湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



BELLA MUSICA
(ドイツ)



THOROFONレーベルとANTESレーベルを配下にもつBELLA MUSICA社直営のレーベルです。
他社からライセンスを受けた編集盤が多く含まれています。
※品番結尾に特に表記のないものは全て1CDです。

※品番結尾に特に表記のないものは、全て1CDです。
品番 内容 演奏者

BM31.2393
岡野知佐子/ピアノ・リサイタル
モンポウ:前奏曲第5番,第7番,第9番
リスト:バラード第2番 ロ短調
 「旅のアルバム」第1巻〜オーベルマンの谷
バッハ:平均律クラヴィーア曲集第2巻〜前奏曲とフーガ第8番嬰ニ短調BWV877
モーツァルト:幻想曲 ハ短調 K.475
岡野知佐子(P)
“驚異的な集中力から生み出される潔癖なフレージングの絶妙さ!”
岡野知佐子は大阪生まれ、1992年に東京芸術大学を卒業後、カールスルーエ音楽大学でさらに研鑽を積み、ドイツを中心に活躍しているピアニスト。
収録曲を暗い色彩の作品で統一しているのがミソで、そういった作品こそが岡野の感性が最もストレートに反映されるということが、聴き進むに連れて実感出来ます。
まず、艷やかなタッチを生かしつつも乾いた詩情が漂うモンポウから惹きつけられます。特に速いパッセージにおけるクールな進行は独特のエキゾチシズムを誘います。リストは透徹された弱音が美しく煌めきますが、シューベルトのような純朴さとは正反対の静かな狂気が宿ります。岡野のクールで安易な感傷を排したピアニズムは、バッハにはうってつけ。単に機械的に響きかねない淡々とした進行が無味乾燥に陥らず、強固な集中力で作品の構成を確実に炙り出してくれます。全ての曲の中で最も心を打つのがモーツァルト!ここでも一見淡白に音楽が流れますが、長調に転じる第2主題(3:20〜)の単にリリカルなだけではない至純のフレージングとタッチは絶品で、その直後の激しい高揚とのコンロラストがこれまた絶妙!この作品に盛り込まれた多様な楽想が緊密な連携を取りながら全体が統合されていく演奏に久しぶりに出会えました!【湧々堂】、

BM31.2396
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」 カール・アウグスト・ビュンテ(指)
関西PO,大阪アカデミーCho、
T.KOBAYASHI?(S)、岩本敏子(A)
山本裕之(T)、横田浩和(Bs)

録音:1989年12月28日、シンフォニーホール,大阪(ライヴ)
カール・アウグスト・ビュンテ(CD ではすべてCarl A. Bunte の表記)は1925年、ベルリン生まれ。ベルリンで学び、四半世紀近くベルリンを拠点として活動してきた名匠。演奏会オーケストラの激戦地ベルリンで長く信頼を勝ち取ってきただけに、ドイツの伝統をしっかりと聞かせてくれます。今回、多くの初出音源を含む若き日の演奏がCD化された(2枚は既に流通済み)。実力に反して録音の極めて少ないビュンテだけに、貴重なものばかりで。ビュンテは、1949年から1967年までベルリン交響楽団(Berliner Symphonisches Orchester) の首席指揮者。このオーケストラがドイツ交響楽団と合併してベルリン交響楽団(Symphonischen Orchesters Berlin)になったことで、1967年から1973 年までこの新生ベルリン交響楽団の首席指揮者。その後は各地のオーケストラに客演しつつ、教職に力を入れ、ベルリン芸術大学教授、東京芸術大学名誉教授の称号を持っています。
このCDは、ビュンテが日本の年末の恒例行事であるベートーヴェンの第9交響曲を指揮したライヴ録音。予備 知識なしに聞いたらドイツのオーケストラとしか思えないほど、関西フィルハーモニー管弦楽団から厚みのあるドイツ伝統の響きを引き出しています。なおCDのソリスト表記が不十分なため、ソプラノの正確 な名前が不明(T.Kobayashiとある)。
BM31.2414
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
大フーガ変ロ長調 Op.133*
カール・アウグスト・ビュンテ(指)
ベルリンSO

録音:1959年5月2日、1961年5月21日*、ベルリン(モノラル)、74'18
英雄交響曲は、まだ30代半ばの指揮者の演奏とは思えないほど腰を据えたじっくりとした演奏。ことに19分かけた第2楽章が見事。 大フーガは音質に多少の難があります。ご了承くださいませ。

BM31.2424
チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調 Op.64
ブラームス:セレナード第2番イ長調 Op.16*
カール・アウグスト・ビュンテ(指)
ベルリンSO

録音:1960年4月2日ライヴ(ステレオ)、1960年4月16日ライヴ、ベルリン(擬似ステレオ?)*
“頑強な造形力を駆使した、野武士的チャイコフスキー!”
カール・アウグスト・ビュンテは1925年、ベルリン生まれ。チェリビダッケなどに師事し、ベルリン交響楽団を中心に指揮活動をしてきた指揮者。東京芸大指揮科教授も務め、日本のオケを振ったこともあります。あまりに才能が乏しく、本国を追われるようにして日本に東京芸大の職にありついたという噂もありますが、肝心の音楽は、このチャイ5を聴く限り、そんな噂は信じるわけに行かない極めて感動的なもの!まさに「こうでなければ!」と言いたくなるニュアンス、決して思いつきでは不可能な意味深く味わいのある表情の連続なのです。全体的に、一昔前のドイツのの巨匠風の頑強な精神と構築力を湛え、職人的な堅実な音楽作りが圧倒的な説得力を生んでいます。フレージングは決して先を急がず、じっくりと熟成させながら行い、第1楽章展開部や終楽章に象徴されるように造型の大きさも本物。第3楽章の0:06から下降ポルタメントなど、近年はもちろんのこと、一昔前でも例のない路面ティ聞くな表現が散見されるのも特徴的です。しかし、古臭さを感じさせず、何よりオケの奏者の音楽センスと一体化した一途な共感が最後まで揺らぐことがないのは嬉しい限りです。
ただ、これを言い出したらキリがないですが、この演奏、本当にビュンテの演奏でしょうか?実は1960年のライヴとしては録音が良すぎるのです。日本の代理店のインフォメーションではなぜかモノラル記されています(CDに記載はなし)が、ヘッドフォンで何度聴いてもクリアで定位も明確なステレオ録音で、Orfeoなどの西ドイツ系放送音源でも1960年でここまで明瞭なステレオライヴというのは殆ど無かったことを考えると首を傾げざるを得ません。感覚的には1970年台のステレオ・ライヴという印象です。
とにかくこの演奏は掛け値なしの名演であることは間違いありませんので、ぜひご賞味いただきたいものです。【湧々堂】
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BM31.2425
ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」
R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」
カール・アウグスト・ビュンテ(指)
ベルリンSO

録音:1959年6月6日ライヴ、1954年2月24日(ライヴ)*、ベルリン(モノラル)
「田園」は、最近はめっきり聞かなくなったドイツの田舎を強く感じさせる演奏。それが今となってはかえってとても面白く感じられる。「ドン・ファン」は、ビュンテがまだ20代の時、ベルリン交響楽団創立5周年記念演奏会のライヴ録音。手堅くも颯爽としたシュトラウスです。
BM31.2440
チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調Op.74「悲愴」
チャイコフスキー:弦楽セレナード ハ長調 Op.48
カール・アウグスト・ビュンテ(指)
ベルリンSO

録音:1962年1月14日、1958年10月
19日、ベルリン音楽大学のコンサートホール(モノラル・ライヴ)
「悲愴」は、金管を思い切って轟かせた第1楽章、力強く進む第3楽章ではビュンテの荒々しい一面が出ています。一方、第2楽章は5拍子を巧妙に滑らかに処理したり、第4楽章では長いクレッシェンド、デクレッシェンドを操るなど、技が決まっている。セレナードでは活力のある弦が大活躍しています。
BM31.2441
ブルックナー:交響曲第7番(ハース版) カール・アウグスト・ビュンテ(指)
ベルリンSO

録音:1959年3月17日ベルリン交響楽団創立10周年記念演奏会ライヴ(モノラル)
近年の厳しいブルックナー観と異なり、朗らかかつ大らかで人肌の温もりが感じられるブルックナー。ことに第4楽章は、神々しさを求める演奏からは得られない庶民の日常の信仰のような温かみが伝わってきます。
BM31.2443
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」
ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 Op.98
カール・アウグスト・ビュンテ(指)
ベルリンSO

録音:1956年5月20日ベルリン(モノラル)、1961年9月17日ベルリン(ステレオ?)*
ベートーヴェンの第5交響曲は、これぞまさにドイツのベートーヴェン!といった趣の質実剛健な演奏。ブラームスの交響曲第4番もズシリとした手応えのある演奏。 なお、ブラームスにはstereoの表記がありますが、ほとんど広がりのないかすかなステレオ録音で、また一部お聞き苦しい箇所がございます。ご了承くださいませ。


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