湧々堂HOME 新譜速報 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 歌劇 バロック 廉価盤 シリーズ
旧譜カタログ チャイ5 殿堂入り 交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 歌劇 バロック


室内楽曲・新譜速報1



※発売済のアイテムも含めて、約3ヶ月間掲載しています。
※新しい情報ほど上の段に記載しています。
※表示価格は全て税込みです。



Spectrum Sound
CDSMAC-034(1CD)
シューベルト:ピアノ三重奏曲第2番変ホ長調 Op.100
シューベルト:アルペジョーネ・ソナタ D.821*
コンラード・ハンセン(P)、
エーリヒ・レーン(Vn)、
アルトゥール・トレスター(Vc)
Source - U.K Telefunken (Decca Press) LGX 66039ED1LP (MONO)

モーリス・ジャンドロン(Vc)*
ジャン・フランセ(P)*
録音:1962年1月2日/フランス放送協会
Previously released on CDSMBA060(4CD)
Licensed by INA
スペクトラム・サウンド好評シリーズ『アナログ・コレクター』。当アルバムはピアノのコンラード・ハンセン、ヴァイオリンのエーリヒ・レーン、チェロのアルトゥー ル・トレスター演奏によるシューベルトのピアノ三重奏曲第2番のCD化です。スペクトラム・サウンドが保有する英Telefunken(Deccaプレス)のLPを音源と しCD復刻いたしました。
ボーナストラックにはジャンドロンがフランセと共演したアルペジョーネ・ソナタを収録。こちらはかつて同レーベルからリリースされた『忘れられしチェリストの 名録音、再発見』(CDSMBA-060/ 廃盤)に収録されていた音源です。 (Ki)

※このレーベルは、初発売後早期に廃盤となる可能性が高いです。お早めにご注文されることをおすすめいたします。

CD ACCORD
ACD-342(1CD)
トランペットとピアノのためのアメリカ音楽集
ジョゼフ・トゥリン(1947-):ファンダンゴ- トランペット、トロンボーンとピアノのための(1999)
ホールジー・スティーヴンス(1908-1989):ソナタ(1953-56)
ケヴィン・マッキー(1980-):センティニアル・ホライゾン(2011)
トゥリン:カプリース(1972)
ブルース・ブロートン(1945-):オリヴァーの誕生日(1998)
アレン・ヴィズッティ(1952-):カスケーズ-無伴奏トランペットのための(1981)
エリック・イウェイゼン(1954-):パストラール-トランペット、トロンボーンとピアノのための(1996)
アレクサンデル・コブス(Tp)
モニカ・ハヌス=コブス(P)
エロイ・パニツォ・パドロン(Tb)

録音:2022年7月
このアルバムでは、ポーランドのトランペット奏者アレクサンデル・コブスとその妻モニカ・ハヌス=コブスが、アメリ カの20世紀作曲家の作品を演奏。選ばれた曲は新古典主義による曲や調性を持つ曲で、全体に統一 感が持たされています。アレクサンデル・コブスは1991年ワルシャワ生まれ。ヴロツワフのカロル・リピンスキ音 楽アカデミーでイゴール・ツェツォホに師事、2020年から2023年までベルリン芸術大学でガボール・タルケ ヴィの指導のもと研鑽を積んています。2018年のARDミュンヘン国際音楽コンクールでの特別賞、そして 2021年に国際トランペットギルド主催のエルスワース・スミス国際トランペットコンクールで第1位を獲得した 他、多くのコンクール受賞歴を誇る奏者です。

ODRADEK RECORDS
ODRCD-485(1CD)
ブラームス・ザ・プログレッシヴVol.3
(1)シェーンベルク:ヴァイオリンとピアノのための断章
(2)ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 Op.100
(3)シェーンベルク:ピアノ・ソロ付き、ヴァイオリンのための幻想曲 Op.47
(4)ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調 Op.108
(5)ウェーベルン:ヴァイオリンとピアノのための4つの小品
ピナ・ナポリターノ(P)
フランコ・メッツェーナ(Vn)

録音::2024年3月4-6日
ピナ・ナポリターノの「ブラームス・ザ・プログレッシヴ」シリーズの第 3弾。今回はヴァイオリ ンとピアノのための作品集。新ウィーン楽派の3 人は、ブラームスに深く傾倒し影響を受けて いた。ブラームスの作品と対比させることで、古典主義的と思われているブラームスの先進 性を明らかにしていく好企画です。 ピナ・ナポリターノはナポリ近郊のカゼルタ出身。ペスカーラ音楽院でミケランジェリの弟子 であったブルーノ・メッツェーナ(今回共演のフランコ・メッツェーナの父)に師事。リスト、バ ルトーク、シェーンベルク、ベルク、ウェーベルンなど得意にしています。20 世紀音楽を中心 とした CD もリリースされています。また、演奏活動以外に古典・東欧文化、言語学の研究で 多くの表彰を受けています。フランコ・メッツェーナは1953 年トレント出身。アッカルド、ダマーリオ、リッチ、カニーノ等の多くのアーティストと共演しています。イタリア内外でマスタークラス を開催。ブルーノ・メッツェーナ音楽院で後進の指導にあたっています。80 以上の CD をリリースしており、ヨーロッパの主要オーケストラとの共演も多い。

ODRADEK RECORDS
ODRCD-456(1CD)
ヴォルフガング・リーム:見知らぬ土地の情景(T〜V)
肖像
アーヴィン・アルディッティ(Vn)
ロベルタ・パンドルフィ(P)
ジャンルーカ・ピリージ(Vc)

録音:2023年10月9-11日スタジオ・オドラデク
快な演奏と録音のおかげで、ある種の様式美が感じられます。シューマンへの愛情、リスペ クトがこの曲を書かせたというのも頷ける録音です。ヴォルフガング・リームは高校卒業前 から、カールスルーエ音楽大学で、オイゲン・ヴェルナー・フェルテに作曲を師事する。卒業 後、フライブルグ音楽大学で、クラウス・フーバーに師事。これら師事した作曲家の他にも、ヘ ルムート・ラッヘルマン、モートン・フェルドマン、ルイージ・ノーノなどを手本としていて指向は 多種多様です。大変な多作家で、出版されたものだけでも400 曲を超えると思われます。 アルディッティ四重奏団のリーダーとしても有名なアーヴィン・アルディッティは 1953年イギリ ス出身。王立音楽院で、クラレンス・マイヤースコー、マヌーグ・パリキアンに師事。ロンドン交 響楽団のコンサート・マスターを務めるが、学生時代に結成した「アルディッティ弦楽四重奏 団」に専念するために同楽団を退団。現代音楽を中心としたレパートリーで、広く世界で活躍 する。200以上のCD をリリースしています。 ピアノのロベルタ・パンドルフィは現代音楽のソリスト、室内楽奏者として世界的に活躍してい る。2018年より、女性のみで結成された「オーケストラ・オリンピア」の音楽監督に就任してい る。チェロのジャンルーカ・ピリージは12歳よりチェロを始める。イタリアの有名音楽祭や、アム ステルダム、パリ、草津、ミュンヘン、ワルシャワ他の音楽祭に数多く参加しています。意外なキャ リアとして、ファビオ・ビオンディの「エウロパ・ガランテ」で古楽演奏にも携わっています。

ODRADEK RECORDS
ODRCD-452(1CD)
「ルードゥス」〜20・21世紀クラリネット作品集
プロコフィエフ:フルート・ソナタ ニ長調 Op.94(ダニエル・モリーナ編曲クラリネット版)
パブロ・ディアス・サンチェス(b.1997):クラリネット・ソナタ Op.9b
サルバドール・ブロントス(b.1959):クラリネット・ソナタ Op.46
アルマンド・アルフォンソ(b.1931):ヴァイオリンとピアノのための叙情的小品(作曲者編曲による、クラリネット・ピアノ版)
ルトスワフスキ:舞踏前奏曲
ダニエル・モリーナ(Cl)
ハビエル・ネグリン(P)

録音::2024年1月22-24日 スタジオ・オドラデク
全て20世紀半ばから21世紀にかけての作品で構成されています。プロコフィエフ作品は、ヴァイ オリン・ソナタ第2番としても知られているが、大変耳に新しく聴こえて面白い。スペインの現役の 作曲家たちの作品も、先進的で新しいクラリネットの音楽が聴いてとれます。ダイナミックな躍動感と 瞑想的な静寂感が混在していて、クラリネットの様々な空気感が楽しめる仕上がりとなっています。 ダニエル・モリーナはスペイン領テネリフェ島出身。室内アンサンブル「アグエーレ・アンサンブル」創 立メンバー(2021年)、2023年、アグエーレ国際室内楽フェスティヴァルの芸術監督に就任しています。 このCD が ODRADEK 初録音です。

H.M.F
HMM-905381(1CD)
パリの熱狂 / ロマン・ルルー、ジュリアン・ジェルネ
1. オネゲル:イントラーダ
2. エネスコ:伝説
3-5. ガーシュウィン:3つのプレリュード(トランペットとピアノのための編曲/リデヌールによる)
6. ラヴェル:ヴォカリーズ・エチュード「ハバネラ形式で」(トランペットとピアノ版/ロマン・ルルーによる)
7. フォーレ:バルカローレ 第1番 イ短調 op.26
8. イベール:即興曲
9-11. プーランク:ホルン、トランペットとトロンボーンのためのソナタ
12. ドビュッシー:ゴリオーグのケークウォーク(トランペットとピアノ版/マヌエル・ドゥートルラン編)
13. ジャン=バティスト・アルバン(1925-1889):ファンタジー・ブリランテ
14. マルセル・ビッチ(1921-2011):スカルラッティのテーマに基づく変奏曲
15. プーランク:エッフェル・タワー・ポルカ(将軍の演説)
16. フォーレ:無言歌 第3番変ロ長調 op.17-3(P・ソロ)
17. ガーシュウィン:Someone to Watch Over me
ロマン・ルルー(コルネット、ヴァルヴ・トランペット、トランペット/7, 16以外)
使用楽器:ピストン式コルネット、B♭管、アントワーヌ・クルトワ、Mille successeur,1862-1865頃製作、1880年頃修復)[6,13,14]
ピストン式トランペット、B♭管、フォンテーヌ・ベッソンに捧げられた、1935-1939年頃[3-5, 17]
ピストン式トランペット、アンリ・セルマー「Sabarich」、1958年製 [1,2,8-12]
トランペット、アドリアン・ジャミネ「Alfred」[15]
ジュリアン・ジェルネ(P/1929年製ガヴォー・ピアノ)
ギョーム・コテット=ドゥムーラン(トロンボーン/9-11)
ブノワ・ド・バルソニ(ホルン/9-11)
アドリアン・ジャミネ(トランペット/15)
フランスのトランペットの旗手、ロマン・ルルーによる新譜は、19世紀末から世紀初頭、いわゆるベル・エポック期にパリで生み出された名器を用いての録音。 1889年、パリで万博が開かれ、この年だけで1000ものオペラ公演と、350を超すオーケストラ演奏会が催されました。パリの楽器メーカーも百花繚乱、アント ワーヌ・クルトワはその中でもずば抜けて優れた楽器を生み出し、優れた奏者ジャン=バティスト・アルバンらが存在していました。ほかにもセルマー(クラリネット でも知られる)や、ベソンなど、名だたる工房がひしめきあっていました。また19世紀末はジャズの音楽がクラシック界にも大きな影響を与えた時期でもありまし た。ロマン・ルルーとその友人たちは、このベル・エポックの時代から20世紀前半に焦点をあて、当時の優れた楽器を用いて、意欲的なプログラムを展開、演奏 会場の熱気を再現しています。 (Ki)

ACCENT
ACC-24406(1CD)
バッハのオーボエ
ソナタ ト短調 BWV1030b(オーボエ、オブリガート・チェンバロ)
コラール前奏曲『われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ』 BWV639(オーボエ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェロ)
トリオ・ソナタ ハ長調 BWV529(オーボエ、ヴァイオリン、通奏低音)
カンツォーナ BWV588(オーボエ、タイユ、ファゴット2)
ソナタ 変ホ長調 BWV1031(オーボエ、オブリガート・チェンバロ)
コラール前奏曲『主なる神、いざ天の扉を開きたまえ』 BWV617(オーボエ、ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェロ)
トリオ・ソナタ ホ短調 BWV528(オーボエ・ダモーレ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、通奏低音)
コラール前奏曲『われら悩みの極みにありて』 BWV641(オーボエ・ダモーレ、ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェロ)
クセニア・レフラー(オーボエ、オーボエ・ダモーレ)
ダニエル・ドイター、ユリア・シェーラー(Vn)
ヴィットーリオ・ギエルミ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
カタリーナ・リツィッヒ(Vc)
ミヒャエル・ボッシュ(タイユ(アルトオーボエ))
ジェルジ・ファルカシュ、クリスティアン・バウゼ(Fg)
フローラ・ファブリ(Cemb)

録音:2024年2月6-9日/ドイツ、ノイマルクト
音楽家であったバッハの父アンブロジウス(1645-1695)は管楽器にも明るく、17世紀にフランスで誕生した新しい楽器であるオーボエの音色を幼い 息子に聴かせる機会も多かったと考えられます。バッハがオーボエに高い表現力を求めていたことは初期のカンタータや協奏曲から十分にうかがえますが、明 確にオーボエをソロ楽器としたソナタ等の楽曲は残念ながら現存していません。その「空白」を室内楽編曲で埋め、バッハとオーボエの関わりに注目したのがこのア ルバムです。
演奏するのはベルリン古楽アカデミーのソロ・オーボエ奏者、クセニア・レフラー。フルートとチェンバロのためのソナタとして有名なBWV1030(ロ短調)の原 曲であり、オーボエのために書かれたのではと言われるBWV1030b(ト短調)では楽器の特性を生かした雄弁な音楽が聴けます。またオルガンのためのトリオ・ ソナタやコラール前奏曲からの編曲は原曲から新しい色彩を引き出した輝きある音色が魅力。バッハ音楽とオーボエの相性の良さが感じられます。 (Ki)

Indesens Calliope Records
IC-059(2CD)
フォーレ没後100周年プロジェクト
フロリレージュ〜フォーレ:室内楽作品集

【CD1】
(1)ピアノ四重奏曲第2番ト短調 Op.45
(2)ヴァイオリン・ソナタ第1番イ長調 Op.13

【CD2】
(1)3つの歌 Op.7 より 第1番 夢のあとで
(2)無言歌第3番変イ長調 Op.17-3
(3)葬送の歌 Op.117
(5)幻想曲 Op.79
(6)シシリエンヌ ト短調 Op.78
(7)ロマンス イ長調 Op.69
(8)8つの小品 Op.84
(9)セレナードOp.98
(10)エレジー Op.24
(11 )蝶々 Op.77
(12)3つの無言歌 Op.17
(13)3つの歌 Op.7 より 第1番 夢のあとで
【CD1】
(1)ロリアンヌ・コルネイユ(P)、ヒューズ・ボルサレッロ(Vn)、アルノー・ソレット(Va)、ラファエル・ペロー(Vc)
(2)タチアーナ・サムイル(Vn)、デイヴィッド・ライヴリー(P)
【CD2】
(1)マリー=ピエール・ラングラメ(Hp)、マルティン・レーア(Vc)
(2)アレクサンドル・ガテ(Ob)、ローラン・ヴァグシャル(P)
(3)デジレ・ドンデイヌ(指)、パリ警視庁音楽隊
(4)マリー=ピエール・ラングラメ(Hp)、マルティン・レーア(Vc)
(5)ヴァンサン・リュカ(Fl)、エマニュエル・シュトロッセ(P)
(6)マリー=ピエール・ラングラメ(Hp)、マルティン・レーア(Vc)
(7)マリー=ピエール・ラングラメ(Hp)、マルティン・レーア(Vc)
(8)ローラ・ベネット・キャメロン(Fg)、ロジェ・ブトリ(P)
(9) マリー=ピエール・ラングラメ(Hp)、マルティン・レーア(Vc)
(10) マリー=ピエール・ラングラメ(Hp)、マルティン・レーア(Vc)
(11) リリアン・ムラン(ユーフォニアム)、ヴィクトル・メトラル(P)
(12) マリー=ピエール・ラングラメ(Hp)、マルティン・レーア(Vc)
(13) エリック・オービエ(Tp)、パスカル・ギャレ(P)
フランスのIndesens Calliope Recordsが取り組むフォーレ没後100周年記念アルバムは、フランスの名手達が一堂に会したコンピレーションアルバムが登場!
ガブリエル・フォーレは、19世紀末のフランス楽派の復興における重要人物であり、その作曲スタイルは20世紀の多くの作曲家に影響を与えました。作品は、管弦楽曲から協奏曲、室内楽曲、歌曲など多岐にわたり、特にピアノのための作品はおよそ70曲という多作を残しています。本アルバムでは、室内楽曲、吹奏楽作品まで、フォーレの作品が持つ豊かさと多様性を示し、聴衆を彼の天才的な音楽の世界への旅へと誘います。


Signum Classics
SIGCD-884(1CD)
ムローヴァ&ラベック〜リサイタル
ストラヴィンスキー:イタリア組曲(プルチネラからの編)
シューベルト:ヴァイオリンとピアノのための幻想曲ハ長調D.934
ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ
クララ・シューマン:ロマンス変ニ長調 Op.22-1
ヴィクトリア・ムローヴァ(Vn)、
カティア・ラベック(P)

録音:2005年11月10日-13日、IRCAM(パリ)
長年リサイタルのパートナーを務めてきた女王ヴィクトリア・ムローヴァと盟友カティア・ラベックの初のコラボレーション作品。2005年にレコーディングされたリサイタル・プログラム、その名も『リサイタル』がムローヴァのSignum移籍第3弾として新装再発売! 日本語解説付きの国内仕様盤は初リリースとなります!
当時のムローヴァとラベックがイタリアやイギリス、スイスのでのコンサートツアーで実際に演奏をした曲目がずらりと揃えられた魅惑のラインナップ。1827年のシューベルトの幻想曲から、1933年のストラヴィンスキーのイタリア組曲まで、音楽が根本的・急速的に変化した劇的な100年間を網羅し、シューベルトとクララ・シューマンのロマン主義、ラヴェルとストラヴィンスキーの革新を見事に対比しながら、ストラヴィンスキーによるバロック音楽の使用、ラヴェルによるジャズの流用など、過去の多様の影響も受け入れていることを示しています。

Evil Penguin Records
EPRC-0018(1CD)
シューベルト&ブラームス:デュオ作品全集 Vol.1
シューベルト:ファンタジーハ長調 D 934
レーガー:3つの無伴奏チェロ組曲第1番Op.131c-1 より アダージョ
ブラームス:クラリネット・ソナタ第2番変ホ長調 Op.120-2
レーガー:3つの無伴奏チェロ組曲第2番Op.131c-2 より ラルゴ
シューベルト:ソナチネ第3番ト短調 D408
ピーター・ウィスペルウェイ(Vc)、
パオロ・ジャコメッティ(P)

録音:2014年10月&2015年2月セレンデピトゥス・スタジオ(メヘレン、ベルギー)
オランダ・チェロ界の巨匠ピーター・ウィスペルウェイが盟友パオロ・ジャコメッティと取り組んだシューベルト&ブラームスの「デュオ作品全集」シリーズの第1巻。チェロに限らず、その他の楽器のために書かれたデュオ作品も含めて網羅するという大規模なプロジェクトです。今作はシューベルトとブラームスによるヴァイオリンやクラリネットのために書かれた作品に、レーガーの無伴奏作品を組み合わせています。

Avie
AV-2743(1CD)
神秘の詩
R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op.18
フォーレ
:夢のあとに Op.7-1
ブロッホ
:ヴァイオリン・ソナタ第2番 B.58「神秘の詩」
シューベルト
:アヴェ・マリア D.839
ダンビ・ウム(Vn)、
ユホ・ポホヨネン(P)

録音:2024年6月20日-22日(ニューヨーク)
韓国系アメリカ人、ダンビ・ウムの2枚目となるソロ・アルバム。彼女はその技巧、個性的な音、解釈の繊細さでストラッド誌やBBCミュージック・マガジンによって高い評価を受けた若手ヴァイオリニストであり、ユーディ・メニューイン国際コンクールでは銀賞を受賞しました。デビュー・アルバムとなった前作(AV-2615)では批評家から絶賛され、このアルバムでも1683年製のニコロ・アマティを操り、叙情的な美しさと深い響きでリスナーを魅了します。近年の予定には、ワシントンDCのフィリップス・コレクション、ニューヨークのリンカーン・センター、サンフランシスコのハーブスト劇場でのリサイタル・デビューが含まれており、益々の活躍が期待されています。

Hyperion
CDA-68354(1CD)
シューマン:ヴァイオリン・ソナタ集
ヴァイオリン・ソナタ第1番イ短調 Op.105/ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ短調 Op.121/ヴァイオリン・ソナタ第3番イ短調 WoO.27
アリーナ・イブラギモヴァ(Vn)、
セドリック・ティベルギアン(P)

録音:2023年12月13日-16日、ヘンリー・ウッド・ホール(ロンドン)
Hyperion、そして21世紀を代表する至高のデュオ。アリーナ・イブラギモヴァとセドリック・ティベルギアン待望の新録音! コロナ禍によりレコーディング計画が乱れ、ソロとして約2年半ぶり、デュオとしては約3年ぶりの新録音となったアルバムでは、2024年11月の来日公演でも素晴らしい演奏を披露してくれた、シューマンのヴァイオリン・ソナタを収録! 1950年代初頭にシューマンが交流した当時の傑出した音楽家たち(ヨーゼフ・ヨアヒム、フェルディナント・ダヴィット、クララ・シューマン)らの才能に触発されて書いたヴァイオリン・ソナタ第1番、第2番。アルベルト・ディートリヒ、ヨハネス・ブラームスとの共同で作成した「F.A.E.ソナタ」から、シューマン作の楽章を転用し新たな楽章を追加して完成させたヴァイオリン・ソナタ第3番。晩年のシューマンが遺したこれらの情熱的で強烈な傑作を、イブラギモヴァとティベルギアンによる献身的な演奏でお楽しみください。

Gutman Records
GUTMANCD-232(1CD)
モーツァルト:変ホ長調の室内楽作品集
クラリネット、ヴィオラとピアノのための三重奏曲 変ホ長調 KV498「ケーゲルシュタット・トリオ」
ピアノ・ソナタ第4番 変ホ長調 KV282
ピアノと管楽のための五重奏曲 変ホ長調 KV452
トーマス・ベイエル(P)、カメラータRCO

録音:2020年12月7日-11日、フィルハーモニー(ハールレム、オランダ)
2019年からヤング・ピアニスト・ファウンデーションの芸術監督を務め、2022年にはオランダの教育・文化・科学省からクラシック音楽家に与えられる最高の国家賞「オランダ音楽賞(Nederlandse Muziekprijs)」を受賞した1988年生まれのオランダ人ピアニスト、トーマス・ベイエル。ロイヤル・コンセルトヘボウOのメンバーで構成されるカメラータRCOと共演で贈る、「ピアノ協奏曲集」(GUTMANCD-172/GUTMANLP1)に続くモーツァルト・アルバムは、変ホ長調の作品に絞った室内楽作品集。時には寛大で温かく荘厳に、時には陽気さや気楽さを持って響く変ホ長調の様々な色を発見させてくれる1枚です。
Gutman Records
GUTMANCD-242(1CD)
枯葉〜ドビュッシー、I.ホルスト、グリーグ、武満徹:弦楽四重奏曲集
ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調 Op.10
イモジェン・ホルスト:ファンタジー・クァルテット
グリーグ:弦楽四重奏曲第1番 ト短調 Op.27
武満徹:枯葉(弦楽四重奏版/原曲:ジョゼフ・コズマ)
ゴヤQ

録音(ライヴ/セッション):2024年5月18日-20日、ヴァールセ教会(アムステルダム、オランダ)
副首席ヴィオラ奏者である小熊佐絵子など、ロイヤル・コンセルトヘボウOのメンバーで2014年に結成されたSQ、ゴヤ四重奏団。このアルバムでは「自然への愛」をコンセプトに据え、自然の香りや質感、風景、色を思い出させる作品で季節の移り変わりを体現しています。世界有数のオーケストラのメンバーによる気品あふれる演奏が私たちに豊かな感性を授けてくれます。

decurio
DEC-010(1CD)
テージョ〜ポルトガルの弦楽四重奏曲集
ルイス・デ・フレイタス・ブランコ
(1890-1955):弦楽四重奏曲
ジョリ・ブラガ・サントス(1924-1988):弦楽四重奏曲第1番ニ短調 Op.4
テージョSQ

録音:2023年4月27日-30日
20世紀のポルトガルを代表する作曲家による弦楽四重奏曲集。ルイス・デ・フレイタス・ブランコ(1890-1955)はフンパーディンクやドビュッシーなどに学んだ作曲家で、その作品は印象派に近いものがあり、21歳の時に作曲され初めて出版されたこの作品にもその影響を感じることが出来ます。ジョリ・ブラガ・サントス(1924-1988)は、「ポルトガルらしさ」を感じさせる作曲家です。民族的な音楽を使用することによってポルトガル音楽の特徴を活かしています。
ヨーロッパの様々な国で活躍する若いポルトガル人によるテージョSQは、母国の作曲家の作品を世界中のリスナーに届けたいと考えています。

Signum Classics
SIGCD-883(3CD)
ベートーヴェン:初期弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲第1番ヘ長調 Op.18-1
弦楽四重奏曲第2番ト長調 Op.18-2
弦楽四重奏曲第3番ニ長調 Op.18-3
弦楽四重奏曲第4番ハ短調 Op.18-4
弦楽四重奏曲第5番イ長調 Op.18-5
弦楽四重奏曲第6番変ロ長調 Op.18-6
カリドルSQ

録音:2021年〜2023年
BBCミュージック・マガジンによって「非常にコレクション価値が高い」と評されたカリドルSQによるベートーヴェンの弦楽四重奏曲集の第3弾は、初期作品を収めた3枚組。これまでのリリースは、BBCミュージック・マガジン賞・室内楽部門の受賞や、グラモフォン誌の「Recording of the Month」など非常に高い評価を得ています。偉大な伝統と現代の研究や解釈を融合させ、普遍的なメッセージ性を追求した意欲的な演奏にご注目ください。

ニューヨークで活動するカリドルSQは、2016年に10万ドルという超高額賞金(室内楽では世界最高額)で知られるM-Prize国際室内楽コンクールで優勝し、国際的なキャリアをスタート。ボルレッティ・ブイトーニ財団賞を獲得した最初の北米のアンサンブルとなり、BBCラジオ3のニュー・ジェネレーション・アーティストにも選ばれるなど世界から注目を浴び、2018年には優れた若手演奏家に贈られるエイヴリー・フィッシャー・キャリア・グラントも受賞しています。

MUSIC&ARTCOMPANY
MA-1017(1CD)
「バウンドレス〜境界を越えて」
キム・ジェウォン:ザ・ハーモニクス
ラッセル・ピーターソン:ヴィオラ、アルト・サクソフォンとピアノのための三重奏曲より 第1楽章
フォーレ:パヴァーヌ Op.50
大島ミチル:風笛
モリコーネ:続・夕陽のガンマン
ヘラルド・マトス・ロドリゲス:ラ・クンパルシータ*
ハチャトゥリアン:剣の舞
ピアソラ:リベルタンゴ*
パク・ジヌ:氷の池*
チョン・イングォン:心配しないで、君
サヌリム:回想
ボーナストラック〜あなたに楽しいクリスマスを(ライヴ録音)**
ザ・ハーモニクス〔ブランドン・チェ(Sax)、パク・ジョンソン(ハーモニカ)〕、
チョ・ヨンフン(P)、ジェームス・キム(Vc)*、チョン・サンヒョク(G)*、キム・ジョンホ(Cb)*/**

録音:2024年7月3日、5日、10日&26日オーディオガイ・スタジオ(通義洞、ソウル、韓国)
韓国においてそれぞれの分野の第1人者としで目覚ましい活躍を見せており、同国のクラシック界に新たな風を吹き込み続けている2人のアーティスト、ハーモニカ奏者パク・ジョンソンとクラシック・サックス奏者ブランドン・チェのデュオ・アンサンブル「ザ・ハーモニクス(The HarmonicS)」のファーストアルバム「バウンドレス(Boundless)」!
ハーモニカとサクソフォンという2つの楽器によるアンサンブルのスタイルも非常に斬新ですが、何よりも2つの楽器が持つ魅力的かつ特有の音楽的色彩、そしてパク・ジョンソンとブランドン・チェの意欲あふれるチャレンジ精神の調和は特筆もの。
アルバム・タイトルの「バウンドレス(Boundless)」は「境界を越える」という意味も含んでおり、ザ・ハーモニクスの取り組みはジャンルやスタイルの境界を越えた自由な音楽的探究と新たな発見をもたらしてくれることでしょう。
ハーモニカとサクソフォンは共に1840年代に誕生し約200年の歴史を持ちますが、クラシック音楽シーンの主流の舞台においては決して恵まれているとは言い難い状況が続いてきました。しかしながら、この2つの楽器の価値と可能性を開拓してきた多くの伝説的なアーティストの意志を受け継ぎ、パク・ジョンソンとブランドン・チェの2人もリサイタル、アンサンブル、オーケストラとの共演、特に初演作品の紹介や新作委嘱など様々な演奏活動を通じて、これらの楽器の地平を常に広げるために情熱を注ぎ続けています。
今回のアルバム「バウンドレス(Boundless)」では、クラシックとジャズ、ポップス、OST、コンテンポラリーなど、様々なスタイルの音楽が選ばれており、ハーモニカとサクソフォンという一見するとユニークな編成のアンサンブルを気軽に、そして自然体で愉しめる曲がバランスよく収録されているところもポイントでしょう。ハーモニカの温かく叙情的でありながら、時には非常に軽快で華やかなサウンド、サクソフォンの同じく華やかでありつつ、それに劣らぬ木管楽器の柔らかさと深みのあるサウンドという異なる魅力が、様々なジャンルやスタイルと結びつき、聴衆を「境界を越えた」新しい音楽体験に誘います。

オクタヴィア
OVCC-00175(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価
3520★★2024年12月18日発売
トロンボーン六重奏による「ドラゴンクエストW」
序曲
王宮のメヌエット
勇者の仲間たち(間奏曲〜戦士はひとり征く〜お
てんば姫の行進〜武器商人トルネコ〜ジプシー・ダ
ンス〜ジプシーの旅〜間奏曲)
街でのひととき(街〜楽しいカジノ〜コロシアム〜街)
勇者の故郷〜馬車のマーチ
立ちはだかる難敵
恐怖の洞窟〜呪われし塔
エレジー〜不思議のほこら
のどかな熱気球のたび
海図を広げて
ピサロ〜ピサロは征く
謎の城
栄光への戦い(戦闘〜邪悪なるもの〜悪の化身)
導かれし者たち
※作曲:すぎやまこういち/編曲:小田桐寛之
バックボーン・ジャパン
1st 小田桐寛之
2nd 青木昂
3rd 福田えりみ
4th 池上亘
5th 井口有里
Bass 篠崎卓美

録音:2023年9月19-20日東京・第
一生命ホール、2024年5月28-30日、東京・稲城@プラザ
オクタヴィア
OVCC-00176(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

3520★★2024年12月18日発売
トロンボーン六重奏による「ドラゴンクエストX」
序曲のマーチ
王宮のトランペット
街角のメロディ〜地平の彼方へ〜カジノ都市〜街
は生きている〜街角のメロディ
愛の旋律
空飛ぶ絨毯〜大海原へ
洞窟に魔物の影が〜死の塔〜暗黒の世界〜洞
窟に魔物の影が
淋しい村〜はめつの予感〜さびれた村
哀愁物語
戦火を交えて〜不死身の敵に挑む
高貴なるレクイエム〜聖(ひじり)
大魔王
天空城
結婚ワルツ
<bonus track> ずっこけモンスター
※作曲:すぎやまこういち/編曲:小田桐寛之
大人気ゲーム音楽「ドラゴンクエスト」のトロンボーン六重奏版CDが登場。すぎやまこういち氏が公 認した小田桐寛之による編曲です。 Bachのトロンボーンを愛用する「バックボーン・ジャパン」の卓越した技術と息の合ったアンサンブ ルにより、楽曲の魅力が引き出されています。「ドラゴンクエスト」のファンはもちろん、ゲームを プレイしていなくとも、どんな方でも楽しんでいただけるCDです。
オクタヴィア
OVCX-00099
(1SACD+DVD)
日本語解説付国内盤
税込定価

3630★★2024年12月18日発売
前田妃奈IN CONCERT
【CD】
グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ 第1番ヘ長調 作品8
ヴァイオリン・ソナタ 第2番ト長調 作品13
ヴァイオリン・ソナタ 第3番ハ短調 作品45

【DVD】 ※初回限定パッケージのみ
グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ 第1番より 第1楽章
ヴァイオリン・ソナタ 第3番より 第2楽章
特典映像
前田妃奈(Vn)、久末航(P)

録音:2024年8月2-5日 高崎芸術劇場
リサイタル・録音・映像によって才能溢れる若手演奏 家を多角的に紹介する、大友直人が贈る高崎芸術劇場 の「T-Shotシリーズ」第十三弾。難関で知られるヘン リク・ヴィエニアフスキ国際ヴァイオリンコンクール で優勝した前田妃奈。圧倒的に豊かな感性と際立った 集中力による渾身の演奏。魅力溢れるヴァイオリニス トの初ソロCD+DVD。 [発売元・(公財)高崎財団]

Aulicus Classics
ALC-0121(1CD)
2750★★
ブラームス:ピアノ四重奏曲第1番ト短調Op. 25 ジョルジア・トマッシ(P)、ガブリエーレ・ピエラヌンツィ(Vn)
フランチェスコ・フィオーレ(Va)、ダニロ・スクイティエーリ(Vc)

録音:2023年1月28日 ローマ・サピエンツァ大学 大ホール(ライヴ)
先行リリースされた、ブラームスのピアノ五重奏曲(ALC 0122)と同日のコンサートの演奏で ある。この演奏も活気に溢れていて、当日の熱気が伝わってくる。とても明快な演奏が、若き 日のブラームスを感じさせてくれています。 ピアノのトマッシは、1970 年ナポリ出身。ヴェルディ音楽院、イモラ音楽院でフランコ・スカラに 師事する。1992年に、ルービンシュタイン国際コンクールでグランプリを受賞した。ヴァイオリ ンのピエラヌンツィは、ジェノヴァのパガニーニ・コンクール、ティボール・ヴァルガ国際コンク ールで優秀な成績を修めています。ヴィオラのフィオーレはサンタチェチーリア音楽院で学ぶ。 アッカルド、ベルキン、ソプラノのレナータ・スコット他の多くの有名アーティストと共演してい る。アッカルドのカルテットのメンバーであり、またアッカルドの招きでイタリアの多くの室内オ ーケストラで活躍しています。スクイティエーリは、カンポバッソ音楽院、サンタチェチーリア音楽 院で学ぶ。イオネスク、アルドゥレスク、デメンガ等に師事。多くの国際コンクールで上位入賞 を果たし、ハイドン、エルガー、ドヴォルザークの協奏曲のCD がリリースされています。
Aulicus Classics
ALC-0124(1CD)
2750★★
パガニーニ:ヨーロッパ未出版作品集
(1)クララ・ヴィークへの前奏曲(弦楽オーケストラ版)
(2)祈りのためのソナタ(Vn・パート復元版)
(3)魔女たち(Vnと弦楽番)
(4)カンタービレ
(5)(6)ヴァイオリンとギターのためのソナタ ホ短調Op. 3-6
(7)あなたはアレクサンドリア人だ(無伴奏)
(8)(9)カノンによる2つの二重奏
(10)首席ヴァイオリンのためのソナタ
(11)フィナーレ付きのアリア・ヴァリアータ
(12)悲しみのアダージョ(Vn協奏曲第 4番より)(P伴奏版)
(13)別れのカプリース(無伴奏)
ルカ・ファンフォーニ(Vn)
(1)(2)アントニオ・デ・ロレンツィ(指)
パルマオーケストラのメンバー
(3)レアーレ・コンチェルト・アンサンブル【ダニエレ・ファンフォーニ(Vn) 、アントネッラ・タネッティ(Vn) 、アルマンド・バリッリ(Va) 、マッシミリアーノ・ファンフォーニ(Vc) 】
(4)-(6)ヴェリオ・フォリアーロ(G)
(8)(9)カルロ・カンティーニ(Vn)
(10)ダニエレ・ファンフォーニ(Vn)
(10)マッシミリアーノ・ファンフォーニ(Vc)
(12)マリノ・ニコリーニ(P)

録音:2023年9月21日、10月28日、11月3日サンマッジョーレ・テルメ カリアティーズの間
パガニーニの珍しい作品集。多くの共演者と録音した CD なのでバラエティに富んだ内容と なっていて大変楽しめる。共演者も含めて快活な演奏で、スッキリとした後味を残してくれます。 トラック2「祈りのためのソナタ」は、ロッシーニの「モーゼ」のメロディが出てくるが「モーゼの主 題による幻想曲」とは別の曲です。 ルカ・ファンフォーニは、1964 年パルマ出身。ミラノ・ヴェルディ音楽院で学ぶ。サルヴァトー レ・アッカルドに師事。1984年にパガニーニ国際コンクールで、エンリーコ・コスタ賞を受賞。 パガニーニやバロック音楽を得意にしています。パガニーニを中心に、ダイナミック・レーベルか ら多数のCD がリリースされています。

MSR
MS-1624(1CD)
古典派の弦楽三重奏曲の発見 第4集
ロンバルディーニ=ジルメン(1745-1818):ソナタ へ短調 Op.1-6(2Vn、Vc)
ハイドン:ディヴェルティメント ト長調H.V:20(2Vn、Vc)
J.C.バッハ(1735-82):ソナタ へ長調B.40(2Vn、Vc)
ル・デュク(1742-77):トリオ へ短調Op.5?6(2Vn、Vc)
ボッケリーニ:トリオ ハ短調Op.14?2(Vn、Va、Vc)
ヨーゼフ・シュミット(1734-91):トリオ ト長調Op.11?3(Vn、テノール、Vc)
ロンバルディーニ=ジルメン:トリオ 変ロ長調 (2Vn、Vc)
ヴィヴァルディ・プロジェクト【エリザベス・フィールド(Vn)、アリソン・ナイキスト(Vn、Va)、ステファニー・ヴィアル(Vc)】(ピリオド楽器使用)

録音:2023年6月20-24デューク大学ボールドウィン・オーディトリアム
ヴィヴァルディ・プロジェクトは、2006年に結成されたアンサンブル。ヴァイオリンのフィールドとチ ェロのヴィアルが中心となり、様々な編成で演奏活動を行なっています。メンバーはそれぞれバロック から古典派のレパートリーを、ドイツ・グラモフォン、フンガロトン、ナクソス、デロス、ドリアン他の有 名レーベルからCD を多数リリースしています。 ヨーゼフ・シュミットのトリオ ト長調で記されているテノールとは、ヴィオラ(A)よりもサイズの大き な弦楽器のことです。現在ではあまり使用されていない。今回は、ヴィオラで演奏されていると思 われます。ピリオド楽器による演奏だが、響きの豊かな柔らかい音色で録音されています。程よくホール トーンも感じられて、心地よい空間の演出がされています。演奏もクリアで澱んだところが無く、大変 後味の良い仕上がりとなっています。
MSR
MS-1838(1CD)
ウェーヴレングス(波長)〜アメリカのクラリネット、チェロ、ピアノのための新作集
(1)-(6)キナン・アズメ(b.1976):散らばったスケッチ(2012、クラリネット、チェロ)
(7)ピエール・ジャルベール(b.1967):紫外線(2013)
(8)トッド・コクラン(b.1951):ソウル・バード(2022)
(9)リビー・ラーセン(b.1950):トリオ・ノアール(2022)
(10)-(14)デイヴィッド・ルドウィク(b.1974):砂漠の花(2009/2022)
(15)-(17)ローウェル・リーバーマン(b.1961):クラリネット三重奏曲Op.128a(2015/2022)
ロミィ・ド・ギーズ=ラングロワ(Cl)
ドミトリー・アタピン(Vc)
(7)-(17)パク・ヘヨン(P)

録音:2022年5月23-25日 ネヴァダ大学 ハーラン・O & バーバラ・R ホール リサイタルホール
収録された作品は、どれも作曲家と演奏者の信頼関係から成立しています。祖国の民族音楽、科 学の神秘、ジャズや映画音楽でのキャリアから生まれたもの、古い犯罪映画からインスピレーション を得たもの、アメリカの銃社会への警鐘、演奏者からの改訂依頼に応えたものと様々です。殆ど の作品に標題が付いているのも、より良い理解の一助となっています。 ギーズ=ラングロワは、ヒューストンSO、グアナフアトSO(メキシコ)でソリストとして活躍 している他、リンカーンセンター室内楽アーティスト、ボストン室内楽協会のメンバーです。マサチ ューセッツ大学アマースト校で、クラリネット科の教授を務めています。

Musique en Wallonie
MEW-2409(1CD)
夜の詩曲イザイの作品
幻想曲 Op.32- ヴァイオリンと管弦楽のための
ロマンティックな小詩曲- ヴァイオリンのための、室内管弦楽の伴奏付き
パガニーニの主題による変奏曲 - ヴァイオリンと管弦楽のための
謝肉祭のサルタレッロ - ヴァイオリンと管弦楽のための
夜の詩曲 Op.29- ヴァイオリン、チェロと管弦楽のための
メンデルスゾーンの主題によるパラフレーズ - 声楽と管弦楽のための
スヴェトリン・ルセフ(Vn)
ジョルジェ・トゥドラケ(Vn)
アンリ・ドマルケット(Vc)
サラ・デフリーセ(S)
ベルギー王立リエージュPO
パブロ・ゴンザレス(指)

録音:2023年12月20-23日 サル・フィラルモニーク、リエージュ
ベルギーが誇る名ヴァイオリニスト、作曲家ウジェーヌ・イザイ。その演奏の困難さもあって、無伴奏ヴァイオリン・ソナタや「子供の夢」など一部 を除いて演奏機会の非常に少ない彼の作品ですが、このアルバムは管弦楽を伴う大規模な作品を6曲も集めたという、たいへん貴重なも の。多くは他にほとんど録音の無いものです。演奏陣も、ブルガリア出身で様々なレーベルからアルバムを発表しており、ZigZagレーベルから リリースされたパパヴラミのイザイ作品集では「2つのヴァイオリンのためのソナタ」で共演しているスヴェトリン・ルセフを中心に、エリザベート王妃 国際音楽コンクール2015年のセミ・ファイナリストの実績を持つルーマニア出身のジョルジュ・トゥドラケ、Evidenceレーベルからバッハの無伴 奏をリリースしたばかりのアンリ・ドマルケットなどの名手揃い。パブロ・ゴンザレス率いるリエージュ・フィルも作品に深い共感を寄せる力強い演 奏で支えます。企画と演奏内容の両面から、多くのヴァイオリン・ファンの期待に応え渇きを癒すアルバムです。

SOMM
SOMMCD-0696(1CD)
プロコフィエフ・マイルストーン 第2集
ヴァイオリン・ソナタ 第1番ヘ短調 Op.80
年老いた祖母の話 Op.31(N.ミルシテインによるヴァイオリンとピアノ編)
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ニ長調Op.115
ヴァイオリンとピアノのための5つのメロディ Op.35a
組曲『シンデレラ』より5つの小品 Op. 87a(M.フィヒテンホルツよるヴァイオリンとピアノ編)
歌劇「3つのオレンジの恋」 Op.33- 行進曲(J.ハイフェッツによるヴァイオリンとピアノ編)
ラナ・トロトヴシェク(Vn)
マリア・カニグエラル(P)

録音:2021年4月24,25日、2022年4月9、10日
プロコフィエフの多彩な室内楽作品に焦点を当てるシリーズ『プロコフィエフ・マイルストーン』。第2集はヴァイオリンをメインとした作品です。 1917年の十月革命を経てアメリカへ亡命し、国際的に活躍したプロコフィエフは1930年代半ばにソビエト連邦へ帰還。その後、「ロメオとジュリエット」を はじめとした成功作を生み出し、同時代に深い表現力持つ「ヴァイオリン・ソナタ第1番」を作曲しました。無伴奏ソナタはソビエト芸術委員会の委嘱作品 で新古典主義的なスタイルを持つ親しみやすい曲ですが、1948年の「形式主義」を批判する当局の影響で、プロコフィエフの生前には発表されず、死後 6年を経て初めて演奏された作品です。アルバムには他に4曲の編曲作品を収録。5つのメロディ以外は他の演奏家による編曲ですが、どれもヴァイオリン の特徴が見事に生かされています。とりわけハイフェッツが編曲した「行進曲」はプロコフィエフ本人も高く評価しました。 ジェーロ・リッチに師事したスロヴェニアのヴァイオリニスト、ラナ・トロトヴシェクとスペイン出身のピアニスト、マリア・カニグエラルが素晴らしいアンサンブルを聴か せます。

CPO
CPO-555024(1CD)
アレクサンダー・エルンスト・フェスカ(1820-1849):作品集
ピアノ三重奏曲第1番変ロ長調 Op.11
ピアノ三重奏曲第6番ヘ長調 Op.54
パイアン・トリオ【イリアン・ガルネッツ(Vn)、マリン・スメスノイ(Vc)、アレクサンドラ・ノイマン(P)】

録音:2014年5月26-28日
アレクサンダー・フェスカは、音楽家の父フリードリヒ・エルンスト・フェスカの息子として1820年に生まれました。彼が 6歳の時に、父が39歳の若さで亡くなりましたが、彼の才能は開花し、11歳で初めて行った公演で才能を認めら れ、音楽奨学金を受けてさらなる教育を受けました。1837年には、ヴァイオリニストのアンリ・ヴュータンとの共演で 注目を集め、以降も歌劇やピアノ三重奏曲を発表しましたが、演奏旅行中のブラウンシュヴァイクで健康を損ねて しまい、28歳でこの世を去りました。彼の作品のほとんどはピアノ曲と室内楽であり、その作風はメンデルスゾーンや シューマンを思わせるロマンティックなものですが、ベートーヴェンの伝統を継ぐ古典的な4楽章構成も守っており、 特に三重奏曲第1番ではその影響が顕著です。また、第6番は、民俗音楽からの影響とみられる鋭いリズムと勇 壮な主題が印象的で、フェスカならではの工夫が凝らされています。
CPO
CPO-555499(1CD)
ヨハン・フランツ・クサヴァー・シュテルケル(1750-1817):作品集
ピアノ三重奏曲 ニ長調 Op.30No.1StWV174/ 1
ピアノ三重奏曲 ハ長調 Op.30No.2StWV174/ 2
ピアノ四重奏曲 ニ長調(ロ長調) StWV157
トリオ・フォルテピアノ(古楽器使用)
ユリア・フーバー(Vn)
アーニャ・エンダーレ(Vc)
ミリアム・アルトマン(フォルテピアノ)
ウルズラ・プラッゲ=ツィンマーマン(Va)

録音:2021年6月28日-7月1日
ヨハン・フランツ・クサーヴァー・シュテルケルは、ヴュルツブルク生まれのピアニストで作曲家。幼少期、継父によって 音楽活動の制約を受けていましたが、母親の支援でピアノを始め、音楽の才能を開花させました。その後、14歳 でヴュルツブルク大学に進学し、聖職者を目指して学びながら音楽活動にも注力、1774年には司祭となり、平 行して交響曲や宮廷歌手のためのアリアを作曲、評価を高めました。彼の8曲の交響曲は、パリの「コンセール・ス ピリチュエル」で1777年からの5年間に50回以上も演奏され、1777年から79年の間にパリで最も多く作品が演 奏された作曲家となりました。彼は歌劇と十数曲の交響曲に加えて、数多くのピアノ三重奏曲と四重奏曲を作 曲。この作品30は1789年にアルタリア社から出版され「心地よい流れ、歌のような旋律、和声の統一が評価さ れました。とりわけ、鍵盤楽器が主導的役割を担うことが多かったこの時代の作品としてはヴァイオリンとチェロの役 割が強調されています。ピアノ四重奏曲は1804年の作品です。

SWR music
SWR-19157CD(1CD)
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ集
ヴァイオリン・ソナタ 第3番変ホ長調 Op.12 No.3
ヴァイオリン・ソナタ 第8番ト長調Op.30 No.3
ヴァイオリン・ソナタ第10番ト長調 Op.96
クリスティーネ・ブッシュ(Vn)
ステファニア・ネオナート(フォルテピアノ)

録音:2022年3月13日、2024年1月8日
アーノンクールのウィーン・コンツェントゥス・ムジクスなどで演奏し、ヘレヴェッヘのコレギウム・ヴォカーレのコン サートマスターを務めたクリスティーネ・ブッシュがベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタを録音。ヘレヴェッヘが自分 のやりたいことだけのために創設したレーベルPhi(フィー)でバッハの無伴奏をリリースするほど高く評価された ブッシュだけに、注目のリリースです。「春」や「クロイツェル」といった人気曲を避けた選曲からもこだわりがうかが えます。ここでは、ベートーヴェン作品に大きな影響を与えたとされるナネッテ・シュトライヒャーのフォルテピアノ、 製造番号1060のオリジナルを使用。4本のペダルと6オクターヴの音域を備えた1814年製造の楽器は、 1798年から1812年に作曲された3つのソナタを演奏するのに最適と言えるでしょう。演奏するステファニア・ ネオナートは、レオン・フライシャーやマルコム・ビルソンらに学び、2007年にブルージュの古楽コンクールフォル テピアノ部門で最高位(1位無しの2位)になった実力者です。

MClassics
MYCL-00056(1SACD)
日本語解説付国内盤
税込定価

Weaving Colors
ハキム(1955-):トランペットとオルガンのためのソナタ
ヒンデミット:オルガン・ソナタ 第2番
エベン:窓
ハイラー(1923-1979):舞曲 - トッカータ
バーバー:弦楽のためのアダージョ 作品11(トランペットとオルガン編)
大木麻理(Org)
佐藤友紀(Tp)

録音:2023年10月16-19日
府中の森芸術劇場ウィーンホール
多岐に渡る活動で高い評価を受けるオルガン奏者大木麻理と、 元東京SO首席奏者で現在ソリストとして活躍する佐藤友 紀のデュオ・プロジェクトの第1弾アルバムです。府中の森芸術劇場 ウィーン・ホールのヒンリッヒ・オットー・パーシェン社(ドイツ)製のパイ プ・オルガンを使用。大木が奏でる力強く彩り豊かなオルガンと、佐 藤の深みのある輝かしいトランペットのサウンドが織り重なり、美しい 荘厳な世界を作り上げます。二人の高い技術と音楽性によって、 近現代の作品が持つ色彩感が無限に広がります。ヒンデミットのソ ナタやハイラーの作品など、オルガンのソロ曲も収録。 新たな世界が広がるオルガンとトランペットのデュオ、お楽しみくださ い。

OMF
KCD-2100(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

バッハ:4つのフルート・ソナタ
フルートと通奏低音のためのソナタ ホ長調 BWV 1035
フルートとチェンバロのためのソナタ イ長調 BWV1032
フルートと通奏低音のためのソナタ ホ短調 BWV 1034
フルートとチェンバロのためのソナタ ロ短調 BWV1030
菅きよみ(フラウト・トラヴェルソ)
西山まりえ(Cemb)

録音:2024年3月秩父ミューズパーク音楽堂
バッハ不朽の傑作「ブランデンブルク協奏曲」の共演を重ね誕生した実力派コンビ、菅きよみと西山まりえ。 古楽界を牽引し、数々のアンサンブルで活躍してきた二人。バッハの4つの真作フルート・ソナタに取り組む。作曲家の音楽に敬意を表し身を 委ね、古雅な響きで会話をするかのような巧妙なるアンサンブルを披露する。空間を滑らかに漂い、豊かな音色が心地よい魅力に溢れる 菅のフラウト・トラヴェルソ。ときに清雅ときに華麗な西山のチェンバロが冴え渡る。未完である『フルートとチェンバロのためのソナタ イ長調 BWV1032- ヴィヴァーチェ』では菅自身による闊達な和声進行に導かれた補筆が聴ける。

BIS
BISSA-2654(1SACD)
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲第2番イ長調 op.68
弦楽四重奏曲第7番嬰ヘ短調 Op.108
弦楽四重奏曲第10番変ロ長調 Op.118
エルサレムSQ【 アレクサンドル・パヴロフスキ(Vn1)、セル ゲイ・ブレスラー(Vn2)、オリ・カム(Va)、キリル・ズロトニコフ(Vc)】

録音:2024年3月16〜19日/マルクス・シティックス・ザール(ホーエンエムス)
今や世界的クァルテットの代表格として活躍しているエルサレムSQがBISレーベルからショスタコーヴィチをリリース。2011 年からヴィオラのメンバーがアミハイ・グロスからオリ・カムに変わりましたが、デビューから四半世紀を過ぎた現在、ますます磨きがかかっております。
1930年代半ばにソビエト政権から公的な攻撃を受けたショスタコーヴィチ。彼の内面がもっとも色濃く反映され、私的な告白のための完璧な媒体となったのが 弦楽四重奏曲でした。1938年以降最晩年にいたるまでこのジャンルに取り組み、全15曲を作曲しております。
1944年作曲の第2番はその性格はとらえどころがなく戦争への直接的表現はないものの、暗く、力強く、時に不協和音を伴う、ショスタコーヴィチらしさがあ らわれた作品です。1959-60年作曲の第7番は3楽章構成。1954年12月に死去した最初の妻ニーナに捧げられています。1964年作曲の第10番はショス タコーヴィチ晩年の作品の中で最も有名な作品のひとつ。この時代になるとショスタコーヴィチの音楽はより静かな旋律で聴衆に訴えかけるような作品となりま す。各時代、表現のかわるショスタコーヴィチの名作を名団体が満を持して演奏しております。 (Ki)
BIS
BISSA-2693(1SACD)
リゲティ:弦楽四重奏曲第1番「夜の変容」(1953-1954)
バルトーク:弦楽四重奏曲第4番(1928)
リゲティ:弦楽四重奏曲第2番(1968)
マーメンSQ【ヨハネス・マーメン(Vn)、ライラ・バレンティン・ブラウン(Vn)、ブライオニー・ギブソン=コーニッシュ(Va)、シネイド・オハロラン(Vc)】

録音:2023年7月27〜31日/ワイアストーン・コンサート・ホール(モンマス)
2013年英国王立音楽大学(RCM)にて結成されたマルメンSQのBISレーベルからのデビュー盤はリゲティとバルトー クです。
リゲティの弦楽四重奏曲第1番「夜の変容」は4つの核となる音が様々に変容して姿をあらわし12のパートからなる作品。間をおかずに演奏されます。楽章 ごとに落ち着いたテンポと急速なテンポとが交互に置かれ、中間部に一曲だけワルツのリズムで優雅に演奏される楽章があります。一方、弦楽四重奏曲第2番は 1968年に書かれこちらは5つのパートからなります。リゲティに挟み収録されたバルトークの弦楽四重奏曲第4番は民俗音楽とアヴァンギャルドが巧みに融合さ れた実に魅惑的な作品で、リゲティに特に強い影響を与えた作品でもあります。高度な演奏技術を要す一方、弦楽器を熟知したバルトークがかつてない色彩と個性 を引き出した傑作です。注目のクァルテットが20世紀のハンガリーの主要作に挑みます。 (Ki)

NoMadMusic
NMM-115(1CD)
Broadway Rhapsody
1. ガーシュウィン:ガール・クレイジー序曲
2. ジョージ&アイラ・ガーシュウィン:リトル・ジャズ・バード
3. クルト・ワイル&アイラ・ガーシュウィン:My Ship
4. クルト・ワイル&オグデン・ナッシュ:I'm a Stranger Here Myself
5. ジョージ&アイラ・ガーシュウィン:スワニー
6. クルト・ワイル&マクスウェル・アンダーソン:ロスト・イン・ザ・スターズ
7. クルト・ワイル:Mack the Knife
8. クルト・ワイル&マクスウェル・アンダーソン:Stay Well
9. ジョージ&アイラ・ガーシュウィン:By Strauss
10. ジョージ&アイラ・ガーシュウィン:It ain’t Necesseraly So
11. クルト・ワイル&オグデン・ナッシュ:Speak Low
12. ジョージ&アイラ・ガーシュウィン:Stairway to Paradise
13. クルト・ワイル&ラングストン・ヒューズ:Lonely House
14. ジョージ&アイラ・ガーシュウィン:Blah, Blah, Blah
15. ガーシュウィン:Rhapsody in Blue
16. ガーシュウィン&デュボーズ・ヘイワード:Summertime
17. ジョージ&アイラ・ガーシュウィン:Love Walked in
18. ジョージ&アイラ・ガーシュウィン:Clap Yo' Hands
シリル・デュボワ、
アンサンブル・アルテコンボ【佐藤真由(Fl)、バティスト・ジビエール(Ob)、ロミ・ビショフ(Cl)、フランク・ジボルド(Bs)、シリル・ノルマン(Hrn)、ミヒャエル・エルツシャイド(P)】

編曲:すべてミヒャエル・エルツシャイド&フランク・ジボルド
フランスの人気テノールが歌う、スウィングする ジョージ・ガーシュウィンとクルト・ワイルのミュージカルの世界。1935年秋、当時の音楽界の中心にいたヴァイ ルとガーシュウィンは、ジャズ、クラシック、ポピュラーの要素を彼らならではの手法で独自に組み合わせて、新しい世界を創造していました。このアルバムは、劇場の 客席の興奮と、劇場の舞台裏の生活の両方を描いています。ピアノはガーシュウィンとワイルにとって重要な楽器で、またアンサンブルの楽器も、両作曲家が独創 的な使い方やラプソディ・イン・ブルーのあのグリッサンドを奏でさせたクラリネットなどが選択されています。テノール歌手のシリル・デュボワ、ピアニストのミカ エル・エルルハイド、そしてアルテコンボ管楽五重奏団が、音楽と同じくらい陽気な音楽のエネルギーを解放させています。

Nimbus Alliance
NI-6452(1CDR)
ジョゼフ・フィブス:弦楽四重奏曲集
ジョゼフ・フィブス(b.1974):弦楽四重奏曲第2番/弦楽四重奏曲第3番/弦楽四重奏曲第4番
ピアッティQ

録音:2023年12月&2024年6月(ロンドン)
大注目の現代作曲家、ジョゼフ・フィブスの弦楽四重奏曲集。2024年2月にはミューザ川崎でフィブスをテーマとした公演も開かれており、日本での認知度も着実に上がってきています。イギリス生まれのフィブスが母国の大作曲家、ブリテンの音楽に初めて出会ったのが弦楽四重奏曲であり、以来特に弦楽器のための作品にはインスピレーションを与えられ続けていると話しています。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

Signum Classics
SIGCD-888(1CD)
シューマン夫妻:クラリネットとピアノのための音楽
シューマン:3つのロマンス Op.94
 幻想小品集 Op.73/恋の曙 Op.101よ
 リートと歌 Op.96より第1曲「夜の歌」
 夕べの歌 Op.85-12/アダージョとアレグロ Op.70
クララ・シューマン:6つのリート Op.13より第
 3つのロマンス Op.22
 3つのリート Op.12より第2曲「美しさゆえに愛するのなら」
※シューマンのOp.94とOp.73以外はすべてジュリアン・ブリスによる編曲版
ジュリアン・ブリス(Cl)、
ジェームズ・ベイリュー(P)

録音:2023年6月25日-27日、ワイアストン・レコーディング・スタジオ(イギリス)
2021年の『ブラームス:クラリネット・ソナタ集』(SIGCD-671)が高く評価されたジュリアン・ブリスと、ジェームズ・ベイリューによる共演アルバム第2弾!
13歳でアメリカの名門インディアナ大学のアーティスト・ディプロマを取得した神童から、世界的名手へと成長を遂げたイギリスの天才クラリネット奏者ジュリアン・ブリス。本作では、シューマン夫妻の歌曲と室内楽曲を、自らが手がけた新たなアレンジで蘇らせています。シューマンの豊かな抒情性とクラリネットの柔らかな音色が織りなす、親密で温かみのある音世界を堪能できる一枚です。
Signum Classics
SIGCD-878(1CD)
魂の音2
サティ:ジムノペディ第1番
ヴィヴァルディ(フロリアン・クリストル編):ヴィヴァルディ・ヴァリエーション(原曲:弦楽のための協奏曲 ト短調 RV156)
マスネ:タイスの瞑想曲
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第17番 ニ短調「テンペスト」
リスト(ジュール・デ・スウェルト編):コンソレーション(慰め)第3番 変ニ長調 S.172*
エイナウディ:ベラ・ノッテ
クイーン(フランチェスコ・パリーノ編):ドント・ストップ・ミー・ナウ
アルマン・アマール(チェンジ・オブ・キー編): 空から見た地球*
キム・ミンジョン(P)、
ロビン・マイケル(Vc)*

録音:2024年2月19日-20日、オール・セインツ教会(イースト・フィンチリー、ロンドン)
ピアニストのキム・ミンジョンによる「魂の音」シリーズ第2弾。本作は、がんとの闘いに立ち向かう人々を励ますための作品集です。バロックの名曲から現代の映画音楽やポピュラー音楽まで幅広いジャンルの楽曲を収録しており、聴く者の心に深く響く選曲となっています。チェリストのロビン・マイケルも一部のトラックに参加し、サウンドにさらなる深みを与えています。

Tactus
TC-870003(1CD)
チェロとピアノのための退廃音楽
グイド・アルベルト・ファーノ(1875-1961):チェロ・ソナタ Op.7
レオーネ・シニガーリャ(1868-1944):チェロ・ソナタ Op.41
レンツォ・マッサラーニ(1898-1975):ソナティナ
リッカルド・ペス(Vc)、
ピエルルイジ・ピラン(P)

録音:2023年&2024年
ナチス・ドイツやイタリアのムッソリーニ独裁政権によって迫害され退廃芸術のレッテルを貼られたイタリアの作曲家たちによるチェロ・ソナタ集。
リッカルド・ペスは英国王立音楽カレッジを優秀な成績で卒業し、バロックから現代音楽まで幅広いレパートリーに取り組んでいる若きチェリスト&作曲家。新しいテクノロジーを駆使して若い世代にクラシック音楽を届ける活動にも尽力しており、パンデミック下ではオンライン音楽祭『AndraTuttoBene』の芸術監督も務めています。

KKE Records
KKE-24009(1CD)
クララ&ロベルト〜室内楽作品集
クララ・シューマン:ピアノ三重奏曲 Op.17
 ヴァイオリンとピアノのための3つのロマンス Op.22
シューマン:ピアノ四重奏曲変ホ長調 Op.47
フリーリングハウス・アンサンブル

録音:2024年1月8日-9日(ドイツ)
アマリリスSQの創設者であるグスタフ・フリーリングハウスによって創立されたフリーリングハウス・アンサンブルは、ドイツやヨーロッパ諸国において、国際的に受賞歴のある室内楽奏者、ソリスト、オーケストラの音楽家たちによって構成されています。
本アルバムは、デュオから四重奏まで、クララとシューマンの作品が演奏され、ロマンティックなメロディーと和声の転回に加えて、この2人の類まれな芸術と愛の関係を辿ります。ロベルトは、1842年にピアノ四重奏曲を作曲し、コンサート・ピアニストとして成功を収めたクララ・シューマンによって初演されました。その11年後に書かれたクララのロマンスは、ロベルトが世紀のヴァイオリニスト、ヨーゼフ・ヨアヒムとともに演奏旅行で演奏し、1846年に書かれたピアノ三重奏曲は、彼らの友人であるフェリックス・メンデルスゾーン=バルトルディを彷彿とさせ、そのヴィルトゥオーゾ的で前衛的な作曲スタイルが特徴的です。ハンブルクのヴァイオリニスト、グスタフ・フリーリングハウス率いるアンサンブルは、ニューイヤー・コンサート・ツアーに関連して、2024年の初めにブレーメンのゼンデザールでこのアルバムのレコーディングに臨みました。
KKE Records
KKE-23008(1CD)
Raices〜ラテン・アメリカの弦楽四重奏曲集
フアン・アントニオ・サンチェス:弦楽四重奏曲
ピアソラ:タンゴ・バレ
オルランド・カルドーソ:Entreverao de arcos
ヴィラ=ロボス:弦楽四重奏曲第1番
カルドーソ:アトリンカ
ラテン・ストリングス

録音:2023年8月21日-24日(ドイツ)
2つのヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ......ハイドンが「発明」した弦楽四重奏ほど、ヨーロッパのクラシック音楽を体現するジャンルはないでしょう。チリ、ベネスエラ出身で、主にドイツで活動しているSQ「ラテン・ストリングス」のデビュー盤は、彼らのルーツでもある4人のラテン・アメリカの作曲家(チリ、アルゼンチン、ベネズエラ、ブラジル出身)による古今の作品を取り上げています。
Kaleidos
KAL-63672(1CD
ビター・スウィート〜第三帝国の陰の音楽
シュルホフ:アルト・サクソフォンとピアノのためのホット・ソナタ
ヒンデミット:ヴィオラとピアノのためのソナタ Op.11-4
ヒンデミット:アルト・サクソフォンとピアノのためのソナタ
ベン=ハイム:3つの無言歌
ミヨー:スカラムーシュ
duo.klax〔レジーナ・ライター(Sax)、
ダンリン・フェリックス・シェン(P)〕

録音:2023年9月(ドイツ)
サクソフォン奏者のレジーナ・ライターとピアニストのダンリン・フェリックス・シェンによるduo.klaxは、ナチス独裁時代に追放されたとされる作曲家たちの作品を取り上げています。どんなに叙情的で美しい作品であっても、歴史の暗い影がこれらの作品に重くのしかかり、まるで苦みと甘みが等しく心にも耳にも響くカクテルのようです。

GWK
GWK-163(1CD)
シンフォニック・ダンス
ラフマニノフ:交響的舞曲 Op.45*
フランク:前奏曲、フーガと変奏曲 Op.18
リゲティ
:6つのバガテル
キセノン・サクソフォン四重奏団、
セルゲイ・マルキン(P)*

録音:2023年5月、ドイツ
メンバー全員がヨーロッパ有数の名門大学、ケルン音楽大学で室内楽と現代音楽の修士号を取得しているというキセノン・サクソフォン四重奏団、待望のセカンドアルバムが登場!
アルバムのタイトルにもなっているラフマニノフの「交響的舞曲」では、ピアニストのセルゲイ・マルキンを加えたクインテット編成で「ロシアの魂」を余すところなく表現。続くフランクの「前奏曲、フーガと変奏曲」では、リスナーに楽曲の持つ神秘的な性格を体験させ、リゲティの「6つのバガテル」では深みのある前衛的なモダニズムが明らかになります。
アンサンブルの限界に挑戦する彼らの演奏は、各作品を鮮烈に彩り、聴く者を魅了します。フランクとラフマニノフは本作のための新しい編曲版、リゲティは作曲者公認の有名な編曲版で収録されています。

NCM KLASSIK
NCMK-9009(1CD)
シューマン、ブラームス&ブルッフ〜後期ヴィオラ作品集
ブラームス:ヴィオラ・ソナタ第2番変ホ長調 Op.120
ブルッフ:ロマンス Op.85
シューマン:おとぎの絵本 Op.113
シン・ユンギョン(Va)、ハン・ジウン(P)
7歳で大邱SOと共演を果たしてソロ・デビューを飾り、フィラデルフィアのテンプル大学でイザイの最後の弟子であるレジェンド、ヤッシャ・ブロドスキーに師事した韓国の音楽家シン・ユンギョンの自身初となるソロ・レコーディング。
当初はヴァイオリンの演奏をメインとしていたシン・ユンギョンでしたが、演奏活動を重ねていく中でヴィオラの音色に魅了され、本格的にヴィオラ奏者として活動することに。初のソロ録音がヴィオラによる演奏となったことも自然の流れでした。作品の選択に始まり、和声の変化と構造、音楽の流れを入念に分析しながら、作曲家の意図を把握し、そこへ限りなく近づくために努力したというシン・ユンギョン。韓国におけるソロ楽器としてのヴィオラの知名度の向上に大きな役割を果たしています。
NCM KLASSIK
NCMK-9005(1CD)
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ集
ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調 Op.78/ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 Op.100/ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調 Op.108
イ・キョンソン(Vn/1723年製ヨーゼフ・グァルネリ)
イ・ジンサン(P/第1番)
ノ・イェジン(P/第2番)
キム・テヒョン(P/第3番)

録音:2018年9月26日、2019年1月14日&5月5日ソウル大学コンサートホール(ソウル、韓国)
ソウル大学ではキム・ナミュンに、ピーボディ音楽院ではシルヴィア・ローゼンバーグに師事してアーティスト・ディプロマと修士の学位を取得。ジュリアード音楽院ではロバート・マン、ドロシー・ディレイなどの世界的名指導者に師事したヴァイオリニスト、イ・キョンソン。1991年、韓国人で初めてワシントン国際コンクールで1位に輝き、同年のモントリオール国際コンクール、レオポルト・モーツァルト国際ヴァイオリン・コンクール、1993年のエリザベート王妃国際音楽コンクール、1994年のチャイコフスキー国際コンクールなど、名だたる国際コンクールで入賞し、世界の舞台でその実力を認められた韓国を代表するヴァイオリニストの1人です。
ソリスト、室内楽奏者として活躍すると同時に、アメリカのオバーリン音楽院とヒューストン大学で准教授を務めた後、母国のソウル大学の教授に着任。2023年にはインディアナ大学ジェイコブズ音楽院のヴァイオリン専攻の権威ある「ドロシー・リチャード・スターリング・チェアー」に招聘され、2024年にはベルギーのエリザベート王妃国際音楽コンクールのヴァイオリン部門の審査員に選出されるなど、世界各地で活躍を続けています。
ブラームスの3曲のヴァイオリン・ソナタは母校であるソウル大学で収録されており、作品の特徴を最大限に描くため3曲とも異なるピアニストと共演しているところもポイント。美しく柔らかさ音色と表現力の強さがブラームスの陰影、ロマンティシズム、高揚感を巧みに表現しています。
NCM KLASSIK
NCMK-9003(1CD)
ブラームス:ピアノ三重奏曲集
ピアノ三重奏曲第1番ロ長調 Op.8/ピアノ三重奏曲第2番ハ長調 Op.87
トーナス・トリオ〔ヤン・コウン(Vn)、イ・カンホ(Vc)、チュ・ヒソン(P)〕

録音:2017年9月1日、2018年7月2日スタジオ・パジュ(韓国)、ソウル大学コンサートホール(韓国)
韓国の第1線で活躍を続けるヴァイオリニスト、チェリスト、ピアニストによって結成された常設のピアノ三重奏団、トーナス・トリオによるブラームスのピアノ三重奏曲集。
ボストンのニューイングランド音楽院出身という共通点を持つヴァイオリンのヤン・コウン、チェロのイ・カンホ、ピアノのチュ・ヒソンによって構成されているトーナス・トリオは、アメリカ北東部10都市ツアーを成功させた後に演奏拠点を韓国へと移し、ロシアン・レパートリー、ブラームスのピアノ三重奏曲全曲、ベートーヴェンのピアノ三重奏曲全曲の演奏に取り組み大成功を収めています。
ヴァイオリンのヤン・コウンは1991年のパガニーニ国際音楽コンクールにおいて入賞を果たし、留学経験のない韓国育ちの演奏家が著名な国際音楽コンクールで入賞を果たすという快挙を達成した音楽家(アメリカ留学前に受賞)。チェロのイ・カンホも12歳でソウル市立SOと共演を果たした経歴を持ち、ピアノのチュ・ヒソンはロンドンでのリサイタルを聴いた評論家ジェフリー・クランクショウに「バッハの最初の小節を聴いた瞬間から、真のアーティストだと悟ることができた。」と激賞されたエピソードを持っています。

CONTINUO Classics
CC777-756(1CD)
バルトーク&カトワール ピアノ五重奏曲
カトワール:ピアノ五重奏曲ト短調Op.28
バルトーク:ピアノ五重奏曲ハ長調Sz.23
広瀬悦子(P)スタインウェイD274(カトワール)、ファツィオリ280(バルトーク)
エリゼ四重奏団【ワジム・チジク、パブロ・シャッツマン(Vn)、アンドレイ・マラーホフ(Va)、イーゴリ・キリチェンコ(Vc)】

録音:2023年10月/ムードン・スタジオ
広瀬悦子期待の室内楽登場。バルトーク初期とロシアのカトワールの2篇で、これだけの高水準演奏は聴き応え満点のうえ、どちらも録音に恵まれていないため 非常に貴重でもあります。
ゲオルギー・カトワール(1861-1926)はチャイコフスキーとラフマニノフ、スクリャービンの間の世代の作曲家で、カバレフスキーの師。同世代のアレンスキー、 タネーエフ、リャプノフらと同様にピアノの名手で、非常に技巧的で充実したピアノ曲を数多く残しています。ピアノ五重奏曲は1914年の作で、チャイコフスキー の伝統上にありながらスクリャービンらアヴァンギャルドの影響もかすかに感じられ非常に新鮮。
バルトークのピアノ五重奏曲は1904年、彼が22歳の作。20世紀になってはいたものの、作風的には19世紀的で演奏時間40分を超える大作です。バルトー クといえば6篇の弦楽四重奏曲が有名ですが、ピアノ五重奏曲はメロディアスで温和な作風ながらそれらを予感させる部分が散見されるのも興味津々です。推進 力に満ちた生命感はバルトークならではの魅力です。
ロシアの演奏家を中心としたエリゼ四重奏団は一糸乱れぬアンサンブルが驚異的。両作ともピアノの名手のものだけにピアノの存在感と華々しい技巧が圧倒的で すが、広瀬悦子の絶 (Ki)

APARTE
AP-330(1CD)
私たちにあるのは人生だけ
(1)ジョン・ケージ:ソロ・フォー・ヴォイス49
(2)ダウランド:早まって死んではならぬ
(3):悲しめ、昼は闇に去った
(4):悲しみよ、とどまれ
(5)ケージ:ファイヴ
(6):ソロ・フォー・ヴォイス91
(7)ダウランド:それほど私を困らせたいなら
(8)ケージ:8つのウィスクス
(9):ドリーム
(10)ダウランド:私は見た、あの人が泣いているのを
(11):あふれよ、わが涙
(12)ケージ:ア・ドリーム
(13)ダウランド:彼女は眠っている
(14)ケージ:ア・ルーム
(15)ダウランド:時間の長子(第1部)
(16):ならば座りこんで(第2部)
(17):人が「来たれ」と歌う時(第3部)
(18)スティング&ドミニク・ミラー:シェイプ・オブ・マイ・ハート
ジャン=クリストフ・グロッフェ& テレーム
スティング (18)

録音:2023年3月26-30日/モン・アナログ(フランス)
ジョスカン・デ・プレと電子楽器と組合せたり、シューベルトとクレマン・ジャヌカンの邂逅を妄想したりなど破天荒な発想でハイブリッド芸術を聴かせてくれるジャ ン=クリストフ・グロッフェとテレーム。歌2名とリュート(ヴィオラ・ダ・ガンバ兼用)の3人で構成され、グロッフェ自身歌っています。彼らが今回はダウランドと ケージという400年離れたふたりの「ジョン」を融合させました。
ダウランドとケージの音楽は全く異質に思えますが、冷静な表現、簡潔な形式、親密さ、そして言葉そのものから生まれる喜びという点で共通しています。グロッ フェとテレームはダウランドの2声とリュートのための全作品を披露しているのに加え、ケージの歌をリュート歌曲に仕立てました。これが何の違和感もないのがさ すがで、じっくりひたることができます。
さらにロックバンド「ポリス」のメンバーとして知られるスティングが1993年にギタリストのドミニク・ミラーと共作し、翌年映画「レオン」で世界的にヒットした 「シェイプ・オブ・マイ・ハート」をリュート歌曲にカバー。スティング本人の歌で楽しめます。スティングは長年ダウランドのファンで、2006年には自身の歌唱で ダウランド作品集のアルバムをリリースしているほど。その際は演奏者として録音しましたが、今回は彼の作品をダウランド化。ダウランドは当時の流行歌をリュー ト歌曲にしたので、それが違和感ないことに気づかせてくれます。まさにダウランドが現代に生きていたら行ったであろうことを実現しています。超オススメ。 (Ki)

PROSPERO CLASSICAL
PROSP-0109(1CD)
シューベルト:弦楽五重奏曲 ハ長調 D.956(マヤ・リサク・バローゾ編曲によるサクソフォン五重奏版) マヤ・リサク・バローゾ(ソプラノSax)
ハバネラQ

録音:2024年
伝説的なサックス・カルテット「ハバネラ四重奏団」の結成30周年を記念して、スイス・スロベニア出身のサクソフォン奏者、マヤ・リサク・バローゾがシューベ ルトの弦楽五重奏曲をサクソフォン用に編曲し、ともに演奏したアルバム。シューベルト最晩年の大作を丹念に研究し5本のサクソフォンに移し変えた意欲作で、一 見不可能と思わせる世界がありありと広がっています。 (Ki)

FIRST HAND RECORDS
FHR-163(1CD)
マシュー・オウェイン・ジョーンズ:室内楽作品集
マシュー・オウェイン・ジョーンズ(1974-):弦楽四重奏曲第1番『デレティア』(1993)
 木管五重奏曲(2016)
ニールセン:アラジン Op.34[マシュー・オウェイン・ジョーンズ編(2020)]
アン サンブ ル・ミッドヴェスト

録音:2017-2018年/デンマーク
※すべて世界初録音
ウェールズの作曲家マシュー・オウェイン・ジョーンズ(1974-)の作品集。全曲世界初録音。ニールセンの劇音楽『アラジン』からの室内楽編曲は一般的な組 曲と異なる選曲で全9楽章。編成はヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン、ピアノ。
デンマークを代表する室内楽団「アンサンブル・ミッドヴェスト」による演奏です。 (Ki)

Forgotten Records
fr-2307(1CDR)
ヴィンタートゥールSQ/シューベルト:室内楽曲集
ピアノ五重奏曲 イ長調 作品114, D667「ます」
弦楽四重奏曲第11番ホ長調 D.353
弦楽四重奏曲第12番ハ短調 D703
ヴィンタートゥールSQ
ピーナ・ポッツィ(P)
フレッド・ジャッキヤール(Cb)

録音:1949年
※音源:Concert Hall CM-3
Forgotten Records
fr-2302(1CDR)
モーツァルト:ピアノ四重奏曲第1番ト短調 K.478
ピアノ四重奏曲第2番変ホ長調 K.493
ピーナ・ポッツィ(P)
ジャック・デュモン(Vn)
レオン・パスカル(Va)
ロバート・サレス(Vc)

録音:1958年
※音源:Concert Hall MMS2118
Forgotten Records
fr-2298(1CDR)
シューベルト:ピアノ三重奏曲第1番変ロ長調 作品99、D898
ブラームス:クラリネット五重奏曲 ロ短調 Op.115*
ウィルヘルム・ヘッカー(P)
フランツヨーゼフ・メイアー(Vn)
クルト・ヘルツブルッフ(Vc)
フランツ・クライン(Cl)*
ギュンタ―・グーゲル(Vn)*、ヴェルナー・ノイハウス(Vn)*、エルンスト・ニッペス(Va)*、フェレンツェ・ミーハ(Vc)*

録音:1961年11月24-25日、1961年11月26日*
音源:Le Club Francais du Disque CFD282, Le Club Francais du Disque CFD288
Forgotten Records
fr-2293(1CDR)
ヒルディング・ルーセンベリ(1892-1985):作品集
交響曲第3番「男の一生」
弦楽四重奏曲第5番*
弦楽四重奏曲第6番#
トゥール・マン(指)
ストックホルムRSO
パレナンQ*
キンデルQ#

録音:k1953年、1956年#
※音源:Decca LXT2885, Swedish Society Discofil LT33122
Forgotten Records
fr-2087(1CDR)
ウェストウッドSQ&カウフマン
メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲 変ホ長調 MWV R18
グリンカ:弦楽四重奏曲 ヘ長調
チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲 イ短調 Op.50 「偉大な芸術家の思い出に」*
ウェストウッドSQ【ルイス・カウフマン(Vn)、ジョゼフ・ステパンスキー(Vn)、ルイス・キーフマン(Va) 、ジョージ・ナイクルグ(Vc)】
ルイス・カウフマン(Vn)*、カート・レーアー(Vc)*、シオドア・ザイデンバーグ(P)*

録音:1958年、1950年*
※音源:The Society for Forgotten Music S7006, Vox VLP6530
Forgotten Records
fr-2082(1CDR)
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第5番ニ長調「幽霊」
シューベルト:ピアノ三重奏曲第2番変ホ長調 Op.100, D.929*
チェコ・トリオ【ヨセフ・パーレニーチェク(P)、アレクサンドル・プロツェク(Vn)、ミロシュ・サードロ(Vc)]

録音:1962年5月27日ヴェルサイユ五月音楽祭、1962年5月24日パリ*(共に放送用ライヴ)

Da Vinci Classics
C-00961(1CD)
アコーディオン三重奏のための作品集
ペトリ・マッコネン(b.1967):原始への憧れ
クシシュトフ・オルチャク(b.1956):マエストーゾ・メスト
シュニトケ(1934-1998):ストラヴィンスキー、プロコフィエフとショスタコーヴィチへのオマージュ(ウラディーミル・ズビツキー/ジェルマーノ・スクルティによるトランスクリプション)
キンモ・ハコラ(b.1958):アララ
ジュラ・バーンケヴィ(b.1966):ディッソルツィオーニ
シュニトケ:「レヴィス・フェアリー・テイル」より
ヴィヤチェスラフ・セメノフ(b.1946):パヴェウ・バラネク(b.1978):春の最初の一日
シリウス・アコーディオン・トリオ〔ミケーレ・ビアンコ(アコーディオン)、アルベルト・ナルデッリ(アコーディオン)、ピエトロ・セクンド(アコーディオン)〕

録音:2024年1月(レッチェ、イタリア)
同じ学校で学んだ3人が2019年に結成したシリウス・アコーディオン・トリオ。彼らのレパートリーの中からアコーディオン三重奏のために書かれた珍しい作品を中心に収録。アコーディオンという楽器の地位の向上、レパートリーの発展に尽力する彼らの楽器に対する思いが詰まった1枚です。
Da Vinci Classics
C-00957(1CD)
彼女の旅〜女性作曲家によるフルートとピアノの作品集
アマンダ・ハーバーグ
:宮廷舞曲(フルートとピアノのための)
サリー・グリーナウェイ:OF MOTHS AND MOONLIGHT(フルートとピアノのための)
メル・ボニス:ソナタ「ベル・エポック」(フルートとピアノのための)
エヴァ・ファビアンスカ=イェリンスカ:アラベスカ(フルートとピアノのための)
カレン・レモン:タンジェント・ブルース(フルートとピアノのための)
エヴァ・コヴァルスキ(Fl)、
アンナ・ルトコフスカ=ショック(P)

録音:2023年-2024年
フルートとピアノは女性が習練してきた歴史があります。そのふたつの楽器のために作られた女性作曲家の作品を集めました。メル・ボニス以外は現代作曲家の作品が収録されており、フルートとピアノのための作品の今を知ることが出来ます。

Goodies
78CDR-3958(1CDR)
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第10番変ホ長調作品74「ハープ」 ブダペストSQ【ヨーゼフ・ロイスマン(Vn1)、アレクサンダー・シュナイダー(Vn2)、イシュトヴァン・イポリー(Va)、ミッシャ・シュナイダー(Vc)】

米 RCA VICTOR14997/15000
1936年4月27日ロンドン録音
ブダペストSQは1917年ブダペスト歌劇場Oのメンバー4人によっ て結成され、1967年に解散した。1932年に初代のリーダーだったエミール・ハウ ザー(在籍1917-32)からヨーゼフ・ロイスマン(1900-1974)になり、アメリカをベ ースに活躍し20世紀中期最高の四重奏団として君臨した。アレクサンダー・シュ ナイダー(在籍1933-45)は第2ヴァイオリン奏者で一時期ソリストと自らの四重奏 団を結成して活躍していた。ヴィオラのイシュトヴェン・イポリー(在籍1917-36) はボリス・クロイト(在籍1936-67)に代わった。チェロのオリジナル・メンバーで あるハリー・ソン(在籍1917-30)はミッシャ・シュナイダー(在籍1936-1967)に代 わった。この録音はロンドンのアビーロードでの録音だがEMIからは発売されず RCA VICTORのみの発売だった。(グッディーズ)
Goodies
78CDR-3961(1CDR)
ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト短調(1917)
前奏曲集第1集より第4曲「音と香りは夕べの大気のなかに漂う」
アンドレ・マンジョー(Vn)
ライエル・バーブア(P)

英 NATIONAL GRAMOPHONIC SOCIETY(NGS)127/8
1929年ロンドン録音
この曲の初録音。アンドレ・マンジョーはパリ音楽院出身のヴァイオリニスト。 1919年にロンドンでインターナショナルSQを結成した。ピアノのバー ブアはハンガリー生まれ。ブダペスト・トリオのピアニストをつとめた。(グッディーズ)

Hyperion
CDA-68463(1CD)
ドビュッシー:弦楽四重奏曲&ソナタ集
1. 牧神の午後への前奏曲 L.87(ダヴィド・ワルター編曲による木管五重奏、弦楽五重奏、ハープとクロテイルのための)
2-4. ヴァイオリン・ソナタ ト短調 L.148
5-7. フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ L.145
8-10. チェロ・ソナタ ニ短調 L.144
11-14. 弦楽四重奏曲ト短調 L.91
ナッシュ・アンサンブル
〔グラハム・ミッチェル(コントラバス/tr.1)
ローレンス・パワー(ヴィオラ/tr.1,5-7)
ジョナサン・ストーン(Vn/tr.1, 11-14)
ステファニー・ゴンリー(Vn/tr.2-4)
エイドリアン・ブレンデル(Vc/tr.1,8-14)
ラーシュ・アンデシュ・トムテル(ヴィオラ/tr.11-14)
ルーシー・ウェイクフォード(ハープ/tr.1, 5-7)
ベンジャミン・ナバロ(Vn/tr.1, 11-14)
アラスター・ビートソン(P/tr.2-4)
リチャード・ワトキンス(ホルン/tr.1)
リチャード・ベンジャフィールド(クロテイル/tr.1)
ジョン・マクドゥーガル(バスーン/tr.1)
フィリッパ・デイヴィス(フルート/tr.1,5-7)
ガレス・ハルス(オーボエ/tr.1)
サイモン・クロフォード=フィリップス(P/tr.8-10)
リチャード・ホスフォード(クラリネット/tr.1)〕

録音:2023年12月10日&11日、オール・セインツ教会(イーストフィンチリー、ロンドン)、2024年2月28日、ヘンリー・ウッド・ホール(ロンドン)
1964年創立、世界トップレベルの名手たちを擁し、ロンドンのウィグモア・ホールのレジデント・チェンバー・アンサンブルを務めるナッシュ・アンサンブル。多種多様な編成を駆使し、300超の世界初演を含む様々なスタイルの音楽を録音・演奏し、英国最高のアンサンブルの1つとして注目を集めてきました。Hyperionを中心にこれまで90タイトル以上のアルバムを録音し、イギリスのグラモフォン賞やBBCミュージック・マガジン賞にも度々ノミネートや受賞を果たしており、2021年にもジョン・ピッカードの作品集でグラモフォン賞の現代曲部門に輝いています。
結成60周年記念アルバムとなる本作では、ドビュッシー初期の弦楽四重奏曲と晩年の3つのソナタに加え、名オーボエ奏者、ダヴィド・ワルター(ヴァルテール)が室内アンサンブルに編曲した「牧神の午後への前奏曲」の貴重な演奏が組み合わされています。12人の奏者(弦楽器、管楽器、ハープ、クロテイル)のために編曲されたこの作品は、オーケストラの原曲の神秘性と快い静寂さをまったく失わない、慣用的なアレンジです。
本アルバムは、『サンデー・タイムズ』紙がナッシュ・アンサンブルを「室内楽の王者」と評価したことの真理を再び証明してくれることでしょう。

Etcetra
KTC-1844(1CD)
ホルンとオルガンのための作品集
ブルックナー:見よ、大いなる司祭(ホルン・アンサンブルとオルガン編)
ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より第3幕への前奏曲(ホルン・アンサンブルとオルガン編)
ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」より狩猟音楽(ホルン・アンサンブル編)
ブルックナー:シュタイアーマルカー(ホルン・アンサンブル編)、追憶(4本のホルンとオルガン編)
ワーグナー:楽劇「タンホイザー」より聖エリーザベトの別れ(ワーグナーチューバとオルガン編)
ブルックナー:グラドゥアーレ(ホルン・アンサンブル編)
ドリーブ:バレエ「シルヴィア」より狩の女神たち(ホルン・アンサンブルとオルガン編)
R. シュトラウス:歌劇「ダフネ」より前奏曲と場面(ホルン・アンサンブル編)
ワーグナー:不眠(オルガン編)
フランク:交響詩「呪われた狩人」より序奏と狩(8本のホルン、鐘、オルガン編)
フランク:ジゼル 第3幕への前奏曲(ホルン・アンサンブルとオルガン編)
マスネ:「復讐の女神たち」より祈り(ホルン独奏、アンサンブルとオルガン編)
ブルックナー:追悼(ホルン・アンサンブルとオルガン編)
ブルックナー:バラード(ホルン・アンサンブルとオルガン編)
※すべてヘルマン・ユーリッセンの編曲
ヘルマン・ユーリッセン(Hrn)、
アンサンブル・カプリコルノ、
ヘールテン・ファン・デ・ヴェテリンク(Org)

録音:2024年4月、オルゲルパーク(アムステルダム、オランダ)
ホルンとオルガンという独特な響きを持つ編成で、ワーグナーやブルックナーの楽曲を新たな視点から再解釈した1枚。ハーグ・レジデンティOの首席ホルン奏者として長年活動し、ホルンと金管アンサンブル編で世界的に知られるヘルマン・ユーリッセンが、アムステルダムのオルゲルパークで行われたプロジェクトのために手掛けた編曲を収録しています。特にフランクやブルックナーの作品では、鐘やワーグナーチューバといった特別な楽器編成が取り入れられ、荘厳かつロマンティックな響きをお楽しみいただけます。
Etcetra
KTC-1820(1CD)
ブラームス:チェロ・ソナタ集
チェロ・ソナタ第1番ホ短調 Op.38
私は夢を見た Op.57-3
ああ、その目をそらして Op.57-4
チェロ・ソナタ第2番ヘ長調 Op.99
5月の夜 Op.43-2
エイミー・ノリントン(Vc)
ピート・クイケン(フォルテピアノ)

録音:2024年3月15日-17日、Arsonic(モンス、ベルギー)
ロジャー・ノリントンの娘であり、レゾナンス音楽祭(ベルギーの室内楽祭)の創設者兼芸術監督としても活躍するチェリスト、エイミー・ノリントンと、ヴィーラント・クイケンの息子であり、ブリュッセル王立音楽院で長年ピアノとヒストリカル・ピアノを教えるピート・クイケン。古楽界の偉大な才能と飽くなき情熱を次代に受け継ぐ2人の古楽器奏者によるブラームスのチェロ・ソナタ集が、オランダの老舗レーベルEt’ceteraより登場! エイミー・ノリントンはこれまでアンサンブルのメンバーやゲスト・アーティストとして多数のレコーディングに参加してきましたが、自身のメイン・アルバムとしては恐らく初となるだけに、ピート・クイケンとのブラームスという注目プロダクションには大きな期待がかかります。
チェロとピアノのデュオ・レパートリーの柱とも言えるブラームスの2つのチェロ・ソナタに加え、彼らはブラームスの3つの歌曲を編曲し、あまり知られていないブラームスの歌曲の傑作に新たに光を当て、歌う楽器としてのチェロをの魅力を称揚しています。
使用楽器は、ガット弦を使用したフランチェスコ・ルッジェーリ1695年製のチェロと、ヨハン・バプティスト・シュトライヒャー1868年製のオリジナル・フォルテピアノです。

CPO
CPO-555537(1CD)
リヒャルト・レスラー(1880-1962):六重奏曲 変ホ長調 Op.16(1906)- ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、クラリネット、ホルンとピアノのための*
ピアノ五重奏曲 イ長調 Op.28(1915/1916年頃)
パスカル・モラゲス(Cl)
ホセ=ビセンテ・カステーリョ (Hrn)
オリヴァー・トリンドル(P)
ウィーン・アルティスQ
ペーター・シューマイヤー(Vn)
ヨハネス・マイスル(Vn)
ヘルベルト・ケーファー(Va)
オトマール・ミューラー(Vc)

録音:2022年1月15-16日、2022年4月7-8日*
リヒャルト・レスラー(Rosler、Roesler、Rosslerなど多様な表記あり)は、1880年に、リガでバルト系ドイツ人の 母とチェコ出身のドイツ系ヴァイオリニストである父の間に生まれました。父の仕事の関係で幼少期にリガ、カリ シュ、ジラルドフを転々とした後、リガに戻り音楽教育を受け、地元の音楽学校を卒業後、ベルリン芸術大学に進 学。作曲をブルッフ、ピアノをカール・ハインリヒ・バルトとエルンスト・ルドルフに師事し、20歳でメンデルス ゾーン作曲賞を受賞。ピアノ教師として同大学に採用されました。このアルバムに収録された六重奏曲とピアノ五 重奏曲は、後期ロマン主義の影響が色濃く、ブラームスをはじめ、同時代のドイツ・オーストリア音楽の影響を受け ています。六重奏曲 Op.16は、ダイナミックなリズムを特徴とする曲で、第1楽章に複雑なパッサカリアが置かれて います。各楽器がバランスよく役割を担いますが、ピアノが特に重要な役割を果たします。ピアノ五重奏曲 Op.28は、第一次世界大戦中に作曲されましたが、暗い世相の影響は感じられず、協奏的な性格を持つ美しい作 品です。第1楽章ではシューマンを彷彿とさせるモチーフが用いられ、第2楽章のシンコペーションや、舞曲の持つリ ズムを持つ第3楽章も印象的です。華やかかつ技巧的な終楽章でドラマチックな結末を迎えます。
CPO
CPO-555455(1CD)
ヨーゼフ・ヴァイグル(1766-1846):三重奏曲第1番ハ長調
三重奏曲第2番ヘ長調
三重奏曲第3番変ロ長調
三重奏曲第4番ト短調
三重奏曲第5番ニ長調
三重奏曲第6番ト長調
カリン・ファン・ヘールデン(Ob…グルンドマン&フロスによるアルフレード・ベルナルディーニ作の再現楽器)
マルティン・ヨップ(Vn…ヤコプ・シュタイナー 1650年頃製)
ケイティ・スティーヴンス(Vc…ロッキー・ヒル 1780年製)

録音:2020年11月16-18日
ヨーゼフ・ヴァイグルは、両親がエステルハージ家に仕えた音楽家。父の影響で音楽に親しみ、若くしてサリエリやグ ルックに認められ、オペラの作曲家として名声を博しました。彼は30曲以上のオペラ、劇場やバレエの音楽、宗教 曲などを作曲しましたが、器楽作品にはほとんど関心を示さず、このオーボエ、ヴァイオリン、チェロのための6曲の三 重奏曲がかろうじて知られているのみです。この曲集の自筆譜はオーストリア国立図書館に保管されていますが、 作品には題名や日付がなく、1780年代半ば以降に作曲された可能性があるものの出版はされていません。三 重奏曲は3部構成で、オーボエが主役を担う場面が多いものの、3つの楽器のバランスは取れており、各曲の構 成はどれも工夫が凝らされています。例えば、第1番にはモーツァルト風のアダージョがおかれ、第3番にはフーガとシ チリアーナ、第5番にはロ短調の変奏楽章、最後の第6番の第2楽章では精緻な二重フーガが聴かれます。ヴァイ グルはこれらの三重奏曲をマリア・テレジア皇后のプライベート・コンサートのために作曲したと推測されています。

ALPHA
ALPHA-1110(1CD)
エグザイル
伝承曲:Kugikly クギクリ - ヴァイオリンと、ウクライナとロシアのパンパイプのために(ジョナサン・ケレンによる弦楽合奏のための編曲版)
シュニトケ(1934-1998):チェロ・ソナタ 第1番(マルティン・メルケルによるチェロ、弦楽とチェンバロのための編曲版)(2020)
モルドバ伝承曲:Cucu?or cu pan? sur? (灰色の羽のカッコウ)*
パヌフニク:ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲
シューベルト:5つのメヌエットと6つのトリオ D89第3番 (パトリツィア・コパチンスカヤによる弦楽合奏のための編曲版)
ヴィシネグラツキー(1893-1979):弦楽四重奏曲 第2番Op.18
イザイ:逃亡者- 低音部の無い弦楽合奏のための Op.25
パトリツィア・コパチンスカヤ(Vn、(指)歌*)
トーマス・カウフマン(Vc)
カメラータ・ベルン
ヴラド・ポペスク(歌*)

録音:2024年3月 ディアコニス教会、ベルン
パトリツィア・コパチンスカヤが、音楽監督を務めるカメラータ・ベルンとその首席チェロ奏者トーマス・カウフマンと共に、故郷を追われたあるいはやむなく去った 人々をテーマに構成したアルバム。コパチンスカヤ自身、故郷モルドバは自分のなかでもはや失われており、そこに囚われていながらも既に根を下ろしておら ず、自分は永遠に根無し草であると感じていることが、このプログラムの根底にあります。ウクライナとロシアに共通する民族楽器クギクリ(パンパイプ)を使用し て本来演奏される伝承曲の、リズミカルながらもどこか不安を帯びた編曲版から弦楽合奏によるシュニトケのチェロ・ソナタが立ち上がり、巨大な蒸気機関を 思わせる曲想へと発展していくオープニングは圧巻。コパチンスカヤが不穏な響きに乗り澄んだ声で歌うモルドバの伝承曲、故郷ポーランドで演奏を禁じられ たパヌフニク、内的亡命者と呼べるシューベルト、ソヴィエトで12音と四分音による音楽に打ち込みフランスへ亡命したヴィシネグラツキーなどが続き、ラストはイ ザイがシンシナティSOの音楽監督を務めていた時にヴァイオリンとヴィオラの合奏のために書いた「逃亡者」を収録。鋭利な解釈と表現で作品への深い

Gramola
GRAM-99317(1CD)
ヨーロッパの万華鏡 ー ヨーロッパ11か国の舞曲集
クライスラー:ウィーン小行進曲
ドヴォルザーク(1841-1921):スラヴ舞曲 Op. 46-2
グリーグ:ノルウェー舞曲 Op.35-2(ハンス・ジット編)
グラナドス:アンダルーサ Op.5(マルティン・フェルスト編)
バルトーク:ルーマニア民族舞曲 Sz.68BB76(M.フェルスト編)
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ(M.フェルスト編)
チャイコフスキー:『くるみ割り人形』よりトレパーク(M.フェルスト編)
ブラームス:ハンガリー舞曲第6番(フーゴ・リーゼンフェルト編)
フランツ・ベンデル(1833-1874):ハンガリーの想い出- 性格的なポルカ(ニコライ・ハンセン編)
シュテファン・ヘラー:タランテッラ
ノヴァーチェク(1866-1900):ブルガリア舞曲 Op.6-1
ベートーヴェン:セレナード ニ長調 Op.8ー メヌエット(ハインリヒ・ベーム編)
シューベルト:4つのドイツ舞曲 Op. 33(パウル・ツィルヒャー編)
ヨーゼフ・シュトラウス(1827-1870):ポルカ・マズルカ「祖国にて」 Op.231(M.フェルスト編)
ヴァルトミュラー・トリオ・ウィーン
イネス・ミクリン(Vn)
マルティン・フェルスト(Vc)
アンナ・ジェラン(P)

録音:2022年
舞曲は、出身地や宗教、言語、文化を超えて人々を結びつけ、音楽と身体表現を通じて対話を生み出す ものであり、このアルバムにおいては、ヨーロッパの多様な文化に内在する共通の象徴として描き出されます。 音楽の旅はウィーンで始まり、再びウィーンで終わります。ウィーンは、アンサンブル「ヴァルトミュラー・トリオ・ ウィーン」の本拠地であり、アンサンブル名の由来となった画家フェルディナント・ゲオルク・ヴァルトミュラーの故 郷でもあります。

DUX
DUX-2040(5CD)
ポーランドの室内楽〜ペンデレツキ、シマノフスキ、バツェヴィチ、グレツキ、ウカシェフスキ
■CD1
ペンデレツキ:弦楽三重奏曲(1991)
弦楽四重奏曲第1番(1960)
弦楽四重奏曲第2番(1968)
弦楽四重奏のための 「Der unterbrochene Gedanke」(1988)
クラリネットと弦楽三重奏のための四重奏曲(1993)
弦楽四重奏曲第3番「Blatter eines nicht geschriebenen Tagebuches」(2008)
弦楽四重奏曲第4番(2016)*
■CD2
シマノフスキ:弦楽四重奏曲第1番 ハ長調 Op.37(1917)
弦楽四重奏曲第2番Op.56(1927)
グラジナ・バツェヴィチ:弦楽四重奏曲第4番(1951)*
■CD3
グレツキ:弦楽四重奏曲第1番 Op.62「It is Already Dusk」(1988)
弦楽四重奏曲第2番Op.64「Quasi una Fantasia」(1990/1991)*
■CD4
グレツキ:・弦楽四重奏曲第3番Op.67「…songs are sung」(2005)
■CD5
パヴェウ・ウカシェフスキ(1968-):・弦楽四重奏曲第1番(1994)*
弦楽四重奏曲第2番(2000)
弦楽四重奏曲第3番(2004)
弦楽四重奏曲第4番(2021)
ピアノ五重奏曲第1番(2013)
ピアノ五重奏曲第2番(2017)
AFOSQ、
アルカディウシュ・アダムスキ(Cl)、
マレク・シュレゼル(P)

■CD1
録音:2010年2月、クラクフ音楽アカデミー(ポーランド)
2023年10月1日、クシシュトフ・ペンデレツキ・ヨーロッパ音楽センター(ポーランド)*

■CD2
録音:2000年、バーデン=バーデン南西ドイツ放送(ドイツ)
1999年6月、クラクフ(ポーランド)*

■CD3
録音:1999年6月、クラクフ(ポーランド)
2000年、バーデン=バーデン南西ドイツ放送(ドイツ)*

■CD4
録音:2016年4月21-23日、クシシュトフ・ペンデレツキ・ヨーロッパ音楽センター(ポーランド)

■CD5
録音:1999年6月、クラクフ(ポーランド)*
2023年3月3-16日、イグナツィ・ヤン・パデレフスキ音楽学校(ポーランド)
1993年から活動を続け、20世紀ポーランド音楽の録音に対して2度のフレデリク賞受賞を成し遂げてきたポーランド初の女性SQ「DAFOSQ」の30周年記念BOX。30年間の活動で積み上げてきた20世紀ポーランドの室内楽のレコーディングを集成した5枚組セットは、ポーランドのメロディー、リズム、民族音楽のハーモニー、そして大胆なソリューションが、表現豊かな解釈と一体感のあるサウンドで届けられます。

Da Vinci Classics
C-00914(1CD)
シューベルト:ピアノ三重奏曲 変ホ長調 D929
ノットゥルノ 変ホ長調 D897
トリオ・イマーシオ

録音:2024年1月28日-30日
ここに収録されている「ピアノ三重奏曲 変ホ長調 D929」は、シューベルトのピアノ三重奏曲の中でも最も知られている作品です。晩年のシューベルトの特徴が出ている作品でここで使われた主題は彼自身が好んだものであることも窺え、終楽章は晩年のシューベルトが用いた「天国的な長さ」の典型のような楽章となっています。
「ノットゥルノ」は、信じられないほど美しい緩徐楽章となっていますが、この曲名は出版時付けられたものでシューベルト自身が名付けたものではないのにもかかわらず、見事に特徴を捉えています。
Da Vinci Classics
C-00945(1CD)
20世紀の木管五重奏曲集
リゲティ:6つのバガテル
メンデルスゾーン:序曲 「フィンガルの洞窟」(ファブリツィオ・ヴィリャ編)
フランセ:五重奏曲第1番
ヒンデミット:小室内楽曲
クインテット・シネステシア

録音:2007年7月、イタリア
フィラルモニカ・アルトゥーロ・トスカニーニの首席ホルン奏者ファブリツィオ・ヴィリャ、ローマ歌劇場のクラリネット奏者フランチェスコ・デフロンツォ、フィレンツェ五月音楽祭管の首席フルート奏者グレゴリオ・トゥニネッティ、ミラノ響、ローマ歌劇場、ケルビーニ管など多くのオーケストラやアンサンブルでオーボエとイングリッシュ・ホルンを演奏しているパオリーノ・トーナ、ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管の首席コントラファゴット奏者パオロ・デュットといった名手たちによって2004年に設立された木管五重奏団、クインテット・シネステシア。
この編成のためのオリジナルの作品を探求した後に、いくつかのオーケストラの傑作の編曲を通じてレパートリーを増やしており、このアルバムでも20世紀のレパートリーの中に、メンデルスゾーンの名曲「フィンガルの洞窟」のアレンジが組み合わされています。
Da Vinci Classics
C-00944(1CD)
21世紀のスピリチュアル・アート・ソング
サルヴァトーレ・パッサンティーノ:Tardi ti ho amato、Vergine madre
アンドレア・アミチ:Piu che un racconto
ヨルゴス・ハツィミケラキス:Cantico di Noe
マッシモ・パッティ:Preghiera per una lacrima tra le onde
マウリシオ・アンヌンツィアータ:In quel buio、Benedicimi Padre
ルチアーノ・マリア・セッラ:Melopea
イクセル・ミハレス:La canzone di Yosef、Salve regina
マリア・ルッソ(Ms)、
ニコラ・マラグジーニ(Cb)、
ミレア・ズッカーロ(P)

録音:2023年1月、イタリア
2017年のクリスマス以来、移住、パンデミック、エコロジー、真実と神の探求といった現代的なテーマに取り組んできたグループによる、メゾ・ソプラノ、コントラバス、ピアノのための現代歌曲集。詩人と音楽家のコラボレーションにより、宗教的なテキストと個人的、または共同的な経験を組み合わせることで、人生の意味や精神性の探求を目指しています。
Da Vinci Classics
C-00943(1CD)
18世紀のチェロ三重奏曲集
ジュゼッペ・クレメンテ・ダッラーバコ(1710-1805):三重奏曲第1番ロ長調 ABV54
 カプリス第4番ニ短調
ジャン=バティスト・バリエール(1707-1747):3声のソナタ第2番ニ短調
ダッラーバコ:カプリス第1番ハ短調
ベネデット・マルチェッロ:3声のソナタ第2番ハ短調
ダッラーバコ:カプリス第2番ト短調
 トリオ第2番ト長調 ABV55
アンサンブル・ティーフザイツ〔アンナ・ライゼナー、アルマ・シュトルテ、ミリアム=ルイーゼ・ミュンゼル(ヒストリカル・チェロ)〕

録音:2023年9月、イタリア
バロック・チェロやヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴィオロンチェロ・ピッコロといった歴史的な低弦楽器を専門とする3人の女流奏者によるベルリンの若きアンサンブル、「Tiefsaits」。ルネサンスのコンソート音楽からバロックのソナタ、ロマン派のヴィルトゥオーゾ作品まで、幅広いレパートリーで活動しています。
めったに聴くことのできないオリジナル作品や独自の編曲作品を演奏に取り入れており、デビュー・アルバムとなるこのレコーディングは、ジュゼッペ・クレメンテ・ダッラーバコを中心とした、18世紀のチェロ三重奏というレア・レパートリーに迫ります。
Da Vinci Classics
C-00949(1CD)
オーボエ三重奏によるオペラ幻想曲集
ロッシーニ:「セビリアの理髪師」による幻想曲(編曲:ルチアーノ・フランカ)
ドニゼッティ:「ドン・パスクワーレ」による幻想曲(編曲:ミケーレ・マンガーニ)
ビゼー:「カルメン」による間奏曲(編曲:ルチアーノ・フランカ)
ヴェルディ:「椿姫」による幻想曲(編曲:パオロ・カサデイ)
プッチーニ:「蝶々夫人」によるポプリ(編曲:ルチアーノ・フランカ)
※すべて2本のオーボエとイングリッシュホルンのための編曲版
トリオ・オーボアンサンブル〔ルチアーノ・フランカ、ピエルパオロ・オッタヴィ、パオロ・カサデイ(オーボエ/イングリッシュホルン)〕

録音:2018年12月(イタリア)
このアルバムは、19世紀イタリアとフランスのオペラの名作を独特の編成であるオーボエ・トリオによって蘇らせる1枚です。当時オペラは文化の中心に位置し、名旋律は劇場に足を運べる人々だけでなく、家庭や居酒屋、街角でも広く親しまれていました。ロッシーニやドニゼッティの喜劇的な楽想、ビゼーのエキゾチックな色彩、ヴェルディとプッチーニの感情豊かな旋律を、オーボエの美しい響きでお楽しみください。
Da Vinci Classics
C-00942(1CD)
ウインド・アンサンブルのための20世紀の音楽
ストラヴィンスキー:小協奏曲(12の楽器のための)
ミヨー:室内交響曲第5番(10の楽器のための)
ヴィンセント・パーシケッティ(1915-1987):セレナーデ第1番(10本の管楽器のための)
ロバート・ネーゲル(1924-2016):ディベルティメント(10本の管楽器のための)
マイケル・コルグラス(1932-2019):小協奏曲(ティンパニのための)
ブレント・ハイジンガー(b.1937):行進曲(ティンパニと金管楽器のための)
イ・フィアーティ・ディ・ミラノ
シルヴァーノ・スカンツィアーニ(指)
エルネスト・コロンボ(ティンパニ)

録音:2022年-2023年(イタリア)
他の多くの分野でもそうであるように、吹奏楽の領域でも、イーゴリ・ストラヴィンスキーの音楽から出発する、あるいは少なくとも彼の音楽を議論せずして近代音楽史を書くことは不可能でしょう。ヨーロッパを席巻し、多くの音楽家、批評家、作曲家、聴衆を熱狂させ、激怒させ、「以前」と「以後」という分岐点を実質的に作り出したストラヴィンスキーの「祭典」によって、20世紀の音楽の流れは永遠に変わりました。
本アルバムでは、20世紀の音楽の流れに重要な役割を果たした作曲家、イーゴリ・ストラヴィンスキーから始まり、ダリウス・ミヨー、ニューヨーク・ブラス・クインテットの創設者でもあり、金管楽器のための室内楽作品の先駆者でもあるロバート・ネーゲル、ピアニスト、トロンボーン奏者としても活躍するブレント・ハイジンガーまで、過去100年にわたるウインド・アンサンブルのための多彩なレパートリーを収めています。
TRPTK
TTK-0127(1SACD)
モートン・フェルドマン:ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ ニュー・アムステルダムス・ペイル

録音(ライヴ):2023年11月(フローニンゲン、オランダ)
グリッドを用いたり、一定時間に奏する音符の個数を明記したりするなど、図形譜を世界で最初に発案し、ジョン・ケージと並ぶアメリカ戦後音楽を代表する作曲家、モートン・フェルドマン。『Crippled Symmetry』(約5時間)や『弦楽四重奏曲第2番』(約6時間)など、演奏時間の長い静謐な作品が多いことでも知られています。
本アルバムでは、フェルドマンが亡くなる約3ヶ月前の5月に完成させた最後の作品で、オランダの地方都市ミデルブルクの第11回ニューミュージック・フェスティバルで、作曲家立ち会いのもと初演されたピアノ四重奏曲 「ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ」 が取り上げられています。この作品は、まるで迷宮のような即興であり、音楽、芸術、歴史、人間性、そして世界について無限に枝分かれする考えを、楕円形の文章で表現しようと試みたもので、フェルドマンの音楽の特徴である瞑想的な音世界が1時間15分に凝縮されています。フローニンゲン(オランダ)のサウンド・オヴ・ミュージック・フェスティバルでのライヴ録音です。

Ars Produktion
ARS-38664(1CD)
ピュア
バスティアン・ブルグナー=ルイス:ラジオ・アイランド
フローリアン・クリンガー:水、鉄、木/アルファベティック・クリムト
ドビュッシー(フローリアン・クリンガー編):牧神の午後への前奏曲
フローリアン・クリンガー:ボーズ・オヴ・サウス
ゼバスティアン・ブルグナー=ルイス:プリズマ
ヴェルディ(ルーカス・サロン編):歌劇「運命の力」 より 序曲
ルイーズ・ケイジ・パーカッション

録音:2023年8月
2014年の設立以来、常に新しい音楽の道を探求し、オリジナリティ溢れるステージで聴衆を興奮の渦に巻き込む打楽器アンサンブル、ルイーズ・ケイジ・パーカッションの確かな技術と最高レベルのユーモアが融合した1枚。クラシックにフュージョン、ミニマルなどあらゆる要素を感じさせるメンバーのオリジナル作からドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」やヴェルディの「歌劇「運命の力」序曲」の大胆なアレンジまで、多彩なプログラムを華麗に演奏した、驚きと刺激に満ちたアルバムです。
Ars Produktion
ARS-38663(1CD)
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ集
ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調 Op.78
ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 Op.100
ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調 Op.108
ナタリア・ファン・デア・メルシュ(Vn)、
オリヴィエ・ロベルティ(P)

録音:2023年8月2日-4日、コンジュー城(ベルギー)
ケルン室内管、ハンブルク・フィル、エッセン・フィルなどとの共演や、シュレースヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭への出演など広く活躍するドイツのヴァイオリニスト、ナタリア・ファン・デア・メルシュがブラームスの3つのヴァイオリン・ソナタを録音。伴奏はソロでもブラームスの作品を録音しているベルギー出身の名手オリヴィエ・ロベルティ。2人はこれらの作品を一緒に演奏してみてすぐにレコーディングを決断したそうです。

オクタヴィア
OVCL-00862(1SACD)
税込定価
2024年11月20日発
R.シュトラウス&ラフマニノフ
R.シュトラウス:チェロとピアノのためのソナタヘ長調作品6
ラフマニノフ:ピアノとチェロのためのソナタト短調作品19
グリーグ:ピアノとヴァイオリンのためのソナタ第3番
ハ短調作品45より第2楽章アレグレット・エスプレッシーヴォ(Vcのための編曲版)
横坂源(Vc)、沼沢淑音(P)

録音:2024年6月25-27日 静岡、浜松市天竜壬生ホール
横坂源のEXTON第2弾となる新たな録音は、沼沢淑音との共 演によるロマン派作品を収録しました。 R.シュトラウスでは瑞々しい音色が放物線を放つようなメロ ディから、狂気的な陰りまで繊細に表現する一方、ラフマニ ノフではエネルギー溢れる大きなうねりを壮大でロマン ティックに邁進。そしてグリーグのヴァイオリン・ソナタ第3 番の作曲家自身によるチェロ編曲版で優しく締めくくります。 ともにより深みを追い求め、真摯に音楽に向き合う二人の音 楽家による渾身のアルバムです。(オクタヴィ)

Hanssler
HC-23045(1CD)
リフレクションズ
ドビュッシー:ピアノ三重奏曲 ト長調
ラヴェル:ピアノ三重奏曲 イ短調
ジャン・フランセ:ピアノ三重奏曲(1986)
リリ・ブーランジェ:春の朝に
トリオ・ガオン【 ジェヒ・リー(Vn )、サミュエ ル・ルッツカー(Vc)、テヒョン・キム(P)】

録音:2024年2月5〜7日/バイエルン放送第2スタジオ
ピアノ三重奏団トリオ・ガオン(Trio Gaon)は、文化的背景の大きく異なる3人の音楽家が集まり2013年に結成。団名の由来は韓国語のGAON(??)に よるもの。この単語は「世界の中心」と「温もりを生み出す」という2つの異なる意味を持ち、演奏するその瞬間の「世界の中心」に当団がいることと音楽という 「器」を通して温もりとエネルギーを伝え、生み出すことをモットーにその名がつけられました。
当アルバムではドビュッシー、ラヴェル、フランセ、リリ・ブーランジェというフランス室内楽の主要4作品を収録。フランス人作曲家によるピアノ三重奏作品自体 が少ないため、ここに収録された19世紀から20世紀に生まれたこれらの作品は非常に貴重かつ名作揃いです。 (Ki)
Hanssler
HC-24033(1CD)
トランスとリズム
バッハ:インヴェンション第14番変ロ長調 BWV785
エディ・ハリス:フリーダム・ジャズ・ダンス
ヨハンネス・チコーニア:太陽の光
サティ:ジムノペディ第1番
アントニオ・カルロス・ジョビン:波
伝承曲(ルーカス・ルイス・デ・リバヤス編):タランテラ
バッハ:4つのデュエットより第1番ホ短調 BWV802
ドン・グロルニック:ナッシング・パーソナル
オリ・ボット:ルーマニアのブルース
リゲティ:ムジカ・リチェルカータ第8番
伝承曲:あなたを愛するまで
ハワード・スケンプトン:Quaver3
バッハ:前奏曲第24番ロ短調 BWV869/1
ディジー・ガレスピー:コン・アルマ
ジャコブ・ド・サンレーシュ:旋律ゆたかなハープを
カーラ・ブレイ:Utviklingssang
モンゴ・サンタマリア:アフロ・ブルー
アンナ・カレヴェ(Vc)、
オリ・ボット(ヴィブラフォン)

録音:2023年2月/b-sharp(ベルリン)
チェロのアンナ・カレヴェとヴィブラフォンのオリ・ボットの異色のユニットがお届けするジャンルをこえた音楽世界。二人の豊かな才能を示す充実の選曲。クラシッ クとジャズ、トラディショナルとを交互に配置し、聴き手にトランスと複雑なリズムの世界に誘います。 (Ki)

Hanssler
HC-23083(4CD)
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集(全10曲) アンネドーレ・オーベルボルベック(Vn)、
ミヒャエル・シェヒ(P)

ライヴ録音:2022年11月17日〜12月15日/インスブルック音楽院内「音楽の家」
2013年よりチロルSOのコンサートマスターをつとめるアンネドーレ・オーベルボルベックがベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全曲をライヴ収録しま した。1982年ハノーファー生まれのオーベルボルベックは5歳でピアノを、7歳でヴァイオリンを習いはじめ、その才能はすぐさま開花。わずか11歳で地元ハノー ファー州立歌劇場でソロ・デビュー・リサイタルを開くなど、神童として注目されました。
オーケストラの活動だけでなく優れた室内楽奏者としても知られるオーベルボルベックが名手シェヒとインスブルック音楽院でライヴ収録したこのベートーヴェン では、現在の充実ぶりを証明する圧巻の仕上がり。ライヴならではの高揚感に包まれた演奏を披露しております。 (Ki)

PROSPERO CLASSICAL
PROSP-0101(1CD)
3つの声 〜弦楽三重奏のための作品集
エミー・ウェゲナー(1901-1973):弦楽三重奏のための組曲(1925)
タニア・レオン(1943-):3つの声(2010)*
レーガー:弦楽三重奏曲第1番イ短調 Op.77b(1904)
ミリアム・ハイド(1913-2005):弦楽三重奏曲(1932)
トリオロジー弦楽三重奏団

録音:2023年9月/スイス
*=世界初録音
ルツェルン応用科学芸術大学の修士課程で2019年に出会い結成された「トリオロジー弦楽三重奏団」のデビュー・アルバム。弦楽三重奏のための非常に興味 深いプログラムを披露。レーガーの最初の弦楽三重奏曲と、女性が作曲した3つの作品で構成されています。あまりポピュラーではない編成ですが、芸術性と色彩 で弦楽四重奏にも決して劣らぬことを明らかにしてくれます。 (Ki)

MClassics
MYCL-00053(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

美しい夕暮れ
プーランク:オーボエ・ソナタ FP 185
プーランク:オーボエ、ファゴットとピアノのための三重奏曲 FP43
ドビュッシー:夢
フォーレ:月の光 作品46-2
ドビュッシー(ハイフェッツ編):美しい夕暮れ
フォーレ:子守歌 作品16
フォーレ:夢のあとに 作品7-1
プーランク:愛の小径 FP106
プーランク(堀内貴晃編):エディット・ピアフを讃えて FP176(即興曲 第15番)
サティ:ジュ・トゥ・ヴ
広田智之(Ob/オーボエ・ダモーレ)
矢野雄太(P)、岡本正之(Fg)

録音:2024年3月26-27日神奈川県、相模湖交流センター ラックスマンホール
東京都SOの首席奏者で日本オーボエ界の第一人者として 長く活躍する広田智之の最新アルバムです。共演者は、現在若 き新たな才能として大いに注目を集める、指揮者並びにピアニスト で活躍の、矢野雄太。二つの才能が煌めき合い、フランスの美しい 音楽の世界が広がります。また、メインにはプーランクの有名な「ソ ナタ」と「トリオ」を収録。「オーボエ・ソナタ」は広田にとって16年ぶり の再録音。「トリオ」では、東京都SOで共に木管セクション を支える首席ファゴット奏者、岡本正之を迎えます。名手たちが戯 れ遊ぶかのような心地よい音楽が流れます。フランス音楽の名曲が 多数収録。極上のフレンチ・アルバムです。

RUBICON
RCD-1126(1CD)
ルクー、イザイ&ラヴェル
ルクー:ヴァイオリン・ソナタ ト長調
イザイ:悲劇的な詩 Op.12
ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ第2番 ト長調
リリ・ブーランジェ:夜想曲
パトリック・ラフター(Vn)、
フィアクラ・ガーヴィー(P)
アイルランドのヴァイオリニスト、パトリック・ラフターと同じくアイルランドのピアニスト、フィアクラ・ガーヴィーによるベルギーとフランスの作曲家たちの作品集。二人にとってこのアルバムがデビュー・アルバムとなります。ラヴェルの有名なト長調の「ヴァイオリン・ソナタ」を中心として、現在ではあまり演奏されることのないルクーのト長調の「ヴァイオリン・ソナタ」、ベルギーの偉大なヴァイオリニストでもあったイザイの「悲劇的な詩」、フランスの女流作曲家リリ・ブーランジェの「夜想曲」といった興味深い内容となっています。
パトリック・ラフターは、これまでにマキシム・ヴェンゲーロフ、シュロモ・ミンツ、セミヨン・ビシュコフ、マーク・エルダー、マリン・オールソップ、そしてジャナンドレア・ノセダといった音楽家たちと共演しています。

ES-DUR
ES-2094(1CD)
リーディング・バスーン
モーリス・アラール
(1923-2004):パガニーニの主題による変奏曲
ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハより 第6番フルートとバスーンのための W.392
バッハ:パルティータ ニ短調 BWV.1013(バスーン独奏版)
ヴァレンティン・シルヴェストロフ(b.1937):讃歌(エマヌエル・ブルミン=シント献呈,2022)
パガニーニ:無伴奏ヴァイオリンのためのカプリス第5番イ短調 Op.1.5(バスーン独奏版)
ユーリ・ポヴォロツキー(b.1962):
無伴奏バスーンのためのユーモレスク(エマヌエル・ブルミン=シント献呈, アルバムのための委嘱作品,2024)
モーツァルト:バスーンとチェロのためのソナタ変ロ長調 KV.292
エマヌエル・ブルミン=シント(Fg)
マトヴェイ・デョーミン(Fl)
アレクセイ・スタドレル(Vc)

録音:2024年4月20日、21日、24日&5月21日、フリードリヒ=エーベルト=ハレ(ハンブルク、ドイツ)
2004年マドリードで生まれ、アイルランドとドイツで育った若き俊英、エマヌエル・ブルミン=シントのデビュー盤がドイツのEs-Durから登場。ブルミン=シントは、9歳でベルリンでマティアス・バイアーに、2023年4月からはベルリンのハンス・アイスラー音楽大学でライナー・ルフトに、2024年9月からはチューリヒ芸術大学でマティアス・ラッツに師事。これまでにドイツ国内のコンクール「Jugend musiziert」で何度も最高得点を獲得し、13の国際音楽コンクールで優勝。2024年秋にはファニー・メンデルスゾーン奨励賞を受賞しています。ソリストとしては、ニューヨークのカーネギー・ホール、エルプフィルハーモニー、ベルリン・フィルハーモニーなどでの演奏や、ベルリン・ドイツ・オペラ室内O、ローO、レアル・フィルハーモニア・デ・ガリシアとも共演しています。複数の作曲家が彼のために新作を作曲しており、2022年には、ウクライナで最も偉大な現代作曲家のひとり、ヴァレンティン・シルヴェストロフが、今のところ唯一のバスーン(Fg)作品を彼のために作曲しています。
本アルバムは、バッハからヴィラ=ロボス、そして、ユーリ・ポヴォロツキーとヴァレンティン・シルヴェストロフが彼に捧げた現代曲を組み合わせ、バスーンを豊かで多様な歴史を持つ独奏楽器として描くという好企画。計り知れない音楽の才能に恵まれたブルミン=シントのバスーン奏者としての重要なキャリアの第一歩にご注目ください。

Forgotten Records
fr-1961(2CDR)
エンドレスSQ 〜シューベルト:弦楽四重奏曲全集 Vol.3
第13番イ短調 D.804*
第14番ニ短調 D.810「死と乙女」#
第15番ト長調 D.887 +
エンドレスSQ [ハインツ・エンドレス(Vn1)、ヨーゼフ・ロッテンフッサー(Vn2)、フランツ・ルフ(Va)、アドルフ・シュミット(Vc)]
ロルフ・ラインハルト(P)*

録音:1956月4月*、1957年3月#、1957年9月+
※音源: Vox BX4, &6
Forgotten Records
fr-1960(1CDR)
シューベルト:弦楽五重奏曲 ハ長調 D.956 エンドレスSQ [ハインツ・エンドレス(Vn1)、ヨーゼフ・ロッテンフッサー(Vn2)、フランツ・ルフ(Va1)、アドルフ・シュミット(Vc)]
フリッツ・キスカルト(Va2)

録音:1957月4月シュトゥットガルト
※音源: Vox VBX6
Forgotten Records
fr-1963(2CDR)
ハイドン弦楽四重奏曲集 Op.64 「第3トスト四重奏曲」
ハ長調 Op.64-1, Hob.III:65
ロ短調 Op.64-2, Hob.III:68#
変ロ長調 Op.64-3, Hob.III:67
ト長調 Op.64-4, Hob.III:66
ニ長調 Op.64-5, Hob.III:63「ひばり」#
変ホ長調 Op.64-6, Hob.III:64+
ウィーン・コンツェルトハウスSQ[アントン・カンパー(Vn1)、カール・マリア・ティッツェ(Vn2)、エーリヒ・ヴァイス(Va)、フランツ・クヴァルダ(Vc)]

録音:1950年+、1954年、1955年#
※音源:Westminster XWN18603/5

Channel Classics
CCS-47024(1CD)
女性作曲家によるクラリネット作品集
アイヴィー・プリオー・レーニエ(1903-1986):クラリネットとピアノのための組曲
グレイス・オフォカ(1993-):OLORUN MI 我が神よ (無伴奏クラリネットのための)
グラジナ・バチェヴィチ:ポーランド奇想曲 (クラリネットとピアノによる)
マリー・エリザベト・フォン・ザクセン=マイニンゲン(1853-1923):ロマンツェ
クレメンス・ド・グランヴァル(1828-1907):クラリネットとピアノのための2つの小品
イダ・ゴトコフスキー(1933-):ノルウェーの印象
サラ・フェイギン(1928-2011):クラリネットとピアノのためのファンタジア
フランシーヌ・オーバン(1938-2016):モンフォール=ラモーリーのある晩
オーバン:Una Fioretti Di Francesco フランチェスコの花
ジェルメーヌ・タイユフェール:アラベスク
リズ・モリソン(1988-):Fallout フォールアウト
バーバラ・ウーフ(1958-):Dervish ダーヴィッシュ (無伴奏クラリネットのための)
テレサ・マーティン(1979-):Solstice 至点
マリア・デュ・トワ(Cl)
フェラ・コーパー(P)

録音:2023年11月 MCOスタジオ1、ヒルフェルスム、オランダ
南アフリカ出身のクラリネット奏者マリア・デュ・トワは、ケープPOの首席奏者などを経て、現在はオランダを拠点にソリ スト・室内楽奏者として活躍しています。彼女にとって4枚目のアルバムとなる今作は、女性作曲家による知られざる作品を集めた興味深い もの。作曲家自身についても、有名なタイユフェールや近年注目されているバチェヴィチ、管楽器ファンには知られたゴトコフスキーや、ブラーム スなどとの交流で知られるマリー・エリザベトなどのほかは、ほとんど知られていません。それぞれの国籍も、フランスを中心にデュ・トワの出身国 南アフリカやナイジェリア、ラトヴィアからニュージーランドまで多彩。いずれもクラリネットの特性と持ち味を生かした聴き応えのある作品ばかりで す。デュ・トワはオランダのピアニスト、フェラ・コーパーと共に、幅広い表現力で作品に深く寄り添った彫の深い演奏を聴かせています。

B RECORDS
LBM-070(1CD)
ALLIAGES 合金
ピエール・ジョドロフスキ(1971-)/トリオ・クセナキス(アダプテーション):24 ループス (2007)
スティーヴ・ライヒ(1936-):マリンバ・フェイズ (1967)
フィリップ・ユレル(1955-):Ritual Trio 典礼トリオ (2018)
クセナキス(1922-2001):オコ (1989)
ライヒ:ナゴヤ・マリンバ (1994)
平義久(1937-2005):トリクロミー(1992)
ライヒ:クラッピング・ミュージック (1972)
トリオ・クセナキス(パーカッション・アンサンブル)
アデライード・フェリエール
エマニュエル・ジャケ
ロドルフ・テリー

録音:2023年12月15日イル・ド・フランス国立Oスタジオ、アルフォールヴィル(ライヴ/拍手入り)
パリ国立高等音楽院を卒業した3人の打楽器奏者によって結成されたトリオ・クセナキス。単独では初めてとなるこのアルバムで、彼らは自 分達のお気に入りのレパートリーから幅広い選曲を行いました。ライヒの人気作が3曲並ぶほか、グループ名の由来となったクセナキス、フラン スに渡って活躍した平義久などの作品を収録。マリンバ、太鼓、手拍子、そしてループ装置を使用した作品まで、彼らとパーカッション・アンサ ンブルの魅力を余すところなく伝えるアルバムです。

Dynamic
CDS-8049(1CD)
ラテンの風景
ゼキーニャ・ジ・アブレウ(1880-1935):ティコ・ティコ・ノ・フバー(ショーロ 1917)(ホルヘ・カルドーソ編)
エルネスト・ナザレー(1863-1934):ブレジェイロ(ショーロ1893)*
ジャコー・ド・バンドリン(1918-1969):ドーシ・デ・ココ(ショーロ1950)*
ピシンギーニャ(1897-1973):1×0(Um a zero)(ショーロ1946)*
アルトゥーロ・マルケス(1950-):ダンソン第2番(1994)*
アンヘル・ビジョルド(1861-1919):エル・チョクロ(タンゴ1903)*
ピンティン・カステジャノス(1905-1983):ラ・プラナーダ(ミロンガ・タンゲアーダ 1937)*
アウグスティン・バルディ(1884-1941):ガジョ・シエゴ(タンゴ1927)*
アリエル・ラミレス(1921-2010):アルフォンシーナと海(1969)(ローラン・ディアンス編)
ローラン・ディアンス(1955-2016):ブラジル(2002)

*…ギタリアン四重奏団による編曲
ギタリアン四重奏団

録音:2023年7月12-14日ローマ、Villa Laura(イタリア)
南米の国々は、長い歴史の中で多様な伝統音楽と独自のダンスのリズムを生み出してきました。その中に は活気に満ちたブラジルのショーロや、「タンゴの父」アンヘル・ビジョルドの作品に代表されるアルゼンチン・タン ゴなどが含まれます。またフランスの作曲家ローラン・ディアンスは、ブラジル音楽に敬意を表した「Bresils」を 作曲しています。ギタリアン四重奏団は、これらのブラジル、アルゼンチン、メキシコの作品に見事なアレンジを 加え演奏、ラテンの血沸き胸踊る音楽を生き生きと表現しました。2006年に結成されたギタリアン四重奏 団は、数多くのコンクールで入賞経験を持つ国際的に活躍するギタリスト4人で構成されており、イタリア国 内外で録音や公演を行い、特に現代イタリアのギター四重奏曲に力を入れて活動してきました。パリ、東 京、トロントなど、世界的な会場での演奏経験を持ち、コンサート活動に加え、音楽院での指導やセミ ナー、マスタークラスも行っています。

Orchid Classics
ORC-100342(1CD)
バッハ:フーガの技法
1. コントラプンクトゥス1
 ヴァイオリンI、ヴァイオリンII、ヴィオラI、チェロ
2. コントラプンクトゥス2
 ヴァイオリン, ヴィオラ II, テノールヴィオラ, チェロ
3コントラプンクトゥス3
 ヴァイオリン I, ヴァイオリン II, テノールヴィオラ, チェロ
4. コントラプンクトゥス4
 ヴァイオリン I, ヴァイオリン II, テノールヴィオラ, チェロ
5. 拡大及び反行形によるカノン (カノン14)
 ヴァイオリン I, チェロ
6. コントラプンクトゥス5
 ヴァイオリン I, ヴァイオリン II, ヴィオラ I, チェロ
7. コントラプンクトゥス6、4声 フランス風
 ヴァイオリン I, ヴィオラII, ヴィオラ I, チェロ
8. Canon in Hypodiatesseron al roverscio e per augmentationem, Perpetuus
自筆稿カノン第2番=カノン第1番(拡大反行カノン)(カノン 14a)
 ヴァイオリン II, チェロ
9. コントラプンクトゥス7(主題の拡大縮小による4声の反行フーガ)
 ヴァイオリン I, ヴィオラ II, テノールヴィオラ, チェロ
10. コントラプンクトゥス8(3声の三重フーガ)
 ヴァイオリン I, ヴィオラ I, チェロ
11. カノン(オクターヴのカノン)
 ヴァイオリン II, ソプラノリコーダー
12. コントラプンクトゥス9(12度の転回対位法による二重フーガ)
 ヴァイオリン I, ヴァイオリン II, ヴィオラ I, チェロ
13. コントラプンクトゥス10(10度の転回対位法による二重フーガ)
 ヴァイオリン I, ヴァイオリン II, テノールヴィオラ, チェロ
14. コントラプンクトゥス11(4声の三重フーガ)
 ヴァイオリン I, ヴィオラ I, ヴィオラ II, チェロ
15. Canon alla Decima Contrapunto alla Terza カノン第3番(3度の技法による10度のカノン)
 ヴァイオリン I, テナーリコーダー
16. コントラプンクトゥス12a(主題の正置形による4声の鏡像フーガ)
 ヴァイオリン I, ヴィオラ I, ヴィオラ II, チェロ
17. Canon alla Duodecima in Contrapunto alla Quinta カノン第4番(5度の技法による12度のカノン)
 ヴァイオリン I, ヴィオラ II, テノールヴィオラ, チェロ
18. コントラプンクトゥス13a(主題の正置形による3声の鏡像フーガ)
 ヴァイオリン I, ヴィオラ I, チェロ
19. コントラプンクトゥス13b(主題の倒置形による3声の鏡像フーガ)
 ヴァイオリン II, ヴィオラ I, チェロ
20. Canone alla duodecima in contrapuncto alla quinta カノン第4番(5度の技法による12度のカノン)
 ヴァイオリン II, チェロ
21. コントラプンクトゥス18(未完)
 ヴァイオリン I, ヴィオラ II, ヴィオラ I, チェロ
クレモナQ
クリスティアーノ・グアルコ(Vn I)
 ニコラ・アマティ、クレモナ1640年製
パオロ・アンドレオリ(VnII/ヴィオラ II*)
 パオロ・アントニオ・テストーレ、ミラノ 1758年頃
 「デルフィノ」 - サルヴァトーレ・スカリア、ジェノヴァ 2011年製*
シモーネ・グラマーリア
 (ヴィオラ I/テノールヴィオラ**/リコーダー***)
 ジョアキーノ・トラッツィ、1680年頃製
 ピエトロ・ガルジーニ、ピストイア2012年製**
 MOECK RONDO 木製ソプラノ&テナーリコーダー***
ジョヴァンニ・スカリオーネ(Vc)
 ドム・ニコラ・アマティ、ボローニャ 1712年製

録音:2022年6月
2000年に結成され、今やイタリアを代表するSQの一つに数えられるクレモナ四重奏団。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集やシューベルトの 録音でも知られる彼らが、今作ではバッハの「フーガの技法」に挑戦します。楽器編成が指定されていないために鍵盤楽器のソロや二重奏からオーケス トラまで様々な演奏の可能性を持つ作品に取り組むにあたり、クレモナ四重奏団は弦楽四重奏をベースとしつつ、一部のパートをテノールヴィオラやリコー ダーに持ち替えることで音色の均質性と変化とのバランスを巧みにとっています。

CPO
CPO-555565(1CD)
エルンスト・ドホナーニ、R・シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ集 他
ドホナーニ:ヴァイオリン・ソナタ 嬰ハ短調 Op.21
 弦楽三重奏のためのセレナード ハ長調 Op.10
R・シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op.18
ヘレン・ヴァイス(Vn)
パウル・リヴィニウス(P)
ツェン・ウェンシャオ(Va)
ガブリエル・シュヴァーベ(Vc)

録音:2022年4月6-8日
ブレーメン放送、ゼンデザール
バルトークよりも4年早く生まれたドホナーニは優れたピアニストでもあった作曲家。作品にはハンガリーのさまざまな 民族音楽の要素が取り込まれているものの、バルトークの作品ほどに民族色は濃くなく、どちらかというとブラームス に近いドイツ・ロマン派風の音楽です。R・シュトラウスのヴァイオリン・ソナタは23歳の作品。華やかな演奏 効果が得られるとともに高度な演奏技術が要求される曲です。演奏はハンブルク生まれのヴァイオリニスト、ヘレ ン・ヴァイスを中心としたメンバーによるもの。ヴァイスは幼少期から活躍を開始し、15歳でハンブルクSOと共 演し、1年後に若い音楽家のためのコンクール「Concertino Praga」で第1位を受賞。エルプフィルハーモニーや ベルリン・フィルハーモニーなどで一流オーケストラと共演し、室内楽にも参加しています。ポール・リヴィニウスは 1970年生まれで、5歳からピアノを学びました。ドイツ連邦ユーゲントOやマーラー・ユース管弦 楽団のメンバーを務め、室内楽トリオでも受賞歴あり。モーツァルト・ピアノ四重奏団のメンバーです。セレナードで はNAXOSでもおなじみのガブリエル・シュヴァーベと1981年上海生まれのヴィオラ奏者ツェン・ウェンシャオが参加。 親密な演奏を披露しています。


MDG
MDG-10223442(2CD)
ヴォルフ=フェラーリ:室内楽作品集
ピアノ三重奏第1番ニ長調op.5
ピアノ三重奏第2番嬰ヘ長調op.7
ピアノ五重奏曲変ニ長調op.6*
弦楽四重奏曲ハ長調op.24
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(P)*
ミュンヘン・ピアノ三重奏団
レオポルダー四重奏団
フリッツ・ルフ(Va)

録音:1988年ノイマルクト、Historischer Reitstadel
歌劇「マドンナの宝石」の美しい間奏曲が有名なイタリアの作曲家ヴォルフ=フェラーリ。ドイツ人の画家であった父親とイタリア貴族出身の母のもとヴェネツィア で生まれました。ヴォルフ=フェラーリは、“20世紀のメロディーメーカー”の異名を持ち、モーツァルトの影響も垣間見せるオペラ・ブッファ的な喜歌劇が得意で、 生まれ故郷のヴェネツィアをこよなく愛した作曲家です。 本作の注目すべき点は、ヴォルフ=フェラーリの珍しく魅力的な室内楽作品を収録しただけでなく、ドイツを代表する巨匠指揮者でありピアニストであったヴォルフ ガング・サヴァリッシュと彼の手兵バイエルン国立歌劇場のオーケストラメンバーとの録音も含まれていることでしょう。サヴァリッシュがピアニストを目指してい たというのは有名な話ですが、彼は自身のオーケストラメンバーと室内楽を演奏するのを大変好んでいたそうです。ライナーノートには、プロデューサーのヴェル ナー・ダブリングハウス氏が当時の思い出を語っており、サヴァリッシュはなんと無償でこの録音に参加したそうです。バイエルン国立歌劇場Oのメンバーで 構成されたレオポルダー四重奏団は1976年に結成されました。18歳からバイエルン国立歌劇場Oの第1ヴァイオリンとして演奏していたヴォルフガング・ レオポルダー名を冠しています。
MDG
MDG-90323316(1SACD)
クラリネット、チェロ、ピアノ作品集
エミール・ハートマン
(1836-1898):セレナーデ イ長調 op.24
ゲーゼ:ノヴェレッテ イ短調 op.29
メンデルスゾーン:三重奏曲 ニ短調 op.49
キメラ・トリオ
アネミック・デ・ブルーイン(クラリネット)
イレーネ・コック(Vc)
ローレンス・デ・マン(P)
使用楽器:Steinway D -Manfred Burki“1901

録音:2023年11月27-29日、マリエンミュンスター修道院コンサートホール
クラリネット、チェロ、ピアノによるオランダのキメラ・トリオ。20世紀末の作曲家の作品を録音したデビュー盤(MDG90322256)に続く第2弾がリリースされます。今回はメンデルスゾーンとライプツィヒを中心とした周辺の作曲家の作品を収録。メンデルスゾーンの親友でライプツィヒ・ゲヴァントハウスの首席指揮者も務めたデンマークの作曲家ニルス・ゲーゼ。そしてゲーゼの義理の兄弟でありライプツィヒで学んだエミール・ハートマンの作品が収録されています。ゲーゼとハートマンの作品はメンデルスゾーン、シューベルト、シューマンらドイツロマン派の作品に敬意を払いつつ、北欧の神話、伝説の世界のような鮮やかさをたたえています。 (Ki)

APARTE
AP-348(2CD)
メンデルスゾーン:ヴァイオリンとピアノのための作品全集
■CD1
〔1820年代の習作から〕
ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 MWV Q9
プレリュード ニ短調、フーガ ト短調 MWV Z1(ツェルターの練習帳)No.97
メヌエット ト長調 MWV Q8
無題 ト短調 MWV Z1(ツェルターの音楽帳) No.104
アンダンテ ニ短調 MWV Q4
フーガ ニ短調 MWV Q5
ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 MWV Q7(1820)
ヴァイオリン・ソナタ ヘ短調 op.4MWV Q12 (1823)
ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 MWV Q18(1826-27)
ヴァイオリン・ソナタ へ長調 MWV Q26(1838、初版)
■CD2
ヴァイオリンとピアノ、弦楽のための協奏曲 ニ短調 NWB O4(1823)
無言歌 op.62-1(クライスラーによるヴァイオリンとピアノ版)
デニツァ・カザコワ(Vn)、
シルヴィアンヌ・ドゥフェルヌ(P)
スイス・ロマンド・ユースO

録音:2023年11月17-19日、2024年1月26-29日
メンデルスゾーンが書いた、ヴァイオリンとピアノの両方をふくむ作品全集の登場。ヴァイオリンとピアノはメンデルスゾーンの生涯を通じて身近な存在であり、 作曲家は初期の頃から作品を書いていました。ここに収録されたヴァイオリンおよびピアノのための作品全集は、初期の作品から円熟期の作品までが混在してお り、メンデルスゾーンという天才が早熟であったことをあらためて示していると同時に、早熟の才能がさらなる発展を遂げたことを実感することができます。

1820年代の習作をふくむヴァイオリンとピアノのための作品はの崇高で憂いを帯びた繊細さなど、とても10歳ちょっとの子供が書いたものとは思えません。 ピアノのパッセージの端々にすでに顕在している天才のきらめきは後のピアノ三重奏曲などを思わせます。ヴァイオリンとピアノのための協奏曲の表情豊かさを聴 くと、まだ14歳だったメンデルスゾーンの表現力の成熟と芸術性に驚かされます。ヴァイオリンのデニス・カザコワはブルガリア出身、シルヴィアンヌ・ドゥフェル ヌはスイス出身。スイス・ロマンド・ユースOのメンバーのみずみずしいアンサンブルも必聴の、世界初録音を含む、注目のアルバムです。
APARTE
AP-356(1CD)
ブラームス〜雨の歌
ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調「雨の歌」 op.78
ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 op.100
ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調 op.108
セルゲイ・オストロフスキ(Vn/1716年製ジョヴァンニ・グランチーノ)
ナターリア・モロゾヴァ(P)

録音:2023年9月26-28日、スイス
ブラームスのヴァイオリン・ソナタ全曲録音。ヴァイオリンのオストロフスキーはアイザック・スターンに「イスラエルのヴァイオリン奏者の中でもひときわ素晴らし い」と絶賛された存在。アヴィヴSQの第1奏者、指揮者、コンサートマスター、ジュネーヴ音楽院でヴァイオリンの教授も務める実力者です。ナターリア・ モロゾヴァはモスクワ出身、チャイコフスキー音楽院を優秀な成績で卒業後、ソロのほか、デュオ、室内楽でも活躍しています。ふたりのアンサンブルは節度を保ち つつ、重厚かつ濃厚な音色でブラームスの作品を深々と謳い上げています。 (Ki)

PRAGA DIGITALS
PRD-250428(1CD)
ハイドン:「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」
(ホセ・ペレス・ラカサによるソプラノと弦楽四重奏版)
プラジャークSQ〔ヤナ・ホナシュコヴァ(Vn)、マリー・フクソヴァ(Vn)、ヨーゼフ・クルソニュ(Va)、ヨナーシュ・クレイチー(Vc)〕
ヘレン・カーンズ(S)

録音:2023年6月、9月、プラハ
ハイドンは、1787年の聖金曜日のための音楽を依頼され、「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」を作曲しました。最初に管弦楽版が完成、すぐ後に弦楽 四重奏版も完成させています。 ここでプラジャークSQが演奏するのは、2008年に、スペインの作曲家ホセ・ペリス・ラカサが手掛けた弦楽四重奏とソプラノのための版。アイルランド 出身のソプラノ、ヘレン・カーンズを迎えたプラジャークSQは、ハイドンの傑作に新たな光を当てています。 ホセ・ペリス・ラカサ(1924-2017)は、マドリード王宮礼拝堂の名誉オルガニストであり、カール・オルフやナディア・ブーランジェに師事しました。ラカサが GEMAに所属するにあたり、オルフとハルトマンが協力したということです。 (Ki)

ACCENTUS Music
ACC-30637CD(1CD)
相乗効果〜コダーイ、ハルトマン、ヴェイネル・レオー、バルトーク
コダーイ:カールローの対の舞
ハルトマン:クラリネット、弦楽四重奏、弦楽オーケストラのための室内協奏曲
ヴェイネル・レオー:ディヴェルティメント第1番Op.20「古いハンガリー舞曲から」
パコ・デ・ルシア:ムーロの小道
バルトーク:ルーマニア民族舞曲Sz.56, BB 68
コダーイ:エピグラム第3&6番
パブロ・バラガン(Cl)
フランツ・リスト室内O
イシュトヴァーン・ヴァールダイ(音楽監督/チェロ)
サルコジ・トリオ

録音;2024年7月、ブダペスト、リスト音楽院
ハンガリーの伝統でつながった楽曲を様々なアレンジで聴き、それぞれの楽曲が織りなす相乗効果を引き出す1枚。演奏するのは、1987年スペイン生まれのク ラリネット奏者パブロ・バラガン。故郷とバーゼルで学び、バレンボイムに認められウエスト=イースタン・ディヴァンOの奏者を務めています。そしてハンガ リーのチェロ界を牽引してきたイシュトヴァーン・ヴァールダイ率いるフランツ・リスト室内O、さらにハンガリーを拠点とするサルコジ・トリオなど実力派が 揃います。 アルバムの中核をなすのは、ハルトマンのクラリネット、弦楽四重奏、弦楽オーケストラのための室内協奏曲。ハルトマンは、ハンガリーの民族音楽の精神と現代的 で内省的な声を融合させた、音楽的アイデアの相乗効果の典型といえるでしょう。そしてパコ・デ・ルシアの「Callejon del Muro」は、このアルバムにアンダル シアの情熱的な雰囲気を添えており、スペイン出身のパブロ・バラガンによる編曲は、激しいフラメンコのリズムをこのアルバムの物語にシームレスに統合し、文化 の境界を越えたダンスの普遍的な言語を示しています。 (Ki)

RUBICON
RCD-1189(1CD)
ヴァインベルク:クラリネット・ソナタ Op.28
 モルドヴァの主題によるラプソディ (チャーニ=ウィルズ編) Op.47
マイケル・チャーニ=ウィルズ:クラリネット・ソナタ
 ウクライナの主題による主題と変奏 「Karlovka」
トマス・ヴェリティ(Cl)、マイケル・チャーニ=ウィルズ(P)、クレツマー=イシュ、コンチェッティーナ・デル・ヴェッキオ(Vn&アコーディオン)、ロブ・シェプリー(G)、マルセル・ベッカー(Cb)
国境を越え、歴史を越え、ジャンルを越え、ミュージシャンの間で反響する――。1919年ポーランドの出身の作曲家、ミェチスワフ・ヴァインベルク(ワインベルク)のクラリネット・ソナタを出発点とし、イギリス=ハンガリー系のピアニスト&作曲家、マイケル・チャーニ=ウィルズの新作クラリネット・ソナタへと共鳴するプログラム。両作品に現れるユダヤ人のテーマへの言及は、マイケルの「ウクライナ変奏曲」で中心的な位置を占めています。この作品は、ヴァインベルクがソナタを書いたのと同じ年、1945年に19歳の強制収容所の囚人が歌った歌に基づきます。最後に、現代のクレズマー・バンドによるヴァインベルクの「モルドヴァ狂詩曲」のジャンルを越えた解釈でこのアルバムの「Echoes」が一周します。
RUBICON
RCD-1195(1CD)
ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番Op.8
(改訂版)
シェーンベルク:浄められた夜 Op.4(エドゥアルト・シュトイアーマン編曲によるピアノ三重奏版)
ミカエル・ハクナザリアン(Vc)、
デイヴィッド・ハルトゥニアン(Vn)、
ソフィア・メリキヤン(P)
クス・クァルテット(クスSQ)のチェリスト、ミカエル・ハクナザリアンが参加したピアノ・トリオによるブラームス。ピアノ三重奏曲第2番&第3番を収録したアルバム(RCD-1079)に、1854年に作曲されたピアノ三重奏曲第1番(1888年に作曲者が改訂したヴァージョン)が加わり、ブラームスのピアノ三重奏曲3作が揃いました。
そして、シェーンベルクの弟子エドゥアルト・シュトイアーマンによってチェロ、ピアノ、ヴァイオリンのために編曲された「浄められた夜」も収録。ブラームスが晩年に改訂した初期の作品と、わずか11年後の若きシェーンベルクによる初期の傑作がうまく組み合わせれたアルバムです。シェーンベルクはエッセイ『革命家ブラームス』の中で、先輩作曲家が自身の音楽に与えた影響について認めています。
RUBICON
RCD-1104(1CD)
シューベルト:弦楽四重奏曲「死と乙女」
シューベルト:弦楽四重奏曲第14番ニ短調 D810 「死と乙女」
イリス・テル・シフォルスト(b.1956):Sei gutes Mut(弦楽四重奏とリコーダーのための)*
マーク・アンドレ(b.1964):弦楽四重奏のための7つの小品
クス・クァルテット、
モーリス・シュテーガー(リコーダー)*
1991年のドイツ・ベルリンでの結成以来、欧州を中心に世界を席巻しているSQ、クス・クァルテット(クスSQ)。2019年にサントリーホールで行われたベートーヴェンの弦楽四重奏曲全曲ライヴ録音(RCD-1045)をはじめ次々に意欲的なプロジェクトで話題を呼ぶ彼らの最新作は、病に冒されながら書き上げたシューベルト晩年の力作「死と乙女」に、同じドイツを拠点とし彼らが長く支持してきたイリス・テル・シフォルスト、マーク・アンドレという2人の作曲家の作品を組み合わせた彼ららしさが光るプログラム。イリス・テル・シフォルストの「Sei gutes Mut」では世界的リコーダー奏者、モーリス・シュテーガーとの贅沢な共演も楽しむことができます。

Etcetra
KTC-1829(1CD)
優しき愛〜1784年から1823年までの新たなサウンド
モーツァルト:五重奏曲変ホ長調 KV.452
ベートーヴェン(ミシャ・ハメル編):優しき愛 WoO123
 五重奏曲変ホ長調 Op.16
アントン・ライヒャ:2つのアンダンテとアダージョより アダージョ
シューベルト(クリスティアン・ブーアス編):ロザムンデより 第3幕
モーツァルト:演奏会用アリア KV.505
 どうしてあなたを忘れられよう…心配しないで、愛する人よ*
へクサゴン・アンサンブル
エカテリーナ・レヴェンタール(S)*

録音:2024年4月8日-11日(オランダ)
驚くようなレパートリー、音楽的熱意、そして、独創的で学際的なプログラムの選択!オランダの主要オーケストラのメンバーたちによって1991年に結成された“木管五重奏+ピアノ”の六重奏団、ヘクサゴン・アンサンブルは、管楽器とピアノのために書かれた美しい室内楽曲を中心に9枚のCDを録音し、好評を博しています。また、アメリカ、ロシア(バシコルトスタン共和国を含む)、ドイツ、フランス、イタリア、ベルギー、スロベニア、イギリスへの演奏旅行も行っています。
有名な作曲家のあまり知られていない作品から、無名の作曲家による作品まで、フルート奏者のヴァウト・ファン・デン・ベルグによって整備された4000曲(!)にも及ぶレパートリーの中から、本アルバムでは、ウィーン古典派の時代と初期ロマン派への移行期である1784年から1823年の間に作曲された6つの作品がカップリングされています。
Etcetra
KTC-1805(1CD)
フロール・アルパールツ:弦楽四重奏曲集
フロール・アルパールツ
(1876-1954):
弦楽四重奏曲第2番
弦楽四重奏曲第0番
弦楽四重奏曲第4番
弦楽四重奏のためのバガテル
デジャンSQ

録音:2023年11月23日-26日&2024年5月30日-31日(ベルギー)
2017年にアントワープ王立音楽院で結成されて以来、ダイナミックで多才なアンサンブルとして急速に地位を確立しているデジャンSQ。これまでに、2018年にSWUK Vlaanderenの「アーティスト・イン・レジデンス」に選ばれ、2020年のスーパーノヴァ・クラシックス・コンクールでは優勝と聴衆賞を受賞しています。
本アルバムでは、アントワープ王立音楽院の院長を1933年から1941年まで務め、戦間期のフランドル音楽界を代表する音楽家の一人でもあるフロール・アルパールツが残した弦楽四重奏のための作品を取り上げています。

Pavane
ADW-7603(1CD)
シューベルト:ピアノ五重奏曲「ます」
シューベルト:ピアノ五重奏曲 イ長調 D667 「ます」
アダージョとロンド・コンチェルタンテ ヘ長調 D487
幻想曲 ヘ短調 D940*
レジス・パスキエ(Vn)、ピエール=アンリ・クシュエレブ(Va)、リュク・トーテン(Vc)、ルード・ジョリー(Cb)、ステファヌ・ド・メ(P)、ステファニー・サルマン(P)*

録音:ピアノズ・マーネ・コンサート・ホール(ベルギー)
パスキエ一族の一員として数十年にわたりフランス音楽界を牽引し、1991年にはフランスで最も権威のあるクラシック音楽賞、ヴィクトワール・ド・ラ・ミュージック・クラシックも受賞している名ヴァイオリニスト、レジス・パスキエを中心とした並外れた才能を持つ奏者たちがシューベルトの名曲「ます」を録音。この作品には長く愛着を持っていながら意外にも一度も録音したことがなかったというパスキエが、友人でもあるベルギーの著名なピアニスト、ステファヌ・ド・メとともにプロジェクトを立ち上げ、この冒険に賛同した経験豊富で優れた室内楽奏者たちが集まりレコーディングが実現しました。
Pavane
ADW-7601(1CD)
ラースロー・ライタ:弦楽三重奏曲全集
ラースロー・ライタ
(1892-1963):弦楽三重奏曲 Op.9「セレナード」/弦楽三重奏曲第2番 Op.18*/弦楽三重奏曲第3番Op.41「トランシルヴァニアの夜」
フラッシュ・アンサンブル

録音:2021年10月12日-13日&2022年3月11日-12日(ベルギー)
*世界初録音
2022年シーズンに活動を開始したフラッシュ・アンサンブルのデビュー・レコーディングでは、バルトークにも気に入られていたという20世紀ハンガリーの作曲家、ラースロー・ライタの弦楽三重奏曲を掘り下げます。第2番は世界初録音。驚くべき感情の広さと深さ、そして独創的で感動的な声を持つ音楽にすっかり魅了された彼らが、政治的理由によって不当に沈黙させられ埋もれてしまったライタの音楽の魅力を今一度再発見させてくれます。

H.M.F
HMM-902731(2CD)
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲全集 Vol.1
[CD1]
弦楽四重奏曲 第1番ハ長調 op.49
弦楽四重奏曲 第2番イ長調 op.68
弦楽四重奏曲 第4番ニ長調 op.83
[CD2]
弦楽四重奏曲 第3番ヘ長調 op.73
弦楽四重奏曲 第5番変ロ長調 op.92
カザルスSQ【ヴェラ・マルティネス・メーナー(Vn)、アベル・トーマス(Vn)、ジョナサン・ブラウン(Va)、アルナウ・トーマス(Vc)】

録音:2023年10月、フランス
2023年11月に来日し、圧倒的な「フーガの技法」の演奏で日本の聴衆にもあらためて強い印象と感動を与えたカザルスSQ。1997年結成、結成 30周年を見据えての新たなプロジェクトがスタートしました。ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲全曲録音プロジェクトです。1930年代半ばにソビエト政権から公 的な攻撃を受けたショスタコーヴィチ。彼の内面がもっとも色濃く反映され、私的な告白のための完璧な媒体となったのが弦楽四重奏曲でした。1938年以降最 晩年にいたるまでこのジャンルに取り組み、その数は15曲を数えます。カザルスSQは、全集のスタートにあたり、極めて重要な最初の5つの弦楽四重 奏曲を、みずみずしい美しさをたたえた音色で、美しい旋律はさらに美しく、辛口な部分はドライに、作品の魅力を深い洞察でとらえた演奏で聴かせます。注目のシ リーズです! 第2弾(第6-12番)は2025年、第3弾(第13-15番)は2026年発売予定となっております。 (Ki)

Aulicus Classics
ALC-0119(1CD)
モーツァルト:フォルテピアノとヴァイオリンのためのソナタ 第1集
ヴァイオリン・ソナタ Op.2‐1(KV.376/374d)
ヴァイオリン・ソナタ Op.2-2(KV.296)
ヴァイオリン・ソナタ Op.2-3(KV.377/374e)
コンスタンティーノ・マストロプリミアーノ(フォルテピアノ)
ダヴィッド・プランティエ(Vn)

録音:2033年9月9日-11日 ローマ・イカロススタジオ
古楽器による演奏だが、大変伸びやかなサウンドが心地よい。モダン楽器とは異なる雅やかな 雰囲気が楽しめる充実した演奏です。モーツァルトの音楽が持つ美しさを全面に出した録音は、 17世紀の宮廷サロンを彷彿とさせるものとなっています。 コンスタンティーノ・マストロプリミアーノはイタリアのフォルテピアノ奏者、音楽学者。フォッジャ音楽 院、キジアーナ音楽院でピアノと室内楽を学ぶ。その後フォルテピアノ奏者に転向し、イタリアの古 楽界を支える一人となった。ダヴィッド・プランティエはバーゼル・スコラ・カントルムでバロック・ヴァ イオリンをキアーラ・バンキーニに師事。バンキーニが率いる「アンサンブル415」「カフェ・ツィンマ ーマン」の中心メンバーとして活躍。自らも「レ・プレジール・デュ・パルナス」や「デュオ・タルティー ニ」といったアンサンブルを主宰して存在感を高めています。
Aulicus Classics
ALC-0122(1CD)
ブラームス:ピアノ五重奏曲へ短調 Op.34 ジョルジア・トマッシ(P)
ガブリエーレ・ピエラヌンツィ(VnT)
ファブリツィオ・ファラスカ(VnU)
フランチェスコ・フィオーレ(Va)
ダニーロ・スクィティエリ(Vc)

録音:2023年1月28日 ローマ・サピエンツァ大学大ホールでの、ローマ演奏大学協会コンサート・ライヴ
ブラームスの名曲だがイタリアのソリスト達らしく、明快な演奏です。見通しが良く、重くなり過ぎ ない音作りは大変効果的に思えます。ライヴではあるがホールでの収録なので、録音も良好です。 トマッシ(P)は、1970年ナポリ生まれ。ヴェルディ音楽院、イモラ音楽院でフランコ・スカラに師 事する。1992年に、ルーヴィンシュタイン国際コンクールでグランプリを受賞した。ピエラヌンツィ (Vn)は、ジェノヴァのパガニーニ・コンクール、ティボール・ヴァルガ国際コンクールで優 秀な成績を修めています。ソロ活動、室内楽、CD 録音と国際的に活躍しています。ファラスカ(ヴァイオ リン)は、イタリアで学んだ後ロンドンのロイヤル・アカデミーに留学。オーケストラや室内楽で活躍し ています。フィオーレ(Va)は、ローマ生まれ。サンタチェチーリア音楽院で学ぶ。アッカルド、ベ ルキン、ソプラノのレナータ・スコット他の多くの有名アーティストと共演しています。スクイティエーリ (Vc)は、カンポバッソ音楽院、サンタチェチーリア音楽院で学ぶ。多くの国際コンクールで上位 入賞し、ハイドン、エルガー、ドヴォルザークの協奏曲のCD でソリストを務めています。ペルゴレージ 音楽院で後進の指導にもあたっています。
Aulicus Classics
ALC-0125(1CD)
(1)モーツァルト:弦楽五重奏曲第4番ト短調
KV.516
(2)シューベルト:ピアノ五重奏曲イ長調 Op.
114、D.667『鱒』
ガブリエーレ・ピエラヌンツィ(Vn)
フランチェスコ・ソロンブリーノ(Va)
ダニーロ・スクィティエリ(Vc)
(1)イーヴォス・マルゴーニ(Vn)
(1)フランチェスコ・フィオーレ(Va)
(2)エルマンノ・カルツォラーリ(CB)
(2)アントネッロ・カンナヴァーレ(P)

録音:2023年11月28日 ナポリ「ヴィラ・ピニャテッリ」ライヴ
パガニーニ・コンクール、ティボール・ヴァルガ国際コンクールで優秀な成績を収めたヴァイオリ ニスト、ピエラヌンツィを中心にイタリアの優れたソリスト達が結集した演奏会のライヴ CD。メンバーは共演の回数も多く息の合ったアンサンブルを聴かせてくれています。残響が多めの会場と思われ るが、それだけに当日の熱気が伝わってくる。どちらも五重奏曲と選曲も良くて、大変楽しめた一 枚です。ヴィラ・ピニャテッリは19世紀に建造された歴史的建造物で、現在は文化イヴェントや展 示会、博物館として利用されています。

Coviello
COV-9242(1CD)
バルトーク:ヴァイオリンとピアノのための作品集
ピアノ・ソナタ BB77Sz.80
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ BB124Sz.117
ヴァイオリン・ソナタ第1番BB84Sz.75
ゲオルグ・サルキシャン(Vn)
ジェームス・マドックス(P)

録音:2021年6月5-8日(2,3)、2022年3月27・28日(1)/ボン、トリニタティス教会
ゲオルグ・サルキシャン(Vn) ジェームス・マドックス(P) 録音:2021年6月5-8日(2,3)、2022年3月27・28日(1)/ボン、トリニタティス教会 (Ki)

Goodies
78CDR-3958(1CDR)
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第10番変ホ長調作品74「ハープ」 ブダペストSQ【ヨーゼフ・ロイスマン(Vn1)、アレクサンダー・シュナイダー(Vn2)、イシュトヴァン・イポリー(Va)
ミッシャ・シュナイダー(Vc)】

米 RCA VICTOR14997/15000
1936年4月27日ロンドン録音
ブダペストSQは1917年ブダペスト歌劇場Oのメンバー4人によっ て結成され、1967年に解散した。1932年に初代のリーダーだったエミール・ハウ ザー(在籍1917-32)からヨーゼフ・ロイスマン(1900-1974)になり、アメリカをベ ースに活躍し20世紀中期最高の四重奏団として君臨した。アレクサンダー・シュ ナイダー(在籍1933-45)は第2ヴァイオリン奏者で一時期ソリストと自らの四重奏 団を結成して活躍していた。ヴィオラのイシュトヴェン・イポリー(在籍1917-36) はボリス・クロイト(在籍1936-67)に代わった。チェロのオリジナル・メンバーで あるハリー・ソン(在籍1917-30)はミッシャ・シュナイダー(在籍1936-1967)に代 わった。この録音はロンドンのアビーロードでの録音だがEMIからは発売されず RCA VICTORのみの発売だった。(グッディーズ)

Hanssler
HC-24020(1CD)
SCHUBERT THE STRING QUARTETS PROJECT3
シューベルト:弦楽四重奏曲第13番イ短調 D.804「ロザムンデ」
マルケージ:「ああ、アリンデ」〜シューベルトへのオマージュ
シューベルト:弦楽四重奏曲第8番変ロ長調 D.112
アリンデSQ【エウジェーニア・オッタヴィアーノ(Vn1)、
グッリエルモ・ダンドーロ・マルケージ( 第 2ヴァイオリン)、エリン・カービー(Va)、バ ルトロメオ・ダンドーロ・マルケージ(Vc)】

録音:2022年/ドイツ
シューベルトの歌曲からその名が付けられた2018年結成のクヮルテット、アリンデSQが2028年のシューベルト歿後200周年を目指して録音を進 めている一大企画。当シリーズではシューベルトの作品に挟み委嘱作も録音していきます。
第3弾となる当アルバムには弦楽四重奏曲第8番、第13番「ロザムンデ」と団のチェロ奏者マルケージが作曲したシューベルトへのオマージュ作「ああ、アリンデ」 を収録しております。第1弾(HC-19071)、第2弾(HC-22011)も絶賛発売中です。 (Ki)

BIS
BISSA-2508(1SACD)
あなたの庭への贈り物
(1)オズワルド:アネモネ
(2)ヘンデル:6つのソナタ Op.2より第1番ロ短調 HWV386b
(3)テレマン:ファンタジア第9番ホ長調 TWV 40:10
(4)テレマン:ソナタ第1番イ長調 TWV43:A1
(5)オズワルド:ヒヤシンス
(6)グラウン:トリオ・ソナタ ニ長調 WV Cv:XV:99
(7)オズワルド:チューリップ
(8)テレマン:トリオ・ソナタ ト短調 TWV42:g9
アンサンブル・ヘスペリ
マリー=ジャネット・リース(ヴォイス・フルート(1)(2)(4)(6)、アルト・リコーダー(3)(8)、ソプラノ・リコーダー(7))
マグダレーナ・ロト=ヒル(バロック・ヴァイオリン)(1)(2)(4)-(8)
フローレンス・プティ(バロック・チェロ)(1)(2)(4)-(8)
トーマス・アリー(Cemb)(1)(2)(4)-(8)

録音:2024年2月21〜23日/SJEアーツ、オックスフォード(イギリス)
18世紀のヨーロッパでは多くの富裕層が植物学に情熱を注ぎ、それは園芸の楽しみをはるかに超えたものでした。テレマンもその一人。 友人や文通相手にしばしば標本を送ってくれるよう頼み、自身のコレクションを増やしていきました。その友人にはヘンデルもいます。テレマンは植物(花)と音楽 の色彩で満たされていました。
ロンドンを拠点に活動するピリオド楽器の「アンサンブル・ヘスペリ」がテレマンの植物への情熱を讃えるプログラムをお届けします。テレマンは友人に宛てた手 紙の中で、ヒヤシンス、チューリップ、そしてアネモネへの情熱を語っています。当アルバムではテレマンと植物にまつわる作品を演奏。オズワルドの「アネモネ」「ヒ ヤシンス」「チューリップ」も収録しております。


La Dolce Volta
LDV-6006(7CD)
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集
(第1番〜第16番、大フーガ)
イザイSQ【ギヨーム・シュートル、リュック=マリー・アグエラ (Vn)、ミゲル・ダ・シルヴァ (Va)、ヨヴァン・マルコヴィッチ (Vc)】

録音:2008年3-4月 オルセー美術館オーディトリアム (ライヴ/拍手入り)
※日本語解説付
1984年にパリ・コンセルヴァトワールの学生たちにより結成、2014年1月に解散するまでのおよそ30年に渡り、Deccaを中心とした数々の レコーディングやコンサートで世界中の音楽ファンを魅了したイザイSQ。彼らが2008年にオルセー美術館で行った、ベートーヴェ ンの弦楽四重奏全曲演奏会のライヴ録音が一挙登場します。一部(第3番、第10番、第16番)のみ2013年に自主レーベルのYsaye Recordsからリリースされていましたが、それも今では入手困難となっており、今回の全曲CD化はたいへん嬉しいところです。モーツァルトやハ イドン、フランスの作品や同時代作品で高い評価を得てきた彼らですが、ベートーヴェンが残した一連の四重奏曲は、その活動の最後期に 於いて最も重要なレパートリーでした。ここでは円熟期を迎えたメンバーたちのアグレッシヴでありながら深い音楽性、ライヴならではの緊張感 と一体感、そして完璧な技術といった、このカルテットの魅力を十二分に堪能することが出来ます。


Channel Classics
CCSBOX-7624(35CD)

ピーター・ウィスペルウェイ〜CHANNEL CLASSICS全録音
■CD1ヴィヴァルディのソナタ
ヴィヴァルディ:チェロ・ソナタ集:
1-4. 変ロ長調 RV46(Op.14-6)
5-8. ト短調 RV42
9-12. 変ホ長調 RV39
13-16. イ短調 RV44
17-20. ホ短調 RV40(Op.14-5)
21-24. 変ロ長調 RV45(Op.14-4)
■CD2テレマン作品集
テレマン
1-7. パルティータ ト長調 TWV41:G2(『小室内楽曲集』 より)
8-11. オーボエ・ソナタ ト短調 TWV41:g6(『食卓の音楽』第3部より)
12. アレグロ(オーボエ協奏曲 ニ短調 TWV51:d1より)
13-17. オーボエと通奏低音のための組曲 ト短調 TWV41:g4   (『忠実な音楽の師』より)
18-21. オーボエ・ソナタ イ短調 TWV41:a3(『忠実な音楽の師』より)
22-25. トリオ・ソナタ 変ホ長調 TWV42:Es3
26-29. ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 TWV41:d3    (『12の通奏低音付き独奏曲』より)
■CD3チェロ・ピッコロによるバッハ作品集
1. プレリュード ト長調(原曲:ハ長調) BWV 846    (『平均律クラヴィーア曲集 第1巻』より)
2-5. ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ 第1番ト長調 BWV1027
6. シチリアーノ(チェンバロ協奏曲 第2番ホ長調 BWV1053より)
7. プレリュード ニ長調(ト長調) BWV1007(無伴奏チェロ組曲 第1番より)
8-11. ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ 第2番 ニ長調 BWV1028
12. アンダンテ(イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV 971より)
13. リュートのためのプレリュード ト短調(ハ短調) BWV999
14-16. ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ 第3番 ト短調 BWV1029
17. ラルゴ(チェンバロ協奏曲 第5番ヘ長調 BWV1056より)
■CD4-5バッハ:無伴奏チェロ組曲(全6曲/第1回録音) ※ 第6番はチェロ・ピッコロ使用
■CD620世紀の無伴奏チェロ作品
1-2. ジェルジ・リゲティ:無伴奏チェロ・ソナタ
3-8. ピーター・スカルソープ(1929-2014):無伴奏チェロのためのレクイエム
9-13. ヒンデミット:無伴奏チェロ・ソナタ Op.25-3
14-19. ロジャー・セッションズ(1896〜1985): チェロのための6つの小品
20. ヒール・メイエリング(1954-):La belle dame sans merci つれない妖女
■CD7レーガーのチェロ作品集
マックス・レーガー
1-3. 無伴奏チェロ組曲 第1番ト長調 Op.131c-1
4. アリア(Vnとピアノのための組曲Op.103aより)
5-8. 無伴奏チェロ組曲 第2番ニ短調 Op.131c-2
9-10. 二つの小品 Op.79e
11-13. 無伴奏チェロ組曲 第2番イ短調 Op.131c-3
14. 子守唄(Vnとピアノのための組曲Op.103aより)
■CD8
ブリテン:無伴奏チェロ組曲(全3曲)
■CD9-10
バッハ:無伴奏チェロ組曲(全6曲/第2回録音) ※ 第6番はチェロ・ピッコロ使用
■CD11ヴィヴァルディのチェロ協奏曲集
ヴィヴァルディ
1. ラルゲット(Vn協奏曲 ヘ長調 RV 295より/チェロによる演奏)
2-4. チェロ協奏曲 イ短調 RV421+RV Anh.146/415
5. ラルゴ(Vn協奏曲 ハ長調 RV190より/チェロによる演奏)
6-8. チェロ協奏曲 ヘ長調 RV410+RV407+RV 411
9. アダージョ(弦楽のための協奏曲 ハ長調 RV 109より/チェロ・ピッコロ、チェロ、ヴィオローネとオルガンによる演奏)
10. アレグロ・ヴィヴァーチェ (作曲者不詳〔伝ヴィヴァルディ〕のチェロ協奏曲 ニ長調 RV404より)
11. ラルゴ(Vn協奏曲 ニ長調 RV226より/チェロによる演奏)
12-14. ヴァイオリン協奏曲 ロ短調 RV424(Vc・ピッコロによる演奏)
15. ラルゴ・エ・カンタービレ     (Vn協奏曲 変ロ長調 RV383より/チェロによるハ長調での演奏)
16-18. チェロ協奏曲 ト長調 RV413
19. ラルゴ(Vn協奏曲 イ長調 RV341より/チェロ・ピッコロによるト長調での演奏)
20-22. チェロ協奏曲 イ短調 RV422
23. アラ・ブレーヴェ(Vc協奏曲 ト長調 RV Anh.146/415より)
■CD12ハイドンのチェロ協奏曲(全2曲) 他
 ハイドン
1-3. チェロ協奏曲 第1番ハ長調 Hob.VIIb:1
4-7. 交響曲第104番ニ長調「ロンドン」 Hob. I:104
8-10. チェロ協奏曲 第2番ニ長調 Hob.VIIb:2
■CD13シューマンのチェロ作品、ヒンデミットの小品
1-3. シューマン:チェロ協奏曲 イ短調 Op.129
4-6. シューマン:幻想小品集 Op.73
7-9. ヒンデミット:三つの小品 Op.8
10. シューマン:Langsam(『民謡風の五つの小品』Op. 102より第2曲)
■CD14ドヴォルザークのチェロ協奏曲(第1回録音)他
1. チャイコフスキー:アンダンテ・カンタービレ(Vcとハルモニウムによる演奏)
2-4. ドヴォルザーク: チェロ協奏曲 ロ短調 Op.104
5. ドヴォルザーク:ロンド ト短調 Op.94
6. アントン・アレンスキー:悲しい歌(『四つの小品』Op.56より/ハルモニウム独奏による演奏)
7. カール・ダヴィドフ(1838-1889):泉のそばで(「四つの小品」Op.20より)
8. ドヴォルザーク:森の静けさ(『ボヘミアの森から』Op.68より)
オランダPO[2-4]
■CD15ドヴォルザークのチェロ協奏曲(第2回録音)他
ドヴォルザーク
1-3. チェロ協奏曲 ロ短調 Op.104
4-32. 交響的変奏曲 ハ長調 Op.78
■CD16サン=サーンス、チャイコフスキー、ブルッフ
1-3. サン=サーンス: チェロ協奏曲 第1番イ短調 Op.33
4. チャイコフスキー:アンダンテ・カンタービレ(Vcと弦楽による演奏)
5-12. チャイコフスキー:ロココの主題による変奏曲 イ長調 Op.33
13. ブルッフ:コル・ニドライ Op.47
■CD17ショスタコーヴィチの協奏曲第1番、コダーイの無伴奏ソナタ
1-4. ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲 第1番変ホ長調 Op.107
5-7. コダーイ:無伴奏チェロ・ソナタ Op.8
■CD18ショスタコーヴィチの協奏曲第2番、ブリテンの無伴奏組曲第3番(第2回録音)
1-3. ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲 第2番 ト長調 Op.126
4-13. ブリテン:無伴奏チェロ組曲 第3番Op. 87
■CD19プロコフィエフ、チェレプニン、クラム
1-3. セルゲイ・プロコフィエフ: 交響的協奏曲 Op.125
4-7. アレクサンドル・チェレプニン: 無伴奏チェロ組曲 Op.76
8-13. ジョージ・クラム(1929-2022):無伴奏チェロ・ソナタ
■CD20エルガーとルトスワフスキの協奏曲
1-4. エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調 Op.85
5-21. ルトスワフスキ: チェロ協奏曲
■CD21グバイドゥーリナのチェロ作品
グバイドゥーリナ(1911-):
1-19. アッシジの聖フランチェスコの言葉による太陽の讃歌
20-24. 無伴奏チェロのための10の前奏曲
25. 十字架に
■CD22
1-4. シューベルト:弦楽五重奏曲 ハ長調 D956
■CD23ベートーヴェン:チェロとピアノのための変奏曲集(第1回録音)
 ベートーヴェン
1-13. ヘンデル「ユダ・マカベウス」の「見よ、勇者は還る」による変奏曲 WoO45
14-26. モーツァルト「魔笛」の「恋人か女房か」による変奏曲 Op.66
27-34. モーツァルト「魔笛」の「恋を知る男たちは」による変奏曲 WoO46
35-37. ホルン・ソナタ ヘ長調 Op.17(作曲者自身によるチェロ版)
ルイ・シャピロ
■CD24-25
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集(全5曲/第1回録音)
■CD26
ヨハネス・ブラームス:チェロ・ソナタ全集(全2曲/第1番は第1回録音)
■CD27シューベルト:ソナタ集
 シューベルト
1-3. アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D821
4-6. ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 D384(Vcによる演奏)
7-10. ヴァイオリン・ソナタ イ短調 D385(Vcによる演奏)
11-14. ヴァイオリン・ソナタ ト短調 D408(Vcによる演奏)
■CD28プーランク、フォーレ、ショパン
1-4. プーランク:チェロ・ソナタ FP143
5. フォーレ:エレジー Op.24
6. フォーレ:ロマンス Op.69
7. フォーレ:蝶々 Op.77
8-11. ショパン:チェロ・ソナタ ト短調 Op.65
■CD29フランク、シューマン、ブラームス
1-4. フランク/デルサール編(?):ァイオリン・ソナタ イ長調(Vc版)
5. シューマン:アダージョとアレグロ Op.70
6-8. ブラームス/P. クレンゲル編)):ヴァイオリン・ソナタ ト長調 Op.78「雨の歌」(Vc版〔ニ長調〕/第1回録音)
■CD30チェロとピアノによるショパン作品集
 ショパン
1. ワルツ 第1番変ホ長調 Op.18「華麗なる大円舞曲」(D)
2. 前奏曲 第2番イ短調 Op.28-2(ニ短調版)*
3.マズルカ 第45番イ短調 Op.67-4*
4. ワルツ 第5番変イ長調 Op.42(D)
5. 前奏曲 第6番ロ短調 Op.28-6*
6. マズルカ 第44番ハ長調 Op.67-3*
7. 序奏と華麗なるポロネーズ ハ長調 Op.3
8. 前奏曲 第4番ホ短調 Op.28-4*
9. マズルカ 第47番イ短調 Op.68-2*
10. スケルツォ(Vc・ソナタ ト短調 Op. 65より)
11. マズルカ 変ロ長調 B16-2*
12. ワルツ 第3番イ短調 Op.34-2(D)
13. 前奏曲 第7番イ長調 Op.28-7*
14. 練習曲 第19番嬰ハ短調 Op.25-7(G/ホ短調版)
15. 前奏曲 第3番ト長調 *
16. マズルカ 第43番ト短調 Op.67-2*
17. 夜想曲 第20番嬰ハ短調 B49(P)
18. ワルツ 第2番変イ長調 Op.34-1(D/イ長調版)
19. ワルツ 第3番イ短調 Op.34-2(D/トラック12とは別の演奏)
 編曲者:*…ウィスペルウェイ&ラツィック/D…カルル・ダヴィドフ/G…アレクサンドル・グラズノフ/
P…グレゴール・ピアティゴルスキー
■CD31ショスタコーヴィチ、プロコフィエフ、ブリテンのチェロ・ソナタ
1-4. ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ ニ短調 Op.40
5-7. プロコフィエフ:チェロ・ソナタ ハ長調 Op.119
8-11. ブリテン:チェロ・ソナタ ハ長調 Op. 65
■CD32-33
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ(全5曲)、変奏曲(全3曲) (第2回録音)
■CD34ブラームス:編曲を含む3つのチェロ・ソナタ(1-6は第2回録音)
1-3. チェロ・ソナタ 第1番ホ短調 Op.38
4-6. ヴァイオリン・ソナタ 第1番ト長調 Op. 78「雨の歌」(Vc版〔ニ長調〕 )
7-10. クラリネット・ソナタ 第1番ヘ短調 Op. 120-1(ウィスペルウェイ編曲によるチェロ版)
■CD35
ブレット・ディーン(1961-):One of a Kind(ネザーランド・ダンス・シアターのための全3幕のバレエ音楽)

ピーター・ウィスペルウェイ (Vc)


■CD1
フロリレジウム(通奏低音/古楽器使用)
編成:チェンバロ[5-8]/オルガン[1-4,9-24]、チェロ、アーチリュー
ト/テオルボ/バロックギター
録音:1994年1月8-10日 新教教会、レンヴァウデ(オランダ)

■CD2
フランス・ロベルト・ベルクハウト(Fg)
メンノ・ファン・デルフト(Cemb)
シーベ・ヘンストラ(ポジティフオルガン)
録音:1998年6月 旧カトリック教会、デルフト(オランダ)

■CD3
リチャード・エガー(チェンバロ、オルガン、フォルテピアノ)
ダニエル・イードン(Vc)
録音:1996年6月 新教教会、レンヴァウデ(オランダ)

■CD4-5
録音:1989年2月、1990年8月 新教教会、レンヴァウデ(オランダ)

■CD62
録音:1993年6月8-11日 旧カトリック教会、デルフト(オランダ)

■CD7
パオロ・ジャコメッティ(P/ブリュ―トナー1890年頃製)[[4,9-10,14]
録音:1995年9月 新教教会、レンヴァウデ(オランダ)

■CD8
録音:2001年4月 メノナイト教会、デーフェンテル(オランダ)

■CD9-10
録音:1998年1月 オランダ新教教会、ファルクコーグ(オランダ)

■CD11)
フロリレジウム(古楽器使用)
録音:1996年8月 URC教会、ハイゲート、ロンドン

■CD12
フロリレジウム(古楽器使用)
録音:1994年8月9-12日 オール・セインツ教会、ゴスペル・オーク、ロンドン

■CD13
オーストラリア室内O[1-3]
リチャード・トネッティ (コンサートマスター&指揮)[1-3]
オランダ管楽アンサンブル[1-3]
パオロ・ジャコメッティ(P/シュトライヒャー1870年頃製作オリジナル)[4-10]
録音:1997年6月 [4-10]、10月[1-3]  フリッツ・フィップスザール、ムジークヘボウ、 エイントホーフェン(オランダ)

■CD14
オランダPO[2-4]
ローレンス・レネス(指)[2-4]
パオロ・ジャコメッティ(ハルモニウム/ド・バン1870年頃製オリジナル[1,6,8]、 ピアノ/ブリュートナー1890年頃製オリジナル[5,7])
録音:1995年11月8-10日 新教教会、レンヴァウデ(オランダ) [1,5-8]、1995年12月 コンセルトヘボウ、アムステルダム [2-4]

■CD15
ブダペスト祝祭O
イヴァン・フィッシャー(指)
録音:2006年12月(ライヴ) 芸術宮殿、ブダペスト

■CD16
ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン
ダニエル・ゼペック(コンサートマスター&指揮)
録音:2000年6月 シュトゥーア=ファレル荘園、ブレーメン

■CD17
オーストラリア室内O[1-4]
リチャード・トネッティ(コンサートマスター&指揮)[1-4]
録音:1999年8月 ウジェーヌ・グーセンス録音ホール、シドニー

■CD18
シンフォニエッタ・クラコヴィア[1-3]
録音:2006年9月シマノフスキ・フィルハーモニック・ホール、クラクフ [1-3]、 2007年12月メノナイト教会、デーフェンテル(オランダ) [4-13]
■CD19
ロッテルダムPO[1-3]
ヴァシーリー・シナイスキー(指)[1-3]
録音:2007年11月(ライヴ) デ・ドゥーレン、ロッテルダム[1-3]、2008年12月メノナイト教会、デーフェンテル(オランダ) [4-13]

■CD20
オランダ放送PO
ヤク・ファン・ステーン(指)
録音:1998年4月 オムループ音楽センター、ヒルフェルスム(オランダ)
■CD21
プロメテウス・アンサンブル団員[1-19]
ダニエル・レス(指)[1-19]
アン・ラスキン(バヤン)[25]
録音:2003年10月 デ・シンヘル、アントウェルペン

■CD22
オルフェウス四重奏団
録音:1994年6月23-26日オランダ新教教会、コルテンフーフ(オランダ)
■CD23
ルイ・シャピロ(フォルテピアノ/作者不詳1780年頃製オリジナル 他)
録音:1994年6月6-11日 旧カトリック教会、デルフト(オランダ)

■CD24-25
パウル・コーメン(フォルテピアノ)
録音:1991年6月 新教教会、レンヴァウデ(オランダ)
■CD26
パウル・コーメン(P/ヨーゼフ・リーデル1865年頃製オリジナル)
録音:1992年9月 新教教会、レンヴァウデ(オランダ)

■CD27
パオロ・ジャコメッティ(フォルテピアノ/サルヴァトーレ・ラグラッサ1815年頃製オリジナル)
録音:1996年6月 メノナイト教会、デーフェンテル(オランダ)

■CD28
パオロ・ジャコメッティ(P)
録音:1997年3月 フリッツ・フィップスザール、ムジークヘボウ、エイントホーフェン(オランダ)

■CD29
パオロ・ジャコメッティ(P)
録音:2001年春 メノナイト教会、デーフェンテル(オランダ)

■CD30
 編曲者:*…ウィスペルウェイ&ラツィック/D…カルル・ダヴィドフ/G…アレクサンドル・グラズノフ/
P…グレゴール・ピアティゴルスキー
デヤン・ラツィック(P)
録音:2000年5月 メノナイト教会、デーフェンテル(オランダ)

■CD31
デヤン・ラツィック(P)
録音:2002年9月 メノナイト教会、デーフェンテル(オランダ)

■CD32-33
デヤン・ラツィック(P)
録音:2004年12月 フリッツ・フィップスザール、ムジークヘボウ、エイントホーフェン(オランダ)

■CD34
デヤン・ラツィック(P)
録音:2006年4月 フリッツ・フィップスザール、ムジークヘボウ、エイントホーフェン(オランダ)

■CD35
サイモン・ハント(サンプリング)
マイケル・アスキル(打楽器)
ステファン・デ・レヴァル・イェジェルスキ (Hrn)
オランダ室内合唱団員
RIAS室内合唱団
ブレッド・ディーン(ヴィオラ、サンプリング、指揮)
録音:1998年5月5日(世界初演ライヴ) リュセント舞踏劇場、デン・ハーグ
現代オランダを代表するチェロ奏者の一人で、古楽器奏者たちとの共演によるガット弦でのバロック作品から現代音楽まで、幅広い演目を 出色の解釈で聴かせてきたピーター・ウィスペルウェイ。19世紀の室内楽作品では作品に合わせたモデルの歴史的ピアノとも共演するだけで なく現代ピアノとの録音もあり、作品の本質に迫る柔軟な演奏姿勢はリスナーだけでなく演奏家たちにも大きな刺激を与え続けています。 CHANNEL CLASSICSではレーベル創設間もない頃から多くの注目作を録音、世界的な批評誌のレビュー賞に輝いたアルバムも少なく ありません。パオロ・ジャコメッティやデヤン・ラツィックなどピリオド楽器にも適性をみせるピアニストたち、俊英続々の古楽器楽団フロリレジウム や近年ますます世界的注目が高まるリチャード・トネッティ&オーストラリア室内Oなど、共演者もユニークな才人揃い。シーン最前 線をひた走ってきたウィスペルウェイが同レーベルに刻んだ音源がこのたび一挙35枚組でBOX化、その全貌を見渡しやすくなったことは、世紀 の変わり目を跨いでのチェロ演奏史の先端を辿れるという意味でも貴重と言えるでしょう。バッハやベートーヴェン、ブラームスなど異なる時期 に再録音した演目は新旧どちらも収録、共演者の違いや解釈スタイルの変化も聴きどころになっています。

BELVEDERE
BELVED-08087(1CD)

NYCX-10499(1CD)
日本語解説付国内
税込定価
モーツァルト&ライヒャ:ホルン五重奏曲 他
アントン・ライヒャ(レイハ):ホルンと弦楽器のための五重奏曲Op. 106
モーツァルト:ホルンと2本のヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのためのロンド ニ長調 K.514(F.X.ジュスマイヤー補筆完成版)
 ホルン五重奏曲 変ホ長調 K.407
 クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581- 第2楽章 Larghetto(R.バボラーク編)
 交響曲第22番ハ長調 K.162- 第3楽章 Presto assai(R.バボラーク編)
バボラーク・アンサンブル
ラデク・バボラーク(Hrn)
ミラン・アル=アシャブ(Vn)
マルティナ・バチョヴァー(Vn)
カレル・ウンターミューラー(Va)
ハナ・バボラーコヴァー(Vc)
ダーヴィト・パヴェルカ(Cb)

録音:2024年1月29日(ライヴ)
ザルツブルク 「モーツァルト・ウィーク」
バボラーク得意のモーツァルトとライヒャ、2024年モーツァルト週間の圧巻ライヴが登場 当代屈指のホルン・プレイヤー、ラデク・バボラークが、2001年に結成したバボラーク・アンサンブルを率いて2024年のモーツァルト週間に出演した際の演奏 です。バボラークの卓越した技巧は難所を難所と感じさせない滑らかさと華麗さ。緩徐楽章では朗々とした歌が溢れます。「以心伝心で通じ合えるから、や りたい音楽を自由に表現することができる」と語るバボラーク・アンサンブルの面々との丁々発止のやり取りも聴きものです。ライヒャはアド・リブ(任意)とされて いるコントラバスを加えたバージョン。アンコール2曲はバボラークがアレンジしたモーツァルト作品。クラリネット五重奏曲の第2楽章はホルンが自在に装飾を散 りばめ、しみじみした味わいに華やぎを加えています。交響曲第22番のフィナーレは躍動感とスピード感のある名技に加えユーモラスな演出もあり、最後は 歓声と拍手に包まれます。 ※国内仕様盤には今泉晃一氏による日本語解説が付属します。

Grand Piano
GP-9371CD)
アレクサンドル&ニコライ・チェレプニン:ヴァイオリンとピアノのための作品全集 第1集
アレクサンドル・チェレプニン:ヴァイオリン・ソナタ ハ短調(1918頃-21)(G.コウクル編)*
 アラベスク Op.11No.5(1920-21)
 ピアノ三重奏曲 Op.34(1925)*
 トリオ・コンチェルタンテ Op.47(1930/60)*
ニコライ・チェレプニン(1873-1945):幻想的カデンツァ Op.42bis(1915/1926改訂)*
 パストラーレ(1935)(Vnとピアノ版)*
 絵画によるアルファベット、ブノワによる14のスケッチ Op.38- 第4番田舎の別荘(1910)(Vnとピアノ版)*
 古い歌(1935)(Vnとピアノ版)*
ジョルジオ・コウクル(P…Steinway, Model D)
クライディ・サハチ(Vn)
ヨハン・セスティアン・パエチュ(Vc)

録音:2023年10月30日、2023年12月3日
*…世界初録音
父ニコライ・チェレプニンは、セルゲイ・ディアギレフのロシア・バレエ団に指揮者として参加し、最初のパリ公演でも指揮を務めました。その作品にはフランス印 象派の影響が感じられます。アルバムに収録された「幻想的カデンツァ」は、スクリャービンを彷彿とさせる夢と狂気の狭間を漂うような作品です。また、「パス トラール」と「古い歌」は、もともと木管楽器のために書かれた作品ですが、ここではヴァイオリンで演奏されています。 息子アレクサンドルは、父ニコライから音楽の手ほどきを受け、家族とともに移住したパリではフランス6人組と親交を持ち、その後はアジアの民謡に関心を寄 せ、日本の音楽界にも大きな影響を与えました。このアルバムに収録された「ヴァイオリン・ソナタ ハ短調」は、最近バーゼルのポール・ザッハー財団のアーカイ ヴで発見され、ジョルジオ・コウクルが編集した新しい版で演奏されています。「トリオ・コンチェルタンテ」は、1930年に作曲された三重協奏曲をアレクサンドル 自身がピアノ三重奏に編曲したものです。他には「アラベスク」と「ピアノ三重奏曲」が収録されています。 ピアニストのジョルジオ・コウクルは、GRAND PIANOレーベルにアレクサンドルのピアノ作品全集を録音しており、このアルバムでも安定感のある演奏を披露 しています。ヴァイオリンのクライディ・サハチは、チューリッヒ・トーンハレOの第1コンサートマスターです。

La Dolce Volta
LDV-127(1CD)
夜想曲
シマノフスキ:ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 Op.9
フォーレ:子守歌 Op.16
 ヴァイオリン・ソナタ 第2番ホ短調 Op.108
シマノフスキ:アイタコ・エニアの子守歌 Op. 52
 夜想曲とタランテラ Op.28
フォーレ:夢のあとに Op.11-1
エヴァ・ザヴァロ(Vn)
クレマン・ルフェーヴル(P)

録音:2024年1月17-24日シテ・ド・ラ・ミュジーク・エ・ド・ラ・ダンス・ド・ソワソン
※日本語解説付
1995年、フランス人とポーランド人の血を引きパリの音楽一家に生まれたエヴァ・ザヴァロ。14歳でガーディナー指揮ロンドン響のソリストを務 めるなど活躍し、2018年にリリースされたヴィスメールの協奏曲集(Claves)でも注目されました。エリオス・トリオの一員として来日公演も成 功させている彼女にとって初めてのソロ・アルバムは、自らのルーツであるフランスとポーランドを代表する2人の作曲家、一世代違いで同時代 を生きたフォーレとシマノフスキを対置する興味深いプログラム。その冴えわたるテクニックと知的な表現を堪能できるアルバムです。

FUGA LIBERA
FUG-838(1CD)
遥かなる故郷
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第2番イ長調 Op.12-2
シューベルト:華麗なるロンド ロ短調 D895
エルンスト(1812-1865):シューベルトの「魔王」による無伴奏ヴァイオリンのための大奇想曲 Op.26
ヴォジーシェク(1791-1825):ヴァイオリン・ソナタ ト長調 Op. 5
モーツァルト:ああ、愛の喜びは露と消え 〜歌劇「魔笛」 K.620
フョードル・ルディン(Vn)
ボリス・クズネツォフ(P)

録音:2019年7月、2020年7月 リスト・ホール、ライディング
1992年作曲家エディソン・デニソフの孫としてモスクワに生まれたヴィルトゥオーゾ、フョードル・ルディンと、1985年やはりモスクワ生まれのボリ ス・クズネツォフのコンビによる2枚目のアルバム。2019年から3シーズン、ウィーン・フィルの最も若い団員としてコンサートマスターを務め、現 在は指揮者としても活躍するルディン。ここでは高いテクニックはもちろん、より深みを増した音楽性で「音楽の故郷ウィーン」をテーマに、そし て彼ら自身の故郷への思いも滲ませる素晴らしい演奏を聴かせています。

ANALEKTA
AN-955(1CD)
儀式 〜ヒルデガルト、ティペットからペルトまで
1. コレクティフ9:ドローン (2020)
2. ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(1098-1179):おお 永遠の力よ (12世紀)
3. ペルト(1935-):詩篇 (1985)
4. ニコール・リジー(1973-):アナザー・リヴィング・ソウル (2016)
5. マイケル・ティペット(1905-1998):ラメント(嘆き) (1952)
6. ブライス・デスナー(1976-):アヘイム(家路) (2009)
7. ペルト:至福 (抜粋) (1990)
8. ペルト:スンマ (1977)
9. ジョセリン・マーロック(1969-):エクサウディ (2004)
10. デスナー:テネブレ(闇) (抜粋) (2011)
コレクティフ9(弦楽九重奏)

録音:2022年12月12-14日聖アウグスティン教会、ミラベル、ケベック
モントリオールを中心に活躍しALPHAからも複数の意欲的なアルバムをリリースする弦楽九重奏、コレクティフ9による儀式をイメージしたアル バム。静謐な祈りから宗教的高まりまで、2000年に渡る時を超えた音楽で構成しています。曲によりメンバーのソロをフィーチャーしているほ か、ヒルデガルトとマーロックの作品ではヴァイオリン2名を加えた編成となっています。

TOCCATA
TOCC-0711(1CD)
ジョン・トーマス:ハープとピアノのための二重奏曲全集 第5集
ジョン・トーマス(1826-1913):メンデルスゾーン:『夏の夜の夢』-結婚行進曲(J.トーマス編)
グノー:歌劇「ファウスト」-ワルツ(J.トーマス編)
ドニゼッティ:歌劇「ラ・ファヴォリータ」の二重唱(J.トーマス編)(1873)
ジョン・トーマス:グラモーガンの人々の行進(1879)
 ワルツ「オリヴィア」(1859)
ランデッガー(1832-1911):カンツォーネ「Ben e ridicolo」(J.トーマス編) (1868)
ベッリーニ:歌劇「夢遊病の女」の二重唱(J.トーマス編) (1868
トーマス:カンタータ『ニース渓谷の花嫁』:ウェールズの舞踊音楽(1866)
 カンタータ『ルウェリン』 -結婚行進曲(1863)
 カンタータ『ルウェリン』- 二重奏「吟遊詩人の幻想曲」(1863/1874編)
デュオ・プラクセディス

録音:2023年1月25-26日、2023年9月4-9日
※全て世界初録音
ウェールズ出身のジョン・トーマスは、18世紀後半に最も称賛されたハープ奏者・作曲家の一人。ヴィクトリア女王 専属のハープ奏者を務め、その洗練された技巧で広く愛されました。 この第5集にはグノーやドニゼッティ、ベッリーニらの歌劇からの編曲作品と、自作カンタータからの編曲、ロンドンで 活躍していた作曲家アルベルト・ラッデッガーのカンツォーネなどの作品を収録。演奏には超絶技巧が必要ですが、 どれも原曲の魅力的な旋律を生かしつつ、ハープの響きの優雅さも楽しめる粋な編曲が施されています。デュオ・ プラクセディスは18世紀末から20世紀初頭までの知られざるハープとピアノ二重奏曲の復興に力を注ぐアンサンブ ルです。

MClassics
MYCL-00052(1SACD)
日本語解説付国内盤
税込定価
アデス(1971- ):コート・スタディーズ(歌劇「テンペスト」より)
メシアン:時の終わりのための四重奏曲
久保田巧(Vn)
長谷川陽子(Vc)
亀井良信(Cl)
廻由美子(P)

録音:2024年3月16-19日
相模湖交流センターラックスマンホール(神奈川)
20世紀を代表する室内楽曲、メシアン「時の終わりのための四重 奏曲」を収録。当曲は第二次世界大戦下、捕虜となり拘束され たメシアン自身のピアノによって収容所の捕虜たちを前に初演され た、初期の傑作です。ヴァイオリン、チェロ、クラリネット、ピアノという 独特なアンサンブルによって奏でられる神秘的な世界観。そして、 同じ楽器構成をもつトーマス・アデス作のシェークスピアを題材とし た魅惑的で刺激的な作品も必聴です。日本の各楽器を代表す る名手4名の鋭い感性によって、神聖な世界を描いていきます。メ シアンの強烈な音楽性を見事に表現するエネルギーに満ちたアン サンブルをぜひお聴き下さい。

Chandos
CHAN-20304(1CD)
ブゾーニ:ヴァイオリン・ソナタ第1番 ホ短調Op.29K234(1890)
ヴァイオリン・ソナタ第2番ホ短調 Op.36a K244(1898/1900改訂)
バガテル集 Op.28K229(1888)
フランチェスカ・デゴ(Vn)
フランチェスカ・レオナルディ(P)

録音:2023年9月26-28日
イタリアのヴァイオリニスト、フランチェスカ・デゴ。前作のブラームス/ブゾーニ:ヴァイオリン協奏曲(CHSA5333)に続き、ヴァイオリンとピアノのための2つのソナ タと4つのバガテルを録音しました。どちらのヴァイオリン・ソナタもホ短調で書かれており、作品からはドイツ・ロマン派の影響が強く感じられます。第1番のソナ タはブラームスのヴァイオリン・ソナタ第3番からインスパイアされたロマンティックな作品ですが、10年後に完成された第2番は内容が更に深まり、複雑な対位 法が駆使されています。第3楽章にはバッハのコラール「Wie wohl ist mir 幸いなるかな、おお魂の友」を主題とした長大な変奏曲が置かれていま す。2つのソナタよりも以前に書かれた4つのバガテルは、作曲家エゴン・ペトリのために書かれた作品で、ブゾーニはエゴン・ペトリの母親に恋をしていたとされ ており、それもあってか、ブゾーニの作品には珍しく軽快な音楽で、「生きる喜び」が感じられます。 フランチェスカ・デゴは日本でも既にNHKSOをはじめ様々なオーケストラと共演し、多くのファンを獲得、また室内楽でも活躍しており、ピアニスト、フラ ンチェスカ・レオナルディとは定期的にリサイタルで共演を行っています。

Virtus Classics
VTS-29(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価
フランク:交響曲 ニ短調(エルネスト・アルデルによるヴァイオリンとピアノのための編曲版)
ヴァイオリン・ソナタ イ長調
メランコリー
ニコラ・ドートリクール(Vn)
上野 真(P)

録音:2019年5月8~10日、三重県総合文化センター 大ホール
スウェーデン出身の作曲家ジョナサン・エストルンドのDIVINE ARTレーベルにおける6作目となるこのアルバムに は、オーケストラ作品から声楽曲、合唱曲、器楽曲、室内楽曲などさまざまなジャンルの作品を収録。その多くは 自然からインスパイアされたフランス語のタイトルを持つ印象派風の作品ですが、ベートーヴェン作品を元にした曲 もあり、どれも夜の幻想的な雰囲気を湛えた、優雅さと現代的なセンスを併せ持つ美しい作品です。収録曲はい ずれも初録音で、エストルンドの音楽に感銘を受けたフルート奏者のミリアム・ハイドバー=ディッキンソンやピアニス トのエフゲニー・ブラフマンを中心とする大勢のソリストのチームによる演奏です。

BIS
BISSA-2609(1SACD)
カレヴィ・アホ(1949〜):弦楽四重奏曲集
(1)弦楽四重奏曲第2番(1970)
(2)弦楽四重奏曲第3番(1971)
(3)弦楽四重奏曲第1番(1967)
ステンハンマルSQ【ペータ・オロフソン(Vn1)、ペール・エマン(Vn2)、トニー・バウアー(Va)、マッツ・オロフソン(Vc)】

録音:(1)2021年4月26〜28日/ダンデリード、(2)2022年5月23〜25日、(3)2023年6月3〜5日/スウェーデン
フィンランドの作曲家カレヴィ・アホ。多作家と知られ、あらゆるジャンルの作品を作曲しております。弦楽四重奏を最初に作曲したのは 50年以上前、作曲家としてのキャリアの初期にあたります。1967年に弦楽四重奏曲第1番を完成させたときアホはまだ18歳、独学で書き上げました。第2番 はヘルシンキのシベリウス・アカデミーでラウタヴァーラに師事した2年目の1970年に作曲。各楽章にフーガの技法が用いられています。初演が高く評価されプ ロの作曲家としての第一歩となりました。第3番は第2番の翌年の作品。ショスタコーヴィチの影響も感じられますが、アホの個性があらわれはじめています。この 作品は大成功を収め、アホの室内楽のなかで最も頻繁に演奏されています。
2002年に結成したスウェーデンのステンハンマルSQはその名の通りステンハンマルの作品を中心に演奏しており、弦楽四重奏曲全集(BIS SA-2709)もリリースしております。近年、現代音楽にも力を入れアメリカ、イギリスなどの作曲家から多くの委嘱作品を依頼されております。 (Ki)

Challenge Classics
CC-72986(1CD)
スリカンディ
マクフィー(デュオ・サラスヴァティー編):バリ島の儀式の音楽
バルトーク:ミクロコスモス第4巻 BB105より109「バリ島から」
タンスマン:「縮小模型で世界中を」よりIX. La Flute de bambou dans la foret de Bandoeng (Java)
タンスマン:「縮小模型で世界中を」よりX. Le Gamelan de Bali (Wayang-theatre d’ombres)
モッホタル・エンブトゥ、サヤフィル・エンブトゥ、イスカンダル(デュオ・サラスヴァティー編):インドネシア古典音楽集 第1巻
ドビュッシー(デュオ・サラスヴァティー編):映像第2集より「そして月は廃寺に落ちる」
クラム:無伴奏チェロ・ソナタより第2楽章
ブリテン:チェロ・ソナタ ハ長調 Op.65
デュオ・サラスヴァティー【ヤン・ファン・デア・プラス(Vc)、クリス・ファン・デア・プラス(P)】

録音:2024年4月17〜19日/ムジークヘブン、ザーンダム(オランダ)
オランダ人の父とバリ人の母を両親にもつ兄弟デュオ「デュオ・サラスヴァティー」による独創的でユニークなディスクの登場。芸術、学問の知を司るヒンドゥー 教の女神サラスヴァティーからその名を取ったこのデュオがコリン・マクフィーの「バリ島の儀式の音楽」のチェロとピアノのための編曲にはじまり、バルトーク、タ ンスマン、ドビュッシー、ジョージ・クラムブリテンの作品を収録。ガムランの音に触発され作曲した作品を集めた内容。このアルバムでは西洋音楽がバリ音楽に与 えた影響と、インドネシアの音楽が西洋音楽から受けた影響を表現しております。
「バリ島の音楽は日常生活において重要な役割を果たしています。それは芸術的な側面だけでなく、宗教儀式にも使われています。オランダ人の父とバリ人の母 を持つ私たちにとって、音楽は生活の一部でした。私たちはオランダで育ちクラシック音楽を学びましたが、バリの音楽は常に大きなインスピレーションの源でした。 このアルバムは2つの異なる文化から生まれた音楽を集めましたが、一見して思うほど近いものだと気づかされました」(デュオ・サラスヴァティー)

Naive
V-8453[NA](1CD)
Walking The Dog
ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー(ソプラノ、アルト、テナーサックスとピアノのための/長生淳編)
リリ・ブーランジェ:ヴァイオリンとピアノのための2つの小品〔No. 1. Nocturne/ No.2. Cortege〕
プロコフィエフ:ロメオとジュリエット op.64より(リディア・バイチ&マティアス・フレッルベルガーによるヴァイオリン
とピアノ版に基づく)〔序曲、少女ジュリエット、騎士たちの踊り、バルコニーの情景、五組の踊り、マキューシオ、ロメオはマキューシオの死の報復を誓う〕
ドビュッシー:サックスとピアノのためのラプソディ CD104(1901-1911)(アンドレアス・マーデルによる新版)
ミヨー:スカラミューシュ op.165c(アルト・サックスとオーケストラまたはピアノのための組曲)
ラヴェル:ハバネラ形式によるヴォカリーズ・エチュード(ジャック・ラロック編によるフルート版からのサックス編)
ジャン・フランセ:異国風の5つの舞曲
ガーシュウィン:ウォーキング・ザ・ドッグ
アンドレアス・マーデル(サックス/soprano selmer (serie iii); alto selmer (serie ii); tenor selmer (serie iii))
ヨーゼフ・モーグ(P)

録音:2023年12月4-6日、ルクセンブルク
オーストリアのアンドレアス・メーダー(サクソフォーン)とドイツのヨーゼフ・モーグ(P)という、現代クラシック・シーンの屈指のヴィルトゥオーゾ奏者によ る魅惑の共演。
「ラプソディ・イン・ブルー」は長生淳編曲版を演奏、ディスク冒頭からサックスの思いがけないほどの美しさとピアノのきらめきのある響きに驚かされます。「ロ メオとジュリエット」の「バルコニーの情景」でのサックスの高音の美しさは別格。ヨゼフ・モーグのピアノが変幻自在にメーダーのサックスと飛翔しています。アル バムタイトルの『ウォーキング・ザ・ドッグ』は文化のるつぼ的作品で、20世紀初頭の国際的な音楽シーンの豊かさを示す驚くべき証人のよう。ほかにもマンボ、 メレンゲ、ハバネラ、サンバのような多様なスタイルが盛り込まれており、どれも本格芸の演奏です。また、サックスの生みの親、アドルフ・サックスが本格的に活動 したフランスの作曲家たちによる作品も収録、充実のプログラムです。リリー・ブーランジェはオリジナルはヴァイオリン曲。演奏会でソプラノ・サックスで演奏した ことがありますがここではアルト・サックスで演奏。これが素晴らしくマッチしています。
アンドレアス・メーダーは、モーグのピアノをリサイタルで聴いて人目ぼれし、後の重要な演奏会でのピアニストを依頼してのち、共演を重ねています。モーグも メーダーのサックスの素晴らしさはかねてより知っており、二人でタッグを組めば最強のふたりになると思っていたそう。アンドレアス・メーダーの官能的なサック スと、ヨゼフ・モーグの黄金のピアノの共演。見逃せません!
アンドレアス・メーダー(サックス)2022年、権威あるナウムブルク・コンクールおよびヴェルナー・ピルヒナー国際コンクールで優勝。アムステルダム音楽院 でライブ・エレクトロニクスの修士課程を終了。パリでクロード・ドラングルに師事。ピエール=ロラン・エマール(P)とも共演し、薫陶を受ける。
ヨーゼフ・モーグ(P) グラモフォン賞、ICMAなどを受賞した人気と実力を兼ね備えたピアニスト。オーケストラ奏者の両親のもとに生まれます。2009年、 スタインウェイ・アーティストに選ばれます。 (Ki)

オクタヴィア
OVCC-00174(1SACD)
税込定価
2024年10月23日発売
T-BONE CONCERTO
ヨハン・デ・メイ:Tボーン・コンチェルト〈フランク・モルによるピアノ伴奏版〉
バッハ:シャコンヌ〈嶋圭子によるトロンボーン&ピアノ版〉
フランソワ・ギャン:トロンボーン協奏曲「Ma Planete」
バート・バカラック:遙かなる影
〈島津秀雄によるトロンボーン&ピアノ版〉
モンティ:チャルダッシュ〈マルク・ライフトによるトロンボーン&ピアノ版〉
郡恭一郎(Tb)、林浩子(P)

録音:2024年5月21-23日 埼玉・富士見市民文化会館(キラリふじみ)
シエナ・ウインド・オーケストラやアンサンブルで広く活躍するトロンボーン奏者、郡恭一郎の CRYSTON第3弾のソロ・アルバム。郡自身による選曲は、トロンボーン吹きを唸らせる難関曲から誰 もが知る有名曲までバラエティに富み、自ら執筆したライナーノートでは各曲への深い想いが綴られ ています。 林浩子の盤石なサポートのもと、豊かな音色が伸びやかに響き渡る、郡恭一郎の真骨頂をお聴きくだ さい。(オクタヴィア)

フォンテック
FOCD-9911(1CD)
税込定価
2024年11月6日発売
ライヴ!U Live! II
モーツァルト(レヒトマン編): セレナード 第12 番 ハ短調 K388(384a) 「ナハトムジーク」
セルヴァーンスキ:木管五重奏曲 第1 番
ハース:木管五重奏曲 Op. 10
ドヴォルザーク(シェーファー編): 弦楽四重奏曲 第12 番 ヘ長調 Op.96 「アメリカ」(木管五重奏版)
アンサンブル・ウィーン=ベルリン
【カール=ハインツ・シュッツ(Fl)、ジョナサン・ケリー(Ob) 、ゲラルド・パッヒンガー(Cl) 、リヒャルト・ガラー(Fg) 、シュテファン・ドール(Hrn)】

録音:2024 年6 月6 日 ウィーン・コンツェルトハウス・ライヴ
1983 年の設立以来、幾度ものメンバー・チェンジを重ねながら世界最高峰に立ち続けるアンサンブル・ ウィーン=ベルリン(EWB)。2024 年6 月にウィーン・コンツェルトハウスで行われたライヴを収録 した、待望のニュー・アルバムの登場です! 2024 年10 月に3 か所で開催される彼らの日本ツアーでも、同プログラムを演奏します。その熱気も 冷めやらぬ中、ディスクとしては日本のみのリリースとなる本盤を、心ゆくまでご堪能ください! (フォンテック)

Indesens Calliope Records
IC-059(2CD)
フロリレージュ〜フォーレ:室内楽作品集
【CD1】
ピアノ四重奏曲第2番ト短調 Op.45/ヴァイオリン・ソナタ第1番イ長調 Op.13
【CD2】
3つの歌 Op.7より 第1番夢のあとで/無言歌第3番変イ長調 Op.17-3/葬送の歌 Op.117/蝶々 Op.77/幻想曲 Op.79/シシリエンヌ ト短調 Op.78/ロマンス イ長調 Op.69/8つの小品 Op.84/セレナードOp.98/エレジー Op.24/蝶々 Op.77/3つの無言歌 Op.17/3つの歌 Op.7より 第1番夢のあとで
エリック・オービエ(Tp)、ロジェ・ブトリ(P)、ローラ・ベネット・キャメロン(Fg)、ロリアンヌ・コルネイユ(P)、パスカル・ギャレ(P)、アレクサンドル・ガテ(Ob)、マリー=ピエール・ラングラメ(Hp)、マルティン・レーア(Vc)、デイヴィッド・ライヴリー(P)、ヴァンサン・リュカ(Fl)、ヴィクトル・メトラル(P)、リリアン・ムラン(ユーフォニアム)、タチアーナ・サムイル(Vn)、エマニュエル・シュトロッセ(P)、ローラン・ヴァグシャル(P)、他

録音:1974年ー2024年
フランスのIndesens Calliope Recordsが取り組むフォーレ没後100周年記念アルバムは、フランスの名手達が一堂に会したコンピレーションアルバムが登場!
ガブリエル・フォーレは、19世紀末のフランス楽派の復興における重要人物であり、その作曲スタイルは20世紀の多くの作曲家に影響を与えました。作品は、管弦楽曲から協奏曲、室内楽曲、歌曲など多岐にわたり、特にピアノのための作品はおよそ70曲という多作を残しています。本アルバムでは、室内楽曲、吹奏楽作品まで、フォーレの作品が持つ豊かさと多様性を示し、聴衆を彼の天才的な音楽の世界への旅へと誘います。

LAWO Classics
LWC-1332(1CD)
シンディング:ヴァイオリン・ソナタ第1番〜第3番
クリスチャン・シンディング
:ヴァイオリン・ソナタ第1番 Op.12/ヴァイオリン・ソナタ第2番Op.27/ヴァイオリン・ソナタ第3番 Op.73
マグヌス・ボイエ・ハンセン(Vn)、
マティアス・ハルヴォシェン(P)

録音:2021年8月9日-12日、ソフィエンベルグ教会(オスロ)
バラット=ドゥーエ音楽学校でモッテン・カールセンとゲイル・インゲ・ロツベルグ、ベルリン芸術大学でアクセル・ゲルハルトに学び、ノルウェー放送O、オスロSQのメンバーを務めるヴァイオリニストのマグヌス・ボイエ・ハンセンが弾くクリスチャン・シンディングのヴァイオリン・ソナタ集。この3曲のヴァイオリン・ソナタは、シンディングの作品の中でもヴァイオリニストたちがレパートリーにしている「ロマンス ホ短調」や「伝説曲」、「古風な様式のソナタ」といった作品ほどには演奏機会はないものの、非常に優れた作品。バラット=ドゥーエ音楽学校でイジー・フリンカ、ライプツィヒ音楽院でゲーラルト・ハウトに学んだ、ハンセンと同じく1988年生まれのマティアス・ハルヴォシェンが伴奏を務めます。ハンセンとハルヴォシェンは、シンディングが「傑作」を作ることより、自分の長所も短所もすべて音楽で表現することを考えた、という見方でこの3曲にアプローチしたといいます。
LAWO Classics
LWC-1334(1CD)
音楽に寄せて
ブラームス:スケルツォ
クララ・シューマン(トゥールレイフ・テデーン編):3つのロマンス Op.22(Vnとピアノのための)〔アンダンテ・モルト、アレグレット:優しい語り口で、情熱をこめて速く〕
シューマン(トゥールレイフ・テデーン編):ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ短調 Op.105
シューベルト(トゥールレイフ・テデーン編):音楽に寄せて D547/夜と夢 D827
R・シュトラウス:「最後の葉」からの8つの詩 Op.10より 夜/チェロ・ソナタ へ長調 Op.6
シューマン:子供の情景 Op.15より トロイメライ
トゥールレイフ・テデーン(Vc)、
マリアンナ・シリニャン(P)
スウェーデンを代表するチェリストのひとり、トゥールレイフ・テデーン (b.1962)と、アルメニア生まれのデンマークのピアニスト、マリアンナ・シリニャン(b.1978)の共演。クララ・シューマンの「3つのロマンス」とシューマンの「ヴァイオリン・ソナタ第1番」はテデーン自らチェロのために編曲。ティーンエイジのR・シュトラウスが、伝統的なドイツ音楽の外見をとりながらも明確に個性を散りばめてみせた「チェロ・ソナタ」、シューベルトとシュトラウスの歌曲を加えたプログラムを歌心あふれるチェロの音色で奏でます。

NovAntiqua Records
NA-88(1CD)
完全限定生産
黄金の箱〜ボッケリーニ:弦楽五重奏曲
弦楽五重奏曲変ロ長調 Op.39-1,G.337
弦楽五重奏曲ヘ長調 Op.39-2,G.338
弦楽五重奏曲ニ長調 Op.39-3,G.339
ディッタースドルフ:ヴィオラとヴィオローネのための二重奏曲変ホ長調 KR.219
アンサンブル・アルラウネ

録音:2022年5月(イタリア)
多くのトスカーナ地方出身の音楽家が、スペインからロシア、イギリス、南アメリカへと「旅」をし、彼らの多くは、音楽生活に特別な影響を与えました。イタリアのトスカーナ地方出身の作曲家とその同世代の作曲家の作品を組み合わせる「トゥスカーニア」シリーズの新録音は、膨大な数の作品(その多くは室内楽曲)を残し、チェロの名手としても活躍した18世紀後半イタリアの作曲家、ルイジ・ボッケリーニの弦楽五重奏曲と、ハイドンやモーツァルトと同時代のウィーンに生まれ、ヴァイオリン演奏家としても活躍したカール・ディッタース・フォン・ディッタースドルフの二重奏曲をカップリング。
本アルバムでも、アンサンブル・アルラウネの音楽家たちがピリオド楽器を用いて当時の素晴らしい音楽を見事に描いています。
※当タイトルは完全限定生産(初回生産限定)のため、ご注文数に対して十分な数量をご提供出来ない可能性がございます。予めご了承下さい。初回生産分完売後は再生産時期未定となります。

Cobra Records
COBRA-0094S(3CD)
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集
ヴァイオリン・ソナタ第1番 ニ長調 Op.12-1/ヴァイオリン・ソナタ第3番 変ホ長調 Op.12-3/ヴァイオリン・ソナタ第4番 イ短調 Op.23/ヴァイオリン・ソナタ第8番ト長調 Op.30-3/ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 Op.12-2/ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調 Op.24「春」/ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調 Op.47「クロイツェル/ブリッジタワー」/ヴァイオリン・ソナタ第6番 イ長調 Op.30-1/ヴァイオリン・ソナタ第7番 ハ短調 Op.30-2/ヴァイオリン・ソナタ第10番 ト長調 Op.96
佐藤俊介(Vn)、
スーアン・チャイ(フォルテピアノ)
※使用楽器:オーギュスト・ベルナルデル1846年製ヴァイオリン(ガット弦使用)/ミヒャエル・ローゼンベルガー1800年製フォルテピアノ(ソナタ第1番〜第9番)/ミヒャエル・ローゼンベルガー1820年頃製フォルテピアノ(ソナタ第10番)

録音:2023年10月30日-11月2日、12月3日-6日、2024年1月16日-19日、3月13日、WestVest90(スキーダム、オランダ)
オランダ在住のヴァイオリニスト、佐藤俊介が妻であるピアニスト、スーアン・チャイとベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタを全曲レコーディング!初めて出会ったときに「クロイツェル・ソナタ」を演奏し息がぴったり合い、以来ベートーヴェンの作品がレパートリーの特別な位置を占めているという2人がこの崇高なソナタが持つ可能性の限界に挑戦します。ガット弦を使用したオーギュスト・ベルナルデルの1846年製ヴァイオリンとミヒャエル・ローゼンベルガーが製作した19世紀初頭のフォルテピアノの響きにもご注目ください。ブックレットには曲目の詳細な解説や演奏者のプロフィールに加え、2人へのインタビューが日本語でも掲載されています。なお、2025年2月には日本公演で同曲の全曲マラソンを予定しています。
オランダを拠点にヴァイオリニストのほか指揮者、室内楽奏者、ソリスト、指導者としても活動する佐藤俊介は2013年から2023年までオランダ・バッハ協会のコンサートマスターを、2018年からは音楽監督を兼務。2011年からはコンチェルト・ケルンとも密な関係を築いており、ピリオド奏法に裏打ちされた演奏で世界各地を舞台に活躍しています。
ヒストリカルからモダンまで多様なピアノを弾きこなし、ソリストや室内楽奏者として高い評価を受けているスーアン・チャイは、ラ・フォル・ジュルネ TOKYOへの出演や夫でもある佐藤俊介との共演で日本でもなじみの深いピアニスト。ヨーロッパの批評家からもその演奏を「感受性が豊かでコミュニケーション力が高く、温もりのある感情に満ちている」と絶賛されています。

Onyx
ONYX-4256(1CD)
エーネス&アームストロング・プレイ・ブラームス&シューマン
ブラームス:2つのソナタ Op.120
ブラームス:子守歌 Op49-4
シューマン:おとぎの絵本 Op.113
ジェームズ・エーネス(Va)、
アンドルー・アームストロング(P)
驚異的な超絶技巧と澄み渡る抒情性で世界に名を馳せ、2019年の第61回グラミー賞ではアーロン・ジェイ・カーニスのヴァイオリン協奏曲(PONYX4189/ONYX4189)で見事「最優秀器楽賞」を受賞、2021年にはグラモフォン賞の「アーティスト・オヴ・ジ・イヤー」に輝いたカナダのヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリニスト、ジェームズ(ジェイムズ)・エーネス。イギリスの「グラモフォン賞」や"カナダのグラミー賞"と呼ばれる「ジュノー賞」にノミネートしてきたベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ集を始めとする多くのアルバムで共演してきた盟友アンドルー・アームストロングとの新録音は、ブラームス&シューマン。
本アルバムでエーネスは、ヴィオラを手に取り、ブラームスが1894年に作曲し、ヴィオラとピアノのために編曲したソナタの録音に臨んでいます。元々このソナタは、当時のドイツで最も有名なクラリネット奏者の一人、リヒャルト・ミュールフェルトのために書かれたものでしたが、ブラームスはヴィオラ版のために微妙な変更を加え、この2つの後期の傑作によって、少なかったヴィオラ・ソナタのレパートリーを大いに豊かにしました。カップリングには、シューマンが1851年3月の数日間で作曲し、ドイツのヴァイオリニストで指揮者のヴィルヘルム・ヨーゼフ・フォン・ヴァシレフスキに献呈された、憂鬱からドラマチックまで、様々な情景が浮かぶような作品 「おとぎの絵本」 が組み合わされています。エーネスは、この録音で、英国王立音楽アカデミーの厚意により貸与された1696年製ストラディヴァリウスの「アルキント」ヴィオラで演奏しています。

Champs Hill Records
CHRCD-170(1CD)
ザ・ネーミング・オヴ・バーズ〜イギリスの木管五重奏曲集
ウィリアム・マティアス(1934-1992):木管五重奏曲
オリヴァー・ナッセン(1952-2018):3つの小さな幻想曲
エリザベス・マコンキー(1907-1994):木管五重奏曲*
シア・マスグレイヴ(b.1928):木管五重奏曲
サリー・ビーミッシュ(b.1956):ザ・ネーミング・オヴ・バーズ*
ギャビン・ヒギンス(b.1983):アフター・フォールアウト...*
ルマス・ウインズ〔ベス・ストーン(Fl)、クリス・ヴェットレイノ(Ob)、ジョハン・ストーン(Hrn)、フロ・プレイン(Fg)、レニー・サザーランド(Cl)〕

録音:2022年8月22日-24日、チャンプス・ヒル・ミュージック・ルーム(イギリス)
*世界初録音
2023年に第71回ロイヤル・オーバーシーズ・リーグのミックスド・アンサンブル賞を受賞したロンドンを拠点とする木管アンサンブル、ルマス・ウインズのデビュー・アルバム。彼らは管楽器による室内楽の豊富なレパートリーを熱心に研究しており、このアルバムでは1960年から2010年にかけておおよそ10年ごとに作曲されたイギリスの6つの木管五重奏曲を紹介します。その中にはエリザベス・マコンキー、サリー・ビーミッシュ、ギャビン・ヒギンスによる3つの世界初録音作品も含まれています。

Delphian
DCD-34319(1CDR)
イースタン・リフレクションズ
バルトーク:コントラスツ(Vn、クラリネットとピアノのための)
リゲティ:おたずね者(クラリネットとピアノ版)
ルトスワフスキ:舞踏前奏曲(クラリネットとピアノのための)
リゲティ:バラードとダンス(クラリネットとヴァイオリン版)
ヴァインベルク:クラリネット・ソナタ Op.28
ショスタコーヴィチ
:前奏曲 変イ長調 Op.34-17(クラリネットとピアノ版)
ヨナタン・レイボヴィッツ(Cl)、
ジョセフ・ハヴラット(P)、
シャルロット・サリュスト=ブリドー(Vn)

録音:2023年10月31日-11月2日、聖マリア教区教会(ハディントン、イギリス)
DelphianとYCAT(Young Classical Artists Trust)のコラボレーションによって若き才能を発掘する「YCATシリーズ」の最新作。権威あるフィンランドのクルーセル国際コンクールで第1位を勝ち取るなど多くのコンクールに入賞し、ヨーロッパ内外で多忙な演奏活動を行う1997年イスラエル生まれのクラリネット奏者、ヨナタン・レイボヴィッツが華々しくデビュー・アルバムをリリースします。作曲家たちがファシズムや戦争、国家統制による共産主義の恐怖に対し時には直接的に、時には斜に構えて反応しつつ生き抜いた20世紀半ば、世界規模の紛争と動乱の時代に生み出された東欧と旧ソ連の作曲家たちの作品を説得力のある芸術性で描きます。

Albion Records
ALBCD-065(1CD)
ロマンスと夢想〜ホルストと同時代の作曲家たち
ホルスト(ハンナ・ローパー編):インヴォケーション(Vn&ピアノ版)
ウィリアム・ハールストーン:4つのイギリスのスケッチ
レベッカ・クラーク:真夏の月夜
エセル・バーンズ:ヴァルス・カプリス
レベッカ・クラーク:3つのアイルランド民謡
ホルスト:夜の歌
ヴォーン・ウィリアムズ(ヴァレリア・クラーク編):揚げひばり(Vn&ハープ版)
ウィリアム・ハールストーン:夢想
 ロマンス
エセル・バーンズ:ラメント
ホルスト
(ハンナ・ローパー編):抒情的断章(Vn&ピアノ版)
ハンナ・ローパー(Vn)、
マーティン・ジャコビー(P)、
エマ・トリング(S)、ヴァレリア・クラーク(Hp)
レイフ・ヴォーン・ウィリアムズの知られざる作品、埋もれていた作品、未発表作品などを取り上げてきた、ヴォーン・ウィリアムズ協会の自主レーベル「アルビオン・レコーズ(Albion Records)」。新たなリリースは、ホルスト協会との共同企画で、1874年9月21日に生まれたホルスト生誕150周年を記念したアルバム!
プログラムは、ホルストと同時代の4人の作曲家によるヴァイオリンと声楽、または他の楽器のために作編曲した室内楽作品を中心に、人気のある作品の新たな編曲が組み合わされています。ホルストの3つの作品は、いずれもこれまで録音されたことのない編曲。ヴォーン・ウィリアムズの 「揚げひばり」 は、ヴァレリア・クラークによるヴァイオリンとハープの編曲で聴くことができます。1906年に30歳で亡くなったウィリアム・ハールストーンは、師であるチャールズ・スタンフォードから高く評価されており、彼の代表作として 「4つのイギリスのスケッチ」 の初録音と、これまで録音されていなかったヴァイオリンとピアノのための2つの作品が収録されています。レベッカ・クラークはヴィオラ奏者兼作曲家で、その作品は近年よく知られるようになりました。ワトフォード出身のエセル・バーンズは神童で、13歳でロイヤル・アカデミーに入学する前から、すでにヴァイオリンとピアノの両方で公の場で演奏していました。本盤では、ヴァイオリンとピアノのための2つの作品の初録音を聴くことができます。
特にイギリス音楽に重点を置いた多様なソロ活動で、イギリスおよび海外の主要会場でも定期的に演奏するヴァイオリニスト、ハンナ・ローパー。ソロおよび室内楽奏者としてイギリス全土で演奏活動を行い、レコーディング・アーティストおよび作曲家としても知られているピアニストのマーティン・ジャコビー。イギリスおよび海外でソリスト、アンサンブル歌手として活動し、BBCシンガーズとEXAUDIの長年のメンバーでもあるソプラノ歌手、エマ・トリング。LSOやロンドン・コンテンポラリーOなどのオーケストラで定期的に演奏し、ロンドン・エレクトロニック・オーケストラの首席ハープ奏者でもあるヴァレリア・クラークの4人のソリストたちの共演で、ホルスト生誕150周年を祝福します。

Melodiya x Obsession
SMELCD-1000953(2CD)
完全限定生産
チャイコフスキー:弦楽四重奏曲 変ロ長調 TH110/弦楽四重奏曲第1番ニ長調 Op.11/弦楽四重奏曲第2番 ヘ長調 Op.22/弦楽四重奏曲第3番変ホ短調 Op.30/弦楽六重奏曲 ニ短調 Op.70「フィレンツェの思い出」 ボロディンSQ〔ロスティラフ・ドゥビンスキー(Vn1)、ヤロスラフ・アレクサンドロフ(Vn2)、ドミトリー・シェバリン(Va)、ヴァレンティン・ベルリンスキー(Vc)〕、ゲンリフ・タラリャン(第2ヴィオラ)*、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(第2チェロ)*

録音:1964年〜1969年
廃盤・入手困難となったMelodiyaの名盤や貴重なMelodiya音源等を復刻する「Melodiya x Obsession」シリーズ。弦楽四重奏というジャンルが発展し栄えていた20世紀のモスクワにおいて、特に傑出したアンサンブルとして一時代を築いたボロディンSQが1964年〜69年にかけて録音した、チャイコフスキーの弦楽四重奏曲全集が復刻されます。弦楽六重奏曲「フィレンツェの思い出」にはゲンリフ・タラリャン、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチも参加しています。
※当タイトルは完全限定生産(初回生産限定)のため、ご注文数に対して十分な数量をご提供出来ない可能性がございます。予めご了承下さい。初回生産分完売後は再生産時期未定となります。
Melodiya x Obsession
SMELCD-1002696(1CD)
完全限定生産
ヴァイオリン・デュオズ
1-3.テレマン:カノン風ソナタ第1番ト長調 TWV40:118
4-6. ルクレール:2つのヴァイオリンのためのソナタ ト長調 Op.3-1
7-9. ルクレール:2つのヴァイオリンのためのソナタ ハ長調 Op.3-3
10-12. イザイ:2つのヴァイオリンのためのソナタ イ短調
ボーナス・トラック
13. サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン*
14. サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン**
レオニード・コーガン(Vn)、
エリザヴェータ・ギレリス(Vn)、
アルノルト・カッツ(指)*、ソヴィエト国立SO*、
アレクサンドル・オルロフ(指)**、モスクワ放送O**

録音:1963年(1-12)、1974年(13)、1945年(14)
廃盤・入手困難となったMelodiyaの名盤や貴重なMelodiya音源等を復刻する「Melodiya x Obsession」シリーズにウクライナ出身のヴァイオリニスト、レオニード・コーガンと、その妻エリザヴェータ・ギレリスが登場。エリザヴェータ・ギレリスは、エミール・ギレリスの妹としても知られています。コーガンとエリザヴェータのデュオは、コーガンの実力はさることながら、エリザヴェータの実力も目を見張るものがあります。夫婦の息の合った演奏にご期待ください。
また、原盤には収録されていなかったツィゴイネルワイゼン2曲がボーナス・トラックとして追加されています。
※当タイトルは完全限定生産(初回生産限定)のため、ご注文数に対して十分な数量をご提供出来ない可能性がございます。予めご了承下さい。初回生産分完売後は再生産時期未定となります。

Hyperion
CDA-68444(1CD)
天使たちの音楽〜ボッケリーニ:チェロ協奏曲、ソナタ&五重奏曲集
チェロ協奏曲 ニ長調 G479*
チェロ・ソナタ ハ短調 G2b**/弦楽五重奏曲 ニ短調 G280***/チェロ・ソナタ ヘ長調 G9****/チェロ協奏曲 イ長調 G475「蛙」*/弦楽五重奏曲 ホ長調 G275より メヌエット***
スティーヴン・イッサーリス(Vc、指揮)、オーケストラ・オヴ・ジ・エイジ・オヴ・インライトゥンメント*、マギー・コール(ハープシコード)**、ジョニアン・イリアス・カデシャ(Vn)***、イレーヌ・デュヴァル(Vn)***、アイヴィン・リングスタード(Va)***、ティム・ポズナー(Vc)***、ルイーゼ・ブッフベルガー(Vc)****

録音:2023年3月28日-29日&12月11日-13日、殉教者聖サイラス教会(ケンティッシュ・タウン、ロンドン)
2024年11月〜12月に来日公演を予定しているイギリスが誇る世界的名チェリスト、スティーヴン・イッサーリスの来日記念盤がリリース決定!「天使たちの音楽」とも形容され、イッサーリスも「一貫した優雅さを持つ」と語る、優れたチェロ奏者でもあったルイジ・ボッケリーニのチェロ協奏曲、チェロ・ソナタ、弦楽五重奏曲を披露。功績に見合った名声を得られているとは言い難いボッケリーニの音楽の真髄に迫ります。初期の作品であるG475の協奏曲につけられた「蛙」という副題はほとんど使われていませんが、実際に終楽章の主題の跳躍的な音程が「蛙」を感じさせ、イッサーリスが「このようなあまり知られていないニックネームを使うことで、この作品の人気が高まるか、またこのニックネームが定着するのか」を見るためにあえて採用したと解説しています。最後のトラックには“アンコール”として、誰もが一度は耳にしたことのある、おそらくボッケリーニの作品の中では最もよく知られた「メヌエット」を収録。今回もブックレットにはイッサーリス自身による詳細な解説が掲載されています)。

PROSPERO CLASSICAL
PROSP-0084(1CD)
おとぎ話 〜クラリネット、ヴィオラとピアノのための作品集
パウル・ユオン(1872-1940):トリオ・ミニアチュールズ Opp.18a, 24a
ヨハン・アムベルク(1846-1928):幻想小曲集 Op.12 ※世界初録音
シューマン:おとぎ話 Op.132
フランセ:クラリネット、ヴィオラとピアノのための三重奏曲
トリオ・アイガー[ フィリパ・ヌネス(Cl)、マリア・クレメント(Va)、カテリーナ・テレシチェンコ(P)]

録音:2023年
クラリネット、ヴィオラ、ピアノという珍しい編成の三重奏曲集。有名なシューマンの『おとぎ話』は物語性のある情景豊かな名品。他の3曲も同様にどこか物語 的で幻想性にあふれています。

Chandos
CHAN-20358(1CD)
フレデリック・ブロック:室内楽作品集
フレデリック・ブロック(1899-1945):ピアノ三重奏曲第2番 Op.26(1930)*
弦楽四重奏曲 Op.23(1928-30)
曲 Op.73(1944) -クラリネットとピアノのために
五重奏曲 Op.19(1929)-2つのヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとピアノのために
ARCアンサンブル【エリカ・ローム(Vn)、マリー・ベラール(Vn)*、スティーヴン・ダン(Va)、トーマス・ウィービー(Vc)、ホアキン・バルデペーニャス(Cl)、ケヴィン・アフファト(P)】

録音:2023年12月19-21日
ARCアンサンブル(Artists of The Royal Conservator)による優れた企画「亡命者たちの音楽」シリーズ の最新作です。フレデリック・ブロック(フリードリヒ・ブロッホ)は、ウィーン出身の作曲家。当初、父親からは音楽 の道に進むことを反対されていましたが、第一次世界大戦後には支援を受け、ヨゼフ・ボフスラフ・フェルステルと ハンス・ガルに作曲を師事。1920年代から1930年代にかけて、室内楽や管弦楽作品、オペラで成功を収 めました。1938年のドイツによるオーストリア併合後、祖国を離れ、1940年にアメリカへ移住。そこで、多くの 交響曲、オペラ、ピアノ曲を作曲、また他の作曲家の作品をラジオ放送用に編曲しましたが、46歳という若さ でこの世を去りました。このアルバムには、ブロックのウィーン時代の3作品と、アメリカ移住後に作曲された「組 曲」が収録されています。1920年代から1930年までの作品はウィーンの伝統に連なるもので、彼が傾倒して いたマーラーやコルンゴルトの 影響が感じられます。一方、アメリカに亡命後に作曲された「組曲」は、力強い 楽想と独創性に満ちた作品です。
Chandos
CHAN-20300(2CD)
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集 第2集
弦楽四重奏曲第2番ト長調 Op.18No. 2
弦楽四重奏曲第13番変ロ長調Op.130第1楽章〜第5楽章
大フーガ 変ロ長調Op.133
弦楽四重奏曲第13番変ロ長調 Op.130第6楽章 アレグロ
弦楽四重奏曲第5番イ長調 Op.18 No. 5
弦楽四重奏曲第8番ホ短調「ラズモフスキー第2番」 Op.59No.2
ドーリックSQ【アレックス・レディントン(Vn1)、イン・シュエ(Vn2)、エレーヌ・クレマン(Va)、ジョン・マイヤーズコフ(Vc)】

録音:2023年5月17-19日、2023年11月11-13日、2024年5月27日
1998年に活動を開始したイギリスのドーリックSQが結成25周年を機に満を持してスタートしたベートーヴェン・チクルスの第2集が登場。第1集と 同様に、初期、中期、後期の作品を組み合わせて収録しています。2008年の大阪国際室内楽コンクールで優勝し、近年は来日公演も増えてきたドーリッ クSQ、2019年の来日公演では第13番を大フーガ付きで披露して喝采を浴びましたが、ここでは更に一段と練り上げた演奏を聴かせています。初期作品の 第2番ではピリオド・スタイルの弓に持ち替えて軽やかな演奏を披露するなど、積み重ねてきた研究と演奏実践の成果が詰まったセットです。

ALPHA
ALPHA-1085(1CD)
見えざるものたち 〜ジャン・クラ、ピエール=オクターヴ・フェルー、マルセル・スラージュ: チェロ・ソナタ集
ジャン・クラ(1879-1932):チェロ・ソナタ(1901)
ピエール=オクターヴ・フェルー(1900-1936):チェロ・ソナタ イ短調(1932)*
マルセル・スラージュ(1894-1970):チェロ・ソナタ 嬰へ短調(1919)*
アストリグ・シラノシアン(Vc)
ナタナエル・グーアン(P)

録音:2024年4月 ビブリオテーク・ラ・グランジュ=フローレ、パリ
※*=世界初録音
リヨン出身、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンの出演などで日本でもお馴染みのチェリスト、アストリグ・シラノシアンと、彼女と長く共演を続けて いるナタナエル・グーアンによる、知られざる作品を集めたアルバム。アンリ・デュパルクと生涯親交を持ち、軍人でもあったジャン・クラがまだ22 歳の若きフランス海軍士官だった頃のソナタは30分の演奏時間を要する立派なもので、形式とテクスチャー構成の習得における彼の早熟さ を物語っています。フローラン・シュミットに師事し音楽評論家としても活躍したピエール=オクターヴ・フェルーのソナタは、小規模ながら洒脱 な親しみやすい作品。将来を嘱望された彼ですが、このソナタを作曲した4年後に交通事故で亡くなってしまいます。マルセル・スラージュはパ リのコンセルヴァトワールでナディア・ブーランジェの教えを受け、その作品は多くの賞を受賞し戦後はコンセルヴァトワールで音楽理論の教授も 務めていました。現在ではその名前を聴くことはあまりありませんが、ここに収められたソナタも独創性に溢れています。シラノシアンはフランス近 代音楽史からいつの間にか見えなくなってしまったこれらの作品に深く寄り添い、その魅力と重要性を引き出す素晴らしい演奏を聴かせてい ます。
ALPHA
ALPHA-1096(15CD)
ALPHA CLASSICS録音全集〜ベルチャSQ



■CD1-8
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集 (全16曲、大フーガ)
■CD9
ブラームス:弦楽六重奏曲 第1番 変ロ長調 Op.18
弦楽六重奏曲 第2番ト長調 Op.36
■CD10-11
ブラームス:弦楽四重奏曲全集(全3曲)
ピアノ五重奏曲 ヘ短調 Op.34
■CD12
ヤナーチェク:弦楽四重奏曲 第1番 ホ短調 「クロイツェル・ソナタ」
弦楽四重奏曲 第2番「ないしょの手紙」
■CD13
ウェーベルン:緩徐楽章
5つの楽章 Op.5
ベルク:抒情組曲
シェーンベルク:浄められた夜 Op. 4
■CD14
ショスタコーヴィチ:ピアノ五重奏曲 ト短調 Op.57
弦楽四重奏曲 第3番ヘ短調 Op.73
■CD15
ヤナーチェク:弦楽四重奏曲 第1番ホ短調 「クロイツェル・ソナタ」
弦楽四重奏曲 第2番「ないしょの手紙」
リゲティ:弦楽四重奏曲 第1番「夜の変容」
ベルチャQ
コリーナ・ベルチャ(Vn1)
アクセル・シャシェル(Vn2)…CD 12を除く
クシシュトフ・ホジェルスキ(Va)
アントワーヌ・ルデルラン(Vc)…CD12を除く】
■CD1-8
録音:2011年12月-2012年12月ブリテン・スタジオ、スネイプ、オールドバラ
■CD9
録音:2021年3月 コンツェルトハウス、ウィーン
タベア・ツィンマーマン(Va)
ジャン=ギアン・ケラス(Vc)
■CD10-11
録音:2014年11月-2015年12月ブリテン・スタジオ、スネイプ、オールドバラ
ティル・フェルナー(P)…ピアノ五重奏曲
■CD12
録音:2001年3月5-9日 ボンスクール教会、パリ
※ 原盤ブックレットには「2011年」と誤記があります。
ベルチャQ【コリーナ・ベルチャ(Vn1)、ローラ・サミュエル(Vn2)、クシシュトフ・ホジェルスキ(Va)、アラスデア・テイト(Vc)】
■CD13
録音:2014年11月-2015年5月 ブリテン・スタジオ、スネイプ、オールドバラ
ニコラ・ボヌ(第2ヴィオラ)…浄められた夜
アントニオ・メネセス(第2チェロ)…浄められた夜
■CD14
録音:2017年6月ブリテン・スタジオ、スネイプ、オールドバラ
ピョートル・アンデルジェフスキ(P)…ピアノ五重奏曲
■CD15
録音:2018年 フィルハーモニー・ルクセンブルク
1994年、ロンドンの王立音楽院の学生たちで結成されたベルチャSQ。2001年にZig Zag Territoiresから発売された、彼ら の初めてのアルバムであるヤナーチェクはディアパソン・ドールを受賞、その後は世界中での演奏活動の傍らEMI(現Warner Classics)を 中心に多くのアルバムをリリースしました。2012年から古巣Zig Zag Territoiresよりベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集を発表、これが 世界中で高く評価され、現在まで続く大ロングセラーとなります。それからは同レーベルとその活動を引き継いだALPHA CLASSICSで精力 的な活動を展開、タベア・ツィンマーマンとジャン=ギアン・ケラスを招いたブラームスの弦楽六重奏曲のヒットは記憶に新しいところです。その Zig ZagとALPHAでの全録音を集めたBOXが15枚組のボリュームで登場。彼らの代名詞とも言えるベートーヴェン全集はもちろん、ブラー ムス、ショスタコーヴィチ、新ウィーン楽派、そして17年ぶりとなったヤナーチェク新録音のほか、入手困難となっていた結成メンバーによるヤナー チェク旧録音も含まれるのが嬉しいところです。

En Phases
ENP-019(1CD+BOOK)
モーツァルトの空想ニッポン紀行
モーツァルト:ピアノ四重奏曲 第2番変ホ長調 K.493
望月京(1969-):水琴窟 ピアノ四重奏と箏のための
モーツァルト(ジャン=ミシェル・フェラン編): 歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」 K.588序曲 (P四重奏による)
 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」 K.527よりセレナード (弦楽三重奏と箏による)
 歌劇「劇場支配人」 K.486序曲 (P四重奏による)
藤倉大(1977-):縫い ピアノ三重奏のための
モーツァルト:ピアノ四重奏曲 第1番ト短調 K.478
ジョルジュ・サンド・トリオ【ヴィルジニー・ビュスカイユ(Vn)、ディアナ・リゲティ(Vc)、アンヌ=リーズ・ガスタルディ(P/ステファン・ポレロ Opus102)】

ヴィオレーヌ・デスペルー(Va)
みやざきみえこ(箏)

録音:2024年4月 ステファン・ポレロ・スタジオ
文学のほかに絵画や音楽に深い愛情を注いだ作家、ジョルジュ・サンドの名を冠したピアノ三重奏団。文学と絵画、歴史などを絡めたプログ ラムを得意とする彼女たちが、ヴィオラを加えてモーツァルトのピアノ四重奏曲2曲を収録したアルバム。さらに、フランスを拠点にボーダーレスな 活動を行うみやざきみえこの箏を加え歌劇からの編曲を収録、積極的な表現と推進力のある演奏で楽しませます。併せて収録された藤倉 大と望月京の委嘱作品は2023年10月に武蔵野市民文化会館で世界初演されたもので、いずれも日本の伝統文化に対するオマージュ が込められており、ここで彼女たちは音に描かれた世界への深い共感を持った美しい演奏を聴かせています。なおピアノにはフランスのピアノ 製作者ステファン・ポレロによる102鍵ピアノOpus 102を使用しています。 このアルバムをさらに特別なものにしているのは130ページにも及ぶオール・カラー・ブックレットで、演奏者や作曲者、編曲者による楽曲や企 画の解説のほか、日本文化をこよなく愛する作家であり、1995年から2018年までの長きに渡ってシャネル日本法人のCEOも務めたリ シャール・コラスが創作した、モーツァルトの手紙を掲載しています。これは江戸時代も後期に差し掛かる1788年3月から6月までモーツァル トが日本を訪れていたという設定で、コンスタンツェ、ナンネル、ハイドンらに宛て、天明の日本文化の観察とモーツァルトらしい考察が繰り広 げられる非常に読み応えのあるもの。さらには画家バルテュスによるモーツァルトの歌劇のための衣装や舞台のデザイン・スケッチ、その夫人、 節子・クロソフスカ・ド・ローラによる衣装デザインなど美しい挿絵も豊富。テキストは全て日本語訳付で、読み物としてずっしりとした内容であ るばかりでなく、資料としてもたいへん貴重です。

SOMM
SOMMCD-0692(1CD)
ハウエルズ、ウッド:弦楽四重奏曲集
ハーバート・ハウエルズ:グロスタシャーにて(Earlier Version1923年)
 ヴァイオリンとピアノのための3つの小品より(1917)(マデリーン・ミッチェルによる弦楽四重奏編)
  No.3. Luchinushka
  No.2. “Chosen” Tune
チャールズ・ウッド(1866-1926):弦楽四重奏第6番ニ長調(1915/6)
ロンドン・チェンバー・アンサンブル
マデリーン・ミッチェル(Vn&ディレクター)
ゴードン・マッケイ(Vn)
ブリジット・キャリー(Va)
ジョセフ・スプーナー(Vc)

録音:2023年12月18日、2024年4月4日
全て世界初録音
1992年創設のロンドン・チェンバー・アンサンブルによる20世紀英国の作品集。ハウエルズの「グロスターシャーにて」は複雑な来歴を持つ作品。1916年に 作曲したものの紛失、1920年代に改めて作曲したものも紛失。その後1930年代に作られた版で演奏されてきましたが、1980年代に1920年代の版の パート譜が発見され、当盤のチェロ奏者スプーナーらによって新たに編集された版が今回の録音に使われています。「ヴァイオリンとピアノのための3つの小品 Op.28」も同時期の作品で、ヴァイオリンでディレクターのミッチェルが2曲を弦楽四重奏に編曲し、2022年1月にロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館で 演奏、好評を博しました。第一次世界大戦中に作曲された可能性が高いとされているチャールズ・ウッドの「弦楽四重奏曲 ニ長調」は、アイルランド民謡の 旋律が盛り込まれた美しい作品。ウッドの番号付き四重奏曲は全6曲あり、残り5曲の録音も予定されています。

CPO
CPO-555675(6CD)

ドニゼッティ:弦楽四重奏曲全集
弦楽四重奏曲第1番変ホ長調
弦楽四重奏曲第2番イ長調
弦楽四重奏曲第3番ハ短調
【CD2】
弦楽四重奏曲第4番ニ長調
弦楽四重奏曲第5番ホ短調
弦楽四重奏曲第6番ト短調
【CD3】*
弦楽四重奏曲第7番ヘ短調
弦楽四重奏曲第8番変ロ長調
弦楽四重奏曲第9番ニ短調
【CD4】*
1. 序曲 ニ短調
2-4. 弦楽四重奏曲第10番ト短調
弦楽四重奏曲第11番ハ長調
弦楽四重奏曲第12番ハ長調
【CD5】*
弦楽四重奏曲第13番イ長調
弦楽四重奏曲第14番ニ長調
弦楽四重奏曲第15番ヘ長調
【CD6】*
弦楽四重奏曲第16番ロ短調
弦楽四重奏曲第17番ニ長調

ケルン・プレイエル四重奏団(古楽器使用)…CD1、2
レヴォリューショナリー・ドローイング・ルーム(古楽器使用)*

録音:2013年10月22-24日Studio P4, Berlin(ドイツ)
2014年5月29-31日Pfarrkirche St. Martin, Messerich(ドイツ)
1994年1月24-26日 Heathfirld Church, East Sussex(UK)
1994年6月19-21日 Heathfirld Church, East Sussex(UK) Church, East Sussex(UK)
1995年1月27-28日、3月1日 Heathfirld Church, East Sussex(UK)
CPOの意外な企画、イタリア・オペラの巨匠ドニゼッティの弦楽四重奏曲全曲録音を集大成。ピリオド楽器による演奏も魅力です。「ランメルモールのルチア」や 「愛の妙薬」など多くの歌劇で知られるガエターノ・ドニゼッティは、ボローニャでの学生時代にヨハン・ジモン・マイールに学び、イタリアの弦楽四重奏曲を熟知して いただけでなく、当時の音楽界を席捲していたウィーンの文化にも精通していました。彼の弦楽四重奏曲は、イタリアとオーストリアの伝統を融合させた、かっち りとした形式を流麗な旋律で満たした美しい作品揃いです。 1995年からリリースが始まった「レヴォリューショナリー・ドローイング・ルーム」によるドニゼッティの弦楽四重奏曲録音は、この有名な作曲家の知られざる傑作と して注目されましたが、長らく第6番までの録音が欠けた状態でした。20年近くを経てケルン・プレイエル四重奏団の演奏で残りの曲が録音され、全集が完 結、ここにボックス化されます。

Solo Musica
SM-467(1CD)
色とりどりに〜フランス近代作品のパーカッション編曲集
サン=サーンス:死の舞踏
ラヴェル:クープランの墓
タイユフェール:トッカータ
ドビュッシー:小組曲
ミヨー:スカラムーシュ
トリオ・コローレス(パーカッション・アンサンブル)

録音:2023年4月18-21日、8月14-17日
1997年生まれのマティアス・ケスラー、1996年生まれのルカ・シュタッフェルバッハ、1995年生まれのファビア ン・ツィーグラーは、チューリヒ芸術大学で学んだ若き奏者たちによるマレット・パーカッション(鍵盤打楽器)アン サンブル「トリオ・コローレス」のメンバーです。彼らは2台のマリンバ、3台のヴィブラフォン、2台のグロッケンシュ ピールを中心に、時には楽器を増減させながらさまざまな作品を演奏、将来的にマリンバやヴィブラフォンのコン サートがピアノのリサイタルのように楽しめるものとなることを目指しています。このアルバムでは、彼ら自身がアレ ンジを施したフランス近代作品を収録。骨の鳴る音を巧みに表現した「死の舞踏」、ジャズ風の「スカラムー シュ」、目まぐるしくハーモニーが変化する「トッカータ」、 印象派の名作「小組曲」「クープランの墓」などが演奏 されており、どの曲も多彩なリズムと音色をお楽しみいただけます。

CD ACCORD
ACD-336 (1CD)
プロジェクト・フンガリカ2〜バルトーク、リゲティ、クルターグの弦楽のための作品集
バルトーク:2つのヴァイオリンのための44の二重奏曲 Sz.98BB104(1931)
リゲティ:2つのヴァイオリンのためのバラードと舞曲(1950)
ゲティ:ヒルディング・ルーセンベリへのオマージュ(1982)
リゲティ:無伴奏チェロ・ソナタ(1948-53)
クルターグ(1926-):リガトゥーラ - フランシス=マリーへのメッセージ 『返事のない問いかけへの返事』作品31b
2つのヴァイオリン、2つのチェロとチェレスタ版(1989)
シモン・クシェショヴィエツ(Vn)
マルチン・マルコヴィチ(Vn)
フィリップ・クシェショヴィエツ(Vc)
アダム・クシェショヴィエツ(Vc)
アンナ・クシェショヴィエツ(チェレスタ)

録音2022年11月4日、2023年9月26-27日、2024年4月13日
ポーランドのクシェショヴィエツ3兄弟が中心となって進める『プロジェクト・フンガリカ』。第1集ではロージャとコダー イの作品を取り上げた彼らが、今作ではバルトーク、リゲティ、クルターグの作品に焦点を当てています。第一次 世界大戦前のハンガリーはオーストリア=ハンガリー帝国の一部であり、ハンガリー民謡の音楽的な特徴は ウィーン古典派やロマン派の作品にも取り入れられ、リストやブラームスの作品は高い人気を得ました。やがて 20世紀になると、作曲家たちは民謡が持つ古代的で素朴な表現と荒々しいリズムを引き出し、これらをその まま素材として用いることで作品を新たな高みへと引き上げることに成功。東ヨーロッパの多くの国々の民謡の 旋律を用いた民俗音楽の編曲作品であるバルトークの二重奏曲やリゲティの無伴奏チェロ・ソナタはその代表 的な作品です。

Resonus
RES-10343(1CD)
フォーレ:チェロとピアノのための作品全集
ロマンス Op.69
エレジーOp.24
チェロ・ソナタ第1番ニ短調 Op.109
シシリエンヌ Op.78
蝶々 Op.77
セレナード Op.98
チェロ・ソナタ第2番ト短調 Op.117
子守歌 Op.16
ロビン・マイケル(Vc)
チェロ・・・マッテオ・ゴフリラー、1698年 パリ製の楽器をモデルに
2010年 Stephan Von Baehr製作
弓…パリ、ドミニク・ペカット製をモデルに
2020年ピエール・ネール製作(ガット弦使用)
ダニエル・トング(P…1885年製 エラール)

録音:2023年6月28-30日
チェリストのロビン・マイケルとピアニストのダニエル・トングが、フォーレのチェロとピアノのための全作品を作曲当時の エラール・ピアノを使用して演奏した魅力的なアルバム。エレジーやシシリエンヌといった抒情あふれるサロン風の小 品から、晩年に作曲された独自の和声構造を持つソナタ第1番、第2番など、フォーレの旋律美を存分に楽しめま す。 チェロのロビン・マイケルは1976年生まれ。英国王立音楽院で学び、ライヒの『チェロ・カウンターポイント』のイギリス 初演を行った他、古楽系の室内オーケストラと度々演奏しています。ピアノのダニエル・トングもやはり室内楽を得 意とし、オールドバラ音楽祭やエンジンバラ音楽祭などに出演しています。

DACAPO
MAR-8.226214(1CD)
ホルンボー(1909-1993):弦楽四重奏曲集 第3集
弦楽四重奏曲第4番Op.63(1953-54)
弦楽四重奏曲第5番Op.66(1955)
弦楽四重奏曲第16番Op.146(1981)
ナイチンゲールSQ

録音:2021年12月17-19日、2022年6月27-28日、2023年6月24-25日、12月19-20日
デンマークの作曲家ヴァーフン・ホルンボー。王立デンマーク音楽院で作曲を学び、13曲の交響曲をはじめ 室内交響曲の他、オペラや合唱曲など200曲に及ぶ作品を遺しました。その中でも、21曲の弦楽四重奏 曲は重要な位置を占めています。彼がこのジャンルの作品を手掛けたのは、作曲様式を完全に習得した 40代になってからのことで、作曲年代によって作風はさまざまな変容を遂げています。ホルンボーの作曲家 キャリアの中期から晩年にあたるこれらの作品は、仏教に触発された生命観に深く根ざしており、全ての生命 の現れを宇宙的な全体の一部と見なしていました。この第3集には、40代に書かれた第4番と第5番、70 代に書かれた第16番の3曲が収録されており、彼の音楽的変容の実践を辿ることができます。2007年結 成、コペンハーゲンを拠点とし数多くのコンクール入賞歴を誇るナイチンゲール四重奏団の演奏です。

Challenge Classics
CC-72988(1CD)
後期四重奏曲集 Vol.1
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第12番変ホ長調 Op.127(1825)
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第11番 ヘ短調 Op.122(1966)
アルマSQ【マルク・ダニエル・ファン・ビーメン(Vn1)、ベンジャミン・ペレド(Vn2)、イェルーン・ウードストラ(Va)、クレーメント・ペイネ(Vc)】

録音:2023年12月4、5日/MCOスタジオ内第1スタジオ、ヒルフェルスム(オランダ)
2024年7月、RCOの首席トロンボーン奏者ヨルゲン・ファン・ライエンとの来日公演を成功させたアルマSQが、Challenge Classicsレーベル から新シリーズ「後期四重奏曲」を開始!第1弾はベートーヴェンの第12番、ショスタコーヴィチの第11番の組み合わせです。
「ショスタコーヴィチを「20世紀のベートーヴェン」と称す研究家がいるように私たちは2人の作曲家の間に多くの共通点があると思っています」と語るアルマ SQ。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第12番は1825年10月に完成させた後期の名作のひとつ。一方、ショスタコーヴィチが心筋梗塞の発作で倒れた 1966年5月28日に、ベートーヴェン四重奏団によって初演された弦楽四重奏曲第11番は、ロシア民謡や古来の典礼歌を織り込みながら、短い7つの楽章が切 れ目なくつづく組曲仕立ての作品。両作曲家の晩年、作曲家として最も充実した時期の作品を組み合わせることでわかる共通点と個性、それぞれを堪能できる注 目シリーズ開始です。

Goodies
78CDR-3954(1CDR)
ドビュッシー:弦楽四重奏曲ト短調作品10
ヨハン・クリストフ・フリートリッヒ・バッハ:弦楽四重奏曲第4番ニ短調よりAllgro moderato
カルヴェ【ジョゼフ・カルヴェ(Vn1)、ダニエル・ギレヴィッチ(Vn2)、レオン・パスカル(Va)、ポール・マ(Vc)】

仏 COLUMBIA LFX210/213
1931年パリ録音
カルヴェSQは1919年に結成された。リーダーのジョゼフ・カルヴェ (1897-1984)はトゥールーズ出身。生地の音楽院で1904年に一等賞を得て、その後 パリ音楽院に進み1919年に一等賞得た後すぐにSQを結成した。1928年 リーダーの死によって解散したカペーSQの後継四重奏団となったカル ヴェ四重奏団の初録音。(グッディーズ)

フォンテック
FOCD-9908(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

2024年10月9日発売
VIOLINable〜ディスカバリーvol.10
ベートーヴェン:6つのメヌエット WoO10より 第2番ト長調
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第10 番ト長調 Op.96
吉川和夫:ヴァイオリン・ソナタ 第4番「トゥバラーマ」より 第3楽章
パラディス(ドゥシュキン編):シシリエンヌ
R.シュトラウス(プシホダ編):楽劇「ばらの騎士」より ワルツ
ポンセ(ハイフェッツ編):エストレリータ(小さな星)
サラサーテ:グノーの歌劇「ファウスト」による新しい幻想曲 Op.13
R.シュトラウス(高橋翔吾 編):明日! Op.27-4
西本幸弘(Vn)、北端祥人(P)

録音:2023年12月8日 仙台市宮城野区文化センターPaToNa ホール・ライヴ
2014年より、ベートーヴェンのソナタ全曲演奏と東日本大震災復興支援音楽プログラムを組み合わ せた“VIOLINable ディスカバリー”シリーズを続けてきたヴァイオリニスト西本幸弘。ソナタ第10 番に到達した本作をもって、ついにシリーズが完結します。 今回もさまざまな作品に彩られていますが、シリーズCD 全作で解説を務めてきた吉川和夫の手による 「トゥバラーマ」、必聴です。 シリーズ掉尾にピアニストとして迎えられたのは、過去最多共演(vol.5・6・7)で西本を支えた、 北端祥人。幾度もの共演を重ねてあうんの呼吸を持つふたりが、残り少ないシリーズのひとときを惜し むかのように、ともに作品にその身を捧げます。 (フォンテック)
フォンテック
FOCD-9907(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

2024年10月9日発売
ヴォカリーズ
レーガー:ロマンス ト長調
シューマン:アダージョとアレグロ Op.70
シューマン:幻想小曲集 Op.73*
プーランク:オーボエとピアノのためのソナタ FP185
マスカーニ:アヴェ・マリア(歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲による)
ラフマニノフ:ヴォカリーズ Op.34-14
シューマン:夕べの歌 Op.85-12
佐藤太一(Ob、オーボエ・ダモーレ*)
林 紋子(P)

録音:2024年1月22〜24日 富士見市民文化会館 キラリふじみ
2014年より九州SOの首席オーボエ奏者を務める、佐藤太一。在籍 10年のキャリアを積み、 満を持して贈りだすソロ・アルバムです。 端正かつ実直な演奏で作品世界を深く掘り下げるその演奏は、これまでオーケストラでのさまざまな マエストロとの共演により積み重ねられた経験に裏打ちされています。 普段から九響でも共演を重ねる林 紋子の盤石のピアノを得て、佐藤の誠実な「歌」が心を満たす一枚 です。 (フォンテック)

Acte Prealable
AP-0581(1CD)
エミル・シミェタンスキ:室内楽作品集
エミル・シミェタンスキ(1845-1886):ヴァイオリン・ソナタ第1番変イ長調 Op.2
ピアノ三重奏曲ト短調 Op.21
ナタン・ドンダルスキ(Vn)、
キンガ・バビィ(Vc)、アンナ・パラス(P)

録音:2023年12月
19世紀ポーランドの知られざるコンポーザー=ピアニスト、エミル・ヴワディスワフ・シミェタンスキ(1845-1886)の室内楽作品集。クラクフとウィーンで研鑚を積み、ウィーンを中心に、ポーランド、ドイツ、ハンガリー、チェコ、ベルギーなどでコンサート・ピアニストや教師として活動。当時の音楽評論家からは、バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、ショパンの優れた演奏家として評価されており、リスト、ルービンシュタイン、ジェレンスキ、ブラームスらによる好意的な評価も残されています。作曲家としては様々なジャンルのピアノ作品が残されていますが、現在ではほとんど忘れられています。
Acte Prealable
AP-0582(1CD)
マグダレーナ・ツィンク:室内楽作品集
マグダレーナ・ツィンク(b.1968):フランシスコ・ゴヤによるカプリス集(2台のヴィオラのための)
フランシスコ・ゴヤによるカプリス集(無伴奏ヴィオラのための)
小惑星3784 ショパン*
小惑星16689ヴィスワ*/バガテル集*
ヴォイチェフ・コワチク(Va)、エルジュビエタ・ムロジェク=ロスカ(Va)、ボグスワフ・ヤクボフスキ(Cl)*、ドロタ・マチャシュリク(P)*

録音:2024年2月&5月
ポーランドのトルン出身の作曲家、カリヨン奏者、音楽理論教師、そしてコンサートや音楽祭、コンクールの主催者としても活動するマグダレーナ・ツィンクの作品集。

ALTO
ALC-1499(1CD)
ウィーンの弦楽四重奏曲集
クライスラー:弦楽四重奏曲 イ短調(1921)
コルンゴルト:弦楽四重奏曲第3番 Op.34(1945)
エンジェルスSQ

録音:1993年(DDD)
共にウィーンに音楽のルーツを持つコルンゴルトとクライスラーの弦楽四重奏曲集(KOC-H原盤)。彼らはナチスの迫害から逃れるため共にアメリカへと渡りましたが、その音楽のルーツとなったウィーンの伝統を捨てることなくその作品を作り続けました。

Quartz
QTZ-2164S(1CD)
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ集
1-4.2台のヴァイオリンのためのソナタ ハ長調 Op.56
5-8. ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ長調 Op.94a
9-11. 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Op.115
12-14. 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Op.115(2台のヴァイオリン版/ツェートマイアー編)
大島莉紗(1-4. 第2ヴァイオリン、5-11. ヴァイオリン、12-14. 第1ヴァイオリン)、トーマス・ツェートマイアー(1-4. 第1ヴァイオリン、12-14. 第2ヴァイオリン)、シュテファン・シュトロイッスニク(5-8. ピアノ)

録音:2023年6月3日、7月3日-5日、ウィーン バウムガルテン内トンザウアースタジオ
ドイツのラインラント=プファルツ州立POを経て、現在はパリ・オペラ座O(パリ国立歌劇場O)を拠点に、ヨーロッパ各地でソリスト・室内楽奏者として多彩な活動を展開しているヴァイオリニスト、大島莉紗。2017年にリリースされ、レコード芸術、英グラモフォン誌などで絶賛されたソロ・デビュー・アルバム「プロコフィエフのヴァイオリン作品集」(QTZ2119)から早数年、プロコフィエフの息子であり画家であったオレグ・プロコフィエフの名を有する財団からのサポートにより、残ったプロコフィエフのヴァイオリン作品の録音も実現!
前作では「ヴァイオリン・ソナタ第1番」とバレエ音楽「シンデレラ」や「ロメオとジュリエット」からのアレンジ、「5つのメロディ」を通してプロコフィエフの多面性を見事に表現しましたが、今作ではフルート・ソナタからヴァイオリン版へと編曲された「ヴァイオリン・ソナタ第2番」に、大島莉紗の師でもあるトーマス・ツェートマイヤーとの共演による「2台のヴァイオリンのためのソナタ」、更には「複数ヴァイオリンのユニゾンのため」に作曲されたという「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Op.115」は、大島莉紗によるソロ版とツェートマイアー編曲による2台ヴァイオリン版の2種を収録するという極めて「挑戦」的なプログラムでお贈りします。
大島莉紗は、桐朋女子高等学校音楽科を経て、桐朋学園大学ソリストディプロマコース終了。英国王立音楽大学大学院でフェリックス・アンドリエフスキー、トーマス・ツェートマイヤーらに師事。同大学院在学中には、女性初となるユーディ・メニューイン賞を受賞し、過去最高点の首席で卒業。ハレ管、スコットランド室内管の客演コンサートマスターを経て、2002年にラインラント=プファルツ州立POに入団。2003年にパリ国立オペラ座Oに入団し、パリ・オペラ座を中心に、ロンドン・フィルの客演首席奏者としてもアムステルダム・コンセルトヘボウへのツアーやロイヤル・フェスティヴァル・ホールでの定期公演に出演するなど、幅広く活躍しています。

NORTHERN FLOWERS
NFPMA-99159(1CD)
ソヴィエトの室内楽作品集
シュニトケ(1934-1998):チェロ・ソナタ
グバイドゥーリナ
(b.1931):イン・クローチェ(Vcとオルガンのための)
ススリン(1942-2012):チェロとパーカッションのためのソナタ
ペルト
(b.1935):鏡の中の鏡(Vcとピアノのための)
ウストヴォーリスカヤ(1919-2006):コンポジション第1番「ドナ・ノービス・パーチェム」
ダヴィド・ゲリンガス(Vc)、タチアナ・シャッツ(P)、エドガー・クラップ(Org)、マルクス・シュテケラー(パーカッション)、ウィリアム・ツィエン(パーカッション)、ベルント・オステン(ピッコロ)、ヴァルター・ヒルガース(テューバ)、ヴェルナー・ハーゲン(P)
リトアニアが生んだチェロ界の巨匠、ダヴィド・ゲリンガスが弾く旧ソ連の作曲家たちによる室内楽作品集。ゲリンガスが「私の人生の一部」と語り、彼のレパートリーの中核を担う作曲家であるシュニトケの「チェロ・ソナタ」を筆頭に20世紀の作品を収録。Koch音源からの復刻となります。

MUSICAPHON
M-56994(1CD)
ホフマイスター:ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲集
フランツ・アントン・ホフマイスター:二重奏曲ト長調 Op.7-1/二重奏曲ハ長調 Op.19-2/二重奏曲ヘ長調 Op.7-3/二重奏曲ヘ長調 Op.19-3/二重奏曲ヘ短調 Op.19-5/二重奏曲二長調 Op.7-2
カティア・グルトナー(Vn)、
クリスティアン・グーセス(Va)

録音:2022年4月19日-22日(ベルリン、ドイツ)
鬼才アントン・シュテックが率いるピリオド楽器を使用したクァルテット、シュパンツィヒSQのメンバーでもあるカティア・グルトナーとクリスティアン・グーセス。
19世紀前半、ビーダーマイヤー時代のウィーンの著名な編曲家の一人、フランツ・アレクサンドル・ペッシンガーによるヴァイオリンとヴィオラのためのデュオ作品集(M56996)に続くアルバムは、8つのオペラ、50以上の交響曲、多数の協奏曲、室内楽曲、ピアノ曲、歌曲集など、多種多様な作品を残したウィーンで最も生産的な作曲家の一人、フランツ・アントン・ホフマイスターの二重奏曲を取り上げています。

Prima Facie
PFCD-226(1CD)
ランズウィック:4つの夜想曲
ダリル・ランズウィック:4つの夜想曲
ヴィオラ・ソナタ*
ルSO室内アンサンブル、
カレブ・シブリー(Va)*、
アレクサンドル・シラム(P)*

録音:2023年4月29日&2015年3月16日*
作曲家のダリル・ランズウィックは教育者としても有名でその教え子には藤倉大などがいます。そのランズウィックによる「4つの夜想曲」は、19世紀ロマン派の詩人ジョージ・ゴードン・バイロンの詩をテキストとした作品です。また、「ヴィオラ・ソナタ」は友人を偲んで作曲されたものであり、従来のソナタ形式からは逸脱し、独自の形式によって書かれています。
Prima Facie
PFCD-225(1CDR)
パンチェフ:室内楽作品集 Vol.1
リチャード・パンチェフ
:ニュー・イングランド・エレジー(ナレーターとヴァイオリン版)/ヴィオラ・ソナタ/Evocations(P・ソロ版)/夜想曲第2番(Vnとハープ版)/南アフリカ民謡による組曲(フルート、ヴィオラとピアノ版)
ダンカン・ハニーボーン(P)、他
リチャード・パンチェフの室内楽作品集の第1弾が登場します。リチャード・パンチェフの幅広い室内楽曲と器楽曲の世界初録音で構成されており、その一部は作曲家が南アフリカに滞在していた頃に書かれたものです。彼の作曲は南アフリカで高い需要があり、これらの作品は南アフリカの一流音楽家たちに委嘱され、演奏されました。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

GWK
GWK-161(1CD)
ホイケ:木管楽器のためのソナタ集 Op.114
シュテファン・ホイケ:フルート・ソナタ Op.114-1/オーボエ・ソナタ Op.114-2/クラリネット・ソナタ Op.114-3/ファゴット・ソナタ Op.114-4
ダニエラ・コッホ(Fl)、ラモン・オルテガ・ケロ(Ob)、シモン・デゲンコルベ(Cl)、マルソー・ルフェーヴル(Fg)、今仁喜美子(P)、ハ・ギュテ(P)、トビアス・ハウンホルスト(P)

録音:2022年11月18-22日&26日-28日
ドイツ出身のシュテファン・ホイケが、2020年コロナで封鎖されていた時期に完成させた4つの木管楽器のためのソナタからなる作品114を収録しました。これらの作品は、ソロ・パートだけでなく、ピアノ伴奏にも非常に要求が厳しく、難解なものとなっています。演奏は国際的にソリストとして活躍している奏者や若手の有望株の奏者から選ばれています。

Etcetra
KTC-1833(1CD)
ヴィオラとハープシコードのためのソナタ集
ヨハン・ゴットリープ・グラウン:ヴィオラとオブリガート・ハープシコードのためのソナタ ヘ長調 GraunWV C:XV:83Wendt107
ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ/ヨハン・ゴットリープ・グラウン:ヴィオラとハープシコードのためのソナタ ハ短調
C.P.E.バッハ:ヴィオラとオブリガート・ハープシコードのためのソナタ ト短調 Wq.88
マリーエ・ストクマー・ベカー(Va)、
イラリア・マチェドーニオ(ハープシコード)

録音:2023年
デンマークのヴィオラ奏者マリーエ・ストクマー・ベカーとイタリアのハープシコード奏者イラリア・マチェドーニオによるヴィオラとハープシコードのためのソナタ集。すでにバッハの作品集をリリースしている二人は、その息子世代に注目したところこれらの曲を発見し、録音しました。これらの作品は後の古典派への道しるべともいうべき作品たちです。
マリーエ・ストクマー・ベカーは、現代音楽を専門とするオーケストラ、バーゼル・シンフォニエッタの副首席ヴィオラ奏者を務め、現代楽器と歴史的楽器の両方を演奏しながら、様々なオーケストラや室内楽シーンで活躍。イラリア・マチェドーニオはイタリアの音楽家の家庭に生まれ、テルニ(イタリア)のブリッチャルディ音楽大学を卒業後コペンハーゲンのデンマーク音楽アカデミー、ロンドンの王立音楽カレッジでも研鑽を積み、優れた通奏低音奏者として多くのアンサンブルと共演してきました。
Etcetra
KTC-1832(1CD)
サロンにて1825-1850
シューベルト:イフィゲーニア Op.98-3,D.573(ソプラノとフォルテピアノのための)、それらがここにいたことは Op.59-2,D.775(ソプラノとフォルテピアノのための)
ヨハン・カスパー・メルツ&ジョセフィーヌ・プランティン:バルカローレ Op.41(ギターとフォルテピアノのための)
カルッリ:グランド・ディオ ホ短調 Op.86(ギターとフォルテピアノのための)
シューベルト:アルペッジョーネ・ソナタ イ短調 D.821(ギターとフォルテピアノのための編曲版)
ソル:Valse du ballet de Cendrillon(ソプラノとギターのための)、Mon dernier mot(ソプラノとギターのための)
フランシュ・ドーント(S)、
エマ・ウィルズ(G)、
トーマス・ブーツ(フォルテピアノ)

録音:2023年9月18日-20日
19世紀のサロン音楽(歌曲や室内楽作品)をソプラノやフォルテピアノ、ギターの組み合わせ収録した作品集。シューベルトのアルペッジョーネ・ソナタは、この作品が作曲された前年に作られた楽器アルペッジョーネのために作られましたが、現在ではチェロやギターで演奏されることが通例となっており、このアルバムでもギターとフォルテピアノで演奏されています。

LAWO Classics
LWC-1259(1CD)
Fire Walker
プロコフィエフ:五重奏曲 Op.39(オーボエ、クラリネット、ヴァイオリン、ヴィオラとコントラバスのための)
ヨン・オイヴィン・ネス(b.1968):炎の力(2016)(オーボエ、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための四重奏曲)
炎の旅(2018)(オーボエとシンフォニエッタのための協奏曲)
マリオン・ウォーカー(Ob)、サラ・オーヴィンゲ(Vn)、アンデシュ・レンスヴィーク(Va)、イングヴィル・ハフスキョル(Cl)、グンナル・ハウゲ(Vc)、マリウス・フラトビュー(Cb)、アンサンブル・エルンスト、トマス・リームル(指)

録音:2020年10月26日、27日、29日 ニュートーン・スタジオ(オスロ)
Fire Walker』は、クリスチャンサンSOのオルタネット・ソロ・オーボエ奏者、マリオン・ウォーカーのデビューアルバム。LAWO Classics に録音する予定の『The Elements』シリーズ、最初の作品です。
プロコフィエフの「オーボエ、クラリネット、ヴァイオリン、ヴィオラとコントラバスのため」の 「五重奏曲」 は、「主題と変奏」「アンダンテ・エネルジーコ」「アレグロ・ソステヌート、マ・コン・ブリオ」「アダージョ・ペザンテ」「アレグロ・プレチピタート、マ・ノン・トロッポ・プレスト「アンダンティノ」の6楽章で書かれた「チャミングなディヴェルティメント」スタイルの作品です。
ヨン・オイヴィン・ネスは、現代ノルウェーを代表する作曲家のひとり。イギリスとアメリカの「ポップ」ミュージックとカルチャーへの興味を背景にした独自の着想による音楽を作り、「The Dangerous Kitten(危険な子猫)」 や 「Dandy Garbage(ダンディなガラクタ)」といった「言葉遊び」のようなタイトルをつけることで知られます。「オーボエ、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための四重奏曲」の「Baltrak」とオーボエとシンフォニエッタのための協奏曲」の「Balsit」は、それぞれ、“Bal(炎)” の共通する「炎の力」と「炎の旅」に近い意味をもつ曲名がつけられています。
共演者のサラ・オーヴィンゲは、フィリップ・グラスとシェティル・ビェルケストランのヴァイオリン協奏曲(LWC1255)を録音した、ノルウェー国立オペラ・バレエ団のコンサートマスター。アンデシュ・レンスヴィークは、オスロ・フィルハーモニックの副首席ヴィオラ奏者。クラリネットのイングヴィル・ハフスキョル、チェロのグンナル・ハウゲ、マリウス・フラトビューは、コンテンポラリー・ミュージックのグループ「アンサンブル・エルンスト」のメンバーです。

GENUIN
GEN-24905(1CD)
ブラームス・オン・フルート
ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調 Op.78「雨の歌」
ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調 Op.100
ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調 Op.108
F.A.E. ソナタ 第3楽章 スケルツォ ハ短調 WoO.2(全曲:アリッサ・ロシウス・ダウスゴー編曲フルートとピアノ版)
アリッサ・ロシウス・ダウスゴー(Fl)、
ゲルハルト・フィールハーバー (P)

録音:2023年12月4日-7日
若きフルート奏者アリッサ・ロシウス・ダウスゴーの「Genuin」レーベル、デビュー・アルバムが登場です。ブラームスのヴァイオリン・ソナタを彼女自身がフルート版に編曲し収録するほどの熱の入れようで、これらの曲を秋を思わせるロマンティックな宝物を扱うように、繊細かつ大胆に解釈しています。3つの姉妹作品の特徴を細部まで丁寧に浮き彫りにしており、音楽家にとっても聴衆にとっても心躍るレパートリーになっています。
GENUIN
GEN-24891(1CD)
オープン〜金管五重奏のための作品集
ジュロ・ジヴコヴィッチ(b.1975):クインテット・ビザンティン*
キャシー・ミリケン(不詳):エスパイラル*
モリー・キーン(b.1979):ヘアカット変奏曲*
マイク・スヴォボダ(b.1960):オープン・サークル*
フランシスコ・コーイ(b.1985):金管五重奏曲
ストックホルム・チェンバー・ブラス

録音:2022年6月、7月、9月(スウェーデン)
*世界初録音
1988年に5人のスウェーデン人音楽家達によって結成された現代を代表する金管アンサンブルのひとつ、ストックホルム・チェンバー・ブラスは、金管五重奏のための新しいオリジナル・レパートリーの開発に注力しており、これまでに50曲以上の作品を委嘱してきました。その作品の多くは、世界中で最も頻繁に演奏される金管五重奏のオリジナル作品となっています。また、最も名声のあるコンクールの一つである、ナルボンヌ国際金管五重奏コンクールで
第一位を獲得しています。
本アルバムでは、世界トップクラスの音楽家たちが、5人の著名な作曲家(ジュロ・ジヴコヴィッチ、キャシー・ミリケン、モリー・キーン、フランシスコ・コーイ、マイク・スヴォボダ)から特別に委嘱された作品を取り上げています。この五重奏団は、境界を超え、最高レベルのテクニックで新たな音風景を創造する方法を示し、想像力豊かで非常に刺激的な音楽の旅へと誘ってくれるでしょう。
GENUIN
GEN-24893(1CD)

ガーシュウィン(ラーフ・ヘッケマ編):パリのアメリカ人
ベートーヴェン
(レナ・イリス・ブレンデル編):ピアノ・ソナタ第14番 Op.27-2「月光ソナタ」
デイヴィッド・ビーデンベンダー(b.1984):リフレクション
グリーグ(ラーフ・ヘッケマ編):ホルベルク組曲 Op.40より エア
ソーヌス五重奏団

録音:2022年8月22日-26日&11月1日(ドイツ)
2021年に結成されたソーヌス五重奏団は、クラリネット、バス・クラリネット、サクソフォン、オーボエ、ファゴットからなるドイツ初のリード五重奏団です。彼らは結成1年目にして既に6つの国際的な賞を受賞し、ドイツのクラシック音楽界で「リード五重奏」のサウンドを開拓するという使命に乗り出しています。
デビュー盤となる本アルバムでは、ガーシュウィンの「パリのアメリカ人」、ベートーヴェンの「月光ソナタ」、グリーグの「ホルベルク組曲」の有名な「エア」をこの独自の編成に合わせて編曲したものに加え、2015年にデイヴィッド・ビーデンベンダーが作曲したオリジナル曲 「リフレクション」がカップリングされています。この珍しい木管楽器の組み合わせにより、表現力豊かで風通しの良いサウンドが見事に披露されたアルバムに仕上がっています。

Indesens Calliope Records
IC-035(1CD)
崇高なるロマン派作品〜シュトラウス、ショパン、リスト:チェロ・ソナタ集
R.シュトラウス:チェロ・ソナタ ヘ長調 Op.6
ショパン:チェロ・ソナタ ト短調 Op.65
リスト(イッサーリス編):コンソレーション第3番ホ長調
ダヴィド・ルーヴェルス(Vc)、
フランソワ・ドーデ(P)

録音:2023年5月2日-4日、ロストロポーヴィチ・オーディトリアム(パリ、フランス)
パリ国立高等音楽院を一等賞で卒業し、フランスのコンポーザー=ピアニスト、ティエリー・ペコーが2010年に創設したアンサンブル・ヴァリアンスのメンバーとしても活躍しているフランスのチェリスト、ダヴィド・ルーヴェルス。
「ペルト、ブリッジ&ブリテン」(INDE101)、「ロシア音楽集」(INDE137)に続くアルバムでは、R・シュトラウスが当時18歳だった1882年から1883年にかけて作曲され、そのエネルギーと熱情、そして細かく刻み込まれた書法が特徴的で交響詩を予感させるソナタ。友人のチェリスト、オーギュスト・フランコムに献呈されたショパンが生前に出版した最後の作品となったソナタ。そして、イギリスの名チェリスト、スティーヴン・イッサーリスがチェロ用にアレンジしたピアノ文学の傑作、リストのコンソレーションでこの熱きプログラムが締めくくられます。

Kaleidos
KAL-63662(1CD)
ベートーヴェン、ヴィトマン、ブラームス:弦楽四重奏曲集
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第1番Op.18-1
イェルク・ヴィトマン:弦楽四重奏曲第1番
ブラームス:弦楽四重奏曲第2番イ短調 Op.51-2
マリオン・クァルテット〔アレックス・ユーソフ(Vn)、永原美紀(Vn)、リリヤ・ティムチシン(Va)、ベティナ・ケスラー(Vc)〕

録音:2023年8月
マリオン四重奏団は2018年にドイツで創設された若手クァルテットです。彼らは数多くの国際コンクールに出場し、2022年のドイツ音楽コンクール、2023年の大阪国際室内楽コンクールなどにも出場しています。今回のアルバムはKaleidosレーベルでのデビュー・アルバムとなり、古典派、ロマン派、そして現代の作曲家の弦楽四重奏曲を披露しています。

Stradivarius
STR-37282(1CD)
イタリアン・チェロの隆盛
ブゾーニ:私の恋人へBV.237
ブゾーニ:アルバムの綴りBV.272
ヴォルフ=フェラーリ:チェロ・ソナタOp.30
ドメニコ・アラレオーナ(1881-1928):アルバムの2ページ*
エンリコ・マイナルディ(1881-1976):チェロのためのソナチネ*
マリピエロ:チェロのためのソナチネ
キアーラ・ブラッティーニ(Vc)
ウンベルト・ヤコポ・ラウレッティ(P)

録音:2021年4月11-13日コンドミニアーレ・ラ・フォルチュナ劇場イタリア
*=世界初録音
近代イタリアの珍しいチェロのための作品を集めたアルバム。ピアノのヴィルトゥオーゾ作 曲家として著名なブゾーニの作品はいかにもイタリア人らしい伸びやかな歌謡性とパッション を兼ね備えた佳曲。「マドンナの宝石」で知られるヴォルフ=フェラーリのチェロ・ソナタもイタ リア人作曲家らしい朗々としたメロディに溢れているが、時折り、ブラームスを思わせる内省 的な名曲。イタリア近代音楽の父マリピエロのチェロのためのソナチネは新古典主義的な手 法で書かれたイタリアの太陽を感じさせる陽気で楽し気な作品。いずれの作品も演奏機会の 極端に少ない作品ばかりなので資料としても大変貴重。

MSR
MS-1818(1CD)
「ナイト・ソングズ」〜トランペット・インプレッションズ
(1)フランセ:ソナチネ
(2)カール・ヘーネ(1871-1939):スラヴ幻想曲
(3)ファリャ:7つのスペイン民謡
(4)武満徹:径
(5)リチャード・ピーズリー(1930-2016):ナイト・ソングズ
(6)バッハ:バディネリ〜管弦楽組曲第2番より
(7)ピーター・マクスウェル・デイヴィス(1934-2016):ストロームネスからの告別
(8)バーン・レイノルズ(1926-2011):呼びかけとこだま
マックス・オットー・マッゼン (Tp、(2)コルネット、(5)フリューゲル・ホルン)
(1)(2)(5)(7)マユミ・マッゼン(P)
(3)チラーリ・ヒューゴ(Hp)
(8)ブレット・ロング(Tp)

録音:2022年5月-2023年12月
トランペットにピアノ、ハープを伴った作品またはトランペット独奏のための作品を収めたアルバ ム。作品はバッハからジャン・フランセ、武満までと幅広い。フランセのソナチネにおける都会的 で洒脱、洗練された味わい、ファリャの7つのスペイン民謡のラテン的で歌謡性溢れる美しい音楽、 ヴィトルト・ルトスワフスキの追憶に捧げられた武満の「径」の祈りに満ちた音楽など聴きどころ満 載。トランペットのマックス・オットー・マッゼンはアメリカのベテラン奏者でソロ活動の他、エメラルド 金管五重奏団のメンバーを務め、ジャズ・プレイヤーとしても活躍しています。

Cypres
CYP-0623(1CD)
映画に夢中 〜チェロ八重奏による映画音楽と、映画の中のクラシック
1. バッハ: トッカータとフーガ ニ短調 BWV565
2. ヴェルディ:「脅し、そして暴言」 〜歌劇「運命の力」
3. マーラー:アダージェット 〜交響曲第5番嬰ハ短調
4. R・シュトラウス:ツァラトゥストラはこう語った(短縮版)
5. ジョン・ウィリアムズ(1932-):E.T.のテーマ(フライング・テーマ)
6. ジョン・ウィリアムズ:ハリー・ポッター(ヘドウィグのテーマ)
7. モンティ・ノーマン(1928-2022):ジェームス・ボンドのテーマ
8. モリコーネ(1928-2000):シシリアン
9. ヘンリー・マンシーニ(1924-1994):ピンク・パンサー
10. チャールズ・チャップリン(1889-1977):スマイル
※編曲者不明
オー・チェリ(Vc八重奏)

録音:2024年5月5-8日 モネ劇場サル・フィオッコ、ブリュッセル
ベルギー、フランスを中心にオーケストラや室内楽などで活躍するチェロ奏者8人が集まった「オー・チェリ」 による映画音楽集。映画に使われたクラシックも収録していますが、有名個所だけでなく「トッカータと フーガ」「アダージェット」は全曲、「ツァラトゥストラ」も12分に及ぶ短縮版を収録するといったこだわりよう。 しっかりとしたクラシックから気軽なイージーリスニングまでを幅広く味わうことの出来る一枚です。ブリュッセ ル在住の日本人奏者、西村志保を含むメンバーの、息の合った演奏と歌心が魅力的です。

Pentatone
PTC-5187215(1CD)
ブラームス:チェロ作品集
(1)チェロ・ソナタ第1番ホ短調 Op.38
(2)ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調 Op.78「雨の歌」(ワイラースタイン&バルナタン編曲によるチェロとピアノ版)
(3)チェロ・ソナタ第2番ヘ長調 Op.99
アリサ・ワイラースタイン(Vc)
イノン・バルナタン(P)

録音:2024年3月20〜25日/サンフランシスコ音楽院(サンフランシスコ)
チェロ界の女王ワイラースタインが絶大な信頼を寄せるバルナタン。PENTATONEレーベルからリリースしたベートーヴェンのソナタ全集(KKC-6526 / PTC-5186884)は、レコード芸術誌特選盤など、各誌で高く評価されました。期待の新譜はブラームスの2つのチェロ・ソナタと、二人の編曲によるヴァイオリ ン・ソナタ第1番「雨の歌」です!
チェロ・ソナタ第1番は、ブラームスが30代だった1862年から1865年にかけて作曲。ブラームスは人間の声と比較されるチェロの抒情性に魅了され、この 名曲を完成させました。その 約 四 半世 紀 後 の1886年に作曲したチェロ・ソナタ第 2番では、チェロの 音 域 、特に高音 域 で 美しい旋 律 が登 場します。2つのソナタ に共通する特徴は、ピアノの役割が重要であり、2つの楽器が対話するかのように作曲されており、当代きっての名手二人がまさに理想の演奏を聴かせてくれます。
当録音での注目はヴァイオリン・ソナタの最高傑作「雨の歌」のチェロ版!あの美しく哀愁に満ちた旋律をワイラースタインの優美な音色とバルナタンの語りかけ るようなピアノで演奏しております! (Ki)

Forgotten Records
fr-1940(1CDR)
シゲティ、ホルショフスキ、バロウズ〜ブラームス: ホル三重奏曲 変ホ長調 Op.40*
ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 Op.100#
ジョン・バロウズ(Hrn)*
ヨゼフ・シゲティ(Vn)
ミェチスワフ・ ホルショフスキ(P)

録音:1959年3月24日#、26日-27日* (ステレオ)
※音源:Mercury SR-90210他

Music&Arts
M&ACD-1307(1CD)
「夢の入り口」〜ドイナ・ロタル(b.1951):フルート作品集
(1)氷河の嘆き(フルート四重奏)
(2)悲歌(フルート&ピアノ)
(3)枝垂れ柳(フルート&パーカッションアンサンブル)
(4)夢の入り口で(フルート&パーカッション)
(5)トンボ(ピッコロ・ソロ)
イヴァ・ウグルチッチ(フルート、ピッコロ)
デイヴ・アルコーン(Perc)
ジェイムズ・マッケンジー(Perc)
ガレット・メンデロウ(Perc)
マイケル・コゼウスキー(Perc)
速水聡子(P)

録音:2017年3月-5月ウィスコンシン州マディソン音楽学校
((1)(2)(4)世界初録音)
ドイナ・ロタルは、1951年ルーマニアの首都ブカレスト生まれ。ブカレスト、アムステルダム他 で学び、現在ルーマニアで最もよく演奏される作曲家です。特に管弦楽と室内楽がよく知ら れています。2001年9月、サントリーホール国際作曲委嘱シリーズ No.25として『交響曲第3番』と『スピリット・オヴ・エレメンツ」が演奏された。 『氷の嘆き』は決して説明的ではないが、地球温暖化に対する作曲者自身の問題意識が反映 されています。フルート四重奏曲作品だが、フルート2、アルト・フルート、バス・フルートをウグル チッチ1人で多重録音しています。曲の冒頭と最後に大変効果的なウインドチャイムらしき音が聴 こえます。『悲歌』は、ルーマニアの作家、詩人、哲学者のルシアン・ブラガの同名詩がベースに なっています。シンプルで短いが非常に表現力豊かで、詩の世界を音楽で再構築しています。『枝 垂れ柳』は2011年3月11日の東日本大震災と津波の被害を記憶するために作曲された。柳 はルーマニアの神話では『女性』と『悲しみ」の両方を象徴するものであることがタイトルの由来 になっています。『夢の入り口で』は3つの楽章が途切れる事なく演奏されます。外向的なものから内 向的なものへの緩やかな変容が、この曲のポイントです。『トンボ』は緊張と弛緩が繰り返され るが、終結部に向かって長い音が多くなりやがて遅いラインに入っていく。現代音楽ではある が、庭に飛ぶトンボが見える様な気がしてくる音楽です。 ピアノの速水聡子は和歌山県出身。現在はアメリカ在住。ベロイト大学音楽学部ピアノ講師、ウ ィスコンシン大学マディソン校ミードウィザー音楽学校室内楽ピアノ講師、大阪観光大学講師。 日本でも五感を使ったワークショップを開催するなど熱心な教育者でもある。

BIS
BISSA-2658(1SACD)
バッハ(ロビン・オニール編):ゴルトベルク変奏曲 フィルハーモニアO、ロビン・オニール(指)
【ソロ】ベンヤミン・ギルモア(Vn、リーダー)
エミリー・デーヴィス(Vn)
小倉幸子(Va)
カレン・スティーヴンソン(Vc)
エンノ・ゼンフト(Cb)
フィオナ・ケリー(Fl)
ティモシー・ランドル(Ob)
イモージェン・デーヴィス(コーラングレ)
ギレイン・エッカーズレイ(Fg)
シェリー・オーガン(Fg)

録音:2023年11月14&15日/ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン(イギリス)
ファゴット奏者で近年指揮活動にも力を注いでいるロビン・オニールが、2020年のコロナ禍に挑んだゴトベルク変奏曲のオーケストラ 編曲。2023年、自身が首席ファゴット奏者を務めるフィルハーモニアOを振り録音しました。
パンデミックの最初の数ヶ月、オニールはグレン・グールドが演奏するゴルドベルク変奏曲を何度も聴き、その後、この鍵盤作品に器楽や管弦楽のソノリティが聴 こえるようになり、オーケストラのための編曲に没頭しました。
各変奏の特質を損ねることなく編曲することに試行を重ねた結果、バッハ自身が認めたであろう楽器をソロ・パートに選択。オニールによるゴルドベルク変奏曲 は、フルオーケストラの変奏曲と、2〜4つの独奏楽器を含む協奏的な変奏曲で構成されており、マタイ受難曲のスタイルに近いともいえます。独奏楽器にはオーボ エ、ファゴット、コーラングレなどの木管楽器を多用しており、ファゴット奏者オニールならではの編曲となっております。ブックレット(英・独・仏)にはオニール著 の各変奏についてのコメントも掲載しています。
コロナ禍の困難な時期に完成したこの編曲について、オニールは「バッハの音楽が演奏者と聴き手の双方に与える喜びと慰めになることを願い編曲しました」と 語っています。 (Ki)

Challenge Classics
CC-72995(1CD)
マックス・リヒター・リミックス
マックス・リヒター:リミックス「ヴィヴァルディの四季」
(1) Spring0
(2) Spring1
(3) Spring2
(4) Spring3
(5) Summer1
(6) Summer2
(7) Summer3
(8) Autumn1
(9) Autumn2
(10) Autumn3
(11) Winter1
(12) Winter2
(13) Winter3
(14) On the Nature of Daylight
(15) Mercy
(16) Autumn Music2
(17) Dona Nobis Pacem2
トリオ・フィボナッチ【ジュリー・アンネ・デローム(Vn)、ガブリエル・プリン(Vc)、マクシム・シャタルキン(P)】

録音:2024年5月21〜23日/ドメーヌ・フォルジェ・コンサートホール、ケベック(カナダ)
ポスト・クラシカルのカリスマ、マックス・リヒターの作品をピアノ三重奏の演奏でお届け!
メナヘム・プレスラー、アルバン・ベルクSQ、グァルネリSQから薫陶を受け、1998年にデビューしたトリオ・フィボナッチは、ピアノ三重 奏の新たなレパートリー開拓にも力を注ぎ、新作も積極的に演奏してきました。
待望の新アルバムではマックス・リヒターの名を世界に知らしめた「四季〜ヴィヴァルディ・リコンポーズド」をまるで変奏曲のように演奏。ピアノ三重奏ならで はの色彩感は、リヒターの作品の新たな魅力に気づかされることでしょう。 (Ki)

Urania Records
LDV-14118(1CD)
カール・ヴァイグル:弦楽四重奏曲集 Vol2
カール・ヴァイグル(1881-1949):メゾ・ソプラノと弦楽六重奏のための 「逢い引き」 Op.16
弦楽六重奏曲ニ短調(世界初録音)
弦楽四重奏曲第6番ハ長調
アンサンブル・マーク・ロスコ〔カルロ・ラザリ(Vn)、ジャーダ・ヴィゼンティン(Vn)、べンジャミン・バーンスタイン(Va)、キアーラ・フォレット(Va)、マリアンナ・シナグラ(Vc)、カルロ・テオドロ(Vc)〕
アルバヌ・カレール(Ms)
オーストリア後期ロマン派の作曲家、カール・ヴァイグルが残した世界初録音を含む弦楽四重奏曲集の第2巻。上流階級出身のヴァイグルは、ツェムリンスキーから作曲の手解きを受け、ウィーン音楽院ではロベルト・フックスの下で作曲を学びました。シェーンベルクとも親交が深く、マーラーの作風を受け継ぎ生涯ロマン派風の曲調を貫きました。
アンサンブル・マーク・ロスコは、2011年、イタリア北東部の優れた弦楽器奏者たちにより結成され、メンバーは、室内楽、ソロ、オーケストラ、教育の各分野で、さまざまなプロフェッショナルな経験を共有し、聴衆が聴く機会の少ない素晴らしいレパートリーを広めています。カルロ・ラザリ、ベンジャミン・バーンスタイン、マリアンナ・シナグラは、イタリアSQとトリエステ三重奏団の下で研鑽を積み、世界各地での演奏活動の他、いくつかのメジャーレーベルでの録音も残しています。彼らはイタリアの主要オーケストラ(ミラノ・スカラ座、ヴェネツィア・フェニーチェ劇場、アレーナ・ディ・ヴェローナ、トリエステ・ヴェルディ歌劇場、アルトゥーロ・トスカニーニPO)で首席奏者を務め、海外ではイスラエル・フィル、サンパウロ州Oなどでソリストとして活躍。イタリアの各音楽院では、後進の指導にも力を注いでいます。

Indesens Calliope Records
IC-051(1CD)
フォーレ:チェロとピアノのための作品全集
チェロ・ソナタ 第1番ニ短調 Op.109
セレナード Op.98/エレジーOp.24
ロマンス Op.69/蝶々 Op.77
シシリエンヌ Op.78
チェロ・ソナタ 第2番ト短調 Op.117
ポーリーヌ・バルティソル(Vc)、
ローラン・ヴァグシャル(P)

録音:2023年12月3日-5日、ムードン・スタジオ
フランスのIndesens Calliope Recordsが取り組むフォーレ没後100周年プロジェクト!ガブリエル・フォーレは、フランス室内楽復興の立役者であり、大胆で表現力豊かな作品は多くの作曲家に影響を与えました。
本作に収録されたチェロとピアノのための作品でも革新的で、飽くなき探求心に満ちたフォーレの姿を見ることが出来ます。豊かな調和を保ちながらも複雑な様式へと進化していくのが特徴的です。
チェロ奏者のポーリーヌ・バルティソルは、パリとケルンで学んだ後、レオン・フライシャーやムスティスラフ・ロストロポーヴィチ、そしてハット・バイエルレなどに学びました。彼女は2007年から2019年までフランス放送POのソリストとしてチョン・ミョンフンやミッコ・フランクなどと共演を重ねました。教師としても優秀な彼女は、2013年からパリ国立高等音楽院で教鞭を執っています。
フランス音楽の解釈に情熱を注ぎ、忘れられた作曲家の熱心な擁護者でもあるローラン・ヴァグシャルは、これまでにサン=サーンス、フォーレ、フランク、ショーソン、ドビュッシー、さらにはマニャール、デュカス、ピエルネ、カプレ、ゴーベール、フローラン・シュミット、ヴィエルヌ、モーリス・エマニュエル、ジャン・クラ、フランセなどの録音(室内楽やピアノ曲)を残しており、彼のディスコグラフィはDiapason, Classica, Gramophone, The Guardianといったメディアから絶賛されています。

Ars Produktion
ARS-38596(1CD)
オーボエの特権
J.C.バッ:四重奏曲 変ロ長調
モーツァルト:オーボエ四重奏曲 ヘ長調 KV370
ヴァンハル:オーボエ四重奏曲 ヘ長調 Op.7-1
モーツァルト:四重奏曲 ハ長調 KV285、アダージョ ト長調 KV580a 
エマ・ブラック(バロックOb)、
ゾーイ・ブラック(Vn)、
アン・ハーヴィー=ナーグル(Va)、
ペーター・トレフリンガー(Vc)

録音:2017年12月
オーボエ四重奏曲のオリジナル曲と編曲集。オーボエ四重奏曲はクラリネット四重奏曲のように一般的ではありませんが、その組み合わせはクラリネット四重奏曲と遜色のない魅力を持っています。本作ではオーボエ奏者のエマ・ブラックが、モーツァルトのオーボエ四重奏曲の名曲と共に、ヴァンハルのオーボエ四重奏曲、そしていくつかの編曲版を演奏することによってこの作品の魅力を伝えています。

Tactus
TC-880003(1CD)
チェロとピアノのための作品集
カゼッラ:チェロ・ソナタ第1番 ハ短調 Op.8
ジュゼッペ・ミューレ:ラルゴ
カゼッラ:夜想曲とタランテラ Op.54
レスピーギ:アダージョと変奏 P.133
ピツェッティ:3つの歌
ロベルト・トライニーニ(Vc)、
ステッラ・アラ・ルーチェ・ポントリエーロ(P)

録音:2021年4月
20世紀初頭に作られたイタリアの作曲家によるチェロとピアノのための作品集。グレゴリオ聖歌から始まりモンテヴェルディ、オペラ、ドイツとフランスの後期ロマン派など、さまざまな時代や様式の音楽から影響を受けて作曲家たちは作品を作ってきました。その中でも本作で取り上げた作曲家たちはイタリア独自の特徴を生み出そうとしていました。それらの現代では忘れ去られてしまったイタリアのチェロとピアノのため作品をロベルト・トライニーニの演奏でお楽しみいただけます。

Evil Penguin Records
EPRC-0071(1CD)
バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集(ピッコロ・チェロ版)
バッハ:ソナタ第1番ト長調 BWV1027、
 ソナタ第2番ニ長調 BWV1028
J.C.バッハ:ソナタ ハ短調 Op.17-2, W.A8
バッハ
:ソナタ第3番ト短調 BWV1029
フェデリコ・ブラカレンテ(ピッコロ・チェロ)、
アレッサンドロ・デリャヴァン(フォルテピアノ)

録音:2023年10月8日-10日、イタリア
※使用楽器:ピッコロ・チェロ:制作者不詳(19世紀)の5弦イングリッシュ・チェロ
フォルテピアノ:Longman & Broderip製(1787/88年)のスクエア・ピアノ
バッハが残した傑作の1つ「ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのための3つのソナタ」の魂を明らかにするために、新しい修辞的かつ詩的な空間、音色、ダイナミクスの探求から生まれた興味深いアルバム。大きさや質感がヴィオラ・ダ・ガンバに似たピッコロ・チェロでこの作品を演奏し、いくつかの楽章の抒情的な品質や、より複雑で早いパッセージの技巧を最適に表現しています。フォルテピアノは、3つのトリオ・ソナタの対位法的な性質、特に右手とチェロの連続的な二重奏を強調するために選ばれました。
フェデリコ・ブラカレンテは1982年イタリアのフェルモ生まれ。5歳でチェロを学び始め、マリオ・ブルネロ、ジョヴァンニ・ソッリマらに師事する傍ら、ステファノ・ヴェッジェッティとクリストフ・コワンにも学び、バロックと古典のレパートリーを深めました。マントヴァ室内Oやイタリア弦楽オーケストラなど影響力のあるイタリアのアンサンブルのメンバーであり、2017年にはSQ「Cubis Project」を設立し、マチェラータで行われたレディオヘッドのコンサートのオープニングを飾りました。

DUX
DUX-1998(1CD)
ポーランドの旅〜ショパン、パヌフニク、ペンデレツキ
ショパン:チェロ・ソナタ ト短調 Op.65、
 序奏とポロネーズ ハ長調 Op.3
パヌフニク:メゾ・ソプラノ(Vc)とピアノのためのドリームスケイプ、メゾ・ソプラノ(Vc)とピアノのためのラヴ・ソング
ペンデレツキ
:ヴァイオリン(Vc)とピアノのためのソナタ第1番(マルチン・ズドゥニク編)
カツペル・ノヴァク(Vc)、
ウカシュ・クルピンスキ(P)

録音:2023年5月、ポーランド
アーバン・ピアノ四重奏団のメンバーとして、2019年にベルギーのスーパーノヴァ賞受賞、2023年に中国のシェーンフェルト国際弦楽コンクール入賞などを果たしてきたポーランドの若きチェリスト、カツペル・ノヴァクが旅するポーランドの音楽。ショパンの傑作チェロ・ソナタから始まり、アンジェイ・パヌフニクの編曲作品、そしてペンデレツキの初期の作品であまり演奏されることも少ないヴァイオリン・ソナタからのチェロ・トランスクリプションなど、多様な様式によるレパートリーを美しい音色と色彩豊かな表現でお贈りします。
DUX
DUX-2074(1CD)
ヒンデミット:ヴィオラ・ソナタ集
ヴィオラ・ソナタ Op.11-4(1919)
ヴィオラ・ソナタ Op.25-1(1922)
ヴィオラ・ソナタ Op.25-4(1922)
マリア・シェッティ(Va)、
モニカ・ヴィリンスカ=タルホリク(P)

録音:2013年-2014年
パウル・ヒンデミット作曲のヴィオラ・ソナタ集。彼のこれらの作品は、他の作曲家によるヴィオラ・ソナタの中でも特に価値のある作品として知られており、20世紀に作られたものの中では最重要な作品のひとつです。これらの作品は、とりわけ独創性とスタイルの多様性によって際立っています。
DUX
DUX-2081(1CD)
フルティッシマ&ピアノ
フランソワ・ボルヌ(1840-1920):「カルメン」による華麗な幻想曲
ルイ・ガンヌ(1862-1923):アンダンテとスケルツォ
ドップラー:ハンガリー田園幻想曲 Op.26
ジュール・ドゥメルスマン(1833-1866):演奏会用独奏曲 ヘ長調 Op.82
シルヴィア・クビアク=ドブロヴォルスカ(Fl)、
マチェイ・パヨレク(P)
19世紀から20世紀の変わり目にフランスとハンガリーの著名なフルート奏者によって書かれたフルートとピアノのための名曲集。これらの作品はコンクールでも定番化され技術的なところに焦点がいきがちですが、音楽的にも作品としての価値をもっているものばかりです。後期ロマン派のハーモニー、優雅で記憶に残るメロディ、イタリア、ハンガリー、スペインの様式化された踊りや歌、そして最も有名なオペラのひとつであるカルメンのメロディなど、多様性に溢れています。

Da Vinci Classics
C-00927(1CD)
ヴァイオリンとピアノのためのバルカンの傑作集
ピェタル・ガツィ(1931-1995):前奏曲*
チプリアン・ポルムベスク(1853-1883):バラード
ピェタル・ガツィ:バラード*
エネスコ:ヴァイオリン・ソナタ第2番 Op.6
チェスク・ザデヤ(1927-1997):ヴァイオリン・ソナタ*
バルトーク(ゾルターン・セーケイ編):ルーマニア民俗舞曲
アレクサンドル・ペチ(b.1951):3つのアルバニア舞曲
ピッロ・ジコンディ(Vn)、
エウジェニア・カナーレ(P)

録音(ライヴ):2017年9月3日(ヴィジェーヴァノ、イタリア)
*=世界初録音
アルバニア、ルーマニア、ハンガリーの作曲家によるヴァイオリンとピアノのための作品を集めた好企画。バルトーク、エネスコのみならず、アルバニアのピェタル・ガツィ、チェスク・ザデヤやアレクサンドル・ペチ、ルーマニアのチプリアン・ポルムベスクといった作曲家の知られざる作品を聴くことができます。ガツィとザデヤの作品は世界初録音。バルカン半島の中でもそれぞれの国で独自に育まれた芸術の輪郭を描き分けた興味深い1枚です。

Chandos
CHAN-20272(1CD)
ルーテッド〜スメタナ、コールリッジ=テイラー、スーク、マルタン:ピアノ三重奏曲集
スメタナ:ピアノ三重奏曲 ト短調 Op.15(1855/1857改訂)
サミュエル・コールリッジ=テイラー(1875-1912):5つの黒人のメロディ- ピアノ三重奏のために(1905頃)(原曲:24の黒人のメロディ Op.59No.1-ピアノ独奏のために)
ヨゼフ・スーク(1874-1935):小三重奏曲 ハ短調Op.2(1889/1890-91改訂)
マルタン:アイルランドの民謡による三重奏曲(1925)
ニーヴ・トリオ【アンナ・ウィリアムズ(Vn)、ミハイル・ヴェセロフ(Vc)、エリ・ナカムラ(P)】

録音:2023年5月8-10日
アメリカ、ロシア、日本の奏者によって2010年に創設された、ゲール語で「明るく」「晴れやかな」といった意味の 名前を持つニーヴ・トリオ。今作「Rooted」では民族音楽からインスパイアされた音楽を演奏しています。冒頭 に置かれたスメタナの三重奏曲は、1855年、彼の長女の死を悼み書かれたもので、リストが「真の天才だけが 書けるもの」と評した作品。ボヘミア舞曲の旋律が巧みに用いられています。スークの三重奏曲は彼の初期の 作品で、穏やかな作風の中にも師であるドヴォルザークの影響とチェコ音楽の伝統が感じられます。同じくドヴォ ルザークの影響を受けた、サミュエル・コールリッジ=テイラーの「黒人のメロディ」は、黒人霊歌からインスピレー ションを得たピアノ曲が原曲であり、彼自身が5曲をピアノ三重奏のために編曲しています。アルバムは1925年 にフランク・マルタンが作曲したアイルランドの伝統的なメロディに基づく三重奏曲で締めくくられます。
Chandos
CHAN-20281(1CD)
ヴァインベルク(1919-1996):弦楽四重奏曲集 第4集
弦楽四重奏曲第6番Op.35(1946)
弦楽四重奏曲第13番Op.118(1977)
弦楽四重奏曲第15番Op.124(1979)
アルカディア・クァルテット【アナ・トローク(Vn1)、レスヴァン・ドゥミトル(Vn2)、トライアン・ボアラ(Va)、ツォルト・トローク(Vc)】

録音:2023年7月7-9日
2006年にルーマニアのゲオルゲ・ディマ音楽アカデミーの生徒たちによって結成され、2014年の大阪国際室 内楽コンクールなど多くのコンクールで優勝したアルカディア・クァルテット。これまでに3作発売されたヴァインベル クの弦楽四重奏曲集はいずれも高く評価されています。この第4集には、第6番、第13番、第15番を収録。 第6番は1946年にモスクワ郊外で作曲され、友人のゲオルギー・スヴィリードフに捧げられました。しかし作風が 先進的だったため演奏を当局に禁止されてしまい、ヴァインベルクはショスタコーヴィチが1975年に亡くなるまで 四重奏曲を作曲しませんでした。第13番は1977年にボロディン四重奏団に捧げられ、単一楽章で彼の弦 楽四重奏曲中、最も短い作品です。第15番は1979年に作曲され、9楽章からなり、楽章にはタイトルや表 現指示がなくメトロノームの指示があるのみです。

CPO
CPO-555602(1CD)
NX-C04
エミーリエ・マイヤー(1812-1883):ヴァイオリン・ソナタ集
ヴァイオリン・ソナタ ニ長調
ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調
ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 Op.17
エムリーヌ・ピエール・ラーセン(Vn)
ザビーネ・ヴァイヤー(P)

録音:2022年11月5-7日
幼い頃から音楽的才能を発揮しながらも、本格的に作曲家を志したのは30歳近くになってからという異色の経歴 を持つエミーリエ・マイヤー。古典派の様式を守りつつも、時には前衛的な和声を取り入れたロマンティックな作品を 数多く遺しいます。このアルバムには、現存する7曲のヴァイオリン・ソナタのうち3曲が収められています。詳細な作 曲年代は不明ですが、ニ長調のソナタは1860年代に、ベートーヴェンのソナタを思わせる変ホ長調のソナタは 1855年以前の作品と推測されています。ヘ長調のソナタは、マイヤーが存命中の1863年に出版されたもので す。 ヴァイオリニストのエムリーヌ・ピエール・ラーセンは、フェリックス・ドレーゼケのアルバム(555350)で高い評価を得て おり、現在はマイヤーのヴァイオリン・ソナタの完全録音に取り組んでいます。

TOCCATA
TOCC-0739(1CD)
NX-B06
フェルディナント・ティエリオ(1838-1919):室内楽作品集 第3集
ピアノ四重奏曲第3番ト短調(1905)
ピアノ四重奏曲第4番ヘ長調(1913)*
アマデウス・チェンバー・プレイヤーズ

録音:2024年3月28日、2024年3月15日*
フェルディナント・ティエリオの室内楽作品集、第3集には2つのピアノ四重奏曲が収録されています。彼はブラーム スの師でもあったエドゥアルト・マルクスセンの弟子で、同じく弟子であったラインベルガーと生涯親しい友人関係に あり、彼の作品にはブラームス風の緻密な対位法が随所に見られます。また、ティエリオ自身が優れたチェリストで もあったためか、チェロが美しい旋律を歌う場面が多く、どれも聴きごたえのある作品となっています。
TOCCATA
TOCC-0717(1CD)
NX-B06
リヒャルト・フルーリー:室内楽作品集第2集
弦楽四重奏曲第2番ホ短調/ホ長調(1929)
弦楽四重奏曲第3番ハ長調(1938)
コッラ・パルテ四重奏団

録音:2021年4月15-16日、2022年12月13-14日
ベルン(スイス)…5-8
スイスの作曲家リヒャルト・フルーリーの弦楽四重奏曲集、第2集には1929年と1938年に作曲された第2番と第 3番が収録されています。フルーリーは才能あるヴァイオリニストでもあり、友人たちと演奏するためにこれらの作品を 書きました。どちらの曲もコルンゴルトやツェムリンスキーを思わせる後期ロマン派風の抒情を湛えた美しい旋律に満 ちています。第3番は、フルーリー自身が生活が困窮していた時期に書かれましたが、明るく活発な音楽からはそん な苦悩は微塵も感じられません。1997年にベルンSOのメンバーによって設立されたコッラ・バルテ四重奏 団の演奏です。
TOCCATA
TOCN-0033(1CD)
NX-B06
エストニアのチェロ - エッレル、オヤ、ライマン、カント、トゥビン
ヘイノ・エッレル(1887-1970):古い舞曲 ト長調(1913)
 前奏曲 ト短調* (1917)
 詩曲 変イ長調* (1921)
 夕べの歌 ト長調(原曲:ピアノ)(1921)
 ロマンス ト長調(1924)
 アンダンテ・セリオーソ ニ短調(1931)
 前奏曲 ホ短調(原曲:ピアノ)(1942)
 バラード ホ短調(1944)
エドゥアルド・オヤ(1905-2005):時の三部作- チェロとピアノために* (1934)
ヴィレム・ライマン(1906-1992):子守歌(1930頃)
ヘルマン・カント(1905-1952):愛の詩(1933)
 バラード(1930頃)
エドゥアルド・トゥビン(1905-1982):チェロ協奏曲 - I Recitativo* (1955未完)
ヴァッレ=ラスムス・ローツ(Vc)
ステン・ラスマン(P)

録音:2023年2月13-14日
*を除き世界初録音
力強さと豊かさを兼ね備えた近代エストニア音楽の基礎は、対照的な2つの流派、ヘイノ・エッレルの国際的な視点と、タリン音楽院で教授を務めたアル トゥール・カップ(1878-1952)が育んだ職人技によって形作られました。このアルバムには、世界初録音となるエッレルのチェロ作品全曲に加え、彼の弟子で あるオヤとトゥビンの作品と、カップの弟子、ヴィレム・ライマンとヘルマン・カントの作品を収録しています。ライマンとカントは非常に異なるキャリアを歩み、エスト ニアで教授を務め尊敬を集めたライマンに比べ、カントはアメリカ亡命中にわずか46歳で人知れず世を去っており、彼の2作品は、およそ半世紀ぶりの録音 となります。演奏するヴァッレ=ラスムス・ローツは、1994年エストニア生まれのチェリスト。指揮者としての活躍も期待される奏者です。

Orchid Classics
ORC-100331(1CD)
NX-B06
エコーズ - リゲティ、ヤナーチェク、プロコフィエフ、エネスコ 他:ヴァイオリン作品集
リゲティ:バラードと舞曲*
ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ JW VII/7
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第1番 ヘ短調 Op.80
ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女(A. ハルトマンによるヴァイオリンとピアノ編)
エネスコ:幼き頃の印象 Op.28
伝承曲:ダニー・ボーイ(A. イグデスマンによる2つのヴァイオリン編)*
富田心(Vn)
サイモン・キャラハン(P)
富田夢(Vn)*

録音:2024年4月20-22日
ストーク・ダバノン、メニューイン・ホール(UK)
ファースト・アルバム『ORIGINS オリジンズ』で高い評価を得た若き才能、富田心。今作では再びピアニストのサイモン・キャラハンとともに、19世紀後半から 20世紀のレパートリーを探求します。2023年の来日公演でも演奏したヤナーチェクのソナタをはじめ、プロコフィエフのソナタや、幼い頃から彼女の憧れの曲 で、前作では「吟遊詩人」1曲のみが録音されたエネスコの「幼き頃の印象」全曲に加え、アルバムの最初と最後には彼女の妹で、すでに数々のコンクール で入賞を果たしている富田夢も参加したリゲティの「バラードと舞曲」と「ダニー・ボーイ」も収録されています。しなやかな感性と高い音楽性に裏打ちされた見 事な演奏をお楽しみください。 【富田 心(とみた こころ/Coco Tomita)】2002年、岡山に生まれ生後6か月で渡英。4歳からヴァイオリンを始め、10歳の時にユーディ・メニューイン音楽学校に英国政府留学生として入学、ピエー ル・アモイヤルらに師事。2020年にはBBCヤング・ミュージシャン・オブ・ザ・イヤーの弦楽器部門で日本人初の優勝を飾る。英国を拠点としてヨーロッパを中 心にソリスト、室内楽奏者として活躍、2021年からベルリンのハンス・アイスラー音楽大学で研鑽を積んでいます。2022年には東京都SOと初共演、 東京でのデビュー・リサイタルも果たした。

La Dolce Volta
LDV-38(1CD)
NX-C04
トランペット&チューバ・デュオ・アルバム
バッハ:エア(G線上のアリア)〜管弦楽組曲 第3番ニ長調 BWV1068より *
エスケシュ(1965-):ピアソラへのオマージュ
ピアソラ:酒場(売春宿)1900〜 『タンゴの歴史』 より **
レインゴリト・グリエール:子守歌〜 ヴァイオリンとチェロのための8つの小品 Op.39より **
ルイス・ボンファ(1922-2001):黒いオルフェ(カーニバルの朝) **
トマ・ルルー(1987-):即興 第3番
ピアソラ:モルト・マルカート・エ・エネルジコ 〜タンゴ・エチュード 第3番より
パブロ・カザルス(1876-1973):鳥の歌 *
バッハ:二声のインヴェンション 第1番ハ長調 BWV772
バッハ:二声のインヴェンション 第3番ニ長調 BWV774
グリエール:ガヴォット〜ヴァイオリンとチェロのための8つの小品 Op.39より **
フランソワ・クープラン(1688-1733):神秘的なバリケード〜 クラヴサン曲集 第2巻 より **
ハルヴォンセン(1864-1935):パッサカリア- ヘンデルのハープシコード組曲 第7番ト短調 HWV432による **
アラン・ボチンスキ(1940-2020):間奏曲 第4番**
クリストフ・モシュベルガー(1985-):ティアーズ・フォー・パッヘルベル
トマ・ルルー:ボーリュー***
サリー・ガーデン(ダウン・バイ・ザ・サリー・ガーデンズ/アイルランド民謡)

編曲:*…ルルー兄弟
**…マニュエル・ドゥトルラン
***…ロラン・エルバス
ロマン・ルルー(トランペット、フリューゲルホルン)
トマ・ルルー(チューバ)

録音:2023年12月15-18日シテ・ド・ラ・ミュジーク・エ・ド・ラ・ダンス・ド・ソワソン
※ 日本語解説付
ロマン・ルルーは1983年リールに生まれ、パリ国立高等音楽院を首席で卒業後ラインホルト・フリードリヒに師事、バロックから現代まで幅広 いレパートリーで世界中を魅了するトランペット奏者。かたやトマ・ルルーは1987年生まれ、やはりパリ国立高等音楽院を首席で卒業、19 歳でマルセイユ歌劇場Oのチューバ奏者に就任し、2012年フランス版グラミー賞ともいえるヴィクトワール・ド・ラ・ミュジークでチューバ 奏者として初めて最優秀器楽新人賞を受賞、古典から現代、ジャズまでをレパートリーとする才人。新型コロナ・ウィルスによるパンデミックで 活動が制限される中、兄弟が思いついたのがトランペットとチューバのデュオというユニークなアンサンブルでした。全曲2人のデュオのみで構成 されたこのアルバムは、その技術と表現力の高さ、そしてぴったりと合った息で、単音しか出せない2つの楽器だけによる演奏とはにわかに信じ られないほどの聴き応え。冒頭の「エア」からその音楽的な幅広さと表現力に驚かされます。伝承曲からバロック、ロマン派からジャズまで幅広 く収録しており、聴く者を全く飽きさせません。2人がプログラムの要と語るバッハとハルヴォンセン、目の覚めるようなチューバのソロで沸かせる 即興、華麗な原曲に負けないクープランの色彩感、バラードのあの名曲とパッヘルベルを掛け合わせたモシュベルガーなど、全編が聴きどころ です。

Virtus Classics
VTS-27(2CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

フィリップ・ゴーベール:フルートとピアノのための作品全集
【CD1】
1. 小品
2. ロマンス(1905)
3. ノクチュルヌとアレグロ・スケルツァンド
4. 子守歌
5. ロマンス(1908)
6. マドリガル
7. ギリシャ風ディヴェルティスマン
8. 水上にて
9. ファンタジー(初版)
10. 牧歌的な踊り 〜バレエ『フィロティス』より
11. フィロティス
12-13.2つのスケッチ
14. シシリエンヌ
15-17. ソナタ(1917)
【CD2】
1. ファンタジー(改訂版)
2-5. 組曲
6-8. ソナタ 第2番
9. バラード
10-12. ソナタ 第3番
13-14. 幻想風ソナチネ
江戸聖一郎(Fl)、瀬尾和紀 (P)

録音:2024年4月16〜19日三重県総合文化センター大ホール
ドビュッシーやフォーレにも通じる甘く美しい旋律でフルート愛好家にとって馴染み深いフィリップ・ゴーベール。しかし彼の生涯と作品の全容はなかなか明らか になっておらず、2023年にようやくフランス国立図書館が未発表曲を含む大量の自筆譜の公開をはじめたことで、未出版作品を含めた、これまでにないフ ルート作品全集が実現しました。フルート奏者には取り分けよく知られている「ファンタジー」には、現在知られている版とは別に、忘れ去られた初版が存在し ていますが、ここではその両方が収録されており、大変興味深いものとなっています。 演奏は、フランスでパトリック・ガロワに師事し、ザ・カレッジ・オペラハウスOでフルート奏者を務めながらも多彩な活動が注目されるフルーティスト、江 戸聖一郎が担当。彼の師の一人でもある瀬尾和紀はピアニストとして、またプロデューサーとしてこの企画を総括しています。さらにブックレットにはゴーベール の研究で成果を上げている柳鞠子による詳細な作品解題と、江戸聖一郎によるゴーベールとその時代背景について述べたエッセイが掲載されており、フ ルート音楽に関心のある人は必読です。彼らの熱意によって生まれた2枚のCDを通して聴くことでゴーベールの作風の変遷も感じられることでしょう。 (西村 祐 / ライナーノートより)

ORFEO
C-230121(1CD)
NX-B09
グバイドゥーリナ(1931-):三重協奏曲 - ヴァイオリン、チェロとバヤンのために(2017)
ヴァイオリンとチェロのためのソナタ「Freue Dich!歓喜せよ」(1981)*
バイバ・スクリデ(Vn)
ハリエット・クライフ(Vc)
エルシュベート・モーザー(バヤン)
ハノーファー北ドイツ放送PO
アンドルー・マンゼ(指)

録音:2018年4月19、20日(ライヴ) Groser Sendesaal des NDR Landesfunkhauses、ニーダーザクセン(ドイツ)
2022年3月22、23日 Rundfunks Berlin, Saal 3*
近年グバイドゥーリナ作品に熱心に取り組んでいるバイバ・スクリデ。2023年のNHKSOとの共演でも「オッフェルトゥリウム」を演奏し、欧米各地でも 彼女の作品を積極的にとりあげています。アルバム1曲目は、グバイドゥーリナがしばしば用いるバヤン(ロシアやウクライナのボタン式クロマティック・アコーディオ ン)を含む三重協奏曲。超絶技巧を駆使する3人のソリストをマンゼが率いるオーケストラが支えています。ヴァイオリンとチェロのためのソナタ「歓喜せよ!」は 1981年の作品ですが、宗教的な内容を持つとして演奏が許可されず、ペレストロイカ後の1988年にようやく初演されました。二つの楽器が張り詰めた雰 囲気の中で、時にひそやかに、時に高揚するように対話を繰り広げます。

MClassics
MYCL-00038(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

ポワンティエU-20世紀木管五重奏名曲集
ニールセン:木管五重奏曲 作品43
ホルスト:木管五重奏曲 変イ長調 作品14
セルヴァンスキ―(1911-1977):木管五重奏曲 第1番
クインテット・ポワンティエ【世良法之(Fl)、澤杏実(Ob)、芹澤美帆(Cl)、野村和代(Fg)、向なつき(Hrn)】

録音:2023年3月22-24日碧南市芸術文化ホール エメラルドホール(愛知)
現在積極的な活動で注目を集める愛知室内オーケストラの管楽 器メンバーによって結成された木管五重奏団「クインテット・ポワン ティエ」の第2弾アルバムです。今作では、20世紀において木管五 重奏のために書かれた珠玉の名曲を収録。色彩豊かで透明感あ るサウンドを持つ「ポワンティエ」の特徴がより発揮されます。ニール センやホルストなど美しく幻想的なメロディ、バーバーの独特の濃密 な響き。木管五重奏の美麗な世界が広がります。メンバーによるソ リスティックな高い技術も必聴。日頃から音楽を共にする「ポワン ティエ」の煌めくアンサンブルの妙を是非お楽しみ下さい。

Hanssler
HC-24008(1CD)
ヴィルマ・フォン・ヴェーベナウ(1875〜1953):作品集
(1)ピアノ四重奏曲 ホ短調
(2)チェロ・ソナタ
(3)ミニチュアズ〜ヴァイオリンとピアノのための
オリヴァー・トリンドル(P)
(1)(3)ニーナ・カモン(Vn)
(1)ステファン・フェーラント(Va)
(1)(2)アレクサンダー・ヒュルスホフ(Vc)

録音:(1)2023年2月23&24日、(2)(3)2023年4月5&6日/WDRフンクハウス、クラウス・フォン・ビスマルク・ザール(ケルン)
女性作曲家ヴィルマ・フォン・ヴェーベナウはほとんど知られていない作曲家ですが、2019年に出版されたエリザベート・カッペル著「アーノルド・シェーンベ ルクの弟子たち」によりその存在が知られるようになりました。
レンベルク(現在のウクライナのリヴィウ)で生まれた彼女の祖母ユリー・フォン・ヴェーベナウも作曲家で、オーストリア・ハンガリー帝国でモーツァルトの息子 フランツ・クサーヴァーに師事しています。
ヴィルマ・フォン・ヴェーベナウは生涯生活が苦しく、また音楽界でもほとんど知られていませんでしたが、祖母の影響もあり作曲を続けてきました。シェーンベ ルクに師事したヴェーベナウですが、十二音技法を取り入れることはなく、後期ロマン派らしい作風で、当アルバムには室内楽作品3篇を収録しています。知られざ る室内楽・協奏曲作品の録音に積極的なピアニスト、オリヴァー・トリンドルとトリンドルが信頼する名手による演奏です。 (Ki)
Hanssler
HC-24032(1CD)
リイマジンド
(1)ショスタコーヴィチ-アトフミャン:5つの小品【T.前奏曲 / U.ガヴォット / V.悲歌 / W.ワルツ / X.ポルカ】(トリオ・エトワール)
(2)プーランク:愛の小径(ジャック・ラロック編)
(3)ガーシュウィン:「ポーギーとベス」幻想曲(ダヴィデ・ナリ編)
(4)サンジュレー:デュオ・コンチェルタント Op.55
(5)ラゴ:サラエボ
(6)ラゴ:アジス・アベバ
トリオ・エトワール【サラ・リリアン(ソプラノ・サクソフォン)、ヴァニャ・セドラック(アルト・サクソフォン、バリトン・サクソフォン)、ワジム・パリー(P)】

録音:2023年10月/ゼリゲンタール(ランツフート)
サクソフォン奏者サラ・リリアンとヴァニャ・セドラックは、2015年にミュンヘン音楽舞台芸術大学で出会い、「オルフェ・サクソフォン・カルテット」で共演。カ ルテット解散後、2人はまったく新しいことに挑戦したいという思いから、2018年、ウクライナのピアニスト、ワジム・パリーと「トリオ・エトワール」を結成。珍し い編成のトリオとして、19世紀半ばから現代までオリジナル作品から数多くの編曲作品を演奏してきました。
当アルバム「リイマジンド」にはショスタコーヴィチ、プーランク、ガーシュウィン、ジャン=バティスト・サンジュレー(1812〜1885)、ギジェルモ・ラゴ(1960 〜)の作品を収録しています。
ショスタコーヴィチの親友レフ・アトフミャンがショスタコーヴィチの映画音楽・付随音楽から5曲をまとめたヴァイオリンとピアノのための5つの小品。劇音楽『人 間喜劇』Op.37、バレエ音楽『明るい川』Op.39、映画音楽『馬あぶ』Op.97、アニメーション映画『司祭と下男バルドの物語』Op.36)から「前奏曲」「ガヴォッ ト」「悲歌」「ワルツ」「ポルカ」を選曲しています。当録音ではトリオ・エトワールの編曲版でお楽しみください。 (Ki)
Hanssler
HC-24019(1CD)
ティシチェンコ:ピアノ五重奏曲 Op.93
オーンスタイン:ピアノ五重奏曲 Op.92
ヤーシャ・ネムツォフ(P)、
アサセッロQ

録音:2023年/ドイチュラントフンク室内楽ホール(ケルン)
ピアノのヤーシャ・ネムツォフは、19世紀から20世紀にかけてのユダヤ音楽とユダヤ人作曲家、また「民族主義と音楽」、「宗教と音楽」、「全体主義と音楽」と いったテーマに焦点を当てた演奏・録音活動を行っています。
当アルバムにはアサセッロ四重奏団との共演で、ボリス・イヴァノヴィチ・ティシチェンコ(1939-2010)とレオ・オーンスタイン(1892-2002)のピアノ五 重奏曲を収録しています。
ティシチェンコはレニングラード音楽院でショスタコーヴィチ、ウストヴォーリスカヤに師事。1965年より同音楽院で教鞭を執り、1986年には教授に就任して います。現ウクライナ生まれのオーンスタインは幼くしてピアノの才能を開花させ、10歳でサンクトペテルブルク音楽院の入学が許可された神童。1907年に渡米 し、ジュリアード音楽院の前身ニューヨークの音楽芸術研究所に編入しています。スクリャービン、ストラヴィンスキー、ラヴェル、シェーンベルク、コダーイ、バルトー クなどのピアノ作品のアメリカ初演も行っています。作曲家としての才能も持ち合わせ、ここに収録したピアノ五重奏曲など、ピアノを伴う作品を数多く作曲してい ます。 (Ki)

CONTINUO Classics
CC777-751(1CD)
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第7番変ロ長調 Op.97「大公」
ピアノ三重奏曲第5番ニ長調 Op.70-1「幽霊」
スティモン・トリオ【ミカエル・レヴィナス(P)、クリストフ・ジョヴァニネッティ(Vn)、ラファエル・クレティアン(Vc)】

録音:2023年10月/セクエンツァ・スタジオ(フランス)
イザイSQ、エリゼSQの創設者クリストフ・ジョヴァニネッティ。現在はソロ活動の他、ピアノ三重奏団「スティモン・トリオ」としても演奏活 動を展開しております。当アルバムでは名曲「大公」「幽霊」を演奏しております!
ジョヴァニネッティの魅力といえばなんといっても艶やかな音色。レヴィナス、クレティアンもその温かな音色にこたえて演奏。アンサンブルの名手による新たな 名録音登場です。
第5番「幽霊」は第2楽章の大胆な手法と、その雰囲気から醸し出される神秘的な味わいからその名前が与えられています。前後の第1、3楽章は中心楽章を 両面から支えられるような趣があります。第7番「大公」はヴァイオリン、チェロ、ピアノの三つの楽器が最も効果的に使用されている協奏的色彩が最大の魅力。極 めて豊かな旋律と和声の美しさ格別です。ジョヴァニネッティの格調高い音色でお楽しみください。 (Ki)


H.M.F
HMM-902387(1CD)

HMM-332387(1LP)
チェロ・ドリームズ - チェロとピアノのための子守歌集
1. ブリッジ:子守歌 変ロ長調 H.8[SIDEA]
2. ブラームス:子守歌 Op.49, No.4[SIDEA]
3. ドヴォルザーク:わが母の教え給いし歌 ニ長調 op.55/B.104, No.4[SIDEA]
4. グリーグ:子守歌 ト長調 op.38-1 [SIDEA]
5. シューマン:子守歌(アルバムの綴りより op.124-6)[SIDEA]
6. シューベルト:セレナード 白鳥の歌より D.957-4[SIDEA]
7. フォーレ:子守歌 ニ長調 op.16 [SIDEA]
8. ファリャ:ナナ(子守唄)[SIDEB]
9. チャイコフスキー:子守歌 op.72-2(P独奏)[SIDEB]
10. ラヴェル:フォーレの名による子守歌 ト長調 M.74[SIDEB]
11. グリエール:子守歌 ヴァイオリンとチェロのための8つの小品よりop.39, no.3[SIDEB]
12. シューベルト:子守歌 D.498(Op.98No. 2)(Vn、チェロ、ピアノ版)[SIDEB]
13. フォーレ:夢のあとに op.7-1[SIDEB]
エマニュエル・ベルトラン(Vc)、
パスカル・アモワイヤル(P)、
アルマ・アモワイヤル(Vn)

編曲:エマニュエル・ベルトラン、パスカル・アモワイヤル(トラック12以外)

録音:2023年4月、フランス
エマニュエル・ベルトラン(Vc)とパスカル・アモワイエル(P)は、音楽でも私生活でもパートナーです。今回彼女たちが録音したのは、子守歌や穏 やかなセレナーデをふくむプログラム。音楽的感情の最も深い源を探求します。優しさと愛に溢れたこれらの小品は、幼い子供たちが音楽を聴くための素晴らし い入り口であると同時に、経験豊かな音楽愛好家にとっても最高に楽しめる1 枚となっております。ヴァイオリンで2曲参加しているのはヴァイオリンのアルマ・ アモワイヤル、ふたりの子供です。なんとも幸せな気分になる三重奏も聴ける極上の1枚です。

URBAN SAXOPHONE QUARTET
USQ-001(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価
ties
ピアソラ:デカリシモ(編曲:山田純子)
ピアソラ:タンティ・アンニ・プリマ(編曲:山田純子)
グリーグ:ホルベルク組曲 Op.40(編曲:アーバンサクソフォンカルテット)
ボザ:アンダンテとスケルツォ
ポール・リード:サクソフォン四重奏曲
ピアソラ:鮫(編曲:中村優香)
チャイコフスキー:アンダンテ・カンタービレ(編曲:マルセル・ミュール)
ジャン・リヴィエ:グラーヴェとプレスト
ドヴォルザーク:ユモレスク Op.101-7(編曲:中村均一)
モンティ:チャルダッシュ(編曲:中村優香)
アーバンサクソフォンカルテット
〈メンバー〉
ソプラノサクソフォン:中村優香(武蔵野音楽大学卒業、フランス地方シャルトル音楽院修了)
アルトサクソフォン:小林浩子(武蔵野音楽大学卒業)
テナーサクソフォン:椿義治(エリザベト音楽大学、同大学院音楽研究科修士課程修了)
バリトンサクソフォン:中村賢太郎(昭和音楽大学、同大学院修士課程修了)

録音:2024年6月3-5日/かながわアートホール
コンサートホールのほか、全国の保育園や学校、福祉施設などでも演奏を行っている〈アーバンサクソフォンカルテット〉による2枚目のアルバム。「ties」(タイ ズ)というタイトルには、様々な音楽活動から生まれた出会い、絆、つながりへの想いが込められています。サクソフォンのオリジナル作品とクラシック名曲のアレン ジを織り交ぜて構成した親しみやすくも聴きこめる内容。4人の名手たちが繰り広げる演奏の巧さはもちろん、カルテットの持つ空気感、雰囲気まで伝わってくる 上質の録音にも注目です。
オリジナル作品ではボザ、リヴィエに加え、あまり取り上げられないリードの作品を収録。どれもサクソフォンの性能とアンサンブル力を大いに活かした音楽で聴 き応えがあります。アレンジ作品もどれも楽しく、特にピアソラの「鮫」とモンティの「チャルダッシュ」は実際に良く演奏し、学校などでも人気の楽曲だという定番 レパートリー。ライヴの延長線上のようなプログラムで、カルテットの多彩な魅力を体感できるCDです。 (Ki)

GALLO
GALLO-1714(1CD)
ピアノと木管楽器のための五重奏曲集」
モーツァルト:ピアノと木管楽器のための五重奏曲変ホ長調 KV.452
 クラリネット五重奏曲イ長調 KV.581*
ベートーヴェン:オーボエ・バセットホルンとピアノのための『カッセンティーニ夫人だけのために』〜プロメテウスの創造物 第14曲 より#
 ピアノと木管楽器のための五重奏曲変ホ長調 Op.16
イタリアン・クラシカル・コンソート【グイド・トスキ(Ob)、ルイジ・マジストレッリ(Cl、バセットHr) 、アンナ・マリア・バルバリア(Fg) 、アルフレード・ペドレッティ(Hrn) 、北條・ラッツォーニ・純子(P)】
クラウディア・ブラッコ(P)#
アリオンSQ*

録音:2015年7月ミラノ音楽院プッチーニホール、2020年8月サント・ステーファノ・ティチーノ*,#
モーツァルトとベートーヴェンの当時としては珍しい編成の室内楽。同じ編成ではある が、モーツァルトは協奏曲風に、ベートーヴェンは交響曲風に感じられて両巨匠の個性が 楽しめる好企画。どちらも初演から好評を博したと伝えられています。 モーツァルトのクラリネット五重奏曲は友人のシュタードラーのために、「カッセンティーニ夫 人だけのため」には原曲のソロパートを活かした好編曲。 クラリネットの名手マジストレッリが率いるイタリアン・クラシカル・コンソートのピアノの北條ラ ッツォーニ純子は、東京都出身で洗足学園大に学び現在ではイタリアで活躍しています。

Aulicus Classics
ALC-0116(1CD)
チェーザレ・バリソン(1885-1974):ヴァイオリンとピアノのための作品集
Op.2(夢/愛の歌/春に/マズルカ/伝説)
Op.7(マズルカ カプリース)
Op.8(ハンガリー風の即興曲)
Op.9(ロシアの歌/スペインの踊り/小さな物語
Op.10(夕べの鐘/シルフの踊り/幻影)
Op.11(予言者の踊り/うぐいすの歌)
Op.12(かわいい子守唄/ロマンティックなワルツ/お祝いの行進)
Op.14(遥かな歌/田舎の踊り)
Op.15(祈り/カンツォネッタ/夜想曲)
タルティーニ(バリソン編):アダージョ・カンタービレ/フーガト長調
ファブリツィオ・ファラスカ(Vn)
ロレンツォ・コッシ(P)

録音:2023年12月アビー・ロッキスタジオローマ、2024年2月ブルームスタジオグイードニア・モンテチェーリオ
バリソンは1885年ヴェネツィアに生まれます。父は画家のジュゼッペ・バリソン。20世紀前半に ヴァイオリニストとしてヨーロッパ各地で活躍する。反ファシズムであった為に第2時大戦中は 活動が阻害されます。戦後は、トリエステ・ヴェルディ劇場の総監督に就任した。作品は、ヴィル トゥオーゾとしてヴァイオリン奏法の高みを見せながら、ハンガリー風の雰囲気やマズルカのリ ズムが優雅で精巧に取り入れられています。このアルバムで聴かれる作品は、時に瞑想的、時 にやわらかな歌が流れてくる。心が落ち着く好企画盤です。 ファラスカはイタリアで学び、奨学金を得てロンドン・ロイヤル・アカデミーへ留学する。同世代 の中でイタリアを代表するヴァイオリニストと目されています。2016年にチロルSO(インスブ ルック)のコンサートマスターに就任など、オーケストラや室内楽の分野でも活躍しています。

BRIDGE
BCD-9579(1CD)
マーティン・ボイカン(1931-2021)の音楽Vol.3
(1)ピアノ三重奏曲第1番(1975)
(2)「ロマンツァ」(1999)〜フルートとピアノのための
(3)「不眠症の人の独白」(2008)〜メゾ・ソプラノとピアノのための
(4)「ノクターン」〜チェロ、打楽器とピアノのための(1991)
(5)ピアノ・ソナタ第4番(2016)
(6)ピアノ三重奏曲第4番(2014)
(1)ヤナ・ズール(Vn)
(1)ニコール・カーグリア(Vc)
(1)(5)萩野陽子(P)
(2)スー=エレン・ハーシュマン=チェレプニン(Fl)
(2)(4)スティーヴン・ウェイト(P)
(3)パメラ・デラル(MS)
(3)ドナルド・バーマン(P)
(4)ジョシュア・ゴードン(Vc)
(4)ロベルト・シュルツ(Perc)
(6)ジェニファー・チョイ(Vn)
(6)セス・ウッズ(Vc)
(6)ジュリア・デン・ベーア(P)
マーティン・ボイカン作品集第3弾。ボイカンはニューヨーク出身。ハーヴァード大学でウォル ター・ピストンに作曲を師事した後、渡欧してヒンデミットに、またタングルウッドではコープランド にそれぞれ作曲を学んでいます。彼の作風は基本的に 12音技法と自由な無調に基づいた激し い表現主義のスタイルです。そんななか、フルートとピアノのための「ロマンツァ」は現代的なリ リシズムとでも言うべき美しい旋律が奏でられる佳品。チェロ、打楽器とピアノのための「ノクター ン」はチェロの呻き悲しむような旋律に打楽器とピアノが絡む力作。
BRIDGE
BCD-9590(1CD)
シマノフスキ:「神話」
ドホナーニ:ヴァイオリン・ソナタ 嬰ハ短調Op.21
バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ第1番
エリザベス・チャン(Vn)
スティーヴン・ベック(P)

録音:2023年5月30-6月1日オクターヴェン・オーディオ、マウント・ヴァーノン、ニューヨーク
19世紀末から20世紀半ばまで活躍した3人の作曲家によるヴァイオリンとピアノのための作 品集。ヴァイオリンのエリザベス・チャンはジュリアード音楽院で教鞭を執る傍ら、ソロ、室内楽を 中心に演奏を続けている中堅。シマノフスキの官能性とバルトークの荒々しくも生命力に溢れ た音楽を見事にリアリゼーションしています。
BRIDGE
BCD-9593(1CD)
パトリック・ストヤノヴィッチ:室内楽作品集
「ロマンス」(2010)〜ヴァイオリンとピアノのための
ヴァイオリン・ソナタ第1番(2016)
ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲「フィールズ・オブ・ブラック・バード」(2014)
ヴァイオリン・ソナタ第2番「ロマンティック・ウォリアーズ」(2020)
ソフィア・ストヤノヴィッチ(Vn)
アーロン・ウォルフ(Vc)
デレック・ワン(P)

録音:2023年5月、6月オクターヴェン・オーディオ、マウント・ヴァーノン、ニューヨーク
パトリック・ストヤノヴィッチの生年は公表されていないが、ブックレットの写真から中堅世代以 上と思われます。ミシガン大学音楽学部で学んだ後、ニューヨークで著名なジャズ・ピアニスト、作 曲家のリッチー・バイラークにジャズを学び、その後ジャズ・ピアニストとしても活動しています。と は言え、ここに収められた彼の作品にはジャズの直接的な影響は少なく、モードと自由な無 調、時に調性を折衷した新ロマン主義的なものが主流です。ジャズ和声も時折り聴こえてき て、さながらジャズとバルトーク、シマノフスキ、ベルクを折衷したような内容となっています。ヴァイ オリンを弾いている作曲者の妻のソフィア・ストヤノヴィッチは破格の腕前を持っており、他の作 曲家の作品もぜひ聴いてみたいと思わせる。

Hanssler
HC-23078(1CD)
マイルスヴァルデンの室内楽曲3篇
マティルデ・クラリク・フォン・マイルスヴァルデン
(1857〜1944):
(1)ピアノ三重奏曲 ヘ長調
(2)ヴァイオリン・ソナタ ニ短調
(3)九重奏曲 ハ短調〜クラリネット、2本のホルン、ファゴット、2つのヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとピアノのための
オリヴァー・トリンドル(P)、コルビニアン・アルテンベルガー(Vn)
(1)(3)サミュエル・ルッツカー(Vc)
(3) クリストファー・コル ベット(Cl)、ウルスラ・ケプサー(Hrn)、ゲルダ・シュペルリッヒ(Hrn)、レリア・カラピス(Fg)、アレキサンダー・キシュ(Vn)、ベネディクト・シュナイダー(Va)

録音:2023年3月21〜24日/WDRフンクハウス、クラウス・フォン・ビスマルク・ザール(ケルン)
女性作曲家マティルデ・クラリク・フォン・マイルスヴァルデン(1857〜1944)の室内楽作品集。リンツ生まれのマイルスヴァルデンは1875年からブルック ナーに師事した作曲家。ピアノ三重奏曲、ヴァイオリン・ソナタ、九重奏曲は彼女の代表作です。知られざる室内楽・協奏曲作品の録音に積極的なピアニスト、オリ ヴァー・トリンドルとバイエルンRSOのメンバーらによる演奏です。 (Ki)
Hanssler
HC-23076(1CD)
(1)メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第6番ヘ短調 Op.80
(2)アルブレヒト:弦楽四重奏曲「恐怖と悲しみは愛により解放される」
(3)ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番ヘ長調 Op.96B.179「アメリカ」
(4)カザルス:鳥の歌(グロピウス・カルテット編曲による弦楽四重奏版)
グロピウス・カルテット【フリードマン・アイヒホルン((1)(2)第1ヴァイオリン、(3)(4)第2ヴァイオリン)、インディラ・コッホ((3)(4)第1ヴァイオリン、(1)()第2ヴァイオリン)、アレクシア・アイヒホルン(Va)、ヴォルフガング・エマヌエル・シュミット(Vc)】

録音:(1)(3)(4)2022年3月7&8日/フュルステンホフ、ワイマール(ドイツ)
(2)2020年11月20日/エッタースブルク(ドイツ)
近代建築の巨匠ヴァルター・グロピウス(1883〜1969)からその名を冠したグロピウス・カルテット。グロピウスは1920年代に教育機関「バウハウス」の 創設者であり、モダニズムを代表するドイツの建築家です。ワイマールとベルリンが創作活動の中心地だったグロピウス。当団もまた同地で活躍し、同地と親密な作 品を積極的に取り上げています。
メンバーはメニューイン国際音楽アカデミーとジュリアード音楽院で共に学んだ同士で結成。2018年のワイマール国立劇場のこけら落とし公演など、重要なコン サートにも招かれています。当アルバムにはメンデルスゾーン、ドヴォルザークに加えてゲオルゲ・アレクサンダー・アルブレヒト(1935〜2021)、カザルスの作 品を収録。アルブレヒトは1996年から2002年までドイツ国立劇場とワイマール・シュターツカペレの音楽監督を務めたドイツの作曲家・指揮者。弦楽四重奏曲「恐 怖と悲しみは愛により解放される」は当団の委嘱作にしてアルブレヒト晩年の傑作です。パブロ・カザルスの名曲「鳥の歌」の弦楽四重奏版も注目です。 (Ki)

MIRARE
MIR-742(1CD)
ハンガリーの夜
ラースロー・ライタ(1892-1963):トランシルヴァニアの夜 op.41
コダーイ:弦楽三重奏のためのインテルメッツォ
ドホナーニ:弦楽三重奏のためのセレナード op.10
トリオ・アーノルド

録音:2023年12月
シェーンベルクからその名をつけた弦楽三重奏グループ、トリオ・ア-ノルドによる、ハンガリーの作曲家の作品集。メンバーは、岡田修一 (Vn)、マニュエル・ヴィオック=ジュッド(Va)、ブンジュン・キム(Vc)という顔ぶれ。小澤征爾主宰の国際アカデミーで出会った三人により、 2018年に結成されました。メンバーはそれぞれ、世界的コンクール(プリムローズ、ターティス、マルクノイキルヘン、R.リピツァー)で入賞を果たしている実力派。 2021年にベートーヴェンの3つの弦楽三重奏曲でCDデビューしています(MIR 550)。
本盤では、「夜」をテーマに、20世紀初頭のハンガリーの音楽を集めています。バルトークの弟子で通人でもあったライタによる「トランシルヴァニアの夜」はト ランシルヴァニアの季節に移ろう山々や草原のイメージも折り込まれた、民族色もある作品。コダーイ、そしてドホナーニの傑作も、オーストリア・ハンガリーのベル・ エポックを思わせる妖艶な香りが漂います。 (Ki)
MIRARE
MIR-738(2CD)
シューベルト:ヴァイオリンとピアノのための作品全集
ソナチネ第1番ニ長調 op.posth.137、D384
ソナタ イ長調 op.posth.162、D574
ソナチネ第3番ト短調 op.posth.137、D408
ソナチネ第2番イ短調 op.posth.137、D385
ヴァイオリンとピアノのための幻想曲 ハ長調 op.posth.159、D934
マリヤ・ミルシテイン(Vn/1750年製ミケランジェロ・ベルゴンツィ)、
ナターリヤ・ミルシテイン(P/1857年ブリュートナー)

録音:2023年11月、ムジークハーフェン・ザーンダム(オランダ)
ミルシテイン姉妹がシューベルトのヴァイオリンとピアノのための作品全集を録音しました。シューベルトが生涯に書いたこの編成の作品は少ないですが、別世界 への神秘的な憧れ、様々なエピソードが感じられ、珠玉の作品たちとなっています。この世界を表現するために彼女たちが選んだのは1857年製のブリュートナー。 誕生時から一度も響板を換えていない、150年前から変わらぬ音色を現代に伝えてくれる貴重な楽器です。親密かつ繊細な音色は、シューベルトの音楽言語をこ のうえなく豊かに、あたたかく、クリアに伝えてくれます。一度聞いてこの音色に恋をしたというナターリヤ・ミルシテインが、この楽器の良さと、作品の味わいを最 高の形で引き出しています。マリヤ&ナターリヤ・ミルシテイン姉妹はモスクワ出身。ヴァイオリンのマリヤはグルベルトとデュメイに師事。ピアノのナターリヤは父 とネルソン・ゲルネルに師事。ともに今後が要注目の若手です。 (Ki)

NovAntiqua Records
NAA-2(1CD)
...これまで作曲した中で最高の作品〜モーツァルト&ベートーヴェン:ピアノと管楽器のための作品集
モーツァルト:ピアノと管楽器のための五重奏曲変ホ長調 K.452
ベートーヴェン:ピアノと管楽器のための五重奏曲変ホ長調 Op.16
アンサンブル・ミッドヴェスト

録音:2022年3月15日-17日(デンマーク)
ヨーロッパで最も著名なアンサンブルのひとつであるデンマークのアンサンベル・ミッドヴェスト。斬新なアイデアで人々を魅了してきたイタリアのファゴット奏者、セルジオ・アッツォリーニをフィーチャーした「そよ風に吹かれて〜モーツァルト:室内楽作品集(NA90)」に続く本アルバムでは、モーツァルトとベートーヴェンによる管楽器のための2つの傑作に焦点を当てています。

Da Vinci Classics
C-00926(1CD)
ペヤチェヴィチ&マイエル:ピアノ三重奏曲集
ドラ・ペヤチェヴィチ(1885-1923):ピアノ三重奏曲 Op.29
アマンダ・レントヘン=マイエル(1853-1894):ピアノ三重奏曲変ホ長調
トリオ・オレロン〔ユディト・シュタプフ(Vn)、アルナウ・ロビラ・イ・バスコンプテ(Vc)、マルコ・サンナ(P)〕

録音:2023年12月14日-16日、イタリア
2019年にケルンで結成され、難関として知られるARDミュンヘン国際音楽コンクール第1位&聴衆賞やメルボルン国際室内楽コンクール第1位&委嘱作最優秀演奏賞、グラーツの「シューベルトと現代音楽」コンクール第1位&委嘱作最優秀演奏賞など、輝かしい実績を積んでいる気鋭のアンサンブル、トリオ・オレロン。ドイツのユディト・シュタプフ、スペイン(カタルーニャ)のアルナウ・ロビラ・イ・バスコンプテ、イタリアのマルコ・サンナの3名はケルンとベルリンの音楽大学で出会い、ピアノ・トリオという編成は彼らに音楽的にも人間的にも最高のハーモニーを提供しました。3人は自分たちの演奏を好奇心旺盛かつダイナミックに見つめ、抑えがたいエネルギーと表現への欲求へと結びつけて活動しています。
2022年にエイミー・ビーチの室内楽作品を収録したファースト・アルバム(C00592)で鮮烈なデビューを果たしたトリオ・オレロンのセカンド・アルバムでは、引き続き偉大な女性作曲家のパイオニアたちの作品をフォーカス。ブダペストでクロアチアの貴族一家に生まれ、クロアチア初の本格的な女性作曲家として国民的な人気も得るドラ・ペヤチェヴィチ(1885-1923)、スウェーデン出身のヴァイオリニスト&作曲家で、ストックホルム王立音楽大学で音楽監督(musikdirektor)の称号を得て卒業した最初のスウェーデン人女性でもあるアマンダ・レントヘン=マイエル(1853-1894)。どちらも当時の音楽界で「辺境」と見なされていた国に住んでおり、(他の多くの女性作曲家と同じように)その優れた才能に比してあまり知られておらず、そしてこのアルバムが十分証明しているように、どちらも大変美しい音楽を書きました。
Da Vinci Classics
C-00911(1CD)
シューベルト:無言歌、アルペッジョーネ・ソナタ&歌曲集
白鳥の歌 D.957より〔第1番:愛のたより、第4番:セレナード、第5番:すみか、第10番:漁師の娘、第14番:鳩の便り〕/夜と夢 D.827/美しき水車屋の娘 D.795より〔第8番:朝の挨拶〕/死と乙女 D.531/羊飼いの嘆きの歌 D.121/さすらい人 D.489/今こそ用心せよ D.76/アルペッジョーネ・ソナタ イ短調 D.821(ヴィオラとギターのための編曲版
グラマリア・アッタデモ・デュオ〔シモーネ・グラマリア(Va)、ルイージ・アッタデモ(G)〕

録音:2023年9月28日ー30日(イタリア)
現代イタリアを代表するSQのひとつ、クレモナ四重奏団の創設メンバーであり、音楽、哲学、文学への情熱と、音楽家(室内楽、ソリスト)、教師、芸術監督としての活発な活動で同世代で最も優れたヴィオラ奏者の一人として高い評価を得ているシモーネ・グラマリアと、スペインのリナーレスにあるアンドレス・セゴビア・アーカイヴでタンスマンやカサド、パイッサなどの知られざる未出版作品の発掘を行うなど、多くの実績を残しているナポリ出身のギタリスト、ルイージ・アッタデモによるヴィオラ&ギター・デュオ「グラマリア・アッタデモ・デュオ」が弾くシューベルト・アルバム。
2012年に結成されたこのデュオは、オリジナル作品は勿論のこと、数多くの傑作の編曲や現代作曲家による新作を取り上げており、2015年にリリースしたパガニーニのアルバムは多くの批評家から称賛を得ています。本アルバムでは、シューベルトに特化したプログラムを構成。ヴィオラとギターを掛け合わせたような特徴を持つ6弦の弦楽器であるアルペッジョーネのために作曲された 「アルペッジョーネ・ソナタ」 では、アッタデモによる新たな編曲版を楽しむことができ、ヴィオラの音の価値と旋律の美しさが高められています。

NEOS
NEOS-12421(1CD)
ブラス:アンサンブルのための作品集
ニコラウス・ブラス(b.1949):for Tilling(Vcと小オーケストラのためのカプリッチョ)
Riss - Schatten - Sturz〜ラインハルト・シュルツを悼む3つの姿(バセットホルン、フレンチホルン、ヴァイオリンとダブルベースのための)
last verses(5つの楽器のための版)
Dialoghi d’amore IIー2. Abschrift(独奏ヴァイオリン、独奏ヴィオラとアンサンブルのための)
アンサンブル・リゾナンツェ・エルランティ

録音:2021年&2023年(ドイツ)
ドイツの作曲家ニコラウス・ブラスは、フランク・ミヒャエル・バイヤーやヘルムート・ラッヘンマンらに作曲を学び、音楽祭などで多くの作品を発表しています。このアルバムでは、ミュンヘンを拠点に活動するアンサンブル・リゾナンツェ・エルランティとのコラボレーションで、アンサンブルの指揮者を務めるペーター・ティリングのために作曲した作品を中心に様々な編成の作品を取り上げています。

Etcetra
KTC-1715(2CD)
パオロ・リッタ:生と死の三連画
愛の湖(1909)/裸の女神(1911)*/フィドル弾きとしての死(1924)**/チャコンナ・バッラータ(1924)(世界初録音)
グイード・デ・ネーヴェ(Vn)、ヤン・ミヒールス(P)、ユリー・ファン・ブッヘンハウト(トライアングル)*、カルロ・ヴィレムス(ティンパニ)**
19世紀末からコンサート・ピアニストとしても活躍したイタリアの知られざる作曲家、パオロ・リッタ(1871-1931)による、ヴァイオリンとピアノのための作品集。リッタはストックホルムで私生児として生まれ、イタリア人男性が認知し、ドイツ、スイス、ベルギーの音楽院で学び、イタリアのオペラ歌手Ida Isoriと結婚しています。ブリュッセルの前衛芸術家集団「20人展」(Les XX)にも参加し、そこで知り合ったヴァンサン・ダンディとは何度か共演し、ダンディの「フランスの山人の歌による交響曲」はリッタの代表作の一つにもなりました。
演奏はアントワープ王立音楽院でヴァイオリンと室内楽を教えるベルギーの名手グイード・デ・ネーヴェ(ギド・デ・ネーヴ)と、これまでも共演を重ねてきたベルギーのピアニスト、ヤン・ミヒールスです。

Signum Classics
SIGCD-872(3CD)
ベートーヴェン:中期弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲第7番弦楽四重奏曲 第7番ヘ長調 Op.59-1「ラズモフスキー第1番」/弦楽四重奏曲第8番 ホ短調 Op.59-2「ラズモフスキー第2番」/弦楽四重奏曲 第9番ハ長調 Op.59-3「ラズモフスキー第3番」/弦楽四重奏第10番 変ホ長調 Op.74「ハープ」/ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第11番ヘ短調 Op.95「セリオーソ」
カリドルSQ

録音:2021年-2022年、ゴア・リサイタル・ホール(アメリカ)
カリドルSQによる、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲集の第2弾が登場。第1弾となった後期弦楽四重奏曲集(SIGCD-733)は、2024年BBCミュージック・マガジン賞で室内楽部門賞を受賞、ロサンゼルス・タイムズ紙には「(その演奏は)衝撃的に深い」などと非常に高い評価を得ました。今回の中期弦楽四重奏曲集でも、アルバン・ベルク四重奏団、エマーソンSQ、グァルネリSQといった名SQの解釈から影響を受けながらも、現在の美学、研究に基づいた独自の解釈で演奏しています。
ニューヨークで活動するカリドルSQは、2016年に10万ドルという超高額賞金(室内楽では世界最高額)で知られるM-Prize国際室内楽コンクールで優勝し、国際的なキャリアをスタート。ボレッティ・ブイトーニ財団賞を獲得した最初の北米のアンサンブルとなり、BBCラジオ3のニュー・ジェネレーション・アーティストにも選ばれるなど世界から注目を浴び、2018年には優れた若手演奏家に贈られるエイヴリー・フィッシャー・キャリア・グラントも受賞しています。

Indesens Calliope Records
IC-054(1CD)
フォーレ:ヴァイオリンとピアノのための作品全集
ヴァイオリン・ソナタ第1番イ長調 Op.13/ ロマンス Op.28/初見視奏曲/アンダンテ Op.75/ヴァイオリン・ソナタ第2番ホ短調 Op.16/子守歌 Op.16
パク・ジユン(Vn)、
ローラン・ヴァグシャル(P)

録音:2023年12月、スタジオ・ド・ムードン(フランス)
フランスのIndesens Calliope Recordsが取り組むフォーレ没後100周年プロジェクト!フランス音楽の名盤を次々と生み出し、メディアからも絶賛されているピアニスト、ローラン・ヴァグシャルと、フランス放送POのコンサートマスターを務めるパク・ジユンのタッグによるヴァイオリン作品全集が登場。ガブリエル・フォーレは、フランス室内楽復興の立役者であり、大胆で表現力豊かな作品は多くの作曲家に影響を与えました。彼のソナタ第1番は革新的で、多くの批評家たちから絶賛され、戦時下に書かれたソナタ第2番は、フォーレの持つ創造的才能と様式の進化を証明しています。本アルバムを通して、フランスの偉大な作曲家による感情的な深みと和声の豊かさを改めて聴衆に伝えます。
フランス音楽の解釈に情熱を注ぎ、忘れられた作曲家の熱心な擁護者でもあるローラン・ヴァグシャルは、これまでにサン=サーンス、フォーレ、フランク、ショーソン、ドビュッシー、さらにはマニャール、デュカス、ピエルネ、カプレ、ゴーベール、フローラン・シュミット、ヴィエルヌ、モーリス・エマニュエル、ジャン・クラ、フランセなどの録音(室内楽やピアノ曲)を残しており、彼のディスコグラフィはDiapason, Classica, Gramophone, The Guardianといったメディアから絶賛されています。
1985年、韓国出身のパク・ジユンは、2018年からはフランス放送POのコンサートマスターを務めるなど、韓国を代表するヴァイオリニストの一人として国際的に活躍。パリ国立高等音楽院でロラン・ドガレイユ、ザルツブルク・モーツァルテウム音楽院でイゴール・オジム、ジャン=ジャック・カントロフ、イタマール・ゴランに師事し、これまでに2004年のティボール・ヴァルガ国際ヴァイオリン・コンクール第1位をはじめ、2005年のロン=ティボー国際コンクール第4位、2009年のエリザベート王妃国際音楽コンクールでは、ファイナリストに選ばれるなど、輝かしい実績を誇っています。

Gramola
GRAM-99323(1CD)
NX-C01
アンコール−フルートとピアノのための小品集
バッハ:組曲 BWV997
  - 前奏曲 ハ短調(ヨーゼフ・ボップ編)
グルック:歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」 - 精霊の踊り
 (ハインツ・シュトルバ編)
モーツァルト:ソナタ ハ長調 K. 14- メヌエット ハ長調
 (ヨーゼフ・ボップ編)
モーツァルト:ソナタ ヘ長調 K.13- アンダンテ ヘ短調(ヨーゼフ・ボップ編)
バッハ:小前奏曲 ハ短調 BWV999(ロベルト・ヴォルフ編)
バッハ:組曲 BWV997- サラバンド ハ短調(ヨーゼフ・ボップ編)
ショスタコーヴィチ:4つのワルツ - Scherzwalzer 変ホ長調
ミシェル・ブラヴェ(1700-1768):フルート・ソナタ ト短調 Op. 2No.4「ルマーニュ」 ? シシリエンヌ
ブラヴェ:フルート・ソナタ ト短調 Op.2No.4「ルマーニュ」 - ゴブリン
シューベルト:歌曲集『白鳥の歌』 D957- セレナード
バッハ:フルート・ソナタ ロ短調 BWV1030- ラルゴ・エ・ドルチェ ニ長調
ドビュッシー:6つの古代の墓碑銘 - 第1曲 夏の風の神、パンに祈るために(カール・レンスキ編)
ラヴェル:ヴォカリーズ - ハバネラ形式のエチュード(ジャック・ラロック編)
バッハ:管弦楽組曲第2番ロ短調 BWV1067- バディネリ
シューベルト:歌曲集『冬の旅』 D911- 菩提樹
バッハ:フルート・ソナタ イ長調 BWV1032 - ラルゴ・エ・ドルチェ イ短調
ゴセック:共和政の勝利 - タンブーラン ヘ長調
バッハ:フルート・ソナタ 変ホ長調 BWV1031 - シチリアーノ ト短調
フォーレ:シシリエンヌ ト短調 Op. 78(ヨージェフ・パールファルヴィ編)
ランナー:『望郷』 Op.202- ワルツ 第1番
ロベルト・ヴォルフ(Fl)
アグネス・ヴォルフ(P)

録音:2022年3月6、9日、9月18日
演奏会のプログラムが終わった後に奏されるアンコール。聴衆を更に熱狂させるか、それとも心に響く静かな 曲を演奏するかは奏者の腕とセンスの見せ所ともいえるでしょう。このアルバムで様々な小品を演奏するの は、長年ウィーンSOのソロ・フルート奏者を務めてきたロベルト・ヴォルフ。ここでは彼が長年にわたり、 演奏会で披露してきたアンコールの曲目を、彼の娘、アグネスとともに演奏。遊び心と余韻を感じさせるプロ グラムです。

ALPHA
ALPHA-1067(1CD)
NX-C04
パリの印象 〜フランス近代のピアノ曲と歌曲を、弦楽四重奏で〜
プーランク(ジャン=クリストフ・マソン編):ルイ・アラゴンの2つの詩
 花々 FP101-6(『偽りの婚約』より)
 愛の小径 FP106-1a
 ホテル FP107-2(『月並みな話』より)
 気まぐれ FP174
バティスト・トロティニョン(1974-):フランシス
ラヴェル(1ジルダス・ギヨン編):亡き王女のためのパヴァーヌ M19
トロティニョン:モーリス
サティ(1ジルダス・ギヨン編):あなたがほしい
トロティニョン:エリック
ドビュッシー(エマニュエル・フランソワ編):小組曲
トロティニョン:クロード
フォーレ(ジルダス・ギヨン編):ゆりかご Op. 23-1(『3つの歌』より)
 月の光 Op.46-2(『2つの歌曲』より)
 夢のあと Op.7-1(『3つの歌』より)
 マンドリン Op.58-1(『5つのヴェネツィアの歌』より)
トロティニョン:ガブリエル
ヴァン・カイックQ【ニコラ・ヴァン・カイック、シルヴァン・ファーヴル=ビュル(Vn)、エマニュエル・フランソワ(Va)、アンソニー・コンドウ(Vc)】

録音:2023年10月3日-11月2日 スタジオ1、フラジェ・アーツ・センター、イクセル(ブリュッセル郊外)
ALPHAレーベルでモーツァルト、シューベルト、メンデルスゾーン……と正統派のレパートリーを中心に着実な録音活動を続けてきた2012年 創設のフランスのSQ、ヴァン・カイック四重奏団。ドビュッシーとラヴェルの四重奏曲にショーソンの重要作を加えた2017年作 (ALPHA295)以来となるフランス音楽アルバムとなった今回の録音は、これまでとは趣の異なる瀟洒さに貫かれた小品集。フランス近現代 のピアノ伴奏歌曲の傑作とピアノ曲を弦楽四重奏向けに編曲、ジャンル越境型のピアニスト作曲家バティスト・トロティニョンがそれらの作曲 者5人それぞれに捧げた小品を交えて送る「言葉のない歌曲集」と形容すべきアルバムに仕上がっています。打鍵した瞬間から減衰してゆく ピアノの音のテクスチュアを離れ、人間の声のような抑揚をしなやかに描く弦楽器の音に移し替えられたそれらの音楽を、そこかしこで原曲に 秘められていた意外な魅力にさりげなく光を当てながら綴ってゆく彼らの演奏は、単なる表面的な洒脱に終わらない深い洞察に裏打ちされ ており、心地よい流し聴きから一歩踏み込んだ聴き方でも刺激に富んだひとときを与えてくれることでしょう。ジャズ・シーンでの活動も目立つ トロティニョンのトリビュート的作品の数々も「なぜそうなるのか」を考える程に面白い、それぞれにスタイリッシュかつ知的な佳品に仕上がってお り興趣が尽きません。ヴァン・カイック四重奏団はこのプログラムの一部を2024年5月にサルビアホールで披露して喝采を浴びました。

Biddulph
BIDD-85051(2CD)
NX-C07
コーリッシュ四重奏団

(1)モーツァルト 弦楽四重奏曲 第21番 ニ長調 K575
(2)モーツァルト:弦楽四重奏曲 第22番 変ロ長調 K589
(3)シューベルト:四重奏断章 ハ短調 D703
(4)シューベルト:弦楽四重奏曲第13番イ短調 D804「ロザムンデ」
(5)シューベルト:弦楽四重奏曲第15番 ト長調 D887
(6)シューマン:ピアノ四重奏曲 変ホ長調 Op.47*
(7)モーツァルト:音楽の冗談 K522#
コーリッシュQ【ルドルフ・コーリッシュ(Vn1)、フェリックス・クーナー(Vn2)、オイゲン・レーナー(Va)、ベナー・ハイフェッツ(Vc)】
ホーテンス・モナート(P)*
ジョン・バロウズ、ドメニコ・カプート(Hrn)#

(1)録音:1934年6月25日
 初出:Columbia LX337/38(matrices CAX 151/54)
(2)録音:1937年9月22、23日
 初出:Victor1436/38[set M407](matrices PCS09704/09)
(3)録音:1934年1月9日
 初出:Columbia LX289(matrix CAX7037)
(4)録音:1934年1月8,9日
 初出:Columbia LX286/89
  (matrices CAX7030/33,7036,7038& 7039)
(5)録音:1934年4月20、26日
 初出:Columbia LX357/60(matrices CAX7141/48)
(6)録音:1937年11月26日
 初出:Victor14816/18[set M431](matrices cs017324/39)
(7)録音:1937年11月12日
新ウィーン楽派の使徒的存在コーリッシュSQによる、モーツァルトとシューベルトの円熟期の作品集を復刻。 ヴァイオリニストのルドルフ・コーリッシュによって創設されたコーリッシュ四重奏団は、1936年から37年にかけて行ったシェーンベルクの弦楽四重奏曲全集という記念碑録 音で名声を博しましたが、当盤はモーツァルトとシューベルトを中心に古典派とロマン派における彼らのスタイルを伝えてくれます。それは楽曲の構造を明快に打ち出し、溌 溂としたリズムと快いテンポで描くもの。緩徐楽章でも音楽が耽溺することなく流れてゆきますが、柔らかな音と抒情も備え、当時の団体としては控えめながらポルタメント を使うところは第2次大戦前のウィーンの空気も感じさせます。モーツァルトとシューベルトの後期作品は楽曲の充実ぶりが十分に伝わる一方、「音楽の冗談」は愛嬌が 控えめで真剣勝負のような「冗談」になっています。シュナーベルの弟子で新ウィーン楽派に協力的だったピアニストのモナートを迎えたシューマンは、あいまいなところのない 明晰明瞭な演奏となっています。 ルドルフ・コーリッシュはオーストリアのクラム・アム・センメリング(ゼメリング)に生まれ、ウィーン音楽アカデミー(現ウィーン国立音楽大学)でオタカール・シェフチークに師事、 同時にフランツ・シュレーカーに作曲を、フランツ・シャルクに指揮を学びました。第1次大戦による3年間の兵役を経て、1919年にはハンス・アイスラー、ヴィクトル・ウルマ ン、ルドルフ・ゼルキンらと共にシェーンベルクに弟子入りすると、師の私的演奏協会での作品演奏を目的にウィーンSQを旗揚げし、1927年にはコーリッシュ 四重奏団と改称しました。彼らが欧州ツアー中の1938年にナチス・ドイツがオーストリアを併合するとパリに留まり、2年後にはアメリカに移って1941年に解散。その後 コーリッシュは教職とプロ・アルテSQの第1ヴァイオリンも務めつつ、ソリストとしても新作の演奏に意欲的に貢献し、1978年に世を去りました。コーリッシュは少 年時代の怪我の影響でヴァイオリンを右手に、弓を左手に持って演奏し、コーリッシュ四重奏団は暗譜による演奏でも知られていました。

LE PALAIS DES DEGUSTATEURS
PDD-035(2CD)
ブリテン:弦楽四重奏曲集
(1)弦楽四重奏曲第1番ニ長調 Op.25
(2)弦楽四重奏曲第3番Op.94
(3)弦楽四重奏曲第2番ハ長調 Op.36
(4)イリュミナシオン Op.18
ベーラQ【ジュリアン・デュウドガール(第1ヴァイオリン(1)(2)(4)、第2ヴァイオリン(3))、フレデリク・オーリエ(第1ヴァイオリン(3)、第2ヴァイオリン(1)(2)(4))、ジュリアン・ブタン(Va)、リュック・ドドルイーユ(Vc)】
ユリア・ヴィシニェフスキ(S)(4)

録音:(1)-(3)2020年2月25〜27日、(4)2022年1月27&28日ラ・クールロワ、アントレーグ=シュル=ラ=ソルグ(フランス)
ベーラ四重奏団(ベラ四重奏団)は結成当時「おそるべき子供たち」とフランスで激賞された実力派クァルテット。ベーラ・バルトークの「ベーラ」から名前をとっ ていることもあって、バルトークはもちろん中心のレパートリーとしながら、近現代の作品を積極的に取り組み、KLARTHE RECORDS、NOMADMUSIC、Le Palais des DegustateursからCDをリリースしています。
当アルバムではブリテンの弦楽四重奏曲と『イリュミナシオン』を収録しています。映画音楽、オペラ、合唱曲など各ジャンルに作品をのこしたブリテンですが、作 曲初期から晩年に至るまで作曲した室内楽曲もまたブリテンの音楽を語る上で必要不可欠な産物です。当アルバムには付番されている弦楽四重奏曲3篇を収録し ています。
『イリュミナシオン』 Op.18は9曲からなるランボーの詞による高声と弦楽オーケストラのための作品。ここでは団のヴァイオリニスト、オーリエ編曲によるソプ ラノと弦楽四重奏版で演奏されています。ブリテンはこの詩について「天国の光景」と語っており、詩が含有する世界をブリテンの見事な書法で音化しています。 ソプラノ、ユリア・ヴィシニェフスキの独唱にも注目です。 (Ki)

BIS
BISSA-2097(1SACD)
クラリネットとピアノのためのイギリス音楽の100年
アーノルド:ソナチネ Op.29(1951)
ホロヴィッツ:ソナチネ(1981)
 2つのマジョルカの小品(1958)
スタンフォード:3つの間奏曲 Op.13(1879)
スタンフォード:クラリネット・ソナタ Op.129(1911)
フィンジ:5つのバガテル Op.23(1938-45)
マイケル・コリンズ(クラリネット/ヤマハのカスタム・クラリネット「YCL-SE Artist Model」【B♭管クラリネット】)
マイケル・マクヘイル(P/スタインウェイD )

録音:2022年11月18&19日/ポットン・ホール、ウェストルトン(サフォーク州)
ISレーベルより非常に積極的なリリースが続いているクラリネットの鬼才マイケル・コリンズ。近年、室内楽レパートリーのレコーディン グに力を入れております。
当アルバムではイギリス音楽に焦点を当て、イギリスの作曲家とクラリネットの特別な関係を反映した、クラリネットとピアノのための100年にわたる音楽を取り 上げています。
ブラームスを尊敬していたチャールズ・ヴィリアズ・スタンフォード(1852〜1924)。スタンフォードの音楽は落ち着いていながらも美しい旋律が魅力です。
ジェラルド・フィンジ(1901〜1956)が第二次世界大戦中に作曲した「5つのバガテル」は歌のような作品。バッハの組曲の舞曲を思わせる軽やかで感動的 な作品です。
マルコム・アーノルド(1921〜2006)のソナチネは、ジャズやダンス・ミュージックの要素を持ったエネルギッシュな作品。
ジョーゼフ・ホロヴィッツ(1926〜2022)の2つのマジョルカの小品とソナチネは、遊び心にあふれた音楽で、クラリネットだからこそ表現できる作品です。 名手コリンズが若手注目のピアニスト、マイケル・マクヘイルとともにイギリス音楽の100年の旅へと誘います。 (Ki)

CLAVES
50-3098(1CD)
愛なる友人〜ブラームス、ヘルツォーゲンベルク、レントゲン
ブラームス:チェロ・ソナタ第1番ホ短調 Op.38
レントゲン:チェロ・ソナタ第5番ロ短調 Op.56
ヘルツォーゲンベルク:チェロ・ソナタ第1番イ短調 Op.52
イザ ベ ル・ゲーヴァイラー(Vc)
フィオナ・ヘン ガ ルトナー(P)

録音:2022年4月&10月/ガブリエル・レコーディング・スタジオ、ザルネン(スイス)
1874年、ハインリヒ・フォン・ヘルツォーゲンベルク(1843-1900)はライプツィヒでブラームス・フェスティヴァルを主宰。そこでブラームスとユリウス・レ ントゲンの3人は友人となり作曲家として切磋琢磨しました。このアルバムにはその3人のチェロ・ソナタを収録しています。
チェロのイザベル・ゲーヴァイラーが国際的な注目を集めたのは2007年、彼女が19歳の時。才能あふれる若いアーティストへの支援を目的とする「ヨーロッパ・ バーサリー・フォー・ヤング・アーティスト賞」を受賞し、ヨーロッパを中心に演奏活動を開始。以後、ソリストとしてまた作曲家として活躍。自身の作品は国際的な 音楽祭で定期的に演奏されています。丁寧に奏でるゲーヴァイラー、そして朋友フィオナ・ヘンガルトナーとの演奏をご堪能ください。

SUPRAPHON
SU-4345(1CD)
「1784年、あるウィーンの夕べ」
(1)ハイドン:弦楽四重奏曲第33番ト長調 Op.33-5 Hob. III:41(1781)
(2)ヴァンハル:弦楽四重奏曲 イ長調 Op.33-2(1785)
(3)ディッタースドルフ:弦楽四重奏曲第5番 変ホ長調 Kr195(1788)
(4)モーツァルト:弦楽四重奏曲第19番ハ長調 K.465「不協和音」(1785)
ベ ネヴィッツQ【ヤクブ・フィッシャー(Vn1)、シュチェパン・イェジェク(Vn2)、イジー・ピンカス(Va)、シュチェパン・ドレジャール(Vc)】

録音:2024年1月12〜14&19日(セッション)/ドモヴィナ・スタジオ(プラハ)
ベネヴィッツ・クァルテットは1998年にプラハ音楽院にて結成。ソフィア王妃音楽大学にてR.シュミットに師事。2004年にはチェコ・フィルハーモニーのチェ コ室内楽協会賞を受賞。同年、ARDミュンヘン国際コンクールでは本選に進出、セオドア・ログラー財団奨学金とベーレンライター原典版賞を獲得。2005年に開 かれた第5回大阪国際室内楽コンクール&フェスタに優勝。また、2008年にはイタリア、レッジョ・エミリアの第8回パオロ・ボルチアーニ国際クァルテットコンクー ルでも優勝しております。
「1784年、あるウィーンの夕べ」と題したコンセプト・アルバム。モーツァルトの友人、アイルランドのテノール歌手マイケル・ケリー(1762〜1826)が晩年 に書いた「回想録」に「作曲家スティーヴン・ストーラスはカルテット・パーティを開いた。奏者は自分の演奏する楽器に秀でた者は一人もいなかったが、第1ヴァ イオリンはハイドン、第2ヴァイオリンはディッタースドルフ男爵、チェロはヴァンハル、ヴィオラはモーツァルトが演奏した」との記述があり、そのパーティーに参加 した4人の作品を演奏したのが当録音です。多民族国家ウィーンで出会った4人の作曲家が友情を分かち合った様をベネヴィッツ・クァルテットが再現しました。
ベネヴィッツ・クァルテットはスプラフォン・レーベルより第2次世界大戦時に活躍したチェコ、スロバキアの作曲家に焦点を当てたアルバム(SU-4326)、ハイ ドンの弦楽四重奏曲第29・38・57番(SU-4326)をリリースしております。 (Ki)

Capriccio
C-5459(1CD)
NX-B10
フランツ・ドップラー、カール・ドップラー(1826-1900):フルート作品全集 第13集
1. フランツ&カール・ドップラー:ヴェルディの歌劇「リゴレット」のモチーフによる幻想曲 Op.38- フルートと弦楽四重奏のために
2-13. カール・ドップラー&Jozsef Sagh:“Az ujabb zene gyongyei. A Legkedveltebb Csardasok” Fuzet5
 「最新のハンガリー音楽の真珠、最も有名なチャールダッシュ」第5集 - フルートとピアノのために
14. フランツ・ドップラー:パラフレーズ「Magyar pasztorhangok ハンガリーの羊飼いの声」- ソプラノ、フルートとピアノのために
15-46. カール・ドップラー:Magyar Nepdalok ハンガリー民謡集 フルートとピアノのために
47. フランツ・ドップラー:歌劇「イルカ」によるパラフレーズ- フルートとピアノのために
48-59. カール・ドップラー&Jozsef Sagh:“Az ujabb zene gyongyei. A Legkedveltebb Csardasok”. Fuzet6 「最新のハンガリー音楽の真珠、最も有名なチャールダッシュ」第6集- フルートとピアノのために
60. サルバトール・ブロトンス(1959-):協奏的幻想曲 「フランツとカール・ドップラーを偲んで」(2023)- 2つのフルートとピアノのために
クラウディ・アリマニー(Fl)
アドリアーナ・フェッレイラ(Fl)…1、60
エドゥアルド・サンチェス(Fl)…1
ユリア・メルクディノーヴァ(S)…14
エンリケ・バガリア(P)…2-13、48-59
ジョセップ・ブフォルン(P)…14
ズサンネ・メーリンク(P)…47
ペドロ・ホセ・ロドリゲス(P)…60
オクサナ・シマンスカ(P)…15-46
サラサーテSQ…1

録音:2023年 カタロニア
全て世界初録音
フルート奏者クラウディ・アリマニーは、数十年の研究によってドップラー兄弟のフルート作品全集(全12集)を完結させましたが、更に探求を続け、各地の図 書館で新たに作品を発見し、この第13集の録音が実現しました。また、アルバムの最後には現代の作曲家ブロントスによる協奏的幻想曲「フランツとカー ル・ドップラーを偲んで」を置き、プロジェクトの締めくくりとしています。バルセロナ出身のアリマニーはもともとは趣味としてフルートを始めましたが、ピアニストの ジュゼップ・マリア・ルエラ、フルート奏者のサルヴァドア・グラタコスに師事し、フランスの巨匠アラン・マリオンやジャン=ピエール・ランパルに出会い高く評価され たことで、フルートの研鑽を積むことを決意。1980年代から世界各国の著名なオーケストラと共演を重ねています。
Capriccio
C-3011(1CD)
NX-B02
フォーレと友人たち〜 ヴァイオリン作品集
レイナルド・アーン(1874-1947):ロマンス イ長調(1901)
フォーレ:子守歌 Op.16(1879)
フォーレ:アンダンテ 変ロ長調 Op.75(1897)
エネスコ:ヴァイオリン・ソナタ第2番 ヘ短調 Op.6(1899)
サン=サーンス:子守歌 Op.38(1871)
フォーレ:ロマンス 変ロ長調 Op.28(1879)
フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第2番ホ短調 Op.108(1916-17)
フォーレ:初見視奏曲(1903)
イレーヌ・ドゥヴァル(Vn)
アンガス・ウェブスター(P)

録音:2023年6月14-16日ロンドン(UK)
『Diapason』誌をはじめ、数々のクラシック音楽専門誌で賞賛されるフランスのヴァイオリニスト、イレーヌ・ ドゥヴァル。フランス人の父と韓国人の母の間に生まれ、日本、インドネシア、香港で育ち、11歳でフランスに 帰国。スザンヌ・ゲスナーとジャン=ジャック・カントロフに師事し、2008年にパリ国立高等音楽院に入学。ロ ラン・ドガレイユのクラスで学んだ後、2014年にはドイツのクロンベルク・アカデミーに参加し、ミハエラ・マルティ ンに3年間師事、研鑽を重ねています。「フォーレと友人たち」と題されたこのアルバムでは、フォーレとエネスコ のソナタを中心に、アーン、サン=サーンスといった同時期にパリで活躍していた作曲家たちの小品を組み合 わせた魅力的なプログラムを披露。しなやかな瑞々しい演奏で聴き手を魅了します。伴奏を務めるウェブス ターは指揮者としても活躍する若き俊英です。

ONDINE
ODE-1448(2CD)
NX-D03
ブラームス:ピアノ四重奏曲第2番、第3番
ピアノ四重奏曲第2番イ長調 Op.26
ピアノ四重奏曲第3番ハ短調 Op.60*
ラルス・フォークト(P)
クリスティアン・テツラフ(Vn)
バルバラ・ブントロック(Va)
ターニャ・テツラフ(Vc)

録音:2022年3月3-4日Sendesaal Bremen(ドイツ)
*のみライヴ録音
ラルス・フォークトが、亡くなる半年前に録音していたブラームスのピアノ四重奏曲が登場。 フォークトが深く傾倒していた作曲家の一人がブラームス。彼とテツラフ兄妹たちはピアノ四重奏曲の全集録音を計画していました。彼らは2022年3月3日と 4日にセッションで第2番を収録。4日の晩には第2番を演奏するコンサートが予定されていましたが、急遽第3番も加えて演奏しました。このディスクの第2番 はセッションから、第3番はそのライヴから採られています。後者はいわゆる一発録りに限りなく近い状態と思われますが、クリスティアン・テツラフによればフォーク トが発売を望んでいたとのことで、追悼盤としてリリースすることになりました。 ブックレット(英語・ドイツ語、各9ページ)には3人の奏者たちへのインタビューが掲載されており、その中でこの2曲をクリスティアンは「夏と冬」、ターニャは「光と 影」に例え、ターニャは更に「ブラームスのことを、厳格な作曲家だから感情をあらわにしたり感傷的になったりしないと言う人もいますが、ラルスは先入観にとら われることなく、ブラームスの音楽で踊ったり、笑ったり、泣いたり、ブチ切れたりしたし、私たちもまったく同じノリで音楽を奏でました」と回想しています。 尚、2022年6月に彼らはフォークトが主宰するハイムバッハの音楽祭で第3番を演奏していますが、クリスティアンによればそれは、フォークトの体調悪化の影 響が表れてしまったのでCD化はしないとのことです。

Chateau de Versailles Spectacles
CVS-096(1CD)
NX-C04
1778年、パリのモーツァルト
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第8番 イ短調 K.310
アントニオ(アントワーヌ)・アルバネーゼ(1728-1803):夢の中でさ迷いながら
モーツァルト:ピアノとヴァイオリンのためのソナタ ホ短調 K.304
アルバネーゼ:ロズモンドのロマンス
モーツァルト:ドゼードの歌劇「ジュリー」のアリエット「リゾンは眠っていた」による変奏曲 ハ長調 K.264
 アルバネーゼのロマンス「泉のほとりで」(ああ、わたしは恋人を失った)による変奏曲 ト短調 K.360(原曲の歌唱を含む)
アルノー・ド・パスクァル(フォルテピアノ)
使用楽器:ゴットフリート・ジルバーマン1749年製作モデルに基づく アンドレア・レステッリ製作の再現楽器
ペリーヌ・ドヴィレル(S)
ジェローム・ヴァン・ワールベーク(Vn)

録音:2022年6月21-24日、9月11-12日サン=ブノワ=デュ=ソー(フランス中部サントル=ヴァル=デュ=ロワール地方)
青年時代のモーツァルトが活路を求めて訪れたパリで、現地で歌われていた曲をもとに書いた変奏曲の他、同時期に短調で作曲した2つの ソナタを古楽器で演奏。彼がパリに到着した1778年の時点でピアノ(フォルテピアノ)は新たな注目鍵盤楽器として流行の兆しを見せ始めて おり、さまざまなタイプの楽器が併存していたであろう中から、演奏陣はストラスブールに拠点を置いていたジルバーマン工房のモデルを選択。 いまだチェンバロに近い煌びやかな音色での演奏は現代ピアノでのモーツァルト演奏に慣れた耳にも新鮮に響き、1770年代のフランス人たち が感じたに違いない驚きを追体験させてくれます。チェンバロでもフォルテピアノでもずばぬけた才能を示してきた古楽鍵盤奏者アルノー・パス クァルに、ラファエル・ピション指揮ピグマリオンのコンサートマスターとしても活躍をみせる異才ジェローム・ヴァン・ワールベークが、抜群の室内楽 経験あればこそのアンサンブル力で共演。やはりピグマリオンの名盤群でソリストを務めてきたペリーヌ・ドヴィレルも、当時ヴェルサイユの王室 礼拝堂に雇われ広く活躍をみせていたカストラート歌手アルバネーゼの希少歌曲の魅力を十全に引き出し、天才青年作曲家が訪れた頃 のパリの気配に精彩豊かな演奏で迫っています。

ODRADEK RECORDS
ODRCD-422(2CD)
「ライズ(上昇)」〜革命的なロシアのチェロ音楽
■CD1)「ロシア革命後のチェロ音楽」
アレクサンドル・ゲディケ(1877-1957):3つの小品(1919)
ミハイル・スネシン(1883-1957):「3つの旋律」〜プーシキンの「石の客」による性格的小品(1938-1939)
アレクサンドル・グレチャニノフ:チェロ・ソナタ(1927)
ハチャトゥリアン:2つの小品(1926-27)
アレクサンドル・チェレプニン:チェロ・ソナタ(1924)
■CD2)「第2次世界大戦後のチェロ音楽」
ミハイル・スネシン:主題と変奏(1953)
アレクサンドル・チェレプニン:4つの歌と踊り(1953)
ディミトリ・カバレフスキー:「ロンド〜プロコフィエフの追憶
に」(1965)
ミエチスワフ・ヴァインベルク(1919-96):チェロ・ソナタ第2番(1958/59)
ショスタコーヴィチ(1906-75):バレエ組曲第2 番より「2つの小
品」(1951)(レフ・アトミャン編)
ティホン・フレンニコフ(1913-2007):チェロ・ソナタ(1990)
リュボフ・ウリビシェワ(Vc)
ジェームズ・クライリング(P)

録音:2022年4月6-13日スタジオ・オドラデク・ザ・スフィアース
ディスク1にロシア革命後の、ディスク2に第 2次大戦後の作品を収め、時代がロシアの音楽 にどう影響を与えたかをチェロとピアノのための作品でたどるユニークな企画のアルバム。ディスク 1では19世紀ロマン派の影響が色濃く反映された作品が主流。ディスク 2では二つの大戦後の 作品だけにモダニズムの影響も見られるが、社会主義リアリズムの理念に基づいた明快な作品が 中心となっています。フレンニコフ、スネシン、グレチャニノフなど普段作品を聴く機会の少ない作曲 家の作品が収められているだけにロシア音楽ファンは必聴。

PROSPERO CLASSICAL
PROSP-0079(1CD)
忘却のアルペジョーネ
シューベルト:アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D.821
ベルンハルト・ロンベルク(1767-1841):チェロ協奏曲 イ長調 Op.3より アダージョ
シュポア(1784-1859):歌劇『ファウスト』より ポラッカ
シューベルト:ヴァイオリン・ソナタ(ソナチネ)第1番 ニ長調 D.384/ 第3番ト短調 D.408
シューベルト:白鳥の歌 D.957より 第9曲 君の肖像 / 第4曲 セレナーデ
マルティン・ツェラー(アルペジョーネ)
ジョルジョ・パロヌッツィ(フォルテピアノ)
ビクトル・カスティーリョ・ルナ(G)

録音:2022年7月11-14日/チューリッヒ放送スタジオ
1823年に発明された楽器アルペジョーネの生誕200年記念として作られたアルバムです。実際に聴いたことのある人は少ないであろうアルペジョーネ。よく 知られているシューベルトのソナタでさえ作曲当時ヴァイオリンやチェロのために書き換えた楽譜も作られたほどマイナーな楽器でした。しかしその独特の音色は何 とも印象的です。
ロンベルクとシュポアの作品は1825年に編曲されたアルペジョーネとギターのための版を使用。『白鳥の歌』は演奏者マルティン・ツェラー自身による編曲。 (Ki)

KLARTHE
KLA-175(1CD)
『森の奥へ』
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第14番変イ長調 Op.105B.19
「糸杉(歌のこだま)」 B.152〜弦楽四重奏のための
アキロン・クァルテット【 マグダレーナ・ゲカ( 第1ヴァイオリン)、エリーズ・ドゥ= ベンドゥラック(第2ヴァイオリン )、ペリーヌ・ギュイモ = マン ク(Va)、ルーシー・メァカット(Vc)】

録音:2023年/ナンテュイユ=シュル=マルヌ(フランス)
2011年にパリで結成、第8回ボルドー国際弦楽四重奏コンクール優勝のアキロン・クァルテット(団名の「アキロン」とは、天と地を結ぶ「凧」を意味するイタ リア語から名付けられたとのこと)。MIRAREレーベルからリリースしている「ハイドン、モーツァルト、シューベルト」(MIR-388)のアルバムでも知られる注目 のSQです。
当アルバムにはドヴォルザーク最後の弦楽四重奏曲である第14番と、歌曲集「糸杉」のなかの12曲を作曲家自身が弦楽四重奏版に編曲した「糸杉(歌のこだ ま)」を収録。現在第1ヴァイオリンを務めるマグダレーナ・ゲカの優美な音色と緻密なアンサンブルが魅力の当団が織りなすドヴォルザーク。要注目です。
KLARTHE
KLA-174(1CD)
『パリからプラハへ』
ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ JW VII/7(シャーリー・ブリル編曲によるクラリネット版)
ドビュッシー:クラリネットのための第1狂詩曲
カラビス:クラリネット・ソナタ Op.30
プーランク:クラリネット・ソナタ FP164
リリアン・ルフェーヴル(Cl)
ヴァンサン・マルティネ(P)

録音:2023年11月1〜4日/アンリ・デュティユー・ホール、ドゥエ(フランス)
若手期待のクラリネット奏者リリアン・ルフェーヴルが注目作『パリからプラハへ』をリリース。チェコの作曲家ヤナーチェクとカラビス、フランスの作曲家ドビュッ シーとプーランクの作品4篇を収録しています。注目はクラリネットの名手シャーリー・ブリル編曲によるヤナーチェクのヴァイオリン・ソナタのクラリネット版。原 曲のヴァイオリン・ソナタは1913年に作曲。その後21年に改訂し、翌22年に決定稿を発表しました。第1楽章冒頭から非常にインパクトの強い東洋的な音階 を色濃く表現したこの名曲をルフェーヴルが感情豊かに演奏しております。 (Ki)
KLARTHE
KLA-179(1CD)
『抒情的なヴィオラ』
(1)パガニーニ:ヴィオラのためのソナタ MS 70
(2)ラフマニノフ:チェロ・ソナタ Op.19(ヴィオラ版)
(3)ブルッフ:ロマンス Op.85
ロアン・カザール(Va)
(1)(3)ニコラス・クルーガー(指)アンサンブル・リベルタ
(2)ギョーム・マッソン(P)

録音:2024年3月29日〜4月1日/チャペル・ムジカーレ・レーンヌ・エリザベス、ワーテルロー(ベルギー)
ロマン派に属する3人の作曲家パガニーニ、ラフマニノフ、ブルッフのヴィオラのオリジナル作と編曲作を収録したアルバム『抒情的なヴィオラ』。パガニーニのイ タリアン・ベルカント、ラフマニノフのロシア・ロマン主義、ブルッフのドイツ的抒情性。低音から高音まで、最も眩しく優美な音色を堪能できる3曲。ブルッフはヴァ イオリン協奏曲第1番があまりにも有名ですが、このロマンスほど美しく切ない音楽はありません。ヴィオラ・ファン狂喜のアルバムが完成しました! (Ki)

MDG
MDG-10223272(2CD)
フンメル:ピアノ三重奏曲全集
ピアノ三重奏曲変ホ長調 Op.93
ピアノ三重奏曲ト長調 Op.65
ピアノ三重奏曲ホ長調 Op.83
CD2(60’33)
ピアノ三重奏曲変ホ長調 Op.12
ピアノ三重奏曲ヘ長調 Op.22
ピアノ三重奏曲ト長調 Op.35
ピアノ三重奏曲変ホ長調 Op.96
トリオ・パルナッソス【 ヴォルフ・ディーター・シュトライヒャー(Vn ) ミヒャエ ル・グロス(Vc) フリーデマン・リーガー(P)】

録音:1987/88年、歴史的乗馬厩舎、ノイマルクト
MDGレーベルの"貴重な"録音を再リリースする「プレツィオーザ」シリーズ。 1982年に結成されたトリオ・パルナッソス。ギリシャ神話のミューズたちの本拠地「パルナッソス山」にちなんで名づけられました。コルマール国際室内楽コンクー ルで優勝後、1986年にMDGは彼らのデビュー録音を行います。演目はアレンスキーとスメタナのピアノ三重奏曲。LP盤でリリースされました。その1年後には、 新たに発見されたドビュッシーのピアノ三重奏曲を録音。順調に録音を重ねた彼らが次にリクエストしたのが、フンメルでした。プロデューサーのダブリングハウス 氏は当時をこう振り返っています。「フンメルはベートーヴェンとモーツァルトという2大巨匠に挟まれた地味な作曲家といイメージでした。しかし、1987年にフン メルの7つのピアノ三重奏曲の楽譜が出版されたばかりだったので、MDGでの全曲録音に意義があると確信し、録音を行うことを決断しました。」ここで全曲録 音を行ったことで、トリオ・パルナッソスの作曲家コンプリート録音シリーズがスタートしました。 録音場所はドビュッシーを録音したバイエルン州のノイマルクトにある歴史的な乗馬厩舎で行われました。フンメルのピアノ三重奏曲は、初期は古典的な手法で書か れていますが、後期の作品とな (Ki)
MDG
MDG-60323292(2CD)
ジュリアーニ&パガニーニ:ヴァイオリンとギターのための作品集
CD1(67’21)
マウロ・ジュリアーニ
・協奏的大二重奏曲イ長調 op.85
・変奏曲イ短調 op.24a
・二重協奏曲 ホ短調 op.25
CD2(62’36)
パガニーニ
・協奏曲風ソナタ イ長調
・ソナチネ第2番ヘ長調(四重奏より)
・ソナチネ第4番ト長調(四重奏より)
・カンタービレ ニ長調
・大ソナタ イ長調
・ソナタ ニ短調 op.2-3
・ソナタ イ短調 op.2-6
・ソナタ I イ長調(チェントーネ・ディ・ソナタより)
ライナー・クスマウル(Vn)使用楽器:ストラディヴァリウス1724年
ソーニャ・プルンバウアー(G)使用楽器:ベルンハルト・クレッセ1994年

録音:1998年5月15-17日(CD1),2003年5月3-5日(CD2)
1993年から98年までベルリン・フィルの首席コンサート・マスターを務めたドイツの巨匠、ライナー・クスマウルとギタリスト、ソーニャ・ブルンバウアーによ るパガニーニとジュリアーニのヴァイオリンとギターのための作品集を2枚組セットで再発売。 イタリアに生まれ、ウィーンで活躍したジュリアーニ。ベートーヴェンらとも交友があり古典派様式のギター音楽を確立しました。そして超絶技巧、楽器の扱いの天才 パガニーニによる若き日の作品群を収録しています。 (Ki)

SKARBO
DSK-1239(1CD)
『夢と炎』
(1)プーランク:ヴァイオリン・ソナタ FP119
(2)ミュルサン:ラプソディ Op.85?ヴァイオリンとピアノのための
(3)バルレーヌ:ユダヤの組曲
(4)ルムラン:フルート・ソナタ「...リトルネッロ...」Op.253(Vnとピアノ版)
サラ・シュナル(Vn)、
ジャン=ピエール・フェレ(P)

録音:2024年/フランス
(2)(3)(4)=世界初録音
アルバム『フランスの女性作曲家たち』(DSK-4150)に次ぐヴァイオリンのサラ・シュナルとピアノのジャン=ピエール・フェレのセカンド・アルバムは『夢と 炎』。前作同様、フランスのレパートリーの発展をテーマとし、演奏機会の少ない作品を取り上げています。
プーランク以外は初録音となる当アルバムには、エルサ・バルレーヌ(1910〜1999)、フロランティーヌ・ミュルサン(1962〜)、オベール・ルムラン(1932 〜2010)の作品を収録。いずれもエスプリ漂うフランス音楽の香りを携えていますが、個性異なる4人の表現の違いが楽しめる1枚。Skarboレーベルの社主に して名ピアニスト、フェレ渾身のアルバムです! (Ki)

H.M.F
HMSA-0076(1SACD)
シングルレイヤー
日本独自企画
限定盤
シューマン:ピアノ四重奏曲 変ホ長調 op.47 
ピアノ五重奏曲 変ホ長調 op.44*
イザベル・ファウスト(Vn/1704年製ストラディヴァリウス”スリーピング・ビューティ”、クレモナ)、
*アンネ・カタリーナ・シュライバー(Vn/作者不明、1700年頃、オランダ)、
アントワン・タメスティ(ヴィオラ/1672年製ストラディヴァリウス、クレモナ)、
ジャン=ギアン・ケラス(Vc/1696年製ジョフレド・カッパ、トリノ)、
アレクサンドル・メルニコフ(フォルテピアノ/1851年製プレイエル、パリ)

録音:2021年6月、トロッシンゲン、連邦アカデミー/2024年DSDマスタリング【関口台スタジオ/技術監修:角田郁雄】
おそろしいまでに最高のメンバーがそろったシューマンのピアノ四重奏&五重奏曲録音がSACDシングルレイヤーで登場。ハルモニアムンディからハイレゾ音 源をライセンスして、角田郁雄氏技術監修のもと、こだわりの DSD マスタリング。マスタリングには、キング関口台スタジオ独自の高音質機材、そして、マスター クロック・ジェネレーターにはMUTECのREF10 SE120を使用。四重奏冒頭の、何が始まるんだろうという雰囲気から驚きの豊かな広がりを感じます。名 手たちが奏でる楽器それぞれの音色もより際立っております。メンバーは、世界最高峰のヴァイオリン奏者ファウスト、フライブルク・バロック・オーケスラの創 設メンバーでもある名手シュライバー、ヴィオラ・スペースの音楽監督など日本にもゆかりの深い世界最高のヴィオラ奏者タメスティ、現代からマラン・マレ、ど んなジャンルのものも神業の完成度と鋭さで弾いてしまうケラス、そしてスケールが大きく、種々の楽器を神業の完成度で弾き分けるメルニコフ(シュライバーは 五重奏に参加)。これ以上のメンバーはなかなかそろわないでしょう。 
弦楽器ひとりひとりの歌がそれぞれ際立っていながらも見事に融和しております。そこ を貫くように陰になり日向になりながら自在に歌い翔けるメルニコフのフォルテピアノが、全体をロマンティックの方向にリードしており、全体のバランスも極め てよい仕上がり。最高の形で実現した「名手たちによる室内楽」となっています。一音一音が過ぎていくのがもったいないような演奏を、こだわりのDSDマス タリングでより豊かな広がりをもって楽しむことができます。 (Ki)
H.M.F
HMSA-0074(1SACD)
シングルレイヤー
日本独自企画
限定盤
ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調 op.10
デュティユー:弦楽四重奏のための「夜はかくの如く」 
ラヴェル:弦楽四重奏曲 ヘ長調
アルカント・カルテット

録音:2009年10月/2024年DSDマスタリング【キング関口台スタジオ・辻裕行】
2010年レコード・アカデミー賞大賞銅賞・室内楽曲部門受賞の名盤がSACDハイブリッドで登場。ハルモニアムンディからハイレゾ音源をライセンスして、 日 本 で D S D マ ス タ リ ン グ を 施 し ま し た(限 定 盤 )。 ア ル カ ン ト・カ ル エ ッ ト は 、ヴ ァ イ オ リ ン に ア ン テ ィ エ・ヴ ァ イト ハース(ク ラ イ ス ラー国 際 、バ ッ ハ 国 際 、ハ ノ ーフ ァーの3つのコンクールで優勝。カメラータ・ベルンの音楽監督。ハンス・アイスラー音楽大学ベルリン教授)、ダニエル・ゼペック(ドイツ・カンマーフィルのコンサー トマスター)、ヴィオラにタベア・ツィンマーマン(ジュネーヴ国際、モーリス・ヴュー、ブダペスト国際の3つのコンクールで優勝、世界第一線のソリストであり、 ハンス・アイスラー音楽大学ベルリン教授)、そしてチェロにジャン=ギアン・ケラス(アンサンブル・アンテルコンタンポランのソロ・チェロ奏者を1990-2001 務める。世界第一線のソリストであり、ドイツ・フライブルク音楽大学教授)という注目のメンバーが集結した夢のカルテット。近年はカルテットとしては目立っ た活動はありませんが、その演奏は今なお録音・演奏会史上、聴き手の耳と心に鮮烈に焼き付いています。当盤はカルテットの王道レパートリー、ドビュッシー とラヴェルにデュティユーという魅力のプログラムです。ドビュッシーの冒頭の各声部が反行しながら動くさま、陽が差したような明るい音色のハーモニー、くす んだハーモニー、辛口でパンチの利いたハーモニー、官能的に薫る旋律など、刻一刻と変わる表情すべてが豊かに響きます。ラヴェルの第1楽章冒頭、息が深 めにとられた絶妙なテンポ設定で、各パートの奏者たちの奏でる旋律線が、絡み合いながら上下に動く様の完璧な「美」を堪能できます。「夜」に秘められた妖 しくも官能的な世界が薫るデュティユー作品では、ピチカート、グリッサンド、トレモロ、ハーモニクスなど様々な技巧が用いられていて、このメンバーにしか成 しえない完璧な美が広がっています。 (Ki)

EDITION ABSEITS
EDA-50(1CD)
ヨハン・アントン・アンドレ(1775-1842):室内楽作品集
ピアノ、ヴァイオリンとチェロのためのソナタ ハ長調 Op.17
ヴァイオリン二重奏曲第2番ト長調 Op.27
弦楽四重奏曲第1番ハ長調 Op.14
ベルリン・ポーランドSQ

録音:2024年2月19-22日/ベルリン、エミール・ベルリナー・スタジオ
※全曲世界初録音
ヨハン・アントン・アンドレ(1775-1842)は17世紀末にドイツに移住したユグノー一族の末裔。モーツァルトの死後コンスタンツェからモーツァルトの多くの 作品の自筆譜を購入、貴重な音楽遺産を正式に出版し世に広めた人物で「モーツァルト研究の父」と言われています。作曲家としてはほとんど知られていませんが モーツァルトやハイドンからの影響が強く感じられる、古典派らしい均整美を持った作品を残しています。弦楽器の細かな筆致が気持ちよく、明るい曲調をメインと しながらも大胆な転調で短調を呼び込むなど書法も実に練られており、想像以上に楽しめる佳曲ぞろいです。
1774年にアンドレの父親が設立したオッフェンバックの音楽出版社「ヨハン・アンドレ」の250周年を記念したプロジェクト。 (Ki)

ATMA
ACD2-2849(2CD)
シェルシ(1905-1988):弦楽三重奏曲&弦楽四重奏曲全集
弦楽四重奏第1番(1944)
弦楽三重奏曲(1958)
弦楽四重奏曲第2番(1961)
弦楽四重奏曲第3番(1963)
弦楽四重奏曲第4番(1964)
弦楽四重奏曲第5番(1984)
モリナーリSQ

録音:2021年6月7-10日/ケベック、ミラベル、聖オーギュスタン教会
ペンデレツキ、グレツキ、ジョン・ゾーンといった現代作曲家の弦楽四重奏曲を次々と録音しているモリナーリSQによるあらたな注目盤。イタリアを代 表する作曲家ジャチント・シェルシ(1905-1988)の貴重な弦楽四重奏曲全集です。1950年代まではシェーンベルクの影響のもと十二音や無調による音響世 界を構築していたシェルシ、後年は作風を変え、ひとつの音に注目し、単旋律が放つ音色そのものに集中していくようになります。4 楽章制をとり厚みのある響き が対位法的に作られていく第1番に始まり、1本の線を4人で滲ませながら描いていくような単一楽章の第5番に至るまで、その変遷が味わえるありがたい2枚組。 発表当時、物議を醸したという1958年の弦楽三重奏曲も収録しています。

KAIROS
0022202KAIS(2CD)
桑原ゆう:音の声、声の音
桑原ゆう
(b.1984):唄と陀羅尼(Vn独奏のための)*/水の声(Vn独奏のための)*/やがて、逢魔が時になろうとする(三味線独奏のための)**/逢魔時の浪打際へ(ヴィオラ・ダモーレ独奏のための)*/三つの聲(弦楽三重奏〔ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ〕のための)***/はすのうてな(三味線、ヴァイオリンとチェロのための)***/影も溜らず(Vn独奏と8人の奏者のための)***/柄と地、絵と余白、あるいは表と裏(三味線独奏と7人の奏者のための)***
マルコ・フージ(Vn、ヴィオラ・ダモーレ)*、
本條秀慈郎(三味線)**、
淡座(あわいざ)***

録音:2019年&2023年

日本語解説&日本語曲目表記オビ付き/解説:白石美雪、マルコ・フージ(日本語訳:合屋正虎)
1984年生まれ、第31回芥川也寸志サントリー作曲賞を受賞した日本の作曲家、桑原ゆうの作品集「音の声、声の音」。妹の桑原まこ(作曲家)、桑原あい(ジャズピアニスト)との「桑原三姉妹」としても知られます。彼女にとって初の作品集となる本作には、現代音楽を意欲的に紹介するヴァイオリニスト、マルコ・フージと三味線奏者の本條秀慈郎、そして“江戸にまなび、音と言葉のあわいをえがく”現代音楽ベースのクリエイショングループ、淡座(あわいざ)の演奏で、2014年から2021年にかけて作曲された8つの作品を収録。解説日本語訳のブックレットも封入された日本限定仕様です。
 桑原ゆうは21世紀の日本にあって、とびきり、しなやかで強靭な精神をもつ作曲家です。彼女の想像力は千年の時を軽々と渉猟しながら、古事記の神話世界に遊び、中世由来の声明を一身に浴び、江戸の端唄に共鳴する。その興味が向かうのは「言葉」、より正確に言えば「日本語」のエネルギーです。白石 美雪(音楽評論家)

Chopin University Press
UMFCCD-209(1CD)
ヴィエニャフスキ、パデレフスキ、ルトスワフスキ:ヴァイオリン作品集
ヴィエニャフスキ:伝説ト短調 Op.17
パデレフスキ:ヴァイオリン・ソナタ イ短調 Op.13
ルトスワフスキ:ヴァイオリンとピアノのためのパルティータ
ヴィエニャフスキ:華麗なるポロネーズ イ長調 Op.21
クシシュトフ・ヤコヴィチ(Vn)
ロベルト・モラフスキ(P)

録音:2023年9月23日&24日、フレデリック・ショパン音楽大学コンサート・ホール(ポーランド、ワルシャワ)
ショパン音楽大学の名誉教授であり、日本の相愛大学の客員教授も務めるポーランドが誇る偉大なヴァイオリニストの一人、クシシュトフ・ヤコヴィチが弾く、ヴィエニャフスキ、パデレフスキ、ルトスワフスキの作品集。
傑出したヴァイオリニストであり教育者でもあるヤコヴィチは、ルトスワフスキから彼のヴァイオリン作品のポーランド初演をすべて任されるなど、高い評価を得てきました。本アルバムでは、ショパン音楽大学で教鞭を執るロベルト・モラフスキとの共演で、母国ポーランドの偉大な作曲家、ヴィエニャフスキ、パデレフスキ、ルトスワフスキの作品を集成。妙技と抒情性が絡み合ったこれら作品の魅力を巨匠が長きにわたり培ってきた音楽性で見事に引き出しています。
Chopin University Press
UMFCCD-188(1CD)
チェロとピアノの印象
シモン・ラクス(1901-1983):チェロ・ソナタ
マルティヌー:チェロ・ソナタ第3番 H.340
プーランク:チェロ・ソナタ FP.143
ピオトル・ハウゼンプラス(Vc)、
エヴァ・スカルドフスカ(P)

録音:2022年&2023年、フレデリック・ショパン音楽大学コンサート・ホール
(ポーランド、ワルシャワ)
ソリスト、室内楽奏者、ショパン音楽大学の教授としても活躍するピオトル・ハウゼンプラス。本アルバムでは、ソナタ形式や新古典主義様式の様々なニュアンスとの親和性だけでなく、音楽史上最も多くの作曲にインスピレーションを与えた都市パリに縁のある作品を取り上げています。
Chopin University Press
UMFCCD-186(1CD)
デパーチャーズ〜ヴァイオリンとピアノのためのポーランドの音楽
アルトゥル・マラフスキ(1904-1957):マズルカ
 アンダンテとアレグロ
バツェヴィチ:子守歌
 パルティータ
グレツキ:ソナチネ/小幻想曲 Op.73
シルヴェストロフ(b.1937):ソナタ 「ポスト・スクリプトム」
シマノフスキ(パヴェウ・コハィンスキ編):バレエ・パントマイム「ハルナシー」 Op.55より 舞曲
ヤクブ・ヤコヴィチ(Vn)、
ウカシュ・フシェンシチク(P)

録音:2022年&2023年、ワルシャワ・フィルハーモニー室内楽ホール(ポーランド、ワルシャワ)
フレデリック・ショパン音楽アカデミーで父クシシュトフ・ヤコヴィチに師事し、ポーランドのヴァイオリン・スクールの祖の一人、タデウシュ・ヴロンスキの最後の生徒でもあるポーランドのヴァイオリニスト、ヤクブ・ヤコヴィチ。
本アルバムでは、第二次大戦期から1990年代にかけて作曲されたヴァイオリンとピアノのためのポーランド音楽を収録。バツェヴィチの「子守歌」や、コハィンスキ編曲によるシマノフスキのバレエ音楽「ハルナシー」の「舞曲」、あまり知られていない作品まで、バラエティに富んだ豊かなレパートリーをお楽しみいただけます。
Chopin University Press
UMFCCD-201(1CD)
ポーランドの歌〜ロマンス&バーレスク
アレクサンデル・ザジツキ(1854-1895):ロマンス ホ長調 Op.16/アダム・アンジュジェヨフスキ(1880-1920):ロマンス変ホ長調/バーレスク
パデレフスキ:ロマンス イ長調/歌ヘ長調
ヴィエニャフスキ:無言歌
 ポーランドの歌/ノスコフスキ:昔の歌 Op.24-1
タンスマン:ロマンス嬰ヘ短調(世界初録音)
シマノフスキ:ロマンス ニ長調 Op.23/歌劇 「ロゲル王」 より ロクサーナの歌/クルピエ地方の歌
アルトゥル・マラフスキ(1904-1957):バーレスク
ロムアルト・トヴァルドフスキ(b.1930):バーレスク
スワヴォミル・トマシク(Vn)、
ロベルト・モラフスキ(P)、
クシシュトフ・スタニエンダ(P)

録音:2022年11月&2023年9月(ワルシャワ、ポーランド)
ポーランドの作曲家による知られざるヴァイオリンとピアノのための小品を紹介するシリーズの第2弾。本アルバムでは、6曲のロマンスと5曲の歌曲、そして、ユーモラスな3曲のバーレスクで構成されています。ショパン音楽大学でヴァイオリン科の教授を務めるスワヴォミル・トマシクの色彩感溢れる演奏で、これら忘れられた作品の魅力を聴衆に届けます。

DELOS
DE-3603(1CD)
NX-C04
レフラー:八重奏曲、他

(1)ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲 - フルート、クラリネット、ハープ、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、 コントラバスによる八重奏版(グレアム・スティール・ジョンソン編)

(2)チャールズ・マーティン・レフラー(1861-1935):八重奏曲- クラリネット2、ハープ、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、コントラバスのための(1897年作曲/G.S.ジョンソンによる校訂と再構成2021-2022年) ※世界初録音

(3) 忘れられた響き - クラリネットとハープ版(G.Sジョンソンとブリジット・キビー編曲
(1)柳智媛(リュウ・ジウォン)(Fl)、グレアム・スティール・ジョンソン(Cl)、ハン・ラッシュ(Hp)、ボラ・キム(Vn)、レイチェル・ルズケ(Vn)、マシュー・コーエン(Va)、韓?(ハン・ユン)(Vc)、山口晃平(Cb)

(2)グレアム・スティール・ジョンソン(Cl)、デイヴィッド・シフリン(Cl)、ブリジット・キビー(Hp)、ステラ・チェン(Vn)、シウ・キム(Vn)、マシュー・リップマン(Va)、サミュエル・デカプリオ(Vc)、サム・サッグス(Cb)

(3)グレアム・スティール・ジョンソン(Cl)、ブリジット・キビー(Hp)

録音:(1)2019年2月5日 モース・リサイタルホール、イェール大学、 コネティカット州、USA
(2)2023年12月17日 オクタヴェン・スタジオ、マウント・バーノン、ニューヨーク州、USA
(3)2024年2月13日 エルムウッド・ロード・スタジオ、サウス・セーラム、ニューヨーク州、USA
ベルリン郊外に生まれた後ヴァイオリニストとして1882年に渡米、当時誕生2シーズン目を迎えていたボストンSOの副コンサートマス ターをおよそ20年務めたチャールズ・マーティン・レフラー。彼の作品は在任中からボストンで演奏されて高い人気を誇り、その回数は生涯の 間で117回にも及んだと言います。今回初録音となった八重奏曲は、1897年に2回だけ演奏されたのちは演奏も出版も録音も行われて おらず、その自筆譜は、自作に厳しかったレフラーの手で度重なる改訂が行われた形跡を残したまま、議会図書館で眠っていました。クラリ ネット奏者、作曲家のグレアム・スティール・ジョンソンは世界的パンデミックの間にその複写を入手。演奏出来る形に整理し、今回の初録音 に臨むことになりました。自身の出身をアルザスだと称していたという彼の作風は、フランス印象派の影響を大きく受けていますが、この八重奏 曲はブラームスなどドイツ・ロマン派の香りも強く感じさせ、聴き応えのあるたいへん美しいものです。今後室内楽の定番レパートリーとして定 着する可能性も高い立派な作品。オープニングはやはりジョンソンの編曲したドビュッシーの「牧神」。最後はアルバム・タイトルにもなっている

Sono Luminus
DSL-92273(1CD)
NX-B08
バッハ・アンケージド
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調 BWV1001? Adagio
ケージ:プリペアド・ピアノのためのソナタとインターリュードより2. ソナタ III/ソナタ IV/
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番ト短調 BWV1001? Fuga
ケージ:プリペアド・ピアノのためのソナタとインターリュードより インターリュード I/ ソナタ V/ソナタ VI
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調 BWV1001? Siciliana
ケージ:プリペアド・ピアノのためのソナタとインターリュードより ソナタ XIV/ ソナタ XV
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調 BWV1001? Presto
ケージ:プリペアド・ピアノのためのソナタとインターリュードより ソナタ XVI
ミナ・ガイック(P)
ザカリー・カレッティン(Vn)

録音:2022年6月21-24日
バッハとジョン・ケージを組み合わせて聴くことで、バッハの新たな聴き方を提案するアルバム。バッハをUncage =ケージ(檻)から出すというタイトルが付けられています。バロック舞曲のリズムに乗って厳格精緻に組み上げら れたバッハの音楽と、少ない音数と予測の難しい自由な流れによって瞑想に誘うかのようなジョン・ケージの音 楽による双方向の異化作用が体験できます。

Music & ArtCompany
MA-1014(1CD)
ブランドン・チェ〜ベートーヴェン
ベートーヴェン(編曲:ブランドン・チェ):ロマンス第2番ヘ長調 Op.50
連作歌曲集「遥かなる恋人に」Op.98
ホルン・ソナタ ヘ長調 Op.17
チェロ・ソナタ第3番イ長調 Op.69
ピアノ・ソナタ第8番 Op.13「悲愴」より 第2楽章アンダンテ・カンタービレ
ブランドン・チェ(Sax)、
イリヤ・ラシュコフスキー(P)

録音:2024年1月24日-25日、ソウル・アーツ・センター(ソウル、韓国)
趣味で演奏を楽しむアマチュア奏者や、ジャズ、ポピュラー音楽の分野におけるプロ奏者の数が圧倒的に多い韓国のサクソフォン・シーンにおいて、「クラシック・サクソフォニスト」の名声と重要性を高め続けているブランドン・チェは、フランス最高峰のリヨン国立音楽院、アメリカのシンシナティ大学音楽院で研鑽を積んだ同国のクラシック・シーンにおけるトップ・サクソフォニスト。
2016年のブランドン・チェの韓国帰国と同時に同国内でのクラシック・サクソフォンへの注目度が急激に高まったという事実からも、その存在感、実力の高さを窺い知ることができるでしょう。
フランスのリヨン、アメリカのシンシナティという欧米の名門で常に優秀な成績を収め、シンシナティでは最年少で博士号(D.M.A)取得し、母国で新たな道を切り拓き続けているブランドン・チェが最新作のテーマに定めたのは「楽聖ベートーヴェン」。1人の偉大な作曲家の作品に集中、再解釈するという難易度の高いプロジェクトにおいて、ベートーヴェンの数多くの名曲の中から少数の作品を厳選。
ブランドン・チェが選んだ5作品は、それぞれヴァイオリン、チェロ、ホルン、ピアノ、そして人の声という異なる5つの楽器、奏法のために作曲されているというところも興味深いポイントと言えるでしょう。
ベートーヴェンの音楽が持つ無限の創造性、その音楽的内面である苦悩と葛藤をサクソフォンで表現しているブランドン・チェが自らのプロジェクトのメイン・プログラムに据えたのは新約聖書チェロ・ソナタからの「第3番イ長調 Op.69」。
各楽章の声部を最も活かすことの出来る方法としてアルト、テナー、バリトンの3本のサクソフォンを吹き分けるなど様々なアイディアを次々と繰り出し、他に類を見ないベートーヴェンの「サクソフォン・ソナタ」を創り上げています。
自らが指揮を振るサクソフォン・オーケストラのソリストに日本が誇る巨匠、須川展也氏を迎えるなど、日韓のサクソフォン界の懸け橋としても活躍するブランドン・チェがサクソフォンで奏でるベートーヴェンにどうぞご期待下さい!
Music & ArtCompany
MA-1010(1CD)
ブランドン・チェ〜ラフマニノフ
ラフマニノフ(編曲:ブランドン・チェ):2つの小品 Op.2
チェロ・ソナタ ト短調 Op.19
祈り(クライスラーによるピアノ協奏曲第2番第2楽章からの編)
ヴォカリーズ Op.34-14
エレジーOp.3-1
ブランドン・チェ(Sax)、
イリヤ・ラシュコフスキー(P)

録音:2022年6月4日-5日、統営(トンヨン)コンサートホール(統営、韓国)
韓国のトップ・サクソフォニストでありパイオニア的存在、ブランドン・チェが満を持して取り組んだ「ラフマニノフ」は同国のクラシック・シーンにおいてセンセーションを巻き起こし、クラシック音楽におけるサクソフォンの存在の重要性を改めて示す大きな出来事となりました。
アドルフ・サックスによって開発された後、フランスの作曲家たちをはじめとしてR・シュトラウス、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチ、プッチーニ、バルトーク、ブリテン、ガーシュウィンなどが注目した「サクソフォン」は、アメリカに渡った晩年のラフマニノフが「交響的舞曲」で重要や役割を割り当てるなど予てからその存在に着目していたことが知られています。
フランスで生まれ、アメリカで本格的に花開いた楽器「サクソフォン」、フランス、パリへの亡命後、アメリカで余生を過ごした音楽家「ラフマニノフ」、フランスで音楽家としてのアイデンティティを確立し、アメリカでその音楽の世界をさらに広げたサクソフォニスト「ブランドン・チェ」。さらにブランドン・チェが音楽の道を志す切っ掛けとなったのは、偶然、耳する機会を得たラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」から受けた大きな感銘と衝撃だったと言います。
「フランスとアメリカ」という共通のキーワードを持つ「サクソフォン」、「ラフマニノフ」、「ブランドン・チェ」が出会いを果たしたことは偶然ではなく必然だったということでしょう。
傑作中の傑作「チェロ・ソナタ」や「ヴォカリーズ」を中心としつつ、自身を音楽の道へと導いてくれた「ピアノ協奏曲第2番」への感謝の意を込めてクライスラーが同曲の第2楽章をヴァイオリンとピアノのために編曲した「祈り」のサクソフォン版をプログラムに加えるなど独創性豊かな構成力はここでも抜群です。
音楽家になるという夢を与え、育ててくれたラフマニノフへの感謝と御礼の想いが込められたサクソフォンによる美しきラフマニノフアルバムの登場です。

BRAVO RECORDS
BRAVO-10013(1CD)
税込定価
シャコンヌ&ロマンス
バッハ:シャコンヌ〜無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番より
ベートーヴェン:ロマンス第2番へ長調
ヴィターリ(シャリリエ編):シャコンヌ ト短調*
ショスタコーヴィチ(コンスタンティン・フォルトゥナトフ編):ロマンス (映画「馬あぶ」より)*
木凜々子(Vn)、三又瑛子(P)

録音:2022年1月17〜19日J:COM 浦安音楽ホール
*=「リリコ・カンタービレ」 (BRAVO-10007)より
2022年5月のリリース以来、ベストセラー・アルバムとして高い人気を誇るCD「リリコ・カンタービレ」。その録音セッションと同じ日程で、バッハの「シャ コンヌ」と、ベートーヴェンの「ロマンス第2番 へ長調」がレコーディングされていました。
収録時間の関係で「リリコ・カンタービレ」に入れることができなかったこれら2つの作品に、「リリコ・カンタービレ」からの2曲を加え、4曲入りミニCD として新たにリリースしたします。
名器 ストラディヴァリウス“Lord Borwick" (1702)による清澄な響きと、木凜々子の卓抜なテクニック、豊かな歌心がマッチして、まさに新しい時代の バッハ「シャコンヌ」が登場しました。
レコーディング・エンジニアは、音の名匠・深田晃。あくまでもナチュラルな音響空間の表現と、演奏家の魂に肉迫するような音作りは、録音芸術の粋を堪能 させてくれます。
フルカラー、12ページの解説書は、木凜々子自身による解説が掲載されています、 (Ki)

Fineline
FL-72415(1CD)
バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバとオブリガート・チェンバロのためのソナタ集
1. バビロン川のほとりに BWV653(オルガンとヴィオラ・ダ・ガンバによるイントロイトゥス)/2-4. ヴィオラ・ダ・ガンバとオブリガート・チェンバロによるソナタ第3番ト短調 BWV1029/5. パルティータ第4番ニ長調 BWV828 より サラバンド(チェンバロ独奏による前奏曲)/6-9. ヴィオラ・ダ・ガンバとオブリガート・チェンバロによるソナタ第2番ニ長調 BWV1028/10.ゴルトベルク変奏曲 BWV988よりアリア(ジルバーマン・ピアノ独奏による前奏曲)/11-14. ヴィオラ・ダ・ガンバとオブリガート・チェンバロによる3つのソナタ第1番ト長調 BWV1027/15. 平均律クラヴィーア曲集第2巻より 第16番前奏曲 BWV885-1ト短調(オルガン独奏による前奏曲)/16. フルート・ソナタ イ長調 BWV1032より第2楽章ラルゴ・エ・ドルチェ(ヴィオラ・ダ・ガンバとオルガンによる後奏曲)
アンドレア・デ・カルロ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ルカ・グリエルミ(チェンバロ、オルガン、フォルテピアノ)
※使用楽曲:
・ヴィオラ・ダ・ガンバ:ペレグリーノ・ミケーリ16世紀製(セルジオ・マルチェッロ・グレゴラット・サクロファーノによる2003年コピー)
・チェンバロ:ミヒャエル・ミートケ1708年製(マティアス・グリーヴィッシュによる2000年コピー/tr.5-9)
・フォルテピアノ:ゴットフリート・ジルバーマン1749年製(ケルスティン・シュヴァルツによる2013年コピー/tr.10-14)
・オルガン:ゴットフリート・ジルバーマン1753年製(ヴィルヘルム・リューレによる1998年復元/tr.1-4, 15-16)

録音:2015年6月22日-24日(フランケンシュタイン教会、ドイツ)
アレッサンドロ・ストラデッラの宗教音楽を発掘・録音し続けてきたイタリアのヴィオラ・ダ・ガンバ奏者=指揮者のアンドレア・デ・カルロと、指揮者、作曲家としての活動に加え、歴史的鍵盤楽器のエキスパートとして多彩な活躍を見せるルカ・グリエルミが織り成す大バッハのヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集。
写本ではヴィオラ・ダ・ガンバのための3つのソナタは、本来チェンバロの伴奏になっていますが、彼らはヴィオラ・ダ・ガンバがバッハの手持ちの様々な鍵盤楽器と対話する姿を想像。グリエルミがチェンバロ、オルガン、フォルテピアノを見事に弾き分け、偉大な作曲家が残した作品の新たな可能性を見出しています。
Fineline
FL-72416(1CD)
再発見された忘れられた声〜ユダヤ系オランダ人女性作曲家による室内楽作品集
ヘンリエッテ・ボスマンス(1895-1952):ヴァイオリン・ソナタ
ファニア・チャピロ(1926-1994):チェロ・ソナタ(世界初録音)
ボスマンス:ピアノ三重奏曲
ブルンディバール・アンサンブル〔アレクサンドラ・ライフリナ(Vn)、リュボフ・ウリビシェワ(Vc)、ダニエル・グリムウッド(P)〕

録音:2022年5月14日ー16日、ユーディ・メニューイン音楽学校、メニューイン・ホール(イギリス)
本アルバムでは、ホロコーストの音楽と芸術に特化した英国初の年次フェスティバルとして、2016年1月に開催されたブルンディバール芸術祭のテーマのひとつである「インスピレーションを与える女性たち」に触発され、ホロコーストを生き延びたユダヤ系オランダ人女性作曲家たちをテーマに取り上げています。
アムステルダムの音楽一家に生まれたヘンリエット・ボスマンスは、作曲家、ピアニストとして活躍。ピエール・モントゥー、ウィレム・メンゲルベルクなどと共演し、ロイヤル・コンセルトヘボウOとは1922年から1949年までの間に22のピアノ協奏曲を演奏しています。本アルバムには、若さゆえの情熱、生命力に満ちたヴァイオリン・ソナタと、母親の誕生日に贈った、スペインの情熱、フランスの印象派、中東の響きを感じさせるロマン派的な作風のピアノ三重奏曲の2つの初期の作品を収録。カップリングに選ばれた、インドネシア(旧オランダ領東インド)のジャワ島出身のファニア・チャピロの世界初録音となるチェロ・ソナタは、プロコフィエフの影響が作品全体に散りばめられており、作品の終盤ではジャズの雰囲気を強く醸し出しています。
ブルンディバール芸術祭創設者兼芸術監督を務め、ロイヤル・ノーザン・シンフォニアのメンバーとしても活躍するアレクサンドラ・ライフリナを筆頭としたブルンディバール・アンサンブルの演奏でお楽しみください。イギリスの名プロデューサー、アンドルー・キーナーとコンビを組んでいる敏腕エンジニア、オスカー・トレスによるプロデュース&エンジニアリングによる優秀録音も注目ポイントです!

EM Records
EMRCD-081(1CD)
喜びと情熱〜ラトランド・ボートン:室内楽作品集
ラトランド・ボートン(1878-1960):ヴァイオリン、チェロとピアノのための三重奏曲
ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ニ長調
チェロとピアノのためのソナタ
ヴァイオリン、チェロとピアノのためのケルティック・プレリュード
ヴァイオリンとピアノのためのウィンター・サン
イングリッシュ・ピアノ・トリオ〔ジェーン・フォークナー(Vn)、パール・バンダ(Vc)、ティモシー・レイヴンズクロフト(P)〕

録音:2022年3月23日-25日(イギリス)
※ケルティック・プレリュードを除く全曲世界初録音
近代・現代イギリスの知られざる作品や新作を続々と送り出しているthe English Music Festivalの自主レーベル「EM Records」。本アルバムでは、オペラや合唱曲の作曲者として活躍し、イギリス発の「バイロイト音楽祭」を創造しようとしたことでも知られるラトランド・ボートンの初録音となる室内楽作品を取り上げています。

Alfa Music
AFMCL-109(1CD)
パガニーニ・イン・ジャズ
パガニーニ:ヴァイオリン、ジャズ・トリオとオーケストラのための組曲第1番(カプリス第18番、第14番、第17番、第19番、他)/ヴァイオリン・ジャズ・トリオとオーケストラのための組曲第2番(カプリス第20番、第9番、第13番、他)
ジャズ・トリオとオーケストラのための「スウィンギン'24」(カプリス第24番)
(アレンジ&オーケストレーション:ロベルト・モリネッリ)
ロベルト・モリネッリ((指)編)、
エットーレ・ペッレグリーノ(Vn・ソロ)、アブルッツォSO、トリオ・ノッソ・ブラジル〔ジャンルカ・ペルジケッティ(G)、ステファノ・カンタラーノ(ベース)、ステファノ・ロッシーニ(ドラム、打楽器)〕

録音:2021年3月、イタリア
イタリアのジャズ・レーベル「Alfa Music」のClassicalシリーズが登場! イタリア、アブルッツォ州のSOの指揮者を務めるロベルト・モリネッリが、ニコロ・パガニーニの傑作「24のカプリス」を大胆にアレンジ&オーケストレーションを施した、エキサイティングな「パガニーニ・イン・ジャズ」。イタリアのベテラン・ヴァイオリニスト、エットーレ・ペッレグリーノのソロ・ヴァイオリンにブラジルと南米の音楽を専門とするイタリアのジャズ・トリオ「トリオ・ノッソ・ブラジル」が参加し、ラテン・アメリカのリズムも取り入れた自由な即興演奏が実現。同じカプリスの「クラシック版」と「ジャズ版」を並べるなど興味深い試みも行われ、クラシック、ジャズ、ラテン、更にタンゴへのオマージュなど自由で多彩な魅惑のパガニーニを楽しめます。

Huddersfield Contemporary Records(新規契約)
HCR-28CD(1CDR)
マリー・ベラミー:Behind the transparent surface(スモール・アンサンブルとハリー・パーチが制作した楽器のための)(2020)/Rift(パーカッション、ハープ、コントラバスのための)(2019)/Unfurling(ルポフォンとピアノのための)(2019)/Semblance(バス・フルートのための)(2011)/Dual Impulse(パーカッション独奏のための)(2021) アンサンブル・ムジークファブリーク、ELISIONアンサンブル、クリストファー・レッドゲイト(ルポフォン)、フィリップ・トーマス(P)、リチャード・クレイグ(バス・フルート)、ロス・カレ(パーカッション)

録音:2019年〜2022年
イギリスのハダーズフィールド大学で作曲を教えているマリー・ベラミーはヴィジュアルアートの分野とコラボレーションするなど、幅広い活動で知られる作曲家。彼女の作品は英国内外の音楽祭で演奏され、BBCラジオ3でも放送されています。数々の独創的な楽器を創り出したアメリカの現代音楽家、ハリー・パーチが制作した楽器を編成に取り入れた「Behind the transparent surface」や、ドイツで生まれた珍しいダブル・リード楽器、ルポフォンのために書かれた「Unfurling」など特徴的な作品が並びます。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
Huddersfield Contemporary Records
HCR-29CD(1CDR)
Perfect Offering
カサンドラ・ミラー:Perfect Offering
リサ・イリーン:Weather a Rare Blue
ローレンス・ダン:Suite
レベッカ・サンダース:mumurs
エクスプロア・アンサンブル
リスナーを想像上の風景を探検する旅へと誘う4つの作品集。場所と空間、恍惚と静寂、明るさと暗さ、さらにアンビエンス、儚さ、屈折、沈黙といった様々なものをテーマに4人の作曲家の特徴がよく表されたアルバムに仕上がりました。BBCラジオ3のケイト・モレソンに「イギリスのトップ・ニュー・ミュージック・バンド」と評されたエクスプロア・アンサンブルは、ニコラス・モロスが英国王立音楽カレッジの仲間と共に2012年に設立した室内楽グループ。ロンドンを拠点に新しい作品の紹介、プロモーションを行っており、2021/22シーズンにErnst von Siemens Musikstiftung Ensemble Prizeを受賞しました。

EM Records
EMRCD-075(1CD)
ニュー・ライト
エルガー:ヴァイオリン・ソナタ Op.82、
 愛のあいさつ Op.12、
 夜の歌 Op.15-1、朝の歌 Op.15-2
アイヴァー・ガーニー(1890-1937):ヴァイオリン・ソナタ ニ長調(世界初録音)
ルパート・マーシャル=ラック(Vn)、
ダンカン・ハニーボーン(P)

録音:2021年3月29日-30日
ここ数年着実に録音される機会が増えてきているエルガーの「ヴァイオリン・ソナタ」ですが、このアルバムでは、スケッチや草稿、エルガーが注釈をつけた校正ずり、初版など現存する資料をすべて用いて改訂されたヘンレ版(2019年出版)を用いての録音となっています。そしてエルガーの晩年に作曲されたこのソナタと同時に、初期の作品である「愛のあいさつ」(2014年ヘンレ版)、そして「夜の歌」と「朝の歌」(2021年ヘンレ版)が収録されており、あらゆる角度からエルガーの作品を楽しめるアルバムとなっています。
世界初録音となるアイヴァー・ガーニー(1890-1937)の「ヴァイオリン・ソナタ ニ長調」は、運指や演奏技術に関する指示が細かく明記されており、作曲家の意図が再現された演奏となっています。

SDA48
SDAV-10001(1CD)
税込定価
ヴィオラ・インフィニティ
ロッシーニ(飯田香編):歌劇「ウィリアム・テル」序曲
ジェイコブ(1895-1984):8つのヴィオラのための組曲
ボウエン(1884-1961):4つのヴィオラのためのファンタジー
チャイコフスキー(飯田香編):バレエ音楽「くるみ割り人形」」〜小序曲/行進曲/ロシアの踊り「トレパック」/ 花のワルツ
ハチャトゥリアン(飯田香編):バレエ音楽「ガイーヌ」より 剣の舞
モーツァルト(ロナルド・ディッシンガー編):アヴェ・ヴェルム・コルプス K. 618
SDA48(エスディーエーフォーティーエイト)
【須田祥子(Va)、大島亮(Va)、加藤大輔(Va)、長石篤志(Va)、飯田香(Va)、小中澤基道(Va)、平野幸世(Va)、古屋聡見(Va)、諫山翔一(Va)、高木真悠子(Va)、羽藤尚子(Va)、松本有理(Va)】

録音:2022年10月1日-2日、飛騨・世界生活文化センター
「ヴィオラという楽器の認知度を上げ、聴き手も弾き手も心から楽しめる音楽を」と いうコンセプトで2013年に立ち上げられたヴィオラ演奏集団「SDA48」。 NHK「ららら♪クラシック」のヴィオラ特集、NHK-FM「今日は一日ビオラ三昧」の生 ライブ出演などメディアの露出も多いSDA48。 このアルバム制作のためのクラウドファンディングも成功し、コロナ禍を経て満を持し てのセカンドアルバムです。 選りすぐりの12人のメンバー、総数48本の弦によるヴィオラのみのアンサンブルでお 届けします。 今回のアルバムでは、ヴィオラのために書かれた既存のオリジナル曲、ヨーク・ボウエ ンの「4つのヴィオラのためのファンタジー」、ゴードン・ジェイコブの「8つのヴィオラのため の組曲」に加え、ロッシーニの「ウィリアム・テル」序曲、チャイコフスキー の「くるみ割り 人形」より「小序曲」「行進曲」「トレパック」「花のワルツ」、ハチャトゥリアンの「剣の 舞」、モーツァルトの「アヴェ・ヴェルム・コルプス」というクラシックの名曲をSDA48メン バーの飯田香による編曲で収録。 人間の声に最も近いとされるヴィオラならではの、温かみのある音色、豊かで心地 よい響きをご堪能いただくことができます。 世界的にも珍しい、ヴィオラアンサンブルの稀有な作品をお楽しみください。

TRIART
TTK-0096(1SACD)
B.ACH〜バッハ・フルート編曲集
To Bach/バッハ:無伴奏フルートのためのパルティータ イ短調 BWV1013(ケアステン・マッコール編曲/フルートとハープシコード)/ケアステン・マッコール:Zifix!(2本のフルート、2本のアルト・フルート、ハープシコード)
バッハ:フルート・ソナタ ハ長調 BWV1033(マッコール編曲/フルート、チェロとハープシコード)
マッコール:Ach(フルートとアルト・フルート)
バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番ハ長調 BWV1005(マッコール編曲/2本のフルート、2本のアルト・フルート)
バッハ/パウル・フリック:Et Expecto(リアレンジメント)(フルート、アルト・フルート、バス・フルートの多重録音&エレクトロニクス)
バッハ:フルート・ソナタ イ長調 BWV1032(マッコール編曲/フルート、ヴァイオリン、チェロとハープシコード)
ケアステン・マッコール(Fl)、
オルガ・マティエヴァ(ハープシコード)、
ティエール・トップ(Vn)、
ベネディクト・エンツラー(Vc)、
マリヤ・セモテュク(Fl)、
ジュリー・ムラン(アルト・フルート)、
マリア・クリスティナ・ゴンサレス(アルト・フルート)
ロイヤル・コンセルトヘボウOの首席フルート奏者を長年務める名手、ケアステン・マッコールのソロ・アルバムが、オランダの高音質レーベルTRPTKからリリース!
何年か前に友人からイ長調ソナタ第1楽章の「完成版」(数小節だけ)を入手したことをきっかけに、この作品を自分なりに完成させ、様々な演奏で試し、修正し、破壊し、再構築し、そしてたどり着いたというフルート・ソナタ(BWV1032)は、ポリフォニックな構造をより明確にするために、ヴァイオリン、チェロを加えたトリオ・ソナタ版として編曲。更に、無伴奏フルート・パルティータ(BWV1013)はハープシコード伴奏を加え、ハ長調ソナタ(BWV1033)はフルートとチェロとハープシコードのバージョンに、無伴奏ヴァイオリン・ソナタ(BWV1005)はフルートとアルト・フルート計4本でそのポリフォニーの綾を紡ぎます。間には現代的な自作曲も挟み、極めて興味深いバッハ・フルート・アルバムが完成しました。
ケアステン・マッコール(カーステン・マッコール)はドイツ出身、1997年神戸国際フルート・コンクールで優勝、2000年ARDミュンヘン国際音楽コンクール第3位入賞。ザールブリュッケンRSOの首席フルート奏者をはじめ、ベルリン・フィル、バイエルン放送響、ニューヨーク・フィルで演奏。2005年から、オランダの名門ロイヤル・コンセルトヘボウO(RCO)の首席フルート奏者に就任。室内楽奏者としても世界的に有名で、ニュー・ミュージックのための「アンサンブル・エスト!エスト!!エスト!!!」を共同設立したほか、リノス・アンサンブルやRCOのメンバーで構成されるムジカ・レアーレなどのメンバーとしても活躍しています。
TRIART
TTK-0089(1SACD)
シューベルト:アルペジオーネ・ソナタ D.821
シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第1番Op.105(ディミトリ・フェルシュトマンによるチェロとピアノ版)
ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ ニ短調 Op.40
ディミトリ・フェルシュトマン(Vc)、
ミラ・バスラウスカヤ(P)
60年以上の共演経験を持つ2人の名手が奏でる3つのチェロ・ソナタ。ディミトリ・フェルシュトマンは、モスクワ音楽院ではナターリャ・グートマンに師事し、1967年にはグリンカSQを創設した1945年生まれのロシア人チェリスト。幼少期をソビエト連邦で過ごし、1978年にオランダに移住。妻のミラ・バスラウスカヤと共に国内外の主要な舞台で定期的に演奏会を開いています。情熱的で歌心に満ちたアンサンブルに定評があり、2009年にCobraレーベルからリリースされた『チェロが歌うロシア歌曲』(COBRA0023)は海外メディアに絶賛されました。本作では彼らのお気に入りの作曲家が選ばれており、シューマンのヴァイオリン・ソナタはチェロのフェルシュトマンによってチェロ・ソナタ版に編曲されています。「私たちにとって最も身近な音楽を選びました。これらのロマンティックな楽曲が持つ独特の歌の特徴を強調したいのです。」「歌うことはロシアの音楽教育の基本であり、私たちの解釈の原点はまさにこの技術なのです。」

Virtus Classics
VTS-16(2CD)
税込定価
フランク:ヴァイオリン/ピアノによる作品集
【CD1】
交響曲 ニ短調(エルネスト・アルデルによるヴァイオリンとピアノのための編曲版)
協奏二重奏曲 変ロ長調 Op.14〜ダレーラク作曲「グリスタン」のモチーフによる
ヴァイオリン・ソナタ イ長調
前奏曲,コラールとフーガ ロ短調
前奏曲,アリアと終曲 ホ長調
交響的変奏曲 嬰ヘ短調(グスタヴ・サマズイユによるピアノ・ソロのための編曲版)…世界初録音
前奏曲,フーガと変奏曲 ロ短調 Op.18(ハロルド・バウアーによるピアノ・ソロのための編曲版)
アンダンティーノ・クイエトーゾ Op.6
メランコリー〜自作のソルフェージュ教本からの編曲版
ニコラ・ドートリクール(Vn)
上野 真(P)

録音:2019年5月8〜10日三重県総合文化センター 大ホール、2021年11月24〜26日神奈川県立相模湖交流センター ラックスマンホール
2022年に生誕200周年を迎えたセザール・フランクの作品集。ヴァイオリンとピアノのために書かれた若き日の 作品から晩年の名作までを集め、ピアノ・ソロのための主要作品を含めた全9曲がアルバムに収められています。 中でもエルネスト・アルデルがヴァイオリンとピアノのために編曲した「交響曲」や、グスタヴ・サマズイユがピアノ独奏 用に編曲した「交響的変奏曲」などはとても希少な録音で、その凝縮された響きのミクロコスモス(小宇宙)に 聴く者を誘います。 フランスを代表するヴァイオリニスト、ニコラ・ドートリクールと日本のピアニストの上野真がタッグを組み、真摯な演 奏で『大器晩成』と言われるフランクの魅力を余すことなく描き出しています。

Willowhayne Record
WHR-076(3CD)
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集(全10曲) クリストファー・ホワイト(Vn)
メラニー・ラインハルト(P)

録音:2019年8月-2020年8月 ライム・ツリー・スタジオ、グレート・ボウデン、レスターシャー、UK
ロンドンに生まれ英国王立音楽院とトロントの王立音楽院でヴァイオリンを学び、アメリカとヨーロッパでコ ンサートマスターやソリストとして活躍してきたクリストファー・ホワイト。カナダで出会ったメラニー・ラインハル トと共に、30年以上演奏し続けてきたというベートーヴェンのソナタを全集録音。

Cherche-Midi Records
RCMP-00001(1CD)
税込定価
ルクー:ピアノとヴァイオリンのためのソナタ
ドビュッシー:2つのアラベスク
 喜びの島
フォーレ:夢のあとに
イザイ:子どもの夢
寺本みなみ(P)
寺本みずほ(Vn)

録音:2021年5月21日, 2022年1月9日, 2月18日、 碧南市芸術文化ホール, エメラルド ホール
ピアニスト寺本みなみ、ヴァイオリニスト寺本みずほ、姉妹デュオによる ファーストアルバム。二人の所縁の地でもあるパリが繁栄した19世紀 後半から20世紀初頭「ベル・エポック」をテーマに、ベルギーの夭逝の 作曲家・ルクーの「ピアノとヴァイオリンのためのソナタ」、ドビュッシーのピ アノソロ曲「2つのアラベスク」「喜びの島」、フォーレの名曲「夢のあと に」、イザイの「子どもの夢」を収録。力強くも繊細な演奏スタイルに定 評のある二人の、姉妹ならではの阿吽の呼吸で紡ぐ音の世界が豊か に奥深く描き込まれた一枚となっています。

Cybele
CYBELE-362203S
シモン・ラクス(1901-1983):チェロ作品集
3つの演奏会用小品(1933)/ソナタ(1932)
パッサカリア(ヴォカリーズ)(1946)
対話(1964)/鍛冶屋の娘(1964/2020)
アデ ル・ビッター(Vc)
ホルガー・グロショップ(P)
ミーシャ・メイヤー(Vc)
シモン・ラクス(1901-1983)はワルシャワ出身で、1926年からフランスに永住した作曲家。1941年にユダヤ人であることを理由に強制収容所に送られ ましたが、収容所のオーケストラで指揮をすることで生き延びることができました。このアルバムは彼のチェロとピアノ及び、2台チェロのための作品を収録してい ます。
CYBELEレーベルならではのバイノーラル録音を含む高品質SACDハイブリッド盤。 (Ki)

Resonus
RES-10305(1CD)
NX-B05
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲集 Op. 1
ピアノ三重奏曲 変ホ長調 Op. 1No. 1
ピアノ三重奏曲 ト長調 Op. 1No. 2
ラウティオ・ピアノ三重奏団【ジェーン・ゴードン(Vn)、ヴィクトリア・シモンセン(Vc)、ヤン・ラウティオ(フォルテピアノ)】

録音:2021年6月7-9日
このアルバムに収録された2曲のピアノ三重奏曲は、1793年から1795年頃にベートーヴェンが作曲した作品番 号1に含まれており、彼を庇護していたカール・リヒノフスキー侯爵に献呈されました。作品にはベートーヴェンの師 であるハイドンの影響が色濃く表れており、師譲りの疾走感あふれるリズムは、後にベートーヴェン室内楽作品の 特徴となるエネルギッシュなドラマ展開を、この初期作品においても高める効果を果たしています。 演奏するラウティオ・ピアノ三重奏団はピリオド楽器を用いて18世紀から19世紀作品を中心に演奏するアンサ ンブル。2016年に発表したモーツァルトの三重奏曲が高く評価されて以降、優れたアルバムを世に送り出すとと もに、近年はモダン楽器も操り、現代作曲家作品の初演も数多く行うなど活動の幅を広げています。

FUKINOTO
FUKI-601(2CD)
税込定価
ハイドン:エルデーディ弦楽四重奏曲集Op.76(全6曲)
(1)弦楽四重奏曲 ト長調 op.76-1
(2)弦楽四重奏曲 ニ短調『五度』op.76-2
(3)弦楽四重奏曲 ハ長調『皇帝』op.76-3
(4)弦楽四重奏曲 変ロ長調『日の出』op.76-4
(5)弦楽四重奏曲 ニ長調『ラルゴ』op.76-5
(6)弦楽四重奏曲 変ホ長調 op.76-6
クァルテット・ベルリン=トウキョウ【守屋剛志(Vn)、ディミトリ・パヴロフ(Vn)、松本瑠衣子(Vc)、杉田恵理((1)(3)ヴィオラ)、ケヴィン・トライバー((2)(4)(5)ヴィオラ)、グレゴール・フラーバー((6)ヴィオラ) 】

録音:(1)2016年6月23日、(2)2017年6月24 日、(3)2016年1月20日、(4)2017年
1月28日、(5)2018年2月24日、(6)2018年6 月30日、六花亭ふきのとうホール、札幌(ライヴ録音)
クァルテット・ベルリン=トウキョウは 2011 年の結成以来オルランド国際コンクール 優勝。ベルリンと東京を中心に国際的活躍を続ける秀英。六花亭札幌本店ふきのと うホールのレジデントカルテットを務める傍らラ・フォル・ジュルネへの出演や各国の 音楽祭に頻繁に出演。一昨年から(新型コロナのための中断を挟みながら)ベルリン などドイツ3都市でベートーヴェンの弦楽四重奏曲演奏会を開催した。 彼らのデビューCD に選ばれたのはハイドンの傑作作品 76全曲です。その演奏は 平衡感覚に優れたアンサンブルと清潔感あふれる音色、深く、拘りのある解釈によっ てクァルテット演奏に新しい息吹を与えています。レコード芸術誌 2022年 9月号で特 選盤にも選出された。

MARCO POLO
MAR-8.206006(6CD)
NX-F10

NYCX-10339(6CD)
国内盤仕様
税込定価
ヴィラ=ロボス:弦楽四重奏曲全集
【CD1】…8.223389
弦楽四重奏曲第1番(1915)
弦楽四重奏曲第8番(1944)
弦楽四重奏曲第13番(1951)
【CD2】…8.223390
弦楽四重奏曲第17番(1957)
弦楽四重奏曲第11番(1947)
弦楽四重奏曲第16番(1955)
【CD3】…8.223391
弦楽四重奏曲第4番(1917)
弦楽四重奏曲第14番(1953)
弦楽四重奏曲第6番(1938)
【CD4】…8.223392
弦楽四重奏曲第5番(1931)
弦楽四重奏曲第9番(1945)
弦楽四重奏曲第12番(1950)
【CD5】…8.223393
弦楽四重奏曲第3番(1916)
弦楽四重奏曲第15番(1954)
弦楽四重奏曲第10番(1946)
【CD6】…8.223394
弦楽四重奏曲第2番(1915)
弦楽四重奏曲第7番(1942)
ダニュビウスQ【ユディト・トート(Vn1)、アデール・ミクローシュ(Vn2)、ツェツィリア・ボドライ(Va)、イロナ・リブリ(Vc)】

録音:ハンガリー
【CD1】
1990年10月10-19日
【CD2】
1990年10月15-16日
1991年1月28-30日
1991年2月11-15日
【CD3】
1991年4月18-19日
1991年4月22-25日
1991年5月20-23日
【CD4】
1992年5月18-23日
【CD5】
1992年6月15-19日
1991年7月1-2日
【CD6】
1992年11月12-16日
税抜卸価格:\5,600(掛率70%) 好評の「交響曲全集」と「ピアノ作品全集」に続いて、ついに「弦楽四重奏曲全集」が発売!ヴィラ=ロボスは生涯に17曲もの弦楽四重奏曲を残してお り、腕利きのチェリストであった彼にとって弦楽四重奏を作曲することは、深い喜びを伴うものであったようだ。 ショーロスやブラジル風バッハ、あるいは交響曲と異なり、編成が固定されたこのジャンルにおいても、彼はグリッサンド、フラジオレットに左手ピッツィカートなど 技巧の限りを尽くして「新しいサウンド」を作り出そうとする。たとえば第3番、通称「ポップコーン」の第2楽章を耳にして驚かないものがいるだろうか!本全集 は、音楽愛好家のみならず弦楽奏者にとっても必聴のディスクとなるでしょう。 --日本ヴィラ=ロボス協会会長/指揮者:木許裕介
古典的な様式に則った作品から、大胆にブラジル民謡やタンゴを取り入れたもの、果ては無調に至るまで、自らの内からほとばしる音楽にふさわしい器を求 め続けたヴィラ=ロボス。その創造の軌跡が集約された弦楽四重奏曲全17曲がここにBOX化! ※国内仕様盤には指揮者で日本ヴィラ=ロボス協会会長の木許裕介氏による日本語解説が付属します。

EM Records
EMRCD-076(1CD)
エクスプローリング・スピリット
ピーター・マックスウェル・デイヴィス(1934-2016):無伴奏ヴァイオリン・ソナタ
リチャード・パンチェフ(b.1959):ヨークシャー民謡による幻想曲 Op.102(Vnとチェロのための)、
 序奏とアレグロ第1番 Op.97-1(Vnとチェロのための)、
 序奏とアレグロ第2番 Op.97-2(2本のヴァイオリンのための)
アラン・ギブス(b.1932):ヴァイオリンとチェロのための「エニグマ二重奏曲」
ルパート・マーシャル=ラック(Vn)、
ジョゼフ・スプーナー(Vn、Vc)
近代・現代イギリスの知られざる作品や新作を続々と送り出しているthe English Music Festivalの自主レーベル「EM Records」が贈る、ヴァイオリンとチェロのための作品集。22の変奏曲からなるピーター・マックスウェル・デイヴィスのヴァイオリン・ソナタを皮切りに、現代イギリスの3人の作曲家の音楽を探求します。この録音セッションが始まる前日に亡くなったルパート・マーシャル=ラックの父親に捧げられています。

ANIMAL MUSIC
ANI-105(1CD)
ブラームス(バボラーク、アスラマス編):弦楽五重奏曲第2番 ト長調 Op.111【世界初録音】
グラズノフ:「牧歌」〜ホルンと弦楽四重奏のための
グラズノフ:セレナード第2番
シベリウス(バボラーク編):五重奏曲 ト短調「フィンランドのホルン」(原曲:弦楽三重奏曲)【世界初録音】
ラデク・バボラーク(Hrn)
バボラーク・アンサンブル【ミラン・アル=アシャブ(Vn)、マルティナ・バチョヴァー(Vn)、カレル・ウンテンミュラー(Va)、ハナ・バボラコヴァー(Vc)】

録音:2021年/ソノ・レコーズ、ノウゾフ(チェコ)
ホルン界の鬼才ラデク・バボラーク。コロナ禍においても来日を実現するなど日本でも絶大なる人気を博します。当アルバムでは「フレンチホルンと弦楽四重奏」 の作品をお届け。ブラームスの弦楽五重奏曲第2番をバボラークとアスラマスが編曲したホルン+弦楽四重奏版を中心に瑞々しい抒情と旋律にあふれたグラズノフ の「牧歌」「セレナード第2番」、そしてシベリウスの弦楽三重奏曲をバボラークが編曲・改編した五重奏曲「フィンランドのホルン」です。ロマン派の名作曲家の、 この上なき美しい旋律をバボラーク率いるメンバーが奏でます。 (Ki)

Queen Elisabeth Competition
QEC-2022(4CD)
NX-E07
エリザベート王妃国際音楽コンクール2022〜チェロ部門
■DISC 1
(1)ルトスワフスキ: チェロ協奏曲
(2)イェルク・ヴィトマン(1973-):5Albumblatter (5つのアルバムの綴り)
(3)ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲 第1番変ホ長調 Op. 107
■DISC 2
(1)ハイドン:チェロ協奏曲 第2番ニ長調 Hob. VIIb:2(カデンツァ:ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ)
(2)ハイドン:チェロ協奏曲 第1番ハ長調 Hob. VIIb:1(カデンツァ:ダヴィド・ゲリンガス - ブリテン)

(3)ボッケリーニ:ソナタ ハ短調 G. 2
(4)ボッケリーニ:ソナタ ト長調 G. 15
(5)イザイ:グラーヴェ 〜無伴奏チェロ・ソナタ ハ長調 Op. 28より
■DISC 3
(1)ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ ニ短調 Op. 40
(2)フランク:チェロ・ソナタ イ長調 FWV 8
(3)シューベルト:アルペジョーネ・ソナタ
■DISC 4
(1)リゲティ:無伴奏チェロ・ソナタ
(2)ブリテン:チェロ・ソナタ ハ長調 Op. 65
(3)シュニトケ:チェロ・ソナタ 第1番Op.
129
(4)ダーン・ヤンセンス(1983-):Wie aus der Ferne (遠くから聞こえるよ
うに)
(5)ヒンデミット:幻想小品 Op. 8-2
(6)シューマン:幻想小曲集 Op. 73
■DISC 1
(1)チェ・ハヨン(Vc)(韓国) 第1位
(2)マルセル・ヨハネス・キッツ(エストニア) 第3位
(3)チェン・イバイ(Vc)(中国) 第2位
ブリュッセル・フィルハーモニック ステファヌ・ドゥネーヴ(指)
■DISC 2
(1)マルセル・ヨハネス・キッツ(Vc)
(2)ブライアン・チェン(カナダ) 第6位
ワロニー王立室内O
ヴァハン・マルディロシアン(指)
(3)オレクシー・シャドリン(Vc)(ウクライナ) 第4位
セバスチャン・コンベルティ(通奏低音Vc)
(4)ムン・テグク(Vc)(韓国) 入賞
カレル・ステイラーツ(通奏低音Vc)
(5)ユン・ソル(Vc)(韓国) 入賞
■DISC 3
(1)ペタル・ペイチッチ(Vc)(セルビア) 第5位
タチアーナ・チェルニチカ(P)
(2)ステファニー・ファン(Vc)(ベルギー) 入賞
ダーナ・プロトポペスク(P)
(3)エレミアス・フリードル(Vc)(オーストリア) 入賞
ビクトル・サンティアゴ・アスンシオン(P)
■DISC 4
(1)チェン・イバイ(Vc)
(2)チェ・ハヨン
タチアーナ・チェルニチカ(P)
(3)オレクシー・シャドリン(Vc)
ダーナ・プロトポペスク(P)
(4)ムン・テグク(Vc)
ノレーン・ポレーラ(P)
(5)チョン・ウチャン(Vc)(韓国) 入賞
(6)サムエル・ニーダーハウゼル(Vc)(スイス) 入賞
ホセ・ガリャルド(P)

録音:2022年5月9-21日 フラジェ、ブリュッセル
2022年5月30日-6月4日 ファイン・アーツ・センター、ブリュッセル
世界3大コンクールの1つとされ、ファイナリストは本選前の1週間隔離生活を送るなど、過酷な内容で知られる「エリザベート王妃国際音楽 コンクール」。ピアノ、ヴァイオリン、チェロ、声楽と年によって内容が変わりますが、2022年はチェロ部門が開催されました。この優勝者チェ・ハ ヨンを始め、ファイナリスト全12人の演奏を収めた4枚組が登場。若きコンテスタントたちの熱演が生々しく記録されています。

Sono Luminus
DSL-92254(1CD)
NX-B05
ルペルト・チャピ(1851-1909):弦楽四重奏曲第3番・第4番
弦楽四重奏曲第3番ニ長調
弦楽四重奏曲第4番ロ短調
ラテンアメリカQ

録音:2014年1月14-16日
スペインの作曲家チャピは主にサルスエラ(スペイン語によるスペイン風オペラ)作曲家として活躍しましたが、その長 いとは言えない生涯の晩年に弦楽四重奏曲を4曲作曲しています。第3番はニ長調を採りながら短調に傾斜した 激しく悲劇的な雰囲気の濃い作品。緩徐楽章を持たない第4番はロ短調ながら軽妙さや躍動感のある作品で す。 演奏する「ラテン・アメリカSQ」はその名の通り、ヴィラ=ロボスやチャベスなどの南米の音楽と、その基に なったスペインの音楽を得意とするアンサンブルです。メキシコ人の3兄弟を中心として1982年に結成、以降独自 のレパートリーを開拓、幾度もグラミー賞にノミネートされるほどの実力を持っています。
Sono Luminus
DSL-92255(1CD)
NX-B05
チェロとギターのための作品集
ドビュッシー:アラベスク 第1番 ホ長調
マリアーン・ブドシュ(1968-):A New York Minute…世界初録音
シューベルト:糸を紡ぐグレートヒェン Op. 2, D. 118
フローレンス・ベアトリス・プライス(1887-1953):寂れた庭園
ビヨンセ(1981-):プレイ・ユー・キャッチ・ミー
ロバート・ビーザー(1954-):「山の歌」より(Vcとギター編)
ボッケリーニ:チェロ・ソナタ第6番 イ長調 G. 4
ジョン・レノン/ ポール・マッカートニー
ブラックバード
エリナー・リグビー
ポール・ブラントリー(1961-):エリゼの娘たち…世界初録音
C&J. グリーンウッド/E. オブライエン/P. J.セルウェリ/T. ヨーク:デイドリーミング
メシアン:世の終わりのための四重奏曲- 第5楽章 イエスの永遠性への賛歌
ボイド・ミーツ・ガール【ルペルト・ボイド(G)、ローラ・メトカーフ(Vc)】

録音:2021年4月19-22日
Boy meets Girl ボーイ・ミーツ・ガールにギタリストの名前(Boyd)を引っかけたデュオ、ボイド・ミーツ・ガール。二 人は結婚して一緒に暮らしており、スタジオも近くにあったことからパンデミックの間も新曲のリサーチ、アレンジ、リハー サルそして録音を続けることが出来ました。そうした中で生まれたのがこのアルバム。ドビュッシーの穏やかな美しさ、 ボッケリーニの楽しい躍動感といったクラシック作品のみならず、アパラチア地方に伝わったスコットランドやアイルランド 民謡の哀調を帯びた世界(トラック6-9)、更には二人が大ファンだというビートルズ(同12&13)、ビヨンセ(同 5)、レディオヘッド(同15)の曲も収めています。

VIRTUS CLASSICS
VTS-18(1CD)
税込定価
モダン・タイムズの妙巧
ジークフリート・カルク=エーレルト:ソナタ・アパッショナータ 嬰ヘ短調 作品140
ヒンデミット:8つの小品
ドホナーニ:パッサカリア 作品48-2
ヒンデミット:カノン風ソナチネ 作品31-3*
ジークフリート・カルク=エーレルト:30のカプリス 作品107
バッハ(瀬尾和紀編):チャッコーナ(無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2番ニ短調WV 1004より)
瀬尾和紀(Fl)
パトリック・ガロワ(第2Fl)*

録音:2006年〜2010年、フィンランド、ユヴァスキュラ近郊
近年、ピアノ演奏やプロデューサーとして多彩な活動をする瀬尾和紀が、本来の 楽器であるフルート、それも無伴奏作品でその真価を問う1枚が登場。 選ばれた作品はカルク=エーレルトの「30のカプリス」を中心に、ドホナーニ、ヒンデ ミットの近代作曲家の小品と、瀬尾自身がアレンジしたバッハの無伴奏ヴァイ オリンのためのパルティータ第2番より「チャッコーナ」というもので、2本のフルートで 演奏されるヒンデミットの「カノン風ソナチネ」には、彼の師であるパトリック・ガロワが 参加。なんとも贅沢で聴きごたえのある1枚に仕上がっています。 カルク=エーレルトはドイツ後期ロマン派のオルガニスト兼作曲家。木管楽器のた めの作品も数多く、なかでも第一次世界大戦中、軍楽隊でライプツィヒ・ゲヴァント ハウスのフルーティスト、カール・バルトゥザット(Carl Bartu?at)と親交を持ったこと でフルートのための重要な作品を残しました。この「30のカプリス」は副題に"グラドゥ ス・アド・パルナッスム=パルナッソス山への階梯"と付けられており、芸術や学問の 聖地とされるパルナッソス山へ段階を踏んで登っていくように、高度な技術を磨いて いくための練習曲との意味合いを持つ曲集。フルートを愛する人ならば、ぜひ聴い ていただきたい重要な作品です。 最後に置かれたバッハのチャコーナでの緊張感に満ちた音楽も聴きどころ。

Stunt Records
STUCD-22032S(2CD)
完全数量限定盤
クラシック
I Think of You(原曲:ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番)
The Lamp is Low(原曲:ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」)
If You Are but a Dream(原曲:A・ルビンシテインのロマンス)
Theme from Swan Lake(原曲:チャイコフスキーの「白鳥の湖」)
My Reverie(原曲:ドビュッシーの「夢想」)
Yours is My Heart Alone(原曲:レハールのオペレッタ「微笑みの国」からのアリア)
Moon Love(原曲:チャイコフスキーの交響曲第5番)
Humoresque(原曲:ドヴォルザークの「ユーモレスク」)
Skymning(原曲:ショパンの「別れの曲」(練習曲 Op.10-3)
スコット・ハミルトン(ts)、ヤン・ラングレン(p)、ハンス・バッケンルート(b)、クリスチャン・レト(ds)

録音:2021年11月、ニレント・スタジオ(スウェーデン)

※ Stuntの最新コンピレーション盤(SU 9104-2)が封入された限定盤!
※コンピレーション盤がなくなり次第、通常盤での取り扱いとなります。
時代を超えたサウンド、非の打ち所の無いセンス、完璧な意思決定によりジャズ界の王道を歩み続けるアメリカの巨匠テナー、スコット・ハミルトンのStunt Records第6作目となる新録音!
「CLASSICS」と題された本作は、クラシック音楽の有名なテーマをジャズ・クァルテットに再構築した、創造的で愉悦のプログラム。ラフマニノフ、ラヴェル、ルビンシテイン、チャイコフスキー、ドビュッシー、レハール、ドヴォルザーク、ショパンなどの様々な名旋律を芳醇なジャズに昇華。軽やかでムーディーなスウィングを響かせてくれる強力リズム・セクションは、Stuntにおけるスコット・ハミルトンの前作、「デニッシュ・バラード&モア」(OSTUCD18102)でも素晴らしい共演を果たしてきた、ヤン・ラングレン(ヤン・ルンドグレーン)(p)、ハンス・バッケンルート(b)、クリスチャン・レト(ds)の北欧強力トリオです。スコット・ハミルトンの重厚濃密なテナーで編み上げる素敵なクラシカル・ナンバーにご期待ください!

The Lost Recordings
(Fondamenta)
TLR-2203040(2CD)
未発表ベルリン・スタジオ・レコーディング
1. バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 BWV1004
2. フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調 FWV8
3. ラヴェル:ツィガーヌ
4. ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番 ヘ長調「春」
5. ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第7番 ハ短調 Op.30-2
6. バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番 ホ長調 BWV1006より 前奏曲
ヘンリク・シェリング(Vn)、
ギュンター・ルートヴィヒ(P、2,4)
マリヌス・フリプセ(P、3,5)

録音:1963年4月19日-20日(1,3)、1962年4月27日-29日(2)、1962年4月27日(4)、1963年4月19日(5)、ベルリン=ブランデンブルク放送第3ホール〔モノラル〕/1982年2月8日(ライブ)(6)、ベルリン=ブランデンブルク放送グラント・ホール〔ステレオ〕
フランスのレーベル "Fondamenta" が貴重音源を高音質に復刻するシリーズ「The Lost Recordings」が、レーベル名も「The Lost Recordings」へと変えて始動。今回は20世紀を代表するヴァイオリニスト、ヘンリク・シェリングの未発表ベルリン・スタジオ・レコーディングです。「The Lost Recordings」シリーズお馴染みの「Phoenix Mastering」(※)によって丁寧にリマスタリングされたその音源は、モノラルながら(6のみステレオ)鮮やかにシェリングの演奏を伝えてくれます。
ヘンリク・シェリングの代名詞ともいえるバッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」を全曲録音した1955年盤と1967年盤のちょうど間の時期にあたる1962年から1963年の貴重な未発表音源をCD2枚にたっぷりと収録しました。この時期のシェリングはまさに全盛期といえる頃で、神々しいまでの美しさを携えたバッハ、ロマンティシズムと気品に溢れたフランク、端正でありながらも歌心も忘れないバランス感覚が研ぎ澄まされたベートーヴェン。どの曲をとっても20世紀の巨匠シェリングの妙技が味わえる、すべてのクラシック・ファンにおすすめの内容となっています。モノラルながらもそれを感じさせない迫力の演奏は圧巻です。
※「Phoenix Mastering(フェニックス・マスタリング)」とは、フランスのオーディオ・メーカー "Devialet(ドゥヴィアレ)"のテクノロジーを駆使して開発した、アナログ録音の正確な復刻を可能にする独自の復元プロセスです。

Cypres
CYP-8615(1CD)
ルドゥ、シャリーノ、アッツァン、ハリック作品集
クロード・ルドゥ(1960-):官能的に、衝撃的に (2018)-ヴァイオリン、チェロ、フルート、クラリネット(バス・クラリネット持ち替え)、ピアノのための
シャリーノ(1947-):5声のアリオーソ(2018、2019改訂)-ヴァイオリン、チェロ、フルート、クラリネット(バス・クラリネット持ち替え)、ピアノのための
マウリツィオ・アッツァン(1987-):他なる空間 (2017)-ヴァイオリン、チェロ、ピッコロ、バス・クラリネットとピアノのための
エリス・ハリック(1986-):木になるために (2016)-ヴァイオリン、チェロ、バス・フルート(フルート持ち替え)、バス・クラリネットとピアノのための
アンサンブル・フラクタルズ【マリオン・ボルジェル(Vn)、ディエゴ・コウチーニョ(Vc)、レナータ・カンバロヴァ(Fl)、バンジャマン・マネロル(Cl)、ジアン・ポンチ(P)】

録音:2020年11月6-8日
フラジェ(スタジオ1)、ブリュッセル、ベルギー
フランス、ブラジル、そしてウズベキスタンにルーツを持つメンバーが2012年に結成し、同時代音楽の演奏で実績を築いてきたアンサンブル・フ ラクタルズ。そのレパートリーの中から重要な3作品を初めてのCDのために選びました。アジアや日本に造詣の深いベルギーのクロード・ル ドゥ、シシリア島出身のサルヴァトーレ・シャリーノといった大御所のほか、イタリアのマウリツィオ・アッツァン、エストニアのエリス・ハリックといった若 い世代の音楽まで、切れ味鋭い感性と緊密なアンサンブルで聴かせます。

Stunt Records
STUCD-21122(1CD)
ヤコプ・アートヴェズン/メタモルフォーシス
1. アラビアの踊り(チャイコフスキーの「くるみ割り人形」から)
2. バルコニーのバラード(プロコフィエフの「ロメオとジュリエット」から)
3. 金魚(ドビュッシーの「映像」から)
4. 前奏曲(ラヴェルの「クープランの墓」から)
5. メヌエット(ラヴェルの「クープランの墓」から)
6. フォルラーヌ(ラヴェルの「クープランの墓」から)
7. フランシスのテーマ(プーランクの「六重奏曲」から「アレグロ・ヴィヴァーチェ」)
8. グラドゥス博士(ドビュッシーの「子供の領分」から)
ヤコプ・アートヴェズ(G)、
マクス・アートヴェズ(Ob/except #3)、
ベン・ベシアコウ(P/#2, 3)、
フェリクス・モーセホルム(ベース/except #4)、
コルネリア・ニルソン(ドラム/except #3)、
エリエル・ラソ(パーカッション/#3)、
キアスティーネ・スナイダー(Vn/except #3, 4)、
スティーネ・ハスビアク・ブラント(Va/except #3, 4)、
ヨエル・ラークソ(Vc/except #3, 4)

録音:2021年3月27日-28日、ザ・ヴィレッジ・スタジオ(コペンハーゲン)
ヨーロッパとニューヨークを主な舞台に活動、今日のジャズ・シーンのもっとも偉大なプレーヤーのひとりといわれる若いギタリスト、ヤコプ・アートヴェズと、デンマーク国立SOの首席オーボエ奏者を経て、王立デンマーク音楽アカデミーで教えながらソリストと室内楽奏者として活動するマクス・アートヴェズ(1965-)のコラボレーション。「ジャズとクラシカル音楽という2つのジャンルには、はっきりとした違いがありながら、ハーモニー、そして、声の調子によって示すものを変えることができるという部分で重なっています。それは、両方のジャンルの聴き手と音楽家にとって新しい発見のチャンスでもあります」(マクス・アートヴェズ)。
チャイコフスキーのバレエ「くるみ割り人形」の「アラビアの踊り」、プロコフィエフの「ロメオとジュリエット」のバルコニーの場面の音楽による「バルコニーのバラード」、ドビュッシーの「金魚」と「グラドゥス博士」、ラヴェルのピアノ曲「クープランの墓」からオーボエとギターのデュエットで演奏する「前奏曲」と、「メヌエット」と「フォルラーヌ」、プーランクが木管楽器とピアノのために書いた「六重奏曲」の楽章による「フランシスのテーマ」。
1990年のベン・ウェブスター賞に選ばれたピアニストのベン・ベシアコウや2011年のデンマーク・ジャズ賞を受けたキューバ出身のエリエル・ラソをはじめとする実績のあるプレーヤーが共演するトラック、弦楽三重奏が加わるトラックと、変化をつけながら「オリジナルの素材を新たな想像の目でみつめた、愛と情熱の」『Metamorphosis』(変容)です。

SOOND
SND-22020(1CD)
NX-B09
フィリップ・グラス(1937-):弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲 第9番「リア王」 (2021)
弦楽四重奏曲 第8番(2018)
タナSQ

録音:2021年
2010年に結成され、古典のレパートリーに新しい風を吹き込むほか、同時代音楽の演奏を積極的に展開しているタナSQ。今 回のアルバムでは、フィリップ・グラスが2019年にブロードウェイのために書いた「リア王」の音楽を元に再構成した、弦楽四重奏曲第9番を世 界初録音しています。またシューベルトの影響も受けたという弦楽四重奏曲第8番も収録。古典への傾倒を強くした、新たなグラスの側面を 聴くことが出来ます。タナSQは既に第1番から第7番も録音しているため、今作で現時点のグラスの弦楽四重奏曲全てを録音 していることになります。

Khaggavisana
KHAGGA-003(1CD)
税込定価
孤独の中の神の祝福
リスト:忘れられたワルツ第1番 S.215/R.37
巡礼の年 第3年 エステ荘の噴水 
詩的で宗教的な調べ S173/R14 - No. 3 孤独の中の神の祝福
パガニーニ大練習曲 S141/R3b - No. 3 嬰ト短調 「ラ・カンパネッラ(鐘)」
スペイン狂詩曲
尾関友徳(P)

録音:2021年8月11日、12日 津幡町文化会館シグナス
1853年出版の「詩的で宗教的な調べ」第3番と、祈りの鐘として全ての人々 に捧げる「ラ・カンパネッラ(鐘)」をはじめF.Lisztの作品5作を収録したアルバ ム。 未知の感染症による厄災から、立ち上がろうとする人達へ届ける音楽を。すべ ての自分と向き合う人々へ祝福を。いつも希望を忘れぬように。 表題の『孤独の中の神の祝福』を中心として、穏やかな祈りを捧げる一枚。

PERCUSSIONS DE STRASBOURG
PDS-121
(1CD+BOOK)
NX-D11
クセナキス:プレイアデス、ペルセファサ ストラスブール・パーカッション・グループ

録音:2021年7月17、20日 オトピエール劇場、ストラスブール、フランス
1962年の結成からメンバー・チェンジを繰り返しながら第一線で活躍し、2022年に60周年を迎えるストラスブール・パーカッション・グループ の記念アルバムは、クセナキスが6人の打楽器奏者のために書き、同グループが初演した名作2曲を集めたもの。いずれも彼らによるアルバム とパフォーマンスがこれまでも高い評価を得ている作品の、最新録音となります。1979年、ミュルーズのフランス国立ラン歌劇場にて、同劇場 のバレエ団と共に初演された「プレイアデス」は、6人の奏者がマリンバやヴィブラフォンなどの鍵盤楽器、太鼓類、金属によるSIXXEN(ジクセ ン)という名の創作楽器という3つの楽器群を操り、楽器群ごとの3つのパートと全ての楽器類が登場する「総合」の計4つのパートで構成さ れ、その演奏順は奏者たちに委ねられています。奏者を取り囲むように聴衆を配することを一つの理想としており、濃密かつ高速なアンサンブ ルと渦巻くようなサウンドが大きな魅力です。1969年にイランのシラーズ-ペルセポリス芸術祭で初演された「ペルセファサ」は、「プレイアデス」 とは逆に6人の奏者が聴衆を取り囲むような配置を求めており、様々な素材を用いた楽器の音が立体的に響く様や、めまぐるしいフレーズの 中で方々へ移動するアクセントなどが、聴く者を虜にします。このアルバムでは、これら作品の特性を体験するためヘッドフォンでの鑑賞を推 奨とのこと。約70ページに及ぶブックレット(仏語・英語/白黒)には解説のほか、初演時や再演時の歴代メンバーや作曲者の貴重な写真が 満載です。

ANIMAL MUSIC
ANI-101(2CD)
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集
チェロ・ソナタ第1番ヘ長調 Op.5-1
チェロ・ソナタ第2番ト短調 Op.5-2
チェロ・ソナタ第3番イ長調 Op.69
チェロ・ソナタ第4番ハ長調 Op.102-1
チェロ・ソナタ第5番ニ長調 Op.102-2
イジー・バールタ(Vc/Dietmar Rexhausen 2012)
テレジエ・フィアロヴァー(P/Steinway & Sons C227)

録音:2021年1月-4月/アトリウム・ナ・ジシコヴェ(プラハ)
チェコを代表するチェリスト、イジー・バールタ(イルジー・バールタ)が2020年に気鋭のピアニスト、テレジエ・フィアロヴァーと真正面から取り組んだベートー ヴェンのチェロ・ソナタ全曲演奏。ベートーヴェンの生誕250周年にあわせ、彼らもまた多くの演奏会を予定していました。しかし新型コロナウィルス感染拡大によ りその予定は一時すべてキャンセルに。しかしコンサート活動が一切できなかったその時でも彼らの情熱は冷めることなく、寧ろベートーヴェンの世界に没入し、音 楽的な対話はもちろんのことディスカッションも重ねながら二人にしか表現できない音楽を作り上げてきました。演奏会の多くはキャンセルとなりましたがライヴ配 信を通じ演奏を披露し話題を呼びました。
そして、2021年。彼らのひとつの結論ともいうべき演奏をセッション収録にて丁寧に録音したのが当盤。ベートーヴェンの3期にわたる全5曲は作曲された時 代それぞれの趣を表した傑作。全体を通じ軽やかな演奏が特徴といえますが、何よりも喜びに満ちた二人の演奏は感動せずにはいられません。ここに当全集の新 たな名盤が加わります! (Ki)


PRAGA DIGITALS
PRD-250421(30CD)

完全限定発売
プラハ・レーベルの30年
■Disc1
ヤナーチェク
(1)弦楽四重奏曲第1番「クロイツェル・ソナタ」
(2)ヴァイオリン・ソナタ(1912/21)
(3)弦楽四重奏曲第2番「ないしょの手紙」 
■Disc2
ドヴォルザーク
(1)弦楽四重奏曲第14番変イ長調Op.105
(2)弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」
■Disc3
シュールホフ
(1)弦楽四重奏のための5つの小品(1925)
(2)ピッコロ、ヴィオラ、コントラバスのための小協奏曲(1925)
(3)ヴァイオリンとチェロの二重奏曲(1925)
(4)弦楽六重奏曲(1920-4)
■Disc4
(1)スメタナ:弦楽四重奏曲第1番ホ短調「わが生涯より」
(2)シベリウス:弦楽四重奏曲ニ短調「親愛なる声」 
(3)同:アンダンテ・フェスティヴォ
■Disc5
(1)スメタナ:ピアノ三重奏曲ト短調Op.15
(2)スーク:ピアノ三重奏曲ハ短調Op.2
(3)同:エレジーOp.23
(4)フィシェル:ピアノ三重奏曲(1978)
■Disc6
マルティヌー
(1)ピアノ四重奏曲H.287
(2)ピアノ五重奏曲第1番H.229
(3)同第2番H.298
■Disc7
(1)ドビュッシー:弦楽四重奏曲ト短調
(2)ラヴェル:弦楽四重奏曲ヘ長調
(3)バルトーク:弦楽四重奏曲第4番Sz.91
■Disc8
ショスタコーヴィチ
(1)弦楽四重奏曲第8番ハ短調Op.110
(2)同第7番嬰ヘ短調Op.108
(3)ピアノ五重奏曲ト短調Op.57
■Disc9
シェーンベルク
(1)弦楽四重奏曲第4番Op.37
(2)弦楽六重奏曲「浄夜」Op.4
■Disc10
シューベルト
(1)弦楽四重奏曲第13番「ロザムンデ」
(2)同第14番〈死と乙女〉
■Disc11
ベートーヴェン
(1)弦楽四重奏曲第13番変ロ長調Op.130(大フーガ付き)
(2)弦楽四重奏曲第13番の別フィナーレ
■Disc12
(1)モーツァルト:ケーゲルシュタット三重奏曲K.498
(2)同:クラリネット五重奏曲イ長調K.581
(3)ウェーバー:クラリネット五重奏曲変ロ長調Op.34
■Disc13
ハイドン
(1)弦楽四重奏曲第78番変ロ長調「日の出」Op.76の4
(2)弦楽四重奏曲第79番ニ長調「ラルゴ」Op.76の5
(3)弦楽四重奏曲第80番変ホ長調Op.76の6
■Disc14
ブラームス
(1)弦楽四重奏曲第1番ハ短調Op.51の1
(2)クラリネット五重奏曲 ロ短調Op.115
■Disc15
メンデルスゾーン
(1)弦楽四重奏曲ホ短調Op.44の2
(2)カプリッチォ ホ短調Op.81の3
(3)弦楽四重奏曲ヘ短調Op.80
■Disc16
(1)バルトーク:弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽
(2)オネゲル:交響曲第3番「典礼風」
(3)ストラヴィンスキー:バレエ音楽「アゴン」
■Disc17
プロコフィエフ
(1)交響曲第5番変ロ長調Op.100
(2)交響曲第6番変ホ短調Op.111
■Disc18
チャイコフスキー
(1)ピアノ協奏曲第1番変ロ短調Op.23
(2)交響曲第6番ロ短調Op.74
■Disc19
(1)ショスタコーヴィチ:交響曲第13番変ロ短調「バビ・ヤール」
(2)プロコフィエフ:十月革命20周年のためのカンタータ Op.74(抜粋)
■Disc20
ショスタコーヴィチ
(1)交響曲第9番変ホ長調Op.70
(2)ピアノ三重奏曲第2番ホ短調Op.67
(3)弦楽四重奏曲第3番ヘ長調Op.73
■Disc21
バルトーク
(1)2つの肖像Op.5/(2)舞踊組曲
(3)ピアノ協奏曲第2番Sz95
(4)弦楽のためのディヴェルティメントSz113
■Disc22
バルトーク
(1)弦楽四重奏曲第1番Sz.40
(2)弦楽四重奏曲第3番Sz.85
(3)弦楽四重奏曲第5番Sz.102
■Disc23
ヤナーチェク
(1)「死の家から」〜前奏曲
(2)カンタータ「アマールス」
(3)「利口な女狐の物語」組曲(ターリヒ&スメターチェク編)
(4)「死の家から」組曲
■Disc24
(1)ムソルグスキー(マルケヴィチ編):農民の子守歌/おなかの白いおしゃべり鳥/夜/小さな星よ、おまえはどこに?/悪童/ドニエプル川にて
(2)同(ラヴェル編):展覧会の絵
(3)ストラヴィンスキー:詩篇交響曲
■Disc25
ドビュッシー
(1)牧神の午後への前奏曲/(2)映像
(3)バレエ音楽「おもちゃ箱」
■Disc26
マーラー
(1)子供の不思議な角笛(全13曲)
(2)5つのリュッケルトの歌
■Disc27
R・シュトラウス
(1)ドン・ファン/(2)死と変容Op.24
(3)ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら
(4)4つの最後の歌 
■Disc28
ベートーヴェン
(1)三重協奏曲Op.56 
(2)ヴァイオリン協奏曲
■Disc29
ベートーヴェン
(1)ピアノ・ソナタ第23番「熱情」
(2)同第17番ニ短調Op.31の2「テンペスト」
(3)同第18番変ホ長調Op.31の3
■Disc30
(1)ショパン:ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調Op.35「葬送」
(2)同:バラード第1番ト短調Op.23
(3)同:ワルツ第17番変ホ長調
(4)同:幻想曲ヘ短調Op.49
(5)ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第4番
■Disc1
プラジャークQ(1)(3)、ヴァーツラフ・レメシュ(Vn)、萱原祐子(P)(2)
録音:1997年5-6月/プラハ
■Disc2
プラジャークQ
録音:1998年1月11-15日(2)、1999年4月24-25日(1)/プラハ
■Disc3
プラジャークQ、コチアンQ、
イジー・フデツ(Cb)、ヴァーツラフ・クント(Fl)
録音:2003年7月5日、12月3日、2004年1月4日/プラハ
■Disc4
コチアンQ
録音:2009年4月3-4日、17-18日/プラハ
■Disc5
プラハ・グァルネリ・トリオ
録音:2004年6月18、20日、9月10日/プラハ
■Disc6
イヴァン・クラーンスキー(P)、コチアンQ
録音:2007年3月31日(1)、2008年3月19-20日(2)、10月12、17日(3)/プラハ
■Disc7
パールカーニQ
録音:2003年12月/ドープヘジンデ教会(オランダ)(1)(2)、2008年6月3日/プラハ(3)
■Disc8
プラジャークQ、パヴェル・フーラ(Vn)(2)、
エフゲニー・コロリオフ(P)(3)
録音:2010年1月17日、4月2日/プラハ(1)(2)、2009年11月12日/グルノーブル(3)
■Disc9
プラジャークQ、ヴラディミル・ブカチ(Va)、ぺトル・プラウセ(Vc)
録音:2006年4月27-29日、2007年1月9-10日/プラハ
■Disc10
プラジャークQ
録音:1995年6月/プラハ
■Disc11
プラジャークQ
録音:2003年11月25-26日、12月8-11日/プラハ
■Disc12
パスカル・モラゲス(Cl)、プラジャークQ、ヴラディミル・メンデルスゾーン(Va)(1)、
フランク・ブラレイ(P)(1)
録音:2003年2月17日(1)、2002年1月13日(2)/マルセイユ、2001年1月15-16日/パリ(3)
■Disc13
プラジャークQ
録音:1998年5月30-31日、7月3-4日/プラハ
■Disc14
パスカル・モラゲス(Cl)、プラジャークQ
録音:2005年7月1-2日、9月22-23日/プラハ
■Disc15
ツェムリンスキーQ
録音:2009年9月2日、12月15日/プラハ
■Disc16
エフゲニー・ムラヴィンスキー(指)レニングラードPO
録音:1967年5月24日/プラハ(1)、1965年2月28日/モスクワ(2)、1968年10月30日/モスクワ(3)(すべてライヴ)
■Disc17
エフゲニー・ムラヴィンスキー(指)レニングラードPO
録音:1973年6月29日/レニングラード(1)、1967年5月25日/プラハ(2)(すべてライヴ)
■Disc18
スヴャトスラフ・リヒテル(P)(1) 、エフゲニー・ムラヴィンスキー(指)レニングラードPO
録音:1959年7月24日/レニングラード(スタジオ)(1)、1956年6月/ウィーン(2)
■Disc19
ヴィタリー・グロマツキー(Bs)(1)、キリル・コンドラシン(指)モスクワPO、ロシア共和国cho、
ユルロフ国立cho(現:ユルロフ記念国立アカデミーcho)
録音:1962年12月20日/モスクワ(ライヴ)(1)、1966年5月5日/モスクワ(2)
■Disc20
ズデニェク・コシュラー(指)チェコPO(1)、オイストラフ・トリオ(2)、スメタナQ(3)
録音:1967年5月26日(1)、1961年5月26日(2)、1961年1月20日(3)/プラハ(すべてライヴ)
■Disc21
ルドルフ・シュルツ(Vn)(1)(4)、ゲザ・アンダ(P)(3)、フェレンツ・フリッチャイ(指)RIASSO
録音:1951年9月11日(1)、1953年6月10日(2)、9月9日(3)、1952年2月10日(4)/ベルリン
■Disc22
ヴェーグQ
録音:1954年9-10月/ロンドン
■Disc23
ヴァーツラフ・ノイマン(1)‐(3)、
フランティシェク・イーレク(4)(指)チェコPO、ヴェラ・ソウクポヴァー(S)、ヴィレム・プシビル(T)、プラハPOcho
録音:1974年3月28日(1)(2)、1988年3月3日(3)、1979年4月12日(4)/プラハ(すべてライヴ)
■Disc24
イーゴリ・マルケヴィチ(指)ベルリンPO(2)、ロシア国立SO(1)(3)、ガリーナ・ヴィシネフスカヤ(S)(1)、ロシア国立アカデミーcho(3)
録音:1962年6月/モスクワ(1)(3)、1953年2月21-25日/ベルリン(2)
■Disc25
マニュエル・ロザンタール(指)パリ・オペラ座O、エルネスト・アンセルメ(指)スイス・ロマンドO
録音:1957-8年/パリ(1)(2)、1957年5月/ジュネーヴ(3)
■Disc26
モーリン・フォレスター(C.A)、ハインツ・レーフス(Br)(1)、フェリックス・プロハスカ(指)ウィーン祝祭O(1)
フェレンツ・フリッチャイ(指)ベルリンRIASSO(2)
録音:1963年5月27-31日/ウィーン(1)、1956年/ベルリン(2)
■Disc27
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)VPO(1)‐(3)、エリーザベト・シュヴァルツコップ(S)(4)、オットー・アッカーマン(指)フィルハーモニアO(4)
録音:1954年3月2-3日(1)、1950年3月21, 23-24日(2)、1954年3月3日(3)/ウィーン、1953年9月25日/ウォルドルフ・タウン・ホール(4)
■Disc28
ダヴィド・オイストラフ(Vn)(1)(2)、スヴャトスラフ・クヌシェヴィツキー(Vc)、レフ・オボーリン(P)、マルコム・サージェント(指)フィルハーモニアO(1)、アンドレ・クリュイタンス(指)フランス国立放送O(2)
録音:1958年5月4日/ロンドン(1)、11月8-10日/パリ(2)
■Disc29
スヴャトスラフ・リヒテル(P)
録音:1959年11月1日(1)、1965年6月2日(2)(3)/プラハ(ライヴ)
■Disc30
アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(P)、エットレ・グラチス(指)フィルハーモニアO(5)
録音:1960年6月3日(1)、1957年5月30日(2)/プラハ(ライヴ)、1957年3月4日(3)(4)/ロンドン(ライヴ)、1957年3月10日/アビーロード・スタジオ(5)
完全限定生産。1991年に創立されたPragaレーベルはハルモニア・ムンディ・フランス傘下のレーベルとしてプラジャーク四重奏団をはじめとする新録音と、 「プラハの春」音楽祭など歴史的音源でチェコ系音楽家や作品を普及し注目されました。折しも旧共産主義国崩壊による混乱で旧東欧圏のCD制作が不振だった ため、チェコ音楽を提供してくれる稀有なレーベルでした。
その後いち早くSACDに注目し、音の良さでも定評がありました。歴史的音源もムラヴィンスキーやリヒテルなど旧ソ連系からフルトヴェングラーやカラヤンな どまで次々リリースして世を驚かせました。しかし社主ピエール=エミール・バルビエが2018年4月に歿したためレーベルは一旦終了となりました。
名サウンド・エンジニアのニコラ・バルトロメはサヴァールのAlia Vox録音の多くを手がけるほか、自身の録音会社リトル・トライベッカ、さらにはAparte やevidenceレーベルの代表でもありますが、Pragaのカタログに興味を持ち、コロナ禍の経済不況下にありながら全カタログ445マスターを買い取り、新生 Pragaレーベルを立ち上げることとなりました。
その記念と、今年がPragaレーベル創業30周年になることから、選りすぐりの30タイトルをBox化してお買い得価格で提供いたします。プラジャーク四重奏 団やコチアン四重奏団のものはもちろんながら、ムラヴィンスキー、リヒテル、コンドラシン、オイストラフ、フルトヴェングラー、マルケヴィチ、アンセルメ、ミケラン ジェリの名演中の名演が目白押し。現在入手困難なものばかり。完全限定発売につきお買い忘れのないようお願い致します。 (Ki)

BRAVO RECORDS
BRAVO-10005(1CD)
税込定価
「オリヴィア」
(1)ジュ・トゥ・ヴ=あなたが欲しい(エリック・サティ)
(2)交響詩「フィンランディア」(ヤン・シベリウス)
(3)クラシック・メドレー
サン=サーンス「死の舞踏」-ムソルグスキー「禿山の一夜」-ヴェルディ「レクイエム」から「怒りの日」-ファリャ「火祭りの踊り」
(4)ポル・ウナ・カベーサ(カルロス・ガルデル)
(5)カントリー・ロード(ジョン・デンバー)
(6)荒城の月(滝廉太郎)
(7)ソーラン節(北海道民謡)
(8)スマイル〜G線上のアリア(チャールズ・チャップリン / バッハ)
(9)組曲「惑星」より「木星」(グスタフ・ホルスト)
(10)オペラ「イーゴリ公」より「ダッタン人の踊り」(アレクサンドル・ボロディン)
(11)Olivier〜アニメ「オルタンシア・サーガ」劇伴曲 (ZENTA)
林愛実(Fl)、
長井進之介(P)

録音:2021年1月8-10日/Studio GVIDO、2021年8月11-13日/ZENTA STUDIO
卓抜な技巧と豊かな表現力、みずみずしい音色で聴衆を魅了しつづけてきたフルート奏者の林愛実が、いよいよデビューアルバムをリリースします。
音楽ホールのステージはもとより、より聴衆との距離を縮めるべく企画された戸外での演奏などの場面で、林愛実は踊りながら楽器を演奏するという独自のスタイルを築いてきました。クラシック音楽を、誰にでも親しみやすい演奏で伝える姿は共感を呼び、いまや子どもから大人まで、幅広い層のファンを獲得しています。
2020年、コロナ禍により聴衆との接点が断たれる中、ファンの声に押される形で完成したのがこのアルバムです。
伴奏は、8年もの間、息のあった演奏を披露しているピアニストの長井進之介。林愛実が作り出す音楽を熟知している彼は、今回も見事なサポートを展開しています。
収録楽曲は、クラシックファンなら誰もが知っているナンバーが中心になっていますが、その瑞々しいフルートの音色が場面を彩る劇伴曲「Olivier」は、TVアニメ「オルタンシア・サーガ」の挿入曲。このトラックは、作曲者ZENTAによる全面監修の元でレコーディングが完成しました。
フルカラー24ページに及びCDブックレットには、林愛実の魅力を伝える写真が満載です。 (Ki)

PRAGA DIGITALS
PRD-250420(1CD)
ハイドン:最後の3つの弦楽四重奏曲
弦楽四重奏曲第81番ト長調Op.77の1
弦楽四重奏曲第82番ヘ長調Op.77の2
弦楽四重奏曲第83番ニ短調Op.103(未完)
プラジャークQ

録音:2020年10月、11月/ドモヴィーナ・スタジオ
2018年、社主逝去につき活動を終止したPragaレーベルですが、遺志を継いだ新オーナーが、レーベルを継続させるはこびとなりました。第1弾は、プラジャー クによるハイドンの弦楽四重奏曲集。83曲ある彼の弦楽四重奏曲のうち最後の3篇。第83番はアンダンテとメヌエットのみの未完成作品。
2015年にメンバーが交代した新生プラジャーク四重奏団による2020年秋に新録音されたフレッシュな演奏が楽しめます。 (Ki)

Sono Luminus
DSL-92248
NX-B05
Last Song〜ヴァイオリン作品集
ルイ・クープラン(?-1661):プレリュード・ノン・ムジュレ第7番(U. スヴェインビャルナルドッティル、T. ソルステインスドッティルによるヴァイオリンとピアノ編)
アトリ・ヘイミル・スヴェインソン(1938-2019):3つのマリアの祈り
グルック:歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」- 第2幕 精霊の踊り(F. クライスラーによるヴァイオリンとピアノ編)
ヨウルン・ヴィーザル(1918-):アイスランド組曲
オーレ・ブル(1810-1880):I孤独の時に
マスネ:タイスの瞑想曲
エイリークスドウッティル(1951-):冬
マグヌス・ブロンダル・ヨハンソン(1925-2005):夢の中で
ヨハンソン:子守歌
クライスラー:クープランの様式によるプロヴァンス風オーバード
モンテヴェルディ:アヴェ・マリア(Vnとピアノ編)
ビンゲン(1098-1179):オルド・ヴィルトゥトゥム(諸徳目の秩序)- アニマ・プロセッショナル(Vnとピアノ編)
スヴェインビャルナルドッティル:ニュースの前のラスト・ソング
ウナ・スヴェインビャルナルドッティル(Vn)
ティンナ・ソルステインスドッティル(P)

録音:2019年12月13-15日
女性ヴァイオリニスト・作曲家ウナ・スヴェインビャルナルドッティルのアルバム。アイスランドのラジオ放送局"Ra's 1"で正午のニュースの直前に「Last Song」と称して放送される、アイスランドの伝統的な歌や愛の歌、子守 歌、人々を畏怖させる自然への頌歌、イタリアの歌やスカンジナビアの悲歌。これに倣い、さまざまな気分を持つ 曲が選ばれています。 アルバムの中心となるのはヨウルン・ヴィーザルの「アイスランド組曲」。これは1974年のアイスランド入植1100 年を記念して書かれた作品で、アイスランドの伝統的な要素が多分に含まれています。彼女はヴィーザルと会っ た途端に意気投合し、以来、大きな影響を受けていると言います。「3つのマリアの祈り」の作曲家スヴェインソン は彼女としばしばデュオを組むほどの友人。そして、全ての元になった「Last Song Before the News」はヴァ イオリニストの友人、ヨハン・ヨハンソンの死を悼む音楽。死という避けようもない運命の前兆が音として表現され ています。
Sono Luminus
DSL-92250
NX-B05
アンナ・ソルヴァルドスドッティル(1977-):ENIGMA エニグマ スペクトラル四重奏団

録音:2020年10月17-18日
目がくらむような光と、深い暗闇。この境界を取り巻くかすかな光の輪。ここがエニグマが住んでいるという空間で す。このアルバムは作曲家アンナ・ソルヴァルドスドッティルと、グラミー賞に3回ノミネートされたスペクトラル四重奏 団の数年にわたるコラボレーションから生まれた1枚。悲痛な響きを奏でるコード進行によるゆったりとした動きの 中に、弦の特殊奏法によるさまざまな摩擦音やクリック音などが出現するこの作品は、無限で広大な宇宙と人 間の関係についての深い瞑想に誘うかのようです。

EM Records
EMRCD-069(1CD)
薄暮〜フルート、ヴィオラ、ハープのための三重奏曲集
バックス(1883−1953):悲歌的三重奏曲(1916)
ウィリアム・オルウィン(1905−1985):ナイアズ(1971)
ロースソーン(1905−1971):フルート、ヴィオラ、ハープのための組曲(1968)
オルウィン:薄暮(1955)*、2つの民謡(1936)*
マルコム・リプキン(1932−2017):フルート、ヴィオラ、ハープのための三重奏曲(1982)*
ポール・パターソン(b.1947):カノニック・ララバイ(2016)*
ポール・ルイス(b.1943):ディヴェルティメント(1992)*
オーロラ・トリオ〔エマ・ハルナン(Fl)、ジョーダン・シアン(Va)、ヘザー・ライトン(Hp)〕

録音:2020年2月&8月(オックスフォード)
*世界初録音
フルート、ヴィオラ、ハープというトリオ編成のためのイギリスの作曲家たちによる作品集。5つの世界初録音が含まれています。英国王立音楽アカデミーやジュリアード音楽院といった名門で学んだ腕利きの名手たちによって、フルートとハープの透明感のある美しさとヴィオラの渋い音色が溶け込み合い、夢想的な世界が作り上げられています。

La Compagnie Baroque
KKC-6407(2CD)
税込)定価
バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ集 BWV1014-1019(全6曲+異稿つき)
[CD1]
ソナタ第4番ハ短調 BWV1017
ソナタ第5番へ短調 BWV1018
ソナタ第3番ホ長調 BWV1016
[CD2]
ソナタ第2番イ長調 BWV1015
ソナタ第1番ロ短調 BWV1014
ソナタ第6番ト長調 BWV1019
ヴァイオリン独奏(BWV1019初稿譜より)
チェンバロ独奏(BWV1019初稿譜より)
アダージョ(BWV1019初稿譜より)
天野乃里子(Cemb;アンソニー・サイデ Anthony Sidey 製、1998年)
山縣さゆり(バロックVn:ヤコブ・シュタイナー Jacob Stainer 製、1669年頃)

録音:2019年11月11-14日/オランダ、ヴェルプ、エマウス修道院
共演によるバッハのオブリガート・チェンバロ付きソナタ全6曲。2019年に天野氏が立ち上げたプロジェクト「Pearls in Baroque(バロックの真珠)」の 一環によるリリースで、今後の展開も楽しみな注目盤です。
オーケストラでの録音が多い山縣氏がバッハのソナタを録音、というのも古楽ファンには嬉しいニュースです。天野氏とは互いに深く音楽を掘り下げて作り合え る間柄。ヴァイオリンとチェンバロが対等に掛け合って高め合うこのソナタは2人にぴったりの内容と言えます。軋む不協和音とその美しい解決、息の長い祈り のような歌、生き生きと沸き立つフーガ、華麗で鮮烈な協奏など、全曲じっくりと練られた非常に濃密な演奏に仕上げられており、また結果として「女性2人で の録音によるバッハのソナタ集」という珍しさも併せ持つものが出来た、と天野氏は語っています。
アルバムの最後には第6番の初稿譜として残された3つの楽章を収録しています。うち2曲(それぞれヴァイオリン・ソロとチェンバロ・ソロのために書かれている) はチェンバロのためのホ短調パルテータ(BWV830)に転用された音楽。残り1曲はこれでしか聴けない音楽で、痛切な半音階のアダージョ。どれも貴重な録 音です。
「バッハは、バロック時代の作曲家の中でも、最も重要な芸術家として有名ですが、ある意味では、彼の作品は、当時の典型的なバロックの作品からも、遠 大にまた孤高にかけ離れたとも言えるもので、“バッハ”というジャンルが存在すべきかもしれません。彼の作品は、和声、メロディ、リズムを精緻に組み合わせ た独創性で、それまでの音楽で表現されていたものの境界を遥かに超える質を達成していますが、この6曲計25楽章の中に、その要素は豊かに表現されていて、 我々もリハーサルをどれだけ積んでも、さらに新たな発見が常にあります。(天野乃里子)」

NovAntiqua Records
NA-44(1CD)
フィレンツェでのモーツァルト
モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラの為の二重奏曲第1番ト長調 K.423、
 ヴァイオリンとヴィオラの為の二重奏曲第2番変ロ長調 K.424
ナルディーニ:2本のヴィオラの為のソナタ集(第1番〜第6番)
アンサンブル・アルラウネ〔クララ・フランシスカ・シェーテンザック(Vn)、ステーファノ・ザノビーニ(Va)、ヒルデガルド・クーエン(Va)〕

録音:2020年、ピエヴェッキア(イタリア)
イタリアのトスカーナ地方出身の作曲家とその同世代の作曲家の作品を組み合わせる「トゥスカーニア」シリーズの第5作目として登場するのは、リヴォルノ出身の音楽家ピエトロ・ナルディーニ(1722−1793)とモーツァルト!
2020年の春、ロックダウンにより多くの制限がある中でレコーディングが行われたこの「フィレンツェでのモーツァルト」で取り上げられたのは「二重奏」。
短期間ではあるものの、トスカーナ大公国のフィレンツェに父レオポルトと共に滞在していたモーツァルト。ナルディーニは友人でもあったレオポルトからそのヴァイオリニストとしての実力を高く評価されており、モーツァルト父子と繋がりを持っていたことが知られています。
トスカーナ大公のカペルマイスターを務めたナルディーニとモーツァルトの関係を、アンサンブル・アルラウネがピリオド楽器、ヴェルディ・ピッチ(432Hz)での演奏で表現します。
NovAntiqua Records
NA-15(1CD)
ミュージック・フォー・ツー Vol.1
ルクレール:2本のヴァイオリンの為のソナタ ホ短調 Op.3-5、
 2本のヴァイオリンの為のソナタ ヘ長調 Op.3-4、
 2本のヴァイオリンの為のソナタ ニ長調 Op.3-6
マルティノフ:2本のヴァイオリンの為のバロック組曲第1番(世界初録音)
アントン・マルティノフ(Vn)、
クレメナ・ニコロワ(Vn)

録音:ヴィチェンツァ(イタリア)
バロック音楽、クラシック音楽、ロマン派音楽、現代音楽を融合させた複数のプログラムで構成される革新的なプロジェクト「ミュージック・フォー・ツー(Music for Two)」の第1巻。
第2巻(NA23)と同じルクレール&アントン・マルティノフ(1969−)という組み合わせの第1巻には、鬼才マルティノフの「バロック組曲第1番」を収録。
鬼才とブルガリアの才女、ルクレールとマルティノフのコラボレーションが独特の世界を創り上げています。
NovAntiqua Records
NA-17(2CD)
トゥスカーニア Vol.1〜カンビーニ&ボッケリーニ
カンビーニ:演奏会用四重奏曲 Op.21
ボッケリーニ:ヴィオラとチェロの為の二重奏曲
アンサンブル・アルラウネ〔クララ・フランシスカ・シェーテンザック(Vn)、ステーファノ・ザノビーニ(Va)、ヒルデガルド・クーエン(Va)、アウグスト・ガスバッリ(Vc)〕

録音:2016年9月、ピエヴェッキア教会(イタリア)
現在のトスカーナ州のリヴォルノで生まれ、アフリカ旅行中に海賊に襲撃され数年間奴隷として過ごした後に解放され、パリで大成する(その後没落)という波乱の生涯を送ったイタリアのコンポーザー=ヴァイオリニスト、ジュゼッペ・マリア・ジョアッキーノ・カンビーニ(1746−1825)を主役とするシリーズの第1巻。
カンビーニとのカップリングに選ばれたのはボッケリーニの二重奏曲。共にイタリアで生まれ、他国で名声を確立した2人の音楽家の作品の共通点とコントラストを探る好プログラムです。
演奏、録音にはピリオド楽器を使用し、ピッチは「ヴェルディ・ピッチ」とも呼ばれる432Hzを採用しています。
NovAntiqua Records
NA-13(1CD)
レーヴァ:沈黙の翼
第1部「ディアローギ」/第2部「自我の反映」
イヴァーノ・レーヴァ(P)、クラングファーベン・クヮルテット〔セルジオ・カルネヴァーレ(Vn)、イザベラ・パルミチャーノ(Vn)、ツヴェタンカ・アサトリャン(Va)、シルヴィア・ファシャーノ(Vc)

録音:2015年(イタリア)
イタリア、ナポリ出身のコンポーザー=ピアニスト、インプロヴァイザー、イヴァーノ・レーヴァ(1975−)が、ピアノと弦楽四重奏のために作曲した2部で構成される作品の世界初録音。
相反する対話と沈黙の共存を作品の中で表現しようとしています。
NovAntiqua Records
NA-27(1CD)
トゥスカーニア Vol.2〜カンビーニ&モーツァルト
カンビーニ:2本のヴィオラの為のデュオ・コンチェルタンテ(世界初録音)
モーツァルト:歌劇「魔笛」(1792年編)より、何と美しい絵姿、もう会えないのか?、誰にも恋の喜びはある、この道の先に目的地があります、恋を知る男たちは、僧たちの行進曲
アンサンブル・アルラウネ〔ステーファノ・ザンビーニ(Va)、ヒルデガルド・クーエン(Va)〕

録音:2017年8月、ピエヴェッキア教会(イタリア)
アフリカ旅行中に海賊に襲撃され数年間奴隷として苦難の時を過ごしたというエピソードを持つ18世紀〜19世紀イタリアのコンポーザー=ヴァイオリニスト、ジュゼッペ・マリア・ジョアッキーノ・カンビーニ(1746−1825)が、パリ移住後に発表した世界初録音となる「デュオ・コンチェルタンテ」と、1792年に行われ編曲者不詳のモーツァルトの「魔笛」のヴィオラ二重奏版を組み合わせたユニークなプログラム。
大成しなかったナポリ時代からは一転して移住先のパリで才能を花開かせたものの、フランス革命の時期を境としてその人気は急落。不遇な余生を過ごしたとされるカンビーニの音楽が、モーツァルトの「魔笛」のアリアからの編曲と交互に演奏されることにより、その魅力がさらに引き立てられています。
デトモルト音楽大学で今井信子に、ニュルンベルク音楽大学でハンス・コールハーゼに師事したステーファノ・ザンビーニと、ドイツの女流ヴィオリスト、ヒルデガルド・クーエンのアンサンブルは絶妙です。
ちなみに使用楽器はピリオド楽器、ピッチは「ヴェルディ・ピッチ」としても有名な432Hzです。
NovAntiqua Records
NA-23(1CD)
ミュージック・フォー・ツー Vol.2
ルクレール:2本のヴァイオリンの為のソナタ集 Op.3
マルティノフ:2本のヴァイオリンの為のバロック組曲第2番
アントン・マルティノフ(Vn)、
クレメナ・ニコロワ(Vn)

録音:2016年12月、ベースメント・スタジオ(ヴィチェンツァ、イタリア)
バロック音楽、クラシック音楽、ロマン派音楽、現代音楽を融合させた複数のプログラムで構成される革新的なプロジェクト「ミュージック・フォー・ツー(Music for Two)」の第2巻は、ルクレールとマルティノフのカップリング。
2016年3月にパリで開催された音楽祭「ヴァイオリンの春」で初演された鬼才マルティノフの「バロック組曲第2番」は、初演後の評価が非常に高く、録音を望まれていた注目作です。終曲にはブルガリアの伝統音楽に触発された「バロチャニーザ」という曲が置かれています。
鬼才マルティノフとデュオを組むのはブルガリアの才女クレメナ・ニコロワ。モダンとピリオドの両方を弾きこなし、ヨーロッパの様々なシーンで活躍中です。
NovAntiqua Records
NA-26(2CD)
ブラームス:弦楽六重奏曲第1番変ロ長調 Op.18
弦楽六重奏曲第2番ト長調 Op.36
セステット・ストラディヴァリ

録音:2017年1月17日−19日
セステット・ストラディヴァリ(ストラディヴァリ六重奏団)は、2001年12月、ローマのサンタンジェロ城で開催された国際音楽祭「ヴァイオリンの芸術(The Art of the Violin)」の為のコンサートを機に、サンタ・チェチーリア国立アカデミーOの音楽家たちによって結成されたアンサンブル。
イタリアで最古と言われるオーケストラで活躍する名手たちのアンサンブルが取り上げるのは、ブラームスの2つの弦楽六重奏曲。サンタ・チェチーリア国立アカデミーOの弦楽セクションの代名詞的な存在でもあるアンサンブルが、ドイツ・ロマン派の秀作を濃密に奏でます。
NovAntiqua Records
NA-20(2CD)
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集
チェロ・ソナタ第1番ヘ長調 Op.5-1
チェロ・ソナタ第2番ト短調 Op.5-2
チェロ・ソナタ第3番イ長調 Op.69
チェロ・ソナタ第4番ハ長調 Op.102-1
チェロ・ソナタ第5番ニ長調 Op.102-2
アレッサンドロ・アンドリアーニ(Vc/フェルディナンド・ガリアーノ1782年製)、
マリオ・ソラッツォ(フォルテピアノ/ヨーゼフ・ブロッドマン1805年頃製作&ヨハン・シャンツ1820年頃製作

録音:2019年11月5日−9日、アッバツィア・サン・マルティーノ・デッレ・スカーレ(モンレアーレ、イタリア)録音:2019年11月5日−9日、アッバツィア・サン・マルティーノ・デッレ・スカーレ(モンレアーレ、イタリア)
ファビオ・ビオンディのエウローパ・ガランテで首席チェロ奏者という大役を任されているイタリアの名手、アレッサンドロ・アンドリアーニが、イタリコ・スプレンドールなどで鍵盤楽器奏者として活躍する同じくイタリアの奇才マリオ・ソラッツォとのデュオで繰り広げるベートーヴェンのソナタ全集!
アンドリアーニとソラッツォのデュオは世界的にも珍しいオリジナルのピリオド楽器、フェルナンド・ガリアーノ製作のチェロ、ヨーゼフ・ブロッドマン製作とヨハン・シャンツ製作の2台のフォルテピアノを用いてベートーヴェンのチェロ・ソナタを独創的な解釈で演奏しています。
ベートーヴェンのチェロ・ソナタのイメージを刷新し、「名曲」が「新曲」のように聞こえるようになる個性豊かで実に革新的な録音です。
エウローパ・ガランテの名手によるベートーヴェン、ご期待下さい!
NovAntiqua Records
NA-29(1CD)
音楽と体制 Vol.3〜ナチス時代の退廃音楽
ツェムリンスキー:至るところに5月の花が咲き
ウルマン:秋
テュベルク:弦楽六重奏曲
アンサンブル・アルラウネ

音:2018年3月&10月
政治権力が人種的、政治的な理由で特定の文化を否定し、多くの芸術、音楽が「退廃」の烙印を押されてしまったナチス政権下のドイツ。
このナチス政権下の困難な時代において禁じられた音楽の発掘と再評価を進める「音楽と体制」シリーズの第3集は、ツェムリンスキー、ウルマン、そしてテュベルク(タイベルクとも)の3作品を収録。
ウィーン、その後はアメリカへと逃れて生き延びたツェムリンスキーに対し、アウシュヴィッツ強制収容所で命を落としたウルマンとテュベルク。
イタリアのアンサンブル・アルラウネが、歴史に翻弄された音楽家たちの作品を表舞台へと引き戻してくれています。

ROSPERO CLASSICAL
PROSP-0017(1CD)
ハイドン・ニュース 〜同時代作曲家による室内楽編曲集
ハイドン:「“愛している”とは言わないわ Je ne vous dirais point:J‘aime」 〜交響曲第53番『帝国』第2楽章に基づく(ソプラノ、ハープ)*
交響曲第60番ハ長調『うかつ者』 Hob.I:60(ハープ、ハンマー・ダルシマー、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ)*
ウェールズ民謡集より「吟遊詩人の絶望 The despairing Bard」 Hob. XXXIb:19(ソプラノ、ハンマー・ダルシマー、ハープ)
ディヴェルティメント ト長調 Hob. II:1 (リュート、フルート、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ)*
ウェールズ民謡集より「吟遊詩人の感動 The Inspired Bard」 Hob. XXXIb:25 (ソプラノ、トゥッティ)
ハンナ・モリソン(S)
ミヒャエル・デュッカー(Lute、指 )
ヌオーヴォ・アス ペット

録音:2017年
*=世界初録音
民族楽器を含む多彩な編成のピリオド・アンサンブル「ヌオーヴォ・アスペット」による、ハイドン作品のめずらしい編曲集。ダルシマーやハープがとても効果的 に使われています。ヴァイオリンで平崎真弓も参加。
リーダーのミヒャエル・デュッカーが自ら図書館やアーカイブを捜索し発見した楽譜を使用。適宜さらに手を加えるなどして自分のアンサンブルにぴったりの音楽 に仕立てているため、寄せ集めといった感じは一切なく、全体を通して統一感ある響きになっています。
(1)は交響曲の旋律をそのまま使ったもの。もともと民謡調の楽章を基にしているので、たいへん美しい歌曲に生まれ変わっています。(2)「うかつ者」はハイドン と同時代のザルツブルクのハープ奏者であるMeingosius Gaelle神父の編曲。途中で急にチューニングが始まるユーモラスな展開も自然なアレンジで再現され ており楽しい演奏です (Ki)

EM Records
EMRCD-066(1CD)
フェニックス〜オーボエとピアノのための音楽
リチャード・ロドニー・ベネット:4つのカントリー・ダンス
ウィリアム・オルウィン:オーボエとピアノのためのソナタ
マイケル・バークリー:(b.1948):スネーク*
ジョナサン・ダヴ(b.1959):愛するレナンシーへの嘆き
ジョナサン・ピーズ(b.1988):ウェストボーン・ノクターン(世界初録音)*
ポール・パターソン(b.1947):フェニックス・ソナタ(世界初録音)
ディーリアス(ロバート・スレルフォール編):ハーモニック・ヴァリエーションズ(世界初録音)*
ニコラ・ハンズ(オーボエ、コールアングレ*)、ジョナサン・ピーズ(P)

録音:2019年10月21日−23日、プラムクロフト初等学校(ロンドン、イギリス)
近代イギリスの知られざる作品や新作を続々と送り出しているthe English Music Festivalの自主レーベル「EM Records」より、20世紀から現代にかけて作曲された世界初録音を多数含む、オーボエとピアノのための魅惑的な作品集が登場。
ニコラ・ハンズは、英国の王立音楽アカデミーでオーボエをメラニー・レッジに、コールアングレをジル・クラウザーに師事。2015年から2017年までは、ポルトガルのオルケストラ・ド・ノルテで第2オーボエおよびコールアングレ奏者を務め、現在は、ロイヤル・スコティッシュ・ナショナルO、ロイヤル・バレエ・シンフォニア、カメレオン・オーケストラ、オルフェウス・シンフォニアなど、ロンドンを拠点に様々なオーケストラでの演奏や、ソリスト、室内楽奏者として活動しています。当アルバムは、オーボエだけでなく、珍しいコールアングレのための作品も収録。ダブルリード関係者、管楽器ファン注目の作品集です。

ANIMAL MUSIC
ANI-094(1CD)

ANI-094LP(1LP)
『プロメテウス』
■CD
(1)A Star-Trodden Way
(2)Prometheus
(3)On a Meadow
(4)Lightness of Space
(5)Like a Boy
(6)Nunchaku
(7)Perseids
(8)Two Peculiar Girls
(9)Peaceful Ride
(10)Heart of Gold

■LP
Side A
(1)A Star-Trodden Way
(2)Prometheus
(3)On a Meadow
(4)Lightness of Space
Side B
(1)Like a Boy
(2)Nunchaku
(3)Perseids
(4)Two Peculiar Girls
(5)Peaceful Ride
(6)Heart of Gold

※すべてニコル・ボーコヴァーのオリジナル作品
ニコル・ボーコヴァー(P)
ラデク・バボラーク(Hrn)
ダヴィド・ドルージュカ(エレクトリックギター)
ヤ ロミール・ホンザーク(Cb)
ミハウ・ヴィエジュゴニュ(ドラム)

録音:2021年1月28&29日/ソノ・レコーズ、ノウゾフ(チェコ)
ジャンルにとらわれずチェコの優秀なアーティストの録音に力を入れているANIMAL MUSIC。当レーベル一押しのコンポーザー・ピアニスト、ニコル・ボーコ ヴァー(Nikol Bokova)の期待の新譜は豪華共演陣を迎えた大注目盤です。
チェコのジャズシーンを牽引するボーコヴァーはヨーロッパで話題沸騰のアーティスト。デビュー盤『Inner Places』(ANI-079)ではクラシック、ミニマル ミュージック、ポピュラーにインスパイアされた作品を発表。このアルバムはチェコで最高の音楽賞であるアンジェル賞のベスト・ジャズ・アルバム部門を受賞し注 目されました。続くセカンド・アルバム『UNRAVEL』(ANI-087)ではオリジナル作品に加えてラヴェルやラフマニノフにも挑んだ意欲作を発表しました。
期待の第3弾では鬼才ホルン奏者ラデク・バボラーク(Radek Baborak)、パット・メセニーから才能を高く評価されたプラハ出身の新世代ギタリスト、ダヴィ ド・ドルージュカ(David Dor??ka)、重鎮ベーシストにしてチェコで独自の発展を遂げる現代ジャズシーンにおけるキーマン、ヤロミール・ホンザーク(Jaromir Honzak)、そして現在オーストリアで活躍するチェコ出身のドラマー、ミハウ・ヴィエジュゴニュ(Micha? Wierzgo?)というチェコを代表する世界的アーティストが 集結!ジャズとクラシックの2つの世界で活躍するアーティストからも多くの刺激を受けたボーコヴァーが独自の感性で作曲した注目の内容。タイトルはギリシャ神 話を暗示していますが、個々の楽曲はこのアルバム制作の直前に亡くなったボーコヴァーの愛する人と共有した瞬間を思い起こしながら作曲したとのこと。その音 楽は様々なシーンやイメージを描き出し、また感情を呼び起こさせ、その記憶を垣間見ることができます。ボーコヴァーが生み出す美しいメロディは聴き手に安ら ぎを与えます。
当セッションは2日で行われましたが、感性豊かな豪華アーティストの「直感」を大切にし、あえて事前のリハーサルは行わなかったとのこと。ボーコヴァーのピ アノと織りなす各楽器の音がピュアなサウンドを作り上げており、思わず息を呑んでしまう演奏です。 (Ki)
ANIMAL MUSIC
ANI-093(1CD)
『ソングス・フォー・オーケストラ』
(1)LOVEBIRD(カレル・ルージチュカ作曲)
(2)HIDDEN SONGS SUITE:MIRACULUM(トマーシュ・スィーコラ作曲)
(3)HIDDEN SONGS SUITE:OGDEN POINT(トマーシュ・スィーコラ作曲)
(4)HIDDEN SONGS SUITE:LABYRINTH(トマーシュ・スィーコラ作曲)
(5)HIDDEN SONGS SUITE:PAVANE(トマーシュ・スィーコラ作曲)
(6)HIDDEN SONGS SUITE:IN MEMORY OF TIME(トマーシュ・スィーコラ作曲)
(7)GRACE AND GRATITUDE SUITE (カレル・ルージチュカJr.作曲、カレル・ルージチュカ編)
(8)Celebration Blues(カレル・ルージチュカ作曲)
トマーシュ・スィーコラ(P)、
ダヴィト・ファーレク(Sax)、
トマーシュ・リシュカ(アコースティック・ベース)、
ロマン・ヴィーチャ(ドラム)、
プラハRSO、
シュチェパーンカ・バルカロヴァー(指)
ジャズ・ピアニストのトマーシュ・スィーコラが、今は亡きチェコ、ジャズ界の重鎮カレル・ルージチュカ(ルジッカ)(1940-2016)を偲んで開いたコンサート を収録したアルバム『SONGS FOR ORCHESTRA』をリリース。共演はなんとプラハRSOです!当団はオーケストラをバックにジャズとクラシックを 融合させたユニークなコンサート・シリーズ "New Horizons "を開催しており、今回のアルバムもその一環として制作されました。このアルバムではスィーコラ のほかにダヴィト・ファーレク、トマーシュ・リシュカ、ロマン・ヴィーチャのソリストが参加しています。
「HIDDEN SONGS SUITE」はスィーコラのオリジナル作品。対照的なテンポの5つの楽章で構成された当作品はソリストによる即興のパッセージが最大 の魅力。「さまざまな歌の形」を描き出します。師を思い全身全霊で演奏したスィーコラ渾身作。 (Ki)

MUSICAPHON
M-56970(1CD)
マルティヌー:ピアノ三重奏曲全集
ピアノ三重奏曲 第2番ニ短調 H.327、
ピアノ三重奏のための「牧歌集」 H.275、
ピアノ三重奏曲 第3番ハ長調 H.332、
ピアノ三重奏曲 第1番「5つの易しい小品」 H.193
トリオ・マルティヌー

録音:2016年12月、2017年1月 (プラハ、チェコ)
チェコを代表する作曲家の一人、マルティヌー。彼は非常に多作だったことでも知られています。その中で、ピアノ三重奏で編成されたものは、4曲書かれており、その最初の作品となった第1番「5つの易しい小品」は、1930年に作曲されました。ストラヴィンスキーから強く影響を受けていた時期に作られたその曲は、ピアノが打楽器的に使われていたり、変拍子が多用されたりとその影響が随所にみられます。トリオ・マルティヌーによるテクニカルで刺激的な演奏が印象的です。第2番、第3番は、アメリカに渡っていた1950年代の作品で、スタイルにこだわらず、自分の音楽を追求していったマルティヌーの成果が発揮されています。

BRAVO RECORDS
BRAVO-10001(1CD)
税込定価
(1)プーランク:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ FP119
(2)レントヘン:無伴奏ヴァイオリンのためのファンタジー
(3)ベートーヴェン:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第9番イ長調 Op.47「クロイツェル」
(4)アルベニス(クライスラー編):スペイン Op.165 第2曲 タンゴ
佐原敦子(Vn)、
山田武彦(P)

ライヴ録音:2019年12月3日トッパンホール
「日本が誇るヴァイオリニスト、佐原敦子さんの待望の新録音です。確かな演奏技術、音楽を絶えず高揚させて紡ぎ出すワクワクするような推進力。エスプリの効 いたプーランクや至高の名曲、ベートーヴェンのソナタでご一緒させていただき、目の覚めるような鋭さや豊かな音楽性を共にし、幸せな気持ちを感じながら演奏 いたしました。そしてロマンティシズム溢れるオランダのレントヘン――佐原敦子さんが長年取り組んでいる珠玉のレパートリーです。生き生きとした演奏が生まれ る瞬間を切り取った記録=録音が、佐原さんの美しい音楽を私たちの身近に届けます。」山田武彦(ライナーノートより)

Idil Biret Archive
NAXOS-8.504057
(4CD)
NX-B09
イディル・ビレットが奏でる室内楽作品集


【CD1】
メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 Op.49…初CD化
ベルリオーズ:イタリアのハロルド- 第3楽章「アブルッチの山人が、その愛人によせるセレナード」
シューマン:ピアノ五重奏曲 変ホ長調 Op. 44
【CD2】
ブラームス:チェロ・ソナタ第2番 ヘ長調 Op. 99
ピアノ五重奏曲 ヘ短調 Op.34
ヴィオラ・ソナタ第2番変ホ長調 Op. 120 No. 2- 第2楽章 Allegro appassionato…初CD化
【CD3】
チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲 イ短調 「偉大な芸術家の思い出に」 Op. 50…初CD化
マーラー:ピアノ四重奏曲 イ短調
【CD4】…ボーナスCD…初CD化
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番 ヘ長調「春」 Op. 24
ヴァイオリン・ソナタ第7番ハ短調 Op. 30 No. 2
ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調「クロイツェル」 Op. 47
【CD1】イディル・ビレット(P)
イリーナ・ニコティナ(Vn)
ユルヤ・クレパク(Vc)
ルーシェン・ギュネシ(Va)
ボルサンQ
録音:2019年10月 ライヴ・レコーディング イスタンブール(トルコ)、2011年1月 スタジオ・レコーディング、アンカラ(トルコ)、2014年5月 スタジオ・レコーディング、ハイデルベルク(ドイツ)
【CD2】
ロンドンSQ
ルーシェン・ギュネシ(Va)
録音:2014年9月 スタジオ・レコーディング、Chateau de Flawinne(ベルギー)、1980年1月 スタジオ・レコーディング、ロンドン(UK)、2011年1月 ライヴ・レコーディング アンカラ(トルコ)
【CD3】
イディル・ビレット(P)
イリーナ・ニコティナ(Vn)
ユルヤ・クレパク(Vc)
ロンドンSQのメンバー
録音:2019年10月 ライヴ・レコーディング (トルコ)、1980年9月 スタジオ・レコーディング、ロンドン(UK)
【CD4】…ボーナスCD…初CD化
ユーディ・メニューイン(Vn)
イディル・ビレット(P)
録音(ライヴ) 1973年7月 イスタンブール(2020年3月/7月 アンカラでのラジオ放送より)
2021年11月に70歳の誕生日を迎える、トルコ生まれの女性ピアニスト、イディル・ビレット。幼い頃から神童と して名声を馳せ、ブーレーズやリゲティなど近現代作品を得意とするなど幅広いレパートリーを有していることでも 知られています。この4枚組には彼女の数多い録音の中では比較的珍しい室内楽作品を収録。1980年のロ ンドン四重奏団とのブラームスや、2014年のシューマンなど、どれも記憶に残る名演です。また初CD化となるい くつかのコンサート音源も含まれており、なかでも1973年のイスタンブール国際音楽祭で演奏され、その模様が 2020年にアンカラでラジオ放送されたメニューインとのベートーヴェンは貴重なもの。メニューイン自身も「第7番 の冒頭部分のピアノがこれほどうまく演奏されたのは聞いたことがない」と絶賛したという演奏です。

Hoxa
HS-191207
NX-B06
祝祭のブラス〜金管五重奏によるクリスマス/ブリストル・ブラス・コンソート
伝承曲(ポール・ハリス編):ディンドン空高く
ドイツの伝承曲(ロジャー・ハーヴェイ編): エサイの根より
伝承曲(ハリス編):歓べ
作者不詳(ハリス編):天使が乙女のもとに
メル・トーメ(ジョン・コーニック編):クリスマス・ソング
伝承曲(ハーヴェイ編):コヴェントリー・キャロル
伝承曲/ドン・ギリス編)):ウエストミンスター・キャロル
ヨバッハ(ハリス編):目覚めよ、と呼ぶ声あり
ドイツの伝承曲(ヴィンス・ガラルディ編): もみの木
グルーバー(ハーヴェイ編):きよしこの夜
伝承曲(ハーヴェイ編):サセックス・キャロル
ポーランドの伝承曲(ハーヴェイ編):聖なる幼子
ブリストル・ブラス・コンソート【ポール・ハリス(トランペット、フリューゲルホルン)、トム・ディーキン(トランペット、ピッコロ・トランペット)、ポール・トムリンソン(Hrn)、ジョン・コーニック(Tb)、サイモン・デリック(チューバ)】

録音:日時不明(2019年?) セント・エディス教会、シーミルズ、ブリストル、UK
1985年に結成され、20人規模の大編成での演奏も行うブリストル・ブラス・コンソート。ここでは金管五重奏でクリスマスの名曲の数々を演奏しています。ポー ル・ハリスを中心としたメンバーによるアレンジも多いですが、名アレンジャーのロジャー・ハーヴェイや、中にはジョン・アイヴソンやドン・ギリスなどによる往年の名アレ ンジも収録しており、輝かしい音色がクリスマスならではの祝祭的な雰囲気を盛り上げています。

Sleeveless Records
SLV-1006(1CD)
NX-B06
『愛の挨拶』〜ヴァイオリン小品集
ガーシュウィン(ハイフェッツ編):そんなことはどうでもいいさ - 「ポーギーとベス」より
マスネ:タイスの瞑想曲
ショパン:夜想曲 第20番嬰ハ短調 遺作 *
エルガー:愛の挨拶 Op. 12
フォーレ(バックマン編):夢のあとに Op. 7-1
ポンセ(ハイフェッツ編):エストレリータ
カスピ(1960-):ラ・トレンツァ
モンティ(1868-1922):チャルダッシュ
シューベルト:即興曲 変ト長調 Op. 90-3 D 899-3 *
アーン(1875-1943):夜想曲〜ヴァイオリンとピアノのための
アイアランド(1879-1962):カヴァティーナ
シベリウス:ロマンスOp. 78-2
ショパン:夜想曲 第2番変ホ長調 Op. 9-2 *
クライスラー(1875-1962):前奏曲とアレグロ (プニャーニのスタイルによる)
ウェールズ地方伝承の子守歌:スオ・ガン

*=ピアノ・ソロ
マシュー・ジョーンズ(Vn)
アナベル・スウェイト(P)

録音:2011年7月
オリジナル発売:2013年5月
ヴァイオリンとピアノによる人気の楽曲の数々で、これら2つの楽器の美しさを存分に味わう名曲集。クライスラー、ガーシュウィンとモンティの楽曲はいずれも技巧 的に華やかで情熱的、「タイスの瞑想曲」、「夢のあとに」、「エストレリータ」にシベリウスの「ロマンス」では、素直で美しいメロディを堪能できます。またショパンと シューベルトでは、スウェイトが美しさの際立ったソロを聴かせています。これらのよく知られた人気曲とともに、アーンの「夜想曲」やアイアランドの「カヴァティーナ」 などの知られざる傑作が配置されており、中でも映画『運命のいたずら(De tu ventana a la mia)』からカスピの「ラ・トレンツァ」、そして映画『太陽の帝国』 でおなじみの「スオ・ガン」のヴァイオリンによる演奏は、世界初録音です。
Sleeveless Records
SLV-1007(1CD)
NX-B06
バックス:ソナティナ ニ長調 〜チェロとピアノのための
ラプソディック・バラード 〜チェロ独奏のための
「民話」 〜チェロとピアノのための
ソナタ「伝説」 嬰ヘ短調 〜チェロとピアノのための
ライオネル・ハンディ(Vc)
ナイジェル・クレイトン(P)
アカデミー室内管の首席奏者を務めたイギリス出身のチェリスト、ハンディによる、アイルランドの作曲家バックスのチェロ作品全集。ハンディの出身校で、彼が教 授を務める王立音楽アカデミーのサポートによる録音で、同校で彼が師事したフートンの生誕100周年を記念しています。フートンはここにも収録されているバッ クスのソナタ「伝説」を、バックスが自身に妻子がありながら恋におちてしまったピアニスト、ハリエット・コーエンとの共演で初演したチェリストです。そんなフートンから バックスの音楽の真髄を受け継いだハンディによるこのアルバムには、ここでしか聴くことのできない「ラプソディック・バラード」も収録されており、チェリストやイギリス 音楽愛好家にとってはとても興味深い内容となっています。

Nimbus Music Publishing
NMP-1074
(パート譜)

NMP-1075
(スタディ・スコア)
【楽譜】
バッハ(デイヴィッド・ジュリッツ編):ゴルトベルク変奏曲 BWV 988(ヴァイオリン、ギター、チェロによる三重奏版)
■NMP-1074
サイズ:A4/ページ:32ページ×3
演奏時間:約79分

■NMP-1075
同内容の全パートのスコア
サイズ:A4/ページ:56ページ
ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズのリーダーを2010年まで務めたヴァイオリニスト、デイヴィッド・ジュリッツによる編曲版。

ANIMAL MUSIC
ANI-092(1CD)
『ブエノスアイレスの四季』
ピアソラ:『ブエノスアイレスの四季』
(1)ブエノスアイレスの秋(1970)
(2)ブエノスアイレスの冬(1669)
(3)ブエノスアイレスの春(1970)
(4)ブエノスアイレスの夏(1965)
(5)ル・グラン・タンゴ(1982)
(6)アディオス・ノニーノ(1959)【カデンツァ:ヴァーツラフ・クラフリーク】
(7)オブリビオン(1982)
(8)リベルタンゴ(1974)【イントロダクションの即興:イジー・スチヴィーン Jr.】

※編曲:(1)-(4)トマーシュ・イレ、(5)ラデク・バボラーク、(6)-(8)トマーシュ・イレ&ラデク・バボラーク
ラデク・バボラーク・オルケストリーナ
【(1)-(8)ラデク・バボラーク(ホルン&アーティスティック・ディレクター)、(1)-(4)(6)-(8)ペトル・ヴァラーシェク(バス・クラリネット)、(1)-(4)ダリボル・カルヴァイ(Vn1)、マルティナ・バチョヴァー((1)(3)(4)(6)(8)第2ヴァイオリン、(7)第1ヴァイオリン)、ミラン・アル=アシャブ((6)(8)第1ヴァイオリン、(7)第2ヴァイオリン)、(1)(3)-(8)カレル・ウンテンミュラー(Va)、(6)-(8)ヴィレーム・キヨンカ(Va)、(1)-(8)ハナ・バボラコヴァー(Vc)、(1)-(8)ヴァーツラフ・クラフリーク(P)、(1)-(4)(6)-(8)イジー・スチヴィーン Jr.(打楽器)、(6)-(8)ラディスラフ・ビラン(ヴィブラフォン)、(6)-(8)イヴァナ・シュヴェストコヴァー・ドフナロヴァー(Hp)、(6)-(8)オンドジェイ・ロスコヴェツ(Fg)、(6)-(8)カデジナ・ ヤヴールコヴァー(Hrn)、(6)-(8)ミクラーシュ・コスカ(Hrn)、(6)-(8)クリシュトフ・コスカ(Hrn)】

録音:(1)-(4)2020年10月25日、(6)-(8)2020年12月19&20日/ソノ・レコーズ、ノウゾフ(チェコ)
2021年はピアソラ生誕100周年!鬼才ホルン奏者ラデク・バボラーク率いるアンサンブル「ラデク・バボラーク・オルケストリーナ」によるオール・ピアソラ・プ ログラム。好評の第1弾「ピアソラ」(ANI-084 / ANI-084LP)続く第2弾では『ブエノスアイレスの四季』を主軸に名曲を余すことなく収録した充実の内容です。
『ブエノスアイレスの四季』は “タンゴの革命児”としてピアソラならではの官能的で陰影のあるグルーヴ感に満ちた作品。彼らは情熱的に演奏しております。ま た、「ル・グラン・タンゴ」「アディオス・ノニーノ」「オブリビオン」「リベルタンゴ」も驚きの演奏を展開。リベルタンゴではバボラーク率いる4本のホルンの多才 な響きにも注目です。
可変アンサンブルの「ラデク・バボラーク・オルケストリーナ」は曲ごとでその表情を変えることのできる名人集団。ピアソラが持つエネルギッシュさと抒情的な 旋律を、作品ごとに創意工夫を重ね演奏しております。バボラークが絶大なる信頼を寄せるメンバーとともに演奏したピアソラ、必聴盤です! (Ki)

Ars Vobiscum
ARS-211259(2CD)
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集
チェロ・ソナタ第1番長調Op.5-1
チェロ・ソナタ第2番ト短調Op.5-2
チェロ・ソナタ第3番イ長調Op.69
チェロ・ソナタ第4番ハ長調Op.102-1
チェロ・ソナタ第5番ニ長調Op.102-2
ペーター・ヘル(Vc)
使用楽器:ジャン=バティスト・ヴィヨーム、パリ、1840年頃
リー ゼ・クラーン( フォル テピ ア ノ )
使用楽器:ナネッテ・シュトライヒャー、ウィーン、1825年(第1,2番)
Peter Baerwind、ヒルトブルクハウゼン、1830年頃(第3番)
Friedrich Hippe、オーバーワイマール、1820年(第4,5番)

録音:2018年7月5-13日、フェストザール王宮、ヴァイマル
チェロ奏者ペーター・ヘルとピアニストのリーゼ・クラーンが、当時のオリジナル楽器を用いて、ベートーヴェンのチェロ・ソナタ全曲を録音しました。楽器は、ヴァ イマル古典期財団が所有するコレクションから、ベートーヴェンのチェロ・ソナタに最適なフォルテピアノを3つ選び、それぞれ楽器を変えて録音されました。リーゼ・ クラーンは、、ヴァイマルの音楽祭の芸術監督を長年務めており、財団の所有する楽器コレクションには精通しています。チェロは、1800年代中頃、パリにおいて 最も重要な楽器商であり、製作者であったジャン=バティスト・ヴィヨームを使用。 ベートーヴェンが残した5つのチェロ・ソナタは、チェロとピアノの楽器の発展と同時に、ロンベルクやデュポール兄弟、あるいはリンケといった名チェロ奏者との 幸運な出会いによって、生まれた作品群です。ペーター・ヘルとリーゼ・クラーンの演奏は、そうした時代の空気を存分に伝える演奏となっています。 (Ki)
Ars Vobiscum
ARS 211334(1CD)
ベートーヴェン:室内楽作品集
《マカベウスのユダ》の主題による12の変奏曲 WoO.45
アンダンテ・ファヴォリ ヘ長調 WoO.57
「モーツァルト《魔笛》の主題による12の変奏曲」Op.66
モーツァルトの「魔笛」の「恋を知る男たちは」の主題による7つの変奏曲 変ホ長調 WoO.46
ホルン・ソナタ.ヘ長調 Op.17
ペーター・ヘル(チェロ)
使用楽器: イゴール・ラウバッハ2019年(グァダニーニ複製)
ステファン・カッテ(Hrn)
使用楽器:アントン・ヨーゼフ・ケルナー、ウィーン、1801年
リー ゼ・クラーン(フォルテピアノ )
使用楽器:ナネッテ・シュトライヒャー、ウィーン、1825年/エラール・フレール、パリ、1811年

録音:2020年7月16-20日ベルヴェデーレ宮殿、ワイマール
時代楽器に精通したチェロ奏者のピーター・ヘルとピアニストのリーゼ・クラーンのベートーヴェンの室内楽作品集。卓越したテクニックを持つ、ナチュラルホル ン奏者のステファン・カッテを迎えたホルン・ソナタや、モーツァルトの歌劇からとった主題旋律を用いた変奏曲など、ベートーヴェンが最も自由に創作活動を行っ ていた時期の作品を収録。ホルン・ソナタで使用しているピアノは、ベートーヴェンの愛用していたエラール・フレールを使用しています。 (Ki)

ANIMAL MUSIC
ANI-091(1CD)
「100年」
(1)第1部1918-1938年(シュチェパーンカ・バルツァロヴァー作曲)
(2)第2部1938-1948年(ヤン・イルハ作曲)
(3)第3部1948-1968年(ルボシュ・ソウクプ作曲)
(4)第4部1968-1989年(マルティン・ブルネル作曲)
(5)第5部1989-2004年(トマーシュ・スィーコラ作曲)
(6)第6部2004-2018年(ヴィート・クシーシュタン作曲)
コンセプト・アート・オーケストラ、シュチェパーンカ・バルツァロヴァー((指)トランペット)
アンドレア・シュルコヴァー、ダヴィト・ファーレク、ペトル・カルフス、マルテ・スチーレル、ルドシュ・ソウクプ、ヨナス・ブリンクマン(以上、サクソフォン、クラリネット、フルート)
フェリックス・メエル、ゲルハルト・オルニグ、ヤン・カイセル、ヤン、プジュビル(以上、トランペット、フリューゲルホルン)
ヤン・イルハ、シュチェパーン・ヤノウシェク、リヒャルト・シャンダ、ヤクブ・ジーデク、ヨハネス・オペル(以上、トロンボーン)
ヴィート・クシーシュタン(ピアノ、キーボード)、ペトル・ドヴォルスキー(アコースティック・バス、エレクトリック・バス)、カミル・スレザーク(ドラム)、トマーシュ・スィーコ(サウンド・エフェクト)、マルティン・ブルネル(プロフェット、ピアノ)、ヤン・リンハルト(グロッケンシュピール)、オンドジェイ・カブルナ、オンデス・マルテント(アコーディオン)、ヴラティスラフ・ブラベネク(アルト・サクソフォン、クラリネット)、ペトル・オストウホヴ(ティンパニ、パーカッション)

録音:2018年/チェコ
チェコの才能豊かなコンポーザー・プレーヤーが揃ったプログレッシブ・ジャズ・ビックバンドの「コンセプト・アート・オーケストラ」期待の新アルバムの登場!チェ コの有名な「エンジェル賞」で最優秀ジャズ・アルバムに輝いた第1作『The Prague Six』(ANI-049)、その後リリースして好評を博している第2弾『Vanoce Dosp?lych』(ANI-075)に続く期待の第3弾は2018年に旧チェコスロヴァキア共和国建国100周年迎え、その記念にメンバー6人がそれぞれ作曲したコンセ プト・アルバム「100年」です! 組曲の形で作曲された「100年」は6つのパートで構成。チェコスロバキアと後のチェコ共和国の歴史を独創性とエネルギーをもって表現しています。それぞれ の時代を反映させた旋律や引用など、その繊細は表現は彼らならではといえます。

ANTARCTICA
ANTAR-024
(CD+DVD(PAL))
ファン・エイク再訪
(1)アラン・クレパン(1954-):神秘の子羊の印象
(2)ヨハン・デュイク(1954-):武器を持たぬ男
(3)ディルク・ブロッセ(1960-):神秘の子羊の秘密
エディ・ヴァノオーストハーゼ(Cl)
(1)ヴィタリー・サモシュコ(P)
(2)フラマン放送cho
(3)ブリュッセル・フィルハーモニック
ジャケットにも使われているファン・エイクの不思議な祭壇画『神秘の子羊』を題材とした3作品を収録。3曲とも世界初録音でクラリネットが主役。聖歌を思わ せる旋律もあり、美しく神秘的な作品集です。
付属のDVDには絵と作品についてのドキュメンタリーが収録されています。PAL仕様のため日本向けのプレーヤーでは再生できない可能性がありますのでご 了承ください。パソコンでは再生可能です。 (Ki)

COO RECORDS
COO-020(1CD)
税込定価
バッハの鍵盤、七つの古楽器
バッハ:インヴェンション第11番BWV782(2声のインヴェンション)
インヴェンション第4番BWV775(2声のインヴェンション)
インヴェンション第10番BWV781(2声のインヴェンション)
プレリュード第10番BWV879(平均律クラヴィーア曲集第2巻より)
プレリュード第20番BWV889(平均律クラヴィーア曲集第2巻より)
トリオBWV583(オルガン独奏のためのトリオ・ソナタ)
プレリュード第24番BWV869(平均律クラヴィーア曲集第1巻より)
フーガ第11番BWV856(平均律クラヴィーア曲集第1巻より)
シンフォニア第13番BWV800(3声のシンフォニア)
シンフォニア第10番BWV796(3声のシンフォニア)
カンツォーンBWV588(オルガン独奏のためのトリオ・ソナタ)
プレリュード第22番BWV867(平均律クラヴィーア曲集第1巻より)
フーガ第16番BWV861(平均律クラヴィーア曲集第1巻より)
プレリュード第12番BWV857(平均律クラヴィーア曲集第1巻より)
コラール「キリストは死の縄につき給えり(ヨハン・ヴァルター作)
コントラプンクトゥス1 BWV1080(フーガの技法)
コントラプンクトゥス4 BWV1080(フーガの技法)
コントラプンクトゥス10 BWV1080(フーガの技法)
コントラプンクトゥス8 BWV1080(フーガの技法)
2声のフーガ BWV1080(フーガの技法)
エリゼオ・バロック・アンサンブル【宍戸俊子(パルドゥシュ・ドゥ・ヴィオール) 、リゼット・オーベール=ミルレ(テノール・ドゥ・ヴィオール、バス・ドゥ・ヴィオール) 、ヴィヴィアン・ベルグ(バロック・オーボエ、オーボエ・ダモーレ、オーボエ・ダ・カッチャ) 、ジャン=フィリップ・イラカーヌ(バロック・ファゴット)】

録音:2008 年8 月28-30 日、ボーム(スイス・ヴォー州)プロテスタント教区教会
対位法――それは和音の響あいを美しく保ちながら、幾つものメロディを同時進行させる作曲 技法。この技芸にすぐれていたバッハは、たったひとりで演奏する鍵盤作品でさえ、複雑なメロデ ィの絡み合いを追求してやみませんでした。オルガン、チェンバロ、あるいはピアノ――鍵盤での 演奏では時としてみえにくい、そうしたバッハの「対位法の綾」を隅々まで味わうために、同時に鳴 っているメロディをひとつひとつ、別々の音色で奏でてみたら・・・?ひそやかな古楽先進国・スイ スを拠点に活躍する四人の古楽器奏者たちはいま、バッハが鍵盤のために書いた楽譜をそのま ま使い、作品の形を変えることなく、そこに潜んでいるメロディの絡み合いを、7つの古楽器で解き ほぐしてゆきます。「2声のインヴェンション」から「フーガの技法」まで、古雅なる響で浮かび上が る、豊かな対位法世界。
COO RECORDS
COO-022(1CD)
税込定価
「庭をわたる風」〜フルート、ピアノ、ファゴットによる近代室内楽の世界〜
クィルター:三つのシェイクスピア歌曲作品6より(吹けよ、吹け、冬の風/来たれ、死よ)
モーツァルト:ロンドKV.Anh.184
サン=サーンス:歌劇「サムソンとデリラ」より「あなたの声に心は開く」
ウッダール:セレナーデ
ヴィラ=ロボス
:プラジル風バッハ第6番
ムーケ:パンと小鳥
ヴィドール
:組曲 作品34
シャミナード:小協奏曲 作品107
古川仁美(Fl)
武田顕治(P)
前田正志(Fg)

録音:2009 年8 月、三鷹芸術文化センター 風のホール
時は 20 世紀初頭、英国の名探偵ホームズもヴァイオリンをたしなんでいた頃。余暇の愉しみに 楽器を弾く人たちのあいだでは、ピアノや弦楽器と並んで、フルートが大きな人気を博していまし た。一流作曲家たちの名品にも事欠かず、無名作曲家が残した秘曲にも、忘れがたい傑作が 続々。英国歌曲の名匠クィルター、多作で多芸なヴィラ=ロボス、フランスの女性作曲家シャミナ ード、謎多きウッダール・・・折々ファゴットの妙音を交えながら、英国帰りの名手の吹く滑らかなフ ルートが、存在感あふれるデュオ・パートナーのピアノとともに、室内楽のさまざまな魅力をゆった り、愉しませてくれます。

EDITION ABSEITS
EDA-046(1CD)
フランツ・シュレーカーのマスタークラスinヴィーン&ベルリンvol.4
(1)フーゴ・ヘアマン:ヴァイオリン・ソナタOp.17(1925)
(2)同:ゴシック風トッカータOp.16(1926)
(3)同:祈りOp.18の1(1925)
(4)同:セラフィムの音楽「楽園にて」(1951)
(5)フェリクス・ペティレク:6つのギリシャ狂詩曲(1927)
(6)レオン・クレッパー:2つの舞曲
(7)イスコ・ターラー:ラビの審判(1950)
(8)同:安息日の終り(1950)
コーリャ・レッシング(Vn(1)、P(3)-(8))、
アンドレアス・ケルステン(P)(1)(2)

録音:2017年1月22日(4)(7)(8)、11月3日(3)(6)、2018年1月28日(1)(2)、7月1日(5)/十字架教会(ロイトリンゲン)
全曲世界初録音。シュレーカー門下の作曲家の珍しい作品を発掘する貴重なシリーズ第 4 弾。今回はフーゴ・ヘアマン (1896-1967)、フェリクス・ペティ レク(1892-1951)、レオン・クレッパー (1900-1991)、イスコ・ターラー (1902-?) ら 4 名の作品。才人コーリャ・レッシングがヘアマン作品でヴァイオ リンを、他の曲はピアノを担当しています。
4名ともドイツ語圏の作曲家ながらペティレクはギリシャへ、クレッパーとターラーはイスラエルへ渡りました。しかし作風はいわゆる「頽廃音楽」といわ れるドイツ表現主義の典型で、「ギリシャ狂詩曲」と題されていても国民楽派的な色彩はあまりありません。ペティレクはゴドフスキーとザウアーに、クレッパー はコルトーにピアノを学んだ名手でもあったため、技巧的な面も注目。ヘアマン 1926 年作の「ゴシック風トッカータ」は名ピアニスト、ウィルヘルム・ケン プに献呈されていて、ピアニズムが興味津々です。 (Ki)

Musicaphon
M-35725(1CDR)
ルッツ=ヴェルナー・ヘッセ〜ポートレート
オルガンのための「トッカータ・ヴィジョナリア」 Op.71(2013)、独奏チェロのための「エレジー」 Op.55(2007)、バリトンとピアノのための「月の歌」 Op.49(2004/06)、3つのイースターの歌 Op.69*(2013)、フルートとピアノのための「エピグラム」 Op.48#(2006)、合唱と大オーケストラのための「雲に覆われた塔」 Op.76(2015)
ヴォルフガング・アーベントロート(Org)、スザンネ・ミュラー=ホルンバッハ(Vc)、ティロ・ダールマン(Br)、マティアス・ヴィーリヒ(P)、クリア・ヴォイシズ*、ディルク・ペッペル(Fl)、ジヨン・フィリップス(P)#、ヴッパータール歌劇場cho、ヴッパータールSO、アレクサンドル・マルコヴィチ(指)

録音:2016年2月-10月、ヴッパータール市庁舎(ドイツ)
ドイツのボン出身で、「ヴッパータール・コンサート協会」の会長を務める現代の作曲家、ルッツ・ヴェルナー・ヘッセ(1955-)のポートレート・アルバム。彼はケルン音楽院でギュンター・フォルクとユルク・バウアーに音楽学と作曲を師事し、現在はケルンのヴッパータールにあるケルン音楽舞踊大学の教授兼マネージングディレクターを務めています。ヘッセの作曲活動は室内楽と管弦楽を中心に行われており、ドイツ国内の様々なオーケストラからの委嘱を受け、数々の名作を生み出しています。
ルッツ=ヴェルナー・ヘッセは現代の作曲家としては保守的な作風で知られていますが、彼自身は次のように述べています。「作曲は私にとって必要不可欠なものであり、自分自身を表現する方法でもあります。作曲は私の生活の一部であり、創造的なプロセスの中で思いもよらない空間を開いてくれます。私の目標は、これらの空間を聴衆がアクセスしやすく、理解しやすいものにすることです。私にとって重要なのは、聴いてもらえるものだけを書くことです。ですから、抽象的で(あまりにも)複雑な構造には興味がなく、理解可能な有機的なプロセスを示すことに非常に興味を感じています。私にとっては知的に理解することよりも、注意深く(感情的に)追体験することのほうが重要なのです。そうして初めて、音楽はその非常に特別な力にふさわしい効果を発揮することができるのです。」
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
Musicaphon
M-59003(1CD)
ヨーロピアン・パスウェイ
ボルトキエヴィチ:ヴァイオリン・ソナタ ト短調 Op.26
ショーソン:詩曲 変ホ長調 Op.25
クライスラー:前奏曲とアレグロ ホ短調
コレッリ:ヴァイオリン・ソナタ「ラ・フォリア」 Op.5-12
オトマル・マーハ(1922-2006):独奏ヴァイオリンのためのセイキロス変奏曲
アロイス・コットマン(Vn)、
ルドルフ・デネマルク(P)
アロイス・コットマン(1929-)はヴァイオリンのための国際コンクール「アロイス・コットマン賞」の創設者としても知られるドイツの名ヴァイオリニスト。本アルバムでは『ヨーロピアン・パスウェイ』と題して国も時代もさまざまなヴァイオリン作品が取り上げられており、あまり知られていないコットマンのヴァイオリンの美しさを存分に楽しむことができます。作品的にはチャイコフスキーやラフマニノフ的な作風で人気のロシア人作曲家、セルゲイ・ボルトキエヴィチ(1877-1952)の「ヴァイオリン・ソナタ」が貴重。濃厚なショーソンの「詩曲」、熱く歌い上げるコレッリの「ラ・フォリア」も必聴です。デネマルクの少し乾いたピアノも味わい深い名演。

Sae Higashi Records
NYCC-13017(1CD)
税込定価
響きの彩
クララ・シューマン:3つのロマンス 作品22
シューマン:歌曲集『ミルテの花』 作品25 より I. 「献呈」
 リュッケルトの12の詩による歌曲集『愛の春』 作品37 よりI. 「空は一粒の涙を流した」
クララ・シューマン:IV. 「あなたが美しさゆえに愛するのなら」
シューマン:V. 「僕は吸い込んだ」
 歌曲集『ミルテの花』 作品25 より III. 「くるみの木」
 リュッケルトの12の詩による歌曲集『愛の春』 作品37 より
 IX. 「バラ、海、そして太陽」
 X. 「おぉ太陽よ、おぉ海よ、おぉバラよ!」
 XII. 「確かに太陽は輝く」
シューベルト:アルペジョーネソナタ イ短調 (クラリネット版)

<CD版オリジナルボーナストラック>
シューマン:歌曲集『リーダークライス』 作品39 より V. 「月の夜」
東紗衣 (Cl/バスCl)
守重 結加 (P)

録音:2020年9月14,15日 M.E.T.ホール
若手実力派クラリネット奏者、東紗衣のファーストアルバムがリリースされます。 東京藝術大学卒業後、兵庫芸術文化センターOを経て渡独。2017年に帰国後は首都圏を拠点に、多岐にわたって活躍する東 紗衣の “今” に迫る。 ロベルト・シューマン:歌曲集『ミルテの花』作品25、同『愛の春』作品37のドイツ歌曲の世界、クララ・シューマン:3つのロマンス 作品22の 色彩の調べ、フランツ・シューベルト:アルペジョーネ・ソナタD821の孤独と憧れの音楽。 1840年30歳のロベルト・シューマンを軸としたこれらの作品に、2020年30歳を迎える東紗衣が対峙する。 彼女の最大の魅力とも言えるクラリネットの表情豊かな響きによって翻訳された音楽は、当時のシューマンが知る由もなかった、未知なる彩り の世界へと聴衆を誘うでしょう。

ANTARCTICA
ANTAR-022(1CD)
Le Bestiaire 〜動物詩集〜
サン・サーンス:動物の謝肉祭(ピート・スウェルツ編、2019年)
ピート・スウェルツ(1960-):動物詩集
ローランド・ヘンドリクス(Cl)
ローランド・ヘンドリクス・アンサンブル
ベルギーの現代作曲家ピート・スウェエルツがアポリネールの『動物詩集』にインスピレーションを得て書いた作品に、サン=サーンスの『動物の謝肉祭』 をカップリング。演奏しているのはクラリネット、ピアノと弦楽四重奏によるアンサンブル。サン=サーンスもこの編成に合わせて編曲されています。時代を隔 てた二つの動物園的室内楽をお楽しみください。 (Ki)

ANIMAL MUSIC
ANI-087(1CD)
『UNRAVEL』
(1)ヴィーチェスラフ・ノヴァーク:「BALADE AFTER BYRONS MANFRED」
(2)ニコル・ボーコヴァー:「MANFRED」
(3)トマーシュ・ソヴォボダ:「IN A FOREST: TRAILS」
(4)ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.36より第1楽章「アレグロ・アジタート」
(5)ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.36より第2楽章「ノン・アレグロ―レント」
(6)ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.36より第3楽章「アレグロ・モルト」
(7)ニコル・ボーコヴァー:「SERGEI」
(8)トマーシュ・ソヴォボダ:「EULOGY」
(9)ニコル・ボーコヴァー:「ERICH」
(10)コルンゴルト:「AWAKENING OF BIRDS IN THE MORNING」
(11)ニコル・ボーコヴァー:「GOLDEN」
(12)ラヴェル:ソナチネより第1楽章「中庸の速さで」
(13)ラヴェル:ソナチネより第2楽章「メヌエットの動きで」
(14)ラヴェル:ソナチネより第3楽章「生き生きと」
(15)ニコル・ボーコヴァー:「UNRAVEL」
ニコル・ボーコヴァー(P)、
マルチン・コツィアーン(アコースティック・ベース)、
ミハル・ヴィエルツィゴン(ドラムス)
ジャンルにとらわれずチェコの優秀なアーティストの録音に力を入れているANIMAL MUSIC。数多くのアーティストがその才能を開花させていますが、ボー コヴァーもその一人。前作『Inner Places』(ANI-079)では自作のピアノ・トリオを発表し、クラシック、ミニマルミュージック、ポピュラーにインスパイ アされた作品をしました。このアルバムはチェコで最高の音楽賞であるアンジェル賞のベスト・ジャズ・アルバム部門を受賞し話題となりました。
期待のセカンド・アルバム『UNRAVEL』では自作はもちろんのこと、クラシックの作品にも挑んだ意欲作。ボーコヴァーはヤナーチェクが没した地として も知られるオストラヴァ出身でもともとクラシックのピアニストとして研鑽を積んでいた実力派です。今回、難曲として知られるラフマニノフのピアノ・ソナタ 第2番を主軸にラヴェルのソナチネやコルンゴルトの作品まで実に多彩な顔をのぞかせます。また、達者な腕前で華麗なテクニックと美しいメロディが融合 したボーコヴァーの作品も実に魅力的。まさにジャンルをこえた新時代のピアニストと申せましょう。 (Ki)

N-crafts Sound
NC-0001(1CD)
税込定価
『ブラス・クロニクル』
シャルパンティエ (ロジャー・ハーヴェイ編): 「テ・デウム」より前奏曲
バッハ (ロナルド・ロム編):「小フーガ」 ト短調 BVW578
ヘンデル (ロジャー・ハーヴェイ編): 調子の良い鍛冶屋による変奏曲
イアン・マクドナルド:シースケッチ
モーレイ・カルヴェール:3つのダンスの印象
エンリケ・クレスポ:スピリチュアル・ワルツ
酒井格:たなばた
ゴードン・ラングフォード:前奏曲,ポロネーズとプロムナード
ジョン・チータム: スケルツォ
N-craftsエヌ - クラフツ【栃本浩規、井川明彦 (Tp)、今井仁志 (Hrn)、吉川武典 (Tb)、池田幸広(Tub)】

録音:2019年12月26日、28日飛騨・世界生活文化センター 飛騨芸術堂
2008年にNHKSOのメンバーで結成された金管五重奏団、N-crafts(エヌ - クラフツ)。これまで全国で単独公演を行い人気を博 して来ましたが、今回満を持して初めてのCDがリリースとなりました。シャルパンティエやバッハの名曲、金管五重奏の定番作品のほか、吹奏 楽の名曲「たなばた」を、作曲者の酒井格自身が金管五重奏に編曲した版も収録しています。たった5人による演奏とは思えない豊かな音 色と、卓越したテクニック。日本が誇るトップ・プレイヤーたちによる、輝かしい響きをお楽しみください。

Virtus Classics
VTS-9(1CD)
税込定価
パトリック・ガロワの芸術・2〜フランス・ロマン派ソナタ集
フランク:ソナタ イ長調
ピエルネ:ソナタ ニ短調 作品36
ヴィドール:組曲 作品34
パトリック・ガロワ (Fl)
瀬尾和紀 (P)

録音:2019年1月28〜30日
このアルバムには、19世紀後半のフランスで活躍したフランク、ピエルネ、ヴィドールによる3つの作品が収められています。いずれもフ ルーティストのレパートリーに重要な位置を占める存在であり、そのうち2曲はもともとヴァイオリン・ソナタとして書かれたものですが、 フルートのための編曲版もオリジナルの形に劣らぬだけの人気と演奏頻度を誇っています。 ガロワは3つの作品にじっくり向き合い、これらの曲をフルートで演奏することの意義を探求。19世紀から20世紀に移り変わる時代 の音楽が持つ繊細なハーモニーを生かし、巧みな息使いで作品に新しい命を与えました。 ピアノを担当するのは、ガロワの信頼厚い瀬尾和紀。前作「パリ音楽院卒業試験曲集」ではフルーティストがピアノを演奏するという 驚きを持って迎えられた瀬尾、今作でもフルートを知り尽くした彼ならではの「伴奏の域を超えた」細やかなアンサンブルを披露しま す。

AKIHIRO MIURA
AMCD-0001(1CD)
税込定価
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ集I「クロイツェル」
第9番イ長調 作品47 「クロイツェル」
第6番イ長調 作品30-1
第1番ニ長調 作品12-1
三浦章宏(Vn)、東誠三(P)

録音:2020年6月18日〜20日/三春交流館「まほら」
東フィルのコンマス、三浦章宏の自主制作レーベル第1弾。自身初となるソロ・アルバムで取り上げたのは三浦の敬愛するベートーヴェン。この先ソナタ全 集録音を完成させるという目標を掲げ、その第1集として大曲の『クロイツェル』と第1番、第6番を録音。ヴァイオリニストとして長いキャリアを持つ三浦が満 を持して挑む、並々ならぬ意気込みの詰まったアルバムです。
三浦は室内楽にも積極的で、ヴァイオリン・ソナタの全曲演奏会を既に何度か行っています。そのため各曲を深く理解しているのは勿論、交響曲との共通点 や違いも肌で感じています。オーケストラ作品と比べると室内楽にはベートーヴェンのプライヴェートな部分が自然に反映されていて、親しみを感じるそう。ま たベートーヴェンは激しさが特徴のように言われますが抒情的な旋律を書くことにも長けた作曲家である、と語っていて、それらの要素はこのソナタ録音に大 きな魅力となって息づいています。そしてピアノは三浦と50年来の知り合いで多く共演を重ねてきたという東誠三。彼もベートーヴェンのピアノ・ソナタの全曲 演奏・録音を行った人物で、この全集録音企画に欠かせない演奏家と言えます。
演奏はまったく虚飾の無い、音楽そのものを真摯に見つめたもので、明朗にして輝かしい響きがストレートに伝わってきます。二人の演奏家の高い密度のや りとりが確固たる確信を持って迫ってくる『クロイツェル』はたいへんに見事。注目必至のシリーズ開始にふさわしい1枚です。 (Ki)

2L
2L-162SABD
(Bluray Disc Audio
+SACD)

ロマンティシズム時代のホルン
デュカス:ヴィラネル
グノー:アンダンテ(「ピストン・ホルンとピアノのための6つのメロディ」(1839)から)
サン=サーンス:ロマンスOp.3
シャブリエ:ラルゲット(1875)
チェルニー(1791-1857):アンダンテ・エ・ポラッカ(1848)
F・シュトラウス(1822-1905):夜想曲 Op.7(1864)
シューマン:アダージョとアレグロ Op.70
R・シュトラウス:アンダンテ(1888)
スタイナル・グランモ・ニルセン(Hrn)(ピリオド楽器)
クリスティン・フォスハイム(フォルテピアノ)
[楽器 Horn:Marcel-Auguste Raoux, horn with piston valves (sauterelle), Paris 1836(Dukas/Gounod)/
Marcel-Auguste Raoux, natural horn, Paris 1836(Saint-Saens/Chabrier)/
Fam. Lausmann, natural horn, Bohemia c.1800(Czerny)/
Leopold Uhlmann, Vienna horn, Vienna c.1900(F. Strauss/Schumann/R. Strauss)(All the horns are copies made
by Andreas Jungwirth, Freishcling, Plank am Kamp, Austria)/
Fortepiano:Ernst Irmler, Leipzig 1850-1860, restored in 2019 by Sigmund Berg]

録音:2019年6月 ソフィエンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)
制作・バランスエンジニアリング:モッテン・リンドベルグ
「ホルンの音は、ロマンティック音楽の作曲家たちにとって、荒れ狂うような強い感情を典型的に示すものだった。ロベルト・シューマンは、ホルンはオー ケストラの魂だと語ったといわれ、詩人たちは、ホルンの音を魂の憧れの象徴とみなした。そして、ホルン奏者にとっては、バルブの発明に明らかなようにホ ルンが新しい技術による実験と変化に直面したため、ロマンティシズムのほとんどの時代を通じてホルンそのものの魂が問題になった……」。第62回グラミー 賞「最優秀イマーシブオーディオ・アルバム」を受賞したモッテン・リンドベルグの制作した新しいアルバム『ロマンティシズム時代のホルン』。『初期ロマンティ シズムのホルン・ソナタ』(2L113SABD)を録音したナチュラルホルンの名手、ノルウェーのスタイナル・グランモ・ニルセンの 2L レーベル第3作です。こ のアルバムでは、ロマンティシズム時代の作曲家たちがホルンのために作った作品が、それぞれの作曲家ゆかりの楽器で演奏されます。デュカスの「ヴィラネル」 とグノーの「アンダンテ」は、マルセル=オギュスト・ラウーが1836年に製作したピストン・バルブ付きホルン、サン=サーンスの「ロマンス」とシャブリエの「ラ ルゲット」はラウーのナチュラル・ホルン、チェルニーの「アンダンテ・エ・ポラッカ」はボヘミアのラウマン製作のナチュラル・ホルン、フランツ・シュトラ ウスとシューマンとR・シュトラウスの曲はレーオポルト・ウールマンが 1900 年頃に作ったウィーン・ホルン。いずれも、ニルセンの前のアルバムと 同じアンドレーアス・ユングヴィルトの製作したコピー楽器です。ホルンという楽器の進化を探り具体的な姿に示してゆく試み。前作と同じ、ノルウェー音楽 アカデミーでフォルテピアノを担当するクリスティン・フォスハイム(1963-)が共演。オスロのソフィエンベルグ教会で録音セッションが行われました。
■Pure Audio Blu-ray ディスクと SACD ハイブリッドディスクをセットにしたアルバムです。Pure Audio Blu-ray ディスクにはインデックスを除き映像は収 録されていません。SACD ハイブリッドディスクはSACDブレーヤーとCDプレーヤーで再生できますが、Pure Audio Blu-ray ディスクはCDやDVDの プレーヤーでは再生できないので、Blu-ray プレーヤーもしくは Blu-ray 対応のPCをお使いください]
2L
2L-160SACD
(1SACD)
ベートーヴェン 、1802年の遺書
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第8番ト長調 Op.30 no.3
ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調「クロイツェル」 Op.47
ラグンヒル・ヘムシング(Vn)
トール・エスペン・アスポース(P)
[Violin:Francesco Ruggeri(Cremona, 1694)、Piano: C. Bechstein Concert D282/Steinway D-model(track 6)]

録音:2019年4月、11月 ソフィエンベルグ教会 (オスロ、ノルウェー)
制作・バランスエンジニアリング:モッテン・リンドベルグ
[DXD(24bit/352.8kHz)録音]
[SACD:5.1 multichannel DSD/2.0 stereo DSD/RedBook PCM:MQA CD]
ノルウェーのヴァイオリニスト、ラグンヒル・ヘムシング(1988-)とピアニストのトール・エスペン・アスポース Tor Espen Aspaas(1971-)は、彼 女の最初のソロ・アルバム『YR』(Simax PSC1315)がきっかけとなり、リサイタルのパートナーとしての共演を始めました。コンサートとフェスティヴァ ルへの出演、放送のための録音と、活動がつづき、グリーグ、シベリウス、カール・ニルセンの曲を弾いた『北国の音色(Northern Timbre)』(2L138SABD) を2017年にリリース。BIS レーベルに録音をつづける妹エルビョルグとも違うラグンヒルの感性と表現の音楽が注目され、ファンを獲得しました。ラグンヒ ルとトール・エスペンのデュオの新しいアルバムでは、2013年にボンの「ベートーヴェン・フェスティヴァル」で「ベートーヴェン・リング」を受け、ふた りにとって大切な作曲家、ベートーヴェンのソナタ2曲によるプログラムが組まれています。アルバムのタイトルにある「1802年」は「『芸術家』ベートーヴェ ンが『人間』ベートーヴェンを運命の手に委ねた、危機の年」といわれます。進行する難聴、ウィーンの社会と公の生活から締め出されているのではないか という疎外感といった問題に悩まされ、夏と秋に滞在したハイリゲンシュタットで「文字と音楽」による「遺書」を作りました。ト長調の曲など「3つのヴァ イオリン・ソナタ」Op.30、「テンペスト・ソナタ」を含む「3つのピアノ・ソナタ」Op.31、「エロイカ変奏曲」Op.35、交響曲第2番 Op.36 といった傑作 群が作られ、そして翌1803年、ト長調の第8番と一緒にこのアルバムで演奏される、ベートーヴェンの「英雄的」スタイルを示す「クロイツェル・ソナタ」 と呼ばれるイ長調のソナタが作曲されました。2019年、オスロのソフィエンベルグ教会でのセッション録音です。

BION RECORDS
BR-291207(1CD)
「ミンストレル」〜ベドリッシュSQの旅〜情熱のダンス
バルトーク:トランシルヴァニア地方のテーマによるソナチネ 作品 55
チャイコフスキー:舟歌 〜「四季」〜
ハチャトゥリアン:剣の舞 〜「ガイーヌ」より
ショパン:別れの曲(エチュード 作品10-3)
プーランク:フランセーズ
プーランク:ワルツ
プーランク:ブーレ 〜オーヴェルニュのパヴィリオンにて
ドビュッシー:ミンストレル 〜「前奏曲集 第1 巻」〜
ファリャ:愛の戯れの踊り 〜「恋は魔術師」より
ヒナステラ:弦楽四重奏曲 第1 番作品20
ブルーベック:トルコ風ブルーロンド
((1)-(11)(16)編):ジャック・ガンダール)
ベドリッシュSQ【ジャック・ガンダール(第一ヴァイオリン)、長谷川 彩(第二ヴァイオリン) 、ジュリアン・ガバン(Va)、オレリアン・サブレ(Vc)】

録音:2019 年2 月20〜22 日
「クラシック音楽の裾野を広く楽しく」をモットーに様々な企画を携えて活動するフランスのベドリッシュSQが、2 枚目のアルバムをリリースしました。今回のテーマは「ダンス」です。タイトルの「ミンストレル」が示す通り、巡業の楽団が各地 を渡り歩いてゆくイメージで、ダンスと一体となった移動縁日の賑やかさと楽しさに満ちた内容となりました。ヒナステラの弦楽 四重奏曲第 1 番以外は、第一ヴァイオリン奏者ジャック・ガンダールによる編曲で、バルトークやハチャトリアン、ファリャらの ダンスに由来する器楽曲はほとばしる情熱そのままに、チャイコフスキーやショパン、ドビュッシーらのピアノ曲はより一層の 情緒にあふれ、作品に新たな表情が与えられています。収録曲は本国フランスでの国内ツアーでも演奏されて大盛況とな り、アルバムはラジオでも取り上げられました。

AGLAE MUSICA
AMC-111.12(2CD)
ベートーヴェンチェロ・ソナタ & 変奏曲集
チェロ・ソナタ 第1番ヘ長調 Op.5-1
チェロ・ソナタ 第2番ト短調 Op.5-2
チェロ・ソナタ 第3番イ長調 Op.69
チェロ・ソナタ 第4番ハ長調 Op.102-1
チェロ・ソナタ 第5番ニ長調 Op.102-2
ヘンデルの「ユダス・マカベウス」の「見よ、勇者は帰る」の主題による変奏曲 WoO 45
モーツァルトの「魔笛」の「可愛い娘か女房がいれば」の主題による12の変奏曲 Op.66
モーツァルトの「魔笛」の「恋を知る男たちは」の主題による変奏曲 WoO 46
アルナウ・トゥマス(Vc)
ケネディ・モレッティ(P)

録音:2016年10、12月、アビラ、スペイン
アルナウ・トゥマスはカタルーニャ(スペイン) のバルセロナに生まれたチェリスト。カザルス・カルテットのメンバーとして harmonia mundi レーベルに多くの録音があります。

FUGA LIBERA
FUG-765(1CD)
『ロマンティック・ヴィオラ II』
トゥルヌミール(1870-1939): 3楽章の組曲 Op. 11 (1897)
ショーソン:チェロもしくはヴィオラとピアノのための小品 Op. 39 (1897)
ヴィエルヌ:ヴィオラのための2つの小品 (1895)
ベルリオーズ:交響曲「イタリアのハロルド」(ヒュー・マクドナルドによるヴィオラとピアノのための編曲版(2001))
ダニエル・ヴァイスマン(Va)
ペトル・ペトロフ(P)

録音:2019年8月19-22日 サル・フィラルモニーク、リエージュ
ベルギーを本拠地とするリエージュ王立POの総監督を務めるダニエル・ヴァイスマン。優れたヴィオラ奏者でもある彼が 奏でるロマン情緒漂うヴィオラ作品集第2弾はフランス語圏の作品を収めており、中でもベルリオーズの名作「イタリアのハロルド」を収録してい ることがポイントです。ベルリオーズ研究で著名なイギリスの音楽学者ヒュー・マクドナルド編曲によるヴィオラ・パートは、既存録音のあるリスト 編曲版とも違い、原曲の独奏パートのみならず管弦楽部分もピアノと分け合っており、たいへん聴き応えのある二重奏曲に仕上がっていま す。ヴィオラの歌心を満喫できる一枚です。

MUSICAPHON
M-56971(1SACD)
ヴィオラ、ヴィオラ! Vol.1〜イギリスのヴィオラ作品集
ジェフリー・グレイ:ヴィオラ・ソナタ
アダム・ゴーブ:ワルツとノクターン、ユモレスク
ブリテン:ラクリメ 〜 ダウランドの歌曲の投影 Op.48
ブリス:ヴィオラ・ソナタ
カリン・ドルマン(Va)、
セシリア・ボッシュマン(P)

録音:2009年10月
イギリスはヴィオラの名曲が多いことで知られますが、それは偉大なヴィオラ奏者、ライオネル・ターティスや、ウィリアム・プリムローズの存在によるところが大きいようです。ブリスの「ヴィオラ・ソナタ」(1933)はターティスのために、ブリテンの「ラクリメ」(1950)はプリムローズのために作曲されたもので、ブリスは「楽器のシンデレラであるヴィオラをプリンセスに仕立て上げたのはターティスだ」と、自著『As I Remember』の中で述べています。ターティスはブリス以外にも、ウィリアム・ウォルトン、アーノルド・バックス、フランク・ブリッジ、グスタフ・ホルストらにヴィオラのための作品を依頼しました。ここではさらに後の世代の2人の作曲家による作品が収録されていますが、ジェフリー・グレイのソナタ(1986)もターティスに教わったヴィオラ奏者ロジャー・チェイス(1953−)のために書かれたもので、20世紀初頭の英国ヴィオラ音楽の伝統を受け継いでいます。
ヴィオラのカリン・ドルマンはオランダ、ロッテルダム音楽院の教授を務める女流奏者。国際ヴィオラ協会の副会長の任にもある現代のヴィオラ界の重要人物の1人です。
MUSICAPHON
M-56976(1SACD)
ヴィオラ、ヴィオラ! Vol.2〜フランスのヴィオラ作品集
ミヨー:ヴィオラ・ソナタ第2番Op.244、
 花のカタログ Op.60(演奏者による編)
ケックラン:ヴィオラ・ソナタ Op.53
フランセ:ヴィオラとピアノのためのラプソディー
カリン・ドルマン(Va)、
セシリア・ボッシュマン(P)

録音:2010年11月/※当タイトルは初紹介旧譜(恐らく日本初紹介)のため、ご注文数に対して十分な枚数をご用意できない可能性がございます。予めご了承下さい。
第1巻(M56971)のテーマがイギリスのヴィオラ作品であったのに対し、第2巻となる本アルバムには、20世紀フランスのヴィオラ作品が集められています。1910年以前に書かれたフランスのヴィオラ・ソナタのリストを見てみると、有名な作曲家の名前がほとんど含まれていないことに気が付きます。ヴィオラが室内楽のための楽器として評価されるには、20世紀を待たねばなりませんでした。
本アルバムの中心となるのは、盟友関係にあったケックランとミヨーのヴィオラ・ソナタです。1915年に完成したケックランのソナタは、彼が室内楽の分野で重要な一歩を踏み出した作品であり、この頃の彼の最高傑作と言っても過言ではない重要作。長いメロディックなライン、複雑なリズム、劇的なコントラストを持ち、第1次世界大戦中の雰囲気を漂わせるこのソナタについて、ケックランは作品の被献呈者であるミヨーに「陰鬱であると同時に親密なもの」と語っています。一方ミヨーのソナタ第2番はケックランの約30年後、1944年の作で、プロ・アルテ四重奏団の創始者であるアルフォンス・オンヌーの思い出に捧げられています。


Treasures
TRE-224(2CDR)
レーヴェングートSQ〜フランスの弦楽四重奏曲集
■Disc1
フォーレ:弦楽四重奏曲Op.121
ルーセル:弦楽四重奏曲
ドビュッシー:弦楽四重奏曲
■Disc2
フランク:弦楽四重奏曲
ラヴェル:弦楽四重奏曲
レーヴェングートSQ
【アルフレッド・レーヴェングート(1Vn)、ジャック・ゴトコフスキー(2Vn)、ロジェ・ローシュ(Va)、ロジェ・レーヴェングート(Vc)】

録音:1965年(ステレオ)
※音源:VOX SVBX-570
◎収録時間:147:33
“むせ返るほどの芳醇な香りを湛えたレーヴェングートQの至宝!”
■音源について
レーヴェングートQの代表的名盤ボックス(3LP)の全てを収録。このセットは彼等の最大の偉業と言っても過言ではないはずですが、まとまった形でCD化されないのが不思議です。

★決して多いとは言えないレーヴェングートQの録音の中で真っ先にお勧めしたいのがこのセット。中でもドビュッシー&ラヴェルは、同カップリングのレコードの中でも最高の逸品と信じて止みません。しかし、通常はモノラル録音とステレオ再録音が存在する場合、大抵はモノラルが忘れわれるものですが、レーヴェングートQの「ドビュッシー&ラヴェル」に関しては、名演として紹介されるのは専らDGのモノラル録音ばかり。両者を比較した上でモノラルの方に軍配を上げるのなら理解もできますが、ステレオ盤については紹介すらされないことが多いのは、レーベルに対するイメージが災いしたのか、単に聴いていないのか?何れにせよ、このVOX録音に存在する無類の魅力を無視してよい理由などあり得ません!
 なんと言っても、ラヴェル冒頭から溢れ出す甘い香りにイチコロ!それはホールの残響等で加工した空気感ではなく、彼らの楽器から直接発せられる素の香気なので、生々しさと真実味はひとしお。それにカラフルな色彩と人肌の温もりも含めて、ステレオだからこそ捉えられた珠玉のニュアンスがここにはあります。
 但し、デジタル的なアンサンブルに慣れた耳には、第一印象では音程がフニャフニャと感じるかもしれませんが、それだけで拒否反応を示したり、「下手」というレッテルを張ってしまったらこの先の音楽人生の大損失!こんな魅惑的な表現を味わえないまま一生を終えるなど悲しすぎます。そもそも、ただの下手くそだったら、プロとして通用していないはずです。
 音程に対する感覚、弓圧、ヴィブラートのさじ加減などの技術は見事なまでに4人に共通。だからこそ、どのフレーズを取っても、まるで一人の人間が語っているかのように響くのです。特にヴィブラートに関しては、極力抑制しているのがポイント。もちろん、昨今主流の無分別なノン・ヴィブラートとは意味が違うのは言うまでもありませんし、そもそもヴィブラートとは、付けるか付けないかの二者択一ではなく、音楽の持つ雰囲気によって使い分けるものであり、それが人間の生理にも適っているということを強く思い知らされます。コーダ数小節の粋な余韻も真似のできない技。
 第1楽章の第2主題に関しても、こんなアンニュイな雰囲気を湛える演奏は他に聴いたことがなく、まさに彼らの技術のこだわりの結晶。第2楽章のピチカートは、ピチピチ跳ねる魚の如く、瑞々しいことこの上なし。こんな水分を感じる音を他で聴けるでしょうか?第2楽章中間部や第3楽章は、芸術的なノン・ヴィブラートの連続!「ノン・ヴィブラート=無機質」という思い込み一瞬で吹き飛びます。
 ドビュッシーとラヴェルとではアプローチを大きく変える演奏というのは少ないと思いますが、ここではドビュッシーにおいては、持ち前に音色美に加えてより強い意思を漲らせている点にもご注目を。 【湧々堂】

Hoxa
(Willowhayne Records)
HS-502622(1CD)
NX-B06
『ロクリアン・ロリポップス』
ガーシュウィン:すべてを忘れよう
 スラップ・ザット・ベース
ドナルドソン:メイキン・フーピー
ガーシュウィン:わが恋はここに
 スワンダフル
ポーター:エニシング・ゴーズ
 エヴリ・タイム・ウィ・セイ・グッバイ
 レッツ・ドゥ・イット
ガーシュウィン:ジャスト・アナザー・ルンバ
ジョプリン:ローズリーフ・ラグ
ガーシュウィン:サマータイム
スースドルフ:バーモントの月
バーンスタイン:ニューヨーク、ニューヨーク
ロジャース:マイ・ファニー・ヴァレンタイン
ジョプリン:ラグタイム・ダンス
アンダーソン:フィドル・ファドル
 プリンク・プレンク・プランク
シャーウィン:バークリースクエアのナイチンゲール
ポーター:よくあることさ
ロクリアン・アンサンブル(弦楽四重奏)
タイトルの「ロリポップ」とは、"ぺろぺろキャンディー"のこと。1991年に結成されたロクリアン・アンサンブルは、現代音楽や女性作曲家の作品 紹介に力を入れ、幅広いレパートリーを持っています。そのコンサートではいつも、ここに収録されているようなライトな音楽から数曲のアンコー ルを披露しており、それは彼女たちのトレードマークになりました。シリアスなクラシック作品を聴いた後に聴くジョプリン「ラグタイム」、ガーシュウィ ンの「サマータイム」、「わが恋はここに」や、ジャズのスタンダードとしても親しまれる「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」などは、まさに音楽のロリポップ です。この「ロリポップ」という言葉をコンサートで使用し始めたのは、イギリスの名指揮者サー・トーマス・ビーチャムといわれ、コンサートの後の観 客の高ぶった感情を落ち着かせるため、シロップの様な、メロドラマ風な、心を癒す楽曲を選んで演奏したそうです。

ARIA CLASSICS
ARIA-001(1CD)
チェロとピアノの為の作品集
プロコフィエフ:チェロとピアノの為のソナタ ハ長調 Op.119
ショスタコーヴィチ:チェロとピアノの為のソナタ ニ短調 Op.40
ラフマニノフ:ヴォカリーズ Op.34-17(チェロとピアノの為の版)
ガブリエル・ウレニャ(Vc)
パチ・アイスピリ(P)

録音:2019年12月、パラシオ・バルデス劇場、アビレス、アストゥリアス、スペイン
1989年スペインのアビレス(アストゥリアス州) に生まれ、ウィーン音楽院でナタリア・グートマンに師事したチェリスト、ガブリエル・ウレニャのデビューCD。

TEMPS RECORD
TR-1672(1CD)
ユダヤ人の生活―過去の肖像〜クラリネットとピアノの為の音楽
ベーラ・コヴァーチ(1937-):Sholem-Alekhem, Rov Friedman!
ポール・シェーンフィールド(1947-):クレズマー・クラリネットとピアノの為のソナティナ
ヴァインベルク(1919-1996):クラリネットとピアノの為のソナタ Op.28
ブロッホ:ユダヤ人の生活より (クラリネットとピアノの為の版)
祈り / 哀願 / ユダヤの歌
メシアン:世の終わりの為の四重奏曲 から 鳥たちの深淵 (クラリネットの為の)*
マルセル・ザウラー(1969-):クレズマー・ファンタジー (クラリネットとピアノの為の)
マジクデュオ【トル・ジャナスタ(Cl)、マルク・スムジ (ピアノ(*以外)) 】

NON PROFIT MUSIC
NPM-1807(1CD)
21世紀の協和音的室内楽
アンドレアス・フォイヴォス・アポストル(1991-):メタモルフォーゼ [Metamorphoses] (ピアノの為の)(1991)*(w)
パーヴェル・カルマーノフ(1970):スタジアムに降る二番目の雪 [Second Snow on the Stadium](ヴィオラとピアノの為の) (#/*)
ホセ・ゴンサレス・グラネロ(1985-):弦楽四重奏曲 第1番「眠れない愛の夜」[Noche del Amor Insomne] +(w)
エレーナ・カッツ=チェルニン(1957-):紙の傘の踊り [Dance of the Paper Umbrellas](ピアノと弦楽の為の五重奏曲) (*/+)
イバン・パロマレス・デ・ラ・エンシナ(1977-):コン・モート [Com moto](弦楽四重奏の為の) +(w)
ヤン・ヴァホフスキ(1998-):ピアノと弦楽の為の五重奏曲(*/+)(w)
ダニエル・デル・ピノ(P)*
アベムス・カルテット(弦楽四重奏 +)【エリカ・ロマリョ、ビセンテ・クエバ (Vn)、マリアン・エレロ(ヴィオラ、ヴィオラ・ソロ#)、シモン・ヴェルス (Vc) 】

録音:2018年2、4月、セザンヌ・プロダクション、マドリード、スペイン
進行に従い演奏の音量が大きくなっていく(クレッシェンドしていく) というコンセプトのプログラム。(w)はノン・プロフィット・ミュージック財団主催の室内楽作曲コンクール "1st edition of Cum Laude Music Awards" 受賞作品で、これが世界初録音。
アポストルはギリシャ、カルマーノフはロシア、グラネロとパロマレス・デ・ラ・エンシナはスペイン、カッツ=チェルニンはソヴィエト連邦ウズベク(現ウズベキスタン) 共和国出身オーストラリア、ヴァホフスキはポーランドの作曲家。
ダニエル・デル・ピノ(1972年レバノン生まれ) はホアキン・アチュカロ(1932-) 門下のスペインのピアニスト。アベムス・カルテットは2012年にデビューしたスペインのSQ。チェロのシモン・ヴェレスはチェコ出身。

MUSICA VIVA
MV-107(1CD)
ビーダーマイヤーの筋書き〜フルート、ヴァイオリンとピアノの為の音楽
ヨゼフ・ヴァイグル(ヨハン・ハインリヒ・カール・ボルンハルト 編):歌劇「船乗りの恋、あるいは 海賊」[L'amor marinaro ovvero il Corsaro](1797) 〜序曲(フルート、ヴァイオリンとピアノの為の版)
ヴェンツェスラウス・マティーカ [ヴァーツラフ・トマーシュ・マチェイカ] (1773-1830):フルート、ヴァイオリンとピアノの為のノットゥルノ Op.21
ヨゼフ・ヴァイグル(ヨハン・ハインリヒ・カール・ボルンハルト編):歌劇「スイスの一家」(1809) 〜序曲 (フルート、ヴァイオリンとピアノの為の版)
ヨゼフ・キュフナー(1776-1856):フルート、ヴァイオリンとピアノの為のセレナード Op.2
クラシコ・テルツェット・イタリアーノ [イタリア・クラシック三重奏団]【ウバルド・ロッソ(Fl)、カルロ・デ・マルティーニ(Vn)、フランチェスコ・ビラーギ(G) 】
MUSICA VIVA
MV-121(1CD)
クラリネット・アンサンブルの為の作品集
アルフレート・ウール(1909-1992):3つのクラリネットとバスクラリネットの為のディヴェルティメント
ピエール・マックス・デュボワ(1930-1995):4つのクラリネットの為の四重奏曲
ローベルト・シュタルク(1847-1922):ファンタスティック・ピース [Pezzi Fantastici]
(2つのクラリネット、バセットホルンとバスクラリネットの為の)
パストラーレ / 輪舞 [Reigen] / ワルツ・カプリッチョ
ゴードン・ジェイコブ(1895-1984):スケルツェット、パヴァーヌとゴパーク (3つのクラリネットとバスクラリネットの為の)
ジャン・フランセ(1912-1997):2つのクラリネット、バセットホルンとバスクラリネットの為の小四重奏曲
アンリ・トマジ(1901-1971):4つのクラリネットの為の3つのディヴェルティメント
ローベルト・シュタルク:2つのクラリネット、バセットホルンとバスクラリネットの為のセレナータ
シュタルク・カルテット(クラリネット・カルテット)【サウロ・ベルティ (Cl)、ヴィニバルド・バッカリ(クラリネット、バセットホルン)、セルジョ・ブルスカ (クラリネット、バスクラリネット)、アントニオ・フライオーリ (Cl)、パオロ・ベルトラミーニ(Cl) 】

録音:2017年4月23-24日、2018年5月1日、アビー・ロッキ・スタジオ、ローマ、イタリ

MUSICA VIVA
MV-240(2CD)
ベートーヴェン:フルートとピアノの為の作品集
フルートとピアノの為のソナタ 変ロ長調 Anh.4(偽作)
2つのフルートの為のアレグレットとメヌエット WoO 26(1792)*
フルートとピアノの為のセレナード ニ長調 Op.41(1803)
[CD 2]
民謡の主題によるフルートとピアノの為の6つの変奏曲 Op.105(1818-1819)
民謡の主題によるフルートとピアノの為の6つの変奏曲 Op.107(1818-1819)
ロベルト・ファブリチアーニ(Fl)
ルイゼッラ・ボッテオン(Fl)*
マッシミリアーノ・ダメリーニ(ピアノ(*以外))

録音:2012年5月、ジェノヴァ、イタリア

CADENCE BRILLANTE
ACB-002(1CD)
サン=サーンス、ショーソン、ドビュッシー、イザイ、アーン:ヴァイオリンとピアノの為の作品集
イザイ:サン=サーンスのワルツ形式のエチュード Op.52-6 に基づくカプリッチョ
ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ
ショーソン(1855-1899):詩曲
サン=サーンス:ヴァイオリン・ソナタ 第1番Op.75
アーン(1874-1947):ヴァイオリンとピアノの為のノクターン
郭立功 [Li-Kung Kuo](Vn)
セドリック・ローレル(P)

録音:2019年4月23-25日、フェルム・ド・ヴィルファヴァール、ヴィルファヴァール、フランス
使用楽器:1700年、カルロ・ジュゼッペ・テストロ [Carlo Giuseppe Testro] 製(Vn)「エクス・ガラミアン」
1898年、ベヒシュタイン製(P)
パリで活躍する若手デュオによる演奏。郭立功はパリのエコール・ノルマル音楽院で学んだ台湾出身のヴァイオリニスト。セドリック・ローレルはパリ音楽院で学んだフランスのピアニスト。

LARGHETTO
LARGH-036(1CD)
マンドリン・カルテットの為のフランス音楽
ウラジミール・コズマ(1940-):三部作(2016) *#
田舎風の踊り / ノクターン / ジムカーナ
クロード・ボリング(1930-):アンコール (2015) +
フランシス・レイ(1932-2018):フランス組曲 (2017)*
無窮動 / セレナード・ノクターン / ギャロップ
ジャン=クロード・プティ(1943-):5 から 6 [De cinq a six](2018)*
リシャール・ガリアーノ(1950-):ウモレスカ (2016) +
幻想曲 / ワルツ
ヴァンサン・ビア=デマンダー(1982-):ラ・フレンチ (2018)*
マルセイエーズ / ラ・パリジェンヌ / TGV ハンブルク
ジャン・フランセ(1912-1997):3つの小品 (1950)
前奏曲 / アンダンティーノ / アレグロ・ジョコーソ
プーランク:セレナード (1926)
ドビュッシー:マンドリン (1897)
フォーレ:小品 (1921)
フランス・プレクトラム・カルテット【ヴァンサン・ビア=デマンダー (第1マンドリン)、 セシル・ソワラ(第2マンドリン)、ファビオ・ガルッチ (マンドーラ)、グレゴリー・モレロ(G) 】
*はフランス・プレクトラム・カルテットへの献呈作品。+はヴァンサン・ビア=デマンダーへの献呈作品。*はフランス・プレクトラム・カルテットへの献呈作品。+はヴァンサン・ビア=デマンダーへの献呈作品。

JAN KUBELIK SOCIETY
SJK-011(1CD)
ヤン・クーベリック(1880-1940):ヴァイオリン協奏曲 第2番ニ長調(ヴァイオリンとピアノの為の版)
ヴァイオリン協奏曲 第3番ホ長調(ヴァイオリンとピアノの為の版)
ミロスラフ・ヴィリーメツ(Vn)
ヴラジスラフ・ヴィリーメツ(P)
JAN KUBELIK SOCIETY
SJK-012(1CD)
チェコのヴァイオリン音楽
ドヴォルザーク:ソナティナ ト長調 Op.100*
ヤン・クーベリック(1880-1940):モーツァルトのロマンス*
ヨセフ・スーク(1874-1935):愛の歌*
ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ *
ノヴァーク(1870-1949):つの歌 Op.3 から アルバムの綴り(思い出) +
マルティヌー(1890-1959):ヴァイオリンとピアノの為の7つのアラベスク H.201A から アダージョ(NO5), アレグロ(NO6) +
ヨセフ・スーク:ヴァイオリンとピアノの為のバラード Op.3b +
ヨセフ・スーク:おとぎ話 〜ヴァイオリン・ソロ +
イトカ・ノヴァーコヴァー(Vn)
ミロスラフ・セケラ(P)*
ヤルミラ・パノホヴァー(P)+

録音:時期不詳、アントニーン・ドヴォルザーク博物館、プラハ、チェコ

DIGRESSIONE
DCTT-85(1CD)
8人のチェロ奏者の為の音楽
ジョルダーノ(1867-1948):歌劇「フェドーラ」より 間奏曲
サヴェリオ・メルカダンデ(1867-1948):悲歌
アルフレード・ダスコリ(1895-1975):遊び心
ニコロ・ヴァン・ヴェストラウト(1857-1898):ロマンス
ジュゼッペ・ピアントーニ(1890-1950):ジーグ
ピエトロ・ミガーリ(1635-1715):ソナタ イ短調
ミケーレ・チェッラーロ(1952-):ファンタスティークチェロの2つのテーマ
ニーノ・ロータ(1911-1979):組曲
アマルコルド/ロミオとジュリエット/別れのワルツ/8 1/2(はっかにぶんのいち)
アストル・ピアソラ(1921-1992):ビオロンセルタンゴ
タンガソ/コントラバヘアンド/オブリビオン/コントラバヒシモ/リベルタンゴ
ジョヴァンニ・ソッリマ(1962-):
コペルティーノのピツィカート/がむしゃらなピツィカート
アプリア・チェロ・ソロイスツ

録音:2018年6月
おそらく全曲が演奏者たち自身による編曲。
DIGRESSIONE
DCTT-76(1CD)
ソプラノ & アルトサックスとバスクラでバッハとシェルシ
イザベッラ・ファッブリ & ロッコ・パリージ:即興演奏 I(*/+)
バッハ:無伴奏チェロ組曲 第2番ニ短調 BWV 1008 (アルトサクソフォンによる演奏)**
ジャチント・シェルシ(1905-1988):イクソル [Ixor](クラリネットの為の) +
マクノンガン [Maknongan](低音楽器の為の) +
3つの小品 [Tre pezzi](サクソフォンの為の) *
バッハ:無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調 BWV 1009(バスクラリネットによる演奏) +
イザベッラ・ファッブリ & ロッコ・パリージ:即興演奏 II(*/+)
イザベッラ・ファッブリ(ソプラノサクソフォン*、アルトサクソフォン**)
ロッコ・パリージ(バスクラリネット+)

録音:2017年5月、ディグレッシオーネ・ミュージック・スタジオ、モルフェッタ、バーリ県、イタリア
DIGRESSIONE
DCTT-83(1CD)
カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968):ピアノ作品集 & ヴァイオリンとピアノの為の作品集
ピアノの為の子守歌 [Ninna-Nanna]
平穏(ジラモンテに) [Calma(a Giramonte)]
鐘の連打(リーザ・リカゾーリとボッカチョ・アディマリの婚礼の)
スターたち(4つのスケッチ) [Stars:4 Sketches] Op.104
グレタ/ディアナ/マレーネ/シャーリー
魅惑(3つのカリフォルニアのスケッチ)
[El encanto:Three California Sketches)]  Op.165
エキゾティカ(南太平洋のラプソディ)
[Exotica:A Rhapsody of the South Seas](ヴァイオリンとピアノの為の)
ヤッシャ・ハイフェッツの名によるセレナテッラ Op.170-2 *
トッシー・スピヴァコフスキーの名によるユモレスクOp.170 -8*
アンジェロ・アルチリョーネ(P)
エレオノーラ・トゥルトゥル(Vn)*

録音:2018年4月、ディグレッシオーネ・ミュージック・スタジオ、モルフェッタ、バーリ県、イタリア
DIGRESSIONE
DCTT-96(1CD)
リイメージング・オペラ(オペラを再イメージする) −フリューゲルホルンで
ヴェルディ/M・パーテルノステル、D・ドロンゾ、P・ガッロ編):序曲(歌劇「オテッロ」より)
モンテヴェルディ/G・ジャンナテンポ、D・ドロンゾ、P・ガッロ編):苦しみが甘美なものならば [Si dolce e'l tormento]*
アレッサンドロ・パリゾッティ(1853-1913)/G・ジャンナテンポ、D・ドロンゾ、P・ガッロ編):もしあなたがが私を愛してくれて [Se tu m'ami]
プッチーニ/G・ジャンナテンポ、D・ドロンゾ、P・ガッロ編):誰も寝てはならぬ [Nessun dorma](歌劇「トゥーランドット」より)
マスカーニ(1863-1945)/G・ジャンナテンポ、D・ドロンゾ、P・ガッロ編):
間奏曲「歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より)
ジョルダーニ(1730-1806)/G・ジャンナテンポ、D・ドロンゾ、P・ガッロ編):カロ・ミオ・ベン*
パイジェッロ(1740-1816)/G・ジャンナテンポ、D・ドロンゾ、P・ガッロ編):
もはや私の心には感じない(歌劇「美しい水車屋の娘」より)

[ボーナス・トラック]
ミシェル・ゴダール:Fruccia d'ali(inspired by "Pur ti miro")*
ダーリオ・サヴィーノ・ドロンゾ(フリューゲルホルン)
ピエトロ・ガッロ(P)
ミシェル・ゴダール(セルパン*)

録音:2019年7月、AREA DIG、モルフェッタ、バーリ県、イタリア
DIGRESSIONE
DCTT-103(1CD)
フルート、チェロとピアノでブラガドとピアソラ
ホセ・ブラガド(1915-2017):チャカレラ [Chacarera]/ミロンタン [Milontan]/印象派 [Impresionista]
ピアソラ(ホセ・ブラガド編):ブエノスアイレスの四季 [Le quattro Stagioni]
春 [Primavera]/夏 [Estate]/秋 [Autunno]/冬 [Inverno]
天使の死 [La Muerte de l'Angel]/忘却 (オブリビオン) [Oblivion]
ロッコ・ルシッロ(Fl)
フランチェスコ・パレンテ(Vc)
アレッサンドロ・ボーヴェ(P)

Velut Luna
CVLD-296(1CD)
フルート、オーボエとピアノの為の音楽
ジョルジョ・ガスリーニ(1929-2014):永遠のヴェロセット・モーターサイクル [Moto Velocetto Perpetuo](フルート、オーボエとピアノの為の)
ドメニコ・ジャンネッタ(1974-):モードウス [Modus](フルート、オーボエとピアノの為の)
ジュゼッペ・ラッティ(1965-):ザ・ダーク・デイ [The Dark Day](フルート、オーボエとピアノの為の小交響詩)Op.106
パオロ・ペッシーナ(1969-):フルート、オーボエとピアノの為の12の小品
ダニエーレ・ザネットヴィチ(1950-):6つのアンダルシアの歌(フルート、オーボエとピアノの為の)
トリオ・カローリ
エンツォ・カローリ(Fl)
リヴィオ・カローリ(Ob)
アンナ・マルティニョン(P)

録音:2008年4月、アレア・マジステル・スタジオ、プレガンツィオル、イタリア
Velut Luna
CVLD-315(1CD)
ベートーヴェン:三重協奏曲 ニ長調 Op.56*
ピアノ三重奏曲 第5番ニ長調「幽霊」Op.70-1
トリオ・ラフマニノフ
ステーファノ・フリーニ(Vn)
チェチーリア・バルッカ・セバスティアーニ (Vc)
アルベルト・ボイスキオ(P)
アマデウス・アドリアティックO*
ステーファノ・サッハー(指揮*)

録音:2019年1月27日、ライヴ、サーラ・ピッコラ・フェニーチェ、トリエステ、イタリア*
2019年8月5日、アレア・マジステル・スタジオ、プレガンツィオル、イタリア

SOLE RECORDINGS
SR-0004(1CD)
ロマンティック・パースペクティヴ
シューベルト:アルペッジョーネ・ソナタ イ短調 D 821
ラフマニノフ
:チェロ・ソナタ ト短調 Op.19
ダビド・アペリャニス(Vc)
カルロス・アペリャニス(P)

録音:2014年11月23-24日、バレンシア音楽堂、バレンシア、スペイン
ダビド・アペリャニスはフランス・ヘルメルソン他に師事したスペインのチェロ奏者。2018年以来2020年現在ムルシア音楽院教授。ソロの他、アリアガ・ピアノ・トリオのメンバーとしても活躍しています。
SOLE RECORDINGS
SR-0006(2CD)
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ集
チェロ・ソナタ 第1番ヘ長調 Op.5-1
チェロ・ソナタ 第2番ト短調 Op.5-2
チェロ・ソナタ 第3番イ長調 Op.69
チェロ・ソナタ 第4番ハ長調 Op.102-1
チェロ・ソナタ 第5番ニ長調Op.102-2
アドルフォ・グティエレス・アレナス(Vc)
クリストファー・パーク

録音:2016年1月25-26日、フリードリヒ・エーベルト・ハレ、ハンブルク、ドイツ
アドルフォ・グティエレス・アレナス(1974年生まれ)はフランス・ヘルメルソン、リュイス・クラレに師事したスペインのチェロ奏者。Verso レーベルにバッハの無伴奏チェロ組曲 (全曲)等の録音があります。
SOLE RECORDINGS
SR-0007(1CD)
ブラームス:チェロ・ソナタ 第1番 ホ短調 Op.38
ユリウス・レントゲン(1855-1932):チェロ・ソナタ第2番 イ短調 Op.41
アンパル・ラクルス(Vc)
アンドレウ・リエラ(P)

UMLAUT RECORDS
UMFR-CD16(1CD)
フィリップ・コーナー(1933-):初期作品集 1950-1959
Two-Part Monologues,-2(1957)(as/cl/va)
Pieces for String Instruments,-7(1958) (va/vc/cb)
Two-Part Monologues,-3(1957)(va/vc)
148 Equal Measures(Late 50s)(as/cl/tp/tb)
アンサンブル・オドス
ピエール=アントワーヌ・バドルー(アルトサクソフォン (as))
ヨリス・リュール(クラリネット(cl))  エロディ・ガウデ (ヴィオラ(va))
フェリシー・バズレール(チェロ(vc))
セバスティアン・ベリア(コントラバス(cb))
ブリス・ピシャール(トランペット(tp))
フィデル・フルネイロン(トロンボーン(tb))

録音:2014年5月24-25日、パリ、フランス
アメリカ合衆国の作曲家フィリップ・コーナーが「フルクサス」の創立 (1961年) に参画する以前、活動初期の作品。1955年から1957年にかけてコーナーはパリ音楽院でメシアン の音楽哲学を受講していました。
UMLAUT RECORDS
UMFR-CD20(1CD)
カール・ナエゲレン(1979-):楕円形の窓、第二の鎧戸
Con moto / In aquam variation / Fluster(n) / Strettes / Choral(prise 1) 以上*
Maillages / Macrolude / Toupie / Maree / Retour du Rouet / Choral(prise 2) 以上 +
ヨリス・リュール(Cl)
アマリリス・ヴィレ(Vn、ハーディ・ガーディ)
エヴァ・リセル(P)
トマ・グーバン(打楽器)

録音:2015年6月、ラジオ・フランス・スタジオ 106、パリ、フランス*
2015年8月、グラン・クーロンヌ県立音楽院、グラン・クーロンヌ、フランス +

WARNER CLASSICS(SPAIN)
54197-92072(1CD)
シャポーリン、E・アルフテル、ミャスコフスキー、カサド:チェロとピアノの為の作品集
ユーリ・シャポーリン(1887-1966):チェロとピアノの為のワルツ
 チェロとピアノの為のメロディー
 チェロとピアノの為の間奏曲
 チェロとピアノの為のアリア
エルネスト・アルフテル(1905-1989):スペイン幻想曲
ニコライ・ミャスコフスキー:チェロとピアノの為のソナタ 第1番Op.12
ガスパル・カサド(1897-1966):チェロとピアノの為のソナタ から サエタ
デュオ・カサド
ダミアン・マルティネス・マルコ(Vc)
マルタ・モル・デ・アルバ(P)

録音:データ記載無し(2017年以前)
国際発売されている可能性がございます。スペイン・ローカルの輸入商品は割高ですのでご了承ください。

Sheva Contemporary
(Willowhayne Records)
SH-241(1CD)
『英国のホルン音楽』
ピーター・シーボーン:・Mille Fiori 4本のホルンのためのファンファーレ
 Encounters 2本のホルンのための
 The Black Pegasus ホルンとピアノのための
Julie Dance ホルン独奏のための
ロビン・ホロウェイ:Partitas Nos.1 & 2 ホルン独奏のための
 Lament 4本のホルンのための
オンドジェイ・ヴラベッツ(Hrn)
ハナ・サプコヴァ(Hrn)
ダニエラ・ロウビチョヴァ(Hrn)
ミカエラ・ヴィンツェンコヴァ(Hrn)
坂本峰央(P)

録音:2019年?プラハ芸術アカデミー
ホルン王国チェコの名奏者ヴラベッツによる、現代英国の二人の作曲家、シーボーンとホロウェイが書いた ホルン作品を集めたアルバム。共演は同じくチェコの女性ホルン奏者たちと、プラハで活躍しヴラベッツの 来日公演にも同行している東京出身のピアニスト、坂本峰央。

BASSUS EDICIONES
BED-009(1CD)
サロン・ロメロ−アントニオ・ロメロ・イ・アンディアの周辺で
ヘスス・デ・モナステリオ(1836-1903):アルハンブラへの別れ [Adios a la Alhambra](クラリネットとピアノの為の)(1855)
イアサント・クローゼ(1808-1880):ドン・アントニオ・ロメロへのおみやげ [Souvenir a Don Antonio Romero](クラリネットとピアノの為の)(1851頃)
エルネスト・カヴァリーニ(1807-1874):クラリネットとピアノの為の3つの変奏曲 (1865頃)
ラモン・カルニセル(1789-1855):ピアノとクラリネットのオブリガートの為の幻想曲 (1849)
アントニオ・ロメロ(1815-1886):ドニゼッティの「ルクレツィア・ボルジア」の主題によるクラリネットとピアノの為の幻想曲 (1839)
クラリネットとピアノの為のオリジナル独奏曲 第1番(1856)
クラリネットとピアノの為の華麗な独奏曲 (1878)
クラリネットの為の24のエチュード(1845-1846)から 第2番,第5番*
ペドロ・ルビオ(Cl)
アナ・ベナビデス(P)

録音:2007-2015年、マドリード、スペイン
使用楽器:1880年頃、パリにて Lefevre 製、ロメロ・システムに拠るクラリネット*
スペインのマドリードに生まれたクラリネットおよびオーボエ奏者・作曲家・出版者・批評家・興行師、アントニオ・ロメロ (・イ・アンディア)の生誕200年を記念して制作されたCD。彼がマドリードに創立したコンサートホール「サロン・ロメロ」で1886年、アルベニス がデビューしました。

BASSUS EDICIONES
BED-003(1CD)
27年世代周辺のクラリネット−20世紀前半のスペインのクラリネット音楽
アルトゥル・サク・ダル・バリャ(1869-1932):クラリネット・コンクール曲 (クラリネットとピアノの為の)(1918)
ジュゼプ・マリア・ルエダ(1900-1988):クラリネットとピアノの為の瞑想曲 (1925)
ルベルト・ジェラルト [ロバート・ジェラード](1896-1970):クラリネットとピアノの為のソナタ (1928)
ミゲル・ユステ(1870-1947):クラリネットとピアノの為のメロディー・エチュード Op.33(1920頃)
ヘスス・バル・イ・ガイ(1905-1993):クラリネットとピアノの為のソナタ (1947)
フリアン・バウティスタ(1901-1961):スペイン幻想曲(クラリネットとピアノの為の) (1945)
バルトロメ・ペレス・カサス(1873-1956):クラリネットとピアノの為のアンダンティーノ (1915)
ペドロ・ルビオ(Cl)
アナ・ベナビデス(P)

録音:2009年9月28-30日、アウディトリオ、ボアディリャ・デル・モンテ、マドリード県、スペイン
1927年、スペイン黄金世紀の詩人ゴンゴラ(1561-1627)の三百年忌に合わせグループ結成の旗あげ講演を催した、ガルシア・ロルカら伝統回帰・反ロマン主義一群の詩人たち。彼らは「27年世代」と呼ばれ、その思想は音楽など他の芸術にも影響を与えました。

BASSUS EDICIONES
AC-063(1CD)
バルトロメ・ペレス・カサス(1873-1956):クラリネットとピアノの為の作品集
クラリネットとピアノの為のアンダンティーノ (1915)
クラリネットとピアノの為の独奏曲 第1番 (1897)
クラリネットとピアノの為の独奏曲 第2番 (1901)
クラリネットとピアノの為のロマンス(1917)
バスクラリネットとピアノの為の間奏曲(1900頃)*
シチリアの歌(B♭管クラリネットとピアノの為の)(1901)+
ペドロ・ルビオ(クラリネット、B♭管クラリネット*、バスクラリネット+)
アナ・ベナビデス(P)

録音:2007年3月22-23日、スタジオ・ラウディトリウム・ダ・アナクルジ、ジャフラ・ダ・テ、ジロナ県、スペイン
バルトロメ・ペレス・カサスはスペイン、ムルシア地方のロルカに生まれた作曲家・指揮者。クラリネット奏者として吹奏楽団で活躍した後、マドリード王立音楽院の和声学教授に就任、またスペイン国立Oの初代指揮者 (1942-1947)を務めました。 ※ Anacrusi レーベルの商品ですが Bassus Ediciones から供給されます。

ACADEMY PRODUCTIONS
AP-1752(2CD)
シューベルト:ピアノ三重奏作品全集
[CD 1]
ピアノ三重奏曲第1番変ロ長調 Op.99, D 898
ヴァイオリン、チェロとピアノのためのノットゥルノ 変ホ長調 Op.148, D 897
[CD 2]
ヴァイオリン、チェロとピアノのためのソナタ断章 変ロ長調 D 28
ピアノ三重奏曲第2番変ホ長調 Op.100, D 929
トリオ・エレジアック[フィリップ・アイシュ (Vn)、ヴィルジニー・コンスタン (Vc)、フランソワ・デュモン (P) ]

録音:2016年1月12-14日、サラ・シュナーベル、コモ湖国際ピアノ・アカデミー、イタリア

Finetone
FTM-8049(1CD)
アルメニアン・クラシックス
ハチャトゥリアン:クラリネット、ヴァイオリンとピアノのための三重奏曲
ガギク・オヴンツ:デュオ・ソナタ Op.13〔チェロ、ヴァイオリン〕
アルノ・ババジャニアン:ヴァイオリン、チェロとピアノのための三重奏曲
ヴォルフガング・マイヤー(Cl)、
ソントラウト・シュパイデル(P)、
ルベン・メリクセティアン(P)、
ミッシャ・マイヤー(Vc)、
アニ・アガベキャン(Vn)

録音:2018年11月&2019年3月
ドイツのサクソフォン奏者、作編曲家、教育者として活躍するペーター・レーヘルが設立した高品質レーベル、ファイントーン(Finetone)。
ジャズ、クラシックの両面で活躍し、カールスルーエ音楽大学の教授、学長を務め、ペーター・レーヘルとの共演も多いドイツ・クラリネット界の重鎮、ヴォルフガング・マイヤーが参加するアルメニアン・アルバム。
アルメニア音楽の父、アラム・ハチャトゥリアンのクラリネット三重奏曲に始まり、アニ・アガベキャンのデビュー・アルバム(FTM 8040)にも作品を収録していたガギク・オヴンツ(1930−2019)、そしてアルノ・ババジャニアンの室内楽作品を組み合わせています。

Sono Luminus
DSL-92240(1CD)
NX-B05
シューベルト:ヴァイオリン・ソナチネ集 Op.137 ザカリー・カレッティン(Vn)
ミナ・ガイック(P)

録音:2019年7月29-31日
シューベルトの死後に出版された若き日の作品、ソナチネOp.137は、アルバム・タイトルになっている“バウンドレス”の言 葉通り、シューベルトらしい美しい旋律とリリシズムにあふれており、シンプルな構成による、親密な雰囲気が感じられる初 期ロマン派らしい室内楽です。ベートーヴェンの初期作品を思わせる落ち着いた雰囲気と喜びあふれる第1番、ドラマ ティックな厳格さをもつ第2番に、ハイドン風の劇的な表現がみられる第3番を、アメリカのヴァイオリニスト、カレッティンが演 奏。彼は第2次世界大戦後に作られたフランツ・キンベルク製の楽器にガット弦を張り、1800年頃にロンドンのジョン・ドッ ドが作成した弓で奏でています。ピアノは、エラールの1835年製の平行弦の貴重なコンサート・グランドを、歴史的楽器 にこだわるガイックが演奏。透明感溢れる音質で当時の音楽を再現しています。

OUR Recordings
OU-8.226913(1CD)
NX-B06
パブロ・デ・サラサーテとニコロ・パガニーニ
サラサーテ:カルメン幻想曲Op.25
 ツィゴイネルワイゼンOp.20
 4つのスペイン舞曲
パガニーニ:「エジプトのモーゼ」の主題による幻想曲
 カンタービレ
 チェントーネ・ディ・ソナタ第1番イ長調
 ソナタ・コンチェルタータ イ長調
 ロマンス(ギター独奏)
 無窮動Op.11
キム・シェーグレン(Vn)
ラース・ハンニバル(G)

録音:1983年、1985年
“至福の音楽”ギターとヴァイオリンのマリアージュ。この流行を作ったのは意外にも、超絶技巧を駆使する“悪魔のヴァイ オリニスト”として知られたパガニーニでした。実はギターも見事な腕前で演奏したパガニーニは、数多くのギターとヴァイオ リンのためのソナタやグラン・デュオ、変奏曲を残しています。そのパガニーニが亡くなった4年後に、スペインのヴァイオリンの ヴィルトゥオーゾ、サラサーテが誕生しました。サラサーテはギターのための作品は書いていませんが、このアルバムでは名 手ハンニバルがサラサーテの“スペインらしいリズムや旋律が溢れた音楽”をギター用に編曲。これらは原曲がピアノかオー ケストラのためであることなど忘れてしまうほどの出来栄えです。このアルバムでは、ハンニバルが長年デュオを組んでいる ヴァイオリンのシェーグレンと息のあった演奏を聴かせます。この二人はデュオ・コンチェルタンテとして1980年から1995年 の間に1000回もの公演をヨーロッパで行い、すでに10作のCDをリリースしている名物デュオです。

ANTARCTICA
ANTAR-017(1CD)
プーランク:ヴァイオリン・ソナタ
ショーソン:詩曲 op.25
フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
スヴェンヤ・ファン・ドリーッシェ(Vn)
リープレヒト・ファンベッケフォールト(P)

録音:2018年12月、2019年6月
スヴェンヤ・ファン・ドリーッシェは、ベルギー出身のヴァイオリン奏者。ブリュッセル・フィルとの共演をはじめ、ベルギーを中心に活躍しています。2007年 および2010年、ブリュッセルのロータリーで第1位を受賞、2009年にはブラーヴォ国際ヴァイオリンコンクールで優勝。2007年エリザベートコンクール入 賞者で内外でコンサート・ピアニストとして活躍するファンベッケフォールトのあたたかみのあるピアノを得て、フランクでも持ち味の丁寧な歌いまわしが光 る演奏を展開しています。 (Ki)
ANTARCTICA
ANTAR-016(1CD)
リフレクションズ
サン=サーンス:死の舞踏 op.40
D.スカルラッティ:ソナタ ニ長調 K.33、ソナタ ニ短調 K.9、ソナタ ヘ長調 K.418、ソナタ ヘ短調 K.519
フランク:前奏曲、フーガと変奏 op.18
バッハ:オルガン協奏曲第2番イ短調 BWV 593
ラヴェル:二つのヘブライの歌より第1曲「カディッシュ」
ファリャ:7つのスペイン民謡
ファラエナ[ゾ フィー・ハ リンク(Hp)、イザベル・シャルドン(Vn)、クリスオフ・デルポルト(アコーディオン)]

録音:2019年3月23-25日
Phalaenaとはギリシャ語に由来する言葉で、蝶々、あるいは軽さを意味します。ここではハープ、ヴァイオリン、アコーディオンという異色の組み合わせによ るトリオが、クラシック名曲を自由にアレンジして演奏。たとえば「死の舞踏」ではヴァイオリン・ソロ部分をヴァイオリン以外の楽器が担当することもあります が、まったく違和感なく響きます。ファリャの「7つのスペイン民謡」でも、土臭くなりすぎることなく、軽やかに吹き抜ける風のようにそれぞれの楽曲がかけぬ けます。 (Ki)

Sancho Panza Records
SPAN-002(1CD)
12アンサンブル/タヴナー他
タヴナー:神の子羊
シューベルト(12アンサンブル編):弦楽四重奏曲第14番「死と乙女」
オリヴァー・リース:ハニー・サイレーン
シガー・ロス(バットン編):フリータヴィク
12アンサンブル
12アンサンブルは2012年創立の弦楽オーケストラ。「12」はメンバー数ではなく2012年誕生を意味し、指揮者なしでクラシックから現代音楽、ロックまで をレパートリーにしているユニークなイギリスの団体。メンバーはいずれも若く、ギターのミロシュとも共演するなど今後目を離せません。デビュー・アルバム はシューベルトの「死と乙女」とタヴナーの心に沁み入る「神の子羊」を自分たちの編曲で披露。さらにはロンドンをベースに活躍する若手作曲家オリヴァー・ リースが2019年に彼らのために書いた新作からアイスランドのポストロック・バンド、シガー・ロスの「フリータヴィク」まで手掛けています。

Virtus Classics
VTS-11(1CD)
税込定価
採光〜ア・ラ・フランセーズ
サン=サーンス:幻想曲 Op.124
フォーレ:ヴォカリーズ・エチュード
 夢のあとに〜3つの歌曲 Op.7より 第1曲
 子守歌 Op.16
 シシリエンヌ Op.78
 コンクール用小品
サティ:星たちの息子〜第1幕への前奏曲「天職」(武満徹編)
ドビュッシー:小舟にて〜小組曲より 第1曲
ラヴェル:ハバネラ形式の小品(ヴォカリーズ・エチュード)
 カディッシュ〜2つのヘブライの歌より 第1曲
イベール:(1890-1962):間奏曲
カントルーブ(1879-1957):捨てられた女〜オーヴェルニュの歌 第2集より 第4曲(ファブリス・ピエール編)
ダマーズ(1928-2013):アーリー・モーニング変奏曲
アンドレス(1941):ナルテックス
瀬尾 和紀(Fl)
福井 麻衣(Hp)

録音:2019年4月29日-5月1日
神奈川県立相模湖交流センター
フルートとハープ。モーツァルトの協奏曲でもおなじみの、この楽器の組み合わせから生まれる極上の響きは、とりわけ18世紀以降 のフランスで人気を博し、2つの楽器のために数多くの作品が生まれてきました。このアルバムでは、ともにパリ音楽院で学んだフルー トの瀬尾和紀とハープの福井麻衣が共演、「フランスのエッセンス」を知り尽くした2人が多彩な響きと音色を駆使し、フランス近代 のデュオ作品を心行くまで聴かせています。 アルバムの収録曲は、どれもフルートとハープのための基本的なレパートリーですが、作曲家の生年をほぼ追って並べられた1曲1曲 には、強いこだわりと優れたセンスが感じられます。サン=サーンスやフォーレのふんわりとした優しい曲から、随所に東洋的な雰囲気 も含むラヴェルやサティ、ハープの特殊奏法がふんだんに用いられたアンドレスの「ナルテックス」まで、19世紀から20世紀フランス近 代音楽の流れも体験できることでしょう。 お互いの個性を尊重しながら、対話と主張を繰り広げる瀬尾と福井の演奏は、聴き手の心を遥か遠い世界へと誘います。

RAMEE
RAM-1903(1CD)


NYCX-10132(1CD)
国内盤仕様
税込定価
19世紀初頭のフルート音楽と、当時の楽器〜ベートーヴェンとクーラウの場合〜
ベートーヴェン(フランツ・クサーヴァー・クラインハインツ編):ピアノとフルートのためのセレナード ニ長調 作品41
フリードリヒ・クーラウ:無伴奏フルートのための奇想曲 ニ短調 作品10b-9
ピアノとフルートのための協奏的大ソナタ イ短調 作品85
ベートーヴェン:カノン「冷たく、生気なく」
タミ・クラウス(19世紀Fl)
ドレスデンのハインリヒ・グレンザー1810年頃製作モデルによる再現楽器
(製作:インスブルックのルドルフ・トゥッツ、2000年)

シュアン・チャイ(フォルテピアノ)
ブルノ(チェコ東部)のヨハン・ツァーラー1805年頃製作によるオリジナル楽器
(修復:ヘイス・ヴィルデロム/提供:ヴィルデロム・コレクション)
ウィーンのミヒャエル・ローゼンベルガー1820年頃製作によるオリジナル楽器
(修復:エートヴィン・ビュンク/提供:オランダ国立楽器財団)

ジョアン・モレイラ(T)、
マティス・ファン・デ・ヴルト(Br)、
マルク・パンテュス(バス=バリトン)

録音:2019年2月11〜14日ヴェストフェスト90(スヒーダム、オランダ)
【国内盤】
日本語解説付
古楽をめぐるさまざまな珍しい聴覚体験と私たちを引きあわせてくれるRAMEEレーベルがここで提案する世界は、19世紀初頭のフルートを 巡る室内楽。キィの数はまだ18世紀のフラウト・トラヴェルソ同様ほとんど増えていない頃の、ドレスデンのグレンザーによるモデルの楽器とフォ ルテピアノで奏でられるのは、ドイツに生まれデンマークで活躍した名匠クーラウの音楽。「フルート界のベートーヴェン」とも言われ、作品数も 多いこの作曲家の緻密な音世界は奏者たちもよく知るところですが、当時の楽器に立ち返ることでさらにその充実度に気づけるというもので しょう。またその作品と並べてみることで、ベートーヴェンの初期作(三重奏セレナードOp.25)を原曲とする作曲家監修の編曲版セレナード Op.41も俄然魅力的に響きます。2020年ベートーヴェン生誕250周年の大掛かりなプロジェクトの数々を横目に、これまであまり広くア ピールがなされてこなかったこのような秘曲群にも光が当たりはじめています。しかも今では古楽器を用いてそうしたアプローチを試みる奏者も 多くなっているところ、これまでにも増して楽聖ベートーヴェンの素顔に近づける時代になりつつあると言えるでしょう。 ジュリアン・ショーヴァンを中心とした美しい映像作品『パリの黄金の間』 (BAC171/BAC571/NYDX-50054)での活躍も記憶に新しい、 イスラエル出身の古楽系フルート奏者タミ・クラウスと、彼女と長年デュオを組む歴史的ピアノ奏者シュアン・チャイ。古楽先進国オランダで活

2L
2L-148SACD
(1SACD)
モーツァルト:ディヴェルティメント 変ホ長調 K.563(弦楽三重奏のための) トリオ・タウス【リヴ・ヒルデ・クロック(Vn)、イーダ・ブリューン(Va)、トールン・セーテル・スターヴセング(Vc)】

録音:2017年6月/ソフィエンベルグ教会 (オスロ、ノルウェー)
「モーツァルトは、1788年の夏、彼にとって最後となる3つの交響曲をおよそ3ヶ月で書いた後、もうひとつの巨大プロジェクトに取りかかった。交響曲の規模に匹敵 する弦楽のための三重奏曲。『ディヴェルティメント 変ホ長調』というどことなく気取らない曲名をもつこの空想的な作品でモーツァルトは、作曲家、卓越した職人、劇 作家としての彼の真髄をすべて明らかにしてみせた。およそ50分の演奏時間と壮大な線の戯れによる6楽章の音楽のため、それまでに作られた室内楽作品はみな影が 薄くなってしまった。だが、その偉大さは、モーツァルトの時代に認められていただろうか?」(ヴォルフガング・プラッゲのライナーノートから)。弦楽三重奏のためのモー ツァルトのこの作品は、近年、トリオ・ツィンマーマン(BIS SA 1817)のほか、ノルウェーのヘンニング・クラッゲルードと友人たちのトリオやトリオ・シリアクス=ペー ション=ライティネンといった北欧の音楽家による録音もリリースされました。この作品をデビューアルバムのプログラムに選んだ「トリオ・タウス」は、2016年2月、ノル ウェー室内Oのメンバーが結成したアンサンブルです。リヴ・ヒルデ・クロックのヴァイオリン、イーダ・ブリューンのヴィオラ、トールン・セーテル・スターヴセング のチェロ。クロックはオスロSQ、スターヴェサングはロンドン・オーロラ・オーケストラと現代音楽アンサンブル「チカーダ」でも演奏しています。J・S・バッハの 「ゴルトベルク変奏曲」とともに彼女たちがデビュー以来取り組んできた「ディヴェルティメント」。モッテン・リンドベルグ が制作と録音を担当してオスロのソフィエン ベルグ教会で録音されました (Ki)

Pro Musica
PPC 9080(1CD)
『ショロル─コミタスの音楽』
コミタス(1869-1935):
1. 子守歌
2-8. 7つの舞曲(ピアノのための)
【マヌシャキ、イェランギ、ウナビ、マラリ、シュシキ、ヘト・ウ・アラジ、ショロル】
9.春
10.我は燃えて
11.空は曇りて
12.この夜、月明かりの夜 
13.アプリコットの木
14.山々よ、冷やし給え
15.歩め、歩め 
16.家なき者
17.鶴(Krunk)
18.レ、レ・ヤマン(Le, le Yaman) 
19.ムショ・ショロル(Msho Shoror)(ピアノのための)
20.子守歌(Oror) 
ヴィーゲン・バラサニヤン(ドゥドゥク、ブルル)
マリアム・ハラチヤン(P)

録音:2018年10月2日?3日 キルデン舞台芸術センター(クリスチャンサン、ノルウェー)
南コーカサスのアルメニアは紀元前から王国として栄え、その後、ローマ帝国、ペルシア帝国、オスマン帝国といった強大な国に翻弄される悲哀の歴史を経験しまし た。ロシア革命にともない、1920年、ソビエト連邦に組みこまれ、1991年、アルメニア共和国として独立しました。アルメニア音楽史でもっとも重要とされるコミタス(ソ ゴモン・ソゴモニャン)(1869?1935)は、オスマン帝国(現 トルコ)のキュタヒヤに生まれました。孤児だった彼は、連れられてアルメニアに行き、1881年から1893年ま でゲヴォルギアン神学校でアルメニアの宗教音楽を学び、在学中からアルメニアの民謡を収集、編曲することに興味を持ったと言われます。1894年、正教会の修道院を 管轄する掌院に任じられ、この時「コミタス」の名を与えられました。アルメニアのピアニスト、マリアム・ハラチヤン とアルメニアのフォークミュージシャン、ヴィーゲン・ バラサニヤンの共演したアルバム『ショロル』では、コミタスの音楽を「アルメニアの音楽とヨーロッパの古典様式の交差点」と解釈、彼のピアノ曲と器楽版による歌が演 奏されます。バラサニヤンの演奏する「ドゥドゥク」はアプリコットの木で作られたダブルリードの木管楽器、「ブルル」はリコーダーに似た縦笛。アルメニアの伝統楽器の 響きから民族の哀しみが聞こえます。コミタスの生誕150年に捧げるアルバムとして制作されました。 (Ki)

FUGA LIBERA
FUG-758(5CD)
NX-D06
『イザイへのトリビュート』〜知られざるその作品と、献呈された作品を集めて


(1)イザイ:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 第1楽章Allegro appassionato non troppo vivo
(2)ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 第1楽章Allegro moderato
(3)悲劇的詩曲 ニ短調 Op.12
(4)サン=サーンスのワルツ形式の練習曲による奇想曲
(5)イザイ:友情 Op.26
(6)ショーソン:詩曲
(7)イザイ:夕べの調和 Op.31
(8)イザイ:瞑想曲 Op.16
(9)ルクー:ヴァイオリン・ソナタ ト長調
(10)フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
(11)イザイ:演奏会用三重奏曲「ル・シメイ」
(12)ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調 Op.10
(13)ショーソン:ヴァイオリン,ピアノと弦楽四重奏のための協奏曲 ニ長調 Op.21
(14)イザイ:ノルウェーの伝説
(15)ルクー:ピアノ四重奏曲
(16)イザイ:2つのヴァイオリンのためのソナタ
(17)イザイ:演奏会用三重奏曲「ロンドン」
(18)イザイ:子供の夢 Op.14
(1)ヨシフ・イヴァノフ(Vn)
(2)ニキータ・ボリソグレブスキー(Vn)
(3)テディ・パパヴラミ(Vn)
(4)マリア・ミルシュテイン(Vn)
ジャン=ジャック・カントロフ(指)
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指)
クリスティアン・アルミンク(指)
ベルギー王立リエージュPO
録音:2019年3月27-29日、2009年6月23-28日、2013年7月 リエージュ・フィルハーモニック・ザール
(5)ロレンツォ・ガット、ヨシフ・イヴァノフ (Vn)
(6)ルノー・カプソン(Vn)
(7)エルメスSQ
(8)ゲイリー・ホフマン(Vc)、ステファヌ・ドゥネーヴ(指) ブリュッセル・フィルハーモニック
録音:2018年11月19-23日 フラジェ・スタジオ4、ブリュッセル
(9)カーソン・レオン(Vn)、ジャン=クロード・ヴァンデンエイデン(P)
(10)ロレンツォ・ガット(Vn)、ジュリアン・リベール(P)
(11)エリナ・ブクシャ(Vn)、エレーヌ・ドゥサン(Va)、アストリッグ・シラノシアン(Vc)
録音:2018年11月9-10日 エリザベート王妃記念音楽堂、2019年4月6-8日 フラジェ・スタジオ4、ブリュッセル、2018年12月27-28日 エリザベート王妃記念音楽堂
(12)オーギュスタン・デュメイ(Vn)、ヒョンジン・ジェーン・チョ(Vn)、ミゲル・ダ・シルヴァ(Va)、アンリ・ドゥマルケット(Vc)
(13)エリナ・ブクシャ(Vn)、パヴェル・コレスニコフ(P)、エルメスSQ
(14)カーソン・レオン(Vn)、ジョナサン・フルネル(P)
録音:2019年10月5-7日 ラ・ショー=ド=フォン、2019年4月17-19日 エリザベート王妃記念音楽堂、2019年10月9日 エリザベート王妃記念音楽堂
(15)ユーリア・プシュケル(Vn)、ミゲル・ダ・シルヴァ(Va)、ダニーロ・スクィティエリ(Vc)
ジャン=クロード・ヴァンデンエイデン(P)
(16)ヴラディスラヴァ・ルチェンコ(Vn)、ヒョンジン・ジェーン・チョ(Vn)
(17)ヴラディスラヴァ・ルチェンコ(Vn)、ヒョンジン・ジェーン・チョ(Vn)、ミゲル・ダ・シルヴァ(Va)
(18)オーギュスタン・デュメイ(Vn)、ジョナサン・フルネル(P)
録音:2019年9月17-18日、2019年7月15-16日、2019年4月24日、2019年10月9日 エリザベート王妃記念音楽堂
ベルギーの名ヴァイオリニスト イザイと、ベルギー王妃エリザベート・ド・バヴィエールらの構想が後に形となったエリザベート王妃音楽院が贈る、 イザイのトリビュート・アルバム。今日大きな評価を得ているとは言い難い、作曲家としてイザイに注目し、ヴァイオリンと管弦楽のための作品や 室内楽を収録しています。このうちDISC1に収録のヴァイオリン協奏曲の断章2つは初録音という貴重なもの。また今日有名となっている他 の作曲家の作品で、イザイに献呈され彼が初演を行った曲も収めています。 エリザベート王妃音楽院で教鞭を取ったり、エリザベート王妃記念コンクールで上位入賞を果たすなどした幅広いアーティストが参加している のも大きなポイント。デュメイ、カプソン、パパヴラミといった大物の名前が含まれるのも嬉しいところです。

Willowhayne Records
WHR-045(1CD)
シューベルト/ヴィトマン他:ホルンとピアノのための作品集
イェルク・ヴィトマン(1973-):ホルン・ソロのためのエアー
ニコラス・フォン・クルフト(1779-1818):ホルン・ソナタ.ホ長調
シューマン:アダージョとアレグロOp.70
ヨーク・ボーエン(1884-1961):ホルン・ソナタ 変ホ長調 Op. 101
キルヒナー (1942-):3つの詩曲
エサ=ペッカ・サロネン(1958-):演奏会用練習曲
ベン・ゴルトシャイダー(Hrn)、
ダニエル・ヒル(P)

録音:2017年9月22-24日


ANIMAL MUSIC
ANI-084(1CD)

ANI-084LP(1LP)
ラデク・バボラーク/オール・ピアソラ・プログラム
(1)フラカナーパ
(2)鮫
(3)タンゴ・エチュード第1番
(4)ミケランジェロ’70
(5)タンゴ・エチュード第4番
(6)フーガと神秘
(7)タンゴ・エチュード第3番
(8)肉屋の死
(9)天使のミロンガ
(10)悪魔のタンゴ
(11)天使の復活
(12)アベ・マリア〜「昔々」
ラデク・バボラーク・オルケストリーナ
【ラデク・バボラーク(ホルン&アーティスティック・ディレクター)、ペトル・ヴァラーシェク(バス・クラリネット&アルトサックス)、ベンツェ・ボガーニ(Fg)、ミリアム・ロドリゲス・ブリュロヴァー(G)、ヴァーツラフ・クラフリーク(P)、ダリボル・カルヴァイ(1stヴァイオリン)、マルティナ・バチョヴァー(2ndヴァイオリン)、カレル・ウンテンミュラー(Va)、ハナ・バボラコヴァー(Vc)、ダヴィト・パヴェルカ(Cb)、イジー・スチヴィーンJr.(打楽器)、ヴィート・ペトラーシェク(Vc)】

録音:2019年8月9&10日ノウゾフ(チェコ)
鬼才ホルン奏者ラデク・バボラーク創設のラデク・バボラーク・オルケストリーナ。チェコANIMAL MUSICレーベルからリリースし好評を博したバボラー ク・ダンスアルバム(KKC 5438 / ANI 044)の続編が登場しました!当アルバムはオール・ピアソラ・プログラムです! バボラークといえば天才芸が光る妙義が魅力ですが、ソロはもちろんのこと、協奏曲・室内楽でも高く評価されております。バボラークが絶大なる信頼 を寄せるメンバーとともに情熱的にピアソラの作品を演奏しております。
※タンゴ・エチュード第1番、タンゴ・エチュード第4番、アベ・マリア〜「昔々」はLP盤には収録されておりません。


SILKROAD MUSIC
SRM-043LP(2LP)
「チェロのカントラル・ボイス」
■LP 1
(1)メンデルスゾーン:チェロ・ソナタ第2番 ニ長調 Op.58
(2)オッフェンバック:アンダンテ〜協奏的大二重奏曲 Op.34-1
(3)ポッパー:(1843-1913):レクイエム Op.66(3つのチェロとピアノ編)
■LP 2
(4)ポッパー:いつかの美しいあの日のように Op. 64-1
(5)ブルッフ:コル・ニドライ Op.47
(6)グランツ(1898-1964):無伴奏チェロのためのタル(ブローメンダール編)
(7)ブロッホ:祈り〜ユダヤ人の生活より
(8)ラヴェル:カディッシュ〜2つのヘブライの歌より第1番(チェロとピアノ編)
(9)ベン=ハイム(1897-1984):3つの無言歌集
(10)グリック(1934-2002):祈りと踊り
コンラート・ブローメンダール(Vc)、
(1)(3)(4)(5)(7)(8)(9)(10)ヴァレリー・トライオン(P)、
(2)(3)アンドレス・ディアス(Vc)、
(3)アンドリュー・マルク(Vc)

録音:1994年5月/トロイ貯蓄銀行ホール(ニューヨーク)
33 1/3 RPM
180g重量盤
ドイツプレス
1946年オランダ生まれのチェロ奏者コンラート・ブローメンダールはアムステルダム音楽院にてアンナー・ビルスマに師事。その後渡米し、ヤーノシュ・ シュタルケル、ウィリアム・プリムローズに室内楽を学びました。70年代よりカナダに拠点をうつしソリストとして活躍。80年代からは室内楽に傾倒し、 トロント・チェンバー・プレーヤーズ、トロント七重奏団、アマティSQらと共演。また、1986年にはヴァイオリンのジェラルド・カンタージアン、 ピアノのヴァレリー・トライオンとともにレンブラント・トリオを結成。カナダ、アメリカほかでツアーを大成功させ、Dorian Recordingsから5タイトル のアルバムをリリースしました。
「チェロのカントラル・ボイス」はメンデルスゾーンのチェロ・ソナタ第 2 番を主軸にブロッホ、グリック、グランツ、ポッパーなども収録しており、ブ ローメンダールが奏でるチェロの音色の美しさと雄弁な語り口が聴きものです。演奏の素晴らしさはもちろんのこと、優秀録音として評価の高いDorian Recordingsの名盤がLP盤で聴けるのは非常に喜ばしいことです。独プレス盤。

SILKROAD MUSIC
SRM-044LP(2LP)
ヴィルトゥオーゾ!〜ヴァイオリン・アンコール名作集
■LP 1
1.クライスラー:コレルリの主題による変奏曲
2.フォーレ:子守唄
3.マスネ(マルシック編):タイスの瞑想曲
4.ドヴォルザーク(ゼンガー編):ユモレスク
5.サラサーテ:祈り Op.23-1
6.ニン(コハンスキ編):グラナディーナ
7.シューベルト(ウィルヘルミ編):アヴェ・マリア
8.ベンジャミン:サン・ドミンゴから
9.ヴィラ=ロボス:黒鳥の歌
10.シューベルト:蜂
11.ドビュッシー(ハルトマン編):亜麻色の髪の乙女
■LP 2
12.ドビュッシー(ローレンス編):月の光
13.ブラームス(クレンゲル編):ハンガリー舞曲第2番
14.ファリャ(コハンスキ編):ナナ
15.ファリャ(コハンスキ編):ホタ
16.パラディス(ドゥシュキン編):シチリアーナ
17.ヴィエニャフスキ(クライスラー編):エチュード・カプリース イ短調
18.ガーシュウィン(ハイフェッツ編):ベス、お前は俺のもの
19.クライスラー:ラ・ギターナ
20.クライスラー:美しきロスマリン
21.クライスラー:愛の悲しみ
22.クライスラー:愛のよろこび
ハイメ・ラレード(Vn)、
マーゴ・ギャレット(P)

録音:1990年9月/トロイ貯蓄銀行ホール(ニューヨーク)
33 1/3 RPM
180g重量盤
ドイツプレス
1941年のハイメ・ラレードはボリビア出身のアメリカで活躍するヴァイオリニスト。名教師として知られるフランク・ハウザー、ジョーゼフ・ギンゴールド、 ヴァン・ガラミアンらの薫陶を受けました。その後、1960年10月に開いたカーネギーホールでのリサイタルが高く評価され世界的に活動の幅を広げました。 名だたる演奏家の共演の中でもグレン・グールドが共演した最後のヴァイオリニストであることでも有名です。 当録音はピアニスト、マーゴ・ギャレットと共演したラレードが愛奏するヴァイオリンのアンコール名作集です。潤い豊かで艶やかな音色が魅力のラレー ドが奏でる魅力的な録音です。演奏の素晴らしさはもちろんのこと、優秀録音として評価の高いDorian Recordingsの名盤がLP盤で聴けるのは非常に 喜ばしいことです。独プレス盤。 (Ki)

PERCUSSIONS DE STRASBOURG
PDS-117DM(1CD)
DRUM-MACHINES
1. Colibri
2. Volute
3. Obsolescence
4. Synclinal
5. Degre zero
6. Liminal
7. L'emoi des mats
8. Embacle
9. Rhythmicon
10. Pulsar
eRikm(構成、エフェクト、ミックス)
ストラスブール・パーカッション・グループ

録音:2017年7月3-5日 オートピエール劇場、ストラスブール
2016年10月7日、ストラスブール音楽祭で披露された゛DRUM-MACHINES”は、奏者が発する音素材を元にeRikmが構成、ミックスして作品を作って いくというもの。今回の録音のために行われた2回目のセッションは、いわゆる現代音楽とエレクトロ・ミュージックをどのように融合させていくかという点において、 ストラスブール・パーカッション・グループ50年の歴史で第4世代となる現メンバーにとって、大きなターニングポイントになったといいます。 少ない音から次第に増幅していくノイズが圧倒的に高まる作りですが、作品に一定のリズムが感じられるせいかどこか心地よく、パフォーマーたちの高いセンスが 発揮されています。
PERCUSSIONS DE STRASBOURG
PDS-218GH(1CD)
ピエール・ジョドロフスキ(1971-):ゴーストランド
1. Holon(s)
2. Buro
3. Pulse
ストラスブール・パーカッション・グループ

録音:2018年2月24、25日 エオール・スタジオ、ブラニャック
1971年にトゥールーズで生まれ、リヨン音楽院で学んだピエール・ジョドロフスキ。電子音楽に精通し、アコースティックとエレクトロニクスを組み 合わせた作品を得意としており、この「ゴーストランド」でもロックのようなエレキギターやノイズにパーカッションを絡めた、実験的な音を聴かせて います。 ストラスブール・パーカッション・グループの委嘱で作曲され、2017年9月19日、ポーランドの現代音楽祭「ワルシャワの秋」の一環としてATM スタジオで初演されました。

FUGA LIBERA
FUG-757(1CD)
チャイコフスキー:作品集

1-4.弦楽四重奏曲 第1番ニ長調 Op.11
『子供のアルバム』 Op.39 より (ロスティスラフ・ドゥビンスキーによる弦楽四重奏編)
5.朝の祈り 
6.病気のお人形 
7.お人形のお葬式 
8.新しいお人形 9.カマリンスカヤ
10-13.弦楽六重奏曲 ニ短調 『フィレンツェの思い出』 Op.70
ロルストンSQ
ルリ・リー (ヴァイオリン1)
エミリー・クルスペ (ヴァイオリン2)
ヘゼキア・リュン (Va)
ジョナサン・ロー (Vc)
ミゲル・ダ・シルヴァ (Va)…10-13
ゲイリー・ホフマン (Vc)…10-13

録音:2019年1月2-4日、6月18-20日
エリザベート音楽院ホール、ワーテルロー、ベルギー
2013年にカナダのバンフで結成されたロルストンSQ。バンフ・センターの創立者でヴァイオリニスト、トーマス・ロルストンの名前を冠 しています。2016年に第12回バンフ国際弦楽四重奏コンクールと第31回イエロー・スプリング室内楽コンクールいずれも優勝を飾って以来、 数々の賞を受賞しています。今回のデビュー・アルバムにあたり、彼らが抗いがたい魅力を感じているというチャイコフスキーをプログラムに選びま した。若々しい感性でチャイコフスキーの起伏に富んだ曲想を前のめりに歌い込んでいます。 元々ピアノ曲である『子供のアルバム』は、ボロディンSQのファースト・ヴァイオリンを務めたロスティスラフ・ドゥビンスキーによる愛らし い編曲です。

PAU
KIYO-104(4CD)
税込定価
岡山 潔の軌跡」第2
(1)ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第1 番ヘ長調Op.18-1
(2)ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第14 番嬰ハ短調Op.131
(3)シューベルト:弦楽四重奏曲第15 番ト長調D887 Op.161
(4)メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第2 番イ短調Op.13
(5)モーツァルト:鍵盤楽器とヴァイオリンのためのソナタ第4 番ト長調K.9
(6)モーツァルト:鍵盤楽器とヴァイオリンのためのソナタ第14番ニ長調K.29
(7)モーツァルト:鍵盤楽器とヴァイオリンのためのソナタ第15番ヘ長調K.30
(8)モーツァルト:鍵盤楽器とヴァイオリンのためのソナタ第16番変ロ長調K.31
(9)ベートーヴェン:ピアノとヴァイオリンのためのソナタ第10番ト長調Op.96
(10)シューマン:ピアノ三重奏曲第3番ト短調Op.110
(以下 特典ディスク)
(11)シューマン:弦楽四重奏曲第3 番イ長調Op.41-3
(12)岡山潔の最終講義(東京藝術大学 退任記念コンサート)
(13)ブラームス:交響曲第1 番ハ短調Op.68 より第2 楽章
岡山 潔(Vn)
(1)-(4)(11)岡山潔SQ【岡山潔(Vn)、服部芳子(Vn)、佐々木亮(Va)、河野文昭(Vc)】
(5)-(8)小林道夫((5)Cemb、(6)-(8)Pf)、(9)植田克己(P)、(10)伊藤恵(P)、山崎伸子(Vc)
(13)クルト・ザンデルリンク(指)読売日本SO(岡山潔コンサートマスター)
録音:(1)2009 年6 月16 日 津田ホール、東京(ライヴ)、(2)(12)2010 年3 月13 日 東京藝術大学奏楽堂、東京(ライヴ)
(3)2013 年12 月3 日 兵庫県立藝術文化センター神戸女学院小ホール(ライヴ)
(4)2012 年12 月13 日 神戸市産業振興センター ハーバーホール(ライヴ)
(5)-(8)1991 年8 月28-30 日 田園ホール・エローラ、埼玉県松伏町、
(9)(10)2010 年3 月13 日 東京藝術大学奏楽堂、東京(ライヴ)
(11)2014 年6 月19 日 兵庫県立藝術文化センター神戸女学院小ホール(ライヴ)
(13)1990 年2 月7 日 サントリーホール、東京(ライヴ)
多くの方々が、心の耳を澄まして聴いていただき、岡山先生の心からのメッセージを通じて、音楽というものの素晴らしさをとことん味わっていただくことを、心から願ってやまない。(中村孝義)

Virtus Classics
VTS-8(1CD)
税込定価
パトリック・ガロワの芸術・1〜パリ音楽院卒業試験曲集
フォーレ:ファンタジー 作品79
ガンヌ:アンダンテとスケルツォ
エネスコ:カンタービレとプレスト
ゴーベール:ノクチュルヌとアレグロ・スケルツァンド
タファネル:アンダンテ・パストラルとスケルツェッティーノ
ビュッセール:プレリュードとスケルツォ 作品35
ゴーベール:ファンタジー
ユー:ファンタジー
カゼッラ:シシリエンヌとビュルレスク 作品23
グロヴレ:ロマンスとスケルツォ
ゴーベール:バラード
パトリック・ガロワ(Fl)
瀬尾和紀(P)

録音:2019年1月8日〜10日 三重県総合文化センター大ホール
「パリ音楽院卒業試験曲集」と聞くと、どうしても堅苦しい雰囲気が思い浮かびますが、 パリ音楽院においては「試験」は全て「コンクール」であり、師の教えを離れた若き奏者たちの思い思いの創造の翼を広げる機会なのです。 実際にこれらの曲は「様々なコンクール用小品集」であり、試験だけで用いられるのではありません。全てのフルート奏者にとっての必須曲であ り、また演奏のためのスタンダード・レパートリーにもなっています。もちろん、全ての曲が良く知られているわけではありませんが、どれも近代フラ ンス周辺の作曲家たちが腕によりをかけて書き上げた逸品ばかり。ゆったりとした序奏部と、華やかで技巧的な速い部分で構成されており、 最後は華やかなカデンツァで締めくくるという決まった形式を採りながらも、作曲家たちの個性が存分に発揮された芸術性の高い曲集です。 今回、この曲集に取り組んだのは名フルート奏者、パトリック・ガロワ。 聴きどころの多いこれらの作品をいとも易々と演奏し、味わい深く聴かせます。 そして注目はピアノを担当する瀬尾和紀! フルート奏者でありながら、幾度となくガロワの伴奏を務めるなど、すでにピアニストとしても名を馳せる彼の演奏をお聴きください。

Big Round Records
BR-8959(1CD)
タペレバ
アミルトン・ヂ・オランダ(ヴィトール・サントス編):タペレバ
ビル・ダグラス:リターン・トゥ・バイーア
ポール・サイモン(スティーヴ・ガッド編):恋人と別れる50の方法
モンゴ・サンタマリア(デイヴィッド・マシューズ編):アフロ・ブルー
チック・コリア(ティム・ガーランド編):スペイン
ジュリー・スペンサー(ミカ・ストルツマン編):DJ・ダグ・デモクラシー
ガーシュウィン(丸山和範編):ラプソディ・イン・ブルー
パット・メセニー(ピーター・ジョン・ストルツマン編):レター・フロム・ホーム
ミカリンバ[ミカ・ストルツマン(マリンバ)、リチャード・ストルツマン(クラリネット/tr.1, 3-5, 6-8)、スティーヴ・ガッド(ドラム/tr.1-6)、エディ・ゴメス(ベース/tr.1-7)、デューク・ガッド(パーカッション/tr.1-6)、丸山和範(ピアノ/tr.7)、アミルトン・ヂ・オランダ(10弦ブラジリアン・マンドリン/tr.1, 3)、シバライト・5・ストリング・クァルテット(tr.2, 5)]

録音:2018年7月30日−31日、8月2日、パワー・ステーション・スタジオ(ニューヨーク)
クラシックとジャズを縦横無尽に操るニュー・ジャンルのマリンバ奏者ミカ・ストルツマンと、2度のグラミー賞受賞歴を誇るクラリネットの伝説的奏者リチャード・ストルツマンによるプロジェクト「ミカリンバ」の新録音が、アメリカのBig Round Recordsよりリリース。クラシカル・プログラムを録音した「パリンプセスト(AV 2409)」に続き、今度はジャズ&ワールドミュージック系のプログラムによる「タペレバ」が登場します!
ミカ・ストルツマンらと10年間にわたって共演してきたというジャズ界の巨匠、スティーヴ・ガッドやエディ・ゴメスが強力なリズムセクションを支え、スティーヴの息子デューク・ガッドやブラジルのマンドリン奏者アミルトン・ヂ・オランダなども参加。連続テレビ小説『ちゅらさん』の音楽などで知られる丸山和範は、自身がアレンジした「ラプソディ・イン・ブルー」でピアノ奏者として共演しています。他、このプロジェクトのためにスペシャル・アレンジが施された「スペイン」や「恋人と別れる50の方法(50 Ways to Leave Your Lover)」などの名曲にも注目。ジャンルを超えた、豊かで多彩なスタイルの音楽を追究するストルツマン夫妻の驚異のサウンドにご期待ください!

OUR Recordings
OU-6.220673(1CD)
NX-B06
バッハ:リコーダー、チェンバロとヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ(フルート・ソナタ) BWV1030-1035 ミカラ・ペトリ (リコーダー)
ヒレ・パール (ヴィオラ・ダ・ガンバ)
マハン・エスファハニ (Cemb)

録音:2019年6月11-14日、ガルニソン教会、コペンハーゲン
DXD(352.8 kHz/32bit)録音
SACD 5.0 multi channel
ミカラ・ペトリによるバッハのフルート・ソナタ。キース・ジャレットとの1992年盤以来の再録音となります。今回は新世代のチェンバリストとして 話題のマハン・エスファハニに加え、世界中のコンサートや録音に引っ張りだこで今や女王の風格すら感じさせるヴィオラ・ダ・ガンバ奏者、ヒ レ・パールを迎えています。一癖も二癖もある3人が揃ったことで、親密なアンサンブルの中にふと緊張感が走る瞬間があり、これが非常に心 地よい効果を生みました。リコーダーも前回はソプラノとアルトでしたが、今回はアルトとテナーを使用してより深い表現となり、ヴィオラ・ダ・ガン バとのバランスも絶妙。録音についてもコペンハーゲンの教会の素晴らしいアコースティックを拾い、実に美しく仕上がっています。 主にバッハの後半生に書かれ、元々ひとまとまりのものではない6つのソナタですが、楽器選択の妙と移調の効果もあってか、全編統一感の あるアルバムになりました。

IPPNW
IPPNW-82(1CD)
(1)ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番ロ長調 Op.8
(2)ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第5番ニ長調「幽霊」 Op.70-1
フィルハーモニア・ピアノトリオ・ベルリン【細野京子(P)、フィリップ・ボーネン(Vn)、ニコラウス・レーミッシュ(Vc)】

ライヴ録音:(1)2016年3月10日、(2)2018年6月17日/ベルリン・フィルハーモニー内室内楽ホール
このCDはIPPNW(核戦争拡散防止国際医師会議)慈善演奏会よりフィルハーモニア・ピアノトリオ・ベルリンによるブラームスのピアノ三重奏曲第 1番とベートーヴェンのピアノ三重奏曲第5番「幽霊」のライヴ録音です。 1990年代よりピアノの細野京子、チェロのニコラウス・レーミッシュがデュオ活動を続けてきましたが、その後2013年にフィリップ・ボーネンが加 わり当団の活動を開始しました。現在バーデン・バーデンをはじめ国内外で活躍、2019年11月には来日公演もございます。 ★当録音のうち2016年の演奏会では「相馬子どもオーケストラ」に捧げられました。IPPNWでは2012年9月ベルリンにて「相馬子どもオーケスト ラ」への支援としてベルリン・フィル12人のチェリストや若手実力派チェリスト石坂団十郎、ル・ムジケ・クァルテットなど、世界的アーティストが参加 し、被災地の復興に向けた活動を行ってきました。相馬子どもオーケストラ&コーラスへの支援、そして東日本大震災による犠牲者に捧げたコンサートを行っ ております。 (Ki)

RED PRIEST
RP-015(1CD)
バッハ・サイド・オヴ・ザ・ムーン
バッハ:シチリアーノ(フルート・ソナタ BWV.1031 より)
アルビノーニ:アダージョ(オーボエ協奏曲 Op.9-2 より)
ヴィヴァルディ:アダージョ(オーボエ協奏曲 RV.452 より)
サンマルティーニ
:シチリアーノ(リコーダー協奏曲 より)
ヘンデル:ラルゴ(トリオ・ソナタOp.2-1 より)
パーセル:ディドの嘆き(ディドとエネアス より)
ヘンデル:神の光の永遠の泉(アン女王の誕生日のための頌歌 より)
グルック:祝福された精霊の踊り(オルフェオ より)
ヴィヴァルディ:カンタービレ(フルート協奏曲 RV.428「ごしきひわ」 より)
バッハ:アダージョ(フルート・ソナタ BWV.1020 より)
ヴィヴァルディ:ラルゴ(リコーダー協奏曲 RV.108 より)
アルビノーニ:アダージョ(オーボエ協奏曲 Op.7-3 より)
バッハ:アンダンテ(フルート・ソナタ BWV.1034 より)
ラリー・ラッシュ(シンセサイザー)、
ピアーズ・アダムス(リコーダー)
バッハ、ヘンデル、ヴィヴァルディ、アルビノーニ、グルック、パーセルなどのバロック期を代表する作曲家たちの感動的な音楽をピアーズ・アダムスの奏でるリコーダーの深く美しい音色と壮大な電子音楽の見事な融合で贈ります。

QUEEN ELISABETH COMPETITION QEC-019(4CD)
NX-E07
エリーザベト王妃国際音楽コンクール 2019年大会/ヴァイオリン

(1)チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
(2)ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
(3モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 第5番
(4)モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 第1番
(5)ブラム・ヴァン・キャンプ(1980-):スケルツォ-バガテル
(6)キンモ・ハコラ(1958-):フィドル Op.99
(7)シューベルト:幻想曲 ハ長調 Op.159
(8)ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第3番
(9)グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ 第3番
(10)ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト短調
(11)エネスコ:ヴァイオリン・ソナタ 第3番
(12)ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ 第2番
(13)プーランク:ヴァイオリン・ソナタ FP119
(14)ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ
(1)ステラ・チェン(第1位/アメリカ)
(2)スティーヴン・キム(第3位/アメリカ)
(3)ティモシー・チョイ(第2位/カナダ)
(4)ユーリア・プシュケル(第5位/ハンガリー)
(5)ルーク・スー(ファイナリスト/アメリカ)
(6)岡本誠司(ファイナリスト/日本)
(7)ステラ・チェン
(8)宇野由樹子(ファイナリスト/日本)
(9)ティモシー・チョイ
(10)ヴァ・ラプチェフスカ(ファイナリスト/ウクライナ)
(11)イオアーナ・クリスティナ・ゴイチェア(第6位/ルーマニア)
(12)シャノン・リー(第4位/アメリカ)
(13)チ・ウォン・ソン(ファイナリスト/韓国)
(14)シルヴィア・ファン(ファイナリスト・聴衆賞/ベルギー)

ライヴ録音:セミ・ファイナル 2019年3月6-11日 フラジェ、ブリュッセル
ファイナル 2019年3月20-25日 ブリュッセル・ファイン・アーツ・センター
前身のウジューヌ・イザイ・コンクールから、世界大戦による中断を挟んで80年を超える歴史を持つエリザベート王妃国際音楽コンクール。ピア ノ、ヴァイオリン、声楽、チェロのコンクールが交代で行われますが、2019年はヴァイオリンが開催され、日本人の岡本誠司と宇野由樹子のファ イナル進出でも話題となりました。出場者には既にプロとして来日公演などもこなしているアーティストもおり、そのレベルの高さはよく知られたと ころ。2019年も熱い演奏が繰り広げられました。

Sono Luminus
DSL-92224
(1CD+Blu-ray AUDIO)
NX-B09
Nordic Affect He(a)r
1.ステファンスドッティル:He(a)r:I
2.シグフスドッティル(1980-):スパイラルズ
3.ステファンスドッティル:He(a)r:II
4.ミリヤーム・タリー(1976-):Warm life at the foot of the iceberg
5.ステファンスドッティル:He(a)r:III
6.ソルヴァルドスドッティル(1977-):リフレクションズ
7.ステファンスドッティル:He(a)r:IV
8.ソルヴァルドスドッティル:インプレッションズ
9.ステファンスドッティル:He(a)r:V
10.グドナドッティル(1982-):Point of Departure
11.ステファンスドッティル:He(a)r:VI
12.シグフスドッティル:ルーム
13.ステファンスドッティル:He(a)r:VII
ノルディック・アフェクト(アンサンブル)
ハラ・ステヌン・ステファンスドッティル(ヴァイオリン&ヴォーカル)
グドルン・フルント・ハロアルドッティル(ヴィオラ&ヴォーカル)
ハンナ・ロフストッティル(チェロ&ヴォーカル)
グドルン・オスカルスドッティル(チェンバロ&ヴォーカル)

録音:2017年12月4-15日
Inter Arts Center’s studios, Malmo, Sweden
Blu-ray AUDIO フォーマット
5.1 DTS HD MA  24/192kHz
9.1 Auro-3D 24/96kHz
2.0 LPCM     24/192kHz
9.1 Dolby Atomos 24/48kHz
好評を博した前作「クロックワーキング」(SLE-70001)に続くアイスランドで活躍するアンサンブル「ノルディック・アフェク ト」の新しいアルバム。自然の力からインスピレーションを得て、神秘的なサウンドを生み出すことで知られる彼らの新作 には、7曲の世界初録音を含む豊かな音楽が収録されています。器楽曲の多くは、彼らが長年取り組んできた「近年 のアイスランドにおけるエキサイティングなアーティストたちとのコラボレーション」であり、なかでもシグフスドッティルは、イン ディーズ・バンド「amiina」と世界ツアーを行うなど、ボーダーレスな活動が際立っています。作曲家、チェリストであるグド ナドッティルの荘厳な弦の響き、数多くの賞を受賞する女性作曲家ソルヴァルドスドッティルの斬新な音、エストニア出 身のタリーが描いた遊び心たっぷりの音の連なりなど、耳も楽しい1枚です。
Sono Luminus
DSL-92227
(1CD+Blu-ray AUDIO)
NX-B09
アンナ・ソルヴァルドスドッティル(1977-):作品集
1.Scape/2.Spectra
3.Aequilibria/4.Sequences
5.Illumine/6.Reflections
7.Fields
インターナショナル・コンテンポラリー・アンサンブル

録音:2018年5月28-30日
Oktaven Audio, Mount Vernon, New York, USA
Blu-ray AUDIO フォーマット
5.1 DTS HD MA  24/192kHz
9.1 Auro-3D 24/96kHz
2.0 LPCM     24/192kHz
9.1 Dolby Atomos 24/48kHz
アイスランド出身、現在最も注目を浴びている女性作曲家アンナ・ソル