湧々堂HOME 新譜速報 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 歌劇 バロック 廉価盤 シリーズ
旧譜カタログ チャイ5 殿堂入り 交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 歌劇 バロック


交響曲・新譜速報1


※発売済のアイテムも含めて、約3ヶ月間掲載しています。
※新しい情報ほど上の段に記載しています。
※表示価格は全て税込みです。




オクタヴィア
OVCL-00624(1CD)
税込価格
2017年5月24日発売
マーラー:交響曲第4番 ト長調 山田和樹(指)
日本フィルハーモニーSO
小林沙羅(S)

録音:2016年1月30日東京・Bunkamuraオーチャードホール・ライヴ
好評、山田和樹&日本フィルのマーラー・シリーズ第3弾、交響曲第4番の登場です。 オーチャード・ホールにて3ヵ年に渡って行なわれたマーラー・シリーズも今年2017年に終わりを迎えます。当盤はシーズン2期目において極上の美しいマーラーの世界を作り上げた第4番です。 山田和樹のもつ輝かしいサウンド感とリズム感が音楽に彩りと深みを与え、新たなマーラーの姿を浮かび上がらせていきます。山田と長年演奏を共にしている日本フィルも、山田の棒に呼応し、充実のサウンドを作り上げています。また、小林沙羅の可憐で美しい歌声も彩りを加えます。(オクタヴィア)

オクタヴィア
OVCL-00628(1SACD)
2017年5月24日発売
ショスタコーヴィチ:交響曲第10番 ジョナサン・ノット(指)
東京SO

録音:2016年10月15日 東京・サントリーホール・ライヴ
各方面から賞賛を受け、新時代の到来を期待させる、ジョナサン・ノットと東京交響楽団の最新録音盤が登場です。 ショスタコーヴィチ:交響曲第10番は、2016年に行なわれた同コンビのヨーロッパ・ツアーで喝采を受けた楽曲で、当盤はそのツアー前のサントリーホールでのライヴ収録です。東京交響楽団の高い技術力が存分に発揮され、ジョナサン・ノットと繰り広げられる丁々発止の音楽的密度の濃い演奏が聴きものです。美しく紡がれる弦楽奏、木管楽器の華麗なソロ、重厚なパワーを轟かせる金管楽器。ショスタコーヴィチの魂に触れるかのような音楽のエネルギーに満ち、ライヴ盤ならではの興奮を伝えます。ノットがオーケストラを見事に統率し、存分にドライヴさせた渾身の演奏です。(オクタヴィア)

BIS
BISSA-2261(1SACD)
ジョン・ピッカード(1963-):作品集
交響曲第5番(2014)
16の日の出(2013)
協奏的変奏曲〜木管五重奏、ティンパニと弦楽のための(2011)
トッカータ(モンテヴェルディ)(1998)
マーティン・ブラビンス(指)
BBCウェールズ・ナショナルO

録音:2016年6月/カーディフ、ホディノット・ホール(ウェールズ)
21世紀を代表する作曲家になるだろうと熱い期待を寄せられるジョン・ピッカード。当ディスクには交響曲第5番を主軸に4 篇が収録されました。注目は2013年作曲の「16の日の出」です。当作は名古屋フィルハーモニー交響楽団の委嘱で、名フィルの常任指揮者に任命さ れたマーティン・ブラビンス(ブラビンズ)が2014年5月30日名古屋で世界初演した作品です。ゆるぎない構成力と高いテンションが特徴のピッカー ドならではの世界が広がります。 (Ki)

Opus蔵
OPK-2118(2CD)
宇野功芳先生追悼の第3弾
ワルターとウィーン・フィルのモーツァルト
「アイネ・クライネ・ナハトムジーク
交響曲第38番「プラハ」
交響曲第41番「ジュピター」*
「偽の女庭師(恋の花つくり)」序曲*
「皇帝ティトゥスの慈悲」序曲*
ピアノ協奏曲第20番#
3つのドイツ舞曲K.605#
ブルーノ・ワルター(指、P)VPO

録音:1936年、1938年*、1937年#
演奏解説:宇野功芳
原盤:SP
(2017年新リマスタリング)
■宇野功芳氏の演奏解説からの抜粋
<アイネ・クライネ・ナハトムジーク>
「アイネ・クライネ」は1936年12月の録音だが、同時期の「田園」や「プラハ」に比べると音質が実に潤沢、透明である。弦楽だけ、しかも編成もいくぶん小さめなのであろう、当時のマイクロフォンにも無理なく収まっている。オーパス蔵のCD化は絶美。こういう音で聴くと、最新のデジタル録音も含め、ワルターの「アイネ・クライネ」は他を大きく引き離して断然トップだ。もう涙が出るほど美しい。
<交響曲第41番「ジュピター」>
完成度の高い、壮麗、立派なニューヨーク盤に対し、ウィーンの「ジュピター」はまるでぶっつけ本番のように即興的だ。意志の力が感じられず、どことなく、なりゆき任せのところがある。テンポは絶えずゆれ動いており、当然、雑なところ、リズムの崩れるところ、腰の軽すぎるところが頻出する。第1楽章も第2楽章も充実感に乏しいが、それを救っているのがウィーン・フィルのエレガントな音色であり、ヴァイオリンのポルタメントであり、フレーズの最後の音の切り方である。
<ドイツ舞曲K.605>
すばらしい名演だ。オーケストラに自由に演奏させながら、全体として小味でしゃれたワルター・ムードが一貫している。第1番の懐かしくも親しみやすい情緒、第2番のきっちりとしないアンサンブルがかもし出す味わい、特にトリオのホルンはリズムといい音色といい、まことに粋である。(以上、宇野功芳)

ACCENTUS Music
ACC-20390DVD(DVD)

KKC-9227(DVD)
日本語帯・解説付

ACC 10390BD(Bluray)

KKC-9226(Bluray)
日本語帯・解説付
マーラー:交響曲第8番「千人の交響曲」 リッカルド・シャイー(指)ルツェルン祝祭O
リカルダ・メルベート(ソプラノ1/罪深き女)
ユリアーネ・バンセ(ソプラノ2/贖罪の女)
アンナ・ルチア・リヒター(ソプラノ3/栄光の聖母)
サラ・ミンガルド(メゾ・ソプラノ/サマリアの女)
藤村実穂子(アルト/エジプトのマリア)
アンドレアス・シャーガー(テノール/マリア崇拝の博士)
ペーター・マッティ(バリトン/法悦の神父)
サミュエル・ユン(バス/瞑想の神父)
バイエルン放送cho
ラトヴィア放送cho
オルフェオン・ドノスティアラ、テルツ少年cho

収録:2016年8月12日&13日KKLコンサートホール、ルツェルン音楽祭2016(ライヴ)
映像監督:ウテ・フォイデル
◆DVD
画面:16:9 NTSC
音声:DTS 5.1,DD5.1,
PCMステレオ
字幕:独英仏韓中,日本語
リージョン:All
92’ 56
◆Bluray
画面:16:9 Full HD
音声:DTS Master Audio,
PCMステレオ
字幕:独英仏韓中,日本語
リージョン:All
92’ 56
2016年8月に行われたリッカルド・シャイーのルツェルン祝祭管弦楽団の音楽監督就任コンサートのライヴ映像。ルツェルン祝祭管は1938年に大指 揮者トスカニーニのもとへ、名だたる演奏家たちが集まり結成されました。そして2003年からは故クラウディオ・アバドが指揮をとり、現代最高の名手た ちが現在のオーケストラを作り上げました。そして2014年のアバド逝去後は、アンドリス・ネルソンスやベルナルト・ハイティンクが登場していましたが、 2016年からシャイーが正式にルツェルン祝祭管の音楽監督に就任しました。 今回選ばれた演目はマーラー交響曲第8番。これはアバドが進めていたマーラー・チクルスのなかで、唯一演奏できなかった楽曲。この度、シャイーの就 任コンサートをもってチクルスが完成したことになります。 シャイーのマーラー第8番は、ロイヤル・コンセルトヘボウの首席指揮者時代に行ったマーラー・チクルス(第8番は2000年録音)とカペルマイスター を務めていたゲヴァントハウス管とのライヴ(2011年5月収録)がありますが、この公演でもシャイーらしい明快で高純度のアンサンブルを聴かせてくれます。 この第8番は、大規模な管弦楽に加えて8人の独唱者および複数の合唱団を要する楽曲。今回ソリスト陣も大変豪華な面々が揃っています。ウィーン国立 歌劇場などヨーロッパ中心に活躍している豊かな声量が魅力のソプラノ、リカルダ・メルベート。清楚な歌声と、容姿端麗でコンサートにオペラにひっぱり だこの人気ソプラノ、ユリアーネ・バンゼ。また現在伸び盛り美しきドイツの若手ソプラノ、アンナ・ルチア・リヒター。そして深く柔らかな声を持つメゾの サラ・ミンガルド。もはや世界を代表するメゾ・ソプラノ、藤村実穂子。ヘルデンテノールとして世界の一流歌劇場に登場しているアンドレアス・シャーガー。 長身を生かした伸びのある美声をもつスウェーデン出身のペーター・マッティ。韓国出身のバリトン、サミュエル・ユンと現代を代表する歌手8名が圧巻の 歌唱を聴かせてくれます。 シャイーは、この壮大な音楽を師匠アバドへの敬意を表して、描ききっています。また今回はカメラワークに定評のあるACCENTUS MUSICの映像。シャ イーの表情、大編成の迫力、会場の高揚感など、映像だからこそ味わうことのできる臨場感が魅力です。 (Ki)

ALTO
ALC-1344(1CD)
ショスタコーヴィチ:交響曲第1番ヘ短調 Op.10
交響曲第3番変ホ長調「メーデー」Op.20*
ユルロフ・ロシアcho*
ソヴィエト国立文化省SO
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指)

録音:1983年 原盤:Melodiya ライセンサー:CDK-Music
ALTO
ALC-1346(1CD)
R・シュトラウス:アルプス交響曲*
マーラー:交響曲第10番 から アダージョ+
ユーロピアン・ユニオン・ユースO(ユーロピアン・コミュニティ・ユースO)
ジェイムズ・ジャッド(指)

録音:1979年、1980年 
原盤:Nuova Era 
ライセンサー:Membran
前出:Regis, RRC 1055*, RRC 2033+

C Major
74-1008(2DVD)

KKC-9224(2DVD)
日本語帯・解説付
税込定価

74-1104(Bluray)

KKC-9223
(Blu-ray)
日本語帯・解説付
税込定価
ブラームス:交響曲全集
交響曲第1番ハ短調 Op.68
交響曲第2番ニ長調 Op.73
交響曲第3番ヘ長調 Op.90
交響曲第4番ホ短調 Op.98

ボーナス
トーマス・ヘンゲルブロック〜ディスカヴァリング・ブラームス
NDRエルプPO(旧:北ドイツRSO)
トーマス・ヘンゲルブロック(指)

収録:2016年5月22日ライスハレ、ハンブルク(ライヴ)
■DVD
画面:16:9、NTSC
音声:PCM2.0、DTS5.1
日本語字幕付
■Bluray
画面:16:9、HD
音声:PCMステレオ、DTS-HD MA5.
日本語字幕付
2011年からNDRエルプPO(旧:北ドイツ放送交響楽団)の首席指揮者に就任したトーマス・ヘンゲルブロックによるブラーム ス交響曲全集の映像が発売されます。2016年5月にハンブルク国際音楽祭閉幕演奏会として行われた「ブラームス・マラソン」の模様。一夜でブラーム スの交響曲4曲全部を演奏するという大企画でした。演奏が行われたのは、この時点でのオケの本拠地ライスハレ。ライスハレは1908年に?落しが行わ れた伝統あるホールで音響にも定評があり、北ドイツ放響とハンブルク交響楽団の本拠地として使われていました。北ドイツ放響は2017年1月にオープ ンしたエルプフィルハーモニー・ハンブルクが新たな本拠地となり、それに伴いオーケストラ名を改名し、新しいスタートを切っています。 ブラームスの故郷ハンブルクのオケである北ドイツ放響による全曲録音のライヴということで注目されますが、北ドイツ放響のブラームス交響曲全集は、ハ ンス・シュミット=イッセルシュテット、ギュンター・ヴァントと行っています。言うまでもなくオケの主要レパートリーであり、オーケストラの歴史上重要な 役割を果たしている楽曲。新たなステージを迎えた同オケにとって記念碑的な演奏となっています。ボーナス映像には、ヘンゲルブロック自身がブラームス の交響曲について詳細に語っており、4つの交響曲に対して、深い知識と興味を与えてくれます。特に今回第4番では、ブラームスが自筆譜に記しながらも、 出版の際には採用しなかった冒頭4小節の導入を演奏しており、それについてもヘンゲルブロックが解説しています。 (Ki)

Linn
CKD-502(1CD)
シベリウス:交響曲第1番ホ短調 Op.39
交響曲第6番 Op.104
トマス・セナゴー(指)
BBCウェールズ・ナショナルO
BBCウェールズ・ナショナルO(BBC NOW)の首席指揮者、ロイヤル・スコティッシュ・ナショナルOの首席客演指揮者を務めるトマス・セナゴーのシベリウス第2弾! イギリスの2つのメジャー・オーケストラで名誉あるポストに就き、近年もヨーテボリ、アトランタ、ブリュッセル、オスロ、ルクセンブルク、シアトル、ヒューストンなど各地の主要オケに次々とデビューを果たしているデンマーク出身の実力派指揮者が振るシベリウス。もちろん、Linn Recordsによる高品質録音もポイントです。

Chandos
CHAN-10941(1CD)
アンタイル:管弦楽作品集Vol.1
オーヴァー・ザ・プレインズ(世界初録音)
交響曲第4番 「1942」
交響曲第5番 「歓喜」
ヨン・ストゥールゴールズ(指)
BBCフィルハーモニック

録音:2015年11月21日&2016年4月30日、メディア・シティUK(サルフォード)
BBCフィルハーモニックの首席客演指揮者を務めるフィンランドのマエストロ、ヨン・ストゥールゴールズ。2014年〜2015年に発売された「シベリウス:交響曲全集(CHAN-10809)」と「ニールセン:交響曲全集(CHAN-10859)」、2つの「生誕150周年記念盤」の世界的ヒットによって一躍脚光を浴びた俊英、ストゥールゴールズのChandos第3弾は、なんとジョージ・アンタイル(1900−1959)! 自叙伝「音楽の悪童(Bad Boy of Music)」で知られるアンタイルは、ストラヴィンスキーの初期のバレエのダイナミズムや不協和音にインスパイアされたアヴァンギャルドな作風を持つアメリカの作曲家。新たにスタートしたこの管弦楽作品集は、アンタイルの音楽スタイルの進化を記録していく期待のシリーズで、これまで録音の少なかったアンタイルの管弦楽作品に新しい決定盤が加わることになるでしょう。テキサスの平原からインスピレーションを受けて1945年に作曲された「オーヴァー・ザ・プレインズ(平原を越えて)」は世界初録音。

Goodies
78CD-3003(1CD)
ベルリオーズ:幻想交響曲
ラヴェル:ボレロ*
シャルル・ミュンシュ(指)
フランス国立放送O
パリ音楽院O*

仏 COLUMBIA LFX 880/85(1949年9月9日パリ、シャンゼリゼ劇場録音)
英 DECCA K1637/8(1946年10月10日ロンドン、ウォルサムストウ・アセンブリー・ホール録音)*
ベルリオーズは1950年フランス・ディスク大賞受賞レコード。数種類あるミュ ンシュの「幻想」の最初の録音。シャルル・ミュンシュ(1891-1968)はストラス ブール生まれ。生家は音楽一家でアルバート・シュヴァイツァー(1875-1965)の 甥にあたる。生地の音楽院でオルガンを学んだ後、パリ音楽院でリュシアン・ カペー(1873-1828)にヴァイオリンを学んだ。その後ベルリンでカール・フレッ シュ(1873-1944)にも師事した。1926年ライプツィヒ音楽院の教授に就任。1928 年-32年にはライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団ソロ第一ヴァイオリン奏 者をつとめ、ブルーノ・ワルター(1876-1962)やヴィルヘルム・フルトヴェング ラー(1886-1954)のもとで演奏し、指揮法も身につけた。パリに戻って1935年に パリ・フィルハーモニー管弦楽団の指揮者としてデビュー。1938年にはエコル ・ノルマルのヴァイオリン科教授に任命された。1938年にはパリ音楽院管弦楽 団の指揮者に迎えられ、1939年には同音楽院の指揮科の教授に任命された。 1949年にニューヨーク・フィルとさらにボストン交響楽団と全米ツアーをし、 クーセヴィツキー(1874-1951)を継いでボストン交響楽団の正指揮者となり1962 年までつとめた。これはボストンに出向く直前にパリで録音された貴重なSPレ コード。 ラヴェルは1946年パリ音楽院管弦楽団とのイギリス公演中の録音でミュンシュ の英デッカへの初録音。英デッカのffrr録音が本格的に胎動しはじめた頃の素 晴らしい録音で、パリ音楽院の名手たちのこぼれるばかりの妙技が聴ける。 (グッディーズ)


MAGGIO LIVE
MAGGIO-014(1CD)
ジュリーニのベートーヴェン
ベートーヴェン:『エグモント』序曲
交響曲第7番イ長調 Op.92
カルロ・マリア・ジュリーニ(指)
フィレンツェ五月音楽祭O

録音:1984年6月29、30日/フィレンツェ、コムナーレ劇場(ライヴ、ステレオ)
1984年、70歳の巨匠が祖国イタリアでベートーヴェンを振った貴重な音源が発 売されます。遅めのテンポが目を引く『エグモント』はじっくりと練り上げるような演奏。コーダの雄渾な調子が感動的です。交響曲第7番もまことに雄 大な演奏で、理にかなったフレージングと表現豊かなリズム感がさすが。第3楽章・第4楽章をひとまとめに捉え、大きなクライマックスを築き上げる巨 匠ならではの手腕にも注目です。オーケストラの持つ明るい響きに重厚さが加わった聴き応えあるサウンドをお楽しみください。 (Ki)


Altus
TALTLP-027(2LP)
完全限定生産
税込定価
フルトヴェングラー&北ドイツ放送響/ブラームス
[LP1-A] ハイドンの主題による変奏曲 Op.56a
[LP1-B] 交響曲第1番〜第1楽章
[LP2-A] 交響曲第1番〜第2楽章
[LP2-B] 交響曲第1番〜第3,4楽章
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
北ドイツRSO

録音:1951年10月27日/ハンブルク
国内プレス
日本語帯・解説付
作曲家ゆかりの地であるハンブルクで繰り広げられた圧倒的なブラームス演奏。1951年、イッセルシュテット率いる北ドイツRSOにフルトヴェ ングラーが客演した際に残された、唯一の共演録音盤です。フルトヴェングラーのブラームス演奏の最高峰とされ、「世紀のディアパソン・ドール」を受 賞したことでも有名な名録音。
『ハイドン変奏曲』は巧みな音色の変化と柔らかな風合いが格別。第7変奏Graziosoなど繊細にして夢のような浮遊感、本当に美しいです。終曲パッ サカリアではあらゆる感情を総動員し壮大なクライマックスを構築してくれます。
交響曲第1番も、何種類かある録音の中でこの演奏をベストに挙げるファンが多い超名演。強烈に打ち込まれるティンパニ、1楽章展開部のラストや 終楽章コーダのコラールで天を突き破るトランペットなど、これぞフルトヴェングラーといった演奏が炸裂。そしてオーケストラは独特のしなやかさ・柔ら かさを持ち、生き物のようにテンポを伸縮させる指揮に俊敏に反応、熾烈さの中にも繊細さがあり見事です。終楽章の劇的さは比類がなく、次々と畳み掛 けられる力強い音楽の展開にどっぷりと魅了されます。
オーケストラには元ベルリン・フィルのメンバーであるエーリヒ・レーン(ヴァイオリン)やアルトゥール・トレスター(チェロ)も在籍していました。交 響曲の第2楽章でのヴァイオリン・ソロの澄み切った素晴らしさも、フルトヴェングラーとの信頼関係があってこそだと言えましょう。ちなみに、録音が残っ ていないのがまことに残念ですが、同日は上記ふたりのソロによるブラームスの二重協奏曲も演奏されました。 (Ki)

Altus
TALTLP-029(2LP)
完全限定生産
税込定価
ブルックナー:交響曲第4番『ロマンティック』 (ハース版)
[LP1-A] 第1楽章、[LP1-B] 第2楽章
[LP2-A] 第3楽章、[LP2-B] 第4楽章
ハンス・シュミット=イッセルシュテット(指)
北ドイツRSO

録音:1966年12月14、16日/ハンブルク(ステレオ・ライヴ)
初LP化、国内プレス
日本語帯・解説付
イッセルシュテットは1945年から26年間にわたり初代首席指揮者を務めこのオーケストラを鍛え、世界有数のオーケストラに育て上げました。北ド イツ放送響のブルックナーと言えば80年代に首席指揮者を務めたヴァントによる録音が有名ですが、イッセルシュテット時代からすでに偉大なブルック ナー演奏を実現していたことがはっきりと分かります。イッセルシュテットが「独特」と語る弦楽器の豊かな音量と暖かみのある音色が十二分に発揮され、 輝かしくも幽玄な世界が広がっています。楽譜は概ねハース版に準拠していますが、指揮者独自の解釈により、一部ノヴァーク版に近い変更があります。 解説書にはイッセルシュテット自らその半生を語る「セルフ・ポートレート」を掲載。これが大変面白い!ベルリン人であることを誇りにしていたイッセルシュ テットがハンブルクを「第二の故郷」と呼ぶようになるまでの変遷、大戦直後にあちこちの捕虜収容所を回り演奏家を集めて創設した北ドイツ放送交響楽 団の話など、興味が尽きません。また、このコンビのディスコグラフィも収録しています。 第1楽章冒頭で弦楽の霧の中から緩やかな立ち上がりを見せるホルン。3音目の16分音符も尖りすぎず儚げな優しさがあります。そして頂上をしっか りと見据えながら、長い坂道をゆっくりと上っていくイッセルシュテットの絶妙なコントロール!一気に音楽に引き込まれます。

Altus
TALTLP-031(2LP)
完全限定生産
税込定価
ブルックナー:交響曲第7番(ハース版)
[LP1-A] 第1楽章、[LP1-B] 第2楽章
[LP2-A] 第3楽章、[LP2-B] 第4楽章
ハンス・シュミット=イッセルシュテット(指)
北ドイツRSO

録音:1968年10月28日/ハンブルク(ステレオ・ライヴ)
初LP化、国内プレス
日本語帯・解説付
イッセルシュテットは1945年から26年間にわたり初代首席指揮者を務めこのオーケストラを鍛え、世界有数のオーケストラに育て上げました。北ド イツ放送響のブルックナーと言えば80年代に首席指揮者を務めたヴァントによる録音が有名ですが、イッセルシュテット時代からすでに偉大なブルック ナー演奏を実現していたことがはっきりと分かります。イッセルシュテットが「独特」と語る弦楽器の豊かな音量と暖かみのある音色が十二分に発揮され、 輝かしくも幽玄な世界が広がっています。楽譜は概ねハース版に準拠していますが、指揮者独自の解釈により、一部ノヴァーク版に近い変更があります。
解説書にはイッセルシュテット自らその半生を語る「セルフ・ポートレート」を掲載。これが大変面白い!ベルリン人であることを誇りにしていたイッセルシュ テットがハンブルクを「第二の故郷」と呼ぶようになるまでの変遷、大戦直後にあちこちの捕虜収容所を回り演奏家を集めて創設した北ドイツ放送交響楽 団の話など、興味が尽きません。また、このコンビのディスコグラフィも収録しています。
第2楽章で多層的に旋律を重ねる弦の美しさ。声部の分離が良く、それぞれから輝かしい歌が聴こえてきます。しかも全体としての肌触りの良さを損な うことがありません。クライマックスではシンバルとティンパニを導入させますが、ノヴァーク版とも微妙に異なる譜面。フィナーレは重すぎず、ときにスピー ド感すらある快演になっています。大きな幅のダイナミクスで頂点に向かっていく確かな歩みが力強い! (Ki)

Orchid Classics
ORC-100064(1CD)
NX-B03
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」 クララ・エック(S)
エリザベト・ヤンソン(A)
トーマス・クーリー(T)
リァオ・チャンヤン(Br)
アルス・ノヴァ・コペンハーゲン
ラトヴィア放送cho
コペンハーゲンPO
ラン・シュイ(指)

録音:2013年9月25-30日
大好評、ラン・シュイとコペンハーゲン・フィルによるベートーヴェン 交響曲全集の掉尾を飾る第9番の登場!オーケストラのチェリスト、ヴェス ターゴーはこの演奏について、次のように語っています。「この演奏でラン・シュイは弦楽器のセクションを移動させ、チェロをファースト・ヴァイオリ ンの横に置き、ホルンはそのすぐ後ろに配置されました。そしてホルンとトランペット、ティンパニはピリオド楽器を用いることで、とても柔らかい響 きがもたらされ、この小ぶりなオーケストラの音色に良くマッチしました。ベートーヴェンが要求したそのままのテンポはとても早く、弦楽器は着い ていくのが大変でしたが、これも素晴らしい効果を挙げました。確かにベートーヴェンが使用していたメトロノームは不正確だったと言われてい ますが、ラン・シュイはこの速さに信頼を置いています。」ベートーヴェンの全作品の中でも強いメッセージを持つこの曲は、あらゆるオーケスト ラのプログラムを飾り、世界中のコンサート・ホールで繰り返し演奏されていますが、このラン・シュイの演奏は決して埋没することのない、極め て個性的で説得力に満ちた仕上がりを見せています。

Capriccio
C-8019(1CD)
NX-A13
フランソワ=ジョセフ・ゴセック(1734-1829):交響曲集
大管弦楽のための交響曲 ニ長調 「狩り」 Op.13-3
交響曲 ハ短調 Op.6-3
協奏交響曲 ニ長調「ミルザ」
17声の交響曲
アンドレア・ケラー(Vn)
マルティン・サンドホフ(Fl)
コンツェルト・ケルン
ヴェルナー・エールハルト(指)

録音:2003年1月13-16日
Germany 愛らしい「ガヴォット」で知られる前古典派の作曲家ジョセフ=ゴセックの交響曲集。若い頃、ラモーに見い出され音楽の 道に進んだゴセックは、指揮者として活躍する傍ら、30曲を超える交響曲と、宗教曲、歌劇など幅広いジャンルの作品 を書き、フランス音楽界を牽引する立場にありました。しかし不思議なことに、フランス国外では人気を獲得できず、彼の 交響曲も次第にハイドンに駆逐され、ついには忘れられてしまったのです。2003年にコンツェルト・ケルンによって録音さ れたこの一連の交響曲は、ゴセック作品の再評価に繋がった貴重な1枚。一時は廃盤になってしまい復刻が待たれてい ました。

LPO
LPO-0096(1CD)
NX-A13
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
「フィデリオ」序曲*
ウラディーミル・ユロフスキ(指)LPO

録音:2014年1月22日ライヴ、2015年9月3.4日ライヴ*
2007年からロンドンPOの首席指揮者を務めているユロフスキ。すでにオーケストラとも数多くの 録音があり、イギリスのGramophone誌をはじめ、世界中のメディアで絶賛されています。 2014年に収録された「ベートーヴェン:交響曲第3番」は、LPO自主レーベルでの初レパートリーとなる録音であり、以前 リリースされたマズア指揮の「第1番、第4番」と共にレーベルにおける「ベートーヴェン・シリーズ」の1枚となります。 演奏は、極めて若々しくスマートな表現が特徴的。最近多い「ピリオド系」奏法を意識しながらも、特定の楽器の響きを 強調することや、極端なテンポ設定を行うことはなく、曲全体が流麗で美しい響きに満たされています。もちろん、平板な 表現ではなく、第1楽章の第2主題への経過部では少しだけテンポを落とすなど、独自の解釈も展開。重厚、沈痛な第 2楽章、軽やかな第3楽章、劇的な終楽章、全曲を一気呵成に聞かせます。

CPO
CPO-777677(1CD)
NX-B10
パウル・ベン=ハイム(1897-1984):管弦楽作品集 第2集
交響曲 第2番
合奏協奏曲
ハノーファー北ドイツ放送PO
イスラエル・イノン(指)
ドイツで生まれたユダヤ人、パウル・フランケンブルガー。ブルーノ・ワルターとクナッパーツブッシュの助手を務め、指揮者とし て活動しますが、1933年、ナチスの台頭を逃れパレスチナに移住。この地で生きていく決心を固めた彼は名前もパウル・ ベン=ハイムとヘブライ風に改め、1948年にイスラエルの独立を機に正式にイスラエル国民となり、生涯この地の音楽発 展に力を尽くしながらドイツの伝統とイスラエル文化を融合した独自の作品を数多く書き上げました。古典的な4楽章の 形式で書かれた交響曲第2番はベン=ハイムの全作品の中でも最長であり、その総譜にはイスラエルの詩人、シン・シャ ロームの「朝と共に目覚める私の魂、海を越えたカルメル山の頂上で」という言葉が添えられています。カルメル山は人類 の進化を示す遺跡のある場所でキリスト教の聖地の一つ。ベン=ハイムの自信作であるとともに、希望や光が感じられる 壮大な音楽が胸を打ちます。2015年に惜しまれつつこの世を去った指揮者イノンの渾身の演奏です。


ARTHAUS
ARTH-109313(5DVD)
NX-J01
ブルックナー:交響曲選集
【DVD1】
交響曲 第4番(1888年版(ベンジャミン・コースヴェット校訂))
【DVD2】(原盤・・・Euroarts)
交響曲 第5番
ボーナス映像:フランツ・ヴェルザー=メストとの対話
【DVD3】
交響曲 第7番
ボーナス映像:フランツ・ヴェルザー=メストによる楽曲紹介
【DVD4】
交響曲 第8番(第1稿のノヴァーク校訂版)
ボーナス映像:ディー・ペリー&フランツ・ウェルザー=メストによるプレ・コンサート・トーク
【DVD5】(原盤・・・・Euroarts)
交響曲第9番
ボーナス映像:フランツ・ヴェルザー=メストによる楽曲紹介
フランツ・ヴェルザー=メスト(指)
クリーヴランドO

【DVD1】
収録 2012年9月 リンツ 聖フローリアン修道院(ライヴ)
【DVD2】(原盤・・・Euroarts)
収録 2006年9月 リンツ 聖フローリアン修道院(ライヴ)
【DVD3】
収録 2008年9月 クリーヴランド、セヴェランス・ホール(ライヴ)
【DVD4】
収録 2010年8月 クリーヴランド セヴェランス・ホール(ライヴ)
【DVD5】(原盤・・・・Euroarts)
収録:2007年10月 ムジークフェラインザール 大ホール(ライヴ)

収録時間:本編374分:ボーナス44分
音声:ステレオ2.0/DD5.0(DVD1)
DD5.1、DTS5.1(DVD2.3.4.5)
字幕(ボーナスのみ):英語(DVD2),英語&ドイツ語(DVD3),英語,ドイツ語,フランス語,スペイン語(DVD2)
画面:16:9
REGION All(Code:0)
DVD…片面2層ディスク×5
フランツ・ヴェルザー=メストとクリーヴランドOが演奏するブルックナーの5曲の交響曲を収録したBOX。 1918年に設立されたクリーヴランドOは今やアメリカのみならず、世界でもTOPランクのオーケストラとして知られ ます。ジョージ・セルが鍛え上げ、マゼールによって人気を高め、ドホナーニによって響きを練り上げられたこのオーケストラ。 現在はウェルザー=メストが新たな魅力を開花させています。この演奏では、ブルックナーのスペシャリストであるヴェルザー =メストの解釈だけでなく、ブルックナーの聖地“聖フローリアン修道院”、オーケストラの本拠地“セヴェランス・ホール”、 ウィーンの“ムジークフェラインザール”、3カ所の響きの違いもお楽しみいただけます。

NAVONA
NV-5819(1CD)
NX-B02
マイケル・G・カニンガム(1937-):作品集
フリー・デザインズ
アイルランド交響曲
Aedon
シンフォニック・アリア-夜
ヴィト・ミッカ(指)モラヴィアPO
カーク・トレヴァー(指)
スロヴァキア・ナショナルSO
デトロイトのウェイン州立大学で学び、ミシガン音楽大学で博士号を取得した作曲家カニンガムの作品集。 大学で教えながら、吹奏楽を含む160曲以上を作曲、アメリカ国内だけでなく、世界中でその作品が演奏されていま す。このアルバムに収録された3つの作品「フリー・デザインズ」「アイルランド交響曲」「Aedon」はそれぞれ彼の交響曲の 第1番から第3番であり、どれも1970年代に作曲された新古典派風の作品です。1999年には交響曲第4番が作曲さ れ、こちらも好評を得ています。

Challenge Classics
CC-72732(1SACD)
プロコフィエフ:交響曲第1番ニ長調 Op.25
交響曲第5番変ロ長調 Op.100*
ジェイムズ・ガフィガン(指)
オランダ放送PO

録音:2015年6月8-11日、2014年6月10-14日*/ヒルフェルスム、MCOスタジオ5
ジェイムズ・ガフィガンは1979年ニューヨーク生まれ。サンフランシスコ響の准指揮者、クリーヴランド管のアシスタントを務めるなどしてアメリカの 一流オケに関わり、2004年のショルティ国際指揮コンクールで優勝。現在ルツェルン交響楽団の首席指揮者を務めながら、世界中のオーケストラを指揮 している逸材です。若い世代ならではの巧みなリズムの扱いが特徴で、プロコフィエフのアヴァンギャルドな作風にも非常にマッチした演奏を聴かせてくれ ます。

PRAGA
PRD-250363(1CD)
バラキレフ:交響曲集
交響曲第1番ハ長調
交響曲第2番ニ短調*
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)フィルハーモニアO
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指) モスクワRSO*
録音:1949年11月キングズウェイ・ホール(ロンドン)、1966年5月モスクワ放送*
バラキレフの交響曲第1番は完成に33年もかかった力作で、あざやかなロシア色に満ちた44分の充実した作品。これを41歳のカラヤンが録音して いたのは、まさにロシア音楽の至宝と申せましょう。有名な録音ではありますが、語り口の巧さはもちろんながら想像以上の凄さで、ロシアの指揮者顔負 けの爆演を聴かせてくれます。残念ながらカラヤンは第1番しか録音を残していないため第2番はやはり若き日のロジェストヴェンスキーによるものが収 録されています。この当時のロジェストヴェンスキーの統率力は神業で、加えて盛りあがる箇所はロシアの伝統をたっぷり聴かせてくれて最高です。 (Ki)

オクタヴィア
OVCL-00622(1SACD)
税込価格
2017年4月19日発売
ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 作品73
ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」序曲
 歌劇「オベロン」序曲
小林研一郎(指)読売日本SO

録音:2016年7月8日かつしかシンフォニーヒルズ、2017年2月8日めぐろパーシモンホール
小林研一郎と読売日本交響楽団によるブラームスシリーズ第3弾となる、交響曲第2番。 叙情に満ちた懐かしいメロディは、読響の見事なアンサンブルによって、のびやかに響 き、落ち着いたなかにもエネルギーを持つ小林のタクトで、さらに熟成された音楽へと深 化しています。また、カップリングのウェーバー「魔弾の射手」序曲と「オベロン」序曲では、 鮮やかな音色が輝きを放ち、さらなる飛躍を続けるコバケン&読響の情熱あふれる演奏 をお聴きいただけるでしょう。(オクタヴィア)
オクタヴィア
OVCL-00630
(13SACD)
税込価格
2017年4月19日発売
モーツァルト交響曲全集
交響曲第1番変ホ長調K.16
交響曲ヘ長調K.Anh.223(19a)
交響曲第4番ニ長調K.19
交響曲第5番変ロ長調K.22
交響曲ト長調K.Anh.221(45a)「旧ランバッハ」
交響曲第6番ヘ長調K.43
交響曲ヘ長調K.76(42a)[第43番]
交響曲変ロ長調K.Anh.214(45b)[第55番]
交響曲第7番ニ長調K.45
交響曲第8番ニ長調K.48
交響曲第9番ハ長調K.73
交響曲ニ長調K.81(73l)[第44番]
交響曲ニ長調K.95(73n)[第45番]
交響曲ニ長調K.97(73m)[第47番]
交響曲変ロ長調K.Anh.216
(74g/Anh.C11.03)[第54番]
交響曲第10番ト長調K.74
交響曲第11番ニ長調K.84(73q)
交響曲ニ長調K.111&120(111a)[第48番]
交響曲ヘ長調K.75[第42番]
交響曲ハ長調K.96(111b)[第46番]
交響曲第12番ト長調K.110(75b)
交響曲第13番ヘ長調K.112
交響曲第14番イ長調K.114
交響曲ニ長調K.135
交響曲第15番ト長調K.124
交響曲第16番ハ長調K.128
交響曲第17番ト長調K.129
交響曲第18番ヘ長調K.130
交響曲第19番変ホ長調K.132
交響曲第20番ニ長調K.133
交響曲第21番イ長調K.134
交響曲ニ長調K.161&163(141a)[第50番]
交響曲第22番ハ長調K.162
交響曲第23番ニ長調K.181(162b)
交響曲第24番変ロ長調K.182(173dA)
交響曲第25番ト短調K.183(173dB)
交響曲第26番変ホ長調K.184(161a)
交響曲第27番ト長調K.199(161b)
交響曲第28番ハ長調K.200(189k)
交響曲第29番イ長調K.201(186a)
交響曲第30番ニ長調K.202(186b)
交響曲ニ長調K.196&121(207a)[第51番]
交響曲ハ長調K.208&102(213c)[第52番]
交響曲第31番ニ長調K.297(300a)「パリ」
交響曲第32番ト長調K.318
交響曲第33番変ロ長調K.319
交響曲第34番ハ長調K.338
交響曲第35番ニ長調K.385「ハフナー」
交響曲第36番ハ長調K.425「リンツ」
交響曲第38番ニ長調K.504「プラハ」
交響曲第39番変ホ長調K.543
交響曲第40番ト短調K.550
交響曲第41番ハ長調K.551「ジュピター」
飯森範親(指)山形SO

録音:2007年8月11日(K.Anh.223、第39番)、10月6日(第4番、第31番)、2008年2月9日 (第5番、第26番、第29番)、8月2日(K.Anh.221、第33番)、10月10日(K.76、第36 番)、2009年2月28日(第6番、第27番)、7月31日(K.Anh.214、K.75)、10月3日(第 7番、第40番)、2010年2月13日(K.95)、6月5日(第10番、第34番)、10月2日(第9 番、第20番)、2011年2月19日(第21番)、6月11日(第11番、第25番)、10月1日 (第8番、第19番)、2012年2月4日(第14番、第18番)、7月8日(第12番、第35番)、 10月6日(第13番、第15番)、2013年2月16日(K.81)、6月1日(第16番、第23番、第 28番)、10月5日(第32番)、2014年2月15日(第22番、第24番、第30番)、4月12日 (K.96、第38番)、10月5日(第17番、第41番)、2015年2月14日(第1番、K.97)、12 月6日(K.111&120)、2016年2月14日(K.161&163、K.196&121)山形テルサホー ル、2016年11月11日(K.Anh.216、K.135、K.208&102)山形・南陽市文化会館
2007年から始まった飯森範親と山形交響楽団によるモーツァルト全曲演奏会「アマデウスの旅」 と、その後のリクエスト公演等の録音を収めた、10年間の集大成ともいえる交響曲全集。 バロックトランペットやナチュラルホルンを使用するなど、演奏法にもこだわり、ライヴ録音でありな がら、クリアで清々しい演奏を実現しています。 また、飯森と山響の深い結びつきが感じられる一体感のある音楽も魅力のひとつです。(オクタヴィア)


Audite
AU-95645(1CD)
ルツェルン・フェスティヴァル・シリーズVol.11
モーツァルト:ピアノ協奏曲第27番
ブラームス:交響曲第2番*
ロベール・カサドシュ(P)
カール・シューリヒト(指)
ルツェルン祝祭O(スイス祝祭管)
VPO*

録音:1961年8月19日、1962年9月8日 以上、ルツェルン・フェスティヴァル(モノラル・ライヴ)
定評あるAuditeレーベルの1stマスター・リリースのルツェルン・フェスティヴァル・シリーズ第11弾。1967年1月7日スイスで死去したシューリヒトは2017年に歿後50年を迎えました。ドイツが生み出した最も優れた指揮者の1人シューリヒトは、1943年にスイス・ロマンド管弦楽団に登場し、第2次世界大戦の中の44年には、戦局の悪化に伴いスイスに移住しました。戦前より名門オーケストラに客演してきたシューリヒトは、特にウィーン・フィルとの関係は深く1960年に「ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団名誉会員」の称号が贈られました。
当録音は1961年と1962年、ルツェルン・フェスティヴァルでのライヴ収録です。1曲目はフランスが生んだ名ピアニスト、ロベール・カサドシュを独奏に迎えたモーツァルトのピアノ協奏曲第27番です。カサドシュといえばモーツァルトの名手として知られ、同曲はジョージ・セル指揮、コロンビア交響楽団(1962年録音)との録音が名盤として知られています。カサドシュは同時期にモーツァルトの録音、実演に多く取り組み、このルツェルンでのライヴの直後の1961年8月23日にザルツブルクにてシューリヒト指揮、ウィーン・フィルでも同曲を演奏しています。カサドシュらしい洗練された美しいタッチと語り口のモーツァルトは当演奏でも光ります。2曲目のブラームスの交響曲第2番も大注目です。ウィーン・フィルとの絶大な信頼関係のもと、丁寧に作り上げられたこの演奏はシューリヒトのライヴで聴ける実に迫力あるものになっております。演奏の素晴らしさに加えてauditeレーベルの見事な復刻にも注目で、モノラルながら非常に鮮明な音質で蘇りました。 (Ki)


Altus
TALT-020(1CD)
ベートーヴェン:交響曲第3番『英雄』 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
BPO

録音:1952年12月8日/ベルリン、ティタニア・パラスト(ライヴ)
ベルリンRIAS放送によるモノラル録音
※日本語帯・解説付
アルトゥスのターラ・レーベル復刻シリーズ。新リマスタリングが施されており、歴史的録音を過去にない音質で愉しめます。
1952年、フルトヴェングラー&ベルリン・フィルが地元ベルリンで奏でた『英雄』。12月7日と8日に演奏され、それぞれ録音が残されていますが、 この2日目の演奏は良好な音質で知られるRIAS放送の録音であることが人気の所以です。またターラ盤はRIASのオリジナル音源を用いた先駆け的名 盤であり、ノイズ・リダクションを極力抑えた音が特徴。他レーベルのディスクとの聴き比べも大変興味深いものがあり、ぜひとも手許に置いておきたい 1 枚です。 演奏内容の充実ぶりももちろん言うことなし。ウィーン・フィルとの「ウラニアのエロイカ」と双璧を成す、そしてまったく異なった威容を誇る圧倒的な 演奏です。楽曲を完全に手中に収めた巨匠が、激しくも大きな歩みで音楽を捉え、ベートーヴェンの革新的な精神を堂々と描いています。第1楽章冒頭 のあまりにも凄絶な和音打撃とそこから導かれる壮麗なまでに偉大な構築性、第2楽章葬送行進曲での張り裂けんばかりの緊張感、全生命力を絞り出す ようなフガートなど、感動を禁じえません。最終楽章の変奏曲では次々と変化を重ねて突き進んでいくものの、音楽の芯はまったくぶれることなく、その 説得力に唖然とさせられます。リマスターにより弦楽のたくましい力感にも更に磨きがかかっています。 (Ki)

Altus
TALT-021(1CD)
ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」
交響曲第5番「運命」
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
BPO

録音:1954年5月23日/ベルリン、ティタニア・パラスト(ライヴ)
ベルリンRIAS放送によるモノラル録音
※日本語帯・解説付
アルトゥスのターラ・レーベル復刻シリーズ。新リマスタリングが施されており、歴史的録音を過去にない音質で愉しめます。 『田園』と『運命』は対の作品であり、初演も同日になされています。フルトヴェングラーもこの2曲を好んで並べて演奏しており、作品を対比させつつ、 それぞれから深い表現を引き出しています。1954年、フルトヴェングラーが死の半年前に残した当演奏は、2曲ともにベルリン・フィルとの最後の演奏 であり最後の録音でした。良好な音質で知られるRIAS放送の録音ということもあって、巨匠最晩年の芸術を堪能できる名盤として愛されています。特にター ラ盤はRIASのオリジナル音源を用いた先駆け的名盤であり、ノイズ・リダクションを極力抑えた音が特徴。他レーベルのディスクとの聴き比べも大変興 味深いものがあり、ぜひとも手許に置いておきたい1枚です。 『田園』の繊細さ、嵐の後の絶対的な喜ばしさ!フィナーレでは大胆なアッチェレランドが音楽を大きく盛り上げつつ、最後には祈るようにゆっくりと 結ばれます。続く『運命』は決定盤と言える名演。オーケストラ全体を支配する引き締まったリズムと推進力、渦巻く巨大なエネルギー。第4楽章直前、 ぎりぎりまで引き伸ばされる極度の緊張感はフルトヴェングラーの真骨頂。そしてフィナーレ突入と共に一挙に解放される壮大なハ長調!金管の華やかで 荘厳なサウンドもリマスターにより更に磨きがかかっています。 (Ki)


Helicon
HEL-029679(13CD)

イスラエル・フィル創立80周年記念ボックス

■CD1
(1)ノアム・シェリフ:「祝典前奏曲」
(2)モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 KV 299
(3)モーツァルト:クラリネット協奏曲
■CD2
(1)ベートーヴェン:「献堂式」序曲
(2)モーツァルト:交響曲第38番「プラハ」
(3)チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
■CD3
(1)シューマン:交響曲第2番
(2)シューマン:交響曲第3番「ライン」
■CD4
(1)ブラームス:ピアノ協奏曲第1番
(2)ストラヴィンスキー:「火の鳥」

■CD5
(1)ベートーヴェン:交響曲第4番
(2)エルガー:エニグマ変奏曲
(3)ラヴェル:組曲「ダフニスとクロエ」
■CD6
(1)パウル・ベン=ハイム:ヴァイオリン協奏曲
(2)パウル・ベン=ハイム:永遠のテーマ(The Eternal Theme)
(3)マーラー:交響曲第2番「復活」(CD7に続く)
■CD7
(1)マーラー:交響曲第2番「復活」(CD6からの続き)
(2)ラヴェル:マ・メール・ロワ
■CD8
(1)ショスタコーヴィチ:交響曲第6番
(2)チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」
■CD9
(1)シューベルト:交響曲第5番
(2)ドヴォルザーク:交響曲第8番
(3)コープランド:リンカーンの肖像
■CD10
(1)チャイコフスキー:交響曲第5番
(2)シェーンベルク:ピアノ協奏曲
(3)シェーンベルク:ワルシャワの生き残り
■CD11
(1)メナヘム・アヴィドム:瞑想シンフォニエッタ/ラファエル・クーベリック(指)
(2)ブルックナー:交響曲第7番
■CD12
(1)A.U.ボスコヴィッチ:オーボエ協奏曲
(2)モルデカイ・セテル:midnight vigil(徹夜の祈祷)

■ボーナスCD
(1)モーツァルト:ピアノ協奏曲第27番
(2)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番
全て、イスラエルPO
■CD1
(1)レナード・バーンスタイン(指)/1957年録音(MONO)
(2)ポール・パレー(指)、ウリ・ショアム(Fl)、ユディト・リベール(Hrp)/1977年録音(STEREO)
(3)セルジュ・チェリビダッケ(指)、ヨナ・エトリンガー(Cl)/1958年録音(MONO)
■CD2
(1)レナード・バーンスタイン(指)/1957年録音(MONO)
(2)ズービン・メータ(指)/1972年録音(MONO)
(3)クラウディオ・アバド(指)、アイザック・スターン(Vn)/1972年録音(MONO)
■CD3
(1)ポール・パレー(指)/1976年録音(STEREO)
(2)ポール・パレー(指)/1971年録音(MONO)
■CD4
(1)ヨーゼフ・クリップス(指)、ミンドゥル・カッツ(P)/1964年録音(MONO)
(2)イーゴリ・ストラヴィンスキー(指)/1963年録音(MONO)
■CD5
ピエール・モントゥー(指)/1964年録音(MONO)
■CD6
(1)レナード・バーンスタイン(指)、イツァーク・パールマン(Vn)/1968年録音(MONO)
(2)パウル・クレツキ(指)/1966年録音(MONO)
(3)パウル・クレツキ(指)/1966年録音(MONO)
■CD7
(1)パウル・クレツキ(指)/1966年録音(MONO)
(2ロリン・マゼール(指)/1972年録音(MONO)
■CD8
(1)キリル・コンドラシン(指)/1980年録音(STEREO)
(2)ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(指)/1975年録音(STEREO)
■CD9
(1)ズービン・メータ(指)/1989年録音(STEREO)
(2)ズービン・メータ(指)/1979年録音(STEREO)
(3)アンドレ・コステラネツ(指)/1976年録音(STEREO)
■CD10
(1)ズービン・メータ(指)/1989年録音(STEREO)
(2)アンタル・ドラティ(指)、フランク・ペレグ(P)/1962年録音(MONO)
(3)クルト・マズア(指)/2006年録音(STEREO)
■CD11
(1)ラファエル・クーベリック(指)/1958年録音(MONO)
(2)クルト・マズア(指)/1955年録音(MONO)
■CD12
(1)ジョン・バルビローリ(指)、レディー・エヴェルギン・ロスウェル=バルビローリ(Ob)/1962年録音(MONO)
(2)ガリー・ベルティーニ(指)/2000年録音(STEREO)
■ボーナスCD
(1)ダニエル・バレンボイム(指&P)/1972年録音4月
(2)ダニエル・バレンボイム(指&P)/1995年録音11月
1936年、イスラエル・フィルの前身であるパレスチナ管弦楽団が誕生しました。ヴァイオリン奏者フーベルマンの呼びかけで集まった75名のユダヤ の音楽家たちがメンバーでした。お披露目コンサートは1936年12月26日、指揮はトスカニーニ。その後1940-43年、フーベルマンをソリストにした ツアーを皮切りに、多くの演奏旅行を重ね、名称をイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団に改めます。豪華指揮者たちとの共演を重ね、多彩なソリスト たちとの録音の機会にも恵まれてきました。現在では、ズービン・メータが終身音楽監督(1981年〜)に就任しています。
魅力の音源満載の当ボックス。指揮者には、バーンスタイン、チェリビダッケ、クリップス、R.クーベリックら超豪華な顔ぶれ。コンドラシンの緊迫のショ スタコーヴィチは1980年ステレオ。アバドとスターンのヴァイオリン協奏曲も、1972年録音でモノラルながら、スターンの華やかなテクニックと、楽団 とのアンサンブルを満喫できます。ストラヴィンスキーの自作自演やシェーンベルクのピアノ協奏曲などは録音のクオリティは時代を反映させたものではあ りますが、それでもなお貴重な録音の登場といえるでしょう。また歴史的にも貴重な音源が多数。
[CD1]の冒頭トラックを飾るのは、イスラエル・フィルの本拠地、マン・オーディトリウムが建設された1957年の?落し公演に際して作曲されたノアム・シェリフの「祝典前奏曲」。バーンスタインの指揮という豪華布陣です。[CD10]に収録されている、シェーンベルクが1947年アメリカで書いたホロ コーストの残忍さを訴える「ワルシャワの生き残り」は、ドイツ国防軍の兵士だったマズアの指揮によるという、なんとも皮肉な顔合わせ。歴史的和解の 演奏といえるでしょう。[CD12] に収録されているモルデカイ・セテルの「midnight vigil(徹夜の祈祷)」は資料に欠落があり、指揮者ベルティーニ以外 の演奏者の名前が残されていませんが、アルトのミラ・ザカイの声が収録されていることは間違いないと考えられます。 ※モノラル収録の音源は、すべてスタジオで丁寧にマスタリングが施され、自然な音でおたのしみいただけるようになっています。 (Ki)

【ソリスト情報】
■ウリ・ショハム/楽団フルート奏者(1951〜/1970-97年までの27年間首席奏者)
■ユディト・リベール/楽団首席ハープ奏者(1963-2003年)
■ミンドゥル・カッツ(1925-1978、ピアノ)/ルーマニア出身。エネスコに見出されたことで知られる。リパッティ(1917-1950)と同じ師に師事。チェリビダッケ、クリップス、マゼール、ドラティといった指揮者と共演を重ね、世界でツアーを行う。1959年イスラエルに移住。教師としても優れ、イスラエルでのピアノ教育に大きな功績を残している。1974年、第1回ルービンシテイン国際ピアノコンクールで審査員を務めた。シェリングの唯一のフランクのヴァイオリン・ソナタ録音でピアニストを務めている。52歳の時、イスタンブールでの演奏会でベートーヴェンの「テンペスト」を演奏中に倒れて亡くなった。
■ヨナ・エトリンガー(1924-1981)/クラリネット奏者。1947-1964、楽団の首席奏者。室内楽の分野でも活躍した。
■フランク・ペレグ/1958年当時の楽団のクラリネット奏者
Helicon
HEL-029678(1CD)
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
序曲「エグモント」*
ズービン・メータ(指)
イスラエルPO

録音:2013年、1981年*
イスラエル・フィルの終身音楽監督を務めるメータによるエロイカの登場。切れ味鋭く、かつ豪快なならしっぷりで、名曲をあらためて新鮮に聴かせます。 (Ki)

CPO
CPO-777993(1CD)
NX-B10
アーベル:交響曲集 Op.7
交響曲 第3番 ニ長調
交響曲 第2番 変ロ長調
交響曲 第1番 ト長調
交響曲 第6番 変ロ長調
交響曲 第4番 ヘ長調
交響曲 第5番 ハ長調
ラ・スタジオーネ・フランクフルト
ミヒャエル・シュナイダー(指)
ドイツ古典派の作曲家、ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者として知られるアーベル。彼は他にも様々な楽器の名手であり、1759 年にはイギリスに渡り、シャーロット王妃の宮廷室内楽奏者としても活躍しました。 1762年にはヨハン・クリスティアン・バッハと共に、ロンドンで予約制の定期演奏会を開催し、ここで演奏するために多くの 交響曲を作曲しています。このOp.7の交響曲集は1767年に作曲されましたが、この第6番は、幼いモーツァルトが筆 写した楽譜が残っていたために、一時期はモーツァルトの交響曲第3番 K18として目録に掲載されていたほどの素晴ら しい出来栄えです。シュナイダー率いるラ・スタジオーネ・フランクフルトは、重みのある迫力に満ちた音で、これらの名作を じっくり聴かせます。
CPO
CPO-777120(1CD)
NX-B10
ユリウス・レントヘン(1855-1932):交響曲第9番「複調で」(1930)
セレナード ホ長調(1902)
交響曲 第21番 イ短調(1931)
フランクフルト・ブランデンブルク州立O
デイヴィッド・ポルセライン(指)
ライプツィヒに生まれ、オランダに帰化した作曲家レントヘン(レントゲン)。ヘルツォーゲンベルクを通じてブラームスと交流 を持ち、1887年にはブラームスの指揮で「ピアノ協奏曲第2番」を演奏したほどのピアノの腕を持っていたことで知られて います。そのためか、作品にはブラームスの影響も見られますが、晩年にはかなり独創的な作品を書いていました。この 交響曲第9番は1930年の作品。レントヘンの生前には出版されなかった作品で単一楽章で書かれています。

TOCCATA
TOCC-0393(1CD)
NX-B03
D.H.ジョンソン:管弦楽作品集第1集
交響曲第9番嬰ハ短調 Op.295(2012)
コミュニオン・アンティフォン 第14番 Op.359(2016)
モテット 第2番 Op.257-2(2009)
ロイヤル・リヴァプールPO
ポール・マン(指)

録音:2016年12月6.7日
初録音
イギリスの「知られざる作曲家」といえば、まずはハヴァーガル・ブライアンの名が挙げられるかもしれません。長大な第1番 を始め、30曲以上の交響曲を作曲したにもかかわらず、生前は全く無視されていた人ですが、このハックブリッジ・ジョン ソンはブライアンを上回るほどの「知られざる作曲家」と言えるのではないでしょうか。11歳で作曲をはじめ、交響曲、管 弦楽曲、室内楽曲、夥しい数の声楽曲、合唱曲を書いていますが、残念ながらほとんど演奏されることはありませんでし た。しかし2001年にイギリスの「新音楽推進協会」の作曲家に就任したことで、ようやくその作品の演奏機会が増えて きました。彼の何曲かのピアノ曲は、日本のピアニスト楠千里によって演奏されましたが、75分にわたる長大なピアノ曲 (数多くの作曲家の旋律が散りばめられたオマージュ)はまだ演奏されていないようです。また、彼はスコットランドのピア ニスト、作曲家スティーヴンソンの友人でもあり、コラボレーションも積極的に行っています。 このアルバムには21世紀になって作曲された3つの作品を収録。ジャンルを超えた音楽が聞き手を魅了します。

PHILHARMONIA BAROQUE
PBP-02(1CD)
NX-B07
ハイドン:交響曲集
交響曲第104番ニ長調「ロンドン」Hob.I:104
交響曲第88番 ト長調 「V字」 Hob.I:88
交響曲第101番 ニ長調 「時計」 Hob.I
フィルハーモニア・バロック・オーケストラ
ニコラス・マギーガン(指)

録音:2009年9月12-13日
2011年に創立30周年を迎えた「フィルハーモニア・バロック・オーケストラ」の方向性がはっきりと示されたハイドンの一連の交響曲集。 エキサイティングな響きと、マギーガンの熟考の解釈を聞くことができます。 このアルバムは、巧みな構成で知られる第88番「V字」、幻想的で精緻な第104番「ロンドン」、そしてユーモラスな第101番「時計」 の3曲が収録されています。ハイドンの見事な作曲技法も目の当たりにできます。
PHILHARMONIA BAROQUE
PBP-06(1CD)
NX-B07
ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調 Op.60
交響曲第7番イ長調 Op.92*
フィルハーモニア・バロック・オーケストラ
ニコラス・マギーガン(指)

録音:2012年11月10-11日、2009年9月12-13日* 以上ライヴ
この第4番が演奏された時、サンフランシスコの新聞紙上におけるクラシック批評で「ウィットに富み、バランス感覚に優れた完璧な演 奏」と絶賛されたというほど、アメリカ国内で話題を呼んだライヴを収録。 第7番も、輝かしく生き生きとした演奏です。
PHILHARMONIA BAROQUE
PBP-08(1CD)
NX-B07
ハイドン:交響曲第57番ニ長調 Hob.I:57
交響曲第68番変ロ長調 Hob.I:68*
フィルハーモニア・バロック・オーケストラ
ニコラス・マギーガン(指)

録音:2014年10月4-5日、2014年2月8-9日*
交響曲集第1集(PBP01)が2011年のグラミー賞にノミネートされるなど、高い評価を受けたマギーガンのハイドン。こちらの第2集は 1770年代に作曲された3曲の交響曲を収録。整然としたオーケストレーションの中に、時々意表を突くメロディが出現するところは、 いかにも中期のハイドンらしい作風ですが、マギーガンはこれらを丁寧に拾いあげ、きわめて楽しい作品として演奏しています。

Profil
PH-16064(1CD)
ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」(1878/1880年ハース稿) クリスティアン・ティーレマン(指)
シュターツカペレ・ドレスデン

録音:2015年5月17日/ドレスデン・ゼンパーオーパー(ライヴ)
シュターツカペレ・ドレスデンといえばワーグナーとリヒャルト・シュトラウスが君臨していましたが、1895年にアドルフ・ハーゲン指揮で演奏して以来、 独自のブルックナーの交響曲第4番演奏伝統を持っています。エルンスト・フォン・シューフ、フリッツ・ブッシュ、ベーム、カイルベルト、ヨッフム、シノー ポリ、ハイティンク、ネゼ=セガンと連なっていますが、ティーレマンの演奏も21世紀初頭の伝説として刻まれました。
ティーレマンのブルックナーの4番は、これまでミュンヘン・フィル、ベルリン・フィルを指揮した演奏に触れることができますが、シュターツカペレ・ ドレスデンとのものは、近年なだけに円熟著しい点が注目。全体73分という遅めのテンポによる悠然たる歩みながら、起伏に富んでいるため全く飽きさ せません。さらにゼンパーオーパーのまろやかな音響とあいまって、オルガンのような、ブルックナーが心に描いていたような壮麗かつ天国的な音楽が構 築されています。 (Ki)

Seattle Symphony Media
SSM-1009(1CD)
NX-B03
アイヴズ:交響曲第4番
答えのない質問
夕暮れのセントラル・パーク
交響曲 第3番「キャンプの集い」
クリスティーナ・ヴァルデス(P)
ジョゼフ・アダン(Org)
【副指揮者】
スティリアン・キーロフ
デイヴィッド・アレクサンダー・ラービー
ジュリア・タイ
デヴィッド・ゴードン(Tp)
シアトルSO&cho
ルドヴィク・モルロー(指)

録音:2015年1月29.31日、2015年4月3日、2014年9月26日、2014年5月14日.9月9.10.26日、2015年4月3日
19世紀後半アメリカで活躍した作曲家アイヴズは伝統を重んじながらも、実験的な要素を多分に取り入れた作品を多 く残しています。本業では保険代理店を営み、その合間を縫って4曲の交響曲をはじめ、管弦楽曲、室内楽曲、歌曲 など夥しい数の作品を書きましたが、その作風は多岐に渡り、単純な民謡をそのままベースにした曲あり、多調や微分音 を取り入れた前衛的な作品ありと、実にヴァラエティに富んでいます。 このアルバムに収録された2曲の交響曲は、どちらもアイヴズの代表作。第3番は開拓期のアメリカにおける宗教的な集 会をモティーフにした作品で、発表当時、ニューヨークにいたマーラーも注目、ヨーロッパで演奏すべくスコアを持ち帰ったと いうエピソードがあるほどの(マーラーは直後に亡くなってしまったため、実現しなかった)作品です。第4番は演奏時間は 短いものの、第2楽章は2人の指揮者を必要とするほどに複雑に入り組んでおり、賛美歌や行進曲などが入り乱れなが ら一度に奏されるという演奏困難な作品として知られています。このアルバムではアシスタント指揮者が3人用意され、周 到な演奏が繰り広げられています。

LPO
LPO-0095(1CD)
NX-B04
ドヴォルザーク:序曲「オセロ」
交響曲 第6番ニ長調 Op.60
交響曲 第7番ニ短調 Op.70*
ヤニック・ネゼ=セガン(指)LPO

録音:2016年2月3日、2009年5月27日*
カナダ生まれの若手指揮者ヤニック・ネゼ=セガン。2007年にドヴォルザークの第6番を演奏してロンドン・フィルにデビュー、その翌 年には早くもこの楽団の首席客演指揮者に就任。以来、良好な関係を続けています。現在は名門フィラデルフィア管で采配を振 ると共に、2020年のシーズンからはメトロポリタン歌劇場の次期音楽監督に指名され、一層の活躍が期待されています。このド ヴォルザークは2009年と2016年の演奏で、中でも第6番は彼にとっても「デビュー曲」となった大切なレパートリーであり、この最新 録音でも、切れのよいリズムと、弦の豊かな響きをたっぷりと用いた流麗な演奏を繰り広げています。終楽章でのラスト、金管の咆 哮も見事です。イギリスの音楽Webサイト「Bachtrack」 https://bachtrack.com/ でもこの演奏は高く評価されました。 第7番は、ドヴォルザーク自身も「これまでとは作風を変え、本格的な作品に仕上げた」と語るほどに充実した交響曲。緊迫した第 1楽章、美しい第2楽章はもちろんのこと、セガンはスラブ的とされる第3楽章をゆったりと歌わせることで、劇的な終楽章への期待 を高めています。精緻に組み立てられた流れに思わず引き込まれる演奏です。


Profil
PH-17007(1CD)
正規初出!
マーラー:交響曲第9番ニ長調
クルト・ザンデルリンク(指)
北ドイツRSO

録音:1987年12月7日/ハンブルク、ライスハレ(ステレオ・ライヴ)
驚きの音源の出現です。ザンデルリンクはマーラーの交響曲第9番録音をベルリン交響楽団(1979.2)、BBCフィル(1982)、フィルハーモニア管(1992)のセッション3種が残されていますが、4つ目の、それも北ドイツ放送響との組み合わせによる夢のライヴのマスターテープが、スタジオ・ハンブルク・エンタープライジスに保存されていました。1987年12月の演奏で、BBCフィルとフィルハーモニア管の録音のちょうど間に時期にあたります。
ザンデルリンクはマーラーの交響曲録音に慎重で、1979年のベルリン響との9番が初セッションだったといわれ、ディスコグラフィも第4番のライヴ以外は第9番と10番しかありません。この録音も海賊盤で一部流通しましたが、オリジナル・マイスターからの正規発売となります。
第1楽章は速く、フィナーレは遅いのが特徴。第3楽章にカットがあるため時間は少し短いものの、テンポ自体は特に変わりはありません。各フレーズのコントラストが強く、早い部分でのグロテスクなエネルギーは、ショスタコーヴィチを思わせます。ライヴならではの高揚感に加え、北ドイツ放送響ならではの熱いものとなっていて、フィナーレは涙なしに聴けない感動的なものとなっています。ようやくザンデルリンクのマーラー像を示す演奏が登場したと申せましょう。超オススメです。 (Ki)



Pentatone
PTC-5186613(1SACD)
ブルックナー:交響曲第1番(1890/1891年ウィーン稿)
行進曲ニ短調 WAB.96
3つの小品 WAB.97
グスターボ・ヒメノ(指)
ルクセンブルクPO

録音:2016年6月/フィルハーモニー・ルクセンブルク
今世界が最も注目する若手指揮者の一人、スペイン、バレンシア生まれのグスターボ・ヒメノがPENTATONEレーベルより本 格的なデビュー・ディスクをリリース。ヒメノは2001年にロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席打楽器奏者に就任。その後、音楽家として さらなる研鑽として指揮を学び、その才が見事に花開いた若手筆頭格の音楽家です。2012-13年、2013-14年のシーズンには、ロイヤル・コンセルト ヘボウ管弦楽団でマリス・ヤンソンスの副指揮者を務め、2014年1月にヤンソンスの代役としてコンセルトヘボウのデビューし、一躍世界から注目され る指揮者となりました。指揮者としての日本デビュー公演は2013年9月の仙台フィルとの共演で、その後2015年には2度来日。そのうち同年11月 のロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団との来日公演で大成功をおさめ、日本の音楽界にもその名が知られるところとなりました。
ブルックナーの交響曲 第1番のウィーン稿は作曲から25年後(第8番第2稿より後)に作曲者自身によって改訂されており、ウィーン稿の響 きは初期の作品というより、後期ロマン派をより感じさせるものとなっております。ブルックナーの交響曲では演奏機会の少ない当作品。クラウディオ・ア バドに招かれて多くの公演で副指揮者も務めてきたヒメノは、アバドが好んで取り上げたこの作品を真摯かつ思慮深い演奏をしております。カップリング に収録した管弦楽作品も実に見事。手兵ルクセンブルク・フィルと丁寧に作り上げた世界が広がります。 (Ki)
Pentatone
PTC-5186622(1SACD)
ショスタコーヴィチ:交響曲第1番
スケルツォ 嬰ヘ短調 Op.1
主題と変奏 Op.3
スケルツォ 変ホ長調Op.7
5つの断章Op.42
グスターボ・ヒメノ(指)
ルクセンブルクPO

録音:2016年6月/フィルハーモニー・ルクセンブルク
RCOの打楽器奏者として長きに渡りヤンソンスと共演してきたヒメノは、ショスタコーヴィチの実演も数多く、指揮者として活躍の場をひろげてからも、 得意とする作品としてショスタコーヴィチをとりあげてきました。レニングラード音楽院作曲家の卒業制作である交響曲第1番(1924-25)。ショスタコー ヴィチはこの曲の初演で一躍作曲家として名声を博し、《ソビエト国家が育てた天才》と讃えられました。打楽器奏者出身であるヒメノは、抜群のリズム 感とテンポ感で、実に歯切れのよい演奏を展開しております。ベネルクス3国の一画、ルクセンブルクの名門ルクセンブルク・フィルの音楽監督として同 団と新たな時代を切り開きます! (Ki)

PRAGA
PRD-250369(2CD)
ドヴォルザーク:管弦楽曲集
Disc1
(1)交響曲第7番ニ短調Op.70
(2)カンタータ「白山の後継者たち」
(3)交響詩「野鳩」
(4)交響詩「水の魔物
(5)交響詩「真昼の魔女」
(6)交響詩「金の紡ぎ車」
(7)交響詩「英雄の歌」
ズデニェク・コシュラー(指)(1)(2)、
ズデニェク・ハラバラ(指)(3)-(6)
チェコPO(1),(3)-(6)、プラハSO(2)
アロイス・クリマ(指)プラハRSO(7)

録音:1964年10月12-14日(1)(3)、1972年1月(2)、1961年9月19-20日(4)-(6)、1961年10月(7) 全てステレオ
ドヴォルザークの作品のなかから、とりわけボヘミア的なテーマのものを集めたアルバム。「白山の後継者たち」は1872年、ドヴォルザーク29歳の出世作。1620年11月にプラハ近郊の山で起きたハプスブルク軍とボヘミア貴族のカトリック対プロテスタントの宗教戦闘となっています。交響詩はいずれもエルベンの民話み基づきますが、内容は暗く残酷なものが多いのが意表をつきます。往年のオペラ指揮者ズデニェク・ハラバラ(1899-1962)最晩年の録音が貴重。ボルテージの高い演奏を楽しめます。 (Ki)


Chandos
CHSA-5181(1SACD)
エルガー:序奏とアレグロ Op.47*
交響曲第1番変イ長調 Op.55
エドワード・ガードナー(指)
BBC響、ドーリックSQ*

録音:2016年9月5日−6日、ワトフォード・コロッセウム(ハートフォードシャー、イギリス)
イングリッシュ・ナショナル・オペラの若き音楽監督として活動し、2015年からはベルゲン・フィルの首席指揮者としてますます活躍を広げるイギリスの若きマエストロ、エドワード・ガードナー。ブリテンやウォルトン、前作ではホルストなど、近代英国音楽の録音でも世界的な高評価を得ているガードナーのエルガー第1弾。BBC響、ベルゲン・フィル、バーミンガム市響との録音で名声を馳せ、イギリス・ナショナル・ユース・オーケストラとの録音など新たなプロジェクトでも話題のエドワード・ガードナーが取り組む、大注目のエルガーにご期待ください!


WEITBLICK
SSS-0203(1CD)
ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」 ジョルジュ・プレートル(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:1995年9月22、23日リンツ・ブルックナーハウス、デジタル・ライヴ録音
リンツ国際ブルックナーフェスティヴァル1995,
音源提供:ORF LINZ
巨匠プレートルが生前に許諾を出していた「ロマ ンティック」がついに発売。しかもブルックナーの眠るリンツにシュトウットガルト 放送響を率いて客演したライヴです。言わずと知れたシュトウットガルト放送響 はチェリビダッケに薫陶を受けたブルックナー・オーケストラ。録音はブルックナ ーサウンドを知り尽くした ORF リンツが行いました。万全の音質も非常に良好 です。 颯爽としたテンポが採用され、瑞々しい歌心、打楽器の追加も目立つアグレッ シヴな演奏です。存命ならばこの3 月にミラノ・スカラ・フィルとコンサートが予定 されておりましたプレートルを追悼します。WEITBLICK は他社に先駆けてプレ ートルの最新の凄演を世に問うてきましたが、ブルックナーも第 8 番 (SSS0096)、第7 番(SSS0102)に続きこれで3 曲目。第5 番はシャルク改訂版 で演奏していることが確認されております。

ALTO
ALC-1329(1CD)
スクリャービン:交響曲第1番ホ長調 Op.26*
交響曲第4番ハ長調「法悦の詩」Op.54
ラリーサ・アヴデーエヴァ(Ms)*
アントン・グリゴリエフ(T)*
ロシアcho*
アレクサンドル・ユルロフ(合唱指揮*)
ソヴィエト国立SO
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指)

録音:1963年*/1966年+ ADD
原盤:Melodiya 
(C)1991 Gramzapis / 2002 CDK Music


Treasures
TRE-161(2CDR)
クナッパーツブッシュ〜ブラームス・プログラム
悲劇的序曲
ハイドンの主題による変奏曲
交響曲第3番
ハンス・クナッパーツブッシュ(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:1963年11月15日(モノラル・ライヴ)
※音源:Private HKV-TY4/5
◎収録時間:81:48
“いびつな造型の先にある昇華を極めた芸術性!”
■音源について
1963年11月15日の全演奏曲目を収録した2枚組LPの全てを復刻。交響曲と変奏曲はHanssler(SWR)からCD化されていますが、ステレオ的な広がりを加え、ノイズを過剰に消した人工的な音に違和感を感じた方も多いはず。このLP盤の音は、もちろん無修正で自然体。クナ最晩年の芸術を心ゆくまで堪能していただけると思います。

交響曲第3番はクナの十八番だけに、数種存在する録音の全てが魅力的ですが、中でも異彩を放つのがこのシュトゥットガルト盤!この優秀な放送オケ特有の機能美と指揮者の意図の咀嚼力により、「巨大でいびつ」なクナの巨大造型が、極端な誇張としてではなく、芸術的に昇華した形で聴き手に迫ります。
第1楽章の第2主題直前の長いスパンでのリタルダンド、再現部直前の雑念を配した清明なニュアンス、第2楽章4:15からの幽玄美、第3楽章のチェロの対旋律の官能的な呼応、超低速をもて余すことなく音楽を感じきったホルン・ソロ、唐突さ以上に儚さが心に染みるルフト・パウゼ(6:30)などは、全体を貫く超低速テンポとともに、「枯淡」の一言では済まない最晩年ならではの精神的な高みを象徴するニュアンス。終楽章の再現部(7:31〜)のティンパニ追加は他にも類例はありますが、強烈な意思の注入力はクナがダントツ。これも、ウィーン・フィル盤(1955年)の方が感覚的なインパクトは上かもしれませんが、奏者の側、あるいはクナ自身の魂胆が露骨に出過ぎている感もなきにしも非ず。その点、シュトゥットガルト盤はやっていることは同じなのに、完全に雑念を超越し、強固に結実しきったニュアンスとして響くのです。
崇高な精神を湛えたこのニュアンスは、他の2曲でも全く同様で、これら抜きの名演選びなどあり得ません!
「ハイドン変奏曲」は、第4変奏ではテンポこそ標準的なものですが、音符の隅々まで物憂げなニュアンスが充溢し、一方、第6変奏は通常の倍のテンポですが、少しも異様に響かず、このオケには珍しく鄙びた音を発する冒頭ホルンの味も含め、これを聴いてしまうと、他の演奏を想定できなくなるほどの説得力。故宇野功芳氏も「クナッパーツブッシュのベスト演奏の1つに数えられるだろう」と述べています。
そして「悲劇的序曲」の感動的なこと!第1主題は拍節感を失う寸前の低速の極みですが、その分、各音の情報量が尋常ではありません。第2主題(3:50〜)に差し掛かると、このテンポ設定がツボを得たものであることも痛感。「クナ=超低速」とイメージされがちですが、そんな単純ではないことは展開部で明らかに。7:23からの進行は、標準的テンポよりむしろ速め。この対位法的楽句が次第に高揚する過程での決然とした意志力、それが沈静化して第2主題が再現されるまでの彼岸のニュアンスは特に聴きものです。【湧々堂】

Channel Classics
CCSSA-38817(2SACD)
マーラー:交響曲第3番ニ短調 イヴァン・フィッシャー(指)
ブダペスト祝祭O、
ゲルヒルト・ロンベルガー(A)
カンテムス児童cho
バイエルン放送cho
アルト独唱は、ドゥダメル&ベルリン・フィルやハイティンク&バイエルン放送響など、近年のマーラー交響曲第3番録音でも活躍を続けるドイツの歌手、ゲルヒルト・ロンベルガー(2014年の来日公演では、ノット&東響とマーラーの交響曲第8番も歌っています)。児童合唱はハンガリーの名合唱団、カンテムス児童合唱団(カンテムス・ファミリーの「少女合唱団」は2016年7月にも来日公演を行っています)。 圧倒的なオーケストラとイヴァン・フィッシャーの独特の解釈、そして超高音質録音で世界から絶賛されるマーラーの交響曲集、待望の第7弾にご注目あれ!

VMS
VMS-251(1CD)
ドヴォルザーク:交響曲第9番 「新世界より」
交響的変奏曲 Op.78
ジェラール・コルステン(指)
フォアアールベルクSO

録音:2015年12月4日−5日
ジェラール・コルステンは南アフリカに生まれ、カメラータ・ザルツブルクやヨーロッパ室内Oのコンサート・マスターを務めた後指揮者に転身。プレトリア州立歌劇場やウプサラ室内Oの首席指揮者などのポストを経て、現在はロンドン・モーツァルト・プレーヤーズの音楽監督、フォアアールベルクSOの首席指揮者を務めており、日本では読売日本SOへの客演などもで知られています。

Profil
PH-15004(1CD)
ブルックナー:交響曲第00番ヘ短調 ゲルト・シャラー(指)
フィルハーモニー・フェスティヴァ

録音:2015年9月/エーブラハ大修道院付属教会(ライヴ)
ブルックナーの習作中の習作交響曲「00番」。これまでインバルやスクロヴァチェフスキらの録音もありますが、当代きってのマーラー指揮者シャラー による超期待の新録音の登場となります。習作とはいえブルックナー39歳の作で、すでに未熟な感はありません。むしろオーストリアの田舎を彷彿させる牧歌的な叙情美にあふれていて魅力的。 弱いとされるフィナーレにも多くの美しい音楽を聴くことができます。 さすがブルックナーの全作品を手掛けつつあるシャラー、この曲にちりばめられたブルックナーならではの語法と特徴を巧く引き出し、感動的な音楽に 仕上げています。滅多に演奏されない作品が、このクオリティのライヴ演奏で現れたことは大歓迎と申せましょう。 ゲルト・シャラーは1965年バンベルク生まれ。1993年にハノーファー州立歌劇場で指揮者としてのキャリアをスタートさせ、1998年にブラウンシュ ヴァイク州立歌劇場、2003年から2006年までマグデブルク劇場の総音楽監督を務めました。ブルックナーのエキスパートで、ついにはオルガン独奏曲 まで奏してしまうほどのこだわり。 (Ki)

Profil
PH-16061(1CD)
ブルックナー:交響曲第8番ハ短調(1887年および1890年ハース版) ユッカ=ペッカ・サラステ(指)
ケルンWDR響

録音:2010年11月2、5日/ケルン・フィルハーモニー(ライヴ)
サラステは2007年にオスロで同曲を披露した際はノヴァーク版を使用しましたが、3年を 経てハース版を採用するに至りました。サラステはハース版の追加によりブルックナーの個性は残しつつ、より豊かでイマジネーティヴになったと確信して いるとのこと。版の問題という以上に、独墺系指揮者からは聴くことのできない個性的なブルックナー像を作り上げています。 最たる違いはテンポ。何と全曲を74分38秒!最速の演奏のひとつといえます。ことにフィナーレの冒頭など驚くべき速さで進みます。ケルンWDR響 がしっかりつき、木管が神業的な技巧を発揮しているのも聴きもの。ブルックナーの伝統に鉄拳を加えるような衝撃で賛否両論を呼ぶことまちがいなしの 刺激的内容です。 (Ki)

Pentatone
PTC-5186612(1SACD)
ハイドン:交響曲第53番ニ長調「帝国」
交響曲第64番イ長調Hob.I:64*
交響曲第96番 ニ長調「奇跡」
カルロス・カルマー(指)
オレゴンSO

録音:2013年*、2016年/アーリン・シュニツァー・コンサート・ホール(オレゴン州ポートランド)
カルロス・カルマー指揮、オレゴン交響楽団によるPENTATONE第4弾はハイドンを取り上げました。1958年ウルグアイ生 まれのカルマーは故ジェームズ・デプリースト(1936-2013)の後任として、2013年よりオレゴン交響楽団の音楽監督を務めており意欲的なレパートリー で当団を成長させてきました。当録音では明朗快活な解釈で推進力のあるハイドンを聴かせてくれます。
カルロス・カルマー率いるオレゴン交響楽団は、PENTATONEレーベルより「戦争の時代の音楽(ヴォーン・ウィリアムズ、ブリテン、アイヴス、アダムズ)」 (PTC 5186393)、「イギリス作品集(エルガー、ヴォーン・ウィリアムズ、ブリテン)」(PTC 5186471)、「アメリカの魂(ピストン、アンタイル、コー プランド)」(PTC 5186481)をリリースしており、ディスクごとに異なった表情を見せてくれます。 (Ki)

ESTONIAN RECORD PRODUCTIONS
ERP-9416(1CD)
グレート・マエストロV
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番*
ブラームス:交響曲第1番ハ短調Op.68
カレ・ランダル(P)
エストニア国立SO
ネーメ・ヤルヴィ(指)

録音:2012年、2016年*
エストニア・コンサート・ホール、タリン(ライヴ)

ESTONIAN RECORD PRODUCTIONS
ERP-9516(1CD)
グレート・マエストロW
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番*
ブラームス:交響曲第2番ト長調Op.73
カレ・ランダル(P)
エストニア国立SO
ネーメ・ヤルヴィ(指)

録音:2012年2月3日、2016年3月25日*
エストニア・コンサート・ホール、タリン(ライヴ)
エストニアの巨匠ネーメ・ヤルヴィ指は、2010年から再び故郷エストニア国立交響楽団の首席指揮者兼音楽監督に就任し、同楽団と良好な関係を築 いています。エストニア出身のピアニスト、カレ・ランダルを迎え行われたベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲演奏会とブラームの交響曲全曲をカップリン グしてリリースしている「グレート・マエストロ」シリーズ 2 枚が同時リリース。
エストニア国立交響楽団は1926年に放送オーケストラとして創設。ネーメ・ヤルヴィはタリン音楽院在学中に同楽団(旧・エストニア放送交響楽団) の打楽器奏者として活躍、その後指揮者として1963年から1980年の長きにわたり首席指揮者を務め、エストニアを代表するオーケストラに成長させ ました。2007年よりオラリ・エルツが首席指揮者としてエストニア作曲家の作品を初演するなど精力的に活動しています。
ネーメ・ヤルヴィは、ブラームスの交響曲をロンドン交響楽団と全曲録音(1987年)、モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団と2番と3番を録音(1966 年)しており、ここでもパワフルで硬質なアプローチを聴かせてくれます。ブラームス最初の交響曲第1番は,構想から完成までに21年もの歳月をかけ 作られた作品。ネーメは、木管と金管のバランスが絶妙で、ブラームスの重厚さを表しつつ、全体的には推進力に満ちた演奏を展開しています。そして交 響曲第2番は制作時間や曲調も1番とは対照的で、伸びやかで歌心溢れる作品。ネーメとエストニア響は楽曲の快活な雰囲気を存分に表現し、流麗で 明るい演奏を聴かせています。
カレ・ランダルは1981年国際シューマン・コンクール入賞、1982年チャイコフスキー国際コンクール第4位、1985年ミュンヘン国際音楽コンクー ル優勝など輝かしいコンクール受賞歴があり、50以上のピアノ協奏曲のレパートリーをもち、世界中のオーケストラや指揮者と共演しています。ここでは 雄弁でスケールの大きいピアノを聴かせ、ネーメの絶妙なサポートを得て聴き手を魅了します。 (Ki)


ACCENTUS Music
ACC-20413DVD(DVD)
KKC-9215(DVD)
日本語帯・解説付
税込定価

ACC-10413BD(Bluray)
KKC-9214(Bluray)
日本語帯・解説付
税込定価

ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」
交響曲第7番イ長調Op.92
ライプツィヒ・ゲヴァントハウスO
ヘルベルト・ブロムシュテット(指)

収録:2016年5月19日(第6番)、2015年5月7日(第7番)、ゲヴァントハウス・コンサートホール(ライヴ)
◆DVD
画面:16:9 NTSC
音声:DTS5.1,DD5.1,PCM STEREO
リージョン:All、93’ 21
◆Bluray
画面:16:9 Full HD
音声:DTS HD MA,PCM STEREO
リージョン:All、93’ 21
世界で最も古い伝統を誇る、屈指の名門オーケストラ、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団。ブロムシュテットは1998年から2005年の7年 間に渡って、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のシェフとして、絶大な信頼を獲得してきました。現在も名誉指揮者として定期的に指揮台に立って います。この映像は、2016年と2015年に本拠地ゲヴァントハウス・コンサートホールで行われたベートーヴェンの交響曲第6,7番のライヴ映像です。 抒情性に満ち、生命力あふれる「田園」、そして緊張感と推進力で聴く者の心を掴む第7番、ブロムシュテットの長い腕を大きく広げる指揮姿は溌剌とし たエネルギーを感じます。 ブロムシュテットは2017年7月に90歳の誕生日を迎えます。ACCENTUS MUSICとライプツィヒ・ゲヴァントハウス管はこれを記念して、2015年 大晦日の「第9」を皮切りにブロムシュテットのベートーヴェンを発売。本盤は第2弾となります。この後、交響曲第5番と三重協奏曲(ファウスト、ケ ラス、ヘルムヒェン)の映像、そして誕生日直前にCDでベートーヴェンの交響曲全集を発売し、大巨匠の栄光を讃えます。ブロムシュテットは同楽団の 任期中にはベートーヴェンの録音しておらず、シュターツカペレ・ドレスデンと全曲を録音しているので今回で2度目の録音となります。 (Ki)


Treasures
TRE-160(1CDR)
レオポルド・ルートヴィヒ/ハイドン:「ホルン信号」他
モーツァルト:「コシ・ファン・トゥッテ」序曲*
 「ドン・ジョヴァンニ」序曲*
ハイドン:交響曲第31番「ホルン信号」#
 交響曲第73番「狩猟」
レオポルド・ルートヴィヒ(指)
ハンブルク国立歌劇場O*、
バイエルンRSO
クルト・リヒター(Hrnソロ)#

録音:1960年代中期*、1966年4月6&8日ビュルガー・ブロイ・ホール(ミュンヘン)全てステレオ
※音源:独EUROPA E-177*、独ELECTRORA SME-91601
◎収録時間:63:05
“指揮者の存在感を極限まで消して作品の様式美を徹底表出!”
■音源について
ハイドンは、ルートヴィヒが1960年代中頃にエレクトローラに遺した重要な録音の一つ。使用したのはドイツ盤・金レーベルの第2版です。

★ローター、ホルライザー、ワルベルクような職人気質の指揮者には、特に古典作品においては何よりも作品の様式感の表出を最優先し、自身の解釈を前面に立てないという共通点があります。このルートヴィヒも例外ではなく、ベートーヴェンの第7交響曲(TRE-023)でさえケレン味皆無のスタンスを貫徹していましたが、ここでの2曲のハイドンは、自分の存在自体までも消し去り、背後で勘所だけを締めるまさに職人芸の究極形!楽譜の余白を埋めるようにスリリングなスパイスを注入するアーノンクールのようなスタイルとは好対照なので、どこをどう味わえばよいか戸惑う方も多いかもしれませんが、聴き進むうちに、作品の内なる声を引き出すことに意識を傾注することの大切さと、古典の様式そのものに典雅な味わいが宿っていることをしみじみと思い知らされ、ハイドンが思い描き、当時の聴衆が期待したものに合致する音楽再現を目指すなら、当時の楽器や奏法を模倣するより、まずこの「自分を消す」スタンスこそ不可欠と思えてきます。
自己主張よりも作品自体の主張に耳を傾ける姿勢は、「ホルン信号」第2,4楽章のホルン、ヴァイオリン、チェロなどが協奏曲風に活躍するシーンでも同じ。各奏者は決してソロとして前に出ず、音楽の一部分としての立場を弁えながら、いつも通りに奏でるだけ。バイエルンのオケの技量の高さは言うまでもありませんが、そのことに気づかないほど空気のように流れる音楽…、これ以上に音楽から邪念を排除し、純化させることは不可能ではないでしょうか?
決して指揮者の個性的なアプローチを楽しむための演奏ではありません。古典音楽に対する指揮者の矜持と抑制の美学が、作品を活かすことだけに使われている最高の実例として、是非とも一聴をお勧めします。わずかな共感だけで作品に臨み、何の余韻も残さない演奏とはどこがどう違うか、感じていただければ幸いです。【湧々堂】

ターラ・レーベル新リマスタリング復刻シリーズ、「北ドイツ放送交響楽団」3タイトル!

Altus
TALT-017(1CD)
ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲
交響曲第1番ハ短調 Op.68
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
北ドイツRSO

録音:1951年10月27日/ハンブルク・ライヴ
※日本語帯・解説付
ターラ・レーベルの名盤を復刻。リマスタリングを施し音質向上、細かい表情に至るまで非常に聴きやすくなっております。 作曲家ゆかりの地であるハンブルクで繰り広げられた圧倒的なブラームス演奏。1951年、イッセルシュテット率いる北ドイツRSOにフルトヴェ ングラーが客演した際に残された、唯一の共演録音盤です。フルトヴェングラーのブラームス演奏の最高峰とされ、「世紀のディアパソン・ドール」を受 賞したことでも有名な名盤。
『ハイドン変奏曲』は巧みな音色の変化と柔らかな風合いが格別。第7変奏Graziosoなど繊細にして夢のような浮遊感、本当に美しいです。終曲パッ サカリアではあらゆる感情を総動員し壮大なクライマックスを構築してくれます。
交響曲第1番も、何種類かある録音の中でこの演奏をベストに挙げるファンが多い超名演。強烈に打ち込まれるティンパニ、1楽章展開部のラストや 終楽章コーダのコラールで天を突き破るトランペットなど、これぞフルトヴェングラーといった演奏が炸裂。そしてオーケストラは独特のしなやかさ・柔ら かさを持ち、生き物のようにテンポを伸縮させる指揮に俊敏に反応、熾烈さの中にも繊細さがあり見事です。終楽章の劇的さは比類がなく、次々と畳み掛 けられる力強い音楽の展開にどっぷりと魅了されます。 オーケストラには元ベルリン・フィルのメンバーであるエーリヒ・レーン(ヴァイオリン)やアルトゥール・トレスター(チェロ)も在籍していました。交 響曲の第2楽章でのヴァイオリン・ソロの澄み切った素晴らしさも、フルトヴェングラーとの信頼関係があってこそだと言えましょう。ちなみに、録音が残っ ていないのがまことに残念ですが、同日は上記ふたりのソロによるブラームスの二重協奏曲も演奏されました。 (Ki)

Altus
TALT-018(1CD)
ブルックナー:交響曲第4番『ロマンティック』 (ハース版) ハンス・シュミット=イッセルシュテット(指)
北ドイツRSO

録音:1966年12月14、16日/ハンブルク(ステレオ・ライヴ)
※日本語帯・解説付

Altus
TALT-019(1CD)
ブルックナー:交響曲第7番(ハース版) ハンス・シュミット=イッセルシュテット(指)
北ドイツRSO

録音:1968年10月28日/ハンブルク(ステレオ・ライヴ)
※日本語帯・解説付
★ターラ・レーベルの名盤を復刻。リマスタリングを施し音質向上、一層輝きのある美しい音色に生まれ変わりました。 イッセルシュテットは1945年から26年間にわたり初代首席指揮者を務めこのオーケストラを鍛え、世界有数のオーケストラに育て上げました。北ド イツ放送響のブルックナーと言えば80年代に首席指揮者を務めたヴァントによる録音が有名ですが、イッセルシュテット時代からすでに偉大なブルック ナー演奏を実現していたことがはっきりと分かります。イッセルシュテットが「独特」と語る弦楽器の豊かな音量と暖かみのある音色が十二分に発揮され、 輝かしくも幽玄な世界が広がっています。楽譜は概ねハース版に準拠していますが、指揮者独自の解釈により、一部ノヴァーク版に近い変更があります。
解説書にはイッセルシュテット自らその半生を語る「セルフ・ポートレート」を掲載。これが大変面白い!ベルリン人であることを誇りにしていたイッセルシュ テットがハンブルクを「第二の故郷」と呼ぶようになるまでの変遷、大戦直後にあちこちの捕虜収容所を回り演奏家を集めて創設した北ドイツ放送交響楽 団の話など、興味が尽きません。また、このコンビのディスコグラフィも収録しています。
第4番、第1楽章冒頭で弦楽の霧の中から緩やかな立ち上がりを見せるホルン。3音目の16分音符も尖りすぎず儚げな優しさがあります。そして頂 上をしっかりと見据えながら、長い坂道をゆっくりと上っていくイッセルシュテットの絶妙なコントロール!一気に音楽に引き込まれます。
第7番、第2楽章で多層的に旋律を重ねる弦の美しさ。声部の分離が良く、それぞれから輝かしい歌が聴こえてきます。しかも全体としての肌触りの 良さを損なうことがありません。クライマックスではシンバルとティンパニを導入させますが、ノヴァーク版とも微妙に異なる譜面。フィナーレは重すぎず、 ときにスピード感すらある快演になっています。大きな幅のダイナミクスで頂点に向かっていく確かな歩みが力強い! (Ki)

オクタヴィア
OVCL-00629(1SACD)
2017年3月22日発売
モーツァルト:バレエ音楽「レ・プティ・リアン」(全曲版)K.Anh.10(299b)
交響曲 第48番 ニ長調 K.111(アルバのアスカニオ) & K.120
交響曲 第50番 ニ長調 K.161(シピオーネの夢) & K.163
交響曲 第51番 ニ長調 K.196(にせの女庭師) & K.121
交響曲ヘ長調 K.19a.Anh.223
飯森範親(指)山形SO

録音:2007年8月11日、2015年12月6日、2016年2月14日 山形テルサホール
2017年4月に発売される飯森範親と山形交響楽団による「モーツァルト交響曲全集」(OVCL-00630)に先駆けて、その中から偽作を含む4つの交響曲と、バレエ音楽「レ・プティ・リアン」を収録したニュー・アルバムです。音楽監督・飯森範親の意向により、「レ・プティ・リアン」は初録音となる全曲版(偽作を含む)の演奏。 2007年からスタートしたモーツァルト定期シリーズは、質の高い音楽性で、話題になりました。これまで多くのモーツァルトを演奏してきた同コンビだからこその華麗な音色と、流れるように美しい音楽は、いまや日本モーツァルト演奏の最高峰といえましょう。(オクタヴィア)

若林工房
AFIA-9001(1CD)
メンデルスゾーン:交響曲第5番「宗教改革」(1832 年初稿版)
交響曲第4番「イタリア」(1833 年版)
村中大祐(指)
オーケストラ・アフィア

録音:2016 年5 月12 日紀尾井ホール、コンサート・ライヴ
デビュー作「メンデルスゾーン:交響曲第 3 番「スコットランド」」が高評価を得た村中 大祐=オーケストラ・アフィアの第 2 弾。同じくメンデルスゾーンの名作「イタリア」と「宗教 改革」というカップリングで、「宗教改革」は珍しい1832 年初稿版による演奏です。 村中大祐は東京外国語大学を卒業後、ウィーンとイタリアで研鑽を積んだという異色の 指揮者。現在イギリス室内管弦楽団の国際招聘指揮者として英国やイタリアで大活躍 を続けていますが、その最大の魅力は、師匠ペーター・マークゆずりの熱い歌心と深い 精神性。このメンデルスゾーンでも、しなやかでありながら重厚でスケール感に満ちた 見事な演奏を聞かせています。小編成のオーケストラならではの透明感に満ちたテクス チュアを、ワンポイント録音によるピュアで自然なサウンドで存分にお楽しみください。


WEITBLICK
SSS-0200(1CD)
クレンペラー〜スイス放送からの蔵出初出音源
クレンペラー(自作自演):フガート
シェーンベルク:室内交響曲第1番
ベートーヴェン:交響曲第8番
モーツァルト:セレナータ・ノットゥルナ*
オットー・クレンペラー(指)
ベロミュンスター放送O(チューリヒ)

録音:1960年4月24日放送用セッション録音(モノラル)
1951年1月28日放送用セッション録音(モノラル)*
スイス放送からお宝発掘!クレンペラーのスイス録音。クレンペラー自作自演による、フガートは19世紀後半の退廃的ロマンを湛えた佳曲。そして重量級のシェーンベルク:室内交響曲第1番が聞きもの。音色の不健康さや厳しいリズム感は巨匠ならではです。この曲の最高峰の演奏と言っても過言ではない程です。さらにお得意のベートーヴェン:交響曲第8番、モーツァルトのセレナータ・ノットゥルナも楔を打ち込む様な強烈な演奏です。音質も時代としては良好中の良好。なお、オーケストラ名の表記について、オーケストラの歴史を見ますと、1947年にチューリヒにおいてベロミュンスター放送管弦楽団として創設、1970年にバーゼルに移転してバーゼル放送響と改組、1997年にはバーゼル交響楽団と合併し現在に至っております。クレンペラーの録音当時はベロミュンスター放送管弦楽団のみならず、チューリヒ・スタジオ管の表記も見受けられますが、今回のリリース表記は、バーゼル響とも相談の上に全てベロミュンスター放送管弦楽団に統一しております。


Profil
PH-16022(1CD)
初出!! テンシュテットの「英雄」
ベートーヴェン
:交響曲第3番「英雄」
序曲「コリオラン」Op.62
クラウス・テンシュテット(指)
北ドイツRSO

録音:1979年7月3-6日/北ドイツ放送スタジオ10(ステレオ・ライヴ)
テンシュテットのベートーヴェン録音は意外に少ないものの、「英雄」は1982年のウィーン・フィル、1991年のロンドン交響楽団との共演が正規発 売されていて、いずれも演奏の凄さに注目が集まっていました。しかし当ディスクはさらに若い1979年、オーケストラも北ドイツ放響という理想の条 件に加え、放送用に行われたライヴ録音というのも非常に価値があります。同時に序曲「コリオラン」が収録されているのも貴重。
演奏は期待以上の凄まじさ。強い緊張感とスケールの大きさで、あっと言う間に全曲を聴き通させてしまいます。また第2楽章の深い情念の渦巻き、 フィナーレの圧倒的な盛り上がりなど、テンシュテットの真骨頂たる鬼気迫る世界をつくりあげています。北ドイツ放送提供のマスターも良好で、最盛期のテンシュテット芸術を堪能できます。 (Ki)


Signum Classics
SIGCD-363(15CD)
マーラー:交響曲全集

交響曲第1番「巨人」
交響曲第2番「復活」*
交響曲第3番**
交響曲第4番#
交響曲第5番
交響曲第6番「悲劇的」
交響曲第7番「夜の歌」
交響曲第8番「千人の交響曲」
交響曲第9番
ロリン・マゼール(指)
フィルハーモニアO、BBC交響cho*/+、フィルハーモニア・ヴォイセズ**/+、ティフィン少年cho**、フィルハーモニアcho+、イートン・カレッジ・チャペル少年cho+、サリー・マシューズ(S)*/+、ミシェル・デ・ヤング(Ms)*、サラ・コノリー(Ms)**/+、サラ・フォックス(S)#、アイリッシュ・タイナン(S)+、サラ・タイナン(S)+、アン=マリーオーウェンス(Ms)+、シュテファン・フィンケ(T)+、マーク・ストーン(Br)+、スティーヴン・ガッド(Br)+

録音(ライヴ):2011年4月12日(第1番)、2011年4月17日(第2番)、2011年5月8日(第3番)、2011年4月28日(第4番)、2011年5月5日(第5番)、2011年4月19日(第6番)、2011年5月26日(第7番)、2011年10月9日(第8番)、2011年10月1日(第9番)、サウスバンク・センター、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール(ロンドン、イギリス)
惜しくも2014年7月にこの世を去った巨匠ロリン・マゼールが遺したフィルハーモニアOとの"マーラー・サイクル"の全集BOXが登場!ウィーン・フィルとの全集録音から約20年という歳月を経て、ロンドンのロイヤル・フェスティヴァル・ホールを舞台として繰り広げられたマーラーは、いずれも絶賛を受けたマゼールの晩年を代表する名演奏。
マゼール自身による前書き(英語)を含む96ページの英文ブックレットが封入されます。

GRANDSLAM
GS-2161(1CD)
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」 ブルーノ・ワルター(指)コロンビアSO
ウェストミンスターcho
」エミリア・クンダリ(S)
ネル・ランキン(Ms)
アルバート・ダ・コスタ(T)
ウィリアム・ウィルダーマン(Br)

録音:1959年1月19、21、26、29、31日カリフォルニア、アメリカン・リージョン・ホール、1959年4月6、15日ニューヨーク
使用音源:Privatearchive(2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)
■制作者より
ワルター/コロンビア交響楽団のベートーヴェン・シリーズ、2トラック、38センチ、オープンリール・テープ復刻で最後の1曲となっていました第9番「合唱」が、遂に完成しました。当初は今年の秋頃の発売を予定していましたが、「早く出して欲しい」というリクエストが多かったため、予定を繰り上げました。“春の第9”も、これはこれで良いのではと思います。音質については、従来通りと申し上げれば十分でしょう。(平林直哉)


TUDOR
TUD-7202(1SACD)
マーラー:交響曲「大地の歌」 ロベルト・サッカ(T)
スティーヴン・ガッド(Br)
ジョナサン・ノット(指)バンベルクSO

録音:2016年2月8-13日バンベルク・コンツェルトハレ・ヨゼフ・カイルベルト・ザール
ジョナサン・ノットはウィーン・フィルとも「大地の歌」を録音しましたが、そちらはテノールのカウフマンが一人で全部歌ってしまった代わりダネでした。このバンベルクでの声楽陣はバーンスタイン&ウィーン・フィルの録音でも採用され、その後も時々行われているテノール、バリトン歌手によるバージョンです。
一聴して感じるのはバンベルク響の柔らかく耽美的な音色です。蜜のように滴る甘いホルンの響き、官能の極みのような木管、弦楽セクション。ノットは繊細きわまるこの作品の室内楽的書法を注意深く再現しつつ、どこまでも優美に陶酔感をもって進みます。またTUDOR特有の優れた録音技術も特筆に値し、各声部の細やかな旋律の綾も鮮やかにとらえられています。人生の無常を謳ったこの作品をこれほどまで枯淡の境地から程遠く、悩ましく官能的、耽美的に演奏したディスクは近年珍しいでしょう。因みにテノールのロベルト・サッカはマゼール、小澤征爾、ハーディングらと共演、2015、16年にはミラノ・スカラ座に「ヴォツェック」(!)でデビュー、バリトンのスティーヴン・ガッドはキャリアの最初にキャスリーン・フェリアー奨学金を得たのも今回の録音との何かの縁か、その後プラシド・ドミンゴ・オペラ・コンペティション上位入賞、世界各地の歌劇場で目覚ましい活躍を続けている、いずれも今、もっとも脂の乗り切った歌手たちです。

Opus蔵
OPK 2117(1CD)
ワルター&VPOのブラームス
交響曲第1番 ハ短調 Op.68
交響曲第3番 へ長調 Op.90*
ブルーノ・ワルター(指)VPO

録音:1937年、1936年*/原盤:SP
演奏解説:宇野功芳
宇野功芳先生追悼の第2弾はブラームスの交響曲第1番と第3番の2曲をまとめました。第3番は状態の良い盤の入手が難しく、前回は先生が見つ けられた盤で復刻しました(OPK 2054)。その後ノイズ処理技術も進化し、材質の関係でスクラッチノイズの大きなイギリス盤も聴ける状況になりました ので、英HMV盤をCD化しました。第1番はノイズの少ない国内盤を復刻しております。(OPUS蔵 相原了)
「ブラームスの四曲のシンフォニーの中で、ワルターが最も自在、融通無碍な指揮ぶりを示しているのは三番である。他の指揮者の表現が楷書だとすれば、 ワルターは行書を通り越し、草書で認めているのだ。その行き届いた先がニューヨーク盤で、もはや名人芸の極みであるが、フィナーレのクライマックス 部など、あまりに崩しすぎ、オケが十分に鳴らず、上滑りを起こしていた。その点、このウィーン盤はまさに完璧な草書体で、ワルターの絶品の一つとい えよう。(宇野功芳)」

Chandos
CHSA-5174(1SACD)
アイヴズ:管弦楽作品集 Vol.3
オーケストラル・セット第2番*
交響曲第3番 「キャンプ・ミーティング」
交響曲第4番#
アンドルー・デイヴィス(指)
メルボルンSO
メルボルン交響cho*#、
ジャン=エフラム・バヴゼ(P)#

録音:2014年6月26日、28日、30日(オーケストラル・セット第2番)&2016年6月16日−18日(交響曲第4番)、ハマー・ホール(メルボルン・アーツ・センター)
2016年3月22日−23日(交響曲第3番)、ロバート・ブラックウッド・ホール(モナシュ大学、メルボルン)
メルボルンSO(MSO)と、2013年から首席指揮者を務めるアンドルー・デイヴィス。「交響曲第1番&第2番」でスタートしたA.デイヴィス&MSOのチャールズ・アイヴズ・プロジェクト第3弾は、1947年にピューリッツァー賞を受賞しアイヴズの出世作となった「交響曲第3番「キャンプ・ミーティング」」と、いくつかの賛美歌の旋律が使われた大作「交響曲第4番」を収録。 「交響曲第4番」で独奏ピアノを弾くのは、ジャン=エフラム・バヴゼ。英国音楽のスペシャリストとしての名声を獲得したアンドルー・デイヴィスが歩む、期待のアメリカ近現代プロジェクトです!

Onyx
ONYX-4161(1CD)
ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲全集 Vol.2
交響曲第3番(田園交響曲)
交響曲第4番ヘ短調
アンドルー・マンゼ(指)
ロイヤル・リヴァプールPO
「ロンドン交響曲(第2番)」と「交響曲第8番」を収録した第1弾(ONYX 4155)は、レコード芸術海外盤REVIEWで「今月の注目盤」&「今月の特選盤」に選ばれた他、英BBCミュージック・マガジンでは「オーケストラル・チョイス」、英ミュージックウェブ・インターナショナルでは「レコーディング・オヴ・ザ・マンス」にそれぞれ選ばれるなど、非常に高い評価を得てきたこの交響曲サイクル。イギリス音楽ファン要注目、21世紀の新たなRVW全集決定盤となるであろう一大プロジェクトです!


Treasures
TRE-159(1CDR)
フレッチャ〜リーダーズ・ダイジェスト名演集1
ロッシーニ:「セミラーミデ」序曲*
チャイコフスキー:「エフゲニ・オネーギン」〜ワルツ#
 弦楽セレナード〜ワルツ#
 「眠りの森の美女」〜ワルツ**
 スラブ行進曲Op.31##
 交響曲第4番ヘ短調Op.36
マッシモ・フレッチャ(指)
ローマPO、ウィーン国立歌劇場O#

録音:1960年8月4日*、1961年6月23-25日#、1960年8月2日**、1960年8月5日##
1961年12月11,15,21-22日(全てステレオ)
※音源:日Victor SFM-3*.**.##、
米Radars Digest RD4-178-2/4(エフゲニ・オネーギン )、RD4-178-2/5(セレナード)、RD4-178-2/10(交響曲)
◎収録時間:76:19
“イタリアの血と汗と歌で染め尽くした驚異のダイナミズム!”
■音源について
マッシモ・フレッチャは、1960年代にリーダーズ・ダイジェストへポピュラー名曲を精力的に録音していますが、CD化されたのは「幻想交響曲」などごく一部。ここで使用したのは、日本のステレオ初出ボックスと米盤のチャイコフスキー名曲ボックス。マニアからは見向きもされないレコードですが、共にウィルキンソンによる鮮烈録音の威力をしっかりと伝えています。

★マッシモ・フレッチャ(1906-2004)は、イタリアの指揮者。1960年代にポピュラー名曲を精力的に録音していますが、彼の名前を目にするのは、ミケランジェリの伴奏指揮者としてくらいでしょう。ここには、フレッチャのことをいっぺんで好きになること請け合いの知られざる名演、「セミラーミデ」「スラブ行進曲」「チャイ4」を収録。
「セミラーミデ」序曲は、ロッシーニの序曲の中でも最も大規模な作品ですが、その特性を徹底的に押し広げ、かつ「ロッシーニ・クレッシェンド」の醍醐味を猛烈な意気込みで聴き手に突きつける大名演!気心の知れたオケとの連帯感も尋常ではなく、多少テンポが前のめりになっても性急さを感じさせず、確実に興奮の坩堝ヘ導く手腕を知ったら最後、フレッチャの名前は脳裏から離れないことでしょう。
「スラブ行進曲」は、チェスキーのCDではパールマンが弾くチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲の余白に収録されており、オケ名はロンドン・フィルと書かれていました。ところが、このレコードではローマ・フィルと記載されており、これはどちらかが誤植で、音もCDよりレコードの方が何倍も豪快だと思っていましたが、どちらも早合点!なんと、フレッチャは同曲を同レーベルにオケを変えて2回録音していたのです!つまり誤植ではなく、オケが違うのですから、音の印象が違うのも当然。ただそれほどこの2種の演奏は、注意深く聴かなければ気づかないほど瓜二つなのです。そして更に入念に聴き比べた結果、オケが変わっても同じニュアンスを付している箇所と、そうではない箇所を発見するにつけ、その差異からフレッチャの信念、オケの個性の生かし方、ドライブ能力、音作りの特徴等をまざまざと実感するに至ったのでした。2種の演奏の明らかな共通点としては、この曲の野趣に焦点を当てながら入念に歌を注入していること、後半の2小節間のティンパニ・ソロに極度にドライな強打を要求し、推進力を露骨に表出している点などが挙げられます。特に、ティンパニ・ソロの箇所は、大抵は落ち着き払って「ボン,ボン,ボン,ボン」と叩くのが常ですが、スコアには“ピュモッソ(躍動して)”の指示があるのです。それをそのままストレートに解釈するあたり、嬉しいじゃありませんか!相違点は、3:12からの金管の吹かせ方。短い音価をより短く詰めるのは、ワルター・ゲールの「チャイ5」(これもローマ・フィル!実体が同じかは不明)でも見られた現象。ロンドン・フィル盤では楽譜通りなので、イタリア・オケならではのセンスと言えましょう。
交響曲第4番は、その確信的なダイナミズムをそのまま持ち込み、情感のうねりを丸出しにしているので、その凄さはご想像いただけるでしょう。これこそが正真正銘の「爆演」です!
第1楽章第1主題の、先のドラマを予見させるヴェルディ風の歌い込み方から、コーダ(7:07〜)の奈落のどん底に落ちて茫然自失のルフト・パウゼまで、聴き手をの心を掴んで離しません。第2楽章は、本気の嗚咽の連続。それは単に思いつきの感情ではなく、微妙な強弱と色彩の陰影を敏感に察知しながら形成されたニュアンスばかりなので、最後のファゴットが消え入る瞬間までまで、表面的に響くことなど皆無。そして、凄すぎる終楽章!冒頭バス・ドラムの最後の一撃がここまで腹に響くことなど滅多になく、優秀録音の成果だけではなく、フレッチャの妥協のない意思を込めた砲弾のよう。1:35からの民謡主題は結尾をテヌート気味に奏でますが、この人間くさい歌がまた泣かせます。コーダは、これまで積み上げた艱難辛苦を根こそぎひっくり返す大洪水!まさか、この演奏に物足りなさを感じる方はいないと思いますが、逆に、やり過ぎだと一笑に付されないことを願うばかりです。【湧々堂】


Treasures
TRT-011(1CDR)
セルのチャイコフスキー&R=コルサコフ
リムスキー=コルサコフ:スペイン奇想曲
チャイコフスキー:イタリア奇想曲*
 交響曲第5番ホ短調Op.64#
ジョージ・セル(指)
クリーヴランドO

録音:1958年2月28日&3月14日、1958年2月28日*、1959年10月23-24日#(全てステレオ)
※音源:米EPIC BC-1002、BC-1064#
◎収録時間:76:07
“セルの美学貫徹により初めて思い知る作品の偉大さ!”
■製作メモ
エピックの金盤のどこかザラッとした感触も捨てがたいですが、ここではセルが志向したと思われるヨーロピアン・サウンドと、既出CDや後期LPで消え去った生き生きとしたニュアンスを最も感じられる青盤を採用。エピック録音のチャイコフスキーの「5番」やドヴォルザークの「8番」は、室内楽な響きに傾きすぎるという印象をお持ちの方も多いと思いますが、私見ではこれは元々の録音の特性であり、その後のコピー・マスターによる再発盤の平板なサウンドが、さらにそのイメージを助長してしまったと思っております。

★土俗趣味には目もくれず、あくまでも音楽のあるべき姿だけを希求するセルの信条をここでも徹底的に貫徹しています。まず特筆したいのが、2つの「奇想曲」の空前絶後の素晴らしさ!セルの厳格さを持ち込むと、これらの作品の伸びやかさが失われて窮屈にしてしまうのでは?という懸念は一切無用。むしろ、そのこだわりが、アンサンブルの引き締めだけでなく、細部のニュアンス形成に注入されてるので、最大公約数的なニュアンス作りでやり過ごした演奏とは雲泥の差の説得力で聴き手に迫るのです。
「スペイン奇想曲」の"ヴァイエーション"(1:12〜)のマイロン・ブルームのホルン・ソロは、清潔で温かみのある歌が心に染み、"ジプシーの歌"(6:58〜)は、フルートからクラリネットとソロが受け継がれるシーンのエキゾチシズム、シンバル一打までの絶妙な間合い、誰もが徹底しきれないホルンのスフォルツァンド効果の貫徹ぶりなど、無敵のニュアンスの連続。
「イタリア奇想曲」も単に陽気な音楽ではないことは言うまでもなく、全体の構成に対する眼力と響きの求心力が尋常ではないので、交響曲を一曲聴くような手応えに恐れ入るばかり。弦のテーマは、その結尾でディミニュエンドとリタルダンドを優しく注ぐ配慮に真の共感が滲み、第3部のティンパニ強打にも惚れ惚れ。最後の追い込みでも、厳格なアーティキュレーションを崩さず、トロンボーンの頭の音を明確に鳴らすのも、他では類を見ません。この2曲がこれほどの名曲であることに、初めて気づく方も多いのではないでしょうか。
「チャイ5」は、セルがクリーヴランド管と録音た唯一のチャイコフスキーの交響曲であり、「純音楽的表現」の魅力という点で、忘れる訳にはいきません。全体に漲る高潔さ、一貫した集中力、精緻を極めたアンサンブル、各ソロパートの巧さは、ムラヴィンスキーと堂々と比肩。特にテンポ、アーティキュレーションの緻密な設定に関しては厳格にこだわりを徹底させ、それが頑固な意地の誇示としてではなく、洗練されたしなやかさを携えて純化しきった音楽として迫るところが、まさにセルの真骨頂!その洗練の奥に熱い共感を込め抜いているからこそ、アンサンブルの美しさが音楽的な感銘に直結するということを思い知らされます。終楽章502小節でのシンバル追加処理は、この演奏だけの特徴。【湧々堂】 →「チャイ5」詳細コメント


ORFEO DOR
C925161DR(1CD)
NX-B04
J・シュトラウス:宝のワルツ(ウェーベルン編)
 皇帝円舞曲(シェーンベルク編)
マーラー:交響曲 第4番(エルヴィン・シュタイン編)
クリスティアーネ・カルク(S)
ルノー・カピュソン(Vn)
カーティア・レンメルマン(Vn)
アントワン・タメスティ(Va)
クレメンス・ハーゲン(Vc)
アロイス・ポッシュ(Cb)
マガリ・モニエ(Fl)
セバスティアン・マンツ(Cl)
アルブレヒト・マイヤー(Ob)
ヘルベルト・シュフ(P)
ゲレオン・クライナー(P)
レオンハルト・シュミデインガー(パーカッション)
マルティン・グルビンガー(パーカッション)

録音:2011年7月27日
ザルツブルク祝祭劇場 モーツァルテウム
20世紀初頭、シェーンベルクによって旗揚げされた「私的演奏協会」は、当時最先端の音楽を人々に紹介するために、シェーンベ ルクと弟子たちによって運営されていた団体です。1918年11月に設立、週1回のコンサートでは同時代の作曲家たちの作品を 幅広く演奏。3年間に計117回開催されたこれらのコンサートは「文化的」な収益をあげることも目的の一つでした。とは言え、この 時代の管弦楽作品の多くは編成が肥大化し、原曲を演奏することは困難であったため、シェーンベルクたちはマーラーやブルック ナー、ツェムリンスキーの作品を「室内楽版」に編曲、10人程度の奏者でも、充分に効果があがるような版に作り変えたのです。 アルバムの中心となるマーラー「交響曲第4番」は、ずっと演奏される機会がありませんでしたが、1993年にシェーンベルクの弟子で あったエルヴィン・シュタインのメモから復元され、いくつかのアンサンブルがこの作品を演奏したことでレパートリーに定着。現在では数 多くの演奏が録音される人気曲になっています。 この演奏は、マーラーの没後100年を記念して開催されたコンサートで、冒頭にはウェーベルンとシェーンベルクが編曲した“世紀末 風の”シュトラウスのワルツが2曲置かれ、メインにマーラーの第4番が演奏されています。 このコンサートのために集結した奏者たちの顔ぶれの豪華なこと!誰もが突出した才能を持つ、まさに「オールスター・アンサンブル」 です。


Treasures
TRE-158(1CD)
ウォーレンステイン〜ベートーヴェン&メンデルスゾーン他
ベートーヴェン:交響曲第8番
メンデルスゾーン:交響曲第5番「宗教改革」
シャブリエ:ハバネラ*
 狂詩曲「スペイン」*/楽しい行進曲*
アルフレッド・ウォーレンステイン(指)
ロスアンジェルスPO

録音:1953年3月、1953年2月*(全てモノラル)
※音源:米DECCA DL-9726、英Brunswick AXTL-1063*
◎収録時間:64:24
“剛毅な進行にも作曲家の息吹を絶やさない「宗教改革」の理想像!”
■音源について
全て、米デッカ音源。ブラームス他(TRE-020)、シューベルト他(TRE-036)でも触れたように、これらもロス・フィルの一時代を築いたウォーレンステインの高次元の音楽作りを知るために欠かせない名演揃いです。なお、小さい作品は通常は冒頭に収録しますが、シャブリエは2つの交響曲とは毛色が違うので、アンコール風に最後に収録しています。

★ブラームスの「第2番」等で、既にウォーレンステインの実力を実感された方は、このディスクでも大いにご納得いただけるはず。ここでもウォーレンステインのドライブ能力によってロス・フィルの機能美とセンスを引き出して集中力の高い名演を展開しています。
ベートーヴェンは、この作品の愛くるしさスケール感の両面を表出し、高い推進力を誇りながら決して勢いに任せず、常に音楽の内容に肉薄する意思と一体化したニュアンスで貫かれています。第3楽章0:48からの何気ない弦の刻みが、これほど愛おしく響くのも珍しく、終楽章は、これぞアレグロ・ヴィヴァーチェ!かなりの高速テンポながら、強靭な造型は貫徹。腰のあるリズムの躍動とともに、まさにシンフォニックな響きの醍醐味を堪能させてくれます。
メンデルスゾーンでは、その凝縮性の高い音楽作りが更に開花し、モノラル時代の同曲屈指の名演!淀みない推進力を基調としたアプローチはミュンシュに近いと言えますが、それを熱すぎると感じる方には特にオススメです。第1楽章の序奏から実に晴れやか。しかも単に健康的なのではなく、その中から丁寧にハーモニーの色合いを抽出し、それを感じていることが実感できます。主部以降は、芯の熱い音楽が進行。特に展開部は、メータ以前のこのオケの意欲的な発言力を徹底的に思い知ると共に、ウォーレンステインの地に足の着いたダイナミズムの凄さに圧倒されます。
第2楽章もただの楽園的な音楽ではなく、自然な凝縮力を効かせつつ、各声部を緊密にブレンド。可憐なピチカートも、決してデフォルメとして響くことがないのは、いかにもメンデルスゾーンらしい楽想への配慮が行き届いている証しではないでしょうか。終楽章は高潔なスケール感が見事!コーダでは型通りの締めくくりに飽き足らず、ワーグナー風の大伽藍に塗り変えてしまう演奏も少なくないですが、ウォーレンステインは一切見栄など切らず、単刀直入。聴後は、良質のメンデルスゾーンを味わったと実感していただけることでしょう。【湧々堂】


Altus
ALTLP-108(2LP)
ステレオ
国内プレス
完全限定生産
日本語帯・解説付
税込価格
ムーティ〜ハイドン&ベートーヴェン
[LP1-A] ハイドン:交響曲第48番『マリア・テレジア』 Hob.I:48 全楽章
[LP1-B] ベートーヴェン:交響曲第3番『英雄』 Op.55 第1楽章
[LP2-A] ベートーヴェン:交響曲第3番『英雄』Op.55 第2楽章
[LP2-B] ベートーヴェン:交響曲第3番『英雄』Op.55 第3・4楽章
リッカルド・ムーティ(指)VPO

録音:1992年6月21日/ムジークフェラインザール(オーストリア放送協会によるライヴ録音)
ウィーン・フィル創立150周年にあたる1992年の、ウィーン音楽祭の千秋楽ライヴを収録。当時の第1コンサートマスター、ヘッツェルは「1992年 に行われるコンサートは全て創立150年記念コンサートだと考えて取り組んでいく」という意気込みであったといいます。指揮は20年以上にわたりオペラ、 コンサートの両面において固い信頼関係を結んできた『事実上の首席指揮者』ムーティ。ウィーン・フィルの最も充実した瞬間がここにあります。 ムーティらしいヴァイオリン声部の輝かしい音色と美音。そして充実した低声部の躍動感!『英雄』はもちろん、『マリア・テレジア』も信じられないほ ど華麗。素晴らしい音質とともにヘッツェル時代最期のウィーン・フィルの音楽が楽しめます。ヘッツェルはこの演奏会よりしばらくしてハイキング中に事 故で亡くなってしまいます。ライナーノートにはウィーン・フィル事情通の紺戸淳氏による『ヘッツェル入団秘話』を収録。あまり知られていない意外な事 実も載っていて驚かされます。 (Ki)

Altus
ALTLP-110(3LP)
ステレオ
国内プレス
完全限定生産
日本語帯・解説付
税込価格
ジュリーニ〜ベートーヴェン
[LP1-A] ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調 Op.60 第1・2楽章
[LP1-B] ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調 Op.60 第3・4楽章
[LP2-A] ベートーヴェン:交響曲第3番『英雄』 Op.55 第1楽章
[LP2-B] ベートーヴェン:交響曲第3番『英雄』 Op.55 第2楽章
[LP3-A] ベートーヴェン:交響曲第3番『英雄』 Op.55 第3楽章 
[LP3-B] ベートーヴェン:交響曲第3番『英雄』 Op.55 第4楽章
カルロ・マリア・ジュリーニ(指)VPO

録音:1994年5月17日/ムジークフェラインザール(オーストリア放送協会によるライヴ録音)
ジュリーニ晩年の、クレンペラーもかくやのテンポで繰り広げられる大河の如き重量級のベートーヴェン。このテンポだからこそ生きてくるウィーン・フィ ルの魅力というものを発見できる演奏です。ティンパニの一打、分厚い低音部、味わいの木管などが、スケール豊かに広がり濃厚な美音となって聴く者の 耳と心を満たします。まさにジュリーニとウィーン・フィルならでは、この組み合わせでしか成し得ない充実の名演奏!ちなみにNHK FM放送時、大変話 題となった演奏なので、ご記憶の方も多いかと思われます。 名コンサートマスター、ヘッツェルが事故により1992年に世を去り、キュッヒル&ヒンクによる新体制で歩みだしたウィーン・フィルにとって、ジュリー ニとの出会いは貴重なものでした。この1994年の演奏をお聴き頂ければ、「ヘッツェル以後」のウィーン・フィルがそれまでとは一味違った魅力的なサ ウンドを手にしたことが分かるでしょう。

Pentatone
PTC-5186595
(1SACD)
メンデルスゾーン:交響曲第1番ハ短調
交響曲第3番イ短調『スコットランド』
アンドルー・マンゼ(指)
ハノーファー北ドイツ放送PO

録音:2016年1月/ハノーファー
もともと高名な古楽ヴァイオリニストとして知られていたマンゼですが、近年指揮者としての活躍も目覚ましく、2014年からはハノーファー北ドイツ放 送フィルハーモニー管弦楽団で首席指揮者を務めています。このたびPENTATONEレーベルより、当コンビ初の録音が登場しました。シューマンをして「19 世紀のモーツァルト」と言わしめた天才メンデルスゾーンのシンフォニーを2曲収録。突き抜けるような明るさと焼けるような熱量を併せ持つ、切れのある マンゼ節が聴きものです。 第1番はメンデルスゾーン15歳の時の作品で、既に12曲の『弦楽のための交響曲』を書いているとはいえ2管編成フル・オーケストラを用いた初の 交響曲。にもかかわらず早熟の天才ぶりが眩しい音楽です。バロック的書法を思わせる楽想もあり、こういった箇所でのマンゼの生き生きとした音運びは やはりさすがと言えます。美しく抒情的な旋律で人気の『スコットランド』も、マンゼの手にかかると切れのある白熱の演奏に。オーケストラの力量も高く、 素早いメロディを完璧に吹きこなす管楽器の機動力には舌を巻きます。そして第4楽章冒頭の弦楽器の刻みの鋭さ!付点リズムを強調した主題がまた鮮烈、 針のように尖った実にスリリングな演奏です。 (Ki)


Treasures
TRE-154(1CDR)
ラインスドルフ&ボストン響〜厳選名演集Vol.1
マーラー:交響曲第5番
エーリヒ・ラインスドルフ(指)
ボストンSO
ロジャー・ヴォワザン(Tpソロ)
ジェームズ・スタグリアーノ(Hrnソロ)

録音:1963年11月17,23,26日(ステレオ)
※音源:英RCA SER-5518
◎収録時間:64:31
“外面的効果を排し、芸術的な昇華力で勝負した記念碑的名演!!”
■音源について
この「5番」はLP3面分(4面にはベルクの「ヴォツェック・抜粋」を収録)を使っているので、余裕の鳴りっぷり!しかも、この英盤ならではの欧風サウンドで味わう感動は、既発のCDでは到底太刀打ちできません。ちなみに、バーンスタインがニューヨーク・フィルと同曲を録音したのは、同じ1963年の1月のことでした。

★まだマーラーの録音自体が少なく、その解釈もワルターに代表されるようなマーラーの人間性と感情の起伏を押し出した演奏が主流だった頃、それを一旦リセットし、作品を等身大の芸術作品として確信を持って表現した演奏として、決して忘れてはならない名演であり、ラインスドルフが遺したマーラーの最高峰と確信しています。
第1楽章最初の弦の主題は、高潔さと温かさを兼ね備え、さりげないアゴーギクを携えたフレージングに早速惹きつけられます。「突然、より速く、情熱的に荒々しく」でも高潔さを失わず、上滑りせずにしなやかな歌を展開。ヨーロッパ調の美しい響きを保ったまま音楽を内燃させます。7:05からは、憔悴しきった響きに偏らず、決然とした意思を持って響きをブレンドさせる妙味にご注目を。8:51のティンパニソロの巧さにも唖然。その直後の弦の柔和な滑り込みは、ラインスドルフがこの頃完全にミュンシュとは違う指向の音をオケに植え付けていたことを裏付る、象徴的なシーンと言えましょう。
更に、オケの機能美も高次元に引き上げていたことを実感させるのが第2楽章。木管の内声パートは常に明確な主張を持って発言しつつ、全体は温かで自然なブレンドで一貫。7:31以降のアンサンブルの熾烈な緊張増幅と、破綻皆無のレスポンス、それらをベースにして情感が余すことなく高揚する様は、オケの技術が向上した現在でも滅多に出会えるものではありません。
第4楽章
は、かつてボストン響の響きが最もヨーロッパ的と形容されていたことの意味をとことん実感。その甘美な楽想ゆえに、「第5番」そのものを高く評価しない向きもありますが、それはひとえに演奏次第。音楽の構成への配慮と、過不足のないロマンの香気を同居させたこの演奏で聴く味わいは、他に類を見ません。
時に冗長で外面的と評される終楽章も同様。私自身、この楽章を味わい尽くしたと言い切れる演奏は、このラインスドルフ盤以外には殆ど出会ったことがありません。
ラインスドルフという指揮者自体に、「禁欲的」「無機質」という印象をお持ちの方も多いことでしょう。これまた、以前の私がそうでした。それがこの英プレス盤に触れて一気に払拭されたのです!
ぜひ、ボストン響全盛期のサウンドの醍醐味と共に、ラインスドルフの真価を実感していただければ幸いです。【湧々堂】


Nimbus
NI-1713(6CDR)
ベートーヴェン:交響曲全集&序曲集
交響曲第1番ハ長調 Op.21
交響曲第2番ニ長調 Op.36
交響曲第3番変ホ長調 Op.55 《英雄》
《プロメテウスの創造物》 序曲 Op.43
《フィデリオ》 序曲 Op.72
《シュテファン王》 序曲 Op.117
《献堂式》 序曲 Op.124
交響曲第4番変ロ長調 Op.60
交響曲第5番ハ短調 Op.67 《運命》
交響曲第6番ヘ長調 Op.68 《田園》
交響曲第7番イ長調 Op.92
交響曲第8番ヘ長調 Op.93
《エグモント》 序曲 Op.84
《コリオラン》 序曲 Op.62
《アテネの廃墟》 序曲 Op.113
《レオノーレ》 序曲第3番 Op.72
交響曲第9番ニ短調《合唱付き》
ヨンダニ・バット(指)LSO
ロンドン交響cho*
レベッカ・エヴァンス(S)、
ウィルケ・テ・ブルンメルストローテ(Ms)
スティーヴ・デイヴィスリム(T)
ニール・デイヴィス(Bs)

録音:2010年ー2014年
イギリスの名門オーケストラ、ロンドン交響楽団と旧ASVレーベルでおなじみのマカオ人指揮者、ヨンダニ・バットのタッグによるベートーヴェンの交響曲シリーズが遂に全集で登場!
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

Lyrita
SRCD.358(1CDR)
ダニエル・ジョーンズ:交響曲集
交響曲第1番/交響曲第10番*
BBCウェールズSO
ブライデン・トムソン(指)

BBC放送日:1990年1月12日、1990年3月16日*
複合拍子の考案者、ダニエル・ジョーンズの交響曲集第3弾。一連の交響曲はジョーンズの作品の中でも高く評価されている。第3弾の指揮者は、前2作に続き、Chandosにおいてヴォーン・ウィリアムズやアーノルド・バックスの交響曲全集など数多くの名盤を遺しているイギリスの指揮者、ブライデン・トムソン。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。


オクタヴィア
OVCL-00619(1CD)
2017年2月22日発売
ショスタコーヴィチ:交響曲 第6番
交響曲 第9番 変ホ長調
アレクサンドル・ラザレフ(指)
日本フィルハーモニーSO

録音:2016年5月20-21日(第6番)、2015年10月23-24日(第9番) 東京・サントリーホール・ライヴ
回を重ねるごとに、コンサート、CD、共に高い評価を受ける、ラザレフ&日本フィルによるショスタコーヴィチ・シリーズ。 ロシア人指揮者としてラザレフの魂が奏でる音楽は切れ味がよく、華麗な技巧で奏でる木管楽器の華やかな音色、金管勢の迫力あるファンファーレが響き渡り、ダイナミックになる打楽器、そして弦楽器の重量感のある響きは厚みを増していき、現在の日本で最高のロシア音楽を奏でるコンビとしての実力を聴かせます。 エネルギーに満ちたショスタコーヴィチの世界が広がります。(オクタヴィア)

GRAND SLAM
GS-2160(1CD)
シューベルト:交響曲第8番「未完成」
交響曲第9番「ザ・グレート」
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指))BPO

ライヴ録音:1953年9月15日/ティタニア・パラスト(ベルリン)
使用音源: Private archive(2トラック、19センチ、オープンリール・テープ)
■制作者より 
1953年9月15日、ベルリンのティタニア・パラストで行われたライヴです。音源としては従来から知られているものですが、今回使用したテープ(2トラック、19センチ、オープンリール・テープ)は、ベルリン・フィルの渋く重厚な音を見事に捉えたものです。これぞ、フルトヴェングラー&BPOの真髄でしょう。 フルトヴェングラーは1952年夏以降、何度か体調を崩したため、多くの演奏会がキャンセルされました。さいきん、1953/54のシーズンにおいて予定されていた“幻のプログラム”をいくつか手に入れましたので、それを解説書に掲載しまいた。最も注目されるのは、「え?」と思われる、ある大物作曲家のベルリン初演です。この作品が、どのような経緯で予定に上がったのか、その謎については解明出来ませんでしたが、まことに興味深いものです。また、もしも演奏されていたならば戦後唯一となっただろうと思われる“超有名曲”が2曲あります。音と解説と、両方で楽しんでいただけるディスクです。(平林 直哉)


MELODIYA
MEL-1002475(7CD)
NX-F01
2人の指揮者によるマーラー/スラドコフスキー/コンドラシン


【CD1】
交響曲第1番ニ長調(1888)

【CD2】
交響曲第1番ニ長調(1888)

【CD3】
交響曲第5番嬰ハ短調(1902)

【CD4】
交響曲第5番嬰ハ短調(1902)

【CD5】
交響曲第9番ニ長調(1909)

【CD6,7】
交響曲第9番ニ長調(1909)
【CD1】
モスクワPO
キリル・コンドラシン(指)
1969年録音
【CD2】
タタールスタン国立SO
アレクサンドル・スラドコフスキー(指)
録音:2016年
【CD3】
モスクワPO・・・*
キリル・コンドラシン(指)
録音1974年
【CD4】
タタールスタン国立SO
アレクサンドル・スラドコフスキー(指)
録音:2016年
【CD5】
モスクワPO
キリル・コンドラシン(指)
録音1964年
【CD6,7】
タタールスタン国立SO
アレクサンドル・スラドコフスキー(指)
録音:2016年
キリル・コンドラシン(1914-1981)とアレクサンドル・スラドコフスキー(1965-)。ほぼ50年の年齢差を持つ2人の指揮者によるマーラーの交響曲を聴き比べるという興味深い7枚組です。コンドラシンはモスクワで生まれ、ボリショイ劇場の常任指揮者を経て、モスクワPOの音楽監督に就任。1960年から1976年までこの地位にあり、このオーケストラとショスタコーヴィチの交響曲全集と、第8番を除くマーラーの交響曲全集の録音を成し遂げています。ロシアにおけるマーラー演奏の第1人者であり、とりわけ一連のMELODIYAへの録音は、正統的で丁寧な表現と、あふれる緊張感で高く評価されています。スラドコフスキーはタガンログで生まれ、サンクトペテルブルク音楽院とモスクワ音楽院で学び、音楽院のオペラ・バレエ劇場で「コジ・ファン・トゥッテ」を振ってデビュー、2001年から2003年まで首席指揮者として活躍しました。2003年には「サンクトペテルブルク300周年」の記念式典でも演奏、2005年に「ロシア連邦の名誉ある芸術家」として大統領から表彰されるという栄誉を得ています。この2人の指揮者によるマーラーの第1番、第5番、第9番の演奏を比較することは、ロシアにおける「マーラー演奏」の変遷を知るとともに、脈々と受け継がれる伝統の絆を再確認する足がかりとなるでしょう。
*・・・コンドラシンが指揮する交響曲第5番のオーケストラの名称は、レーベルの情報に準じています。

Edition Taschen phil.
ETP-003(1CD)
NX-B03
ベートーヴェン:交響曲第7番
交響曲第7番(コメント付き演奏)
タッシェン・フィルハーモニー
ペーター・シュタンゲル(指)

録音:2014年10月20.22日
「自主制作盤」としてリリースされた際、最も注目されたのがこのベートーヴェンの第7番でした。1曲全曲の演奏と、解説付きの演奏がカップリングされています。
Edition Taschen phil.
ETP-004(1CD)
NX-B03
マーラー:交響曲第7番ホ短調 タッシェン・フィルハーモニー
ペーター・シュタンゲル(指)

録音:2013年1月19-20日
聴き手の誰もが驚く「史上最小のマーラー第7番」。彼らの特徴が端的に現れたアルバムです。極限まで肥大化した音がここまですっきりするとは!第4楽章の涼しげな音に注目。
Edition Taschen phil.
ETP-005(1CD)
NX-B03
モーツァルト:交響曲第40番ト短調
交響曲第41番ハ長調「ジュピター」*
タッシェン・フィルハーモニー
ペーター・シュタンゲル(指)
録音
2015年7月24日、2014年7月3日*
良く知られる“フンメルによるピアノとフルート、ヴァイオリン、チェロという編成”によるモーツァルトの一連の交響曲編曲版は、原曲とはかなり異なる風合いを持っていますが、このタッシェン・フィルハーモニーの演奏はあくまでも原曲重視。フットワークの軽い柔軟な演奏が魅力的です。
Edition Taschen phil.
ETP-006(1CD)
NX-B03
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
交響曲第3番「英雄」(ナレーション付き演奏)
タッシェン・フィルハーモニー
ペーター・シュタンゲル(指)
タッシェン・フィルハーモニーの最新録音はベートーヴェンの交響曲第3番。更に進化した密度の濃いアンサンブルが繰り広げられています。


Altus
ALT-364(2CD)
シューリヒト/ステレオ・ライヴ集I(新マスタリング)
ベートーヴェン:交響曲第1番
交響曲第3番『英雄』*
交響曲第9番『合唱付き』
『コリオラン』序曲#
アグネス・ギーベル(S)
マルガ・ヘフゲン(A)
ラグナー・ウルフング(T)
エドゥアルト・ヴォリッツ(Bs)
フランス国立放送cho
ルネ・アリックス(合唱指揮)
カール・シューリヒト(指)
フランス国立放送O

録音:1965年6月15日、1963年5月14日*、1959年3月24日#/パリ、シャンゼリゼ劇場(全てステレオ)
INAに残されているシューリヒトのステレオ・ライヴから、ベートーヴェンの交響曲をまとめた新リマスタリング盤です。もともと鮮明なステレオ録音が 話題となっていた音源ですが、今回さらに音質が高まり、より深くシューリヒトの名演を堪能できるようになりました。
特に『第九』における今回のリマスター効果はぜひお聴き頂きたいものです。明るく澄みきった音色にはさらに磨きがかかり、かつ大変な迫力をも獲得 しています。第1楽章の展開部や第4楽章の器楽フガートから有名な合唱までなど、音楽が高いテンションで白熱する部分の音には凄まじいものがあり ます。強烈な緊張感で楔のごとく打ち込まれる第2楽章のティンパニ、第3楽章でのさらさらと流れるヴァイオリンの美しく細やかな変奏、フィナーレ後 半でその存在感を大いに炸裂させるトロンボーンも特筆に値します。すっきりしたテンポ感で進みながらも時に異様なほどメリハリの効いた演奏を繰り出す 大名演、その驚くべき真価がここにあります。 (Ki)

Altus
ALT-366(2CD)
シューリヒト/ステレオ・ライヴ集II(新マスタリング)
ブラームス:交響曲第4番
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調*
シューマン:『マンフレッド』序曲*
クラウディオ・アラウ(P)
アルテュール・グリュミオー(Vn)
カール・シューリヒト(指)
フランス国立放送O

録音:1959年3月24日、1963年5月14日*/パリ、シャンゼリゼ劇場(全てステレオ)
INAに残されているシューリヒトのステレオ・ライヴから、アラウ、グリュミオーとの共演などをまとめた新リマスタリング盤です。もともと鮮明なステ レオ録音が話題となっていた音源ですが、リマスターによりオーケストラの音色はさらに明るく美しく、かつ張りのある充実した響きを獲得。独奏者がそ れぞれの個性を発揮する協奏曲の聴き比べもこの盤ならではです。ふたりのソリストの妙技を、新たな音質でとくとお楽しみください。 ベートーヴェンの第3協奏曲における、アラウの重く沈み行くピアノ。第2楽章ではどこまでも深く内省的な世界が広がり、明るく素朴に歌う木管と好 対照をなすことによって彫りの深い感動的な音楽が立ち現れます。一方、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲ではグリュミオーの艶のある美音がこれで もかと最前面に出てきて、オーケストラも一体となって幸福な気分を盛り上げます。 (Ki)

Cobra Records
COBRA-0055(1CD)
マーラー:交響曲第5番(ナタリア・アンサンブルによる17人の奏者のための編曲版) ナタリア・アンサンブル
ナタリア・アンサンブルは、アバドが創設したGMJO(グスタフ・マーラー・ユーゲント・オーケストラ)で出会った若きミュージシャン達によって結成されたプロジェクト。ヨーロッパの主要オーケストラのメンバーらによって構成され、大編成のオーケストラ作品を17名からなる指揮者のいないソロイスツ・アンサンブルのために新たにアレンジし演奏しています。既にマーラー、ドビュッシー、ラヴェル、ストラヴィンスキー、ショスタコーヴィチなどの作品をオリジナル・アレンジで演奏してきたナタリア・アンサンブルのデビュー・レコーディング。マーレリアンもリダクション・ファンも要注目の新譜です!※編成はヴァイオリン×2、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン、トランペット、ティンパニ、パーカッション×2、ハープ、ピアノ、ハーモニウム
☆YouTubeにてご試聴いただけます!
https://www.youtube.com/watch?v=v3nlHNRy_Gs

Onyx
ONYX-4165(1CD)
エルガー:交響曲第2番変ホ長調 Op.63
ミーナ/カリッシマ/朝の歌
ワシリー・ペトレンコ(指)
ロイヤル・リヴァプールPO
ラフマニノフやチャイコフスキー、ショスタコーヴィチなどロシア音楽の演奏がクローズアップされることの多いペトレンコ&RLPOですが、イギリスを中心とするヨーロッパでは現代最高峰の"エルガリアン"とも称されており、前作「交響曲第1番(ONYX 4145)」も高い評価を得ています。今、最も勢いのある若き巨匠の筆頭格ワシリー・ペトレンコと、英国最古のオーケストラの1つであるRLPOのエルガー・プロジェクトにご期待ください!

HUNGAROTON
HCD-32794(1CD)
シューベルト:交響曲第5番 変ロ長調 D.485
ヴァイオリンと管弦楽のための小協奏曲 ニ長調 D.345
ヴァイオリンと弦楽合奏のためのロンド.イ長調 D.438
ポロネーズ 変ロ長調 D.580
ジョルト・カッロー(独奏Vn)、
カペラ・サヴァリア(オリジナル楽器使用 a'=415Hz)
ニコラス・マギーガン(指)

録音:2016年1月22-24日/バルトーク・コンサート・ホール(ソンバトヘイ、ハンガリー)
ハンガリーを代表するオリジナル楽器のアンサンブル、カペラ・サヴァリア。ハイドンのヴァイオリン協奏曲(HCD-32771)、J.S.バッハのブランデン ブルク協奏曲(HCD-32786)、J.S.バッハのヴァイオリン協奏曲集(HCD-32749)、ヴィヴァルディなど、積極的なリリースが続く中、期待の最新アル バムはシューベルト・アルバムがリリースされます。 当団はハンガリー最古の都市ソンバトヘイに1981年に設立され、ハンガリーにおいて常設のオリジナル楽器アンサンブルとして最も歴史のある団体で す。これまでにフンガロトン・レーベルを中心に数多くのレコーディングをリリースし、幾度もハンガリーの「レコード・オブ・ザ・イヤー」に選出されるなど、 高水準の演奏には定評があります。独奏ヴァイオリンはジョルト・カッローです。カッローは極めて端正で硬派な演奏スタイルで奇抜で過剰な演出は控え、 アンサンブルと溶けあうような美しいソロを奏でます。 (Ki)

Pentatone
PTC-5186574(1SACD)
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」*
スラヴ舞曲Op.46-3
スラヴ舞曲Op.46-5
アンドレス・オロスコ=エストラーダ(指)
ヒューストンSO

録音:2015年9月、2016年5月*/ジョーンズ・ホール(ヒューストン)
977 年、コロンビアのメデジン生まれの俊英指揮者アンドレス・オロスコ=エストラーダ。PENTATONE レーベルより積極的 なリリースが続いておりますが、現在音楽監督をつとめるヒューストン交響楽団と本拠地ジョーンズ・ホールで収録したドヴォルザークの第3弾が早くも登場。 曲目は、交響曲第9番「新世界より」とスラヴ舞曲から2篇です。 オロスコ=エストラーダは1997年からウィーン国立音楽大学で指揮を学び、2004年ウィーン楽友協会にて急遽ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽 団を指揮し一躍注目を集めました。その後の活躍は華々しく2009年から2015年まで同管弦楽団の首席指揮者を、また2014年からhr交響楽団の首 席指揮者の一方、現在はヒューストン交響楽団の音楽監督をつとめております。さらに2015/16 年シーズンからロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の 首席客演指揮者に就任する世界の音楽界から注目を集めている俊英指揮者です。溌剌とした演奏で聴衆を沸かせるオロスコ=エストラーダですが、ヒュー ストン響とのドヴォルザークも情熱的かつ見通しのよい演奏を披露しております。ドヴォルザーク第1弾(交響曲第7&8番 / PTC 5186578)、第2弾(交 響曲第6番 / PTC 5186575)とあわせてお楽しみください。 (Ki)

Les Dissonances
LD-009(1CD)
ブック仕様(96p)
ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第1番
交響曲第5番ニ短調 op.47
レ・ディソナンス
ダヴィド・グリマル(Vn)
グザヴィエ・フィリップス(Vc/マッテオ・ゴフリラー1710年製)

録音:2014年12月2日(協奏曲)、2016年1月23日(交響曲)/ライヴ録音(ディジョン歌劇場)
ダヴィド・グリマルにより結成された「レ・ディソナンス」によるショスタコーヴィチ。指揮者なし(コンサートマスターであるグリマルがアンサンブルを 率いる)による緊迫感に漲った演奏、注目です。チェロ協奏曲には、1971年フランス生まれのグザヴィエ・フィリップスをソリストに迎えています。ブックレッ トにはグザヴィエ・フィリップスがロストロポーヴィチと共演した思い出などを書いた文章も収められています(日本語訳なし)。 ダヴィド・グリマルはフランスの第一線で活躍するヴァイオリン奏者。パリ国立高等音楽院にて、レジス・パスキエに師事、さらにシュロモ・ミンツやア イザック・スターン、さらにフィリップ・ヒルシュホーンらからも薫陶をうけました。ソロ・ヴァイオリン奏者として様々なオーケストラと共演するほか、様々 な作曲家から作品を献呈されています(ダルバヴィー、エスケシュ、ジジェル、イヴァン・フェデーレ他)。長年にわたり名ピアニスト、プルーデルマッハー とコンビを組み室内楽の活動も展開。指揮者なしで演奏するオーケストラ「レ・ディソナンス」を結成。ソロ、室内楽、さらにオーケストラ活動を展開し ています。 (Ki)

ENSENBLE MODERN
EMCD-029(2CD)
グバイドゥーリナ:ヴィオラ協奏曲(1996/rev.2015)
ブルックナー:交響曲第9番
ジョナサン・ノット(指)
ユンゲ・ドイチェPO
アントワン・タメスティ(Va)

録音:2015年10月5日ベルリン・フィルハーモニー(ライヴ)
2014 年より東京交響楽団の音楽監督に就任し、先ごろ 2026 年まで任期が延長される ことになったジョササン・ノット。ノットはこれまでブルックナーを度々取り上げてきており、も はや彼の得意中の得意レパートリーと言ってよいでしょう。ロマン派の音楽というよりは現 代音楽のような理知的で切れ味の鋭い棒さばきがスコアの隅々までをレントゲン写真のよ うに映し出すクールなブルックナー。ヨーロッパの 18 歳から 28 歳までの優秀な演奏家た ちで構成されたユンゲ・ドイチェ・フィルは精妙なアンサンブルで応えます。TUDOR レー ベルで完成させたノットのマーラー:交響曲全集は高い評価を頂いておりますが、この勢 いに乗ってぜひブルックナーの交響曲全集も完成させてほしいものです。 さてノットにとって現代音楽の初演、再演も彼の重要なライフワークのひとつですが、ロシ アの作曲家グバイドゥーリナのヴィオラ協奏曲は彼女の西側での出世作オフェルトゥリウム に次ぐ傑作。ヴィオラの哀しげなモノローグにオーケストラが様々に干渉し、時に寄り添 い、時に火花を散らした末、圧倒的なクライマックスを迎える 36 分に及ぶ大作です。作曲 者立ち会いのもと行われた迫真の演奏が聴きもの。2015 年10 月ベルリン・フィルハーモニ ー・ザールで行われた指揮者・演奏者・聴衆ともに完全燃焼のライヴをお楽しみ下さい。

Chandos
CHSA-5180(1SACD)
ヴォーン・ウィリアムズ:仮面劇 「ヨブ」*
交響曲第9番#
アンドルー・デイヴィス(指)
ベルゲンPO、
アレクサンドル・カガン(Vn)*、
シーグル・メルヴェル・オーゴール(Org)*、
マーティン・ウィンター(フリューゲルホルン)#

録音:2016年5月2日−4日&6日、グリーグホール(ベルゲン、ノルウェー)
今回の録音でコンサートマスターと「ヨブ」のソリストを務めるアレクサンドル・カガンは、ロシアの偉大な音楽一家、オレグ・カガンとナターリャ・グートマンの間に生まれた若きエリート・ヴァイオリニスト。現在ベルゲン・フィルのアソシエイト・コンサートマスターとともに、2016/17年シーズンからノルランド・オペラのコンサートマスターも務めています。また、イギリスの伝説的なコルネット奏者として活躍し、現在はベルゲン・フィルなどノルウェーを拠点に活動するマーティン・ウィンターが交響曲第9番でフリューゲルホルンのソロを吹いています。

BRIDGE
BCD-9475(1CD)
ポウル・ルーザースの音楽第10集
ポウル・ルーザース(b.1949):交響曲第5番(2012-13)
オラリー・エルツ(指)
デンマーク国立SO

録音:2015年1月デンマーク放送新コンサート・ホール
Bridge レーベルが進めるルーザース・シリーズの最新盤。交響曲は第4番(第 7 集、 CD9375)、第3番(第8 集、BCD9382)に続くリリース(因みに第1番はCHANDOS から、第2 はDACAPO から発売になっている)。ルーザースはデンマークの作曲家で作曲をカール・ ーエ・ラムスセンに学んだ。多作家として知られ、オペラを筆頭にあらゆる種類の作品を書 ている。作風は20 世紀のあらゆる潮流を吸収し折衷しているが、故国デンマークの大作曲 ニールセンのダイナミックな音楽作りが大きく影響していると思われる。またアメリカ東海岸 の新保守主義的な傾向も多分に含んでいる。この交響曲第5 番は急緩急の伝統的な3 つ 楽章から構成されているが、音響的に新しい試みが随所に仕掛けられている。

BR KLASSIK
BR-900151(1CD)
NX-B05
BR-900152(1SACD)
日本限定発売
NX-C01
マーラー:交響曲 第9番 ニ長調 バイエルンRSO
マリス・ヤンソンス(指)

録音:2016年10月20-21日 ライヴ
ヤンソンスとバイエルン放送交響楽団による“2016年の来日公演のメイン・プログラム”として選ばれたのは、 既にリリースされたリヒャルト・シュトラウスの「アルプス交響曲」と、マーラー畢生の名作「交響曲第9番」でした。 演奏の素晴らしさは日本の聴衆からも大絶賛されましたが、この録音は来日に先立ってミュンヘンで行われた演奏会のライブを収録したもので す。 誰もが共感するテンポ設定の元に、マーラーの求める音を徹底的に追求したヤンソンスの演奏、 終楽章の最後は永遠の光の中に解けていき、最後の音が消えた時、全てが厳粛な沈黙に包まれます。

CORO
COR-16148(1CD)
ハイドン:交響曲集Vol.3
交響曲第8番ト長調「晩」Hob.I-8
交響曲第84番変ホ長調 Hob.I-84
ヴァイオリン協奏曲第3番イ長調 Hob.VIIa-3
アイスリン・ノスキー(Vn)、
ハリー・クリストファーズ(指)
ヘンデル&ハイドン・ソサエティ

録音(ライヴ):2016年1月29日−31日、シンフォニー・ホール(ボストン、アメリカ)
008年にアメリカ最古のピリオド・オーケストラ、ヘンデル&ハイドン・ソサエティ(HHS)の第13代音楽監督に就任したハリー・クリストファーズ。 クリストファーズとコーロ(CORO)、HHSのトライアングルによる、ハイドンの交響曲ライヴのシリーズ第3弾! 初期と円熟期の交響曲、HHSのコンサートミストレス、アイスリン・ノスキーをソリストに迎えたヴァイオリン協奏曲で構成されるプログラムは今回も健在。 名匠ハリー・クリストファーズの卓越した手腕と、HHSの長き歴史と伝統が育んだサウンドが光ります!


Opus Arte
OA-109318(8DVD)
NX-G11
チャイコフスキー・サイクル
【DVD1】・・・102121
交響曲第1番「冬の日の幻想」
幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」
ロココの主題による変奏曲
【DVD2】・・・102123
交響曲第2番「小ロシア」
歌劇《エウゲニ・オネーギン》より
 序曲/オネーギンのアリア『あなたは私に手紙をくれた、否定しないで』
 ワルツ
 オネーギンのアリア『これがあのタチアーナなのか?』
 ポロネーズ/終幕の情景
【DVD3】・・・102139
交響曲第3番「ポーランド」
バレエ「白鳥の湖」(抜粋)
演奏会用幻想曲Op.56
【DVD4】・・・102127
交響曲第4番/序曲「1812年」
ヴァイオリン協奏曲
【DVD5】・・・102129
交響曲第5番/序曲ヘ長調
ピアノ協奏曲第2番
【DVD6】・・・102145
交響曲第6番「悲愴」
弦楽セレナード/ピアノ協奏曲第1番
ウラディーミル・フェドセーエフ(指)
モスクワRSO
【DVD1】・・・102121
アントニオ・メネセス(Vc)
【DVD2】・・・102123
タチアーナ・・・リディア・シェルニク(S)
オネーギン・・・アレクサンドル・ネナドフスキー(Br)
【DVD3】・・・102139
ミハイル・プレトニョフ(P)
【DVD4】・・・102127
ヴィクトル・トレチャコフ(Vn)
【DVD5】・・・102129
ミハイル・プレトニョフ(P)
【DVD6】・・・102145
ミハイル・プレトニョフ(P)

収録:1991年フランクフルト、アルテ・オーパー・ライヴ
イェフダ・フィックラー(プロデュース)
ロドニー・グリーンバーグ(映像ディレクター)

収録時間:626分
音声:ステレオ2.0/DD5.1/DTS5.1
字幕:なし
画面:4:3
REGION All(Code:0)
DVD・・・片面2層ディスク×6
今やロシアの頂点に立つ名指揮者ウラディーミル・フェドセーエフ(1932-)と、彼の手兵モスクワ放送交響楽団による1991年のライヴ収録によるチャイコフス キーの作品集。交響曲全曲をはじめ、ピアノ協奏曲、ヴァイオリン協奏曲など、チャイコフスキーの主要な作品が演奏されています。 フェドセーエフの巧みな指揮によって生み出される瑞々しく美しい交響曲はもちろんのこと、プレトニョフらソリストたちの見事な演奏が融合した協奏曲など、チャイ コフスキーの音楽の持つ叙情性だけでなく、ロシア音楽の雄大さを知る素晴らしいBOXです。


GRAND SLAM
GS-2159(1CD)
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」 イシュトヴァン・ケルテス(指)VPO

録音:1961年3月22〜24日/ゾフィエンザール(ウィーン)
使用音源:Private archive (2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)
■制作者より
2016年秋、ようやく念願かなってケルテス指揮、ウィーン・フィルのドヴォルザーク「新世界より」の、2トラック、38センチ、オープンリール・テープ を入手しました。幸いにしてテープの状態は非常に安定しており、その再生音は見事としか言いようがありません。前後、左右、上下の拡がりはたっぷり としており、溢れるような空気感もあり、録音された直後のテープを聴いているような新鮮さと瑞々しさがあります。ついに、最終形が完成したと安堵して います。(平林直哉)

ACTES SUD
ASM-27(1CD)
チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」
グラズノフ:ライモンダ〜グランド・アダージョ/ヴァリアシオン3
チャイコフスキー:眠りの森の美女〜第2幕の間奏曲
 白鳥の湖〜黒鳥のパドドゥ/ロシアの踊り
ポール・ダニエル(指)
フランス国立ボルドー・アキテーヌO
マチュー・アラマ(Vn)

録音:2016年2月4-5日/ボルドー
A5デジブック仕様
ACTES SUDレーベルが力を入れるフランス国立ボルドー・アキテーヌ管弦楽団。南フランスの地方オーケストラらしい明るい響きが特徴で、豊かな 響きを産み出す実力派です。イギリス出身のオペラ指揮者ポール・ダニエルと今回チャイコフスキーに挑戦しました。 メインは「悲愴」交響曲。暗く悲劇的な解釈が伝統ですが、チャイコフスキーの音楽に内在するフランス的な要素がボルドー・アキテーヌ管と良く合い、 原題の持つもうひとつの意味「感動的な」感覚が前面に出た個性的なものとなっています。 カップリングはグラズノフとチャイコフスキーのバレエ音楽からのナンバーですが、いずれもヴァイオリン独奏を持つ協奏曲風のもの。ボルドー・アキテー ヌ管のコンサートマスター、マチュー・アラマが独奏を務め、とろけるように美しい世界を作り上げています。 いつものように芸術的な写真が多数掲載されたデジブック。冬のロシアらしい荒涼とした風景が広がります。 (Ki)

ANALEKTA
AN-29834(1CD)
モーツァルト:交響曲第40番ト短調 K.550
交響曲第41番 「ジュピター」
ブルーノ・ヴァイル(指)
ターフェルムジーク・バロックO

録音:2006年
北米カナダが誇る老舗ピリオド・オーケストラによるモーツァルトの交響曲第40番と第41番を収録したアルバム。 名匠ブルーノ・ヴァイルとターフェルムジーク・バロックOは、ドイツの権威あるクラシック・レコード賞として知られるエコー賞を受賞するなど輝かしい実績を誇る名コンビ。


H.M.F
HMC-902220(1CD)
チャイコフスキー:交響曲第1番 「冬の日の幻想」
幻想序曲「テンペスト」op.18
パブロ・エラス=カサド(指)
セントルークスO

録音:2014年11月7日、2015年10月30-31日、DiMennaセンター、ニューヨーク
HMFレーベルでの、FBOとのメンデルスゾーン・プロジェクト、およびシューマン・プロジェクトでも高く評価されている指揮者エラス=カサド。オペ ラでの活躍もあり、世界が注目する若手の一人です。そんなエラス=カサドが現在首席指揮者を務めるセントルークス管弦楽団とのチャイコフスキーの登 場です。 セントルークス管弦楽団は1974年からの歴史をもつ室内管弦楽団。近年では、音楽監督としてノリントン(1990-94)、マッケラス(1998-2001)、 ドナルド・ラニクルズ(2001-2007)らが歴任、エラス=カサドは4代目の首席指揮者です。2011年に楽団の首席指揮者に4年の契約で就任、契約 は更新され、2017年の9月まで、その関係はつづきます。 交響曲第1番はチャイコフスキー最初期の作品。全曲を通してあらわれる民謡風旋律をエラス=カサドは熱っぽく響かせています。カップリングは、海 を舞台とした劇的な「テンペスト」。メック夫人もこの作品を聴いてチャイコフスキーを支援するようになったというこのドラマティックな作品にちりばめら れた抒情的旋律の一つ一つを、エラス=カサドはたっぷりと歌わせています。 (Ki)


EVIDENCE
EVCD-027(2CD)
マーラー:交響曲第2番「復活」 ジャン=クロード・カサドシュ(指)
リール国立O
オレナ・トカール(S)
ヘルミーネ・ハーゼルベック(Ms)

録音:2015年11月
ジャン=クロード・カサドシュ(b.1935)と彼のオーケストラ、リール国立管弦楽団によるマーラーの復活の登場。カサドシュはピアニストのロベール・ カサドシュの甥にあたり、ピエール・デルヴォー、ブーレーズらに指揮を師事した巨匠。この録音は、2015 年11月13日のパリで起こったテロ事件の 直後に行われたとあって、非常に重々しい空気が漂う第1楽章に始まり、終楽章での救済はまさに「復活」を思わせます。痛切な祈りのこもった力演です。 (Ki)


Altus
TALT-011(6CD)
ヨッフム&コンセルトヘボウ〜ブルックナー
交響曲第4番変ホ長調 『ロマンティック』
交響曲第5番変ロ長調 WAB 105
交響曲第6番イ長調 WAB 106
交響曲第7番ホ長調 WAB 107
交響曲第8番ハ短調 WAB 108
オイゲン・ヨッフム(指)
アムステルダム・コンセルトヘボウO

録音:1975年1月16日(第4番)、1986年12月4日(第5番)、1980年11月2日(第6番)、
1970年3月15日(第7番)、1984年9月26日(第8番)/アムステルダム、コンセルトヘボウ
全てステレオ、日本語帯・解説付
コンセルトヘボウの美しい響きに満たされ展開される理想的なブルックナー。味わいと迫力が見事に融合した、今や失われた美しいブルックナー演奏が よみがえります。5番は有名なフィリップス盤と比べ、ヨッフム翁最晩年の記録だけあってよりスケール感があり、ターラ・レーベルの中でも特に愛された 名盤でした。6番はコンセルトヘボウ管も自薦の名演で、第2楽章など無類の味があります。7番は70年の録音で晩年の東京ライヴとは別もので、力強 さと雄渾さが素晴らしいです。4番は語り口のうまさにぐいぐいと引き込まれます。8番も圧倒的なコーダが忘れがたい見事な大演奏。どの曲も放送録音 ということを考えても優秀な音質です。今回新たにリマスタリングを施し、CD6枚組集成として復刻いたしました。愛蔵盤として永くお聴き頂けるセット となりましょう。
解説書も充実、ヨッフム翁の有名な論文「ブルックナーの交響曲の解釈のために」を新訳(河原融氏訳)で収録しています。この論文はヨッフムがブルッ クナーについてわかりやすく語ったもので、曲の頂点はどこか?といった議論から5番の金管増強の件に関する考察など、ブルックナーを聴く上で興味深 く参考になる話題が満載です。これまで不十分な訳でしか読めなかった文章でもあり、細かな注釈まで完備したこの新訳は大変貴重なものと言えます。 (Ki)

CPO
CPO-555099(1CD)
NX-B10
フランツ・クロンマー(1759-1831):交響曲集
交響曲 第1番 ヘ長調 Op.12
交響曲 第2番 ニ長調 Op.40
交響曲 第3番 ニ短調 Op.62
スイス・イタリア語放送O
ハワード・グリフィス(指)
1759年ボヘミアで生まれ、ハンガリーで活躍、一時はウィーンで宮廷に仕えるも、ハンガリーに戻り20年間ペーチ大聖堂の教会楽長に就 任した作曲家フランティシェック・クラマーシュ。しかし晩年はウィーンの劇場の楽長を務め、1818年には皇室専属作曲家の称号を得るな ど、すっかりウィーンの作曲家として定着。そんな名声を得ていたにもかかわらず、その作品はハイドンやモーツァルト、ベートーヴェンの影に隠 れてしまって存在自体すらも忘れられてしまいました。1997年になってようやくチェコの音楽学者カレル・パドルタによって彼の伝記と作品目 録が編纂され、名前もドイツ読みのフランツ・クロンマーが定着。クラリネット協奏曲をはじめとした作品が少しずつ見直されてきています。この 3曲の交響曲もハイドン風ではありますが、二長調とニ短調が入り混じる第2番の第1楽章など、ユニークな部分の多い魅力的な作品で す。

OEHMS
OC-030(3CD)
NX-B09
ブラームス:交響曲全集
交響曲第1番ハ短調Op.68(1876)
交響曲第2番ニ長調Op.73(1877)
悲劇的序曲ニ短調Op.81(1880)
交響曲第3番ヘ長調Op.90(1883)
交響曲第4番ホ短調Op.98(1884/1885)
シモーネ・ヤング(指)
ハンブルクPO

録音:2007年3月11-12日、2008年3月、2010年1月、2009年10月8-10日
2007年から2010年にかけて録音されたシモーネ・ヤングのブラームス交響曲全集。 シドニーに生まれ、1985年に地元のオペラハウスでデビュー、その翌年ドイツに渡ってからは各地の歌劇場で経験を重ね、2005年にハ ンブルク国立歌劇場の総支配人とハンブルク・フィルの音楽総監督に就任、その手腕を存分に発揮し始めた頃から取り組んだこのブ ラームス、重厚な響きの中にも躍動感を抱かせた第1番、瑞々しい響きが美しい第2番、流麗さが目立つ第3番、古典的な形式を重 視しながらも新しい道を探る4番と、考え抜かれたアプローチによる演奏です。
OEHMS
OC-447(1CD)
NX-B01
ブルックナー:交響曲第2番ハ短調 WAB102(1872年版) アイヴォー・ボルトン(指)
ザルツブルク・モーツァルテウムO

録音 2015年10月2-4日
ブルックナーの交響曲第2番には、少なくとも4つのヴァージョンがあることが知られています。最後の改訂は1982年になされていますが、 現在演奏される機会が多いのは1872年の第1稿(2005年、ウィリアム・キャラガンによる校訂版)であり、これは第2楽章にスケルツォが 置かれ、第3楽章にアダージョが置かれるという順番となっています。アダージョ楽章はもともとベートーヴェンの第9の第3楽章の形式に由 来するものであり、この順序で演奏することで更にベートーヴェンを想起させることになります。またこの楽章のコーダに登場する跳躍の多 いホルン・ソロは当時の奏者たちの能力ではしばしば演奏が困難であったとも言われます。ボルトンは他の曲と同じく、素朴さを前面に出 したアプローチで、この曲の魅力を引き出しています。

BIS
BISSA-2230(1SACD)
アラン・ペッテション(1911-80):交響曲第14番(1978)

■特典DVD 「The Song of Life」(1987年制作:スウェーデン・テレビ)【ペッテションについてのドキュメンタリー】
クリスチャン・リンドベルイ(指)
ノールショピングSO

ン録音:2016年1月/ルイス・デ・ギア・コンサートホール(ノールショピング)
代スウェーデンの作曲家アラン・ペッテション(1911-1980)の交響曲シリーズ最新盤は第14番です。晩年、病魔に襲 われながらも交響曲を中心に精力的に作曲したペッテション。1978年には第14番、15番のふたつの交響曲を完成させております。ペッテションの生い立ち、生活環境から彼から生み出される音楽は暴力的で、まるで暗黒に突き落とされたような、聴いているだけで寒気がするよ うな旋律が多くふくまれます。この第14番もペッテションの心の中の叫びや苦しみを感じさせるパッセージが随所に現れます。 特典 DVDにはスウェーデン・テレビが 1987年に制作したペッテションの貴重なドキュメンタリー映像が収録されております(字幕:英語)。リンド ベルイの熱意と強い希望により、この貴重なドキュメンタリーが特典として付けられることが実現しました。 (Ki)

Hanssler
HC-16088(2CD)
ハイドン:交響曲全集 Vol.23

[CD1]
交響曲第6番ニ長調『朝』 Hob.I:6
交響曲第7番ハ長調『昼』 Hob.I:7
交響曲第8番ト長調『夕』 Hob.I:8
[CD2]
交響曲第35番変ロ長調 Hob.I:35
交響曲第46番ロ長調 Hob.I:46
交響曲第51番変ロ長調 Hob.I:51
トーマス・ファイ(指)ハイデルベルクSO

録音:[CD1]2014年3月、[CD2]2016年6月
颯爽とした古楽器演奏がたまらないファイのハイドン交響曲全集シリーズ、第23弾となる今作は2枚組での発売です。CD1は若きハイドンが合奏協 奏曲風に描いた三部作『朝』『昼』『夕』を収録。各楽器が次々にソロを聴かせる作品で、愉悦に富んだ演奏が繰り広げられています。CD2には疾風怒 濤期の3曲を収録。第46番はシャープ4つのロ長調を主調とする古典派としては非常に異質な交響曲であり、弾きやすさを犠牲にすることによって得ら れる激しさが前面に出た快作です。 (Ki)

Musiques Suisses
MGBCD-6289(1CD)
クレツキ:交響曲第2番ト短調Op.18
マレク:シンフォニアOp.28
マリウシュ・ゴドレフスキ(Br)、
トーマス・レスナー(指)
ポーランド国立RSO

録音:2016年6月&9月
20世紀のポーランドを代表する音楽家たち、パウル・クレツキ(1900−1973)とチェスワフ・マレク(1891−1985)の交響曲集! マレクの「シンフォニア」は、1928年のシューベルト没後100周年作曲コンクールで、アッテルベリの「交響曲第6番」や、ブライアンの「交響曲第1番「ゴシック」」と優勝を競った作品です。 ウィーン出身のマエストロ、トーマス・レスナーが指揮するポーランド国立放送響の演奏も出色の仕上り。

ANALEKTA
AN-29831(1CD)
ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」
交響曲第5番「運命」
ターフェルムジーク・バロックO
ブルーノ・ワイル(指)

録音:2004年
1979年にカナダのトロントで設立された世界最高峰のピリオド・オーケストラ、ターフェルムジーク・バロックOの名演。北米のピリオド・オーケストラの底力を感じさせる。
ANALEKTA
AN-29916(1CD)
ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」(1889年版) ジャン=フィリップ・トランブレ(指)
フランコフォニーO

録音:2007年
カナダの俊英指揮者トランブレが率いるフランコフォニー管の「ロマンティック」。トランブレは研究の結果、トスカニーニやワルターが用いたという1889年にグートマン社から出版された楽譜を使用しています。

GRAND SLAM
GS-2158(1CD)
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)VPO

録音:1952年11月26&27日/ムジークフェラインザール(ウィーン)
使用音源: Private archive(2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)
■制作者より  
1952年11月にHMV(EMI)によりセッションで収録されたこの「英雄」は発売以来、フルトヴェングラー最高の名演として今日まで受け継がれています。 この語り尽くされた名盤ですが、このたびの復刻CDは、新たな伝説を生んだと言えるでしょう。復刻に使用したのは2トラック、38センチのオープンリー ル・テープですが、その音質は信じがたいほど鮮明で、オーケストラの各パートの動きがくっきりと捉えられています。したがいまして、威厳と風格、人間味に溢れた温かい響きと、蜜のようにしたたるウィーン・フィルの甘美な音色が、全く別次元のように再現されます。制作者自身、この演奏は知り尽くして いるつもりでしたが、そのあまりの素晴らしさゆえに、仮編集の音を何度も繰り返し聴いたほどでした。本来ならば、他の作品をカップリングすべきですが、 この究極の名演の前後に何を持ってきても不似合い、不釣り合いだと判断し、「英雄」1曲のみの収録とさせていただきました。わがままをお許し下さい。 (平林 直哉)


TOKYO FM
TFMC-0041(6CD)
最新リマスター
800セット限定生産
ベートーヴェン:交響曲全集、ピアノ協奏曲集
[CD1]
交響曲第1番ハ長調 Op.21
交響曲第3番「英雄」
[CD2]
交響曲第2番ニ長調
交響曲第8番ヘ長調
[CD3]
交響曲第6番「田園」
交響曲第5番「運命」
[CD4]
交響曲第4番変ロ長調
交響曲第7番イ長調
[CD5]
交響曲第9番「合唱付き」
[CD6]
ピアノ協奏曲第3番
ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)BPO
バーバラ・ヘンドリックス(S)
ヘルイェ・アルゲルヴォ(A)
ヘルマン・ヴィンクラー(T)
ハンス・ゾーティン(Bs)
田中信昭(合唱総指揮)
日本プロ合唱団連合、
東京藝術大学cho
アレクシス・ワイセンベルク(P)

録音:[CD1]1977年11月13日、[CD2]1977年11月14日(2番)、17 日(8番)、[CD3]1977年11月16日、[CD4]1977年11月15日、[CD5]1977年11月18日、[CD6]1977年11月14日(3番)、17 日(5番)
東京/普門館(ステレオ・ライヴ・192kHz 24bit)
日本語帯・解説付
TOKYO FMが録音したカラヤンの1977年ベートーヴェン・チクルス、東京・普門館ライヴをまとめてボックス化。しかも初出時と同マスターではなく、 交響曲は2014年発売のブルーレイ・オーディオ盤(TFMCBD-0031)作成時に手がけた最新リマスターをもとにさらなる微調整を加えブラッシュアップ した、通常CDでは初のお披露目となる「最終決定稿」たる音質です。そして単体でしか発売のなかったワイセンベルクとのピアノ協奏曲も、今回のセット 化にあたり新リマスタリングを施しました。クラシック・ファン大注目の完全集成です!2017年はこの演奏会から40周年、ベートーヴェン没後190周年。 ぜひこの機会に伝説の演奏をたっぷりとご堪能ください。
この歴史的な録音には、当時TOKYO FMの名プロデューサーだった東条碩夫氏(現・音楽ジャーナリスト)があたり、さらにストコフスキーも絶賛し た腕前の日本が誇る名エンジニア故若林駿介氏を動員、万全の体制で臨みました。そのためすこぶる良好なステレオ録音が残されています。エキストラなし のベルリン・フィル正規メンバーのみで臨んだ「運命」「田園」は朝日放送がテレビでモノラル放送したためFM未放送、またワイセンベルクとの協奏曲も 未公開のまま眠っていた音源で、CD化された際には大変話題になりました。カラヤンが激賞した田中信昭氏率いる合唱団との第九で聴ける日本人離れし たとてつもないボルテージの合唱も必聴です。
封入特典としてブックレットサイズのカラヤン・ミニ写真集が付いています。2011年発売の交響曲全集5CD(TFMC-0031)に付いていた特典とは別ショッ トの未発表写真を掲載。 (Ki)


Opus蔵
OPK-2116(1CD)
2016年新マスタリング〜「田園」と「軍隊」
ハイドン:交響曲第100番「軍隊」
ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」*
ブルーノ・ワルター(指)VPO

録音:1938年、1936年*
原盤:SP
「田園」といえばワルターである。一度ワルターに接してしまうと、他の盤はどこかに違和感がある。よそよそしかったり、重かったり、冷たかったり、粘りすぎたり。ワルター/ウィーンフィルで育ったぼくは、フィラデルフィア管弦楽団による再録音を聴いたときは、気分が悪くなるほどがっかりしたし、コロンビア響とのステレオ盤はずっと良かったが、それでも第2楽章の木管ソロの音がやせているのが気になった。もっとも、ワルター/ウィーンの復刻盤はあまりにも音が貧しく、 長い間、このステレオ盤を「田園」のベストに挙げてきたが、オーパス蔵のCDを耳にして、久しぶりに往年の感激が戻って来た。これからは「田園」のディスクを聴くときは、やはり第一にこのウィーン盤に手がのびるだろうし、よほど音にうるさい人以外にはこれをベスト盤として推薦したい。少なくともコロンビア盤とともに座右に備えるべきだ(宇野功芳・2001年)
■宇野先生との出会い
出会いというより、こちらが勝手に押し掛けたと言ってよいものですが、それはオーパス蔵のCDが10点ほど出た頃、ウィーン国立歌劇場の「ナクソス島のアリアドネ」公演会場の横浜の県民ホールでした (2000年)。何列か前の席に写真でお馴染みの宇野先生の姿が見えました。SP復刻の対象にワルターとウィーンフィルの録音は欠かせません。ワルターといえば宇野先生、第1幕が終わった後突撃しました。先生はこのような不躾にも慣れておられるのか怖い顔もせず、オーパス蔵の話とライナーノートのお願いを聞いてくれました。「取り敢えず音を送りなさい、良ければ書くし、満足しなかったら書かない」。これが始まりでした。ワルターはまだ復刻前であり、フーベルマンの協奏曲録音をお送りしました。これが合格点を得て、宇野先生のライナーノートが始まりました。次はメンゲルベルクで、ワルターはその後でした。(オーパス蔵:相原了)

Goodies
33CDR-3650(1CDR)
シベリウス:交響曲第2番 トール・マン(指)
ストックホルム・コンサート協会O

米 CAPITOL P8107(Mono)(独TELEFUNKEN SK3322/6 の復刻)
(1942年10月17日録音)
(使用原盤に起因するノイズが多くあります)
スウェーデンの指揮者トール・マン(1894-1974)が残した数少ない名演奏の一 つ。マンはエーテボリ交響楽団の首席指揮者を1925年から39年まで務め、その 後スウェーデン放送交響楽団の首席指揮者を1959年まで務めた。この録音は 第2次世界大戦中にドイツのテレフンケン社に録音されたもの。戦後LP時代 になってテレフンケンと契約があった米CAPITOLから歴史的名演奏として復刻 された。交響曲愛好家には必聴の演奏。 (グッディーズ)


Altus
ALT-363(1CD)
ブルックナー:交響曲第5番変ロ長調 ロヴロ・フォン・マタチッチ(指)
ミラノ・イタリアRSO

録音:1983年4月29日/ミラノ音楽院コンサートホール(ライヴ)
大注目!新発見された完全初出音源が日の目を見ます!マタチッチが亡くなる2年前、83年のミラノ・ライヴです。晩年とは思えぬ大変な熱気が渦巻く 豪快演奏を繰り広げており、フィナーレの複雑なフーガも有無を言わさぬ迫力で驀進!驚くほど熾烈なブルックナーが聴けます。 マタチッチ独自の版による演奏。1970年のチェコ・フィルとのスタジオ録音ではシャルク版に近い独自版を使用していますが、それとはまた異なりハー ス版寄りの楽譜になっているのが興味深いところ。フィナーレでは1箇所短いカットがあるもののシンバルやトライアングルの追加は無く、演奏時間も長くなっ ています。  (Ki)

Altus
TALT-008(2CD)
TALTLP-023(2LP)
完全限定生産
税込定価

フルトヴェングラー・イン・ヴィースバーデン
プフィッツナー:歌劇『パレストリーナ』第1幕〜第3幕より前奏曲(全3曲)
モーツァルト:交響曲第40番ト短調 K.550
ブラームス:交響曲第4番ホ短調 Op.98
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
BPO

録音:1949年6月10日ヴィースバーデン(ヘッセン放送収録)モノラル
日本語帯・解説付
LP=国内プレス
旧TAHRA音源。フルトヴェングラーの1949年ヴィースバーデン・ライヴが復活!音質の良さで知られたターラ・レーベルの音源をさらにリマスタリング、より素晴らし い響きで蘇りました。 コンサート直前の5月22日に没したプフィッツナーの作品に、モーツァルトとブラームスの短調交響曲を組み合わせた印象的なプログラム。フルトヴェ ングラーはプフィッツナーのアシスタントを務めていたこともあり、この追悼演奏はとても美しいもの。モーツァルトの引き締まった激烈さも心を掴みます。 そしてハイライトはブラームス!長く引き伸ばされた出だしのH音からして、泣きたくなるほどのフルヴェン節が炸裂。第1楽章の伸縮するテンポと溢れる ロマン性は巨匠の独壇場。重く恐ろしげな主題提示に始まり、弦の速いパッセージで一気に熱を帯び燃え盛る終楽章もただ事ではありません。 (Ki)

Altus
TALT-010(1CD)
TALTLP-025(2LP)
完全限定生産
税込定価

ハイドン:交響曲第88番ト長調『V字』
ベートーヴェン:交響曲第5番『運命』
ハンス・クナッパーツブッシュ(指)
ヘッセンRSO

録音:1962年3月20日フランクフルト(ヘッセン放送収録)モノラル
日本語帯・解説付
LP=国内プレス
旧TAHRA音源。激遅テンポにして実に生き生きとしたリズム感。これぞクナッパーツブッシュの真骨頂!宇野功芳氏も絶賛のユニークな名盤が最新リマスターで復活。も ともとのターラ盤もクナの音源中1、2を争う高音質で有名でしたが、さらなる音質向上を実現しました。 『V字』『運命』ともに小さな細胞動機をもとに大きく発展していく作品ですが、クナッパーツブッシュの手にかかると動機そのものが巨大に鳴り響き、「踏 みしめるようなスローテンポ」と「抜群のリズム感」が両立する独特の演奏スタイルによって、異様な立体感が生まれます。そして『V字』は凄まじい爆 発力のコーダで、『運命』は果てしなく轟く雄大なスケールで、聴く者を圧倒しながら全曲を閉じます。唯一無二の超怪演! (Ki)

BR KLASSIK
BR-900149(2CD)
NX-B09
マーラー:交響曲第3番 ニ短調 ゲルヒルト・ロンベルガー(Ms)
アウグスブルク大聖堂少年cho
バイエルン放送女声cho
マーティン・アンゲラー(ポストホルン)
バイエルンRSO
ベルナルト・ハイティンク(指)

録音 2016年6月15-17日ミュンヘン フィルハーモニー・ガスタイク・ライヴ
ロマン派時代に書かれたあらゆる交響曲の中で「最長」の作品であるマーラーの交響曲第3番。 当初の予定では全7楽章で構成され、各楽章には標題が付けられるという力の入った作品でしたが、出版時にその標題は削除され、 最後の楽章に置かれていた「天上の生活」は交響曲第4番の終楽章へと移されました。 しかし、標題はなくとも、当時のマーラーが心惹かれていた「子供の不思議な角笛」からの引用や、ニーチェの「ツァラトゥストラ」の一節までと、 たくさんの要素が含まれたこの第3番にはマーラーの自然観、人生観などがくまなく反映されているとされています。 演奏にあたっては、第2番《復活》のようにオルガンは使用されていないものの、大編成のオーケストラと多彩な打楽器群、 第4楽章にはアルト独唱、第5楽章にはアルト独唱、児童合唱、女声合唱が必要とされ、演奏時間もおよそ100分掛かるという大規模な作品です。 このハイティンクが指揮した演奏は、2016年の6月にミュンヘンのガスタイクにおいて開催された演奏会をライヴ収録したものです。 87歳という高齢にもかかわらず、ハイティンクの演奏はとても瑞々しく、全てに力が漲っています。 第4楽章、第5楽章でソロを務めるロンベルガーはドイツ出身のメゾ・ソプラノ歌手。バッハのカンタータなど宗教音楽を得意としており、 BRKlassikレーベルからはバッハの「マタイ受難曲」やヘンデルの「エジプトのイスラエル人」などの録音をリリース。 その真摯な表現と深みのある声が好評を博しています。

PRAGA
PRDDSD-350135
(1SACD)
限定盤
シューマン:「マンフレッド」序曲
シューマン(マーラー編):交響曲第3番「ライン」
チャイコフスキー:交響曲第2番「小ロシア」*
カルロ・マリア・ジュリーニ(指)
フィルハーモニアO

録音:1958年6月3-4日、1956年9月29日ロンドン* 
メジャーレーベルのPD(著作権消滅)名盤をリマスターし、目の覚めるような音の良さで注目されるシリーズ。今回 はジュリーニとフィルハーモニア管弦楽団。EMI音源を名人ソウケニークがSACDマスタリング。 ジュリーニは「ライン」を愛奏し、数種の録音が残されていますが、マーラーがオーケストレーションを直した版を使用しているのが特徴。チャイコフスキー の交響曲第2番とならべると、似た響きになっているのに驚かされます。当時44歳だったジュリーニの音楽は、後年のロサンゼルス・フィルとの再録音 と比べ若々しく、シューマンの病的さもマーラーの粘着性もない明朗快活な世界を聴かせてくれます。チャイコフスキーの交響曲中ではあまり人気のない 第2番も、ジュリーニの手にかかると颯爽としたテンポと推進力で新たな魅力を発見できます。 (Ki)
PRAGA
PRD-250345(1CD)
ミュンシュ&バルビローリ
ショーソン:交響曲変ロ長調Op.20
 愛と海の詩Op.19*
ドビュッシー:交響組曲「春」
シャルル・ミュンシュ(指)ボストンSO
キャスリーン・フェリアー(C.A)
ジョン・バルビローリ(指)ハレO*

録音:1962年2月26日ボストン交響楽団ホール、1951年3月9日(放送)*
ミュンシュ&ボストン交響楽団のショーソンの交響曲は、LP時代に同曲の決定盤とされていた名演中の名演。あくまでもフランス音楽ながら、ワーグナー 風な影があり内省的なショーソンの音楽性はミュンシュにピッタリと申せましょう。ボッティチェリの名画「春」からインスピレーションを受けて作曲され たといわれるドビュッシー初期も陶酔的な美演。ショーソンの「愛と海の詩」はキャスリーン・フェリアーとバルビローリの共演ライヴ。1951年3月9日の放送を個人がアセテート盤に録音していた ものをマスターとしていますが、第1曲「水の花」の129-133小節が欠落しています。音の状態は良くありませんが、絶頂期のフェリアーの妖気漂う歌 唱は、あたかも天上から聴こえてくるようです。 (Ki)

C Major
73-8208(DVD)
73-8304(Bluray)

ブルックナー:交響曲第6番イ長調 シュターツカペレ・ドレスデン
クリスティアン・ティーレマン(指)

収録:2015年9月13、14日ドレスデン歌劇場(ライヴ)
◆DVD
画面:16:9 NTSC
音声:DTS5.0、PCM2.0、63分
◆Bluray
画面:16:9 Full HD
音声:DTS-HD MA 5.0、PCM2.0、63分
「ザルツブルク・イースター音楽祭 in JAPAN 2016」で来日し、その実力を改めて示したティーレマン率いるシュターツカペレ・ドレスデンが、 2012年のティーレマン首席指揮者就任以来進めているブルックナー交響曲チクルス。これまでに第8番(2012年収録)、第5番(2013年収録)、第 9番(2015年収録)、第4番(2015年収録)がDVD&BDで発売されています。今回リリースされるのは2015/2016シーズンのオープニングコンサート。 しなやかな弦、哀愁に満ちた管楽器、シュターツカペレ・ドレスデンの重厚かつ気品あふれる独特なサウンド、そしてティーレマンの緻密で濃厚な描写力。 特に第2楽章アダージョの慈悲深い美しさや終楽章の弦の重厚な響きと金管の推進力には脱帽です。ここ数年、指揮者とオケが互いに築き上げてきた成 果を感じることができる演奏と言えるでしょう。 (Ki)


Altus
ALT-362(1CD)
京都市交響楽団第600回定期演奏会
モーツァルト:交響曲第41番『ジュピター』
R.シュトラウス:交響詩『ツァラトゥストラはかく語りき』
広上淳一(指)京都市SO

録音:2016年4月15日/京都コンサートホールでのライヴ(デジタル録音)
2016年に創立60周年を迎えた京都市交響楽団。同年度第1回目の定期演奏会にして、通算第600回目となった記念すべきライヴ録音を収録したディスクがこ ちら。指揮は京響第12代常任指揮者兼ミュージック・アドヴァイザーである広上淳一。2008年からお互いの関係を深めている広上&京響は2015年に「第46 回サントリー音楽賞」を受賞、聴衆からも熱い支持を得ている “今聴きたい” 名コンビ。チケット完売の記念碑的演奏会がCDで楽しめます。 『ジュピター』は曲の構成原理としての「力強さと優美さの対比」をシンプルに突き詰めた演奏。終楽章のフーガでは中低音をしっかりと響かせ、堂々たる構築が 説得力大。一方『ツァラトゥストラ』は開放的な大音響から深い闇の如き余韻まで、様々な曲想からそれぞれの美を巧みに引き出した、知的で技ありな演奏です。広 上の明晰にして一歩踏み込んだアプローチに、素晴らしい反応で返す京響。聴いていて嬉しくなる見事な出来栄えです。 (Ki)

Lindoro
NL-3033(1CD)
ブルネッティ:交響曲集Vol.2
協奏交響曲第3番変ロ長調 L.329
交響曲第25番ニ長調 L.314
交響曲第8番ヘ長調 L.297
リナ・トゥール・ボネート(Vn)、
イグナシオ・ラマル(Vn)、
グスタボ・サンチェス(指)
カメラータ・アントニオ・ソレール
ガエターノ・ブルネッティ(1744−1798)はイタリアに生まれ、(スカルラッティやボッケリーニなど、当時の多くのイタリア人作曲家と同じように)スペインで活躍した18世紀の作曲家。これまで、「弦楽四重奏曲集(NL-3011)」、「弦楽三重奏のためのディヴェルティメント集(NL-3021)」、「交響曲集(NL-3026)」、「アリア&情景集(NL-3030)」と、ブルネッティの知られざる作品を発掘してきたLindoroのブルネッティ・プロジェクト。最新巻は、協奏交響曲(シンフォニア・コンチェルタンテ)の第3番と、交響曲第25番&第8番を収録した、交響曲(シンフォニア)集の第2弾。演奏は、スペインの古典派〜ロマン派のレパートリーを開拓するために2011年に創設されたオーケストラ、カメラータ・アントニオ・ソレール。


WEITBLICK
SSS-0197(1CD)
ブラームス:交響曲第1番
ハンガリー舞曲4曲(第1、第3番、第4番、第5番)
ジョルジュ・プレートル(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:2000年12月8日リーダーハレ、1997年10月29日〜31日リーダーハレ*
この第1 交響曲の登場で、プレートルのブラームス全集が揃うことになります。第2 番、第 3 番(ベルリン・ドイツ響、SSS0129)、第4 番+ピアノ四重奏曲(管弦楽版)(聖チェチリア管、 TBRCD0028)。期待通りの雄渾なブラームスです。もちろん、プレートルならではの仕掛満 載の面白演奏。名誉指揮者として密接な関係を持っていたシュトウットガルト放送響の機能 性を存分に生かし、グイグイと牽引。そして只ならぬ感動を聴き手にもたらすプレートルの手 腕には脱帽、そして圧倒されます。ハンガリー舞曲はかつてFOLRANE にもスタジオ録音が ありましたが、こちらはライヴ。プレートルはアンコール・ピースとしてこれらの曲を好み、熱演 を知る人も多いことでしょう。

WEITBLICK
SSS-0198(1CD)
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」
マーラー:交響詩「葬礼」
ジョルジュ・プレートル(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:1996年10月14日〜28日リーダーハレ、1998年6月28日リーダーハレ*
プレーヤー再生前に一言!ドヴォルザークの「新世界」の後にマーラーがカップリングされていますが、最初にマーラーから聴かれることを強くお勧めします。
ニ作品品とも、各音楽に込めた作曲家の思いをこれ以上に追求し引き出すことは不可能と思われる超絶的な名演なのですが、まずはマーラー
「復活」第1楽章の原型となった「葬礼」は、過去の録音は、珍曲の紹介程度の意味しか成さなかったものが多い中、これは一個の作品として完全に結実していることを実証した初めての例と言っても過言ではありません。暗さにばかり焦点を当てず、明暗をくっきりと描き、作品の潜在力を出し尽くしたこの演奏。特に灼熱のコーダの凄さは、当分これを超える演奏は出現しないでしょう。
そのニュアンスの徹底注入ぶりは、ドヴォルザークも同じ。「新世界」の名演は数々あれど、録音の優秀さも含め、これ以上のものはかつて聞いたことはなく、こんな感動があり得るとは夢にも思いませんででした。
第1楽章冒頭の弦の質感から、清潔なテクスチュアへの志向がはっきり伺えますが、続くホルンは硬質の響きで聴き手を覚醒させ、次の木管はとことんメロウに歌う…というように、各楽想への配慮と共感は、古今を通じて比類なし!主部以降も響きの硬軟の使い分けは尋常ではなく、そのそれぞれが他のニュアンスなど考えられないほどの説得力で迫ります。テンポ・ルバートも誰にも真似出来ない個性的なものですが、少しも押し付けがましくなく、どの部分を取っても瑞々しさが横溢。
第2楽章では逆にテンポを動かさず、心の底からの呼吸の妙味で聴かるという、これまたこの巨匠ならではの奥義。
終楽章の感動に至っては筆舌に尽くせません!まず冒頭の1分間、相当の高速進行にも拘らず暴走に傾かない点にご注目!これほど全ての音が高度に結晶化し、根底から主張している演奏が他にあったでしょうか?この必死さ、夢中さは、現代においてまさに奇蹟と呼ぶしかありません。第1楽章同様、各楽想のニュアンスの炙り出しはここでも徹底敢行。単なるやりたい放題の爆演とは違う心の襞への訴え掛けが、月並みの名演とは桁違いなのをお感じいただけると思います。そして、聴後に訪れるのは、全身の血液を全てリフレッシュしたような爽快感!そんな後に、マーラーで落ち込む必要がどこにあるでしょうか!【湧々堂】
WEITBLICK
SSS-0199(1CD)
チャイコフスキー:交響曲第4番、
ビゼー:交響曲第1番
ジョルジュ・プレートル(指)
シュトゥットガルトRSO

録音:1991年6月28日リーダーハレ
チャイ4は、プレートルの秘蔵レパートリーです。ベルリン・フィルとの数少ない共演でも勝 負演目として取り上げたものです。巨匠の派手な芸風にぴったり、そして泣けてくるほどの 切ない歌、フェザータッチの繊細な弦楽器の刻みは色気たっぷり。もちろんフィナーレは豪 快な爆発で締め括ります。ビゼーの交響曲も度々コンサートで取上げる愛奏曲です。こうい う場合は徹頭徹尾チャーミングな演奏を繰り広げるのもプレートルならでは、シュトゥットガル ト放送響も多彩な音色のパレットで魅了されます。


OTAKEN
TKC-373(1CD)
ベートーヴェン:交響曲 第3番「英雄」
リスト:交響詩「前奏曲」*
ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕前奏曲#
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
VPO

録音:1952 年11 月26〜27 日、1954 年3 月3〜4 日*、1949 年4 月1〜4 日#、ムジークフェラインザール,ウィーン
録音方式:モノラル(スタジオ)
*このCD は、ブライトクランク方式によりモノ
ラルをステレオ化したものです。
フルトヴェングラーのブライトクランクは、レコードにおいて、ワイドなものとナロウなものが存在することが、今回判明しました。曲の全 体又は、一部において、ナロウなものがある、と言うことです。そこでこの度、音質を変えることなく、ワイドで統一させようと試みました。今 までナロウなところがワイドになり、ナロウで親しんで来た耳には、音楽的密度が薄まるように聴こえることもあろうかと思われますが、フル トヴェングラーを目一杯ワイドで聴ける喜びは、何物にも代えがたいものがあるのも事実です。
このCDに収められたエロイカは、フルトヴェングラーの数あるエロイカの中でも、最もスタ ンダードなもので、演奏だけを取れば、もちろんウラニアのエロイカなどのような、超名演も ありますが、録音も含め、総合的には、この方が、安心して楽しんでいただけるものです。 リストは、今回のワイド化により、レコード会社からの、リクエスト演目とは思えないほどの、燃 え上がるような演奏であることが、より明らかになりました。さらに、マイスタージンガー前奏 曲は、オタケンでは、ブライトクランク初復刻です。併せてお楽しみくださいませ。 (オタケンレコード 太田憲志)

OTAKEN
TKC-375(1CD)
ベートーヴェン:交響曲 第5番「運命」
交響曲 第7番 イ長調 Op.品92*
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
VPO

録音:1954 年2 月28 日, 3 月1 日、1950年1 月18〜19 日* ムジークフェラインザール,ウィーン
録音方式:モノラル(スタジオ)
*この CD は、ブライトクランク方式によりモノ
ラルをステレオ化したものです。
フルトヴェングラーのブライトクランクは、レコードにおいて、ワイドなものとナロウなものが存在することが、今回判明しました。曲の全 体又は、一部において、ナロウなものがある、と言うことです。そこでこの度、音質を変えることなく、ワイドで統一させようと試みました。今 までナロウなところがワイドになり、ナロウで親しんで来た耳には、音楽的密度が薄まるように聴こえることもあろうかと思われますが、フル トヴェングラーを目一杯ワイドで聴ける喜びは、何物にも代えがたいものがあるのも事実です。
このCDに収められた運命は、フルトヴェングラー晩年様式を代表する演奏で、数あるフ ルトヴェングラーの運命の中でも、最もユニークなものです。確かに、得意のアッチェララン ドもほとんどなく、ダイナミックレンジもそれほどではありませんが、今回のワイド化によって、 大きな広がりの中で、各パートが生き生きと動き回る様は、又違った迫力が感じられます。 一方、第7の方は、言うまでもない名演で、録音年代が多少古いにもかかわらず、もともとブ ライトクランク化に最も成功したと言われていたものです。(オタケンレコード 太田憲志)

オクタヴィア
OVCL-00608(1SACD)
税込定価
2016年12月16日発売
ブルックナー:交響曲第8番ハ短調 (ノヴァーク版 第2稿) ジョナサン・ノット(指)東京SO

録音:2016年7月16日 東京・サントリーホール にてライヴ収録
2014年より東京交響楽団の音楽監督を務めるジョナサン・ノットとの初CDがリリースとなります。就任して2年、多くの共演を重ね、蜜月の時を迎えるこのコンビ。まさに満を持しての初ライヴ・レコーディングを決行しました。天上の響きへと導く美しい弦の響き。流麗に奏でる木管群。パワフルでありながらも重厚なサウンドを放つ金管群。ジョナサン・ノットが緻密に構築したブルックナーは天国的な響きと官能的で濃密な響きを併せ持ちます。これまで東京交響楽団は、ユベール・スダーンなどの薫陶を受け見事なブルックナー演奏を築いてきましたが、その延長線にありながらもより響きが濃密でスリリングな演奏を披露しています。(オクタヴィア)

GRAND SLAM
GS-2156(1CD)
マーラー:「大地の歌」 ブルーノ・ワルター(指)NYO
ミルドレッド・ミラー(Ms)、
エルンスト・ヘフリガー(T)

録音:1960年4月18、25日/マンハッタン・センター(ニューヨーク)
使用音源:Privatearchive(2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)
■制作者より
マーラーの「大地の歌」は、ワルターの指揮により初演と初録音が行われた作品です。ワルターの指揮した「大地の歌」は現在、ライヴも含めると複数 の録音が知られています。しかし、その中での双璧は1952年、デッカのモノラル録音と当ステレオ録音、これらの2種のセッションでしょう。ワルター のステレオ録音は臨時編成のコロンビア交響楽団により開始されましたが、「大地の歌」はワルターの希望により、あえてニューヨークで収録されたのは、 ここで繰り返すまでもないでしょう。この記念碑的名演である「大地の歌」ですが、当シリーズでは2011年に4トラック、19センチのオープンリール・テー プを使用して復刻(GS 2069(廃盤))しました。しかし、今回は2トラック、38センチのオープンリール・テープを使用し、望みうる最上の形で再度復 刻しました。なお、当CDには歌詞対訳は付いておりません。ご了承下さい。(平林直哉)

DACAPO
MAR-8.226175(1CD)
NX-B06
ラスムッセン:交響曲第2番「地球、新たに」(2015)…ソプラノとバリトン独唱、男声合唱、大管弦楽のための ボー・スコウフス(Br)
シンディア・シーデン(S)
アカデミスカ・サングフェレニンゲン
ムントラ・ムジカンテル
ヘルシンキPO
ヨーン・ストルゴーズ(指)

録音:2015年9月12-14日ヘルシンキミュージックセンター、コンサート・ホール
※世界初録音
フェロー諸島で生まれ、ある時期はノルウェーに住み、現在はコペンハーゲンとフェロー諸島を行き来しているという作曲家 ラスムッセン(1961-)。生まれ育った島には音楽的な訓練を受ける施設はなく、祖母から譜面の読み方を学んだと言います。 一時期はジャズの影響を受け、電子音楽にも興味を持った彼は、1995年に最初の交響曲「OceanicDays」に着手します。 この作品は北欧評議会の音楽賞を受賞、他の財団からも補助金を受けるなど高い評価を受けると同時に、ラスムッセンの将来 も期待されることとなりました。その後は順調に作曲活動に勤しみ、数多くの作品を執筆。この交響曲第2番はノルウェー の神話に基づいた大規模な作品で、全ての世界を司る架空の樹、ユグドラシルにまつわる物語が描かれた神秘的で力強い音楽 に満たされています。ラスムッセンの良き理解者ストルゴーズによる世界初演時の録音です。

ES-DUR
ES-2066(2CD)
NX-B09
チャイコフスキー:交響曲第4番-第6番
交響曲第4番ヘ短調Op.36
交響曲第5番ホ短調Op.64
交響曲第6番ロ短調「悲愴」Op.74
ヴォルゴグラードPO
エドゥワルド・セーロフ(指)

録音:1993年6月
1937年にモスクワで生まれ6歳からピアノとヴァイオリンのレッスンを始めたセーロフ。1958年にモスクワ音楽院を卒業 した後、キエフ音楽院とレニングラードで作曲と演奏の研究を続けながら、エフゲニ・ムラヴィンスキーのアシスタントとな り、レニングラードPOと共演を果たします。その後はロシアを中心に数多くのオーケストラと共演、 1974年から1985年にはサンクトペテルブルク室内Oを指揮、1991年から1996年にはオーデンセSO、1995 年から2003年にはサラトフPOを指揮するなど、優れた実績を誇っています。録音も多く、NAXOS レーベルをはじめ、数々のレーベルでリリースしています。1993年、セーロフ56歳の壮年期に行われたこの録音は、彼の 最高傑作の一つとされる燃焼度の高い演奏です。ブックレットには日本語解説がついています。
★交響曲第5番の詳細レヴュー
ES-DUR
ES-2070(1CD)
NX-B09
C.P.E.バッハ:4つのシンフォニアと6つのソナタ
シンフォニアト長調Wq.183/4
管楽のための小ソナタニ長調Wq.184/1
管楽のための小ソナタヘ長調Wq.184/2
シンフォニアト長調 Wq.183/2
管楽のための小ソナタ変ホ長調Wq.184/4
管楽のための小ソ ナタト長調Wq.184/3
12のオブリガード・パートのためのシンフォニア ニ長調Wq183/1
管楽のための小ソナタイ長調Wq.184/5
管楽のため の小ソナタハ長調Wq.184/6
12のオブリガード・パートのためのシンフォ ニアヘ長調Wq183/3
アンサンブル・レゾナンス
リッカルド・ミナシ(指)

録音:2016年1月&6月
ハンブルクを拠点に、現代音楽とバロック音楽を中心とした幅広いレパートリーに取り組む「アンサンブル・レゾナンス」。 1994年に創設され、数々の作品を演奏し2014年には拠点のホール「レゾンナンツラウム(元は防空壕)」をオープンさせる など活発な活動を続け、2016年には細川俊夫の新作をハンブルクで初演したことで大きな話題となりました。常任指揮者を 置くことはなく、その時々に最も適合した音楽家を「アーティスト・イン・レジデンス」として迎え、数多くの奏者たちとも 共演、常に新たな音楽を探求しています。2016年12月には初来日も予定されている注目のアンサンブルです。ブックレッ トには日本語解説がついています。

Altus
TALT-004(2CD)
フルトヴェングラー・イン・パリ
ウェーバー:「オイリアンテ」序曲
ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲
シューベルト:交響曲第8番「未完成」
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」
ウィルヘルム・フルトヴェングラー(指)BPO

録音:1954年5月4日/パリ・オペラ座
「そのピアニッシモの秘儀、そのわずかな陰影、そのフレージングの気品によって、われわれはその音楽が、あたかも魂が呼吸するかのように、人間の最も奥深い場所から生まれてくるのを感じた」(ル・メネストレル誌/1929年5月)。
フルトヴェングラー最晩年のライヴであり、録音の良さもトップクラスとして知られる1954年パリ・ライヴ。INAオリジナルの音を用いたTAHRA盤をリマスタリング再発売。音に一段と迫力が出て、金管の伸びも抜群。素晴らしい音質で蘇りました。あらゆる管弦楽法の効果を満喫できるウェーバー、偉大な構築力に圧倒されるブラームス、破滅的な暗さを持つシューベルト、異様な緊張感で突き進むベートーヴェン。フルヴェン得意のレパートリーで固め、一夜の演奏会とは思えぬ充実の完成度。全く衰えぬ逞しい指揮が実に感動的です。 (Ki)

Altus
TALP-021(2LP)
国内プレス
税込税込
フルトヴェングラー・イン・パリ
[LP1/A] 
ウェーバー:「オイリアンテ」序曲
ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲
[LP1/B]
シューベルト:交響曲第8番「未完成」
[LP2/A] 
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」〜第1,2楽章
[LP2/B] 
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」〜第3,4楽章
ウィルヘルム・フルトヴェングラー(指)BPO

録音:1954年5月4日/パリ・オペラ座
「そのピアニッシモの秘儀、そのわずかな陰影、そのフレージングの気品によって、われわれはその音楽が、あたかも魂が呼吸するかのように、人間の最も奥深い場所から生まれてくるのを感じた」(ル・メネストレル誌/1929年5月)。
フルトヴェングラー最晩年のライヴであり、録音の良さもトップクラスとして知られる1954年パリ・ライヴ。INAオリジナルの音を用いたTAHRA盤からアナログ・マスターテープを作りLP化しました。かつてない深みのある生々しい音像がお聴き頂けます。あらゆる管弦楽法の効果を満喫できるウェーバー、偉大な構築力に圧倒されるブラームス、破滅的な暗さを持つシューベルト、異様な緊張感で突き進むベートーヴェン。フルヴェン得意のレパートリーで固め、一夜の演奏会とは思えぬ充実の完成度。全く衰えぬ逞しい指揮が実に感動的です。

GEGA NEW
GD-384(1CD)
ショスタコーヴィチ:交響曲全集Vol.5
交響曲第13番変ロ短調「バビ・ヤール」Op.113
ウラディミール・ペトロフ(B)
エミール・タバコフ(指)
ルガリア国立RSO、男声cho

録音:2012 年11 月ブルガリア国立放送スタジオ1(セッション)
GEGA NEW が進めるエミール・タバコフ指揮ブルガリア国立RSOによるショスタコ ーヴィチ交響曲全集シリーズの最新録音。これまでに第4、8、7、11 番の順でリリースされ、そ のいずれもがコアなファンから熱烈に支持されてきました。今回はショスタコーヴィチ後期の最 高傑作との呼び声高い「バビ・ヤール」。自らが優れた作曲家でショスタコーヴィチやシュニト ケの影響を受けた作品を精力的に発表するタバコフはここでも作品を緻密に分析した上で自 らと作品を同一化させ、作曲者と共に泣き、吠えるといった熱狂的な演奏を繰り広げます。ウ ィーンやシカゴ、ロンドンなどの一流オーケストラの洗練度には到底及ばないものの、東欧の オーケストラでしか表現できない、ゴリゴリとした手触り、土の香りを思わせる独特の音色はショ スタコーヴィチの表したかったものに最も近いはずだ、と言っても言い過ぎではないでしょう。 指揮者、オーケストラ、声楽陣ともに作品に対する愛と共感にあふれた熱演です。これまでと 同様、スタジオにおける丁寧なセッション録音。全てのショスタコーヴィチ・ファン必聴です。

Capriccio
C-8007(1CD)
NX-A13
バッハの息子たちの音楽
ヨハン・クリスチャン・バッハ(1735-1782):シンフォニアト短調Op.6
カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714-1788):ハープシコード協奏曲ト短調Wq6
ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ(1710-1788):アダージョとフーガニ短調Falk65
ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ:シンフォニアニ長調−カンタータ「DiesistderTag」Falk64より
ヨハン・クリストフ・フリードリヒ・バッハ(1732-1795):シンフォニアニ短調Wfv1/3
ヨハン・クリストフ・フリードリヒ・バッハ:シンフォニア変ホ長調Wfv1/10
ゲーラルト・ハムビッツァー(ハープシコード)
コンチェルト・ケルン
ヴェルナー・エールハルト(指)

録音:1988年11月6-9日リントラークルトゥアツェントゥルム
ケルンでフランツ・ヨーゼフマイヤーとシギスヴァルト・クイケンからバロッ クヴァイオリン奏法を学び、カール・ハインツ・ ブレーメケに指揮法を学んだエールハルトの代表的録音「バッハの息子たちの音 楽」の再発盤。 バロック期から古典派の過渡期に書かれたこれらの曲は、バッハだけでなくテレ マンなど数多くの先人たちの影響を受けなが らも、新たな時代を予見させる重要な作品群です。コンチェルト・ケルンは1985 年に創立されたバロック・アンサンブルで、 常任の指揮者を置かずに柔軟で自発的な演奏をすることで知られています。


Treasures
TRE-148(1CDR)
L・ルートヴィヒ〜「未完成」&「新世界」
モーツァルト:歌劇「イドメネオ」序曲*
シューベルト:交響曲第8番「未完成」
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界から」#
レオポルド・ルートヴィヒ(指)
ハンブルク国立歌劇場O*、LSO

録音:1960年代中期*、1959年11月17日、11月16日#(全てステレオ)
※音源:独EUROPA E-177*、日COLUMBIA MS-1102EV
◎収録時間:68:11
“斜に構えず、誇張せず、音楽の魂をひたむきに追求!”
■音源について
2つの交響曲はエヴェレスト音源ですが、全帯域に渡りバランスが良く、プレスにもムラがない日本プレス使用しました。

★シューベルトもドヴォルザークも、ロンドン響の機能美と潜在的な表現意欲を出し尽くした素晴らしい演奏。埋もれたままではあまりにも惜しい逸品です。
「未完成」の第1楽章は、衒うことなくごく標準的なテンポで進行しながら、内省美と内なる炎を兼ね備えたニュアンスを常に携え、特に展開部の充実ぶりが忘れられません。第2楽章は、 シューベルトに共感しきれない指揮者ほど間が持たず、音楽に過剰なコントラストを施しがち ですが、ルートヴィヒにはそんな誤魔化しは無用。6:41からの木管の旋律と弦のリズムが一体 となって進行するシーンは、木管を透徹した響きで際立たせる演奏もありますが、ルートヴィ ヒは決して音楽の構造を解析するような真似はしません。しかもロンドン響には珍しく、人肌 のぬくもりを持つ音色で一貫しているので、より心に染みます。 その素朴な音色を活かして、人間味満点の演奏に結実させているのが「新世界」。ケルテス、 ロヴィツキ、C.デイヴィスと、ロンドン響による「新世界」は全て逸品揃いですが、研磨剤を 用いない「作りたての味」と純粋な情熱という点で、他とは大きく一線を画しています。中でも特筆したいのは、第3楽章の結晶度の高さ! テンポも相当速いですが、どこにも無理がなく、その自然発火的な勢いが完全に作品と一体化 しているのです。終楽章もライヴ録音のような白熱ぶり。コーダの9:22から、トランペットの みならずホルンも同じテンションで全身で吹きまくる様は、何度聴いても鳥肌が立ちます。 ルートヴィヒは、決して地味な指揮者ではありません!【湧々堂】

Lyrita
(Itter Broadcast Collection)
REAM-1130(1CDR)
サール:作品集
交響曲第3番 Op.36「ヴェネツィア」*(BBC放送日:1971年7月12日)
交響曲第5番 Op.43+(BBC放送日:1966年3月12日)
ゾディアック変奏曲 Op.53**(BBC放送日:1970年7月7日)
迷宮 Op.56++(BBC放送日:1971年11月23日)
ジョン・プリッチャード(指)BBCSO*、
ローレンス・レナード(指)ハレO+
ローレンス・フォスター(指オーケストラ・ノヴァ・オヴ・ロンドン**、
ルイ・フレモー(指)バーミンガム市SO++
「Itter Broadcast Collection」は、リリタ(Lyrita)の創設者リチャード・イッターが所有していたBBCの放送録音を収録したテープ、アセテート盤からの復刻によるシリーズ。
「サール番号(S)」に代表されるリストの研究者として高名なハンフリー・サール(1915−1983)。アイアランド、ウェーベルンに師事し、イギリスにおける十二音技法の先駆者的存在でもあるサールの作曲家としての功績を知ることのできる貴重な作品集です。 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
Lyrita
SRCD.357(1CDR)
ファン・ディーレン:交響曲第1番 Op.6*
Introit to Topers' Tropes/エレジー+
ウィリアム・ボートン(指)BBCウェールズ・ナショナルO&cho
ラファエル・ウォルフィッシュ(Vc)+、
レベッカ・エヴァンス(S)*、
キャスリン・ウィン=ロジャーズ(A)*、
ネイサン・ヴェイル(T)*、
モーガン・ピアーズ(Br)*、
デイヴィッド・ソアー(Bs)*
生地であるオランダからイギリスへと活躍の場を移し、特にロンドンの音楽サークルでその名を知られた19世紀後半〜20世紀前半の作曲家、ベルナルド・ファン・ディーレン(1887−1936)。中国語の歌詞を持つことから「中国交響曲」とも呼ばれる「交響曲第1番」は、5人の独唱、混声合唱とオーケストラのための書かれた初期の代表作。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

BR KLASSIK
BR-900148(1CD)
NX-B05
R・シュトラウス:アルプス交響曲
死と変容Op.24*
バイエルンRSO
マリス・ヤンソンス(指)

録音:2016年10月13-15日ライヴ
2014年2月24-28日ライヴ*
ミュンヘンフィルハーモニー・ガスタイク
まるで映画音楽のように壮大で劇的な《アルプス交響曲》は、リヒャルト・シュトラウスの実体験に基づい て書かれた作品です。14歳、もしくは15歳のリヒャルト・シュトラウスが挑んだのはバイエルン州とチ ロル州の国境にあるドイツの最高峰ツークシュピッツェ(高さ2962m)。夏山の美しい自然と、荒々しい 雷雨を体験した彼は登山の翌日にピアノでこの経験を再現したといいます。そして20年後の1902年に「ア ンチクリスト、アルプス交響曲」というタイトルでスケッチされ、一旦は4楽章の交響曲として構想され ますが、結局は1911年、ガルミッシュの山荘で現在の形としての完成をみることになりました。 登山の道行きは夜明けから始まり、崇高な日の出を見つつ山道を辿り、多くの自然と触れ合いながら道に迷 いつつも、頂上を目指します。下山中に雷雨に遭遇、自然の脅威に畏怖するも、無事下山。登山者は無事に 帰途に着くのです。ヤンソンスは冒頭からゆったりとした歩みで、各々の場面を情感豊かに描いていきます。 もちろん後半のクライマックスも万全の仕上がり。ヤンソンスの細部へのこだわりと、迫力ある造形により、 聴き手はまるで自分自身が登山を終えたかのような満足感を抱くでしょう。 同時収録の《死と変容》は、20代の多感なシュトラウスの心情が反映された作品。ヤンソンスはオーケス トラの持ち味を存分に生かし、うねる感情を丁寧に描き出しています。 艶やかな弦楽器、パワフルな金管楽器、滑らかな木管楽器など各々のパートが渾然一体となった輝かしい響 きは,バイエルン放送交響楽団の特徴とも言える独特な音色です。

Edition HST
HST-095(1CD)
税込定価
J.B.ヴァンハル:交響曲集第15巻Bryan C8、D6、Es14
交響曲ニ長調Bryan D6 ( 1764-67? )
交響曲ハ長調Bryan C8 ( 1772-73? )
交響曲変ホ長調Bryan Es14 ( 1765-66? )〜伝ヴァンハル?:ディッタースドルフ作?=Grave Es15
ハイドン・シンフォ二エッタ トウキョウ
リーダー;松井利世子(Vn)

録音: 2013 年 5 月東京・三鷹市風のホール、2011 年11 月東京オペラシティ近江楽堂 (Es14) ライヴ
1770年代、一番のヴァンハル交響曲のコレクターであった、クラム・ガラス・コレク ションから世界初録音を含む3曲収録。ハ長調第8番は、イタリア留学直後の作と想 定され、第一楽章は後半はホ短調からの疾風怒濤の長大な展開となる。変ホ長調 第14番は、20世紀までヴァンハル作としても伝承されたが、一方ではディッタースド ルフ作とのカタログ記載もあることから、ブライアン氏はディッタース作としたが、あん がい共同制作の可能性もないとは言えないかもしれない。



ARTHAUS
ARTH-109289
(2DVD+2CD)
NX-L01

ARTH-109291
(2DVD+2LP)
NX-M02
クレンペラー・ドキュメンタリー

■DVD1
ロング・ジャーニー〜彼の生きた時代(フィロ・ブレフスタイン制作)
■DVD2
ラスト・コンサート(フィロ・ブレフスタイン制作)
■特典映像
1.ブーレーズへのインタビュー(1972)
2.エルンスト・ブロッホへのインタビュー(1972)
3.リハーサル断片映像(1971年9月26日)
■CD、LP
(1)ベートーヴェン:「シュテファン王」序曲
(2)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番*
(3)ブラームス:交響曲第3番
オットー・クレンペラー(指)
ニュー・フィルハーモニアO
ダニエル・アドニ(P)*
録音:1971年9月26日:ロンドンロイヤル・フェスティヴァル・ホールでのコンサート(モノラル)

<DVD>収録時間:100分(ロング・ジャーニー),74分(ラスト・コンサート),35分(ボーナス)/音声:ステレオ2.0/字幕:独,仏,日本語,韓(ボーナス映像に字幕はつきません)/画面:16:9(ロング・ジャーニー),4:3(ラスト・コンサート/ボーナス)/REGION All(Code:0)/片面二層ディスク×2
<CD>収録時間:88分、音声:MONO(デジタル・リマスター)
〈LP〉180g、収録時間:88分、音声:MONO(デジタル・リマスター)
〈ロング・ジャーニー〜彼の生きた時代〉
往年の名指揮者クレンペラーの生涯を、関係者の証言や本人の言葉と映像で構成した貴重な映像です。クレンペラーに強い影響を与え、指揮者となるきっかけを与えた恩師マーラーとの出会いから、当時の前衛的な音楽への強い関心、第二次大戦前夜、ベルリンのクロル歌劇場を追われ、亡命先のアメリカ体験、戦後欧州に復帰後の活躍と挫折、そして復活。波乱万丈の一生が動画や写真とともにリアルに語られていきます。リヒャルト・シュトラウス、シェーンベルク、エルンスト・ブロッホなど、同世代の作曲家、音楽家、思想家とのかかわりの中に描かれるクレンペラーの生涯と、20世紀文化の歴史も同時にあぶりだす見応えのあるドキュメンタリーです。
〈ラスト・コンサート〉
1971年9月26日、ロイヤル・フェスティヴァル・ホールで行われたクレンペラーのコンサート。この年、すでに86歳という高齢に達していたクレンペラーですが、まだまだ彼には多くの将来へのヴィジョンがありました。しかし、クレンペラーはこの9月26日のコンサートを最後に、二度と指揮台に上がることはなく、演奏の再開を望むファンの声も空しく、1973年にこの世を去るのです。リハーサルを含めたこの映像は、クレンペラーの指揮姿だけでなく、彼から多くの薫陶を受けた楽団員の言葉や、アシスタントを務めていたアントニー・ボーモントの証言が織り込まれており、クレンペラーが発する強烈なカリスマ性と、「テンポが遅い」と称される一種独特な音楽作りの秘密の数々を知ることができる、非常に貴重な映像です。指揮台まで支えられながら歩みを進めるクレンペラーが、指揮棒を振り下ろした瞬間、別人のように変貌し、凄まじい音楽を奏で始める姿には感動を覚えずにいられません。
コンサートは既出の音源ですが、アーカイヴ音源の復刻に定評のある独Archiphon社により、新たにオリジナルテープから丹念なリマスタリングが施されています。

APARTE
AP-131(1CD)
アンリ=ジョゼフ・リジェル(1741-1799):交響曲第4番 ハ短調 op.12
ジュゼッペ・サルティ(1729-1802):lo d’amore, oh Dio! Mi moro〜「見捨てられたディドーネ」よりセレーナのアリア*
J.C.バッハ:Semplicetto, ancor non sai〜「エンディミオーネ」よりディアーナのアリア
ハイドン:交響曲第85番「王妃」変ロ長調 Hob I:85
ジュリアン・ショヴァン(指)
ル・コンセール・ド・ラ・ローグ
サ ンドリーヌ・ピオ ー(S)

録音:2016年3月
*世界初録音
ハイドンのパリ交響曲(第82-87番)を録音するプロジェクトの第1弾。当時の演奏会習慣に則り、交響曲をメインに据え、様々な編成の楽曲でプ ログラムが構成されています。1曲目のリジェルの交響曲は管楽器の活躍も印象的な、ドラマティックな作品。2曲収録のソプラノ・アリアでは、サンドリー ヌ・ピオーが客演しています。ハイドンの「王妃」では快活なテンポで、きざむ弦のリズムが小気味よい演奏です。 ル・コンセール・ド・ラ・ローグは2015年、ヴァイオリン奏者のジュリアン・ショヴァンによって設立されました。この名称は、1783年に設立され、 ハイドンの「パリ交響曲」もこの団体のために書かれたコンセール・ド・ラ・ローグ・オランピックにちなんでいます。この団体は、マリー=アントワネッ ト下のチュイルリー宮でレジデント・オーケストラを務めた、フランス、そしておそらくヨーロッパ随一の楽団でした。メンバーはほぼ全員フリーメイソンによっ て構成され、名称のLogeもフリーメイソンのLodgesに因んでいます。ショヴァンはOlympicという文言を団体名に使うことをオリンピック委員会から 禁止されたため、2016年から名称をル・コンセール・ド・ラ・ローグとして活動を続けています。 (Ki)

LPO
LPO-093
NX-A13
ベートーヴェン交響曲第1番ハ長調Op.21
交響曲第4番変ロ長調Op.60*
クルト・マズア(指)LPO

録音:2004年11月24日、2004年11月27日* ロンドンロイヤル・フェスティヴァル・ホールサウスバンク・センター
2000年〜2007年までロンドンPOの首席指揮者を務めたクルト・マズアは、任期中に150回を超 える公演を行い、また自主制作である「LPOレーベル」を立ち上げるなど、楽団の発展に寄与しました。レーベル初リリー スとなったショスタコーヴィチの交響曲第1番・第5番(LPO-1)は2004年11月24日と27日に録音されましたが、この 両日のプログラムには、それぞれベートーヴェンの交響曲が含まれていました。マズアはこれらの交響曲を単なるバロックか ら古典派への中継点ではなく、後のシューマンやベルリオーズに強い影響を与えた重要な作品として表現したため、「第1番」 を聴いた時の聴衆は、その演奏に心から感動し、マズアの強烈な音楽性に心打たれました。また3日後に演奏された「第4 番」も、普段は第3番と第5番の影に隠れる地味な存在の交響曲ですが、「天地創造」の冒頭“混沌の描写”を思わせる序奏を 経て、奏でられる第1主題がこんなに喜ばしく奏されるのを聴くと、この作品の重要性が再認識できるでしょう。どちらも 初CD化となります。

DREYER-GAIDO
DRECD-21100
(1SACD)
ラフマニノフ:交響曲第1番ニ短調 Op.13 ガブリエル・フェルツ(指)
ドルトムントPO

録音:2016年2月23日−24日、ドルトムント・コンツェルトハウス(ドイツ)
シュトゥットガルト・フィルとの大胆かつ斬新な解釈でマーラー演奏に新風を吹き込み、2013−14シーズンからはドルトムント市の音楽総監督とドルトムント・フィルの首席指揮者という重責を担うドイツの鬼才ガブリエル・フェルツ。演奏、録音ともに高評価を得た「交響曲第2番」(CD 21090)に続く、フェルツ&ドルトムント・フィルのラフマニノフ・チクルス第2弾は「交響曲第1番」!ドイツ指揮界の若き鬼才が描く濃密なロシアン・ロマンティシズムの世界が、再び話題を呼ぶことは間違いないでしょう。
定評のあるドルトムント・コンツェルトハウスの音響、そして世界最高峰のレコーディング・チーム「トリトナス」(エンジニア:マルクス・ハイランド)の録音にも要注目。

ANALEKTA
AN-29893(1CD)
ブルックナー:交響曲第7番ホ長調 ジャン=フィリップ・トランブレ(指)
フランコフォニー・カナディエンヌO

録音:2006年8月
初紹介旧譜
フランコフォニー・カナディエンヌO(カナダ・フランス語O)は、ズーカーマンのアシスタントなどを務め、現在は世界を舞台に活躍する若きカナダ人マエストロ、ジャン=フィリップ・トランブレが2001年に創設したアカデミー・オーケストラ。すでにプロとして活躍中の若手奏者たちも参加するなど、フレッシュな生気に満ちたオーケストラのレベルは高い。

BMC
BCD-9474(1CD)
チャールズ・ウォリネン(b.1938):交響曲第8番「神学上の見解」(2005-06)
ピアノ協奏曲第4番(2003)*
ジェームズ・レヴァイン(指)ボストンSO
ピーター・ゼルキン(P)

録音:2007年2月15-17日、 2005年3月24-26,28日* ボストン
小澤征爾の後を継いで 2004 年よりボストン響の音楽監督に就任したレヴァインはと りわけ現代音楽の演奏、普及に積極的に取り組み、2011 年にそのポストを退くまで実 に 12 作品の世界初演を行った。このディスクではアメリカ東海岸を代表するウォリネン の 10 年ほど前の大作を 2 曲収録している。ウォリネンはニューヨーク出身。アメリカで 独自の発展を遂げた12 音技法のひとつの考え方であるピッチクラスセット理論を基礎 とした作曲を行っている。交響曲第8 番は無調音楽特有の厳しい表情の中に時折り見 せるクリスタルのように澄み切った抒情が魅力的。ボストン響の見事なアンサンブル、 各奏者の妙技、名人芸が聴きどころ。武満徹とも親交の深かったピーター・ゼルキンを ソリストに配したピアノ協奏曲は円熟期を迎えたゼルキンの枯淡とは程遠い切れ味の 鋭いヴィルトゥオーゾぶりに驚嘆。いずれもボストン・シンフォニー・ホールで数日間、 念入りに行われたセッション録音。2016 年下半期の現代音楽部門要注目ディスク。

MSR
MS-1614(1CD)
バーバラ・ハーバックの音楽Vol.11」〜管弦楽作品集V
交響曲第7 番「おお、開拓者よ!」
交響曲第8 番「緋文字」
交響曲第9 番「神聖な交響曲」
交響曲第10 番「ファーガソンのための交響曲」
デヴィッド・アンガス(指LPO

録音:2015 年10 月24 日〜26 日
アメリカの現代音楽作曲家バーバラ・ハーバック。マルチな活躍をしており、作曲の他、オルガニスト、チェンバロ奏者(ソレールのソナタ全集全 120 曲も録音!MS1300)としても活躍している。作品は交響楽、歌劇、ミュージカル、TV、映画のための音楽と幅広い分野に携わっている。女性作曲家らしい繊細さと、アメリカのよき伝統を感じさせる抒情的なものばかり。ポピュラー的な要素も多く親しみやすい。今作は世界初録音となる交響曲を 4 曲。第7番は20 世紀初期のアメリカを代表する女流作家ウィラ・キャザーの代表作「おお、開拓者よ!」をハーバックがオペラ化し、その楽曲を交響曲に改作したもの。第8 番は小説家ナサニエル・ホーソーンの代表作「緋文字」にインスピレーションを得た作品など、華やかでストーリー性があり、映画音楽のような聴きやすいメロディで、多彩な魅力に溢れています。


Treasures
TRE-147(1CDR)
G・L・ヨッフム〜シューマン&ブラームス
シューマン:交響曲第1番「春」Op.38
ブラームス:交響曲第2番ニ長調Op.73*
ゲオルク・ルートヴィヒ・ヨッフム(指)
ベルリンRSO、スウェーデンRSO*

録音:1951年6月10日、1957年7月5日*(共にモノラル)
※音源: RVC RCL-3310、BIS LP-331/333*
◎収録時間:64:52
“高名な兄以上の統率力と高潔な精神力を感じさせる凄演!”
■音源について
オイゲン・ヨッフムの弟、G.L.ヨッフムの録音は極めて少なく、ウラニアのブルックナーの交響曲が知られる程度。その演奏でも、G.L.ヨッフムの指揮の特徴ははっきり聞き取れますが、なにせヒトラー肝煎りのオケによる演奏ですので、先入観なしに味わうのは難しかもしれません。その点ここに収録した2曲は、心置きなく感動していただけると思います。シューマンは、日本で発売されたG.L.ヨッフムのLPは、伴奏もの以外ではこのシューマンが唯一と思われます。

★私のG.L.ヨッフム初体験は、ブルックナーではなくこのシューマン。聴いた途端に大いに感動したと同時に、かつてナチ党員だったという理由だけで葬り去っては大損失だと確信しました。その音楽作りは、兄オイゲンが南欧的でロマン主義的とするなら、G.Lヨッフムはもっと現代的で、造型のメリハリ重視型。響きの凝縮力とオケの統率力は、兄よりも上かもしれません。トスカニーニほどザッハリヒではなく、フレージングにしなやかさと美しさを湛える資質はブルックナーでも存分に発揮していましたが、ここではその高次元の芸術を更に良い音で堪能できるのです!
シューマンは、まさに春爛漫!第1楽章主部は一途な推進力に溢れながら、細部にまで配慮が行き届き、第2主題の木管を支える弦の刻み(2:26〜)など、ジョージ・セルのような緻密さを見せます。展開部で金管楽器の補強措置が当然のように響くのは、G.Lヨッフムの並外れたバランス感覚の証左。第2楽章は更に求心力絶大。この楽章だけでも並の名演ではないことを実感いただけることでしょう。長い音を引き伸ばす際に独特のクレッシェンド効果を与える(第1楽章7:42〜など)のは、他の録音でも聴かれる特徴ですので、G.Lヨッフムの趣味かもしれませんが、これはスタイルとしてはむしろ旧タイプ。そうした単純にカテゴライズできない独自のスタイルを堪能するのも一興です。
このシューマンだけでも手応え十分ですが、ブラームスがまた凄い!第1楽章第1主題の弦のシルキーさ、第2主題の心震わせた歌に心奪われない人がいるでしょうか?フレーズの冒頭に明確な意思を持ってアクセントを配して音像を明瞭化させるなど、音楽を曖昧模糊とさせない徹底した配慮にも要注目。第2楽章は、テンポのメリハリ感が強烈。それに伴い感情の起伏が生々しく表出されます。終楽章は8分台の高速モードですが、高潔な精神が最後まで漲らせながら手に汗握る高揚を築き、聴後は最良のブラームスを味わい尽くしたという満足感で満たされること請け合い!
ちなみに、2曲ともライヴ録音ながら拍手も会場ノイズもないので、放送用録音と思われます。【湧々堂】

Onyx
ONYX-4162(2CD)
チャイコフスキー:交響曲第3番ニ長調 Op.29 「ポーランド」
交響曲第4番ヘ短調 Op.36
交響曲第6番ロ短調 Op.74 「悲愴」
ワシリー・ペトレンコ(指)
ロイヤル・リヴァプールPO
2006年9月にワシリー・ペトレンコを首席指揮者(Principal Conductor。2009年9月からはChief Conductor)に迎え、世界を舞台に快進撃を続ける英国の名門オーケストラ、ロイヤル・リヴァプールPO。絶好のスタートを切ったペトレンコ&RLPOによるチャイコフスキーの交響曲全集は、第3番「ポーランド」、第4番、第6番「悲愴」を収録した第2巻で完結! 交響曲の第1番、第2番、第5番を収録した第1巻(ONYX 4150)は、レコード芸術海外盤REVIEWで「今月の注目盤」&「今月の特選盤」に選ばれ絶賛されたほか、英グラモフォン誌ではEditor's Choiceに選定、UKクラシカル・チャートのTOP10に7週連続でランクインするなど、世界中で大きな反響を得ているだけに、第2巻にかかる期待も相当なもの!

BIS
BISSA-2178(2SACD)
チャイコフスキー:後期三大交響曲
交響曲第4番 ヘ短調 Op.36
交響曲第6番 ロ短調 Op.74「悲愴」*
交響曲第5番 ホ短調 Op.64#
クリスティアン・リンドベルイ(指)
アークティックPO

録音:2012年1&2月ハルスタド文化会館(ノルウェー)#、
2015年4月、2016年2月* ボードー(ノルウェー)
ロンボーンの神様、クリスティアン・リンドベルイ(クリスチャン・リンドバーグ)によるチャイコフスキーの後期交響曲集が 完成しました。近年、リンドベルイは指揮活動に力を入れておりますが、その中でも当録音は指揮者としてのリンドベルイの実力を実感できる素晴らしい 出来栄えです。トロンボーン奏者であるリンドベルイだけあって金管の歯切れのよさ、オーケストレーションの華やかさは一際光った演奏です。またアーク ティック・フィルの見事なアンサンブル能力の高さも好印象です。交響曲第5番は既発ディスク(BISSA-2018)に収録されておりますが、今回後期交 響曲集としてまとめてリリースされます。 (Ki)

ALTO
ALC-1331(1CD)
バラキレフ:交響曲第1番ハ長調
交響詩「ルーシ」
交響詩「タマーラ」
ソヴィエト国立SO
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指)

録音:1974年、ADD/1978年、ADD+
原盤:Melodiya
前出:Regis, RRC 1131
(C)1990, Gramzapis / 2002, CDK Music
ALTO
ALC-1339(1CD)
モーツァルト:交響曲集
第39番変ホ長調 K.543
第40番ト短調 K.550
第41番ハ長調「ジュピター」K.551
カール・ベーム(指) BPO

録音:1962年
原盤:Deutsche Grammophon



オクタヴィア
OVCX-00100(12CD)
税込定価
2016年11月18日発売
ショスタコーヴィチ交響曲全集

交響曲第1番(2種類演奏)
交響曲第2番「十月革命に捧げる」
交響曲第3番「メーデー」
交響曲第4番/交響曲第5番
交響曲第6番
交響曲第7番「レニングラード」
交響曲第8番/交響曲第9番
交響曲第10番
交響曲第11番「1905年」
交響曲第12番「1917年」
交響曲第13番「バビ・ヤール」
交響曲第14番「死者の歌」
交響曲第15番
井上道義(指)
サンクトペテルブルクSO(第1番-第3番、第5番-第7番、第10番、第13番)、
千葉県少年少女O(第1番)、
東京PO(第4番)、
新日本PO(第8番、第9番、第15番)、
名古屋PO(第11番、第12番)、
広島SO(第14番)
セルゲイ・アレクサーシキン(Br)(第13番、第14番)
アンナ・シャファジンスカヤ(S)(第14番)
栗友会cho(第2番、第3番)
東京オペラシンガーズ(男声合唱)(第13番)

録音:2007年11月3日(第1番-第3番)、11月4日(第5番、第6番)、11月10日(第1番、第7番)11月11日(第10番、第13番)、11月18日(第14番)、12月1日(第4番)、12月5日(第11番、第12番)、12月9日(第8番)、2016年2月13日(第9番、第15番)日比谷公会堂にてライヴ収録
「今はショスタコーヴィチは僕自身だ!」と語る井上道義が、2007年に成し遂げた大偉業が遂にパッケージとなりました。 昭和のクラシックの殿堂として多くのコンサートが行なわれてきた日比谷公会堂にて、2007年に行なわれた 「ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏会at日比谷公会堂」。当公演では計1万人を上る観客を動員し、国内外の各オーケストラが競うように快演を生み、各方面で絶賛の嵐を受け、大成功を収めました。 当アルバムは一部2016年の公演を入れて、全集となりました。 井上道義の全てをかけたショスタコーヴィチへの挑戦。 「ショスタコーヴィチが経験してしまったような戦争に、われわれが再び妨げられるようなことになりませんように北の国を含むすべての国々との文化の交流を!」と語る井上道義。 日本人指揮者では、まだ誰も成し遂げていない一大プロジェクトをぜひお聴き下さい。(オクタヴィア)
オクタヴィア
OVCL-00610(1SACD)
税込定価
2016年11月18日発売
ハイドン交響曲集Vol.1
交響曲 第35番 変ロ長調
交響曲 第17番 ヘ長調
交響曲 第6番 ニ長調 「朝」
飯森範親(指)日本センチュリーSO

録音:2015年6月5日 大阪、いずみホール にてライヴ収録
日本センチュリー交響楽団と首席指揮者を務める飯森範親とが行なっている一大プロジェクト「ハイドン・マラソン」より記念すべき第1回目の公演がCD化となりました。 第1回目からでもそのクオリティの高さは際立っています。一音一音隅々まで行き届いた精緻なアンサンブル。統一された音色感。飯森&日本センチュリー響のもつ独特の鮮やかサウンドがホールを満たします。 各方面より絶賛を受ける当シリーズは、現在進行形で進んでおり、ますます評価、注目度が増しています。(オクタヴィア)

Profil
PH-16089(2CD)
ブルックナー:交響曲第9番ニ短調(ゲルト・シャラー校訂による完全版) ゲルト・シャラー(指)
フィルハーモニー・フェスティヴァ

録音:2016年7月/エーブラハ大修道院付属教会(ライヴ)
指揮者としてのブルックナーの全交響曲はもとより、オルガニストとして全オルガン曲まで録音したゲルト・シャラー。誰よりもブルックナーの音楽を愛し、 熟知するシャラーが未完の交響曲第9番を自身で完成させ世に問います。
シャラーは最初期のスケッチまでさかのぼり、できうる限り草稿を比較・検討して現行版に散在するギャップをなくすよう努めたとのこと。11篇の交響 曲録音で方法論を見出した彼は、ブルックナーの作曲技法と語法で欠落個所を補筆して完成。加筆箇所に違和感を覚えないよう、首尾一貫した明確なブ ルックナー的様式を示しています。 約25分の新フィナーレ。これぞ9番の終楽章の真の姿としか思えぬ説得力で感動させられます。これほどの四楽章版が生まれた以上、重要なレパー トリーになりうる可能性を秘めています ゲルト・シャラーは1965年バンベルク生まれ。1993年にハノーファー州立歌劇場で指揮者としてのキャリアをスタートさせ、1998年にブラウンシュ ヴァイク州立歌劇場、2003年から2006年までマグデブルク劇場の総音楽監督を務めました。ブルックナーのエキスパートで、ついにはオルガン独奏曲 まで奏してしまうほどのこだわり。 (Ki)


Treasures
TRE-152(1CDR)
ワルベルク〜モーツァルト&シューベルト
モーツァルト:交響曲第40番ト短調K.550*
シューベルト:交響曲第3番ニ長調D.200
 交響曲第5番変ロ長調D.485
ハインツ・ワルベルク(指)
バンベルクSO

録音:1961年3月*、1962年12月(全てステレオ)
※音源:日COLUMBIA MS-4*、独Opera St-1985
◎収録時間:77:26
“ただの純朴指揮者ではない!ワルベルク流の音楽の息づかせ方!”
■音源について
全て独Operaへの録音ですが、モーツァルトは優秀な日本盤を使用。当時のバンベルク響の木目調の風合いをしっかり伝えています。Opera盤のジャケットは例によってシンプルな統一デザインなので、ここではOrbis盤のジャケを使用。

★決して作品を弄り回さず、音楽を窮屈なものにしないワルベルクの魅力が満載!強烈な個性を売り物にしないアーチストは、どんなに心を尽くした演奏を繰り広げても「歴史的名演」という賞賛を得られないのが世の常ですが、ここに聴くシューベルトは、Opera盤で聴くことで、まさにその名に値する逸品だと確信しました。通常なら「誠実な良い演奏」くらいの評価でしょうが、とんでもない!聴けば聴くほど、ベームやビーチャム等の有名盤と拮抗するか、それ以上の魅力に気付かされます。
まず、そのベースを担っているのがバンベルク響の温かな響き。それがワルベルクの飾らない人柄と一体化するのですから、いかに音の全てが琴線に触れるか想像いただけると思います。しかも曲が、シューベルトの音楽性が最も自然体に表れている「3番」「5番」というところもポイント。この三者のブレンド効果は筆舌に尽せず、これほど条件の揃った演奏は例を見ません。
「第3番」は、1楽章主部や第3楽章のテンポ、響きの厚み加減、リズムの弾力と、これぞシューベルト!と膝を打つこと必至。特に第3楽章は史上最高の名演!、恣意性皆無の絶妙なリタルダンドを経て滑り出す中間部を聴いて、他の演奏を聴きたくなる人などいるでしょうか?いったいどうやったら肩の力を入れることなく、これほど自然に音楽の感興を導き出せるのでしょう。単にオケに引きたいように弾かせるだけでは、これほどの味わいは生まれないはずです。
「第5番」ではその秘訣がちらっと垣間見えます。第1楽章コーダ4:46から、弦が実体感を伴って駆け上がる走句もそうですが、さらにハッとするのが第2楽章冒頭。通常は第1音からレガートで弾かれますが、ここでは第1音で一旦弓を弦から離しています。これは、アウフタクトの意味をしっかり捉えている証しで、これぞ叩き上げ指揮者のこだわり!それでもそこに厳格性を感じさず、あくまでも音楽があるべき姿で息づいていることを感じていただけるでしょう。
「渋い」とか「素朴」といった形容で済まされる演奏家に対しては、その本質を探る余地がまだまだあることを改めて思い知らされました。【湧々堂】

NORTHERN FLOWERS
NF/PM-A99117(2CD)
ボリス・ティシチェンコ(1939-2010):交響曲第4番 Op.61(1974)
力の交響曲 [Sinfonia di forza]/怒りの交響曲 [Sinfonia di rabbia]
悲しみの交響曲 [Sinfonia di tristezza]/残酷の交響曲 [Sinfonia di crudelta]
復活と優しさの交響曲 [Sinfonia di risorgimento e tenerezza]
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指、朗読)
レニングラードPO


録音:1978年11月17日、ライヴ、レニングラード・フィルハーモニー大ホール、レニングラード、ロシア、ソヴィエト
イタリア語のタイトルを持つ5つの小交響曲から成る、収録時間約95分という長大な交響曲。初CD化。

GRAND SLAM
GS-2157(1CD)
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
フィルハーモニアO
ルツェルン祝祭cho
エリーザベト・シュワルツコップ(S)
エルザ・カヴェルティ(A)
エルンスト・ヘフリガー(T)t
オットー・エーデルマン(Bs)

ライヴ録音:1954年8月22日/ルツェルン、クン
ストハウウス(モノラル)
使用音源:Private archive(2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)
■制作者より
フルトヴェングラーの生涯最後の “ルツェルンの第9” は、これまで数多くのレーベルより発売されていました。それだけの競合盤があるのにも関わらず、 発売する理由は「音質に自信があるから」にほかなりません。デジタル技術の発達にともない、単に機械的な原因によるものを始め、ライヴにありがちな種々 のノイズなどは簡単に除去できるようになりました。しかし、いくら最新の技術であっても、ノイズを除去すればするほど、音楽成分を失っています。この ようなお化粧を施した音を好むファンもいますが、特に歴史的音源を好んで聴くリスナーには、そうした操作に疑問を持つ人が多いです。 今回の第9も従来通り、ノイズ除去などの操作は基本的に一切行っていません。その結果、より見通しの良い広がりのある空気感、瑞々しい音色、骨太 で力強い音を得ることが出来ました。最も違いが明らかなのは第4楽章で、その真に迫る圧倒的な響きは、間違いなく過去のディスク類を圧倒しています。 (平林直哉)


Altus
ALT-358(1CD)
ウィーン・フィル・ライヴ・エディション24/ノリントン
ウェーバー:歌劇『オイリアンテ』序曲
ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲イ短調 Op.92
シューマン:交響曲第2番ハ長調 Op.61
ロジャー・ノリントンしVPO
ライナー・キュッヒル(Vn)
フランツ・バ ルトロ メイ(Vc)

録音:2000年6月16日/ムジークフェラインザール
オーストリア放送協会によるライヴ録音
新世紀を迎えた2000年、マリス・ヤンソンスのキャンセルを受けてノリントンがウィーン・フィルと共演した際のライヴ録音です。この頃のウィーン・フィ ルは積極的に新しい演奏法に挑んでいた時期でもあり、ガーディナーやアーノンクールといった古楽系指揮者を良く迎えていました。このノリントンとの共 演でも指揮者の個性をウィーン・フィルが楽しみながら音楽に昇華しており、両者の持ち味が絶妙に溶け合った美しくも刺激的な空前の演奏が繰り広げら れています。
異彩を放つのはシューマン2番。各声部の分離が非常に良く、ヴィブラートを抑えた弦楽器と強調された木管楽器のバランスも特徴的。弦に管が塗り 重ねられるのでなく、木管が主体となり弦が薄くヴェールをかけるようなシューマンです。特にピュア・トーンによる第3楽章の美しさは絶品!加えて意外 と大胆なテンポ設定が目を引き、第1楽章の序奏はゆったりと始まり、その後も引きずるようなリズムで怪しく揺れ動きます。また、終楽章のコーダ突入 時の驚くほど濃厚なタメやクライマックスで大いに炸裂する金管も強烈。終始美しい音色でありながら最後まで予想の付かない怪演です。
ブラームスの二重協奏曲はウィーン・フィルの十八番であり、キュッヒル&バルトロメイのソロは死角なしの素晴らしさ。これぞウィーン・フィルという風 情にあふれた技の応酬です。特にキュッヒルのこれでもかと言うほどのしたたる美音がたまりません。一方ノリントンは、ソリストに十分花を持たせつつ、 明るく見通しの良い得意のサウンドで音楽を盛り上げており、そのコントラストが鮮烈な効果を上げています。 (Ki)

PRAGA
PRDDSD-350129
(1SACD)
グラズノフ:交響曲第5番変ロ長調Op.55
交響曲第4番変ホ長調Op.48
バレエ音楽「四季」Op.67より#
エフゲニー・ムラヴィンスキー(指)
レニングラードPO

録音:1968年9月28日(ライヴ)、1948年3月2日(セッション)*、1969年9月28日(ライヴ)#/レニングラード・フィルハーモニーホール
※Bi-channel Stereo
いずれもレニングラードでの放送録音からSACDリマスタリングしたとのこと。 1948年3月2日の交響曲第4番は、かつてメロディアからLP、CDで発売されていたセッション録音と同音源。1968年9月28日の交響曲第5 番は、ロシアン・ディスクから出ていたものと同じと思われます。奇妙なのがバレエ音楽「四季」。当ブックレットには「1969年9月28日、バレエ・フェ スティヴァル期間中にレニングラードでライヴ録音」とありますが、演奏記録には見当たりません。おそらくロシアン・ディスクから出ていた1969年4月 20日のものと同ソースと思われますが、16分半の短縮版となっています。 とはいえ、SACD化されムラヴィンスキーの凄さが倍増。名演の誉れ高い交響曲第4番も微妙なニュアンスに満ちた演奏であることに気がつかされます。 とりわけ「四季」は出だしの弦の高音から、ムラヴィンスキー独特のピンと張りつめた透明な音色に魅せられます。「秋」のバッカナールのリズム感と音楽 の大きさ、すべて神業と申せましょう。 (Ki)


Treasures
TRE-150(1CDR)
シェルヘンの二大過激名演集
ハイドン:交響曲第100番「軍隊」
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」*
ヘルマン・シェルヘン(指)
ウィーン国立歌劇場O

録音:1958年7月、1958年9月18日*(共にステレオ)
※音源:Westminster WST-14044、WST-14045*
◎収録時間:66:58
“伝統美を完全放棄!過激さの裏に迸る絶対に譲れない信条!!”
■音源について
いろいろ聴き比べましたが、結局この本家ステレオ初出盤を凌駕するものには出会えませんでした。この音の生々しい生命感、鋭利な切れ味、ハイドンの第2楽章後半のド迫力など、驚きの連続です。なお、「英雄」は、第2楽章だけティンパニが左から聞こえます。ヴァイオリンの位置は変わってないようなので、全体を左右逆転するわけにはいかず、そのまま収録しましたが、5:22頃に一瞬だけ右側へ移る箇所があり、ここだけは左右反転の処理を行いました(CDでは確かそのままだったと思います)。この定位の不安定さは、ウェストミンスターのステレオ初期録音によく見られる現象ですので、ご了承下さい。

★一口に「過激」とか「爆演」と言っても、その内容や意味合いは様々。私が知る限り、そのことを最も痛切に考えさせられのがこの2つの録音で、シェルヘンという指揮者の独自の芸術性を知るうえでも不可欠だと思います。
正直、「軍隊」終楽章の気が触れたとしか思えない高速テンポに初めて接した時は、思わず吹き出しましたが、次第に笑い事では済まない強烈な確信力に引き込まれてしまったことを昨日のことのように思い出します。第2楽章は、ゆったりとした優美さを貫くと思いきや、そのテンポを後半の金管・打楽器の壮麗さに転嫁させるという設計の巧みさ!ステレオ効果を意識した楽器配置にもドッキリ!
「英雄」は、前回1954年録音のオーソドックスな解釈を放棄し、この録音では異常な高速モードに激変!アンサンブルの正確さ、音の綺麗さなど二の次。でも、決して音楽をオモチャにしているわけでも、上から目線で作品を蹂躙しているのでもなく、シェルヘンは「真剣」であり、「夢中」なのです。DVD化されてたシェルヘンのリハーサル風景では、あまりにも長いシェルヘンの演説に呆れている団員の姿が映っていましたが、彼にとって音楽が全てであり、団員に好かれることなど眼中にないのでしょう。この「英雄」も、自分たちの音楽に誇りを持つ団員たちがシェルヘンの解釈に心酔してと言うよりも、「そこまで言う死ぬ気でやってやる!」的なスタンスで、ウィーンの伝統を一旦放棄してその棒に必死で食らいついている様子が目に浮かびます。
指揮者が通常とは異なる解釈を示した場合、それが聴き手に深く長く訴え掛けるかどうか、瞬間的なショックで終わってしまうか、その命運を分けるものは何か?結局、正しさを追い求めるより、何を表現するかが肝心だと、この2曲を聴くといつも痛感するのです。【湧々堂】

Profil
PH-12011(1CD)
ブルックナー:交響曲第3番(1873年稿) ヤニック・ネゼ=セガン(指)
シュターツカペレ・ドレスデン

録音:2008年9月21日/ドレスデン、ゼンパーオーパー(ライヴ)
Profilレーベル「エディション・シュターツカペレ・ドレスデン」シリーズ39作は、2008年9月21日に行われたネゼ=セガンのライヴ。当時33歳 の気鋭がブルックナーに挑戦しました。ネゼ=セガンは、2014年6月にモントリオールのメトロポリタン管弦楽団と同曲を録音しています。ラテン的な明るい色彩のメトロポリタン管に比べ、 シュターツカペレ・ドレスデンの渋くコクの深い音色の違いに驚かされますが、テンポも全体で5分以上遅いのが特徴です。ことに第2楽章アダージョは 3分近く遅く、ブルックナーならではの重厚さが満喫できます。ブルックナーの伝統を血肉に持つドイツの伝統オーケストラと、伝統を打破し、純音楽とし てのブルックナーを再現しようとしている若者のかけひきが刺激的です。 (Ki)


Audite
AU-87101(14LP)
輸入盤
2016年までの限定特価

KKC-1011(14LP)
国内盤
日本語解説付き

完全限定生産
フルトヴェングラー/RIAS録音集

■LP:1
ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」
■LP:2
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」
■LP:3
ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」
■LP:4
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」
■LP:5&6
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」 
■LP:6&7
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
■LP:8&9
ブルックナー:交響曲第8番
■LP:10
シューベルト:交響曲第8番「未完成」
■LP:10&11
シューベルト:交響曲第9番「グレート」
■LP:12
ブラームス:交響曲第4番
■LP:13
ブラームス:交響曲第3番
■LP:13
ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲
■LP:14
ブラームス:交響曲第3番
ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と愛の死*
全て、ウィルヘルム・フルトヴェングラー(指)BPO
■LP:1
録音:1947年5月25日
■LP:2
録音:1947年5月25日
■LP:3
録音:1954年5月23日
■LP:4
録音:1954年5月23日
■LP:5&6
録音:1950年6月20日
■LP:6&7
録音:1952年12月8日
■LP:8&9
録音:1949年3月15日
■LP:10
録音:1953年9月15日
■LP:10&11
録音:1953年9月15日
■LP:12
録音:1948年10月24日
■LP:13
録音:1949年12月18日
■LP:13
録音:1950年6月20日
■LP:14
録音:1954年4月27日、1954年4月27日*

●国内盤特典:日本語解説&フルトヴェングラーの戦後ベルリンフィル復帰公演(1947.5.25)のプログラム付き<レプリカ>
★限定生産の国内盤は販売終了となりましたが、輸入盤(日本語解説・特典なし)は入手可です。
2009年、AuditeがRIASに眠っていたオリジナルテープ(76cm/sec)から細心のマスタリングでCD化したフルトヴェングラー・コンプリートRIASレコーディングズのCDBOXは驚異的なセールスを記録し、今までの海賊盤やコピーテープからCD化されたものを市場から駆逐してしまった感がありますが、オリジナルテープの音をアナログで聴きたいという世界中からの要望にこたえ、ドイツ・オーストリアの交響曲を中心に180gの重量盤14枚組で発売。
エロイカの第1楽章、葬送行進曲、「グレート」の第1楽章、第2楽章、ブルックナーの各楽章は各1面を使っての音質にこだわりぬいたLPでございます。50年代、60年代、70年代とアナログLPは完成の域に達し、DGやALP品番のLPで私たちはフルトヴェングラーの芸術を聴いてきたわけですが、今回、AUDITEがRIASに眠っていたオリジナルテープ(76cm/sec)から最新のマスタリングでアナログLP化したこのBOXセットはいまだかつてない、フレッシュで古臭くない音で巨匠の至芸を堪能させてくれます。アナログならではの分厚く野太い音、それでいてフレッシュでクリアーな音質にフルトヴェングラーの演奏の素晴らしさに改めて目を開かされた思いがいたします。 (Ki)

CZECH RADIOSERVIS
CR-0888-2(1CD)
ヨセフ・スーク(1874-1935):交響曲ホ長調 Op.14*
交響詩「プラハ」Op.24+
プラハRSO
オンドレイ・レナールト(指)

録音:2015年*、2014年+

DACAPO
MAR-2.110417(6DVD)
NX-J01
MAR-2.110423(3Bluray)
NX-J01
ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス
■〈DVD1〉
ベートーヴェン:交響曲全集
1.交響曲第1番ハ長調Op.21
2.交響曲第2番ニ長調Op.36
〈DVD2〉
1.交響曲第3番「英雄」Op.55
2.交響曲第4番変ロ長調Op.60
〈DVD3〉
1.交響曲第5番ハ短調Op.67
2.交響曲第6番ヘ長調「田園」
〈DVD4〉
1.交響曲第7番イ長調Op.92
2.交響曲第8番ヘ長調Op.93
〈DVD5〉
1.交響曲第9番ニ短調「合唱」
2.ロドリーゴ:アランフェス協奏曲
〈DVD6〉
1.ベルリオーズ:幻想交響曲
2.R・シュトラウス:アルプス交響曲
〈Blu-ray1〉
ベートーヴェン:交響曲全集
1.交響曲第1番ハ長調Op.21
2.交響曲第2番ニ長調Op.36
3.交響曲第3番「英雄」Op.55
4.交響曲第4番変ロ長調Op.60
〈Blu-ray2〉
1.交響曲第5番ハ短調Op.67
2.交響曲第6番ヘ長調「田園」
3.交響曲第7番イ長調Op.92
4.交響曲第8番ヘ長調Op.93
〈Blu-ray3〉
1.交響曲第9番ニ短調「合唱」
2.ロドリーゴ:アランフェス協奏曲
3.ベルリオーズ:幻想交響曲
4.R・シュトラウス:アルプス交響曲
ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス(指)
デンマーク国立SO

アルビナ・シャギムラトーヴァ(S)
シャルロッテ・ヘレカント(Ms)
スコット・マッカリスター(T)
ヨハン・ロイター(Bs)
デンマーク国立コンサートcho
ペペ・ロメロ(G)

収録2012-2014年
収録時間:553分
音声:ステレオ
2.0/DD5.1/DTS5.1
字幕:なし
画面:16:9
REGION All(Code:0)
〈DVD〉片面二層ディスク×6
〈BD〉二層50GB×31080i High Definition
スペイン出身の大指揮者、ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス。 日本にも度々来日し、読売日本SOの常任指揮者を務めるなど、その 活動は高く評価され、日本国内でも多くの人気を獲得していました。2012 年からデンマーク国立SOの首席指揮者に就任しましたが、2014年6 月4日に体調不良のため引退を表明。その直後、6月11日にこの世を去っ てしまったという知らせは、日本のみならず全世界のファンに大きな衝撃 と悲しみをもたらしたことは忘れられません。 このベートーヴェンは、ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴスと、 最後の安住の地となったデンマーク国立SOの親密かつ緊迫の演奏を 収録した映像です。 ブルゴスらしい燃焼度が高い第3番や第5番、第7番、良く歌う美しいフ レーズが特徴的な第1番、第2番、第4番、豊かな表現力で聴かせる第6 番、従来の枠には収まりきらないエネルギーを孕んだ第8番、シャルロッ テ・ヘレカントら、名歌手たちをソリストに迎えた壮麗な第9番。どれも ドイツとスペインの良さを併せ持つスケールの大きな演奏です。 また、ボーナスとして含まれている、ペペ・ロメロをソリストに迎えた「ア ランフェス協奏曲」、ラテン系のテンションで押しまくる「幻想交響曲」、 壮大な場面が目の前に広がる「アルプス交響曲」の3曲も、彼の魅力が存 分に発揮された、多彩な表現力と、熱い音楽への愛が感じられる名演です。 20世紀を代表する指揮者の“最期の肖像”となった記念碑的BOXです。


WEITBLICK
SSS-0193(4CD)
カイルベルト・ステレオ・ライヴ1966-67
(1)ベートーヴェン:交響曲第6 番「田園」
(2)ベートーヴェン:序曲「コリオラン」
(3)ブラームス:交響曲第1番
(4)マーラー:交響曲第4 番
(5)ドヴォルザーク:交響曲第9 番「新世界より」
(6)モーツァルト:交響曲第33番
ヨゼフ・カイルベルト(指)
ケルンRSO
(4)アグネス・ギーベル(S)

録音:(1)1967年10月27日、(2)(4)1967年12月8日 、(3)1967年3月31日 、(5)(6)1966年4月15日 ケルン放送ビスマルクザール
〜ライナーノート〜より
■ベートーヴェン:交響曲第6 番「田園」、「コリオラン」序曲
「田園」をカイルベルトは、ハンブルク・フィルとスタジオ録音している。中々評判の良い 演奏である。が、今回の演奏は、それよりもずっと録音状態が良い。もちろん、ケルン放 送交響楽団の妙技もハンブルク・フィルを上回る。「嵐」以降の迫力も凄まじい。カイル ベルトは、フルトヴェングラーのような天才的なアッチェルランドを見せる人ではない。
■ブラームス:交響曲第1 番
ベルリン・フィルとのスタジオ録音は残念ながらモノラル録音であった。当盤のケルン放 送響とのライヴは、やはりオーケストラの機能性が非常に高い。第 3 楽章から第 4 楽章 へは、アタッカで奏される。よほど指揮者とオーケストラの意思疎通が良かったに違いな い。奔流のようなフィナーレは、筋骨隆々のフォルムと相俟って、圧倒的である。
■マーラー:交響曲第4 番
カイルベルトにとっての初出レパートリーである。カイルベルトとマーラーは縁が薄いよう だが、決してそうではない。マーラー生誕 100 年を祝う 1960 年のウィーン芸術週間に は、ウィーン交響楽団と第8 番「一千人の交響曲」を演奏している。そのほか、第1 番、 「大地の歌」の放送録音もCD化されている。音色も普段の重厚なカイルベルトと違って 軽妙で明るい。さすがに第3 楽章では、18 分も掛けて情緒纏綿に噎せ返るほどに甘美 に歌っている。非常に音質が良く、「カイルベルトのマーラー」の代表盤となった。
■ドヴォルザーク:交響曲第9 番「新世界」、モーツァルト:交響曲第33 番
カイルベルトは「新世界」交響曲を好んで指揮した。バンベルク響とのスタジオ録音も名 高い演奏である。ドヴォルザークは正にブラームスと肩を並べる、構成的な作曲家であ ることをカイルベルトの演奏は我々に教えてくれる。モーツァルトの交響曲第 33 番は、 現在では全く聴くことのできないスタイルの演奏である。カイルベルトは徹底的にリズム を厳格に刻んで、まるでベートーヴェンのようにモーツァルトを聴かせる。この頑なさ、こ れもカイルベルトの魅力である。
※英語・日本語・ドイツ語によるライナーノート付。舞台写真の大家、故丹野章氏による 来日時の写真を使用。

フォンテック
FOCD-9731(1CD)
税込定価
2016年11月9日発売
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」 川瀬賢太郎(指)神奈川PO

録音:2015年7月10日 横浜みなとみらいホール・ライヴ
2016 年に入り、第14 回齋藤秀雄メモリアル基金賞(3 月)・第26 回出光音楽賞(3 月)・ 第65 回横浜文化賞(9 月)と立て続けに受賞歴を更新している川瀬賢太郎。今まさに飛ぶ鳥を落とす 勢いの川瀬が満を持して送り出すのが、ドヴォルザークの「新世界より」です。 「マーラー:交響曲第2 番『復活』」(FOCD9673/4)、「レスピーギ:ローマ三部作」(FOCD9698) に続く神奈川フィルとのCD 第3 弾は、昨年7 月の定期演奏会のライヴ録音。誰の耳にも馴染んだこの 名曲において川瀬は、どんな一瞬からも清新な解釈を見せ、神奈川フィルから持ち前のしなやかな響き を引き出しつつ、完全燃焼へと導きます。 まさしく“フロム・ザ・ニュー・ワールド”と呼ぶにふさわしい、快演誕生の瞬間です。(フォンテック)


Treasures
TRE-139(1CDR)
オットー・アッカーマン〜名演集Vol.1
モーツァルト:交響曲第7番ニ長調K.45
 交響曲第8番ニ長調K.48
 交響曲第12番ト長調K.110
ハイドン:交響曲第100番「軍隊」*
ボロディン:交響曲第2番ロ短調#
オットー・アッカーマン(指)
オランダPO、ケルンRSO*,#

録音:1952年12月10-11日、1955年10月2-3日*、1954年6月8-11日#
※音源:独DISCOPHILIA OAA-101、DIS.OAA-100*,#
◎収録時間:79:02
“アッカーマン知られざる真価の本質を知る交響曲集!”
■音源について
アッカーマンのオペラ以外の録音は、ほとんどがコンサート・ホール・レーベルに集中しており、50代で亡くなったこともあり、その高い芸術性は広く認識されていません。ここに収録したモーツァルトは、コンサート・ホール・レーベルがアッカーマンのために交響曲全集として企画したものですが、アッカーマンの死去により、一部の曲はゲール、スウォボダの録音が充てられました。もちろんオリジナルはモノラルですが、このDISCOPHILIA盤は疑似ステレオ化(?)されていてやや不自然なため、ここではモノラルに変換しています。ハイドンとボロディンは、放送用音源。

★オットー・アッカーマン(1906−1960)は、ルーマニア生まれ。ドイツで本格的に音楽を学んだ後、主にヨーロッパ各地の歌劇場で活躍。少ない録音の中でも、EMIのオペレッタ録音がひときわ有名なので、交響曲にいおいても劇場的な雰囲気を湛えた音作りをすると思いがちですが、そう単純ではないところにアッカーマンの音楽性の底知れなさを感じます。
モーツァルトでは素直な進行とともに、古典的な様式をきちんと踏まえた安定感が際立ち、モーツァルトの天才的な筆致に自然な息吹を与えていますが、加えてそこには、常に独特の品格が備わっており、今ではその品格こそがアッカーマンの指揮の最大の魅力だと確信しています。「品格」と言ってもお上品で冷たいものではなく、温かい眼差しでスコアに向かい、音のダイナミズムや色彩、テンポなどは、音楽が最も美しく浮き上がるものを選択。結果的にシルキーな風合いを感じさせる…とでも申しましょうか。続くハイドンでは、そんな独特な空気がより顕著に立ち昇ります。
この「軍隊」、誰が何と言おうと史上屈指の名演です!第1楽章から、何の変哲もない進行の中で、全ての音が高純度を保っていることにまず驚愕!主部以降も各声部の絡みに不純物は皆無で、アッカーマンの魔法の杖で、音が泉のように湧き立つよう。「こう響かせたい」という私利私欲の欠片もない音楽が、これほど心を打つという実例です。スコアに書かれた「仕掛け」を拡大解釈したくなる第2楽章でも、その高純度ぶりは不変。それでいて、多くの聴き手が期待するスケール感もしっかり確保。第3楽章の中間部の微笑みも、アッカーマンの人柄を映すかのよう。終楽章はテンポのセンスが抜群な上に、畳み掛けるような切迫感とは違う澄み切った幸福感が横溢。0:33からの弦の音量を途中から落としてフルートへ引き渡す配慮や、後半シンバルが加わって以降の声部バランスの絶妙な入れ替え技などは、オケの量感を損ねずに美しく鳴らす極意を心得た人だけに可能な技!これほど魅力的な演奏に結実したのは、ハイドンの様式美とアッカーマンの清潔な音作りが合致しただけの偶然の産物ではないことは、次のボロディンが証明します。
こういう土臭い作品は、さすがに品格だけでは不十分と思われるでしょうが、そういう結果に陥るのは、その品格が急ごしらえの表面的な場合でしょう。その点アッカーマンの品格は筋金入りで、体に染み付いているものなので、それが音楽的ニュアンスに直結して感動を誘うのです。第1楽章冒頭のテーマから、土俗性を強調する素振りさえ見せず、そうあるべきバランスを維持しながら音像を明確化。そこから音楽の根源的に力を自然に引き出しています。第2主題もメランリックなニュアンスを故意に表面化せずとも、「ここは楽譜以上の表現は不要」という強い確信、というより瞬時の閃きが、説得力を与えているように思えてなりません。コーダのテンポの落とし方と一音ごとの刻印の仕方は、まさに高潔。白眉は、第3楽章!ケルンのオケの機能美と各ソロ奏者の素直な心の震えが、アッカーマンの絶妙な棒から自然に引き出されており、、トゥッティでも決して汚い音を発せず、幽玄の音像が繰り広げられるのです。
このアッカーマンの比類なき音作りのセンスは、無駄のない音の使い方という点では、指揮法を師事したジョージ・セルの影響が大きいかと思いますが、「厳格な指示を出して出して築いた音楽」という印象を与えない優美さは、努力して身につけたとは考えられず、神様からの贈り物としか思えません。【湧々堂】

Treasures
TRE-140(1CDR)
オットー・アッカーマン〜名演集Vol.2
モーツァルト
:交響曲第9番ハ長調 K. 73
 交響曲第13番ヘ長調 K. 112
ケルビーニ:歌劇「アナクレオン、またはつかの間の恋」序曲*
チャイコフスキー:交響曲第4番ヘ短調*
オットーアッカーマン(指)
オランダPO、
ベルン市立歌劇場O*

録音:1952年12月10-11日、1958年11月18日(ライヴ)*
※音源:独DISCOPHILIA OAA-101、瑞西RELIEF RL-851*
◎収録時間:75:05
“チャイコフスキーの孤独とダイナミズムを高潔な音彩で徹底抽出!”
■音源について
モーツァルトは、コンサート・ホール原盤でオリジナルはモノラルですが、このDISCOPHILIA盤は疑似ステレオ化(?)されていて不自然なため、ここではモノラルに変換。ケルビーニとチャイコフスキーはライヴ音源。レコードには「Stereo」と表示されていますが、拍手がモノラルに聞こえることと録音年代から、演奏のみ疑似ステレオ化したものと思われます。こちらは実に自然な仕上がりなので、そのままの音を採用しました。なお、チャイコフスキーの第1楽章前半で、原テープの劣化と思われる音揺れがありますが、ご了承下さい。

★アッカーマンがナチス・ドイツを逃れてスイスへ活動拠点を移し、1935年に得た大きなポストが、ベルン歌劇場の指揮者でした。そのオケとの縁の深さと、ライヴということもあってか、チャイコフスキーでは、かなり主情的な表現を注入している点がまず注目されますが、それよりもこの演奏は、チャイコフスキーへのアプローチの点でも、指揮芸術のあり方という点でも、重要な意味を持つ名演だと思います。
第1楽章の冒頭のファンファーレは、誰よりも寂しく孤独な風情を湛えていることに、まずドッキリ。その空気を引きずって第1主題も視線を落としたまま進行。皮脂分を削ぎ落としたスッキリとした音像を貫きながら、音楽は根底からうねり続けるので、独特の寂寥感が胸に迫ります。クラリネットの第2主題に入ると少しは希望の光が差し込むのが常ですが、音楽に浮揚感を与えるのはまだ先。8:29からようやく格調高いダイナミズムを打ち立てますが、ここでも音色を汚さず、全声部が完璧なバランスを保ち、その高潔さを確保したまま、11:28からは内燃パワーを大噴出させるのです。そしてコーダのテンポ設定の巧妙さ!例のルフト・パウゼがこれほど胸を突き刺すのも珍しいでしょう。
なお、この楽章は一部のパートが音の入りを間違えてアンサンブルが崩壊寸前の箇所がありますが、なんとか乗り切っています。
第2楽章は再び孤独の世界。リズムを垂直に一定に刻む箇所はほとんどなく、終止憂いの限りを尽くします。それなのに、情緒過多の印象を与えず、音楽全体が澄み切っているのです。
終楽章は実に壮大。それが華美なお祭り騒ぎにならないのは言うまでもありません。場面が変わるたびに違うテンポと表情を湛えるので、先の進行への期待と不安が入り混じり、それはあたかもチャイコフスキーの人生の生き写しのように響きます。最後は誰もが納得の大団円ですが、パワーを野放図に放射させまいとする強力な意志が働いているので、そこにもまた、アッカーマンの指揮者としての熱い信念を感じずにはいられません。【湧々堂】

GRAND SLAM
GS-2155(1CD)
ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 Op.92
交響曲第8番 ヘ長調 Op.93*
ブルーノ・ワルター(指)
コロンビアSO

録音:1958年2月1、3、12日/ハリウッド、アメリカン・リージョン・ホール
1958年1月8、10、13日、2月12日、ハリウッド、アメリカン・リージョン・ホール *
使用音源: Private archive (2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)
■制作者より  
ワルター/コロンビア交響楽団の2トラック、38センチのオープンリール・テープ復刻、今回はベートーヴェンの交響曲第7番と第8番です。音質に 関しては従来通りと申し上げれば、それで十分かと思います。これで2トラック、38センチのオープンリール・テープ復刻によるベートーヴェン交響曲全集は、 第9番「合唱」(2017年春頃に発売予定)を残すのみとなりました。  ステレオによるワルター/コロンビア響のベートーヴェン全集は当時、予約限定盤で番号もない特殊なLPで発売され、雑誌の批評も掲載されませんで した。解説書にはそうした状況を、当時の雑誌の座談会から偲びます。演奏の本質とは直接の関係はありませんが、知っていて損はないと思います。(平 林直哉)

ACCENTUS Music
ACC-30388CD(1CD)
20世紀ポーランド音楽シリーズ第3弾
シマノフスキ:演奏会用序曲Op.12
ルトスワフスキ:チェロ協奏曲 (1969/70)
 交響曲第4番 (1988/92)
ゴーチエ・カプソン(Vc)、
アレクサンダー・リープライヒ(指)
ポーランド国立RSO

録音:2016年1月27-29日、6月28-30日/カトヴィツェ音楽アカデミー・カロル・シマノフスキ音楽ホール
アレクサンダー・リープライヒの20世紀ポーランド音楽シリーズ第3弾はルトスワフスキとシマノフスキ。シマノフスキの演奏会用序曲は1904年、 22歳の作で初のオーケストラ曲。その後何度も改訂されましたが、リヒャルト・シュトラウスの影響が濃く、シマノフスキ特有のひんやりとした美感には 欠けるものの、エネルギッシュで聴き応え満点。 ルトスワフスキのチェロ協奏曲は1970年の作で、ロストロポーヴィチの希望で書かれました。現代的な作風ながら、チェロ独奏がオーケストラという 権力に立ち向かい、攻撃される様を魔術のように描きます。ゴーチエ・カプソンが超絶的テクニックで大太刀まわりを演じます。最晩年の交響曲第4番は 不思議な透明感と枯淡の境地を味わえます。き

Capriccio
C-8005(1CD)
NX-A13
チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」
祝典序曲「1812年」*
アカデミー室内O
ネヴィル・マリナー(指)

録音:1990年5月28-30日、1990年3月17日* ロンドン聖ジュード教会
2016年10月2日、92年の生涯を閉じた名指揮者ネヴィル・マリナー。亡くなる直前まで闊達な演奏を繰り広げていただ けに、その訃報は音楽界を瞬時に駆け巡りました。この「悲愴」は1990年の録音で、当時シュトゥットガルト放送SO の音楽監督を辞し、カダケスOの首席客演指揮者に就任した頃の演奏です。イギリス音楽に深い洞察力を示したマリナ ーですが、このチャイコフスキー(1840-1893)も得意のレパートリー。たっぷりとした響きと歯切れの良い音運びが持ち味 です。序曲「1812年」の品の良いクライマックスも聴き所です。


Altus
TALTLP-007(10LP)
240セット完全限定盤
税込価格
ブルックナー:交響曲集成
LP 1&2(TALTLP-007 第1,2楽章、TALTLP-008 第3,4楽章)
(1)交響曲第4番 変ホ長調
LP 3&4(TALTLP-009 第1,2楽章、TALTLP-010 第3,4楽章)
(2)交響曲第5番 変ロ長調
LP 5&6(TALTLP-011 第1,2楽章、TALTLP-012 第3,4楽章)
(3)交響曲第6番 イ長調
LP 7&8(TALTLP-013 第1,2楽章、TALTLP-014 第3,4楽章)
(4)交響曲第7番 ホ長調
LP 9&10(TALTLP-015 第1,2楽章、TALTLP-016 第3,4楽章)
(5)交響曲第8番 ハ短調
オイゲン・ヨッフム(指)
アムステルダム・コンセルトヘボウO

録音:(1)1975年1月16日、
(2)1986年12月4日、
(3)1980年11月2日、
(4)1970年3月15日、
(5)1984年9月26日
全てステレオ
コンセルトヘボウの美しい響の中で展開される理想的なブルックナー集成。味わいと迫力が見事に融合した、今や失われた美しいブルックナーがよみがえります。 5番は有名なフィリップス盤と比べ、ヨッフム翁最晩年の記録だけあってよりスケール感があり、CD時代より評価が高く人気盤でありました。6番はコンセルトヘボ ウ管も自薦の名演で、第2楽章など無類の味があります。7番が70年の録音で晩年の東京ライヴとは別もの。力強さと雄渾さが素晴らしい。4番は語り口のうまさにぐいぐい引き込まれます。8番は圧倒的なコーダが素晴らしい演奏です。どの曲も放送録音ということを考えても優秀な音質です。新マスタリングでアナログマ スターテープを作製の上、LP化いたしました。また解説書も充実していて、ヨッフム翁の有名な論文「ブルックナーの交響曲の解釈のために」が新訳(河原融氏訳) で収録。この論文はヨッフムがブルックナーについてわかりやすく語ったもので、曲の頂点はどこか?といった議論から5番の金管増強の件に関する考察など、ブルッ クナーを聴く上で興味深く参考になる話題が満載です。 (Ki)

Forgotten Records
fr-fr-1107(1CDR)
カール・ダマー/べートーヴェン:交響曲集
交響曲第第6番「田園」
交響曲第第7番 イ長調 Op.92 *
カール・ダマー(指)
ヴュルテンベルク州立劇場O
シュトゥットガルト州立歌劇場O*

録音:1959年
※音源:Club Mondial du Disque CMD 356、352
Forgotten Records
fr-1108(2CDR)
C・デイヴィス/モーツァルト:交響曲&ディヴェルティメント集
交響曲第33番 変ホ長調 K.319
交響曲第36番「リンツ」
ディヴェルティメント.ヘ長調 K.247 *
ディヴェルティメント.二長調 K.251*
コリン・デイヴィス(指)イギリスCO

録音:1962年 、1961年*(全てステレオ)
※音源:L'Oiseau-Lyre SOL 60049、SOL 60029
Forgotten Records
fr-1048A(1CDR)
チャイコフスキー:交響曲第2番 *
ドヴォルザーク:交響曲第9番 「新世界より」#
カルロ・マリア・ジュリーニ(指)
ボストンSO

録音:1962年3月2日*、1962年3月9日# (ライヴ)
Forgotten Records
fr-1245A(1CDR)
ミュンシュのベートーヴェン
交響曲第5番「運命」
交響曲第7番*
シャルル・ミュンシュ(指)
ボストンSO

録音:1960年1月29日、1957年12月27日* ボストン・シンフォニー・ホール(ライヴ)
Forgotten Records
fr-1099A(1CDR)
シューベルト:交響曲集第4番「悲劇的」*
交響曲第6番ハ長調 D.589
ウォルター・ジュスキント(指)*
ハンス・シュミット=イッセルシュテット(指)
LSO

録音:1958年(ステレオ)
※音源:Mercury SR 90196 A
Forgotten Records
fr-1104A(1CDR)
ハイドン:交響曲集
交響曲第86番 二長調 Hob.I: 86
交響曲第92番 「オックスフォード」
フランコ・カラッチオーロ(指)
アレッサンドロ・スカルラッティO

録音:1955年
※音源:Columbia CX 1378
Forgotten Records
fr-1106(1CDR)
シュミット=イッセルシュテットのシューベルト
第5番 変ロ長調 D.485
第9番「グレート」*
ハンス・シュミット=イッセルシュテット(指)
北ドイツRSO

録音:1955年、1959年*

※音源:Capitol P 18021、Telefunken LT 6635
Forgotten Records
fr-1105(1CDR)
エルネスト・ブール/モーツァルト他
モーツァルト:交響曲第29番*
 協奏交響曲変ホ長調 K.297b#
べートーヴェン:「レオノーレ」序曲第3番*
ベルリオーズ:序曲「リア王」*
ルイ・コルティナ(Hrn)
モーリス・クリケノワ(Cl)
ジュール・ジョトゲリュック(Ob)#
ルネ・プレシエ(Fg)#
エルネスト・ブール(指)
フランス国立放送局O

録音:1951年*、1953年(以上、放送音源)
Forgotten Records
fr-1243(2CDR)
ショスタコーヴィチ:交響曲第1番
組曲「黄金時代」
交響曲第5番*
ハワード・ミッチェル(指)
ワシントン・ナショナルSO

録音:1954年(モノラル)、1959年(ステレオ)*
※音源: Westminster WL 5319、 RCA LSC 2261
Forgotten Records
fr-1239(1CDR)
チャイコフスキー:交響曲第2番*
ロバート・ウォード(1917-2003):交響曲第3番#
レオン・スタイン(1910-2002):3つのハシディズム舞曲(#)
ソーア・ジョンソン(指)シンシナティSO

録音:1953年頃*、1954年頃#
※音源 Remington R-199-187、199-185
Forgotten Records
fr-1089A(1CDR)
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」 ウラディーミル・ゴルシュマン(指)ボストンSO

録音:1,944年1月22日ライヴ

Lyrita
SRCD.2355(4CDR)
ブリティッシュ・シンフォニーズ
(1)W.S.ベネット:交響曲ト短調
(2)ルーサム:交響曲第1番ハ短調
(3)モーラン:シンフォニエッタ
(4)バックス:交響曲第1番変ホ長調
(5)ラッブラ:交響曲第4番 Op.53
(6)ロースソーン:交響的練習曲
(7)L・バークリー:交響曲第3番 Op.74
(8)オルウィン:交響曲第5番「ハイドリオタフィア」
(9)グレース・ウィリアムズ:交響曲第2番
(10)アーノルド:シンフォニエッタ第1番 Op.48
(11)ワーズワース:交響曲第3番ハ長調 Op.48
(12)サール:交響曲第2番 Op.33
(13)ジュベア:交響曲第1番 Op.20
(1)ニコラス・ブレイスウェイト(指)LPO
(2)ヴァーノン・ハンドリー(指)LPO
(3)エイドリアン・ボールト(指)LPO

(4)マイヤー・フリードマン(指)LPO
(5)ノーマン・デル・マー(指)フィルハーモニアO
(6)ジョン・プリッチャード(指)LPO

(7)レノックス・バークリー(指)LPO
(8)ウィリアム・オルウィン(指)LPO
(9)ヴァーノン・ハンドリー(指)BBCウェールズSO

(10)ニコラス・ブレイスウェイト(指)LSO
(11)ニコラス・ブレイスウェイト(指)LPO
(12)ヨーゼフ・クリップス(指)LPO
(13)ヴァーノン・ハンドリー(指)LPO
知られざるイギリス音楽の発掘を行い、LP時代から数多くの支持を集めてきた「リリタ」。「ピアノ協奏曲集」(SRCD.2345)、「弦楽器のための協奏曲集」(SRCD.2346)に続くベスト盤第3弾には、ボールトやクリップス、デル・マーなど往年の名指揮者たちによる近代英国のシンフォニーが満載!※Lyritaは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

Coviello
COV-91618
(1SACD)
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」、
交響詩「真昼の魔女」Op.108
マルクス・ボッシュ(指)
ニュルンベルク州立PO

録音:2015年ライヴ
マルクス・ボッシュが、2011年から音楽監督を務めているニュルンベルク州立フィルハーモニーと共に取り組んでいるドヴォルザークのシリーズ第5弾 は、最も有名で最も演奏機会の多い作品である交響曲第9番。1892年9月、ドヴォルザークは、ニューヨーク・ナショナル音楽院の院長としてアメリ カに渡りましたが、この時影響を受けた黒人霊歌などが作品には大きな影響を与えており、その代表作がチェロ協奏曲、弦楽四重奏曲「アメリカ」であり、 この交響曲第9番「新世界より」です。ドヴォルザークはアメリカ近代音楽の創始者とも評され、1893年12月16日に行われた初演は大成功をおさめ ました。アメリカ音楽の影響がはっきりと見られますが、根底にはチェコ音楽の色合いが残っているドヴォルザーク特有の旋律と自身の形式の集大成とも いえる作品です。マルクス・ボッシュは、巧みなフレージングの処理、堂々としたスケール感と表情付けの巧さが際立つ演奏を展開しています。 カップリングには、交響詩「真昼の魔女」。ドヴォルザークは、交響曲9曲を書いた後、集中して交響詩を4曲完成させています。「水の精」「真昼の魔女」「金 の紡ぎ車」「野鳩」は、いずれもチェコの詩人エルベンの詩に触発されて書かれ、チェコの民話に基づいたストーリーを巧みな表現力で生き生きと描いて います。「真昼の魔女」は、楽しく遊んでいた子どもが急に機嫌が悪くなり、母親が子ども叱って恐ろしい魔女を呼ぶと脅かすのですが、本当に魔女が現れ、 不気味な踊りを踊り、果てはその子どもを殺してしまうというゾッとする話。ボッシュはこのシリーズで交響曲とともに、この交響詩にも取り組んでおり、「真 昼の魔女」も子ども、母親、魔女のそれぞれの主題を見事な音楽描写で聴かせています。

Edition HST
HST-099(1CD)
税込定価
J.B.ヴァンハル:交響曲集第17巻Bryan C6、D15
交響曲ハ長調Bryan C6 (1767-68?)
交響曲ニ長調Bryan D15 (1775-78?)
カンタービレ 〜カッサシオ ヘ長調 Weinmann III:F3 (ca.1770)

(以下ボーナス・トラック)
ディッタースドルフ:交響曲変ホ長調Grave Es3 (-1763?)
ディッタースドルフ:交響曲ニ長調Grave D12 (-1766?)
ハイドン・シンフォ二エッタ トウキョウ
リーダー;松井利世子(ヴァイオリン)
玉村三幸(フルート・ソロ;C6 D15)、落合智加(オーボエ・ソロ; F3)、ほか

録音: 2014 年 3 月、2012 年 4 月東京・三鷹市風のホール (Es3 D12) にてライヴ収録
現存するコレクションのうち、クラム・ガラス宮につぐ、独レーゲンスブルク、テュ ルン&タクシス・コレクションから3曲収録。 ボーナス・トラックにディッタース作、2曲追加。 ※HST オーナー交通事故リハビリ回復記念!感謝限定特別価格盤!!



Profil
PH-16060(8CD)
ギュンター・ヴァント〜ミュンヘン・レコーディングス
■Disc1
ブルックナー:交響曲第8番(ハース版)〜第1、2、3楽章

■Disc2
ブルックナー:交響曲第8番(ハース版)〜第4楽章
シューベルト:交響曲第8番「未完成」*
■Disc3
ブルックナー:交響曲第5番(原典版)
■Disc4
シューベルト:交響曲第9番「ザ・グレイト」
■Disc5
ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」(原典版)
■Disc6
ブラームス:交響曲第1番Op.68
ベートーヴェン:交響曲第1番Op.21*
■Disc7
ブルックナー:交響曲第6番(原典版)
■Disc8
ブルックナー:交響曲第9番(原典版)
ギュンター・ヴァント(指)ミュンヘンPO
■Disc1
録音:2000年9月15日ミュンヘン、ガスタイク(ライヴ)
■Disc2
録音:2000年9月15日、1999年9月28日* ミュンヘン、ガスタイク(ライヴ)
■Disc3
録音:1995年11月29日&12月1日ミュンヘン、ガスタイク(ライヴ)
■Disc4
録音:1993年5月28日ミュンヘン、ガスタイク(ライヴ)
■Disc5
録音:2001年9月13、14&15日ミュンヘン、ガスタイク(ライヴ)
■Disc6
録音:1997年2月19、21&23日、1994年2月4日* ミュンヘン、ガスタイク(ライヴ)
■Disc17
録音:1999年6月24日ミュンヘン、ガスタイク(ライヴ)
■Disc8
録音:1998年4月21日ミュンヘン、ガスタイク(ライヴ)
全てステレオ
2008年にリリースされ話題となったギュンター・ヴァントのミュンヘン・フィルとのライヴBOXがコンパクトなケースと驚きの大幅値下げで再登場。 きわめつけの独墺系レパートリーがならぶなかで、ヴァントが一年に一曲のペースで取り上げたブルックナー。第1楽章冒頭、ピシッと徹底した弦のき ざみにこれから起こるドラマの全てが凝縮したかのように、ヴァントの芸風の真髄、厳しく引き締まった造形美に打ち抜かれた第6 番。そして「この世か らの離脱と内なる真理の表現として、彼岸の輝きと恍惚にみち」、建築にたとえて第5 番に次いで重きを置いていた第9 番。ブルックナーについて、ヴァ ントは自身の評伝のなかで「ずいぶんと多くの時間を要した」と述懐していますが、じっさいにこうしたものすごい演奏を聴くとこの言葉の重みが実感され ます。 巨匠ヴァントが最晩年に残したミュンヘン・フィルとのきわめつけのライヴ。演奏内容は折り紙つき、録音もきわめて優秀な当セットが超お手頃価格で 楽しめます。お買い逃しなく! (Ki)

C Major
73-2508(DVD)
73-2604(Bluray)
ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」(ハース版) シュターツカペレ・ドレスデン
クリスティアン・ティーレマン(指)

収録:2015年5月23日バーデン=バーデン祝祭歌劇場(ライヴ)
■DVD
画面:16:9 NTSC
音声:DTS5.0、DD5.0、PCM2.0
75分
■Bluray)4
画面:16:9 HD
音声:DTS-HD MA5.0、PCM2.0
75分
ティーレマンとシュターツカペレ・ドレスデンは、スローペースですがブルックナーの交響曲のチクルスに取り組んでおり、2012年収録の第8番 (716204)、2013年収録の第5番(717904) 、当盤と同時期に収録した第9 番(733404)と充実した音楽を聴かせてくれました。ブルックナーの交 響曲第4番「ロマンティック」は、演奏時間70分強と通常より長めですが、その長さを全く感じさせず、一音一音丁寧に紡ぎだされるブルックナーの世 界を堪能することができます。シュターツカペレ・ドレスデンの熟成された豊かな響きがホールを包み、完璧なアンサンブルと繊細かつダイナミックな表現 で、ティーレマンの自信と確信に満ちた演奏が披露されています。 (Ki)


Treasures
TRE-136(1CDR)
クーベリック&VPOのドヴォルザーク
交響曲第7番ニ短調Op.70
交響曲第9番ホ短調「新世界から」*
ラファエル・クーベリック(指)VPO

録音:1956年10月1-2日、3-4日* (共にモノラル)
※音源:英DECCA LXT-5290、LHT-5291*
◎収録時間:77:05
“「ウィーン・フィルのドヴォルザーク」の頂点をなす感動録音!”
■音源について
この2曲は4日間で集中的に録音されており、レコード番号も連続しています。既にTRE-102等でも記したように、ここでもあえてモノラル盤を採用しています。通常聴かれているステレオ・バージョンでは、小さい箱に押し込んだような不自然な音を頭の中で「現実的な音」に補正する必要があるばかりか、音楽を小じんまりとさせてしまい、この演奏本来の風格も深みも損なわれること夥しいからです。これは、デッカによるウィーン・フィルの1950年代のステレオ録音のほぼ全てに共通しています。世評以上の味わいをぜひご体感ください。

★クーベリックによるこの2曲の録音は他にも数種存在しますが、このウィーン・フィル盤の素晴らしさは、他とは別次元!この録音時40代のクーベリックには、既にこれらの作品のアプローチに揺るぎない確信を持っていたことが窺えると共に、当時のウィーン・フィルの独特のクセをさり気なく抑制しながら、プラスの魅力だけを引き出す手腕にも感服するばかりです。
「第7番」は、一般的にはボヘミア的な民族色よりもドイツ風の構成を重んじた作品とされますが、この演奏には隅々まで郷愁を惜しげもなく注入されており、冒頭の主題からして切なさの極み。第2主題が大きく羽ばたく4:36からの音の張り艶はにも言葉を失います。第2楽章は、冒頭から過剰になる寸前まで思いの丈を込めたフレージングを見せたかと思うと、1:30からの主部旋律では、心の震えをストレートに反映したフレージングに涙を禁じえません。終楽章は、冒頭での音価をたっぷり確保した深い呼吸、先を急がず噛みしめるようなフレージングに、立派なソナタ形式を締めくくると言うより、ドヴォルザークならではのノスタルジーを最優先させるクーベリックの意思が明確に刻まれています。第2主題に入る前の経過句(1:26〜)で大きくリタルダンドする例は珍しくないですが、これほど必然を感じさせることはなく、その後の進行でも、何となく鳴っている箇所など皆無。そして、大げさな見栄など切らないコーダの潔さ!
「新世界」も、只ならぬ名演奏。ウィーン・フィルの「新世界」といえば、ケルテス盤があまりにも有名ですが、音の新旧以外にクーベリック盤ををそれより下位に置く理由がどこにあるでしょうか?少なくともウィーン・フィルの音の出し方の本気度が違い、特に第2楽章の素晴らしさといったら、全ての条件が揃った奇跡の瞬間と言うしかありません!4:30から中間部に入るまでの消え入り方!信じられません!【湧々堂】


RICCARDO MUTI MUISC
RMM-2016(1CD)
ムーティのモーツァルト
交響曲35番「ハフナー」
交響曲第41番「ジュピター」*
リッカルド・ムーティ(指)
ルイージ・ケルビーニ・ジョヴァニーレO

録音:2014年、2009年*
ヨーロッパ全土で活躍したイタリアの作曲家ルイージ・ケルビーニにちなんで命名され、強いイタリアのアイデンティティとヨーロッ パの音楽・文化観へと向けられた自然な傾向を結びつけるという、この楽団の趣旨がはっきりと示されています。この楽団は、ミラノの南東70キロ程の 街ピアチェンツァに本拠地を構え、毎夏ムーティが総監督を務めるラヴェンナ音楽祭に出演しています。奏者はすべて30歳以下のイタリア全土から集まっ た若者。名門オーケストラを指揮するような緊張感ではなく、演奏をすることを楽しむように、生き生きと音楽を若い演奏家たちと作り上げています。 ムーティは、このモーツァルトの交響曲「ハフナー」「ジュピター」ともに、ウィーン・フィルと録音しています。その演奏は、ウィーン・フィルの美しい 伝統的な響きとムーティの上品かつ丁寧な音楽作りで名盤としてあげられています。この録音でも、響きこそ異なりますが、オーケストラの力量を存分に 引き出し、たっぷり語らせ自然な音楽の流れを作り出し、瑞々しい演奏を聴かせてくれます。

DREYER-GAIDO
DGGF-005(2CD)
品番変更
マーラー:交響曲第6番 「悲劇的」 ガブリエル・フェルツ(指)
シュトゥットガルトPO

録音:2008年2月15日、リーダーハレ・ベートーヴェンザール、シュトゥットガルト、ライヴ録音
才ガブリエル・フェルツとシュトゥットガルト・フィルの名タッグによるマーラー・ライヴ録音第2弾は、交響曲第6番「悲劇的」。ガブリエル・フェルツによる譜例付きの詳細な解説の日本語ヴァージョン付き。


BERLINER PHIL.
KKC-1062(6LP)
布張りケース、
布張りハードカバー・ブック
シリアルナンバー入り(手書き)
日本盤のみの3大特典付き

完全限定生産
税込定価
ブラームス:交響曲全集
交響曲第1番ハ短調作品68
LP1
A:第1楽章(録音:2014年9月18日)
B:第2楽章(録音:2014年9月23日)
LP2
A:第3楽章、第4楽章(録音:2014年9月23日)
交響曲第2番ニ長調作品73
LP2
B:第1楽章(録音:2014年9月19日)
LP3
A:第2楽章(録音:2014年9月24日)
B:第3楽章、第4楽章(録音:2014年9月19日)
交響曲第3番ヘ長調作品90
LP4
A:第1楽章(録音:2014年9月25日)
B:第2楽章(録音:2014年9月25日)
LP5
A:第3楽章、第4楽章(録音:2014年9月25日)
交響曲第4番ホ短調作品98
LP5
B:第1楽章(録音:2014年9月26日)
LP6
A:第2楽章(録音:2014年9月26日)
B:第3楽章、第4楽章(録音:2014年9月26日)
サイモン・ラトル(指)BPO

録音場所:ベルリン・フィルハーモニー(ライヴ)
180g重量盤

●日本盤のみの3大特典
1.日本のためにベルリン・フィル・レコーディングスにより特別に作成された 日独版布張りハードカバー・ブック
(注:日本盤にはインターナショナル版のハードカバー・ブック(独英)と日本語版とが両方封入されています。)
2.トーンマイスター(録音技師)、ライナー・マイヤール氏のサイン入り品質保証書
3.生写真2枚
 ・ラトルとベルリン・フィル
(フィルハーモニーの第4スタジオから収録中に撮影したもの)
 ・収録に使用されたノイマンのカッティング・マシーンVMS-80
ベルリン・フィル・レコーディングスから、サー・サイモン・ラトル指揮による「ブラームス交響曲全集」が発売されます。当盤は、2014年9月にベ ルリンのフィルハーモニーで行われたライヴ・コンサートを、ダイレクトカット方式により収録したLPレコードです。LPのみの発売で、CD化の予定はあ りません。通常レコード制作では、マスター作成にあたり、複数のテイクをつなぎ合わせる編集とマスタリングを行います。今回のダイレクトカット録音で は、そうした工程は一切行わず、ひと組のステレオ・マイク(ゼンバイザーMKH800Twin)で拾った音(波動)を、直接カッティング・マシーンにつなぎ、 ラッカー盤に刻み込んでいます。シンプルな方法ながら、正真正銘の「生音」を録った究極のアナログ録音です。
今日では、ダイレクトカットで録音が行われることはほとんどありません。ベルリン・フィルも、最後にこの方式で収録を行ったのは、70年前。その際 最大の難関となるのは、編集ができないため、演奏上のミスがそのまま盤に刻まれてしまうことです。特に大編成のオーケストラ作品ではリスクが高く、 今回の録音が実現したのは、まさに世界最高峰のベルリン・フィルだからこそと言えるでしょう。機材にも注目が集まります。収録で使用されたのは、LP レコード制作の金字塔と呼ばれるノイマンのカッティングレースVMS-80。制作を担当したのは、ドイツを代表するトーンマイスター、ライナー・マイヤー ル氏(ドイツ・グラモフォンの黄金時代の録音技師として有名)が主宰するエミール・ベルリナー・スタジオです。重さ400キロのカッティング・マシー ンを500メートル先のフィルハーモニーに運び込み、音声スタジオ「第4スタジオ」で収録が行われました。当LPは、ベルリン・フィルのメンバーのた だならぬ緊張感、そして録音チームの強い意気込みが刻み込まれた一大企画です。
そしてベルリン・フィルの思いが詰まったこのLPは完全限定プレス。全世界で1833セット(ブラームスの生年と同じ数)、そのうち日本盤が500セッ ト。日本盤には豪華三大特典が付きます。さらにお買い上げ頂きました方の応募特典(内容未定)もご用意しております。 (Ki)

ORFEO DOR
C924161DR(1CD)
NX-B04
ベートーヴェン:交響曲第1番
交響曲第7番イ長調Op.92
ニコラウス・アーノンクール(指)
VPO

録音:2003年8月29日ザルツブルク音楽祭フェルゼンライトシューレ(ステレオ)
2016年、世界中の人々からその逝去を惜しまれた巨匠アーノンクール。手兵「ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス」と 共に個性の強い演奏を繰り広げながら、モダン・オーケストラとも共演。こちらでも独特の解釈と自らの信念を強く示した演 奏は常に賛否両論を繰り広げてきました。 アーノンクールがウィーン・フィルと共演をはじめたのは1980年代から。クレーメルとカシュカシュアンを独奏者にしたモ ーツァルトの「協奏交響曲」などの共演がありますが、何より彼とウィーン・フィルとの結びつきの強さは2001年と2003 年の「ニューイヤー・コンサート」に象徴されるでしょう。例年は緩く親密な雰囲気が漂うニューイヤー、この2回は緊張 感に満ちた不思議な雰囲気が漂っていたことでも知られています。 このベートーヴェンは2回目のニューイヤーと同じ年の音楽祭での録音です。既に強い関係性を保つ指揮者とオーケストラ から生まれるアーノンクールならではの押しの強いベートーヴェンは、彼の創造における試行錯誤の中間地点とも言う解釈。 もちろん「ベートーヴェンの楽譜には何も足さない」というストイックさは変わることがありません。

Danacord
DACOCD-775(1CD)
ビゼー:管弦楽作品集
交響曲ハ長調
「カルメン」 組曲第1番
「アルルの女」 組曲第1番
「アルルの女」 組曲第2番
マルク・スーストロ(指)
オーフスSO

録音:2016年6月6日−10日、オーフス・シンフォニー・ホール(デンマーク)
デンマーク、オーフス市のオーケストラ、オーフスSOと、2015年8月よりオーフス響の首席指揮者の任に就いたフランスの指揮者マルク・スーストロが描くジョルジュ・ビゼーの管弦楽作品集。 代表作「カルメン」、「アルルの女」の組曲に加え、ビゼーが17歳のときに書き上げた習作、「交響曲ハ長調」を収録。フランス音楽のスペシャリストとして長いキャリアを誇るマルク・スーストロが振る、色彩豊かなビゼーの交響曲と組曲集です。



SWR music
SWR-19022CD(5CD)
NX-D09
ミヒャエル・ギーレン・エディション第3集〜ブラームス:交響曲全集・管弦楽作品・協奏曲集

■CD1
1.悲劇的序曲ニ短調Op.81
交響曲第1番ハ短調Op.68*

■CD2
交響曲第2番ニ長調Op.73
ハイドンの主題による変奏曲Op.56a*

■CD3
交響曲第3番ヘ長調Op.90
交響曲第4番ホ短調Op.98*

■CD4
ピアノ協奏曲第1番ニ短調Op.15【初出音源】
運命の歌Op.54【初出音源】*

■CD5
ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲イ短調Op.102
ピアノ四重奏曲第1番卜短調Op.25(A.シェーンベルクによる管弦楽編)*
全て、ミヒャエル・ギーレン(指)

■CD1
バーデン・バーデン南西ドイツRSO
録音:バーデン・バーデンハンス・ロストバウト・スタジオスタジオ録音
1995年12月14日
1995年5月17日*
■CD2
バーデン・バーデン南西ドイツRSO
録音:2005年5月25-31日フライブルク・コンツェル卜ハウススタジオ録音
1996年1月16日バーデン・バーデンハンス・ロスバウ卜・スタジオスタジオ録
音*
■CD3
バーデン・バーデン南西ドイツRSO
録音バーデン・バーデンハンス・ロスバウ卜・スタジオスタジオ録音
1993年5月3.4日
1989年4月28日-5月3日*
■CD4
ゲルハル卜・オピッツ(P)
ケルン放送cho
バーデン・バーデン南西ドイツRSO
録音:1991年5月2日バーデン・バーデンハンス・ロスバウト・スタジオスタジオ録音:2005年12月7.8日フライブルク・コンツェル卜ハウススタジオ録音*
■CD5
マーク・キャプラン(Vn)
ダヴィド・ゲリンガス(Vc)
バーデン・バーデン南西ドイツRSO
録音:バーデン・バーデンハンス・ロスバウト・スタジオスタジオ録音
1989年5月3日、1991年4月3日*
ヒャエル・ギーレン・エディション第3集はブラームスの交響曲全集と管弦楽作品、 協奏曲集。この中には、2曲の初出となる1991年録音の「ピアノ協奏曲第1番」(ピ アノはゲルハル卜・オピッツ)と、2005年録音の「運命の歌」を含んでいます。既に 高い評価を受けている4曲の交響曲は、1989年から2005年までと録音年代は広範 囲に渡っていますが、その解釈は常に変わることなく、理想的な重厚さと渋さを備え た、すみずみまで見通しの良い演奏です。シェーンベルクが管弦楽用に編曲したピア ノ四重奏曲は、アンサンブルの精緻さを壊すことなく管弦楽へと置き換えたもので、 ギーレンならではの妥協のない鋭い響きが楽しめます。2曲の協奏曲もソリス卜の選 定から文句ないもので、ドイツ音楽の権威オピッツの演奏する、まるでピアノもオー ケス卜ラの一部になったかのようなピアノ協奏曲、オーケストラと対話をしながらも、 緊密な楽器同士のやりとりが見事なキャプランとゲリンガスの二重協奏曲。そしてこ ちらも初出となる「運命の歌」での厳粛ながらも、バランスの取れた清冽なアンサン プル。ギーレンとバーデン・バーデン南西ドイツRSOの強い信頼関係から生 まれた極上のブラームスです。
SWR music
SWR-19009CD(1CD)
NX-B05
ドヴォルザーク:交響曲第3番変ホ長調Op.10
交響曲第4番ニ短調Op.13*
ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送PO
カレル・マーク・チチョン(指)

録音2015年3月16-19日ザールブリュッケンコングレスハレ、2015年6月1-3日,2015年6月5日*
ニューヨーク・タイムズで「天才的な指揮者」として紹介され、現在世界中で活躍している指揮者カレル・マーク・チチョン。 彼によるドヴォルザーク交響曲の最新巻は、普段あまり耳にする機会のない第3番と第4番の組み合わせです。結婚を間近 に控えた1873年に書かれた第3番は、当時心酔していたワーグナーのメロディが引用されていることで知られる明るく堂々 とした交響曲。その翌年に書かれた第4番もやはりワーグナーの雰囲気が感じられる部分が多く、若きドヴォルザークの足 跡が見事に刻まれた力作です。そんなドヴォルザークの若さ溢れるエキサイティングな精神を、チチョンはは鋭い洞察力を活 かし、精細に満ちた色彩的な作品として描き出しています。

LSO Live
LSO-0675
(Bluray Audio)
シベリウス:交響曲全集
(1)交響曲第1番ホ短調Op.39
(2)交響曲第2番ニ長調Op.43
(3)交響曲第3番ハ長調Op.52
(4)交響曲第4番イ短調Op.63
(5)交響曲第5番変ホ長調Op.82
(6)交響曲第6番ニ短調Op.104
(7)交響曲第7番ハ長調Op.105
(8)クレルヴォ交響曲Op.7
(9)交響幻想曲「ポホヨラの娘」
(10)交響詩「大洋の女神」
サー・コリン・デイヴィス(指)LSO
モニカ・グロープ(Ms) 
ペーテル・マッティ(Br) 
ロンドン交響cho男声合唱

録音:(1)2006年9月23-24日(ライヴ)
(2)2006年9月27-28日(ライヴ)
(3)2003年9月24日-10月2日(ライヴ)
(4)2008年6月29日-7月2日(ライヴ)
(5)2003年12月10-11日(ライヴ)
(6)2002年9月28-29日(ライヴ)
(72003年9月24日-10月2日(ライヴ)
(8)2006年9月18日&10月9日(ライヴ)
(9)2005年10月
(10)2008年6月29日&7月2日
サー・コリン・デイヴィス(1927-2013)は、ロンドン交響楽団と50年以上にわたって共演した、楽団にとっても特別な指揮者でした。広大なレパー トリーを演奏したデイヴィスですが、とりわけシベリウスには思い入れが深く、‘シベリウスの巨匠’ と称され、このロンドン交響楽団とのチクルスは、‘もっ ともすぐれたシベリウス全集の録音’ と世界中で絶賛されました。このたび、すべてをSACDハイブリッド、さらにブルーレイ・オーディオにすべてを収録。 あらたな次元で、デイヴィスと楽団のシベリウスを味わいつくすことができます。
※デジボックス仕様。それぞれのディスクはスリーブケースに収められています。 (Ki)

Urlicht
UAV-5985(1CD)
ホセ・セレブリエル・コンダクツ・メニン、リー、セレブリエル
ピーター・メニン(1923-1983):交響曲第9番(オーケストラの為の)*
ホセ・セレブリエル(1938-):悲歌的詩曲 [Poema elegiaco] (オーケストラの為の)+
ウィリアム・リー(1928-):ヴェリ [Veri] (オーケストラの為の)*
ホセ・セレブリエル:9 [Nueve] (コントラバスとオーケストラの為の)#
ゲーリー・カー(Cb)#
アデレードSO*
ブリュッセルRSO+
プレインフィールドSO#
ホセ・セレブリエル(指)

録音:1983年以前、DDD(*/+)/1969年#、ADD
初出:Finnadar Records, 90937-1(1983年)(*/+)/Dharma Productions, GFL-1#
ホセ・セレブリエルはウルグアイの作曲家・指揮者。ユダヤ系ロシア人・ポーランド人の両親のもとモンテビデオに生まれ、11歳で学生オーケストラの指揮者となりウルグアイ国内を演奏旅行。15歳でモンテビデオ市立音楽学校を卒業し、作曲コンクールで入賞。アメリカ合衆国国務省奨学金給費研究生としてカーティス音楽院でヴィットリオ・ジャンニーニ(1903-1966)に、後にタングルウッド音楽センターでアーロン・コープランドに作曲を師事。同時期にアンタル・ドラティ、ピエール・モントゥーに指揮法を師事。1957年、セレブリエルが17歳の時に書いた交響曲第1番に着目したレオポルド・ストコフスキーがこれを初演。これを機にストコフスキーに指揮者としての才能も認められたセレブリエルは1962年アメリカSO副指揮者に任命されました。1968年にはジョージ・セルの招きでクリーヴランドSOのコンポーザー・イン・レジデンスに任命され、ストコフスキーとセルは指揮者セレブリエルにとって多大な影響を与えることとなりました。その後は作曲と指揮を両立させて活躍。1982年から1983年のシーズンにはアデレードSO(オーストラリア)の首席客演指揮者を務めました。 ピーター・メニンはイタリア系アメリカ合衆国の作曲家・音楽教育家。1962年から亡くなる1983年までジュリアード音楽学校校長を務めました。作品は9つの交響曲の他多数。ウィリアム・リーはアメリカ合衆国のジャズ・ミュージシャンで、映画監督スパイク・リー(1957-)の父。映画音楽、舞台音楽、歌劇も手掛けています。


ATMA
ACD2-2708(1CD)
ブルックナー:交響曲第2番WAB102 ヤニック・ネゼ=セガン(指)
グラン・モントリオール・メトロポリタンO

録音:2015年9月
現在、飛ぶ鳥を落とす勢いのヤニック・ネゼ=セガン。世界の一流オーケストラから声がかかり、賞賛されている未来の巨匠指揮者。2020/21年シー ズンから、ジェイムズ・レヴァインの後任としてニューヨークのメトロポリタン歌劇場の音楽監督に就任することが決まっています。世界各国で活躍する彼 ですが地元のオケ、グラン・モントリオール・メトロポリタン管弦楽団との関係も大事にし、ATMA CLASSIQUEから本ブルックナー・チクルスをはじめ 数々の録音を残しています。 ブルックナーの第2番の交響曲は、人気が高い第3番や後期の交響曲に比べると演奏される機会は少ないですが、叙情的で美しく味わい深い魅力的 を持つ作品です。そしてブルックナーの他の交響曲と同様いくつかの版が存在します。1872年初稿が完成し、オットー・デッソフに演奏を依頼するも「長 すぎる、演奏不可能」と反対意見が出たため、1873年改訂版が出されました。その後も大幅な改訂が施され1877年版として一旦決着。出版に際しては、 ロベルト・ハースが1877年稿をベースにして一部1872年稿を取り入れた形で1938年に出版されました。ネゼ=セガンは今回このいわゆる「ハース版」 を使って録音しています。またノヴァーク版、キャラガン校訂版、複数の版の折衷案を採用する指揮者も存在し、ブルックナー版問題はブルックナー・ファ ンの興味の一つでもあります。 ネゼ=セガンは、第1楽章は快調なテンポと明朗な響き。第2楽章は美しく歌を紡ぎ、第3&4楽章になるとスケールの大きい音楽作りをしており、スピー ド感とメリハリの演奏で豊かな音楽性を引き出しています。 (Ki)

GRAND SLAM
GS-2153(1CD)
ベートーヴェン:交響曲第4番
交響曲第5番「運命」
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)BPO

録音:1943年6月27-30日/旧フィルハーモニー(ベルリン)
使用音源:Private archive (2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)
■制作者より  
フルトヴェングラー&ベルリン・フィルの1943年6月、ベートーヴェンの交響曲第4番、第5番「運命」のオープンリール・テープ復刻の登場です。 この2曲はLP復刻の実績はなく、当シリーズ初復刻となります。なお、ベートーヴェンの第4番は同時期に2種の録音が存在しますが、このディスクは 全楽章ライヴのものです(全楽章放送録音版はGS-2020として復刻済み)。  解説書にはフルトヴェングラーの練習風景を描いた「もう5分だけお願いします、皆さん!」を掲載しています。これは2012年に発売したベートーヴェ ンの「英雄」(GS-2076(廃盤))に初めて掲載したもので、空襲警報でフルトヴェングラーとベルリン・フィルの団員が地下室に避難する様子を描いた ものです。筆者は匿名ですが、内容から察するに楽団員もしくは団の役職らしく、その現場に居合わせた人物でなければ書けない生々しさがありますし、 時期的にこの2曲の演奏と重なります。恐らく、多くのフルトヴェングラー・ファンはこの2種の演奏のディスクをすでに複数お持ちだと思いますが、音 質的な面と解説書の内容とで、新たにライブラリーの加えていただく価値はあると自負しています。(平林直哉)

PRAGA
PRDDSD-350126
(1SACD)
フルトヴェングラー・シリーズ第6弾
(1) モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」序曲
(2) モーツァルト:交響曲第40番
(3) ハイドン:交響曲第88番
(4) ハイドン:交響曲第94「驚愕」
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
VPO(1)(2)(4)、BPO(3)

録音:(1)1953年8月7日ザルツブルク音楽祭(ライヴ)
(2)1948年12月7-8日、1949年2月17日ウィーン・ムジークフェライン・ザール(セッション)
(3)1950年6月18-19日ベルリン(スタジオ・セッション)
(4)1951年1月11-12、17日ウィーン・ムジークフェライン・ザール(セッション)
※MONO BI-CHANNEL STEREO
メジャーレーベルのPD(著作権消滅)名盤をリマスターし、目の覚めるような音の良さで注目されるシリーズ。フル トヴェングラーの名盤SACD化第6弾はモーツァルトとハイドン。 いずれもEMIで近年SACD化された名演中の名演ばかり。当アルバムのマスタリングはチェコの名人カレル・ソウケニークが手掛け、古い録音から物 凄いエネルギーとオーラを引き出すことに成功しました。どの曲もテンポは早目でひと筆書きのような勢いある芸術を聴かせてくれます。 (Ki)
PRAGA
PRD-250354(1CD)
カラヤンのシベリウス
交響曲第2番ニ長調Op.43
交響曲第4番イ短調Op.63*
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)
フィルハーモニアO

録音:1960年3月キングズウェイ・ホール(ロンドン)
1953年7月キングズウェイ・ホール(ロンドン)*
※純正Stereoと記されています
どちらもEMI音源。交響曲第2番はステレオですが、第4番は時代的にもモノラル。カラヤン壮年期の貴重な録音で、音楽を美しく彫琢する美学は 後年と共通するものの、若々しいエネルギーに満ちていて魅力的です。 (Ki)


Altus
ALTLP-098(4LP)
完全限定240セット
税込定価
1978年ウィーン芸術週間のムラヴィンスキー
■LP 1
チャイコフスキー:交響曲第5番
■LP 2&LP 3 A面
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番
■LP 3 B面
シューベルト:交響曲第8番「未完成」
■LP 4
ブラームス:交響曲第2番
エフゲニー・ムラヴィンスキー(指)
レニングラードPO

録音:1978年6月12&13日/ウィーン芸術週間におけるライヴ録音
180g重量盤、日本語解説付
これは超弩級の衝撃盤。ムラヴィンスキーとレニングラード・フィルは1978年6月にオーストリア・ツアーを行ない、12、13両日にウィーン楽友協会大ホー ルでチャイコフスキー(第5番)とショスタコーヴィチ(第5番)、シューベルト(第7番)、ブラームス(第2番)を演奏しました。これらはドイツ・オ イロディスクからLP発売され、さらに日本のビクターからもLP、ついで1985年にCD発売されましたが、いずれも不鮮明な音質なゆえ、ファンにいさ さか不満を残したものでした。それを今回、ムラヴィンスキー未亡人所蔵の音源から新マスタリングを施し、本来の驚くべき姿で出現しました。 当時のレニングラード・フィルは、ムラヴィンスキーの徹底的な訓練により、超人的とも言える演奏技術を修得していました。それと同時に、オーストリ ア放送のエンジニアの想像を超えるダイナミックレンジの広さを備えていたため、何らかの操作を加えられ、レコードの枠に入りきれないエネルギーが惜し くもカットされていたようです。
今回新音源を駆使してダイナミックレンジも元の状態で再現、さらに旧盤でノイズを抑えるために不鮮明となった音質も原音に戻した結果、信じ難いほ どの名演が姿を現しました。あまたあるムラヴィンスキー&レニングラード・フィルのチャイコフスキー「交響曲第5番」中でもダントツの凄さ。ライヴと は思えぬ完璧なアンサンブルはもとより、第2楽章後半の盛り上がり、第3楽章の弱音のニュアンス、フィナーレの盛り上がりいずれも金縛りにあうこと 間違いなしの神憑り的演奏で、聴き終わった後に立ち直れないほど。これぞムラヴィンスキー芸術の極み、彼らの凄さを再認識できます。さらに驚異的な ダイナミックレンジの広さも驚かされます。 (Ki)

Altus
ALTLP-102(3LP)
完全限定200 セット
税込定価
ケーゲル最期の来日演奏会
■LP 1 A面
ベートーヴェン:「エグモント」序曲
■LP 1 B面&LP 2
ベートーヴェン:交響曲第6番 ヘ長調 Op.93「田園」
■LP 3
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」
ケーゲルによるアンコール曲目紹介
バッハ:アリア〜管弦楽組曲第3番 ニ長調 BWV1068より
ヘルベルト・ケーゲル(指)
ドレスデンPO

録音:1989年10月18日/サントリーホールにおけるライヴ録音
180g重量盤、日本語解説付
これは、通常の名演の概念とは全く次元が異なります。一人の人間の苦悩が完全に音に転化し尽くされ、不気味な生々しい空気が醸し出されるといった「事件」が、まさに目の前で繰り広げられることのショックが全身を襲う、“演奏行為を超えた演奏”です。それだけに、「運命」を聴こうとするときに気軽に棚から取り出す気になれないCDでもあります。当時FMでこの演奏を聴いた私は、「運命」の第1音から只ならぬ空気を発していることに仰天しました。そのどこか血の気の失せた「無」に近い音、強さを装いながらも本当は立っていられない様な不安定さが、強烈に切り込んでくる演奏とは逆の意味でショッキングだったのです。もちろんケーゲルがこの後ピストル自殺することなど、想像もできませんでしたが、この時の彼の精神状態が平常でなかったことは、今聴いてもはっきりと感じ取れてしまいます。第3楽章の不気味かつ意味不明のルフトパウゼ、終楽章冒頭の“ドーミーソー”の異常な引き延ばしなど、造形的にも破綻寸前。全体を通じて、いかにもドイツ的な重厚な響きに溢れていますが、崖っぷちのぎりぎりのところで必至に振り絞った音楽と一体となっての壮絶なニュアンスは、音楽的な感動以上のものをもたらすのです。これがデジタル録音で蘇っては、リアル過ぎてぎて、ちょっと辛いものがあります。ただ、クラシック・ファンならこの演奏を一度は体感しておくべきだと思います。人生には、怖くても直視しなければならないことがあるのです!
「田園」も、序奏冒頭から衝撃的!結尾の一音をテンポを落としながら異常に引き伸ばし、さらに不気味なパウゼを挟んでからやっと主題が滑り出すのには、慈しみを超えてこの世のはかなさを映すかのようなニュアンス。その後も独特のアーティキュレーションを駆使してテヌート気味に切々と歌われるので、「楽しい気分」というより得も言われぬ幻想を秘めた音像が広がります。第2楽章に入るとそこはもう天上世界!これ以上魂を込めようがない入念なフレーズがゆったりと流れ、テクチュアはどこまで行っても至純の極み。後半のカッコウの囀りも天使の囁きのように意味ありげに語り、深い呼吸を湛えたまま優しく失速するコーダの美しさもこの世のものとは思えません。第3〜4楽章は随所に現われる粘着質のフレージングが心を抉り、どこか猟奇的な雰囲気が鮮烈。、テンポの切り返しのが鮮烈!終楽章に至っては、感動という一言では収まりません!第1〜2楽章同様、ここでも音像自体は透明な美しさに溢れていますが、後ろ髪を引かれるような寂寥感と、もう後はないような切迫感が渾身の弦の響きにも強烈に絞り出す金管の響きにも立ち込めているのです。コーダ8:13以降の失速のうちに呼吸が鎮まっていく様は、涙なしに聴ける人がいるでしょうか!カップリングの「エグモント」がまた凄い!最初の和音が音量を抑えて緊迫感を孕み、再度繰り返される際には金管を激烈に突出させて内面のもがき苦しみを惜しげもなく表出。ケーゲル特有のテヌートもこの曲では一層顕著で、それによって精神的な浮き沈みが生々しく立ち昇ることになります。終結部も音を外に向かって放射することを意地でも避け、中低音重視の純ドイツ的な音像の厚味を湛えながら、内面からの燃焼と意志の強さで圧倒します。【湧々堂】

WERGO
WER-5122(1CD)
マーラー:交響曲第10番(ヨエル・ガムゾウ補筆完成版) ヨエル・ガムゾウ(指)
国際マーラーO

録音:2011年11月24・25日
クック版など数々の補筆完成版が存在するマーラーの交響曲第10番。ここに収められた演奏は2010年完成の「ガムゾウ版」。自らの指揮による世界 初録音です。ヨエル・ガムゾウは1987年イスラエル生まれの若手指揮者で、12、3歳でマーラーの10番に魅せられ、若干23歳で補筆版を完成させ たという驚きの人物です。ちなみにマーラーが10番作曲の筆を置いたのが1910年、亡くなったのが1911年。ガムゾウは100年越しに曲を完成させ、 没後100年の年に初録音をしたことになり、特別な意気込みを感じさせます。新たな補筆版をじっくり楽しめる上々の演奏内容も含めて、マーラー・ファ ン必聴の 1 枚と言えるでしょう。 (Ki)

EUROARTS
20-61498D(DVD)
20-61494F(Bluray)
ヴァルトビューネ・コンサート2016〜チェコ・ナイト
スメタナ:交響詩「モルダウ」
ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲
 交響曲第6番ニ長調、
 スラヴ舞曲Op.46-8ト短調
パウル・リンケ:ベルリンの風
ヤニック・ネゼ=セガン(指)BPO
リサ・バティアシ ヴィリ(Vn)

収録:2016年6月26日 ヴァルトビューネ、ベルリン(ライヴ)
映像監督:ヘニング・カステン
◆DVD
画面:NTSC 16:9
音声:DTS5.1、DD5.1、
PCMステレオ
リージョン:All、107分
◆Bluray
画面:1080i Full HD 16:9
音声:DTS-HD MA5.1、
PCMステレオ
リージョン:All、107分
ベルリン・フィルが毎年シーズンの最後に野外で行うヴァルトビューネ・コンサート。ここでの公演収録は恒例となっており、野外コンサートながら良好 な音響条件ということで、特に映像作品として鑑賞する場合には、通常のホールでの演奏と何ら変わらないクオリティが確保されているともいえます。映 像は野外コンサートだけあって、2万人の聴衆のリラックスした姿を映し出したりもして面白く、夏の夕方から夜にかけての名物コンサートのひと時を疑似 体験できるような楽しい雰囲気も備えています。 2016年の「ヴァルトビューネ」は、「チェコの夕べ」と題され、今やチェコを代表する作曲家といえば、真っ先に思い浮かぶスメタナとドヴォルザーク の作品を取り上げています。 祖国ボヘミアの歴史や自然を描いた6曲の交響詩から成るスメタナの《我が祖国》より《モルダウ》からはじまり、グルジア(ジョージア)出身のヴァイ オリニスト、リサ・バティアシヴィリによるドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲と続きます。ヴァイオリン協奏曲は、濃厚なスラヴの香り漂う旋律、そして 華麗な表現技巧など、聴きどころ満載の楽曲。バティアシヴィリの艶やかな美音、豊かな音楽性、テクニックが、この楽曲のもつ叙情性と技巧的な部分と を見事に表現しています。そして今回指揮を務めるのが、近年目覚しい活躍を見せる、ヤニック・ネゼ=セガン。作品の持つ濃厚なロマンティシズムと重 量感あるサウンドを引き出しています。 後半のドヴォルザークの交響曲第6番は、スラヴの民謡の香りがするエネルギーに満ちた作品。ベルリン・フィルの真骨頂である緻密なアンサンブル、管 楽器のうっとりするような叙情的な音色、弦楽器の躍動する輝かしいリズムとベルリン・フィルの魅力が全開し、セガンのスケールの大きい先導も功を奏 し充実した演奏を繰り広げています。 アンコールのスラヴ舞曲で大いに盛り上がり、最後はお馴染みの「ベルリンの風」で華やかな一夜が幕を閉じました。 (Ki)


東武レコーディングズ
TBRCD-0043(4CD)
税込定価・特価
デプリースト〜ベートーヴェン傑作集
(1)ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
(2)ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」
 「プロメテウスの創造物」序曲
(3)ベートーヴェン:交響曲第7番
(4)ベートーヴェン:交響曲第8番
(5)ベートーヴェン:交響曲第9番
 「コリオラン」序曲
ジェイムズ・デプリースト(指)
東京都SO、
澤畑恵美(S)、竹本節子(Ms)
福井 敬(T)、福島明也(Br)、
二期会cho

録音:(1)2005 年11 月19 日サントリーホール、 (2)2004 年11 月20 日東京芸術劇場、(3)1997 年3 月20 日東京文化会館、 (4)2008 年3 月30 日サントリーホール、(5)2006 年12 月26 日サントリーホール
人格の大きさをそのまま音楽にしたかのような、包容力満点のデプリーストのベートー ヴェン傑作集が特価で登場。(ライナーノートより) デプリーストが亡くなって、早くも今年で3年になる。東京都交響楽団の常任指揮者とし て、数々の名演を披露したが、ベートーヴェンの交響曲がここに初めてCDとなる。 デプリーストは少なからぬレコーディングを遺したが、ベートーヴェンの楽曲は一切録音 しなかったので、このリリースは大歓迎である。 デプリーストはあるインタビューで、自身に最も重要な作曲家は、モーツァルトとマーラー であると発言している。その実、ブルックナー、ショスタコーヴィチの演奏解釈にも非凡な ところを見せて高い評価を得ているし、もちろん当盤のベートーヴェンの解釈も見事なも のである。このコンビでベートーヴェンの交響曲全てを演奏しなかったことが今更ながら 惜しまれる。

TONKUNSTLER ORCHESTRA
TON-2002B06(1CD)
ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」(1878/1880年ハース/ノヴァーク版第2稿) 佐渡裕(指)
トーンキュンストラーO

録音:2016年1月&2月
オーストリアウィーン,ムジークフェライン
2016年5月、日本ツアーを大成功させた佐渡&トーンキュンストラーO。ツアーでの演奏曲であっ た「英雄の生涯」はもちろんのこと、第2作となる「ハイドンの交響曲」も会心の出来映えを誇りますが、 オーストリアのオーケストラのシェフとなった佐渡としては、やはりこのブルックナー(1824-1896)に格 別の思い入れがあるようです。レパートリーの広い彼ですが、これまでにドイツ・ロマン派作品の録音は、 ワーグナー、リスト、そして前述のリヒャルト・シュトラウスがある程度。ブルックナー、それも第4番 「ロマンティック」の演奏には並々ならぬ指揮する喜びが漲っています。 もちろんこの作品、タイトルこそ「ロマンティック」とありますが、甘いメロディがあるわけではなく、あ くまでもブルックナーらしい巨大な音の建造物であり、曲を完成させるには音を一つ一つ積み上げて、全体 の統一感をはかりながら、主題を発展させていくことが求められます。 佐渡は全体の構成を見据え、全てのメロディを流麗に歌わせながら、ブルックナーの求める精神性をも汲み 上げた理想的な「ロマンティック」を表現しています。

GRAND SLAM
GS-2152(1CD)
フルトヴェングラー〜ハイドン&シューベルト
ハイドン:交響曲第88番 ト長調 Hob.I:88*
シューベルト:交響曲第9番「ザ・グレート」
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
BPO

録音:1951年12月4&5日*、1951年11月27&28日、12月2&4日 イエス・キリスト教会(ベルリン・ダーレム)
使用音源:Private archive (2トラック、38 センチ、オープンリール・テープ)
■制作者より
フルトヴェングラーとベルリン・フィルが1951年11月から12月にベルリンのイエス・キリスト教会にて収録したハイドンの交響曲第88番、シュー ベルトの同第9番「ザ・グレート」は、今日もなお伝説的な名演として語り継がれています。今回復刻に使用したのは2トラック、38センチのオープンリー ル・テープですが、全体の響きのふくよかさ、各パートの明瞭さ、豊かな空気感など、目からうろこ的な音質と申し上げても良いかと思います。  また、解説書には当時ベルリン・フィルのコンサートマスターだったヘルムート・ヘラーが、ベルリン・フィルとの録音について記した文献を掲載しています。 ごく短い文章ですが、当時の現場の空気が伝わってくる貴重な証言でしょう。(平林直哉)

Seattle Symphony Media
SSM-1011B03(1CD)
マーラー:交響曲第10番
(クック版1976年第3稿)
シアトルSO
トマス・ダウスゴー(指)

録音:2015年11月19.21.22日
1911年にマーラー(1860-1911)がこの世を去った時、遺された「第10交響曲」のスコアは断片的な もので、ほぼ完成していた第1楽章を除くと、他はどれも大まかなスケッチの状態でした。未亡人と なったアルマは、この曲を完成させるべく何人かの作曲家たちに作品の補筆を依頼し、様々な版が成 立します。その中でもとりわけ広く知られているのが、イギリスの音楽学者デリック・クック (1919-1976)による補筆版であり、1960年に初演された“第1稿”(マーラーの生誕100年を祝して BBCのラジオで放送された)は完全な形でなかったことと、事前にアルマの承諾を得ていなかったこと もあり、一旦はアルマによって出版、上演が禁止されてしまいます。しかし、その3年後に、亡くな る前のアルマが態度を軟化させたため、1964年に第2稿の上演が可能となりました。そして1972年 にその改定稿である「第3稿」が初演され、1976年にはスコアも出版、ウィン・モリスが指揮したレ コードの評判も伴って、この「クック版」の存在が多くの人に知れ渡ることになるのです。 このクック版第3稿を用いたシアトル響の首席客演指揮者ダウスゴーによる演奏は、スタイリッシュ で洗練されたものであり、ダウスゴー自身が執筆したブックレット(英語)に、マーラーの自筆譜に添え られたアルマへの言葉についての考察も詳細に記された通り、「マーラーのアルマへの思い」を汲みあ げた愛情豊かな演奏としても評価されるでしょう。

Lindoro
NL-3033(1CD)
ガエターノ・ブルネッティ(1743-1798):交響曲集 Vol.2
2つのヴァイオリンとオーケストラの為の協奏交響曲第3番変ロ長調 L.329*
交響曲第25番ニ長調 L.314
交響曲第8番ヘ長調 L.297
リナ・トゥル・ボネト、
イグナシオ・ラマル(Vn)*
カメラータ・アントニオ・ソレール
グスタボ・サンチェス(指)
当レーベルが力を入れているガエターノ・ブルネッティのシリーズ第4弾(NL 3011:弦楽四重奏曲/NL 3021:弦楽三重奏の為のディヴェルティメント/NL 3030:交響曲集 Vol.1)。全収録曲が世界初録音。ガエターノ・ブルネッティはイタリアのファーノに生まれ、ピエトロ・ナルディーニに師事した後1762年頃スペインのマドリードに移住。1770年に国王カルロス3世の王太子(アストゥリアス公)付き音楽教師に就任。1788年、王太子がカルロス4世として即位するとともに王の私設楽団のヴァイオリニストとなり、さらに1795年に王宮楽団が創設されるにあたってその指揮者に就任しました。450を超える作品を残したとされていますが、生前・没後とも出版された作品は少なく、演奏・録音される機会も多くありません。
カメラータ・アントニオ・ソレールは主にスペインの古典派・ロマン派音楽レパートリーを開拓するため、2011年スペインのエル・エスコリアルに創設された弦楽主体のオーケストラ。リナ・トゥル・ボネトはムジカ・アルケミカの創設者で Pan Classics等に録音があります。イグナシオ・ラマルはカメラータ・アントニオ・ソレールのコンサートマスター。


ACCENTUS Music
ACC-10381BD
(Bluray)
KKC-9196(Bluray)
日本語帯・解説付
税込定価

ACC-20381DVD(DVD)
KKC-9197(DVD)
日本語帯・解説付
税込定価

ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」 ヘルベルト・ブロムシュテット(指)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウスO
シモナ・シャトゥロヴァー(S)
藤村実穂子(A)
クリスチャン・エルスナー(T)
クリスチャン・ゲルハーヘル(Br)
MDR放送cho
ゲヴァントハウスcho
ゲヴァントハウス児童cho

収録:2015年12月31日 ゲヴァントハウス・コンサートホール(ライヴ)
画面:16:9 Full HD
リージョン:All、74’ 13分
字幕:独英仏韓,日本語
世界で最も古い伝統を誇る、屈指の名門オーケストラ、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団。この映像は、2015年12月31日にヘルベルト・ブロムシュ テット指揮により演奏されたベートーヴェン交響曲第9番のライヴ収録。ゲヴァントハウス管が大晦日に「第9」を演奏する伝統は、第一次世界大戦終結 の年1918年当時のカペルマイスターであったアルトゥル・ニキシュによって平和と自由への願いを込めて演奏されたのが始まり。人類愛を歌う第4楽章「歓 喜の歌」の原詩は、フリードリヒ・シラーがライプツィヒ滞在中に創作したもの。「年末の第九」はゲヴァントハウス管弦楽団の伝統となり、以来日本をは じめ全世界で演奏されています。 ブロムシュテットは1998年から2005年の7年間に渡って、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のシェフとして、絶大な信頼を獲得してきました。 現在も名誉指揮者として定期的に指揮台に立っています。この年末の重要な演奏会も、本来は音楽監督が担当することになっていますが、今回のブロムシュ テットの登場は両者が築いてきた絆があってこそのもの。
ソリスト陣も豪華で、スロヴァキア出身のソプラノ歌手シモナ・シャトゥロヴァー、世界に誇る日本人メゾ藤村実穂子、名指揮者たちからの指名も多いテノー ル、クリスチャン・エルスナー、 21世紀における“フィッシャー=ディースカウの後継者”とも言われるドイツ出身のバリトン、クリスチャン・ゲルハーヘルといっ た顔ぶれ。ブロムシュテットは、1927年生まれ現在89歳、年齢を感じさせないエネルギッシュな指揮ぶり、清新で覇気に満ちた演奏を聴かせてくれます。 (Ki)


東武レコーディングズ
TBRCD-0050(1CD)
税込定価
チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」
ムソルグスキー:交響詩「禿山の一夜」 *
アントン・ナヌート(指)
スロヴェニアRSO

録音:2012 年10 月4 日スタジオ録音
1999 年5 月17 日ライヴ録音*
※日本語・英語解説付。
謎の指揮者として存在すらも怪しまれたナヌート。しかし日本では紀尾井シンフォニエッタへの3 度の客演で幻どこ ろか今や最後の巨匠と呼んでも過言ではないほど骨太の名演で大評判を得ました。1932 年にスロヴァニアのゴリツァ 出身、第2 次大戦時はイタリア領となった土地で、イタリア語で若年の教育を受けました。バレエ、オペラの指揮から交 響楽団の指揮に進んだ典型的な叩上げタイプ。一つのオーケストラと長く仕事をする土地に同化した指揮者です。野 武士の風格とでも呼びたいナヌートは「尊敬する指揮者は?」という問いに、ワルターとマタチッチを挙げます。手触りの粗いゴツゴツした構えの音楽づくりはなるほどマタチッチとの共通項もあります。(ライナーノートより)
ナヌートは「尊敬する指揮者は?」という問いに、ワルターとマタチッチを挙げます。 手触りの粗いゴツゴツした構えの音楽づくりはなるほどマタチッチとの共通項もありま す。(ライナーノートより) 2012 年9 月、ナヌートは80 才を祝うコンサートを行った。その直後に行われたスタジオ・ セッション録音である。コンサートでも演奏された「悲愴」交響曲は、正にナヌート畢生 の名演奏と言えよう。まるでライヴ録音のような高揚感が漲っている。第1 楽章が 20 分 を超える。目一杯遅い。ここでナヌートは十分な感情移入をしてみせる。冒頭の低弦の 神経の張り詰めた、しかし絶望感の漂い方、ここは凄い。ヴァイオリンなどまるで人の声 の様に切実である。
東武レコーディングズ
TBRCD-0051(1CD)
税込定価
シューマン:交響曲第4 番
「マンフレッド」序曲
アントン・ナヌート(指)
スロヴェニアRSO

録音:986 年2 月6 日ライヴ録音
1998 年5 月29 日ライヴ録音*
※日本語・英語解説付。
交響曲第4 番は、ナヌートの出身地である、ヌオヴァ・ゴリツァにおけるライヴ録音。まるでクナッパーツブッシュが甦ったような演奏。物凄い遅いテンポが採用され、長靴でぬかるみを歩くような歩みの重さが実にユニーク。「マンフレッド」序曲も巨匠の至芸と言える立派な演奏。重厚さとともに、ある種の怖さ、恐ろしさを伴った悪魔的演奏です。ワーグナーの森にも直結する陰鬱で、ロマンティックな世界が展開されております。


ARTHAUS
ARTH-109248J01
(4DVD)
ARTH-109249J01
(3Bluray)
ベートーヴェン:交響曲全集
交響曲第1番ハ長調Op.21
交響曲第2番ニ長調
Op.36
交響曲第3番変ホ長調「英雄」Op.55
交響曲第4番変ロ長調Op.60
交響曲第5番ハ短調
Op.67
交響曲第6番ヘ長調「田園」Op.68
交響曲第7番イ長調Op.92
交響曲第8番ヘ長調Op.93
交響曲第9番ニ短調「合唱」Op.125

《ボーナス映像》
ライナー.E.モーリッツによるドキュメンタリー「フィリップ・ジョルダン‐指揮者の肖像」
フィリップ・ジョルダン(指)
パリ・オペラ座O
リカルダ・メルベート(S)
ダニエラ・シンドラム(Ms)
ロバート・ディーン=スミス(T)
ギュンター・グロイスベック(Bs)
パリ・オペラ座cho

収録:パリ バスティーユ・オペラ&ガルニエ宮殿
【DVD】
収録時間:405 分+ボーナス映像(52 分)
音声:ステレオ2.0/DTS5.1
字幕:英語,ドイツ語,フランス語(第9)
英語,フランス語,日本語,韓国語(インタビュー映像)
画面:16:9 REGION All(Code:0)
DVD…片面二層ディスク×4
【Blu-ray】
収録時間:405 分+ボーナス映像(52 分)
音声:ステレオ2.0/DD5.1/DTS5.1
字幕:英語,ドイツ語,フランス語(第9)
英語,フランス語,日本語,韓国語(インタビュー映像)
画面:16:9 REGION free
Blu-ray…二層50GB×2,単層25GB×1 1080i High Definition
スイス、チューリヒ生まれの指揮者フィリップ・ジョルダン(1974-)。同じく指揮者であるアルミン・ジョルダンを父に持つ 彼は、幼い頃からピアノ、合唱など音楽に親しみ、地元の音楽院を卒業後多くの歌劇場で経験を重ね、2009 年からパリ国立 オペラの音楽監督、2014 年からはウィーン交響楽団首席指揮者の要職に就きました。このベートーヴェンは、伝統を踏襲し ながらも随所に若々しい意欲にあふれた“新感覚”の交響曲全集です。1 番、2 番といった初期の作品ではハイドン、モーツァ ルトを思わせる流麗で滑らかなフレーズを歌わせながらも、第3 番以降ではベートーヴェンの個性を重視し、強靭な構成力 と、各々の曲に横溢する実験的な要素も含め、「これぞ21 世紀のベートーヴェン」といった音楽をジョルダンが丁寧に紡ぎ だしていく姿が克明に捉えられています。その映像は、現在求め得る最高の品質であり、凝ったカメラワークとともに、目に も楽しいものとなっています。まさに指揮者になるべくしてなったフィリップ・ジョルダン。50 分を越えるライナー.E.モー リッツによるドキュメンタリー映像では、幼い頃の思い出から、音楽に対する姿勢、愛情が彼自身によって存分に語られてい ます。彼の目に映った父アルミンの姿や、他の演奏家たちに対する話、また指揮をしている時の厳しさとは違う柔和でユーモ ラスな表情を見ることができる点でも、興味深いインタヴューとなっています。

Profil
PH-09036(2CD)
ハイティンク、シュターツカペレ・ドレスデン・ライヴ2002年
ウェーバー:歌劇「オベ ロン」序曲
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
ブラームス:交響曲第1番
フランク・ペーター・ツィンマーマン(Vn)
ベルナルト・ハイティンク(指)
シュターツカペレ・ドレスデン

録音:2002年9月29日/ドレスデン文化宮殿(ライヴ)
Profilレーベル「エディション・シュターツカペレ・ドレスデン」シリーズ40作は、2002年9月29、30日、10月2日に行われたハイティンク同 楽団首席指揮者就任記念コンサートのライヴ。同年夏にドレスデンを襲った洪水のため、ゼンパーオーパーが浸水して使用不可能でドレスデン文化宮殿に て開催され、コンサートは犠牲者に捧げられました。当時73歳のハイティンクの円熟と高揚感が理想的な均衡した神業を堪能できます。 ウェーバーとブラームスはかつてQuerstandレーベルからリリースされていましたが、フランク・ペーター・ツィンマーマンのベートーヴェンのヴァイオ リン協奏曲は初出。オケも含めヨアヒム伝統のドイツ的なベートーヴェンの協奏曲を味わえます。 (Ki)

C Major
73-7808(DVD)
KKC-9186(DVD)
日本語帯・解説付き
税込定価
73-7904(Bluray)
KKC-9185
(Bluray)
日本語帯・解説付
税込定価
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱つき」

ドキュメンタリー
「ディスカヴァリング・ベートーヴェン〜クリスティアン・ティーレマンとヨアヒム・カイザーとの対話」
(交響曲第9番「合唱つき」)
ドキュメンタリー撮影監督:アンカ=モニカ・パンデレア&クリストフ・エンゲル
アネッテ・ダッシュ(S)
藤村実穂子(A)
ピョートル・ベチャワ(T)
ゲオルク・ツェッペンフェルト(Bs)
ウィーン楽友協会cho
クリスティアン・ティーレマン(指)VPO

収録:2010年4月、ウィーン、ムジークフェライン大ホール(ライヴ)
画面:16:9 NTSC
音声:DTS5.0、PCM2.0
字幕:英仏西伊韓中,日本語
本編:80 分
ボーナス:58 分
2008年12月から2010年4月にかけてムジークフェラインザールで行われた、ティーレマン&ウィーン・フィルによるベートーヴェン・チクルス。ティー レマン&ウィーン・フィルという現代最高の組み合わせによる演奏、ティーレマンと高名な批評家ヨアヒム・カイザーによる、ベートーヴェンの交響曲につい ての興味深い対談映像集、さらに高品位なHD映像と音質で大変話題となった一作。 (Ki)

DACAPO
MAR-8.226098B06
(2CD)
パウル・フォン・クレナウ:交響曲第9番(1945) コルネリア・プタセク(S)
スサネ・レースマーク(A)
ミヒャエル・ヴァイニウス(T)
シュテフェン・ブルーン(Bs)
デンマーク国立コンサートcho
デンマーク国立SO
ミハエル・シェンヴァント(指)

録音:2014年3月20-21日コペンハーゲンデンマーク放送,Koncerthuset
コペンハーゲンに拠点を置くドイツ人の家系に生まれたクレナウ(1883-1946)は、最初はコペンハーゲン音楽院でヴァイオ リンと作曲を学ぶも、20歳になる前にベルリンにわたり、マックス・ブルッフの門下に入ります。その後はルートヴィヒ・ トゥイレ、マックス・シリングスに教えを受け、ドイツ音楽の伝統を身につけました。指揮者として各地を回り、1919年に はフランクフルト・バッハ協会を設立し、第2次大戦時にはナチスにも重用され、ドイツで華々しく活躍しますが、1940年 にはコペンハーゲンに戻り作曲に専念します。そんな彼の作品は、ワーグナー、ブルックナー、リヒャルト・シュトラウスの 影響が強く感じられ、この晩年の主要な作品である交響曲第9番も、当時の主流である十二音音楽の手法はほとんど使われ ることのない極めて長大で調性的な音楽です。この大規模な編成を持つ交響曲は、彼の死後長らく行方不明になっていて、 2001年まで発見されることはありませんでした。そしてさらに13年の年月を経て(その間にコペンハーゲンの王立図書館 で編集作業が施された)2014年、ようやくシェンヴァントとデンマーク国立SOによって世界初演されたのです。この アルバムにはその記念碑的録音が収録されています。
DACAPO
MAR-8.226110B06
(1CD)
クリストファー・ラウス:作品集
オーケストラのための「odnazhizn ‐ある一生」(2008)
交響曲第3番(プロコフィエフによる)(2011)
交響曲第4番(2013)
オーケストラのための「プロスペロの部屋」(2012)
アラン・ギルバート(指)NYO

録音:2010年2月20日、2013年6月20日、2014年6月5日
年4月17日 ニューヨーク、リンカーン・センター,デイヴィッド・ゲフィン・ホール/エヴリー・フィッシャー・ホール
このアルバムにはクリストファー・ラウス(1949-)が作曲した4つの世界初演作品が収録されています。ラウスはアメリカ出 身でニューヨーク・フィルハーモニーの「マリー=ジョゼ・クラヴィス記念コンポーザー・イン・レジデンス」を2012年か ら2015年まで務めており(前任者はマグヌス・リンドベルイ)このアルバムの「プロスペロの部屋」「交響曲第4番」「odna zhizn」はオーケストラとの共同作業となります。「現代における作曲家の中で最も重要な働きをするクリス・ラウスは、偉 大な作曲家だけが成し得る方法で、音と音楽の流れを形づくります」とアラン・ギルバートも絶賛するラウスの刺激的な音楽、 ぜひお楽しみください。

Orlando Records
ORC-100059C07
(2CD)
ベートーヴェン:交響曲全集第2集
交響曲第5番ハ短調「運命」
交響曲第6番ヘ長調「田園」
交響曲第7番イ長調Op.92
交響曲第8番ヘ長調Op.93
コペンハーゲンPO
ラン・シュイ(指)

録音:2011年2月…交響曲第5番,2013年12月…交響曲第6番,2012年9月…交響曲第7番,2012年4月…交響曲第8番デンマークコペンハーゲン,デンマーク王立音楽院コンサート・ホール
中国生まれの指揮者ラン・シュイによるベートーヴェン(1770-1827)交響曲全集の第2集。デヴィッド・ ジンマンに認められボルティモアSOの副指揮者を務めた経験のある彼だけに、その解釈も「スコアを 丹念に読み解き、行間に隠された音までをも探し出す」というジンマン譲りのユニークなものです。ニュー ヨーク・フィルではクルト・マズアのアシスタントを務めるなどベートーヴェンに関して素晴らしい実力を 有しており、第1集でもその演奏が高く評価されています。モダン楽器による演奏ですが、トロンボーン にはピリオド楽器を使用し、刺激的な響きを創り上げることにも成功しています。

Linn
CKD-521(2CD)
ベルリオーズ:劇的交響曲 「ロメオとジュリエット」 ロビン・ティチアーティ(指)
スウェーデンRSO&cho、
カティア・ドラゴイェヴィチ(Ms)、
アンドルー・ステイプルズ(T)、
アラステア・マイルズ(Bs)

録音:2014年11月3日−5日、ベルワルド・ホール(ストックホルム)
ロンドン生まれ、イタリア系イギリス人の若き天才指揮者ロビン・ティチアーティ。スコットランド室内Oとのシューマンやハイドンの交響曲集でも話題を呼んだ次代の巨匠候補が振るベルリオーズ・プロジェクト、第4弾は劇的交響曲「ロメオとジュリエット」が登場!「オラトリオ「キリストの幼時」(CKD 430)」でも共演した北欧の雄、スウェーデンRSO&合唱団とともに、ベルリオーズの華麗なオーケストレーションの粋を集めた傑作を描きます。2014年からはユロフスキの後任としてグラインドボーン音楽祭の音楽監督にも就任し、ますます活躍を広げるロビン・ティチアーティのベルリオーズにご期待ください!

Coviello
COV-91621(1SACD)
シューマン:交響曲第4番ニ短調Op.120、
交響曲第2番ハ長調Op.61、
歌劇「ゲノヴェーヴァ」序曲
マルクス・ボッシュ(指)
カペラ・アクイレイア

録音:2015年、2016年
ブルックナー、ブラームス、メンデルスゾーン、ドヴォルザークと着実に録音を重ねている指揮者マルクス・ボッシュが、この度シューマンに挑みました。 カペラ・アクイレイアは、ドイツ南西部、ミュンヘンとシュトゥットガルトのほぼ中間に位置するバーデンヴュルテンベルク州の都市ハイデンハイムで開催 されている、ハイデンハイム・オペラ・フェスティバルのために2011年に設立されたオーケストラ。ボッシュは同音楽祭の音楽監督を2010年より務め ており、彼の妥協を許さない音楽を実現するために、ヨーロッパ各地からトップ・アーティストが集結し質の高い演奏で評価されています。また カペラ・ アクイレイアの活動も同音楽祭だけに留まらず、ヨーロッパを中心にハイデンハイム・オペラ・フェスティバルの大使として演奏ツアーを行い、2014年5 月にはフランスのサン=マロ音楽祭に出演しました。
シューマンの第2番と第4番の交響曲は、タイトル付きの第1番『春』や第3番『ライン』に認知度においては一歩譲るとはいえ、作品の充実度で は優るとも劣りません。ボッシュも第4番は、シューマンのロマン的で、幻想的な特徴がよく表れている作品だと評していますし、第2番についてはシュー マンの個性的なオーケストレーションは画期的で、シューマンの最高傑作の一つと言っても良いとも述べています。カペラ・アクイレイアも、ボッシュの期 待に応えるように、これらの作品に込められた楽想の美しさを見事に表現しています。 (Ki)


Altus
ALTLP-096(2LP)
完全限定240セット
税込定価
ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調(ハース版)

LP 1 A面 第1楽章
LP 1 B面 第2楽章
LP 2 A面 第3楽章
LP 2 B面 第4楽章
ギュンター・ヴァント(指)
ハンブルク北ドイツRSO

ライヴ録音:1990年11月3日/サントリーホール(東京)
日本語解説付
180g 重量盤

Altus
TALTLP-005(2LP)
完全限定240 セット
税込定価
ブルックナー:交響曲第5番(ハース版)

LP 1 A面 第1楽章
LP 1 B面 第2楽章
LP 2 A面 第3楽章
LP 2 B面 第4楽章
オイゲン・ヨッフム(指)
アムステルダム・コンセルトヘボウO

ライヴ録音:1986年12月4日/アムステルダム
日本語解説付
180g 重量盤
ターラレーベルを代表する名盤である86年ヨッフム最晩年のステレオによる壮絶な5番と、「その音楽の緻密さスイス時計のごとし」と云 われる名人芸を聴かせさらに大迫力の音響で会場を圧したヴァントのアルトゥスレーベルの名盤中の名盤90年サントリーの8番が待望のLP 化。ともにLP制作が難物で有名の両曲ですが、今回も本来のLP制作過程を忠実に実践し細心の注意をはらい作製いたしました。結果ス テレオ感レンジ感等々大変満足のいく出来あがりで、真心をもってお勧めできる逸品となっております。 (Ki)


WEITBLICK
SSS-0192(1CD)
ミュンシュ&ケルン放送響ライヴ
フォーレ:「ペレアスとメリザンド」組曲
リスト:ピアノ協奏曲第1番*
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲 #
ルーセル:交響曲第3番
シャルル・ミュンシュ(指)
ケルンRSO
ニコル・アンリオ・シュヴァイツァー(P) *
ハンス・ユルゲン・メーリング(Fl)#

録音:1966年9月30日ケルン放送 ビスマルク・ザール(ステレオ)
※英語、日本語、ドイツ語によるライナーノート付
1966 年の9 月、即ち1966/1967 シーズンの開始の月、ミュンシュは多忙を極めていた。9 月上旬には、フランス国立放送響を率いて、ブザンソン国際音楽祭に参加している。さらに各地へ客演。9 月30 日には、ケルン放送響に初客演(そして最後の)し、当CDに収録のコンサートを行う。10 月にはフランス国立放送響を率いて日本ツアーを行っている。正にミュンシュの音楽的壮時と言える時期だった。 当CDにおけるケルン放送響との演奏は、ミュンシュとドイツのオーケストラによる初のディスクとなる!良好なステレオ録音で現存していたことが有難い。ケルン放送響は現在に至るまで、ドイツで屈指の優秀な放送オーケストラだ。プログラムはミュンシュお馴染みの曲ばかりだが、「フルーティスト」を意識的に重用した曲目となっている。そのフルーティストは、ハンス・ユルゲン・メーリング。ケルン放送響の首席フルートを長く務めた名手である。ジャケットには辻修氏による来日時の写真を使用!(ライナー・ノートより)

TOCCATA
TOCC-0365B03
(1CD)
エミール・タバコフ:交響曲全集第1集
5つのブルガリア舞曲(2011)
交響曲第8番(2007-2009)
ブルガリア国立RSO
エミール・タバコフ(指)

録音:2010年6月7-10日、2014年2月24-27日 ソフィアブルガリア国立放送
※初録音
マーラーの交響曲全集やヴェルディのレクイエムの録音などで知られる、ブルガリアを代表する指揮者エミー ル・タバコフ(1947-)の自作自演による交響曲全集のシリーズが始動します。リヒャルト・シュトラウスやマー ラーを理想とするという彼の作品は、やはり壮大であり、また人間の暗部を探っていくような執拗さを持ってい ます。今のところ、彼の交響曲は9曲ありますが、ここで最初に取り上げられたのは2007年から2009年に書 かれた「第8番」で、これは2つのゆったりとした楽章と激しい1つの楽章で構成された面白いもの。第1楽 章の冒頭は確かにマーラーやショスタコーヴィチの暗さを継承していますが、全体はわかりやすく親しみ易い曲 調です。2011年のブルガリア舞曲も懐かしいメロディに溢れた作品であり、優れた指揮者であるタバコフのサ ービス精神の表れといった、聞かせどころを心得た作品です。


CAvi
4260085-533497
(1CD)
マーラー・エディションVol.1
マーラー:交響曲第7番「夜の歌」
デュッセルドルフSO
アダム・フィッシャー(指)

録音:2015年11月19-23日ドュッセルドルフ・トーンハレ(ライヴ)
2015/2016シーズンよりデュッセルドルフ交響楽団の首席指揮者を務めているアダム・フィッシャー。その新しい手兵とマーラー交響曲全曲録音プロ ジェクトがスタートしました。 第1弾は、2015年11月に行われたデュッセルドルフ交響楽団首席指揮者就任記念演奏会のライヴ録音。コンサートの演目は、前半にアダム・フィッシャー 得意のレパートリー、ハイドンの交響曲第88番、そして後半にマーラーの交響曲第7番「夜の歌」が演奏されました。
マーラーの交響曲第7番は、一般的には演奏される機会は他の曲と比べると少ない楽曲ですが、オーケストラとの第1シーズン、そして録音プロジェ クトの初回に持ってきたのは、このマーラー・プロジェクトに対するアダム・フィッシャーの並々ならぬ意気込みが感じられます。全5楽章構成で、第2、 第4楽章が「夜の歌」。第4楽章はギターとマンドリンが効果的に使用され、マーラーの革新性が感じられます。アダム・フィッシャーは全体的に速めの テンポをとっていますが、マーラーの意図に明確な道筋を与える丁寧で推進力のある演奏。特に終楽章では、オーケストラの特性を生かした情緒を美しく 描いています。今後のシリーズが楽しみになる充実の演奏を聴くことができます。 デュッセルドルフ交響楽団は、1818年創立の市音楽協会をルーツとするオーケストラで、メンデルスゾーンとシューマンがかつて音楽総監督を務めてい たドイツの名門。デュッセルドルフ交響楽団は、コンサート・オーケストラとしてはトーンハレを、劇場オーケストラとしてはライン・ドイツ・オペラを本拠 としています。 (Ki)


MELO CLASSIC
MC-5006(1CD)
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱つき」 カール・ベーム(指)VPO
ウィーン国立歌劇場cho
イルムガルト・ゼーフリート(S)
エリーザベト・ヘンゲン(A)
アントン・デルモータ(T)
マティウ・アーラースマイヤー(Bs)

録音:1944 年4 月18 日 ウィーン ウィーン国営放送によるライヴ録音

※日本語オビ・解説付き
カール・ベーム(1894−1981)は第二次世界大戦の末期、1943 年から1944 年に彼の一度 目のウィーン国立歌劇場の音楽総監督を努めた。この時期のベームのウィーン録音は、オ ペラの放送録音がいくつかあるものの、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮した管 弦楽曲の録音は放送用録音を含めても少なく、ことにベートーヴェンはほとんどない。今回 登場するベートーヴェンの第9 交響曲は1944 年4 月18 日、大ムジークフェラインザールで の録音(CD にはライヴ録音とあるが拍手は皆無、物音などの雑音も僅か)。ウィーン・フィル ハーモニー管弦楽団の公式サイトでの記録によると放送演奏会 Rundfunk Konzert とある。 まったく同じ面々で2 日後の4 月20 日、ヒトラーの誕生日を祝う演奏会を催している。演奏 は第二次世界大戦期のベームの特徴、つまり後年と比べて速いところは速く遅いところは遅 くしかも動きの大きい演奏。たとえば第3 楽章は19 分弱とだいぶ遅めの歩みでじっくり演奏 している。オーケストラはベームの指揮にしっかり応え、ベームが見出したゼーフリートをはじ め、ヘンゲン、デルモータ、アーラースマイヤー、いずれもベームお気に入りの歌手が起用 され、水準の高い演奏だ。とはいえ合唱の男声が弱いあたりに大戦末期の陰が窺える。 様々な意味で手応えのある演奏録音だ。 ※第4 楽章の二重フーガの直前に録音がだいぶ不安定になっている箇所があります。70 年 以上前の古い録音ですので、ご理解くださいませ。

Goodies
78CD-3002(1CD)
チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」
ワーグナー:「神々の黄昏」〜「葬送行進曲」
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
BPO

独 ELECTROLA DB4608/14(英 HMV DB4608/14と同一録音)(チャイコフスキー)
(1938年10月15-27日ベルリン、ベートーヴェンザール録音)
独 POLYDOR 67054(ワーグナー)
(1933年ベルリン高等音楽院録音)
「悲愴」はヴィルヘルム・フルトヴェングラー(1886-1954)が残した唯一の正規録音。SPレコード録音が頂点に達した1930年代後半の録音である。テープ録音時代には聴き取れなくなったオーケストラ内声部の細かな動きが明瞭に聴こえるのはSP録音ならではのもの。これまでのSP復刻盤ではそれがノイズと共に消え去ってしまっていた。ベルリン・フィルがフルトヴェングラーの指揮のもとで巨大な怪物と化し、そのウネリが聴き手を恍惚の境地に導いてくれる。ワーグナーの「葬送行進曲」も同様である。フルトヴェングラーの指揮はこのシリーズで「英雄」(78CD-3000)と「運命」+「未完成」(78CD-3001)が出ている。(グッディーズ)


フォンテック
FOCD-9725(1CD)
税込定価
2016年9月7日発売
シューマン:交響曲第4番*
J・シュトラウス:皇帝円舞曲
R.シュトラウス:「ツァラトゥストラはかく語りき」
マックス・ポンマー(指)札幌SO

録音:2015年7月10・11日*、2016年2月19・20日札幌コンサートホールKitaraライヴ
衒いなき表現と堅固な構成による演奏で、音楽の根源を想起させるポンマー/札響。CD第3弾は、2015年の首席指揮者就任定期でのシューマン、そして16年2月に演奏された2人のシュトラウス作品という、趣き深い選曲です。ポンマーの生地、ライプツィヒで第1稿が初演されたシューマン作品、ウィンナ・ワルツから爛熟した欧州の「舞踏の歌」へと推移する両シュトラウスの音楽。後者ではKitaraの大オルガンの重低 音と札響の精緻なアンサンブルが際立ちます。(フォンテック)

GRAND SLAM
GS-2151(1CD)
ブラームス:交響曲第3番 ヘ長調 Op.90
交響曲第2番 ニ長調 Op.73*
ブルーノ・ワルター(指)コロンビアSO

録音:1960年1月11&14日アメリカン・リージョン・ホール(ハリウッド)
1960年1月27&30日アメリカン・リージョン・ホール(ハリウッド)*
使用音源:Private archive (2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)
■制作者より
制作上の都合で発売が遅れておりましたワルター/コロンビア交響楽団によるブラームスの交響曲第3番+第2番がようやく完成しました。もちろん、 復刻に使用したのは2トラック、38センチのオープンリール・テープです。先に発売した交響曲第1番+悲劇的序曲+大学祝典序曲(GS-2149)、交響 曲第4番+ハイドン変奏曲(GS-2150)と併せると、ステレオによるワルターのブラームスの交響曲、管弦楽曲はすべて揃うことになります。音質に関し ては従来通りと申し上げれば、十分でしょう。(平林 直哉)

TONKUNSTLER ORCHESTRA
TON-2001B06
ハイドン:交響曲第6番ニ長調《朝》Hob.1:6
交響曲第7番ハ長調《昼》Hob.1:7
交響曲第8番ト長調《晩》Hob.1:8
佐渡裕(指)
トーンキュンストラーO

録音:2015年10月-2016年5月ウィーン・ムジークフェライン
佐渡&トーンキュンストラーOによる第2弾の録音はハイドン(1732-1809)の初期の名作である《朝》《昼》《晩》の3つの交響曲集。フランス近代作品や、バーンスタインなどのアメリカ作品、ラフマニノフやレスピーギなどの後期ロマン派作品を得意とする佐渡にとっては、これまでのイメージを覆す選曲のように思えますが、2016年5月に開催された「佐渡裕&トーンキュンストラーO日本ツアー」の際にも、演奏前にハイドンへの思いを熱く語るなど、佐渡にとってはとても重要な作品です。1761年、エステルハージ侯爵の下に副楽長として仕えることになったハイドン。侯爵から「1日の4つの時間区分を主題に作曲すること」と依頼されたのですが、出来上がったのはこの《朝》《昼》《晩》の三部作で、もしかすれば《夜》もあったのかもしれませんが、存在は謎のままです。ともあれ、ハイドンは、当時の作曲技法の限りを尽くし、3つの作品のどれもソロ楽器が活躍する、まるでイタリア風の「合奏協奏曲」のような華やかな作品を創り上げました。第6番《朝》は5人の管楽器と弦楽奏者が配置され、協奏曲風のヴァイオリンとチェロ、さらにソロ・コントラバスが加わるという凝ったもの。第7番《昼》は3部作の中で唯一自筆譜が残っており、こちらはフランス風序曲の影響を受けた音形が魅力的。第8番《夜》の第1楽章はは音楽学者カール・フェルディナンド・ポールが「ブンブンと鳴る蚊の大群がいる夏の晴天の日」と解釈するなど、夜らしくない雰囲気を湛えた曲。どの曲にも溢れんばかりのアイデアが張り巡らされた面白い作品です。

OEHMS
OC-026E07(12CD)
ブルックナー:交響曲全集
(1)交響曲ヘ短調「習作」WAB99
(2)交響曲第0番ニ短調WAB100
(3)交響曲第1番ハ短調WAB101
(4)交響曲第2番ハ短調WAB102
(5)交響曲第3番ニ短調WAB103
(6)交響曲第4番「ロマンティック」
WAB104
(7)交響曲第5番変ロ長調WAB105
(8)交響曲第6番イ長調WAB106
(9)交響曲第7番ホ長調WAB107
(10)交響曲第8番ハ短調WAB108
(11)交響曲第9番ニ短調WAB109
シモーネ・ヤング(指)
ハンブルクPO

録音:(1)2013年2月22-26日
(2)2012年5月20-21日
(3)2010年1月
(4)2006年3月12-13日
(5)2006年10月14-16日
(6)2007年12月1-3日
(7)2015年3月1-2日
(8)2013年12月14-16日
(9)2014年8月29日,30日
(10)2008年12月14-15日
(11)2014年10月25-27日
ハンブルクライスハレ
日本では「ブルックナーは女性に人気がない=女性にはブルックナーを理解するのが難しい」というのが定説であり、演奏会場でも公演曲目がブルックナーの場合は、聴衆のほとんどが男性という状況の中、このシドニー出身の女性指揮者、シモーネ・ヤングのブルックナーは新譜が出る毎に、素晴らしい評価を得てきました。もともと歌劇場で鍛錬を積んできたヤングが得意とする作曲家はワーグナーやマーラー、そしてブルックナーなど後期ロマン派を代表する人たちであり、このブルックナー全集における、新鮮な音響と溢れる歌心、スケールの大きな解釈は他に類を見ません。初期の作品では異稿版も積極に取り上げ、後期の作品では緻密な構成と壮大な響きを生かした演奏は、BOX化が待たれていたものです。
OEHMS
OC-891B03(1CD)
R・シュトラウス:アルプス交響曲 フランクフルト歌劇場O
セバスティアン・ヴァイグレ(指)

録音:2015年11月1日.2日フランクフルトアルテ・オパー
2016年にも来日、レパートリーの広さで定評のあるドイツの指揮者セバスチャン・ヴァイグレ。OEHMSレーベルで進行中のこのリヒャルト・シュトラウスのシリーズは、ヴァイグレが「最も得意である」と語る作曲家であるだけに、どれも力の入った見事な出来映えを誇っています。今回の「アルプス交響曲」はとりわけ多彩な響きを駆使した映画音楽のような作品であり、ヴァイグレはオペラで培った巧みな統率力と表現力で、雄大なアルプスの風景だけでなく、シュトラウス(1864-1949)が作品に秘めたニーチェの影響(アンチクリスト)までをも丁寧に描き出そうとするかのようです。


Challenge Classics
CC-72702
(11SACD)
ブルックナー:交響曲第1-9番

(1)第1番(リンツ版、1866年)
(2)第2番(第2版、1877年)
(3)第3番(第2版、1878年)
(4)第4番(第2版、1878/80年)
(5)第5番(原典版、1876年)
(6)第6番(原典版、1953年)
(7)第7番(原典版、1883年)
(8)第8番(第2版、1892年)
(9)第9番(原典版、1896年)
ヤープ・ファン・デア・ズヴェーデン(指)
オランダ放送PO

録音:(1)2013年6月10-13日[第1,2,4楽章]、2012年6月[第3楽章]、
(2)録音:2007年9月18-21日、(3)2011年12月21-23日
(4)2006年4月4-7日
(5)2007年6月25-28日
(6)2012年6月11-14日
(7)2006年6月7-9日
(8)第2011年8月25-29日
(9)2006年6月5-6日
MCOスタジオ5、ヒルヴェルスム、オランダ
ズヴェーデンは1960年オランダ生まれ。1979年、最年少でロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のコンサートマスターを務めた(1995年まで) 経験ももつ指揮者。95年から指揮活動を始め、ネザーランド交響楽団、ハーグ・レジデンツ、ロイヤル・フランダース・フィルなどの音楽監督を歴任。 2005年から2011年までオランダ放送フィル、およびオランダ放送室内フィルの芸術監督を務め、その後はオランダ放送フィルの名誉首席指揮者も 務めました。ほかにも、アメリカの名門ダラス交響楽団の音楽監督、およびアメリカの優れたオーケストラの客演指揮者などで活躍しています。そして 2018/19シーズからニューヨーク・フィルの音楽監督に就任が決まっており、これからの活動にもますます期待が寄せられているところです。 1曲1曲の稿の選択から実際のサウンドまで、ズヴェーデンの徹底した音楽づくりをあらためて堪能できる貴重なボックスセットです。 (デジパックのボックスを開くと、ディスクが1枚ずつスリーブケースに収められている仕様のセットとなります) (Ki)


オクタヴィア
OVCL-00600(1SACD)
2016年8月26日発売
マーラー:交響曲第1番「巨人」 上岡 敏之(指)
新日本フィルハーモニーSO

録音:2016年3月16日 東京サントリーホール、18日 大阪ザ・シンフォニーホール・ライヴ
2016年9月より新日本フィルが、音楽監督として上岡敏之を迎え、新たなスタートを切ります。当盤は、音楽監督着任前の上岡との記念すべき公演をライヴ録音したものです。 独特なスコア解釈が話題となる上岡の指揮は、今回もオーケストラの個性を引き出し、力強く新しいマーラーを描いています。これからの両者の躍進が期待される好演です。 新時代の幕開けに沸き立つ、当日の会場の熱気と活気があふれるアルバムです。(オクタヴィア)

オクタヴィア
OVCL-00599(1CD)
2016年8月26日発売
ベルリオーズ:幻想交響曲

<リハーサル風景>
幻想交響曲
ダフニスとクロエ第2組曲より
ミュンシュの楽員への挨拶
シャルル・ミュンシュ(指)
日本フィルハーモニーSO

録音:962年12月28日 東京文化会館 (ステレオ)
1962年冬、ミュンシュは日本フィルハーモニー交響楽団の招きに応じ来日。 当時名指揮者の単独来日はまだ珍しく、数回のコンサートはすべて大きな話題となりました。 この「幻想」はその掉尾を飾ったコンサートで、後半に行くにしたがいテンションを上げていき、稀にみる熱演を生んでいます。 またミュンシュのリハーサルは大変珍しいもので、音楽が高潮していく様子が手に取るように感得でき、最後は楽員への挨拶で結ばれる貴重なドキュメンタリ―です。 文化放送のラジオ番組「東急ゴールデンコンサート」の記録で、オーディオ評論家、故若林駿介秘蔵のテープからのCD化です。

Chandos
CHSA-5169(2SACD)
ベルリオーズ:劇的交響曲 「ロメオとジュリエット」*
トロイ人の行進曲
王の狩りと嵐#
アンドルー・デイヴィス(指)
BBC響、
ミシェル・ロジエ(Ms)*、
サミュエル・ボーデン(T)*、
デイヴィッド・ソアー(Bs)*、
BBC交響Cho*#
アンドルー・デイヴィスのベルリオーズ第3弾! ベルゲン・フィルと録音した「序曲集(CHSA-5118)」、メルボルン響と録音した「イタリアのハロルド(CHSA-5155)」に続くのは、現在桂冠指揮者を務めるBBCSO&合唱団との「ロメオとジュリエット(全曲)」! ミシェル・ロジエやサミュエル・ボーデンなど豪華キャストを迎え、ウィリアム・シェイクスピアの没後400周年アニヴァーサリー・プロジェクトとして録音された、アンドルー・デイヴィスの「ロメジュリ」にご期待ください!
Chandos
CHSA-5171(1SACD)
コープランド:管弦楽作品集Vol.2〜交響曲集
オルガンと管弦楽のための交響曲*管弦楽変奏曲
短い交響曲(交響曲第2番)
交響的頌歌
ジョン・ウィルソン(指)
BBCフィルハーモニック、
ジョナサン・スコット(Org)*
指揮者、編曲家、そしてライト・ミュージックやアメリカ音楽のスペシャリストとして活躍するジョン・ウィルソンのコープランド第2弾は「交響曲集」の第1巻!「アパラチアの春」組曲や「ビリー・ザ・キッド」組曲を収録した前作「バレエ音楽集(CHSA-5164)」はレコード芸術海外盤REVIEWの他、英グラモフォン誌(エディターズ・チョイス)、英BBCミュージック(オーケストラル・チョイス)などで高く評価されており、続く交響曲集でも素晴らしいパフォーマンスを披露。

PRAGA
PRDDSD-350134
(1SACD)
ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調Op.95「新世界より」
交響曲第8番ト長調Op.88*
フランティシェク・ストゥプカ(指)
チェコPO

録音:1964年1月6日ドモヴィナ・ホール(ライヴ)、1959年1月8日スメタナ・ホール(ライヴ)* Bi-channel Stereo
ランティシェク・ストゥプカ(1879-1965)はチェコの指揮者。当初ヴァイオリニストとして、コチアン四重奏団で活躍しますが、1919年にチェコ・フィ ルの指揮者となり、46年にはモラヴィア・フィルを創設、育成に貢献しました。彼の演奏の特徴は、すぐれた統率力。曖昧さのない見通しの良さは彼一流。 「新世界」も8番も自在な棒さばきに圧倒されます。 *CD背の部分にPRD 350134の表示がありますが、正しくはPRDDSD 350134です。ご注意をお願い致します。 (Ki)

Lyrita
(Itter Broadcast Collection) REAM.1127(2CD)
バターワース:交響曲集
(1)交響曲第2番 Op.25
(2)交響曲第4番 Op.72
(3)交響曲第1番 Op.15
(1)クリストファー・エイディ(指)BBCスコティッシュSO/BBC放送日:1975年1月20日
(2)ブライデン・トムソン(指)BBCノーザンSO/BBC放送日:1986年5月8日
(3)アーサー・バターワース(指)BBCスコティッシュSO/BBC放送日:1976年12月2日
マンチェスター近郊のニュー・モストン出身、"もう1人のバターワース"、アーサー・バターワース(1923−2014)の交響曲集。ハレ管やRSNOのトランペット奏者として活躍したアーサー・バターワース。ホルストやヴォーン・ウィリアムズの民謡を採り入れた作曲家たちとは一線を画した作風が特徴。
※Lyritaは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。


Altus
ALT-022(2CD)
ブルックナー:交響曲第8番ハ短調 オイゲン・ヨッフム(指)
バンベルクSO

録音:1982 年 9 月 15 日/ NHK ホール(ステレオ・ライヴ)
※新マスタリング
プレス工場のマスター紛失によってながらく生産中止がつづいておりましたこの名盤ですが、待望の新マスタリング、一から音をやり直した新音質でのう れしい復活です。重厚でレンジも広く、輝く金管も見事にとらえた素晴らしい音質となっております。ヨッフムとバンベルク響の相性の良さはちょっと他に 代えがたいものがございましたが、特にこのブルックナーは貴重で古き良きドイツの味わいにあふれております。 (Ki)


TOKYO FM
TFMC-1012(2CD)
ザンデルリング&シュターツカペレ・ドレスデン1
ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲
ベートーヴェン:交響曲第8番
ブラームス:交響曲第1番
クルト・ザンデルリング(指)
シュターツカペレ・ドレスデン

ライヴ録音:1973年10月18日/厚生年金会館(東京)(ステレオ・ライヴ)
日本語解説付
※新マスタリング
TOKYO FM
TFMC-1013(2CD)
ザンデルリング&シュターツカペレ・ドレスデン2
ウェーバー:オベロン序曲
モーツァルト:交響曲第35番「ハフナー」
チャイコフスキー:交響曲第4番
クルト・ザンデルリング(指)
シュターツカペレ・ドレスデン

録音:1973年10月31日/東京文化会館(ステレオ・ライヴ)
日本語解説付
※新マスタリング
故吉田秀和氏も激賞した名演ですが、ながらくCD は廃盤がつづいておりましたザンデルリングとドレスデン初来日の記録。 実に手堅い音質でドレスデンの音をとらえきった当時のFM 東京の録音陣の優秀さは目を見張ります。CD化にあたりオリジナルマ スターテープからあらたに音ととり手をかけて当CD制作用にアナログマスターテープを新たに作成して、16bit44.1kHzにそのま ま変換したとても手間のかかる作業をおこなっており、正しいCD制作の手順をふんだ質実な味わいの逸品です。 (Ki)

EUROARTS
20-61484F(Bluray)
20-61488D(DVD)
KKC-9179(Bluray)
日本語帯・解説付
税込定価
KKC-9180(DVD)
日本語帯・解説付
税込定価
ヨーロッパコンサート2016イン・レーロース
グリーグ:抒情組曲〜第5番「山の夕べ」(管弦楽版)
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調
ビャーネ・ブルースタ(1895-1978):「お伽噺組曲」〜ヴェスレフリク(アンコール)
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
サイモン・ラトル(指)BPO
ヴィルデ・フラング(Vn)

収録:2016年5月1日ノルウェー、レーロース教会(ライヴ)
20 61484
◆Blu-ray
画面:1080/60i Full HD 16:9
音声:PCMステレオ、
DTS-HD MA5.0
リージョン:All、90分
◆DVD
画面: 16:9 NTSC
音声:PCMステレオ、
DTS 5.0、DD5.0
リージョン:All、90分
ルリン・フィルの創立記念日である5月1日に毎年行われている、ベルリン・フィルのヨーロッパコンサート。ヨーロッパ各地のホールや歴史的建造 物で行われており、夏の野外コンサート、ヴァルトビューネよりも本格的なプログラムを演奏します。美しい建物や街で行われるコンサートは、多くの音楽ファ ンに支持されているベルリン・フィル恒例のイベントです。 2016年は、ノルウェーにあるレーロース鉱山都市。1980年に世界遺産に登録されたレーロースは、人口4000人足らずの小さな町、銅鉱山の歴史 を持ちます。17?18世紀建築の80軒ほどの伝統的な木造の建物が保存されており、中世の趣が漂います。コンサートが行われたレーロース教会は、ノ ルウェーの伝統的な装飾が見られる教会で、この街のシンボルとなっています。 前半は、ノルウェーを代表する作曲家グリーグの小品、そしてソリストにはノルウェー出身のヴィルデ・フラングが登場。メンデルスゾーンのヴァイオリン 協奏曲を演奏しました。ヴィルデ・フラングは、透明感のある音色、繊細で美しい弱音、独特の深みのあるヴィブラートが魅力のヴァイオリニスト。彼女 の明瞭で真っ直ぐなアプローチと、ベルリン・フィルの抜群のコントロールで、メンデルスゾーンの名曲に新たな風を吹き込んでいます。アンコールではヴィ ルデ・フラングが愛奏する20世紀ノルウェーの作曲家ビャーネ・ブルースタのノルウェーの民俗音楽と民話の影響を受けた作品「お伽噺組曲」から「ヴェ スレフリク」を演奏。ヴィオラ奏者として、オスロ・フィルに19年間在籍し、第2次大戦後、ノルウェー音楽の発展に尽くした功績が高く評価されています。 後半はベートーヴェンの「英雄」。先日の来日公演、同時にベルリン・フィル・レコーディングスから発売された全集と同様に、オケの自主性に任せつつ、 テンポや強弱を自在に変化させながら、分厚い低域と表情豊かな旋律線を巧みに描き出しています。 (Ki)

PRAGA
PRDDSD-350115
(1SACD)
限定盤
ベートーヴェン:交響曲第4番
ショスタコーヴィチ:交響曲第10番
エフゲニー・ムラヴィンスキー(指)
レニングラードPO

録音:1955年6月3日/プラハ、スメタナ・ホール(ライヴ)Bi-channel Stereo
ムラヴィンスキーのベートーヴェンの交響曲第4番、1955年プラハ・ライヴは、かつて通常盤でリリースされた際に、宇野功芳氏らの大絶賛を受けた 名演中の名演。出だしからムラヴィンスキー一流の緊張感と勢いに圧倒され、深い人間性に感動させられます。それが名人カレル・ソウケニークのリマス タリングでSACDに蘇りました。さらに嬉しいのはムラヴィンスキーとレニングラード・フィルが同日にプラハで行ったコンサートの後半、ショスタコーヴィ チの交響曲第10番もSACDハイブリッド・リマスタリングされていること。やはりムラヴィンスキーの緊張感と勢いに圧倒されますが、こちらはどす黒 い狂喜を孕んでいて慄然とさせられます。ムラヴィンスキーの凄すぎる芸術をご堪能下さい。 (Ki)


東武レコーディングズ
TBRCD-0048(2CD)
税込定価
シモン・ゴールドベルク・ラスト・コンサート
バッハ:管弦楽組曲第2番ロ短調BWV1067
モーツァルト:交響曲第40番ト短調K.550
ヒンデミット:弦楽のための5 つの小品Op.44-4(器楽合奏のための
学校用作品Op.44 より)、
ハイドン:交響曲第82番ハ長調「熊」
 交響曲第82番「熊」〜終楽章(アンコール)
シモン・ゴールドベルク(指)
水戸室内O
工藤重典(Fl)

録音:1994 年4 月11 日、水戸芸術館コンサートホールATM
1993 年の4 月、シモン・ゴールドベルクは1990 年に創設されたばかりの水戸室内 管弦楽団と 2 回のコンサートを持った。そして、この 2 回の演奏会が結果として彼の 最後の演奏会となった。その3 か月後の7 月19 日に急逝することになる。正にゴー ルドベルクの白鳥の歌がこのCD に収録されている。 ここに収録されているヒンデミット作品は1927 年に書かれ、当時ゴールドベルクはベ ルリン・フィルのコンサート・マスター、ヒンデミットはベルリン音楽大学の教授であっ た。この楽曲についてゴールドベルクが特別な発言を残している訳ではないが、ヒン デミットの作曲の経緯をつぶさに知っていたとみる方が自然であろう。録音の少ない 珍しいこの作品がゴールドベルクの指揮で聴けることが嬉しい。 バッハ、モーツァルト、ハイドンはゴールドベルクの愛奏曲。バッハでは名手、工藤重 典共々緊張感は高いのに温かみのある独特の味があり、モーツァルトではテンポを 遅めにし、当時流行していた古楽風演奏とは一線を画したロマンティックな演奏と言 っても過言ではない。ハイドンもまた恰幅がよく、愉悦、余裕というものが全曲を通じ て感じられる。またこの演奏会ではこの交響曲のフィナーレがアンコールとして演奏 されているが、肌触りが全く違うリラックスした表情で奏でられている。演奏の一回性 を重んじたゴールドベルクの魔術がここに明らかである。

CPO
CPO-555105F08
(5SACD)
ルイ・シュポア:交響曲全集
交響曲第3番ハ短調Op.78
交響曲第10番変ホ長調WoO8
序曲ヘ長調WoO1
交響曲第2番ニ短調Op.49
交響曲第8番ト長調Op.137
序曲ニ長調「深刻なスタイルで」Op.126
交響曲第1番変ホ長調Op.20
交響曲第6番ト長調「歴史的交響曲」Op.116
序曲ハ短調Op.12
交響曲第4番ヘ長調「音の浄化」Op.86
交響曲第5番ハ短調Op.102
歌劇「船乗り」序曲WoO7
交響曲第7番ハ長調「人生の世俗と神聖」Op.121
交響曲第9番ロ長調「四季」Op.143
ワルツ「マリエンバートの思い出」Op.89
ハノーヴァーNDR放送PO
ハワード・グリフィス(指)
19世紀前半に活躍したルイ・シュポア(1784-1859)は、ベートーヴェンの親しい友人として、また優れたヴァイオリニストとして現在その名を知られています。しかし、実は彼は当時、ベートーヴェンを凌ぐほどの「交響曲作家」であり、とりわけ後期の作品はシューマンに影響を与えるなど優れた作風を見せています。当時、ベートーヴェンの9つの作品が至上の音楽として賛美されていた時代、それを越えるためには新たな試みを次々に繰り出す必要があったのでしょう。どの作品も練りに練られた音がふんだんに用いられています。また、彼の交響曲はしばしばタイトルが付けられており、例えば詩人プファイファーの詩からインスパイアされた交響曲第4番「音の浄化」などは、当時としては先進的であった「交響詩」風の作品として仕上がっています。
CPO
CPO-777972B10
(1CD)
ハチャトゥリアン:交響曲集第1集
交響曲第2番ホ短調「鐘」
3つの演奏会用アリアOp.66
ユリア・バウアー(S)
ロベルト・シューマンPO
フランク・ベールマン(指)
ロベルト・シューマン・フィルとフランク・ベールマンによるcpoレーベルの新シリーズはハチャトゥリアン(1903-1978)の交響曲集。しばしば「鐘」と題される交響曲第2番は古典的な4楽章で書かれた作品ですが、曲の中には強い反戦への思いと怒りが隠されています。この曲が「鐘」と呼ばれる理由は不明ですが(彼自身がつけたものではない)第2楽章の冒頭の音形や、第3楽章でのピアノのオスティナートなど、確かに鐘の音に聞こえる部分も多々あります。カップリングは1946年に作曲された「3つの演奏会用アリア」で、こちらはエキゾチックなメロディに彩られた陰鬱さと妖艶さを併せ持った印象的な歌曲。日本にも来日経験のあるソプラノ、ユリア・バウアーの透明な声が曲の魅力を引き立てます。

OTAKEN
TKC-365(1CD)
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」
交響曲第6番「田園」
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
BPO

録音:1947 年5 月25 日ベルリン、ティタニア・パラスト,モノラル(ライブ)
レコーディングにおいて、完成度はともかく、鮮度に関しては、2回目以降のテイクが、初回録りを上回ることが、ついになかったということは、よくある話しです。同様のことが、フルトヴェングラーの戦後復帰初日と3日目の「運命」にも言えます。これまで復帰の「運命」と言えば、3日目を指しておりましたが、昨今、初日演奏の音質向上により、初日の方をあげる方も少なくないようです。こんにち、音響の悪さの代名詞のように言われるティタニア・パラストも、フルトヴ
ェングラーによれば、ロンドンの某ホールよりはるかに良いとのことで、当時ドイツの録音技術も、戦中から世界のトップレベルにあったことを鑑みると、当録音は、相当良い音で録られていたにちがいありません。 今回当社のリマスターにおきまして、広大な周波数レンジをそのままに、聴衆の咳、客席あるいは舞台上の物音、指揮者のブレス等のすべてのアンビエントノイズを残し、歪むことを恐れて絞られていたダイナミックレンジを、想定されるレベルに設定いたしました。これにより音が締まって迫力の増したティンパニー、クッキリと音色豊かに浮かび上がる木管楽器等を、特に3楽章の4楽章にかけてのブリッジにおけるクレッシェンドにもご注目くださり、お楽しみください。是非、ご一聴くださいませ。 (オタケンレコード 太田憲志)

H.M.F
HMC-902244(1CD)
ラモー:歌劇「イポリートとアリシー」組曲
ベルリオーズ:幻想交響曲
ダニエル・ハーディング(指)
スウェーデンRSO

録音:2015年10月、ベルワルト・ホール(ストックホルム)
充実著しいハーディングによる注目のアルバムの登場。1975年生まれのダニエル・ハーディング。2016-17シーズンからはパリ管弦楽団の音楽監督 にも就任、ますますの充実ぶりで世界が注目しています。ここで共演しているスウェーデン放送響でも2007年から音楽監督を務めてほぼ10年、互いに 好相性なのは、イザベル・ファウストと共演したバルトークのヴァイオリン協奏曲(HMC 902146/ KKC 5384)などでも既に広く知られるところです。 ここでハーディングが取り上げたのは、バロックの大家ラモーと、ロマン派の極みのベルリオーズ。いっけん遠い存在のようですが、歌劇「イポリート とアリシー」の初演が1733年、「幻想交響曲」の初演が1830年と、主要作品の初演で考えると100年も離れていません。イポリートとアリシーは 1733年10月にラモー初のトラジェディ・リリックとして初演されましたが、この作品で、ラモーは、アリアと合唱の役割を再考し、舞曲と描写的な管弦 楽曲で、器楽の面でも革命をおこしました。いっぽうの幻想交響曲も、具体的な表現の対象をもつ標題音楽の先がけとして、固定楽想などの革新的な技 法が用いられています。ハーディングはそれぞれの作品のドラマを際立たせながら、刺激的なハーモニーやリズムなど、オーケストラを巧みに導きながら 効果的に響かせています。フランスの巨匠による重要作品の核心に迫る演奏です。 (Ki)

Profil
PH-15051(1CD)
ハンス・ロット:交響曲第1番ホ長調 コンスタンティン・トリンクス(指)
ザルツブルク・モーツァルテウムO

録音:2015年11月8日/ザルツブルク大祝祭劇場(ライヴ)
日本でも東京フィルや新国立劇場の指揮でおなじみのコンスタンティン・トリンクス。1975年ドイツ生まれ、カールスルーエ国立音大で指揮とピアノを 学び、バーデン州立劇場で大野和士のアシスタントを務めました。そのトリンクスがハンス・ロットの交響曲に挑戦。マーラーを先取りしたような世界、 美しいメロディで聴いた人の心を掴んでしまう作品で、近年録音も急増しています。トリンクスは超熱演。彼の描くロットは内気な青年ではなく、汗を飛 ばし行動する熱血漢のよう。作品に対する印象が変わります。 (Ki)

LSO Live
LSO-0784(1SACD)
ラフマニノフ:交響曲第1番ニ短調Op.13
バラキレフ:交響詩「タマーラ」
ワレリー・ゲルギエフ(指)LSO

録音:2015年2月19日 バービカン・ホール(ライヴ)
ゲルギエフとロンドン交響楽団によるラフマニノフの交響曲シリーズがついに完成。交響的舞曲を含むラフマニノフの大作がゲ ルギエフの演奏で揃いました。 ゲルギエフの演奏は驚くべき凄さ。交響曲第1番はラフマニノフの野心作でしたが、1897年に行われた初演が未曾有の大失敗に終わり、ラフマニノフ は重いノイローゼとなり作品は封印されました。今日録音はかなりあるものの、交響曲第2番などと比べ甘いメロディもなく、尖った作品のイメージがあ ります。しかしゲルギエフの演奏は、初めて聴くかのように新鮮。全体にいびつな感じはなく、むしろラフマニノフならではのしなやかで繊細なフレージン グが息づいています。 ラフマニノフ独特な推進力に満ちたアレグロも絶妙。ピアノの難しいパッセージ風な楽句も、LSOの名人芸で曖昧さ皆無の完璧さ。またしばしばゴージャ スなサウンドが響き、ラフマニノフの優れたオーケストレーションを再認識させてくれます。 圧巻はフィナーレの長いコーダ。一切ダレることなく、かえって栄光さえ感じさせ感動的。この作品の先入観を一変させてくれます。 カップリングはバラキレフの交響詩「タマーラ」。ゲルギエフの故郷カフカスの音楽素材を用い、リムスキー=コルサコフの「シェエラザード」を先取り するようなオリエンタリズムの世界を描いています。バラキレフ独特のボルテージの高さがゲルギエフにぴったり。めくるめく極彩色の絵巻として楽しめます。 (Ki)

RCO Live
RCO-16006(1SACD)
KKC-5656(1SACD)
日本語帯・解説付
税込定価

KKC-1060(2LP)
180g重量盤
日本語帯・解説付
限定生産

ベルリオーズ:幻想交響曲 ダニエレ・ガッティ(指)
ロイヤル・コンセルトヘボウO

録音:2016年3月31日、4月1&3日(ライヴ)、アムステルダム・コンセルトヘボウ
2016年9月9日の就任記念演奏会≪RCOオープニング・ナイト≫をもって、128年の歴史をもつロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の第7代首 席指揮者として正式に着任するダニエレ・ガッティ。これを記念して、客演指揮者としてのガッティと楽団との白熱ライヴがリリースされます。ガッティとい えば、音楽へのきわめて真摯な姿勢、音楽へのリスペクトの比類なき高さということがよく言われますが、その姿勢はこの演奏にも表れています。と同時に、 これからいよいよ本格始動するオーケストラと音楽する喜びにも満ちたパワー漲る演奏となっています。
「幻想交響曲」は何度も演奏しつくされている名曲ではありますが、ガッティのこの演奏は、1830年の本作初演時に当時の聴衆が体験したであろう 驚きを現代の私たちにも味わわせてくれるもの。スコアの綿密な読み込みが、すべてがこの瞬間に生まれているような新鮮さを導いています。ガッティと RCO、今後の活動に期待が高まる内容の演奏です。
SACD HybridおよびLPでの登場。LPは11月頃入荷予定、限定生産となります。 (Ki)

RCO Live
RCO-16108(Bluray)
KKC-9161(Bluray)
日本語帯・解説付
税込定価

RCO-16109(DVD)
KKC-9162(DVD)
日本語帯・解説付
税込定価

ワーグナー:歌劇「タンホイザー」序曲(ドレスデン版、1845)
リスト:交響詩「オルフェウス」
ベルリオーズ:幻想交響曲
ダニエレ・ガッティ(指)
ロイヤル・コンセルトヘボウO

収録:2016年3月31日、4月1&3日(ライヴ)、アムステルダム・コンセルトヘボウ
◆Bluray
画面:16:9/1080p24
音声:DTS-HD MA 5.0 (96/24)
LPCM 2.0 (96/24)
◆DVD
画面:16:9 /NTSC Region All
音声:LPCM 2.0、DD 5.0/85’ 38”
2016年9月9日の就任記念演奏会≪RCOオープニング・ナイト≫をもって、128年の歴史をもつロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の第7代首席 指揮者として正式に着任するダニエレ・ガッティ。これを記念して、客演指揮者としての「ガッティと楽団との白熱ライヴがリリースされます。ガッティといえば、 音楽へのきわめて真摯な姿勢、音楽へのリスペクトの比類なき高さということがよく言われますが、その姿勢はこの演奏にも表れています。と同時に、これ からいよいよ本格始動するオーケストラと音楽する喜びにも満ちたパワー漲る演奏となっています。
19世紀の革新的な3人の作曲家による作品は、どれも明確な表現の対象や物語がある標題音楽であり、さらに「女性」が作品の大きな軸となっている など、歴史やテーマをみても一貫性のあるプログラムとなっているのも、さすがガッティというところ。ガッティとRCOが、今後どのような演奏活動を展開 していってくれるのか、期待が高まります。
壮麗な「タンホイザー」序曲では文句なしに管・弦ともにオーケストラの妙技を堪能できます。そしてリストの「オルフェウス」でガッティの指揮がオー ケストラから引き出す瞑想的で詩的な雰囲気は絶品。ガッティの指揮の緻密さ、構築性の巧みさが際立つ選曲といえます。そして「幻想交響曲」は何度も 演奏しつくされている名曲ではありますが、ガッティのこの演奏は、1830年の本作初演時に当時の聴衆が体験したであろう驚きを現代の私たちにも味わわ せてくれるもの。スコアの綿密な読み込みが、すべてがこの瞬間に生まれているような新鮮さを導いています。 (Ki)

SUPRAPHON
SU-4202(4CD)
ミロスラフ・カベラーチ(1908-1979):交響曲全集
(1)交響曲第1番ニ長調 Op.11〜弦楽とパーカッションのための(1941-42)
(2)交響曲第2番ハ長調 Op.15〜大オーケストラのための(1942-46)
(3)交響曲第3番 ヘ長調 Op.33〜オルガン,ブラス,ティンパニのための(1948-57)
(4)交響曲第4番イ長調 Op.36「カメラータ」(1954-58)
(5)交響曲第5番変ロ短調 Op.41「ドラマティカ」〜ソプラノとオーケストラのための(1960)
(6)交響曲第6番 Op.44「コンチェルタンテ」〜クラリネットとオーケストラのための(1961-62)
(7)交響曲第7番Op.52(1967-68)
(8)交響曲第8番Op.54「合唱詩歌.」〜ソプラノ,混声合唱,パーカッション、オルガンのための(1969-70)
マルコ・イヴァノヴィチ(指)、
プラハRSO、
プラハ・フィルハーモニーCho、
パヴラ・ヴィコパロヴァー(S)、
ルツィエ・シルケノヴァー(S)、
カレル・ドーナル(Cl)

録音:(3)2012年5月9,10日、(8)2012年11月21,22日ルドルフィヌム(プラハ)
(1)2011年3月23-25日、(2)2011年3月28-31日、(4)2011年9月7-9日、(6)2011年9月19-23日、(7)2012年5月2-4日、(5)2014年12月10-13日 チェコ・ナショナル・シンフォニー・オーケストラ・スタジオ(プラハ)
チェコ、プラハ生まれの作曲家、ミロスラフ・カベラーチ(1908-1979)の交響曲全集。カベラーチはプラハ工科大学で学び、その後にプラハ音楽 院で作曲、指揮を学びました。1932年にチェコ放送の指揮者兼音楽制作のディレクターに就任して以来、長きに渡り同放送の仕事に携わってきました。 作曲家としての本格的な活動は1940年代からで、1949年にISCM音楽祭で交響曲第2番が演奏されたことにより国際的に知られるようになりました。 熟考型ともいえるカラベーチは生涯8つの交響曲を残しましたが、その多くは創作に時間をかけて仕上げました。カラベーチの作品は広範な興味の対象 から導き出され、チェコにおける古楽の再発見に尽力するとともに、日本、インド、中国の伝統音楽、さらには60年代以降は電子音楽までおよび、交響 曲でも独自の作風を呈し楽器編成もすぐれております。全8曲を収録したアルバムとしては世界初の当全集をマルコ・イヴァノヴィチ率いるプラハ放送交 響楽団が完成させたのは非常に意義のあるものと言えましょう。 (Ki)

LSO Live
LSO-0769
(1SACD)
KKC-5653
(1SACD+1 Bluray Disc Audio)
日本語帯・解説付
税込定価
メンデルスゾーン:交響曲第1番 ハ短調 op.11(1824)
交響曲第4番「イタリア」[1833年版]
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
LSO

録音:2014年3月23日、2016年2月16日ロンドン・バービカン・ホール(ライヴ)
サー・ジョン・エリオット・ガーディナーがロンドン響を指揮するメンデルスゾーン・シリーズの第3弾。 ガーディナーは交響曲第1番の演奏会にあたって次のようにアナウンスしました:「メンデルスゾーンが1829年にロンドンに来た時、彼は自作の交響 曲を演奏し、両親に手紙の中で “私は自分の交響曲をあらためて見ましたが、ああ神よ、メヌエットが涙が出るほど退屈なのです!そこで私は、八重奏の スケルツォを抜き出し、少しトランペットを付け加えたところ、とても素敵になりました” と書いています。実際にはメンデルスゾーンはかなり多くの改変を 加え、オーケストレーションを輝かしいものにしています。それは大変素晴らしいので、皆様にはそれを聴いていただくべきだろうと思いました。しかしメ ヌエットとトリオはどうなるのでしょうか?なぜ、彼は、出版の段になって、メヌエットとトリオを採用し、スケルツォを排したのでしょうか。私は両方とも 注目すべきで、両方があっても全体として素晴らしい交響曲になると考えています。皆さんはどちらがよいか、お聞かせ頂ければと思います」 こうしたわけで、ガーディナーは、メンデルスゾーンが作曲した1824年当時のメヌエット、および1829年の「ロンドン版」に含まれたスケルツォという、 ふたつの第3楽章を演奏しています。 第4番「イタリア」は、第1楽章冒頭のピチピチと弾むリズム、管楽器のかけあいから愉悦の極み。終楽章のサルタレッロの切れ味のよさは痛快なほど。 LSOの巧さが際立ちます。ガーディナーは、第4番に関して、演奏会にあたって「メンデルスゾーンは、あらゆる技巧、およびリスクをおかして全てをこ のイタリア交響曲に注力しました。その結果この作品は今でもきわめて人気が高いままです。」と述べています。なお、ガーディナーは、ウィーン・フィルと、 1997年に現行版、そして98年には1833年版の第2楽章から第4楽章をセッション録音しましたが、今回は1833年版を採用しての演奏となっています。 なお、シリーズ第1 弾および第2弾同様に当アルバムもまた、従来のSACD ハイブリッド盤に加えて、同一の演奏内容を収めたピュア・オーディオ・ブルー レイ・ディスクが同梱されます。お手持ちのブルーレイ・ディスク・プレーヤーで手軽に楽しめるハイスペックのフォーマットへの対応はオーディオ・ファイ ルから大好評です。 (Ki)

LSO Live
LSO-0762(2SACD)
ベルリオーズ:劇的交響曲「ロメオとジュリエット」 ワレリー・ゲルギエフ(指)LSO
ギルドホール・スクール・シンガーズ
オリガ・ボロディナ(Ms)
ケネス・ターヴァー(T)
エフゲニー・ニキーチン(Bs-Br)

録音:2013年11月6、13日バービカン・ホール(ライヴ)
ゲルギエフとロンドン交響楽団は2013年10月31日から11月17日にかけてベルリオーズの管弦楽曲を網羅的に上演しました。 すでに第1弾として「幻想交響曲」(LSO 0757)が、第2弾「イタリアのハロルド」(LSO 0760)がリリースされ話題となりました。 待望の第3弾は劇的交響曲「ロメオとジュリエット」。交響曲の規模を拡大し、声楽まで動員した90分を要することはマーラーの先取を思わせます。オー ケストレーションも凝りに凝り、これ以上ゲルギエフ向きの作品は珍しいと申せましょう。 劇的交響曲「ロメオとジュリエット」は1838年、失意の中にいたベルリーズに、パガニーニが勇気を与えた結果生まれた作品といわれています。印象 的なメロディも多く聴かせどころも多い作品で、ベルリオーズの最高傑作と評する向きもあります。 ゲルギエフは、チャイコフスキー、プロコフィエフが同じ題材で音楽化した作品の素晴らしい録音を残していますが、ベルリオーズは自身好きな作曲家 として高く評価しているだけに興味津々。この作品は描写音楽ではなく、あくまでベルリオーズの妄想上の「ロメオとジュリエット」で、聴き手を徐々にお かしな世界へと誘います。 (Ki)

Chandos
CHSA-5166(1SACD)
アッテルベリ:管弦楽作品集Vol.5
交響曲第7番 Op.45 「シンフォニア・ロマンティカ」
交響曲第9番 Op.54 「幻想的交響曲」*
ネーメ・ヤルヴィ(指)
ヨーテボリSO
アンナ・ラーション(Ms)*、
ウッレ・ペーション(Br)*、
ヨーテボリ交響Cho*

録音:2015年1月19日−20日&22日−23日、コンサート・ホール(ヨーテボリ、スウェーデン)
エストニアの音楽一族ヤルヴィ家の長老ネーメ・ヤルヴィ。「ハルヴォルセン」、「スヴェンセン」に続く『スカンジナヴィアン・プロジェクト』の新シリーズとしてスタートし、大人気シリーズの1つとなった「クット・アッテルベリ(1887−1974)」の管弦楽作品集。ついに最終巻となる第5弾では、「シンフォニア・ロマンティカ(ロマンティック交響曲)」の副題を持つ交響曲第7番、そして最後の交響曲となった、「幻想的交響曲(シンフォニア・ヴィジョナリア)」の副題を持つ交響曲第9番を収録。メゾ・ソプラノ、バリトン、合唱と管弦楽のための作品である「幻想的交響曲」では、アンナ・ラーション、ウッレ・ペーションといったスウェーデンの名歌手とヨーテボリ交響合唱団が、古いアイスランドの詩「巫女の予言(Voluspa)」からの詩を歌います。ネーメ・ヤルヴィとヨーテボリSOの強力コンビが復興する20世紀スウェーデンの偉大な作曲家、クット・アッテルベリの音楽、ついに完結です!

ICA CLASSICS
ICAC-5138B03
(1CD)
エルガー:交響曲第1番
演奏会用序曲「南国にて」*
サンタ・チェチーリア国立アカデミーO
アントニオ・パッパーノ(指)

録音:2012年1月21.23.24日、2013年3月18日 ローマアウディトリウム・パルコ・デッラ・ムジカ
パッパーノにとって初の録音となるエルガー(1857-1934)の交響曲第1番は、作曲者が50歳の時に完成された力作。構想期間10年をかけて練り上げられたという濃密な音楽は初演時に賛否両論を巻き起こしましたが、最近になってまた人気が高まっています。演奏会用序曲「南国にて」は、エルガーが1903年から1904年にかけて滞在したイタリアでの風景に触発されて書かれた20分程度の曲で、オペラを得意とするパッパーノならではの情緒と歌心溢れる演奏が魅力的です。
ICA CLASSICS
ICAC-5139B03
(1CD)
シューマン:交響曲第2番
交響曲第4番ニ短調Op.120*
サンタ・チェチーリア国立アカデミーO
アントニオ・パッパーノ(指)

録音:2012年11月、2010年10月* ローマアウディトリウム・パルコ・デッラ・ムジカ
シューマン(1810-1856)の2つの交響曲を周到で木目細やかなパッパーノの指揮で。最初に収録されたハ長調の交響曲第2番は、1845年から1846年にかけて作曲されました。当時、若干精神状態が不安定だったシューマンですが、この曲の完成には長い時間をかけたため、濃厚なロマンティシズムが漂う第3楽章、また、特徴的なティンパニ連打が際立つ第4楽章と、きわめて壮大な作品に仕上がっています。「第4番」は、実際は「第2番」より前、彼がクララと結婚したばかりの1841年に作曲されていますが、後に改訂が施されたため、「第4番」として世に出ることになった作品です。パッパーノは弦の美しさと木管楽器の繊細な響きを極限まで引き出し、シューマンらしい音楽を創り上げています。

BIS
BISSA-2006
(1SACD)
シベリウス:交響曲第3番 ハ長調 Op.52
交響曲第6番 ニ短調 Op.104
交響曲第7番 ハ長調 Op.105
オスモ・ヴァンスカ(指)ミネソタO

録音:2015年5月&6月/オーケストラ・ホール(ミネアポリス)
オスモ・ヴァンスカとミネソタ管弦楽団によるシベリウスの交響曲全曲録音が遂に完結となります。もともと全集を視野に入れ てスタートした当シリーズ。第1弾のリリースとなった第2番&第5番(BISSA-1986 / KKC 5358)が好評を博し、続く第1番&第4番(BISSA-1996 / KKC 5359)は2014年1月に発表されたグラミー賞で最優秀オーケストラ・パフォーマンスを受賞し話題となりました。しかし、その後ミネソ タ管弦楽団の理事会と楽団員たちの労使紛争が紛糾し決裂状態となり、さらに2013年10月にヴァンスカが辞任したことにより予定されていた第3弾 の録音が実現は難しい状態となっておりました。しかし、多くの要望とヴァンスカの全曲録音への思いから2015年5月、6月に録音する運びとなりました。 かつてラハティ交響楽団と記念碑的なシベリウスの交響曲全集を完成させたヴァンスカ。「フィンランドの風景を思い起こさせる」と評されるヴァンスカ の再録には大きな期待が集まっておりました。ミネソタ管弦楽団を率いての挑戦となった今回の全曲録音ですが、近年のヴァンスカの円熟ぶりとさらなる 深さを堪能できます。充実の全曲録音がここに完成です! (Ki)
BIS
BISSA-2134
(1SACD)
プロコフィエフ:交響曲第4番 ハ長調 Op.112*
交響曲第7番「青春」
交響曲第7番「青春」〜第4楽章(異稿)
アンドルー・リットン(指)ベルゲンPO

録音:2014年1月*、2015年5月/
グリーグ・ホール、ベルゲン、(ノルウェー)
アンドルー・リットン指揮、ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団によるプロコフィエフ作品集。『ロメオとジュリエット』(BISSA-1301)、フレディ・ケンプとのピアノ協奏曲集(BISSA-1820)、交響曲第6番(BISSA-1994)、交響曲第5番(BISSA-2124)に続く第5弾は、 交響曲第4番 ハ長調 Op.112と交響曲第7番 嬰ハ短調 Op.131「青春」が収録されました。 交響曲第4番は1930年にバレエ音楽「放蕩息子」の楽想によりボストン交響楽団50周年記念の委嘱作品として作曲された作品47ですが、初演は 好評ではなく1937年のソ連での初演も不評に終わりました。その後、1947年2月に改作に着手し、作品112として完成させました。多くの部分が新 たに書き加えられて、原曲の倍ほどの作品に改められています。現在プロコフィエフの交響曲のうちでも優れた作品として数えられております。 交響曲第7番 嬰ハ短調Op.131はプロコフィエフ自身「青春交響曲」と呼び、甘美な旋律とともにスタイルや書法も簡明な作品です。なお、当録音 では終楽章の終結部を弱奏のピチカート奏法で終わるものと、サムイル・サモスードの要望によりオリジナルの終結部に20小節ほどが追加された異稿も 収録しております。今回もリットンのプロコフィエフはゴージャスで、色彩豊かなオーケストラ・サウンドを満喫できます。 (Ki)

東武レコーディングズ
TBRCD-0047(1CD)
税込価格
<東京芸術劇場アーカイヴ・シリーズ>
メンデルスゾーン: 交響曲第4番「イタリア」(1834 年版)
序曲「ヘブリディーズ諸島(フィンガルの洞窟)」(ローマ版第2稿)
交響曲第3番「スコットランド」(1842 年稿)*
有田正広(指)
クラシカル・プレイヤーズ東京

録音:2015 年7 月12 日、(3)2016 年2 月6 日*、
何れも東京芸術劇場ライヴ・デジタル録音
日本の古楽界をリードするフルート奏者有田正広は、国内外の数々のコンクールで輝かしい受賞歴を持ち、クイケン兄弟やトレヴァー・ピノックなど世界的なアーティストともしばしば共演。2009 年4 月には、ロマン派までをレパートリーとする日本初のオリジナル楽器によるオーケストラ「クラシカル・プレイヤーズ東京(CPT)」を結成。このCD は彼らの最新ライヴ録音である。 メンデルスゾーンの作品は、2009 年にテーマ・カタログが刊行され、ようやくその作品の全体像が明らかにされた。また、作品の研究も進み、いくつかの出版社からは信頼の置ける楽譜の出版も行われるようになり、その成果として「ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64」の初期稿なども出版され、演奏もされるようになってきている。 このCD に収録された交響曲 第4 番 イ長調「イタリア」、序曲「ヘブリディーズ諸島(フィンガルの洞窟)」、交響曲 第3 番 イ短調「スコットランド」の3 曲についても同様に、新しい研究成果に基づいた楽譜を使用している。
また、本格的なピリオド楽器でメンデルスゾーンの管弦楽曲を演奏する試みは、CD の録音で見る限り1988 年ごろから始まったようである。日本でも2000 年以降にごくわずかに録音されたものがあるとはいえ、まだ本格的な状況には至っていない現在、有田=CPT によるメンデルスゾーンの演奏は画期的と言えるだろう。 ※版についてはライナー・ノートに小川恒行氏の詳細な解説がございます。

オクタヴィア
OVCL-00598(1CD)
2016年7月22日発売
ショスタコーヴィチ:交響曲第7番「レニングラード」 アレクサンドル・ラザレフ(指)
日本フィルハーモニーSO

録音:2014年3月14-15日 東京・サントリーホール・てライヴ
高い評価を得ているラザレフ&日本フィルによるショスタコーヴィチ・シリーズの第4弾は、 交響曲第7番「レニングラード」。2014年のスクリャービン・ツィクルスの中で演奏されたライ ヴ録音盤です。ラザレフ自身が、ショスタコーヴィチの交響曲の中でも「作品が内包する課 題の大きさという点で傑出している」と語る4作(4番、7番、8番、11番)がついに揃いまし た。 冒頭から厚みのあるサウンドを聴かせ、ラザレフの見事な統率のもとに突き進み、壮大な 音楽を描いていきます。終楽章ではパワフルな金管楽器が高らかに響きわたる熱演! ラザレフが導いた日本フィルの底力を感じさせる演奏を、存分にお楽しみください。(オクタヴィア)

REFERENCE
RR-136SACD
(1SACD)
HDCD
マイケル・スターンのサン・サーンス
序奏とロンド・カプリチオーソ
ミューズと詩人たちOp.132
交響曲第3番「オルガン付き」
ヤン・クライビル(Org)
ノア・ゲラー(Vn)
マーク・ギブス(Vc)
マイケル・スターン(指)
カンザスシティSO

録音:2013年6月、カウフマン・センターフォー・ザ・パフォーミング・アーツ、
ヘルツベルク・ホール
2016年創業40周年を迎えたアメリカの老舗高音質レーベル「リファレンス・レコーディングス」によるサン=サーンスの『オルガン付き』のSACD 盤が発売となります。名盤ひしめくサン=サーンスの交響曲第3番は、オーディオ効果抜群の作品であるため、名録音、高音質という点でも注目される楽 曲です。 録音に使われたホールは、最近リファレンス・レコーディングスが積極的に録音しているカンザスシティ交響楽団の本拠地でもあるカウフマン・センター・ フォー・ザ・パフォーミング・アーツ。2011年9月にオープンした新しいホールで、1800席規模のプロセニアム形式のステージを持つ劇場と、1600 席規模のクラシック用コンサートホールの2つのホールを持った大型複合文化施設。この建築の構造エンジニアリングに対しアメリカのコンサルタント技 術者協会から「グランド・コンセプター賞」が授与されるなど、このエリアは近年、カンザスシティで急速に発展している文化芸術の発信地として注目さ れています。パイプ・オルガンは、ホールの壁と一体化し、同様のアーチを形成しており、自然な音の広がりを演出します。巨大な編成と壮大な響きをもつ『オ ルガン付き』には非常に適したホールと言えるでしょう。マイケル・スターン率いるカンザスシティ響も、ホールの壮麗な響きに負けない、弦楽器の美しさ、 管楽器の華やかさ、オルガンのフィナーレへ続く迫力は、爽快感があります。 (Ki)

OTAKEN
TKC-362(1CD)
ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調
ワーグナー:ジークフリートの牧歌 *
カール・シューリヒト(指)
ハーグPO、バイエルンRSO*

録音:1964 年9 月、1961 年9 月、ステレオ(セッション)*
原盤:オリジナル・コンサートホールソサエティの新品同様LP 盤
復刻において、音質の向上が、演奏度のアップにつながることがあります。これまでのフルトヴェングラーやワルターなどもそうでしたが、シューリヒトほど、このことにぴったりと当てはまる指揮者もいないのではないでしょうか。 今回、ハーグ・フィルとのブルックナー7番の復刻に使用したオリジナル・コンサートホールソサエティの新品同様LP 盤は、将に見違える音で鳴っており、これでこそこの演奏の真価がより正確に問えるようになったと言えるのではないかと思われます。 特に金管のコラールが、神々しく鳴り渡っている様には、正直驚きました。このレコードのライナーノートには、録音に先立って、ハーグ・フィルの金管セクションだけを集めての特訓が行われたと、記載されてましたが、この音でこそ、それが実証されていると思われます。この度、この感動を皆様にお届けすべく、忠実な復刻を試みました。是非ご一聴くださいませ。 尚、初期盤特有の極小プチノイズは、残しておりますことをご了承ください。 (オタケンレコード 太田憲志)


TUDOR
TUD-1670(12SACD)
マーラー:交響曲全集
第1番「巨人」/第2番「復活」
第3番/第4番
第5番/第6番「悲劇的」
第7番「夜の歌」
第8番/第9 番
ジョナサン・ノット(指)バンベルクSO
第2番…アンネ・シュヴァネヴィルムス(S)
リオバ・ブラウン(A)、
バンベルク響Cho
第3番…藤村実穂子(A)、
バンベルク大聖堂少年Cho、
バンベルク交響楽団Cho女声団員
第6番…ヤニナ・ベヒレ(S)、リオバ・ブラウン(A)、ミハエラ・カウネ(S)、 マリソル・モンタルヴォ(S)、マヌエラ・ウール(S)、アルベルト・ドーメン(Bs-Br)、 ミハエル・ナジ(Br)、シュテファン・フィンケ(T) バンベルク響Cho、チェコ・フィルCho、ヴィンツバッハ少年Cho

録音:2003 年〜11 年ヨーゼフ・カイルベルト・ザール、バンベルク
(SACD ステレオ、SACD5.1 チャンネル、通常ステレオCD のハイブリッド盤)
2003 年に第5 交響曲で始まったノットのマーラー交響曲全集録音チクルス。全集完結までに9 年の歳月をかけているところは何事も拙速に成果が求められる昨今の一般世情を考えると極めて慎重、かつ万全の準備と綿密な計画のもと一連の録音が行われたことがわかります。好評をもって迎えられていたこのシリーズ、分売でもベスト・セラーを続けていましたが、待望のセット化でお求めやすくなりました。

ORFEO
C914161-A(1CD)
メンデルスゾーン:交響曲第1番ハ短調Op.11
イェルク・ヴィトマン(1973-):トランペットと小管弦楽のための小協奏曲「不条理」(2002)
メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」
セルゲイ・ナカリャコフ(Tp)
アイルランド室内O
イェルク・ヴィトマン(指)

録音:2012年4月19日、2014年7月11日、2013年4月11日 リムリック大学コンサート・ホール
現代ドイツ有数のクラリネット奏者&作曲家イェルク・ヴィトマンの最新アルバム。ここでは彼が芸術監督を務めるアイルランド室内管とともに、メンデルスゾーンの2つの交響曲をメインに据え、そこに自作を挟み込むという凝ったプログラムを聴くことができます。早熟の天才メンデルスゾーンの交響曲は、通常フルサイズのオーケストラで演奏されることが多いものですが、「初期ロマン派の作品は室内オーケストラでアプローチすることが可能」と考えるヴィトマンは、このメンデルスゾーンもその概念に基づき演奏。その結果、隅々まで見通しのよいサウンドと、小回りの効いたアンサンブルが得られています。2つの交響曲の橋渡しとなるのは、ヴィトマン自身の「小協奏曲」で、こちらはトランペットの超絶技巧が要求される作品。ここでソリストを務めるのは名手ナカリャコフで、手に汗握るエキサイティングな演奏が繰り広げられています。

GRAND SLAM
GS-2150(1CD)
ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 Op.98
ハイドンの主題による変奏曲*
ブルーノ・ワルター(指)
コロンビアSO

録音:1959年2月2、4、6、12、14日アメリカン・リージョン・ホール(カリフォルニア)
1960年1月8日アメリカン・リージョン・ホール(カリフォルニア)*
使用音源:Private archive(2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)
■制作者より
ワルター指揮、コロンビア交響楽団のブラームスの中でも最も人気の高い交響曲第4番を2トラック、38センチのオープンリール・テープより復刻し ました。組み合わせはハイドンの主題による変奏曲です。音質については従来通りと申し上げれば十分かと思います。解説書にはプロデューサー、マックルー アの手記「ブルーノ・ワルターのリハーサル−その教訓と喜びと(その2)」を掲載しています(「同(その1)はブラームス:交響曲第1番ほか、GS- 2149に掲載)。音質については個々のきき手により印象はさまざまでしょうが、このマックルーアの手記は絶対的な価値を持つ、極めて重要な証言でしょ う。(平林直哉)

BIS
BIS-2218(1CD)
3つのザルツブルク・シンフォニー
モーツァルト:交響曲第21番イ長調K.134
交響曲第27番ト長調K.199(162a)*
交響曲第34番ハ長調K.338+メヌエットハ長調K.409*
マンフレート・フス(指)
ハイドン・シンフォニエッタ・ウィーン

録音:2006年2月ライヒェナウ(オーストリア)(原盤:VMS / Zappel Music)
2015年4月ブルックナーハウス(オーストリア)*
マンフレート・フス率いるハイドン・シンフォニエッタ・ウィーンによる最新ディスクは、「3つのザルツブルク・シンフォニー」と題され、モーツァルトの 交響曲第34番ハ長調K.338+メヌエットハ長調K.409の新録音に加え、かつてVMS / Zappel Musicレーベルよりリリースされていた交響曲第21 番イ長調K.134、交響曲第27番ト長調K.199(162a)のBISレーベルによるリマスター版が収録されました。マンフレート・フスによる明快な解釈で 陽気で快活なモーツァルトを楽しむことができます。 ハイドン・シンフォニエッタ・ウィーンは名プライヤーが集まった古楽アンサンブルでBISレーベルをはじめ、数多くレコーディングしております。 (Ki)

Halle
CDHLL-7543(1CDR)
シベリウス:交響曲第5番変ホ長調 Op.82
交響曲第7番ハ長調 Op.105
交響詩 「エン・サガ」 Op.9
マーク・エルダー(指)ハレO

録音:2014年11月6日(交響曲第5番)、2010年3月18日(交響曲第7番)、2014年11月7日(エン・サガ)
マーク・エルダー&ハレOの黄金コンビによるジャン・シベリウスの交響曲集第3弾。ハレ管はバルビローリ時代の1960年代後半から70年にかけてシベリウスの交響曲全曲録音を完成させており、現音楽監督マーク・エルダーとの新たなシベリウスにも期待がかかります。
※こちらのタイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

Lyrita
REAM-1121(1CDR)
ワーズワース:管弦楽のための序曲 「コンフリクト」 〔BBC放送日:1971年1月17日〕
交響曲第1番ヘ長調 Op.23〔BBC放送日:1968年12月17日〕
交響曲第5番イ短調 Op.68*〔BBC放送日:1979年8月22日〕
BBCスコティッシュSO、
ジェームス・ロッホラン(指)
スチュワート・ロバートソン(指)*
スコットランド作曲家協会の設立に尽力したウィリアム・ワーズワース(1908−1988)の管弦楽作品集。数多くの作品を作品を残し、ロマン主義的な調性音楽を得意とした。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/DiamondSilver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。


Treasures
TRE-133(1CDR)
ワルター・ゲール〜ベートーヴェン他
バッハ:ブランデンブルグ協奏曲第3番
ベートーヴェン:交響曲第1番*
 交響曲第8番ヘ長調Op.93**
スメタナ:「売られた花嫁」序曲#
ワルター・ゲール(指)
ヴィンタートゥールSO
フランクフルト歌劇場O*
フランクフルトRSO**,#

録音:1950年代中頃(全てステレオ)
※音源:日Concert Hall SM-6101、仏PRESTIGE DE LA MUSIQUE SA-9653*、日Concert Hall SM-197**、SM-6111#
◎収録時間:66:26
“古典な均整美に活気を与えた、ゲール最高のベートーヴェン!”
■音源について
4曲とも、ステレオ・ヴァージョンの入手は極めて困難。ゲールのベートーヴェンの交響曲は2番、3番、7番以外の6曲(9番は2種)の録音を遺しています。6番以外はステレオが存在するようですが、ライセンス盤を除き日本盤とフランス盤でしか確認できず、バッハのステレオ盤は、上記の日本盤以外は全く見かけません。ゲールのコンサート・ホールのステレオ・ヴァージョンは、後年のシューリヒト等の録音よりも良好なバランスで録音されているものが多いですが、これら4曲も最良の部類に属します。

★ゲールが振る古典派作品は、チャイコフスキーの録音に見られるような過激なアプローチを持ち込まず、様式を重んじた堅実な表現で一貫しています。ここに収録した、バッハ、ベートーヴェンも同様。
バッハは、中低音をベースとした厚みのある響きに穏やかな雰囲気を漂わせた一時代前のスタイルですが、第1楽章の中間部など、優しさの中に一本芯の通った精神がひしひしと胸に迫ります。低弦がゴリゴリと響くのも誇張には感じず、手応え満点。
ベートーヴェンも、けれん味皆無。「第1番」はゲールのベートーヴェンの中でも最高の名演かもしれません。第1楽章序奏部から、均整のとれた古典様式を愛情を込めた育んでいることが分かり、その土台を崩さずに主部以降に音楽的なニュアンスをさらに開花させます。そして、展開部から再現部にかけての、意思に満ちたリズムの弾力の素晴らしさ!第2,3楽章も媚びた語り掛けなど用いずに、自然と共感溢れるニュアンスが導かれ、終楽章はオケの技量と意欲も手伝って、過剰演出に走らない「ベト1らしいベト1」を聴く醍醐味を再認識させてくれます。
ちなみにこの「第1番」は、以前にLEFというレーベルからCD化されたことがありますが、決して粗悪な音質ではないにもかかわらず、何度聴いてもインパクトが希薄でした。久々に聞き直して最も差が顕著だったのは、第1楽章序奏(今回の復刻盤の0:14以降)の弦のピチカートの響き!LEF盤をお持ちの方はご確認いただければと思います。
「第8番」も、一部のゲール・マニア(?)のみならず、広くお聴きいただきたい素晴らしさ!第1楽章、終楽章の、リズムに強固な意志を滾らせた一途な推進力、第2楽章のさり気なく微笑む風情と瑞々しい音色など、聴き手の心を掴んで離しません。【湧々堂】


FARAO
B-108091(1CD)
V-107302(1LP)
180g重量盤
R.シュトラウス:アルプス交響曲 ケント・ナガノ(指)エーテボリSO

録音:2014年11月エーテボリ・コンサート・ホール
2014年からエーテボリ交響楽団の首席指揮者を務めているとケント・ナガノによるリヒャルト・シュトラウスの「アルプス交響曲」がCDとLPでリリー スされます。エーテボリ交響楽団といえば、20年以上に渡って良好な関係を続けたネーメ・ヤルヴィ時代にBISやCHANDOSレーベルに録音された名 盤の数々が印象的。また前任のグスターヴォ・ドゥダメルも7年間同楽団のシェフを務め、成果をあげています。
ケント・ナガノとエーテボリ響の最初の出会いは1993年。マーラーの交響曲3番が演目に選ばれました。その後も客演指揮者として度々登場し、交 流を深めていきました。2014年にアニバーサリー・イヤーを迎えたR.シュトラウスのプロジェクトは、首席指揮者への就任が決まったと同時に持ち上が りました。ケント・ナガノはバイエルン国立歌劇場の音楽監督を長きに渡って務め、同劇場にゆかりの深いR.シュトラウスの作品に対するユニークな解釈、 伝統を踏まえた上での鋭い洞察力が評価されたもの。またエーテボリ響もあまり知られていませんが、同楽団の演奏史の中でR.シュトラウスの作品は重 要な位置を占めます。1905/06シーズンには50回も「ドン・ファン」を演奏。さらにヴィルヘルム・ステーンハンマル指揮で交響詩「マクベス」(1908)、「死 と変容」(1913)、オペラ「グントラム」の序曲、「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」(1913)を積極的に取り上げています。その後もセ ルジュ・コミッシオーナ、シュルル・デュトワらが定期的に演奏し、ネーメ・ヤルヴィとグスターヴォ・ドゥダメルは「ドン・ファン」に強い思い入れをもっ てプログラムに組み込んでいました。 「アルプス交響曲」はR.シュトラウスが残した最後の大規模な管弦楽曲。ネーメ・ヤルヴィとグスターヴォ・ドゥダメルはエーテボリ響と度々ツアーで 取り上げており、完全にオケの手中に収まった楽曲。ケント・ナガノとの演奏も、アルプスの一日を描いた壮大なドラマを、登山者の感動、眼前に広がる 風景を見事に描き、大編成のオケを縦横無尽に動かす機動性は壮観です。響きのよいコンサート・ホールの利点をうまく利用した録音も秀逸。 (Ki)


Altus
ALTLP-094(2LP)
完全限定プレス
完全収録版
LP初出
税込定価
ブルックナー:交響曲第7番WAB.107(ハース版) 朝比奈隆(指)大阪PO

ライヴ録音:1975年10月12日/ザンクト・フローリアン修道院マルモアザール
(オーストリア)ステレオ
契約切れで長らく入手難であった朝比奈隆の代表盤といわれる聖フローリアン修道院での7番がアルトゥスより新マスタリングで完全復活。うれしい事 に初出でのジャンジャン盤特典およびビクター盤でカットされた1楽章演奏後の沈黙と小鳥の鳴き声が聞こえた後、演奏のあまりのスケール感に打たれた 聴衆が自然発生的にじわじわ拍手が湧き上がる箇所も復活。今まで文献のみで語られた伝説の拍手ですが、こうやって完全収録盤で聞きなおしてみます と、曲を知らないが故の事故的拍手などでなく、巷間語られてきたように演奏の迫真に打たれた聴衆の自然発生的拍手であったことが分かります。また終 演後の感動を伝える拍手も6分!収録。また宇野功芳氏が神の恩寵と称える2楽章演奏後に奇跡的聞こえてきた5時の修道院の鐘も万全です。音質は やわらかで7秒の見事な残響が美しくオーケストラは広大になりわたります。ちなみに当日演奏会にはノヴァーク版のノヴァーク教授も臨席、「すばらしい 演奏のまえには版の問題は関係ない」と名言を残し演奏を絶賛したとのエピソードも有名です。 (Ki)


TOKYO FM
TFMCLP-1045(2LP)
完全限定プレス
税込定価
ザンデルリンク&シュターツカペレ・ドレスデン1
ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲
ベートーヴェン:交響曲第8番
ブラームス:交響曲第1番
クルト・ザンデルリンク(指)
シュターツカペレ・ドレスデン

ライヴ録音:1973年10月18日/厚生年金会館(東京)/ステレオ
※LP初出

TOKYO FM
TFMCLP-1047(2LP)
完全限定プレス
税込定価
ザンデルリンク&シュターツカペレ・ドレスデン2
ウェーバー:オベロン序曲
モーツァルト:交響曲第35番「ハフナー」
チャイコフスキー:交響曲第4番
クルト・ザンデルリンク(指)
シュターツカペレ・ドレスデン

ライヴ録音:1973年10月31日/東京文化会館/ステレオ
※LP初出
故吉田秀和氏も激賞した名演がついにLP化。ながらくCDは廃盤がつづいておりLP化が望まれておりましたザンデルリンクとドレスデン初来日の記録。 実に手堅い音質でドレスデンの音をとらえきった当時のFM東京の録音陣の優秀さは目を見張ります。LP化にあたりオリジナルマスターテープからあらた に音ととり手をかけてプレス用のアナログマスターテープを制作しました。正しいレコード制作の手順をふんだ質実な味わいの逸品です。 (Ki)

C Major
75-0408(DVD)
75-0504(Bluray)
マーラー:交響曲第9番

■ボーナス:
マーラー・プロジェクト/バレンボイムとブーレーズが見た
「マーラーの音楽世界」
映像監督:アンドレアス・モレル
ダニエル・バレンボイム(指)
シュターツカペレ・ベルリン
収録:2009年4月ベルリン・フィルハーモニー(ライヴ)

■ボーナス:
映像監督:アンドレアス・モレル

◆DVD
画面:16:9 NTSC
音声:DTS5.1、PCMステレオ
ボーナス字幕:英独
101 分(コンサート 79 分、+ボーナス 22 分)
◆Bluray
画面:16:9 Full HD
音声:DTS-HD MA5.1、PCMステレオ
ボーナス字幕:英独
101 分(コンサート 79 分+ボーナス 22 分)
2011年に発売されたDVDバレンボイム&シュターツカペレ・ベルリンによるマーラーの第9交響曲2009年ライヴの映像がブルーレイとなって再登場。 DVDもジャケット・デザインが変更され再発売されます。 バレンボイムが手兵シュターツカペレ・ベルリンを指揮したマーラーの第9交響曲は、2009年4月にベルリンのフィルハーモニーで行われました。本 公演は、バレンボイムがブーレーズとともにシュターツカペレ・ベルリンを指揮して取り組んでいた「マーラーの交響曲連続演奏会」の一環としておこなわ れたもの。 バレンボイムは長いキャリアのなかで、ベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナー、シューマンなどの主要な交響曲全集を完成させてい ますが、マーラーの交響曲についてはわずかに4 曲を録音しているのみというのは少々意外。これまでにバレンボイムは、1991年にシカゴ響と『大地の 歌』をライヴ録音、1997年にシカゴ響と交響曲第5番をライヴ録音しているほか、2005年にシュターツカペレ・ベルリンと交響曲第7番をライヴ録音、 2006年にはシュターツカペレ・ベルリンと交響曲第9番をライヴ録音しています。いずれ劣らずゆたかなオーケストラ・サウンドの醍醐味を心ゆくまで 実感させてくれるもので、この指揮者の持ち味というべきドラマティックでパワフルな方向性が特徴的でした。なかでも、2006年11月に収録された第9 番のライヴは、バレンボイムがこの作品を集中的に取り上げていた時期に行われ、ひときわ熱く濃厚で激情型の演奏がすでに知られているので、それから およそ2年半後、手兵と同一のロケーションで行ったここでの映像でも、同様に、またそれ以上にハイテンションで劇的な音楽が展開されています。 「マーラー・プロジェクト」と題するボーナス・トラックには、バレンボイムとブーレーズとのマーラー談義と並行して、シリーズのメイキングともいうべ きリハーサルの模様がふんだんに収録されています。今となってはブーレーズの貴重な姿となっております。 (Ki)


Treasures
TRE-125(1CDR)
マックルーア版/ワルター厳選名演集Vol.2
モーツァルト:歌劇「魔笛」序曲*
 歌劇「劇場支配人」*
 歌劇「フィガロの結婚」序曲*
マーラー:交響曲第1番「巨人」
ブルーノ・ワルター(指)
コロンビアSO

録音:1961年3月*、1961年1月&2月
※音源:日SONY 20AC-1805*、20AC-1830
◎収録時間:68:59
“ワルターの全人生を注いだ「巨人」の不滅の価値!”
■音源について
TRE-108に記したように、いわゆるマックルーア盤の全てが大成功だとは思えないのですが、ここに収録した曲は、大納得です。特に「巨人」は長時間収録なので厳しいと思いましたが、ヒズミも極小で、アナログ的な温かみも保持していることにびっくり。一方、CDのマックルーア盤は全体にメタリックな音が気になり、第3楽章冒頭のティンパニの弱音は、スイッチをオン・オフしているかのようなデジタル音に変貌していましたが、ここでは奏者が余韻を感じながら優しく打ち込んでいる様子が目に浮かぶようです。

モーツァルトの序曲は、特に「劇場支配人」が大名演!ワルター晩年の録音の中には年齢を感じさせない高速テンポを採用しているものがありますが、どこかに無理を感じることも。その点この曲での向こう見ずな推進力は、他のテンポなど想定できないほどの説得力と真の生命感が横溢。低弦のクローズアップも、音楽的ニュアンスの表出に有効に作用。第2主題の楽器間の連動もなんと楽しいことでしょう!
「巨人」の素晴らしさは、もう言うまでもないでしょう。バーンスタインがこの録音を聴いて恐れをなし、全集録音を一時中断したほどの歴史的名演奏であり、全てが指揮者の体内から零れ出たニュアンスだけで語り尽くされた、奇蹟のドキュメントとも言えましょう。
第1楽章の提示部はノスタルジーに溢れ、リズムが機械的に縦割りで刻まれることなど皆無。展開部8:08以降の弦のトレモロは、これ以上に清らかな演奏を他に知りません。第2楽章は、昨今の筋肉質な演奏スタイルとは対極の、レントラーの風合いを生かした憧れの風情がたまりません。それでも、中間部は以外にもイン・テンポを貫いており、造型を弛緩させない配慮も忘れません。最後のテーマ再現時にティンパニを追加するのは、クレツキ盤などと同じ。終楽章は、まさにワルター芸術の集大成。冒頭部、絶妙ななテンポルバートとルフトパウゼを交えた、単なる絶叫の先の境地を反映した響きは、何度聴いても鳥肌が立ちます。第2主題に至っては超白眉!これほど音の末端まで感じきり、全人生を投影した歌が他で聴けましょうか?そして、力技ではなく、愛が全てに勝つことを証明した感動のコーダ!
カッコいい戦隊ヒーローのような「巨人」は他にいくらでもあります。この演奏にしかない手作りの味と、こんな有名名盤をあえて復刻しなければならない意図を少しでもお感じいただければ幸いです。【湧々堂】

CPO
CPO-555023
(10CD+DVD)
ブルックナー:交響曲全集
<CD1…777617>1-4.交響曲第0番ニ短調WAB100(1869年第2稿)
<CD2…777617>1-4.交響曲第1番ハ短調WAB101(1866年リンツ第1稿)
<CD3…777735>1-4.交響曲第2番ハ短調WAB102(1877年ハース版)
<CD4…777690>1-4.交響曲第3番ニ短調WAB103(1889年第3稿)
<CD5…777615>1-4.交響曲第4番変ホ長調WAB104(1879/80年第1稿)
<CD6…777616>1-4.交響曲第5番変ロ長調WAB105(1878)
<CD7…777690>1-4.交響曲第6番イ長調WAB106(1881年ノヴァーク版)
<CD8…777615>1-4.交響曲第7番ホ長調WAB107(1881/1883年)
<CD9…777691>1-4.交響曲第8番ハ短調WAB108(1890年)
<CD10…777787>1-3.交響曲第9番ニ短調WAB109(1894年初稿)
<ボーナスDVD>
「ヴェンツァーゴのブルックナー」ローラン・ジャケによるメイキング映像
タピオラ・シンフォニエッタ…CD1.2.6
ノーザン・シンフォニア…CD3
ベルンSO…CD4.7
バーゼルSO…CD5.8
ベルリン・コンチェルト
ハウスO…CD9
マリオ・ヴェンツァーゴ(指)
ブルックナー(1824-1896)の交響曲を演奏する際、必ず問題となるのが「使用する版について」ですが、ヴェンツァーゴはいくつかの異稿版を慎重に精査し、曲によって最もふさわしい版を用い、それだけでなく、オーケストラのサイズまでも、曲に沿って変えるという興味深い試みを行いました。結果、初期の交響曲と晩年の交響曲の響きの違いや、ブルックナーが曲に込めた思いを明らかにすることに成功、このツィクルスが高く評価される要因となったのです。今回、彼がどのような意図を持って、このツィクルスに対峙したのかを克明に描いたドキュメンタリーを収録したDVDも付されており、ヴェンツァーゴの先見の明と洞察力を目の当たりにすることができます。ブルックナー・ファン必携のBOXです。
CPO
CPO-777848F(1CD)
ゲルンスハイム:交響曲集第2集
交響曲第2番ホ長調Op.46
交響曲第4番変ロ長調Op.62
マインツ州立PO
ヘルマン・バウマー(指)
第1集(777758)に続くヘルマン・バウマーとマインツ州立フィルによるドイツの作曲家ゲルンスハイム(1839-1916)の交響曲集。今作は第2番と第4番のカップリングとなります。1882年3月16日に作曲家自身によってロッテルダムで初演された「交響曲第2番」は、特徴的なホルンの音色がブラームスの交響曲第2番を彷彿させます。また1895年にベルリンで初演された彼の最後の交響曲である「第4番」は強烈な個性というよりも、当時の音楽の風景(ブラームスやブルックナー、ワーグナーの影響など)を如実に表した音楽で、特に終楽章での歓喜の爆発には、卓越した作曲技法を感じさせます。ドイツ・ロマン派の潮流を汲む知られざる作品です。

BMC
BMCCD-201(2CD)
シューベルト:交響曲集
交響曲第1番 ニ長調 D82#
交響曲第2番 変ロ長調 D125*
交響曲第3番 ニ長調 D200*
交響曲第4番 ハ短調「悲劇的」
シャーンドル・ヴェーグ(指)
カメラータ・アカデミカ

録音:1996年5月26日*,5月27日#,5月30日、ケルン、ライヴ
シャーンドル・ヴェーグ(1912-97)が最晩年の1996 年5 月にケルンで手兵カメラータ・アカデミカを指揮したシューベルトの交響曲第1 番から第4 番の録音がCD 化。ヴェーグとカメラータ・アカデミカによるシューベルトの交響曲は既に第 5 番、第 6 番、未完成、グレイトがCAPRICCIO から発売されているので、これでレーベルをまたいで全集が完結したことになる。ヴェーグ四重奏団のヴァイオリニストとして、教育者として高名なヴェーグのシューベルトは、オーケストラの自発性を引き出して一体感と充実感を大きく湧き上がらせるようなもので、しかもライヴ録音なのでさらに白熱している。ガチッとまとめたシンフォニックな演奏では決して出せない温かさと楽しさは、十代後半のシューベルトの音楽の魅力を万全に引き出している。

GEGA NEW
GD-383(1CD)
ショスタコーヴィチ:交響曲全集Vol.4
交響曲第11番「1905年」
エミール・タバコフ(指)
ブルガリア国立RSO

録音:2013年2月ブルガリア国立放送スタジオ1(セッション録音)
日本では知る人ぞ知るブルガリアの名指揮者エミール・タバコフによるショスタコーヴィチの交響曲、最新録音です。既に第4 番、第8 番、第7 番の順でリリースされ、その録音の順番(選曲)のセンスも演奏そのままに大変個性的ですが、今回も聴き手に媚びる姿勢が全くない、無骨な頑固職人のように俺のやりたいようにやるんだ、という強固な意志が感じられます。全体にゴツゴツ、ジャリジャリとした演奏は近年稀にみる男道、体育会系全開のショスタコーヴィチ。決してうまいとは言えないブルガリア国立放送響を鞭打って叱咤激励し迫真の演奏を生み出しました。録音はこれまでと同様、スタジオでじっくり、ねっとりと行われたセッション・レコーディング。音質も大変優秀で弦楽の弓が弦をこするガシガシという音が耳元で間近に聞こえ迫力満点。お店様におかれましてはぜひ試聴機に入れて下さい。大きなセールスが期待できます。

N響90周年記念シリーズ
2016年、NHK交響楽団は創立90周年を迎えます。それを記念してライヴ・シリーズを開始。今回のシリーズは日本人指揮者、日本人ソリストに焦点を当てています。第1弾はN響が1960年に行った世界一周演奏旅行時のライヴ。伝説として語り継がれている演奏を実際に耳にするのは感動的です。
*古い音源を使用しているため、テープ劣化によるお聴き苦しい点がございます。予めご了承下さい。
King International
KKC-2092(8CD)
NHK交響楽団/世界一周演奏旅行1960
■Dics1〜ソ連
(1)チャイコフスキー:交響曲第5番
(2)ハイドン:チェロ協奏曲第2番
■Disc2〜ソ連、スイス
(1)チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番
(2)同:交響曲第6番「悲愴」〜第1、2楽章
■Disc3〜スイス、オーストリア、チェコ
(1)チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」〜第3、4楽章
(2)オーストリア、日本両国国歌
(3)J.シュトラウス:美しき青きドナウ
(4)ドヴォルザーク:チェロ協奏曲ロ短調
■Dics4〜ポーランド
(1)ポーランド、日本両国国歌
(2)矢代秋雄:チェロ協奏曲
(3)シャベルスキ:3つのソネット
(4)間宮芳生:杁(えんぶり)
(5)黛敏郎:越後獅子
(6)外山雄三:小交響曲〜第2楽章
(7)同:ラプソディー
■Disc5〜ドイツ、イタリア
(1)黛敏郎:曼荼羅交響曲
(2)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番
(3)イタリア、日本両国国歌
(4)ブラームス:交響曲第1番〜第1、2楽章
■Disc6〜イタリア
(1)ブラームス:交響曲第1番〜第3、4楽章
(2)近衛秀麿:越天楽
(3)高田三郎:山形民謡によるバラード
(4)グリーグ:ピアノ協奏曲
(5)外山雄三:ラプソディー
■Disc7〜イギリス
(1)イギリス、日本両国国歌
(2)外山雄三:ラプソディー
(3)ショパン:ピアノ協奏曲第1番
(4)ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」〜第1、2楽章
■Disc8〜イギリス、フランス
(1)ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」〜第3、4楽章
(2)ブラームス:悲劇的序曲
(3)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番
(4)ラヴェル:スペイン狂詩曲
■Dics1〜ソ連
堤剛(Vc)、岩城宏之(指)NHK響
録音:1960年9月4日/モスクワ、チャイコフスキー・ホール(ライヴ)
■Disc2〜ソ連、スイス
松浦豊明(P)、岩城宏之(1)、外山雄三(2)(指)NHK響
録音:1960年9月4日/モスクワ、チャイコフスキー・ホール(1)、9月9日/アスコナ、パラッツォ・スコラスティコ(ライヴ)
■Disc3〜スイス、オーストリア、チェコ
堤剛(Vc))、岩城宏之(指)NHK響
録音:1960年9月9日/アスコナ、パラッツォ・スコラスティコ(1)、9月13日(2)、14日(3)/ウィーン楽友協会ホール、9月17日/プラハ、スメタナ・ホール(4)(ライヴ)
■Dics4〜ポーランド
堤剛(Vc)、岩城宏之(指)NHK響
録音:1960年9月19日/ワルシャワ、フィルハーモニア(ライヴ)
■Disc5〜ドイツ、イタリア
園田高弘(P)、岩城宏之(指)NHK響
録音:1960年9月24日/ベルリン、ホッホシューレ・ザール(1)、9月26日/ミュンヘン、ドイツ美術館会議場(2)、10月7日/ローマ、アウディトリウム・フォノ・イタリアーノ(3)(4)(ライヴ)
■Disc6〜イタリア
松浦豊明(P)、岩城宏之(1)、外山雄三(2)‐(5)(指)NHK響
録音:1960年10月7日(1)、8日(2)‐(5)/ローマ、アウディトリウム・フォノ・イタリアーノ(ライヴ)
■Disc7
中村紘子(P)、ヴィルヘルム・シュヒター(指)NHK響
録音:1960年10月18日/ロンドン、ロイヤル・フェスティバル・ホール(ライヴ)
■Disc8〜イギリス、フランス
中村紘子(P)、ヴィルヘルム・シュヒター(1)、岩城宏之(2)‐(4)(指)NHK響
録音:1960年10月18日/ロンドン、ロイヤル・フェスティバル・ホール(1)、10月25日/パリ、サル・プレイエル(2)‐(4)(ライヴ)

※全てモノラル/日本語帯・解説付
1960年、NHK交響楽団は戦後初の世界一周ツアーを行いました。敗戦から15年、高度成長期を迎える前の日本の、文化復興を諸外国に披露する ため国を挙げての一大事業となりました。同年8月29日から11月4日まで、インドに始まりアメリカまで大成功の連続だった伝説を、55年を経て音 で確認することが実現しました。出演も岩城宏之、外山雄三の指揮、園田高弘、松浦豊明、中村紘子のピアノ、堤剛のチェロと超豪華。いずれも若く、岩城宏之(28)、外山雄三(29)、 園田高弘(32)、松浦豊明(31)で、堤剛は18歳、中村紘子に至っては16歳。彼らが日本の威信にかけて臨むエネルギーと緊張が伝わってきます。
このツアーのために、当時注目の若手邦人作曲家たちに新作を委嘱しましたが、それらが収録されているのも貴重。外山雄三の人気曲「ラプソディー」 もそのひとつで、ヨーロッパ各都市でアンコールとして奏されるたびに、聴衆が熱狂したと語り草になっています。今回、ワルシャワ、ローマ、ロンドンで の記録を収録、当時の聴衆と興奮を共有できます。 (Ki)

GRAND SLAM
GS-2149(1CD)
ブラームス:交響曲第1番
悲劇的序曲*/大学祝典序曲#
ブルーノ・ワルター(指)コロンビアSO

録音:1959年11月25日、1960年1月23日*、1960年1月16日# アメリカン・リージョン・ホール(ハリウッド)
使用音源:Privatearchive(2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)
■制作者より
ワルター/コロンビア交響楽団による2トラック、38センチ、オープンリール・テープ復刻シリーズですが、ブラームスの交響曲全集の準備が整いました ので、交響曲第1番より発売を開始します。ジャケットにはプロデーサーだった故ジョン・マックルーアの貴重な解説「ブルーノ・ワルターのリハーサル −その教訓と喜びと」(その1)(同その2は交響曲第4番+ハイドン変奏曲、GS-2150に掲載)を再掲載します。今回CD化するにあたり、再度原文 と照らし合わせた結果、単純な誤訳も修正しております。また、第2楽章のソロはマックルーアから提供された情報をもとに、ソリストを表記しています。 音質、解説を含め、最終形を目指しました。(平林 直哉) 

Alba
ABCD-390(1SACD)
ブラームス:交響曲第1番
セーゲルスタム:交響曲第288番「Letting the FLOW go on...」
レイフ・セーゲルスタム(指&P)
トゥルクPO

録音:2015年11月2-5日、2016年1月4-7日、トゥルク・コンサートホール
セーゲルスタムとブラームスの組み合わせは音楽的には意外に感じますが(容貌はそっく り?!)、1990 年代前半にラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団との全集を残しています。ブラームスはセーゲルスタムと対照的に交響 曲は僅か 4 曲。ブラームスの第 1 番は、最初の構想から完成までに 20 年以上の年月をかけていて、ベートーヴェンに並ぶような作品を書かなければな らないというプレッシャーもあったと言われています。結果「ベートーヴェンの第 10 番」とも称されるほどの傑作が生まれたのでした。セーゲルスタムは 全体的にゆったりとしたテンポをとっており、分厚い重量感ある演奏を聴かせてくれます。特に第 1 楽章の序奏はセーゲルスタムらしい迫力に満ちています。 そしてセーゲルスタムの交響曲第 288 番「Letting the FLOW go on...」。流れに身を任せ…300 曲の大台目前。セーゲルスタムは2012 年からトゥルク・ フィルの芸術監督を務めており、息のあった手兵との演奏が展開されています。 (Ki)

オクタヴィア
OVCL-005971(1CD)
税込定価
2016年6月24日発売
ブラームス:交響曲第1番ハ短調Op.68
ハイドンの主題による変奏曲Op.56a
シャルル・ミュンシュ(指)
日本フィルハーモニーSO

録音:1962年12月20日(交響曲第1番)、
27日(ハイドンの主題による変奏曲)東京文化会館(全てステレオ)
れは世界的指揮者シャルル・ミュンシュが、日本のオ―ケストラを振った最初で最後の 歴史的記録です。 1962年冬、ミュンシュは日本フィルの招きで来日し、大きな話題を集めました。 それは、この名匠が当時成育途上にあった日本のオーケストラを振り、どのような音楽を 披歴するのであろうか、という期待のなかでの来訪でした。果たせるかなミュンシュはオケ に激烈な生気も注入し、日本フィルもまた当時74歳を迎えていた老匠の棒に見事に呼応 し、一期一会ともいえる熱気充満する演奏を成し遂げています。 ミュンシュといえば、すでにパリ管との名盤が存在しますが、それ以前にこの名演を完成 させていたのです。 故若林駿介氏秘蔵のテープからのCD化、日本フィルハーモニー交響楽団60周年記念ア ルバム。(オクタヴィア)


Treasures
TRT-010(1CDR)
サヴァリッシュ〜チャイコフスキー
チャイコフスキー:バレエ音楽「白鳥の湖」から
 第2幕;情景/第1幕:ワルツ
 第2幕;小さい白鳥たちの踊り
 第2幕;オデットと王子のパ・ダクシオン
 第4幕;情景
交響曲第5番ホ短調Op.64*
ウォルフガング・サヴァリッシュ(指)
フィルハーモニアO、
アムステルダム・コンセルトヘボウO*

録音:1957年9月-1958年2月28日、1962年1月*(全てステレオ)
※音源:仏EMI CVD-955、蘭PHILIPS 835116AY*
◎収録時間:62:53
全盛期のコンセルトヘボウ管の魅力が、意欲満点のサヴァリッシュの棒で大全開!”
■製作メモ
交響曲は、音にパンチ力のある米初出盤も捨てがたいのですが、力感のみならず、当時のコンセルトヘボウ管ならではの音色の魅力までしっかり感じ取れるオランダ盤を採用しました。日本の初CD化盤では、ニュアンスの焦点が定まらない凡演にしか聞こえなかったのに対し、これはサヴァリッシュの意思がビリビリ伝わり、とても同じ演奏とは思えません。当然、以前のレヴューとは評価は激変しました。

サヴァリッシュのフィリップス録音は名盤揃いですが、この「チャイ5」も例外ではなく、コンセルトヘボウ管のステレオ初期の録音の中でも傑出した名演奏です。オケにはメンゲルベルク、ケンペン時代を知る奏者が残っていたと見え、その残像が随所に垣間見えますが、その余韻とサヴァリッシュの堅実な音作りとが強力に結合して、絶妙な味わいを醸し出しています。スコアに小細工を施さないサヴァリッシュの真摯さは後年と全く変わりませんが、“遊びが無さ過ぎる”という批判はここでは当てはまりません。ロシア的な情緒に拘泥せず、あくまでも絶対音楽として対峙しながら、スコアから感じたニュアンスに確信を持ち、どこまでも音楽が瑞々しく羽ばたくのは、オケがこの作品を十八番としていることを踏まえ、手綱を締めすぎない配慮が効いているのかもしれません。
そのサヴァリッシュの絶妙なコントロールが最大に生きているのが終楽章。土俗性を洗い流し、スコアのテンポ設定を鵜呑みにすることなくすっきりとしとた造型を確立する中で、各奏者の感性が自発的に沸き立ち、結果的に、一発勝負的な熱い演奏に結実しているのです。奏者の感性、技巧の素晴らしさを挙げたらきりがありませんが、必聴はトランペット!そして、後半の全休止後の音楽の突き抜け方!コーダをイン・テンポのままバシッと決める瞬間まで、瑞々しくも芸術的香りを湛えた進行に心奪われます。
思えば、コンセルトヘボウ管が遺した「チャイ5」の録音は、メンゲルベルクからハイティンクまで全てが例外なく歴史的名演で、一つのオケが違う指揮者によってその都度名演を実現している例は、他にはウィーン・フィルくらいでしょう。【湧々堂】


LPO
LPO-0090B(1CD)
ブルックナー:交響曲第5番(1878年ノーヴァク版) スタニスワフ・スクロヴァチェフスキー(指)LPO

録音:2015年10月31日ロンドンサウスバンク・センター,ロイヤル・フェスティヴァル・ホールライヴ
スクロヴァチェフスキの円熟の極みといえる音楽を紡ぎだしています。いつものようにスコアの隅々までに目を光らせ、楽譜に書かれた音をことごとく洗い出した上でムダのない響きを構築するやり方を取る彼。テンポは若干遅めで、徳に第2楽章のアダージョは悠然たる音楽であり聴き手も安心してこの流れに身を委ねることができます。至高のブルックナーという言葉がふさわしい演奏です。

VMS
VMS-249(1CD)
フォアアールベルクSO30周年記念盤〜ライヴ2011−2015
(1)ベートーヴェン:交響曲第2番〜第4楽章
(2)マーラー:交響曲第3番〜第2楽章
(3)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番〜第3楽章
(4)ハイドン:交響曲第44番 「悲しみ」〜第1楽章
(5)サン=サーンス:ピアノ協奏曲第2番〜第2楽章
(6)モーツァルト:交響曲第22番〜第3楽章
(7)R.シュトラウス:クラリネットとファゴットのための二重小協奏曲〜第3楽章
(8)モーツァルト:「エジプト王ターモス」 のための幕間音楽 K.345〜第4楽章
(9)ショスタコーヴィチ:ジャズ組曲第2番〜第6曲:ワルツ2&第3曲:ダンス1
(10)フンメル:トランペット協奏曲変ホ長調〜第3楽章
(11)ブルックナー:交響曲第1番〜第3楽章
(12)マルティヌー:交響曲第4番〜第4楽章
全て、フォアアールベルクSO

(1)ジェラール・コルステン(指)
(2)キリル・ペトレンコ(指)
(3)アレクサンダー・ロンクィヒ(指&P)
(4)ジェラール・コルステン(指)
(5)アーロン・ピルサン(P)、アリ・ラシライネン(指)
(6)ジェラール・コルステン(指)
(7)ハイドラム・ヴィルト=メツラー(Fg)、アレックス・ラドシュテッター(Cl)、ジェラール・コルステン(指)
(8)アレクサンダー・ロンクィヒ(指)
(9)グイド・マンクージ(指)
(10)ユルゲン・エレンゾーン(Tp)、ジェラール・コルステン(指)
(11)ジェラール・コルステン(指)
(12)ジェラール・コルステン(指)

録音:2011年−2015年
オーストリア最西部、フォアアールベルク州を本拠地とするオーストリアのオーケストラ、フォアアールベルクSOのライヴ録音集第2弾は、創立30周年を記念した2011年〜2015年までの録音集。首席指揮者ジェラール・コルステンによる演奏を始め、ベルリン・フィルの次期首席指揮者&芸術監督が決定し話題を呼んだキリル・ペトレンコやアレクサンダー・ロンクィヒとの共演など、貴重な音源を収録!


REFERENCE
FR-720SACD
(1SACD)
チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」
ドヴォルザーク(ホーネック&イレ編):ルサルカ幻想曲
ピッツバーグSO
マンフレート・ホーネック(指)

録音:2015年4月17,18,19日ピッツバーグ、ハインツ・ホール(ライヴ)
快進撃を続けるマンフレート・ホーネック率いるピッツバーグ交響楽団。優秀録音のリファレンス・レコーディングスから注目のアルバムを発表する「ピッ ツバーグ・ライヴ!」シリーズ第5弾はチャイコフスキーの「悲愴」とドヴォルザークの「ルサルカ幻想曲」。2015年4月に本拠ピッツバーグのハインツ・ ホールでおこなわれたコンサートのライヴ録音からのSACD化で、このたびもレコーディングも老舗サウンド・ミラーのチームが担当しています。
ホーネックの研ぎ澄まされた感性から生み出される圧倒的熱量の音楽は必聴。第1楽章では、緩急激しくゆれるテンポ、畳み掛けるように荒々しく聴 かせたと思えば、次の瞬間美しく歌いだす極めてスリリングな仕上がり。第2楽章は音量やアクセントのダイナミクスを極端につけ個性的なワルツを聴か せます。続く第3楽章も瑞々しさと、疾走感がはじける充実した響き、そして終楽章は猛烈な勢いで走り抜ける快速の演奏を聴かせます。そしてカップリングは「ルサルカ幻想曲」。本シリーズでは、チェコの作曲家トマーシュ・イレとホーネックが共同で編曲した作品を収録しています。こ れまでにヤナーチェクの「イェヌーファ」組曲、R,シュトラウスの「エレクトラ幻想曲」と取り上げ、同名のオペラからの音楽素材を取り出し、独創的な 音楽を作り上げています。ピッツバーグ響の個々のメンバーの高い表現能力が光り、色彩豊かで幻想的な世界が展開され、原曲の新たな魅力を発見する ことができます。 (Ki)


SWR music
SWR-19014CD(10CD)
ミヒャエル・ギーレン・エディション第2集
ブルックナー:交響曲第1番‐第9番


(1)交響曲第1番「巨人」(ウィーン版)☆初出録音
(2)交響曲第2番「復活」(1877年第2稿)☆初出録音
(3)交響曲第3番(1876/1877年第2稿)
(4)交響曲第4番(1874年第1稿)
(5)交響曲第5番(1878年オリジナル・ヴァージョン)
(6)交響曲第6番(1881年オリジナル・ヴァージョン版)
(7)交響曲第7番(1883年オリジナル・ヴァージョン)
(8)交響曲弟8番(1887年版第1稿)☆初出録音
(9)交響曲第9番(オリジナル・ヴァージョン)☆初出録音
全て、ミヒャエル・ギーレンしバーデン・バーデン南西ドイツ放送SO

(1)録音:2009年1月25日フライブルク・コンツェルトハウスライヴ録音,2009年1月29日グラン・カナリア・アウディトリオ”アルフレード・クラウス”
(2)録音:1968年3月14.15日ザールブリュッケンスタジオ録音
(3)録音:1999年5月3-5日バーデン・バーデンフェストシュピールハウススタジオ録音
(4)録音:1994年4月12-15日バーデン・バーデンハンス・ロスバウト・スタジオスタジオ録音
(5)録音:1988年12月8-10日,1989年11月9-10日カールスルーエ,ブラームス・ザールスタジオ録音
(6)録音:2001年3月29日フライブルクコンツェルトハウススタジオ録音
(7)録音:1986年12月15.16日バーデン・バーデンハンス・ロスバウト・スタジオスタジオ録音
(8)録音:2007年6月2日バーデン・バーデンフェストシュピールハウスライヴ録音
(9)録音:2013年12月20日フライブルクコンツェルトハウスライヴ録音
2017年に生誕90年を迎えるドレスデン生まれの指揮者ミヒャエル・ギーレン(1927-)。これを記念して制作された集大成BOXの第2弾は、彼が最も得意とするブルックナーの交響曲全集です。第1集(SWR90017CD)では、バッハ、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトの5人の作品が収録されていて、こちらも「切れ味鋭い」とされる彼の持ち味が存分に堪能できるものでしたが、このブルックナーはまた別格です。彼にとってはブルックナーは大切なレパートリーであり、1960年台から始めた放送録音でも、最初からその交響曲の何曲かが取り上げられています。ギーレンは長い期間をかけてその解釈に磨きをかけ、使用するスコアも標準的なヴァージョンではなく、その時点で最も「音楽的に面白い」ものを選択、もちろん曲に対するアプローチも彼の特徴(怜悧さ、精緻な響きの探求など)を備えたものです。このBOXには1968年の第2番から2013年の第9番までと、およそ45年に渡るギーレンの演奏の変遷が刻まれています。交響曲第1番,第2番,弟8番,第9番はこのBOXが初リリースとなります。

BR KLASSIK
BR-90014C(1CD)
ドヴォルザーク:交響曲第8番ト長調
ヨーゼフ・スーク:弦楽オーケストラのためのセレナード変ホ長調Op.6*
バイエルン放送SO
マリス・ヤンソンス(指)

録音:2016年1月29-30日ミュンヘンガスタイクライヴ、2016年1月25日ミュンヘンスタジオ・レコーディング*
ヤンソンスの「ドヴォルザーク8番」といえば、2007年にロイヤル・コンセルトへボウ管との録音を頭に浮かべる人も多いでしょう。一切ムダを配した筋肉質な響きの中にそこはかとなく漂う叙情性は、まさにヤンソンスならではの世界を表現したものとして、現在も評価の高い演奏です。そのヤンソンスによるバイエルン放送SOとのドヴォルザークは、2015年録音された「スターバト・マーテル」(900142)も素晴らしいものでした。全編を覆う深い悲しみと、最後にもたらされる暖かい希望。このコントラストが鮮やかに表現された演奏は、ヤンソンスとドヴォルザークの親和性をも感じさせる見事なものでした。そして2016年に収録された「第8番」では、一層密度の濃いドヴォルザークを聞くことができます。彼の全交響曲の中で、もっともボヘミア要素が高いと評されるこの作品は、ト長調という明るい調性と、メリハリのある曲想が広く愛されており、とりわけ第3楽章の哀愁漂う旋律は一度聞いたら忘れられないほどのインパクトがあるものです。もちろんオーケストレーションも精緻を極めており、至るところに現れる対旋律の面白さや、終楽章のフルート・ソロのような、各々の楽器を際立たせるやり方も円熟期のドヴォルザークを示すものです。もちろんヤンソンスは全ての難関を易々とクリア。満足のいく演奏を展開していきます。「謝肉祭」は序曲「自然と生命と愛」の中の1曲。全編華々しく賑やかな明るさ全開の作品です。珍しいスタジオ・レコーディングであるスークの「弦楽セレナード」は、やはりドヴォルザークに深い関連を持つ作品で、もともと「短調が支配する暗い曲」ばかりを書く傾向があったスクに「もっと明るい曲を書くように」と示唆したのが、後に義父となるドヴォルザークだったというエピソードがあります。こちらは落ち着いた美しさと、ほっとする明るさを楽しめます。

KLANGLOGO
KL-1514(1CD)
ブラームス:交響曲第3番ヘ長調Op.90
交響曲第4番ホ短調Op.98
フランクフルト・ブランデンブルク州立O
ハワード・グリフィス(指)

録音:2015年6月22-25日フランクフルト,「カール・フォリップ・エマヌエル・バッハ」コンサート・ホール
イギリス、ヘイスティングスに生まれ、ロンドンの王立音楽院で学び、1981年からスイスに住む指揮者ハワード・グリフィス。彼は2007/8年からブランデンブルク州立Oの音楽総監督を務めていて、2013年には第3回目の契約更新(任期は2018年まで)をするなど、その活躍が更に期待されています。彼の演奏は堅実でありながらも、常に柔軟であることで知られています。また多くのポップス・アーティストのコラボレーションや、クロスオーヴァー・プロジェクトを開催したり、若手の演奏家を支援したりとその活動は多岐に渡ります。もちろん、このブラームス(1833-1897)のような正統派の作品は文句なしの素晴らしさで、スコアを徹底的に研究し練り上げた上で導き出される「これまでにない斬新なテンポ設定」は、既に発売された第1番、第2番の演奏とともに、優れた解釈として評価されるべきものです。

DACAPO
MAR-2.110416G(DVD)
ブロムシュテット/シューベルト&ブルックナー
シューベルト:交響曲第7番「未完成」
ブルックナー:交響曲第7番(1954年ノーヴァク版)

《ボーナス映像》
ヘルベルト・ブロムシュテットとジョン・フェローの対話(79'54")
デンマーク国立SO
ヘルベルト・ブロムシュテット(指)

収録:2007年10月14日ロスキルデ大聖堂
収録時間:187分/音声:ステレオ
2.0/DD5.1/DTS5.1
字幕:英語/画面:16:9カラー
REGION All(Code:0)
<DVD>片面2層ディスク
数々の名演で知られる名指揮者ヘルベルト・ブロムシュテットは多くのオーケストラの首席指揮者を歴任していますが、その中でも彼がとりわけ愛しているのが、この1925年に創設されたデンマーク放送SOです。彼は1956年にこのオーケストラと最初のコンサートを行い(当時のブロムシュテットはノールショッピングSOの首席を務めていた)、やがて1962年にオスロ・フィルハーモニーOの首席に就任、その5年後、デンマーク国立SO(デンマーク放送SO)初の首席指揮者となります。以降は伝統を重んじながらも新しいレパートリーを拡大し、マーラーやブルックナーをはじめ、北欧の現代作品を積極的に演奏。このオーケストラの能力を飛躍的に高めました。また録音ではデンマーク初となるニルセンの作品集や、グリーグの「ペール・ギュント」やメンデルスゾーンの交響曲に取り組み、素晴らしいアルバムをリリースしています。ブロムシュテットが首席指揮者を務めていたのは1977年までですが、それ以降も両者は良い関係を続け、1990年代の半ばからはコペンハーゲンで毎年コンサートを行っています。2016年にはデンマーク音楽界の最大の栄誉である「レオニー・ソニング音楽賞」を受賞したブロムシュテット、この2007年の映像でも万全のシューベルトとブルックナーを聴かせます。
DACAPO
MAR-6.220645(1SACD)
ペア・ノアゴー:交響曲第6番&第2番
交響曲第6番「一日の終わり」(1999)
交響曲第2番(1970/1971改編)
オスロPO
ジョン・ストゥールゴールズ(指)

録音:2015年5月25-28日オスロコンセルトフス、2015年6月1-5日オスロオペラハウスオーケストラ・リハーサル・ルーム
デンマークの現代作曲家ペア・ノアゴー(1932-)の交響曲集。こちらは第6番と第2番を収録。デンマーク音楽アカデミーでホルンボーに師事し、当初はシベリウスやニールセンの影響を受けていたものの、1960年代には独自の作曲手法「無限性セリー」を開発。この手法が用いられた代表的な作品が1970年に作曲された第2番の交響曲です。これは20分を越える単一楽章で書かれたもので、いくつかの音の進行が同時に発展しながらポリフォニーを生んでいくという技法。音がひたすらうねり、拡大縮小を繰り返しながら進んでいく面白い音楽です。交響曲第6番では、また違う技法が用いられているということで、こちらも独創的な作品です。
DACAPO
MAR-6.220646(1SACD)
ペア・ノアゴー:交響曲第4番&第5番
交響曲第5番(1987-90/1991改編)
交響曲第4番(1981)
オスロPO
ジョン・ストゥールゴールズ(指)

録音:2015年5月25-28日オスロコンセルトフス、2015年6月1-5日オスロオペラハウスオーケストラ・リハーサル・ルーム
ペア・ノアゴー(1932-)の交響曲集、こちらは第4番と第5番を収録したアルバム。この時代のノアゴーは、統合失調症をわずらっていたというアウト・サイダー・アート(美術界とは無縁な人間が書く美術作品)の巨人アドルフ・ヴェルフリの作品に強く影響を受けており、通常とは違う綴りを持った"奇妙な副題"の付いた楽章で構成された第4番の交響曲もヴェルフリ作品からインスパイアされたもの。曲の途中で妙に明るい民謡風のメロディが挿入されるのが却って不気味です。1990年にエサ=ペッカ・サロネンによって初演された第5番は作曲者が「龍と散歩するような音楽」と語ったように第4番よりも一層歪んだ世界が表出されています。火山から吹き上がる噴煙のような凶暴な音が随所に用いられていますが、伝統的な交響曲の形式に従っているところも面白いものです。


Treasures
TRE-103(1CDR)
ビーチャム〜モーツァルト:交響曲集
交響曲第38番「プラハ」K.504*
交響曲第39番変ホ長調K.543**
交響曲第40番ト短調K.550#
トーマス・ビーチャム(指)
ロイヤルPO

録音:1950年4月*、1955年12月**、1954年4月#
※音源:蘭CBS CBS-6020*、英PHILIPS ABL-3094**,#
◎収録時間:74:51
“大きな包容力で魅了する、ビーチャム流の愉しいモーツァルト!”
■音源について
ビーチャムの米コロンビア録音は、HMV系の録音に比べてCD発売の頻度が低く、なかなか注目されません。ビーチャム没後50周年記念ボックスに収録されているモーツァルトも、1930-40年代のSP期の録音でした。中でもこのモーツァルトは、ビーチャムの完熟の芸術を味わう意味でも、モーツァルトに対する独特のアプローチを貫徹している点でも、特に聴き逃せない重要な遺産です。ジャケ写は米コロンビア盤。

★ビーチャムのモーツァルトは、一言で言えばハイドン風。偉大な天才の作品として向き合うというより、自分の作品のように慈しみ、熱烈な共感を込めてその魅力を知らしめたいという表現意欲を堂々と突きつける潔さに溢れています。
「プラハ」は、序奏の最初の弦の音をすぐに弱めて管楽器だけ残して絶妙な余韻の残し、強弱の入れ替えや、スフォルツァンドの挿入をさり気なく盛り込み、モノラルにも関わらず色彩的な空間を表出。第2主題に入る直前、いよいよ禁断の園に分け入るようなワクワク感を孕んだルバートを見せた後は、甘美なレガートで応酬。展開部に入ると、この演奏が、シューリヒト等と並ぶ歴史的名演であることをさらに痛感するばかり。全声部が一斉に発言しながら緊密な連携を見せ、濃厚なニュアンスが怒涛のように押し寄せます。コーダの終止は、ビーチャムがモーツァルトのアレグロ楽章でよく用いる、“ビーチャム流イン・テンポ”。単に「テンポを変えない」という意味以上の、人間の業の全てを肯定するようなビーチャム一流の達観を反映するかのようです。これが2楽章の最後では、名残を惜しむようなルバートに取って代わるのですから、音楽的な楽しさは尽きません。
「音楽は楽しいもの」という前提に立ち、どんなに悲しい音楽でも、絶望や苦悩を前面に立てないのもビーチャムの美学。それを「第40番」で徹底的に思い知ることになります。第1楽章の張り詰めたイン・テンポ進行の中に、「なんとかなるさ!」という励ましの情が常に宿り、再現部で主題が長調で現れると、「ほらね?」という声が聞こえそうなニュアンスがパッと開花!こんな「40番」、他では決して聴けません。ネガティブな要素を徹底排除したこのアプローチh,決して「楽天的」という一言では片付けられません。
ビーチャムのモーツァルトは、人間愛の塊!演奏様式の正当性を優先させたアプローチからは感じ取れない、その惜しげもない愛と包容力を是非ご実感ください。【湧々堂】

カメラータ
CMCD-28327(1CD)
2016年5月25日発売
一柳慧: 交響曲第8番「リヴェレーション 2011」[オーケストラ版](2012)
交響曲第9番「ディアスポラ」(2014)*
下野竜也(指)
ハンヌ・リントゥ(指)*
東京都SO

録音:2015年1月 ほか/東京(ライヴ録音)
 3.11の大震災・大津波そして原発事故、少年時代に経験した戦争の記 憶……1945Hiroshimaから2011Fukushimaへ――作曲家・一柳慧の意識 を投影した2つの大作、交響曲第8番「リヴェレーション2011」(オーケス トラ版)と、交響曲第9番「ディアスポラ」を収録。  日本とフィンランドの俊英指揮者、下野竜也とハンヌ・リントゥが 東京都交響楽団の定期演奏会で繰り広げた2つの世界初演の名演を収め たライヴ・アルバム。(カメラータ)

Guild Histolical
GHCD-2426(1CD)
ストコフスキー〜チャイコフスキー、ショスタコーヴィチ他
チャイコフスキー:幻想序曲「ハムレット」
ヴォーン・ウィリアムズ:「富める人とラザロ」の5つの異版*
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番#
レオポルド・ストコフスキー(指)
LSO、CBSラジオ・オーケストラ*

録音:1959年6月30日、1954年2月7日*、1961年8月22日#
ギルド・ヒストリカルのストコフスキー・シリーズの最新盤は、50年〜60年代にかけてのロシア&イギリス・プログラム!ロイヤル・フェスティヴァル・ホールでのチャイコフスキー、ニューヨークでのヴォーン・ウィリアムズ、そしてエジンバラ音楽祭でのショスタコーヴィチのライヴは、いずれもピーター・レイノルズ&レイノルズ・マスタリングによるリマスタリング。名演と名高いショスタコーヴィチの「交響曲第5番」や、1954年録音の「「富める人とラザロ」の5つの異版」など、音の魔術師ストコフスキの至芸を存分に聴けるプログラムです。

RCO Live
RCO-16004(1SACD)
ラフマニノフ:交響曲第2番ホ短調Op.27 マリス・ヤンソンス(指)
ロイヤル・コンセルトヘボウO

[録音:2010年1月28-29、31日/アムステルダム・コンセルトヘボウ(ライヴ)]
ヤンソンスはラフマニノフの交響曲第2番を1986年にフィルハーモニア管と、1993年にサンクトペテルブルグ・フィルと録音していますが、17年を 経て3度目の挑戦を遂げました。過去2枚はいずれも誉れ高い名盤ですが、前回のサンクトペテルブルグ・フィルとの演奏はひたすら美しいものの、ヤン ソンスらしさはあまり感じられませんでした。今回は手兵ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団で、巧さは互角なうえヤンソンスの円熟ぶりもあいまって驚 異的な演奏が実現しました。
ヤンソンスの解釈は巨大で説得力満点。第3楽章の夢のような美しさやコーダでの大きな煽りなど、まるでマーラーの交響曲を聴いているかのよう。こ れまでのアルバムとは次元の違う成熟ぶりを示しています。 この録音は2015年に発売された13枚組BOX (RCO 15002)に含まれていましたが、今回はSACDハイブリッド盤となり単独でリリース。迫力も さることながら、ラフマニノフ独特な細かいパッセージまで鳴りきり、ゴージャスな音の世界にたっぷり浸れます。 (Ki)

PRAGA
PRD-250328(1CD)
カレドニアの調べ
(1)メンデルスゾーン:序曲「フィンガルの洞窟」
(2)ブルッフ:スコットランド幻想曲
(3)メンデルスゾーン:交響曲第3番「スコットランド」
ジョージ・セル(指)クリーヴランドO(1)
ダヴィド・オイストラフ(Vn)(2)、
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指)ソヴィエト国立SO(2)
レナード・バーンスタイン(指)NYO(3)

録音:(1) 1963年1月スタジオ録音(クリーヴランド)
(2) 1960年12月24日モスクワ音楽院大ホール(ライヴ)
(31964年1月13日スタジオ録音(ニューヨーク)
※純正Stereoと記されています
カレドニアとはグレートブリテン島の北部、つまりスコットランドあたりを指すといわれています。この地の風物を題材とした名作3点を集めました。驚 きは超ド級の演奏陣。メンデルスゾーンの「フィンガルの洞窟」はセル指揮クリーヴランド管、スコットランド交響曲はバーンスタインとニューヨーク・フィ ル、ブルッフの協奏作品「スコットランド幻想曲」はオイストラフの独奏という凄さ。あまりの美しさと名演の連続に気を失いそうになるほど魅力的です。 (Ki)
PRAGA
PRD-250334(1CD)
ショスタコーヴィチ:最晩年の3作

(1)交響曲第15番イ長調Op.141
(2)ミケランジェロの詩による組曲Op.145 より全8曲
(3)ノヴォロシースクの鐘
エドゥアルド・セロフ(指)チェコPO(1)
セルゲイ・コプチャーク(Bs)、フランティシェク・ヴァイナル(指)プラハRSO(2)
アルヴィド・ヤンソンス(指)モスクワRSO(3)

録音:(1) 1976年5月26日プラハ(ライヴ)
(2) 1980年5月プラハ(スタジオ録音)
(3) 1960年9月27日ノヴォロシースク
※純正Stereoと記されています
ョスタコーヴィチは1975年に69歳の生涯を閉じますが、最晩年の作品はシンプルで透明になりながら、驚くほどの複雑さを内面に含んでいます。 このアルバムには、その中から最後の交響曲をメインに、1974年作の「ミケランジェロの詩による組曲」のなかから8曲、作品番号のない珍しいオーケ ストラ曲「ノヴォロシースクの鐘」を収められています。第2次世界大戦の激戦地だったノヴォロシースクの無名戦士の墓に捧げられた曲で、マリスの父 アルヴィド・ヤンソンスが指揮しているのも興味津々です。 (Ki)

GRAND SLAM
GS-2147(1CD)
ドヴォルザーク:交響曲第8番
ベートーヴェン:「レオノーレ」序曲第2番*
ブルーノ・ワルター(指)
コロンビアSO

録音:1961年2月8、12日、ハリウッド、アメリカン・リージョン・ホール
1960年7月1日、ハリウッド、アメリカン・リージョン・ホール*-
使用音源:Private archive(2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)
■制作者より  
大好評、2トラック、38センチ、オープンリール・テープ復刻シリーズです。ワルターが最晩年に収録したステレオ録音は、いずれもが珠玉の逸品です が、その中でも特に評価が高いドヴォルザークの交響曲第8番とベートーヴェンの「レオノーレ」序曲第2番を組み合わせました。音質は従来通り、と 申し上げれば十分でしょう。(平林 直哉)

PRAGA
PRDDSD-350122
(1SACD)
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番
交響曲第12番ニ短調Op.65*
エフゲニー・ムラヴィンスキー(指)
レニングラードPO

録音:1965年10月24日モスクワ音楽院大ホール(ライヴ)
1961年10月1日レニングラードにおける世界初演(ライヴ)*
擬似ステレオ
オリジナル・ブックレットによれば、交響曲第5番はかつてPR250085で発売されていたもので、1965年10月24日モスクワ音楽院大ホールでの ライヴとありますが、同時期にムラヴィンスキーとレニングラード・フィルはモスクワで公演を行っておらず、日本ムラヴィンスキー協会の天羽健三氏の調 査により1978年6月12日ウィーン・ムジークフェラインのライヴと特定されました。また、交響曲第12番はかつてPRD 254017で発売されていた もので、1961年10月1日レニングラードにおける世界初演ライヴとありますが、これも天羽氏の調査で、同年に後モスクワ放送のスタジオでセッショ ン録音されたものであると判明しました。ご注意下さい。 ★後者はムラヴィンスキー最後のセッション録音とされ、恐ろしいまでの緊張感と説得力がSACDリマスタリングでさらなる臨場感を増しています。 (Ki)
PRAGA
PRDDSD-350121
(1SACD)
プロコフィエフ:交響曲第5番
交響曲第6番変ホ短調Op.111 *
エフゲニー・ムラヴィンスキー(指)
レニングラードPO

録音:1973年6月29日レニングラード・フィル大ホール(ライヴ)
1967年5月25日ドヴォルザーク・ホール。プラハ(ライヴ)*
擬似ステレオ
オリジナル・ブックレットによれば、交響曲第5番は1973年6月29日レニングラード・フィル大ホールでのライヴとありますが、かつてRussian Discから出ていた1968年9月28日のレニングラード・ライヴと同じものと思われます。交響曲第6番は1967年5月25日ドヴォルザーク・ホール でのライヴとありますが、ムラヴィンスキーとレニングラード・フィルは同日にコンサートを行っておらず、翌26日にスメタナ・ホールで行ったものではな いかとされています。 交響曲第5番はリマスタリングにより、エネルギーと迫力が増してムラヴィンスキーの解釈を伺えます。またムラヴィンスキーに捧げられ、彼が初演し た第6番の説得力はまさに圧倒的。誰にも真似できない神の領域に至っています。
PRAGA
PRDDSD-350106
(1SACD)
シベリウス:交響曲第3番
 トゥオネラの白鳥*
ドビュッシー:夜想曲**〜雲、祭り
シベリウス:交響曲第7番#
エフゲニー・ムラヴィンスキー(指)
レニングラードPO

録音:1963年10月27日レニングラード(ライヴ)
1965年2月23日モスクワ音楽院大ホール(ライヴ)*
1960年2月26日レニングラード・フィル大ホール(ライヴ)**
1965年10月29日レニングラード・フィル大ホール(ライヴ)#
擬似ステレオ
シベリウスの交響曲第3番はソ連初演時のライヴで、ALTUSがムラヴィンスキー未亡人の厚意で特別に発売を許されているものと同じと思われますが、 出所について何も記されていません。他のシベリウス作品もJVCやメロディアから出ていたもの。新マスタリングで音の透明度が増しています。 (Ki)

Goodies
78CD-3002(1CD)
2016年6月中旬発売
チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」
ワーグナー:「神々の黄昏」〜「葬送行進曲」
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)BPO

独 ELECTROLA DB4608/14(英 HMV DB4608/14と同一録音)(チャイコフスキー)
(1938年10月15-27日ベルリン、ベートーヴェンザール録音)
独 POLYDOR 67054(ワーグナー)
(1933年ベルリン高等音楽院録音)
「悲愴」はヴィルヘルム・フルトヴェングラー(1886-1954)が残した唯一の正規録音。SPレコード録音が頂点に達した1930年代後半の録音である。テープ録音時代には聴き取れなくなったオーケストラ内声部の細かな動きが明瞭に聴こえるのはSP録音ならではのもの。これまでのSP復刻盤ではそれがノイズと共に消え去ってしまっていた。ベルリン・フィルがフルトヴェングラーの指揮のもとで巨大な怪物と化し、そのウネリが聴き手を恍惚の境地に導いてくれる。ワーグナーの「葬送行進曲」も同様である。フルトヴェングラーの指揮はこのシリーズで「英雄」(78CD-3000)と「運命」+「未完成」(78CD-3001)が出ている。(Goodies)


Altus
ALTLP-091(3LP)
完全限定プレス
180g重量盤
税込定価
ラッカー盤プレゼント
応募ハガキ入り
ムラヴィンスキ〜初来日東京ライヴ
■ALTLP-091
ベートーヴェン:交響曲第4番
■ALTLP-092&93(A面)
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番「革命」
■ALTLP-093(B面)
リャードフ:「バーバ・ヤーガ」
グラズノフ:バレエ音楽「ライモンダ」〜第3幕間奏曲
エフゲニー・ムラヴィンスキー(指)
レニングラードPO

ライヴ録音:1973年5月26日東京文化会館大ホール(ステレオ)
※日本語解説付
ラヴィンスキーのディスクの中でも演奏・音質が最も優れているものの一つとしてベストセラーを続ける名盤がついにLP化。LP制作にあたりコンプレッ サー等は使用せず、本来のレンジをそのままにLP化。強力な低弦、炸裂するシンバル、地から湧きあがる打楽器など素晴らしい出来栄えです。アナログレコー ドならではの緻密な味わいが素晴らしいLPです。音質が良いため、その演奏を固唾を飲んで見守っている聴衆の様子さえ生々しく伝わってくるようです。 (Ki)

Altus
ALTLP-085(4LP)
完全限定プレス
180g重量盤
税込定価
ラッカー盤プレゼント
応募ハガキ入り
ワルター〜VPO告別演奏会
■ALTLP-085(A面)
シューベルト:交響曲第8番「未完成」
■ALTLP-085(B面)
マーラー:子供の魔法の角笛〜第9番「トランペットが美しく鳴り響くところ」
 リュッケルト歌曲集〜第4番「私は仄かな香りを吸い込んだ」
■ALTLP-086/087
交響曲第4番 ト長調
■ALTLP-088(A面)
モーツァルト:交響曲第38番「プラハ」*
■ALTLP-088(B面)
モーツァルト:交響曲第40番#
ブルーノ・ワルター(指)VPO
エリーザベト・シュヴァルツコップ(S)

録音:1960年5月29日ムジークフェラインザール
1955年11月6日ロートヴァイスロート放送集団*、
1956年6月24日オーストリア放送協会、ムジークフェライン黄金のホール#(全てモノラル)
※日本語解説付
「過去に出たディスクとは比較にならないほど情報量が多い。そのためウィーン・フィルが万感の思いをこめて吹いている様子が如実にわかり実に感動 的である。神々しいと言っても過言でない。今回の復刻に改めて感謝したい。どこを取っても信じがたいほど素晴らしい響きだが、個人的に打ちのめされ たのはマーラーの第3楽章である。ここはウィーン・フィルが、それこそ身も心も美の女神にゆだねながら演奏している、とてつもなく美しい場面である。」 〜平成の盤鬼・(平林直哉)
アナログ盤プレミアムアイテム」ラッカー盤プレゼントキャンペーン!
ラッカー盤とは、レコード盤の元になる原盤です。マスターテープから直接カッティングして造ります。今回は検聴用テストのアセ テート盤としてラッカー盤を使用しています。量産化に入る前のラッカー盤を聴いた上でカッティングの音圧、ノイズ等のチェック を行いますが、ラッカー材のため普通のレコード素材に使われる塩化ビニールと比べて強度が弱く、数回の再生で不具合が生じます。 今回のプレゼント品ラッカー盤は「ワルターの告別演奏会にモーツァルト・プログラム」LP盤4枚組(ALTLP 085)及び「ムラヴィンス キー初来日公演1973東京」LP盤3枚組(ALTLP 091)の製作の際、実際に検聴盤としてキングインターナショナルで使用されたもので あり、音質の不具合については保証できませんのでご注意ください。
■ご応募方法:製品に封入されている応募専用ハガキに、必要事項をご記入の上、切手をお貼りご応募ください。
■応募締め切り:2016年9月30日(金)応募〆切(当日消印有効)


Altus
ALT-342(1CD)
チャイコフスキー:幻想序曲『ロメオとジュリエット』
交響曲第6番 ロ短調『悲愴』*
ジャン・マルティノン(指)
フランス国立放送O

録音:1970年3月18日、1971年10月20日/シャンゼリゼ劇場(ステレオ・ライヴ)
デッカの有名録音から14年。マルティノン「悲愴」はより濃厚な味わいに!フランスのオーケスラらしくウィーン・フィル以上に雄弁なチェロパートな ど大変エレガントで印象的、2楽章などチェロパートの美しさに忘れ難いものがございます。なにより指揮者マルティノンの最盛期の情熱的でありながら、 得も言われぬ品格をもそなえたロマンあふれる音楽作りが実に感動的です。さらなるひろいものはマルティノンの盤歴初となる「ロメオとジュリエット」のカッ プリングがうれしく、平成の盤鬼・平林直哉氏は「凛々しくも華やかな色彩が耳にとびこんでくるようであり、まことにすばらしい」とコメント。音質もよ く明瞭・明晰なステレオ録音です。 (Ki)
Altus
ALTL-006(1CD)
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
ブルックナー:交響曲第8番(1890年改訂稿)
坂入健司郎(指)
東京ユヴェントスPO

録音:2016年1月9日/すみだトリフォニーホール・ライヴ
注目の新人指揮者坂入健司朗(さかいりけんしろう)氏のブルックナーシリーズ第2弾は8番!大チェリビダッケもかくやの美しいハーモニーが聴く人を 包みます。新人離れの悠揚迫らぬ風格あり。東京ユヴェントス・フィルもうまい!


ESTONIAN RECORD PRODUCTIONS
ERP-8615(2CD)
グレート・マエストロ/ネーメ・ヤルヴィ
(1)ベルリオーズ:幻想交響曲
(2)ラフマニノフ:交響詩「死の島」
(3)モーツァルト:セレナード第10番「グラン・パルティータ」
(4)ドヴォルザーク:管楽セレナード
(5)ラヴェル:ボレロ録音
全て、スイス・ロマンドO
ネーメ・ヤルヴィ(指)

録音:(1)録音:2013年5月14日
(2)2013年5月31日
(3)2013年4月19日*
(4)2013年4月17日*
(5)2013年7月4日




録音:時期(上記)、ライヴ、ヴィクトリア・ホール、およびバティモン デ フォルス モトリス*、 ジュネーヴ、スイス
2012年から2015年までスイス・ロマンドOの首席指揮者を務めたマエストロ、ネーメ・ヤルヴィ。注目すべきライヴ録音。

LSO Live
LSO-0770(2SACD)
スクリャービン:交響曲第1番ホ長調Op.26
第2番ハ短調「悪魔的な詩」Op.29/
ワレリー・ゲルギエフ (指)LSO
エカテリーナ・セルゲイエワ(Ms)
アレクサンドル・ティムチェンコ(Br)

録音:2014年3月30日、4月10日*バービカン・ホール(ライヴ)
ゲルギエフとロンドン交響楽団は2014年3月から4月にかけて彼としては初めてスクリャービンの交響曲全5篇を上演しました。 昨秋に第1弾として第3番と「法悦の詩(第4番)」をカップリングでリリース (LSO0771)し、話題となりました。 どちらもスクリャービン初期の作品ですが、若き日に大のワグネリアンだった影響に加え、交響曲の規模を拡大し、声楽まで動員している点はマーラー を思わせます。ゲルギエフの得意とする音楽の集大成した感があり、これ以上彼向きの作品は珍しいと申せましょう。 交響曲第1番は1899-1900年の作で、全6楽章50分の大曲。第5楽章にはメゾソプラノとバリトンの独唱、終楽章には混声合唱が起用されています。 歌詞はスクリャービン自身のよるロシア語の芸術讃歌で、マーラー風な響きと充実度に満ちていますが、編成が大きいため演奏頻度は多くありません。こ の曲がついにゲルギエフの演奏で登場。絶妙なバランスでオーケストラと声楽を統率、若きスクリャービン独特の鮮烈な叙情と、不思議な光に満ちた世界 から、感動的なクライマックスに導きます。この秋、マリインスキー・オペラで来日予定のセルゲイエワが説得力満点な歌唱を聴かせます。交響曲第2番は全5楽章の純器楽作品。メシアンを先取りしたような、延々と鳥の囀りを描写した第3楽章が独特。フィナーレはワーグナー風のロシ ア音楽で、カッコ良さの極み。初演当時は酷評されましたが、ゲルギエフの演奏で聴けば、チャイコフスキーの伝統上にある魅力的な交響曲であることを 再認識させられます。 (Ki)

ARTESMON
AS-744-2
(2CD+1DVD PAL)
アンドルー・ダウンズ(1950-):
交響曲第1番(オルガン,金管,打楽器と弦楽の為の)Op.27(1982)*
交響曲第2番(室内管弦楽の為の)Op.30(1984)
 演奏会用序曲「コッツウォルズにて」(管弦楽の為の)Op.36(1986)
交響曲第3番「地の精」(拡大された管弦楽の為の)Op.45(1992)
交響曲第4番(吹奏楽の為の)Op.59(1996)
演奏会用序曲「新時代に向かって」(管弦楽の為の)Op.60(1996)
■Bonus DVD
音楽、喜び、望み(レコーディングのドキュメンタリー)[18分8秒]
アレシュ・バールタ(Org)*
オンドジェイ・ヴラベツ(指)
チェコPO

録音:2015年3-5月、ドヴォルザーク・ホール、ルドルフィヌム、プラハ、チェコ
アンドルー・ダウンズはイギリスのバーミンガムに生まれた作曲家。ケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジの奨学生として作曲を学び修士号を取得後、王立音楽カレッジでハーバート・ハウエルズ(1892-1983)に師事。旧譜「ホルンとワーグナー・テューバの為の音楽」(AS 729-2)が好評を博しました。
当商品のDVDはPAL方式のため、再生にはPAL対応プレーヤーが必要です。また弊社はパソコンでの再生も保証いたしません。


ORFEO DOR
C901162-B(2CD)
バックハウス&クナッパーツブッシュ
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番
交響曲第7番イ長調Op.92
序曲「コリオラン」
交響曲第3番「英雄」*
ヴィルヘルム・バックハウス(P)
ハンス・クナッパーツブッシュ(指)VPO

録音:1954年1月17日、1962年2月17日* ウィーン・ムジークフェライン・モノラル・ライブ
“血の涙で埋め尽くす「7番」第2楽章は、クナ節の究極形!”
1954年1月17日のウィーン・ムジークフェラインで開催されたコンサートの全てと、クナ最晩年の「英雄」を収録。協奏曲以外の全てが、例によって拍手が終わらないうちに演奏が開始されます。
クナのベートーヴェンの最高峰は、音質も含めてブレーメン・フィルとの「第2番」だと思っていました。この「第7番」を聴くまでは。まさに、気力と円熟の絶頂を極めたクナの芸風が高次元で燃焼し尽くされており、ワーグナー風の毒気をふんだんに湛えた音圧に終始打ちのめされるばかりです。第1楽章展開部では、音に込めたニュアンスは破裂寸前まで膨張させながら、その熱を決して外に放射しないので、内燃度は上昇する一方。過去に、再現部9:40からの楽想変化を見事に乗り切った例は殆どありませんが、ここでのクナに柔軟なニュアンス表出は奇跡的な素晴らしさ!コーダの安定感も他に類例を見ません。再送しているテンポはもちろん最低速ですが、どこを切り取っても鈍重に傾かず、大地に根を張ったリズムの躍動が確保されているのもこの曲には相応しく、その特質が終楽章での単なる熱狂とは違う壮絶なドラマに結びついています。それにしても、凄すぎるのは第2楽章!まず、命の灯が消えるような冒頭の和音のニュアンスに鳥肌!その悲しみは次第に増幅し、苦悩し、悶絶を続け、中間では極限まで充血しきった音の塊が怒涛のごとく押し寄せるのです。この楽章しか録音が遺されていなかったとしても、ベートーヴェンの演奏史に永遠に刻まれたと思いますが、そのテンションが全4楽章にわたって敢行されているのですから、生半可な感動では済まないことはご想像いただけることでしょう。【湧々堂】

OEHMS
OC-446B(1CD)
ヘンツェ:交響曲第7番,他
交響曲第7番(1983/1984)
7つのボレロ(1998)
劇場のための序曲(2012)
歌劇「ヤツガシラと息子の愛の勝利」から蒼い時間、セレナード
ケルン・ギュルツェニヒO
マルクス・シュテンツ(指)

録音:2013年1月21-23日シュトルベルガー・シュトラーセ・スタジオ、2013年10月5-8日ケルン・フィルハーモニー
ヘンツェ(1926-2012)の交響曲第7番は、ベルリン・フィルハーモニー協会創立100周年記念の委嘱作として書かれたもので、オスティナート(ある種のパターンを何度も繰り返すこと…偏執的なという意味を持つ)を多用した新古典派風の趣きと、第3楽章に見られるロマンティックな和声の両方を兼ね備えた、現代音楽の中でも比較的耳馴染みのよい作品です。ヘンツェ自身も「私の交響曲の中でも、最も古典派のモデルに近い」と述べるなど、彼にとっても自信作であったことが伺われます。「7つのボレロ」は歌劇「ヴィーナスとアドニス」と同時期の作品で、各々にスペイン語の副題が付されています。「劇場のための序曲」はヘンツェの最後の作品、ベルリン・ドイツ・オペラの創立100周年の委嘱作です。この曲が初演された7日後にヘンツェは惜しまれつつこの世を去りました。最後に収録された「蒼い時間」はフランクフルト歌劇場で初演された歌劇「ヤツガシラと息子の愛の勝利」の一場面です。夕暮れの空の色を音で描いたという美しい小品。ヨーロッパでは「ヘンツェのスペシャリスト」として高い評価を受けてるシュテンツによる演奏。

DSO Live
DSOLIVE-007D(2CD)
マーラー:交響曲第3番ニ短調 ケリー・オコーナー(Ms)
ダラス・シンフォニー・コーラス(女声)
グレーター・ダラス児童Cho
ダラスSO
ヤープ・ファン・ズヴェーデン(指)

録音:2015年5月21-23日
ダラス、ユージン・マクダーモット・コンサート・ホール(メイヤーソン・シンフォニー・センター内)
2008年からダラスSO、また2012年からは香港フィルハーモニーOの音楽監督を務めるヤープ・ファン・ズヴェーデンは、この10年で著しく成長し、また世界中から注目を浴びるようになったと言っても過言ではありません。2018年にはニューヨーク・フィルハーモニックの音楽監督に就任も予定されている、ズヴェーデン。ダラスSOとはこれまでにいくつかのアルバムをリリースし、どれもが高い評価を受けています。しかしこのマーラー(1860-1911)の第3番は、過去の演奏を凌駕する素晴らしい出来栄えといえそうです。鮮やかな第1楽章、繊細な第2楽章、コミカルな第3楽章を経て神秘的な第4楽章(オコーナーのソロがまた素晴らしい)、快活な第5楽章。そして全曲の白眉とも言える最終楽章・・・。オーケストラを完全に手中に収め意のままに操るズヴェーデンならではのドラマが展開していきます。

BR KLASSIK
BR-900144C(1CD)
シベリウス:フィンランディアOp.26
カレリア組曲Op.11
交響曲第2番ニ長調Op.43*
マリス・ヤンソンス(指)
バイエルンRSO

録音:2015年11月12.13日
ミュンヘンヘラクレスザール・デア・レジデンツ*
2015年10月15.16日ミュンヘンガスタイク 全てライヴ
ヤンソンスの「シベリウスの第2番」といえば、1992年のオスロ・フィルとの演奏、そして2005年のロイヤル・コンセルトヘボウ管との演奏が知られています。もちろんそのどちらも、ヤンソンスらしい生き生きとした表現と燃焼力の高さが魅力的で、各々のオーケストラが生み出す響きの違いなど聴き所の多いものです。そんなヤンソンスの"シベ2"、今回は満を持してのバイエルン放送SOとの演奏が登場。2015年の秋にミュンヘンで行われた何回かのコンサートは、シベリウス(1865-1957)の生誕150年を祝すものであり、ヤンソンスとオーケストラの強い信頼関係を目の当たりにできる熱狂的な演奏が繰り広げらました。このアルバムでは、そんなコンサートから物語性の強い「カレリア組曲」と愛国心躍る「フィンランディア」、そして「交響曲第2番」を収録しています。深化し続けるヤンソンスのシベリウス、これは聴きものです。

Channel Classics
CCSSA-37016
(1SACD)
チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」
ボロディン:だったん人の踊り
イヴァン・フィッシャー(指)ブダペスト祝祭O
ブルノ・チェコ・フィルハーモニーCho
ハンガリーの鬼才イヴァン・フィッシャーと、奇跡のオーケストラ、ブダペスト祝祭O。2004年に発売された「交響曲第4番」以来となる、チャイコフスキーの新録音は、最後の完成された交響曲にして傑作、交響曲第6番「悲愴」が登場! カップリングは、ボロディンの歌劇 「イーゴリ公」 より 合唱付きの「だったん人の踊り(ポロヴェツ人の踊り)」を収録。

Linn
CKD-545(1CD)
サミュエル・アドラー:交響曲第6番
チェロ協奏曲
ドリフティング・オン・ウィンズ・アンド・カレンツ
マキシミリアン・ホルヌング(Vc)、
ホセ・セレブリエール(指)
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナルO

録音:2015年9月17日−20日ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル・オーケストラ・センター(グラスゴー)
ウルグアイの指揮者、作曲家のホセ・セレブリエールが指揮するサミュエル・アドラーの交響曲第6番世界初録音!ドイツ生まれアメリカの作曲家サミュエル・アドラー(b.1928)。ダイナミックで力強い「交響曲第6番」、若き天才チェリスト、マキシミリアン・ホルヌングがソリストを務める「チェロ協奏曲」をセレブリエールが振る。現代アメリカのオーケストラ・ファンは要注目!


Treasures
TRE-127(1CDR)
アンセルメ〜1960年代の厳選名演集1〜プロコフィエフ他
グリンカ:幻想曲「カマリンスカヤ」
ボロディン:中央アジアの草原にて
プロコフィエフ:古典交響曲
 交響曲第5番*
エルネスト・アンセルメ(指)
スイス・ロマンドO

録音:1961年2月、1964年4月*(全てステレオ)
※音源:米LONDON CS-6223、CS-6406*
◎収録時間:70:11
“クールなのに作品を突き放さない、アンセルメの絶妙な対峙力!”
■音源について
アンセルメの録音はいつでも聴けると高を括っていましたが、まとめてCDボックス化されたのを機に集中的に聴いたら愕然。予想以上の音の薄さに、板起こし復刻の緊急性を痛感しました。一方で、認識を新たにしたことも。その一つが、デッカの音作りの変遷。デッカのステレオ録音は1960年代に入ると解像度と臨場感を増し、特にその初頭から中頃までの録音では、打楽器の隈取りと衝撃音が生々しく再現されており、それが恣意性を感じさせず、音楽と渾然一体化している点で、この時期の録音が一つのピークだと実感しました。ここでは、その特質と演奏内容の魅力を兼ねさ備えたものを厳選しました。やはり、英プレスのSXL、CSを超える音には出会えませんでした。

★アンセルメはの音楽作りは、一般的に「知的でクール」と捉えられていますが、これは、数学者でもあることと結びついた単なるイメージではなく、一部の例外を除いてほとんどの作品において、この泥臭さとは無縁の精緻なスタイルは貫かれています。
最初の2曲でも、血の気を感じさせない透明な色彩がいかにもクール。しかしそこには、確固たる共感が十全に張り巡らされているのが分かります。「カマリンスカヤ」の主部でのリズムは、熱気が迸るというより、作品の質感を損ねぬように組み立てた構造物のようですが、作品を真に理解し、共鳴しているからこそ、澄ましているようでいて無機質に陥らないのでしょう。
プロコフィエフの「古典」ではハイドン風の愉悦性を、「第5番」では攻撃性をイメージしがちですが、アンセルメのアプローチは、やはり2曲とも構造性重視。その結果、「古典」は、先人のスタイルの踏襲などではない一大交響曲としての存在感を放ち、「第5番」は、一切のバーバリズムを排した響きから、独特のアイロニーが引き出されています。特に、ニュアンスに後付け感の全くない第3楽章は、作品に内在する悲哀がかえって露骨に立ち昇り、心を抉ります。終楽章の、録音の鮮烈さとも相俟ったダイナミズムも、比類なし。熱狂型の演奏では気づかないプロコフィエフの筆致の巧妙さが炙り出されます。
「カマリンスカヤ」の3:08、「古典交響曲」第1楽章0:15のトゥッティ、「第5番」終楽章コーダ等での打楽器の響きが、単に鮮明なだけではなく、打ち込み後に風圧までさせるのは、この時期のデッカ録音の大きな特徴。既出のCDでは感じにくいこの魅力にも、ぜひご注目を。【湧々堂】

Profil
PH-15013(2CD)
シュターツカペレ・ドレスデンVol.38
CD1
ブルックナー:交響曲第7番(1944年ハース版)
CD2
ワーグナー:使徒の愛餐 WWV69
クリスティアン・ティーレマン(指)
ドレスデン国立歌劇場O
ドレスデン国立歌劇場Cho、
チェコ国立ブルノ・フィルハーモニーCho
ライプツィヒMDR放送Cho、
ドレスデン・フィルハーモニーCho、
ドレスデン室内Cho

録音:2012年9月2日(CD1)ドレスデン、シュターツカペレ(ライヴ)
2013年5月18日(CD2)ドレスデン、聖母教会(ライヴ)
2012年に首席指揮者に迎えられて以来ティーレマン&シュターツカペレ・ドレスデン(SKD)のコンビは世界中から高く評価されています。本ディス クは、クリスティアン・ティーレマンを首席指揮者に迎え、同コンビの新たなステージの開幕を祝った2012年9月の演奏会からブルックナー交響曲第7 番、そしてワーグナー生誕200周年記念特別演奏会で上演されたワーグナーの男声合唱とオーケストラのための《使徒の愛餐》 の2枚組となります。
ブルックナーの第7番は、当代きってのブルックナー指揮者と言われるだけあって、ティーレマンの指揮はさすがで、音楽に対して真摯であり、細部ま で神経を張りめぐらせた丁寧な演奏で、完成度の高いブルックナー演奏となっています。ティーレマン&SKDは本演奏会直後に来日公演を行っており、日 本の聴衆を大いに満足させてくれました。本公演でもドレスデンの新しい時代を歓迎する観客の興奮が伝わってくるような渾身の演奏を聴かせてくれます。
ワーグナーの《使徒の愛餐》は、「男性合唱と大オーケストラのための聖書の情景」と副題がついた楽曲。ドレスデンの音楽監督となった頃書かれた作 品で、1843年ワーグナー自身の指揮により100人のオーケストラと1200人の合唱とともにフラウエン(聖母)教会で初演されたという記録も残ってい ます。キリストの12使徒への聖霊降臨の場面に基づいた内容で、前半は力強いアカペラ合唱によって歌われ、後半に壮麗なオーケストラが登場するワー グナーらしく輝かしく幕を閉じます。《使徒の愛餐》は、CDが少なくティーレマンによる録音は貴重。さらにワーグナー記念の年に初演の場所で行われた 歴史的な演奏会となりました。 (Ki)

オクタヴィア
OVCL-00596(2CD)
税込定価
2016年5月22日発売
マーラー:交響曲第6番「悲劇的」 山田和樹(指)
日本フィルハーモニーSO

録音:2016年3月27日 東京・Bunkamuraオーチャードホール ・ライヴ
015年のスタートから注目されている「山田和樹 マーラー・ツィクルス」シリーズ。当CDは第二期より第6番「悲劇的」のライヴ・レコーディング盤です。 エネルギッシュな演奏でありながら、緻密な構成で各パートがクリアに響き、新しいマーラーの音楽を作り上げています。 山田和樹自身も会心の出来だと自負する演奏が、会場に湧き上がる熱気までも臨場感たっぷりにお楽しみいただける録音となりました。(オクタヴィア)


MSR
MS-1600(1SACD)
ブルックナー:交響曲第5番(ノヴァーク版) ランス・フリーデル(指)LSO

録音:2014年1・4-25日オール・ハロウズ教会,ゴスペル・ウォーク,ロンドン
「指揮者の仕磨」の概念を一新したフリーデルのブルックナー! ブルックナーの交響曲の名解釈と言えば、古くはシューリヒト、クナッパーツブッシュ、そしてマタチッチ、そして朝比奈、ヴァント……。強烈な個性の持蛯フ芸術家が自身の見識と洞察力、そして統率力を披歴する楽曲として、演奏を展開し、聴衆を魅了して参りました。そういう、神秘の森に殴り込みを掛けたのが、新進気鋭のアメリカ人指揮者、ランス・フリーデルと言えましょう。フリーデルは、チェコで高い評価を受けて国際的に活躍する1950 年代生れの名指揮者。 作曲家の声に忠タに耳を傾けて、自己の解釈や表現を声高に提示するのではなく、静かに細密に描写していく演奏で、その姿は作曲者の使徒というよりも作曲者のしもべとでも呼びたい謙虚で真摯なものと言えましょう。言うなればハイティンク、アバドの姿勢と共通するものであり、その徹底ぶりは、これら二人を凌ぐとも申せましょう。 ロンドン交響楽団のブルックナーというのも極めて珍しく、第5番は恐らく初のディスク。しかもスタジオ・セッションは、2014 年の1月2日がかりでオール・ハロウズ教会で入念に行われました。SACD ハイブリッドの高音質故に、どんな箇所も濁りや曖昧な部分が皆無。一般より早めのテンポを採用し、名技集団ロンドン響の抜群の運動神経も楽しめます。正に自らをブルックナーの深山幽谷に閉じ込めたかのようなストイックな姿勢です。 ノヴァーク1951 年版を使用しております。 やはりブルックナーの名解釈者として高い評価を得たゲオルグ・ティントナーがフリーデルを高く評価したというのも納得の敬虔な名演です。

Les Dissonances
LD-008(3CD)
20世紀の作曲家作品集
(1)ショスタコーヴィチ(バルシャイ編):室内交響曲 ハ短調 Op.110a
(2)バルトーク:ディヴェルティメント Sz.113
(3)シェーンベルク:室内交響曲第1番 ホ長調 Op.9
(4)シェーンベルク:室内交響曲第2番 Op.38
(5)バーンスタイン:セレナード
(6)シュニトケ:コンチェルト・グロッソ第1番
(7)シュニトケ:モーツァルト・ア・ラ・ハイドン*

■ボーナス:(商品に表記されているURLから記載のパスワードを入力してご覧いただくオンライン映像) 
ブラームス:交響曲全集(ライヴ録音)
ダヴィド・グリマル(Vn&コンサートマスター)、レ・ディソナンス、
ハンス・ペーター・ホフマン(Vn)*

ライヴ録音:(1)(6)2011年1月7日、(4)2014年10月21日/シテ・ド・ラ・ミュジーク
(2)2011年4月6日、(3)2013年2月13日、(5)2010年10月28日、(7)2014年12月2日/ディジョン歌劇場
※60 ページのブックレット付
フランスを代表するヴァイオリニスト、ダヴィド・グリマル率いるレ・ディソナンスとの白熱ライヴをおさめたライヴ・シリーズ。3枚組の当セットにはショ スタコーヴィチ、バルトーク、シェーンベルク、シュニトケ、そしてバーンスタインといった 20 世紀に活躍した作曲家の作品がおさめられました。バロック から現代まで幅広いレパートリーを誇るレ・ディソナンスですが、今回も表現力の豊かさに驚かされます。
ルドルフ・バルシャイ編曲によるショスタコーヴィチの室内交響曲(原曲は弦楽四重奏曲第8番)。弦の厚みが何倍にも増したことにより、恐怖さえ覚 えるおどろおどろしいヴァイオリン・パートですが一糸乱れる当演奏にはただただ脱帽です。バーンスタイン作曲のセレナードは、1986年のタングルウッ ド音楽祭にて、五嶋みどりが弾くヴァイオリンのE線が2度も切れてしまったあの “タングルウッドの奇跡” で弾かれた名曲。バーンスタインらしいユーモ アにあふれた躍動感に満ちたこの作品をグリマルはキリリとした解釈で演奏しております。シュニトケ作曲のモーツァルト・ア・ラ・ハイドン(ハイドン風 のモーツァルト)はハイドンの交響曲第45番「告別」と同様に奏者がだんだん退場していくというユニークな作品。一種のパフォーマンス作品ではあり ますが、抜群の表現力をもったレ・ディソナンスの演奏により立体的な音楽をCDで楽しむことができます。これまでに発売されているベートーヴェン、モーツァルト、シューベルト作品集(LD 007)、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲全曲(LD 006)、ブラー ムスのヴァイオリン協奏曲(LD 004 / LD 005)とあわせてお楽しみください。 ダヴィド・グリマル(ヴァイオリン) フランスの第一線で活躍するヴァイオリン奏者。パリ国立高等音楽院にて、レジス・パスキエに師事、さらにシュロモ・ミンツやアイザック・スターン、さらにフィ リップ・ヒルシュホーンらからも薫陶をうけました。ソロ・ヴァイオリン奏者として様々なオーケストラと共演するほか、様々な作曲家から作品を献呈され ています(ダルバヴィー、エスケシュ、ジジェル、イヴァン・フェデーレ他)。長年にわたり名ピアニスト、プルーデルマッハーとコンビを組み室内楽の活 動も展開。指揮者なしで演奏するオーケストラ「レ・ディソナンス」を結成。ソロ、室内楽、さらにオーケストラ活動を展開しています。 (Ki)

スロヴァキア音楽財団
SF-0087-2(1CD)
イリヤ・ゼリェンカ(1932-2007):交響曲第1番*
 交響曲第2番+
チェコスロヴァキアRSO
オリヴェル・ドホナーニ(指)*
ラディスラフ・スロヴァーク(指)+

録音:1986年*、1961年+、スロヴァキア放送スタジオ、ブラチスラヴァ、スロヴァキア
イリヤ・ゼリェンカは20世紀後半のスロヴァキアを代表する作曲家の一人。書き上げた交響曲は5つ。映画音楽も数多く手がけました。
スロヴァキア音楽財団
SF-0090-2(1CD)
ヴラディミール・ボケス(1946-):交響曲第2番 Op.24*
交響曲第3番 Op.36+
スロヴァキアPO*
ビストリーク・レジュハ(指)*
スロヴァキア国立コシツェPO+
リハルト・ジンメル[リヒャルト・ジンマー](指)+

録音:1980年、ライヴ、スロヴァキア・フィルハーモニー・ホール、ブラチスラヴァ、スロヴァキア*、1989年、ライヴ、スロヴァキア放送、スロヴァキア+
ヴラディミール・ボケスはブラチスラヴァ音楽院でユライ・ポスピーシル(1931-2007)に、ブラチスラヴァ音楽アカデミーでアレクサンデル・モイゼス(1906-1984)、デジデル・カルドシュ(1914-1991)に師事したスロヴァキアの作曲家。1993年以来2016年現在ブラチスラヴァ音楽アカデミー作曲家教授。2002年から2014年までスロヴァキア音楽財団総裁を務めました。


Treasures
TRT-009(2CDR)
カンテッリ〜チャイコフスキー:交響曲集
交響曲第5番ホ短調Op.64*
交響曲第6番ロ短調「悲愴」
グィド・カンテッリ(指)
ミラノ・スカラ座O*、
フィルハーモニアO

録音:1950年9月23-25日*、1952年10月
※音源:W.R.C SHB-52
◎収録時間:44:53+42:53
“ストイックなのに柔軟!作品の魅力を再認識させるカンテッリの天才性!”
■製作メモ
「第5番」は、英HMVの第1回LP発売の筆頭を飾るレコード(ALP-1001)がとかく珍重されますが、それよりも素直に演奏のニュアンスを感じ取れた、EMI傘下のWRC盤をここでは採用。世界初CD化となった日本盤は第1楽章のピッチが高く、音はこもり気味。「板起し」と思われる処理の不手際も散見されて問題外。それ以降の再発CDと比べても、発信力は雲泥の差。「悲愴」も曇りのない音像を体感していただけると思います。

★ミラノ・スカラ座管は、1950年にサバータ、カプアーナ、カンテッリと共に戦後初めて英国を訪れ、カンテッリは、“モツ・レク”、“ベト7”、“チャイ5”を指揮。ここに収録した「第5番」は、その時に急遽組まれたセッションで、単にイタリア的という言葉では済まない、カンテッリの天性の音楽性が十分に盛り込まれた名演です。第1、第4楽章で顕著なように、本能の赴くままにテンポや表情を施すのではなく、基本的にインテンポを守り、その中で克明に各フレーズのニュアンスを熱い共感を込めながら描き切っているのが特徴です。第2楽章では歌の意味、漫然と流れがちな長いフレーズの中でのアクセントの重要性を痛感させられ、音楽にメリハリを与え、独特の瑞々しい音像を確立するのに効を奏しています。全楽章を通じて最も心の染みるのが第3楽章。軽く流されがちなこの楽章を最初の一音から心の底から奏で、メカニックな響きがどこにもありません。各奏者も十分に音を聴き感じながら音化しているのが手に取るように分かります。この楽章だけでも、カンテッリの天才は疑いの余地はありません!
「悲愴」は、「第5番」の後に聴くと、オケの巧さをつくづく実感。そして実に大人の解釈!しかも、無理に枠に嵌めようとした感がなく、音楽は常に瑞々しく息づいているのですから、説得力は絶大です。第1楽章第2主題でも全く小細工を加えないことでも明らかなように、感覚的な痛快さに傾く素振りさえ見せない真摯さを貫きつつ、伸びやかなフレージングも確保する絶妙さ!そして、再現部13:43以降の決然とした直進力!これが32歳の青年の技でしょうか?第3楽章も表面的な爆演とは無縁。ノリに任せない9分台という演奏時間だからこそ気付かされる音楽的ニュアンスも頻出。ただの行進曲ではありません。終楽章も悲壮感を過剰に煽ることなく、作品のフォルムの美しさを維持したうえでの渾身の歌が横溢。中間部主題の冒頭も、ためらいもなくインテンポで滑り出しますが、内面で結晶化した悲哀が心を打ち続けるのです。【湧々堂】

philharmonia・rec
PHR-0105(2CD)
KKC-5623(2CD)
日本語帯・解説付
税込定価
ブルックナー:交響曲第8番(原典版1887) フィルハーモニア・チューリッヒ
ファビオ・ルイージ(指)

録音:2015年10月、クルトゥア・カジノ、ベルン(セッション)
ファビオ・ルイージ率いるフィルハーモニア・チューリッヒによるブルックナー交響曲第8番。ブルックナーの交響曲の中でも圧倒的な規模をもつ第8番。 同コンビは2015年シーズンに第8番をプログラムに組んでおり、万全の状態でスタジオ録音に挑みました。 第8番にも他の交響曲と同様に版の問題はあり、ブルックナーは第7番を書き上げた後すぐに第8番の作曲にとりかかり1887年に第1稿を完成さ せます。しかし第7番を初演して成功させた指揮者ヘルマン・レヴィに送ったところブルックナーの大胆さは理解されず期待に反し不評で、ブルックナー は自信を失いこの後改訂を続けることになります。しかしルイージは、この第1稿の直感的な面白さが、まさにブルックナーの音楽の力が表現されている と言います。ルイージの構築型のブルックナー演奏は、本来オペラ・オーケストラであるフィルハーモニア・チューリッヒのアンサンブル能力にも存分に発 揮されています。ワーグナーゆかりの地チューリッヒのオケが、ワーグナーの影響を受けたブルックナーの音楽を、巨大な大聖堂を前にしたようながっち りとした構築力と堅牢な演奏を聴かせてくれます。 (Ki)


Onyx

ONYX-4150(2CD)
チャイコフスキー:交響曲第1番「冬の日の幻想」
交響曲第2番「小ロシア」
交響曲第5番ホ短調 Op.64
ワシリー・ペトレンコ(指)
ロイヤル・リヴァプールPO
奇を衒うことなく手垢にまみれたプローチを刷新したペトレンコの快挙!”
★新録音の「チャイ5」としては、ソヒエフ以来の感動作!ソヒエフも、このペトレンコも、かつてのソ連流儀のド迫力路線に拘泥しない独自のセンスで説得力のある演奏を繰り広げているのは頼もしい限りです。かつての泥臭い演奏を懐かしむ声も多いかと思いますが、単にグローバル化の波に乗って器用に立ち回り、何の主張も盛り込めない指揮者とは違い、これほどの有名曲において、過去に類例のない新鮮なアプローチを敢行し、かつてない感動を呼び起こす芸を堪能できるというのはなんと幸せなことでしょう。
ペトレンコが引き出す音楽の素晴らしさの源にあるのは、過去の名指揮者の名演の素晴らしさを十分に認識したうえで、それらを否定するのではなく、自分の中で全てを消化し、直感的に溢れ出た表現を正直に展開すれが必ず聴き手の心に響くという確信力。とにかく、チマチマしたところが一切ないのです。しかも、後付け的に新たなニュアンスを盛り込んで差別化しようという魂胆などなく、楽想の感じ方が純粋なので、音楽全体が生まれたてのように新鮮に迫ってくるのです。
「スコアを全面的に信頼する」とう綺麗事とも無縁。終楽章の後半では、ムラヴィンスキーと同じ音量操作を採用し、独自の強弱効果も追加するなど、感覚的な面白さへの期待も十分に満たすというサービス精神も発揮。
作品への共感もまさに筋金入りで、特に第2楽章で多く聴かれるピアニッシモが痩せることがなく、本当のピアニッシモのニュアンスとして伝わるというのは、意外と実例は少ないのです。
第1楽章主部前半で、ティンパニが誇張を感じさせずに、全体と見事に溶け合う録音も特筆ものですし、終楽章最後のプレストをかなりの高速で飛ばしながら上滑りすることなく真の推進力を湛えるという例も稀なこと。
カップリングの「第1番」「第2番」では、作品の性格を活かし、より土俗性に比重をおいたアプローチを行なっており、これまた名演を展開していますが、この「5番」では、明らかに軸足を変えている点にも、ペトレンコの見識のとセンスを感じさせます。
特にベートーヴェンなどで、「手垢にまみれた解釈を見直す」という大義名分を立てて、奏法や楽器を変えるのが大流行ですが、「ありきたりではない演奏」を目指すなら、そういうことではなく、このペトレンコのように自身の独自の感性を誇り、それを臆することなく示してほしいものです。【湧々堂】

フォンテック
FOCD-9716(1CD)
税込定価
2016年5月11日発売
ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」(ハース版) マックス・ポンマー(指)札幌SO

録音:2015 年12 月11・12 日 札幌コンサートホールKitara ライヴ
2015 年の首席指揮者就任以来、札響の清新な音色へさらなる厚みと演奏の幅をもたらすマックス・ポ ンマー。就任公演でのシューマン、メンデルスゾーンの演奏、そしてライヴCD メンデルスゾーン「讃 歌」は、朝日新聞 for your Collection 推薦盤、レコード芸術 特選盤、日経新聞「ディスクレビュー」 推薦盤他 多数紙誌で絶賛され、熱烈な支持をもって迎えられました。 CD 第2 弾は、同年12 月定期でのブルックナー「ロマンティック」です。 ブルックナー演奏の神秘性を纏いながら、記された楽譜から極めて忠実に導かれたテンポ設定、慣習に 流されない表現で、ポンマー/札響は、作曲家が意図したであろうRomantische の世界へ聴く者を誘 います。(フォンテック)

フォンテック
FOCD-9713(1CD)
2016年5月22日発売
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」〈近衞秀麿 版〉  近衞秀麿(指)近衞交響楽団

録音:1961〜1962頃(モノラル)
近年新たな情報も次々と公開され、注目の機運が高まっている近衞秀麿(1898-1973)。また新たな注目音源が発見されました。
本音源は筑摩書房から1962 年に発刊された『世界音楽全集』に添付されたフォノシートのために録音されたもので、LP のような形では一切販売されませんでした。オリジナルのマスターテープは既に喪失したため、録音時期、場所を含む詳細データも見つかっていない、まさに幻の音源です。そのため今作では現存する数少ない未使用のフォノシートから慎重に採取し、あえてノイズリダクションはあまり施さず、原盤のエネルギーを損なわないよう細心の注意を払いました。 フォノシート5 枚分、30 分以内という制約のなか、一発撮りでの録音は大変な集中力が要求されますが、決して窮屈になる事なく軽快さすら感じられる演奏で、近衞の統率力がひしひしと感じられます。 近年の研究成果を踏まえた海外での活動年表付で、資料的価値も高い必聴の一枚です。(フォンテック)
演奏の近衞交響楽団は実質ABC交響楽団だと思われます。
朝日放送の専属楽団だったため、他社の仕事で名前が使えなかったためと考えられます。

Amadeus
AMD 003-2(1CD)
ボロディン:交響曲第2番
マーラー:交響曲第1番「巨人」*
NYO、ミネアポリスSO*
ディミトリ・ミトロプーロス(指)

録音:1940年
Amadeus
AM-304-2(1CD)
ジョヴァンニ・ズガンバーティ(1841-1914):交響曲第2番ホ短調(1883-1885)
ピアノ協奏曲ト短調 Op.15(1878-1880)*
マルティナ・フィリャク(P)*
ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディSO
フランチェスコ・アッタルディ(指)

録音:2014年12月7日、ライヴ、カリプロ財団ホール、ミラノ、イタリア
ズガンバーティはイタリアのローマに生まれながらドイツ音楽に傾倒し、リストの影響と応援を受けた作曲家。マルティナ・フィリャクは1978年クロアチアのザグレブに生まれたピアニスト。2009年クリーヴランド国際ピアノ・コンクール第1位。フランチェスコ・アッタルディはミラノのジュゼッペ・ヴェルディ音楽院でピアノ・作曲・指揮法を、ボローニャ大学で音楽学を学んだ後、ニース国際アカデミーでピエール・デルヴォーに、ザルツブルク・モーツァルテウムでレオポルト・ハーガーに指揮法を師事したイタリア指揮者・音楽学者。

Amadeus
AM-302-2(1CD)
ダニエル・ハーディングのベートーヴェン
ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」〜 前奏曲と愛の死+
ベートーヴェン:交響曲第7番*
ミラノ・スカラ座PO
ダニエル・ハーディング(指)

録音:2008年5月26日*、2013年1月28日+、ライヴ、スカラ座、ミラノ、イタリア
原盤:Musicon.it

BIS
BISSA-2210(1SACD)
レスピーギ:劇的交響曲
歌劇「ベルファゴール」序曲
ジョン・ネシリング(指)
リエージュPO

録音:2015年4月/フィルハーモニーホール(リエージュ)
ジョン・ネシリング指揮リエージュ・フィルによるレスピーギの管弦楽作品集。最新盤は劇的交響曲と歌劇「ベルファゴール」 序曲が収録されました。1914年に完成した劇的交響曲は演奏時間1時間ほどの3楽章構成の大曲。冒頭のティンパニの連打から強烈なインパクトをあ たえ、そのテーマがリズムのパターンとして幾度も登場する重厚なオーケストレーションが魅力的な作品です。歌劇「ベルファゴール」序曲も冒頭からエネ ルギーが大爆発。レスピーギらしいキャッチーな旋律が印象的です。ベルギーのオーケストラでありながらフランスを思わせる華やかなサウンドが魅力のリエージュ・フィルですが、ネシリングの熱いタクトで一層華々しい 演奏を展開しております。 (Ki)
BIS
BIS-2083(1CD)
イェ・シャオガン(1955-):交響曲第3番“楚”Op.46(2004/2007)
「最後の楽園」〜ヴァイオリンと管弦楽のための(1993)
ホセ・セレブリエール(指)ロイヤルPO
ヒラ・プリットマン(S)
チョーリャン・リン(Vn)

録音:2015年6月/カドガン・ホール(ロンドン)
このディスクには1955年生まれの中国を代表する作曲家イェ・シャオガン(葉小鋼)の交響曲第3番“楚”とヴァイオリンと管弦楽のための「最後の楽園」 が収録されております。イェ・シャオガンは中央音楽院で学んだのち、1987年からはニューヨークに留学し研鑽を積みました。イェ・シャオガンが世界 に知られることとなったのは2008年の北京オリンピック開会式に使用されたピアノ協奏曲「Starring Sky」で、ラン・ランが演奏したことにより一躍話 題となりました。
交響曲第3番 “楚” Op.46は武漢管弦楽団の創設10周年を祝うための委嘱作品で、春秋時代に存在した王国 “楚” から名づけられました。7楽章 構成のこの作品には随所に中国らしさが散りばめられており民族的旋律が魅力的です。またソプラノによる声も非常に効果的です。 1993年に作曲されたヴァイオリンと管弦楽のための「最後の楽園」。ヴァイオリン独奏はチョーリャン・リンです。ヴァイオリン独奏の微分音からはじ まるこの作品は、ヴァイオリンの旋律にあわせてダイナミックなオーケストレーションが魅力的です。セレブリエール率いるロイヤル・フィルハーモニー管 弦楽団のキレのある演奏でお楽しみください。 (Ki)

Challenge Classics
CC-72714(1SACD)
プロコフィエフ:交響曲第6番変ホ短調Op.111
交響曲第7番「青春」*
ジェイムズ・ガフィガン(指)
オランダ放送PO

録音:2015年6月8-10日、2012年10月29-31日 /MCOスタジオ5(ヒルフェルスム)
ルツェルン交響楽団の首席指揮者を務めるかたわら、世界中のオーケストラに客演して注目されるアメリカの若手ジェイムズ・ ガフィガン。CHALLENGE CLASSICSレーベルからのプロコフィエフ第2弾は交響曲第6&7番です。
交響曲第6番 変ホ短調Op.111は3つの楽章(第1楽章−アレグロ・モデラート、第2楽章−ラルゴ、第3楽章−ヴィヴァーチェ)からなります。 第2楽章は哀愁に満ちたロシア的な旋律を使用しているのに対し、フィナーレはまるでハイドンを想わせる快速調の作品です。交響曲第7番 嬰ハ短調 Op.131はプロコフィエフ自身「青春交響曲」と呼び、甘美な旋律とともにスタイルや書法も簡明な作品です。 ガフィガンの演奏でまず驚かされるのは、溌剌としたリズム感です。プロコフィエフの音楽に最も必要なもので、作品をより魅力的に見せてくれます。 本物のプロコフィエフ指揮者の出現と言えましょう。交響曲第3&4番(原典版)を収録したディスク(CC 72584)とあわせてお楽しみください。 (Ki)

CUGATE CLASSICS
CGC-004(2CD)
ジャンスク・カヒーゼの遺産Vol.4
ベルリオーズ:幻想交響曲Op.14
 ハンガリー行進曲〜「ファウストの劫罰」
ドビュッシー:夜想曲
ラヴェル:「ダフニスとクロエ」第2組曲
 亡き王女のためのパヴァーヌ
 ラ・ヴァルス
ジャンスク・カヒーゼ(指)
トビリシSO

録音:1997年/ジャンスク・カヒーゼ・センター(トビリシ)
ベルリオーズの幻想交響曲はLP時代にグルジア国立響と録音していて、知る人ぞ知る評判の演奏となっていましたが、入手困難なのと、音の状態があ まり良くないのが難点でした。何と彼は円熟期の1997年にこの曲を再録音していました。それを24bitでリマスタリング。第4楽章の「断頭台への行進」 や第4楽章のコーダの大きな盛り上がりなど、カヒーゼの面目躍如ですが、第2楽章の優雅な風情など「グルジアのカラヤン」と評されるのが納得でき る魅力にあふれています。 興味津々なのがドビュッシーとラヴェル。「ダフニスとクロエ」の色彩の渦や「ラ・ヴァルス」の乱舞など録音の良さもあいまって、カヒーゼの優れた統 率力とバランス感覚に驚嘆させられます。 (Ki)
CUGATE CLASSICS
CGC-005(2CD)
ジャンスク・カヒーゼの遺産Vol.5
R・シュトラウス:ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずらOp.28
 交響詩「ドン・ファン」Op.20
 交響詩「英雄の生涯」Op.40
テルテリヤン:交響曲第3番
カンチェリ:交響曲第3番
ジャンスク・カヒーゼ(指)
トビリシSO

録音:1997年/ジャンスク・カヒーゼ・センター(トビリシ)
旧ソ連時代に熱心なファンを有していた巨匠指揮者ジャンスク・カヒーゼ。彼が最晩年に残した数々の録音が、最新リマスタリングを施されて続々と日 の目を見ています。このアルバムは驚きのリヒャルト・シュトラウス作品集。「英雄の生涯」の語り口の巧さは、まさに名人芸。オーケストラの色彩豊かな 響きも魅力です。 カップリングはカヒーゼ十八番のカンチェリと、アルメニアの作曲家テルテリヤンの交響曲。カンチェリ独特の「緩い」音楽を自在に表現。ことに交響 曲第3番はカヒーゼの録音で入手できなかったもののため貴重です。 (Ki)
CUGATE CLASSICS
CGC-021(1CD)
ショスタコーヴィチ:交響曲第13番「バビ・ヤール」 セルゲイ・バイコフ(Bs)、
エストニア国立男声Cho
サウリュス・ソンデツキス(指)
サンクトペテルブルグ・カメラータ、
リトアニア室内O
かつてソニーからリリースされていたもの。実力派指揮者サウリュス・ソンデツキスはリトアニア室内管弦楽団を育てたベテランですが、ここではフルー ケストラにバス独唱と男声合唱の大作を見事に仕上げています。ショスタコーヴィチが作品に込めた怒りと抗議よりも、ショスタコーヴィチの音楽の美し さを強調した演奏。たっぷり浸ることができます (Ki)

Goodies
78CDR-3611(1CDR)
モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」 ブルーノ・ワルター(指)VPO

米 VICTOR 12471/4S(HMV DB3428/31と同一録音)
(1938年1月11日ウィーン、ムジークフェライン大ホール録音)
ブルーノ・ワルター(1876-1962)はドイツ出身の大指揮者。ベルリンのシュテルン音楽院を卒業後ピアニストとしてデビュー、その後指揮者に転向した。1894年ケルン市立歌劇場でデビュー、1896年ハンブルク歌劇場へ移った。そこで音楽監督だったグスタフ・マーラー(1880-1911)と出会い交友を深めた。ワルターは以降ウィーン国立歌劇場、バイエルン国立歌劇場、ベルリン市立歌劇場、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団等のの楽長、音楽監督を歴任し、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団やベルリン・フィルハーモニー管弦楽団も指揮した。1938年オーストリアがナチス・ドイツに併合されると、迫害を避けてフランス、スイスを経てアメリカに逃れた。この録音はウィーンを去る直前のもの。このシリーズでワルターは数多く出ているが、中でも自身でピアノを弾きながらウィーン・フィルを指揮をしたモーツァルト:ピアノ協奏曲第20番K.466(78CDR-3219)は超名演。(Goodies)


ACCENTUS Music
KKC-1055(1LP)
税込定価
ブルックナー:交響曲第1番ハ短調 WAB101(ウィーン稿1891) クラウディオ・アバド(指)
ルツェルン祝祭O

録音:2012年8月ルツェルン音楽祭(ライヴ)
180g、日本語解説書付
2012年ルツェルン音楽祭での、アバドによるブルックナー交響曲第1番の演奏がLPで登場します。ブルックナーの交響曲は版の問題が複雑ですが、 この第1番は大きく分けてリンツ稿とウィーン稿があります。ウィーン稿は作曲から25年後(第8番第2稿より後)に作曲者自身によって改訂されており、 ウィーン稿の響きは初期の作品というより、後期ロマン派を感じさせるものとなっています。
アバドのブルックナーは第1,4,5,7,9番と録音されていますが、ブルックナーの交響曲の中でも演奏される機会の少ないこの第1番を好んで取り 上げています。これまでの録音ではリンツ稿を主に使用していますが、今回はアバドが使用したのはウィーン稿。ウィーン稿でのブルックナーの第1番とい えば、ヴァント&ケルン放響とシャイー&ベルリン放響などがありますが、今回のアバド&ルツェルン祝祭管の演奏は初期作品の活気ある雰囲気を残しつつ も、後期の洗練されたオーケストレーションを堪能出来るウィーン稿の良さをより感じることができます。そして晩年のアバドらしい、良い意味で肩の力の 抜け、感性がより研ぎ澄まされた演奏を聴かせてくれます。 (Ki)

RFP
RFP-011(2CD)
ヴィム・ヘンデリクス:管弦楽作品集
(1)交響曲1番「世界の果てで」
(2)オーボエ協奏曲「エンプティマインドT」〜オーボエ,管弦楽,エレクトロニクスのための
(3)グルーヴ!〜打楽器とオーケストラのための
(4)エンプティマインドT〜オーボエとエレクトロニクスのための
ロイヤル・フランダースPO

(1)エド・デ・ワールト(指)、
(2)(3)マーティン・ブラビンス(指)
 ピート・ヴァン・ボックスタル(Ob)、
 ピーターヤン・ヴランクス(打楽器)
 ヨリット・タミンガ(エレクトロニクス)

録音:(1)(2)(3)2015年6月9日-12日コンセルトヘボウ、(4)2014年3月21日アントワープ
1962年ベルギー生まれの作曲家、ヴィム・ヘンデリクスの管弦楽作品集。打楽器奏者としてキャリアをスタートさせた彼の音楽は打楽器の表情豊か な音色と、疾走感溢れるスピード感が魅力的で、作品が数々のオーケストラで取り上げられるなど注目を集めています。
ベルギー国立管弦楽団のために 書かれた交響曲1番「世界の果てで」は、それぞれの楽章が現代彫刻家アニッシュ・カプーアの作品に発想を得ています。音の建築である交響曲と、視 覚的な構造の芸術であるオブジェ、彫刻との関連に着目した興味深い作品です。「エンプティマインドT」は、オーボエ協奏曲版とオーボエとエレクトロニ クスのものと2つのヴァージョンがあり、このディスクでは両方を収録。繊細でシンプルな抽象画で知られるアメリカの現代画家、アグニス・マーティン の絵に現れる「虚空」の感覚が創作の源泉になったといいます。どことなく物哀しいオーボエの音色とそれを繊細に包み込む管弦楽/エレクトロニクスが、 聴き手に東洋思想にも通じるような「虚空」を感じさせます。
打楽器とオーケストラのための「グルーヴ!」は、それまでの2曲とは一風変わって、東洋やアフリカなど非西洋の音楽素材を取り入れたエキゾチシズ ム漂う作品。突き上げるような原色のエネルギーに飲み込まれます。
ロイヤル・フランダース・フィルハーモニー管弦楽団は、これまでにヘンデリクスの作品を多数録音しているオーケストラ。ソリストのピート・ヴァン・ボッ クスタル、ピーターヤン・ヴランクスの鮮やかな演奏にも注目です。 (Ki)

GRAND SLAM
GS-2148(1CD)
ブルックナー:交響曲第9番 ニ短調「原典版」 ブルーノ・ワルター(指)コロンビアSO

録音:1959年11月16&18日/アメリカン・リージョン・ホール(カリフォルニア)
使用音源:Private archive (2 Track Reel to Reel Tape, 15 IPS)
おことわり:古いテープから復刻しておりますので、わずかな音揺れやノイズが含まれます。
ワルターが最初にステレオ録音したブルックナーは、この第9番でした。オーケストラはいつものコロンビア交響楽団ですが、何と実体はいつもの寄せ 集めではなく、ある団体がそのまま録音スタジオに入って収録されました!その答えは、解説書にあります。(平林 直哉)

Opus蔵
OPK-2115(1CD)
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
モーツァルト:歌劇「魔笛」序曲
マイアベーア:歌劇「預言者」〜戴冠式行進曲*
ベートーヴェン:「エグモント」序曲
ウィレム・メンゲルベルク(指)NYO

録音:1930年、1929年*
原盤:SP
メンゲルベルクを聴くなら後年のアムステルダム・コンセルトヘボウとのもの、一般的にはそう思われている。しかしながら、改めてこのディスクの演奏 を聴くと、このニューヨーク時代も十分に個性的であり、完成度の高いものだということがわかる。音質に関しても、強いハム音が混入したりして、ばら つきのあるテレフンケン盤に比べれば、このアメリカ・ビクターの録音の方がずっと安定している。この「英雄」を最初にCD化したのはBiddulph(WHL020、 1994 年)だが、このレーベルは消滅してしまったので、このオーパス蔵盤はそれ以来の、信頼出来る復刻盤だ。久しぶりに耳にしたが、メンゲルベルクらしさがこれほどまでに刻印されているとは驚いた。テンポは常に揺れているが、テレフンケン盤のように不自然 ではないし、フレーズの処理や、管楽器の音色(特徴的なのがトランペットの扱い)など、まさにメンゲルベルクそのものである。また、テレフンケン盤 や同時期のライヴ録音よりも、ずっと若々しいのも魅力である。なお、この時代に第 1 楽章の提示部が繰り返されているのは、非常に珍しい(この曲の反 復を敢行した最初の録音 ?)。テレフンケン盤では反復は行われていない。(ライナーノートより)


BERLINER PHIL.
KKC-9151
(5CD+3Bluray)
税込定価
ベートーヴェン:交響曲全集(ベーレンライター版/ジョナサン・デル・マー校訂版)

■CD1
交響曲第1番ハ長調Op.21[24’42]
交響曲第3番変ホ長調Op.55『英雄』[49’09]

■CD2
交響曲第2番ニ長調Op.36
交響曲第5番ハ短調Op.67『運命』[

■CD3
交響曲第4番変ロ長調Op.60
交響曲第7番イ長調Op.92
■CD4
交響曲第6番ヘ長調Op.68『田園』
交響曲第8番ヘ長調Op.93

■CD5
交響曲第9番ニ短調Op.125『合唱』

■BD1(ブルーレイディスク・オーディオ)
上記全曲の音声トラックを収録

■BD2(ブルーレイディスク・ビデオ)
交響曲第1番、第3番『英雄』、第2番、第5番『運命』、第4番、第7番

■BD3(ブルーレイディスク・ビデオ)
交響曲第8番、第6番『田園』、第9番『合唱』

■ボーナス(日本語字幕付)
ドキュメンタリー『ベートーヴェンと生きる』
(2015年秋、ベルリンにおけるベートーヴェン・ツィクルスの舞台裏)(45分)
インタビュー『ラトル、ベートーヴェンの交響曲を語る』(49分)

■ダウンロード・コード
このブルーレイ・ディスクには、上記全曲のハイレゾ音源(24bit/192kHz)をダウンロードするためのURLとそのパスワードが封入されています。

■デジタル・コンサートホール
ベルリン・フィルの映像配信サービス「デジタル・コンサートホール」を7日間無料視聴できるチケット・コードが封入されています。
全て、サー・サイモン・ラトル(指)BPO

■CD1
録音:2015年10月6&12日ベルリン、フィルハーモニー(ライヴ)
■CD2
録音:2015年10月7&13日ベルリン、フィルハーモニー(ライヴ)
■CD3
録音:2015年10月3、9&15日ベルリン、フィルハーモニー(ライヴ)
■CD4
録音:2015年10月8&14日ベルリン、フィルハーモニー(ライヴ)
■CD5
アンネッテ・ダッシュ(S)
エーファ・フォーゲル(A)
クリスティアン・エルスナー(T)
ディミトリー・イヴァシュシェンコ(Bs)
ベルリン放送Cho
録音:2015年10月10&16日ベルリン、フィルハーモニー(ライヴ)
24bit/192kHz録音

■BD1
2.0PCM Stereo24bit/96kHz
5.1DTS-HDMA24bit/96kHz
収録時間:344分
■BD2
■BD3
画面:FullHD1080/60i16:9
音声:2.0PCM Stereo、5.1DTS-HDMasterAudio
リージョン:All
収録時間:397分

★初回特典★
5枚1組のベルリン・フィル特製ポストカードが封入されています。

日本語帯・解説付
015年10月に本拠地ベルリンのフィルハーモニーで行われたベートーヴェン・ ツィクルスが5CD+3BDボックスで発売となります。ラトルは2008年にベルリン・フィルとベートーヴェン交響曲全9曲を演奏しているので、同コンビ では今回が2回目。ベルリン・フィルは、2015年10月にベルリンで2回、11月にパリ、ウィーン、ニューヨークでベートーヴェン・ツィクルスを行い、 2016年5月には東京にやってきます。指揮者として勝負の曲を任期後半の今もってきたことに、ラトルの並々ならぬ意欲と決意が感じられます。
ラトルはウィーン・フィルとベートーヴェン全曲録音(2002年)を行っており、20世紀後半に発表されたベーレンライター社によるジョナサン・デル・マー 校訂版を用い、そこにラトルらしい解釈を加えた新しいベートーヴェン像として当時話題になりました。本演奏でも同様の版を使っていますが、ラトルの鋭 く攻め入るスタイルそして一音一音を大切にする緻密な指揮ぶり、それにベルリン・フィルの重量級の表現が反映され、ベルリン・フィルの持つ音楽的パワー を実感する推進力に満ちた演奏を繰り広げています。解説書には、校訂者ジョナサン・デル・マーがベーレンライターについて語った文章も挿入されており、 ラトルとの興味深い会話なども書かれており、ベートーヴェンの音楽、ラトルの演奏をより理解することができます。
本セットには、CD5枚と、ブルーレイ3枚が収められています。ブルーレイは高音質の音声トラックのみを収録したオーディオ盤、コンサートの模様を 収録した映像盤に分かれており、さらにベルリンでのツィクルスを追ったドキュメンタリー、ラトルがベートーヴェンについて語ったイントロダクションも収 められています。首席指揮者・芸術監督就任以来ラトルがベルリン・フィルと培ってきた「音楽」を存分に堪能できる内容となっています。 (Ki)


Altus
ALT-339(1CD)
バッハ:フーガの技法〜コントラプンクトゥス14(シェルヘン編曲オーケストラ版)
バリフ:角笛と猟犬
マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調
ヘルマン・シェルヘン(指)
フランス国立放送O

録音:1965年11月30日 シャンゼリゼ劇場(ステレオ・ライヴ)
終演後聴衆どうしでブラボーとブーの応酬合戦となり大変なさわぎに。この演奏、シェルヘンの天才判断により終楽章と3楽章で低徊する要素を大胆に カット。終楽章などオーケストラの火の玉めいた大熱演もあり、突撃大行進と化し大変な興奮度です。聴く人を大いなるカタルシスに誘い込み違和感なく 納得させてしまう魔術的なシェルヘンの演奏です。マーラーファンならずとも一度は聴いて損のない有名ライヴ。音も広がりがあり解像度申し分なくラジオ フランスの録音らしい明晰この上ない優れたステレオ音質です。ハルモニアムンディ盤をおもちのかたも買い替えて損のない音質に向上いたしました。うれ しい事にフーガの技法(これもまたすばらしい)とメシアンの弟子バリフの作品は初出! (Ki)
Altus
ALT-340(1CD)
パーセル:『妖精の女王(真夏の夜の夢)』Z. 629 抜粋
モーツァルト:交響曲第29番イ長調 K. 201
プロコフィエフ:交響組曲『キージェ中尉』
ヘルマン・シェルヘン(指)パリRSO

録音:1954年1月20日 パリ(モノラル・ライヴ)
冒頭から高ヴォルテージのパーセル、シェルヘン愛奏の逸品モーツアルトの29番、激烈この上ないキージェなどすべてが強烈な表現力で一分たりとも 飽きさせません。プログラムもバロック・古典・近現代といった博覧の天才シェルヘンらしい充実無類のもの。解説書も少しふみこんだバイオなど読ませます。 天才シェルヘンの魅力を凝集した1枚です。 (Ki)

Altus
ALTSA-286(1SACD)
シングルレイヤー
ムラヴィンスキー&レニングラード・フィル/大阪ライヴ1977年
ウェーバー:歌劇『オベロン』序曲
シューベルト:交響曲第8番『未完成』
チャイコフスキー:くるみ割り人形(抜粋)[第6曲:客の退場、夜、ネズミの出現/第7曲:くるみ割り人形とネズミの戦闘、くるみ割りの勝利と王子への変身/第8曲:冬の森/第9曲:雪片のワルツ/第14曲:パ・ド・ドゥ/第15曲:終曲のワルツ]
エフゲニー・ムラヴィンスキー(指)
レニングラードPO

録音:1977年10月8日、フェスティバルホール/大阪]ステレオ・ライヴ
*アレクサンドラ・ヴァヴィーリナ=ムラヴィンスカヤ・アーカイヴ音源使用
ムラヴィンスキーとレニングラード・フィル3回目の来日ツアーは1977年10月に行なわれましたが、8日に大阪フェスティ バルホールで行なわれた公演がホールの専門技師によって許可を得て記録録音されていました。いずれもファンの間で伝説と化していた音源で、鮮明なス テレオというのも衝撃です。シューベルトの「未完成」は、ムラヴィンスキーとレニングラード・フィルによるいくつかの録音が存在しますが、デリケートなニュ アンスはこれが一番明瞭。強い緊張感に貫かれながらも、刻々と変化するニュアンスと温かな人間性に感動させられます。平林直哉先生執筆の解説中に、 「『未完成』の冒頭の最弱音を聴いただけでも、尋常でないことがわかる」という言葉通りの、人間業を超えた演奏を目の当たりにできます。
「くるみ割り人形」もムラヴィンスキーの選曲による組曲ですが、後期の交響曲に匹敵する大きな音楽と盛り上がりで身動きがとれなくなります。ことに徐々 に盛り上がる「パ・ド・ドゥ」は息もつけぬ至福の6分間を味わえます。 (Ki)
Altus
ALT-341(6CD)
完全限定BOX
ツァグロゼク来日記念・限定BOX

■CD1&2
マーラー:交響曲第2番「復活」

■CD3
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」、
バルトーク:舞踊組曲

■CD4
ベートーヴェン:交響曲第8番
交響曲第7番*

■CD5
ウェーベルン:大管弦楽のための牧歌『夏風の中で』
シューベルト:交響曲第8番「ザ・グレイト」 *

■CD6
モーツァルト:交響曲第35番『ハフナー』 
ブルックナー:交響曲第6番イ長調*
全て、ローター・ツァグロゼク(指)

■CD1&2 (ALT 116/7)
シュトゥットガルト州立O、
シュトゥットガルト州立歌劇場Cho、
エヴァ=マリア・ヴェストブロック(S)、
クラウディア・マーンケ(Ms)
ライヴ録音:2004年7月11&12日リーダーハレ(シュトゥットガルト)
■CD3 (ALT 135)
シュトゥットガルト州立O
ライヴ録音:2004年10月3&4日シュトゥットガルトリーダーハレ
■CD4 (ALT 149)
ベルリン・コンツェルトハウスO(旧ベルリン響)
ライヴ録音:2006年11月、2007年 9月*コンツェルトハウス(ベルリン)
■CD5 (ALT 193)
ベルリン・コンツェルトハウスO
ライヴ録音:2007年2月3、4日、2007年6月28-30日*、コンツェルトハウス(ベルリン)
■CD6 (ALT 205)
ベルリン・コンツェルトハウスO
録音:2008年1月31日、2月1,2日 
2008年3月7-9日、コンツェルトハウス*(ベルリン)
ツァグロゼク来日記念BOX限定版。アルトゥスで発売された5タイトル計6CDがすべて収録された大変お買い得のBOXとなっております。 (Ki)

WEITBLICK
SSS-0184(1CD)
チェリビダッケのモーツァルト
モーツァルト:交響曲第36番「リンツ」 *
交響曲第38番「プラハ」
6つのレンドラー風舞曲
セルジュ・チェリビダッケ(指)
スウェーデンRSO

録音:1971 年3 月21 日ライヴ*、1970年2月8日ライヴ (共にステレオ)
CDで聴けるチェリビダッケのモーツァルトの交響曲と言うのは極めて少ない。 交響曲第 36 番「リンツ」は、初の公式発売のレパートリーである。この曲をチェリビダッケはミュンヘン時代にも演奏しているからレパートリーから外していた訳ではない。音の出だしが何時もながら独特だ。ラヴェルやドビュッシーのようだ。 第 38 番「プラハ」はモーツァルトが古典様式の交響曲に回帰したと言われる三楽章性の交響曲だが、この演奏は晩年のチェリビダッケが獲得した荘重な演奏様式を早くも獲得している。実にロマンティックな演奏と呼ぶほかない。
WEITBLICK
SSS-0185(1CD)
チェリビダッケのシューベルト
シューベルト:交響曲第9番「ザ・グレート」
交響曲第3番*
セルジュ・チェリビダッケ(指)
スウェーデンRSO

録音:1969年1月26日ライヴ、1967年12月1日ライヴ*(共にステレオ)
音の始まりが柔らかで美しい故に、テンポはミュンヘン時代に比べて常識的(46 分)ながら、全体にゆったりした印象を受ける。ティンパニのアタックも鋭角的ではない。これは意図的である。第 2 楽章が、まるでラヴェルのように鳴り響く。第 3 楽章ではメロディの繰返しの執拗さをさらに強調している感がある。 第 4 楽章では、熱血漢チェリビダッケの顔が飛び出す。柔らかに美しくを目標にしていても、どうしても血の気が騒ぐのだろう。怒鳴り声、足音とともに音色のエッジが立ってくる。こういう箇所がチェリビダッケは面白い。血の通った芸術家なのである。 第3 番について、チェリビダッケは第1 楽章から目いっぱい遅いテンポを採用し、「ザ・グレート」同様のエッジの柔らかい演奏を繰り広げている。こんな演奏は聴いたことがない。第4 楽章フィナーレのディミヌエンドなど、全く「ザ・グレート」のフィナーレと同様の解釈をしている。相似を意識していたのではないか?

ESTONIAN RECORD PRODUCTIONS
ERP-9016(1CD)
グレート・マエストロ〜ネーメ・ヤルヴィ&エストニア国立SO
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番*
ブラームス:交響曲第4番ホ短調 Op.98
カレ・ランダル(P)*
エストニア国立SO
ネーメ・ヤルヴィ(指)

録音:2014年10月3日*、2012年5月4日ライヴ、エストニア・コンサートホール、タリン、エストニア
スイス・ロマンドOに続き、ネーメヤルヴィ(1937-)がエストニア国立SOを指揮したライヴ録音が登場。エストニア国立SO(旧エストニア国立RSO)は1926年創設。ヤルヴィはタリン音楽院大学中に同楽団の打楽器奏者として活躍、1963年から1979年まで首席指揮者として演奏技術の向上とレパートリーの拡大に大きく貢献、そして2010年に芸術監督兼首席指揮者にカムバックしました。2002年以来息子のパーヴォ・ヤルヴィがアーティスティック・アドヴァイザーを務めており、父子揃ってこの楽団を支えています。
カレ・ランダル(1956-)はエストニアのタリンに生まれたピアニスト。モスクワ音楽院でレフ・ヴラセンコに師事し、1981年ローベルト・シューマン国際ピアノ・コンテスト(ツヴィッカウ)第3位、1982年チャイコフスキー国際コンクール第4位、1985年ミュンヘン国際音楽コンクール第1位。1988年ドイツに移住し、2016年現在カールスルーエ音楽大学教授を務めています。

AZUR CLASSICAL
AZC-135(1CD)
エミール・グエ(1904-1946):交響曲第2番イ長調(ヴァイオリン独奏と管弦楽の為の)Op.39*
エミリー・ブロンテの詩によるバラード(ソプラノ、四重唱、弦楽四重奏とピアノの為の)Op.25+
マックス・ロケ(Vn)*
トニー・オーバン(指)パリRSO*
マリー・ベロニタ(S)+
四重唱団+
クレットリーSQ+
アンリエット・ロジェ(P)+
ルイ・ド・フロマン(指)+

録音:1958年2月8日*/1949年3月19日+ 音源提供:INA
エミール・グエはフランス中部、ブールジュ近郊の町シャトールーに生まれた作曲家。物理化学を修める傍らシャルル・ケクラン(1867-1950)に作曲を師事、アルベール・ルーセル(1869-1937)にも励ましを受け、科学者・教師と作曲家の二足のわらじを履いて活躍しました。1939年、第二次世界大戦の勃発により召集され砲兵中尉として従軍するも1940年ドイツ軍に捕えられニュルンベルクの捕虜収容所に送られ、外界と遮断された孤独の中で作曲を続けました。ドイツの敗戦により1945年5月にフランスに送還されましたが、体は弱っており翌年10月に療養所で亡くなりました。1997年以来フランスのノール=パ・ド・カレーとベルギーで開催されているアルベール・ルーセル国際音楽祭は2006年からたびたびエミール・グエを取り上げ、この作曲家の再評価に貢献しています。当レーベルのこのシリーズではグエの作品の歴史的録音の掘り起こしも行っており、コレクターの興味を引きつけています。

オクタヴィア
OVCL-00589(1CD)
税込定価
2016年4月22日発売
ショスタコーヴィチ:交響曲第8番ハ短調 Op.65 アレクサンドル・ラザレフ(指) 
日本フィルハーモニーSO

録音:2015年6月12、13日 東京・サントリーホール・ライヴ
各誌で評価が上がっている、ラザレフ&日本フィルのショスタコーヴィチ・シリーズ。同様にCDの人気も高く、これまでの第4番、第11番「1905年」もご好評をいただいています。 今回は2015年6月のライヴをレコーディングしたものです。 金管楽器群のはれやかなサウンド、木管楽器群の繊細な音色と、重厚な弦楽器群の響きが、最上のアンサンブルを聴かせます。そしてキラリと輝く各楽器のソロがキャラクター豊かに彩りを添えています。ラザレフのタクトが導く、鮮烈なショスタコーヴィチは、彼らの長年の信頼関係がここに実をむすんでいることを示しています。 日本のオーケストラによるロシアンサウンドをどうぞお聴きください。(オクタヴィア)
オクタヴィア
OVCL-00593(1CD)
税込定価
2016年4月22日発売
信時潔:交聲曲「海道東征」
絃楽四部合奏 (弦楽オーケストラ版)
合唱曲「あかがり」、「帰去来」
山田和樹(指)
横浜シンフォニエッタ 
「海道東征」合同Cho
熊本県庁Cho 他
三縄みどり(S)、澤村翔子(S)
兼武尚美(A)、 大澤一彰(T)、
春日保人(Br)

録音:2014年2月11日 熊本県立劇場コンサートホール・ライヴ
日本書紀や古事記の記述を元に詩人・北原白秋が作詩し、八章にわたるカンタータとしてまとめ上げた、信時潔作曲の大作「海道東征」。その輝きは時代を超え、今もなお失われていません。万葉の調べの如く格調高い白秋による詞と信時の音楽との融合による日本的な芸術美が醸成する真のロマンティシズム、それがこの作品の「輝き」の正体でしょう。 このアルバムは2014年熊本におけるライヴ収録です。その時演奏された「弦楽四部合奏」と白秋最後の作品に作曲した合唱曲「帰去来」等を含む、信時の作品集としてまとめました。 山田和樹率いる横浜・シンフォニエッタと熊本の音楽家や合唱団とのコラボが聴き物です。(オクタヴィア)


MELODIYA
MELCD-1002431(10CD)
ショスタコーヴィチ:交響曲全集


(1)交響曲第1番ヘ短調 Op.10

(2)交響曲第2番「10月革命に捧げる」

(3)交響曲第3番変ホ長調「メーデー」

(4)交響曲第4番ハ短調 Op.43

(5)交響曲第5番ニ短調 Op.47「革命」

(6)交響曲第6番ロ短調 Op.54

(7)交響曲第7番「レニングラード」

(8)交響曲第8番ハ短調 Op.65

(9)交響曲第9番変ホ長調 Op.70

(10)交響曲第10番ホ短調 Op.93

(11)交響曲第11番ト短調 Op.103「1905年」

(12)交響曲第12番ニ短調Op.112「1917年」

(13)交響曲第13番「バビ・ヤール」

(14)交響曲第14番ト短調「死者の歌」

(15)交響曲第15番イ長調 Op.141
(1)ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指)ソヴィエト国立文化省SO〔1984年録音〕
(2)キリル・コンドラシン(指)モスクワPO、ソヴィエト国立アカデミーCho〔1972年録音〕
(3)キリル・コンドラシン(指)モスクワPO、ソヴィエト国立アカデミーCho〔1972年録音〕
(4)キリル・コンドラシン(指)モスクワPO〔1966年録音〕
(5)エフゲニー・スヴェトラーノフ(指)ソヴィエト国立SO〔1977年録音〕
(6)エフゲニー・ムラヴィンスキー(指)レニングラードPO〔1972年1月27日録音〕
(7)エフゲニー・スヴェトラーノフ(指)ソヴィエト国立SO〔1968年録音〕
(8)エフゲニー・ムラヴィンスキー(指)レニングラードPO〔1961年2月25日録音〕
(9)ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指)ソヴィエト国立文化省SO〔1983年録音〕
(10)ユーリ・テミルカーノフ(指)レニングラードPO〔1973年1月26日録音〕
(11)コンスタンティン・イワノフ(指)ソヴィエト国立SO〔1965年録音〕
(12)キリル・コンドラシン(指)モスクワPO〔1972年録音〕
(13)キリル・コンドラシン(指)モスクワPO、アルトゥール・エイゼン(Bs)、ソヴィエト国立アカデミーCho〔1967年録音〕
(14)ルドルフ・バルシャイ(指)モスクワ室内O、ガリーナ・ヴィシネフスカヤ(S)、マルク・レシェーチン(Bs)〔1969年10月6日録音〕
(15)マクシム・ショスタコーヴィチ(指)モスクワRSO〔1972年録音〕
メロディア(Melodiya)が贈る「ショスタコーヴィチ生誕110周年記念」は、ムラヴィンスキー、コンドラシン、スヴェトラーノフ、バルシャイ、イワノフなど一時代を築いた巨匠たち、そしてロジェストヴェンスキー、テミルカーノフ、そして息子のマクシム・ショスタコーヴィチなどの名演の数々を集めた「交響曲全集」!メロディアが保有する壮絶で圧倒的なショスタコーヴィチの15の交響曲が、生誕110周年を盛大に彩ります。

Signum Classics
SIGCD-461(1CD)
シューベルト:交響曲第9番「ザ・グレイト」 クリストフ・フォン・ドホナーニ(指)
フィルハーモニアO

録音(ライヴ):2015年10月1日、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール(ロンドン、イギリス)
1985年2月、音楽監督を務めていたクリーヴランドOを振り、シューベルトの「ザ・グレイト」を録音しているドホナーニ。約30年後の2015年10月、創立70周年を記念するシーズンを迎えたフィルハーモニア管とのライヴでは、深みを増した円熟の至芸!


東武レコーディングズ
TBRCD-0041(3CD)
完全限定発売
税込定価
メンデルスゾーン:交響曲全集

交響曲第1番ハ短調 Op.11
交響曲第5番「宗教改革」
交響曲第2番変ロ長調 「賛歌」
交響曲第3 番「スコットランド」
交響曲第4 番「イタリア」
ペーター・マーク(指)マドリードSO
ホセ・アントニオ・サインズ・アルファロ(合唱指揮)
オルフェオン・ドナスティアッラ(合唱)
ヴァレンティナ・ヴァレンテ(S)
マリア・ホセ・スアレス(S)
サンチャゴ・カルデロン(T)

録音:2000年6月、1997年2 月27日、1997年7月
鬼才ペーター・マークの不滅の名盤。メンデルスゾーン:交響曲全集が復活。この全集でまず感銘を受ける点は、とにか くマークという芸術家は水捌けの良い音楽を作るということに尽きる。マークは、非常に細かい独自の指示をする指揮者で あるが、その目的は淀みのない進行、濁りのない音色、雑然とした部分の排除に特化している。例えば、交響曲第 2 番 は、合唱を伴う大きな規模の曲でマーラーの一千人の交響曲の先駆け的な存在とも尊敬されると同時に、捉えどころのな い抽象的な交響曲とも批判される楽曲である。しかし、マークの優れた手腕に掛かると、この曲は宗教曲のスタイルを借り た起承転結のはっきりした交響曲として聴き手に届くから不思議である。これこそマークの指揮法の魔術と言えよう。(ライ ナーノートより)


Audite
AU-95642(1CD)
ブラームス:交響曲第4番ホ短調
シューベルト:交響曲第7番「未完成」
ベートーヴェン:レオノーレ序曲第3番
パウル・クレツキ(指)
ルツェルン祝祭O

ライヴ録音:1946年9月7日/ルツェルン・フェスティヴァル
初出音源。 1900年ポーランドに生まれた20世紀を代表する指揮者のパウル・クレツキ。最初はヴァイオリン、ピアノで才を発揮しましたが、ベルリンで研鑽を積ん でいた1920年代より指揮と作曲で音楽家として地位を確立。そのベルリン時代にフルトヴェングラーと出会い演奏家として影響を受けました。しかし、ナチ スの台頭によってドイツを離れイタリアに入るものの、ファシスト政権に追われてソ連に逃れ最後にこのスイスに留まりました。この激動の時代を生きたクレツ キが、1946年のルツェルン・フェスティヴァルにて感動的な演奏を披露しました。正統的な解釈にして華麗な響きを引き出すクレツキの音楽はこの時代から 確立されていたことがわかります。なお、当音源はauditeが復刻してきた歴史的録音の中で最も古いものとなりますが、auditeの社主ルトガー・ベッケンホー フ氏による確かな復刻技術でクレツキの輝かしい演奏が蘇りました。 (Ki)

ACCENTUS Music
ACC-10354BD
(Bluray)
ACC-20354DVD
(DVD)
マーラー:「子供の不思議な角笛」より【ラインの伝説/美しくトランペットが鳴り響く所/この世の生活/原光/魚に説教するパドバの聖アントニオ/起床合図/少年鼓笛兵】
交響曲第5番
アンドリス・ネルソンス(指)
ルツェルン祝祭O
マティアス・ゲルネ(Br)

収録:2015年8月19&20日ルツェルン、文化会議センター(ライヴ)
◆Bluray
画面:FULL HD, 16:9
音声:DTS-HD MA STER AUDIO,
PCM STEREO
123’ 12 min
字幕:英仏韓,日本語/原語:独
◆DVD
画面:NTSC, 16:9
音声:DTS5.1,DD5.1,
PCM STEREO
123’ 12 min
字幕:英仏韓,日本語/原語:独
2015年夏のルツェルン音楽祭における、アンドリス・ネルソンスとルツェルン祝祭管によるマーラー。「子供の不思議な角笛」は、ルートヴィヒ・アヒム・フォ ン・アルニムとクレメンス・ブレンターノが収集したドイツの民衆歌謡で、マーラーはこの歌詞に基づいた歌曲を多く作曲しており、これらは歌曲集「若き 日の歌」、「子供の魔法の角笛」、「最後の7つの歌」にそれぞれ収められています。バリトン・ソロを担当するのは、マティアス・ゲルネ。ゲルネ自身、コンサー トや録音で幾度となく取り上げた作品であり、優しく繊細な声、音楽に寄り添った丁寧な歌唱は、聴く者の心を打ちます。ネルソンスもゲルネの語り口をす くい上げるようにサポートし、<魚に説教するパドバの聖アントニオ>などユーモラスな曲調の作品ではコミカルさに溢れ、宗教的な敬虔さを感じさせる< 原光>では、ゲルネの歌を昇華させるような響きを生み出しています。 交響曲第5番は、2004年にクラウディオ・アバドが、当時「空前のスーパー・オケ」と称された豪華メンバーが揃ったルツェルン祝祭管と高水準の演 奏を披露したことが記憶に残っていますが、ネルソンスも創立者アバド亡き後のオケを力強く先導しています。交響曲第5番が1904年にケルンで初演さ れた当時、「これは誰にも理解できない、呪われた作品だ」と言われるほどでしたが、現代ではマーラーの作品の中でも頻繁に演奏され、第4楽章のアダー ジェットは、映画《ベニスに死す》に使われ世界的に知られています。ネルソンスは、強い推進力で音楽を引っ張り、特に第3楽章では圧巻の統率力を発揮、 そして重要な “コルノ・オブリガード” の部分は、ローマ聖チェチーリア国立交響楽団のホルン奏者アレッシオ・アレグリーニの独奏が見事な独奏を聴かせ ます。 (Ki)



Altus
ALT-330(1CD)
ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 Op. 98
ベートーヴェン:交響曲第4番 変ロ長調 Op. 60
ラドミル・エリシュカ(指)札幌SO

ライヴ録音:2015年6月19日、20日 札幌コンサートホール
エリシュカ&札幌交響楽団によるブラームス・チクルス第3弾は交響曲第4番。先の東京公演も大変話題となりました近年充実著しい札幌交響楽団とエリシュ カ。このブラームスはこれぞ、とうならせる素晴らしさ。弦楽器群の緻密な音響の立体感、明快で美しく湧き上がる木管群、堂々たる風格の金管群など真剣勝 負の名コンビゆえの無類の味わいがございます。カップリングのベートーヴェンも見事で少し遅めのテンポをとりながらもこの活き活きした躍動感!ズデーテン地 方出身の巨匠エリシュカだけあってドイツ音楽との相性も抜群のようです。はやくも来年のブラームス1番の完成をも待ち遠しい、大変充実のアルバムです。 (Ki)


Treasures
TRE-113(1CDR)
ベーム〜R・シュトラウス&ブラームス
R・シュトラウス:交響詩「死と変容」*
ブラームス:交響曲第1番ハ短調Op.68
カール・ベーム(指)ベルリンRSO

録音:1950年3月25日*、1950年4月13日ライヴ
※音源:日RVC RCL-3316*、伊Foyer FO-1033
◎収録時間:69:09
“ベームの芸術のピークを示す2つの名演!”
■音源について
2曲とも80年代に日本ではLPで発売されました。但しブラームスは、音の鮮明度が明らかに高いイタリア盤をあえて採用しました。

★共にベームのお得意の作品で、後年に何種類もの録音が存在しますが、50代半ばにして既に厳格な造形力と熱い芯を湛えた演奏スタイルは既に完成していたことが判ります。1950年代にウィーン・フィルと遺したデッカ録音でも感じられることですが、ストイックに音楽を突き詰めつる姿勢と、確信的な表現意欲がギュッと凝縮されていた1950年代前半(ステレオ期以前)は、ベームの一つの頂点だったと思えてなりません。
「死と変容」は、冒頭から安易なムードなど皆無。木管の制御が恐ろしいほど強固で、その緊張から、束の間のフルートの明るい旋律に移行する瞬間の美しさは格別。ティンパニの一撃が現れるまでのこのラルゴ部分だけでも、只ならぬ名演であることを実感いただけるはずです。青春を回想するシーンは少しも媚びずに、迫真の呼吸によって瑞々しい情感を表出。16:30のヴィオラの2音が、これほど意味深く響いた例も稀。浄化し尽くしたコーダの高潔な響きに至っては、涙を禁じえません。どこからどう聴いても大名演です!
ブラームスでは、さらにストイックな音楽作りを貫徹。これほど外面的効果を排した演奏も珍しいでしょう。白眉は第2楽章!繊細に歌った演奏は多く存在しますが、それに相応しい細やかなニュアンスと起伏を兼ね備えた演奏は以外に少ない気がしますが、ここでは第1音が滑り出した瞬間から目の詰んだニュアンスの注入ぶりに惹き込まれ、しかもチマチマした表情に陥らず音楽の大きさを確保しているのです。ベームの厳しさ、恐さが、オケを萎縮させるギリギリのところでプラスに結実したときの凄さを思い知らされます。【湧々堂】

BELVEDERE
BELVED-08015(DVD)
BELVED-08016(Bluray)
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」
ムソルグスキー(ラヴェル編):組曲「展覧会の絵」
バイエルンRSO 
マリス・ヤンソンス(指)

収録:2014年11月14日ミュンヘン、ヘラクレスザール(ライヴ)
映像監督:ミヒャエル・ベイヤー
◆DVD
画面:16:9 NTSC
音声:DTS5.0,DD5.0,
PCMステレオ
リージョン:All/83分
◆Bluray
画面:1080i HD 16:9
音声:DTS-HD MA 5.0,
PCMステレオ
リージョン:All/83分
マリス・ヤンソンス指揮、バイエルン放送響によるドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」とムソルグスキーの「展覧会の絵」の映像がリリース されます。同コンビは、同年11月にドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」を含むプログラムで来日公演を行い、大きな反響がありました。 この日のコンサートは、バイエルン放送響の2代目首席指揮者として、同楽団の発展に大きく影響したラファエル・クーベリックの生誕100年を記念す るコンサートとして企画され、クーベリックが得意とした演目が選ばれました。ヤンソンスも両演目は得意曲で、「新世界より」は、オスロ・フィル(1988)、 ウィーン・フィル(1998)、コンセルトヘボウ管(2003)と、「展覧会の絵」も、オスロ・フィル(1988)、コンセルトヘボウ管(2008)との録音が残 されています。 前半「新世界より」は、第1楽章の美しい冒頭も洗練された表現で聴かせ、第2楽章のイングリッシュ・ホルンによる旋律も丁寧に味わい深く表現し、 全体的にキリッと引き締まったサウンドに徹しています。後半の「展覧会の絵」は、ラヴェルの色彩豊かなオーケストレーションを流麗闊達で開放的な音 楽に仕上げ、整った構成の中にも変幻自在の柔軟さを感じさせる演奏を聴かせてくれます。 (Ki)

GALLO
GALLO-1448(1CD)
ベルリオーズ:幻想交響曲Op.14
シューベルト:即興曲Op.90-3 *
ショパン:幻想曲ヘ短調Op.49 *
アレクサンドル・ラビノヴィチ=バラコフスキー(指揮、P)
ノヴォシビルスク・アカデミーSO

録音:2004 年3 月21 日 アルノルト・カッ
ツ国立コンサート・ホール(ノヴォシビルスク)
2014 年1 月14 日 ラフマニノフ・ホール(モスクワ)*
1945 年アゼルバイジャンの首都バクー生まれ。モスクワ音楽院で研鑽を積み、アルゲリッチとの数々のピアノ・デュオ演奏で知られるアレクサンドル・ラビノヴィチ=バラコフスキー。作曲家、指揮者、ピアニストなど多彩な顔を持っています。 2004 年に行われたコンサートの録音である“幻想交響曲”は、直線的に突き進むロシア的な野性味溢れる演奏です。武骨にむき出しにされる音楽。2014 年に行われたピアノ・リサイタルから2 曲。心のままに奔放な演奏です。ピアノ独奏録音は意外と少なく貴重です。


Pentatone
PTC-5186575(1SACD)
ドヴォルザーク:交響曲第6番 ニ長調
スラヴ舞曲集第第3番 ヘ長調Op.72-3
スラヴ舞曲第8番 ト短調 Op.46-8
アンドレス・オロスコ=エストラーダ(指)、ヒューストンSO

録音:2015年9月/ジョーンズ・ホール(ヒューストン)
1977年、コロンビアのメデジン生まれの俊英指揮者アンドレス・オロスコ=エストラーダ。PENTATONEレーベルより積極 的なリリースが続いておりますが、現在音楽監督をつとめるヒューストン交響楽団と本拠地ジョーンズ・ホールで収録したドヴォルザークの第2弾は、交 響曲第6番とスラヴ舞曲2篇です。
オロスコ=エストラーダは1997年からウィーン国立音楽大学で指揮を学び、2004年ウィーン楽友協会にて急遽ウィーン・トーンキュンストラー管弦 楽団を指揮し一躍注目を集めました。その後の活躍は華々しく2009年から2015年まで同管弦楽団の首席指揮者を、また2014年からhr交響楽団 の首席指揮者の一方、現在はヒューストン交響楽団の音楽監督をつとめております。さらに2015/16年シーズンからロンドン・フィルハーモニー管弦 楽団の首席客演指揮者に就任する世界の音楽界から注目を集めている俊英指揮者です。溌剌とした演奏で聴衆を沸かせるオロスコ=エストラーダですが、 ヒューストン響とのドヴォルザークも情熱的な演奏を披露しております。今後、PENTATONEレーベルからのリリースにも期待が高まります。 (Ki)

RCO Live
RCO-16002(1SACD)
プロコフィエフ:交響曲第5番変ロ長調Op.100 マリス・ヤンソンス(指)
ロイヤル・コンセルトヘボウO

録音:2014年9月17-19、21日/アムステルダム・コンセルトヘボウ(ライヴ)]
ヤンソンスは1987年10月にレニングラード・フィルと当交響曲をライヴ録音していますが、17年を経て再挑戦。前回はムラヴィンスキー在任中のレ ニングラード・フィルだったこともあり、アンサンブルは驚異的なもののヤンソンスらしさはあまり感じられませんでした。今回は手兵ロイヤル・コンセルト ヘボウ管弦楽団で、巧さは互角なうえヤンソンスの円熟ぶりもあいまって魔術的な演奏が実現しました。 プロコフィエフの交響曲第5番は、第2次世界大戦末に作曲され、1945年1月13日の戦勝祝賀コンサートで初演されました。プロコフィエフにとり、 創作面でも評価の面でも最後の輝きを示した作品で、この後彼は健康面での問題に加え、1948年のジダーノフ批判で糾弾されたことが作品に影を帯び るようになります。 ヤンソンスの解釈は巨大で、極めて豪華。しかしスケルツォ楽章やフィナーレで示す奇妙な屈折感が、プロコフィエフの複雑な性格を表しているようで 目から鱗が落ちます。
この録音は2015年に発売された13枚組BOX (RCO 15002)に含まれていましたが、今回はSACDハイブリッド盤となり単独でリリース。大音響 の迫力もさることながら、プロコフィエフ独特の明快なオーケストラ・サウンドがすみずみまで鳴りきり、たっぷり味わえます。 (Ki)


読響アーカイブ
YASCD-1013(1CD)
税込定価
マーラー:交響曲第1 番「巨人」 ハインツ・レーグナー(指)
読売日本SO

録音:1997年3月7日サントリーホール、ライヴ(読響第368 回名曲シリーズ)
ブルックナーの個性的名解釈で知られるレーグナーですが、同様にマーラー演奏にも非凡な才能を示しました。しかしながらスタジオ録音は僅かに第3 番、第6 番が遺されるばかりでした。読響とは、「大地の歌」、「第 9」、「巨人」の順に名演を聴かせてくれました。ここに「巨人」が初CD化となります。レーグナーは余裕のあるテンポを採用して、読響からコクがあって渋みのある音色を引き出した演奏で、いつもの歌わせ上手の魅力もふんだんに味わえます。フィナーレは壮麗に盛り上がっています。有難いことにサントリーホールにおける優秀なデジタル録音。
読響アーカイブ
YASCD-1014(1CD)
税込定価
ドヴォルザーク:交響的変奏曲Op.78*
交響曲第7 番ニ短調Op.70
スラヴ舞曲第10 番Op.72‐2(アンコール)
ハインツ・レーグナー(指)
読売日本SO

録音:1994年2月10日(読響第314回定期演奏会)*
1994年1月27日(読響第330回名曲シリーズ)
いずれもサントリーホール、ライヴ
レーグナーはドヴォルザークの交響曲を一切スタジオ録音で遺しませんでした。しかし 94年の読響客演時にはドヴォルザークを纏めて取上げております。交響曲的変奏曲はなかなか実演では聴けない曲です。ドヴォルザークらしい郷愁に満ちた香り高い演奏。圧巻は第7番の交響曲で、レーグナーはこの曲をドイツの伝統的な交響曲の系譜を継ぐ名曲として解釈。正にブラームス然としたドヴォルザークで、聴いていて心の落ち着く温かみを持っております。リズム感の良さは、スケルツォで如何なく発揮され、怒涛のフィナーレになだれ込みます。交響曲のアンコールがスラヴ舞曲で、こういう時はレーグナーもリラックスしきって、メランコリックに歌いに歌い、美音を伸ばしに伸ばしてロマンティックなところを隠そうともしません。録音優秀。


Altus
ALTLP-089(2LP)
税込定価
シューリヒト&ベームのブラームス
【LP-1】
ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 Op.68
【LP-2】
ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 Op.98
【LP-1】カール・ベーム(指)VPO
ライヴ録音:1954年11月6日楽友協会 大ホール(ウィーン)

【LP-2】カール・シューリヒト(指)VPO
ライヴ録音:1965年4月24日楽友協会 大ホール(ウィーン)
モノラル・初LP化
ウィーン・フィルの名物男オットー・シュトラッサー氏はこのベームの1番を「フィナーレにいたってはグスタフ・マーラーの演奏に匹敵する」と激賞し た名演、確かに1楽章冒頭から恐ろしいはどのヴォルテージ。ティンパニーも強烈に利いていて興奮させられます。シューリヒトの4番も「これこそが唯一 無二のブラームス」とシュトラッサー氏はのべております。ウィーン・フィルの集中度も抜群でシューリヒトの指揮のもと火の玉めいた壮絶さ、それである からこそあの5秒のパウゼが恐ろしく絶妙にきいていて感銘度抜群です。両演奏ともCDでは少し硬質にきこえた再生音ですが、LPで聴くとオリジナル音 源の解像度そのままですが音にコクのようなものを感じられ硬質感は皆無です。「モノラル再生のダイゴ味はアナログディスクにあり」との言葉を再認識い たしました。製盤、大変見事です。 (Ki)


東武レコーディングズ
TBRCD-0040(4CD)
税込定価
モーツァルト:10大交響曲+ミサ曲ハ短調
(1)交響曲第31番ニ長調K.297「パリ」
(2)交響曲第32番ト長調K.318
(3)交響曲第33番変ロ長調K.319
(4)交響曲第34番ハ長調K.338
(5)交響曲第35番「ハフナー」
(6)交響曲第36番「リンツ」
(7)交響曲第38番「プラハ」
(8)交響曲第39番変ホ長調K.543
(9)交響曲第40番ト短調K.550
(10)交響曲第41番「ジュピター」
(11)大ミサ.ハ短調K.427
ペーター・マーク(指)
パドヴァ・ヴェネトO
(11)リンダ・ラッセル(S)、ミラ・ヴィォティエヴィッチ(S)、ジェイムズ・マックリーン(T)、エルダー・アリエフ(Bs)、
フィリッポ・マリア・ブレッサン(指)アテスティCho

録音:(1)(3)(4)1997年2月パドヴァ・ポリーニ音楽堂
(2)(5)(8)1996年3月、パドヴァ・モディリアニ音楽堂
(6)(7)(9)(10)1996年2月パドヴァ・モディリアニ音楽堂
(11)1997年4月27日、パドヴァ・ポリーニ音楽堂
鬼才ペーター・マークの不滅の名盤。モーツァルト名演集が新マスタリングで復活!ベートーヴェン全集の好評に続い て放たれた不朽の名盤。都響との名コンビを知る日本の聴衆はマークの真価を世界中で最も知っていたとも言えるでしょ う。誤解を承知で言えばマークのモーツァルトは自然体などという単純な言葉で片付けられない、フルトヴェングラー以来 最もデモーニッシュな演奏と言えるでしょう。 随所にクセのある表現が散見されます。パドヴァ・ヴェネト管は編成こそ小さいものの、楽曲によってはマークの指示によっ て分厚い響きも聴かせます。録音条件はベートーヴェンよりもこなれており、元来が良好なものではありますが、この度マス ターに遡って改めてマスタリングしました。音色に輝きと迫力を増しております。かつてCD5 枚に渡ったシリーズが 4 枚に 収録されました。完全限定発売です。日本語解説付。

Capriccio
C-5247D(2CD)
ブルックナー:交響曲第9番&ミサ曲
交響曲第9番ニ短調WAB109
ミサ曲第3番ヘ短調WAB28
ルート・ツィーザク(S)
ヤニナ・ベヒレ(A)
ベンジャミン・ブルーンス(T)
ギュンター・グロイスベック(Bs)
ウィーン・ジンクアカデミー
ORFウィーン放送SO
コルネリウス・マイスター(指)

録音:2013年4月26日…CD1,2015年6月23日ライヴ収録…CD2ウィーンコンチ
ェルトハウス
最近は補筆完成版で演奏されることも多いこの第9交響曲ですが、コルネリウス・マイスターは3楽章のみでゆったりと曲を締めくくっています。変わりに置かれているのは、1867年頃に作曲されたミサ曲第3番。厚みのある響きと敬虔な精神に満たされたある意味「歌つきの交響曲」のような構造を持った大作です。コルネリウスが紡ぎ出す流麗な音楽はもちろんのこと、ソリストたちの素晴らしさも特筆すべき点でしょう。

OEHMS
OC-029GG(13CD)
マーラー:交響曲全集


(1)交響曲第1番ニ長調

(2)交響曲第2番ハ短調

(3)交響曲第3番ニ短調

(4)交響曲第4番ト長調

(5)交響曲第5番嬰ハ短調

(6)交響曲第6番イ短調

(7)交響曲第7番ホ短調

(8)交響曲第8番変ホ長調

(9)交響曲第9番ニ長調

(10)交響曲第10番嬰ヘ長調
全て、ケルン・ギュルツェニヒO
マルクス・シュテンツ(指)

(1)録音:2011年7月3-5日
(2)クリスティアーネ・エルツェ(S)/ミヒャエラ・シュースター(Ms)/ケルン・カルタウザー・カントライ/ケルン・バッハCho他/録音:2010年10月23-27日
(3)ミヒャエラ・シュースター(A)/ケルン大聖堂児童Cho/ケルン・オペラCho/録音:2010年7月4-6日
(4)クリスティアーネ・エルツェ(S)/録音:2009年8月23-26日.12月28-29日
(5)録音:2009年1月26-29日
(6)録音:2013年11月10-12日
(7)録音:2012年6月23-27日
(8)バーバラ・ハーフェマン(S…罪深き女)/オーラ・ボイラン(S)/クリスティアーネ・エルツェ(S…懺悔する女)/アンナ・パリミナ(S…栄光の聖母)/ペトラ・ラング(Ms…サマリアの女)/マリア・ラドナー(A…エジプトのマリア)/ブランドン・ヨヴァノヴィッチ(T…マリア崇敬の博士)/ハンノ・ミュラー=ブラッハマン(Br…法悦の教父)/ギュンター・グロイスベック(Bs…瞑想する教父)/ケルン大聖堂児童Cho/ケルン・バッハ・ヴォーカル・アンサンブル/ケルン大聖堂Cho/ケルン・カントライ/ボン市フィルハーモニーCho/ケルン大聖堂声楽アンサンブル
録音:2011年9月23-27日
(9)録音:2014年1月
(10)録音:2011年6月
2010年の来日時は、N響とマーラー(1860-1911)の「復活」を演奏。そのドラマティックな解釈と、N響から極めて精緻な響きを引き出したことで大絶賛された指揮者マルクス・シュテンツと、ケルン・ギュルツェニヒOによる記念碑的なマーラーの交響曲全集です。2009年から2014年にかけて進行したこの録音、どの曲にからもシュテンツの拘り(異稿版なども含めたスコアを徹底的に研究)が感じられるもので、もちろん全体の構築だけでなく、細部の至るところにまで気を配った完成度の高いものです。録音も素晴らしく、第6番や第3番で際立つキレのよさや、合唱が含まれる第2番、第8番での透明度の高い響きも特筆すべき点といえるでしょう。

TOCCATA
TOCC-0313(1CD)
ミェチスワフ・ヴァインベルク:管弦楽作品集第2集
舞踊交響曲Op.113(1973)
交響曲第22番Op.154(1993-1994)(キリル・ウマンスキーによるオーケストレーション2003)
シベリアSO
ドミートリー・ヴァシリエフ(指)

録音:2015年7月11-12日ロシアシベリア,オムス・フィルハーモニック・ホール
※初録音
最近、その作品が次々とリリースされるポーランド生まれのヴァインベルク(1919-1996)。彼の作品はどちらかというと重苦しく苦渋に満ちたものという印象が強いのですが、この1973年の「舞踊交響曲」でのはじけまくったエネルギーの放出には驚くばかりです。この作品はもともと彼の1958年のバレエ音楽「白菊」(広島の原爆投下時の物語)からの編曲で、第1曲目は第3幕の前奏曲がもとになっています。ストラヴィンスキーやラヴェルなどの影響も見えますが、バレエ作品として上演される日がくるのでしょうか?また彼の晩年の「交響曲第22番」は、腰骨の骨折と、病に苦しみながらピアノ・スコアを書き上げたのですが、そこで力尽きてしまったため、未完の作品として残されました。この録音ではキリル・ウマンスキーがヴァインベルクの作品を深く研究した上で、このスコアからヴァインベルクが望んだであろう音を読み取り、完璧な作品として発表したものです。多くのヴァインベルク愛好者にとっても嬉しい1枚です。

DIVERSIONS
DDV-24161(1CD)
カーソン・クーマン作品集
海岸線のルーン
交響曲第4番「リミナル」
プリズム
スロヴァキア・ナショナルSO
カーク・トレヴァー(指)
エリック・シモンズ(Org)

録音:2014年8月22日、2014年10月6日 スロヴァキア放送スタジオ
2008年の時点、当時26歳にして、すでに800曲を越える作品を書いていたという恐るべし作曲家、カーソン・クーマン(1982-)。現在も順当に作品を増やしています。この「海岸線のルーン」と「リミナル」は2014年の作品ですが(オルガンのための「プリズム」は2003年)、中心となるのは交響曲第4番「リミナル」でしょう。彼は、肥大傾向にある「交響曲の形式」を見直すために、規模を小さくし、その上で前奏曲にあたる、ゆったりとした「海岸線のルーン」と後奏曲にあたる「プリズム」を添えたと言います。最近の著しい気候変動に危機感を抱いたという作曲家の心が描き出された30分ほどのアルバム、聴き手の心に静かな衝撃を与えることは間違いありません。

GRAND SLAM
GS-2146(1CD)
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)BPO
ティルラ・ブリーム(S)
エリーザベト・ヘンゲン(A)
ペーター・アンダース(T)
ルドルフ・ヴァツケ(Bs-Br)
ブルーノ・キッテルCho

ライヴ録音:1942年3月22日/旧フィルハーモニー(ベルリン)
使用音源:Private archive(2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)
■制作者より  
今回復刻したのは1942年3月、ベルリンでのライヴで、ユニコーン/メロディア系と同一の演奏です。演奏内容については、ここで繰り返すまでもな いでしょう。当シリーズでは同一演奏をメロディアLP(VSGレーベル)から復刻したCD(GS 2090廃盤)を一度発売しています。LP復刻も独特の味 わいがあり、どちらが良いかは簡単には言えないのですが、LPはカッティングの際にマスターの音をある程度加工しているので、このテープ復刻の方がよ り原音に近いと言えます。おそらく、これほど細部が明瞭に聴こえ、なおかつ腰のしっかりした再生音は他にあまりないと思われます。また、第2楽章ス ケルツォでの音の欠落はありません。 なお、解説書にはF.ヘルツフェルトの「プローベのフルトヴェングラー」を掲載しています。いささか抽象的な文章ですが、フルトヴェングラーのプローベ(練 習)を間近に見た人ならではの貴重な証言であり、ニキシュやビューローとの比較論も興味深いものがあります。(平林直哉)

ALIA VOX
AVSA-9916(1SACD)
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
「コリオラン」序曲
ジョルディ・サヴァール(指)
ル・コンセール・デ・ナシォン

録音:1994年1月/カルドナ
ALIA VOXレーベルの「ヘリテージ・シリーズ」(ジョルディ・サヴァールAstreeから原盤を買い上げて再発売をしている好企画) の最新タイトルは1994年1月に録音された名盤の誉れ高いベートーヴェンの「英雄」です。サヴァール率いるコンセール・デ・ナシォンによる当録音では、 美しさを追求した弦楽器の音色に加え、快活なティンパニと通奏低音楽器群の響きを堪能することができます。なおSACD層にはマルチチャンネルも収録。 この素晴らしい演奏を、あらためて新たな高音質で楽しむことができます。 (Ki)

CPO
CPO-555044F(1CD)
バンジャマン・ゴダール:交響的作品集
交響曲第2番Op.57
3つの小品Op.51
ゴシック風交響曲Op.23
ミュンヘン放送O
デイヴィッド・レイランド
19世紀フランスの作曲家ゴダール(1849-1895)。パリ音楽院でルベに和声法、ヴュータンにヴァイオリンを師事し、彼に同行して2回ドイツを訪れています。かなり多くの曲を書きましたが、そのほとんどは現在忘れられてしまい、いくつかの作品のみが愛奏されているのみです。彼の作品は「サロン風」と言われていますが、確かにメロディはマスネを思わせる優美なものですが、実はかなり堅固な構成を持った曲も多く、このアルバムの「交響曲」もサン=サーンスを凌駕する見事なものであり、フランス音楽の伝統を受け継ぐ偉大な作品の系譜に加えてもよいものです。また「3つの小品」も当時の批評家たちが絶賛した作品です。また、もう1曲の「ゴシック風交響曲」こそゴダールの真価が発揮されたともいうべき作品で、巧みなオーケストレーションは、彼が単なる「サロン風の小品」の作曲家ではなかったことを物語っています。
CPO
CPO-777484F(1CD)
カール・ゴルトマルク:作品集
序曲「縛められたるプロメテウス」Op.3
交響曲「田舎の婚礼」Op.26
ロベルト・シューマンPO
フランク・ベールマン(指)
ハンガリーに生まれウィーンで活躍した作曲家ゴルトマルク(1830-1915)。彼のすごいところはなんと言っても独学で音楽を習得したことであり、もちろんワーグナーの影響を受けているとはいうものの、この広大で独特の世界を生み出すまでには、人知れぬ努力があったに違いありません。そんなゴルトマルクの最も知られる曲の一つが、交響曲「田舎の婚礼」です。ブラームスが絶賛したという、5楽章からなるこの曲は、結婚式の招待客を描写した楽章で始まり、式の進行に伴って音楽も展開していくというものです。また「縛められたるプロメテウス」も厳しい批評家ハンスリックに大変高く評価されています。cpoレーベルでは今後、歌劇「サバの女王」のリリースも予定しています。

BR KLASSIK
BR-900143C(1CD)
マーラー:交響曲第1番「巨人」 バイエルン放送SO
ヤニク・ネゼ=セガン(指)

録音:2014年6月26-27日ミュンヘンヘラクレスザールライヴ収録
1949年に設立されたバイエルン放送SO、この楽団におけるマーラー演奏の伝統の礎は、1960年に首席指揮者に就任したラファエル・クーベリックが作ったものです。彼はマーラーやドヴォルザークといったチェコに由来する作曲家の作品を積極的に取り上げ、オーケストラの固定レパートリーにしました。以降、ヤンソンスをはじめとした多くの指揮者たちがマーラーを取り上げ、独自の演奏を披露しています。2011年にバイエルン放送交響楽団にデビューを飾ったネゼ=セガンも果敢にマーラーに挑み、最良の響きと彼ならではの表現で、新しいマーラー像を描き出しました。オーケストラの自主性を重んじた極めてオーソドックスな解釈の中に、ジュリーニに教えを受けたというネゼ=セガンの独自性が時折顔を覗かせる印象的なマーラーです。

ONDINE
ODE-1272(1CD)
ツェムリンスキー:夜と夢の7つの歌/室内交響曲
夜と夢の7つの歌(2013/リヒャルト・デュンサーによるオーケストラ伴奏編)
室内交響曲原曲:弦楽四重奏曲第2番(2013/リヒャルト・デュンサー編)
ジェニー・カールステット(Ms)
ラップランド室内O
ジョン・ストゥールゴールズ(指)

録音:2015年1月23-24日フィンランドロヴァニエミ,クルンディ・ハウス・オブ・カルチャー
※世界初録音
現在、注目度の高い作曲家ツェムリンスキー(1871-1942)。彼はマーラーやシェーンベルクと同世代の作曲家で、出版された作品は少ないものの、どれもが20世紀の傑作として再認識され始めています。このアルバムは彼ののいくつかの歌曲と、弦楽四重奏曲第2番を、現代の作曲家リヒャルト・デュンサーがアレンジしたものです。デュンサーはフランシス・ブルトとハンス・ヴェルナー・ヘンツェの弟子であり、そのオーケストレーションの腕前は確かなもの。歌曲はピアノ伴奏を管弦楽に、弦楽四重奏曲は室内交響曲に、と拡大され、それぞれが一層の色彩感を持ち、かつ濃厚な香りを漂わせています。ストゥールゴールズは現在ヘルシンキ・フィルハーモニーOの首席指揮者、及びBBCフィルハーモニックの首席客演指揮者を務める俊英。ONDINEへのツェムリンスキー作品録音は「人魚姫」(ODE1237)に続く2枚目となります。


※ジャケットは変更になる場合がございます。

Naxos Japan
NYCC-27300(1SACD)
税込定価
2016年4月13日発売
信時潔:交聲曲「海道東征」(北原白秋 作詩)
「我国と音楽との関係を思ひて」(小山作之助 作歌)
「絃楽四部合奏」(湯浅卓雄 編)
菅英三子、平松英子(S)
寺谷千枝子、永井和子(A)
永田峰雄(T)
甲斐栄次郎、福島明也(Br)
東京藝術大学音楽学部
声楽科学生、
NHK東京児童Cho
湯浅卓雄(指)東京藝大SO

録音:2015年11月28日東京藝術大学奏楽堂(「信時潔 没後50 周年記念演奏会」 )
2015 年11 月28 日、東京藝術大学の奏楽堂に高らかに鳴り響いた、日本最初のカンタータ“交聲曲「海道東征」”のライブ録音をお届けいたします。「海道東征」が初演されたのは昭和15 年(1940)11 月20 日、紀元二千六百年奉祝演奏会のことでした。それから 70 年以上を経た今、人々の生活も文化も驚くほどに変化しています。もちろん当時の人々がこの曲を聴いて熱狂したのは想像に難くありませんが、今回の演奏は間違いなく、新世紀の「海道東征」として語り継がれることでしょう。
●空前のスケール感をもつ大編成のオーケストラ、合唱団! ⇒オーケストラ、合唱、児童合唱…総勢 260 人という大編成の演奏陣!残響豊かな藝大奏楽堂の空間に、日本最初のカンタータが壮大なイメージで甦ります。
●豪華執筆陣による読みどころ満載の解説書! ⇒資料満載の40 ページからなる解説書付。橋本久美子氏(東京藝術大学総合芸術アーカイブセンター大学史 史料室特任助教)、大角欣矢氏(東京藝術大学音楽学部楽理科教授)、片山杜秀氏(慶応義塾大学法学部教 授)と言った錚々たる執筆陣による解説書には、「海道東征」の原詩(北原白秋)と杉本和寛氏(東京藝術 大学音楽学部音楽文芸講座教授)による現代語訳も掲載しています。
●信時潔の隠れたる名曲も併録! ⇒共に美しい旋律が光る「我国と音楽との関係を思ひて」「絃楽四部合奏」も同時収録されています。「海道東征」にも関係の深いこの2曲は、現時点で入手できる唯一の録音です。

Chandos
CHAN-10895(2CD)
カゼッラ:交響曲全集
交響曲第1番ロ短調 Op.5
シンフォニア Op.63(交響曲第3番)
「蛇女」 Op.50より 交響的断章
交響曲第2番ハ短調 Op.12(世界初録音)
ジャナンドレア・ノセダ(指)
BBCフィルハーモニック

録音:2010年−2015年
2010年にスタートし、大ヒット・シリーズとなったノセダ&BBCフィルによるアルフレード・カゼッラ(1883−1947)の管弦楽作品集より、3つの「交響曲」と「交響的断章」がセットになった「交響曲全集」が登場!来日公演でも披露され話題を呼んだ交響曲第2番(世界初録音)や交響曲第3番など、知られざるイタリアの管弦楽の魅力が満載です。

ARTA
F-10215(1CD)
ドヴォルザーク:交響曲第1番ハ短調 B.9
夜想曲ロ長調 Op.40
ムジカ・フロレア
マレク・シュトリンツル(指)

録音:ライヴ
ピリオド楽器による世界初録音。


オクタヴィア
OVCL-00586(1CD)
税込定価
2016年3月18日発売
ショスタコーヴィチ:交響曲第7番「レニングラード」 井上道義(指)大阪PO

録音:2015年11月27、28日 大阪・フェスティバルホール・ライヴ
日本を代表する指揮者で、近年ショスタコーヴィチ演奏で高い評価を受ける井上道義の最新ショスタコーヴィチ・アルバムです。2015年11月、大阪フィルの定期演奏会で取り上げられた交響曲第7番は、前作交響曲第4番同様、圧倒的な迫力と音楽的な深さで、大喝采を受けました。 井上はこの交響曲を「人間賛歌」と呼びます。人間の持つ弱さ、悲しみ、怒り、情熱が入り乱れ、マグマのようなエネルギーとなって表現されたショスタコーヴィチの最高傑作のひとつです。井上によって統率されたオーケストラがそれらを余すところなく、表現していきます。 パワー漲る迫力、刺激的なサウンド、ドラマティックな音楽性は井上道義の独壇場です。(オクタヴィア )

GRAND SLAM
GS-2145(1CD)
ブルックナー:交響曲第4番 変ホ長調「ロマンティック」(原典版) ブルーノ・ワルター(指)コロンビアSO

録音:1960年2月13、15、17、25日/アメリカン・リージョン・ホール(カリフォルニア)
使用音源:Private archive (2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)
■制作者より
ワルター指揮、コロンビア交響楽団によるステレオ録音のブルックナーは第4番、第7番、第9番の3曲が残されました。その中でワルターの音楽性と 最も相性が良いのがこの第4番「ロマンティック」だと言われています。演奏内容については今さら述べるまでもないでしょう。今回入手したテープはマ スター・テープのストレートなコピーらしく、内声部がくっきりと見通しよく響き、ワルターの細やかな表情がより明確に捉えられます。(平林 直哉)

PRAGA
PRDDSD-350119
(1SACD)
限定盤
フルトヴェングラーのシューマン
交響曲第1番変ロ長調Op.38「春」*
マンフレッド序曲Op.115**
交響曲第4番ニ短調Op.120#
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
VPO*、BPO

録音:1951年10月29日ミュンヘン、ドイツ博物館コングレスザール(ライヴ)*
1949年12月18日ベルリン、ティタニア・パラスト(ライヴ)**
1953年5月14日ベルリン、イエス・キリスト教会(セッション)#
ジャーレーベルのPD(著作権消滅)名盤をリマスターし、目の覚めるような音の良さで注目されるシリーズ。フル トヴェングラーの名盤SACD化第5弾はシューマン。 交響曲第1番「春」はバイエルン放送所蔵の音源をSACD化。この曲のイメージから遠い、重く暗い情念が倍増され、フルトヴェングラーらしさは第 4番以上と申せましょう。交響曲第4番は、DGの1953年5月セッション録音原盤をSACD化。フルトヴェングラー屈指の凄演と評価の高いものです が、PragaレーベルならではのSACDリマスタリングにより楽器の分離、音場が広がりました。もちろん盛り上がりのエネルギーも増し、フルトヴェング ラーの創りだす世界に圧倒されます。 (Ki)

Les Dissonances
LD-007(5CD)
ダヴィド・グリマル / ベートーヴェン、モーツァルト、シューベルト
■CD1
ベートーヴェン:交響曲第2番
ベートーヴェン:交響曲第8番
■CD2
ベートーヴェン:交響曲第4番
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
■CD3
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」Op.67
ベートーヴェン:交響曲第7番
■CD4
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」Op.55
シューベルト:交響曲第第8番「未完成」
■CD5
モーツァルト:オーボエ協奏曲ハ長調K.314*
モーツァルト:セレナード第10番 変ロ長調「大組曲」K.361

■ボーナス:(商品に表記されているURLから記載のパスワードを入力してご覧いただくオンライン映像)
ブラームス:交響曲全集(ライヴ録音)
ダヴィド・グリマル(Vn&コンサートマスター)
レ・ディソナンス

■CD1
録音:2011年10月18日、2013年10月26日、ディジョン歌劇場(ライヴ)
■CD2
録音:2013年10月26日、2010年5月12日、ディジョン歌劇場(ライヴ)
■CD3
(1)録音:2010年12月9日、2010年5月27日、ディジョン歌劇場(ライヴ)
■CD4
録音:2012年12月20日、ディジョン歌劇場(ライヴ)、2013年12月19日、ミュージック・シティ、フィルハーモニー・ド・パリ(ライヴ)
■CD5
アレクサンドル・ガテ(Ob)
録音:2014年2月19日、2015年4月2日、ディジョン歌劇場(ライヴ)

■ボーナス:(商品に表記されているURLから記載のパスワードを入力してご覧いただくオンライン映像)
ダヴィド・グリマルにより結成された「レ・ディソナンス」によるベートーヴェン、モーツァルト、シューベルト演奏集。 ダヴィド・グリマルはフランスの第一線で活躍するヴァイオリン奏者。パリ国立高等音楽院にて、レジス・パスキエに師事、さらにシュロモ・ミンツやア イザック・スターン、さらにフィリップ・ヒルシュホーンらからも薫陶をうけました。ソロ・ヴァイオリン奏者として様々なオーケストラと共演するほか、様々 な作曲家から作品を献呈されています(ダルバヴィー、エスケシュ、ジジェル、イヴァン・フェデーレ他)。長年にわたり名ピアニスト、プルーデルマッハー とコンビを組み室内楽の活動も展開。指揮者なしで演奏するオーケストラ「レ・ディソナンス」を結成。ソロ、室内楽、さらにオーケストラ活動を展開し ている。使用楽器は「ex Roederer」(ストラディヴァリウス、1710年)と「ドン・キショット(ジャック・フスティエ製)」の2つ。 (Ki)

Onyx
ONYX-4155(1CD)
ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲全集 Vol.1
交響曲第2番ト長調 「ロンドン交響曲」
交響曲第8番ニ短調
アンドルー・マンゼ(指)
ロイヤル・リヴァプールPO
新たにスタートするシンフォニー・サイクルでは、イギリスの名匠アンドルー・マンゼが初登場! イギリスの名門オーケストラ、ロイヤル・リヴァプールPOとともにヴォーン・ウィリアムズの交響曲全集という大プロジェクトに臨みます。

Lyrita
REAM-1124(1CDR)
フリッカー:最後の審判の幻影 Op.29
交響曲第5番 Op.74*
ジェーン・マニング(S)、
ロバート・ティアー(T)、
チャールズ・グローヴズ(指)
ロイヤル・リヴァプールPO、
リーズ祝祭Cho
ジリアン・ウィアー(Org)*、
コリン・デイヴィス(指)BBC響*

BBC放送日:1980年10月14日、1976年5月5日*
「Itter Broadcast Collection」は、リリタ(Lyrita)の創設者リチャード・イッターが所有していたBBCの放送録音を収録したテープ、アセテート盤からの復刻によるシリーズ。シェイベルに作曲を学び、バルトークやストラヴィンスキー、シェーンベルクからの影響による独自の作風を確立し、同世代の近代英国の作曲家たちとは一線を画す作品を生み出したピーター・ラシーン・フリッカー(1920−1990)。その作風はもちろんのこと、「Op.29」ではチャールズ・グローヴズやジェーン・マニング、「Op.74」ではコリン・デイヴィスやジリアン・ウィアーなど、英国を代表する音楽家たちが名を連ねている点にも要注目。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
Lyrita
REAM-1123(1CDR)
クック:交響曲第4番
交響曲第5番*
ジョン・プリッチャード(指)BBC響
バーナード・キーフ(指)BBCノーザンSO*

BBC放送日:1975年1月15日、1981年7月17日*
ベルリン音楽アカデミーでヒンデミットに作曲を学び、母国イギリスでは作曲家、教育者として大きな足跡を残したアーノルド・クック(1906−2005)。勇壮な金管セクションのテーマが印象的な「交響曲第4番」は、1975年1月15日にロイヤル・フェスティヴァル・ホールでの初演の演奏。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。


Altus
ALTLP-075(10LP)
200セット限定生産品
初LP化
税込定価
ベートーヴェン:交響曲全集
[LP1]交響曲第1番 ハ長調 Op.21
[LP2]交響曲第2番 ニ長調 Op.36
[LP3&4]交響曲第3番「英雄」Op.55、
 交響曲第8番 ヘ長調 Op.93
[LP5]交響曲第4番 変ロ長調 Op.60
[LP6] 交響曲第5番「運命」Op.67
[LP7] 交響曲第6番「田園」 Op.68
[LP8] 交響曲第7番 イ長調 Op.92
[LP9&10] 交響曲第9番「合唱付き」
ロヴロ・フォン・マタチッチ(指)
ミラノ・イタリアRSO
エディト・ケルテス=ガブリ(S)
アリス・エルケ(C.A)
アンドール・カポシー(T)
イヴァン・サルディ(Bs)
ミラノRAICho

ライヴ録音:[第3番]1962年11月19日、[第1&2番]1962年11月23日、[第6番]1962年11月29日、
[第5番]1962年11月30日、[第4番]1962年12月3日、[第7&8番]1962年12月4日、[第9番]1962年12月12日/
ミラノ音楽院、大ホール(イタリア放送協会・モノラル録音)
ベートーヴェンを得意にしたマタチッチですが生涯2度しかベートーヴェン・ツィクルスを行いませんでした。正規に収録されたのはこの62年ミラノの みとなります。オーケストラの能力を引き出す天才といわれたマタチッチがここミラノでも天分を発揮、オーケストラのうまさに驚かされます。色気をたた えた木管、存在感あるティンパニー、立派な鳴りっぷりの弦楽器など大変魅力的。マタチッチ得意の3番、5番、9番の白熱ぶりは圧巻です。さらに色 気をたたえた木管が絶好のバランスで、前面に出る4番なども印象的でどの曲目もちょっと目からうろこの感があります。1曲1曲聴きごたえ抜群です。 イタリア放送協会の往年の録音はさびしいものも多くありましたが、この録音は良好なものといえます。解説はイタリアのマタチッチ研究の第一人者トンマー ソ・マネーラ氏書き下ろしのマタチッチの生涯と当録音についての興味深い考察を含む読みものなど充実の内容です。初LP化にあたり新マスタリングの上、 アナログマスターテープを新たに制作した上でのカッティングです。 (Ki)

TOKYO FM
TFMCLP-1041(2LP)
250セット限定品
税込定価
ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」
交響曲第7番 イ長調 Op.92、
 「エグモント」序曲 Op.84
オイゲン・ヨッフム(指)バンベルクSO

ライヴ録音:1982年9月16日/東京文化会館・ステレオ
最晩年86年のコンセルトヘボウとの来日でスケールの大きなブル7で感動を呼んだヨッフムですが、82年来日時のこのベートーヴェンも劣らず味わい 深い演奏でした。バンベルク響との相性も抜群でこれぞ往年のドイツの響きといったものを実感させられます。また当時のヨッフム人気は大変で、終演後 の熱狂的拍手がそれを物語っております。ユニークなテンポ設定の田園も聴きものですが、正攻法の極みと言えるエグモントが素晴らしい出来栄えで心う たれます。7番は翁ならではの滋味あふれる音楽運びについついのせられてしまう大演奏です。なにより、あたたかな木質感あふれる音が心地よい感動を うみます。新LPカッティングのためアナログマスターテープで制作しました。 (Ki)
TOKYO FM
TFMCLP-1043(2LP)
初LP化
250セット限定品

税込定価
モーツァルト:交響曲集
[LP1-A]交響曲第39番 変ホ長調 K.543
[LP1-B]交響曲第40番 ト短調 K.550
[LP2]交響曲第41番「ジュピター」、
 歌劇「フィガロの結婚」序曲
オトマール・スイトナー(指)
ベルリン・シュターツカペレ

ライヴ録音:1978年10月25日/厚生年金ホール・ステレオ
イトナーの十八番のモーツァルト3大交響曲。実に素晴らしいモーツァルトで、生き生きと活力に満ち、低弦も弾力感があり、全体に流れる美しさが あります。これもスイトナーならでは。初LP化のため新たにアナログマスターテープを制作した上でカッティング。 (Ki)


東武レコーディングズ
TBRCD-0039(5CD)
完全限定発売
税込定価
ベートーヴェン:交響曲全集
交響曲第2番、第4番
交響曲第7番、第8番
交響曲第3番「英雄」、第1番
交響曲第5番「運命」,第6番「田園」
交響曲第9番「合唱」
ペーター・マーク(指)
パドヴァ・ヴェネトO
アマンダ・ハルムグリンソン(S)
ルートヒルド・エンゲスト(Ms)
ツェーガー・ヴァンデルステーネ(T)
フリードマン・クンダー(Bs)
アテスティCho

録音: 1994 年2 月ロニーゴ・ヴィセンツィア、1994 年6 月パドヴァ・モディリアニ音楽堂、1994 年7 月パドヴァ・モディリアニ音楽堂、1995 年2 月パドヴァ・ポリーニ音楽堂、1994 年12 月20 日パドヴァ聖アントニオ・バジリカ教会
鬼才ペーター・マークの不滅の名盤。ARTS レーベルで出ていたベートーヴェン全集が新マスタリングで復活!1990 年代後半に、ポツポツと 1 枚ずつ単売され、ついに全集に至った名演。当時久々のマークの新譜として大好評でした。都響との名コンビを知る日本の聴衆はマークの真価を世界中で最も知っていたとも言えるでしょう。 パドヴァ・ヴェネト管は編成も小さく、マークのベートーヴェン解釈も壮大なスケールや英雄的な妄想からは無縁のものです。スイスイと軽やかに進んで、時にはドキッとするような悪魔的表現も散見されます。スタイルはキリリと結晶化した独自にして、見事なものです。録音会場もマチマチであり、ライヴ・スタジオも混ざっており、CD初期の編集センスも未だに色濃かった 90 年代故に音量の小ささや前に出る迫力に欠けることの多かった音質をこの度マスターに遡って改めてマスタリングしました。

EUROARTS
20-72828K(5DVD)
ドヴォルザーク:交響曲全集
交響曲第1番ハ短調Op.3「ズロニツェの鐘」
交響曲第2番変ロ長調Op.4
交響曲第3番変ホ長調Op.10
交響曲第4番ニ短調Op.13
交響曲第5番ヘ長調Op.76
交響曲第6番ニ長調Op.60
交響曲第7番ニ短調Op.70
交響曲第8番ト長調Op.88
交響曲第9番ホ短調Op.95「新世界より」

ドキュメンタリー「ドヴォルザークのスケッチ」
イルジー・ビエロフラーヴェク(指)
チェコPO

収録:2014年、プラハ、「芸術家の家」ドヴォルザーク・ホール

字幕:英、独(言語:チェコ語)
500分(本編:450 分/ドキュメンタリー:45 分)
リージョン:All
ビエロフラーヴェクとチェコ・フィルによるドヴォルザーク交響曲全集が映像で発売されます。同演目チクルス映像は今回がはじめて。 イルジー・ビエロフラーヴェクは、1990年にノイマンの後継者として名門チェコ・フィルの首席指揮者に就任しましたが、わずか2年で退任。その後、プラハ・ フィルハーモニアを創設し、BBC交響楽団の首席指揮者を務めていましたが、2012年に再びチェコ・フィルに首席指揮者として復帰することになりまし た。復帰後は、オケの古き良き伝統と若いオーケストラ団員との相互作用を上手く引き出した、新生チェコ・フィルとして積極的に活動しています。日本 にも2013年、2015年と来日し、巨匠ビエロフラーヴェクのもと更なる躍進を遂げたチェコ・フィルの姿を見せてくれています。 この映像は、2014年にプラハの「芸術家の家」ドヴォルザーク・ホールで収録されました。2012年と2013年に録音されたビエロフラーヴェク&チェ コ・フィルのドヴォルザーク交響曲全集(DECCA)は、グラモフォン・アワードのオーケストラ部門を受賞するなど高く評価され、満を持して再登板した ビエロフラーヴェクのただならぬ意気込みも感じます。「スラヴの哀愁ある響き」という伝統的なイメージにとらわれることのない、鮮烈な響きが新鮮な印 象を与えます。そしてビエロフラーヴェクのドヴォルザークに対する深い共感が、演奏にさらなる感動を与えています。 (Ki)

Goodies
78CDR-3603(1CDR)
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」 オスカー・フリート(指)
ベルリン国立歌劇場O
ブルーノ・キッテルCho
ロッテ・レオナルト(S)
イェニー・ゾネンベルク(C.A)
オイゲン・トランスキー(T)
ヴィルヘルム・グットマン(Bs)

日POLYDOR 60073/9(独POLYDOR 66657/63と同一録音)
(1928年ベルリン録音)
(初期SPレコードのためノイズが多くあります)
オスカー・フリート(1871-1941)はベルリン生まれのドイツの指揮者。最初ホルン奏者だったが、フランクフルトで作曲家のフンパーディンクに作曲の薫陶を得、さらにベルリンでシャルヴェンカに師事した。1924年8月、独POLYDORにベルリン国立歌劇場管弦楽団を指揮してマーラー:交響曲第2番「復活」を録音した。SPレコード11枚組のこの曲のラッパ吹き込みによる世界初録音だった。この「第九」は電気吹き込みの初期の1928年に録音されたもの。ドイツ語歌唱による初の電気録音だった。以前は電気録音による世界初録音の「第九」とされてきたが、海外盤のワインガルトナー指揮ロンドン響とアルバート・コーツ指揮の共に1926年録音の「第九」が先行していた。フリートはユダヤ人で、自身社会主義者でもあったため、ナチスの迫害をさけ、それまで度々訪れていたソビエトに亡命し(1934年)その地で没した。この「第九」は今から約90年前のものだがけっして古さを感じさせない感動的な演奏である。(Goodies)

CPO
CPO-777830F(1CD)
ローベルト・フックス:交響曲集
交響曲第1番ハ長調Op.37
交響曲第2番変ホ長調Op.45
ケルンWDR響
カール・ハインツ・シュテフェンス(指)
ウィーン音楽院の楽理科教授として多くの作曲家を育てたローベルト・フックス(1847-1927)は、作曲家としては、「5つのセレナード」で良く知られていました。彼自身は先進的な音にはあまり興味がなく、その作風は常にブラームスやシューマンに倣った旋律美に溢れたもので、セレナーデだけではなく、他の作品も実に抒情的で創造力に満ちたものとなっています。1885年に書かれた交響曲第1番、その2年後に書かれた交響曲第2番とも、当時の聴衆に絶賛されました。とりわけホルンの咆哮で始まる第2番は、荘厳であり少しブルックナー風な面持ちも感じられる素晴らしい作品です。この時代の作品を得意とするシュテフェンスの指揮で。


Altus
ALT-338(12CD)
完全限定生産
マタチッチ&N響ステレオ・ライヴ大集成
■CD1(ALT048)
ブルックナー:交響曲第8番
■CD2(ALT049)
ワーグナー:パルシファル第1幕への前奏曲、
 パルシファル聖金曜日の音楽、
 ジークフリートより森のささやき
 神々の黄昏より(マタチッチ版)序奏〜ジークフリートのライン旅、
 神々の黄昏より(同版)ジークフリートの死〜葬送行進曲〜終曲
■CD3(ALT050)
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」
■CD4(ALT060)
ブラームス:交響曲第3番、悲劇的序曲*
■CD5(ALT061)
シューベルト:交響曲「未完成」
ビゼー:カルメン第1組曲、
 アルルの女〜「ファランドール」
ゴトヴァッツ(1895−1982):交響的コロ舞曲
■CD6(ALT062)
モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番
チャイコフスキー:交響曲第5番
■CD7(ALT091)
ブラームス:交響曲第1番
■CD8(ALT092)
スメタナ:わが祖国
■CD9(ALT093)
ブルックナー:交響曲第7番
■CD10(ALT129)
ショスタコーヴィチ:交響曲第1番、
 交響曲第9番*
■CD11(ALT130)
ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」
 レオノーレ序曲第3番Op.72b
ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕前奏曲
■CD12(ALT131)
ブルックナー:交響曲第5番変ロ長調
全て、ロヴロ・フォン・マタチッチ(指)NHK響

■CD1(ALT048)
録音:1975年11月26日NHKホール

■CD2(ALT049)
録音:1975年12月4日NHKホール

■CD3(ALT050)
録音:1975年12月10日NHKホール

■CD4(ALT060)
ブ録音:1973年12月5日、1975年11月19日NHKホール*
■CD5(ALT061)
録音:1973年12月27日NHKホール

■CD6(ALT062)
弘中孝(P)
録音:1975年11月19日NHKホール

■CD7(ALT091)
録音:1967年1月28日旧NHKホール

■CD8(ALT092)
録音:1968年9月12日東京文化会館

■CD9(ALT093)
録音:1969年5月9日東京厚生年金会館

■CD10(ALT129)
録音:1969年5月20日、1967年1月12日* 東京文化会館

■CD11(ALT130)
録音:1967年11月25日新潟県民会館

■CD12(ALT131)
録音:1967年11月21日東京文化会館
大変お得なセット。このセットでアルトゥスで発売されたマタチッチとN響の全てが網羅されています。録音は全てステレオによる大全集です。スリム・ケー ス、別冊の豪華解説書付き。 (Ki)
Altus
ALT-337(1CD)
ブルックナー:交響曲第7番(ハース版) 朝比奈隆(指)大阪PO

ライヴ録音:1975年10月12日/ザンクト・フローリアン修道院マルモアザール(オーストリア)
契約切れで長らく入手難であった朝比奈隆の代表盤といわれる聖フローリアン修道院での7番がアルトゥスより新マスタリングで完全復活。うれしい事 に初出でのジャンジャン盤特典およびビクター盤でカットされた1楽章演奏後の沈黙と小鳥の鳴き声が聞こえた後、演奏のあまりのスケール感に打たれた 聴衆が自然発生的にじわじわ拍手が湧き上がる箇所も復活。今まで文献のみで語られた伝説の拍手ですが、こうやって完全収録盤で聞きなおしてみますと、 曲を知らないが故の事故的拍手などでなく、巷間語られてきたように演奏の迫真に打たれた聴衆の自然発生的拍手であったことが分かります。また終演 後の演奏の感動を伝える拍手も6分!収録。また宇野功芳氏が神の恩寵と称える2楽章演奏後に奇跡的聞こえてきた5時の修道院の鐘も万全です。音 質はやわらかで7秒の見事な残響が美しくオーケストラは広大になりわたります。ちなみに当日演奏会にはノヴァーク版のノヴァーク教授も臨席、「すばら しい演奏のまえには版の問題は関係ない」と名言を残し演奏を絶賛したとのエピソードも有名です。 (Ki)

BERLINER PHIL.
KKC-1054(8LP)
180g
限定盤
税込定価
シューベルト:交響曲全集
LP1
A面:交響曲第1番ニ長調 D82
B面:交響曲第3番ニ長調 D200
LP2
交響曲第2番変ロ長調 D125
A面:第1楽章/第2楽章
B面:第3楽章/第4楽章
LP3
交響曲第4番ハ短調 D417『悲劇的』
A面:第1楽章/第2楽章
B面:第3楽章/第4楽章
LP4
交響曲第5番変ロ長調 D485
A面:第1楽章/第2楽章
B面:第3楽章/第4楽章
LP5
交響曲第6番ハ長調 D589
A面:第1楽章/第2楽章
B面:第3楽章/第4楽章
LP6
交響曲第7番ロ短調 D759『未完成』
A面:第1楽章、B面:第2楽章
LP7&8
交響曲第8番ハ長調 D944『グレート』
LP7 A面:第1楽章、B面:第2楽章
LP8 A面:第3楽章、B面:第4楽章
■封入特典
ダウンロード・コード
上記のLP8枚分のハイレゾ音源をダウンロードできる無料チケットコードが封入(24bit/48kHz)
デジタル・コンサートホール 7日間無料視聴バウチャー
ニコラウス・アーノンクール(指)BPO

録音:2003年10月23-25日[交響曲第3&4番]
2004年4月22-24日[交響曲第1番]
2004年12月2-5日[交響曲第6&7番]
2005年4月14-16日[交響曲第2番]
2006年3月22-24日[交響曲第5&8番]
録音場所:ベルリン、フィルハーモニー(ライヴ)
※日本語帯・解説付



2015年度「第53回」レコード・アカデミー賞 大賞を受賞したアーノンクールの「シューベルト・エディション」(KKC-5445)から、交響曲全曲 がLP化されました。本セットにも恒例のハイレゾ音源のダウンロード・コードとデジタル・コンサートホール7日間無料視聴バウチャーが付属しています。 「シューマン交響曲全集」のLP(KKC1045)でも、そのこだわり抜いた音質は話題となりましたが、今回も同様に、名トーンマイスターとして知られて いるライナー・マイヤール氏の録音スタジオ、エミール・ベルリナー・スタジオで、マスタリングが行われ、ドイツ有数の製造会社「オプティマル」でプレ スされています。 「モーツァルトやベートーヴェンと比較することには意味はなく、シューベルト独自の音楽世界を表現するべきだ」と言うアーノンクール。特に初期の交 響曲に関しては、作品を歴史上の一過程と捉えるものではなく、完成された個々の作品として細部まで磨き上げられた音楽を聴かせています。アーノンクー ルにとってシューベルトの交響曲全曲録音はコンセルトヘボウ以来2度目。その他にも、ウィーン交響楽団やベルリン・フィルとも単曲で収録しているアー ノンクールは、シューベルトの作品に対して「シューベルトは常に心の友であり、音楽の化身でした」と語っており、自身にとっても特別な演奏であること がうかがえます。 アーノンクールは2015年12月5日に体力的な理由から引退を表明しています。このLPセットは、一時代を築いた古楽界、音楽界の名匠の貴重な音 源となるでしょう。 (Ki)

Chandos
CHAN-10894(1CD)
アッテルベリ:管弦楽作品集Vol.4
交響曲第3番ニ長調 Op.10 「西海岸の風景」
歌劇 「ファナル」 より 「3つの夜想曲」 Op.35bis(世界初録音)
管弦楽のための 「ヴィットリオーソ(勝利)」 Op.58(世界初録音)
ネーメ・ヤルヴィ(指)ヨーテボリSO

録音:1997年11月20日(交響曲第3番/ライヴ)、2015年1月19日−21日(他の作品)、コンサート・ホール(ヨーテボリ、スウェーデン)
エストニアの音楽一族ヤルヴィ家の長老ネーメ・ヤルヴィ。「ハルヴォルセン」、「スヴェンセン」に続く『スカンジナヴィアン・プロジェクト』の新シリーズとして好調なリリースが続く「クット・アッテルベリ(1887−1974)」。第4弾では、「西海岸の風景(Vastkustbilder)」との副題を持つ交響曲第3番(なんと、1997年のライヴという秘蔵音源)と、世界初録音となる管弦楽のための小品を収録。「交響曲第3番」は、副題のとおりヨーテボリ近郊の西海岸の複雑で雄大な自然を描いた傑作で、当時からスウェーデン国外でも頻繁に演奏されるなど人気を博した作品。「ヴィットリオーソ(勝利)」は、交響曲第7番(シンフォニア・ロマンティカ)の第4楽章として構想されていた作品。20世紀スウェーデンの偉大な作曲家クット・アッテルベリの音楽を、ネーメ・ヤルヴィとヨーテボリSOの名コンビが色彩豊かに、そして大胆に描いてゆきます。

Guild Histolical
GHCD-2425(1CD)
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.35*
交響曲第5番ホ短調 Op.64#
ルッジェーロ・リッチ(Vn)*、
マルコム・サージェント(指)
ニュー・シンフォニー・オーケストラ*
BBC響#

録音:1950年(原盤:Decca LXT 2509)
1955年(原盤:HMV ALP 1236)
※リマスタリング:ピーター・レイノルズ&レイノルズ・リマスタリング
※エドワード・ジョンソン・コレクションより
チャイコフスキーの名曲をカップリングしたニューリリースは、ルッジェーロ・リッチがソリストを務める「ヴァイオリン協奏曲」と、サージェントの60歳バースデー記念録音である「交響曲第5番」!

Guild
GMCD-7421(1CD)
ブルン:管弦楽作品集 Vol.8
交響曲第8番イ長調
シェック(ブルン編):アルトのための3つの歌
アドリアーノ(指)ブラティスラヴァSO、
ベルナデット・フォドール(Ms)、
ツザーナ・ディンコヴァ(バスCl)、
トマシュ・ヤノシク(Fl)

録音:2015年1月5日−10日&8月19日、スロヴァキア放送スタジオ1(ブラティスラヴァ)
19世紀末から20世紀前半、オトマール・シェックやフォルクマール・アンドレーエと同じ時代を生きたスイスのコンポーザー=コンダクター、フリッツ・ブルン(1878−1959)。
ブルンの知名度向上&再評価に大きく貢献してきたGuildによる管弦楽作品集の第8弾では、1942年に出版された重厚でロマン派的な作風を持つ「交響曲第8番」と、ブルンがオーケストレーションを施した、オトマール・シェックの3つの歌曲を収録!


Treasures
TRE-102(1CDR)
クーベリック/ドヴォルザーク&ブラームス
ドヴォルザーク:弦楽セレナードOp.22
ブラームス:交響曲第2番ニ長調Op.73*
ラファエル・クーベリック(指)
イスラエルPO、VPO*

録音:1957年3月25日-4月14日、1957年4月4-8日*(共にモノラル)
※音源:米LONDON LL-1720、LL-1699*
◎収録時間:65:14
“ハッタリ無用!クーベリックの底知れぬ才能に再開眼!”
■音源について
1950年代ステレオ初期デッカによるウィーン・フィルの録音の多くは、変な癖のある音で録られているのが難点ですが、ウィーン・フィル以外の録音にも、この現象は稀に見られます、ここに収録したドヴォルザークもそのひとつ。したがって、ここでは2曲ともあえてモノラル盤を採用。想像を遥かに超える豊かなニュアンスに驚嘆!特に、“イスラエルの弦”の魅力は、ステレオ盤では決して味わえません。と言うか別物です!ジャケットは、ブラームスのドイツ初版。

★1957年当時、クーベリックはまだ43歳。にもかかわらず、これだけ練り尽くされたニュアンスを一貫して表出していることに、改めて驚きを禁じえません。若さゆえの青臭さや表現の浅さが皆無。しかも、自分を偽って大人びた演奏をしているのではなく、作品への心からの共感とヴィジョンが強固で、オケの特質を生かしながら共感し合った結果の楽音が紡ぎだされるので、これほど心を打つのでしょう。
まず、ドヴォルザークの「弦セレ」。冒頭の1分でイチコロ。最初に歌い出すのは第2ヴァイオリンですが、この極上の絹ごし感の他にいったい何が必要でしょう。それを受ける第1ヴァイオリンには微かにポルタメントがかかりますが、その気品と香りにも忘れられません。第2楽章では、注意深く聴くとかなり明確にアクセントを置いたメリハリの効いたフレージングを行っていますが、恣意性を残さずに豊かな流れを築いている点など、まさにクーベリックの才能の象徴と言えましょう。この豊かさと自然さを兼ね備えたフレージング力があればこそ、第3楽章の中間部でピチカートを強調するといった演出など不要なのです。
ウィーン・フィルがクーベリックやケンペと組んだ録音は、聴きようによっては双方間に見えない壁のようなものを感じる時がありますが、少なくともこのブラームスにはそんな微妙な空気は無く、それどころか、ウィーン・フィルが自分たちの音楽に真心で献身するクーベリックに感激し、心からの献身で返すという相乗効果が、感動的な演奏となって結実しています。第1楽章冒頭の3つの音を意味深く響かせることにこだわる指揮者もいますが、クーベリックは最初からホルンの第1主題に照準を合わせており、その後の第1ヴァイオリンの経過句、チェロの第2主題へと次第に音楽を広げ、結果的に実にしなやかな推進力を得ることに成功しています。過剰に沈思しない第2主題の響かせ方にもご注目を。楽章後半11:41からのホルンの長い斉奏以降の弦の歌い方も聴きもので、私欲の入り込む余地のない純度の高い呼吸感は、何度聴いてもため息が漏れます。そして結尾の何という間合いの良さ!第2楽章を陰鬱と感じて敬遠される人も多いようですが、そういう人にこそ聴いていただきたいのがこの演奏。呼吸も音色も常に瑞々しさを湛えたアプローチにハッとされる方も多いことでしょう。6:10など、随所で弦にポルタメントが掛かりますが、取って付けた感を全く与えないのは、まさにオケがスイッチ全開で奏でている証拠。終楽章も、どこまで行っても素直な進行をに徹しながらもこの訴求力!素直なだけで何も迫ってこない演奏に堕すかどうかの決め手は何なのか?その答えは、この演奏が教えてくれます。【湧々堂】

DUX
DUX-1236(1CD)
シギスヴァルト・クイケン指揮によるエマヌエル・バッハ、ハイドン、ベートーヴェン!
C・P・E・バッハ:交響曲ヘ長調 Wq.183/3
ハイドン::交響曲第39番ト短調 Hob.I:39
ベートーヴェン:交響曲第1番ハ長調 Op.21
グダンスク音楽アカデミー室内O
シギスヴァルト・クイケン(指)
何とシギスヴァルト・クイケンが当レーベルに登場。グダンスク音楽アカデミーの学生オーケストラにエストニア音楽アカデミーとドイツのロストック音楽大学の学生が賛助し、2015年春に行われた録音とのことです。


REFERENCE
RM-1514(1LP)
180g
サン=サーンス:交響曲第3番『オルガン付』 ヤン・クライビル(Org)
カンザスシティSO
マイケル・スターン(指)

録音:2013年6月カンザスシティ、カウフマン・センター・フォー・ザ・パフォーミング・アーツ、ヘルツベルク・ホール
2016年創業40周年を迎えたアメリカの老舗高音質レーベル「リファレンス・レコーディングス」によるサン=サーンスの『オルガン付き』のアナログ 盤が発売となります。名盤ひしめくサン=サーンスの交響曲第3番は、オーディオ効果抜群の作品であるため、名録音、高音質という点でも注目される楽 曲です。 録音に使われたホールは、最近リファレンス・レコーディングスが積極的に録音しているカンザスシティ交響楽団の本拠地でもあるカウフマン・センター・ フォー・ザ・パフォーミング・アーツ。2011年9月にオープンした新しいホールで、1800席規模のプロセニアム形式のステージを持つ劇場と、1600 席規模のクラシック用コンサートホールの2つのホールを持った大型複合文化施設。この建築の構造エンジニアリングに対しアメリカのコンサルタント技 術者協会から「グランド・コンセプター賞」が授与されるなど、このエリアは近年、カンザスシティで急速に発展している文化芸術の発信地として注目さ れています。パイプ・オルガンは、ホールの壁と一体化し、同様のアーチを形成しており、自然な音の広がりを演出します。巨大な編成と壮大な響きをもつ『オ ルガン付き』には非常に適したホールと言えるでしょう。マイケル・スターン率いるカンザスシティ響も、ホールの壮麗な響きに負けない、弦楽器の美しさ、 管楽器の華やかさ、オルガンのフィナーレへ続く迫力は、爽快感があります。 (Ki)

H.M.F
“musique d'abord”
HMA-1951849(1CD)
ハイドン:交響曲第91番変ホ長調 Hob.I-91
交響曲第 92 番ト長調 Hob.I-92「オックスフォード」
シェーナ「私の美しい恋人よ、別れないで ベレニーチェはどうする」Hob.XXIVa-10
ルネ・ヤーコプス(指)
フライブルク・バロック・オーケストラ
ベルナルダ・フィンク(Ms)

録音:2004年2月、バーデン=バーデン
ヤーコプスによるハイドンの交響曲。オーケストラの奏者一人一人がまるで役者のように雄弁に主張し、その押し引きから生まれるメリハリは爽快。緊 張感が漲っている熱い音楽なのに、どこか軽やかで楽しげですらあります。名曲「オックスフォード」はもちろん、ハイドンの交響曲の中では地味と思わ れていた第91番も、ヤーコプスの手にかかると印象鮮烈な名作に変貌します。そして間に挟まれたコンサートアリア「ベレニーチェはどうするのだ」では、 オペラ指揮者ヤーコプスが本領発揮、フィンクの抉りの深い歌を万全にサポートしています。 (Ki)


オクタヴィア
OVCL-00592(2CD)
2016年2月19日発売
マーラー:交響曲第2番「復活」 山田和樹(指)
日本フィルハーモニーSO
林 正子 (S)、 清水 華澄(A)
東京混声Cho、武蔵野Cho

録音:2015年2月22日 東京・Bunkamuraオーチャードホール・ライヴ
今、国内外から最も注目を浴びる日本人指揮者山田和樹が、全身全霊を傾け挑んだマーラーの「復活」が遂にCD化。 2015年1月スタートした「山田和樹 マーラー・ツィクルス」は、世界のマエストロへと駆け上ろうとする山田が、初めてまとめてマーラーに挑むということで、大きな話題と期待感を生みました。当CDは、シリーズ2公演目となる第2番をライヴ・レコーディング。 山田と日本フィルが導き出した、輝かしい響きと情熱的な演奏で、会場は大いに沸き上がりました。山田が正指揮者を務める日本フィルと、音楽監督を務める東京混声合唱団という最高のサポートのもと、自身をマーラーの世界へ捧げ、ひたすら音楽へ勇往邁進していきます。 これは未来の巨匠の偉大なる軌跡。要注目のシリーズがスタートします。(オクタヴィア)
オクタヴィア
OVCL-00588(6CD)
税込定価
2016年2月19日発売
チャイコフスキー:交響曲全集
交響曲 第1番 「冬の日の幻想」 Op.13
交響曲 第2番 「小ロシア」 Op.17
交響曲 第3番 「ポーランド」 Op.29
交響曲 第4番 Op.36
交響曲 第5番 Op.64
交響曲 第6番 「悲愴」 Op.74
エフゲニ・スヴェトラーノフ(指)
ロシア国立SO

録音:1993年6月8-16日 モスクワ放送局大ホール
スヴェトラーノフのチャイコフスキーの交響曲全集といえば、1990年の東京ライヴ(OVCL-00470)が良く知られるところです。そのライヴのあと巨匠は「総決算としては、セッション録音として、後世に遺したい」という要望をスタッフに語りました。 その要望を叶えたのが、3年後の93年モスクワでの当CDで、わずか9日間で一気に収録されました。 巨匠のチャイコフスキーにかける気概や情熱はすさまじく、スケールの大きい、大地の咆哮とでも呼べるような音楽が、ここに誕生しています。 ラフマニノフ、スクリャービンと並ぶ、巨匠の3大名盤とひとつと位置づけられる偉大な遺産。 キャニオン・クラシックス原盤、待望のライセンス再発売。(オクタヴィア)


GRAND SLAM
GS-2144(CD)
ブルックナー:交響曲第8番(ハース版) エフゲニー・ムラヴィンスキー(指)
レニングラード・PO

録音:1959年6月30日モスクワ(モノラル)
使用音源:Private archive (2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)
■制作者より
ムラヴィンスキーが1959年に録音したブルックナーの交響曲第8番は、彼の同曲唯一のスタジオ録音であると同時に、旧ソ連で最初に録音・発売さ れたブルックナー作品でした。しかしながら、地味な音質のせいか、これまではあまり話題にならなかったかもしれません。しかし、今回入手したテープ(2 トラック、38センチ、オープンリール・テープ)は、眼前に迫り来るような音質です。もちろん、モノラルであることには変わりはありませんが、この演奏 の評価を大きく変える可能性があります。なお、わずかではありますが、この録音に関してムラヴィンスキー夫人から寄せられた情報も記してあります。(平 林直哉)

Challenge Classics
CC-72693(1CD)
ヴィレム・イェツ(1959-):交響曲第1番(2012)[世界初録音]
リコーダー協奏曲(2014)[世界初録音]*
オランダ放送PO
エド・デ・ワールト(指)、
カーリン・ストローボス(Ms)
マルクス・シュテンツ(指)*、
エリック・ボスグラーフ(リコーダー)*

録音:2013年4月13日、2014年12月20日* コンセルトヘボウ(アムステルダム)
959年生まれのオランダの作曲家、ヴィレム・イェツの管弦楽作品の世界初演。 「生命の循環」をテーマに書かれた「交響曲第1番」は、冒頭楽章と終楽章にゲーテの詩「限りなき」「聖なる憧憬」をテキストとしたメゾ・ソプラノ が入ります。輪廻を取り上げたゲーテの詩の内容と、歌に始まり歌に終わる全体構造の「循環」が結びつき、人間存在を大きなスケールで謳いあげる大 曲です。表現主義や後期ロマン派の音楽を彷彿とさせる感情豊かな音使いに、過去の音楽にはない音色の探求が加わったイェツの音楽は、普遍的なテー マを雄弁さと説得力を持って聴く人に伝えます。中でも2楽章の打楽器の一撃は圧巻です。 既に10曲を超える協奏曲を発表しているヴィレム・イェツがソロ楽器として使用したのはなんとリコーダーです。限られた音量と音域の、しかし不思議 な魅力を持ったこの楽器の音色に、イェツは「無垢で壊れやすい純粋さ、傷つきやすい子供の魂」を感じたといいます。自身の子供時代を幸福なもので はなかったと振り返るイェツがリコーダーの音に聴き取った儚く脆い子供の純粋さに胸が締め付けられるような曲です。 耳を澄ませば作曲者の「生の声」が聴こえてくるような、体温が感じられるような、そんな作品集です。 (Ki)

H.M.F
HMC-902228(CD)
メンデルスゾーン:交響曲第3番イ短調OP.56「スコットランド」
交響曲第4番イ長調OP.90「イタリア」
パブロ・エラス=カサド(指)
フライブルク・バロック・オーケストラ

録音:2015年3月スペイン、オーディトリオ・イ・セントロ・デ・コングレス、ムルシア
注目のスペイン人指揮者パブロ・エラス=カサドによるメンデルスゾーン第2弾。第1弾は、バイエルン放送響との「賛歌」(HMC902151/ KKC5407)でしたが、今回は「古楽界のベルリン・フィル」とも称されるフライブルク・バロック・オーケストラとの演奏で、「スコットランド」と「イタリア」 を収録しました。エラス=カサドは、2011年本家ベルリン・フィルにデビューした際も「スコットランド」を取り上げており、本アルバムでも力演を聴か せてくれています。 1829年にメンデルスゾーンがスコットランドへ旅行した時の印象を書いた交響曲第3番「スコットランド」は、詩的な叙情を湛えた美しい旋律が魅力で、 大変人気のある作品です。そしてメンデルスゾーンの5曲の番号付き交響曲のうち「スコットランド」とともに有名なのが交響曲第4番「イタリア」です。 1830/31年にイタリアへ旅した際に作曲に取りかかっており、明るく躍動感に満ちたリズムと魅力的な旋律はメンデルスゾーンの代名詞といってもよいで しょう。 エラス=カサドは知的な解釈とスピード感溢れる指揮が特徴です。各パート間の流れを際立たせ、各楽器のバランスの取り方が見事で、作品のすみずみま でを見渡すことのできる情報量の多さ、そしてメンデルスゾーンの品格と快活さを失わない音楽を作り上げています。 (Ki)

TRITO
TD-0111(1CD)
シューマン:交響曲第2番ハ長調 Op.61*
交響曲第3番変ホ長調「ライン」Op.97+
カダケスO
ジャナンドレア・ノセダ(指)

録音:2010年4月30日、ライヴ、アウディトリオ、サラゴサ、スペイン*
2015年2月25日、ライヴ、アウディトリ、バルセロナ、スペイン+
前出:TD-0087*
1988年、バルセロナ近郊の町カダケスで開かれる音楽祭のために創設されたカダケス管弦楽団は、スペイン国内の主要オーケストラのコンサートマスターや首席奏者、またヨーロッパ各国の著名なオーケストラで活躍する奏者たちによって構成されるオーケストラ。ジャナンドレア・ノセダ(1964年ミラノ生まれ)は同楽団が開催するカダケス国際指揮者コンクールの第1回(1994年)優勝者で、直後に首席指揮者に就任し現在に至っています。その後のノセダの快進撃は周知のとおり。当盤は初出の(+)と既出の(*)との組み合わせとなります。

LPO
LPO-0088(1CD)
ラフマニノフ:交響曲第3番・歌曲集
交響曲第3番イ短調Op.44
10の歌曲(V.ユロフスキ編)<キリストは立ち上がりぬOp.26-6/私の窓辺にOp.26-10/すべては過ぎ去りOp.26-15/小島Op.14-2/息がつけるでしょうOp.26-3/なんと言う幸せOp.34-12/その日を私は覚えているOp.34-10/そんなことはないOp.34-7/眠り(夢)Op.38-5/ここはすばらしい場所Op.21-7>
フセヴォロド・グリフノフ(T)
ウラディーミル・ユロフスキ(指)LPO

録音:2015年4月29日ロンドンサウスバンク・センターロイヤル・フェスティヴァル・ホール/ライヴ
BBC、グラモフォンなど各音楽雑誌で絶賛されているユロフスキとLPOの録音、今回はラフマニノフ(1873-1943)の大作「交響曲第3番」の登場です。1936年「パガニーニ狂詩曲」に次いで作曲されたこの作品は、第2番に見られたような「美しい旋律を高らかに甘く歌い上げる」ものではなく、各動機を綿密に結び付け、オーケストラの機能を重視するというもの。もちろん指揮者には「曲を完全にまとめあげる」能力が要求されます。ユロフスキはその欲求に見事応え、細部に渡るまで目を配りつつ、壮大な楽想を見事に表現しています。同時に演奏された「10の歌曲」は、元々ピアノ伴奏であった作品を、同じファーストネームを持つユロフスキの祖父、ウラディーミル・ユロフスキ(1915-1972)がオーケストラ伴奏に編曲したというものです。彼は第2次世界大戦後のロシアで、ラフマニノフの音楽に初めて触れ、強く感銘を受けたといい、10曲の歌曲をロシアのテノール、イヴァン・コスロフスキーのためにオーケストラ伴奏に編曲したのです(ソフロフスキーはキリル・コンドラシンの指揮でこの曲をレコーディングもしています)。今回のグリフノフの演奏は、初のデジタル録音であり、その美しい声を楽しむとともに、ラフマニノフのピアニズムをオーケストラへと昇華させた祖父ユロフスキの手腕にも心奪われることでしょう。


東武レコーディングズ
TBRCD-0036(1CD)
税込定価
<東京芸術劇場アーカイヴ・シリーズ>
シューベルト:交響曲第5番変ロ長調D.485
シューマン:交響曲第4番ニ短調Op.120
シモン・ゴールドベルク(指)
新日本フィルハーモニーSO

録音:1993 年2 月9 日東京芸術劇場ライヴ・デジタル
東京芸術劇場アーカイヴ・シリーズ。相性抜群の新日本フィルとの最後の共演。弦楽器出身の指揮者だけに、隅々まで厳しい眼が光っております。新日本フィルの弦も定評あるものだけに聴き応えがあります。シューベルトの抒情と愉悦には、心洗われるばかりです。フルトヴェングラーを敬愛していたゴールドベルクだけにシューマンは超名演。無論、スタイルはフルトヴェングラーと違い、キリリと引締った精悍な造形を見せますが、熱の孕み方にはやはり強い影響を感じます。この演奏会のあと 4 月に水戸室内管に客演しましたが、それが生涯最後の演奏会となった模様です。

C Major
73-3308(DVD)
73-3404(Bluray)
ブルックナー:交響曲第9番(原典版) クリスティアン・ティーレマン(指)
シュターツカペレ・ドレスデン

収録:2015年5月バーデン=バーデン祝祭劇場(ライヴ)
◆DVD
画面:16:9 NTSC
音声:DTS5.1,PCM2.0
66分
◆Bluray
画面:16:9 Full HD
音声:DTS-HD MA5.1,PCM2.0
66分
2015年のバーデン=バーデン復活祭音楽祭のライヴ映像。1967年カラヤンが創設したザルツブルク復活祭音楽祭は、45年間ベルリン・フィルがメイ ン・オーケストラを務めていましたが、ベルリン・フィルは2013年から場所をドイツ南西部の温泉場バーデン=バーデンに移して行っています。そのバー デン=バーデンに2015年のゲストとして呼ばれたのが、クリスティアン・ティーレマン率いるシュターツカペレ・ドレスデン。彼らは先述のザルツブルク復 活祭音楽祭をベルリン・フィルから引き継ぐ形で出演しており、バーデン=バーデンへのキャスティングは驚きと言えるでしょう。 ティーレマンとシュターツカペレ・ドレスデンは、スローペースですがブルックナーの交響曲のチクルスに取り組んでおり、2012年収録のブルックナー第 8番(716204)、2013年収録のブルックナー第5番(717904)と充実した音楽を聴かせてくれました。この第9番はブルックナー最後の交響曲で、第 3楽章まで書き上げられた未完の作品でありますが、晩年の宗教色に彩られた深遠な世界が圧倒的な存在感で描かれています。ティーレマンとシュターツ カペレ・ドレスデンは、2015年2月の来日公演でもブルックナーの第9番を取り上げており、素晴らしい演奏を披露しました。このバーデン=バーデン でもティーレマンは緻密な音楽を細部まで作り込み、オケの伝統美である美しい音色をあますところなく引き出し、バーデン=バーデン祝祭劇場がまるで荘 厳な聖堂かのような感動的な響きをうみだしています。 (Ki)

RCO Live
RCO-16001(1SACD)
ブルックナー:交響曲第9番 (1887-96) ロイヤル・コンセルトへボウO
マリス・ヤンソンス(指)

録音:2014年3月19、21日& 23日/アムステルダム、コンセルトへボウ(ライヴ)
マリス・ヤンソンスがコンセルトヘボウ管を指揮してブルックナーの第9交響曲を演奏したアルバムの登場。  コンセルトヘボウ管によるブルックナー演奏といえば、第3代首席指揮者のベイヌム以来、ヨッフム、ハイティンクと、脈々と受け継がれてきた伝統はよ く知られるところでもあり、新しいところでは、ヤンソンスの首席指揮者在任中の2013年にアーノンクールが指揮した第5交響曲のライヴ映像作品も高 い評価を集めていました。  ヤンソンスはこれまでにブルックナーの交響曲をコンセルトヘボウ管との顔合わせで、2008年に第3番と第4番、2012年に第6番と第7番をライヴ・ レコーディングしていますが、その磨き抜かれた美しさにはひときわ印象深いものがありました。  2014年3月にライヴ収録されたこの第9番は、名門に培われたゆたかな流れを汲みつつ、ヤンソンスが取り組んできたコンセルトヘボウ管とのたしか な成果をあらためて感じさせるもの。エヴェレット・ポーター率いるポリヒムニアのチームの優秀な録音により、きわめて情報量の多い内容を味わうこと ができるのもおおきな魅力といえます。 (Ki)

PRAGA
PRD-250319(1CD)
ショスタコーヴィチ・アルバム

(1)交響曲第9番変ホ長調Op.70
(2)ピアノ三重奏曲第2番ホ短調Op.67
(3)弦楽四重奏曲第3番ヘ長調Op.73
(1) ズデニェク・コシュラー(指)チェコPO
 録音:1967年5月26日ドヴォルザーク・ホール(ライヴ)
(2)オイストラフ・トリオ
 録音:1961年5月26日ドヴォルザーク・ホール(ライヴ)
(3)スメタナQ
 録音:1961年1月20日ドヴォルザーク・ホール(ライヴ)
いずれもチェコ、ドヴォルザーク・ホールでのライヴ。コシュラーの9番とオイストラフ・トリオはPragaレーベルから、スメタナSQはスプラフォンか ら発売されていましたが、今日入手困難なため大歓迎。ことにピアノ三重奏曲第2番はオイストラフのヴァイオリン、オボーリンのピアノ、クヌシェヴィツキー のチェロによる神業的名演。ここに収められた3篇は第2次世界大戦末から終戦直後に産みだされたもので、アルバムは「戦禍の跡」と題されています。 (Ki)

CUGATE CLASSICS
CGC-010(1CD)
ラフマニノフ:交響曲第2番ホ短調Op.27
幻想曲「巌」Op.7
アレクサンドル・ドミトリエフ(指)
サンクトペテルブルグSO

録音:1993年/サンクトペテルブル・フィルハーモニー・ホール
かつてソニーから発売されていたものと同一音源。24bit、96kHzリマスタリングで細かいニュアンスまで再現されました。ドミトリエフはムラヴィンス キーの研鑽を受けましたが、冷徹な落着きと厳しい音楽性に師の影を感じます。ここに収められたラフマニノフの2篇は甘くなく、ムラヴィンスキーが指 揮していればかくやという片鱗を味あわせてくれます。 (Ki)


Treasures
TRE-111(1CDR)
ボンガルツ〜バッハ&ブルックナー
バッハ:ブランデンブルク協奏曲第3番*
ブルックナー:交響曲第6番イ長調
ハインツ・ボンガルツ(指)
ライプチヒ・ゲヴァントハウスO
ハンス・ピシュナー(Cem)*

録音:1960年代初頭、1964年12月(共にステレオ)、
※音源:羅ELECTRECORD STM-ECE-0672*、蘭PHILIPS 835388LY
◎収録時間:72:50
“「ブル6」の命、リズムの意味を体現し尽くした歴史的名演!!”
■音源について
ブルックナーは、Berlin Classicsから出ているCDでも壮大な演奏だということは判りますが、過剰なマスタリングによるキンキンした音がオケの燻し銀の音色を無残にも掻き消していました。このPHILIPS盤では、その本来の音色と血の通ったスケール感の魅力を心の底から実感していただけることと思います。

ブルックナーの音楽は、リズムの縦の線を揃えて明瞭に鳴らしただけではそのエッセンスは伝わりません。そこには常にブルックナー特有の拍節感が必要で、同時に和声の微妙な変化への敏感さも求められます。ブルックナーの交響曲の中でもリズムが重要な核となっている「第6番」をこの名演奏で聴くと、そのことを改めて再認識させられます。 第1楽章冒頭の付点リズムの、克明でありながら神秘性を宿した刻みからして 真の共感が凝縮されています。そこへ、野武士的な金管の咆哮が加わると、思わず「コレだ!」と叫びたくなるほど、まさにブルックナー以外の何物でもない質朴な響きに引き込まれます。コーダでも響きが華美に走らず、渾身の呼吸で飛翔。何度聴き返しても鳥肌が立ちます。 第2楽章第2主題(2:30〜)の、表面的な甘美さとは無縁の深遠さも聴きものですが、第3主題(5:41〜)の意味深さに至っては、今やどの指揮者に、どのオケに期待できましょうか? 終楽章は、凄まじい金管の咆哮が何度も登場しますが、金ピカの高層ビルを思わせるスマートさとは一線を画し、直感的に腹の底から湧き上がらせたスケール感に圧倒されるばかり。