェールズ民謡(レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ
マリウス・ショーロース 編:夜が明けるまで(夜もすがら)
クリスチャニア男声cho、
マリウス・ショーロース(指)

録音:2018年11月17日−18日、25日 トリニティ教会(オスロ)
『なにかひとつ借りたもの』は、LAWO Classics のアルバム第3作。花嫁が結婚式で身につけると幸せになれるという「なにか四つ」をタイトルにしたシリーズの『なにかひとつ新しいもの』(LWC1076)と『なにかひとつ青いもの』(LWC1107)に続く3枚目のアルバムです。歌われるのは、ジョージア(グルジア)の馬乗り歌、ロシアとバルカン諸国、ラトビア、アイスランドの民謡、エウゲン・スホニュが自国の民謡を編曲した 「3つのスロヴァキア民謡」 のほか、クロアチアのズデンコ・ルンジッチとミホ・デモヴィッチ、そしてグリーグの2曲。すべてノルウェーの詩人ホーヴァル・レムが自由に手直ししたノルウェー語のテクストで歌われ、ヴォーン・ウィリアムズの編曲にショーロースが手を加えたウェールズ民謡の「t夜もすがら」もオリジナルの「子守歌」とは違う内容の歌に変わっています。指揮者のマリウス・ショーロースは、ノルウェー国立大学で合唱指揮と教会音楽を学び、三位一体教会のオルガニストと合唱指揮者、室内合唱団「オスロ合唱協会」の芸術監督を務めています。
LWC-1189
シューマン:ピアノ五重奏曲、他
シューマン:ピアノ五重奏曲 変ホ長調 Op.44(1842)/ピアノ四重奏曲 変ホ長調 Op.47(1842)
ニルス・アンデシュ・モッテンソン(P)
エンゲゴール四重奏団〔アルヴィド・エンゲゴール(Vn)、アレックス・ロブソン(Vn)、ジュリエット・ジョプリング(Va)、ヤン・クレメンス・カールセン(Vc)〕

録音:2018年8月29日−31日、ソフィエンベルグ教会(オスロ
ロベルト・シューマンがかなりの数の室内楽曲を作った1842年に書かれたピアノと弦楽のための2曲が演奏されます。決然としたメロディとこのうえなく優しくロマンティックなメロディの楽章に始まる、インスピレーションに満ちた 「ピアノ五重奏曲」 。シューマンが書いたもっとも美しい旋律のひとつとされる「アンダンテ・カンタービレ」の第3楽章をもつ「ピアノ四重奏曲」 。ともに変ホ長調で書かれ、シューマンの深い音楽的感情を表すとともに、ロマンティシズム時代の室内楽作品の「礎石」とみなされる作品です。モーツァルトの『プロシャ王』弦楽四重奏曲(LWC1123)に続くエンゲゴール四重奏団の LAWO Classics 録音。
LWC-1190
ハーモニウムのレパートリー
ラーシュ・ペッテル・ハーゲン(b.1975):パウリーネのピアノ I(「深い河」(伝承曲))(ラーシュ・ペッテル・ハーゲン 編)
3つの変容
ハーモニウムのレパートリー
エドヴァルド・グリーグを追悼する葬送行進曲
マックス・F:通路−沈黙と光のトリプティク
パウリーネのピアノ II(「マリアと御子」(伝承曲))(ラーシュ・ペッテル・ハーゲン 編)
チカーダ
〔アンネ・カリーネ・ハウゲ(Fl)、ロルフ・ボルク(Cl)、ケンネト・カールソン(P)、ビョルン・ラッベン(打楽器)、カーリン・ヘルクヴィスト(Vn)、オッド・ハンニスダール(Vn)、ベンディク・フォス(Va)、トールン・スターヴセング(Vc)、マグヌス・セーデルベリ(Cb)、クリスチャン・エッゲン(指)〕

録音:2019年1月4日、6日、7日、NRK(ノルウェー放送)ラジオ・コンサートホール(オスロ)
R・シュトラウスの曲を素材とする 「3つの変容」 。グリーグの 「リカルド・ノルドロークのための葬送行進曲」 を基にした 「エドヴァルド・グリーグ追悼の葬送行進曲」 。シェーンベルク、マーラー、シュトラウス、ベルク、ブルックナーの管弦楽曲の「ハーモニウム」パートによる「ハーモニウムのレパートリー」 。ラーシュ・ペッテルがベルリンに住んでいた時、ベルリン・ユダヤ博物館で買った写真集からインスピレーションを得たといタイトルの〈不在の塔〉〈答えられないまま残る疑問へつづく階段〉〈記憶の庭〉の3曲で構成された 「Max F: Passage - Silence and Light Triptych」 。スピリチュアルの 「深い河」 とチェコスロヴァキア民謡の 「マリアと御子」 を「再作曲」した2つの 「パウリーネのピアノ」 は、作曲家パウリーネ・ハル(1890−1969)が使っていたピアノで演奏するための作品です。ハルは、「新音楽」の会長を務め、「国際現代音楽協会(ISCM)世界音楽の日々」の1953年オスロ開催に奔走しました。ラーシュ・ペッテルが譲り受け、一家が休暇を過ごす別荘に置かれているという彼女のピアノによる演奏です。
LWC-1191
アスハイム、チャイコフスキー
ニルス・ヘンリク・アスハイム(b.1960):雅歌「眠っていても、わたしの心は目覚めていました」*
チャイコフスキー:弦楽セレナード ハ長調Op.48
アンサンブル・アレグリア、
ペトロネッラ・バーカー(朗読)*

録音:2017年8月14日−17日、ヤール教会(バールム)(音楽)、2019年8月30日、Notam Studio30(オスロ)(朗読)/Recorded in DXD 24bit/352.8kHz
2007年に学生たちが結成した「アンサンブル・アレグリア」のLAWO Classics 第4作。弦楽オーケストラのための古典的作品のひとつ、チャイコフスキーの「弦楽セレナード」と、弦楽器の「限界」に挑み、それを表現に活かしたニルス・ヘンリク・アスハイムの「雅歌」という対照的な2つの作品を取り上げています。
アスハイムの「雅歌」は、『旧約聖書』の『ソロモンの雅歌』をテクストに使った作品です。第1部「どうかあの方が、その口づけをもって」第2部「衣を脱いでしまったのに」第3部「友よ食べよ、友よ飲め」の3部構成。初演のナレーションを担当したノルウェーの女優アーネ・ダール・トルプとアスハイムが『雅歌』の詩を自由に並べ替えて作ったノルウェー語テクストの朗読を交えながら演奏されます。『雅歌』の「おとめの歌」(5章2節)「眠っていても、わたしの心は目覚めていました」が副題にとられています。この作品は、アンサンブル・アレグリアがノルウェー作曲家基金の支援を受けて委嘱、2015年ベルゲン国際フェスティヴァル期間中の6月4日にホーコン王の館で初演しました。バールムの教会で行なわれたセッション録音。イギリス生まれのノルウェーの女優ペトロネッラ・バーカーがナレーションを担当しています。
LWC-1192
R.シュトラウス:アルプス交響曲 Op.64
交響詩 「死と変容」 Op.24
ワシリー・ペトレンコ(指)、オスロPO
ワシリー・ペトレンコは、2019年に創立100周年を迎えたノルウェーの名門オスロPOと、英国ロイヤル・リヴァプール・フィルの2つの名門オーケストラで首席指揮者を務め、2021年からはシャルル・デュトワの後任としてロイヤルPOの音楽監督に任命されたことでも話題を呼んでいる若き巨匠の筆頭格。2017年の英グラモフォン賞では「アーティスト・オヴ・ザ・イヤー(年間最優秀アーティスト賞)」に選ばれるなど、世界的な評価を高める21世紀の若き巨匠と、オスロ・フィル、ノルウェーのレーベル「ラウォ(LAWO)」とのコラボレーション・プロジェクト第7弾。
ペトレンコとオスロ・フィルが洗練されたサウンドですっきりとまとめ上げながらも、劇的な交響詩を雄弁に鮮やかに表現してきたR・シュトラウスの管弦楽作品集。第3巻「アルプス交響曲」と「死と変容」で、このシリーズを締めくくります。第1巻&第2巻では英グラモフォン誌の「エディターズ・チョイス」、レコード芸術誌の海外盤REVIEW「今月の特選盤」、BBCラジオ3の「ディスク・オヴ・ザ・ウィーク」など熱烈な評価を獲得してきた、ペトレンコ&オスロ・フィルのR・シュトラウスにご期待ください!
LWC-1193
4つの駅〜シェル・ハッベスタ(b.1955):室内楽作品集
弦楽四重奏曲第1番 Op.21 「4つの駅」
弦楽四重奏曲第2番Op.91
スウェーデンの夏のメロディOp.85(クラリネットと弦楽四重奏のための)
ディヴェルティメント Op.86(クラリネットとピアノのための)
ヴェルターヴォQ〔オイヴォル・ヴォッレ(Vn)、アナベル・ミアー(Vn)、ベーリト・カルダス(Va)、ビョルグ・ルイス(Vc)〕
ビョルン・ニューマン(Cl)、
スヴァイヌング・ビェラン(P)

録音:2018年10月24日−26日、グロールード教会(オスロ)、2019年3月19日ソフィエンベルグ教会(オスロ)(ディヴェルティメント)/Recorded in DXD 24bit/352.8kHz
シェル・ハッベスタは、ノルウェー国立音楽大学で教会音楽と作曲を学び、オスロを本拠に作曲家、音楽理論と作曲法の教授として活動しています。幅広いジャンルを手がけることで知られ、『旧約聖書』と『新約聖書』の「18の天使の姿」を描いた「天使たち」、ノルウェー最古の教会のひとつのあるモステル島で上演される劇のための「「モステル野外劇」の音楽」、音楽寓話「ノアの夢」などの規模の大きな作品から、ミュージカルの「モンテ・クリスト伯」、オルガン曲、スペルマン賞にノミネートされたアルバム『夜は昼となる』(LWC-1136)に収録された宗教的合唱曲など、100を超す数の作品を発表してきました。弦楽四重奏曲第1番の副題「4つの駅」をタイトルとするアルバムでは、彼の作曲家としての「遍歴」をたどる、音楽表現の異なる4つの作品が演奏されます。
弦楽四重奏曲第1番は、4楽章の作品です。民俗音楽グループ「サマリア人」のレパートリーを素材にした第1の駅「サマリア」(インペトゥオーゾ)、イスラエル人のエジプト脱出のセクエンツァを素材にして現代のイスラエル人のローマへの移住を描いた第2の駅「ローマ」(アフェットゥオーゾ)、スコットランド、カークウォールの聖マグヌスの聖歌による第3の駅「オークニー諸島」(ミステリオーゾ)、ノルウェー、ハルダンゲル地方の民俗舞踊のメロディ「ヴァッセンダ=スロッテン」による第4の駅「ハルダンゲル」(ジョコーゾ)。
第2番の弦楽四重奏曲は「言葉」を基に作曲されました。素材に求められたのは、フランスの詩人で外交官のサン=ジョン・ペルス(1887−1975)(アレクシ・レジェ)の『航路標識』、オーストリアのゲオルク・トラークル(1887−1914)の『西洋の歌』、ノルウェーの詩人アンドレ・ビェルケ(1918−1985)の『楽しみの詩』、ユダヤの詩人パウル・ツェラン(1920−1979)の『死のフーガ』です。「スウェーデンの夏のメロディ」は、スウェーデンの作家ストリンドベリ(1849−1912)の短編『夏至祭のころに』に基づくクラリネット五重奏曲。「ディヴェルティメント」は、「スウェーデンの夏のメロディ」の続編として、スウェーデンのクラリネット奏者、エミール・ユーナソンの委嘱で作られました。
2019年に35周年を迎えたヴェルターヴォ四重奏団。ノルウェー放送Oとノルウェー室内Oの首席クラリネット奏者ビョルン・ニューマン、アウドゥン・サンヴィークと共演したラフマニノフとショスタコーヴィチのチェロ・ソナタ(LWC-1131)をはじめとする LAWO Classics のアルバムが好意的な評価を得てきたスヴァイヌング・ビェランが共演しています。
LWC-1194
ニブルス〜トロンボーン四重奏曲集 〜テレマンからABBAまでの400年を紡ぐ
テレマン:4声のソナタ
バート・バカラック(b.1928)(ペッテル・ヴィンルート編):アルフィー
ドビュッシー(マイケル・レヴィン編):3つの歌
ベートーヴェン:3つのエクアーレ
ガーシュウィン(オイヴィン・ヴェストビ編):魅惑のリズム
G.ガブリエリ:ソナタ
ジョビン(キム・シャーンバーグ編):ノー・モア・ブルース
シャイト:カンツォン
伝承曲(ペッテル・ヴィンルート編):移民の歌
ブルックナー:神が作り給いし場所
ベニー・アンダーソン(b.1946)&ビョルン・ウルヴァース(b.1945)(ペッテル・ヴィンルート編):マネー,マネー,マネー
トミー・ペダーソン(1920-1998):ニブラー
ノルウェー・トロンボーン・アンサンブル
スヴェッレ・リーセ(Tb)
(ノルウェー放送O首席、元ノルウェー歌劇場O首席、元マレーシア・フィルハーモニックO副首席)
ペッテル・ヴィンルート(Tb)
(ノルウェー放送O副首席、元マレーシア・フィルハーモニックO首席、元デンマークRSO首席)
アウドゥン・ブレーン(Tb)
(オスロPO首席、元ヨーテボリSO副首席、元クリスチャンサンSO首席)
クレア・ファー(バストロンボーン)
(ノルウェー放送O)

録音:2018年12月21日、2019年1月10日&2月7日、NRKラジオ・コンサート・ホール(オスロ、ノルウェー)
オスロ・フィルの首席、アウドゥン・ブレーンを筆頭にノルウェー放送管のトロンボーン・セクションら4人により2014年に結成されたノルウェー・トロンボーン・アンサンブル。ソリストおよび室内楽奏者としての幅広い経験から培った優れたテクニックは、ルネサンスやバロックからコンテンポラリー、ジャズ、ポップまで、幅広いジャンルを網羅。
テレマン、ガブリエリ、ベートーヴェンからバカラック、ABBAに至るまで、まるで1つのコンサートを聴いている感覚で400年以上にわたるトロンボーンの歴史を凝縮。神の楽器と呼ばれるトロンボーンの芳醇な美しいハーモニー、力強く輝かしい音色、華麗なるスライド・テクニックをご堪能下さい!
LWC-1195
深い森から届く響き〜ユーフォニアムのための作品集
ルネ・レプネ(b.1961)/ルードヴィーグ・エルブラウス(b.1981):DSDHT(2015/16)(ユーフォニアムと固定媒体のための)
ビョルン・クルーセ(b.1946):ボム=ボンバルディーノ(2016)(ユーフォニアムと打楽器のための)
ベンテ・イッレヴォル(ユーフォニアム)
[使用楽器:S.E.Shires Q41S]
アンデシュ・クレグネス・ハンセン(打楽器)

録音:2019年4月8日−10日、ヤール教会(バールム、ノルウェー)
国際的ソリスト、教育者として活躍する、ノルウェーのユーフォニアム奏者ベンテ・イッレヴォルの1stソロ・アルバムは、電子音や打楽器とのコラボレーションなどユーフォニアムの可能性を追求した作品集。
イッレヴォルの故郷、レンダーレンの自然の美しさと伝統の音楽の間にどういう道をつけるか。この課題に5人の作曲家が挑戦。彼らがユーフォニアムという楽器のために作った9つの作品から2曲が、このアルバムで演奏されます。ルネ・レプネとスウェーデンのルードヴィーグ・エルブラウスが、古い民謡 「このうえない愚劣」 を「新しい作品」として創った 「DSDHT」 (DenSstorsteDarligHeT)は、歌い手の録音を電子音に加工した「固定媒体」とユーフォニアムのデュオ作品。ビョルン・クルーセのイタリアのユーフォニアムの別称のひとつ「ボンバルディーノ」と打楽器の音「ボン」を組み合わせた曲名の 「ボム=ボンバルディーノ」 は、オーレ・モルク・サンヴィークの『オステルダーレンの音楽』に収められた伝承曲を素材とする作品です。
共演のアンデシュ・クレグネス・ハンセン(b.1983)は、イッレヴォルと同じノルウェー国立音楽大学で学び、「創造的コラボレーションにおける作曲家と演奏家」をテーマとする論文で修士号を取得。アンサンブル「アクショム」やオスロ・シンフォニエッタなど、主に室内楽奏者として現代音楽の分野で活動しています。
今、世界中のプロ奏者たちから注目されている金管楽器メーカー、S.E.Shires社製のユーフォニアムから奏でられる美しい音色、幅広い表現力は、ユーフォニアム奏者、管楽器関係者必聴です!
LWC-1196
シグネ・ルン(1868−1950):作品集
平和の鐘 Op.52/祝祭前奏曲 Op.21
ピアノの小品 Op.16/ピアノの小品 Op.17
アルバムのページ Op.19
ピアノの小品 Op.24
3つの詩的な練習曲 Op.32
バラード ハ短調 Op.37
コンサート=エチュード Op.38
自然の気分 Op.61
ルネ・アルヴェル(P)

録音:2019年1月21日−23日、ヤール教会(バールム、ノルウェー)
モンラード・ヨハンセンのピアノ作品全集『祖先の山』(LWC1101)、カタリヌス・エリングの作品集『愛の詩』(LWC1185)などをリリースしたノルウェーのピアニスト、ルネ・アルヴェル(b.1957)の LAWO Classics の6枚目のアルバム
『詩的な練習曲』。作曲者のシグネ・ルンは、アガーテ・バッケル=グロンダール、パウリーネ・ハル、アンネ=マリ・オルベクたちとともにノルウェー音楽史に名を残した女性作曲家のひとり。興趣にみちた作品を書き、1917年のノルウェー作曲家協会の創設にも携わったものの、1935年、国家社会主義の政党「国民連合」に入党、第二次世界大戦が終わりノルウェーがドイツ軍の占領から解放されると反逆罪に問われ、1950年に没するまでナチのイデオロギーへの共感を持ちつづけたことから、音楽を離れたところで物議を醸しました。このアルバムでは、もの憂い気分の「伝説曲」や第一次世界大戦の終戦を知って書いた「平和の鐘」など、彼女が1896年から1928年の間に作曲した作品が演奏されます。
LWC-1197
シューマン:歌曲集
くるみの木 Op.25 no.3*
歌曲集 「女の愛と生涯」 Op.42*−あの人に会ってからは、彼, 誰よりも立派な人、私にはわからない, 信じられない、この指にはめた指輪よ、手伝って, 妹たち、やさしい人, あなたの眼差しは、この心, この胸に、今, あなたは初めて私を悲しませた
はすの花 Op.25 no.7*
歌曲集 「リーダークライス」 Op.24**−毎朝, 私は起きると、私は, いらだって、私は木陰をさまよった、いとしい人, わが心に君の手を、わが悲しみの美しいゆりかご、待て, あらくれ船乗りよ、山々と城が見下ろしている、私は最初, ほとんど生きる気をなくして、ミルテとばらの花をもって/献呈 Op.25 no.1*
歌曲集 「メアリー・スチュアートの詩」 Op.135*−フランスとの別れ、息子の誕生の後に、エリザベス女王に寄せて、この世への別れ、祈り
君は花のごとく Op.25 no.24
マリアンネ・ベアーテ・シェラン(Ms)*、
ヨハンネス・ヴァイセル(Br)**、
ニルス・アンデシュ・モッテンセン(P)

録音:2018年5月24日、11月15日−16日、ソフィエンベルグ教会(オスロ)/Recorded in DXD 24bit/352.8kHz
ロベルト・シューマンは、クララ・ヴィークと結婚した1840年、数多くの美しい歌曲を作りました。ハイネの詩による 「リーダークライス(歌曲集)」(Op.24)と「詩人の恋」、リュッケルト、モーゼルやハイネたちの26の詩に作曲した 「ミルテの花」(Op.25)、ケルナーの 「12の詩」、アイヒェンドルフの詩による「リーダークライス」(Op.39)、シャミッソーの詩による「女の愛と生涯」など、、彼の代表作とされる曲集が書かれ、シューマンの「歌の年」と呼ばれています。1840年の作品と、エリザベス一世と対立したスコットランドの女王メアリーが死を待つ日々に綴った詩のドイツ語訳をテクストとする1852年の「メアリー・スチュアートの詩」 の歌われる新しいアルバム。
メゾソプラノのマリアンネ・ベアーテ・シェラン(キーラント)(b.1975)は、ヨーロッパを代表する歌手としての地位を確立、グリーグ(LWC-1059)、モーツァルト(LWC-1111)、マーラー(LWC-1157)といった LAWO Classics のアルバムをはじめ、50を超す数のアルバムを録音してきました。「リーダークライス」を歌うバリトンのヨハンネス・ヴァイセル(b.1980) は、ルネ・ヤーコブスの録音したモーツァルトの 「ドン・ジョヴァンニ」 でタイトル・ロールに起用され、グリーグの「ペール・ギュント」(Chandos CHSA5367)と歌曲集(Simax PSC1310)、ストーレ・クライベルグの「現代人のためのミサ曲」(2L136SABD)、ベートーヴェンの歌劇「レオノーレ」(Harmonia Mundi HMM902414)など、高い評価と人気のアルバムに参加しています。ピアニストのニルス・アンデシュ・モッテンセン(b.1971)は、アルヴィド・エンゲゴールと共演した「ヴァイオリン・ソナタ」(LWC-1110)とエンゲゴール四重奏団との 「ピアノ五重奏曲」 「ピアノ四重奏曲」 (LWC-1189)につづくシューマン作品の録音。シェラン、ヴァイセルと同様、シューマンの音楽に欠かせない洞察、情感と美しさをもった音楽家による演奏です。
LWC-1198
リムスキー=コルサコフ:スペイン奇想曲
ロシア復活祭序曲 Op.36
交響組曲 「シェヘラザード」 Op.35
ワシリー・ペトレンコ(指)オスロPO、
エリセ・ボートネス(コンサートマスター)

録音:2019年5月25日−29日、オスロ・コンサート・ホール
ワシリー・ペトレンコは、2019年に創立100周年を迎えたノルウェーの名門オスロPOと、英国ロイヤル・リヴァプール・フィルの2つの名門オーケストラで首席指揮者を務め、2021年からはシャルル・デュトワの後任としてロイヤルPOの音楽監督に任命されたことでも話題を呼んでいる若き巨匠の筆頭格。2017年の英グラモフォン賞では「アーティスト・オヴ・ザ・イヤー(年間最優秀アーティスト賞)」にも選ばれています。
ペトレンコ、オスロ・フィル、ノルウェーの高品質レーベル「ラウォ(LAWO)」とのコラボレーション・プロジェクト第8弾。
全3巻で完結したR・シュトラウスの管弦楽作品集に続いて、ニコライ・リムスキー=コルサコフの管弦楽作品集も登場。代表作「シェヘラザード」を含む、作品番号34から36まで、作曲意欲旺盛だったリムスキー=コルサコフが1887年から1888年にかけて続けて作曲した3曲。3曲ともで重要な役割を果たす独奏ヴァイオリンは、デンマーク国立SO、ケルンWDRSOのコンサートマスターを歴任し、2006年からは母国オスロ・フィルのコンサートマスターに就いているノルウェーの名手、エリセ・ボートネスです。
LWC-1199
空中浮遊する〜クヌート・ヴォーゲ(b.1961):室内楽作品集
ブーメラン(弦楽四重奏のための)
騒動(ピアノ独奏のための)
空中浮遊する(ピアノ三重奏のための)
ヴァーレン三重奏団〔アイナル・ロッティンゲン(P)、リカルド・オドリオソーラ(Vn)、ヨン・エーデ(Vc)〕
マーラ・ハウゲン(Vn)、イングリ・ルーゲセーテル・エーリクセン(Va)、ラグンヒル・サンネス(Vc)

録音:2019年6月19日(ブーメラン)、12月5日、グンナル・セーヴィグ・ホール、グリーグ・アカデミー(ベルゲン、ノルウェー)/
Recorded in DXD 24bit/352.8kHz
ヴァーレン、エッゲ、ヴォスレフのピアノ三重奏曲(LWC-1037)を録音したヴァーレン三重奏団をはじめとするベルゲンの音楽家たちによるアルバム『空中浮遊する』は、ヴォーゲの作曲した「肉体、精神、思考という、人間の体験する最初の領域」を表現した室内楽作品が3曲演奏されます。「身体活動の興奮とその合間の休息の時間」を展開した、あり得る未来への前奏曲ともみなされる「ブーメラン」。ピアニストのアイナル・ロッティンゲンとヴォーゲが「現場とスタイルの着地点」を共同で研究するプロジェクトの一環として作曲された「騒動」。ピアノ三重奏の可能性の遊び感覚による探求、隠れたジグソーパズルといった、さまざまなことを内にもつ「空中浮遊する」 は、2018年3月にベルゲンで行われた「ボレアリス・フェスティヴァル」で初演された作品です。

LWC-1200
シェティル・ヴォスレフ(b.1939):室内楽作品集 第7集

(1)ソプラノ、アルトとピアノのためのトリオ

(2)弦楽四重奏曲第3番

(3)フルートと打楽器のための六重奏曲
(1)マリ・ガラムボス・グルーエ(S)、アンネ・ダウグスタ・ヴィーク(A)、アイナル・ロッティンゲン(P)
(2)リカルド・オドリオソーラ(Vn)、マーラ・ハウゲン(Vn)、イングリ・ルーゲセーテル(Va)、ラグンヒル・サンネス(Vc) 
(3)アイヴィン・サングリン(Fl)、クレイグ・ファー(打楽器)、シーグヴァル・フェルスム(打楽器)、ガルド・ガシュホル(打楽器)、マティアス・マトラン(打楽器)、オーラ・ベルグ・リーセル(打楽器)
リカルド・オドリオソーラ(指)

録音:2018年6月18日(弦楽四重奏曲)、2019年6月19日(トリオ)、2018年6月20日(六重奏曲)、グンナル・セーヴィグ・ホール、グリーグ・アカデミー(ベルゲン、ノルウェー)/Recorded in DXD 24bit/352.8kHz
ベルゲンの作曲家ヴォスレフの作品を録音で紹介する『シェティル・ヴォスレフの室内音楽』のプロジェクトは、2012年、ヴァイオリニストのリカルド・オドリオソーラとピアニストのアイナル・ロッティンゲンにより始められました。これまでに録音のなかった作品を含む38曲の録音は、LAWO Classics との共同作業により順調に進み、すでに6枚のアルバムがリリースされています。
「ソプラノ、アルトとピアノのためのトリオ」 は、「ta」「pa」「do」「ma」といった短い音節と単独の母音で構成される「テクスト」を歌う約14分の音楽です。ソプラノ、リコーダー、ギターとピアノのための「Kvartoni」(LW1117)と同じ1974年、ドイツ政府の国際文化交流機関「ゲーテ・インスティトゥート」の委嘱で作曲され、ドイツの女性歌手とアイナル・ステーン=ノクレベルグが初演しています。
オスロSQが委嘱し、1998年に彼らが初演した「弦楽四重奏曲第3番」は、「トロンボーン四重奏曲」(LWC-1180)とほぼ同時期の作品です。ヴォスレフは、「弦楽器」と「トロンボーン」の四重奏の共通する点と異なる点を洞察、「都会的」な音楽に作り上げました。
「フルートと打楽器のための六重奏曲」 は、フルート奏者のマヌエラ・ヴィースラー(1955−2006)とスウェーデンの打楽器アンサンブル「クロウマータ」の共同委嘱による作品です。ヴィースラーが生まれたブラジル、育ち学んだウイーン、彼女が住んだことのあるパリ、アイスランド。ヴォスレフは、さまざまな「外国」の音楽文化の要素を散りばめたコスモポリタンなスタイルを採り、腕利きの打楽器奏者たちの音楽からインスピレーションを得ながら作曲していきました。1986年、ストックホルムで初演。初演者たちの演奏(BIS-129/BIS-512)に次ぐ新録音です。
LWC-1201
ヴェルディ&シベリウス:弦楽四重奏曲集
ヴェルディ:弦楽四重奏曲 ホ短調
シベリウス:弦楽四重奏曲 ニ短調 Op.56 「内なる声」
ヴェルターヴォQ〔オイヴォル・ヴォッレ(Vn)、ベーリト・カルダス(Vn)、ヘンニンゲ・ランドース(Va)、ビョルグ・ルイス(Vc)〕

録音:2010年3月3日−5日、オストレ・フレドリクスタ教会(オストフェル、ノルウェー)
ノルウェーのグループ、ヴェルターヴォ四重奏団は、1984年の創設以来、確かな技術に支えられた演奏と解釈、作曲者と作品への共感、そして独自の響きにより、多くの聴衆を魅了してきました。途中メンバーの交代もありながら、ベートーヴェン、モーツァルト、シューマン、ブラームス、グリーグ、バルトーク、ドビュッシー、カール・ニルセン、リゲティ、アデス、ヴィドマン、ガブリエラ・フランク、ニルス・ヘンリク・アスハイムと、古典から現代まで広いレパートリーは変わらず、ヨーロッパとアメリカを中心とする活動を続けています。シェル・ハッベスタの『4つの駅』(LWC-1193)に続く LAWO Classics のアルバム。彼女たちが2010年に録音したヴェルディとシベリウスの四重奏曲が収録されています。
ヴェルディの 「弦楽四重奏曲 ホ短調」は、「アイーダ」と「レクイエム」の間、1873年に「楽しみのためだけに」作曲したという、彼の唯一の室内楽作品です。メンデルスゾーンやシューマンたちを思わせる性格の主題が姿を見せながらも、メロディと優雅さと巧みな器楽の書法にめぐまれたヴェルディ自身の語法で貫かれた作品と評価されています。1873年4月1日、ナポリのホテルで私的に初演されました。
シベリウスの「弦楽四重奏曲 ニ短調」は、1908年の終わり、彼が音詩「夜の騎行と日の出」を完成させた直後に作曲が始められた作品です。1909年4月に完成しました。この作品が書かれたのはシベリウスがさまざまな問題に直面していた時期にあたり、後日、彼のもっていた研究用スコアの第3楽章にシベリウス自身の手による「Voces Intimae」−−内面の奥深いところから聞こえる声−−の書きこみが見つかり、「内なる声」の副題で呼ばれるようになりました。交響曲第4番とともにシベリウスのもっとも個人的色彩の強い作品とみなされています。
LWC-1202
シェティル・ビョルンスタ:ロフォーテンオラトリオ
シェティル・ビョルンスタ(1952−)(スヴェッレ・トレフセン・ラウプスタ(1988−)編):ロフォーテンオラトリオ(Lofotoratoriet)
マリアンネ・ベアーテ・シェラン(指、Ms)
ロフォーテン・ヴォイセズ、ミンアンサンブル〔オイヴィン・ヌッスレ(Vn)、トール・ヨハン・ボーエン(Vn)、ラザル・ミレティク(Va)、ハンス=ウルバン・アンデション(Vc)、スヴァイン・ハウゲン(Cb)〕、テリエ・ブルン(アコーディオン)、ブラーゲ・トルマネン(打楽器)、ヨン・インゲ・ヨハンセン(朗読)

録音:2019年9月4日−6日、ノルウェー
ノルウェーのロフォーテン諸島は、アウストヴォーグ島、モスケネス島、孤島のヴァール島とロスト島など、大小の島々からなり、美しい自然、そして、北極圏にもかかわらず温暖な気候で知られます。この地域は、ノルウェー経済の基盤のひとつ、タラとニシンの漁の基地として1000年近くに渡って栄え、一方、芸術家たちは、海と山からインスピレーションを授かりながら、その自然と姿を絵画や写真、あるいは文章にとらえてきました。『ロフォーテンオラトリオ』も、そうした芸術作品のひとつです。
作曲者のシェティル・ビョルンスタ(1952−)は、主にジャズ・ミュージシャンと作曲家として活動してきました。「ロフォーテンオラトリオ」は、「ロフォーテンと北国に住む人々と人々の確かな生き方へのトリビュート」として作られました。テクストにはテリエ・ヨハンセン、イングリ・アルクタンデル、ヤン・P・バーレたち、スタイルの異なる詩人のさまざまな詩が選ばれ、〈モスケンとロフォーテンの間で〉にはロフォーテンを舞台にしたエドガー・アラン・ポーの短編『大渦に呑まれて(A Descent into the Maelstrom)』の抜粋がノルウェー語訳で使われています。このアルバムの制作には「Musikk i Nordlan(ヌールランの音楽)」など30を越す団体と個人が協賛、国際的な活動で知られるメゾ・ソプラノのマリアンネ・ベアーテ・シェラン(キーラント)が2009年に創設した女声合唱団「ロフォーテン・ヴォイセズ Lofoten Voices」をはじめ、地域の音楽家たちが参加してセッションが行われました。
LWC-1203
静かな美〜ヨハン・クヴァンダール(1919−1999):作品集
3つのクリスマスの賛美歌*/「暁の光がこの地を照らす」によるコラール前奏曲/どのようなときも、わたしは主をたたえ Op.17*/オルガンのためのトッカータ Op.5 no.3/四旬節のための瞑想/わたしは光として世に来た*/主よ、御もとに身を寄せます Op.26 no.1*/おお、神なる主よ Op.26 no.2*/伝承歌「庇護を求める場所があるのは」によるパルティータ Op.36/前奏曲/オルガンのための幻想曲 Op.83/2つの宗教的な歌*
リーナ・ヨンソン(S)*、
アルンフィン・トビーアセン(Org)

録音:2019年3月14日−16日、救世主教会(ハウゲスン、ノルウェー)
ヨハン・クヴァンダール Johan Kvandal は、作曲家、教会音楽家として20世紀ノルウェー音楽界に存在感を示したひとり。彼は、簡潔なネオクラシカルの様式と、父ダーヴィド・モンラード・ヨハンセンのロマンティックな作風とノルウェー民謡に基づく創作スタイルを結びつけた、独自の魅力ある作品を生み出したことで知られます。このアルバムは、彼のキャリアに捧げるトリビュートとして制作されました。彼がオスロのヴォーレレンガ教会のオルガニストを務めた1959年から1974年までの作品を中心に、その後の重要な2曲が演奏されます。「前奏曲」は、1977年の『ノルウェー・オルガン本』のための作品として、即興を基に作曲されました。「オルガンのための幻想曲」は、クヴァンダールが亡くなる3年前の作品。「現代」の不協和音と、伝承の音楽から得たインスピレーションを併せもった音楽です。
オルガニストのアルンフィン・トビーアセン Arnfinn Tobiassen は、ロンドンの王立音楽アカデミーで学びました。ノルウェー南部、カルモイ島のアヴァルスネスにある歴史的な聖オラヴ教会のオルガニストを務めています。2015年から2019年までノルウェー・オルガン・フェスティヴァルの芸術監督。トロン・H. F. クヴェルノのポートレート・アルバム『クレド』(LWC-1091)を LAWO Classics に録音しています。ノルウェーのソプラノ、リーナ・ヨンソン Lina Johnson は、2011年にコペンハーゲンの王立デンマーク歌劇場にデビュー、翌年、ノルウェー国立歌劇場で初めて歌いました。バッハの受難曲、ヘンデルの「メサイア」、オルフの「カルミナ・ブラーナ」などをレパートリーにコンサートにも出演しています。
LWC-1204
思いがけない歌
アルネ・ヌールハイム(1931−2010):3つの思いがけない歌、はじめての蝶々
コンラード・バーデン(1908−1989):賛歌
エギル・ホーヴラン(1924−2013):マニフィカト
シェル・モルク・カールセン(1947−):ミサ・ブレヴィス、神に, わたしの魂は渇く
ダニエル・セーテル(C.T)、カロリーネ・アイステン・ダール(リコーダー)、リュネッタ・テイラー・ハンセン(Fl)、マリアンネ・スヴェンニング(Ob)、イーダ・ブリューン(Va)、アンネ・スティーネ・ダール(Vc)、ヘンリッケ・G・リュンニング(ガンバ)、ヴェーガル・ルン(テオルボ)、ビルギッテ・ヴォラン・ホーヴィーク(Hp)、ラーシュ・ヘンリク・ヨハンセン(Cemb)、アンデシュ・アイステン・ダール(Org)

録音:2019年2月25日−3月1日、ブラゲルネス教会(ドランメン、ノルウェー)
ノルウェーの歌手、ダニエル・セーテルのデビュー・アルバム『思いがけない歌』。バロック音楽や「髪粉をつけたかつら」と結びつけられがちな「カウンターテナー」の声で20世紀ノルウェーの作品を歌ったアルバムです。セーテルは、イギリスの王立バーミンガム音楽院、オランダのハーグ王立音楽院で学び、カウンターテナー歌手としてアーリーミュージックと現代音楽をレパートリーに2011年から各国のコンサートとオペラに出演。2019年の秋にはノルウェー国立劇場がジョン・マッデン監督の映画に基づいて上演した『Forelska i Shakespeare(恋におちたシェイクスピア)』に出演しました。このアルバムの作品の多くは、『旧約聖書』の『詩編42番』(涸れた谷に鹿が水を求めるように)、『新約聖書』『ルカによる福音書』の「マリアの賛歌」、『カトリック・ミサ』といった宗教的性格のテクストに作曲され、アルネ・ヌールハイムの「3つの思いがけない歌」はイタリアの詩人トルクァート・タッソの詩、ヌールハイムが書いたもっとも簡素で美しい歌曲「はじめての蝶々」はノルウェーの作家ヘンリク・ヴェルゲランの詩が、それぞれテクストに使われています。『ブラックバード』(LWC1069)のカロリーネ・アイステン・ダールのリコーダー、フルートとオーボエ、現代と古い時代の弦楽器、ハープ、チェンバロとオルガン。幅広い表現とスタイルのプログラムに合わせた楽器が共演しています。
LWC-1205
キュームシュテット、ファン・エイケン、ロイプケ オルガンのための音楽
フリードリヒ・キュームシュテット(1809−1858):幻想曲(演奏会用小品) Op.47、
 大ソナタ(Grosse Sonate)(ト長調) Op.49
ヤン・アルベルト・ファン・エイケン(1823−1868):オルガンソナタ第2番 Op.15
ユリウス・ロイプケ(1834−1858):オルガンソナタ「詩篇94番」
ハルゲイル・シャーゲル(Org) 
[ヘルマン・オイレ・オルガン工房のオルガン(Opus 677)]

録音:2019年4月23日−25日、ソフィエンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)
ヨハン・ゴットロープ・シュナイダーの作品集『オルガンの王』(LWC1090)、ドイツ・ロマンティシズム時代の音楽を集めた『神よ国王を守りたまえ』(LWC1102)を録音したノルウェーのオルガニスト、ハルゲイル・シャーゲル(1955−)の LAWO Classics 第3作。19世紀ドイツのオルガン音楽を特徴づける「交響的」規模と性格をもった作品によるプログラムのアルバムです。ダルムシュタットでクリスチャン・ハインリヒ・リンク、ヴァイマールでフンメルに学んだオルガニスト、作曲家、フリードリヒ・キュームシュテット(1809−1858)の作品が2曲。リューベックの聖マリア教会に新しく設置されたシュルツェ・オルガンを聴いた後に作曲された、自由な構造の5つの部分から成る「幻想曲」。同一主題を使った3つの楽章の「大ソナタ」は、作曲者の死後出版された作品です。ヤン・アルベルト・ファン・エイケン(1823−1868)は、ライプツィヒ音楽院で学んだオランダのオルガニスト、作曲家。「オルガンソナタ第2番」は、ふたつの「アレグロ」の楽章が抒情的な「アダージョ」の楽章をはさむ、古典的な構成で書かれた作品です。フランツ・リストに学んだユリウス・ロイプケ(1834−1858)の「オルガンソナタ」は、『詩篇94番』「主よ、報復の神として 報復の神として顕現し 全地の裁き手として立ち上がり」のテクストを背景とする、彼の傑作のひとつに挙げられている作品です。ドイツのヘルマン・オイレ・オルガン工房が製作した、19世紀ドイツのオルガンに倣った響きと音色をもつ、ソフィエンベルグ教会のオルガンによる演奏。
LWC-1207
プロコフィエフ:交響曲第5番変ロ長調 Op.100
ミャスコフスキー交響曲第21番嬰ヘ短調 Op.51 「交響幻想曲」
ワシリー・ペトレンコ(指)オスロPO

録音:2018年10月29日−11月2日、オスロ・コンサート・ホール
ペトレンコ、オスロ・フィル、ノルウェーの高品質レーベル「ラウォ(LAWO)」とのコラボレーション・プロジェクトもついに第9弾。「ロメオとジュリエット」(LWC-1105)以来となる待望のプロコフィエフ新録音は、20世紀のもっとも多作な交響曲作曲家の一人、ニコライ・ミャスコフスキー(1881−1950)との珍しい組み合わせによる交響曲集。
「交響幻想曲(Symphony-Fantasy)」の副題を持つミャスコフスキーの交響曲第21番は、シカゴSOの50周年記念を祝うために依頼された単一楽章の作品(他に、ストラヴィンスキー、コダーイ、ミヨー、ウォルトンなどにも依頼されていました)。1940年11月にアレクサンドル・ガウク指揮&ソヴィエト国立SOによって世界初演が行われ、わずか数週間後にフレデリック・ストック指揮&シカゴSOによってアメリカ初演が行われています。
LWC-1208
ニーダロス大聖堂にこだまするライプツィヒ
フリチョフ・アンデシェン(1876−1937):序奏とフーガ へ短調
ライフ・ソールベルグ(1914−2016):オルガンのためのパストラール
シーグル・イスランスモーン(1881−1964):トッカータとパッサカリア Op.63、夜想曲(「オルガン・ソナタ」 Op.50 から)
アーリル・サンヴォル(1895−1984):6つの即興曲 Op.5
トマス・サルヴェセン(1915−1995):オルガンのためのパッサカリア Op.5
ライフ・ソールベルグ(1914−2016):前奏曲とフーガ ハ短調(1933)
フリチョフ・スパルデル(1896−1985):パストラール(1930)
ルードヴィーグ・ニルセン(1906−2001):序奏とフーガ Op.6(1943)
マグネ・H・ドローゲン(Org) 
[ニーダロス大聖堂のシュタインマイヤー・オルガン]

録音:2019年6月25日−27日、ニーダロス大聖堂(トロンハイム、ノルウェー)
作曲家エドヴァルド・グリーグがライプツィヒに留学した1850年代、ノルウェーの音楽教育はまだ黎明期にあったといわれます。ライプツィヒの音楽院は当時ヨーロッパでもっとも進歩的な音楽学校とみなされ、グリーグにつづくノルウェーの若い音楽家たちが多数、海を渡りました。19世紀から20世紀への変わり目には、音楽院で教えていた作曲家のマックス・レーガーとオルガニストのカール・シュトラウベの下で学ぶため、ノルウェーの学生が次々とライプツィヒに留学。彼らが、帰国後、クリスチャニア(現、オスロ)や各地の教会と大聖堂のオルガニストとして活躍することになります。ノルウェー国立音楽大学で学び、2012年からニーダロス大聖堂の音楽監督を務めるマグネ・H・ドローゲン(1974-)の新しいアルバムでは、ライプツィヒ音楽院で学んだ、あるいは彼らに学んだ音楽家たちの作品が演奏されます。アーリル・サンヴォル(1895−1984)の「6つの即興曲」は、ノルウェー伝承の賛美歌「主なる神よ、御名の讃えられんことを」「天の砦を知っている」「神よ、われらの知識を深めさせてください」「聞け、教会の鐘が誘ってくる」「神の恩寵の豊かさ」「神とともにある真の喜び」を素材にした作品です。北ヨーロッパで最大の教会オルガンのひとつ、ニーダロス大聖堂のシュタインマイヤー・オルガンを弾いた、『ニーダロス大聖堂のシュタインマイヤー・オルガン』(LWC1075)に次ぐ録音。
LWC-1209
雪のように静かに
カール・クリスチャン・ニコライ・バレ(1806−1855)(マーリト・トンデル・ボスベルグ・ヴァイデ(1981−)編):今一度クリスマスの鐘が鳴る(クリスマスを祝う鐘が鳴る)
オプダール民謡(エギル・ホーヴラン(1924−2013)編):さあ鐘よ鳴れ
ハーデナク・オト・コンラズ・スィンク(ハルトナハ・オットー・コンラート・ツィンク)(1746−1832)(メテ・オストビュー・カンペルハウグ 編):フィヨルドと岸辺から
スンフィヨルド民謡(イードゥン・ヴィンスポル(1986−)編):幼な子は喜ばしく
アイナル・トヴィンネライム(1904−1993)(マーリト・トンデル・ボスベルグ・ヴァイデ(1981−)編):静かに教会の鐘が鳴る
ヨハン・エーブラハム・ペーター・シュルス(1747−1800)(イードゥン・ヴィンスポル(1986−)編)
子供たちよ、あなたたちのところに行きましょう
グルーバー(1787−1863)(ビョルン・アンドル・ドラーゲ(1959−)編):聖しこの夜
シベリウス(1865−1957):クリスマスの歌「私には富も名声もいらない」
トマス・ベック(1899−1963)(イードゥン・ヴィンスポル(1986−)編):祝福されたクリスマスイブ
シーグル・リ(1871−1904)(オイスタイン・ソンメルフェルト(1919−1994)編):雪
ペーデル・クヌーセン(1819−1863)(クヌート・ローケン(1944−)編):クリスマスイブは幸せな気持ちに
ヤコプ・ゲアハルト・マイデル(1778−1857)(イードゥン・ヴィンスポル(1986−)編):うるわしき青空
スヴァイン・グンデシェン(1949−)(クリスティーネ・ヴィルヘルムセン(1986−)編):輝く星が東の空に
トリグヴェ・ホフ(1938−1987)(マグヌス・フレムスタ(1995-)編):北ノルウェーのクリスマスキャロル
シュレジェン民謡(アーネ・エミーリエ・ヴォル・ミケルソン(1991−)編):この世はうるわし
オスロ大学女声合唱クラブ、
マーリト・トンデル・ボスベルグ・ヴァイデ(指)、
インゲル=リーセ・ウルスルード(Org)

録音:2020年3月6日−8日、ウラニエンボルグ教会(オスロ)
「オスロ大学女声合唱クラブ(Kvindelige Studenters SangforeNI-ng)(KSS)」(アカデミー女声合唱団、オスロ大学女声合唱協会)は、1895年に創設された、世界最古の学生の女声合唱グループです。現代ノルウェーの作品を歌った『姿をあらわす黄金色の太陽のように』(LWC1144)をリリースした彼女たちは、COVID-19 によって「普通の生活」が送れなくなった2020年、『貧しき地はクリスマスの静けさに』(2009)(LWC1009)に次ぐ2作目のクリスマス・アルバムを録音しました。ノルウェーで伝統的に歌われているキャロル、谷合で歌い継がれてたきた賛美歌。「大声で話される言葉や騒音を沈黙させる『雪』の純粋さと静けさ」をイメージしたプログラムが組まれました。シベリウス自身が女声四部合唱のために編曲した「クリスマスの歌」(1942年編)などをのぞき、メンバーによる編曲とクラブの友人たちが彼女たちのために手がけたの編曲で歌われます。
LWC-1210
画家の秘密
ヘンリエッテ・ボスマンス(1895−1952):画家の秘密
ルイーゼ・グレーガー(1862−1944):春が手招きする Op.19、荒れ野の上を、わたしの両目をふさいでくれ
リリ・ブーランジェ(1893−1918):4つの歌
レベッカ・クラーク(1886−1979):喜びという名の幼な子、六月のたそがれ、八時
セシル・シャミナード(1857−1944):来て, わたしの恋しいひと
アンナ・クラーマー(1873−1968):2つの夜想曲
ボルグヒル・ホルムセン(1865−1938):ふしぎな明るい夜に Op.14 no.1、悲しみがそこにある Op.14 no.3
アンナ・クラーマー(1873−1968):ライラック Op.2 no.2、覚えているか? Op.2 no.5、狩の角笛の響き Op.4 no.6
マルグリート・カナル(1890−1978):ここではリラがみな萎れ
ポルドフスキ(レジヌ・ヴィエニアフスキ)(1879−1932):憂愁、セレナード、ひそやかに、草の上で
ヘンリエッテ・ボスマンス(1895−1952):くず屋の歌
ベッティーナ・スミス(Ms)、
ヤン・ヴィレム・ネレケ(P)

録音:2019年11月19日−21日、ソフィエンベルグ教会(オスロ)
ガブリエル・フォーレの歌曲を特集した『まぼろし(Mirages)』(LWC-1146)をリリースしたノルウェーのメゾソプラノ、ベッティーナ・スミス Bettina Smith とオランダのピアニスト、ヤン・ヴィレム・ネレケ Jan Willem Nelleke のデュオの第2作。女性作曲家たちの書いた、どちらかというと忘れられたか、めったに演奏されない歌曲が歌われます。
アルバム・タイトルにとられた「画家の秘密(The Artists’s Secret)」は、オランダの作曲家ヘンリエッテ・ボスマンス Henriette Bosmans(1895−1952)が、自分の血で絵を描くという秘密をもっていた画家を詠んだオリーヴ・シュライナーの詩に作曲した作品です。「…彼は埋葬された…そして、何があったか。しばらくすると画家は忘れられ、作品は生きながらえた」。ボスマンスの曲は、もう1曲、ジュール・ジュイの詩をテクストにした「くず屋の歌」がアルバムの最後に歌われます。そのほかの作曲家は、ドイツのルイーゼ・グレーガー Luise Greger(1862−1944)、フランスのリリ・ブーランジェ Lili Boulanger(1893−1918)、セシル・シャミナード Cecile Chaminade(1857−1944)とマルグリート・カナル Marguerite Canal(1890−1978)、イギリスのレベッカ・クラーク Rebecca Clarke(1886−1979)とポルドフスキ Poldowski(レジヌ・ヴィエニアフスキ Regine Wieniawski)(1879−1932)、オランダのアンナ・クラーマー Anna Cramer(1873−1968)、ノルウェーのボルグヒル・ホルムセン Borghild Holmsen(1865−1938)。彼女たちが、どういった「秘密」をもって芸術家曲というジャンルに挑んだかが探られていきます。
LWC-1212
テレマン:無伴奏フルートのための12の幻想曲
無伴奏フルートのための12の幻想曲 TWV.40:2-13(リコーダーのために移調) 幻想曲第1番ハ長調/幻想曲第2番ハ短調/幻想曲第3番 二短調/幻想曲第4番変ニ長調/幻想曲第5番 変ホ長調/幻想曲第6番ヘ短調/幻想曲第7番 ヘ長調/幻想曲第8番ト短調/幻想曲第9番ト長調/幻想曲第10番 イ短調/幻想曲第11番変ロ長調/幻想曲第12番 変ロ短調
カロリーネ・アイステン・ダール(リコーダー)[楽器 Alto recorder:after P. I. Bressan Hz 415, by Fred Morgan/Nikolaj Ronimus, Denmark/Voiceflute: after P. I. Bressan Hz 440, by Luca de Paolis, Italy]

録音:2019年2月25日-26日、4月26日 ブラゲルネス教会(ドランメン、ノルウェー)
カロリーネ・アイステン・ダール Caroline Eidsten Dahl(b.1980-)は、ベルゲンのグリーグ・アカデミーでフローデ・トーシェン、王立ストックホルム音楽大学でタン・ラウリンに学び、2014年、20世紀ノルウェーの作品による『ブロックバード(Blockbird)』(LWC 1069)でアルバム・デビュー。ノルウェーでもっとも積極的に活動するリコーダー奏者のひとりと言われています。録音活動も定期的に行い、2018年、フライトホフやベットウシュたち18世紀ノルウェーの作曲家の作品を集めた『ノルウェーのソナタ』(LWC 1165)を発表、翌年にはテレマンがリコーダーと通奏低音のために作曲したソナタとソナチネの全曲(WC 1181)をリリースしました。アルバム第4作もテレマンの作品です。メヌエット、サラバンド、ブレ、ガヴォット、ホーンパイプ、ポロネーズといった舞曲を基に作曲された「無伴奏フルートのための12の幻想曲」をリコーダーに合わせて移調。フランスの木管楽器製作者ブレッサン(1663-1731)の楽器によるレプリカのアルト・リコーダーとヴォイス・フルートで演奏しています。
LWC-1213
モッテン・アイデ・ペーデシェン作品集
モッテン・アイデ・ペーデシェン(1958−2014):T. S. エリオットの印象
ストーリーボード*
救援
遅さの研究 − フレームワーク I
静寂が歌うようになると
ありえないイメージ
シグネ・バッケ(P)、ジェイムズ・クラッパトン(P)、シェティル・モステル(サクソフォーン)、BIT20 アンサンブル*、ユッタ・モルゲンシュテルン(Vn)、マーティン・シュルツ(Vn)、リーネ・クラヴァ(Va)アグネセ・ルゲヴィカ(Vc)、ルネ・ヴィーク(サクソフォーン)、クレイグ・ファー(打楽器)

録音:2019年8月13日−16日、ベルゲン大学講堂(ベルゲン、ノルウェー)/Recorded in DXD 24bit/352.8kHz
モッテン・アイデ・ペーデシェン(1958−2014)は、オスロ大学で哲学と社会学を副科で学び、音楽学の修士号を取得した後、ノルウェー国立音楽大学で作曲を学びました。1989年からベルゲン大学「グリーグ・アカデミー」で作曲を教え、著作家、音楽学者としても活動しました。2014年に急死したペーデシェンの音楽は、一般の録音で紹介されておらず、個人的にも大学の同僚としても親しかったシグネ・バッケがピアノを弾く作品を中心とするこのアルバムが、彼の最初の作品集です。アルバム・タイトルにとられた「Soccorsi」(イタリア語の「救援、援助」)は、『Tagebucher』と名付けられた小品とスケッチの未完成のシリーズのひとつ。「ストーリーボード」を演奏したベルゲンの「BIT20 アンサンブル」の弦楽奏者をはじめ、ペーデシェンの音楽と強いつながりのあったプレーヤーにより、セッションが行われました。
LWC-1214
おお、ここではたくさんのものが〜ヨハン・クヴァンダール歌曲集
ヨハン・クヴァンダール(1919−1999)
追想 Op.9 no.9(1965)
2つのガルボルグの歌(1939)(『ハウグトゥッサ』から)
糸を紡ぐヴェスレモイ/たそがれ
歌とピアノのための14の歌曲
挨拶の声 Op.9 no.1/心が遊ぶ Op.9 no.2/暗きは、わが魂 Op.9 no.3/
わがニオイアラセイトウの花に Op.9 no.4/極夜に向かって Op.9 no.5/
不平 Op.9 no.6
2つのフローディングの歌 Op.9
わが星の歌 その1/わが星の歌 その2
ノルウェーのステーヴ調の歌 Op.40
わが歌/ぼくは子供だった時/グラドハイムの山に行き/羊飼い
の歌と呼び声/おお、わが心よ/おお、ここではたくさんのものが  /リティ=モル/わたしが小さかったころは走り回り/シューグ
ルと妻/おお、太陽と比べ合わせると/若者と娘
7つの歌 Op.4
フーグライク/ハドゥライカル/兵士と死神/春の願望(つぐみ
が気むずかし屋に歌う)/『スキールニルの旅』から/『フンディン
グ殺しのヘルギ』から/子供の歌
7つの小さな子供の歌(1946−47)
灰色猫/咳/隣のうちの犬/ばった/誕生日祝い/子守歌/泥棒
とがちょう
2つの愛の歌 Op.58
ばら/山の中で
イーサ・カタリーナ・ゲーリケ(S)、
ヨアキム・クノフ(P)

録音:2018年5月28日−29日、2020年11月13日、ソフィエンベルグ教会(オスロ)/Recorded in DXD 24bit/352.8kHz
ヨハン・クヴァンダールは、1919年、クリスチャニア、現在のオスロに生まれました。父ダーヴィド・モンラード・ヨハンセンは作曲家、母リッサ(アムンダ・ホルムセン)は芸術家という家庭で音楽、美術、詩、文学と、さまざまな芸術に触れながら子供時代を過ごしています。オスロの音楽大学で指揮とオルガン、ウィーン音楽大学のヨーゼフ・マルクス、パリのナディア・ブーランジェに作曲を学びました。管弦楽作品からテレビ・ドラマの音楽まで、幅広く作曲を行い、第二次世界大戦後のノルウェー音楽界でもっともめざましい活躍をした作曲家のひとりに挙げられています。
LAWO Classics のリリースする歌曲アルバムでは、クヴァンダールの文学への造詣をうかがわせる多様なスタイルの作品が歌われます。『歌とピアノのための14の歌曲』として出版された、オラヴ・アウクルストの詩による「追想」、ガルボルグの詩集『ハウグトゥッサ』から、グリーグが作曲していない「糸を紡ぐヴェスレモイ」と「たそがれ」、そして、イーヴァル・モッテンソン=エーグヌン、ヘンリク・ヴェルゲラン、ハーラル・ハムレ、マクシム・ゴーリキーの詩による6曲、アルヌルヴ・オーヴェルランの詩に作曲された「2つの愛の歌」。スウェーデンの詩人フローディングの2曲の〈わが星の歌〉。「ノルウェーのステーヴ調の歌」は、テレマルク、セテスダール、シェルベルグ、ヴァルドレス、ソグンなど、ノルウェーの地方で受け継がれてきた、通常4行の短い即興詩「ステーヴ」をテクストにした作品です。「7つの歌」は、
母リッサの詩、『エッダ』の2つの歌、民謡をテクストに採り、「7つの小さな子供の歌」は母の詩に作曲されました。アルバム『み使い』(LWC-1120)をリリースしたノルウェーのソプラノ、イーサ・カタリーナ・ゲーリケ(1973−)と、クヴァンダールのソロ・ピアノの作品を録音したヨアキム・クノフ(1979−)の共演による貴重なレパートリーのアルバムです。
LWC-1215
プロコフィエフ:交響曲第6番変ホ短調 Op.111
ミャスコフスキー:交響曲第27番ハ短調 Op.85
ワシリー・ペトレンコ(指)、
オスロPO

録音:2018年11月5日−9日&2019年5月23日−29日、オスロ・コンサート・ホール
2021年からシャルル・デュトワの後任としてロイヤルPOの音楽監督に任命されており、2021年1月にはスヴェトラーノフ記念ロシア国立SOの芸術監督をウラディーミル・ユロフスキから引き継ぐことも発表されるなど、新時代の巨匠としての道を邁進するワシリー・ペトレンコ。
ペトレンコ、オスロ・フィル、ノルウェーの高品質レーベル「ラウォ(LAWO)」とのコラボレーション・プロジェクトの記念すべき第10作目は、前作(LWC-1207)に引き続き、プロコフィエフと20世紀のもっとも多作な交響曲作曲家の一人、ニコライ・ミャスコフスキー(1881−1950)との珍しい組み合わせによる交響曲集第2弾。スケッチは「交響曲第5番」が完成する前の1944年から書かれ、1947年に完成したプロコフィエフの「交響曲第6番」。大戦の影響を大きく受けており、友人であったミャスコフスキーも「3回聞いて始めて理解し、真価を認めた」というプロコフィエフの大作に、ミャスコフスキー最晩年の1949年に完成した最後の交響曲「第27番」をカップリング。
明瞭でクリアーな響き、スマートで洗練されたリズムを活かしてオスロ・フィルの美しいサウンドを培ってきたワシリー・ペトレンコのプロコフィエフ&ミャスコフスキーにご期待ください!
LWC-1216
トランペットとオルガンの夢のような思い出
マルカントワーヌ・シャルパンティエ(1643−1704):前奏曲(「テ・デウム」 H.146 から)
伝承曲(ティーネ・ティング・ヘルセットコーレ・ノールストーガ 編):オステルダーレンの結婚行進曲
アレッサンドロ・マルチェッロ(1673−1747):アダージョ(「オーボエ協奏曲 ハ短調」 S.Z799 から)
レイフ・ストランド(b.1942)(ヤーレ・ストールロッケン 編):だけど僕は牧場を歩いて行く
アイスランド伝承曲(ヤーレ・ストールロッケン 編):ねんねん坊や
グリーグ:ルンダーネで Op.33 no.9s
テレマン(1681−1767):英雄的音楽TWV50:31-42−威厳、気品、剛勇
伝承曲(ティーネ・ティング・ヘルセットコーレ・ノールストーガ 編):ソルフォルの結婚行進曲
アメリカ民謡(ヤーレ・ストールロッケン 編):シェナンドー
ジャン=ジョゼフ・ムーレ(1682−1738):ロンドー(「ファンファーレとサンフォニー」 から)
オスカル・リンドベリ(1887−1955):ダーラナの夏の牧舎の古い賛美歌
メンデルスゾーン(1809−1847):歌の翼に Op.34 no.2
オイスタイン・ソンメルフェルト(1919−1994):エレジー(トランペットとオルガンのための)
ビリエル・シェーベリ(1885−1929)(ティーネ・ティング・ヘルセット
コーレ・ノールストーガ 編):初めてあなたに会ったのは
グリーグ:春 Op.33 no.2
ジェレマイア・クラーク(1674−1707):組曲 ニ長調−前奏曲, グロスター公爵の行進曲、メヌエット、Sybelle、ロンドー, デンマーク 王子の行進曲「トランペット・ヴォランタリー」
ペール=エーリク・モレウス(b.1950)(ヤーレ・ストールロッケン 編):コッポンゲン
ヘンニング・ソンメッロ(b.1952)(コーレ・ノールストーガ 編):春の息吹(春風の口笛に雪解けの水)
グリーグ:ソールヴェイの子守歌 Op.23 no.26
パーセル(1659−1695):トランペット・チューン ハ長調 ZT.678
ティーネ・ティング・ヘルセット(Tp)、
コーレ・ノールストーガ(Org)

録音:2020年8月30日−9月1日、オスロ大聖堂(オスロ、ノルウェー)/Recorded in DXD 24bit/352.8kHz
ヘルセットは、クラシック・ソリスト、アンサンブル・リーダー、ジャズ・ミュージシャンとして多彩に活躍し、国内外のメジャー・オーケストラとの共演や、数々の音楽祭に出演。2007年、クラシック・アーティストとしては初となるノルウェー・グラミー賞(スペルマン賞)で「ニューカマー・オブ・ザ・イヤー」に輝き、2013年「エコー・クラシック賞」の「ニューカマー・オブ・ザ・イヤー」、2009年ボルレッティ=ブイトーニ・トラスト・フェロウシップ、2006年ユーロヴィジョン・ヤング・ミュージシャン・コンペティション第2位など、数々の賞を受賞しています。2007年オスロでのノーベル賞において、ガラ・コンサートのオープニングを務め、世界中にその演奏がTV放送され一躍注目の的となりました。そんな彼女の歌心に溢れた力みのない柔らかく澄んだ音色で奏でる当アルバムは、聴く人の心に癒しのひと時を与えてくれること間違いないでしょう。
LWC-1217
こっけいなメッセージ
ヘルムート・ラッヘンマン(b.1935):なくなった(2007/08)〔さすらい人、ラブレターとは馬鹿げたもの、なくなった - 告知〕
ヨン・オイヴィン・ネス(b.1968):ジョルジュ・ド・ラ・トゥールによる瞑想 17番(2016)
ロルフ・ヴァリーン(b.1957):跡をつけたものは行ってしまったが…(1987
エリサベト・ホルメルツ(S)、
ケンネト・カールソン(P)

録音:2018年1月24日-26日&9月25日-26日、ソフィエンベルグ教会(オスロ)
スウェーデンのソプラノ、エリサベト・ホルメルツと1989年からチカーダ・アンサンブルのアーティスティック・リーダーを務めるピアニスト、ケンネト・カールソンの“妥協を知らない”デュオがずっと温めてきたというアイデアを実現させた企画。ドイツとノルウェーの作曲家による「現代歌曲」のアルバムです。
ヘルムート・ラッヘンマン(b.1935)の「なくなった」は、「現代の古典」とも言われる曲集。フリードリヒ・ニーチェの『悦しき知識』の詩による〈さすらい人〉、フェルナンド・ペソアの詩による〈ラブレターとは馬鹿げたもの〉、ベルリン=グリューネヴァルトのヴィラ・ヴェルテルのエレベーター内にあった「今日、私の洗濯籠がなくなった」と始まる書きつけをテキストにした〈なくなった - 告知〉の3曲から成ります。後半にはヨン・オイヴィン・ネス(b.1968)がポール=ヘルゲ・ハウゲンの書いたテキストに作曲したメランコリックな「ジョルジュ・ド・ラ・トゥールによる瞑想 17番」と、ユダヤ系ロシアの詩人オーシプ・マンデリシターム(オシップ・マンデリシュターム)の『蹄鉄を見つけた人は誰だろうと』の抜粋をテキストにした作品であるロルフ・ヴァリーン(b.1957)の「跡をつけたものは行ってしまったが…」が選曲されています。
LWC-1218
ノルウェー・歌劇序曲集
ヴァルデマル・トラーネ(1790-1828):歌劇「山の物語」(1824)-序曲
マッティン・アンドレーアス・ウードビュー(1820-1889):歌劇「平和の少女」(1859)-序曲
ヨハンネス・ホールクロウ(1847-1925):歌劇「イスタンブールのヴァイキング」(1897-1900)-序曲
オーレ・オールセン(1850-1927):歌劇「ライヤ」(1893)-序曲
シーグヴァルト・アスペシュトラン(1856-1942):歌劇「リュシュコウスハイドの英雄」(1901)-序曲
カタリヌス・エリング(1858-1942):歌劇「コサック兵たち」(1894)-序曲、バレエ
ヤルマル・ボルグストレム(1864-1925):歌劇「リーモルのトーラ」(1894)-序曲
アルネ・エッゲン:歌劇「オラヴ・リリエクランス」(1931-40)-バレエ
ノルウェー国立歌劇O
インガル・ベルグビュー(指)

録音:2020年1月20日-24日&3月10日、オスロ・歌劇ハウス(ノルウェー国立歌劇・バレエ団)オーケストラ・リハーサル・ホール(オスロ)
グリーグやスヴェンセンが優れた作品を次々と発表した1860年代の終わり、ノルウェーの文化生活は黄金時代を迎えたといわれます。LAWO Classics のこのアルバムでは、グリーグたちの以前、ノルウェー音楽の基礎が作られた時代と、その後の時代に作曲されたノルウェーの「文化遺産」ともいうべき歌劇の序曲とバレエが、ノルウェー国立歌劇Oとインガル・ベルグビューの演奏で紹介されます。
ヴァルデマル・トラーネ(1790-1828)の「山の物語」は、ヘンリク・アンケル・ビェッレゴーの1927年に映画化もされた同名の劇に基づく作品。マッティン・アンドレーアス・ウードビュー(1820-1889)の「平和の少女」は、12世紀のノルウェー王マグヌス三世と結婚したスウェーデン王女マルガレータ・フレドクッラ(平和の少女)が題材にとられた歌劇です。ワーグナーの音楽からインスピレーションを得たヨハンネス・ホールクロウ(1847-1925)の「イスタンブールのヴァイキング」。交響詩「アスゴールの騎行」や交響曲ト長調(Sterling CDS10862)のオーレ・オールセン(1850-1927)の「ライヤ」。シーグヴァルト・アスペシュトラン(1856-1942)の「バレエつき4幕」の歌劇「リュシュコウスハイドの英雄」は、全曲の演奏がまだ行われていない作品です。ニコライ・ゴーゴリの小説『タラス・ブーリバ』を基にエドヴァルド・ハーゲルプ・ブルが執筆した台本によるカタリヌス・エリング(1858-1942)の「コサック兵たち」。イプセンの戯曲によるアルネ・エッゲンの「オラヴ・リリエクランス」。これらの作品がほとんど知られていない一方、ホーコン・ヤールのメルフス訪問を題材にしたヤルマル・ボルグストレム(1864-1925)の「リーモルのトーラ」は、復活上演され、全曲録音も作られています。
LWC-1219
モーツァルト:弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲第14番ト長調 K.387「春」
弦楽四重奏曲第17番変ロ長調 K.458「狩」
弦楽四重奏曲第18番イ長調 K.464
エンゲゴールQ〔アルヴィド・エンゲゴール(Vn)、アレックス・ロブソン(Vn)、ジュリエット・ジョプリング(Va)、ヤン・クレメンス・カールセン(Vc)〕

録音:2020年5月、ソフィエンベルグ教会(オスロ)
ヴァイオリニストのアルヴィド・エンゲゴールを中心に2006年にロフォーテンで結成され、オスロを拠点に活動するエンゲゴール四重奏団のLAWO Classics 第3作。前作(LWC1167)のモーツァルトの『ハイドン・セット』の残り3曲が演奏されています。「春」のニックネームで呼ばれるト長調。第1楽章の冒頭、8分の6拍子の三和音の主題が「狩」を想わせる変ロ長調。ベートーヴェンをはじめとする作曲家や音楽学者から、モーツァルトの作曲技術が最高度に発揮されたとみなされるイ長調の四重奏曲。「緊密な音のブレンドとラヴェル風の軽さが、とりわけモーツァルトに適している」(The Strad)と評された演奏です。
LWC-1220
わたしたちの夏のなんと短い〜ギスレ・クヴェルンドク歌曲集

ギスレ・クヴェルンドク(1967−)
わたしたちの夏のなんと短い
それでもあなたなここにいる
愛が耐えるかどうか問わないで
ルート・マイヤー追悼
印象主義者の姿
春の夜
女友だちへ
毎日がもっと明るくなる
あらゆるものが詰めよってくる
言葉
なにも存在しない
ドラゴンだけが自由だ(ミュージカル『八十日間世界一周』から)
あこがれ

シェイクスピアのソネット
ソネット18番「きみを夏の一日にくらべたらどうだろう」
ソネット3番「鏡を見て、眼にうつる顔にお言いなさい」
ソネット9番「きみが独身のままでむなしく一生をすごすのは」
ソネット128番「わが楽の音よ、おまえがあの幸せな」
ソネット129番「恥ずべき放埒のあげくに」
ソネット23番「未熟な役者が舞台にでてくると」
ソネット33番「私はこれまdねい何度も見てきた」
ソネット144番「慰安をもたらすのと、絶望に追いこむのと」
アヴェ・ヴェルム
マリアンネ・ベアーテ・シェラン(Ms)
ニルス・アンデシュ・モッテンセン(P)

録音:2019年6月11日、ソフィエンベルグ教会(オスロ)/Recorded in DXD 24bit/352.8kHz
メゾソプラノのマリアンネ・ベアーテ・シェラン(キーラント)とピアニスト、モッテンセンの共演によるノルウェー歌曲のシリーズ。新しいアルバムでは、主にオペラとミュージカルのための音楽で知られるギスレ・クヴェルンドク(1967−)の作品が取り上げられています。ノルウェーの詩人リヴ・ホルツスコーグの『わたしたちの夏のなんと短い』やヘルマン・ヴィルデンヴェイの詩による作品。第二次世界大戦中、オーストリアからノルウェーへ逃れ、アウシュヴィッツに送られたユダヤ人女性の日記に作曲された「ルート・マイヤー追悼」。クヴェルンドクがミュージカル『八十日間世界一周』のために作曲した音楽から「ドラゴンだけが自由だ」。そして、多くの北欧の作曲家たちもインスピレーションを得た、ウィリアム・シェイクスピアが、愛、エロティシズム、嫉妬をテーマに謳った「ソネット」をテクストにした曲集。夏、光、愛、詩とメロディへのトリビュート・アルバムです。
LWC-1221
ホーンフラワー
ニルス・ヘンリク・アスハイム(b.1960):歌う石(2017)(金管五重奏団の為の)
ホーンフラワー(2019)(金管五重奏の為の)
燃える氷(1999)(金管五重奏の為の)
スクリーム・ソフト(2002)(テューバと打楽器の為の)
グリーグの和音(1993 rev.2007)(金管アンサンブルとハープの為の)*
ホーンフラワー(2019)(器楽バージョン)
ニューノシュク金管五重奏団〔エルレン・オーゴール=ニルセン(Tp)、ヨルゲン・アルネセン(Tp)、ダニエル・ヴァイセト・シェレスヴィーク(Hrn)、インゲビョルグ・ブルーケット(Tb)、ベルゲル・イーヴェル・フェーデル(テューバ)〕、アンデシュ・アイステン・ダール(Org)、スンニヴァ・ロードラン(Hp)、ジェニファー・トレンス(打楽器)、クリスチャン・エッゲン(指)、グロ・ビョルンスタ・クラフト(Tp)*、セバスチャン・ハウコス(Tp)*、マリー・ソールム・グラン(Hrn)*、レーナ・ヴィーク(Hrn)*、ベネディクテ・エルネス(Hrn)*、シーメン・ルーディ・ソルバッケン(Tb)*、アンデシュ・ダールハウグ(バストロンボーン)*

録音:2019年4月29日、5月1日、9月30日&11月18日、ブラゲルネス教会(ドランメン、ノルウェー)、2020年3月4日、ソフィエンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)
ニューノシュク金管五重奏団(新ノルウェー金管五重奏団)は、トランペット奏者のエルレン・オーゴール=ニルセンとヨルゲン・アルネセン、ホルン奏者のダニエル・ヴァイセト・シェレスヴィーク、トロンボーン奏者のインゲビョルグ・ブルーケット、テューバ奏者のベルゲル・イーヴェル・フェーデルが結成。2016年にデビュー・コンサートを行い、以来、「今」のノルウェー音楽をメインにジャンルを超えたプロジェクトによる活動を続けています。アルバム『ホーンフラワー』は、彼らとニルス・ヘンリク・アスハイムとのコラボレーションの成果として制作されました。
ニューノシュク金管五重奏団の委嘱作が2曲。「歌う石」は、ルターのコラール『われらが神は堅き砦』のシュテファン・マヒュー(c.1480-1541)による5声バージョンの断片を素材とする作品。「ホーンフラワー」は、「アルケミラ・アルピナ」から「エゾノチチコグサ」まで、ノルウェーの山で見られる花の名をつけた22のエピソードでまとめた「音楽による植物のスケッチブック」。アークティック・ブラスの委嘱で作られた「燃える氷」は、「凍った状態のなかの動きのイメージ」。「スクリーム・ソフト」は、テューバと打楽器の為の作品です。テューバ奏者が、ループ・ステーションと電気的エフェクトも使い、しゃべり、歌うという特殊奏法を交えて演奏します。「グリーグの和音」は、最初、グリーグの生誕150年の1993年に作られた作品です。「ペール・ギュント」の〈ソールヴェイの歌〉の旋律に基づく、12人の金管楽器奏者とハープによる「クラスター」を使った音楽として書かれ、クリスチャンサン室内楽フェスティヴァルで初演されました。このアルバムでは、2007年にトロムソで行われたグリーグ没後100年コンサートのオープニング曲としてアスハイムが大きく手を加えたバージョンが演奏されます。
LWC-1222
ブルッフ、ヴォーン・ウィリアムズ、バーバー
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番ト#
ヴォーン・ウィリアムズ:揚げひばり#
バーバー:ヴァイオリン協奏曲 Op.14*
園子ミリアム・ヴェルデ(Vn)、
タビタ・ベルグルンド(指)#、
ジョシュア・ワイラースタイン(指)*、
オスロPO

録音:2019年2月14日-15日*&2020年10月26日-28日#、オスロ・コンサート・ホール(ノルウェー)
ノルウェーのLAWO Classicsとオスロ・フィルのコラボレーション録音最新作。ノルウェー
日本の注目女流ヴァイオリニスト、園子ミリアム・ヴェルデが登場! ロマン派を代表する名曲であるブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番を皮切りに、ヴォーン・ウィリアムズの「揚げひばり」、バーバーのヴァイオリン協奏曲と、麗しく甘美なヴァイオリンと管弦楽の為の傑作を組み合わせた魅惑のプログラムで堂々のCDデビューを果たします。
園子ミリアム・ヴェルデは、近年ノルウェーから現れた、もっともエキサイティングな若いヴァイオリニストの一人。ノルウェー人の父と日本人の母の間にベルゲンで生まれ、9歳でベルゲンPOと共演。2014年には、ヴィルトゥオース・コンクールで優勝し、ユーロビジョン・ヤング・ミュージシャンズでノルウェーの代表に選ばれました。ノルウェーの新しいクラシック音楽家の為の指導プログラム「クレッシェンド・プログラム」では、ジャニーヌ・ヤンセンとレイフ・オヴェ・アンスネスから指導を受け、エクイノール・タレント・スカラーシップを受賞しています。
指揮は、ニューヨーク・フィルのアシスタントやローザンヌ室内管の芸術監督を務め、2021年シーズンからはボストンのフェニックスOの音楽監督に就任したアメリカのヴァイオリニスト兼指揮者ジョシュア・ワイラースタイン。そして、2020年にデビューし、2021年からノルウェーのクリスチャンサンSOの首席客演指揮者に就任したノルウェーの女流指揮者、タビタ・ベルグルンドという若き才能たちが、名門オスロ・フィルの伝統のサウンドを引き出しています。
LWC-1223
武装した男〜シェティル・ヴォスレフ作品集
シェティル・ヴォスレフ(1939−):カントゥス・ルトラ・ルトラ:溺れたラッコ追悼(2018)
モッキングバード II(2015 rev.2019)(ミリタリーバンドのための)
武装した男(2012/15)
ノルウェー海軍音楽隊、
インガル・ベルグビュー(指)、
ルネ・ヴィーク(サクソフォーン)、
クレイグ・ファー(打楽器)

録音:2019年10月21日−25日、ルンゲゴーデン文化アリーナ(ベルゲン、ノルウェー)/Recorded in DXD 24bit/352.8kHz
ノルウェー海軍音楽隊(ノルウェー軍西部音楽隊)は、ノルウェー軍の擁する「プロフェッショナル」バンドのひとつです。港湾都市ベルゲンに本拠を置き、軍の音楽隊としてベルゲンの音楽生活に深く根ざした活動を行っています。ベルゲン在住の作曲家シェティル・ヴォスレフとは長年にわたりコラボレーションをつづけ、新しく録音された『武装した男』は、その共同作業へのオマージュとして制作されたアルバムです。「カントゥス・ルトラ・ルトラ」は、アルトサックスと打楽器の奏者とジャニサリー・オーケストラのための「二重協奏曲」として作曲されました。ヴォスレフが設置したタラ捕りカゴにかかってしまったラッコを追悼、「ビデオで観た、楽しそうに歌っているラッコの群れ」をアルトサックス、「罠にひっかかったラッコ」を打楽器が表しています。「モッキングバード II」は、ヴォスレフが、テキサスの小さなプールで泳いでいた時に聞いた「とても愛らしく独創的な鳥の歌声」からインスピレーションを得て作曲した、木管楽器群のための「モッキングバード」の改作。「武装した男」は、ルネサンス期の歌「武装した男」を素材にとり、対位法的に処理して作ったという作品です。
LWC-1224
レーンクヴィスト&リンクウィスト
カーリン・レーンクヴィスト(b.1957):軌道に乗って-動きのある四重奏(2017)(Vn、クラリネット、チェロとピアノの為の)、
 ずっと向こうと近く(2017)(ソロ・クラリネットの為の)
エレン・リンクウィスト(b.1970):グラウンディング(2004)(P三重奏の為の)、ガイア(1998)(ソロ・チェロの為の)、
寝言(2010)(P、チェロとクラリネットの為の)、
 田園詩(1991)(ソロ・ピアノの為の)
アルパカ・アンサンブル〔シーグリ・エリーサベト・スタング(Vn)、マリアンネ・ボードワン・リ(Vc)、エルセ・ボー(P)〕、ロルフ・ボルク(Cl)

録音:2019年12月11日-13日、Newtone Studio(オスロ、ノルウェー)
ノルウェーのピアノ三重奏団「アルパカ・アンサンブル」は、カーリン・レーンクヴィストとエレン・リンクウィストのふたりの作曲家と緊密なコラボレーションを続けてきました。LAWO Classsics のアルバムでは、クラリネット奏者のロルフ・ボルクを加え、このコラボレーションから生まれた「音風景」を示してみせます。
カーリン・レーンクヴィストは、ストックホルム生まれ。スモーランドのニューブルーで育ち、音楽教師として働いた後、ストックホルム王立音楽大学でグンナル・ブクト、ペール・リンドグレーン、ブライアン・ファーニホウに学びました。芸術音楽と民俗音楽の橋渡しをする独自の音世界を創り出し、スウェーデンでもっともユニークな作曲家のひとりとみなされています。さまざまなジャンルで活動する民俗歌手レーナ・ヴィッレマルクとのコラボレーションによって作曲した、「叫びと歌」をミックスした唱法「クルニング」による「ティンパニの歌 - 牛寄せの声」は、ISCM(国際現代音楽協会)の1994年「世界音楽の日々」で演奏され、波紋を投じました。「軌道に乗って-動きのある四重奏」は、4人のプレーヤーの舞台上の動きを「惑星」に見立てた作品として作られ、〈宇宙空間〉〈-通過-〉〈惑星の遊び〉〈-通過-宇宙空間-通過〉〈賛歌〉〈-通過-宇宙空間〉〈エピローグ〉の7つの部分に分かれています。チェロ独奏の「ずっと向こうと近く」も視覚的要素をもった作品です。
オランダ系アメリカの作曲家エレン・リンクウィストは、ヴァーモント州とニューヨーク州の大学で学び、2013年からトロンハイムのノルウェー工科自然科学大学(NTNU)の作曲科で准教授として教えています。彼女は、音楽以外の芸術から得たインスピレーションを作曲に取り入れ、インドネシア伝統のガメラン音楽の背景にある宗教性と楽器に特有の響きを念頭に置いて作曲した「マントラ」は話題を呼びました。「グラウンディング」は、人生を通じて直面する「拠り所がある」と「拠り所がない」をテーマにして進めているシリーズの考えを反映する曲のひとつ。ダンサーで振付師のアンドレーア・オールセンの委嘱で書いたヴァイオリン曲をチェロ用に改作した「ガイア」。「眠る人の息」をエネルギッシュに展開させてゆく「寝言」。透明な色彩と広がりのある風景の「こだま」を思わせるピアノの為の「田園詩」は、彼女の初期の作品です。
LWC-1225
歌と踊り〜木管楽器の為のフランス室内楽
グノー:小交響曲 Op.216
シャルル・ケクラン:木管楽器の為の七重奏曲 Op.165
フロラン・シュミット:リートとスケルツォ Op.54
テオドール・グヴィ:ガリア風小組曲 Op.90
ダンディ:歌と踊り Op.50
オスロ・カンマーアカデミー【ヤムサ・アンナレーナ(フルート、ピッコロ)、トロン・マグネ・ブレッカ(Fl)、ダーヴィト・フリーデマン・ショトルンク(オーボエ、芸術監督)、ミンワ・チュー(オーボエ、コールアングレ)、ピエール・オヌー(Cl)、イングリ・マイデル・ヌート(Cl)、スタイナル・グランモ・ニルセン(ナチュラル・ホルン)、ニクラス・セバスチャン・グレンヴィーク(ナチュラル・ホルン)、アレッサンドロ・カプロッティ(Fg)、ヨン・ハルヴォル・ルン(Fg)、クリスティン・ホーゲンセン(ヒストリカル・サクソフォーン)、ダニイェル・ペトロヴィチ(Cb)】

録音:2020年2月15日-18日、ヤール教会(バールム、ノルウェー)
140年ほど前、フランスのフルーティスト、作曲家、指揮者、音楽教師としても活動したポール・タファネルは、フランスの木管楽器奏者を音楽シーンの表舞台に立たせるため「木管楽器室内楽協会」を設立しました。この分野のレパートリーを広めるため彼は、古典的な木管八重奏で演奏するモーツァルトやベートーヴェンの時代の「ハルモニームジーク」のコンサートを行うとともに、それぞれのプレーヤーにもスポットライトを当てた、フランスを中心とする国々の新しい作品を積極的に取り上げました。オスロ・フィルハーモニックの首席オーボエ奏者のダーヴィト・フリーデマン・ショトルンクが芸術監督を務めるオスロ・カンマーアカデミーも、2009年の創設以来、タファネルと同様の活動を続けてきました。「交響曲第7番」の木管八重奏版を演奏した「ベートーヴェン」(LWC1036)、グリーグ、スヴェンセン、エミール・ハートマン、ライネッケの作品による『ライプツィヒ!』(LWC1058)、「今日の音楽」を紹介する『最初の美』(LWC1093)の「ハルモニームジーク」三部作をリリース。2017年の『モーツァルト』(LWC1141)で新たなステージに入りました。
LAWO Classicsの第5作『歌と踊り』では、タファネルとその後の時代、19世紀の終わりから20世紀前期にフランスで書かれた音楽のプログラムが組まれました。グノーが、木管楽器室内楽協会に献呈した「小交響曲」、協会の設立に協力したテオドール・グヴィの「ガリア風小組曲」、ダンディが協会の委嘱で作曲した「歌と踊り」、タファネルの協会がすでに「伝説」になっていた1937年にケクランが書いた「七重奏曲」。フロラン・シュミットが、1910年に作曲、デュカスに捧げた「リートとスケルツォ」は、ホルンのひとりに「ソリスト」の役割が与えられた作品です。この録音のソリスト、スタイナル・グランモ・ニルセンは、ノルウェー軍音楽隊のホルン奏者を経験、ノルウェー国立音楽大学で教える、ナチュラル・ホルンの名手のひとりです。
LWC-1226
Lamento(嘆き)
ジローラモ・フレスコバルディ:カンツォーナ第4番、聖体奉挙のためのトッカータ(「音楽の花束」から)
ジョヴァンニ・フェリーチェ・サンチェス(c.1600-1679):聖母マリアの涙(スターバト・マーテル)
ジョヴァンニ・アントニオ・パンドルフィ・メアッリ(1624-c.1687):ソロ・ヴァイオリンのためのソナタ Op.4「ラ・ヴィンチョリーナ」
サラモーネ・ロッシ(c.1570-c.1630):5声のシンフォニア・グラーヴェ
モンテヴェルディ:かくも甘い苦悩が SV 332
イザベラ・レオナルダ(1620-1704):ソナタ第12番Op.15- 序奏
タルクィニオ・メールラ(1594/5-1665):就寝の時の宗教的カンツォネッタ「眠る時間になったから」
マルコ・ウッチェリーニ(c.1603-1680):『ラ・プロスペリーナ』によるソナタ第26番 Op.4
カプスベルガー(c.1580-1651):キタローネのためのタブラチュア曲集第4巻(1640) - トッカータ第9番
ベネデット・フェラーリ(c.1603-1681):宗教的カンタータ「この茨の刺が」
アントニオ・チェスティ(1623-1669):歌劇「ラルジア」 - アリア「私の魂よ」
マリアンネ・ベアーテ・シェラン(Ms)、
オスロ・サークルズ〔アストリッド・キルシュナー(バロック・ヴァイオリン)、
マリア・イネス・ザノヴェッロ(バロック・ヴァイオリン)
ミメ・ブリンクマン(バロック・チェロ、ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
カール・ニューリーン(テオルボ、アーチリュート)、
マリアジョラ・マルテッロ(チェンバロ、ポジティフ・オルガン)

録音:2020年6月18日-21日、ソフィエンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)
COVID-19のパンデミックの真っ只中、バロック・アンサンブル「オスロ・サークルズ」が、新しいアルバム『Lamento(嘆き)』を録音しました。ノルウェーとヨーロッパを代表する歌手のひとりで、バッハ・コレギウム・ジャパンとの度々の共演で日本でもよく知られるマリアンネ・ベアーテ・シェラン(キーラント)をソリストに起用、17世紀イタリアのバロック音楽の甘美でメランコリックな作品を演奏しています。プログラムのメインは、ジョヴァンニ・フェリーチェ・サンチェスの「聖母マリアの涙」、ベネデット・フェラーリの「この茨の刺が」、タルクィニオ・メールラ の「眠る時間になったから」。この3つの作品の間にソロ・ヴァイオリンや合奏の曲が散りばめられ、テーマにした「嘆き」の表情を映し出していきます。
「オスロ・サークルズ」は、2015年、バロック・ヴァイオリン奏者のアストリッド・キルシュナーによって結成されました。イタリア生まれのバロック・ヴァイオリン奏者マリア・イネス・ザノヴェッロ、日本のバロック・チェロ奏者ミメ・ブリンクマン、スウェーデンのリュート奏者カール・ニューリーンとチェンバロ奏者マリアジョラ・マルテッロと、国際色豊かな顔ぶれのアンサンブルです。彼らは、オスロ室内楽フェスティヴァルの他、フランスやイタリアなどの音楽祭に出演。2019年のクロアチアの「ヴァラズディン・バロックの夜」にはマリアンネ・ベアーテ・シェランと一緒に参加し、このアルバムのプログラムで批評家賞を獲得しました。
LWC-1227
即興曲〜若きシグネ・ルンの作品集
シグネ・ルン(1868-1950):アルバムのページ「マルカートとレガートのメロディ」 Op.8(1886 手稿譜)/華やかなワルツ(1891)/聖スンニヴァ行進曲(1888)/4つのピアノの小品 Op.9(1888)/結婚行進曲 Op.12(1896 手稿譜)/ピアノの為のノルウェーの小ピース Op.15(1893)/即興曲、主題と変奏 Op.18(1897)/ピアノの為の6つの抒情小曲集 Op.25/ロンド Op.20(1898)/スーヴェニール Op.29-1(1901)/5つの抒情的小品 Op.34(1906)
ルネ・アルヴェル(P

録音:2019年11月12日-14日、ソフィエンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)
ノルウェーのピアニスト、ルネ・アルヴェル(b.1957)と LAWO Classicsのプロジェクト、女性作曲家シグネ・ルン(1868-1950)の全ピアノ曲を3枚のアルバムで紹介するシリーズ。『詩的な練習曲』(LWC1196)につづく第2集には、シグネ・ルンが、彼女のもっとも成熟した作品とされる「5つの抒情的小品」に向かって音楽的に成長していく若い時代、19世紀の終わりの作品が演奏されます。
LWC-1228
マリア・マグダレーナ
マグダレーナの歌(グルーのアンネ・ハンスダッテル・ヒュンネの歌による):マリアは泉へ行った
バッハ:コラール幻想曲「キリストは死の絆につかせたまえり」 BWV.718(オルガンの為の)
伝承の賛美歌(グルーのマッティン・H・ハウグスモーエンの歌による):マリアは墓所にやってきた
バッハ:オルガン協奏曲 ト長調 BWV.592〔1.アレグロ、2.グラーヴェ/マリアと天使たち(ランゲランのヴォーカル即興)、わたしにすがりつくのはよしなさい/マリア・マグダレーナはイエスに会う(マグダレーナの歌(テレマルクのヘッダール、インゲビョルグ・ハーゲンの歌による))、3.プレスト、イエスは弟子たちの前に姿を現す(ランゲランのカンテレ即興)(マグダレーナの歌(グルーのアンネ・ハンスダッテル・ヒュンネの歌による))/イエスは弟子たちのもとを去る(伝承の賛美歌(グルーのマッティン・H・ハウグスモーエンの歌による))〕
バッハ:無伴奏チェロ組曲第6番 ニ長調 BWV.1012(ヴィオラによる)〔1.前奏曲/マリアは弟子たちを慰める(ランゲランの即興)、2.アルマンド、ペテロとマリア(マグダレーナの歌(リンゲビューのオーラ・ヨハンネセン・コルデンの歌による))、3.クラント、覚えていることを話してください(マグダレーナの歌(リンゲビューのオーラ・ヨハンネセン・コルデンの歌による))、4.サラバンド、マリアの幻視(シニッカ・ランゲラン)、5.ガヴォット I/6.ガヴォット II、7.ジグ、ペテロの嫉妬(シニッカ・ランゲラン)〕
バッハ:コラール「いと高きにある神にのみ栄光あれ BWV.676(オルガンの為の)
シニッカ・ランゲラン(歌、カンテレ)、
ラーシュ・アンデシュ・トムテル(Va)、
コーレ・ノールストーガ(Org)

録音:2008年2月、ニーダロス大聖堂(トロンハイム、ノルウェー)
ノルウェーのフォークミュージシャン、シニッカ・ランゲラン Sinikka Langeland は、ノルウェーの民俗音楽を現代の思考と感覚で再生させる、特徴的な活動で知られます。彼女は、聖母マリアを主題にしたアルバム『マリアの歌(Maris Song)』(ECM 2127)を、2009年にリリースしました。LAWO Classics の新しいアルバム『マリア・マグダレーナ(Maria Magdalena)』は、前作を補足するため、十字架にかけられ苦悩するイエスを見守った、キリスト教世界でもっとも重要な女性のひとり、マリア・マグダレーナをテーマに作られました。
プログラムを構成する音楽は、ソーレル、テレマルク、グーブランスダーレンの歌手たちが歌い継いできた「マグダレーナの歌」と賛美歌、J・S・バッハの「オルガン協奏曲 ト長調」、コラール幻想曲とコラール、ヴィオラで演奏する「無伴奏チェロ組曲第6番 ニ長調」。「協奏曲」の「アレグロ」「グラーヴェ」「プレスト」の各楽章と「組曲」の〈前奏曲〉〈アルマンド〉〈クラント〉〈サラバンド〉〈ガヴォット〉〈ジグ〉の各曲は、ランゲランのヴォーカルとカンテレ演奏による「即興」と彼女が作った歌、そして、民俗歌手の歌にならった伝承曲を交えて演奏されます。ラーシュ・アンデシュ・トムテル Lars Anders Tomter のヴィオラ、コーレ・ノールストーガ Kare Nordstoga のオルガン。前作と同じメンバーによるセッション録音です。
LWC-1230
タンゴ・フォー・ストリングス
アニバル・トロイロ(1914-1975)(スヴェッレ・インドリス・ヨーネル編):下町のロマンス
ヘラルド・マトス・ロドリゲス(1897-1948)(ヨーネル編):ラ・クンパルシータ
ミゲル・マタモロス(1894-1971)(ヨーネル編):『黒い涙』による変奏曲
ピアソラ:オブリビオン(忘却)*
伝承曲(ヨーネル編):別離**
スヴェッレ・インドリス・ヨーネル(b.1963-):レトロロンガ
ピアソラ:アヴェ・マリア***、鮫、孤独
ペドロ・ラウレンス(1902-1972)(ヨーネル編):わが愛のミロンガ
エラクリオ・フェルナンデス(1851-1886)(ヨーネル編):解き放たれた悪魔
アレハンドロ・スカルピノ(1904-1970)&フアン・カルダレラ(1891-1978)(ヨーネル編):パリのカナロ
アンヘル・ビジョルド(1861-1919)(ヨーネル編):エル・チョクロ
オルケステル・インラネ、アトレ・スポンベルグ(Vn、ヴァイオリン・ソロ **)、
ヒルデ・スポンベルグ(Vc・ソロ)*、
ビャルネ・マグヌス・イェンセン(ジャズ・ヴァイオリン・ソロ)**、
アン=ヘレン・モーエン(S)***

録音:2020年10月12日-14日 ヤール教会(バールム)、2021年5月4日 ソフィエンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)
ノルウェーのプロ・アンサンブル「オルケステル・インラネ Orkester Innlandet」の「タンゴ・アルバム」。このグループは、1990年、ロルフ・ベッケルンにより「ヨーヴィク・シンフォニエッタ」としてインラネ郡のヨーヴィクに創設されました。ヨーヴィク出身で国際的な活動で知られるヴァイオリニスト、アトレ・スポンベルグ Atle Sponberg が2000年から芸術監督を務め、クラシカル音楽とジャンルを超えたプログラムによるコンサートと録音活動を行っています。このアルバムでは、「ラ・クンパルシータ」「パリのカナロ」「エル・チョクロ」といった曲に代表される伝統的タンゴ、「オブリビオン(忘却)」をはじめとするピアソラの作品、そして、このアルバムの編曲を手がけたスヴェッレ・インドリス・ヨーネル Sverre Indris Joner(b.1963-)が作曲した「ミロンガ」「レトロロンガ」を演奏。ピアソラの「アヴェ・マリア」のソロを、バロックから現代の音楽まで、どんなレパートリーの曲も素敵に歌うと定評のあるノルウェーのソプラノ、アン=ヘレン・モーエン Ann-Helen Moen が歌っています。
LWC-1231
カラーズ・オヴ・クリスマス
キム・アンドレ・アルネセン(b.1980):クリスマスの夜
ジョン・ラッター(b.1945):カラーズ・オヴ・クリスマス
キム・アンドレ・アルネセン:フライト・ソング
フレードリク・シクステン(b.1962):娘シオンよ、大いに踊れ
トーヴェ・クヌートセン(b.1951):いちばん小さい星
カーリン・レーンクヴィスト(b.1957):暗闇をこわがらないで
キム・アンドレ・アルネセン:ゆりかごの歌、こんどのクリスマスにはキャンドルに火を灯そう
ジョン・ラッター:キャンドルライト・キャロル
伝承曲(エド・ロジェスキ(1942-2020)編):ディンドン、空高く
キム・アンドレ・アルネセン:愛を探り
スヴァイン・モッレル(1958-1999):命のある限り恵みと慈しみはいつも
Z・ランドル・ストループ(b.1953):永遠の光
ミコラ・レオントヴィチ(1877-1921):鐘のキャロル
フレードリク・シクステン(b.1962):神よ、あなたをほめ讃えましょう!
ブラゲーネス教会ユースcho、器楽アンサンブル〔ボグミラ・ドヴラシュ・ニューステット(Vn)、アマンダ・ホーオイ・ホルン(Vn)、ヘンニンゲ・ランドース(Va)、アンネ・スティーネ・ダール(Vc)、フローデ・ベルグ(Cb)、スンニヴァ・ロードラン(Hp)、イングリ・ホルメン(Fl)、ヤン・ベッテルセン(Ob)、オッド・ニルセン(Tp)、アンデシュ・アイステン・ダール(オルガン、ピアノ)、アンデシュ・クレグネス・ハンセン(打楽器)〕、ベアーテ・ストロンメ・フェヴァング(指)

録音:2019年4月27日&6月16日、2021年5月2日-3日&5月10日、ブラゲーネス教会(ドランメン、ノルウェー)/Recorded in DXD 24bit/352.8kHz
ノルウェーの首都オスロの南西44キロほどのところにあるドランメン市は、多くの詩人、哲学者、画家、音楽家、スポーツ選手を育んできました。ブラゲーネス教会は、この町の音楽活動の一翼を担い、聖歌隊、少女合唱団、少年合唱団などがさまざまな活動を行っています。このアルバムで素晴らしい歌声を聴かせてくれる「ブラゲーネス教会ユース合唱団」もその団体のひとつ。終身指揮者ベアーテ・ストロンメ・フェヴァングの下、十代の女性たちが集まってコンサートとツアーを行い、ニューヨークのセント・パトリック大聖堂やウィーンのシュテファン大聖堂でも歌いました。このクリスマス・アルバム『カラーズ・オブ・クリスマス』では、「クリスマスのメッセージ」を伝えるキャロルの中からメンバーが選んだ、初録音の作品も含む15曲を歌っています。
ノルウェーでもっとも国際的に人気のある作曲家のひとり、キム・アンドレ・アルネセンの作品からは、ユアン・テイト(b.1968)、アイザック・ワッツ(1674-1748)、ハワード・サーマン(1899-1981)の詩に作曲した5曲を収録。同じくノルウェーのトーヴェ・クヌートセンはアルヴィド・ハンセン(1932-1998)の詩、スヴァイン・モッレルは『詩編23番』をテキストに使っています。スウェーデン生まれでニーダロス大聖堂のカントルを務めたフレードリク・シクステンは今もトロンハイムに住んで宗教作品を中心に作曲しており、「娘シオンよ、大いに踊れ」は『旧約聖書』の『ゼカリア書』と『新約聖書』の『ヨハネによる福音書』を、「神よ、あなたをほめ讃えましょう!」は、マルティン・ルターをテキストにした作品。イギリスのジョン・ラッターの「キャンドルライト・キャロル」とウクライナのミコラ・レオントヴィチの「鐘のキャロル」は、クリスマスの季節の歌として定着しています。アメリカのZ・ランドル・ストループ「永遠の光」は、「レクイエム・ミサ」のラテン語の典礼文による作品です。アカペラのほか、オスロ・フィルハーモニックのボグミラ・ドヴラシュ・ニューステットをはじめとするプレーヤーたちのアンサンブルとの共演、ブラゲーネス教会のオルガニストで音楽監督のアンデシュ・アイステン・ダールによるオルガンとピアノの伴奏で歌われています。
LWC-1233
Parvat(山)
ハルプレート・バンサル(b.1980):Parvat(山)(2019/20)〔Puria Dunasri(ヤン・マッティン・スモルダール(b.1978)編)、9 1/2(ハルプレート・バンサル(b.1980)編)、Bhimpalasi(ヨン・オイヴィン・ネス(b.1968)編)〕
ハルプレート・バンサル(Vn)、
ヴォイチェフ・プロハースカ(ハルモニウム)、
サンスクティ・シュレスタ(タブラ)、
ノルウェー放送O、
ハンヌ・コイヴラ(指)

録音:2020年2月24日-27日、ノルウェー放送(NRK)大スタジオ(ラジオ・コンサートホール)(オスロ、ノルウェー)
ハルプレート・バンサルは、オスロに住むインド出身の両親の家庭に生まれました。2歳の時に父からインド伝統の音楽「ラーガ」を教わり、ノルウェー国立音楽大学に進んでからはクラシック音楽と北インドの伝統音楽を学びました。現在、かつてビートルズがラヴィ・シャンカルとのコラボレーションで開拓した分野の音楽で活動しています。
サンスクリット語の「山」を曲名にした「Parvat(山)」は、ヴァイオリン、ハルモニウム、タブラとオーケストラの音楽として作られました。同名のラーガの音楽に基づく、印象主義的な一面ももった「Puria Dunasri」。曲の複雑なリズム構造をタイトルにとり、ソリストだけで演奏する「9 1/2」。もうひとつのラーガに基づく「Bhimpalasi」。この3つの部分で構成された作品です。第1と第3の部分は、ノルウェーの音楽シーンで活躍するヤン・マッティン・スモルダール(b.1978)とヨン・オイヴィン・ネス(b.1968)がオーケストレーションを担当しました。チェコのピアニスト、ヴォイチェフ・プロハースカ(b.1981)と、ネパールに生まれオスロで活動するタブラ奏者のサンスクティ・シュレスタ(b.1990)が共演。新しい音楽の主唱者として活動するノルウェー放送Oをフィンランドのハンヌ・コイヴラ(b.1960)が指揮しています。フュージョンやクロスオーバーではない、インド音楽の形式と西洋音楽のオーケストレーションが「無理なく」共存する「第2世代」の作品です。
LWC-1234
嘆きの跡
ギンゲ・アンヴィーク(b.1970):オスティナート(Vcと管弦楽のための)*
ガウテ・ストロース(b.1959):別の側から(Vcと弦楽オーケストラのための)
ヘンリク・スクラム(b.1973):晩餐(Vcと管弦楽のための)*、創発(Vcと管弦楽のための)*
ガウテ・ストロース:北欧の年(Vcと弦楽オーケストラのための)
アウドゥン・サンヴィーク(Vc)、
ノルウェー放送O *、トマス・クルーグ(指)*、ノルウェー室内O、
ペール・クリスチャン・スカルスタード(指)

2018年1月17日-19日、ノルウェー放送(NRK)コンサートホール(オスロ)*&2020年6月11日-12日、オスロ・コンサートホール「小ホール」(オスロ)
ノルウェーのチェリスト、アウドゥン・サンヴィークは、若い音楽家に与えられる「リンデマン賞」を受賞、ノルウェー放送Oの副首席チェロ奏者を2005年から2019年まで務めた後、ノルウェー室内Oにチェロ奏者として所属、ソロと室内楽の活動を行っています。『嘆きの跡』と題した新しいアルバムは、ラフマニノフとショスタコーヴィチの「チェロ・ソナタ」(LWC1131)に次ぐ LAWO Classics の第2作。映画やテレビなどオーディオ・ヴィジュアルのジャンルで活動する作曲家たちが、彼のために作曲あるいは編曲した「物語、音楽表現、環境、感情」を出発点とする音楽を演奏しています。
ギンゲ・アンヴィーク(b.1970)が2015年の映画『De narmeste』のために書いた音楽に基づく「オスティナート」。ジャズ畑のガウテ・ストロース(b.1959)がチェロの「3つの主要音域」を主役にした3楽章の音楽に書いた「別の側から」と、スウェーデンの田舎を舞台にしたコリン・ナトリーのテレビ・シリーズ「北欧の年」のために書いたニッケルハルパと弦楽の作品の「チェロ版」。ヘンリク・スクラム(b.1973)が、家庭内暴力と自殺を題材にした暗く痛ましい映画のために作曲した「晩餐」と、「調性」と「重力」の関係を探求したという「創発」を収録。
LWC-1237
アウト・オブ・ステップ〜サクソフォンのための作品集
マーク・アダリー(b.1960):アウト・オブ・ステップ
オラヴ・アントン・トンメセン(b.1946):厳粛な歌
ビョルン・クルーセ(b.1946):ギダの秘密
ラグンヒル・ソーデルリン(b.1945):フリースラントの風景
アンデシュ・エリーアソン(1947-2013):詩
オラヴ・ベルグ(b.1949):ユキノシタ
ラーシュ・リーエン(Sax)、
セルゲイ・オサドチュク(P)

録音:2020年2月11日-12日、9月15日-16日、ソフィエンベルグ教会(オスロ)
ノルウェー国立音楽大学で学び、「サクソフォーン・コンセントゥス」「アフィニス・アンサンブル」「オスロ・シフォニエッタ」などのアンサンブルで活動するサクソフォン奏者のラーシュ・リーエンと、彼が准教授として教えるトロムソ音楽院の同僚、モスクワ出身のピアニスト、セルゲイ・オサドチュクのデュオ・アルバム。現代ノルウェーとスウェーデンの作曲家たちが作曲した「図書館の蔵書リストに載っているだけではもったいない」という作品を広く聴いてほしい、という動機で作られました。
リーエンがコラボレーションを続けるマーク・アダリーが、リーエンとオサドチュクのために書いた 「アウト・オブ・ステップ」(同調していない)。オラヴ・アントン・トンメセンの 「厳粛な歌」 は、「ピアノのヴィルトゥオーゾ的な音のブランケット」を背景にサクソフォンが4オクターヴ以上の音域で演奏。ジョン=エドワード・ケリーのために書かれた作品。ビョルン・クルーセの 「ギダの秘密」 は、オスロのギダ通りに1989年に建設されたノルウェー国立音楽大学の新校舎落成を祝う作品。ラグンヒル・ソーデルリンが、デンマーク系ドイツの画家エミール・ノルデの表現主義スタイルの作品からインスピレーションを受け、ロルフ=エーリク・ニューストレムのために書いた 「フリースラントの風景」。スウェーデンのアンデシュ・エリーアソンが、ソプラノとピアノのために書いたトゥーマス・トランストローメルの詩による歌を改作した 「詩」。オラヴ・ベルグの 「ユキノシタ」 は、このアルバムのプロデューサー、ヴェーガル・ランドースの委嘱作です。
LWC-1238
リチェルカーレ
ヨハン・クヴァンダール(1919-1999):弦楽三重奏曲 Op.12
フィン・モッテンセン(1922-1983):三重奏曲 Op.3
エドヴァルド・フリフレート・ブレイン(1924-1976):三重奏曲 Op.15
ベッティル・パルマル・ヨハンセン(b.1954):リチェルカーレ(1996)(弦楽三重奏曲のための)
SSENS Trio(エッセンス・トリオ)〔ソルヴェ・シーゲルラン(Vn)、ヘンニンゲ・ランドース(Va)、エレン・マルグレーテ・フレショー(Vc)〕

録音:2020年5月12日-13日、12月11日&2021年3月10日、ソフィエンベルグ教会(オスロ)
「SSENS Trio(エッセンス・トリオ)」は、グリーグ三重奏団のソルヴェ・シーゲルランとエレン・マルグレーテ・フレショー 、オスロPOのヘンニンゲ・ランドースの3人が2014年に結成。これまでにベートーヴェンの弦楽三重奏曲(LWC1122)とモーツァルトの「ディヴェルティメント変ホ長調」(LWC1170)のアルバムを LAWO Classics に録音していました。
アルバム第3作となる今回はノルウェーの作曲家による4つの作品を演奏しています。ヨハン・クヴァンダール(1919-1999)が、新しいヨーロッパ音楽の中で独自の音楽表現を探求した「弦楽三重奏曲」。続くフィン・モッテンセン(1922-1983)の「三重奏曲」は、「自身の声」をもつ3つの弦楽器がそれぞれの旋律をダイナミックに交流させる作品で、当時のノルウェーでもっとも新しい技法と様式の音楽を追求した彼の、最初の公の場でのコンサートで演奏された作品です。エドヴァルド・フリフレート・ブレイン(1924-1976)の「三重奏曲」は、モチーフとテーマをリズミカルに展開させた変奏曲のスタイルによる1楽章の作品。そして古いスタイルの「リチェルカーレ」から始まり、予定調和の調性に従わない「新たな道」が探られる、ベッティル・パルマル・ヨハンセン(b.1954)の「リチェルカーレ」。すべて20世紀に生み出された作品で、過去の2つのアルバムとはまた違ったトリオの表情を楽しむことができます。
LWC-1239
シベリウス:管弦楽伴奏歌曲集
秋の夕べ Op.38-1/海辺のバルコニーで Op.38-2/夜に Op.38-3/もはや私は問わなかった Op.17-1/眠れ! Op.17-2/鳥のさえずり Op.17-3/とんぼ Op.17-5/夕べに Op.17-6/川面に漂う木屑 Op.17-7/黒いバラ Op.36-1/しかし私の鳥は帰って来ない Op.36-2/葦よそよげ Op.36-4/3月の雪 Op.36-5/3月の雪の上のダイヤモンド Op.36-6/初めての口づけ Op.37-1/日の出 Op.37-3/夢かしら? Op.37-4/逢い引きから戻った娘 Op.37-5
マリアンネ・ベアーテ・シェラン(Ms)、
ペトル・ポペルカ(指)、
ノルウェー放送O

録音:2021年2月9日-12日、NRK放送コンサート・ホール(オスロ、ノルウェー)
Lawo Classicsのメイン・アーティストの1人であり、鈴木雅明&バッハ・コレギウム・ジャパンとの定期的な共演でも知られ、2022年10月に行われる新国立劇場の2022/2023 シーズンオペラ、ヘンデルの「ジュリオ・チェーザレ」公演にも参加を予定しているノルウェーの名メゾ・ソプラノ歌手、マリアンネ・ベアーテ・シェラン(マリアンネ・ベアーテ・キーラント)。Lawo Classicsで17枚目となるアルバムでは、チェコの新星ペトル・ポペルカ率いるノルウェー放送Oをバックに、フィンランドの巨匠シベリウスが書いた歌曲のオーケストラ伴奏版を歌います。管弦楽版へのアレンジは、シベリウス自身が行ったものもあれば、同時代のシモン・パルメ(1897-1969)やシベリウスの娘婿で指揮者のユッシ・ヤラス(1908-1985)、エルネスト・パングー(1887-1942)、イヴァル・ヘルマン(1891-1994)などから、現代のコリン・マシューズ(b.1946)の手によるものも含み、Op.17、Op.36、Op.37、Op.38の4つの曲集からのセレクションを精緻で雄大なオーケストレーションとマリアンネ・ベアーテ・シェランの素晴らしき歌声で贈ります。
指揮は、2020年秋からノルウェー放送Oの首席指揮者を務め、2022年9月からはプラハRSOの首席指揮者&音楽監督にも任命されているチェコの注目若手指揮者、ペトル・ポペルカ。1986年プラハ出身、シュターツカペレ・ドレスデン(ドレスデン国立歌劇場O)のコントラバス奏者として活動した後、現在はハンブルクとプラハの両都市を拠点に、ヨーロッパの一流オーケストラ、主要なオペラの舞台で急成長を遂げています。既にノルウェーの主要オーケストラのほとんどを指揮し、ノルウェー国立オペラ&バレエにも何度か出演。2022年8月には、東京SOとの共演(マティアス・ピンチャーの代役)で、日本デビューを控えている気鋭のマエストロです。
LWC-1241
変容、変奏と断片〜弦楽のための作品集
ブリテン:フランク・ブリッジの主題による変奏曲 Op.10
ラーシュ・ペッテル・ハーゲン(b.1975):シュトラウスの断片
R・シュトラウス:メタモルフォーゼン
アンサンブル・アレグリア

録音:2020年8月16日-18日、8月20日、2021年5月29日、ソフィエンベルグ教会(オスロ)
ノルウェーの弦楽オーケストラ「アンサンブル・アレグリア」は、クラリネットのマッティン・フローストやチェロのトルルス・モルクといった一線で活躍する音楽家を客演に迎えた自主活動のほか、グレーテ・ペーデシェン指揮のノルウェー・ソリスト合唱団とも定期的に共演し、2017年にリリースしたバッハの『7つのモテット』(BIS SA-2251)が「Diapason d’or(ディアパソン・ドール)」の2018年合唱部門の最優秀アルバムに選ばれるなど、充実した活動を続けています。
モーツァルトとシェーンベルクの作品によるアルバム(LWC1138)に続くLAWO Classics の第5作では、R・シュトラウス、ブリテン、ノルウェーのラーシュ・ペッテル・ハーゲンの「引用」あるいは「主題に使う」ことで繋がる3つの作品を演奏しています。
ブリテンの 「フランク・ブリッジの主題による変奏曲」 は、彼が私的に師事したブリッジの 「弦楽四重奏のための3つの牧歌」 の第2曲を変奏主題に使った作品。シュトラウスの 「メタモルフォーゼン」 は、ヒトラーの第3帝国が滅亡しようとする時期に作曲され、ベートーヴェンの『エロイカ交響曲』の「葬送行進曲」の主題が末尾に引用されています。ラーシュ・ペッテル・ハーゲンは、「トヴェイト断片」 や 「エドヴァルド・グリーグに基づく葬送行進曲」 といった、他の作曲家の音楽から得たインスピレーションを基にした作品で知られ、イングリ・アンスネスが録音したベートーヴェンの 「ディアベッリ変奏曲」 では、彼女の依頼により最終変奏の前に演奏するための 「ディアベッリ・カデンツァ」 を作曲しました。「シュトラウスの断片」 は、シュトラウスの 「メタモルフォーゼン」 が出発点になった作品です。6つの部分が重なりあっていく静謐な音楽です。
LWC-1242
ラウドマウス・ビューティー〜バストロンボーンのための演奏会用小品集
1. ベンテ・ライクネス・トーシェン(b.1980):ラッシュ・ダークネス - グレアリング・ライト
2-4. エルンスト・ザクセ:トロンボーン協奏曲ヘ長調
5. アンリ・トマジ(1901-1971):生きるべきか死ぬべきか
6-8. トシュタイン・オーゴール=ニルセン(b.1964):エルダの娘たち
9. ヤン・サンドストレム(b.1954):ロッタへ捧ぐ歌
10. チャールズ・スモール(1927-2017):カンバセーション
11. アレクセイ・レベデフ(1924-1993):バストロンボーン協奏曲第1番
クレア・ファー(バストロンボーン)、
スヴェッレ・リーセ(トロンボーン/tr.7)、
ペッテル・ヴィンルート(トロンボーン/tr.10)、
シセル・ヴァルスタ(ハープ/tr.9)、
インゲル=リーセ・ウルスルード(オルガン/tr.2-4)、
シーグスタイン・フォルゲルー(P/tr.11)、
ノルウェー・トロンボーン・アンサンブル(tr.5)

録音:2021年5月28日、8月30日&9月6日、NRKラジオ・コンサート・ホール(オスロ、ノルウェー)/Recorded in DXD 24bit/352.8kHz
ノルウェー放送Oバストロンボーン奏者、クレア・ファーによる魅惑のリサイタル・プログラム。クレア・ファーは、ノルウェー国立音楽大学を卒業後、フリーランスの音楽家として、オスロPO、ノールショピングSOを長期にわたり歴任し、ノルウェーやヨーロッパの多くのオーケストラ、アンサンブルと共演。2013年からは、現在のノルウェー放送Oバストロンボーン奏者のポジションに就いています。
本アルバムでは、トロンボーン4大協奏曲のひとつに数えられるザクセの協奏曲から、柔らかく、愛情に満ちたメロディが描かれたサンドストレムの 「ロッタへ捧ぐ歌」、シェイクスピアのハムレットの独白からインスピレーションを得て作曲された、トマジの 「生きるべきか死ぬべきか」(トロンボーン四重奏ではあるが、バストロンボーンがソロ(生死の質問に答える)という役割を持つ珍しい作品)、このレコーディングのために委嘱されたノルウェーの現代作曲家、ベンテ・ライクネス・トーシェンの新作まで、様々な編成で奏でるバストロンボーンのための作品を集約。力強くも時には繊細なメロディ、色彩感と柔軟性に富んだ音色で、オーケストラを支える低音楽器とはまた一味違った、バストロンボーンのソロ楽器としての魅力を引き出しています。
LWC-1243
オリ・ムストネン(b.1967):弦楽四重奏曲第1番(2016)
ピアノ五重奏曲(2014)
オリ・ムストネン(P)、エンゲゴール四重奏団〔アルヴィド・エンゲゴール(Vn)、アレックス・ロブソン(Vn)、ジュリエット・ジョプリング(Va)、ヤン・クレメンス・カールセン(Vc)〕

録音:2021年5月31日-6月1日&9月7日-8日、ソフィエンベルグ教会(オスロ)
ピアニスト、指揮者そして作曲家として多角的に活躍しており、度々来日していることからも(2022年10月にもピアニストとして来日予定)日本のクラシック・ファンからも馴染み深いオリ・ムストネンによる室内楽作品集。ムストネンは「弦楽四重奏曲は多くの作曲家にとって最も重要で意味のある作品に思える」と語っており、自身が作曲するにあたり、ベートーヴェンとバルトークから多大なる影響を受けたと言います。それは音楽家としてだけでなく、一人の人間としても同じであると述べています。ムストネンの弦楽四重奏曲は多くの困難を乗り越え「闇から光へ」と向かい、フィナーレを迎えます。
ピアノ五重奏曲の第1楽章はドラマティックで情熱的な構成になっており、ムストネンの交響曲第2番「ヨハネス・アンゲロス」(歴史小説から着想を得た作品)によく似ていると彼は語っています。第2楽章はパッサカリアに類似した変奏曲集から成り、終楽章で第2楽章の素材が使われつつ、賛美歌の断片のようなものを奏でながら、フィナーレへと向かっていきます。
エンゲゴール四重奏団は、シャーンドル・ヴェーグ率いるモーツァルテウム・カメラータ・アカデミカ(現カメラータ・ザルツブルク)のコンサートマスターを務めていたノルウェーの名手、アルヴィド・エンゲゴールが2006年に設立しました。これまでにLAWOレーベルからモーツァルトの弦楽四重奏曲集(LWC1219)をリリースするなど活躍しています。
LWC-1248
トリオ・ブラクス
シェル・ハッベスタ(b.1955):花三種 Op.97(ヴィオラ、テナー・サクソフォンとピアノのための)〔サキシフラガ・スクアローサ、ヴィオラ・コルヌタ、タイリンキバナジギタリス〕
ホーヴァル・ルン(b.1970):カササギと私
ヘルゲ・イーベルグ(b.1954):馬泥棒に出かける〔針、乗馬〕
ヒンデミット:ヴィオラ、テナー・サクソフォンとピアノのための三重奏曲 Op.47(1928)
トリオ・ブラクス〔ユリア・ネーヘル(Va)、オーラ・アスダール・ロッコネス(テナー・サクソフォン)、セルゲイ・オサドチュク(P)〕

録音:2021年2月22日-25日、ソフィエンベルグ教会(オスロ)/Recorded in DXD24bit/352.8kHz
トリオ・ブラクスは、ノルウェー北部のトロムソを拠点とする2015年結成のアンサンブル。フライブルクでヴォルフラム・クリスト、ケルンでアントワン・タメスティに学び、トロンハイムSOの首席ヴィオラ奏者を務めるドイツのユリア・ネーヘル(b.1983)、クラシカルとジャズの両方の分野でサクソフォン奏者として活動し、『ノルウェーのサクソフォーン』(LWC-1162)をリリースしたオーラ・アスダール・ロッコネス(b.1983)、ロシア出身、トロムソ大学の音楽アカデミーで教授を務めるセルゲイ・オサドチュク(b.1957)というメンバーで、現代ノルウェーの作曲家たちとコラボレーションを行い、「新しい音と音楽風景」を開拓する活動を行っています。
トリオとしてのデビュー・アルバムとなる今作。シェル・ハッベスタの「花三種」は、プーシキンの『預言者』がロシア、ニーチェの『日は沈む』がドイツ、アンドレ・ビェルケの『歌う大地』がノルウェーと、メンバーの国籍で選んだ詩を背景とする作品です。ホーヴァル・ルンの「カササギと私」は、鳥の群れとの不愉快な出逢いが出発点になった作品、ヘルゲ・イーベルグの「馬泥棒に出かける」は、ペール・ペッテションの有名小説の書名からインスピレーションを得たといいます。ヒンデミットの「ヴィオラ、ヘッケルフォーン(またはテナー・サクソフォン)とピアノのための三重奏曲」は、彼がさまざまな楽器の組み合わせのために書いた作品のうちひとつです。
LWC-1249
バッハ:パルティータ第1番、第5番&第6番
バッハ:パルティータ第6番ホ短調 BWV830
パルティータ第5番 ト長調 BWV829
第1番変ロ長調 BWV825
ニルス・アンデシュ・モッテンセン(P)

録音:2021年11月30日-12月1日、ソフィエンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)
ドビュッシー、グリーグ、バルトークを弾いた「戸外にて」、ブラームスの作品集「陰鬱な真夜中に」や、エンゲゴール四重奏団とのシューマンの室内楽作品集、そしてメゾ・ソプラノのマリアンネ・ベアーテ・シェラン(キーラント)との共演によるノルウェー歌曲のシリーズなどLawo Classicsの数多くのアルバムに登場しているノルウェーのピアニスト、ニルス・アンデシュ・モッテンセンが、バッハのパルティータ集の録音を開始。2019年にリリースしたフランス風序曲やイギリス組曲などを収録した作品集(LWC1174)以来となる彼のバッハ・アルバムとなります。残る第2番、第3番、第4番も今後リリースが予定されています。
ニルス・アンデシュ・モッテンセンは1971年、ノルウェーの港町フレッケフィヨルド生まれ。3歳でピアノを始め、1986年にノルウェー・ヤング・ピアニスト・コンクールで優勝。ノルウェー音楽アカデミー、パリのエコール・ノルマル音楽院などで学び、タチアナ・ニコラーエワやハンス・ライグラフにも教わったことがあります。ソリストとしてノルウェーの多くの主要オーケストラと共演しているほか、レコーディング活動も精力的に行っています。
LWC-1250
アルネ・ヌールハイム:バレエ「テンペスト」組曲(1979)(ソプラノ、バリトンと管弦楽のための) ベアーテ・モルダール(S)、
ジェレミー・カーペンター(Br)、
ベルゲンPO
エドワード・ガードナー(指)

録音:2021年8月16日-18日、グリーグホール(ベルゲン、ノルウェー)
アルネ・ヌールハイム(1931-2010)は、20世紀から21世紀のノルウェーでもっとも重要な作曲家として尊敬を集めました。モダニズムの技法による作品、エレクトロニクスを使った作品、伝統の語法による作品と、題材とインスピレーションによって幅広い手法を使い、2010年に没してノルウェー王国国葬で送られるまで、現役で作曲活動を続けました。シェイクスピアの戯曲に基づくバレエ「テンペスト(The Tempest)」は、ヌールハイムの音楽を代表する作品のひとつです。アメリカの振付師グレン・テトリーとのコラボレーションによって作曲され、1979年にドイツで初演。1981年のベルゲン国際フェスティヴァルでノルウェー初演されました。「私の知るかぎり、シェイクスピアの全戯曲の中で『テンペスト』ほど音楽がひんぱんに登場して大きな役割を担う作品はない。それぞれの人物が音楽で性格づけられます。奴隷にされたキャリバンでさえ、そうだ」(ヌールハイム)。
この作品は、チャールズ・ダーデンと南西ドイツRSOによる録音がノルウェー作曲家協会のレーベルからリリースされていました。LAWO Classics からリリースされるベルゲンPOと首席指揮者エドワード・ガードナーによる新しいアルバムは、「テンペスト」が2021年ベルゲン国際フェスティヴァルの演目としてベルゲンのグリーグホールで上演された際のセッション録音によって制作されました。「あれから40年、アルネ・ヌールハイムとグレン・テトリーの『古典』が、グリーグホールを支配する」。フェスティヴァル公演の歌手に代わり、ベアーテ・モルダールがソプラノ、ジェレミー・カーペンターがバリトンを担当しました。
LWC-1251
セラフ〜トランペットのための近現代作品集
エリック・エワイゼン(b.1954):トランペットと弦楽のための協奏曲
ロルフ・ヴァリーン(b.1957):エレジー
ジェイムズ・マクミラン(b.1959):トランペット協奏曲 「セラフ」
アレクサンドル・アルチュニアン(1920-2012):エレジー
プーランク(ヤーレ・ストールロッケン編):愛の小径 FP.106-Ia
グリーグ(ヤーレ・ストールロッケン編):2つのノルウェーの旋律 Op.63-2
サティ(ヤーレ・ストールロッケン編):ジュ・トゥ・ヴ(お前が欲しい)
ティーネ・ティング・ヘルセット(Tp)、
アンサンブル・アレグリア

録音:2021年3月1日-5日、ソフィエンベルク教会(オスロ、ノルウェー)
"歌うトランぺッター"として高い評価と人気を誇るノルウェー出身の若き名女流、ティーネ・ティング・ヘルセット。ノルウェーの高品質レーベル「ラウォ(LAWO)」 第2弾は、近現代の作曲家達による作品に焦点を当てています。
クラシック・ソリスト、アンサンブル・リーダー、ジャズ・ミュージシャンとして多彩に活躍するヘルセットは、国内外のメジャー・オーケストラとの共演や、数々の音楽祭に出演。2007年、クラシック・アーティストとしては初となるノルウェー・グラミー賞(スペルマン賞)で「ニューカマー・オブ・ザ・イヤー」に輝き、2013年「エコー・クラシック賞」の「ニューカマー・オブ・ザ・イヤー」、2009年ボルレッティ=ブイトーニ・トラスト・フェロウシップ、2006年ユーロヴィジョン・ヤング・ミュージシャン・コンペティション第2位など、数々の賞を受賞。2007年オスロでのノーベル賞において、ガラ・コンサートのオープニングを務め、世界中にその演奏がTV放送され一躍注目の的となりました。
本アルバムでは、特に金楽器のための作品で有名なアメリカの作曲家エワイゼンや、トランペット奏者にとっての重要レパートリーである協奏曲を残しているアルチュニアン、女流トランペット奏者のアリソン・バルサムに献呈されたマクミランの協奏曲などのオリジナル作品に加え、グリーグ、プーランク、サティと言ったヘルセットがお気に入りと語る名曲をカップリング。高い技巧は勿論のこと、ヘルセットの真髄でもある、歌心に溢れた力みのない柔らかく澄んだ音色をお楽しみいただける1枚に仕上がりました。
LWC-1253
ヨハン・クヴァンダール:弦楽四重奏曲全集
ヨハン・クヴァンダール(1919-1999):弦楽四重奏のためのフーガ(1946)
弦楽四重奏曲第1番 Op.11(1946)
弦楽四重奏曲第2番Op.27(1966)
2つのノルウェー舞曲 Op.44(1976)(弦楽四重奏のための)〔ハリング、スプリングダンス〕
弦楽四重奏曲第3番 Op.60(1983)
エンゲゴールQ〔アルヴィド・エンゲゴール(Vn1)、ドロテー・アッペルハンス(Vn2)、ジュリエット・ジョプリング(Va)、ヤン・クレメンス・カールセン(Vc)〕

録音:2021年3月15日-17日、グロルード教会(オスロ)/Recorded in DXD24bit/352.8kHz
ヨハン・クヴァンダールは、20世紀ノルウェーでもっとも重要な、演奏機会のもっとも多い作曲家のひとりです。作曲家であるダーヴィド・モンラード・ヨハンセンの子に生まれ、ゲイル・トヴェイト(ガイル・トヴァイト)とナディア・ブーランジェたちに学びました。ノルウェーのナショナル・ロマンティシズムと民俗音楽を基本にブーランジェの影響による新しい音楽語法を取り入れ、「ナショナルとインターナショナル」の両面をもつと言われる自身のスタイルを追求していきました。協奏曲と交響曲などの管弦楽曲、室内楽曲、ピアノ曲とオルガン曲、歌曲と合唱曲と、あらゆるジャンルに優れた作品を残しました。 エンゲゴール四重奏団によるこのアルバムでは、クヴァンダールが弦楽四重奏のために作曲した作品の全曲が初めてまとめて演奏されます。ネオバロックのポリフォニーによる抒情的な「フーガ」。ハイドン風の音風景を「ソナタ形式」「変奏曲」「スケルツォ」「終曲」のネオクラシカルな音楽にした「弦楽四重奏曲第1番」。最初の〈プロローグ〉と最後の〈エピローグ〉を「lugubre(悲痛な)」と指定し、4楽章の全曲を通じて陰惨な気分の「弦楽四重奏曲第2番」。第1番のネオクラシカルなスタイルを穏やかにした、クヴァンダールの後期の作風を象徴する「弦楽四重奏曲第3番」。また「2つのノルウェー舞曲」は、「ハリング」と「スプリングダンス(スプリンガル)」という伝統の舞曲をグリーグに倣いながらも独自の手法で新しい芸術に再生した作品です。
LWC-1254
オースムン・ファイエ:室内楽作品集
オースムン・ファイエ
(b.1948):エチュード(ソロ・チェロのための)
ソネット8番(女声合唱のための)
1905(弦楽四重奏のための決闘)
コントラバッカス(ソロ・コントラバスのための)
短い出会い(室内アンサンブルのための)
断片(コントラバス四重奏のための)
パ・ド・ドゥ(室内アンサンブルと弦楽オーケストラのための)
ビョルグ・ルイス(Vc)、オスロ大学女声合唱クラブ、マーリト・トンデル・ボスベルグ・ヴァイデ(指)、ヴェルターヴォSQ、ホーコン・テリーン(Cb)、クリスチャン・エッゲン(指)、ダン・ステュッフェ(Cb)、ケンネト・リューラン(Cb)、ホーコン・テリーン(Cb)、グレン・ルイス・ゴードン(Cb)、コルビョルン・ホルテ(Vn)、ヨン・ヴィーン・ソンステボー(Va)、エルンスト・シモン・グラーセル(Vc)、マリウス・クヌーセン・フラトビュー(Cb)、クリスチャン・クローグヴォル・ルンクヴィスト(ヴィブラフォーン)、ノルウェー放送O(KORK)、弦楽オーケストラ、ビャッテ・エンゲセット(指)

録音:2017年-2022年/Recorded in DXD24bit/352.8kHz
幼少期よりヴァイオリンを学び、1967年に実験的ロック・バンド「RAIN」を結成したオースムン・ファイエ。1969年にグループでオスロの国立劇場で雇われて以降、ファイエは作曲に力を入れ、今ではノルウェーで最も注目される劇場音楽の作曲家の1人となっています。
本アルバムには、ファイエの室内楽作品が、ノルウェーの第一線で活躍する音楽家たちによる演奏で収められています。
LWC-1255

PLWC-1255
国内盤仕様
税込定価
忍耐
フィリップ・グラス(b.1937):ヴァイオリン協奏曲第2番「アメリカの四季」〔プロローグ、第1楽章、ソング第1番、第2楽章、ソング第2番、第3楽章、ソング第3番、第4楽章〕
シェティル・ビェルケストラン(b.1955):ヴァイオリン協奏曲第1番「忍耐」〔命知らず、1と20、下りと上り、セブン、浮き沈み、忍耐〕
サラ・オーヴィンゲ(Vn)、
ノルウェー室内O、
エドワード・ガードナー(指)

録音:2021年8月2日-6日、ソフィエンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)
※国内盤:解説日本語訳&日本語曲目表記オビ付き
ノルウェー出身の才能溢れるヴァイオリニスト、サラ・オーヴィンゲがエドワード・ガードナーとの共演でプログラムに選んだのはフィリップ・グラスのヴァイオリン協奏曲第2番「アメリカの四季」とノルウェーの作曲家、シェティル・ビェルケストランのヴァイオリン協奏曲という好奇心に溢れたプログラム。「アメリカの四季」はグラスが2009年にヴァイオリニストのロバート・マクダフィーのために書いた作品。ヴィヴァルディの「四季」を意識して書かれた作品ではありますが、ヴィヴァルディとは違い各楽章にどの季節が該当するのかは明示されておらず演奏者やリスナーに自由な解釈が委ねられています。また通常の協奏曲のようなカデンツァを置かず、第1楽章の前に「プロローグ」、他の3つの楽章の前にはそれぞれ「ソング」というソリストのための無伴奏の楽章が置かれている点でもグラスのユニークさが光る作品です。シンセサイザー・パートは一般的にバロック・ハープシコードのような音色で演奏されますが、オーヴィンゲはより電子音響的な音を作り、一味違ったサウンドを創り出しています。
シェティル・ビェルケストランはクラシックはもとよりロック、ポップスからフォークや映画音楽、コンテンポラリーまで幅広い音楽スタイルで活動するノルウェーの音楽家。レイ・チャールズやキース・エマーソンのアレンジャーとしても知られています。オーヴィンゲは2019年にビェルケストランと出会い自分が探し求めていたものを見つけたと話します。このアルバムでは「電子的なものと有機的なものの共存」というテーマを追求しています。
サラ・オーヴィンゲは4歳でヴァイオリンを始め、9歳で地元ノルショーピングのオーケストラに初めてソリストとして登場。16歳でストックホルムの王立音楽大学で学士号を取得後、オスロのノルウェー音楽アカデミーとロンドンの王立音楽大学でソロ・ディプロマを取得しました。ノルウェー音楽アカデミーではディプロマを史上最年少で修了したほか、スウェーデン・ソリスト賞の「リスナー賞」をはじめ数々の賞を受賞しています。これまでにソリストとしてヨーテボリSO、ベルゲンPO、ノルウェー放送O、トロンハイムSOなど、スカンジナビアを代表する多くのオーケストラと共演を重ね、着実に評価を高めているヴァイオリニストです。
LWC-1256
シーグル・リ:歌曲集 第1集
シーグル・リ(1871-1904):雪(1899)/ヴィルヘルム・クラーグの詩による6つの歌 Op.1(1892)〔ただお泣き,青ざめ悲しい子よ、ヴァルプルギスの夜、鳥が甲高く鳴いた、世界がみんな歌う、私は鞍をつけ、フィドルよ私を癒してくれ〕/クラーグとカスパリの詩による4つの歌 Op.2(1893)〔私の五月の日の花嫁、賄賂、私は愛するひとを埋葬した、夏の夕べ〕/6つの歌(1895)〔新しい生、彼は傷つき、十二月、母の子守歌、わたしは甘い夢を隠し、金色ちどり〕/ペール・シヴレの詩による5つの歌(1898)〔日蝕、光、春-願い、秋、故郷〕/中声のための歌(1901)〔心はやさしさと若さにあふれ、日の光の歌〕/ヘリェ・ローゼの詩による低声のための8つの歌〔平原、夜、歌、わたしの希望はどこに、黄色と白のボートは、木、メヌエット、秋〕/ヘリェ・ローゼの『王の息子たち』による3つの歌〔子守歌、夏至の日の歌、明るく輝く日だった〕/イーダル・ハンダガールの詩による7つの歌(1902)〔春だ、地球を照らす黄金色の太陽よ、あなたの肌は薄く、海と山、ふりそそぐ日の光、それは鼻歌に似て、夏の朝〕
マリアンネ・ベアーテ・シェラン(Ms)、
ニルス・アンデシュ・モッテンセン(P)

録音:2022年6月7日-10日、11月8日、ソフィエンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)
シーグル・リは1871年にノルウェーのドランメンで生まれ、クリスチャニア(現オスロ)で育ちました。ピアノとヴァイオリンと音楽理論を学び、リンデマン音楽オルガニスト学校の学生だった時、自身の楽器としてヴァイオリンを選びました。作曲をイーヴェル・ホルテルに学び、音楽の道を志す当時のノルウェー青年たちと同じようにライプツィヒに留学。1891年から1893年にかけてカール・ライネッケに教わり、1894年から1895年までベルリンでハインリヒ・ウルバンに師事しました。帰国後、1895年から1898年までベルゲンの「ハルモニエン」オーケストラ(ベルゲン・フィルハーモニックO)のコンサートマスターを務め、1898年にクリスチャニアに戻り中央劇場のカペルマイスターに就任しました。1902年に男声合唱団「ハンデルスタンデン合唱クラブ」の指揮者に任命され、ノルウェー音楽シーンでの活躍を期待されたものの、1904年、結核のためわずか33歳で没しました。後期ロマンティシズムのスタイルによる「交響曲 イ短調」と合唱曲「雪」が特に知られていますが、70を超す数の歌曲も手がけました。多くは生前に出版され、未出版だった15曲はテリエ・マティセンとハンス・マグネ・グレースヴォルが改訂を加え、1999年に『Sanger(歌)』として出版されました。
メゾ・ソプラノのマリアンネ・ベアーテ・シェラン(マリアンネ・ベアーテ・キーラント)がニルス・アンデシュ・モッテンセンと共演してシーグル・レの全歌曲を2枚のアルバムに録音するうちの最初のアルバムとなる今作は「スーパーヒット」の「雪」を含む、生前に出版された作品が歌われます。デンマークの詩人ヘリェ・ローゼ、クリスチャニアで同じ学校に通っていたヴィルヘルム・クラーグ(1871-1933)、テオドル・カスパリ(1853-1948)、ニルス・コレット・ヴォークト(1864-1937)、シーグビョルン・オプストフェルデル(1866-1900)、ペール・シヴレ(1857-1904)、マグヌス・ブローストルプ・ランドスタ(1802-1880)、ニーノシュクの推進にも務めた医師のイーダル・ハンダガール(1874-1959)の詩がテキストの作品です。
LWC-1257
モーツァルトとオルガン
モーツァルト:教会ソナタ第1番変ホ長調 K.67/41h/教会ソナタ第2番変ロ長調 K.68/41i/教会ソナタ第3番ニ長調 K.69/41k/教会ソナタ第4番ニ長調 K.144/124a/教会ソナタ第5番へ長調 K.145/124b/教会ソナタ第6番変ロ長調 K.212/教会ソナタ第7番ト長調 K.241/教会ソナタ第8番へ長調 K.224/241a/教会ソナタ第9番イ長調 K.225/241b/教会ソナタ第10番へ長調 K.244/教会ソナタ第11番ニ長調 K.245/教会ソナタ第13番ト長調 K.274/271d/教会ソナタ第15番ハ長調 K.328/317c/教会ソナタ第17番ハ長調 K.336/336d/アダージョとアレグロ へ短調 K.594/幻想曲 へ短調 K.608/アンダンテ へ長調 K.616
アンデシュ・アイステン・ダール(Org)、
アルヴィド・エンゲゴール(Vn)、
アトレ・スポンベルグ(Vn)、
エムブリーク・スネルテ(Fg)
※使用楽器:ブラゲルネス教会の主オルガン、カーステン・ロン(2009)(K.336)、ブラゲルネス教会の室内オルガン、リューデ&ベルグ(2005)(K.67-328)、マルガレータ教会、スウェーデン教会のオルガン、トマシュ・モチニク(2016)(ソロ)

録音:2019年8月21日、マルガレータ教会、スウェーデン教会(オスロ)(ソロ)、2022年5月23日-24日、ブラゲルネス教会(ドランメン、ノルウェー)
『Light Shall Shine(闇から光が輝き出よ)』(LWC1235)をリリースしたドランメン生まれのオルガニスト、アンデシュ・アイステン・ダール(b.1976)の新しいアルバム。アイステン・ダールは、ノルウェー国立音楽大学で教会音楽の学士号とオルガン・ソロ演奏の修士号を取得、コペンハーゲンの王立デンマーク音楽アカデミーでオルガン・ソロ演奏を学びました。
「モーツァルトとオルガン」と題してモーツァルトが書いた「チャーミング」な17曲の 「教会ソナタ」 から14曲と、「自動オルガン」のための3つのソロ曲を演奏しています。ノルウェーの音楽シーンで活躍する音楽家たち、エンゲゴール四重奏団のヴァイオリニスト、アルヴィド・エンゲゴール (b.1963)とアトレ・スポンベルグ(b.1964)、ノルウェー放送Oの副首席ファゴット奏者のエムブリーク・スネルテ(b.1974)が、「教会ソナタ」 で共演しています。
LWC-1258
モーツァルト:交響曲第39番&第40番交響曲第39番 変ホ長調 K.543
交響曲第40番ト短調 K.550
ノルウェー放送O、
ペトル・ポペルカ(指)

録音:2022年1月24日-28日&8月22日、NRKラジオ・コンサート・ホール(オスロ、ノルウェー)
2022年8月、マティアス・ピンチャーの代役として東京SOの指揮台に登場し日本デビューを果たすと、驚異的な名演を繰り広げて話題を席巻し、日本の聴衆の心を鷲掴みにした指揮者ペトル・ポペルカ。1986年プラハ出身のポペルカはシュターツカペレ・ドレスデンの副首席コントラバス奏者を務めた経歴を持ち、本格的な指揮活動を開始したのは2016年からとまだ7年ほどしか経っていないにもかかわらず、既にチェコ・フィル、NDRエルプフィル、hr響といった一流オーケストラを指揮。さらに2022/23シーズンにはゲヴァントハウス管、シュターツカペレ・ベルリン、バンベルク響、SWR響、WDR響、ベルリン放送響、スウェーデン放送響、ルクセンブルク響、アトランタ響などにデビューまたはデビュー予定という、次代の音楽界を牽引するであろう存在としてクラウス・マケラらと共に今世界中から熱い視線が送られている気鋭の指揮者です。
2020年8月に首席指揮者に就任して以来良好な関係を維持しているノルウェー放送Oとはマリアンネ・ベアーテ・シェラン(マリアンネ・ベアーテ・キーラント)の「シベリウス:オーケストラ伴奏付き歌曲集(PLWC-1239)」で伴奏としての録音はあったものの純粋な彼らのディスクとしては初。モーツァルト晩年の大傑作、交響曲第39番&第40番を選曲したこのアルバムが新時代の到来を予感させる大注目のコンビ“ポペルカ&ノルウェー放送管”の大きな一歩となることでしょう。
LWC-1260
ストラヴィンスキー、プーランク、ドビュッシー
ストラヴィンスキー:イタリア組曲
プーランク:チェロ・ソナタ FP143
ドビュッシー:チェロ・ソナタ ニ短調 L.135
アマーリ・スタールハイム(Vc)、
クリスチャン・イーレ・ハドラン(P)

録音:2022年1月2日-5日、ソフィエンベルグ教会(オスロ)/Recorded in DXD24bit/352.8kHz
1993年にノルウェーのベルゲンで生まれたチェリストのアマーリ・スタールハイムは、2018年にスウェーデン・ソリスト賞、2021年にノルウェー・ソリスト賞をそれぞれ受賞し、現在ストックホルムを拠点にして活動しています。
本アルバムでは、ノルウェーを代表するピアニストの1人である、クリスチャン・イーレ・ハドランと共演し、20世紀のチェロとピアノのための作品を収録しました。
スタールハイムはノルウェーの財団より貸与された、F. Ruggieri(1687年製)のチェロを使用しています。
LWC-1261
盗んだんじゃなく、借りただけ
バッハ:フーガの技法 BWV1080より コントラプンクトゥス I、コントラプンクトゥス VII
スウェーデン民謡(ヨーラン・モンソン(b.1967)&ウッドペッカーズ・リコーダー四重奏団編):ハーヴェローのショッティーシュ
スウェーデン民謡(フレードリク・オステルリング(b.1966)編):ヴェルムランドの歌
バッハ:フーガの技法 BWV1080より コントラプンクトゥス IX
ヴィヴァルディ
:協奏曲 変ロ長調 RV363「ポストホルン」
テレマン(アンドレア・ボルンシュタイン編):協奏曲 ト長調 TWV40:210
ノルウェー民謡(ウッドペッカーズ・リコーダー四重奏団編):老グロ
バッハ:フーガの技法 BWV1080より3つの主題によるフーガ
ターロック・オキャロラン(トゥールロホ・オ・カロラン)(1670-1738):ターロホ・オグ・マクダナ
ルーリ・ダル・オ・カヘン(ローリ・ダル・オカハン)(1580-1653)(フレードリク・オステルリング編):手を貸してください
スコットランド民謡(ケイト・ハーン編):コックスタウン
デンマーク民謡(ペアニレ・ペータセン(b.1983)編):クリュシリス,わが世界の黄金よ
ペアニレ・ペータセン:ミケルの旅(「いとこミケル」の変奏曲による幻想曲)
デンマーク民謡(ペアニレ・ペータセン編):Honsefodder og Gulerodder
ヴィヴァルディ(ベルト・ドリーヴァー(b.1953)編):協奏曲 ハ長調 RV443
ウッドペッカーズ・リコーダー四重奏団〔カロリーネ・アイステン・ダール(リコーダー)、ケイト・ハーン(リコーダー)、ペアニレ・ペータセン(リコーダー)、カタリーナ・ヴィーデル(リコーダー)〕
「キツツキ」の名を冠した「ウッドペッカーズ・リコーダー四重奏団」は、「バロック音楽をリコーダーで演奏することをこよなく愛する」プレーヤーがそろってストックホルムに住んでいた17年前に結成されたアンサンブルです。『ブラックバード』(LWC-1069)などのソロ・アルバムで親しまれているノルウェーのカロリーネ・アイステン・ダール、アイルランド出身のケイト・ハーン、デンマークのペアニレ・ペータセン、韓国で生まれスウェーデンで育ったカタリーナ・ヴィーデルという多国籍なメンバーで構成されています。彼女らのレパートリーに欠かせないバッハの「フーガの技法」をプログラムに組んだ最初のコンサートの後、「盗んだんじゃなく、借りただけ」という「編曲」作品を少しずつレパートリーに加えながら演奏活動を行ってきました。バッハ、ヴィヴァルティとテレマンの曲、北欧の民謡、スコットランドとアイルランドの民謡や人気曲と、彼女らのコンサートを思わせる多彩なプログラムによるアルバムです。
LWC-1263
北極のサクソフォン
アレクサンデル・オーロエン(b.1993):心、高まる-子供のころの秋、春、季節はすべて過ぎゆく
アレクサンドル・マノツコフ(b.1972):7つの肖像-ミカエル、イェグディエル、ガブリエル、バラキエル、セアルティエル、ラファエル、ウリエル
テリエ・ビョルクルン(b.1945):北極の短詩-短いサーミの歌、北極の風、北極の風景、北極熊との戦い、北極の十一月、サーミの歌
オーラ・アスダール・ロッコネス(アルト・サクソフォン)、
アークティック・フィルハーモニック、
ペール・クリスチャン・スカルスタード(指)

録音:2021年4月26日-30日、グロンノーセン教会(トロムソ、ノルウェー)
オーラ・アスダール・ロッコネス(b.1983)は、ノルウェー北部、トロムソのサクソフォン奏者。ラーシュ・リーエン、ヴィーヴェケ・ブライアン、ジャン=イヴ・フルモー、ヨン=ポール・インデルベルグたちに学び、ジャズとクラシカル音楽の両分野で活動しています。パリのサクソフォン・メーカー、アンリ・セルマーの公式アンバサダーで、「トリオ・ブラクス Trio Brax」(LWC1248)のメンバーです。
『北極のサクソフォーン』は、ファビオ・マストランジェロ指揮サンクトペテルブルク・ノーザン・シンフォニアとの『ノルウェーのサクソフォーン』(LWC1162)に次ぐ、オーケストラ共演のアルバム。アレクサンデル・オーロエンは、ノルウェー北部に生まれ、オスロで活動しています。「心、高まる」 は、メロディと主題のはっきりした「リスナー・フレンドリー」なスタイルによる〈子供のころの秋〉〈春〉〈季節はすべて過ぎゆく〉の3曲の作品です。アレクサンドル・マノツコフは、ロシアのサンクトペテルブルク生まれ。「7つの肖像」 は、北部ノルウェーと北西ロシアが緊密な関係にあったことから、「大天使の町」として知られるアルハンゲリスク市をインスピレーションに作曲されました。〈ミカエル〉から〈ウリエル〉まで、東方正教会の7人の大天使の名をつけた7曲の作品です。テリエ・ビョルクルンもメロディを書く作曲家です。1994年のリレハンメル冬季オリンピック大会で初演された弦楽四重奏のための 「カントス」 は、弦楽オーケストラ用にも編曲され、親しまれています。ロムソの南、車で数時間のナルヴィークの生まれ。サクソフォーン協奏曲 「北極の短詩」 は、「北極への頌歌」として作られました。3つの作品すべて、ロッコネスの委嘱作です。
トロムソとボードーのオーケストラ「アークティック・フィルハーモニック」を指揮するペール・クリスチャン・スカルスタード(b.1972)は、オスロSQ創設メンバー。指揮者としての活動が多くなり、テレマルク室内Oの芸術監督を務めています。

LWM-003
ユース・ストリング・オーケストラのための現代ノルウェー音楽
マグネ・ヘーグダール:小交響曲
アイヴィン・ビューエネ:水の音楽
コーレ・ディヴィーク・フースビ:Artinatrinn
トシュタイン・オーゴール=ニルセン:ヒップ=トリップ=トランプ
オーレ=ヘンリク・モー Jr.:Unodvendig Solnedgang
ギスレ・クヴェルンドク:シェイクスピア組曲
ヘンリク・ヘルステニウス:インプロヴィゼーション1&2
オスムン・フェイディエ:ミヌエット・リベロ
アルフレード・ヤンソン:ア・バグダッド・ブルース(ノット・フォー・ブレア、ノット・フォー・ブッシュ)
クヌート・ヴォーゲ:Arcologi 第2番〜第4番
UNOF(ノルウェー・ユース・オーケストラ機関)

録音:2009年12月、レインボー・スタジオ(オスロ)
ノルウェー政府がサポートし活動するノルウェー・ユース・オーケストラ機関「UNOF」による、現代ノルウェーを代表する作曲家たちの弦楽オーケストラ作品。
LWM-006(1SACD)
マリアの歌
ハーヴロイ:おお, 大いなる神秘、
 アヴェ・マリア、サルヴェ・レジナ、
 スターバト・マーテル
ニューステット:マリアの歌
ブスト:マニフィカト、サルヴェ・レジナ
ルーエンジェン:サルヴェ・レジナ
アンサンブル・イラヤリ、
ポル=アヴェ・バックショ(指)

録音:2012年〜2013年
2008年ノルウェーのボードーで結成された女声ア・カペラ・グループ、アンサンブル・イラヤリ(Ylajali)。バリトン歌手であり作曲者としても活動するフランク・ハーヴロイ Frank Havroy (1969−)を中心とした、現代の作曲家たちによる、聖母マリアのための音楽。
LWM-007
ギターのための前奏曲集
マドセン:無伴奏ギターのための5つの前奏曲 Op.76
マークッセン:ギターのための12の前奏曲
シェルブレード:ギターのための5つの前奏曲
ロイ・ヘンニング・スニーエン(G)

録音:2013年12月−2014年3月
ノルウェーの3人の作曲家たち、トリグヴェ・マドセン(1940−)、シェル・マークッセン(1952−)とビョルン・ボルスタ・シェルブレード(1970−)による、ギターのための「前奏曲集」。ノルウェーの23曲の「前奏曲」は、ギターの特色を引き出す秀作揃い。同国のギター界を代表する名手、ロイ・ヘンニング・スニーエンが奏でてゆきます。
LWM-008
オーゴール=ニルセン:トランペットとピアノのための作品集
ビョルン・ボルスタ・シェルブレード:レジスティング・グラヴィティ
シェティル・ヴォスレフ:パーペッタム・トロンペッタム
アイレット・トッセ:シグナルズ
オーゴール=ニルセン:Kverhusfanfare
 ブロークン・ハートのための悲歌、
 フェストーゾ、オルフェウスの哀歌
シーグル・フィッシャー・オルセン:3つのラメント・ムーヴメンツ
クヌート・ヴォーゲ:マルチモーフ IV
トシュタイン・オーゴール=ニルセン(Tp)
ヤーレ・ ローテヴァートン(P)

録音:2013年9月28日&2014年6月24日−25日、ノルウェー
ノルウェーの作曲家、トランペット奏者であるトシュタン・オーゴール=ニルセンの自作自演を中心としたノルウェーのトランペット作品集。
LWM-009
魔女のミサ〜マッティン・ロムベルグ:合唱作品集
アラディア/魔女
オーディンのルーン歌
グレクス・ヴォーカリス、
カール・ホグセット(指)
ノルウェー少女Cho
アンネ・カーリン・スンダール=アスク(指)室内合唱団ノーヴァ、
ヴィヴィアンネ・シュードネス(指)

録音:2014年3月、オスロ
マッティン・ロムベルグはノルウェーの作曲家で、主に幻想文学、視覚芸術、各国の神話、コミックブックに主題を求めた作品をポスト=ロマンティックな語法により作曲し、オーケストレーターとしても広いジャンルに活動しています。LAWOの単独アルバム第2作は、古代の魔術と自然の霊にまつわるアカペラ合唱作品集。アメリカの民俗学者チャールズ・ゴドフリー・リーランドの『アラディア、または魔女の福音』に語られる、月の女神ディアーナの娘アラディアの「儀式」。イタリア語のテクストによる「魔女」。キリスト教が伝わる以前の北欧世界、古ノルド語で歌われる、『古エッダ』の「オーディンの箴言」を締めくくる、ルーン文字の魔力を語る「オーディンのルーン歌」を、ノルウェ
LWM-010
ブクステフーデ:7つの連作カンタータ 「われらがイエスの四肢」 BuxWV.75 ヴォクス・スカニエンシス、
ペーテル・ヴァリーン(指)

録音:2013年5月1日ー4日、エースレーヴ教会(スウェーデン)
ヴォクス・スカニエンシスは、スウェーデンのヴォーカルアンサンブル。ペーテル・ヴァリーンが指揮者を務め、ルネサンス期から現代までの教会音楽を主なレパートリーに活動しています。
バッハ以前の時代を代表するドイツの巨匠、ディートリヒ・ブクステフーデの代表的な受難曲「われらがイエスの四肢」を、スウェーデンの清新なるピリオド・アンサンブルと歌手たちが奏でます。
LWR-3001(9CD)
ブリンヤル・ホフの芸術
Disc 1 『オーボエ協奏曲 第1集』
マルチェッロ:オーボエ協奏曲 ニ短調
スカルラッティ(ゴードン・ブライアン 編):オーボエ協奏曲第1番ト長調
アルビノーニ:オーボエ協奏曲 変ロ長調 Op.7 no.3、
 オーボエ協奏曲 ニ短調 Op.9 no.2、
 オーボエ協奏曲 ニ長調 Op.7 no.6
コレッリ(バルビローリ 編):オーボエ協奏曲
■Disc 2 『オーボエ協奏曲 第2集』
アルビノーニ:オーボエ協奏曲 ハ長調 Op.7 no.12
バッハ
:シンフォニア(カンタータ第156番「片足は墓穴にありてわれは立つ」 BWV.156 から)、
 アダージョ ロ短調(「復活祭オラトリオ」 BWV.249 から)
チマローザ(A・ベンジャミン 編):オーボエ協奏曲
ヘンデル
:オーボエ協奏曲第1番 変ロ長調 HWV.301、
 オーボエ協奏曲第3番ト短調 HWV.287
ペルゴレージ(バルビローリ 編):オーボエ協奏曲
■Disc 3 『ブリンヤル・ホフの芸術』
モーツァルト:オーボエ四重奏曲 ヘ長調 K370/368b
シューマン
:3つのロマンス Op.94(オーボエとピアノのための)
ブリテン
:オウヴィディウスによる6つのメタモルフォーゼ Op.49(オーボエ独奏のための)
ライツェンシュタイン:オーボエとピアノのためのソナタ.Op.11(1937)
■Disc 4 『ガブリエルのオーボエ』
パーセル:トランペット・テューン
ベゾッツィ:ソナタ.ハ長調
バッハ
:「いと高きにある神にのみ栄光あれ」 BWV.677 によるトリオ
バッハ/グノー:アヴェ・マリア
バッハ
:汝がそばにあれらば BWV.508
クヴェルノ:ノルモレの4つの宗教的民謡の調べ
フランク
:天使の糧
グリーグ(編):夜更けて床につき
ヨハン・ハルヴォシェン(編):ノルウェーの民謡「去年、山で山羊の番をしていたら」
アーリル・サンヴォル:ノルウェー民謡「天の砦を知っている」による変奏曲
ヨハン・スヴェンセン(編):スウェーデンの民謡「すべて天空のもとに」
モリコーネ(シェティル・ビェルケストラン 編):ガブリエルのオーボエ
アンドルー・ロイド・ウェッバー:ピエ・イェズ(「レクイエム」から)
ビゼー:アニュス・デイ(ヘンニング・ソンメッロ編):オーレの結婚行進曲
■Disc 5 『リトル・ライト・ミュージック』
フィン・ルート:ブルーベル
スヴァイン・グンデシェン:夢をもつ
ヴィーダル・サンベック:五月のメヌエット
ヘンニング・ソンメッロ:春の息吹
アニタ・スコルガン/ヤーン・タイゲン:カルマ
クリスチャン・リンデマン:作品
コーレ・グロットゥム:アラの夢
リレビョルン・ニルセン:冬の兄弟
トーヴェ・カロリーネ・クヌートセン:さあ吹け夏の風
エギル・ストールベッケン:山のメロディ
ヤン・ヴォルネル:パルマの夏
シグヴァル・トヴァイト:温かい風よ
■Disc 6 『オーボエと管弦楽のためのノルウェー作品集』
トリグヴェ・マドセン:オーボエ協奏曲 Op.30(1978)
スパッレ・オールセン:オーボエと弦楽のためのアリア Op.67(1981)
ラグナル・ソーデルリン:砂漠からの2つの小品 Op.21B(1973)
シーグル・ベルゲ:ラーガ(インドの七音音階の旋法)(1959 rev.1976)
■Disc 7 『マヌエル・デ・ファリャ 7つのスペイン民謡』
モーツァルト(バルビローリ 編):アリア「私の心は喜びに踊る」 K.579
 3つのエリザベス朝の小品(クラクストン 編)〜コラント ト長調、言っておくれ, ダフネよ、タワーヒル
バッハ
:シチリアーノ(ソナタ.ト短調 から)
シューベルト:バレエ音楽第2番(「ロザムンデ」 D.797 から)
リムスキー=コルサコフ:インドの歌
アドリアン・バルト:消灯
ニールセン:幻想的小品 FS8(Op.2)(ロマンスユモレスク)
スウェーデン伝承曲(パーキンズ 編):アペルブーの歩き歌
ドビュッシー(ラニング 編)/小さな羊飼い(「子供の領分」 から)
サティ
:ジムノペディ第2番
ウィルキンソン:ホーンパイプ
ビゼー
:セギディーリャ(歌劇「カルメン」 から)
ファリャ:7つのスペイン民謡
■Disc 8 『ブリンヤル・ホフ、グリーグ、バッハ、ガーシュウィンとアンコール曲を演奏する』
グリーグ:2つのノルウェー舞曲
バルトーク
:チーク県の3つの民謡
バッハ
:アダージョ ロ短調 BWV249
ガーシュウィン(ジェイムズ・ムーディ 編):「ポーギーとベス」 から
フランツ・ホルフォード:ノームの踊り
サン=サーンス:白鳥
オーリック:即興曲
フィオッコ
:アリオーゾ
ヘンデル:ロンド
メンデルスゾーン
:歌の翼に
ニールセン(ジェリー・ラニング 編):小間使いの踊り
ラフマニノフ
:ヴォカリーズ
ラモー
:タンブラン
レスニコフ:ロマンス
ラヴェル
:ハバネラ形式の小品
ヴィヴァルディ:ラルゴ(「四季」 から)
ホルフォード:小鬼
フランク:小品第5番
パーセル:ロンドー
チャイコフスキー
:ただ憧れを知る者だけが
ヨハン・ハルヴォシェン(編):2つのノルウェー民謡
ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
アレック・テンプルトン:スケルツォ・カプリース
■Disc 9 『オーボエ・ソナタ』
(1)ヴィヴァルディ:オーボエ・ソナタ.ヘ長調
(2)サン=サーンス:オーボエ・ソナタ.Op.166
 プーランク:オーボエ・ソナタ
(3)ピストン:オーボエとピアノのための組曲
(4)ジャック・ルイエ:オーボエ・ソナタ.ハ長調
(5)ブリテン:2つの昆虫の小品
(6)ヒンデミット:オーボエ・ソナタ
全て、ブリンヤル・ホフ(Ob)



■Disc 1
イギリス室内O 
イアン・ワトソン(指)
録音:1989年1月、ロスリンヒル・チャペル(ロンドン)

■Disc 2
イギリス室内O 
イアン・ワトソン(指)
録音:1993年5月、オールセインツ教会(イースト・フィンチリー、ロンドン)

■Disc 3
コーレ・オルヌング(P) 
ヒンダル三重奏団
録音:1973年、1979年、オスロ大学大ホール(講堂)(オスロ)

■Disc 4
コーレ・ノールストーガ(Org)
録音:1995年6月、ヴォーレレンゲン教会(オスロ)

■Disc 5 
アンサンブル 
アルネ=モン・イーヴェシェン(コンサートマスター)
録音:レインボースタジオ(オスロ)

■Disc 6
ペール・ドライエル(指)LPO
録音:1982年、セントピーター教会(ロンドン)

■Disc 7
ヴォルフガング・プラッゲ(P)
録音:1996年9月9日−12日、レインボースタジオ(オスロ)

■Disc 8
ローベット・レヴィン(P)
アイナル・ステーン=ノクレベルグ(P)
アルンヒル・ヴィーク(P)

■Disc 9
(1)アイナル・ステーン=ノクレベルグ(P)
録音:1987年12月15日、ノルウェー放送(NRK)スタジオ(オスロ)
(2)コーレ・オルヌング(P)
録音:1975年10月2日、オスロ大学大ホール(講堂)(ライヴ)
(3)アンネ・エリーネ・リスネス(P)
録音:1982年6月7日、ノルウェー放送(NRK)スタジオ(オスロ)
(4)ローベット・レヴィン(P) 
録音:1980年10月7日、ノルウェー放送(NRK)ホール(オスロ)(ライヴ)
(5)ローベット・レヴィン(P) 
録音:1981年5月8日、ノルウェー放送(NRK)スタジオ(オスロ)
(6)ヴォルフガング・プラッゲ(P)
録音:1985年1月8日、ノルウェー放送(NRK)スタジオ(オスロ)
ブリンヤル・ホフ Brynjar Hoff(1940−)は、オルカンゲル生まれ。1950年からオーボエを学び、15歳の時にトロンハイムSOに入団しました。1958年、創設されたノルウェー国立歌劇場の初代首席オーボエ奏者に就任。同年、アルビノーニのオーボエ協奏曲をオスロ・フィルハーモニックと共演して注目されます。1965年に副首席奏者としてオスロ・フィルハーモニックに加わり、後にソロ・オーボエ奏者を務めました。オスロ木管五重奏団の創設に携わり、長年に渡り共演を続けたピアニスト、ローベット・レヴィンをはじめとする音楽家たちとのコラボレーションや録音を行いました。1973年、モーツァルトのオーボエ四重奏曲の録音で「ノルウェー・グラミー賞」を獲得、1981年にはノルウェー作曲家協会の年間最優秀演奏家に選ばれています。2003年、オスロのガムレ・ローゲンでフェアウェル・コンサートを行い、オルガニストのコーレ・ノールストーガがピアニストとして共演しました。Aurora, Simax, Libra Classics レーベルからリリースされたアルバム。フォークやポップといった「ちょっと軽い音楽」のアーティストたちの曲を演奏した『リトル・ライト・ミュージック』は、ECM レーベルの録音でも知られるオスロの「レインボースタジオ」で録音されたアルバムです。


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