湧々堂HOME 新譜速報 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 歌劇 バロック 廉価盤 シリーズ
旧譜カタログ チャイ5 殿堂入り 交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 歌劇 バロック


室内楽曲・新譜速報1



※発売済のアイテムも含めて、約3ヶ月間掲載しています。
※新しい情報ほど上の段に記載しています。
※表示価格は全て税込みです。



Da Vinci Classics
C-01026(1CD)
フンメル:フルートとピアノのための作品集 Vol.2
フルート・ソナタ 変ロ長調 Op.5-1/フルート・ソナタ ヘ長調 Op.5-2/フルート・ソナタ 変ホ長調 Op.5-3/メユールの歌劇 「愚挙」のロマンスによる変奏曲 Op.14/お気に入りのワルツ ヘ長調
エドゥアルド・サンチェス(Fl)、
エンリケ・バガリア(P)
※使用楽器:Flute:Boston Haynes model Jean Pierre Rampal edition14-carat gold.
Piano:Steinway & Sons


録音:2024年4月4日-6日、スペイン
※Op.14を除く全曲世界初録音
モーツァルト家に住み込みで弟子入りし、ハイドンやサリエリからも薫陶をうけ、ベートーヴェンとも親交を深めたというフンメルのフルートとピアノのための作品集の第2弾!
フンメルは多作な作曲家でほぼすべてのジャンルに作品がありその数は300以上ともいわれています。その中で室内楽の作品は10パーセント強にすぎませんが、多彩な楽器の作品にあふれています。
1798年に出版されデンマーク王女に献呈されたOp.5の3つのソナタは、1曲目と2曲目はピアノとヴァイオリン伴奏のために、3曲目は当時としては珍しいピアノとヴィオラ(オブリガート・ヴィオラ)のために書かれた作品で、ここではフルートとピアノ版が世界初録音されています。
Da Vinci Classics
C-01034(1CD)
ソング・オヴ・ザ・ランド〜20世紀と21世紀の民謡集
ファリャ:7つのスペイン民謡
ロドリーゴ:3つのスペイン風小品
ブリテン:民謡編曲集
スティーヴン・ゴス(b.1964):ウェールズ民謡集
マーチャーシュ・シェイベル(1905-1960):4つのフランス民謡
ヴィラ=ロボス:感傷的なメロディ
 ブラジル風バッハ第5番/セレスタスより 第5曲 モジーニャ
エストラ・デュオ〔ソフィア・チェレンツァ(S)、
アウローラ・オルシーニ(G)〕

録音:2024年11月14日-17日(イタリア)
ジュリオ・ロスピリオージ国際コンクール第2位や、AEMC国際コンクールで特別賞「新進アーティスト賞」を受賞するなど、高い評価を得ている2020年に結成されたソプラノとギターによるデュオ、「エストラ・デュオ」。
本アルバムでは、ソプラノの透き通るような歌声とクラシックギターの温かみのある音色を見事に融合させ、多様な作曲家による魅力的な作品の旅路へと聴衆を誘います。
Da Vinci Classics
C-01027(1CD)
ベートーヴェン:交響曲第2番(P三重奏版)/ピアノ三重奏曲第3番
ベートーヴェン:交響曲第2番ニ長調 Op.36(作曲者自身によるピアノ三重奏版)/ピアノ三重奏曲第3番 ハ短調 Op.1-3
アレッサンドロ・アクリ(Vn)、マリア・ミエーレ(Vc)、マルコ・マルトゥッチョ(P)

録音:2024年1月(チーゴレ、イタリア)
世紀の変わり目に作曲された、若きベートーヴェンの才能が垣間見られる2つの作品。交響曲第2番はオーケストラ音楽に触れられる機会の少なかった当時、多くの人々が手軽に楽しめるようベートーヴェン自身によってコンパクトな編成にアレンジされたもので、原曲とはまた違った色合いを楽しむことができます。ピアノ三重奏曲第3番はベートーヴェンがデビュー作である「Op.1」の最後の作品。こちらもベートーヴェン自身の手で後に弦楽五重奏に拡大された編曲が遺されています。イタリア国内の数々のコンクールで第1位を獲得し、オランダでは米元響子にも師事したヴァイオリニストのアレッサンドロ・アクリをはじめ、イタリア音楽界の未来を背負う3人の若手奏者たちの演奏でお楽しみください。

Paladino Music
PMR-0150(1CD)
シューベルト:弦楽五重奏曲 ハ長調 Op.posth.163, D956 マルティン・ルンメル(Vc)、
アーツィエスQ〔ベンヤミン・ツィールフォーゲル(Vn1)、ラファエル・カスプリアン(Vn2)、ヨージェフ・ビザーク(Va)、トーマス・ヴィースフレッカー(Vc)〕

録音:2024年3月9日-10日(リンツ、オーストリア)
シューベルト晩年の傑作である弦楽五重奏曲 D956は、死のわずか数か月前に完成された作品で、2本のチェロを用いる特異な編成が、深い陰影と独自の抒情性を生み出しています。アルバン・ベルク四重奏団やウィリアム・プリースらから薫陶を受けたアーツィエス四重奏団とチェリストのマルティン・ルンメルは長年にわたりこの作品を探求し、ギュンター・ピヒラーとヴァレンティン・エルベンという二人の偉大な師に捧げる録音として結実させました。伝統への敬意と継承の精神が込められた珠玉の1枚です。

Challenge Classics
CC-72993(1CD)
ジェベリャン:3つの奇妙な愛
イシドラ・ジェベリャン
(1967-2020):
1. ヴァイオリン協奏曲 「3つの奇妙な愛」(2107/19)*
2. ピアノ三重奏のためのサラバンド(2001/13)
3. ヴァイオリンとピアノのための歌と踊り 「Hum Away, Strings!」(モーツァルトの 「魔笛」 を背景に)(2014)
4. 弦楽四重奏曲 「Dark velvet」(マーラーの思い出に)(2005)*
5. ポロムカ四重奏曲(2009/11)
6. コラールと弦楽四重奏のための 「ユダヤ砂漠からの親密な手紙」(2018)
7. クラリネットと弦楽四重奏のための 「夜の旅人の歌」(2003)
8. ピアノ四重奏のための主題と変奏 「桜の園」(チェーホフの戯曲のための付随音楽より)(2000/21)*
9. ヴァイオリンとピアノのための 「アンドレイのヴァイオリン」(メシアンへのオマージュ)(チェーホフの 「三人姉妹」 への付随音楽より)(2006)*
ダニエル・ローランド(Vn)、アレトゥーサSQ〔ダニエル・ローランド(Vn)、フロール・ル・クルトレ(Vn)、ダナ・ゼムツォフ(Va)、マヤ・ボグダノヴィチ(Vc)〕、ニーノ・グヴェタッゼ(P)、アンナ・フェドロヴァ(P)、アレクサンダル・タシッチ(Cl)、ジェベリャン・オーケストラ、デイヴィッド・コーエン(指)

録音:2022年12月1日、ベオグラード(1)/2024年6月28日、アムステルダム(2、8、9)、2025年1月11日、アムステルダム(3)、2024年3月14日-15日、ベオグラード(4-7)
(*=世界初録音)
セルビアでもっとも傑出し、国際的に高く評価された作曲家の1人、イシドラ・ジェベリャン(1967-2020)の、ヴァイオリンを中心とした作品集。ベオグラード出身で、ルーマニア、セルビア、ハンガリーの国境地帯で育ったというジェベリャンによるバルカン半島に根ざした音楽、そしてモーツァルトやマーラー、メシアンなどのオマージュも含む室内楽作品、管弦楽作品の情熱的なポートレートを、ダニエル・ローランドを筆頭とするChallenge Classicsの選りすぐりのアーティストたちがお届けします。
オランダ/イギリスの名ヴァイオリニスト、ダニエル・ローランドは、イギリスを代表するSQのひとつ、ブロドスキーSQの第1ヴァイオリン奏者を2007年から11年間務め、ソリスト、室内楽奏者、指揮者として輝かしいキャリアを積み、カリスマ性と冒険心に溢れた演奏家として国際的な地位を築いてきました。近年では、ホリガー、ズヴェーデン、ロトらの著名な指揮者と共演し、2023年にはEUユースOのソリスト兼指揮者としてヨーロッパ・ツアーを行いました。現代協奏曲の熱心な支持者でもあり、このアルバムにも収録された「3つの奇妙な愛(Three Curious Loves)」を始め、ヴァスクス、R.パヌフニク、フィルソヴァ、ムストネンといった作曲家たちから作品が献呈されています。


Melodiya x Obsession
SMELCD-1000867(1CD)
完全限定生産
グリンカ、ルビンシテイン &ショスタコーヴィチ:ヴィオラ・ソナタ集
1-2. グリンカ:ヴィオラ・ソナタ ニ短調(未完)
3-6. ルビンシテイン:ヴィオラ・ソナタ ヘ短調 Op.49
7-9. ショスタコーヴィチ:ヴィオラ・ソナタ Op.147
フョードル・ドルジーニン(Va)、
ラリサ・パンテレーエワ(P、3-6)、
ミハイル・ムンチャン(P、1-2,7-9)

録音:1975年(7-9)、1979年(1-6)
を復刻する「Melodiya x Obsession」シリーズ。
フョードル・ドルジーニン(1932-2007)はロシア出身のヴィオラ奏者であり、「無伴奏ヴィオラのためのソナタ」、「無伴奏ヴィオラのための変奏曲」を残すなど作曲家としても活躍した音楽家でした。またモスクワ音楽院の教授でもあった彼は、現在世界的なヴィオラ奏者または指揮者として活躍しているユーリ・バシュメットの師としても知られています。
ショスタコーヴィチと緊密に協力し親しかったドルジーニンは、ショスタコーヴィチが彼のために作曲した「ヴィオラ・ソナタ」をピアノ奏者ミハイル・ムンチャンとともに初演しました。
※初回生産分完売後は再生産時期未定となります。

Goodies
78CDR-3976(1CDR)
モーツァルト:弦楽四重奏曲第17番変ロ長調 K.458「狩り」 レナーSQ【イェノ・レナー(Vn1)、ヨーゼフ・スミロヴィッツ(Vn2)、シャーンドル・ロート(Va)、イムレ・ハルトマン(Vc)】

英 COLUMBIA L1606/08(80回転)
※機械式録音(電気録音以前)の復刻音源
1924年10月23日ロンドン録音
ラッパ吹き込み(機械式録音)では楽章単位の録音が主流だったが、これはおそ らく初めての全楽章の収録盤。レナーSQは1916年ハンガリーのブダ ペストで結成された。メンバー全員がブダペスト歌劇場の楽員だったが、1918 年に起きたハンガリー革命を機にSQを結成した。 2年間田舎の村に こもって練習を積んだ後、1920年ウィーンでデビューした。そこに居合わせた 作曲家のラヴェルが演奏に感動し、彼らをパリに招い た。公演はセンセーショナルな成功を収めた。その後1922年にロンドンにデビュ ー、イギリスCOLUBIAに最初の録音をした。1925年にマイクロフォンを使用した 電気録音時代になった後の1928年11月に、この曲を再録音(78CDR-3097)しています。 復刻には「音のエジソン」 http://www.otono-edison.com./ のSPレコード 専用MC型カートリッジ(3mil針)とコルグのDS-DAC-10R録音機を使用した。(グッディーズ)


PARNASSUS
PACD-96096(1CD)
スポルディング&ドホナーニ・イン・コンサート 〜未発表録音集
バッハ:ヴァイオリン・ソナタ第3番 ホ長調 BWV1016
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第10番 ト長調 Op.96*
ドホナーニ:ヴァイオリン・ソナタ 嬰ハ短調 Op.21
シューベルト:ヴァイオリン・ソナタ イ長調 D574「二重奏曲」**
ラヴェル:ハバネラ形式の小品**
アルバート・スポルディング(Vn)、
エルンスト・フォン・ドホナーニ(P)、
アンソニー・クーイカー(P)**

録音:1950〜53年

*既出音源
20世紀アメリカの名ヴァイオリニスト、アルバート・スポルディングと、ピアニストとしても著名な作曲家、エルンスト・フォン・ドホナーニがデュオを組み1950年代前半に行ったライヴ録音の音源が初めてリリース。初出となるのはバッハのヴァイオリン・ソナタ第3番とドホナーニのヴァイオリン・ソナタで、大学のラジオ局によって録音されたこの音源のテープはドホナーニの教え子であるエドワード・キレニが保管しており、その後メリーランド州の国際ピアノ・アーカイヴに寄贈されていたもので、今回のリリースのために初めて公開されました。後半にはスポルディングがアンソニー・クーイカーと録音したシューベルトとラヴェル作品が収録されており、こちらも初出となります。

GENUIN
GEN-25922(1CD)
民謡風に(Vcとピアノのための作品集)
シューマン:民謡風の5つの小品 Op.102
ファリャ:7つのスペイン民謡(演奏者による編)/ファジル・サイ:チェロ・ソナタ「4つの都市」Op.41
ズザンナ・ソスノフスカ(Vc)、
マジ・ガルシアス(P)

録音:2024年7月、フェステブルク教会(ドイツ、フランクフルト・アム・マイン)
チェロとピアノの二重奏によってクラシック音楽の源流に迫る意欲的な1枚。シューマンの「民謡風の5つの小品」は、素朴な旋律の中にロマン的幻想が広がり、ファリャの「7つのスペイン民謡」はスペインの情感豊かな歌の伝統を再現します。サイのチェロ・ソナタ「4つの都市」は、アナトリア地方の4都市を舞台に、民族楽器の響きや現代的な要素を織り交ぜた音世界を展開。フォークロアに着想を得たこれらの名作は、感性と技巧の両面で聴く者を魅了します。

NCPA Classics
N-817101851(1CD)
モーツァルト:クラリネット三重奏曲 変ホ長調 K.498「ケーゲルシュタット」
シューマン:おとぎ話 Op.132(抜粋)
ブルッフ:クラリネット、ヴィオラとピアノのための8つの小品 Op.83(抜粋)
ペキン・トリオ〔スー・ヂェン(Va)、ワン・タオ(Cl)、チャン・ファン(P)〕

録音(ライヴ):2023年9月17日、中国国家大劇院(北京、中国)
2023年9月17日に中国国家大劇院で行われたペキン・トリオによるライヴ録音。ヴィオラ、クラリネット、ピアノからなるこの三重奏団の卓越した演奏によってモーツァルト、シューマン、そしてブルッフの傑作をお楽しみいただけます。
NCPA Classics
N-817101911(1CD)
ヴァイオリン・ソナタ&小品集
パガニーニ:カンタービレ MS109
イザイ:子どもの夢 Op.14
エルガー:愛の挨拶 Op.12
タン・ドゥン:ヴァイオリン・ソナタ「英雄」
フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン Op.20
モンラ・ホアン(Vn)、
シュウネイ・ホアン(P)

録音(ライヴ):2023年7月16日、中国国家大劇院(北京、中国)
モンラ・ホアンによるヴァイオリンの名曲集が登場です。モンラ・ホアンはパガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールで優勝した実力の持ち主で、第1回仙台国際音楽コンクールでは第1位および聴衆賞も受賞しています。2023年7月16日に行われたライヴ録音です。

NCPA Classics
N-816501921(1CD)
高価格帯
ファースト・ミーティング
エリック・コーツ:ファースト・ミーティング(思い出)
ベートーヴェン:優しき愛(君を愛す) WoO123
リスト:忘れられたロマンス S.527
フォーレ:夢のあとに Op.7-1
ガーシュウィン(Wing Ho編):なんでもそうとは限らない(ポーギーとベス より)
ヤン・バオジー(Shen Xidi編):2つの歌詩「Ge Xi Mei Ling」&「Jue Shao」
リー・グオチュエン:夕暮れ時の漁船の歌
グアン・チンウ(Wing Ho編):草原の音
ヤン・シャンルー(Sheng Li編):夏の夜/リウ・ズアン:ロマンス
パオ・ユアンカイ:火把節
チー・ユエ(Va)、リー・ユエ(P)

録音:2023年9月14日&11月18日(北京、中国)
中国最高峰の大学の一つである中国人民大学の芸術学院で副学長を務めるヴィオラ奏者、教育者のチー・ユエが贈るヴィオラ小品集。前半は色彩感覚豊かな演奏で西洋の作品が持つ美しさを繊細に引き出し、後半は中国の作曲家によるヴィオラ・レパートリーを紹介。モンゴルの馬頭琴を巧みに模倣した「草原の音」をはじめとした印象的な選曲で西洋音楽との特色の違いを対比させています。

Urlicht
UAV-5983(1CD)
コダーイ:ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲&無伴奏チェロ・ソナタ
ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲 Op.7
無伴奏チェロのためのソナタ Op.8
エルミラ・ダルヴァロヴァ(Vn)、
ヤーノシュ・シュタルケル(Vc)

録音:1986年6月19日、ソフィア音楽週間ライヴ(Op.7)/1950年、ニューヨーク(Op.8)
ブルガリア出身、アメリカへ亡命しニューヨークのメトロポリタン歌劇場初の(そして現在も唯一の)女性コンサートマスターとなって活躍したヴァイオリニスト、エルミラ・ダルヴァロヴァが、ハンガリーの偉大なチェリスト、ヤーノシュ・シュタルケルと共演したコダーイの1986年ライヴ録音が初めてリリースされます。
ダルヴァロヴァが鉄のカーテンの向こう側へと大胆な脱出劇を繰り広げる数日前に、東欧を代表する音楽祭「ソフィア音楽週間」(ブルガリア)で行われたライヴ録音。後にコンサート・パートナーとなる2人ですが、当時は初めての共演にも関わらず、まるで長年の相棒であるかのような調和で、生々しい音楽の核心に迫った情熱的なパフォーマンスを魅せました。
さらにこのアルバムでは、1950年に録音されたヤーノシュ・シュタルケルによるコダーイの無伴奏チェロ・ソナタもカップリング。シュタルケルは同作品を複数回録音していますが、ここでは米Period RecordsからLPリリースされていた初期の画期的な録音を、レーベル・プロデューサーのジーン・ゴーデットがHDオーディオでリマスタリングしています。
エルミラ・ダルヴァロヴァの篤い助言と援助によって実現したという2つの貴重なコダーイ録音にご注目ください。

Chopin University Press
UMFCCD-179(1CD)
ユゼフ・エルスネル:ヴァイオリン・ソナタ集
ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 Op.10-2
ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op.10-3
ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 Op.10-1
クリスティアン・ダノヴィチ (Vn)
ロベルト・モラフスキ(P)
ポーランドの中で最も多作で多才な作曲家のひとり、ユゼフ・エルスネルのヴァイオリン・ソナタ集。3曲とも作品10となっていますがそれぞれが別々の特徴を持っています。ヘ長調ソナタは、ある程度ロマン主義を予感させます。ニ長調ソナタは イタリア音楽を想起させ、軽やかで輝きのある、みずみずしい響きに満ちています。一方、変ホ長調ソナタは優雅で、ポロネーズ調のフィナーレで締めくくられています。
Chopin University Press
UMFCCD-222(1CD)
ルジツキ:室内楽作品集
ルドミル・ルジツキ:5つの前奏曲 Op.2/4つの間奏曲 Op.42/チェロ・ソナタ Op.10(カミル・ウォマスコ編曲コントラバスとピアノ版)
カミル・ウォマスコ(Cb)、
オルガ・アニキェイ(P)

録音:2023年12月
ポーランドのオペラ作曲家を代表するひとり、ルドミル・ルジツキの室内楽作品集。後期ロマン派の伝統に根ざした、ルジツキの初期の作品です。カミル・ウォマスコ編曲によるチェロ・ソナタのコントラバスとピアノ版はこのアルバムが世界初録音となります。

AudioGuy Records
AGCD-0188(2CD)
バッハ:ヴァイオリンと鍵盤楽器のためのソナタ集
ソナタ第1番ロ短調 BWV.1014
ソナタ第2番イ長調 BWV.1015
ソナタ第3番ホ長調 BWV.1016
ソナタ第4番ハ短調 BWV.1017
ソナタ第5番ヘ短調 BWV.1018
ソナタ第6番ト長調 BWV.1019
ハ・ユナ(Vn)、
ファン・ゴニョン(P/ベーゼンドルファー290インペリアル)

録音:2025年1月8日-10日オーディオガイ・スタジオ(ソウル、韓国)
フランスのミルクール国際ヴァイオリン・コンクールにおいて優勝および最優秀演奏者賞に輝き、2016年からはエスメSQの創設メンバーとしてソロ、室内楽の両方で活躍する傍ら、現在、サンフランシスコ音楽院で室内楽の指導を担当するなど精力的な活動を続けているヴァイオリニスト、ハ・ユナと、スヴャトスラフ・リヒテル国際ピアノコンクールでの優勝をはじめ様々な国際コンクールで優れた結果を残し、ジャン=イヴ・ティボーデから「並外れた音楽的才能と感性を持つ演奏家」と称賛を受けたピアニスト、ファン・ゴニョン。
共に韓国のソウルで生まれ、学んだ後にドイツへと渡り、音楽性を高め続けていたハ・ユナとファン・ゴニョンは中学時代の同級生で偶然、留学先であったドイツのケルンで再会。
ドイツ留学時代にバッハの様々な作品、中でも「ヴァイオリンと鍵盤楽器のためのソナタ集」の魅力に惹かれた両者は10年間に渡って研究を続け、今回その長年の取組みが理想的な姿でのレコーディングとして実現することになりました。

モダンのセッティングによるヴァイオリンと弓、モダン・ピアノのスタイル、組み合わせでレコーディングに臨むにあたり、楽譜を綿密に分析し、様々な時代の演奏に耳を傾け続けるなど、現代においてバッハの音楽を如何にして魅力的かつ効率的に伝えることができるか、時代の変化をどのように演奏へと反映させるかについて研究を重ね続けてきたハ・ユナとファン・ゴニョン。
300年前のバッハとの「時を越える対話」から導き出された「ヴァイオリンと鍵盤楽器のためのソナタ集」の演奏は、モダン楽器であるからこそ実現可能な表現力、美しさを兼ね備えた秀演として実を結ぶことになりました。
300年という時を越える対話、10年という歳月を経て漸く辿り着いた理想像。2人の俊英、ハ・ユナとファン・ゴニョンが奏でるバッハの6つのソナタにどうぞご期待下さい!

Etcetra
KTC-1852(1CD)
ブラームス、ベートーヴェン、ショスタコーヴィチ:ヴィオラとピアノのための作品集
ブラームス:ヴィオラ・ソナタ 変ホ長調 Op.120-2
ベートーヴェン
:ピアノ・ソナタ 嬰ハ短調「月光」Op.27-2より第1楽章(ヨーク・ボウエンによるヴィオラ・オブリガート付きバージョン)
ショスタコーヴィチ:ヴィオラ・ソナタ Op.147
ミハイ・コチェア(Va)、
オアナ・ザンフィル(P)
ヴィオラとピアノによる黄昏時(Crepuscule)のような深い音楽世界を描き出した1枚。ブラームスの晩年の名作「ヴィオラ・ソナタ第2番」、ベートーヴェンの「月光ソナタ」第1楽章にヨーク・ボウエンがヴィオラ・パートを加えた珍しい編曲版、そしてショスタコーヴィチが晩年に書いた静謐かつ内省的な「ヴィオラ・ソナタ」という、聴きごたえのある3作品が収録されています。演奏は、スイスの名門チューリッヒ芸術大学で出会い共演を重ねてきたミハイ・コチェアとオアナ・ザンフィルのデュオ。ミハイ・コチェアはブリュッセル・フィルハーモニックの首席ヴィオラ奏者を務めています。

La Compagnie Baroque
LCB-1(2CD)
バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ集 BWV.1014-1019(全6曲)
バッハ
【CD1】ソナタ第4番ハ短調 BWV1017/ソナタ第5番へ短調 BWV1018/ソナタ第3番ホ長調 BWV1016
【CD2】ソナタ第2番イ長調 BWV1015/ソナタ第1番ロ短調 BWV1014/ソナタ第6番ト長調 BWV1019/ヴァイオリン独奏(BWV1019初稿譜より)/チェンバロ独奏(BWV1019初稿譜より)/アダージョ(BWV1019初稿譜より)
天野乃里子(チェンバロ/アンソニー・サイデ、1998年製)
山縣さゆり(バロック・ヴァイオリン/ヤコブ・シュタイナー、1669年頃製)

録音:2019年11月11日-14日、エマウス修道院(オランダ、ヴェルプ)
※日本語解説付き
ハーグ王立音楽院やアムステルダム・スウェーリンク音楽院で研鑽を積み、イタリア、ドイツなどの様式に限らず、特にフランス様式のスペシャリストとしてオランダを拠点に活躍するチェンバロ奏者、天野乃里子と、18世紀オーケストラのメンバーやオランダ・バッハ協会のコンサートマスターとして活躍するヴァイオリン奏者、山縣さゆりという古楽界の名手達による大バッハのオブリガート・チェンバロ付きソナタ全6曲。
本アルバムで取り上げられているこの6つのソナタは、大バッハが1720年頃に作曲し、晩年まで手を加え続けたというトリオ・ソナタ形式による作品で、緊張感の持続する和声、継続する集中力、そして、どの楽章をとっても全てが多種多様な可能性を追求した傑作と言えるでしょう。
アルバムの最後には第6番の初稿譜として残された3つの楽章を収録。ヴァイオリン・ソロとチェンバロ・ソロのために書かれている2つの作品は、後にチェンバロのためのパルテータ(BWV.830)に転用された作品で、残りの深遠な、そしてこときれそうなアダージョは、この初稿だけで出版のお目見えをしていない作品で、どれも貴重な録音です。

「バッハは、バロック時代の作曲家の中でも、最も重要な芸術家として有名ですが、ある意味では、彼の作品は、当時の典型的なバロックの作品からも、遠大にまた孤高にかけ離れたとも言えるもので、”バッハ”というジャンルが存在すべきかもしれません。彼の作品は、和声、メロディ、リズムを精緻に組み合わせた独創性で、それまでの音楽で表現されていたものの境界を遥かに超える質を達成していますが、この6曲計25楽章の中に、その要素は豊かに表現されていて、我々もリハーサルをどれだけ積んでも、さらに新たな発見が常にあります。(天野乃里子)」

La Compagnie Baroque
LCB-2(2LP)
バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ集
【LP1-SIDE1】 ソナタ第2番イ長調 BWV1015
【LP1-SIDE2】 ソナタ第4番ハ短調 BWV1017
【LP2-SIDE3】 ソナタ第6番ト長調 BWV1019
【LP2-SIDE4】 アダージョ(BWV1019初稿譜より)/チェンバロ独奏(BWV1019初稿譜より)/ソナタ第1番ロ短調 BWV1014
天野乃里子(Cemb/アンソニー・サイデ、1998年製)
山縣さゆり(バロックVn/ヤコブ・シュタイナー、1669年頃製)

録音:2019年11月11日-14日、エマウス修道院(オランダ、ヴェルプ)
※日本語解説付き
ハーグ王立音楽院やアムステルダム・スウェーリンク音楽院で研鑽を積み、イタリア、ドイツなどの様式に限らず、特にフランス様式のスペシャリストとしてオランダを拠点に活躍するチェンバロ奏者、天野乃里子と、18世紀オーケストラのメンバーやオランダ・バッハ協会のコンサートマスターとして活躍するヴァイオリン奏者、山縣さゆりという古楽界の名手達による大バッハのオブリガート・チェンバロ付きソナタ。
本アルバムで取り上げられているこれらソナタは、大バッハが1720年頃に作曲し、晩年まで手を加え続けたというトリオ・ソナタ形式による作品で、緊張感の持続する和声、継続する集中力、そして、どの楽章をとっても全てが多種多様な可能性を追求した傑作と言えるでしょう。CD盤では全6曲を収録していますが、LP盤では収録曲を厳選しつつ、貴重な異稿録音も取り上げています。
※見開きジャケット内側に、英語と日本語の解説を掲載しています。

RecArt
RECART-0029(1CD)
初紹介旧譜
テイク・フォー〜トロンボーン四重奏のための作品集
ハイドン(D.ミラー編):オラトリオ「天地創造」 より「大いなる偉業が成し遂げられた」
バッハ(R.ザウアー編):フーガ ト短調 BWV578
ガスパリーニ(D.ミラー編):キリストよ、われらは御身をあがめ
インジェニェーリ(D.ミラー編):あまねく暗くなりて
ベートーヴェン:3つのエクアーレ WoO30
チャイコフスキー(E.ファビアンスカ=イェリンスカ編):バレエ音楽「くるみ割り人形」より〔行進曲、アラブの踊り、こんぺいとうの踊り、花のワルツ、トレパーク〕
キラル(E.ファビアンスカ=イェリンスカ編):Walc z filmu, “Tr?dowata”
ドビュッシー:シャルル・ドルレアンの3つの歌
エヴァ・ファビアンスカ=イェリンスカ:コラール I
ジョン・バリー(R.ライサー編):ジェームズ・ボンドより メインテーマ
ジェローム・カーン(R.エルカー編):あなたは私のすべて
マット・デニス(R.エルカー編):天使の瞳
マテウシュ・スヴィエチツキ(M. ピェクト編):ポド・パプガーミ
ソニー・ロリンズ(R.エルカー編):セント・トーマス
ポール・デスモンド(I.ルイス編):テイク・ファイヴ
トロンブクァルテット

録音:2015年10月10日-13日&2016年10月7日-9日(ポーランド)
?ポズナンのパデレフスキ音楽院とベルリンのアイスラー音楽大学で研鑽を積んだ学生たちによって2012年に結成されたトロンボーン四重奏団、トロンブクァルテット。ポーランドの数少ないトロンボーン四重奏団の一つである彼らは、国内外の著名な音楽祭での定期的な演奏をはじめ、これまでに多くのレパートリーの追求とアンサンブルのスキルを高めてきました。
本アルバムは、トロンボーン四重奏のためのオリジナル作品から、ジャズのスタンダード曲や映画音楽、ポップスのアレンジ作品、そして、若い世代の著名な作曲家であるエヴァ・ファビアンスカ=イェリンスカの委嘱作品まで、ハーモニー楽器であるトロンボーンの美しいサウンドから超絶技巧まで、トロンボーン四重奏の魅力を存分に堪能できる好企画です。
RecArt
RECART-0024(1CD)
初紹介旧譜
20世紀ポーランドの弦楽四重奏曲集
パヌフニク:弦楽四重奏曲第3番 「ヴィチナンキ」
バツェヴィチ:弦楽四重奏曲第4番
シマノフスキ:弦楽四重奏曲第1番ハ長調 Op.37
ディベルソSQ

録音:2017年7月21日-23日(ポズナン、ポーランド)
国際的に活躍するポーランドの若き音楽家たちによって結成されたディベルソSQのデビュー盤。彼らは、マンチェスターの王立ノーザン音楽大学、ベルリン芸術大学ではアルテミス四重奏団のクラスで、室内楽修士課程を優秀な成績で卒業。本アルバムでは、ポーランド室内楽の発展のみならず、ポーランド音楽全体の発展における重要な位置を占める、20世紀ポーランドを代表する優れた現代作曲家による作品を取り上げています。
RecArt
RECART-0008(1CD)
初紹介旧譜
インコンプレタ(不完全)〜バッハ/ハイドン/ボッケリーニ/メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲集
バッハ:フーガの技法より コントラプンクトゥスT
ハイドン:弦楽四重奏曲第83番ニ短調 Op.103,Hob.III-83
バッハ:フーガの技法より コントラプンクトゥスW
ボッケリーニ:弦楽四重奏曲ニ長調 Op.64-2
バッハ:フーガの技法より コントラプンクトゥス\
メンデルスゾーン:弦楽四重奏のための4つの小品 Op.81より
バッハ:フーガの技法より コントラプンクトゥスXIV/コラール 「われら悩みの極みにありて」
ムジカリウスSQ

録音:2013年1月15日-18日(ポーランド)
2003年に結成され、主に古楽をレパートリーとするムジカリウスSQ。ペーター・リヒテンタールが編曲したモーツァルトのレクイエムなどが収録されたデビュー・アルバム『Ars Transcriptindi』に続く、RecArt第2弾では、タイトルでもある「インコンプレタ(不完全)」の通り、何らかの理由で完成されなかった弦楽四重奏曲を取り上げています。
RecArt
RECART-0006(1CD)
初紹介旧譜
ヴァインベルク:ヴァイオリンとピアノのための作品集
ァインベルク(1919-1996):ヴァイオリン小協奏曲 Op.42
ヴァイオリン・ソナチネ Op.46
モルダヴィアの主題による狂詩曲 Op.47/3
エヴェリナ・ノヴィツカ(Vn)
ミレーナ・アントニエヴィチ(P)

録音:2012年-2013年(ポーランド)
第二次世界大戦とユダヤ人迫害の歴史と絡み合った悲劇的な運命をたどった芸術家であり、ショスタコーヴィチやプロコフィエフと並び重要な位置を占めるポーランドの傑出した作曲家、ミェチスワフ・ヴァインベルクによるヴァイオリンとピアノのための室内楽アルバム。国内外のコンクールで多くの名誉ある賞を受賞しているエヴェリナ・ノヴィツカの演奏によるこのアルバムは、ポーランド音楽界の誉れ高き「フレデリク賞2014」にノミネートされています。
RecArt
RECART-0053(1CD)
Depths〜ルジツキ/ヴァインベルク/ラクス/タンスマン:チェロとピアノのための作品集
ルドミル・ルジツキ:チェロ・ソナタ Op.10
ヴァインベルク:チェロ・ソナタ第1番ハ長調 Op.21
シモン・ラクス:チェロ・ソナタ
タンスマン:チェロ・ソナタ第2番
 子守歌(世界初録音)
ゾフィア・クリシェヴィチ (Vc)
プシェミスワフ・ヴィテク(P)

録音:2019年6月、2023年10月29日(ポーランド)
チェロ奏者ゾフィア・クリシェヴィチのデビュー・アルバム。本アルバムには、4人のポーランド人作曲家によるチェロ・ソナタが収録されています。4人の作曲家とその作品の物語は、20世紀前半のポーランド音楽の運命を反映しており、123年間続いた政治的、文化的抑圧と外国支配の時代を終わらせた第一次世界大戦後の希望に満ちた新たな始まりの例です。これらは、1939年9月1日のナチスの恐怖によってポーランドに襲いかかった想像を絶する苦しみと言葉では言い表せない破壊を体現した例であると同時に、ポーランド音楽特有のエネルギーと活力で表現された、生き残りたいという抑えきれない意志の例でもあります。
アルバムの最後には、世界初録音となるアレクサンドル・タンスマンの小曲「子守唄」がカップリングされています。

B RECORDS
LBM-076(2CD)
中断された時間
シューベルト:弦楽五重奏曲 ハ長調 D956*
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第15番 イ短調 Op.132
カトク・アンサンブル【ポール・セリ、岡田修一(Vn)、アンナ・シプニエフスキ(Va)、ジュスティーヌ・メトラル(Vc)、ヴォロディア・ファン・クーレン(Vc)*

録音:2024年10月3、4日 フランス、アルデッシュ地方、ヴァレー=ダントレーグ=アスペルジョック、聖ペテロ教会(ライヴ/拍手入り)
2019年、ポール・セリによって設立されたカトク・アンサンブルは、アルデッシュ地方で開催されるカトク・フェスティバルでの活動をメインに行う 可変的なアンサンブル。フェスティバルでのライヴを収めたこのアルバムが、アンサンブルのデビューCDとなります。活き活きとした感情の動きを 大切に、出来るだけ多くの人の心にアクセスしたいという情熱を共有しているという彼ららしい、実に瑞々しい音楽を楽しむことが出来ます。パ リ国立高等音楽院出身の俊英、岡田修一が参加。

ONDINE
ODE-1469(1CD)
カイヤ・サーリアホ:ピアノとチェンバロのための作品全集
前奏曲 (2006)
アラベスクとアダージョ(2016)
秋(1991/1995) -チェンバロとエレクトロニクスのために*
繊細に(2007/2015)(T. ハッキラ編)*
夢の中に(1980) -チェロとプリペアド・ピアノのために
バラード(2005)
猿の指、ヴェルヴェットの手 (1991)
秘密の花園 II(1984-86)-チェンバロとテープのために#
トゥイヤ・ハッキラ(P/チェンバロ#)
アンッシ・カルットゥネン(Vc)

録音:2024年1月3-4日、5月26日フィンランド、ヤルヴェンパー・ホール
*・・・世界初録音
1980年代から亡くなる2023年まで世界的に注目を集めていたサーリアホ。特にフルート曲やオペラなどが高く評価されていますが、このアルバムにはピアノと チェンバロのために書かれた作品がすべて収められています。演奏は古楽器奏者であり、同時にフィンランドの現代音楽界を長年牽引してきたハッキラ。サー リアホとは40年以上の深い交流があり、このアルバムは親友へのトリビュートと言えます。 アルバム冒頭の「前奏曲」は歌曲集『4つの瞬間』の第1曲を基にしたもの。反復を伴うミニマル音楽風の動きが特徴です。「アラベスクとアダージョ」は、彫刻 家ジャン・ティンゲリーの作品にインスパイアされた曲。「秋」は、バレエ音楽『Maa』のハープ・ソロをチェンバロ用に編曲したもので、ハッキラが初演を行い、その 際にはサーリアホがエレクトロニクスを担当しました。「繊細に」は、チェロ、ピアノとパーカッションのためのセレナータの楽章をハッキラ自身が編曲した、瞑想的 な曲想を持つ作品。チェロとプリペアド・ピアノのための「夢の中に」は前衛的な作風が表れています。「バラード」は歌曲集『4つの瞬間』の第2曲を基にした 作品。「猿の指、ヴェルヴェットの手」は高橋アキの委嘱作で、ビートルズのメロディーを引用したミニチュア・エチュード。力強いオスティナートが特徴です。「秘 密の花園 II」はチェンバロをこよなく愛したサーリアホが、自身の呼吸音をテープに取り込み、チェンバロの音と融合させた作品です。

Capriccio
C-7470(4CD)
ショスタコーヴィチ:ピアノ曲と室内楽作品集
■CD1
ショスタコーヴィチ:室内交響曲 Op.110a(R. バルシャイによる弦楽四重奏曲第8番の編曲版)
 ツヴェターエワによる6つの歌 Op.143(L. アウエルバッハ編)
 変奏曲とスケルツォ Op.11
シュニトケ:「ドミトリー・ショスタコーヴィチの思い出に捧げる前奏曲」
■CD2
ショスタコーヴィチ:ピアノ五重奏曲 ト短調 Op.57
弦楽四重奏曲第4番ニ長調 Op.83
弦楽四重奏曲第1番ハ長調 Op.49
■CD3
ショスタコーヴィチ:2台のピアノのための組曲 嬰ヘ短調 Op.6
ピアノ・ソナタ第1番Op.12
ピアノ・ソナタ第2番ロ短調 Op.61
■CD4
ショスタコーヴィチ:2台のピアノのためのコンチェルティーノ Op. 94
24の前奏曲 Op.34
大いなる河の歌 Op.95-ワルツ(2台ピアノ編)
ジャズ組曲第1番-ポルカ(4手ピアノ編)
メリー・マーチ ニ長調-2台ピアノのために
タランテッラ-2台ピアノのために
■CD1■
ゾリアナ・クシュプラー(Ms)
ペーターゼンQ
モスクワ・ヴィルトゥオージ
ウラディーミル・スピヴァコフ(指)
録音:2003年5月15-17日、2005年11月2-4日

■CD2
エヴァ・クピーク(P)
ペーターゼンQ
録音:2003年10月20-23日

■CD3
マルガレーテ・バビンスキー(P)
ホルガー・ブッシュ(P)
録音:2000年、2005年

■CD4
マルガレーテ・バビンスキー(P)
ホルガー・ブッシュ(P)
録音:2000年、2005年 Universitat fur Musik &Klavierhaus Stingl, Vienna
「弦楽四重奏曲第8番」はファシズムと戦争の犠牲者に捧げられた重厚な作品。ここでは、ルドルフ・バルシャイが 編曲した室内交響曲版で聴くことができます。作曲者が30代になって初めて取り組んだ弦楽四重奏である第1 番や、彼が残した室内楽作品で最もよく演奏されているピアノ五重奏曲も聴きどころ。ショスタコーヴィチ自身が ショパン・コンクールに出場するほどの優れたピアニストだったので、2曲のピアノ・ソナタに加え「24の前奏曲」(後年 の「24の前奏曲とフーガ」とは違った趣の作品)、2台ピアノのための作品なども実に優れた出来栄えとなっていま す。またユーモラスな「タランテラ」や、息子マキシムのために書かれた遊び心溢れる「コンチェルティーノ」などでは、気 難しい印象の強いショスタコーヴィチの明るい面を垣間見ることも。さらに、アルフレート・シュニトケによるオマージュ 「ドミトリー・ショスタコーヴィチの思い出に捧げる前奏曲」も収録されています。

Solo Musica
SM-420(1CD)
カルパティア物語 - ルーマニアのヴァイオリン作品集
1. エネスコ:ヴァイオリン・ソナタ第3番 イ短調−第1楽章
2. エネスコ:幼き頃の印象 Op.28? 第1曲 吟遊詩人
3. エネスコ:バラード Op.4a
4-7. ドゥミトル・ブギッチ(1921-2008):ルーマニア様式の組曲(N. クラヴィエール編)
8. イオネル・クリステア(生没年不詳):エチュード ・カプリース 第1番
9. イオネル・クリステア:エチュード・カプリース 第8番
10. シプリアン・ポルムベスク(1853-1883):バラーダ(望郷のバラード)
11. イオン・スカルラテスク(1872-1922):バガテル
12. ヨー・クニュマン(1895-1952):Rumanisch(N. クラヴィエール編)
13. ミルチャ・キリアク(1919-1994):セレナーデ
14. アンゲルシュ・ディニク(1838-1905):Cioc?rlia(I. ドブリネスク編)
15. グリゴラシュ・ディニク(1889-1949):Hora M?r?i?orului(R.オット編)
レリエ・クリステア (Vn)
マキシム・シャモ(P)
スワンダフル・オーケストラ
キャサリン・ラーセン=マグワイア(指)

録音:2022年6月14-16日
ブカレストでサロン・オーケストラ「クリスタル」を率い名声を博したヴァイオリニスト、イオネル・クリステアを祖父に持つ レリエ・クリステア。このアルバムは、ドイツ生まれの彼女が「第二の故郷」と呼ぶルーマニアのカルパチア山脈で過ごし た2020年の夏の体験をきっかけに生まれた、ルーマニア音楽への深い愛情と探求の結晶です。知られざる佳作か ら、おなじみの名曲ホルムペスクの「望郷のバラード」まで、哀愁を湛えた旋律、情熱的なリズム、そして超絶技巧 を要する楽曲など、さまざまな表情をもつ作品が収められており、この地の音楽の多彩な魅力が存分に味わえま す。特に注目すべきは、祖父イオネルによる「エチュード・カプリース」2曲の収録であり、彼女の音楽的ルーツをたど るうえで重要な役割を果たしています。このアルバムは、単なる小品集にとどまらず、レリエ・クリステア自身の家族の 記憶、ルーマニアの豊かな文化遺産、そして自然への敬意を織り交ぜた、一編の物語として綴られています。

TOCCATA
TOCC-0761(1CD)
ハンス・ガル:ヴィオラのための作品集 第2集
三重奏曲 Op.97b - ヴァイオリン、ヴィオラとピアノのために (1950)*
セレナード Op.41- ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのために(1932)
ディヴェルティメント Op.80b - フルート、ヴィオラとハープのために(1957)*
即興曲- ヴィオラとピアノのために(1940)
三重奏曲 Op.104- ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのために(1971)
ハンナ・パッカラ(Va)
レイヨ・トゥンッカリ(Vn)
ラウリ・プラッカ(Vc)
ニーヴ・マッケナ(Fl)
パイヴィ・セヴェレイデ(Hp)
イリーナ・ザハレンコヴァ(P)

録音:2019年2月28日 Akustiikka, Ylivieska(フィンランド)、2020年10月、
2023年1月5-6日
*…世界初録音
ハンス・ガルは、オーストリア生まれの作曲家・指揮者・音楽学者。ブラームスに連なる後期ロマン派の伝統 を受け継ぎ、調性と旋律美に根ざした作風を生涯貫きました。ウィーンやマインツで音楽教育に携わった 後、ナチスの台頭によりスコットランドへ亡命。戦後はエディンバラ大学で教鞭を執るなど音楽界に貢献しま した。彼はヴィオラのために多くの作品を残しており、このアルバムには約40年にわたる時期に書かれた4作 品を収録。それぞれ異なる背景と個性を持ちながらも、ガルならではの旋律美、対位法、ヴィオラの音色を 活かした落ち着いた雰囲気が全体を貫いています。ハンナ・パッカラはフィンランドのヴィオラ奏者。シベリウス 音楽院とベルリンのアイスラー音楽大学などで学び、ヘルシンキ・バロック・オーケストラやオストロボス ニア室内Oの首席奏者を務めるほか、教育活動にも力を注いでいます。

DELOS
DE-3608(1CD)
ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ ニ短調 Op.40
ドビュッシー:チェロ・ソナタ
ショスタコーヴィチ(レヴォン・アトヴミャン編):アダージョ 〜バレエ音楽『明るい小川』 Op. 39より
マルティヌー:スロヴァキアの主題による変奏曲
 ロッシーニの主題による変奏曲
ショパン(フルニエ、ガヴリュシュ、ニーナ・コトワ編): 序奏と華麗なるポロネーズ ハ長調 Op.3
ニーナ・コトワ(Vc)
ファビオ・ビディーニ(P)

録音:2020年10月30日-11月2日USA、ユタ・ヴァレー大学、ノーダ・パフォーミングアーツ・センター
ショスタコーヴィチとドビュッシーのチェロ・ソナタを中心としたアルバム。ニーナ・コトワ自身が今一番愛情を込めて弾きたいと感じている作品が 集められているとのことで、古典的なシンプルさと明快さを併せ持つショスタコーヴィチ、逆に捉えどころのないドビュッシー、技巧的で遊び心に 溢れたマルティヌー、チェロの奏でるメロディとピアノの輝かしいパッセージが見事に融合するショパンなど、多彩な内容となっています。コトワとビ ディーニがそれぞれの作品を慈しむように、活き活きと奏でる魅力的なアルバムです。

TRPTK
TTK-0145(1CD)
序曲&舞曲集
グリンカ:歌劇「ルスランとリュドミラ」 より 序曲/ドビュッシー:2つのアラベスク/サン=サーンス:歌劇「サムソンとデリラ」 Op.47より バッカナール/ラヴェル:マ・メール・ロワ M.60/ラフマニノフ:イタリアン・ポルカ TN ii/21/ホルスト:フーガ風序曲 Op.40-1/エルガー:3つの性格的小品 Op.10より 第3曲「コントラスツ(ガヴォット 1700年と1900年)」/フンパーディンク:歌劇「ヘンゼルとグレーテル」 より 序曲/久石譲:となりのトトロ組曲
メーラ・ギター四重奏団

録音:2024年8月17日-19日(ファルテルモント、オランダ)
世界最高峰のギター・コンクールとして知られるギター・ファウンデーション・オブ・アメリカ(GFA)の国際アンサンブル・コンクールを2023年に制したメーラ・ギター四重奏団のアルバム「序曲&舞曲集」。持ち前の技術とアンサンブル力でオーケストラやピアノの音色を自由自在に再現し、演奏の楽しさがこちらにまで伝わってくるような「となりのトトロ組曲」で楽しい1時間を締めくくります。

Indesens Calliope Records
IC-075(1CD)
エリック・サティ〜ジャズ・インプレッションズ
ジュ・トゥ・ヴー/グノシエンヌ第2番/梨の形をした3つの小品/ジムノペディ第1番/冷たい小品より「逃げ出させる歌」/3つの旋律(天使たち、エレジー、シルヴィ)/ジムノペディア〜アルド・チッコリーニに捧ぐ(エルヴェ・セランによる)/最後から2番目の思想(牧歌、朝の歌、瞑想)/ジムノペディ第2番/風変わりな美女
エルヴェ・セラン(P)、
クリステル・ラキレ(Fl)、
シリル・ドラペ(Cb)、
レミ・フォックス(アルト&ソプラノ・サクソフォン)、
ロマン・レイ(ヴィブラフォン)
フレンチ・ジャズ・ピアノの名手、エルヴェ・セランがクラシックの名曲をジャズのアプローチと即興で再構築する「ジャズ・インプレッションズ」シリーズ。見事ジャズ・マガジンの「Choc」を獲得した過去作(ドビュッシー:INDE107、フォーレとラヴェル:IC012)に続くシリーズ第3弾として、本作ではサティの特異で型破りな世界に挑みます。
クラシックとジャズを自在に行き来するセランは、アルド・チッコリーニに師事し、ディジー・ガレスピーやチェット・ベイカーとも共演経験を持つ実力派。本作ではソロ演奏に加え、若手即興演奏家とのトリオでも録音を行い、サティの精神を現代に蘇らせています。

Ars Produktion
ARS-38678(1CD)
憂鬱な奇想曲〜ヴァイオリンとピアノのための作品集
アルセニス・セラルマツィディス
:憂鬱な奇想曲
フォーレ:夢のあとに
セラルマツィディス:詩
シュニトケ:ア・パガニーニ
セラルマツィディス:内なる光
ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ第2番 ト長調 M.77
アルセニス・セラルマツィディス(Vn)、
タマラ・エリツバラシヴィリ(P)

録音:2021年4月&6月インマヌエル文化センター(ヴッパータール、ドイツ)
ケルン音楽舞踊大学でザハール・ブロンに学び、卒業後はブロンのクラスでアシスタントも務めた1990年ロシア生まれのギリシャ系ヴァイオリニスト、アルセニス・セラルマツィディスのデビュー・アルバム。自身に特に影響を与えたという3人の作曲家の作品と、3つの自作を組み合わせました。
Ars Produktion
ARS-38676(1CD)
追憶〜ブラームス&シューベルト:ヴァイオリンとピアノのための作品集
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調 Op.78「雨の歌」
シューベルト:ヴァイオリンとピアノのための幻想曲 ハ長調 D.934
ジャレ・ペレゴ(Vn)、
サラ・パヴロヴィチ(P)

録音:2024年3月(カールスルーエ、ドイツ)
情熱的な室内楽奏者であることに加え近年は教育にも力を入れているフランス生まれのヴァイオリニスト、ジャレ・ペレゴのデビュー・アルバム。セイジ・オザワ松本フェスティバルへの出演歴も持つセルビアのピアニスト、サラ・パヴロヴィチの伴奏に乗せて、ロマンチックな背景を持つ2つの作品を優雅に奏でます。
Ars Produktion
ARS-38680(2CD)
ババ・ブシ〜ハープとピアノのための作品集
J・シュトラウス:チクタク・ポルカ/ピツィカート・ポルカ/インディゴ・カドリーユ
エドゥアルト・シュトラウス1世:全世界の喜び
J・シュトラウス:帝都はひとつ、ウィーンはひとつ
シューベルト:20のレントラー
J・シュトラウス:親しい仲/ウィーン気質/宝のワルツ/酒、女、歌/千夜一夜物語/バッカス賛歌
プロコフィエフ:シューベルトのワルツ
クライスラー:愛の喜び/ウィーン風小行進曲/美しきロスマリン/おもちゃの兵隊の行進曲
ガーシュウィン:バイ・シュトラウス
ランナー:ウィンドボナ
シューベルト:間奏曲 ト長調
R・シュトラウス:ばらの騎士のワルツ
タンスマン:ヨハン・シュトラウスのワルツによる幻想曲
エドゥアルト・ゲルトナー:ウィーン風舞曲第2番
ゴドフスキー:古きウィーン
クライスラー:ウィーンにて/ウィーン奇想曲/オールド・リフレイン/真夜中の鐘/愛の悲しみ
シューベルト:間奏曲 変ロ長調
デュオ・プラセディス〔プラセディス・フーク=リュッティ(Hp)、プラセディス・ジェネヴィエーヴ・フーク(P)〕

録音:2025年1月6日-9日(ハンブルク、ドイツ)
ハープとピアノのための貴重なレパートリーを次々と世に紹介している親子アンサンブル、デュオ・プラセディスの新録音。今回はウィーンにまつわる様々な作品にユーモアを持って取り組み、ハープとピアノという編成の可能性を拡げながらでワルツの足跡を辿ります。
Ars Produktion
ARS-38513(1CD)
北欧の宝物〜フルートとピアノのための作品集
ハミルトン・ハーティ:アイルランドにて
ヨハン・クヴァンダール:夜想曲 Op.56
グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ第1番Op.8
カール・ライネッケ:バラード Op.288
ヤコブ・ゲーゼ&トーケ・ルンド・クリスティアンセン:タンゴ・ファンタジア
ラウラ・ネーツェル:子守歌 Op.59
デュオ・イノウエ/ザメス〔カタリーナ・ザメス(Fl)、マリ・イノウエ(P)〕

録音:2024年8月26日-27日(ベルリン、ドイツ)
ハンブルクで出会い、2013年から「デュオ・イノウエ/ザメス」として活動するカタリーナ・ザメスとマリ・イノウエによるフルートとピアノのための作品集。北欧の作曲家を中心に構成されたプログラムで、変化に富んだカラフルな音色が耳と心を楽しませてくれます。

Aulos Media
AMC-2213(1CD)
韓国の若き演奏家たち2024Vol.1〜キム・ソヒョン
グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ短調 Op.45
ヴィエニャフスキ:グノーの歌劇「ファウスト」の主題による華麗なる幻想曲 Op.20
ショーソン:詩曲 op.20
クライスラー:ウィーン風小行進曲
クライスラー:シンコペーション
クライスラー:ラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」より 第18変奏
キム・ソヒョン(Vn/G.B.グァダニーニ)、
ホン・ソユ(P/スタインウェイ)

録音時期:2024年7月4日-21日
KBS(韓国放送公社)のKBS Classic FMが企画、展開している「韓国の若き演奏家たち」シリーズ。
イム・ユンチャンやイ・ヒョク、エスメSQのファーストアルバムを世に送り出すなどその慧眼に定評がある本シリーズから、いま韓国で大きな期待を集めているヴァイオリン界のライジングスター、キム・ソヒョンが登場!
キム・ソヒョンは2020年にクムホ英才コンサートでデビューし、2021年にイザイ国際音楽コンクール、レオニード・コーガン国際ヴァイオリンコンクール、2022年にはトーマス&イヴォン・クーパー国際コンクールで最年少優勝。
さらには2023年のティボール・ヴァルガ国際ヴァイオリンコンクールでも最年少優勝を成し遂げるなど、まさに彗星のごとく現れたヴァイオリン・シーンのニューヒロインとして人気、知名度も急上昇中。
2025年1月にはソウル市立SOのニューイヤー・コンサートにソリストとして招聘され音楽監督のヤープ・ヴァン・ズヴェーデンとの共演を果たすなど、その勢いは増すばかり!
すでにクレーメルやペレーニといった世界的巨匠たちとも共演を重ねているキム・ソヒョンが選んだデビューアルバムのプログラムは、グリーグのソナタ第3番を中心とした内容。「私の演奏を最もよく表現できると思うレパートリーを選びました」と意欲的に語っており期待も高まります。
使用楽器のG.B.グァダニーニはティボール・ヴァルガ財団から貸与されており、このことからもキム・ソヒョンのスター性、ポテンシャルの高さを窺い知ることができるでしょう!
Aulos Media
AMC-2214(1CD)
韓国の若き演奏家たち2024Vol.2〜イム・ドンミン
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第1番ヘ短調 Op.80
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第6番ホ長調 Op.27
クライスラー:プニャーニの形式による前奏曲とアレグロ
エルガー:愛の挨拶
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
イム・ドンミン(Vn/マッテオ・ゴフリラー1724年製)、チェ・ヒョンロク(P/スタインウェイ)

録音時期:2024年9月19日-27日
2022年に韓国のKBS韓電音楽コンクールとソウル国際音楽コンクールの両方で第1位に輝き、尹伊桑国際音楽コンクールでも尹伊桑特別賞を受賞し、一気にスターダムへと駆け上がったヴァイオリニスト、イム・ドンミンのファースト・アルバム。
2023年にはチョン・ミョンフンが指揮するKBSSOと4回の協奏曲公演を成功裏に終え、確かな存在感を示すなどすでに大物の風格を漂わせています。
ドイツ音楽生活財団(Deutschen Stiftung Musikleben)から貸与されている1724年製のマッテオ・ゴフリラーを手に臨んだレコーディングは、オイストラフの助言を得てプロコフィエフが完成させたヴァイオリン・ソナタ第1番、得意とするイザイの無伴奏ソナタから第6番、そしてクライスラー、エルガー、サラサーテというバラエティに富んだプログラム。
イム・ドンミンのヴァイオリンはもちろんのこと、ピアノのチェ・ヒョンロクの演奏にも要注目。2019年第7回仙台国際音楽コンクールにて優勝を果たした実力派チェ・ヒョンロクのピアノも絶妙な存在感を放っています。

GENUIN
GEN-25923(1CD)
メンデルスゾーン&ブラームス:ピアノ四重奏曲
メンデルスゾーン:ピアノ四重奏曲第3番ロ短調 Op.3(1824/25)
ブラームス:ピアノ四重奏曲第3番ハ短調 Op.60(1855-1875)
ウェルテルQ

録音:2024年7月(スイス)
ロマン主義の偉大なインスピレーションの源――ゲーテ、メンデルスゾーン、ブラームス――に捧げられたオマージュ・アルバム。アルバムタイトルの『親和力 Elective Affinities』はゲーテが1809年に出版した小説のタイトルから取られています。メンデルスゾーン16歳の時の「ピアノ四重奏曲第3番」と、ブラームスが完成まで20年近く苦闘した「ピアノ四重奏曲第3番」は、いずれもゲーテの詩的世界を根幹に持ち、深い精神性と情熱に彩られています。イタリアを拠点とする若手アンサンブル、ウェルテル四重奏団は、音楽的・技術的洗練をもってこれらの作品に新たな命を吹き込んでいます。

Aulicus Classics
ALC-0144(1CD)
「サウンド・オヴ・ザ・ローズ」〜女性作曲家のヴァイオリン作品集
メル・ボニス:ヴァイオリン・ソナタOp.64-2〜アレグレット・ノン・トロッポ
エルフリーダ・アンドレー:2つのロマンス〜No.1:ラルゲット
マリア・テレジア・フォン・パラディス:シチリアーノ
メル・ボニス:3つの小品〜No.1:アンダンテ・レリジオーソ
アマンダ・マイエル:6つの小品〜No.1:アレグロ・ヴィヴァーチェ
クララ・シューマン:3つのロマンスOp.22〜1:アンダンテ・モルト
エルフリーダ・アンドレー:2つのロマンス〜No.2:アレグロ
メル・ボニス:3つの小品〜No.3:ラルゴ
アマンダ・マイエル:6つの小品〜No.2:アレグレット・コン・モルト
アマンダ・マイエル:6つの小品〜No.3:レント
レベッカ・クラーク:中国のパズル
マリア・コンチェッタ・アンネーゼ(Vn)、
ウー・イーリン(呉翊菱、ピアノ)

録音:2024年10月ブレシア音楽院、バッジーニ・ホール
イタリアで活躍中のソリスト2人による女性作曲家のヴァイオリン小品集。 全体的に緩やかな雰囲気の曲で纏められているのだが、時々スパイス的に引き締めている曲があり、アルバムとしての完成 度が高くなっています。活躍していた時代では、優れたソリストだった面々による作品なのでどの曲もヴァイオリンを熟知した中 身の濃い作品が並んでいます。明るい気分の爽やかなアルバムです。 マリア・コンチェッタ・アンネーゼは1995年、イタリアのバーリ出身。ヴァイオリン、ピアノ、声楽と幅広く学んでいます。2016 年に ピッチンニ音楽院のヴァイオリン科を首席で卒業する。ヴァイオリンを、ソニグ・チャケリアン、フェリックス・アーヨ、マッシモ・ク アルタル等に師事。ウー・イーリン(?翊菱)は台湾出身。3歳よりピアノを始める。マレイ・ペライア、エマニュエル・アックス、ミ シェル・ベロフ等のマスター・クラス、様々な音楽祭に参加して活躍しています。

Stradivarius
STR-37311(1CD)
UN〜カナヤ金管五重奏団
ベリオ:コール(1985)
ジュゼッペ・ガルバリーノ:ブラスの為に(1972-2009)
アレッシオ・マネーガ:モクの歴史(2021)
コルラード・サリエッティ:「エニータイム」から

(アンコール/ブルース)
デューク・エリントン(フランチェスコ・レオーネ編):デューク組曲(2009)
ガーシュウィン(ビル・ホルコム編):ラヴ・イズ・ヒア・トゥ・ステイ
ガーシュウィン(ルー・ギルス編):フォー・ヒッツ・フォー・ファイヴ
カナヤ金管五重奏団【エリカ・パトゥルッコ(Tp) 、ミケーレ・タラッビア(Tp) 、マリア・ボゼッリ(ユーフォニウム) 、ニコロ・ボンベッリ(Tb) 、フェデリーコ・アルマーリ(Hrn)】

録音:2023年4月11日-13日 カンツォ礼拝堂
イタリアの現代音楽にジャズの名曲を組み合わせたユニークなアルバム。現代音楽ではあ るが歌の国イタリアらしく、それぞれのパートはメロディを持っていて各楽器の絡み合いが楽し い。このアルバムでエリントンとガーシュウィンを聴くと、ジャズも現代音楽の1つのジャンルで あるというメッセージを感じることが出来ます。 カナヤ金管五重奏団は2018年に、グイド・カンテルリ音楽院の出身者で結成された。若手作 曲家を積極的に取り上げるなど、その活躍は目覚ましいものがある。「カナヤ」とはヴェネト地 方の方言で「狐の様にずる賢い」を意味するが、ヴェネトの赤ワインの名前にもなっています。

Da Vinci Classics
C-01010(1CD)
愛と海〜フルート作品集
マッシモ・デ・リッロ
(b.1974):海のマドンナ(フルートとピアノのための)
シューベルト:しぼめる花の主題による序奏と変奏曲 D.802(Pとフルートのための)
ライネッケ(1824-1910):ソナタ Op.167「ウンディーネ」(フルートとピアノのための)
ルイージ・カプアーノ(b.1984):Fantasia eclettica “Zancle”(フルートとピアノのための)
アントニオ・ダンブラ(Fl)、
アレッサンドラ・スタッローネ(P)

録音:2024年
シューベルトと現代作曲家であるマッシモ・デ・リッロ、そしてルイージ・カプアーノとの間には長い年月がありますが、ライネッケも含めて4人の作曲家による「愛と海」をテーマにしたフルートとピアノのための作品集です。シューベルトの「しぼめる花の主題による序奏と変奏曲」は、彼の代表作である「美しき水車小屋の娘」の第18曲「しぼめる花」の旋律を使用しています。この作品はフルート奏者によってよく演奏される人気作としても知られています。
Da Vinci Classics
C-01013(1CD)
ロマンティックな旅〜オーボエ、ファゴットとオルガンのための19世紀の音楽
アルフレッド・ヒル
(1869-1960):小三重奏曲第2番ハ長調
ウジェーヌ・ジャンクール(1815-1901):「ランメルモールのルチア」による幻想曲(ファゴットとオルガンのための)
ルネ・ド・ボワドフル(1838-1906):ポエム・パストラル Op.87
ジョヴァンニ・パッジ(1806-1887):演奏会用大幻想曲 「ベッリーニの思い出」 Op.16(オーボエとオルガンのための)
フィリップ・ガッターマン(ca.1815-ca.1865):ファンタジア・コンチェルタンテ Op.38
トリオ・アンドレア・パッラーディオ

録音:2024年10月
19世紀に活躍した作曲家によるオーボエ、ファゴットとオルガンのための作品集。オーストラリア生まれのアルフレッド・ヒルは、アマチュア音楽家でヴァイオリンの名手であった父の影響で音楽を学びました。その後ヨーロッパへ渡りライネッケなどに師事しました。
Da Vinci Classics
C-01019(1CD)
ポコルニ:クラリネット協奏曲とクラリネットを含む室内楽集
フランティシェク・クサヴェル・ポコルニ
(1729-1794):2本のクラリネットとフォルテピアノ、通奏低音のためのコンチェルタンテ/クラリネットとフォルテピアノ、通奏低音のための協奏曲 変ロ長調/クラリネットとフォルテピアノ、通奏低音のための協奏曲 変ホ長調/2本のA管およびB♭管クラリネット、フォルテピアノ、通奏低音のための6つのメヌエット/2本のクラリネットとチェロのためのトリオ/2本のクラリネットと3本のホルンのためのディヴェルティメント
ルイジ・マジストレッリ(Cl)、
イタリアン・クラシカル・コンソート(18世紀のピリオド楽器による演奏)

録音:2024年7月、9月、12月(イタリア)
※クラリネット協奏曲2曲を除き世界初録音
フランティシェク・クサヴェル・ポコルニ(1729-1794)は、18世紀後半に活躍したボヘミア出身の作曲家。マンハイム楽派の影響を受けた彼の音楽は独自の様式美を備えており、交響曲や協奏曲など数多くの作品が残されています。本アルバムに収録された2本のクラリネットのためのコンチェルタンテや2曲のクラリネット協奏曲は、18世紀に書かれたクラリネット協奏曲の中でも最も古い部類に属し、当時のクラリネット奏者ルートヴィヒ・オリヴィエとハインリヒ・マイスナーのために作曲されたと考えられています。さらに、ユニークな編成によるディヴェルティメントやチェロとのトリオ、2種のクラリネットによる6つのメヌエットなど、いずれもポコルニの管楽器への精通ぶりが窺えます。

Stomp Music
VDCD-6791(1CD)
プロローグ
ピアソラ:忘れ/天使のミロンガ/アディオス・ノニーノ
ラヴェル:ボレロ
モンテヴェルディ:なおもあなたを見つめる
ピアソラ:受胎告知のミロンガ/リベルタンゴ/フーガと神秘
ラロ・シフリン:ミッション・インポッシブルのテーマ(ボーナス・トラック)
4チェリスツ
名実ともに韓国最高峰のチェリスト、ユン・ソンとアジア、ヨーロッパを代表する世界的なチェリストたちによるファースト・アルバム。
指揮者であり、ピアニスト、作編曲家、作家など多方面で活躍しているパブロ・ジンガーと、チェリストおよび編曲家のジェームズ・バラレットがピアソラ、ラヴェル、モンテヴェルディの名曲をチェロ四重奏のために特別に編曲。クラシックから、タンゴ、映画音楽まで、チェロの持つ多彩な魅力を見事に引き出しています。
Stomp Music
EKLD-0790(1CD)
タンゴ〜ピアソラ:チェロ作品集
リベルタンゴ/ブエノスアイレスの冬/オブリビオン/ミケランジェロ’70/鮫/天使のミロンガ/天使の死/ヴェルダリート/グランド・タンゴ/オブリビオン(管弦楽版)/タンゴ組曲より アンダンテ
ユン・ソン(Vc)
クアトロ・シエントス〔会田桃子(Vn)、北村聡(バンドネオン)、林正樹(P)、西嶋徹(Cb)〕、鬼怒無月(G)、ソウルフィルのメンバー
オーケストラとの共演や、ソロリサイタルで高い評価を得ているほか、室内楽奏者としても幅広く活動している韓国最高峰のチェリストの1人、ユン・ソン。本アルバムは、リベルタンゴ、オブリビオン、グランド・タンゴなど、ピアソラの名曲を、日本最高のタンゴ・グループ「クアトロ・シエントス」をはじめとする名手達との共演で臨んだ野心的なタンゴ・プロジェクト。
※当タイトルは【初紹介旧譜】となります。旧譜のため急な廃盤、また十分な枚数を確保出来ない可能性がございます。予めご了承下さい。

Sargasso Records
SCD-28088S(1CD)
ジェームス・ウッド(1953-):Music Theatre 「JODO」(ミュージックシアター「浄土」) 加藤訓子(パーカッション、朗誦)、アンヤ・ペーターセン(S)、ジェームス・ウッド(エレクトロニクス)

録音:2024年11月11日-21日シュレンツァー、ドイツ
※日本語解説付き
カウンターポイント三部作、全パートを1人で演奏した驚愕の「ドラミング」に代表される「スティーヴ・ライヒプロジェクト」、独立した6パート全てを自身が演奏し作曲者が意図した音場を見事に再現し、その圧倒的スケールが大反響を呼んだクセナキスの「プレイアデス」、さらには日本が誇る巨星、三善晃のマリンバ協奏曲&マリンバ・ソロ全作品、ティンティナブリ様式を確立したエストニアの巨匠ぺルトの「カントゥス」、そしてここ日本でも驚異的なヒットを記録したバッハの「マリンバのための無伴奏作品集」をLINN Recordsから発表するなど、日本を代表する世界的パーカッショニストとして唯一無二の活動を繰り広げている加藤訓子。
イギリスの「サルガッソ・レコーズ(Sargasso Records)」から新たにリリースとなる新録音は、イギリスの作曲家ジェームス・ウッドがグレアム・ホールの委嘱を受けて作曲し、加藤訓子に献呈した”音楽劇と日本神話が織りなす電撃的融合”、『Music Theatre 「J?DO」(ミュージックシアター「浄土」)』です!
パリでナディア・ブーランジェから作曲を学んだジェームス・ウッドの「JODO(浄土)」は、日本文学を代表する作家である三島由紀夫の全5章から成る珠玉の短編「滋賀寺の僧とその恋」に着想を得て1998年から1999年にかけて構想、作曲された作品。
1999年にオックスフォードでセミ・ステージ形式で上演された後、2001年に世界有数の現代音楽のフェスティヴァルとして知られるハダースフィールド現代音楽祭(Huddersfield Contemporary Music Festival)にてソプラノのサラ・レナードと加藤訓子により世界初演が行われました。2005年には演出家・宮城聰の手によって完全な舞台作品へと昇華され、横浜、名古屋、東京の3都市にて日本初演が実現しています。
日本とも強い繋がりを持つこの「J?DO(浄土)」では、伝統的な和太鼓や木魚、銅鑼、水琴窟を思わせる水音の響きなどの様々な打楽器が用いられており、電子音響との融合によって築き上げられた独創的な音世界に聴き手はいつの間にか惹きこまれること必至。
またフランスのオベルティーノ工房で製作された回転する青銅の鈴の音や自然音が幽玄な雰囲気を引き立て、加藤訓子自身による朗誦、RIAS合唱団でも活躍する名ソプラノ、アンヤ・ペーターセンが歌う日本語の響きを模した架空の言語が絡み合うことにより、この世ならぬ幻想的な音響空間を創造しています。電子音響の構築にIRCAMの「Spatialisateur」が用いられていることもポイントの1つと言えるでしょう。時空と文化、そして感情の境界を超越する音の旅である「J?DO(浄土)」が、混迷を極める現代への様々なメッセージとなって響き渡ります。

SOMM
SOMMCD-0703(1CD)
エルガー:弦楽四重奏曲 ホ短調 Op.83(1918)
 カリッシマ*
フォーレ(1845?1924):弦楽四重奏曲 ホ短調 Op.121(1924)
前奏曲集 Op.103より*
 第4番ヘ長調
 第8番ハ短調
 第9番ホ短調
*I. ファーリントンによる弦楽四重奏編、世界初録音
ユーセビアスQ

録音:2024年4月23日&24日
エルガーとフォーレ、それぞれ唯一の弦楽四重奏曲をカップリングした1枚。ともにホ短調で急緩急の3楽章構成の両曲、似ているのは外観だけでなく、作 曲家の創作活動の後期に書かれ、諦念や哀感を帯びつつ気品を湛えた抒情という点でも共通しています。2人の作曲家は1908年に一度会ったきり で、その後特に親交を育んだとは伝えられていませんが、フォーレの訃報に接したエルガーは彼を「素晴らしい紳士で最高級のフランス人」と讃えました。同 じディスクに収録することで、両者に通じるもの、時代の空気、そしてそれぞれの個性が浮かびあがります。 アルバムには、ピアニスト、指揮者、作曲家、編曲家として活躍するイアン・ファーリントンによる編曲作品が収録されています。
SOMM
SOMMCD-0700(1CD)
イギリスの田園詩−ヴェナブルス、フィンジ、ガーニー、ブリスのヴァイオリン曲集
イアン・ヴェナブルス(1955-):ヴァイオリン・ソナタ*- 作曲家によるフルートとピアノのためのソナタ Op.23からの編曲
ジェラルド・フィンジ:エレジーOp.22
アイヴァー・ガーニー(1890-1937):Chanson Triste 悲しい歌(1908)*
ガーニー:9月に(1908)*
ガーニー:8月に(1908)*
ガーニー:ロマンス(1909)*
ガーニー:伝説(1909)*
ガーニー:民話(1909)*
ガーニー:フモレスケ(1909)*
アーサー・ブリス(1891-1975):ヴァイオリン・ソナタ F.192
ヴェナブルス:ヴァイオリンとピアノのための3つの小品 Op. 11
ヤン・チューユー(Vn)
エリック・マッケロイ(P)

録音:2024年4月13、14日
*…世界初録音
英国近代作曲家のヴァイオリンのための作品集。フィンジ、ガーニー、ブリスの作品は田園風景の雰囲気を採り入れた作品で知られており、同じ系譜に連 なるイアン・ヴェナブルスの音楽もまた、伝統を受け継ぎながらモダニズムの要素を取り入れた独自のスタイルを築いています。 アルバムはヴェナブルスの1989年の技巧的なソナタで始まり、次にガーニーがスタンフォードに師事する前の1908?1909年に作曲したヴァイオリンとピア ノのための世界初録音となる7つの作品を収録。ここにはエルガーの影響が感じられる抒情的な作品や、軽快なフモレスケ(ユーモレスク)が含まれていま す。ブリスの単一楽章のヴァイオリン・ソナタは、1916年の「ソンムの戦い」で負傷した彼自身の経験が基になっていますが、田園的な温かさも感じられ、 彼の音楽のスタイルのを象徴しています。フィンジの「エレジー」は、一見穏やかでありながら、第一次世界大戦で兄弟と恩師を失った個人的な悲しみが 内包されており、バッハの影響が見られる対位法的な書法と緻密なリズムが際立っています。最後はヴェナブルスがウスターへ移住した際に触れたセヴァー ン渓谷の風景を描いた1986年の「3つの小品」で締めくくられます。ヤン・チューユーは台湾出身のヴァイオリニスト。王立バーミンガム音楽院で学び英国 を中心に活躍。英国音楽の振興に尽力しています。

Biddulph
BIDD-85061(1CD)
シューベルト:ピアノ三重奏曲 第1番 変ロ長調 D898, Op.99
 ピアノ・ソナタ 第13番イ長調 D664, Op.120*
ブラームス:ピアノ三重奏曲 第2番 ハ長調 Op.87#
マイラ・ヘス(P)
イェリー・ダラーニ(Vn)
フェリックス・サモンド(Vc)
ガスパール・カサド(Vc)

録音(MONO)/音源(初出盤)
927年12月28日-30日/Columbia C9509/12(W 98414/21)
1928年2月16日&17日/Columbia L2119/21(W 98460/64)*
1935年10月25日&27日/Columbia Lx497/500 (W7646/53)#
マイラ・ヘスと弦楽器奏者達との共演を復刻した「弦のBiddulph」らしいアルバム。ヘスは1916年にロンドンでイェリー・ダラーニと初めて会って意気投合、3 歳違いの二人は親友となり、20年以上にわたって共演を重ねました。1928年には『テレグラフ』に「これほど素晴らしいデュオはイザイとブゾーニ以来無かっ た」と絶賛する記事が出るほどの高い評価を得ています。このアルバムでは英コロンビアへのピアノ三重奏曲の録音を復刻していますが、チェロ奏者も豪華。 シューベルトの第1番ではエルガーのチェロ協奏曲の初演者として知られるフェリックス・サモンド、ブラームスの第2番では日本でもなじみ深いガスパール・カサ ドが参加しています。両曲とも第1楽章では拍をしっかり刻むヘスのピアノに乗って音楽が堂々と進み、緩徐楽章では夢見るような柔らかな音に変貌、スケル ツォは小気味よく弾み、明るく粒のそろったピアノの高音は真珠に例えたくなるほど。シューベルトの終楽章は朗々とした歌が生き生きと紡がれてゆき、ブラーム スでは非常にエネルギッシュ。彼女はこの前年に大きな手術をして体調を崩していましたが、それが信じられないほどの燃えようです。ダラーニのテクニックと高 音の輝かしさも見事で、特徴的なポルタメントもしっかり録音されています。チェロの二人が彼女らに伍して引けをとらないことは言うまでもありません。ヘスは ブラームスの第2番を戦後シゲティ&カザルスと録音しており、そちらが有名になった分、このSP時代の録音はほぼ埋もれた状態でした。このCDは貴重な復 刻です。 間にはさまれたシューベルトのピアノ・ソナタは「おまけ」のように見えますが、彼女の演奏を味わうには最適かもしれません。第1楽章はアレグロ・モデラートの指 定ながら、ゆったりと優雅な歩みで楽想を愛でてゆくよう。第2楽章アンダンテもほとんどアダージョのようで優美の極み。第3楽章では一転して快速なテンポ。 輝くような音色と躍動的な演奏が爽快かつチャーミングです。

Dynamic
CDS-8061(1CD)
メルカダンテ:フルートと弦楽のための四重奏曲 第2集
四重奏曲第3番ニ長調(1814)
四重奏曲第10番嬰へ短調
四重奏曲第12番イ長調
マリオ・カルボッタ(Fl)
マリオ・ホッセン(Vn)
マルタ・ポトゥルスカ(Va)
リリアーナ・ケハヨヴァ(Vc)

録音:2024年3月17-19日
歌劇「群盗」や「ヴェスタの巫女」などの一連の歌劇で知られるイタリアの作曲家メルカダンテのフルートと弦 楽のための四重奏曲第2集。協奏的な四重奏のスタイルを持つ彼の作品は、どの曲も全ての楽器が見せ 場を持つとともに、ロッシーニの歌劇のアリアを思わせる美しい旋律を彩る華麗な装飾が特徴です。 このアルバムではチェロをリリアーナ・ケハヨヴァが担当。音楽学者マリアテレサ・デッラボーラによる最新の校訂 版が用いられています。

CPO
CPO-555624(1CD)
ファランク、フィルソヴァ、ボニス:室内楽作品集
ルイーズ・ファランク(1804-1875):ピアノ五重奏曲第1番イ短調 Op. 30
エレーナ・フィルソヴァ(1950-):ピアノ四重奏曲 Op.146
メラニー・ボニス(1858-1937):ピアノ四重奏曲第1番変ロ長調 Op.69
アンサンブル・ルイーズ・ファランク【カーチャ・アペキシェヴァ(P)、金川真弓(Vn)、クラウス・クリスタ(Va)、マティアス・ヨハンセン(Vc)、ドミニク・ワグナー(Cb)】

録音:2021年12月15-18日
3人の世代を超えた女性作曲家による室内楽作品を収録したアルバム。2025年に没後150年を迎えるルイー ズ・ファランクは、芸術家の家庭に生まれ、両親は女性が芸術的な職業に就くことを自然に受け入れていたため、 彼女は優れた教育を受けることができました。15歳でアントン・ライヒャから作曲を学び、17歳でフルート奏者アリ スティード・ファランクと結婚、夫は彼女の作曲活動を支援し、ヨーロッパ各地でツアーを行い作品を広めました。彼 女のピアノ五重奏曲はフンメルから影響を受けたもので、巧みな作曲技法と繊細かつ憂鬱な主題が聴衆を魅了 し、シューベルトの「ます」を思わせる完成度を誇る作品です。かたや、1858年生まれのメラニー・ボニス(ボニ)は 作曲家として表立って活動することが困難でした。このピアノ四重奏曲変ロ長調は結婚や出産などの激動の時期 に書かれたものです。陰鬱な第1楽章、浮遊感のある第2楽章、深い悲しみを漂わせた第3楽章が続き、情熱的 なフィナーレで劇的に締めくくられています。1950年レニングラード生まれのエレナ・フィルソヴァは、ソフィア・グバイ ドゥーリナと並ぶ現代ロシアの主要な作曲家の一人。モスクワ音楽院で作曲を学び、作曲家ドミトリー・スミルノフと 結婚。共に音楽界で重要なパートナーとして活躍し、彼女たちの指導者であるエディソン・デニソフの支援を受 け、西側でも作品が演奏されるようになりました。フィルソヴァは音楽と愛を人生の究極の要素と捉えており、このピ アノ四重奏曲第1番は2016年にオーストリアの室内楽コンサートシリーズ「Pforte」から委託され、大成功を収め ました。金川真弓が参加していることも注目です。

CPO
CPO-555629(2CD)
特価
エマヌエル・モール:ピアノ三重奏曲全集
エマヌエル・モール
(1863-1931): ピアノ三重奏曲 ハ長調 Op.81
ピアノ三重奏曲 変ロ長調 Op.89
ピアノ三重奏曲 ニ長調 Op.74
ストリオーニ三重奏団

録音:2023年3月27-30日
ハンガリー出身のエマヌエル・モールはコンサートピアニストとしてアメリカにわたり演奏活動を行い、1888年に結婚 後イギリスに移住しましたが、ピアニストとしての熱意が薄れたため作曲に専念。コンサート活動から退き、ヨーロッ パを広く旅しながら200曲以上の作品を書き上げています。第一次世界大戦後には楽器の発明に注力し、手 鍵盤を上下2段に重ねたエマヌエル・モール式ピアノフォルテ(デュプレックス・カプラー・ピアノ)など新しい楽器の設計 を試みています。このアルバムに収録された3つのピアノ三重奏曲は、モール熟練の作曲技法が見事に展開されて おり、明瞭で表現力豊かなメロディー、独創的なハーモニーが特徴です。ニ長調 Op.74は明快なテーマから始ま り、スタッカートが多用された軽快な第2楽章を経て、活力に満ちたフィナーレを迎えます。最初の妻アニタに捧げら れたハ長調 Op.81は、荘厳なメロディーの第1楽章、瞑想的なラルゴ楽章を経て、ダイナミックなアレグロで締め くくられます。変ロ長調 Op.89はパブロ・カザルスに捧げられた作品。穏やかなメロディーから始まり、軽快なスケル ツォ、抒情的なアダージョ、活動的なアレグロで終わります。1995年に結成されたストリオーニ三重奏団の演奏 で。

Linn
CKD-779(1CD)
アンラヴェルド 〜サクソフォン四重奏によるラヴェル・トリビュート
ラヴェル(ケビヤール編):クープランの墓
ラモー(ケビヤール&Mathias Riise編):組曲 ホ短調 RCT2〜『クラヴサン曲集と運指表』(1724)より
ラヴェル(ケビヤール編):亡き王女のためのパヴァーヌ
ミケル・ウルキーサ(1988-):完成への道すじ - 装飾法(2024)
ジョアン・ペレス=ビレガス(1994-):立ってモーリス!「ラヴェルによるファンタジア」(2024)
ケビヤール(サクソフォン四重奏)
ペレ・メンデス・マルサル(ソプラノ・サクソフォン)
ビクトル・セラ・モゲラ(アルト・サクソフォン)
ロベルト・セアラ・モーラ(テナー・サクソフォン)
ダニエル・ミゲル・ゲレロ(バリトン・サクソフォン)

録音:2024年10月31日-11月3日、11月5-8日 ホセ・カレーラス・オーディトリアム、ビラセカ、スペイン
バルセロナのサクソフォン四重奏団ケビヤールのLINN RECORDS第3弾は、2025年に生誕150年を迎えるモーリス・ラヴェルへのトリビュー ト・アルバム。ラヴェルと言えば「ボレロ」や「展覧会の絵」でサクソフォンを効果的に取り入れ、歴史の浅かったこの楽器のために重要なレパー トリーを残したことが知られます。ケビヤールはここでその偉業に敬意を表し、その代表作の一つにしてクラシック随一の美メロで知られる「亡き 王女のためのパヴァーヌ」と「クープランの墓」を自ら編曲し、深い愛着を持って歌い上げています。併せてフランス・バロックの巨匠ラモーと現代 の作品を収録することで、ラヴェルがラモーの装飾法へ贈った賞賛から、現代の作曲家に与えた影響までを俯瞰する見事なプログラムです。

Capriccio
C-3012(1CD)
シャルヴェンカ兄弟の作品集
フィリップ・シャルヴェンカ
(1847-1917):組曲 ト短調 Op.99
クサヴァー・シャルヴェンカ(1850-1924):セレナード Op.70
 ヴァオリン・ソナタ ト短調 Op.2
フィリップ・シャルヴェンカ:ヴァイオリン・ソナタ第2番ホ短調 Op.114
キム・ヨラ(Vn)
マッテオ・ウェーバー(P)

録音:2023年9月20-22日カールスルーエ音楽大学、ヴォルフガング=リーム=フォーラム(ドイツ)
フフィリップとクサヴァー・シャルヴェンカの兄弟は、プロイセンのサムテル(現在のポーランド、シャモトゥイ)で生まれ、ベルリンで本格的な音楽教育を受けまし た。兄のフィリップは作曲を中心に学んで音楽理論の教師となり、弟のクサヴァーはピアニストとして成功します。クサヴァーは1860年代にいくつかの室内楽 作品を作曲しましたが、1870年代にコンサートピアニストとしての活動に専念するため作曲から離れ、その後ベルリンやニューヨークで主に教育者として活 躍しました。フィリップはピアノ曲や室内楽の作曲に重点を置き、ここに収録された「組曲ト短調」や、技巧的で独創的な構成が特徴の「ヴァイオリン・ソナタ 第2番ホ短調」など、数々の作品を生み出しました。このアルバムでは、キム・ヨラとマッテオ・ウェーバーが兄弟の音楽の特徴を鮮やかに描き出しています。 キム・ヨラは韓国出身のヴァイオリニスト。フランツ・リスト音楽アカデミーやマンハイム音楽大学で学び、バイエルンRSOの第1ヴァイオリン奏者やカッ セル州立劇場のコンサートマスターを務めました。室内楽でも活躍し、複数のコンクールで受賞を果たし、2021年より、ラインラント=プファルツ州立フィルの 第2コンサートマスターを務めています。マッテオ・ウェーバーは2002年にドイツで生まれたピアニスト。11歳からピアノを学び、13歳でバッハ・コンクールに優 勝しました。その後、パリ国際音楽祭やセザール・フランク国際コンクールなどで受賞を重ね、2019年にカールスルーエ音楽大学に進学。著名なピアニスト のマスタークラスを受講し、奨学金を受けながら研鑽を積んでいます。

MClassics
MYCL-00061(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価
Gifts for Trombonists
ロパルツ:小品 変ホ短調
ボザ(1905-1991):バラード 作品62
デュティユー:コラール、カデンツァとフガート
ヒダシュ(1928-2007):ムーヴメント
ルソー(1853-1904):協奏的小品
クロル(1920-2013):カプリッチョ・ダ・カメラ 作品35
ヨンゲン:アリアとポロネーズ 作品128
サン=サーンス:カヴァティーナ 作品144
玉木優(Tb)、高良仁美(P)

録音:2024年12月19-20日 神奈川県、相模湖交流センター ラックスマンホール
トロンボーン片手に縦横無尽に世界を舞台に活躍するトロンボー ン奏者、玉木優にとって4枚目となるソロ・アルバムです。今回のア ルバムでは、トロンボーン奏者にとって大事な名作レパートリー8曲 を収録。玉木が長年演奏を繰り返し温めてきたこれらの曲。まさに 渾身のアルバムとなりました。玉木の圧倒的な技術の高さ、音楽 性が存分に発揮されています。世界中で高く評価される玉木の豊 潤なサウンド。トロンボーン奏者にとってまさに「Gifts」のようなアル バムです。音楽に色彩を与える高良仁美のピアノも注目です。

Chandos
CHAN-20329(1CD)
ブラームス&コンテンポラリーズ 第2集
ルイーズ・エリット=ヴィアルド(1841-1918):ピアノ四重奏曲第1番 イ長調「夏に」 Op.9(1883)
ブラームス:ピアノ四重奏曲第3番 ハ短調 Op.60(1855-75)
カレイドスコープ・チェンバー・コレクティヴ【エレーナ・ユリオステ(Vn)、ロザリンド・ヴェントゥリス(Va)、ラウラ・ファン・デル・ハイデン(Vc)、トム・ポスター(P)】

録音:2024年5月2-4日ポットン・ホール、サフォーク(UK)
カレイドスコープ・チェンバー・コレクティヴは、トム・ポスターとエレーナ・ユリオステによって2017年に結成され、知られざるレパートリーの紹介と興味深いプログ ラミングによって高い評価を確立してきたアンサンブルです。この「ブラームス&コンテンポラリーズ」は、ブラームスのピアノ四重奏曲と、同時代のあまり知られ ていない作曲家の作品を並べるという意欲的なプログラム。ル・ボーの作品を紹介した第1集に続くこの第2集では、ルイーズ・エリット=ヴィアルドのピアノ四 重奏曲を取り上げています。 ルイーズ・エリット=ヴィアルドは、フランスの歌手、ピアニスト、作曲家。パリでポーリーヌ・ヴィアルド=ガルシアとルイ・ヴィアルドの長女として生まれました。幼 い頃から音楽に親しみ歌手として活躍した後は、クララ・シューマンの協力を得て、フランクフルトのホッホ音楽院で声楽教師として活躍、作曲家としても 300曲以上の作品を残しており、このピアノ四重奏曲は1883年に出版されています。「Im Sommer(夏に)」と題された本作は、4つの楽章それぞれに 標題が付けられた、ストーリー性のある作品です。一方、ブラームスのピアノ四重奏曲第3番は、1855年に最初のスケッチが作られるも、彼自身が仕上が りに満足せず、20年以上の歳月を経て1875年に完成されました。クララ・シューマンとの関係が指摘されることもある暗い情念を帯びた美しい作品です。
Chandos
CHAN-20328(1CD)
ミェチスワフ・ヴァインベルク:弦楽四重奏曲集 第5集
弦楽四重奏曲第3番ニ短調 Op.14(1944)
インプロヴィゼーションとロマンス(1950)
弦楽四重奏曲第9番嬰へ短調 Op.80(1963)
弦楽四重奏曲第14番Op.122(1978)
アルカディア・クァルテット【アナ・トローク(Vn1)、レスヴァン・ドゥミトル(Vn2)、トライアン・ボアラ(Va)、ツォルト・トローク(Vc)】

録音:2024年4月28-30日
2006年にルーマニアのゲオルゲ・ディマ音楽アカデミーの生徒たちによって結成され、2014年の大阪国際室内楽コンクールをはじめとする多くのコンクール で優勝したアルカディア・クァルテット。前作の第4集はレコード芸術ONLINEで「表情のえぐり込みが深く、既存の全集とは違った個性がある。優秀な録音 もアドヴァンテージだ」として推薦盤になりました。この第5集には、ヴァインベルクの異なる時期の作品が収録されています。1944年に書かれた第3番は、彼 の最初の成熟した四重奏曲と見なされる作品です。後の1987年には、彼自身がこの曲を「室内交響曲第2番」として改訂しています。1963年の第9番 は、第二次世界大戦後、ギレリスやコーガン、コンドラシンといった著名な音楽家たちに支持された「輝かしい10年」の産物です。1978年に作曲された第 14番は、ショスタコーヴィチの死後3年を経た時期の作品であり、5つの楽章がアタッカで切れ目なく演奏され、楽章ごとにメトロノーム記号のみが標示され ています。 「インプロヴィゼーションとロマンス」は、スターリン時代に生まれた作品です。当時、作曲家たちは国家の求める「理解しやすい」音楽を書かざるを得ませんで したが、ヴァインベルクは自らの音楽に独自の叙情性を織り込むことに成功していたと言えるでしょう。「インプロヴィゼーション」は、弱音器をつけて演奏される アダージョで、流麗かつ美しい旋律が展開します。続く「ロマンス」は、彼のピアノ作品『子供の雑記帳』に通じる親しみやすい作風を持っています。この作品 は彼の生前に演奏されることはなく、2018年6月にダネル四重奏団によって初演されました。

Orchid Classics
ORC-100378(1CD)
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集 第1集
弦楽四重奏曲 第1番ヘ長調 Op.18No.1
弦楽四重奏曲 第3番ニ長調 Op.18No.3
弦楽四重奏曲 第6番変ロ長調 Op.18No.6
弦楽四重奏曲 第2番ト長調 Op.18No.2
弦楽四重奏曲 第4番ハ短調 Op.18No.4
弦楽四重奏曲 第5番イ長調 Op.18No.5
アリエルQ

録音:2022年9月16-18日、2023年9月13-16日
1998年、イスラエルの学校で学ぶ学生たちによって結成されたアリエル四重奏団。彼らは10代からコンサー ト活動を開始し、2003年の「フランツ・シューベルトと現代音楽コンクール」で最優秀賞を受賞。本格的な キャリアがスタートしました。結成27年を迎えた今も、創設メンバー3名が在籍し、定番レパートリーに新たな 息を吹き込みながら、現代音楽の普及にも貢献。ベートーヴェンの全曲演奏を若くして成し遂げ、著名作 曲家からの委嘱作品を手掛けてきました。そんなアリエル四重奏団が、2028年の創立30周年に向けて ベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集録音に取り組みます。第1集はOp. 18の四重奏曲6作を収録。多く の演奏家たちが手掛けてきたこの作品を、彼らは徹底的に研究した上で、さらに直感的なアプローチを大切 にし、技術的な精度を加え演奏しています。


Biddulph
BIDD-85060(1CD)
プリムローズSQ〜1939年放送ライヴ録音集
ベートーヴェン:.弦楽四重奏曲第2番 ト長調 Op.18No.2
 弦楽四重奏曲第4番ハ短調 Op.18No.4
モーツァルト:弦楽四重奏曲 ト長調 K387- III. Andante cantabile
 ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲 第2番変ロ長調 K424〜I. Adagio - Allegro/ II. Andante cantabile
プリムローズSQ【オスカー・シュムスキー(Vn1)、ジョーゼフ・ギンゴールド(Vn2)、ウィリアム・プリムローズ(Va)、ハーヴェイ・シャピロ(Vc)】

1939年の放送音源による
全曲初出。プリムローズSQの放送用ライヴ音源! トスカニーニのために腕利き奏者を集めて旗揚げしたNBCSO、その中から更に選りすぐりの演奏家たちが1938年に結成したのがプリムローズ弦楽四 重奏団でした。プリムローズは「我々よりも演奏能力に秀でたカルテットは過去には存在しなかったと信じている」と明言しており、その演奏は実際に高い評価 を得て、RCAは録音曲の選択を白紙委任していたと伝えられます。しかし、第2次世界大戦が起きてアメリカが戦時経済に移行すると、1942年に音楽家 組合が商業録音を自粛する取り決めを行い、その後メンバーが他のオーケストラやソロ活動に転身するなどしたため、録音はごくわずかしかありません。プリム ローズはベートーヴェンの弦楽四重奏曲に格別の愛着を持っており、演奏会でもとりあげ、RCAで全曲録音する企画を立てました。しかし、上述のような事 情で1曲も録音することなくカルテットは活動停止してしまいました。 Biddulphが今回発掘したのは1939年に行われた放送用のライヴ音源。幻に終わった彼らのベートーヴェン演奏を2曲聴けるのが貴重です。余白にはモー ツァルト作品の一部を収録。K424の演奏者名はクレジットされていませんが、ヴィオラがプリムローズなのは間違いないとして、ヴァイオリンは彼が「これまで出 会った中で最高のヴィルトゥオーゾ」と称えたシュムスキーか、あるいはプリムローズと同じイザイ門下のギンゴールドか、想像しながら聴くのも楽しいでしょう。

Gramola
GRAM-99332(1CD)
シューベルト:ピアノ五重奏曲 イ長調「ます」 D667(Op. posth.114)
フンメル:ピアノ五重奏曲 変ホ短調 Op.87
レミ・バロー・アンサンブル【フォゥグ・浦田陽子(P)、レミ・バロー(Vn)、イリス・バロー(Va)、ヨァゲン・フォゥグ(Vc)、マンフレッド・ヘッキング(Cb)】

録音:2023年4月25-27日ウィーン ノイシュタット(オーストリア)
シューベルトのピアノ五重奏曲「ます」と、作曲時期が比較的近いフンメルのピアノ五重奏曲を並べたアルバム。どちらの曲もピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、 チェロ、コントラバスという編成で、当時の家庭での音楽会で好んで演奏されたと考えられます。レミ・バロー・アンサンブルによるこの演奏は、ウィーン風のまろ やかな響きを活かしつつ、活気に満ちており、これまで幾度となく行われてきた「ます」の録音に新たな風を吹き込むものです。 レミ・バローはパリ生まれ、ウィーン国立歌劇場Oに10年以上在籍。室内楽奏者、指揮者として活躍、クラングコレクティフ・ウィーンの芸術監督も 務めています。近年はブルックナー所縁のザンクトフローリアン修道院で行われる夏の音楽祭「ブルックナー週間」の常任指揮者を務め、交響曲全曲を録 音したことでも注目を集めました。ピアノのフォゥグ・浦田陽子はウィーン国立音楽大学で学び、数々のコンクールで優勝。ウィーン・ピアノ三重奏団および ウィーン・ピアノ五重奏団のメンバーとして活動しています。ヨアゲン・フォゥグはデンマーク出身、1975年からVPOのメンバーを 務めた後、ウィーン・ピアノ五重奏団でも演奏しています。ヴィオラのイリス・バローはクラングコレクティフ・ウィーンのコンサートマスター。ウィーン国立歌劇場管 弦楽団やVPOで活躍中。マンフレッド・ヘッキングはVPOに在籍後、音楽と医学の道を両立さ せています。

ODRADEK RECORDS
ODRCD-459(2CD)
「オルフィカ/フォノジェーヌ」〜高橋悠治(b.1938):作品集
■CD1
(1)鳥も使いか
(2)オルフィカ
■CD2
(1)ル・ドゥーブル・ドゥ・パガニーニ(フルート、アコーディオン)
(2)橋 V(弦楽四重奏)
(3)ガンダルヴァ(クラリネット・ソロ)
(4)橋 U
(5)フォヌルループ(弦楽四重奏)
(6)白鳥が池をすてるように(ヴィオラ、アコーディオン)
(7)フォノジェーヌ
杉山洋一(指揮,CD1, CD2:(4)(7))
(CD1)本條秀慈郎(三味線)
(CD1)読売日本SO
(CD2)東京コンテンポラリー・ソロイスツ

録音::(CD1)2020年8月26日、サントリーホール・ライヴ
(CD2)2021年1月24日、東京文化会館にてライヴ
杉山洋一(企画・指揮)の高橋悠治作品集第2集(第1 集は「歌垣」 品番:ODRCD-409)。 高橋悠治は非常に多作な作曲家だが、オルフィカを始め代表的な作品が網羅されています。 2つの演奏会には作曲家本人が立ち会っており、隙のないスリリングな演奏が展開されてい る。高橋悠治の集大成の1つとして長く記憶されるであろう価値あるアルバムです。 杉山洋一は1969年、東京出身。桐朋学園大学の作曲科で学ぶ。作曲を、三善晃、フラン コ・ドナトーニ、サンドロ・ゴルリに師事。指揮を、エミリオ・ポマリコ、岡部守弘に師事。現在 はミラノを拠点に活動していて、クラウディオ・アバド音楽院で教鞭をとっています。 本條秀慈郎(三味線)は1984年、宇都宮出身。桐朋学園短期大学で学ぶ。本條秀太郎に 師事。文化庁文化交流使としてアメリカ、フランス、イギリスでリサイタルを開催する。藤倉 大、坂本龍一らの新作委嘱作品の初演なども担当しています。 東京コンテンポラリー・ソロイスツは2018年に第1回高橋悠治作品演奏会「歌垣」をきっか けに創設された。アミティ・カルテットを中心とした弦楽器奏者、木管、金管楽器奏者、アコ ーディオン奏者の大田智美らが参加しています。
ODRADEK RECORDS
ODRCD-447(1CD)
「エンプネウシス」〜クラリネット・ソナタ集
ブラームス:クラリネット・ソナタ第1番へ短調Op.120-1
コンスタンティノス・Y・スティリャヌ(b.1972):クラリネット・ソナタ(世界初録音)
ガボール・ヴァルガ(Cl)
ニコラス・コスタンティヌ(P)

録音:2023年12月3?4日ストロヴォロス市立劇場(キプロス)
よく知られたブラームスと、現在も活躍しているスティリャヌの作品を組み合わせたアルバム。 スティリャヌの作品は2021年の作品で、木管楽器とピアノのための作品としては2作目とのこと です。現代音楽と言うよりロマン派のような作風で、ブラームスとの組み合わせでも全く違和感 がない。新旧の佳曲による充実した仕上がりのアルバムです。 ガボール・ヴァルガは1974年、ハンガリー出身。セゲト大学、リスト音楽アカデミー、パリ音楽院 で学ぶ。ジェール・フィル(ハンガリー)、ハンガリー国立SO、リスト室内Oで首席 奏者を務める。現在は、王立ノーザン音楽大学、アメリカのジェイコブズ音楽院で教鞭をとって います。 ピアノのニコラス・コスタンティヌはギリシャ音楽院、リスト音楽大学で学ぶ。また、ロンドン王立音 楽院で博士号を取得しています。主にヨーロッパ、アメリカ、中東で活躍しています。

オクタヴィア
OVCL-00875(2SACD)
税込定価
2025年4月16日発売
ベートーヴェン:弦楽三重奏曲全集
弦楽三重奏曲変ホ長調作品3
ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのためのセレナーデニ長調 作品8
弦楽三重奏曲ト長調作品9-1
弦楽三重奏曲ニ長調作品9-2
弦楽三重奏曲ハ短調作品9-3
アンサンブル天下統一【長原幸太(Vn)、鈴木康浩(Va)、中木健二(Vc)】

録音:2024年8月13-14日、12月6-7、9-10日岡崎市シビックセンター、コンサートホール
「アンサンブル天下統一」 は、2013年に愛知県の岡崎市シビックセン ター コンサートホール コロネットのレジデント・アンサンブルとして結 成されました。NHK交響楽団第1コンサートマスターの長原幸太、読売日 本交響楽団ソロ・ヴィオラ奏者の鈴木康浩、東京藝術大学准教授の中木健 二という、日本の楽壇を代表する3名による、ベートーヴェンのセッショ ン・レコーディングがここに実現しました。 それぞれの楽器が見事なバランスで調和し、色彩が溶け合うように次々と 表情を変え、聴く者を音楽の深層へ導いていきます。細かなニュアンスを 丁寧に表現し、かつアンサンブルが一体となる推進力は圧巻。(オクタヴィア)
オクタヴィア
OVCX-00102
(1SACD+DVD)
税込定価
2025年4月16日発売
清水伶IN CONCERT
【CD】
プーランク: フルート・ソナタ FP164
マルタン: バラード
シューベルト: 「しぼめる花」の主題による序奏と変奏作品160 D802
プロコフィエフ: フルート・ソナタ ニ長調 作品94
【DVD】 ※初回限定パッケージのみ
プーランク: フルート・ソナタFP164
清水伶(Fl)、望月晶 (P)

録音:2024年12月2-4日 高崎芸術劇場
リサイタル・録音・映像によって才能溢れる若手演奏家 を多角的に紹介する、大友直人が贈る高崎芸術劇場の 「T-Shotシリーズ」第14弾。日本フルート界期待の大 型新星・清水伶さんは、日本音楽コンクール優勝をはじ め、既に多くのコンサートシーンで八面六臂の活躍中で す。繊細かつ力強いその自由自在な演奏でフルートの魅 力を存分に伝えてくれる、初のCD+DVD。

Evil Penguin Records
EPRC-0077(1CD)
シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第1番イ短調 Op.105/幻想曲ハ長調 Op.131(フリードリヒ・ヘルマンによるヴァイオリンとピアノ編)/ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ短調Op.121 ジョシュア・ブラウン(Vn)、
パオロ・ジャコメッティ(P)

録音:2024年1月(ベルギー)
2024年エリザベート王妃国際音楽コンクールのヴァイオリン部門で第2位を受賞したアメリカ出身のヴァイオリニスト、ジョシュア・ブラウンのデビュー録音が登場!彼が選んだのはシューマン晩年の代表作である2つのヴァイオリン・ソナタと、同時代人のフリードリヒ・ヘルマン(1828-1907)によってピアノとヴァイオリンのために編曲された「ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲」という意欲的なプログラムです。経験豊富なピアニスト、パオロ・ジャコメッティとの息の合った共演も聴きどころ。困難な時代に寄り添うシューマンの音楽の力を実感させてくれる1枚です。

Challenge Classics
CC-72982(4CD)
ベートーヴェン:後期弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲第11番 ヘ短調 Op.95「セリオーソ」/弦楽四重奏曲第12番 変ホ長調 Op.127/弦楽四重奏曲第13番変ロ長調 Op.130/弦楽四重奏曲第13番変ロ長調 Op.130のためのニュー・フィナーレ/弦楽四重奏曲第15番 イ短調 Op.132/弦楽四重奏曲第14番嬰ハ短調 Op.131/弦楽四重奏曲第16番ヘ長調 Op.135
ナラティオQ

録音:2023年&2024年
オランダを拠点としているナラティオ四重奏団は、15年もの間ベートーヴェンの弦楽四重奏曲を演奏してきました。ここに収録されている「第11番」では、ベートーヴェンがいかに古典様式の限界や楽器の課題を探求し、克服してきたのかを体験することが出来るでしょう。「第12番」以降の作品では、これまでの表現から離れてより進化した転調を行い、新しい形式を模索しています。当時としては珍しいほど詳細にダイナミクス(音の強弱)の指示を行っています。これらの作品は驚くことに1824年から1826年という短期間に作曲されました。
Challenge Classics
CC-72971(1CD)
Empfindungen〜C.P.E.バッハ:ヴァイオリン・ソナタ集
ファンタジア 嬰ヘ短調 Wq80
ヴァイオリン・ソナタ 変ロ長調 Wq77
ヴァイオリン・ソナタ ハ短調 Wq78
ヴァイオリン・ソナタ ロ短調 Wq76
寺神戸亮(Vn)、
ファビオ・ボニッツォーニ(ハープシコード)

録音:2024年9月25日-27日、イタリア
使用楽器:Violin:Giovanni Grancino,1690 Milano.
Harpsichord:Willem Kroesbergen, Utrecht, two manuals Flemish model after Couchet.
ラ・プティット・バンドをはじめ、レザール・フロリサン、シャペル・ロワイヤル、コレギウム・ヴォカーレ・ゲントなどの一流古楽アンサンブルでコンサートマスターを歴任してきたバロック・ヴァイオリンの名手、寺神戸亮。アムステルダム・バロック、ル・コンセール・デ・ナシオン、エウローパ・ガランテなどで演奏した後、自ら結成した古楽アンサンブル「ラ・リゾナンサ」を率いてきたイタリアを代表する鍵盤楽器奏者&指揮者、ファビオ・ボニッツォーニ。Challenge Classicsでは、バッハのヴァイオリン・ソナタ集(Vol.1:CC72866、Vol.2:CC72929)でも共演し至福のパフォーマンスを魅せてくれた二人が、今度は大バッハの次男、 C.P.E.バッハのヴァイオリン・ソナタ集を録音!
才能豊かなバッハの息子たちのなかでも、とりわけ父を深く尊敬し父の教えを忠実に守りながらも、時代の変化に反映した音楽を作ろうと努めたC.P.E.バッハ。彼は生涯を通じて室内楽を作曲し、鍵盤楽器と旋律楽器を指定した作品は16曲ありますが、その中でもこのジャンルにおけるC.P.E.バッハの最高傑作であり画期的な作品が、1763年に作曲されたヴァイオリンと鍵盤楽器のための4つのソナタ(Wq75〜Wq78)で、このアルバムでは、Wq76〜Wq78の3つのソナタと、ロマン派の香りをはっきりと予感させる自由な作品「ファンタジア(幻想曲) 嬰ヘ短調 Wq80」が収録されています。このファンタジアは、鍵盤楽器用の作品を基に、テクスチュアを豊かにするためにヴァイオリン・パートが追加され、新たにアレグロ部分も作曲されたもので、このヴァイオリン伴奏版には「C.P.E. Bachs Empfindungen(C.P.E.バッハの感情)」という副題がつけられており、このアルバムにも「Empfindungen」とのタイトルが冠されています。HIP(歴史的知識にもとづく演奏)のバロック音楽界でもっとも著名な2人の音楽家が贈る、華麗なるC.P.E.バッハの音楽にご期待ください。

DUX
DUX-2065(1CD)
アド・リビトゥム
ペンデレツキ:ヴァイオリン・ソナタ第1番
ブリテン:起床ラッパ
ルトスワフスキ:スビト
ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ短調 Op.posth.
ヴォイチェフ・ソイカ(b.1999):独奏ヴァイオリンのためのアド・リビトゥム
ラフマニノフ:ロマンス イ短調
シマノフスキ:ロクサーナの歌(歌劇「ロジェ王」 Op.46より)
ロクサナ・クヴァシュニコフスカ(Vn)、
クシシュトフ・スタニエンダ(P)

録音:2024年9月23日-24日(ルスワヴィツェ、ポーランド)
カーネギー・ホールはじめとしたアメリカやヨーロッパの主要なコンサート・ホールで演奏し、シマノフスキ音楽大学で教鞭を執っているヴァイオリニスト、ロクサナ・クヴァシュニコフスカが、音楽が「感情」に与える力にフォーカスした1枚。様々な感情が表現された作品がチョイスされており変化に富んだプログラムになっています。1999年生まれの作曲家、ヴォイチェフ・ソイカが彼女のために書いた「アド・リビトゥム」は世界初録音。
DUX
DUX-2105(1CD)
ウカシェフスキ:室内楽作品集(ムジカ・プロファーナ 4)
夜想曲第14番「ピピリマ」(2020)〜ピアノのための/ウィングス・コンチェルティーノ(2019)〜2本のフルートとピアノのための/ノルヴィドの歌(2021/22)〜ソプラノとピアノのための/ルカソナタ(2021)〜フルートとピアノのための/コンチェルティーノ・ドッピオ(2021)〜ヴァイオリン、ヴィオラ、ピアノのための/イコン II(2018)〜ピアノのための
アガタ・キェラル=ドゥゴシュ(Fl)、ウカシュ・ドゥゴシュ(Fl)、アンナ・ミコワイチク=ニェヴェジャウ(S)、カミラ・ヴォンシク=ヤニャク(Vn)、アレクサンドラ・デモフスカ=マデイスカ(Va)、エヴァ・グズ=セロカ(P)

録音:2022-2023年、ショパン音楽大学コンサートホール(ポーランド、ワルシャワ)
合唱音楽や宗教音楽の分野で有名なポーランドの作曲家パヴェウ・ウカシェフスキ(1968-)の室内楽作品集。収録された6つの作品は、ピアノ独奏、声楽とピアノ、フルートを中心としたアンサンブル、弦楽器を含むトリオなど、多彩な編成で構成されており、彼の作曲技法の幅広さを感じることができます。伝統的な旋律美と現代的なハーモニーが融合し、かつ深い精神性を湛えたウカシェフスキの室内楽作品の魅力を存分に味わうことができる1枚です。

CAvi music
CA-4867306(1CD)
ベートーヴェン&クロイツァー:七重奏曲集
ベートーヴェン:七重奏曲 変ホ長調 Op.20
コンラディン・クロイツァー:大七重奏曲 変ホ長調 Op.62
セバスティアン・マンツ(Cl)、テオ・プラト(Fg)、フェリックス・クリーザー(Hrn)、フランツィスカ・ヘルシャー(Vn)、イ・ヘス(Va)、アンドレイ・ヨニツァ(Vc)、ドミニク・ワーグナー(Cb)

録音:2024年7月、バイエルン放送スタジオ2(ミュンヘン)
ARDミュンヘン国際音楽コンクール覇者のセバスティアン・マンツやhrSO首席ファゴット奏者のテオ・プラトなど、一流のソリストたちが集結した豪華な七重奏アルバム。ベートーヴェンが交響曲第1番と同時期の1799年に書いた、交響曲のように重厚で長大ながらセレナーデのような軽妙さも兼ね備えた七重奏曲と組み合わせるのは、コンラディン・クロイツァーの七重奏曲。ベートーヴェンと同じ楽器編成、調性、楽章構成を持ち、近いコンセプトで書かれていることから一見似た作品に見えますが、その特質や音楽の方向性はまったく異なり、2曲を組み合わせることでその違いを明らかにします。

Hyperion
CDA-68474(1CD)
カラビス:室内楽作品集
ヴィクトル・カラビス
:ヴァイオリンとチェロのためのデュエッティーナ Op.67*/弦楽のための室内楽 Op.21**/弦楽のためのディプティク Op.66***
ギドン・クレーメル(Vn)*、
クレメラータ・バルティカ**/***、マグダレーナ・ツェプレ(Vc)*、フアド・イブラヒモフ(指)**

録音:2024年1月(リトアニア)
ラトビア・リガ出身のヴァイオリンの巨匠、ギドン・クレーメルが1997年、50歳の時にバルト三国の若手演奏家を集めて結成したクレメラータ・バルティカ。彼らは50を超える国の600にも及ぶ都市で演奏し、のべ1,000回以上のコンサートを開催。各地で著名な音楽家と共演し、BBCプロムスにも招待されるなどヨーロッパで最も著名なアンサンブルのひとつとみなされています。
非常に幅広いレパートリーを持ち、現代作品に対しても強い探求心を抱く彼らが今回取り上げるのは、2023年に生誕100周年を迎えた20世紀チェコの作曲家、ヴィクトル・カラビスが弦楽器のために書いた3つの重要な作品。録音活動においても2002年に「アフター・モーツァルト」でグラミー賞を受賞したほか、ECHO Klassik2016、グラモフォン賞2020に輝くなど偉大な功績を積み重ねてきた彼らのディスコグラフィーに新たな注目作が加わります。

Da Vinci Classics
C-00996(1CD)
ジャンカルロ・シモナッチ:室内楽作品集(1981-2022)
ジャンカルロ・シモナッチ(B.1948):アダージョ(Vcのための)/Maelos 2(フルートとライヴ・エレクトロニクスのための)/Ispidi Dumi(Vnのための)/Mia Cruda Sorte(Pのための)/3つの変奏(クラリネットとピアノのための)/4つの小品(Vcとピアノのための)/二重奏曲(Vnとピアノのための)/三重奏曲(クラリネット、チェロとピアノのための)/Duci Paroli(弦楽四重奏のための)
ジャンカルロ・シモナッチ(P)、マルコ・シモナッチ(Vc)、ダーヴィド・シモナッチ(Vn)、フィリッポ・ガンバ(P)、ダーリオ・ステファニッツィ(Cl)、アリアンナ・ブラカーニ(Fl)、他
イタリアのベテラン・コンポーザー=ピアニスト、ジャンカルロ・シモナッチの室内楽作品集。約40年間にわたって生み出してきた様々な楽器のための作品をイタリアの重要なミュージシャンたちの演奏で収録。オスカー・ワイルドの戯曲「サロメ」に基づいた「Maelos 2」やバッハの没後250年にオマージュとして作曲した「4つの小品」、ジョン・ケージの音楽に着想を得たヴァイオリンとピアノのための「二重奏曲」など、この作曲家の多面性が聴き取れる1枚です。
Da Vinci Classics
C-01005(1CD)
20世紀フランスのフルート・ソナタ集
プーランク:フルート・ソナタ(1957)
フランシスコ・ミニョーネ:フルート・ソナタ
ピエルネ:フルート・ソナタ Op.36
ラナ・クシュチェル(Fl)、
ディエゴ・カエターノ(P)

録音:2024年1月6日-8日
このアルバムは、2人のフランス人作曲家と、イタリア出身のブラジル人作曲家フランシスコ・ミニョーネの作品を収録しています。それにもかかわらずこのアルバムを聴いてみると一貫性を感じることが出来るでしょう。当時のブラジル音楽はフランスの影響を受けており、そのため「フランス風」の音楽を感じることが出来ます。
ラナ・クシュチェルは、ロンドン王立音楽大学、ハンブルク音楽演劇大学、デンマーク王立音楽アカデミーを優秀な成績で卒業し、リチャードソンSOのメンバーとして活躍しています。またサム・ヒューストン州立大学のフルート助教授として教鞭を執っています。
Da Vinci Classics
C-01003(1CD)
19世紀フランスの女性作曲家によるフルートとピアノのための作品集
リリ・ブーランジェ:春の朝に
シャミナード:星のセレナード Op.142
メル・ボニ:ヴォードワの歌 Op.108
ルイーズ・ファランク:ドリーヴのシャンソネット「Venez dans la Prairie」によるロンドレット第3番
ルイーズ・ファランク&アリスティド・ファランク:ガイユ夫人のチロル風歌曲「Celui qui sut toucher mon coeur」による協奏的変奏曲 Op.22
ルイーズ・ベルタン:「狼男」序曲
オーギュスタ・オルメス:3つの小品
クレメンス・ド・グランヴァル:フルートとピアノのための組曲
バルド=コロナ・デュオ〔ダヴィデ・バルド(Fl)、
キアラ・コロナ(P)〕

録音:2023年7月(イタリア)
ルイーズ・ファランク、セシル・シャミナード、そしてわずか25歳で亡くなりながらも20世紀の音楽文化に深い足跡を残したリリ・ブーランジェを含む、19世紀フランスの女性作曲家によるフルートとピアノのための作品集。彼女たちはフランス文化の中心で活躍し、女性作曲家の道を切り開いた先駆者でもありました。各作品はそれぞれの個性と多様性を示しながらも、すべてに共通して作曲者の才能、感受性、音楽的知性、そして深いインスピレーションと思想が宿っています。演奏を務めるバルド=コロナ・デュオは、これらの作品の発掘と普及に力を注ぐアーティストであり、フランス国立図書館に所蔵されていたファランクやベルタンの未出版作品の復元にも携わっています。
Da Vinci Classics
C-00994(1CD)
逆光〜ロンゴ、フェッローニ、チレア:ヴァイオリン作品集
アレッサンドロ・ロンゴ(1864-1945):ヴァイオリンとピアノのための組曲第1番 Op.33
ヴィンチェンツォ・フェッローニ(1858-1934):ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 Op.62
チレア:ヴァイオリンとピアノのための組曲 ホ長調、
 ヴァイオリンとピアノのための主題と変奏
ロベリタ・リオイ(Vn)、
バルバラ・パンツァレッラ(P)

録音:2024年2月
何世紀にも渡ってイタリアは、器楽音楽の先駆けとなりフレスコバルディ、コレッリ、ヴィヴァルディなどの巨匠を生み出してきました。しかし一般的に、バロック後期から近代にかけてイタリアはオペラが盛んとなり、器楽音楽は長い間休眠状態になったかのように思われています。このアルバムではその一般的な印象を覆すことに挑戦しています。アレッサンドロ・ロンゴ(1864-1945)、ヴィンチェンツォ・フェッローニ(1858-1934)、チレアといった3人の作曲家に焦点を当て、イタリア音楽の中に器楽音楽の伝統が続いていることを証明しています。

Indesens Calliope Records
IC-065(1CD)
フォークの精神
サティ:グノシエンヌ第1番/ジムノペディ第1番
マチュー・ステファネッリ:カベセオ - タンゴ
レジス・カンポ:Yop!
バルトーク:ルーマニア民俗舞曲
ラヴェル:2つのヘブライの歌
グラナドス:スペイン舞曲集 より 第5番アンダルーサ
グラシアーヌ・フィンジ:インプレッションズ・タンゴ
ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
マチュー・ステファネッリ:シャンバラの道で
レジス・カンポ:パガマニア!
ファニー・ステファネッリ(アコースティック&エレクトリック・ヴァイオリン)、マチュー・ステファネッリ(P)

録音:2024年10月、ルヴァロワ音楽院 ベルリオーズ・ホール(フランス)
スペインにルーツを持ち、ラテン音楽やワールド・ミュージックに強い関心を持つヴァイオリニスト、ファニー・ステファネッリ。伝統的な規範から脱却し独自の路線を進む個性的な活動が評価され、ソリストとして国際的に活躍する彼女の初となるソロ・アルバムがリリースされます。アコースティック&エレクトリック、2つのヴァイオリンを駆使し、時代を超えた名曲を再構築。サティ、バルトーク、ドビュッシーの全く新しいアレンジや、ピアニストのマチュー・ステファネッリによる初録音となる作品を収録。それぞれの楽器の特徴を最大限に生かしたエネルギッシュで魅惑的な音楽の旅が始まります。
Indesens Calliope Records
IC-090(1CD)
ラヴェル:室内楽作品集
1-4. 弦楽四重奏曲ヘ長調 M35
5-7. ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
第2番ト長調 M77
8. ツィガーヌ M76
9. ヴァイオリンとピアノのためのソナタ(遺作) M12
10. ピアノ協奏曲ト長調 M83より アダージョ・アッサイ
ヨアヒムSQ(tr.1-4)
タチアーナ・サムイル(Vn/tr.5-8)
デイヴィッド・ライヴリー(P/tr.5-8)
レジス・パスキエ(Vn/tr.9)
ジャン=クロード・ペヌティエ(P/tr.9)
クレール・デゼール(P/tr.10)
モラゲス木管五重奏団(tr.10)
フランスのIndesens Calliopeから、モーリス・ラヴェル生誕150周年を記念し、室内楽作品の名録音を集めたアルバムが登場。このアルバムには、メンバー全員が名門パリ音楽院の出身で、さらにはメンバー全員がパリO、パリ・オペラ座O、フランス国立Oといったフランスのトップ・オーケストラで活躍するスーパー・アンサンブル「モラゲス木管五重奏団」や、ダンディやフランクの優れた録音で近代フランス音楽のスペシャリストとしての地位を確立している「ヨアヒムSQ」など、フランスが世界に誇る名手達が名を連ねています。
ラヴェルはおそらく最も偉大なフランスの作曲家の一人であり、最も有名な作曲家であることは間違いないでしょう。ラヴェルのオーケストラ作品は世界中で高く評価されていますが、室内楽曲の質の高さは比較的過小評価されています。本アルバムでは、名手たちの息をのむような演奏を通して、各作品の持つ多様性と豊かさを余すところなく紹介しています。

Audax Records
ADX-11213(1CD)
ブラームス&ゲルンスハイム:ピアノ四重奏曲集 Vol.3
ブラームス:ピアノ四重奏曲第3番ハ短調 Op.60
ゲルンスハイム:ピアノ四重奏曲第1番 変ホ長調 Op.6
マリアーニ・ピアノ四重奏団〔フィリップ・ボーネン(Vn)、バーバラ・ブントロック(Va)、ペーター=フィリップ・シュテムラー(Vc)、ゲルハルト・フィールハーバー(P)〕

録音:2024年11月4日-7日、南西ドイツ放送(SWR)スタジオ
フォーレとエネスコ師弟のピアノ四重奏曲を探求したアルバム「イデー・フィクス」(Vol.1:GWK146/Vol.2:GWK138)などを録音してきたマリアーニ・ピアノ四重奏団の新プロジェクト、ブラームス&ゲルンスハイムのピアノ弦楽四重奏曲集第3弾が登場!本アルバムでは、ブラームス円熟期の40代に完成させたドラマティックなピアノ四重奏曲第3番と、ロマン派レパートリーの中でも過小評価されているフリードリヒ・ゲルンスハイムのピアノ四重奏曲第2番をカップリングしています。
ブラームス作曲の 「ドイツ・レクイエム」 をゲルンスハイムが幾度となく指揮したことをきっかけに友情を深めていった二人の作品を組み合わせたこのプロジェクトの第1弾(ADX-13780)は、ICMA(国際クラシック音楽賞)2022の室内楽部門にノミネート、第2弾(ADX-11202)はレコード芸術特選盤に選ばれるなど、高い評価を得ました。重厚で交響曲の響きを持つようなブラームスと、軽妙でバランスの取れたゲルンスハイムのピアノ四重奏曲の対比をマリアーニ・ピアノ四重奏団の卓越した技巧が見事に引き出しています。19世紀後期の室内楽の展望を形作った対照的な2人の作曲家の魅力に迫ったこのリリースは、シリーズを締めくくるにふさわしい仕上がりとなりました。
マリアーニ・ピアノ四重奏団は、ベルリン・フィルの奏者を務めるフィリップ・ボーネンを始め、いずれもソリストとして成功を収めたメンバーが四重奏団として奨学金を得て活動。洗練され且つ情熱的な演奏として評価が高く、2011年ドイツ音楽コンクールで注目を集めて以後、著名な音楽祭へ定期的に招聘され、欧州の主な室内楽演奏会場へ出演、2020年2月には人気真っ盛りのエルプ・フィルハーモニー室内楽ホールにデビューを果たし、以降、ベルリン・フィルハーモニー・ホールやウィーンのコンツェルトハウスなど、ヨーロッパの最も権威ある舞台でも活躍しています。

Diapason
DIAP-177(1CD)
ドヴォルザーク:室内楽曲集
(1)弦楽四重奏曲第12番ヘ長調 「アメリカ」 Op.96
(2)ヴァイオリン・ソナタ ト長調 Op.100
(3)弦楽五重奏曲第3番 変ホ長調 Op. 97
(1)ハリウッドSQ
録音:1955年
(2)ヨゼフ・スーク(Vn)、ヤン・パネンカ(P)
録音:1958年
(3)ブタペストSQ、ミルトン・ケイティムス(Va)
録音:1949年
フランスの世界的クラシック音楽専門雑誌である「ディアパゾン(Diapason)」が音楽史に輝く名曲の歴史的名演を選出し、新たなマスタリングを施して復刻するシリーズ『レ・ザンディスパンサーブル・ド・ディアパゾン 〜ディアパゾンが選んだ決定盤』。
シリーズの第177巻として登場するのは、ドヴォルザークの室内楽曲集です。弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」はハリウッドのスタジオ・オーケストラで活躍していたメンバーで結成されたアメリカのSQ、ハリウッドSQによる演奏です。ヴァイオリン・ソナタはチェコの名手ヨゼフ・スークの気品あふれる演奏を、「弦楽五重奏曲第3番」は、ミルトン・ケイティムスと組んだブタペストSQの演奏を収録しています。

Urania Records
LDV-14124(1CD)
ミャスコフスキー&ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ集
ミャスコフスキー:チェロ・ソナタ第2番 イ短調 Op.81
ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ ニ短調 Op.40
クリスティアーナ・コッポラ(Vc)、
ルドヴィカ・デ・ベルナルド(P)
スターリン主義の時代を生きた20世紀の2人の巨匠、ミャスコフスキーとショスタコーヴィチのチェロ・ソナタ集。悪の重苦しさに対する共通した情感が反映された2つの作品を、アントニオ・メネセスなどに師事した2004年ナポリ生まれの若きチェリスト、クリスティアーナ・コッポラの演奏で。

Audax Records
ADX-13781(1CD)
バッハ:音楽の捧げもの BWV1079 ヨハネス・プラムゾーラー(Vn)、アンサンブル・ディドロ〔ヨハネス・プラムゾーラー(Vn)、ロルダン・ベルナベ(Vn)、ジョルジュ・バルテル(Fl)、チェ・グゥリム(Vc)、フィリップ・グリスヴァール(ハープシコード)〕

録音:2020年10月29日-31日、マーラー・オーディトリアム(トブラッハ、イタリア)
"21世紀世代"のバロック・ヴァイオリニスト、ヨハネス・プラムゾーラーは、アンサンブル・ディドロやインターナショナル・バロック・プレーヤーズを主宰し、師であるレイチェル・ポッジャーのブレコン・バロックのメンバーとしても活躍する次世代の名手。2013年に自身のレーベルAudax(オーダックス)を立ち上げ、数々の知られざるバロック・レパートリーを開拓してきました。
本アルバムでは、音楽史上最も魅惑的で謎めいた作品のひとつで、今もなお人々を魅了し続けているバッハの不朽の名作「音楽の捧げもの」を取り上げています。バッハが亡くなるわずか3年前に作曲されたこの作品には、あらゆる面で比類のない卓越性を誇る音楽、ロマンティックな歴史物語、数秘術的な複雑さ、そして何よりも、その意味をめぐる敬虔な神秘のオーラなど、バッハの尽きない魅力のすべてが凝縮されています。
2008年にプラムゾーラーが設立したアンサンブル・ディドロはこれまで、柔軟に編成を変えながら協奏曲や様々な形の室内楽に取り組んできましたが、本アルバムでも長年にわたる作品との深い関わりからインスピレーションを得て、新鮮で現代的な視点をリスナーに提供しています。

Biddulph
BIDD-85058(2CD)
ベルギー王宮三重奏団〜コロンビア録音集
■CD1
1. ラモー:パントマイム
2. ラモー:L’indiscrete 軽はずみなおしゃべり
3-5. モーツァルト:ピアノ三重奏曲第4番 ホ長調 K.542
6-9. シューマン:ピアノ三重奏曲第3番 ト短調 Op.110
10. ドビュッシー:レントより遅く
11. ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
12. ダンブロージオ(1871-1914):カンツォネッタ
13. ダンブロージオ:セレナード
14. ダンブロージオ:A ton reveil あなたが目覚めたとき
15. イザイ:子供の夢 Op.14
16. フイエンス(1862-1965):悲痛な風景
17. フイエンス:ユモレスケ
18. ウジェーヌ・ヴォス(1883-1952):セレナーデ

■CD2
1-3. フランク:ピアノ三重奏曲第1番 嬰へ短調 Op.1No.1
4-7. サン=サーンス:ピアノ三重奏曲 ヘ長調 Op.18
8-10. トゥリーナ:ピアノ三重奏曲第1番 Op.35
11. フェルナン・キネ(1898-1971):シャレード
■CD1
ベルギー王宮三重奏団…1-9
アルフレッド・デュボワ(Vn)…10-18
フェルナン・フイエンス(P) …10-18
録音(すべてMONO):音源(初出盤を使用)
1929年9月/Columbia LFX13(W52026)…1-2
1930年5月1日/Columbia LFX148/49(WLBX64/67)…3-5
1928年12月20、21日/Columbia D15145/48(WLX 703/09)…6-9
1928年1月7日/Columbia D19042(matrix WL 848)…10
1929年3月19日/Columbia D13095(matrix WL 1507)…11
1928年12月19日/Columbia D13090(matrix WL1367)…12
1931年3月10日/Columbia D15175(matrix WLX 928)…13
1929年3月19日/Columbia D13095(matrix WL 1506)…14
1931年3月10日/Columbia D15175(matrix WLX 927)…15
1928年1月7日/Columbia D19042(matrix WL 847)…16
1928年12月20日/Columbia D13090(matrix WL1368)…17
1928年12月19日/Columbia D15144(matrix WLX699)…18

■CD2
ベルギー王宮三重奏団
アルフレッド・デュボワ(Vn)
モーリス・ダンボワ(Vc)
エミール・ボスケ(P)
1929年1月2日/Columbia LFX6/8(WLX732/37)…1-3
1929年9月/Columbia LFX10/13(W52019/25)…4-7
1930年5月2日/Columbia LFX132/34(WLBX34/38)
1928年12月21日/Columbia D15148(WLX710)
1920年代から30年代にかけて欧州各国でツアーを行い、ヨーロッパ屈指のアンサンブルとの声望を得ていたベルギー王宮三重奏団がコロンビアのベルギー 部門に行った録音をBiddulphが復刻。ベルギー王宮三重奏団は19122/23シーズンに創設され、当初メンバーはヴァイオリンがエミール・ショーモン (1878-1942)、チェロがモーリス・ダンボワ(1889-1969)、ピアノがエミール・ボスケ(1878-1959)でした。その後、ヴァイオリンがHector Crockers(1901-65)を経て1927年からアルフレッド・デュボワ(1898-1949)に代わり、デュボワの死をもって活動を停止しています。3人ともイザイと所 縁が深く、ダンボワはイザイの弦楽三重奏団やSQのメンバーとして活躍し、無伴奏チェロ・ソナタを献呈されました。ボスケもイザイとしばしば共 演。デュボワもイザイと共演したほか、その後任としてブリュッセル音楽院の教授に迎えられ、グリュミオーを指導したことは広く知られています。彼らの演奏はフ ランコ=ベルギー派の典型的なスタイルを伝えるものとして、またモーツァルトから当時の現代音楽であったトゥリーナに至るピアノ三重奏曲がどのように演奏さ れていたかを伝える貴重なドキュメントです。余白にはデュボワがピアノのフェルナン・フイエンスと共演した小品9曲を収録。ポルタメントを始め、彼の弓使い・ 指使いがよく伝わる録音となっています。

Indesens Calliope Records
IC-070(1CD)

JIC-070(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

ラヴェル&カプレ 〜 木管五重奏のための編曲集
ラヴェル:クープランの墓より
 逝ける王女のためのパヴァーヌ
 マ・メール・ロワ
アンドレ・カプレ:ピアノと管楽器のための五重奏曲
モラゲス木管五重奏団〔ミシェル・モラゲス(Fl)、パスカル・モラゲス(Cl)、ピエール・モラゲス(Hrn)、ダヴィド・ヴァルテール(Ob)、パトリック・ヴィレール(Fg)〕
クレール・デゼール(P)

録音:1999年6月(ローザンヌ、スイス)
長兄のミシェル、双子兄弟のパスカルとピエールのモラゲス三兄弟を中心として1980年に結成され、フランスを代表する木管アンサンブルとして国際的な活躍を続けているモラゲス木管五重奏団は、メンバー全員が名門パリ音楽院の出身で、さらにはメンバー全員がパリ管弦楽団、パリ・オペラ座管弦楽団、フランス国立管弦楽団といったフランスのトップ・オーケストラで活躍するスーパー・アンサンブル。同じくフランスを代表する世界的ピアニストであるクレール・デゼールという玄人たちによるラヴェルの名録音がIndesens Calliopeから復刻。
オーケストラの最も偉大な芸術家の一人であるモーリス・ラヴェル。本アルバムでは、アンサンブルのオーボエ奏者であると同時に結成以来、名アレンジャーとしてレパートリーの拡大を実現させてきたダヴィド・ヴァルテールが、管弦楽の魔術師と称されるラヴェルが残した名作を木管五重奏とピアノで再構築した好企画。フランスが世界に誇る名手たちが、ラヴェルの管弦楽の色彩とフランス音楽の繊細な表現が融合した魅力的な音の世界を見事に描いています。

オクタヴィア
OVCC-00179(1CD)
税込定価
2025年3月19日発売
金管五重奏による「ドラゴンクエストY」
作曲:すぎやまこういち
金管五重奏編曲:高橋敦、小田桐寛之

1. 序曲のマーチ
2. 王宮にて
3. 木洩れ日の中で〜ハッピーハミング〜ぬくもりの里に
〜フォークダンス〜木洩れ日の中で
4. さすらいのテーマ〜静寂に漂う〜もう一つの世界
5. エーゲ海に船出して
6. ペガサス〜精霊の冠
7. 勇気ある戦い〜敢然と立ち向かう
8. 哀しみのとき
9. 奇蹟のオカリナ〜神に祈りを〜奇蹟のオカリナ
10. 迷いの塔
11. 魔王との対決
12. 時の子守唄
東京メトロポリタン・ブラス・クインテット【高橋敦、中山隆崇(Tp)、西條貴人(Hrn)、小田桐寛之(Tb)、佐藤潔(テューバ)】

録音:2005年10月13-14日第一生命ホール(※M3, M4)
2024年10月29-30日東京・稲城iプラザ(新録音※M3, M4以外)
東京メトロポリタン・ブラス・クインテットが奏でる金管五重奏による 「ドラゴンクエスト」シリーズは、楽譜・CDともに管楽器奏者を中心に 広く親しまれています。作曲者すぎやまこういち氏が公認した、TMBQ メンバー高橋敦と小田桐寛之による編曲は、楽曲の魅力と金管アンサン ブルの愉しみを存分に引き出すスペシャル・アレンジです。この度、新 たな収録音源に2006年既発売の2曲を加えて再編纂しました。親しみや すく、聴くとワクワクした気分になる楽曲ばかり。「ドラゴンクエス ト」のファンはもちろん、ゲームをプレイしていなくとも、どんな方で も楽しんでいただけるCDです。(オクタヴィア)

MSR
MS-1815(1CD)
ブリッジ:ピアノ五重奏曲ニ短調H.49
フランク:ピアノ五重奏曲へ短調Op.14*
アップル・ヒルSQ【エリーゼ・キューデル(Vn)、ジェシー・マクドナルド(Vn)、イク・ケリー(Va)、ジェイコブ・マッケイ(Vc)】

録音:2023年12月、2024年3月*、フレーザー・スタジオ、ボストン
フランク・ブリッジはブリテンの師として、また独自の前衛音楽の作曲家として 知られています。このピアノ五重奏曲は作風が前衛的になる前の作品。全編が抒情的でブラ ームスやラフマニノフを思わせるロマンティックなものとなっています。 セザール・フランク(1822-90)の室内楽作品は知られているものが少ないが、優れた作品が 後期に集中しています。ピアノ五重奏曲はその中の1つで、後期の作品の特徴である同じメロ ディを全編に渡って使用する「循環形式」で書かれています。 2曲ともピアノが弦楽四重奏をリードするような箇所が多い。この演奏でもピアノのサリー・ピ ンカスが活躍していて演奏を盛り上げています。録音も含めて極めてバランスの良い仕上がり となっています。アップル・ヒルSQはニューハンプシャー州ネルソンに在るアップ ル・ヒル・センター・フォー・チェンバーミュージックのサマー・ワークショップの参加者300人 から選抜されたSQ 。

ARCANA
A-578(1CD)
ヘンデル:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集
ソナタ ニ長調 HWV371
ソナタ ニ短調 HWV359a
ソナタ イ長調 HWV361
ソナタ ト短調 HWV364a
伝ヘンデル(おそらく偽作):ソナタ ホ長調 HWV373
ソナタ ト短調 HWV368
ヴァンヴィテッリ四重奏団(古楽器使用)
ジャン・アンドレア・グエッラ(Vn)
ニコラ・ブロヴェッリ(Vc)
マウロ・ピンチャローリ(アーチリュート)
ルイージ・アッカルド(チェンバロ、ポジティフオルガン)
A=415Hz

録音:2024年3月9-12日コルテ・デッレ・ドロミティ、エーニ&オテル・ボワト、ボルカ・ディ・カドレ(いずれもイタリア北東部ヴェネト州ベッルーノ県)
イタリア最前線をゆく古楽器アンサンブル、ヴァンヴィテッリ四重奏団の新たな冒険は、昔からヘンデルの名作として知られながら、史料の曖昧 さによって作曲家の真意が見定めにくくなっている一連のヴァイオリン・ソナタの「素顔」を探る意欲的企画。本場イタリアで研鑽を積んだ後ロン ドンの歌劇界で成功を収めたヘンデルは、オペラの傍らアマチュア奏者たちが少人数で演奏できる室内楽曲も多く書きましたが、その中には 彼の関与しないところで未承認楽譜が出版されてしまったヴァイオリン独奏と通奏低音のためのソナタ群があります。19世紀にはそれら18世 紀の出版譜を底本にピアノ伴奏で弾ける楽譜が作られ、作曲者の企図が歪められた形のまま流布していましたが、ヴァンヴィテッリ四重奏団 はヘンデルの作曲習慣に立ち返り、ソナタ群と作曲時期が重なるオペラ「エジプトのジューリオ・チェーザレ」などから楽想を引用して挿入、ある いは他作品の楽章を挿入するなど、広く知られた作品像を一新する復元ヴァージョンを作成(詳細はトラックリストに明記あり)。精彩に富んだ 演奏で驚くほど新鮮な解釈を聴かせてくれます。古楽器で作曲者の真意を辿る意義を改めて気づかせてくれる充実の1枚です。

La Dolce Volta
LDV-145(1CD)
モダンタイムズ 〜ラヴェル、アレンスキー、スルンカ: ピアノ三重奏曲集
ラヴェル:ピアノ三重奏曲 イ短調 M67
アレンスキー:ピアノ三重奏曲 第1番 ニ短調 Op.32
ミロスラフ・スルンカ(1975-):絵文字、いいね、着メロ
トリオ・パントゥム【ユーゴー・メデール(Vn)、パク・ボグン(Vc)、岡田浩二朗(P)】

録音:2024年10月22-25日シテ・ド・ラ・ミュジーク・エ・ド・ラ・ダンス・ド・ソワソン、フランス
※ 日本語解説付
2016年、パリ国立高等音楽院の学生によって結成されたトリオ・パントゥム。初めて集まって初見で弾いた曲がラヴェルのピアノ三重奏曲第 2楽章「パントゥム」だったことが名前の由来という彼らは、各地の名高い国際コンクールに積極的に参加、2023年だけでウィーン、リヨン、ミュ ンヘン、そして大阪など6つのコンクールに出場し、栄えある賞に輝いています。 そのデビュー・アルバムの軸にラヴェルを据えるのは当然の成り行きであったといいますが、彼らは一つの美学にとらわれることなく、好奇心に導 かれるままに、対照的で多彩なレパートリーを探求することを目指しました。そのためここには彼らの最も愛する作品に加え、ロシアのロマン派 アレンスキーの佳作、そしてチェコ音楽界新進気鋭のスルンカによるSNSを題材とした作品を組み合わせ、それぞれの影響を明らかにしていま す。その演奏はリリカルで瑞々しくダイナミックですが、単に若々しいだけでなく、どの作品にも思慮深く誠実に対峙しているのがよく表れた、たい へん美しく好感の持てるものとなっています。 ピアノを担当する岡田浩二朗は1999年ボルドー生まれ。ベルギーやスペインで開催されたコンクールに度々入賞するなど、ソロでも実績を重 ねてきた期待の新鋭です。

CD ACCORD
ACD-343(1CD)
ユゼフ・エルスネル(1769-1854):室内楽作品集
1. ポロネーズ ニ長調(作曲年不詳)
2. シャコンヌ ト長調(1836頃)*
3-5. ピアノ三重奏曲 変ロ長調 Op.2(1798)
6. ポロネーズ ハ長調(1821頃)*
7. ポロネーズ 変ホ長調(1820)
8-10. ピアノ四重奏曲 変ホ長調 Op.15(1805頃)
11. ポロネーズ ニ長調(1820)
ピオトル・パヴラク(P…エラール1858年製)
ミコワイ・ズグウカ
(Vn…シャルル・フランソワ・ガン 1846年製「ex-Wieniawski」)
ジェーン・ロジャース(ヴィオラ…Jan Pawlikowski 2008年製)
ヤロスワフ・ティエル
(Vc…ピエトロ・グァルネリ1725年頃製によるBastian Muthesius
2023年製の復元楽器)
ピッチ:A=430Hz

録音:2024年9月11-13日
ポーランド放送第2スタジオ、ワルシャワ(ポーランド)
*…世界初録音
少年時代のショパンに音楽理論と作曲を教え、その才能を見出したことで知られるユゼフ・エルスネル(ヨゼ フ・エルスナー)。彼の室内楽作品の多くは20代から30代にかけて作曲されました。このアルバムに収録され たピアノ三重奏曲と四重奏曲では、ウィーン様式を学んだ古典派の正統な継承者としての側面がうかがえ ます。また、ショパン以前にポロネーズの様式を確立した作品の他、技巧的な「シャコンヌ」では、彼が優れた ヴァイオリニストであったことを窺わせます。

Aulicus Classics
ALC-0128(1CD)
(1)ベートーヴェン:七重奏曲変ホ長調Op.20
(2)メンデルスゾーン:弦楽五重奏曲第2番変ロ長調 Op.87
ガブリエーレ・ピエラヌンツィ(Vn)
フランチェスコ・フィオーレ(Va)
シルヴィア・キエーザ(Vc)
(1)アルベルト・ボチーニ(CB)
(1)コルラード・ジュッフレーディ(Cl)
(1)パオロ・カルリーニ(Fg)
(1)グイド・コルティ(Hrn)
(2)リッカルド・ザムネル(2nd Vn)
(2)シモニーデ・バラコーニ(2nd Va)

録音:(1)2021年12月11日、(2)2023年7月27 日、アミアータ・ピアノ・フェスティヴァル、ベルタレッリ財団フォーラム・ライヴ
ULICUS レーベルから数多くの室内楽のライヴCD をリリースしているヴァイオリニストのピエラ ヌンツィのユニットだが、今回も期待を裏切らない熱のこもった演奏を聴かせてくれています。 イタリアの若手たちのライヴは演奏にはスピード感があって歯切れが良く爽快感に溢れています。 アミアータ・ピアノ・フェスティヴァルでの2021 年と2023年の演奏が収録されているが、終演後の 拍手の熱量が当日の盛況ぶりを物語っています。 ベートーヴェンの初期の人気作品「七重奏曲 Op.20」と、メンデルスゾーンの晩年の「弦楽五重奏 曲第2番Op.87」はどちらも明るい旋律と堂々としたリズム感が持ち味なので、アンサンブルの楽 しさを満喫できます。特に七重奏曲の第3楽章の「メヌエット」は誰もが一度は耳にしたであろうと思 われるメロディなので、室内楽の入門CD としてどなたにもお勧めできるものとなっています。
Aulicus Classics
ALC-0129(1CD)
「ポルテーニャスの物語」〜ヴァイオリンとギターによるタンゴ
ピアソラ:タンゴの歴史(売春宿1900/カフェ 1930/ナイトクラブ1960/現代のコンサート)
プホール:ブエノス・アイレス組曲 (ポンペイジャ/パレルモ/サンテルモ/ミクロセントロ)
プホール:ポルテーニョ三部作(レティーロ駅/薔薇公園/五月広場)
カミサッサ:リオプラテンセ三部作 (魂の全て/ここ、そして今/姉妹海岸)
マルチェッラ・マンモネ(Vn)
ピエルジャコモ・ブーゾ(G)

録音:2024年7月3日-7日 サルッツォ高等音楽
ヴァイオリンとギターのデュオによるタンゴのアルバム。シンプルな構成だが、近代的なタンゴ なので大変耳に新しく聴こえます。ピアソラを筆頭に大変楽しめる出来栄えです。タイトルの「ポ ルテーニャス」は元々港に住む人々を指す言葉だが、ブエノス・アイレスに住む人々を指す言葉 として使われる事が多い。 マルチェッラ・マンモネはバーリ音楽院、フェラーラ音楽院で学び、デュプロマを取得する。イタリ アの多くのオーケストラ、オペラ劇場で活躍しています。ピエルジャコモ・ブーゾはフェラーラ音楽 院で学びデュプロマを取得しています。ステーファノ・カルディに師事。スペインのヴィクトリア・エウ ヘニア音楽院でスパニッシュ・ギターを学ぶ。マンモネとブーゾはフェラーラ音楽院で2年間共 に室内楽を学び、2016年よりデュオ活動を行なっています。

Chandos
CHAN-20382(1CD)
スパニッシュ・アルバム
ファリャ:歌劇「はかなき人生」 - スペイン舞曲第1番
伝承曲:愛のロマンス
ファリャ:バレエ音楽『三角帽子』 - 粉屋の踊り
タレガ:アルハンブラの思い出
タレガ:グラン・ホタ・アラゴネーサ
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
伝承曲:エル・ビート
ファリャ:ウィル・オ・ザ・ウィスプの歌
伝承曲:聖母の御子
ボッケリーニ:序奏とファンダンゴ- ギタ―五重奏曲 ニ長調 G448より
アルベニス:前奏曲 Op.232No. 1(アストゥリアス)
ヴィンチェンテ・アミーゴ(1967-):レクイエムとローマ
※全てK. メイシンゲルによるギターと弦楽五重奏編
クシシュトフ・メイシンゲル(G)
パトリツィヤ・べトリー(パーカッション)
メイシンゲル・ソロイスツ(弦楽四重奏、コントラバス、リュート)

録音:2024年4月23-25日
1984年ポーランド生まれのクシシュトフ・メイシンゲル(マイジンガーとも)。アニエロ・デシデリオやクリストファー・パークニングらの名手に学び、ペペ・ロメロに匹 敵する才能と評されるギタリストです。東京をはじめ、ウィーン楽友協会、ベルリン・フィルハーモニー、ロンドンのウィグモア・ホール、パリのシャトレ座など世界 中で演奏する他、数々の音楽祭にも出演。2017年からはシュチェチンで「メイシンゲル音楽祭」を創設、芸術監督を務め、多くのアーティストを招聘してい ます。 このアルバムは「20世紀のギター作品集(CHAN20225)」、「スペイン作品集(CHAN20278)」に続くCHANDOSへの3枚目の録音で、1700年代から 1900年代初頭のスペイン音楽を中心に選曲。パーカッション奏者のパトリツィヤ・べトリーと自らの名を冠した弦楽アンサンブル「メイシンゲル・ソロイスツ」とと もに躍動感溢れる演奏を聴かせます。 使用しているのはイグナシオ・フレタ・ペスカドール製ギターの復元楽器(アンドレス・シュテルナー製)です。

LAWO Classics
LWC-1343(1CD)
ベートーヴェン:弦楽三重奏曲集
弦楽三重奏曲第3番ト長調 Op.9no.1/弦楽三重奏曲第4番ニ長調 Op.9no.2/弦楽三重奏曲第5番ハ短調 Op.9no.3
エッセンス・トリオ〔ソルヴェ・シーゲルラン(Vn)、ヘンニンゲ・ランドース(Va)、エレン・マルグレーテ・フレショー(Vc)〕

録音:2020年5月11日-12日、12月9日-10日&2022年11月24日-25日、ソフィエンベルグ教会(オスロ)/Recorded in DXD24bit/352.8kHz
「SSENS Trio(エッセンス・トリオ)」は、2014年、ソルヴェ・シーゲルラン、エレン・マルグレーテ・フレショー、ヘンニンゲ・ランドース の3人がオスロで結成した弦楽三重奏団です。『リチェルカーレ』(LWC1238)に次ぐLAWO Classics第4作は、2017年の 「第1番変ホ長調」(Op.3)と 「セレナード ニ長調」(弦楽三重奏曲第2番)(Op.8)につづくベートーヴェンの「弦楽三重奏曲 Op.9」。彼の弦楽三重奏の作品はこの5曲がすべてです。
前のアルバムは「エッセンス・トリオのこの演奏は格別にすばらしい。音色の美しさ、ニュアンスたっぷりのダイナミクス、フレージングの微妙さへ気配り、そしてリズムの高揚感と、すっかり心を奪われる」(「Fanfare maga-zine」)の評を獲得。2018年の「ICMA (Inernational Classical Music Awards)」にノミネートされ、「Supersonic Award」を受賞しました。
弦楽三重奏曲 Op.9は、1797年から1798年にかけて作曲された作品です。1799年にウィーンで出版され、ベートーヴェンのパトロンだったヨハン・ゲオルク・フォン・ブロウネ=カミュ伯爵に献呈されました。「第3番 ト長調」 「第4番ニ長調 」 「第5番ハ短調」。いずれも4つの楽章の作品です。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲ほどには演奏されないものの、彼の作曲家としての成長過程の重要な里程標とされ、作曲者自身も初期のもっとも成功した作品とみなしていたと言われます。

Prelude Classics
PCL-2400800(1SACD)
完全数量限定生産
ポズナンからの贈り物〜J.ヴィエニャフスキ&パデレフスキ:弦楽四重奏曲集
ユゼフ・ヴィエニャフスキ(1837-1912):弦楽四重奏曲イ短調 Op.32
イグナツィ・ヤン・パデレフスキ:弦楽四重奏のための変奏曲とフーガ ヘ長調
メッコーレSQ
〔ヴォイチェフ・コプロフスキ(Vn1)、アレクサンドラ・ブリワ(Vn2)、ミハウ・ブリワ(Va)、マルチン・モンチンスキ(Vc)〕

録音:2024年5月27日-29日
※使用楽器:ヴォイチェフ・コプロフスキ:シャルル・フランソワ・ガン(ペール)製作のヴァイオリン(1846年頃)
アレクサンドラ・ブリワ:グァルネリ・デル・ジェス製作の“Leduc”ヴァイオリン(1745年頃)、クシシュトフ・クルパによる2023年復刻版
ミハウ・ブリワ:ガスパロ・ダ・サロ製作のヴィオラ(17世紀頃)、クシシュトフ・クルパによる2020年復刻版
マルチン・モンチンスキ:フランチェスコ・ルジェッリ製作のチェロ(17世紀頃)、クシシュトフ・クルパによる2019年復刻版
019年からショパン音楽大学の助教授としても活躍し、ヤン・ラコフスキ国際ヴィオラ・コンクール第1位&ポズナン市長賞(2003、ポズナン)、ブラームス国際コンクール第1位(2004、ペルトシャッハ)、若い演奏家のための20〜21世紀音楽コンクール第1位(2007、ワルシャワ)など、多数の国際コンクールで受賞してきたポーランドのヴィオリスト、ミハウ・ブリワが設立した新レーベル「Prelude Classics」。新たなリリースは、ヴィエニャフスキとパデレフスキの弦楽四重奏曲集が登場。
ポーランドの作曲家、そして、優れたピアニストでもあったユゼフ・ヴィエニャフスキとイグナツィ・ヤン・パデレフスキ。ユゼフは、音楽家であったヘンリクの弟として、パデレフスキは政治家として語られることが多く、依然多くの点において十分に研究し尽くされているとは言い難い存在と言えます。本アルバムでは、当時高く評価を受けていたイェネー・フバイやウジェーヌ・イザイとも共演するなど、80年代初め、演奏家としてのキャリアも歩んでいたヴィエニャフスキの成熟期に書かれた「弦楽四重奏曲イ短調」。そして、初CD音源化となるパデレフスキの「変奏曲とフーガ」がカップリングされています。第1ヴァイオリンを務めるヴォイチェフ・コプロフスキは、19世紀フランスの最も有名なヴァイオリン製作者の1人であり、ニコラス・リュポの最も優秀な弟子としても知られるシャルル・フランソワ・ガンが製作し、ヘンリク・ヴィエニャフスキが使用したとされる貴重なヴァイオリンを携え今作のレコーディングに臨んでおり、多くの高名な演奏者たちによって奏でられてきた歴史的価値のある音色を現代のリスナーに贈る注目作と言えるでしょう。
2007年に結成されたメッコーレSQは、2012年のウィグモア・ホール弦楽四重奏コンクールで第2位を受賞したほか、数々の室内楽コンクールで優秀な成績を収めるなど、同世代のSQにおいて最も注目を浴びるアンサンブルのひとつです。これまでにワルシャワの国立フィルハーモニー、ハンブルクのエルプフィルハーモニー、ロンドンのウィグモア・ホールなど、多くの有名なコンサート・ホールでの演奏や、ラインガウ音楽祭、メクレンブルク=フォアポンメルン音楽祭など、ヨーロッパにおける名だたる音楽祭にも出演しています。結成当時から、CDの録音、販売に重点を置いた活動を行っており、これまでに6枚のアルバムを発表。ディアパソン・ドール賞第2位、2023年国際クラシック音楽賞ノミネート、2024年にはpizzicato誌よりスーパーソニック賞を受賞するなど、多くの輝かしい実績を誇っています。

Nimbus
NI-1709(4CDR)
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲全集&三重協奏曲
アレグレット 変ロ長調 WoO39/ピアノ三重奏曲 変ホ長調 Op.1-1/ピアノ三重奏曲 ト長調 Op.1-2/ピアノ三重奏曲 ハ短調 Op.1-3/ピアノ三重奏曲 変ロ長調 Op.11「街の歌」/ピアノ三重奏曲 ニ長調 Op.70-1「幽霊」/ピアノ三重奏曲 変ホ長調 Op.70-2/ピアノ三重奏曲 変ロ長調 Op.97「大公」/「仕立て屋カカドゥ」の主題による10の変奏曲 Op.121a/三重協奏曲 ハ長調 Op.56*
トリオ・シャハム=エレツ=ウォルフィッシュ〔ハガイ・シャハム(Vn)、アーノン・エレツ(P)、ラファエル・ウォルフィッシュ(Vc)〕、エッケハルト・シュティーア(指)*、オーケストラ・オヴ・ザ・スワン*

録音:2018年〜2022年、ワイアストーン・レイズ(イギリス、モンマス)
2009年に結成された実力派トリオ、シャハム=エレツ=ウォルフィッシュの演奏で、三重協奏曲を含むベートーヴェンの全てのピアノ三重奏曲を収録した4枚組。ハイドンやモーツァルトが築いたピアノ三重奏の形式に、ベートーヴェンは規模の拡大と深化をもたらし、ロマン派へと続く基盤を築きました。「大公」や「幽霊」に加え「カカドゥ変奏曲」や「街の歌」など初期から中期の作品も収録した本作では、ミュンヘン国際音楽コンクールの二重奏部門で優勝したハガイ・シャハム&アーノン・エレツ、そしてピアティゴルスキーに師事した名手ラファエル・ウォルフィッシュによる優れた演奏で、ベートーヴェンの音楽語法の変遷をたどることができます。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
Nimbus
NI-8118(1CDR)
レントヘン:ヴィオラ・ソナタ集
ヴィオラ・ソナタ 変イ長調/ヴィオラ・ソナタ イ短調/ヴィオラ・ソナタ ハ短調
ヘルベルト・ケーファー(Va)、
マルクス・シルマー(P)

録音:2024年2月、ワイアストーン・レイズ(イギリス、モンマス)
19世紀から20世紀前半にかけてオランダで隆盛を誇った音楽一族レントヘン家を代表する音楽家ユリウス・レントヘン。晩年(1924年から1925年)に書かれた3つのヴィオラ・ソナタは、作曲家の円熟期の作品として知られ、古典的な構成の中にも豊かな創意と表現力が込められています。ブラームスやウィーン楽派の影響を感じさせるこれらの作品は、独墺の偉大な作曲家たちへの敬意とレントヘンの作曲技法の精髄、各楽器に対する深い理解を示しており、ピアノとヴィオラの対話も魅力的です。ヘルベルト・ケーファーはカール・スティアホーフに、マルクス・シルマーはルドルフ・ケーラー、カール=ハインツ・ケマーリング、パウル・バドゥラ=スコダらに師事しています。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

LAWO Classics
LWC-1349(1CD)
モーツァルト:弦楽四重奏曲
ディヴェルティメント ニ長調 K.136/125a
ディヴェルティメント 変ロ長調 K.137/125b
ディヴェルティメント へ長調 K.138/125c
弦楽四重奏曲第20番ニ長調 K.499「ホフマイスター」
エンゲゴールQ〔アルヴィド・エンゲゴール(Vn)、サラ・チェン(Vn)、ジュリエット・ジョプリング(Va)、ヤン・クレメンス・カールセン(Vc)〕

録音:2022年2月8日-10日、ソフィエンベルグ教会(オスロ)/Recorded in DXD24bit/352.8kHz
オスロを拠点に活動するエンゲゴール四重奏団の『プルシャ王四重奏曲』(LWC1123)、『ハイドン四重奏曲』(LWC 1167, LWC1219)につづくモーツァルト第4作。『ハイドン・セット』の2枚は、悲劇さえ感じさせるモーツァルト黄金期の創造性の豊かさを、決して強引になることなく表現するスタイルの演奏が好意的に評されました。
第4作アルバムでは4曲が演奏されます。ザルツブルクで作曲された、チャーミングな「ニ長調」「変ロ長調」「へ長調」の「ディヴェルティメント」。「ホフマイスター」 のニックネームのつけられたニ長調の四重奏曲は、「ハイドン四重奏曲」(1782-85)と「プルシャ王四重奏曲」(1789-90)の間に作曲された、ポリフォニックな書法も見られる作品です。

Hyperion
CDA-68433(1CD)
ドヴォルザーク&プライス:ピアノ五重奏曲集
フローレンス・プライス
(1887-1953):ピアノ五重奏曲イ短調(c.1936)
ドヴォルザーク
ピアノ五重奏曲第2番イ長調 Op.81(1887)
マルク=アンドレ・アムラン(P)、タカーチSQ〔エドワード・ドゥシンベア(Vn1)、ハルミ・ローズ(Vn2)、リチャード・オニール(Va)、アンドラーシュ・フェイェール(Vc)〕

録音:2024年5月21日-25日、ワイアストン・コンサート・ホール(モンマス)
スーパー・ヴィルトゥオーゾ・ピアニスト、マルク=アンドレ・アムランとタカーチSQという、Hyperionレーベルで実現した彼らの強固なコラボレーション。シューマン(CDA67631)、ショスタコーヴィチ(CDA67987)、フランク(CDA68061)、ドホナーニ(CDA68238)に続くコラボ第5作目は、なんとドヴォルザークとフローレンス・プライス!
タカーチSQの十八番のレパートリーの1つといっても良いであろうドヴォルザークの名作に、近年発見されたばかりであるフローレンス・プライスのピアノ五重奏曲をカップリングした極めて意欲的なプログラムです。
1887年に生まれたフローレンス・プライスは、アメリカ初の黒人女性作曲家とされており、近年の女性音楽家の復権とともに注目を浴びている作曲家。「性別と人種」という2つのハンディキャップを抱えてきたプライスは、彼女が亡くなった時点では多くの作品が未出版であり、かなりの量の原稿も紛失していました。本作で収録されたピアノ五重奏曲イ長調は、2009年にイリノイ州の廃屋の屋根裏部屋から、2つの失われていた交響曲と共に発見された作品です。作曲からおよそ70年後、没後50年以上たってようやく陽の目を浴び始めたプライスのピアノ五重奏曲が、ドヴォルザークの傑作と同じように親しまれ、愛されるようになるだろうということを、アムランとタカーチ・クァルテットの最高の演奏が伝えてくれます。

Indesens Calliope Records
IC-069(1CD)
響き合う魂〜フランス女流作曲家達のオマージュ
マルグリット・カナル(1890-1978):ヴァイオリンとピアノの為のソナタ
ポリーヌ・ヴィアルド(1821-1910):ヴァイオリンとピアノの為のソナチネ
クロード・アリュー(1903-1990):フルートとピアノの為のソナチネ
クレマンス・ド・グランヴァル(1828-1907):フルートとハープの為のメランコリック・ワルツ
ルイーズ・ファランク (1804-1875):スイス民謡による協奏変奏曲 作品20
ジョゼフィーヌ・ブーレイ(1869-1925):言葉なきロマンス
セシル・シャミナード(1857-1944):ヴァイオリンとピアノの為の森の精たち 作品60a
鈴木康子(Fl)
オノレ ・べジャン(P)
フランスを拠点に活躍する女流フルート奏者、鈴木康子によるフランス人女流作曲家への感動的なオマージュ。鈴木康子は、1980年〜82年、パリ市立音楽院及びフランス国立サンモール音楽院においてフルート科を首席で卒業。同年パリ及びフランス国内有数のコンクールで入賞。パリ音楽院でジャン=ピエール・ランパルのアシスタントを務めたイダ・リベラを始め、ロベール・エリシェ、レイモンド・ギオ、アラン・マリオンなど、数々の偉大な巨匠に師事した彼女は、フランス伝統奏法(フレンチ・スクール)を継承する最も前途有望なフルート奏者の一人です。現在は、ソロ活動を中心に室内楽・ラテン音楽・弦楽器及び声楽曲・ピアノ曲などの編曲作品の開拓分野でも意欲的に活躍しています。
本アルバムは、ルイーズ・ファランクやセシル・シャミナードといった著名な作曲家から、ジョゼフィーヌ・ブーレイやクレマンス・ド・グランヴァルといった知られざる作曲家による作品まで、フルートとピアノの為に編曲された未刊作品を集成。加えて、デュティユーのソナチネと同じ年に作曲され、フランス・フルート界の巨匠ジャン=ピエール・ランパルによって初演されたクロード・アリューのソナチネがカップリングされているなど、フランスの女流作曲家への関心の高まりによって、多彩なレパートリーを再発見することができる好企画です。

Da Vinci Classics
C-00978(1CD)
夢のあとに〜19-20世紀フランスのフルートとハープのための音楽
フォーレ:シシリエンヌ Op.78(編曲:ナタリー・ロー)
ジョンゲン:緩やかな舞曲 Op.56
トゥルニエ
:2つのロマンティックな前奏曲 Op.17
プーランク:笛吹きが廃墟に子守唄を聴かせる
マルク・ベルトミュー:5つのニュアンス
オネゲル:牝山羊の踊り
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ(編曲:ナタリー・ロー)
ドビュッシー
:シランクス L.129
フォーレ:幻想曲 Op.79、夢のあとに Op.7-1
アーロン・リョン(Fl)、
ナタリー・ロー(Hp)

録音:2024年7月、703スタジオ(中国、香港)
フルートとハープという夢幻的な響きを持つ2つの楽器によるフランス音楽の名作を集めた1枚。タイトルの由来となったフォーレの「夢のあとに」は、夢の中の幸福な幻影と現実への回帰を描き、その幻想的な世界観がプログラム全体を象徴しています。ドビュッシーの「シランクス」、ラヴェルの「逝ける王女のためのパヴァーヌ」といったフランス印象派の名作のほか、プーランクの「笛吹きが廃墟に子守唄を聴かせる」の哀愁漂う旋律、ジョンゲンやトゥルニエによるロマンティックな響き、オネゲルの「牝山羊の踊り」の軽快なリズムなど、フルートとハープによる多彩な表現をお楽しみいただけます。
Da Vinci Classics
C-00216(1CD)
ベルトゥッチ:イル・ラガッツィーノ・ディ・ボルゴ 〜マンドリンとピアノによる室内楽作品集
コスタンティーノ・ベルトゥッチ(1841-1931):夜想曲/バッラータ/プルチネッラの葬送行進曲/偽りの愛/森の中で/ヴェルディの「イル・トロヴァトーレ」 による幻想曲/ロマンス/悪魔のダンス/セレナータ/小さな子供たちの最初の数日/子守歌/ラ・ルナ・チ・ソルプレンデ/フィオーリ・ヌツィアーリ/チェラ・ナ・ジャルディニエーラ
フェデリコ・マッダルーノ(マンドリン)、
ロゼッラ・パルンボ(P)
ジャン・マルコ・チャンパ(G)

録音:2022年10月-12月(イタリア)
コスタンティーノ・ベルトゥッチの名は、ほとんどの人に知られていません。しかし、このアルバムを聴くと、彼がマンドリンに何ページもの素晴らしい叙情詩を捧げた、稀有な感受性の持ち主であることがわかります。これは、若いマンドリン奏者、フェデリコ・マッダルーノが、最初の曲から際立たせることができた資質であり、哀愁を帯びた「夜想曲」や、ピアニストのロゼッラ・パルンボやギター奏者のジャン・マルコ・チャンパとのデュオによる他の作品でも表現されています。おそらく、音楽史の流れを変えることはないですが、その再発見は、19世紀から20世紀の変わり目のイタリア音楽が持っていた想像を絶するバイタリティの重要な、そしてさらなる手がかりを与えてくれることでしょう。
Da Vinci Classics
C-00983(1CD)
メンデルスゾーンとメンデルスゾーニアンたち Vol.1
メンデルスゾーン:無言歌集 第1巻 Op.19b
ライネッケ:ソナタ形式による幻想曲 Op.15
ライネッケ:レントラーOp.152
メンデルスゾーン:無言歌集 第2巻 Op.30
クリストファー・ハウエル(P)

録音:2022年7月29日&2023年11月4日(ミラノ、イタリア)
メンデルスゾーンの作品と、メンデルスゾーンに繋がりのあった人物の作品をセットにして紹介するシリーズ「メンデルスゾーンとメンデルスゾーニアンたち」。第1巻で取り上げるのは1843年からメンデルスゾーンに師事し、ライプツィヒ・ゲヴァントハウスの指揮者も務めた作曲家カール・ライネッケのピアノ作品。しかしこのシリーズは、誰もが必ずしも師の作曲手法を多く取り入れているとは限らないということを示しているのかもしれません。
Da Vinci Classics
C-00988(1CD)
ガーシュウィン:サクソフォン四重奏曲
ガーシュウィン:パリのアメリカ人/サマータイム/ラプソディ・イン・ブルー/3つの前奏曲/ガーシュウィン・メドレー/子守歌/リアルト・リップルズ
ネクサス・サクソフォン四重奏団、他

録音:2024年9月
20世紀の重要な作曲家の一人であるガーシュウィンの作品をサクソフォン・アンサンブルに編曲した作品集。ガーシュウィンのレパートリーとスタイルから大きな影響を受けたネクサス・サクソフォン四重奏団は、結成当時に「3つの前奏曲」を演奏しました。クラシックとジャズを融合させたガーシュウィンの革新的なアプローチは、サクソフォン音楽の境界を探求し、再定義しようとするネクサス・サクソフォン四重奏団の意図と見事に合いました。
オーストラリアのアンサンブルであるネクサス・サクソフォン四重奏団は2002年に結成。2021年にはオーケストラ伴奏によるエレーナ・カッツ=チェルニンの大作「5つのチャプター」のオーストラリア初演を任されるなど、世界規模での活躍を展開しています。

ODRADEK RECORDS
ODRCD-448(1CD)
マルタン:アイルランド民謡による三重奏曲
ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第2番 ホ短調 Op.67
バキハノフ(b.1930):ピアノ三重奏曲第3 番(1979)
トリオ・エリアル【ジャミーラ・ガラユシフリ(Vn)、サンドロ・メツァロス(Vc)、ダリア・コルトコフ(P)】

録音::2024年1月29?30日 スタジオ・オドラデク
トリオ・エリアルは2020年にチューリッヒ芸術大学で設立されたピアノ三重奏団。名前の由 来は、トーニ・エリアル美術館から取られた。ジャミーラ・ガラユシフリ(Vn)はアゼル バイジャンのバクー出身。2023年、イリア・グリンゴルツのクラスでデュプロマを取得する。 数々のコンクールで優秀な成績を収める。ヴェンゲーロフ他の一流指揮者と共演しています。 サンドロ・メツァロス(Vc)は2000年、スイス出身。2024 年よりチューリヒ・トーンハレ管弦楽 団に在籍しています。 ピアノ三重奏曲は3人の奏者の丁々発止とした音のやり取りが醍醐味だが、期待を裏切らな い見事な演奏に好感が持てる。まだ後期ロマン派の影響が残るマルタン、ロシアにおける追 悼の伝統を汲んだショスタコーヴィチ、民族的な色彩感が濃厚なアゼルバイジャンの作曲家 トフィク・バキハノフ(b.1930)と近代のピアノ・トリオが纏めて楽しめる好企画盤です。
ODRADEK RECORDS
ODRCD-451(1CD)
「ブレイズ(三つ編み)」
ショパン:チェロ・ソナタ ト短調Op.65
ボエルマン:チェロ・ソナタ イ短調Op.40
ドビュッシー:チェロ・ソナタ ニ短調L.135
セルジオ・パートリア(Vc)
エレナ・バッラーリオ(P)

録音:2024年3月18?20日 スタジオ・オドデラク
セルジオ・パートリア(Vc)は16歳で、スイス・イタリア語放送Oのソリストとして デビュー。アレッサンドリア音楽院、キジアーナ音楽院、サンタ・チェチーリア音楽院で学 ぶ。CD も数多くリリースされており協奏曲のソリスト、室内楽でイタリアを中心に世界中で活 躍しています。エレナ・バッラーリオはイタリアのピアニストで作曲家でもある。当ODRADEK の 他 BRILLIANT、DYNAMIC 等に多数録音しています。1987 年より夫でもあるセルジオ・パートリアとデュオを組み活躍しています。 ショパンのチェロ・ソナタは、1846?7年の間に作曲された最後の大作。構成的にはピアノ・ ソナタ第3番に似通っているところが多い。チェロとピアノを対位法的に扱い、協奏的な展 開をしているのが特色と言えます。チェロの愛好家の間では大変人気のある名曲です。 ボエルマンのチェロ・ソナタは、名手アンドレ・ナヴァラが普及に努めたことで知られています。 ボエルマンはフォーレと同じくニーデルメイエ宗教音楽学校で学び、作曲家、オルガニスト として活躍した。一般にはオルガンのための作品が有名です。 ドビュッシーのチェロ・ソナタは、作曲家の最晩年の作品で印象主義的な要素を持つ作品 です。抒情的で情感的な要素も含んでいて、現代のチェロのレパートリーにおいて大変 重要な位置を占めています。 息の合った夫婦デュオの演奏も素晴らしいが、この組み合わせでこれらの3曲が聴けるの が有り難い。録音も良く室内楽の醍醐味が味わえる好企画と言えます。

GALLO
GALLO-1721(1CD)
ハーモニウムとピアノによるメンデルスゾーン作品集
(1)序曲「リュイ・ブラース」Op.95(ラインハルト編)
(2)オルガン・ソナタ第4番変ロ長調 Op.65-4 第3楽章(ラーメ編)
(3)序曲「フィンガルの洞窟」Op.26(ラインハルト編)
(4)ピアノ協奏曲第1番ト短調 Op.25〜第2楽章アンダンテ(ラインハルト編)
(5)序曲「真夏の夜の夢」Op.21(ラインハルト編)
(6)ヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.64〜第2楽章アンダンテ(ラインハルト編)
(7)秋の歌Op.63-4(ラーメ編)
(8)主は天使たちに命じた「エリアOp.70より」(ラーメ編)
(9)交響曲第4番イ長調Op.90〜第1楽章(ドレクセル編)
クリストフ・ラーメ(ハルモニウム)
オリヴァー・ドレクセル(P)

録音:2023年9月7日-10日 聖マリア・エンプフェングニス教会
クリストフ・ラーメによるハーモニウム作品集第3弾(第1集「ベートーヴェン」 品番:GALLO1621]、第2集「バッハ」 品番:GALLO1668)。 クリストフ・ラーメはレックリングハウゼン出身。フォルクヴァング芸術大学でオルガンを学 び、ハーモニウム奏者としても活躍しています。オリヴァー・ドレクセルは、ドイツの作曲家「ユ ルク・バウアー」のピアノ作品全集で1988年にCDデビュー。作曲家としても活躍しています。 編曲の良さがこのアルバムの価値を高めています。音の持続が出来るハーモニウムとリズムを 刻むピアノのコンビネーションが素晴らしい音の繋がりの世界を体現しています。選曲も好く、 リラックスして楽しめる好企画盤です。

FUGA LIBERA
FUG-840(1CD)
ハチャトゥリアン:ヴァイオリン作品集
1. ソング=ポエム「アシューグを讃えて」 (1929)
2. ダンス 第1番(1925)
3-4. ヴァイオリン・ソナタ (1932)
5. アダージョ 〜『ガイーヌ』より(A. ヤンポルスキー/D. ハルトゥニアン編)
6. アイシャの踊り 〜『ガイーヌ』より(J. ハイフェッツ編)
7. ダンス (1926)
8-10. ヴァイオリン独奏のためのソナ=モノローグ (1975)
11. 剣の舞 〜『ガイーヌ』より(J. ハイフェッツ編)
12. ノクターン 〜『仮面舞踏会』より(作曲者編)
ダヴィド・ハルトゥニアン(Vn)
グゼニア・マリアレヴィチ(P)

録音:2023年7月5-7日 キリスト教会、パリ
アルメニア出身のヴァイオリニスト、ダヴィド・ハルトゥニアンは、カントロフとベルキンの門下でヨーロッパ東西 それぞれの演奏伝統を受け継ぐ名手。フランスで活躍するピアニスト、グゼニア・マリアレヴィチと共に、祖 国の大作曲家ハチャトゥリアンのヴァイオリン作品を深い愛情と共感を持って歌い上げています。

CPO
CPO-555489(1CD)
ベートーヴェン、リース、ロード:弦楽四重奏曲集
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第11番ヘ短調「セリオーソ」 Op.95
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第10番 ト長調 Op.96(フェルディナント・リースによる弦楽四重奏編)
ピエール・ロード(1774-1830):弦楽四重奏曲 ト長調 Op.18
シュパンツィヒ・クァルテット(古楽器使用)
アントン・シュテック(Vn)
カーチャ・グリュットナー(Vn)
クリスティアン・ゴーセス(Va)
ヴェルナー・マツケ(Vc)

録音:2021年3月
このアルバムには、同時代の作曲家ベートーヴェン、ピエール・ロード、フェルディナント・リースによる3つの弦楽四重 奏曲を収録。19世紀初旬のウィーンにおける3人の関係を捉えています。 ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第11番は1810年に書かれた作品で、自身で「セリオーソ」と名付けた厳格な曲 です。ピエール・ロードはフランス出身のヴァイオリニスト。1812年にベートーヴェンが最後のヴァイオリン・ソナタ第10 番を献呈した相手です。ここには1811年に出版されたハイドン風の佇まいを持つロードの四重奏曲が収録されて います。そしてロードに献呈されたベートーヴェンのソナタも収録されていますが、こちらは原曲ではなく、ベートーヴェ ンの弟子であり友人でもあったフェルディナント・リースが1830年代半ばに編曲した弦楽四重奏版です。彼はベー トーヴェンの音楽を深く理解しており、その作品を繊細に分析しながら、室内楽作品として新たな形に再構築しま した。演奏するシュパンツィヒ・クァルテットは、ベートーヴェンと深く関わりのあったイグナーツ・シュパンツィヒの名を冠 したケルンのアンサンブル。リース作品の演奏が高く評価されています。

Gramola
GRAM-99336(2SACD)
フランスのヴァイオリン・ソナタ集
【SACD1】
フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ長調 Op.13
フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第2番ホ短調 Op.108
フォーレ:ロマンス Op.28
フォーレ:アンダンテ Op.75
フォーレ:シシリエンヌ Op.78
フォーレ:子守歌 Op.16
メシアン:主題と変奏(1932)
【SACD2】
ルクー:ヴァイオリン・ソナタ ト長調
ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ
プーランク:ヴァイオリン・ソナタ
ラヴェル:二つのヘブライの歌より第1曲「カディッシュ」
ラヴェル:フォーレの名による子守歌
トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(Vn)
ミヒャエル・コルスティック(P)

録音:2022年11月5-10日…SACD1
2023年5月18-21日…SACD2
Mozart-Saal、ザルツブルク(オーストリア)
19世紀から20世紀にかけて書かれたフランスのヴァイオリン・ソナタを収録した2枚組。出発点となるのは、フォーレの2つのソナタ。第1番はサン=サーンスか ら「傑作」と称賛された作品。それから42年を経て作曲された第2番は調性が希薄で、フォーレ晩年ならではの透明感ある清冽な音楽です。ロマンスやシ シリエンヌなどの4つの小品が続き、最後にはメシアンがヴァイオリニストであった最初の妻に捧げた「主題と変奏」が収録されています。このメシアン初期の作 品は印象主義的な要素を色濃く残した魅力溢れるものです。2枚目のアルバムには、イザイが委嘱・初演したルクーのソナタ、ブルースの要素を採り入れた ラヴェルのソナタとガルシア・ロルカに捧げられたプーランクの洒脱なソナタ、ラヴェルの名作「カディシュ」、師であるフォーレに献呈された「子守歌」が収録されて おり、アルバム全体で印象主義から現代へと至る音楽の軌跡を辿ることができるでしょう。演奏するイルンベルガーとコルスティックのアンサンブルは比類ない 正確さと表現力で各方面から絶賛されています。
Gramola
GRAM-99338(1CD)
シマノフスキ:神話 Op.30
ヒンデミット:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op.11No.1
ジョン・コリリアーノ(1938-):ヴァイオリン・ソナタ
ケヴィン・プッツ(1972-):アリア
コシマ・スレーズ・ラリヴィエール(Vn)
フィリップ・ショイヒャー(P)

録音:2024年2月2-4日ベーゼンドルファー・ショールーム、ヴィーナー・ノイシュタット (オーストリア)
「オデッセイ」と題されたこのアルバムでは、ヴァイオリニストのコシマ・スレーズ・ラリヴィエールと、ピアニスト、フィ リップ・ショイヒャーが、まるで伝説の世界を巡るような旅へと誘います。冒頭のシマノフスキの「神話」はギリ シャ神話を題材にした作品で、続くヒンデミットのヴァイオリン・ソナタは、印象主義と古典的な音楽語法が融 合。コリリアーノのヴァイオリン・ソナタは抒情的な雰囲気の中、複雑なリズムが光ります。最後はケヴィン・プッ ツの美しい「アリア」で締めくくられます。コシマ・スレーズ・ラリヴィエールは、メニューイン音楽学校やハノーファー 音楽演劇メディア大学で研鑽を積んだ奏者。ヨーゼフ・ヨアヒム国際コンクール入賞やバルトーク国際コン クール第1位など、多くの賞を受賞経験を持ち、これまでコンセルトヘボウやウィグモア・ホールなど世界各地 で演奏、現代曲や室内楽にも力を注ぎ、兄であるヴィオラ奏者サオ・スレーズ・ラリヴィエールとの共演も頻繁 に行っています。

Linn
CKD-759(1CD)
バッハ:フーガの技法 BWV1080(全曲)
1. コントラプンクトゥス1
2. コントラプンクトゥス2
3. コントラプンクトゥス3
4. コントラプンクトゥス4
5. 反行形による拡大カノン*
6. コントラプンクトゥス5
7. フランス様式によるコントラプンクトゥス6
8. 拡大と縮小によるコントラプンクトゥス7
9. 八度のカノン*
10.3声のコントラプンクトゥス8
11. 十二度のコントラプンクトゥス9
12. 十度のコントラプンクトゥス10
13. コントラプンクトゥス11
14. 三度の転回対位法による十度のカノン*
15. コントラプンクトゥス12(正立主題)
16. コントラプンクトゥス12(倒立主題)
17. 五度の転回対位法による十二度のカノン*
18.4声のコントラプンクトゥス13(正立主題)
19.4声のコントラプンクトゥス13(倒立主題)
20. 三つの主題に基づく1フーガ(未完)
*=オルガン独奏による
ファンタズム(古楽器使用)
ローレンス・ドレフュス(トレブル・ヴァイオル、指揮)
エミリア・ベンジャミン(トレブル・ヴァイオル)
ジョナサン・マンソン(テナー・ヴァイオル)
マルック・ルオラヤン=ミッコラ(ベース・ヴァイオル)
ダニエル・ハイド(Org)[5,9,14,17]

録音:2024年9月17日 キングズ・カレッジ礼拝堂、ケンブリッジ
2024年9月19-22日 セント・アンドルー教会、トディントン(イングランド中南部グロスターシャー州)
大バッハが晩年の作曲技巧の粋を尽くして書き進めながら、死の前年に終曲を書きかけたところで未完のまま残されることとなった充実作 『フーガの技法』。現存する手稿譜には実演時にどの楽器を用いるかの指定がありませんが、作曲家自身が得意とした鍵盤楽器での演奏 が前提になっていたに違いないとする研究者も少なくありません。バロック期にはオルガン独奏のために書かれた曲をヴィオラ・ダ・ガンバの合奏 に編み替えて演奏することも少なくなかったところ、世界的に知られた古楽大国イギリスの最前線で活躍するガンバ・コンソートのファンタズム による同曲の全曲録音が登場。いくつかの曲では俊才ダニエル・ハイドがオルガン独奏で臨み、当時におけるガンバ合奏との互換性にも気づ かせてくれる構成になっています。この楽器ならではの、長い音の静かな膨らみやパート間で生まれる響きの味わいを、LINNレーベルの名技 師フィリップ・ホッブズがごく自然な佇まいと共に余すところなく収め、作品自体の深みを自ずから引き出してゆく丁寧な解釈の妙がひときわ映 える仕上がり。終曲は補筆なし未完の状態で演奏されており、独特の浮遊感の中ふいにバッハのペンが途絶えたところで音が止み、筆舌に 尽くしがたい余韻を残して終わります。ファンタズムという団体の充実した活動歴あればこその深遠な解釈にぜひ触れて頂きたい1枚です。

ALPHA
ALPHA-1040(2CD)
モーツァルト:管楽セレナード集
【CD1】
セレナード 第11番変ホ長調 K.375
セレナード 第12番ハ短調 K.388「ナハトムジーク」
【CD2】
セレナード 第10番変ロ長調 K.361「グラン・パルティータ」
【CD1】
ニコラ・バルディルー、アレクサンドル・シャボ(Cl)、ガブリエル・ピドー、エレーヌ・ドゥヴィルヌーヴ(Ob)、ダヴィド・ドゥソ、トマ・カンケネル(Fg)、ダヴィド・ゲリエ、ユーグ・ヴィアロン(Hrn)、ヤン・デュボ(Cb)
【CD2】
ニコラ・バルディルー、フランク・アメ(Cl)、ガブリエル・ピドー、エレーヌ・ドゥヴィルヌーヴ(Ob)、アレクサンドル・シャボ、フランソワ・ミケル(バセット・ホルン)、ダヴィド・ドゥソ、トマ・カンケネル(Fg)
ダヴィド・ゲリエ、ユーグ・ヴィアロン、アントワーヌ・ドレフュス、アンヌ・ブサール(Hrn)、ヤン・デュボ(Cb)
古楽器使用

録音:2021年5月 ラ・ショー=ド=フォン、スイス
フランス出身のニコラ・バルディルーは、ミュンヘン国際コンクールなど多くのコンクールに入賞後、ソリスト、室内楽奏者として世界中で活躍し ながらリヨン音楽院などで教鞭をとり、ビュッフェ・クランポン社のアンバサダーも務めるなど、現在最も注目されているクラリネット奏者の一人。 アーノンクールやノリントンらと出会い古楽演奏でも活躍している彼が、モーツァルトがクラリネットのために書いた室内楽曲と協奏曲を全曲古 楽器で録音するというプロジェクトを始動しました。第1弾は「グランパルティータ」ほか全3曲の管楽セレナード集。ホルンとトランペット二刀流 の名手ダヴィド・ゲリエや、若手のガブリエル・ピドー、名吹奏楽団ギャルド・レピュブリケーヌの首席奏者たちなど、たいへん豪華な顔ぶれが並 びます。モーツァルトを当時の楽器で演奏することには技術的な課題があり、現代の楽器のように均一的な音色で演奏しようとすると限界が ありますが、「その困難こそが音楽的な語り口に独特の彩りを添え、モーツァルトが愛した美学と一致する自然なフレージングを明らかにする」 というバルディルーの言葉通り、活き活きとしたその音楽と溶け合う音色の美しさは格別。ここでは第11番と第12番でもコントラバスを加えて 第2ファゴットの一部に重ねることで、より豊かな響きが得られています。

GENUIN
GEN-25897(1CD)
メンデルスゾーン&ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲集
メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲 ヘ短調 Op.80
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲 ト長調 Op.106
シンプリーQ

録音:2023年12月13日-15日
カール・ニールセン国際室内楽コンクールなどで第1位を獲得した若いSQ、シンプリー四重奏団がメンデルスゾーンとドヴォルザークの最後の弦楽四重奏曲を録音しました。彼らは持ち前の若々しいエネルギーに満ちた演奏で、二人の偉大な作曲家の成熟した作品を忠実に再現しつつ、感動的に仕上げています。
GENUIN
GEN-25908(2CD)
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲第6番 ト長調 Op.101/弦楽四重奏曲第5番変ロ長調 Op.92/弦楽四重奏曲第4番ニ長調 Op.83/弦楽四重奏曲第3番 ヘ長調 Op.73/弦楽四重奏曲第2番イ長調 Op.68/弦楽四重奏曲第1番 Op.49/弦楽四重奏のための2つの小
アサセッロQ

録音:2024年
ショスタコーヴィチ没後50周年にアサセッロ四重奏団による弦楽四重奏曲集が登場です。今回は第1番から第6番までの初期の作品を録音しました。20世紀に作られた弦楽四重奏曲の中でも重要な作品とされるこれらの作品を、国際的にも高く評価されているアサセッロ四重奏団が華麗に披露しています。

Harp&Company
CD-505053(1CDR)
ヴィオラとハープのリサイタル「女性作曲家」
ユディト・マルコヴィチ:組曲「言葉にならないとき」
メイラ・ウォーシャウアー:ヴィオラ・ダモーレとハープのためのラヴ・ソング
ルネー・ハンセン=ジャメ:ヴィオラとハープのためのソナタ
アヤラ・アシェロフ:2人のための幻想曲
ピエール=アンリ・クシュエレブ(Va)、
ラシェル・タリトマン(Hp)
19歳でアンサンブル・アンテルコンタンポランのソロ・ヴィオラに任命されたフランスの名ヴィオリスト、ピエール=アンリ・クシュエレブとイスラエル生まれの世界的ハーピスト、ラシェル・タリトマンが豪華共演。2023年にこの2人が世界初演を行った作品で、精神病院の壁に患者によって刻まれた詩にインスピレーションを得たユディト・マルコヴィチの組曲「言葉にならないとき」を中心に、女性作曲家の作品のみのプログラムを披露します。

NORTHERN FLOWERS
NFPMA-99160(1CD)
ロスラヴェッツ:チェロ・ソナタ第1番&第2番
ニコライ・ロスラヴェッツ:チェロ・ソナタ第1番、
 チェロ・ソナタ第2番、瞑想曲、
 白い乙女たちの踊り
アレクサンドル・モソロフ:伝説曲、エレジー*
ガヴリール・ポポフ:メロディ*
スクリャービン:ロマンス
マリーナ・タラソヴァ(Vc)、
エフゲニー・スタロボドゥプツェフ(P)

録音:2024年10月
*世界初録音
ロシアのチェリスト、マリーナ・タラソヴァによるニコライ・ロスラヴェッツのチェロ・ソナタ集。タラソヴァは、1960年にロシアに生まれ、プラハ、フィレンツェ、パリの国際コンクールで優勝し、モスクワのチャイコフスキー・コンクールで入賞、ロシア連邦名誉芸術家でもあります。そのレパートリーは17世紀の作品から20世紀の作品まで網羅しています。
ニコライ・ロスラヴェッツ(1881-1944)はソビエト連邦建国期の重要な作曲家の一人であり、ロシア・アヴァンギャルドの作曲家として前衛的な作品を遺しています

Urlicht
UAV-5960(2CD)
イーサン・アイヴァーソン:プレイフェア・ソナタズ
イーサン・アイヴァーソン:ファンファーレ/ヴァイオリン・ソナタ/マリンバ・ソナタ/クラリネット・ソナタ/トロンボーン・ソナタ/アルト・サクソフォン・ソナタ/トランペット・ソナタ/リセッショナル
ミランダ・クックソン(Vn)、名倉誠人(マリンバ)、キャロル・マクゴネル(Cl)、マイク・ロルマンド(Tb)、テイマー・サリヴァン(アルト・サクソフォン)、ティム・レオポルド(Tp)、イーサン・アイヴァーソン(P)
ジャズ界の鬼才イーサン・アイヴァーソンが作曲したソナタを集めた注目作。作曲家自身がピアノ伴奏を務め、「マリンバ・ソナタ」のソリストには名倉誠人が参加!

Spektral
SRL-425212(1CD)
ベートーヴェン&ヴェルフル:チェロ・ソナタ集
ベートーヴェン:チェンバロまたはピアノとオブリガート・チェロのための2つの大ソナタ Op.5
ヨーゼフ・ヴェルフル(1773-1812):ピアノとチェロ(またはヴァイオリン)のための大二重奏曲 Op.31
マティアス・クランペ(フォルテピアノ)、
アルネ・キルヒャー(バロック・チェロ)
※使用楽器:Violoncello von Agidius Klotz 1790, Hammerclavier von John Broadwood & Son1804

録音:2022年8月、ウィーン録音:2022年8月、ウィーン
ベートーヴェンの室内楽と、かつてのライバルで同時代の名声を博したヨーゼフ・ヴェルフル(1773-1812)の音楽を非常に興味深い組み合わせでカップリングした1枚。ヴェルフルは生前ピアニスト、作曲家としてヨーロッパで名声と評価を得ましたが、早すぎる死もあり、不当にもベートーヴェンの影に隠れてしまいました。ほとんど忘れ去られていた彼の作品は、近年には当然の再評価が行われており、このアルバムでは1797年に出版されフリードリヒ・ヴィルヘルム2世に献呈されたベートーヴェンのピアノとオブリガート・チェロのための2つの大ソナタ Op.5(Vc・ソナタ第1番、第2番)と、1805年に出版されたヴェルフルの大二重奏曲 Op.31を収録。
オーストリアのチェリスト、アルネ・キルヒャーと古楽系鍵盤楽器奏者マティアス・クランペは、エギディウス・クロッツ1790年製とジョン・ブロードウッド1804年製のオリジナル楽器を用いて、ベートーヴェンの傑作とそれに劣らない魅力を放つヴェルフルの作品をお届けします。

Paladino Music
PMR-0134(1CD)
ショスタコーヴィチ&プロコフィエフ:チェロ・ソナタ集
ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ Op.40(1934、オリジナル版)
プロコフィエフ
:チェロ・ソナタ Op.119(1949)
デニソフ:シューベルトの主題による変奏曲(1986)
マルティン・ルンメル(Vc)、
フィリップ・ラスキン(P)

録音:2023年5月、ヴァインベルク城(オーストリア、ケーファーマルクト)
20世紀イギリスの大チェリスト、ウィリアム・プリースの高弟であり、パラディーノ・レーベルのオーナーとしても大活躍しているオーストリアのチェリスト、マルティン・ルンメルが、ロシアの巨匠の名作を通じてグレゴール・ピアティゴルスキーへの敬意を表した1枚。ショスタコーヴィチのチェロ・ソナタはロストロポーヴィチが技巧的に解釈した演奏とは異なり、1935年の初版を基に作曲者の意図に忠実な演奏を実現しています。またプロコフィエフのソナタでは、プリースの助言に基づき、ピアノパートの表現を重視した解釈が行われています。

MUSICAPHON
M-56992(2CD)
M.ハイドン&W.A.モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲集
【CD1】
M.ハイドン:二重奏曲ハ長調
モーツァルト:二重奏曲ト長調 KV.423
M.ハイドン:二重奏曲ニ長調
【CD2】
M.ハイドン:二重奏曲へ長調
モーツァルト:二重奏曲変ロ長調 KV.424
M.ハイドン:二重奏曲ホ長調
カティア・グルトナー(Vn)、
クリスティアン・グーセス(Va)

録音:2021年2月8日-11日、2023年4月25日-27日
鬼才アントン・シュテックが率いるピリオド楽器を使用したクァルテット、シュパンツィヒSQのメンバーでもあるカティア・グルトナーとクリスティアン・グーセス。
ペッシンガー(M56996)、ホフマイスター(M56994)の二重奏曲集に続く第3弾は、ウィーンのクラシック界で最も有名なデュオ作品であるミヒャエル・ハイドンとモーツァルトの6つの二重奏曲を取り上げています。ザルツブルク大司教コロレドから「ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲」を6曲作曲するよう命じられたミヒャエル・ハイドンは、4曲を完成させた時点で病に倒れてしまい窮地に陥ります。ザルツブルクへ戻っていた天才モーツァルトが友人であったハイドンを救うために残り2曲の作曲を引き受けたという有名なエピソードがあります。

Kaleidos
KAL-63712(1CD)
ファルカシュ:17世紀の古いハンガリーの舞曲
ラヴェル(クリストフ・エンツェル編):組曲「クープランの墓」
バルトーク(レギーナ・ライター編):ルーマニア民俗舞曲
グリーグ(マールテン・イェンセ編):組曲「ホルベアの時代より」 Op.40
サン=サーンス(エボナイト・サクソフォン四重奏団編):交響詩「死の舞踏」 Op.40
ティエリー・エスケシュ:タンゴ・ヴィルトゥオーゾ
オーダックス・サクソフォン四重奏団〔クリスティーナ・ベルナルト(ソプラノ・サクソフォン)、アン=カトリン・グランメル(アルト・サクソフォン)、アナレーナ・ノイ(テナー・サクソフォン)、レギーナ・ライター(バリトン・サクソフォン)〕

録音:2024年5月、キリスト教会(ファイツヘーヒハイム、ドイツ)
ヴュルツブルク音楽大学でルッツ・コペッチに学んでいた4人が結成したオーダックス・サクソフォン四重奏団が今回聴かせてくれるのは、さまざまな国や時代の“ダンス”をテーマにしたプログラム。バロックの様式で書かれたグリーグの「ホルベアの時代より」からサン=サーンスの官能的な「死の舞踏」、さらにはハンガリーやルーマニアの民俗音楽まで幅広い表現力が問われるプログラムを、メンバーによるアレンジも交えてお届けします。
Kaleidos
KAL-63722(1CD)
はかなき人生
ファリャ:歌劇「はかなき人生」 より スペイン舞曲第1番
アルベニス:スペイン組曲 より アストゥリアス、カタルーニャ
グラナドス:12のスペイン舞曲 より アンダルーサ
グラナドス:ロマンティックな風景 より エピローグ
キケ・シネシ:澄み切った空
エグベルト・ジスモンチ:水とワイン
アグスティン・バリオス・マンゴレ:大聖堂 より 第3楽章
ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第5番 より アリア(カンティレーナ)
マルコ・ペレイラ:バチ・コーシャ
デュオノヴァ〔フローリアン・コールシーン(G)、ニコ・グラーツ(バンドネオン)〕

録音:2024年(アーベンスブルク、ドイツ)
ドイツの若きギター&バンドネオン・デュオ、デュオノヴァのデビュー・アルバム。あえてタンゴを外した選曲で、19世紀後半以降のスペインと南米の音楽を彼ら自身による印象的なアレンジで収録。新しい室内楽に触れるような魅力的なリスニング体験を提供します。

fra bernardo
FB-2468128(2CD)
アレクサンダー・アグリコラ:ミサ曲集
ミサ曲「不運が私に打ちかかる」
ミサ曲「イン・マイン・ザイン」
ビューティー・ファーム

録音:2024年2月
”ビューティー・ファーム”は、2014年に設立された男声ヴォーカル・アンサンブル。コレギウム・ヴォカーレ・ヘントやチンクエチェント、グランドラヴォア、カピラ・フラメンカ、ウエルガス・アンサンブルなどの一流合唱団、アンサンブルで活躍してきたメンバーでスタートし、オーストリア、マウアーバッハのカルトジオ会修道院を拠点に、ルネサンス期のフランコ=フレミッシュ・ポリフォニーの音楽を中心に歌っています。
これまで、オケゲム、ラ・リュー、オブレヒトといったルネサンスの巨匠や知られざるフランドル楽派のミサ曲の録音で評価を重ねる、2021年にリリースされたパレストリーナの「教皇マルチェルスのミサ」(PFB2017671)の大ヒットでその名声をさらに高めてきました。
今回のアルバムでは、今日ではあまり演奏される機会が少ない作曲家ではありますが、フランドル楽派の重要な一人であるアレクサンダー・アグリコラ(c1456-1506)のミサ曲を収録。オケゲムのような力強く広がりのあるスタイルでありながらも、リズムにおいて個性的な面を持っています。

Ars Produktion
ARS-38363(1SACD)
音楽の真珠2〜フルートとハープのための20世紀のオリジナル作品集
ラディスラス・デ・ロホジンスキ:4つの小品
ウィリアム・オルウィン:幻想ソナタ 「水の精」
ジュリアン・フランソワ・ツビンデン:序奏とスケルツォ=ヴァルス Op.52
イダ・ゴトコフスキー:エオリエンヌ
インドジヒ・フェルド:ソナティネ
ハインツ・ホリガー:パンジーの花束
レ・コニヴァンス・ソノール〔オディル・ルノー(Fl)、エロディ・レボー(Hp)〕

録音:2023年7月、ドイツ
2014年にオディル・ルノーとエロディ・レボーによって創設されたフルートとハープのデュオ、レ・コニヴァンス・ソノール。彼女たちは18世紀から現代曲まで幅広いレパートリーを持っており、2022年にリリースされたファースト・アルバム「音楽の真珠」(ARS-38363)では20世紀の素晴らしいレパートリーへの扉を開きました。同じコンセプトの続編となる本作では、その扉がさらに大きく開き、このオリジナル・レパートリーの豊かさと多様性が再び明らかになります。

Snakewood
SCD202401(2CD)
ジェノヴァの宮殿での音楽の楽しみ
ミケーレ・ガルッチ:独奏チェロと低音のためのソナタ ニ長調
ガスパーロ・アルナルディ:サルテリオ、ヴァイオリンとチェロのためのソナタ第2番 ト長調
エマヌエーレ・バルベッラ:2本の独奏ヴァイオリンのためのソナタ ト長調
カルロ・フェッラーリ:2本のチェロのためのガーラ イ長調
ピエトロ・ナルディーニ:四重奏曲第1番 ト長調
ボッケリーニ
:独奏チェロと低音のためのソナタ ヘ長調 G.579
ボッケリーニ:2本のチェロのためのソナタ ニ長調 G.571
カルロ・フェッラーリ:2本のチェロのためのガーラ 変ロ長調
ピエトロ・ナルディーニ:四重奏曲第2番 ハ長調
エマヌエーレ・バルベッラ:2本の独奏ヴァイオリンのためのソナタ ヘ長調
ガスパーロ・アルナルディ:サルテリオ、ヴァイオリンとチェロのためのソナタ第1番 ト長調
ヤーコポ・リストーリ(Vc)、
アンナ・ポンツ(サルテリオ)、
アントワネット・ローマン(Vn)、
サラ・デ・フリース(Vn)、ガットSQ、他

録音:2023年7月3日-12日(オランダ)
ジェノヴァ音楽院「ニコロ・パガニーニ」の図書館の貴重なアーカイヴから発掘された、18世紀後半のジェノヴァの街に所縁のある作品のコレクション。ジェノヴァ生まれのチェリスト、ヤーコポ・リストーリがルイージ・ボッケリーニのような著名な作曲家からミケーレ・ガルッチ、ガスパーロ・アルナルディといったあまり知られていない作曲家の隠れた秀作まで、様々な室内楽作品を通じて1700年代後半のジェノヴァの風景を再現します。

decurio
DEC-009(1CD)
禁じられた音楽
シュルホフ:ヴァイオリン・ソナタ第2番 WV91
ヒンデミット:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op.11-1
マルティヌー:ヴァイオリン・ソナタ第1番 H.182
マルティヌー:ヴァイオリン・ソナタ第3番 H.303
ゼヴェリン・ファン・シュミット(Vn)、
ツェーノ・ミン・シュミット(P)

録音:2022年8月29-31日(ドイツ)
ナチス政権の圧力によって自由な音楽活動が許されなかった3人の作曲家のヴァイオリン・ソナタ集。ジャズの要素が込められたマルティヌーからシュルホフの荒々しい激しさ、ヒンデミットの大胆なモダニズムにドイツ生まれのシュミット兄弟が命を吹き込み、抑圧に直面しても不屈の強さを持つ創造のエネルギーを力強く表現しています。

Signum Classics
SIGCD-882(1CD)
チェロによるオペラ幻想曲集
ヤナーチェク&ファン
:イェヌーファ幻想曲
セルヴェ:ドニゼッティの歌劇 「連隊の娘」 の主題による幻想曲と変奏曲 Op.16
ジョルジュ=アンル:ロッシーニの歌劇
「ウィリアム・テル」 の主題による幻想曲 Op.8
ワーグナー:楽劇 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」 よりヴァルターの栄冠の歌(編曲:ヴィルヘルミ)
チャイコフスキー:歌劇 「エフゲニー・オネーギン」 より レンスキーのアリア(編曲:ブキニク)
マーシャル・エストリン:カルメン幻想曲
ズラトミール・ファン(Vc)、
リチャード・フー(P)

録音:2023年12月(イギリス、ウェルズ)
史上最年少でチャイコフスキー国際コンクールのチェロ部門において優勝したアメリカ人チェリスト、ズラトミール・ファンによる、チェロのためのオペラ幻想曲集。
19世紀の名手による作品のほか、ファン自身が書いた 「イェヌーファ幻想曲」 や、彼のためにマーシャル・エストリンが特別に書き下ろした 「カルメン幻想曲」 が収録されています。こうした幻想曲は通常オペラの名旋律をもとに、作曲家の個性とチェリストとしての技量を自由に表現するためメドレー形式を採用していますが、本作ではより独創的な要素も含まれています。オペラ・ファンタジーというジャンルの可能性がまだ尽きていないどころか、むしろ始まりに過ぎないことを証明する1枚です。

Hanssler
HC-24034(1CD)
グリンカ - ドヴォルザーク
ドヴォルザーク:ピアノ五重奏曲イ長調Op.81
グリンカ:大六重奏曲変ホ長調
ハイオウ・チャン(P)、ハーバQ、
イオアン・クリスティアン・ブライカ(Cb)

録音:2022年3月26-27日、11月1日/hr-ゼンデザール
1984年生まれの中国のピアニスト、ハイオウ・チャンがハーバ四重奏団とドヴォルザークの名作に挑戦。ハーバ四重奏団は1946年創設の名門SQ ですが、1968年に解散、1984年に再結成されました。現在はメンバーが若手に一新されフレッシュな演奏を聴かせてくれます。
カップリングはルーマニア出身のコントラバスの名手イオアン・クリスティアン・ブライカを加えたグリンカの六重奏曲。イタリアの影響が強い華麗な作品で、ピア ノは協奏曲ばりの技巧が要求されます。ハイオウ・チャンはどちらの作品も得意として弾き込んでいるため説得力満点、切れ味最高の演奏を繰り広げます。 (Ki)

CD ACCORD
ACD-344(1CD)
ミェチスワフ・ヴァインベルク:弦楽のための作品集
2つのヴァイオリンのためのソナタ Op.69(1959)
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ Op.95(1967)
ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための三重奏曲 Op.48*
*…4楽章版は世界初録音
シモン・クシェショヴィエツ(Vn)
バルトウォミェイ・ニジョウ(Vn)
エルズビエタ・ムロジェク=ロスカ(Va)
アダム・クシェショヴィエツ(Vc)

録音:2024年9月3-4日、2024年8月22-23日、2024年9月17-18日
ミェチスワフ・ヴァインベルクの弦楽のための作品集。このアルバムに収録された全ての作品は、モスクワと その周辺地域で書かれ初演されたもので「ロシアの作品」と思われがちですが、彼自身はロシア人では なくポーランド出身のユダヤ人で、ワルシャワからの亡命者でした。作品を初演したヴァイオリニストたちも ウクライナ出身のユダヤ人で、ヴァインベルクの父がかつて劇場でヴァイオリン奏者として働いていた、オ デッサ在住の奏者でした。 今作では、ポーランドの名手クシェショヴィエツ兄弟と友人たちがこれらの作品を演奏。三重奏曲の4楽 章版は世界初録音です。

Orchid Classics
ORC-100363(1CD)
夕べのハーモニー〜ピアノ三重奏曲集
ラヴェル:ピアノ三重奏曲 イ短調(1914)
シューベルト:ピアノ三重奏曲第1番 変ロ長調 Op.99D898(1827)
トリオ・コン・ブリオ・コペンハーゲン【Soo-Jin Hong(Vn)、Soo-Kyung Hong(Vc)、Jens Elvekjaer(P)】

録音:2023年4月18-20日
1999年設立、2024年に結成25周年を迎えたトリオ・コン・ブリオ・コペンハーゲン。デンマークを拠点に世 界中で活躍するピアノ三重奏団です。この最新アルバムではラヴェルのピアノ三重奏曲とシューベルトのピア ノ三重奏曲 第1番を演奏。シューベルトは前作(ORC100282)で第2番をヴァインベルク作品を組み合わ せて紹介していましたが、ここでは輝くような色彩感とリズムの複雑さを持つラヴェル作品と併せることで、作 品の持つ抒情的な美しさと軽快さを際立たせています。

MClassics
MYCL-00057(1SACD)
日本語解説付国内盤
税込定価

水の反映
エルガー:朝の歌 作品15-2
フォーレ:シシリエンヌ 作品78
ショパン:序奏と華麗なポロネーズ ハ長調 作品3
W.G.ジョーンズ(大野真理子、深石宗太郎編):シーリア
向井響(1993- ):ユーフォニアムとピアノのための「水の反映U」
ドビュッシー:美しい夕暮れ
ブラームス:月夜 WoO21
ブラームス:ホルン三重奏曲 変ホ長調 作品40 <ユーフォニアム版>
百采【佐藤采香(ユーフォニアム)、鐵百合奈(P)】
石原悠企(Vn)

録音:2024年7月10-12日神奈川県、相模湖交流センター ラックスマンホール
2018年リエクサ国際コンクールにて日本人初の優勝を果たすなど、 日本を代表するユーフォニアム奏者となった佐藤采香と、豊かな感 性と作品への深い洞察で高い評価を受けるピアニスト鐵百合奈の 二人が新たなデュオ「百采(ひゃくさい)」を結成。当アルバムがデュ オ・デビューアルバムとなります。息の合った軽やかなアンサンブルで、 彩り豊かにメロディを奏でます。水面のように煌めく音色が美しい向 井響「水の反映U」。チェロの代わりにユーフォニアムで奏でるショパ ン「序奏と華麗なポロネーズ」は、二人の鮮やかな妙技と音色が全 開です。また注目は、ヴァイオリニスト石原悠企を迎えたブラームスの ホルン・トリオ<ユーフォニアム版>。ブラームスの繊細で美しい世界 観をユーフォニアムとヴァイオリン、ピアノというアンサンブルでご堪能下 さい。無限に広がる「百采」の世界。ぜひお聴き下さい。

Biddulph
BIDD-85055(1CD)
アコースティック録音時代のヴァイオリン・ソナタ集
(1)ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第5番ヘ長調 Op.24「春」(短縮版 ブックレット表示による演奏時間 3:37/3:21/2:02/3:58)
(2)ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第9番イ長調 Op.47「クロイツェル」(短縮版 3:56/7:58/3:44)
(3)フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調より第1楽章&第2楽章(短縮版3:38/3:29)
(4)グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ 第3番ハ短調より第1楽章&第2楽章(短縮版 3:58/3:57)
(5)サミュエル・コールリッジ=テイラー(1875-1912):ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 Op.28(短縮版 7:01/3:54/3:57)
(6)ジョン・アイアランド(1879-1962):ヴァイオリン・ソナタ 第2番イ短調(短縮版 3:58/7:55/2:47)
アルバート・サモンズ(Vn)
ウィリアム・マードック(P)

録音(すべてMONO)/音源(初出盤を使用)
(1)1917年10月5日/Columbia L1231/32(matrices 76012/15)
(2).1917年3月7日/Columbia L1210/11(matrices 75488/91)
(3)1916年6月3日、7月5日/Columbia L1149 (matrices 6865/66)
(4)1916年6月5日/Columbia L1079(matrices 6863/64)
(5)1917年4月15日/Columbia L1396/97(matrices 75860/63)
(6)1917年3月7日/Columbia L1322/23(matrices 75484/87)
アルバート・サモンズは1886年に靴職人の家に生まれ、熱心なアマチュア・ヴァイオリニストだった父と兄の手ほどきで演奏を始めました。自作のヴァイオリンで メンデルスゾーンの協奏曲を演奏しているところをビーチャムが聴いて自身のオーケストラにスカウト。ティボーやイザイ、カザルスらに高く評価され、英国を代表 するヴァイオリニストとして活躍しました。特にエルガーの録音は今も同曲を語る上での必聴盤の一つとされています。ウィリアム・マードックは1888年にオース トラリアの技師の家に生まれ、法律家を志して勉学を積みながら、奨学金を得てロンドンの王立音楽学校でピアノを学びました。在学中に2度も金メダルを 得ながらも法律家への道を歩もうとしていたマードックですが、名歌手クララ・バットのツアーに抜擢されて高い評価を得たことが音楽家への道を決定づけまし た。サモンズとマードックは第1次大戦中に英国近衛歩兵連隊軍楽隊(グレナディア・ガーズ・バンド)で出会い、意気投合。人気ヴァイオリニストとお気に入り の伴奏者による主従関係のようなデュオが主流だった当時としては異色の、対等のデュオとして高い評価を得ました。 このディスクは二人が英コロンビアにアコースティック録音したヴァイオリン・ソナタをすべて復刻したアルバムです。いずれの曲もSPレコードの収録時間に合わせ て「短縮」されていますのでご注意ください。レーベルによれば、短縮版ながらすべてこれらの曲の史上最初の録音とのこと。特にコールリッジ=テイラーとアイア ランドはこのデュオが初演を行った翌日に収録されたという点でも貴重な記録です。100年以上前の録音なので音質には限界がありますが、ノイズはかなり 整理されており、ヴィブラートやポルタメントの使い方などヴァイオリン演奏史に関心のある方には聴きものとなることでしょう。全12ページのブックレットには貴 重な写真に加えて、歴史的録音に詳しいJonathan Woolfによる興味深い解説が6ページ掲載されています(英語のみ)。それによれば、これら「短縮版」 は演奏者二人が(時に作曲家立会いの下で)音楽的な説得力を保つべく試行錯誤と熟議を重ねて作ったそうで、これも録音史の貴重な証言と言えるで しょう。

Lyrita
SRCD-441(1CDR)
イギリスのチェロ・ソナタ集 Vol.3
ウィリアム・ハールストーン
(1876-1906):チェロ・ソナタ ニ長調
フェリックス・スウィンステッド:チェロ・ソナタ
ドリーン・カーウィゼン(1922-2003):チェロ・ソナタ ホ短調 Op.132
 夜想曲/ユーモレスク
ブリッジ:チェロ・ソナタ ハ長調 Op.65
ライオネル・ハンディ(Vc)、
ジェニファー・ウォルシュ(P)

録音:2024年3月23日-24日、ウィンチェスター・カレッジ(イギリス)
イギリスの名チェリスト、ライオネル・ハンディと、ジェニファー・ウォルシュ(旧姓:ヒューズ)によるイギリスのチェロ・ソナタ集の第3弾。著名なチェロ奏者で、作曲家のメイ・ムクルのために作曲されたハールストーンのソナタから、ブリッジの最も人気のある室内楽作品の一つである2楽章から成るソナタがカップリングされています。
ハンディは、アカデミー室内管の首席チェロ奏者を10年間務め、ソリストとしては、フィルハーモニアO、LSO、ロイヤル・リヴァプールPO、LPO、イギリス室内O、ハレOなど、英国を代表するオーケストラの客員首席チェロ奏者として活躍し、現在は母校の英国王立音楽アカデミーのチェロ科教授として後進の指導に力を注いでいます。
Lyrita
SRCD-439(1CDR)
ウィリアム・ブッシュ:室内楽作品集
ウィリアム・ブッシュ
(1901-1945):ヴァイオリンとピアノのための3つの小品/ヴァイオリンとヴィオラのためのパッサカリア/チェロとピアノのための思い出/ピアノと弦楽のための四重奏曲/チェロとピアノのための組曲*/チェロとピアノのためのエレジー*
ピアッティ四重奏団のメンバー、
サイモン・キャラハン(P)、
アショク・クロウダ(Vc)*
20世紀前半にコンサート・ピアニストとしても活躍したイギリスの作曲家、ウィリアム・ブッシュの室内楽作品集。本アルバムには、独立した作品として書かれた「3つの小品」から、エリザベス・ポストンのために書かれた「チェロとピアノのための思い出」、ブッシュの室内楽曲の中でも最も充実した作品のひとつで、叙情的な才能が顕著に表れている「ピアノと弦楽のための四重奏曲」などが収められています。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
Lyrita
SRCD-384(1CDR)
クック:チェロ・ソナタ集
ロジャー・サシェヴェレル・クック
(1912-1972):チェロ・ソナタ第1番ニ短調 Op.24(世界初録音)/チェロ・ソナタ第2番ハ長調 Op.29(商業用世界初録音)/チェロ・ソナタ第3番イ短調 Op.44(世界初録音)
ラファエル・ウォルフィッシュ(Vc)、
サイモン・キャラハン(P)

録音:2019年6月12日-14日、ワイアストン・レイズ(イギリス)
イギリス後期ロマン派の知られざる作曲家、ロジャー・サシェヴェレル・クックのチェロ・ソナタ集。本アルバムには、クックの人生において非常に生産的な時期であった1936年から1941年にかけて作曲された3つのソナタが収められています。国際的に活躍するイギリスのチェロ奏者、ラファエル・ウォルフィッシュと、数々の知られざる作曲家たちによる素晴らしい作品を世に広めてきたイギリスのピアニスト、サイモン・キャラハンがクックの作品が持つ魅力を見事に引き出しています。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

RUBICON
RCD-1124(1CD)
チャイコフスキー:弦楽四重奏曲集 Vol.2
弦楽四重奏曲第3番
弦楽四重奏曲 断章
「四季」より3月、7月、9月、10月(弦楽四重奏版)
アムステルダム・デュドック四重奏団
アムステルダム・デュドック四重奏団によるチャイコフスキーの弦楽四重奏曲全集の第2弾。本作はガット弦を使用した「新しい」音の世界が特徴です。ガット弦が生み出す自然で生々しい音色は、スチール弦にはない特有の親密さをもたらします。本作のメインとなる弦楽四重奏曲第3番(1876)はチャイコフスキーの最後の弦楽四重奏曲で、作曲家が創作の焦点を室内楽からオペラや交響曲へと移す直前の作品です。カップリング曲として、ピアノ曲集「四季」から4曲(3月、7月、9月、10月)を弦楽四重奏に編曲したものが収録されています。
「21世紀のSQとして、演奏する音楽の意味を探り、過去の音楽を現代の聴衆のために新たな意味をもって反映させる最善の方法を常に探し求めている」というアムステルダム・デュドック四重奏団。英ガーディアン紙は彼らの「しなやかで生き生きとした音と構造と細部への注意深い感覚」を称賛しました。アンサンブル名は、音楽をこよなく愛したオランダの著名な建築家ウィレム・マリヌス・デュドック(1884-1974)に由来しています。

Bastille Musique
BM-032(2CD)
ベアート・フラー:シュプーア(跡)〜弦楽四重奏曲集
ベアート・フラー
(b.1954):シュプーア(跡)(Pと弦楽四重奏のための)*/弦楽四重奏曲第1番/弦楽四重奏曲第2番/弦楽四重奏曲第4番/弦楽四重奏曲第3番/イントルノ・アル・ビアンコ(クラリネットと弦楽四重奏のための)**
ディオティマSQ、クラウディア・チャン(P)*、トルステン・ヨハンス(Cl)**

録音:クラウス・フォン・ビスマルク・ザール(ケルン、ドイツ)
高水準な演奏と他に類を見ない豪華な装丁が好評を博しているベルリンのラグジュアリー・レーベル「bastille musique」の第32作目は、ディオティマSQの演奏による、世界初録音作品を含むベアート・フラーの弦楽四重奏作品集。オーストリアの名門アンサンブル、クラングフォルム・ウィーンの創設者としても知られるスイスを代表する現代作曲家のベアート・フラーは、ローマン・ハウベンシュトック=ラマティに師事し、70歳を迎えた2024年もルツェルン音楽祭のコンポーザー・イン・レジデンスも務めるなど現在のヨーロッパの現代音楽界を牽引する作曲家の一人です。この2枚組のアルバムにはフラーが1984年から2021年までのおよそ40年間に作曲した弦楽四重奏曲全4曲とピアノ五重奏曲、クラリネット五重奏曲を収録。現代作品の演奏において世界有数の人気と実力を誇るディオティマSQ、同じく現代音楽を専門とするカナダのピアニスト、クラウディア・チャン、そしてケルンWDRSOやニューヨーク・フィルの首席奏者も務めたクラリネット奏者、トルステン・ヨハンスというトップ・アーティストたちの演奏でフラーの作品をこれほどまとめて聴けるのはきわめて貴重といえるでしょう。
今作もセバスティアン・ゾルテによる演奏者へのインタビューを含む充実のブックレット(国内仕様盤は日本語訳付き!)、作曲家や演奏家たちの写真が掲載された2つの折り畳み式インサートが封入された「bastille musique」ならではのラグジュアリー・ボックス仕様です。

Challenge Classics
CC-720009(1CD)
ディスカヴァリング・ロースラヴェツ〜T.シルヴァー・ナイト
ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第1番 Op.8
ロースラヴェツ(1881-1944):ピアノ三重奏曲第3番
シェーンベルク(エドゥアルト・シュトイアーマン&ブラックマン・トリオ編):浄められた夜 Op.4
メル・ボニ:夜
ブラックマン・トリオ

録音:2024年9月5日-7日、MCO(ヒルフェルスム、オランダ)
3人の個性的な音楽家がそれぞれの強みを結集し音楽的ビジョンを共有するオランダのピアノ・トリオ、ブラックマン・トリオのデビュー・アルバム。ベートーヴェンやハイドン、ブラームスといった主要なレパートリーに加えこのジャンルのあまり知られていない作品を発掘することにも注力している彼らが、2009年の結成以来15年にわたって探求してきたニコライ・ロースラヴェツに捧げるシリーズを開始。“ロシアのシェーンベルク”とも称されるロースラヴェツのユニークなハーモニーと革新的な構造を持つピアノ三重奏曲に、同時期に作曲されたショスタコーヴィチや、シェーンベルクの名曲「浄められた夜」のアレンジ、そしてこちらもまた彼らが紹介に尽力している作曲家、メル・ボニの作品をカップリングしています。
Challenge Classics
CC-720001(1CD)
レスピーギ、ルヴェンディ、エネスコ:八重奏曲集
レスピーギ:複弦楽四重奏曲 ニ短調 P.27
テオ・ルヴェンディ(b.1930):Changes(2つの弦楽四重奏のための)
エネスコ:弦楽八重奏曲 ハ長調
ロクテット

録音:2024年7月、オランダ
1900年という記念すべき年に誕生した2つの弦楽八重奏曲を取り上げた注目の一枚。エネスコの「弦楽八重奏曲」は、ルーマニアの伝統とウィーンやフランスでの音楽教育が融合した独創的な作品で、4つの楽章を通して演奏するとソナタ形式になっている…という斬新なアイデアが特徴です。一方、レスピーギの「複弦楽四重奏曲」は、後年の「ローマの松」や「ローマの祭り」にも通じる劇的な感性と、美しい情景を音楽で描く才能が光る作品となっています。この2つの八重奏曲に、現代作曲家テオ・ルヴェンディの「Changes for Double Quartet」を組み合わせることで、従来とは異なる新たな視点がもたらされています。
Challenge Classics
CC-720011(1CD)
フランシスコ・コーイ作品集
フランシスコ・コーイ
(b.1985):Piedras/...de voz aceitunada(フルート、ギターとヴィオラのための)/Taleas oblicuas(オーボエとアンサンブルのための)/3つの小品「after Turia」(P独奏のための)/Liquid Symmetries
ニュー・ヨーロピアン・アンサンブル、
クリストファー・バウマン(Ob)、
ティト・ムニョス(指)

録音:2023年11月&2024年1月、オランダ
本作は、スペインの現代作曲家フランシスコ・コーイの創作活動の約15年間(2009〜2023年)を俯瞰する一枚です。彼の音楽は、2016年にフラメンコの伝統を取り入れることで大きな転換を遂げました。もともとスペイン・モダニズムの超現実的な雰囲気やユーモアの影響を受けていたコーイですが、そこにフラメンコの伝統やスペインの民族音楽の要素が加わることで、その作風はより一層豊かなものになりました。このアルバムでは、哲学や文学、絵画など多彩な影響が融合した彼の動的で予測不可能な作風を存分に楽しむことができます。
Challenge Classics
CC-72981(2CD)
ベートーヴェン:中期弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲第7番 ヘ長調 Op.59-1「ラズモフスキー第1番」/弦楽四重奏曲第8番 ホ短調 Op.59-2「ラズモフスキー第2番」/弦楽四重奏曲第9番 ハ長調 Op.59-3「ラズモフスキー第3番」/弦楽四重奏曲第10番 変ホ長調 Op.74「ハープ」
ナラティオ四重奏団

録音:2024年1月〜7月、ルーテル教会(ハールレム、オランダ)
第1番〜第6番を収録した前作「初期弦楽四重奏曲集」(CC72969)に続く、ナラティオ四重奏団が古楽器で録音するベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集プロジェクトの第2巻。今作には数多の弦楽四重奏作品の中でも最高峰の完成度と人気を誇る「ラズモフスキー四重奏曲」の3曲と、「ハープ」の愛称で知られる第10番を収録。
ナラティオ四重奏団はアニマ・エテルナ、オランダ・バッハ協会でコンサートマスターを務めたヴァイオリニスト、ヨハンネス・レールタウヴェルを筆頭に18世紀オーケストラ、キングズ・コンソートなどのメンバーで構成され、アムステルダムを拠点に活動。2009年のユトレヒト古楽音楽祭におけるベートーヴェンの弦楽四重奏曲5夜連続演奏を機に本格的に始動し、これまでに同曲をオランダ内外で何度も演奏してきたいわばこの作品のスペシャリストたちです。

DUX
DUX-2015(1CD)
フルートとオルガンのためのポーランド音楽
ミェチスワフ・スジニスキ
:悲歌 嬰ヘ短調 Op.30(幻想曲より)
シマノフスキ:練習曲 変ロ短調 Op.4-3
カジミエシュ・ヴィウコミルスキ(1900-1995):アリア
ルトスワフスキ:3つの断章
マリアン・サワ(1937-2005):アリア
イェジ・バウエル(b.1936):嘆きと喜び
ウカシュ・ヴォシ(b.1967):詩
アダム・ポレンプスキ(b.1990):T-rains
クシシュトフ・グジェシュチャク(b.1965):Between...
マルティナ・クルプシ=ラドニ(Fl)、
トマシュ・グウホフスキ(Org)

録音:2023年7月28日-30日(ヴロツワフ、ポーランド)
フルートとオルガンという楽器の組み合わせが表現力と音色に無限の可能性を持つことを教えてくれる1枚。元々は別の編成のために書かれた作品の革新的なトランスクリプションも含めて、ポーランドのあらゆる作曲家によるインスピレーションあふれる作品の数々をお届けします。最後の3曲は優れたパートナーシップで豊富なコンサートやレコーディングの実績を重ねてきたマルティナ・クルプシ=ラドニとトマシュ・グウホフスキの2人に捧げられた作品です。

GENUIN
GEN-25917(1CD)
想定外のアメリカ
ポール・シェーンフィールド
(1947-2024):ヴァイオリンとピアノのための4つの思い出
ウィリアム・ボルコム(b.1938):Graceful Ghost
モザルト・カマルゴ・グアルニエリ(1907-1993):ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第4番
コープランド:Nocturne-Lento moderato
マイク・モウアー(b.1958):フルートとピアノのためのソナタ・ラティーノより 第3楽章「Bossa Merengova」
オスカル・ボオルケス(Vn)、
フランク・ブラレイ(P)

録音:2023年4月27日-29日
ヴァイオリンのオスカル・ボオルケスとピアノのフランク・ブラレイのエネルギに―満ち溢れた演奏で知られざるアメリカ大陸の音楽を収録しました。ジャングルと砂漠を思わせるメロディから、タンゴ、サンバ、ルンバ、スクエア・ダンス、ニューヨークのジャズ・クラブの精神まで、このアルバムは素晴らしく活気に満ちた魅惑的な音楽を提供します。
GENUIN
GEN-25919(1CD)
DSCH & beyond
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第3番 ヘ長調 Op.73
クシシュトフ・メイエル(b.1943):弦楽四重奏のための 「Au-dela d’une absence」 Op.89
ショスタコーヴィチ
:弦楽四重奏曲第8番 ハ短調 Op.110
エリオット四重奏団

録音:2024年7月17日-20日
国際的に活動するエリオット四重奏団によるショスタコーヴィチ没後50周年記念のアルバム。ショスタコーヴィチの「弦楽四重奏曲第3番」と「弦楽四重奏曲第8番」の間に、ショスタコーヴィチと交流のあった、クシシュトフ・メイエル(b.1943)の作品を収録しています。

Evil Penguin Records
EPRC-0069(1CD)
スメタナ:弦楽四重奏曲集
スメタナ:弦楽四重奏曲第1番ホ短調 「わが生涯より」/弦楽四重奏曲第2番ニ短調/歌劇 「売られた花嫁」 より 道化師の踊り(ペトル・ホルマン編)
ツェムリンスキーSQ

録音:2024年1月25日-26日、モーター・ミュージック・スタジオ(ベルギー)
中欧のSQの輝かしい伝統に属すチェコのアンサンブル、ツェムリンスキーSQ。パオロ・ジャコメッティとのコラボレーションで録音し、CHOC de ClassicaとRITMOのCoup de c?urを受賞した「バルトーク&ドホナーニ:ピアノ五重奏曲集(EPRC0063)」に続く本アルバムでは、母国チェコの偉大な作曲家、スメタナの2つの弦楽四重奏曲と、メンバーによる弦楽四重奏版アレンジで、チェコの代表的なオペラ 「売られた花嫁」 から「道化師の踊り」をカップリングしています。
弦楽四重奏曲第1番は副題でもある 「わが生涯より」 の通り、スメタナ自身の生涯を象徴する半自叙伝的な内容を持ち、初演を務めたヴィオラ奏者が同国を代表する作曲家の一人、ドヴォルザークであったこともあり、チェコの音楽家と非常に強い結びつきを持つ作品。弦楽四重奏曲第2番は、深刻な聴覚障害に見舞われながらも、音楽的なアイディアが強く盛り込まれた、1883年に完成させたスメタナ晩年の作品。そして、チェコの最も有名なオペラのひとつであり、彼らのコンサートで最も成功したアンコール曲(少なくとも100回は演奏!)でもある 「売られた花嫁」 より 「道化師の踊り」の弦楽四重奏版でプログラムの最後を彩ります。

Da Vinci Classics
C-00964(1CD)
オペラのアリアによるフルート幻想曲集
タファネル:トマの歌劇「ミニョン」による大幻想曲
グルック:「オルフェオとエウリディーチェ」より「精霊の踊り」(編曲:エドガー・ハント)
ボルヌ:ビゼーの歌劇「カルメン」による華麗な幻想曲
チャイコフスキー:「エフゲニー・オネーギン」よりレンスキーのアリア(編曲:ガイ・ブラウンスタイン)
モルラッキ:ロッシーニの歌劇「エジプトのモーゼ」の主題による大幻想曲 Op.3
サン=サーンス:「サムソンとデリラ」より「私の心はあなたの声に開く」(編曲:パタミア&カポッチャ)
ジェナン:ヴェルディの歌劇「椿姫」による幻想曲
アンジェロ・パタミア(Fl)、
アレッシア・カポッチャ(P)
※使用楽器:Flute:Muramatsu Gold14kt Sr Piano:Steinway & Sons

録音:2024年8月(イタリア、クレマ)
フルートの歌うような特質を最大限に引き出したオペラ幻想曲&編曲集。タファネルやボルヌといった19世紀のフルートの巨匠たちが作曲した、華麗な技巧と音楽的表現を誇る幻想曲と、オリジナルの旋律美を活かしたフルートとピアノのための編曲版、いずれも有名なオペラの主題に基づいた多彩なレパートリーが収録されています。
Da Vinci Classics
C-00963(1CD)
クラリネットとピアノのための作品集
レーガー:アルバムの一葉 変ホ長調、
 タランテラ ト短調、
 クラリネット・ソナタ第1番変イ長調 Op.49-1
シューマン:幻想小品集 Op.73
ブラームス:クラリネット・ソナタ第1番 ヘ短調 Op.120-1
ガイア・ガイバッツィ(Cl)、
クラリッサ・カラファ(P)

録音:2023年11月(イタリア、ブザッラ)
クラリネットとピアノの名作として知られるシューマン、ブラームス、レーガーの作品を収めた一枚。シューマンの「幻想小品集」は、クラリネットとピアノが織りなす情緒的で対話的な世界を描き出します。一方、ブラームスの「クラリネット・ソナタ第1番」は、古典的な形式を基盤に感情的な深みを調和させた壮大な作品です。レーガーの作品では「アルバムの一葉」の繊細な表現や、ブラームスの影響を受けた「クラリネット・ソナタ第1番」における密度の高さ、構造美が聴きどころ。クラシック音楽における伝統と革新の融合を堪能できるアルバムです。
Da Vinci Classics
C-00972(1CD)
デメトリオ・ボンヴェッキオ:夜の歌〜管楽器のための室内音楽
デメトリオ・ボンヴェッキオ
1-3. アルト・サクソフォンとピアノのためのソナタ 「エスプレッシーヴァ」
4. ダーク・ワズ・ザ・カラー・オヴ・ザ・スイート
5-7. クラリネットとピアノのためのソナタ 「LOL」
8. 夜のオード
9-12. リート・センツァ・パローレ
13. ガーシュウィン(デメトリオ・ボンヴェッキオ編):
交響組曲 「ポーギーとベス」
ディアナ・パゴット(アルト・サクソフォン/tr.1-3, 8,13)
アントニオ・ヴィンチェンティーニ(P/tr.1-3,5-13)
ナディア・ボルトラメディ
(クラリネット/tr.5-7,13、バス・クラリネット/tr.4)
デメトリオ・ボンヴェッキオ(トロンボーン/tr.9-13)

録音:2024年3月(イタリア)
クラシック&ジャズ・トロンボーン奏者、作編曲家としてマルチに活躍するデメトリオ・ボンヴェッキオによる管楽器のための作品集。アルバムのタイトル「夜の歌」は、ボンヴェッキオの作曲活動の真の原動力、つまり人生の目に見えない側面における人間、行動、感情への反映を示唆しています。ボンヴェッキオの芸術性の中心は、様々な作曲家やスタイルへの理解と関与であり、マーラー、シュトラウス、ストラヴィンスキーから、ガーシュウィン、アダムス、エリントンまで、ポピュラー・ジャンルへの開放性、オーケストレーションの巧みさ、ジャズとクラシックの融合で知られる作曲家たちなどがあげられます。
本アルバムには、ロシアとフランスの伝統の響き、万華鏡のような複雑な和声的テクスチュア、そして、ジャズとラテンのサウンドなど、サクソフォンの魅力を凝縮したソナタから、トロンボーンの旋律とピアノの対話を4つの絵画として描いた作品、そして、音楽史における記念碑的作曲家であるガーシュウィンの名作 「ポーギーとベス」 からの名旋律を組曲の形にアレンジ。打楽器要素もあるピアノ、トロンボーンの重厚な低音、哀愁を帯びたサクソフォンとクラリネットの音色によってアルバムのフィナーレを飾ります。
Da Vinci Classics
C-00966(1CD)
フルート、チェロ、ハープのための19世紀頃のフランス音楽
イベール:2つの間奏曲
ジョリヴェ:クリスマスの牧歌
フランセ:フルート,ハープ,チェロのための三重奏曲
アンリ・マルテッリ:フルート,チェロ,ハープのための三重奏曲 Op.108
ジャン=ミシェル・ダマーズ:ルート,ハープ,チェロのための三重奏曲
トリオ・ミラージュ

録音:2023年9月-12月
フルート、チェロ、ハープの組み合わせは、ヴァイオリン、チェロ、ピアノの編成ほど一般的なものではありませんが、後者の編成より音色の多さで優れているといるでしょう。ここでは19世紀頃にフランスで活躍した作曲家による作品を取り上げています。管楽器のフルート、弦楽器のチェロ、撥弦楽器のハープによる鮮やかな音色の三重奏をお楽しみいただけます。
Da Vinci Classics
C-00973(1CD)
20世紀のフルート・ソナタ集 Vol.1
プロコフィエフ:ソナタ ニ長調 Op.94
マルティヌー:ソナタ第1番H.306
シュルホフ:ソナタ WV86Op.61
エマン・バルツァー:スージー
フィリッポ・マッツォーリ(Fl)、
デニス・ザルディ(P)

録音:2024年4月
フルート奏者フィリッポ・マッツォーリ選曲による「20世紀のフルート・ソナタ集」シリーズの第1巻が登場です。このシリーズでは、1900年から1960年の間に制作された作品で発表された当時は脚光を浴びたものでも現在はあまり演奏されていない作品などを選んで録音しています。
Da Vinci Classics
C-00968(1CD)
ブラームス&レーガー:クラリネット五重奏曲集
ブラームス:クラリネット五重奏曲ロ短調 Op.115
レーガー:クラリネット五重奏曲イ長調 Op.146
レーガー五重奏団〔エンリコ・マリア・バローニ(Cl)、マッテオ・ルッフォ(Vn)、エリーザ・シャック(Vn)、フェデリコ・マリア・ファブリス(Va)、エドゥアルド・デッローリオ(Vc)〕
RAI国立SOの首席クラリネット奏者エンリコ・マリア・バローニと、同楽団の弦楽器奏者4人との出会いから2021年に結成されたレーガー五重奏団(Quintetto Reger)。クラリネットと弦楽四重奏のための広範で素晴らしいレパートリーを探求するという目的で団結する彼らの最初のアルバムは、グループ名の由来ともなったマックス・レーガーとヨハネス・ブラームスの2つの傑作を収録。
クラリネットと弦楽四重奏のために書かれた最初の絶対的な傑作であるモーツァルトのクラリネット五重奏曲を根底のモデルとして新たに生み出された両作品(もちろん、レーガーの作品はブラームスのクラリネット五重奏曲もモデルとしていました)を、豊富な室内楽の経験を持つイタリアの名手たちによる演奏でお届けします。
Da Vinci Classics
C-00970(1CD)
ロッシーニ:弦楽のためのソナタ第1番・第3番・第5番、老いの過ち
弦楽のためのソナタ第1番 ト長調/弦楽のためのソナタ第3番ハ長調/弦楽のためのソナタ第5番 変ホ長調/「老いの過ち」 よりパガニーニに寄せて一言(エレジー)、私の時間の見本、未来の見本
イ・ソリスティ・デッラ・ヤング・ミュージシャンズ・ヨーロピアン・オーケストラ
〔インドロ・ボッレアーニ(Vn)、オレスト・スモヴシュ(Vn)、エンリコ・ミニャーニ(Vc)、ルイス・カブレラ(Cb)、クラリッサ・カラファ(P)〕

録音:2024年7月&10月(イタリア)
まだ10代のロッシーニが夏の休暇中に作曲した 「弦楽のためのソナタ」 と、晩年の風変りな作品集 「老いの過ち」 からセレクトされたユニークなプログラム。初期作品のソナタは、軽快で明快な旋律を持ちながらも、イタリア・バロック様式の影響が感じられる独自の響きを備えています。一方、晩年の作品は彼の特有のユーモアと音楽への深い探求が融合したもので、過去へのオマージュと未来への予感が込められています。ロッシーニの生涯にわたる音楽の軌跡を、若手演奏家たちの情熱的な演奏でお楽しみください。
Da Vinci Classics
C-00969(1CD)
エラールの時代〜ハープとピアノのための音楽(エラールのオリジナル楽器による演奏)
リスト:婚礼 S.161(1846-49)
(巡礼の年 第2年「イタリア」より、デュオ・コルデ編)
ジョン・トーマス:大二重奏曲 変ホ短調(1865)
ポール・バズレール:幻想的小品 Op.87(1912)
ジョルジュ・ミゴー:プレリュード・ア・ドゥー(1932)
トゥリーナ:主題と変奏 Op.100(1945)
デュオ・コルデ〔ジュリアーノ・マルコ・マッティオーリ(ハープ/1908年エラール製)、アンドレア・ロッキ(P/1898年エラール製)〕

録音:2024年、チェザーノ・マデルノ(イタリア)
19世紀から20世紀にかけて作曲されたハープとピアノの作品を、エラール社製の歴史的楽器による演奏で紹介する1枚です。エラールはハープやピアノの革新者として知られ、その楽器はリストやラヴェル、サン=サーンスらにも愛されました。
今回使用されたのは、1908年製のルイ16世様式のエラール・ハープと、1898年製のエラール・グランドピアノ。ラファエロの絵画 「聖母の婚礼」 に着想を得たリストの「婚礼」、近年録音が増えているウェールズのハープ奏者ジョン・トーマス(1826-1913)の堂々たる二重奏曲、フランスのチェロ奏者ポール・バズレール(1886-1958)の技巧的な 「幻想的小品」(世界初録音)、フランス・バロックの影響を受けたジョルジュ・ミゴー(1891-1976) の前奏曲、そしてトゥリーナのスペイン音楽のエッセンスが凝縮された 「主題と変奏」 といった興味深いプログラムを、エラールの名器が紡ぎ出す特別な響きでお楽しみください。

Chandos
CHAN-20383(2CD)
グレツキ:弦楽四重奏のための作品
全集

弦楽四重奏曲第1番「すでに日は暮れて」 Op.62(1988)
弦楽四重奏曲第2番「幻想曲風に」 Op.64(1991)
弦楽四重奏曲第3番「…ソングス・アー・サング」 Op.67(1994-95)
5つのクルピエ地方の歌 Op.75(1999)(弦楽四重奏版)…世界初録音
シレジアSQ

録音:2008年2月28-30日…第1番
2008年2月23-25日…第2番
2008年3月28-30日…第3番
2014年5月30日、6月30日…5つのクルピエ地方の歌
EMI Polandから2008年に発売されたグレツキの3曲の弦楽四重奏曲に、今回初出となる「5つのクルピエ地方の歌」をカップリングしたアルバム。2 枚組ながら特別価格での発売です。3曲の弦楽四重奏曲はいずれも晩年の作で、クロノス・クァルテットの委嘱で書かれました。第1番は1988年に書かれた単一楽章の作品で、16世 紀の作曲家ヴァツワフ・フォン・シャモトゥイの歌「Modlitwa, gdy dziatki spa? id? 子どもたちが寝るときの祈り」の旋律が用いられています。第2 番は「クワジ・ウナ・ファンタジア 幻想曲風に」という副題を持ち、ベートーヴェンの影響が感じられる古典的な4楽章構成の作品。第3番は1994年 から95年にかけて作曲されたものの、2005年まで初演が行われることがなく、楽譜の献辞には「長年この四重奏曲を辛抱強く待っていたクロノス・ クァルテットに」と記されています。タイトルはロシアの詩人ヴェリミール・フレーブニコフの詩から採られており、全曲を覆うテーマは、嘆き、哀悼、追悼、 慰めと、彼の代表作「悲歌のシンフォニー」に通じるものがあります。「5つのクルピエ地方の歌」はワルシャワ西部の民謡に基づいた合唱曲が原曲。グ レツキ自身が「この作品は弦楽四重奏でも効果的に演奏できる」と提案しており、今回シレジアSQによってそのヴァージョンの世界初録 音が実現しました。 シレジア四重奏団は、ポーランドを代表する室内楽アンサンブルの一つ。コンセルトヘボウ、カーネギーホール、ウィグモアホールなど世界各地で演奏を 行い、2019年にはBBCプロムスに初登場しました。ポーランド国立RSOの専属アンサンブルとして活動するとともに、1993年から2017 年まで国際室内楽フェスティバルを主宰しました。自国の作品を主なレパートリーとし、2017年、グラジナ・バツェヴィチの弦楽四重奏曲全集の録音 (CHANDOS)でグラモフォン賞を受賞、2023年にはミェチスワフ・ヴァインベルクの弦楽四重奏曲全集(CD ACCORD)をリリース、こちらも高く評価 されています。

オクタヴィア
OVCX-00099
(1SACD+DVD)
税込定価
2025年1月22日発売
※初回限定300枚 特典DVD付き
前田妃奈IN CONCERT
【CD】
グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ 第1番ヘ長調 作品8
 ヴァイオリン・ソナタ 第2番ト長調 作品13
 ヴァイオリン・ソナタ 第3番ハ短調 作品45
【DVD】 ※初回限定パッケージのみ
グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ 第1番-第1楽章
 ヴァイオリン・ソナタ 第3番-第2楽章
前田妃奈(Vn)、久末航(P)

録音:2024年8月2-5日 高崎芸術劇場
※初回完売後は新品番にてCD(Hybrid Disc)のみのパッケージで販売いたします
リサイタル・録音・映像によって才能溢れる若手演奏 家を多角的に紹介する、大友直人が贈る高崎芸術劇場 の「T-Shotシリーズ」第十三弾。難関で知られるヘン リク・ヴィエニアフスキ国際ヴァイオリンコンクール で優勝した前田妃奈。圧倒的に豊かな感性と際立った 集中力による渾身の演奏。魅力溢れるヴァイオリニス トの初ソロCD+DVD。 [発売元・(公財)高崎財団]

MDG
MDG-3072333(1CD)
ハイドン:弦楽四重奏曲集Vol.18
弦楽四重奏曲第38番(第30番)変ホ長調 op.33-2, Hob. III:38『冗談』(ロシア四重奏曲第2番)
弦楽四重奏曲第40番(第34番)変ロ長調 op.33-4, Hob. III:40(ロシア四重奏曲第4番)
弦楽四重奏曲第42番(第33番)ニ長調 op.33-6, Hob. III:42(ロシア四重奏曲第6番)
ライプツィヒSQ【シュテファン・アルツベルガー(Vn1)、ティルマン・ビューニング(Vn2)、イーヴォ・バウアー(Va)、ペーター・ブルンズ(Vc)】
ライプツィヒ・ゲヴァントハウスOの首席奏者らにより、1988年に結成されたライプツィヒSQ。以後、彼らはSQとしての活動に専 念し、精緻なアンサンブルと正統的で明晰な解釈により、世界40ヶ国以上で賞賛を獲得しています。55人の作曲家の約200作品という膨大なレパートリーを持 つ彼らは、モーツァルト、ベートーヴェンから現代、編曲作品に至るまで幅広い作品を精力的に演奏しておりCDもすでに多数制作しています。現在進行中なのがハ イドンの弦楽四重奏曲全集。 今回は、1781年ハイドンが50歳の時に作曲された作品33、通称「ロシア四重奏曲」です。1782年4月にアルタリア社より出版された全6曲からなる弦楽四 重奏曲集で、ロシア大公に献呈されたことに由来します。本盤には6曲の内3曲を収録しています。作品33-2は『冗談』と呼ばれており、第4楽章の終わり方が ユニークであることから付けられました。終楽章の主題が終わり、一度楽曲が終了したと思わせますが、4小節間の休止の後、冒頭のフレーズを繰り返しピアニッシ モで終わるという、ハイドンらしい機知に富んだ楽曲となっています。 (Ki)
MDG
MDG-3072349(1CD)
ハイドン:弦楽四重奏曲集Vol.19
弦楽四重奏曲 イ長調 Hob. III:7op.2-1
弦楽四重奏曲 ホ長調 Hob. III:8op.2-2
弦楽四重奏曲 ヘ長調 Hob. III:10op.2-4
弦楽四重奏曲 変ロ長調 Hob. III:12op.2-6
ライプツィヒSQ【シュテファン・アルツベルガー(Vn1)、ティルマン・ビューニング(Vn2)、イーヴォ・バウアー(Va)、ペーター・ブルンズ(Vc)】

録音:2023年7月21-23、マリエンミュンスター修道院コンツェルト
ライプツィヒ・ゲヴァントハウスOの首席奏者らにより、1988年に結成されたライプツィヒSQ。以後、彼らはSQとしての活動に専 念し、精緻なアンサンブルと正統的で明晰な解釈により、世界40ヶ国以上で賞賛を獲得しています。55人の作曲家の約200作品という膨大なレパートリーを持 つ彼らは、モーツァルト、ベートーヴェンから現代、編曲作品に至るまで幅広い作品を精力的に演奏しておりCDもすでに多数制作しています。現在進行中なのがハ イドンの弦楽四重奏曲全集。 今回は、初期の弦楽四重奏曲作品2を収録。ハイドンがエステルハージ家に仕える前、フュルンベルク男爵に仕えていたころに作曲されています。4人で演奏可能 なディヴェルティメントをフュルンベルク男爵が依頼したのが最初の弦楽四重奏曲と言われています。4つの作品のうち、作品2-6だけは第1楽章が緩徐楽章であ り、主題と4つの変奏からなる変奏曲になっています。ハイドンの創意工夫に溢れた作風の原点を感じることのできる曲集となります。 (Ki)

BRIDGE
BCD-9609(1CD)
ブラームス:チェロ・ソナタ第1番ホ短調、Op. 38
ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調Op.78〜第
2楽章アダージョ(パウル・クレンゲル編)
チェロ・ソナタ第2番へ長調、Op.99
エマニュエル・グルーバー(Vc)
アーノン・エレズ(P)

録音:エルサレム・ミュージックセンター
エマニュエル・グルーバーはエルサレム音楽舞踏アカデミーで学ぶ。グレゴール・ピアティ ゴルスキー、ヤーノシュ・シュタルケルに師事。イスラエル室内O・首席チェロ奏者。セ コイアSQ、テルアヴィヴ・ピアノ四重奏団、イスラエル・チェロアンサンブルで活躍 しています。テルアヴィヴ室内楽協会の創立メンバーです。ピアノのアーノン・エレズとはベー トーヴェンとメンデルスゾーンのチェロ・ソナタを全曲録音している(Eroica レーベル、DELOS レーベル)。 仄暗い印象の第1番と明るく快活な印象の第2番の組み合わせは数多く存在するが、途中に クレンゲル編曲のヴァイオリン・ソナタ第1番の第2楽章アダージョが入ることで、少し違った印 象が残る。それぞれの趣の違いの方に気を取られずに、自然な流れを感じながら耳を傾ける ことが出来よう。息の合ったデュオの演奏に集中するための工夫がアルバムの価値を高めて いる

Stradivarius
STR-37244(1CD)
「ガーデンズ」〜フルート、ヴィオラ、ハープのための近現代作品集
ドビュッシー:フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ
武満徹:そしてそれが風であることを知った
ジョリヴェ(1905-1974):小組曲
サーリアホ(1952-2023):新しき門
グバイドゥーリナ(b.1931):喜びと悲しみの庭
ハープ・トリオ・シャガール【アドリアーナ・チョッフィ(Hrp)、カテッロ・コッポラ(Fl) 、シモーネ・デ・パスクァーレ(Va) 】
ドビュッシーの名作ソナタの作曲以来、フルート、ヴィオラ、ハープというフォーマットはそ の後の世代の作曲家にインスピレーションを与え、多くの作品が書かれた。このアルバムで は起点となったドビュッシーに始まり、新古典主義風でチャーミングなジョリヴェの「小組曲」を 経て、武満の作品の中でも最高傑作との呼び声高い「そしてそれが風であることを知った」、 特殊奏法のノイズと豊かな旋律性が不思議に共存するサーリアホの「新しき門」、熱きパッシ ョンが炸裂するグバイドゥーリナ作品まで、ドビュッシーのソナタと同じ編成とは思えないほど 多様な作品が収められており、聴きごたえ充分。ハープ・トリオ・シャガールはイタリアの若手 音楽家によるアンサンブル。

OTAKEN
TKC-111(1CD)
「天使のセレナーデ」〜ヴァイオリン小品集
(1)ブラーガ:天使のセレナーデ
(2)バーレイ:華やかなワルツ
(3)キロガ:アンダルシアの歌と踊り
(4)マクダウェル:野ばらに寄せて
(5)シュポア:スケルツォ
(6)クレイン:ヘブライ奇想曲
(7)バックス:地中海
(8)ニン:アングレの主題によって
(9)スコット:舞曲
(10)サンドラー:エイリ・エイリ
(11)フィオリオ:練習曲
(12)コミタス:親愛なるマラル
(13)マネン:カタロニア
(14)スコット:ロマンス
(15)シャスラン:ジプシー舞曲
辻井淳(Vn)、藤井由美(P)

録音:2023年5月、滋賀県高島市ガリバーホール
ソリスト、室内楽奏者、宮川彬良率いるアンサンブル・ベガのメンバーとして活躍 する傍ら、小品集の録音をライフワークとしている辻井淳。そんな辻井の小品集 25枚目のアルバムです。録音曲数もなんと367 曲に到達!(ISODA レーベル、 OTAKEN レーベル)。 アルバム・タイトルの「天使のセレナーデ」はイタリアのチェロ奏者で作曲家のガエタ ーノ・ブラーガ(1829-1907)の作品で現在は実質のこの作品のみで知られる作曲家 です。最後は現代の作曲家フレデリック・シャスラン(b.1963)のジプシー舞曲で締め ます。 今回も解説は辻井淳自身によるもので、「ヴァイオリニストのひとりごと」と題した 4ページに渡る読み応えのあるコラムと、各作品の詳細な解説も充実しています。

CPO
CPOP-555375(2CD)
シンディング:ピアノ三重奏曲集 Op.23、64、87
【CD1】
1-3. ピアノ三重奏曲 ニ長調 Op.23
4-6. ピアノ三重奏曲 イ短調 Op.64a
【CD2】
1-3. ピアノ三重奏曲 ハ長調 Op.87
4-9. チェロとピアノのための6つの小品 Op. 66
ハイペリオン・トリオ

録音:2020年8月28-30日…CD1:1-4
2023年5月13-14日…CD1:5-6
2022年4月30日-5月1日…CD2:1-3
2023年11月15-16日…CD2:4-
美しいピアノ曲「春のささやき」で知られるノルウェーの作曲家クリスティアン・シンディング。この2枚組には1893年から1908 年に作曲されたピアノ三重奏曲を中心に収録。第1番は勇壮な旋律で幕を開け、アンダンテ楽章では楽器の複雑な絡み 合いを通じてアール・ヌーヴォーの美学を表現、終楽章では第1楽章の動機を再現させて統一感を持たせています。第2番 では第1楽章展開部の力強い旋律でヴァイオリンにスル・ポンティチェロ奏法を使って効果を上げ、第3番はグリーグ、ワーグ ナーへのオマージュを取り入れた創意あふれる作品です。1903年のチェロとピアノのための「6つの小品」はシンプルな構成な がら、物語性と感情的な深みを持つ曲集。第5曲「ロマンス」の憂愁に溢れたチェロの旋律がとりわけ印象的です。
CPO
CPO-555672(2CD)
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲集 第5集
弦楽四重奏曲第7番イ短調 Op.16, B.45
弦楽四重奏曲第1番イ長調 Op.2
楽四重奏曲第11番ハ長調 Op.61
8つのワルツ Op.54, B.101より (弦楽四重奏とコントラバス版)
 第1番イ長調/第2番イ短調
フォーグラーSQ
フリッチョフ=マルティン・グラープナー(Cb)

録音:2023年3月9-10日、2021年12月19-21日
フォーグラーSQによるドヴォルザークの弦楽四重奏曲集。およそ13年間にわたる全集録音がこの第5 集で完結となります。今回のアルバムにはワーグナーとリストの影響が感じられる1862年作曲の第1番と、冒頭か らスラヴ民謡風の旋律が印象的に用いられた1874年の第7番、ウィーンで演奏するために書かれたため、スラヴ 色の表出が比較的抑えられた1881年の第11番を収録。最後に置かれたワルツはもともとピアノのために書かれ た「8つのワルツ」からドヴォルザークが2曲を選び弦楽四重奏用に編曲。後にコントラバスをオプションで加え、弦楽 オーケストラでの演奏も可能となった作品です。演奏するフォーグラーSQは1985年、ベルリンのハン ス・アイスラー音楽アカデミーの学生たちによって結成されたアンサンブル。創設以来、メンバーの交代をすることなく ハイドンからバルトークまで幅広いレパートリーを演奏、時にはタンゴやポップスも演奏することで知られます。

Channel Classics
CCS-47525(1CD)
黄色い蝶 〜ラテン・アメリカン・フェイヴァリッツ
1. チャブーカ・グランダ(1920-1983):La Flor De La Canela ニッケの花
2. アントニオ・カルロス・ジョビン(1927-1994):Luiza ルイザ
3. オスバルド・ファレス(1902-1985):Quizas, Quizas, Quizas キサス、キサス、キサス
4. クチ・レギサモン(1917-2000):Balderrama バルデラマ
5. ピアソラ:La Calle9292丁目通り
6. コンスエロ・ベラスケス(1916-2005):Besame Mucho ベサメ・ムーチョ
7. ピアソラ:Le Grand Tango ル・グラン・タンゴ
8. アルマンド・マンサネーロ(1935-2020):Esta Tarde Vi Llover 雨のつぶやき
9. フアン・ホセ・モサリーニ(1943-2022):Aller Et Retour 往復(行ったり来たり)
10. ペペ・ギサール(1906-1980):Sin Ti あなたなしで(シン・ティ)
11. ルイス・フロリアーノ・ボンファ(1922-2001):Manha De Carnaval 黒いオルフェ(カーニバルの朝)
12. ポンセ:Estrellita 小さな星(エストレリータ)
13. マリアーノ・モーレス(1918-2016):Uno ウノ
14. イソリーナ・カリージョ(1907-1996):Dos Gardenias くちなしの花をふたつ
15. アリエル・ラミレス(1921-2010):Alfonsina Y El Mar アルフォンシーナと海
ダナ・ゼムツォフ(Va)
アンジェロ・フェルプルーヘン(トランペット、フリューゲルホーン)…1、3、6、8、13-15
クラウディオ・コンスタンティニ(バンドネオン)…1、4、9、11、14
ニコラス・シュワルツ(ダブルベース)…1、3-8、10、11、13-15
アンナ・フェドロヴァ(P)…1-3、6-8、12-15
アンドレ・フルーン(パーカッション)…3、4、6、8、11、15
メキシコシティ生まれのヴィオラ奏者ダナ・ゼムツォフは、色鮮やかなラテン・アメリカの文化に日頃から深い愛着を抱いてきたといいます。そんな 彼女がガルシア=マルケスの小説『百年の孤独』に出会い、そこに描かれた黄色い蝶の生き生きととした文学的イメージに強く触発され、自 らの最初期の音楽的記憶を巡る旅へと出ることにしました。ここに収録された曲は、スペイン語圏の人々であれば空で歌うことの出来るメロ ディばかり。アレンジはスペインの作曲家ジョアン・アルベルト・アマルゴスとここでバンドネオンを担当するクラウディオ・コンスタンティニを中心に、 一部ゼムツォフなども担当しており、ラテン・アメリカに漂う哀愁、荒々しさ、活気、そして喜びを伴うシュールさを自然に呼び起こす詩情豊か なものです。盟友アンナ・フェドロヴァが多くの曲で参加しているほか、オランダの名トランペッター、アンジェロ・フェルプルーヘンが活躍し、味わい 深い演奏を聴かせます。

Linn
CKD-741(1CD)
ハイドン:弦楽四重奏曲 第81番、第82番
スコットランド民謡(マクスウェル四重奏団編):キャプテン・キャンベルの行進曲
ハイドン:弦楽四重奏曲 第81番ト長調 Op.77-1Hob.III:81
ナサニエル・ガウ(1763-1831)、ニール・ガウ(1727-1807)、ウイリアム・マーシャル(1748-1833)/マクスウェル四重奏団編曲:マスター・フランシス・シットウェル - タリバーディン侯爵 -バルヴェニーのミス・キャメロン
ハイドン:弦楽四重奏曲第82番ヘ長調 Op.77-2 Hob.III:82
ジェームズ・スコット・スキナー(/マクスウェル四重奏団編):ヘクター・ザ・ヒーロー
マクスウェル【コリン・スコビー、ジョージ・スミス(Vn)、エリオット・パークス(Va)、ダンカン・ストラチャン(Vc)】

録音:2024年3月1-3日 メニューイン・ホール、サリー、UK
2010年にイギリスで結成されたマクスウェル四重奏団による、ハイドンの弦楽四重奏曲とスコットランド 民謡を組み合わせるアルバムの第3弾。彼らの師であり2023年に亡くなったハット・バイエルレの言葉 「ハイドンの音楽を真に理解するには、まず民謡を理解しなければならない」を実践したシリーズの最終 巻となり、バイエルレに捧げられています。ハイドンが完成させた最後の弦楽四重奏曲2曲を収録。かた や若々しく軽快、かたや気品に満ち重厚という2曲の特性を見事に描き分け、民謡の軽やかさや美しさ も自家薬籠中の物。

B RECORDS
LBM-071(2CD)
シューマン:弦楽四重奏曲(全3曲)、ピアノ五重奏曲
【CD1】
弦楽四重奏曲 第1番イ短調 Op.41-1
弦楽四重奏曲 第2番ヘ長調 Op.41-2
【CD2】
弦楽四重奏曲 第3番イ長調 Op.41-3
ピアノ五重奏曲 変ホ長調 Op.44
ストラーダQ【ピエール・フシュヌレ、田中綾子(Vn)、リズ・ベルトー(Va)、フランソワ・サルク(Vc)】
テオ・フシュヌレ(P)

録音:2024年4月3日、19日シテ・ド・ラ・ミュジーク・エ・ド・ラ・ダンス、ソワソン (ライヴ/拍手入り)
フシュヌレ兄弟を中心として録音が続けられるシューマンの室内楽ライヴ録音シリーズの第4弾。ピエール・フシュヌレのほか、リール国立管弦 楽団コンサートマスター田中綾子、名手フランソワ・サルクらによるストラーダ四重奏団が演奏する弦楽四重奏曲と、テオ・フシュヌレを迎えた ピアノ五重奏曲を収録。いずれも1842年に立て続けに作曲された充実作を、メリハリのある活き活きとした演奏で楽しませてくれます。

Cypres
CYP-4665(1CD)
ヴュータン、ヴィエルヌ:ヴァイオリン・ソナタ
ヴュータン:ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 Op.12
ルイ・ヴィエルヌ:ヴァイオリン・ソナタ ト短調 Op.23
タチアナ・サムイル(Vn)
ヨハン・シュミット(P)

録音:2023年2月24-26日 アルソニック、モンス、ベルギー
ロシア系モルドバ人の音楽一家に生まれ、現在はベルギーを中心に活躍するタチアナ・サムイル。1998年のベルギー国際ヴュータン・コン クールでの優勝が国際的キャリアの第一歩となった彼女にとって、今日あまり演奏の機会のないヴュータンのソナタを取り上げることは大きな 目標の一つでした。今回はその手稿譜にまでさかのぼって研究、その成果を生かした瑞々しい演奏を聴かせます。カップリングは、ヴュータンが 活躍したフランスで大オルガニストとして名を馳せたヴィエルヌのヴァイオリン・ソナタ。共演はベルギーの名手ヨハン・シュミットです。

TOCCATA
TOCC-0755(1CD)
マルセル・デュプレ:ピアノ曲と室内楽曲集
エレヴァシオン 変ロ長調 Op.2(1909)
チェロとピアノのための3つの小品 Op.13(1916)…世界初録音
ピアノのための4つの小品(1921)
チェロとピアノのための3つの小品 Op.13- No.3Berceuse enfantine(Vnとピアノ編)(1920年出版)
ピアノのための6つの前奏曲 Op.12(1913-16)
ヴァイオリン・ソナタ ト短調 Op.5(1909)
ハロルド・ファブリカント(P)
フィリップ・ニクソン(Vn)
ロザン・ハント(Vc)

録音:2022年12月19-20日、2024年1月15日
ルーアン生まれのオルガニスト、作曲家、教育者であるマルセル・デュプレは、同世代のフランス人オルガン奏者の中でもよく知られる人物の一人です。彼は 欧米で2000回以上の演奏会を行い、特にバッハの全オルガン作品を暗譜で演奏したことで広く注目を集めました。作曲家としては65作を遺しましたが、 オルガン曲以外の作品はこれまでそれほど注目されてきませんでした。このアルバムには、デュプレのピアノ曲と室内楽曲を収録。学生時代に作曲し、ヴィエ ルヌに捧げられた「ヴァイオリン・ソナタ」や「エレヴァシオン」、さらにパリ音楽院でピアノ科教授を務めたルイ・ディエメに献呈された「6つの前奏曲」、デュプレの 母のために作曲された「3つの小品」など、フォーレやヴィエルヌの影響が感じられる作品が並びます。また、友人の劇のための付随音楽をピアノ用に編曲した 「4つの小品」はクララ・ハスキルに献呈されたことでも知られています。これら5つの作品を通じて、デュプレの多彩な音楽世界を堪能することができます。
TOCCATA
TOCC-0701(1CD)
ロバート・シンプソン:室内楽作品集 第1集
ロバート・シンプソン(1921-1997):
1-4. 弦楽四重奏曲 ニ長調(1945)
5-6.2つの歌曲
5. Trocknet nicht!(1942)
6. The Cherry Tree(1940年代)
7-9. クラリネット三重奏曲(1967)
10-12. 五重奏曲- クラリネット、バス・クラリネット、3つのコントラバスのための(1981)
ティペットQ…1-4
エヴァ=マリア・ハルトマン(S)…5、6
コルネリス・ヴィトヘフト(P)…5、6
エマ・ジョンソン(Cl)…7-9
ラファエル・ウォルフィッシュ(Vc)…7-9
ジョン・レネハン(P)…7-9
ピーター・シグレリス(Cl)…10-12
デレク・ハンニガン(バス・クラリネット)…10-12
ウィル・デューデン(Cb)…10-12
リーヴァイ・アンドレアセン(Cb)…10-12
ダニール・マルグリス(Cb)…10-12

録音:2021年6月3日 St George’s Church, Pinner View, Harrow…7-9
2023年11月20日 St George’s Church, Pinner View, Harrow…10-12
2023年2月7日 Studio TQHQ, Ruislip, Middlesex…1-4
2024年8月12日 Lehmann studios, Stuttgart…5、6
全て世界初録音
ロバート・シンプソンは、アントン・ブルックナーやカール・ニールセンの影響を受け、「20世紀のブルックナー」と称されることもあるイギリスの作曲家。彼の室内 楽作品の大部分は1980年代から1990年代にかけてHyperionレーベルによって録音されましたが、そのディスコグラフィーにはいくつかの空白が残されてい ました。彼の作品の普及を目指して1980年に設立されたロバート・シンプソン協会は、この空白を埋めるために2枚のアルバムを製作、こちらがその1枚目と なります。 ここには作曲家の死後に発見された初期の弦楽四重奏曲と2つの歌曲を収録。これらの作品からは、彼が若くしてすでに卓越した才能を持っていたことを 証明しています。とりわけ学生時代に作曲されたニ長調の四重奏曲は、当時の試験官から「大胆不敵」と評されたものです。最後の2作品は、クラリネット のレパートリーの拡充を目指すシンプソン円熟期の代表作。三重奏曲では名手エマ・ジョンソンが味わい深い演奏を聴かせます。

Chandos
CHAN-20330(1CD)
ハイドン:ピアノ三重奏曲全集 第4集
ピアノ三重奏曲第26番ハ短調 Hob.XV:13(1789)
ピアノ三重奏曲第36番変ホ長調 Op.71No. 2Hob.XV:22(1795)
ピアノ三重奏曲第31番ト長調 Hob.XV:32(1794)
ピアノ三重奏曲第34番変ロ長調 Op.36No. 3Hob.XV:20(1794)
サリー・ビーミッシュ(1956-):トランス(2023) - トリオ・ガスパールのために
※ハイドン作品の通し番号はランドン版に準拠しております。
トリオ・ガスパール
ヨニアン・イリアス・カデシャ(Vn)
ヴァシュティ・ミモザ・ハンター(Vc)
ニコラス・リンマー(P)

録音:2023年12月1-3日
トリオ・ガスパールによるハイドンのピアノ三重奏曲全曲録音シリーズ。この第4集には1789年から90年代 に書かれた4作を収録しています。出版社の要請で急いで作曲されたという第26番、ハイドンがロンドンに 滞在していた際に書かれた第34番、同時期に書かれエステルハージ侯爵夫人マリア・ヘルメネギルトに献呈 された第36番、1792年頃に書かれた第31番。第31番は最初にヴァイオリンとピアノのためのソナタとして 出版されましたが、後に出た版にチェロ・パートがあることから、ハイドンが三重奏曲として構想していたと考え られています。最後に置かれたのはトリオ・ガスパールのためにサリー・ビーミッシュが書き上げた「トランス」で、 この曲はハイドンのピアノ三重奏曲第40番からの影響と、認知症を患う彼女自身の母との関係が描かれた 「変化、推移、消失」をテーマとする瞑想的な5分半の作品です。トリオ・ガスパールは、2010年にドイツ、 ギリシャ、イギリス出身のメンバーで設立。ワイマールで行われたヨーゼフ・ヨアヒム室内楽コンクールやウィーン でのハイドン国際室内楽コンクールなどで優勝した実力派のアンサンブルで、創設当時からハイドンの作品を 積極的に演奏しています。
Chandos
CHAN-20326(1CD)
レイナルド・アーン:ピアノ五重奏曲、ピアノ四重奏曲、歌曲集
レイナルド・アーン(1874-1947):
1.クロリスに(1913)-トム・ポスターによるテノールと弦楽四重奏編*
2. わたしがとりこになったとき(1899) - ポスターによるテノールと弦楽四重奏編*
3-5. ピアノ五重奏曲 嬰へ短調(1920-21)
6. リラに来るウグイス(1913) - ポスターによるテノールと弦楽四重奏編*
7. 秋のシャンソン(1887-90) - ポスターによるテノールと弦楽四重奏編*
8. 恋する乙女(1891) - T. ポスターによるテノールとピアノ五重奏編*
9-12. ピアノ四重奏曲第3番ト長調(1946)
13. ヴェネツィア - 第2番小舟(1901)-ポスターによるテノールとピアノ五重奏編*
カレイドスコープ・チェンバー・コレクティヴ
【メンバー】
カリム・スレイマン(T)…1、2、6-8、13
エレーナ・ウリオステ(Vn)…1-8、13
サヴィトリ・グリアー(Vn)…9-12
ロザリンド・ヴェントリス(Va)
ラウラ・ファン・デル・ハイデン(Vc)
トム・ポスター(P)

録音:2024年3月29-31日
ビロードのように滑らかな声とカリスマ性で国際的な注目を集めるテノール歌手、カリム・スレイマン。イー ストマン音楽学校を首席で卒業し、コレギウム・ムジクムでポール・オデットの指導を受け、ライス大学で 修士号を取得。その後、パリに移り、オートコントルのハワード・クルックに師事、また、シカゴのセカンド・ シティ・トレーニング・センターで即興演奏を学びました。ソリストとしてだけではなく、トム・ポスターとエレー ナ・ウリオステを創設メンバーとするカレイドスコープ・チェンバー・コレクティヴの中心メンバーとして活躍し ています。今回のレイナルド・アーンの作品を収録したアルバムには、アーン歌曲のピアノ伴奏部分が室 内楽編曲にも適していることに気が付いたというポスターが自ら編曲を行いスレイマンが歌う歌曲6作に 加え、たいへん魅力的なピアノ五重奏曲、ピアノ四重奏曲を収録。アーンの音楽の繊細な美しさを存 分に楽しめます。

ARCANA
A-575(1CD)
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ集
ヴァイオリン・ソナタ 第25番ト長調 K.301/293a (1778)
ヴァイオリン・ソナタ 第34番変ロ長調 K.378/317d (1779)
ヴァイオリン・ソナタ 第40番変ロ長調 K.454 (1784)
庄司紗矢香(Vn)
使用楽器:クレモナのアントニオ・ストラディヴァリウス1729年頃製作 ”レカミエ”
ジャンルカ・カシオーリ(フォルテピアノ)
使用楽器:ウィーンのヴァルター&ゾーン1805年頃製作モデルに基づく、ディヴィショフ(チェコ)のポール・マクナルティ2009年製作の再現楽器(音域FF-c4)

録音:2023年12月5-7日ペチェット・トリネーゼ、トリノ、イタリア
ドイツ・グラモフォンからのリリースに続き、話題のシリーズがARCANAから発売となります。ケルン大学在学中にピリオド楽器とその奏法に触 れる機会があったものの、当時はその研究に十分な時間が充てられず、いつかじっくり挑みたいと考えていたと語る庄司紗矢香。2020-21 年に訪れた新型コロナ・ウイルスによる世界的パンデミックで思いがけずその「いつか」が到来し、18世紀の音楽を中心に研究書を読みふけっ たということです。その成果とも言えるのが、ガット弦とクラシック弓を用いた今回のシリーズ。カシオーリの奏でるフォルテピアノと共に、伸びやか な音色としなやかな表現を駆使し、活き活きとした美しい演奏を聴かせています。

ALPHA
ALPHA-1116(2CD)

NYCX-10508(2CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

バッハ(ネヴァーマインド編):ゴルトベルク変奏曲 BWV988 ネヴァーマインド【アンナ・ベッソン(トラヴェルソ)、ルイ・クレアック(Vn)、ロバン・ファロ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、ジャン・ロンドー(チェンバロ、オルガン)】

録音:2024年8月 サル・ド・ミュジーク、ラ・ショー=ド=フォン、スイス
編曲作品あまたのゴルトベルク変奏曲ですが、近年では古楽界の大物たちがこぞって挑んでいるのも興味深いところ。そんな中、自身来日 公演やソロ・アルバムでも刺激的なゴルトベルクを聴かせてくれたジャン・ロンドーとその盟友たちが、アンサンブルによる演奏をリリースします。 編曲の中心となったのはロンドーと、ガンバを弾くロバン・ファロ。アンナ・ベッソンの伸びやかなトラヴェルソを前面に押し出しながら他のメンバー も随所で活躍、多声的な絡みも異なる楽器によるアンサンブルならではの立体感で聴かせます。ロンドーはソロの録音でも使用したジャーマ ン・モデルのチェンバロのほか、イタリアン・スタイルのチェンバロと2種のオルガンを弾き分けるこだわりぶり。彼らならではの独創的かつスリリング な編曲で、作品の新たな地平を切り開いています。

Dynamic
CDS-8046(1CD)
東洋への旅 - フルートとギターのための作品集
グラナドス:オリエンタル(R. プロコーピオ編)
サティ:ジムノペディ(M. クリスウィック編)
モンティ(1868-1922):チャールダーシュ(R. プロコーピオ編)
ピエール=オクターヴ・フェルー(1900-1936):Jade(フルート・ソロ)
ドヴォルザーク:ユーモレスク Op. 101No.7(R. プロコーピオ編)
バルトーク:6つのルーマニア民俗舞曲(A. レヴェリング編)
ショパン:夜想曲 Op.9No.2(F. タレガによるギター編)
チャイコフスキー:懐かしい土地の想い出 Op.42よりメロディとスケルツォ (R. プロコーピオ編)
ショスタコーヴィチ:ワルツ第2番(R. プロコーピオ編)
プロコーピオ(1974-):俳句…世界初録音
 俳句第1番
 俳句第2番
 俳句第3番
横尾幸弘(1925-2009):さくら変奏曲(ギター・ソロ)
作者不詳:3つの韓国民謡(R.プロコーピオ編)
 韓国民謡第1番
 韓国民謡第2番
 韓国民謡第3番
プロコーピオ:Vagabond in the desert 砂漠の放浪者…世界初録音
 (パレットの「放浪者」とR.ボロマンの「砂漠」を自由に描いたもの)
シルヴィア・スキアフィーノ(Fl)
レナート・プロコーピオ(G)

録音:2023年6月17日、2016年10月22日
このアルバムでは、西ヨーロッパから東ヨーロッパ、日本、イラン、韓国へと旅をする気分を味わえるような多彩な音楽を紹介します。その中にはバルトークの 「ルーマニア民俗舞曲」やモンティの「チャールダーシュ」、戦後の日本ギター界の黎明期にギター奏法を発展させた横尾幸弘の「さくら変奏曲」、プロコーピオ 自身が編曲した韓国民謡や、彼の自作などが含まれており、2人の奏者は息のあったアンサンブルを披露しています。 シルヴィア・スキアフィーノは、ミラノのクラウディオ・アバド音楽学校でエミリオ・ヴァピに師事し、通常7年の課程を2年で修了。その後、フィレンツェやボロー ニャ、ミラノで著名なフルート奏者に学び、ジェームズ・ゴールウェイの音楽祭にも招待されました。レナート・プロコーピオは1974年サヴォーナ生まれのギタリス ト。作曲家、アレンジャーとしては、クラシック音楽や映画音楽のアルバムを多数制作、2014年には自作曲を収めたアルバム『Se fosse poesia..』を発 表して好評を得ています。

Dynamic
CDS-8003(1CD)
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第1番、第2番
ピアノ三重奏曲第1番変ロ長調 Op.21B51
ピアノ三重奏曲第2番ト短調 Op.28B56
トリオ・デ・アルプ【ハナ・コトコヴァー(Vn)、クロード・アウリ(Vc)、コッラード・グレコ(P)】

録音:2023年5月29-31日
トリオ・デ・アルプによるドヴォルザークのピアノ三重奏曲シリーズ、第2集はシューベルト風の抒情とスラヴ的 響きを融合させた第1番と、引き締まった構成の中に、スラヴ風のテーマを採り入れた第2番を収録。両曲と も伸びやかな旋律、十分多彩ながらも落ち着いた和声展開が魅力です。トリオ・デ・アルプは、豊かな個性 と高度な技術を持つ3人の音楽家による室内楽アンサンブル。「対話」や「共有された音色」に重点を置き、 作曲家の意図に忠実な演奏を追求しています。ヴァイオリニストのハナ・コトコヴァーは国際的に評価され、 特にニューヨークでの演奏や「プラハの春」国際コンクールでの優勝が知られています。チェリストのクロード・ア ウリは現代音楽で高い評価を得ており、ピアニストのコッラード・グレコは豊富な室内楽経験を活かしてアンサ ンブルを支えています。

OEHMS
OC-1735(1CD)
ババジャニアン、スメタナ、クシェネクのピアノ三重奏曲
アルノ・ババジャニアン(1921-1983):ピアノ三重奏曲 嬰へ短調(1952)
スメタナ:ピアノ三重奏曲 ト短調 Op. 15
クシェネク(1900-1991):三重奏曲-幻想曲 Op. 63(1929)
トリオ・コントラスティ【ノラ・シェクヤン(Vn)、アラ・クルジュモーヴァ(Vc)、Xuezhao Ma (P)】

録音:2024年3月1-3日
アルメニア、ロシア、中国出身の若き3人の音楽家によるピアノ三重奏団「トリオ・コントラスティ」のデビューア ルバム。3つの作品を取り上げ、異なる時代と文化が交わる音のモザイクを描き出しています。とりわけ最近 人気が高まるババジャニアンの作品は、ロマンティックでありながら、民族的色彩が色濃く反映された劇的か つ溢れる歌心に満ちています。2021年春に結成されたこのトリオは、同年夏にはドイツで開催された 「hmt-Musikpreis」コンクールの決勝に進出、2021年秋にはロストックで開催された室内楽フェスティバル 「Als die Stunden still Standen」の最終コンサートで観客を魅了しました。2022年4月以降はハンブ ルク音楽演劇大学で室内楽の修士課程に在籍し、ニクラス・シュミット教授の指導のもと、さらに研鑽を重 ねています。

IBS CLASSICAL
IBS-182024(1CD)
近現代のサクソフォン四重奏曲集
ホアキン・ニン(1879-1949):イベリア舞曲
ヘスス・グリーディ(1886-1961):四重奏曲 第1番ト長調
グラナドス:悲しき舞曲
フェリックス・イバロンド(1943-):Il dolore (2021)
トルドラ(1895-1962):Vistes al mar 海の景色
ガマン・アンサンブル(サクソフォン・アンサンブル)

録音:2023年9月4-6日
新進気鋭のサクソフォン四重奏団「ガマン・アンサンブル」。このアルバムでは過去1世紀にわたるスペインとフランス の文化的な結びつきとその音楽的影響を描いています。収録されているのは、バスク、アンダルシア、カタルーニャと いった地域の出身でパリでの活動経験を持つ5人の作曲家の作品。アンサンブルのメンバーも全員がパリで学び、 同地の文化に深い関心を寄せており、深い共感に溢れた演奏を聴かせます。彼らは、トルドラの「海の景色」の 他、ニンとグリーディの曲を自らサクソフォン四重奏用に編曲したバージョンや、グラナドスの舞曲をアレンジして演 奏。イバロンドの Il dolore はガマン・アンサンブルによる委嘱作品で、これが初録音です

Orchid Classics
ORC-100336(1CD)
ブラームス:ピアノ四重奏曲第3番、
シューベルト:ピアノ五重奏曲「ます」
トリオ・ヴィトゥルヴィ
ハルトムート・ローデ(Va)
ナビル・シェハタ(Cb)

録音:2021年11月
2013年に結成されたトリオ・ヴィトルヴィは、ドイツのメクレンブルク=フォアポンメルン音楽祭で注目を集めた 後、デンマーク国立ラジオ室内楽コンクールやラトヴィアのユールマラ国際音楽コンクールで1位を獲得しまし た。その後、ヨーロッパ、ロシア、中国の名だたるホールで演奏し高評価を得ています。また、2018年には室 内楽とバレエを融合させたフェスティバル「KAMMERBALLETTEN」を設立しました。このアルバムには、トリ オ・ヴィトルヴィのメンバーを中心に、ヴィオラのハルトムート・ローデとコントラバスのナビル・シェハタが加わり、 19世紀室内楽の名作を魅力的に演奏。ブラームスの内面的な葛藤を映し出した深みのあるピアノ四重奏 曲と、シューベルトの抒情的で華やかなピアノ五重奏曲を楽しめます。

Luminote
KMLN-0002(1CD)
コールユーブンゲン in Jazzy Style 〜あの練習曲がオシャレ和音で生まれ変わった〜
フランツ・ヴュルナー(1832-1902)/
柳川瑞季編曲:
1. No.1〜No.2
2. No.7a〜No.8c〜No.9b
3. No.18f
4. No.24f
5. No.30g
6. No.51d
7. No.52a
8. No.53
9. No.54
10. No.55
11. No.56a
12. No.57b
13. No.58b
14. No.59
15. No.63
16. No.65
17. No.66
18. No.67
19. No.69
20. No.70
21. No.73d
22. No.75c
23. No.76d
24. No.77d
25. No.79c
26. No.80c
27. No.81c
28. No.82c
29. No.83c
30. No.84c
31. No.85c
32. No.87a
33. No.87b
柳川瑞季(P)
弓代星空(Vn)
…4,7,17,22,23
小美濃悠太(ダブルベース)
…2,9,11,12,15,20,25,26
田村真寛(ソプラノサクソフォーン)
…5,13,24,30,31

録音:2024年8月29日 Studio TLive, Japan
ソルフェージュ教育用教本としてスタンダードの地位を築いて いる「コールユーブンゲン」。それにオシャレな和音を付けてみ ました。 ピアノ、ウッドベース、サックス、ヴァイオリン、ソプラノが織りなす Jazzyな響きをお楽しみください!

DELOS
DE-3607(1CD)
トランペットのためのトランスクリプション集
ブラームス:クラリネット・ソナタ 第1番ヘ短調 Op.120-1
シューマン:アダージョとアレグロ Op.70
シューベルト:流れにて Op.119 D943*
ブラームス:クラリネット・ソナタ 第2番変ホ長調 Op.120-2
シューマン:おとぎの絵本 Op.113

※編曲は全てアンドリュー・バリオによる
アンドリュー・バリオ(Tp)
ジョン・ウィルソン(P)
ニコラス・ファン(T)*

録音:2023年1月、7月スコアリング・ステージ、スカイウォーカー・サウンド、カリフォルニア
ボルティモアSOの首席トランペット奏者アンドリュー・バリオが、オルガンとの共演で作り上げたバッ ハ作品集(DE3560)に続き、ドイツ・ロマン派の名曲をトランペットで歌い上げるアルバム。いずれの作 品も本来持っている美しさに加え、輝かしさを帯びた新しい一面を聴かせてくれます。

Naive
V-8617[NA]
鏡〜プーランク、ペルト、プロコフィエフ作品集
プーランク:ヴァイオリン・ソナタ
ペルト:Spiegel im Spiegel(鏡の中の鏡)
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第1番 ヘ短調 op.80
ポール・ホアン(Vn/1742年製グァルネリ・デル・ジェス(Ex-Vieniawski))
ヘレン・ホアン(P)

録音:2024年3月29-31日、ニューヨーク
台湾出身の俊英ヴァイオリン奏者、ポール・ホアンの新譜は、第2次世界大戦中に作曲されたプーランク(1942-1943)とプロコフィエフ(1938-1946) の2つのソナタの間に、ペルトの「シュピーゲル・イム・シュピーゲル(鏡の中の鏡)」(1978年)を入れた興味深いプログラム。 プーランクはファシズムへの応答としてこのソナタを作曲し、1936年にスペイン内戦中に射殺されたスペインの詩人フェデリコ・ガルシア・ロルカの思い出に捧げ ました。不規則なフレーズ、突然の休止、不和といった要素は、戦争という感情的・社会的な渦を写し取ろうとするもので、第1楽章の最後に登場するヴァイオリン のピチカートは、ライフルの銃弾と、ロルカの国を象徴する楽器であるギターの両方を想起させるようでもあります。プロコフィエフのソナタも、戦争中に書かれて います。ポール・ホアンとヘレン・ホアンの2人の音楽家は、デュオを組んで10年となり、現在進行形の音楽家・人間としての旅をこの1枚に反映させています。
ポール・フアンは台湾生まれ。7歳で「その美しい音色と豊かな歌」に魅了されてヴァイオリンを始め、2011年のヤング・コンサート・アーティスト国際オーディ ションで優勝。2015年エイブリー・フィッシャー・キャリア・グラント、2017年若き突出した才能に送られるリンカーン・センター・エマージング・アーティスツ 賞を受賞しています。これまでにゲルギエフ指揮マリインスキー管、スラットキン指揮デトロイト響などと共演を重ねています。ピアノのヘレン・フアンは、ポール・ フアンと長く共演を重ねているピアニスト。自身台湾の両親を持ち(日本生まれ)、2004年ジュリアード音楽院卒業時にアルトゥール・ルビンシテイン賞受賞、イエー ル大学でさらに研鑽を積みました。ニューヨーク・フィル、クリーヴランド管、フィラデルフィアOなどアメリカを代表するオーケストラと共演を重ねる傍ら室 内楽、ソロでも活躍しています。 (Ki)

WAON RECORDS
WAONCD-600(1CD)
(HQCD)
日本語解説付国内盤
平野一郎:二十四氣
春 HARU [17’19”]
1°立春 Risshun -2°雨水 Usui -3°啓蟄 Keichitsu -4°春分 Shunbun -5°清明 Seimei -6°穀雨 Koku-u
夏 NATSU [17’47”]
7°立夏 Rikka -8°小満 Shoman -9°芒種 Boshu -10°夏至 Geshi -11°小暑 Shosho -12°大暑 Taisho
秋 AKI [17’09”]
13°立秋 Risshu -14°処暑 Shosho -15°白露 Hakuro -16°秋分 Shubun -17°寒露 Kanro -18°霜降 Soko
冬 FUYU [17’01”]
19°立冬 Ritto -20°小雪 Shosetsu -21°大雪 Taisetsu -22°冬至 Toji -23°小寒 Shokan -24°大寒 Daikan
石上真由子(Vn)、對馬佳祐(Vn)、
安達真理(Va)、西谷牧人(Vc)

録音:2023年9月26-28日、富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ メインホール
平野一郎の「時を祀る」連作アルバム第2弾。「四季の四部作」(WAONCD-540)に並ぶ衝撃。天地に溢れる八百万の声なき聲が響きあう、もう一つの楽園へ。 ★季節の巡りを知る「こよみ」の歴史は興味深く、天文学、数学、自然の移り変わり、さらには神話の世界など、様々な要素が関係しています。日本で今の太陽暦(グ レゴリオ暦)が採用されたのは実は大隈重信の時代、今から150年ほど前。それまでは太陰暦などを組み合わせて暦が数えられており、その中で、日本特有の一 年の季節の細やかなうつろいを24であらわした「二十四氣」もうまれました。この日本特有の二十四氣を、作曲家の平野一郎が、弦楽四重奏の形態で音楽にしま した。ヴィヴァルディの「四季」の人々の明るい描写とは一線を画す、宇宙、自然、数の神秘、様々な要素を、弦楽四重奏の形態であらわしています。こだわりの録 音にも注目です。 (Ki)

King International
KKC-4364(2CD)
日本語解説付国内盤
ラ・フォリア、詩曲〜エネスコ名演集
■DISC1  SP録音編
(1)クライスラー:プロヴァンスの朝の歌 - L.クープランの様式による
(2)ダンブロジオ:セレナード 作品4
(3)ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ 第4番ニ長調 作品1-13
(4)プニャーニ:ラルゴ・エスプレッシーヴォ
(5)クライスラー:テンポ・ディ・メヌエット(プニーニのスタイルによる)
(6)コレッリ:ラ・フォリア
(7)ショーソン:詩曲 作品25
(8)エネスコ:ヴァイオリン・ソナタ 第3番イ短調 作品25「ルーマニアの民俗様式で」
■DISC2  LP録音編
(1)シューマン:ヴァイオリン・ソナタ 第2番 ニ短調 作品121
(2)ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第9番 イ長調 作品47「クロイツェル」
ジョルジュ・エネスコ(Vn)
エドワード・C・ハリス(P) DISC1(1)(2)
サンフォード・シュルッセル(P) DISC1 (3)〜(7)
セリニー・シャイエ=リシェ(P) DISC1 (8)、DISC2

録音:1924年ニューヨーク DISC1(1)(2) /1929年ニューヨーク DISC1(3)〜(7) /1949年パリ DISC1(8)
1950年ニューヨーク DISC2(1) /1952年パリ DISC2(2)
原盤:米 COLUMBIA20023-D DISC1(1)(2) / 米 COLUMBIA50187/8-D DISC1(3)
日本コロムビア JW232&J7940 (原録音:米COLUMBIA 50235D,50161D) DISC1(4)〜(6)
日本コロムビア J7880/1(原録音:米 COLUMBIA 50273/4-D)DISC1(7) / 仏 COLUMBIA GFX121/3 DISC1(8)
米 REMINGTON RLP149-50DISC2(1) / 仏 COLUMBIA FC1058DISC2(2)
幻のコンチネンタル盤からダイレクト・トランスファーして、鮮やかによみがえった「バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ全曲」(KKC.4353/4) がヒット中のジョルジュ・エネスコ。ジャック・ティボーとともに、20世紀前半のフランス・ヴァイオリン楽派を代表する不世出の名匠でしたが、作曲家・指揮者で もあったエネスコのヴァイオリン奏者として録音したアルバムがもう1種(2CD)登場。今回のアルバムにはSP録音時代、渡米中に米コロンビアに録音した7曲((1) 〜(7))とパリでの録音(8)をDISC1に収録、DISC2にはLP録音時代、50年米レミントンに録音した超幻の録音「シューマン2番ソナタ」と52年の最晩年に仏コ ロンビアにいれた「クロイツェル」を収録。大の録音嫌いであったエネスコのヴァイオリニストとしての主要録音はほぼ集めています。
高貴な感性と精神的な深み、民族的気質から繰り出される独特の技法と多彩な音色・・・弦楽愛好者には神様的存在であったエネスコ。“盤鬼”西条卓夫、ハル トナック、中村 稔の各氏はその名著でつぎのように語っています。 ・コレッリのラ・フォリア/ヘンデルのヴァイオリン・ソナタ第4番・・・「エネスコが渡米したときに入れたもの。45歳という全盛期にふさわしく、殊のほか、風格 豊かな光沢消しの至芸を展開しています。切札は、透徹した祈りの心境か。ひときわ、コレルリの完成が高い。」(『盤鬼随想録』西条卓夫著 アイエー出版2024年 刊 初出:ラジオ技術誌1984-5年)
★ショーソン:詩曲・・・「エネスコは絹のような輝きを引きだし、これが、このいくらか古風な甘みをもち、ロマン派のなごりのこもった印象主義的な色合いの作 品を、まがいものの際(きわ)から、精細であるにしろ本源的な音楽性の領域へと導いているのです。」(『20世紀の名ヴァイオリニスト』(J・ハルトナック著/ 松本道介訳 白水社1971年刊)
★シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第2番・・・「エネスコの手にかかると、人生の悲痛な惜別の歌であると同時に、神への救済を深くねがう者のいささかの心の 安静をただよわせた偉大な音楽になっています。・・・ヴァイオリン演奏史上、最高のシューマンであることを断言してはばからない。」(『ヴァイオリニストの系譜』 中村 稔著 音楽之友社1988年刊) 
★ベートーヴェン:クロイツェル・ソナタ・・・「老齢による技巧の衰えはともかく、入魂のルバートのきわだつ名人芸で、墨絵風の渋味を持っています。最大の魅力は、 世にも高邁な精神性の裏づけであろう。曲への情熱と共感が圧倒的に激しく、特に第2楽章が卓抜だ。」(『名曲この一枚』西条卓夫著 文藝春秋新社 1964年 刊)
復刻プロセスを最短にしてSPレコード(および初期LP)のありのままの鮮烈な音をお届けする“ダイレクト・トランスファー・ディスク”(CD)。ジョルジュ・エ ネスコの純粋で高貴で滋味あふれる名人芸をご堪能ください!

Musikmuseum
MMCD-13025(1CD)
メンデルスゾーン:葬送行進曲、
シュグラッファー:レクイエム ハ短調
メンデルスゾーン:葬送行進曲 op.103「ノルベルト・ブルクミュラーの葬儀のために」(1836)
ヤーコプ・シュグラッファー:レクイエム ハ短調(1828)、
 「ハルモニー・ミサ」のためのプロプリウム(1828)、
 ミゼレーレ 変ホ長調(1828)
ヨーゼフ・ネッツァー:二重合唱のためのモテット「イエスの受難と死」(1850)
フェルディナンデウム管楽アンサンブル、
ノーヴォカント・ヴォーカル・アンサンブル、
エルンスト・シュラーダー(指)、
マリア・エルラッヒャー(S)、
マルティナ・グマインダー(Ms)、
ヴィルフリート・ロクル(T)、
アンドレアス・マッテルスベルガー(Bs-Br)

録音:2014年5月(オーストリア)
初期ロマン派の作品を壮大なハルモニームジーク編成(歴史的楽器を使用した25人の管楽器奏者)の演奏で堪能できるアルバムです。メンデルスゾーンによる葬送行進曲は、バセットホルンやイングリッシュバスホルンを含むオリジナル編成での貴重な録音。また、イタリアのボルツァーノ出身の作曲家シュグラッファーによるレクイエムやミゼレーレは、彼の音楽的深みを示す作品群です。この時代の管楽作品の再発見において、重要な位置を占める録音といえるでしょう。

Etcetra
KTC-1807(1CD)
魅惑のホルン
1. リュック・ベルジェ:無伴奏ホルンのための即興曲
2. サン=サーンス:ロマンス Op.36
3. R.シュトラウス:アルプホルン
4-6. シューマン:幻想小曲集 Op.73
7. F.シュトラウス:夜想曲 Op.7
8-10. ベートーヴェン:ホルン・ソナタ ヘ長調 Op.17
11-12. グノー:ホルンとピアノのための6つのメロディ
13. シューベルト:流れの上で
14. ラフマニノフ:ヴォカリーズ Op.34-14
リュック・ベルジェ(Hrn)
ヤン・ミヒールス(P/tr.2,4-12,14)
インゲ・スピネット(P/tr.3,13)
イルゼ・エーレンス(ソプラノ/tr.3,13)

録音:2024年3月-4月(ベルギー)
アントワープとブリュッセル王立音楽院でホルンを学び、卒業後はドイツを代表する名ホルン奏者、ヘルマン・バウマンのもとで研鑽を積んだリュック・ベルジェ。ワロニー歌劇場、ベルギー国立O、新ベルギー室内O、イ・フィアミンギなどの首席ホルン奏者を歴任し、オーケストラ奏者を引退後は、フリーランスのホルン奏者としてキャリアを積んできました。また、ゲント音楽院、その後ブリュッセル王立音楽院で才能ある若い奏者たちの育成に情熱を注いでいます。
本アルバムでは、ホルンのために書かれた作品や、自作の即興曲、シューマンの幻想小曲集、ラフマニノフのヴォカリーズなどのアレンジ作品まで、ベルジェが愛する作品をカップリング。自身が魅了されたというホルンの深く、高貴で、温かい音色をこの1枚を通して聴衆へ見事に伝えています。

KAIROS
0022045KAI(1CD)
ユン・イサン(尹伊桑):無伴奏ヴァイオリン&ヴァイオリンとピアノのための作品全集
大王の主題(バッハの「音楽の捧げもの」による) (1976)〜無伴奏ヴァイオリンのための/庭園のリーナ(1984/1985)〜無伴奏ヴァイオリンのための/コントラスト(1987)〜無伴奏ヴァイオリンのための/歌詞(ガサ)(1963)〜ヴァイオリンとピアノのための/ソナタ(1991)〜ヴァイオリンとピアノのための
ウ・イェジュ(Vn)、パク・トモキ(P)

録音:2021年9月、2022年6月&9月(ドイツ、ベルリン)
ユン・イサン(尹伊桑)の無伴奏ヴァイオリン作品と、ヴァイオリンとピアノのための作品の全てを収録した初の包括的な録音が登場!
このプロジェクトは、ヴァイオリン奏者ウ・イェジュのユンの天才性に対する敬意と、自身の韓国のルーツを探求する試みに触発されたものです。16歳でカーネギーホール・デビューし、パガニーニの「24のカプリース」全曲を演奏した最年少ヴァイオリン奏者としても知られるウ・イェジュ。東洋と西洋の音楽的伝統を統合し、精神的そして文化的な深みが際立つユンの名作を、綿密な研究と自身の文化的経験に基づく見事な演奏で披露しています。

Melodiya x Obsession
SMELCD-1002296(2CD)
完全限定生産
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集
チェロ・ソナタ第1番ヘ短調 Op.5-1/チェロ・ソナタ第2番 ト短調 Op.5-2/チェロ・ソナタ第3番イ長調 Op.69/チェロ・ソナタ第4番ハ長調 Op.102-1/チェロ・ソナタ第5番 ニ長調 Op.102-2
ダニール・シャフラン(Vc)、
アントン・ギンスブルク(P)

録音:1971年
廃盤・入手困難となったMelodiyaの名盤や貴重なMelodiya音源等を復刻する「Melodiya x Obsession」シリーズより旧ソ連の名チェリスト、ダニール・シャフランによるベートヴェンのチェロ・ソナタ全集が登場です。シャフランはレニングラードPOの首席チェリストであった父からチェロを学び、11歳の時にはチャイコフスキーの「ロココの主題による変奏曲」でオーケストラとの共演を果たしています。そして14歳の時に、全ソ連コンクールに優勝し、1630年製のアマティを贈られ、生涯その楽器を演奏し続けました。
ベートーヴェンのチェロ・ソナタは、「チェロの新約聖書」とも例えられる作品です。珍しい2楽章形式で書かれた第1番と第2番に、ベートーヴェン中期を代表する室内楽曲のひとつとなった第3番、ロマン派音楽へと向かっていく第4番と第5番。ベートーヴェンの作曲家としての経緯を見ていく上でも外せない作品の数々です。
Melodiya x Obsession
SMELCD-1000997(1CD)
完全限定生産
ガリーナ・バリノワの芸術
1-2. シューベルト:アルペッジョーネ・ソナタ イ短調 D.821
3. マスネ:タイスの瞑想曲
4. ブラームス:ワルツ イ長調 Op.39-15
5. ブラームス:スケルツォ ハ短調
6. スメタナ:二重奏曲第2番ト短調
7. モナステリオ:シエラ・モレーナ
8. ディーリアス:伝説曲
9. マネン:藁の中の七面鳥
10. C.C.ホワイト:Nobody Knows the Trouble I’ve Seen Op.12-1
11. アウリン:ユモレスク
12. アウリン:ガヴォットとメヌエット Op.15-4
ガリーナ・バリノワ(Vn)、
グリゴリー・シンゲル(P、1-7、11)、イーゴリ・カターエフ(P、8、12)、アレクサンドル・デジューヒン(P、9、10)

録音:1940年-1960年
廃盤・入手困難となったMelodiyaの名盤や貴重なMelodiya音源等を復刻する「Melodiya x Obsession」シリーズにロシア出身のヴァイオリニスト、ガリーナ・バリノワの録音集が登場します。1910年生まれの彼女は国内でヴァイオリンを学んだ後、パリにてジャック・ティボーにも師事しました。その抒情的でかつ誠実さとロマンチシズムに溢れたその演奏が聴けるこのアルバムは大変貴重な機会と言えるでしょう。

Harp&Company
CD-505052(1CD)
ミシェル・ライサイト:エクイノクス〜ハープを伴う室内楽作品集
ミシェル・ライサイト(1958-):合奏協奏曲〜クラリネット、ファゴット、ハープと弦楽五重奏のための
タンカ〜クラリネットとハープのための
エニグマ〜クラリネット、ファゴットとハープのための
エクイノクス〜クラリネットとハープのための
瞑想〜ファゴットとハープのための
エネルギー・ノワール〜クラリネット、ハープ、打楽器と弦楽五重奏のための
ラシェル・タリトマン(Hp)、
ジャン=マルク・フェサール(Cl)、
マヴーデス・トルロス(Fg)、
ピエール・キリニー(指)、
メンデルスゾーン・アンサンブル
ハーピストのラシェル・タリトマンによるミシェル・ライサイト(1958-)の作品集。ライサイトはポストモダンを代表する作曲家として知られ、交響曲から室内楽、声楽曲まで幅広いジャンルで180作品以上を作曲しています。彼の作風は、強烈なリリシズムとリズムの鋭さを融合させ、現代音楽でありながら演奏者と聴き手の双方に音楽の快楽を追求する独自のものです。世界初録音となる「エクイノクス Equinox」(2023)は、本作のために特別に作曲され、ジャン=マルク・フェサールとラシェル・タリトマンに捧げられた作品です。

NovAntiqua Records
NAA-7(1CD)
ベートーヴェンと仲間たち〜オリジナル楽器による室内楽作品集
ベートーヴェン:ノットゥルノ Op.42(1796)
フンメル:ヴィオラ・ソナタ Op.5-3(1798)
ルドルフ大公:クラリネット三重奏曲(1814)
アンサンブル・アルラウネ〔マリオ・ソラッツォ(フォルテピアノ)、トンマーゾ・ロンキッチ(Cl)、アウグスト・ガスバッリ(Vc)、ステファノ・ザノビーニ(Va)〕

録音:2022年12月&2023年11月(イタリア)
イタリアのアンサンブル・アルラウネが、ピリオド楽器による演奏で古典派後期からロマン派初期の魅力的な室内楽作品を探求するアルバムです。18世紀に製作されたクラリネットやヴィオラ、1820年頃のフォルテピアノを用いて、若きベートーヴェンのヴィオラとピアノのための「ノットゥルノ」(セレナード Op.8の編曲版)や、彼の友人・ライバルであったフンメルのヴィオラ・ソナタ、ベートーヴェンに師事したオーストリア大公ルドルフの珍しい作品が取り上げられています。当時の楽器による美しい響きが際立つ一枚です。

Fluente
FL-28370(1CD)
プッチーニ100
プッチーニ(ミケーレ・マンガーニ編):ラ・ボエームより/トスカより/蝶々夫人より/トゥーランドットより「誰も寝てはならぬ」
コラード・ジェフレディ(Cl)、
フェデリコ・ニコレッタ(P)
今、クラリネット関係者やイタリア音楽愛好家の間でその名が急速に広まり、作品に注目が集まっているイタリアの作曲家ミケーレ・マンガーニ(1966-)によるプッチーニの歌劇のトランスクリプション集。イタリア、ペーザロのロッシーニ音楽院でクラリネットや合奏、作曲指揮法を、ボローニャのマルティーニ音楽院では合唱と合唱指揮を学んだマンガーニのクラリネット作品は特に有名です。
19世紀イタリアではオペラなどを演奏するにはオーケストラを持つような特権階級の人々でも再現することは困難でした。そのため小規模の編成で再現することが流行し、オペラのトランスクリプションが数多く作られました。このアルバムではプッチーニの代表的なオペラをクラリネットとピアノで再現しています。

Spectrum Sound
CDSMAC-034(1CD)
シューベルト:ピアノ三重奏曲第2番変ホ長調 Op.100
シューベルト:アルペジョーネ・ソナタ D.821*
コンラード・ハンセン(P)、
エーリヒ・レーン(Vn)、
アルトゥール・トレスター(Vc)
Source - U.K Telefunken (Decca Press) LGX 66039ED1LP (MONO)

モーリス・ジャンドロン(Vc)*
ジャン・フランセ(P)*
録音:1962年1月2日/フランス放送協会
Previously released on CDSMBA060(4CD)
Licensed by INA
スペクトラム・サウンド好評シリーズ『アナログ・コレクター』。当アルバムはピアノのコンラード・ハンセン、ヴァイオリンのエーリヒ・レーン、チェロのアルトゥー ル・トレスター演奏によるシューベルトのピアノ三重奏曲第2番のCD化です。スペクトラム・サウンドが保有する英Telefunken(Deccaプレス)のLPを音源と しCD復刻いたしました。
ボーナストラックにはジャンドロンがフランセと共演したアルペジョーネ・ソナタを収録。こちらはかつて同レーベルからリリースされた『忘れられしチェリストの 名録音、再発見』(CDSMBA-060/ 廃盤)に収録されていた音源です。 (Ki)

※このレーベルは、初発売後早期に廃盤となる可能性が高いです。お早めにご注文されることをおすすめいたします。

CD ACCORD
ACD-342(1CD)
トランペットとピアノのためのアメリカ音楽集
ジョゼフ・トゥリン(1947-):ファンダンゴ- トランペット、トロンボーンとピアノのための(1999)
ホールジー・スティーヴンス(1908-1989):ソナタ(1953-56)
ケヴィン・マッキー(1980-):センティニアル・ホライゾン(2011)
トゥリン:カプリース(1972)
ブルース・ブロートン(1945-):オリヴァーの誕生日(1998)
アレン・ヴィズッティ(1952-):カスケーズ-無伴奏トランペットのための(1981)
エリック・イウェイゼン(1954-):パストラール-トランペット、トロンボーンとピアノのための(1996)
アレクサンデル・コブス(Tp)
モニカ・ハヌス=コブス(P)
エロイ・パニツォ・パドロン(Tb)

録音:2022年7月
このアルバムでは、ポーランドのトランペット奏者アレクサンデル・コブスとその妻モニカ・ハヌス=コブスが、アメリ カの20世紀作曲家の作品を演奏。選ばれた曲は新古典主義による曲や調性を持つ曲で、全体に統一 感が持たされています。アレクサンデル・コブスは1991年ワルシャワ生まれ。ヴロツワフのカロル・リピンスキ音 楽アカデミーでイゴール・ツェツォホに師事、2020年から2023年までベルリン芸術大学でガボール・タルケ ヴィの指導のもと研鑽を積んています。2018年のARDミュンヘン国際音楽コンクールでの特別賞、そして 2021年に国際トランペットギルド主催のエルスワース・スミス国際トランペットコンクールで第1位を獲得した 他、多くのコンクール受賞歴を誇る奏者です。

ODRADEK RECORDS
ODRCD-485(1CD)
ブラームス・ザ・プログレッシヴVol.3
(1)シェーンベルク:ヴァイオリンとピアノのための断章
(2)ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 Op.100
(3)シェーンベルク:ピアノ・ソロ付き、ヴァイオリンのための幻想曲 Op.47
(4)ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調 Op.108
(5)ウェーベルン:ヴァイオリンとピアノのための4つの小品
ピナ・ナポリターノ(P)
フランコ・メッツェーナ(Vn)

録音::2024年3月4-6日
ピナ・ナポリターノの「ブラームス・ザ・プログレッシヴ」シリーズの第 3弾。今回はヴァイオリ ンとピアノのための作品集。新ウィーン楽派の3 人は、ブラームスに深く傾倒し影響を受けて いた。ブラームスの作品と対比させることで、古典主義的と思われているブラームスの先進 性を明らかにしていく好企画です。 ピナ・ナポリターノはナポリ近郊のカゼルタ出身。ペスカーラ音楽院でミケランジェリの弟子 であったブルーノ・メッツェーナ(今回共演のフランコ・メッツェーナの父)に師事。リスト、バ ルトーク、シェーンベルク、ベルク、ウェーベルンなど得意にしています。20 世紀音楽を中心 とした CD もリリースされています。また、演奏活動以外に古典・東欧文化、言語学の研究で 多くの表彰を受けています。フランコ・メッツェーナは1953 年トレント出身。アッカルド、ダマーリオ、リッチ、カニーノ等の多くのアーティストと共演しています。イタリア内外でマスタークラス を開催。ブルーノ・メッツェーナ音楽院で後進の指導にあたっています。80 以上の CD をリリースしており、ヨーロッパの主要オーケストラとの共演も多い。

ODRADEK RECORDS
ODRCD-456(1CD)
ヴォルフガング・リーム:見知らぬ土地の情景(T〜V)
肖像
アーヴィン・アルディッティ(Vn)
ロベルタ・パンドルフィ(P)
ジャンルーカ・ピリージ(Vc)

録音:2023年10月9-11日スタジオ・オドラデク
快な演奏と録音のおかげで、ある種の様式美が感じられます。シューマンへの愛情、リスペ クトがこの曲を書かせたというのも頷ける録音です。ヴォルフガング・リームは高校卒業前 から、カールスルーエ音楽大学で、オイゲン・ヴェルナー・フェルテに作曲を師事する。卒業 後、フライブルグ音楽大学で、クラウス・フーバーに師事。これら師事した作曲家の他にも、ヘ ルムート・ラッヘルマン、モートン・フェルドマン、ルイージ・ノーノなどを手本としていて指向は 多種多様です。大変な多作家で、出版されたものだけでも400 曲を超えると思われます。 アルディッティ四重奏団のリーダーとしても有名なアーヴィン・アルディッティは 1953年イギリ ス出身。王立音楽院で、クラレンス・マイヤースコー、マヌーグ・パリキアンに師事。ロンドン交 響楽団のコンサート・マスターを務めるが、学生時代に結成した「アルディッティ弦楽四重奏 団」に専念するために同楽団を退団。現代音楽を中心としたレパートリーで、広く世界で活躍 する。200以上のCD をリリースしています。 ピアノのロベルタ・パンドルフィは現代音楽のソリスト、室内楽奏者として世界的に活躍してい る。2018年より、女性のみで結成された「オーケストラ・オリンピア」の音楽監督に就任してい る。チェロのジャンルーカ・ピリージは12歳よりチェロを始める。イタリアの有名音楽祭や、アム ステルダム、パリ、草津、ミュンヘン、ワルシャワ他の音楽祭に数多く参加しています。意外なキャ リアとして、ファビオ・ビオンディの「エウロパ・ガランテ」で古楽演奏にも携わっています。

ODRADEK RECORDS
ODRCD-452(1CD)
「ルードゥス」〜20・21世紀クラリネット作品集
プロコフィエフ:フルート・ソナタ ニ長調 Op.94(ダニエル・モリーナ編曲クラリネット版)
パブロ・ディアス・サンチェス(b.1997):クラリネット・ソナタ Op.9b
サルバドール・ブロントス(b.1959):クラリネット・ソナタ Op.46
アルマンド・アルフォンソ(b.1931):ヴァイオリンとピアノのための叙情的小品(作曲者編曲による、クラリネット・ピアノ版)
ルトスワフスキ:舞踏前奏曲
ダニエル・モリーナ(Cl)
ハビエル・ネグリン(P)

録音::2024年1月22-24日 スタジオ・オドラデク
全て20世紀半ばから21世紀にかけての作品で構成されています。プロコフィエフ作品は、ヴァイ オリン・ソナタ第2番としても知られているが、大変耳に新しく聴こえて面白い。スペインの現役の 作曲家たちの作品も、先進的で新しいクラリネットの音楽が聴いてとれます。ダイナミックな躍動感と 瞑想的な静寂感が混在していて、クラリネットの様々な空気感が楽しめる仕上がりとなっています。 ダニエル・モリーナはスペイン領テネリフェ島出身。室内アンサンブル「アグエーレ・アンサンブル」創 立メンバー(2021年)、2023年、アグエーレ国際室内楽フェスティヴァルの芸術監督に就任しています。 このCD が ODRADEK 初録音です。

H.M.F
HMM-905381(1CD)
パリの熱狂 / ロマン・ルルー、ジュリアン・ジェルネ
1. オネゲル:イントラーダ
2. エネスコ:伝説
3-5. ガーシュウィン:3つのプレリュード(トランペットとピアノのための編曲/リデヌールによる)
6. ラヴェル:ヴォカリーズ・エチュード「ハバネラ形式で」(トランペットとピアノ版/ロマン・ルルーによる)
7. フォーレ:バルカローレ 第1番 イ短調 op.26
8. イベール:即興曲
9-11. プーランク:ホルン、トランペットとトロンボーンのためのソナタ
12. ドビュッシー:ゴリオーグのケークウォーク(トランペットとピアノ版/マヌエル・ドゥートルラン編)
13. ジャン=バティスト・アルバン(1925-1889):ファンタジー・ブリランテ
14. マルセル・ビッチ(1921-2011):スカルラッティのテーマに基づく変奏曲
15. プーランク:エッフェル・タワー・ポルカ(将軍の演説)
16. フォーレ:無言歌 第3番変ロ長調 op.17-3(P・ソロ)
17. ガーシュウィン:Someone to Watch Over me
ロマン・ルルー(コルネット、ヴァルヴ・トランペット、トランペット/7, 16以外)
使用楽器:ピストン式コルネット、B♭管、アントワーヌ・クルトワ、Mille successeur,1862-1865頃製作、1880年頃修復)[6,13,14]
ピストン式トランペット、B♭管、フォンテーヌ・ベッソンに捧げられた、1935-1939年頃[3-5, 17]
ピストン式トランペット、アンリ・セルマー「Sabarich」、1958年製 [1,2,8-12]
トランペット、アドリアン・ジャミネ「Alfred」[15]
ジュリアン・ジェルネ(P/1929年製ガヴォー・ピアノ)
ギョーム・コテット=ドゥムーラン(トロンボーン/9-11)
ブノワ・ド・バルソニ(ホルン/9-11)
アドリアン・ジャミネ(トランペット/15)
フランスのトランペットの旗手、ロマン・ルルーによる新譜は、19世紀末から世紀初頭、いわゆるベル・エポック期にパリで生み出された名器を用いての録音。 1889年、パリで万博が開かれ、この年だけで1000ものオペラ公演と、350を超すオーケストラ演奏会が催されました。パリの楽器メーカーも百花繚乱、アント ワーヌ・クルトワはその中でもずば抜けて優れた楽器を生み出し、優れた奏者ジャン=バティスト・アルバンらが存在していました。ほかにもセルマー(クラリネット でも知られる)や、ベソンなど、名だたる工房がひしめきあっていました。また19世紀末はジャズの音楽がクラシック界にも大きな影響を与えた時期でもありまし た。ロマン・ルルーとその友人たちは、このベル・エポックの時代から20世紀前半に焦点をあて、当時の優れた楽器を用いて、意欲的なプログラムを展開、演奏 会場の熱気を再現しています。 (Ki)

ACCENT
ACC-24406(1CD)
バッハのオーボエ
ソナタ ト短調 BWV1030b(オーボエ、オブリガート・チェンバロ)
コラール前奏曲『われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ』 BWV639(オーボエ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェロ)
トリオ・ソナタ ハ長調 BWV529(オーボエ、ヴァイオリン、通奏低音)
カンツォーナ BWV588(オーボエ、タイユ、ファゴット2)
ソナタ 変ホ長調 BWV1031(オーボエ、オブリガート・チェンバロ)
コラール前奏曲『主なる神、いざ天の扉を開きたまえ』 BWV617(オーボエ、ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェロ)
トリオ・ソナタ ホ短調 BWV528(オーボエ・ダモーレ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、通奏低音)
コラール前奏曲『われら悩みの極みにありて』 BWV641(オーボエ・ダモーレ、ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェロ)
クセニア・レフラー(オーボエ、オーボエ・ダモーレ)
ダニエル・ドイター、ユリア・シェーラー(Vn)
ヴィットーリオ・ギエルミ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
カタリーナ・リツィッヒ(Vc)
ミヒャエル・ボッシュ(タイユ(アルトオーボエ))
ジェルジ・ファルカシュ、クリスティアン・バウゼ(Fg)
フローラ・ファブリ(Cemb)

録音:2024年2月6-9日/ドイツ、ノイマルクト
音楽家であったバッハの父アンブロジウス(1645-1695)は管楽器にも明るく、17世紀にフランスで誕生した新しい楽器であるオーボエの音色を幼い 息子に聴かせる機会も多かったと考えられます。バッハがオーボエに高い表現力を求めていたことは初期のカンタータや協奏曲から十分にうかがえますが、明 確にオーボエをソロ楽器としたソナタ等の楽曲は残念ながら現存していません。その「空白」を室内楽編曲で埋め、バッハとオーボエの関わりに注目したのがこのア ルバムです。
演奏するのはベルリン古楽アカデミーのソロ・オーボエ奏者、クセニア・レフラー。フルートとチェンバロのためのソナタとして有名なBWV1030(ロ短調)の原 曲であり、オーボエのために書かれたのではと言われるBWV1030b(ト短調)では楽器の特性を生かした雄弁な音楽が聴けます。またオルガンのためのトリオ・ ソナタやコラール前奏曲からの編曲は原曲から新しい色彩を引き出した輝きある音色が魅力。バッハ音楽とオーボエの相性の良さが感じられます。 (Ki)

Indesens Calliope Records
IC-059(2CD)
フォーレ没後100周年プロジェクト
フロリレージュ〜フォーレ:室内楽作品集

【CD1】
(1)ピアノ四重奏曲第2番ト短調 Op.45
(2)ヴァイオリン・ソナタ第1番イ長調 Op.13

【CD2】
(1)3つの歌 Op.7 より 第1番 夢のあとで
(2)無言歌第3番変イ長調 Op.17-3
(3)葬送の歌 Op.117
(5)幻想曲 Op.79
(6)シシリエンヌ ト短調 Op.78
(7)ロマンス イ長調 Op.69
(8)8つの小品 Op.84
(9)セレナードOp.98
(10)エレジー Op.24
(11 )蝶々 Op.77
(12)3つの無言歌 Op.17
(13)3つの歌 Op.7 より 第1番 夢のあとで
【CD1】
(1)ロリアンヌ・コルネイユ(P)、ヒューズ・ボルサレッロ(Vn)、アルノー・ソレット(Va)、ラファエル・ペロー(Vc)
(2)タチアーナ・サムイル(Vn)、デイヴィッド・ライヴリー(P)
【CD2】
(1)マリー=ピエール・ラングラメ(Hp)、マルティン・レーア(Vc)
(2)アレクサンドル・ガテ(Ob)、ローラン・ヴァグシャル(P)
(3)デジレ・ドンデイヌ(指)、パリ警視庁音楽隊
(4)マリー=ピエール・ラングラメ(Hp)、マルティン・レーア(Vc)
(5)ヴァンサン・リュカ(Fl)、エマニュエル・シュトロッセ(P)
(6)マリー=ピエール・ラングラメ(Hp)、マルティン・レーア(Vc)
(7)マリー=ピエール・ラングラメ(Hp)、マルティン・レーア(Vc)
(8)ローラ・ベネット・キャメロン(Fg)、ロジェ・ブトリ(P)
(9) マリー=ピエール・ラングラメ(Hp)、マルティン・レーア(Vc)
(10) マリー=ピエール・ラングラメ(Hp)、マルティン・レーア(Vc)
(11) リリアン・ムラン(ユーフォニアム)、ヴィクトル・メトラル(P)
(12) マリー=ピエール・ラングラメ(Hp)、マルティン・レーア(Vc)
(13) エリック・オービエ(Tp)、パスカル・ギャレ(P)
フランスのIndesens Calliope Recordsが取り組むフォーレ没後100周年記念アルバムは、フランスの名手達が一堂に会したコンピレーションアルバムが登場!
ガブリエル・フォーレは、19世紀末のフランス楽派の復興における重要人物であり、その作曲スタイルは20世紀の多くの作曲家に影響を与えました。作品は、管弦楽曲から協奏曲、室内楽曲、歌曲など多岐にわたり、特にピアノのための作品はおよそ70曲という多作を残しています。本アルバムでは、室内楽曲、吹奏楽作品まで、フォーレの作品が持つ豊かさと多様性を示し、聴衆を彼の天才的な音楽の世界への旅へと誘います。


Signum Classics
SIGCD-884(1CD)
ムローヴァ&ラベック〜リサイタル
ストラヴィンスキー:イタリア組曲(プルチネラからの編)
シューベルト:ヴァイオリンとピアノのための幻想曲ハ長調D.934
ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ
クララ・シューマン:ロマンス変ニ長調 Op.22-1
ヴィクトリア・ムローヴァ(Vn)、
カティア・ラベック(P)

録音:2005年11月10日-13日、IRCAM(パリ)
長年リサイタルのパートナーを務めてきた女王ヴィクトリア・ムローヴァと盟友カティア・ラベックの初のコラボレーション作品。2005年にレコーディングされたリサイタル・プログラム、その名も『リサイタル』がムローヴァのSignum移籍第3弾として新装再発売! 日本語解説付きの国内仕様盤は初リリースとなります!
当時のムローヴァとラベックがイタリアやイギリス、スイスのでのコンサートツアーで実際に演奏をした曲目がずらりと揃えられた魅惑のラインナップ。1827年のシューベルトの幻想曲から、1933年のストラヴィンスキーのイタリア組曲まで、音楽が根本的・急速的に変化した劇的な100年間を網羅し、シューベルトとクララ・シューマンのロマン主義、ラヴェルとストラヴィンスキーの革新を見事に対比しながら、ストラヴィンスキーによるバロック音楽の使用、ラヴェルによるジャズの流用など、過去の多様の影響も受け入れていることを示しています。

Evil Penguin Records
EPRC-0018(1CD)
シューベルト&ブラームス:デュオ作品全集 Vol.1
シューベルト:ファンタジーハ長調 D 934
レーガー:3つの無伴奏チェロ組曲第1番Op.131c-1 より アダージョ
ブラームス:クラリネット・ソナタ第2番変ホ長調 Op.120-2
レーガー:3つの無伴奏チェロ組曲第2番Op.131c-2 より ラルゴ
シューベルト:ソナチネ第3番ト短調 D408
ピーター・ウィスペルウェイ(Vc)、
パオロ・ジャコメッティ(P)

録音:2014年10月&2015年2月セレンデピトゥス・スタジオ(メヘレン、ベルギー)
オランダ・チェロ界の巨匠ピーター・ウィスペルウェイが盟友パオロ・ジャコメッティと取り組んだシューベルト&ブラームスの「デュオ作品全集」シリーズの第1巻。チェロに限らず、その他の楽器のために書かれたデュオ作品も含めて網羅するという大規模なプロジェクトです。今作はシューベルトとブラームスによるヴァイオリンやクラリネットのために書かれた作品に、レーガーの無伴奏作品を組み合わせています。

Avie
AV-2743(1CD)
神秘の詩
R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op.18
フォーレ
:夢のあとに Op.7-1
ブロッホ
:ヴァイオリン・ソナタ第2番 B.58「神秘の詩」
シューベルト
:アヴェ・マリア D.839
ダンビ・ウム(Vn)、
ユホ・ポホヨネン(P)

録音:2024年6月20日-22日(ニューヨーク)
韓国系アメリカ人、ダンビ・ウムの2枚目となるソロ・アルバム。彼女はその技巧、個性的な音、解釈の繊細さでストラッド誌やBBCミュージック・マガジンによって高い評価を受けた若手ヴァイオリニストであり、ユーディ・メニューイン国際コンクールでは銀賞を受賞しました。デビュー・アルバムとなった前作(AV-2615)では批評家から絶賛され、このアルバムでも1683年製のニコロ・アマティを操り、叙情的な美しさと深い響きでリスナーを魅了します。近年の予定には、ワシントンDCのフィリップス・コレクション、ニューヨークのリンカーン・センター、サンフランシスコのハーブスト劇場でのリサイタル・デビューが含まれており、益々の活躍が期待されています。

Hyperion
CDA-68354(1CD)
シューマン:ヴァイオリン・ソナタ集
ヴァイオリン・ソナタ第1番イ短調 Op.105/ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ短調 Op.121/ヴァイオリン・ソナタ第3番イ短調 WoO.27
アリーナ・イブラギモヴァ(Vn)、
セドリック・ティベルギアン(P)

録音:2023年12月13日-16日、ヘンリー・ウッド・ホール(ロンドン)
Hyperion、そして21世紀を代表する至高のデュオ。アリーナ・イブラギモヴァとセドリック・ティベルギアン待望の新録音! コロナ禍によりレコーディング計画が乱れ、ソロとして約2年半ぶり、デュオとしては約3年ぶりの新録音となったアルバムでは、2024年11月の来日公演でも素晴らしい演奏を披露してくれた、シューマンのヴァイオリン・ソナタを収録! 1950年代初頭にシューマンが交流した当時の傑出した音楽家たち(ヨーゼフ・ヨアヒム、フェルディナント・ダヴィット、クララ・シューマン)らの才能に触発されて書いたヴァイオリン・ソナタ第1番、第2番。アルベルト・ディートリヒ、ヨハネス・ブラームスとの共同で作成した「F.A.E.ソナタ」から、シューマン作の楽章を転用し新たな楽章を追加して完成させたヴァイオリン・ソナタ第3番。晩年のシューマンが遺したこれらの情熱的で強烈な傑作を、イブラギモヴァとティベルギアンによる献身的な演奏でお楽しみください。

Gutman Records
GUTMANCD-232(1CD)
モーツァルト:変ホ長調の室内楽作品集
クラリネット、ヴィオラとピアノのための三重奏曲 変ホ長調 KV498「ケーゲルシュタット・トリオ」
ピアノ・ソナタ第4番 変ホ長調 KV282
ピアノと管楽のための五重奏曲 変ホ長調 KV452
トーマス・ベイエル(P)、カメラータRCO

録音:2020年12月7日-11日、フィルハーモニー(ハールレム、オランダ)
2019年からヤング・ピアニスト・ファウンデーションの芸術監督を務め、2022年にはオランダの教育・文化・科学省からクラシック音楽家に与えられる最高の国家賞「オランダ音楽賞(Nederlandse Muziekprijs)」を受賞した1988年生まれのオランダ人ピアニスト、トーマス・ベイエル。ロイヤル・コンセルトヘボウOのメンバーで構成されるカメラータRCOと共演で贈る、「ピアノ協奏曲集」(GUTMANCD-172/GUTMANLP1)に続くモーツァルト・アルバムは、変ホ長調の作品に絞った室内楽作品集。時には寛大で温かく荘厳に、時には陽気さや気楽さを持って響く変ホ長調の様々な色を発見させてくれる1枚です。
Gutman Records
GUTMANCD-242(1CD)
枯葉〜ドビュッシー、I.ホルスト、グリーグ、武満徹:弦楽四重奏曲集
ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調 Op.10
イモジェン・ホルスト:ファンタジー・クァルテット
グリーグ:弦楽四重奏曲第1番 ト短調 Op.27
武満徹:枯葉(弦楽四重奏版/原曲:ジョゼフ・コズマ)
ゴヤQ

録音(ライヴ/セッション):2024年5月18日-20日、ヴァールセ教会(アムステルダム、オランダ)
副首席ヴィオラ奏者である小熊佐絵子など、ロイヤル・コンセルトヘボウOのメンバーで2014年に結成されたSQ、ゴヤ四重奏団。このアルバムでは「自然への愛」をコンセプトに据え、自然の香りや質感、風景、色を思い出させる作品で季節の移り変わりを体現しています。世界有数のオーケストラのメンバーによる気品あふれる演奏が私たちに豊かな感性を授けてくれます。

decurio
DEC-010(1CD)
テージョ〜ポルトガルの弦楽四重奏曲集
ルイス・デ・フレイタス・ブランコ
(1890-1955):弦楽四重奏曲
ジョリ・ブラガ・サントス(1924-1988):弦楽四重奏曲第1番ニ短調 Op.4
テージョSQ

録音:2023年4月27日-30日
20世紀のポルトガルを代表する作曲家による弦楽四重奏曲集。ルイス・デ・フレイタス・ブランコ(1890-1955)はフンパーディンクやドビュッシーなどに学んだ作曲家で、その作品は印象派に近いものがあり、21歳の時に作曲され初めて出版されたこの作品にもその影響を感じることが出来ます。ジョリ・ブラガ・サントス(1924-1988)は、「ポルトガルらしさ」を感じさせる作曲家です。民族的な音楽を使用することによってポルトガル音楽の特徴を活かしています。
ヨーロッパの様々な国で活躍する若いポルトガル人によるテージョSQは、母国の作曲家の作品を世界中のリスナーに届けたいと考えています。

Signum Classics
SIGCD-883(3CD)
ベートーヴェン:初期弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲第1番ヘ長調 Op.18-1
弦楽四重奏曲第2番ト長調 Op.18-2
弦楽四重奏曲第3番ニ長調 Op.18-3
弦楽四重奏曲第4番ハ短調 Op.18-4
弦楽四重奏曲第5番イ長調 Op.18-5
弦楽四重奏曲第6番変ロ長調 Op.18-6
カリドルSQ

録音:2021年〜2023年
BBCミュージック・マガジンによって「非常にコレクション価値が高い」と評されたカリドルSQによるベートーヴェンの弦楽四重奏曲集の第3弾は、初期作品を収めた3枚組。これまでのリリースは、BBCミュージック・マガジン賞・室内楽部門の受賞や、グラモフォン誌の「Recording of the Month」など非常に高い評価を得ています。偉大な伝統と現代の研究や解釈を融合させ、普遍的なメッセージ性を追求した意欲的な演奏にご注目ください。

ニューヨークで活動するカリドルSQは、2016年に10万ドルという超高額賞金(室内楽では世界最高額)で知られるM-Prize国際室内楽コンクールで優勝し、国際的なキャリアをスタート。ボルレッティ・ブイトーニ財団賞を獲得した最初の北米のアンサンブルとなり、BBCラジオ3のニュー・ジェネレーション・アーティストにも選ばれるなど世界から注目を浴び、2018年には優れた若手演奏家に贈られるエイヴリー・フィッシャー・キャリア・グラントも受賞しています。

MUSIC&ARTCOMPANY
MA-1017(1CD)
「バウンドレス〜境界を越えて」
キム・ジェウォン:ザ・ハーモニクス
ラッセル・ピーターソン:ヴィオラ、アルト・サクソフォンとピアノのための三重奏曲より 第1楽章
フォーレ:パヴァーヌ Op.50
大島ミチル:風笛
モリコーネ:続・夕陽のガンマン
ヘラルド・マトス・ロドリゲス:ラ・クンパルシータ*
ハチャトゥリアン:剣の舞
ピアソラ:リベルタンゴ*
パク・ジヌ:氷の池*
チョン・イングォン:心配しないで、君
サヌリム:回想
ボーナストラック〜あなたに楽しいクリスマスを(ライヴ録音)**
ザ・ハーモニクス〔ブランドン・チェ(Sax)、パク・ジョンソン(ハーモニカ)〕、
チョ・ヨンフン(P)、ジェームス・キム(Vc)*、チョン・サンヒョク(G)*、キム・ジョンホ(Cb)*/**

録音:2024年7月3日、5日、10日&26日オーディオガイ・スタジオ(通義洞、ソウル、韓国)
韓国においてそれぞれの分野の第1人者としで目覚ましい活躍を見せており、同国のクラシック界に新たな風を吹き込み続けている2人のアーティスト、ハーモニカ奏者パク・ジョンソンとクラシック・サックス奏者ブランドン・チェのデュオ・アンサンブル「ザ・ハーモニクス(The HarmonicS)」のファーストアルバム「バウンドレス(Boundless)」!
ハーモニカとサクソフォンという2つの楽器によるアンサンブルのスタイルも非常に斬新ですが、何よりも2つの楽器が持つ魅力的かつ特有の音楽的色彩、そしてパク・ジョンソンとブランドン・チェの意欲あふれるチャレンジ精神の調和は特筆もの。
アルバム・タイトルの「バウンドレス(Boundless)」は「境界を越える」という意味も含んでおり、ザ・ハーモニクスの取り組みはジャンルやスタイルの境界を越えた自由な音楽的探究と新たな発見をもたらしてくれることでしょう。
ハーモニカとサクソフォンは共に1840年代に誕生し約200年の歴史を持ちますが、クラシック音楽シーンの主流の舞台においては決して恵まれているとは言い難い状況が続いてきました。しかしながら、この2つの楽器の価値と可能性を開拓してきた多くの伝説的なアーティストの意志を受け継ぎ、パク・ジョンソンとブランドン・チェの2人もリサイタル、アンサンブル、オーケストラとの共演、特に初演作品の紹介や新作委嘱など様々な演奏活動を通じて、これらの楽器の地平を常に広げるために情熱を注ぎ続けています。
今回のアルバム「バウンドレス(Boundless)」では、クラシックとジャズ、ポップス、OST、コンテンポラリーなど、様々なスタイルの音楽が選ばれており、ハーモニカとサクソフォンという一見するとユニークな編成のアンサンブルを気軽に、そして自然体で愉しめる曲がバランスよく収録されているところもポイントでしょう。ハーモニカの温かく叙情的でありながら、時には非常に軽快で華やかなサウンド、サクソフォンの同じく華やかでありつつ、それに劣らぬ木管楽器の柔らかさと深みのあるサウンドという異なる魅力が、様々なジャンルやスタイルと結びつき、聴衆を「境界を越えた」新しい音楽体験に誘います。

オクタヴィア
OVCC-00175(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価
3520★★2024年12月18日発売
トロンボーン六重奏による「ドラゴンクエストW」
序曲
王宮のメヌエット
勇者の仲間たち(間奏曲〜戦士はひとり征く〜お
てんば姫の行進〜武器商人トルネコ〜ジプシー・ダ
ンス〜ジプシーの旅〜間奏曲)
街でのひととき(街〜楽しいカジノ〜コロシアム〜街)
勇者の故郷〜馬車のマーチ
立ちはだかる難敵
恐怖の洞窟〜呪われし塔
エレジー〜不思議のほこら
のどかな熱気球のたび
海図を広げて
ピサロ〜ピサロは征く
謎の城
栄光への戦い(戦闘〜邪悪なるもの〜悪の化身)
導かれし者たち
※作曲:すぎやまこういち/編曲:小田桐寛之
バックボーン・ジャパン
1st 小田桐寛之
2nd 青木昂
3rd 福田えりみ
4th 池上亘
5th 井口有里
Bass 篠崎卓美

録音:2023年9月19-20日東京・第
一生命ホール、2024年5月28-30日、東京・稲城@プラザ
オクタヴィア
OVCC-00176(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

3520★★2024年12月18日発売
トロンボーン六重奏による「ドラゴンクエストX」
序曲のマーチ
王宮のトランペット
街角のメロディ〜地平の彼方へ〜カジノ都市〜街
は生きている〜街角のメロディ
愛の旋律
空飛ぶ絨毯〜大海原へ
洞窟に魔物の影が〜死の塔〜暗黒の世界〜洞
窟に魔物の影が
淋しい村〜はめつの予感〜さびれた村
哀愁物語
戦火を交えて〜不死身の敵に挑む
高貴なるレクイエム〜聖(ひじり)
大魔王
天空城
結婚ワルツ
<bonus track> ずっこけモンスター
※作曲:すぎやまこういち/編曲:小田桐寛之
大人気ゲーム音楽「ドラゴンクエスト」のトロンボーン六重奏版CDが登場。すぎやまこういち氏が公 認した小田桐寛之による編曲です。 Bachのトロンボーンを愛用する「バックボーン・ジャパン」の卓越した技術と息の合ったアンサンブ ルにより、楽曲の魅力が引き出されています。「ドラゴンクエスト」のファンはもちろん、ゲームを プレイしていなくとも、どんな方でも楽しんでいただけるCDです。
オクタヴィア
OVCX-00099
(1SACD+DVD)
日本語解説付国内盤
税込定価

3630★★2024年12月18日発売
前田妃奈IN CONCERT
【CD】
グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ 第1番ヘ長調 作品8
ヴァイオリン・ソナタ 第2番ト長調 作品13
ヴァイオリン・ソナタ 第3番ハ短調 作品45

【DVD】 ※初回限定パッケージのみ
グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ 第1番より 第1楽章
ヴァイオリン・ソナタ 第3番より 第2楽章
特典映像
前田妃奈(Vn)、久末航(P)

録音:2024年8月2-5日 高崎芸術劇場
リサイタル・録音・映像によって才能溢れる若手演奏 家を多角的に紹介する、大友直人が贈る高崎芸術劇場 の「T-Shotシリーズ」第十三弾。難関で知られるヘン リク・ヴィエニアフスキ国際ヴァイオリンコンクール で優勝した前田妃奈。圧倒的に豊かな感性と際立った 集中力による渾身の演奏。魅力溢れるヴァイオリニス トの初ソロCD+DVD。 [発売元・(公財)高崎財団]

Aulicus Classics
ALC-0121(1CD)
2750★★
ブラームス:ピアノ四重奏曲第1番ト短調Op. 25 ジョルジア・トマッシ(P)、ガブリエーレ・ピエラヌンツィ(Vn)
フランチェスコ・フィオーレ(Va)、ダニロ・スクイティエーリ(Vc)

録音:2023年1月28日 ローマ・サピエンツァ大学 大ホール(ライヴ)
先行リリースされた、ブラームスのピアノ五重奏曲(ALC 0122)と同日のコンサートの演奏で ある。この演奏も活気に溢れていて、当日の熱気が伝わってくる。とても明快な演奏が、若き 日のブラームスを感じさせてくれています。 ピアノのトマッシは、1970 年ナポリ出身。ヴェルディ音楽院、イモラ音楽院でフランコ・スカラに 師事する。1992年に、ルービンシュタイン国際コンクールでグランプリを受賞した。ヴァイオリ ンのピエラヌンツィは、ジェノヴァのパガニーニ・コンクール、ティボール・ヴァルガ国際コンク ールで優秀な成績を修めています。ヴィオラのフィオーレはサンタチェチーリア音楽院で学ぶ。 アッカルド、ベルキン、ソプラノのレナータ・スコット他の多くの有名アーティストと共演してい る。アッカルドのカルテットのメンバーであり、またアッカルドの招きでイタリアの多くの室内オ ーケストラで活躍しています。スクイティエーリは、カンポバッソ音楽院、サンタチェチーリア音楽 院で学ぶ。イオネスク、アルドゥレスク、デメンガ等に師事。多くの国際コンクールで上位入賞 を果たし、ハイドン、エルガー、ドヴォルザークの協奏曲のCD がリリースされています。
Aulicus Classics
ALC-0124(1CD)
2750★★
パガニーニ:ヨーロッパ未出版作品集
(1)クララ・ヴィークへの前奏曲(弦楽オーケストラ版)
(2)祈りのためのソナタ(Vn・パート復元版)
(3)魔女たち(Vnと弦楽番)
(4)カンタービレ
(5)(6)ヴァイオリンとギターのためのソナタ ホ短調Op. 3-6
(7)あなたはアレクサンドリア人だ(無伴奏)
(8)(9)カノンによる2つの二重奏
(10)首席ヴァイオリンのためのソナタ
(11)フィナーレ付きのアリア・ヴァリアータ
(12)悲しみのアダージョ(Vn協奏曲第 4番より)(P伴奏版)
(13)別れのカプリース(無伴奏)
ルカ・ファンフォーニ(Vn)
(1)(2)アントニオ・デ・ロレンツィ(指)
パルマオーケストラのメンバー
(3)レアーレ・コンチェルト・アンサンブル【ダニエレ・ファンフォーニ(Vn) 、アントネッラ・タネッティ(Vn) 、アルマンド・バリッリ(Va) 、マッシミリアーノ・ファンフォーニ(Vc) 】
(4)-(6)ヴェリオ・フォリアーロ(G)
(8)(9)カルロ・カンティーニ(Vn)
(10)ダニエレ・ファンフォーニ(Vn)
(10)マッシミリアーノ・ファンフォーニ(Vc)
(12)マリノ・ニコリーニ(P)

録音:2023年9月21日、10月28日、11月3日サンマッジョーレ・テルメ カリアティーズの間
パガニーニの珍しい作品集。多くの共演者と録音した CD なのでバラエティに富んだ内容と なっていて大変楽しめる。共演者も含めて快活な演奏で、スッキリとした後味を残してくれます。 トラック2「祈りのためのソナタ」は、ロッシーニの「モーゼ」のメロディが出てくるが「モーゼの主 題による幻想曲」とは別の曲です。 ルカ・ファンフォーニは、1964 年パルマ出身。ミラノ・ヴェルディ音楽院で学ぶ。サルヴァトー レ・アッカルドに師事。1984年にパガニーニ国際コンクールで、エンリーコ・コスタ賞を受賞。 パガニーニやバロック音楽を得意にしています。パガニーニを中心に、ダイナミック・レーベルか ら多数のCD がリリースされています。

MSR
MS-1624(1CD)
古典派の弦楽三重奏曲の発見 第4集
ロンバルディーニ=ジルメン(1745-1818):ソナタ へ短調 Op.1-6(2Vn、Vc)
ハイドン:ディヴェルティメント ト長調H.V:20(2Vn、Vc)
J.C.バッハ(1735-82):ソナタ へ長調B.40(2Vn、Vc)
ル・デュク(1742-77):トリオ へ短調Op.5?6(2Vn、Vc)
ボッケリーニ:トリオ ハ短調Op.14?2(Vn、Va、Vc)
ヨーゼフ・シュミット(1734-91):トリオ ト長調Op.11?3(Vn、テノール、Vc)
ロンバルディーニ=ジルメン:トリオ 変ロ長調 (2Vn、Vc)
ヴィヴァルディ・プロジェクト【エリザベス・フィールド(Vn)、アリソン・ナイキスト(Vn、Va)、ステファニー・ヴィアル(Vc)】(ピリオド楽器使用)

録音:2023年6月20-24デューク大学ボールドウィン・オーディトリアム
ヴィヴァルディ・プロジェクトは、2006年に結成されたアンサンブル。ヴァイオリンのフィールドとチ ェロのヴィアルが中心となり、様々な編成で演奏活動を行なっています。メンバーはそれぞれバロック から古典派のレパートリーを、ドイツ・グラモフォン、フンガロトン、ナクソス、デロス、ドリアン他の有 名レーベルからCD を多数リリースしています。 ヨーゼフ・シュミットのトリオ ト長調で記されているテノールとは、ヴィオラ(A)よりもサイズの大き な弦楽器のことです。現在ではあまり使用されていない。今回は、ヴィオラで演奏されていると思 われます。ピリオド楽器による演奏だが、響きの豊かな柔らかい音色で録音されています。程よくホール トーンも感じられて、心地よい空間の演出がされています。演奏もクリアで澱んだところが無く、大変 後味の良い仕上がりとなっています。
MSR
MS-1838(1CD)
ウェーヴレングス(波長)〜アメリカのクラリネット、チェロ、ピアノのための新作集
(1)-(6)キナン・アズメ(b.1976):散らばったスケッチ(2012、クラリネット、チェロ)
(7)ピエール・ジャルベール(b.1967):紫外線(2013)
(8)トッド・コクラン(b.1951):ソウル・バード(2022)
(9)リビー・ラーセン(b.1950):トリオ・ノアール(2022)
(10)-(14)デイヴィッド・ルドウィク(b.1974):砂漠の花(2009/2022)
(15)-(17)ローウェル・リーバーマン(b.1961):クラリネット三重奏曲Op.128a(2015/2022)
ロミィ・ド・ギーズ=ラングロワ(Cl)
ドミトリー・アタピン(Vc)
(7)-(17)パク・ヘヨン(P)

録音:2022年5月23-25日 ネヴァダ大学 ハーラン・O & バーバラ・R ホール リサイタルホール
収録された作品は、どれも作曲家と演奏者の信頼関係から成立しています。祖国の民族音楽、科 学の神秘、ジャズや映画音楽でのキャリアから生まれたもの、古い犯罪映画からインスピレーション を得たもの、アメリカの銃社会への警鐘、演奏者からの改訂依頼に応えたものと様々です。殆ど の作品に標題が付いているのも、より良い理解の一助となっています。 ギーズ=ラングロワは、ヒューストンSO、グアナフアトSO(メキシコ)でソリストとして活躍 している他、リンカーンセンター室内楽アーティスト、ボストン室内楽協会のメンバーです。マサチ ューセッツ大学アマースト校で、クラリネット科の教授を務めています。

Musique en Wallonie
MEW-2409(1CD)
夜の詩曲イザイの作品
幻想曲 Op.32- ヴァイオリンと管弦楽のための
ロマンティックな小詩曲- ヴァイオリンのための、室内管弦楽の伴奏付き
パガニーニの主題による変奏曲 - ヴァイオリンと管弦楽のための
謝肉祭のサルタレッロ - ヴァイオリンと管弦楽のための
夜の詩曲 Op.29- ヴァイオリン、チェロと管弦楽のための
メンデルスゾーンの主題によるパラフレーズ - 声楽と管弦楽のための
スヴェトリン・ルセフ(Vn)
ジョルジェ・トゥドラケ(Vn)
アンリ・ドマルケット(Vc)
サラ・デフリーセ(S)
ベルギー王立リエージュPO
パブロ・ゴンザレス(指)

録音:2023年12月20-23日 サル・フィラルモニーク、リエージュ
ベルギーが誇る名ヴァイオリニスト、作曲家ウジェーヌ・イザイ。その演奏の困難さもあって、無伴奏ヴァイオリン・ソナタや「子供の夢」など一部 を除いて演奏機会の非常に少ない彼の作品ですが、このアルバムは管弦楽を伴う大規模な作品を6曲も集めたという、たいへん貴重なも の。多くは他にほとんど録音の無いものです。演奏陣も、ブルガリア出身で様々なレーベルからアルバムを発表しており、ZigZagレーベルから リリースされたパパヴラミのイザイ作品集では「2つのヴァイオリンのためのソナタ」で共演しているスヴェトリン・ルセフを中心に、エリザベート王妃 国際音楽コンクール2015年のセミ・ファイナリストの実績を持つルーマニア出身のジョルジュ・トゥドラケ、Evidenceレーベルからバッハの無伴 奏をリリースしたばかりのアンリ・ドマルケットなどの名手揃い。パブロ・ゴンザレス率いるリエージュ・フィルも作品に深い共感を寄せる力強い演 奏で支えます。企画と演奏内容の両面から、多くのヴァイオリン・ファンの期待に応え渇きを癒すアルバムです。

SOMM
SOMMCD-0696(1CD)
プロコフィエフ・マイルストーン 第2集
ヴァイオリン・ソナタ 第1番ヘ短調 Op.80
年老いた祖母の話 Op.31(N.ミルシテインによるヴァイオリンとピアノ編)
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ニ長調Op.115
ヴァイオリンとピアノのための5つのメロディ Op.35a
組曲『シンデレラ』より5つの小品 Op. 87a(M.フィヒテンホルツよるヴァイオリンとピアノ編)
歌劇「3つのオレンジの恋」 Op.33- 行進曲(J.ハイフェッツによるヴァイオリンとピアノ編)
ラナ・トロトヴシェク(Vn)
マリア・カニグエラル(P)

録音:2021年4月24,25日、2022年4月9、10日
プロコフィエフの多彩な室内楽作品に焦点を当てるシリーズ『プロコフィエフ・マイルストーン』。第2集はヴァイオリンをメインとした作品です。 1917年の十月革命を経てアメリカへ亡命し、国際的に活躍したプロコフィエフは1930年代半ばにソビエト連邦へ帰還。その後、「ロメオとジュリエット」を はじめとした成功作を生み出し、同時代に深い表現力持つ「ヴァイオリン・ソナタ第1番」を作曲しました。無伴奏ソナタはソビエト芸術委員会の委嘱作品 で新古典主義的なスタイルを持つ親しみやすい曲ですが、1948年の「形式主義」を批判する当局の影響で、プロコフィエフの生前には発表されず、死後 6年を経て初めて演奏された作品です。アルバムには他に4曲の編曲作品を収録。5つのメロディ以外は他の演奏家による編曲ですが、どれもヴァイオリン の特徴が見事に生かされています。とりわけハイフェッツが編曲した「行進曲」はプロコフィエフ本人も高く評価しました。 ジェーロ・リッチに師事したスロヴェニアのヴァイオリニスト、ラナ・トロトヴシェクとスペイン出身のピアニスト、マリア・カニグエラルが素晴らしいアンサンブルを聴か せます。

CPO
CPO-555024(1CD)
アレクサンダー・エルンスト・フェスカ(1820-1849):作品集
ピアノ三重奏曲第1番変ロ長調 Op.11
ピアノ三重奏曲第6番ヘ長調 Op.54
パイアン・トリオ【イリアン・ガルネッツ(Vn)、マリン・スメスノイ(Vc)、アレクサンドラ・ノイマン(P)】

録音:2014年5月26-28日
アレクサンダー・フェスカは、音楽家の父フリードリヒ・エルンスト・フェスカの息子として1820年に生まれました。彼が 6歳の時に、父が39歳の若さで亡くなりましたが、彼の才能は開花し、11歳で初めて行った公演で才能を認めら れ、音楽奨学金を受けてさらなる教育を受けました。1837年には、ヴァイオリニストのアンリ・ヴュータンとの共演で 注目を集め、以降も歌劇やピアノ三重奏曲を発表しましたが、演奏旅行中のブラウンシュヴァイクで健康を損ねて しまい、28歳でこの世を去りました。彼の作品のほとんどはピアノ曲と室内楽であり、その作風はメンデルスゾーンや シューマンを思わせるロマンティックなものですが、ベートーヴェンの伝統を継ぐ古典的な4楽章構成も守っており、 特に三重奏曲第1番ではその影響が顕著です。また、第6番は、民俗音楽からの影響とみられる鋭いリズムと勇 壮な主題が印象的で、フェスカならではの工夫が凝らされています。
CPO
CPO-555499(1CD)
ヨハン・フランツ・クサヴァー・シュテルケル(1750-1817):作品集
ピアノ三重奏曲 ニ長調 Op.30No.1StWV174/ 1
ピアノ三重奏曲 ハ長調 Op.30No.2StWV174/ 2
ピアノ四重奏曲 ニ長調(ロ長調) StWV157
トリオ・フォルテピアノ(古楽器使用)
ユリア・フーバー(Vn)
アーニャ・エンダーレ(Vc)
ミリアム・アルトマン(フォルテピアノ)
ウルズラ・プラッゲ=ツィンマーマン(Va)

録音:2021年6月28日-7月1日
ヨハン・フランツ・クサーヴァー・シュテルケルは、ヴュルツブルク生まれのピアニストで作曲家。幼少期、継父によって 音楽活動の制約を受けていましたが、母親の支援でピアノを始め、音楽の才能を開花させました。その後、14歳 でヴュルツブルク大学に進学し、聖職者を目指して学びながら音楽活動にも注力、1774年には司祭となり、平 行して交響曲や宮廷歌手のためのアリアを作曲、評価を高めました。彼の8曲の交響曲は、パリの「コンセール・ス ピリチュエル」で1777年からの5年間に50回以上も演奏され、1777年から79年の間にパリで最も多く作品が演 奏された作曲家となりました。彼は歌劇と十数曲の交響曲に加えて、数多くのピアノ三重奏曲と四重奏曲を作 曲。この作品30は1789年にアルタリア社から出版され「心地よい流れ、歌のような旋律、和声の統一が評価さ れました。とりわけ、鍵盤楽器が主導的役割を担うことが多かったこの時代の作品としてはヴァイオリンとチェロの役 割が強調されています。ピアノ四重奏曲は1804年の作品です。

SWR music
SWR-19157CD(1CD)
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ集
ヴァイオリン・ソナタ 第3番変ホ長調 Op.12 No.3
ヴァイオリン・ソナタ 第8番ト長調Op.30 No.3
ヴァイオリン・ソナタ第10番ト長調 Op.96
クリスティーネ・ブッシュ(Vn)
ステファニア・ネオナート(フォルテピアノ)

録音:2022年3月13日、2024年1月8日
アーノンクールのウィーン・コンツェントゥス・ムジクスなどで演奏し、ヘレヴェッヘのコレギウム・ヴォカーレのコン サートマスターを務めたクリスティーネ・ブッシュがベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタを録音。ヘレヴェッヘが自分 のやりたいことだけのために創設したレーベルPhi(フィー)でバッハの無伴奏をリリースするほど高く評価された ブッシュだけに、注目のリリースです。「春」や「クロイツェル」といった人気曲を避けた選曲からもこだわりがうかが えます。ここでは、ベートーヴェン作品に大きな影響を与えたとされるナネッテ・シュトライヒャーのフォルテピアノ、 製造番号1060のオリジナルを使用。4本のペダルと6オクターヴの音域を備えた1814年製造の楽器は、 1798年から1812年に作曲された3つのソナタを演奏するのに最適と言えるでしょう。演奏するステファニア・ ネオナートは、レオン・フライシャーやマルコム・ビルソンらに学び、2007年にブルージュの古楽コンクールフォル テピアノ部門で最高位(1位無しの2位)になった実力者です。

MClassics
MYCL-00056(1SACD)
日本語解説付国内盤
税込定価

Weaving Colors
ハキム(1955-):トランペットとオルガンのためのソナタ
ヒンデミット:オルガン・ソナタ 第2番
エベン:窓
ハイラー(1923-1979):舞曲 - トッカータ
バーバー:弦楽のためのアダージョ 作品11(トランペットとオルガン編)
大木麻理(Org)
佐藤友紀(Tp)

録音:2023年10月16-19日
府中の森芸術劇場ウィーンホール
多岐に渡る活動で高い評価を受けるオルガン奏者大木麻理と、 元東京SO首席奏者で現在ソリストとして活躍する佐藤友 紀のデュオ・プロジェクトの第1弾アルバムです。府中の森芸術劇場 ウィーン・ホールのヒンリッヒ・オットー・パーシェン社(ドイツ)製のパイ プ・オルガンを使用。大木が奏でる力強く彩り豊かなオルガンと、佐 藤の深みのある輝かしいトランペットのサウンドが織り重なり、美しい 荘厳な世界を作り上げます。二人の高い技術と音楽性によって、 近現代の作品が持つ色彩感が無限に広がります。ヒンデミットのソ ナタやハイラーの作品など、オルガンのソロ曲も収録。 新たな世界が広がるオルガンとトランペットのデュオ、お楽しみくださ い。

OMF
KCD-2100(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

バッハ:4つのフルート・ソナタ
フルートと通奏低音のためのソナタ ホ長調 BWV 1035
フルートとチェンバロのためのソナタ イ長調 BWV1032
フルートと通奏低音のためのソナタ ホ短調 BWV 1034
フルートとチェンバロのためのソナタ ロ短調 BWV1030
菅きよみ(フラウト・トラヴェルソ)
西山まりえ(Cemb)

録音:2024年3月秩父ミューズパーク音楽堂
バッハ不朽の傑作「ブランデンブルク協奏曲」の共演を重ね誕生した実力派コンビ、菅きよみと西山まりえ。 古楽界を牽引し、数々のアンサンブルで活躍してきた二人。バッハの4つの真作フルート・ソナタに取り組む。作曲家の音楽に敬意を表し身を 委ね、古雅な響きで会話をするかのような巧妙なるアンサンブルを披露する。空間を滑らかに漂い、豊かな音色が心地よい魅力に溢れる 菅のフラウト・トラヴェルソ。ときに清雅ときに華麗な西山のチェンバロが冴え渡る。未完である『フルートとチェンバロのためのソナタ イ長調 BWV1032- ヴィヴァーチェ』では菅自身による闊達な和声進行に導かれた補筆が聴ける。

BIS
BISSA-2654(1SACD)
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲第2番イ長調 op.68
弦楽四重奏曲第7番嬰ヘ短調 Op.108
弦楽四重奏曲第10番変ロ長調 Op.118
エルサレムSQ【 アレクサンドル・パヴロフスキ(Vn1)、セル ゲイ・ブレスラー(Vn2)、オリ・カム(Va)、キリル・ズロトニコフ(Vc)】

録音:2024年3月16〜19日/マルクス・シティックス・ザール(ホーエンエムス)
今や世界的クァルテットの代表格として活躍しているエルサレムSQがBISレーベルからショスタコーヴィチをリリース。2011 年からヴィオラのメンバーがアミハイ・グロスからオリ・カムに変わりましたが、デビューから四半世紀を過ぎた現在、ますます磨きがかかっております。
1930年代半ばにソビエト政権から公的な攻撃を受けたショスタコーヴィチ。彼の内面がもっとも色濃く反映され、私的な告白のための完璧な媒体となったのが 弦楽四重奏曲でした。1938年以降最晩年にいたるまでこのジャンルに取り組み、全15曲を作曲しております。
1944年作曲の第2番はその性格はとらえどころがなく戦争への直接的表現はないものの、暗く、力強く、時に不協和音を伴う、ショスタコーヴィチらしさがあ らわれた作品です。1959-60年作曲の第7番は3楽章構成。1954年12月に死去した最初の妻ニーナに捧げられています。1964年作曲の第10番はショス タコーヴィチ晩年の作品の中で最も有名な作品のひとつ。この時代になるとショスタコーヴィチの音楽はより静かな旋律で聴衆に訴えかけるような作品となりま す。各時代、表現のかわるショスタコーヴィチの名作を名団体が満を持して演奏しております。 (Ki)
BIS
BISSA-2693(1SACD)
リゲティ:弦楽四重奏曲第1番「夜の変容」(1953-1954)
バルトーク:弦楽四重奏曲第4番(1928)
リゲティ:弦楽四重奏曲第2番(1968)
マーメンSQ【ヨハネス・マーメン(Vn)、ライラ・バレンティン・ブラウン(Vn)、ブライオニー・ギブソン=コーニッシュ(Va)、シネイド・オハロラン(Vc)】

録音:2023年7月27〜31日/ワイアストーン・コンサート・ホール(モンマス)
2013年英国王立音楽大学(RCM)にて結成されたマルメンSQのBISレーベルからのデビュー盤はリゲティとバルトー クです。
リゲティの弦楽四重奏曲第1番「夜の変容」は4つの核となる音が様々に変容して姿をあらわし12のパートからなる作品。間をおかずに演奏されます。楽章 ごとに落ち着いたテンポと急速なテンポとが交互に置かれ、中間部に一曲だけワルツのリズムで優雅に演奏される楽章があります。一方、弦楽四重奏曲第2番は 1968年に書かれこちらは5つのパートからなります。リゲティに挟み収録されたバルトークの弦楽四重奏曲第4番は民俗音楽とアヴァンギャルドが巧みに融合さ れた実に魅惑的な作品で、リゲティに特に強い影響を与えた作品でもあります。高度な演奏技術を要す一方、弦楽器を熟知したバルトークがかつてない色彩と個性 を引き出した傑作です。注目のクァルテットが20世紀のハンガリーの主要作に挑みます。 (Ki)

NoMadMusic
NMM-115(1CD)
Broadway Rhapsody
1. ガーシュウィン:ガール・クレイジー序曲
2. ジョージ&アイラ・ガーシュウィン:リトル・ジャズ・バード
3. クルト・ワイル&アイラ・ガーシュウィン:My Ship
4. クルト・ワイル&オグデン・ナッシュ:I'm a Stranger Here Myself
5. ジョージ&アイラ・ガーシュウィン:スワニー
6. クルト・ワイル&マクスウェル・アンダーソン:ロスト・イン・ザ・スターズ
7. クルト・ワイル:Mack the Knife
8. クルト・ワイル&マクスウェル・アンダーソン:Stay Well
9. ジョージ&アイラ・ガーシュウィン:By Strauss
10. ジョージ&アイラ・ガーシュウィン:It ain’t Necesseraly So
11. クルト・ワイル&オグデン・ナッシュ:Speak Low
12. ジョージ&アイラ・ガーシュウィン:Stairway to Paradise
13. クルト・ワイル&ラングストン・ヒューズ:Lonely House
14. ジョージ&アイラ・ガーシュウィン:Blah, Blah, Blah
15. ガーシュウィン:Rhapsody in Blue
16. ガーシュウィン&デュボーズ・ヘイワード:Summertime
17. ジョージ&アイラ・ガーシュウィン:Love Walked in
18. ジョージ&アイラ・ガーシュウィン:Clap Yo' Hands
シリル・デュボワ、
アンサンブル・アルテコンボ【佐藤真由(Fl)、バティスト・ジビエール(Ob)、ロミ・ビショフ(Cl)、フランク・ジボルド(Bs)、シリル・ノルマン(Hrn)、ミヒャエル・エルツシャイド(P)】

編曲:すべてミヒャエル・エルツシャイド&フランク・ジボルド
フランスの人気テノールが歌う、スウィングする ジョージ・ガーシュウィンとクルト・ワイルのミュージカルの世界。1935年秋、当時の音楽界の中心にいたヴァイ ルとガーシュウィンは、ジャズ、クラシック、ポピュラーの要素を彼らならではの手法で独自に組み合わせて、新しい世界を創造していました。このアルバムは、劇場の 客席の興奮と、劇場の舞台裏の生活の両方を描いています。ピアノはガーシュウィンとワイルにとって重要な楽器で、またアンサンブルの楽器も、両作曲家が独創 的な使い方やラプソディ・イン・ブルーのあのグリッサンドを奏でさせたクラリネットなどが選択されています。テノール歌手のシリル・デュボワ、ピアニストのミカ エル・エルルハイド、そしてアルテコンボ管楽五重奏団が、音楽と同じくらい陽気な音楽のエネルギーを解放させています。

Nimbus Alliance
NI-6452(1CDR)
ジョゼフ・フィブス:弦楽四重奏曲集
ジョゼフ・フィブス(b.1974):弦楽四重奏曲第2番/弦楽四重奏曲第3番/弦楽四重奏曲第4番
ピアッティQ

録音:2023年12月&2024年6月(ロンドン)
大注目の現代作曲家、ジョゼフ・フィブスの弦楽四重奏曲集。2024年2月にはミューザ川崎でフィブスをテーマとした公演も開かれており、日本での認知度も着実に上がってきています。イギリス生まれのフィブスが母国の大作曲家、ブリテンの音楽に初めて出会ったのが弦楽四重奏曲であり、以来特に弦楽器のための作品にはインスピレーションを与えられ続けていると話しています。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

Signum Classics
SIGCD-888(1CD)
シューマン夫妻:クラリネットとピアノのための音楽
シューマン:3つのロマンス Op.94
 幻想小品集 Op.73/恋の曙 Op.101よ
 リートと歌 Op.96より第1曲「夜の歌」
 夕べの歌 Op.85-12/アダージョとアレグロ Op.70
クララ・シューマン:6つのリート Op.13より第
 3つのロマンス Op.22
 3つのリート Op.12より第2曲「美しさゆえに愛するのなら」
※シューマンのOp.94とOp.73以外はすべてジュリアン・ブリスによる編曲版
ジュリアン・ブリス(Cl)、
ジェームズ・ベイリュー(P)

録音:2023年6月25日-27日、ワイアストン・レコーディング・スタジオ(イギリス)
2021年の『ブラームス:クラリネット・ソナタ集』(SIGCD-671)が高く評価されたジュリアン・ブリスと、ジェームズ・ベイリューによる共演アルバム第2弾!
13歳でアメリカの名門インディアナ大学のアーティスト・ディプロマを取得した神童から、世界的名手へと成長を遂げたイギリスの天才クラリネット奏者ジュリアン・ブリス。本作では、シューマン夫妻の歌曲と室内楽曲を、自らが手がけた新たなアレンジで蘇らせています。シューマンの豊かな抒情性とクラリネットの柔らかな音色が織りなす、親密で温かみのある音世界を堪能できる一枚です。
Signum Classics
SIGCD-878(1CD)
魂の音2
サティ:ジムノペディ第1番
ヴィヴァルディ(フロリアン・クリストル編):ヴィヴァルディ・ヴァリエーション(原曲:弦楽のための協奏曲 ト短調 RV156)
マスネ:タイスの瞑想曲
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第17番 ニ短調「テンペスト」
リスト(ジュール・デ・スウェルト編):コンソレーション(慰め)第3番 変ニ長調 S.172*
エイナウディ:ベラ・ノッテ
クイーン(フランチェスコ・パリーノ編):ドント・ストップ・ミー・ナウ
アルマン・アマール(チェンジ・オブ・キー編): 空から見た地球*
キム・ミンジョン(P)、
ロビン・マイケル(Vc)*

録音:2024年2月19日-20日、オール・セインツ教会(イースト・フィンチリー、ロンドン)
ピアニストのキム・ミンジョンによる「魂の音」シリーズ第2弾。本作は、がんとの闘いに立ち向かう人々を励ますための作品集です。バロックの名曲から現代の映画音楽やポピュラー音楽まで幅広いジャンルの楽曲を収録しており、聴く者の心に深く響く選曲となっています。チェリストのロビン・マイケルも一部のトラックに参加し、サウンドにさらなる深みを与えています。

Tactus
TC-870003(1CD)
チェロとピアノのための退廃音楽
グイド・アルベルト・ファーノ(1875-1961):チェロ・ソナタ Op.7
レオーネ・シニガーリャ(1868-1944):チェロ・ソナタ Op.41
レンツォ・マッサラーニ(1898-1975):ソナティナ
リッカルド・ペス(Vc)、
ピエルルイジ・ピラン(P)

録音:2023年&2024年
ナチス・ドイツやイタリアのムッソリーニ独裁政権によって迫害され退廃芸術のレッテルを貼られたイタリアの作曲家たちによるチェロ・ソナタ集。
リッカルド・ペスは英国王立音楽カレッジを優秀な成績で卒業し、バロックから現代音楽まで幅広いレパートリーに取り組んでいる若きチェリスト&作曲家。新しいテクノロジーを駆使して若い世代にクラシック音楽を届ける活動にも尽力しており、パンデミック下ではオンライン音楽祭『AndraTuttoBene』の芸術監督も務めています。

KKE Records
KKE-24009(1CD)
クララ&ロベルト〜室内楽作品集
クララ・シューマン:ピアノ三重奏曲 Op.17
 ヴァイオリンとピアノのための3つのロマンス Op.22
シューマン:ピアノ四重奏曲変ホ長調 Op.47
フリーリングハウス・アンサンブル

録音:2024年1月8日-9日(ドイツ)
アマリリスSQの創設者であるグスタフ・フリーリングハウスによって創立されたフリーリングハウス・アンサンブルは、ドイツやヨーロッパ諸国において、国際的に受賞歴のある室内楽奏者、ソリスト、オーケストラの音楽家たちによって構成されています。
本アルバムは、デュオから四重奏まで、クララとシューマンの作品が演奏され、ロマンティックなメロディーと和声の転回に加えて、この2人の類まれな芸術と愛の関係を辿ります。ロベルトは、1842年にピアノ四重奏曲を作曲し、コンサート・ピアニストとして成功を収めたクララ・シューマンによって初演されました。その11年後に書かれたクララのロマンスは、ロベルトが世紀のヴァイオリニスト、ヨーゼフ・ヨアヒムとともに演奏旅行で演奏し、1846年に書かれたピアノ三重奏曲は、彼らの友人であるフェリックス・メンデルスゾーン=バルトルディを彷彿とさせ、そのヴィルトゥオーゾ的で前衛的な作曲スタイルが特徴的です。ハンブルクのヴァイオリニスト、グスタフ・フリーリングハウス率いるアンサンブルは、ニューイヤー・コンサート・ツアーに関連して、2024年の初めにブレーメンのゼンデザールでこのアルバムのレコーディングに臨みました。
KKE Records
KKE-23008(1CD)
Raices〜ラテン・アメリカの弦楽四重奏曲集
フアン・アントニオ・サンチェス:弦楽四重奏曲
ピアソラ:タンゴ・バレ
オルランド・カルドーソ:Entreverao de arcos
ヴィラ=ロボス:弦楽四重奏曲第1番
カルドーソ:アトリンカ
ラテン・ストリングス

録音:2023年8月21日-24日(ドイツ)
2つのヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ......ハイドンが「発明」した弦楽四重奏ほど、ヨーロッパのクラシック音楽を体現するジャンルはないでしょう。チリ、ベネスエラ出身で、主にドイツで活動しているSQ「ラテン・ストリングス」のデビュー盤は、彼らのルーツでもある4人のラテン・アメリカの作曲家(チリ、アルゼンチン、ベネズエラ、ブラジル出身)による古今の作品を取り上げています。
Kaleidos
KAL-63672(1CD
ビター・スウィート〜第三帝国の陰の音楽
シュルホフ:アルト・サクソフォンとピアノのためのホット・ソナタ
ヒンデミット:ヴィオラとピアノのためのソナタ Op.11-4
ヒンデミット:アルト・サクソフォンとピアノのためのソナタ
ベン=ハイム:3つの無言歌
ミヨー:スカラムーシュ
duo.klax〔レジーナ・ライター(Sax)、
ダンリン・フェリックス・シェン(P)〕

録音:2023年9月(ドイツ)
サクソフォン奏者のレジーナ・ライターとピアニストのダンリン・フェリックス・シェンによるduo.klaxは、ナチス独裁時代に追放されたとされる作曲家たちの作品を取り上げています。どんなに叙情的で美しい作品であっても、歴史の暗い影がこれらの作品に重くのしかかり、まるで苦みと甘みが等しく心にも耳にも響くカクテルのようです。

GWK
GWK-163(1CD)
シンフォニック・ダンス
ラフマニノフ:交響的舞曲 Op.45*
フランク:前奏曲、フーガと変奏曲 Op.18
リゲティ
:6つのバガテル
キセノン・サクソフォン四重奏団、
セルゲイ・マルキン(P)*

録音:2023年5月、ドイツ
メンバー全員がヨーロッパ有数の名門大学、ケルン音楽大学で室内楽と現代音楽の修士号を取得しているというキセノン・サクソフォン四重奏団、待望のセカンドアルバムが登場!
アルバムのタイトルにもなっているラフマニノフの「交響的舞曲」では、ピアニストのセルゲイ・マルキンを加えたクインテット編成で「ロシアの魂」を余すところなく表現。続くフランクの「前奏曲、フーガと変奏曲」では、リスナーに楽曲の持つ神秘的な性格を体験させ、リゲティの「6つのバガテル」では深みのある前衛的なモダニズムが明らかになります。
アンサンブルの限界に挑戦する彼らの演奏は、各作品を鮮烈に彩り、聴く者を魅了します。フランクとラフマニノフは本作のための新しい編曲版、リゲティは作曲者公認の有名な編曲版で収録されています。

NCM KLASSIK
NCMK-9009(1CD)
シューマン、ブラームス&ブルッフ〜後期ヴィオラ作品集
ブラームス:ヴィオラ・ソナタ第2番変ホ長調 Op.120
ブルッフ:ロマンス Op.85
シューマン:おとぎの絵本 Op.113
シン・ユンギョン(Va)、ハン・ジウン(P)
7歳で大邱SOと共演を果たしてソロ・デビューを飾り、フィラデルフィアのテンプル大学でイザイの最後の弟子であるレジェンド、ヤッシャ・ブロドスキーに師事した韓国の音楽家シン・ユンギョンの自身初となるソロ・レコーディング。
当初はヴァイオリンの演奏をメインとしていたシン・ユンギョンでしたが、演奏活動を重ねていく中でヴィオラの音色に魅了され、本格的にヴィオラ奏者として活動することに。初のソロ録音がヴィオラによる演奏となったことも自然の流れでした。作品の選択に始まり、和声の変化と構造、音楽の流れを入念に分析しながら、作曲家の意図を把握し、そこへ限りなく近づくために努力したというシン・ユンギョン。韓国におけるソロ楽器としてのヴィオラの知名度の向上に大きな役割を果たしています。
NCM KLASSIK
NCMK-9005(1CD)
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ集
ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調 Op.78/ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 Op.100/ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調 Op.108
イ・キョンソン(Vn/1723年製ヨーゼフ・グァルネリ)
イ・ジンサン(P/第1番)
ノ・イェジン(P/第2番)
キム・テヒョン(P/第3番)

録音:2018年9月26日、2019年1月14日&5月5日ソウル大学コンサートホール(ソウル、韓国)
ソウル大学ではキム・ナミュンに、ピーボディ音楽院ではシルヴィア・ローゼンバーグに師事してアーティスト・ディプロマと修士の学位を取得。ジュリアード音楽院ではロバート・マン、ドロシー・ディレイなどの世界的名指導者に師事したヴァイオリニスト、イ・キョンソン。1991年、韓国人で初めてワシントン国際コンクールで1位に輝き、同年のモントリオール国際コンクール、レオポルト・モーツァルト国際ヴァイオリン・コンクール、1993年のエリザベート王妃国際音楽コンクール、1994年のチャイコフスキー国際コンクールなど、名だたる国際コンクールで入賞し、世界の舞台でその実力を認められた韓国を代表するヴァイオリニストの1人です。
ソリスト、室内楽奏者として活躍すると同時に、アメリカのオバーリン音楽院とヒューストン大学で准教授を務めた後、母国のソウル大学の教授に着任。2023年にはインディアナ大学ジェイコブズ音楽院のヴァイオリン専攻の権威ある「ドロシー・リチャード・スターリング・チェアー」に招聘され、2024年にはベルギーのエリザベート王妃国際音楽コンクールのヴァイオリン部門の審査員に選出されるなど、世界各地で活躍を続けています。
ブラームスの3曲のヴァイオリン・ソナタは母校であるソウル大学で収録されており、作品の特徴を最大限に描くため3曲とも異なるピアニストと共演しているところもポイント。美しく柔らかさ音色と表現力の強さがブラームスの陰影、ロマンティシズム、高揚感を巧みに表現しています。
NCM KLASSIK
NCMK-9003(1CD)
ブラームス:ピアノ三重奏曲集
ピアノ三重奏曲第1番ロ長調 Op.8/ピアノ三重奏曲第2番ハ長調 Op.87
トーナス・トリオ〔ヤン・コウン(Vn)、イ・カンホ(Vc)、チュ・ヒソン(P)〕

録音:2017年9月1日、2018年7月2日スタジオ・パジュ(韓国)、ソウル大学コンサートホール(韓国)
韓国の第1線で活躍を続けるヴァイオリニスト、チェリスト、ピアニストによって結成された常設のピアノ三重奏団、トーナス・トリオによるブラームスのピアノ三重奏曲集。
ボストンのニューイングランド音楽院出身という共通点を持つヴァイオリンのヤン・コウン、チェロのイ・カンホ、ピアノのチュ・ヒソンによって構成されているトーナス・トリオは、アメリカ北東部10都市ツアーを成功させた後に演奏拠点を韓国へと移し、ロシアン・レパートリー、ブラームスのピアノ三重奏曲全曲、ベートーヴェンのピアノ三重奏曲全曲の演奏に取り組み大成功を収めています。
ヴァイオリンのヤン・コウンは1991年のパガニーニ国際音楽コンクールにおいて入賞を果たし、留学経験のない韓国育ちの演奏家が著名な国際音楽コンクールで入賞を果たすという快挙を達成した音楽家(アメリカ留学前に受賞)。チェロのイ・カンホも12歳でソウル市立SOと共演を果たした経歴を持ち、ピアノのチュ・ヒソンはロンドンでのリサイタルを聴いた評論家ジェフリー・クランクショウに「バッハの最初の小節を聴いた瞬間から、真のアーティストだと悟ることができた。」と激賞されたエピソードを持っています。

CONTINUO Classics
CC777-756(1CD)
バルトーク&カトワール ピアノ五重奏曲
カトワール:ピアノ五重奏曲ト短調Op.28
バルトーク:ピアノ五重奏曲ハ長調Sz.23
広瀬悦子(P)スタインウェイD274(カトワール)、ファツィオリ280(バルトーク)
エリゼ四重奏団【ワジム・チジク、パブロ・シャッツマン(Vn)、アンドレイ・マラーホフ(Va)、イーゴリ・キリチェンコ(Vc)】

録音:2023年10月/ムードン・スタジオ
広瀬悦子期待の室内楽登場。バルトーク初期とロシアのカトワールの2篇で、これだけの高水準演奏は聴き応え満点のうえ、どちらも録音に恵まれていないため 非常に貴重でもあります。
ゲオルギー・カトワール(1861-1926)はチャイコフスキーとラフマニノフ、スクリャービンの間の世代の作曲家で、カバレフスキーの師。同世代のアレンスキー、 タネーエフ、リャプノフらと同様にピアノの名手で、非常に技巧的で充実したピアノ曲を数多く残しています。ピアノ五重奏曲は1914年の作で、チャイコフスキー の伝統上にありながらスクリャービンらアヴァンギャルドの影響もかすかに感じられ非常に新鮮。
バルトークのピアノ五重奏曲は1904年、彼が22歳の作。20世紀になってはいたものの、作風的には19世紀的で演奏時間40分を超える大作です。バルトー クといえば6篇の弦楽四重奏曲が有名ですが、ピアノ五重奏曲はメロディアスで温和な作風ながらそれらを予感させる部分が散見されるのも興味津々です。推進 力に満ちた生命感はバルトークならではの魅力です。
ロシアの演奏家を中心としたエリゼ四重奏団は一糸乱れぬアンサンブルが驚異的。両作ともピアノの名手のものだけにピアノの存在感と華々しい技巧が圧倒的で すが、広瀬悦子の絶 (Ki)

APARTE
AP-330(1CD)
私たちにあるのは人生だけ
(1)ジョン・ケージ:ソロ・フォー・ヴォイス49
(2)ダウランド:早まって死んではならぬ
(3):悲しめ、昼は闇に去った
(4):悲しみよ、とどまれ
(5)ケージ:ファイヴ
(6):ソロ・フォー・ヴォイス91
(7)ダウランド:それほど私を困らせたいなら
(8)ケージ:8つのウィスクス
(9):ドリーム
(10)ダウランド:私は見た、あの人が泣いているのを
(11):あふれよ、わが涙
(12)ケージ:ア・ドリーム
(13)ダウランド:彼女は眠っている
(14)ケージ:ア・ルーム
(15)ダウランド:時間の長子(第1部)
(16):ならば座りこんで(第2部)
(17):人が「来たれ」と歌う時(第3部)
(18)スティング&ドミニク・ミラー:シェイプ・オブ・マイ・ハート
ジャン=クリストフ・グロッフェ& テレーム
スティング (18)

録音:2023年3月26-30日/モン・アナログ(フランス)
ジョスカン・デ・プレと電子楽器と組合せたり、シューベルトとクレマン・ジャヌカンの邂逅を妄想したりなど破天荒な発想でハイブリッド芸術を聴かせてくれるジャ ン=クリストフ・グロッフェとテレーム。歌2名とリュート(ヴィオラ・ダ・ガンバ兼用)の3人で構成され、グロッフェ自身歌っています。彼らが今回はダウランドと ケージという400年離れたふたりの「ジョン」を融合させました。
ダウランドとケージの音楽は全く異質に思えますが、冷静な表現、簡潔な形式、親密さ、そして言葉そのものから生まれる喜びという点で共通しています。グロッ フェとテレームはダウランドの2声とリュートのための全作品を披露しているのに加え、ケージの歌をリュート歌曲に仕立てました。これが何の違和感もないのがさ すがで、じっくりひたることができます。
さらにロックバンド「ポリス」のメンバーとして知られるスティングが1993年にギタリストのドミニク・ミラーと共作し、翌年映画「レオン」で世界的にヒットした 「シェイプ・オブ・マイ・ハート」をリュート歌曲にカバー。スティング本人の歌で楽しめます。スティングは長年ダウランドのファンで、2006年には自身の歌唱で ダウランド作品集のアルバムをリリースしているほど。その際は演奏者として録音しましたが、今回は彼の作品をダウランド化。ダウランドは当時の流行歌をリュー ト歌曲にしたので、それが違和感ないことに気づかせてくれます。まさにダウランドが現代に生きていたら行ったであろうことを実現しています。超オススメ。 (Ki)

PROSPERO CLASSICAL
PROSP-0109(1CD)
シューベルト:弦楽五重奏曲 ハ長調 D.956(マヤ・リサク・バローゾ編曲によるサクソフォン五重奏版) マヤ・リサク・バローゾ(ソプラノSax)
ハバネラQ

録音:2024年
伝説的なサックス・カルテット「ハバネラ四重奏団」の結成30周年を記念して、スイス・スロベニア出身のサクソフォン奏者、マヤ・リサク・バローゾがシューベ ルトの弦楽五重奏曲をサクソフォン用に編曲し、ともに演奏したアルバム。シューベルト最晩年の大作を丹念に研究し5本のサクソフォンに移し変えた意欲作で、一 見不可能と思わせる世界がありありと広がっています。 (Ki)

FIRST HAND RECORDS
FHR-163(1CD)
マシュー・オウェイン・ジョーンズ:室内楽作品集
マシュー・オウェイン・ジョーンズ(1974-):弦楽四重奏曲第1番『デレティア』(1993)
 木管五重奏曲(2016)
ニールセン:アラジン Op.34[マシュー・オウェイン・ジョーンズ編(2020)]
アン サンブ ル・ミッドヴェスト

録音:2017-2018年/デンマーク
※すべて世界初録音
ウェールズの作曲家マシュー・オウェイン・ジョーンズ(1974-)の作品集。全曲世界初録音。ニールセンの劇音楽『アラジン』からの室内楽編曲は一般的な組 曲と異なる選曲で全9楽章。編成はヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン、ピアノ。
デンマークを代表する室内楽団「アンサンブル・ミッドヴェスト」による演奏です。 (Ki)

Forgotten Records
fr-2307(1CDR)
ヴィンタートゥールSQ/シューベルト:室内楽曲集
ピアノ五重奏曲 イ長調 作品114, D667「ます」
弦楽四重奏曲第11番ホ長調 D.353
弦楽四重奏曲第12番ハ短調 D703
ヴィンタートゥールSQ
ピーナ・ポッツィ(P)
フレッド・ジャッキヤール(Cb)

録音:1949年
※音源:Concert Hall CM-3
Forgotten Records
fr-2302(1CDR)
モーツァルト:ピアノ四重奏曲第1番ト短調 K.478
ピアノ四重奏曲第2番変ホ長調 K.493
ピーナ・ポッツィ(P)
ジャック・デュモン(Vn)
レオン・パスカル(Va)
ロバート・サレス(Vc)

録音:1958年
※音源:Concert Hall MMS2118
Forgotten Records
fr-2298(1CDR)
シューベルト:ピアノ三重奏曲第1番変ロ長調 作品99、D898
ブラームス:クラリネット五重奏曲 ロ短調 Op.115*
ウィルヘルム・ヘッカー(P)
フランツヨーゼフ・メイアー(Vn)
クルト・ヘルツブルッフ(Vc)
フランツ・クライン(Cl)*
ギュンタ―・グーゲル(Vn)*、ヴェルナー・ノイハウス(Vn)*、エルンスト・ニッペス(Va)*、フェレンツェ・ミーハ(Vc)*

録音:1961年11月24-25日、1961年11月26日*
音源:Le Club Francais du Disque CFD282, Le Club Francais du Disque CFD288
Forgotten Records
fr-2293(1CDR)
ヒルディング・ルーセンベリ(1892-1985):作品集
交響曲第3番「男の一生」
弦楽四重奏曲第5番*
弦楽四重奏曲第6番#
トゥール・マン(指)
ストックホルムRSO
パレナンQ*
キンデルQ#

録音:k1953年、1956年#
※音源:Decca LXT2885, Swedish Society Discofil LT33122
Forgotten Records
fr-2087(1CDR)
ウェストウッドSQ&カウフマン
メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲 変ホ長調 MWV R18
グリンカ:弦楽四重奏曲 ヘ長調
チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲 イ短調 Op.50 「偉大な芸術家の思い出に」*
ウェストウッドSQ【ルイス・カウフマン(Vn)、ジョゼフ・ステパンスキー(Vn)、ルイス・キーフマン(Va) 、ジョージ・ナイクルグ(Vc)】
ルイス・カウフマン(Vn)*、カート・レーアー(Vc)*、シオドア・ザイデンバーグ(P)*

録音:1958年、1950年*
※音源:The Society for Forgotten Music S7006, Vox VLP6530
Forgotten Records
fr-2082(1CDR)
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第5番ニ長調「幽霊」
シューベルト:ピアノ三重奏曲第2番変ホ長調 Op.100, D.929*
チェコ・トリオ【ヨセフ・パーレニーチェク(P)、アレクサンドル・プロツェク(Vn)、ミロシュ・サードロ(Vc)]

録音:1962年5月27日ヴェルサイユ五月音楽祭、1962年5月24日パリ*(共に放送用ライヴ)

Da Vinci Classics
C-00961(1CD)
アコーディオン三重奏のための作品集
ペトリ・マッコネン(b.1967):原始への憧れ
クシシュトフ・オルチャク(b.1956):マエストーゾ・メスト
シュニトケ(1934-1998):ストラヴィンスキー、プロコフィエフとショスタコーヴィチへのオマージュ(ウラディーミル・ズビツキー/ジェルマーノ・スクルティによるトランスクリプション)
キンモ・ハコラ(b.1958):アララ
ジュラ・バーンケヴィ(b.1966):ディッソルツィオーニ
シュニトケ:「レヴィス・フェアリー・テイル」より
ヴィヤチェスラフ・セメノフ(b.1946):パヴェウ・バラネク(b.1978):春の最初の一日
シリウス・アコーディオン・トリオ〔ミケーレ・ビアンコ(アコーディオン)、アルベルト・ナルデッリ(アコーディオン)、ピエトロ・セクンド(アコーディオン)〕

録音:2024年1月(レッチェ、イタリア)
同じ学校で学んだ3人が2019年に結成したシリウス・アコーディオン・トリオ。彼らのレパートリーの中からアコーディオン三重奏のために書かれた珍しい作品を中心に収録。アコーディオンという楽器の地位の向上、レパートリーの発展に尽力する彼らの楽器に対する思いが詰まった1枚です。
Da Vinci Classics
C-00957(1CD)
彼女の旅〜女性作曲家によるフルートとピアノの作品集
アマンダ・ハーバーグ
:宮廷舞曲(フルートとピアノのための)
サリー・グリーナウェイ:OF MOTHS AND MOONLIGHT(フルートとピアノのための)
メル・ボニス:ソナタ「ベル・エポック」(フルートとピアノのための)
エヴァ・ファビアンスカ=イェリンスカ:アラベスカ(フルートとピアノのための)
カレン・レモン:タンジェント・ブルース(フルートとピアノのための)
エヴァ・コヴァルスキ(Fl)、
アンナ・ルトコフスカ=ショック(P)

録音:2023年-2024年
フルートとピアノは女性が習練してきた歴史があります。そのふたつの楽器のために作られた女性作曲家の作品を集めました。メル・ボニス以外は現代作曲家の作品が収録されており、フルートとピアノのための作品の今を知ることが出来ます。

Goodies
78CDR-3958(1CDR)
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第10番変ホ長調作品74「ハープ」 ブダペストSQ【ヨーゼフ・ロイスマン(Vn1)、アレクサンダー・シュナイダー(Vn2)、イシュトヴァン・イポリー(Va)、ミッシャ・シュナイダー(Vc)】

米 RCA VICTOR14997/15000
1936年4月27日ロンドン録音
ブダペストSQは1917年ブダペスト歌劇場Oのメンバー4人によっ て結成され、1967年に解散した。1932年に初代のリーダーだったエミール・ハウ ザー(在籍1917-32)からヨーゼフ・ロイスマン(1900-1974)になり、アメリカをベ ースに活躍し20世紀中期最高の四重奏団として君臨した。アレクサンダー・シュ ナイダー(在籍1933-45)は第2ヴァイオリン奏者で一時期ソリストと自らの四重奏 団を結成して活躍していた。ヴィオラのイシュトヴェン・イポリー(在籍1917-36) はボリス・クロイト(在籍1936-67)に代わった。チェロのオリジナル・メンバーで あるハリー・ソン(在籍1917-30)はミッシャ・シュナイダー(在籍1936-1967)に代 わった。この録音はロンドンのアビーロードでの録音だがEMIからは発売されず RCA VICTORのみの発売だった。(グッディーズ)
Goodies
78CDR-3961(1CDR)
ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト短調(1917)
前奏曲集第1集より第4曲「音と香りは夕べの大気のなかに漂う」
アンドレ・マンジョー(Vn)
ライエル・バーブア(P)

英 NATIONAL GRAMOPHONIC SOCIETY(NGS)127/8
1929年ロンドン録音
この曲の初録音。アンドレ・マンジョーはパリ音楽院出身のヴァイオリニスト。 1919年にロンドンでインターナショナルSQを結成した。ピアノのバー ブアはハンガリー生まれ。ブダペスト・トリオのピアニストをつとめた。(グッディーズ)

Hyperion
CDA-68463(1CD)
ドビュッシー:弦楽四重奏曲&ソナタ集
1. 牧神の午後への前奏曲 L.87(ダヴィド・ワルター編曲による木管五重奏、弦楽五重奏、ハープとクロテイルのための)
2-4. ヴァイオリン・ソナタ ト短調 L.148
5-7. フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ L.145
8-10. チェロ・ソナタ ニ短調 L.144
11-14. 弦楽四重奏曲ト短調 L.91
ナッシュ・アンサンブル
〔グラハム・ミッチェル(コントラバス/tr.1)
ローレンス・パワー(ヴィオラ/tr.1,5-7)
ジョナサン・ストーン(Vn/tr.1, 11-14)
ステファニー・ゴンリー(Vn/tr.2-4)
エイドリアン・ブレンデル(Vc/tr.1,8-14)
ラーシュ・アンデシュ・トムテル(ヴィオラ/tr.11-14)
ルーシー・ウェイクフォード(ハープ/tr.1, 5-7)
ベンジャミン・ナバロ(Vn/tr.1, 11-14)
アラスター・ビートソン(P/tr.2-4)
リチャード・ワトキンス(ホルン/tr.1)
リチャード・ベンジャフィールド(クロテイル/tr.1)
ジョン・マクドゥーガル(バスーン/tr.1)
フィリッパ・デイヴィス(フルート/tr.1,5-7)
ガレス・ハルス(オーボエ/tr.1)
サイモン・クロフォード=フィリップス(P/tr.8-10)
リチャード・ホスフォード(クラリネット/tr.1)〕

録音:2023年12月10日&11日、オール・セインツ教会(イーストフィンチリー、ロンドン)、2024年2月28日、ヘンリー・ウッド・ホール(ロンドン)
1964年創立、世界トップレベルの名手たちを擁し、ロンドンのウィグモア・ホールのレジデント・チェンバー・アンサンブルを務めるナッシュ・アンサンブル。多種多様な編成を駆使し、300超の世界初演を含む様々なスタイルの音楽を録音・演奏し、英国最高のアンサンブルの1つとして注目を集めてきました。Hyperionを中心にこれまで90タイトル以上のアルバムを録音し、イギリスのグラモフォン賞やBBCミュージック・マガジン賞にも度々ノミネートや受賞を果たしており、2021年にもジョン・ピッカードの作品集でグラモフォン賞の現代曲部門に輝いています。
結成60周年記念アルバムとなる本作では、ドビュッシー初期の弦楽四重奏曲と晩年の3つのソナタに加え、名オーボエ奏者、ダヴィド・ワルター(ヴァルテール)が室内アンサンブルに編曲した「牧神の午後への前奏曲」の貴重な演奏が組み合わされています。12人の奏者(弦楽器、管楽器、ハープ、クロテイル)のために編曲されたこの作品は、オーケストラの原曲の神秘性と快い静寂さをまったく失わない、慣用的なアレンジです。
本アルバムは、『サンデー・タイムズ』紙がナッシュ・アンサンブルを「室内楽の王者」と評価したことの真理を再び証明してくれることでしょう。

Etcetra
KTC-1844(1CD)
ホルンとオルガンのための作品集
ブルックナー:見よ、大いなる司祭(ホルン・アンサンブルとオルガン編)
ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より第3幕への前奏曲(ホルン・アンサンブルとオルガン編)
ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」より狩猟音楽(ホルン・アンサンブル編)
ブルックナー:シュタイアーマルカー(ホルン・アンサンブル編)、追憶(4本のホルンとオルガン編)
ワーグナー:楽劇「タンホイザー」より聖エリーザベトの別れ(ワーグナーチューバとオルガン編)
ブルックナー:グラドゥアーレ(ホルン・アンサンブル編)
ドリーブ:バレエ「シルヴィア」より狩の女神たち(ホルン・アンサンブルとオルガン編)
R. シュトラウス:歌劇「ダフネ」より前奏曲と場面(ホルン・アンサンブル編)
ワーグナー:不眠(オルガン編)
フランク:交響詩「呪われた狩人」より序奏と狩(8本のホルン、鐘、オルガン編)
フランク:ジゼル 第3幕への前奏曲(ホルン・アンサンブルとオルガン編)
マスネ:「復讐の女神たち」より祈り(ホルン独奏、アンサンブルとオルガン編)
ブルックナー:追悼(ホルン・アンサンブルとオルガン編)
ブルックナー:バラード(ホルン・アンサンブルとオルガン編)
※すべてヘルマン・ユーリッセンの編曲
ヘルマン・ユーリッセン(Hrn)、
アンサンブル・カプリコルノ、
ヘールテン・ファン・デ・ヴェテリンク(Org)

録音:2024年4月、オルゲルパーク(アムステルダム、オランダ)
ホルンとオルガンという独特な響きを持つ編成で、ワーグナーやブルックナーの楽曲を新たな視点から再解釈した1枚。ハーグ・レジデンティOの首席ホルン奏者として長年活動し、ホルンと金管アンサンブル編で世界的に知られるヘルマン・ユーリッセンが、アムステルダムのオルゲルパークで行われたプロジェクトのために手掛けた編曲を収録しています。特にフランクやブルックナーの作品では、鐘やワーグナーチューバといった特別な楽器編成が取り入れられ、荘厳かつロマンティックな響きをお楽しみいただけます。
Etcetra
KTC-1820(1CD)
ブラームス:チェロ・ソナタ集
チェロ・ソナタ第1番ホ短調 Op.38
私は夢を見た Op.57-3
ああ、その目をそらして Op.57-4
チェロ・ソナタ第2番ヘ長調 Op.99
5月の夜 Op.43-2
エイミー・ノリントン(Vc)
ピート・クイケン(フォルテピアノ)

録音:2024年3月15日-17日、Arsonic(モンス、ベルギー)
ロジャー・ノリントンの娘であり、レゾナンス音楽祭(ベルギーの室内楽祭)の創設者兼芸術監督としても活躍するチェリスト、エイミー・ノリントンと、ヴィーラント・クイケンの息子であり、ブリュッセル王立音楽院で長年ピアノとヒストリカル・ピアノを教えるピート・クイケン。古楽界の偉大な才能と飽くなき情熱を次代に受け継ぐ2人の古楽器奏者によるブラームスのチェロ・ソナタ集が、オランダの老舗レーベルEt’ceteraより登場! エイミー・ノリントンはこれまでアンサンブルのメンバーやゲスト・アーティストとして多数のレコーディングに参加してきましたが、自身のメイン・アルバムとしては恐らく初となるだけに、ピート・クイケンとのブラームスという注目プロダクションには大きな期待がかかります。
チェロとピアノのデュオ・レパートリーの柱とも言えるブラームスの2つのチェロ・ソナタに加え、彼らはブラームスの3つの歌曲を編曲し、あまり知られていないブラームスの歌曲の傑作に新たに光を当て、歌う楽器としてのチェロをの魅力を称揚しています。
使用楽器は、ガット弦を使用したフランチェスコ・ルッジェーリ1695年製のチェロと、ヨハン・バプティスト・シュトライヒャー1868年製のオリジナル・フォルテピアノです。

CPO
CPO-555537(1CD)
リヒャルト・レスラー(1880-1962):六重奏曲 変ホ長調 Op.16(1906)- ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、クラリネット、ホルンとピアノのための*
ピアノ五重奏曲 イ長調 Op.28(1915/1916年頃)
パスカル・モラゲス(Cl)
ホセ=ビセンテ・カステーリョ (Hrn)
オリヴァー・トリンドル(P)
ウィーン・アルティスQ
ペーター・シューマイヤー(Vn)
ヨハネス・マイスル(Vn)
ヘルベルト・ケーファー(Va)
オトマール・ミューラー(Vc)

録音:2022年1月15-16日、2022年4月7-8日*
リヒャルト・レスラー(Rosler、Roesler、Rosslerなど多様な表記あり)は、1880年に、リガでバルト系ドイツ人の 母とチェコ出身のドイツ系ヴァイオリニストである父の間に生まれました。父の仕事の関係で幼少期にリガ、カリ シュ、ジラルドフを転々とした後、リガに戻り音楽教育を受け、地元の音楽学校を卒業後、ベルリン芸術大学に進 学。作曲をブルッフ、ピアノをカール・ハインリヒ・バルトとエルンスト・ルドルフに師事し、20歳でメンデルス ゾーン作曲賞を受賞。ピアノ教師として同大学に採用されました。このアルバムに収録された六重奏曲とピアノ五 重奏曲は、後期ロマン主義の影響が色濃く、ブラームスをはじめ、同時代のドイツ・オーストリア音楽の影響を受け ています。六重奏曲 Op.16は、ダイナミックなリズムを特徴とする曲で、第1楽章に複雑なパッサカリアが置かれて います。各楽器がバランスよく役割を担いますが、ピアノが特に重要な役割を果たします。ピアノ五重奏曲 Op.28は、第一次世界大戦中に作曲されましたが、暗い世相の影響は感じられず、協奏的な性格を持つ美しい作 品です。第1楽章ではシューマンを彷彿とさせるモチーフが用いられ、第2楽章のシンコペーションや、舞曲の持つリ ズムを持つ第3楽章も印象的です。華やかかつ技巧的な終楽章でドラマチックな結末を迎えます。
CPO
CPO-555455(1CD)
ヨーゼフ・ヴァイグル(1766-1846):三重奏曲第1番ハ長調
三重奏曲第2番ヘ長調
三重奏曲第3番変ロ長調
三重奏曲第4番ト短調
三重奏曲第5番ニ長調
三重奏曲第6番ト長調
カリン・ファン・ヘールデン(Ob…グルンドマン&フロスによるアルフレード・ベルナルディーニ作の再現楽器)
マルティン・ヨップ(Vn…ヤコプ・シュタイナー 1650年頃製)
ケイティ・スティーヴンス(Vc…ロッキー・ヒル 1780年製)

録音:2020年11月16-18日
ヨーゼフ・ヴァイグルは、両親がエステルハージ家に仕えた音楽家。父の影響で音楽に親しみ、若くしてサリエリやグ ルックに認められ、オペラの作曲家として名声を博しました。彼は30曲以上のオペラ、劇場やバレエの音楽、宗教 曲などを作曲しましたが、器楽作品にはほとんど関心を示さず、このオーボエ、ヴァイオリン、チェロのための6曲の三 重奏曲がかろうじて知られているのみです。この曲集の自筆譜はオーストリア国立図書館に保管されていますが、 作品には題名や日付がなく、1780年代半ば以降に作曲された可能性があるものの出版はされていません。三 重奏曲は3部構成で、オーボエが主役を担う場面が多いものの、3つの楽器のバランスは取れており、各曲の構 成はどれも工夫が凝らされています。例えば、第1番にはモーツァルト風のアダージョがおかれ、第3番にはフーガとシ チリアーナ、第5番にはロ短調の変奏楽章、最後の第6番の第2楽章では精緻な二重フーガが聴かれます。ヴァイ グルはこれらの三重奏曲をマリア・テレジア皇后のプライベート・コンサートのために作曲したと推測されています。

ALPHA
ALPHA-1110(1CD)
エグザイル
伝承曲:Kugikly クギクリ - ヴァイオリンと、ウクライナとロシアのパンパイプのために(ジョナサン・ケレンによる弦楽合奏のための編曲版)
シュニトケ(1934-1998):チェロ・ソナタ 第1番(マルティン・メルケルによるチェロ、弦楽とチェンバロのための編曲版)(2020)
モルドバ伝承曲:Cucu?or cu pan? sur? (灰色の羽のカッコウ)*
パヌフニク:ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲
シューベルト:5つのメヌエットと6つのトリオ D89第3番 (パトリツィア・コパチンスカヤによる弦楽合奏のための編曲版)
ヴィシネグラツキー(1893-1979):弦楽四重奏曲 第2番Op.18
イザイ:逃亡者- 低音部の無い弦楽合奏のための Op.25
パトリツィア・コパチンスカヤ(Vn、(指)歌*)
トーマス・カウフマン(Vc)
カメラータ・ベルン
ヴラド・ポペスク(歌*)

録音:2024年3月 ディアコニス教会、ベルン
パトリツィア・コパチンスカヤが、音楽監督を務めるカメラータ・ベルンとその首席チェロ奏者トーマス・カウフマンと共に、故郷を追われたあるいはやむなく去った 人々をテーマに構成したアルバム。コパチンスカヤ自身、故郷モルドバは自分のなかでもはや失われており、そこに囚われていながらも既に根を下ろしておら ず、自分は永遠に根無し草であると感じていることが、このプログラムの根底にあります。ウクライナとロシアに共通する民族楽器クギクリ(パンパイプ)を使用し て本来演奏される伝承曲の、リズミカルながらもどこか不安を帯びた編曲版から弦楽合奏によるシュニトケのチェロ・ソナタが立ち上がり、巨大な蒸気機関を 思わせる曲想へと発展していくオープニングは圧巻。コパチンスカヤが不穏な響きに乗り澄んだ声で歌うモルドバの伝承曲、故郷ポーランドで演奏を禁じられ たパヌフニク、内的亡命者と呼べるシューベルト、ソヴィエトで12音と四分音による音楽に打ち込みフランスへ亡命したヴィシネグラツキーなどが続き、ラストはイ ザイがシンシナティSOの音楽監督を務めていた時にヴァイオリンとヴィオラの合奏のために書いた「逃亡者」を収録。鋭利な解釈と表現で作品への深い

Gramola
GRAM-99317(1CD)
ヨーロッパの万華鏡 ー ヨーロッパ11か国の舞曲集
クライスラー:ウィーン小行進曲
ドヴォルザーク(1841-1921):スラヴ舞曲 Op. 46-2
グリーグ:ノルウェー舞曲 Op.35-2(ハンス・ジット編)
グラナドス:アンダルーサ Op.5(マルティン・フェルスト編)
バルトーク:ルーマニア民族舞曲 Sz.68BB76(M.フェルスト編)
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ(M.フェルスト編)
チャイコフスキー:『くるみ割り人形』よりトレパーク(M.フェルスト編)
ブラームス:ハンガリー舞曲第6番(フーゴ・リーゼンフェルト編)
フランツ・ベンデル(1833-1874):ハンガリーの想い出- 性格的なポルカ(ニコライ・ハンセン編)
シュテファン・ヘラー:タランテッラ
ノヴァーチェク(1866-1900):ブルガリア舞曲 Op.6-1
ベートーヴェン:セレナード ニ長調 Op.8ー メヌエット(ハインリヒ・ベーム編)
シューベルト:4つのドイツ舞曲 Op. 33(パウル・ツィルヒャー編)
ヨーゼフ・シュトラウス(1827-1870):ポルカ・マズルカ「祖国にて」 Op.231(M.フェルスト編)
ヴァルトミュラー・トリオ・ウィーン
イネス・ミクリン(Vn)
マルティン・フェルスト(Vc)
アンナ・ジェラン(P)

録音:2022年
舞曲は、出身地や宗教、言語、文化を超えて人々を結びつけ、音楽と身体表現を通じて対話を生み出す ものであり、このアルバムにおいては、ヨーロッパの多様な文化に内在する共通の象徴として描き出されます。 音楽の旅はウィーンで始まり、再びウィーンで終わります。ウィーンは、アンサンブル「ヴァルトミュラー・トリオ・ ウィーン」の本拠地であり、アンサンブル名の由来となった画家フェルディナント・ゲオルク・ヴァルトミュラーの故 郷でもあります。

DUX
DUX-2040(5CD)
ポーランドの室内楽〜ペンデレツキ、シマノフスキ、バツェヴィチ、グレツキ、ウカシェフスキ
■CD1
ペンデレツキ:弦楽三重奏曲(1991)
弦楽四重奏曲第1番(1960)
弦楽四重奏曲第2番(1968)
弦楽四重奏のための 「Der unterbrochene Gedanke」(1988)
クラリネットと弦楽三重奏のための四重奏曲(1993)
弦楽四重奏曲第3番「Blatter eines nicht geschriebenen Tagebuches」(2008)
弦楽四重奏曲第4番(2016)*
■CD2
シマノフスキ:弦楽四重奏曲第1番 ハ長調 Op.37(1917)
弦楽四重奏曲第2番Op.56(1927)
グラジナ・バツェヴィチ:弦楽四重奏曲第4番(1951)*
■CD3
グレツキ:弦楽四重奏曲第1番 Op.62「It is Already Dusk」(1988)
弦楽四重奏曲第2番Op.64「Quasi una Fantasia」(1990/1991)*
■CD4
グレツキ:・弦楽四重奏曲第3番Op.67「…songs are sung」(2005)
■CD5
パヴェウ・ウカシェフスキ(1968-):・弦楽四重奏曲第1番(1994)*
弦楽四重奏曲第2番(2000)
弦楽四重奏曲第3番(2004)
弦楽四重奏曲第4番(2021)
ピアノ五重奏曲第1番(2013)
ピアノ五重奏曲第2番(2017)
AFOSQ、
アルカディウシュ・アダムスキ(Cl)、
マレク・シュレゼル(P)

■CD1
録音:2010年2月、クラクフ音楽アカデミー(ポーランド)
2023年10月1日、クシシュトフ・ペンデレツキ・ヨーロッパ音楽センター(ポーランド)*

■CD2
録音:2000年、バーデン=バーデン南西ドイツ放送(ドイツ)
1999年6月、クラクフ(ポーランド)*

■CD3
録音:1999年6月、クラクフ(ポーランド)
2000年、バーデン=バーデン南西ドイツ放送(ドイツ)*

■CD4
録音:2016年4月21-23日、クシシュトフ・ペンデレツキ・ヨーロッパ音楽センター(ポーランド)

■CD5
録音:1999年6月、クラクフ(ポーランド)*
2023年3月3-16日、イグナツィ・ヤン・パデレフスキ音楽学校(ポーランド)
1993年から活動を続け、20世紀ポーランド音楽の録音に対して2度のフレデリク賞受賞を成し遂げてきたポーランド初の女性SQ「DAFOSQ」の30周年記念BOX。30年間の活動で積み上げてきた20世紀ポーランドの室内楽のレコーディングを集成した5枚組セットは、ポーランドのメロディー、リズム、民族音楽のハーモニー、そして大胆なソリューションが、表現豊かな解釈と一体感のあるサウンドで届けられます。

Da Vinci Classics
C-00914(1CD)
シューベルト:ピアノ三重奏曲 変ホ長調 D929
ノットゥルノ 変ホ長調 D897
トリオ・イマーシオ

録音:2024年1月28日-30日
ここに収録されている「ピアノ三重奏曲 変ホ長調 D929」は、シューベルトのピアノ三重奏曲の中でも最も知られている作品です。晩年のシューベルトの特徴が出ている作品でここで使われた主題は彼自身が好んだものであることも窺え、終楽章は晩年のシューベルトが用いた「天国的な長さ」の典型のような楽章となっています。
「ノットゥルノ」は、信じられないほど美しい緩徐楽章となっていますが、この曲名は出版時付けられたものでシューベルト自身が名付けたものではないのにもかかわらず、見事に特徴を捉えています。
Da Vinci Classics
C-00945(1CD)
20世紀の木管五重奏曲集
リゲティ:6つのバガテル
メンデルスゾーン:序曲 「フィンガルの洞窟」(ファブリツィオ・ヴィリャ編)
フランセ:五重奏曲第1番
ヒンデミット:小室内楽曲
クインテット・シネステシア

録音:2007年7月、イタリア
フィラルモニカ・アルトゥーロ・トスカニーニの首席ホルン奏者ファブリツィオ・ヴィリャ、ローマ歌劇場のクラリネット奏者フランチェスコ・デフロンツォ、フィレンツェ五月音楽祭管の首席フルート奏者グレゴリオ・トゥニネッティ、ミラノ響、ローマ歌劇場、ケルビーニ管など多くのオーケストラやアンサンブルでオーボエとイングリッシュ・ホルンを演奏しているパオリーノ・トーナ、ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管の首席コントラファゴット奏者パオロ・デュットといった名手たちによって2004年に設立された木管五重奏団、クインテット・シネステシア。
この編成のためのオリジナルの作品を探求した後に、いくつかのオーケストラの傑作の編曲を通じてレパートリーを増やしており、このアルバムでも20世紀のレパートリーの中に、メンデルスゾーンの名曲「フィンガルの洞窟」のアレンジが組み合わされています。
Da Vinci Classics
C-00944(1CD)
21世紀のスピリチュアル・アート・ソング
サルヴァトーレ・パッサンティーノ:Tardi ti ho amato、Vergine madre
アンドレア・アミチ:Piu che un racconto
ヨルゴス・ハツィミケラキス:Cantico di Noe
マッシモ・パッティ:Preghiera per una lacrima tra le onde
マウリシオ・アンヌンツィアータ:In quel buio、Benedicimi Padre
ルチアーノ・マリア・セッラ:Melopea
イクセル・ミハレス:La canzone di Yosef、Salve regina
マリア・ルッソ(Ms)、
ニコラ・マラグジーニ(Cb)、
ミレア・ズッカーロ(P)

録音:2023年1月、イタリア
2017年のクリスマス以来、移住、パンデミック、エコロジー、真実と神の探求といった現代的なテーマに取り組んできたグループによる、メゾ・ソプラノ、コントラバス、ピアノのための現代歌曲集。詩人と音楽家のコラボレーションにより、宗教的なテキストと個人的、または共同的な経験を組み合わせることで、人生の意味や精神性の探求を目指しています。
Da Vinci Classics
C-00943(1CD)
18世紀のチェロ三重奏曲集
ジュゼッペ・クレメンテ・ダッラーバコ(1710-1805):三重奏曲第1番ロ長調 ABV54
 カプリス第4番ニ短調
ジャン=バティスト・バリエール(1707-1747):3声のソナタ第2番ニ短調
ダッラーバコ:カプリス第1番ハ短調
ベネデット・マルチェッロ:3声のソナタ第2番ハ短調
ダッラーバコ:カプリス第2番ト短調
 トリオ第2番ト長調 ABV55
アンサンブル・ティーフザイツ〔アンナ・ライゼナー、アルマ・シュトルテ、ミリアム=ルイーゼ・ミュンゼル(ヒストリカル・チェロ)〕

録音:2023年9月、イタリア
バロック・チェロやヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴィオロンチェロ・ピッコロといった歴史的な低弦楽器を専門とする3人の女流奏者によるベルリンの若きアンサンブル、「Tiefsaits」。ルネサンスのコンソート音楽からバロックのソナタ、ロマン派のヴィルトゥオーゾ作品まで、幅広いレパートリーで活動しています。
めったに聴くことのできないオリジナル作品や独自の編曲作品を演奏に取り入れており、デビュー・アルバムとなるこのレコーディングは、ジュゼッペ・クレメンテ・ダッラーバコを中心とした、18世紀のチェロ三重奏というレア・レパートリーに迫ります。
Da Vinci Classics
C-00949(1CD)
オーボエ三重奏によるオペラ幻想曲集
ロッシーニ:「セビリアの理髪師」による幻想曲(編曲:ルチアーノ・フランカ)
ドニゼッティ:「ドン・パスクワーレ」による幻想曲(編曲:ミケーレ・マンガーニ)
ビゼー:「カルメン」による間奏曲(編曲:ルチアーノ・フランカ)
ヴェルディ:「椿姫」による幻想曲(編曲:パオロ・カサデイ)
プッチーニ:「蝶々夫人」によるポプリ(編曲:ルチアーノ・フランカ)
※すべて2本のオーボエとイングリッシュホルンのための編曲版
トリオ・オーボアンサンブル〔ルチアーノ・フランカ、ピエルパオロ・オッタヴィ、パオロ・カサデイ(オーボエ/イングリッシュホルン)〕

録音:2018年12月(イタリア)
このアルバムは、19世紀イタリアとフランスのオペラの名作を独特の編成であるオーボエ・トリオによって蘇らせる1枚です。当時オペラは文化の中心に位置し、名旋律は劇場に足を運べる人々だけでなく、家庭や居酒屋、街角でも広く親しまれていました。ロッシーニやドニゼッティの喜劇的な楽想、ビゼーのエキゾチックな色彩、ヴェルディとプッチーニの感情豊かな旋律を、オーボエの美しい響きでお楽しみください。
Da Vinci Classics
C-00942(1CD)
ウインド・アンサンブルのための20世紀の音楽
ストラヴィンスキー:小協奏曲(12の楽器のための)
ミヨー:室内交響曲第5番(10の楽器のための)
ヴィンセント・パーシケッティ(1915-1987):セレナーデ第1番(10本の管楽器のための)
ロバート・ネーゲル(1924-2016):ディベルティメント(10本の管楽器のための)
マイケル・コルグラス(1932-2019):小協奏曲(ティンパニのための)
ブレント・ハイジンガー(b.1937):行進曲(ティンパニと金管楽器のための)
イ・フィアーティ・ディ・ミラノ
シルヴァーノ・スカンツィアーニ(指)
エルネスト・コロンボ(ティンパニ)

録音:2022年-2023年(イタリア)
他の多くの分野でもそうであるように、吹奏楽の領域でも、イーゴリ・ストラヴィンスキーの音楽から出発する、あるいは少なくとも彼の音楽を議論せずして近代音楽史を書くことは不可能でしょう。ヨーロッパを席巻し、多くの音楽家、批評家、作曲家、聴衆を熱狂させ、激怒させ、「以前」と「以後」という分岐点を実質的に作り出したストラヴィンスキーの「祭典」によって、20世紀の音楽の流れは永遠に変わりました。
本アルバムでは、20世紀の音楽の流れに重要な役割を果たした作曲家、イーゴリ・ストラヴィンスキーから始まり、ダリウス・ミヨー、ニューヨーク・ブラス・クインテットの創設者でもあり、金管楽器のための室内楽作品の先駆者でもあるロバート・ネーゲル、ピアニスト、トロンボーン奏者としても活躍するブレント・ハイジンガーまで、過去100年にわたるウインド・アンサンブルのための多彩なレパートリーを収めています。
TRPTK
TTK-0127(1SACD)
モートン・フェルドマン:ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ ニュー・アムステルダムス・ペイル

録音(ライヴ):2023年11月(フローニンゲン、オランダ)
グリッドを用いたり、一定時間に奏する音符の個数を明記したりするなど、図形譜を世界で最初に発案し、ジョン・ケージと並ぶアメリカ戦後音楽を代表する作曲家、モートン・フェルドマン。『Crippled Symmetry』(約5時間)や『弦楽四重奏曲第2番』(約6時間)など、演奏時間の長い静謐な作品が多いことでも知られています。
本アルバムでは、フェルドマンが亡くなる約3ヶ月前の5月に完成させた最後の作品で、オランダの地方都市ミデルブルクの第11回ニューミュージック・フェスティバルで、作曲家立ち会いのもと初演されたピアノ四重奏曲 「ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ」 が取り上げられています。この作品は、まるで迷宮のような即興であり、音楽、芸術、歴史、人間性、そして世界について無限に枝分かれする考えを、楕円形の文章で表現しようと試みたもので、フェルドマンの音楽の特徴である瞑想的な音世界が1時間15分に凝縮されています。フローニンゲン(オランダ)のサウンド・オヴ・ミュージック・フェスティバルでのライヴ録音です。

Ars Produktion
ARS-38664(1CD)
ピュア
バスティアン・ブルグナー=ルイス:ラジオ・アイランド
フローリアン・クリンガー:水、鉄、木/アルファベティック・クリムト
ドビュッシー(フローリアン・クリンガー編):牧神の午後への前奏曲
フローリアン・クリンガー:ボーズ・オヴ・サウス
ゼバスティアン・ブルグナー=ルイス:プリズマ
ヴェルディ(ルーカス・サロン編):歌劇「運命の力」 より 序曲
ルイーズ・ケイジ・パーカッション

録音:2023年8月
2014年の設立以来、常に新しい音楽の道を探求し、オリジナリティ溢れるステージで聴衆を興奮の渦に巻き込む打楽器アンサンブル、ルイーズ・ケイジ・パーカッションの確かな技術と最高レベルのユーモアが融合した1枚。クラシックにフュージョン、ミニマルなどあらゆる要素を感じさせるメンバーのオリジナル作からドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」やヴェルディの「歌劇「運命の力」序曲」の大胆なアレンジまで、多彩なプログラムを華麗に演奏した、驚きと刺激に満ちたアルバムです。
Ars Produktion
ARS-38663(1CD)
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ集
ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調 Op.78
ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 Op.100
ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調 Op.108
ナタリア・ファン・デア・メルシュ(Vn)、
オリヴィエ・ロベルティ(P)

録音:2023年8月2日-4日、コンジュー城(ベルギー)
ケルン室内管、ハンブルク・フィル、エッセン・フィルなどとの共演や、シュレースヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭への出演など広く活躍するドイツのヴァイオリニスト、ナタリア・ファン・デア・メルシュがブラームスの3つのヴァイオリン・ソナタを録音。伴奏はソロでもブラームスの作品を録音しているベルギー出身の名手オリヴィエ・ロベルティ。2人はこれらの作品を一緒に演奏してみてすぐにレコーディングを決断したそうです。

オクタヴィア
OVCL-00862(1SACD)
税込定価
2024年11月20日発
R.シュトラウス&ラフマニノフ
R.シュトラウス:チェロとピアノのためのソナタヘ長調作品6
ラフマニノフ:ピアノとチェロのためのソナタト短調作品19
グリーグ:ピアノとヴァイオリンのためのソナタ第3番
ハ短調作品45より第2楽章アレグレット・エスプレッシーヴォ(Vcのための編曲版)
横坂源(Vc)、沼沢淑音(P)

録音:2024年6月25-27日 静岡、浜松市天竜壬生ホール
横坂源のEXTON第2弾となる新たな録音は、沼沢淑音との共 演によるロマン派作品を収録しました。 R.シュトラウスでは瑞々しい音色が放物線を放つようなメロ ディから、狂気的な陰りまで繊細に表現する一方、ラフマニ ノフではエネルギー溢れる大きなうねりを壮大でロマン ティックに邁進。そしてグリーグのヴァイオリン・ソナタ第3 番の作曲家自身によるチェロ編曲版で優しく締めくくります。 ともにより深みを追い求め、真摯に音楽に向き合う二人の音 楽家による渾身のアルバムです。(オクタヴィ)

Hanssler
HC-23045(1CD)
リフレクションズ
ドビュッシー:ピアノ三重奏曲 ト長調
ラヴェル:ピアノ三重奏曲 イ短調
ジャン・フランセ:ピアノ三重奏曲(1986)
リリ・ブーランジェ:春の朝に
トリオ・ガオン【 ジェヒ・リー(Vn )、サミュエ ル・ルッツカー(Vc)、テヒョン・キム(P)】

録音:2024年2月5〜7日/バイエルン放送第2スタジオ
ピアノ三重奏団トリオ・ガオン(Trio Gaon)は、文化的背景の大きく異なる3人の音楽家が集まり2013年に結成。団名の由来は韓国語のGAON(??)に よるもの。この単語は「世界の中心」と「温もりを生み出す」という2つの異なる意味を持ち、演奏するその瞬間の「世界の中心」に当団がいることと音楽という 「器」を通して温もりとエネルギーを伝え、生み出すことをモットーにその名がつけられました。
当アルバムではドビュッシー、ラヴェル、フランセ、リリ・ブーランジェというフランス室内楽の主要4作品を収録。フランス人作曲家によるピアノ三重奏作品自体 が少ないため、ここに収録された19世紀から20世紀に生まれたこれらの作品は非常に貴重かつ名作揃いです。 (Ki)
Hanssler
HC-24033(1CD)
トランスとリズム
バッハ:インヴェンション第14番変ロ長調 BWV785
エディ・ハリス:フリーダム・ジャズ・ダンス
ヨハンネス・チコーニア:太陽の光
サティ:ジムノペディ第1番
アントニオ・カルロス・ジョビン:波
伝承曲(ルーカス・ルイス・デ・リバヤス編):タランテラ
バッハ:4つのデュエットより第1番ホ短調 BWV802
ドン・グロルニック:ナッシング・パーソナル
オリ・ボット:ルーマニアのブルース
リゲティ:ムジカ・リチェルカータ第8番
伝承曲:あなたを愛するまで
ハワード・スケンプトン:Quaver3
バッハ:前奏曲第24番ロ短調 BWV869/1
ディジー・ガレスピー:コン・アルマ
ジャコブ・ド・サンレーシュ:旋律ゆたかなハープを
カーラ・ブレイ:Utviklingssang
モンゴ・サンタマリア:アフロ・ブルー
アンナ・カレヴェ(Vc)、
オリ・ボット(ヴィブラフォン)

録音:2023年2月/b-sharp(ベルリン)
チェロのアンナ・カレヴェとヴィブラフォンのオリ・ボットの異色のユニットがお届けするジャンルをこえた音楽世界。二人の豊かな才能を示す充実の選曲。クラシッ クとジャズ、トラディショナルとを交互に配置し、聴き手にトランスと複雑なリズムの世界に誘います。 (Ki)

Hanssler
HC-23083(4CD)
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集(全10曲) アンネドーレ・オーベルボルベック(Vn)、
ミヒャエル・シェヒ(P)

ライヴ録音:2022年11月17日〜12月15日/インスブルック音楽院内「音楽の家」
2013年よりチロルSOのコンサートマスターをつとめるアンネドーレ・オーベルボルベックがベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全曲をライヴ収録しま した。1982年ハノーファー生まれのオーベルボルベックは5歳でピアノを、7歳でヴァイオリンを習いはじめ、その才能はすぐさま開花。わずか11歳で地元ハノー ファー州立歌劇場でソロ・デビュー・リサイタルを開くなど、神童として注目されました。
オーケストラの活動だけでなく優れた室内楽奏者としても知られるオーベルボルベックが名手シェヒとインスブルック音楽院でライヴ収録したこのベートーヴェン では、現在の充実ぶりを証明する圧巻の仕上がり。ライヴならではの高揚感に包まれた演奏を披露しております。 (Ki)

PROSPERO CLASSICAL
PROSP-0101(1CD)
3つの声 〜弦楽三重奏のための作品集
エミー・ウェゲナー(1901-1973):弦楽三重奏のための組曲(1925)
タニア・レオン(1943-):3つの声(2010)*
レーガー:弦楽三重奏曲第1番イ短調 Op.77b(1904)
ミリアム・ハイド(1913-2005):弦楽三重奏曲(1932)
トリオロジー弦楽三重奏団

録音:2023年9月/スイス
*=世界初録音
ルツェルン応用科学芸術大学の修士課程で2019年に出会い結成された「トリオロジー弦楽三重奏団」のデビュー・アルバム。弦楽三重奏のための非常に興味 深いプログラムを披露。レーガーの最初の弦楽三重奏曲と、女性が作曲した3つの作品で構成されています。あまりポピュラーではない編成ですが、芸術性と色彩 で弦楽四重奏にも決して劣らぬことを明らかにしてくれます。 (Ki)

MClassics
MYCL-00053(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価

美しい夕暮れ
プーランク:オーボエ・ソナタ FP 185
プーランク:オーボエ、ファゴットとピアノのための三重奏曲 FP43
ドビュッシー:夢
フォーレ:月の光 作品46-2
ドビュッシー(ハイフェッツ編):美しい夕暮れ
フォーレ:子守歌 作品16
フォーレ:夢のあとに 作品7-1
プーランク:愛の小径 FP106
プーランク(堀内貴晃編):エディット・ピアフを讃えて FP176(即興曲 第15番)
サティ:ジュ・トゥ・ヴ
広田智之(Ob/オーボエ・ダモーレ)
矢野雄太(P)、岡本正之(Fg)

録音:2024年3月26-27日神奈川県、相模湖交流センター ラックスマンホール
東京都SOの首席奏者で日本オーボエ界の第一人者として 長く活躍する広田智之の最新アルバムです。共演者は、現在若 き新たな才能として大いに注目を集める、指揮者並びにピアニスト で活躍の、矢野雄太。二つの才能が煌めき合い、フランスの美しい 音楽の世界が広がります。また、メインにはプーランクの有名な「ソ ナタ」と「トリオ」を収録。「オーボエ・ソナタ」は広田にとって16年ぶり の再録音。「トリオ」では、東京都SOで共に木管セクション を支える首席ファゴット奏者、岡本正之を迎えます。名手たちが戯 れ遊ぶかのような心地よい音楽が流れます。フランス音楽の名曲が 多数収録。極上のフレンチ・アルバムです。

RUBICON
RCD-1126(1CD)
ルクー、イザイ&ラヴェル
ルクー:ヴァイオリン・ソナタ ト長調
イザイ:悲劇的な詩 Op.12
ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ第2番 ト長調
リリ・ブーランジェ:夜想曲
パトリック・ラフター(Vn)、
フィアクラ・ガーヴィー(P)
アイルランドのヴァイオリニスト、パトリック・ラフターと同じくアイルランドのピアニスト、フィアクラ・ガーヴィーによるベルギーとフランスの作曲家たちの作品集。二人にとってこのアルバムがデビュー・アルバムとなります。ラヴェルの有名なト長調の「ヴァイオリン・ソナタ」を中心として、現在ではあまり演奏されることのないルクーのト長調の「ヴァイオリン・ソナタ」、ベルギーの偉大なヴァイオリニストでもあったイザイの「悲劇的な詩」、フランスの女流作曲家リリ・ブーランジェの「夜想曲」といった興味深い内容となっています。
パトリック・ラフターは、これまでにマキシム・ヴェンゲーロフ、シュロモ・ミンツ、セミヨン・ビシュコフ、マーク・エルダー、マリン・オールソップ、そしてジャナンドレア・ノセダといった音楽家たちと共演しています。

ES-DUR
ES-2094(1CD)
リーディング・バスーン
モーリス・アラール
(1923-2004):パガニーニの主題による変奏曲
ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハより 第6番フルートとバスーンのための W.392
バッハ:パルティータ ニ短調 BWV.1013(バスーン独奏版)
ヴァレンティン・シルヴェストロフ(b.1937):讃歌(エマヌエル・ブルミン=シント献呈,2022)
パガニーニ:無伴奏ヴァイオリンのためのカプリス第5番イ短調 Op.1.5(バスーン独奏版)
ユーリ・ポヴォロツキー(b.1962):
無伴奏バスーンのためのユーモレスク(エマヌエル・ブルミン=シント献呈, アルバムのための委嘱作品,2024)
モーツァルト:バスーンとチェロのためのソナタ変ロ長調 KV.292
エマヌエル・ブルミン=シント(Fg)
マトヴェイ・デョーミン(Fl)
アレクセイ・スタドレル(Vc)

録音:2024年4月20日、21日、24日&5月21日、フリードリヒ=エーベルト=ハレ(ハンブルク、ドイツ)
2004年マドリードで生まれ、アイルランドとドイツで育った若き俊英、エマヌエル・ブルミン=シントのデビュー盤がドイツのEs-Durから登場。ブルミン=シントは、9歳でベルリンでマティアス・バイアーに、2023年4月からはベルリンのハンス・アイスラー音楽大学でライナー・ルフトに、2024年9月からはチューリヒ芸術大学でマティアス・ラッツに師事。これまでにドイツ国内のコンクール「Jugend musiziert」で何度も最高得点を獲得し、13の国際音楽コンクールで優勝。2024年秋にはファニー・メンデルスゾーン奨励賞を受賞しています。ソリストとしては、ニューヨークのカーネギー・ホール、エルプフィルハーモニー、ベルリン・フィルハーモニーなどでの演奏や、ベルリン・ドイツ・オペラ室内O、ローO、レアル・フィルハーモニア・デ・ガリシアとも共演しています。複数の作曲家が彼のために新作を作曲しており、2022年には、ウクライナで最も偉大な現代作曲家のひとり、ヴァレンティン・シルヴェストロフが、今のところ唯一のバスーン(Fg)作品を彼のために作曲しています。
本アルバムは、バッハからヴィラ=ロボス、そして、ユーリ・ポヴォロツキーとヴァレンティン・シルヴェストロフが彼に捧げた現代曲を組み合わせ、バスーンを豊かで多様な歴史を持つ独奏楽器として描くという好企画。計り知れない音楽の才能に恵まれたブルミン=シントのバスーン奏者としての重要なキャリアの第一歩にご注目ください。

Forgotten Records
fr-1961(2CDR)
エンドレスSQ 〜シューベルト:弦楽四重奏曲全集 Vol.3
第13番イ短調 D.804*
第14番ニ短調 D.810「死と乙女」#
第15番ト長調 D.887 +
エンドレスSQ [ハインツ・エンドレス(Vn1)、ヨーゼフ・ロッテンフッサー(Vn2)、フランツ・ルフ(Va)、アドルフ・シュミット(Vc)]
ロルフ・ラインハルト(P)*

録音:1956月4月*、1957年3月#、1957年9月+
※音源: Vox BX4, &6
Forgotten Records
fr-1960(1CDR)
シューベルト:弦楽五重奏曲 ハ長調 D.956 エンドレスSQ [ハインツ・エンドレス(Vn1)、ヨーゼフ・ロッテンフッサー(Vn2)、フランツ・ルフ(Va1)、アドルフ・シュミット(Vc)]
フリッツ・キスカルト(Va2)

録音:1957月4月シュトゥットガルト
※音源: Vox VBX6
Forgotten Records
fr-1963(2CDR)
ハイドン弦楽四重奏曲集 Op.64 「第3トスト四重奏曲」
ハ長調 Op.64-1, Hob.III:65
ロ短調 Op.64-2, Hob.III:68#
変ロ長調 Op.64-3, Hob.III:67
ト長調 Op.64-4, Hob.III:66
ニ長調 Op.64-5, Hob.III:63「ひばり」#
変ホ長調 Op.64-6, Hob.III:64+
ウィーン・コンツェルトハウスSQ[アントン・カンパー(Vn1)、カール・マリア・ティッツェ(Vn2)、エーリヒ・ヴァイス(Va)、フランツ・クヴァルダ(Vc)]

録音:1950年+、1954年、1955年#
※音源:Westminster XWN18603/5

Channel Classics
CCS-47024(1CD)
女性作曲家によるクラリネット作品集
アイヴィー・プリオー・レーニエ(1903-1986):クラリネットとピアノのための組曲
グレイス・オフォカ(1993-):OLORUN MI 我が神よ (無伴奏クラリネットのための)
グラジナ・バチェヴィチ:ポーランド奇想曲 (クラリネットとピアノによる)
マリー・エリザベト・フォン・ザクセン=マイニンゲン(1853-1923):ロマンツェ
クレメンス・ド・グランヴァル(1828-1907):クラリネットとピアノのための2つの小品
イダ・ゴトコフスキー(1933-):ノルウェーの印象
サラ・フェイギン(1928-2011):クラリネットとピアノのためのファンタジア
フランシーヌ・オーバン(1938-2016):モンフォール=ラモーリーのある晩
オーバン:Una Fioretti Di Francesco フランチェスコの花
ジェルメーヌ・タイユフェール:アラベスク
リズ・モリソン(1988-):Fallout フォールアウト
バーバラ・ウーフ(1958-):Dervish ダーヴィッシュ (無伴奏クラリネットのための)
テレサ・マーティン(1979-):Solstice 至点
マリア・デュ・トワ(Cl)
フェラ・コーパー(P)

録音:2023年11月 MCOスタジオ1、ヒルフェルスム、オランダ
南アフリカ出身のクラリネット奏者マリア・デュ・トワは、ケープPOの首席奏者などを経て、現在はオランダを拠点にソリ スト・室内楽奏者として活躍しています。彼女にとって4枚目のアルバムとなる今作は、女性作曲家による知られざる作品を集めた興味深い もの。作曲家自身についても、有名なタイユフェールや近年注目されているバチェヴィチ、管楽器ファンには知られたゴトコフスキーや、ブラーム スなどとの交流で知られるマリー・エリザベトなどのほかは、ほとんど知られていません。それぞれの国籍も、フランスを中心にデュ・トワの出身国 南アフリカやナイジェリア、ラトヴィアからニュージーランドまで多彩。いずれもクラリネットの特性と持ち味を生かした聴き応えのある作品ばかりで す。デュ・トワはオランダのピアニスト、フェラ・コーパーと共に、幅広い表現力で作品に深く寄り添った彫の深い演奏を聴かせています。

B RECORDS
LBM-070(1CD)
ALLIAGES 合金
ピエール・ジョドロフスキ(1971-)/トリオ・クセナキス(アダプテーション):24 ループス (2007)
スティーヴ・ライヒ(1936-):マリンバ・フェイズ (1967)
フィリップ・ユレル(1955-):Ritual Trio 典礼トリオ (2018)
クセナキス(1922-2001):オコ (1989)
ライヒ:ナゴヤ・マリンバ (1994)
平義久(1937-2005):トリクロミー(1992)
ライヒ:クラッピング・ミュージック (1972)
トリオ・クセナキス(パーカッション・アンサンブル)
アデライード・フェリエール
エマニュエル・ジャケ
ロドルフ・テリー

録音:2023年12月15日イル・ド・フランス国立Oスタジオ、アルフォールヴィル(ライヴ/拍手入り)
パリ国立高等音楽院を卒業した3人の打楽器奏者によって結成されたトリオ・クセナキス。単独では初めてとなるこのアルバムで、彼らは自 分達のお気に入りのレパートリーから幅広い選曲を行いました。ライヒの人気作が3曲並ぶほか、グループ名の由来となったクセナキス、フラン スに渡って活躍した平義久などの作品を収録。マリンバ、太鼓、手拍子、そしてループ装置を使用した作品まで、彼らとパーカッション・アンサ ンブルの魅力を余すところなく伝えるアルバムです。

Dynamic
CDS-8049(1CD)
ラテンの風景
ゼキーニャ・ジ・アブレウ(1880-1935):ティコ・ティコ・ノ・フバー(ショーロ 1917)(ホルヘ・カルドーソ編)
エルネスト・ナザレー(1863-1934):ブレジェイロ(ショーロ1893)*
ジャコー・ド・バンドリン(1918-1969):ドーシ・デ・ココ(ショーロ1950)*
ピシンギーニャ(1897-1973):1×0(Um a zero)(ショーロ1946)*
アルトゥーロ・マルケス(1950-):ダンソン第2番(1994)*
アンヘル・ビジョルド(1861-1919):エル・チョクロ(タンゴ1903)*
ピンティン・カステジャノス(1905-1983):ラ・プラナーダ(ミロンガ・タンゲアーダ 1937)*
アウグスティン・バルディ(1884-1941):ガジョ・シエゴ(タンゴ1927)*
アリエル・ラミレス(1921-2010):アルフォンシーナと海(1969)(ローラン・ディアンス編)
ローラン・ディアンス(1955-2016):ブラジル(2002)

*…ギタリアン四重奏団による編曲
ギタリアン四重奏団

録音:2023年7月12-14日ローマ、Villa Laura(イタリア)
南米の国々は、長い歴史の中で多様な伝統音楽と独自のダンスのリズムを生み出してきました。その中に は活気に満ちたブラジルのショーロや、「タンゴの父」アンヘル・ビジョルドの作品に代表されるアルゼンチン・タン ゴなどが含まれます。またフランスの作曲家ローラン・ディアンスは、ブラジル音楽に敬意を表した「Bresils」を 作曲しています。ギタリアン四重奏団は、これらのブラジル、アルゼンチン、メキシコの作品に見事なアレンジを 加え演奏、ラテンの血沸き胸踊る音楽を生き生きと表現しました。2006年に結成されたギタリアン四重奏 団は、数多くのコンクールで入賞経験を持つ国際的に活躍するギタリスト4人で構成されており、イタリア国 内外で録音や公演を行い、特に現代イタリアのギター四重奏曲に力を入れて活動してきました。パリ、東 京、トロントなど、世界的な会場での演奏経験を持ち、コンサート活動に加え、音楽院での指導やセミ ナー、マスタークラスも行っています。

Orchid Classics
ORC-100342(1CD)
バッハ:フーガの技法
1. コントラプンクトゥス1
 ヴァイオリンI、ヴァイオリンII、ヴィオラI、チェロ
2. コントラプンクトゥス2
 ヴァイオリン, ヴィオラ II, テノールヴィオラ, チェロ
3コントラプンクトゥス3
 ヴァイオリン I, ヴァイオリン II, テノールヴィオラ, チェロ
4. コントラプンクトゥス4
 ヴァイオリン I, ヴァイオリン II, テノールヴィオラ, チェロ
5. 拡大及び反行形によるカノン (カノン14)
 ヴァイオリン I, チェロ
6. コントラプンクトゥス5
 ヴァイオリン I, ヴァイオリン II, ヴィオラ I, チェロ
7. コントラプンクトゥス6、4声 フランス風
 ヴァイオリン I, ヴィオラII, ヴィオラ I, チェロ
8. Canon in Hypodiatesseron al roverscio e per augmentationem, Perpetuus
自筆稿カノン第2番=カノン第1番(拡大反行カノン)(カノン 14a)
 ヴァイオリン II, チェロ
9. コントラプンクトゥス7(主題の拡大縮小による4声の反行フーガ)
 ヴァイオリン I, ヴィオラ II, テノールヴィオラ, チェロ
10. コントラプンクトゥス8(3声の三重フーガ)
 ヴァイオリン I, ヴィオラ I, チェロ
11. カノン(オクターヴのカノン)
 ヴァイオリン II, ソプラノリコーダー
12. コントラプンクトゥス9(12度の転回対位法による二重フーガ)
 ヴァイオリン I, ヴァイオリン II, ヴィオラ I, チェロ
13. コントラプンクトゥス10(10度の転回対位法による二重フーガ)
 ヴァイオリン I, ヴァイオリン II, テノールヴィオラ, チェロ
14. コントラプンクトゥス11(4声の三重フーガ)
 ヴァイオリン I, ヴィオラ I, ヴィオラ II, チェロ
15. Canon alla Decima Contrapunto alla Terza カノン第3番(3度の技法による10度のカノン)
 ヴァイオリン I, テナーリコーダー
16. コントラプンクトゥス12a(主題の正置形による4声の鏡像フーガ)
 ヴァイオリン I, ヴィオラ I, ヴィオラ II, チェロ
17. Canon alla Duodecima in Contrapunto alla Quinta カノン第4番(5度の技法による12度のカノン)
 ヴァイオリン I, ヴィオラ II, テノールヴィオラ, チェロ
18. コントラプンクトゥス13a(主題の正置形による3声の鏡像フーガ)
 ヴァイオリン I, ヴィオラ I, チェロ
19. コントラプンクトゥス13b(主題の倒置形による3声の鏡像フーガ)
 ヴァイオリン II, ヴィオラ I, チェロ
20. Canone alla duodecima in contrapuncto alla quinta カノン第4番(5度の技法による12度のカノン)
 ヴァイオリン II, チェロ
21. コントラプンクトゥス18(未完)
 ヴァイオリン I, ヴィオラ II, ヴィオラ I, チェロ
クレモナQ
クリスティアーノ・グアルコ(Vn I)
 ニコラ・アマティ、クレモナ1640年製
パオロ・アンドレオリ(VnII/ヴィオラ II*)
 パオロ・アントニオ・テストーレ、ミラノ 1758年頃
 「デルフィノ」 - サルヴァトーレ・スカリア、ジェノヴァ 2011年製*
シモーネ・グラマーリア
 (ヴィオラ I/テノールヴィオラ**/リコーダー***)
 ジョアキーノ・トラッツィ、1680年頃製
 ピエトロ・ガルジーニ、ピストイア2012年製**
 MOECK RONDO 木製ソプラノ&テナーリコーダー***
ジョヴァンニ・スカリオーネ(Vc)
 ドム・ニコラ・アマティ、ボローニャ 1712年製

録音:2022年6月
2000年に結成され、今やイタリアを代表するSQの一つに数えられるクレモナ四重奏団。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集やシューベルトの 録音でも知られる彼らが、今作ではバッハの「フーガの技法」に挑戦します。楽器編成が指定されていないために鍵盤楽器のソロや二重奏からオーケス トラまで様々な演奏の可能性を持つ作品に取り組むにあたり、クレモナ四重奏団は弦楽四重奏をベースとしつつ、一部のパートをテノールヴィオラやリコー ダーに持ち替えることで音色の均質性と変化とのバランスを巧みにとっています。

CPO
CPO-555565(1CD)
エルンスト・ドホナーニ、R・シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ集 他
ドホナーニ:ヴァイオリン・ソナタ 嬰ハ短調 Op.21
 弦楽三重奏のためのセレナード ハ長調 Op.10
R・シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op.18
ヘレン・ヴァイス(Vn)
パウル・リヴィニウス(P)
ツェン・ウェンシャオ(Va)
ガブリエル・シュヴァーベ(Vc)

録音:2022年4月6-8日
ブレーメン放送、ゼンデザール
バルトークよりも4年早く生まれたドホナーニは優れたピアニストでもあった作曲家。作品にはハンガリーのさまざまな 民族音楽の要素が取り込まれているものの、バルトークの作品ほどに民族色は濃くなく、どちらかというとブラームス に近いドイツ・ロマン派風の音楽です。R・シュトラウスのヴァイオリン・ソナタは23歳の作品。華やかな演奏 効果が得られるとともに高度な演奏技術が要求される曲です。演奏はハンブルク生まれのヴァイオリニスト、ヘレ ン・ヴァイスを中心としたメンバーによるもの。ヴァイスは幼少期から活躍を開始し、15歳でハンブルクSOと共 演し、1年後に若い音楽家のためのコンクール「Concertino Praga」で第1位を受賞。エルプフィルハーモニーや ベルリン・フィルハーモニーなどで一流オーケストラと共演し、室内楽にも参加しています。ポール・リヴィニウスは 1970年生まれで、5歳からピアノを学びました。ドイツ連邦ユーゲントOやマーラー・ユース管弦 楽団のメンバーを務め、室内楽トリオでも受賞歴あり。モーツァルト・ピアノ四重奏団のメンバーです。セレナードで はNAXOSでもおなじみのガブリエル・シュヴァーベと1981年上海生まれのヴィオラ奏者ツェン・ウェンシャオが参加。 親密な演奏を披露しています。


MDG
MDG-10223442(2CD)
ヴォルフ=フェラーリ:室内楽作品集
ピアノ三重奏第1番ニ長調op.5
ピアノ三重奏第2番嬰ヘ長調op.7
ピアノ五重奏曲変ニ長調op.6*
弦楽四重奏曲ハ長調op.24
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(P)*
ミュンヘン・ピアノ三重奏団
レオポルダー四重奏団
フリッツ・ルフ(Va)

録音:1988年ノイマルクト、Historischer Reitstadel
歌劇「マドンナの宝石」の美しい間奏曲が有名なイタリアの作曲家ヴォルフ=フェラーリ。ドイツ人の画家であった父親とイタリア貴族出身の母のもとヴェネツィア で生まれました。ヴォルフ=フェラーリは、“20世紀のメロディーメーカー”の異名を持ち、モーツァルトの影響も垣間見せるオペラ・ブッファ的な喜歌劇が得意で、 生まれ故郷のヴェネツィアをこよなく愛した作曲家です。 本作の注目すべき点は、ヴォルフ=フェラーリの珍しく魅力的な室内楽作品を収録しただけでなく、ドイツを代表する巨匠指揮者でありピアニストであったヴォルフ ガング・サヴァリッシュと彼の手兵バイエルン国立歌劇場のオーケストラメンバーとの録音も含まれていることでしょう。サヴァリッシュがピアニストを目指してい たというのは有名な話ですが、彼は自身のオーケストラメンバーと室内楽を演奏するのを大変好んでいたそうです。ライナーノートには、プロデューサーのヴェル ナー・ダブリングハウス氏が当時の思い出を語っており、サヴァリッシュはなんと無償でこの録音に参加したそうです。バイエルン国立歌劇場Oのメンバーで 構成されたレオポルダー四重奏団は1976年に結成されました。18歳からバイエルン国立歌劇場Oの第1ヴァイオリンとして演奏していたヴォルフガング・ レオポルダー名を冠しています。
MDG
MDG-90323316(1SACD)
クラリネット、チェロ、ピアノ作品集
エミール・ハートマン
(1836-1898):セレナーデ イ長調 op.24
ゲーゼ:ノヴェレッテ イ短調 op.29
メンデルスゾーン:三重奏曲 ニ短調 op.49
キメラ・トリオ
アネミック・デ・ブルーイン(クラリネット)
イレーネ・コック(Vc)
ローレンス・デ・マン(P)
使用楽器:Steinway D -Manfred Burki“1901

録音:2023年11月27-29日、マリエンミュンスター修道院コンサートホール
クラリネット、チェロ、ピアノによるオランダのキメラ・トリオ。20世紀末の作曲家の作品を録音したデビュー盤(MDG90322256)に続く第2弾がリリースされます。今回はメンデルスゾーンとライプツィヒを中心とした周辺の作曲家の作品を収録。メンデルスゾーンの親友でライプツィヒ・ゲヴァントハウスの首席指揮者も務めたデンマークの作曲家ニルス・ゲーゼ。そしてゲーゼの義理の兄弟でありライプツィヒで学んだエミール・ハートマンの作品が収録されています。ゲーゼとハートマンの作品はメンデルスゾーン、シューベルト、シューマンらドイツロマン派の作品に敬意を払いつつ、北欧の神話、伝説の世界のような鮮やかさをたたえています。 (Ki)

APARTE
AP-348(2CD)
メンデルスゾーン:ヴァイオリンとピアノのための作品全集
■CD1
〔1820年代の習作から〕
ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 MWV Q9
プレリュード ニ短調、フーガ ト短調 MWV Z1(ツェルターの練習帳)No.97
メヌエット ト長調 MWV Q8
無題 ト短調 MWV Z1(ツェルターの音楽帳) No.104
アンダンテ ニ短調 MWV Q4
フーガ ニ短調 MWV Q5
ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 MWV Q7(1820)
ヴァイオリン・ソナタ ヘ短調 op.4MWV Q12 (1823)
ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 MWV Q18(1826-27)
ヴァイオリン・ソナタ へ長調 MWV Q26(1838、初版)
■CD2
ヴァイオリンとピアノ、弦楽のための協奏曲 ニ短調 NWB O4(1823)
無言歌 op.62-1(クライスラーによるヴァイオリンとピアノ版)
デニツァ・カザコワ(Vn)、
シルヴィアンヌ・ドゥフェルヌ(P)
スイス・ロマンド・ユースO

録音:2023年11月17-19日、2024年1月26-29日
メンデルスゾーンが書いた、ヴァイオリンとピアノの両方をふくむ作品全集の登場。ヴァイオリンとピアノはメンデルスゾーンの生涯を通じて身近な存在であり、 作曲家は初期の頃から作品を書いていました。ここに収録されたヴァイオリンおよびピアノのための作品全集は、初期の作品から円熟期の作品までが混在してお り、メンデルスゾーンという天才が早熟であったことをあらためて示していると同時に、早熟の才能がさらなる発展を遂げたことを実感することができます。

1820年代の習作をふくむヴァイオリンとピアノのための作品はの崇高で憂いを帯びた繊細さなど、とても10歳ちょっとの子供が書いたものとは思えません。 ピアノのパッセージの端々にすでに顕在している天才のきらめきは後のピアノ三重奏曲などを思わせます。ヴァイオリンとピアノのための協奏曲の表情豊かさを聴 くと、まだ14歳だったメンデルスゾーンの表現力の成熟と芸術性に驚かされます。ヴァイオリンのデニス・カザコワはブルガリア出身、シルヴィアンヌ・ドゥフェル ヌはスイス出身。スイス・ロマンド・ユースOのメンバーのみずみずしいアンサンブルも必聴の、世界初録音を含む、注目のアルバムです。
APARTE
AP-356(1CD)
ブラームス〜雨の歌
ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調「雨の歌」 op.78
ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 op.100
ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調 op.108
セルゲイ・オストロフスキ(Vn/1716年製ジョヴァンニ・グランチーノ)
ナターリア・モロゾヴァ(P)

録音:2023年9月26-28日、スイス
ブラームスのヴァイオリン・ソナタ全曲録音。ヴァイオリンのオストロフスキーはアイザック・スターンに「イスラエルのヴァイオリン奏者の中でもひときわ素晴らし い」と絶賛された存在。アヴィヴSQの第1奏者、指揮者、コンサートマスター、ジュネーヴ音楽院でヴァイオリンの教授も務める実力者です。ナターリア・ モロゾヴァはモスクワ出身、チャイコフスキー音楽院を優秀な成績で卒業後、ソロのほか、デュオ、室内楽でも活躍しています。ふたりのアンサンブルは節度を保ち つつ、重厚かつ濃厚な音色でブラームスの作品を深々と謳い上げています。 (Ki)

PRAGA DIGITALS
PRD-250428(1CD)
ハイドン:「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」
(ホセ・ペレス・ラカサによるソプラノと弦楽四重奏版)
プラジャークSQ〔ヤナ・ホナシュコヴァ(Vn)、マリー・フクソヴァ(Vn)、ヨーゼフ・クルソニュ(Va)、ヨナーシュ・クレイチー(Vc)〕
ヘレン・カーンズ(S)

録音:2023年6月、9月、プラハ
ハイドンは、1787年の聖金曜日のための音楽を依頼され、「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」を作曲しました。最初に管弦楽版が完成、すぐ後に弦楽 四重奏版も完成させています。 ここでプラジャークSQが演奏するのは、2008年に、スペインの作曲家ホセ・ペリス・ラカサが手掛けた弦楽四重奏とソプラノのための版。アイルランド 出身のソプラノ、ヘレン・カーンズを迎えたプラジャークSQは、ハイドンの傑作に新たな光を当てています。 ホセ・ペリス・ラカサ(1924-2017)は、マドリード王宮礼拝堂の名誉オルガニストであり、カール・オルフやナディア・ブーランジェに師事しました。ラカサが GEMAに所属するにあたり、オルフとハルトマンが協力したということです。 (Ki)

ACCENTUS Music
ACC-30637CD(1CD)
相乗効果〜コダーイ、ハルトマン、ヴェイネル・レオー、バルトーク
コダーイ:カールローの対の舞
ハルトマン:クラリネット、弦楽四重奏、弦楽オーケストラのための室内協奏曲
ヴェイネル・レオー:ディヴェルティメント第1番Op.20「古いハンガリー舞曲から」
パコ・デ・ルシア:ムーロの小道
バルトーク:ルーマニア民族舞曲Sz.56, BB 68
コダーイ:エピグラム第3&6番
パブロ・バラガン(Cl)
フランツ・リスト室内O
イシュトヴァーン・ヴァールダイ(音楽監督/チェロ)
サルコジ・トリオ

録音;2024年7月、ブダペスト、リスト音楽院
ハンガリーの伝統でつながった楽曲を様々なアレンジで聴き、それぞれの楽曲が織りなす相乗効果を引き出す1枚。演奏するのは、1987年スペイン生まれのク ラリネット奏者パブロ・バラガン。故郷とバーゼルで学び、バレンボイムに認められウエスト=イースタン・ディヴァンOの奏者を務めています。そしてハンガ リーのチェロ界を牽引してきたイシュトヴァーン・ヴァールダイ率いるフランツ・リスト室内O、さらにハンガリーを拠点とするサルコジ・トリオなど実力派が 揃います。 アルバムの中核をなすのは、ハルトマンのクラリネット、弦楽四重奏、弦楽オーケストラのための室内協奏曲。ハルトマンは、ハンガリーの民族音楽の精神と現代的 で内省的な声を融合させた、音楽的アイデアの相乗効果の典型といえるでしょう。そしてパコ・デ・ルシアの「Callejon del Muro」は、このアルバムにアンダル シアの情熱的な雰囲気を添えており、スペイン出身のパブロ・バラガンによる編曲は、激しいフラメンコのリズムをこのアルバムの物語にシームレスに統合し、文化 の境界を越えたダンスの普遍的な言語を示しています。 (Ki)

RUBICON
RCD-1189(1CD)
ヴァインベルク:クラリネット・ソナタ Op.28
 モルドヴァの主題によるラプソディ (チャーニ=ウィルズ編) Op.47
マイケル・チャーニ=ウィルズ:クラリネット・ソナタ
 ウクライナの主題による主題と変奏 「Karlovka」
トマス・ヴェリティ(Cl)、マイケル・チャーニ=ウィルズ(P)、クレツマー=イシュ、コンチェッティーナ・デル・ヴェッキオ(Vn&アコーディオン)、ロブ・シェプリー(G)、マルセル・ベッカー(Cb)
国境を越え、歴史を越え、ジャンルを越え、ミュージシャンの間で反響する――。1919年ポーランドの出身の作曲家、ミェチスワフ・ヴァインベルク(ワインベルク)のクラリネット・ソナタを出発点とし、イギリス=ハンガリー系のピアニスト&作曲家、マイケル・チャーニ=ウィルズの新作クラリネット・ソナタへと共鳴するプログラム。両作品に現れるユダヤ人のテーマへの言及は、マイケルの「ウクライナ変奏曲」で中心的な位置を占めています。この作品は、ヴァインベルクがソナタを書いたのと同じ年、1945年に19歳の強制収容所の囚人が歌った歌に基づきます。最後に、現代のクレズマー・バンドによるヴァインベルクの「モルドヴァ狂詩曲」のジャンルを越えた解釈でこのアルバムの「Echoes」が一周します。
RUBICON
RCD-1195(1CD)
ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番Op.8
(改訂版)
シェーンベルク:浄められた夜 Op.4(エドゥアルト・シュトイアーマン編曲によるピアノ三重奏版)
ミカエル・ハクナザリアン(Vc)、
デイヴィッド・ハルトゥニアン(Vn)、
ソフィア・メリキヤン(P)
クス・クァルテット(クスSQ)のチェリスト、ミカエル・ハクナザリアンが参加したピアノ・トリオによるブラームス。ピアノ三重奏曲第2番&第3番を収録したアルバム(RCD-1079)に、1854年に作曲されたピアノ三重奏曲第1番(1888年に作曲者が改訂したヴァージョン)が加わり、ブラームスのピアノ三重奏曲3作が揃いました。
そして、シェーンベルクの弟子エドゥアルト・シュトイアーマンによってチェロ、ピアノ、ヴァイオリンのために編曲された「浄められた夜」も収録。ブラームスが晩年に改訂した初期の作品と、わずか11年後の若きシェーンベルクによる初期の傑作がうまく組み合わせれたアルバムです。シェーンベルクはエッセイ『革命家ブラームス』の中で、先輩作曲家が自身の音楽に与えた影響について認めています。
RUBICON
RCD-1104(1CD)
シューベルト:弦楽四重奏曲「死と乙女」
シューベルト:弦楽四重奏曲第14番ニ短調 D810 「死と乙女」
イリス・テル・シフォルスト(b.1956):Sei gutes Mut(弦楽四重奏とリコーダーのための)*
マーク・アンドレ(b.1964):弦楽四重奏のための7つの小品
クス・クァルテット、
モーリス・シュテーガー(リコーダー)*
1991年のドイツ・ベルリンでの結成以来、欧州を中心に世界を席巻しているSQ、クス・クァルテット(クスSQ)。2019年にサントリーホールで行われたベートーヴェンの弦楽四重奏曲全曲ライヴ録音(RCD-1045)をはじめ次々に意欲的なプロジェクトで話題を呼ぶ彼らの最新作は、病に冒されながら書き上げたシューベルト晩年の力作「死と乙女」に、同じドイツを拠点とし彼らが長く支持してきたイリス・テル・シフォルスト、マーク・アンドレという2人の作曲家の作品を組み合わせた彼ららしさが光るプログラム。イリス・テル・シフォルストの「Sei gutes Mut」では世界的リコーダー奏者、モーリス・シュテーガーとの贅沢な共演も楽しむことができます。

Etcetra
KTC-1829(1CD)
優しき愛〜1784年から1823年までの新たなサウンド
モーツァルト:五重奏曲変ホ長調 KV.452
ベートーヴェン(ミシャ・ハメル編):優しき愛 WoO123
 五重奏曲変ホ長調 Op.16
アントン・ライヒャ:2つのアンダンテとアダージョより アダージョ
シューベルト(クリスティアン・ブーアス編):ロザムンデより 第3幕
モーツァルト:演奏会用アリア KV.505
 どうしてあなたを忘れられよう…心配しないで、愛する人よ*
へクサゴン・アンサンブル
エカテリーナ・レヴェンタール(S)*

録音:2024年4月8日-11日(オランダ)
驚くようなレパートリー、音楽的熱意、そして、独創的で学際的なプログラムの選択!オランダの主要オーケストラのメンバーたちによって1991年に結成された“木管五重奏+ピアノ”の六重奏団、ヘクサゴン・アンサンブルは、管楽器とピアノのために書かれた美しい室内楽曲を中心に9枚のCDを録音し、好評を博しています。また、アメリカ、ロシア(バシコルトスタン共和国を含む)、ドイツ、フランス、イタリア、ベルギー、スロベニア、イギリスへの演奏旅行も行っています。
有名な作曲家のあまり知られていない作品から、無名の作曲家による作品まで、フルート奏者のヴァウト・ファン・デン・ベルグによって整備された4000曲(!)にも及ぶレパートリーの中から、本アルバムでは、ウィーン古典派の時代と初期ロマン派への移行期である1784年から1823年の間に作曲された6つの作品がカップリングされています。
Etcetra
KTC-1805(1CD)
フロール・アルパールツ:弦楽四重奏曲集
フロール・アルパールツ
(1876-1954):
弦楽四重奏曲第2番
弦楽四重奏曲第0番
弦楽四重奏曲第4番
弦楽四重奏のためのバガテル
デジャンSQ

録音:2023年11月23日-26日&2024年5月30日-31日(ベルギー)
2017年にアントワープ王立音楽院で結成されて以来、ダイナミックで多才なアンサンブルとして急速に地位を確立しているデジャンSQ。これまでに、2018年にSWUK Vlaanderenの「アーティスト・イン・レジデンス」に選ばれ、2020年のスーパーノヴァ・クラシックス・コンクールでは優勝と聴衆賞を受賞しています。
本アルバムでは、アントワープ王立音楽院の院長を1933年から1941年まで務め、戦間期のフランドル音楽界を代表する音楽家の一人でもあるフロール・アルパールツが残した弦楽四重奏のための作品を取り上げています。

Pavane
ADW-7603(1CD)
シューベルト:ピアノ五重奏曲「ます」
シューベルト:ピアノ五重奏曲 イ長調 D667 「ます」
アダージョとロンド・コンチェルタンテ ヘ長調 D487
幻想曲 ヘ短調 D940*
レジス・パスキエ(Vn)、ピエール=アンリ・クシュエレブ(Va)、リュク・トーテン(Vc)、ルード・ジョリー(Cb)、ステファヌ・ド・メ(P)、ステファニー・サルマン(P)*

録音:ピアノズ・マーネ・コンサート・ホール(ベルギー)
パスキエ一族の一員として数十年にわたりフランス音楽界を牽引し、1991年にはフランスで最も権威のあるクラシック音楽賞、ヴィクトワール・ド・ラ・ミュージック・クラシックも受賞している名ヴァイオリニスト、レジス・パスキエを中心とした並外れた才能を持つ奏者たちがシューベルトの名曲「ます」を録音。この作品には長く愛着を持っていながら意外にも一度も録音したことがなかったというパスキエが、友人でもあるベルギーの著名なピアニスト、ステファヌ・ド・メとともにプロジェクトを立ち上げ、この冒険に賛同した経験豊富で優れた室内楽奏者たちが集まりレコーディングが実現しました。
Pavane
ADW-7601(1CD)
ラースロー・ライタ:弦楽三重奏曲全集
ラースロー・ライタ
(1892-1963):弦楽三重奏曲 Op.9「セレナード」/弦楽三重奏曲第2番 Op.18*/弦楽三重奏曲第3番Op.41「トランシルヴァニアの夜」
フラッシュ・アンサンブル

録音:2021年10月12日-13日&2022年3月11日-12日(ベルギー)
*世界初録音
2022年シーズンに活動を開始したフラッシュ・アンサンブルのデビュー・レコーディングでは、バルトークにも気に入られていたという20世紀ハンガリーの作曲家、ラースロー・ライタの弦楽三重奏曲を掘り下げます。第2番は世界初録音。驚くべき感情の広さと深さ、そして独創的で感動的な声を持つ音楽にすっかり魅了された彼らが、政治的理由によって不当に沈黙させられ埋もれてしまったライタの音楽の魅力を今一度再発見させてくれます。

H.M.F
HMM-902731(2CD)
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲全集 Vol.1
[CD1]
弦楽四重奏曲 第1番ハ長調 op.49
弦楽四重奏曲 第2番イ長調 op.68
弦楽四重奏曲 第4番ニ長調 op.83
[CD2]
弦楽四重奏曲 第3番ヘ長調 op.73
弦楽四重奏曲 第5番変ロ長調 op.92
カザルスSQ【ヴェラ・マルティネス・メーナー(Vn)、アベル・トーマス(Vn)、ジョナサン・ブラウン(Va)、アルナウ・トーマス(Vc)】

録音:2023年10月、フランス
2023年11月に来日し、圧倒的な「フーガの技法」の演奏で日本の聴衆にもあらためて強い印象と感動を与えたカザルスSQ。1997年結成、結成 30周年を見据えての新たなプロジェクトがスタートしました。ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲全曲録音プロジェクトです。1930年代半ばにソビエト政権から公 的な攻撃を受けたショスタコーヴィチ。彼の内面がもっとも色濃く反映され、私的な告白のための完璧な媒体となったのが弦楽四重奏曲でした。1938年以降最 晩年にいたるまでこのジャンルに取り組み、その数は15曲を数えます。カザルスSQは、全集のスタートにあたり、極めて重要な最初の5つの弦楽四重 奏曲を、みずみずしい美しさをたたえた音色で、美しい旋律はさらに美しく、辛口な部分はドライに、作品の魅力を深い洞察でとらえた演奏で聴かせます。注目のシ リーズです! 第2弾(第6-12番)は2025年、第3弾(第13-15番)は2026年発売予定となっております。 (Ki)

Aulicus Classics
ALC-0119(1CD)
モーツァルト:フォルテピアノとヴァイオリンのためのソナタ 第1集
ヴァイオリン・ソナタ Op.2‐1(KV.376/374d)
ヴァイオリン・ソナタ Op.2-2(KV.296)
ヴァイオリン・ソナタ Op.2-3(KV.377/374e)
コンスタンティーノ・マストロプリミアーノ(フォルテピアノ)
ダヴィッド・プランティエ(Vn)

録音:2033年9月9日-11日 ローマ・イカロススタジオ
古楽器による演奏だが、大変伸びやかなサウンドが心地よい。モダン楽器とは異なる雅やかな 雰囲気が楽しめる充実した演奏です。モーツァルトの音楽が持つ美しさを全面に出した録音は、 17世紀の宮廷サロンを彷彿とさせるものとなっています。 コンスタンティーノ・マストロプリミアーノはイタリアのフォルテピアノ奏者、音楽学者。フォッジャ音楽 院、キジアーナ音楽院でピアノと室内楽を学ぶ。その後フォルテピアノ奏者に転向し、イタリアの古 楽界を支える一人となった。ダヴィッド・プランティエはバーゼル・スコラ・カントルムでバロック・ヴァ イオリンをキアーラ・バンキーニに師事。バンキーニが率いる「アンサンブル415」「カフェ・ツィンマ ーマン」の中心メンバーとして活躍。自らも「レ・プレジール・デュ・パルナス」や「デュオ・タルティー ニ」といったアンサンブルを主宰して存在感を高めています。
Aulicus Classics
ALC-0122(1CD)
ブラームス:ピアノ五重奏曲へ短調 Op.34 ジョルジア・トマッシ(P)
ガブリエーレ・ピエラヌンツィ(VnT)
ファブリツィオ・ファラスカ(VnU)
フランチェスコ・フィオーレ(Va)
ダニーロ・スクィティエリ(Vc)

録音:2023年1月28日 ローマ・サピエンツァ大学大ホールでの、ローマ演奏大学協会コンサート・ライヴ
ブラームスの名曲だがイタリアのソリスト達らしく、明快な演奏です。見通しが良く、重くなり過ぎ ない音作りは大変効果的に思えます。ライヴではあるがホールでの収録なので、録音も良好です。 トマッシ(P)は、1970年ナポリ生まれ。ヴェルディ音楽院、イモラ音楽院でフランコ・スカラに師 事する。1992年に、ルーヴィンシュタイン国際コンクールでグランプリを受賞した。ピエラヌンツィ (Vn)は、ジェノヴァのパガニーニ・コンクール、ティボール・ヴァルガ国際コンクールで優 秀な成績を修めています。ソロ活動、室内楽、CD 録音と国際的に活躍しています。ファラスカ(ヴァイオ リン)は、イタリアで学んだ後ロンドンのロイヤル・アカデミーに留学。オーケストラや室内楽で活躍し ています。フィオーレ(Va)は、ローマ生まれ。サンタチェチーリア音楽院で学ぶ。アッカルド、ベ ルキン、ソプラノのレナータ・スコット他の多くの有名アーティストと共演しています。スクイティエーリ (Vc)は、カンポバッソ音楽院、サンタチェチーリア音楽院で学ぶ。多くの国際コンクールで上位 入賞し、ハイドン、エルガー、ドヴォルザークの協奏曲のCD でソリストを務めています。ペルゴレージ 音楽院で後進の指導にもあたっています。
Aulicus Classics
ALC-0125(1CD)
(1)モーツァルト:弦楽五重奏曲第4番ト短調
KV.516
(2)シューベルト:ピアノ五重奏曲イ長調 Op.
114、D.667『鱒』
ガブリエーレ・ピエラヌンツィ(Vn)
フランチェスコ・ソロンブリーノ(Va)
ダニーロ・スクィティエリ(Vc)
(1)イーヴォス・マルゴーニ(Vn)
(1)フランチェスコ・フィオーレ(Va)
(2)エルマンノ・カルツォラーリ(CB)
(2)アントネッロ・カンナヴァーレ(P)

録音:2023年11月28日 ナポリ「ヴィラ・ピニャテッリ」ライヴ
パガニーニ・コンクール、ティボール・ヴァルガ国際コンクールで優秀な成績を収めたヴァイオリ ニスト、ピエラヌンツィを中心にイタリアの優れたソリスト達が結集した演奏会のライヴ CD。メンバーは共演の回数も多く息の合ったアンサンブルを聴かせてくれています。残響が多めの会場と思われ るが、それだけに当日の熱気が伝わってくる。どちらも五重奏曲と選曲も良くて、大変楽しめた一 枚です。ヴィラ・ピニャテッリは19世紀に建造された歴史的建造物で、現在は文化イヴェントや展 示会、博物館として利用されています。

Coviello
COV-9242(1CD)
バルトーク:ヴァイオリンとピアノのための作品集
ピアノ・ソナタ BB77Sz.80
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ BB124Sz.117
ヴァイオリン・ソナタ第1番BB84Sz.75
ゲオルグ・サルキシャン(Vn)
ジェームス・マドックス(P)

録音:2021年6月5-8日(2,3)、2022年3月27・28日(1)/ボン、トリニタティス教会
ゲオルグ・サルキシャン(Vn) ジェームス・マドックス(P) 録音:2021年6月5-8日(2,3)、2022年3月27・28日(1)/ボン、トリニタティス教会 (Ki)

Goodies
78CDR-3958(1CDR)
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第10番変ホ長調作品74「ハープ」 ブダペストSQ【ヨーゼフ・ロイスマン(Vn1)、アレクサンダー・シュナイダー(Vn2)、イシュトヴァン・イポリー(Va)
ミッシャ・シュナイダー(Vc)】

米 RCA VICTOR14997/15000
1936年4月27日ロンドン録音
ブダペストSQは1917年ブダペスト歌劇場Oのメンバー4人によっ て結成され、1967年に解散した。1932年に初代のリーダーだったエミール・ハウ ザー(在籍1917-32)からヨーゼフ・ロイスマン(1900-1974)になり、アメリカをベ ースに活躍し20世紀中期最高の四重奏団として君臨した。アレクサンダー・シュ ナイダー(在籍1933-45)は第2ヴァイオリン奏者で一時期ソリストと自らの四重奏 団を結成して活躍していた。ヴィオラのイシュトヴェン・イポリー(在籍1917-36) はボリス・クロイト(在籍1936-67)に代わった。チェロのオリジナル・メンバーで あるハリー・ソン(在籍1917-30)はミッシャ・シュナイダー(在籍1936-1967)に代 わった。この録音はロンドンのアビーロードでの録音だがEMIからは発売されず RCA VICTORのみの発売だった。(グッディーズ)

Hanssler
HC-24020(1CD)
SCHUBERT THE STRING QUARTETS PROJECT3
シューベルト:弦楽四重奏曲第13番イ短調 D.804「ロザムンデ」
マルケージ:「ああ、アリンデ」〜シューベルトへのオマージュ
シューベルト:弦楽四重奏曲第8番変ロ長調 D.112
アリンデSQ【エウジェーニア・オッタヴィアーノ(Vn1)、
グッリエルモ・ダンドーロ・マルケージ( 第 2ヴァイオリン)、エリン・カービー(Va)、バ ルトロメオ・ダンドーロ・マルケージ(Vc)】

録音:2022年/ドイツ
シューベルトの歌曲からその名が付けられた2018年結成のクヮルテット、アリンデSQが2028年のシューベルト歿後200周年を目指して録音を進 めている一大企画。当シリーズではシューベルトの作品に挟み委嘱作も録音していきます。
第3弾となる当アルバムには弦楽四重奏曲第8番、第13番「ロザムンデ」と団のチェロ奏者マルケージが作曲したシューベルトへのオマージュ作「ああ、アリンデ」 を収録しております。第1弾(HC-19071)、第2弾(HC-22011)も絶賛発売中です。 (Ki)

BIS
BISSA-2508(1SACD)
あなたの庭への贈り物
(1)オズワルド:アネモネ
(2)ヘンデル:6つのソナタ Op.2より第1番ロ短調 HWV386b
(3)テレマン:ファンタジア第9番ホ長調 TWV 40:10
(4)テレマン:ソナタ第1番イ長調 TWV43:A1
(5)オズワルド:ヒヤシンス
(6)グラウン:トリオ・ソナタ ニ長調 WV Cv:XV:99
(7)オズワルド:チューリップ
(8)テレマン:トリオ・ソナタ ト短調 TWV42:g9
アンサンブル・ヘスペリ
マリー=ジャネット・リース(ヴォイス・フルート(1)(2)(4)(6)、アルト・リコーダー(3)(8)、ソプラノ・リコーダー(7))
マグダレーナ・ロト=ヒル(バロック・ヴァイオリン)(1)(2)(4)-(8)
フローレンス・プティ(バロック・チェロ)(1)(2)(4)-(8)
トーマス・アリー(Cemb)(1)(2)(4)-(8)

録音:2024年2月21〜23日/SJEアーツ、オックスフォード(イギリス)
18世紀のヨーロッパでは多くの富裕層が植物学に情熱を注ぎ、それは園芸の楽しみをはるかに超えたものでした。テレマンもその一人。 友人や文通相手にしばしば標本を送ってくれるよう頼み、自身のコレクションを増やしていきました。その友人にはヘンデルもいます。テレマンは植物(花)と音楽 の色彩で満たされていました。
ロンドンを拠点に活動するピリオド楽器の「アンサンブル・ヘスペリ」がテレマンの植物への情熱を讃えるプログラムをお届けします。テレマンは友人に宛てた手 紙の中で、ヒヤシンス、チューリップ、そしてアネモネへの情熱を語っています。当アルバムではテレマンと植物にまつわる作品を演奏。オズワルドの「アネモネ」「ヒ ヤシンス」「チューリップ」も収録しております。


La Dolce Volta
LDV-6006(7CD)
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集
(第1番〜第16番、大フーガ)
イザイSQ【ギヨーム・シュートル、リュック=マリー・アグエラ (Vn)、ミゲル・ダ・シルヴァ (Va)、ヨヴァン・マルコヴィッチ (Vc)】

録音:2008年3-4月 オルセー美術館オーディトリアム (ライヴ/拍手入り)
※日本語解説付
1984年にパリ・コンセルヴァトワールの学生たちにより結成、2014年1月に解散するまでのおよそ30年に渡り、Deccaを中心とした数々の レコーディングやコンサートで世界中の音楽ファンを魅了したイザイSQ。彼らが2008年にオルセー美術館で行った、ベートーヴェ ンの弦楽四重奏全曲演奏会のライヴ録音が一挙登場します。一部(第3番、第10番、第16番)のみ2013年に自主レーベルのYsaye Recordsからリリースされていましたが、それも今では入手困難となっており、今回の全曲CD化はたいへん嬉しいところです。モーツァルトやハ イドン、フランスの作品や同時代作品で高い評価を得てきた彼らですが、ベートーヴェンが残した一連の四重奏曲は、その活動の最後期に 於いて最も重要なレパートリーでした。ここでは円熟期を迎えたメンバーたちのアグレッシヴでありながら深い音楽性、ライヴならではの緊張感 と一体感、そして完璧な技術といった、このカルテットの魅力を十二分に堪能することが出来ます。


Channel Classics
CCSBOX-7624(35CD)

ピーター・ウィスペルウェイ〜CHANNEL CLASSICS全録音
■CD1ヴィヴァルディのソナタ
ヴィヴァルディ:チェロ・ソナタ集:
1-4. 変ロ長調 RV46(Op.14-6)
5-8. ト短調 RV42
9-12. 変ホ長調 RV39
13-16. イ短調 RV44
17-20. ホ短調 RV40(Op.14-5)
21-24. 変ロ長調 RV45(Op.14-4)
■CD2テレマン作品集
テレマン
1-7. パルティータ ト長調 TWV41:G2(『小室内楽曲集』 より)
8-11. オーボエ・ソナタ ト短調 TWV41:g6(『食卓の音楽』第3部より)
12. アレグロ(オーボエ協奏曲 ニ短調 TWV51:d1より)
13-17. オーボエと通奏低音のための組曲 ト短調 TWV41:g4   (『忠実な音楽の師』より)
18-21. オーボエ・ソナタ イ短調 TWV41:a3(『忠実な音楽の師』より)
22-25. トリオ・ソナタ 変ホ長調 TWV42:Es3
26-29. ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 TWV41:d3    (『12の通奏低音付き独奏曲』より)
■CD3チェロ・ピッコロによるバッハ作品集
1. プレリュード ト長調(原曲:ハ長調) BWV 846    (『平均律クラヴィーア曲集 第1巻』より)
2-5. ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ 第1番ト長調 BWV1027
6. シチリアーノ(チェンバロ協奏曲 第2番ホ長調 BWV1053より)
7. プレリュード ニ長調(ト長調) BWV1007(無伴奏チェロ組曲 第1番より)
8-11. ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ 第2番 ニ長調 BWV1028
12. アンダンテ(イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV 971より)
13. リュートのためのプレリュード ト短調(ハ短調) BWV999
14-16. ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ 第3番 ト短調 BWV1029
17. ラルゴ(チェンバロ協奏曲 第5番ヘ長調 BWV1056より)
■CD4-5バッハ:無伴奏チェロ組曲(全6曲/第1回録音) ※ 第6番はチェロ・ピッコロ使用
■CD620世紀の無伴奏チェロ作品
1-2. ジェルジ・リゲティ:無伴奏チェロ・ソナタ
3-8. ピーター・スカルソープ(1929-2014):無伴奏チェロのためのレクイエム
9-13. ヒンデミット:無伴奏チェロ・ソナタ Op.25-3
14-19. ロジャー・セッションズ(1896〜1985): チェロのための6つの小品
20. ヒール・メイエリング(1954-):La belle dame sans merci つれない妖女
■CD7レーガーのチェロ作品集
マックス・レーガー
1-3. 無伴奏チェロ組曲 第1番ト長調 Op.131c-1
4. アリア(Vnとピアノのための組曲Op.103aより)
5-8. 無伴奏チェロ組曲 第2番ニ短調 Op.131c-2
9-10. 二つの小品 Op.79e
11-13. 無伴奏チェロ組曲 第2番イ短調 Op.131c-3
14. 子守唄(Vnとピアノのための組曲Op.103aより)
■CD8
ブリテン:無伴奏チェロ組曲(全3曲)
■CD9-10
バッハ:無伴奏チェロ組曲(全6曲/第2回録音) ※ 第6番はチェロ・ピッコロ使用
■CD11ヴィヴァルディのチェロ協奏曲集
ヴィヴァルディ
1. ラルゲット(Vn協奏曲 ヘ長調 RV 295より/チェロによる演奏)
2-4. チェロ協奏曲 イ短調 RV421+RV Anh.146/415
5. ラルゴ(Vn協奏曲 ハ長調 RV190より/チェロによる演奏)
6-8. チェロ協奏曲 ヘ長調 RV410+RV407+RV 411
9. アダージョ(弦楽のための協奏曲 ハ長調 RV 109より/チェロ・ピッコロ、チェロ、ヴィオローネとオルガンによる演奏)
10. アレグロ・ヴィヴァーチェ (作曲者不詳〔伝ヴィヴァルディ〕のチェロ協奏曲 ニ長調 RV404より)
11. ラルゴ(Vn協奏曲 ニ長調 RV226より/チェロによる演奏)
12-14. ヴァイオリン協奏曲 ロ短調 RV424(Vc・ピッコロによる演奏)
15. ラルゴ・エ・カンタービレ     (Vn協奏曲 変ロ長調 RV383より/チェロによるハ長調での演奏)
16-18. チェロ協奏曲 ト長調 RV413
19. ラルゴ(Vn協奏曲 イ長調 RV341より/チェロ・ピッコロによるト長調での演奏)
20-22. チェロ協奏曲 イ短調 RV422
23. アラ・ブレーヴェ(Vc協奏曲 ト長調 RV Anh.146/415より)
■CD12ハイドンのチェロ協奏曲(全2曲) 他
 ハイドン
1-3. チェロ協奏曲 第1番ハ長調 Hob.VIIb:1
4-7. 交響曲第104番ニ長調「ロンドン」 Hob. I:104
8-10. チェロ協奏曲 第2番ニ長調 Hob.VIIb:2
■CD13シューマンのチェロ作品、ヒンデミットの小品
1-3. シューマン:チェロ協奏曲 イ短調 Op.129
4-6. シューマン:幻想小品集 Op.73
7-9. ヒンデミット:三つの小品 Op.8
10. シューマン:Langsam(『民謡風の五つの小品』Op. 102より第2曲)
■CD14ドヴォルザークのチェロ協奏曲(第1回録音)他
1. チャイコフスキー:アンダンテ・カンタービレ(Vcとハルモニウムによる演奏)
2-4. ドヴォルザーク: チェロ協奏曲 ロ短調 Op.104
5. ドヴォルザーク:ロンド ト短調 Op.94
6. アントン・アレンスキー:悲しい歌(『四つの小品』Op.56より/ハルモニウム独奏による演奏)
7. カール・ダヴィドフ(1838-1889):泉のそばで(「四つの小品」Op.20より)
8. ドヴォルザーク:森の静けさ(『ボヘミアの森から』Op.68より)
オランダPO[2-4]
■CD15ドヴォルザークのチェロ協奏曲(第2回録音)他
ドヴォルザーク
1-3. チェロ協奏曲 ロ短調 Op.104
4-32. 交響的変奏曲 ハ長調 Op.78
■CD16サン=サーンス、チャイコフスキー、ブルッフ
1-3. サン=サーンス: チェロ協奏曲 第1番イ短調 Op.33
4. チャイコフスキー:アンダンテ・カンタービレ(Vcと弦楽による演奏)
5-12. チャイコフスキー:ロココの主題による変奏曲 イ長調 Op.33
13. ブルッフ:コル・ニドライ Op.47
■CD17ショスタコーヴィチの協奏曲第1番、コダーイの無伴奏ソナタ
1-4. ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲 第1番変ホ長調 Op.107
5-7. コダーイ:無伴奏チェロ・ソナタ Op.8
■CD18ショスタコーヴィチの協奏曲第2番、ブリテンの無伴奏組曲第3番(第2回録音)
1-3. ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲 第2番 ト長調 Op.126
4-13. ブリテン:無伴奏チェロ組曲 第3番Op. 87
■CD19プロコフィエフ、チェレプニン、クラム
1-3. セルゲイ・プロコフィエフ: 交響的協奏曲 Op.125
4-7. アレクサンドル・チェレプニン: 無伴奏チェロ組曲 Op.76
8-13. ジョージ・クラム(1929-2022):無伴奏チェロ・ソナタ
■CD20エルガーとルトスワフスキの協奏曲
1-4. エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調 Op.85
5-21. ルトスワフスキ: チェロ協奏曲
■CD21グバイドゥーリナのチェロ作品
グバイドゥーリナ(1911-):
1-19. アッシジの聖フランチェスコの言葉による太陽の讃歌
20-24. 無伴奏チェロのための10の前奏曲
25. 十字架に
■CD22
1-4. シューベルト:弦楽五重奏曲 ハ長調 D956
■CD23ベートーヴェン:チェロとピアノのための変奏曲集(第1回録音)
 ベートーヴェン
1-13. ヘンデル「ユダ・マカベウス」の「見よ、勇者は還る」による変奏曲 WoO45
14-26. モーツァルト「魔笛」の「恋人か女房か」による変奏曲 Op.66
27-34. モーツァルト「魔笛」の「恋を知る男たちは」による変奏曲 WoO46
35-37. ホルン・ソナタ ヘ長調 Op.17(作曲者自身によるチェロ版)
ルイ・シャピロ
■CD24-25
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集(全5曲/第1回録音)
■CD26
ヨハネス・ブラームス:チェロ・ソナタ全集(全2曲/第1番は第1回録音)
■CD27シューベルト:ソナタ集
 シューベルト
1-3. アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D821
4-6. ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 D384(Vcによる演奏)
7-10. ヴァイオリン・ソナタ イ短調 D385(Vcによる演奏)
11-14. ヴァイオリン・ソナタ ト短調 D408(Vcによる演奏)
■CD28プーランク、フォーレ、ショパン
1-4. プーランク:チェロ・ソナタ FP143
5. フォーレ:エレジー Op.24
6. フォーレ:ロマンス Op.69
7. フォーレ:蝶々 Op.77
8-11. ショパン:チェロ・ソナタ ト短調 Op.65
■CD29フランク、シューマン、ブラームス
1-4. フランク/デルサール編(?):ァイオリン・ソナタ イ長調(Vc版)
5. シューマン:アダージョとアレグロ Op.70
6-8. ブラームス/P. クレンゲル編)):ヴァイオリン・ソナタ ト長調 Op.78「雨の歌」(Vc版〔ニ長調〕/第1回録音)
■CD30チェロとピアノによるショパン作品集
 ショパン
1. ワルツ 第1番変ホ長調 Op.18「華麗なる大円舞曲」(D)
2. 前奏曲 第2番イ短調 Op.28-2(ニ短調版)*
3.マズルカ 第45番イ短調 Op.67-4*
4. ワルツ 第5番変イ長調 Op.42(D)
5. 前奏曲 第6番ロ短調 Op.28-6*
6. マズルカ 第44番ハ長調 Op.67-3*
7. 序奏と華麗なるポロネーズ ハ長調 Op.3
8. 前奏曲 第4番ホ短調 Op.28-4*
9. マズルカ 第47番イ短調 Op.68-2*
10. スケルツォ(Vc・ソナタ ト短調 Op. 65より)
11. マズルカ 変ロ長調 B16-2*
12. ワルツ 第3番イ短調 Op.34-2(D)
13. 前奏曲 第7番イ長調 Op.28-7*
14. 練習曲 第19番嬰ハ短調 Op.25-7(G/ホ短調版)
15. 前奏曲 第3番ト長調 *
16. マズルカ 第43番ト短調 Op.67-2*
17. 夜想曲 第20番嬰ハ短調 B49(P)
18. ワルツ 第2番変イ長調 Op.34-1(D/イ長調版)
19. ワルツ 第3番イ短調 Op.34-2(D/トラック12とは別の演奏)
 編曲者:*…ウィスペルウェイ&ラツィック/D…カルル・ダヴィドフ/G…アレクサンドル・グラズノフ/
P…グレゴール・ピアティゴルスキー
■CD31ショスタコーヴィチ、プロコフィエフ、ブリテンのチェロ・ソナタ
1-4. ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ ニ短調 Op.40
5-7. プロコフィエフ:チェロ・ソナタ ハ長調 Op.119
8-11. ブリテン:チェロ・ソナタ ハ長調 Op. 65
■CD32-33
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ(全5曲)、変奏曲(全3曲) (第2回録音)
■CD34ブラームス:編曲を含む3つのチェロ・ソナタ(1-6は第2回録音)
1-3. チェロ・ソナタ 第1番ホ短調 Op.38
4-6. ヴァイオリン・ソナタ 第1番ト長調 Op. 78「雨の歌」(Vc版〔ニ長調〕 )
7-10. クラリネット・ソナタ 第1番ヘ短調 Op. 120-1(ウィスペルウェイ編曲によるチェロ版)
■CD35
ブレット・ディーン(1961-):One of a Kind(ネザーランド・ダンス・シアターのための全3幕のバレエ音楽)

ピーター・ウィスペルウェイ (Vc)


■CD1
フロリレジウム(通奏低音/古楽器使用)
編成:チェンバロ[5-8]/オルガン[1-4,9-24]、チェロ、アーチリュー
ト/テオルボ/バロックギター
録音:1994年1月8-10日 新教教会、レンヴァウデ(オランダ)

■CD2
フランス・ロベルト・ベルクハウト(Fg)
メンノ・ファン・デルフト(Cemb)
シーベ・ヘンストラ(ポジティフオルガン)
録音:1998年6月 旧カトリック教会、デルフト(オランダ)

■CD3
リチャード・エガー(チェンバロ、オルガン、フォルテピアノ)
ダニエル・イードン(Vc)
録音:1996年6月 新教教会、レンヴァウデ(オランダ)

■CD4-5
録音:1989年2月、1990年8月 新教教会、レンヴァウデ(オランダ)

■CD62
録音:1993年6月8-11日 旧カトリック教会、デルフト(オランダ)

■CD7
パオロ・ジャコメッティ(P/ブリュ―トナー1890年頃製)[[4,9-10,14]
録音:1995年9月 新教教会、レンヴァウデ(オランダ)

■CD8
録音:2001年4月 メノナイト教会、デーフェンテル(オランダ)

■CD9-10
録音:1998年1月 オランダ新教教会、ファルクコーグ(オランダ)

■CD11)
フロリレジウム(古楽器使用)
録音:1996年8月 URC教会、ハイゲート、ロンドン

■CD12
フロリレジウム(古楽器使用)
録音:1994年8月9-12日 オール・セインツ教会、ゴスペル・オーク、ロンドン

■CD13
オーストラリア室内O[1-3]
リチャード・トネッティ (コンサートマスター&指揮)[1-3]
オランダ管楽アンサンブル[1-3]
パオロ・ジャコメッティ(P/シュトライヒャー1870年頃製作オリジナル)[4-10]
録音:1997年6月 [4-10]、10月[1-3]  フリッツ・フィップスザール、ムジークヘボウ、 エイントホーフェン(オランダ)

■CD14
オランダPO[2-4]
ローレンス・レネス(指)[2-4]
パオロ・ジャコメッティ(ハルモニウム/ド・バン1870年頃製オリジナル[1,6,8]、 ピアノ/ブリュートナー1890年頃製オリジナル[5,7])
録音:1995年11月8-10日 新教教会、レンヴァウデ(オランダ) [1,5-8]、1995年12月 コンセルトヘボウ、アムステルダム [2-4]

■CD15
ブダペスト祝祭O
イヴァン・フィッシャー(指)
録音:2006年12月(ライヴ) 芸術宮殿、ブダペスト

■CD16
ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン
ダニエル・ゼペック(コンサートマスター&指揮)
録音:2000年6月 シュトゥーア=ファレル荘園、ブレーメン

■CD17
オーストラリア室内O[1-4]
リチャード・トネッティ(コンサートマスター&指揮)[1-4]
録音:1999年8月 ウジェーヌ・グーセンス録音ホール、シドニー

■CD18
シンフォニエッタ・クラコヴィア[1-3]
録音:2006年9月シマノフスキ・フィルハーモニック・ホール、クラクフ [1-3]、 2007年12月メノナイト教会、デーフェンテル(オランダ) [4-13]
■CD19
ロッテルダムPO[1-3]
ヴァシーリー・シナイスキー(指)[1-3]
録音:2007年11月(ライヴ) デ・ドゥーレン、ロッテルダム[1-3]、2008年12月メノナイト教会、デーフェンテル(オランダ) [4-13]

■CD20
オランダ放送PO
ヤク・ファン・ステーン(指)
録音:1998年4月 オムループ音楽センター、ヒルフェルスム(オランダ)
■CD21
プロメテウス・アンサンブル団員[1-19]
ダニエル・レス(指)[1-19]
アン・ラスキン(バヤン)[25]
録音:2003年10月 デ・シンヘル、アントウェルペン

■CD22
オルフェウス四重奏団
録音:1994年6月23-26日オランダ新教教会、コルテンフーフ(オランダ)
■CD23
ルイ・シャピロ(フォルテピアノ/作者不詳1780年頃製オリジナル 他)
録音:1994年6月6-11日 旧カトリック教会、デルフト(オランダ)

■CD24-25
パウル・コーメン(フォルテピアノ)
録音:1991年6月 新教教会、レンヴァウデ(オランダ)
■CD26
パウル・コーメン(P/ヨーゼフ・リーデル1865年頃製オリジナル)
録音:1992年9月 新教教会、レンヴァウデ(オランダ)

■CD27
パオロ・ジャコメッティ(フォルテピアノ/サルヴァトーレ・ラグラッサ1815年頃製オリジナル)
録音:1996年6月 メノナイト教会、デーフェンテル(オランダ)

■CD28
パオロ・ジャコメッティ(P)
録音:1997年3月 フリッツ・フィップスザール、ムジークヘボウ、エイントホーフェン(オランダ)

■CD29
パオロ・ジャコメッティ(P)
録音:2001年春 メノナイト教会、デーフェンテル(オランダ)

■CD30
 編曲者:*…ウィスペルウェイ&ラツィック/D…カルル・ダヴィドフ/G…アレクサンドル・グラズノフ/
P…グレゴール・ピアティゴルスキー
デヤン・ラツィック(P)
録音:2000年5月 メノナイト教会、デーフェンテル(オランダ)

■CD31
デヤン・ラツィック(P)
録音:2002年9月 メノナイト教会、デーフェンテル(オランダ)

■CD32-33
デヤン・ラツィック(P)
録音:2004年12月 フリッツ・フィップスザール、ムジークヘボウ、エイントホーフェン(オランダ)

■CD34
デヤン・ラツィック(P)
録音:2006年4月 フリッツ・フィップスザール、ムジークヘボウ、エイントホーフェン(オランダ)

■CD35
サイモン・ハント(サンプリング)
マイケル・アスキル(打楽器)
ステファン・デ・レヴァル・イェジェルスキ (Hrn)
オランダ室内合唱団員
RIAS室内合唱団
ブレッド・ディーン(ヴィオラ、サンプリング、指揮)
録音:1998年5月5日(世界初演ライヴ) リュセント舞踏劇場、デン・ハーグ
現代オランダを代表するチェロ奏者の一人で、古楽器奏者たちとの共演によるガット弦でのバロック作品から現代音楽まで、幅広い演目を 出色の解釈で聴かせてきたピーター・ウィスペルウェイ。19世紀の室内楽作品では作品に合わせたモデルの歴史的ピアノとも共演するだけで なく現代ピアノとの録音もあり、作品の本質に迫る柔軟な演奏姿勢はリスナーだけでなく演奏家たちにも大きな刺激を与え続けています。 CHANNEL CLASSICSではレーベル創設間もない頃から多くの注目作を録音、世界的な批評誌のレビュー賞に輝いたアルバムも少なく ありません。パオロ・ジャコメッティやデヤン・ラツィックなどピリオド楽器にも適性をみせるピアニストたち、俊英続々の古楽器楽団フロリレジウム や近年ますます世界的注目が高まるリチャード・トネッティ&オーストラリア室内Oなど、共演者もユニークな才人揃い。シーン最前 線をひた走ってきたウィスペルウェイが同レーベルに刻んだ音源がこのたび一挙35枚組でBOX化、その全貌を見渡しやすくなったことは、世紀 の変わり目を跨いでのチェロ演奏史の先端を辿れるという意味でも貴重と言えるでしょう。バッハやベートーヴェン、ブラームスなど異なる時期 に再録音した演目は新旧どちらも収録、共演者の違いや解釈スタイルの変化も聴きどころになっています。

BELVEDERE
BELVED-08087(1CD)

NYCX-10499(1CD)
日本語解説付国内
税込定価
モーツァルト&ライヒャ:ホルン五重奏曲 他
アントン・ライヒャ(レイハ):ホルンと弦楽器のための五重奏曲Op. 106
モーツァルト:ホルンと2本のヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのためのロンド ニ長調 K.514(F.X.ジュスマイヤー補筆完成版)
 ホルン五重奏曲 変ホ長調 K.407
 クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581- 第2楽章 Larghetto(R.バボラーク編)
 交響曲第22番ハ長調 K.162- 第3楽章 Presto assai(R.バボラーク編)
バボラーク・アンサンブル
ラデク・バボラーク(Hrn)
ミラン・アル=アシャブ(Vn)
マルティナ・バチョヴァー(Vn)
カレル・ウンターミューラー(Va)
ハナ・バボラーコヴァー(Vc)
ダーヴィト・パヴェルカ(Cb)

録音:2024年1月29日(ライヴ)
ザルツブルク 「モーツァルト・ウィーク」
バボラーク得意のモーツァルトとライヒャ、2024年モーツァルト週間の圧巻ライヴが登場 当代屈指のホルン・プレイヤー、ラデク・バボラークが、2001年に結成したバボラーク・アンサンブルを率いて2024年のモーツァルト週間に出演した際の演奏 です。バボラークの卓越した技巧は難所を難所と感じさせない滑らかさと華麗さ。緩徐楽章では朗々とした歌が溢れます。「以心伝心で通じ合えるから、や りたい音楽を自由に表現することができる」と語るバボラーク・アンサンブルの面々との丁々発止のやり取りも聴きものです。ライヒャはアド・リブ(任意)とされて いるコントラバスを加えたバージョン。アンコール2曲はバボラークがアレンジしたモーツァルト作品。クラリネット五重奏曲の第2楽章はホルンが自在に装飾を散 りばめ、しみじみした味わいに華やぎを加えています。交響曲第22番のフィナーレは躍動感とスピード感のある名技に加えユーモラスな演出もあり、最後は 歓声と拍手に包まれます。 ※国内仕様盤には今泉晃一氏による日本語解説が付属します。

Grand Piano
GP-9371CD)
アレクサンドル&ニコライ・チェレプニン:ヴァイオリンとピアノのための作品全集 第1集
アレクサンドル・チェレプニン:ヴァイオリン・ソナタ ハ短調(1918頃-21)(G.コウクル編)*
 アラベスク Op.11No.5(1920-21)
 ピアノ三重奏曲 Op.34(1925)*
 トリオ・コンチェルタンテ Op.47(1930/60)*
ニコライ・チェレプニン(1873-1945):幻想的カデンツァ Op.42bis(1915/1926改訂)*
 パストラーレ(1935)(Vnとピアノ版)*
 絵画によるアルファベット、ブノワによる14のスケッチ Op.38- 第4番田舎の別荘(1910)(Vnとピアノ版)*
 古い歌(1935)(Vnとピアノ版)*
ジョルジオ・コウクル(P…Steinway, Model D)
クライディ・サハチ(Vn)
ヨハン・セスティアン・パエチュ(Vc)

録音:2023年10月30日、2023年12月3日
*…世界初録音
父ニコライ・チェレプニンは、セルゲイ・ディアギレフのロシア・バレエ団に指揮者として参加し、最初のパリ公演でも指揮を務めました。その作品にはフランス印 象派の影響が感じられます。アルバムに収録された「幻想的カデンツァ」は、スクリャービンを彷彿とさせる夢と狂気の狭間を漂うような作品です。また、「パス トラール」と「古い歌」は、もともと木管楽器のために書かれた作品ですが、ここではヴァイオリンで演奏されています。 息子アレクサンドルは、父ニコライから音楽の手ほどきを受け、家族とともに移住したパリではフランス6人組と親交を持ち、その後はアジアの民謡に関心を寄 せ、日本の音楽界にも大きな影響を与えました。このアルバムに収録された「ヴァイオリン・ソナタ ハ短調」は、最近バーゼルのポール・ザッハー財団のアーカイ ヴで発見され、ジョルジオ・コウクルが編集した新しい版で演奏されています。「トリオ・コンチェルタンテ」は、1930年に作曲された三重協奏曲をアレクサンドル 自身がピアノ三重奏に編曲したものです。他には「アラベスク」と「ピアノ三重奏曲」が収録されています。 ピアニストのジョルジオ・コウクルは、GRAND PIANOレーベルにアレクサンドルのピアノ作品全集を録音しており、このアルバムでも安定感のある演奏を披露 しています。ヴァイオリンのクライディ・サハチは、チューリッヒ・トーンハレOの第1コンサートマスターです。

La Dolce Volta
LDV-127(1CD)
夜想曲
シマノフスキ:ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 Op.9
フォーレ:子守歌 Op.16
 ヴァイオリン・ソナタ 第2番ホ短調 Op.108
シマノフスキ:アイタコ・エニアの子守歌 Op. 52
 夜想曲とタランテラ Op.28
フォーレ:夢のあとに Op.11-1
エヴァ・ザヴァロ(Vn)
クレマン・ルフェーヴル(P)

録音:2024年1月17-24日シテ・ド・ラ・ミュジーク・エ・ド・ラ・ダンス・ド・ソワソン
※日本語解説付
1995年、フランス人とポーランド人の血を引きパリの音楽一家に生まれたエヴァ・ザヴァロ。14歳でガーディナー指揮ロンドン響のソリストを務 めるなど活躍し、2018年にリリースされたヴィスメールの協奏曲集(Claves)でも注目されました。エリオス・トリオの一員として来日公演も成 功させている彼女にとって初めてのソロ・アルバムは、自らのルーツであるフランスとポーランドを代表する2人の作曲家、一世代違いで同時代 を生きたフォーレとシマノフスキを対置する興味深いプログラム。その冴えわたるテクニックと知的な表現を堪能できるアルバムです。

FUGA LIBERA
FUG-838(1CD)
遥かなる故郷
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第2番イ長調 Op.12-2
シューベルト:華麗なるロンド ロ短調 D895
エルンスト(1812-1865):シューベルトの「魔王」による無伴奏ヴァイオリンのための大奇想曲 Op.26
ヴォジーシェク(1791-1825):ヴァイオリン・ソナタ ト長調 Op. 5
モーツァルト:ああ、愛の喜びは露と消え 〜歌劇「魔笛」 K.620
フョードル・ルディン(Vn)
ボリス・クズネツォフ(P)

録音:2019年7月、2020年7月 リスト・ホール、ライディング
1992年作曲家エディソン・デニソフの孫としてモスクワに生まれたヴィルトゥオーゾ、フョードル・ルディンと、1985年やはりモスクワ生まれのボリ ス・クズネツォフのコンビによる2枚目のアルバム。2019年から3シーズン、ウィーン・フィルの最も若い団員としてコンサートマスターを務め、現 在は指揮者としても活躍するルディン。ここでは高いテクニックはもちろん、より深みを増した音楽性で「音楽の故郷ウィーン」をテーマに、そし て彼ら自身の故郷への思いも滲ませる素晴らしい演奏を聴かせています。

ANALEKTA
AN-955(1CD)
儀式 〜ヒルデガルト、ティペットからペルトまで
1. コレクティフ9:ドローン (2020)
2. ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(1098-1179):おお 永遠の力よ (12世紀)
3. ペルト(1935-):詩篇 (1985)
4. ニコール・リジー(1973-):アナザー・リヴィング・ソウル (2016)
5. マイケル・ティペット(1905-1998):ラメント(嘆き) (1952)
6. ブライス・デスナー(1976-):アヘイム(家路) (2009)
7. ペルト:至福 (抜粋) (1990)
8. ペルト:スンマ (1977)
9. ジョセリン・マーロック(1969-):エクサウディ (2004)
10. デスナー:テネブレ(闇) (抜粋) (2011)
コレクティフ9(弦楽九重奏)

録音:2022年12月12-14日聖アウグスティン教会、ミラベル、ケベック
モントリオールを中心に活躍しALPHAからも複数の意欲的なアルバムをリリースする弦楽九重奏、コレクティフ9による儀式をイメージしたアル バム。静謐な祈りから宗教的高まりまで、2000年に渡る時を超えた音楽で構成しています。曲によりメンバーのソロをフィーチャーしているほ か、ヒルデガルトとマーロックの作品ではヴァイオリン2名を加えた編成となっています。

TOCCATA
TOCC-0711(1CD)
ジョン・トーマス:ハープとピアノのための二重奏曲全集 第5集
ジョン・トーマス(1826-1913):メンデルスゾーン:『夏の夜の夢』-結婚行進曲(J.トーマス編)
グノー:歌劇「ファウスト」-ワルツ(J.トーマス編)
ドニゼッティ:歌劇「ラ・ファヴォリータ」の二重唱(J.トーマス編)(1873)
ジョン・トーマス:グラモーガンの人々の行進(1879)
 ワルツ「オリヴィア」(1859)
ランデッガー(1832-1911):カンツォーネ「Ben e ridicolo」(J.トーマス編) (1868)
ベッリーニ:歌劇「夢遊病の女」の二重唱(J.トーマス編) (1868
トーマス:カンタータ『ニース渓谷の花嫁』:ウェールズの舞踊音楽(1866)
 カンタータ『ルウェリン』 -結婚行進曲(1863)
 カンタータ『ルウェリン』- 二重奏「吟遊詩人の幻想曲」(1863/1874編)
デュオ・プラクセディス

録音:2023年1月25-26日、2023年9月4-9日
※全て世界初録音
ウェールズ出身のジョン・トーマスは、18世紀後半に最も称賛されたハープ奏者・作曲家の一人。ヴィクトリア女王 専属のハープ奏者を務め、その洗練された技巧で広く愛されました。 この第5集にはグノーやドニゼッティ、ベッリーニらの歌劇からの編曲作品と、自作カンタータからの編曲、ロンドンで 活躍していた作曲家アルベルト・ラッデッガーのカンツォーネなどの作品を収録。演奏には超絶技巧が必要ですが、 どれも原曲の魅力的な旋律を生かしつつ、ハープの響きの優雅さも楽しめる粋な編曲が施されています。デュオ・ プラクセディスは18世紀末から20世紀初頭までの知られざるハープとピアノ二重奏曲の復興に力を注ぐアンサンブ ルです。

MClassics
MYCL-00052(1SACD)
日本語解説付国内盤
税込定価
アデス(1971- ):コート・スタディーズ(歌劇「テンペスト」より)
メシアン:時の終わりのための四重奏曲
久保田巧(Vn)
長谷川陽子(Vc)
亀井良信(Cl)
廻由美子(P)

録音:2024年3月16-19日
相模湖交流センターラックスマンホール(神奈川)
20世紀を代表する室内楽曲、メシアン「時の終わりのための四重 奏曲」を収録。当曲は第二次世界大戦下、捕虜となり拘束され たメシアン自身のピアノによって収容所の捕虜たちを前に初演され た、初期の傑作です。ヴァイオリン、チェロ、クラリネット、ピアノという 独特なアンサンブルによって奏でられる神秘的な世界観。そして、 同じ楽器構成をもつトーマス・アデス作のシェークスピアを題材とし た魅惑的で刺激的な作品も必聴です。日本の各楽器を代表す る名手4名の鋭い感性によって、神聖な世界を描いていきます。メ シアンの強烈な音楽性を見事に表現するエネルギーに満ちたアン サンブルをぜひお聴き下さい。

Chandos
CHAN-20304(1CD)
ブゾーニ:ヴァイオリン・ソナタ第1番 ホ短調Op.29K234(1890)
ヴァイオリン・ソナタ第2番ホ短調 Op.36a K244(1898/1900改訂)
バガテル集 Op.28K229(1888)
フランチェスカ・デゴ(Vn)
フランチェスカ・レオナルディ(P)

録音:2023年9月26-28日
イタリアのヴァイオリニスト、フランチェスカ・デゴ。前作のブラームス/ブゾーニ:ヴァイオリン協奏曲(CHSA5333)に続き、ヴァイオリンとピアノのための2つのソナ タと4つのバガテルを録音しました。どちらのヴァイオリン・ソナタもホ短調で書かれており、作品からはドイツ・ロマン派の影響が強く感じられます。第1番のソナ タはブラームスのヴァイオリン・ソナタ第3番からインスパイアされたロマンティックな作品ですが、10年後に完成された第2番は内容が更に深まり、複雑な対位 法が駆使されています。第3楽章にはバッハのコラール「Wie wohl ist mir 幸いなるかな、おお魂の友」を主題とした長大な変奏曲が置かれていま す。2つのソナタよりも以前に書かれた4つのバガテルは、作曲家エゴン・ペトリのために書かれた作品で、ブゾーニはエゴン・ペトリの母親に恋をしていたとされ ており、それもあってか、ブゾーニの作品には珍しく軽快な音楽で、「生きる喜び」が感じられます。 フランチェスカ・デゴは日本でも既にNHKSOをはじめ様々なオーケストラと共演し、多くのファンを獲得、また室内楽でも活躍しており、ピアニスト、フラ ンチェスカ・レオナルディとは定期的にリサイタルで共演を行っています。

Virtus Classics
VTS-29(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価
フランク:交響曲 ニ短調(エルネスト・アルデルによるヴァイオリンとピアノのための編曲版)
ヴァイオリン・ソナタ イ長調
メランコリー
ニコラ・ドートリクール(Vn)
上野 真(P)

録音:2019年5月8~10日、三重県総合文化センター 大ホール
スウェーデン出身の作曲家ジョナサン・エストルンドのDIVINE ARTレーベルにおける6作目となるこのアルバムに は、オーケストラ作品から声楽曲、合唱曲、器楽曲、室内楽曲などさまざまなジャンルの作品を収録。その多くは 自然からインスパイアされたフランス語のタイトルを持つ印象派風の作品ですが、ベートーヴェン作品を元にした曲 もあり、どれも夜の幻想的な雰囲気を湛えた、優雅さと現代的なセンスを併せ持つ美しい作品です。収録曲はい ずれも初録音で、エストルンドの音楽に感銘を受けたフルート奏者のミリアム・ハイドバー=ディッキンソンやピアニス トのエフゲニー・ブラフマンを中心とする大勢のソリストのチームによる演奏です。

BIS
BISSA-2609(1SACD)
カレヴィ・アホ(1949〜):弦楽四重奏曲集
(1)弦楽四重奏曲第2番(1970)
(2)弦楽四重奏曲第3番(1971)
(3)弦楽四重奏曲第1番(1967)
ステンハンマルSQ【ペータ・オロフソン(Vn1)、ペール・エマン(Vn2)、トニー・バウアー(Va)、マッツ・オロフソン(Vc)】

録音:(1)2021年4月26〜28日/ダンデリード、(2)2022年5月23〜25日、(3)2023年6月3〜5日/スウェーデン
フィンランドの作曲家カレヴィ・アホ。多作家と知られ、あらゆるジャンルの作品を作曲しております。弦楽四重奏を最初に作曲したのは 50年以上前、作曲家としてのキャリアの初期にあたります。1967年に弦楽四重奏曲第1番を完成させたときアホはまだ18歳、独学で書き上げました。第2番 はヘルシンキのシベリウス・アカデミーでラウタヴァーラに師事した2年目の1970年に作曲。各楽章にフーガの技法が用いられています。初演が高く評価されプ ロの作曲家としての第一歩となりました。第3番は第2番の翌年の作品。ショスタコーヴィチの影響も感じられますが、アホの個性があらわれはじめています。この 作品は大成功を収め、アホの室内楽のなかで最も頻繁に演奏されています。
2002年に結成したスウェーデンのステンハンマルSQはその名の通りステンハンマルの作品を中心に演奏しており、弦楽四重奏曲全集(BIS SA-2709)もリリースしております。近年、現代音楽にも力を入れアメリカ、イギリスなどの作曲家から多くの委嘱作品を依頼されております。 (Ki)

Challenge Classics
CC-72986(1CD)
スリカンディ
マクフィー(デュオ・サラスヴァティー編):バリ島の儀式の音楽
バルトーク:ミクロコスモス第4巻 BB105より109「バリ島から」
タンスマン:「縮小模型で世界中を」よりIX. La Flute de bambou dans la foret de Bandoeng (Java)
タンスマン:「縮小模型で世界中を」よりX. Le Gamelan de Bali (Wayang-theatre d’ombres)
モッホタル・エンブトゥ、サヤフィル・エンブトゥ、イスカンダル(デュオ・サラスヴァティー編):インドネシア古典音楽集 第1巻
ドビュッシー(デュオ・サラスヴァティー編):映像第2集より「そして月は廃寺に落ちる」
クラム:無伴奏チェロ・ソナタより第2楽章
ブリテン:チェロ・ソナタ ハ長調 Op.65
デュオ・サラスヴァティー【ヤン・ファン・デア・プラス(Vc)、クリス・ファン・デア・プラス(P)】

録音:2024年4月17〜19日/ムジークヘブン、ザーンダム(オランダ)
オランダ人の父とバリ人の母を両親にもつ兄弟デュオ「デュオ・サラスヴァティー」による独創的でユニークなディスクの登場。芸術、学問の知を司るヒンドゥー 教の女神サラスヴァティーからその名を取ったこのデュオがコリン・マクフィーの「バリ島の儀式の音楽」のチェロとピアノのための編曲にはじまり、バルトーク、タ ンスマン、ドビュッシー、ジョージ・クラムブリテンの作品を収録。ガムランの音に触発され作曲した作品を集めた内容。このアルバムでは西洋音楽がバリ音楽に与 えた影響と、インドネシアの音楽が西洋音楽から受けた影響を表現しております。
「バリ島の音楽は日常生活において重要な役割を果たしています。それは芸術的な側面だけでなく、宗教儀式にも使われています。オランダ人の父とバリ人の母 を持つ私たちにとって、音楽は生活の一部でした。私たちはオランダで育ちクラシック音楽を学びましたが、バリの音楽は常に大きなインスピレーションの源でした。 このアルバムは2つの異なる文化から生まれた音楽を集めましたが、一見して思うほど近いものだと気づかされました」(デュオ・サラスヴァティー)

Naive
V-8453[NA](1CD)
Walking The Dog
ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー(ソプラノ、アルト、テナーサックスとピアノのための/長生淳編)
リリ・ブーランジェ:ヴァイオリンとピアノのための2つの小品〔No. 1. Nocturne/ No.2. Cortege〕
プロコフィエフ:ロメオとジュリエット op.64より(リディア・バイチ&マティアス・フレッルベルガーによるヴァイオリン
とピアノ版に基づく)〔序曲、少女ジュリエット、騎士たちの踊り、バルコニーの情景、五組の踊り、マキューシオ、ロメオはマキューシオの死の報復を誓う〕
ドビュッシー:サックスとピアノのためのラプソディ CD104(1901-1911)(アンドレアス・マーデルによる新版)
ミヨー:スカラミューシュ op.165c(アルト・サックスとオーケストラまたはピアノのための組曲)
ラヴェル:ハバネラ形式によるヴォカリーズ・エチュード(ジャック・ラロック編によるフルート版からのサックス編)
ジャン・フランセ:異国風の5つの舞曲
ガーシュウィン:ウォーキング・ザ・ドッグ
アンドレアス・マーデル(サックス/soprano selmer (serie iii); alto selmer (serie ii); tenor selmer (serie iii))
ヨーゼフ・モーグ(P)

録音:2023年12月4-6日、ルクセンブルク
オーストリアのアンドレアス・メーダー(サクソフォーン)とドイツのヨーゼフ・モーグ(P)という、現代クラシック・シーンの屈指のヴィルトゥオーゾ奏者によ る魅惑の共演。
「ラプソディ・イン・ブルー」は長生淳編曲版を演奏、ディスク冒頭からサックスの思いがけないほどの美しさとピアノのきらめきのある響きに驚かされます。「ロ メオとジュリエット」の「バルコニーの情景」でのサックスの高音の美しさは別格。ヨゼフ・モーグのピアノが変幻自在にメーダーのサックスと飛翔しています。アル バムタイトルの『ウォーキング・ザ・ドッグ』は文化のるつぼ的作品で、20世紀初頭の国際的な音楽シーンの豊かさを示す驚くべき証人のよう。ほかにもマンボ、 メレンゲ、ハバネラ、サンバのような多様なスタイルが盛り込まれており、どれも本格芸の演奏です。また、サックスの生みの親、アドルフ・サックスが本格的に活動 したフランスの作曲家たちによる作品も収録、充実のプログラムです。リリー・ブーランジェはオリジナルはヴァイオリン曲。演奏会でソプラノ・サックスで演奏した ことがありますがここではアルト・サックスで演奏。これが素晴らしくマッチしています。
アンドレアス・メーダーは、モーグのピアノをリサイタルで聴いて人目ぼれし、後の重要な演奏会でのピアニストを依頼してのち、共演を重ねています。モーグも メーダーのサックスの素晴らしさはかねてより知っており、二人でタッグを組めば最強のふたりになると思っていたそう。アンドレアス・メーダーの官能的なサック スと、ヨゼフ・モーグの黄金のピアノの共演。見逃せません!
アンドレアス・メーダー(サックス)2022年、権威あるナウムブルク・コンクールおよびヴェルナー・ピルヒナー国際コンクールで優勝。アムステルダム音楽院 でライブ・エレクトロニクスの修士課程を終了。パリでクロード・ドラングルに師事。ピエール=ロラン・エマール(P)とも共演し、薫陶を受ける。
ヨーゼフ・モーグ(P) グラモフォン賞、ICMAなどを受賞した人気と実力を兼ね備えたピアニスト。オーケストラ奏者の両親のもとに生まれます。2009年、 スタインウェイ・アーティストに選ばれます。 (Ki)

オクタヴィア
OVCC-00174(1SACD)
税込定価
2024年10月23日発売
T-BONE CONCERTO
ヨハン・デ・メイ:Tボーン・コンチェルト〈フランク・モルによるピアノ伴奏版〉
バッハ:シャコンヌ〈嶋圭子によるトロンボーン&ピアノ版〉
フランソワ・ギャン:トロンボーン協奏曲「Ma Planete」
バート・バカラック:遙かなる影
〈島津秀雄によるトロンボーン&ピアノ版〉
モンティ:チャルダッシュ〈マルク・ライフトによるトロンボーン&ピアノ版〉
郡恭一郎(Tb)、林浩子(P)

録音:2024年5月21-23日 埼玉・富士見市民文化会館(キラリふじみ)
シエナ・ウインド・オーケストラやアンサンブルで広く活躍するトロンボーン奏者、郡恭一郎の CRYSTON第3弾のソロ・アルバム。郡自身による選曲は、トロンボーン吹きを唸らせる難関曲から誰 もが知る有名曲までバラエティに富み、自ら執筆したライナーノートでは各曲への深い想いが綴られ ています。 林浩子の盤石なサポートのもと、豊かな音色が伸びやかに響き渡る、郡恭一郎の真骨頂をお聴きくだ さい。(オクタヴィア)

フォンテック
FOCD-9911(1CD)
税込定価
2024年11月6日発売
ライヴ!U Live! II
モーツァルト(レヒトマン編): セレナード 第12 番 ハ短調 K388(384a) 「ナハトムジーク」
セルヴァーンスキ:木管五重奏曲 第1 番
ハース:木管五重奏曲 Op. 10
ドヴォルザーク(シェーファー編): 弦楽四重奏曲 第12 番 ヘ長調 Op.96 「アメリカ」(木管五重奏版)
アンサンブル・ウィーン=ベルリン
【カール=ハインツ・シュッツ(Fl)、ジョナサン・ケリー(Ob) 、ゲラルド・パッヒンガー(Cl) 、リヒャルト・ガラー(Fg) 、シュテファン・ドール(Hrn)】

録音:2024 年6 月6 日 ウィーン・コンツェルトハウス・ライヴ
1983 年の設立以来、幾度ものメンバー・チェンジを重ねながら世界最高峰に立ち続けるアンサンブル・ ウィーン=ベルリン(EWB)。2024 年6 月にウィーン・コンツェルトハウスで行われたライヴを収録 した、待望のニュー・アルバムの登場です! 2024 年10 月に3 か所で開催される彼らの日本ツアーでも、同プログラムを演奏します。その熱気も 冷めやらぬ中、ディスクとしては日本のみのリリースとなる本盤を、心ゆくまでご堪能ください! (フォンテック)

Indesens Calliope Records
IC-059(2CD)
フロリレージュ〜フォーレ:室内楽作品集
【CD1】
ピアノ四重奏曲第2番ト短調 Op.45/ヴァイオリン・ソナタ第1番イ長調 Op.13
【CD2】
3つの歌 Op.7より 第1番夢のあとで/無言歌第3番変イ長調 Op.17-3/葬送の歌 Op.117/蝶々 Op.77/幻想曲 Op.79/シシリエンヌ ト短調 Op.78/ロマンス イ長調 Op.69/8つの小品 Op.84/セレナードOp.98/エレジー Op.24/蝶々 Op.77/3つの無言歌 Op.17/3つの歌 Op.7より 第1番夢のあとで
エリック・オービエ(Tp)、ロジェ・ブトリ(P)、ローラ・ベネット・キャメロン(Fg)、ロリアンヌ・コルネイユ(P)、パスカル・ギャレ(P)、アレクサンドル・ガテ(Ob)、マリー=ピエール・ラングラメ(Hp)、マルティン・レーア(Vc)、デイヴィッド・ライヴリー(P)、ヴァンサン・リュカ(Fl)、ヴィクトル・メトラル(P)、リリアン・ムラン(ユーフォニアム)、タチアーナ・サムイル(Vn)、エマニュエル・シュトロッセ(P)、ローラン・ヴァグシャル(P)、他

録音:1974年ー2024年
フランスのIndesens Calliope Recordsが取り組むフォーレ没後100周年記念アルバムは、フランスの名手達が一堂に会したコンピレーションアルバムが登場!
ガブリエル・フォーレは、19世紀末のフランス楽派の復興における重要人物であり、その作曲スタイルは20世紀の多くの作曲家に影響を与えました。作品は、管弦楽曲から協奏曲、室内楽曲、歌曲など多岐にわたり、特にピアノのための作品はおよそ70曲という多作を残しています。本アルバムでは、室内楽曲、吹奏楽作品まで、フォーレの作品が持つ豊かさと多様性を示し、聴衆を彼の天才的な音楽の世界への旅へと誘います。

LAWO Classics
LWC-1332(1CD)
シンディング:ヴァイオリン・ソナタ第1番〜第3番
クリスチャン・シンディング
:ヴァイオリン・ソナタ第1番 Op.12/ヴァイオリン・ソナタ第2番Op.27/ヴァイオリン・ソナタ第3番 Op.73
マグヌス・ボイエ・ハンセン(Vn)、
マティアス・ハルヴォシェン(P)

録音:2021年8月9日-12日、ソフィエンベルグ教会(オスロ)
バラット=ドゥーエ音楽学校でモッテン・カールセンとゲイル・インゲ・ロツベルグ、ベルリン芸術大学でアクセル・ゲルハルトに学び、ノルウェー放送O、オスロSQのメンバーを務めるヴァイオリニストのマグヌス・ボイエ・ハンセンが弾くクリスチャン・シンディングのヴァイオリン・ソナタ集。この3曲のヴァイオリン・ソナタは、シンディングの作品の中でもヴァイオリニストたちがレパートリーにしている「ロマンス ホ短調」や「伝説曲」、「古風な様式のソナタ」といった作品ほどには演奏機会はないものの、非常に優れた作品。バラット=ドゥーエ音楽学校でイジー・フリンカ、ライプツィヒ音楽院でゲーラルト・ハウトに学んだ、ハンセンと同じく1988年生まれのマティアス・ハルヴォシェンが伴奏を務めます。ハンセンとハルヴォシェンは、シンディングが「傑作」を作ることより、自分の長所も短所もすべて音楽で表現することを考えた、という見方でこの3曲にアプローチしたといいます。
LAWO Classics
LWC-1334(1CD)
音楽に寄せて
ブラームス:スケルツォ
クララ・シューマン(トゥールレイフ・テデーン編):3つのロマンス Op.22(Vnとピアノのための)〔アンダンテ・モルト、アレグレット:優しい語り口で、情熱をこめて速く〕
シューマン(トゥールレイフ・テデーン編):ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ短調 Op.105
シューベルト(トゥールレイフ・テデーン編):音楽に寄せて D547/夜と夢 D827
R・シュトラウス:「最後の葉」からの8つの詩 Op.10より 夜/チェロ・ソナタ へ長調 Op.6
シューマン:子供の情景 Op.15より トロイメライ
トゥールレイフ・テデーン(Vc)、
マリアンナ・シリニャン(P)
スウェーデンを代表するチェリストのひとり、トゥールレイフ・テデーン (b.1962)と、アルメニア生まれのデンマークのピアニスト、マリアンナ・シリニャン(b.1978)の共演。クララ・シューマンの「3つのロマンス」とシューマンの「ヴァイオリン・ソナタ第1番」はテデーン自らチェロのために編曲。ティーンエイジのR・シュトラウスが、伝統的なドイツ音楽の外見をとりながらも明確に個性を散りばめてみせた「チェロ・ソナタ」、シューベルトとシュトラウスの歌曲を加えたプログラムを歌心あふれるチェロの音色で奏でます。

NovAntiqua Records
NA-88(1CD)
完全限定生産
黄金の箱〜ボッケリーニ:弦楽五重奏曲
弦楽五重奏曲変ロ長調 Op.39-1,G.337
弦楽五重奏曲ヘ長調 Op.39-2,G.338
弦楽五重奏曲ニ長調 Op.39-3,G.339
ディッタースドルフ:ヴィオラとヴィオローネのための二重奏曲変ホ長調 KR.219
アンサンブル・アルラウネ

録音:2022年5月(イタリア)
多くのトスカーナ地方出身の音楽家が、スペインからロシア、イギリス、南アメリカへと「旅」をし、彼らの多くは、音楽生活に特別な影響を与えました。イタリアのトスカーナ地方出身の作曲家とその同世代の作曲家の作品を組み合わせる「トゥスカーニア」シリーズの新録音は、膨大な数の作品(その多くは室内楽曲)を残し、チェロの名手としても活躍した18世紀後半イタリアの作曲家、ルイジ・ボッケリーニの弦楽五重奏曲と、ハイドンやモーツァルトと同時代のウィーンに生まれ、ヴァイオリン演奏家としても活躍したカール・ディッタース・フォン・ディッタースドルフの二重奏曲をカップリング。
本アルバムでも、アンサンブル・アルラウネの音楽家たちがピリオド楽器を用いて当時の素晴らしい音楽を見事に描いています。
※当タイトルは完全限定生産(初回生産限定)のため、ご注文数に対して十分な数量をご提供出来ない可能性がございます。予めご了承下さい。初回生産分完売後は再生産時期未定となります。

Cobra Records
COBRA-0094S(3CD)
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集
ヴァイオリン・ソナタ第1番 ニ長調 Op.12-1/ヴァイオリン・ソナタ第3番 変ホ長調 Op.12-3/ヴァイオリン・ソナタ第4番 イ短調 Op.23/ヴァイオリン・ソナタ第8番ト長調 Op.30-3/ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 Op.12-2/ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調 Op.24「春」/ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調 Op.47「クロイツェル/ブリッジタワー」/ヴァイオリン・ソナタ第6番 イ長調 Op.30-1/ヴァイオリン・ソナタ第7番 ハ短調 Op.30-2/ヴァイオリン・ソナタ第10番 ト長調 Op.96
佐藤俊介(Vn)、
スーアン・チャイ(フォルテピアノ)
※使用楽器:オーギュスト・ベルナルデル1846年製ヴァイオリン(ガット弦使用)/ミヒャエル・ローゼンベルガー1800年製フォルテピアノ(ソナタ第1番〜第9番)/ミヒャエル・ローゼンベルガー1820年頃製フォルテピアノ(ソナタ第10番)

録音:2023年10月30日-11月2日、12月3日-6日、2024年1月16日-19日、3月13日、WestVest90(スキーダム、オランダ)
オランダ在住のヴァイオリニスト、佐藤俊介が妻であるピアニスト、スーアン・チャイとベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタを全曲レコーディング!初めて出会ったときに「クロイツェル・ソナタ」を演奏し息がぴったり合い、以来ベートーヴェンの作品がレパートリーの特別な位置を占めているという2人がこの崇高なソナタが持つ可能性の限界に挑戦します。ガット弦を使用したオーギュスト・ベルナルデルの1846年製ヴァイオリンとミヒャエル・ローゼンベルガーが製作した19世紀初頭のフォルテピアノの響きにもご注目ください。ブックレットには曲目の詳細な解説や演奏者のプロフィールに加え、2人へのインタビューが日本語でも掲載されています。なお、2025年2月には日本公演で同曲の全曲マラソンを予定しています。
オランダを拠点にヴァイオリニストのほか指揮者、室内楽奏者、ソリスト、指導者としても活動する佐藤俊介は2013年から2023年までオランダ・バッハ協会のコンサートマスターを、2018年からは音楽監督を兼務。2011年からはコンチェルト・ケルンとも密な関係を築いており、ピリオド奏法に裏打ちされた演奏で世界各地を舞台に活躍しています。
ヒストリカルからモダンまで多様なピアノを弾きこなし、ソリストや室内楽奏者として高い評価を受けているスーアン・チャイは、ラ・フォル・ジュルネ TOKYOへの出演や夫でもある佐藤俊介との共演で日本でもなじみの深いピアニスト。ヨーロッパの批評家からもその演奏を「感受性が豊かでコミュニケーション力が高く、温もりのある感情に満ちている」と絶賛されています。

Onyx
ONYX-4256(1CD)
エーネス&アームストロング・プレイ・ブラームス&シューマン
ブラームス:2つのソナタ Op.120
ブラームス:子守歌 Op49-4
シューマン:おとぎの絵本 Op.113
ジェームズ・エーネス(Va)、
アンドルー・アームストロング(P)
驚異的な超絶技巧と澄み渡る抒情性で世界に名を馳せ、2019年の第61回グラミー賞ではアーロン・ジェイ・カーニスのヴァイオリン協奏曲(PONYX4189/ONYX4189)で見事「最優秀器楽賞」を受賞、2021年にはグラモフォン賞の「アーティスト・オヴ・ジ・イヤー」に輝いたカナダのヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリニスト、ジェームズ(ジェイムズ)・エーネス。イギリスの「グラモフォン賞」や"カナダのグラミー賞"と呼ばれる「ジュノー賞」にノミネートしてきたベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ集を始めとする多くのアルバムで共演してきた盟友アンドルー・アームストロングとの新録音は、ブラームス&シューマン。
本アルバムでエーネスは、ヴィオラを手に取り、ブラームスが1894年に作曲し、ヴィオラとピアノのために編曲したソナタの録音に臨んでいます。元々このソナタは、当時のドイツで最も有名なクラリネット奏者の一人、リヒャルト・ミュールフェルトのために書かれたものでしたが、ブラームスはヴィオラ版のために微妙な変更を加え、この2つの後期の傑作によって、少なかったヴィオラ・ソナタのレパートリーを大いに豊かにしました。カップリングには、シューマンが1851年3月の数日間で作曲し、ドイツのヴァイオリニストで指揮者のヴィルヘルム・ヨーゼフ・フォン・ヴァシレフスキに献呈された、憂鬱からドラマチックまで、様々な情景が浮かぶような作品 「おとぎの絵本」 が組み合わされています。エーネスは、この録音で、英国王立音楽アカデミーの厚意により貸与された1696年製ストラディヴァリウスの「アルキント」ヴィオラで演奏しています。

Champs Hill Records
CHRCD-170(1CD)
ザ・ネーミング・オヴ・バーズ〜イギリスの木管五重奏曲集
ウィリアム・マティアス(1934-1992):木管五重奏曲
オリヴァー・ナッセン(1952-2018):3つの小さな幻想曲
エリザベス・マコンキー(1907-1994):木管五重奏曲*
シア・マスグレイヴ(b.1928):木管五重奏曲
サリー・ビーミッシュ(b.1956):ザ・ネーミング・オヴ・バーズ*
ギャビン・ヒギンス(b.1983):アフター・フォールアウト...*
ルマス・ウインズ〔ベス・ストーン(Fl)、クリス・ヴェットレイノ(Ob)、ジョハン・ストーン(Hrn)、フロ・プレイン(Fg)、レニー・サザーランド(Cl)〕

録音:2022年8月22日-24日、チャンプス・ヒル・ミュージック・ルーム(イギリス)
*世界初録音
2023年に第71回ロイヤル・オーバーシーズ・リーグのミックスド・アンサンブル賞を受賞したロンドンを拠点とする木管アンサンブル、ルマス・ウインズのデビュー・アルバム。彼らは管楽器による室内楽の豊富なレパートリーを熱心に研究しており、このアルバムでは1960年から2010年にかけておおよそ10年ごとに作曲されたイギリスの6つの木管五重奏曲を紹介します。その中にはエリザベス・マコンキー、サリー・ビーミッシュ、ギャビン・ヒギンスによる3つの世界初録音作品も含まれています。

Delphian
DCD-34319(1CDR)
イースタン・リフレクションズ
バルトーク:コントラスツ(Vn、クラリネットとピアノのための)
リゲティ:おたずね者(クラリネットとピアノ版)
ルトスワフスキ:舞踏前奏曲(クラリネットとピアノのための)
リゲティ:バラードとダンス(クラリネットとヴァイオリン版)
ヴァインベルク:クラリネット・ソナタ Op.28
ショスタコーヴィチ
:前奏曲 変イ長調 Op.34-17(クラリネットとピアノ版)
ヨナタン・レイボヴィッツ(Cl)、
ジョセフ・ハヴラット(P)、
シャルロット・サリュスト=ブリドー(Vn)

録音:2023年10月31日-11月2日、聖マリア教区教会(ハディントン、イギリス)
DelphianとYCAT(Young Classical Artists Trust)のコラボレーションによって若き才能を発掘する「YCATシリーズ」の最新作。権威あるフィンランドのクルーセル国際コンクールで第1位を勝ち取るなど多くのコンクールに入賞し、ヨーロッパ内外で多忙な演奏活動を行う1997年イスラエル生まれのクラリネット奏者、ヨナタン・レイボヴィッツが華々しくデビュー・アルバムをリリースします。作曲家たちがファシズムや戦争、国家統制による共産主義の恐怖に対し時には直接的に、時には斜に構えて反応しつつ生き抜いた20世紀半ば、世界規模の紛争と動乱の時代に生み出された東欧と旧ソ連の作曲家たちの作品を説得力のある芸術性で描きます。

Albion Records
ALBCD-065(1CD)
ロマンスと夢想〜ホルストと同時代の作曲家たち
ホルスト(ハンナ・ローパー編):インヴォケーション(Vn&ピアノ版)
ウィリアム・ハールストーン:4つのイギリスのスケッチ
レベッカ・クラーク:真夏の月夜
エセル・バーンズ:ヴァルス・カプリス
レベッカ・クラーク:3つのアイルランド民謡
ホルスト:夜の歌
ヴォーン・ウィリアムズ(ヴァレリア・クラーク編):揚げひばり(Vn&ハープ版)
ウィリアム・ハールストーン:夢想
 ロマンス
エセル・バーンズ:ラメント
ホルスト
(ハンナ・ローパー編):抒情的断章(Vn&ピアノ版)
ハンナ・ローパー(Vn)、
マーティン・ジャコビー(P)、
エマ・トリング(S)、ヴァレリア・クラーク(Hp)
レイフ・ヴォーン・ウィリアムズの知られざる作品、埋もれていた作品、未発表作品などを取り上げてきた、ヴォーン・ウィリアムズ協会の自主レーベル「アルビオン・レコーズ(Albion Records)」。新たなリリースは、ホルスト協会との共同企画で、1874年9月21日に生まれたホルスト生誕150周年を記念したアルバム!
プログラムは、ホルストと同時代の4人の作曲家によるヴァイオリンと声楽、または他の楽器のために作編曲した室内楽作品を中心に、人気のある作品の新たな編曲が組み合わされています。ホルストの3つの作品は、いずれもこれまで録音されたことのない編曲。ヴォーン・ウィリアムズの 「揚げひばり」 は、ヴァレリア・クラークによるヴァイオリンとハープの編曲で聴くことができます。1906年に30歳で亡くなったウィリアム・ハールストーンは、師であるチャールズ・スタンフォードから高く評価されており、彼の代表作として 「4つのイギリスのスケッチ」 の初録音と、これまで録音されていなかったヴァイオリンとピアノのための2つの作品が収録されています。レベッカ・クラークはヴィオラ奏者兼作曲家で、その作品は近年よく知られるようになりました。ワトフォード出身のエセル・バーンズは神童で、13歳でロイヤル・アカデミーに入学する前から、すでにヴァイオリンとピアノの両方で公の場で演奏していました。本盤では、ヴァイオリンとピアノのための2つの作品の初録音を聴くことができます。
特にイギリス音楽に重点を置いた多様なソロ活動で、イギリスおよび海外の主要会場でも定期的に演奏するヴァイオリニスト、ハンナ・ローパー。ソロおよび室内楽奏者としてイギリス全土で演奏活動を行い、レコーディング・アーティストおよび作曲家としても知られているピアニストのマーティン・ジャコビー。イギリスおよび海外でソリスト、アンサンブル歌手として活動し、BBCシンガーズとEXAUDIの長年のメンバーでもあるソプラノ歌手、エマ・トリング。LSOやロンドン・コンテンポラリーOなどのオーケストラで定期的に演奏し、ロンドン・エレクトロニック・オーケストラの首席ハープ奏者でもあるヴァレリア・クラークの4人のソリストたちの共演で、ホルスト生誕150周年を祝福します。

Melodiya x Obsession
SMELCD-1000953(2CD)
完全限定生産
チャイコフスキー:弦楽四重奏曲 変ロ長調 TH110/弦楽四重奏曲第1番ニ長調 Op.11/弦楽四重奏曲第2番 ヘ長調 Op.22/弦楽四重奏曲第3番変ホ短調 Op.30/弦楽六重奏曲 ニ短調 Op.70「フィレンツェの思い出」 ボロディンSQ〔ロスティラフ・ドゥビンスキー(Vn1)、ヤロスラフ・アレクサンドロフ(Vn2)、ドミトリー・シェバリン(Va)、ヴァレンティン・ベルリンスキー(Vc)〕、ゲンリフ・タラリャン(第2ヴィオラ)*、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(第2チェロ)*

録音:1964年〜1969年
廃盤・入手困難となったMelodiyaの名盤や貴重なMelodiya音源等を復刻する「Melodiya x Obsession」シリーズ。弦楽四重奏というジャンルが発展し栄えていた20世紀のモスクワにおいて、特に傑出したアンサンブルとして一時代を築いたボロディンSQが1964年〜69年にかけて録音した、チャイコフスキーの弦楽四重奏曲全集が復刻されます。弦楽六重奏曲「フィレンツェの思い出」にはゲンリフ・タラリャン、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチも参加しています。
※当タイトルは完全限定生産(初回生産限定)のため、ご注文数に対して十分な数量をご提供出来ない可能性がございます。予めご了承下さい。初回生産分完売後は再生産時期未定となります。
Melodiya x Obsession
SMELCD-1002696(1CD)
完全限定生産
ヴァイオリン・デュオズ
1-3.テレマン:カノン風ソナタ第1番ト長調 TWV40:118
4-6. ルクレール:2つのヴァイオリンのためのソナタ ト長調 Op.3-1
7-9. ルクレール:2つのヴァイオリンのためのソナタ ハ長調 Op.3-3
10-12. イザイ:2つのヴァイオリンのためのソナタ イ短調
ボーナス・トラック
13. サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン*
14. サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン**
レオニード・コーガン(Vn)、
エリザヴェータ・ギレリス(Vn)、
アルノルト・カッツ(指)*、ソヴィエト国立SO*、
アレクサンドル・オルロフ(指)**、モスクワ放送O**

録音:1963年(1-12)、1974年(13)、1945年(14)
廃盤・入手困難となったMelodiyaの名盤や貴重なMelodiya音源等を復刻する「Melodiya x Obsession」シリーズにウクライナ出身のヴァイオリニスト、レオニード・コーガンと、その妻エリザヴェータ・ギレリスが登場。エリザヴェータ・ギレリスは、エミール・ギレリスの妹としても知られています。コーガンとエリザヴェータのデュオは、コーガンの実力はさることながら、エリザヴェータの実力も目を見張るものがあります。夫婦の息の合った演奏にご期待ください。
また、原盤には収録されていなかったツィゴイネルワイゼン2曲がボーナス・トラックとして追加されています。
※当タイトルは完全限定生産(初回生産限定)のため、ご注文数に対して十分な数量をご提供出来ない可能性がございます。予めご了承下さい。初回生産分完売後は再生産時期未定となります。

Hyperion
CDA-68444(1CD)
天使たちの音楽〜ボッケリーニ:チェロ協奏曲、ソナタ&五重奏曲集
チェロ協奏曲 ニ長調 G479*
チェロ・ソナタ ハ短調 G2b**/弦楽五重奏曲 ニ短調 G280***/チェロ・ソナタ ヘ長調 G9****/チェロ協奏曲 イ長調 G475「蛙」*/弦楽五重奏曲 ホ長調 G275より メヌエット***
スティーヴン・イッサーリス(Vc、指揮)、オーケストラ・オヴ・ジ・エイジ・オヴ・インライトゥンメント*、マギー・コール(ハープシコード)**、ジョニアン・イリアス・カデシャ(Vn)***、イレーヌ・デュヴァル(Vn)***、アイヴィン・リングスタード(Va)***、ティム・ポズナー(Vc)***、ルイーゼ・ブッフベルガー(Vc)****

録音:2023年3月28日-29日&12月11日-13日、殉教者聖サイラス教会(ケンティッシュ・タウン、ロンドン)
2024年11月〜12月に来日公演を予定しているイギリスが誇る世界的名チェリスト、スティーヴン・イッサーリスの来日記念盤がリリース決定!「天使たちの音楽」とも形容され、イッサーリスも「一貫した優雅さを持つ」と語る、優れたチェロ奏者でもあったルイジ・ボッケリーニのチェロ協奏曲、チェロ・ソナタ、弦楽五重奏曲を披露。功績に見合った名声を得られているとは言い難いボッケリーニの音楽の真髄に迫ります。初期の作品であるG475の協奏曲につけられた「蛙」という副題はほとんど使われていませんが、実際に終楽章の主題の跳躍的な音程が「蛙」を感じさせ、イッサーリスが「このようなあまり知られていないニックネームを使うことで、この作品の人気が高まるか、またこのニックネームが定着するのか」を見るためにあえて採用したと解説しています。最後のトラックには“アンコール”として、誰もが一度は耳にしたことのある、おそらくボッケリーニの作品の中では最もよく知られた「メヌエット」を収録。今回もブックレットにはイッサーリス自身による詳細な解説が掲載されています)。

PROSPERO CLASSICAL
PROSP-0084(1CD)
おとぎ話 〜クラリネット、ヴィオラとピアノのための作品集
パウル・ユオン(1872-1940):トリオ・ミニアチュールズ Opp.18a, 24a
ヨハン・アムベルク(1846-1928):幻想小曲集 Op.12 ※世界初録音
シューマン:おとぎ話 Op.132
フランセ:クラリネット、ヴィオラとピアノのための三重奏曲
トリオ・アイガー[ フィリパ・ヌネス(Cl)、マリア・クレメント(Va)、カテリーナ・テレシチェンコ(P)]

録音:2023年
クラリネット、ヴィオラ、ピアノという珍しい編成の三重奏曲集。有名なシューマンの『おとぎ話』は物語性のある情景豊かな名品。他の3曲も同様にどこか物語 的で幻想性にあふれています。

Chandos
CHAN-20358(1CD)
フレデリック・ブロック:室内楽作品集
フレデリック・ブロック(1899-1945):ピアノ三重奏曲第2番 Op.26(1930)*
弦楽四重奏曲 Op.23(1928-30)
曲 Op.73(1944) -クラリネットとピアノのために
五重奏曲 Op.19(1929)-2つのヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとピアノのために
ARCアンサンブル【エリカ・ローム(Vn)、マリー・ベラール(Vn)*、スティーヴン・ダン(Va)、トーマス・ウィービー(Vc)、ホアキン・バルデペーニャス(Cl)、ケヴィン・アフファト(P)】

録音:2023年12月19-21日
ARCアンサンブル(Artists of The Royal Conservator)による優れた企画「亡命者たちの音楽」シリーズ の最新作です。フレデリック・ブロック(フリードリヒ・ブロッホ)は、ウィーン出身の作曲家。当初、父親からは音楽 の道に進むことを反対されていましたが、第一次世界大戦後には支援を受け、ヨゼフ・ボフスラフ・フェルステルと ハンス・ガルに作曲を師事。1920年代から1930年代にかけて、室内楽や管弦楽作品、オペラで成功を収 めました。1938年のドイツによるオーストリア併合後、祖国を離れ、1940年にアメリカへ移住。そこで、多くの 交響曲、オペラ、ピアノ曲を作曲、また他の作曲家の作品をラジオ放送用に編曲しましたが、46歳という若さ でこの世を去りました。このアルバムには、ブロックのウィーン時代の3作品と、アメリカ移住後に作曲された「組 曲」が収録されています。1920年代から1930年までの作品はウィーンの伝統に連なるもので、彼が傾倒して いたマーラーやコルンゴルトの 影響が感じられます。一方、アメリカに亡命後に作曲された「組曲」は、力強い 楽想と独創性に満ちた作品です。
Chandos
CHAN-20300(2CD)
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集 第2集
弦楽四重奏曲第2番ト長調 Op.18No. 2
弦楽四重奏曲第13番変ロ長調Op.130第1楽章〜第5楽章
大フーガ 変ロ長調Op.133
弦楽四重奏曲第13番変ロ長調 Op.130第6楽章 アレグロ
弦楽四重奏曲第5番イ長調 Op.18 No. 5
弦楽四重奏曲第8番ホ短調「ラズモフスキー第2番」 Op.59No.2
ドーリックSQ【アレックス・レディントン(Vn1)、イン・シュエ(Vn2)、エレーヌ・クレマン(Va)、ジョン・マイヤーズコフ(Vc)】

録音:2023年5月17-19日、2023年11月11-13日、2024年5月27日
1998年に活動を開始したイギリスのドーリックSQが結成25周年を機に満を持してスタートしたベートーヴェン・チクルスの第2集が登場。第1集と 同様に、初期、中期、後期の作品を組み合わせて収録しています。2008年の大阪国際室内楽コンクールで優勝し、近年は来日公演も増えてきたドーリッ クSQ、2019年の来日公演では第13番を大フーガ付きで披露して喝采を浴びましたが、ここでは更に一段と練り上げた演奏を聴かせています。初期作品の 第2番ではピリオド・スタイルの弓に持ち替えて軽やかな演奏を披露するなど、積み重ねてきた研究と演奏実践の成果が詰まったセットです。

ALPHA
ALPHA-1085(1CD)
見えざるものたち 〜ジャン・クラ、ピエール=オクターヴ・フェルー、マルセル・スラージュ: チェロ・ソナタ集
ジャン・クラ(1879-1932):チェロ・ソナタ(1901)
ピエール=オクターヴ・フェルー(1900-1936):チェロ・ソナタ イ短調(1932)*
マルセル・スラージュ(1894-1970):チェロ・ソナタ 嬰へ短調(1919)*
アストリグ・シラノシアン(Vc)
ナタナエル・グーアン(P)

録音:2024年4月 ビブリオテーク・ラ・グランジュ=フローレ、パリ
※*=世界初録音
リヨン出身、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンの出演などで日本でもお馴染みのチェリスト、アストリグ・シラノシアンと、彼女と長く共演を続けて いるナタナエル・グーアンによる、知られざる作品を集めたアルバム。アンリ・デュパルクと生涯親交を持ち、軍人でもあったジャン・クラがまだ22 歳の若きフランス海軍士官だった頃のソナタは30分の演奏時間を要する立派なもので、形式とテクスチャー構成の習得における彼の早熟さ を物語っています。フローラン・シュミットに師事し音楽評論家としても活躍したピエール=オクターヴ・フェルーのソナタは、小規模ながら洒脱 な親しみやすい作品。将来を嘱望された彼ですが、このソナタを作曲した4年後に交通事故で亡くなってしまいます。マルセル・スラージュはパ リのコンセルヴァトワールでナディア・ブーランジェの教えを受け、その作品は多くの賞を受賞し戦後はコンセルヴァトワールで音楽理論の教授も 務めていました。現在ではその名前を聴くことはあまりありませんが、ここに収められたソナタも独創性に溢れています。シラノシアンはフランス近 代音楽史からいつの間にか見えなくなってしまったこれらの作品に深く寄り添い、その魅力と重要性を引き出す素晴らしい演奏を聴かせてい ます。
ALPHA
ALPHA-1096(15CD)
ALPHA CLASSICS録音全集〜ベルチャSQ



■CD1-8
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集 (全16曲、大フーガ)
■CD9
ブラームス:弦楽六重奏曲 第1番 変ロ長調 Op.18
弦楽六重奏曲 第2番ト長調 Op.36
■CD10-11
ブラームス:弦楽四重奏曲全集(全3曲)
ピアノ五重奏曲 ヘ短調 Op.34
■CD12
ヤナーチェク:弦楽四重奏曲 第1番 ホ短調 「クロイツェル・ソナタ」
弦楽四重奏曲 第2番「ないしょの手紙」
■CD13
ウェーベルン:緩徐楽章
5つの楽章 Op.5
ベルク:抒情組曲
シェーンベルク:浄められた夜 Op. 4
■CD14
ショスタコーヴィチ:ピアノ五重奏曲 ト短調 Op.57
弦楽四重奏曲 第3番ヘ短調 Op.73
■CD15
ヤナーチェク:弦楽四重奏曲 第1番ホ短調 「クロイツェル・ソナタ」
弦楽四重奏曲 第2番「ないしょの手紙」
リゲティ:弦楽四重奏曲 第1番「夜の変容」
ベルチャQ
コリーナ・ベルチャ(Vn1)
アクセル・シャシェル(Vn2)…CD 12を除く
クシシュトフ・ホジェルスキ(Va)
アントワーヌ・ルデルラン(Vc)…CD12を除く】
■CD1-8
録音:2011年12月-2012年12月ブリテン・スタジオ、スネイプ、オールドバラ
■CD9
録音:2021年3月 コンツェルトハウス、ウィーン
タベア・ツィンマーマン(Va)
ジャン=ギアン・ケラス(Vc)
■CD10-11
録音:2014年11月-2015年12月ブリテン・スタジオ、スネイプ、オールドバラ
ティル・フェルナー(P)…ピアノ五重奏曲
■CD12
録音:2001年3月5-9日 ボンスクール教会、パリ
※ 原盤ブックレットには「2011年」と誤記があります。
ベルチャQ【コリーナ・ベルチャ(Vn1)、ローラ・サミュエル(Vn2)、クシシュトフ・ホジェルスキ(Va)、アラスデア・テイト(Vc)】
■CD13
録音:2014年11月-2015年5月 ブリテン・スタジオ、スネイプ、オールドバラ
ニコラ・ボヌ(第2ヴィオラ)…浄められた夜
アントニオ・メネセス(第2チェロ)…浄められた夜
■CD14
録音:2017年6月ブリテン・スタジオ、スネイプ、オールドバラ
ピョートル・アンデルジェフスキ(P)…ピアノ五重奏曲
■CD15
録音:2018年 フィルハーモニー・ルクセンブルク
1994年、ロンドンの王立音楽院の学生たちで結成されたベルチャSQ。2001年にZig Zag Territoiresから発売された、彼ら の初めてのアルバムであるヤナーチェクはディアパソン・ドールを受賞、その後は世界中での演奏活動の傍らEMI(現Warner Classics)を 中心に多くのアルバムをリリースしました。2012年から古巣Zig Zag Territoiresよりベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集を発表、これが 世界中で高く評価され、現在まで続く大ロングセラーとなります。それからは同レーベルとその活動を引き継いだALPHA CLASSICSで精力 的な活動を展開、タベア・ツィンマーマンとジャン=ギアン・ケラスを招いたブラームスの弦楽六重奏曲のヒットは記憶に新しいところです。その Zig ZagとALPHAでの全録音を集めたBOXが15枚組のボリュームで登場。彼らの代名詞とも言えるベートーヴェン全集はもちろん、ブラー ムス、ショスタコーヴィチ、新ウィーン楽派、そして17年ぶりとなったヤナーチェク新録音のほか、入手困難となっていた結成メンバーによるヤナー チェク旧録音も含まれるのが嬉しいところです。

URBAN SAXOPHONE QUARTET
USQ-001(1CD)
日本語解説付国内盤
税込定価
ties
ピアソラ:デカリシモ(編曲:山田純子)
ピアソラ:タンティ・アンニ・プリマ(編曲:山田純子)
グリーグ:ホルベルク組曲 Op.40(編曲:アーバンサクソフォンカルテット)
ボザ:アンダンテとスケルツォ
ポール・リード:サクソフォン四重奏曲
ピアソラ:鮫(編曲:中村優香)
チャイコフスキー:アンダンテ・カンタービレ(編曲:マルセル・ミュール)
ジャン・リヴィエ:グラーヴェとプレスト
ドヴォルザーク:ユモレスク Op.101-7(編曲:中村均一)
モンティ:チャルダッシュ(編曲:中村優香)
アーバンサクソフォンカルテット
〈メンバー〉
ソプラノサクソフォン:中村優香(武蔵野音楽大学卒業、フランス地方シャルトル音楽院修了)
アルトサクソフォン:小林浩子(武蔵野音楽大学卒業)
テナーサクソフォン:椿義治(エリザベト音楽大学、同大学院音楽研究科修士課程修了)
バリトンサクソフォン:中村賢太郎(昭和音楽大学、同大学院修士課程修了)

録音:2024年6月3-5日/かながわアートホール
コンサートホールのほか、全国の保育園や学校、福祉施設などでも演奏を行っている〈アーバンサクソフォンカルテット〉による2枚目のアルバム。「ties」(タイ ズ)というタイトルには、様々な音楽活動から生まれた出会い、絆、つながりへの想いが込められています。サクソフォンのオリジナル作品とクラシック名曲のアレン ジを織り交ぜて構成した親しみやすくも聴きこめる内容。4人の名手たちが繰り広げる演奏の巧さはもちろん、カルテットの持つ空気感、雰囲気まで伝わってくる 上質の録音にも注目です。
オリジナル作品ではボザ、リヴィエに加え、あまり取り上げられないリードの作品を収録。どれもサクソフォンの性能とアンサンブル力を大いに活かした音楽で聴 き応えがあります。アレンジ作品もどれも楽しく、特にピアソラの「鮫」とモンティの「チャルダッシュ」は実際に良く演奏し、学校などでも人気の楽曲だという定番 レパートリー。ライヴの延長線上のようなプログラムで、カルテットの多彩な魅力を体感できるCDです。 (Ki)

EDITION ABSEITS
EDA-50(1CD)
ヨハン・アントン・アンドレ(1775-1842):室内楽作品集
ピアノ、ヴァイオリンとチェロのためのソナタ ハ長調 Op.17
ヴァイオリン二重奏曲第2番ト長調 Op.27
弦楽四重奏曲第1番ハ長調 Op.14
ベルリン・ポーランドSQ

録音:2024年2月19-22日/ベルリン、エミール・ベルリナー・スタジオ
※全曲世界初録音
ヨハン・アントン・アンドレ(1775-1842)は17世紀末にドイツに移住したユグノー一族の末裔。モーツァルトの死後コンスタンツェからモーツァルトの多くの 作品の自筆譜を購入、貴重な音楽遺産を正式に出版し世に広めた人物で「モーツァルト研究の父」と言われています。作曲家としてはほとんど知られていませんが モーツァルトやハイドンからの影響が強く感じられる、古典派らしい均整美を持った作品を残しています。弦楽器の細かな筆致が気持ちよく、明るい曲調をメインと しながらも大胆な転調で短調を呼び込むなど書法も実に練られており、想像以上に楽しめる佳曲ぞろいです。
1774年にアンドレの父親が設立したオッフェンバックの音楽出版社「ヨハン・アンドレ」の250周年を記念したプロジェクト。 (Ki)

DELOS
DE-3603(1CD)
NX-C04
レフラー:八重奏曲、他

(1)ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲 - フルート、クラリネット、ハープ、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、 コントラバスによる八重奏版(グレアム・スティール・ジョンソン編)

(2)チャールズ・マーティン・レフラー(1861-1935):八重奏曲- クラリネット2、ハープ、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、コントラバスのための(1897年作曲/G.S.ジョンソンによる校訂と再構成2021-2022年) ※世界初録音

(3) 忘れられた響き - クラリネットとハープ版(G.Sジョンソンとブリジット・キビー編曲
(1)柳智媛(リュウ・ジウォン)(Fl)、グレアム・スティール・ジョンソン(Cl)、ハン・ラッシュ(Hp)、ボラ・キム(Vn)、レイチェル・ルズケ(Vn)、マシュー・コーエン(Va)、韓?(ハン・ユン)(Vc)、山口晃平(Cb)

(2)グレアム・スティール・ジョンソン(Cl)、デイヴィッド・シフリン(Cl)、ブリジット・キビー(Hp)、ステラ・チェン(Vn)、シウ・キム(Vn)、マシュー・リップマン(Va)、サミュエル・デカプリオ(Vc)、サム・サッグス(Cb)

(3)グレアム・スティール・ジョンソン(Cl)、ブリジット・キビー(Hp)

録音:(1)2019年2月5日 モース・リサイタルホール、イェール大学、 コネティカット州、USA
(2)2023年12月17日 オクタヴェン・スタジオ、マウント・バーノン、ニューヨーク州、USA
(3)2024年2月13日 エルムウッド・ロード・スタジオ、サウス・セーラム、ニューヨーク州、USA
ベルリン郊外に生まれた後ヴァイオリニストとして1882年に渡米、当時誕生2シーズン目を迎えていたボストンSOの副コンサートマス ターをおよそ20年務めたチャールズ・マーティン・レフラー。彼の作品は在任中からボストンで演奏されて高い人気を誇り、その回数は生涯の 間で117回にも及んだと言います。今回初録音となった八重奏曲は、1897年に2回だけ演奏されたのちは演奏も出版も録音も行われて おらず、その自筆譜は、自作に厳しかったレフラーの手で度重なる改訂が行われた形跡を残したまま、議会図書館で眠っていました。クラリ ネット奏者、作曲家のグレアム・スティール・ジョンソンは世界的パンデミックの間にその複写を入手。演奏出来る形に整理し、今回の初録音 に臨むことになりました。自身の出身をアルザスだと称していたという彼の作風は、フランス印象派の影響を大きく受けていますが、この八重奏 曲はブラームスなどドイツ・ロマン派の香りも強く感じさせ、聴き応えのあるたいへん美しいものです。今後室内楽の定番レパートリーとして定 着する可能性も高い立派な作品。オープニングはやはりジョンソンの編曲したドビュッシーの「牧神」。最後はアルバム・タイトルにもなっている

Sono Luminus
DSL-92273(1CD)
NX-B08
バッハ・アンケージド
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調 BWV1001? Adagio
ケージ:プリペアド・ピアノのためのソナタとインターリュードより2. ソナタ III/ソナタ IV/
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番ト短調 BWV1001? Fuga
ケージ:プリペアド・ピアノのためのソナタとインターリュードより インターリュード I/ ソナタ V/ソナタ VI
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調 BWV1001? Siciliana
ケージ:プリペアド・ピアノのためのソナタとインターリュードより ソナタ XIV/ ソナタ XV
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調 BWV1001? Presto
ケージ:プリペアド・ピアノのためのソナタとインターリュードより ソナタ XVI
ミナ・ガイック(P)
ザカリー・カレッティン(Vn)

録音:2022年6月21-24日
バッハとジョン・ケージを組み合わせて聴くことで、バッハの新たな聴き方を提案するアルバム。バッハをUncage =ケージ(檻)から出すというタイトルが付けられています。バロック舞曲のリズムに乗って厳格精緻に組み上げら れたバッハの音楽と、少ない音数と予測の難しい自由な流れによって瞑想に誘うかのようなジョン・ケージの音 楽による双方向の異化作用が体験できます。

Music & ArtCompany
MA-1014(1CD)
ブランドン・チェ〜ベートーヴェン
ベートーヴェン(編曲:ブランドン・チェ):ロマンス第2番ヘ長調 Op.50
連作歌曲集「遥かなる恋人に」Op.98
ホルン・ソナタ ヘ長調 Op.17
チェロ・ソナタ第3番イ長調 Op.69
ピアノ・ソナタ第8番 Op.13「悲愴」より 第2楽章アンダンテ・カンタービレ
ブランドン・チェ(Sax)、
イリヤ・ラシュコフスキー(P)

録音:2024年1月24日-25日、ソウル・アーツ・センター(ソウル、韓国)
趣味で演奏を楽しむアマチュア奏者や、ジャズ、ポピュラー音楽の分野におけるプロ奏者の数が圧倒的に多い韓国のサクソフォン・シーンにおいて、「クラシック・サクソフォニスト」の名声と重要性を高め続けているブランドン・チェは、フランス最高峰のリヨン国立音楽院、アメリカのシンシナティ大学音楽院で研鑽を積んだ同国のクラシック・シーンにおけるトップ・サクソフォニスト。
2016年のブランドン・チェの韓国帰国と同時に同国内でのクラシック・サクソフォンへの注目度が急激に高まったという事実からも、その存在感、実力の高さを窺い知ることができるでしょう。
フランスのリヨン、アメリカのシンシナティという欧米の名門で常に優秀な成績を収め、シンシナティでは最年少で博士号(D.M.A)取得し、母国で新たな道を切り拓き続けているブランドン・チェが最新作のテーマに定めたのは「楽聖ベートーヴェン」。1人の偉大な作曲家の作品に集中、再解釈するという難易度の高いプロジェクトにおいて、ベートーヴェンの数多くの名曲の中から少数の作品を厳選。
ブランドン・チェが選んだ5作品は、それぞれヴァイオリン、チェロ、ホルン、ピアノ、そして人の声という異なる5つの楽器、奏法のために作曲されているというところも興味深いポイントと言えるでしょう。
ベートーヴェンの音楽が持つ無限の創造性、その音楽的内面である苦悩と葛藤をサクソフォンで表現しているブランドン・チェが自らのプロジェクトのメイン・プログラムに据えたのは新約聖書チェロ・ソナタからの「第3番イ長調 Op.69」。
各楽章の声部を最も活かすことの出来る方法としてアルト、テナー、バリトンの3本のサクソフォンを吹き分けるなど様々なアイディアを次々と繰り出し、他に類を見ないベートーヴェンの「サクソフォン・ソナタ」を創り上げています。
自らが指揮を振るサクソフォン・オーケストラのソリストに日本が誇る巨匠、須川展也氏を迎えるなど、日韓のサクソフォン界の懸け橋としても活躍するブランドン・チェがサクソフォンで奏でるベートーヴェンにどうぞご期待下さい!
Music & ArtCompany
MA-1010(1CD)
ブランドン・チェ〜ラフマニノフ
ラフマニノフ(編曲:ブランドン・チェ):2つの小品 Op.2
チェロ・ソナタ ト短調 Op.19
祈り(クライスラーによるピアノ協奏曲第2番第2楽章からの編)
ヴォカリーズ Op.34-14
エレジーOp.3-1
ブランドン・チェ(Sax)、
イリヤ・ラシュコフスキー(P)

録音:2022年6月4日-5日、統営(トンヨン)コンサートホール(統営、韓国)
韓国のトップ・サクソフォニストでありパイオニア的存在、ブランドン・チェが満を持して取り組んだ「ラフマニノフ」は同国のクラシック・シーンにおいてセンセーションを巻き起こし、クラシック音楽におけるサクソフォンの存在の重要性を改めて示す大きな出来事となりました。
アドルフ・サックスによって開発された後、フランスの作曲家たちをはじめとしてR・シュトラウス、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチ、プッチーニ、バルトーク、ブリテン、ガーシュウィンなどが注目した「サクソフォン」は、アメリカに渡った晩年のラフマニノフが「交響的舞曲」で重要や役割を割り当てるなど予てからその存在に着目していたことが知られています。
フランスで生まれ、アメリカで本格的に花開いた楽器「サクソフォン」、フランス、パリへの亡命後、アメリカで余生を過ごした音楽家「ラフマニノフ」、フランスで音楽家としてのアイデンティティを確立し、アメリカでその音楽の世界をさらに広げたサクソフォニスト「ブランドン・チェ」。さらにブランドン・チェが音楽の道を志す切っ掛けとなったのは、偶然、耳する機会を得たラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」から受けた大きな感銘と衝撃だったと言います。
「フランスとアメリカ」という共通のキーワードを持つ「サクソフォン」、「ラフマニノフ」、「ブランドン・チェ」が出会いを果たしたことは偶然ではなく必然だったということでしょう。
傑作中の傑作「チェロ・ソナタ」や「ヴォカリーズ」を中心としつつ、自身を音楽の道へと導いてくれた「ピアノ協奏曲第2番」への感謝の意を込めてクライスラーが同曲の第2楽章をヴァイオリンとピアノのために編曲した「祈り」のサクソフォン版をプログラムに加えるなど独創性豊かな構成力はここでも抜群です。
音楽家になるという夢を与え、育ててくれたラフマニノフへの感謝と御礼の想いが込められたサクソフォンによる美しきラフマニノフアルバムの登場です。

BRAVO RECORDS
BRAVO-10013(1CD)
税込定価
シャコンヌ&ロマンス
バッハ:シャコンヌ〜無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番より
ベートーヴェン:ロマンス第2番へ長調
ヴィターリ(シャリリエ編):シャコンヌ ト短調*
ショスタコーヴィチ(コンスタンティン・フォルトゥナトフ編):ロマンス (映画「馬あぶ」より)*
木凜々子(Vn)、三又瑛子(P)

録音:2022年1月17〜19日J:COM 浦安音楽ホール
*=「リリコ・カンタービレ」 (BRAVO-10007)より
2022年5月のリリース以来、ベストセラー・アルバムとして高い人気を誇るCD「リリコ・カンタービレ」。その録音セッションと同じ日程で、バッハの「シャ コンヌ」と、ベートーヴェンの「ロマンス第2番 へ長調」がレコーディングされていました。
収録時間の関係で「リリコ・カンタービレ」に入れることができなかったこれら2つの作品に、「リリコ・カンタービレ」からの2曲を加え、4曲入りミニCD として新たにリリースしたします。
名器 ストラディヴァリウス“Lord Borwick" (1702)による清澄な響きと、木凜々子の卓抜なテクニック、豊かな歌心がマッチして、まさに新しい時代の バッハ「シャコンヌ」が登場しました。
レコーディング・エンジニアは、音の名匠・深田晃。あくまでもナチュラルな音響空間の表現と、演奏家の魂に肉迫するような音作りは、録音芸術の粋を堪能 させてくれます。
フルカラー、12ページの解説書は、木凜々子自身による解説が掲載されています、 (Ki)

Fineline
FL-72415(1CD)
バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバとオブリガート・チェンバロのためのソナタ集
1. バビロン川のほとりに BWV653(オルガンとヴィオラ・ダ・ガンバによるイントロイトゥス)/2-4. ヴィオラ・ダ・ガンバとオブリガート・チェンバロによるソナタ第3番ト短調 BWV1029/5. パルティータ第4番ニ長調 BWV828 より サラバンド(チェンバロ独奏による前奏曲)/6-9. ヴィオラ・ダ・ガンバとオブリガート・チェンバロによるソナタ第2番ニ長調 BWV1028/10.ゴルトベルク変奏曲 BWV988よりアリア(ジルバーマン・ピアノ独奏による前奏曲)/11-14. ヴィオラ・ダ・ガンバとオブリガート・チェンバロによる3つのソナタ第1番ト長調 BWV1027/15. 平均律クラヴィーア曲集第2巻より 第16番前奏曲 BWV885-1ト短調(オルガン独奏による前奏曲)/16. フルート・ソナタ イ長調 BWV1032より第2楽章ラルゴ・エ・ドルチェ(ヴィオラ・ダ・ガンバとオルガンによる後奏曲)
アンドレア・デ・カルロ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ルカ・グリエルミ(チェンバロ、オルガン、フォルテピアノ)
※使用楽曲:
・ヴィオラ・ダ・ガンバ:ペレグリーノ・ミケーリ16世紀製(セルジオ・マルチェッロ・グレゴラット・サクロファーノによる2003年コピー)
・チェンバロ:ミヒャエル・ミートケ1708年製(マティアス・グリーヴィッシュによる2000年コピー/tr.5-9)
・フォルテピアノ:ゴットフリート・ジルバーマン1749年製(ケルスティン・シュヴァルツによる2013年コピー/tr.10-14)
・オルガン:ゴットフリート・ジルバーマン1753年製(ヴィルヘルム・リューレによる1998年復元/tr.1-4, 15-16)

録音:2015年6月22日-24日(フランケンシュタイン教会、ドイツ)
アレッサンドロ・ストラデッラの宗教音楽を発掘・録音し続けてきたイタリアのヴィオラ・ダ・ガンバ奏者=指揮者のアンドレア・デ・カルロと、指揮者、作曲家としての活動に加え、歴史的鍵盤楽器のエキスパートとして多彩な活躍を見せるルカ・グリエルミが織り成す大バッハのヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集。
写本ではヴィオラ・ダ・ガンバのための3つのソナタは、本来チェンバロの伴奏になっていますが、彼らはヴィオラ・ダ・ガンバがバッハの手持ちの様々な鍵盤楽器と対話する姿を想像。グリエルミがチェンバロ、オルガン、フォルテピアノを見事に弾き分け、偉大な作曲家が残した作品の新たな可能性を見出しています。
Fineline
FL-72416(1CD)
再発見された忘れられた声〜ユダヤ系オランダ人女性作曲家による室内楽作品集
ヘンリエッテ・ボスマンス(1895-1952):ヴァイオリン・ソナタ
ファニア・チャピロ(1926-1994):チェロ・ソナタ(世界初録音)
ボスマンス:ピアノ三重奏曲
ブルンディバール・アンサンブル〔アレクサンドラ・ライフリナ(Vn)、リュボフ・ウリビシェワ(Vc)、ダニエル・グリムウッド(P)〕

録音:2022年5月14日ー16日、ユーディ・メニューイン音楽学校、メニューイン・ホール(イギリス)
本アルバムでは、ホロコーストの音楽と芸術に特化した英国初の年次フェスティバルとして、2016年1月に開催されたブルンディバール芸術祭のテーマのひとつである「インスピレーションを与える女性たち」に触発され、ホロコーストを生き延びたユダヤ系オランダ人女性作曲家たちをテーマに取り上げています。
アムステルダムの音楽一家に生まれたヘンリエット・ボスマンスは、作曲家、ピアニストとして活躍。ピエール・モントゥー、ウィレム・メンゲルベルクなどと共演し、ロイヤル・コンセルトヘボウOとは1922年から1949年までの間に22のピアノ協奏曲を演奏しています。本アルバムには、若さゆえの情熱、生命力に満ちたヴァイオリン・ソナタと、母親の誕生日に贈った、スペインの情熱、フランスの印象派、中東の響きを感じさせるロマン派的な作風のピアノ三重奏曲の2つの初期の作品を収録。カップリングに選ばれた、インドネシア(旧オランダ領東インド)のジャワ島出身のファニア・チャピロの世界初録音となるチェロ・ソナタは、プロコフィエフの影響が作品全体に散りばめられており、作品の終盤ではジャズの雰囲気を強く醸し出しています。
ブルンディバール芸術祭創設者兼芸術監督を務め、ロイヤル・ノーザン・シンフォニアのメンバーとしても活躍するアレクサンドラ・ライフリナを筆頭としたブルンディバール・アンサンブルの演奏でお楽しみください。イギリスの名プロデューサー、アンドルー・キーナーとコンビを組んでいる敏腕エンジニア、オスカー・トレスによるプロデュース&エンジニアリングによる優秀録音も注目ポイントです!

EM Records
EMRCD-081(1CD)
喜びと情熱〜ラトランド・ボートン:室内楽作品集
ラトランド・ボートン(1878-1960):ヴァイオリン、チェロとピアノのための三重奏曲
ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ニ長調
チェロとピアノのためのソナタ
ヴァイオリン、チェロとピアノのためのケルティック・プレリュード
ヴァイオリンとピアノのためのウィンター・サン
イングリッシュ・ピアノ・トリオ〔ジェーン・フォークナー(Vn)、パール・バンダ(Vc)、ティモシー・レイヴンズクロフト(P)〕

録音:2022年3月23日-25日(イギリス)
※ケルティック・プレリュードを除く全曲世界初録音
近代・現代イギリスの知られざる作品や新作を続々と送り出しているthe English Music Festivalの自主レーベル「EM Records」。本アルバムでは、オペラや合唱曲の作曲者として活躍し、イギリス発の「バイロイト音楽祭」を創造しようとしたことでも知られるラトランド・ボートンの初録音となる室内楽作品を取り上げています。

Alfa Music
AFMCL-109(1CD)
パガニーニ・イン・ジャズ
パガニーニ:ヴァイオリン、ジャズ・トリオとオーケストラのための組曲第1番(カプリス第18番、第14番、第17番、第19番、他)/ヴァイオリン・ジャズ・トリオとオーケストラのための組曲第2番(カプリス第20番、第9番、第13番、他)
ジャズ・トリオとオーケストラのための「スウィンギン'24」(カプリス第24番)
(アレンジ&オーケストレーション:ロベルト・モリネッリ)
ロベルト・モリネッリ((指)編)、
エットーレ・ペッレグリーノ(Vn・ソロ)、アブルッツォSO、トリオ・ノッソ・ブラジル〔ジャンルカ・ペルジケッティ(G)、ステファノ・カンタラーノ(ベース)、ステファノ・ロッシーニ(ドラム、打楽器)〕

録音:2021年3月、イタリア
イタリアのジャズ・レーベル「Alfa Music」のClassicalシリーズが登場! イタリア、アブルッツォ州のSOの指揮者を務めるロベルト・モリネッリが、ニコロ・パガニーニの傑作「24のカプリス」を大胆にアレンジ&オーケストレーションを施した、エキサイティングな「パガニーニ・イン・ジャズ」。イタリアのベテラン・ヴァイオリニスト、エットーレ・ペッレグリーノのソロ・ヴァイオリンにブラジルと南米の音楽を専門とするイタリアのジャズ・トリオ「トリオ・ノッソ・ブラジル」が参加し、ラテン・アメリカのリズムも取り入れた自由な即興演奏が実現。同じカプリスの「クラシック版」と「ジャズ版」を並べるなど興味深い試みも行われ、クラシック、ジャズ、ラテン、更にタンゴへのオマージュなど自由で多彩な魅惑のパガニーニを楽しめます。

Huddersfield Contemporary Records(新規契約)
HCR-28CD(1CDR)
マリー・ベラミー:Behind the transparent surface(スモール・アンサンブルとハリー・パーチが制作した楽器のための)(2020)/Rift(パーカッション、ハープ、コントラバスのための)(2019)/Unfurling(ルポフォンとピアノのための)(2019)/Semblance(バス・フルートのための)(2011)/Dual Impulse(パーカッション独奏のための)(2021) アンサンブル・ムジークファブリーク、ELISIONアンサンブル、クリストファー・レッドゲイト(ルポフォン)、フィリップ・トーマス(P)、リチャード・クレイグ(バス・フルート)、ロス・カレ(パーカッション)

録音:2019年〜2022年
イギリスのハダーズフィールド大学で作曲を教えているマリー・ベラミーはヴィジュアルアートの分野とコラボレーションするなど、幅広い活動で知られる作曲家。彼女の作品は英国内外の音楽祭で演奏され、BBCラジオ3でも放送されています。数々の独創的な楽器を創り出したアメリカの現代音楽家、ハリー・パーチが制作した楽器を編成に取り入れた「Behind the transparent surface」や、ドイツで生まれた珍しいダブル・リード楽器、ルポフォンのために書かれた「Unfurling」など特徴的な作品が並びます。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
Huddersfield Contemporary Records
HCR-29CD(1CDR)
Perfect Offering
カサンドラ・ミラー:Perfect Offering
リサ・イリーン:Weather a Rare Blue
ローレンス・ダン:Suite
レベッカ・サンダース:mumurs
エクスプロア・アンサンブル
リスナーを想像上の風景を探検する旅へと誘う4つの作品集。場所と空間、恍惚と静寂、明るさと暗さ、さらにアンビエンス、儚さ、屈折、沈黙といった様々なものをテーマに4人の作曲家の特徴がよく表されたアルバムに仕上がりました。BBCラジオ3のケイト・モレソンに「イギリスのトップ・ニュー・ミュージック・バンド」と評されたエクスプロア・アンサンブルは、ニコラス・モロスが英国王立音楽カレッジの仲間と共に2012年に設立した室内楽グループ。ロンドンを拠点に新しい作品の紹介、プロモーションを行っており、2021/22シーズンにErnst von Siemens Musikstiftung Ensemble Prizeを受賞しました。

EM Records
EMRCD-075(1CD)
ニュー・ライト
エルガー:ヴァイオリン・ソナタ Op.82、
 愛のあいさつ Op.12、
 夜の歌 Op.15-1、朝の歌 Op.15-2
アイヴァー・ガーニー(1890-1937):ヴァイオリン・ソナタ ニ長調(世界初録音)
ルパート・マーシャル=ラック(Vn)、
ダンカン・ハニーボーン(P)

録音:2021年3月29日-30日
ここ数年着実に録音される機会が増えてきているエルガーの「ヴァイオリン・ソナタ」ですが、このアルバムでは、スケッチや草稿、エルガーが注釈をつけた校正ずり、初版など現存する資料をすべて用いて改訂されたヘンレ版(2019年出版)を用いての録音となっています。そしてエルガーの晩年に作曲されたこのソナタと同時に、初期の作品である「愛のあいさつ」(2014年ヘンレ版)、そして「夜の歌」と「朝の歌」(2021年ヘンレ版)が収録されており、あらゆる角度からエルガーの作品を楽しめるアルバムとなっています。
世界初録音となるアイヴァー・ガーニー(1890-1937)の「ヴァイオリン・ソナタ ニ長調」は、運指や演奏技術に関する指示が細かく明記されており、作曲家の意図が再現された演奏となっています。

SDA48
SDAV-10001(1CD)
税込定価
ヴィオラ・インフィニティ
ロッシーニ(飯田香編):歌劇「ウィリアム・テル」序曲
ジェイコブ(1895-1984):8つのヴィオラのための組曲
ボウエン(1884-1961):4つのヴィオラのためのファンタジー
チャイコフスキー(飯田香編):バレエ音楽「くるみ割り人形」」〜小序曲/行進曲/ロシアの踊り「トレパック」/ 花のワルツ
ハチャトゥリアン(飯田香編):バレエ音楽「ガイーヌ」より 剣の舞
モーツァルト(ロナルド・ディッシンガー編):アヴェ・ヴェルム・コルプス K. 618
SDA48(エスディーエーフォーティーエイト)
【須田祥子(Va)、大島亮(Va)、加藤大輔(Va)、長石篤志(Va)、飯田香(Va)、小中澤基道(Va)、平野幸世(Va)、古屋聡見(Va)、諫山翔一(Va)、高木真悠子(Va)、羽藤尚子(Va)、松本有理(Va)】

録音:2022年10月1日-2日、飛騨・世界生活文化センター
「ヴィオラという楽器の認知度を上げ、聴き手も弾き手も心から楽しめる音楽を」と いうコンセプトで2013年に立ち上げられたヴィオラ演奏集団「SDA48」。 NHK「ららら♪クラシック」のヴィオラ特集、NHK-FM「今日は一日ビオラ三昧」の生 ライブ出演などメディアの露出も多いSDA48。 このアルバム制作のためのクラウドファンディングも成功し、コロナ禍を経て満を持し てのセカンドアルバムです。 選りすぐりの12人のメンバー、総数48本の弦によるヴィオラのみのアンサンブルでお 届けします。 今回のアルバムでは、ヴィオラのために書かれた既存のオリジナル曲、ヨーク・ボウエ ンの「4つのヴィオラのためのファンタジー」、ゴードン・ジェイコブの「8つのヴィオラのため の組曲」に加え、ロッシーニの「ウィリアム・テル」序曲、チャイコフスキー の「くるみ割り 人形」より「小序曲」「行進曲」「トレパック」「花のワルツ」、ハチャトゥリアンの「剣の 舞」、モーツァルトの「アヴェ・ヴェルム・コルプス」というクラシックの名曲をSDA48メン バーの飯田香による編曲で収録。 人間の声に最も近いとされるヴィオラならではの、温かみのある音色、豊かで心地 よい響きをご堪能いただくことができます。 世界的にも珍しい、ヴィオラアンサンブルの稀有な作品をお楽しみください。

TRIART
TTK-0096(1SACD)
B.ACH〜バッハ・フルート編曲集
To Bach/バッハ:無伴奏フルートのためのパルティータ イ短調 BWV1013(ケアステン・マッコール編曲/フルートとハープシコード)/ケアステン・マッコール:Zifix!(2本のフルート、2本のアルト・フルート、ハープシコード)
バッハ:フルート・ソナタ ハ長調 BWV1033(マッコール編曲/フルート、チェロとハープシコード)
マッコール:Ach(フルートとアルト・フルート)
バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番ハ長調 BWV1005(マッコール編曲/2本のフルート、2本のアルト・フルート)
バッハ/パウル・フリック:Et Expecto(リアレンジメント)(フルート、アルト・フルート、バス・フルートの多重録音&エレクトロニクス)
バッハ:フルート・ソナタ イ長調 BWV1032(マッコール編曲/フルート、ヴァイオリン、チェロとハープシコード)
ケアステン・マッコール(Fl)、
オルガ・マティエヴァ(ハープシコード)、
ティエール・トップ(Vn)、
ベネディクト・エンツラー(Vc)、
マリヤ・セモテュク(Fl)、
ジュリー・ムラン(アルト・フルート)、
マリア・クリスティナ・ゴンサレス(アルト・フルート)
ロイヤル・コンセルトヘボウOの首席フルート奏者を長年務める名手、ケアステン・マッコールのソロ・アルバムが、オランダの高音質レーベルTRPTKからリリース!
何年か前に友人からイ長調ソナタ第1楽章の「完成版」(数小節だけ)を入手したことをきっかけに、この作品を自分なりに完成させ、様々な演奏で試し、修正し、破壊し、再構築し、そしてたどり着いたというフルート・ソナタ(BWV1032)は、ポリフォニックな構造をより明確にするために、ヴァイオリン、チェロを加えたトリオ・ソナタ版として編曲。更に、無伴奏フルート・パルティータ(BWV1013)はハープシコード伴奏を加え、ハ長調ソナタ(BWV1033)はフルートとチェロとハープシコードのバージョンに、無伴奏ヴァイオリン・ソナタ(BWV1005)はフルートとアルト・フルート計4本でそのポリフォニーの綾を紡ぎます。間には現代的な自作曲も挟み、極めて興味深いバッハ・フルート・アルバムが完成しました。
ケアステン・マッコール(カーステン・マッコール)はドイツ出身、1997年神戸国際フルート・コンクールで優勝、2000年ARDミュンヘン国際音楽コンクール第3位入賞。ザールブリュッケンRSOの首席フルート奏者をはじめ、ベルリン・フィル、バイエルン放送響、ニューヨーク・フィルで演奏。2005年から、オランダの名門ロイヤル・コンセルトヘボウO(RCO)の首席フルート奏者に就任。室内楽奏者としても世界的に有名で、ニュー・ミュージックのための「アンサンブル・エスト!エスト!!エスト!!!」を共同設立したほか、リノス・アンサンブルやRCOのメンバーで構成されるムジカ・レアーレなどのメンバーとしても活躍しています。
TRIART
TTK-0089(1SACD)
シューベルト:アルペジオーネ・ソナタ D.821
シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第1番Op.105(ディミトリ・フェルシュトマンによるチェロとピアノ版)
ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ ニ短調 Op.40
ディミトリ・フェルシュトマン(Vc)、
ミラ・バスラウスカヤ(P)
60年以上の共演経験を持つ2人の名手が奏でる3つのチェロ・ソナタ。ディミトリ・フェルシュトマンは、モスクワ音楽院ではナターリャ・グートマンに師事し、1967年にはグリンカSQを創設した1945年生まれのロシア人チェリスト。幼少期をソビエト連邦で過ごし、1978年にオランダに移住。妻のミラ・バスラウスカヤと共に国内外の主要な舞台で定期的に演奏会を開いています。情熱的で歌心に満ちたアンサンブルに定評があり、2009年にCobraレーベルからリリースされた『チェロが歌うロシア歌曲』(COBRA0023)は海外メディアに絶賛されました。本作では彼らのお気に入りの作曲家が選ばれており、シューマンのヴァイオリン・ソナタはチェロのフェルシュトマンによってチェロ・ソナタ版に編曲されています。「私たちにとって最も身近な音楽を選びました。これらのロマンティックな楽曲が持つ独特の歌の特徴を強調したいのです。」「歌うことはロシアの音楽教育の基本であり、私たちの解釈の原点はまさにこの技術なのです。」

Virtus Classics
VTS-16(2CD)
税込定価
フランク:ヴァイオリン/ピアノによる作品集
【CD1】
交響曲 ニ短調(エルネスト・アルデルによるヴァイオリンとピアノのための編曲版)
協奏二重奏曲 変ロ長調 Op.14〜ダレーラク作曲「グリスタン」のモチーフによる
ヴァイオリン・ソナタ イ長調
前奏曲,コラールとフーガ ロ短調
前奏曲,アリアと終曲 ホ長調
交響的変奏曲 嬰ヘ短調(グスタヴ・サマズイユによるピアノ・ソロのための編曲版)…世界初録音
前奏曲,フーガと変奏曲 ロ短調 Op.18(ハロルド・バウアーによるピアノ・ソロのための編曲版)
アンダンティーノ・クイエトーゾ Op.6
メランコリー〜自作のソルフェージュ教本からの編曲版
ニコラ・ドートリクール(Vn)
上野 真(P)

録音:2019年5月8〜10日三重県総合文化センター 大ホール、2021年11月24〜26日神奈川県立相模湖交流センター ラックスマンホール
2022年に生誕200周年を迎えたセザール・フランクの作品集。ヴァイオリンとピアノのために書かれた若き日の 作品から晩年の名作までを集め、ピアノ・ソロのための主要作品を含めた全9曲がアルバムに収められています。 中でもエルネスト・アルデルがヴァイオリンとピアノのために編曲した「交響曲」や、グスタヴ・サマズイユがピアノ独奏 用に編曲した「交響的変奏曲」などはとても希少な録音で、その凝縮された響きのミクロコスモス(小宇宙)に 聴く者を誘います。 フランスを代表するヴァイオリニスト、ニコラ・ドートリクールと日本のピアニストの上野真がタッグを組み、真摯な演 奏で『大器晩成』と言われるフランクの魅力を余すことなく描き出しています。

Willowhayne Record
WHR-076(3CD)
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集(全10曲) クリストファー・ホワイト(Vn)
メラニー・ラインハルト(P)

録音:2019年8月-2020年8月 ライム・ツリー・スタジオ、グレート・ボウデン、レスターシャー、UK
ロンドンに生まれ英国王立音楽院とトロントの王立音楽院でヴァイオリンを学び、アメリカとヨーロッパでコ ンサートマスターやソリストとして活躍してきたクリストファー・ホワイト。カナダで出会ったメラニー・ラインハル トと共に、30年以上演奏し続けてきたというベートーヴェンのソナタを全集録音。

Cherche-Midi Records
RCMP-00001(1CD)
税込定価
ルクー:ピアノとヴァイオリンのためのソナタ
ドビュッシー:2つのアラベスク
 喜びの島
フォーレ:夢のあとに
イザイ:子どもの夢
寺本みなみ(P)
寺本みずほ(Vn)

録音:2021年5月21日, 2022年1月9日, 2月18日、 碧南市芸術文化ホール, エメラルド ホール
ピアニスト寺本みなみ、ヴァイオリニスト寺本みずほ、姉妹デュオによる ファーストアルバム。二人の所縁の地でもあるパリが繁栄した19世紀 後半から20世紀初頭「ベル・エポック」をテーマに、ベルギーの夭逝の 作曲家・ルクーの「ピアノとヴァイオリンのためのソナタ」、ドビュッシーのピ アノソロ曲「2つのアラベスク」「喜びの島」、フォーレの名曲「夢のあと に」、イザイの「子どもの夢」を収録。力強くも繊細な演奏スタイルに定 評のある二人の、姉妹ならではの阿吽の呼吸で紡ぐ音の世界が豊か に奥深く描き込まれた一枚となっています。

Cybele
CYBELE-362203S
シモン・ラクス(1901-1983):チェロ作品集
3つの演奏会用小品(1933)/ソナタ(1932)
パッサカリア(ヴォカリーズ)(1946)
対話(1964)/鍛冶屋の娘(1964/2020)
アデ ル・ビッター(Vc)
ホルガー・グロショップ(P)
ミーシャ・メイヤー(Vc)
シモン・ラクス(1901-1983)はワルシャワ出身で、1926年からフランスに永住した作曲家。1941年にユダヤ人であることを理由に強制収容所に送られ ましたが、収容所のオーケストラで指揮をすることで生き延びることができました。このアルバムは彼のチェロとピアノ及び、2台チェロのための作品を収録してい ます。
CYBELEレーベルならではのバイノーラル録音を含む高品質SACDハイブリッド盤。 (Ki)

Resonus
RES-10305(1CD)
NX-B05
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲集 Op. 1
ピアノ三重奏曲 変ホ長調 Op. 1No. 1
ピアノ三重奏曲 ト長調 Op. 1No. 2
ラウティオ・ピアノ三重奏団【ジェーン・ゴードン(Vn)、ヴィクトリア・シモンセン(Vc)、ヤン・ラウティオ(フォルテピアノ)】

録音:2021年6月7-9日
このアルバムに収録された2曲のピアノ三重奏曲は、1793年から1795年頃にベートーヴェンが作曲した作品番 号1に含まれており、彼を庇護していたカール・リヒノフスキー侯爵に献呈されました。作品にはベートーヴェンの師 であるハイドンの影響が色濃く表れており、師譲りの疾走感あふれるリズムは、後にベートーヴェン室内楽作品の 特徴となるエネルギッシュなドラマ展開を、この初期作品においても高める効果を果たしています。 演奏するラウティオ・ピアノ三重奏団はピリオド楽器を用いて18世紀から19世紀作品を中心に演奏するアンサ ンブル。2016年に発表したモーツァルトの三重奏曲が高く評価されて以降、優れたアルバムを世に送り出すとと もに、近年はモダン楽器も操り、現代作曲家作品の初演も数多く行うなど活動の幅を広げています。

FUKINOTO
FUKI-601(2CD)
税込定価
ハイドン:エルデーディ弦楽四重奏曲集Op.76(全6曲)
(1)弦楽四重奏曲 ト長調 op.76-1
(2)弦楽四重奏曲 ニ短調『五度』op.76-2
(3)弦楽四重奏曲 ハ長調『皇帝』op.76-3
(4)弦楽四重奏曲 変ロ長調『日の出』op.76-4
(5)弦楽四重奏曲 ニ長調『ラルゴ』op.76-5
(6)弦楽四重奏曲 変ホ長調 op.76-6
クァルテット・ベルリン=トウキョウ【守屋剛志(Vn)、ディミトリ・パヴロフ(Vn)、松本瑠衣子(Vc)、杉田恵理((1)(3)ヴィオラ)、ケヴィン・トライバー((2)(4)(5)ヴィオラ)、グレゴール・フラーバー((6)ヴィオラ) 】

録音:(1)2016年6月23日、(2)2017年6月24 日、(3)2016年1月20日、(4)2017年
1月28日、(5)2018年2月24日、(6)2018年6 月30日、六花亭ふきのとうホール、札幌(ライヴ録音)
クァルテット・ベルリン=トウキョウは 2011 年の結成以来オルランド国際コンクール 優勝。ベルリンと東京を中心に国際的活躍を続ける秀英。六花亭札幌本店ふきのと うホールのレジデントカルテットを務める傍らラ・フォル・ジュルネへの出演や各国の 音楽祭に頻繁に出演。一昨年から(新型コロナのための中断を挟みながら)ベルリン などドイツ3都市でベートーヴェンの弦楽四重奏曲演奏会を開催した。 彼らのデビューCD に選ばれたのはハイドンの傑作作品 76全曲です。その演奏は 平衡感覚に優れたアンサンブルと清潔感あふれる音色、深く、拘りのある解釈によっ てクァルテット演奏に新しい息吹を与えています。レコード芸術誌 2022年 9月号で特 選盤にも選出された。

MARCO POLO
MAR-8.206006(6CD)
NX-F10

NYCX-10339(6CD)
国内盤仕様
税込定価
ヴィラ=ロボス:弦楽四重奏曲全集
【CD1】…8.223389
弦楽四重奏曲第1番(1915)
弦楽四重奏曲第8番(1944)
弦楽四重奏曲第13番(1951)
【CD2】…8.223390
弦楽四重奏曲第17番(1957)
弦楽四重奏曲第11番(1947)
弦楽四重奏曲第16番(1955)
【CD3】…8.223391
弦楽四重奏曲第4番(1917)
弦楽四重奏曲第14番(1953)
弦楽四重奏曲第6番(1938)
【CD4】…8.223392
弦楽四重奏曲第5番(1931)
弦楽四重奏曲第9番(1945)
弦楽四重奏曲第12番(1950)
【CD5】…8.223393
弦楽四重奏曲第3番(1916)
弦楽四重奏曲第15番(1954)
弦楽四重奏曲第10番(1946)
【CD6】…8.223394
弦楽四重奏曲第2番(1915)
弦楽四重奏曲第7番(1942)
ダニュビウスQ【ユディト・トート(Vn1)、アデール・ミクローシュ(Vn2)、ツェツィリア・ボドライ(Va)、イロナ・リブリ(Vc)】

録音:ハンガリー
【CD1】
1990年10月10-19日
【CD2】
1990年10月15-16日
1991年1月28-30日
1991年2月11-15日
【CD3】
1991年4月18-19日
1991年4月22-25日
1991年5月20-23日
【CD4】
1992年5月18-23日
【CD5】
1992年6月15-19日
1991年7月1-2日
【CD6】
1992年11月12-16日
税抜卸価格:\5,600(掛率70%) 好評の「交響曲全集」と「ピアノ作品全集」に続いて、ついに「弦楽四重奏曲全集」が発売!ヴィラ=ロボスは生涯に17曲もの弦楽四重奏曲を残してお り、腕利きのチェリストであった彼にとって弦楽四重奏を作曲することは、深い喜びを伴うものであったようだ。 ショーロスやブラジル風バッハ、あるいは交響曲と異なり、編成が固定されたこのジャンルにおいても、彼はグリッサンド、フラジオレットに左手ピッツィカートなど 技巧の限りを尽くして「新しいサウンド」を作り出そうとする。たとえば第3番、通称「ポップコーン」の第2楽章を耳にして驚かないものがいるだろうか!本全集 は、音楽愛好家のみならず弦楽奏者にとっても必聴のディスクとなるでしょう。 --日本ヴィラ=ロボス協会会長/指揮者:木許裕介
古典的な様式に則った作品から、大胆にブラジル民謡やタンゴを取り入れたもの、果ては無調に至るまで、自らの内からほとばしる音楽にふさわしい器を求 め続けたヴィラ=ロボス。その創造の軌跡が集約された弦楽四重奏曲全17曲がここにBOX化! ※国内仕様盤には指揮者で日本ヴィラ=ロボス協会会長の木許裕介氏による日本語解説が付属します。

EM Records
EMRCD-076(1CD)
エクスプローリング・スピリット
ピーター・マックスウェル・デイヴィス(1934-2016):無伴奏ヴァイオリン・ソナタ
リチャード・パンチェフ(b.1959):ヨークシャー民謡による幻想曲 Op.102(Vnとチェロのための)、
 序奏とアレグロ第1番 Op.97-1(Vnとチェロのための)、
 序奏とアレグロ第2番 Op.97-2(2本のヴァイオリンのための)
アラン・ギブス(b.1932):ヴァイオリンとチェロのための「エニグマ二重奏曲」
ルパート・マーシャル=ラック(Vn)、
ジョゼフ・スプーナー(Vn、Vc)
近代・現代イギリスの知られざる作品や新作を続々と送り出しているthe English Music Festivalの自主レーベル「EM Records」が贈る、ヴァイオリンとチェロのための作品集。22の変奏曲からなるピーター・マックスウェル・デイヴィスのヴァイオリン・ソナタを皮切りに、現代イギリスの3人の作曲家の音楽を探求します。この録音セッションが始まる前日に亡くなったルパート・マーシャル=ラックの父親に捧げられています。

ANIMAL MUSIC
ANI-105(1CD)
ブラームス(バボラーク、アスラマス編):弦楽五重奏曲第2番 ト長調 Op.111【世界初録音】
グラズノフ:「牧歌」〜ホルンと弦楽四重奏のための
グラズノフ:セレナード第2番
シベリウス(バボラーク編):五重奏曲 ト短調「フィンランドのホルン」(原曲:弦楽三重奏曲)【世界初録音】
ラデク・バボラーク(Hrn)
バボラーク・アンサンブル【ミラン・アル=アシャブ(Vn)、マルティナ・バチョヴァー(Vn)、カレル・ウンテンミュラー(Va)、ハナ・バボラコヴァー(Vc)】

録音:2021年/ソノ・レコーズ、ノウゾフ(チェコ)
ホルン界の鬼才ラデク・バボラーク。コロナ禍においても来日を実現するなど日本でも絶大なる人気を博します。当アルバムでは「フレンチホルンと弦楽四重奏」 の作品をお届け。ブラームスの弦楽五重奏曲第2番をバボラークとアスラマスが編曲したホルン+弦楽四重奏版を中心に瑞々しい抒情と旋律にあふれたグラズノフ の「牧歌」「セレナード第2番」、そしてシベリウスの弦楽三重奏曲をバボラークが編曲・改編した五重奏曲「フィンランドのホルン」です。ロマン派の名作曲家の、 この上なき美しい旋律をバボラーク率いるメンバーが奏でます。 (Ki)

Queen Elisabeth Competition
QEC-2022(4CD)
NX-E07
エリザベート王妃国際音楽コンクール2022〜チェロ部門
■DISC 1
(1)ルトスワフスキ: チェロ協奏曲
(2)イェルク・ヴィトマン(1973-):5Albumblatter (5つのアルバムの綴り)
(3)ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲 第1番変ホ長調 Op. 107
■DISC 2
(1)ハイドン:チェロ協奏曲 第2番ニ長調 Hob. VIIb:2(カデンツァ:ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ)
(2)ハイドン:チェロ協奏曲 第1番ハ長調 Hob. VIIb:1(カデンツァ:ダヴィド・ゲリンガス - ブリテン)

(3)ボッケリーニ:ソナタ ハ短調 G. 2
(4)ボッケリーニ:ソナタ ト長調 G. 15
(5)イザイ:グラーヴェ 〜無伴奏チェロ・ソナタ ハ長調 Op. 28より
■DISC 3
(1)ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ ニ短調 Op. 40
(2)フランク:チェロ・ソナタ イ長調 FWV 8
(3)シューベルト:アルペジョーネ・ソナタ
■DISC 4
(1)リゲティ:無伴奏チェロ・ソナタ
(2)ブリテン:チェロ・ソナタ ハ長調 Op. 65
(3)シュニトケ:チェロ・ソナタ 第1番Op.
129
(4)ダーン・ヤンセンス(1983-):Wie aus der Ferne (遠くから聞こえるよ
うに)
(5)ヒンデミット:幻想小品 Op. 8-2
(6)シューマン:幻想小曲集 Op. 73
■DISC 1
(1)チェ・ハヨン(Vc)(韓国) 第1位
(2)マルセル・ヨハネス・キッツ(エストニア) 第3位
(3)チェン・イバイ(Vc)(中国) 第2位
ブリュッセル・フィルハーモニック ステファヌ・ドゥネーヴ(指)
■DISC 2
(1)マルセル・ヨハネス・キッツ(Vc)
(2)ブライアン・チェン(カナダ) 第6位
ワロニー王立室内O
ヴァハン・マルディロシアン(指)
(3)オレクシー・シャドリン(Vc)(ウクライナ) 第4位
セバスチャン・コンベルティ(通奏低音Vc)
(4)ムン・テグク(Vc)(韓国) 入賞
カレル・ステイラーツ(通奏低音Vc)
(5)ユン・ソル(Vc)(韓国) 入賞
■DISC 3
(1)ペタル・ペイチッチ(Vc)(セルビア) 第5位
タチアーナ・チェルニチカ(P)
(2)ステファニー・ファン(Vc)(ベルギー) 入賞
ダーナ・プロトポペスク(P)
(3)エレミアス・フリードル(Vc)(オーストリア) 入賞
ビクトル・サンティアゴ・アスンシオン(P)
■DISC 4
(1)チェン・イバイ(Vc)
(2)チェ・ハヨン
タチアーナ・チェルニチカ(P)
(3)オレクシー・シャドリン(Vc)
ダーナ・プロトポペスク(P)
(4)ムン・テグク(Vc)
ノレーン・ポレーラ(P)
(5)チョン・ウチャン(Vc)(韓国) 入賞
(6)サムエル・ニーダーハウゼル(Vc)(スイス) 入賞
ホセ・ガリャルド(P)

録音:2022年5月9-21日 フラジェ、ブリュッセル
2022年5月30日-6月4日 ファイン・アーツ・センター、ブリュッセル
世界3大コンクールの1つとされ、ファイナリストは本選前の1週間隔離生活を送るなど、過酷な内容で知られる「エリザベート王妃国際音楽 コンクール」。ピアノ、ヴァイオリン、チェロ、声楽と年によって内容が変わりますが、2022年はチェロ部門が開催されました。この優勝者チェ・ハ ヨンを始め、ファイナリスト全12人の演奏を収めた4枚組が登場。若きコンテスタントたちの熱演が生々しく記録されています。

Sono Luminus
DSL-92254(1CD)
NX-B05
ルペルト・チャピ(1851-1909):弦楽四重奏曲第3番・第4番
弦楽四重奏曲第3番ニ長調
弦楽四重奏曲第4番ロ短調
ラテンアメリカQ

録音:2014年1月14-16日
スペインの作曲家チャピは主にサルスエラ(スペイン語によるスペイン風オペラ)作曲家として活躍しましたが、その長 いとは言えない生涯の晩年に弦楽四重奏曲を4曲作曲しています。第3番はニ長調を採りながら短調に傾斜した 激しく悲劇的な雰囲気の濃い作品。緩徐楽章を持たない第4番はロ短調ながら軽妙さや躍動感のある作品で す。 演奏する「ラテン・アメリカSQ」はその名の通り、ヴィラ=ロボスやチャベスなどの南米の音楽と、その基に なったスペインの音楽を得意とするアンサンブルです。メキシコ人の3兄弟を中心として1982年に結成、以降独自 のレパートリーを開拓、幾度もグラミー賞にノミネートされるほどの実力を持っています。
Sono Luminus
DSL-92255(1CD)
NX-B05
チェロとギターのための作品集
ドビュッシー:アラベスク 第1番 ホ長調
マリアーン・ブドシュ(1968-):A New York Minute…世界初録音
シューベルト:糸を紡ぐグレートヒェン Op. 2, D. 118
フローレンス・ベアトリス・プライス(1887-1953):寂れた庭園
ビヨンセ(1981-):プレイ・ユー・キャッチ・ミー
ロバート・ビーザー(1954-):「山の歌」より(Vcとギター編)
ボッケリーニ:チェロ・ソナタ第6番 イ長調 G. 4
ジョン・レノン/ ポール・マッカートニー
ブラックバード
エリナー・リグビー
ポール・ブラントリー(1961-):エリゼの娘たち…世界初録音
C&J. グリーンウッド/E. オブライエン/P. J.セルウェリ/T. ヨーク:デイドリーミング
メシアン:世の終わりのための四重奏曲- 第5楽章 イエスの永遠性への賛歌
ボイド・ミーツ・ガール【ルペルト・ボイド(G)、ローラ・メトカーフ(Vc)】

録音:2021年4月19-22日
Boy meets Girl ボーイ・ミーツ・ガールにギタリストの名前(Boyd)を引っかけたデュオ、ボイド・ミーツ・ガール。二 人は結婚して一緒に暮らしており、スタジオも近くにあったことからパンデミックの間も新曲のリサーチ、アレンジ、リハー サルそして録音を続けることが出来ました。そうした中で生まれたのがこのアルバム。ドビュッシーの穏やかな美しさ、 ボッケリーニの楽しい躍動感といったクラシック作品のみならず、アパラチア地方に伝わったスコットランドやアイルランド 民謡の哀調を帯びた世界(トラック6-9)、更には二人が大ファンだというビートルズ(同12&13)、ビヨンセ(同 5)、レディオヘッド(同15)の曲も収めています。

VIRTUS CLASSICS
VTS-18(1CD)
税込定価
モダン・タイムズの妙巧
ジークフリート・カルク=エーレルト:ソナタ・アパッショナータ 嬰ヘ短調 作品140
ヒンデミット:8つの小品
ドホナーニ:パッサカリア 作品48-2
ヒンデミット:カノン風ソナチネ 作品31-3*
ジークフリート・カルク=エーレルト:30のカプリス 作品107
バッハ(瀬尾和紀編):チャッコーナ(無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2番ニ短調WV 1004より)
瀬尾和紀(Fl)
パトリック・ガロワ(第2Fl)*

録音:2006年〜2010年、フィンランド、ユヴァスキュラ近郊
近年、ピアノ演奏やプロデューサーとして多彩な活動をする瀬尾和紀が、本来の 楽器であるフルート、それも無伴奏作品でその真価を問う1枚が登場。 選ばれた作品はカルク=エーレルトの「30のカプリス」を中心に、ドホナーニ、ヒンデ ミットの近代作曲家の小品と、瀬尾自身がアレンジしたバッハの無伴奏ヴァイ オリンのためのパルティータ第2番より「チャッコーナ」というもので、2本のフルートで 演奏されるヒンデミットの「カノン風ソナチネ」には、彼の師であるパトリック・ガロワが 参加。なんとも贅沢で聴きごたえのある1枚に仕上がっています。 カルク=エーレルトはドイツ後期ロマン派のオルガニスト兼作曲家。木管楽器のた めの作品も数多く、なかでも第一次世界大戦中、軍楽隊でライプツィヒ・ゲヴァント ハウスのフルーティスト、カール・バルトゥザット(Carl Bartu?at)と親交を持ったこと でフルートのための重要な作品を残しました。この「30のカプリス」は副題に"グラドゥ ス・アド・パルナッスム=パルナッソス山への階梯"と付けられており、芸術や学問の 聖地とされるパルナッソス山へ段階を踏んで登っていくように、高度な技術を磨いて いくための練習曲との意味合いを持つ曲集。フルートを愛する人ならば、ぜひ聴い ていただきたい重要な作品です。 最後に置かれたバッハのチャコーナでの緊張感に満ちた音楽も聴きどころ。

Stunt Records
STUCD-22032S(2CD)
完全数量限定盤
クラシック
I Think of You(原曲:ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番)
The Lamp is Low(原曲:ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」)
If You Are but a Dream(原曲:A・ルビンシテインのロマンス)
Theme from Swan Lake(原曲:チャイコフスキーの「白鳥の湖」)
My Reverie(原曲:ドビュッシーの「夢想」)
Yours is My Heart Alone(原曲:レハールのオペレッタ「微笑みの国」からのアリア)
Moon Love(原曲:チャイコフスキーの交響曲第5番)
Humoresque(原曲:ドヴォルザークの「ユーモレスク」)
Skymning(原曲:ショパンの「別れの曲」(練習曲 Op.10-3)
スコット・ハミルトン(ts)、ヤン・ラングレン(p)、ハンス・バッケンルート(b)、クリスチャン・レト(ds)

録音:2021年11月、ニレント・スタジオ(スウェーデン)

※ Stuntの最新コンピレーション盤(SU 9104-2)が封入された限定盤!
※コンピレーション盤がなくなり次第、通常盤での取り扱いとなります。
時代を超えたサウンド、非の打ち所の無いセンス、完璧な意思決定によりジャズ界の王道を歩み続けるアメリカの巨匠テナー、スコット・ハミルトンのStunt Records第6作目となる新録音!
「CLASSICS」と題された本作は、クラシック音楽の有名なテーマをジャズ・クァルテットに再構築した、創造的で愉悦のプログラム。ラフマニノフ、ラヴェル、ルビンシテイン、チャイコフスキー、ドビュッシー、レハール、ドヴォルザーク、ショパンなどの様々な名旋律を芳醇なジャズに昇華。軽やかでムーディーなスウィングを響かせてくれる強力リズム・セクションは、Stuntにおけるスコット・ハミルトンの前作、「デニッシュ・バラード&モア」(OSTUCD18102)でも素晴らしい共演を果たしてきた、ヤン・ラングレン(ヤン・ルンドグレーン)(p)、ハンス・バッケンルート(b)、クリスチャン・レト(ds)の北欧強力トリオです。スコット・ハミルトンの重厚濃密なテナーで編み上げる素敵なクラシカル・ナンバーにご期待ください!

The Lost Recordings
(Fondamenta)
TLR-2203040(2CD)
未発表ベルリン・スタジオ・レコーディング
1. バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 BWV1004
2. フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調 FWV8
3. ラヴェル:ツィガーヌ
4. ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番 ヘ長調「春」
5. ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第7番 ハ短調 Op.30-2
6. バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番 ホ長調 BWV1006より 前奏曲
ヘンリク・シェリング(Vn)、
ギュンター・ルートヴィヒ(P、2,4)
マリヌス・フリプセ(P、3,5)

録音:1963年4月19日-20日(1,3)、1962年4月27日-29日(2)、1962年4月27日(4)、1963年4月19日(5)、ベルリン=ブランデンブルク放送第3ホール〔モノラル〕/1982年2月8日(ライブ)(6)、ベルリン=ブランデンブルク放送グラント・ホール〔ステレオ〕
フランスのレーベル "Fondamenta" が貴重音源を高音質に復刻するシリーズ「The Lost Recordings」が、レーベル名も「The Lost Recordings」へと変えて始動。今回は20世紀を代表するヴァイオリニスト、ヘンリク・シェリングの未発表ベルリン・スタジオ・レコーディングです。「The Lost Recordings」シリーズお馴染みの「Phoenix Mastering」(※)によって丁寧にリマスタリングされたその音源は、モノラルながら(6のみステレオ)鮮やかにシェリングの演奏を伝えてくれます。
ヘンリク・シェリングの代名詞ともいえるバッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」を全曲録音した1955年盤と1967年盤のちょうど間の時期にあたる1962年から1963年の貴重な未発表音源をCD2枚にたっぷりと収録しました。この時期のシェリングはまさに全盛期といえる頃で、神々しいまでの美しさを携えたバッハ、ロマンティシズムと気品に溢れたフランク、端正でありながらも歌心も忘れないバランス感覚が研ぎ澄まされたベートーヴェン。どの曲をとっても20世紀の巨匠シェリングの妙技が味わえる、すべてのクラシック・ファンにおすすめの内容となっています。モノラルながらもそれを感じさせない迫力の演奏は圧巻です。
※「Phoenix Mastering(フェニックス・マスタリング)」とは、フランスのオーディオ・メーカー "Devialet(ドゥヴィアレ)"のテクノロジーを駆使して開発した、アナログ録音の正確な復刻を可能にする独自の復元プロセスです。

Cypres
CYP-8615(1CD)
ルドゥ、シャリーノ、アッツァン、ハリック作品集
クロード・ルドゥ(1960-):官能的に、衝撃的に (2018)-ヴァイオリン、チェロ、フルート、クラリネット(バス・クラリネット持ち替え)、ピアノのための
シャリーノ(1947-):5声のアリオーソ(2018、2019改訂)-ヴァイオリン、チェロ、フルート、クラリネット(バス・クラリネット持ち替え)、ピアノのための
マウリツィオ・アッツァン(1987-):他なる空間 (2017)-ヴァイオリン、チェロ、ピッコロ、バス・クラリネットとピアノのための
エリス・ハリック(1986-):木になるために (2016)-ヴァイオリン、チェロ、バス・フルート(フルート持ち替え)、バス・クラリネットとピアノのための
アンサンブル・フラクタルズ【マリオン・ボルジェル(Vn)、ディエゴ・コウチーニョ(Vc)、レナータ・カンバロヴァ(Fl)、バンジャマン・マネロル(Cl)、ジアン・ポンチ(P)】

録音:2020年11月6-8日
フラジェ(スタジオ1)、ブリュッセル、ベルギー
フランス、ブラジル、そしてウズベキスタンにルーツを持つメンバーが2012年に結成し、同時代音楽の演奏で実績を築いてきたアンサンブル・フ ラクタルズ。そのレパートリーの中から重要な3作品を初めてのCDのために選びました。アジアや日本に造詣の深いベルギーのクロード・ル ドゥ、シシリア島出身のサルヴァトーレ・シャリーノといった大御所のほか、イタリアのマウリツィオ・アッツァン、エストニアのエリス・ハリックといった若 い世代の音楽まで、切れ味鋭い感性と緊密なアンサンブルで聴かせます。

Stunt Records
STUCD-21122(1CD)
ヤコプ・アートヴェズン/メタモルフォーシス
1. アラビアの踊り(チャイコフスキーの「くるみ割り人形」から)
2. バルコニーのバラード(プロコフィエフの「ロメオとジュリエット」から)
3. 金魚(ドビュッシーの「映像」から)
4. 前奏曲(ラヴェルの「クープランの墓」から)
5. メヌエット(ラヴェルの「クープランの墓」から)
6. フォルラーヌ(ラヴェルの「クープランの墓」から)
7. フランシスのテーマ(プーランクの「六重奏曲」から「アレグロ・ヴィヴァーチェ」)
8. グラドゥス博士(ドビュッシーの「子供の領分」から)
ヤコプ・アートヴェズ(G)、
マクス・アートヴェズ(Ob/except #3)、
ベン・ベシアコウ(P/#2, 3)、
フェリクス・モーセホルム(ベース/except #4)、
コルネリア・ニルソン(ドラム/except #3)、
エリエル・ラソ(パーカッション/#3)、
キアスティーネ・スナイダー(Vn/except #3, 4)、
スティーネ・ハスビアク・ブラント(Va/except #3, 4)、
ヨエル・ラークソ(Vc/except #3, 4)

録音:2021年3月27日-28日、ザ・ヴィレッジ・スタジオ(コペンハーゲン)
ヨーロッパとニューヨークを主な舞台に活動、今日のジャズ・シーンのもっとも偉大なプレーヤーのひとりといわれる若いギタリスト、ヤコプ・アートヴェズと、デンマーク国立SOの首席オーボエ奏者を経て、王立デンマーク音楽アカデミーで教えながらソリストと室内楽奏者として活動するマクス・アートヴェズ(1965-)のコラボレーション。「ジャズとクラシカル音楽という2つのジャンルには、はっきりとした違いがありながら、ハーモニー、そして、声の調子によって示すものを変えることができるという部分で重なっています。それは、両方のジャンルの聴き手と音楽家にとって新しい発見のチャンスでもあります」(マクス・アートヴェズ)。
チャイコフスキーのバレエ「くるみ割り人形」の「アラビアの踊り」、プロコフィエフの「ロメオとジュリエット」のバルコニーの場面の音楽による「バルコニーのバラード」、ドビュッシーの「金魚」と「グラドゥス博士」、ラヴェルのピアノ曲「クープランの墓」からオーボエとギターのデュエットで演奏する「前奏曲」と、「メヌエット」と「フォルラーヌ」、プーランクが木管楽器とピアノのために書いた「六重奏曲」の楽章による「フランシスのテーマ」。
1990年のベン・ウェブスター賞に選ばれたピアニストのベン・ベシアコウや2011年のデンマーク・ジャズ賞を受けたキューバ出身のエリエル・ラソをはじめとする実績のあるプレーヤーが共演するトラック、弦楽三重奏が加わるトラックと、変化をつけながら「オリジナルの素材を新たな想像の目でみつめた、愛と情熱の」『Metamorphosis』(変容)です。

SOOND
SND-22020(1CD)
NX-B09
フィリップ・グラス(1937-):弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲 第9番「リア王」 (2021)
弦楽四重奏曲 第8番(2018)
タナSQ

録音:2021年
2010年に結成され、古典のレパートリーに新しい風を吹き込むほか、同時代音楽の演奏を積極的に展開しているタナSQ。今 回のアルバムでは、フィリップ・グラスが2019年にブロードウェイのために書いた「リア王」の音楽を元に再構成した、弦楽四重奏曲第9番を世 界初録音しています。またシューベルトの影響も受けたという弦楽四重奏曲第8番も収録。古典への傾倒を強くした、新たなグラスの側面を 聴くことが出来ます。タナSQは既に第1番から第7番も録音しているため、今作で現時点のグラスの弦楽四重奏曲全てを録音 していることになります。

Khaggavisana
KHAGGA-003(1CD)
税込定価
孤独の中の神の祝福
リスト:忘れられたワルツ第1番 S.215/R.37
巡礼の年 第3年 エステ荘の噴水 
詩的で宗教的な調べ S173/R14 - No. 3 孤独の中の神の祝福
パガニーニ大練習曲 S141/R3b - No. 3 嬰ト短調 「ラ・カンパネッラ(鐘)」
スペイン狂詩曲
尾関友徳(P)

録音:2021年8月11日、12日 津幡町文化会館シグナス
1853年出版の「詩的で宗教的な調べ」第3番と、祈りの鐘として全ての人々 に捧げる「ラ・カンパネッラ(鐘)」をはじめF.Lisztの作品5作を収録したアルバ ム。 未知の感染症による厄災から、立ち上がろうとする人達へ届ける音楽を。すべ ての自分と向き合う人々へ祝福を。いつも希望を忘れぬように。 表題の『孤独の中の神の祝福』を中心として、穏やかな祈りを捧げる一枚。

PERCUSSIONS DE STRASBOURG
PDS-121
(1CD+BOOK)
NX-D11
クセナキス:プレイアデス、ペルセファサ ストラスブール・パーカッション・グループ

録音:2021年7月17、20日 オトピエール劇場、ストラスブール、フランス
1962年の結成からメンバー・チェンジを繰り返しながら第一線で活躍し、2022年に60周年を迎えるストラスブール・パーカッション・グループ の記念アルバムは、クセナキスが6人の打楽器奏者のために書き、同グループが初演した名作2曲を集めたもの。いずれも彼らによるアルバム とパフォーマンスがこれまでも高い評価を得ている作品の、最新録音となります。1979年、ミュルーズのフランス国立ラン歌劇場にて、同劇場 のバレエ団と共に初演された「プレイアデス」は、6人の奏者がマリンバやヴィブラフォンなどの鍵盤楽器、太鼓類、金属によるSIXXEN(ジクセ ン)という名の創作楽器という3つの楽器群を操り、楽器群ごとの3つのパートと全ての楽器類が登場する「総合」の計4つのパートで構成さ れ、その演奏順は奏者たちに委ねられています。奏者を取り囲むように聴衆を配することを一つの理想としており、濃密かつ高速なアンサンブ ルと渦巻くようなサウンドが大きな魅力です。1969年にイランのシラーズ-ペルセポリス芸術祭で初演された「ペルセファサ」は、「プレイアデス」 とは逆に6人の奏者が聴衆を取り囲むような配置を求めており、様々な素材を用いた楽器の音が立体的に響く様や、めまぐるしいフレーズの 中で方々へ移動するアクセントなどが、聴く者を虜にします。このアルバムでは、これら作品の特性を体験するためヘッドフォンでの鑑賞を推 奨とのこと。約70ページに及ぶブックレット(仏語・英語/白黒)には解説のほか、初演時や再演時の歴代メンバーや作曲者の貴重な写真が 満載です。

ANIMAL MUSIC
ANI-101(2CD)
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集
チェロ・ソナタ第1番ヘ長調 Op.5-1
チェロ・ソナタ第2番ト短調 Op.5-2
チェロ・ソナタ第3番イ長調 Op.69
チェロ・ソナタ第4番ハ長調 Op.102-1
チェロ・ソナタ第5番ニ長調 Op.102-2
イジー・バールタ(Vc/Dietmar Rexhausen 2012)
テレジエ・フィアロヴァー(P/Steinway & Sons C227)

録音:2021年1月-4月/アトリウム・ナ・ジシコヴェ(プラハ)
チェコを代表するチェリスト、イジー・バールタ(イルジー・バールタ)が2020年に気鋭のピアニスト、テレジエ・フィアロヴァーと真正面から取り組んだベートー ヴェンのチェロ・ソナタ全曲演奏。ベートーヴェンの生誕250周年にあわせ、彼らもまた多くの演奏会を予定していました。しかし新型コロナウィルス感染拡大によ りその予定は一時すべてキャンセルに。しかしコンサート活動が一切できなかったその時でも彼らの情熱は冷めることなく、寧ろベートーヴェンの世界に没入し、音 楽的な対話はもちろんのことディスカッションも重ねながら二人にしか表現できない音楽を作り上げてきました。演奏会の多くはキャンセルとなりましたがライヴ配 信を通じ演奏を披露し話題を呼びました。
そして、2021年。彼らのひとつの結論ともいうべき演奏をセッション収録にて丁寧に録音したのが当盤。ベートーヴェンの3期にわたる全5曲は作曲された時 代それぞれの趣を表した傑作。全体を通じ軽やかな演奏が特徴といえますが、何よりも喜びに満ちた二人の演奏は感動せずにはいられません。ここに当全集の新 たな名盤が加わります! (Ki)


PRAGA DIGITALS
PRD-250421(30CD)

完全限定発売
プラハ・レーベルの30年
■Disc1
ヤナーチェク
(1)弦楽四重奏曲第1番「クロイツェル・ソナタ」
(2)ヴァイオリン・ソナタ(1912/21)
(3)弦楽四重奏曲第2番「ないしょの手紙」 
■Disc2
ドヴォルザーク
(1)弦楽四重奏曲第14番変イ長調Op.105
(2)弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」
■Disc3
シュールホフ
(1)弦楽四重奏のための5つの小品(1925)
(2)ピッコロ、ヴィオラ、コントラバスのための小協奏曲(1925)
(3)ヴァイオリンとチェロの二重奏曲(1925)
(4)弦楽六重奏曲(1920-4)
■Disc4
(1)スメタナ:弦楽四重奏曲第1番ホ短調「わが生涯より」
(2)シベリウス:弦楽四重奏曲ニ短調「親愛なる声」 
(3)同:アンダンテ・フェスティヴォ
■Disc5
(1)スメタナ:ピアノ三重奏曲ト短調Op.15
(2)スーク:ピアノ三重奏曲ハ短調Op.2
(3)同:エレジーOp.23
(4)フィシェル:ピアノ三重奏曲(1978)
■Disc6
マルティヌー
(1)ピアノ四重奏曲H.287
(2)ピアノ五重奏曲第1番H.229
(3)同第2番H.298
■Disc7
(1)ドビュッシー:弦楽四重奏曲ト短調
(2)ラヴェル:弦楽四重奏曲ヘ長調
(3)バルトーク:弦楽四重奏曲第4番Sz.91
■Disc8
ショスタコーヴィチ
(1)弦楽四重奏曲第8番ハ短調Op.110
(2)同第7番嬰ヘ短調Op.108
(3)ピアノ五重奏曲ト短調Op.57
■Disc9
シェーンベルク
(1)弦楽四重奏曲第4番Op.37
(2)弦楽六重奏曲「浄夜」Op.4
■Disc10
シューベルト
(1)弦楽四重奏曲第13番「ロザムンデ」
(2)同第14番〈死と乙女〉
■Disc11
ベートーヴェン
(1)弦楽四重奏曲第13番変ロ長調Op.130(大フーガ付き)
(2)弦楽四重奏曲第13番の別フィナーレ
■Disc12
(1)モーツァルト:ケーゲルシュタット三重奏曲K.498
(2)同:クラリネット五重奏曲イ長調K.581
(3)ウェーバー:クラリネット五重奏曲変ロ長調Op.34
■Disc13
ハイドン
(1)弦楽四重奏曲第78番変ロ長調「日の出」Op.76の4
(2)弦楽四重奏曲第79番ニ長調「ラルゴ」Op.76の5
(3)弦楽四重奏曲第80番変ホ長調Op.76の6
■Disc14
ブラームス
(1)弦楽四重奏曲第1番ハ短調Op.51の1
(2)クラリネット五重奏曲 ロ短調Op.115
■Disc15
メンデルスゾーン
(1)弦楽四重奏曲ホ短調Op.44の2
(2)カプリッチォ ホ短調Op.81の3
(3)弦楽四重奏曲ヘ短調Op.80
■Disc16
(1)バルトーク:弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽
(2)オネゲル:交響曲第3番「典礼風」
(3)ストラヴィンスキー:バレエ音楽「アゴン」
■Disc17
プロコフィエフ
(1)交響曲第5番変ロ長調Op.100
(2)交響曲第6番変ホ短調Op.111
■Disc18
チャイコフスキー
(1)ピアノ協奏曲第1番変ロ短調Op.23
(2)交響曲第6番ロ短調Op.74
■Disc19
(1)ショスタコーヴィチ:交響曲第13番変ロ短調「バビ・ヤール」
(2)プロコフィエフ:十月革命20周年のためのカンタータ Op.74(抜粋)
■Disc20
ショスタコーヴィチ
(1)交響曲第9番変ホ長調Op.70
(2)ピアノ三重奏曲第2番ホ短調Op.67
(3)弦楽四重奏曲第3番ヘ長調Op.73
■Disc21
バルトーク
(1)2つの肖像Op.5/(2)舞踊組曲
(3)ピアノ協奏曲第2番Sz95
(4)弦楽のためのディヴェルティメントSz113
■Disc22
バルトーク
(1)弦楽四重奏曲第1番Sz.40
(2)弦楽四重奏曲第3番Sz.85
(3)弦楽四重奏曲第5番Sz.102
■Disc23
ヤナーチェク
(1)「死の家から」〜前奏曲
(2)カンタータ「アマールス」
(3)「利口な女狐の物語」組曲(ターリヒ&スメターチェク編)
(4)「死の家から」組曲
■Disc24
(1)ムソルグスキー(マルケヴィチ編):農民の子守歌/おなかの白いおしゃべり鳥/夜/小さな星よ、おまえはどこに?/悪童/ドニエプル川にて
(2)同(ラヴェル編):展覧会の絵
(3)ストラヴィンスキー:詩篇交響曲
■Disc25
ドビュッシー
(1)牧神の午後への前奏曲/(2)映像
(3)バレエ音楽「おもちゃ箱」
■Disc26
マーラー
(1)子供の不思議な角笛(全13曲)
(2)5つのリュッケルトの歌
■Disc27
R・シュトラウス
(1)ドン・ファン/(2)死と変容Op.24
(3)ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら
(4)4つの最後の歌 
■Disc28
ベートーヴェン
(1)三重協奏曲Op.56 
(2)ヴァイオリン協奏曲
■Disc29
ベートーヴェン
(1)ピアノ・ソナタ第23番「熱情」
(2)同第17番ニ短調Op.31の2「テンペスト」
(3)同第18番変ホ長調Op.31の3
■Disc30
(1)ショパン:ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調Op.35「葬送」
(2)同:バラード第1番ト短調Op.23
(3)同:ワルツ第17番変ホ長調
(4)同:幻想曲ヘ短調Op.49
(5)ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第4番
■Disc1
プラジャークQ(1)(3)、ヴァーツラフ・レメシュ(Vn)、萱原祐子(P)(2)
録音:1997年5-6月/プラハ
■Disc2
プラジャークQ
録音:1998年1月11-15日(2)、1999年4月24-25日(1)/プラハ
■Disc3
プラジャークQ、コチアンQ、
イジー・フデツ(Cb)、ヴァーツラフ・クント(Fl)
録音:2003年7月5日、12月3日、2004年1月4日/プラハ
■Disc4
コチアンQ
録音:2009年4月3-4日、17-18日/プラハ
■Disc5
プラハ・グァルネリ・トリオ
録音:2004年6月18、20日、9月10日/プラハ
■Disc6
イヴァン・クラーンスキー(P)、コチアンQ
録音:2007年3月31日(1)、2008年3月19-20日(2)、10月12、17日(3)/プラハ
■Disc7
パールカーニQ
録音:2003年12月/ドープヘジンデ教会(オランダ)(1)(2)、2008年6月3日/プラハ(3)
■Disc8
プラジャークQ、パヴェル・フーラ(Vn)(2)、
エフゲニー・コロリオフ(P)(3)
録音:2010年1月17日、4月2日/プラハ(1)(2)、2009年11月12日/グルノーブル(3)
■Disc9
プラジャークQ、ヴラディミル・ブカチ(Va)、ぺトル・プラウセ(Vc)
録音:2006年4月27-29日、2007年1月9-10日/プラハ
■Disc10
プラジャークQ
録音:1995年6月/プラハ
■Disc11
プラジャークQ
録音:2003年11月25-26日、12月8-11日/プラハ
■Disc12
パスカル・モラゲス(Cl)、プラジャークQ、ヴラディミル・メンデルスゾーン(Va)(1)、
フランク・ブラレイ(P)(1)
録音:2003年2月17日(1)、2002年1月13日(2)/マルセイユ、2001年1月15-16日/パリ(3)
■Disc13
プラジャークQ
録音:1998年5月30-31日、7月3-4日/プラハ
■Disc14
パスカル・モラゲス(Cl)、プラジャークQ
録音:2005年7月1-2日、9月22-23日/プラハ
■Disc15
ツェムリンスキーQ
録音:2009年9月2日、12月15日/プラハ
■Disc16
エフゲニー・ムラヴィンスキー(指)レニングラードPO
録音:1967年5月24日/プラハ(1)、1965年2月28日/モスクワ(2)、1968年10月30日/モスクワ(3)(すべてライヴ)
■Disc17
エフゲニー・ムラヴィンスキー(指)レニングラードPO
録音:1973年6月29日/レニングラード(1)、1967年5月25日/プラハ(2)(すべてライヴ)
■Disc18
スヴャトスラフ・リヒテル(P)(1) 、エフゲニー・ムラヴィンスキー(指)レニングラードPO
録音:1959年7月24日/レニングラード(スタジオ)(1)、1956年6月/ウィーン(2)
■Disc19
ヴィタリー・グロマツキー(Bs)(1)、キリル・コンドラシン(指)モスクワPO、ロシア共和国cho、
ユルロフ国立cho(現:ユルロフ記念国立アカデミーcho)
録音:1962年12月20日/モスクワ(ライヴ)(1)、1966年5月5日/モスクワ(2)
■Disc20
ズデニェク・コシュラー(指)チェコPO(1)、オイストラフ・トリオ(2)、スメタナQ(3)
録音:1967年5月26日(1)、1961年5月26日(2)、1961年1月20日(3)/プラハ(すべてライヴ)
■Disc21
ルドルフ・シュルツ(Vn)(1)(4)、ゲザ・アンダ(P)(3)、フェレンツ・フリッチャイ(指)RIASSO
録音:1951年9月11日(1)、1953年6月10日(2)、9月9日(3)、1952年2月10日(4)/ベルリン
■Disc22
ヴェーグQ
録音:1954年9-10月/ロンドン
■Disc23
ヴァーツラフ・ノイマン(1)‐(3)、
フランティシェク・イーレク(4)(指)チェコPO、ヴェラ・ソウクポヴァー(S)、ヴィレム・プシビル(T)、プラハPOcho
録音:1974年3月28日(1)(2)、1988年3月3日(3)、1979年4月12日(4)/プラハ(すべてライヴ)
■Disc24
イーゴリ・マルケヴィチ(指)ベルリンPO(2)、ロシア国立SO(1)(3)、ガリーナ・ヴィシネフスカヤ(S)(1)、ロシア国立アカデミーcho(3)
録音:1962年6月/モスクワ(1)(3)、1953年2月21-25日/ベルリン(2)
■Disc25
マニュエル・ロザンタール(指)パリ・オペラ座O、エルネスト・アンセルメ(指)スイス・ロマンドO
録音:1957-8年/パリ(1)(2)、1957年5月/ジュネーヴ(3)
■Disc26
モーリン・フォレスター(C.A)、ハインツ・レーフス(Br)(1)、フェリックス・プロハスカ(指)ウィーン祝祭O(1)
フェレンツ・フリッチャイ(指)ベルリンRIASSO(2)
録音:1963年5月27-31日/ウィーン(1)、1956年/ベルリン(2)
■Disc27
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)VPO(1)‐(3)、エリーザベト・シュヴァルツコップ(S)(4)、オットー・アッカーマン(指)フィルハーモニアO(4)
録音:1954年3月2-3日(1)、1950年3月21, 23-24日(2)、1954年3月3日(3)/ウィーン、1953年9月25日/ウォルドルフ・タウン・ホール(4)
■Disc28
ダヴィド・オイストラフ(Vn)(1)(2)、スヴャトスラフ・クヌシェヴィツキー(Vc)、レフ・オボーリン(P)、マルコム・サージェント(指)フィルハーモニアO(1)、アンドレ・クリュイタンス(指)フランス国立放送O(2)
録音:1958年5月4日/ロンドン(1)、11月8-10日/パリ(2)
■Disc29
スヴャトスラフ・リヒテル(P)
録音:1959年11月1日(1)、1965年6月2日(2)(3)/プラハ(ライヴ)
■Disc30
アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(P)、エットレ・グラチス(指)フィルハーモニアO(5)
録音:1960年6月3日(1)、1957年5月30日(2)/プラハ(ライヴ)、1957年3月4日(3)(4)/ロンドン(ライヴ)、1957年3月10日/アビーロード・スタジオ(5)
完全限定生産。1991年に創立されたPragaレーベルはハルモニア・ムンディ・フランス傘下のレーベルとしてプラジャーク四重奏団をはじめとする新録音と、 「プラハの春」音楽祭など歴史的音源でチェコ系音楽家や作品を普及し注目されました。折しも旧共産主義国崩壊による混乱で旧東欧圏のCD制作が不振だった ため、チェコ音楽を提供してくれる稀有なレーベルでした。
その後いち早くSACDに注目し、音の良さでも定評がありました。歴史的音源もムラヴィンスキーやリヒテルなど旧ソ連系からフルトヴェングラーやカラヤンな どまで次々リリースして世を驚かせました。しかし社主ピエール=エミール・バルビエが2018年4月に歿したためレーベルは一旦終了となりました。
名サウンド・エンジニアのニコラ・バルトロメはサヴァールのAlia Vox録音の多くを手がけるほか、自身の録音会社リトル・トライベッカ、さらにはAparte やevidenceレーベルの代表でもありますが、Pragaのカタログに興味を持ち、コロナ禍の経済不況下にありながら全カタログ445マスターを買い取り、新生 Pragaレーベルを立ち上げることとなりました。
その記念と、今年がPragaレーベル創業30周年になることから、選りすぐりの30タイトルをBox化してお買い得価格で提供いたします。プラジャーク四重奏 団やコチアン四重奏団のものはもちろんながら、ムラヴィンスキー、リヒテル、コンドラシン、オイストラフ、フルトヴェングラー、マルケヴィチ、アンセルメ、ミケラン ジェリの名演中の名演が目白押し。現在入手困難なものばかり。完全限定発売につきお買い忘れのないようお願い致します。 (Ki)

BRAVO RECORDS
BRAVO-10005(1CD)
税込定価
「オリヴィア」
(1)ジュ・トゥ・ヴ=あなたが欲しい(エリック・サティ)
(2)交響詩「フィンランディア」(ヤン・シベリウス)
(3)クラシック・メドレー
サン=サーンス「死の舞踏」-ムソルグスキー「禿山の一夜」-ヴェルディ「レクイエム」から「怒りの日」-ファリャ「火祭りの踊り」
(4)ポル・ウナ・カベーサ(カルロス・ガルデル)
(5)カントリー・ロード(ジョン・デンバー)
(6)荒城の月(滝廉太郎)
(7)ソーラン節(北海道民謡)
(8)スマイル〜G線上のアリア(チャールズ・チャップリン / バッハ)
(9)組曲「惑星」より「木星」(グスタフ・ホルスト)
(10)オペラ「イーゴリ公」より「ダッタン人の踊り」(アレクサンドル・ボロディン)
(11)Olivier〜アニメ「オルタンシア・サーガ」劇伴曲 (ZENTA)
林愛実(Fl)、
長井進之介(P)

録音:2021年1月8-10日/Studio GVIDO、2021年8月11-13日/ZENTA STUDIO
卓抜な技巧と豊かな表現力、みずみずしい音色で聴衆を魅了しつづけてきたフルート奏者の林愛実が、いよいよデビューアルバムをリリースします。
音楽ホールのステージはもとより、より聴衆との距離を縮めるべく企画された戸外での演奏などの場面で、林愛実は踊りながら楽器を演奏するという独自のスタイルを築いてきました。クラシック音楽を、誰にでも親しみやすい演奏で伝える姿は共感を呼び、いまや子どもから大人まで、幅広い層のファンを獲得しています。
2020年、コロナ禍により聴衆との接点が断たれる中、ファンの声に押される形で完成したのがこのアルバムです。
伴奏は、8年もの間、息のあった演奏を披露しているピアニストの長井進之介。林愛実が作り出す音楽を熟知している彼は、今回も見事なサポートを展開しています。
収録楽曲は、クラシックファンなら誰もが知っているナンバーが中心になっていますが、その瑞々しいフルートの音色が場面を彩る劇伴曲「Olivier」は、TVアニメ「オルタンシア・サーガ」の挿入曲。このトラックは、作曲者ZENTAによる全面監修の元でレコーディングが完成しました。
フルカラー24ページに及びCDブックレットには、林愛実の魅力を伝える写真が満載です。 (Ki)

PRAGA DIGITALS
PRD-250420(1CD)
ハイドン:最後の3つの弦楽四重奏曲
弦楽四重奏曲第81番ト長調Op.77の1
弦楽四重奏曲第82番ヘ長調Op.77の2
弦楽四重奏曲第83番ニ短調Op.103(未完)
プラジャークQ

録音:2020年10月、11月/ドモヴィーナ・スタジオ
2018年、社主逝去につき活動を終止したPragaレーベルですが、遺志を継いだ新オーナーが、レーベルを継続させるはこびとなりました。第1弾は、プラジャー クによるハイドンの弦楽四重奏曲集。83曲ある彼の弦楽四重奏曲のうち最後の3篇。第83番はアンダンテとメヌエットのみの未完成作品。
2015年にメンバーが交代した新生プラジャーク四重奏団による2020年秋に新録音されたフレッシュな演奏が楽しめます。 (Ki)

Sono Luminus
DSL-92248
NX-B05
Last Song〜ヴァイオリン作品集
ルイ・クープラン(?-1661):プレリュード・ノン・ムジュレ第7番(U. スヴェインビャルナルドッティル、T. ソルステインスドッティルによるヴァイオリンとピアノ編)
アトリ・ヘイミル・スヴェインソン(1938-2019):3つのマリアの祈り
グルック:歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」- 第2幕 精霊の踊り(F. クライスラーによるヴァイオリンとピアノ編)
ヨウルン・ヴィーザル(1918-):アイスランド組曲
オーレ・ブル(1810-1880):I孤独の時に
マスネ:タイスの瞑想曲
エイリークスドウッティル(1951-):冬
マグヌス・ブロンダル・ヨハンソン(1925-2005):夢の中で
ヨハンソン:子守歌
クライスラー:クープランの様式によるプロヴァンス風オーバード
モンテヴェルディ:アヴェ・マリア(Vnとピアノ編)
ビンゲン(1098-1179):オルド・ヴィルトゥトゥム(諸徳目の秩序)- アニマ・プロセッショナル(Vnとピアノ編)
スヴェインビャルナルドッティル:ニュースの前のラスト・ソング
ウナ・スヴェインビャルナルドッティル(Vn)
ティンナ・ソルステインスドッティル(P)

録音:2019年12月13-15日
女性ヴァイオリニスト・作曲家ウナ・スヴェインビャルナルドッティルのアルバム。アイスランドのラジオ放送局"Ra's 1"で正午のニュースの直前に「Last Song」と称して放送される、アイスランドの伝統的な歌や愛の歌、子守 歌、人々を畏怖させる自然への頌歌、イタリアの歌やスカンジナビアの悲歌。これに倣い、さまざまな気分を持つ 曲が選ばれています。 アルバムの中心となるのはヨウルン・ヴィーザルの「アイスランド組曲」。これは1974年のアイスランド入植1100 年を記念して書かれた作品で、アイスランドの伝統的な要素が多分に含まれています。彼女はヴィーザルと会っ た途端に意気投合し、以来、大きな影響を受けていると言います。「3つのマリアの祈り」の作曲家スヴェインソン は彼女としばしばデュオを組むほどの友人。そして、全ての元になった「Last Song Before the News」はヴァ イオリニストの友人、ヨハン・ヨハンソンの死を悼む音楽。死という避けようもない運命の前兆が音として表現され ています。
Sono Luminus
DSL-92250
NX-B05
アンナ・ソルヴァルドスドッティル(1977-):ENIGMA エニグマ スペクトラル四重奏団

録音:2020年10月17-18日
目がくらむような光と、深い暗闇。この境界を取り巻くかすかな光の輪。ここがエニグマが住んでいるという空間で す。このアルバムは作曲家アンナ・ソルヴァルドスドッティルと、グラミー賞に3回ノミネートされたスペクトラル四重奏 団の数年にわたるコラボレーションから生まれた1枚。悲痛な響きを奏でるコード進行によるゆったりとした動きの 中に、弦の特殊奏法によるさまざまな摩擦音やクリック音などが出現するこの作品は、無限で広大な宇宙と人 間の関係についての深い瞑想に誘うかのようです。

EM Records
EMRCD-069(1CD)
薄暮〜フルート、ヴィオラ、ハープのための三重奏曲集
バックス(1883−1953):悲歌的三重奏曲(1916)
ウィリアム・オルウィン(1905−1985):ナイアズ(1971)
ロースソーン(1905−1971):フルート、ヴィオラ、ハープのための組曲(1968)
オルウィン:薄暮(1955)*、2つの民謡(1936)*
マルコム・リプキン(1932−2017):フルート、ヴィオラ、ハープのための三重奏曲(1982)*
ポール・パターソン(b.1947):カノニック・ララバイ(2016)*
ポール・ルイス(b.1943):ディヴェルティメント(1992)*
オーロラ・トリオ〔エマ・ハルナン(Fl)、ジョーダン・シアン(Va)、ヘザー・ライトン(Hp)〕

録音:2020年2月&8月(オックスフォード)
*世界初録音
フルート、ヴィオラ、ハープというトリオ編成のためのイギリスの作曲家たちによる作品集。5つの世界初録音が含まれています。英国王立音楽アカデミーやジュリアード音楽院といった名門で学んだ腕利きの名手たちによって、フルートとハープの透明感のある美しさとヴィオラの渋い音色が溶け込み合い、夢想的な世界が作り上げられています。

La Compagnie Baroque
KKC-6407(2CD)
税込)定価
バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ集 BWV1014-1019(全6曲+異稿つき)
[CD1]
ソナタ第4番ハ短調 BWV1017
ソナタ第5番へ短調 BWV1018
ソナタ第3番ホ長調 BWV1016
[CD2]
ソナタ第2番イ長調 BWV1015
ソナタ第1番ロ短調 BWV1014
ソナタ第6番ト長調 BWV1019
ヴァイオリン独奏(BWV1019初稿譜より)
チェンバロ独奏(BWV1019初稿譜より)
アダージョ(BWV1019初稿譜より)
天野乃里子(Cemb;アンソニー・サイデ Anthony Sidey 製、1998年)
山縣さゆり(バロックVn:ヤコブ・シュタイナー Jacob Stainer 製、1669年頃)

録音:2019年11月11-14日/オランダ、ヴェルプ、エマウス修道院
共演によるバッハのオブリガート・チェンバロ付きソナタ全6曲。2019年に天野氏が立ち上げたプロジェクト「Pearls in Baroque(バロックの真珠)」の 一環によるリリースで、今後の展開も楽しみな注目盤です。
オーケストラでの録音が多い山縣氏がバッハのソナタを録音、というのも古楽ファンには嬉しいニュースです。天野氏とは互いに深く音楽を掘り下げて作り合え る間柄。ヴァイオリンとチェンバロが対等に掛け合って高め合うこのソナタは2人にぴったりの内容と言えます。軋む不協和音とその美しい解決、息の長い祈り のような歌、生き生きと沸き立つフーガ、華麗で鮮烈な協奏など、全曲じっくりと練られた非常に濃密な演奏に仕上げられており、また結果として「女性2人で の録音によるバッハのソナタ集」という珍しさも併せ持つものが出来た、と天野氏は語っています。
アルバムの最後には第6番の初稿譜として残された3つの楽章を収録しています。うち2曲(それぞれヴァイオリン・ソロとチェンバロ・ソロのために書かれている) はチェンバロのためのホ短調パルテータ(BWV830)に転用された音楽。残り1曲はこれでしか聴けない音楽で、痛切な半音階のアダージョ。どれも貴重な録 音です。
「バッハは、バロック時代の作曲家の中でも、最も重要な芸術家として有名ですが、ある意味では、彼の作品は、当時の典型的なバロックの作品からも、遠 大にまた孤高にかけ離れたとも言えるもので、“バッハ”というジャンルが存在すべきかもしれません。彼の作品は、和声、メロディ、リズムを精緻に組み合わせ た独創性で、それまでの音楽で表現されていたものの境界を遥かに超える質を達成していますが、この6曲計25楽章の中に、その要素は豊かに表現されていて、 我々もリハーサルをどれだけ積んでも、さらに新たな発見が常にあります。(天野乃里子)」

NovAntiqua Records
NA-44(1CD)
フィレンツェでのモーツァルト
モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラの為の二重奏曲第1番ト長調 K.423、
 ヴァイオリンとヴィオラの為の二重奏曲第2番変ロ長調 K.424
ナルディーニ:2本のヴィオラの為のソナタ集(第1番〜第6番)
アンサンブル・アルラウネ〔クララ・フランシスカ・シェーテンザック(Vn)、ステーファノ・ザノビーニ(Va)、ヒルデガルド・クーエン(Va)〕

録音:2020年、ピエヴェッキア(イタリア)
イタリアのトスカーナ地方出身の作曲家とその同世代の作曲家の作品を組み合わせる「トゥスカーニア」シリーズの第5作目として登場するのは、リヴォルノ出身の音楽家ピエトロ・ナルディーニ(1722−1793)とモーツァルト!
2020年の春、ロックダウンにより多くの制限がある中でレコーディングが行われたこの「フィレンツェでのモーツァルト」で取り上げられたのは「二重奏」。
短期間ではあるものの、トスカーナ大公国のフィレンツェに父レオポルトと共に滞在していたモーツァルト。ナルディーニは友人でもあったレオポルトからそのヴァイオリニストとしての実力を高く評価されており、モーツァルト父子と繋がりを持っていたことが知られています。
トスカーナ大公のカペルマイスターを務めたナルディーニとモーツァルトの関係を、アンサンブル・アルラウネがピリオド楽器、ヴェルディ・ピッチ(432Hz)での演奏で表現します。
NovAntiqua Records
NA-15(1CD)
ミュージック・フォー・ツー Vol.1
ルクレール:2本のヴァイオリンの為のソナタ ホ短調 Op.3-5、
 2本のヴァイオリンの為のソナタ ヘ長調 Op.3-4、
 2本のヴァイオリンの為のソナタ ニ長調 Op.3-6
マルティノフ:2本のヴァイオリンの為のバロック組曲第1番(世界初録音)
アントン・マルティノフ(Vn)、
クレメナ・ニコロワ(Vn)

録音:ヴィチェンツァ(イタリア)
バロック音楽、クラシック音楽、ロマン派音楽、現代音楽を融合させた複数のプログラムで構成される革新的なプロジェクト「ミュージック・フォー・ツー(Music for Two)」の第1巻。
第2巻(NA23)と同じルクレール&アントン・マルティノフ(1969−)という組み合わせの第1巻には、鬼才マルティノフの「バロック組曲第1番」を収録。
鬼才とブルガリアの才女、ルクレールとマルティノフのコラボレーションが独特の世界を創り上げています。
NovAntiqua Records
NA-17(2CD)
トゥスカーニア Vol.1〜カンビーニ&ボッケリーニ
カンビーニ:演奏会用四重奏曲 Op.21
ボッケリーニ:ヴィオラとチェロの為の二重奏曲
アンサンブル・アルラウネ〔クララ・フランシスカ・シェーテンザック(Vn)、ステーファノ・ザノビーニ(Va)、ヒルデガルド・クーエン(Va)、アウグスト・ガスバッリ(Vc)〕

録音:2016年9月、ピエヴェッキア教会(イタリア)
現在のトスカーナ州のリヴォルノで生まれ、アフリカ旅行中に海賊に襲撃され数年間奴隷として過ごした後に解放され、パリで大成する(その後没落)という波乱の生涯を送ったイタリアのコンポーザー=ヴァイオリニスト、ジュゼッペ・マリア・ジョアッキーノ・カンビーニ(1746−1825)を主役とするシリーズの第1巻。
カンビーニとのカップリングに選ばれたのはボッケリーニの二重奏曲。共にイタリアで生まれ、他国で名声を確立した2人の音楽家の作品の共通点とコントラストを探る好プログラムです。
演奏、録音にはピリオド楽器を使用し、ピッチは「ヴェルディ・ピッチ」とも呼ばれる432Hzを採用しています。
NovAntiqua Records
NA-13(1CD)
レーヴァ:沈黙の翼
第1部「ディアローギ」/第2部「自我の反映」
イヴァーノ・レーヴァ(P)、クラングファーベン・クヮルテット〔セルジオ・カルネヴァーレ(Vn)、イザベラ・パルミチャーノ(Vn)、ツヴェタンカ・アサトリャン(Va)、シルヴィア・ファシャーノ(Vc)

録音:2015年(イタリア)
イタリア、ナポリ出身のコンポーザー=ピアニスト、インプロヴァイザー、イヴァーノ・レーヴァ(1975−)が、ピアノと弦楽四重奏のために作曲した2部で構成される作品の世界初録音。
相反する対話と沈黙の共存を作品の中で表現しようとしています。
NovAntiqua Records
NA-27(1CD)
トゥスカーニア Vol.2〜カンビーニ&モーツァルト
カンビーニ:2本のヴィオラの為のデュオ・コンチェルタンテ(世界初録音)
モーツァルト:歌劇「魔笛」(1792年編)より、何と美しい絵姿、もう会えないのか?、誰にも恋の喜びはある、この道の先に目的地があります、恋を知る男たちは、僧たちの行進曲
アンサンブル・アルラウネ〔ステーファノ・ザンビーニ(Va)、ヒルデガルド・クーエン(Va)〕

録音:2017年8月、ピエヴェッキア教会(イタリア)
アフリカ旅行中に海賊に襲撃され数年間奴隷として苦難の時を過ごしたというエピソードを持つ18世紀〜19世紀イタリアのコンポーザー=ヴァイオリニスト、ジュゼッペ・マリア・ジョアッキーノ・カンビーニ(1746−1825)が、パリ移住後に発表した世界初録音となる「デュオ・コンチェルタンテ」と、1792年に行われ編曲者不詳のモーツァルトの「魔笛」のヴィオラ二重奏版を組み合わせたユニークなプログラム。
大成しなかったナポリ時代からは一転して移住先のパリで才能を花開かせたものの、フランス革命の時期を境としてその人気は急落。不遇な余生を過ごしたとされるカンビーニの音楽が、モーツァルトの「魔笛」のアリアからの編曲と交互に演奏されることにより、その魅力がさらに引き立てられています。
デトモルト音楽大学で今井信子に、ニュルンベルク音楽大学でハンス・コールハーゼに師事したステーファノ・ザンビーニと、ドイツの女流ヴィオリスト、ヒルデガルド・クーエンのアンサンブルは絶妙です。
ちなみに使用楽器はピリオド楽器、ピッチは「ヴェルディ・ピッチ」としても有名な432Hzです。
NovAntiqua Records
NA-23(1CD)
ミュージック・フォー・ツー Vol.2
ルクレール:2本のヴァイオリンの為のソナタ集 Op.3
マルティノフ:2本のヴァイオリンの為のバロック組曲第2番
アントン・マルティノフ(Vn)、
クレメナ・ニコロワ(Vn)

録音:2016年12月、ベースメント・スタジオ(ヴィチェンツァ、イタリア)
バロック音楽、クラシック音楽、ロマン派音楽、現代音楽を融合させた複数のプログラムで構成される革新的なプロジェクト「ミュージック・フォー・ツー(Music for Two)」の第2巻は、ルクレールとマルティノフのカップリング。
2016年3月にパリで開催された音楽祭「ヴァイオリンの春」で初演された鬼才マルティノフの「バロック組曲第2番」は、初演後の評価が非常に高く、録音を望まれていた注目作です。終曲にはブルガリアの伝統音楽に触発された「バロチャニーザ」という曲が置かれています。
鬼才マルティノフとデュオを組むのはブルガリアの才女クレメナ・ニコロワ。モダンとピリオドの両方を弾きこなし、ヨーロッパの様々なシーンで活躍中です。
NovAntiqua Records
NA-26(2CD)
ブラームス:弦楽六重奏曲第1番変ロ長調 Op.18
弦楽六重奏曲第2番ト長調 Op.36
セステット・ストラディヴァリ

録音:2017年1月17日−19日
セステット・ストラディヴァリ(ストラディヴァリ六重奏団)は、2001年12月、ローマのサンタンジェロ城で開催された国際音楽祭「ヴァイオリンの芸術(The Art of the Violin)」の為のコンサートを機に、サンタ・チェチーリア国立アカデミーOの音楽家たちによって結成されたアンサンブル。
イタリアで最古と言われるオーケストラで活躍する名手たちのアンサンブルが取り上げるのは、ブラームスの2つの弦楽六重奏曲。サンタ・チェチーリア国立アカデミーOの弦楽セクションの代名詞的な存在でもあるアンサンブルが、ドイツ・ロマン派の秀作を濃密に奏でます。
NovAntiqua Records
NA-20(2CD)
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集
チェロ・ソナタ第1番ヘ長調 Op.5-1
チェロ・ソナタ第2番ト短調 Op.5-2
チェロ・ソナタ第3番イ長調 Op.69
チェロ・ソナタ第4番ハ長調 Op.102-1
チェロ・ソナタ第5番ニ長調 Op.102-2
アレッサンドロ・アンドリアーニ(Vc/フェルディナンド・ガリアーノ1782年製)、
マリオ・ソラッツォ(フォルテピアノ/ヨーゼフ・ブロッドマン1805年頃製作&ヨハン・シャンツ1820年頃製作

録音:2019年11月5日−9日、アッバツィア・サン・マルティーノ・デッレ・スカーレ(モンレアーレ、イタリア)録音:2019年11月5日−9日、アッバツィア・サン・マルティーノ・デッレ・スカーレ(モンレアーレ、イタリア)
ファビオ・ビオンディのエウローパ・ガランテで首席チェロ奏者という大役を任されているイタリアの名手、アレッサンドロ・アンドリアーニが、イタリコ・スプレンドールなどで鍵盤楽器奏者として活躍する同じくイタリアの奇才マリオ・ソラッツォとのデュオで繰り広げるベートーヴェンのソナタ全集!
アンドリアーニとソラッツォのデュオは世界的にも珍しいオリジナルのピリオド楽器、フェルナンド・ガリアーノ製作のチェロ、ヨーゼフ・ブロッドマン製作とヨハン・シャンツ製作の2台のフォルテピアノを用いてベートーヴェンのチェロ・ソナタを独創的な解釈で演奏しています。
ベートーヴェンのチェロ・ソナタのイメージを刷新し、「名曲」が「新曲」のように聞こえるようになる個性豊かで実に革新的な録音です。
エウローパ・ガランテの名手によるベートーヴェン、ご期待下さい!
NovAntiqua Records
NA-29(1CD)
音楽と体制 Vol.3〜ナチス時代の退廃音楽
ツェムリンスキー:至るところに5月の花が咲き
ウルマン:秋
テュベルク:弦楽六重奏曲
アンサンブル・アルラウネ

音:2018年3月&10月
政治権力が人種的、政治的な理由で特定の文化を否定し、多くの芸術、音楽が「退廃」の烙印を押されてしまったナチス政権下のドイツ。
このナチス政権下の困難な時代において禁じられた音楽の発掘と再評価を進める「音楽と体制」シリーズの第3集は、ツェムリンスキー、ウルマン、そしてテュベルク(タイベルクとも)の3作品を収録。
ウィーン、その後はアメリカへと逃れて生き延びたツェムリンスキーに対し、アウシュヴィッツ強制収容所で命を落としたウルマンとテュベルク。
イタリアのアンサンブル・アルラウネが、歴史に翻弄された音楽家たちの作品を表舞台へと引き戻してくれています。

ROSPERO CLASSICAL
PROSP-0017(1CD)
ハイドン・ニュース 〜同時代作曲家による室内楽編曲集
ハイドン:「“愛している”とは言わないわ Je ne vous dirais point:J‘aime」 〜交響曲第53番『帝国』第2楽章に基づく(ソプラノ、ハープ)*
交響曲第60番ハ長調『うかつ者』 Hob.I:60(ハープ、ハンマー・ダルシマー、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ)*
ウェールズ民謡集より「吟遊詩人の絶望 The despairing Bard」 Hob. XXXIb:19(ソプラノ、ハンマー・ダルシマー、ハープ)
ディヴェルティメント ト長調 Hob. II:1 (リュート、フルート、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ)*
ウェールズ民謡集より「吟遊詩人の感動 The Inspired Bard」 Hob. XXXIb:25 (ソプラノ、トゥッティ)
ハンナ・モリソン(S)
ミヒャエル・デュッカー(Lute、指 )
ヌオーヴォ・アス ペット

録音:2017年
*=世界初録音
民族楽器を含む多彩な編成のピリオド・アンサンブル「ヌオーヴォ・アスペット」による、ハイドン作品のめずらしい編曲集。ダルシマーやハープがとても効果的 に使われています。ヴァイオリンで平崎真弓も参加。
リーダーのミヒャエル・デュッカーが自ら図書館やアーカイブを捜索し発見した楽譜を使用。適宜さらに手を加えるなどして自分のアンサンブルにぴったりの音楽 に仕立てているため、寄せ集めといった感じは一切なく、全体を通して統一感ある響きになっています。
(1)は交響曲の旋律をそのまま使ったもの。もともと民謡調の楽章を基にしているので、たいへん美しい歌曲に生まれ変わっています。(2)「うかつ者」はハイドン と同時代のザルツブルクのハープ奏者であるMeingosius Gaelle神父の編曲。途中で急にチューニングが始まるユーモラスな展開も自然なアレンジで再現され ており楽しい演奏です (Ki)

EM Records
EMRCD-066(1CD)
フェニックス〜オーボエとピアノのための音楽
リチャード・ロドニー・ベネット:4つのカントリー・ダンス
ウィリアム・オルウィン:オーボエとピアノのためのソナタ
マイケル・バークリー:(b.1948):スネーク*
ジョナサン・ダヴ(b.1959):愛するレナンシーへの嘆き
ジョナサン・ピーズ(b.1988):ウェストボーン・ノクターン(世界初録音)*
ポール・パターソン(b.1947):フェニックス・ソナタ(世界初録音)
ディーリアス(ロバート・スレルフォール編):ハーモニック・ヴァリエーションズ(世界初録音)*
ニコラ・ハンズ(オーボエ、コールアングレ*)、ジョナサン・ピーズ(P)

録音:2019年10月21日−23日、プラムクロフト初等学校(ロンドン、イギリス)
近代イギリスの知られざる作品や新作を続々と送り出しているthe English Music Festivalの自主レーベル「EM Records」より、20世紀から現代にかけて作曲された世界初録音を多数含む、オーボエとピアノのための魅惑的な作品集が登場。
ニコラ・ハンズは、英国の王立音楽アカデミーでオーボエをメラニー・レッジに、コールアングレをジル・クラウザーに師事。2015年から2017年までは、ポルトガルのオルケストラ・ド・ノルテで第2オーボエおよびコールアングレ奏者を務め、現在は、ロイヤル・スコティッシュ・ナショナルO、ロイヤル・バレエ・シンフォニア、カメレオン・オーケストラ、オルフェウス・シンフォニアなど、ロンドンを拠点に様々なオーケストラでの演奏や、ソリスト、室内楽奏者として活動しています。当アルバムは、オーボエだけでなく、珍しいコールアングレのための作品も収録。ダブルリード関係者、管楽器ファン注目の作品集です。

ANIMAL MUSIC
ANI-094(1CD)

ANI-094LP(1LP)
『プロメテウス』
■CD
(1)A Star-Trodden Way
(2)Prometheus
(3)On a Meadow
(4)Lightness of Space
(5)Like a Boy
(6)Nunchaku
(7)Perseids
(8)Two Peculiar Girls
(9)Peaceful Ride
(10)Heart of Gold

■LP
Side A
(1)A Star-Trodden Way
(2)Prometheus
(3)On a Meadow
(4)Lightness of Space
Side B
(1)Like a Boy
(2)Nunchaku
(3)Perseids
(4)Two Peculiar Girls
(5)Peaceful Ride
(6)Heart of Gold

※すべてニコル・ボーコヴァーのオリジナル作品
ニコル・ボーコヴァー(P)
ラデク・バボラーク(Hrn)
ダヴィド・ドルージュカ(エレクトリックギター)
ヤ ロミール・ホンザーク(Cb)
ミハウ・ヴィエジュゴニュ(ドラム)

録音:2021年1月28&29日/ソノ・レコーズ、ノウゾフ(チェコ)
ジャンルにとらわれずチェコの優秀なアーティストの録音に力を入れているANIMAL MUSIC。当レーベル一押しのコンポーザー・ピアニスト、ニコル・ボーコ ヴァー(Nikol Bokova)の期待の新譜は豪華共演陣を迎えた大注目盤です。
チェコのジャズシーンを牽引するボーコヴァーはヨーロッパで話題沸騰のアーティスト。デビュー盤『Inner Places』(ANI-079)ではクラシック、ミニマル ミュージック、ポピュラーにインスパイアされた作品を発表。このアルバムはチェコで最高の音楽賞であるアンジェル賞のベスト・ジャズ・アルバム部門を受賞し注 目されました。続くセカンド・アルバム『UNRAVEL』(ANI-087)ではオリジナル作品に加えてラヴェルやラフマニノフにも挑んだ意欲作を発表しました。
期待の第3弾では鬼才ホルン奏者ラデク・バボラーク(Radek Baborak)、パット・メセニーから才能を高く評価されたプラハ出身の新世代ギタリスト、ダヴィ ド・ドルージュカ(David Dor??ka)、重鎮ベーシストにしてチェコで独自の発展を遂げる現代ジャズシーンにおけるキーマン、ヤロミール・ホンザーク(Jaromir Honzak)、そして現在オーストリアで活躍するチェコ出身のドラマー、ミハウ・ヴィエジュゴニュ(Micha? Wierzgo?)というチェコを代表する世界的アーティストが 集結!ジャズとクラシックの2つの世界で活躍するアーティストからも多くの刺激を受けたボーコヴァーが独自の感性で作曲した注目の内容。タイトルはギリシャ神 話を暗示していますが、個々の楽曲はこのアルバム制作の直前に亡くなったボーコヴァーの愛する人と共有した瞬間を思い起こしながら作曲したとのこと。その音 楽は様々なシーンやイメージを描き出し、また感情を呼び起こさせ、その記憶を垣間見ることができます。ボーコヴァーが生み出す美しいメロディは聴き手に安ら ぎを与えます。
当セッションは2日で行われましたが、感性豊かな豪華アーティストの「直感」を大切にし、あえて事前のリハーサルは行わなかったとのこと。ボーコヴァーのピ アノと織りなす各楽器の音がピュアなサウンドを作り上げており、思わず息を呑んでしまう演奏です。 (Ki)
ANIMAL MUSIC
ANI-093(1CD)
『ソングス・フォー・オーケストラ』
(1)LOVEBIRD(カレル・ルージチュカ作曲)
(2)HIDDEN SONGS SUITE:MIRACULUM(トマーシュ・スィーコラ作曲)
(3)HIDDEN SONGS SUITE:OGDEN POINT(トマーシュ・スィーコラ作曲)
(4)HIDDEN SONGS SUITE:LABYRINTH(トマーシュ・スィーコラ作曲)
(5)HIDDEN SONGS SUITE:PAVANE(トマーシュ・スィーコラ作曲)
(6)HIDDEN SONGS SUITE:IN MEMORY OF TIME(トマーシュ・スィーコラ作曲)
(7)GRACE AND GRATITUDE SUITE (カレル・ルージチュカJr.作曲、カレル・ルージチュカ編)
(8)Celebration Blues(カレル・ルージチュカ作曲)
トマーシュ・スィーコラ(P)、
ダヴィト・ファーレク(Sax)、
トマーシュ・リシュカ(アコースティック・ベース)、
ロマン・ヴィーチャ(ドラム)、
プラハRSO、
シュチェパーンカ・バルカロヴァー(指)
ジャズ・ピアニストのトマーシュ・スィーコラが、今は亡きチェコ、ジャズ界の重鎮カレル・ルージチュカ(ルジッカ)(1940-2016)を偲んで開いたコンサート を収録したアルバム『SONGS FOR ORCHESTRA』をリリース。共演はなんとプラハRSOです!当団はオーケストラをバックにジャズとクラシックを 融合させたユニークなコンサート・シリーズ "New Horizons "を開催しており、今回のアルバムもその一環として制作されました。このアルバムではスィーコラ のほかにダヴィト・ファーレク、トマーシュ・リシュカ、ロマン・ヴィーチャのソリストが参加しています。
「HIDDEN SONGS SUITE」はスィーコラのオリジナル作品。対照的なテンポの5つの楽章で構成された当作品はソリストによる即興のパッセージが最大 の魅力。「さまざまな歌の形」を描き出します。師を思い全身全霊で演奏したスィーコラ渾身作。 (Ki)

MUSICAPHON
M-56970(1CD)
マルティヌー:ピアノ三重奏曲全集
ピアノ三重奏曲 第2番ニ短調 H.327、
ピアノ三重奏のための「牧歌集」 H.275、
ピアノ三重奏曲 第3番ハ長調 H.332、
ピアノ三重奏曲 第1番「5つの易しい小品」 H.193
トリオ・マルティヌー

録音:2016年12月、2017年1月 (プラハ、チェコ)
チェコを代表する作曲家の一人、マルティヌー。彼は非常に多作だったことでも知られています。その中で、ピアノ三重奏で編成されたものは、4曲書かれており、その最初の作品となった第1番「5つの易しい小品」は、1930年に作曲されました。ストラヴィンスキーから強く影響を受けていた時期に作られたその曲は、ピアノが打楽器的に使われていたり、変拍子が多用されたりとその影響が随所にみられます。トリオ・マルティヌーによるテクニカルで刺激的な演奏が印象的です。第2番、第3番は、アメリカに渡っていた1950年代の作品で、スタイルにこだわらず、自分の音楽を追求していったマルティヌーの成果が発揮されています。

BRAVO RECORDS
BRAVO-10001(1CD)
税込定価
(1)プーランク:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ FP119
(2)レントヘン:無伴奏ヴァイオリンのためのファンタジー
(3)ベートーヴェン:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第9番イ長調 Op.47「クロイツェル」
(4)アルベニス(クライスラー編):スペイン Op.165 第2曲 タンゴ
佐原敦子(Vn)、
山田武彦(P)

ライヴ録音:2019年12月3日トッパンホール
「日本が誇るヴァイオリニスト、佐原敦子さんの待望の新録音です。確かな演奏技術、音楽を絶えず高揚させて紡ぎ出すワクワクするような推進力。エスプリの効 いたプーランクや至高の名曲、ベートーヴェンのソナタでご一緒させていただき、目の覚めるような鋭さや豊かな音楽性を共にし、幸せな気持ちを感じながら演奏 いたしました。そしてロマンティシズム溢れるオランダのレントヘン――佐原敦子さんが長年取り組んでいる珠玉のレパートリーです。生き生きとした演奏が生まれ る瞬間を切り取った記録=録音が、佐原さんの美しい音楽を私たちの身近に届けます。」山田武彦(ライナーノートより)

Idil Biret Archive
NAXOS-8.504057
(4CD)
NX-B09
イディル・ビレットが奏でる室内楽作品集


【CD1】
メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 Op.49…初CD化
ベルリオーズ:イタリアのハロルド- 第3楽章「アブルッチの山人が、その愛人によせるセレナード」
シューマン:ピアノ五重奏曲 変ホ長調 Op. 44
【CD2】
ブラームス:チェロ・ソナタ第2番 ヘ長調 Op. 99
ピアノ五重奏曲 ヘ短調 Op.34
ヴィオラ・ソナタ第2番変ホ長調 Op. 120 No. 2- 第2楽章 Allegro appassionato…初CD化
【CD3】
チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲 イ短調 「偉大な芸術家の思い出に」 Op. 50…初CD化
マーラー:ピアノ四重奏曲 イ短調
【CD4】…ボーナスCD…初CD化
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番 ヘ長調「春」 Op. 24
ヴァイオリン・ソナタ第7番ハ短調 Op. 30 No. 2
ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調「クロイツェル」 Op. 47
【CD1】イディル・ビレット(P)
イリーナ・ニコティナ(Vn)
ユルヤ・クレパク(Vc)
ルーシェン・ギュネシ(Va)
ボルサンQ
録音:2019年10月 ライヴ・レコーディング イスタンブール(トルコ)、2011年1月 スタジオ・レコーディング、アンカラ(トルコ)、2014年5月 スタジオ・レコーディング、ハイデルベルク(ドイツ)
【CD2】
ロンドンSQ
ルーシェン・ギュネシ(Va)
録音:2014年9月 スタジオ・レコーディング、Chateau de Flawinne(ベルギー)、1980年1月 スタジオ・レコーディング、ロンドン(UK)、2011年1月 ライヴ・レコーディング アンカラ(トルコ)
【CD3】
イディル・ビレット(P)
イリーナ・ニコティナ(Vn)
ユルヤ・クレパク(Vc)
ロンドンSQのメンバー
録音:2019年10月 ライヴ・レコーディング (トルコ)、1980年9月 スタジオ・レコーディング、ロンドン(UK)
【CD4】…ボーナスCD…初CD化
ユーディ・メニューイン(Vn)
イディル・ビレット(P)
録音(ライヴ) 1973年7月 イスタンブール(2020年3月/7月 アンカラでのラジオ放送より)
2021年11月に70歳の誕生日を迎える、トルコ生まれの女性ピアニスト、イディル・ビレット。幼い頃から神童と して名声を馳せ、ブーレーズやリゲティなど近現代作品を得意とするなど幅広いレパートリーを有していることでも 知られています。この4枚組には彼女の数多い録音の中では比較的珍しい室内楽作品を収録。1980年のロ ンドン四重奏団とのブラームスや、2014年のシューマンなど、どれも記憶に残る名演です。また初CD化となるい くつかのコンサート音源も含まれており、なかでも1973年のイスタンブール国際音楽祭で演奏され、その模様が 2020年にアンカラでラジオ放送されたメニューインとのベートーヴェンは貴重なもの。メニューイン自身も「第7番 の冒頭部分のピアノがこれほどうまく演奏されたのは聞いたことがない」と絶賛したという演奏です。

Hoxa
HS-191207
NX-B06
祝祭のブラス〜金管五重奏によるクリスマス/ブリストル・ブラス・コンソート
伝承曲(ポール・ハリス編):ディンドン空高く
ドイツの伝承曲(ロジャー・ハーヴェイ編): エサイの根より
伝承曲(ハリス編):歓べ
作者不詳(ハリス編):天使が乙女のもとに
メル・トーメ(ジョン・コーニック編):クリスマス・ソング
伝承曲(ハーヴェイ編):コヴェントリー・キャロル
伝承曲/ドン・ギリス編)):ウエストミンスター・キャロル
ヨバッハ(ハリス編):目覚めよ、と呼ぶ声あり
ドイツの伝承曲(ヴィンス・ガラルディ編): もみの木
グルーバー(ハーヴェイ編):きよしこの夜
伝承曲(ハーヴェイ編):サセックス・キャロル
ポーランドの伝承曲(ハーヴェイ編):聖なる幼子
ブリストル・ブラス・コンソート【ポール・ハリス(トランペット、フリューゲルホルン)、トム・ディーキン(トランペット、ピッコロ・トランペット)、ポール・トムリンソン(Hrn)、ジョン・コーニック(Tb)、サイモン・デリック(チューバ)】

録音:日時不明(2019年?) セント・エディス教会、シーミルズ、ブリストル、UK
1985年に結成され、20人規模の大編成での演奏も行うブリストル・ブラス・コンソート。ここでは金管五重奏でクリスマスの名曲の数々を演奏しています。ポー ル・ハリスを中心としたメンバーによるアレンジも多いですが、名アレンジャーのロジャー・ハーヴェイや、中にはジョン・アイヴソンやドン・ギリスなどによる往年の名アレ ンジも収録しており、輝かしい音色がクリスマスならではの祝祭的な雰囲気を盛り上げています。

Sleeveless Records
SLV-1006(1CD)
NX-B06
『愛の挨拶』〜ヴァイオリン小品集
ガーシュウィン(ハイフェッツ編):そんなことはどうでもいいさ - 「ポーギーとベス」より
マスネ:タイスの瞑想曲
ショパン:夜想曲 第20番嬰ハ短調 遺作 *
エルガー:愛の挨拶 Op. 12
フォーレ(バックマン編):夢のあとに Op. 7-1
ポンセ(ハイフェッツ編):エストレリータ
カスピ(1960-):ラ・トレンツァ
モンティ(1868-1922):チャルダッシュ
シューベルト:即興曲 変ト長調 Op. 90-3 D 899-3 *
アーン(1875-1943):夜想曲〜ヴァイオリンとピアノのための
アイアランド(1879-1962):カヴァティーナ
シベリウス:ロマンスOp. 78-2
ショパン:夜想曲 第2番変ホ長調 Op. 9-2 *
クライスラー(1875-1962):前奏曲とアレグロ (プニャーニのスタイルによる)
ウェールズ地方伝承の子守歌:スオ・ガン

*=ピアノ・ソロ
マシュー・ジョーンズ(Vn)
アナベル・スウェイト(P)

録音:2011年7月
オリジナル発売:2013年5月
ヴァイオリンとピアノによる人気の楽曲の数々で、これら2つの楽器の美しさを存分に味わう名曲集。クライスラー、ガーシュウィンとモンティの楽曲はいずれも技巧 的に華やかで情熱的、「タイスの瞑想曲」、「夢のあとに」、「エストレリータ」にシベリウスの「ロマンス」では、素直で美しいメロディを堪能できます。またショパンと シューベルトでは、スウェイトが美しさの際立ったソロを聴かせています。これらのよく知られた人気曲とともに、アーンの「夜想曲」やアイアランドの「カヴァティーナ」 などの知られざる傑作が配置されており、中でも映画『運命のいたずら(De tu ventana a la mia)』からカスピの「ラ・トレンツァ」、そして映画『太陽の帝国』 でおなじみの「スオ・ガン」のヴァイオリンによる演奏は、世界初録音です。
Sleeveless Records
SLV-1007(1CD)
NX-B06
バックス:ソナティナ ニ長調 〜チェロとピアノのための
ラプソディック・バラード 〜チェロ独奏のための
「民話」 〜チェロとピアノのための
ソナタ「伝説」 嬰ヘ短調 〜チェロとピアノのための
ライオネル・ハンディ(Vc)
ナイジェル・クレイトン(P)
アカデミー室内管の首席奏者を務めたイギリス出身のチェリスト、ハンディによる、アイルランドの作曲家バックスのチェロ作品全集。ハンディの出身校で、彼が教 授を務める王立音楽アカデミーのサポートによる録音で、同校で彼が師事したフートンの生誕100周年を記念しています。フートンはここにも収録されているバッ クスのソナタ「伝説」を、バックスが自身に妻子がありながら恋におちてしまったピアニスト、ハリエット・コーエンとの共演で初演したチェリストです。そんなフートンから バックスの音楽の真髄を受け継いだハンディによるこのアルバムには、ここでしか聴くことのできない「ラプソディック・バラード」も収録されており、チェリストやイギリス 音楽愛好家にとってはとても興味深い内容となっています。

Nimbus Music Publishing
NMP-1074
(パート譜)

NMP-1075
(スタディ・スコア)
【楽譜】
バッハ(デイヴィッド・ジュリッツ編):ゴルトベルク変奏曲 BWV 988(ヴァイオリン、ギター、チェロによる三重奏版)
■NMP-1074
サイズ:A4/ページ:32ページ×3
演奏時間:約79分

■NMP-1075
同内容の全パートのスコア
サイズ:A4/ページ:56ページ
ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズのリーダーを2010年まで務めたヴァイオリニスト、デイヴィッド・ジュリッツによる編曲版。

ANIMAL MUSIC
ANI-092(1CD)
『ブエノスアイレスの四季』
ピアソラ:『ブエノスアイレスの四季』
(1)ブエノスアイレスの秋(1970)
(2)ブエノスアイレスの冬(1669)
(3)ブエノスアイレスの春(1970)
(4)ブエノスアイレスの夏(1965)
(5)ル・グラン・タンゴ(1982)
(6)アディオス・ノニーノ(1959)【カデンツァ:ヴァーツラフ・クラフリーク】
(7)オブリビオン(1982)
(8)リベルタンゴ(1974)【イントロダクションの即興:イジー・スチヴィーン Jr.】

※編曲:(1)-(4)トマーシュ・イレ、(5)ラデク・バボラーク、(6)-(8)トマーシュ・イレ&ラデク・バボラーク
ラデク・バボラーク・オルケストリーナ
【(1)-(8)ラデク・バボラーク(ホルン&アーティスティック・ディレクター)、(1)-(4)(6)-(8)ペトル・ヴァラーシェク(バス・クラリネット)、(1)-(4)ダリボル・カルヴァイ(Vn1)、マルティナ・バチョヴァー((1)(3)(4)(6)(8)第2ヴァイオリン、(7)第1ヴァイオリン)、ミラン・アル=アシャブ((6)(8)第1ヴァイオリン、(7)第2ヴァイオリン)、(1)(3)-(8)カレル・ウンテンミュラー(Va)、(6)-(8)ヴィレーム・キヨンカ(Va)、(1)-(8)ハナ・バボラコヴァー(Vc)、(1)-(8)ヴァーツラフ・クラフリーク(P)、(1)-(4)(6)-(8)イジー・スチヴィーン Jr.(打楽器)、(6)-(8)ラディスラフ・ビラン(ヴィブラフォン)、(6)-(8)イヴァナ・シュヴェストコヴァー・ドフナロヴァー(Hp)、(6)-(8)オンドジェイ・ロスコヴェツ(Fg)、(6)-(8)カデジナ・ ヤヴールコヴァー(Hrn)、(6)-(8)ミクラーシュ・コスカ(Hrn)、(6)-(8)クリシュトフ・コスカ(Hrn)】

録音:(1)-(4)2020年10月25日、(6)-(8)2020年12月19&20日/ソノ・レコーズ、ノウゾフ(チェコ)
2021年はピアソラ生誕100周年!鬼才ホルン奏者ラデク・バボラーク率いるアンサンブル「ラデク・バボラーク・オルケストリーナ」によるオール・ピアソラ・プ ログラム。好評の第1弾「ピアソラ」(ANI-084 / ANI-084LP)続く第2弾では『ブエノスアイレスの四季』を主軸に名曲を余すことなく収録した充実の内容です。
『ブエノスアイレスの四季』は “タンゴの革命児”としてピアソラならではの官能的で陰影のあるグルーヴ感に満ちた作品。彼らは情熱的に演奏しております。ま た、「ル・グラン・タンゴ」「アディオス・ノニーノ」「オブリビオン」「リベルタンゴ」も驚きの演奏を展開。リベルタンゴではバボラーク率いる4本のホルンの多才 な響きにも注目です。
可変アンサンブルの「ラデク・バボラーク・オルケストリーナ」は曲ごとでその表情を変えることのできる名人集団。ピアソラが持つエネルギッシュさと抒情的な 旋律を、作品ごとに創意工夫を重ね演奏しております。バボラークが絶大なる信頼を寄せるメンバーとともに演奏したピアソラ、必聴盤です! (Ki)

Ars Vobiscum
ARS-211259(2CD)
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集
チェロ・ソナタ第1番長調Op.5-1
チェロ・ソナタ第2番ト短調Op.5-2
チェロ・ソナタ第3番イ長調Op.69
チェロ・ソナタ第4番ハ長調Op.102-1
チェロ・ソナタ第5番ニ長調Op.102-2
ペーター・ヘル(Vc)
使用楽器:ジャン=バティスト・ヴィヨーム、パリ、1840年頃
リー ゼ・クラーン( フォル テピ ア ノ )
使用楽器:ナネッテ・シュトライヒャー、ウィーン、1825年(第1,2番)
Peter Baerwind、ヒルトブルクハウゼン、1830年頃(第3番)
Friedrich Hippe、オーバーワイマール、1820年(第4,5番)

録音:2018年7月5-13日、フェストザール王宮、ヴァイマル
チェロ奏者ペーター・ヘルとピアニストのリーゼ・クラーンが、当時のオリジナル楽器を用いて、ベートーヴェンのチェロ・ソナタ全曲を録音しました。楽器は、ヴァ イマル古典期財団が所有するコレクションから、ベートーヴェンのチェロ・ソナタに最適なフォルテピアノを3つ選び、それぞれ楽器を変えて録音されました。リーゼ・ クラーンは、、ヴァイマルの音楽祭の芸術監督を長年務めており、財団の所有する楽器コレクションには精通しています。チェロは、1800年代中頃、パリにおいて 最も重要な楽器商であり、製作者であったジャン=バティスト・ヴィヨームを使用。 ベートーヴェンが残した5つのチェロ・ソナタは、チェロとピアノの楽器の発展と同時に、ロンベルクやデュポール兄弟、あるいはリンケといった名チェロ奏者との 幸運な出会いによって、生まれた作品群です。ペーター・ヘルとリーゼ・クラーンの演奏は、そうした時代の空気を存分に伝える演奏となっています。 (Ki)
Ars Vobiscum
ARS 211334(1CD)
ベートーヴェン:室内楽作品集
《マカベウスのユダ》の主題による12の変奏曲 WoO.45
アンダンテ・ファヴォリ ヘ長調 WoO.57
「モーツァルト《魔笛》の主題による12の変奏曲」Op.66
モーツァルトの「魔笛」の「恋を知る男たちは」の主題による7つの変奏曲 変ホ長調 WoO.46
ホルン・ソナタ.ヘ長調 Op.17
ペーター・ヘル(チェロ)
使用楽器: イゴール・ラウバッハ2019年(グァダニーニ複製)
ステファン・カッテ(Hrn)
使用楽器:アントン・ヨーゼフ・ケルナー、ウィーン、1801年
リー ゼ・クラーン(フォルテピアノ )
使用楽器:ナネッテ・シュトライヒャー、ウィーン、1825年/エラール・フレール、パリ、1811年

録音:2020年7月16-20日ベルヴェデーレ宮殿、ワイマール
時代楽器に精通したチェロ奏者のピーター・ヘルとピアニストのリーゼ・クラーンのベートーヴェンの室内楽作品集。卓越したテクニックを持つ、ナチュラルホル ン奏者のステファン・カッテを迎えたホルン・ソナタや、モーツァルトの歌劇からとった主題旋律を用いた変奏曲など、ベートーヴェンが最も自由に創作活動を行っ ていた時期の作品を収録。ホルン・ソナタで使用しているピアノは、ベートーヴェンの愛用していたエラール・フレールを使用しています。 (Ki)

ANIMAL MUSIC
ANI-091(1CD)
「100年」
(1)第1部1918-1938年(シュチェパーンカ・バルツァロヴァー作曲)
(2)第2部1938-1948年(ヤン・イルハ作曲)
(3)第3部1948-1968年(ルボシュ・ソウクプ作曲)
(4)第4部1968-1989年(マルティン・ブルネル作曲)
(5)第5部1989-2004年(トマーシュ・スィーコラ作曲)
(6)第6部2004-2018年(ヴィート・クシーシュタン作曲)
コンセプト・アート・オーケストラ、シュチェパーンカ・バルツァロヴァー((指)トランペット)
アンドレア・シュルコヴァー、ダヴィト・ファーレク、ペトル・カルフス、マルテ・スチーレル、ルドシュ・ソウクプ、ヨナス・ブリンクマン(以上、サクソフォン、クラリネット、フルート)
フェリックス・メエル、ゲルハルト・オルニグ、ヤン・カイセル、ヤン、プジュビル(以上、トランペット、フリューゲルホルン)
ヤン・イルハ、シュチェパーン・ヤノウシェク、リヒャルト・シャンダ、ヤクブ・ジーデク、ヨハネス・オペル(以上、トロンボーン)
ヴィート・クシーシュタン(ピアノ、キーボード)、ペトル・ドヴォルスキー(アコースティック・バス、エレクトリック・バス)、カミル・スレザーク(ドラム)、トマーシュ・スィーコ(サウンド・エフェクト)、マルティン・ブルネル(プロフェット、ピアノ)、ヤン・リンハルト(グロッケンシュピール)、オンドジェイ・カブルナ、オンデス・マルテント(アコーディオン)、ヴラティスラフ・ブラベネク(アルト・サクソフォン、クラリネット)、ペトル・オストウホヴ(ティンパニ、パーカッション)

録音:2018年/チェコ
チェコの才能豊かなコンポーザー・プレーヤーが揃ったプログレッシブ・ジャズ・ビックバンドの「コンセプト・アート・オーケストラ」期待の新アルバムの登場!チェ コの有名な「エンジェル賞」で最優秀ジャズ・アルバムに輝いた第1作『The Prague Six』(ANI-049)、その後リリースして好評を博している第2弾『Vanoce Dosp?lych』(ANI-075)に続く期待の第3弾は2018年に旧チェコスロヴァキア共和国建国100周年迎え、その記念にメンバー6人がそれぞれ作曲したコンセ プト・アルバム「100年」です! 組曲の形で作曲された「100年」は6つのパートで構成。チェコスロバキアと後のチェコ共和国の歴史を独創性とエネルギーをもって表現しています。それぞれ の時代を反映させた旋律や引用など、その繊細は表現は彼らならではといえます。

ANTARCTICA
ANTAR-024
(CD+DVD(PAL))
ファン・エイク再訪
(1)アラン・クレパン(1954-):神秘の子羊の印象
(2)ヨハン・デュイク(1954-):武器を持たぬ男
(3)ディルク・ブロッセ(1960-):神秘の子羊の秘密
エディ・ヴァノオーストハーゼ(Cl)
(1)ヴィタリー・サモシュコ(P)
(2)フラマン放送cho
(3)ブリュッセル・フィルハーモニック
ジャケットにも使われているファン・エイクの不思議な祭壇画『神秘の子羊』を題材とした3作品を収録。3曲とも世界初録音でクラリネットが主役。聖歌を思わ せる旋律もあり、美しく神秘的な作品集です。
付属のDVDには絵と作品についてのドキュメンタリーが収録されています。PAL仕様のため日本向けのプレーヤーでは再生できない可能性がありますのでご 了承ください。パソコンでは再生可能です。 (Ki)

COO RECORDS
COO-020(1CD)
税込定価
バッハの鍵盤、七つの古楽器
バッハ:インヴェンション第11番BWV782(2声のインヴェンション)
インヴェンション第4番BWV775(2声のインヴェンション)
インヴェンション第10番BWV781(2声のインヴェンション)
プレリュード第10番BWV879(平均律クラヴィーア曲集第2巻より)
プレリュード第20番BWV889(平均律クラヴィーア曲集第2巻より)
トリオBWV583(オルガン独奏のためのトリオ・ソナタ)
プレリュード第24番BWV869(平均律クラヴィーア曲集第1巻より)
フーガ第11番BWV856(平均律クラヴィーア曲集第1巻より)
シンフォニア第13番BWV800(3声のシンフォニア)
シンフォニア第10番BWV796(3声のシンフォニア)
カンツォーンBWV588(オルガン独奏のためのトリオ・ソナタ)
プレリュード第22番BWV867(平均律クラヴィーア曲集第1巻より)
フーガ第16番BWV861(平均律クラヴィーア曲集第1巻より)
プレリュード第12番BWV857(平均律クラヴィーア曲集第1巻より)
コラール「キリストは死の縄につき給えり(ヨハン・ヴァルター作)
コントラプンクトゥス1 BWV1080(フーガの技法)
コントラプンクトゥス4 BWV1080(フーガの技法)
コントラプンクトゥス10 BWV1080(フーガの技法)
コントラプンクトゥス8 BWV1080(フーガの技法)
2声のフーガ BWV1080(フーガの技法)
エリゼオ・バロック・アンサンブル【宍戸俊子(パルドゥシュ・ドゥ・ヴィオール) 、リゼット・オーベール=ミルレ(テノール・ドゥ・ヴィオール、バス・ドゥ・ヴィオール) 、ヴィヴィアン・ベルグ(バロック・オーボエ、オーボエ・ダモーレ、オーボエ・ダ・カッチャ) 、ジャン=フィリップ・イラカーヌ(バロック・ファゴット)】

録音:2008 年8 月28-30 日、ボーム(スイス・ヴォー州)プロテスタント教区教会
対位法――それは和音の響あいを美しく保ちながら、幾つものメロディを同時進行させる作曲 技法。この技芸にすぐれていたバッハは、たったひとりで演奏する鍵盤作品でさえ、複雑なメロデ ィの絡み合いを追求してやみませんでした。オルガン、チェンバロ、あるいはピアノ――鍵盤での 演奏では時としてみえにくい、そうしたバッハの「対位法の綾」を隅々まで味わうために、同時に鳴 っているメロディをひとつひとつ、別々の音色で奏でてみたら・・・?ひそやかな古楽先進国・スイ スを拠点に活躍する四人の古楽器奏者たちはいま、バッハが鍵盤のために書いた楽譜をそのま ま使い、作品の形を変えることなく、そこに潜んでいるメロディの絡み合いを、7つの古楽器で解き ほぐしてゆきます。「2声のインヴェンション」から「フーガの技法」まで、古雅なる響で浮かび上が る、豊かな対位法世界。
COO RECORDS
COO-022(1CD)
税込定価
「庭をわたる風」〜フルート、ピアノ、ファゴットによる近代室内楽の世界〜
クィルター:三つのシェイクスピア歌曲作品6より(吹けよ、吹け、冬の風/来たれ、死よ)
モーツァルト:ロンドKV.Anh.184
サン=サーンス:歌劇「サムソンとデリラ」より「あなたの声に心は開く」
ウッダール:セレナーデ
ヴィラ=ロボス
:プラジル風バッハ第6番
ムーケ:パンと小鳥
ヴィドール
:組曲 作品34
シャミナード:小協奏曲 作品107
古川仁美(Fl)
武田顕治(P)
前田正志(Fg)

録音:2009 年8 月、三鷹芸術文化センター 風のホール
時は 20 世紀初頭、英国の名探偵ホームズもヴァイオリンをたしなんでいた頃。余暇の愉しみに 楽器を弾く人たちのあいだでは、ピアノや弦楽器と並んで、フルートが大きな人気を博していまし た。一流作曲家たちの名品にも事欠かず、無名作曲家が残した秘曲にも、忘れがたい傑作が 続々。英国歌曲の名匠クィルター、多作で多芸なヴィラ=ロボス、フランスの女性作曲家シャミナ ード、謎多きウッダール・・・折々ファゴットの妙音を交えながら、英国帰りの名手の吹く滑らかなフ ルートが、存在感あふれるデュオ・パートナーのピアノとともに、室内楽のさまざまな魅力をゆった り、愉しませてくれます。

EDITION ABSEITS
EDA-046(1CD)
フランツ・シュレーカーのマスタークラスinヴィーン&ベルリンvol.4
(1)フーゴ・ヘアマン:ヴァイオリン・ソナタOp.17(1925)
(2)同:ゴシック風トッカータOp.16(1926)
(3)同:祈りOp.18の1(1925)
(4)同:セラフィムの音楽「楽園にて」(1951)
(5)フェリクス・ペティレク:6つのギリシャ狂詩曲(1927)
(6)レオン・クレッパー:2つの舞曲
(7)イスコ・ターラー:ラビの審判(1950)
(8)同:安息日の終り(1950)
コーリャ・レッシング(Vn(1)、P(3)-(8))、
アンドレアス・ケルステン(P)(1)(2)

録音:2017年1月22日(4)(7)(8)、11月3日(3)(6)、2018年1月28日(1)(2)、7月1日(5)/十字架教会(ロイトリンゲン)
全曲世界初録音。シュレーカー門下の作曲家の珍しい作品を発掘する貴重なシリーズ第 4 弾。今回はフーゴ・ヘアマン (1896-1967)、フェリクス・ペティ レク(1892-1951)、レオン・クレッパー (1900-1991)、イスコ・ターラー (1902-?) ら 4 名の作品。才人コーリャ・レッシングがヘアマン作品でヴァイオ リンを、他の曲はピアノを担当しています。
4名ともドイツ語圏の作曲家ながらペティレクはギリシャへ、クレッパーとターラーはイスラエルへ渡りました。しかし作風はいわゆる「頽廃音楽」といわ れるドイツ表現主義の典型で、「ギリシャ狂詩曲」と題されていても国民楽派的な色彩はあまりありません。ペティレクはゴドフスキーとザウアーに、クレッパー はコルトーにピアノを学んだ名手でもあったため、技巧的な面も注目。ヘアマン 1926 年作の「ゴシック風トッカータ」は名ピアニスト、ウィルヘルム・ケン プに献呈されていて、ピアニズムが興味津々です。 (Ki)

Musicaphon
M-35725(1CDR)
ルッツ=ヴェルナー・ヘッセ〜ポートレート
オルガンのための「トッカータ・ヴィジョナリア」 Op.71(2013)、独奏チェロのための「エレジー」 Op.55(2007)、バリトンとピアノのための「月の歌」 Op.49(2004/06)、3つのイースターの歌 Op.69*(2013)、フルートとピアノのための「エピグラム」 Op.48#(2006)、合唱と大オーケストラのための「雲に覆われた塔」 Op.76(2015)
ヴォルフガング・アーベントロート(Org)、スザンネ・ミュラー=ホルンバッハ(Vc)、ティロ・ダールマン(Br)、マティアス・ヴィーリヒ(P)、クリア・ヴォイシズ*、ディルク・ペッペル(Fl)、ジヨン・フィリップス(P)#、ヴッパータール歌劇場cho、ヴッパータールSO、アレクサンドル・マルコヴィチ(指)

録音:2016年2月-10月、ヴッパータール市庁舎(ドイツ)
ドイツのボン出身で、「ヴッパータール・コンサート協会」の会長を務める現代の作曲家、ルッツ・ヴェルナー・ヘッセ(1955-)のポートレート・アルバム。彼はケルン音楽院でギュンター・フォルクとユルク・バウアーに音楽学と作曲を師事し、現在はケルンのヴッパータールにあるケルン音楽舞踊大学の教授兼マネージングディレクターを務めています。ヘッセの作曲活動は室内楽と管弦楽を中心に行われており、ドイツ国内の様々なオーケストラからの委嘱を受け、数々の名作を生み出しています。
ルッツ=ヴェルナー・ヘッセは現代の作曲家としては保守的な作風で知られていますが、彼自身は次のように述べています。「作曲は私にとって必要不可欠なものであり、自分自身を表現する方法でもあります。作曲は私の生活の一部であり、創造的なプロセスの中で思いもよらない空間を開いてくれます。私の目標は、これらの空間を聴衆がアクセスしやすく、理解しやすいものにすることです。私にとって重要なのは、聴いてもらえるものだけを書くことです。ですから、抽象的で(あまりにも)複雑な構造には興味がなく、理解可能な有機的なプロセスを示すことに非常に興味を感じています。私にとっては知的に理解することよりも、注意深く(感情的に)追体験することのほうが重要なのです。そうして初めて、音楽はその非常に特別な力にふさわしい効果を発揮することができるのです。」
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
Musicaphon
M-59003(1CD)
ヨーロピアン・パスウェイ
ボルトキエヴィチ:ヴァイオリン・ソナタ ト短調 Op.26
ショーソン:詩曲 変ホ長調 Op.25
クライスラー:前奏曲とアレグロ ホ短調
コレッリ:ヴァイオリン・ソナタ「ラ・フォリア」 Op.5-12
オトマル・マーハ(1922-2006):独奏ヴァイオリンのためのセイキロス変奏曲
アロイス・コットマン(Vn)、
ルドルフ・デネマルク(P)
アロイス・コットマン(1929-)はヴァイオリンのための国際コンクール「アロイス・コットマン賞」の創設者としても知られるドイツの名ヴァイオリニスト。本アルバムでは『ヨーロピアン・パスウェイ』と題して国も時代もさまざまなヴァイオリン作品が取り上げられており、あまり知られていないコットマンのヴァイオリンの美しさを存分に楽しむことができます。作品的にはチャイコフスキーやラフマニノフ的な作風で人気のロシア人作曲家、セルゲイ・ボルトキエヴィチ(1877-1952)の「ヴァイオリン・ソナタ」が貴重。濃厚なショーソンの「詩曲」、熱く歌い上げるコレッリの「ラ・フォリア」も必聴です。デネマルクの少し乾いたピアノも味わい深い名演。

Sae Higashi Records
NYCC-13017(1CD)
税込定価
響きの彩
クララ・シューマン:3つのロマンス 作品22
シューマン:歌曲集『ミルテの花』 作品25 より I. 「献呈」
 リュッケルトの12の詩による歌曲集『愛の春』 作品37 よりI. 「空は一粒の涙を流した」
クララ・シューマン:IV. 「あなたが美しさゆえに愛するのなら」
シューマン:V. 「僕は吸い込んだ」
 歌曲集『ミルテの花』 作品25 より III. 「くるみの木」
 リュッケルトの12の詩による歌曲集『愛の春』 作品37 より
 IX. 「バラ、海、そして太陽」
 X. 「おぉ太陽よ、おぉ海よ、おぉバラよ!」
 XII. 「確かに太陽は輝く」
シューベルト:アルペジョーネソナタ イ短調 (クラリネット版)

<CD版オリジナルボーナストラック>
シューマン:歌曲集『リーダークライス』 作品39 より V. 「月の夜」
東紗衣 (Cl/バスCl)
守重 結加 (P)

録音:2020年9月14,15日 M.E.T.ホール
若手実力派クラリネット奏者、東紗衣のファーストアルバムがリリースされます。 東京藝術大学卒業後、兵庫芸術文化センターOを経て渡独。2017年に帰国後は首都圏を拠点に、多岐にわたって活躍する東 紗衣の “今” に迫る。 ロベルト・シューマン:歌曲集『ミルテの花』作品25、同『愛の春』作品37のドイツ歌曲の世界、クララ・シューマン:3つのロマンス 作品22の 色彩の調べ、フランツ・シューベルト:アルペジョーネ・ソナタD821の孤独と憧れの音楽。 1840年30歳のロベルト・シューマンを軸としたこれらの作品に、2020年30歳を迎える東紗衣が対峙する。 彼女の最大の魅力とも言えるクラリネットの表情豊かな響きによって翻訳された音楽は、当時のシューマンが知る由もなかった、未知なる彩り の世界へと聴衆を誘うでしょう。

ANTARCTICA
ANTAR-022(1CD)
Le Bestiaire 〜動物詩集〜
サン・サーンス:動物の謝肉祭(ピート・スウェルツ編、2019年)
ピート・スウェルツ(1960-):動物詩集
ローランド・ヘンドリクス(Cl)
ローランド・ヘンドリクス・アンサンブル
ベルギーの現代作曲家ピート・スウェエルツがアポリネールの『動物詩集』にインスピレーションを得て書いた作品に、サン=サーンスの『動物の謝肉祭』 をカップリング。演奏しているのはクラリネット、ピアノと弦楽四重奏によるアンサンブル。サン=サーンスもこの編成に合わせて編曲されています。時代を隔 てた二つの動物園的室内楽をお楽しみください。 (Ki)

ANIMAL MUSIC
ANI-087(1CD)
『UNRAVEL』
(1)ヴィーチェスラフ・ノヴァーク:「BALADE AFTER BYRONS MANFRED」
(2)ニコル・ボーコヴァー:「MANFRED」
(3)トマーシュ・ソヴォボダ:「IN A FOREST: TRAILS」
(4)ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.36より第1楽章「アレグロ・アジタート」
(5)ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.36より第2楽章「ノン・アレグロ―レント」
(6)ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.36より第3楽章「アレグロ・モルト」
(7)ニコル・ボーコヴァー:「SERGEI」
(8)トマーシュ・ソヴォボダ:「EULOGY」
(9)ニコル・ボーコヴァー:「ERICH」
(10)コルンゴルト:「AWAKENING OF BIRDS IN THE MORNING」
(11)ニコル・ボーコヴァー:「GOLDEN」
(12)ラヴェル:ソナチネより第1楽章「中庸の速さで」
(13)ラヴェル:ソナチネより第2楽章「メヌエットの動きで」
(14)ラヴェル:ソナチネより第3楽章「生き生きと」
(15)ニコル・ボーコヴァー:「UNRAVEL」
ニコル・ボーコヴァー(P)、
マルチン・コツィアーン(アコースティック・ベース)、
ミハル・ヴィエルツィゴン(ドラムス)
ジャンルにとらわれずチェコの優秀なアーティストの録音に力を入れているANIMAL MUSIC。数多くのアーティストがその才能を開花させていますが、ボー コヴァーもその一人。前作『Inner Places』(ANI-079)では自作のピアノ・トリオを発表し、クラシック、ミニマルミュージック、ポピュラーにインスパイ アされた作品をしました。このアルバムはチェコで最高の音楽賞であるアンジェル賞のベスト・ジャズ・アルバム部門を受賞し話題となりました。
期待のセカンド・アルバム『UNRAVEL』では自作はもちろんのこと、クラシックの作品にも挑んだ意欲作。ボーコヴァーはヤナーチェクが没した地として も知られるオストラヴァ出身でもともとクラシックのピアニストとして研鑽を積んでいた実力派です。今回、難曲として知られるラフマニノフのピアノ・ソナタ 第2番を主軸にラヴェルのソナチネやコルンゴルトの作品まで実に多彩な顔をのぞかせます。また、達者な腕前で華麗なテクニックと美しいメロディが融合 したボーコヴァーの作品も実に魅力的。まさにジャンルをこえた新時代のピアニストと申せましょう。 (Ki)

N-crafts Sound
NC-0001(1CD)
税込定価
『ブラス・クロニクル』
シャルパンティエ (ロジャー・ハーヴェイ編): 「テ・デウム」より前奏曲
バッハ (ロナルド・ロム編):「小フーガ」 ト短調 BVW578
ヘンデル (ロジャー・ハーヴェイ編): 調子の良い鍛冶屋による変奏曲
イアン・マクドナルド:シースケッチ
モーレイ・カルヴェール:3つのダンスの印象
エンリケ・クレスポ:スピリチュアル・ワルツ
酒井格:たなばた
ゴードン・ラングフォード:前奏曲,ポロネーズとプロムナード
ジョン・チータム: スケルツォ
N-craftsエヌ - クラフツ【栃本浩規、井川明彦 (Tp)、今井仁志 (Hrn)、吉川武典 (Tb)、池田幸広(Tub)】

録音:2019年12月26日、28日飛騨・世界生活文化センター 飛騨芸術堂
2008年にNHKSOのメンバーで結成された金管五重奏団、N-crafts(エヌ - クラフツ)。これまで全国で単独公演を行い人気を博 して来ましたが、今回満を持して初めてのCDがリリースとなりました。シャルパンティエやバッハの名曲、金管五重奏の定番作品のほか、吹奏 楽の名曲「たなばた」を、作曲者の酒井格自身が金管五重奏に編曲した版も収録しています。たった5人による演奏とは思えない豊かな音 色と、卓越したテクニック。日本が誇るトップ・プレイヤーたちによる、輝かしい響きをお楽しみください。

Virtus Classics
VTS-9(1CD)
税込定価
パトリック・ガロワの芸術・2〜フランス・ロマン派ソナタ集
フランク:ソナタ イ長調
ピエルネ:ソナタ ニ短調 作品36
ヴィドール:組曲 作品34
パトリック・ガロワ (Fl)
瀬尾和紀 (P)

録音:2019年1月28〜30日
このアルバムには、19世紀後半のフランスで活躍したフランク、ピエルネ、ヴィドールによる3つの作品が収められています。いずれもフ ルーティストのレパートリーに重要な位置を占める存在であり、そのうち2曲はもともとヴァイオリン・ソナタとして書かれたものですが、 フルートのための編曲版もオリジナルの形に劣らぬだけの人気と演奏頻度を誇っています。 ガロワは3つの作品にじっくり向き合い、これらの曲をフルートで演奏することの意義を探求。19世紀から20世紀に移り変わる時代 の音楽が持つ繊細なハーモニーを生かし、巧みな息使いで作品に新しい命を与えました。 ピアノを担当するのは、ガロワの信頼厚い瀬尾和紀。前作「パリ音楽院卒業試験曲集」ではフルーティストがピアノを演奏するという 驚きを持って迎えられた瀬尾、今作でもフルートを知り尽くした彼ならではの「伴奏の域を超えた」細やかなアンサンブルを披露しま す。

AKIHIRO MIURA
AMCD-0001(1CD)
税込定価
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ集I「クロイツェル」
第9番イ長調 作品47 「クロイツェル」
第6番イ長調 作品30-1
第1番ニ長調 作品12-1
三浦章宏(Vn)、東誠三(P)

録音:2020年6月18日〜20日/三春交流館「まほら」
東フィルのコンマス、三浦章宏の自主制作レーベル第1弾。自身初となるソロ・アルバムで取り上げたのは三浦の敬愛するベートーヴェン。この先ソナタ全 集録音を完成させるという目標を掲げ、その第1集として大曲の『クロイツェル』と第1番、第6番を録音。ヴァイオリニストとして長いキャリアを持つ三浦が満 を持して挑む、並々ならぬ意気込みの詰まったアルバムです。
三浦は室内楽にも積極的で、ヴァイオリン・ソナタの全曲演奏会を既に何度か行っています。そのため各曲を深く理解しているのは勿論、交響曲との共通点 や違いも肌で感じています。オーケストラ作品と比べると室内楽にはベートーヴェンのプライヴェートな部分が自然に反映されていて、親しみを感じるそう。ま たベートーヴェンは激しさが特徴のように言われますが抒情的な旋律を書くことにも長けた作曲家である、と語っていて、それらの要素はこのソナタ録音に大 きな魅力となって息づいています。そしてピアノは三浦と50年来の知り合いで多く共演を重ねてきたという東誠三。彼もベートーヴェンのピアノ・ソナタの全曲 演奏・録音を行った人物で、この全集録音企画に欠かせない演奏家と言えます。
演奏はまったく虚飾の無い、音楽そのものを真摯に見つめたもので、明朗にして輝かしい響きがストレートに伝わってきます。二人の演奏家の高い密度のや りとりが確固たる確信を持って迫ってくる『クロイツェル』はたいへんに見事。注目必至のシリーズ開始にふさわしい1枚です。 (Ki)

2L
2L-162SABD
(Bluray Disc Audio
+SACD)

ロマンティシズム時代のホルン
デュカス:ヴィラネル
グノー:アンダンテ(「ピストン・ホルンとピアノのための6つのメロディ」(1839)から)
サン=サーンス:ロマンスOp.3
シャブリエ:ラルゲット(1875)
チェルニー(1791-1857):アンダンテ・エ・ポラッカ(1848)
F・シュトラウス(1822-1905):夜想曲 Op.7(1864)
シューマン:アダージョとアレグロ Op.70
R・シュトラウス:アンダンテ(1888)
スタイナル・グランモ・ニルセン(Hrn)(ピリオド楽器)
クリスティン・フォスハイム(フォルテピアノ)
[楽器 Horn:Marcel-Auguste Raoux, horn with piston valves (sauterelle), Paris 1836(Dukas/Gounod)/
Marcel-Auguste Raoux, natural horn, Paris 1836(Saint-Saens/Chabrier)/
Fam. Lausmann, natural horn, Bohemia c.1800(Czerny)/
Leopold Uhlmann, Vienna horn, Vienna c.1900(F. Strauss/Schumann/R. Strauss)(All the horns are copies made
by Andreas Jungwirth, Freishcling, Plank am Kamp, Austria)/
Fortepiano:Ernst Irmler, Leipzig 1850-1860, restored in 2019 by Sigmund Berg]

録音:2019年6月 ソフィエンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)
制作・バランスエンジニアリング:モッテン・リンドベルグ
「ホルンの音は、ロマンティック音楽の作曲家たちにとって、荒れ狂うような強い感情を典型的に示すものだった。ロベルト・シューマンは、ホルンはオー ケストラの魂だと語ったといわれ、詩人たちは、ホルンの音を魂の憧れの象徴とみなした。そして、ホルン奏者にとっては、バルブの発明に明らかなようにホ ルンが新しい技術による実験と変化に直面したため、ロマンティシズムのほとんどの時代を通じてホルンそのものの魂が問題になった……」。第62回グラミー 賞「最優秀イマーシブオーディオ・アルバム」を受賞したモッテン・リンドベルグの制作した新しいアルバム『ロマンティシズム時代のホルン』。『初期ロマンティ シズムのホルン・ソナタ』(2L113SABD)を録音したナチュラルホルンの名手、ノルウェーのスタイナル・グランモ・ニルセンの 2L レーベル第3作です。こ のアルバムでは、ロマンティシズム時代の作曲家たちがホルンのために作った作品が、それぞれの作曲家ゆかりの楽器で演奏されます。デュカスの「ヴィラネル」 とグノーの「アンダンテ」は、マルセル=オギュスト・ラウーが1836年に製作したピストン・バルブ付きホルン、サン=サーンスの「ロマンス」とシャブリエの「ラ ルゲット」はラウーのナチュラル・ホルン、チェルニーの「アンダンテ・エ・ポラッカ」はボヘミアのラウマン製作のナチュラル・ホルン、フランツ・シュトラ ウスとシューマンとR・シュトラウスの曲はレーオポルト・ウールマンが 1900 年頃に作ったウィーン・ホルン。いずれも、ニルセンの前のアルバムと 同じアンドレーアス・ユングヴィルトの製作したコピー楽器です。ホルンという楽器の進化を探り具体的な姿に示してゆく試み。前作と同じ、ノルウェー音楽 アカデミーでフォルテピアノを担当するクリスティン・フォスハイム(1963-)が共演。オスロのソフィエンベルグ教会で録音セッションが行われました。
■Pure Audio Blu-ray ディスクと SACD ハイブリッドディスクをセットにしたアルバムです。Pure Audio Blu-ray ディスクにはインデックスを除き映像は収 録されていません。SACD ハイブリッドディスクはSACDブレーヤーとCDプレーヤーで再生できますが、Pure Audio Blu-ray ディスクはCDやDVDの プレーヤーでは再生できないので、Blu-ray プレーヤーもしくは Blu-ray 対応のPCをお使いください]
2L
2L-160SACD
(1SACD)
ベートーヴェン 、1802年の遺書
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第8番ト長調 Op.30 no.3
ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調「クロイツェル」 Op.47
ラグンヒル・ヘムシング(Vn)
トール・エスペン・アスポース(P)
[Violin:Francesco Ruggeri(Cremona, 1694)、Piano: C. Bechstein Concert D282/Steinway D-model(track 6)]

録音:2019年4月、11月 ソフィエンベルグ教会 (オスロ、ノルウェー)
制作・バランスエンジニアリング:モッテン・リンドベルグ
[DXD(24bit/352.8kHz)録音]
[SACD:5.1 multichannel DSD/2.0 stereo DSD/RedBook PCM:MQA CD]
ノルウェーのヴァイオリニスト、ラグンヒル・ヘムシング(1988-)とピアニストのトール・エスペン・アスポース Tor Espen Aspaas(1971-)は、彼 女の最初のソロ・アルバム『YR』(Simax PSC1315)がきっかけとなり、リサイタルのパートナーとしての共演を始めました。コンサートとフェスティヴァ ルへの出演、放送のための録音と、活動がつづき、グリーグ、シベリウス、カール・ニルセンの曲を弾いた『北国の音色(Northern Timbre)』(2L138SABD) を2017年にリリース。BIS レーベルに録音をつづける妹エルビョルグとも違うラグンヒルの感性と表現の音楽が注目され、ファンを獲得しました。ラグンヒ ルとトール・エスペンのデュオの新しいアルバムでは、2013年にボンの「ベートーヴェン・フェスティヴァル」で「ベートーヴェン・リング」を受け、ふた りにとって大切な作曲家、ベートーヴェンのソナタ2曲によるプログラムが組まれています。アルバムのタイトルにある「1802年」は「『芸術家』ベートーヴェ ンが『人間』ベートーヴェンを運命の手に委ねた、危機の年」といわれます。進行する難聴、ウィーンの社会と公の生活から締め出されているのではないか という疎外感といった問題に悩まされ、夏と秋に滞在したハイリゲンシュタットで「文字と音楽」による「遺書」を作りました。ト長調の曲など「3つのヴァ イオリン・ソナタ」Op.30、「テンペスト・ソナタ」を含む「3つのピアノ・ソナタ」Op.31、「エロイカ変奏曲」Op.35、交響曲第2番 Op.36 といった傑作 群が作られ、そして翌1803年、ト長調の第8番と一緒にこのアルバムで演奏される、ベートーヴェンの「英雄的」スタイルを示す「クロイツェル・ソナタ」 と呼ばれるイ長調のソナタが作曲されました。2019年、オスロのソフィエンベルグ教会でのセッション録音です。

BION RECORDS
BR-291207(1CD)
「ミンストレル」〜ベドリッシュSQの旅〜情熱のダンス
バルトーク:トランシルヴァニア地方のテーマによるソナチネ 作品 55
チャイコフスキー:舟歌 〜「四季」〜
ハチャトゥリアン:剣の舞 〜「ガイーヌ」より
ショパン:別れの曲(エチュード 作品10-3)
プーランク:フランセーズ
プーランク:ワルツ
プーランク:ブーレ 〜オーヴェルニュのパヴィリオンにて
ドビュッシー:ミンストレル 〜「前奏曲集 第1 巻」〜
ファリャ:愛の戯れの踊り 〜「恋は魔術師」より
ヒナステラ:弦楽四重奏曲 第1 番作品20
ブルーベック:トルコ風ブルーロンド
((1)-(11)(16)編):ジャック・ガンダール)
ベドリッシュSQ【ジャック・ガンダール(第一ヴァイオリン)、長谷川 彩(第二ヴァイオリン) 、ジュリアン・ガバン(Va)、オレリアン・サブレ(Vc)】

録音:2019 年2 月20〜22 日
「クラシック音楽の裾野を広く楽しく」をモットーに様々な企画を携えて活動するフランスのベドリッシュSQが、2 枚目のアルバムをリリースしました。今回のテーマは「ダンス」です。タイトルの「ミンストレル」が示す通り、巡業の楽団が各地 を渡り歩いてゆくイメージで、ダンスと一体となった移動縁日の賑やかさと楽しさに満ちた内容となりました。ヒナステラの弦楽 四重奏曲第 1 番以外は、第一ヴァイオリン奏者ジャック・ガンダールによる編曲で、バルトークやハチャトリアン、ファリャらの ダンスに由来する器楽曲はほとばしる情熱そのままに、チャイコフスキーやショパン、ドビュッシーらのピアノ曲はより一層の 情緒にあふれ、作品に新たな表情が与えられています。収録曲は本国フランスでの国内ツアーでも演奏されて大盛況とな り、アルバムはラジオでも取り上げられました。

AGLAE MUSICA
AMC-111.12(2CD)
ベートーヴェンチェロ・ソナタ & 変奏曲集
チェロ・ソナタ 第1番ヘ長調 Op.5-1
チェロ・ソナタ 第2番ト短調 Op.5-2
チェロ・ソナタ 第3番イ長調 Op.69
チェロ・ソナタ 第4番ハ長調 Op.102-1
チェロ・ソナタ 第5番ニ長調 Op.102-2
ヘンデルの「ユダス・マカベウス」の「見よ、勇者は帰る」の主題による変奏曲 WoO 45
モーツァルトの「魔笛」の「可愛い娘か女房がいれば」の主題による12の変奏曲 Op.66
モーツァルトの「魔笛」の「恋を知る男たちは」の主題による変奏曲 WoO 46
アルナウ・トゥマス(Vc)
ケネディ・モレッティ(P)

録音:2016年10、12月、アビラ、スペイン
アルナウ・トゥマスはカタルーニャ(スペイン) のバルセロナに生まれたチェリスト。カザルス・カルテットのメンバーとして harmonia mundi レーベルに多くの録音があります。

FUGA LIBERA
FUG-765(1CD)
『ロマンティック・ヴィオラ II』
トゥルヌミール(1870-1939): 3楽章の組曲 Op. 11 (1897)
ショーソン:チェロもしくはヴィオラとピアノのための小品 Op. 39 (1897)
ヴィエルヌ:ヴィオラのための2つの小品 (1895)
ベルリオーズ:交響曲「イタリアのハロルド」(ヒュー・マクドナルドによるヴィオラとピアノのための編曲版(2001))
ダニエル・ヴァイスマン(Va)
ペトル・ペトロフ(P)

録音:2019年8月19-22日 サル・フィラルモニーク、リエージュ
ベルギーを本拠地とするリエージュ王立POの総監督を務めるダニエル・ヴァイスマン。優れたヴィオラ奏者でもある彼が 奏でるロマン情緒漂うヴィオラ作品集第2弾はフランス語圏の作品を収めており、中でもベルリオーズの名作「イタリアのハロルド」を収録してい ることがポイントです。ベルリオーズ研究で著名なイギリスの音楽学者ヒュー・マクドナルド編曲によるヴィオラ・パートは、既存録音のあるリスト 編曲版とも違い、原曲の独奏パートのみならず管弦楽部分もピアノと分け合っており、たいへん聴き応えのある二重奏曲に仕上がっていま す。ヴィオラの歌心を満喫できる一枚です。

MUSICAPHON
M-56971(1SACD)
ヴィオラ、ヴィオラ! Vol.1〜イギリスのヴィオラ作品集
ジェフリー・グレイ:ヴィオラ・ソナタ
アダム・ゴーブ:ワルツとノクターン、ユモレスク
ブリテン:ラクリメ 〜 ダウランドの歌曲の投影 Op.48
ブリス:ヴィオラ・ソナタ
カリン・ドルマン(Va)、
セシリア・ボッシュマン(P)

録音:2009年10月
イギリスはヴィオラの名曲が多いことで知られますが、それは偉大なヴィオラ奏者、ライオネル・ターティスや、ウィリアム・プリムローズの存在によるところが大きいようです。ブリスの「ヴィオラ・ソナタ」(1933)はターティスのために、ブリテンの「ラクリメ」(1950)はプリムローズのために作曲されたもので、ブリスは「楽器のシンデレラであるヴィオラをプリンセスに仕立て上げたのはターティスだ」と、自著『As I Remember』の中で述べています。ターティスはブリス以外にも、ウィリアム・ウォルトン、アーノルド・バックス、フランク・ブリッジ、グスタフ・ホルストらにヴィオラのための作品を依頼しました。ここではさらに後の世代の2人の作曲家による作品が収録されていますが、ジェフリー・グレイのソナタ(1986)もターティスに教わったヴィオラ奏者ロジャー・チェイス(1953−)のために書かれたもので、20世紀初頭の英国ヴィオラ音楽の伝統を受け継いでいます。
ヴィオラのカリン・ドルマンはオランダ、ロッテルダム音楽院の教授を務める女流奏者。国際ヴィオラ協会の副会長の任にもある現代のヴィオラ界の重要人物の1人です。
MUSICAPHON
M-56976(1SACD)
ヴィオラ、ヴィオラ! Vol.2〜フランスのヴィオラ作品集
ミヨー:ヴィオラ・ソナタ第2番Op.244、
 花のカタログ Op.60(演奏者による編)
ケックラン:ヴィオラ・ソナタ Op.53
フランセ:ヴィオラとピアノのためのラプソディー
カリン・ドルマン(Va)、
セシリア・ボッシュマン(P)

録音:2010年11月/※当タイトルは初紹介旧譜(恐らく日本初紹介)のため、ご注文数に対して十分な枚数をご用意できない可能性がございます。予めご了承下さい。
第1巻(M56971)のテーマがイギリスのヴィオラ作品であったのに対し、第2巻となる本アルバムには、20世紀フランスのヴィオラ作品が集められています。1910年以前に書かれたフランスのヴィオラ・ソナタのリストを見てみると、有名な作曲家の名前がほとんど含まれていないことに気が付きます。ヴィオラが室内楽のための楽器として評価されるには、20世紀を待たねばなりませんでした。
本アルバムの中心となるのは、盟友関係にあったケックランとミヨーのヴィオラ・ソナタです。1915年に完成したケックランのソナタは、彼が室内楽の分野で重要な一歩を踏み出した作品であり、この頃の彼の最高傑作と言っても過言ではない重要作。長いメロディックなライン、複雑なリズム、劇的なコントラストを持ち、第1次世界大戦中の雰囲気を漂わせるこのソナタについて、ケックランは作品の被献呈者であるミヨーに「陰鬱であると同時に親密なもの」と語っています。一方ミヨーのソナタ第2番はケックランの約30年後、1944年の作で、プロ・アルテ四重奏団の創始者であるアルフォンス・オンヌーの思い出に捧げられています。


Treasures
TRE-224(2CDR)
レーヴェングートSQ〜フランスの弦楽四重奏曲集
■Disc1
フォーレ:弦楽四重奏曲Op.121
ルーセル:弦楽四重奏曲
ドビュッシー:弦楽四重奏曲
■Disc2
フランク:弦楽四重奏曲
ラヴェル:弦楽四重奏曲
レーヴェングートSQ
【アルフレッド・レーヴェングート(1Vn)、ジャック・ゴトコフスキー(2Vn)、ロジェ・ローシュ(Va)、ロジェ・レーヴェングート(Vc)】

録音:1965年(ステレオ)
※音源:VOX SVBX-570
◎収録時間:147:33
“むせ返るほどの芳醇な香りを湛えたレーヴェングートQの至宝!”
■音源について
レーヴェングートQの代表的名盤ボックス(3LP)の全てを収録。このセットは彼等の最大の偉業と言っても過言ではないはずですが、まとまった形でCD化されないのが不思議です。

★決して多いとは言えないレーヴェングートQの録音の中で真っ先にお勧めしたいのがこのセット。中でもドビュッシー&ラヴェルは、同カップリングのレコードの中でも最高の逸品と信じて止みません。しかし、通常はモノラル録音とステレオ再録音が存在する場合、大抵はモノラルが忘れわれるものですが、レーヴェングートQの「ドビュッシー&ラヴェル」に関しては、名演として紹介されるのは専らDGのモノラル録音ばかり。両者を比較した上でモノラルの方に軍配を上げるのなら理解もできますが、ステレオ盤については紹介すらされないことが多いのは、レーベルに対するイメージが災いしたのか、単に聴いていないのか?何れにせよ、このVOX録音に存在する無類の魅力を無視してよい理由などあり得ません!
 なんと言っても、ラヴェル冒頭から溢れ出す甘い香りにイチコロ!それはホールの残響等で加工した空気感ではなく、彼らの楽器から直接発せられる素の香気なので、生々しさと真実味はひとしお。それにカラフルな色彩と人肌の温もりも含めて、ステレオだからこそ捉えられた珠玉のニュアンスがここにはあります。
 但し、デジタル的なアンサンブルに慣れた耳には、第一印象では音程がフニャフニャと感じるかもしれませんが、それだけで拒否反応を示したり、「下手」というレッテルを張ってしまったらこの先の音楽人生の大損失!こんな魅惑的な表現を味わえないまま一生を終えるなど悲しすぎます。そもそも、ただの下手くそだったら、プロとして通用していないはずです。
 音程に対する感覚、弓圧、ヴィブラートのさじ加減などの技術は見事なまでに4人に共通。だからこそ、どのフレーズを取っても、まるで一人の人間が語っているかのように響くのです。特にヴィブラートに関しては、極力抑制しているのがポイント。もちろん、昨今主流の無分別なノン・ヴィブラートとは意味が違うのは言うまでもありませんし、そもそもヴィブラートとは、付けるか付けないかの二者択一ではなく、音楽の持つ雰囲気によって使い分けるものであり、それが人間の生理にも適っているということを強く思い知らされます。コーダ数小節の粋な余韻も真似のできない技。
 第1楽章の第2主題に関しても、こんなアンニュイな雰囲気を湛える演奏は他に聴いたことがなく、まさに彼らの技術のこだわりの結晶。第2楽章のピチカートは、ピチピチ跳ねる魚の如く、瑞々しいことこの上なし。こんな水分を感じる音を他で聴けるでしょうか?第2楽章中間部や第3楽章は、芸術的なノン・ヴィブラートの連続!「ノン・ヴィブラート=無機質」という思い込み一瞬で吹き飛びます。
 ドビュッシーとラヴェルとではアプローチを大きく変える演奏というのは少ないと思いますが、ここではドビュッシーにおいては、持ち前に音色美に加えてより強い意思を漲らせている点にもご注目を。 【湧々堂】

Hoxa
(Willowhayne Records)
HS-502622(1CD)
NX-B06
『ロクリアン・ロリポップス』
ガーシュウィン:すべてを忘れよう
 スラップ・ザット・ベース
ドナルドソン:メイキン・フーピー
ガーシュウィン:わが恋はここに
 スワンダフル
ポーター:エニシング・ゴーズ
 エヴリ・タイム・ウィ・セイ・グッバイ
 レッツ・ドゥ・イット
ガーシュウィン:ジャスト・アナザー・ルンバ
ジョプリン:ローズリーフ・ラグ
ガーシュウィン:サマータイム
スースドルフ:バーモントの月
バーンスタイン:ニューヨーク、ニューヨーク
ロジャース:マイ・ファニー・ヴァレンタイン
ジョプリン:ラグタイム・ダンス
アンダーソン:フィドル・ファドル
 プリンク・プレンク・プランク
シャーウィン:バークリースクエアのナイチンゲール
ポーター:よくあることさ
ロクリアン・アンサンブル(弦楽四重奏)
タイトルの「ロリポップ」とは、"ぺろぺろキャンディー"のこと。1991年に結成されたロクリアン・アンサンブルは、現代音楽や女性作曲家の作品 紹介に力を入れ、幅広いレパートリーを持っています。そのコンサートではいつも、ここに収録されているようなライトな音楽から数曲のアンコー ルを披露しており、それは彼女たちのトレードマークになりました。シリアスなクラシック作品を聴いた後に聴くジョプリン「ラグタイム」、ガーシュウィ ンの「サマータイム」、「わが恋はここに」や、ジャズのスタンダードとしても親しまれる「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」などは、まさに音楽のロリポップ です。この「ロリポップ」という言葉をコンサートで使用し始めたのは、イギリスの名指揮者サー・トーマス・ビーチャムといわれ、コンサートの後の観 客の高ぶった感情を落ち着かせるため、シロップの様な、メロドラマ風な、心を癒す楽曲を選んで演奏したそうです。

ARIA CLASSICS
ARIA-001(1CD)
チェロとピアノの為の作品集
プロコフィエフ:チェロとピアノの為のソナタ ハ長調 Op.119
ショスタコーヴィチ:チェロとピアノの為のソナタ ニ短調 Op.40
ラフマニノフ:ヴォカリーズ Op.34-17(チェロとピアノの為の版)
ガブリエル・ウレニャ(Vc)
パチ・アイスピリ(P)

録音:2019年12月、パラシオ・バルデス劇場、アビレス、アストゥリアス、スペイン
1989年スペインのアビレス(アストゥリアス州) に生まれ、ウィーン音楽院でナタリア・グートマンに師事したチェリスト、ガブリエル・ウレニャのデビューCD。

TEMPS RECORD
TR-1672(1CD)
ユダヤ人の生活―過去の肖像〜クラリネットとピアノの為の音楽
ベーラ・コヴァーチ(1937-):Sholem-Alekhem, Rov Friedman!
ポール・シェーンフィールド(1947-):クレズマー・クラリネットとピアノの為のソナティナ
ヴァインベルク(1919-1996):クラリネットとピアノの為のソナタ Op.28
ブロッホ:ユダヤ人の生活より (クラリネットとピアノの為の版)
祈り / 哀願 / ユダヤの歌
メシアン:世の終わりの為の四重奏曲 から 鳥たちの深淵 (クラリネットの為の)*
マルセル・ザウラー(1969-):クレズマー・ファンタジー (クラリネットとピアノの為の)
マジクデュオ【トル・ジャナスタ(Cl)、マルク・スムジ (ピアノ(*以外)) 】

NON PROFIT MUSIC
NPM-1807(1CD)
21世紀の協和音的室内楽
アンドレアス・フォイヴォス・アポストル(1991-):メタモルフォーゼ [Metamorphoses] (ピアノの為の)(1991)*(w)
パーヴェル・カルマーノフ(1970):スタジアムに降る二番目の雪 [Second Snow on the Stadium](ヴィオラとピアノの為の) (#/*)
ホセ・ゴンサレス・グラネロ(1985-):弦楽四重奏曲 第1番「眠れない愛の夜」[Noche del Amor Insomne] +(w)
エレーナ・カッツ=チェルニン(1957-):紙の傘の踊り [Dance of the Paper Umbrellas](ピアノと弦楽の為の五重奏曲) (*/+)
イバン・パロマレス・デ・ラ・エンシナ(1977-):コン・モート [Com moto](弦楽四重奏の為の) +(w)
ヤン・ヴァホフスキ(1998-):ピアノと弦楽の為の五重奏曲(*/+)(w)
ダニエル・デル・ピノ(P)*
アベムス・カルテット(弦楽四重奏 +)【エリカ・ロマリョ、ビセンテ・クエバ (Vn)、マリアン・エレロ(ヴィオラ、ヴィオラ・ソロ#)、シモン・ヴェルス (Vc) 】

録音:2018年2、4月、セザンヌ・プロダクション、マドリード、スペイン
進行に従い演奏の音量が大きくなっていく(クレッシェンドしていく) というコンセプトのプログラム。(w)はノン・プロフィット・ミュージック財団主催の室内楽作曲コンクール "1st edition of Cum Laude Music Awards" 受賞作品で、これが世界初録音。
アポストルはギリシャ、カルマーノフはロシア、グラネロとパロマレス・デ・ラ・エンシナはスペイン、カッツ=チェルニンはソヴィエト連邦ウズベク(現ウズベキスタン) 共和国出身オーストラリア、ヴァホフスキはポーランドの作曲家。
ダニエル・デル・ピノ(1972年レバノン生まれ) はホアキン・アチュカロ(1932-) 門下のスペインのピアニスト。アベムス・カルテットは2012年にデビューしたスペインのSQ。チェロのシモン・ヴェレスはチェコ出身。

MUSICA VIVA
MV-107(1CD)
ビーダーマイヤーの筋書き〜フルート、ヴァイオリンとピアノの為の音楽
ヨゼフ・ヴァイグル(ヨハン・ハインリヒ・カール・ボルンハルト 編):歌劇「船乗りの恋、あるいは 海賊」[L'amor marinaro ovvero il Corsaro](1797) 〜序曲(フルート、ヴァイオリンとピアノの為の版)
ヴェンツェスラウス・マティーカ [ヴァーツラフ・トマーシュ・マチェイカ] (1773-1830):フルート、ヴァイオリンとピアノの為のノットゥルノ Op.21
ヨゼフ・ヴァイグル(ヨハン・ハインリヒ・カール・ボルンハルト編):歌劇「スイスの一家」(1809) 〜序曲 (フルート、ヴァイオリンとピアノの為の版)
ヨゼフ・キュフナー(1776-1856):フルート、ヴァイオリンとピアノの為のセレナード Op.2
クラシコ・テルツェット・イタリアーノ [イタリア・クラシック三重奏団]【ウバルド・ロッソ(Fl)、カルロ・デ・マルティーニ(Vn)、フランチェスコ・ビラーギ(G) 】
MUSICA VIVA
MV-121(1CD)
クラリネット・アンサンブルの為の作品集
アルフレート・ウール(1909-1992):3つのクラリネットとバスクラリネットの為のディヴェルティメント
ピエール・マックス・デュボワ(1930-1995):4つのクラリネットの為の四重奏曲
ローベルト・シュタルク(1847-1922):ファンタスティック・ピース [Pezzi Fantastici]
(2つのクラリネット、バセットホルンとバスクラリネットの為の)
パストラーレ / 輪舞 [Reigen] / ワルツ・カプリッチョ
ゴードン・ジェイコブ(1895-1984):スケルツェット、パヴァーヌとゴパーク (3つのクラリネットとバスクラリネットの為の)
ジャン・フランセ(1912-1997):2つのクラリネット、バセットホルンとバスクラリネットの為の小四重奏曲
アンリ・トマジ(1901-1971):4つのクラリネットの為の3つのディヴェルティメント
ローベルト・シュタルク:2つのクラリネット、バセットホルンとバスクラリネットの為のセレナータ
シュタルク・カルテット(クラリネット・カルテット)【サウロ・ベルティ (Cl)、ヴィニバルド・バッカリ(クラリネット、バセットホルン)、セルジョ・ブルスカ (クラリネット、バスクラリネット)、アントニオ・フライオーリ (Cl)、パオロ・ベルトラミーニ(Cl) 】

録音:2017年4月23-24日、2018年5月1日、アビー・ロッキ・スタジオ、ローマ、イタリ

MUSICA VIVA
MV-240(2CD)
ベートーヴェン:フルートとピアノの為の作品集
フルートとピアノの為のソナタ 変ロ長調 Anh.4(偽作)
2つのフルートの為のアレグレットとメヌエット WoO 26(1792)*
フルートとピアノの為のセレナード ニ長調 Op.41(1803)
[CD 2]
民謡の主題によるフルートとピアノの為の6つの変奏曲 Op.105(1818-1819)
民謡の主題によるフルートとピアノの為の6つの変奏曲 Op.107(1818-1819)
ロベルト・ファブリチアーニ(Fl)
ルイゼッラ・ボッテオン(Fl)*
マッシミリアーノ・ダメリーニ(ピアノ(*以外))

録音:2012年5月、ジェノヴァ、イタリア

CADENCE BRILLANTE
ACB-002(1CD)
サン=サーンス、ショーソン、ドビュッシー、イザイ、アーン:ヴァイオリンとピアノの為の作品集
イザイ:サン=サーンスのワルツ形式のエチュード Op.52-6 に基づくカプリッチョ
ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ
ショーソン(1855-1899):詩曲
サン=サーンス:ヴァイオリン・ソナタ 第1番Op.75
アーン(1874-1947):ヴァイオリンとピアノの為のノクターン
郭立功 [Li-Kung Kuo](Vn)
セドリック・ローレル(P)

録音:2019年4月23-25日、フェルム・ド・ヴィルファヴァール、ヴィルファヴァール、フランス
使用楽器:1700年、カルロ・ジュゼッペ・テストロ [Carlo Giuseppe Testro] 製(Vn)「エクス・ガラミアン」
1898年、ベヒシュタイン製(P)
パリで活躍する若手デュオによる演奏。郭立功はパリのエコール・ノルマル音楽院で学んだ台湾出身のヴァイオリニスト。セドリック・ローレルはパリ音楽院で学んだフランスのピアニスト。

LARGHETTO
LARGH-036(1CD)
マンドリン・カルテットの為のフランス音楽
ウラジミール・コズマ(1940-):三部作(2016) *#
田舎風の踊り / ノクターン / ジムカーナ
クロード・ボリング(1930-):アンコール (2015) +
フランシス・レイ(1932-2018):フランス組曲 (2017)*
無窮動 / セレナード・ノクターン / ギャロップ
ジャン=クロード・プティ(1943-):5 から 6 [De cinq a six](2018)*
リシャール・ガリアーノ(1950-):ウモレスカ (2016) +
幻想曲 / ワルツ
ヴァンサン・ビア=デマンダー(1982-):ラ・フレンチ (2018)*
マルセイエーズ / ラ・パリジェンヌ / TGV ハンブルク
ジャン・フランセ(1912-1997):3つの小品 (1950)
前奏曲 / アンダンティーノ / アレグロ・ジョコーソ
プーランク:セレナード (1926)
ドビュッシー:マンドリン (1897)
フォーレ:小品 (1921)
フランス・プレクトラム・カルテット【ヴァンサン・ビア=デマンダー (第1マンドリン)、 セシル・ソワラ(第2マンドリン)、ファビオ・ガルッチ (マンドーラ)、グレゴリー・モレロ(G) 】
*はフランス・プレクトラム・カルテットへの献呈作品。+はヴァンサン・ビア=デマンダーへの献呈作品。*はフランス・プレクトラム・カルテットへの献呈作品。+はヴァンサン・ビア=デマンダーへの献呈作品。

JAN KUBELIK SOCIETY
SJK-011(1CD)
ヤン・クーベリック(1880-1940):ヴァイオリン協奏曲 第2番ニ長調(ヴァイオリンとピアノの為の版)
ヴァイオリン協奏曲 第3番ホ長調(ヴァイオリンとピアノの為の版)
ミロスラフ・ヴィリーメツ(Vn)
ヴラジスラフ・ヴィリーメツ(P)
JAN KUBELIK SOCIETY
SJK-012(1CD)
チェコのヴァイオリン音楽
ドヴォルザーク:ソナティナ ト長調 Op.100*
ヤン・クーベリック(1880-1940):モーツァルトのロマンス*
ヨセフ・スーク(1874-1935):愛の歌*
ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ *
ノヴァーク(1870-1949):つの歌 Op.3 から アルバムの綴り(思い出) +
マルティヌー(1890-1959):ヴァイオリンとピアノの為の7つのアラベスク H.201A から アダージョ(NO5), アレグロ(NO6) +
ヨセフ・スーク:ヴァイオリンとピアノの為のバラード Op.3b +
ヨセフ・スーク:おとぎ話 〜ヴァイオリン・ソロ +
イトカ・ノヴァーコヴァー(Vn)
ミロスラフ・セケラ(P)*
ヤルミラ・パノホヴァー(P)+

録音:時期不詳、アントニーン・ドヴォルザーク博物館、プラハ、チェコ

DIGRESSIONE
DCTT-85(1CD)
8人のチェロ奏者の為の音楽
ジョルダーノ(1867-1948):歌劇「フェドーラ」より 間奏曲
サヴェリオ・メルカダンデ(1867-1948):悲歌
アルフレード・ダスコリ(1895-1975):遊び心
ニコロ・ヴァン・ヴェストラウト(1857-1898):ロマンス
ジュゼッペ・ピアントーニ(1890-1950):ジーグ
ピエトロ・ミガーリ(1635-1715):ソナタ イ短調
ミケーレ・チェッラーロ(1952-):ファンタスティークチェロの2つのテーマ
ニーノ・ロータ(1911-1979):組曲
アマルコルド/ロミオとジュリエット/別れのワルツ/8 1/2(はっかにぶんのいち)
アストル・ピアソラ(1921-1992):ビオロンセルタンゴ
タンガソ/コントラバヘアンド/オブリビオン/コントラバヒシモ/リベルタンゴ
ジョヴァンニ・ソッリマ(1962-):
コペルティーノのピツィカート/がむしゃらなピツィカート
アプリア・チェロ・ソロイスツ

録音:2018年6月
おそらく全曲が演奏者たち自身による編曲。
DIGRESSIONE
DCTT-76(1CD)
ソプラノ & アルトサックスとバスクラでバッハとシェルシ
イザベッラ・ファッブリ & ロッコ・パリージ:即興演奏 I(*/+)
バッハ:無伴奏チェロ組曲 第2番ニ短調 BWV 1008 (アルトサクソフォンによる演奏)**
ジャチント・シェルシ(1905-1988):イクソル [Ixor](クラリネットの為の) +
マクノンガン [Maknongan](低音楽器の為の) +
3つの小品 [Tre pezzi](サクソフォンの為の) *
バッハ:無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調 BWV 1009(バスクラリネットによる演奏) +
イザベッラ・ファッブリ & ロッコ・パリージ:即興演奏 II(*/+)
イザベッラ・ファッブリ(ソプラノサクソフォン*、アルトサクソフォン**)
ロッコ・パリージ(バスクラリネット+)

録音:2017年5月、ディグレッシオーネ・ミュージック・スタジオ、モルフェッタ、バーリ県、イタリア
DIGRESSIONE
DCTT-83(1CD)
カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968):ピアノ作品集 & ヴァイオリンとピアノの為の作品集
ピアノの為の子守歌 [Ninna-Nanna]
平穏(ジラモンテに) [Calma(a Giramonte)]
鐘の連打(リーザ・リカゾーリとボッカチョ・アディマリの婚礼の)
スターたち(4つのスケッチ) [Stars:4 Sketches] Op.104
グレタ/ディアナ/マレーネ/シャーリー
魅惑(3つのカリフォルニアのスケッチ)
[El encanto:Three California Sketches)]  Op.165
エキゾティカ(南太平洋のラプソディ)
[Exotica:A Rhapsody of the South Seas](ヴァイオリンとピアノの為の)
ヤッシャ・ハイフェッツの名によるセレナテッラ Op.170-2 *
トッシー・スピヴァコフスキーの名によるユモレスクOp.170 -8*
アンジェロ・アルチリョーネ(P)
エレオノーラ・トゥルトゥル(Vn)*

録音:2018年4月、ディグレッシオーネ・ミュージック・スタジオ、モルフェッタ、バーリ県、イタリア
DIGRESSIONE
DCTT-96(1CD)
リイメージング・オペラ(オペラを再イメージする) −フリューゲルホルンで
ヴェルディ/M・パーテルノステル、D・ドロンゾ、P・ガッロ編):序曲(歌劇「オテッロ」より)
モンテヴェルディ/G・ジャンナテンポ、D・ドロンゾ、P・ガッロ編):苦しみが甘美なものならば [Si dolce e'l tormento]*
アレッサンドロ・パリゾッティ(1853-1913)/G・ジャンナテンポ、D・ドロンゾ、P・ガッロ編):もしあなたがが私を愛してくれて [Se tu m'ami]
プッチーニ/G・ジャンナテンポ、D・ドロンゾ、P・ガッロ編):誰も寝てはならぬ [Nessun dorma](歌劇「トゥーランドット」より)
マスカーニ(1863-1945)/G・ジャンナテンポ、D・ドロンゾ、P・ガッロ編):
間奏曲「歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より)
ジョルダーニ(1730-1806)/G・ジャンナテンポ、D・ドロンゾ、P・ガッロ編):カロ・ミオ・ベン*
パイジェッロ(1740-1816)/G・ジャンナテンポ、D・ドロンゾ、P・ガッロ編):
もはや私の心には感じない(歌劇「美しい水車屋の娘」より)

[ボーナス・トラック]
ミシェル・ゴダール:Fruccia d'ali(inspired by "Pur ti miro")*
ダーリオ・サヴィーノ・ドロンゾ(フリューゲルホルン)
ピエトロ・ガッロ(P)
ミシェル・ゴダール(セルパン*)

録音:2019年7月、AREA DIG、モルフェッタ、バーリ県、イタリア
DIGRESSIONE
DCTT-103(1CD)
フルート、チェロとピアノでブラガドとピアソラ
ホセ・ブラガド(1915-2017):チャカレラ [Chacarera]/ミロンタン [Milontan]/印象派 [Impresionista]
ピアソラ(ホセ・ブラガド編):ブエノスアイレスの四季 [Le quattro Stagioni]
春 [Primavera]/夏 [Estate]/秋 [Autunno]/冬 [Inverno]
天使の死 [La Muerte de l'Angel]/忘却 (オブリビオン) [Oblivion]
ロッコ・ルシッロ(Fl)
フランチェスコ・パレンテ(Vc)
アレッサンドロ・ボーヴェ(P)

Velut Luna
CVLD-296(1CD)
フルート、オーボエとピアノの為の音楽
ジョルジョ・ガスリーニ(1929-2014):永遠のヴェロセット・モーターサイクル [Moto Velocetto Perpetuo](フルート、オーボエとピアノの為の)
ドメニコ・ジャンネッタ(1974-):モードウス [Modus](フルート、オーボエとピアノの為の)
ジュゼッペ・ラッティ(1965-):ザ・ダーク・デイ [The Dark Day](フルート、オーボエとピアノの為の小交響詩)Op.106
パオロ・ペッシーナ(1969-):フルート、オーボエとピアノの為の12の小品
ダニエーレ・ザネットヴィチ(1950-):6つのアンダルシアの歌(フルート、オーボエとピアノの為の)
トリオ・カローリ
エンツォ・カローリ(Fl)
リヴィオ・カローリ(Ob)
アンナ・マルティニョン(P)

録音:2008年4月、アレア・マジステル・スタジオ、プレガンツィオル、イタリア
Velut Luna
CVLD-315(1CD)
ベートーヴェン:三重協奏曲 ニ長調 Op.56*
ピアノ三重奏曲 第5番ニ長調「幽霊」Op.70-1
トリオ・ラフマニノフ
ステーファノ・フリーニ(Vn)
チェチーリア・バルッカ・セバスティアーニ (Vc)
アルベルト・ボイスキオ(P)
アマデウス・アドリアティックO*
ステーファノ・サッハー(指揮*)

録音:2019年1月27日、ライヴ、サーラ・ピッコラ・フェニーチェ、トリエステ、イタリア*
2019年8月5日、アレア・マジステル・スタジオ、プレガンツィオル、イタリア

SOLE RECORDINGS
SR-0004(1CD)
ロマンティック・パースペクティヴ
シューベルト:アルペッジョーネ・ソナタ イ短調 D 821
ラフマニノフ
:チェロ・ソナタ ト短調 Op.19
ダビド・アペリャニス(Vc)
カルロス・アペリャニス(P)

録音:2014年11月23-24日、バレンシア音楽堂、バレンシア、スペイン
ダビド・アペリャニスはフランス・ヘルメルソン他に師事したスペインのチェロ奏者。2018年以来2020年現在ムルシア音楽院教授。ソロの他、アリアガ・ピアノ・トリオのメンバーとしても活躍しています。
SOLE RECORDINGS
SR-0006(2CD)
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ集
チェロ・ソナタ 第1番ヘ長調 Op.5-1
チェロ・ソナタ 第2番ト短調 Op.5-2
チェロ・ソナタ 第3番イ長調 Op.69
チェロ・ソナタ 第4番ハ長調 Op.102-1
チェロ・ソナタ 第5番ニ長調Op.102-2
アドルフォ・グティエレス・アレナス(Vc)
クリストファー・パーク

録音:2016年1月25-26日、フリードリヒ・エーベルト・ハレ、ハンブルク、ドイツ
アドルフォ・グティエレス・アレナス(1974年生まれ)はフランス・ヘルメルソン、リュイス・クラレに師事したスペインのチェロ奏者。Verso レーベルにバッハの無伴奏チェロ組曲 (全曲)等の録音があります。
SOLE RECORDINGS
SR-0007(1CD)
ブラームス:チェロ・ソナタ 第1番 ホ短調 Op.38
ユリウス・レントゲン(1855-1932):チェロ・ソナタ第2番 イ短調 Op.41
アンパル・ラクルス(Vc)
アンドレウ・リエラ(P)

UMLAUT RECORDS
UMFR-CD16(1CD)
フィリップ・コーナー(1933-):初期作品集 1950-1959
Two-Part Monologues,-2(1957)(as/cl/va)
Pieces for String Instruments,-7(1958) (va/vc/cb)
Two-Part Monologues,-3(1957)(va/vc)
148 Equal Measures(Late 50s)(as/cl/tp/tb)
アンサンブル・オドス
ピエール=アントワーヌ・バドルー(アルトサクソフォン (as))
ヨリス・リュール(クラリネット(cl))  エロディ・ガウデ (ヴィオラ(va))
フェリシー・バズレール(チェロ(vc))
セバスティアン・ベリア(コントラバス(cb))
ブリス・ピシャール(トランペット(tp))
フィデル・フルネイロン(トロンボーン(tb))

録音:2014年5月24-25日、パリ、フランス
アメリカ合衆国の作曲家フィリップ・コーナーが「フルクサス」の創立 (1961年) に参画する以前、活動初期の作品。1955年から1957年にかけてコーナーはパリ音楽院でメシアン の音楽哲学を受講していました。
UMLAUT RECORDS
UMFR-CD20(1CD)
カール・ナエゲレン(1979-):楕円形の窓、第二の鎧戸
Con moto / In aquam variation / Fluster(n) / Strettes / Choral(prise 1) 以上*
Maillages / Macrolude / Toupie / Maree / Retour du Rouet / Choral(prise 2) 以上 +
ヨリス・リュール(Cl)
アマリリス・ヴィレ(Vn、ハーディ・ガーディ)
エヴァ・リセル(P)
トマ・グーバン(打楽器)

録音:2015年6月、ラジオ・フランス・スタジオ 106、パリ、フランス*
2015年8月、グラン・クーロンヌ県立音楽院、グラン・クーロンヌ、フランス +

WARNER CLASSICS(SPAIN)
54197-92072(1CD)
シャポーリン、E・アルフテル、ミャスコフスキー、カサド:チェロとピアノの為の作品集
ユーリ・シャポーリン(1887-1966):チェロとピアノの為のワルツ
 チェロとピアノの為のメロディー
 チェロとピアノの為の間奏曲
 チェロとピアノの為のアリア
エルネスト・アルフテル(1905-1989):スペイン幻想曲
ニコライ・ミャスコフスキー:チェロとピアノの為のソナタ 第1番Op.12
ガスパル・カサド(1897-1966):チェロとピアノの為のソナタ から サエタ
デュオ・カサド
ダミアン・マルティネス・マルコ(Vc)
マルタ・モル・デ・アルバ(P)

録音:データ記載無し(2017年以前)
国際発売されている可能性がございます。スペイン・ローカルの輸入商品は割高ですのでご了承ください。

Sheva Contemporary
(Willowhayne Records)
SH-241(1CD)
『英国のホルン音楽』
ピーター・シーボーン:・Mille Fiori 4本のホルンのためのファンファーレ
 Encounters 2本のホルンのための
 The Black Pegasus ホルンとピアノのための
Julie Dance ホルン独奏のための
ロビン・ホロウェイ:Partitas Nos.1 & 2 ホルン独奏のための
 Lament 4本のホルンのための
オンドジェイ・ヴラベッツ(Hrn)
ハナ・サプコヴァ(Hrn)
ダニエラ・ロウビチョヴァ(Hrn)
ミカエラ・ヴィンツェンコヴァ(Hrn)
坂本峰央(P)

録音:2019年?プラハ芸術アカデミー
ホルン王国チェコの名奏者ヴラベッツによる、現代英国の二人の作曲家、シーボーンとホロウェイが書いた ホルン作品を集めたアルバム。共演は同じくチェコの女性ホルン奏者たちと、プラハで活躍しヴラベッツの 来日公演にも同行している東京出身のピアニスト、坂本峰央。

BASSUS EDICIONES
BED-009(1CD)
サロン・ロメロ−アントニオ・ロメロ・イ・アンディアの周辺で
ヘスス・デ・モナステリオ(1836-1903):アルハンブラへの別れ [Adios a la Alhambra](クラリネットとピアノの為の)(1855)
イアサント・クローゼ(1808-1880):ドン・アントニオ・ロメロへのおみやげ [Souvenir a Don Antonio Romero](クラリネットとピアノの為の)(1851頃)
エルネスト・カヴァリーニ(1807-1874):クラリネットとピアノの為の3つの変奏曲 (1865頃)
ラモン・カルニセル(1789-1855):ピアノとクラリネットのオブリガートの為の幻想曲 (1849)
アントニオ・ロメロ(1815-1886):ドニゼッティの「ルクレツィア・ボルジア」の主題によるクラリネットとピアノの為の幻想曲 (1839)
クラリネットとピアノの為のオリジナル独奏曲 第1番(1856)
クラリネットとピアノの為の華麗な独奏曲 (1878)
クラリネットの為の24のエチュード(1845-1846)から 第2番,第5番*
ペドロ・ルビオ(Cl)
アナ・ベナビデス(P)

録音:2007-2015年、マドリード、スペイン
使用楽器:1880年頃、パリにて Lefevre 製、ロメロ・システムに拠るクラリネット*
スペインのマドリードに生まれたクラリネットおよびオーボエ奏者・作曲家・出版者・批評家・興行師、アントニオ・ロメロ (・イ・アンディア)の生誕200年を記念して制作されたCD。彼がマドリードに創立したコンサートホール「サロン・ロメロ」で1886年、アルベニス がデビューしました。

BASSUS EDICIONES
BED-003(1CD)
27年世代周辺のクラリネット−20世紀前半のスペインのクラリネット音楽
アルトゥル・サク・ダル・バリャ(1869-1932):クラリネット・コンクール曲 (クラリネットとピアノの為の)(1918)
ジュゼプ・マリア・ルエダ(1900-1988):クラリネットとピアノの為の瞑想曲 (1925)
ルベルト・ジェラルト [ロバート・ジェラード](1896-1970):クラリネットとピアノの為のソナタ (1928)
ミゲル・ユステ(1870-1947):クラリネットとピアノの為のメロディー・エチュード Op.33(1920頃)
ヘスス・バル・イ・ガイ(1905-1993):クラリネットとピアノの為のソナタ (1947)
フリアン・バウティスタ(1901-1961):スペイン幻想曲(クラリネットとピアノの為の) (1945)
バルトロメ・ペレス・カサス(1873-1956):クラリネットとピアノの為のアンダンティーノ (1915)
ペドロ・ルビオ(Cl)
アナ・ベナビデス(P)

録音:2009年9月28-30日、アウディトリオ、ボアディリャ・デル・モンテ、マドリード県、スペイン
1927年、スペイン黄金世紀の詩人ゴンゴラ(1561-1627)の三百年忌に合わせグループ結成の旗あげ講演を催した、ガルシア・ロルカら伝統回帰・反ロマン主義一群の詩人たち。彼らは「27年世代」と呼ばれ、その思想は音楽など他の芸術にも影響を与えました。

BASSUS EDICIONES
AC-063(1CD)
バルトロメ・ペレス・カサス(1873-1956):クラリネットとピアノの為の作品集
クラリネットとピアノの為のアンダンティーノ (1915)
クラリネットとピアノの為の独奏曲 第1番 (1897)
クラリネットとピアノの為の独奏曲 第2番 (1901)
クラリネットとピアノの為のロマンス(1917)
バスクラリネットとピアノの為の間奏曲(1900頃)*
シチリアの歌(B♭管クラリネットとピアノの為の)(1901)+
ペドロ・ルビオ(クラリネット、B♭管クラリネット*、バスクラリネット+)
アナ・ベナビデス(P)

録音:2007年3月22-23日、スタジオ・ラウディトリウム・ダ・アナクルジ、ジャフラ・ダ・テ、ジロナ県、スペイン
バルトロメ・ペレス・カサスはスペイン、ムルシア地方のロルカに生まれた作曲家・指揮者。クラリネット奏者として吹奏楽団で活躍した後、マドリード王立音楽院の和声学教授に就任、またスペイン国立Oの初代指揮者 (1942-1947)を務めました。 ※ Anacrusi レーベルの商品ですが Bassus Ediciones から供給されます。

ACADEMY PRODUCTIONS
AP-1752(2CD)
シューベルト:ピアノ三重奏作品全集
[CD 1]
ピアノ三重奏曲第1番変ロ長調 Op.99, D 898
ヴァイオリン、チェロとピアノのためのノットゥルノ 変ホ長調 Op.148, D 897
[CD 2]
ヴァイオリン、チェロとピアノのためのソナタ断章 変ロ長調 D 28
ピアノ三重奏曲第2番変ホ長調 Op.100, D 929
トリオ・エレジアック[フィリップ・アイシュ (Vn)、ヴィルジニー・コンスタン (Vc)、フランソワ・デュモン (P) ]

録音:2016年1月12-14日、サラ・シュナーベル、コモ湖国際ピアノ・アカデミー、イタリア

Finetone
FTM-8049(1CD)
アルメニアン・クラシックス
ハチャトゥリアン:クラリネット、ヴァイオリンとピアノのための三重奏曲
ガギク・オヴンツ:デュオ・ソナタ Op.13〔チェロ、ヴァイオリン〕
アルノ・ババジャニアン:ヴァイオリン、チェロとピアノのための三重奏曲
ヴォルフガング・マイヤー(Cl)、
ソントラウト・シュパイデル(P)、
ルベン・メリクセティアン(P)、
ミッシャ・マイヤー(Vc)、
アニ・アガベキャン(Vn)

録音:2018年11月&2019年3月
ドイツのサクソフォン奏者、作編曲家、教育者として活躍するペーター・レーヘルが設立した高品質レーベル、ファイントーン(Finetone)。
ジャズ、クラシックの両面で活躍し、カールスルーエ音楽大学の教授、学長を務め、ペーター・レーヘルとの共演も多いドイツ・クラリネット界の重鎮、ヴォルフガング・マイヤーが参加するアルメニアン・アルバム。
アルメニア音楽の父、アラム・ハチャトゥリアンのクラリネット三重奏曲に始まり、アニ・アガベキャンのデビュー・アルバム(FTM 8040)にも作品を収録していたガギク・オヴンツ(1930−2019)、そしてアルノ・ババジャニアンの室内楽作品を組み合わせています。

Sono Luminus
DSL-92240(1CD)
NX-B05
シューベルト:ヴァイオリン・ソナチネ集 Op.137 ザカリー・カレッティン(Vn)
ミナ・ガイック(P)

録音:2019年7月29-31日
シューベルトの死後に出版された若き日の作品、ソナチネOp.137は、アルバム・タイトルになっている“バウンドレス”の言 葉通り、シューベルトらしい美しい旋律とリリシズムにあふれており、シンプルな構成による、親密な雰囲気が感じられる初 期ロマン派らしい室内楽です。ベートーヴェンの初期作品を思わせる落ち着いた雰囲気と喜びあふれる第1番、ドラマ ティックな厳格さをもつ第2番に、ハイドン風の劇的な表現がみられる第3番を、アメリカのヴァイオリニスト、カレッティンが演 奏。彼は第2次世界大戦後に作られたフランツ・キンベルク製の楽器にガット弦を張り、1800年頃にロンドンのジョン・ドッ ドが作成した弓で奏でています。ピアノは、エラールの1835年製の平行弦の貴重なコンサート・グランドを、歴史的楽器 にこだわるガイックが演奏。透明感溢れる音質で当時の音楽を再現しています。

OUR Recordings
OU-8.226913(1CD)
NX-B06
パブロ・デ・サラサーテとニコロ・パガニーニ
サラサーテ:カルメン幻想曲Op.25
 ツィゴイネルワイゼンOp.20
 4つのスペイン舞曲
パガニーニ:「エジプトのモーゼ」の主題による幻想曲
 カンタービレ
 チェントーネ・ディ・ソナタ第1番イ長調
 ソナタ・コンチェルタータ イ長調
 ロマンス(ギター独奏)
 無窮動Op.11
キム・シェーグレン(Vn)
ラース・ハンニバル(G)

録音:1983年、1985年
“至福の音楽”ギターとヴァイオリンのマリアージュ。この流行を作ったのは意外にも、超絶技巧を駆使する“悪魔のヴァイ オリニスト”として知られたパガニーニでした。実はギターも見事な腕前で演奏したパガニーニは、数多くのギターとヴァイオ リンのためのソナタやグラン・デュオ、変奏曲を残しています。そのパガニーニが亡くなった4年後に、スペインのヴァイオリンの ヴィルトゥオーゾ、サラサーテが誕生しました。サラサーテはギターのための作品は書いていませんが、このアルバムでは名 手ハンニバルがサラサーテの“スペインらしいリズムや旋律が溢れた音楽”をギター用に編曲。これらは原曲がピアノかオー ケストラのためであることなど忘れてしまうほどの出来栄えです。このアルバムでは、ハンニバルが長年デュオを組んでいる ヴァイオリンのシェーグレンと息のあった演奏を聴かせます。この二人はデュオ・コンチェルタンテとして1980年から1995年 の間に1000回もの公演をヨーロッパで行い、すでに10作のCDをリリースしている名物デュオです。

ANTARCTICA
ANTAR-017(1CD)
プーランク:ヴァイオリン・ソナタ
ショーソン:詩曲 op.25
フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
スヴェンヤ・ファン・ドリーッシェ(Vn)
リープレヒト・ファンベッケフォールト(P)

録音:2018年12月、2019年6月
スヴェンヤ・ファン・ドリーッシェは、ベルギー出身のヴァイオリン奏者。ブリュッセル・フィルとの共演をはじめ、ベルギーを中心に活躍しています。2007年 および2010年、ブリュッセルのロータリーで第1位を受賞、2009年にはブラーヴォ国際ヴァイオリンコンクールで優勝。2007年エリザベートコンクール入 賞者で内外でコンサート・ピアニストとして活躍するファンベッケフォールトのあたたかみのあるピアノを得て、フランクでも持ち味の丁寧な歌いまわしが光 る演奏を展開しています。 (Ki)
ANTARCTICA
ANTAR-016(1CD)
リフレクションズ
サン=サーンス:死の舞踏 op.40
D.スカルラッティ:ソナタ ニ長調 K.33、ソナタ ニ短調 K.9、ソナタ ヘ長調 K.418、ソナタ ヘ短調 K.519
フランク:前奏曲、フーガと変奏 op.18
バッハ:オルガン協奏曲第2番イ短調 BWV 593
ラヴェル:二つのヘブライの歌より第1曲「カディッシュ」
ファリャ:7つのスペイン民謡
ファラエナ[ゾ フィー・ハ リンク(Hp)、イザベル・シャルドン(Vn)、クリスオフ・デルポルト(アコーディオン)]

録音:2019年3月23-25日
Phalaenaとはギリシャ語に由来する言葉で、蝶々、あるいは軽さを意味します。ここではハープ、ヴァイオリン、アコーディオンという異色の組み合わせによ るトリオが、クラシック名曲を自由にアレンジして演奏。たとえば「死の舞踏」ではヴァイオリン・ソロ部分をヴァイオリン以外の楽器が担当することもあります が、まったく違和感なく響きます。ファリャの「7つのスペイン民謡」でも、土臭くなりすぎることなく、軽やかに吹き抜ける風のようにそれぞれの楽曲がかけぬ けます。 (Ki)

Sancho Panza Records
SPAN-002(1CD)
12アンサンブル/タヴナー他
タヴナー:神の子羊
シューベルト(12アンサンブル編):弦楽四重奏曲第14番「死と乙女」
オリヴァー・リース:ハニー・サイレーン
シガー・ロス(バットン編):フリータヴィク
12アンサンブル
12アンサンブルは2012年創立の弦楽オーケストラ。「12」はメンバー数ではなく2012年誕生を意味し、指揮者なしでクラシックから現代音楽、ロックまで をレパートリーにしているユニークなイギリスの団体。メンバーはいずれも若く、ギターのミロシュとも共演するなど今後目を離せません。デビュー・アルバム はシューベルトの「死と乙女」とタヴナーの心に沁み入る「神の子羊」を自分たちの編曲で披露。さらにはロンドンをベースに活躍する若手作曲家オリヴァー・ リースが2019年に彼らのために書いた新作からアイスランドのポストロック・バンド、シガー・ロスの「フリータヴィク」まで手掛けています。

Virtus Classics
VTS-11(1CD)
税込定価
採光〜ア・ラ・フランセーズ
サン=サーンス:幻想曲 Op.124
フォーレ:ヴォカリーズ・エチュード
 夢のあとに〜3つの歌曲 Op.7より 第1曲
 子守歌 Op.16
 シシリエンヌ Op.78
 コンクール用小品
サティ:星たちの息子〜第1幕への前奏曲「天職」(武満徹編)
ドビュッシー:小舟にて〜小組曲より 第1曲
ラヴェル:ハバネラ形式の小品(ヴォカリーズ・エチュード)
 カディッシュ〜2つのヘブライの歌より 第1曲
イベール:(1890-1962):間奏曲
カントルーブ(1879-1957):捨てられた女〜オーヴェルニュの歌 第2集より 第4曲(ファブリス・ピエール編)
ダマーズ(1928-2013):アーリー・モーニング変奏曲
アンドレス(1941):ナルテックス
瀬尾 和紀(Fl)
福井 麻衣(Hp)

録音:2019年4月29日-5月1日
神奈川県立相模湖交流センター
フルートとハープ。モーツァルトの協奏曲でもおなじみの、この楽器の組み合わせから生まれる極上の響きは、とりわけ18世紀以降 のフランスで人気を博し、2つの楽器のために数多くの作品が生まれてきました。このアルバムでは、ともにパリ音楽院で学んだフルー トの瀬尾和紀とハープの福井麻衣が共演、「フランスのエッセンス」を知り尽くした2人が多彩な響きと音色を駆使し、フランス近代 のデュオ作品を心行くまで聴かせています。 アルバムの収録曲は、どれもフルートとハープのための基本的なレパートリーですが、作曲家の生年をほぼ追って並べられた1曲1曲 には、強いこだわりと優れたセンスが感じられます。サン=サーンスやフォーレのふんわりとした優しい曲から、随所に東洋的な雰囲気 も含むラヴェルやサティ、ハープの特殊奏法がふんだんに用いられたアンドレスの「ナルテックス」まで、19世紀から20世紀フランス近 代音楽の流れも体験できることでしょう。 お互いの個性を尊重しながら、対話と主張を繰り広げる瀬尾と福井の演奏は、聴き手の心を遥か遠い世界へと誘います。

RAMEE
RAM-1903(1CD)


NYCX-10132(1CD)
国内盤仕様
税込定価
19世紀初頭のフルート音楽と、当時の楽器〜ベートーヴェンとクーラウの場合〜
ベートーヴェン(フランツ・クサーヴァー・クラインハインツ編):ピアノとフルートのためのセレナード ニ長調 作品41
フリードリヒ・クーラウ:無伴奏フルートのための奇想曲 ニ短調 作品10b-9
ピアノとフルートのための協奏的大ソナタ イ短調 作品85
ベートーヴェン:カノン「冷たく、生気なく」
タミ・クラウス(19世紀Fl)
ドレスデンのハインリヒ・グレンザー1810年頃製作モデルによる再現楽器
(製作:インスブルックのルドルフ・トゥッツ、2000年)

シュアン・チャイ(フォルテピアノ)
ブルノ(チェコ東部)のヨハン・ツァーラー1805年頃製作によるオリジナル楽器
(修復:ヘイス・ヴィルデロム/提供:ヴィルデロム・コレクション)
ウィーンのミヒャエル・ローゼンベルガー1820年頃製作によるオリジナル楽器
(修復:エートヴィン・ビュンク/提供:オランダ国立楽器財団)

ジョアン・モレイラ(T)、
マティス・ファン・デ・ヴルト(Br)、
マルク・パンテュス(バス=バリトン)

録音:2019年2月11〜14日ヴェストフェスト90(スヒーダム、オランダ)
【国内盤】
日本語解説付
古楽をめぐるさまざまな珍しい聴覚体験と私たちを引きあわせてくれるRAMEEレーベルがここで提案する世界は、19世紀初頭のフルートを 巡る室内楽。キィの数はまだ18世紀のフラウト・トラヴェルソ同様ほとんど増えていない頃の、ドレスデンのグレンザーによるモデルの楽器とフォ ルテピアノで奏でられるのは、ドイツに生まれデンマークで活躍した名匠クーラウの音楽。「フルート界のベートーヴェン」とも言われ、作品数も 多いこの作曲家の緻密な音世界は奏者たちもよく知るところですが、当時の楽器に立ち返ることでさらにその充実度に気づけるというもので しょう。またその作品と並べてみることで、ベートーヴェンの初期作(三重奏セレナードOp.25)を原曲とする作曲家監修の編曲版セレナード Op.41も俄然魅力的に響きます。2020年ベートーヴェン生誕250周年の大掛かりなプロジェクトの数々を横目に、これまであまり広くア ピールがなされてこなかったこのような秘曲群にも光が当たりはじめています。しかも今では古楽器を用いてそうしたアプローチを試みる奏者も 多くなっているところ、これまでにも増して楽聖ベートーヴェンの素顔に近づける時代になりつつあると言えるでしょう。 ジュリアン・ショーヴァンを中心とした美しい映像作品『パリの黄金の間』 (BAC171/BAC571/NYDX-50054)での活躍も記憶に新しい、 イスラエル出身の古楽系フルート奏者タミ・クラウスと、彼女と長年デュオを組む歴史的ピアノ奏者シュアン・チャイ。古楽先進国オランダで活

2L
2L-148SACD
(1SACD)
モーツァルト:ディヴェルティメント 変ホ長調 K.563(弦楽三重奏のための) トリオ・タウス【リヴ・ヒルデ・クロック(Vn)、イーダ・ブリューン(Va)、トールン・セーテル・スターヴセング(Vc)】

録音:2017年6月/ソフィエンベルグ教会 (オスロ、ノルウェー)
「モーツァルトは、1788年の夏、彼にとって最後となる3つの交響曲をおよそ3ヶ月で書いた後、もうひとつの巨大プロジェクトに取りかかった。交響曲の規模に匹敵 する弦楽のための三重奏曲。『ディヴェルティメント 変ホ長調』というどことなく気取らない曲名をもつこの空想的な作品でモーツァルトは、作曲家、卓越した職人、劇 作家としての彼の真髄をすべて明らかにしてみせた。およそ50分の演奏時間と壮大な線の戯れによる6楽章の音楽のため、それまでに作られた室内楽作品はみな影が 薄くなってしまった。だが、その偉大さは、モーツァルトの時代に認められていただろうか?」(ヴォルフガング・プラッゲのライナーノートから)。弦楽三重奏のためのモー ツァルトのこの作品は、近年、トリオ・ツィンマーマン(BIS SA 1817)のほか、ノルウェーのヘンニング・クラッゲルードと友人たちのトリオやトリオ・シリアクス=ペー ション=ライティネンといった北欧の音楽家による録音もリリースされました。この作品をデビューアルバムのプログラムに選んだ「トリオ・タウス」は、2016年2月、ノル ウェー室内Oのメンバーが結成したアンサンブルです。リヴ・ヒルデ・クロックのヴァイオリン、イーダ・ブリューンのヴィオラ、トールン・セーテル・スターヴセング のチェロ。クロックはオスロSQ、スターヴェサングはロンドン・オーロラ・オーケストラと現代音楽アンサンブル「チカーダ」でも演奏しています。J・S・バッハの 「ゴルトベルク変奏曲」とともに彼女たちがデビュー以来取り組んできた「ディヴェルティメント」。モッテン・リンドベルグ が制作と録音を担当してオスロのソフィエン ベルグ教会で録音されました (Ki)

Pro Musica
PPC 9080(1CD)
『ショロル─コミタスの音楽』
コミタス(1869-1935):
1. 子守歌
2-8. 7つの舞曲(ピアノのための)
【マヌシャキ、イェランギ、ウナビ、マラリ、シュシキ、ヘト・ウ・アラジ、ショロル】
9.春
10.我は燃えて
11.空は曇りて
12.この夜、月明かりの夜 
13.アプリコットの木
14.山々よ、冷やし給え
15.歩め、歩め 
16.家なき者
17.鶴(Krunk)
18.レ、レ・ヤマン(Le, le Yaman) 
19.ムショ・ショロル(Msho Shoror)(ピアノのための)
20.子守歌(Oror) 
ヴィーゲン・バラサニヤン(ドゥドゥク、ブルル)
マリアム・ハラチヤン(P)

録音:2018年10月2日?3日 キルデン舞台芸術センター(クリスチャンサン、ノルウェー)
南コーカサスのアルメニアは紀元前から王国として栄え、その後、ローマ帝国、ペルシア帝国、オスマン帝国といった強大な国に翻弄される悲哀の歴史を経験しまし た。ロシア革命にともない、1920年、ソビエト連邦に組みこまれ、1991年、アルメニア共和国として独立しました。アルメニア音楽史でもっとも重要とされるコミタス(ソ ゴモン・ソゴモニャン)(1869?1935)は、オスマン帝国(現 トルコ)のキュタヒヤに生まれました。孤児だった彼は、連れられてアルメニアに行き、1881年から1893年ま でゲヴォルギアン神学校でアルメニアの宗教音楽を学び、在学中からアルメニアの民謡を収集、編曲することに興味を持ったと言われます。1894年、正教会の修道院を 管轄する掌院に任じられ、この時「コミタス」の名を与えられました。アルメニアのピアニスト、マリアム・ハラチヤン とアルメニアのフォークミュージシャン、ヴィーゲン・ バラサニヤンの共演したアルバム『ショロル』では、コミタスの音楽を「アルメニアの音楽とヨーロッパの古典様式の交差点」と解釈、彼のピアノ曲と器楽版による歌が演 奏されます。バラサニヤンの演奏する「ドゥドゥク」はアプリコットの木で作られたダブルリードの木管楽器、「ブルル」はリコーダーに似た縦笛。アルメニアの伝統楽器の 響きから民族の哀しみが聞こえます。コミタスの生誕150年に捧げるアルバムとして制作されました。 (Ki)

FUGA LIBERA
FUG-758(5CD)
NX-D06
『イザイへのトリビュート』〜知られざるその作品と、献呈された作品を集めて


(1)イザイ:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 第1楽章Allegro appassionato non troppo vivo
(2)ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 第1楽章Allegro moderato
(3)悲劇的詩曲 ニ短調 Op.12
(4)サン=サーンスのワルツ形式の練習曲による奇想曲
(5)イザイ:友情 Op.26
(6)ショーソン:詩曲
(7)イザイ:夕べの調和 Op.31
(8)イザイ:瞑想曲 Op.16
(9)ルクー:ヴァイオリン・ソナタ ト長調
(10)フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
(11)イザイ:演奏会用三重奏曲「ル・シメイ」
(12)ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調 Op.10
(13)ショーソン:ヴァイオリン,ピアノと弦楽四重奏のための協奏曲 ニ長調 Op.21
(14)イザイ:ノルウェーの伝説
(15)ルクー:ピアノ四重奏曲
(16)イザイ:2つのヴァイオリンのためのソナタ
(17)イザイ:演奏会用三重奏曲「ロンドン」
(18)イザイ:子供の夢 Op.14
(1)ヨシフ・イヴァノフ(Vn)
(2)ニキータ・ボリソグレブスキー(Vn)
(3)テディ・パパヴラミ(Vn)
(4)マリア・ミルシュテイン(Vn)
ジャン=ジャック・カントロフ(指)
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指)
クリスティアン・アルミンク(指)
ベルギー王立リエージュPO
録音:2019年3月27-29日、2009年6月23-28日、2013年7月 リエージュ・フィルハーモニック・ザール
(5)ロレンツォ・ガット、ヨシフ・イヴァノフ (Vn)
(6)ルノー・カプソン(Vn)
(7)エルメスSQ
(8)ゲイリー・ホフマン(Vc)、ステファヌ・ドゥネーヴ(指) ブリュッセル・フィルハーモニック
録音:2018年11月19-23日 フラジェ・スタジオ4、ブリュッセル
(9)カーソン・レオン(Vn)、ジャン=クロード・ヴァンデンエイデン(P)
(10)ロレンツォ・ガット(Vn)、ジュリアン・リベール(P)
(11)エリナ・ブクシャ(Vn)、エレーヌ・ドゥサン(Va)、アストリッグ・シラノシアン(Vc)
録音:2018年11月9-10日 エリザベート王妃記念音楽堂、2019年4月6-8日 フラジェ・スタジオ4、ブリュッセル、2018年12月27-28日 エリザベート王妃記念音楽堂
(12)オーギュスタン・デュメイ(Vn)、ヒョンジン・ジェーン・チョ(Vn)、ミゲル・ダ・シルヴァ(Va)、アンリ・ドゥマルケット(Vc)
(13)エリナ・ブクシャ(Vn)、パヴェル・コレスニコフ(P)、エルメスSQ
(14)カーソン・レオン(Vn)、ジョナサン・フルネル(P)
録音:2019年10月5-7日 ラ・ショー=ド=フォン、2019年4月17-19日 エリザベート王妃記念音楽堂、2019年10月9日 エリザベート王妃記念音楽堂
(15)ユーリア・プシュケル(Vn)、ミゲル・ダ・シルヴァ(Va)、ダニーロ・スクィティエリ(Vc)
ジャン=クロード・ヴァンデンエイデン(P)
(16)ヴラディスラヴァ・ルチェンコ(Vn)、ヒョンジン・ジェーン・チョ(Vn)
(17)ヴラディスラヴァ・ルチェンコ(Vn)、ヒョンジン・ジェーン・チョ(Vn)、ミゲル・ダ・シルヴァ(Va)
(18)オーギュスタン・デュメイ(Vn)、ジョナサン・フルネル(P)
録音:2019年9月17-18日、2019年7月15-16日、2019年4月24日、2019年10月9日 エリザベート王妃記念音楽堂
ベルギーの名ヴァイオリニスト イザイと、ベルギー王妃エリザベート・ド・バヴィエールらの構想が後に形となったエリザベート王妃音楽院が贈る、 イザイのトリビュート・アルバム。今日大きな評価を得ているとは言い難い、作曲家としてイザイに注目し、ヴァイオリンと管弦楽のための作品や 室内楽を収録しています。このうちDISC1に収録のヴァイオリン協奏曲の断章2つは初録音という貴重なもの。また今日有名となっている他 の作曲家の作品で、イザイに献呈され彼が初演を行った曲も収めています。 エリザベート王妃音楽院で教鞭を取ったり、エリザベート王妃記念コンクールで上位入賞を果たすなどした幅広いアーティストが参加している のも大きなポイント。デュメイ、カプソン、パパヴラミといった大物の名前が含まれるのも嬉しいところです。

Willowhayne Records
WHR-045(1CD)
シューベルト/ヴィトマン他:ホルンとピアノのための作品集
イェルク・ヴィトマン(1973-):ホルン・ソロのためのエアー
ニコラス・フォン・クルフト(1779-1818):ホルン・ソナタ.ホ長調
シューマン:アダージョとアレグロOp.70
ヨーク・ボーエン(1884-1961):ホルン・ソナタ 変ホ長調 Op. 101
キルヒナー (1942-):3つの詩曲
エサ=ペッカ・サロネン(1958-):演奏会用練習曲
ベン・ゴルトシャイダー(Hrn)、
ダニエル・ヒル(P)

録音:2017年9月22-24日


ANIMAL MUSIC
ANI-084(1CD)

ANI-084LP(1LP)
ラデク・バボラーク/オール・ピアソラ・プログラム
(1)フラカナーパ
(2)鮫
(3)タンゴ・エチュード第1番
(4)ミケランジェロ’70
(5)タンゴ・エチュード第4番
(6)フーガと神秘
(7)タンゴ・エチュード第3番
(8)肉屋の死
(9)天使のミロンガ
(10)悪魔のタンゴ
(11)天使の復活
(12)アベ・マリア〜「昔々」
ラデク・バボラーク・オルケストリーナ
【ラデク・バボラーク(ホルン&アーティスティック・ディレクター)、ペトル・ヴァラーシェク(バス・クラリネット&アルトサックス)、ベンツェ・ボガーニ(Fg)、ミリアム・ロドリゲス・ブリュロヴァー(G)、ヴァーツラフ・クラフリーク(P)、ダリボル・カルヴァイ(1stヴァイオリン)、マルティナ・バチョヴァー(2ndヴァイオリン)、カレル・ウンテンミュラー(Va)、ハナ・バボラコヴァー(Vc)、ダヴィト・パヴェルカ(Cb)、イジー・スチヴィーンJr.(打楽器)、ヴィート・ペトラーシェク(Vc)】

録音:2019年8月9&10日ノウゾフ(チェコ)
鬼才ホルン奏者ラデク・バボラーク創設のラデク・バボラーク・オルケストリーナ。チェコANIMAL MUSICレーベルからリリースし好評を博したバボラー ク・ダンスアルバム(KKC 5438 / ANI 044)の続編が登場しました!当アルバムはオール・ピアソラ・プログラムです! バボラークといえば天才芸が光る妙義が魅力ですが、ソロはもちろんのこと、協奏曲・室内楽でも高く評価されております。バボラークが絶大なる信頼 を寄せるメンバーとともに情熱的にピアソラの作品を演奏しております。
※タンゴ・エチュード第1番、タンゴ・エチュード第4番、アベ・マリア〜「昔々」はLP盤には収録されておりません。


SILKROAD MUSIC
SRM-043LP(2LP)
「チェロのカントラル・ボイス」
■LP 1
(1)メンデルスゾーン:チェロ・ソナタ第2番 ニ長調 Op.58
(2)オッフェンバック:アンダンテ〜協奏的大二重奏曲 Op.34-1
(3)ポッパー:(1843-1913):レクイエム Op.66(3つのチェロとピアノ編)
■LP 2
(4)ポッパー:いつかの美しいあの日のように Op. 64-1
(5)ブルッフ:コル・ニドライ Op.47
(6)グランツ(1898-1964):無伴奏チェロのためのタル(ブローメンダール編)
(7)ブロッホ:祈り〜ユダヤ人の生活より
(8)ラヴェル:カディッシュ〜2つのヘブライの歌より第1番(チェロとピアノ編)
(9)ベン=ハイム(1897-1984):3つの無言歌集
(10)グリック(1934-2002):祈りと踊り
コンラート・ブローメンダール(Vc)、
(1)(3)(4)(5)(7)(8)(9)(10)ヴァレリー・トライオン(P)、
(2)(3)アンドレス・ディアス(Vc)、
(3)アンドリュー・マルク(Vc)

録音:1994年5月/トロイ貯蓄銀行ホール(ニューヨーク)
33 1/3 RPM
180g重量盤
ドイツプレス
1946年オランダ生まれのチェロ奏者コンラート・ブローメンダールはアムステルダム音楽院にてアンナー・ビルスマに師事。その後渡米し、ヤーノシュ・ シュタルケル、ウィリアム・プリムローズに室内楽を学びました。70年代よりカナダに拠点をうつしソリストとして活躍。80年代からは室内楽に傾倒し、 トロント・チェンバー・プレーヤーズ、トロント七重奏団、アマティSQらと共演。また、1986年にはヴァイオリンのジェラルド・カンタージアン、 ピアノのヴァレリー・トライオンとともにレンブラント・トリオを結成。カナダ、アメリカほかでツアーを大成功させ、Dorian Recordingsから5タイトル のアルバムをリリースしました。
「チェロのカントラル・ボイス」はメンデルスゾーンのチェロ・ソナタ第 2 番を主軸にブロッホ、グリック、グランツ、ポッパーなども収録しており、ブ ローメンダールが奏でるチェロの音色の美しさと雄弁な語り口が聴きものです。演奏の素晴らしさはもちろんのこと、優秀録音として評価の高いDorian Recordingsの名盤がLP盤で聴けるのは非常に喜ばしいことです。独プレス盤。

SILKROAD MUSIC
SRM-044LP(2LP)
ヴィルトゥオーゾ!〜ヴァイオリン・アンコール名作集
■LP 1
1.クライスラー:コレルリの主題による変奏曲
2.フォーレ:子守唄
3.マスネ(マルシック編):タイスの瞑想曲
4.ドヴォルザーク(ゼンガー編):ユモレスク
5.サラサーテ:祈り Op.23-1
6.ニン(コハンスキ編):グラナディーナ
7.シューベルト(ウィルヘルミ編):アヴェ・マリア
8.ベンジャミン:サン・ドミンゴから
9.ヴィラ=ロボス:黒鳥の歌
10.シューベルト:蜂
11.ドビュッシー(ハルトマン編):亜麻色の髪の乙女
■LP 2
12.ドビュッシー(ローレンス編):月の光
13.ブラームス(クレンゲル編):ハンガリー舞曲第2番
14.ファリャ(コハンスキ編):ナナ
15.ファリャ(コハンスキ編):ホタ
16.パラディス(ドゥシュキン編):シチリアーナ
17.ヴィエニャフスキ(クライスラー編):エチュード・カプリース イ短調
18.ガーシュウィン(ハイフェッツ編):ベス、お前は俺のもの
19.クライスラー:ラ・ギターナ
20.クライスラー:美しきロスマリン
21.クライスラー:愛の悲しみ
22.クライスラー:愛のよろこび
ハイメ・ラレード(Vn)、
マーゴ・ギャレット(P)

録音:1990年9月/トロイ貯蓄銀行ホール(ニューヨーク)
33 1/3 RPM
180g重量盤
ドイツプレス
1941年のハイメ・ラレードはボリビア出身のアメリカで活躍するヴァイオリニスト。名教師として知られるフランク・ハウザー、ジョーゼフ・ギンゴールド、 ヴァン・ガラミアンらの薫陶を受けました。その後、1960年10月に開いたカーネギーホールでのリサイタルが高く評価され世界的に活動の幅を広げました。 名だたる演奏家の共演の中でもグレン・グールドが共演した最後のヴァイオリニストであることでも有名です。 当録音はピアニスト、マーゴ・ギャレットと共演したラレードが愛奏するヴァイオリンのアンコール名作集です。潤い豊かで艶やかな音色が魅力のラレー ドが奏でる魅力的な録音です。演奏の素晴らしさはもちろんのこと、優秀録音として評価の高いDorian Recordingsの名盤がLP盤で聴けるのは非常に 喜ばしいことです。独プレス盤。 (Ki)

PERCUSSIONS DE STRASBOURG
PDS-117DM(1CD)
DRUM-MACHINES
1. Colibri
2. Volute
3. Obsolescence
4. Synclinal
5. Degre zero
6. Liminal
7. L'emoi des mats
8. Embacle
9. Rhythmicon
10. Pulsar
eRikm(構成、エフェクト、ミックス)
ストラスブール・パーカッション・グループ

録音:2017年7月3-5日 オートピエール劇場、ストラスブール
2016年10月7日、ストラスブール音楽祭で披露された゛DRUM-MACHINES”は、奏者が発する音素材を元にeRikmが構成、ミックスして作品を作って いくというもの。今回の録音のために行われた2回目のセッションは、いわゆる現代音楽とエレクトロ・ミュージックをどのように融合させていくかという点において、 ストラスブール・パーカッション・グループ50年の歴史で第4世代となる現メンバーにとって、大きなターニングポイントになったといいます。 少ない音から次第に増幅していくノイズが圧倒的に高まる作りですが、作品に一定のリズムが感じられるせいかどこか心地よく、パフォーマーたちの高いセンスが 発揮されています。
PERCUSSIONS DE STRASBOURG
PDS-218GH(1CD)
ピエール・ジョドロフスキ(1971-):ゴーストランド
1. Holon(s)
2. Buro
3. Pulse
ストラスブール・パーカッション・グループ

録音:2018年2月24、25日 エオール・スタジオ、ブラニャック
1971年にトゥールーズで生まれ、リヨン音楽院で学んだピエール・ジョドロフスキ。電子音楽に精通し、アコースティックとエレクトロニクスを組み 合わせた作品を得意としており、この「ゴーストランド」でもロックのようなエレキギターやノイズにパーカッションを絡めた、実験的な音を聴かせて います。 ストラスブール・パーカッション・グループの委嘱で作曲され、2017年9月19日、ポーランドの現代音楽祭「ワルシャワの秋」の一環としてATM スタジオで初演されました。

FUGA LIBERA
FUG-757(1CD)
チャイコフスキー:作品集

1-4.弦楽四重奏曲 第1番ニ長調 Op.11
『子供のアルバム』 Op.39 より (ロスティスラフ・ドゥビンスキーによる弦楽四重奏編)
5.朝の祈り 
6.病気のお人形 
7.お人形のお葬式 
8.新しいお人形 9.カマリンスカヤ
10-13.弦楽六重奏曲 ニ短調 『フィレンツェの思い出』 Op.70
ロルストンSQ
ルリ・リー (ヴァイオリン1)
エミリー・クルスペ (ヴァイオリン2)
ヘゼキア・リュン (Va)
ジョナサン・ロー (Vc)
ミゲル・ダ・シルヴァ (Va)…10-13
ゲイリー・ホフマン (Vc)…10-13

録音:2019年1月2-4日、6月18-20日
エリザベート音楽院ホール、ワーテルロー、ベルギー
2013年にカナダのバンフで結成されたロルストンSQ。バンフ・センターの創立者でヴァイオリニスト、トーマス・ロルストンの名前を冠 しています。2016年に第12回バンフ国際弦楽四重奏コンクールと第31回イエロー・スプリング室内楽コンクールいずれも優勝を飾って以来、 数々の賞を受賞しています。今回のデビュー・アルバムにあたり、彼らが抗いがたい魅力を感じているというチャイコフスキーをプログラムに選びま した。若々しい感性でチャイコフスキーの起伏に富んだ曲想を前のめりに歌い込んでいます。 元々ピアノ曲である『子供のアルバム』は、ボロディンSQのファースト・ヴァイオリンを務めたロスティスラフ・ドゥビンスキーによる愛らし い編曲です。

PAU
KIYO-104(4CD)
税込定価
岡山 潔の軌跡」第2
(1)ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第1 番ヘ長調Op.18-1
(2)ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第14 番嬰ハ短調Op.131
(3)シューベルト:弦楽四重奏曲第15 番ト長調D887 Op.161
(4)メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第2 番イ短調Op.13
(5)モーツァルト:鍵盤楽器とヴァイオリンのためのソナタ第4 番ト長調K.9
(6)モーツァルト:鍵盤楽器とヴァイオリンのためのソナタ第14番ニ長調K.29
(7)モーツァルト:鍵盤楽器とヴァイオリンのためのソナタ第15番ヘ長調K.30
(8)モーツァルト:鍵盤楽器とヴァイオリンのためのソナタ第16番変ロ長調K.31
(9)ベートーヴェン:ピアノとヴァイオリンのためのソナタ第10番ト長調Op.96
(10)シューマン:ピアノ三重奏曲第3番ト短調Op.110
(以下 特典ディスク)
(11)シューマン:弦楽四重奏曲第3 番イ長調Op.41-3
(12)岡山潔の最終講義(東京藝術大学 退任記念コンサート)
(13)ブラームス:交響曲第1 番ハ短調Op.68 より第2 楽章
岡山 潔(Vn)
(1)-(4)(11)岡山潔SQ【岡山潔(Vn)、服部芳子(Vn)、佐々木亮(Va)、河野文昭(Vc)】
(5)-(8)小林道夫((5)Cemb、(6)-(8)Pf)、(9)植田克己(P)、(10)伊藤恵(P)、山崎伸子(Vc)
(13)クルト・ザンデルリンク(指)読売日本SO(岡山潔コンサートマスター)
録音:(1)2009 年6 月16 日 津田ホール、東京(ライヴ)、(2)(12)2010 年3 月13 日 東京藝術大学奏楽堂、東京(ライヴ)
(3)2013 年12 月3 日 兵庫県立藝術文化センター神戸女学院小ホール(ライヴ)
(4)2012 年12 月13 日 神戸市産業振興センター ハーバーホール(ライヴ)
(5)-(8)1991 年8 月28-30 日 田園ホール・エローラ、埼玉県松伏町、
(9)(10)2010 年3 月13 日 東京藝術大学奏楽堂、東京(ライヴ)
(11)2014 年6 月19 日 兵庫県立藝術文化センター神戸女学院小ホール(ライヴ)
(13)1990 年2 月7 日 サントリーホール、東京(ライヴ)
多くの方々が、心の耳を澄まして聴いていただき、岡山先生の心からのメッセージを通じて、音楽というものの素晴らしさをとことん味わっていただくことを、心から願ってやまない。(中村孝義)

Virtus Classics
VTS-8(1CD)
税込定価
パトリック・ガロワの芸術・1〜パリ音楽院卒業試験曲集
フォーレ:ファンタジー 作品79
ガンヌ:アンダンテとスケルツォ
エネスコ:カンタービレとプレスト
ゴーベール:ノクチュルヌとアレグロ・スケルツァンド
タファネル:アンダンテ・パストラルとスケルツェッティーノ
ビュッセール:プレリュードとスケルツォ 作品35
ゴーベール:ファンタジー
ユー:ファンタジー
カゼッラ:シシリエンヌとビュルレスク 作品23
グロヴレ:ロマンスとスケルツォ
ゴーベール:バラード
パトリック・ガロワ(Fl)
瀬尾和紀(P)

録音:2019年1月8日〜10日 三重県総合文化センター大ホール
「パリ音楽院卒業試験曲集」と聞くと、どうしても堅苦しい雰囲気が思い浮かびますが、 パリ音楽院においては「試験」は全て「コンクール」であり、師の教えを離れた若き奏者たちの思い思いの創造の翼を広げる機会なのです。 実際にこれらの曲は「様々なコンクール用小品集」であり、試験だけで用いられるのではありません。全てのフルート奏者にとっての必須曲であ り、また演奏のためのスタンダード・レパートリーにもなっています。もちろん、全ての曲が良く知られているわけではありませんが、どれも近代フラ ンス周辺の作曲家たちが腕によりをかけて書き上げた逸品ばかり。ゆったりとした序奏部と、華やかで技巧的な速い部分で構成されており、 最後は華やかなカデンツァで締めくくるという決まった形式を採りながらも、作曲家たちの個性が存分に発揮された芸術性の高い曲集です。 今回、この曲集に取り組んだのは名フルート奏者、パトリック・ガロワ。 聴きどころの多いこれらの作品をいとも易々と演奏し、味わい深く聴かせます。 そして注目はピアノを担当する瀬尾和紀! フルート奏者でありながら、幾度となくガロワの伴奏を務めるなど、すでにピアニストとしても名を馳せる彼の演奏をお聴きください。

Big Round Records
BR-8959(1CD)
タペレバ
アミルトン・ヂ・オランダ(ヴィトール・サントス編):タペレバ
ビル・ダグラス:リターン・トゥ・バイーア
ポール・サイモン(スティーヴ・ガッド編):恋人と別れる50の方法
モンゴ・サンタマリア(デイヴィッド・マシューズ編):アフロ・ブルー
チック・コリア(ティム・ガーランド編):スペイン
ジュリー・スペンサー(ミカ・ストルツマン編):DJ・ダグ・デモクラシー
ガーシュウィン(丸山和範編):ラプソディ・イン・ブルー
パット・メセニー(ピーター・ジョン・ストルツマン編):レター・フロム・ホーム
ミカリンバ[ミカ・ストルツマン(マリンバ)、リチャード・ストルツマン(クラリネット/tr.1, 3-5, 6-8)、スティーヴ・ガッド(ドラム/tr.1-6)、エディ・ゴメス(ベース/tr.1-7)、デューク・ガッド(パーカッション/tr.1-6)、丸山和範(ピアノ/tr.7)、アミルトン・ヂ・オランダ(10弦ブラジリアン・マンドリン/tr.1, 3)、シバライト・5・ストリング・クァルテット(tr.2, 5)]

録音:2018年7月30日−31日、8月2日、パワー・ステーション・スタジオ(ニューヨーク)
クラシックとジャズを縦横無尽に操るニュー・ジャンルのマリンバ奏者ミカ・ストルツマンと、2度のグラミー賞受賞歴を誇るクラリネットの伝説的奏者リチャード・ストルツマンによるプロジェクト「ミカリンバ」の新録音が、アメリカのBig Round Recordsよりリリース。クラシカル・プログラムを録音した「パリンプセスト(AV 2409)」に続き、今度はジャズ&ワールドミュージック系のプログラムによる「タペレバ」が登場します!
ミカ・ストルツマンらと10年間にわたって共演してきたというジャズ界の巨匠、スティーヴ・ガッドやエディ・ゴメスが強力なリズムセクションを支え、スティーヴの息子デューク・ガッドやブラジルのマンドリン奏者アミルトン・ヂ・オランダなども参加。連続テレビ小説『ちゅらさん』の音楽などで知られる丸山和範は、自身がアレンジした「ラプソディ・イン・ブルー」でピアノ奏者として共演しています。他、このプロジェクトのためにスペシャル・アレンジが施された「スペイン」や「恋人と別れる50の方法(50 Ways to Leave Your Lover)」などの名曲にも注目。ジャンルを超えた、豊かで多彩なスタイルの音楽を追究するストルツマン夫妻の驚異のサウンドにご期待ください!

OUR Recordings
OU-6.220673(1CD)
NX-B06
バッハ:リコーダー、チェンバロとヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ(フルート・ソナタ) BWV1030-1035 ミカラ・ペトリ (リコーダー)
ヒレ・パール (ヴィオラ・ダ・ガンバ)
マハン・エスファハニ (Cemb)

録音:2019年6月11-14日、ガルニソン教会、コペンハーゲン
DXD(352.8 kHz/32bit)録音
SACD 5.0 multi channel
ミカラ・ペトリによるバッハのフルート・ソナタ。キース・ジャレットとの1992年盤以来の再録音となります。今回は新世代のチェンバリストとして 話題のマハン・エスファハニに加え、世界中のコンサートや録音に引っ張りだこで今や女王の風格すら感じさせるヴィオラ・ダ・ガンバ奏者、ヒ レ・パールを迎えています。一癖も二癖もある3人が揃ったことで、親密なアンサンブルの中にふと緊張感が走る瞬間があり、これが非常に心 地よい効果を生みました。リコーダーも前回はソプラノとアルトでしたが、今回はアルトとテナーを使用してより深い表現となり、ヴィオラ・ダ・ガン バとのバランスも絶妙。録音についてもコペンハーゲンの教会の素晴らしいアコースティックを拾い、実に美しく仕上がっています。 主にバッハの後半生に書かれ、元々ひとまとまりのものではない6つのソナタですが、楽器選択の妙と移調の効果もあってか、全編統一感の あるアルバムになりました。

IPPNW
IPPNW-82(1CD)
(1)ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番ロ長調 Op.8
(2)ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第5番ニ長調「幽霊」 Op.70-1
フィルハーモニア・ピアノトリオ・ベルリン【細野京子(P)、フィリップ・ボーネン(Vn)、ニコラウス・レーミッシュ(Vc)】

ライヴ録音:(1)2016年3月10日、(2)2018年6月17日/ベルリン・フィルハーモニー内室内楽ホール
このCDはIPPNW(核戦争拡散防止国際医師会議)慈善演奏会よりフィルハーモニア・ピアノトリオ・ベルリンによるブラームスのピアノ三重奏曲第 1番とベートーヴェンのピアノ三重奏曲第5番「幽霊」のライヴ録音です。 1990年代よりピアノの細野京子、チェロのニコラウス・レーミッシュがデュオ活動を続けてきましたが、その後2013年にフィリップ・ボーネンが加 わり当団の活動を開始しました。現在バーデン・バーデンをはじめ国内外で活躍、2019年11月には来日公演もございます。 ★当録音のうち2016年の演奏会では「相馬子どもオーケストラ」に捧げられました。IPPNWでは2012年9月ベルリンにて「相馬子どもオーケスト ラ」への支援としてベルリン・フィル12人のチェリストや若手実力派チェリスト石坂団十郎、ル・ムジケ・クァルテットなど、世界的アーティストが参加 し、被災地の復興に向けた活動を行ってきました。相馬子どもオーケストラ&コーラスへの支援、そして東日本大震災による犠牲者に捧げたコンサートを行っ ております。 (Ki)

RED PRIEST
RP-015(1CD)
バッハ・サイド・オヴ・ザ・ムーン
バッハ:シチリアーノ(フルート・ソナタ BWV.1031 より)
アルビノーニ:アダージョ(オーボエ協奏曲 Op.9-2 より)
ヴィヴァルディ:アダージョ(オーボエ協奏曲 RV.452 より)
サンマルティーニ
:シチリアーノ(リコーダー協奏曲 より)
ヘンデル:ラルゴ(トリオ・ソナタOp.2-1 より)
パーセル:ディドの嘆き(ディドとエネアス より)
ヘンデル:神の光の永遠の泉(アン女王の誕生日のための頌歌 より)
グルック:祝福された精霊の踊り(オルフェオ より)
ヴィヴァルディ:カンタービレ(フルート協奏曲 RV.428「ごしきひわ」 より)
バッハ:アダージョ(フルート・ソナタ BWV.1020 より)
ヴィヴァルディ:ラルゴ(リコーダー協奏曲 RV.108 より)
アルビノーニ:アダージョ(オーボエ協奏曲 Op.7-3 より)
バッハ:アンダンテ(フルート・ソナタ BWV.1034 より)
ラリー・ラッシュ(シンセサイザー)、
ピアーズ・アダムス(リコーダー)
バッハ、ヘンデル、ヴィヴァルディ、アルビノーニ、グルック、パーセルなどのバロック期を代表する作曲家たちの感動的な音楽をピアーズ・アダムスの奏でるリコーダーの深く美しい音色と壮大な電子音楽の見事な融合で贈ります。

QUEEN ELISABETH COMPETITION QEC-019(4CD)
NX-E07
エリーザベト王妃国際音楽コンクール 2019年大会/ヴァイオリン

(1)チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
(2)ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
(3モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 第5番
(4)モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 第1番
(5)ブラム・ヴァン・キャンプ(1980-):スケルツォ-バガテル
(6)キンモ・ハコラ(1958-):フィドル Op.99
(7)シューベルト:幻想曲 ハ長調 Op.159
(8)ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第3番
(9)グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ 第3番
(10)ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト短調
(11)エネスコ:ヴァイオリン・ソナタ 第3番
(12)ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ 第2番
(13)プーランク:ヴァイオリン・ソナタ FP119
(14)ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ
(1)ステラ・チェン(第1位/アメリカ)
(2)スティーヴン・キム(第3位/アメリカ)
(3)ティモシー・チョイ(第2位/カナダ)
(4)ユーリア・プシュケル(第5位/ハンガリー)
(5)ルーク・スー(ファイナリスト/アメリカ)
(6)岡本誠司(ファイナリスト/日本)
(7)ステラ・チェン
(8)宇野由樹子(ファイナリスト/日本)
(9)ティモシー・チョイ
(10)ヴァ・ラプチェフスカ(ファイナリスト/ウクライナ)
(11)イオアーナ・クリスティナ・ゴイチェア(第6位/ルーマニア)
(12)シャノン・リー(第4位/アメリカ)
(13)チ・ウォン・ソン(ファイナリスト/韓国)
(14)シルヴィア・ファン(ファイナリスト・聴衆賞/ベルギー)

ライヴ録音:セミ・ファイナル 2019年3月6-11日 フラジェ、ブリュッセル
ファイナル 2019年3月20-25日 ブリュッセル・ファイン・アーツ・センター
前身のウジューヌ・イザイ・コンクールから、世界大戦による中断を挟んで80年を超える歴史を持つエリザベート王妃国際音楽コンクール。ピア ノ、ヴァイオリン、声楽、チェロのコンクールが交代で行われますが、2019年はヴァイオリンが開催され、日本人の岡本誠司と宇野由樹子のファ イナル進出でも話題となりました。出場者には既にプロとして来日公演などもこなしているアーティストもおり、そのレベルの高さはよく知られたと ころ。2019年も熱い演奏が繰り広げられました。

Sono Luminus
DSL-92224
(1CD+Blu-ray AUDIO)
NX-B09
Nordic Affect He(a)r
1.ステファンスドッティル:He(a)r:I
2.シグフスドッティル(1980-):スパイラルズ
3.ステファンスドッティル:He(a)r:II
4.ミリヤーム・タリー(1976-):Warm life at the foot of the iceberg
5.ステファンスドッティル:He(a)r:III
6.ソルヴァルドスドッティル(1977-):リフレクションズ
7.ステファンスドッティル:He(a)r:IV
8.ソルヴァルドスドッティル:インプレッションズ
9.ステファンスドッティル:He(a)r:V
10.グドナドッティル(1982-):Point of Departure
11.ステファンスドッティル:He(a)r:VI
12.シグフスドッティル:ルーム
13.ステファンスドッティル:He(a)r:VII
ノルディック・アフェクト(アンサンブル)
ハラ・ステヌン・ステファンスドッティル(ヴァイオリン&ヴォーカル)
グドルン・フルント・ハロアルドッティル(ヴィオラ&ヴォーカル)
ハンナ・ロフストッティル(チェロ&ヴォーカル)
グドルン・オスカルスドッティル(チェンバロ&ヴォーカル)

録音:2017年12月4-15日
Inter Arts Center’s studios, Malmo, Sweden
Blu-ray AUDIO フォーマット
5.1 DTS HD MA  24/192kHz
9.1 Auro-3D 24/96kHz
2.0 LPCM     24/192kHz
9.1 Dolby Atomos 24/48kHz
好評を博した前作「クロックワーキング」(SLE-70001)に続くアイスランドで活躍するアンサンブル「ノルディック・アフェク ト」の新しいアルバム。自然の力からインスピレーションを得て、神秘的なサウンドを生み出すことで知られる彼らの新作 には、7曲の世界初録音を含む豊かな音楽が収録されています。器楽曲の多くは、彼らが長年取り組んできた「近年 のアイスランドにおけるエキサイティングなアーティストたちとのコラボレーション」であり、なかでもシグフスドッティルは、イン ディーズ・バンド「amiina」と世界ツアーを行うなど、ボーダーレスな活動が際立っています。作曲家、チェリストであるグド ナドッティルの荘厳な弦の響き、数多くの賞を受賞する女性作曲家ソルヴァルドスドッティルの斬新な音、エストニア出 身のタリーが描いた遊び心たっぷりの音の連なりなど、耳も楽しい1枚です。
Sono Luminus
DSL-92227
(1CD+Blu-ray AUDIO)
NX-B09
アンナ・ソルヴァルドスドッティル(1977-):作品集
1.Scape/2.Spectra
3.Aequilibria/4.Sequences
5.Illumine/6.Reflections
7.Fields
インターナショナル・コンテンポラリー・アンサンブル

録音:2018年5月28-30日
Oktaven Audio, Mount Vernon, New York, USA
Blu-ray AUDIO フォーマット
5.1 DTS HD MA  24/192kHz
9.1 Auro-3D 24/96kHz
2.0 LPCM     24/192kHz
9.1 Dolby Atomos 24/48kHz
アイスランド出身、現在最も注目を浴びている女性作曲家アンナ・ソルヴァルドスドッティル。このアルバムは彼女の最近 の作品を集めた1枚で、ピアノ・ソロから大規模な弦楽アンサンブルまで、様々な楽器編成によるユニークな音楽を聴く ことができます。彼女は多くの場合、自然からインスピレーションを得るも、直接に自然の要素を取り入れることはないと いい、音そのものの構造性と、細部と全体のバランスを考えながら、全ての要素が曲の最後まで成長し続ける様子を描 くことに重きをおいています。どの曲も緻密に編み込まれたサウンドで構成されており、時には調性感や抒情性も漂う変 幻自在な響きが魅力的です。演奏しているインターナショナル・コンテンポラリー・アンサンブルは35人のメンバーからなる アーティストたちの集団。様々な活動を通して世界のコミュニティとの接点を図る前衛的なグループです。
Sono Luminus
DSL-92230(1CD)
NX-B05
ジャネット・スン〜:ヴァイオリン・リサイタル
エネスコ:幼き頃の印象 Op.28
ミッシー・マッツォーリ(1980-):Dissolve, O My Heart
ブリテン:ヴァイオリンとピアノのための組曲 Op.6
ダン・ヴィスコンティ(1982-):Rave-Up ヴァイオリンとピアノのための
ガプリエル・プロコフィエフ(1975-):Sleeveless Scherzo 独奏ヴァイオリンのための
ジャネット・スン(Vn)
ウィリアム・ウォルフラム(P)

録音:2017年12月4-8日
アルバム・タイトルの「The Edge of Youth」とは「人が成長する過程に於いて、より成熟した自分自身を発見する時 期」を表しており、自分自身に確信が持てるのは、自身が心地よく感じるぎりぎりの「エッジ(先端)」まで自分を持って 行った時だと若きヴァイオリニスト、ジャネット・スンは語ります。このアルバムは彼女自身の芸術的な旅の過程を示すも ので、ブリテンからエネスコ、若き3人の作曲家の作品に挑戦していくと予想外のサウンドや新発見があったといい、「クラ シックの伝統を踏襲しながらも、無意識の内でその伝統に異議を唱えている」作曲家たちの心の声を丁寧に拾い上 げ、彼女自身の音で再現しています。 ジャネット・スン…ワシントン・ポスト紙で「魅惑的な演奏、絶妙な音色」と絶賛、強烈な知性と繊細さ、そして超絶技 巧を併せ持ち、世界各地のコンサートホールや音楽祭で活躍中。
Sono Luminus
DSL-92232(1CD)
NX-B05
現代北欧の弦楽四重奏曲集
ダニエル・ビャルナソン(1980-):Stillshot(2015)
ウナ・スヴェインビャルナルドッティル:?pacity(2014)
ヴァルゲイル・ジーグルトソン(1971-):ネブラスカ(2011)
ディス・マミコ・ラグナルスドッティル(1984-):Fair Flowers(2018)
ヘイクル・トウマソン(1960-):Serimonia(2014)
シッギSQ

録音:2018年6月10-14日
2012年、レイキャビクで開催された「ヤング・スカンジナビア・コンポーザー・フェスティヴァル」でデビューしたシッギ弦楽四 重奏団は、現代の作曲家と積極的にコラボレーションし、多くの委嘱作を初演しています。彼らはルネサンスから古典 派、ロマン派の作品も演奏しますが、何より20世紀から21世紀のレパートリーに情熱を傾けており、即興演奏やエレク トロニクスなども取り入れた実験的な演奏にも力を注いでいます。このアルバムに収録された5人の作曲家の作品は、 彼らにとってまさに腕の見せ所といったもので、シャコンヌの形式を模した「Stillshot」、断片的な旋律を残しながら混沌 の中にに沈んでいく旋律でアイスランドの野に咲く花を描いた「Fair Flowers」、ミニマル要素の強いスヴェインビャルナル ドッティルの「?pacity」、アルバム中では最も旋律的なジーグルトソンの「ネブラスカ」、緊張感溢れる「セリモニア」のどれ もが主張の強い音楽です。
Sono Luminus
DSL-92233(1CD)
NX-B05
The Kernis Project: Debussy
アーロン・ジェイ・カーニス(1960-):弦楽四重奏曲 第3番「河」
ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調 Op.10
ジャスパーSQ

録音:2017年12月12-15日
2008年に設立されたジャスパーSQ。設立後まもなく数々の賞を獲得し、高く賞賛されているアンサンブル です。ハイドン、ベートーヴェンからベルク、リゲティ、他現代の作曲家の作品まで幅広いレパートリーを持つ彼らにおける 10年間の軌跡を示すのが、今回の「カーニスとドビュッシー」の作品集。2010年に弦楽四重奏曲第2番を初めて演奏 した時から、カーニスの作品に魅せられ、まだ見ぬ弦楽四重奏曲第3番を演奏することを夢見ていたという彼ら。遂に作 品を手にし、絶え間なく変化する音楽を演奏することに大きな喜びを感じています。アルバムでは、ドビュッシーの弦楽 四重奏を併せ、更に物語を膨らませました。絶え間なく姿を変える官能的な響きが印象的な作品です。

PRO MUSICA NIPPONIA
NYCC-13011(6CD)
国内盤仕様
日本音楽集団創立55周年記念CD BOX

【DISC 1】
1-2.長澤勝俊:颯踏(笛と打楽器のための音楽)
3-6.長澤勝俊:夏の一日
7.高橋久美子:『己 - ki -』 I 「起」
8.相澤洋正:『己 - ki -』 II 「輝」
9.福嶋頼秀:『己 - ki -』 III 「奇」
10.秋岸寛久:『己 - ki -』 IV 「希」
【DISC 2】
1.ラヴェル/池辺晋一郎 編曲:BOLERO (ボレロ)
2-4.三木 稔:「くるだんど」
奄美の旋律による日本楽器と混声合唱のためのカンタータ
5.秋岸寛久 編曲:フランス音楽メドレー
6.福嶋頼秀 編曲:日本民謡メドレー?南から北へ?
【DISC 3】
1.上野耕路:シンフォニエッタ・ルラーレ
(田園風シンフォニエッタ)
2.肥後一郎:四拍子協奏
3-4.伊福部昭/秋岸寛久 編曲:
日本音楽集団版 交響譚詩
5-6.伊福部昭/和田薫 編曲:日本狂詩曲 邦楽器版
【DISC 4】
1-4.牧野由多可:インド旋律による『壁画』
5-7.三木稔/野坂恵子 編曲:
三つのフェスタルバラード
8.佐藤敏直:青のモチーフによるコンポジション
【DISC 5】
1-3.中村八大:秋のコンチェルト
4.信長貴富:ひかりのうたげ
ー童声合唱と邦楽合奏のためのー
5.夏田昌和:啓蟄の音
?二十絃箏ソロと四面の箏のための?
6.権代敦彦:une place sur la terre
?地上にひとつの場を?
7.佐藤容子:ときが巡りくれば
【DISC 6】
1.秋岸寛久:トポロジカル・スペース
2-4.福嶋頼秀:五声のコンチェルティーノ
?尺八、三味線、琵琶、箏、打楽器のための?
5.高橋久美子:箏四重奏曲 みみらくの島
6.川崎絵キ夫:邦楽合奏のための 疾風怒濤
7-9.篠田大介:子どものための組曲
日本音楽集団 (邦楽器合奏)

録音:1954-2019年
日本音楽集団は2019年に創立55周年を迎えました。それを記念して、CD BOX「己 - ki - 」を発売いたします。 これまで多くの作曲家に委嘱し、また団に作曲家を擁し、新たな音楽を作ってきた日本音楽集団。その300を超す新作初演の中から、ライ ブ録音を中心に、長澤勝俊「颯踏」や 三木稔「くるだんど」などの名曲、未だCDなどでは発表されていなかった「夏の一日」、伊福部昭作 品のアレンジで日本音楽集団ならではの大合奏「交響譚詩」「日本狂詩曲」、中村八大・信長貴富・権代敦彦など現代に煌めく作曲家 の委嘱作品、そして新録音にて「フランス音楽メドレー」「日本民謡メドレー」など聞きなじみのある曲の邦楽器アレンジ、そして 団内作曲 家による新共作「 己 - ki - 」!!

PERCUSSIONS DE STRASBOURG
PDS-119(1CD)
RAINS〜日本の打楽器作品集
細川俊夫(1955-):祈雨(2018)
岸野末利加(1971-):散華(2016)
平義久(1937-2005):イエロフォニーV(1975)
武満徹:雨の木(1981)
ストラスブール・パーカッション・グループ

録音:2019年1月24、25日、オトピエール劇場(ストラスブール)
1962年の結成以来、メンバーチェンジを繰り返しながらも現在まで60年近い活動を続けているストラスブール・パーカッション・グループ。彼ら の自主レーベルから満を持してリリースする、日本の作曲家による打楽器作品集です。グループの委嘱作品であり、細川俊夫が20年ぶりに 書いたという打楽器のみの編成による作品「祈雨(きう)」をはじめ、平義久「イエロフォニーV」、岸野未利加「散華」はいずれもストラスブー ル・パーカッション・グループによって初演されたもの。これに、大江健三郎の小説にイスパイアされた武満徹の傑作を収録した、理想的な内容 のアルバムです。メンバーの若返りもあり近年はエレクトロニクスにも接近している彼らですが、純粋に打楽器のみによる今回のアルバムは、広 い層のファンが待ち望んだ一枚と言えるでしょう。アナログ盤もリリース。 ※ このCDのオリジナル・ジャケットに日本語の表記がありますが、「ストラスブール」の「ス」の字が欠落しており、「トラスブール・パーカッション・ グループ」となっております。商品の表裏を覆う帯をお付けしますが、そちらでは正しく「ストラスブール・パーカッション・グループ」と表記されます。 ご了承ください。

コウベレックス
KRS-5604(1CD)
税込定価
シューベルト:ピアノ五重奏曲 イ長調 作品114「鱒」
ドヴォルザーク:スラヴ舞曲(ピアノ五重奏版) 【第2 番ホ短調Op.46-2/第10 番ホ短調Op.72-2/第15 番ハ長調Op.72-7】
村主紀子(P)
シュターミッツQ
イルジー・ルベシュ(Cb)

録音:2018 年8 月13-14 日、プラハ芸術アカデミー スタジオ
広島市出身の村主紀子は、シュターミッツ四重奏団と国内外で共演し、今回プラハ芸術 アカデミーのスタジオにおいて録音した。クリアな音色で颯爽と奏でる、村主の渾身のフ ァーストアルバムです。

RAMEE
RAM-1911(1CD)

NYCX-10077(1CD)
国内盤仕様
税込定価
ガンバ三重奏によるバッハ鍵盤作品集
3声の組曲 ト長調(フランス組曲 第5番BWV 816より)
ファンタジアとフーガ ニ短調 BWV 905
ラール前奏曲「来たれイエスよ、今こそ天よりここへ」BWV 650
コラール前奏曲「ああ神にして主なるかた」BWV 692
イタリア様式による協奏曲 ト長調 BWV 971
コラール「今ぞ来たれ、異教徒の救い主」によるトリオ BWV 660
コラール前奏曲「どこへ彷徨い出るべきか」BWV 646
トリオ・ソナタ ニ長調 BWV 1028
コラール前奏曲「ただ神のみを信じる者は」BWV 691
チェッリーニ・コンソート(ガンバ合奏・古楽器使用)
トーレ・エーケトルプ(5弦パルドゥシュ〔最高音域〕・ガンバ、バス・ガンバ)
ブライアン・フランクリン(ディスカント〔高音域〕・ガンバ、テノール・ガンバ、バス・ガンバ)
トーマス・ゲチェル(6弦パルドゥシュ・ガンバ、テノール・ガンバ、バス・ガンバ)

録音:2017年10月26〜29日
スイス放送局(SRF)第2スタジオ、チューリヒ
【国内盤】 解説日本語訳:白沢達生
ヴィオラ・ダ・ガンバ三重奏でなぜバッハの鍵盤作品を?と思われるかもしれません。しかしこれは、バロック期の通例としては決して不思議で はない解釈でもあります。ヴィオラ・ダ・ガンバはかつて、調和のとれた社交生活を送れる人物であることの証として貴族たちに愛されていまし た。貴族にふさわしい知的な対位法楽曲にも適しているうえ、人の声に近い美音も好まれ、声楽曲の楽譜をみながら歌い手ぬきでそれを合 奏することもあれば、当時は声部別に別々の段に記されることも多かったオルガン独奏曲を合奏曲に見立て、その音の絡みを解き明かしな がら演奏するのにもガンバが使われたのです。 チューリヒとバーゼルで、名匠サヴァールやパンドルフォらに師事したのち世界的に多忙な活躍をみせている3人の新旧世代ガンバ奏者たち は、そうしたこの楽器の演奏習慣を「いま」に甦らせるがごとく、あえて広く知られたバッハの鍵盤曲を原作にそうした編作を試み、きわめて高い 評価を博してきました。徹底した古楽研究の成果としての「ガンバによるバッハ」は、作品本来のみずみずしい魅力に思わぬ角度から光をあ てた魅惑の仕上がり!18世紀のオリジナル古楽器を含む銘器の数々から引き出される、素材感あふれる羊腸弦の美音の重なりに酔い しれたい1枚です。

LE PALAIS DES DEGUSTATEURS
PDD-020(1CD)
モーツァルト:ピアノ三重奏曲第2番ニ短調 K.442【ロバート・レヴィンによる補筆完成版】
ピアノ三重奏曲第3番ト長調 K.496
ヒラリー・ハー ン(Vn)
ロバート・レヴィン(P)
アラン・ムニエ(Vc)

録音:2016年3月6&7日/ヴォーヌ=ロマネ城(ブルゴーニュ地方コート=ドール県南部)
今をときめくヴァイオリニスト、ヒラリー・ハーンが名手ロバート・レヴィンとフランスのチェロ界の重鎮アラン・ムニエと共演したモーツァルトのピアノ三重 奏曲がリリースされます!
世界中からの注目を集め、幅広いレパートリーを誇るヒラリー・ハーン。彼女がもっとも大切にしている作曲家の一人がモーツァルトです。CD録音ではヴァ イオリン・ソナタ集、ヴァイオリン協奏曲第5番「トルコ風」が、また映像ではヴァイオリン協奏曲第3番(以上、DG)などがリリースされており、端正な演奏で 高い評価を得ております。大注目のピアノ三重奏曲では大御所レヴィン、ムニエと丁々発止の演奏を披露。モーツァルトを得意とする三人が大熱演を聴かせて くれます。
ニ短調 アレグロ、ニ長調 テンポ・ディ・メヌエット、ニ短調 アレグロの3つの断片を、モーツァルトの死後、音楽学者マクシミリアン・シュタードラー (1748-1833)が補筆完成させて1曲にまとめたものを1797年にヨハン・アントン・アンドレ(1775-1842)が「作品56」と題して出版したピアノ三重奏 曲第2番。しかし各楽章の成立年が違うとする研究者も出てくるなど、今日では独立した3楽章作品として構想されたものではないため各々別個のケッヘル番 号を与えるべきとの意見も多く出ております。
著名なピアニストにして音楽学者、作曲家のロバート・レヴィンはバッハやモーツァルトなど、18世紀の作曲家による未完の作品の校訂、および補筆を 行なっており、モーツァルトのレクイエムではモーツァルト自身のスケッチに基づいて改訂を行うなど、その功績は高く評価されております。この度世界初録音 となったレヴィン版による補筆完成させたピアノ三重奏曲第2番でも長年の研究と確かな手腕で演奏時間30分ほどの作品に仕上げました。一音一音丁寧に 紡ぎだされる演奏に酔いしれることができます。
自筆譜で「ソナタ」としているモーツァルトの最初の本格的なピアノ三重奏曲である第3番ト長調。『ケーゲルシュタット』 K.498と同様にジャカン家におけ る音楽の集いのために書かれたものとされています。トリオの醍醐味といえる各楽器の対話が実に魅力的なこの傑作を名手3人が輝かしく奏でております。

EDTION ABSEITS
EDA-43(1CD)
アメリカで歿したユダヤ人作曲家の秘曲集
ワーグハルター:弦楽四重奏曲ニ長調
ストラスフォーゲル:弦楽四重奏曲第1番
ラトハウス:弦楽四重奏曲第5番Op.72
ベルリン・ポーランドSQ

録音:2017年7月16-18日/イエス・キリスト教会(ベルリン)
生まれはポーランドながら、国外で活躍した作曲家の業績を見直すシリーズの最新盤。今回は1881年生まれのイグナツィ・ワーグハルター、1895年生ま れのカロル・ラトハウス、1909年生まれのイグナツィ・ストラスフォーゲルという3名のユダヤ系作曲家の弦楽四重奏曲を集めています。
ワーグハルターはベルリンで教育を受け、1912年には現在のベルリン・ドイツ・オペラであるシャルロッテンブルクに新設されたオペラ劇場の首席指揮者とな り、こけら落とし公演を行います。第二次世界大戦が勃発するとアメリカへ移り、黒人音楽家によるオーケストラを設立するなど人道的活動を行いました。
ストラスフォーゲルは13歳でレオニード・クロイツァーにピアノを、14歳でシュレーカーに作曲を学び、将来を嘱望されますがナチスの台頭でアメリカへ移 住します。ニューヨーク・フィルやメトロポリタン歌劇場でコレペテなどをしながら働き、1994年まで存命しました。作品には十二音技法なども用いていますが、 いつも旋律的であるのが特徴。
ラトハウスは以前「退廃音楽」で注目されました。彼も最終的にアメリカへ移住、ニューヨーク市立大学で作曲を教えました。弦楽四重奏曲第5番は最晩年 の作で、シンプルで透明な世界が独特の魅力を放っています。
ベルリン・ポーランドSQはベルリン・ドイツ・オペラOのポーランド人メンバーにより2002年に創設された団体。20世紀ポーランドの作 曲家による弦楽四重奏曲の開拓と普及を主眼に活動しています。 (Ki)
EDTION ABSEITS
EDA-44(1CD)
収容所で歿した天才バハリッヒの世界
エルンスト・バハリッヒ:ピアノ・ソナタOp.1 (1917)
3つの歌曲Op.3 (1917-25)
ヴァイオリン・ソナタOp.2 (1925)
詩篇Op.10の1 (1933/4)
イースターの花Op.10の2 (1933/5)
肖像画(3つのピアノ曲)Op.6 (1927)
太陽讃歌Op.11 (1933/4)
前奏曲 (1929)/天使 (1933-7)
初期詩集Op.15 (1915)
ローラ・ルビオ(Vn)、
アンナ・クリスティン・ザイン(S)、
アレクサンダー・ブライテンバッハ(P)

録音:2018年7月2-3日、8月13-16日 イエス・キリスト教会(ベルリン)
エルンスト・バハリッヒはオーストリアの作曲家兼指揮者。1892年に生まれ、最初はウィーン大学で法律を学ぶものの、1916年からシェーンベルク:に個人 的に作曲を師事。1920年から5年間ウィーン・フォルクスオーパーの指揮者を、1928年にはデュッセルドルフ、31年からはデュイスブルクの市立劇場の楽長 を務めるもののナチス政権により公職追放となり1942年7月にマイダネクの強制収容所で50年の生涯を終えました。
バハリッヒの作風は師シェーンベルク:の影響とベルクへの近親性を感じさせる興味深いもの。収録曲はすべて世界初録音。個人蔵の自筆譜などを集めて企画が 実現、バハリッヒの思いがついに日の目を見ました。 (Ki)

コウベレックス
KRS-5602(1CD)
税込定価
ピアノとヴァイオリンによるDuo
サン・サーンス:ヴァイオリン・ソナタ 第1 番ニ短調 作品75
フランク:ヴァイオリン・のソナタ イ長調
MOON STONES【宮本聖子(P)、馬渕清香(Vn)】

録音:2019 年2 月19-20 寝屋川市立地域交流センター アルカスホール
MOON STONES(宮本聖子&馬渕清香)の結成10 年を記念して、待望のファー ストアルバム。 毎年 6 月に定期演奏会を開催し「本格的ながら楽しいコンサート」をモットーにフ ァンを魅了してきたピアノの宮本聖子と ヴァイオリンの馬渕清香。今回はサン=サ ーンスとフランクの代表作を収録。多岐にわたる演奏活動で培ってきたそれぞれ の楽器への愛を超え、懐の深い穏やかな挑戦へと向かう。デュオ演奏のヴィルトゥ オーソとして聴く人を惹きつけてやまないフランスのロマン派アルバムとなった。 MOON STONES は2 人が同じ誕生日である6 月の誕生石からユニットを命名。

EDITION RZ
RZ-10024(1CD)
トゥルグート・エルチェティン(b.1983)作品集
(1)弦楽四重奏曲第2 番(2014)
(2)「地下室で」(2016)〜2 つの形態の似た声楽アンサンブルとライヴ・エレクトロニクスのための
(3)「パノプティコン・スペキュラリティーズ」(2017)〜4 つの形態の似た室内アンサンブルのための
(1)アルディッティ四重奏団
(2)ノイエ・ヴォーカル・ゾリステ
ン・シュトゥットガルト
(3)アンサンブル・モザイク
アンサンブル・アパラト
アンサンブル・アダプター
ソナー四重奏団

録音:(1)(2)2016年、(3)2017年
トゥルグート・エルチェティン(Turgut Ercetin) はイスタンブール出身。アメリカ・スタンフォ ード大学で学んだ後、ベルリンに留学、以後ドイツで活動しています。ラッヘンマンの静寂とフ ァーニホウの複雑性など西ヨーロッパ前衛音楽の影響を一身に受けた繊細で錯綜した作風 が特徴。2群の声楽アンサンブルのための「地下室で」と4群のアンサンブルのための「パノ プティコン・スペキュラリティーズ」はともに中央を挟んで両側に位置するグループが干渉し あい呼応するというシュトックハウゼンの「グルッペン」に似た発想で書かれている秀作。

FUGA LIBERA
FUG-749(1CD)
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ他
ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ長調 Op.94bis
仮面〜「ロミオとジュリエット」Op.64より ハイフェッツによるヴァイオリンとピアノのための編曲
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 Op.115
ヴァイオリン・ソナタ第1番へ短調 Op.80
行進曲〜「3つのオレンジへの恋」より(ハイフェッツ編)
エルサ・グレーテル(Vn)
ディヴィッド・ライヴリー(P)

録音:2018年6月22-25日
FUGA LIBERAレーベルからこれまでリリースした3枚のアルバムが、ディアパソンやグラモフォンで最高ランクの高評価を得ているフランスのヴァイオリニスト、エル サ・グレーテルによるプロコフィエフが登場。プロコフィエフのヴァイオリン・ソナタ2作と無伴奏ヴァイオリン・ソナタは、1944〜47年という第二次世界大戦終結の前 後に書かれており、深い嘆きからの沈鬱と内に秘めた情熱の高まりが印象的な第1番、やや軽やかな抒情性と諧謔性を併せ持つ第2番、ロシアの民族舞曲 の影響をうかがわせる無伴奏ソナタという、いずれもキャラクターの立った作品です。グレーテルはこれをプロコフィエフが作り出した音楽的な仮面と捉え、それぞれ の作品を性格的に描き出すことに成功しています。アルバム・タイトルの元となった「仮面」と、有名な「行進曲」をハイフェッツの編曲で収録。

2L
2L-152SACD(1SACD)
ストーレ・クライベルグ(1958-):室内楽作品集
1-3.弦楽四重奏曲第3番(2018)
4-7.歌曲集「君はヒースを信じているか」(2018)
8-10.トリオ・ルナ(2016-17)(フルート、ヴィオラ、ハープのための)
11-15.歌曲集「光の鍛冶屋」(1984 rev.2017-18)
1-3.アトレ・スポンベルグ(第1ヴァイオリン)、アンデシュ・ラーシェン(第2ヴァイオリン)、オーレ・ヴットゥダール(Va)、オイヴィン・ギムセ(Vc)
4-7.マリアンネ・ベアーテ・シェラン(Ms)、オーレ・クリスチャン・ホーゲンルード(P)
8-10.トリオ・ルナ【アンニカ・ノールストロム(Fl)、ヤン・ペッテル・ヒルスタ(Va)、ルース・ポッター(Hp)】
11-15.マリアンネ・ベアーテ・シェラン(Ms)、イーダ・カテロース(Cl)、オーレ・クリスチャン・ホーゲンルード(P)
ピアノ:ベヒシュタイン・コンサートC234

録音:2018年8月 ソフィエンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)
トロンハイム在住の作曲家ストーレ・クライベルグは、現代的な要素とロマンティックナ要素を独自のやり方で混ぜ合わせることから、しばしば「モダン・ロマンティッ ク」と呼ばれています。新しいアルバム『君はヒースを信じているか』では、詩人の目で生を見つめた室内楽作品が4曲、演奏されます。弦楽四重奏曲第3番は、「夏」 を語る、「生きる歓び」の吹き込まれた音楽として作られました。「そぞろ歩き」の第1楽章、「夢想する、夜の音楽」の第2楽章「熱狂と活気に満ちた」第3楽章。 フルート、ヴィオラ、ハープのための「トリオ・ルナ」(月の三重奏)は、一日の時によって外的、内的な景観の異なる月の雰囲気を捉えた〈宵の月(Luna serale)〉〈夜 の月(Luna not-turna)〉〈朝の月(Luna mattutina)〉の3楽章の作品。この曲を演奏する「トリオ・ルナ」は、トロンハイムSOのフルートとヴィオラの首 席奏者とハープ奏者のアンサンブルです。 2つの歌曲集は、クライベルグがコラボレーションを行ってきた抒情詩人、ヘルゲ・トルヴン Helge Tor-vund の「光、静けさ、愛、死、自然」をテーマとする詩 に作曲されました。「君はヒースを信じているか」は、自然の姿に人生の秋と冬を比喩的に重ねた〈Fruktbar stille(静寂が充ち満ち)〉〈Mor(母)〉〈Kjarleik og liding(愛と苦悩)〉〈Livnar til(生きつづける)〉の4曲。「光の鍛冶屋」は、あらゆるものが一気に息をし始める「春」の心を醸す音楽に作られました。〈Eg foddes pa ei slette(わたしは平地に生まれた)〉〈Me skal elska(私たちは愛し合う)〉〈Mitt ansvar(わたしの責任は)〉〈Kom ut(出ておいで)〉〈Om du ligg heilt stille(横になってじっとしていると)〉の5曲。メゾソプラノのマリアンネ・ベアーテ・シェランは、オラヴ・アントン・トンメセンの「霊感を与えられた娘ヴェ スレモイ」(2L078SABD)でグラミー賞にノミネート、スカンディナヴィアを代表する歌手のひとりとして国際的に活躍しています。イェンス・ハーラル・ブラトリと ホーヴァル・ギムセに学び、2014年ベルゲン国際フェスティヴァルでローベット・レヴィン賞を受けたオーレ・クリスチャン・ホーゲンルードのピアノ。「光の鍛冶屋」 に加わるクラリネットは、ノルウェー国立音楽大学の博士課程でビョルン・ニューマンとフレードリク・フォシュに学ぶイーダ・カテロースの演奏です。 (Ki)

Cybele
CYBELE-KIG011S
(4SACD)
尹伊桑(1917-1995):チェロとピアノのための作品集
Nore (1964; rev. 1968) / Interludium A (1982) / Intermezzo (1988) / Glissees (1970) / Escape I (1992) / Shao Yang Yin (1966) / Duo (1984) / Sieben Etuden (1993) / Funf Stucke (1958)
[音楽:113分45秒]

尹伊桑の語り(1993、1976)
ミリャム・ヴィーズマンとホルガー・グロショップの対話(2018)
[ドイツ語の語り:203分21秒]
ア デ ル・ビッタ ー(Vc)
ホルガ ー・グロショップ(P)
激動の人生を歩み後年は西ドイツに帰化した尹 伊桑(ユン・イサン)。ドイツでの評価も非常に高く、ベルリン芸大の教授として多くの作曲家を育てました。 若いころチェロを学んだこともあり、チェロに対する思い入れが強かったと言われています。ピアノ・ソロも交えつつチェロ作品を集めたアルバム。SACDハイブ リッド盤で、SACD層にはバイノーラル録音も。尹 伊桑の芸術が高音質で楽しめます。 ★尹 伊桑の語りを収録したトラックも貴重。他にピアニストのホルガー・グロショップと、キュベレ・レコーズ創始者の1人で女優でもあるミリャム・ヴィーズマ ンの対話も収録しています。 (Ki)

FUGA LIBERA
FUG-609(1CD)
ピアソラ−ピアフ〜弦楽四重奏とバンドネオンによるシャンソンとタンゴ
ウイリアム・サバティエ(1974-):ピアフへのオマージュ
ピアソラ:4人でタンゴ Four for Tango
 ファイヴ・タンゴ・センセーションズ
鮫 Escualo
ウイリアム・サバティエ(バンドネオン)
テルプシコルドQ

録音:2015年3月17-20日、2016年2月24日 ジュネーヴ、スイス・ロマンド放送スタジオ
西洋クラシックの究極的形態の一つといえる弦楽四重奏が、アルゼンチン音楽の結晶バンドネオンと新しい形で融合。クロノス・ カルテットの依頼でピアソラがまとめた弦楽四重奏とバンドネオンのための唯一の組曲「ファイヴ・タンゴ・センセーションズ」と、両大 戦間期を彩った名作群をパラフレーズした「ピアフへのオマージュ」を軸にしたスタイリッシュな仕上がりです。テルプシコルド四重奏 団はピリオド楽器によるハイドンやシューベルトの録音でも注目されたジュネーヴのグループ。フランスのバンドネオン奏者サバティ エは「海の上のピアニスト」の原作者バリッコや「悪童日記」のアゴタ・クリストフらと組んで舞台音楽を手がける一方、Alphaにも 録音があるアルゼンチン出身の古楽器系指揮者L.G.アラルコンともタンゴ越境系パフォーマンスを披露する才人。多角的な視 点あればこその上質の音の重なりが、ミックスとマスタリングを担当する敏腕技師フィリップ・テシエ・デュ・クロによって、本来の魅力 そのままに収められています。

EM Records
EMRCD-050(3CD)
さすらい人〜パリー:ヴァイオリンとピアノのための作品全集
組曲第2番ヘ長調(世界初録音)
ヴァイオリンとピアノのための12の短い小品第1巻
ヴァイオリンとピアノのための3つの小品(世界初録音)
ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ニ短調
友情の歌(世界初録音)
ヴァイオリンとピアノのための12の短い小品第2巻
パルティータ ニ短調(世界初録音)
ヴァイオリンとピアノのための小品(世界初録音)
幻想ソナタ
ヴァイオリンとピアノのための組曲第1番ニ長調(世界初録音)
ヴァイオリンとピアノのための12の短い小品第3巻
2つの初期のピアノ小品(世界初録音)
ヴァイオリンとピアノのための小品(世界初録音)
ピアノとヴァイオリンのためのソナタ ニ長調
ルパート・マーシャル=ラック(Vn)
ダンカン・ハニーボーン(P)

録音:2016年4月28日−30日、ポットン・ホール(サフォーク、イギリス)
「エルサレム」や数々の合唱曲の名作を遺した近代イギリスの作曲家、チャールズ・ヒューバート・パリー(1848−1918)のヴァイオリンとピアノのための作品を網羅したEM Recordsならではの好企画。
ワーグナー夫妻と親交が深かったことからその音楽が「ワーグナー風」と例えられることが多いものの、収録されている数々のヴァイオリン作品はむしろブラームスやシューマンからの影響が色濃く、さらには後年のエルガーに繋がる作風が特徴的。
また、1863年の若書きの「2つの初期のピアノ小品」、1872年に作曲された未出版の「友情の歌」、1907年の「組曲第2番」など、多数の世界初録音も近代イギリス音楽ファンならば見逃せないポイントでしょう。
近代英国における「イギリス音楽ルネサンス」の始祖的存在とも評されるパリー。濃密なロマンティシズムに満ちた秀作の数々を網羅した全集の登場です。

FUGA LIBERA
FUG-748(1CD)
ラヴェル:ピアノ三重奏曲、 ほか
バーンスタイン(ブルーノ・フォンテーヌ編):「キャンディード」序曲
バーンスタイン(ブルーノ・フォンテーヌ編):「ウエスト・サイド・ストーリー」ファンタジー
ラヴェル:ピアノ三重奏曲 M67
トリオ・ザディーグ
[イアン・バーバー(P) アメリカ
ボリス・ボルゴロット(Vn) フランス
マルク・ジラール・ガルシア(Vc) フランス]

録音:2018年8月13-17日エリザベート音楽院ホール、ワーテルロー(ベルギー)
フランスの生まれでパリ音楽院とウィーン音楽大学で共に学んだボリス・ボルゴロットとマルク・ジラール・ガルシアが、帰国後に出 会ったアメリカのピアニスト、イアン・バーバーと共に組んだピアノ三重奏団、トリオ・ザディーグのデビュー・アルバム。ヴォルテールの 作品からグループ名を取った彼らによる、やはりヴォルテールを原作とするバーンスタインのミュージカル「キャンディード(カンディー ド)」序曲で幕を開けるこのアルバムは、名作「ウエスト・サイド・ストーリー」へと続き、弾けるようなリズムとメランコリックな歌いまわ しの美しさにどんどん惹きつけられます(Transartでフレンチ・ジャズ感覚漂うモーツァルトやバッハの名盤を連発してきたピアニス ト=アレンジャーのブリュノ・フォンテーヌによる編)。メインはラヴェルによる大作で、ここでの色彩豊かな表情も実に見事。20 世紀を生きたバーンスタインと19世紀生まれのラヴェルという2人の実り多い出会いを間で演出するのは、21世紀の作曲家バ ンジャマン・アタイール。トゥールーズの出身という、メンバー2人と同郷のアタイールがこのトリオのために書いた「Asfar」は、弦2 人とピアノが対話をするように開始されますが、この組み合わせが次々に変化し、3パート相互の掛け合いへと発展していく緊張 感あふれる刺激的な作品です。ハイドンからラフマニノフ、ショスタコーヴィチにヴァスクスと、すでに著名なピアノ三重奏曲のほとん どをレパートリーとしている彼ら。近現代によるプログラムのこのアルバムは、若い世代ならではの、ほんの名刺代わりと言えそうで す。

Virtus Classics
VTS-007(1CD)
国内盤仕様
税込定価
R・シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op.18
フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
瀬ア 明日香 (Vn)
エマニュエル・シュトロッセ (P)

録音:2018年4月25〜27日三重県総合文化センター大ホール
フランクとシュトラウス、2つのソナタの魅力を追って艶やかな美音と深い音楽性で聴衆を魅了する ヴァイオリニスト瀬ア明日香。ヨーロッパで研鑽を積み、幾多のコンクール入賞歴を持つだけでなく、 すでにイザイやサン=サーンスのアルバムをリリース。その煌めく才能を存分に開花させています。今回 彼女が取り組んだのは、フランクとシュトラウスのヴァイオリン・ソナタ。ピアノとの対話が美しいフランク、 若々しい情熱が漲るシュトラウス。どちらの作品も高度な技巧が駆使された名曲であり、瀬アは真 摯、かつひたむきに曲に取り組み、その本質を丁寧に伝えています。

おんがくしつトリオ
ONGKST-2(1CD)
国内盤仕様
税込定価
「ごもくやきそば」
オー・シャンゼリゼ
デカリシモ
「くるみ割り人形」から<トレパック>
Your Song
「動物の謝肉祭」から<フィナーレ>
おんがくしつトリオ
[下中拓哉 (リコーダー)、菅谷詩織 (鍵盤ハーモニカ)、内藤晃 (P)]

録音:2018年3月12日、8月22日 Sala MASAKA
あの日の給食のように懐かしい… ピアニスト・指揮者・作編曲家の内藤晃が発案した「おんがくしつトリオ」。リコーダーに鍵盤ハーモニカという、誰もが音楽の時間 に接した楽器とピアノという組み合わせで、クラシックの音楽を身近に感じさせてくれる彼らのミニアルバム第2弾。現在のメンバー は内藤晃のほか、ブラジルのショーロをこよなく愛する陽気な笛吹き、リコーダー奏者・作編曲家の下中拓哉と、クラシック・ポップ ス・劇伴音楽など、幅広いフィールドで活動中のピアニスト・鍵盤ハーモニカ奏者・作編曲家、菅谷詩織の3人。クラシックの名 曲からエルトン・ジョンまでを収録した楽しい一枚です。
■「おんがくしつトリオ」とは
2015年1月に始動し、「音楽室で使ったあの楽器、実はこんなに面白い!」をコンセプトに、ピアノ・リコーダー・鍵盤ハーモニカ の編成で、上質なアンサンブルを本気で追求しています。楽しいアレンジと演奏がインターネットや口コミで話題を広げ、これまで に北海道から福岡県まで16都道府県で公演やワークショップを開催。札幌コンサートホールKitara、ミューザ川崎シンフォニー ホールなどの全国主要ホールに招かれ、小学校でのスクールコンサートも19校を数えます。

EM Records
EMRCD-042(1CD)
1920年代のチェロの声
エリック・フォッグ:ポエム
ジョン・アイアランド:チェロ・ソナタ
シリル・スコット:ジェントル・メイデン(アイルランド民謡)
フレデリック・オースティン:チェロ・ソナタ
グレヴィル・クック:シー=クルーン
ウィリアム・オルウィン:2つの民謡〔ノルウェー民謡による瞑想曲、フール・バイ・マイ・ビーザムス?)
ベンジャミン・バローズ:ソナティナ
ジョゼフ・スプーナー(Vc)、
レベッカ・オモーディア(P)、
モーリーン・ガレア(P)

録音:2016年12月19日−21日、ターナー・シムズ・コンサート・ホール(サウサンプトン、イギリス)
イギリスの見過ごされてきた作品を発掘するイングリッシュ・ミュージック・フェスティヴァル(English Music Festival)の自主レーベル「EM Records」。 ジョン・アイアランドとフレデリック・オースティンのチェロ・ソナタ他、民謡からの編曲作品含む1920年代イギリスの麗しきチェロ・レパートリー。イギリス・ロマン派、イギリス印象派的な繊細で美しいリリシズムが満載。

EM Records
EMRCD-043(1CD)
縦糸と横糸〜イギリスの2台ヴァイオリンのための作品集
レベッカ・クラーク:2台のヴァイオリンとピアノための組曲
ポール・パターソン:2台のヴァイオリンとピアノためのアリュージョンズ・トリオ(世界初録音)
ゴードン・ジェイコブ:2台のヴァイオリンのための4つのバガテル(世界初録音)
アーネスト・ジョン・モーラン:2台のヴァイオリンのためのソナタ
アラン・ロースソーン:2台のヴァイオリンのための主題と変奏
小町碧(Vn)、
ソフィー・ローザ(Vn)、
サイモン・キャラハン(P)

録音:2016年12月12日−13日、福音史家聖ヨハネ教会(イフリー・ロード、オックスフォード)
イギリスの見過ごされてきた作品を発掘するイングリッシュ・ミュージック・フェスティヴァル(English Music Festival)の自主レーベル「EM Records」から、ロンドン在住、イギリス音楽のスペシャリストとして活躍するヴァイオリニスト、小町碧のレコーディングが登場!
2011年のマンチェスター国際ヴァイオリン・コンクールで第2位&聴衆賞を受賞しChamps Hill Recordsからフランク&ラヴェルのヴァイオリン・ソナタ集(CHRCD 123)でデビューしたソフィー・ローザ、小町碧とコンサートやレコーディングで度々共演し、知られざるイギリス音楽の伝道者として活動するサイモン・キャラハンとの共演。20世紀と21世紀のイギリスで作曲された2台のヴァイオリンのための魅力的な作品を収録。まるで織物の縦糸と横糸(Warp and Weft)のように織り合うヴァイオリンの旋律。技巧的でありながら、イギリス民謡の要素や「歌」を最大限に表現したアルバムです。

HAT HUT RECORDS
HATART-208(1CD)
ローランド・ダヒンデン(1962-):TALKING WITH CHARLIE
チャーリー・パーカーとのイマジナリー・トーク
1.PHONOLOGICAL EXTENSION
2.FREE MORPHENES
3.ALL - O - PHONES
4.MORPHOLOGICAL DRIFT
5.SEMANTIC CROSSINGS
ダリオ・カルデローン(Cb)
ガレス・デイヴィス(バスCl)
コーエン・カプタイン(Tb)
ペッペ・ガルシア(パーカッション)

録音:2018年6月
バス・クラリネット奏者ガレス・デイヴィスは、彼の仲間たちのために作曲家・トロンボーン奏者ダヒンデンに四重奏曲を依 頼、出来上がったのはダヒンデンが讃える偉大なるチャーリー・パーカーへのオマージュ作品でした。ダヒンデンとパーカーと の「IMAGINARY TALK 想像上の会話」と題されたこの曲の演奏からは、ミュージシャン同士の素晴らしい相互作用 が生まれています。

ANTARCTICA
ANTAR-008(1CD)
コントラスツ
マルティヌー:チェロ・ソナタ第2番
ブラームス:チェロ・ソナタ第1番ホ短調Op.38
シュニトケ:チャロ・ソナタ
カツペル・ノヴァーク(Vc)、
フリスチャ・フージイ(P)

録音:2017年11月22、23、30日、12月1日/メヘレン・モーター・スタジオ・ドヴァラス(ベルギー)
ポーランド出身の若手チェロ奏者ノヴァークとウクライナ出身の若手ピアニスト、フージイ。ともにベルギーのエリザベート王妃音楽院で学び、そこで知り合い デュオを組みました。「コントラスツ」というタイトルを持つ彼らのデビュー・アルバムは、3篇のチェロ・ソナタが集められています。18世紀半ばに作曲された ブラームスに20世紀半ばのマルティヌーとシュニトケ、さらに中欧で作曲されたブラームスと、アメリカでチェコを思いながら作られたマルティヌー、暗黒の旧ソ 連で作られたシュニトケとさまざまな意味のコントラストを成しています。
ノヴァークはジェラール・コセ、ゴーチエ・カプソン、ジャン=ギアン・ケラスの薫陶を受けた期待の新星。みずみずしく、正確かつ清潔な演奏を聴かせてくれ る注目株です。 (Ki)

Cybele
CYBELE-361804S
(1SACD)
ヒンデミット:3つの小品 Op.8(1917)、
 求婚にでかけた蛙(1941)
ベルンハルト・ハイデン(1910-2000):チェロ・ソナタ(1958)、シエーナ(1961)
ウォルター・スコリック(1934-):チェロ・ソナタ(2004)、4つのバガテル(1998)
セシル・グルーブラー(Vc)
タマーラ・チターゼ(P)
高音質レーベルCYBELE RECORDSならではの名録音で味わうチェロ作品集。SACDハイブリッドで、SACD層ではバイノーラル録音、サラウンド録音が 楽しめます。
ベルンハルト・ハイデンはドイツに生まれベルリン音大でヒンデミットに作曲を学んだ人物です。後年アメリカに帰化し、作曲活動を続けながらインディアナ大 学の作曲教授を務めました。そしてこの大学でハイデンに教えを受けたのが、ニューヨーク生まれのウォルター・スコリック。ヒンデミットと弟子、そして孫弟子 のチェロ作品が聴けるという面白いディスクなのです。書法にも非常に似たものを感じるからまた面白い。バッハ的な折り目正しい調性音楽と思いきや、移ろうよ うに変化音を交えトリッキーな転調を行い、軽妙なユーモアを感じさせる展開。時には厳しくシリアスな曲調も。無調の音列主義とはまったく違う方向に深めら れた現代音楽の系譜をお楽しみください。 (Ki)

FUGA LIBERA
FUG-611(1CD)
NX-B08
ヴィオラ、クラリネットとピアノのための作品集
シューマン:おとぎの絵本 Op.113
クルターグ:サイン、ゲームとメッセージ
シューマン:3つのロマンス Op.94 ヴィオラとピアノのための
クルターグ:R.Sch.(ロベルト・シューマン)へのオマージュ
シューマン:おとぎ話 Op.132
エレーヌ・ドゥサン (Va)
ロナルト・ファン・スパーンドンク (Cl)
ルイ・ロルティ (P)
ナタナエル・グーアン (P)

録音:2017年11月18-19日、12月18-20日エリザベート音楽院
フランス出身のヴィオラ奏者エレーヌ・ドゥサンは、2011年にジュネーヴ州立高等音楽院を卒業後、この世代随一のソリストとして活躍するほか、アンサンブル 2e2mのメンバーとしても活動しています。彼女が強い情熱をもってシューマンに取り組むこのアルバムでは、現代を生きる作曲家クルターグの作品と対峙させる ことにより、お互いの特性を引き立てるという稀有な試みを成功させました。全部で24曲あるクルターグの「サイン、ゲームとメッセージ」から5曲を選び、その間に シューマンの「3つのロマンス」を挟み込むという実験的な試みも素晴らしい効果を生んでいます。もう一つ収録されたクルターグ作品もシューマンへのオマージュで あり、親和性が高いのは当然のこと。作風は異なっているものの、音楽が目指す方向が近い作曲家だからこそ、このような共鳴が生まれるのだと言えるでしょ う。ドゥサンのヴィオラは鳴らし過ぎることなく、常に優しく耳当たりの良い音色で、19世紀と20世紀が生んだ巨匠の音楽を丁寧に歌い上げています。 CHANDOSレーベルに録音の多いロルティの参加も注目です。
FUGA LIBERA
FUG-612(1CD)
NX-B08
20世紀前半のフルート作品
ケクラン:フルートとピアノのための14の小品
シュルホフ:フルートとピアノのためソナタ
ババジャニアン:Vagharshapat Dance ヴァガルシャパトの舞曲
ババジャニアン:Impromptu 即興曲
アミロフ:フルートとピアノのための6つの小品
バルトーク(P.アルマ編):ハンガリーの農民の歌による組曲
Chants populaires tristes 民衆の悲歌
Vieilles danses 古い舞曲
トーン・フレット (Fl)
ヴェロニカ・イリチェンコ (P)

録音:2018年7月30日-8月1日ベルギー、アントワープ・アート・センター、ブルー・ホール
19世紀後半から20世紀にかけて活躍した作曲家たちによるフルートのためのオリジナル作品(バルトークはピアノ作品からの編)を収録。フランスのケクラン、 チェコのシュルホフ、アルメニアのババジャニアン、アゼルバイジャンのアミロフ、ハンガリーのバルトークと、それぞれの風土の影響を強く受けた、いずれも個性的な 作品です。バルトークはピアノのための「15のハンガリーの農民の歌」を、弟子の一人であるハンガリー出身のパウル・アルマがフルートとピアノのために編曲したも ので、第6曲「バラード」を省略し、繰り返しや変奏が若干加えられています。元々バルトークが各地で取材した民謡を編曲したもので、民族色豊かな旋律と ルバート、特徴的な和声を楽しむことのできる作品です。フルートのフレットはFUGA LIBERAより数点のアルバムをリリースしています。作品の特性に沿った生 き生きとした表現がたいへん魅力的。

FUGA LIBERA
FUG-747(1CD)
ヴァイオリンとピアノのための作品集
イザイ:悲劇的な詩 Op.12
イザイ:恍惚 Op.21
フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ 第1番イ長調 Op.13
サン=サーンス:6つの練習曲 Op.52-第6番
ワルツ形式の練習曲によるカプリース
(E.イザイによるヴァイオリンとピアノ編)
サテニィク・クールドイアン(Vn)
アレクサンダー・グルニング(P)

録音:2017年4月
2008年に開催されたロン=ティボー国際ヴァイオリンコンクールに入賞、併せて「聴衆賞」を獲得し一躍注目を浴びたヴァイオリニスト、クール ドイアン。フランスを中心に数多くの演奏会に登場、現在モネSOのコンサート・ミストレスを務める彼女の初となるリサイタル・アルバム は、フォーレのソナタを中心に、イザイとサン=サーンスの美しい作品を併せた1枚。しばしば息のあった共演を行うピアニスト、グルニングととも に奏でる親密で友好的な音楽は聴き手の心を捉えて離しません。
FUGA LIBERA
FUG-750(1CD)
ロマンティック・ヴィオラ
ロベルト・フックス(1847-1927):ヴィオラ・ソナタ ニ短調 Op.86
ヴュータン:ヴィオラ・ソナタ 変ロ長調 Op.36
ライネッケ:3つの幻想小曲集 Op.43
リスト:忘れられたロマンス S132(ヴィオラとピアノ版)
ダニエル・ヴァイスマン(Va)
ジャン=ルイ・ドゥラオー(P)

録音:2017年10月ベルギー リエージュ、サル・フィルハーモニク
ベルギーを本拠地とするリエージュ王立PO。名称の変遷を経て、2010年よりベルギー王室から「王立」を名乗ること を許されたオーケストラです。現在オーケストラの音楽監督を務めるダニエル・ヴァイスマンは、指揮者としてだけでなく、優れたヴィオラ奏者で あり、このアルバムでもほとんど聴く機会のないロマン派の秘曲を選び、ヴィオラの美しく奥深い音色を最大に生かした素晴らしい演奏を行って います。

Finetone
FTM-8045(1CD)
ヴォルフガング・マイヤー/ノクターン
サティ:ジムノペディ第1番(スタベノウ編)
トレネ:残されし恋には(レーヘル編)
アーレン:虹の彼方に(レーヘル編)
クロイダー:至福の夜のために(レーヘル編)
デニス:エンジェル・アイズ(レーヘル編)
サティ:ジムノペディ第1番(レーヘル編)
ポーター:ナイト・アンド・デイ(レーヘル編)
マクヒュー&フィールズ:アイム・イン・ザ・ムード・フォー・ラヴ(レーヘル編)
ガーシュウィン:イット・エイント・ネセサリリー(レーヘル編)
ゴルソン:アイ・リメンバー・クリフォード(レーヘル編)
ウッド:マイ・ワン・アンド・オンリー・ラヴ(レーヘル編)
ジェンキンス:グッドバイ(レーヘル編)
サティ:ジムノペディ第1番(ザイフゲ編)
ヴォルフガング・マイヤー(cl/except#10)、
ティロ・ヴァーグナー(p/except#13)、
トーマス・スタベノウ(b)、
ペーター・レーヘル(sax/#5, 6, 10, 11)、
マルク・ザイフゲ(g/#13)

録音:2018年3月11日、カールスルーエ(ドイツ)
ドイツのサクソフォン奏者、作編曲家、教育者として活躍するペーター・レーヘルが設立した高品質レーベル、ファイントーン(Finetone)。
ジャズ、クラシックの両面で活躍し、カールスルーエ音楽大学の教授、学長を務め、ペーター・レーヘルとの共演も多いドイツ・クラリネット界の重鎮、ヴォルフガング・マイヤー。ニュー・アルバム「ノクターン(夜想曲)」は、夜をテーマにした珠玉のアレンジ集。「虹の彼方に」、「ナイト・アンド・デイ」、「残されし恋には(アイ・ウィッシュ・ユー・ラヴ)」などの麗しき名曲をペーター・レーヘルがジャズ・クラリネット・コンボ用にアレンジを施し、エリック・サティの「ジムノペディ第1番」では、レーヘル、トーマス・スタベノウ、マルク・ザイフゲの3名によるそれぞれの編曲版を収録。クラリネット関係者要注目!

MPR
MPR-102(2CD)
NX-C08
パリー(1848-1918):弦楽四重奏のための作品全集
弦楽四重奏曲 第1番ト短調 世界初録音
弦楽四重奏曲 第2番ハ長調 (ジェレミー・ディブルによる監修版) 世界初録音
弦楽四重奏曲 第3番ト長調
スケルツォ ハ長調 (ジャレミー・ディブルによる補筆完成版) 世界初録音
アルカエウスQ

録音:2017年11月14-16日
セールハースト聖母マリア教会、イースト・サセックス、UK
19世紀後半から20世紀前半に活躍した英国の作曲家・教育者パリーの、知られざる弦楽四重奏作品を集めたア ルバム。初めての全曲録音となります。いずれの作品も、例え短調を用いても動きのあるフレーズで深刻さに陥らず、 彼の代表作であり英国の国民的合唱曲でもある「イェルサレム」を思わせる美しい緩徐楽章を挟み、包容力と高揚 感を持った長調の曲想で解決する構成が基本。ブラームスを思わせる分かりやすい和声と旋律という、彼の特性が生 きたたいへん美しい作品です。未完となってしまった「スケルツォ」は、英国音楽の研究家ダラム大学ジャレミー・ディブル 教授による補筆完成版。第1番と第2番は長年出版も演奏もされなかったものです。1990年に結成されたアルカエ ウス四重奏団は、伝統的な弦楽四重奏曲はもちろんですが、20世紀の知られざる作品の発掘と演奏に定評のある グループ。英国音楽ファン必携のアルバムです。 (Ki)
MPR
MPR-104(1CD)
レナード・サルゼード (1921-2000):弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲第1番(単一楽章による) Op.1 (1942)
弦楽四重奏曲第5番Op.32-1 (1950-52/1995)
弦楽四重奏曲第10番Op.140 (1997)
アルカエウスQ

録音:2017年8月8-10日
ベネンデン聖ジョージ教会、ケント、UK
世界初録音
ロンドンに生まれて王立音楽大学で学び、生涯サウス・イースト・イングランドに暮らしたサルゼード。ヴァイオリニストとし てロンドン・POとロイヤル・POで活躍後に指揮に転向、さらに多作な作 曲家としてソロ作品から交響曲、映画音楽やバレエ音楽などを残しました。10曲を数える弦楽四重奏曲はどれもた いへん魅力的で聴きやすく、常にどこか影を引きずるようなメランコリックな作風には、ユダヤ系である彼の音楽的ルーツ が色濃く反映されているほか、シベリウスの大きな影響を受けています。1990年に結成されたアルカエウス四重奏団 は、伝統的な弦楽四重奏曲はもちろんですが、20世紀の知られざる作品の発掘と演奏に定評のあるグループ。サル ゼードの個性的な作品の魅力を十二分に表現しています。
MPR
MPR-101(1CD)
「牧歌」〜20世紀英国の知られざるフルート作品
リチャード・ヘンリー・ウォルシュー (1872-1951):牧歌 (1907)
シリル・ブラドリー・ルーサム (1875-1938):3楽章の組曲 Op.64 (1921)
サー・ジョージ・ヘンシェル (1850-1934):主題と変奏 Op.73 (1921)
ロビン・ミルフォード (1903-1959):ソナタ ハ長調 Op.69 (1944)
セシル・アームストロング・ギブス (1889-1960):組曲 イ長調 Op.144 (1956)
ノーマン・デマス (1898-1968):ロンサールによる3つの牧歌 フルート独奏のための (1953)
スタンリー・ベイト (1911-1959):ソナタ Op.11 (1937)
レナード・サルゼード (1921-2000):カンティガ・モリスカ フルート独奏のための (1981)
ジョン・ホワイト (1936-):小二重奏曲 (1960)
ジェイムズ・ダットン (Fl)
オリヴァー・デイヴィス (P)

録音:2017年9月16-17日ユーディ・メニューイン音楽学校、メニューイン・ホール
世界初録音:(商業用録音として)
1900年代英国のフルート作品を集めたアルバム。収録曲の多くは王立音楽大学で学んだ、あるいは教鞭をとった作曲家によるもので、全て世界発録音(プ ライベートの録音を除く)となっています。いずれも英国らしく聴きやすい作品を、メニューイン・ホールの伸びやかな響きを拾った美しい録音で楽しむことが出来ま す。フルート奏者のダットンは王立音楽大学で学び、1997年からはロンドンのスコッツ・ガーズ(英国近衛歩兵スコッツ連隊軍楽隊)の首席フルート奏者。ピア ニストのデイヴィスは音楽史について深い知識を持ち、歴史的なテーマに沿った演奏会のシリーズで高い評価を受けています。英国音楽ファンにとってはもちろ ん、フルートのレパートリーとしてもたいへん貴重かつ意義深いアルバムです。

Welling-Tone
NYCC-13008(1CD)
税込定価
ファンタジードゥセルヴェ/林裕
フランソワ・セルヴェ(1807-1866):「ヴェニスの謝肉祭」によるファンテジー・ビュルレスクOp.9
フランソワ・セルヴェ&ジョゼフ・グレゴワール(1817-1876):ウェーバーの「魔弾の射手」による二重奏*
フランソワ・セルヴェ:ラ・ロマネスカ-16世紀末の有名な踊りのメロディー
フランソワ・セルヴェ:スパの思い出Op.2
フランソワ・セルヴェ&ジョゼフ・グレゴワール:ヴェルディの「椿姫」による二重奏*
フランソワ・セルヴェ:「連隊の娘」によるファンテジーとヴァリアシオンOp.16
アルヴド・ポールテン(1836-1901):別れの歌〜セルヴェの想い出に*
林裕 (Vc) 、佐竹裕介 (P)

録音:碧南市芸術文化ホール エメラルドホール(愛知)
2017年3月14-15日、6月15-16日、11月10日、2018年6月7-8日
*=世界初録音(セルヴェ協会公認)
チェロのパガニーニと呼ばれたセルヴェは、オペラの旋律を使ったヴィルトーゾ・ファンタジーを数多く作曲しました。彼の演奏はストラディヴァリで朗々と歌わせ、 高い技術で驚かせるだけでなく、優雅でうっとりさせるスタイルだったそうで、ベルリオーズも絶賛しています。1842年3月28日のウィーンフィルの創立記念演 奏会でソリストを務めた事や、生まれ故郷の教会広場に8メートルもある像が聳え立っている事から、当時の人々からの尊敬の大きさを伺い知る事ができま す。

Signature
SIG-11107(1CD)
フローラン・シュミット他:ヴァイオリン・ソナタ集
ルーセル:ヴァイオリン・ソナタ第2番Op.28
フローラン・シュミット:結合された2つの楽章による自由なソナタ
プレヴォ:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
エレーヌ・コルレット(Vn)
アンヌ・ル・ボゼック(P)

録音:2016年1月 ラジオ・フランス
フランス近代音楽の広がりを、「北」を意識した選曲で……とは、ヴァイオリンのエレーヌ・コルレットからの本盤の紹介。ドビュッシーやフォーレら によるフランス近代の傑作群のあとを受けての、充実した曲構成と細やかな音色の扱いがきわだつ充実作3作を集めたアルバムです。フロー ラン・シュミットやルーセルなど「ドビュッシー以後」を代表するフランス人作曲家たちのヴァイオリン作品は、新録音が決して多いとは言えない分 野。フランス北東部ロレーヌ地方生まれのフローラン・シュミット(ほぼ同世代のオーストリア=ハンガリー帝国の作曲家フランツ・シュミットとは別 人)の全2楽章からなるソナタ(1919年作)、およびルーセルの第2ソナタ(1924年作)はどちらも両大戦間の作品で、フォーレ晩期のソナタ群 やラヴェルの『ツィガーヌ』などと同時期の作らしい細やかさと充実度のせめぎ合いが魅力。一方ヴァイオリンのコルレットと同じフランス語圏カナダ 出身のプレヴォは、デュティユーの薫陶を受けた耳なじみのよい音楽の書き手で、ロマン派から近代への流れを受けてのポスト=ロマン派ともい うべきソナタにも注目したいところ。フランス放送が自信をもってお勧めする「今が旬」のアーティスト二人が手がけた、カナダやフランス北部など 「北」への憧憬をはらんだ1枚です。

ISODA
IE-3006(1CD)
税込定価
「What is a String Qartet?」
(1)山田耕筰(中村健:編):赤とんぼ(1927 年)
(2)ジョゼフ・コズマ(中村健:編):枯葉(1945 年)
(3)ボロディン:ノクターン(弦楽四重奏曲第2 番第3楽章)
(4)チャイコフスキー:アンダンテ・カンタービレ(弦楽四重奏曲
第1番第2楽章)
(5)アンダーソン(ウィリアム・ジン:編):そりすべり(1948 年)
(6)アンダーソン(ウィリアム・ジン:編):躍る仔猫(1950 年)
(7)アンダーソン(ウィリアム・ジン:編):プリンク・プレンク・プ
ランク(1951 年)
(8)久石譲(1950-)(松原幸広:編):君をのせて(1986 年)
(9)久石譲(1950-)(松原幸広:編):となりのトトロ(1988 年)
(10)見岳章(松原幸広:編):川の流れのように(1988 年)
(11)リー・ハーライン(松原幸広:編):星に願いを(1940 年)
(12)マルグリット・モノー(中村健:編):愛の讃歌(1950 年)
(13)ヨハン・シュトラウスT(FCM:編):ラデツキー行進曲
マイ・ハートSQひろしま[辻井淳(Vn)、釋 伸司(Vn)、沖田 孝司(Va)、雨田 一孝(Vc)]

録音:2015 年9 月ガリバーホール(滋賀県高島市)
「弦楽四重奏」の魅力をもっと知って頂き、もっと身近に感じて頂ければと、マイ・ハート弦 楽四重奏団ひろしまが「What is a String Quartet?」をお届けします。 皆様の心に届けば、そして、皆様の友となれれば幸いです。
★マイ・ハートSQひろしま
ヴィオラ奏者の沖田孝司が中心となり結成されたSQ。本拠地は広島。1995 年より、ひとりひとりの心・想いを環 (つな)ごうという「マイ・ハート・コンサート」を開始し、現在までに広島県内全23 市町、県外11 都府県20 市町にて開催と「マ イ・ハート」の波が徐々に拡大しており、それぞれが多方面で活躍中の腕達者な気の置けない仲間です。現在の活動とし ては年間約 20 回に及ぶコンサートに出演。これまでに、ベートーヴェン・ドヴォルザークを収録したデビューアルバム、モー ツァルト・シューベルトを収録したセカンドアルバム、マイ・ハートSQと藤井由美〈ピアノ〉の共演により大澤壽人作 品を収録した「大澤壽人の室内楽」、及び、ドヴォルザーク・コルンゴルトのピアノ五重奏曲を収録した「ピアノ五重奏」、マイ・ ハートSQを中心に結成されたマイ・ハート室内オーケストラやマイ・ハート弦楽八重奏団のアルバムも発売、そし て2016 年7 月、シューベルトとラヴェルを収録した結成20 周年記念アルバム(「レコード芸術」準特選)リリースに至る。また、 2007 年11 月に開始した、広島県内全23 市町を30 コンサートで巡る“マイ・ハート「1 ノート・1 コイン」コンサート”は2013 年 10 月で完結し2 巡目に突入。2015 年10 月、広島市にて結成・開始20 年記念コンサートを開催し、2016 年には記念CD リ リースとともに、東京・名古屋・京都・広島・岡山にて記念コンサートを開催。自分たちの「言葉」で、自分たちの「音楽」を奏で る稀少なSQであり、広島のみならず日本国内においてますます今後の動向・活躍が多いに期待されています。 2018 年4 月、本拠地である広島市より、沖田孝司(Va)が「ひろしま文化大使」委嘱を受け就任し、「マイ・ハート弦楽四 重奏団ひろしま」に改名。

NEU RECORDS
NEU-003
(DVD+Blu-ray)
シューベルト:弦楽四重奏曲集〜ライヴ・イン・バルセロナ
弦楽四重奏曲第7番ニ長調 D.94
弦楽四重奏曲第5番変ロ長調 D.68
弦楽四重奏曲第14番ニ短調 D.810 「死と乙女」
カザルスSQ

録音(ライヴ):2013年11月5日、バルセロナ(スペイン)

※HD動画のDLコード付き
※フォーマット
Sound format: LPCM 24 bit 96 kHz, Stereo(DVD, Blu-ray, HD MOV) + Surround 5.1(Blu-ray, HD MOV)
Picture format: Color, HD 1080 25p 16:9
Disc Region: DVD: 2. Blu-ray: B
2018年6月には「サントリーホール・チェンバーミュージック・ガーデン2018」に招かれたスペインのトップ・アンサンブル、カザルスSQのバルセロナ・ライヴ。「死と乙女」を含むシューベルトの弦楽四重奏曲集を、高画質、高音質、サラウンド・サウンドでお届けします。
NEU RECORDS
NEU-006(2CD)
フリッツ・ハウザー:ディファレント・ビート
セカンド・ソート(世界初録音)
アズ・ウィ・アー・スピーキング
ダブル・エクスポジション(世界初録音)
Schraffur(世界初録音)
ランダム(世界初録音)
ウィ・スポーク(パーカッション・アンサンブル)、
フリッツ・ハウザー(パーカッション)

録音:2014年12月、スイス
※HD音源のDLコード付き
※当タイトルは【初紹介旧譜】となります。旧譜のため急な廃盤、また十分な枚数を確保出来ない可能性がございます。予めご了承下さい。
フリッツ・ハウザーは1953年スイス、バーゼル生まれのパーカッショニスト&作曲家。ロンドンとローザンヌを拠点とするグループ、ウィ・スポーク(We Spoke)による演奏。
NEU RECORDS
NEU-007(CD+BOOK)
ホセ・マヌエル・ロペス・ロペス:打楽器作品集
海の俳句(打楽器六重奏/世界初録音)
アフリカの風U(2人のマリンバとヴィブラフォン)
ヴィブラゾイド(ヴィブラフォンとエレクトロニクス)
メトリック・モジュレーションによる練習曲第2番(打楽器四重奏)
エクフラシス(マリンバ)
ミケル・ベルナト(ソロ・パーカッション)、
ドラミング(パーカッション・アンサンブル)

録音:2016年2月、スペイン
※HD音源のDLコード付き
1956年マドリード生まれ、サラゴサ音楽院で作曲を教えるホセ・マヌエル・ロペス・ロペスの打楽器作品集。「ドラミング」は、バレンシア生まれのパーカッショニスト、ミケル・ベルナトが創設したポルトガルを拠点とするパーカッション・アンサンブル。
NEU RECORDS
NEU-008(2CD)
ラモン・ウメット:マーサ・グレアムへのオマージュ(世界初録音) クラロン・マクファダン(S)、
アルベルト・ロサド(P)、
柿堺香(尺八)、
ネオペルクシオン(パーカッション四重奏団)

録音:2014年7月、スペイン
※HD音源のDLコード付き
マリオ・ルカルダの詩を元にしたラモン・ウメットの作品。タイトルの通り、アメリカの伝説的舞踏家、振付師であったマーサ・グレアム(1894−1991)へのトリビュートがテーマ。


Sancho Panza Records
SPAN-001(1CD)
SPANLP-001(1LP)
12アンサンブル「復活」
ルトスワフスキ:葬送音楽
ジョン・ウールリッチ:目覚めるユリシーズ
ケイト・ウィットレイ:秋の歌
ブライス・デスナー:ルトスワフスキへの応答
12 アンサンブル
12アンサンブルは2012年創立の弦楽集団。ロンドンの若い12名の弦楽器奏者で構成され、急速に名声をあげています。彼らのほぼデビュー盤と なるこのディスクは、ルトスワフスキ初期の「葬送音楽」をメインに、現役3作曲家のこだわりの作品をフィルアップ。
イギリスのジョン・ウールリッチ(1954-)の「目覚めるユリシーズ」はヴィオラ独奏と弦楽のための作品で、モンテヴェルディの歌劇「ウリッセの帰郷」 のアリアに基づいています。女性作曲家ケイト・ウィットレイ(1989-)の「秋の歌」はヴェルレーヌの詩に霊感を受けたもので、舞い落ちる木の葉を弦楽 器が描写します。
興味深いのがアメリカのロックバンド「ザ・ナショナル」のリード・ギターを務めるブライス・デスナー(1976-)の「ルトスワフスキへの応答」。坂本 龍一とも共演したデスナーが、ルトスワフスキの「葬送音楽」へのオマージュを込めて2014年に作曲、12アンサンブルの貴重なレパートリーとなってい ます。

SILKROAD MUSIC
SRM-043SACD(1SACD)
「チェロのカントラル・ボイス」

(1)メンデルスゾーン:チェロ・ソナタ第2番 ニ長調 Op.58
(2)オッフェンバック:アンダンテ〜協奏的大二重奏曲 Op.34-1
(3)ポッパー:(1843-1913):レクイエム Op.66(3つのチェロとピアノ編)
(4)ポッパー:いつかの美しいあの日のように Op. 64-1
(5)ブルッフ:コル・ニドライ Op.47
(6)グランツ(1898-1964):無伴奏チェロのためのタル(ブローメンダール編)
(7)ブロッホ:祈り〜ユダヤ人の生活より
(8)ラヴェル:カディッシュ〜2つのヘブライの歌より第1番(チェロとピアノ編)
(9)ベン=ハイム(1897-1984):3つの無言歌集【@.アリオーソ/A.バラード/B.ユダヤのメロディ】
(10)グリック(1934-2002):祈りと踊り
コンラート・ブローメンダール(Vc)、
(1)(3)(4)(5)(7)(8)(9)(10)ヴァレリー・トライオン(P)、
(2)(3)アンドレス・ディアス(Vc)
、(3)アンドリュー・マルク(Vc)

録音:1994年5月/トロイ貯蓄銀行ホール(ニューヨーク)
かつて古楽、室内楽を中心に数々の名盤をリリースしたニューヨークのDorian Recordingsは2005年にバージニア州に 拠点を構えるSONO LUMINUSレーベルに買収されました。当ディスクはSONO LUMINUSレーベルからのライセンス盤で、香港のSILKROAD MUSICレーベルから発売したSACD Hybrid盤です。
1946年オランダ生まれのチェロ奏者コンラート・ブローメンダールはアムステルダム音楽院にてアンナー・ビルスマに師事。その後渡米し、ヤーノシュ・ シュタルケル、ウィリアム・プリムローズに室内楽を学びました。70年代よりカナダに拠点をうつしソリストとして活躍。80年代からは室内楽に傾倒し、 トロント・チェンバー・プレーヤーズ、トロント七重奏団、アマティSQらと共演。また、1986年にはヴァイオリンのジェラルド・カンタージアン、 ピアノのヴァレリー・トライオンとともにレンブラント・トリオを結成。カナダ、アメリカほかでツアーを大成功させ、Dorian Recordingsから5タイトル のアルバムをリリースしました。
「チェロのカントラル・ボイス」はメンデルスゾーンのチェロ・ソナタ第 2 番を主軸にブロッホ、グリック、グランツ、ポッパーなども収録しており、ブ ローメンダールが奏でるチェロの音色の美しさと雄弁な語り口が聴きものです。演奏の素晴らしさはもちろんのこと、優秀録音として評価の高いDorian Recordingsの名盤がSACDハイブリッド盤で聴けるのは非常に喜ばしいことです。 (Ki)

Sono Luminus
DSL-92222(1CD)
NX-B05
ジョージ・アンタイルの音楽集
ヴァイオリンのためのソナチネ(1945)
ヴァイオリン協奏曲(ヴァイオリンとピアノ版)(1946)
「ばらの精」からのワルツ(W.ゲバウアーによるヴィオリンとピアノ編)(1947)
デュオ・オデオン
【メンバー】
ハンナ・リーランド(Vn)
エイミー・フィンチャー(P)

録音:2017年7月31日-8月4日
「デュオ・オデオン」は、当時アリゾナ州立大学での博士課程に在籍していたヴァイオリニストのハンナ・レランドとピアニ ストのエイミー・フィンチャーによって2014年に結成されたアンサンブル。古典から現代まで幅広いレパートリーを持ちま すが、なかでもアメリカ近代音楽の研究と演奏に着目、ほとんど知られていない作品の発掘に力を注いでいます。 現在、彼らが魅了されているのはアンタイルのヴァイオリン作品です。このアルバムに収録された3作品は、彼の親友で 協力者だったヴァイオリニスト、ヴェルナー・ゲバウアーのために書かれたもので、どれも作曲当時のハリウッドを彷彿させ る濃厚なロマンティシズムを湛えており、アンタイルとゲバウアーの良きコラボレーションが伺われます。中でも、映画音 楽「ばらの精」からのワルツは、ゲバウアー自身がピアノとヴァイオリンのために編曲し、ゲバウアーの息子マルクが2016 年に遺品の中から発見したレアな作品です。

BION RECORDS
BR-291203(1CD)
チェロ×オペラ チェロ四重奏小品集
グルック:パントマイム 〜オペラ「アルセスト」より*
バッハ:賛美と誉れと栄光 BWV 231*
ラモー:シャコンヌ 〜オペラ「優雅なインドの国々」より*
ヴェルディ:花から花へ 〜オペラ「椿姫」より*
ビゼー:前奏曲/煙草女工の歌/ハバネラ/セギディーヤ 〜オペラ「カルメン」より*
ワーグナー(H.ヤコボフスキー編曲):オペラ「パルジファル」より抜粋
マスネ:タイスの瞑想曲*
ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女*
ラヴェル:道化師の朝の歌*
フォーレ:夢のあとに*
ピュッツ:タンゴ
ピアソラ:オブリヴィオン*
ガーシュウィン (T. ミフネ編曲): フラグメント

*=オレリアン・サブレ編曲
クアチュオール・チェロペラ (チェロ四重奏団):
【クララ・ストロース/ジェレミー・ブーレ/
タチアナ・ウーデ/オレリアン・サブレ】

録音:2014 年6 月、ル・ブルジェ(フランス)
Cello(チェロ)×Opera(オペラ)=Cell’Opera(チェロペラ)の遊び心ある名前を冠し、2011 年、パリ・オペラ座管弦楽団首 席チェロ奏者オレリアン・サブレを中心として 4 人の主要メンバーによって結成されたチェロ四重奏団「クアチュオール・チェ ロペラ」。結成以来、器楽曲や声楽曲を独自に編曲し、多くの演奏会に出演している。初アルバムとなる当盤では、彼らの真 骨頂であるオペラ作品からフランス近代音楽を代表する珠玉の小品に加え、アンサンブルの魅力が最大限に引き出される タンゴやジャズのレパートリーも収録。躍動したライヴ感に満ちた演奏で、聴く者を音楽の旅へと誘う。 一部の収録曲はBION RECORDS のホームページより楽譜の購入可能。

Musica Ficta
MF-8028(1CD)
ザ・ドゥアルテ・サークル〜アントワープ1640
レオノーラ・ドゥアルテ、ジローラモ・フレスコバルディ、ジョン・ブル、チプリアーノ・デ・ローレ、コンスタンティン・ホイヘンス、サロモーネ・ロッシ、他の作品
トランスポーツ・パブリックス、
トーマス・バエテ(ディレクター)

録音:2017年7月25日−27日、AMUZ(アントワープ、ベルギー)
クイケンやサヴァールに師事し、グランドラヴォアやカピラ・フラメンカなどの中心メンバーとして活躍するベルギーの実力派ピリオド楽器奏者、トーマス・バエテが創設したアンサンブル "トランスポーツ・パブリックス"。英グラモフォン誌に好レビューが掲載された前作「アントニー・プール(MF 8023)」に続く新録音は、レオノーラ・ドゥアルテ(1610−1678)と、彼の家で音楽を楽しんだと考えられている作曲家たちの作品集。1640年頃アントワープのハウス・コンサートの模様を現代に再現します。

ZED Classics
ZED-18001(1CD)
Kツアー1860
ヘンデル:序曲(オルガン協奏曲変ロ長調より)、
 麗しき瞳よ(歌劇 「ジュリアス・シーザー」より)、
 アンダンテ(ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調より)、
 嫉妬深い暴君(歌劇 「アルチーナ」より)
バッハ:G線上のアリア(管弦楽組曲第3番より)
ヘンデル:パッサカリア(ハルヴォルセン編曲)
R.アーン:クロリスに
クライスラー:プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ
ボッテジーニ:エレジア
レンメンス:幸せな鳥たち、
 ラインの歌、ノーマンの歌
フランク:オッフェルトワール ハ長調(オルガン作品集より)
クライスラー:愛の悲しみ
ベッリーニ:レチタティーヴォとロマンツァ(歌劇 「カプレーティ家とモンテッキ家」より)
アンサンブル "ザ・パーティ" 〔ヘンドリキエ・ファン・ケルコフ(S)、バート・ロディンス(ハーモニウム)、エリオット・ローソン(Vn)、ローデ・ライレ(Cb)〕

録音:2017年4月28日−30日、ベルギー
1860年代にアンリ・ヴュータン(Vn)、ジョヴァンニ・ボッテジーニ(Cb)、ジャック=ニコラ・レメンス(ハーモニウム)、ヘレン・シェリントン(S)という当時の有力音楽家たちによって編成されたアンサンブル「ザ・パーティ(The Party)」のコンサートを現代に再現。
ZED Classics
ZED-17002(1CD)
エマニュエル・デュルレ:G.G.ケニスからのヴァイオリンとピアノのためのソナタ集(世界初録音)
ソナタ第9番ト短調/ソナタ第6番ヘ長調
ソナタ第10番イ長調/ソナタ第2番イ長調
ソナタ第4番ニ長調/ソナタ第5番ニ長調
ソナタ第1番ホ長調/ソナタ第7番ニ長調
エリオット・ローソン(Vn)、
和泉清孝(P)

録音:2017年3月3日−5日、ベルギー
アントワープのフランドル王立音楽院で学び、後年は自身も同音楽院でピアノを教えていたベルギーのピアニスト、教師、作曲家エマニュエル・デュルレ(1893−1977)。デュルレが18世紀ベルギーの作曲家、ギヨーム・ゴメール・ケニス(1717−1789)の様々な編成のソナタを「ヴァイオリンとピアノ」のバージョンへとトランスクリプションしたアルバム。ベルギーで活動する日本人ピアニスト和泉清孝は、これまでもデュルレのピアノ作品集や室内楽作品集(エリオット・ローソンらと共演)を録音しているデュルレのスペシャリストです。

DACAPO
MAR-8.226135
NX-B06
ベント・セアンセン:作品集
ピアノと弦楽四重奏のための「Rosenbad-Papillons ローゼンバッド-蝶々」
(2013)
ピアノのための「Fantasia Appassionata ファンタジア・アパッショナータ」(2017)
ピアノとアンサンブルのための「Pantomime-Papillons パントマイム-蝶々」(2013-14)
カトリーネ・ギスリンジェ(P)
ステンハンマル四重奏団
エスビェア・アンサンブル

録音:2016年6月18-19日、2017年8月14-16日、録音:2005年9月1日,2006年1月28日
世界初録音
漠然として捉えどころのない音楽でありながら、確かな存在感を放つセアンセンの作品。このアルバムには、三部作「蝶々」の 中の2つの作品がメインに収録されています。ミニョン(8.226134に収録)、ローゼンバッド、パントマイム、この三つの作品で 構成された「蝶々」には恐怖、希望、郷愁を主題とした共通の音楽素材が用いられており、ピアノが重要な働きを担っていま す。ここでピアノを演奏しているのは、セアンセンの妻ギスリンジェ。北欧を代表するピアニストである彼女は、独奏曲「ファンタ ジア・アパッショナータ」でも夢幻的な演奏を聴かせます。

ANTARCTICA
ANTAR-006(1CD)
ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第2番 ホ短調 op.67(1944)
サム・ダヴィド・ワンパー:光のポートレイト(2015)
マティアス・コッペンス:トリオ作品2(2015)
モザ・トリオ
〔ブラム・デ・ブリー(P)、アレクサンドラ・ファン・ベヴェーレン(Vn)、パウル・スタヴリディ(Vc)〕

録音:2017年 7月3-5日、ベルギー
音を色彩、時間を空間に置き換えるなら、音楽作品を演奏する作曲家や演奏家は画家とえる・・・そんな考えをもつモザ・トリオ。2010年の結成以来、 オランダ、ベルギーを中心にその活動を続けています。グループ名のMosaとは、マーストリヒトのラテン語「Mosa Trajectum」に由来しています。 (Ki)

Aurora
ACD-5094(1CD)
『Exhaust/Renew』
ユリアン・スカール(1981-):Exhaust/Renew I(ピアノ・ソロのための) 
Exhaust/Renew II(ピアノ三重奏のための)
Exhaust/Renew III(ピアノ七重奏のための) 
Exhaust/Renew IV(ピアノとシンフォニエッタのための)
イングリ・アンスネス(P)
アンサンブル・エルンスト
トマス・リームル(指)

録音:2017年1月9日-12日 レインボースタジオ(オスロ)
ユリアン・スカール(1981-)はノルウェーの音楽家。オスロのノルウェー音楽アカデミーでロルフ・ヴァリーンとアスビョルン・スコートゥン、ベルリン の芸術大学でダニエル・オットとヴォルフガング・ハイニガーに学びました。コンサート・ミュージック、エレクトロニック・ミュージック、オペラやミュー ジカルといった劇場の音楽を中心にポップとコンテンポラリー・アートミュージックのジャンルを平行させた作曲活動を行い、ニルス・ベックやスサンナ・ヴァ ルムロードといったアーティストともコラボレートしてきました。アルバム『Exhaust/Renew』は、ピアノ・ソロの曲から始まり、ピアノ三重奏、ピアノ七 重奏と進み、ピアノとシンフォニエッタのための「協奏曲」と、編成を大きくしていく劇作法の作品です。共通する楽想をもった4つの曲は、「破壊あるい は疲弊から再生へ」のタイトルの示す「サイクル」を形づくリ、再び破壊されます。スカールは、直感で得たアイデアを形式化する段階でコンピュータによ る作曲法を用いています。コンピュータは「即興と記譜」の分析者の役割を担い、「混沌と秩序の戦い」から、作曲者のイメージした清冽な抒情の流れを 作りだして行きます。ピアノのイングリ・アンスネス(1978-)は、ノルウェー音楽シーンのさまざまな舞台で活躍、ベートーヴェンの《ディアベッリ変奏曲》 にラーシュ・ペッテル・ハーゲンの《ディアベッリ・カデンツァ》を加えた『33+1』(Simax 1350)が注目され話題になりました。三重奏と七重奏の各 楽器は、アンサンブル・エルンストのメンバーが担当。七重奏と、ピアノとシンフォニエッタのための《Exhaust/Renew IV》は、アンサンブル・エルンス トの共同設立者、トマス・リームルの指揮で演奏されます。録音セッションは、2017年1月、オスロのレインボースタジオで行われました。スカールと共 同で Ensemble neoN を創設した作曲家でギタリストのヤン・マッティン・スモルダールが制作、ペール・エスペン・ウーシュフィヨルドがエンジニアリン グを担当。ライナーノート(英語、ノルウェー語)は、スカールが作曲を学んだスコートゥンが執筆しました。 (Ki)

Sono Luminus
DSL-90908(8CD)
NX-F01
エイムズ・ピアノ四重奏団完全録音集
ドヴォルザーク:ピアノ四重奏曲 第1番 ニ長調 Op.23
ドヴォルザーク:ピアノ四重奏曲 第2番 変ホ長調 Op.87
フォーレ:ピアノ四重奏曲 第1番 ハ短調 Op.15
フォーレ:ピアノ四重奏曲 第2番 ト短調 Op.45
R・シュトラウス:ピアノ四重奏曲 ハ短調 Op.13
ヴィドール:ピアノ四重奏曲 イ短調 Op.66
シューマン:ピアノ四重奏曲 変ホ長調 Op.47
ブラームス:ピアノ四重奏曲 第1番 ト短調 Op.25
ブラームス:ピアノ四重奏曲 第2番 イ長調 Op.26
ブラームス:ピアノ四重奏曲 第3番 ハ短調 Op.60
パウル・ユオン(1872-1940):ピアノ四重奏曲 第1番 ニ短調「狂詩曲」Op.37
タネーエフ:ピアノ四重奏曲 ホ長調 Op.20
ボロディン:歌劇「イーゴリ公」- ポーロヴェツ人の娘たちの踊り(編曲:G.ウィルケン)
スーク:ピアノ四重奏曲 イ短調 Op.1
ノヴァーク(1870-1949):ピアノ四重奏曲 ハ短調 Op.7
マルティヌー:ピアノ四重奏曲 第1番
ショーソン:ピアノ四重奏曲 イ長調 Op.30
サン=サーンス:ピアノ四重奏曲 変ロ長調 Op.41
エイムズ・ピアノ四重奏団

録音:1989-2000年
1976年に結成された「エイムズ・ピアノ四重奏団」。創立メンバーは全てアイオワ州立大学の教員であり、ロマン派から近 現代の作品まで幅広いレパートリーを持ち、アメリカをはじめ全世界で演奏活動を行い、録音にも積極的に携わったことで 知られています。2012年の春、ピアニストのディヴィッドとヴァイオリニストのダーリントンの引退に伴い、30年以上に渡る四 重奏団の歴史に幕を下ろしました。このBOXは彼らのDORIANレーベル録音の集大成です。

Baryton
BARYTON-2017(1CD)
愛の戦い〜バリトン、ヴィオラ・ダモーレとヴィオラ・ダ・ガンバの為の三重奏曲集
ハイドン:ヴィオラ・ダモーレ,バリトンとヴィオラ・ダ・ガンバの為の三重奏曲 ロ短調 (原曲:バリトン、ヴィオラとチェロの為の)Hob.XI:96*
 ヴィオラ・ダモーレ,バリトンとヴィオラ・ダ・ガンバの為の三重奏曲 イ長調 (原曲:バリトン、ヴィオラとチェロの為の)Hob.XI:35*
ルイージ・ボルギ(1745-1806):ヴィオラ・ダモーレとヴィオラ・ダ・ガンバの為のソナタ ニ長調(原曲:ヴィオラ・ダモーレとヴィオローネの為の)
ハイドン:ヴィオラ・ダモーレ,バリトンとヴィオラ・ダ・ガンバの為の三重奏曲 ニ長調(原曲:バリトン、ヴィオラとチェロの為の)Hob.XI:23*
フリードリヒ・ヴィルヘルム・ルスト(1739-1796):ヴィオラ・ダモーレとヴィオラ・ダ・ガンバの為のソナティナ「La Paisanne」
ルイージ・トマジーニ(1741-1808):ヴィオラ・ダモーレ,バリトンとヴィオラ・ダ・ガンバの為の三重奏曲 ホ短調 *
ジャンニ・ラ・マルカ(バリトン [Baryton]*)
ラッファエーレ・ティゼオ(ヴィオラ・ダモーレ)
マルコ・オットーネ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
バリトン(Baryton)はバス・ヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)に共鳴弦が張られたような形の楽器。ヨーゼフ・ハイドンが仕えたエスエルハージ侯爵が好んで弾いたため、ハイドンはバリトン、ヴィオラとチェロの為の三重奏曲を多数書きました。ヴィオラ・ダ・モーレは現代のヴィオラのように肩に乗せて演奏するヴィオール系統の楽器で、共鳴弦が張られています。
ジャンニ・ラ・マルカはチェロをマリオ・セントゥリオーネに、ヴィオラ・ダ・ガンバをパオロ・パンドルフォに師事。2012年に当レーベルを創設しアーティスティック&テクニカル・ディレクターを務めています。マルコ・オットーネはジャンニ・ラ・マルカ門下のヴィオラ・ガンバ奏者。ラッファエーレ・ティゼオはエンリコ・ガッティとキアラ・バンキーニにバロック・ヴァイオリンを師事。モード・アンティクォ(ピリオド楽器アンサンブル)のレギュラー・メンバーです。
当盤では同系統に属する3つの楽器により親和性の高いアンサンブルが実現しています。フリードリヒ・ヴィルヘルム・ルストとルイージ・トマジーニの収録作品については、この演奏形態が原曲通りか否か情報がなく不明です。申し訳ございません。

Sono Lumius
DSL-92191(1CD)
NX-B09
ピーター・グレグソン:作品集
1.Found/2.Time
3.Cycle/4.Chorale
5.Held/6.Touch
7.Turn/8.Lost
ピーター・グレッグソン(Vc)
サラ・ダンジェロ(Vn)
ヘンリー・フローリー(Vn)
デレク・ポウェル(Vn)
エースム・アレン=クレイトン(Va)
ダナ・ロコズニー(Va) 他

【音声フォーマット】
5.1 DTS HD MA 24/192kHz
9.1 Auro 3-D 24/96kHz
2.0 LPCM 24/192kHz
2016年にニール・フェリスとマイケル・ヒギンズによって設立されたイギリスの声楽アンサンブル「Sonoro」。各々の歌手たちの 熟練の歌唱が実に豊かなサウンドを生み出す合唱団です。すでにイギリス国内のイヴェントや演奏会に次々と出演、BBCラ ジオ3やテレビ出演なども数多くこなしており、イギリス国内で絶大な人気を誇っています。Resonusレーベルへのデビューとな るこのアルバムは「Passion & Polyphony」のタイトル通り、演奏至難で知られるマルタンの「二重合唱のためのミサ」を中 心に、マクミランの宗教作品を合わせた興味深い選曲です。

ACT MUSIC
ACT-9864(1CD)
Stradihumpa
ゲオルク・ブラインシュミット:ミニチュア
イェルク・ドゥーダ:二重奏曲 Op.5-5
フローリアン・ウィライトナー:1+1=3〜美の抽象化
ゲオルク・ブラインシュミット:Schnabulescu Bandini
ヴィエニャフスキ:エチュード・カプリース第1番 ト短調 Op.18*
クリストフ・ディーンツ:ランデ・コンチェルティーノ
ヘンデル(ヨハン・ハルヴォセン編):パッサカリア
ヤン・クーツィール:Unterkagner Landler第4番+第5番
ジョアン・ボスコ:Latin Lover
アントニオ・バッジーニ:妖精の踊り Op.25*
*編曲:ベンヤミン・シュミット&アンドレアス・マルティン・ホフマイアー
ベンヤミン・シュミット(Vn)
アンドレアス・マルティン・ホフマイアー(Tub)

録音:2017年6月16日、8月3&4日/バウマン・スタジオ、シュタイナキルヒェン・アム・フォルスト(オーストリア)
ヴァイオリニスト、ベンヤミン・シュミットとチューバ奏者、アンドレアス・マルティン・ホフマイアー。ともにエコー・クラシック賞を受賞歴のある二人 の名手が共演したヴァイオリンとチューバのためのデュオ作品集がECMにつぐヨーロッパ屈指のジャズ・レーベルACT MUSICからリリースされます!
シュミットといえばバッハ、ブラームス、メンデルスゾーンといった王道レパートリーからヴォルフ=フェラーリなど演奏機会の少ない作品も積極的に取 り組んできました。またジャズ・ヴァイオリンのステファン・グラッペリに捧げたアルバムをリリースするなど、ジャンルにとらわれない多岐に渡る音楽活動 で注目されています。一方、現代最高のチューバ奏者ホフマイアーはジョン・ウィリアムズのチューバ協奏曲を録音するなど、ソリストとして確固たる地位 を確立している数少ないチューバ奏者です。
当ディスクでは二人のために書かれた作品を含むデュオ作品を中心にヴィエニャフスキのエチュード・カプリース第 1 番、ハルヴォルセン作曲によるヘン デルのパッサカリアも収録しました。ともに二つの楽器が対等な技術を求められる弦楽器が原曲の両作品をチューバで演奏していることに驚かされます。 とても人間業とは思えないほど超絶技巧のオンパレードですが、彼らの音楽は溌剌とし輝きを持った演奏を聴かせてくれます。最後に収録されたバッジー ニの妖精の踊りではヴァイオリン・パートと伴奏パートを交互に演奏する興味深い編曲も披露しており、現代最高の演奏者だからこそ表現のできる唯一無 二の世界が広がります。 (Ki)

KLANGLOGO
KL-1415(1CD)
NX-B03
退廃音楽作曲家の弦楽四重奏曲集
シュルホフ(1894-1942):弦楽四重奏のための5つの小品
ウルマン(1898-1944):弦楽四重奏曲 第3番 Op.46
コルンゴルト:弦楽四重奏曲 第3番 ニ長調 Op.34
ディヴィッド・ザハヴィ(1910-1977):カイザリアへの散策(B.ピゴヴァートによる弦楽四重奏編)
クラリオンSQ
【メンバー】
ジェニファー・オーチャード(Vn)
マルタ・クレチュコフスキー(Vn)
タチアナ・ミード・チャミス(Va)
ブロウィン・バネルト(Vc)
このアルバムに収録されたのは1930年代にナチス・ドイツが「有害、または退廃的である」とみなし、「退廃音楽」の烙印を押 した作曲家の作品群。シュルホフやウルマンのように強制収容所に送られ命を落とした人や、コルンゴルトのように亡命し、そ の地で成功したものの、故郷を忘れることができなかった人たちの心の叫びが反映されたかのような曲が収録されています。 最後に収録されたザハヴィの曲は、やはり強制収容所で命を落とした女性詩人、ハンナ・セネシュの詩を元に書かれた作 品。詩はなくともその悲しみ、やるせなさが伝わります。クラリオン四重奏団は、ピッツバーグSOの楽員によるアンサンブ ル。彼らは2016年にテレジン強制収容所でこれらの曲のコンサートを行い、人々に感銘を与えました。

Solo Musica
SM-277(1CD)
NX-B03
ルーマニア狂詩曲
エネスコ:ルーマニア狂詩曲 Op.11-1 イ長調(T.ウォリーによるピアノ四重奏編)
バルトーク:ハンガリーの風景 BB103 第1番「トランシルヴァニアの夕べ」(ヴァイオリンとピアノ編)
エネスコ:ヴァイオリン・ソナタ 第3番 イ短調「ルーマニア民謡の特徴による」Op.25
バルトーク:2つのヴァイオリンのための二重奏曲 BB104(バルトークによる2つのヴィオラ編)
バルトーク:ルーマニア民謡舞曲 BB68(ヴァイオリンとピアノ編)
エネスコ:夜想曲「ヴィル・ダヴレー」
ジル・アパップ(Vn)
ダイアナ・ケトラー(P)
アンサンブル・ラロ
【メンバー】
アレクサンダー・シトコヴェツキー(Vn)
ラツヴァン・ポポヴィチ(Va)
クリスティアン・ナス(Va…客演)
ベルンハルト・直樹・ヘーデンボルク(Vc)
ダイアナ・ケトラー(P)
最近、注目を浴びているチェリスト、ベルンハルト・直樹・ヘーデンボルクが所属するアンサンブル・ラロ。日本でも積極的にコン サートを行い、アグレッシヴな演奏を聴かせることで知られています。今回取り上げるのは、とりわけ彼らが得意とする東欧の2 人の作曲家、エネスコとバルトーク。「ルーマニア狂詩曲」のタイトル通り、民族色豊かな作品が並びます。エネスコの「ルーマ ニア狂詩曲」はもともと管弦楽のために作曲されましたが、当アルバムでは現代作曲家トーマス・ウォリーがピアノ四重奏にア レンジした版を使用。小回りの利く軽妙な風情が原曲の魅力を引き立てています。

Finetone
FTM-8043(1CD)
ペーター・レーヘル/アリア〜パイプス・アンド・フォーンズ
シューマン:私の心をゆりの林にひたそう(歌曲集 「詩人の恋」より)
シューベルト:おやすみ(歌曲集 「冬の旅」より)
ドニゼッティ:人知れぬ涙(歌劇 「愛の妙薬」より)
イタリア民謡:ニーナが床に臥して三日になる
スカンジナヴィア民謡:リム・リム・リマ
ペルゴレージ:スターバト・マーテル
シューベルト:道しるべ(歌曲集 「冬の旅」より)
アレグリ:ミゼレーレ
プッチーニ:歌に生き, 愛に生き(歌劇 「トスカ」より)、
 ムゼッタのワルツ〜私が街をあるけば(歌劇 「ラ・ボエーム」より)
モーツァルト:恋人を見つけた男は(歌劇 「後宮からの誘拐」より)
イタリア民謡:シチリアーノ
グリーグ:ソールヴェイ (ソルヴェイグ) の歌(劇音楽 「ペール・ギュント」より)
ペーター・レーヘル(ソプラノSax、テナー・Sax)、
ペーター・シンドラー(Org)

録音:2017年9月12日−13日、聖マリア教会(ランダウ・イン・デア・プファルツ、ドイツ)
ドイツのサクソフォン奏者、作編曲家、教育者、そしてファイントーン(Finetone)レーベルの主宰者としても活躍するペーター・レーヘル。レーヘルのクラシック・クロスオーヴァー・アルバムの最新盤は、ドイツ・リート、オペラ・アリア、民謡、そしてルネサンス・ア・カペラの傑作「アレグリのミゼレーレ」など、様々なクラシック音楽の「名歌」をサクソフォンにアレンジした注目作。パイプ・オルガンの雄大な伴奏に乗せて、ペーター・レーヘルの優美なホーン・サウンドが響きます。ドイツ有数のレコーディング・チーム、トリトナス(Tritonus)とマルクス・ハイランドによる優秀録音もポイント。

2L
2L-143SABD
(Bluray disc Audio
+ SACD)
『金管の織物』
ビョルン・モッテン・クリストフェシェン(1976-):The Wind Blows Where it Desires(風は思いのままに吹く)(トランペット三重奏のための)
A Brass Chat(金管の雑談)(金管三重奏のための) 
Passing Scherzo(通りすがりのスケルツォ)(金管五重奏のための)
Air(アリア)(金管三重奏のための)
Sliding March(滑走する行進曲)(金管五重奏のための)
Circo Dodecafonico(十二音技法の輪)(金管三重奏のための)
Balloon Music(風船音楽)(金管五重奏のための)
Sentimental Pebbles(感傷に浸る小石たち)(金管五重奏のための)
Theme without Variations(変奏されない主題)(金管五重奏のための)
Ohrwurmer Fantasies(ハサミムシの幻想)(金管三重奏のための)
Octatonic Song(オクタトニックの歌)(金管三重奏のための)
Intersubject(被験者間の)(金管五重奏のための)
Chaconne(シャコンヌ)(独奏トランペットのための)
Woven Brass Quintet(金管織物の五重奏)(金管五重奏のための)
オスロ・フィルハーモニック・ブラス
ユーナス・ハルティア(トランペット、リーダー)
アクセル・ショーステット(トランペット)
 ブリンヤル・コルベルグスルード(トランペット)
ヤン=オラヴ・マッティンセン(ホルン)
トールビョルン・ロンモー(トロンボーン)
フローデ・アムンセン(テューバ)

録音:2017年6月 ヤール教会(ベールム、アーケシュフース、ノルウェー)
制作・バランス・エンジニアリング : モッテン・リンドベルグ
録音 : イェルムン・スコーグ
オスロ・フィルハーモニック・ブラスのアルバム『金管の織物』は、ふたりの音楽家の友情から生まれました。「物語性」を持った音楽をさまざまなジャ ンルに書きつづける作曲家のビョルン・モッテン・クリストフェシェン(1976?)と、スウェーデン生まれのトランペット奏者、1990年からオスロ・フィルハー モニック管弦楽団で演奏するユーナス・ハルティア(1966?)。きっかけは、2003年、クリストフェシェンが兄の結婚式のために作曲した《感傷に浸る小 石たち(センティメンタル・ペブルズ)》のトランペットを新郎新婦の知り合いだったハルティアが担当したこと。この曲を気に入ったハルティアは、トランペッ トとオルガンのための音楽集『Pebbles(小石たち)』(Pro Musica PPC9058)の一曲に選び、それ以来、クリストフェシェンに作曲の依頼を続けてき ました。『金管の織物』で演奏される作品は14曲。『ヨハネによる福音書』(3章8節)からタイトルをとった《風は思いのままに吹く》、ハルティアのト ランペット、マッティンセンのホルン、ロンモーのトロンボーンの金管三重奏が演奏する4つの「バガテル」《金管の雑談》《アリア》《十二音技法の輪》《オ クタトニックの歌》、金管五重奏のために編曲された《感傷に浸る小石たち》、ハルティアのソロのための《シャコンヌ》。音楽による30秒程度の短い格言、 14分近い作品と、折々に書かれた作品が約1時間の「音楽物語」に作り上げられています。オスロ・フィルハーモニック・ブラスの6人は、オスロ・フィ ルハーモニック管弦楽団のメンバー。ノルウェー・ブラス・エクスポで金管アンサンブルを楽しむ音楽家たちです。録音セッションは、ノルウェー軍音楽隊 のアルバム『凱旋路』(2L086SABD)と同じベールムのヤール教会で行われました。金管楽器それぞれのテクスチュアと音楽の温もりを伝える録音。グ ラミー賞のノミネートが続くモッテン・リンドベルグが制作とバランス・エンジニアリングを担当しました。 (Ki)


Treasures
TRE-190(2CDR)
イタリアQ/コンサート・ホールヘの全録音
ハイドン:弦楽四重奏曲第62番ハ長調 「皇帝」Op.76-33, Hob.III:77
 弦楽四重奏曲第38番 変ホ長調「冗談」Op.33-2, Hob.III:38
シューベルト:弦楽四重奏曲第13番イ短調 「ロザムンデ」 Op.29-1/D. 804 *
 弦楽四重奏曲第10番変ホ長調Op.125-1, D. 87*
イタリアQ
[パオロ・ボルチャーニ(Vn)、エリサ・ペグレッフィ(Vn)、ピエロ・ファルッリ(Va)、フランコ・ロッシ(Vc)]

録音:1965年(ステレオ)
※音源:瑞西Concert Hall SMS-2418、日Concert Hall SMS-2417*
◎収録時間:44:52+54:14
“徹底した作曲家への献身によって引き出された作品の内省味!!”
■音源について
イタリアQは、フィリップスへ大々的に録音を開始する直前に、コンサートホール・レーベルにレコード2枚分の録音を行っています。ここではその全てを収録。ハイドンはTU盤、シューベルトは、500枚のみ限定頒布された日本盤を使用。
シューベルトの「ロザムンデ」は1952年(DECCA)と1976年(PHILIPS)、シューベルトの「第10番」とハイドンの「皇帝」は1976年(PHILIPS)の録音もありますが、ハイドンの「冗談」は、これが唯一の録音。

★後の余裕綽々の再録音と比べると明らかなように、イタリアQのここでのアプローチは、自分たちの個性を全面に立てるのではなく、作曲家の思いに寄り添うことに全精力を傾注しているのが特徴的。端正な造形力と豊かな歌謡性の融合ぶりは、元々彼らの最大の魅力ではありますが、少しも外面的効果に傾かず、その特質が最も結実しているという点で、忘れるわけにはいきません。
例えば「皇帝」第1楽章4:39以降は、1976年盤では楽想の晴れやかさを堂々と表明しますが、ここでは音の「紡ぎ」に終始。その滲み出るニュアンスがたまりません。第2楽章の歌も、再録音よりもひたむきな純粋さが息づき、第3楽章は、彼ら自ら音楽を楽しむのと、音楽自体に語らせる献身ぶり、といった違いをまざまざと感じさせるのです。
「冗談」は、第1楽章が滑り出した途端、「これぞハイドン!」と思わず膝を打つこと必至。作曲家への献身が綺麗事ではなく、音楽の持ち味を最大限に活かすために完全な形で作用し、しかも、個性の表明を目的としていないのに、そこには教科書的な無機質さとは無縁の慈愛に満ちたニュアンスが敷き詰められているのです。終楽章のコーダも何の魂胆も持ち込まず、清新さ極み!
シューベルトでは、弦楽四重奏において「歌う」とはどういうことかを徹底的に思い知らされます。「ロザムンデ」第1楽章展開部後半の微妙な陰影は、単に全員が作品に共鳴し、アンサンブルの縦の線を揃えただけでは生じ得ず、まさに作品の核心まで踏み込んで共感し合わなければ実現不可能なニュアンスと言えましょう。終楽章冒頭は、4つの声部が緊密に連携していることを聴き手に意識させず、ただただ一個の音楽が囁くことの至福!【湧々堂】


DACAPO
MAR-8.201202(12CD)
NX-D11
王立デンマーク音楽アカデミーの150年


【CD1】作曲家たち-創立者たち
(1)ニルス W.ゲーゼ:ピアノ三重奏曲 Op.42(1864)
(2)ゲーゼ:ピアノ・ソナタ ホ短調 Op.28(1840-1854)
(3)J.P.E.ハルトマン(1805-1900):オルガンのための幻想曲 ヘ短調 OP.20(1837)
(4)ハルトマン:ハーコン・ヤール-序曲Op.40(1844)

【CD2】作曲家たち-草創期
(1)ニールセン:3つのピアノのための小品 Op.59(1928)
(2)ニールセン:弦楽五重奏曲 ト長調(1888-1889)
(3)ニールセン:前奏曲とプレスト Op.52(1927-1928)
(4)リーサゲル(1897-1974):カルトシルニ Op.36(1938)
(5)フィン・ヘフディング(1899-1997): It is perfectly true Op.37(1940)
(6)ホルンボー(1909-1996):独奏フルートのためのソナタ Op.71(1957) …初出音源

【CD3】作曲家たち-戦後の三人組
(1)ホルンボー(1909-1996):室内交響曲 第13番 Op.67(1955-1956)
(2)コッペル(1908-1998):ピアノ協奏曲 第3番 OP.45
(3)ニールス・ベンソン(1919-2000):11楽器のための室内協奏曲 Op.52
(4)ベンソン:トッカータ Op.10

【CD4】作曲家たち-国立アカデミー
(1)コッペル(1908-1998):テルニオ Op.53
(2)カイザー(1919-2001):ディヴェルティメント II
(3)イェアシル(1913-2004):セレナード「Music-making in the forest」
(4)ヴェスタゴー(1922-1988):弦楽のための四重奏曲 Op.28(1966)
(5)ネアホルム(1931-):マクムーンの歌 III Op.154

【CD5】作曲家たち-国境を越えて
(1)ノアゴー(1932-):ピアノのためのデテルミナータ・ソナタ(1949-1950)
(2)アブラハムセン(1952-):ピアノ協奏曲(2000)
(3)ヘイスゴー(1954-):C'est la mer melee au soleil 太陽は海に溶け込む
(4)ニルス・ロシング=スコウ(1954-):I giardini dietro la citta
(5)セアンセン(1958-):ピアノ三重奏のための「ファンタスマゴリア」

【CD6】演奏家たち-声楽とオルガン
(1)マーラー:歌曲集「子供の不思議な角笛」から
ラインの伝説
美しいトランペットが鳴り響くところ
魚に説教するパドヴァの聖アントニウス
(2)ハイドン:オラトリオ「天地創造」第2部より
レチタティーヴォ「神は言われた。地はそれぞれの生き物を生み出せ」
レチタティーヴォ「すぐさま台地の懐は開かれ」
アリア「今や天は光に溢れて輝き」
キム・ボルイ(Bs-Br)
(3)ニールセン:歌劇「サウルとダヴィデ」第1幕より
Jeg kommer fra Bethlehems dale 私はベツレヘムの谷から来た
(4)ドニゼッティ:歌劇「ランメルムーアのルチア」第3幕より
Tu che a Dio spiegasti l'ali 神の御許へと羽を広げ旅立ったおまえ
(5)ノアゴー(1932-):歌曲集「展開」より
第1番:Kindheit 幼少期
第2番:Die Genesende 癒し
(6)J.P.E.ハルトマン(1805-1900):Flyv Fugl, flyv 飛べ、鳥よ、飛べ
(7)エドゥアルド・デュピュイ(1770-1822):歌劇「若さと愚かさ」第1幕より
Jeg er endnu i livets var 私は人生の春の中にいる
(8)ニールセン:コモーティオ Op.58
(9)ファジー(1939-):ノートルダム大聖堂オルガンのカデンツとトリル

【CD7】演奏家たち-弦楽器 I
(1)サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン Op.20
(2)シューベルト:ピアノ三重奏曲 変ロ長調 D898
(3)ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第5番 ヘ長調「春」Op.24

【CD8】演奏家たち-弦楽器 II
(1)チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
(2)ボッケリーニ:チェロ・ソナタ イ長調 G.4
(3)ブリテン:ヴァイオリン協奏曲 Op.15


【CD9】演奏家たち-ピアノとチェロ
(1)ブラームス:チェロ・ソナタ 第2番 ヘ長調 Op.99
(2)バッハ:平均律ピアノ曲集 第1巻-前奏曲とフーガ ハ長調 BWV849
(3)ドビュッシー:ベルガマスク組曲
(4)シューマン:3つのロマンス Op.28-第2番 嬰ヘ長調
(5)メンデルスゾーン:無言歌 Op.62-第2番「春の歌」
(6)ハラール・セーヴェルー(1897-1951):ロンド・アモローソ Op.14-7
Kjempeviseslatten(レヴォールトのバラード) Op.22-5
(7)シェーンベルク:6つのピアノのための小品集 Op.19
(8).ベンソン(1919-2000):ピアノ・ソナタ 第3番 Op.44
【CD10】演奏家たち-ピアノと管楽器
(1)ルトスワフスキ:2台ピアノのための「パガニーニの主題による変奏曲」
(2)ブラームス:ハンガリー舞曲 WoO1(連弾編)より
第3番 ヘ長調
第4番 ヘ短調
第7番 イ長調
(3)ラヴェル:ソナチネ
(4)ショパン:子守歌 Op.57
(5)ショパン:夜想曲 第2番 変ホ長調 Op.9-2
(6)ショパン:幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66
(7)パル・イソルフソン(1893-1974):ユモレスク
第1番 ヘ長調
第2番 ニ長調
(8)シューマン:歌曲集「ミルテの花」-第24番「君は花のごとく」
(9)ニールセン:劇音楽「母」Op.41-霧が晴れてきた
(10)リーサゲル(1897-1974):セレナード Op.26b
(11)ニールセン:幻想的小品 Op.2
第1番:ユーモレスク
第2番:ロマンス
(12)アスガー・ルンド・クリスティアンセン(1927-1998):トロンボーン協奏曲

【CD11】演奏家たち-管楽器、ギター、アコーディオンとパーカッション
(1)ラウニ・グレンダール(1886-1960):トロンボーン協奏曲
(2)モーツァルト:ディヴェルティメント 変ロ長調 K270
(4)ルーザース(1949-):Tattoo for One
(5)ルーザーズ:独奏ギターのための「讃美歌集」
(6)ノアゴー(1932-):アルカナ
(7)ピアソラ(1921-1991):タンティ・アンニ・プリマ

【CD12】演奏家たち-管弦楽作品
(1)ニールセン:交響曲 第4番「不滅」Op.29
(2)グズモンセン=ホルムグレーン(1932-2016):パーカッションとオーケストラのための三部作
【CD1】
(1)デンマーク・ピアノ三重奏団
録音:2014年
(2)マリアンナ・シリンヤン(P)
録音:2016年
(3)ハンス・ファーイウス(Org)
録音:2005年
(4トーマス・ダウスゴー(指)/デンマーク国立SO
録音:1998年
【CD2】
(1)スクヨルド・ラスムッセン(P)
録音:1952年モノラル
(2)デンマーク弦楽四重奏団,ティム・フレデリクセン(Va)
録音:2006年
(3)ペダー・エルベク(Vn)
録音:1979年
(4)ヨハン・ヒュエ=クヌートセン(指)
王立デンマークO
録音:1941年モノラル
(5)オーレ・シュミット(指)
オーデンセSO
録音:1986年
(6)ポール・ビルケルンド(Fl)
録音:1970年
【CD3】
(1)マックス・アートヴェズ(Ob)
ティム・フレデリクセン(Va)
ハンヌ・コイヴラ(指)
デンマーク国立室内O
録音:1997年
(2)ヘアマン・ダーヴィド・コッペル(P)
エリック・トゥクセン(指)
デンマーク国立SO
録音:1953年モノラル
(3)ニールス・ベンソン(P)
ゲオルク・ヴァサヘーリ(P)
ヘアマン・ダーヴィド・コッペル(P)
ラヴァルド・フィルスホルム(指)
コペンハーゲン・コレギウム・ムジクム
録音:1951年モノラル
(4)ニールス・ベンソン(P)
録音:1942年モノラル
【CD4】
(1)モーテン・ツォイテン(Vc)/アマリエ・マリング(P)
録音:2009年
(2)カリーナ・アゲルボー(リコーダー)
ウッデン・フルーツ(アンサンブル)
録音:2006年
(3)デンマーク国立SO木管五重奏団
録音:1999年
(4)ランダース室内O
録音:2001年
(5)タマシュ・ヴェート(指)
アルス・ノーヴァ・コペンハーゲン/デンマーク・チェンバー・プレイヤーズ
録音:1999年
【CD5】
(1)ニクラス・シーヴェレフ(P)
録音:2016年
(2)アンネ・マリー・アビルズコフ(P)
イラン・ヴォルコフ(指)/BIT20アンサンブル
録音:2002年
(3)ニクラス・ヨハンセン(G)
録音:2017年…初出音源
(4)ローラン・キュニオ(指)/アンサンブルTM+
録音:2012年
(5)コペンハーゲン・トリオ・コン・ブリオ
録音:2011年
【CD6】
(1)エルゼ・パースケ(Ms)
録音:1978年
(2)キム・ボルイ(Bs-Br)
イーゴル・マルケヴィチ(指)
ベルリンPO
録音:1958年モノラル
(3)トニー・ランディ(T)
オーレ・シュミット(指)
デンマーク国立SO
録音:1978年
(4)トニー・ランディ(T)
グンナー・ステルン(指)
王立デンマークO
録音:1974年
(5)ヘレーネ・ギェリス(Ms)
ウラ・ミルマン(Fl)
イェスパー・リューツヘーフト(G)
ゲルト・セアンセン(パーカッション)
トーケ・モルドロップ(Vc)
録音:2010年
(6)(7)
オッタ・ブレンヌム(S)
録音:1898年
(8)ビーネ・ブリンドルフ(Org)
録音:2016年
(9)グレーテ・クロウ(Org)
録音:2002年 ライヴ
【CD7】
(1)ヘンリー・ホルスト(Vn)
ジプシー・オーケストラ
録音:1929年モノラル
(2)ヘンリー・ホルスト(Vn)
エアリング・ブロンダール・ベングトソン(Vc)
ヴィクトー・ショアラー(P)
録音:1955年モノラル
(3)エーリング・ブロッホ(Vn)
ホルガー・ルンド=クリスチャンセン(P)
録音:1942年モノラル
【CD8】
(1)エンドレ・ヴォルフ(Vn)
トーマス・イェンセン(指)
デンマーク国立RSO
録音:1949年モノラル
(2)エアリング・ブロンダール・ベングトソン(Vc)
ゲオルク・ヴァサヘーリ(P)
録音:1962年
(3)セルゲイ・アジジャン(Vn)
オスモ・ヴァンスカ(指)
コペンハーゲン・フィルハーモニー
録音:1996年
【CD9】
(1)エアリング・ブロンダール・ベングトソン(Vc)
ヴィクトー・ショアラー(P)
録音:1954年モノラル
(2)ニクラス・シーヴェレフ(P)
録音:2013年
(3)アンカー・ブリュメ(P)
録音:1986年…初出音源
(4)(5)アルネ・ショルド・ラスムッセン(P)
録音:1954年モノラル
(6)ロベルト・リフリング(P)
録音:1950年モノラル
(7)(8).ニルス・ヴィッゴ・ベンソン(P)
録音:1949年モノラル
【CD10】
(1)トーヴェ・ルンスコウ(P)/ロドルフォ・ランビアス(P)
録音:1980年
(2)トーヴェ・ルンスコウ(P)
ロドルフォ・ランビアス(P)
録音:1979年
(3)エイヴィンド・メラー(P)
録音:1956年モノラル
(4)ヨハンネ・アマリー・ストックマー(P)
録音:1929年モノラル
(5ヨハンネ・アマリー・ストックマー(P)
録音:1942年モノラル
(6)カレン・ルンド・クリスティアンセン(P)
録音:1950年モノラル
(7ハーラル・シグルドソン(P)
録音:1935年モノラル
(8)ドーラ・シグルドソン(S)
ハーラル・シグルドソン(P)
録音:1924年モノラル
(9)ホルガー・ギルベルト=イェスペルセン(Fl)
ヴァルボリ・ポールセン(ハープ)
録音:1936年モノラル
(10)ホルガー・ギルベルト=イェスペルセン(Fl)
エーリング・ブロッホ(Vn)
録音:1937年モノラル
(11)スヴェンド・クリスティアン・フェーロム(Ob)
クリスティアン・クリスティアンセン(P)
録音:1937年モノラル
(12)パルマー・トラウルセン(Tb)
アスガー・ルンド・クリスティアンセン(指)
ティヴォリ・コンサートホール・オーケストラ
録音:1957年モノラル
【CD11】
(1)イェスパー・ユール・ヴィンダール(Tb)
トーマス・ダウスゴー(指)
デンマーク国立SO
録音:2001年
(2)ヴァルドマール・ヴィルシング(Ob)
ハンス・ボルドバイ(Ob)
イングベルト・ミケルセン(Hrn)
ヴァング・ブライダール(Hrn)
キェル・ロイケアー(Fg)
カール・ブロッホ(Fg)
録音:1947年モノラル
(3)ビョルン・カール・ニールセン(Ob)
ジェルジ・レヘル(指)
デンマーク国立SO
録音:1989年 ライヴ…初出音源
(4)ジョン・クルセ(Cl)
録音:1993年
(5)イェスパー・シヴェバエク(G)
録音:2008年
(6)トリオ・モバイル
【メンバー】
モーゲンス・エレゴー(アコーディオン)
インゴルフ・オルセン(G)
ベント・リロフ(パーカッション)
録音:1984年
(7)ミケランジェロ 70
天使のミロンガ
ゲイル・ドラウグスヴォル(アコーディオン)
マッテ・ラスムッセン(P)
録音:2015年
【CD12】
(1)ミハエル・シェンヴァント(指)
RDAMSO
録音:2015年
(2)ゲルト・モルテンセン(パーカッション)
ミハエル・シェンヴァント(指)
RDAMSO
録音:2016年
デンマーク音楽アカデミーは、デンマークのコペンハーゲンにある音楽大学。1867年に作曲家ニルス・ゲーゼによって設立された、デンマーク国内最古で最大の 音楽教育機関で、現在の学生数は400人です。創設以来150年に渡り、デンマークの音楽界において中心的な役割を担い、数多くの音楽家たちがこの学 校から巣立っています。 この12枚組のBOXには、20世紀前半の「歴史的録音」から、このBOXのために録音された最新の音までが含まれており、作曲家だけでなく、種々の演奏家 たちの足跡もたどることができます。128ページのブックレット(英語、デンマーク語)には、アルバムの解説と、現在の学長ベルテル・クラルプの包括的なエッセイが 収録されています。

299 MUSIC
NIKU-9013(1CD)
税込定価
サクソフォン・クァルテット作品集
平野義久(1971- ):サン・ナルシソ・カプリッチオ(2015)
ショスタコーヴィチ(1906-1975)/編曲 岡出莉菜(1991-):前奏曲とフーガ 変ニ長調Op.87-15(1951)
平野義久(1971- ):リベラル・ダンス(2015-2016)
 舞姫/ラグ・シミュレーション2
アルヴォ・ペルト):スンマ(1977/2009)
 フラトレス(1977/2015)
ルイ・アンドリーセン(1939- ):フェイシング・デス(1990/1993)
福井健太(ソプラノ・サクソフォン)
田中拓也(アルト・サクソフォン)
本堂誠(テナー・サクソフォン)
塩塚純(バリトン・サクソフォン)

録音:2017 年10 月15、18-19、27 日、相模湖交流文化センター
ラシック、ジャズ、吹奏楽、そしてスタジオセッションと、ボーダーレスな活動を展開するサクソフォニスト、福井健太。 本 CD は、そんな彼が新進気鋭の若手奏者、田中拓也、本堂誠、塩塚純を招き挑んだ現代サクソフォン作品集だ。静謐 のエクスタシーが聴覚空間を包むペルト作品、グルーヴィなアンドリーセン作品に加え、『先に生まれただけの僕』など劇 伴でも活躍する平野義久のヴァイタリティ溢れるスリリングな作品を収録。現代音楽でだってノれるんだ、それを証明するま さにcutting-edge な一枚!

コウベレックス
KRS 5230(1CD)
税込定価
2880★★
貴志康一:ヴァイオリン・ソナタ、他
貴志康一(1909-1937):月
水夫の唄/竹取物語
漁師の唄/花見/龍
ヴァイオリン・ソナタ
北浦洋子(Vn)、竹内素子(P)

録音:2017 年8 月29-30 日、神戸新聞松方ホール(兵庫県)
天賦の才を持った音楽家 貴志康一(1909-1937)の生涯や音楽性に長らく親しんで きた北浦洋子によるソナタの記念すべき録音。壮大なスケールの中に、貴志のヴァイ オリンへの情熱が浮かび上がる。「竹取物語」や「漁師の唄」など独奏曲は北浦ならで はの新たな息吹が感じとれる。 ※貴志康一は日本人として近衛秀麿に次いで2 人目にベルリンフィルを指揮し、自作 曲をレコーディングしている。また日本人として初めてストラディヴァリウスを入手するな ど演奏活動や作曲、映画まで、多才な能力を発揮した。ヴァイオリン・ソナタが発見さ れたのは後年だが、貴志の作品の中でも重要な位置を占めている大曲である。 6 つのヴァイオリン独奏曲は 1932 年頃に作曲されており日本の情緒や風景を存分に ちりばめられた美しい作品。「竹取物語」は湯川秀樹博士がストックホルムでノーベル 賞受賞の晩餐会の時に演奏されたことでも有名。

299 MUSIC
NIKU-9012(1CD)
税込定価
メシアン:ピアノ作品全集2
メシアン:鳥のカタログ第4, 6, 7 巻
宮崎明香(P)

録音:2017 年5 月17-19 日、三重県総合文化センター 大ホール
夜明け、日没、夜の荘厳。波、風、太陽のきらめき。陽の光と深い闇が過ぎ行く時のなかで、幾多の鳥たちと様々な自然 が織りなす風景。色とりどりの響きはまばゆい輝きとなって、生命そのものの姿を現す。 パリに学び、メシアンの音楽に魅了された実力派ピアニスト 宮崎明香 渾身の「鳥のカタログ」ここに完結。 ※宮崎明香のメシアン ピアノ作品全集1〜「鳥のカタログ第1, 2, 3, 5 巻」(品番:NIKU-9003)はレコード芸術2016 年9 月号で準特選になりました!

HATART
HATART-197(1CD)
ジェームズ・テニー(1934-2006):コントラバス作品集
無伴奏コントラバスのためのコンポジション〔1. (Beast)1971年/2.(night)1971年/ 3.(night)1971年〕
ヴィオラ,チェロ,コントラバスとテープ・ディレイ・システムのためのグリッサンド(1982)
 〔Shimmer/ Array/ Bessel functions of the first kind/ Trias Harmonica/ Stochastic-canonic variations〕
ダリオ・カルデローン(Cb)
ウィリアム・レーン(Va)
フラン チェスコ・ディロン(Vc)

録音:2015年2月25&28日、アムステルダム
アメリカの作曲家にして理論家のジェームズ・テニー(1934-2006)によるコントラバスのための作品集。テニーはアメリカの実験音楽において中心 的な役割を果たした人物。どこまでが楽音でどこからがノイズかといった、知覚上の分岐点に魅了されていました。作品は、実際に鳴り響いている現象か ら音楽形式を感じさせるもの。協和音と不協和音、ハーモニーと単音、といった理論上の区別を超えた次元で、エレガントで美しい音現象をおたのしみ いただけます。 (Ki)
HATART
HATART-199(1CD)
カタリーナ・ローゼンベルガー(b.1971):作品集(全曲世界初録音)
speed sputter (即興)〜2つのトロンボーンのための(2016)
SHIFT〜2つのトロンボーンとアンサンブルのための(2014)
flutter gust (即興)〜2つのトロンボーンのための(2016)
Gesang an das noch namenlose Land〜弦楽三重奏のための(2013)
RESHIFT 011516-3〜2つのトロンボーンのための(2016)
wafts & drifts (即興)〜2つのトロンボーンのための(2016)
modules〜電気増幅された四重奏とイフェクト・ペダルのための(2015)
postlude (即興)〜電子ギターのための(2016)
wasteLAnd〔マイケル・マツノ(Fl)、クレール・シュネット(Ob)、ブライアン・ウォルシュ(Cl/テナーSax)、ジャスティン・ドゥアール(打楽器)、リチャード・ヴァリトゥット(P)、マーク・メンジーズ(Vn&Va)、アンドルー・トル(Vn)、リンネア・パウエル(Va)、アシュリー・ワルターズ(Vc)、スコット・ウォーシントン(Cb)、ニコラ・デイエ(電子ギター、指)〕

RAGE THORMBONES〔マット・バルビエ((Tb)、ウェストン・オレンキ(Tb)〕

録音:2016年1月、3月、カリフォルニア
カタリーナ・ローゼンベルガーは、楽器がもつあらたな音色を引き出す魔術を持っていると絶賛される作曲家。彼女は聴き手に、作品を座ってじっと聴 くことを望みません。聴き手が音楽に巻き込まれることを望んでいます。ぜひ、ローゼンベルガーの音色の魔術の世界に浸かってください! (Ki)
HATART
HATART-200(1CD)
キャット・ホープ(b.1966):作品集
Miss Fortune X (2012)〜AMラジオ,ヴィオラ,チェロ,ピアノとシンバルのための
Cruel and Usual (2011)〜弦楽四重奏,電子ライヴ,4つのバス増幅器
Broken Approach (2014) 〜バス・ドラム・キット,AMラジオ,ウィンドアップ・メカニズム
Dynamic Architecture 1 (2015) 〜独奏コントラバス,エレクトロニクスのための
Sogno 102 (2013) 〜バス・クラリネット,バス・フルート,ヴィオラ,チェロ,ピアノと電子ライヴのための
アンサンブルDecibel、
キャット・ホープほか

録音:2011-2015年
キャット・ホープは1966年メルボルン生まれの女性音楽家。ノイズ、インスタレーション、パフォーマンス・アーティストとして知られています。この CDはキャット・ホープによる室内楽作品を集めたもの。アコースティック楽器と電子楽器、ノイズなどの関わりを探求した作品がならびます。最後に収録 されたSogno102はジャチント・シェルシの世界にヒントを得た作品。激しいグリッサンドぶりに注目です。 (Ki)
HATART
HATART-201(1CD)
IM HELLEN(天国にて)
Im deutlichen Morgen
Was Wiesel wissen
Unter Kinnhohe
Gib mir Honig
Safran im Februar
Out of reach
Hinter Wanden aus Papier
Hinuber oder vielleicht
Zweifels ohne
ハラルド・キンミヒ(Vn)
ダニエル・ステューダー(Cb)
アルフレード・ツィンメルリン(Vc)

録音:2015年1月
弦を引っ張りつかみ叩きつけ、楽器本体をひっかき打ちつけ、楽器を鳴物として扱うトリオ。単なる特殊奏法を超えた次元での壮絶な世界です。演奏ス タイルは基本的に即興によっています。ジャズともクラシックともつかない、まさに彼らにしかなしえない音楽が展開されています。 (Ki)
HATART
HATART-155(1CD)
モートン・フェルドマン(1926-1987):三重奏曲(1980) アイヴズ・アンサンブル
[ヨッシェ・ター・ハール(Vn)、ジョブ・ター・ハール(Vc))、ジョン・スナイダーズ(P)]

録音:1996年5月16、17日
80年代以降のフェルドマンの作風はとにかく「静かで長い」。ここに収録された楽曲もピアノ三重奏という古典的な編成を取りながら、ほとんどを休符 が支配し、ぽつぽつとわずかな楽器のやり取りが行われるに過ぎません。これがCD1枚分続きます。テーマがあるようで、繰り返しがあるようで、構成 があるようで、でもどうやら無さそうで…だんだん細かいことは気にならなくなり、心地よい無重力感に満たされます。いつ終わっても構わない音楽、終 わることに意味を持たせる必要のない音楽というものがここにあります。 (Ki)
HATART
HATART-160(1CD)
モートン・フェルドマン(1926-1987):ジョン・ケージのために(1982) アイヴズ・アンサンブル
[ヨッシェ・ター・ハール(Vn)、ジョン・スナイダーズ(P)]

録音:1997年11月17、18日
ケージ70歳を記念して書かれた作品です(フェルドマンにとってケージは音楽の師とも言われますが一方で不仲だったとも?)。「ヴァイオリンとピア ノのための≪小品≫だが、終わりはない」とフェルドマン自身が語るこの曲は3つの楽章に分かれていて、短いフレーズを繰り返して始まります。しか しミニマルのように繰り返しが熱を帯びることはなく、常に静謐が音楽を支配します。メロディともつかぬ2、3音からなる旋律は大きな跳躍を含みま すが、オクターヴを考えずに出てくる音を並べるとその構成音は半音階で隣り合う数音であることが分かります。そのため停滞した空間が延々と広がっ ていくようなイメージ。 (Ki)
HATART
HATART-194(1CD)
ガリーナ・ウストヴォーリスカヤ(1919-2006):ヴァイオリン,クラリネット,ピアノのための三重奏曲(1949)
ピアノ・ソナタ第5番 〜10の楽章による(1986)
ヴァイオリンとピアノの二重奏曲(1964)
ラインベルト・デ・レーウ(P)
ヴェラ・ベス(Vn)
ハルメン・デ・ブーア(Cl)

録音:1991年10月5、6日
レニングラード音楽院でショスタコーヴィチに学び、モダニストの道を突き進みアヴァンギャルドな創作を展開したウストヴォーリスカヤ。1949年の三 重奏曲ではショスタコーヴィチの影響が如実に見られ、またとても抒情的です。以降、彼女の作風はだんだん冷たく尖ったものになっていき、ピアノ・ソ ナタ第5番や二重奏曲ではそれぞれ攻撃的なまでの緊張を伴う強烈な部分も出てきます。ただその前衛的な音楽精神は実に洗練された譜面によるもので 説得力抜群。その突き詰めた表現からは神聖なオーラすら漂います。
HATART
HATART-204(2CD)
モートン・フェルドマン(1926-1987):Patterns in a Chromatic Field(1981) ロハン・デ・サラム(Vc)
マリアン・シュレーダー(P)

録音:1993年10月1日
晩年フェルドマン特有の、静謐でひたすら長い作風が顕著に表れたフェルドマン・ファン垂涎の音楽。チェロとピアノでCD2枚分!「半音階的音場で のパターンズ」と題されたタイトルも示唆的。確かに半音階を主な素材としており、そっとピアノが繊細な不協和音を鳴らす中、チェロが細々と揺れ動き ます。色々なフレーズが出てきますがお互いに干渉することなく、また常に無重力的で進む先もありません。それぞれの「パターン」が広大な空間にただ 美しく散りばめられているといった風情です。無限の星空のような世界。

7265Records
NYCC-10011(1CD)
税込定価
詩人の恋〜ロマンス
シューマン:3つのロマンスOp.94
 「詩人の恋」 Op.48
クララ・シューマン:3つのロマンスOp.22
松本裕香(Vn)、松木久美(P)
ヴァイオリニスト、松本裕香 初のアルバム! たった4小節・・・第1曲目のピアノの切ない前奏を聴くだけでも、胸が締め付けられるような思いに駆られるシューマン「詩人の恋」。本来は“声”で歌われる青春の喜びと悲しみ を、ハイネの言葉を用いることなく、ヴァイオリンで滔々とメロディを紡ぐ松本裕香。ピアノと戯れ、語らい、時には抱きあいながら、この普遍の名作を違う形で聴く喜びをお届けいた します。シューマン夫妻の2組のロマンスもアルバムに花を添えています。

コウベレックス
KRS-5233(1CD)
税込定価
琥珀 Kohaku
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ.第5番 ヘ長調 Op.24「春」
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ.第1 番 ト長調Op.78「雨の歌」
馬渕清香(Vn)
多川響子(P)

録音:2017年8月14-15日寝屋川市立地域交流センター アルカスホール(寝屋川市)
国内外で精力的に演奏活動を続けている馬渕清香と多川響子のコンビによるアルバム『琥珀 Kohaku』の第2弾。瑞々しいヴァイオリンとピアノのアンサンブルが美しい! 「春」(スプリング・ソナタ)と、静謐な音色のなかに繰り広げられる温かい語り口の「雨の歌」は希望に満ちた演奏である。ファン待望のカップリング。

DACAPO
MAR-8.226130(1CD)
NX-B06
ランゴー(1893-1952):ヴァイオリンとピアノのための作品全集 第1集
Ecrasez l'nfame-下劣な者をひねりつぶせ BVN 385(1949)
ソナタ(未完) BVN41(1909-11)…世界初録音
短いヴァイオリン・ソナタ BVN372(1949)
ソナタ 第4番「parce nobis, Jesu!-われを赦したまえ、イエス」(1949)
グンヴォール・シーム(Vn)
ベリト・ヨハンセン・タンゲ(P)

録音:2015年2月22日、2015年12月21日、2016年1月16日、2016年2月7日
音楽家の両親の下に生まれ、幼いころから才能を発揮したランゴー。11歳でオルガニストとしてデビューし、同時に作曲 も学び始め、14歳で作曲家として正式デビューを果たしました。21歳の時に父親を亡くし、オルガニストを志望します が、なかなか受け入れ先がなく、教会オルガニストの職を得たのはようやく46歳になってからでした。生涯に400曲以上 の作品を残し、そのほとんどが大規模な管弦楽作品ですが、晩年になって突然、何曲かのヴァイオリン作品をまとめて作 曲したことでも知られています。DACAPOではその全曲を3枚のアルバムとしてリリースします。第1集では、未完に終 わったソナタ(世界初録音)を含む4作品を収録。なかでも、最も有名なヴォルテールの言葉からタイトルを引用した 「Ecrasez l'nfame-下劣な者をひねりつぶせ」はまさに戦いの叫びをあげるかのような激しいヴァイオリンのフレーズが印 象的。全編攻撃的でありながらも、最後に瞬時希望も提示され、未解決のまま曲を閉じます。他の曲も後期ロマン派 の雰囲気を色濃く示しています。

Sono Luminus
DSL-92214
(2CD+BluRay AUDIO)
NX-B09
BEYOND
ビャルナソン(1980-):世の罪を除きたもう主よ
ソルヴァルドスドッティル(1977-):アウラ
クリストファー・セローン:メモリー・パレス
エレン・レイド:フィア=リリース
アンドリュー・マッキントッシュ:I Hold the Lion's Paw
ロサンゼルス・パーカッション・クァルテット

録音:2016年3月20-24日
人種の坩堝でもあるロサンゼルス。あらゆる野心や創造的な夢がうずまく都市です。ここで活躍するロサンゼルス・パー カッション・クァルテットは、これまでにも意欲的なアルバムをリリースしてきましたが、今作でも5人の作曲家による独創的 な作品を演奏しています。ビャルナソンの「Qui Tollis=世の罪を除きたもう主よ」は爆発的なバスドラムの唸りが印象 的な作品。自然の風景を音に取り込むのが巧みなソルヴァルドスドッティルの「アウラ」は砂の嵐と風のチャイム。マッキン トッシュの「I Hold the Lion's Paw=私はライオンの足を握る」では長編小説のように劇的に音が変化していきます。 郷愁たっぷりのギターの旋律が印象的なセローンの「メモリー・パレス」、メタリックな響きがまるで宝石の輝きのようなライド の「フィア=リリース」と、普段耳にすることのない珍しい音響が、高音質で迫力たっぷりに迫ります。
Sono Luminus
DSL-92215(1CD)
NX-B05
Dark Queen Mantra
テリー・ライリー(1935-):Dark Queen Mantra
スコダニッビオ(1956-2012):Mas Lugares(モンテヴェルディのマドリガルより)
テリー・ライリー:The Wheel and Mythic Birds Waltz
ギャン・ライリー(G)
デル・ソルSQ

録音:2016年2月22-26日
2017年に結成25周年を迎える“デル・ソル弦楽四重奏団”。 設立当初から20世紀〜21世紀の作品ばかりを好んで演奏し、これまでに委嘱作を含め、100曲以上の新作を世界 初演しています。時にはサンフランシスコSOとコラボしたり、大学での講義を行うなど、新しい音楽の普及に力を 尽くす彼ら、今作ではミニマル・ミュージックの大家であるテリー・ライリーの80歳を記念し、新作を演奏しています。また、 素晴らしい才能を有していたにもかかわらず、ほとんど知られることなく2012年に亡くなったイタリアの作曲家ステファノ・ス コダニッビオの作品を紹介することにも力を注ぎました。ギャン・ライリーのギターを伴うライリーの「Dark Queen Mantra」での切れの良い音楽、モンテヴェルディの音楽を変容させたスコダニッビオの音楽、どちらも聴き手の心に懐か しい感情を呼び起こします。東洋的な雰囲気を持つ「The Wheel and Mythic Birds Waltz」も不思議な音楽で す。
Sono Luminus
DSL-92217(1CD)
NX-B05
Boyd Meets Girl
ゼナモン(1953-):リフレクション 第6番
フォーレ:パヴァーヌ Op.50(R.ボイド&L.メトカーフ編)
バッハ:2声のインヴェンション BWV772-786より(R.ボイド&L.メトカーフ編)
第8番/第10番/第6番/第13番
エドワーズ(1943-):ギター協奏曲「アラフラ・ダンス」-第2楽章 Arafura Arios
ニャターリ(1906-1988):チェロとギターのためのソナタ-第1楽章 Allegretto comodo
ピアソラ:タンゴの歴史-カフェ1930(R.ボイド&L.メトカーフ編)
ファリャ:7つのスペイン民謡(R.ボイド&L.メトカーフ編)
ペルト(1935-):鏡の中の鏡(R.ボイド&L.メトカーフ編)
ポーカロ/ベティス:Human Nature(R.ボイド&L.メトカーフ編)
ボイド・ミーツ・ガール
【メンバー】
ルパート・ボイド(G)
ローラ・メトカーフ(Vc)

録音:2016年10月24-27日
オーストラリア出身のギタリスト、ルパート・ボイドと、アメリカ出身のチェリスト、ローラ・メトカーフ。この2人によるアンサンブ ル「boyd meets girl」。バロックから現代まで幅広いレパートリーを持ち、時には自身で作品をアレンジ、独創的な演 奏を繰り広げています。このアルバムでも、バッハからピアソラ、ゼナモンなど多彩な曲を用意。色彩感豊かなボリビアの作 曲家ゼナモンの「リフレクション」をはじめ、フォーレの「パヴァーヌ」の斬新なアレンジや、楽しいバッハの「インヴェンション」、 癒し系の代表作でもあるペルトの「鏡の中の鏡」など、目の覚めるような素晴らしい演奏を楽しめます。

Musikaleido
KCD-001J(1CD)
税込定価
Colours of the Heart
カラーズ・オブ・ザ・ハート

ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト短調
ディーリアス:ヴァイオリン・ソナタ 第3番
ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ ト長調
グリーグ:ヴァイオリンとピアノのための歌曲(エミール・ソーレ編曲)
 君を愛す/ソルヴェイグの歌
小町碧(Vn)
サイモン・キャラハン(P)

ライナーノーツ(日本語解説):小町碧
録音:2014年2月21-22日イギリス、ポットンホール
このアルバムに収録された作品を書いた4人の作曲家。一見深い繋がりは見えないように思いますが、 実は19世紀末のパリで繰り広げられた芸術家たちの交友の様子を切り取ったものなのです。物語の主人公はディーリアス。彼の友人であったウィリアム・モラードの家にあったゴー ギャンのスタジオ。数多くの芸術家が集まるスタジオにディーリアスはグリーグとラヴェルを連れて行きます。ディーリアス自身もゴーギャンの絵画に深い感銘を受け、後にゴーギャンの 「ネバーモア」を購入します。その出会いから生まれたであろう音楽を、小町碧は深い共感を持って奏でています。 もちろん、この物語は彼女自身のブックレットに詳細に記されており、これを読めばアルバムのコンセプトもタイトルの意味も理解できるでしょう。

Cybele
CYBELE-261603S
(1SACD)
トーマス・アデス(1971-):弦楽四重奏のためのアルカディアーナOp.12(1994)
4つの四重奏曲Op.28(2010-2011)
ピアノ五重奏曲(2000)
ドーレン・カル テット
ディミトリ・ヴァシラキス(P)
1971年ロンドン生まれで「ブリテンの再来」と評される作曲家トーマス・アデス。2000年のグロマイヤー賞作曲部門を始め、数々の賞を受賞しています。 CD録音も多く、ラトル&ベルリン・フィルが作品を取り上げたりと、既に現代の古典と言える存在感を確立しています。ポストモダン・アイロニストなどと言わ れるその作風はウェーベルンを思わせる寂寞に、微かな温かさが同居。弦楽四重奏を主体としたこのアルバムでは奏者ひとりひとりがきれぎれに歌い、美し い風景が浮かび上がります。無駄をそぎ落とした、空気をいっぱいに含んだ音楽。キュベレ・レコーズならではの高音質録音がより価値を高めています。 (Ki)

DACAPO
MAR-8.226091(1CD)
NX-B06
エブラハムセン(1952-):弦楽四重奏曲 第1番「10の前奏曲」他
ホルン三重奏曲のための6つの小品(1984)
サティ:3つのジムノペディ(エブラハムセンによるオーボエと弦楽四重奏編)(1988)
ニールセン(1865-1931):2つの幻想的小品(エブラハムセンによるオーボエと弦楽四重奏編)(1988)
エブラハムセン:弦楽四重奏曲 第1番「10の前奏曲」(1973)
アンサンブル・ミッドヴェスト

録音:2014年11月24-26日
2015年5月7-8日
2016年11月30日-12月2日
ノアゴーとグドムンセン=ホルムグリーンに作曲を学んだエブラハムセン。このアルバムに収録された弦楽四重奏曲第1番「10の前奏曲」は ごく初期の作品のように、自然界の神秘を暗く深い音楽にするかと思えば、シューマンやサティの名曲を管楽アンサンブルに編曲して、新 たな命を与える人としても知られています。彼自身は優れたフレンチ・ホルン奏者であり管楽器に関しての知識が豊富であるため、その作 品にも巧みな技が用いられています。

Solo Musica
SM-268(1CD)
NX-B03
ミシャ・グロイル(ホルン)
ベートーヴェン
:ホルン・ソナタ Op.17
シューマン:アダージョとアレグロ Op.70
イェルク・ヴィトマン:ホルンのためのエア
ブラームス:ホルン三重奏曲 Op.40
ミシャ・グロイル(Hrn)
フー・スンヨン(P)
アンドレアス・ヤンケ(Vn)

録音:2017年2月8-10日
1993年からチューリヒ・トーンハレOの首席ホルン奏者を務めるミシャ・グロイルのアルバム。音楽家の両親のもとで幼い頃から音 楽に親しみ、父親からピアノのレッスンを受けたというグロイルは、11歳の時にモーツァルトのホルン協奏曲を聴き、ホルン奏者の道を選び ました。幼い頃にはブラームスが住んでいたチューリヒの家を訪れ、一時期はブラームスがホルン三重奏を書いたバーデン=バーデンに住ん でいたりと、グロイルにとって、ブラームスの三重奏は格別親しみのある作品だと語っています。また彼は、シューマンの「アダージョとアレグロ」 はホルン奏者にとっては宝石であり、ベートーヴェンの作品はまるで親密な夫婦の対話であるとも。イェルク・ヴィトマンの独奏曲もグロイル にとっては未知なる発見に富んだ曲。どれも演奏する喜びに満ち溢れています。


フォーローズ・ミュージック

FRCC-3001(1CD)
夜明けの詩
リー:リコーダーとピアノのためのソナティナ
スコット:オーバード
西澤健一:小ソナタ
ラフマニノフ:ヴォカリーズOp.34-14
ラヴェル:ハバネラ形式の小品
ドビュッシー:レントより遅く※ピアノソロによる演奏
プーランク:エディット・ピアフ讃(ピアノ・ソロ)
 愛の小径/ヴィラネル
 フルートとピアノのためのソナタ
モノー:愛の讃歌(西澤健一;編)
中村栄宏(リコーダー)、
安嶋健太郎(P)

録音:2016 年2 月22&23日 京葉銀行文化プラザ音楽ホール
M.ペトリや J.シュヴァルツァーなどの現代を代表する巨匠から激賞され、J.ターナーや F.カルディーニなどをはじめとす る多くの作曲者から作品を献呈されるなど注目を集める若手リコーダー奏者、中村栄宏。東京理科大・同大学院を卒業 し、一般企業での勤務を経てからアムステル音楽院で学ぶという異色の経歴を持つ「リコーダー王子」がデビュー盤に選 んだのは近現代の作品。安嶋健太郎のピアノとともに、安定したテクニックと高度に洗練された音楽性によって、それぞれ の作品に相応しい情緒を描き出しています。

UNEVENTFUL RECORDS
CDPSD-001(1CD)
プラハ・ストリング・デュオアーカイヴ録音集チェロとギターの為の音楽
リムスキー=コルサコフ:くまばちの飛行
ベートーヴェン:ソナティナ ニ短調
バッハ(グノー:アヴェ・マリア
ハイドン:ソナタ ハ長調〜メヌエット
ヴェーバー(1786-1826):行進曲風
フォーレ:夢の後に
ラヴェル:ハバネラ
ホアキン・ニン(1879-1949):スペイン組曲〜ムルシアナ
グラナドス:歌劇「ゴイェスカス」より 間奏曲
ファリャ:7つのスペイン民謡〜モーロ人の織物
グラナドス:スペイン舞曲集〜アンダルサ
ホアキン・ニン:スペイン組曲〜アンダルサ
ファリャ:4つのスペイン風の楽曲〜アラゴネサ
ヘンリー・エクルズ(1670-1740):ソナタ ト短調
プラハ・ストリング・デュオ
サーシャ・ヴェチトモフ(Vc)
ヴラディミール・ヴェチトモフ(G)

録音:1989年以前、詳細記載なし
サーシャ・ヴェチトモフ(1930-1989)、ヴラディミール・ヴェチトモフ(1946-2015)の兄弟が結成したプラハ・ストリング・デュオの録音を発掘。小規模流通商品のため早々の完売が予想されます。本体・外装に規格番号表示がございません。ご了承ください。

MPMP
MPMP-12(1CD)
ルイ・コエーリョ(1889-1986):オルフェウスのヴァイオリン
ピアノとヴァイオリンの為のソナタ第1番 Op.1(1912)*
ピアノとヴァイオリンの為のソナタ第2番 Op.5(1916)*
ヴァイオリン、チェロとピアノの為の三重奏曲 Op.3(1916)+
2つのヴィオラ、2つのチェロとピアノの為のラルゴ(1912)#
アレグザンダー・スチュアート(Vn)*
フィリップ・マルケス(P)*
アンサンブルMPMP
 ダニエル・ボリート(ヴァイオリン+、ヴィオラ#)
 リタ・カルドーナ(Va)#
 ヌノ・M・カルドーゾ(チェロ(+/#))
 カタリーナ・タヴォラ(Vc)#
 フィリップ・マルケス(ピアノ(+/#))

録音:2015年8月10-14日、9月3-4日、コンサートホール、リスボン高等音楽学校、リスボン、ポルトガル
ポルトガルの作曲家・音楽教育家ルイ・コエーリョの室内楽作品集。コエーリョはリスボン音楽院で学んだ後、1910年から1913年までベルリンでシェーンベルク他に師事。最先端の作曲技法を身に付けましたが、帰国後はポルトガル民族主義を前面に出した作風を貫きました。当盤には彼のベルリン時代の作品と、帰国してからポルトガルで最初の民族主義的バレエ音楽とされる「鉄の靴をはいたお姫様」(1918)を発表するまでの間に書かれた作品が収められています。
MPMP
MPMPCD-0030(1CD)
フルート、オーボエとサクソフォンの為の現代ポルトガル音楽
セルジオ・アゼヴェード(1968-):フルート、オーボエとサクソフォンの為のディヴェルティメント [Divertimento em trio]
エリ・カマルゴ・Jr(1956-):Lubramix II, musica quase um doc(フルート、オーボエとサクソフォンの為の)
ルイ・ラヴォス(1979-):冗談、冗談 [A brincar a brincar] (フルート、オーボエとサクソフォンの為の)
エドワード・ルイス・アイレス・アブレウ(1989-):旅(古い手帳に基づいて) [Voyage (d'apres des vieux cahiers)] (フルート、オーボエとサクソフォンの為の)Op.0.26
クリストファー・ボックマン(1950-):悲歌 II 拡張された [Elegy II Expanded] (フルート、オーボエとサクソフォンの為の)
クロティルデ・ロザ(1930-):管楽三重奏曲 [Wind Trio] (フルート、オーボエとサクソフォンの為の)
アントレ・マデイラス・トリオ
[ミリアム・タレッテ・カルドーゾ(Fl)
フィリペ・ペレイラ・ブランコ(Ob)
ジョアン・アンドラーデ・ヌネス(Sax)]

録音:2015年3月30日、4月2日、10月28日、コンボニアーノ宣教会講堂、リスボン、ポルトガル
MPMP
MPMPCD-0032(1CD)
古い楽器の為の新しい音楽 Vol.1
ルドヴィーコ・ジュスティーニ(1685-1743):フォルテピアノ・ソナタ ト短調 Op.1 から バレット*
アントニオ・シャガス・ロザ(1960-):風景(リコーダーとフォルテピアノの為の;2015)
カール・ツェルニー(1791-1857):ピアノの為の前奏の技法 Op.300 から 前奏曲第100番
サラ・カルヴァーリョ(1970-):フォルテピアノの為の前奏曲とフーガ(2009)
バッハ:無伴奏フルートの為のパルティータ イ短調 BWV 1013 から サラバンド(リコーダーによる演奏)
ヴァスコ・ネグレイロス(1965-):リコーダーと弦楽合奏の為の組曲(リコーダーとピアノの為の版;2014)
ペドロ・ジュンケイラ・マイア(1971-):倍 マイ・スイート・オールド・エトセトラ [DUPLUM my sweet old etcetera] (リコーダーの為の;2006)
カール・ツェルニー:ピアノの為の前奏の技法 Op.300 から 前奏曲第99番
C.P.E.バッハ:無伴奏フルート・ソナタ イ短調 Wq.132 から ポーコ・アダージョ(リコーダーによる演奏)
サラ・カルヴァーリョ:ポップ=アップ(リコーダーとフォルテピアノの為の;2015)
ボレアリス・アンサンブル
[アントニオ・カヒーリョ(リコーダー)
エレナ・マリーニョ(フォルテピアノ) ]

録音:2015年2月、アヴェイロ大学コミュニケーション・芸術学部講堂、アヴェイロ、ポルトガル
リコーダーとフォルテピアノのためにポルトガルの現代作曲家が書いた作品と古典作品を組み合わせたユニークなプログラム。アントニオ・カヒーリョとエレナ・マリーニョは現代音楽に積極的に取り組み、新作の委嘱を行っています。*はダリオ・ラノッキャーリ(Dario Ranocchiari)によるイタリア語の朗読付き。

BION RECORDS
BR-LP1601(1CD)
バッハ:ゴルトベルク変奏曲
(D.シトコヴェツキーによる弦楽三重奏版)
セバスティアン・シュレル(Vn)
ポール・ラデ(Va)
オレリアン・サブレ(Vc)

録音 : 2015 年4 月、フランス・ブールジュ 79:00
パリ国立高等音楽院時代からの盟友であり、卒業後の1999 年以来フランス各地のコンサートやフェスティヴァルでトリオとして定期的に共演を重ねるセバスティアン・シュレル(ヴァイオリン)、ポール・ラデ(ヴィオラ)、オレリアン・サブレ(チェロ;)が流麗に歌い上げるシトコヴェツキー版「ゴルトベルク変奏曲」。パリ・オペラ座管弦楽団やフランス国立管弦楽団等でも活躍するメンバーの20年近くにわたるアンサンブルは、瑞々しくも円熟味を帯び、初アルバムとなる当盤では、繊細かつフランスならではの透明感ある歌心で弦楽三重奏版「ゴルトベルク変奏曲」に新たな風を吹き込んでいる。

2L
2L-138SABD
(Blu-ray disc Audio + SACD Hybrid[5.1 surround/stereo])
『北国の音色』
グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ短調 Op.45
シベリウス:5つの田園舞曲Op.106(1925)(ヴァイオリンとピアノのための)
ニールセン:ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ長調 FS20(Op.9)
ラグンヒル・ヘムシング(Vn)
トール・エスペン・アスポース(P)

録音:2016年5月 ソフィエンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)
ルウェーのヴァイオリニスト、ラグンヒル・ヘムシング(1988-)は、民謡の故郷として知られるヴァルドレスの生まれ。オスロのバラット=ドゥーエ 音楽学校で学び、ウィーンのボリス・クシュニールに師事しました。2011年にリリースされた最初のソロアルバム『YR』(Simax PSC1315)では、グリー グのソナタ第1番、トゥーレセン、スパッレ・オールセン、ハルダンゲル地方の伝承曲をヴァイオリンとハリングフェレで弾きわけ、「スペルマン賞」にノミネー トされました。ピアニストのトール・エスペン・アスポース(1971-) は、オスロの国立音楽アカデミーでリヴ・グラーセルとイェンス・ハーラル・ブラト リに学び、ソロピアニスト、オスロのアカデミーの教授として活動。メディアから賞賛されたデュカスのピアノ作品全集(PSC1177)やベートーヴェン、シェー ンベルク、ヴェーベルン、ベルクの作品によるコンセプトアルバム『鏡のカノン(Mirror Canon)』(2L49SACD)でも知られています。ヘムシングとア スポースの共演は、アルバム『YR』の録音をきっかけに始まりました。2013年にボンで行われたベートーヴェン・フェスティヴァルでデュオとしてデビュー。 それぞれの主宰するフェスティヴァルやプロジェクトへの客演や共演を続けています。新しいデュオ・アルバムのタイトルは『北国の音色』。エドヴァルド・ グリーグ、ジャン・シベリウス、カール・ニルセン。たがいに敬愛し、それぞれの国と民族の要素をより広いヨーロッパの伝統を結びつけ「北欧の音」を 創りあげた作曲家たち。彼らの音楽から、「個人的に私たちが気に入っていて、どこにいようと『北の国の音』を感じることのできる」3つの作品を演奏し ています。
[5.1 DTS-HD MA, 9.1 Auro-3D, 9.1 Dolby Atmos と 2.0 LPCM の音声を収録した Pure Audio Blu-ray ディスクと、SACD ハイブリッドディス クをセットにしたアルバムです。Pure Audio Blu-ray ディスクにはインデックスを除き映像は収録されていません。SACD ハイブリッドディスクは通常の CDプレーヤーでも再生できますが、Pure Audio Blu-ray ディスクは Blu-ray プレーヤーもしくは Blu-ray 対応のPCをお使いください。]

2L
2L-135SABD
(Blu-ray disc Audio + SACD Hybrid
[5.1 surround/stereo])
『minor major』
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第11番 ヘ短調 Op.95《セリオーソ》
シューベルト:弦楽四重奏曲第15番 ト長調 D.887 Op.161
オスロSQ
[ゲイル・インゲ・ロツベルグ(第1Vn)
リヴ・ヒルデ・クロック(第2Vn)
アーレ・サンバッケン(Va)
オイスタイン・ソンスタード(Vc)]

録音:2015年10月、12月 ヤール教会(ベールム、ノルウェー)
オスロ弦楽四重奏団は、1991年の創設以来、「今日」屈指の弦楽四重奏団のひとつとしてコンサートやフェスティヴァルへ出演と録音を重ねてきました。 グリーグ、スヴェンセン、ファッテイン・ヴァーレン、カール・ニルセン、シベリウスといった北欧の作曲家の曲、フーゴ・ヴォルフ、アルバン・ベルクの 作品を演奏。結成から15年の2006年には「ベートーヴェン・コード」フェスティヴァルを開催し、オスロ大学の図書館でベートーヴェンの弦楽四重奏 曲の全曲を演奏しました。2015年の秋から冬にかけて録音されたアルバム『minor major』では、「表現の強さ」を共通の特徴としながら、対照的な長 さのベートーヴェンとシューベルトの作品を取り上げています。ベートーヴェンの第11番ヘ短調《セリオーソ》は、好意を寄せていたテレーゼ・マルファッ ティが彼の友人と結婚してしまった時期、1810年から1811年にかけて作曲された作品です。彼の弦楽四重奏曲としてはもっと短く、極度に凝縮された「小 さい(minor)」作品は、「悲しみ」ではなく「攻撃的、深い苦痛」といった感情を呼び起こす「短調(minor)」で書かれています。シューベルトのト長調 (major)の第15番は、死の2年前、1826年6月に作曲された彼の最後の弦楽四重奏曲です。シューベルトの歌曲にしばしばみられる「長調と短調 の交錯」による楽想が全体を支配する楽章に始まり、管弦楽作品の作曲手法と色彩、交響曲を思わせる広がりをもった「大きな(major)」作品です。モッ テン・リンドベルグが制作を担当。2L が定期的に録音場所として使う、高い三角屋根のヤール教会でセッションが行われました。 (Ki)
※[5.1 DTS?HD MA, 9.1 Auro-3D, 9.1 Dolby Atmos と 2.0 LPCM の音声を収録した Pure Audio Blu-ray ディスクと、SACD ハイブリッドディス クをセットにしたアルバムです。Pure Audio Bluray ディスクにはインデックスを除き映像は収録されていません。SACD ハイブリッドディスクは通常の CDプレーヤーでも再生できますが、Pure Audio Blu-ray ディスクは Bluray プレーヤーもしくは Bluray 対応のPCをお使いください。]

2L
2L-137SABD
(Bluray disc Audio +
SACD hybrid
『相互作用』
ファッテイン・ヴァーレン(1887-1952):ヴァイオリンとピアノのためのソナタ Op.3
ストラヴィンスキー:協奏的二重奏曲
ルトスワフスキ:パルティータ(1984)(
ボルド・モンセン(Vn)
グンナル・フラグスタ(P)

録音:2016年1月 ソフィエンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)
オスロのバラット=ドゥーエ音楽学校で学び、ソロ・ヴァイオリニスト、アンサンブルのリーダー、教師として活動するボルド・モンセン(1978?)。ノルウェー 音楽アカデミーで学び、バラット=ドゥーエ音楽学校の伴奏ピアニストを務めながら母校で准教授として教えるグンナル・フラグスタ。1999年の秋からデュ オ活動を始めたふたりが、2L のモッテン・リンドベルグのプロデュースで録音したアルバム。ノルウェーの作曲家、ナショナル・ロマンティシズムの流れ に逆らい、わが道を進んだ後期ロマンディシズムと表現主義のファッテイン・ヴァーレンに始まり、「ネオクラシカル期」のストラヴィンスキーを通り、さら に「モダニスティック」な様式のルトスワフスキ至る。ヴァーレンはJ・S・バッハの「厳格な」対位法、ストラヴィンスキーはヴェルギリウスの古い詩作、 ルトスワフスキはバロック音楽と、三人の作曲家がインスピレーションを求めた「過去」と彼らの個性が出会い、その「相互作用」から生まれた作品によ るプログラムが組まれています。 (Ki)
5.1 DTS?HD MA, 9.1 Auro-3D, 11.1 Dolby Atoms と 2.0 LPCM の音声を収録した Pure Audio Blu-ray ディスクと、SACD ハイブリッドディス クをセットにしたアルバムです。Pure Audio Blu?ray ディスクにはインデックスを除き映像は収録されていません。SACD ハイブリッドディスクは通常の CDプレーヤーでも再生できますが、Pure Audio Blu-ray ディスクは Blu?ray プレーヤーもしくは Blu?ray 対応のPCをお使いください。

ANTARCTICA
ANTAR-004(1CD)
ジャン=リュック・ファフシャン(b.1960):よりよく見えるための3つの歌〜チェロ、プリペアード・ピアノのための
ドビュッシー:チェロ・ソナタ
ダーン・ヤンセンス(b.1983):(…nada.)〔チェロと電子楽器のための〕
ドビュッシー:エレジー(チェロとピアノ版)
ベンジャミン・グロリウー(Vc)
サラ・ピカヴェ(P)
3世紀にまたがる3人の作曲家それぞれが模索した色彩の世界を、チェロとピアノで追求した1枚。

Sono Luminus
DSL-92212(1CD)
NX-B05
現代の弦楽四重奏曲集
キャロリン・ショウ:バレンシア(2012)
マッツォーリ:死の谷のジャンクション(2010)
ゴスフィールド:The Blue Horse Walks on the Horizon 地平線を歩く青い馬(2010)
グリーンステイン:床の上の4つ(2006)
デイヴィッド・ラング:Almost All the Time(2014)
デネヒー:プッシュプリング(2007)
テッド・ハーン:ロウ・オブ・モザイク-I.Excerpts from the Middle of Something(2013)
ジャスパーSQ

録音:2016年5月24-27日
2008年に創設されたジャスパー弦楽四重奏団はシューベルト、ベートーヴェンなど古典派の作品を得意とする一方、常に新しい レパートリーを模索、現代作品にも高い関心を寄せています。今回のアルバムで彼らが取り組んだ作品は、21世紀に書かれた7 曲。中でもゴスフィールドの「The Blue Horse Walks on the Horizon」は彼らのために作曲された新作であり、他の6曲も 瑞々しいイメージと多彩なサウンドを持った魅力的な作品です。

DACAPO
MAR-8.226571(1CD)
NX-A14
ペーター・ブルーン(1968-):グリーン・グローヴス 他
真珠の涙(2004)
グリーン・グローヴズ(2013)
Green Groves グリーン・グローヴズ
The Dream 夢
A Daunting Pledge 大胆な誓約
The Fatal Wish 死に至る希望
Awakening 目覚め
黒い水(2012)
大きな鳥と彼の友人(2009)
アンサンブル・ミッドヴェスト
デンマークの作曲家としては珍しく、アメリカのミニマリズムの影響を強く受けていると言われるブルーンの3つの室内楽作品 集。柔軟なリズム、攻撃的な響き、美しくも断片的なメロディ。これらが次々と現れては消えていくのがブルーン作品であ り、このアルバムの収録曲も全てその特徴を備えています。収録曲は、ペルシャ湾に生息する真珠からインスパイアされた 「真珠の涙」、アンサンブル・ミッドヴェストのために作曲された「グリーン・グローヴズ」、ブルーンが敬愛している作曲家ロウ シング・オルセンのために作曲された「黒い水」、アンサンブル・ミッドヴェストのチェリスト、ジョナサン・スラットの依頼で書かれ た「大きな鳥と彼の友人」の4作品です。

DACAPO
MAR-8.226539(1CD)
NX-A14
Recycled
ロレンセン(1935-):チャールダッシュ
マルティンセン(1963-):常動曲
メッセルシュミット(1960-):シチリアーノ-小さなタンゴ
ハドキンソン(1971-):Befall
オーレ・ブク(1945-):くまんばちの飛行
ヴェルナー(1937-):Vilja-Parafrase
ローゼ(1971-):愛の夢
ヘゴー(1950-):霧の中のスカルラッティ
ペイプ(1955-):前奏曲 変ホ短調
ノアゴー(1932-)夜と夢
アンサンブル・ノアリス

2006年6月26-28日
編曲マニアにうってつけの1枚。デンマークの現代作曲家たちが過去の名作をアレンジ。どれも原作の持ち味を損なうことなく、興味 深い曲へと移し変えられています。ヴァイオリンの難曲「チャールダッシュ」、名手ボスコフスキーへのオマージュである「常動曲」、タンゴ に生まれ変わったバッハの「シチリアーノ」他、2000年代初頭のデンマーク現代音楽を象徴する1枚です。

ANIMAL MUSIC
ANI-057(1CD)
ヴァインベルク:ピアノ五重奏曲Op.18
ブロッホ:ピアノ五重奏曲第2番*
アネタ・マイェロヴァー(P)、
シュターミッツQ

録音:2013年12月16-17日チェコ放送スタジオ1
2016年9月ハム・サウンド・スタジオ(プラハ)*
20世紀を代表するふたりのユダヤ人大作曲家のピアノ五重奏を新録音。スイスに生まれてアメリカへ逃れた弦楽器奏者出身ブロッホと、ポーランドに生まれてソ連へ逃れたピアニスト出身のヴァインベルク、ともにユダヤの民俗音楽の語法を用いながら、対照的な作風を示しているのが興味津々です。このアルバムはプラハ市、ギデオン・クライン財団とユダヤ博物館の後援で制作が実現しまいた。アネタ・マイェロヴァーは1979年生まれのスロヴァキアのピアニスト。ギデオン・クラインのスペシャリストとして知られ、2009年からはプラハ音楽院で教鞭も執っています。シュターミッツ四重奏団は1985年創立のチェコを代表する団体。ドヴォルザークやマルティヌーはもとより、四分音作曲家アロイス・ハーバの弦楽四重奏曲の演奏で高い評価を受けています。両者ともにここでも心打つ演奏を繰り広げています。 (Ki)

299 MUSIC
NIKU-9008(1CD)
税込定価
サクバットの祈り
バッハ:コラール「シオンは物見らの歌うを聞けり」〜カンタータ第140 番《目覚めよとわれらに呼ばわる物見らの声》BWV140 より
ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ第3 番 ト短調 BWV1029
Iコラール「主よ、人の望みの喜びよ」
〜カンタータ第147 番《心と口と行いと命もて》BWV147 より
ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ第1 番 ト長調 BWV1027
マニフィカトによるフーガ「わが魂は主をあがめ」BWV733
ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ第2 番 ニ長調 BWV1028
「われら涙してひざまずき」〜《マタイ受難曲》BWV244 より
宮下宣子(サクバット)
三浦はつみ(Org)
■宮下宣子(サクバット)
東京藝術大学音楽学部及び同大学院修士課程修了。在学中に安宅賞受賞。文化庁海外派遣研修員としてケルン音楽 大学に留学、最優秀で卒業。第1回モーリス・アンドレ国際コンクール・アンサンブル部門入選。第49回毎日音楽コンクール 金管楽器部門第3位。大学在学中より日本オーケストラ界初の女性金管奏者として新日本フィルハーモニー交響楽団に入 団、現在に至る。フェリス女学院大学非常勤講師。日本トロンボーン協会(JAT)理事。日本イタリア古楽協会(AMAIG)会 員。トロンボーンを伊藤清、ブラニミール・スローカー、サクバットをフランク・ポイトゥリノ、シャルル・トゥート、古楽を濱田芳通、 各氏に師事。2010年日本人初のサクバット・リサイタルを開催。同年ソロアルバムCD第1弾「サクバットの決意」(A SACKBUT’S RESOLUTION)をリリース。レコード芸術誌上で高く評価される。2015年第2弾「歌うサクバット」(LOVE from SACKBUT)をリリース。レコード芸術誌にて「準特選盤」。また作品のオリジナリティを追求するため、サクバットのみならず、 クラシカル・トロンボーン、スライド・トランペット、ナチュラル・トランペットなどを駆使した活動も積極的に行っている。古楽金 管アンサンブル「ANGELICO」アンジェリコ主宰。「神に祝福された天使の楽器」サクバットの日本での普及に尽力中。
■三浦はつみ(オルガン)
東京藝術大学音楽学部器楽科オルガン専攻卒業。ボストン・ニューイングランド音楽院にてアーティストディプロマ取得。オ ルガンを秋元道雄、廣野嗣雄、島田麗子、菊池みち子、G.ボヴェ、林佑子の各氏に師事。現在、フェリス女学院大学非常 勤講師、日本聖公会横浜聖アンデレ教会オルガニスト。横浜みなとみらいホールでは、1998 年開館以来、ホール・オルガ ニストを務め、オルガン・1 ドルコンサート、こどものためのワークショップなどの企画、ホール・オルガニスト・インターンシップ など育成プログラムにも力を入れている。平成19 年度横浜文化賞文化・芸術奨励賞受賞。

スロヴァキア音楽財団
SF-0098-2(2CD)
スロヴァキアの室内楽作品集
ユライ・ポスピーシル(1931-2007):チェンバロとフルート,オーボエ,クラリネット,ファゴット,ホルンの為の小協奏曲-Op.42*
イヴァン・パリーク(1936-2005):スターバト・マーテルの断章によるソプラノとピアノの為の2つのアリア
イリヤ・ゼリェンカ(1932-2007):ヴァイオリン,チェロとピアノの為の三重奏曲**
ユライ・ベネシュ(1940-2004):例えば黒いポニー(バセットホルンの為の)
タデアーシュ・サルヴァ(1937-1995):クラリネット,チェロとピアノの為の前奏曲とフーガ#
イリヤ・ゼリェンカ:ピアノ・ソナタ第4番「1989-11月17日に捧げる」
イヴァン・パリーク:出発時刻(ミラン・ルーフスの詩による,高声とピアノの為の)
ユライ・ベネシュ:グロックの為の音楽第3番(ヴァイオリン,ヴィオラとチェロの為の)++
イヴァン・パリーク:葉(ピアノの為の5つの小品)
タデアーシュ・サルヴァ:スロヴァキアの合奏協奏曲第4番(Fl,Cl,Vn,Vcとピアノの為の)+
アンサンブル・リチェルカータ
[ヘルガ・ヴァルガ・バフ(S)
ダニエル・ハヴェル(Fl*)
イヴィツァ・ガブリショヴァー(Fl+)
ヤン・ソウチェク(Ob)
ロナルト・シェベスタ(Cl、バセットホルン)
ヤン・フデチェク(Fg)
ヤン・ムシル(Hrn)
ダヴィト・ダネル(Vn)**
ミラン・パリャ(Vn(+/++))
ペテル・ドヴォルスキー(Va)
バラーズ・アドルヤーン(Vc**)
アンドレイ・ガール(Vc(+/#))
イヴァン・シレル(P、Cemb]

録音:2014、2015年スロヴァキア放送、ブラチスラヴァ、スロヴァキア、2016年、ニトラ・ギャラリー、ニトラ、スロヴァキア
20世紀スロヴァキアの5人の作曲家の作品を収録。「1989-11月17日」はチェコスロヴァ キアのビロード革命が始まった日。アンサンブル・リチェルカータはスロヴァキアのラジ オ・デヴィーンに所属する合奏団。

コウベレックス
KRS-5226(2CD)
税込定価
大西功造〜マンドリンリサイタル
萩原朔太郎:機織る乙女
R.カラーチェ:前奏曲 第2 番
 前奏曲 第5 番
 前奏曲 第10 番
A.サルコリ:月のセレナータ
S.ラニエリ:ハイドンの主題による変奏曲
プロコフィエフ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 二長調
J.S.バッハ:シャコンヌ
シューベルト:アルペジオーネ・ソナタ イ短調
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調
大西功造(マンドリン)
西村友里(P)

録音:2016年10月11日-12日12月7日サンシャインホール(淡路市),セッション録音
国内外で精力的に活躍するマンドリニスト大西功造が2006 年から兵庫県立芸術文 化センターで毎年続けているリサイタルが 10 年を迎え、本格的に演奏活動を始めて 20 年となる節目として5 枚目のアルバムをリリース。 2016 年のリサイタルでは、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲と、シューベルトの 「アルペジオーネ」の卓越した豊かな音楽が好評を得た。また、プロコフィエフの「無 伴奏ヴァイオリン・ソナタ」は大西の溌剌とした楽器の音色で、マンドリンならではの技 を巧みに駆使し、独特の輝きと飛躍感が聞き所となっている。今回、リサイタルの 3 曲 に加え、無伴奏のカラーチェの小品などを集めた2 枚組みアルバム。

2L
2L-130SABD
(Bluray Disc Audio
+ SACD Hybrid)

盗み
グリーグ:組曲《ホルベアの時代から》 Op.40  
山田耕筰:琴〜レント・モルト・アファット・センプリーチェ、赤とんぼ、野薔薇
ショスタコーヴィチ:3つの幻想的舞曲 Op.5
『ハルダンゲルの旋律』名誉ある出迎え〜序奏(アントンセン/プラッゲ)、名誉ある出迎え(トヴァイト)、花嫁の飲み物(アントンセン/プラッゲ)、スターヴ教会の歌(トヴァイト)、神の善行と神の偉大さ(アントンセン/プラッゲ)
カール・ニールセン:6つのユモレスク=バガテルFS22(Op.11)
オ ーレ・エドヴァルド・アントンセン(Tp、コルネット、ピッコロ・トラン ペット)
ヴォルフガング・プラッゲ(P)

録音:2012年1月、8月 ソフィエンベルグ教会(オスロ)(グリーグ、山田耕筰、ショスタコーヴィチ)、2013年9月 ヤール教会(ベールム、アーケシュフース)(トヴァイト、ニルセン)
アントンセン(1962-)のトランペットと、作曲家でもあるヴォルフガング・プラッゲ(1960-)のピアノによるデュオ・アルバム。タイトルの“Furatus”はラテン語で「盗み」。ヴィヴァルディの曲を「借用」して協奏曲に作ったJ・S・バッハに倣い、「先達の作曲家たち」の作品をトランペットとピアノという「自分たちの楽器」のために編曲、あるいは作り替え、新たな角度から楽しんでもらおうという企画です。エドヴァルド・グリーグの組曲《ホルベアの時代から》(ホルベルグ組曲)は、ノルウェーの劇作家、デンマークで活躍したホルベアの生きた「バロック期」の音楽に「グリーグの今」を重ね、ピアノのために作曲、弦楽オーケストラの版でも親しまれている作品です。〈前奏曲〉〈サラバンド〉〈ガヴォット〉〈アリア〉〈リゴドン〉の5曲。山田耕筰の3つの「歌」は、アントンセンとプラッゲがかつて、作曲者の娘さんの招待で日本を訪れ、演奏した作品です。ショスタコーヴィチが「政治的な意味なし」に作曲したピアノ曲《3つの幻想的舞曲》−−〈マーチ〉〈ワルツ〉〈ポルカ〉。カール・ニルセンが「ほとんどモーツァルト風の軽さ」で書いた《6つのユモレスク=バガテル》−−〈やあ!やあ!〉〈うなりごま)〉〈小さなスローワルツ〉〈踊り人形〉〈人形のマーチ〉〈オルゴール〉。グリーグを継ぐ世代のひとり、ガイル・トヴァイトGeirrTveitt(1908-1981)は、ハルダンゲル高原の農場に住み、作曲家、ピアニスト、民謡の研究家として活躍しました。『ハルダンゲルの旋律』は、トヴァイトが民謡を素材に作曲した《ハルダンゲルの100の旋律》から、「自由な」編曲による〈名誉ある出迎え−序奏〉〈花嫁の飲み物〉〈神の善行と神の偉大さ〉とオリジナルに沿って編曲した〈名誉ある出迎え〉〈スターヴ教会の歌〉を組み合わせた作品です。
5.1 DTS-HD MA, 9.1 Auro-3D, Dolby Atoms と 2.0 LPCM の音声を収録した Pure Audio Blu-ray ディスクと、SACD ハイブリッドディスクをセッ トにしたアルバムです。Pure Audio Blu-ray ディスクにはインデックスを除き映像は収録されていません。SACD ハイブリッドディスクは通常のCDプレー ヤーでも再生できますが、Pure Au-dio Blu-ray ディスクは Blu-ray プレーヤーもしくは Blu-ray 対応のPCをお使いください。
2L
2L-132SABD
(Bluray Disc Audio
+ SACD Hybrid)

『光に向かって』
アントニオ・ビバロ(1922-2008):ピアノソナタ第2番《夜》
ダーヴィド・ブラトリ(1972-):光に向かって I
リスト:オーベルマンの谷
ダーヴィド・ブラトリ(1972-):光に向かって II
メシアン:幼子イエスにそそぐ20のまなざし − 第10曲〈喜びの精霊のまなざし〉
ダーヴィド・ブラトリ(1972-):光に向かって III
メシアン:幼子イエスにそそぐ20のまなざし − 第1曲〈父なる神のまなざし〉
イェンス・ハーラル・ブラトリ(P)
ダーヴィド・ブラトリ(エレクトロアクースティックス)

録音:2016年1月 ソフィエンベルグ教会(オスロ)
ソリストとして、オスロ三重奏団のピアニストとして、オスロの国立音楽アカデミーの教授として、ノルウェー音楽の中心で活躍してきたピアニスト、イェ ンス・ハーラル・ブラトリ(1948-)の新しいアルバム『光に向かって』。「光と闇」がテーマ。「人生にはすばらしく多様なひろがりがあり、光とともに闇 をもたらす……闇のあとに戻る光は、いっそう眩い…」。テーマに沿って選ばれた作品は、イタリア生まれ、イプセンの戯曲によるオペラ《幽霊》などの作 品で知られるノルウェーの作曲家アントニオ・ビバロが内面の苦悩を探ったとされるピアノソナタ《夜》。リストの《巡礼の年 第1年 スイス》の一曲、エティ エンヌ・ド・セナンクールの「苦悩と彷徨」の小説からインスピレーションを得たという〈オーベルマンの谷〉。メシアンの《幼子イエスにそそぐ20のま なざし》から彼の「眩しいほどの多彩の音楽」を代表する〈喜びの精霊のまなざし〉と〈父なる神のまなざし〉。この4つの作品を、イェンス・ハーラル の子、表現的で詩的な作風の音楽を発表する作曲家ダーヴィド・ブラトリ(1972-)のエレクトロニクス作品《光に向かって》でつなぐ構成がとられてい ます。2016年1月、オスロのソフィエンベルグ教会で、照明を抑え、録音セッションが行われました。
5.1 DTS-HD MA, 9.1 Auro-3D, Dolby Atoms と 2.0 LPCM の音声を収録した Pure Audio Blu-ray ディスクと、SACD ハイブリッドディスクをセッ トにしたアルバムです。Pure Audio Blu-ray ディスクにはインデックスを除き映像は収録されていません。SACD ハイブリッドディスクは通常のCDプレー ヤーでも再生できますが、Pure Au-dio Blu-ray ディスクは Blu-ray プレーヤーもしくは Blu-ray 対応のPCをお使いください。

VERMEER DIGITAL
VERMEER-40009
(1CD)
ブラームス:クラリネット・ソナタ第1番ヘ短調 Op.120-1
ベルク:ピアノ・ソナタ Op.1
 クラリネットとピアノのための4つの小品 Op.5
ブラームス:クラリネット・ソナタ第2番変ホ長調 Op.120-2
ヴィンチェンツォ・パーチ(Cl)
ヤクブ・チョルツェウスキ(P)

録音:2014年4月2日/ヴェネツィア(ライヴ)
晩年のブラームスが創意を再燃させ書き上げたロマンあふれる2曲のソナタに、無調へと向かうベルクの作品をカップリング。二人の作曲家は使った響 きこそ違いますが収録曲の作曲年で言えば10数年の隔たりしかなく、語り口にはどこか類似性も見られます。演奏しているヴィンチェンツォ・パーチはザ ビーネ・マイヤー他に師事したクラリネット奏者で、フェニーチェ歌劇場管弦楽団の首席奏者を務める名手です (Ki)
VERMEER DIGITAL
VERMEER-40010
(1CD)
イタリア古典歌曲をホルンで
A.スカルラッティ:Spesso vibra per suo gioco
カッチーニ:Amarilli, mia bella
カルダーラ:Selve amiche
 Come raggio di sol
チェスティ:Intorno all'idol mio
 Tu mancavi a tormentarmi
チマローザ:Bel nume che adoro
ドゥランテ:Danza, danza
ファルコニエーリ:O bellissimi capelli
ペルゴレージ:Se tu m'ami
ドゥランテ:Vergin tutt'amor
ジョルダーニ:Caro mio ben
カッチーニ:Tu che hai le penne, amore
A.スカルラッティ:O cessate di piagarmi
ペルゴレージ:Se cerca, se dice
パイジェッロ:Nel cor piu non mi sento
ヴィヴァルディ:Un certo non so che
B.マルチェッロ:Quella fiamma che m'accende
ニロ・カラクリスティ(Hrn)
ジャンカルロ・グアリーノ(P)

録音:2015年10月21日/ヴェローナ
ナポリ・サン・カルロ劇場管弦楽団首席奏者などを務め、現在は絶大な人気を誇る金管五重奏団「ゴマラン・ブラス」のメンバーとしても活躍している ホルン奏者ニロ・カラクリスティによるソロ・アルバム。「カロ・ミオ・ベン」に代表されるイタリア古典歌曲をホルンで朗々と吹き上げています。シンプ ルなメロディゆえに技巧よりも音楽性が大いに問われる楽曲ばかりですが、胸にしみるさすがの歌いっぷり! (Ki)
VERMEER DIGITAL
VERMEER-40011
(1CD)
「Clarinet in English」
ブラームス:クラリネット・ソナタ第1番ヘ短調 Op.120-1
ベルク:ピアノ・ソナタ Op.1
 クラリネットとピアノのための4つの小品 Op.5
ブラームス:クラリネット・ソナタ第2番変ホ長調 Op.120-2
アレック・テンプルトン:ポケットサイズ・ソナタ第1番*
 ポケットサイズ・ソナタ第2番
アレック・ワイルダー:クラリネット・ソナタ
ジョーゼフ・ホロヴィッツ:クラリネット・ソナタ
ポール・リード:ヴィクトリアン・キッチン・ガーデン組曲
サイモン・サーゴン:ディープエルムの夜
ジャンルカ・カンパニョーロ(Cl)
フランチェスコ・スクロファーニ・カンチェッリエーリ(P)
フラヴィア・ラ・ペルナ(ドラム)*

録音:2015年11月、12月/モーディカ
イギリスとアメリカの作曲家によるクラリネットとピアノのための作品集。20 世紀におけるクラリネットはイタリア語・ドイツ語・フランス語を経てつい に英語を話せるようになった楽器だ、というイメージがアルバムのテーマとなっており、ジャズの要素を感じさせドラムまで加わるソナタもあります。無調 音楽とは全く違いかっこいいコード進行を持った作品が並び、クラリネットが伸び伸びとメロディを歌います。

Mats Bergstrom Musik
MBCD-04(1CD)
アグア・エ・ビーニョ
ヴィラ=ロボス:カイピラの小さな汽車、
 ショーロ第1番、マズルカ・ショーロ、
 スコティッシュ・ショーロ、
 ヴァルサ・ショーロ、ガヴォット・ショーロ、
 ショリーニョ
パウエル:メトロノームのためのショーロ、
 ワルツィング
ジスモンチ:アグア・エ・ビーニョ
モライス:ユリディス
カルロス・ジョビン:ルイーザ、
 三月の雨、アンジェラ
ブアルキ:君はすっかり変わってしまった
ボンファ:カーニバルの朝(黒いオルフェ)
ロボ:カーザ・フォルテ
ジルベルト:エスターテ
イリアス:モーメンツ
マッツ・ベリストレム(g)、
ゲオルグ・リーデル(b)、
ユーナス・ホルゲション (ds)、他

録音:2012年1月−2014年8月、ストックホルム
スウェーデンの名ギタリスト、マッツ・ベリストレムの自主レーベル第4弾。チェコ出身でスウェーデンの作曲家&ダブルヴェース奏者、ゲオルグ・リーデルや、現在のスカンディナヴィアを代表するドラマーのひとり、ユーナス・ホルゲションらとともに録音した、ブラジル音楽集。 ヴィラ=ロボスのショーロを中心に、アントニオ・カルロス・ジョビン、バド・パウエル、イリアーヌ・イリアス、エグベルト・ジスモンチ、ジョアン・ジルベルトらのナンバーを巧みなギターで聴かせます。

DACAPO
MAR-8.224727(1CD)
NX-B06
More French Pieces
ドビュッシー:チェロ・ソナタニ短調(1915)
フォーレ:エレジーOp.24/子守歌Op.16
 蝶々Op.77/夢のあとにOp.7-1
ヴィエルヌ:2つの小品Op.5
サン=サーンス:ロマンスOp.36
 ロマンスOp.51/白鳥
ウルリク・ステアク(P)
ヘンリク・ダム・トムセン(Vc)

録音:2015年10月6-8日デンマーク放送コンサートホール第4スタジオ
デンマークの優れた奏者2人による“フランスの作品集”。デンマーク国内でリリースされたアプリ「FrenchPieces」の拡大 ヴァージョンで、アプリ内で紹介された作品を全曲聴くために企画された1枚です。ピアノのステアクは1989年にコペン ハーゲンでデビュー。デンマークで絶大な人気を誇り、パリ、ウィーン、ロンドンなどの都市でもコンサートを開催し、好評 を博しています。チェロのトムセンはデンマーク国立SOの第一首席奏者で、現在デンマーク王立アカデミーで教鞭も取 っています。この2人によるフランス音楽集は、以前他のレーベルからもリリースされたように、すでにデンマーク国内で はお馴染みとなっており、その人気の高さはこのアルバムからも伺えます。

ANTARCTICA
ANTAR-002(1CD)
「For Aces」(エースたちのために)
ハリー・サクシオーニ:Ouverture
アダム・クラーク: Three Memories
〔Letters from Zedelghem/ Murmurs on a Rooftop/ Scene through a Looking Glass〕
ヌッチョ・ダンジェロ:Nelle Regioni del Sogno: Introduzione ? Danza/Tema e Contrappunti
メンノ・ブッゲンフート&インティ・デ・メート:Droplet
パトリック・ルー: Aqua Cenas
ネイク・クハール:Four Aces Suite: Ace of Diamonds/Ace of Spades/Ace of Hearts/ Ace of Clubs
ヨハンネス・メーラー:The Dream of Kaillash
アラン・セルホースト:Tokyo: From Narito Airport to Tokyo station/Garden of Pureness/The City/Homonji Temple/From Tokyo Station to Haneda Airport
クラリス・アサド:D.A.N.Z.A
Four Aces(4人のエース)

録音:2016年
「Four Aces(4人のエース)」は、ドイツのイーザーローンで開催されたギター・シンポジウムで出会った4人のベルギー出身のクラシック・ギター 奏者たちによって結成されたアンサンブル。このアルバムでは、すべて彼らのために書かれた作品を演奏しています。 (Ki)

KOKORO RECORDS
KKR-010(1CD)
税込定価
野澤徹也によるコリーン・シュムコー三味線作品集
《風舞千尋〜The Ethereal Wind Dance》
《Terra’s Mirroe: The Spirituality of Celestial Beings》
《蒙古の馬〜Mongolian Takhi》
《The Dance of Threads 〜糸の舞》
《When the Waves Crash 〜波濤の飛沫:三味線協奏曲》
野澤徹也(三味線)
大友美由奈(三味線)、澤田由香(篠笛・能管)、 阿部大輔(尺八)、本間豊堂(尺八)、大上茜(琵琶)、 野澤佐保子(箏)、吉澤延隆(箏)、松村エリナ(箏)、 五十嵐恵(十七絃)、古川玄一郎(打楽器)、冨田慎平(小鼓・打楽器)
日本の伝統音楽の楽器を使った作品を多数作曲している米国シカゴ出身の作 曲家コリーン・シュムコーによる、宇宙や大自然、物語などをモチーフとした三味線 作品集。コリーン・シュムコーは自身、三味線を野澤徹也に師事しその他ほとんど の和楽器を実際に演奏し習うことによって自分の身体に音を吸収してきた。 和楽器の体験とアメリカ人の内面が見事に一致した三味線作品集。

DACAPO
MAR-8.226153(1CD)
NX-B06
ペレ・グズモンセン=ホルムグレーン:弦楽四重奏曲・声楽曲集
1-4.弦楽四重奏曲第11番「ノー・グラウンド」(2011)
5.グリーン「ああ、悲しい かな、私たちはグリーンウッドに行かなくてはならない」(2011)
6-8.ノー・クラウ ンド・グリーン(2011)
10.弦楽四重奏曲第10番「ニュー・グラウンド」(2011)
11.ニュー・グラウンド・グリーン(2011)
クロノス・クァルテット…1-4.6-9.10.11
シアター・オブ・ヴォイシズ… 5.6-9.11
ポール・ヒリアー(指)…5.6-9.11

録音:2012年12月4日デンマークコペンハーゲン、デンマーク王立音楽院コンサ ート・ホールライヴ
※世界初演・初録音
ホルムグレーンがクロノス・クァルテットと、ポール・ヒリアー率いるシアター・オブ・ヴォイシズのために作曲した一連の 作品集。元になっているのはヘンリー8世のソング・ブックの中のテキストで、「大地」という言葉に重きを置いた言葉遊び がシアター・オブ・ヴォイシズの透明なハーモニーで歌われ、そこに弦楽四重奏、打楽器の音色が融合し、魅惑の世界が表現 されています。クロノス・クァルテットの変幻自在な演奏も聴き所です。

BION RECORDS
BR-291202(1CD)
フランス音楽(1875-1932)のオリジナル編曲集
シャブリエ:10 の絵画的小品 (村の踊り/牧歌)
ビゼー:子供の遊び (ラッパと太鼓/独楽/舞踏会)
フォーレ:歌曲 Op.7&16 (夢のあとに/子守歌)
ドビュッシー:前奏曲集 第1巻 & ファリャ:恋は魔術師、雪の上の足跡(ドビュッシー)/恐怖の踊り(ファリャ)/中断されたセレナード(ドビュッシー)/火祭りの踊り(ファリャ)/亜麻色の髪の乙女(ドビュッシー)
ラヴェル:クープランの墓 (プレリュード)
サティ:最後から二番目の思想 (I.牧歌/II.朝の歌/III.瞑想)
プーランク:村人たち(I.チロル地方のワルツ/II.スタッカート/III.田舎風に/IV.ポルカ/V.コーダ)
サティ:ジムノペディ第1 番(編曲:ジャック・ガンダール)
ベドリッシュSQ【ジャック・ガンダール(Vn.1)、長谷川 彩(Vn.2)
ジュリアン・ガバン(Va.)、オレリアン・サブレ(Vc.)】

録音:2015 年4 月、フランス・パリ
※デジパック仕様・日本語オビ・解説付き
2002 年の結成以来、伝統的なクラシックの演奏会に加えて多様な企画を打ち出して幅広い層の聴衆を惹きつけているフ ランスの「ベドリッシュ弦楽四重奏団」。日本デビュー盤となる当CD では、フランス近代を彩ったピアノや歌・管弦楽のための 小品を当団第一ヴァイオリン奏者ジャック・ガンダールによる秀逸なオリジナル編曲で全 22 曲収録。ドビュッシーやフォーレ らの耳慣れたメロディーから、ラヴェルやビゼーの躍動するリズム、サティやシャブリエ、プーランクらの瀟洒な響きまで、入念 なアレンジがフランスの誇る珠玉の小品に新境地を拓く一方、精細で着想に満ちた演奏は、作品の繊細さ・明澄さ・精神性 を見事に再構築し、最後には、これらの曲はまるで弦楽四重奏のために書かれたのではないかと思わせるほど。ラジオ・フラ ンスでたびたび紹介され生演奏も放送された他、フランス大手の雑誌「l’Obs」や「Classica」でも高評を得た。

Sono Luminus
DSL-92206(1CD)
NX-B05
ブルーノ・バヴォタ:Out of the Blue
Out of the Blue/Mountains
Marea/Heartbeat/Mr. Rail
Passengers/Lovers
Beyond the Clouds
Warm Embrace
Dusk in the East
Horizon/Breath/Snow
ブルーノ・バヴォタ(ピアノ,プリペアド・ピアノ,エレクトリック・ギター)/J.フライフォーゲル(Vn)/マイケル・ニコラス(Vc)

録音:2016年4月18-22日ヴァージニアボイス、ソノ・ルミナス・スタジオ
来日経験もあるイタリア、ナポリ出身のアンビエント・ピアニスト、ブルーノ・バヴォタ。ヤン・ティルセンや坂本龍一から 影響を受けたと言う彼の作品は、いわゆる「ポスト・クラシカル」に分類されるものであり、自由な着想と夢幻的で静かな音 に満たされています。前作は"海"をモティーフにしたアルバムをリリースしていたバヴォダですが、今作はもっと抽象的で謎 めいた言葉「OutoftheBlue」がモティーフです。英語のイディオムであるこの言葉、日本語にすると「思いがけなく」や 「予告なしに」と言った意味になるでしょうか。この言葉から導き出される音楽は、穏やかさの中にほんの少しだけ刺激的な サウンドを内包しています。

Cybele
CYBELE-261602S
(1SACD)
カリオペ・ツパキ(1963-):トリプトコン
I. Mercurius (弦楽四重奏)
II. Lychnos tis posi mou(弦楽四重奏とクラリネット)
III. Eothinon(弦楽四重奏)
ド ーレン・カルテット
アルヤン・ワウデンベルフ(Cl)

録音:2015年9月2-5日/ロッテルダム
※DSD 5.1 Surround sound 3D バイノーラル・ステレオ
カリオペ・ツパキは1963年ギリシャ、ピレウス生まれの女流作曲家。アテネのエレニコン音楽院で学んだ後、オランダでルイ・アンドリーセンに師事。 ソロからオーケストラまでの器楽作品、オペラ、バレエなど、70以上の作品を発表しています。 弦楽器によるきれぎれのグリッサンド、変化音を伴いつつ順次進行する音階、ゆるやかに響きを変える和音などを素材とし、なだらかな感触を持った「ト リプトコン」。クラリネットの歌を伴う第2曲では中心に向かって大きな高揚が見られますが、全体としては控えめな素材を無駄なく使い、中世の祈りのよ うな神秘的で宗教的な世界を作り上げています。 (Ki)

2L
2L-127SACD
(1SACD)
ラッセ・トーレセン(1949-):フルートとピアノのための作品集〜名前の海
名前の海Op.47(2012?13)(フルートとピアノのための)
内なる対話の段階Op.9(1981)(ピアノのための)
手のひらを広げるか、拳を握るか? Op.6(1976)(フルート・ソロのための)
太陽の戯れOp.13(1983 rev.1986)(ピアノのための)
澄みきった水の祈りOp.52 no.2(2011)(ピアノのための)
相互作用Op.11(1981/83)(フルートとピアノのための)
マイケン・マティセン・スカウ(Fl)
トロン・スカウ(P)

録音:2015年9月 ソフィエンベルグ教会 (オスロ、ノルウェー)
制作・録音: モッテン・リンドベルグ
[DXD (24bit/352.8kHz) 録音]
ラッセ・トーレセンはオスロ生まれ。グリーグの《抒情小曲集》を練習していた15歳の時、ノルウェーの民俗音楽の編曲を試みたことから作曲を始 め、作曲法を学ぶうちに出会ったファッテイン・ヴァーレンの無調ポリフォニーに強く惹かれるようになりました。ノルウェー国立音楽アカデミーに進み フィン・モッテンセンの下で十二音技法を学び、ユトレヒトで教えていたスイスのヴェルナー・ケーギの下で電子音楽と作曲法を修めました。トーレセン は、さまざまな国とジャンルの音楽を研究。ミュライルやグリゼーのスペクトラルミュージックとノルウェー民俗音楽の調性の間にかなり似通った点のある ことにも気づいたといいます。1988年から国立音楽アカデミーの教授。2010年、ノルディック・ヴォイセズのために作曲した《Opus 42 − 六重唱曲》 (2L075SABD)で北欧音楽委員会(NOMUS)賞を受けています。 王立ノルウェー海軍音楽隊のフルーティスト、マイケン・マティセン・スカウ(1970?)と、フリーランスのピアニスト、トロン・スカウ(1970?)によるトー レセンの作品集。アルバム名にとられた《名前の海》は、スカウ夫妻の委嘱により作曲されたフルートとピアノのための作品です。すべての創造物がそう であるように、魂も、最後はその生まれたところに戻るという考えに基づいて曲名がつけられ、ヴァーレンのヴァイオリン協奏曲のカデンツァを素材に選び、 親しい家族の死を悼む瞑想の音楽として書かれました。《相互作用》では、それぞれ自由に演奏していたフルートとピアノが、互いに触発され、クライマッ クを築いていきます。《手のひらを広げるか、拳を握るか?》は、フルート・ソロの曲。フルートの音域と技巧をフルに活かし、人間関係に表れるさまざま な態度が音楽に表現されます。中間部には、ノルウェーの民俗音楽から着想を得たという、フルーティストが足でリズムをとる音が織り込まれました。 ピアノ・ソロのための《太陽の戯れ》は、リレハンメルに近いサクスムスダーレンに住んでいた1983年、近所に住む自然写真家トーレ・スヴェッレの作 品をスライド上映する背景音楽として作曲された、民俗音楽を思わせる簡素なメロディに基づく変奏曲。《内なる対話の段階》では、個人的な問題が起き た時の「自分の内面」とのコミュニケーションが描かれます。《澄みきった水の祈り》は、2011年、第13回エドヴァルド・グリーグ国際コンペティショ ンのピアノ部門課題曲として作曲されました。グリーグが愛した、川、小川、滝、湖、深いフィヨルド、海の「澄みきった水」を「内面浄化」の象徴とし てとらえたという作品です。 (Ki)

Grappa
GRCD-4527(1CD)
『資本とモラル』
ジョン・レノン:労働階級の英雄
リレビョルン・ニルセン:高揚*
クルト・ワイル:宝くじ胴元の歌
オーゲ・アレクサンデシェン:見知らぬ奴
リレビョルン・ニルセン:高揚*
ワイル:気楽な生活のバラード
ロニー・ポベル:Fokk Dokk
トム・ウェイツ:アンダーグラウンド
ビャーネ・アムダール:砥石のワルツ
POING:中国の子供の歌
ワイル:ナンナの歌.アラバマ・ソング
マヤ・ソールヴェイ・シェルストルプ・ラトシェ(ヴォーカル、ヴァイオリン、パーカッション)
POING
ロルフ=エーリク・ニューストレム(サクソフォーン、ヴォーカル)
フローデ・ハルトリ(アコーディオン、トロンボーン、パーカッション、ヴォーカル)
ホーコン・テリーン(コントラバス、パーカッション、ヴォーカル)
コーレ・クリスチャン・ヴェストルハイム(追加ヴォーカル)*

録音:2015年10月 プロペラースタジオ(Propeller Studio)(オスロ、ノルウェー)
『そして歌う…(And sing…)』(2L 2L124SABD)をリリースした、作曲家、歌手、キーボード奏者、ヴァイオリニストとして活躍するマヤ・ソールヴェイ・ シェルストルプ・ラトシェ(1973?)。「演奏できっこない難曲を好む習性をもった、ちょっとクールで優秀な音楽野郎ども」のためのポートレート・アル バム『POINGのために』(Aurora ACD5086)が作られた「POING」。ノルウェーの音楽シーンで大胆かつ革新的な活動を続けるプレーヤーたちが共 演するアルバム『資本とモラル』のテーマは、20世紀の資本主義がわれわれに与えたインパクト。ジョン・レノンの《労働階級の英雄》、ノルウェーのシ ンガーソングライター、リレビョルン・ニルセン(1950?)が「われわれには何もないが、あらゆるものを生み出した。船を造り、道を作り……」と歌う《高 揚》、亡命を求める子供たちへの同情を歌うオーゲ・アレクサンデシェンの《見知らぬ奴》、ノルウェーのパンクロック・グループ、ロニー・ポベルの《Fokk Dokk》、西洋人の着る服をせっせと縫う中国の子供たちを描写するルドルフ・ニルセンと POING の《中国の子供の歌》、ドイツからアメリカに渡り、劇 場のための音楽を手がけた、オペレッタ《三文オペラ》で知られるクルト・ヴァイルの《ナンナの歌》など4つの歌、ヴァイルの音楽にも影響を受けたと いうアメリカのシンガーソングライター、トム・ウェイツの《アンダーグラウンド》。ラトシェと POING は、すべてのナンバーを新たな角度からとらえ、真 面目な表現とユーモア・センスの共存する、独創的で力強さにあふれる歌に表現しています。オスロのプロペラースタジオで録音セッションが行われ、《気 楽な生活のバラード》と《アラバマ・ソング》には2001年にオスロの「Valka(Valkyrien Restaurant)」と「Josefine Visescene」で行われたコンサー ト・ライヴの抜粋が使われています。 (Ki)

SONARTI
RT-02(1CD)
ヴェルフル:ハープとピアノのための大二重奏曲ヘ長調Op.29
ハープとピアノのための大二重奏曲ニ短調Op.31
ピアノ・ソナタ ロ短調Op.28の3
ヴァイオリン・ソナタ イ長調Op.14の1
ギヨーム・シュートル(Vn)
、ステフェン・ファンハウヴァエルト(P)
キョンヘ・キム=シュトー ル(Hp)

録音:2014年8月/UCLAシェーンベルク・ホール(ロサンゼルス)
ヨーゼフ・ヴェルフル(1773-1812)は、ベートーヴェンと同時代のオーストリアのピアニスト兼作曲家。大きな手に恵まれ演奏至難な曲をたくさん残 しましたが、今日あまり聴く機会はありません。ヴェルフルは1801年から05年までパリに暮らし、ハープに関心をもって作曲したのがここに収められた 2篇。ペダルハープが開発される以前の作品で自由度は少ない、典雅な世界を堪能できます。ヴァイオリン・ソナタ イ長調はハイドンのオラトリオ「天地 創造」のモチーフに基づいて作られた興味深い曲。フランス、ベルギー、韓国出身の実力派が見事なアンサンブルを聴かせてくれます。 (Ki)

Omnibus Classics
CC-5009(1CD)
ニコルソン:即興的前奏曲 (ロードの主題による幻想曲第7番)
ドゥルーエ:前奏曲第11番ト長調
フンメル:ソナタ.ニ長調Op.50(ショウ編曲)
クリントン:幻想曲 「ユーラリー」 Op.118
マーティン・ショウ(Fl)、
ジョナサン・ゴーイング(P)

録音:2014年9月
現在のフルートに至る際に最も重要な1人であるイギリスのコンポーザー=フルーティスト、チャールズ・ニコルソン(1795−1837)とその同世代の作曲家の作品集。イギリスのフルート奏者、マーティン・ショウが'Nicholson's "Improved" Flute' T.Prowse(Junior) c.1839のフルートを使用し演奏する。

Musiques Suisses
MGB-NV33(1CD)
金管楽器による舞踏音楽
伝承曲:Nafelser Schottisch、
Zick Zack Polka、Uznacher Chilbi、Fastnachtsmarsch、Die Zierliche im Nachthemd、Federi Schottisch、Gruss aus dem Klontal、Bottcher Polka
ピアソラ:Hemmige zum Tanze
伝承曲:Rosalien Mazurka
デスモンド:Nimm funf auf der Holzauktion
伝承曲:Nafelser Polka、Huba Schottisch XL、Schaniser Landler
ツヴァイヤー:D'Timea bim Badala
マイアー:Zurcher Strandbadleben
伝承曲:Kinderschottisch
キンフ:Schtazumiar
シェーンナー・ブレッヒ=フファームジーク〔ダヴィッド・ジュド(Cl)、ローレンツ・ステックリ(トランペット)、ファビアン・ジュド(フリューゲルホルン)、ジェローム・ミューラー(テナーホルン)、トビアス・ツヴァイヤー(チューバ)〕

録音:2015年
19世紀後期、スイスの東部で親しまれたクラリネット、トランペット、フリューゲルホルン、テナーホルン、チューバの編成による舞踏音楽。ザンクトガレン州シェーニスに伝わる写本に遺されていた陽気でご機嫌な音楽を、2014年に結成されたスイスのアンサンブルの演奏で。

スロヴァキア音楽財団
SF-0091-2(1CD)
ヴラディミール・ゴダール(1956-):十字架
ダリアチャンギの果樹園 [Dariachangi's Orchard](オタル・チラーゼの小説による神話 ヴィオラ、チェロとオーケストラの為の;1987)*
光の道 [Via Lucis] (金管、弦楽と打楽器の為の瞑想;1993)+
おお十字架よ [O Crux] (チェロの為の瞑想;1999)#
ヴラディーミル・メンデルスゾーン(Va)*
ヨゼフ・ルプターク(チェロ(*/#))
スロヴァキアRSO(*/+)
アンドルー・パロット(指)*
オルドジフ・ヴルチェク(指)+

録音:2000年10月2日、ライヴ、ブラチスラヴァ音楽祭、ブラチスラヴァ、スロヴァキア*
2010年3月31日、ライヴ、スロヴァキア放送大コンサート・スタジオ、ブラチスラヴァ、スロヴァキア+
2013年11月26日、パールフィ宮殿、ブラチスラヴァ、スロヴァキア#
ヴラディミール・ゴダールは映画音楽の分野でも高名なスロヴァキアの作曲家。
スロヴァキア音楽財団
SF-0094-2(1CD)
イヴァン・パリーク(1936-2005):独奏ソナタ集
フルート・ソナタ
ピアノ・ソナタ/チェロ・ソナタ
ヴァイオリン・ソナタ
チェロとテープの為のソナタ=カノン
オーボエ・ソナタ
クラリネット・ソナタ
トランペット・ソナタ
ファゴット・ソナタ
ヴィオラ・ソナタ
クアサルス・アンサンブル
[アンドレア・モソルヤコヴァー(Fl)
ディアナ・ブッファ(P)
ヤーン・ボグダン(Vc) 
ペテル・モソルヤク(Vn)
ベーラ・ホルヴァート(Ob)
マルティン・モソルヤク(Cl)
イストヴァーン・シケト(Tp)
アッティラ・ヤンコー(Fg)
ペテル・ズヴィエベル(Va) ]

録音:2015年6月20-21日、7月1日、ドヴォラナ・コンサートホール、ブラチスラヴァ、スロヴァキア
イヴァン・パリークはアレクサンデル・アルブレヒト(1885-1958)、アレクサンデル・モイゼス(1906-1984)他に師事したスロヴァキアの作曲家。1962年から1997年までブラチスラヴァ音楽アカデミーで教え、楽理科長(1984-1994)、学長(1994-1996)を歴任しました。
スロヴァキア音楽財団
SF-0095-2
ボリス・レンコ(1965-):作品集
5KA (KKKKK) (コントラバスとピアノの為の)#
ピアノの為の夜想曲第1番ホ長調/ピアノの為の夜想曲ヘ短調(ワルツ)
兄弟の [Brotherly] (チェロとピアノの為の)**
シレーニャ [Silegna] (アコーディオンの為の)*
ピアノの為の夜想曲第5番ハ長調(アレフ [Alef])+
ピアノの為の夜想曲第3番ホ短調(協奏曲)
ピアノの為の夜想曲第4番嬰ヘ短調+
リアル・ライフ(チェロとピアノの為の)**
ARWA(アコーディオンの為の)*/ピアノの為のソナティナ
アコーディオンの為の練習曲第1番/回転木馬(ピアノの為の)+
まったくそのとおり [Just So] (ピアノの為の)
テイク・オフ(ピアノの為の)
ミキ・スクタ(ピアノ(無印))
ボリス・レンコ(アコーディオン*、ピアノ+)
ダニエル・ブラノフスキー(ピアノ(#/**))
ヨゼフ・ルプターク(チェロ**)
ヤーン・クリゴウスキー(コンントラバス#)

録音:2015-2016年、リアル・ミュージック・ハウス・スタジオ、ブラチスラヴァ、スロヴァキア(有印)
2016年、スタジオ・エリアソン、ノヴィー・ジヴォト、スロヴァキア(無印)
ボリス・レンコはジリナ音楽院、ブラチスラヴァ音楽アカデミーで学んだスロヴァキアのアコーディオン奏者・作曲家。

SOLE RECORDINGS
SR-0002(1CD)
フランク・ブリッジ(1879-1941):チェロ・ソナタ ニ短調 H.125
ショパン:チェロ・ソナタ ト短調 Op.65
アンパロ・ラクルス(Vc)
アンドレウ・リエラ(P)

録音:2014年4月4、6日、アウディトリ・ジュゼプ・カレラス、ビラ=セカ、カタルーニャ、スペイン
アンパロ・ラクルスは1999年以来カンディンスキー三重奏団のメンバー。
SOLE RECORDINGS
SR-0003(1CD)
わが友サラサーテに
サラサーテ:無伴奏ヴァイオリンの為の前奏曲ホ長調(1905;自筆譜による)*
サン・サーンス:序奏とロンド・カプリチョーソ
ラロ:ヴァイオリン協奏曲〜ロマンス
サラサーテ:アンダルシアのロマンス
 「カルメン」幻想曲(ヴァイオリンとピアノの為の;1871)
テオドール・デュボワ(1837-1924):宗教的アンダンテ*
 無言のロマンス*
サラサーテ:ドン・フアン(ヴァイオリンとピアノの為の協奏的幻想曲)*
ショパン(サラサーテ編):夜想曲変ホ長調 Op.9-2(ヴァイオリンとピアノの為の版)
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
アナ・マリア・バルデラマ(Vn)
ルイス・デル・バリェ(P)

録音:2015年2月21-22、28日、マドリード王立音楽院、マドリード、スペイン
サラサーテをテーマとしたアルバム。サン=サーンスの「序奏とロンド・カプリチョーソ」とラロの「ヴァイオリン協奏曲ヘ長調」、デュボワの収録2曲はサラサーテに献呈された作品。*は世界初録音。アナ・マリア・バルデラマはマドリードのソフィア王妃高等音楽学校でザハール・ブロンに師事した後、バルセロナのカタルーニャ高等音楽学校、ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学で学んだスペインのヴァイオリニスト。2008年スペインのソフィア王妃70歳記念演奏会でズービン・メータの指揮によりデビューという恵まれた経験を経て、2011年第11回パブロ・サラサーテ国際ヴァイオリン・コンクールでスペイン人として初の第1位を獲得しました。

Rachels Records
ROCD-1
税込定価
オーボエ・リサイタル〜イギリス・ドイツ作品集
シューマン:3つのロマンスOp.94
 アダージョとアレグロOp.70
ヒンデミット:オーボエ・ソナタ
フィンジ:インタールードOp.21
マイケル・ヘッド(1900-1976):3つの小品
 シチリアーナ/ヘッド:ロンド
浅川和宏(Ob)
浅川晶子(P)

録音:2015年2月23日〜25日
大阪フィルハーモニー会館
現在、大阪フィルハーモニー交響楽団の第1オーボエ奏者を務める浅川和宏が満を持して発表する初ソロCD。 浅川和宏は東京藝術大学音楽学部器楽科を卒業後、ノースウェスタン大学音楽学部に留学し、大学院修士課程を 修了。アメリカのオーケストラを経て、1989年から大阪フィルハーモニー交響楽団の第1オーボエ奏者を務め る傍ら、各地のオーケストラと共演、日本音楽コンクールの審査員も務めるというベテラン奏者です。このアル バムでは、ドイツとイギリスの様々な作品を表情豊かに演奏しています。
《CDについて》
シューマンの「3つのロマンス」や「アダージョとアレグロ」は作品としての知名度が高く他の楽器でも演奏さ れますが、オーボエの音色はこれらの作品の良さを存分に引き立てます。またユーモラスな表情を湛えたヒンデ ミットのソナタは地味ながらも強く訴えかける作品です。最近、ファンが増えているイギリスの作曲家フィンジ ーのインターリュード(間奏曲)は、もとは弦楽四重奏(弦楽オーケストラ)とオーボエのための作品ですが、ここ では1981年にH.ファーガソンがピアノ伴奏用に編曲した版を用いて演奏しています。最初はピアノで息の長い メロディが奏され、そこに静かにオーボエが入ってきて二重奏を始めます。切ないながらも音楽は次第に熱を帯 び、お互いの音色が溶け合いながらクライマックスに達するという曲で、この中にはフィンジー音楽の魅力が凝 縮されています。イギリスの現代作曲家マイケル・ヘッドは名前すら聞いたことのない人も多いことでしょう。 しかし実際に聴いてみると、その完成度の高さに驚くのではないでしょうか。この「3つの小品」は伝統的な形 式を用い、どこか懐かしく物哀しい旋律が自在に歌われていく、極めて親しみやすい音楽からは、どこまでも続 くイギリスの田園風景が想起されます。ヴァイオリンでも演奏できるという「ロンド」の清明な旋律、伝統的な 八分の六拍子で書かれた「シチリアーナ」も驚くほどの美しさに満ちています。 MBS毎日放送をはじめ、広範囲で活躍中の音響エンジニア入交英雄による録音は、オーボエの繊細な響きと、ホ ールの空気感を全て取り込んだかのような豊かな質感が特徴です。

DACAPO
MAR-8.226111B06
(1CD)
ゴスタウ・ヘルステズ:十重奏と弦楽四重奏曲
十重奏曲ニ長調Op.18(1891)〜フルート,オーボエ,クラリネット,ファゴット,ホルン,2台のヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスのための
弦楽四重奏曲ヘ短調Op.33(1917頃)
デンマーク・シンフォニエッタ
デイヴィッド・リデル(指)

録音:2013年9月19-21日,10月7日、2013年10月4-6日,8日
※世界初録音
同じく作曲家であったカール・アドルフ・ヘルステズを父に持つデンマークのオルガニスト、作曲家ゴスタウ・ヘルステズ (1857-1924)の作品は、彼がドイツ、フランス、イタリアで遭遇した「後期ロマン派」の様式が取り入れられていたため、 当時のデンマークの聴衆たちからは「奇妙で近寄りがたい」と若干敬遠されていました。しかし彼の作品はとても魅力的であ り、現代の人々の耳には全く違和感を与えることがなく、ヨーロッパ大陸のインスピレーションの中にデンマーク特有の伝統 と品格が感じられる独自の作品として評価され、その作風は彼の弟子でもあったランゴーらにも引き継がれて行きます。この アルバムで紹介されている2つの作品は、半音階的な和声と充実した響き、そして横溢する民謡的要素が極めて魅力的です。

b-sharp
KKC-4071(1SACD)
バーバー:弦楽のためのアダージョOp.11
ブルックナー:弦楽五重奏曲(ミヒャエル・エルクスレーベンによる弦楽合奏版)
ベルリン・コンツェルトハウス室内オーケストラ
日下紗矢子(コンサートマスター/バーバー)
ミヒャエル・エルクスレーベン(コンサートマスター/ブルックナー)

録音:2015年6月25日(バーバー)、2014年11月13日(ブルックナー)
ベルリン・コンツェルトハウスは、東ベルリンの中心に位置するコンサートホールです。ここに所属するベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団(旧称ベ ルリン交響楽団)は、クルト・ザンデルリングのもと黄金時代を迎えた名門オーケストラ。2009年には、室内アンサンブル「ベルリン・コンツェルトハ ウス室内オーケストラ」が発足しています。 このディスクは、ベルリン・コンツェルトハウス室内オーケストラとして3 枚目のアルバム。ベルリン・コンツェルトハウス室内オーケストラの芸術監督は、 日下紗矢子( ベルリン・コンツェルトハウス管第1 コンサートマスター&読響兼任)がコンサートマスターを務めた、バーバーの「弦楽のためのアダージョ」 と、ミヒャエル・エルクスレーベン編曲によるブルックナーの弦楽五重奏曲(弦楽合奏版)を収録しています。バーバーの「弦楽のためのアダージョ」は、弦楽四重奏曲第1番の第2楽章アダージョを指揮者トスカニーニの提案でバーバー自身が弦楽合奏に編曲 したもの。沈痛な感情にあふれた音楽で、映画やドラマ等で印象的なシーンで使われ、多くの人に親しまれている作品です。音価の長い音符が多く、指 揮者無しの編成で演奏するのは意外と難しいですが、日下紗矢子の巧みなリードによって見事なアンサンブルを聴かせてくれます。 交響曲作家として傑作を生み出したブルックナーは、弦楽五重奏曲にも優れた作品を残しています。交響曲第5番、第6番とほぼ同時期に作曲されて おり、厳格な構成と圧倒的なスケール感で、交響曲にも通じる要素があるため、より大きな編成の弦楽合奏版で演奏されることもあります。この録音は、 ベルリン・コンツェルトハウス室内管弦楽団のコンサートマスターの一人、ミヒャエル・エルクスレーベンによる編曲版を用いています。 ※国内品番のみのご案内となります。 (Ki)

IPPNW
IPPNW-79(1CD)
難民のための慈善演奏会〜クラシック、タンゴ、ジャズ
(1)ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第4番 ホ短調「ドゥムキー」
(2)オリ・ボット(1974-):序曲
(3)ヘルムート・アーベル(1966-):「Toi, pour toi」
(4)ピアソラ:リベルタンゴ
(5)シミン・サマワティ(1976-):「As ney」、「As-shams」、「Baraaye To」
(6)アヴナー・ドルマン(1975-):「Udacrep Akubrad」
(7)トマール・ヤリーヴ(2005-):「Gyro」
(1)ベルリン・ピアノ・トリオ、
(2)(3)(4)ヴィブラタンギッシモ、
(5)スニーク、
(6)(7)ダブルビーツ

録音:2015年2月22日/ベルリンフィルハーモニー室内楽ホール(ライヴ)
IPPNW(核戦争防止国際医師会議)の慈善演奏会を収録したシリーズ。ドヴォルザークのドゥムキー・トリオの他、ヴィオラ、ヴィブラフォン、ピアノ、 コントラバスからなるグループ「ヴィブラタンギッシモ」によるピアソラ、ジャズシンガーのシミン・サワマティが「スニーク」を率いて歌う自作曲、パーカッ ション・デュオ「ダブルビーツ」による熱のこもった演奏など、2015年に行われたライヴを収録しています。 (Ki)
IPPNW
IPPNW-80(1CD)
難民のための慈善演奏会〜言葉と音楽
バシール・ザカリャウ(1972-):Bashir erzahlt seine Geschichte : 19. November 2013, vormittags in einem Cafe am Oranienplatz(朗読)
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第4番 ホ短調「ドゥムキー」 第1楽章
バシール・ザカリャウ:Ich ging nach Agadez in Niger. Dort war kein Krieg...(朗読)
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第4番 ホ短調「ドゥムキー」 第2楽章
バシール・ザカリャウ:Wir wurden nach Lampedusa gebracht(朗読)
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第4番 ホ短調「ドゥムキー」 第3楽章
マーシャ・カレコ(1907-1975):Inventar(朗読)
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第4番 ホ短調「ドゥムキー」 第4楽章
ベルトルト・ブレヒト:Uber die Bezeichnung Emigranten(朗読)
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第4番 ホ短調「ドゥムキー」 第5楽章
マーシャ・カレコ:Kurzes Gebet(朗読)
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第4番 ホ短調「ドゥムキー」 第6楽章
ベ ルリン・ピアノ・トリオ
クリスティアン・ブルックナー(朗読)

録音:2015年2月22日/ベルリンフィルハーモニー室内楽ホール(ライヴ)
IPPNW(核戦争防止国際医師会議)の慈善演奏会を収録したシリーズ。ドヴォルザークの「ドゥムキー」はIPPNW 79の演奏と同一のものですが、 このCDでは各楽章の間に別トラックで「三文オペラ」で有名なベルトルト・ブレヒトや、アウシュビッツ生まれのユダヤ人マーシャ・カレコの詩などが朗 読されています。ベルリン・ピアノ・トリオは2004年結成。2007年にクラクフ国際室内楽音楽コンクールで優勝、2009年にヨーゼフ・ハイドン国際 コンクールで優勝を飾った気鋭のグループです。 (Ki)

Resonus
RES-10168(1CD)
モーツァルト:ピアノ三重奏曲集
ピアノ三重奏曲変ロ長調 K.502
ピアノ三重奏曲ホ長調 K.542
ピアノ三重奏曲ト長調 K.564
ラウティオ・ピアノ三重奏団

録音:2014年、ポットン・ホール
ロシア生まれ、イギリスの王立音楽アカデミーで学んだピアニスト、ヤン・ラウティオ率いるピリオド楽器アンサンブル、ラウティオ・ピアノ三重奏団のデビュー・アルバム。同じく王立音楽アカデミーで学ぶアーティスト達とともに在学中に結成し多くの奨学金を得ながら活動。2013年にはイギリスのセント・ジョージズ・ブリストルとイスラエルのテルアビブ美術館でフォルテピアノによるモーツァルトのピアノ三重奏全曲演奏会を行っており、その成功を受けこのアルバムが録音された。フォルテピアノは、デレク・アドラムが1987年に製作した、アントン・ワルター1795年頃製のレプリカを使用。

KLANGLOGO
KL-1517B03
(1CD)
J.S.バッハ:様々な作曲家の協奏曲編曲集
協奏曲ヘ長調BWV978(原曲:ヴィヴァルディヴァイオリン協奏曲ト長調RV310)
協奏曲イ短調BWV593(原曲:ヴィヴァルディ2台のヴァイオリンのための協奏曲イ短調RV522)
協奏曲ニ短調BWV974(原曲:マルチェッロ協奏曲)
イタリア協奏曲ヘ長調BWV971
協奏曲ト短調BWV975(原曲:ヴィヴァルディヴァイオリン協奏曲ト短調RV316)
協奏曲変ロ長調BWV986(原曲:作曲家不祥)
協奏曲ハ長調BWV976(原曲:ヴィヴァルディヴァイオリン協奏曲ホ長調RV265)
協奏曲ト長調BWV973(原曲:ヴィヴァルディヴァイオリン協奏曲ト長調RV299
※全てシモン・ボルツキとクレメンス・フリックによる編曲
シモン・ボルツキ(リコーダー)
リー・ラヘル・バーダー(Vc)
マグヌス・アンダーソン(Lute)
クレメンス・フリック(ハープシコード&オルガン)

録音:2015年10月19-22日ベルリンヴァンゼー,アンドレアス教会
28歳の若きバッハが当時仕えていたザクセン=ヴァイマル公。その甥であるヨハン・エルンスト(音楽の才能に満ち溢れた青年貴族)が、バッハに依頼したのが、イタリア旅行で刺激を受けたヴィヴァルディの協奏的作品を鍵盤曲に編曲することでした。バッハ自身もそれまで「イタリア風」の音楽には馴染みがなかったようで、これらの新しいスタイルを持つ作品に興味を抱き、ついには「イタリア協奏曲」をはじめとする、数多くの斬新な作品を生み出すこととなるのです。ここでは、そんなバッハによる編曲作を、更にリコーダーを中心としたアンサンブルに移し替えるという試みがなされています。

Hush Collection
HUSH-007(1CD)
ハッシュ・コレクション Vol.7〜10のヒーリング・ソング
グラボウスキー:リヴァー・ランニング
レインドロップ/グロウ
ブライト・アイズ/パルス
モーニング・ソング
メディテーション
ガーディアン・エンジェルズ
ホワット・ゴーズ・アルアンド...
ア・クワイエット・トート
ポール・グラボウスキー(P)、
ゴールドナーSQ、他
オーストラリアのHUSH音楽財団によるHush Collectionは、難病に苦しむ子どもと親を支援するため、プロのミュージシャン達がボランティアで参加し製作され、オーストラリア各地の病院で使用されています。第7弾は、オーストラリアを代表するジャズ・ピアニスト&作曲家のポール・グラボウスキーが作曲した、10の癒やしの音楽。演奏は、グラボウスキー自身に加え、Hyperionへの録音でも知られるオーストラリアのリーディング・アンサンブル、ゴールドナーSQも参加。


コウベレックス

KRS-5217(1CD)
税込価格
Duna Pearl(ドゥナ・パール)
ヴェチェイ:悲しきワルツ
モンティ:チャールダーシュ」
フバイ:ロマンティックソナタ〜第1楽章
バルトーク:3つのチーク県の民謡
リスト: 献呈(シューマン:君に捧ぐ)
フバイ:ラルゲット
清松優記子:エモーション
ドゥナ・パール【古田葵(Vn)、清松優記子(P)】

録音:2016年4月13日、大和高田 さざんかホール(小)(奈良県)
Duna Pearl はハンガリー国立リスト音楽院在学時に、古田葵(ヴァイオリン)、清松優記子(ピアノ)が結成したデュオ。夜景が絵になる街、ハンガリーの首都ブダベストは「ドナウの真珠(=Duna Pearl)」と呼ばれるところから命名。結成6 年を機に初録音。
バルトークを伴奏者として活動していたとも言われる F.ヴェチェイの憂愁を帯びた「悲しきワルツ」が穏やかにその世界へ誘ってくれる。近代ハンガリーを代表するヴァイオリニストで作曲家であるY.フバイ(1858-1937)の「ロマンティック・ソナタ」(1 楽章)は森の中に居るような作品、古田の美しく清楚な語りは味わい深い。またフバイ「ラルゲット」では郷愁をよぶ民族的な旋律とテンポ感が聴く人を惹きつけてやまない。バルトークの粋を宝石のように凝縮した清松のピアノソロ、またアルバムの為に書き下ろした初作「エモーション」など、小品のアルバムだが、収録時間以上のボリュームをたっぷり味わえる耳に心地よいCD。

Vlad Records
VR 011(1CD)
愛の歌〜ブラームスの時代のホルンのための音楽
トーメ:愛のデュオ(世界初録音)
ファン・クロムフォート:メロディ(世界初録音)
ハッセルマンス:紡ぎ車
ラドゥー:瞑想曲(世界初録音)
ブラームス:アルバムの小品
エドムント・ウェーバー:ホルンとハープのためのデュオ(世界初録音)
フェティス:小品(世界初録音)
サン=サーンス:ロマンス Op.36
サミュエル:コンクール用の小品(世界初録音)
ブラームス:ホルン三重奏曲 Op.40
ジェロエン・ビリエ(ヒストリカル・ホルン)、テラ・ノヴァ・コレクティーフ〔ジャン=クロード・ファンデン・エイデン(P)、ヴェロニク・ボゲール(Vn)、マルク・ド・メルリエ(アーリー・ヴァルヴ・ホルン)、マルヤン・ド・ヘール(ハープ)〕

録音:2015年11月3日−5日、AMUZ(アントワープ、ベルギー)
「Vlad Records(ヴラド・レコーズ)」は、ベルギーのクラリネット奏者、ヴラド・ウェーフェルベルヒを芸術監督として2012年に結成されたベルギーのピリオド・アンサンブル、テラ・ノヴァ・コレクティーフの自主レーベル。「ブラームスの時代」をテーマとしたホルンのための作品集でソリストを務めるジェロエン・ビリエは、ル・コンセール・ダストレ、インスラ・オーケストラ、ヘント・ビーロック・バロックOの首席奏者、コレギウム・ヴォカーレ・ヘント、レ・タラン・リリク、アイルランド・バロックOの客演奏者として活躍する古楽大国ベルギーを代表する、ヒストリカル・ホルンの名手です。ブラームスからも称賛されたリエージュの伝説的ホルン奏者、アルフォンス・ステーンブリュッヘン(1824−1895)のコンサート・レパートリーをベースとした「愛の歌」には世界初録音となる作品を多数収録。ベルギーの世界的ホルニストのサウンド、テラ・ノヴァの時代考証で蘇えるブラームスの時代のホルン作品に要注目!

iTinerant
iK-002(1CD)
魅惑のメロディ
カッチーニ:わが麗しのアマリッリ
バッハ:管弦楽組曲第3番ニ長調〜アリア(エア)
フォーレ:夢のあとで
シューベルト:セレナード
サン=サーンス:白鳥
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番〜第2楽章(クラリネット編)
マスネ:「タイス」より瞑想曲/他
デュオ・メビウス
バッハの「G線上のアリア」、サン=サーンスの「白鳥」など美しい旋律で有名な曲をスペインのデュオ・メビウスがクラリネットとピアノで旋律を魅惑的に描きます。

Sono Luminus
DSL-92201(1CD)
FIRSTDAY
ホセ・ブラガート(1915-):グラシエラとブエノスアイレ
マルティヌー:スロバキアの主題による変奏曲
カレブ・ブルハンス(1980-):ファンタジー
ヒナステラ:パンペアーナ第2番Op.21
エネスコ:ソナタヘ短調
ダン・ヴィスコンティ(1981-):ハード=ノック・ストンプマラン・マレ(1656-1728)「ラ・フォリア」による変奏曲
プーランク:愛の小径
ローラ・メトカーフ(Vc)
マテイ・ヴァルガ(P)

録音:2015年4月20-23日アメリカヴァージニア,ボイスソノ・ルミナス・スタジオ
ワシントン・ポスト誌で「ゴージャスなチェロのレガート奏法」、ブログ・クリティクス・マガジンでは「繊細でメロディアスなタッチ」と絶賛されている若手チェリスト、ローラ・メトカーフのSONOLUMINUSレーベルへのデビュー盤。彼女は弦楽五重奏アンサンブル「Sybarite5」のメンバーであり、こちらではジャンルを越えた作品を演奏、そのアルバムはビルボードのチャートTOP10にも入るほどの人気を博しています。今回のソロ・アルバムのタイトルは、プーランクの「愛の小径」の一節から取られたもので、新しい一歩を踏み出す彼女の感情を端的に捉えたものと言えるでしょう、マラン・マレから現代までと、様々な作品が選ばれたこのアルバムでは、彼女の多彩な才能が見事に表出されています。
Sono Luminus
DSL-92202(1CD)
TRANSITIONS
1.マリオ・ダヴィドフスキー:電子音とチェロのための「シンクロニズム第3番」
2.スティーヴ・ライヒ:チェロ・カウンターポイント
3.デヴィッド・フルマー:春について語る
4.アニー・ゴスフィールド:4本のバラ
5.ゴスフィールド:...そして5つのスポット
6.アンナ・ソルヴァルズドッティル:トランジション
7.ハイメ・オリヴァー・ラ・ローザ:フレクスラ
マイケル・ニコラス(Vc)/マリオ・ダヴィドフスキー(電子音)…1/スティーヴ・ライヒ(電子音)…2/アニー・ゴスフィールド(サンプラー)…4.5/ジェイミー・オリヴァー・ラ・ローザ(電子音)…7

録音:2015年12月14-18日,2016年1月13-14日アメリカヴァージニア,ボイスソノ・ルミナス・スタジオ
ニューヨークで活躍するチェリスト、マイケル・ニコラス。彼は国際現代アンサンブル(ICE)のメンバーとして、常に新しい音楽を追求しています。世界中の現代作曲家たちは彼のために新作を書き、それらを初演すること、また即興と電子音を組み合わせ新たな音を創造することなど、彼が投げかける斬新な音楽は、聴き手に驚きを与えています。このSONOLUMINUSレーベルへのデビュー・アルバムに収録された6つの作品は、ほぼ50年に渡る作曲年代の開きがありながらも、どれもが無機質で機械的な響きを音楽に取り入れるという実験的な手法が凝らされており、人類とコンピュータの平和的共存について、そして音楽の変遷についての彼の考察が示されているというものです。

GB Records
BCGBCD-02(1CD)
ギャヴィン・ブライヤーズ:バイペッド ギャヴィン・ブライヤーズ(鍵盤楽器、コントラバス、指)、
ジェームズ・ウッドロウ(エレクトリック・ギター)、
小杉武久(Vn)、ソフィー・ハリス(Vc)
自身のレーベルGB Recordsからのファースト・アルバム。マース・カニンガム・ダンス財団による委嘱作品。

DACAPO
MAR-8.226587(1CD)
シモン・クリステンセン:マニフェスト(ここで叫ぶ必要はない)
弦楽四重奏のための音楽
ビルギッテ・ベーレンツェン・ピール(Vn)/シーネ・マセン(Vn)/ミーナ・フレッド(Va)/ソフィア・オルソン(Vc)

録音:2014年9月21日デンマークヒレレズ,フレデリクスベルイ・キャッスル教会
72分が1トラックに収録された、ある意味“気が遠くなるような”1枚。開放弦を用い、暗く単調な響きを持つ音が少しずつ変化しながら延々と続いていきます。ぼ〜っと聞いているだけしかこの音に対峙できませんが、しかしたら宇宙に存在する音はこのようなものかも知れません。まさに「通のための」1枚です。
DACAPO
MAR-8.226584(1CD)
ボロフ=ヨアンセン:ヴィオラ作品集
パルティータOp.15(1953-54)
パーカッションとヴィオラのための音楽Op.18(1955-56)
ああ、命の木よOp.81(1977)
ヴィオラ・ソナタOp.14(1952-53)
アレクサンダー・カルダーによるモビールOp.38(1961)
ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲Op.12(1951-52)
アネッテ・スラート(Va)
エッコゾーン(アンサンブル)
マティアス・ロイモト(指,マリンバ)
シーネ・アスムセン(Ms)
クリスティーナ・ビエルケ(P)
ヘルゲ・スラット(Vn)

録音:2014年9月8-9日,11月6-7日,2015年9月14-15日コペンハーゲン,ガルニソン教会,2014年12月21-23日オペラ・ハウス
ヴィオラの持つ暗く深い響きに魅了された作曲家は数多く存在しますが、このボロフ=ヨアンセン(1924-)もその一人です。彼は自身の表現のツールとしてヴィオラを愛し、多くの作品を創作しています。抽象的な世界とリアルな世界を結ぶ幽玄な響きをお楽しみください。

DACAPO
MAR-8.226090(1CD)
ハンス・エブラハムセン:木管五重奏のための作品集&編曲集
エブラハムセン:管五重奏のための「風景」(1972)
木管五重奏曲第2番「ウォールデン」(1978)
シューマン:子供の情景Op.15(1838)〜H.アブラハムセンによる木管五重奏編(2005)
ラヴェル:組曲「クープランの墓」(管弦楽版)(1919)〜H.アブラハムセンによる木管五重奏編(1989)
アンサンブル・ミッドヴェスト<メンバー:シャルロッテ・ノルホルト(Fl)/ペーター・キルシュタイン(Ob)/ピーター・フェイサー(Ob)…8-20/トンマゾ・ロンクィック(Cl)/ヤヴォール・ペトコフ(ファゴット)/ネイル・ページ(Hrn)>

録音:2014年1月14日、2014年5月22-23日、2014年11月25-28日、2015年1月14-16日
斬新な作風による数多くの室内楽作品で知られる作曲家エブラハムセン(1952-)。これまでにもdacapoレーベルから何枚かのアルバムがリリースされていますが、今回はなかなか興味深い作品も含まれています。初期の2作品は、いかにもミニマル風で現代的な茫洋とした音楽になっていいます。やがて突然、シューマンやラヴェルの耳慣れたメロディが聞こえてくるのには驚かされることでしょう。これはエブラハムセンが2つの作品に編曲を施したもので、原曲が的確に木管本日発送いたしました。誠に恐縮ですが到着後に「受取連絡」して頂きますようお願い致します。万一お届け品に問題があった際は、評価欄ではなく取引ナビでご一報下さい。この度は誠に有難うございました。五重奏へとまとめられています。アンサンブル・ミッドヴェストはタイプの異なるユニークな作品を、ごく自然に演奏しています。

Sono Luminus
SM-222(1CD)
生きて夢見て
ヨゼフ・スーク:ピアノ四重奏曲イ短調Op.1
ドヴォルザーク:ピアノ四重奏曲第1番ニ長調Op.23
ヤナーチェク:おとぎ話JWVII/5
スーク:命と夢Op.30より第10番:クジョチョヴィツェの教会の片隅にある忘れられた墓々へ-夢見るように
アンサンブル・ラロ

録音:2015年3月19-21日バイエルン放送第2スタジオ
このアルバムのタイトル「livedanddreamed」はチェコ出身の作家フランツ・カフカの「夢見て、望むことは、生命における素晴らしい問題である」という言葉から取られています。もちろん収録されているのはチェコを代表する3人の作曲家、ドヴォルザークとヤナーチェク、そして最近録音が増えてきたスークの作品です。前述のカフカも耳にしたであろうこれらの曲は、どれもモラヴィア民謡を基調とした情熱的な雰囲気を備えています。2004年に結成されたアンサンブル・ラロは日本でもおなじみ。新メンバーを加え、一層親密な音楽を奏でています。

ARCO DIVA
UP-0182-2(1CD)
ヴァイオリンとギターの為の音楽
マルチン・ブルンネル(1983-):閑話 [Quiet Talk]
ヤン・フレイドリン(1944-):プラハ万華鏡 [Prague Kaleidoscope]
カレル・ルージチカ(1940-):ボレロ [Bolero]
ルカーシュ・フルニーク(1967-):会話 [Conversations]
オンドジェイ・クカル(1964-):ギターヴァイオリン [Kytaroviolino] Op.41
マテイ・ベンコ(1979-):ストレンジャーズ [Strangers]
デュオ・テレス
[ルツィア・フルカ・コプソヴァー(Vn)、
トマーシュ・ホニェク(G) ]
ヤン・フレイドリンはロシア、他はチェコの作曲家。ルツィア・フルカ・コプソヴァー(1986年生まれ)はブラチスラヴァ音楽院およびブルノのヤナーチェク音楽アカデミーで学んだスロヴァキアのヴァイオリニスト。トマーシュ・ホニェク(1985年生まれ)はパルドゥビツェ音楽院およびヤナーチェク音楽アカデミーで学んだチェコのギタリスト。二人は2007年にデュオを結成しました。
ARCO DIVA
UP-0184-2(1CD)
エヴァ・ガラヨヴァー〜私を愛して
レスピーギ:夕暮れ(メゾソプラノと弦楽四重奏の為の)
ストラヴィンスキー:猫の子守歌(アルトと3つのクラリネットの為の)*
アルヴォ・ペルト:何年も前のことだった(アルトとヴァイオリン、ヴィオラの為の)(#/+)
シルヴィエ・ボドロヴァー(1954-):私を愛して(メゾソプラノとハープの為の)**
ペトル・エベン(1929-2007):愛無き歌(アルトとヴィオラの為の)+
シルヴィエ・ボドロヴァー:3つの詩篇(メゾソプラノと弦楽四重奏の為の)
エヴァ・ガラヨヴァー(Ms)
ルドミラ・ペテルコヴァー、ヤナ・ラホドナー、マレク・シュヴェイカル((Cl)*
ヤロスラフ・スヴィエツェニー(Vn)#
イトカ・ホプソヴァー(Va)+
カテジナ・エングリホヴァー(ハープ**)
ツェムリンスキーSQ(無印)
エヴァ・ガラヨヴァーはスロヴァキア出身のメゾソプラノ。当レーベルからはこれで3作目のリリース。ボドロヴァーとエベンはチェコの作曲家。

Velut Luna
CVLD-269(1CD)
サヴェーリオ・タスカ(1963-):歩く男(マリンバと弦楽四重奏の為の)
第1話「曙」/ 第2話「朝と衝突」−「エンパティア/イレリカ」/第3話「きらめき」/ 第4話「跳躍」/ 第5話「暖炉と部屋」−「ショーロ」/第6話「樹氷」/ 第7話「祈り」/ 第8話「深き淵より」/第10話「チャオ・チャオ・チャオ」
サヴェーリオ・タスカ(マリンバ)
アルテラルコ
[ホセ・ダビド・フエンマヨル・バレラ、マウロ・スピナッツェ(Vn)、シモーネ・シヴィエーロ(Va)、ジューリオ・パドイン(Vc) ]

録音:2015年7月、スタジオ・ライヴ、マジステル・アレーア・スタジオ、プレガンツィオル、イタリア
Velut Luna
CVLD-048(1CD)
ピアノ三重奏による「四+四季」
ヴィヴァルディ(エルネスト・メルリーニ編):「四季」
チャイコフスキー(エルネスト・メルリーニ編):「四季」
パドヴァ・トリオ
[佐々木一樹(Vn)、マルモ・ササキ(Vc)、ウララ・ササキ(P) ]

録音:2001年10月、スタジオ・ライヴ、ザンタ・スタジオ、カンポノガーラ、ヴェネツィア県、イタリア
ヴァイオリニストの佐々木一樹(1944年生まれ)は19歳で札幌SOのコンサートマスターに就任し、15年間務める。その間イタリア・ロヴェレートに於いて「最優秀若手ヴァイオリニスト」「72年賞」を受賞し、ハイドン・オーケストラと共演、イタリア各地のツアーを行う。1975年札幌SO初の海外公演ポートランド(USA)、ミュンヘンに於いて外山雄三作曲「ヴァイオリン協奏曲」を共演。1977年より東京SOコンサートマスターに迎えられる。1980年イタリアが世界に誇る「イ・ソリスティ・ヴェネティ(ヴェネツィア合奏団)」に招かれ、首席奏者及びソリストに就任し、現在に至る。ヨーロッパ各地、アジア、アメリカなど50ヶ国を越える演奏活動を行い、同団ソリストとしてザルツブルグ音楽祭をはじめ、署名なフェスティヴァル、ローマ法皇、ベルギーのエリザベート女王御前演奏会等に出演。パリ、ニューヨーク等のコンサートでは「あふれるような美しい音と第一級の芸術性」と評され数々の賛辞を贈られる。1995年スカルファロ伊大統領、2000年チャンピ伊大統領よりイタリア文化使節としての演奏活動に対してメダルを授与される。父と娘二人で結成された注目度の高い「パドヴァ・トリオ」、及びイタリア国内でユニークなレパートリーと優れたアンサンブルで注目されている「クァルテット・ロッシーニ」等の室内楽でも活躍している。(公式プロフィールより)
ブックレットに日本語解説を記載。
Velut Luna
CVLD-051(1CD)
バッハ:3声のソナタとインヴェンション
フルート・ソナタ.イ長調 BWV1032(リコーダーによる)
3声のシンフォニア(インヴェンション)BWV787-801(トリオ版)
トリオ・ソナタ.ト長調 BWV1038
クアドロ・ヒポテシス
[レオポルド・ダゴスティーノ(リコーダー)、チンツィア・ゾッティ(ソプラノ・ヴィオル)、ディエゴ・チェロフォリーニ(チェロ、ピッコロ・チェロ)、ヴァレリー・ルーマー(テオルボ) ]

録音:2001年6月、シャルトルーズ・ド・ヴァルボンヌ(元修道院)、サン=ポレ=ド=カッソン、フランス
Velut Luna
CVLD-056(1CD)
ロベルト・ディ・マリーノ(1956-):My love is in a light attire
ジャンカルロ・ビーニ:Ballata del castello
マウロ・ズッカンテ:Chanson pour Lou
マウロ・カプッツォ:O falce di luna calante
ジョヴァンニ・ボナート(1961-):Stetit Angelus
フランコ・バッティアート(1945-):L'ombra della luce
ロベルト・ディ・マリーノ:O sweetheart, hear you
ステファノ・ダ・ロス:Ombre buie
マウロ・ズッカンテ:Encore pour Lou
ジャンカルロ・ビーニ:Ballata della ragazza sola
ロレンツォ・ドナーティ:La bella bimba dai capelli neri
ジョヴァンニ・ボナート:Slaafan zuuse
エルゴ・カンテムス(合唱)
マリア・キェレガート(S)
マッシモ・ダル・サント(P)
フラーヴィオ・マンフリン(クラリネット、サクソフォン)
フランチェスコ・パドヴァーニ(Fl)
エロス・ロゼッリ(G)
ジャンルーカ・ゾッカテッリ(打楽器)
フィリッポ・マリア・ブレッサン(指)

録音:1998年6月、スタジオ・ライヴ、旧大聖堂、モンセリーチェ、パドヴァ県、イタリア
Velut Luna
CVLD-065(1CD)
マリオ・パゴット(1966-):室内楽作品集

(1)光の住み処 [Dove dimora la luce] (2人の朗読、フルート、バスクラリネット、ヴァイオリン、ヴィオラとピアノの為の;2001)
(2)過度に II [A outrance II] (フルートとヴィオラの為の;2001)
(3)こまどりの飛行 [Il volo del pettirosso] (ヴァイオリンとピアノの為の;2002)
(4)褐色を背景に動く図形 [Figure in movimento su sfondo bruno](アルトサクソフォンとアコーディオンの為の版;2001)
(5)ソナタ「Quai Jair」(ヴィオラとピアノの為の;2002)
(1)カテリーナ・カルリーニ、
マルコ・マランゴーニ(朗読)
 ラウラ・ミングッツィ(Fl) 
ヴェンチェスラオ・ビスコンティン(バスクラリネット)
 シルヴィア・マッツォン(Vn) 
ジョヴァンニ・パジーニ(Va)
 アントニオ・ヴィガーニ(P)
 マリオ・パゴット(指)
(2)ラウラ・ミングッツィ(Fl) 
ジョヴァンニ・パジーニ(Va)
 (3)シルヴィア・マッツォン(Vn) 
ロベルト・ベルトゥッツィ(P)
(4)ロベルト・ファヴァーロ(アルトSax)
 ダミアーノ・ヴィゼンティン(アコーディオン)
(5)ジョヴァンニ・パジーニ(Va) アントニオ・ヴィガーニ(P)

録音:2002年6月、スタジオ・ライヴ、 カヴァネッラ教会、コンコルディア・サジッターリア、ヴェネツィア県、イタリア
コンドゥルメル・レコーディング・スタジオ、ゼルマン、トレヴィーゾ県、イタリア

Resonus
RES 10161(1CD)
メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲集
ピアノ三重奏曲第1番ニ短調 Op.49
ピアノ三重奏曲第2番ハ短調 Op.66
フルニエ・トリオ

録音:2014年7月28日−30日、洗礼者聖ヨハネ教会(オックスフォード)
若き有望な奏者たちによって2009年に設立されたピアノ三重奏団、フルニエ・トリオがResonusからデビュー。2011年のトロンハイム国際室内楽コンクールで第2位&聴衆賞を受賞、2013年のパークハウス賞(イギリスで行われるピアノと弦楽のための室内楽国際コンクール)で優勝を果たした実力派。情熱的で新鮮なパフォーマンスで、メンデルスゾーンの名作を聴かせます。

GPR Records
RR-90015(2CD)
デビュー・ジェイコブ・ショウ〜ブラームス&ブリテン:チェロ作品集
ブラームス:チェロ・ソナタ第1番ホ短調 Op.38、
 チェロ・ソナタ第2番ヘ長調 Op.99
ブリテン:無伴奏チェロ組曲第3番 Op.87
伝承曲(ショウ編):ア・ブリット・イン・デンマーク
ブロッホ(ショウ編):祈り
ヴァレンスブルク:ペルシャのサマ
伝承曲(ショウ&カザルス編):鳥の歌
ワン・リピン(ヘンダーソン編):葬花吟
ジェイコブ・ショウ(Vc)、
ホセ・ガヤルド(P)、
ミュージック・コンフューシャス・インスティテュートのミュージシャン

録音:2009年−2015年、アウグスブルグ&コペンハーゲン
次代の天才チェリスト、ジェイコブ・ショウが、ニューヨークのRoven Recordsからデビュー!ジェイコブ・ショウは、1988年ロンドン生まれ、19歳でパリのエコール・ノルマル音楽院を最年少チェリストとして卒業、現在はデンマークのコペンハーゲンをベースに活動する音楽家。様々な文化、ジャンルとのコラボレーションにも情熱を燃やしており、デビュー・アルバムでも、ブラームスのソナタ、ブリテンの無伴奏組曲に、デンマーク、スコットランド、ユダヤ、ペルシャ、カタルーニャ、中国などのメロディーをカップリング。情熱がほとばしる濃密なブラームスはもちろん、ショウ編曲によるチェロ独奏版の「祈り」や「鳥の歌」にも注目。
☆YouTubeにてご試聴いただけます!
watch?v=6QJThoDK7hk&amp;nohtml5

Roven Records
RR-10015(1CD)
ヨータム・ハーベル:室内楽作品集 2007-2014
ウィー・ワー・オール/オン・リーヴィング・ブルックリン/ラスト・スキン/トーラス/フロム・ザ・ブック・オヴ・メンテナンス・アンド・サステナンス
コンテンポラネオウス、
ミヴォスSQ
2005年にグッゲンハイム奨励金を、2007年にローマ賞を受賞した作曲家、ヨータム・ハーベル(b.1976)の室内楽作品集。ハーベルは、フィリップ・グラスが設立した若い作曲家を支援する組織 "MATA"の芸術監督も務めています。

スロヴァキア音楽財団
SF-0083-2(1CD)
シークレット・ヴォイス/現代スロヴァキアの声楽
イリス・セギー(1956-):草原の歌(2013)*
ヴィエラ・ヤナールチェコヴァー(1941-):歌、歌(2008)*
イリヤ・ゼリェンカ(1932-2007):心変わり(1983)**
トマーシュ・ボロシュ(1971-):言葉(2003)#
イヴァン・ブッファ(1979-):4つの合意(2010)
ルツィア・コニャコフスカー(1975-):出発(2009)+
マルティン・ブルラス(1955-):冷たさが促す(2014)++
エヴァ・シュシュコヴァー(ソプラノ、打楽器#)
アンドレア・モソリャコヴァー(フルート*、アルト&バスフルート+)
ボラニスラフ・ドゥゴヴィチ(バスクラリネット**)
ダリボル・コツィアーン(ヴィブラフォン++)

録音:2014年、リアル・ミュージック・ハウス、ブラチスラヴァ、スロヴァキア(#以外)、2014年、ライヴ、スロヴァキア放送、ブラチスラヴァ、スロヴァキア#
スロヴァキア音楽財団
SF-0085-2(1CD)
ダニエル・マテイ(1963-):メモリーズ・オブ・ユー〜ユライ・ベネシュ、ジョン・ケージ、イヴァン・パリーク、ジェイムズ・テニーの記念に
(1)NICE(弦楽四重奏の為の;2009/2011改訂)
(2)I tried them and they were all ROTTEN... from "...morceaux en forme de poire"(ピアノの為の;1995)
(3)Memories of You- 1 [14 Variations for J.C.] text: Edwin Morgan(声、フルート、アコーディオンとツィンバロムの為の;1993/2010改訂)
(4)CHORALS [on SDFE] for Conlon Nancarrow(オーディオ装置の為の;2000)
  STRUCTURE, PAGES [...and IMPROVISATIONS](ヴァイオリン独奏と大アンサンブルの為の版;2010/2012)
(5)[when I'm] FIFTY [for] piano [LULLABY](ピアノ独奏またはピアノと調音された瓶、口笛と任意の追加音の為の;1997)
(6)CAVE SONGS [remixed] (オーディオ装置の為の、ステレオ版;2005)
 Gospel / Blues / De profundis / Sex / Ho-chi-min
(7)Fragile [to Fryderyk Chopin, Anton Webern and Morton Feldman](ピアノの為の;2009)
(1)fama Q(SQ)
(2)イヴァン・シレル(P)
(3)クラーラ・ローチ(声)
 アン・ラ・バーグ(Fl)
 ボリス・レンコ(アコーディオン)
 エニケー・ギンゼリ(ツィンバロム)
 マリアーン・レヤヴァ(指)
(4)ジョン・ローズ(Vn)
 アデレード大学エルダー音楽院マテイ・アンサンブル
  ダニエル・マテイ(指)
(5)イヴァン・シレル(P)
 ダニエル・マテイ(口笛)
 ブラニスラフ・ドゥゴヴィチ(Cl、バスCl)
(6)イヴァン・シレル(P)

(P)2000, 2005, 2010, 2013, 2013, 2014 (C)2000, 2005, 2010, 2012, 2015
ダニエル・マテイはブラチスラヴァ音楽アカデミー、パリ音楽院、ハーグ王立音楽院で学んだスロヴァキアの作曲家。現代音楽アンンブル「ヴェニ」[Veni] の共同創設者。1997年以来2016年現在ブラチスラヴァ音楽アカデミー教員。
スロヴァキア音楽財団
SF-0086-2(1CD)
スロヴァキアの弦楽四重奏曲
アレクサンデル・モイゼス(1906-1984):弦楽四重奏曲第2番 Op.66
ヤーン・ツィケル(1911-1989):弦楽四重奏曲「祖国」
ラディスラフ・ブルラス(1927-):弦楽四重奏曲第3番「D・D・ショスタコーヴィチの記念に」
ドゥシャン・マルティンチェク(1936-2000):弦楽四重奏曲
ロマン・ベルゲル(1930-):コルチャクの記念に−弦楽四重奏の為の断章集
モイゼスSQ
[スタニスラフ・ムハ(Vn1) 
フランティシェク・テーレーク(Vn2)
アレクサンデル・ラカトシュ(Va)
ヤーン・スラーヴィク(Vc)]

録音:2015年1月、ドヴォラナ・コンサートホール、ブラチスラヴァ、スロヴァキア
スロヴァキア音楽財団
SF-0089-2(1CD)
ミラン・ノヴァーク(1927-):ハープ作品集
チェロの為のロマンティック小品集(1967)*
ソプラノ,ハープとチェロの為の4つの歌「詩たちは疲れている」(1969)+
ハープ・ソナタ(1982)#
ハープと室内管弦楽の為の協奏曲(1972)**
クリスティーナ・ノヴァーコヴァー(ハープ(*/#/**))
アルジベタ・スヴォボドヴァー(ソプラノ+)
ミロスラフ・ヴィルドネル(ハープ+)
ユライ・ファゼカシュ(Vc)+
カメラータ・スロヴァカ**
ヴィクトル・マーレク(指)**

録音:1985年*、1969年+、1986年#、1974年**、 スロヴァキア放送スタジオ、ブラチスラヴァ、スロヴァキア
ミラン・ノヴァークはブラチスラヴァ音楽院で学んだスロヴァキアの作曲家・指揮者。作曲の師はアレクサンデル・モイゼス(1906-1984)。
スロヴァキア音楽財団
SF-0093-2(1CD)
ブラチスラヴァ・トロンボーン・クアルテット
フランチェスコ・スポンガ(クルト・シュトルツェネッガー編):フランス風アリア第2番
クロード・ジェルヴェーズ(スローカー・トロンボーン・クアルテット編):組曲[バス・ダンス/パヴァーヌ/ガイヤルド/パヴァーヌ/ブランル]
コレッリ(ジョン・クレネスク・モーティマー(1951-)編):ソナタ
ベートーヴェン:3つのエクアール
ドヴォルザーク(ウルリヒ・ディットマール編):スラヴ舞曲第8番
ブルックナー(ラルフ・ザウアー編):3つのモテット
 王の御旗は進む/この場所は/歌え、舌よ
ギャレス・ウッド(1950-):4つのトロンボーンの為の4つの小品[タンゴ/歌/パロディ/ラメント]
ヤン・クーツィール(1911-2006):組曲「マックスとモーリッツ」Op.127[プロローグ/邪悪な魔女/鶏の品種/仕立屋ベック/教師レンペル/伯父フリッツ/師匠ベッカー/農夫メッケ/エピローグ]
セロニアス・モンク(スライド・ハンプトン編):ラウンド・ミッドナイト
スコット・ジョプリン:カスケード
J・J・ジョンソン(スライド・ハンプトン編):ラメント
ジャック・ゲイル:スーパー・ボーン・ジャズ組曲第2番[Minor excursion / Meaning of swing / Loose Lady]
ミハル・モティーリュ:バラード
ホーギー・カーマイケル(インゴ・ルイス(1961-):編):我が心のジョージア
ミハル・モティーリュ:枯葉(トロンボーンとフリューゲルホルンの六重奏の為の)*
ジェフリー・アグレル(1948-):ゴスペル・タイム
ブラチスラヴァ・トロンボーン・クアルテット
[フランティシェク・コヴァーチ、ユライ・ミトシンカ、リュボス・シャンタヴィー、ミハル・モティーリュ(Tb)]
パヴェル・ザヤーチェク(Tb)*
ユライ・バルトシュ(フリューゲルホルン*)

録音:2015年、リアル・ミュージック・ハウス、ブラチスラヴァ、スロヴァキア
トロンボーン・ファンなら聴き逃せないプログラム。ブラチスラヴァ・トロンボーン・クアルテットは1988年創設。

CHRISTINE WALEVSKA
LM-206(1CD)
チェロの女神〜クリスティーヌ・ワレフスカ
グラナドス(カサド編):「ゴイェスカス」より間奏曲(第20 番)
ボロニーニ:セレナータ・デル・エコー
ペルゴレージ:ニーナ
ブラガート:ミロンタン
ボロニーニ:アダージョ
 チェロの祈り
 セレナータ・デル・ガウチョ
ショパン(ピアティゴルスキー編):夜想曲 嬰ハ短調
ボロニーニ:バスクの祭り
チャイコフスキー:ただ憧れを知る者だけが
グローフェ:クリスティーヌ
グルック:「オルフェオ」よりメロディ
ピアソラ(ブラガート編):アディオス・ノニーノ
ラヴェル:ハバネラ形式の小品
ショパン(ワレフスカ編):夜想曲 変ホ長調Op.9-2(第2番)
リスト(ワレフスカ編):愛の夢
ボロニーニ:アヴェ・マリア
クリスティーヌ・ワレフスカ(Vc)
福原彰美(P)

録音:2014 年6 月、ポラック・ホール、モントリオール,カナダ
このCD はワレフスカの恩師であるアルゼンチンの巨匠チェリスト、エニオ・ボロニーニ(Ennio Bolognini,1893-1979)が生前、彼女にだけ、演奏を許可した6曲が収められた貴重なCD です。またアメリカの著名なピアニストであり、「グランド・キャニオン」で有名な作曲家ファーディ・グローフェ(1892-1972)が彼女のための作曲した「Christine」も収められており、他のチェリストの演奏ではかなえられない特別な内容になっています。またワレフスカ自らアレンジしたショパンのノクターンや、リストの名曲など、聴き逃す事の出来ない内容で、最高のチェロの技巧のみならず、彼女らしい心温まる演奏は聴く人を幽玄と至福の世界へと導きます。共演は新進気鋭の日本人ピアニストの福原彰美。
■クリスティーヌ・ワレフスカ
ロサンゼルスで生まれ、父親からチェロの手ほどきを受け、10 歳の時に、巨匠チェリスト、エニオ・ボロニーニの前で演奏し、 ボロニーニ夫人が「この小さな女の子は将来素晴らしいチェリストになるわね」というとボロニーニは「彼女はすでに素晴らし いチェリストだ」と絶賛しました。13 歳でアメリカ楽壇にデビューし、16 歳でフランスのパリ音楽院へ留学しM.マレシャルに師 事(後にフルニエの下でも学んだ)。アメリカ人として初のチェロと室内楽で1等賞を取り卒業した後、ヨーロッパ、南北アメリカ で数々の演奏活動を行う。21 歳の時にフィリップス・レーベルからシューマンの協奏曲などをリリース。 日本では1974 年、2010 年、2012 年と来日コンサートを行う。2014 年台湾でもコンサートを行う。現在もアルゼンチン、スイス、 イタリア、オーストリア、米国などでコンサートを行い、チリのインターナショナル・チェロ・コンペティションの審査委員長を務 める。

Signature
SIG-11100(1CD)
フィリグラーヌ
ジャン=フィリップ・コラール=ネヴェン: モーリスのサークル/わが父へ
フィリグラーヌ(透かし)
バック・トゥ・バッハ/流れ星
ありがとう/マルシアックのアシル
ジャン=フィリップ・コラール=ネヴェン(P)
ジャン=ルイ・ラザンフォス(ベース)、
ドビュッシーSQ
※日本語解説付
ジャン=フィリップ・コラール=ネヴェンは1975年ベルギー生まれの作曲家、ピアニスト。クラシックとジャズを融合した音世界を追求しています。今 回は彼のピアノ、ジャズ・ベーシストのジャン=ルイ・ラザンフォス、弦楽四重奏の六重奏という興味深い編成でクラシック作品に基づく演奏を披露。 「モーリスのサークル」のモーリスはラヴェルの名前。ピチカートが特徴的な彼の弦楽四重奏曲の第2楽章が、オシャレにジャズ化。「マルシアックのアシル」 のアシルはドビュッシーの名で、弦楽四重奏曲の第3楽章を基に、彼がジャズ・イン・マルシアックに参加したらという妄想を展開しています。「バック・トゥ・ バッハ」はバッハの曲をジャズでやろうとなった時、コラール=ネヴェン最愛のチェンバロ協奏曲第5番ヘ短調BWV1056の第2、第3楽章から発想が 飛躍したとのこと。これも興奮させられます。 (Ki)

Finetone
FTM-8040(1CD)
アルチュニアン、オヴンツ、ヒンデミット:ヴァイオリン・ソナタ集
ガギク・オヴンツ:ヴァイオリン・ソナタ.Op.20
アルチュニアン:ポエム・ソナタ
ヒンデミット:ヴァイオリン・ソナタ.変ホ長調 Op.11-1、
 ヴァイオリン・ソナタ.ハ長調(1939)
アニ・アガベキャン(Vn)、
ルベン・メリクセティアン(P)

録音:2015年8月1日ー2日、カールスルーエ音楽大学(ドイツ)
1984年アルメニア生まれの女流ヴァイオリニスト、アニ・アガベキャンが弾く、母国アルメニアの作曲家、ガギク・オヴンツ(Gagik Hovounts 1930−)のヴァイオリン・ソナタ。同じくアルメニアのアルチュニアン、そしてヒンデミットの作品を組み合わせた濃密なプログラムで堂々のCDデビュー。
Finetone
FTM-8035(1CD)
クラリネット三重奏曲集
ツェムリンスキー:クラリネット三重奏曲ニ短調 Op.3
ブラームス:クラリネット三重奏曲イ短調 Op.114
シュクロウプ:クラリネット三重奏曲変ホ長調 Op.27
マルクス・ハドゥラ(P)、
ヴォルフガング・マイヤー(Cl)、
ミシャ・マイヤー(Vc)

録音:2014年4月17日−19日、カールスルーエ
ドイツ・クラリネット界の重鎮、ヴォルフガング・マイヤーとその息子ミシャ・マイヤー、ヴォルフガング・マイヤーと同じくカールスルーエ音楽大学で教鞭を執ったマルクス・ハドゥラによる、ピアノとクラリネット、チェロのための三重奏曲集。ブラームスの名曲に加え、チェコの作曲家フランティシェク・ヤン・シュクロウプ(1801−1862)のクラリネット三重奏曲も収録。

Finetone
FTM-8034(2CD)
チェンバー・ジャズ
フォーレ:パヴァーヌ
ラヴェル:パヴァーヌ
レーヘル:ハバナ・ナイツ
フォーレ:夢のあとに
ピアソラ:アディオス・ノニーノ
レーヘル:五重奏のためのコンチェルティーノ
ピアソラ:リベルタンゴ
ドビュッシー:夢想
ラヴェル:ボレロ
バッハ:2声のインヴェンション第13番
シューベルト:セレナーデ
ヴェルディ:炎は燃えて
レハール:ヴィリア
アルビノーニのアダージョ
スメタナ:モルダウ/バッハ:ガヴォット
ラフマニノフ:ヴォカリーズ
ブラームス&サンタナ:ブラームス・ミーツ・サンタナ
ペーター・レーヘル・カルテット、他
ペーター・レーヘルのアレンジの腕前が存分に発揮された、クラシック名曲のジャズ・アレンジ集! アコースティック・ピアノ&ウッドベースの麗しい音色、レーヘルの艶やかなサックスで聴く華麗なるジャズ・アレンジです。


GPR Records

GPR-5B013(1CD)
クラシカル・ジャズ〜ザ・ワールド・モスト・ビューティフル・メモリーズ
1. Night Music(ショパン:夜想曲第6番 Op.15-3)
2. Pyotr's Piano Concerto(チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調)
3. A Bit of Brahms(ブラームス:交響曲第3番第3楽章)
4. Maurice's Pavane(ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ)
5. Gabey's Pavane(フォーレ:パヴァーヌ)
6. Freddie Goes To Church(ショパン:練習曲第3番ホ長調 Op.10-3 「別れの曲」
7. Feelin' Pretty(バーンスタイン:素敵な気持ち)
8. Seriously Pathetique(ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番ハ短調 「悲愴」 アダージョ)
9. Paradise is Strange(ボロディン:「イーゴリ公」 より だったん人の踊り)
10. Yes, It's Magic(ショパン:前奏曲第20番ハ短調 Op.28-20)
11. In the Beginning(ショパン:前奏曲第4番ホ短調 Op.28-4)
12. Basically Bach(バッハ:G線上のアリア)
ゲイリー・ハーズ&ザ・ニューヨーク・アンサンブル
伝説的なプロデューサー、アレンジャー、ベーシストとして活躍するゲイリー・ハーズによるクラシカル・アレンジ集。「世界のもっとも美しきメロディー」たちを集め、おしゃれで素敵なアレンジを施しています。ジャズ・ファンにもクラシック・ファンにもオススメ。

Vanitas
VA-08(1CD)
ヘンデル:リコーダー・ソナタ全集
ソナタ.ト短調 HWV.360
ソナタ.ハ長調 HWV.365
ソナタ.イ短調 HWV.362
ソナタ.ヘ長調 HWV.369
ソナタ.変ロ長調 HWV.377
ソナタ.ニ短調 HWV.367a
ミュリエル・ロシャ・リーント(リコーダー)、
アンドレス・アルベルト・ゴメス(Cemb)

録音:2014年10月、アルバセテ(スペイン)
スイスの女流リコーダー奏者ミュリエル・ロシャ・リーントが吹く、ヘンデルの「リコーダーと通奏低音のためのソナタ集」。
バーゼル・スコラ・カントルムで勉強にこの作品に出会い、英国王室のために作曲された偉大なリコーダーの傑作にすっかり魅了され、研究を重ね、ついに録音の機会を得たという渾身のアルバム。スペインの音楽誌RITMOでは、既に「今月のベスト10」に選ばれるなど高評価を得ています。

Aurora
ACD-5086(1CD)
POINGのために
ヘルムート・エーリング(1961-):Sur POING: Prolog(POINGのために:プロローグ)
リチャード・バレット(1959-):Cell(細胞)(2011)
パウル・ローフェンス(1949-)/POING:Blow Out!(吹き飛ばせ!)(2013)*
ヘルムート・エーリング(1961-):Sur POING: Epilog(POINGのために:エピローグ)
POING[フローデ・ハルトリ(アコーディオン)、ロルフ=エーリク・ニューストレム(Sax)、ホーコン・テリーン(Cb)、パウル・ローフェンス(ドラムズ)*]

[Sur POING, Cell]録音:2014年1月13日-14日、3月18日 Propeller Music Division(オスロ)
[Blow Out!]録音:2013年8月14日 Cafe Mir(オスロ)(ライヴ)
「演奏できっこない難曲を好む習性をもった、ちょっとクールで優秀な音楽野郎ども」(ラーシュ・ペッテル・ハーゲン)。 ノルウェーのトリオ、POINGは、スカンディナヴィアのコンテンポラリー・ミュージックを代表するアンサンブルのひとつです。アコーディオンのフローデ・ ハルトリ(1975?)、サクソフォーンのロルフ=エーリク・ニューストレム(1975?)、コントラバスのホーコン・テリーン(1976?)。高い技術、ユーモア、 真面目、即興性といったことで知られるPOINGが、ドイツの作曲家エーリングとウェールズのバレットと長年続けてきたコラボレーションの成果を「音」 にしたアルバム『POINGのために』。ヘルムート・エーリング の《Sur POING》は、POINGの三人とエーリングの物語を重ねる「ダブル・ポートレー ト」として書かれました。メンバーがそれぞれの楽器について語る言葉、フィールド・レコーディング、エーリングの既存の曲の「切り抜き」をコラージュ。 「プロローグ」と「エピローグ」に分けてアルバムの初めと終わりに演奏されます。ウェールズの作曲家リチャード・バレット は、POINGのメンバーが 1990年代から「ヒーロー」とみなしていたというひとり。破壊活動に長けた「革命細胞」を特に意識したとされる《Cell(細胞)》は、POINGの委嘱 により作られました。「作曲と即興」の継ぎ目の見えない音楽が繰り広げられます。極めてエネルギッシュな自由即興による《Blow Out!(吹き飛ばせ!)》 は、「伝説のドラマー」と呼ばれるドイツのパウル・ローフェンス Paul Lovens との「ブラインドデート」から生まれました。オスロのカフェで行われたフェ スティヴァルのライヴ録音です。

PAVLIK
PA-0138-2(4CD)
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集
第1番ニ長調 Op.12-1/第2番イ長調 Op.12-2
第3番変ホ長調 Op.12-3/第6番イ長調 Op.30-1
第7番ハ短調 Op.30-2/第8番ト長調 Op.30-3
第5番ヘ長調「春」Op.24/第10番ト長調 Op.96
第4番イ短調 Op.23/第9番「クロイツェル」Op.47
ミラン・パラ(Vn)
ラディスラフ・ファンゾヴィツ(P)

録音:2015年、慈悲兄弟会ホール、ブルノ、チェコ
当レーベルの二枚看板、ミラン・パラ(スロヴァキア語表記では Milan Pal'a ミラン・パリャ、1982年生まれ)とラディスラフ・ファンゾヴィツ(スロヴァキア語表記では Ladislav Fan?iovi? ラディスラウ・ファンチョヴィチ、1980年生まれ)によるベートーヴェン。
PAVLIK
HV-0094-2(1CD)
アッチェレランド アコーディオンとチェロの為の音楽
ラディスラフ・クプコヴィチ(1936-):チェロとアコーディオンの為のヘキサゴン
サン・サーンス:祈り Op.158
ティアゴ・デ・ソーサ・デリサ(1986-):2つの無言歌
イリヤ・ゼリェンカ(1932-2007):チェロとオルガンの為のラルゴ
コンスタンティン・ディミトレスク(1847-1928):農夫の踊り
ユライ・ハトリーク(1941-):チェロとアコーディオンの為の2つの悲しい舞曲
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(1927-2007):ユモレスク Op.5
ヒンデミット:朝の音楽
エフゲニー・イルシャイ(1951-):Ecinitna
スルハン・ツィンツァーゼ(1925-1991):Sachidao
ピアソラ:肉屋の死/ミケランジェロ '70
ライムント・カーコニ(アコーディオン)
エウゲン・プロハーツ(Vc)

録音:2012年4月27-28日、芸術館、ジリナ、スロヴァキア
ライムント・カーコニは1950年スロヴァキアのブラチスラヴァに生まれ、ブラチスラヴァ音楽院および音楽アカデミーで学んだアコーディオン奏者。ブラチスラヴァ音楽アカデミーで教職に就いています(1987年常勤講師、1993年准教授、2013年教授)。エウゲン・プロハーツは1962年ブラチスラヴァに生まれ、ブラチスラヴァ音楽院および音楽アカデミーで学んだチェロ奏者。スロヴァキアとポルトガルで活躍。1998年以来2016年現在ブラチスラヴァ音楽アカデミー講師。カーコニとプロハーツは2002年にデュオ活動を開始しました。

クヴァリエテ
VA-09002(1CD)
税込定価
シューベルト:アルペジオーネ・ソナタ他
シューベルト:アルペジオーネ・ソナタ イ短調 D. 821
シューマン:幻想小曲集 Op. 73
プロコフィエフ:バレエ曲「シンデレラ」から4つの小品 (1. アダージョ/2. ワルツ/3. 冬の精/4. マズルカ)
ラフマニノフ:ヴォカリーズ
サン=サーンス:白鳥
ドビュッシー:吟遊詩人(ミンストレル)(「前奏曲集」第1巻 第12 曲)
 月の光(「ベルガマスク組曲」 第3 曲)
ラヴェル:道化師の朝の歌
ドミトリー・フェイギン(Vc)
新見・フェイギン・浩子(P)

録音:2016 年1 月7、8、13日、五反田文化センター音楽ホール
待ち望まれたフェイギンのCDリリースである。筆者の知るかぎり十数年前のカザルスホールでの実況録音、モスクワにおけるスタジオ録音以来。昨年、フェイギンは一夜のリサイタルでバッハの無伴奏チェロ組曲全6曲の演奏を果たした。このチェロの聖典の全曲演奏に踏み切ったのは、自身の演奏スタイルに相当の確信を得たことを示しており、今回の録音を後押ししたのだと思われる。 かつて音楽雑誌のインタビュー取材でフェイギンは述べている。「音楽に対して常に尊敬の気持ちを持ち、誠実に向き合い、自分の音を通して作曲家が表現したかったことを表現できるように努めています。」価値が虚ろう現代にあってこれほど確固とした信念をもつチェリストは貴重な存在というほかないし、フェイギンの演奏からピアティゴルスキーはじめ歴代の偉大なチェリストたちのみが備えたノーブルな精神性を聞き取るのは私だけではないだろう。 特筆すべきは、フェイギンの私的パートナーでもあるピアニスト、フェイギン浩子さんの好サポートだ。浩子さんは生来の繊細な音への感覚に加えて、どんな細部でも心をのせるレガートに秀でており、それらはモスクワ音楽院留学で磨きがかかり、ドミトリーとの共演とともに洗練されていったに違いない。
(音楽評論家 高塚昌彦〜ライナー・ノートからの抜粋)

Velut Luna
CVLD-239(1CD)
ハープ、ヴァイオリンと弦楽の為の音楽
ドビュッシー:神聖な舞曲と世俗的な舞曲
エルガー:弦楽の為の悲歌 Op.58/ため息(弦楽とハープの為の)Op.70(*/#)
ジョヴァンニ・カラミエッロ(1838-1938)
編曲者不詳
:ベッリーニの「清らかな女神よ」による二重奏曲 Op.19(ハープ独奏版)*
マスネ:歌劇「タイス」から 瞑想曲+
ルイージ・マウリツィオ・テデスキ(1867-1944):ヴァイオリンとハープの為の幻想曲 Op.48(+/*)
 ヴァイオリンとハープの為の悲歌 Op.22(+/*)
マルセル・グランジャニー(1891-1975):ハープと弦楽の為の古典様式のアリア(*/#)
シベリウス:アンダンテ・フェスティヴォ(弦楽合奏版)#
ダヴィデ・ブラーニ(ハープ*)
ロベルト・ノフェリーニ(Vn)+
ラヴェンナ室内O#
パオロ・マネッティ(指)#
Velut Luna
CVLD-242(1CD)
メンデルスゾーン他:フルート、チェロとピアノの為の三重奏曲集
メンデルスゾーン:三重奏曲ニ短調 Op.49
ウェーバー:三重奏曲ト短調 Op.63
マルティヌー:三重奏曲
トンマーゾ・ベンチョリーニ(Fl)
ルドヴィーコ・アルメッリーニ(Vc)
レオノーラ・アルメッリーニ(P)

録音:2013年4月14日、スタジオ・ライヴ、プレガンツィオール、イタリア
Velut Luna
VLD-245(1CD)
ショパンとシューマンをコントラバスで
ショパン:チェロ・ソナタ ト短調 Op.65
ショパン(グラズノフ編):練習曲 Op.10-6
ショパン:春 Op.74-2(ポーランドの歌 より)
シューマン:アダージョとアレグロ変イ長調 Op.70
シューマン(カルル・ダヴィドフ編):トロイメライ Op.15-7
シューマン:美しき五月に Op.48-1(連作歌曲「詩人の恋」より)
オラツィオ・フェッラーリ(Cb)
マルコ・サンナ(P)
オラツィオ・フェッラーリはイタリアのクロトーネに生まれ、ナポリ音楽院でエルマンノ・カルツォラーリに師事したコントラバス奏者。全収録作品がコントラバスによる世界初録音。チェロのために作曲・編曲された作品(歌曲が原曲のものを除く4曲)はチェロ用の譜面の調と音域のままコントラバスで演奏されています。
Velut Luna
CVLD-248(1CD)
リンチェット、オネゲル、プーランク:フルートの為の室内楽作品集
アドリアーノ・リンチェット(1936-1996):フルートの為の四重奏曲ハ長調(1977)*
 フルートとピアノの為のソナティナ(1978)+
 無伴奏フルートの為の半音階的セクエンツィア(1979)#
 子供の遊び ハ長調(3つのフルートの為の;1979)**
オネゲル:牝山羊の踊り(1921)++
プーランク:フルート・ソナタ(1956)##
アドリアーノ・リンチェット:フルート合奏の為のアダージョとアレグロ(1982)(\)
トンマーゾ・ベンチョリーニ、マルコ・アウレリオ・ディ・ジョルジョ、
グローリア・アンメンドラ(Fl)*
ニコロ・ヴァレーリオ(Fl(*/\))
エリア・グリエルモ(Fl(+/\))
アリーチェ・サッバディン(Fl(#/**/\))
ルドヴィーコ・デリ・インノチェンティ(Fl(**/##/\))
ロベルタ・ノビーレ(Fl(**/\))
カテリーナ・パヴァン(Fl(++/\))
シモーネ・カンディオット、ヴェロニカ・ラ・マルファ、ジュリア・カーザ(Fl(\))
マリア・ビージ(P(+/##))
Velut Luna
CVLD-275(1CD)
ギターとピアノの為のイタリア音楽
カステルヌオーヴォ=テデスコ:幻想曲 Op.145
フランコ・マルゴーラ(1908-1992):幻想曲/即興曲
カルロ・モッソ(1932-1995):幻想曲
アドリアーノ・リンチェット(1936-1996):2声のディヴェルティメント
ルイージ・ジャキーノ(1962-):時の沈黙
ジュゼッペ・クラピージ(1967-):冬の時 [Winter Time]
ラーポ・ヴァンヌッチ(G)
ルーカ・トッリジャーニ(P)

録音:2015年9月14-15日、マジステル・アレーア・スタジオ、プレガンツィオル、イタリア
ラーポ・ヴァンヌッチは1988年イタリアのフィレンツェに生まれ、同市のルイージ・ケルビーニ音楽院でアルフォンソ・ボルゲーゼに師事した後、フィエゾーレ音楽学校、エコール・ノルマル音楽院で学んだギタリスト。ルーカ・トッリジャーニは同じくルイージ・ケルビーニ音楽院で学んだイタリアのピアニスト。イタリア各地の音楽院で教職に就いています。

コウベレックス
KRS-5209(1CD)
税込定価
「春への想い “Fruhlingsglaube”」
シューマン:3つのロマンス Op.22(原曲:ヴァイオリンとピアノのための)
サン=サーンス:あなたの声に私のこころは開く〜歌劇「サムソンとデリラ」より
シベリウス:トゥオネラの白鳥
ブラームス:間奏曲イ長調 (ピアノのための6つの小品Op.118 より第2 曲)※ピアノ独奏
プーランク:オーボエとピアノのためのソナタ
シューベルト:春への想い D.686
ショーソン:はちすずめ〜7つのメロディーOp.2 より
山田耕筰:かやの木山の
チャイコフスキー:憧れを知るもののみが〜6つのロマンスOp.6 より
岡山理絵(Ob、イングリッシュホルン)
河合珠江(P)

録音:2015年10月6-8日、ひこね市文化プラザ エコーホール(滋賀県)
国内外のオーケストラ主要オーケストラでの演奏活動にも定評がある岡山理絵のソロのファースト・アルバム。オーボエの豊かな色彩と歌心をもって緻密かつ穏やかに表現。伴奏の河合珠江との息の合った心地よい音楽。イングリッシュ・ホルンも 3 曲収録。親しみやすく聴く人を惹き付ける魅力満載のアルバム。

Pentland Music
PeCD-02(1CD)
アコーディオン・センセーションズ
ウェーバー:コンツェルトシュテュック
スカルラッティ:ソナタ嬰ヘ短調 K.25、
 ソナタ.ト長調 K.455
ピアソラ:タンゴ・センセーションズ(アコーディオンと弦楽四重奏)
ウラディスラフ・ゾロタレフ:ソナタ第2番
ピアソラ:グランド・タンゴ(ヴァイオリンとアコーディオン)
ポール・チェンバレン(アコーディオン)、
マクスウェルSQ、ファーガス・ヘザリントン(Vn)
ポール・チェンバレンのセカンド・アルバムでは、ウェーバー、スカルラッティ、ピアソラと、またも素晴らしいアコーディオン・アレンジを聞かせてくれます。ピアソラの「タンゴ・センセーションズ」はアコーディオンと弦楽四重奏版、「グランド・タンゴ」はヴァイオリンとピアノ版。

MUSICA VIVA
MV-102(1CD)
テレーザ・ミラノッロ(1827-1904):ヴァイオリンとピアノの為の作品集
妹マリアを記念するヴァイオリンとピアノまたは管弦楽の為の悲歌的大アダージョ
哀歌(サロンの小品)Op.7/即興曲 Op.8/アヴェ・マリア Op.4
マールボロのアリアによるヴァイオリンとピアノまたは四重奏の為の
ユーモラスな変奏曲 Op.5
ラインのワインの歌によるヴァイオリンとピアノまたは四重奏の為の
ユーモラスな変奏曲 Op.6
悲歌的大幻想曲(Ch・ド・ベリオ氏に献呈)Op.1
ヴァレンティーナ・ブッソ(Vn)
エリアーナ・グラッソ(P)
テレーザ・ミラノッロはイタリアのサヴィリャーノに生まれたヴァイオリニスト・作曲家。彼女と妹マリア(ヴァイオリニスト;1832-1848)の才能に賭けた両親とともに1836年フランスに移住し、シャルル=オーギュスト・ド・ベリオ(1802-1870)他に師事。1838年に姉妹(11歳と6歳!)でコンサート・デビューし、ヨーロッパ各地で演奏し名声を得ました。1848年にマリアが16歳で夭逝した後も演奏活動を続け、1857年に結婚し公開演奏から引退。その後は貧しい子供とその親たちの為の慈善活動に取り組みました。

ARCO DIVA
UP-0181-2(1CD)
ヤナーチェク、ドヴォルザーク、クカル:ピアノ三重奏曲集
ヤナーチェク(ミロシュ・シュチェドロン(1942-)編):弦楽四重奏曲第1番「クロイツェル・ソナタ」(ピアノ三重奏版)
ドヴォルザーク:スラヴ舞曲第2番ホ長調 Op.46-2(ピアノ三重奏版)
オンドジェイ・クカル(1964-):ピアノ三重奏曲「壁との戦い」
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第2番ト短調 Op.26*
ペトロフ・ピアノ三重奏団
[マルチナ・シュルマイステロヴァー(P)
ヤン・シュルマイステル(Vn) 
カミル・ジュヴァク(Vc) ]

録音:2015年、スタジオ・ペトロフ、フラデツ・クラーロヴェー、チェコ
2014年2月17日、ライヴ、マルチヌー・ホール、プラハ音楽アカデミー、プラハ、チェコ
ペトロフ・ピアノ三重奏団はヴィハンSQのヴァイオリニストであるヤン・シュルマイステルにより2009年に創設されたアンサンブル。ブックレットおよび外装に中国語が表示されています。これからこういう形が増えるのでしょうか。

DACAPO
MAR-8.226583(1CD)
デンマークの5 つの現代ピアノ三重奏曲集
スヴェン・ヴィトフェルト・ニルセン(1958-):ディヴェルティメント
イェスパー・コック(1967-):ピアノ三重奏曲
ラーシュ・ヘゴー(1950-):沈黙の立方体のように
イブ・ネアホルム(1931-):ピアノ三重奏曲 第3番「追悼のエサイ」Op.155
ペレ・グズモンセン=ホルムグレーン(1932-):楽興の時
トリオ・イスメナ

録音: 2013 年8 月27-29 日 デンマーク コペンハーゲン,ミリファクトリー・スタジオ
このアルバムに収録された5 つのピアノ三重奏曲は、どれも北欧らしい明快さを持つと同時に、暗い闇、影、憂鬱な気分も持ち合わせています。冒頭の繊細なさざめきが印象的なS.V.ニルセンのディヴェルティメント、シンプルに書かれたコックの三重奏曲、小説からインスパイアされたヘゴーの作品、象徴的なタイトルを持つネアホルムの「追悼のエサイ」、そしてタイトル通りシューベルトが姿をみせるグズモンセンの「楽興の時」。今のデンマークの音楽を端的に知ることができる興味深い1 枚です。
DACAPO
MAR-8.226119(1CD)
デンマークのロマンティック・ピアノ三重奏曲集
ランゲ=ミュラー(1850-1926):ピアノ三重奏曲 ヘ短調 Op.53
ウィルヘルム・ゲーゼ(1817-1890):ピアノ三重奏曲 ヘ長調 Op.42
ウィルヘルム・ゲーゼ:ピアノ三重奏曲 変ロ長調
ルーズ・ランゴー(1893-1952):山の花 BVN34
デンマーク・ピアノ三重奏団

録音: 2014 年4 月12-13 日 デンマーク コペンハーゲン,王立音楽大学コンサート・ホール
中央ヨーロッパでは広く愛されていた「ピアノ三重奏曲」というジャンルは、実はデンマークではそれほど長い歴史を持っているわけではありません。ハイドンやモーツァルト、ベートーヴェンが数多くの作品を書いていたのに、デンマークではそれらは全く手付かずでした。ようやく19 世紀の半ばになって、何人かの作曲家たちが「ピアノ三重奏曲」を書くようになったのですが、例えばシューマンやメンデルスゾーンに傾倒していたゲーゼの作品はドイツ風であり、なかなか北欧独自の響きを獲得するまでには至らなかったようです。しかしランゲ=ミュラーの三重奏曲には明らかに北欧の民謡が使われるなど、独自の作品が生まれていくようになります。そんなデンマークの現代の三重奏曲を聞いてみたければアルバム「5 つの現代ピアノ三重奏曲集」(8.226583)もあわせてどうぞ。
DACAPO
MAR-8.226548(1CD)
イェペ・ユスト・クリステンセン:歌と楽章
3つの歌の9 つの楽章(2015)
Movin'(2005)/ダグラス(2009)
セナテット(アンサンブル)
イェペ・ユスト・インスティトゥーテット

録音: 2015 年6 月12-17 日 コペンハーゲン 王立音楽大学, 2015 年9 月1 日 Studiet Pa Frederiksberg
1978 年生まれのデンマークの作曲家、イェペ・ユスト・クリステンセン(1978-)のユニークな作品集です。テーマとなるのは郷愁、リサクル、そして楽器とおもちゃ。彼が率いる「バンド」で用いられているのは卵スライサー、コーヒーグラインダー、トイ・ピアノなど様々です。12 人のメンバーで構成された「セナテット」は音楽だけでなく、演劇の分野でも活躍するアンサンブルで、常に新しいものを求め多くの新作を上演しています。とにかく不思議な音が氾濫しています。実験的で創造的な音を聴きたい人にオススメします。

SONO LUMINUS
DSL-92198
(Bluray Audio+CD)

シリアス・ビジネス スペクトラル弦楽四重奏
スカイ・マックレー:MANY MANY CADENCES(2014)
デヴィッド・レミニック:「先祖代々のねずみ捕り」(2014)<キリング・ジ・エイプ/老婆の朝食/なんてこったい、私は家に帰れない/死んだ男が生き返る/先祖代々のねずみ捕り>
ハイドン:弦楽四重奏曲「冗談」Op.33-2(1781)
C.F=ロックヘッド:ハック(2015) 第1巻<レニーのブルース/サラ・シルヴァーマン/デイブ・シャッペレ>
C.F=ロックヘッド:ハック(2015) 第2巻<ジョージ・カルリン/ロビン・ウィリアムズ 1/ディック・グレゴリー/プロフェッサー・アーウィン・コーリー>
 ハック(2015) 第3巻<ロドニー・ダンガーフィールド 1/2 /サム・キニソン/ロドニー・ダンガーフィールド 3/レッド・フォックス/ロドニー・ダンガーフィールド 4/5 /クマイル・ナンジャーニ/ロドニー・ダンガーフィールド 6/7 /モルト・サール/ロドニー・ダンガーフィールド 8/スージー・エッスマン/ロドニー・ダンガーフィールド 9>
 ハック(2015) 第4巻<リチャード・プライオール/ロビン・ウィリアムズ 2/ミセス・パット/ティグ・ノターロ>
スペクトラルSQ

録音: 2015 年8 月3-7 日 ヴァージニア ボイス,ソノ・ルミナス
5.1 DTS HD MA 24/192khz, 2.0 LPCM 24/192khz, 9.1 Auro-3D 24/96khz
このアルバムの解説に「“シリアス・ビジネス”は面白いアルバムではありません」と書いてありますが、これをそのまま鵜呑みにするわけにもいかないでしょう。これらの曲が周到に集められた意図を読み取ることはとても難しいのですが、とりあえずは色々な視点から眺めた(彼らによる)音楽というものを楽しんでみるほかありません。各々の作品のタイトルも随分思わせぶりですが、これもどうも聴き手を混乱させて楽しんでいるような雰囲気です。最も耳触りのよいハイドンの弦楽四重奏曲も「冗談」というのも出来すぎています。あまりにもよい音で収録されているのも・・・これも何かの冗談なのかもしれませんね。スペクトラル弦楽四重奏団の演奏は恐ろしいほどに正確で精緻です。時折聞こえる歌声ももちろん彼らのものです。

Quintone
Q-11002(1CD)
初紹介旧譜
ロークス・デ・グロート:シヴァ・シャクティ ドゥルバ・ゴーシュ(サーランギ)、
エルネスト・ロンバウト(イングリッシュ・ホルン)

録音:2010年5月、オランダ

Label-Herisson
LH-12(1CD)
尹伊桑:室内楽作品集
八重奏曲
チェロのための「グリッセ」
クラリネット,ホルンとバスーンのための「三重奏曲」
バスーンのための「モノローグ」
クラリネットと弦楽四重奏のための「五重奏曲第2番」
オクトゥール・ミレー

録音:2012年−2013年
激動の生涯を過ごした尹伊桑(1917−1995)の没後20周年を記念して製作されたフランスのアンサンブルによる室内楽作品集。オクトゥール・ミレーは、フランス放送フィル、フランス国立管、パリ室内管のメンバーによって結成された八重奏団。「ラベル・ヘリソン(Label-Herisson)」らしく、演奏、パッケージともにハイ・クォリティ。

CUGATE CLASSICS
CGC-009(1CD)
チャイコフスキー:弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲第1番ニ長調Op.11
弦楽四重奏曲第3番変ホ短調Op.30
ニューフィルハーモニーSQ
ニューフィルハーモニー四重奏団は1992年創設で、現在はストラヴィンスキー四重奏団と名称を変えて活動しています。日本でも横山幸雄と共演しま した。ペテルブルグのロシア美術館付芸術家で、ロシア・ソヴィエトの作品には他の追随を許しません。ここに収められたチャイコフスキーの2篇もロシ アならではの語り口です。 (Ki)

LABEL INCONNU
LI13-0901(1CD)
ドミニク・ルメートル(1953-):そして太陽は
時の書 [Livre d'heure] (アルトフルート、ヴィオラとハープの為の;1991)
マントラ [Mantras] (ソプラノ、クラリネット、ハープとチェロの為の;2008)
そして太陽は [Et le soleil comme desir](ヴァイオリン,チェロとピアノの為の;2007)
3つの明証の歌 [Trois chants de l'evidence] (メゾソプラノ、フルート、チェロとピアノの為の;2011)
花にもっと色を、波にもっと速さを[Aux fleurs plus de couleur plus de vitesse a l'onde](フルート、クラリネット、ピアノ、ヴァイオリンとチェロの為の;1992)
バビリム [Babilim] (声楽アンサンブルの為の;2004)*
アトゥリエ・ミュジカル・ド・トゥーレーヌ(*以外)
アンサンブル・ヴィカール・XX.21*
アニェス・シャルル(指)*
フランスの作曲家ドミニク・ルメートルの室内楽作品集。

ARCO DIVA
UP-0166-2(1CD)
弦楽四重奏作品集
メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲変ホ長調 Op.12-1
ヴェルディ:弦楽四重奏曲ホ短調
ヨセフ・スーク(1874-1935):聖ヴァーツラフのコラールによる瞑想曲 Op.35a
カプラーロヴァーSQ
[ヴェロニカ・パノホヴァー(Vn1)
シモナ・フルニーコヴァー(Vn2)
エヴァ・クレストヴァー(Va)
シモナ・ヘチョヴァー(Vc)]

録音:2014年6月12、15日、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ、チェコ
1995年にプラハでヴェヌスSQとして創設、2001年に薄命のチェコの女性作曲家ヴィーチェスラヴァ・カプラーロヴァー(1915-1940)の名を戴くことを許されたチェコの女性クァルテット。

CONTINUO RECORDS
CONTINUO-CR114(1CD)
シェーンベルク(1874‐1951):月に憑かれたピエロ Op.21*
アンドレア・ポルテーラ(1973-):レッド・ミュージック+
アンナ・クレメンティ(朗読*)
アンサンブル・ビオス
[ジュゼッペ・ブルーノ(P) 
ルチアーノ・トリスターノ(フルート、ピッコロ)
マルコ・ボナッケッリ(クラリネット、バスクラリネット)
アルベルト・ボローニ(ヴァイオリン、ヴィオラ)
ヤコポ・フランチーニ(Vc)* 
カルロ・ベンヴェヌーティ(Vc)+]

アンドレア・ヴィテッロ(指)

録音:2014年3月*、9月+
アンドレア・ポルテーラはサルヴァトーレ・シャリーノに師事したイタリアの作曲家。「レッド・ミュージック」は「月に憑かれたピエロ」と同じ楽器編成で書かれた作品。

MEGADISC CLASSICS
MDC-7794(1CD)
エリザベス・ヴァレッティ:サクルム'5
サクルム'1: ダンテ [Sacrum'1: Dante] (2台のハープ、チェンバロとコンピューターの為の)
サクルム'2: オルフェ [Sacrum'2 : Orfee] (ハープ、打楽器とコンピューターの為の)
サクルム'3: 隠者 [Sacrum'3: l'Ermite] (チェンバロとチェロの為の)
サクルム'4: パスカル [Sacrum'4 : Pascal] (3台のピアノ、弦楽と打楽器の為の)
サクルム'5: ボイエルデュー [Sacrum'5: Boieldieu] (3台のハープの為の)
エリザベス・ヴァレッティ(Camac Electric/MIDI ハープ、チェンバロ、ピアノ、チェロ、打楽器、コンピュター)
エリザベス・ヴァレッティはフランスのハープ奏者・作曲家・歌手・サウンドデザイナー。ロンドン、パリ、ニューヨークに本拠を持ち、ジャンルを超えて活躍しています。
MEGADISC CLASSICS
MDC-7868(1CD)
ダニエル・テルッジ(1952-):四季
冬の刻 [Instants d'hiver] (アクースマティック;1993)
夏のバンド [Summer Band] (バンドネオンとテープの為の;1996)*
春季 [Springtime] (アクースマティック;2013)
秋の歌 [Autumn Song] (ピアノとテープの為の;2008)+
フアン・ホセ・モサリニ(バンドネオン*)
アンクザ・アプロドゥ(P)+
ダニエル・テルッジ(制作)
ダニエル・テルッジはアルゼンチンに生まれ、1977年にフランスに移住した作曲家。アクースマティックとは「楽器そのものではなくスピーカーから発音される音響空間を前提とした」という意味。

2L
2L-119SACD(1SACD)
ノルウェーとイギリスのヴィオラ作品集
サリー・ビーミッシュ(1956-):岩の翼の下に(ヴィオラと弦楽のための協奏曲)
ヘンニング・クラッゲルード(1973-):つらい旅路(2つのヴィオラのための)
アルネ・ヌールハイム(1931-2010):破断(ヴィオラ・ソロのための)
ヘンニング・クラッゲルード(1973-):サラに寄せて(ヴァイオリンとヴィオラのための)
オラヴ・アントン・トンメセン(1946-):シャコンヌによる肖像画(ヴィオラ・ソロのための)
ブリテン:ラクリメ Op.48(ダウランドの歌曲の投影)(ヴィオラと弦楽のための)
スーン=ミ・チョン(Va)
ヘンニング・クラッゲルード(Vn、Va)
オスロ・カメラータ

録音:2014年6月、11月 ヤール教会(ベールム、ノルウェー)
ノルウェーとイギリスのヴィオラ作品を特集する『岩の翼の下に』。このアルバムで演奏される作品は、過去の音楽様式や過去の作品からインスピレーショ ンを得て、現代の音楽語法で作曲され、底に深い抒情の流れをもっています。アルバムタイトルに採られたサリー・ビーミッシュの《岩の翼の下に》は、ゲー ルの歌と祈りを集めたアレクサンダー・カーマイケルの『Carmina Gadelica』に収められた詩、17世紀スコットランド、「グレンコーの虐殺」を逃れ岩 陰に隠れた母親が子供に歌った『雪の子守歌』を基に「ヴィオラと弦楽のための協奏曲」として作曲されました。アルトサクソフォーンと弦楽のための協 奏曲(BISSA2156)の原曲です。ヌールハイムの《破談》とトンメセンの《シャコンヌによる肖像画》は、オスロのバラット=ドゥーエ音楽学校のスタッフ、 このアルバムのメインアーティストのスーン=ミ・チョン(1952-)のために作曲されたヴィオラ・ソロの作品。彼女の同僚、バラット=ドゥーエの教授を 務めるクラッゲルードの作品から、アダ・マイニックとサラ・オルニングに献呈したふたつのデュオ曲が演奏されます。ブリテンの「ダウランドの歌曲の投影」 《ラクリメ》とビーミッシュで共演するオスロ・カメラータは、学生がオーケストラで演奏する機会を与えるため1998年に創設された、バラット=ドゥー エの「アンサンブル・イン・レジデンス」です。 (Ki)

Sheva
SH-137(1CDR)
ヴィオラ・ドロローサ
シーボーン:ピエタ
ブリテン:エレジー、ラクリメ
ゲオルク・ハーマン(Va)、
小宮あかり(P)
2人のイギリス人作曲家、21世紀のピーター・シーボーン(1960−)と20世紀のベンジャミン・ブリテンのヴィオラ作品をカップリング。ゲオルク・ハーマンは、ウィーン室内管の第1ヴィオラ奏者を務めたオーストリアのヴィオリスト。2014年−2015年の録音。
※当タイトルはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

Vlad Records
VR-02592(1CD)
モーツァルト〜シェイプシフター K.581
モーツァルト:クラリネット五重奏曲 K.581
グランド・ソナタ K.581
交響曲第1番 K.16〜Molto Allegro
ピアノ協奏曲 K.453〜Allegretto
ヴラド・ウェーフェルベルヒ(バセットCl&芸術監督)、
アンソニー・ロマニウク(フォルテピアノ)、
テラ・ノヴァ・コレクティーフ・アントウェルペン


録音:2015年6月24日−26日&8月30日、デ・シンヘル(アントワープ、ベルギー)
1809年、ウィーンでアルタリアから出版された編曲者不詳の「グランド・ソナタ K.581」は、"クラリネットとフォルテピアノ"のための「クラリネット五重奏曲 K.581」の異版。リッカルド・フォン・ヴィットレッリが復元、製作したバセット・クラリネットと、コパチンスカヤやウィスペルウェイの共演者としても知られる名手アンソニー・ロマニウクが奏でるフォルテピアノ(クリス・マーネ製作のアントン・ヴァルター・モデル)との躍動感あふれるデュオは、このヴァージョンが原曲ではないかと思えてくるほどの完成度。オリジナルの「クラリネット五重奏曲 K.581」では、ヴラド・ウェーフェルベルヒの時代考証に基づく新鮮な解釈も聴きどころ。「K.581」の徹底研究と飽くなき情熱の成果。

Clarinet Classics
CC-0069(1CD)
モーツァルト・ソワレ
モーツァルト:ディヴェルティメント ヘ長調 K.439b-3
歌劇「フィガロの結婚」より 3つのトランスクリプション
6つのノットゥルノ(K.439, K.438, K.436, K.437, K.346, K.549)
アダージョ変ロ長調 K.411
ディヴェルティメント.ヘ長調 K.439b-5
ロンド.ヘ長調
コリン・ローソン(バセットホルン、Cl)、
マイケル・ハリス(バセットホルン、Cl)、
ティモシー・ラインズ(バセットホルン)、
バーナビー・ロブソン(バセットホルン)、
ジェームズ・マルトビー(Cl)、
ハンナ・サンディソン(S)、
ローズ・セッテン(S)、
ティモシー・ネルソン(Bs)

録音:2014年7月
3人の名クラリネット奏者であり、ピリオド楽器の名手たち、ロンドンの王立音楽大学の学長コリン・ローソン、元フィルハーモニア管のマイケル・ハリス、ロンドン響やバーミンガム市響で活躍したティモシー・ラインズが贈る"モーツァルトの夜会"。モーツァルト、シュタッドラー、そしてバセットホルン。天才モーツァルトの名旋律を、3人の名奏者たちのアンサンブル、ピリオド楽器で ――。クラリネット関係者要注目のモーツァルト・アルバムです。

Resonus
RES-10150(1CD)
メタモルフォーゼス〜ハイドン、リゲティ&ブラームス
ハイドン:弦楽四重奏曲第58番ハ長調 Op.54-2, Hob.III-57
リゲティ:弦楽四重奏曲第1番「夜の変容」
ブラームス:間奏曲イ短調 Op.116-2(ジュディス・ファン・ドリエル編)、
 間奏曲ホ長調 Op.116-4(デイヴィッド・ファーバー編)、
 間奏曲ロ短調 Op.119-1(デイヴィッド・ファーバー編)、
 バラード ト短調 Op.118-3(ダヴィト・ファベル編)
デュドックSQ〔ジュディス・ファン・ドリエル(Vn1)、マルレーン・ウェスター(Vn2)、マルク・マルダー(Va)、ダヴィト・ファベル(Vc)〕

録音:2014年5月
アムステルダムを拠点に活躍するオランダのデュドックSQは、2011年にポーランド、ラドムで開催された第1回国際弦楽四重奏コンクールで、2012年にはオランダのチャールズ・ヘンネン国際室内楽コンクールで優勝を果たし、名声、評価ともに急上昇中のアンサンブル。
リゾナス(Resonus)デビュー盤となる、ハイドン、リゲティ、そしてブラームスのアレンジによるプログラムは、英グラモフォン誌でエディターズ・チョイスに選出されるなど、話題沸騰中!

EM Recrods
EMRCD-030(1CD)
夢の影〜ケリー、バックス、サマヴェル:ヴァイオリンとピアノのための作品集
アーサー・サマヴェル:2本のヴァイオリンとピアノのための「バッハに関する2つの会話」(世界初録音)
フレデリック・セプティマス・ケリー:ヴァイオリン・ソナタ ト長調 「ガリポリ」(世界初録音)
アーノルド・バックス:ヴァイオリン・ソナタ第2番
ルパート・マーシャル=ラック(Vn)、
マシュー・リッカード(P)

録音:2014年11月19日−20日、ワイアストン・コンサート・ホール(モンマス)
イギリスの見過ごされてきた作品を発掘するイングリッシュ・ミュージック・フェスティヴァル(English Music Festival)の自主レーベル「EM Records」。これまでも、同レーベルより様々な知られざるイギリスのヴァイオリン作品を紹介してきたルパート・マーシャル=ラックによる新録音は、サマヴェル、バックス、ケリーによる、いずれも第1時世界大戦期の1915年に作曲されたヴァイオリンとピアノのための作品。ケリーの「ガリポリ・ソナタ」は、美しくも素朴な作品だが、多くの犠牲者を出した「ガリポリの戦い」の戦火の中で書かれています。
EM Records
EMRCD-031(1CD)
ザ・ムーン・セイルズ・アウト〜ガーニー、スコット、ヴェナブルズ:チェロとピアノのための作品集
シリル・スコット:チェロ・ソナタ(世界初録音)
イアン・ヴェナブルズ:マルヴァーンにて Op.24a(世界初録音)、
 エレジー Op.2、
 ザ・ムーン・セイルズ・アウト Op.42(世界初録音)、
 イット・レインズ Op.33a(世界初録音)、ポエム Op.29
アイヴァー・ガーニー:チェロ・ソナタ ホ短調(世界初録音)
シリル・スコット:子守歌 Op.57-2
リチャード・ジェンキンソン(Vc)、
ベンジャミン・フリース(P)

録音:2014年11月26日−27日、CBSOセンター(バーミンガム)
ダンテSQ、フリース・ピアノ四重奏団、トリオ・ヴォーチェのメンバーや、イノヴェーション・チェンバー・アンサンブルの芸術監督など、多くの室内楽シーンで活躍するリチャード・ジェンキンソン。世界初録音となる、スコットとガーニーのチェロ・ソナタ、そしてイアン・ヴェナブルズ(b.1955)によるチェロとピアノのための小品を収録。

ARSIS
ARSIS-4253(1CD)
フィードバック 7.24〜テルプシコーレ・ギター・クァルテットに献呈された作品集
ロベルト・ゴンサレス(1978-):テルプソフトコーレ [Terpsoftcore] (2014)
アンドルー・ヨーク(1958-):スペインの夢 [Suenos de Espana] (2008)
ホセ・アントニオ・チク(1968-):星の言語 [El Lenguaje de las Estrellas] (2007)
 星雲(星の造り手) [Nebulosa (El Fabricante de Estrellas)]
 金星(愛の女神) [Venus (La Diosa del Amor)]
 ペガサス(翼のある馬) [Pegaso (El Caballo Alado)]
アントニオ・バリェスティン(1977-):鷲の如く [Like an Eagle] (2012)
カルロ・ドメニコーニ(1947-):夢の踊り [Dream Dance] (2011)
エステバン・サンス(1960-):時よりも命 [Mas Vida que Tiempo] (Life More than Time) (2014)
ビクトル・カルロス・レプリダ(1963-):ディヴェルティメント(2008)
 トッカータ/セレナード/間奏曲/スケルツォ=ワルツ/夜想曲/舞曲
テルプシコーレ・ギター・クァルテット
[フアン・ブラス・アレリャノ、
ラウル・ビエラ、イバン・ダビアス、
アレフレド・オルタス(G)]

録音:2014年7月21-24日、チミリャス教区教会、チミリャス、ウエスカ県、スペイン
アルバム・タイトルは「7人の作曲家」「24本のギター弦」「7月24日に録音終了」といった意味が込められているとのことです。

Resonus
RES-10139(1CD)
オールドバラへの旅〜若きブリテン
ブリッジ:小川の枝垂れ柳(ブリテン編曲12の器楽版/世界初録音)
ブリテン:ピアノ三重奏のための「序奏とアレグロ」(世界初録音)、
 ヴァイオリンとピアノのための「月」(世界初録音)、
 ピアノのための「アレグロ」(世界初録音)、
ヴァイオリンとピアノフォルテのための組曲 Op.6、
 シンフォニエッタ Op.1
トマス・ケンプ(Vn、指)、
チェンバー・ドメーヌ

録音:2014年4月24日−25日、6月15日、セント・ジョン・ザ・エヴァンゲリスト教会(オックスフォード)&2014年7月8日、セント・オーガスティンズ教会(ロンドン)
イギリス、ヨーロッパ、北米の様々な音楽祭、コンサート・シーンで活動するアンサンブル、チェンバー・ドメーヌ。チェンバー・ドメーヌのResonus第3弾「若きブリテン」は、世界初録音の小品を含む、ベンジャミン・ブリテンの作編曲による室内楽作品集。

etendue
AIQ-1006(1SACD)
税込定価
二つのソナチネ〜日本のフルート作品集
雁部一浩:三つのロマンス Op.24 (1991)
林光:セレナーデ (1944)/牧歌 (1946)
雁部一浩:ソナチネ Op.28 (1994)
原田雄介:メヌエット(2013)*
 アリア (2014)*/風 (2014)*
平尾貴男:ソナチナ (1941)
林光:ノクチュルヌ (1944)
磯貝 俊幸(Fl)
金澤 みなつ(P)

録音:2015 年5 ・6〜28 日 碧南市芸術文化ホール・エメラルドホール
フォーマット:SACD Hybrid (CD STEREO / SACD STEREO / SACD SURROUND 5.0)
*=世界初録音
昭和中期に活躍した平尾貴l男(1907-1953) 、戦後日本の代表的作曲家の一人・林光(1931-2012)、より若い世代から雁部一浩(1955-)・原田雄介(1963-)、この 4 人の日本人作曲家の、それぞれ個性的なフルート音楽を収録。親しみやすい曲想の中に、作曲家の特ソが浮かび上がる作品を選曲した。
愛知セントラル交響楽団フルート奏メでソリストとしても活躍中の磯貝俊幸、国内外のコンクールで受賞歴をもち各地で幅広く活動中のピアニスト・金゙Vみなつ。ともに確かな技術を持ち、数多く共演しているこの2 人による演奏は、様々な表情を持って聴くものに親しく語りかける。
カスタムメイドDSD レコーダーにより収録された、演奏とホール音響の結合452 席規模のホールながら高い天井高でたっぷりの容積を持つエメラルドホール(愛知県碧南市)の優れた音響と、ホール装備のピアノ(ベーゼンドルファー・インペリアル)の音質を活かし、豊富で複雑なホールトーンをそのまま収録すべく、株ョ会社アイ・クオリアが開発中の DSD オーディオインターフェイス(詳細については http://audio.aiqualia.jp/ を参照)を利用して、8 トラックの 5.6MHzDSD 形ョで録音。SACD のサラウンドではこの音響の面白さをそのまま体験することができ、CD/SACD のステレオ再生でも全ての要素を細大漏らさず表現している。

Discovery
DMV-107(1CD)
アット・クリスマス
ひいらぎかざろう/きよしこの夜/ガブリエルのメッセージ/三隻の船/イエス・キリストはりんごの木/ガウデーテ/イン・ザ・ブリーク・ミッドウィンター/もろびと声あげ/キャロル・オヴ・ザ・ベルズ/さやかに星はきらめき/サセックス・キャロル/ハヴ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス
4ガール・4ハープ、
ヘレン・ウィンター(S)
2000年に結成した4人の女流ハーピストによるグループ、4ガール・4ハープのクリスマス・アルバム。3曲でヘレン・ウィンターが参加。

2L
2L-115SABD
(Blu-ray Disc Audio
+ SACD Hybrid)
メゾチント彫法− ストーレ・クライベルグの室内音楽
ストーレ・クライベルグ(1958-):弦楽四重奏曲第2番(2012)
噂と後味(2013)(独奏ヴァイオリンのための)
灰(2010)(独奏ヴァイオリンのための)
ピアノ三重奏曲第2番(2002)
ヴァイオリンとチェロのためのソナタ(2001)
ソナンツァ・エ・カデンツァ(1998)(ヴァイオリンとピアノのための)
マリアンネ・トゥーシェン(Vn)
オイヴィン・ギムセ(Vc)
ヨルゲン・ラーシェン(P)
ボルド・モンセン(Vn)
オーレ・ヴットゥダール(Va)

録音:2015年2月 ソフィエンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)
[DXD(24bit/352.8kHz)録音]
[Blu-ray: 5.1 DTS-HD MA(24bit/192kHz), 9.1 Auro-3D(24bit/96kHz), 2.0 LPCM (24bit/192kHz),
mShuttle: FLAC 96kHz + MP3 Region ABC]
[SACD hybrid(5.1 surround DSD/2.0 stereo DSD)]
ストーレ・クライベルグはスタヴァンゲル生まれ。「ナチ残虐行為三部作」の一作《ナチ迫害の犠牲者のためのレクイエム》(Simax PSC1257)が、 アメリカ同時多発テロ事件の犠牲者を追悼する2004年9月11日、ワシントン・ナショナル・カテドラルで演奏され、国際的に注目を集めました。彼の 音楽は、拡大した調性による形式と彩色の細部に至る緻密な練り上げ方が個性的、特徴的で、海外のオーケストラやアンサンブルで演奏され、作曲の依 頼もつづいています。アルバム『高音と低音』(2L59SACD)で演奏されたヴァイオリン協奏曲とコントラバス協奏曲と、グラミー賞の最優秀オペラ録音 部門にノミネートされた《ダビデとバト・シェバ》(2L084SABD)が、近年の代表作に挙げられます。 クライベルグが1998年から2013年にかけて作曲した室内楽と器楽の作品を演奏したアルバム『メゾチント彫法』。「アダージョ − アレグロ − アダー ジョ」の弦楽四重奏曲第2番。ヴァイオリンがソロで演奏する〈モデラート〉と〈アダージョ〉の《噂と後味》。エドヴァルド・ムンク生誕150周年を記 念する『ムンク組曲』(Simax PSC1322)のためヴァイオリニストのヘンニング・クラッゲルードとヴェストフォル音楽祭から委嘱された《灰》も独奏ヴァ イオリンのための作品です。トロンハイムのアルパカ三重奏団の委嘱による「一楽章」のピアノ三重奏曲第2番。アーケシュフース城要塞で初演された〈ア ンダンテ・ルバート〉〈アダージョ〉〈アレグロ〉の《ヴァイオリンとチェロのためのソナタ》。ノルウェー・コンサート協会から委嘱された《ソナンツァ・エ・ カデンツァ》。銅版画技法のひとつ、微妙な階調を得る方法として開発された「メゾチント」に因むタイトルが、ドビュッシーの後期ソナタ、バルトークと エリオット・カーターの弦楽四重奏曲といった「新しい時代」の流れをくむクライベルグの音楽を示唆します。 2000年からナッシュ・アンサンブルのリーダーを務め、クライベルグのヴァイオリン協奏曲のソロを弾いたマリアンネ・トゥーシェン。トロンハイム・ソロ イスツのリーダー、チェリストのオイヴィン・ギムセ。クナルダール、リフリング、ドミニク・メルレに学んだピアニスト、トマス・D・A・テレフセンのピア ノ作品全集(2L080PABD)のヨルゲン・ラーション。スタヴァンゲルのフェスティヴァルでクラッゲルードとデュオを楽しんだボルド・モンセン。トロン ハイム・シンフォニエッタやトロンハイム・ソロイスツでも演奏するヴィオラ奏者、オーレ・ヴットゥダール。クライベルグが教授を務めるトロンハイムのノ ルウェー工科自然科学大学(NTNU)音楽学部の「同僚たち」です。「臨場感」と「現実感」。録音セッションは、オスロのソフィエンベルグ教会で行な われました。 (Ki)
※[Pure Audio Blu-ray ディスクと SACD ハイブリッドディスクをセットにしたアルバムです。Pure Audio Blu-ray ディスクにはインデックスを除き映像 は収録されていません。SACD ハイブリッドディスクはSACDブレーヤーとCDプレーヤーで再生できますが、Pure Audio Blu-ray ディスクはCDや DVDのプレーヤーでは再生できないので、Blu-ray プレーヤーもしくは Blu-ray 対応のPCをお使いください]

コウベレックス
KRS-5206(1CD)
税込定価
琥珀 Kohaku
シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第1番イ短調Op.105
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調Op.108
馬渕清香((Vn)、多川響子(P)

録音:2015年8月10-11日、レ・ヌーヴォレ(大阪市)
関西を中心にソロ、室内楽やオーケストラに精力的に音楽と向き合い聴衆の心をとらえるヴァイオリニスト馬渕清香と、幅広くドイツものに果敢に挑むピアニスト多川響子による待望のファーストアルバム。 実力派の2 人が互いの音楽性に共感し、シューマンの第1 番とブラームスの3 番というカップリングで個性を響き合わせた演奏。両作品のなかで各楽章に流れる珠玉のロマンのうつろいを楽しむことができる。 『琥珀 Kohaku』はドイツが生んだ偉大なる作曲家の二人に敬意を表し、ドイツの国石が「琥珀」であることから名付けた。
■馬渕 清香(まぶち さやか)
大阪府出身。3歳よりヴァイオリンを始める。1987年全日本学生音楽コンクール第3位、1990年同コンクール第1位入賞。 桐朋学園大学に入学。在学中国内外の音楽祭に参加。イタリア・シエナのキジアーナ音楽祭にてファイナルコンサート出演キ ジアーナ・ディプロマ賞 受賞。1997年桐朋学園大学卒業。コンセールヴィヴァン・オーディション最優秀賞受賞。 スイス・ローザンヌVn.Pf.アカデミー参加。イタリア・グッビオ国際Duoコンクール入選。東京国際芸術協会主催新人オーディシ ョン合格。同協会 レ・スプレンデル音楽コンクール室内楽部門 入賞。 これまでに、小国英樹、原田幸一郎、工藤千博、森悠子、田辺良子 各氏に、室内楽を、岩崎淑、R・ブレンゴラ各氏に師事。 現在、オーケストラ・室内楽・ソロ等フリーで活動。「四次元三重奏団」「Duo MOON STONES」メンバー。

Cantloupe
CA-21110(1CD)
リバース・オブ・ア・ネイション
1.The Broken Compass (Intro Theme)
2.A Nation Divided
3.North Isn't South
4.The Most Dangerous Woman in America
5.Stoneman/6.Cameron
7.The Parallax Waltz
8.Gettysburg Requiem
9.What Would Moses Say?
10.Lincoln and Booth Get Acquainted
11.Dixie As Anti-Utopia
12.Blackface (We Are All Sharecroppers Now)
13.Getting Biblical
14.The Election and Results: The New Montage
15.Gus, Elsie, Silas and The Klan
16. Black Militia
17.Ride of The Klansmen
18.The Next Election
19.Ghost of a Smile
DJスプーキー(リミックス)
クロノス・クァルテット
作曲家ポール・D・ミラー=DJスプーキー。ジャンルを越えたアーティストであり、作家でもある彼は、現代の音楽シーンにも多大なる影響を与えるとともに、数多くのミュージシャンたちとコラボを行い、常に刺激的な作品を生み出しています。あのクロノス・クァルテットとコラボしたこのアルバムで扱っているのは「映画の父」D.W.グリフィスの生んだ名作『國民の創生』=The Birthofa Nation(1915年)。あからさまな人種差別の描写で一度は上演禁止になりかけるも、結果的には大ヒットとなったという問題作で、この無声映画に新たな曲をつけるという試みももちろん大ヒットを記録しました。

VERMEER DIGITAL
VERMEER-40005(1CD)
ナポレオン時代のホルンとハープのための作品集
ボワエルデュー:ハープ伴奏によるホルンソロ
ナーデルマン(デュヴェルノワ編):夜想曲T
ナーデルマン:ソナチネU
デュヴェルノワ:夜想曲U
クルンプホルツ:ハープ・ソナタ Op.13-6
パイジェッロ:アンダンテ
スポンティーニ:「ヴェスタの巫女」〜アリアとバレエ
パオラ・ペルッチ(エラール・ハープ)
ルカ・デルプリオリ(ナチュラルHrn)

録音:2011年5月7-8日サンタ・マリア教会、カステッラレッタ
ナポレオン時代のホルンとハープのための作品をエラール社のハープとナチュラル・ホルンで演奏したアルバム。ナポレオンにも高く評価されていた名ホ ルン奏者デュヴェルノワとマリー・アントワネットのハープも製作していたハープ奏者ナーデルマンの作品を中心に、皇帝ナポレオンの妃ジョセフィーヌがラ・ マルメゾン宮廷で毎週開催した音楽会のような、優雅で甘美な宮廷音楽に彩られたサロンで聴いているかのようなアルバムです。 (Ki)

Evil Penguin Records
EPRC-0021(1CD)
シューベルト&ブラームスデュオ全曲シリーズ第2弾
シューベルト
:「しぼめる花」の主題による序奏と変奏曲 D.802, op.160(原曲:フルートとピアノ)
ブラームス:チェロ・ソナタ第1番 ホ短調 op.38
シューベルト:ソナチネ.イ短調 D.385, op.137-2(原曲:ヴァイオリンとピアノ)
ピーター・ウィスペルウェイ(Vc/J.B. Guadagnini (1760, Parma))
パオロ・ジャコメッティ(P/Steinway & Sons grand model D 598853)

録音:2015年2、8月
力強さと精巧さを兼ね備えたオランダの名チェロ奏者ウィスペルウェイ、新譜の登場。シューベルトとブラームスの、デュオ(室内楽)をすべて録音(全 部で5枚のCDになる予定)するという注目プロジェクトの第2弾です。
「しぼめる花」はもともとフルート作品で、チェロでの録音は世界初。悲しくも美しい旋律はチェロで奏でても実にしっくりきます。シューベルトのソナ チネも、さまようようなハーモニーと転調が印象的で、同時にリリシズム、そしてドラマに満ちた作品ですが、ウィスペルウェイの雄弁な語り口と、ジャコ メッティの精巧なピアノで聴くアンサンブルは実に見事です。ブラームスのソナタは、冒頭からさすがの出来栄え。終楽章のバッハの「フーガの技法」に基 づいたフーガはウィスペルウェイの真骨頂、迫力ある堅固な建造物が目の前に現れます。ウィスペルウェイの芸術がますます深まっていることに感じ入る1 枚です。 (Ki)

CONTINUO RECORDS
CONTINUO-CR113(1CD)
バッハ:アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳(1725)から
 バッハ:メヌエットF長調 BWV Anh.113
 クリスティアン・ペツォールト(1677-1733):メヌエット ト長調 BWV Anh.114/メヌエット ト短調 BWV Anh.115
 クープラン牧歌 変ロ長調 BWV Anh.183
 不詳:メヌエット ト長調 BWV Anh.116/ポロネーズ ヘF長調 BWV Anh.117a
  ポロネーズ ヘ長調 BWV Anh.117b/メヌエット変ロ長調 BWV Anh.118
  ポロネーズ ト短調 BWV Anh.119
 J・S・バッハ:コラール「ただ愛する神にのみ委ねる者は」BWV691
  コラール「汝は満たされ、静まれ」BWV510
 不詳:メヌエット イ短調 BWV Anh.120/メヌエット ハ短調 BWV Anh.121
 C・P・E・バッハ:行進曲ニ長調 BWV Anh.122/ポロネーズ トG短調 BWV Anh.123
  行進曲ト長調 BWV Anh.124/ポロネーズ トG短調 BWV Anh.125
 ヨハン・ゴットフリート・ベルンハルト・バッハ(1715-1739)?:アリア「私はしばしばパイプにタバコを詰めて」BWV515
 ゲオルク・ベーム?:ベーム氏のメヌエット ト長調
 不詳:ミュゼット ニ長調 BWV Anh.126
 C・P・E・バッハ:行進曲変ホ長調 BWV Anh.127
 不詳:ポロネーズ ニ短調 BWV Anh.128
 ゴットフリート・ハインリヒ・シュテルツェル(1690-1749):アリア「御身がそばにあらば」BWV508*
 J・S・バッハ:ゴルトベルク変奏曲のアリア BWV988-1
 C・P・E・バッハ:チェンバロの為の独奏曲変ホ長調 BWV Anh.129
 ヨハン・アドルフ・ハッセ(1699-1783):ポロネーズ ト長調 BWV Anh.130
 J・S・バッハ:前奏曲ハ長調 BWV846
 ヨハン・クリスティアン・バッハ(1735-1782)?:楽章ヘ長調 BWV Anh.131
 J・S・バッハ:レチタティーヴォ「われは満ち足れり」とアリア「まどろめ、疲れし目よ」BWV82 Nos.2&3*
 不詳:メヌエット ニ短調 BWV Anh.132
 J・S・バッハ:ジョヴァンニーニのアリア「汝の心をわれに捧げなば」BWV518*
  コラール「神よ、われは歌わん」BWV299
 不詳:アリア「顧みよ、わが心よ」BWV509*
 クリスティアン・ペツォールト:チェンバロ組曲ト長調(1726)
チプリアーナ・スマランデスク(Cemb)
フリオ・ザナージ(Br)*

録音:2014年10月、場所未詳
チプリアーナ・スマランデスクは1971年ルーマニア生まれのチェンバロ奏者。ブカレスト音楽アカデミー(ルーマニア)、ヴィチェンツァのアッリーゴ・ペドローロ音楽院で学んだ後トン・コープマンに師事しました。ルーマニアとイタリアを演奏活動の拠点とし、イタリア各地でマスタークラスを開いています。

Vlad Records
VR-007(1CD)
アンリ・ジョセフ・ド・クロエ:ディヴェルティメントと12の小品
ディヴェルティメント 14-8
ディヴェルティメント 14-4
ディヴェルティメント 14-2
ディヴェルティメント 13-3
ディヴェルティメント 12-2
12の小品
ヴラド・ウェヴェルベルフ(Cl&音楽監督)、
テラ・ノヴァ

録音:2012年9月5日&−14日、アントワープ(ベルギー)
テラ・ノヴァによる、知られざるベルギーの音楽家、作品を発掘、紹介する「アントウェルペン・プロジェクト」。18世紀後半に活躍したヴァイオリニスト、作曲家のアンリ・ヨゼフ・ド・クロエ(1758−1842)。「2本のクラリネット、2本のホルン、2本のトランペットのための12の小品」と、「2本のクラリネット、2本のヴィオラ、2本のファゴット、4本のホルン、2本のトランペットとコントラバスのためのディヴェルティメント集」といった編成の室内楽作品を収録。

Sono Luminus
DSL-92193
(CD+Bluray AUDIO)
エキゾチックなスクラップ置き場
メイソン・ベイツ(1977-):バガテル*
ウエノ・ケン(1970-):ペラダム
モハメド・フェイルーズ(1985-):名付けられた天使
メイソン・ベイツ(電子楽器)*
デル・ソルSQ

録音:2014年4月23-26日ヴァージニアボイス,ソノ・ルミナス・スタジオ、2012年12月20-21日サンフランシスコ音楽大学オシャー・サロン
デル・ソル弦楽四重奏団によるsonoluminusレーベル第3番目のアルバムです。現代音楽を主なレパートリーとしている彼らのアルバムには、常に刺激的な音が満ちていて、聴き手に新鮮な驚きを与えてくれます。3人の作曲家の作品はそれぞれ独特な味わいをもっており、作曲家自身も参加した「バガテル(つまらないもの)」での絶妙な電子音や、スリリングなウエノ・ケンの「ペラダム」でのノイズと美音の境界線の認識、イスラム教とキリスト教に登場する天使たちの融合体とも言えるフェイルーズの「名付けられた天使」の東洋的な風味など、ユニークで深遠な音楽が詰まっています。
Sono Luminus
SLE-70002(1CD)
ispirare
ジョージ・ロックバーグ:ヴィオラとピアノのためのソナタ(1979)
アタル・アラド:カプリース(ジョージのために)(2003)
ルシアーノ・ベリオ:民謡集第1番:あなたの黒い髪(1964)
シュラミット・ラン:完璧な嵐(2010)
ベリオ:ナチュラーレ(シチリアーノのメロディのように)
メリア・ウォトラス(Va)
ウィンストン・チョイ(P)
ガリア・アラド(ヴォーカル)
ヴァレリー・ムッソリーニ・ゴードン(Hp)
マシュー・コクミエロスキ(パーカッション)

録音:2011年8月13-15日シアトルベナロヤ,リサイタル・ホール
多くの作曲家たちからも絶大な信頼を寄せられている女性ヴィオラ奏者、メリア・ウォトラスが演奏する「現代のヴィオラ作品集」です。アメリカの偉大な作曲家ロックバーグの作品と、この曲に触発されたアラドのカプリース(アラドはここでヴィオラを演奏しているウォトラスの師)、アメリカ、イタリア、アゼルバイジャン、アルメニアなどの民謡を現代風にアレンジしたベリオの作品、そしてウォトラスが心酔しているというランの無伴奏作品まで、多彩な曲が収録されています。

Aurora
ACD-5078(1CD)
イヴィン・トルヴン(1976-):・ヴィリバルト・モーター・ランドスケープ(2012)
ネオン・フォレスト・スペース(2009)
狼の研究(2006/2014)
プラスティックの波(2013)
asamisimasa
クリスティーネ・チョーゲシェン(クラリネット、ハーモニカ、口笛)
アンデシュ・フォリスダール(エレクトリックギター、アクースティックギター)
ホーコン・ステーネ(打楽器) エレン・ウゲルヴィーク(ピアノ、キーボード)
ターニャ・オルニング(チェロ)
トリル・G・ベルグ(トロンボーン)
カーリン・ヘルクヴィスト(ヴァイオリン)
オイヴィン・トルヴン(ノイズ・ジェネレーター、フィードバック・カセットプレーヤー)
録音:レインボースタジオ(オスロ)
制作:ヤン・マッティン・スモルダール
録音:ヤン・エーリク・コングスハウグ、ペール・エスペン・ウーシュフィヨルド
ミクシング:インガル・フンスコール
オイヴィン・トルヴンは、オスロ・シンフォニエッタのコンポーザー・イン・レジデンス。フォーク、パンク、あるいはバロックのスタイルによるメロディのテー マとアクースティックの室内音楽を、フィールド・レコーディングや手製の楽器による「ローファイ」音と組み合わせた、独自性のある作品を手がけてきま した。ドナウエッシンゲン、サンフランシスコの「Other Minds」、オスロのウルティマ Ultima をはじめとするコンテンポラリー・ミュージックのフェスティ ヴァルで作品が取り上げられ、2012年にはアルネ・ヌールハイム作曲家賞を受賞しました。
ノルウェー作曲家協会のレーベル Aurora が制作した『Neon Forest Space』は、「前衛音楽とその歴史への情熱と興味を共有する」音楽家が集まり 2002年に結成したアンサンブル「asamisimasa」とのコラボレートによるトルヴンのポートレートアルバムです。オスロの街を行き交う車、レーシングカー、 ピンボール・マシンの音を収めた録音を交え、クラリネット/バスクラリネット、エレクトリックギター、キーボード、打楽器、チェロとテープのための《Willibald Motor Landscape》。クラリネット、エレクトリックギター、打楽器、チェロがフィールド・レコーディングに合わせ、森から聞こえる太古のメロディを模 す《Neon Forest Space》。クラリネット/バスクラリネット、トロンボーン、アクースティックギター、2組の打楽器、ヴァイオリン、チェロが、スウェー デンの森で録音された狼の遠吠えとベルリンのアーカイヴの録音と共演する《Wolf Studies(狼の研究)》。ピアノ・ソロ、クラリネット/バスクラリネット、 エレクトリックギター、打楽器、チェロのアンサンブルがとノイズ・ジェネレーター(雑音発生器)とともに、岸に打ちつける「波」を表現する《Plastic Waves(プラスティックの波)》。電気ドリルやおもちゃのレーザーガンといった「楽器」は打楽器のホーコン・ステーネが担当しています。

2L
2L-113SABD
(Blu-ray Disc Audio+SACD)
[5.1 surround/stereo])

初期ロマンティシズムのホルン・ソナタ
フェルディナント・リース(1784-1838):大ソナタ.ヘ長調 Op.34(1811)
フランツ・ダンツィ(1763-1826):ソナタ 変ホ長調 Op.28(1804)
ニコラウス・フォン・クルフト(1779-1818):ソナタ.ホ長調(1812)
スタイナル・グランモ・ニルセン(ナチュラルHrn)
クリスティン・フォスハイム(フォルテピアノ)
[楽器:アンドレーアス・ユングヴィルト(2000)(ボヘミアのラウスマン1800年頃の複製/ナチュラルホルン)、
ケネス・ベイクマン(1983)(ウィーンのヴァルター1805年モデル の複製/フォルテピアノ)]

録音:2014年6月 ヤール教会(ベールム、ノルウェー)
制作&バランスエンジニアリング:モッテン・リンドベルグ
録音:ビアトリス・ヨハンネセン
[DXD(24bit/352.8kHz)録音]
[Blu-ray: 5.1 DTS-HD MA(24bit/192kHz), 2.0 LPCM (24bit/192kHz), mShuttle: FLAC 96kHz + MP3 Region ABC]
[SACD hybrid(5.1 surround DSD/2.0 stereo DSD)]
絶対主義が崩壊したその余波と戦って手に入れた「新しい自由」の時代に居合わせた音楽家たち、フェルディナント・リース、フランツ・ダンツィ、ニコラウス・ フォン・クルフトのホルンソナタを集めたアルバム。ヨーゼフ・アントン・コッホが1805年に描いた『虹のある英雄的な景色』をジャケットのアートワー クに使われています。ブックレットのノーツを書いたアネッテ・ナウマンは、その意味を「細部に至るまで正確に組み立てられ、統一感された世界……自 然と文化の領域の調和……コッホの絵は、ネオクラシカルな規律の構造をもちながら、自然に対する新しい、ロマンティックな意識を示唆する……時代は、 新しい自由へと芸術を導いていく」と述べています。
フェルディナント・リース(1784?1838)は、ボン生まれ。ベートーヴェンにピアノを学び、1801年10月、ウィーンに行き、ベートーヴェンの庇護の下、 作曲を行い、交響曲、オペラ、オラトリオ、管弦楽曲、室内楽曲、ピアノ曲を含む、180近い作品を残しています。シュヴェツィンゲン生まれのフランツ・ ダンツィ(1763?1826)は、イタリア家系のドイツ人音楽家ではもっとも重要な作曲家とみなされています。交響曲、協奏曲、オペラ、教会音楽、歌曲と、 広い分野に多くの曲を作り、室内楽のための音楽、とりわけ木管アンサンブルのための作品が知られています。ニコラウス・フォン・クルフト(1779?1818) は、ウィーン生まれ。ウィーン大学で哲学と法律を修め、アルブレヒツベルガーの下で作曲を学びました。外相メッテルニヒに仕え、公務のかたわら作曲 したホルンソナタ、ファゴットソナタ、歌曲が、彼の遺産です。
ノルウェーのスタイナル・グランモ・ニルセンは、ナチュラルホルンの名手の一人に挙げられるプレーヤーです。トロンハイム音楽院のスタイン・ヴィラ ンゲル、フライブルク州立大学のアイフォー・ジェイムズ、オスロのノルウェー音楽アカデミーでフロイディス・レー・ヴェクレに学びました。1999年か らノルウェー軍音楽隊のホルン奏者を務め、現在はノルウェー・ウィンドアンサンブルに所属しています。コントロールのむずかしいナチュラルホルンを巧 みに操り、楽譜を正しく音にするとともに、ロマンティシズムが芽生え育ちゆく時代の作品を瑞々しい、活き活きした音楽に表現していきます。
録音セッションは、制作を担当したモッテン・リンドベルグが響きの良さを気に入っている録音場所のひとつ、アーケシュフース県ベールムのヤール教会 で行われました。DXD(352.8kHz/24bit)録音。教会の空間に響くナチュラルホルンの音が程よい距離感で捉えられ、リアルなテクスチュアを感じさせ るフォルテピアノとともに美しい音楽を作り上げています。 Pure Audio Blu-ray と SACD hybrid のディスクを収めた「コンボ」仕様のアルバムです。
※Pure Audio Blu-ray ディスクと SACD ハイブリッドディスクをセットにしたアルバムです。Pure Audio Blu?ray ディスクにはインデックスを除き映像は 収録されていません。SACD ハイブリッドディスクはSACDブレーヤーとCDプレーヤーで再生できますが、Pure Audio Blu-ray ディスクはCDやDVD のプレーヤーでは再生できないので、Blu?ray プレーヤーもしくは Blu?ray 対応のPCをお使いください。

DIGRESSIONE
DCTT-49(1CD)
コンツァシエッジェマンドリン・アンサンブルによるモルフェッタ伝承の葬送行進曲集
不詳:Ti te(笛、太鼓、トランペットによる演奏)*
ヴィンチェンツォ・ヴァレンテ:U Conzasiegge(吹奏楽の為の;1857)+
ジュゼッペ・ペルッツィ(1837-1918)/サビーノ・アンドリアーニ編):Patetica(マンドリン・アンサンブルの為の;1907)
ベネデット・パルミエーリ(サビーノ・アンドリアーニ編):Palmieri(マンドリン・アンサンブルの為の;1840?/1882?)
サヴェーリオ・カロー(サビーノ・アンドリアーニ編):Dolor(マンドリン・アンサンブルの為の;1897)
ヴィンチェンツォ・ヴァレンテ(サビーノ・アンドリアーニ編):Lo sventurato(マンドリン・アンサンブルの為の;1888)
 U Conzasiegge(マンドリン・アンサンブルと打楽器の為の;1857)#
ベルナルド・ロスパッルーティ(第1マンドリン)
セルジョ・ヴァッカ(第2マンドリン)
フェデーレ・デパルマ(マンドーラ)
アントニオ・バラッキャ(マンドロンチェッロ)
ニコラ・ネスタ(G) 以上(*/+以外)
グラン・コングレッソ・バンディスティコ「S・チェチーリア」(吹奏楽+)
パスクアーレ・トゥルトゥッロ(指)+

録音:2009年(リマスタリング:2015年)、場所の記載なし
イタリア南東部バーリ近郊の町モルフェッタに伝わる音楽。*の演奏者および#の打楽器奏者の名前は記載がありません。ブックレット表記はイタリア語のみとなっています。

1001 Notes
1001NOTES-06(1CD)
アルチュアン・ド・リエレ〜水族館
プロコフィエフ:歌劇「三つのオレンジへの恋」より 行進曲
チャイコフスキー:バレエ「くるみ割り人形」より 金平糖の踊り
ラヴェル:弦楽四重奏曲〜第2楽章
プーランク:15の即興曲〜第5番
サン・サーンス:「動物の謝肉祭」より 水族館
バルトーク:ルーマニア民俗舞曲
オーレリアン・テラード:榛の木(ハンノキ)を通る風(シューベルトによる)
ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスペルガー(1580-1651):トッカータ・アルペッジャータ
サティ:(犬の為の)ぶよぶよしたほんとうの前奏曲
オーレリアン・テラード:タービンの配管は船底すれすれでひびが入っている(ストララヴィンスキーによる)
オーレリアン・テラード:毎秒400サイクル(シューマンによる)
サティ:クノシェンヌ第1番
オーレリアン・テラード:1786(モーツァルトによる)
クープラン:神秘的なバリケード
アルチュアン・ド・リエレ
[オーレリアン・テラード(ピアノ、ギター、キーボード、おもちゃの楽器)
シモン・ブサゲ(ホルン、エレクトリック・ベース)
ティボー・ショメイユ(クラリネット、打楽器)
トマ・デルペリエ(ドラムス、打楽器) ]
アルチュアン・ド・リエレはフランスのリモージュで結成された、アコースティック楽器を中心におもちゃ楽器も加えたユニークなバンド。音楽ジャンルを超えて活躍する彼らが、ここではクラシックの名曲をアレンジしてユニークな演奏を聴かせます。

MG Music
GEE-01(1CDR)
天国と地獄〜トロンボーンのための作品集
ラーベ:バスタ
シューベルト:夜曲
クセナキス:ケレン
ブラームス:五月の夜
シェルシ:トロンボーンのための3つの小品
シュナイダー:テナートロンボーンのためのソナタ T.Blues, U.An American Ballad, V.Below Surface
カーター:リトレーシングX
シューベルト:小人
カーター:グラ
マーラー:私はこの世に忘れられ
マシュー・ジー(Tb)
フランソワ・キリアン(P)

録音:2013年11月&2014年3月
ロイヤル・フィルの首席トロンボーン奏者、ロンドンの王立音楽大学の教授を務めるマシュー・ジーのソロ・アルバム。シュヴェルトシクやカーターの英国初演を担当するなど、近現代作品も得意とする名手です。シューベルト、ブラームスやマーラーの編曲、シュナイダーのソナタのテナー・トロンボーン版、クセナキス、カーターなどによるリサイタル・プログラムは、トロンボーンのサウンドとテクニック両面の魅力が存分に発揮された好演奏。
※当タイトルはレーベルオフィシャルのCD-R盤となります。

Discovery
DMV-113(1CD)
グルオディス:ヴァイオリンとピアノのための作品集
ヴァイオリンとピアノのためのソナタ、
ピアノ・ソナタ第2番、
歌曲組曲「歓喜と悲哀」(ホーナー、レネハン編)、
ヴァイオリンとピアノのための4つの小品
クリストファー・ホーナー(Vn)、
ジョン・レネハン(P)

録音:2013年9月
20世紀前半のリトアニアにおける重要な作曲家の1人であるユオザス・グルオディス(1884−1948)。ロマン派の流れを汲み、自らを"リトアニアのグリーグ"とも称したグルオディスは、同国、そしてバルト三国の音楽の発展に確かな足跡を残した音楽家です。

コウベレックス
KRS-5205(1CD)
税込定価
七つの木に寄せる歌」(L.モイーズ)
山田耕筰:この道/赤とんぼ
ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
 シリンクス
ルイ・モイーズ:七つの木に寄せる歌
サン=サーンス:ロマンスOp.37
ルイ・モイーズ:さくら変奏曲
尾高尚忠:フルート協奏曲より第二楽章「レント」
グノー:アヴェ・マリア
デュオ・プリムローズ
【上田賢一(Fl)、二塚裕美(P)】

録音:2015 年5 月25-26 日、北神区民センター ありまホール(神戸市)
ルイ・モイーズ Louis Moyse(1912-2007)は、フルートの名手であった父マルセルと共にフランス派フルートの伝統を伝える演奏家。幼少からルイ氏は、父親とともに演奏をし、サン=サーンス、フォーレ、ドビュッシーなどとも面識があった。マールボロ大学のフルート科教授を27 年間務めたほか、ボストン大学、トロント大学教授でもあった。またルドルフ・ゼルキンと共にマールボロ音楽祭の設立者の一人としても知られている。
「七つの木に寄せる歌」Seven Songs for Trees はルイ晩年の未出版の楽曲で、夫人であるジャネット・モイーズにより書かれた「糸杉」、「ポプラ」他7種の樹木に寄せられた詩に添えて作曲された。7曲の表情はユニークで多彩であり、ルイ独自の人生哲学と自然への讃歌を反映するなかでみごとに調和し、希望をもって完結している。
◆上田賢一(Fl)
才能教育音楽学校にて高橋利夫、鈴木鎮一氏ほかに師事。1982年渡米。 コーネル大学フルート科講師、西ワシントン大学講師、スカジェットバレー交響楽団及びノースウエストフィルハーモニック室内管弦楽団首席フルート奏者を務め、尾高尚忠のフルート協奏曲ワシントン初演をはじめ、ミネアポリス美術館、ワシントン大学、ウエストミンスター大学等でリサイタルを行う。ジョファリー・ギルバート、キース・アンダーウッド、ルイ・モイーズ各氏に師事し、2000年アメリカハープ協会(AHS)コンクールでフルートとハープのデュオで優勝。2010年帰国。イニスフリー・アンサンブルを主宰し関西を中心に演奏活動と指導を行っている。
◆二塚裕美(ピアノ)
大阪芸術大学演奏学科を最優秀の成績で卒業、学長賞を受賞。同大学大学院にて荒憲一氏に師事。2004 年デビューリサイタル開催。2007 年大阪文化祭賞奨励賞を受賞。以後大阪フィル、テレマン室内管などベートーヴェン、メンデルスゾーンの協奏曲を演奏。リサイタルや荒憲一氏とデュオ・リサイタルなど開催している。

RPR
RP-012(1CD)
ヘンデル・イン・ザ・ウインド
ヘンデル:メサイア組曲
歌劇 「リナルド」 より涙の流れるままに
トリオ・ソナタ.ヘ長調Op.2-4,HWV.389
クラヴィーア組曲より第5番ホ長調 「調子のよい鍛冶屋」、第7番ト短調 「パッサカリア」
合奏協奏曲第2番変ロ長調 Op.3-2,HWV.313
ザドク・ザ・レッド・プリースト
ボーナストラック:愛のアリア
レッド・プリースト
〔ピアーズ・アダムズ(リコーダ−)、
ジュリア・ビショップ(Vn)、
アンジェラ・イースト(Vc)、
デビッド・ライト(Cemb)〕
リコーダーのヴィルトゥオーゾ、ピアーズ・アダムズが1977年に結成したレッド・プリースト。このオール・ヘンデル・プログラムでは、古楽界の名手4人がその確かな実力を爆発させ、古楽の枠に捉われないレッド・プリーストならではの演奏を今作でも披露。ボーナス・トラックにはプリースト・オン・ザ・ラン(RP 001)の「愛のアリア」をアンコールとして収録しています。
※高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

ROSA
RD-2353(1CD)
パヴェル・ゼメク・ノヴァーク(1957-):モノフォニーについて
(1)キャンドルライト(第1版、ギターの為の;2009-2010)
(2)聖母マリアの花 I-IV(ピアノの為の協和音)
(3)十字架上のキリストの最後の七つの言葉 I-VII(クラリネット独奏の為の;2002)
(4)ボフスラフ・レイネクに(ヴィオラとピアノの為のソナタ;2003)
   秋の小道(少しユニゾンで)/冬の風景(ほとんどユニゾンで)/ピエタ(ユニゾン I)
   ディエス・イレ(層 I)/春の風(ユニゾン II)/犬の形の雲(層 II)
(5)キャンドルライト(第2版、ピアノの為の;2009-2010)
(6)ソナタ第2番「P・ヤクプ・ゼメクの記念に」I-II(チェロ独奏の為の;1995)
(7)ファンタジー−ユニゾン(ヴァイオリンとピアノの為の;1999-2000)
(8)地上の美と楽園の美について III.I-II(モラヴィア民謡の主題による歌と踊りの幻想曲−オーボエ,ハープとピアノのユニゾンの為の;2010-2011)
(9)四重奏団第3番「エヴジェン・プロツェクの記念に」(クラリネット、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのユニゾンの為の;2013-2013)
(10)キャンドルライト(第3版、ギターとピアノの為の;2009-2010)
(1)ヤン・トゥラーチェク(G)
(2)エヴァ・フティロヴァー(P)
(3)イジー・ムラース(Cl)
(4)オンドジェイ・シュトフル(Va) 
 エヴァ・フティロヴァー(P)
(5)エヴァ・フティロヴァー(P)
(6)ソルカーシュ・スヴォボダ(Vc)
(7)ミラン・パリャ(Vn) 
 オンドレイ・オロス(P)
(8)ヴィレーム・ヴェヴェルカ(Ob) 
 カテジナ・エングリホヴァー(Hp)
 ダニエル・ヴィエスネル(P)
(9)イジー・ムラース(Cl) 
 マチェイ・ヴルク(Vn)
 オンドジェイ・シュトフル(Va) 
セバスティアン・トート(Vc)
(10)ヤン・トゥラーチェク(G) 
 エヴァ・フティロヴァー(P)
パヴェル・ゼメク・ノヴァークはブルノ音楽院で学んだ後、ブルノのヤナーチェク音楽アカデミーでミロスラフ・イシュトヴァーン(1928-1990)、ロンドンでジョージ・ベンジャミン(1960-)、パリでジェラール・グリゼー(1946-1998)に師事したチェコの作曲家。このアルバムには彼がハーモニー、ポリフォニーを用いないユニゾン、モノフォニーの可能性を探究した作品が収められています。

KAREL PROCEK
CDVKP-09(1CD)
変遷する時代における出会い
パヴェル・ヴラニツキー(1756-1808):弦楽四重奏曲 Op.40-3*
ヤン・エヴァンゲリスタ・キプタ(1813-1868):オルガンの為の前奏曲+
フランツ・クロンマー(1759-1831):2つのクラリネットとヴィオラの為の13の小品 から Nos.2, 3, 4, 7, 11#
シュターミッツSQ*
インドジフ・パズデラ、ヨセフ・ケクラ(Vn)
 ヤン・ピェルシュカ(Va) 
ペトル・ヘイニー(Vc)
イジナ・ドヴォジャーコヴァー=マレショヴァー(Org)
ヴィート・スピルカ、オルガ・スピルコヴァー(Cl)
カレル・プロツェク(Va)

録音:2014年9月12-14日、プレモントレ修道院(*/#)および聖ペテロ&パウロ教会、ノヴァー・ジージェ、チェコ

MARTIN STANOVSKY
KALABIS-2014(1CD)
ヴィクトル・カラビス(1923-2006):室内楽作品集
チェロとコントラバスの為のデュエッティーノ Op.79(1995)+
無伴奏チェロの為の3つのモノローグ Op.83(1996)
ヴァイオリンとチェロの為のデュエッティーノ Op.67(1987)*
ヴィクトル・メザーチェク(Vn)*
イジー・スラーデチェク(Vc)
ヤン・ボコウン(Cb)+
ヴィクトル・カラビスはチェコのチェルヴェニー・コステレツに生まれた作曲家。プラハ音楽院、カレル大学音楽アカデミーで学び、チェコ国営放送プラハ放送に勤務。1950年代後半から国際的に注目され、歌劇以外の各ジャンルに数多くの作品を残しました。妻はチェンバロ奏者のズザナ・ルジーチコヴァー(1927-)。 当CDはヴィクトル・カラビス&ズザナ・ルジーチコヴァー財団の支援を受けて制作・発売されたものです。ブックレット等の表記はチェコ語のみとなっています。本体・外装に規格番号表示が無く、KALABIS 2014は弊社が付したものです。収録時間は約37分ですがフルプライスです。

Sono Luminus
DSL-92192
(BD-Audio+CD)
アンナ・ソウルヴァルドスドッティル:作品集
大気の光の中に<Luminance-輝き/Serenity-静けさ/Existence-存在/Remembrance-回想>
Transitions-推移
アンナ・ソウルヴァルドスドッティル
インターナショナル・コンテンポラリー・アンサンブル(ICE)<カイル・アルムブルスト(Va)/マイケル・ニコラス(Vc)/ヌイコ・ワッデン(ハープ)/ナタン・デイヴィス(パーカッション)>

録音:2015年4月6-9日USAヴァージニアボイス,ソノ・ルミナス5.1 DTS HD MA 24/192khz, 7.1 DTS HD MA 24/96khz, 2.0 LPCM 24/192khz
アルバムの表に「ICE」とありますが、これは氷のことではなく、「インターナショナル・コンテンポラリー・アンサンブル」の各頭文字をとったものです。2001年に設立され、ニューヨーク・タイムズ紙上で「最も達成感と冒険心に満ちたグループの一つ」と賞賛されたこのアンサンブルは、演奏だけでなく、プレゼンター、教育者として現代の音楽を推進することに心を砕き、これまでに500以上の作品を初演するなど、常に観客のために革新的な作品を用意し、これらを広めるために新しい戦略を練っています。今回のアルバムでは、女性作曲家ソウルヴァルドスドッティル(1977-)の作品「大気の光の中に」が演奏されています。常に持続する音素材と、それを彩る楽器群の響きは、少しずつ揺れ動きながら、謎めいた抒情的な雰囲気を創り上げていくこの音楽は、聴き手に様々なイメージを想起させるものです。神秘的な音に包まれたい人にオススメの1枚といえるでしょう。
Sono Luminus
SLE-70001(1CD)
ノルディック・アフェクト:クロックワーキング
マリア・フルド・マルカン・シグフスドッティル(1980-):クロックワーキング
ヒドゥル・グドナドッティル(1982-):2つのサークル
ハフディス・ビャルナドッティル(1982-):ビーコンからビーコンへ
スリドゥル・ヨンスドッティル(1967-):室内音楽「INNIN」
アンナ・ソルヴァルドスドッティル(1977-):沈黙の影
シグフスドッティル:眠れる振り子
ノルディック・アフェクト(アンサンブル)/マリア・フルド・マルカン・シグフスドッティル(電子楽器)/ハフディス・ビャルナドッティル(電子楽器)/スリドゥル・ヨンスドッティル(電子楽器)/ハラ・ステヌン・ステファンスドッティル(Vn)/グドルン・フルンド・ハロアルドッティル(Va)/ハンナ・ラフツドッティル(Vc)/グドルン・オスカル
ドッティル(ハープシコード)

録音:アイスランドRUVスタジオ
アイスランドの現代作曲家たちの多種多彩な音楽。それぞれに思い思いのタイトルが付され、聴くだけでいくつもの新奇な世界を体験することができるものです。電子音の刺激的な響きは、仄かな夢の記憶に強烈な楔を打ち込み、各々の楽器の対話からは、夢のような響きを聞き取ることができるでしょう。思いもよらない響きを発見する楽しみにも満ちています。音楽に美しさを求めるか、それとも刺激を求めるか・・・。ヴァイオリンの音色と“赤ちゃんの声”のようなものが交錯するトラック4などがオススメです。

ALLEGRO RECORDS
ALLEGRO-008(1CD)
何も言わない5つの方法〜金管五重奏の為の音楽
グレゴリー・フリッツェ(1954-):小組曲
ルイス・セラノ(1972-):何も言わない5つの方法
ホセ・アラマ・ヒル(1952-):ペンタクインテット
フェレル・フェラン(1966-):チェルノブイリ
セサル・カノ(1960-):ペンタメタリア
ホアン・ビンセント・マチ(1958-):ボーシャン
パスクアル・ピケラス(1973-):デ・カイ*
ストロンボル金管五重奏団
「ホセ・イバニェス、ドミンゴ・トレリャ(Tp)
フアン・カルロス・セバ(Hrn)
ガスパル・サンチス(Tb) 
ロレンソ・リョベ(Tub)
ゲスト:マヌエル・ガセント(打楽器)、パスクアル・ピケラス(Tp)*、パコ・ベルナル(カホン・フラメンコ)]

録音:2001年12月-2002年2月、アレグロ・レコーズ、バレンシア、スペイン 発売:2002年
1999年スペインのバレンシアで創設されたストロンボル金管五重奏団。メンバーはバレンシア地方の音楽院教師や公立吹奏楽団員。グレゴリー・フリッツェはアメリカ合衆国、他はスペインの作曲家。ブックレット表記はスペイン語のみです。

Resonus
RES-10149(1CD)
レノックス・バークリー:室内楽作品集
フルート,クラリネットとファゴットのための「小品」(世界初録音)
クラリネット、ホルンと弦楽四重奏のための「六重奏曲」 Op.47
弦楽四重奏曲のためのカノン「ストラヴィンスキーの追憶に」(世界初録音)
コントラバスとピアノのための「前奏曲とアレグロ」
弦楽三重奏曲 Op.19
無伴奏ヴィオラのための「3つの小品」
クラリネットとピアノのための「ソナチナ」(世界初録音)
バークリー・アンサンブル

録音:2014年9月
ナディア・ブーランジェの下で作曲を学び、ジョン・タヴナーやリチャード・ロドニー・ベネットなど多くの巨匠たちを育成した20世紀イギリスを代表する作曲家の1人、レノックス・バークリー(1903−1989)の室内楽作品集。
サウスバンク・シンフォニアのメンバーによって2008年に結成されたバークリー・アンサンブルは、その名の通りバークリー親子の名を冠する室内楽団。そしてそのパトロンはマイケル・バークリー!バークリー家お墨付きの実力派集団です。

Continuum
CCD-1025(1CD)
ディーリアス&ダイソン〜チェロとピアノのための作品集
ディーリアス:チェロ・ソナタ、
 ロマンス、クレオールの踊り、
 「ハッサン」より 3つの小品、
 夏の夜の水上にて
ダイソン:前奏曲,幻想曲とシャコンヌ、
 2つの小品
アンドルー・シュールマン(Vc)、
イアン・ブラウン(P)
アンドルー・シュールマンは、22歳でムーティ時代のフィルハーモニア管の首席奏者に就任し、イギリス人として初めてピアティゴルスキー・アーティスト・アウォーズを獲得した英国の名チェリスト。
Continuum
CCD-1009(1CD)
バリー・アンダーソンの音楽
アンダーソン:エレクトロアコースティック・ファンファーレ/ARC/ピアノ小品第1番/ピアノ小品第2番/ピアノ小品第3番/ドミンガス
サリー・メイズ(P)、ミストリーSQ、
スティーヴン・モンタギュー(エレクトロニクス)、他
20世紀イギリスにおける最も重要なエレクトロアコースティック・コンポーザーの1人と称されたバリー・アンダーソン(1935−1987)の作品集。20世紀イギリスの電子音楽を牽引した作曲家です。

ANTARCTICA
ANTAR-0001(CD)
タンスマン・チェロ四重奏団誕生!
タンスマン:4本のチェロのための二章
ジョゼフ・ジョンゲン:4本のチェロのための2つの小品Op.89
ピエール・プティ:4本のチェロのための組曲
ルドルフ・マッツ:チェロ四重奏曲ニ短調
ジュール・ド・スウェルト:エレジー
タンスマン・チェロ四重奏団【マリネラ・ドコ、フェルディナンド・リマ・デ・アルブクェルクェ、ディディエ・ポスキン、カレル・ステイラエツ】

録音:2014年7月8-11日聖パンクラス聖堂(ヴィラ=サンパンクラス)
ベルギーの新レーベルANTARCTICA第1回発売となります。
タンスマンの名を冠したタンスマン・チェロ四重奏団は、2010年結成の団体。マリネラ・ドコ(アルバニア)、フェルディナンド・リマ・デ・アルブクェ ルクェ(ブラジル)、ディディエ・ポスキン(ベルギー)、カレル・ステイラエツ(ベルギー)の4人のチェリストが、オート=アルプで行われたチェロ音楽 祭で知り合ったことで生まれました。当ディスクがデビュー・アルバム。
グループ名にもなっているタンスマンの曲は1935年の作で、第1曲アダージョ・カンタービレはタンスマンの旋律美を示す好例で、滔々と歌い継がれ る歌で恍惚の境地に導かれます。ベルギーの大作曲家ジョンゲンは印象主義的作風が絶美。クロアチアのチェリストだったルドルフ・マッツは数百の作品 を残した多作家ですが、1966年のチェロ四重奏曲は過去の先達の主題を再使用している興味深いものとなっています。 (Ki)

HATART
HATART-190(1CD)
シュトックハウゼン:マントラ(1970) マーク・クヌープ
ロデリク・チャドウィック(P)
ニュートン・アームストロング(電子楽器)

録音:2013年1月5,6日/ロンドン、キングス・プレイス、ホール2
シュトックハウゼンにとって、「マントラ」の作曲はターニングポイントでした。1960年代後半から彼の音楽は思索の結果の大きな変化を遂げました。 それは、1950年代のセリー音楽に特徴的な音楽構造への複雑にシステム化されたアプローチへの回帰でした。もちろんこの回帰は後退を意味するので はなく、マントラという作品は、セリー音楽のもつ可能性やポテンシャルを大幅に拡張、1950年代の苦行のような抽象的な音楽ではなく、旋律や劇場、 そして調性的ハーモニーへの扉を再び開いたのです。 (Ki)

CUBE BOHEMIA
CBCD-2420(1CD)
マルティヌー:チェロとピアノの為の作品集
ソナタ第2番/ソナタ第3番
スロヴァキア民謡による変奏曲
ロッシーニの主題による変奏曲
ヤン・パーレニーチェク(Vc)
イトカ・チェホヴァー(P)

録音:2003年5月、スタジオ・ドモヴィナ、プラハ、チェコ 発売:2004年
ヤン・パーレニーチェクは1957年チェコのプラハに生まれ、プラハ音楽院を卒業後プラハ音楽アカデミーでミロシュ・サードロ(1912-2003)に師事したチェロ奏者。2000年、スメタナ三重奏団を創設以来2015年現在そのリーダーを務めています。イトカ・チェホヴァーはプラハ音楽院を卒業後プラハ音楽アカデミーでペテル・トペルチェル(1944-2010)に師事したチェコのピアニスト。創設以来2015年現在スメタナ三重奏団のメンバー。
CUBE BOHEMIA
CBCD-2735(1CD)
ブラームス:チェロ・ソナタ第1番ホ短調 Op.38
チェロ・ソナタ第2番ヘ長調 Op.99
ヤン・パーレニーチェク(Vc)
イトカ・チェホヴァー(P)

録音:2006年12月、スタジオ・マルチーネク、プラハ、チェコ

TRIART
TR-008(1CD)
シェーンベルク:弦楽四重奏曲ニ短調 Op.7
アンディ・ハーダー(1955-):クラリネットと弦楽四重奏の為のジャズ組曲*
 セブン・フォー・フォー・ファイヴ [Seven Four for Five]/ワルツ
 バラッド/ラテンの主題による幻想曲
ヴェンツェル・グルント(Cl)
アポロンSQ

録音:2006年、チェコ放送スタジオ、プラハ、チェコ、 2011年、SONO レコーディング・スタジオ、ノウゾフ、クラドノ、チェコ
アンディ・ハーダーはスイスのジャズ・ミュージシャン・作曲家。ヴェンツェル・グルントは1969年以来2015年現在スイス在住のチェコのクラリネット奏者。

DIGRESSIONE
DCTT-46(1CD)
ガーシュウィン:コンチェルト&ソングズ
ピアノ協奏曲ヘ調 [Concerto in Fa]
魅惑のリズム [Fascinating Rhythm]*
レディ・ビー・グッド!+
君を抱いて [Embraceable You]*
ス・ワンダフル ['S Wonderful]*
アイ・ガット・リズム [I Got Rhythm]+
ガーシュウィン・クインテット
[レティツィア・ラガッツィーニ(Fl、ソプラノSaxン)
マリエッラ・ドンナロイア(アルトSax)
イザベッラ・ファッブリ(テナーSax)
ラウラ・ロッケジャーニ(バリトンSax)
マリア・ジュリア・フェステル(P)]
フェデリーカ・ダゴスティーノ(歌*)
チッチョ・レジーナ(歌+)

録音:2004年7月、ディグレッシオーネ・スタジオ、モルフェッタ、バーリ県、イタリア
ガーシュウィン・クインテットはイタリアの女性演奏家たちにより2008年に結成されたサクソフォン・クアルテット+ピアノ編成のアンサンブル。クラシカルな活動のみならずジャズ・フェスティョヴァルにも参加し喝采を浴びています。

ARTALINNA
ATL-A008(1CD)
ティンパニの為の現代音楽作品集
エリオット・カーター(1908-2012):4つのティンパニ(1人の奏者)の為の8つの小品(1949, 1966)*
一柳慧(1933-):リズム・グラデーション SJ110(1993)*
ジャン=ピエール・ドルエ(1935-):影から…(ティンパニと弦楽三重奏の為の;2006)+
アレッサンドロ・ソルビアーティ(1956-):鏡(ティンパニとピアノの為の;2011)#
ブノワ・カンブルラン(ティンパニ(*/#))
イ=ピン・ヤン(ティンパニ+)
ベラSQ員+
[ジュリアン・デュードガール(Vn)
ジュリアン・ブータン(Va)
リュック・ドゥドレイユ(Vc)]
エマヌエーラ・ピエモンティ(P)#

録音:データ記載なし
めったに聴ける機会のないティンパニの為の楽曲を収録。ブノワ・カンブルランはリヨン国立Oのティンパニストを務めるフランスの打楽器奏者、パリ音楽院およびリヨン地方音楽院教授、上海音楽院(中国)客員教授。イ=ピン・ヤンは台湾に生まれパリ音楽院で学んだ打楽器奏者。2006年リヨン国際ティンパニ・コンクール第1位。

DACAPO
MAR-8.226113(1CD)
エッコゾーンが演奏するカルステン・フンダル〜カルステン・フンダル:作品集
4つのミニアチュアと3つのインテルメッツォ(2010)-ピアノと2台のパーカッションのための
沈黙のポートレート(2011)-アルト・サクソフォンとピアノ、パーカッションのための
メビウス#1(2001)-独奏マリンバのための
メビウス#3“時間の関係”(2002)-ソプラノ・サクソフォンとヴァイブラフォンのための*
TempoPiegamento(2009)-ソロ・パーカッションのための
ソナタ第1番「DronesandWaves-無人機と波」-独奏ピアノのための
ロルフ・ヒント(P)
マティアス・ロイメルト(パーカッション)
マチアス・セイベック(パーカッション)
ペテル・ナヴァロ・アロンソ(Sax)

録音:2014年2月10-12日コペンハーゲンデンマーク王立音楽院
*=世界初録音
デンマークで学び、その後、フェルドマンやクセナキス、リゲティなどの音楽から強い影響を受けたという作曲家カルステン・フンダル(1966-)。彼の作品は哲学的であり、また色彩的でもあります。アレンジャーとしても名高く、多くの映画音楽や実験的なコンサートでその最奥を発揮しています。このアルバムでは、その個性が伸び伸びと発揮された興味深い作品を聞くことができます。最初に置かれた「4つのミニアチュアと3つのインテルメッツォ」では彼が影響を受けた作曲家たちの作品をモティーフにしながらも、新たな創造を試みつつ、不思議な世界を作り上げたものです。

PUREMUSIC
5414706-10502(1SACD)
バッハXXI
無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV 1007よりプレリュード
カンタータ第208番「狩のカンタータ」〜アリア「羊は憩いて草を食み」
主よ、あわれみたまえ(マタイ受難曲より)
2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV 1043〜第1楽章*
ヴァイオリン協奏曲イ短調 BWV 1041〜第2楽章
デュエット第1番 ホ短調 BWV802
ゴルトベルク変奏曲〜アリア
イギリス組曲第2番 イ短調 BWV 807〜プレリュード
マット・ハーシュコヴィッツ・トリオ〔マット・ハーシュコヴィッツ(P)、マット・フィールズ(Cb)、デイヴィッド・ローゼンブラット(ドラム)〕
フィリップ・クイント(Vn)
ララ・セント・ジョン(Vn)*
J.S.バッハの人気曲8作を、現代音楽風、ジャズ風、ラテン風、アラブ風など様々なテイストに編曲したもの。編曲を手がけたのはピアニスト・アレンジャー のマット・ハーシュコヴィッツ。ヴァイオリンのフィリップ・クイントをメインに、ハーシュコヴィッツのおしゃれなハーモニーのセンスが光ります。2 つのヴァ イオリンのための協奏曲ではララ・セント・ジョンをゲストに迎え、刺激的なアンサンブルが展開されています。 (Ki)

Vlad Records
VR-008(1CD)
シューマン:ロマンス集
3つのロマンス Op.94(クラリネットとピアノのための)
おとぎ話 Op.132(クラリネット、ヴィオラとピアノのための)
おとぎの絵本 Op.113(ヴィオラとピアノのための)
幻想小曲集 Op.73(クラリネットとピアノのための)/3つのロマンス Op.94(ヴィオラとピアノのための)
テラ・ノヴァ
〔ヴラド・ウェヴェルベルフ(Cl)、マテ・ズーチス(Va)、ミシェル・グルダール(P)〕

録音:2013年8月
クラリネット奏者のヴラド・ウェヴェルベルフを芸術監督として結成されたベルギー、アントワープのアンサンブル、テラ・ノヴァによるシューマンの室内楽作品集は「3つのロマンス」や「幻想小曲集」など名作揃い。「3つのロマンス」は、ウェヴェルベルフが吹く"クラリネット版"と、ベルリン・フィル首席ヴィオラ奏者のマテ・ズーチスが弾く"ヴィオラ版"の2ヴァージョンを収録しており、聴き比べも興味深いところ。シューマンの濃厚なロマンティシズムを、名手たちの共演でたっぷりと――。

CONTINUO Classics
CC77-7718(1CD)
エネスコ:ヴァイオリン・ソナタ断章「トルソ」
イザイ:2つのヴァイオリンのためのソナタ イ短調
エネスコ:ヴァイオリン・ソナタ第2番ヘ短調Op.6
フロリン・ポール、
クリストフ・ジョヴァニネッティ(Vn)、
ダナ・ポール・ジョヴァニネッティ(P)

録音:2014年パリ、2009年ブカレスト、1998年ハンブルク
ヴァイオリンの名手として活躍したエネスコとイザイのソナタ集。クリストフ・ジョヴァニネッティはイザイ・カルテットの創設者で、青柳いづみことの共 演でも知られています。彼はルーマニアでも学んだため、エネスコの作品を得意とし、ここでは1911年に作曲を開始した「トルソ」と呼ばれる未完の断 章に挑戦しています。より洗練されたヴァイオリン・ソナタ第2番はルーマニアのフロリン・ポールの演奏。1983年からチェリビダッケのミュンヘン・フィ ルのコンサートマスターを務めていた名手。このふたりによるイザイの二重奏ソナタも驚異的な名演です。 (Ki)

Resonus
RES-10153(1CD)
愛、戦いと哀しみの歌〜ジャック=フランソワ・ガレ:オペラティック・ファンタジー集
ドニゼッティの「殉教者」による華麗なる幻想曲(Op.49)
ドニゼッティの「ベリサリオ」のカヴァティーナに基づく幻想曲(Op.42)
ドニゼッティの「ロベルト・デヴリュー」より 私を自由にさせて*
ベッリーニの「ビアンカとフェルナンド」のモチーフによる幻想曲(Op.47-2)
ベッリーニの「夢遊病の娘」のカヴァティーナに基づく3つのメロディ(Op.28)
ドニゼッティの「愛の妙薬」より 人知れぬ涙*
ドニゼッティの「愛の妙薬」による幻想曲(Op.46)
ベッリーニの歌劇「ノルマ」のモチーフに基づく華麗なる幻想曲(Op.40)
メルカダンテの「イタリアの夜会」により 狩人たちの叫び声*
アネク・スコット(ナチュラルHrn/マルセル・オーギュスト・ラウー1823年製)、
ルーシー・クロウ(S)*、
スティーヴン・デヴァイン(ヒストリカルピアノ/エラール1851年製)

録音:2014年8月16日−18日、ラドック・パフォーミング・アーツ・センター(バーミンガム、イギリス)
エウローパ・ガランテ、ダンディン・コンソート、ザ・シックスティーン、イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、エイヴィソン・アンサンブル、オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティックなど、世界トップクラスのピリオド・オーケストラで首席ホルン奏者として活躍する女流ピリオド・ホルニスト、アネク・スコット。
トゥーニス・ファン・デア・ズヴァールトやピップ・イーストップなどピリオド・ホルンの先人たちに師事したナチュラルホルンの名手が、伸びやかなサウンドと驚異的なテクニックで魅せる、19世紀の名ホルニスト、ジャック・フランソワ=ガレの「オペラ・ファンタジー集」!
19世紀フランスの作曲家であり、当時を代表するホルニストだったジャック=フランソワ・ガレ(1795−1864)。オデオン座、イタリア座、王室礼拝堂のホルニストを歴任し、パリ音楽院教授としてナチュラルホルンの奏法の発展に寄与した巨匠です。

Continuum
CCD-1074(1CD)
ベスト・オヴ・ブリティッシュ・クラリネット Vol.2
スタンフォード:クラリネット・ソナタ
ハウエルズ:クラリネット・ソナタ*
ベンジャミン:ヴァルス=カプリース「ラヴェルのトンボー」*
マレー・クーリ(Cl)、ジョン・マッケイブ(P)、
ピーター・ペッティンガー(P)*
マレー・クーリ(1941−)は、ロンドン・フィル、ロイヤル・フィル、シドニー響、ニュージーランド響のクラリネット奏者を歴任してきたニュージーランド出身のベテラン・クラリネット・プレーヤー、
スタンフォード、ハウエルズ、ベンジャミンというオール・イギリス・プログラムは、共演のピアニストも、マッケイブ、ペッティンガーと非常に豪華。

Afontibus
ATB-CD-10(1CD)
ロマンティック・ヴァイオリン&オルガン
オット・オルソン(1879-1964):ヴァイオリンとオルガンの為のロマンス Op.24
ヨハン・スヴェンセン(ライフ・B・アンレセン編):2つのスウェーデン民謡 Op.27〜すべて天空のもとに(No.1)
レーガー:ヴァイオリンとオルガンの為の古い様式による組曲 Op.93a〜ラルゴ(No.2)
シベリウス(コーレ・ノールストーガ編) :ヴァイオリン協奏曲〜第2楽章
サン・サーンス:ヴァイオリンとオルガンの為の「祈り」Op.158bis
ジュアン・アラン(1911-1940):3つの楽章
クラウス・エッゲ(1906-1979):ヴァイオリンとオルガンの為の「葬送のラルゴ」
アーリル・サンヴォル(1895-1984):ヴァイオリンとオルガンの為のアダージョ
スヴェンセン(コーレ・ノールストーガ編):ロマンス ト長調 Op.26
ルードヴィーグ・イルゲンス=イェンセン(1894-1969):ボルスの歌
バッハ:管弦楽組曲第3番〜アリア
ゲイル・インゲ・ロツベルグ(Vn)
コーレ・ノールストーガ(Org)

録音:2013年1月11-13日、オスロ大聖堂、オスロ、ノルウェー

Omnibus Classics
CC-5006(2CD)
ウィーンの弦楽四重奏曲集
ヴァンハル:弦楽四重奏曲変ホ長調
ハイドン:弦楽四重奏曲変ロ長調 Op.50-1
モーツァルト:弦楽四重奏曲第19番ハ長調 K.465 「不協和音」
ディッタースドルフ:弦楽四重奏曲第6番イ長調
レヴォリューショナリー・ドローイング・ルーム〔エイドリアン・バターフィールド(Vn)、キャスリン・パリー(Vn)、レイチェル・ストット(Va)、ルース・アルフォード(Vc)〕、
サイモン・ラッセル・ビール(語り)

録音:2014年1月8日−11日
2015年で結成25周年を迎えた、ピリオドSQのレヴォリューショナリー・ドローイング・ルーム。18世紀後期から19世紀の古典派を得意としており、ウィーン古典派三大巨匠のモーツァルトとハイドン、同世代のヨハン・バプティスト・ヴァンハル(1739−1813)とカール・ディッタース・フォン・ディッタースドルフ(1739−1799)の弦楽四重奏曲を収録。結成25周年の集大成に相応しい素晴らしい演奏で。各四重奏曲の前には、イギリスの俳優サイモン・ラッセル・ビールによる語りも収録されています。

Continuum
CCD-1080(1CD)
クラリネット・ロリポップス
ガーシュウィン:ウォーキング・ザ・ドッグ、
 ラヴ・ウォークド・イン、私の彼氏、
 サマータイム
ワイル:ポリーの歌
クライスラー:ウィーン奇想曲、
 愛の悲しみ、愛の喜び、美しきロスマリン
ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女、
 夢、レントよりおそく、小さな黒人
ゴダール:ジョスランの子守唄
グリーン:ボディ・アンド・ソウル
マクドナルド:キューバン・ロンド
ファーノン:メキシコトビマメ
伝承曲:マックル
ジェンキンズ:さよなら
マレー・クーリ(Cl)、
ポール・テラッチーニ(指)
プラハ・メトロポリタン・オーケストラ
ロンドン・フィル、ロイヤル・フィル、シドニー響、ニュージーランド響のクラリネット奏者を歴任してきたニュージーランド出身のベテラン・クラリネット・プレーヤー、マレー・クーリ(1941−)が奏でるスタンダード・ナンバー集。クラリネッティスト、プロデューサー、教育者、ブロードキャスターなど様々な姿を持つマレー・クーリ。収録作品は全て指揮者のポール・テラッチーニのアレンジ・ヴァージョン。

Intim
IMCD-121(1CD)
メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲集
ピアノ三重奏曲第2番ハ短調 Op.66
ピアノ三重奏曲第1番ニ短調 Op.49
フジタ・ピアノトリオ〔藤田ありさ(Vn)、藤田ほのか(Vc)、藤田めぐみ(P)〕

録音:2013年4月21日&22日
1999年のロンドン、ウィグモア・ホールでのデビュー・コンサート以来、イギリスを中心に高い評価を受け続けている日本人3姉妹のフジタ・ピアノトリオ。メンデルスゾーンの濃厚なロマンティシズムを、イギリスで研鑽を積んできた3姉妹ならでは絶妙のアンサンブルで奏でています。

Chamber Sound
CSCD-13050(1CD)
献呈
ティアン:ラ・カヴェルネ・デ・イデ
ロタル:アレアン
スンディン:タール・ブンドゥ、Ytspanning
トゥール:哀歌
ストックホルム・サクソフォン四重奏団
ムシカ・ヴィテ室内O

録音:2010年−2011年
ソプラノ・サクソフォンのスヴェン・ヴェステルベリによって1969年に結成され、30年以上の歴史を持つスウェーデンのストックホルム・サクソフォン四重奏団。創設以来、膨大な数の新作の委嘱、初演を手がけてきており、この「献呈」もエストニアの作曲家エリッキ=スヴェン・トゥール(1959−)などの委嘱作品で構成されています。

GRONG
GMP-1221(1CD)
ヘンリク・オーデゴール(1955-):オルガンの為の音楽
「A, tenk eingong nar alle fram skal stemna」によるパルティータ(1981)
4つのクリスマス間奏曲(1999)
 天使のお告げ/マリアの賛歌/イエスの誕生/羊飼いたちの賛歌
「来たれインマヌエル」によるパルティータ(2000)
信頼(2008)
オルガンと弦楽合奏の為の協奏曲第1番「太陽の昇るところから」(2009)#
私たち皆に変化が訪れよう(オルガンと金管アンサンブルの為の;2010)+
オルガンと弦楽合奏の為の協奏曲第2番「天使の群れと羊飼いたち:(2011)#
相似する2つの歌(オルガンとピアノの為の;2011)*
ギスラン・グルヴェネク(Org)
グドルン・クラーケグ(P)*
テレマルク金管アンサンブル+
テレマルク室内O#
ラーシュ=エーリク・テル・ユング(指(+/#))

録音 2011年8月21、25日、2012年2月3、5日 シーエン教会、シーエン、テレマルク、ノルウェー

MUSICAVANTI
MUS-2014/2/1(1CD)
カルロス・ロケ・アルシナ(1941-):室内楽作品集
(1)ユニティ [Unity] (クラリネットとチェロの為の;1973)
(2)ベル・カント [Bel Canto] (ハープとヴィブラフォンの為の;2009)
(3)ベルジラーテ [Belgirate] (無伴奏ヴァイオリンの為の;2006)
(4)ヒエラルキー(アラシート) [Hierarchies (Ayacito)] (コントラバスと再生音の為の;2012)
(5)ピアノ小品第7番、ピアノの為の3つの練習曲
(6)タン・タンゴ [Tan Tango] (ヴァイオリン、チェロとバンドネオンの為の;2001)
(1)ルイ=ヴァンサン・ブリュエル(Cl) 
 デイヴィッド・シンプソン(Vc)
(2)ブリジッド・シルヴェストル(Hp) 
ガストン・シルヴェストル(ヴィブラフォン)
 (3)アレクシス・ガルペリン(Vn)
(4)ヤン・デュボスト(Cb)
(5)ミシェル・ブールドンクル(P)
(6)アレクシス・ガルペリン(Vn) 
 デイヴィッド・シンプソン(Vc)
 フアン=ホセ・モサリーニ(バンドネオン)
カルロス・ロケ・アルシナはアルゼンチンのブエノスアイレスに生まれた作曲家・ピアニスト。ベルリンで活躍した後、1973以来パリ在住。

CRAGS
CRAGS-2006(1CD)
カルロス・ロケ・アルシナ(1941-):打楽器作品集
Themen(打楽器奏者の為の;1974)
Eloignements(6人の打楽器奏者の為の;1990)+
Reflet((ヴィブラフォンの為の;2002)#
Themen II(打楽器奏者の為の;1974/1975)**
Reflets en Trio(ヴィブラフォン、マリンバとジェンベの為の;2003)++
Tseng Hsiao-Yun、Lou Wen-Hsuan、Chen Sz-Min、Chen Meng-Chen、Park Min-Kyu、
Ho Cho-Chiao(打楽器+)
器楽アンサンブル**
ホルヘ・ロッテル(指)**
シルヴァン・ルメートル(ジェンベ++)
Hsin-Yi Wang(マリンバ++)
ガストン・シルヴェストル(打楽器(*/**)、指揮+、ヴィブラフォン(#/++))

SALAMANDRE
SALAMANDRE-001(2CD)
マルティヌー〜プラハ、パリ、ニューヨーク
マルティヌー:3つの抒情的メロドラマ(ハープ、ピアノ、ヴァイオリンと朗読の為の;1913)*
夜 H.82/とんぼ H.83/ジャワの踊り子たち H.85
クラリネットとピアノの為のソナティネ H.356(1956)
三重奏曲 H.300(フルート、ヴィオラとピアノの為の版;1944)
トランペットとピアノの為のソナティネ H.357(1956)
調理場のレビュー H.161(6つの楽器の為の1幕のバレエ、オリジナル・テキスト朗読付き;1927)
フランス語版+/チェコ語版#
アンサンブル・カリオペ
[カリン・ルティエク(ヴィオラ、アーティスティック・ディレクター)
モード・ロヴェット(Vn) 
フローラン・オーディベール(Vc)
フレデリク・ラガルド(P) 
サンドリーヌ・シャルトン(Hp)
アンヌ=セシル・キュニオ(Fl) 
ジュリアン・エルヴェ(Cl)
フレデリク・デュラン(Fg) 
ロマン・ルルー(Tp)]
ソニャ・チェルヴェナー(朗読#)
ヴァンサン・フィギュリ(朗読(*/+)、
テキストのアダプテーション(+/#))

録音:2013年12月、2014年2、7月、聖マルセル・ルター派教会、パリ、フランス
「調理場のレビュー」は当時流行していたダンス音楽の要素を取り入れたジャズ・バレエで、登場人物は何と調理器具たち。+#は音楽家兼俳優のヴァンサン・フィギュリがヤルミラ・クレスフコヴァーの台本から起こしたテキストの朗読を加えた版を用いたもので、この版による世界初録音。*は世界初録音。

CONSERVAS SUPERSONICAS
CS-0081(1CD)
ジュゼプ・サノウ:La Japonesa o la imposible llegada a Dedalo(1997)
Keening / El Este / Los Guardianes
Carnaza / El Fondo / El Pozo
La Travesia
Musica para despues del sueno
Keening II / El Norte
ホセ・ミゲル・ベルナベウ(テューバ)
ヤコプ・ドラミンスキ(バスクラリネット)
ヒロシ・コバヤシ(笛)
ジュゼプ・サノウ(制作、録音、ミキシング)

録音:1997年4月、フルナル・スタジオ、バルセロナ、スペイン/アレックス・ワーナー・スタジオ
バルセロナの作曲家ジュゼプ・サノウがモダーン・ダンス・カンパニー「Danat Dansa」(ザビーネ・ダーレンドルフ&アルフォンソ・オルドニェス主宰)の公演のために書いた作品。舞台には7人のダンサーとテューバ奏者が登場します。

Quintone
Q-15001(1CD)
ハイドン:十字架上のキリストの最後の7つの言葉(リエヴォネン編曲木管五重奏版) ファルカス・ウィンド・クインテット・アムステルダム

録音:2015年
オリジナルの管弦楽版とともに、作曲者自身の編曲による弦楽四重奏版など様々な編成で親しまれているハイドンの名曲「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」。ファルカス・ウィンド・クインテット・アムステルダム(ファルカス・クインテット・アムステルダム)による録音は、フィンランド出身の鍵盤楽器奏者&作曲家、エレ・リエヴォネンの編曲による、木管五重奏版!
ファルカス・ウィンド・クインテット・アムステルダムは、ミュンヘン・フィルの首席フルート奏者ヘルマン・ヴァン・コゲレンベルグを始めとして、オランダ国内外で活躍する5人の管楽器奏者によって1997年に結成されたアンサンブル。フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルンの暖かな音色で、「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」が新鮮に響きます。
Quintone
Q-14003(1CD)
ラヴェル:クープランの墓
ミヨー:ルネ王の暖炉
フランセ:木管五重奏第1番
ファルカス・ウィンド・クインテット・アムステルダム〔ヘルマン・ヴァン・コゲレンベルグ(Fl)、ハンス・ウォルターズ(Ob)、マルセル・ジェラエズ(Cl)、レムコ・エデラール(Fg)、フォンス・フェルスパーンドンク(Hrn)〕
ファルカス・ウィンド・クインテットのデビュー・アルバムは、モーリス・ラヴェル、ダリウス・ミヨー、ジャン・フランセの3人の作曲家による、20世紀フランスの木管五重奏のための音楽。ロイヤル・コンセルトヘボウ管、オランダ・フィル、オランダ放送フィル、ハーグ・レジデンティ管、ミュンヘン・フィルなど、一流のオケで活躍する名手たちによる魅惑の木管五重奏をどうぞ。
★演奏風景
ラヴェル: https://www.youtube.com/watch?v=-CDGTFJzdl4
ミヨー:  https://www.youtube.com/watch?v=QeG7xgRkbwA
フランセ: https://www.youtube.com/watch?v=aXufZIUPZbs
Quintone
Q-14005(1CD)
ダーン・マネケ:ソワイオン・プリュ・ヴィト
フォー・ブルドン
アーク1 弦楽四重奏
ソワイオン・プリュ・ヴィト
トン・デ・レーウの墓
合唱とハーモニウムのためのオラトリオ 「最後の7つの言葉」
イングリット・ファン・ディングステー(Vn)、ファン・ディングステーSQ、コーエン・スタイト(バス・クラリネット)、エーヴァウト・ヴァン・ディングステー(Vc)、ハンス・レーンダース(指)スタジアム・コラール、ディルク・ルイメンス(ハーモニウム)
聖ゲルトルーディス教会では教会オルガニストを務め、優れた演奏家として活躍しながら、スヴェーリンク音楽院で作曲賞を受賞し、作曲家、オルガニスト、また合唱団の指揮やスヴェーリンク音楽院の教授職も務めるオランダの作曲家、ダーン・マネケ(Daan Menneke, 1939−)の作品集。

Raumklang
RK-3305(1CD)
クエール・バッハ
バッハ(アイマン編):2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調 BWV.1043〜Vivace
ゴルトベルク変奏曲〜第7変奏、第18変奏
オーボエとヴァイオリンのための協奏曲ニ短調 BWV.1060〜Adagio
ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第4番ハ短調 BWV.1017〜 Largo
来たれ、おお死よ、眠りの兄弟よ(BWV.56より)
スリクス

(収録時間:約18分)
スウィングル・シンガーズのウォード・スウィングル、キングズ・シンガーズのガブリエル・クラウチなど、ア・カペラ界のスターたちが称賛するドイツのア・カペラ・グループ、スリクス(Slixs)の"ア・カペラのための"バッハ・アルバム!ジャズ、ポップス、R&B、そしてクラシックなど、ジャンルの枠にとらわれないその圧倒的なパフォーマンスとハーモニーは、ドイツを中心とした欧米各地で絶賛され続けています。ノルベルト・バウムガルテンの映画「MENSCH KOTSCHIE」のサウンドトラックとして"ア・カペラ"ヴァージョンにアレンジされたバッハの音楽。約18分間に凝縮された"声"によるバッハの芸術をドイツのア・カペラの歌声で。

Aurora
ACD-5081(1CD)
キッチンにスナークが
アルネ・ヌールハイム(1931-2010):スナーク狩り(トロンボーン・ソロ)、
 タペストリー(トロンボーン、チェロとエレクトロニクス)、
 スナークの帰還(トロンボーンとテープ)
オルヤン・マトレ(1979-):「…なぜなら、わたしが今、そう言うから」(2010)(トロンボーンとピアノ)
ヨン・オイヴィン・ネス(1968-):ウツボ(かつてフェックス・ピフトルフとして知られた小品)(トロンボーン、チェロとピアノ)
 危険な子猫(トロンボーンと室内オーケストラ)*
スヴェッレ・リース(Tb)
エメリー・カルダス(Vc)
アスビョルン・ブロックム・フルー(エレクトロニクス)
シーグスタイン・フォルゲルー(P)
オスロ・シンフォニエッタ *
クリスチャン・エッゲン(指)* 
[* ACD5012(1999)]

録音:2014年1月13日-15日、3月17日-18日 ノルウェー放送(NRK)大スタジオ(オスロ)
ノルウェー作曲家協会の新しいアルバム『キッチンにスナークが』は、ノルウェー放送管弦楽団のスヴェッレ・リースの演奏する「トロンボーン」にスポッ トライトを当てた「トロンボーンの参加するグループ写真」として制作され、ノルウェーの作曲家たち、ヌールハイム、マトレ、ネスの書いたソロ作品、室 内楽作品、シンフォニエッタ共演の作品が6曲収められています。
「スナーク」は、『不思議の国のアリス』のルイス・キャロルが書いたナンセンス詩『スナーク狩り』に現れる伝説の怪生物。アルネ・ヌールハイムの《ス ナーク狩り》とその素材を再加工した《スナークの帰還》は、この詩に基づく作品。オルヤン・マトレのトロンボーンとピアノのための《「…なぜなら、わ たしが今、そう言うから」》は、イギリスのプレーヤー、ゲアリー・マクフィーの委嘱で作曲。トロンボーンの特殊奏法も使われ、マトレの作品の特色のひ とつ、「音」の使い方の際立ったセンスの良さが発揮された小品。ヨン・オイヴィン・ネスは、「いろいろなところ」からインスピレーションと作品のヒント を見つけてきては、「ユーモア」を底流とする作品に創り上げることで知られます。スヴェッレ・リースはノルウェー音楽アカデミーでインゲマル・ロースに 学び、卒業後、ノルウェー歌劇場管弦楽団に採用されました。マレーシア・フィルハーモニック管弦楽団で演奏、現在、ノルウェー放送のオーケストラの ソロ・トロンボーン奏者を務めています。このアルバムの曲は、ネスの作品集『ダンディなガラクタ』(ACD5012)に収録された音源を使った《危険な 子猫》をのぞき、ノルウェー放送局のスタジオでセッション録音されました。 (Ki)

Sono Luminus
DSL-92186
(Bluray Audio+CD)
エリーシャ・ネルソン:ヴィオラ・リサイタル
ニコライ・カプースチン(1937-):ヴィオラ・ソナタOp.69
ジョン・マクローリン・ウィリアムズ:ヴィオラのための2つの小品-第1番サラバンド
マクローリン:ヴィオラのための2つの小品第2番トッカータ
ロス・リー・フィニー(1906-1997):ヴィオラ・ソナタ第2番
ジェフリー・マンフォード(1955-):ウェンディング
ジョージ・ウォーカー(1922-):ヴィオラ・ソナタ
エリーシャ・ネルソン(Va)
ジェームズ・ホウスモン(P)

録音:2013年8月5-7日、2014年6月16日USAヴァージニア,ボイス,ソノルミナス
現代アメリカ音楽の膨大なレパートリーの中から選ばれた5つのヴィオラのための作品は、どの曲も驚くほどに違った性格を持っています(もちろん、5人の作曲家の中ではカプースチンだけがアメリカ人ではありませんが、誰もが知っているように、その作品の中には明らかにジャズ要素が含まれているので、これもアメリカ音楽なのです)。グラミー賞受賞経験を持つウィリアムズの艶かしくも美しいソロ作品、このアルバムの中では最も初期に書かれたフィニーの12音の基づくソナタ、名ヴィオラ奏者ウェンディ・リッチマンの名に基づく作品。そして最後のジョージ・ウォーカーはアフリカ系アメリカ人のピアニスト、作曲家として、多くの障壁を乗り越え活躍した人で、その曲にも不思議な厳しさが宿っています。グラミー賞にノミネートsれたヴィオリスト、エリーシャ・ネルソンは優れた解釈と、ヴィオラへの熱い愛情を持つ人であり、まろやかな音色を鋭い響きを縦横無尽に使い分けています。これまでのリリースも世界的に高く評価されています。

COLLEGIUM 2001
CDDUBENE-1(1CDR)
フルートとピアノの為の音楽
エドゥアルト・ドウシャ(1951-):ソナタ・ジョコーザ
イジー・ラブルダ(1931-):ソナティナ
ヤン・ノヴァーク(1921-1984):ソナティナ
パヴェル・トロヤン(1956-):小曲集
オトマル・マーハ(1922-2006):変奏曲
エミル・フランチシェク・ブリアン(1904-1959):失われたセレナード
ミラン・バーホレク(1939-):ソナティナ
デュオ・ベネ
[ヤナ・ネウバウエロヴァー(Fl) 
エヴァ・ベネショヴァー(P) ]

録音:2002年7月17-19日、プラハ音楽院室内楽ホール、パールフィ宮、プラハ、チェコ

Evil Penguin Records
EPRC-018(1CD)
シューベルト:幻想曲ハ長調 D 934
レーガー:3つの無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 op.131c-1よりアダージョ
ブラームス:ソナタ 変ホ長調 op.120-2(原曲:クラリネット・ソナタ第2番の作曲者自身によるヴィオラ編曲版)
レーガー:3つの無伴奏チェロ組曲 第2番 ニ短調 op.131c-2よりラルゴ
シューベルト:ソナティナ第3番 ト短調 D 408(原曲:ヴァイオリンとピアノ)
ピーター・ウィスペルウェイ(Vc/1760 年ジョヴァンニ・バッティスタ・グァダニーニ、弓/1710 年ロンバウツ・バロック弓)
パオロ・ジャコメッティ(P/モダン・スタインウェイ)

録音:2014年10月、2015年2月/ベルギー、メヘレン、セレンディピトゥス・スタジオ
シューベルトとブラームスの、デュオ(室内楽)をすべて録音(全部で5枚のCDになる予定)するという注目プロジェ クトの第1弾です。シューベルトのファンタジー ハ長調や、シューベルトのソナティナに至っては約20年ぶりの再録音となりますが、名曲クラリネット・ ソナタ第2番のヴィオラ版に基づくものなど、今回新たに収録するものも含みます。ピアニストには長年共演を重ねている名手ジャコメッティを迎え、まさ に万全の態勢で臨んだプロジェクトといえるでしょう。レーガーの無伴奏が挿入されているというのも興味深いところです。ブラームスとシューベルトへの 愛とその作品への深い洞察に満ちており、感情が生々しく伝わってくるよう。ウィスペルウェイの充実ぶりを実感します。 (Ki)

DiscAuvers
DAS-012(1CD)
Voyage Musical! (音楽の旅!)ダウランドからピアソラまで
ダウランド:声とリュートのための4つの歌
モルドバの伝統組曲
ロシアのロマンス
ピアソラ:フーガ・イ・ミステリオ、ブエノスアイレスの冬、天使の死、オブリビオン
ドミトリー・イラリオノフ(G)
ボリス・アンドリアノフ(Vc)
チェロのアンドリアノフは、マリインスキー劇場管などとの共演歴を持つ、ロシアの注目株奏者。室内楽でも、バシュメット、プレスラー、ジャニーヌ・ ヤンセンらとも共演しています。ギターのイラリオノフは、ヴァイオリンのアナスタシアとの共演CDも存在するなど、ロシア内外で活躍する奏者。クラシカル・ デュオ(2004)のCDは、グラミー賞にノミネートされました。 (Ki)

Musikmanufaktur Berlin
MMB-447(1CD)
カール・ゴットリープ・ライシガー(1798-1859):弦楽四重奏曲ロ短調Op.111-2、
弦楽四重奏曲イ長調Op.111-1
カメジーナ・クヮルテット(ピリオド楽器使用)

録音:2014年10月7-10日イエス・キリスト教会、ベルリン
ウェーバーの後任としてドレスデン歌劇場管弦楽団のカペ ルマイスターに就任したカール・ゴットリープ・ライシガー。死去するまでその任に就き、ワー グナーの「リエンツィ」を初演したことでも知られています。指揮活動も多忙を極めておりましたが、作曲家としてもピアノ・ソロ曲を80曲、ピアノ・ト リオ23曲、弦楽四重奏曲も19曲と室内楽の分野で多くの作品を残しています。この弦楽四重奏曲作品111は、当時ドレスデン歌劇場管弦楽団のコン サートマスターを務めていたアントニオ・ロッラが第1ヴァイオリンを演奏することを想定して書かれました。オペラの上演を通して体得した、ドラマティッ クで表情豊かな音楽性が発揮されています。演奏はドイツのピリオド楽器界を牽引するカメジーナ・クヮルテット。 (Ki)

PAVLIK
PA-0128(1CD)
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調 Op.78
ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 Op.100
ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調 Op.108
ミラン・パラ(Vn)
ラジスラウ・ファンゾヴィツ(P)

録音:2013年6月17-19日、慈悲兄弟会病院ホール、ブルノ、チェコ
当レーベルの二枚看板、ミラン・パラとラジスラウ(ラジスラフ)・ファンゾヴィツによるブラームス。(ミラン・パラは姓の表記をスロヴァキア風の「Pal'a」から「Pala」に変えており、国際的に後者が定着しています。)

INVIOLATA
INVIOLATA-14002(2CD)
バッハ:ヴァイオリンとチェンバロの為の6つのソナタ
第1番ロ短調 BWV1014/第2番イ長調 BWV1015/第3番ホ長調 BWV1016
第4番ハ短調 BWV1017/第5番ヘ短調 BWV1018/第6番ト長調 BWV1019
アッティーリオ・モッツォ(Vn)
ファブリツィオ・マルキオンニ(Cemb)

使用楽器:1783年、エギディウス・クロッツ製(Vn)
 クラウディオ・トゥッツィ製(モデル:1769年、タスカン製)(Cemb)
アッティーリオ・モッツォはカリャリ(イタリア、サルデーニャ島)のG・ピエルルイジ・ダ・パレストリーナ音楽院を卒業後、シエナのアッカデーミア・キジアーナでサルヴァトーレ・アッカルドとフランコ・グッリに師事したヴァイオリニスト。1984年以降はバロックと古典派のレパートリーに集中し、数々のピリオド楽器演奏団体に参加。現在はアウセル・ムジチのリーダーを務め、母校パレストリーナ音楽院で教えています。
ファブリツィオ・マルキオンニは1976年カリャリに生まれ、パレストリーナ音楽院で学んだ鍵盤楽器(オルガン、ピアノ、ペダルピアノ、チェンバロ)奏者・作曲家。

PAVLIK
PA-0099(1CD)
【高価格帯】
ヤーン・ツィケル(1911-1989):室内楽&協奏作品集
スケルツォ(弦楽四重奏の為の;1930)*
ママは歌う Op.27(ピアノの為の;1948)+
10の子守歌(アルトと室内管弦楽の為の;1973)#
ドゥパーク Op.31-1(ピアノ四手連弾の為の;1950)**
祖国(SQの為の;1986)++
ピアノ協奏曲 Op.20(1942)##
マルタ・ベニャチコヴァー(メゾソプラノ#)
フランチシェク・ペルグレル(ピアノ(+/**))
イダ・チェルネツカー(ピアノ**)
ヨルダナ・パロヴィチョヴァー(ピアノ##)
コルンゴルトSQ++
スロヴァキア室内O(*/#)
ボフダン・ヴァルハル(指揮(*/#))
ジリナ国立室内O##
オリヴェル・ドホナーニ(指) ##

録音時期:2011年
録音場所:ドヴォラナ・ホール、ブラチスラヴァ舞台芸術アカデミー、ブラチスラヴァ、スロヴァキア
ファトラ・ホール、ジリナ、スロヴァキア/ズメスカル・ハウス、ドルニー・クビーン、スロヴァキア
ヤーン・ツィケルはスロヴァキアの作曲家。バンスカー・ビストリツァに生まれ、プラハ音楽院で作曲・指揮・オルガン・ピアノを学んだ後、ウィーン音楽大学でフェリクス・ヴァインガルトナー(1863-1942)に指揮を、プラハ音楽院大学院でヴィチェスワフ・ノヴァーク(1870-1949)に作曲を師事。ブラチスラヴァ音楽院音楽理論科教授(1939-1951)、ブラチスラヴァ音楽アカデミー作曲家教授(1951-1973)を務め、イリヤ・ゼリェンカ、ミロスラフ・バーズリク、ユライ・ベネシュ、マリアーン・ヴァルガといったスロヴァキアを代表する作曲家たちを輩出しました。*は弦楽合奏による演奏。
ディスクに個別コードが印刷されており、
http://www.pavlikrecords.sk/shop/jan-cikker-komorne-a-koncertantne-diela-download-flac からそのコードを送信することにより高音質ダウンロード(FLACフォーマット、5ch & 2ch)が可能とされておりますが、ダウンロードおよび再生につきましては保証外といたします。ご了承ください。

EM Records
EMRCD-025(1CD)
イングリッシュ・ファンタジー
ブリッジ:弦楽四重奏のための幻想曲
ホルスト:イギリス民謡による幻想曲 Op.36(世界初録音)
グーセンス:幻想的四重奏曲(世界初録音)
ハウエルズ:幻想四重奏曲 Op.25
ホルブルック:幻想四重奏曲第1番ニ短調 Op.17b
ハールストン:弦楽四重奏のための幻想曲(世界初録音)
ブリッジSQ

録音:2014年5月8日−9日
20世紀初期、イギリス音楽におけるルネサンスの象徴とも言える「幻想的四重奏曲(Phantasy String Quartet)」をテーマとした近代イギリスの弦楽四重奏曲集。ハールストン、さらにはグーセンスやホルスト(!)の世界初録音となる6つの「幻想四重奏曲」を集めた、「EM Records」の面目躍如たるプログラム。
EM Records
EMRCD-011(1CD)
ヴァイオリンとピアノのための作品集
ガーニー:ヴァイオリン・ソナタ変ホ長調(世界初録音)
セインズベリー:無伴奏ヴァイオリンのためのソリロキー(独り言) Op.21
エルガー:ヴァイオリン・・ソナタ ホ短調 Op.82
ルパート・マーシャル=ラック(Vn)
マシュー・リッカード(P)

録音:2012年9月28日−29日
20世紀イギリスを代表する歌曲作曲家の1人、アイヴァー・ガーニー(1890−1937)の世界初録音となる「ヴァイオリン・ソナタ変ホ長調」を含むイギリスのヴァイオリン・ソナタ集。エルガーのヴァイオリン・ソナタ、ヴィルトゥオージックなセインズベリーの無伴奏作品をカップリング。

LIR Classics
LIR-028(1CD)
サムシング・ブルー
メイ:エージェンツ
ジョビン(タントス=セビリャーノ編):想いあふれて
ロジャーズ(ウルフ編):リトル・ガール・ブルー
アルリア:コバルト・ブルー
カーペンター:ザ・サン・ザ・ムーンT&U
スティーブンス:ウルトラマリン
ロバーツ:フールーヴー
バック:レイジー・ブルース
ウルフ:ブルー・ベルズ
ブラックマン:ザ・シー&ザ・ロンリー・ワルツ
マッキントッシュ(ミラー編):ブルックリン
マルディ・ブラス

録音:2013年2月5日−8日
マルディ・ブラスは、ロンドンの王立音楽大学で研鑽を積んだ5人の金管楽器奏者たちによって1992年に結成されたイギリスの金管五重奏団。ルネサンスから現代までをたどるシリーズの4作目は"ブルー"がテーマ。

2L
2L-110SABD
(Blu-ray Disc Audio+ SACD Hybrid)
希望〜Spes
フローデ・フェルハイム1959?):サンクトゥス
エリクス・エシェンヴァルズ(1977?):慈しみと愛のあるところ
ミア・マカロフ(1970?):希望
フローデ・フェルハイム(1959?):キリエ
エバ・ウガルデ(1973?):ミゼレレ
松下功(1951?)ハレルヤ、新しい歌を主に向かって歌え
フローデ・フェルハイム(1959?):白鳥
クヌート・ニューステット(1915?2014):マリアの歌
フランツ・クサヴァー・ビーブル(1906?2001)アヴェ・マリア
フローデ・フェルハイム(1959?):われらに平和をお与えください
キム・アンドレ・アルネセン(1980?):たとえ口を閉ざしていようと
フローデ・フェルハイム(1959?):ヴェリィ カントゥス
トーヴェ・ラムロ=ユースタ(指)
フローデ・フェルハイム(ヨイク、シンセサイザー)
スノッレ・ビェルク(打楽器)

録音:2014年5月、11月ウラニエンボルグ教会(オスロ、ノルウェー)


[Pure Audio Blu-ray ディスクと SACD ハイブリッドディスクをセットにしたアルバムです。Pure Audio Blu?ray ディスクにはインデックスを除き映像は
収録されていません。SACD ハイブリッドディスクはSACDブレーヤーとCDプレーヤーで再生できますが、Pure Audio Blu-ray ディスクはCDやDVD
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北欧の北極圏、サーミ地方の伝統音楽がヨーロッパの宗教音楽と出会ったら、どんなことが起きるだろうか……。ノルウェーの女声合唱団カントゥスの 新しいアルバムは、そうした問いへの答えのひとつとして制作されました。プロジェクトには、ディズニーのアニメーション映画『アナと雪の女王』のオー プニングでカントゥスの歌う《ヴェリィ》を作曲した、サーミの伝統と文化を今に伝える音楽家のひとり、ノルウェーのフローデ・フェルハイム(フィェル ハイム)が参加し、ヨイク歌唱とシンセサイザーを担当しています。「希望。人々のうちにあって、人々を結ぶもの」。“Spes” ??ラテン語の「希望」 ??が アルバムタイトルに採られました。『アナと雪の女王』の冒頭に「ナーナーナーヘンヤーナーハイヤハイヤー?」と流れる印象的な曲《ヴェリィ》。作曲者フェ ルハイムのルーツであるレーロース(南サーミ地方)は、「アナ雪」の舞台のモデルになった地域。氷を切りだすことを生業にしているクリストフのモデルもサー ミ人といわれています。本アルバムの最後に収録された《ヴェリィ》は改訂版が歌われます。 タイトル曲の《希望》は、作詞家、作曲家、編曲者として活躍するフィンランドのミア・マカロフの作品です。『旧約聖書』の『コレヘトの言葉(伝道の書)』 8章の第1節・第8節「『人の知恵は顔に光を与え、固い顔も和らげる』……人は霊を支配できない……」と、サーミの芸術家ニルス=アスラク・ヴァ ルケアパー(1943?2001)の「私は霊に支配されている。だが、私は生きている……」の詩が対比されます。ラトビアのエリクス・エシェンヴァルズの《慈 しみと愛のあるところ》、スペインのエバ・ウガルデの《ミゼレレ》、『詩編』149番による松下功の《ハレルヤ、新しい歌を主に向かって歌え》。ドイツの 作曲家ビーブルの《アヴェ・マリア》は、1964年、『お告げの祈り(Angelus)』と『アヴェ・マリア』をテクストとした男声合唱曲です。演奏旅行でド イツを訪れたコーネル大学グリークラブがアメリカで初演し、アメリカのシャンティクリアやスウェーデンのスヴァンホルム・シンガーズといった各国のアン サンブルもレパートリーに加え、広く知られるようになりました。女声合唱と混声合唱のための版は、作曲者自身による編曲です。2014年に亡くなった ノルウェーの作曲家ニューステットは、ノルウェー・ソリスト合唱団とスコラ・カントールムを創設し、合唱指揮者としても活躍しました。《マリアの歌》は、 顕現の神秘と神の御業の力を詠んだ、イギリス生まれのクリスチャン詩人、ルシー・ショー(1928?)の詩による作品です。ニーダロス大聖堂少女合唱 団のために《マニフィカト》(2L106SABD)を書いたアルネセンもノルウェーの作曲家。「たとえ輝いていなくても、私は太陽を信じる……たとえ口を閉 ざしていようと、私は神を信じる」。第二次世界大戦が終わった後、ナチスの強制収容所の壁に刻まれているのが見つかったという詩がテクストです。フェ ルハイムの《白鳥》は、このプロジェクトのための委嘱による作品です。1911年にスウェーデンのビョルクフィェレットでクリスティーナ・ユーハンソンが 歌い、カール・ティレーンが採譜したヨイクを基に作曲されました。 1986年の創設以来カントゥスを指導してきたトーヴェ・ラムロ=ユースタの指揮。フェルハイムの曲では、彼のシンセサイザーとスノッレ・ビェルクの 演奏する打楽器が、サーミの人たちのシャーマンを囲む精霊信仰をイメージさせます。気

LE PALAIS DES DEGUSTATEURS
PDD-004(2CD)
ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番ロ長調 Op.8
ピアノ三重奏曲第2番ハ長調 Op.87
ピアノ三重奏曲第3番ハ短調 Op.101
ジャック・ルヴィエ(P)
ジェラール・プーレ(Vn)
アラン・ムニエ(Vc)

録音:2014年1月3-5日、2月20-22日、ジャコバン修道院、ボーヌ、フランス
ジェラール・プーレを軸とする当レーベルの室内楽。今回はジャック・ルヴィエとアラン・ムニエを迎えフランスの重鎮トリオの共演となりました。
ジャック・ルヴィエは1947年マルセイユに生まれ、パリ音楽院でジャン・ユボー、ヴラド・ペルルミュテール、ピエール・サンカンに師事。数々のコンクールで優勝を重ね、フランス音楽のピアノ曲と室内楽曲の録音で名声を獲得。1979年から2012年までパリ音楽院教授を務め、エレーヌ・グリモー、クレール=マリー・ル・ゲ、アルカーディ・ヴォロドスらを輩出しました。
アラン・ムニエは1942年パリに生まれ、7歳でチェロを始め13歳でパリ音楽院に入学しましたが18歳の時に音楽美学・音楽学に転向、しかし22歳でチェロに戻りプラド音楽祭に赴きカザルスの前で演奏しました。シエナ(イタリア)のキジアーナ音楽アカデミーを卒業後、モーリス・マレシャル(1892-1964)に師事。キジアーナ音楽アカデミー、リヨン音楽院での教職を経て1989年以来2014年現在パリ音楽院教授を務めています。その名声に比べ録音の数がたいへん少ないので、当CDは大いに歓迎されるでしょう。

FUNDACION MUSICA ABIERTA
ARD-120(1CD)
スペインの現代作曲家のピアノを含む作品集
エンリケ・イゴア(1958-):踊り/静寂の中を雨が降る
ダビド・デル・プエルト(1964-):粘土の踊り(ピアノとギターの為の)*
フリギアのアーチ(ピアノとギターの為の)*
金属の踊り(ピアノとギターの為の)*
アナンダ・スカルラン(1968-):眠っている人たち(ピアノとヴァイオリンの為の)+
甘美な悲しみ(ピアノとヴァイオリンの為の)*
海賊が来る(ピアノ三手連弾の為の)
ヘスス・ルエダ(1961-):幻想曲/行進曲/オスティナート/シエスタ
リカルド・モヤノ(1961-):7x4/猫/サンバ
サンティアゴ・ランチャレス(1952-):セレネ(ピアノとヴァイオリンの為の)/アステル I/アステル II
タベルナ・ブルース
ポロ・バリェホ(1959-):窓を開く/匂う/遠くを見る/窓を閉める
セバスティアン・マリネ(1957-):ポップ第22番/ポップ第27番/ポップ第16番/ポップ第24番/ポップ第30番
エドソン・ザンプローニャ(1963-):ペガサスの本 から 第3曲/ピアノの為のコンポジション第8番
ペガサスの本 から 第12曲
アダンダ・スカルラン(P)
ダビド・デル・プエルト(G)*
マヌエル・ギリェン(Vn)+

録音:2009年11月5-6日、ミュージック・ルーム、ミゲル・デリベス・アーツ・センター、バリャドリド、スペイン
エドソン・ザンプローニャは2008年以来スペインを本拠に活躍しているブラジルの作曲家。当商品はすでに入手困難になっている可能性がございます。外装に規格品番表示がございません。なにとぞご了承ください。

ORGANISTRUM ENSEMBLE
DD-2642(1CD)
トワノ・アルボー(1519/1520-1595)著:「オルケゾグラフィ」の音楽
Pavane "Belle qui tens ma vie" / Basse danse "Jouyssance vous donneray"
Tourdion / Gaillarde "Baissons nous belle" / Gaillarde "La fatigue"
Gaillarde "La Milannoise" / Gaillarde "I'aymerois mieulx dormir
Gaillarde "L'ennuy qui me tourmente" / Volte / Courante / Allemande
Branle Double / Branle Simple / Branle Gay / Branle de Bourgoigne
Branle coupe. Charlotte / Branle d'Ecosse / Branle gesticule des Lavandieres
Branle gesticule des Hermites / Branle gesticule du Chandelier
Branle gesticule des Chevaux / Branle gesticule de Montarde
Branle gesticule de l'Official / Gavotte / Morisques / Canaries
Les Bouffons (Mattachins)
オルガニストルム・アンサンブル
[ブルクハルト・ダンマン(ヴィオローネ、ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ギリェム・フォルネス(リコーダー、ショーム、タロタ、バグパイプ、打楽器)
バルナルディ・マルトゥレイ(リコーダー)
シュルショ・ロマニ・デ・ガブリエル(歌、シトル、ハーディー・ガーディ、バグパイプ)
ショセ・サンチョ(打楽器、ラベル)
ソレダ・サンチェス・ブエノ(リコーダー、カスタネット) ]
1589年にフランスで出版されたダンス教本「オルケゾグラフィ」に収録された舞曲の楽譜に基づく演奏。オルガニストルム・アンサンブルは2003年バルセロナに創設されたピリオド楽器アンサンブル。本体・外装に規格品番表示がございません。ご了承ください。

Sleeveless
SLV-1011(1CD)
ボヘミアからウェセックスへ
アームストロング:チェロ・ソナタ(世界初録音)
マルティヌー:チェロ・ソナタ第2番
トンプソン:チェロ・ソナタ(世界初録音)
ライオネル・ハンディ(Vc)、
ナイジェル・クレイトン(P)

録音:2013年10月
1941年に作曲されたマルティヌーの「ソナタ第2番」と、その40年後、1981年に作曲された世界初録音となるジョン・バートン・アームストロング(1923−2010)とピーター・トンプソン(1955−)のチェロ・ソナタをカップリング。10年間にわたりASMFの首席チェリストを務めた名手ライオネル・ハンディが、20世紀のボヘミアからウェセックスへの旅をチェロで奏でます。

HEVHETIA
HV-0096-2(1CD)
モーツァルト:バセットホルンの為の音楽
歌劇「魔笛」K.620 より
 誰でも恋の喜びを知っている/私は鳥刺し/神官の行進
 女の奸計から身を守れ/おお、イシスとオシリスの神よ
 恋人か女房がいれば
愛らしい二つの瞳が(ノットゥルノ)K.439*
黙して嘆こう(ノットゥルノ)K 437*
もはや見当たらない(ノットゥルノ)K.549*
3つのバセットホルンの為の25の小品 K.439b から
 アレグロ/ラルゲット/ポロネーズ/アダージョ/ロンド
さあ、悲しい時が来た(ノットゥルノ)K.436*
愛しい人よ、君が遠くにいると(ノットゥルノ)K.438*
愛しい光、麗しい光(ノットゥルノ)K.346(439a)*
歌劇「ドン・ジョヴァンニ」K.527 より
 奥様、これがカタログです/おっしゃらないで、敬愛する人よ
歌劇「フィガロの結婚」K.492 より
 君を愛する人の願いに(K.577)/恋とはどんなものかしら
 もう飛ぶまいぞこの蝶々
[付録] カノン風アダージョ K.410
ロッツ・トリオ&フレンズ
ローベルト・シェベスタ、ロナルト・シェベスタ、アンドレアス・フィンク(バセットホルン)
ヨランタ・コヴァルスカ・パヴリコフスカ(S)*
テレージア・クルジリアコヴァー(Ms)*
トマーシュ・シェルツ(Bs)*

録音:2014年7月、デザイン・ファクトリー、ブラチスラヴァ、スロヴァキア
使用楽器:2004、2005年、ルドルフ・トゥッツ製(モデル:1790年頃、スロヴァキア、クラースナ・フォルカ製)
ロッツ・トリオはプレスブルク(ブラチスラヴァ)とウィーンで活躍した楽器製作家テオドール・ロッツ(1746-1792)の姓を冠するスロヴァキアのバセットホルン・トリオ。

LOTOS
LT-0157-2(1CD)
クトナー・ホラ国際音楽祭 2010
チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲イ短調「偉大な芸術家の思い出に」Op.50*
ドビュッシー:バラード(ホルンとハープの為の編曲版)+
バッハ(シトコヴェツキ編):ゴルトベルク変奏曲 K.988(弦楽三重奏版)から 第8変奏#
コンスタンチン・リフシッツ(P)*
クロエ・ハンスリップ(Vn)*
イジー・バールタ(Vc(*/#))
ラデク・バボラーク(Hrn)+
ヤナ・ボウシュコヴァー(Hp)+
ロマン・パトチュカ(Vn)#
ヤクプ・フィセク(Va)#

録音:2010年、ライヴ、クトナー・ホラ国際音楽祭、チェコ
LOTOS
LT-0159-2(1CD)
クトナー・ホラ国際音楽祭 2012
シューベルト:ピアノ五重奏曲「ます」
コンスタンチン・リフシッツ(P)
ロマン・パトチュカ(Vn)
カレル・ウンテンミュラー(Va)
イジー・バールタ(Vc)
ペトル・ポペルカ(Cb)

録音:2012年、ライヴ、クトナー・ホラ国際音楽祭、チェコ

eaSonus
EAS-29253(1CD)
20世紀アメリカのヴァイオリン作品集
コープランド:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
エリオット・カーター:独奏ヴァイオリンのための4つの賛歌
ジョン・ケージ:ヴァイオリンと鍵盤のための6つのメロディ
ジョン・コリリアーノ:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
タイ・マレイ(Vn)、アシュリー・ウォス(P)

録音:2013年7月22-23日、RBBスタジオ3
ハルモニアムンディから鮮烈なイザイ作品(HMU 907569)をリリースしたタイ・マレイの新録音の登場。20世紀のアメリカで生まれた作品集です。ナディ ア・ブーランジェに学んだコープランドとカーターの作品からは、どこかヨーロッパの香りも漂います。音という概念を覆すケージの作品、そして、スタイ ルの可能性を極限まで追求したコリリアーノのスタイリッシュな作品でしめくくる、という、味わい深いプログラムとなっています。
シカゴ生まれのタイ・マレイは、2004 年エイブリーフィッシャー賞、2008-2010 年BBC ニュー・ジェネレーション・アーティストに抜擢された注目 新人。カーネギーホールでコンサートを行うほか、BBC 響などとも共演、欧米を中心に活躍しています。室内楽でも高い評価を得ており、共演したアー ティストには内田光子なども含まれます。ユヴァル・ヤロン、フランコ・グッリ、ジュリアードSQ の創設メンバー、ジョエル・スミルノフらに師事しており、 バランスよく様々なスタイルを吸収し、自分のものにしているのが感じられます。一つ一つの音の粒が立ったすっきりとした音色、高音域においても深みと 厚みを失わないしっとりとした響きは圧巻です。ピアノのアシュリー・ウォスは、英国の王立音楽大学の教授も務める実力派で、室内楽には定評があります。

EM Records
EMRCD-016(1CD)
パリー:初期の室内楽作品集
弦楽四重奏曲第3番ト長調
弦楽五重奏曲変ホ長調(全曲世界初録音)
ブリッジSQ、
ルバート・ギッブス(Va)

録音:2013年3月29日−30日
「エルサレム」や「テ・デウム」、「マニフィカト」などの合唱作品、5つの交響曲で知られる近代イギリスの作曲家ヒューバート・パリー(1848−1918)。1878年に作曲された若き日の「弦楽四重奏曲第3番」、ブラームスの「弦楽五重奏曲 Op.88」からの影響を受けた「弦楽五重奏曲」は2作品とも世界初録音。パリーの若書きの秀作を、ロンドンのアンサンブル、ブリッジSQの好演で。

MARCO POLO
MAR-6.220596(1SACD)
フリードリッヒ・クーラウ:ピアノ四重奏曲集
ピアノ四重奏曲第1番ハ短調Op.32(1820-1821)
ピアノ四重奏曲第2番イ長調Op.50(1831-1832)
コペンハーゲン・ピアノ四重奏団

録音:2013年12月4.5.7-8日、2014年6月5-7.9日 コペンハーゲン,デンマーク王立音楽大学
現在では「ソナチネ・アルバム」に収録された愛らしいピアノ曲で良く知られる作曲家クーラウ(1786-1832)。彼はもともとドイツで生まれましたが、後にコペンハーゲンに移住したことで、デンマークでとりわけ愛されている人です。フルート作品やピアノ曲など数多くの作品を残しましたが、ここで聴けるピアノ四重奏曲には、まさに天才の閃きと感性が溢れています。第1番はベートーヴェンも愛した劇的なハ短調で書かれていて、緊密なアンサンブルと煌くようなピアノのパッセージが印象的な作品となっています。終楽章は「悲愴」を思わせる曲調が微笑ましく、ベートーヴェンの影響も感じさせます。第2番は牧歌的でゆったりとした第1楽章の美しさにまず耳を奪われます。緊張感に満ちた第2楽章のアダージョ、そして活発な第3楽章。終楽章はすでにシューベルトを思わせるようなロマンティックな音楽です。ここでもピアノが活躍します。演奏しているのはコペンハーゲン・ピアノ四重奏団。数々のコンクールに入賞経験のある実力派のアンサンブルです。

DACAPO
MAR-8.226543(1CD)
忙しいハチと鳥〜モーエンス・クリステンセン:リコーダー作品集
1.炎の鏡(2012)-リコーダーとアコーディオンのための
2-5.夜想う鳥<春の夜の鳥(1993)-ソプラノ・リコーダーのための/真夏の夜の鳥(1994)-リコーダー,ギター,電子音のための/秋の夜の鳥(1998/2004)-テナー・リコーダーのための/冬の夜の鳥(1996/2014)-バス・リコーダーと電子音のための>
6.アリア(2014)-トレブル・リコーダーのための
7-15.ダンス・バガテル(2008)-リコーダーとギターのための
16.忙しいハチと鳥(2005/2013)-リコーダーと弦楽四重奏のための
ペルニル・ペーターセン(リコーダー)
ビャルケ・モーゲンセン(アコーディオン)
ペア・パルソン(G)
メッサーSQ

録音:コペンハーゲン2014年6月6日コンチェルトキルケン…5-6
2014年3月28日コンチェルトキルケン…16
2014年2月7日ファルム教会…3
2013年11月29日ファルム教会…7-15
2011年10月31日トルスルンデ教会…1
2011年6月28日トルスルンデ教会…2
2014年6月22日トルスルンデ教会…4
デンマークの作曲家クリステンセン(1955-)の作品集。彼のCDはdacapoレーベルからも何枚かリリースされていて、電子音や尺八までをも駆使した絶妙な音の感覚が高く評価されています。彼の作品は聴き手のインスピレーションを刺激し、想像力を高める作用を持っていいます。また彼の興味は自然現象や占いなどにも及び、イマジネーション豊かな音の世界を作り上げることで知られています。このアルバムでは、鳥たちの姿を克明に捉えた「夜想う鳥」をはじめ、ハチの巣の様子を模した「忙しいハチと鳥」など、リコーダーを効果的に用いた作品が収録されていて、現代におけるリコーダー音楽の限界への挑戦ともなっています。

Sono Luminus
DSL-92184
(CD+Blu-rayAudio)
シューマン:弦楽四重奏曲集第1番-第3番
弦楽四重奏曲第1番イ短調Op.41-1
弦楽四重奏曲第2番ヘ長調Op.41-2
弦楽四重奏曲第3番イ長調Op.41-3
イン四重奏団

<BD-Audio>5.1 DTS HD MA 24/192khz, 7.1 DTS HD MA 24/96khz. 2.0 LPCM 24/192khz
ロベルト・シューマン(1810-1856)の音楽における高い人気は誰もが知るところでしょう。劇的な展開を経たクララとの関係が安定した1840年にまとめて書かれた歌曲、その翌年は交響曲と、波乱に満ちた2年間を過ごした次の年は、シューマンはひたすら静かに内面を見つめる「室内楽の年」を過ごしました。素晴らしく充実した時期であるこの年に書かれた「3つの弦楽四重奏曲Op.41」ですが、同年のピアノ五重奏曲やピアノ四重奏曲に比べ、なぜかなぜかあまり省みられることなく、演奏も録音も比較的少ないのが不思議なところです。しかし実際に聴いてみれば、主題のメロディはいかにもシューマンらしさに溢れていますし、全体を覆う「憂鬱さ」のようなものも、シューマン好きにとってみれば限りない魅力に映るのではないでしょうか?ここで緊密な演奏を披露するイン四重奏団は、アメリカを中心に世界中で演奏を重ねているアンサンブルです。彼らの活動の場所はホールにとどまらず、職場、学校、ホワイトハウスなど多岐に渡り、時には少年刑務所へ慰問に行くなど、常に人々の心に訴えかける音楽を奏でることに力を注いでいるのです。
Sono Luminus
DSL-92185(1CD)
ルペルト・チャピ:弦楽四重奏曲第1番&第2番
弦楽四重奏曲第1番ト長調
弦楽四重奏曲第2番ヘ長調
ラテン・アメリカSQ

録音:2014年1月14-16日ヴァージニアボイス,Sono Luminusスタジオ
この「ラテン・アメリカ弦楽四重奏団」はその名の通り、ヴィラ=ロボスやチャベスなどの南米の音楽と、その基になったスペインの音楽を演奏することにかけては右に出る者がないほどの実績を持つアンサンブルです。メキシコ人の3兄弟を中心として1982年に結成、以降独自の路線を貫き、幾度もグラミー賞にノミネートされるほどの実力を持っています。独特の高揚するリズムや色彩感を出すには、これらが体に染み付いていないと難しいのだな。と思わせるだけの強い説得力を持つ彼らが今作で選んだのは、サルスエラ作曲家として名高いスペイン生まれのルペルト・チャピ(1851-1909)の2曲の弦楽四重奏曲です。曲の冒頭から明るさ全開の第1番(もちろんリズムはノリノリ)、ちょっとエキゾチックな始まり方がワクワクさせてくれる第2番と、どちらもなかなかの名曲です。録音の素晴らしさもいつもの通りです。

Sedem
SEDEMCD-32
ディエゴ・デ・アラシエル(1786-1866):弦楽の為の室内楽作品集
弦楽四重奏曲第3番ニ短調
ヴァイオリン,ヴィオラとギターの為の三重奏曲第1番イ長調*
ヴァイオリン,ヴィオラとギターの為の三重奏曲第2番ハ長調*
ヴァイオリン,ヴィオラとギターの為の三重奏曲第3番イ長調*
カナレスSQ
[アレクサンドル・デチソフ(Vn1)
マリアン・モラル(Vn2)
ルイス・リャセル(Va)
ナタリア・マルグリス(Vc)
ホセ・マリア・ガリャルド・デル・レイ(G)* ]

録音:2012年6月、フェルナンド・ハビエル・ロメロ・フェルナンデス・レコーディング・スタジオ、グラナダ、スペイン
ディエゴ・デ・アラシエルはスペインのエクストレマドゥラ地方に生まれイタリアに渡って活躍した作曲家とされていました。しかし、その出生と経歴に疑問を持ったスペイン音楽学会のフアン・パブロ・フェルナンデスの最新の調査により、アラシエルはミラノ生まれのイタリア人であり、彼の祖先がスペインからイタリアに渡ったのは遅くとも17世紀であったことが判明しました。弦楽四重奏曲第3番は2004年にカナレスSQのヴィオラ奏者ルイス・リャセルとマドリード王立音楽院図書室長カルロス・ホセ・ゴンサルベスによりオーストリアのザイテンシュテッテンのベネディクト派修道院の書庫から発見された3つの弦楽四重奏曲のうちのひとつ。ブックレットに収録された解説文は貴重な資料ですが、残念ながらスペイン語のみです。

2L
2L-105SABD
(Blu-ray Disc Audio
+ SACD hybrid)
97' 41"(Blu-ray)
74' 04"(SACD/CD)
シューベルト:弦楽四重奏曲第13番 イ短調 D.804(Op.29)「ロザムンデ」
マヤ・ソールヴェイ・シェルストルプ・ラトシェ(1973-?):弦楽四重奏曲第1番「鉛と光の物語」
ブリテン:弦楽四重奏曲第2番ハ長調 Op.36
ハイドン:弦楽四重奏曲 ハ長調 Hob.III/77(Op.76-3)「皇帝」*
エンゲゴールQ
【アルヴィド・エンゲゴール(Vn1)、アレックス・ロブソン(Vn2)、ジュリエット・ジョプリング(Va)、ヤン・クレメンス・カールセン(Vc)】
[* Blu-ray のみ収録]

録音:2013年11月、2014年2月ヤール教会(ベールム、ノルウェー)
制作・バランスエンジニアリング:モッテン・リンドベルグ
録音 :ビアトリス・ヨハンネセン
録 音方式:ステレオ (DXD(24bit352.8kHz/ )セッション )
「真夜中の太陽」の地、ノルウェー北極圏のロフォーテンにエンゲゴール四重奏団が創設されたのは2006年。アルヴィド・エンゲゴールを中心とする 四重奏団は、最初のシーズンからベルゲン国際フェスティヴァルとオスロの室内楽フェスティヴァルに出演、2年後の2008年に制作されたハイドン、ライフ・ ソールベルグ、グリーグの弦楽四重奏曲のデビューアルバム(2L53SACD)で国内と海外で高い評価を獲得しました。2010年にはベートーヴェン、ヌー ルハイム、バルトークの弦楽四重奏曲(2L071SACD)とエリングの弦楽四重奏曲とピアノ四重奏曲(Simax PSC1304)をリリース。エンゲゴール四 重奏団はノルウェーを代表するアンサンブルのひとつに数えられる存在になりました。
2013年と2014年に録音された第4作目となる本アルバムも、シューベルトの「ロザムンデ」に始まり、ノルウェーのラトシェ新曲とブリテンの作品、 最後にハイドンの「皇帝」という、弦楽四重奏奏のスタンダード・レパートリー曲と「今日」の作品によるプログラムが組まれました。
本アルバムよりメンバー変更があり、第2ヴァイオリン奏者はアレックス・ロブソン、チェロがヤン・クレメンス・カールセンが新しく加入しました。録 音セッションは、デビューアルバムと同じベールムのヤール教会でDXD(24bit/352.8kHz)録音されました。Blu-ray Disc Audio と SACD hybrid 盤をセットしたアルバム。Blu-ray Disc Audioには、5.1 DTS-HD MA(192kHz/24bit)と 2.0 LPCM (192kHz/24bit)で収録され、音楽に対す る確かな耳をもつ 2L のチームが捉えた、シューベルトたちの作品を思索するエンゲゴール四重奏団の音楽が、直接性と真実性をもって聴き手に伝えられ ます。Blu-ray Disc Audioには、ハイドンの「皇帝」が特別収録されています。
ラトシェは、作曲家、歌手、キーボード奏者、ヴァイオリニストとしてノルウェーの音楽シーンで活躍する音楽家です。エンゲゴール四重奏団とは弦楽 四重奏とアコーディオンのための「雅楽変奏曲」をはじめとする室内楽作品を通じて出会い、新作を委嘱されることになりました。「鉛と光の物語」は彼 女の第1番の弦楽四重奏曲にあたる作品です。「偉大なベートーヴェンの音楽への賛辞」を背景に作曲され、「自由な芸術家」ベートーヴェンの「ラズモ フスキー第1番」(Op.59-1)が創作のための素材に選ばれました。曲名の「鉛」は「恐怖」、「光」は「希望」。ラトシェが作曲にかかっていた2011 年7月22日、オスロと郊外のウトヤ島で77人が殺害される、いわゆる「ノルウェー連続テロ事件」が発生、「鉛色の空を見るたびにあの光景が浮かぶ」 という彼女の「想い」が曲名に反映しているといいます。
ブリテンの弦楽四重奏曲は、第二次世界大戦が終わった1945年7月、彼がヴァイオリニストのメニューインと一緒にドイツの強制収容所の生存者の ために演奏した後、作曲されました。「21の変奏によるパッサカリア」に書かれた最後の楽章〈シャコンヌ〉に感情的なクライマックスが置かれ、エンゲゴー ル四重奏団のヴィオラ奏者ジュリエット・ジョプリングはライナーノートに「感動の四重奏曲」と記しています。弦楽四重奏曲第2番は、パーセルの没後 250年の1945年11月21日に初演されました。シューベルトが戯曲『キプロスの女王ロザムンデ』のために書いた付随音楽の〈第3幕間奏曲〉と同 じメロディが変奏の主題に使われることから「ロザムンデ」の副題で呼ばれるイ短調の四重奏曲。ハイドンのハ長調の四重奏曲は、「ハイドンのもっとも 偉大な弦楽四重奏曲集」(ジョプリング)の Op.59 から、デビューアルバムのニ長調「ラルゴ」につづく選曲です。 (Ki)

ハイドン弦楽四重奏曲「皇帝」のプロモーション画像をご覧いただけます。

ESTONIAN RECORD PRODUCTIONS
ERP-5814(1CD)
ヤーン・ラーツ(1931-):マージナリア
ピアノの為の24のマージナリア Op.65(1979)*
エレクトロニック・マージナリア Op.65A(1980)+
カッレ・ランダル(P*、シンセサイザー+)
ヤーン・ラーツ、スヴェン・グリュンベルク(エレクトニクス+)

録音:2013年6月、ハンス・ロスバウト・スタジオ、バーデン=バーデン、ドイツ*
  1980年、エストニア作曲家連盟、エストニア+
ヤーン・ラーツはエイノ・タンベルク(1930-2010)、ヴェリヨ・トルミス(1930-)、アルヴォ・ペルト(1935-)と同世代のエストニアの作曲家。アンチ・ロマンティックな数理的作風で知られ、エストニアにおける電子音楽の第一人者と称されています。「マージナリア」は「欄外の書き込み」「傍注」の意。スヴェン・グリュンベルク(グルンベルグ)(1956-)はエストニアのプログレッシヴ・ロック・グループ「MESS」のリーダーでキーボード奏者。
ESTONIAN RECORD PRODUCTIONS
ERP-7214(1CD)
ヴィヴァルディ:6つのソナタ Op.5
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ(第13番)ヘ長調 Op.5-1 RV18*
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ(第14番)イ長調 Op.5-2 RV30#
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ(第15番)変ロ長調 Op.5-3 RV33*
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ(第16番)ロ短調 Op.5-4 RV35+
2つのヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ(第17番)変ロ長調 Op.5-5 RV76(*/+)
2つのヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ(第18番)ト短調 Op.5-6 RV72(*/+)
バルティック・バロック
[マリア・クレチンスカヤ(Vn)*
エフゲニー・スヴィリドフ(Vn)+
アンフィーサ・カリーニナ(Vn)#
ソフィア・マルチゾヴァ(Vc)
レイヌート・テップ(Cemb)#
インビ・タルム(チェンバロ(#以外))
グリゴリー・マルチゾフ(アーティスティック・ディレクター) ]

録音:2011-2014年ア
RV18:Vivaldi Collectionレーベル、VIVALDI-CD 4とは別音源(ソリストも別)。
RV30:Vivaldi Collectionレーベル、VIVALDI-CD 6と同一音源。
RV33:Vivaldi Collectionレーベル、VIVALDI-CD 7と同一音源。
RV35:Vivaldi Collectionレーベル、VIVALDI-CD 7とは別音源(ソリストも別)。
ESTONIAN RECORD PRODUCTIONS
ERP-7313(2CD)
レネ・エースペレ(1953-):レスペクトゥス ギターの為の/ギターを伴う音楽
(1)The Morning of Sculpture for violin, vibraphone and guitar (2001)
(2)Evocatio for guitar (1996)
(3)Respectus for violin and guitar (2013)
(4)Immutatio for guitar (2004)
(5)Tres in unum for flute, violin and guitar (2004)
(6)Tactus sensus for guitar (2011)
(7)Ludus tactus for flute and guitar (2008/2009)
(8)Tactus spiritus for guitar (2012)
(9)Epigram VI for soprano, flute and guitar (2005)
(10)The Empty Room VI for guitar (2013) / The Empty Room III for guitar (2012)
(11)Matbeth for violin and guitar (2010)
(12)Modus vivendi for violin and guitar (1998/2006)
(13)Motus for guitar (2002)
(14)Trivium for flute, violin and guitar (1991)
(15)Staminis for guitar (2000)
(16)Ante diem for two guitars (2013)
(17)The Empty Room I for guitar (2012) / The Empty Room V for guitar (2012)
The Empty Room IV for guitar (2012)
(18)Concerto for Guitar and Chamber Orchestra (2003/2007)
(1)ハリー・トラクスマン(Vn)、アント・ウンニス(ヴィブラフォン)、ァフル・クビヤ(G)
(2)ヴァフル・クビヤ(G)
(3)ハリー・トラクスマン(Vn)、エステバン・コルッチ(G)
(4)クリスト・カオ(G)
(5)ネーメ・プンデル(Fl)、ハリー・トラクスマン(Vn)、ティート・ペテルソン(G)
(6)ティート・ペテルソン(G)
(7)ヘイリ・ロシン(Fl)、エステバン・コルッチ(G)
(8)エステバン・コルッチ(G)
(9)アウレリア・エースペレ(S)、ネーメ・プンデル(Fl)、ティート・ペテルソン(G)
(19)ヘイキ・マトリク(G)
(11)ティート・ペテルソン(G)
(12)ハリー・トラクスマン(Vn)、エステバン・コルッチ(G)
(13)エステバン・コルッチ(G)
(14)ネーメ・プンデル(Fl)、ハリー・トラクスマン(Vn)、ティート・ペテルソン(G)
(15)エステバン・コルッチ(G)
(16)ドナート・ダントーニオ(G)
(17)ヘイキ・マトリク(G)
(18)エレフテリア・コツィア(G)、タリン室内O、パウル・マギ(指)
録音:データ記載なし
レネ・エースペレはエストニアのタリンに生まれ、タリン音楽院を卒業後モスクワ音楽院でハチャトゥリアンに師事した作曲家。1979年よりエストニア音楽アカデミーで教え、2002年教授に就任。当盤には主に21世紀に入って書かれたギター独奏作品、ギターを含む室内楽作品と協奏曲が収められています。

PETROV MUSIC
新規扱い
高価格商品
PM-001(1CD)
ヴァディム・ペトロフ(1932-):タランテラ 管弦楽&ピアノ作品集
(1)タランテラ Op.67
(2)束の間、トランペットは歌う Op.70
(3)ヤナ・エイロヴァー
(4)ロマンス(*)
(5)ベスキディ山脈のエピソード Op.63(+)
(6)プリンツィパールカ Op.69(#)
(7)ロシアの福音 Op.61
(8)抒情的ワルツ
(9)銀のセレナード Op.62
(10)夜想曲ト長調 Op.60
(11)君を愛す Op.76
(12)バレエ小品 Op.65(**)
(13)ワラキア間奏曲 Op.71(++)
(14)クルノコシェ山脈の物語 Op.75
(1)プラハPO
(2)マレク・ズボラーネク(Tp)、プラハPO
(3)イジー・パゾウル(P)、プラハPO
(4)フィルムSO、ハリー・マツォウレク(指)
(5)プラハ音楽院O、プシェミルス・ハルヴァート(指)
(6)室内O、マリオ・クレメンス(指)
(7)リタ・チェプルチェンコ(Vn)、プラハPO
(8)イジー・パゾウル(P)、
(9)リタ・チェプルチェンコ(Vn)、プラハPO
(10)プラハPO
(11)イジー・パゾウル(P)、
(12)テプリツェ北ボヘミアPO、ヤロスラフ・ソウクプ(指)
(13)フィルムSO、インドジフ・ブレイシェク(指)
(14)プラハPO

録音:1970年(*)/1985年(+)/1986年(#)/1984年(**)/1988年(++)/2014年(無印)
ヴァディム・ペトロフはロシア系の家に生まれたチェコの作曲家・ピアニスト・教育者。民族音楽や民俗芸能を研究し、舞踊音楽とジャズの為の学校(現ヤロスラフ・イェジェク音楽院)を創設。1968年の「プラハの春」への政治的弾圧により職を解かれ放送や映画での活動も禁止されましたが、友人たちの尽力によりプラハ音楽院教授として復帰、1992まで務めました。クラシックから映画や放送の為の音楽、歌謡曲まで幅広いジャンルに大量の作品を発表しており、当盤には親しみやすいクラシック小品が集められています。

KAREL PROCEK
ZRDISC-6612(1CD)
高価格商品
アントン・ヴラニツキー(1761-1831):弦楽四重奏曲 Op.13-1
フランツ・クロンマー (1759-1831):弦楽五重奏曲 Op.70*
シュターミッツSQ
インドジフ・パズデラ、ヨセフ・ケクラ(Vn)
ヤン・ピェルシュカ(Va)
ペトル・ヘイニー(Vc)
カレル・プロツェク(Va)*]

録音:ライヴ、2010年6月26日、プレモントレ修道院ホール、ノヴァ・リセ、モラヴィア、チェコ
アルバム・タイトルは「高地への帰還」。外装に規格品番表記がございません。ご了承ください。

MUSICA GIOIA
新規扱い
CDDUOBENE-2(1CD)
デュオ・ベネ〜結成10周年
イジー・ルケシュ(1985-):ルボシュ・フィシェルを記念する悲歌(フルートとピアノの為の;2007)
インドラ・ネチャソヴァー・ナルデッリ(1960-):ケルキラ(フルート、ハープとピアノの為の三重奏曲;2009)*
エドゥアルト・ドウシャ(1951-):ソナタ(チェロとピアノの為の幻想曲;2007)+
イジー・テムル(1935-):三度の称賛(フルートとピアノの為の;2009)
エドゥアルト・ドウシャ:PF 09(フルートとピアノの為の協奏的小品;2009)
ルボシュ・スルカ(1928-):花言葉(声とピアノの為の;1973)#
エドゥアルト・ドウシャ/イジー・ザーチェク(1945-)作詩:Treti polocas [The third half] (声、フルートとピアノの為の;2008)**
エドゥアルト・ドウシャ:チャルダーシュ(フルートとピアノの為の;2010)
デュオ・ベネ
[ヤナ・ボシュコヴァー=ネウバウエロヴァー(Fl)
エヴァ・ベネショヴァー(P)]
カテジナ・エングリホヴァー(Hp)*
ヴラダン・コチー(Vc)+
アレナ・トロウポヴァー(歌#)
レナタ・プロコポヴァー=ヴィスネロヴァー、ヤン・メドゥナ(語り、歌**)

録音:2010年4月8日、ライヴ、ハンガリー文化センター、プラハ、チェコ
本体・外装に規格品番表記がございません。ご了承ください。

ROSA
高価格商品
RD-2244(1CD)
トマーシュ・パールカ(1978-):静寂から知ること〜室内楽作品集
レース [Les dentelles] (ピアノの為の;2006)
ひたすらの静寂 [Simple silence] (クラリネット、ヴィオラとピアノの為の;2011)
しずく [Les gouttes] (ギター、バスクラリネット、打楽器とピアノの為の;2007)
心の静寂 [Silence d'un coeur] (クラリネット、ヴィオラ、チェロととピアノの為の;2011)
明星の地 [Kraj jitrenky] (弦楽四重奏とピアノの為の;2011)
静寂の光 [Silent light] (ピアノの為の;2012)
アンサンブル・コンヴェルゲンツェ
[イジー・ムラース(クラリネット、バスクラリネット)
ヤン・トゥラーチェク(G)
ヴィクトル・マザーチェク、マチェイ・ヴルク(Vn)
オンドジェイ・シュトフル(Va)
セバスチアン・トート(Vc)
アントン・ジュダノヴィチ(打楽器)
エヴァ・フティロヴァー(P) ]

録音:2013年7月14-16日、プラハ音楽アカデミーのギャラリー、プラハ、チェコ
トマーシュ・パールカはブルノ音楽院で学んだチェコの作曲家。作曲家協会およびアンサンブル「コンヴェルゲンツェ」の創設メンバーの一人です。

LOTOS
LT-0160-2(1CD)
クトナー・ホラ国際音楽祭 2013
ピンク・フロイド/ロン・ギーシン:「原子心母」組曲
父の叫び/ミルクたっぷりの乳房/マザー・フォア/むかつくばかりのこやし
喉に気をつけて/再現
アンサンブル2013
[ヤロスラフ・プルタル、ペトル・ターボルスキー、ペトル・クボヴィー(Tp)
エリシュカ・アダモヴァー、ミハエラ・マツォウルコヴァー、シモン・シェンケジーク(Hrn)
ヴラディミール・ベスフ、シュチェパーン・グランディシュ(Tb)
マレク・フィッラ(テューバ)]

アンサンブル・ピンク・フロイド
[マルチン・バイグル(ドラムス)
ミハル・カシュパル(エレクトリック・ギター)
ヴラディミール・クルハーネク(エレクトリック・ベースギター)
スヴァトプルク・ハルパ(キーボード)]
マルティヌー・ヴォイシズ(合唱)
ルカーシュ・ヴァシレク(合唱指揮)
イジー・バールタ(チェロ、テレミン、キーボード)
スラニスラフ・ヴァヴリーネク(指)

録音:2013年6月11日、聖バルバラ教会、クートナー・ホラ、チェコ
ピンク・フロイドが1970年に発表したプログレッシヴ・ロックの名盤「原子心母」のA面を占める組曲をチェコの演奏家たちがライヴ録音。収録時間約27分ながら高めのフルプライス設定です。

KOKORO RECORDS
KKR-007(1CD)
税込定価
野澤徹也による川崎絵都夫・三味線作品集
(1)「In solitude」(2012)
(2)「江戸⇔東京スタイル」(2010)
(3)「疾風の如く」(2012)
(4)「にっぽん☆ノスタルジックスタイル」(2011)
(5)「双鳴の曲」(2009)
(6)「時の旅人」(2002)
(T悠久/U太古の森/V奔流 )
野澤徹也(三味線)
(2)澤田由香(篠笛)、阿部大輔(尺八)、櫻井亜木子(琵琶)、松村エリナ(箏)
(3)神令(尺八)
(4)野澤佐保子(箏)
(5)浅野藍(三味線U)
(6)野澤佐保子(箏)、五十嵐恵(十七絃)
作曲家・川崎絵都夫が「真摯に集中し、奇を衒わず音楽に真っ向から挑み、エネルギッシュかつ繊細に音楽を構築する」と評した「現代の三味線弾き」野澤徹也の最新作。
※「野澤さんの凛とした音のたたずまいは大変魅力的です。 また現代邦楽にほぼ専念している活動は希少で他に類を見ません。 委嘱活動も盛んに行っており、 現代邦楽の三味線曲を多数生み出す「源泉」となっていることも特記すべきでしょう。」 川崎絵都夫(作曲家)

Clarinet & Saxophone Classics
CC-0060(1CD)
エッセンシャル・コレクション〜ホロヴィッツ:木管楽器のための室内楽作品集
クラリネットとピアノのためのソナチネ
アラベスク/2つのマヨルカの小品
協奏曲 Op.1/小協奏曲
よく知られた主題による転用
パガニーニの主題による変奏曲
ジャズ組曲
ヴィクトリア・ソームズ・サメク(Cl、SAx)、
マイケル・ベル(P)、ビンガムSQ、
リードプレイ
一人の作曲家に焦点を当てた新シリーズが始動!第1弾はクラリネット・レパートリーの拡大に貢献し、世界中のクラリネッティストに絶大な人気を誇る、近代イギリスの作曲家、ジョーゼフ・ホロヴィッツの室内楽作品集。イギリスで最も汎用性が高いクラリネッティストの一人、ヴィクトリア・ソームズ・サメク。その活動は室内楽やソリストなど演奏だけにとどまらず、クラリネット・クラシックス(Clarinet Classics)のアーティスティック・ディレクターやサクソフォーン・クラシックス(Saxophone Classics)のエグゼクティヴ・プロデューサーも務めています。ツヤのある伸びやかな音色でホロヴィッツの名曲を吹きこなします。

IPPNW
IPPNW-78(1CD)
IPPNW(核戦争防止国際医師会議)の慈善演奏会
R.シュトラウス:ピアノ四重奏曲 ハ短調 Op.13
フォーレ:ピアノ四重奏曲第1番 ハ短調 Op.15
ギリロフ・クァルテット・ベルリン[クリストフ・シッケダンツ(Vn)、ライナー・メーネ(Va)、マルクス・ニコス(Vc)、パヴェル・ギリロフ(P)]

録音:2013年10月ベルリンフィルハーモニー室内楽ホール(R・シュトラウス(ライヴ)
パヴェル・ギリロフは当慈善演奏会 に積極的に参加し、これまでは1985年に創設したベルリンフィル・ピアノ四重奏団として演奏してきました。今回演奏されたR.シュトラウス、フォー レはそれぞれ初期の作品ながら、ピアノ四重奏でしか表現することのできない室内楽の極みと言える名作と言えましょう。巨匠が集まったギリロフ・クァ ルテット・ベルリンによる絶美の演奏をお楽しみ下さい。 (Ki)

GB Records
BCGBCD-21(1CD)
タイタニック号の沈没〜ギャヴィン・ブライヤーズ・アンサンブル ライヴ・ツアー 2014
ブライヤーズ:拍手喝采/プロローグ/クラッシュ/タイタニック賛歌 I〜VI/モールス/タイタニック・ラメント/ケイデンス/ラメント・エクストラクト/ウォーター・ゴング/マシーシェ〜ミュージック・ボクス
ギャヴィン・ブライヤーズ・アンサンブル〔ギャヴィン・ブライヤーズ(Cb)、フィリップ・ジェック(即興ターンテーブル)、ロジャー・ヒートン(バスクラリネット)、デイヴ・スミス(ホルン、キーボード、ウッドブロック)、ジェームズ・ウッドロウ(e-g)、マーティン・アレン(パーカッション)、他〕
ジャズ・ベーシストから作曲の分野で活動することを選び、1912年に海に沈んだタイタニック号の上で、最後まで演奏を続けていた楽団員たちの演奏を、生き残った乗客や船員たちの証言を元に再現したという「タイタニックの沈没」。
ギャヴィン・ブライヤーズの名を広めるきっかけとなった曲でもある「タイタニックの沈没」は、日々進化し続ける曲として1969年の作曲以降新たな証言をもとに度々、構成や編成を変えて録音されてきた。代名詞ともいえるタイタニックの沈没から100年経った2012年ツアーでは、ライヴでしか味わえない独特の臨場感を聴くことが出来ます。


ANIMAL MUSIC
ANI-044(1CD)
オルクエストリーナ〜バボラーク・ダンスアルバム
ピアソラ(イルレ編):タンゴの歴史(全4曲)
ショウ:名所 No.4
レフ・コーガン(バボラーク編):「ハシッドの旋律」より全5曲
フォーレ(シチェルバーク編):パヴァーヌ
ラウロ:ベネズエラ風ワルツ第3番
コッラード・サリエッティ:組曲〜タンゴ
 カンツォーネ/スピーディ
イェヘズケル・ブラウン:アレグロ・スケルツァンド
ラヴェル(バボラーク&イルレ編):ボレロ
ラデク・バボラーク(Hrn)、
器楽アンサンブル
超人気のバボラークがコンサートのアンコールなどで愛奏し、CDの問い合わせの多かった曲を一挙に集めました。 バボラークは15人で構成されたアンサンブルとひたすら楽しんでいます。ピアソラの名作「タンゴの歴史」のあのフルートの細かな動きをホルンで奏 でるのに唖然とさせられますが、自然でニュアンスに富み、まるでこちらがオリジナルかと見まごうかのようです。バックのアンサンブルも絶妙。さら に日本でも演奏して話題となったレフ・コーガン (1927-2007)のユダヤ色濃厚な「ハシッドの旋律」も嬉しい限り。民俗楽器を思わす音色など神業で、 異教的世界に引き入れられます。フォーレの「パヴァーヌ」では名歌手以上の表現力を示し、ついにはラヴェルの「ボレロ」を13分40秒にわたって 吹きまくります。ホルンの凄さを再認識させてくれます。 (Ki)

LIMEN Classic
CDVD011-C011
(1CD+DVD)
イヴァン・フェデレ:作品集
弦楽四重奏曲第4番「パリムプセスト」(2006)
パロールとパラブラス〜ソプラノとチェロのための4つの小品 (2000)
モロロジャ・ケ・エロティカ〜ソプラノと弦楽四重奏のための (2010 /11)
プロメテオSQ
ヴァレンティーナ・コラドナート(S)

録音:2011 年リメン音楽スタジオ
イヴァン・フェデレは1953年生まれのイタリアの作曲家。ドナトーニの弟子で、倍音成分を解析して素材とする「スペクトル楽派」に属しているとさ れます。チェロを偏愛していて、日本でも2007年にジャン=ギアン・ケラスが「虹」という新作を初演して注目されました。今年9月に来日公演を行っ たプロメテオ弦楽四重奏団が怪演を繰り広げています。 「パロールとパラブラス」はチェロ伴奏による4つの歌曲。最初のふたつは「マルセイエーズ」と「サ・イラ」のフランス語詞、後2曲はチェ・ゲバラ 讃のスペイン語詞による政治色を感じさせるものとなっています。 CD 盤と同内容の DVD が収められています。 (Ki)

WAON RECORDS
WAONCD-290(1CD)
日出ずる処、牧神の目覺め。
シャルル・ルイ・ウジェーヌ・ケックラン:オーボエとピアノのためのソナタ op.58
平野 一郎:牧羊神α(上田敏の詩に拠る、無伴奏オーボエの為の田園曲)
デュカス:遥かなる牧神の嘆き
トマ・デルクロー:コスモス
プーランク:オーボエとピアノのためのソナタ
ドビュッシー:トッカータ
平野 一郎:牧羊神β(上田敏の詩に拠る、オーボエ&ピアノの為の田園曲エクローグ)
フロラン・シャレール(Ob)
トマ・デルクロー(P)

フロラン・シャレールが使用している楽器は、1976年にスイス・チューリッヒに創設されたデュパン工房(現在はルクセンブルクに拠点を置く)のインペリアル・オーボエ。録音:2014年5月27-30日、滋賀県高島市立ガリバーホール
京都市交響楽団に所属するフランスのオーボエ奏者、フロラン・シャレールと、ジュネーヴ音楽院で後進の指導にもあたっているコンポーザー=ピアニスト、 トマ・デルクローによるオーボエとピアノのための作品集の登場。2013年6月に京都のアンスティチュ・フランセ関西を舞台に開催された公演がもとになっ た録音です。ケックラン、デュカス、プーランクらのフランス作曲家作品のほか、デルクローの自作、さらに、ポール・クローデル(旧関西日仏学館設立者) の詩を日本初訳した上田敏の詩に基づく、平野一郎(b.1974)の作品が収録されています。薫り高いひと時を楽しむことができる1枚です。
■フロラン・シャレール(Ob)
フランス中部、クレルモンフェラン出身。アラン・ブランブリュードの元でオーボエを始める。パリ国立高等音楽院でジャク・ティス、フレデリック・ター ディーにオーボエを、モーリス・ブルグ、ダヴィッド・ヴァルテールに室内楽を学び、2003年最優秀の成績で卒業。同年、UFAMパリ国際コンクール 優勝。在学中よりエマニュエル・クリヴィヌが指揮するフランス・ユースオーケストラに在籍した後、リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団、オランダ放 送フィルハーモニー管弦楽団、イル・ド・フランス国立管弦楽団、ミュルーズ交響楽団等、多数のオーケストラに招聘される。2005年アメリカ、テキサ スのフェルナンド・ジレ国際オーボエコンクールに優勝した際は、R.シュトラウスのオーボエ協奏曲のソリストとして、同地のオースティン交響楽団と共演。 その卓越した演奏力を絶賛される。同年、佐渡裕氏によるオーディションに合格。兵庫芸術文化センター管弦楽団に入団のため来日。2006年より京都 市交響楽団に在籍。現在は、オーケストラでの活動に加え、ソロ奏者、室内楽奏者としても幅広い活躍をみせている。東京チェンバーオーケストラ、大阪フィ ルハーモニーなど、各地で首席奏者として客演するほか、「アルボラダ木管五重奏」としてNHKFMラジオに出演、録音。「キョウトシモ」では、タップダ ンスとクラシック音楽の融合、というジャンルを超えた芸術の融合を見事に果たし、大好評を博した。2012年青山音楽賞受賞。2013年アフィニス夏の 音楽祭に出演。2014年には、故郷クレルモンフェランを遠く離れ、「日本に渡ったフランス人の音楽家」として、彼の生い立ちや、音楽の軌跡に迫ったドキュ メンタリーがフランスで放送され、大きな反響をよんだ。
■トマ・デルクロー(ピアノ)
リヨン出身。6歳からピアノを始める。リヨン国立高等音楽院でピアノをロジェ・ムラロに、音楽書法をロイック・マイエに師事。最優秀の成績で卒業する。 2003年メセナより奨学金を受給。同年、ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭に参加し、クリスティアン・イヴァルディ、エマニュエル・ストロッセール、 トリオ・ヴァンダラーと共演し、音楽に磨きをかける。2005年パリ国立高等音楽院で室内楽をクレール・デゼール、アミ・フラメール、ディアーナ・リゲティ に師事。最優秀の成績を得て卒業。近年は、ソロ活動、室内楽奏者、作曲家としても精力的に活動をしている。コントラバス奏者クリストフ・ベローとの「キュ プカ・デュオ」をはじめ、チェロ奏者ミワ・ロッソと「デュオ・レオス」、ピアニスト、ギョーム・レビーと「デュオ・ノクチュエル」を結成。各地で公演し、 高い評価を得ている。日本でも、オーボエ奏者フロラン・シャレールと共に演奏活動を行っており、「ノクターン」、「夢」、「コスモス」の3作品を彼に献 呈した。 (Ki)

Rondeau
KL-1406(1CD)
アイスランドの歌
保育園/私は青い花を探す/私の瞳とあなたの瞳/からす/夕方に向けて/静かな川/ちいさなカップルについての小さな詩/ジャルプル/各々小さくステップを/小さな音楽家/だめですよ/羊の歌/スナティとオリ/小さな愛よ、安らかにおやすみ/老人は岩の下に座っている/おやすみ、私の優しく小さなもの
jazz ensemble ungut
アイスランドの音楽…なかなか想像しにくいのですが、実際に聞いてみるとなかなか親密かつ神秘的な雰囲気に彩られていることに気がつくのではないでしょうか。この演奏はザルツブルクを中心に活躍するアンサンブル「azz ensemble ungut」によるもので、ピアニスト、ロンドンで成功したミュージシャン、ペテル・アルネセンが創り上げる音にはアイスランド伝統の民族音楽に新しい感覚を加えたアレンジが効いています。アンサンブル名の「ungut」というのは「雛に孵化する」といった意味であり、確かに革新的な音がします。ここで歌っているローザ・バルドゥルスドットルはアイスランドの著名な民謡歌手で、彼女のユニークな声はこの地方に伝わる様々な伝承を思い起こさせる力に溢れています。とても心地良いサウンドです。

LIMEN Classic
CDVD018-C018
(CD+DVD)
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第3番 ホ長調 Op.12
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調 Op.100
グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ短調 Op.45
アレクサンドル・シトコヴェツキー(Vn)
ウー・チェン(P)

録音:2012年/LimenMusicStudio、ミラノ
クラシック界のサラブレッド、アレクサンドル・シトコヴェツキーがベートーヴェン、ブラームス、グリーグのソナタを録音!ピアノの?倩にデュオ・シ トコヴェツキーを結成し既に10年以上のキャリアをもち、数々の国際コンクールでの入賞歴を誇ります。また、近年はチェロのレオナルト・エルシェン ブロイヒを加えたシトコヴェツキー・トリオとしてデビューし、BISレーベルよりドヴォルザークのピアノ三重奏曲第3番、スメタナのピアノ三重奏曲を 収録したアルバム(BIS SA 2059)は好評を博しております。
当レーベルの魅力として全曲映像付ということがあげられます。奏法を見ることができ、ヴァイオリン習得者にも適したアルバムです。デュオ・シトコ ヴェツキーの情熱的な演奏をお楽しみください。
ヴァイオリンのアレクサンドル・シトコヴェツキーは祖父にユリアン・シトコヴェツキー、祖母にショパン・コンクールの覇者ベラ・ダヴィドヴィチ、そ して父にドミトリ・シトコヴェツキーという音楽的に恵まれた環境に生まれました。既に世界的に活躍するヴァイオリニストでディスクとしてはORFEO レーベルからはメンデルスゾーンの初期の協奏曲作品を集めたアルバム(ORFEO 761092)などをリリースしております。明瞭なアーティキュレーショ ン、抜群のアンサンブル能力そして豊かな音楽性はさすが生まれもった才能と言えましょう。 (Ki)
LIMEN Classic
CDVD035-C035
(CD+DVD)
ブラームス:ピアノ四重奏曲第3番 ハ短調 Op.60
フォーレ:ピアノ四重奏曲第1番 ハ短調 Op.15
ヨゼフ・スーク・ピアノQ
【ラディム・クレスタ(Vn)、
エヴァ・クレストヴァ(Va)、
ヴァーツラフ・ペトル(Vc)、
ヴァーツラフ・マーハ(P)】

録音:2014年/Limen Music Studio、ミラノ
チェコを代表するヴァイオリスト、ヨゼフ・スークからその名をとったヨゼフ・スーク・ピアノ四重奏団のデビュー盤はブラームスのピアノ四重奏曲第 3番とフォーレのピアノ四重奏曲第1番です。当団はヴァイオリンのラディム・クレスタ、チェロのヴァーツラフ・ペトル、ピアノのヴァーツラフ・マーハによっ て2007年に結成されたタラス・ピアノ三重奏団のメンバーにヴィオラのエヴァ・クレストヴァを迎えて2014 年に結成されました。(エヴァ・クレストヴァ (旧姓カロヴァー)は 2008 年から2012年までパヴェル・ハース四重奏団の第2ヴァイオリンをつとめ、当団ではヴィオラ奏者として活躍しています。)
ヨゼフ・スーク・ピアノ四重奏団のレパートリーはブラームス、ドヴォルザーク、スーク、マルティヌーから現代作品まで幅広く演奏・録音活動しており、 既にマーラーのピアノ四重奏曲イ短調 断章、ブラームスのピアノ四重奏曲第1番ト短調 Op.25をイタリアのレーベルへ録音したとのことです。今後の 活躍も注目です。 (Ki)

UNIVERSAL MUSIC ITALY
476-5190(1CD)
メンデルスゾーン:初期室内楽作品集
ピアノ四重奏曲第2番ヘ短調 Op.2 MWV Q.13*
ピアノ四重奏曲ニ短調 MWV Q.20*
ピアノ三重奏曲ハ短調 MWV Q.3
ロベルト・プロッセダ(P)
ガブリエーレ・ピエラヌンツィ(Vn)
フランチェスコ・フィオーレ(Va)*
ガブリエーレ・ジェミニアーニ(Vc)
UNIVERSAL MUSIC ITALY
481-1214(1CD)
メンデルスゾーン:ピアノ四重奏曲第3番ロ短調 Op.3 MWV Q.17(1825)
ピアノ四重奏曲第1番ハ短調 Op.1 MWV Q.11(1822)
ピアノと弦楽四重奏の為のラルゴとアレグロ ニ短調 MWV O.1(1820)*
ロベルト・プロッセダ(P)
ガブリエーレ・ピエラヌンツィ(Vn)
ダニエーラ・カマラーノ(ヴァイオリン*)
フランチェスコ・フィオーレ(Va)
シャナ・ダウンズ(Vc)
UNIVERSAL MUSIC ITALY
481-0556(1CD)
インヴェンツィオーニ クラリネットと打楽器の為の音楽
アレッサンドロ・アヌンツィアーナ(1968-):儀式
バルトーク:ルーマニア民俗舞曲
リッカルド・パンフィーリ(1979-7):F for Fake
セロニアス・モンク(1917-1982):モンク組曲
ペドロ・イトゥラルデ(1929-):ギリシャ組曲 [Suite Ellenique]
ジョヴァンニ・ソッリマ(1962-):ミレニアム・バグ
フランク・ザッパ(1940-1993):FZ for Alex
スティーヴ・ライヒ(1936-):木片の為の音楽
ストラヴィンスキー:クラリネット独奏の為の3つの小品
アレッサンドロ・カルボナーレ(Cl)
テトラクティス・ペルクッショーニ(打楽器アンサンブル)
UNIVERSAL MUSIC ITALY
481-1082(1CD)
メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番ニ短調 Op.49
ピアノ三重奏曲第2番ハ短調 Op.66
エストリオ
[ラウラ・ゴルナ(Vn) 
チェチーリア・ラディチ(Vc)
ラウラ・マンツィーニ(P) ]

NON PROFIT MUSIC
NPM-1405(1CD)
ニコライ・カプースチン:ピアノ三重奏曲集
ピアノ三重奏曲 Op.86
ディヴェルティメント Op.126*
ピアノ三重奏曲第2番*
アルボス三重奏団
[ミゲル・ボレゴ(Vn) 
ホセ・ミゲル・ゴメス(Vc)
フアン・カルロス・ガルバヨ(P) ]

録音:2012年7月
当レーベルのベストセラーである「ピアノ作品集」に続く待望のカプースチン第2作。今スペインで一番ノッているピアノ・トリオ、アルボス三重奏団による演奏。*は世界初録音。前作では現地での完売後長らく再生産されず中古盤市場で高値が付けられていたことがありましたので、当商品につきましてもお早目のオーダーをお願いいたします。

UNIVERSAL MUSIC ITALY
481-0800(1CD)
バッハ:フルート・ソナタ集
フルートとチェンバロの為のソナタ ロ短調 BWV1030
フルートとチェンバロの為のソナタ イ長調 BWV1032
フルートとチェンバロの為のソナタ変ホ長調 BWV1031
フルートとチェンバロの為のソナタ ト短調 BWV1020
音楽の捧げ物 BWV1079 から フーガ(ネヴィル・マリナー版)
フルートと通奏低音の為のソナタ ハ長調 BWV1033 から メヌエット I & II
マッシモ・メルチェッリ(Fl)
ラミン・バーラミ(P)
マッシモ・メルチェッリは1959年イタリアのイーモラに生まれ、アンドレ・ジョネ、マクサンス・ラリューに師事したフルート奏者。19歳でヴェネツィアのフェニーチェ劇場Oに入団。マイケル・ナイマンのフルート協奏曲(2010)の被献呈者・初演者でもあります。

UNIVERSAL MUSIC ITALY
481-0928(2CD)
バッハ:フルート・ソナタ全集
フルートと通奏低音の為のソナタ.ホ長調 BWV1035
フルートと通奏低音の為のソナタ.ハ長調 BWV1033
フルートとチェンバロの為のソナタ.ト短調 BWV1020(C・P・E・バッハ:ヴァイオリンとチェンバロの為のソナタ)
フルートと通奏低音の為のソナタ.ホ短調 BWV1034
フルートとチェンバロの為のソナタ.ロ短調 BWV1030
フルートとチェンバロの為のソナタ変ホ長調 BWV1031
フルートとチェンバロの為のソナタ.イ長調 BWV1032
無伴奏フルートの為のパルティータ イ短調 BWV1013*
2つのフルートと通奏低音の為のトリオ・ソナタ.ト長調 BWV1039+
アンドレア・グリミネッリ(Fl)
フランチェスコ・ガッリジョーニ(ヴィオラ・ダ・ガンバ(*以外))
ロベルト・ロレッジャン(チェンバロ(*以外))
ダヴィデ・フォルミザーノ(Fl)+
アンドレア・グリミネッリ(1959年生まれ)はジャン=ピエール・ランパル、ジェイムズ・ゴールウェイに師事したイタリアのフルート奏者。ジャンルを超えたスター級アーティストとの数々の共演でも知られています。
UNIVERSAL MUSIC ITALY
481-0910(1CD)
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第3番変ホ長調 Op.12-3
ヴァイオリン・ソナタ第4番イ短調 Op.23
ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調「クロイツェル」Op.47
フランチェスカ・デーゴ(Vn)
フランチェスカ・レオナルディ(P)
フランチェスカ・レオナルディはロジャー・ヴィニョールズ他に師事したイタリアのピアニスト。
UNIVERSAL MUSIC ITALY
481-0798(1CD)
ヴァイオリン・ソナタ集
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ長調 Op.94bis
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調 Op.108
フランク:ヴァイオリン・ソナタ.イ長調
マスネ:タイスの瞑想曲
アイマン・ムサハジャエヴァ(Vn)
パーヴェル・ギリロフ(P)

Eurydice
LE-002(1CD)
クレモン:弦楽のための三重奏曲集 Op.13
二重奏曲集 Op.10より 第2番
トリオ・コンコルディア

録音:2011年10月&2012年4月
18世紀末〜19世紀前半のフランスの作曲家、指揮者ピエール・クレモン(1784−1846)の弦楽器のための室内楽作品集。フランスのオーリヤックで生まれたクレモンは、ロシアのアレクサンドル1世にその才能を認められ、サンクトペテルブルクでは宮廷楽長、モスクワ劇場では音楽監督を務めた経歴を持つ。1826年に出版された2本のヴァイオリンとチェロのための「Op.13」は、後期古典派のスタイルが特徴的。
Eurydice
LE-001(1CD)
ゴセック&ゲナン
ゲナン:トリオ Op.1-4(1768)
ゴセック:トリオ・ソナタ変ロ長調 Op.9-1(1766)、
 トリオ・ソナタ.ヘ長調 Op.9-3(1766)
ゲナン:トリオ Op.1-6(1768)
アンサンブル・エミオリア

録音:2011年8月
フランスとベルギーに接するエノー地方で生まれたフランソワ=ジョゼフ・ゴセック(1734−1829)とマリー=アレクサンドル・ゲナン(1744−1835)のトリオ・ソナタ集。フランスにおける「交響曲の父」と称されるゴセックのトリオ・ソナタはもちろんのこと、同世代のコンポーザー=ヴァイオリニスト、ゲナンの作品の録音は珍しい。フランスのレーベルならではのプログラミング。

KML Recordings
UNSP-0001(1CD)
アンスポークン
デイヴ・マリク:アンスポークン、
フィールズ、ハイパー、スケッチ、
ブリーズ(インヴォケイション)、
ランタイム、ウィズ・ノー・ネーム
マイルス・デイヴィス&ロバート・アーヴィングV(マリク編):カティア
レディオヘッド(マリク編):イグジット・ミュージック
カティア・ラベック・バンド
〔カティア・ラベック(P)、デイヴ・マリク(デジタル&アナログ・エレクトロニクス)、マーク・ギルモア(アコースティ=レトリック・ドラムス)

録音:2012年7月ラジオ・フランス(パリ)
クラシックのみならず、ジャズやロック、コンテンポラリーと幅広いジャンルでの活躍を続けるカティア・ラベック。最新作は、ギリシャとボスニア移民の家系に生まれた現代イギリスの作曲家デイヴ・マリクの世界を、アコースティック・ピアノとエレクトロニクスで表現。2010年には、スティングやチック・コリア、ハービー・ハンコックらと共演したクロスオーヴァーで世界を沸かせたカティア・ラベック。今作でも、マリク・アレンジによるマイルス・デイヴィスの「カティア」と、レディオヘッドの「イグジット・ミュージック」が収録されており、マイルス・ファン、レディオヘッド・ファンなども巻き込む挑戦作を産みだしてくれました。

FFV RECORDS
FFV-04(1CD)
ユゼフ・エルスネル(1769-1857):ヴァイオリンとフォルテピアノの為の作品集
ヴァイオリンとフォルテピアノの為の3つのソナタ.Op.10(1798)
 第1番ヘ長調/第2番ニ長調/第3番変ホ長調
ポロネーズ.ニ長調「ソフィア・チャルトリスカに」
ポロネーズ.ホ長調(スワヴォミル・トマシク&エドヴァルト・ヴォラニン編曲)
スワヴォミル・トマシク(Vn)
使用楽器:1763年、マルチン・グロブリチ製
エドヴァルト・ヴォラニン(フォルテピアノ)
使用楽器:複製品(モデル:1792年、ヴァルター製)
録音:2014年2月6-7日、ショパン音楽大学コンサートホール、ワルシャワ、ポーランド
ユゼフ・エルスネルはショパンの師としても知られるポーランドの作曲家。ポロネーズ ホ長調はフランスの作曲家ロドルフ・クレゼール(1766-1831)の歌劇「ロドイスカ」の序曲から採った主題に基づいてエルスネルが書いた管弦楽の為の舞曲を演奏者が編曲したものです。

Diligence
DIL-3(1CD)
モーツァルト〜ヴァイオリンとフォルテピアノ
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ(第28番)ホ短調 K.304(1778)
ヴァイオリン・ソナタ(第35番)ト長調 K.379(1781)
ヴァイオリン・ソナタ(第40番)変ロ長調 K.454(1784)
「羊飼いの娘セリメーヌ」による変奏曲ト長調 K.359(1781)
ニコール・タメスティ(Vn)
使用楽器:18世紀、不詳作者製
ピエール・ブワイエ(フォルテピアノ)
使用楽器:マルク・デュコルネ製(モデル:1780年頃、ウィーン、シュタイン製)

録音:1998年9月2-5日、ルレー・ド・ミュジーク、モンタルロ=レ=リオ、オート=ソーヌ県、フランス
ニコール・タメスティはニース音楽院を卒業後アーロン・ロザンドに師事したヴァイオリニスト。はじめ現代音楽を中心に演奏していましたが、アントワーヌ・ジョフロワ=デショーム(チェンバロ奏者)およびフィリッピ・ヘレヴェッヘと出会いピリオド楽器に傾倒、1991年にはシャンゼリゼOの創設に参加しました。ピエール・ブワイエはパリ音楽院でイヴォンヌ・ルフェビュール、シャルル・リラマンにピアノを、アントワーヌ・ジョフロワ=デショームにチェンバロを師事、フォルテピアノを独学したフランスの鍵盤楽器奏者。タメスティとブワイエは1983年からデュオを組み、1994年には共にアンサンブル「ラ・コンパニー・デュ・ピアノフォルテ」を創設しました。
Diligence
DIL-8(2CD)
クロンマー〜室内楽、ウィーン、1818年
フランツ・クロンマー(1759-1831):ヴァイオリン,ヴィオラとチェロの為の大弦楽三重奏曲ヘ長調 Op.96
フルート,ヴァイオリン,ヴィオラとチェロの為の四重奏曲ト長調 Op.92*
フランツ・クロンマー(ピエール・ブワイエ編):ヴァイオリン独奏,2つのヴァイオリンと低音の為の3つのハンガリー舞曲 Op.89(ヴァイオリン独奏、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロの為の版)+
ニコール・タメスティ&ラ・コンパニー
[ジョルジュ・バルテル(Fl)*
ニコール・タメスティ(Vn)
ジャック・ボンヴァレ(Vn)+
ソフィー・セルフ(Va)
ジェローム・ユイエ(Vc) ]

録音:2008年11月13-17日、ノートル=ダム=ド=ボン=セクール病院礼拝堂、パリ14区、フランス
クロンマーは現チェコのモラヴィアに生まれウィーンで活躍した作曲家。

Diligence
DIL-1213E(2CD)
ベートーヴェン〜春のソナタ
[CD 1]
ベートーヴェン:ヴァイオリンとフォルテピアノの為のソナタ第4番イ短調 Op.23(1801)
ヴァイオリンとフォルテピアノの為のソナタ第5番ヘ長調「春」Op.24(1801/1802)
[CD 2]
ヨハン・メーデリッチュ[別名ガルス](1752-1835):ソナタまたは奇想曲イ短調(1800)
ヨハン・バプティスト・クラーマー(1771-1858):チェンバロまたはフォルテピアノとヴァイオリンのオブリガート伴奏の為のソナタ.イ長調(1800)
アントン・エーベルル(1765-1807):フォルテピアノとヴァイオリンの伴奏の為のソナタ.ニ短調 Op.14(1801)
フランツ・クサヴァー・クラインハインツ(1765-1832):フォルテピアノとヴァイオリンのオブリガート伴奏の為のソナタ変ホ長調 Op.9(1800)
ニコール・タメスティ(Vn)
使用楽器:1711年、ブレシア(イタリア)、ジョヴァンニ・バプティスタ・ロジェリウス製

ピエール・ブワイエ(フォルテピアノ)
使用楽器:1815年、ウィーン、ヤコプ・ベルチェ製(ピエール・ブワイエ私蔵)

録音:2012年4月、リエージュ・フィルハーモニー・ホール、リエージュ、ベルギー [CD 1]
2011年10月30日-11月3日、アカデミー・ホール、シント・トロイデン、ベルギー [CD 2]
ベートーヴェンおよび同時代の作曲家たちの世界初録音となる作品を収録。ブックレットは三分冊で合計56ページ。

LABEL EURYDICE
LE-001(1CD)
ゴセックとゲナン〜フランス革命混乱期の2人のヴァイオリニスト
マリー=アレクサンドル・ゲナン(1744-1835):トリオ Op.1-4(1768)
フランソワ=ジョゼフ・ゴセック(1734-1829):トリオ・ソナタ変ホ長調 Op.9-1(1766)
トリオ・ソナタ.ヘ長調 Op.9-3(1766)
マリー=アレクサンドル・ゲナン:トリオ Op.1-6(1768)
アンサンブル・エミオリア
[ベランジェル・マヤール、エマニュエル・レシュ(第1ヴァイオリン、ヴィオラ)
パトリツィオ・ジェルモーネ、アルフィア・バキーエヴァ(第2ヴァイオリン)
クレール・ラムケ(Vc)
フランソワ・ニコレ(Fl)
ジョン・オラベリア(Ob)
ニルス・コッパッレ(Fg)
エロディ・セイラニアン(Cemb) ]

録音:2011年8月28-31日、サン・クレール礼拝堂、ムーラン、フランス
師弟関係にあるゴセックとゲナンのトリオ・ソナタ。アルバム・タイトルに反して革命前の作品ですが、貴重な録音と言えるでしょう。アンサンブル・エミオリアは2008年にチェロ奏者のクレール・ラムケにより創設されたフランスのピリオド楽器アンサンブル。
LABEL EURYDICE
LE-002(1CD)
サンクトペテルブルク…パリ!
ピエール・クレモン(1784-1846):2つのヴァイオリンとヴィオラまたはチェロの為の
3つの協奏的三重奏曲 Op.13〜第2番ニ長調*
2つのヴァイオリンの為の3つの協奏的大二重奏曲 Op.10〜第2番
2つのヴァイオリンとヴィオラまたはチェロの為の
3つの協奏的三重奏曲 Op.13 〜第3番ト長調*/第1番長調*
トリオ・コンコルディア
[エマニュエル・レシュ、パトリツィオ・ジェルモーネ(Vn)
クレール・ラムケ(Vc) ]

録音:2011年10月28-29日、2012年4月28-30日、リオー城の穀物倉、ヴィルヌーヴ=シュル=アリエ、フランス
ピエール・クレモンはフランスのオーリアックに生まれた作曲家・ヴァイオリン奏者・指揮者。1803年、19歳にしてロシア皇帝アレクサンドル1世に招かれサンクトペテルブク宮廷楽長およびモスクワのフランス劇場監督に就任。1812年ナポレオン戦争によるフランス劇場の焼失を期に帰国、パリの歌劇・コミック座の指揮者に就任ロッシーニ、マイアベーア、ヴェーバー、ベッリーニらの作品を上演しました。長らく忘れられた作曲家となっていましたが、1980年代中盤に作品が出版されて以降復興の機運が高まっています。Op.10は当盤が世界初録音。トリオ・コンコルディアはアンサンブル・エミオリアの弦楽器奏者から成る三重奏団。

ENCELADE
ECL-1201(1CD)
C・P・E・バッハ:クラヴィーアとヴァイオリンの為の作品集
ヴァイオリンを伴うクラヴィーア幻想曲 Wq.80 H.536(1787)*
「スペインのフォリア」による12の変奏曲 Wq.118/9 H263(1778)*
クラヴィーアの為の幻想曲ハ短調 Wq,63/6 H.75(1753)
ヴァイオリンとクラヴィーアの為のソナタ.ハ短調 Wq.78 H.514(1763)*
クラヴィーアの為のソナタ.イ長調 Wq.55/4 H.186(1765-1779)
チェンバロとヴァイオリンの為のアリオーソ Wq.9 H.535*
アリーヌ・ジルベライシュ(タンジェント・ピアノ)
アリス・ピエロ(Vn)*

録音:2012年10月4-7日、ラ・クールワ、ヴォクリューズ県、フランス
使用楽器:タンジェント・ピアノ:1993年、ウィリアム・ユルゲンソン製(モデル:1770年頃、レーゲンスブルク、シュペート&シュマール製)
ヴァイオリン:ジェレミー・ショー [Jeremy Chaud] 製(モデル:1742頃、ジュゼッペ・アントニオ・グアルネリ製「Lord Wilton」)
C・P・E・バッハが円熟期から晩年にかけて鍵盤楽器のために書いた作品をメインに構成されたプログラム。タンジェント・ピアノ(タンゲンテンフリューゲル)はチェンバロからフォルテピアノに至る過渡期に現れた、タンジェントと呼ばれる木片で弦を叩く構造の鍵盤楽器。アリーヌ・ジルベライシュはパリ音楽院、ボストンのニューイングランド音楽院で学んだフランスのフォルテピアノおよびチェンバロ奏者。アリス・ピエロはリヨン音楽院で学んだフランスのヴァイオリン奏者。2004年以来2014年現在ル・コンセール・スピリテュエル(エルヴェ・ニケ主宰)のファースト・ヴァイオリニストを務めています。

CONTINUO RECORDS
CONTINUO-CR103
(1CD)
マトローヌ、カリガリス:フルート・ソナタ集
ダニエル・マトローヌ:フルート・ソナタ(2010)
セルヒオ・カリガリス(1941-):フルート・ソナタ(2009)
マウロ・コンティ(Fl)
アレッサンドロ・ステッラ(P)

録音:2012年3月
マウロ・コンティとアレッサンドロ・ステッラのデュオ結成10周年を祝ってフランスの作曲家ダニエル・マトローヌとアルゼンチンの作曲家セルヒオ・カリガリスが献呈した2作品の世界初録音。

2L
2L-103PA-BD
(Bluray Disc Audio)
波動と中断(Waves & Interruptions)
ビョルン・ボルスタ・シェルブレード(1970-):動き(Movements)(マリンバとヴィオラのための)
底流を認める(Recognizing the Undercurrent)(ヴィブラフォーンのための)
静止した流れ…(Still Waters…)(マリンバとバスフルートのための)
絡み合い、動く線(Lines in Motion, Entwined)(ヴィブラフォーン、クロタル、フルート群とギターのための)
ニュクス(Nyx)(ヴィオラのための)
波動と中断(Waves & Interruptions)(マリンバのための)
アイリク・ラウデ(打楽器)
イーダ・ブリューン(Va)
トム・オッタル・アンドレーアセン(フルート群)
トマス・シェクスタ(G)

録音:2013年8月 ヤール教会(ベールム、ノルウェー)
制作:ヴォルフガング・プラッゲ、ビョルン・ボルスタ・シェルブレード
録音:エンジニアリング ビアトリス・ヨハンネセン
ミクシング、マスタリング:ビアトリス・ヨハンネセン、モッテン・リンドベルグ
[DXD(352.8kHz/24bit)録音]
5.1 DTS-HD MA
(192kHz/24bit),
2.0 LPCM(192kHz/24bit),
mShuttle: FLAC 96kHz + MP3
Region ABC/72’26
ノルウェーの作曲家シェルブレードの室内楽作品が Blu-ray Disc Audio のアルバムでリリースされます。打楽器奏者ラウデによって演奏されること を念頭におき、「メロディ楽器」としての打楽器をクローズアップした 5 曲と、ヴィオラ・ソロのための1曲。2001年から 2013 年にかけて書かれた 作品です。
ビョルン・ボルスタ・シェルブレードは 1970 年生まれ。ノルウェー国立音楽アカデミーのアスビョルン・スコートゥンとビョルン・クルーセに作曲を学び、 ディプロマを取得、ルチアーノ・ベリオのアシスタントを務めたルカ・フランチェスコーニに私的に師事しています。編曲者、即興演奏家、音楽教師と しても活動し、ノルウェーの俳優グループ「デ・ユートヴァルグテ」(選ばれし者たち)、ヴォーカルアンサンブル「ノルディック・ヴォイセズ」、ハンガリー のバンド「ファビュラ・ラサ」、スウェーデンのアンサンブル「ペーロル・フォール・スヴィーン」(豚に真珠体験)をはじめ、さまざまなジャンルの芸術 家と共 同 作 業を行ってきました。
このアルバムで演奏される作品には、ギリシア神話の「夜の女神」を曲名とするヴィオラのための《ニュクス》をのぞき、《動き》《底流を認める》《静 止した流れ…》《絡み合い、動く線》《波動と中断》と抽象的なタイトルが与えられています。作曲家からの「解説」もなく、すべてが聴き手に委ねら れます。
アルバムのメイン・アーティスト、打楽器奏者のアイリク・ラウデ(1973?)は、シェルブレードがしばしば共同作業を行ってきたプレーヤーです。《動 き》《静止した流れ…》《波動と中断》のマリンバ、《底流を認める》《絡み合い、動く線》のヴィブラフォーン。スコートゥンとシェルブレードの言う「静 けさ」が現実の「音」に表現されます。《絡み合い、動く線》では、アンティークシンバル「クロタル」も使われています。
アルバム『波動と中断』の録音セッションは、オスロに近いベールムのヤール教会で行われました。 https://www.youtube.com/watch?v=gow2mMswPR8
※Pure Audio Blu-ray ディスクのアルバムです。
※Pure Audio Bluray ディスクにはインデックスを除き映像は収録されていません。Pure Audio Blu-ray ディ スクは CD や DVD のプレーヤーでは再生できないので、Blu-ray プレーヤーもしくは Bluray 対応の PC をお使いください。 (Ki)

Sono Luminus
DSL-92180(1CD)
昨日の前年
ウィリアム・クラフト(1923-):前に!<第1周/第2周:夕暮れのフォーンスワース公園/第3周>
ショーン・ナイドー(?-2012):昨日の前年
エリック・グリスウォルド:今日をわれらに<立ち上がる/呼吸する/刃物/ただ一人/空にパンチを>
ジョセフ・ペレイラ(1974-):マレット四重奏
イサーク・シャンクラー:見えぬものたち
ニコラス・デヨー:子守歌第5番
ロサンジェルス・パーカッション四重奏団

録音:2014年1月27-30日
前作「Rupa-khandha」(DSL-92150)で、素晴らしいテクニックを見せ付けたロサンジェルス・パーカッション四重奏団による新しいアルバムは、更に進化した音が楽しめるものです。2009年の創設以来、彼らは世界トップクラスの現代室内楽アンサンブルとしての地位を築き、アメリカの現代作曲家の作品を中心に、数多くの作品を演奏することで、究極の音を追求しています。彼らは多くの賞を受賞しており、なかでも第55回のグラミー賞のノミネートは、彼らの実力が正しく評価されたものといえるでしょう。金属的な音、柔らかい音、ガラス質の音など、いくつもの音が波のように押し寄せてくる様子は、ただただ楽しめるのではないでしょうか。従来のパーカッションの概念を覆すかのような刺激的で激しい音の奔流は、通常の形で再生しても存分に楽しめるものですが、最高の録音技術を用いたBlu-rayAUDIOを適切に再生することで、オーディオマニアの方たちにも喜んでいただける音を獲得することが可能です。
Sono Luminus
DSL-92181(2CD)
ピーター・スカルソープ:ディジュリドゥを伴う弦楽四重奏曲全集
弦楽四重奏曲第12番「ウビルーから」(地球の叫び)
弦楽四重奏曲第14番「カンバイ」
弦楽四重奏曲第16番
弦楽四重奏曲第18番
スティーヴン・ケント(ディジュリドゥ)
デル・ソルSQ

録音:2013年6月24-25日…第12番,第16番,2014年4月21-22日…第14番,第18番ヴァージニア,ボイスソノ・ルミナス
ピーター・スカルソープ(1929-2014)はオーストラリアの現代作曲家です。彼は7歳から作曲を始め、その作品はオーストラリアの伝統と自然に起因したものが多く、この弦楽四重奏曲も、ディジュリドゥを巧みに配した印象的なものです。ディジュリドゥ(Didgeridoo,Didjeridu)とは、オーストラリア大陸の先住民アボリジニの金管楽器である。木製ではあるが発音原理から木管ではなく金管楽器に分類される楽器ですが、とにかく実際の音は印象的なもので、一度聴いたら耳から離れないほどの強烈な音色を持っています。従来の弦楽四重奏の音色と対比させたこの楽器の音色、とにかく聞いてみてください。ここでこのディジュリドゥを演奏しているスティーヴン・ケントは英国でう案れ、東アフリカで若き時代を過ごした人です。フレンチホルンの名手ですが、アボリジニの文化に触れたことでディジェリドゥを学び、この楽器のスペシャリストになりました。この楽器のための作品を20曲以上も録音しています。

Capriccio
C-5220D(1CD)
ヨハンナ・ドーデラー:ピアノ三重奏曲集
ピアノ三重奏曲第3番「2010年、2011年のグスタフ・マーラー記念祭に」DWV64(2009)ピアノ三重奏曲第2番「ハイドンに捧ぐ」DWV52(2008)
ピアノ三重奏曲第1番VWV31(2002)
ピアノ三重奏曲第4番「朝」DWV79(2013)
ヴィロス三重奏団
<ダリア・デディンスケイト(Vn)/グレプ・パイシュニアク(Vc)/オレ・クリスティアン・ハーゲンルッド(P)>

録音:2014年6月18-20日ウィーン,4TUNEスタジオ
1969年、オーストリアに生まれた女性作曲家ヨハンナ・ドーデラー(1969-)。名小説家や建築家などを輩出した名門の家系に生まれ、幼い頃から文化や文学に親しんできた彼女、その作品は世界的に高く評価されています。多くの芸術家たちとコラボレーションし、色々な作品を生み出してきた彼女、このピアノ三重奏曲も刺激的な音に満たされています。彼女はピアノ三重奏曲という小さな形式を愛しているといい、このアンサンブルが生み出す音は絶対的なものだと断言しています。時にはミニマル形式を用いつつも、過去の大作曲家たちへのリスペクトを忘れない彼女の音楽は、一際美しい光を放つものです。

Alice
ALCD-028(1CD)
ルシエ、テニー、ケージ、ライヒ〜ギター、リュート、ウード作品集
ルシエ:オン・ザ・カーペット・オヴ・リーヴス・イルミネイテッド・バイ・ザ・ムーン(ウード&正弦波)
テニー:クロマティック・カノン(リュート&ライヴ・エレクトロニクス)
ケージ:One7(ギター&ライヴ・エレクトロニクス)
ライヒ:ヴァイオリン・フェイズ(リュート&ライヴ・エレクトロニクス)
ペーテル・セーデルベリ(アコースティック・ギター、ウード、ルネサンス・リュート)、
エリク・ペーテル(ライヴ・エレクトロニクス)

]録音:2012年−2013年
スウェーデンのギター&リュート奏者ペーテル・セーデルベリと、同じくスウェーデンの作曲家&ミュージシャンであるエルク・ペーテルのタッグによるアメリカン・プログラム。スティーヴ・ライヒの「ヴァイオリン・フェイズ」に"リュートとライヴ・エレクトロニクス"で、ジョン・ケージの「One7」には"ギターとライヴ・エレクトロニクス"の組み合わせで挑むなど、その独創的なアイディアは斬新かつ見事な完成度。

Euterpe Musica
EMCD-1316(1CD)
チェロ&ギター
ファリャ:ナナ(子守歌)
ジナタリ:チェロとギターのためのソナタ
ストルム:夏の夜のセレナード、日時計、昼と夜、目標
レイス:もしも彼女が尋ねたら
グバイドゥーリナ:2つの前奏曲
マルティンソン:ツインズ Op.64
ヴィラ=ロボス:アリア(ブラジル風バッハ第5番より)
グンナル・スピュート(G)、
ヘゲ・ワルデランド(Vc)
スウェーデンの名ギタリスト、グンナル・スピュートと、ベンクトソン、トルトゥリエの門弟ヘゲ・ワルデランドのデュオが奏でるギターとチェロの世界。
スペインのファリャ、ブラジルのジナタリ、ヴィラ=ロボス、レイス、スウェーデンのストルム、マルティンソン、ロシアのグバイドゥーリナの音楽による多彩なプログラムでのデュオの響きが味わい深い。


たまゆら
KKC-037(1CD)
ショーソン:ピアノ四重奏曲イ長調 Op.30
マーラー:ピアノ四重奏曲イ短調 断章
アンサンブル・モンソロ
【本田早美花(Vn)、シルヴァン・デュランテル(Va)、ジュリアン・ラジニアック(Vc)、エマニュエル・クリスチャン(P)】

録音:2014年6月7日/キング関口台第1スタジオ(192kHz 24bit高音質録音)
ピアノ四重奏は、弦楽四重奏やピアノ三重奏、あるいはピアノ五重奏と比べ地味な形態と思わ れがちです。しかし楽器のバランスと独立性が理想的に保たれた、室内楽の究極ということができるでしょう。このジャンル期待の若き常設団体が誕生し ました。アンサンブル・モンソロ。日本人ヴァイオリニスト・本田早美花を中心としたフランスの団体で、全員がパリ高等音楽院出身。2006年にノルマ ンディ・フォーラム音楽祭で最優秀現代音楽賞とスペディダム・スカラシップ賞、翌年グランプリを受賞、2008年にヴェローナのTIM国際音楽コンクー ル室内楽部門第1位、2009年には「プロ・カルテット」に選ばれました。「モンソロ」とは、「私のソロ」を意味し、奏者一人ひとりがソリストでありな がら、アンサンブルとして最高の調和を目指し進化していくという願いがこめられています。
演奏技術の高さはもちろんながら、フランスの音楽家ならではのオシャレで明るい音楽性、音楽に向うひたむきさと集中力の高さ、若々しいエネルギー とフレッシュな感性で驚くほど感動的な世界を創り上げます。演奏・録音を通じて、古今東西のピアノ四重奏曲を世に出すことを主眼とし、CD第1弾と してマーラーとショーソンの作品を2014年6月に東京で録音しました。
ショーソンのピアノ四重奏曲は演奏時間40分近い大作ですが、美しく感動的なメロディがちりばめられた崇高な作品。アンサンブル・モンソロ入魂の 演奏で、全く長さを感じさせず感動させられます。マーラー10代の若書きも、「陰鬱で頽廃的」な印象を一新、ナイーヴな中にも激しい盛り上がりや、 刃を向けてくるような凄みに満ち、まぎれもないマーラーの世界であることを実感させてくれます。 (Ki)

Intergroove
IGC-011-2(1CD)
ボロディン:弦楽四重奏曲第1番イ長調
弦楽四重奏曲第2番ニ長調
サンクトペテルブルクSQ
タネーエフSQの第1ヴァイオリン、ウラディーミル・オフチャレクの門下としてサンクトペテルブルク音楽院を卒業した4人で結成されたサンクトペテルブルクSQ。結成したその年に全ロシア・コンクールで優勝し、ロシアを代表するアンサンブルとして活躍するクァルテットの流麗な演奏で、19世紀ロシアを代表する室内楽作品であるアレクサンドル・ボロディンの弦楽四重奏曲を。

Ameson
ASCP-1324(1CD)
ゴーサン:球体のハーモニー
器楽アンサンブルのための 「球体のハーモニー」
クラリネットのための 「悟り」
フルートとピアノのための 「オジーヴ」
クラリネットと録音音源のための 「禅庭」
ピアノのための 「トウキョウ・シティ」
弦楽四重奏のための 「チャクラ」
フィリップ・アリ=ブラシェット(芸術監督)、
アンサンブル・シヤージュ
パリ国立高等音楽院でオリヴィエ・メシアンに学び、ICONS国際作曲賞など数々の受賞歴を誇る、現代フランスを代表する作曲家の一人、アラン・ゴーサン(b.1943)の作品集。1984年作の「チャクラ」から、2008年作の「トウキョウ・シティ」まで、器楽のための主要作品を収録。京都での滞在や日仏現代音楽協会での名誉会長を務めるなど、日本とも縁の深いゴーサンの作品は「禅庭」や「トウキョウ・シティ」など、日本からのインスピレーションを取り入れた作品も特徴。

Sono Luminus
DSL-92179
(CD+BD-Audio)
アメリカの集団
ネイサン・リンカーン=デクサティス:オブリヴィヨン(忘却)
アルマンド・バヨーロ:広く開かれたスペース
ダン・ヴィスコンテ(1982-):ブラック・ベンド
ジュリア・アドルフ:言葉なき生き物たち
ヨゼフ・ホールマン(1979-):The Extrodinary Gryssandra Wycke
スティーヴン・ゴルボス:私が保持することを決めたもの
グレゴリー・スピアーズ:クマとハト
Inscape*(アンサンブル)
21世紀のアメリカ音楽における豊かなサウンドを探求する「Inscape*」の最新アルバムです。ある時は自然の景観の美しさを描き、またジャズやロック、土着の民俗音楽を想起させる音を求めるなど、多様化した現代のアメリカの文化と姿を、音楽で描き出すことに力を注ぐ彼ら、今回のアルバムでも興味深い作品を取り上げています。特定の音の形状をモデル化した、一種の室内交響曲であるリンカーン=デクサティスの「オブリヴィヨン」、夏の農村の風景を描いたヴィスコンテの「ブラック・ベンド」、若き魔女が発する呪文はホールマンの「The Extrodinary Gryssandra Wycke」で描かれています。Inscape*は2004年に芸術監督リチャード・スケルボによって設立されたアンサンブル。2014年には前作「Sprung Rhythm」がグラミー賞にノミネートされるなど注目を集めています。このアルバムはCDとともにBlu-rayAUDIOも同梱されており、シャープな音を体中で楽しむことができます。

DACAPO
MAR-6.220577(1SACD)
ランゴー:弦楽四重奏曲集第3集
弦楽四重奏曲第1番BVN68(1914-1915 /1936改訂)
弦楽四重奏曲第5番 BVN189(1925 /1926-1938改訂)
弦楽四重奏曲断章「イタリア風スケルツォ」BVN408(1950)*
ナイチンゲールSQ

録音:2013年8月19-24日、2013年9月3-6日、2013年1月10日
*=世界初録音
ルーズ・ランゴー(1893-1952)の弦楽四重奏曲全集の完結編です。「グラモフォン・アワード」を受賞したナイチンゲール弦楽四重奏団によるこの演奏は、ランゴーという作曲家を理解するためにも、大きな手助けとなることでしょう。ランゴーは作曲年代によって、かなりその作風が違いますが、このアルバムの3曲はどれも親しみやすい音楽です。若き日の第1番、爽やかさを感じさせる第5番、1950年の作品にも拘わらず妙に明るい「イタリア風スケルツォ」など、一度でも聴いていただければ、このステキな音楽に心奪われること間違いありません。

TYXart
TXA-13035(1CD)
Quinar〜クラリネットとハープのための5つの新作
マーティン・クリストフ・レーデル(1947-):アルパリネット〜クラリネットとハープのための3つの作品OP.71(2011)
フランク・ザベル(1968-):クラリネットと微分音ハープのための「見知らぬ苔や草から」I-VII(2011)
シュテファン・ホイケ(1959-):クラリネットとハープのための「メランコリーセレナーデ」OP67(2012)
ヨルグ・ビルケンコッター(1962-):バスクラリネットとハープのための夜想曲「なぜトリスタンか」(2012)
ディートリヒ・ハーネ(1961-):クラリネット、バスクラリネット、ハープと伴奏テープのための「回心」(2011/12)
デュオ・イマジネール
【ジョン・コルベット(Cl)
シモーネ・ザイラー(Hp)】

録音:2013年2月、2013年4月
クラリネットとハープの二重奏デュオ・イマジネール。新しい音色や演奏方法や効果を追求したドイツのノルトライン=ヴェストファーレン州を拠点とす る5人の現代作曲家による作品を収録しています。 (Ki)
TYXart
TXA-14039(1CD)
ディータ・カウフマン(1941-)作品集
エヴォカシオン〜暴力に対するオラトリオ (インゲボルク・バッハマン詩)(ソプラノ、語り、ヴァイオリン、ピアノ、弦楽四重奏、トリオ、24声部混声合唱と弦楽オーケストラのため)OP.11
CONCERTOMOBIL(無伴奏ヴァイオリン、弦楽オーケストラと電子音響プレイバックのための)OP.18
PAGANIHILISMO(無伴奏ヴァイオリンとクローン化したヴァイオリニストのための)OP.77
ELENA EN FACE(エレーナ・デニソワのためのヴァイオリンと室内オーケストラのためのポエム)OP.132
エレーナ・デニソワ(Vn)
エリザベス・シコラ(S)
グンダ・ケーニッヒ(朗読)
アレクセイ・コルニェンコ(指)モスクワSO
カリンシア・コレギウム・ムジクム
ブダペストCho
グスタフ・マーラー・アンサンブル

録音:1994 年 -2012 年
ウィーンの作曲家ディータ・カウフマン。1968年のパリ暴動をきっかけに制作されたエヴォカシオン。当時カウフマンはメシアンの作曲クラスに奨学生 としてパリに滞在していたときに、事件を目撃。「より辛い日が来るかも知れない」というインゲボルク・バッハマンの詩にオラトリオ形式で作曲されました。 (Ki)

Christopher Nupen Films
A-13CND(DVD)
シューベルト:ます/偉大なる愛と偉大なる哀しみ
ます/偉大なる愛と偉大なる哀しみ
ダニエル・バレンボイム(P)
イツァーク・パールマン(Vn)
ピンカス・ズーカーマン(Va)
ジャクリーヌ・デュ・プレ(Vc)
ズービン・メータ(コントラバス)他

収録時間:182分/音声:ステレオ2.0
字幕:独・西・仏・英・伊・日本語
画面:4:3&16:9letterbox/REGION All(Code:0)
シューベルトに関する2つの興味深い映像です。1のますは、1969年に撮影されたドキュメンタリー・フィルムで、バレンボイムが主宰したサウスバンク音楽祭における「ます」が演奏されるまでと、本番の風景です。当時、優れた指揮者として名声を高めていたズービン・メータが久しぶりにコントラバスを練習し、またズーカーマンはこの日のためにわざわざヴィオラを用意して、演奏に臨みます。そしてパールマン、デュ・プレ、バレンボイム…この5人が親密なリハーサルを経て、本番では燃える演奏を披露します。もう1つの映像は、シューベルトへのオマージュともいえるもので、これは伝記ではなく、彼が師と仰いだベートーヴェンから影響を受けながらも、ベートーヴェンの死後、新たな音楽を作っていった様子が描かれています。感動的な物語です。
Christopher Nupen Films
A-14CND(DVD)
デュ・プレのポートレイト
ジャクリーヌ・デュ・プレとエルガーのチェロ協奏曲
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲「幽霊」Op.70
ダニエル・バレンボイム
ピンカス・ズーカーマン
ニュー・フィルハーモニアO
ジョン・バルビローリ
ウィリアム・プリース

収録時間:150分/音声:モノラル2.0
字幕:独・仏・西/画面:4:3
REGION All(Code:0)
伝説的チェリスト、ジャクリーヌ・デュ・プレ。彼女を象徴するのがエルガーのチェロ協奏曲であるのは間違いありません。最初の映像は、そんなエルガーを存分に楽しめるものです。もう一つの映像は、ダニエル・バレンボイムとピンカス・ズーカーマンとのベートーヴェンのピアノ三重奏曲「幽霊」の演奏風景です。こちらは名映画監督ジャン=ピエール・ポネルによって収録された貴重な映像です。エキセントリックで孤高のアーティストであったデュ・プレの活動の絶頂期を捉えています。

DIGRESSIONE
DCTT-40(1CD)
マウロ・ジュリアーニ(1781-1829):ギターとフルートの為の作品集
歌劇「タンクレディ」によるフルートとギターの為のポプリ Op.76*
フルートとギターの為の変奏曲 Op.84*
フルートとギターの為の大ポプリ Op.53*
「おいらはキャベツ作りの子」によるギターの為の6つの変奏曲 Op.49
歌劇「愛と栄光」のロマンスによるギターの為の変奏曲 Op.105
ギターの為の6つの前奏曲 Op.83 から Nos.4, 5, 6
アントニーノ・マッドンニ(G)
ジュゼッペ・ディ・リッド(Fl*)

録音:データ記載なし
使用楽器:マリオ・ガッローネ製(G)/ナガハラ、フル・コンサート・14K(Fl)
「ポプリ」とはもともとフランスのごった煮鍋料理のことで、様々な香りの物を合わせた室内香の名前にもなっていますが、音楽用語としては複数の曲をつなげたメドレーを意味します。19世紀にはひとつの歌劇からいくつかの聴かせどころを選んだポプリや、当時のヒット曲をつなげたポプリ等が数多く書かれました。アントニオ・マッドンニは1960年イタリアのバルレッタに生まれバーリのニッコロ・ピッチンニ音楽院で学んだギター奏者。ジュゼッペ・ディ・リッドは1985年生まれ、フォッジャのウンベルト・ジョルダーノ音楽院で学んだフルート奏者。

NON PROFIT MUSIC
NPM-1010(1SACD)
クラリネット、チェロとピアノの為の作品集
ブルッフ:8つの小品 Op.83
ブラームス:三重奏曲イ短調 Op.114
B3クラシック三重奏団
[ホアン・ボラス(Cl) 
デイヴィッド・ジョンストーン(Vc)
ホアンホ・アルビニャナ(P) ]

録音:2009年5月、セザンヌ・プロダクション

PUREMUSIC
5414706-10352
(1SACD)
MYRIAM FUKS/ VER BIN IKH!
01. Vi Ahin Zol Ikh Geyn(私はどこへ行けばよいのか) (S. Korn-Teuer aka Igor S. Korntayer /O. Strokh)
  ゲスト:エフゲニー・キーシン(Pf)
02. Far Dir Mayne Tayer Hanele aka Klezmer Csardas from Klezmer Karma (R. Lakatos/M. Fuks)
  ゲスト:アリッサ・マルグリス(Vn)、ナタン・フロード(Vla)、ポリーナ・レシェンコ(Pf)
03. Malkele, Schloimele (J. Rumshinsky)
  ゲスト:サリーナ・コーン(歌)、フィリップ・カテリーヌ(ギター)、オスカー・ネーメト(Bs)
04. Deim Fidele (B. Witler)
  ゲスト:ローラ・フックス(歌)、ミヒャエル・グットマン(Vn)
05. Yetz Darf Men Leiben (B. Witler)
  ゲスト:ポール・アンバッハ(歌)
06. Greene Bletter (M. Oiysher)
  ゲスト:ロビー・ラカトシュ(Vn)
07. Die Saposhkeler’ (D. Meyerowitz)
08. Pintele Yid (L. Gilrot/A. Perlmutter-H. Wohl)
  ゲスト:ザハヴァ・ゼーヴァルト(歌)
09. Als In Einem Is Nicht Dou Ba Keiner (B. Witler)
10. Dous Gezang Fin Mayne Hartz (B. Witler)
  ゲスト:ミリアム・ラカトシュ(歌)
11. Schlemazel (B. Witler)
  ゲスト:エドゥアルト・ベーア(歌)
12. Nem Der Nisht Tsim Hartz (B. Witler)
13. Hit Oup Dous Bisele Koyer’ (B. Witler)
  ゲスト:ミシェル・ジョナス(歌)
14. Schmiele (G. Ulmer)
  ゲスト:モナ・ミオデツキ(歌)、ロビー・ラカトシュ(Vn)
15. Ziben Gite Youren (D. Meyerowitz)
16. Bublitchki (Beygeleich) (Trad.)
  ゲスト:アレクサンダー・グルニング(Pf)
17. Ver Bin Ikh? (B. Witler)
  ゲスト:ミッシャ・マイスキー(Vc)、リリー・マイスキー(Pf)
18. Der Rebe Menachem (A. Gurning/M. Fuks-M. Rubinstein)
  ゲスト:マルタ・アルゲリッチ(Pf) ミリアム
ミリアム・フックス(Vo)
[01, 02, 16, 17, 18以外、以下アンサンブルメンバーが参加]

ロビー・ラカトシュ(1stVn)、
クラウディア・バーロー(2nd Vn)、
クリステル・ボルグレーヴェンス(Cl)、
アルド・グラナート(アコーディオン)、
ラースロー・バログ(G)
オスカー・ネーメト(Cb)

録音:2013年11月/2014年2,3,5月
ミリアム・フックスはユダヤ・クレズマー音楽の歌の女王。その存在感、歌唱力と表情は、クレズマー界のエディット・ピアフと言えましょう。そんな彼 女がユダヤの歌をあつめた新譜をリリース。ヘブライ語の歌詞で力強く哀愁漂う歌を披露しています。注目なのが、共演陣!アルゲリッチ、キーシン、マイ スキーら、超豪華な顔ぶれ。キーシンが、絶美のピアノの音色で哀愁漂う世界へといざなう前奏は、この世のものとは思えぬ美しさ。つづくフックスの歌 もキーシンのピアノと非常にマッチしています。アルゲリッチもマイスキー父娘も世界に浸りきった演奏を展開。ちなみにキーシン、アルゲリッチ、マイスキー が歌手と共演した演奏のCD登場は初です。注目ポイント満載の1枚です! (Ki)

Ramklang
Rkap-10213(1CD)
民謡と物語〜五大陸からの民謡集
ドイツ〜ライネッケ(エンゲルブレヒト編):小川のほとりに水車が/アメリカ〜伝承曲(ブレーマー編):900マイル/イタリア〜レイチェル(フィガロ編):私は心休まらない/スウェーデン〜伝承曲(ニルソン編):鍛冶屋の歌「昔、おいらが若いころ」/アイルランド〜伝承曲(レストレンジ編):庭の千草/オーストラリア〜伝承曲(クレリン編):ワルチング・マチルダ/韓国〜伝承曲(ガルシア編):アリラン/フィリピン〜伝承曲(ボクイレン編):ペン・ペン・デ・サラペン/ガーナ〜伝承曲(レストレンジ編):ダ・ンアセ/アイルランド〜伝承曲(フローテンハウス編):モリー・マローン/キューバ〜伝承曲(アマコード編):ハバネラ・トゥ/日本〜伝承曲(書上奈朋子編):さくらさくら/タイ〜伝承曲(ボクイレン編):ロム・ナオ/ロシア〜伝承曲(ゼルコフ編):ワ・クシュニッツ/チェコ〜伝承曲(ベッカー編):チェルヴェナ・ルジチコ/イスラエル〜伝承曲(タル編):ハバ・ナギラ/ラトビア〜伝承曲(ジェカブソン編):プット・ヴェジニ
アンサンブル・アマコード〔ヴォルフラム・ラットケ(T)、マルティン・ラットケ(T)、フランク・オツィメク(Br)、ダニエル・クナウフト(Bs)、ホルガー・クラウゼ(Bs)〕

録音:2011年5月&2012年5月、ドイツ
バッハがカントールを務めた由緒あるライプツィヒの聖トーマス教会少年合唱団の出身者たちにより、1992年に結成された男声ア・カペラ・グループ、アンサンブル・アマコード。
聖トーマス教会時代から培われてきた5人のメンバーの卓越した歌唱力、中世&ルネサンス、バロック、近現代、そしてポップスからのアレンジなど、幅広いレパートリーを自在に歌うエンターテイナー性は絶大な評価を得ており、2013年のICMA賞、2012年のECHO賞など、ヨーロッパの権威ある音楽賞に続々と輝いています。アンサンブル・アマコードが歌うのは、5声のア・カペラによる、ヨーロッパ、アメリカ、アジア、アフリカ、オセアニアの5大陸の民謡集!ドイツの5人のエリートたちが声のみで創り出す世界各地の民謡の世界。一糸乱れぬ見事なアンサンブル、声の限界に挑んだ超絶技巧、世界各地の名旋律と名アレンジは、美しき世界旅行への招待状である ――。

KOKORO RECORDS
KKR-006(1CD)
税込定価
野澤徹也によるマーティン・リーガン:三味線作品集
(1)Made of Mercury 〜三味線二重奏(8:34)
(2)細雪を想い… 〜三味線と箏(13:06)
(3)月影幻想曲 〜三味線と尺八(11:16)
(4)fastpass! 〜三味線と小鼓(7:20)
(5)魔橋 〜三味線と琵琶(9:44)
(6)虹の光 〜三味線と十七絃(8:14)
(7)不死鳥 〜三味線とフルート(10:21)
野澤徹也(三味線)
(1)浅野藍(三味線)
(2)野澤佐保子(箏)
(3)山口賢治(尺八)
(4)藤舎花帆(小鼓)
(5)櫻井亜木子(琵琶)
(6)野澤佐保子(十七絃箏)
(7)澤田由香(フルート)
作曲家・マーティン・リーガンの時には挑戦的ともいえる邦楽器への新しいアプローチに演奏家・野澤徹也が感性と技術力で応えた、三味線を中心としたアンサンブルの新たな歴史。
※「クロスカルチャーな音楽作りを探求するマーティン・リーガン氏の現代邦楽へのアプローチを一言で言い表すならば、それは「情熱」であろう。リーガン氏の「情熱」は、人と人を結びつけ、新たな音楽を生み出すエネルギー源となり、このCDに音楽的結晶となって表れている。」 佐藤容子(作曲家)
■野澤徹也(三味線)
三絃を西潟昭子氏に師事。現代邦楽研究所研究科修了。洗足学園音楽大学、現代邦楽研究所三味線講師。 受賞歴は2005 年 東京邦楽コンクール第一位、他多数。NHK テレビ、NHK-FM 等に出演。 3枚組ソロCD『三味線独奏曲集』(TY サポート受賞作品)をはじめ、計14 枚のCD をリリース。 2008 年 三木稔作曲『三味線協奏曲』初演ソリストをつとめる。 2012 年 日本フィルハーモニー交響楽団と共演。演奏がNHK-FM で放送された。 2013 年〜 NHK-E テレ『にっぽんの芸能』テーマ曲・挿入曲の演奏を担当。
■マーティン・リーガン(作曲b.1972)
「西洋音楽」はもとより、今までに 60 曲を超える邦楽作品を作曲している。'02 年以降は、現代邦楽を演奏する主要グルー プの一つであるオーラJ に所属。 '95 年オハイオ州オバーリン大学作曲科及び東アジア研究科卒。国費研究留学生として、 東京音楽大学大学院作曲専攻に在籍していた。'02 年文化庁舞台芸術創作奨励国立劇場作曲コンクールに尺八と二十絃 箏のための「東雲の詩」(2001) で入賞。'06 年ハワイ大学作曲科博士課程修了。三木稔著「日本楽器法」(音楽之友社)の 英語版を翻訳('08 年版)。'10 年ナボーナレコードより、自作品 CD「マーティン・リーガンの和楽器による作品集第一番:森 が囁いて...」がリリースされた。邦楽器の為の第二作品集「魔鏡」(2012) 及び第三作品集「光を花と散らす」(2013)が同レ ーベルよりリリースされた。'11 年研究員として上海音楽院作曲専攻に在籍し、中国伝統的楽器の個人レッスンを受けた。ヒュ ーストングランドオペラによって委嘱された「メモリー・ストーン」という新作室内オペラはテキサスセンターのアジアソサイティ にて2013 年4 月に初演。現在、アメリカのテキサス州、A&M 大学にて助教授として後進の指導にあたる。

Harp&Company
CD-5050-32(1CD)
ルフェーヴル:クラリネット・ソナタ集
ソナタ第1番、ソナタ第2番、ソナタ第3番、
ソナタ第4番、ソナタ第5番、ソナタ第7番
オリヴィエ・ダルテヴェル(Cl)、
ラシェル・タリトマン(Hp)
スイス生まれのフランスのコンポーザー=クラリネッティスト、ジャン=グザヴィエ・ルフェーヴル(1763−1829)のクラリネット・ソナタ集。クラリネットの改良や発展にも貢献したルフェーヴルならではの、クラリネットを知り尽くされた内容の作品。

MARSYAS
MAR-1810(1CD)
ヘンデル・イン・ハーレム
イントロダクション(ソナタヘ長調)
ラルゴ(ソナタヘ長調)アレグロ(ソナタヘ長調)
アダージョII(ソナタヘ長調)
アレグロIII(ソナタヘ長調)
アレグロ・モデラート(ソナタヘ長調)
ある時の話(シュテファン・シュルツ/マーク・フェルドマン)
音の巨像(シュテファン・シュルツ/マーク・フェルドマン)
アンダンテ(ソナタホ短調)
アレグロ(ソナタホ短調)
サラバンド(ソナタホ短調)
アルマンド-アンダンテ・アレグロ(ソナタホ短調)
ロンド(ソナタホ短調)
ガヴォット(ソナタホ短調)
ヘンデル・イン・ハーレム(シュニーダー/シュルツ/フェルドマン)
Riffs(シュルツ)
ジョージとジョージの邂逅(サマータイム)
アダージョ(ソナタニ長調)
アレグロI(ソナタニ長調)
ミュゼット-アレグロII(ソナタニ長調)
行進曲-ガヴォット(ソナタニ長調)
アラディン(シュルツ/シュニーダー)
※特に記載のないものについての作曲者は全てヘンデル
ダニエル・シュニーダー(ソプラノSax)
ステファン・シュルツ(バスTb)
マーク・フェルドマン(Vn)

録音:2012年2月NYブルックリン,システム2スタジオ
このアルバムは「もしヘンデルが現代のマンハッタンにやってきたら?」という想像の元に作られたもの。もちろん歴史上では、ヘンデルがアメリカを訪れたことはないのですが…。彼のリズミカルな音楽は、曲そのものがジャジーであり柔軟性を持っているので、現代のハーレムで演奏しても全く遜色なく溶け込んでしまうに違いありません。ここでプロットを書いているのは、作曲家でサクソフォン奏者であるダニエル・シュニーダー。彼はシリアスな作品も多く書いていますが、このようなクロスオーヴァー的な作品も大得意であり、ここでも魅力的な音楽を披露しています。もし、今ヘンデルが世界ツアーを行ったら、間違いなくスーパースターになることでしょう!

DACAPO
MAR-8.226082(1CD)
フリードリヒ・クーラウ:ヴァイオリン・ソナタ集第1集
ヴァイオリン・ソナタ変ホ長調Op.64
ヴァイオリン・ソナタ.長調Op.79-1
ヴァイオリン・ソナタ.イ短調Op.79-2
ヴァイオリン・ソナタ.ハ長調Op.79-3
クリスティーナ・アストラン(Vn)
ペル・サロ(P)

録音:2013年6月24-28日コペンハーゲンDRコンチェルフゼット第4スタジオ
もともとドイツで生まれるも、24歳の時にコペンハーゲンに亡命し、その生涯を閉じるまで22年間この地で創作活動を行ったため、現在ではデンマークでも大切な存在とされている作曲家クーラウ(1786-1832)。彼の生涯はとても波乱に富んだものであり、デンマークの音楽発展にも大きく寄与したのですが、現在ではその作品をほとんど聴くことはできません。例外的に、ピアノを学んでいる人には「ソナチネ」だけは知られているでしょう。ソナタを学ぶ前の段階で取り上げられることが多いものです。そのため、ベートーヴェンの同時代の「ピアノ曲作曲家」として認識されていますが、実は室内楽作品も数多く書いています。この一連のヴァイオリン・ソナタも壮大な楽想を有した感動的なもので、例えばOp.64はもともとフルートのための作品ですが、伸びやかなメロディが特に印象的であり、ヴァイオリンで演奏することでまた違った魅力を放っています。

CONTINUO Classics
CC77-7709(1CD)
ドホナーニ:チェロ・ソナタOp.8
コダーイ:無伴奏チェロ・ソナタ Op.8
 チェロ・ソナタOp.4
ラファエル・ピドゥー(Vc)、
エマニュエル・シュトロッセ(P)

録音:2010年9月フランス
INTEGRALレーベルより発売されていたINTEG 221181の再発売商品。トリオ・ヴァンダラーやロトの手兵オーケストラ「レ・シエクル」のチェロ 奏者としても活躍するラファエル・ピドゥー。彼がフォル・ジュルネ音楽祭でもお馴染みの名ピアニスト、エマニュエル・シュトロッセと近代ハンガリーのチェ ロ・ソナタに取組みました。厳しい精神性にあふれたコダーイの無伴奏ソナタはさすがに名作。ピアノ伴奏付き2 篇は柔和で親しみやすく、両作曲家の旋 律美を堪能できます。 (Ki)

Tony Palmers Film
TPDVD-170(DVD)
イヴリー・ギトリス〜偉大な伝統 イヴリー・ギトリス(Vn)他

収録時間:118分/NTSC/16:9Widescreen
今も尚現役として活躍している世界最高齢ヴァイオリニスト、イヴリー・ギトリス(1922−)の若き頃の貴重な映像や、ユネスコ親善大使として様々な国と地域へ赴きその地域の音楽と人達との交流、レッスンの模様やギトリスの音楽への思いなどインタビューを収録。
クラシックだけにとどまらず、ディジー・ガレスピー、ジョン・レノン、オノ・ヨーコ、エリック・クラプトンなど数々の有名アーティストとのライヴやセッションの秘蔵映像なども多数収録。

※本作品には、オリジナル・マスターに起因する映像及び音声に乱れが一部含まれております、あらかじめご了承ください。
Tony Palmers Film
CPVP-020DVD(DVD)
メンデルスゾーン〜ナチスと私 ダニエル・ホープ(Vn)
スティーヴン・イッサーリス(Vc)、他

※収録時間:59分/NTSC
フェリックス・メンデルスゾーン (1809−1847)の音楽とナチスとの関係、ユダヤ人家系であるために言われなき迫害を受けていた事を焦点としたドキュメンタリー。スティーヴン・イッサーリスやダニエル・ホープの演奏も収録。グリアソン・アウォード2010アート・ドキュメンタリー部門ノミネート作品。
※本作品には、オリジナル・マスターに起因する映像及び音声に乱れが一部含まれております、あらかじめご了承ください。

スロヴェニア放送
ZKP-113260(1CD)
モーツァルト:フルート四重奏曲全集
フルート四重奏曲第1 番 ニ長調 K.285
フルート四重奏曲第2 番 ト長調 K.285a
フルート四重奏曲第3 番 ハ長調 K.Anh.171
フルート四重奏曲第4 番 イ長調 K.298
マテユ・グラヘク(Fl)
ミラン・コルブル(Vn)
マヤ・ロメ(Va)
イゴール・シュケリャネク(Vc)

録音:2011 年10 月、リュブリャナ
モーツァルトのフルート四重奏曲を4 曲集めたCD。マテユ・グラヘクは1974 年、スロヴェニア中部のトルボヴリェ生まれのフルート奏者。スロヴェニア・フィルハーモニー管弦楽団の首席奏者を務めている。しっとりとした柔らかい美音が魅力である。

Cornetto
COR-10041(1CD)
アレクサンダー・マリア・シュナーベル(1889-1969):ピアノ五重奏曲ハ長調 Op.17
ハリンリヒ・リーチュ(1860-1927):ピアノ五重奏曲ニ長調
マリンコニア=アンサンブル・シュトゥットガルト
[ラミール・トルンペルマン(第1Vn)
ユリウス・カルヴェッリ=アドルノ(第2Vn)
マルクス・エルテル(Va) 
ヘルムート・ショインヒェン(Vc)
ギュンター・シュミット(P) ]

録音:2013年、フィルハーモニー・グスタフ=ジーグレ=ハウス、シュトゥットガルト、ドイツ
ピアノと弦楽の為の珍しい作品を紹介するマリンコニア・シリーズ第4弾。アレクサンダー・マリア・シュナーベルはラトヴィアのリガに生まれた作曲家。音楽専業では生活できずポーランド、ドイツへと活動の場を移しましたが、1943年にブライトコプフ社のアーカイヴが戦災で焼失し彼の出版譜・手稿譜の多くが失われ、また5年をかけて作曲した交響曲の手稿譜を移動中に紛失したことで意欲を失い作曲と音楽著作をやめてしまった悲運の音楽家です。ハリンリヒ・リーチュはボヘミア北西部のソコロフ(ファルケナウ)に生まれた作曲家・音楽学者。ウィーンで法学を学んだ後エドゥアルト・ハンスリック(1825-1904)、グイード・アドラー(1855-1941)に音楽史を、ローベルト・フックス(1847-1927)らに音楽理論を師事。ハンスリック、アドラーの後継者としてウィーン大学教授を務めた後プラハ音楽大学教授に就任、またプラハ・ドイツ室内楽教会を創設しました。
マリンコニア=アンサンブルは忘れ去られた楽曲の復興を目的としてチェロ奏者・音楽学者ヘルムート・ショインヒェンにより1980年代に創設されたアンサンブル。


オクタヴィア
OVCL-00541(1SACD)
2014年6月25日発売予定
オイストラフ・ライヴ・イン・ジャパン1955
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第1番 ニ長調 Op.12-1
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第1番 へ短調 Op.80
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調
チャイコフスキー:瞑想曲
 ワルツ・スケルツォ
クライスラー:コレルリの主題による変奏曲(アンコール)
ダヴィッド・オイストラフ(Vn)
ウラディーミル・ヤンポリスキー(P)

録音:1955年2月23日日比谷公会堂(モノラル ・ライヴ)
ニッポン放送創立60周年記念発売。まだ日本とソヴィエト連邦(当時)の間に、平和条約が締結される以前の1955年、巨匠ダヴィッド・オイストラフは初めて日本の地に降りたちました。国交が回復される以前、今のようなも情報化時代でないのもかかわらず、このヴァイオリニストの名声はすでにわが国に轟いており、この来日は社会的な話題となりました。 いままで、この来日時のライヴ音源が存在する、という噂はありましたが、陽の目を見ることはなく、このたびニッポン放送の倉庫からテープが発見され、60年の眠りから、遂に目を覚ますことになったのです。(オクタヴィア)
まず、音の良さにビックリ!多少の修正は加えられているようですが、オイストラフ特有の豊麗な音色美をたっぷり堪能できます。彼の全盛期を窺わせる、滑らかであらながら正確なポジションを保持したフレージングの妙は、ベートーヴェンの第1楽章冒頭から見事です、単に陽気に弾むだけでない品格も兼備。第2楽章の歌心も育み抜いた音色美と語り掛けの妙が心に染みます。ヤンポリスキーのまろやかなタッチとの掛け合いによって、その至福の空気感は一層温かみを帯びます。
プロコフィエフは暗い情念を漂わせながらも、のたうち回るような苦悩ではなく、常に明るい希望の光を感じさせるのが、いかにもオイストラフ流。第2楽章でも鋭角的な刺激以上に、血の通った歌の抽出へのこだわりを貫徹することで、無機的な響きが入り込む余地などありません。3楽章のの絶品の弱音も必聴!弱音と言いえば、イザイ冒頭の幻想的なそれも奇跡的な仕上がり!そして、チャイコフスキーの2曲。こんな聴き手の心の深部へ浸透する演奏も極めて稀でしょう。涙なしで聴けません!
なおこの録音は、日比谷公会堂でのライヴですが、咳払いなども殆ど聞こえないことからも、聴衆のこの巨匠に対する期待と尊敬の高さが窺われます。【湧々堂】

V MILLENNIO
CDS-0154(1CD)
パオロ・ヴィヴァルディ(1964-):貴婦人、騎士、武具、愛 − オルランド・フリオーソの歌による
Le donne, i cavallier, l'arme, gli amori / O degli uomini inferma e instabil mente!
La battaglia / Quantunque il simular / Ove il sole cade
Se l'ntricati rami e l'aer fosco, basato sul raag Bhairav
Di voce in voce / Chi mette Il pie sull'amorosa pania
Piccola suite della pazzia d'Orlando / Pensier che'l cor m'aggiaeci et ardi
Verso le porte di Damasco / Il volo dell'Ippogrifo / Cerere
Assai piu larga piaga e piu profonda / Marfisa / Ad ascoltar v'aspetto
アンサンブル・ブラダマンテ
パオロ・ヴィヴァルディ(ディレクター)

録音:2002年2月4-9日、ハウス・レコーディング・スタジオ、ローマ、イタリア

DISCOS ABADIA DE MONTSERRAT
DAM-5019(1CD)
オルガンとヴァイオリンが奏でるメロディー(Vol.1)
ジョー・アケプシマス(1940-):暁の光よ
ルター派の賛美歌:われらすべてを救いに来たもう御身(エアフルト賛美歌集(1524)から)
ルシアン・デス(1921-2007):もうすぐ夜が明ける
伝承曲:来たれ、神聖なる救世主よ
バッハ:主の栄光を称えよ
ジョゼフ・ジェリノー(1920-2008):さあ来たれ、世の救い主よ
ジョー・アケプシマス:救い主を求めるあなたがた
グレゴリオ聖歌(タミエ修道院):待降節の賛歌
グレゴリオ聖歌:クリスマスの賛歌
ディディエ・リモー(1922-2003):今日、この世に
ジュゼプ・マリア・ビンセン:天の喜び
不詳(16世紀):声のかぎり神に歌わん
ジョン・フランシス・ウェード(1710-1786):神の御子は今宵しも
フランツ・グルーバー(1787-1863):きよしこの夜
ルシアン・デス:天の御子
ジョー・アケプシマス:神よ、人の生の源よ
ポール=ジャン=ジャック・ラコーム(1838-1920):貧者たちの夜
アダン(1803-1856):オー・ホーリー・ナイト
ジョー・アケプシマス:あなたはどなたか、謙遜なる王よ
ヴェロニカ・ヨン:愛のシスター
ヴェロニカ・ヨン(Vn)
ジョルディ・アウグスティ・ピケ(Org)

録音:2010年10月25-27日、モンセラト修道院バジリカ聖堂、モンセラト、スペイン
タイトルにはうたわれていませんが、キリストの生誕をテーマとしたアルバムです。時季外れのご案内になってしまい申し訳ありませんが、モンセラトの清澄な空気を感じさせるサウンドは季節を問いません。ヴェロニカ・ヨンは韓国のオーケストラで活躍後、1986年に修道女となったヴァイオリン奏者。ジョルディ・アウグスティ・ピケはモンセラト修道院修道士でオルガン奏者・音楽学者。1997年から2001年までエスコラニア(モンセラト修道院少年聖歌隊)の楽長を務め、その後数々の著作を発表しています。
DISCOS ABADIA DE MONTSERRAT
DAM-5021(1CD)
オルガンとヴァイオリンが奏でるメロディー(Vol.2)
プロヴァンスのクリスマス・キャロル/R・ジェフ編曲:ああ、眠っているあなた
ジャック・ベルティエ(1923-1994):逃れるなかれ/御身の暁を輝かせよ
ジョー・アケプシマス(1940-):イエスよ、御身はわが心を燃やした
不詳:キリストはまことに復活せり
オデット・ヴェルクリュイス(1925-2000):アレルヤ!
ドイツ伝承曲/ルイ・リエバール(1908-2010):地上に夜明けが訪れれば
ルシアン・デス(1921-2007):愛の精神
ジョー・アケプシマス:彼が友らに言った時
ルシアン・デス:神の御心
J・エレラ/ジャン=ポール・レコ編曲:生けるキリスト
ジャック・ベルティエ:われらは御身に歌う、復活せしキリストよ
ジョゼフ・ジェリノー(1920-2008):汝の心を開け
不詳:新たな一日が明ける(賛美歌集「ダヴィデの竪琴」(1708)から)
ルシアン・デス:神は統べる
グレゴリオ聖歌:過ぎ越しのいけにえを称えよ
ルシアン・デス:アレルヤ、この日こそ
グレゴリオ聖歌:サルヴェ・レジナ
ヴェロニカ・ヨン(Vn)
ジョルディ・アウグスティ・ピケ(Org)

録音:2011年11月13-15日、モンセラト修道院バジリカ聖堂、モンセラト、スペイン
こちらもタイトルにはうたわれていませんが、キリストの復活をテーマとしたアルバムです。

Capriccio
C-5163D(1CD)
シグナム弦楽四重奏団
ベルク:弦楽四重奏曲Op.3(1910)
バルトーク:弦楽四重奏曲第3番BB93(1927)
シュニトケ:弦楽四重奏曲第3番(1983)
シグナムSQ
<メンバー:ケルスティン・ディル(Vn)/アンネッテ・ヴァルザー(Vn)/ザンティ・ファン・ダイク(Va)/トーマス・シュミッツ(Vc)>

録音:2012年12月3-6日ベルリンデーレム,イエス・キリスト教会
丁寧に描かれたスコアと、精緻に仕組まれた音の結びつきが「弦楽四重奏」の良し悪しを決めるとするならば、ベートーヴェンやシューベルト、もしくはブラームスあたりの時代で、その基準は頂点を迎えてしまったかもしれません。そのため20世紀の作曲家たちは“どのようにそれを超えるか”を模索し、新しい音を造りだすために様々な試みをしたのです。このアルバムに収録されているのは、20世紀になって書かれた3つの「3番」にまつわる弦楽四重奏曲。まだシュトラウスやマーラーが調性音楽を書いていた頃、25歳のベルクは、シェーンベルクの元でこんな音楽を書いていました。無調ではなく、そこはかとなく感じられる調性感は時に抒情的で妖艶。師シェーンベルクも絶賛した作品です。そしてバルトークの作品は、調性の探究ではなく「民俗音楽」の探究。激しいリズムの応酬と懐かしいメロディ。これらが発展し、交錯した上に生まれたシュニトケの作品は、一種の先祖帰り的な要素も持つ不思議な音楽。若きアンサンブル、シグナム弦楽四重奏団の素晴らしい演奏でお聞きください。

Satirino
SR-131(1CD)
チャルダッシュ・ファンタジー
リスト:ハンガリー狂詩曲S.244〜第11番、第10番、第12番、第9番、第14番
ハンガリーのジプシー音楽
フェレンツ・ヴィジ(P)、
アンサンブル・シフラ、
ヨージェフ・チュルクヤ(ツィンバロン)

録音:2012年
1974年にルーマニアのトランシルヴァニア地方に生まれ、パリでジェラール・フェレミーに師事した東欧の実力派ピアニスト、フェレンツ・ヴィジの"ハンガリアン・プログラム"。
リストの「ハンガリー狂詩曲」とハンガリーのジプシー音楽を組み合わせたプログラムでは、ピアノ、ツィンバロン、ヴァイオリンやハーディ・ガーディの超絶技巧が躍動!疾走!中でもヨージェフ・チュルクヤ(ジュニア)のツィンバロンは圧巻!

Saxophone Classics
CC-4002(1CD)
白熱光〜サクソフォンとピアノのための女流作曲家による作品集
ヒグドン:ソプラノ・サクソフォン,フルートとピアノのためのダッシュ
デュクリュック:アルト・サクソフォンとピアノのためのフランス風小品
ガロップ:アルト・サクソフォンとピアノのためのフラグメント・スピリット
デュクリュック:アルト・サクソフォンとピアノのためのダンス・オトゥル・デュ・モンド
アボット:ソプラノ・サクソフォンとピアノのための底流
ゴトコフスキー:テナー・サクソフォンとピアノのための輝き
ヒグドン:2本のアルト・サクソフォンとピアノのための子守唄
HDデュオ
〔マイケル・デューク(Sax)、
デイヴィッド・ハウィー(P)〕
アレクサ・スティル(Fl)、
アンナ・デューク(アルトSax)

録音:2012年2月20日、22日、9月28日
メルボルン生まれのサクソフォニスト、マイケル・デュークが、ソプラノ、アルト、テナーを見事に吹き分け演奏するのは、女流作曲家によるサクソフォーン作品集。デュクリュックとゴトコフスキーの主要レパートリーも収録しており、関係者必聴の1枚。

EM Records
EMR-CD018(1CD)
2484★★
ヴァイオリン、ヴィオラ・ソナタ集
バントック:ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ長調
スコット:ヴィオラ・ソナタ
コーク:ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ短調
ルパート・マーシャル=ラック(Vn、Va)、
マシュー・リッカード(P)

録音:2011年8月26日、2013年7月11日
世界初録音となるイギリス音楽を紹介してきたルパート・マーシャル=ラックとマシュー・リッカードのコンビの第4弾は、バントック、スコット、コークの3人のソナタ集。今作では、マーシャル=ラックのヴァイオリンとヴィオラの弾き分けにも要注目。

DACAPO
MAR-8.226561(1CD)
ファジー-記憶の中のチャイム
ノートル・ダム三部作(2002-2006)
B-ムーヴィーズ(1997)
記憶の中のチャイム(1987)
Tretilbageblik(2004)
Stjerner over Kobenhavns Forbrandingsanstalt(1975)
グレーテ・クロフ(Org)
ティーネ・レーリング(ハープ)
ジャネッテ・バランド(Sax)

録音:2008年コペンハーゲン大聖堂,クラウス・ビリス…1-3,2012年12月2日フレデンクベルク,ファジー・スタジオ…4,1987年フレデンクベルク,ファジー・スタジオ…5,2012年11月28-29日ゲントフテ,CLスタジオ…6-8,1975年フレデンクベルク,ファジー・スタジオ…9
“ファジー”とは、現代デンマークのミュージシャン。彼は1939年に生まれ、若い頃は「イェンス・ヴィルヘルム・ペデルセン」の本名を名乗っていましたが、いつしかこちらのニックネームの方が有名になった人です。彼は荒々しい髪と髭を持ち、即興演奏に優れ、また電子音楽の分野でも素晴らしい作品を書いています。彼の造りだす音は、実験的であり、機知に富み、また幾許かの郷愁を帯びています。このアルバムでは、その「懐かしさ」が前面に押し出されており、オルガンやハープ、サクソフォンの響きが極めて幽玄な音を醸し出しています。
DACAPO
MAR-8.226572(1CD)
デュオ・カポウ!-バースト
ニルス・マルティンセン(1963-):バースト(1990)
シモン・ステーン=アナセン(1976-)アルトサックスとパーカッションのための「スタディ」(1998)
イェクスパー・ホルメン(1971-):アルトサックスとパーカッションのための「オイル」(2003)
モルテン・レイドホフ(1978-):Pyr, ami spy, ram isp yra mis(2003)
ニルス・レンスホールト(1978-):飲めば本当の私が出来上がる(2002)
カスパー・ジャルナム(1971-2011):Der Totenschlager und der Rattenfanger(2001)
クラウス・オーレセン(Sax)
ヘンリク・クナルボルク・ラーセン(パーカッション)

録音:2009年12月21-22日オーフス王立音楽アカデミー
デンマークの作曲家たちによる、サックスとパーカッションのための作品のコレクションです。標準的な形式の中に組み込まれた様々な感情の発露・・・絶望と憂鬱、鬱積した思い、もつれ、叫びなど、時には異様とも思える音のぶつかり合い。聴き手は、これらの錯綜した音の中から幾つもの可能性を見出す楽しみにふけることができるはずです。
DACAPO
MAR-8.226578(1CD)
ルネ・グレロプ:dust encapsulated
リコーダー,ヴァイオリン,とアコーディオンのための「オブジェクト」(2008)
パーカッションとエレクトロニクス・ライヴのための「dust encapsulated #1」(2008-2009)
フルート,クラリネット,ヴァイオリン,チェロとピアノのためのdust encapsulated#2(2009)
ピアノのための「7つの楽章のソナタ」(2011)
シンフォニエッタ・ディヴェルティメント(2010-2011)
ニール・ブラムスネス・テイルマン(P)
マティアス・エリス=ハンセン(パーカッション)
ギャマン(アンサンブル)
アスラス・シンフォニエッタ・コペンハーゲン
ピエール・アンドレ=ヴァラーデ(指)

録音:2012年12月コペンハーゲン,ガルニソン教会
2013年3月19日コペンハーゲン王立音楽アカデミー
「幼い頃から音楽を学び、自分が作曲家になることを確信していた」というルネ・グレロプ(1981-)。彼は常に新しい響きを求め、音楽に独自の世界を語らせようとします。ここでは5つの作品の世界初演録音を聴くことができます。強いエネルギーを帯びたこれらの音は、空気中に拡散されてこそ、新たな命を得るものと言えるでしょう。

PAU
PAU-8001(1CD)
「風ぐるま」
高橋悠治(岡真史編):眠れない夜
パーセル:ひとときの音楽
ハジダキス:好きなの
高橋悠治(永瀬清子編):古い狐のうた
 小さな水車のように
 あけがたにくる人よ
クープラン:Pompe Funebre 葬式
 La Chemise blanche 白いシャツ
高橋悠治(辻征夫編):鳥籠
 突然の別れの日に
 六番の御掟について
バッハ:Erbarme dich(マタイ受難曲より)
高橋悠治:網膜裂孔
M.マレ:膀胱結石手術図
風ぐるま
【高橋悠治(P、作曲)
波多野睦美(声)
栃尾克樹(バリトンサックス)】
高橋悠治を中心に彼との協演が多い二人のアーティストがトリオを結成。単なるピアノ伴奏による歌曲集とは違う大きな表現 力を手に入れています。バリトンサックスは佼成ウインドオーケストラで活躍中の栃尾克樹が担当。パーセルではコンティヌオ、 バッハではオブリガード・ヴァイオリン。そしてマラン・マレイやクープランではソロ楽器と大活躍。この楽器の新しい可能性を聞 かせてくれます。 メゾソプラノの波多野睦美も英語、ギリシャ語、ドイツ語とそれぞれの国の香を巧みに伝えてくれます。特に高橋悠治作品にお いては日本語に対して深い感情表現をしめし、詩の深いニュアンスを見事に伝えています。これからも随時演奏活動を続けるこ のグループの真髄をお聞きください。 【解説】 高橋悠治(CD ブックレットより転載) 「風ぐるま」は 2012 年結成。波多野睦美(声)、栃尾克樹(バリトン・サックス)、高橋悠治(ピアノ・作曲)。バロックとそのために作 曲・編曲した新作を演奏する。これが最初のCD。 『眠れない夜』は在日朝鮮人と日本人の両親をもち、12 歳で自殺した少年の詩に作曲した歌。パーセルの『ひとときの音楽』の 英語の次には現代ギリシャ語でマノス・ハジダキス(1925-1994)の『大いなる愛』(1972)からの歌。ハジダキスは『日曜はダメよ』な どの映画音楽で知られている。 永瀬清子(1906-1995)による3曲は老いについてのうた。『葬列』と「白いシャツ』は ヴィオルのための組曲から。 辻征夫(1939-2000)の詩は、人魂の入った鳥籠を抱えて荒野にいる少女、突然人生と別れる少年、16 世紀の吉利支丹宣教師 の告解入門にあるサムライの不倫告白見本に縁取られた男女の対話について。 『網膜裂孔』は栃尾克樹の体験を語り、続く「膀胱結石手術図」はマラン・マレ(1656-1728)自身の麻酔なしの当時の手術を描く。

Future Classics
FC-061(1CD)
スパンニング・ザ・グローブ〜フルートとピアノのための6つの大陸からの音楽
メンデス:ウルブケサーバ
スナイデルス:カプリッチョ・カリベーニョ
ウルル:ジャワ
アブデル=ガワド:ロンガ・ナハワンド
ガネシュクマール:アラープ
ベキリ:エコーズ
エスカンデ:ドス・ダンザス
ネクスタン:ライト・アワー・ソロウ
デ・シルヴァ:ヴィリドゥ
エドワーズ:ヌラ/フィデイ:俳句2.5.4
シャージンガー:ホイッスル・オヴ・ザ・サークル・ムーヴメント
メイヤリング:五尋の深い海底に
エレノア・パメイエール(Fl)、
マルセル・ウォルムス(P)

録音:2005年11月9日−11日
ブラジル、スリナム、インドネシア、エジプト、インド、コソボ、アルゼンチン、イスラエル、スリランカ、オーストラリア、アメリカ、南アフリカ、そしてオランダ。6つの大陸で2000年以降に作曲されたフルートとピアノのための音楽を集めたユニークなコンセプトの作品集。

TYXart
TXA-13025(1CD)
アミー
ディニク:演奏会用ホラ
ヨアン・ルング:トロイメライ
トセリ:セレナード
ピアソラ:アディオス・ノニーノ
ラフマニノフ:ヴォカリーズ
ヨアン・ルング:月光
ジョン・ウィリアムズ編:ポル・ウナ・カベサ
マスネ:タイスの瞑想曲
ポルムベスク:望郷のバラード
フォーレ:夢のあとに
ジョン・ウィリアムズ:シンドラーのリスト
ジョー・ニューマン:ルーマニア風
ディニク:ひばり
アナ=マリア・ルング(Vn)、
クリストフ・ワインハート(P)

録音:2013 年 4 月/ヴュルツブルク高等音楽大学
1985年生まれのルーマニアの女性ヴァイオリニスト、アナ=マリア・ルング。5歳でドイツへ移住、父からヴァイオリンを学びました。さらにヴュルツ ブルク高等音楽大学でコンラート・フォン・デア・ゴルツに師事、卒業後は演奏活動のかたわらアスムシュタット城文化協会のマネージャー兼芸術監督も 務める才媛。アルバム・タイトルの「アミー」とは、彼女が幼時から呼ばれてきた愛称。このアルバムは、彼女のプライベートな選曲により、才能あるヴァ イオリニスト、アナ=マリア・ルングの音楽人生をご覧いただくようになっています。日本でも人気のポルムベスク「望郷のバラード」を本場ルーマニアの 演奏で楽しめるほか、「ホラ・スタッカート」で知られるディニクの華麗な別作品「演奏会用ホラ」や「ひばり」も貴重。また彼女の実父の作品「トロイ メライ」と「月光」も美しい小品。BGMとしても最高です。 (Ki)


OTAKEN
TKC-201(1CD)
「風の伝説」〜ホルン五重奏作品集
カモネッティ(1959-):ホルン五重奏曲 第1番 変ホ長調Op.4
グラズノフ:2つの小品Op.14〜第1曲「牧歌」
ヨーク・ボーエン:ホルン五重奏曲 ハ短調Op.85
サン=サーンス:ロマンス.ヘ長調 Op.36(カモネッティ編)
池田重一(Hrn)
カモネット(弦楽四重奏)
【辻井 淳(第1Vn)、小林真奈美(第2Vn) 、土井茉莉(Va)、大西泰徳(Vc)】

録音:2013 年8 月 滋賀県高島市ガリバーホール、
プロデューサー:太田憲志(オタケンレコード)
※新録音
朝比奈&大植時代の大フィルのホルン・トップ奏者、池田重一を中心に繰り広げられる、ホルンと弦楽四重奏曲のための作品を集めた貴重な演奏。
グラズノフの「牧歌」は、元々は管弦楽のための作品で、ここではオケ部分をほぼそのまま弦楽四重奏曲に移行。滑らかで大らかなの池田のホルンと相性抜群。
サン・サーンスでは、美しいメロディーの余韻を十分に生かした演奏を披露。池田が心の底から音楽を感じていることがひしひしと伝わり感動的。
カモネット(カモネット弦楽四重奏団)の名前の由来となったカモネッティの作品は世界発録音。クラシカルなスタイルで美しいメロディーを散りばめた佳曲。
最大の聴きものはボーエンの作品。バックスと同年代のイギリスの作曲家・ピアニストのヨーク・ボーエンは、近年はChandosの録音で静かな脚光を浴びています。とりわけボーエンの才能を強く認識させるのはピアノ作品ですが、戦時中には軍楽隊でホルンを吹いていたこともあり、この楽器とは浅からぬ縁がありました。このホルン五重奏曲は、印象派風のテクスチュアと保守的な和声が交錯し、独特の淡い色彩を湛えた名作。特に第2楽章は必聴。弦楽器がホルンの引き立て役ではなく、両者の融合にいかに心血を注いでいるかが窺われます【湧々堂】

AGORA MUSICA
AGR-004(1CD)
フルートとギターの為の音楽
サルバド・ブルトンス(1959-):3つのディヴェルティメント Op.68(1994)
レオ・ブローウェル(1939-):風景、肖像と女(フルート、ヴィオラとギターの為の;1997)*
マリオ・カロ(1979-):風の俳句(アルトフルートとギターの為の;2012)
ウィリアム・ボルコム(1938-):3つのかわいい小品(1994)
ビセント・ヘロス・テン(Fl)
セルヒオ・サンテス(G)
シルヴィー・ベルガー(Va)*

録音:2011年12月、トゥリア・スタジオ、アルファファル、バレンシア州、スペイン
2013年3月、ミュージック・スタジオ、モンカダ、バレンシア州、スペイン

K617
K617-246(1CD)
グヴィ:ピアノ三重奏曲第2番Op.18
弦楽五重奏曲第6番イ短調
ドニ・クラヴィエ五重奏団

録音:2013年6月14-16日/ヴァレリスタル聖オーギュスタン礼拝堂
テオドル・グヴィ(1819-1898)はフランスの作曲家ながら、ドイツとの係争地帯だったザール地方の出身のため、両国の文化に引き裂かれ、正当な評 価を受けずにきた不遇の天才。彼の作品復興に力を入れているK617レーベルが、未知の室内楽作品を世に出しました。ピアノ三重奏曲第2番は1855 年頃、弦楽五重奏曲第6番(チェロが2本)は1880年の作で、いずれもサン=サーンスを思わす均整のとれた古典派風書法が光り、さらに独特な美 しいメロディにあふれています。マゲローヌ・レーベルからレイナルド・アーン作品集をリリースして話題となったドニ・クラヴィエ率いるドニ・クラヴィエ五重奏団は19世紀フランスの 室内楽作品の発掘・紹介に力を入れる団体。フランス伝統の音色が非常に魅力的。 (Ki)

PORTUGALSOM
SP-4356(1CD)
【未案内旧譜】
ジョリ・ブラガ・サントス(1924-1988):弦楽四重奏曲第1番ニ短調 Op.4+
弦楽四重奏曲第2番イ短調 Op.27*
リスボンSQ

録音:1989年12月20-22日*、1990年6月2、4-5日+、スタジオ・ジョルソム、リスボン、ポルトガル
発売:2002年
PORTUGALSOM
PS-870036(1CD)
フェルナンド・ロペス=グラサ(1906-1994):弦楽四重奏曲第2番+
愛と死の歌*
オフィシナ・ムジカル・ド・ポルトSQ
オルガ・プラツ(P)*

録音:1987年7月11日*、1989年10月7日+、スタジオ・ジョルソム、リスボン、ポルトガル、AAD
発売:1993年

LOTOS
LT-0156-2(1CD)
クトナー・ホラ国際音楽祭 2009
シューマン:ピアノ四重奏曲変ホ長調 Op.47〜第4楽章(KL/LS/KU/JB)
チャイコフスキー:弦楽六重奏曲「フィレンツェの思い出」Op.70〜第2楽章(LS/RP/KU/JZ/JB/JT)
バッハ:ゴルトベルク変奏曲〜 第13変奏(KL)
ティエリー・ペク(1965-):青いオウム(無伴奏オーボエの為の)(JG)
ヤナーチェク:「草陰の小径で」第1集〜フリーデクの聖母マリア(KL)
ヤナーチェク:おとぎ話〜第3楽章(JB/KL)
バッハ:ゴルトベルク変奏曲〜 第15変奏(KL)
ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第2番ホ短調 Op.67〜第2楽章(KL/LS/JB)
モーツァルト:バセットクラリネット五重奏曲イ長調 K.581〜第2楽章(LP/LS/RP/KU/JT)
メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番ニ短調 Op.49〜第4楽章(JL/LS/JB)
ミラン・スヴォボダ(1951-):あなたはなんと美しく無垢であることか(CD「射手座の印」から)(MS)
ラーラ・セント・ジョン(ヴァイオリン(LS))
ロマン・パトチカ(ヴァイオリン(RP))
カレル・ウンテルミュレル(ヴィオラ(KU))
イジー・ジグムント(ヴィラ(JZ))
イジー・バールタ(チェロ(JB))
ヤクプ・ティルマン(チェロ(JT))
ジェローム・ギシャール(オーボエ(JG))
ルドミラ・ペテルコヴァー(バセットクラリネット(LP))
コンスタンチン・リフシッツ(ピアノ(KL))
ジョン・レネハン(ピアノ(JL))
ミラン・スヴォボダ・クアルテット(MS)
[ミラン・スヴォボダ(P)
ミラン・クライーツ(サクソフォン)
フィリプ・スパーレニー(ベース)
イヴァン・アウデス(ドラムス)]

録音:2009年、ライヴ、クトナー・ホラ、チェコ(MS以外)
LOTOS
LT-0158-2(1CD)
クトナー・ホラ国際音楽祭 2011
オスバルド・ゴリホフ(1960-):盲目のイサクの夢と祈り(クレズマー・クラリネットと弦楽四重奏の為の;1994)*
グバイドゥーリナ:十字架に(チェロとバヤン[アコーディオン]の為の;1971/1991)+
ミシェル・レゾン(Cl)*
ロマン・パトチカ、ジャクプ・フィシェル(Vn)*
カレル・ウンテルミュレル(Va)*
ヤクプ・ティルマン(Vc)
ヤルミラ・ヴラホヴァー(アコーディオン+)

録音:2011年、ライヴ、クトナー・ホラ、チェコ
オスバルド・ゴリホフは1920年代にルーマニア、ウクライナからアルゼンチンに移民したユダヤ系の家に生まれた作曲家。

Pro Musica
PPC-9067(1CD)
ホーヴラン、ニューステット、バーデン、ヌールハイムのオルガン作品
エギル・ホーヴラン(1924-2012):『今、われら神に感謝せん』によるトッカータ(1973)*
ノルウェー伝承曲『主なる神よ、御名の讃えられんことを』によるコラールパルティータ第5番(1967)*
クヌート・ニューステット(1915-):オルガン組曲 Op.84(1979)*
コンラード・バーデン(1908-1989):『おお神の子羊よ、あなたが立っているのが見える』による変奏曲 **
エギル・ホーヴラン(1924-2012):海の歌 Op.114 *
アルネ・ヌールハイム(1931-2010):レスポンス III(1984)(オルガンと4人または2人の打楽器奏者のための)#
ハーラル・ヘッレスタール(Org)
ピーター・ケイツ(打楽器)#
テリエ・ヴィーケン(打楽器)#
[フィリプスタード教会のグローンルンド・オルガン*、オスロ・コンサートホールのパウル・オット・オルガン **/#]
録音:1984年7月9日 -11日 フィリプスタード教会(スウェーデン)*、
年月日不明 オスロ・コンサートホール (ノルウェー)**/#
制作:アルネ・エクセルベルグ*、アルネ=ペーテル・ルーグナン**、アーリル・エーリクスタ#
録音:アルネ・エクセルベルグ*/**、ヤン・オルセン・スカーレ#
ハーラル・ヘッレスタールは、オルガニスト、音楽教師、批評家、作家。ノルウェー国立音楽アカデミーの教会音楽科教授とアルネ・ヌールハイム・センタの会長を務め、オーレ・ブルの生誕200年にあたる2010年にはブルに関する3巻の著作を完成させました。ヘッレスタールの70歳を記念するアルバム。20世紀ノルウェーのオルガン音楽を代表する作品が6曲、彼の数多くの録音から選ばれ収められています。エギル・ホーヴランは多作で知られ、協奏曲、室内楽曲、教会音楽とさまざまなジャンルに作品を残しました。ヴィルトゥオーゾ性が高く、祝祭の気分にみちた《『今、われら神に感謝せん』によるトッカータ》。イギリス、ウェストミッドランドのコヴェントリー大聖堂にノルウェーのトルシルセン兄弟のオルガンが建立された際に作曲された《ノルウェー伝承曲『主なる神よ、御名の讃えられんことを』によるコラールパルティータ第5番》。《海の歌》はヘッレスタールのために書かれた作品です。ノルウェー・ソリスト合唱団を長年に渡り指揮し、合唱指揮者としても知られるクヌート・ニューステットは、さまざまのスタイルにより、管弦楽と室内楽のための音楽と教会のための音楽を作曲してきました。《オルガン組曲》は、フランスのオルガン音楽に触発されたと言われる作品です。〈マニフィカト〉〈デュオ〉〈トリオ〉〈バス・ド・トロンペット〉〈フルート〉〈きわめておそく〉〈カプリース〉。ベルゲンの聖マリア教会の献堂式に際して作曲され、ヘッレスタールに献呈されました。作曲家、オルガニスト、批評家、音楽教師として活躍したコンラード・バーデンの《『おお神の子羊よ、あなたが立っているのが見える』による変奏曲》は、ネオクラシカルなスタイルと自由調性による、主題と7つの変奏からなる作品です。アルネ・ヌールハイムのオルガンに2人の打楽器奏者を加えた《レスポンスIII》は、シュトックハウゼンの《コンタクテ》からインスピレーションを受け2人の打楽器奏者とテープのために作曲された《レスポンスI》の「ヴァリエーション」ともみなされる作品です。電気的に処理されたさまざまな楽器、合唱音楽、鐘の音を素材に含む音楽です。LPとCDでリリースされていた音源をアルバム化するにあたり、ベテランのエンジニア、アウドゥン・ストリーペによるマスタリングが行われました。 (初出:Simax (LP) PN2013 *、Philips (LP) 6507 056 **、Aurora ACD4990 #)  (Ki)

Sedem
SEDEMCD-30(1CD)
チェロとピアノのためのスペイン音楽
ヘスス・デ・モナステリオ(1836-1903):メロディー
フアン・マリア・ゲルベンス(1819-1886):ロマンス
エドゥアルド・ロペス・フアランス(1844-1897):初恋(ロマンス)
クレト・マリア・ザバラ(1847-1912):劇的メロディー
フアン・クレスポ・ブルセト(?-1924):メロディー
フィデル・マヤ・バランダリャ(1859-1919):夜想曲
コンスタンティン・デ・シロドヴィチ(19世紀後半):ゴンドラの歌/流れ星
ヘロニモ・ヒメネス(1854-1923):ロマンス/カヴァティーナ
ロヘル・ビリャル(1875-1937):ロマンス
ファリャ(1876-1946):メロディー/ロマンス
アンヘル・ガルシア・ヘルマン(Vc)
ケネディ・モレッティ(P)

録音:2010年7月、マドリード王立音楽院コンサートホール、マドリード、スペイン
めったに聴く機会のないスペイン・ロマン派のチェロ作品を集めたアルバム。一般的に知られる作曲家はファリャのみ、他はかろうじてサルスエラ・ファンにヘロニモ・ヒメネスが知られているくらいでしょうか。しかしここで取り上げられた楽曲はいかにもロマンティックな佳品揃い。チェロを演奏される方々にもお勧めしたい一枚です。アンヘル・ガルシア・ヘルマンはスペイン国立放送交響楽団ソロ首席奏者、マドリード王立音楽院チェロ科教授を務めているチェロ奏者。情熱に走り過ぎない演奏はドイツの血が入っているからかもしれません。ケネディ・モレッティはブラジル出身のピアニスト。

LIMEN Classic
CDVD021-C021
(1CD+DVD)
18世紀ファゴット名作集
■CD
テレマン:ソナタ.へ短調
ファッシュ:ファゴット・ソナタ.ハ長調
ヴィヴァルディ:ファゴット・ソナタ第3番 イ短調
コレット:ソナタ第2番ニ短調「孤独の快感」
マルチェロ:ソナタ.イ短調
モーツァルト:ソナタ 変ロ長調 KV292
■DVD
CDと同内容の映像
ガブリエル・スクレピス(Fg)
ルッジェーロ・ラジャーナ(Cemb)
アルフレッド・ペルシチーリ(Vc)
フランチェスコ・シラグーザ(Cb)

録音:2013 年、リメン・ミュージック・スタジオ
ミラノ・スカラ座管弦楽団の首席ファゴット奏者、ガブリエル・スクレピスによる18世紀の作曲家(テレマン、ファッシュ、ヴィヴァルディ、コレット、マルチェ ロ、モーツァルト)による名曲の数々。ファゴットと通奏低音の掛け合いが美しい作品が揃いました。 ニコロ・パガニーニ音楽大学を卒業したファゴット奏者スクレピスはイタリア、ゲノア生まれ。ソロ、またオーケストラの団員として、バーンスタイン、ジュ リーニ、バレンボイム、ブーレーズ、ムーティ、メータ、シノーポリ、シャイー、パッパーノ、ゲルギエフといった名だたる世界的指揮者と共演。ミラノ・ス カラ座管弦楽団の首席ファゴット奏者をつとめながら世界的に活躍するファゴット奏者の一人です。 
LimenレーベルのBlack LineはCDと同内容の映像DVD(NTSC)がついており、スタジオ録音ながらライヴを思わせる演奏をお楽しみいただけます。なお、映像は演奏中全てではありませんが、手元が見えるようなカメラワークとなっており、演奏スタイルや指使いが学べる好企画と言えましょう。(Ki)
LIMEN Classic
CDVD029-C029
(1CD+DVD)
トリオ・マグリット
■CD
ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番 Op.8
ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第2番 Op.67
■DVD
CDと同内容のブラームスを収録
トリオ・マグリット
[エマヌエラ・ピエモンティ(P)
ユリア・ベリンスカヤ(Vn)
レラ・ルキッチ(Vc)]

録音:2013 年、リメン・ミュージック・スタジオ
エマヌエラ・ピエモンティ率いるイタリア中堅のトリオ・マルグリットがブラームスのピアノ三重奏曲第1番、ショスタコーヴィチのピアノ三重奏曲第2 番に挑みます。 ピアノのエマヌエラ・ピエモンティは25年間トリオ・マティスのメンバーとして活躍。在籍中にベートーヴェンのピアノ三重奏曲全曲録音をはじめとした 録音経験も豊富な実力派。ヴァイオリンのユリア・ベリンスカヤはヴィクトル・トレチャコフに師事した実力者ヴァイオリニストでソロ・アルバムもリリース しています。
LimenレーベルのBlack LineはCDと同内容の映像DVD(NTSC)がついており、スタジオ録音ながらライヴを思わせる演奏をお楽しみいただけます。なお、映像は演奏中全てではありませんが、手元が見えるようなカメラワークとなっており、演奏スタイルや指使いが学べる好企画と言えましょう。(Ki)

OUR Recordings
MAR-8.226910(1CD)
アクセル・ボルプ・イェルゲンセン:リコーダー作品集
リコーダーとパーカッションのための「Periphrasis」Op.156(1977/1993-94改編)
テナー・リコーダーのための「Nachtstuck」Op.118-1(1987)
独奏ソプラノ・リコーダーのための「Architraves」Op.83(1977)
ソプラニーノ・リコーダーとハープシコードのための「Zwiegesprach」Op.131(1988-89)
独奏ディスカント(ソプラノ)リコーダーのための「BirdsConcert」Op.91-9(1995)
ソプラニーノ・リコーダーとハープシコードのための「Fantasia」Op.75(1975/1986-88改編)
独奏トレブル(A)リコーダーのための「Pergolato」Op.183(2011)
独奏ディスカント(ソプラノ)リコーダーのための「Notenbuchlein」Op.82(1977-79)
ミカラ・ペトリ(リコーダー)
エリザベス・セリン(リコーダー)
イングリッド・ミュフーィ(ハープシコード)
ゲルト・モーテンセン(パーカッション)

録音:1988年デンマーク放送
1990年Olstykke教会
2013年7月スタジオ録音
2013年9月スタジオ録音
デンマークの現代作曲家の一人、イェルゲンセン(1924-)のリコーダー作品集です。彼の名前はデンマーク以外ではほとんど知られていませんが、その才能の閃きはこのアルバムを少し聴いただけでも明らかになることでしょう。ここには彼の全リコーダー作品が収録されています。なぜペトリが彼の作品を取り上げたかというと、実は彼女の弟子であり、30年来の親友、共演者でもあるエリザベス・セリンがイェルゲンセンの娘であり、ペトリは彼女を通して、イェルゲンセンの作品を知り、その特異な世界に魅せられたのです。独学で作曲を学んだという彼の音楽。これは有機的な音の結びつきと、ある種の官能的な美しさを孕んだもの。独奏作品はもちろんのこと、パーカッションやハープシコードとの音色の絡みには、スリリングな面白さが溢れています。

DACAPO
MAR-6.220576
(1SACD)
ルーズ・ランゴー:弦楽四重奏曲集第2集
.ばら園での遊び BVN153(1918)…世界初録音
弦楽四重奏曲(変イ長調) BVN155(1918)
弦楽四重奏曲第4番「夏の日々」 BVN215 (1914-18/1931改編)
ナイチンゲールSQ

録音:2012年8月18-21日、2012年11月16-17日、12月20-21日、2013年1月7-10日
ランゴー(1893-1952)の多彩な弦楽四重奏曲の全てを知るためのシリーズ第2集。世界初録音となる「ばら園での遊び」のばら園とは、彼が20歳の時の夏休みに、両親とともに保養に出かけたスウェーデンの温泉地、ブレーキンデの家の名前で、ここに2か月間ほど滞在したランゴーは、この時の良い体験を生涯忘れることがありませんでした。この作品全編に漂う甘い回想、そして「モーツァルト」と題された第2楽章は偉大なる作曲家を模倣するとともに、以降の作品に使われるモティーフの萌芽が認められる興味深いものとなっています。他の2曲も、若い作曲家のなみなみならぬ意志が感じられる力強くしなやかな仕上がりとなっています。

CONTINUO Classics
CC777-706(1CD)
ラロ:ピアノ三重奏曲第1番ハ短調Op.7
ピアノ五重奏曲
ギター Op.28
2つの小品Op.14(村人の歌/セレナード)
アルルカン
ヴァイオリン・ソナタ.ニ長調Op.12
ドリアン・ラモット、
アニエス・ルヴェルディ(Vn)、
マルク・デモン(Va)、
フロラン・オディベール(Vc)、
フランソワ・デュモン(P)

録音:2013年3月/サル・コロンヌ(パリ)
エドゥアール・ラロの弦楽とピアノのための作品を集めた好アルバム。ラロは「スペイン交響曲」が有名ですが、自身がヴァイオリンを弾いたこともあり、 この楽器のための効果的な作品を残しています。ピアノ三重奏曲第1番やヴァイオリン・ソナタは録音も比較的録音もありますが、未出版のピアノ五重奏 曲は世界初録音。2楽章から成る16分程の作品で、1862年頃に作曲されたとされます。ベートーヴェン風なシンフォニックといえるほど充実した内容で、 ことに第2楽章の凝った対位法書法など、ラロの野心が感じられます。ピアノ五重奏ファンの胸躍らせる「隠れた逸品」と申せましょう。演奏はフランス の若手たち。フレッシュで若々しい音楽性が、生命感あふれるラロの音楽にピッタリ。希望を与えてくれるアルバムと申せましょう。 (Ki)

Audiomax
703-1732-2(1CD)
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第5番イ長調 Op.18-5
ブラームス:弦楽四重奏曲第2番イ短調 Op.51-2
ケルン・ギュルツェニヒSQ
〔トルステン・イェーニッケ(Vn)、
ローズ・カウフマン(Vn)、
メイヒルド・ゾマー(Va)、
ヨアヒム・グリースハイム(Vc)〕

録音:2011年10月27−30日
ケルン・ギュルツェニヒOと同じく長い歴史と伝統を誇るSQ。ドイツの伝統息付く音色で、ドイツ3大Bの弦楽四重奏曲を見事なアンサンブルで聴かせてくれます。

ARA MALIKIAN & TVE
TVE-0820103349413
(1CD)
アラ・マリキアン〜ピツィカート
アラ・マリキアン(1968-):花踏み*
ハチャトゥリアン:剣の舞**
ドヴォルザーク:わが母の教えたまいし歌+
ヴィヴァルディ:「四季」から 春 第1楽章*
パガニーニ:カンタービレ+
ヴィヴァルディ:「四季」から 夏 第3楽章*
クライスラー:愛の悲しみ+
パガニーニ:無窮動+
ヴィヴァルディ:「四季」から 秋 第1楽章*
サラサーテ:序奏とラタンテラ
ヴィヴァルディ:「四季」〜冬 第2楽章*
パガニーニ:奇想曲第1番
アグスティン・バリオス(1885-1944):マシシャ#
フラウジノ・ロドリゲス・バレ(1894-1954):かがり火のそばで#
サラサーテ:ツィゴネルワイゼン*
アラ・マリキアン(Vn)
オルケスタ・エン・エル・テハド[屋根の上のオーケストラ]*
セロウジ・クラジアン(P)**
プエルト・ゴンサレス(P)+
フアンフラ・パディリャ(P)#
アラ・マリキアンがホストを務める子供向け音楽番組「ピツィカート」から生まれたアルバム。さすが炸裂系演奏家マリキアン、教育番組であっても容赦なくマリキアン節を聴かせます。

NON PROFIT MUSIC
NPM-1012(1SACD)
ピアノ三重奏の為の音楽
ケンジ・バンチ(1973-):Slow dance(1996)
マリアン・モゼティク(1948-):Scales of Joy and Sorrow
 Slow and fast / Arabesque / Fast and slow
ホルヘ・グルンドマン(1961-):A walk across adolescence*
エレーナ・カッツ=チェルニン(1957-):Calliope dreaming
ポール・ショーンフィールド(1947-):Cafe music(1987)
チック・コリア(1947-):Addendum
アルボス三重奏団
[ミゲル・ボレゴ(Vn)
ホセ・ミゲル・ゴメス(Vc)
フアン・カルロス・ガルバヨ(P)

録音:2011年10月、セザンヌ・プロダクション、マドリード、スペイン
ケンジ・バンチは日本人とアメリカ人を両親に持つアメリカ合衆国のヴァイオリン奏者・作曲家。マリアン・モゼティクはスロヴェニア人の両親のもとイタリアに生まれたカナダの作曲家。ホルヘ・グルンドマンはスペインの作曲家・音楽学者。エレーナ・カッツ=チェルニンはソヴィエト連邦ウズベク(現ウズベキスタン)共和国のタシケントに生まれたオーストラリアの作曲家。ポール・ショーンフィールドはポピュラー音楽の分野でも活躍するアメリカ合衆国の作曲家。アルボス三重奏団は1996年に結成されたスペインのピアノ・トリオ。*世界初録音。
NON PROFIT MUSIC
NPM-1201(1SACD)
ホルヘ・グルンドマン(1961-):Surviving a son's suicide(弦楽四重奏の為の)
Browsing his childhood photographs
Remembering his awkward age
 His room as he left it
God's Sketches(弦楽四重奏、ソプラノとマレット楽器の為の)*
ブロドスキーSQ
[ダニエル・ローランド、
イアン・ベルトン(Vn)
 ール・キャシディ(Va) 
ジャクリーン・トマス(Vc)]
スサナ・コルドン(S)*
ハイメ・フェルナンデス・ソリアノ(マリンバ、ヴィブラフォン、グロッケンシュピール*)

録音:2011年10月、セザンヌ・プロダクション、マドリード、スペイン

世界初録音。

UNIVERSAL MUSIC SPAIN
00289-48105762
(1CD)
ヴァイオリンとピアノの為のスペイン音楽
トゥリーナ:サンルカルの娘の詩(幻想曲)Op.28
ファリャ(パウル・コハンスキ編):スペイン民謡組曲(7つのスペイン民謡〜6曲)
グラナドス:ヴァイオリン・ソナタ H.127
ラナドス(レティシア・モレノ編):スペイン舞曲集 Op.27〜アンダルサ(No.5)
エルネスト・アルフテル(1905-1989):ドゥルシネアへのセレナード
ファリャ(クライスラー編):歌劇「はかない人生」より スペイン舞曲
トルドラ:6つのソネット〜 露のソネット
アルベニス(クライスラー編):スペイン Op.165〜タンゴ(No.2)
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
ガルシア・ロルカ(レティシア・モレノ編):スペイン古謡集〜セビリャの子守歌
レティシア・モレノ(Vn)
アナ・マリア・ベラ(P)

録音:2013年2月16-18日、エミール・ベルリナー・スタジオ、ベルリン、ドイツ
レティシア・モレノは1985年スペインのマドリードに生まれ、ザハール・ブロン(マドリードのソフィア王妃高等音楽学校およびケルン音楽大学)他に師事したヴァイオリン奏者。

DIALOGOS
DI-00002-2(1CD)
おお、聖なる処女
アイヴァン・ムーディ(1964-):Santa Maria, strela do dia / Conditor alme siderum
L・ルッキ:Regina sovrana
アイヴァン・ムーディ:Dostoyno est
アレグザンダー・リンガス:Kyrie cuctipotens genitor
アイヴァン・ムーディ:Cuncti simus concanentes
モロサン:Dostoyno est
アイヴァン・ムーディ:Cantico de Isaias / Pange lingua / Ust tvoikh
L・ルッキ:Oi me lasso / O divina virgo
フェルナンド・ロペス=グラサ(1906-1994):O vos omnes
アイヴァン・ムーディ:Santa Maria, strela do dia
アンサンブル・アルファ
[フェルナンド・マルケス・ゴメス(歌、リコーダー、打楽器)
ジョアン・ルイス・フェレイラ(歌、打楽器)
ルイ・ゴンサロ・フェルナンデス、アイヴァン・ムーディ(歌)
ゲスト:ジョゼ・マヌエル・ダヴィド(クルムホルン、打楽器)
シメオン・ディミトロフ(歌)
スザナ・ムーディ(ヴィオラ・ダ・ガンバ) ]

録音:2001年3月4-5日、英国国教会聖ジョルジェ教会、リスボン、ポルトガル
2003年6月4-6日、カルトゥジオ教会、オレイアス、ポルトガル
2003年12月21日、ライヴ、マトリス教会、サンティアゴ・ド・カセム、ポルトガル
DIALOGOS
DI-00005-2(1CD)
弦楽四重奏の為のポルトガル音楽
ジョゼ・ヴィアナ・ダ・モッタ(1868-1948):弦楽四重奏曲第2番ト長調*
ルイス・デ・フレイタス・ブランコ(1890-1955):弦楽四重奏曲*
フランシスコ・デ・ラセルダ(1869-1934):楽器のソルフェージュ−トリオでのレッスン+
ラセルダSQ

録音:2003年6月18-20日*、2004年9月2-3日+
サンティアゴ教会、フォンテス、サンタ・マルタ・デ・ペナギアン、ポルトガル

WERGO
WER-6785(1CD)
シュトックハウゼン:「Amour(愛)」
「ハルレキン(小さなハーレキン)」
WOCHENKREIS(オペラ「光」(一週間の七つの日)より月曜日)*
ミケレ・マレッリ(Cl,バセットホルン*)
アントニオ・ペレス・アベリャン(シンセサイザー)*

録音:2013 年 3月
シュトックハウゼンが認めた名クラリネット奏者、ミケレ・マレッリによるシュトックハウゼン作品集!マレッリは、18 歳でシュトックハウゼンと出会い、 以後10年以上に渡ってアーティストとして関わりをもち、彼の作品のいくつかを、作曲者自身の指揮によって初演も手掛けた人物。シュトックハウゼンは、 マレッリに、バセットホルンにも注力するよう強く勧めたといいますが、ここではバセットホルンによる「光」も収録。大いなる注目盤の登場といえるでしょう!
「AMOUR(愛)」は、シュトックハウゼンが、作曲当時関わりのあった女性に送った5つの短い詩に基づいた5曲からなる小品集。3曲目の「蝶々 が飛んでいる」は、2 匹の蝶が追いかけっこをしながら飛んでいる様子を、2つのリズムと2つのテンポの間を行ったり来たりすることで表現したもの。7 分におよぶ難曲として知られますが、シュトックハウゼンにも認められたマレッリの演奏、注目です。
「ハルレキン(小さなハーレキン(=道化))」は、シュトックハウゼンの舞台作品として最もよく知られたもののひとつで、奏者は、衣装を身にまとい、 かなり緻密に楽譜上に師事されているダンスの動きをし、聴衆を音響的にも視覚的にも楽しませながら、難曲を弾かなければなりません。本来は40分 以上もする大曲ですが、ここではパントマイムの部分を演奏。マレッリがどのような「道化」を演じるか、聴き逃せません(CDなので映像はついていま せんが、ダンスをしている足音はきちんと収録されています)。
バセットホルンとシンセサイザーのためのWOCHENKREISは、一週間の七つの日は、イエス・キリストの誕生から昇天までを描いた大作オペラ「光」(一 週間の七つの日)の月曜日。大天使の役割を与えられたシンセサイザーを務めるのは、同じくシュトックハウゼンの信頼も厚かったアントニオ・ペレス・ア ベリャン。「エヴァ(イヴ)の歌」をバセットクラリネットが音楽的に奏で、シンセサイザーと絡む充実の世界です。 (Ki)


JAN KUBELIK SOCIETY
SJK-009(1CD)
ヴァイオリンの魔術師、ヤン・クベリーク
■ヤン・クベリーク 稀少録音集
(1)ヤン・クベリーク(1880-1940):ヴァイオリン協奏曲第4番 から 第1楽章
(2)ヤン・クベリーク:ヴァイオリン協奏曲第4番変ロ長調 から 第2楽章「バラード」の一部
(3)エミール・ソーレ(1852-1920):パガニーニのヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調 Op.6の為のカデンツァ
(4)ヤン・クベリーク:パガニーニのヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調 Op.6の為のカデンツァ
(5)パガニーニ:パイジェッロの「もはや私の心には感じない」による序奏と変奏曲
(6)パガニーニ:イギリス国家「ゴッド・
(7)パガニーニ:奇想曲ト短調 Op.1-6
(8)パガニーニ:無窮動 Op.11

■ヤン・クベリークの作品の新録音
(9)ヤン・クベリーク:ヴァイオリン協奏曲第1番ハ長調
パガニーニ(ヤン・クベリーク編):奇想曲変長調 Op.1-17
ヤン・クベリーク:夕べの歌
(1)オット・ハシャ(P)、録音:1929年 ※初出音源
(2)エミル・ハーイェク(P)、録音:1926年、原盤:GC-Bb 8175
(3)録音:1903年、原盤:G and T London 4604 ※初出音源
(4)録音:1911年、原盤:Phonotipia XXPh 4556
(5)録音:1903年、原盤:G and T London 4605
(6)録音:1905年、原盤:Phonotipia XXPh 275
(7)録音:1911年、原盤:Phonotipia XXPh 4558
(8)録音:1905年、原盤:Phonotipia XPh 276/2
以上、ヤン・クベリーク(Vn)

(9)ミロスラフ・ヴィリーメツ(Vn)
ヴラディスラフ・ヴィリーメツ(P)
録音:2010年、ライヴ、ルドルフィヌム、プラハ、チェコ
ヤン・クベリーク(クーベリック)の偉業を後世に伝えるヤン・クベリーク協会から発売された最新CD。


AGORA MUSICA
AGR-003(1CD)
フアン・ミラベト=レチャ(1980-):管楽器の為の室内楽作品集
ホルン・ソナタ第1番
ホルン・ソナタ第2番
無言歌(ホルンとピアノの為の)
ニンファ(テューバとピアノの為の)
催眠的小品集(フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルンとピアノの為の六重奏曲)
フアン・ミラベト=レチャ(Hrn)
マヌエル・メルチョル・ロメロ(Tub)
スサナ・ミラベト=レチャ(Fl)
サンティアゴ・モリャル・メルチョル(Ob)
セルヒ・バヤリ(Cl)
ホアキン・サンチョ(Fg)
ルイス・ヒネル・ペレス(P)

録音:2013年2月15-17日、バレンシア専門音楽院大ホール、バレンシア、スペイン
フアン・ミラベト=レチャは、1980年スペインのカステリョン・デ・ラ・プラナに生まれ、カステリョン専門音楽院およびバレンシア高等音楽院で学んだホルン奏者・作曲家。カステリョンSOのソロ首席奏者を10年以上務める他、2004年には若くしてバレンシア専門音楽院の教授に就任しています。

ONA
OECD-26(1CD)
ウッドウインズ・オブ・バルデモサ
バッハ(ミケル・ブルネト編):バッハ・ア・ベック(カンタータ BWV147〜主よ、人の望みの喜びよ)
アニバル・トロイロ(1914-1975):バルセシト・アミゴ
ミケル・ブルネト(1961):アギラ・ペスカドラ(みさご)
テレマン:リコーダーと通奏低音の為のパルティータ第4番
アリエル・ラミレス(1921-2010):エル・チョクロ
ヴィヴァルディ:リコーダー協奏曲ハ長調〜ラルゴ
ミケル・ブルネト:フラウウテジャン
ピアソラ:オブリビオン
不詳(インディオ・ピタグア):パハロ・チョグイ
トメウ・エスタラス:セス・プルゲレス変奏曲
ミケル・ブルネト:ペセタ[Peceta]
ラウル・A・ルッツィ:セルバス・ビルヘンス
ショパン:バラード第2番
トメウ・エスタラス(リコーダー)
ジャニファー・ペック(Vn)
フランシスコ・サルド・サンチェス(Va)
ベルナト・カボト(Vn,Va)
ダニエル・ルニオン(Vc)
アントニ・フェルナンデス、マルティン・ディアス(スパニッシュ・ギター)
ナンド・ゴンサレス(アコースティック・ギター)
ダニエル・ロビト・ランガルド(スパニッシュ・ギター、ベース・ギター、編曲協力)
ミリアム・ソサ・ディアス(アルパ)
オラシオ・フメロ、ヨセフ・シャフランスキー(Cb)
ジャウメ・ジナルド(ドラムス)
チャコ・モンテス(パーカッション)
バレアレス諸島大学cho
ジュアン・コンパニ(合唱指揮)
ミケル・リナス(編曲、プログラミング)
ミケル・ブルネト(ピアノ、シンセサイザー、エレクトリック・ピアノ、ベースギター、パーカッション、プログラミング、編曲)
マヨルカ島のフォークロア・バンド「バルデモサ」(ショパンとジョルジュ・サンドが住んだ村の名)の創立メンバーの一人トメウ・エスタラスのソロ・アルバム。クラシックからラテン・ミュージックまで、カラっと明るいムードで楽しませてくれます。

DACAPO
MAR-6.220640(1SACD)
Early&Late〜デンマーク、グリーンランド、フェロー諸島の音楽
デンマーク伝承曲:Two Svabo Polonaises
ルネ・グレラップ(1981-):objets/decalages (2008)
グリーンランド伝承曲:Tornge's Song
グズモンセン=ホルムグレーン(1932-):Together or Not(2012)
グリーンランド伝承曲:Qivittoq Song after Jakob Dorph
ファロー諸島伝承曲:Ormurin langi + Regin Smidur
デンマーク伝承曲:Three Bridal Pieces from Sonderho
サンライフ・ラスムッセン(1961-):Accvire(2008)
ファロー諸島伝承曲:Brestiskvadi
グリーンランド伝承曲:Traditional Song
ファロー諸島伝承曲:Goodnight and farewell
Gaman(アンサンブル)
<ボレット・ロード(リコーダー&ティンホイッスル)/ルネ・トンスゴー・セアンセン(ヴァイオリン・ピアノ・カーヴィングボード)/アンドレアス・ボレゴー(アコーディオン・メロデオン・カーヴィングボード)>

ポール・ビェアエーヤ・クリスティアンセン(Vn)

録音2012年12月3-5日,2013年4月18-19日コペンハーゲン,ガルニソン教会
涙を流すことで、自身の心を浄化させる「涙活」がひそかなブームになっている今日この頃。こんな静かで心に染み入る音楽はいかがでしょうか?中世にルーツを持つ伝統的な北欧の民謡に、3つの最新の作品を組み合わせたこのアルバム。リコーダーやアコーディオンの郷愁溢れる響きと、胸を焦がすヴァイオリンの音色、その他の楽器たちが、時には賑やかに、時には柔らかく心を包んでくれるのです。もちろん最近の作品のモダンさにも注目です。
DACAPO
MAR-8.226579(1CD)
鏡の国のアリス
ポール・ルーダーズ(1949-):星の前奏曲と愛のフーガ(1990)
ペア・ノアゴー(1932-):ハイディの夜(1981/1982改作)
ハンス・アブラハムセン(1952-):花の歌(1973)
アブラハムセン:雪,カノン2a:楽しく、しかし楽しくなく,ほんの少しメランコリックに(2008)
ベント・セアンセン(1958-):闇をみつめて(2000)
ルーダーズ:謝肉祭(1980)
ノアゴー:イステルニア(1979)
AJPHA(アンサンブル
<ボレット・ロード(リコーダー)/ペーター・ナヴァロ=アロンソ(サクソフォン)/デヴィッド・ヒルデブラント(パーカッション)>

録音2009年12月,2010年5月,2011年10月,2012年3月ヘルスホルム教会
例えば冒頭に置かれた、まるで天空の星が降り注いでくるかのようなルーダーズの「星の前奏曲と愛のフーガ」。メシアンを超える(?)色彩感で瞬時に聴き手を魅了します。各々の楽器の音は微妙に変調を施すことで夢幻的な響きが与えられ、予想もつかない世界が見えてきます。アリスも見たかもしれない屈折した光がもたらす奇妙な世界。この1枚に詰まっています。

Point
PCD-5170(1CD)
デンマークの歌曲と四季への賛歌集
ニッセン:この夏の
ヘフディング:デンマークの明るい夏
ボーウ:落葉
クリューガー:一年が終わろうとしている
モーテンセン:小さな太陽
オーゴー:明るい朝は骨の髄まで冷たく/他
イェスパー・ グローヴ・ヨーレンセン(指)
コペンハーゲン大学cho「リレ・ムコ」
デンマークの合唱作品で高い評価受けてきたコペンハーゲン大学合唱団のリレ・ムコ。デンマークの作曲家たちの音楽が、清涼感にあふれる美しい四季を聴かせてくれます。

Deux-Elles
DXL-1146(1CD)
アフェットゥオーソ 〜愛情を込めて〜 18世紀のヴィルトゥオーゾ・ギター音楽
シュトラウベ:ギターのための組曲
メルキ:スペインのフォリアによる大変奏曲
J.C.バッハ:ギターとヴァイオリンのためのソナタ
ヘンデル:メヌエット
シュトラウベ:ギターとチェンバロのためのソナタ
ジェミニアーニ:感傷的なメヌエット
竹内太郎(バロック・ギター&イングリッシュ・ギター)、
ジュディ・ターリング(Vn)、
テレンス・チャールストン(Cemb)

録音:2010年7月19日−20日、聖三位一体教会(ウェストン/イギリス)
バロック・ギター、リュート奏者の竹内太郎、ソロ・アルバム第2弾! 竹内太郎は、ソロやアンサンブルでの数々の演奏活動の他、NHK大河ドラマ「秀吉」やスタジオ・ジブリ映画「耳をすませば」での古楽器演奏、古楽器とその奏法に関する記事・論文など、日本を代表するバロック・ギタリストとして活躍。現在はイギリスを拠点に海外で活動しているが、2013年11月30日には、浜松市楽器博物館でコンサートも行われます。
前作の「フォリアス!(DXL-1030)」は、バロック・ギターの黄金時代、17世紀の作品集だったが、今作「アフェットゥオーソ」は、バロック・ギターが再び注目を集め、金属弦を張ったシターンの一種「イングリッシュギター」が爆発的に流行した18世紀の作品集。このCD制作に臨んで、大英図書館での資料と楽譜の研究、オリジナル楽器の検分と入手・修復、17世紀とは異なるテクニックとスタイルの研究など、10年の歳月を掛けて万全の準備が整えられています。
Deux-Elles
DXL-1150(1CD)
クラリネット
ブラームス:クラリネット三重奏曲イ短調Op.114
メンデルスゾーン:演奏会用小品第2番ニ短Op.114
ベールマン:アダージョ
グリンカ:悲愴三重奏曲
ミヨー:コレットによる組曲
ジュリアン・ファレル(Cl)、
フィボナッチ・シークエンス

録音:2010年9月17日−18日、ポットン・ホール(サフォーク)
「クラリネット、チェロ、ピアノ」の編成によるトリオ(ブラームス)から、「クラリネット、バセット・ホルン、ピアノ」のための演奏会用小品(メンデルスゾーン)、「クラリネット、ファゴット、ピアノ」のトリオ(グリンカ)、「オーボエ、クラリネット、ファゴット」での組曲(ミヨー)、そして19世紀ドイツのヴィルトゥオーゾ・クラリネット奏者、ハインリヒ・ベールマンによる、「クラリネットと弦楽五重奏」のためのアダージョ。「クラリネットとピアノ」のような単純な編成ではなく、クラリネットを中心とした様々な編成、フィボナッチ・シークエンスならではのプログラムを披露してくれます。
Deux-Elles
DXL-1149(1CD)
フランスの木管五重奏曲集
タファネル:木管五重奏曲
ピエルネ:パストラールOp.14-1
ボザ:スケルツォOp.48
ミヨー:組曲 「ルネ王の炉端」 Op.205
フランセ:木管五重奏曲第1番
ガリアード・アンサンブル

録音:2011年8月8日−9日、聖マイケル教会(ハイゲート/イギリス)
英国王立音楽院の学生によって結成された木管五重奏団「ガリアード・アンサンブル」によるフランス作品集。近現代の作品に取り組む姿勢には特に定評があり、結成20周年を迎えた今年は多くの音楽祭、演奏会に招かれています。
タフェネルを始め、ボザ、ミヨー、フランセと、木管五重奏の重要レパートリーを、安定した高い演奏レベルで聴くことができる。管楽器愛好家から、アンサンブル・コンテストの参考音源としてもオススメ。

Deux-Elles
DXL-1151(1CD)
デッドリー・プレジャーズ
ジョン・カスケン:デッドリー・プレジャーズ(アンサンブル、ナレーター)
ブリテン:オヴィディウスによる6つのメタモルフォーゼOp.49(ソプラノ・サクソフォン)
デイヴィッド・マシューズ:アクタイオン(アンサンブル、ナレーター)
ブリテン:キャバレー組曲(イアン・ファリントン編曲/アンサンブル)
カウンターポイズ、
エリナー・ブロン&ドナルド・マクスウェル(ナレーション)

録音:2013年1月24日−25日、ポットン・ホール(サフォーク)
エドワード・ラシュトンの「On the Edge」の初演のために結成された、ヴァイオリン、トランペット、サクソフォン、ピアノの編成によるアンサンブル、「カウンターポイズ」。ジャンルの枠を越え、音楽と詩、映像の結びつきを探求し、数々の現代リーディング・コンポーザーたちの作品の初演も担っています。デビュー・アルバムとなるこの「デッドリー・プレジャーズ」では、自らの委嘱作である「デッドリー・プレジャーズ」と「アクタイオン」のナレーションを含む2作品と、ブリテンのアレンジ作品を収録。メンバーのイアン・ファリトンが編曲した「キャバレー組曲」は、「蜘蛛と蝿」、「葬送ブルース」、「ブギ・ウギ」など、ブリテンのユニークな作品が集められています。

ARTE SONORA
ARTE-4005(1CD)
ジョゼフ・グリーン・レヴォリューション〜フルートとピアノによるヴェルディとイタリア・オペラ
アレッサンドロ・ニーディ(1959-)編曲:ヴェルディの「椿姫」/ヴェルディの「ファルスタッフ」
マスカーニの「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲
ドニゼッティの「愛の妙薬」/ヴェルディの「オテロ」
ロッシーニの「セビリャの理髪師」/プッチーニ・ミックス
ヴェルディの「シモン・ボッカネグラ」/プッチーニの「トスカ」
ヴェルディの「椿姫」の「私たちはジプシーの娘」
プッチーニの「トゥーランドット」
ヴェルディのベルサリエーラとグラン・バッロ「フリック・エ・フロック」*
クラウディオ・フェラリーニ(Fl)
アレッサンドロ・ニーディ(P)

録音:2012年、ライヴ、スロー・フルート・フェスティヴァル、
カーザ・バレッツィ、ブセット、パルマ県、イタリア
ヴェルディの生誕100年を記念して、彼の作品を中心にイタリア・歌劇の聴きどころをフルートとピアノ用に編曲した新ヴァージョンを収録。「ジョゼフ・グリーン(Joseph Green)」は「ジュゼッペ・ヴェルディ(Guiseppe Verdi)」を英語に転化したものです。
ARTE SONORA
ARTE-4001(2CD)
【旧譜 再入荷】
モーツァルト:フルートとピアノの為の6つのソナタ(原曲:ヴァイオリンとピアノの為の)
ト長調 K.301/変ホ長調 K.302
ハ長調 K.303/ホ短調 K.304
イ長調 K.305/イ長調 K.306
クラウディオ・フェラリーニ(Fl)
ロベルト・イッソーリオ(P)

録音:2011年2月5-6日、コモ、イタリア
クラウディオ・フェラリーニは1954年スイスのチューリヒに生まれ、マルセル・モイーズ、セヴェリーノ・ガッゼローニらに師事したイタリアの世界的フルート奏者。メジャーからマイナーまで様々なレーベルに多数の録音があります。ロベルト・イッソーリオはイタリア・モーツァルト協会トリノ支部長を務めるトリノ生まれのピアノ奏者。
ARTE SONORA
ARTE-4003(1CD)
【旧譜 再入荷】
フルートとハープによるニーノ・ロータの音楽
ニーノ・ロータ:アマルコルド
ロミオとジュリエット/道/ロッコとその兄弟
甘い生活/魂のジュリエッタ/8 1/2
組曲「山猫」/組曲「ゴッドファーザー」組曲「カサノバ」
子供の5つの情景(1979)
フルートとピアノの為のソナタ(1939)
クラウディオ・フェラリーニ(Fl)
エマヌエーラ・バッティジェッリ(Hp)

録音:2011年8月、アルテスオーノ・レコーディング・スタジオ、カヴァリッコ、ウーディネ県、イタリア
ニーノ・ロータの映画音楽とクラシカル作品。たいへんに聴き心地の良い音楽です。エマヌエーラ・バッティジェッリは1980年イタリアのジェモーナ・デル・フリウリに生まれ、ウーディネのヤコポ・トマディーニ音楽院でパトルツィア・タッシーニに師事、さらにイスラエル、テルアヴィヴのサムエル・ルービン音楽アカデミー(現ブーフマン・メータ音楽学校)で学んだハープ奏者。

NUMERICA
NUM-1250(2CD)
カンディド・リマ(1939-):室内楽作品集

(1)古い歌[Canto antigo](2002)

(2)タピスリー I(スケッチ)[Tapisserie I (Croquis)](1992)

(3)カントリアン[Cantoriao](1997)

(4)谷の歌い手−セレジナ[Le chanteur du val - serezina](2006)

(5)ChOeuR(1995)

(6)タピスリー II(マスク)[Tapisserie II (Masques)] (1993)

(7)MTA M BOR−コルバルの響き(2005/2010)

(8)視覚の音楽−動画[Octic music - quadros cinetico](2010)

(9)Ni(y)ni(y)anna - ecos ciberneticos(2011-2012)

(10)ヴィライアナの情景−海と山の音楽
 「Cenas de Villaiana - Musicas do mar e da montanha](2008-2012)
グルポ・ムジカ・ノヴァ

(1)ヌノ・ピント(Cl) 
 カンディド・リマ(P)
(2)オラヴォ・テグネル・バロス、
 ジョルジェ・サルガド・コレイラ(Fl)
 ドミンゴス・フレイタス(Ob)
 ヌノ・ピント、ウゴ・ケイロス(Cl)
 スザンナ・リデグラン(Vn)
 ジェド・バラハル(Vc)
 アントニオ・アウグスト・アギアル(Cb)
 マルガリダ・マガリャンエス(声) 
 カンディド・リマ(P)
(3)フロリアン・ペルツボルン(Cb)
 ヴィトル・ピニョ(P)
(4)ペドロ・クート・ソアレス(リコーダー)
(5)アベル・ペレイラ(Hrn)
 ヴィトル・ピニョ(P)
(6)オラヴォ・テグネル・バロス(Fl)
 ジョルジェ・サルガド・コレイラ(アルトFl)
 ドミンゴス・フレイタス(Ob)
 ヌノ・ピント(Cl)
 ウゴ・ケイロス(バスCl)
 スザンナ・リデグラン(Vn)
 ジェド・バラハル(Vc)
 アントニオ・アウグスト・アギアル(Cb)
 クラウディア・ペレイラ・ピント(声) カンディド・リマ(P、Cemb、指)
(7)ヌノ・アロンソ(マリンバ)
(8カンディド・リマ(P)
 アンジェラ・ロペス(テクニカル・アシスタント)
(9)スザンナ・リデグラン(Vn)
 マヌエル・カンポス(ヴィブラフォン)
 アンジェラ・ロペス(テクニカル・アシスタント
(10)カンディド・リマ(P、その他の楽器)
 アンジェラ・ロペス(テクニカル・アシスタント)
NUMERICA
NUM-1255(1CD)
マルケス、他:弦楽四重奏曲の為の作品集
テルモ・マルケス(1963-):偽造民謡集[Contrafaccao Folclorica]
マリャダスのカンティガ[Cantiga das Malhadas]
女の子たちはビラに行く[Ninas vamos al Bira]
シュラ−川の対岸[Chula - Naquele lado d'el rio]
パウロ・フェレイラ=ロペス(1964-):忘却の書による7つの短い歌
 [Sete cancoes breves do livro do esquecimento]
エドゥアルド・パトリアルカ(1970-):行列[Processione]
マトジニョスSQ
[ヴィトル・ヴィエイラ(第1Vn)
ジュアン・マッジョリーニ(第2Vn)
ジョルジェ・アルヴェス(Va)
マルコ・ペレイラ(Vc) ]

録音:2012年6月20-22日

BOHEMIA MUSIC
BM-0083(1CD)
チェロ&ピアノ・リサイタル
シューベルト:アルペッジョーネ・ソナタ D.821
ストラヴィンスキー:イタリア組曲
フランク:チェロ・ソナタ イ長調(原曲:ヴァイオリン・ソナタ)
ポッパー:演奏会用ポロネーズ.ニ短調 Op.14
フォーレ:夢の後に Op.7-1
ヴラダン・コチー(Vc)
ナタリエ・ベルリン(P)

COMPACT DEBUT EDITION
CDE-006(1CD)
フルート,ホルンとピアノの為の作品集
ヨセフ・ミスリヴェチェク(1737-1781):歌劇「ベッレフォンテ」からの三重奏断章
フレデリク・デュヴェルノワ(1765-1838):三重奏曲第1番ハ長調
フランツ・ドップラー(1821-1883):リギの思い出
フレデリク・デュヴェルノワ(1765-1838):三重奏曲第2番ヘ短調
メル・ボニ(1858-1937):森の情景 Op.123
ゲイリー・ショッカー(1959-):ウォーター・ミュージック
トリオ・ラ・ムジカ
[マルタ・コルドゥリャク(Fl)
ズザナ・ジョウンコヴァー(Hrn)
イヴァ・ナーヴラトヴァー(P) ]
チェコとスロヴァキア出身の女性トリオによる珍しい編成の音楽を聴くことができるアルバム。

MUSIC VARS
VA-0167-2(1CD)
再案内旧譜】
ピアノ三重奏曲集
ペトル・エベン(1929-2007):ピアノ三重奏曲
ルボシュ・フィシェル(1935-1999):ピアノ三重奏曲
ズデニェク・ルカーシュ(1928-2007):ピアノ三重奏曲 Op.106
 トリオ・ボエモ(ボヘミア三重奏曲)
ADトリオ・プラハ
[イジー・フルニーク(Vn)
ミロシュ・ヤホダ(Vc)
マルチン・カシーク(P) ]

録音:2009年12月3-4日

STUDIO MATOUS
MK-0019-2(1CD)
未案内旧譜
ヨセフ・ミスリヴェチェク(1737-1781):2つのチェロと通奏低音の為の6つのソナタ
 イ長調/ニ長調/ト長調
 ヘ長調/ハ長調/変ロ長調
ヤン・シルツ、ラドミール・シルツ(Vc)
ヴァーツラフ・ホスコヴェツ(Cb)
ロベルト・フゴ(Cemb)

録音:1994年9月

Sedem
SEDEMCD-30(1CD)
チェロとピアノの為のスペイン音楽
ヘスス・デ・モナステリオ(1836-1903):メロディー
フアン・マリア・ゲルベンス(1819-1886):ロマンス
エドゥアルド・ロペス・フアランス(1844-1897):初恋(ロマンス)
クレト・マリア・ザバラ(1847-1912):劇的メロディー
フアン・クレスポ・ブルセト(?-1924):メロディー
フィデル・マヤ・バランダリャ(1859-1919):夜想曲
コンスタンティン・デ・シロドヴィチ(19世紀後半):ゴンドラの歌
 流れ星
ヘロニモ・ヒメネス(1854-1923):ロマンス
 カヴァティーナ
ロヘル・ビリャル(1875-1937):ロマンス
ファリャ:メロディー/ロマンス
アンヘル・ガルシア・ヘルマン(Vc)
ケネディ・モレッティ(P)

録音:2010年7月、マドリード王立音楽院コンサートホール、マドリード、スペイン
めったに聴く機会のないスペイン・ロマン派のチェロ作品を集めたアルバム。一般的に知られる作曲家はファリャのみ、他はかろうじてサルスエラ・ファンにヘロニモ・ヒメネスが知られているくらいでしょうか。しかしここで取り上げられた楽曲はいかにもロマンティックな佳品揃い。チェロを演奏される方々にもお勧めしたい一枚です。アンヘル・ガルシア・ヘルマンはスペイン国立RSOソロ首席奏者、マドリード王立音楽院チェロ科教授を務めているチェロ奏者。情熱に走り過ぎない演奏はドイツの血が入っているからかもしれません。ケネディ・モレッティはブラジル出身のピアニスト。

Aurora
ACD-5076(1CD)
マルクス・パウス(1979?):チェロとピアノのための作品集
葬送音楽(チェロ独奏のための)
4つのメメント・モリ(ピアノ独奏のための)
チェロソナタ(チェロとピアノのための)
ヨハンネス・マッテンス(Vc)
ヨアシム・クヴェツィンスキ(P)

録音:2013年1月7日-9日 ソフィエンベルグ教会(オスロ)
制作:マルクス・パウス
録音 :アウドゥン・ストリーペ
マルクス・パウスは今日のノルウェー音楽でもっとも人気のある作曲家のひとりです。ノルウェー音楽アカデミーを卒業、2003年から2005年にかけ てニューヨークのマンハッタン音楽学校に学びました。伝統的なハーモニーとメロディに新しい方向性を与えることに努め、さまざまなジャンル、とりわけ 映画のための音楽(フィルムスコア)とオペラの分野で成功を収めています。チェロとピアノのための作品を集めた Aurora のアルバムはパウスの作品だ けを集めた最初のアルバムです。《葬送音楽》は、J・S・バッハとマラン・マレの曲を想わせる、チェロ独奏のための作品。ピアノ独奏のための《4つの メメント・モリ(死を想え)》は、パウスが長年に渡り共同作業を行っているヨーテボリ生まれの画家クリストフェル・ロードルンド (1970?) の美術展「Death Passages(死の推移)」の視覚世界を基に作曲されました。チェロとピアノのためのソナタは〈プロローグ〉〈スケルツォ〉〈カデンツァと変奏〉〈スケル ツォ〉〈エピローグ〉の5楽章構成。優雅なメロディとスケルツォの「音楽の冗談」的気分が鮮やかな印象を残す作品です。オスロ・フィルハーモニック で演奏し、ソロと室内楽の音楽家としても活動するヨハンネス・マッテンス (1977?)。ステーン=ノクレベルグ、リヴ・グラーセル、イジ・フリンカに学び、 2009年にロベルト・レヴィン賞を受けたヨアシム・クヴェツィンスキ (1978?)。パウスとふたりの音楽家の友情から生まれた作品集です。 (Ki)

King International
KKC-4009SA
(1SACD)
シングルレイヤー
チョン・キョンファ/衝撃の東京ライヴ第1夜
シューベルト:ヴァイオリン・ソナタ.イ長調「二重奏曲」 D.574 Op.162
 幻想曲ハ長調 D.934 Op.159
シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ短調 Op.121
バッハ:G線上のアリア BWV1068-2
クライスラー:愛の悲しみ
ポルディーニ(クライスラー編):踊る人形
ドヴォルザーク:ユモレスク
ドビュッシー(ハイフェッツ編):美しい夕暮れ
チョン・キョンファ(Vn)
イタマール・ゴラン(P)

録音:1998年4月26日、サントリーホール・ライヴ
人々を驚かせたのは彼女の演奏の比類なき燃焼度の高さだった。小柄な東洋の女性が強烈な存在感で舞台を支配する姿に世界が息をのんだのだった。 細かいことをあれこれ言うのも愚かしいと思われるほどの、音楽が持つ根源的な力にじかに触れるような衝撃性があったのである。」 (ライナーノーツより 許光俊)
※このディスクはSACD対応プレーヤー専用ディスクです。通常のCDプレーヤーでは再生することができません。
King International
KKC-4011SA
(1SACD)
シングルレイヤー
チョン・キョンファ/衝撃の東京ライヴ第2夜
バッハ:G線上のアリア BWV1068-2
ストラヴィンスキー:協奏的ニ重奏曲
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV1004
バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ第2 番
ラヴェル:ツィガーヌ
ラフマニノフ:ヴォカリーズ
クライスラー:美しきロスマリン
 中国の太鼓
ドビュッシー(ハイフェッツ編):美しい夕暮れ
チョン・キョンファ(Vn)
イタマール・ゴラン(P)

録音:1998年4月28日、サントリーホール・ライヴ
チョン・キョンファ、衝撃の東京ライヴ第2夜(1998年4月28日)。当初、プログラムの予定にはなかったG線上のアリアを冒頭に演奏!キョンファ が愛奏するバッハの無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番とバルトーク、そしてラヴェルの作品を披露しました。当日演奏会に足を運んでいたポリーニ も激賞したと言われている衝撃のリサイタルがSACDの高音質で堪能できます。
(中略)「極めつけはバッハのパルティータ第2番である。彼女は1983 年に同じ曲を弾き、聴衆を金縛りにしたが、この第2 夜はそれを上回ったのである。 その時の様子が、このディスクではかなり忠実に再現されているのが何よりも嬉しい。バルトークの切れ味、ラヴェルの自在な表情と蠱惑的な音色も最高 である。」  (Ki)
※このディスクはSACD対応プレーヤー専用ディスクです。通常のCDプレーヤーでは再生することができません。

Capriccio
C-5173D(2CD)
ブラームス:チェロ・ソナタ集
チェロ・ソナタ 第1番 ホ短調 Op.38
チェロ・ソナタ 第2番 ヘ長調 Op.99
ハリエット・クリーフ((Vc)
マグラ・アマラ(P)

録音: 2013年4月 ライディング リスト・コンチェルトホール
若きチェリスト、ハリエット・クリーフ。以前リリースのハイドンで、その成熟した音楽性が高く評価されましたが、今回は更に円熟が求められるブラームス(1833-1897)のチェロ・ソナタを演奏しています。第1 番のソナタはブラームスが33 歳の時に完成された作品で、時期的にはドイツ・レクイエムと同じ頃に書かれており、本来は4 楽章の大規模な曲になるはずでしたが、緩徐楽章を削除、すっきりとした味わいに仕上がっています。それに比べ第2 番はブラームス53 歳の時の作品で、こちらは4 楽章ですが、曲調は第1 番に比べとても明るく雄大で、ブラームスの全作品の中でもとりわけ充実した音楽に満ちています。クリーフの演奏は、繊細さと豪放さを兼ね備えており、ブラームスの音楽が持つ甘酸っぱさを的確に表現していると言えるでしょう。

TYXart
TXA-13030(1CD)
ヨアヒム・J.K.クンツェ:ORETAG
トランペットとオルガンとパーカッションのための12楽章〜サウンド・クリエイション
第1楽章:Bauet Euch Signaltrompeten
第2楽章:Die Engel singen das Lob des Herrn
第3楽章:Jesus in der Wuste
第4楽章:Ankundigung von Leiden und Auferstehung
第5楽章:Der Hauptmann von Kafarnaum
第6楽章:Jesus im Hause des Zollners Zachaeus
第7楽章:Der Einzug in Jerusalem
第8楽章:Judas
第9楽章:Bevor der Hahn kraht
第10楽章:Ich bin bei Euch alle Tage
第11楽章:Turmbau zu Babel
第12楽章:Choral und Fanfare
ヨアヒム・J.K.クンツェ(Tp)
ニコ・ソコリ(Org)
クノ・ワーグナー(Perc)

録音:2013年2月ドイツ、カルベン、聖バルド教会、ライヴ
トランペット奏者のヨアヒム・J.K.クンツェが作曲・演奏をしたアルバム。モーゼの書物「汝、銀のトランペットを創らん」に影響されて作曲したトランペッ トとオルガンとパーカッションのための12楽章。各楽章は聖書の一節を引用して構成されています。3つの楽器が融合したスタイリッシュな曲。バッハを 連想させるような宗教的旋律と、ジャズを思わせるような透明感ある即興的なメロディが組み合わされた、独自の世界観を持った音楽です。 (Ki)

Vivaldi Collection
VIVALDI-CD5(1CD)
ヴィヴァルディ・コレクション CD5
ヴィヴァルディ:ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ.ヘ短調 Op.2-10 RV21(1709)
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ.ト長調 RV22(1717)
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ.ト長調 Op.2-8 RV23(1709)
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ.ト長調 RV24
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ.ト長調「ピゼンデル氏のために」RV25
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ.ト短調 RV26
バルティック・バロック
[マリア・クレスチンスカヤ、
アンドレイ・ペギューニン、
エフゲニー・スヴィリドフ(Vn)
ソフィア・マルチゾヴァ(Vc)
インビ・タルム(Cemb)
グリゴリー・マルチゾフ(ディレクター) ]

録音:データ未詳
世界初録音と表示されておりますが、全収録曲ではないと思われます。「CD 6」(VIVALDI-CD 6)が先に発売されていました。

OUR Recordings
MAR-8.226908(1CD)
ギタ・レーサによるアンデルセン物語の朗読
カタツムリとばらの茂み(音楽:バッハ)
ナイチンゲール(音楽:M.リョベート)
ソマフーレン(音楽:M.リョベート)
とても信じられないこと(音楽:ベートーヴェン)
豚飼いの王子(音楽:M.ジュリアーニ)
まったくその通り!(音楽:モーツァルト)
ギタ・レーサ(朗読)
ミカラ・ペトリ(リコーダー)
チェン・ユェ(簫)
カロリン・ヴィトマン(Vn)
ウーラ・ウリジョナ(Va)
マルタ・スドラバ(Vc)
ラース・ハンニバル(G)

録音: 2012 年8 月16-17 日 デンマーク ノルディック・フィルム・スタジオ
デンマークで不動の地位を築き上げた女優ギタ・レーサ。このアルバムは、彼女が愛するアンデルセンの6 つの物語を自身で朗読し、そこにミカラ・ペトリを始めとしたOURrecordings お馴染みの演奏家たちが親密な音楽を付けているというアルバムです。彼女の語りのなんと表情豊かなこと。ちょっぴりハスキーで凄みのある声はまさに人生の機微を知る人そのもの。言葉の意味がわからずとも聞き入ってしまうこと間違いありません。大人のための童話集です。

ESTONIAN RECORD PRODUCTIONS
EPR-6613(1CD)
ヴィヴァルディ:世界初録音となるヴァイオリン・ソナタ集
ヴァイオリン・ソナタ.ト長調 RV776
シンフォニア ロ短調 RV35a
ヴァイオリン・ソナタ.ニ短調 RV13
ヴァイオリン・ソナタ.変ロ長調 RV809
ヴァイオリン・ソナタ.ニ長調 RV785
ヴァイオリン・ソナタ.ト長調 RV24
バルティック・バロック
[マリーナ・カタルジノヴァ、
マリア・クレスチンスカヤ、
アンドレイ・レシェチン、
エフゲニー・スヴィリドフ(Vn)
ソフィア・マルチゾヴァ(Vc)
インビ・タルム(Cemb)
グリゴリー・マルチゾフ(ディレクター)]

DACAPO
MAR-6.220643
(1SACD)
ソンライフ・ラスムセン:モーション/エモーション〜室内楽作品集
管楽五重奏のための「モーション/エモーション」(2010/2011)
フルートとクラリネットのための「アンダラグ第1番」(2010)
フルート,オーボエ,クラリネット,ホルン,ファゴット,ピアノ,ヴァイオリン,ヴィオラ,チェロのための「4つの庭」(2003)
クラリネットとホルンのための「アンダラグ第3番」(2011)
管楽五重奏のための「北の曲」(1995)
フルート,オーボエ,クラリネット,ファゴット,ホルン,ピアノのための「冬の絵」(1990)
アルト・フルートとファゴットのための「アンダラグ第11番)(2011)
ラップランド室内O・管楽五重奏団
ジョン・ストルゴー(指)
録音:2012年4月13-14日ロヴァニエミコルンディ・ホール
フェロー諸島出身の作曲家ラムスセン(1961-)の作品集です。彼の生まれ育った島には音楽教育を受ける場がなく、彼は祖母から楽譜の読み方を習ったと言います。独自の作風に基いたその作品は時として難解ですが、根底には極めて民族的なメロディが宿っていると言われています。この室内楽作品集には、様々な楽器を用いた曲が集められており、そのいくつかはとても親しげな風情を保っています。
DACAPO
MAR-8.226072(1CD)
ヨーアン・イェアシル:室内楽作品集
弦楽四重奏曲(1980)
フルート,オーボエ,クラリネット,ファゴット,ホルンのためのセレナード「森の中で遊ぶ」
(1947)
ピアノのための「3つの演奏会用小品」(1945)
ヴァイオリン,ヴィオラ,クラリネットとファゴットのための四重奏曲(1934)
アンサンブル・ミッドヴェスト

録音:2013年6月5-7日
2013年1月14-15日
2013年6月11日
2013年6月12-13日
デンマークの作曲家イェアシル(1913-2004)が半世紀に渡って書いた魅惑的な室内楽曲作品集です。最初期の作品である「四重奏曲」は、どことなくプーランクなどのフランス風のエッセンスも感じられますが、その音楽は独自の発展を遂げて行くのです。1980年に書かれた「弦楽四重奏曲」の静謐で滑らかな響きを耳にするだけで、この作曲家の並々ならぬ才能を感じることができるでしょう。名手たちの集団、アンサンブル・ミッドヴェストによる演奏は素晴らしいの一言です。

2L
2L-098SACD
(1SACD)
印象の軌跡
ドビュッシー(ハイフェッツ編):美しき夕べ
ラヴェル:ヴァイオリンソナタ.ト長調
 ヴォカリーズ
 ハバネラ形式のエチュード、
 ヴァイオリン・ソナタ(遺作
ドビュッシー(アーサー・ハートマン編):亜麻色の髪の乙女
ドビュッシー:ヴァイオリンソナタ
ラヴェル(シェルベリ・ニルソン、ビェラン編):亡き王女のためのパヴァーヌ
アンデシュ・シェルベリ・ニルソン(Vn)
スヴァイヌング・ビェラン(P)

録音:2011年12月、2012年1月 ソフィエンベルグ教会 (オスロ、ノルウェー)
[DXD (24bit/352.8kHz) 録音]
詩人ポール・ブールジェは若き日のドビュッシーがインスピレーションを受けたひとりだと言われます。ドビュッシーがブールジェの『美しき夕べ』をテ クストに歌曲を書いたのは1883年でした。数回の万国博覧会を通じフランスがヨーロッパ文化の中心として栄えようとしていた時代。新しい世紀に向け、 音楽の分野では、いわゆる「印象主義」が芽吹こうとしていた時代です。 アルバム『印象の軌跡』は、その時代をリードしたふたり、ドビュッシーとラヴェルの音楽をノルウェーの音楽家が「今」の感覚と思考で見つめたアルバムです。 アンデシュ・シェルベリ・ニルソン (1983?) はオスロ生まれ。オスロ、ベルリン、ストックホルムで学び、2008年からハルダンゲル音楽祭の芸術監督に 就任。スヴァイヌング・ビェラン (1970?) はスタヴァンゲル生まれ。ザルツブルクとベルリンでハンス・レイグラーフに学び、1999年にノルウェー・コンサー ト協会の最優秀若手ソロ奏者に選ばれた後、ノルウェーの音楽シーンを中心に活動を続けています。ドビュッシーの《美しき夕べ》はハイフェッツ、同じく《亜 麻色の髪の乙女》はドビュッシーの友人アーサー・ハートマンの編曲、ラヴェルの《亡き王女のためのパヴァーヌ》はシェルベリ・ニルソンとビェランの編 曲による編曲で演奏されます。印象主義の美しい残像。作曲家のヴォルフガング・プラッゲ (1960?) が制作を担当し、オスロのソフィエンベルグ教会で 録音セッションが行われました。 (Ki)
2L
2L-097SACD
(1SACD)
ファゴットの抒情
サン=サーンス:ファゴット・ソナタ Op.168
ヒンデミット:ファゴット・ソナタ
デュティユー:サラバンドとコルテージュ
エルガー:ロマンスOp.62
タンスマン:ソナティナ
ケクラン:ファゴット・ソナタ Op.71
クヴァンダール:伝説曲Op.61b
ペール・ハンニスダール(Fg)
ヴェービョルン・アンヴィーク(P)

録音:2012年4月30日-5月3日 ヤール教会 (ベールム、ノルウェー)
[DXD (24bit/352.8kHz) 録音]
ファゴットとピアノのための作品を集めたアルバム『ファゴットの抒情』。木管楽器のための室内楽曲に興趣にあふれた作品の多いサン=サーンスのソナ タに始まるプログラム。木管楽器のための室内楽作品に実り多かった20世紀前半の作品が中心です。この時代、試験の課題曲としてパリ音楽院の委嘱 により書かれた作品も多数あり、その代表的な作品、デュティユーの《サラバンドとコルテージュ》とタンスマンの《ソナティナ》がこのアルバムでも演奏 されています。オスロ・フィルハーモニックの首席ファゴット奏者、ペール・ハンニスダール (1958?) とグリーグ三重奏団のピアニスト、ヴェービョルン・ アンヴィーク (1962?)。ノルウェーを代表する優れた音楽家ふたりの共演です。ノルウェーのクヴァンダールが作曲した《伝説曲》のノスタルジックなペー ジでプログラムを閉じます。 (Ki)

WERGO
WER-6587(1CD)
セルゲイ・ネフスキ(b.1972):作品集
Alles
目に見えないアルファベット
わかりました/労働の平地
アウトランド
アンサンブル・ムジーク・ファブリーク他多数の演奏家

録音:2011、2012年
フスキは1972年10月モスクワ生まれの作曲家。ドレスデンなどで作曲を学びました。2006年、シュトゥトガルトの町から作曲賞を受賞し、2012 年にはボリショイ劇場で室内オペラ「Franziskus」が初演されるなど、若くして活躍しています。室内楽や、声を用いた作品を多く書いており、このディ スクでも、声と電子音などの巧みな組み合わせが印象的な作品が並びます。 (Ki)

Vivaldi Collection
VIVALDI-CD5(1CD)
ヴィヴァルディ・コレクション CD 5
ヴィヴァルディ:ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ.ヘ短調 Op.2-10 RV21(1709)
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ.ト長調 RV22(1717)
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ.ト長調 Op.2-8 RV23(1709)
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ.ト長調 RV24
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ.ト長調「ピゼンデル氏のために」RV25
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ.ト短調 RV26
バルティック・バロック
[マリア・クレスチンスカヤ、
アンドレイ・ペギューニン、
エフゲニー・スヴィリドフ(Vn)
ソフィア・マルチゾヴァ(Vc) インビ・タルム(Cemb)
グリゴリー・マルチゾフ(ディレクター)]
世界初録音と表示されておりますが、全収録曲ではないと思われます。詳細判明次第、メール配信にてお知らせいたします。「CD 6」(VIVALDI-CD 6)が先に発売されていました。

ESTONIAN RECORD PRODUCTIONS
EPR-6613(1CD)
ヴィヴァルディ:世界初録音となるヴァイオリン・ソナタ集
ヴァイオリン・ソナタ.ト長調 RV776
シンフォニア.ロ短調 RV35a
ヴァイオリン・ソナタ.ニ短調 RV13
ヴァイオリン・ソナタ.変ロ長調 RV809
ヴァイオリン・ソナタ.ニ長調 RV785
ヴァイオリン・ソナタ.ト長調 RV24
バルティック・バロック
[マリーナ・カタルジノヴァ、
マリア・クレスチンスカヤ、
アンドレイ・レシェチン、
エフゲニー・スヴィリドフ(Vn)
ソフィア・マルチゾヴァ(Vc)
インビ・タルム(Cemb)
グリゴリー・マルチゾフ(ディレクター)]

Oboe Classics
CC-2025(1CD)
ザ・フレンチ・アクセント
プーランク:三重奏曲
トゥイレ:「六重奏曲」より ガボット
オーリック:三重奏曲
ルーセル:嬉遊曲 Op.6
レスゲン=シャンピオン:牧歌曲
オトテール:「オーボエとチェンバロのためのソナタ ニ長調」による組曲
フェルー:三重奏曲
ストラヴィンスキー:牧歌曲
ジョリヴェ:セレナーデ・アベック・オーボー・プリンシパル
マスネ:「復讐の女神」〜故郷を思うトロイの女
ローラン・ラモレット(Ob)、
ルイ・バス(Ob)、
ミルティーユ・モレル(Ob)、
ピエール・ピエルロ(Ob)、
ルイ・ブリュゼ(Ob)、
ルイ・グロメール(Ob)、
ジョルジュ・デュラン(イングリッシュ・ホルン)、
ルイ・ゴダール(Ob)、他

録音:1928年−1958年
フランシス・プーランク(1899−1963)とジョルジュ・オーリック(1899−1983)を中心に、フランスの作曲家の作品を集めたフレンチ・プログラム。ローラン・ラモレット、ルイ・ゴダール、ピエール・ピエルロなど、オーボエ界の名手として第一線で時代を築いてきたオーボイストたちの名演が甦る。往年の名手たちの音色やフレージングの違いを1度に味わえる。マルコム・マクミラン・コレクションからの復刻リマスタリングは、デイヴ・ローウェルが担当。
Oboe Classics
CC-2026(2CD)
ザ・ワールド・オブ・ザ・オーボエ
バッハ:ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲〜第1楽章
コースト:癒しのロマンス
シューマン:ロマンス第1番 Op.94
ラヴェル:「クープランの墓」〜 前奏曲、
 ハバネラ形式による小品
ウェッジウッド:トンボ
モリコーネ:ガブリエルのオーボエ
ボイス:ソナタ第10番〜 アレグロ
パスクッリ:蜂/アーレン:虹の彼方へ
モーツァルト:オーボエ四重奏曲 K.370〜 第2楽章
ジェイコブ:ソナチネ〜 第4楽章
フォーレ:小品/ドリーブ:花の二重奏
ボワモルティエ:モデレマン
マチャド:ケブラ・ケイショ
サン=サーンス:白鳥
ハーティー:シャンソネット
エルディンチ:黒海の踊り
チャイコフスキー:歌劇「エフゲニー・オネーギン」〜 序曲
ブッシュ:三重奏曲〜 第1楽章
ラヴェル:メヌエット
ベートーヴェン(セドラック編):歌劇「フィデリオ」〜 フロレスタンのアリア
マコンキー:五重奏曲〜 第2楽章
デュティユー:ソナタ 〜第2楽章
マクミラン:インターセッション
C.シューマン:ロマンス第2番 Op.22
ブリテン:パン
リチャードソン:ランデヴー
シンクレア:ザ・フライ
バスラー:ヴォカリーズ・ダンス
ロクスバラ:サイレント・ストリングス
ベリオ:セクエンツァ〜 第7番
ハン・デ・ヴリーズ(Ob)、
マリオス・アルギロス(Ob)、
マーク・ベイジェント(Ob)、
ジョージ・ケアード(Ob)、
デイヴィッド・カウリー(Ob)、
ニコラス・ダニエル(Ob)、
エレーヌ・ドーヴァス(Ob)、
パウル・グディ(Ob)、
レオン・グーセンス(Ob)、
デアドル・リンド(Ob)、
ジェイニー・ミラー(Ob)、
ジェシカ・モグリッジ(Ob)、
ウチェンナ・グエ(Ob)、
エミリー・ペイルソープ(Ob)、
ジェレミー・ポルメア(Ob)、
クリストファー・レッドゲイト(Ob)、
キャサリン・スミス(Ob)、
アルシア・タルボット=ハワード(Ob)
ジュリアン・ウェスト(Ob)、
ジュリア・ホワイト(Ob)、他
オーボエの音楽、楽器、リード、プレイヤーにスポットライトをあてた「ザ・ワールド・オブ・ザ・オーボエ」。バロック音楽から現代音楽、オリジナル、トランスクリプションなど幅広い作品を網羅。今を時めくオーボエ奏者による、オーボエの魅力を最大限に発揮した作品集に仕上がっています。オーボエの歴史やリード作製のプロフェッショナル、ピーター・ウィギンズ氏によるインタヴュー形式のレクチャーが掲載された充実のブックレットも魅力。

WERGO
WER-6761(1CD)
細川俊夫:弦楽四重奏作品集
細川俊夫
(b.1955):開花 Blossoming(2007/2009改訂(改訂版世界初録音))
花の妖精 Floral fairy(2003)
書(カリグラフィー)Kalligraphie(2007/2009改訂)―弦楽四重奏のための6つの小品―※世界初録音
ランドスケープT LandscapeT(1992)
沈黙の花 Silent Flowers(1998)
弦楽四重奏曲「原像」 Urbilder(1980/1984改訂)
アルディッティSQ
〔アーヴィン・アルディッティ(1Vn)、
アショット・サルキシャン(2Vn)、
ラルフ・エーラーズ(Va)、ルーカス・フェルズ(Vc)〕

録音:2012年2月
2013年の「サントリーホール国際作曲委嘱シリーズ」のテーマ作曲家である細川俊夫の注目新譜の登場です。 6つの小品から成る『書』は、世界初録音。「音楽は音を用いたカリグラフィー(書)である。そしてそれは沈黙というキャンヴァスの上に描かれる。」 とは細川の言葉ですが、書のジェスチャーのエッセンスを6つの金言的な音絵で表しています。ほかにも、華道の哲学世界(細川の祖父は華道家)の『花 の妖精』と『沈黙の花』や、蓮の花が開く様子を描いたという『開花』などを収録。『原像』は、細川俊夫の最初の弦楽四重奏作品で1980年に書かれ たもので、すでに細川の哲学世界に満ちた静寂と哲学的な世界が広がっています。 アルディッティ弦楽四重奏団による演奏は極めて精緻で、細川の世界を巧みに表現しています。 (Ki)

CONTINUO Classics
CC777-705(1CD)
ミンストレル
ドビュッシー:前奏曲第1集〜「吟遊詩人」(ヴァイオリンとピアノのための編曲版)
 レントより遅く(レオン・ロケ編曲)
ヴァイオリンとピアノのソナタ 
 セレナーデ(ドビュッシーの素描をもとに、R.オーリッジにより復元された作品)
ピエルネ:ヴァイオリン・ソナタ.ニ短調op.36
フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番イ長調op.13
青柳いづみこ(P)
クリストフ・ジョヴァニネッティ(Vn)

録音:2013年3月14-16日、パリ国立高等音楽院

日本語解説付。
ピアニスト、文筆家、音楽研究家と幅広く活躍する世界的ピアニスト、青柳いづみこが最新盤をリリースいたします!青柳が造詣深いドビュッシーと同 期の作曲家である、ガブリエル・ピエルネの生誕150周年を記念し、世紀末フランスに生きた作曲家たちが残した珠玉のヴァイオリン・ソナタを収録し た内容です。マルセイユ音楽院で共に研鑽を積み、2009年よりデュオとして活動を共にしている往年の名手、クリストフ・ジョヴァニネッティと共に、近 代フランスの響きに焦点を当てたプログラムで魅せてくれます。このアルバムの発売とピエルネの生誕を祝い、2013年秋には来日リサイタルも開催予定。 是非とも見逃せない最新盤です!
G.ピエルネ(1863-1937)はパリ音楽院でマスネに作曲を、フランクにオルガンを学んだ音楽家。彼のヴァイオリン・ソナタは、当時の名手ティボー のために捧げられたもので、師フランクの響きも色濃い作品。抒情的な旋律が美しく、輝かしいヴァイオリン・ソロと繊細なピアノ伴奏が織りなす美しい アンサンブルは絶品です。ドビュッシーの「吟遊詩人(ミンストレル)」は、前奏曲第1集の12曲目に収録されている作品。ヴァイオリン奏者のA.アル トマンがヴァイオリンとピアノのために編曲したものを、ドビュッシーが手直しした版での演奏になります。ヴァイオリンのピッツィカートやスピッカートの 表現力を上手く活かした編曲で、作品を通して印象的なおどけたリズムと旋律の魅力を存分に感じられます。3曲目の「セレナーデ」は、音楽学者のロバー ト・オーリッジが素描を発見した未完の作品。1890年代に作曲されたものと思われますが、本アルバムに収録されているのは、オーリッジがこの素描か ら復元されたものです。2013年秋の公演にて東京初演も予定されており、ドビュッシー研究家としても活躍する青柳の意気込みも感じられましょう。こ れらに加え、本アルバムではフォーレのヴァイオリン・ソナタも収録。世紀末フランス音楽の繊細かつ美しい響きをたっぷりと堪能出来るアルバムに仕上がっ ています。かのイザイ四重奏団の発足メンバーの一人、名手ジョヴァニネッティの卓越したヴァイオリン・ソロも聴き逃せません!
【青柳いづみことクリストフ・ジョヴァネッティ】
マルセイユ音楽院時代、ピエール・バルビゼのもとで学んでいた頃から共演をしていた。卒業後、演奏と執筆を両立させる希有な存在として注目を集めて おり、これまでリリースした9枚のCDが『レコード芸術』誌で特選盤となるほか、師安川加壽子の評伝『翼のはえた指』で第9回吉田秀和賞受賞をはじめ、 執筆の分野でも数々の賞を受賞。ジョヴァネッティは、イザイ、およびエリゼ四重奏団の発足メンバーとして活躍、室内楽の分野を中心に活躍。ふたりがデュ オを組み始めたのは2009年、それ以来フランスと日本を中心に多くのリサイタルを行い、好評を博している。

IPPNW
IPPNW-76(1CD)

KKC-5336(1CD)
日本語帯・解説付
IPPNW慈善演奏会〜相馬子どもオーケストラ&コーラスの設立に向けて
(1)ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」
(2)シェーンベルク:弦楽三重奏曲 op.45
(3)ピアソラ:リベル・タンゴ
(4)ピアソラ:アディオス・ノニーノ
(5)バカラック:自由への道
(6)ピアソラ:フーガと神秘
(7)滝廉太郎:荒城の月
(1)ル・ムジケ・クァルテット[シモン・ベルナルディーニ(第1Vn)、クリストフ・ホラーク(第2Vn)、アンドレアス・ウィルウール(Va)、ウルリケ・ホフマン(Vc)]
(2)カイ・フォーグラー(Vn)
ウルリッヒ・アイヒェナウアー(Va)
石坂団十郎(Vc)
(3) - (7)ベルリン・フィル12人のチェリストたち

録音:2012年9月、ベルリン・フィルハーモニー 室内楽ホールにおけるライヴ
このCDはIPPNW(核戦争拡散防止国際医師会議)慈善演奏会として、2012年9月ベルリンにて「相馬子どもオーケストラ」の設立を目指した、エル・ システマジャパンの活動を支援するためのチャリティコンサートのライヴ収録です。この活動にベルリン・フィル12人のチェリストや若手実力派チェリス ト石坂団十郎、ル・ムジケ・クァルテットなど、世界的アーティストが参加し、被災地の復興に向けた活動を支援しました。心を一つにした演奏を聴くこ とができます。演目はル・ムジケ・クァルテットが演奏したドヴォルザークの弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」やベルリン・フィル12人のチェリストが 演奏したピアソラのリベル・タンゴ、フーガと神秘など様々な作曲者の作品が演奏されました。このCDの最後に収録された滝廉太郎の荒城の月は被災 地の復興を願う、祈りを捧げているような演奏です。このCDの収益金額の一部は、東日本大震災の復興支援として、エル・システマジャパンを通して、 福島県相馬市にて実施する「相馬子どもオーケストラ」の活動のために寄付されます。 (Ki)

MUSIEPOCA
MEPCD-006(1CD)
ピリオド楽器による金管四重奏曲集〜フォレスティエからヴェルディへ…
フォレスティエ(1815-1881):ベッリーニの「清教徒」による4つの四重奏曲
ドニゼッティ(ヨナタン・ピア編):歌劇「愛の妙薬」〜人知れぬ涙
ヴェルディ(ヨナタン・ピア編):トランペットの為のアダージョ
ベルガモのダヴィデ神父(ヨナタン・ピア編):エレヴァツィオーネ ニ短調
ジャン=バティスト・アルバン(ヨナタン・ピア編):ヴェルディの歌劇「ナブッコ」による幻想曲
ベッリーニ(ヨナタン・ピア編):歌劇「清教徒」〜 ラッパを吹き鳴らせ+
シューベルト(ヨナタン・ピア編):音楽に Op.88-4 D.547
ゴットヘルフ・ハインリヒ・クンマー(ヨナタン・ピア編):オフィクレイドの為の変奏曲*
ヴェルディ(ヨナタン・ピア編):「椿姫」〜プロヴァンスの海と陸
ジャン=バティスト・アルバン(ヨナタン・ピア編):ビゼーの歌劇「カルメン」による幻想曲*
アンサンブル・オットーニ・ロマンティチ(ロマンティック・ブラス・アンサンブル)
[ナタン・ピア、ミケーレ・サンティ(コルネット、トランペット)
マウロ・モンティ(トランペット、トロンボーン)
コッラード・コッリアルド(トロンボーン、オフィクレイド) ]

録音:2010年1月31日*
2012年3月10日+
2010年6月23-24日(無印)
19世紀の金管音楽をピリオド楽器で演奏するイタリアの四重奏団アンサンブル・オットーニ・ロマンティチのデビューCD。滅多に聴く機会のない楽曲を当時の響きで楽しむことができる貴重なアルバムです。

Sono Luminus
DSL-92171
(CD+Bluray AUDIO)
Entendre-聞く
コダーイ:ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲Op.7
ハルヴォルセン(1864-1935):パッサカリアト短調(ヘンデルの組曲第7番HWV432-パッサカリアによる)
レオナール(1819-1890)/セルヴェ(1807-1866):演奏会用大二重奏曲第1番
ラヴェル:バイオリンとチェロのためのソナタ
スーザ:星条旗よ永遠なれ(B.ドゥコフによるヴァイオリンとチェロ編)
デュオW(アンサンブル)

録音:2012年12月10-12日ヴァージニア,ボイス,ソノ・ルミナス
デュオW…ヴァイオリンとチェロの組み合わせから生まれる無限の可能性。彼らの眩いばかりの技術と高い音楽性、そして思いもよらない曲の変容。聴いているだけで新鮮な驚きと、わくわくするような楽しさが溢れてくる1枚です。選ばれている曲は、一見「普通のクラシック」のようですが、どれも少々ひねった編曲が施されており、それはジャズや民族音楽のイディオムであったりと、ひと時も息つく暇なく華麗な音の世界を堪能することができるのです。白熱のアンサンブルを繰り広げるのは、ヴァイオリニストのアリアンナ・ワルソー=ファンとチェリストのメタ・ウェイス。彼女らは共にジュリアード音楽院の卒業生で、その美しい容姿と音楽性を武器に高い評価を受けています。最高の音楽を最高の音で聴く喜びがここにあります。

ARS HARMONICA
AH-229(1CD)
アドルフ・ベンタスへのトリビュート
アドルフ・ベンタス(1919-):3つのピンセリャデ/ネルハの洞窟
アルベニス(アドルフ・ベンタス編):スペイン組曲 Op.47〜 グラナダ/カディス
 旅の思い出 Op.71〜入り江のざわめき
アントニオ・デ・カベソン(1510-1566)/アドルフ・ベンタス編曲:「騎士の歌」によるディフェレンシア
ジュアン・カバニリェス(1644-1712)/アドルフ・ベンタス編曲:ティエント イ長調
マテオ・アルベニス(1755頃-1831)/アドルフ・ベンタス編曲:ソナタ ニ長調
アドルフ・ベンタス:3つの舞曲/メランヒア
サックス 3+1 クアルテット
[ナチョ・ガスコン(ソプラノSax)
ルベン・ドミンゴ(アルトSax)
エフレム・ロカ(テナーSax)
ジュアン・マルティ=フラスキエル(バリトンSax) ]
スペイン・カタルーニャのサクソフォンの巨匠アドルフ・ベンタスに捧げられたアルバム。
ARS HARMONICA
AH-230(1CD)
ジュゼプ・マリア・メストレス・クアドレニ(1929-):弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲第2番(2006)
弦楽四重奏曲第3番(2006)
弦楽四重奏曲第4番(2006)
迷路(2009)
ブロッサSQ

Heilo
HCD-7282(1CD)
オストフォルク
オンソイの結婚行進曲/地下の行進曲/さあ待とう,ファンテレッダ/美しいアンナ/昔のマズルカ/カブトムシ/五月が近づくと/スプリングダンス/カーリの子守歌/ほら、教会の鐘が誘っている/ハリング/ゆりかごの歌/オースルンのワルツ/ネーセの山/小さなペッテル
オストフォルク
ヴェーガル・ヴォールダール(フィドル)
リン・アンドレア・フグルセト(ヴォーカル
オースムン・ライスタ(マンドラ、ギター)

録音:012年2月13日-16日オストレ・フレドリクスタ教会、2013年2月15日ファーゲルボルグ教会
フォークミュージックのバンド、ラスクでフィドルを担当し、ミュージシャン、ダンサー、音楽教師として活躍するヴェーガル・ヴォールダーl。中世の音 楽、フォークミュージック、現代の音楽と幅広いレパートリーで知られる女声アンサンブル、トリオ・メディイーヴァルのリン・アンドレア・フグルセト。ギ ター、ベース、マンドラ、バンジョー、マンドリンを演奏、ロック、ポップ、ジャズの要素を取り入れたスタイルのフォークミュージック・バンド、シャトー・ ヌフ・スペレマンスラーグにも参加したオースムン・ライスタ。ノルウェーのフォークミュージック・シーンで活躍する三人が集まったバンド、オストフォル クは、オスロの南に位置するオストフォル県の子供と青少年に自分たちの伝統の音楽を教えるためのスクールコンサート・プロジェクトとしてスタートしま した。記録に残された音楽は少ないものの、『オストフォルの民謡』『14の古いオストフォルの踊り』『オストフォルの民謡の旋律』『オストフォルの民俗舞曲』 に収められた歌と舞曲と使うことで、おもしろいプログラムが組めたと言います。このアルバムは、好評を博した彼らのコンサートをオストフォルを超えた 聴き手に届けるために制作されました。 (Ki)

Sleeveless Records
SLV-1007(1CD)
バックス:チェロとピアノのための作品集
チェロとピアノのためのソナチナ.ニ長調
無伴奏チェロのためのラプソディック・バラード
チェロとピアノのための「民話」
チェロとピアノのための「伝説ソナタ」嬰へ短調
ライオネル・ハンディ(Vc)、
ナイジェル・クレイトン(P)

録音:2012年7月16日−17日
英国の作曲家、アーノルド・バックス(1883−1953)のチェロとピアノのための作品集。ミュリエル・テイラー・コンクールで第1位入賞の経歴を持つイギリスのチェリスト、ライオネル・ハンディ。ASMFで10年間首席チェロ奏者を務め、LOS、ハレ、ロイヤル・リヴァプールPOなど、英国有数のオーケストラと共演も果たしており、その華々しい経歴に裏付けされた伸びやかな音色が持ち味。20世紀イギリス音楽を得意としており、バックスはまさに最適なプログラム。

SARTON
SARTON 009-2
(1CD)
アコーディオンとチェロのためのポーランドの新しい音楽
ハンナ・クレンティ(1962-):前奏曲、後奏曲と詩篇
アレクサンデル・ノヴァク(1979-):サテン*
ヴォイチェフ・ブレハシュ(1982-):呼吸低下[Hypopnea](アコーディオン独奏のための)*
ラハウ・ヤニャク(1986-):何時間もの無言の後で[After Hours of Muteness]*
ペンデレツキ:ディヴェルティメント(チェロ独奏のための)
ダリウシュ・プシビルスキ(1984-):言説[Discours]*
ミコワイ・マイクシャク(1983-):疑いのリズム[III][Rhytms of Doubt [III]]*
マグダレナ・ボヤノヴィチ(Vc)
マチェイ・フロンツキェヴィチ(アコーディオン)

録音:2011年8月、フリデリク・ショパン音楽大学コンサートホール、ワルシャワ、ポーランド

*=世界初録音

Compunctio
COMPCD-008(1CD)
クラヴィコード
ペーション&エクレーヴ:ブルー・ベル、ボウル、イクテリーン
エクレーヴ:ノード第1番〜第7番
ペーション:クロマ、ルスト
マッツ・ペーション(クラヴィコード)、
アンドレアス・エクレーヴ(ツィター)
パフォーマンス、サウンド、レコーディング、パッケージの全てがハイクォリティのスウェディッシュ・レーベル「コンプンクティオ(Compunctio)」。スウェーデンのマルチ・プレーヤー、アンドレアス・エクレーヴ(1975−)とマッツ・ペーションによる自作自演集であり、3種類のクラヴィコードと2種類のツィターを弾き分けからは、繊細で風情あふれる音色が聴こえてきます。各楽器の美しい写真を収めたミニ・フォトアルバムも封入。ブックレットにもクラヴィコード、ツィターの写真が掲載されています。

ESTONIAN RECORD PRODUCTIONS
EPR-6312(1CD)
ヴィヴァルディ:ピゼンデルの為のソナタ集
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ.ト長調 RV25*
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ.ハ短調 RV6+
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ.ヘ長調 RV19#
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ.ハ長調 RV2#
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ.イ長調 RV29**
バルティック・バロック
[マリア・クレスチンスカヤ(Vn)*
ナザール・コジュハーリ(Vn)+
アンドレイ・レシェチン(Vn)#
エフゲニー・スヴィリドフ(Vn)**
ソフィア・マルチゾヴァ(Vc)
インビ・タルム(Cemb)
グリゴリー・マルチゾフ(アーティスティック・ディレクター) ]

録音:2011年、スウェーデン聖ミカエル教会、タリン、エストニア+
  2012年、聖ヤコブ教会、ヴィームシ、エストニア(*/#/**)
ドレスデンのザクセン宮廷楽長であり高名なヴァイオリン奏者であったヨハン・ゲオルク・ピゼンデル(1687-1755)に献呈されたソナタ集。4人のバロック・ヴァイオリン奏者が腕を競います。

BOHEMIA MUSIC
BM-0083(1CD)
チェロ&ピアノ・リサイタル
シューベルト:アルペッジョーネ・ソナタ.D.821
ストラヴィンスキー:イタリア組曲
フランク:ソナタ.イ長調
ポッパー(1843-1913):演奏会用ポロネーズ.ニ短調 Op.14
フォーレ:夢の後で Op.7-1
ヴラダン・コチー(Vc)
ナタリエ・ベルリン(P)

※使用楽器:2009年、ミロスラフ・コマール製(Vc)
ヴラダン・コチーは1988年に旧体制下のチェコスロヴァキア政府に対し自由を訴え投獄された経験を持つチェコのチェロ奏者。東日本大震災後度々来日し被災地支援の為の演奏会を開いています。ナタリエ・ベルリンは2010年にプラハ音楽アカデミーを卒業したチェコのピアノ奏者。ブックレットにヴラダン・コチーからのメッセージと演奏者、チェロ製作者の紹介が日本語で記されています。

TEMPS RECORD
TR-1164(1CD)
シューベルト、ベーム:フルートとピアノの為の作品集
シューベルト:序奏と「しおれた花」による変奏曲 Op.16
テオバルト・ベーム(1794-1881):シューベルトの主題による幻想曲 Op.21
シューベルト(テオバルト・ベーム編)曲:6つの歌曲[おやすみ,菩提樹,漁師の娘,セレナード,海辺で,鳩の便り]
シューベルト:アルペッジョーネの為のソナタ イ長調 D.821
アントン・セラ(Fl)
藤木綾子(P)

録音:2009年11月、スタジオ Hayato、バルセロナ、スペイン
アントン・セラは1957年はバルセロナに生まれスイスで学んだフルート奏者。1980年代後半よりバルセロナのマーシャル音楽院で教えています。藤木綾子は東京都に生まれ、マーシャル音楽院でアリシア・デ・ラローチャ、カルロタ・ガリガに師事、現在もバルセロナを本拠に活動しているピアニスト。

BGS
BGS-121(1CD)
ラプソディ
ガーシュウィン(ステル編):ラプソディ・イン・ブルー
アーノルド(アシュフォード編):イギリス舞曲集第2集 Op.33
クリッテンデン:スコットランド幻想曲
ゴーブ(イーデン編):イディッシュ・ダンス(インドの踊り)
ヴィーダ・ギター四重奏団

録音:2012年11月
2007年に結成されたイギリスのギター・クヮルテット、ヴィーダ・ギター四重奏団のセカンド・アルバムは、ガーシュウィンとアーノルドの"ギター・クヮルテット版"がメイン。ガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」では4本のギターのブレンド感、アーノルドの「イギリス舞曲集第2集」ではカラフルな舞曲とギターの音色との相性が抜群!ミネアポリス・ギター四重奏団の委嘱作品であるクリッテンデン、吹奏楽関係者にはお馴染みのゴーブの「イディッシュ・ダンス」など、ギター・アンサンブルの愉しさが伝わってくる充実のプログラムが魅力です。

WERGO
WER-6764(1CD)
spaces&spheres〜直観的な音楽
ungone/銀の舌の/液状の恐怖
ライト・ブライト・ナイト
彼女は空気を浄化した/再び見えざるもの
マルクス・シュトックハウゼン(Tp、フリューゲルホルン)
タラ・バウマン(Cl、バスCl)
ステファノ・スコダニッビオ(Cb)
ファブリツィオ・オッタヴィウッチ(P)
マルク・ナウセーフ(打楽器)
ワルター・クインタス(編集)

録音:2008 年2月
980年代から共演を重ねている5人の現代音楽シーンを彩る音楽家が、彼らの直観の赴くままに、4日間に渡って、ディスカッションも無しに奏でた 音楽を、ワルター・クインタスが編集したディスク。このメンバーの一人、コントラバスの名手スコダニッビオは2012年に惜しまれつつ亡くなりました。 このディスクは、スコダニッビオに捧げるものでもあります。 (Ki)

ENZO Recordings
EZCD-10023(1CD)
村田厚生〜前衛トロンボーン・アルバム
一ノ瀬響&村田厚生:キー・ウォーター 〜トロンボーンとエレクトロニクスによる〜 (2013)
村田厚生:タブラ・イスト 〜トロンボーン・ソロのための〜 (2008)
福井とも子:超ラセンIII 〜2本のトロンボーンのための〜 (2007) *
一ノ瀬響:インナー・ミラー 〜トロンボーンとエレクトロニクスによる〜 (2013)
村田厚生:スライド・パラノイア 〜トロンボーン・ソロのための〜(2011)
ヴァレリオ・サニカンドロ:遠日点・近日点〜トロンボーンとエコー楽器のための〜 (2010)
村田厚生:コラールM 〜4本のトロンボーンのための〜 (2013) *
山本裕之:輪郭主義III 〜トロンボーンとピアノのための〜 (2012)
バルトーク:「中国の不思議な役人」〜アレグロ (1918-1924) /(トロンボーン12重奏アレンジ : 村田厚生)*
小出稚子:西新宿ブルース 〜トロンボーン・ソロのための〜(2010)
村田厚生(Tb)
中村和枝(P)
*=村田厚生による多重録音
録音:2012-2013年
★スライド偏執症!Slide Paranoia!
稀代のソリスト村田厚生による日本人初の前衛トロンボーン・アルバム。インドの民族楽器タブラ。その口伝の世界を特殊奏法でエミュレートしたTabla-ist、完全五度を五等分した独自の音階によるChoral M、スライドの機能に固執したSlide Paranoiaなどユニークな発想の自作。最高音域で干渉し絡み合うグリッサンド・福井とも子作品。ディジュリドゥ・クローンから喚起される鏡ばりの世界・一ノ瀬響作品。ピッチとリズムでトロンボーンとピアノがせめぎ合う山本裕之作品。西新宿の哀愁・小出稚子作品など収録。バルトーク作曲「中国の不思議な役人」は村田が12本のトロンボーンのためにアレンジしオーケストラ・トロンボーン奏者へのオマージュとして捧げられている。
■村田厚生 (トロンボーン)
 桐朋学園大学音楽学部卒業。ドイツ学術交流会(DAAD)給費留学生としてベルリン芸術大学卒業。 J.ケージ、K.シュトックハウゼン、I.クセナキス、M.カーゲル等の作品を日本初演。独ダルムシュタット国際現代音楽講習会、サントリー音楽財団サマーフェスティバル、ISCM2001横浜大会、アジア音楽祭、ソウルPANミュージックフェスティバル、香港Musicaramaフェスティバル、文化庁舞台芸術国際フェスティバルなど主要な現代音楽祭に出演。ソリストとして新日本フィルハーモニー交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団と邦人作品を初演。また邦人ソリストとして初めて武満 徹/ファンタズマカントス2を演奏。 シリーズ・リサイタル「yes-yes」、「トロンボーンの新事実」、「コンテンポラリー・デュオ」やサイト上での奏法解説で新しいレパートリーの開発に貢献している。
 前衛ブラスアンサンブル「ブラス・エクストリーム・トウキョウ」、室内楽団「アール・レスピラン」、伝統的なウィーンスタイルの「東京トランペットコアー」に所属。

Atoll
ACD-742(1CDR)
ロズモワ〜ダイアログ
ピング:ソナチネ「風と雪の間の対話」
キラール:ソナチネ
ウィリアムズ:ウェン・ウェー・フェル
パヌフニク:祈りの会話
ウォズ:ソナタ・メドジュゴスカ
ボディ:4つの組曲〜「雨の森」
リッチー:ポーランド舞曲 Op.155
ロシア:メルボルン・カップ
アドリアンナ・リス(フルート&ピッコロ)、
サラ・ワトキンス(P)

録音:2010年4月&2011年2月
オークランド室内Oの首席フルート奏者を務めるポーランド出身のフルーティスト、アドリアンナ・リスが演奏するフルートとピッコロのための作品集。ロクサンナ・パヌフニクの作品や、スネア・ドラムやバッキング・トラックを使用した珍しい作品を収録。
※Atollはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。予めご了承ください。
Atoll
ACD-881(1CDR)
ステイサム:室内楽作品集
ロマンス第1
ハッピー・デイズ
「イーナ」オリジナル・スコティッシュ・エアー
フルートと弦楽四重奏のための組曲
パストラーレ/エレーナのワルツ
サッチ・スウィート・ソロウ
言葉のない歌
ランドスケープ第1番、
ブラック・スワン
ランドスケープ第2番
ハッピー・エンディング
プエルタスQ
〔エリー・ファッグ(Vn)、
トム・ノリス(Vn)、
ジュリア・ジョイス(Va)、
アンドリュー・ジョイス(Vc)〕
アドリアンナ・リス(Fl)、
カミール・ホワイト(Ob)、
ベン・ホードリー(Fg)、
ニコラ・ベイカー(Hrn)

録音:2011年5月14−16日
イギリス生まれの作曲家、キース・ステイサムの室内楽作品集。ステイサムはケンブリッジ大学で音楽を学び、ノーザン・シンフォニアOのゼネラルマネージャーやデッカとフィリップスで活躍した経歴を持ちます。
※Atollはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。予めご了承ください。

WERGO
WER-6760(1CD)
グバイドゥーリナ:作品集
ソナタ〜コントラバスとピアノのための(1975)
パントマイム〜コントラバスとピアノのための(1966)*
イン・クローチェ(作曲者編曲によるコントラバスとバヤン版(2009) [原曲:チェロとオルガン(1979)、チェロとバヤン(1991)])
プレリュード(作曲者編曲によるコントラバス版(2009)[原曲:チェロとオルガン(1974)])*
ダニエレ・ロッカート(Cb)
ファブリツィオ・オッタヴィウッチ(P)
マッシミリアーノ・ピトッコ(バヤン)

録音:2009&2012年

*=世界初録音
グバイドゥーリナによる、コントラバスのための作品集(うち2作品は原曲はチェロのためのものですが、コントラバスのためにグバイドゥーリナ自身が 編 曲 し た も の )。 「ソナタ」では比較的伝統的な雰囲気の作品。ですが、フィンガリングなどは演奏者の自由にゆだねられている部分も大きいです。イン・クローチェでは、 バヤンの音色がロシアのフォークロアを思わせる中、コントラバスが嘶きます。 (Ki)


ミュウ
MUCS-1010(1CD)
「トロンヴォーチェ」
プライヤー:愛の想い
カッチーニ(大橋晃一 編曲):アヴェ・マリア*
プッチーニ(大橋晃一 編曲):トゥーランドット・ファンタジー
武満徹:小さな空
小林幸太郎(編曲):トロンボーン・アラカルト〜オーケストラ・ソロ〜
岩田匡史(編曲):カンツォーネ・ファンタジー
カステレード:トロンボーンとピアノのためのソナチネ
ポンセ(大橋晃一 編曲):小さな星#
倉田寛(Tb)、
城綾乃(P)、
山本裕康(Vcソロ)*
石田泰尚(Vnソロ)#
高群誠一(Cb)#、平尾信幸(Perc)#

録音:2013年3月25日〜27 日 茨城県小美玉市四季文化館みの〜れ
2012年12月3日 横浜みなとみらいホール(ライヴ収録) #
エンジニア:宮下雄二
ブックレット寄稿文:小田桐寛之(東京都交響楽団首席トロンボーン奏者)
“歌うトロンボーン奏者”として題名のない音楽会にも紹介された倉田寛のセカンドアルバム。オリジナルアレンジも豊富で聴く人を飽きさせない楽しいアルバムに仕上がりました。また日本を代表するプレイヤーでもある石田泰尚(Vn)、山本裕康(Vc)ら豪華メンバーの参加も魅力的です。
●倉田寛 (Hiroshi Kurata)
静岡県浜松市出身。東京藝術大学卒業。第7 回東京国際コンクール室内楽部門入選、第2 回ナルボンヌ(仏)国際金管五重 奏コンクール特別賞受賞など数々の受賞歴を持つ。第8 回ヤマハ金管新人演奏会出演。1993 年神奈川フィルハーモニー管 弦楽団に入団、1994 年第11 回日本管打楽器コンクール3 位入賞。1996 年NHK-FM リサイタルに出演,また東京、浜松でリ サイタルを行う。2004 年文化庁新進芸術家海外留学制度研修者としてシカゴに留学。 2009 年自身がライフワークとしているテノールとトロンボーンの一人コラボレーションを試みたソロアルバム「SPERANZA」をリリ ース、本作品は 2nd アルバムとなる。神奈川フィル以外での活躍も目覚ましく、紀尾井シンフォニエッタ、霧島音楽祭、サイト ウ・キネン・フェスティバルへの参加や東京トロンボーンゾリステン、なぎさブラスゾリステンなどでも欠くことの出来ないトロンボ ニストとして活躍している。また、洗足学園音楽大学、尚美ミュージックカレッジ専門学校で後進の指導に当たる。2012 年自身 が主宰となり歌とトロンボーンの可能性を追求した“KURAKAN`S BAND”を結成。今後の活躍がますます期待される。
■公式サイト:
http://musiciansparty.jp/artist/kurata/

Audiomax
903-1793-6(1SACD)
メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番ニ短調 Op.49
ピアノ三重奏曲第2番ハ短調 Op.66
アルバ三重奏団

録音:2012年6月26−28日
フェリックス・メンデルスゾーン(1809-1847)のピアノ三重奏曲を奏でるのは、ドイツのヴァイオリニスト、イタリアのチェリスト、中国のピアニストによる国の枠を超えたアルバ三重奏団。フレージング、解釈は3人の若き奏者たちの固い信頼関係の賜物。
Audiomax
903-1764-6(1SACD)
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第2番ト長調 Op.1-2
ピアノ三重奏曲第7番変ホ長調 Op.97「大公」
マックス・ブロート三重奏団
〔カルステン・ストラスブルク(P)、
ダニエル・ベル(Vn)、
マキシミリアン・フォン・プファイル(Vc)〕

録音:2012年4月3−5日
マックス・ブロート三重奏団は、フランツ・カフカの友人でチェコ出身のユダヤ系文化人、マックス・ブロートの名をアンサンブル名とする2005年創設。楽聖ベートーヴェンの音楽では、川の流れのように自然なフレージングを聴かせてくれます。

LAWO Classics
LWC-1036(1SACD)
ベートーヴェン:交響曲第7番 Op.92(木管八重奏版)
管楽八重奏曲変ホ長調 Op.103
ロンド変ホ長調 WoO.25
オスロ・カンマーアカデミー

録音:2011年10月
2009年12月にデビューを果たしたオスロ・カンマーアカデミーは、ゲルノート・シュマルフスとインゴ・ゴリツキの弟子で2004年からオスロ・フィルの首席奏者を務めるオーボイスト、ダヴィッド・フリーデマン・シュトルンクが芸術監督として率いるノルウェーの新しい木管アンサンブル。
各奏者に高度な技巧と音楽性、アンサンブルが要求されるベートーヴェンの「交響曲第7番」の木管八重奏版では、オスロ・フィル、トロンハイム響、ノルウェー陸軍スタッフ・バンドで活躍するメンバーたちがハイ・パフォーマンスを発揮!オスロの新しい管楽アンサンブル、その実力は本物です!
LAWO Classics
LWC-1034(1SACD)
ベートーヴェン:木管三重奏曲ト長調 WoO.37
セレナード.ニ長調 Op.25
クラリネット三重奏曲変ロ長調Op.11「街の歌」
オスロ・フィルハーモニック・チェンバー・グループ

録音:2011年
ノルウェーの名門オスロ・フィルのメンバーたちによって結成された室内楽団、オスロ・フィルハーモニック・チェンバー・グループのシリーズ第3弾。
楽聖ベートーヴェンの小編成の室内楽作品では、オスロ・フィルを凝縮したかのような美しい演奏を披露してくれています。
スペイン、マドリード出身でオスロ・フィルの首席ピアニストのポジションにあるゴンサロ・モレーノのピアノと管楽器、弦楽器のブレンド感も絶妙!

Heilo
HCD-7274(1CD)
イェルムン・ラーシェン・トリオ〜旅
旅の歌/トイエンワルツ
エレセウスの子守歌 I
花嫁の歌/メヌエット.イ長調
銀/オマーンワルツ
ソリストポルカ/エレセウスの子守歌
真夜中の歌
イェルムン・ラーシェン・トリオ
【イェルムン・ラーシェン(フィドル)
アンレアス・ユートネム(ピアノ、ハルモニウム)
ソンレ・マイスフィヨルド(ベース)】

録音:2012年12月3日-5日 ペッテシェン・コロニアル音響スタジオ(ホネフォス、ノルウェー)
ノルウェーのフィドル奏者、作曲家でもあるイェルムン・ラーシェン。オーレ・ブル・アカデミーの学生時代にフィドルグループ、マヨルシュトゥーエンの メンバーになり、ノルウェーのグラミー賞にあたるスペルマン賞を受賞、全国規模の民俗音楽コンペティションに優勝、ノルウェー=フィンランドのバンド、 フリッグ Frigg で演奏、クリスチャン・ヴァルムロードのコンテンポラリーミュージック・アンサンブルに参加と、彼は若くして輝かしい名声を獲得し、す でに、ジャンルを超えた活躍で知られるフィドル奏者のニルス・オークランの後を継ぐ音楽家と目されています。イェルムンがアンレアス・ユートネム、ソンレ・ マイスフィヨルドと組んだトリオ。2008年スペルマン賞を受けた『到着』 (HCD7235)、『黄金』(HCD7252) につづくアルバム第3作は『旅』です。最 初の《旅の歌》から《真夜中の歌》まで、「中部ノルウェー、ノルトロンデラグに伝わる音楽を基礎にみずからの新しい音楽宇宙を創造する」の考えに沿っ た10曲はイェルムンが作曲しました。妻となる女性への結婚のプレゼントに書いた《花嫁の歌》のように、イェルムンの私生活を垣間見せる作品もはさ まれます。編曲はトリオの三人で行いました。ホネフォスの新しいスタジオ、ペッテシェン・コロニアル音響スタジオでセッションが行われました。 (Ki)

Audiomax
903-1771-6
(1SACD)
オランダのチェロ・ソナタ集Vol.5
バーディングス:チェロとピアノのためのソナタ第1番/第2番
ドレスデン:チェロとピアノのためのソナタ第1番、第2番
ドリス・ホッホシャイト(Vc)、
フランス・ファン・ルート(P)

録音:2012年3月19−21日
オランダのチェロ・ソナタ第5巻は古生物学者から音楽家へと転身したハーディングス、ハーグ王立音楽院の院長を務めたドレスデン。ホッホシャイトのチェロが、20世紀オランダの忘れられた「チェロ・ソナタ」を現代に伝えてくれます。

DACAPO
MAR-8.226107(1CD)
ヘアマン&アナス&ベンジャミン・コッペル:管楽五重奏のための音楽集
ヘアマン・D・コッペル(1908-1998):管楽五重奏のためのソナティナOp.16(1932)
アナス・コッペル(1947-):管楽五重奏のためのソナティナ(2002)*
ベンジャミン・コッペル(1974-):弦楽五重奏のための「クレージー・カットゥ・ミュージック」(2000)*
カリオン
<ドーラ・セレス(Fl)
エジルス・ウパトニークス(Ob)
エジルス・シェファース(Cl)
デイヴィッド.M.A.P.パルムクィスト(Hrn)
ニールス・アナス・ヴェドステン・ラーセン(Fg)>

録音:2012年3月1-4日コペンハーゲンクリスティアン教会
*=世界初録音
三世代のコッペル(父…ヘアマン,その息子…アナス,そのまた息子…ベンジャミン)による様々な形態の管楽五重奏曲集。クラシック風であり、ジャズ風であり、または現代音楽であったりと、柔軟に姿を変える音楽たち。しかし、その全てのスタイルは実験的精神と遊び心に満ち溢れています。アンサンブル「カリオン」が緊密な演奏でこれらの楽しい世界を再構築しています。

Sono Luminus
DSL-92166
(CD+Bluray)
アメリカン・アンセム
バーバー:弦楽四重奏曲第1番Op.11
 セレナードOp.1(弦楽四重奏版)
バーバー:ドーヴァー・ビーチOp.3
ハワード・ハンソン:弦楽四重奏曲Op.23
 室内協奏曲Op.7
ランダル・トンプソン(1899-1984):アレルヤ(イン四重奏団による弦楽四重奏版)
ランドール・スカルターラ(Br)
アダム・ニーマン(P)
イン四重奏団
【ジャネット・イン(Vn)
二宮綾野(Vn)
フィリップ・イン(Va)
ディヴィッド・イン(Vc)】
アメリカの精神を象徴するかのようなバーバーとハンソンの音楽集。バーバーは「アメリカの音楽」を書くことを目指していたわけではないのですが、結果的にその作品は「アメリカ」そのものの象徴として認識されています。なかでもあの有名な“弦楽のためのアダージョ”は、あのJ.F.Kの葬儀で用いられてからというものは、機会音楽としての役割も持たされ、合唱曲にも編曲されるなど、まさに「第2のアメリカ国歌」として認識している人も多いでしょう。この作品、もともとはこのアルバムに収録されている「弦楽四重奏曲第1番」の第2楽章であり、彼の初期の作品で1935年にイタリアに留学している際に書かれたものだということは、あまり知られていないかもしれません。一方、ハンソンは好んで北欧文化を題材とした作品を書き「アメリカのシベリウス」の異名をとる人。指揮者としても素晴らしい才能を持ち、彼が設立した「イーストマン=ロチェスターSO」は500名以上のアメリカ人作曲家の2000曲以上の作品を初演したことで評価を受けています。仮に、自身の作品がアメリカ的でないにせよ、この功績は讃えられることでしょう。ここでは彼の弦楽四重奏曲を収録。バーバーの作品と比較するのも一興です。

KML Recordings
KML-2117(3CD)
カティア&マリエル・ラベック 〜 ミニマリスト・ドリーム・ハウス
グラス:2台ピアノのための4つの楽章(2台ピアノ/カティア&マリエル)
スケンプトン:3つの夜想曲(ピアノ・ソロ/カティア)
ダックワース:タイム・カーヴ・プレリュード〜第1番、第2番、第7番、第10番、第12番、第17番(ピアノ・ソロ/マリエル&カティア)
スケンプトン:映像〜プレリュード第1番/インターリュード第4番/プレリュード第5番/インターリュード第5番/プレリュード第7番(ピアノ・ソロ/マリエル)、
 ポストリュード(ピアノ・ソロ/マリエル)
ケージ:エクスペリエンシズ第1番(2台ピアノ/カティア&マリエル)
シャルマン:ゲームランド(世界初録音/カティア&マリエル+バンド)
テスカリ:スオナール・リメンブランド(世界初録音/カティア+バンド)
ツイン:ナノウ2、4月14日(4手連弾/カティア&マリエル)
イーノ:イン・ダーク・ツリーズ(カティア+バンド)
グラス:ポエット・アクツ(ピアノ・ソロ/カティア)
ペルト:偉大な都市への賛歌(2台ピアノ/カティア&マリエル)
テスカリ:エン・4・パレンテセス(世界初録音/カティア+バンド)
レディオヘッド:ピラミッド・ソング(ピアノ&ヴォーカル/カティア+ダヴィッド)
セギニエ:フリー・トゥ・X(世界初録音/カティア+バンド)
スーサイド:ゴースト・ライダー(カティア+バンド)
ライリー:インC(2台ピアノ+バンド/カティア&マリエル+バンド)
ナイマン:水の踊り2012(2台ピアノ/カティア&マリエル)
カティア・ラベック(P)、
マリエル・ラベック(P)、
ダヴィド・シャルマン(ギター&ベース&ヴォーカル)、
ラファエル・セギニエ(ドラムス)、
ニコラ・テスカリ(P)
ラベック姉妹は、ジョン・ケージの1945年の作品「エクスペリエンシズ第1番」からフィリップ・グラスやマイケル・ナイマン(水の踊り2012は世界初録音!)、アルヴォ・ペルト、テリー・ライリー、さらにはイギリスのロックバンド、レディオヘッドやアメリカのロックバンド、スーサイドなど、ジャンルの枠を飛び越えた"ミニマル・ミュージック"プログラムは流石の一言に尽きます。ピアノ・デュオ、4手連弾のみにこだわらず、ソロとバンドやヴォーカルを加えるなど、作品ごとに変化する編成も注目のポイント。
ラベック姉妹のピアノ・デュオによって、大物ミニマリストたち、様々な作曲年代のミニマル・ミュージック共存する"ドリームハウス"がその姿を現します!

スロヴァキア音楽財団
SF-0059-2(1CD)
ヴラジミール・ボケス(1946-):室内楽作品集
(1)9つの楽器の為のセクエンツァ(1965)*
(2)ヴァイオリンとピアノの為のソナタ Op.27(1978)+
(3)ピアノ五重奏の為のコラージュ[Coll'Age]Op.28(1979)*
(4)...nur eine weile...(ヴァイオリン、チェロとアコーディオンの為の;2005)
(5)厳格な音楽[Musica stricta](フルート、クラリネット、ヴァイオリン、チェロとピアノの為の)Op.70(1999)
(6)ピアノ・ソナタ第5番 Op.79(2005)
(7)エウゲン・スホニュ生誕百年を記念する10の楽器の為の前奏曲 Op.84(2008)
(1)ダニエル・ガゾン(指)メロス・エトス・アンサンブル 録音:2007年11月
(2)マレク・ズヴィエベル(Vn)、ディアナ・ツィブロヴァー(P)
 録音:2006年1月
(3)クアサルス・アンサンブル 録音:2004年
(4)ドウニア三重奏団 録音:2005年
(5)マリアーン・レヤヴァ(指)メロス・エトス・アンサンブル 録音:2006年
(6)イヴァン・ブッファ(P) 録音:2008年2月
(7)イヴァン・ブッファ(指)クアサルス・アンサンブル 
 録音:2009年5月、カッセル

音源:スロヴァキア放送*/スロヴァキア音楽センター+/私蔵(無印)
スロヴァキア音楽財団
SF-0060-2(1CD)
チェコの演奏家によるスロヴァキア音楽/ヴァイオリンとピアノの為の作品集
アレクサンデル・モイゼス(1906-1984):詩的組曲 Op.35
アンドレイ・オチェナーシュ(1911-1995):心の詩 Op.38
エウゲン・スホニュ(1908-1993):死の詩 Op.17 ESD83
タデアーシュ・サルヴァ(1937-1995):無伴奏ヴァイオリンの為のバラード*
デジデル・カルドシュ(1914-1991):3つの作品 Op.15
インドジフ・パズデラ(Vn)
ヴァーツラフ・マーハ(P)

録音:レコーディング・スタジオ、プラハ音楽アカデミー、チェコ

WERGO
WER-6756(1CD)
ヴォルフガング・リーム(b.1952):作品集
弦楽四重奏曲第11番(1998/2010)#
インタースクリプトゥム(弦楽四重奏とピアノのためのデュオ)(2000/02)*
グラーヴェ(トーマス・カクシュカの思い出に)(2005)
ミンゲット・カルテット
マルクス・ベルハイム(P)*

録音:2011年12月11-12日#、2012年1月16-19日
リームは弦楽四重奏曲を多数書いており(番号が付されているものだけでも12曲(2番は欠番))、そのひとつとして同じようなスタイルで書かれてい るものはありません。リーム自身、弦楽四重奏は、楽器の組み合わせ方の一種で、チェロの低音域からヴァイオリンの高音域にまで亘る広い音域が、多 様な対話のありかたを可能にするもの、というふうに考えており、古典派・ロマン派の伝統とは意図的に距離を置いています。
弦楽四重奏第11番は、第11番とされていますが、完成は第12番(2000/01)の後。1998年に着手され、2010年に完成しました。抑制と爆発、 簡易な部分とヴィルトゥオーゾ的な部分と、対照的な動きを繰り返しながらピークに達します。4楽章から成り、演奏に約35分かかる大曲です。
「インタースクリプトゥム」は、副題に「弦楽四重奏とピアノのためのデュオ」とあり、弦楽四重奏が一つの楽器として扱われ、弦楽四重奏とピアノによ る二重奏、というかたちで書かれています。両者によるどのような対話が展開されるか、興味深い作品。
「グラーヴェ」は、アルバン・ベルク弦楽四重奏団のヴィオラ奏者だったトーマス・カクシュカ(1940〜2005)の思い出に捧げられた作品。アルバン・ ベルク弦楽四重奏は、リームの作品の初演を多く手掛けており、リームは、弦楽四重奏曲第4番を彼らに捧げています。「グラーヴェ」の冒頭は、イ短調、 イ長調、変ホ短調の3つの調をさまよいます。続いてメロディックな部分があらわれ、時折聴かれる2度下降の音型は、ため息を表します。最後は浄化 と救済で終わりますが、悲痛な気分が残る作品です。
ミンゲット・カルテットは、芸術は大衆に愛されるものであるべき、と唱えた18世紀スペインの哲学者パブロ・ミンゲットの名を冠したカルテット。リー ムの弦楽四重奏作品の全曲録音プロジェクトを手掛けるほか、ルジツカの弦楽四重奏曲全集録音やイェルク・ヴィトマンの弦楽四重奏の全曲演奏プロジェ クトなどを手掛ける一方、J-P.サラステやゲルハーヘルらとも多く共演を重ねている、多ジャンルにわたり活躍している団体です。 (Ki)

DACAPO
MAR-8.226108(1CD)
デンマークのピアノ三重奏曲集
ベント・セアンセン(1958-):ピアノ三重奏のための「ファンタスマゴリア」
ハンス・アブラハムセン(1952-):ピアノ三重奏のための「夢の歌」
ペア・ノアゴー:ピアノ三重奏のための「Spell-呪文」
コペンハーゲン・トリオ・コン・ブリオ

録音:2011年5月19-20日コペンハーゲン,デンマーク王立音楽アカデミー
3人のデンマークの作曲家が描く新しくも不可思議な音の世界。知らない世界で鳴き交わす鳥の声のような音で始まる、流動的で夢見るようなセアンセン。崩壊してしまったものを慈しむかのようなアブラハムセンの三重奏は、断ち切られたように音楽が終わり、深い静寂が部屋を満たすでしょう。ノアゴーの更に不可解な曲は、永遠に続く道の始まりのようです。

ALIUD
ACDBO-061(1CD)
オランダ人作曲家によるヴァイオリン・ソナタ集
リエンダー・スレヘル(1844-1913):ヴァイオリン・ソナタ Op.34(1911)
ヘリット・ファン・ヤン・アイケン(1832-1879):ヴァイオリン・ソナタへ短調 Op.5(1855)
ヤン・ブランツ・バイス(1868-1933):ヴァイオリン・ソナタ Op.26(1910)
ボブ・ファン・デル・アント(Vn)
ルネ・レイカー(P)
リエンダー・スレヘルはライデン生まれ。大学前までは国内で研鑽を積み、その後ライプツィヒに留学、ピアノ、室内楽を学びました。演奏者として名 を馳せ、とりわけヴァイオリニスト、ヴィルヘルミとのツアーは大成功をおさめました。その後27歳のときにオランダに戻り主にハーレムを拠点に活動し ました。演奏家としてだけでなく作曲者としても成功し、ここに収録されたヴァイオリン・ソナタはスレヘルの傑作の一つです。作風はシューマン、ブラー ムスそしてレーガーに影響を受けたことがわかります。しかし、スレヘルならではの非常に優美な旋律が魅力で晩年の作品です。
ヘリット・ファン・ヤン・アイケンは1832年、アメルスフォールト生まれ。オルガニストであった父から音楽の手ほどきを受けました。1860年にロン ドンに移住、1879年に死去しました。ここに収録されたヴァイオリン・ソナタ第2番は20歳の時の作品で1852年に作曲されました。この時期はシュー マンのヴァイオリン・ソナタを作曲した時期にあたります。優美なメロディのヴァイオリンとオルガニストであった父の影響から構築のしっかりとしたピアノ・ パートの組み合わせが絶妙です。
ヤン・ブランツ・バイスはズトフェン生まれ。音楽一家で育ったバイスは幼くして才能を発揮し、研鑽を積むためフランクフルトに留学、その後はウィー ンに移住し作曲家として大成し、とりわけオペラ作品は高い評価を得ていました。ヴァイオリン・ソナタ Op.26は1910年の作品で、当時はラヴェルや ドビュッシーのスタイルをとる新時代の作曲者でした。聴き手に問いかけるようなメロディと雄大なピアノが印象的です。 演奏のボブ・ファン・デル・アントはオランダの若手ヴァイオリニストの一人。アムステルダムの音楽学校にて研鑽を積み、またピエール・アモイヤルや イヴリー・ギトリスのマスタークラスにも参加し、自身の音楽性を広げてきました。世界有数のコンクールで入賞し、現在、その実力はオランダのみなら ず世界に羽ばたく才能となりました。

ARCO DIVA
UP-0032-2(1CD)
オーボエ、クラリネットとファゴットの為のチェコの現代音楽
ヤロスラフ・クルチェク(1939-):三重奏の為の音楽
イジー・ゲムロト(1957-):瞬間
ヤロスラフ・クルチェク:ルネサンス三重奏曲
イリヤ・フルニーク(1922-):三重奏曲
トマーシュ・スヴォボダ(1939-):木管三重奏の為のトッカータ
ヤロスラフ・クルチェク:音楽を称えて
ノヴァーク三重奏団
[ガブリエラ・クルチコヴァー(Ob)
シュチェパーン・コウトニーク(Cl)
ヴラディミール・レイチコ(Fg) ]
ARCO DIVA
UP-0143-2(1CD)
ピアノ三・四重奏の為の音楽
スーク(1874-1935):悲歌(ピアノ三重奏の為の)Op.23
スメタナ:ピアノ三重奏曲ト短調
シルヴィエ・ボドロヴァー(1954-):予示(ピアノ三重奏の為の)
マーラー:ピアノ四重奏曲イ短調*
 スケルツォ楽章のスケッチ(ピアノ四重奏の為の)*
エベン三重奏団
[テレジエ・フィアロヴァー(P)
ロマン・パトチカ(Vn)
マルケータ・クビーノヴァ=ヴルプコヴァー(Vc)
ゲスト:クリスティナ・フィアロヴァー(Va)*]

録音:2012年3月、マルティヌー・ホール、リヒテンシュタイン宮(プラハ音楽アカデミー)、チェコ
ARCO DIVA
UP-0146-2(1CD)
チェコの室内楽
マルティヌー:ヴァイオリンとチェロの為の二重奏曲第1番 H.157*
ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ+
スーク(1874-1935):悲歌(ピアノ三重奏の為の)Op.23(*/+)
スメタナ:わが故郷より(ヴァイオリンとピアノの為の2つの楽曲)+
ドヴォルザーク:ヴァイオリンとピアノの為のロマンス.ヘ短調 Op.11+
シルヴィエ・ボドロヴァー(1954-):苦痛なく[Sine dolore]−ヨセフ・ヴラフに献呈(ヴァイオリンとチェロの為の)*
ダナ・ヴラホヴァー(Vn)
ペトル・ノウゾフスキー(Vc)*
ミロスラフ・セケラ(P)+

録音:2012年6月26-27日、プラハ音楽院コンサートホール、チェコ
ARCO DIVA
UP-0149-2(1CD)
ヴァイオリンとチェロの為の作品集
コダーイ:二重奏曲 Op.7
グリエール:8つの二重奏曲 Op.39
ラヴェル:ソナタ
フェリクス・フロシュハンマー(Vn)
フロリアン・ローン(Vc)

STUDIO FONTANA
FNCC-003
【未案内旧譜】
アントン・ライヒャ(1770-1836):フルート,クラリネット,ホルン,ヴィオラとファゴットの為の五重奏曲第1番変ホ長調
フルート,クラリネット,ホルン,ヴィオラとファゴットの為の五重奏曲第2番変ホ長調
チェコPO員
[イジー・ヴァーレク(Fl) 
イヴァン・ドクサンスキー(Cl)
ズデニェク・ティルシャル(Hrn) 
カレル・シュペリナ(Va)
フランチシェク・ヘルマン(Fg) ]

録音:1996年7月2-3日、スタジオ・コルンニー、プラハ、チェコ
STUDIO FONTANA
FNCC-007(1CD)
【未案内旧譜】
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第14番変イ長調 Op.105*
 ユモレスク Op.101-7(フランチシェク・クサヴェル・トゥリ編)(#/+)
 序曲「謝肉祭」Op.92+
 歌劇「ルサルカ」第2幕〜ポロネーズ変ホ長調+
フィビヒ:交響詩「たそがれ」Op.39+
スメタナ:歌劇「売られた花嫁」序曲+
 歌劇「リブシェ」〜ファンファーレ集+
M・ノスティツSQ*
[ペトル・ベルナーシェク(Vn1)
マルチン・コス(Vn2)
パヴェル・ホジェイシー(Va)
ペトル・シュポルツル(Vc)
リタ・チェプルチェンコ(Vn)#]
マリオ・クレメンス(指)プラハPO+

録音:1998年5月25-26&30日&6月1日ドモヴィナ・スタジオ・チェコ*、 2007年11月13&15日ドヴォルザーク・ホール+

2L
2L-091SACD
(1SACD)
ハイドン:弦楽四重奏曲 ト長調 Hob.III/81 Op.77-1
アルネ・ヌールハイム(1931-2010):Duplex (ふたつの) (1992) (ヴァイオリンとヴィオラのための
バルトーク:弦楽四重奏曲第5番 Sz.102
エンゲゴールQ
【アルヴィド・エンゲゴール(Vn)
アトレ・スポンベルグ (Vn)
ジュリエット・ジョプリング(Va)
エイドリアン・ブレンデル(Vc)】

録音:2011年5月、2012年3月ソフィエンベルグ教会 (オスロ、ノルウェー)
2006年、白夜のノルウェー、ロフォーテンで結成されたエンゲゴール四重奏団の弦楽四重奏曲録音シリーズ。ハイドンのニ長調、ライフ・スールベル グ、グリーグの作品を演奏した第1集(2L53SACD)、ベートーヴェンの「ハープ」、ヌールハイム、バルトークの第3番を収めた第2集(2L071SACD) につづく第3集がリリースされます。ハイドンがロブコヴィツ侯爵の求めに応じて作曲、ハイドン最後の弦楽四重奏曲集となったOp.77 の第1番。作曲 者のヌールハイム自身が「対比と極端の遊戯」と呼んだ《Duplex (ふたつの)》は「エネルジーコ」「フルエンテ」「レント・カンタンド?エネルジーコ」の 3楽章から構成されたデュオ曲。オスロで音楽学校を主宰するステファン・バラット=ドゥーエとスーンミ・チョン夫妻のために作曲されました。「ノルウェー・ モダニズム音楽の旗手」ヌールハイムの音楽のなかではもっとも「近づきやすい」一作です。アルバムの最後はバルトークの第5番。エンゲゴールがザル ツブルクのカメラータ・アカデミカでコンサートマスターを務めていた時、作曲者と親交のあった音楽監督のシャンドル・ヴェーグから紹介されたという作 品です。 エンゲゴール四重奏団のメンバーは、第1ヴァイオリンが、ロフォーテン国際室内楽フェスティヴァルの創設者、芸術監督を務めるアルヴィド・エンゲゴー ル(1963-)。第2ヴァイオリンのアトレ・スポンベルグ(1964-) は、1996年からノルウェー放送Oのコンサートマスターを務めています。ヴィオ ラのジュリエット・ジョプリングは、ノルウェー室内Oの首席ヴィオラ奏者でもあり、ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジで経済学修士号を取得 しています。このアルバムでは2Lと共同で編集を担当しています。この第3集からチェリストがエイドリアン・ブレンデル(1976-) に替わりました。父は アルフレート・ブレンデル。ケンブリッジ大学ウィンチェスター・カレッジに学び、トルルス・モルクの師でもあるスウェーデンのチェリスト、ケルンの音楽 院で教えるフランス・ヘルメションに師事しました。ブレンデルは、1995年、イギリス南西部、ドーセット州のプラッシュ村にフェスティヴァル、Music at Plush を指揮者のウィリアム・レイシーと共同で創設。この音楽祭は毎夏開催され、アルフレート・ブレンデル、イモージェン・クーパー、ヴェルターヴォ 四重奏団をはじめとする音楽家が参加しています。 (Ki)

Inedita
PI-2681(1SACD)
ヴィオラとフォルテピアノの為の作品集
フンメル(1778-1837):ソナタ Op.5-3
カレル・シュターミッツ:ソナタ Op.6
ディッタースドルフ(1739-1799):ソナタ変ホ長調
ヴァンハル(1739-1813):ソナタ変ホ長調
ルーカ・サンツォ(Va)
マウリツィオ・パチャリエッロ(フォルテピアノ)

録音:2008年9月24-26日、聖ピエトロ教会、カプラーニカ、ラツィオ州、イタリア
使用楽器:18世紀、製作者不詳(Va)/1805年、ウィーン、ハーゼルマン製(フォルテピアノ)
ルーカ・サンツォはブルーノ・ジュランナに師事したイタリアのヴィオラ奏者。マウリツィオ・パチャリエッロは当レーベルの「ベートーヴェン・レアリティーズ」シリーズでおなじみの、1970年ローマ生まれのピアノ奏者。


MIRARE
MIR-188(2CD)
フランス近代弦楽四重奏曲集
ドビュッシー:弦楽四重奏曲ト短調
サン=サーンス:弦楽四重奏曲第1番ホ短調
ラヴェル:弦楽四重奏曲ヘ長調
モディリアーニSQ
【フィリップ・ベルナール(Vn)
ロイック・リョー(Vn)
ローラン・マルフェング(Va)
フランソワ・キエフェル(Vc)】

録音:2012年4月、9月
“感覚美だけじゃない!作品の構成が瑞々しく湧き上がる絶妙なアンサンブル!”
2003年にパリ音楽院の親友同士で結成されたモディリアーニ弦楽四重奏団の、クールで凝縮力の高いアンサンブルを堪能できるCD。ドビュッシーは雰囲気に流れる素振りを一切見せず、軽い弓圧で流すこともなく、作品の構造をがっちりと表出。感覚に頼らないという点では第2楽章が特に強烈な印象を残します。とにかく立体的な音像の素晴らしいこと!各自が伸び伸びと振る舞っているようでいて、全体の中での自分の立ち位置を反射的に感知する力量が並外れている事の証です。第3楽章の旋律の抒情性や静謐さも単に深い余音を残すというより、本当に息のあった4人だからこそ可能な、一つの世界を目指す確信のようなものを強く感じさせます。
サン・サーンスの「第1番」は、ドビュッシーとラヴェルの曲のちょうど中間地点(1899年)に60歳を過ぎてから書かれた曲だけに、調性感に拘った語法は既に熟連の域に達していて聴応え満点。もっと頻繁に頻繁に演奏されてしかるべき名曲。第2楽章にピチカートが登場する点が他の2曲に共通していますがおり、その2楽章のアイデアと機知に富んだ楽想はやはりサン・サーンスならでは。
そして、最もお薦めしたいのがラヴェル。フランス的な香りを湛えた一昔前の名演とは異なる新鮮なテイストはドビュッシー以上に顕著。この4人のポテンシャルの高さを痛感するばかりです。第2楽章で裏方のパートまで表現に徹していることを痛切に感じ察せる演奏も珍しく、まさに一つの楽器のような絶妙なバランス感覚に驚かされます。【湧々堂】

WERGO
WER-6858(1CD)
シュトックハウゼン:ミヒャエルの旅(リヒトの「木曜日」第2幕より) マルコ・ブローウ(Tp)
ニコラ・ユルゲンセン(バセットホルン)
アンサンブル・ムジーク・ファブリーク

録音:2008年12月13,14日(MC93(パリ)、ライヴ)
現代音楽の猛者集団、ムジークファブリークによる、シュトックハウゼンの大作「リヒト」の第2幕。歌劇「リヒト」の「木曜日」の第2幕です。 ミヒャエルは、人の姿で地上に舞い降りた天使。人類を天国へと導く役割をします。ここではトランペット・ソロがミヒャエル役。エヴァは愛、命の神。バセッ トホルンがエヴァ役となります。ミヒャエル(トランペット)は文字通り、アメリカ、日本、バリなどを旅し、最後はエヴァ(バセットホルン)と一心同体(両 者が長いトリルを演奏し、最後はそれがシンクロする)となり天に昇る、といった大きなストーリー。その中に、シュトックハウゼンらしく様々な仕掛けが なされています。 現代音楽の猛者集団ムジークファブリークは、この「ミヒャエルの旅」を、パフォーマンス集団「ラ・フラ・デルス・バウス」とのコラボレーションで、 2008年にヨーロッパ各都市で上演しました。このCDはこの一連のツアーのライヴ録音。ちょうど没後一年にあたる時期の演奏とあり、独特の熱気と興 奮もとらえられた、注目の1枚です。
=スタジオ・ライン・シリーズ= 〜Studio Reihe Nerer Musikスタジオ・ライン・新音楽シリーズ〜  2012 年に50 周年を迎えた、現代音楽の名門レーベルWERGO。1960 年代から、豪華演奏陣による充実の演奏をリリースしており、現代音楽シー ンの牽引役レーベルとして高く評価されています。レーベル初期はLP でのリリースで、現在はCD に移行していますが、LPで発売されたものの中には、 CD 化されていないものもたくさんあります。この50 周年という記念の年を迎え、WERGO は、レーベル初期に生み出された名録音をあらためて世に送 り出します。20 世紀の音楽史のハイライトともいえるこれらの録音は、現在もなおその作品や演奏の新鮮味とオーセンティックさを高く保っています。また、 録音の質も驚くほどの良さ。丁寧なマスタリングとともに、20 世紀音楽の音楽史の貴重なページが、約40 年ぶりに、CD となって鮮やかによみがえります。 (Ki)
WERGO
WER-6773(1CD)
電子音楽の祖・ヘルベルト・アイメルト(1897-1972)作品集
(1)久保山愛吉の墓碑銘(語り手と語りの音響のための)
(2)6 つ のスタディ(電子音楽)
(1)翻訳:ギュンター・アンダース、語り:リヒャルト・ミュンヒ〕
(2)西ドイツ放送電子音楽スタジオ、リアリゼーション:レオポルト・フォン・クノーベルスドルフ

LP発売:1966年(WER60014)
ヘルベルト・アイメルト(1897-1972)は、西部ドイツ放送協会の電子音楽スタジオの設立(1951)者。その後シュトックハウゼンやカーゲルらに与 えた影響も大きい、電子音楽の祖の一人といえる存在です。(1)の久保山愛吉の墓碑銘は、最初に久保山愛吉の死を悼む内容の詩が読まれ、その後、そ の肉声の音声を、テープ、アンプ、スピーカー、フィルターなどを通して電気的に変容させたものが流れるもの。語り手が発した言葉(=音)のみを素材 として用いており、その他の外部音の録音素材などは一切使われていません。おそろしさすら感じさせる、圧倒的な仕上がりといえましょう。
=久保山愛吉〜第五福竜丸=
1954年3月1日、ビキニ環礁で行われた水爆実験に、第五福竜丸(静岡のマグロ漁船)が遭遇し、船体および船員(23名)、捕獲した魚類が放射性 降下物に被爆した事件。この船長が久保山愛吉氏で、この事件は世界に大きく報じられた。 (2)の6つのスタディは、1962年春に作曲されたもので、こちらの作品もまた、人があるテキストを朗読した音声を変容させていく作品。オーディオ的に かなり聴きごたえのある1 枚です。 (Ki)

Virtus Classics
VTS-001(1CD)
シェーンベルク初期作品集
浄夜 Op.4(エドゥアルト・シュトイアーマンによるピアノ三重奏編曲版)
逢引き(断片)
室内交響曲 第1番Op.9 (アントン・ヴェーベルンによるピアノ五重奏編曲版)
ニコラ・ドートリクール(Vn)
ベルトラン・レイノー(Vc)
瀬尾 和紀(Fl)
ニコラ・バルデイルー(Cl)
朴 鐘和 (P)
ローラン・ヴァグシャル(P)

録音:2011年12月4日、6-7日 名古屋市 MS&ADしらかわホール
Virtus Classics (ヴィルトゥス・クラシックス)は、フルート奏者、瀬尾和紀による新レーベル。
19世紀末から20世紀初頭にかけて・・・。これほどまでに?楽が爛熟した時は他にないでしょう。ワーグナーの半音階進行が音楽を優しく蕩けさせ、彼の意志を継いだマーラーやR.シュトラウスらによって、その柔らかくなった表皮と肉片が少しずつ剥がされていく様子を、当時の聴衆たちは、かすかな腐臭と共に感じていたのです。いよいよ響きが壊されていくにつれて現れてきたのは、予想もつかなかった「十二音、無調」という冷たくも美しい音楽でした。そこには甘やかな響きはなく、厳しい規律を伴った音の建築物だったのです。しかし、心ある人にはそこにもまた「冴えた美しさ」を見出し、その構造を究めていく道を選んだのです。 このアルバムには、そんな時代の変わり目に生まれた一連の音楽・・・シェーンベルクの傑作が3曲収録されています。 演奏しているのは、実力派フルーティスト瀬尾和紀を中心としたアーティストたち。 彼の才能に惚れ込んで集まった各々の奏者たちの火花散る演奏は、凛としながらも限りない優しさも内包しています。 シェーンベルクってこんなに素敵だったんだ・・・。聴く人全てにこの感動をお届けします。

ETENDUE
AIQ-1005(1SACD)
クヌート・ギュトラー:グリーンスリーブスによる変奏曲
ドビュッシー:シリンクス
萩京子: ダンス・オブ・アコルダンス・アンド・ディスコルダンス
エミール・タバコフ:モティヴィ
ジャン・バリエール:ソナタ.ト長調
ベルンハルト・ロンベルク:ソナタ 変ホ長調 
榊原利修(Cb)
本橋裕(Vc)、
高柳安佐子(Cb)

録音:2012年9月名古屋市熱田文化小劇場ホール
当アルバムの制作について/制作者より 従来、Super Audio CD制作のためのDSD方式マルチトラック録音は、SONOMAなどこの目的専用のデジタルオーディオワークステーションによって 行われてきた。しかしいずれのシステムも高価で大規模なシステムであり、可搬性の点でやや難があった。この種の機材を利用した経験から、移動と設 置においてより軽快な機材への期待が膨らみ、やがてこれを実現すべく自社でDSD対応オーディオインターフェイスを試作することとなった。平行して ASIO2.1のDSDモードでデータを記録するソフトウェアも製作した。 収録はサウンドステージの定位を表現するワンポイントマイクをメインとし、楽器への近接マイク、空間表現のためのオーディエンスマイクを加えたマイクア レンジにより行われた。 3日間のセッションでは6〜7チャンネルのD S Dデータ(1bit/2.8MHz)を長時間連続して取得し、Windows7マシンに記録することができた。 編集・整音は、DSD編集ソフトウェアが完成していないため、DSDデータを24bit/176.4kHzのPCMデータへ変換した後ProToolsIHD上で行った。 その着手の段階で、楽器に対する距離の異なる各マイクが捉える直接音に注目し、各トラックの位相を整理する作業を慎重に実行している。 こうして作成されたサラウンド音源の無伴奏コントラバス曲の部分において、マイクとサラウンドチャンネルの関係は一対一に限定されており、いわゆるミ キシング処理は行われていない。ここでソースに対して行った処理は、各チャンネル間の音量バランス調整と、最小限のEQ処理のみである。この簡潔さ ゆえ、SACDサラウンド再生では各点のマイクが捉えた音響の特徴が失われることなくそのまま再生される。その結果、性質の異なる音響の混合による 濁りの発生を回避し、音響の明瞭さと、空間の特徴をそのまま再現するサラウンド感が得られることを期待している。 (2つの二重奏曲についてはフロント3チャンネル間でミキシングが行われている。) 榊原氏と共演者の方々の生き生きとした演奏を収録することができ、充実した内容のアルバムの形に結実したことは大変意義深いことと思う。 (Ki)

Terzo millennio
CDS-0153(1CD)
プレクトラム楽器五重奏の為の近現代作品集
エドゥアルド・アングロ(1954-):メキシコ組曲
ピアソラ(コッラード・チェレステ編):ナイトクラブ 1960
ハチャトゥリアン(S・ナポリターノ編):ばらの乙女たちの踊り
エンニオ・モリコーネ(1928-):セレナータ・パッサカリア
ルーカ・メレウ(1963-):Cruiskeenによる変奏曲
ドビュッシー(コッラード・チェレステ編):ゴリウォーグのケークウォーク
ルーカ・メレウ:ギリシャ組曲*
アンサンブル・メレウエル
【ソニア・マウレル、エマヌエーレ・ブージ(マンドリン) 
ルーカ・メレウ(マンドーラ)
コッラード・チェレステ(G) 
ヴィレム・ペーチ(Cb)】
ゲスト:イジニオ・デ・ルーカ(打楽器*)

録音:2001年11月O.A.S.I.スタジオ・ローマ、2001年2月AP Beatローマ*
アンサンブル・メレウエルはルーカ・メレウとソニア・マウレルにより創設された、マンドリンを主旋律楽器とするアンサンブル。マンドリン・ファン必聴盤と申せましょう。

2L
2L-088SABD
(Bluray)
音楽帳〜18世紀ノルウェーのポピュラー曲集
前奏曲/ラ・ロヴィスのエール/イギリス舞曲/焦茶色の上衣/騎士の舞曲/前奏曲/キューピッドよ、さらば/愛のパスピエと王のパスピエ/イギリス田園舞曲/街の歌/イギリス舞曲 1/イギリス舞曲 2/ブラゲルネス行進曲/行進曲/サラバンド/サラス 1/サラス 2/ハリング/ラ・ファブリ/ラ・フォリア/パスピエ/アリア「気まぐれな世界のことを」/われらが森で/リゴドン/アリア「空に雲が立ち込め」/愛しき征服者/メヌエット第7番/メヌエット/2 つのハリング/イギリス舞曲 )
ハンス・オラヴ・ゴーシェット(リコーダー、バロックフルート、横笛 )
カトリーネ・ボトネル=ビー(S)
エリザベス・ゲーヴァー( バロックVn)
ヴェーガル・ルン( バロックG、テオルボ )
ラーシュ・ヘンリク・ヨハンセン(Cemb)
アンドレ・リスレヴァン( ヴィオラダガンバ )
シェル・トゥーレ・インネルヴィーク (太鼓)
ホーコン・モルク・ステーネ(Perc)

録音:2012年2月 ヤール教会 (ベールム、ノルウェー)]

[DXD (24bit/352.8kHz) 録音]
[Bluray: 5.1 DTS-HD MA (24bit/192kHz), 2.0 LPCM (24bit/192kHz), mShuttle: MP3 & FLAC, Region ABC]
18世紀ノルウェーで演奏され歌われた「愉しみの音楽」と「ディヴェティメント」を集めた「音楽帳」。ノルウェー民俗舞曲のハリング、ポーランドの舞曲、 メヌエット、行進曲、イギリスの田園舞曲といった、ノルウェーで愛好された曲とヨーロッパで流行した曲が30曲、『トルエルス・ヨハンネスン・ヴィット の音楽帳』『ペーテル・バングの音楽帳』『バルテルーの音楽帳』『ヤーコブ・メストマッハーの音楽帳』『インゲル・オールの音楽帳』『ヨハンネス・ブルー のイギリス舞曲集』といった、ハンザ同盟の時代から栄えたベルゲンや各地で発見された手書きの音楽帳と出版本を基に演奏されています。リコーダー、 バロックフルート、軍隊の横笛を演奏する、リーダーのハンス・オラヴ・ゴーシェット(1952-) は、オスロのノルウェー音楽アカデミーの教授を務めています。 リコーダー、バロックフルート、演奏慣習を教え、18世紀ノルウェーの音楽帳に記された1100曲の演奏の歴史と慣習をテーマとする論文で博士号を取 得しました。彼が録音した中世ノルウェーの音楽やスカンディナヴィアとフランスのバロック期のフルート音楽は広く親しまれており、この「音楽帳」でも「友 人たち」の演奏するバロックヴァイオリンやノルウェー伝統の太鼓などの楽器と一緒に18世紀ノルウェーの音楽を楽しく演奏しています。「焦茶色の上衣 を新調したの 裏地はメランコリー なぜ悲しんでいるの と尋ねられたら いとしい人が死んだから と答えるでしょう あの人は今 ダニエル親方の 庭 そのままずっと土の下 夏がふたたび巡るまで」。この《焦茶色の上衣》をはじめとする4曲の歌とアリアは、カトリーネ・ボトネル=ビーのソプラノ で歌われます。ブックレットの解説 (英語、ノルウェー語) はゴーシェットが執筆。すべての曲の編曲も彼と「友人たち」が行いました。
※このアルバムは、5.1 DTS-HD MA (24bit/192kHz) と 2.0 LPCM (24bit/192kHz) の Pure Audio Bluray ディスクと SACD ハイブリッドディスク (5.1 surround/stereo) のセットです。Pure Audio Blu-ray ディスクには、インデックスを除き、映像は収録されていません。CDやDVDのプレーヤー では再生できないので、Blu-ray プレーヤーもしくは Blu-ray 対応のPCで再生してください。 (Ki)

DACAPO
MAR-6.220594
(1SACD)
クヌドーゲ・リーサゲル:ヴァイオリン作品集
ブリッコナータ/水彩画ホ長調
パラヴァス/ロマンス.ハ長調
メヌエット/伝承曲による子守歌
ヴァイオリン・ソナタ第2番Op.5
2台のヴァイオリンのためのソナタOp.55b
コンチェルティーノOp.28a
ヨハンネス・ソー・ハンセン(Vn)
クリスティーナ・ビェルケ(P)
アンネ・ソー・イワン(Vn)
インケリ・ヴァンスカ((Vn)
インゲル・ホイ(Vn)
クリスティアン・エレガード(Vn)

録音:2011年12月19-21日デンマーク王立音楽アカデミーエストニア、ポート
デンマークの作曲家クヌドーゲ・リーサゲル(クヌーズオーエ・リスエア1897-1974)は、父親の仕事の関係(セメント工場を経営していた)でエストニアのポルト・クンダで生まれました。その後、家族とともに帰国し、コペンハーゲン大学で政治学を学びます。同時に音楽理論も学び、大学卒業後はパリへ留学、ルーセルの弟子となります。当時の音楽を広範囲に学び1925年に帰国しますが、そのまま財務省に入省し、25年間公務員として働きます。音楽家としては、独自の作風を創り上げるまでには至りませんでしたが、彼は優れたヴァイオリニストであり、ここに収録された作品のほとんどは、彼自身のために書かれたもので、初期の習作から成熟した新古典派的な作品まで、この作曲家の音楽的発展を垣間見ることができるのではないでしょうか。
DACAPO
MAR-8.226045(1CD)
ベント・セアンセン:夜
ヴァイオリンとピアノのための「7つの憧憬」(1999)
ピアノのための「赤死病の仮面」(1989-1990)
ピアノ協奏曲「夜」(1996-1998)
ロルフ・ハインド(P)
デヴィッド・アルバーマン(Vn)
ミハエル・シェンヴァント(指)BBC響

録音:2011年3月2日UKサフォーク,ポットン・ホール
2000年4月29日ロンドンロイヤル・フェスティヴァル・ホール
作曲家セアンセン(1958-)は、25歳になってから専門的な音楽教育を受け、いくつかの作品を書いて注目されるも、「まだ作曲家として学び足りない」とコペンハーゲンの大学で32歳まで生徒として在籍。ここで徹底的に自らを鍛え上げたという人です。そんな彼の作品は、どれもまずタイトルから凝りに凝っていて、例えばエドガー・アラン・ポーの作品からヒントを得た「赤死病の仮面」は、物語をそのまま音楽にするのではなく、あくまでも象徴として描くことで、その不可思議な世界を新たに映し出しているのです。基本的に静かな音楽であり、ここから広がるイメージは無限大です。
DACAPO
MAR-8.226097(1CD)
クリスチャン・フレゼリク・エミール・ホーネマン&アスガー・ハメリク:弦楽四重奏曲集
ホーネマン:弦楽四重奏曲第2番ニ長調(1861)
ハメリク:四重奏曲(1859)
ホーネマン:弦楽四重奏曲第1番ト長調(1859)
アーリルドSQ

録音:2011年6月6-9日コペンハーゲンオペラハウス,小劇場
この知られざるデンマークの2人の作曲家は、実はいとこ同士(2人の母親が姉妹)という関係。その上、母親たちは同じく作曲家J.P.E.ハルトマンの妻エンマともいとこというのですから、この家系はまさに「デンマークを代表する音楽家たち」を生み出すものであったことは間違いありません。そんな彼らは幼い頃からごく自然に音楽に親しみ、ホーネマン(1840-1906)が12歳頃に書いた最初のオペラ「鉄のカギ」は、なんと4歳年下のハメリクの台本によるものだったというから驚きです。そんな彼らですが、大人になってからの作風は違っていて、ホーネマンの作品はグリーグ的な響き、ハメリク(1843-1923)の作品はドイツ的な響きを持っているところが興味深いものです。
DACAPO
MAR-8.226540(1CD)
AUXILIARYBLUE〜アイナー・カンディング&フランク・ブレトシュナイダー:作品集
異なる種類の緊張(2012)/AuxiliaryBlue-予備の青(2008)
困難な形&受動的なリズム(2007)
コンテンポラネア
<メンバー:フリッツ・ゲルハルト・ベルトヘルセン(バスCl)/デヴィッド・ヒルデブラント(パーカッション&作曲…1)/ヘリアーネ・ブライス(Vn)/イリーナ=カリーナ・ゴウデヴァ(Cb)/アイナー・カンディング(ライブ・エレクトロニクス)>

録音:2012年11月コペンハーゲンヒルデブラント・スタジオ&マロルカ・スタジオ
すでに日本でも人気が高いフランク・ブレトシュナイダー(1956)は、演奏家,作曲家,そして映像作家であり、ドイツのエレクトロニック・ミュージック・レーベル<raster-noton>の共同設立者としても知られ、2012年には来日ツアーも開催、その独特の美学で絶大なる影響力を誇る人です。デンマークの作曲家カンディング(1965-)とブレトシュナイダーによる共同作業から生まれたこの3つの作品は、お互いの個性をぶつけあうことで新しい境地を開いたもの。もちろんウルトラ・ミニマリズムも健在です。注目の1枚です。
DACAPO
MAR-8.226557(1CD)
ニルス・ロシング=スコウ:時の絵
オーボエ,バス・クラリネット,ハープ,パーカッション,ヴァイオリン,ヴィオラ,チェロのための「都市の陰の庭」(2010-2011)
メゾ・ソプラノ,クラリネット,ヴィオラ,パーカッション,ピアノのための「語彙U」(1986/1997)
フルート,ヴィオラ,ピアノのための「時のスペクトル」(2004)
フルートとチェロのための「時の刻印」(2006)
サクソフォンと弦楽四重奏のための「時の絵」(2004)
ローラン・キュニオ(指)
TM+

録音:2012年5月24-25日、2010年3月25-26日 デンマーク王立音楽アカデミー
「時」を具現化することというのは、多くの芸術家や思想家たちが繰り返し試みてきたものです。このロシング=スコウ(1957-)もそんな一人。ここに収録された5つの作品は、さまざまな楽器と刻々と変化する響きを用いて「時」を音として描き出すことに成功したユニークなもの。フランスのアンサンブル「TM+」による世界初演リリースです。

RPR
RP-007(1CD)
ヨハン,アイム・オンリー・ダンシング〜バッハ作品集
無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番ホ長調BWV.1006〜前奏曲
フルートと通奏低音のためのソナタ第2番ホ短調BWV.1034〜アンダンテ
トッカータとフーガ.ニ短調BWV.565、
無伴奏チェロ組曲第6番BWV.1012〜前奏曲
フルートとチェンバロのためのソナタ第3番イ長調BWV.1032〜ラルゴとドルチェ
平均律クラヴィーア曲集第2巻第16番ト短調BWV.885〜前奏曲
平均律クラヴィーア曲集第1巻第2番ハ短調BWV.847〜前奏曲とフーガ
フルートと通奏低音のためのソナタ.ハ長調BWV.1033〜アレグロ
ヴァイオリン・ソナタイ短調BWV.1020
チェンバロ協奏曲第5番ヘ短調BWV.1056〜アリオーソ
「イギリス組曲」BWV.807〜ブーレーとサラバンド
トッカータニ長調BWV.912〜序曲とジーグ
管弦楽組曲第2番ロ短調BWV.1067〜メヌエットとバディネリ
2つのヴァイオリンのための協奏曲BWV.1043〜ラルゴ
ブランデンブルグ協奏曲第3番ト長調BWV.1048
レッド・プリースト
〔ピアーズ・アダムズ(リコーダ−)
ジュリア・ビショップ(Vn)、
アンジェラ・イースト(Vc)、
ハワード・ビーチ(Cemb)〕

録音:2009年8月
リコーダーのヴィルトゥオーゾ、ピアーズ・アダムズが1977年に結成したレッド・プリースト。このオール・バッハ・プログラムでは、古楽界の名手4人がその確かな実力を爆発させ、古楽の枠に捉われない衝撃的で、型破りな演奏を披露してくれます。
※RP-007はレーベル・オフィシャルのCD-R盤でのご提供となる可能性がございます。予めご了承下さい。

EM Records
EMRCD-007(2CD)
ヴィオラ・ソナタ集
マキューアン:ヴィオラ・ソナタ イ長調、
 プロヴァンス即興曲、ブレス・オ・ジューン
バックス:ヴィオラ・ソナタ
マコンキー:ヴィオラ・ソナタ
ジェイコブ:ソナチネ
ロースソーン:ヴィオラ・ソナタ
ミルフォード:4つの小品
レイトン:バッハの名による幻想曲
ルイーズ・ウィリアムズ(Va&Vn)、
デイヴィッド・オーウェン・ノリス(P)

録音:2011年4月7−9日、2012年4月8−10日
マヌーグ・パリキアンやイヴァン・ガラミンに師事した女流ヴィオラ&ヴァイオリニスト、ルイーズ・ウィリアムズが弾くイギリスのヴィオラ・ソナタ集。近代イギリス音楽を得意とするデイヴィッド・オーウェン・ノリスとのアンサンブルでは、ウィリアムズのヴィオラを活かす、ノリスのバックアップが光る演奏に仕上がっています。


SAKURA
SAKURA-1(1CD)
HISAYA〜魔界のヴァイオリン
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調Op.24「春」
ブラームス(ハイフェッツ編):コンテンプレーション
ファリャ(クライスラー編):スペイン舞曲
マリー:金婚式/ドルドラ:想い出
クライスラー:プニャーニのスタイルによる前奏曲とアレグロ
マスネ:タイスの瞑想曲
モンティ:チャールダーシュ
ショパン(ミルシュテイン編):ノクターン遺作
佐藤久成(Vn)、鳥羽泰子(P)

録音:2012年9月25-26日、埼玉県富士見市民会館、キラリふじみ 大ホール
すごいCDが出た。(中略)まずは「春のソナタ」。過去に耳にした名人、巨匠たちの誰よりすばらしい。(中略)8曲の小品は100%の久成節である。(中略)これはことによると世紀の名演。異常ではあるが、他のヴァイオリニストの絶対に実現不可能な、桁はずれの演奏なのではないかと考えるようになった。久成の微細な息遣いまでをキャッチした迫真の録音がそれを助長する。(中略)この破格な、魔界に入る寸前までに達したHISAYAに、一分の隙もなくつけていく鳥羽泰子の音楽性に大拍手!(宇野功芳氏のライナー・ノートより)
宇野功芳氏のプロデュースによる佐藤久成氏の新プロジェクトCD第1弾。ブラームスとクライスラー以外は、2012年7月、東京文化会館で開かれたリサイタルでも演奏された曲目。当日は実際に会場で聴きましたが、事前にCDで知っていた濃厚な表現が決して小手先の演出ではなく、まさに体全体から本能的に吹き出す情感をストレートに音化する一途さに貫かれ、しかも個性をアプールするような嫌味が一切ない自然な音楽の息づかいに「本物」であることを再認識しましたのでした。このCDでは、その素直でありながら妥協のないニュアンス表出が見事に再現されています。
ベートーヴェンの「春」は、第1楽章第1主題を繊細でありながら内面は濃密でアゴーギクも大胆。主役がピアにに代わってアルペジョを弾く箇所でも強烈な語りかけを止めることはありません。第2主題からテンポを速めてここからが主部のように設計するのもユニークですが、これこそ佐藤氏が綺麗事より各楽想の特徴を生かすことに心底こだわる姿勢の表われです。この第1楽章を聴いて「気ままな演奏」としか感じないとしたらこれほど残念なことはありませんが、そんな人でも第2楽章を聴いたら降伏するしかないでしょう。「繊細」とは決して音色のことではなく、心から引き出され、それでそ説得力を持つということを思い知らせれことでしょう。
小品集は更に本領大発揮!特にファリャのような民族的色彩の強い作品では、リズムの弾力といい、胸を掻きむしるような語り口といい他の追随を許しません。そしてコーダの畳みかけの凄まじさ!!
宇野功芳氏お気に入りの1曲、「金婚式」は、これまた作曲家の想像も超えるであろう泣きじゃくり。同じくシンプルな楽想に小粋な風が吹き抜けるドルドラの「思い出」は、音色トーンの使い分けの妙に唖然。明らかにベートーヴェンとは異なるテクスチュアで一貫し、見通しの良い音像を繰り広げながら音楽は心からスウィングしており、佐藤氏の感性が決して濃密に歌いあげるだけの単純なものではないことを実証。
「タイスの瞑想曲」の素晴らしさは、前作『オード・エロティーク』でも実証済みですが、それから1年も経っていないのに表現はさらに深化!緩急の振幅も大きく取り、胸焦がすセンチメンタリズムをこれ以上不可能なほど注入し尽くします。
そして圧巻はやはり「チャールダーシュ」!まさに宇野氏のライナー・ノートにある「桁はずれの演奏」という形容を用いるしかない凄みに圧倒されるばかりです。前半のラルゴはすすり泣きを超えて心の底から号泣。アレグロに入ると堰を切って猛進。途中のフラジオレットは安定感抜群な上に血生臭い猛進とのコントラストが尋常ではありません。締めくくりに至っては、超高音域が発狂寸前!そんな凄演の後に置かれているのが切なさを極めたショパンのノクターンですから、効果絶大!「金婚式」や「思い出」同様、作品の容量を超えることも厭わない濃密な表現はここでも不変。ヴィブラートはお行儀良く綺麗に配置されている代物ではないので終始聴き手の心を掴んで離さず、弱音には常に必然性が宿っているので音楽が萎縮することも安易なセンチメンタリズムに陥ることもなく、ただただ音楽をドラマとして描き切る一途さは、アカデミックな意味での完璧さをもって是とする昨今の音楽界の風潮に対するアンチテーゼとも言えましょう。【湧々堂】

Heilo
HCD-7273(2CD)
ハンス・W・ブリーミ(1917-1998)の音楽

[CD1]
小鬼/スモルリアの灰色の者/男三人で18フィート/山と星に寄せる音楽/産婆トーラの子守歌/牧場のフルドラ/祝宴の翌日に/最年長の娘/スルハイムの三つ子/青のメロディ/お祝いの日/放浪の歌/イ長調のワルツ/別れの粥/フィドル弾きの老妻/年金生活のじいさん/聖なる夜は首輪をはめて

[CD2]
『森の精ヒューラルの幻想』
かすみ/セーテルへ行く日/クロークホルハウゴムの老人/テュクルストの日/神聖なるハイムフィエル/小鬼のハリング/朝早く耳を澄ますと/外を見ろ/牧場の踊り/幻想/小さな森の精/森の精の暮らし/森の精の歌/灰色の小鬼/青い衣をまとい/守りの精の旅/セーテルの季節に踊る/繕い物の日/冬の放牧から家路に
[CD1]
イェルムン・ラーシェン・トリオ、
イェルムン・ラーシェン(フィドル)、
アンレアス・ユートネム(ピアノ、リードオルガン)、
ソンレ・マイスフィヨルド( ベース )、
アストリ・スルハイム (フィドル )、
エルレン・ヴィーケン(フィドル )、
アスラク・O・ブリーミ(フィドル)、
ライフ・イングヴァル・ランオイエン(アコーディオン)、
ニルス・オークラン(ハリングフェレ)、
シーグビョルン・アーペラン(リードオルガン)、
グーブランスドーレネス・スペルマンスラーグ(グーブランスダーレン・フィドルアンサンブル)、
ホット、ペール・アンデシュ・ビューエン・ガルノース(ハリングフェレ)、
ニルス・オイヴィン・ベルグセット(アコーディオン)、
アンデシュ・ロイネ(ギター)、
シーグビョルン・アーペラン(リードオルガン)、
グーブランスドーレネス・スペルマンスラーグ(グーブランスダーレン・フィドルアンサンブル)、
アストリ・スルハイム( フィドル )
録音:2012年9月 ビョルンスゴール、トイェン教会(オスロ)、グリーグホール音響スタジオ(ベルゲン)

[CD2]
ハンス・W・ブリーミ(フィドル)
録音:1987年 レインボースタジオ(オスロ)、ハイダール(グーブランスダーレン)
ハンス・W・ブリーミは20世紀ノルウェーを代表するフォークミュージシャンのひとり。ロムのガルモに生まれ、シューグル・ガルモとオーラ・ムーロッ ケンという偉大なフィドル弾きふたりに手ほどきを受けました。1933年からノルウェー放送のための演奏を始め、ソロ演奏のほか、ヨン・ファウクスタや イェイル・エギル・ラーシェンといった音楽家と共演した録音を多数残しました。アルバム『W.』は、1998年に亡くなったハンス・W・ブリーミを偲び、 彼の書いた音楽を今日のミュージシャンたちで演奏しようという企画です。ノルウェーの人気グループのイェルムン・ラーシェン・トリオやブリーミを客員 に招いたことのあるオーレ・ブル・アカデミーの音楽ディレクターを務めるニルス・オークランなど、現代ノルウェーフォーク・ミュージックを代表する面々 が集結。このアルバムを企画した、ハンスの孫、フィドル弾きのアスラク・O・ブリーミも参加しています。農民の暮らし、家畜を放牧する山の農場セーテル、 大きな岩の下に住んでいるという小鬼や森の精など、ノルウェーの人々の生活から生まれた音楽が新しい世代の感覚と解釈で演奏されます。CD2には、 ハンスが1987年に録音したLPアルバム『森の精ヒューラルの幻想』の全19トラックの音楽が収録されています。 (Ki)

INVIOLATA
INVIOLATA-1204
(1CD)
ジョン・ケージ:Variations II(ピアノ、フルートと打楽器による;1961)
Variations II(ピアノによる)
Variations II(フルートによる)
Variations II(打楽器による)
Two(フルートとピアノの為の;1987)
Variations II(ピアノ、フルートと打楽器による)
アンサンブル・スパツィオムジカ
【エンリコ・ディ・フェリーチェ(Fl)
リッカルド・レオーネ(P)
ロベルト・ペッレグリーニ(Perc)】

録音:2012年7月、プレンティ・スタジオ、カリアリ、サルデーニャ、イタリア
「Variations II」は任意演奏人数、発音体とも任意の作品。

GAZTELUPEKO HOTSAK
GH-211(1CD)
ホセラ・センペレナ(1965-):ピアノ、ヴァイオリンとアコーディオンの為の10の三重奏曲 ホセラ・センペレナ(P)
ハビエル・ヒル(Vn)
ナイアラ・デ・ラ・プエンテ(アコーディオン)

録音:2012年8月10、12日、エルカル・スタジオ、サンセバスティアン、スペイン
スペイン・バスク、サンセバスティアン生まれのジャズ・ピアニスト、ホセラ・センペレナのクラシカル寄りの作品。
GAZTELUPEKO HOTSAK
…スペイン・バスクの町ソラルセに本拠を置くレーベル。

NEU RECORDS
NEU-MCH-CD002
(1CD)
ラモン・ウメト(1968-):室内楽作品集
4つの禅庭[Quatre jardins zen](3人の打楽器奏者の為の;2008)
俳句の庭[Jardi de haikus](ヴァイオリン、チェロ、ピアノと3人の打楽器奏者の為の;2007)
花弁[Petals](ヴァイオリン、チェロとピアノの為の;2009)
ニコラス・コロン(指)
ロンドン・シンフォニエッタ

録音:2012年1月、ワトフォード・コロシアム、ロンドン、イギリス
バルセロナ生まれの作曲家ラモン・ウメトが日本庭園に触発されて書いた作品。すべて世界初録音と表示されています。各作品の後には「静寂」[Silence]と名付けられた長い無音のトラックが置かれています。

King International
KKC-034(1CD)
ブラームス:ヴァイオリンソナタ第1番ト長調 Op.78「雨の歌」
同第2番イ長調 Op.100
同第3番ニ短調 Op.108
鈴木理恵子(Vn)、若林顕(P)

録音:2012年10月23-26日笠懸野文化ホール
読売日本交響楽団のコンミスを務めるかたわら、ソリストとして活躍する鈴木理恵子。完璧な技巧とたっぷりとした美音、落ち着いた音楽性が魅力の実力派。 その彼女が日本の誇るヴィルトゥオーゾ、若林顕とのデュオでブラームスのヴァイオリンソナタ全3曲に挑みました。構想から10年を経て実現した鈴木のブラー ムスは、満を持して臨んだだけあり、驚きの充実度となっています。シンフォニックともいえる恰幅の良さに、ブラームス特有の情緒、繊細なニュアンスの表出 まで完璧ですが、それに加えて凄みさえ感じさせる深さ。若林顕のピアノも雄弁の極みで、まさにヴァイオリンと互角に勝負。日本が世界に誇れる辛口の名演 出現と申せましょう。 (Ki)

2L
2L-093SABD
(SACD Hybrid+Pure Audio Blu-Ray)
シューベルト・コネクション
シューベルト:弦楽四重奏曲第14番ニ短調 D.810「死と乙女」
グリーグ:弦楽四重奏曲ト短調 Op.27
オスロSQ

録音:2012 年 6 月ソフィエンベルグ教会、ノルウェー
ューベルトは弦楽四重奏曲を15曲残しており、その中で最も人気の高く名作と言われるのが第14番の「死と乙女」でしょう。もちろん聴きどころ は第2楽章の歌曲「死と乙女」の動機が使われている部分。すべての楽章が短調で書かれ、当時のシューベルトの心境を表しているようですが、第2楽 章の長調への転調部分は極美。オスロQは、音楽のもつ深い情緒を感じさせつつ、緻密で気品あるアンサンブルを聴かせてくれます。
グリーグには3曲の弦楽四重奏曲がありましたが、1曲は紛失、1曲は未完(後にレントヘンにより補筆完成)ということで現在演奏される作品はこ の弦楽四重奏曲作品27のみとなっています。この作品はドビュッシーの弦楽四重奏曲に影響を与えたとされ、グリーグの精魂込めた生命力に溢れる作品 です。自国の作曲家の魅力を十二分に伝えようという気迫に満ちた演奏で、北欧の抒情性を湛えたオスロQの表現力に圧倒されます。
1991年に結成されたオスロ弦楽四重奏団。高い芸術性とテクニック、そして柔軟性を兼ね備えたアンサンブルとしてノルウェー本国のみならず世界中 で評価を得ています。
高音質レーベルとして注目されている2Lレーベルならではの優秀録音で、シューベルトでは精緻なアンサンブルを、グリーグでは空間の響きを意識し て録られています。
■24bit/352.8kHz DXD 録音。5.1 DTS-HD MA (24bit/192kHz) と 2.0 LPCM (24bit/192kHz) の Pure Audio Bluray ディスクと SACD ハ イブリッドディスク (5.1 surround/stereo) のセットです。Pure Audio Blu-ray ディスクには、インデックスを除き、映像は収録されていません。CD や DVD のプレーヤーでは再生できないので、Blu-ray プレーヤーもしくは Blu-ray 対応の PC で再生してください。 (Ki)

PREMONITION RECORDS
PR-907614
(Blu-ray Audio)
パトリシア・バーバー:「モダン・クール」
1. タッチ・オブ・トラッシュ
2. ウィンター/3. あなたと夜と音楽と
4. コンスタンチノープル
5. ハートに火をつけて
6. サイレント・パートナー/7. カンパニー
8. レット・イット・レイン
9. シーズ・ア・レディー
10. ラブ、プット・オン・ユア・フェイセス
11. ポスト・モダン・ブルース
12. レット・イット・レイン
パトリシア・バーバー(ピアノ、ヴォーカル)
マイケル・アーノポル(ベース)
ジョン・マクリーン(G)
マーク・ウォーカー(ドラムス、パーカッション)
ジェフ・スタイトリー(ウドゥドラム)
コラール・サンダー・ボーカル・クワイア(合唱)
1998年にリリースされたパトリシア・バーバーの「モダン・クール」。ドアーズのデビュー・アルバムタイトルチューン「ハートに火をつけて」やポール・アンカの「シーズ・ア・レディー」など、型に収まらない選曲が発売当初から大きな反響を呼び、ダウンビートマガジンで5つ星を獲得した。このブルーレイ・オーディオ・ディスク盤は、当時の2チャンネルマスターをリマスターし、LPCM24bit/192kHzで再収録した2チャンネルモードの他、新たに5.1chDTSHDサラウンドモード(24bit/96kHz)も併録。15年の時を経て、パトリシアの名盤が高音質で楽しむことが可能となった。
《演奏者プロフィール》
パトリシア・バーバー1955年シカゴ生まれ。父はグレン・ミラー・オーケストラでサキソフォンを奏していたフロイド・バーバー。アイオワ大学在学中はクラシック・ピアノを学んでいたものの、80年代から当時シカゴのジャズの中心であったゴールド・スター・サーディン・バーに登場するようになり、ジャズ・ミュージシャンとしてのキャリアをスタートさせた。自主制作盤としてリリースしたデビュー・アルバム「スプリット」(1989)を皮切りに、1992年にはポリグラムから「ア・ディストーション・オブ・ラヴ」を発表。この頃から、ジャズ・スタンダードのみならず自作の楽曲を次々と発表するようになったパトリシアは、シカゴのインディーズ・レーベルであったプレモニション・レコーズ(代表:マイク・フリードマン)と意気投合。「モダン・クール」(1998)、「ナイトクラブ」(2000)、「ヴァース」(2002)といったヒットを連発し、これが契機となってブルーノートとの契約に至った。ブルーノート移籍後もベスト盤である「プレモニション・イヤーズ1994-2002」をリリースしており、プレモニション在籍時代に制作された音源が再評価されている。現在はパトリシア・バーバー・クァルテットでの活動を中心に、アルバム制作やライブ活動を行なっている傍ら、地元シカゴのイリノイ大学で教鞭を執るなど、後進の育成にもあたっている。

AUDITORIUM
AUD-02906(1CD)
ジャチント・シェルシのテキストによる音楽
序章[Introduzione](朗読)
マッテオ・ペンネーゼ:OAS(声、チェロ、トロンボーンと録音素材の為の)
チェロの即興演奏[Improvvisazione]
ヴァルテル・プラーティ:波の歌[L'aria delle onde](声、トロンボーン、弦楽器と録音素材の為の) エリオ・マルトゥシェッロ(1959-):不回帰的記憶[Irriducibile alla memoria](声、トロンボーン、チェロとエレクトロニクスの為の)
トロンボーンの即興演奏[Improvvisazione]
声、トロンボーンとチェロの即興演奏[Improvvisazione]
ジャンカルロ・スキアッフィーニ:奇妙な動き[Movimenti strani](声、トロンボーン、チェロとエレクトロニクスの為の)
 終章[Conclusione](朗読)
シルヴィア・スキアヴォーニ(朗読、声)
ワルテル・プラーティ(チェロ、エレクトロニクス)
ジャンカルロ・スキアッフィーニ(Tb)

録音:2005年12月6日、ライヴ、シェルシ・フェスティヴァル、ゲーテ・インスティトゥート、ローマ、イタリア
イタリアの孤高の作曲家ジャチント・シェルシ(1905-1988)の生誕100年を記念して開催されたシェルシ・フェスティヴァルにおけるライヴ。規格番号、バーコードとも誤表示(AUD 02906/8030037028069:別商品と重複)されているため、訂正シールを貼って出荷いたします。

GAZTELUPEKO HOTSAK
GH-211(1CD)
ホセラ・センペレナ(1965-):ピアノ、ヴァイオリンとアコーディオンの為の10の三重奏曲 ホセラ・センペレナ(P)
ハビエル・ヒル(Vn)
ナイアラ・デ・ラ・プエンテ(アコーディオン)

録音:2012年8月10、12日、エルカル・スタジオ、サンセバスティアン、スペイン
「GAZTELUPEKO HOTSAK」は、スペイン・バスクの町ソラルセに本拠を置くレーベル。
スペイン・バスク、サンセバスティアン生まれのジャズ・ピアニスト、ホセラ・センペレナのクラシカル寄りの作品。


SILKROAD MUSIC
HCD-0955(2CD)
オイストラフ/1957年中国における幻のライヴ!
■CD1
(1)バッハ:ヴァイオリン協奏曲第1番BWV1041(ピアノ伴奏版)
(2)ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
■CD2
(1)モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調「トルコ風」
(2)ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調Op.108
(3)ワーグナー:アルバムの綴り
■CD3
(1)ヴラディゲロフ:ブルガリア民族舞曲による幻想曲
(2)プロコフィエフ:ロメオとジュリエット〜「仮面」「百合の花を持った娘たちの踊り」「モンタギュー家とキャピュレット家」
(3)ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番(ピアノ伴奏版)
(4)プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ長調 Op.94a
■CD4
(1)チャイコフスキー:瞑想曲 Op.42-1
 ワルツ・スケルツォ Op.34-2
(2)ドビュッシー:月の光
(3)クライスラー:コレッリの主題による変奏曲
(4)スーク:愛の歌Op7-1
(5)ルクレール:ヴァイオリン・ソナタ ニ長調
(6)ショーソン:詩曲
全て、ダヴィド・オイストラフ(Vn)

CD1
(1)ヴラディーミル・ヤンポリスキー(P)
 録音:1957年10月15日上海グランドシネマ
(2)中国中央実験歌劇院O
 録音:1957年10月9日北京
CD2
(1)中国中央PO
 録音:1957年10月9日北京
(2)(3)ヴラディーミル・ヤンポリスキー(P)
 録音:1957年10月6日北京人民劇場・北京
CD3
(1)-(3)ヴラディーミル・ヤンポリスキー(P)
 録音:1957年10月15日上海グランドシネマ
(4)ヴラディーミル・ヤンポリスキー(P)
 録音:1957年10月6日北京人民劇場・北京
CD4
(1)-(5)ヴラディーミル・ヤンポリスキー(P)
 録音:1957年10月中国
(6)ヴラディーミル・ヤンポリスキー(P)
 録音:1957年10月15日上海グランドシネマ

242(縦)×242(横)×30(幅)mmボックス
モノラル
巨匠、ダヴィド・オイストラフが1957年10月に中国で行ったライヴ公演が豪華CD4枚組ボックスで発売。この録音は1957年10月に旧ソ連から 文化使節として中国(北京と上海)を訪れた際の演奏会を収録したもので、この歴史的財産が一般流通で初登場です。モノラルながら録音状態は1957 年時としては申し分なく、中国での白熱のライヴを聴くことができます。盟友ピアニストのヴラディーミル・ヤンポリスキーとのリサイタルでは、オイスト ラフの自由な歌い回しに阿吽の呼吸で合わせ、臨場感あふれるライヴを聴かせてくれます。中でもドビュッシーの月の光ではとろけるようで美しい旋律と ピアノ伴奏が絶妙に混じり合い、またブラームスのヴァイオリン・ソナタ第3番では雄弁に歌い上げます。ライナーノーツによると中国の聴衆は彼の弾く 1719年製のストラディヴァリウスの音色に深く感銘を受けたそうです。なお、J.S.バッハとブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番はともにヤンポリスキー 演奏のピアノ伴奏となり、同版でこれだけクオリティーの高い演奏を収録した録音は非常に貴重と言えましょう。この中国でのリサイタルはどれも大成功で その素晴らしい演奏に拍手がなりやむことがなく、多くのアンコールを演奏したと記載されております。 そして、中国のオーケストラとの共演はベートーヴェンとモーツァルト(第5番)の協奏曲でした。巨匠オイストラフの演奏を盛りたてるように一音一音大 切に弾いているのが伝わってくる演奏です。オイストラフ得意のレパートリーである両曲の新たな名録音登場と言えましょう。なお、聴衆の拍手はリサイタ ルではカットされ、オケとの2つの協奏曲では収録されております。またディスクは黒いアナログ盤を模した黒い盤面となっております。 (Ki)

Clarinet Classics
CC-0068(1CD)
モーツァルト:クラリネット五重奏曲イ長調K.581
ロンド.イ長調K.581a(レヴィン補完版/世界初録音)
アレグロ変ロ長調K.516c(レヴィン補完版)
アンダンテ・ロンド(8小説の断章)/アレグロ.ヘ長調K.580b(バイヤー補完版)
コリン・ローソン(バセットCl)、
マイケル・ハリス(バセット・ホルン)、
レヴォリューショナリー・ドローイング・ルーム

録音:2012年3月3日−5日、オール・セインツ教会
ハノーヴァー・バンドやイングリッシュ・コンサート、ロンドン・クラシカル・プレーヤーズのプリンシパル・クラリネットとして活躍した英国古楽界のクラリネット奏者コリン・ローソンが吹くモーツァルト。ケンブリッジの楽器製作者ダニエル・バンガムが復元したバセット・クラリネットでの「クラリネット五重奏曲」は、フレーズを大切にした緩やかなテンポ、装飾音の扱い方が特徴的な好演奏。ロバート・レヴィンの補筆完成による世界初録音の「ロンド イ長調K.581a」、8小節のみ(!)が遺された「アンダンテ・ロンド」などカップリングの選曲もお見事!

Auris Subtilis
ASP-5059(1CD)
モーツァルト&ピアソラ
ピアソラ:天使の死
アメージング・グレイス(即興曲)
モーツァルト:ヴァイオリン伴奏のクラヴサンまたはフォルテピアノのためのソナタ.ニ長調K.306
ピアソラ:天使のミロンガ
鐘(即興曲)/雨のダンス(即興曲)
ピアソラ:カフェ1930 
モーツァルト:ヴァイオリン伴奏のクラヴサンまたはフォルテピアノのためのソナタ.ホ短調K.304〜第1楽章 
ピアソラ:アディオス・ノニーノ
出会い(即興曲)
モーツァルト:ヴァイオリン伴奏のクラヴサンまたはフォルテピアノのためのソナタ.ホ短調K.304〜第2楽章
旅(即興曲)/ベネディクション(即興曲)
オヴィジュ・シムボティン(Vn)、
ジェフリー・ゴールドベルク(P)、
ヤン・グイビー(S)

録音:2012年、マルククレーベルク(ドイツ)
ルーマニア生まれのヴァイオリンの名手オヴィジュ・シムボティンと、作曲家としても活躍するピアニスト、ジェフリー・ゴールドベルクによる新譜。モーツァ ルトとピアソラのヴァイオリン作品を同時に収録した独創性豊かなプログラムが目を引くアルバムです。モーツァルトからは「ヴァイオリン伴奏のクラヴサ ンまたはフォルテピアノのためのソナタ」よりニ長調とホ短調の2曲を選曲。ホ短調のソナタは、初期のソナタの中では珍しく短調で書かれた作品で、作 曲年に亡くなったという母の死への悲しみを思わせる寂寥感あふれる旋律が印象的です。ピアソラからは代表作「天使」シリーズの中から「天使の死」と「天 使のミロンガ」、さらに「カフェ1930」や「アディオス・ノニーノ」といった傑作の数々を収録。モーツァルトの作風とは異なるメランコリーにあふれたピ アソラ独特の旋律に酔いしれます。
1997年までゴルリッツ国立歌劇場とロベルト・シューマン・フィルハーモニーでコンサートマスターを務めあげたシムボティン。2004年からバロック・ヴァ イオリンも学び、現在はケムニッツ・バロック・オーケストラでコンサートマスターとして活躍しています。ピアソラではあでやかに、一方のモーツァルトで は清廉に音色を弾き分けるシムボティンの表現力は見事!古典から現代まで幅広い活躍の場を経験してきた名手による面目躍如のアルバムといえましょう! 合間に収録された即興曲では、即興の名手としても名高いゴールドベルクと織りなす “生” のアンサンブルを堪能できます。また、ピアノとヴァイオリンの 響きに花を添えるマリア・カニリア国際コンクールで優勝経験を持つ韓国の若手ソプラノ、ヤン・グイビーの艶やかな歌声も聴きどころです。 (Ki)

Cubafilin Records
ALC-004(1CD)
ラテン・パースペクティヴ
ブローウェル:ギターと弦楽四重奏のための五重奏曲
デル・アギーラ:プレストU
ブローウェル:ビートレリアナス
アルバレス:メトロ・チャバカノ
アーメド・ディッキンソン・カルデナス(G)
サンティアゴSQ
キューバ、ハバナ出身のコンポーザー=ギタリスト、レオ・ブローウェル(1939−)、ウルグアイのミゲル・デル・アギーラ(1957−)、メキシコのハビエル・アルバレスの"ギターと弦楽四重奏"のための作品集。キューバからイギリスへと渡り、名手カルロス・ボネルに師事した期待のギタリスト、アーメド・ディッキンソン・カルデナスと、2008年に結成されたサンティアゴSQの、ラテン音楽にかける情熱がストレートに伝わってきます。

SEELENKLANG
FIT-5(1CD)
フルトヴェングラー:ピアノ四重奏曲ハ短調(1899)
ピアノ三重奏曲ホ長調(1900)
間野久美子(vn)、松村佳織(va)、
韮澤有(vc)、舌沙織里(p)

録音:2011年11月3日、本郷中央教会(ライヴ)
フルトヴェングラーの歌曲&テ・デウム(FIT 1)、交響曲第3番(FIT 2)、ピアノ協奏曲(FIT 3)、ヴァイオリン・ソナタ(FIT 4)に続く、作曲家フルト ヴェングラーの作品を紹介するシリーズの第5弾。東京フルトヴェングラー研究会は1995年の設立以来、一貫してフルトヴェングラーの作品を紹介し続 けている。時代の流行には批判的な姿勢を貫いた結果、ほとんど顧みられることのなかったフルトヴェングラーの作曲は、近年、時代を超えた普遍的メッセー ジを伝えるものとして再評価が高まっている。今回のアルバムには少年期に書かれたピアノ三重奏曲、ピアノ四重奏曲が収められているが、特にピアノ四 重奏曲は日本初演であり、校訂が加えられた楽譜で本格的な蘇演を聴けるのが注目される。また、もう一つのピアノ三重奏曲は、少年期の室内楽の代表 作と言える美しい作品。どちらの曲にも、率直な歌謡性と瑞々しい抒情性が溢れているが、同時に常にベートーヴェンを模範と仰ぐ構築への意志、後期 の重厚、長大な作風の萌芽をうかがわせる。いずれにしても、フルトヴェングラーのピアノ室内楽は後期の大作「ピアノ五重奏曲」だけではないというこ とを教えてくれる貴重なアルバムである。(東京フルトヴェングラー研究会代表:野口剛夫) (Ki)

EM Records
EMR-CD006(1CDR)
ヴァイオリンとピアノのための作品集
ヴォーン・ウィリアムズ:ヴァイオリン・ソナタ.イ短調
ホルスト:5つの小品(一部世界初録音)
ウォルフォード・デイヴィス:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調(世界初録音)
ルパート・マーシャル=ラック(Vn)、
マシュー・リッカード(P)

録音:2012年4月13−14日、ワイアストン・コンサート・ホール
世界初録音となるイギリス音楽を紹介してきたルパート・マーシャル=ラックとマシュー・リッカードのコンビの第3弾は、3人の同世代、ホルスト、ヴォーン・ウィリアムズ、ウォルフォード・デイビスの作品集。ホルストの「5つの小品」は「ワルツ・エチュード」を除き世界初録音。ウォルフォード・デイヴィスの「ソナタ」も世界初録音!
※EM Recordsはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
EM Records
EMR-CD005(1CDR)
オニール:弦楽とピアノのための室内楽作品集
弦楽四重奏ハ長調、
一楽章のピアノ三重奏Op.32、
ピアノ四重奏ホ短調、
ピアノ三重奏のための主題と変奏(全曲世界初録音)
ブリッジSQ
〔コリン・トゥイッグ(Vn)、
キャサリン・スコフィールド(Vn)、
マイケル・スコフィールド(Va)、
ルーシー・ウィルディング(Vc)〕、
マイケル・デュセック(P)

録音:2012年2月22−23日、ワイアストン・コンサート・ホール
ブリッジSQは活動20周年を迎えたイギリス音楽の演奏に好評を得ているSQ。ロンドン生まれの作曲家ノーマン・オニール(1875−1934)の室内楽作品集は、全曲世界初録音。その作品は、同世代のイギリスの作曲家と同じく、イギリスの民謡的であり、後期ロマン派の香りがただよう秀作です。

DACAPO
MAR-8.226074
(1CD)
ヴァーフン・ホルンボー:室内楽作品集第2集
エコーOp.186(1991)
アスペクツOp.72(1957)
独奏チェロのためのソナタOp.101(1968-1969)
医学の四重奏曲Op.70(1956)
六重奏曲Op.114(1973)
アンサンブル・ミッドヴェスト
[マシュー・ジョーンズ(Vn)/サンナ・リパッティ(Va)/ジョナサン・スラット(Vc)/マルティン・クヴィスト・ハンセン(P)/シャルロッテ・ノルホルト(Fl)/ピーター・キルステイン(Ob)/トマゾ・ロンクィヒ(Cl)/ニール・ページ(Hrn)/シュテファン・カスパール(Fg)]

録音:2011年10月3-6日
作曲家ホルンボー(1909-1996)は、その長い人生を通して常に求道的な音楽を書きました。彼の音楽には知性が宿り、自然が感じられ、根底には禅の精神とも思えるも感じられれます。彼は大規模な交響曲作曲家として知られますが、これらの室内楽作品は「独白」とも言える内面に肉薄した内容を持っています。「エコー」はホルンボーの晩年の作品ですが、あまりにも古典的なフォルムと、その感傷的な旋律(ブラームスを思わせる)は、老境の域に達したホルンボーの若き日への回帰なのかもしれません。コダーイの同名作品を思わせる「チェロ・ソナタ」や「六重奏曲」などでは、先鋭的なホルンボーを聴くことができます。
DACAPO
MAR-8.226574
(1CD)
モーエンス・クリステンセン:オルガンとエレクトロニクスのための「Logitanion」(2006)
アコーディオン独奏のための「王冠-Couronne」(2005)
尺八とエレクトロニクスのための「冬の鶴の夜の飛行」(2009)
アダム・オーヴァッド(アコーディオン)
クリスティアン・プラストホルム(Org)
キク・デイ(尺八)

録音:2006年10月15日デンマーク放送アーフス大聖堂、2011年3月15日アスミンデロート教会、2011年9月19日トルスルンデ教会
「音の錬金術師」モーエンス・クリステンセン(1955-)。彼が作り出す音響はまさに宇宙空間そのものです。このアルバムに収録された3曲は、彼の主要な作品であり、これを聴くだけで独自の音世界を理解することができるでしょう。「Logitanion」は1945年に発見された「トマス福音書」からインスピレーションを得たものであり、巨大なオルガンの音と絡みつく電子音は、聴く者に畏怖の感情をもたらします。それに比べ「Couronne」は独奏アコーディオンが紡ぎだす静かな世界。、また3曲目は尺八を用いた「精神的な」音楽であり、吹き込む息を聴くことで奏者の存在が実感できるというものです。
DACAPO
MAR-8.226575
(1CD)
ブリジット・アルステット:アウネーテの笑い(2007-2011)-記録された音,コンピュータ処理をされた音と声のコラージュ<マーメイドの呼び声/憧れ-深きところより/7人の息子/揺れ動く/国からの呼び声/アフネーテの笑い>
アコーディオン独奏のための「メランコリア(2001)
悲歌第5番(1996-1997)-記録された音とコンピュータ処理をされた声のコラージュ
ベルッター(2004)-教会の鐘の音の録音にコンピュータ処理をした音のコラージュ
ブリジット・アルステッド(エレクトニクス&声)
ラスムス・シュヤルフ・ケーラー(アコーディオン)

録音:1997年,2004年アーフスDIEM、2012年9月27日
デンマークにおける電子音響音楽のパイオニアであるブリジット・アルステッド(1942-)。彼女は自らの音楽のために、文学や詩など様々な分野からインスピレーションを得ています。このアルバムに収録された4つの作品も、ドラマティックな音響を備えた音の建築物として高く評価されることでしょう。以下、アンデルセンの詩に基づいた「アウネーテの笑い」、魔法陣からインスピレーションを得た「メランコリア」、ピアニストであった彼女の母に捧げられた「悲歌」、コペンハーゲンの教会の鐘をサンプリングした「ベルッター」の4曲です。

Sono luminus
DSL-92164(1CD)
ジア-Zia
ガブリエラ・レーナ・フランク(1972-):レジェンダス…アンデスの徒歩旅行(2001)
ルー・ハリソン(1917-2003):ストリング・カルテット・セット(1978-1979)
ホセ・エバンジェリスタ(1943-):12のスペイン民謡より「スペインの花輪」(1993)
レーザ・ヴァリ(1952-):Nayshaboorak(カリグラフィ第6番)(2005-2006)
エレナ・カッツ=チェレニン(1957-):ファスト・ブルー・ヴィレッジ第2番(2007)
デル・ソルSQ
「ジア」とはインディアン部族における太陽を表わすシンボルマークであり、儀式用のつぼに描かれたり、キャンプファイヤーの周囲の地面に描かれたりします。そんなタイトルを持つこのアルバムは、5人の現代作曲家が各々ペルー、トルコ、スペイン、イラン、ウズペキスタンにルーツを持つ素材を使って作曲した音楽を集めたものであり、西洋音楽の伝統と民族音楽、伝承音楽との融合を図ったものとしてアジア圏の人々にもなじみ深い響きが至るところに散りばめられています。1992年に設立されたデル・ソル弦楽四重奏団は、サンフランシスコを拠点とし、主にアメリカ現代音楽を演奏している団体です。作曲家たちの信頼も厚く、新作の初演など常に問題提起を行っている注目アンサンブルとして知られています。

WERGO
WER-6753(1CD)
ベンヤミン・シュヴァイツァー(1973-):室内楽作品集
abgesang(別れの歌-デュエット)、
achteinhalb(8 1/2)、
anfange/netze(malbork U)(開始/網-マルボルクU)、
entschlackt(浄化)、
dull roots & spring rain(鈍重な草根と春の雨)、
abgesang(別れの歌-ソロ)
ドレスナー・アンサンブル・カレッジ
ティトゥス・エンゲル(指)

録音:2011年12月5-8日
1973年7月26日ドイツのマールブルク出身の作曲家ベンヤミン・シュヴァイツァー。1997年に現代音楽アンサンブルのドレスナー・アンサンブル・カレッ ジを創設しました。シュヴァイツァーは器楽曲を中心に作曲し、近年は室内オペラなども手掛けています。ここでは室内楽作品を収録しています。「anfange/ netze」はイタリアの作家イタロ・カルヴィーノの作品「冬の夜ひとりの旅人が」の構成を模した作品。また「dull roots & spring rain」は、英国の詩人T.S.エ リオットの傑作「荒地」の冒頭の一節を引用したフルート、オーボエ、ファゴットのための作品です。 (Ki)
WERGO
WER-6586(1CD)
ダニエル・スムトニー(1976-):作品集2005-2012
(1)ピアノ・ソナタ第1番(2011)、
(2)ピアノ・ソナタ第2番(2011)
(3)交響曲(2012)、
(4)ディヴェルティメント「遠近」(2011)、
(5)悪戯四重奏(2009)、
(6)Velouria(U)(2005)
(1)(2)クリストファー・ヒンターフーバー(P)
(3)ライプツィヒMDR響
アンサンブル・カレッジ
ハイドン・カルテット
シュトゥットガルトSWR合唱団

録音:2010-2012年
現代ドイツ音楽界で最も才能のある作曲家のひとりダニエル・スムトニーの最新作品を収録したアルバム。シュトゥットガルトSWR 合唱団をはじめ現 代音楽のスペシャリストたちによる演奏。
WERGO
WER-6753(1CD)
ベンヤミン・シュヴァイツァー(1973-):室内楽作品集
abgesang(別れの歌-デュエット)、
achteinhalb(8 1/2)、
anfange/netze(malbork U)(開始/網-マルボルクU)、
entschlackt(浄化)、
dull roots & spring rain(鈍重な草根と春の雨)、
abgesang(別れの歌-ソロ)
ドレスナー・アンサンブル・カレッジ
ティトゥス・エンゲル(指)

録音:2011年12月5-8日
1973年7月26日ドイツのマールブルク出身の作曲家ベンヤミン・シュヴァイツァー。1997年に現代音楽アンサンブルのドレスナー・アンサンブル・カレッ ジを創設しました。シュヴァイツァーは器楽曲を中心に作曲し、近年は室内オペラなども手掛けています。ここでは室内楽作品を収録しています。「anfange/ netze」はイタリアの作家イタロ・カルヴィーノの作品「冬の夜ひとりの旅人が」の構成を模した作品。また「dull roots & spring rain」は、英国の詩人T.S.エ リオットの傑作「荒地」の冒頭の一節を引用したフルート、オーボエ、ファゴットのための作品です。 (Ki)

III MILLENNIO
CDC-0247(1CD)
ギター・クアルテットで聴くバッハ
バッハ(ステファノ・ミンゴ編、ガブリエーレ・ミリウッチ編*):カンタータ「私は満ち足りた」BWV82〜アリア
ブランデンブルク協奏曲第2番
私はあなたを呼ぶ主イエス・キリストよ BWV639
フーガ BWV578*
イタリア協奏曲 BWV971
管弦楽組曲第3番〜アリア*
甘き喜びのうちに BWV368(コラール)
甘き喜びのうちに BWV608(コラール)
フーガの技法〜コントラプンクトゥス1,コントラプンクトゥス2,
コントラプンクトゥス5,コントラプンクトゥス6(4声、フランス様式)
ステファノ・ミンゴ(1961-):バッハに
 求めれば見出すであろう(独奏)#
アルス・ノヴァ・ギター・クアルテット
[ファビオ・デ・ポルトゥ(ギター、バス・ギター)アントニオ・ディ・スピリト(G)
ガブリエーレ・ミリウッチ(ギター、ソプラノ・ギター)ステファノ・ミンゴ(ギター、独奏#) ]

SWEDISH SOCIETY
SCD-1151(1CD)
スウェーデン王オスカル時代の音楽
ワルトトイフェル:スケートをする人びと
オスカル1世(1799-1859):祝祭行進曲
カール・フレードリク・リングヴァル(1848-1910):クリスマスツリーのまわりを(ポルスカ)
J・シュトラウス:アンネン・ポルカ Op.117
ドニゼッティ:歌劇「ランメルモールのルチア」〜六重唱「邪魔をするのは誰だ」
クルト・ノーアク(1895-1945):小妖精の衛兵交代 Op.5
サミュエル・セッランデル(1829-1910):氷の上で(ポルカ)
シューベルト:軍隊行進曲第1番ニ長調 D.51-1
H・ロスネル:おもちゃのラッパ(ポルカ)
カール・ユーハン・ニューレーン:古い年と新しい年(サロン・マズルカ)
J・シュトラウス:オペレッタ「こうもり」のポプリ
ルイ・ベルネル:ポロネーズ
リッカルド・ドリゴ(1846-1930):バレエ「百万長者の道化師」〜ワルツ
ヨハン・シュランメル(1850-1893):ウィーンはいつもウィーン(行進曲)
エーンステット・エフテルフォリヤーレ八重奏団

録音:2010年4月10-11日、9月19日、ノルデンショルド・ホール、ウプサラ、スウェーデン

DUTTON
LXBOX-2012(2CD)
ヨーク・ボウエン(1884-1961):室内楽作品集 Vol.2

[CD 1; CDLX-7115]
ホルンと弦楽の為の五重奏曲ハ短調 Op.85(1927)
ラプソディ三重奏曲(1926)
三楽章の三重奏曲 Op.118(1945)

[CD 2; CDLX-7129]+
フルート・ソナタ Op.120
オーボエ・ソナタ Op.85
クラリネット・ソナタ Op.109
ホルン・ソナタ Op.101*
CD1
エンディミリオン・アンサンブル
クリシア・オソストヴィチ、フィオナ・マクカプラ(Vn)
キャサリン・マンソン(Va)
ジェーン・サーモン(Vc)
スティーヴン・スティアリング(Hrn)
マイケル・デュセク(P)
録音:2001年4月24-26日、オール・セインツ教会、イースト・フィンチリー、ロンドン、イギリス

CD2
エンディミリオン・アンサンブル
ヘレン・キーン(Fl)
メリンダ・マクスウェル(Ob)
マーク・ヴァン・デ・ヴィール(Cl)
スティーヴン・スティアリング(Hrn)
マイケル・デュセク(P)
録音:2002年9月3-5日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン、イギリス

*世界初録音と表示されています。

AVI MUSIC
0634558-379549
グッバイ・アストル〜モーツァルトの最後のタンゴ
1.グリーグ/ラフマニノフ/チャイコフスキー
 (グリーグ:ピアノ協奏曲、ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番、チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番)
2.ヴィヴァルディ(協奏曲集「四季」〜春・夏・冬)
3.チャイコフスキー(交響曲第5&6番)
4.ショスタコーヴィチ(ジャズ組曲〜ワルツ第2番)
5.J.S.バッハ(アンナ・マグダレーナのための小曲集〜メヌエット、平均律クラヴィーア曲集第1巻第1番〜前奏曲、トッカータとフーガ.ニ短調、チェンバロ協奏曲第5番、管弦楽組曲第3番〜G線上のアリア、グノー:アヴェ・マリア)
6.グリーグ(ペールギュント組曲第1番〜朝/オーセの死/山の魔王の宮殿にて、第2番〜ソルヴェーグの歌)
7.ベートーヴェン/ロッシーニ
 (ベートーヴェン:交響曲第5番、ロッシーニ:セヴィリアの理髪師〜序曲、ビジョルド:エル・チョクロ)
8.ウェーバー(大協奏的二重奏曲)
9.ブラームス(交響曲第3、4番、クラリネット三重奏曲、クラリネット・ソナタ大1、2番)
10.ラフマニノフ(歌曲「ヴォカリーズ」)
11.ムソルグスキー(交響詩「はげ山の一夜」)
12.メンデルスゾーン(交響曲第2、3番、「フィンガルの洞窟」の序曲、ヴァイオリン協奏曲)
13.モーツァルト(レクイエム〜イントロイトゥス、怒りの日、ラクリモサ)
トリオ・ノイクラング
【ニコライ・アブラムソン(Cl)
ヤン・ヤッハマン(アコーディオン)
アルトゥール・ホルニッヒ(Vc)】
クラリネットのニコライ・アブラムソン、アコーディオンのヤン・ヤッハマン、チェロのアルトゥール・ホルニッヒの 3 人によってベルリンで結成されたタ ンゴ・アンサンブル、トリオ・ノイクラング。代表的なタンゴの名曲だけではなく、様々なジャンルの要素を取り入れた演奏で、室内楽のような、ナイトク ラブで演奏しているような、絶妙な雰囲気を醸し出した音楽を作り上げています。このアルバムは、モーツァルトの最後の作品がタンゴであったかどうか …という大胆な発想から生まれた内容。グリーグ、ラフマニノフ、チャイコフスキーのピアノ協奏曲のモチーフを使ってタンゴ風に仕上げたり、ムソルグスキー のはげ山の一夜のリズムをベースにした曲、そしてモーツァルトのレクイエムをタンゴ風にしたりと、タンゴの大御所ピアソラに別れを告げるような斬新曲 が次々と展開されていきます。 (Ki)

RPR
RP-011(1CDR)
リコーダー・ブラヴーラ
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
パラディス:シチリアーノ
マスネ:タイスの瞑想曲
ヴェッセリー:フ・フォレ
フィンジ:来たれ、死よ
ゴセック:タンブーラン
フニャディ:演奏会用ポロネーズ
ラフマニノフ:ヴォカリーズ
シューベルト:蜂
グラナドス:「ゴイェスカス」間奏曲
ポップ:ナイチンゲールのセレナード
ダマレ:ひばり/ショパン:夜想曲Op.9-2
ヴィターリ:シャコンヌ
ピアーズ・アダムズ(リコーダー)、
ハワード・ビーチ(P)

録音:1997年3月
「リコーダー・ブラヴーラ」は、ピアーズ・アダムズの超絶技巧が続々と炸裂する圧巻のヴィルトゥオーゾ・プログラム!サラサーテに始まり、ショパンで驚嘆。フィンジで一休みと思いきや、フィナーレのショパンの「夜想曲Op.9-2」とヴィターリの「シャコンヌ」を一気に駆け抜ける!「四季」でも披露してくれたピアーズ・アダムズのエンターテイメント性とテクニックは流石の一言。
※RPRはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
RPR
RP-010(1CD)R
光と闇
フルトン:スコットランド組曲
ラッブラ:悲しみの心による瞑想曲
ボーウェン:ソナタOp.121
L・バークリー:ソナチナ
グレッグソン:3つのマティスの印象
ドッジソン:光と闇
スワン:ラプソディ・フロム・ウィズイン
ピアーズ・アダムズ(リコーダー)、
ジュリアン・ローズ(P)

録音:1993年10月
イギリス・リコーダー界の偉大なる先人、カール・ドルメッチのための作曲された作品を含む"20世紀イギリス"のリコーダー作品集「光と闇(Shine and Shade)」。ラッブラ、ボーウェン、バークリーたちの"リコーダー作品"が、ドルメッチというリコーダー奏者の存在の大きさ、近現代のイギリスにおけるリコーダー作品の充実度がピアーズ・アダムズのリコーダーから聴こえてきます。
※RPRはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

FABULA CLASSICA
FAB-29906(1CD)
20世紀のトランペット音楽
ボザ:カプリス
ラヴェル:ハバネラ形式による小品
エネスコ:伝説
カルツェフ:2つの小品
オネゲル:イントラーダ
バーンスタイン:リフィーのためのロンド
ヒンデミット:トランペット・ソナタ
マルコ・タンブリーニ(Tp)、
ステファノ・ボラーニ(P)

録音:1999年
ブラジル出身のフュージョンのスター、デオダードのバックで活躍するトランペット奏者マルコ・タンブリーニ。マイルス・ディヴィスとフレディ・ハバー ドの影響を受けたジャズ界の寵児で、メロウな音色と超絶のテクニックを誇る名手です。これまでバック・ミュージシャンとしてはもとより、ジャズやソロ のソロ・アルバムを何枚もリリースしてきましたが、今回クラシックに挑戦。それもトランペットの王道レパートリーの難曲を揃えているところなど、自信 の程が伺えます。もともと彼はボローニャ音楽院でクラシックの基礎をしっかり学んだ正統派。抜群のテクニックはもちろん、ジャズで培った独特の色気と 華のある歌い回しが魅力で、思わず引き込まれます。
イタリア・ジャズ界のトップ・ピアニスト、ステファノ・ボラーニがピアノ・パートを務めているのも驚き。彼はリッカルド・シャイーとの共演で「ラプソ ディ・イン・ブルー」やラヴェルのピアノ協奏曲のディスクもリリースしていますが、ここでも巧さ全開。ジャズ的要素のあるラヴェルやバーンスタインでは 真似のできない味わいを見せ、技術的に難しいヒンデミットのソナタやエネスコの「伝説」も、ジャズ的なタッチとリズムの良さが曲にぴったり。ヒンデミッ トの音楽がこれほどカッコ良く響いたのも珍しく、ジャズのアルバムをかけるように、いつでも聴いていたくなる盤の登場です。
ジャズ界のひとびとも驚愕の大チャレンジと申せましょう。トランペット学習者必聴、目から鱗が落ちる世界。この値段で手に入るのは超魅力です。 (Ki)

Raumklang
RK-3107(1CD)
ライプツィヒの楽器〜ロマン派の室内楽作品集
メンデルスゾーン:主題と変奏〜アンダンテ・ソステヌート、
 無言歌ニ長調Op.109
ゲーゼ:幻想小曲集Op.43より
シューマン:ロマンス第1番
ウェーバー:5つの歌Op.25より
マルシュナー:バガテル第1番
トロムリッツ:アダージョ
バッコーフェン:ロンド・アレグレット
クララ・ヴィーク:バラード ニ短調
ロベルト・シューマン:アダージョとアレグロ
クンマー:変奏曲
バッハ(モシェレス編):前奏曲第3番
メンデルスゾーン:無言歌ニ長調Op.109
ロンベルク:アルバムの綴り
ウェーバー/ディアベッリ:魔弾の射手の序曲のモチーフによる
クララ・シューマン:彼らは愛し合っていたOp.13-2
ロベルト・シューマン:創作主題による変奏曲WoO.24より テーマ
ベッカー:アン・ダス・クライネ・ハンヒェン、
 ディ・ゴッティン・デァ・ブルーメン
ロンベルク:変奏曲とロンドOp.18
ライプツィヒ・コンソート

録音:2011年5月
メンデルスゾーンやシューマン夫妻、ウェーバー、ロンベルクなど、1840年頃にライプツィヒで行われたマチネーの再現を試みたロマン派の室内楽作品集。ドイツのピリオド楽器の名手たち、ライプツィヒ・コンソートは、ライプツィヒ楽器博物館所蔵に所蔵されている貴重な楽器を使用。オルフィカやハンマーフリューゲル、弦楽器、クラリネットやヴァルヴ・ホルン、オフィクレイド、さらにはリコーダー属のチャカンなど、レアな楽器が盛りだくさん!もちろんピリオド楽器での演奏もハイレベルです!

Musicaphon
M-56932(1CD)
ファンタジー〜ヴィオラとピアノのための作品集
レベッカ・クラーク:ヴィオラソナタ (1919)
シューマン:幻想小曲集 Op.73
 おとぎ話の挿絵Op.113
ヒンデミット:ヴィオラソナタOp.11-4 (1919)
デュオ・ゼルハイム
【コンスタンティン・ゼルハイム(Va)、
カタリナ・ゼルハイム(P)】
ヴィオラの魅力を満喫できる一枚。シューマンの「幻想小曲集」のみ編曲ですが、あとはヴィオラのオリジナル、さらにレベッカ・クラークとヒンデミッ トは自身がヴィオラ奏者だったこともあり、この楽器の秘義を知り尽くした書法が光ります。クラークとヒンデミットのソナタはともに1919年に作曲され ていますが、前者は印象派風、後者はドイツ・ロマン派風で非常に美しく、またヴィオラならではのほの暗く甘い音色を味わえます。デュオ・ゼルハイムは、 ヴィオラのコンスタンティン・ゼルハイムとピアノのカタリナ・ゼルハイムにより、兄妹ならではの息のあったアンサンブルを聴かせてくれます。コンスタンティ ン・ゼルハイムは1978年生まれ。フォルカー・ヴォルリッチュ、今井信子に師事し、ターティス・ヴィオラ・アンサンブルのメンバーとしても活躍するヴィ オラ界のホープ。 (Ki)

LAWO Classics
LWC-1027(1CD)
ブラームス:ヴィオラとピアノのためのソナタOp.120
ソナタへ短調Op.120-1
ソナタ変ホ長調Op.120-2
ヘンニンゲ・ランドース(Va)、
ティム・ホートン(P)

録音:2010年8月1-3日
ヴィオラ奏者ヘンニンゲ・ランドースは、2009年からオスロ・フィルハーモニーOで首席奏者を務め、ノルウェーの名アンサンブル、ヴェルターヴォSQでも活躍したノルウェーの名女流ヴィオラ奏者。ノルウェーのヴィオラで聴くブラームスの「Op.120」もまた絶品。
LAWO Classics
LWC-1028(1CD)
ヴァイオリンとヴィオラのための作品集
モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲ト長調KV.423、
 変ロ長調KV.424
ブルースタ:ヴァイオリンとヴィオラのための奇想曲
ハルヴォルセン:ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲「ヘンデルの主題によるパッサカリア」
エリセ・ボートネス(Vn)、
ヘンニンゲ・ランドース(Va)

録音:2011年8月24-26日
エリセ・ボートネスはオスロ・フィル、デンマークRSO、WDRケルンRSO、トロンハイムSOのコンサートマスターを務め、現在はベルゲン室内アンサンブルの芸術監督を務めるという華々しい経歴を持つノルウェーの女流ヴァイオリニスト。ノルウェーのトロンハイム出身の女流ヴァイオリニストが、モーツァルトと母国の偉大な作曲家、ハルヴォルセンとブルースタの楽曲を伸びやかに奏でます。

ARCO DIVA
UP-0153-2(1CD)
ヴァイオリン・マイ・ラヴ
フバイ:おいで、カティ(チャルダーシュの情景 第4番)Op.32
エルガー:愛のあいさつ Op.12
R・シュトラウス:「ばらの騎士」ワルツ集
ラフマニノフ:ヴォカリーズ Op.34-14
サラサーテ:アンダルシアのロマンス Op.22
ドルドラ:思い出
ポルディーニ:踊る人形
ドヴォルザーク:ユモレスク
 ヴァイオリン・ソナティナ.ト長調 Op.100
トマーシュ・ヴィンクラート(Vn)
マルチン・フィラ(P)
トマーシュ・ヴィンクラートは1973年チェコのテプリツェに生まれ、パルドゥビツェ、プラハ、ロンドン、ウィーンで学んだヴァイオリン奏者。1998年から2001年までウィーンPO員を務め、在団中からソロや室内楽でも活躍。頻繁に来日しています。
ARCO DIVA
UP-0156-2(1CD)
バロック・トランペット
ジェレマイア・クラーク(ヤン・リンダ編):デンマーク王子の行進曲
ヘンデル:組曲ニ長調
マルティーニ:愛の喜び
ヴェイヴァノフスキー(1639-1693):セレナード ニ長調*
ヘンデル(ヤン・リンダ編):オンブラ・マイ・フ
ジャン=バティスト・ルイエ(1680-1730):ソナタ ニ長調
シューベルト:アヴェ・マリア
ヘンデル(ヤン・リンダ編):天の高き所で神に栄光あれ
ヤン・リンダ(Tp)
ルボミル・コヴァリク(Tp)*
ミロスラフ・プセニツカ(Org)

録音:2012年8月、Claires Hall、ヘプ、チェコ
ヤン・リンダは1983年ヘプに生まれ、プラハ音楽院、チロル州立音楽院(オーストリアのインスブルック)で学んだチェコのトランペット奏者。

VOICS OF LYRICS
VOLMM-112(1CD)
トード・ブエノスアイレス/アストル・ピアソラへのオマージュ
ピアソラ(ホセ・ブラガト編):アディオス・ノニーノ
ピアソラ(ミロンタンゴ編):アレバーレ(合図)
ピアソラ(ホセ・ブラガト編):プエノスアイレスの春/ブエノスアイレスの秋
ホセ・ブラガト(1915-):ミロンタン
ピアソラ(ミロンタンゴ編):トード・ブエノスアイレス/孤独
ピアソラ(ブラガト編):鮫
ピアソラ:天使のミロンガ
ピアソラ(ブラガト編):天使の死
ピアソラ:天使の復活
ピアソラ(ブラガト編):忘却
ピアソラ(ミロンタンゴ編):リベルタンゴ
ミロンタンゴ
【ミリアム・ナハティガル(Fl)
ベアトリーチェ・ブレゴーリ(Vn)
アンネッテ・イーゼンベルク(Vc) 】

録音:2011年8月11日、ライヴ、サン・ジェルマン音楽祭、コレン(Correns)の教会、フランス
南米音楽を愛する3人の女性奏者が2001年に結成したトリオ、ミロンタンゴがピアソラの没後20年に合わせて制作したファースト・アルバム。

Cybele
Cybele-960.309(1CD)
フィードバック・スタジオ・ケルンVol.9〜フリッチュ:初期室内楽作品集
ソプラノと管楽器のための「Bestandteile des Voruber」
ナハトムジーク/イコネン
モデュレイチョン/G線上の/B線上の
ケルン音楽大学アンサンブル、
アルフォンス・コンタルスキー(P)、
アロイス・コンタルスキー(P)、
ベルンハルト・コンタルスキー(P)、
ジークフリート・パルム(Vc)、他

録音:1963年−1996年
シュトックハウゼンの弟子、ヨハネス・フリッチュ(1941−2010)が設立に携わったフィードバック・スタジオでのレコーディング・シリーズ。「Bestandteile des Voruber」は、ソプラノとバス・クラリネット、ファゴット、ホルン、トロンボーン、バス・トロンボーン、チューバという不思議な編成から炸裂する混沌。
Cybele
Cybele-960.310(1CD)
フィードバック・スタジオ・ケルンVol.10〜フリッチュ:ライヴ・エレクトロニクス作品集
デュエット/マドリガル・トリステ
コンチェルト・ダ・カメラ/パルティータ
オード
ヨハネス・フリッチュ(Va)、
ローター・ファーバー(Ob)、
パトリシオ・カーディス(Vn)、
トーマス・バルドナー(指)ライン室内O、他

録音:1962年−1980
フィードバック・スタジオ・ケルン・シリーズの第10集は、ヨハネス・フリッチュのライヴ・エレクトロニクスが満載。「パルティータ」では師であるシュトックハウゼンも演奏に参加しています。

SAMIKA HONDA
KKC-4002(1CD)
イザイへ
ロパルツ:ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ短調
ショーソン:詩曲
ルクー:ヴァイオリン・ソナタ ト長調
本田早美花(Vn)、
エマニュエル・クリスチャン(P)

録音:2012年1月 サル・ヴァル・ド・リル(トロワ)
輸入盤/日本語解説書・帯付
ジェラール・プーレとオリヴィエ・シャルリエに師事し、パリを本拠に活躍するヴァイオリニスト本田早美花(さみか)。パリ音楽院大学院修士課程を首 席で卒業した俊英で、正確な技巧に加え、日本人離れした音楽性が魅力。2010年にリリースしたイザイの無伴奏ヴァイオリンソナタ全集は各国で高い評 価を受けましたが、今回のアルバムもイザイがらみでこだわりを示しています。収録された3篇は、いずれもイザイが弾くことを念頭に作曲され、彼に献 呈されています。イザイに捧げられた作品といえば、フランクの名作ソナタが思い浮かびますが、このアルバムの作曲家3 名もフランク楽派で、共通した 作風が感じられます。
ロパルツのソナタは故郷ブルターニュの音楽と風物が反映された個性的作品。不思議な荘厳さに満ちています。24歳で夭折したルクーが22歳の時 に作曲したソナタは、驚くほどの成熟度を見せながらも、若々しい情熱にあふれ、聴く者の胸を打つ宝物のような作品。これをとりあげるだけでも本田早 美花嬢は只者でないと申せましょう。フランクのソナタばりに難しいピアノ・パートはジャック・ルヴィエ門下のエマニュエル・クリスチャンが見事に征服。 若いふたりならではの輝きとナイーヴなメッセージ性に満ちています。 (Ki)

DACAPO
8.226143(1CD)
ヴァーフン・ホルンボー:ギターのための独奏曲と室内楽作品集
ギター・ソナタ第1番Op.141(1979)
ギター・ソナタ第2番Op.142(1979)
5つの間奏曲Op.149(1981)
ヴァイオリンとギターのための二重協奏曲Op.167(1986)
独奏ギターのための5つの小品「よもやま話」Op.176(1988)
イェスパー・シヴェベーク(G)
ヨハネス・セー・ハンセン(Vn)
ボレット・レーズ(リコーダー)

録音:2011年3月.7月,2012年2月デンマーク王立音楽大学,コンサート・ホール
デンマークの作曲家、ホルンボー(1909-1996)がギター音楽を書き始めたのは、彼が作曲家としてのキャリアを始めてから半世紀を経てからのことでした。以降、この「古代の」楽器に魅了されたホルンボーは、自身のルーツである北欧の民間伝承音楽と、異国の文化を融合させ、シンプルな構造と透明な音色を大切にした2つのソナタや小品、ヴァイオリンとのデュエットなどの美しい作品を次々と書いています。

Quintone Records
Q-1002(1CD)
ロークス・デ・グロート:シバシャクティT(Shankara-Durga)
シバシャクティU(Bhairav-Bhairavi)
エルネスト・ロンボート(Hrn)
ドゥルバ・ゴーシュ(サーランギー)
ヒンドゥー教において、シバとシャクティは男性と女性の原型のようなものとされています。シバは意識の根源であり、シャクティは宇宙の創造の源。また瞑想とエネルギーの関係にも近いものでしょうか。第1章ではシバとシャクティが絡み合い、歓喜を迎える様子が描かれています。彼らはお互いの身体を飲み込み、また反発しあうのです。決して溶け合うことはなく、いつまでも二重性を保ったまま、果てしない快楽を追求しつつのですが、第二部ではシバは第三の目を覆われ、暗い宇宙へ放り出されることとなります。愛しい恋人から引き離されて・・・。インドの伝統楽器サーランギーとイングリッシュ・ホルンという全く異なる文化において発展してきた2つの楽器の音色は、この音楽の目指す方向性を描き出すのに最適であり、異文化の融合としても素晴らしい役割を担っています。何かを発見できる不思議な1枚です。
Quintone Records
Q-12002(1CD)
チェロ・ソナタ集
ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ.ニ短調Op.40
ラフマニノフ:チェロ・ソナタ.ト短調Op.19
マイケ・ラーデマーケルス(Vc)
マテイス・フェルスホース(P)
ロシアが生んだ2つのチェロ・ソナタです。創作意欲を失くし失意の底にあったラフマニノフが、ようやく気を取り直したのは、ピアノ協奏曲第2番の大成功によるものでした。その直後に書かれたこのチェロ・ソナタは、当然の如く噎せ返るようなロマン性を帯びたものでした。そのおよそ35年後に書かれたショスタコーヴィチの作品も、若干のシニカルさは有しているものの、驚くほどに抒情的であり、その仄暗い美しさが愛されています。当時のショスタコーヴィチは新進作曲家として失敗を成功を繰り返していた時期で、自らの作風の確立を試みていたこともあり、悲劇と喜劇がないまぜとなった彼らしさも見えてくる名作です。ラーデマーケルスとフェルスホースは、ボスマンズとブリッジの作品集(Q07002)でも緊張感に満ちたデュオを聴かせたコンビです。

Chromart Classics
TXA-12012(1CD)
ドイツ・サクソフォン・アンサンブル
ヒンデミット:ルードゥス・トナリス〜第2のフーガ/第9のフーガ/第14のフーガ/第15のフーガ
バッハ:フーガの技法〜コントラプンクトゥス I /コントラプンクトゥス IV/コントラプンクトゥス IX
メンデルスゾーン:6つの前奏曲とフーガop.35〜第2番ニ長調より抜粋
 第6番変ロ長調〜アレグロ・コン・ブリオ
シューマン:バッハの名による6つのフーガop.60〜第5番/第2番
ブラームス:コラール前奏曲とフーガ「おお嘆き、おお心の苦しみ」
R.シュトラウス:4つの主題によるフーガ
ベートーヴェン:大フーガop.133
*すべてミカエル・ルフ編曲によるサクソフォン四重奏版
ドイツ・サクソフォン・アンサンブル

録音:2009年10月、トリック・スタジオ(ラウエンベルク、ドイツ)
世界屈指のサクソフォンアンサンブルとして活躍する「ドイツ・サクソフォン・アンサンブル」によるフーガ作品集。音楽史上にも名高い、J.S.バッハ、ベー トーヴェン、メンデルスゾーン、シューマン、R.シュトラウス、ヒンデミットらが残したフーガ作品が収録されており、すべてサクソフォン四重奏用に編曲さ れています。ソプラノサックス、アルトサックス、テナーサックス、バリトンサックスからなる伝統的な編成で、各々が1パートずつ担当することで、細微に 組み上げられている対位法の魅力が更に伝わってくるように感じられます。さらに特筆すべきは、類い稀なるドイツ・サクソフォン・アンサンブルの演奏技術。 一人一人の卓越した実力はもちろんのこと、複雑に織り成す掛け合いにおいても一糸も乱れることのないアンサンブルに圧倒されます。ドイツの現代作曲 家たちからの信頼厚く、彼らに多くの作品が献呈されるのも納得の演奏といえましょう。現代音楽だけでなく古典作品の編曲にも積極的で、今やサクソフォ ンの魅力の伝播に多大な貢献を果たしているドイツ・サクソフォン・アンサンブル。サクソフォンならではの柔らかな音色と多彩な音色を堪能できる1枚です。 (Ki)

MN RECORDS
MNRCD-120(1CD)
ピアノ・トリオ集 1992-2010
(1)Poczatek (2010)*
(2)The Photography of Chance (2004)*
(3)Yellow Beach (2002)
(4)Time will Pronounce (1992)
フィデリオ・トリオ

録音:2010 年9月
*=世界初録音
ナイマンの作品をピアノ三重奏に編曲したものを集めた1枚。ピアノ三重奏という編成をとることにより、ピアノ主導でドライにも、弦楽器主導で耽美に も様々に変化がたのしめます。 (1)のPoczatekは、映画「Poczatek」のための音楽から、抜粋された5つの曲から成ります。ナイマンらしいドライかつ軽い風合いのミニマル・ミュージッ クです。(2)のThe Photography of Chanceは、ユタ州の豊かな自然を称賛するために書かれた音楽ということですが、非常に辛辣な曲。(3)のYellow Beachは、映画「プロスペローの本」の「Come Unto These Yellow Sands」(ナイマン・バンドのための編成)を、ピアノ三重奏の編成に編曲したもの。 静謐、耽美といった言葉がぴったりな出だしですが、やはりドライなミニマルの部分もあり、ナイマン好きにはたまらない曲です。ピアノ三重奏という編成 がなんともしっくりしてきています。(4)のTime Will Pronounceは、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争についてうたった詩にインスピレーションを得て書か れた曲。悲痛なハーモニーに心が引き裂かれるようです。 (Ki)
MN RECORDS
MNRCD-124(1CD)
ナイマン:弦楽四重奏曲集
第1, 2, 3番
バラネスクSQ

録音:1990年
※原盤:ARGOレーベル/DECCA
ARGOレーベルから発売されていた弦楽四重奏曲集のCD。第1番は1985年、アルディッティSQの依頼で書かれました。第2番は1988年、バ ラネスクSQのために書かれたもので、ダンスに基づく曲。第3番は1989年、ルーマニアの音楽にインスピレーションを得て書かれたもの。どれもナイ マンらしいミニマル味に満ちていて、ナイマン好きにはたまらない曲がそろっています。 (Ki)

Mats Bergstrom Musik
MBCDBD-01
(1CD+Bluray)
ライヒ:エレクトリック・カウンターポイント、
アンダー・ザ・ウェザー・ミックス、
ナゴヤ・ギターゴッドスピード・リミックス、2X5
マグナソン:ソー・メニー・レイヤーズ・オヴ・カラー・ビカム・ア・ディープ・パープル・ハート
マッツ・ベリストレム&フレンズ

録音:2009年−2010年
北欧、スウェーデンの名ギタリスト、マッツ・ベリストレム(1961−)とその仲間たちのアンサンブルが、ミニマルの巨匠スティーヴ・ライヒに捧げる「エレクトリック・カウンターポイント」。エレキ・ギターのサウンドによって繰り返されると同時に、発展を遂げてゆくリズムと音楽。作曲者自身が「センセーショナル」と絶賛したライヒ・アルバムがスウェーデンから届きます!またBlu-ray(収録時間約55分)では、海、人、林、松明、高層ビル、木漏れ日といったイメージ映像とライヒの音楽をリンクさせることにより、徐々に変化を遂げてゆくミニマル・ミュージックの世界を表現しています。

Intim
IMCD-118(1CD)
ユーネ五重奏団結成30周年記念
Lat till far/Empty wallet waltz
Slangpolska efter Byss Kalle
Horgalaten/Persapojkarna
Fine knacks for Ladies
O vanner som forsamlade ar
Stegen/Sommar i din famn
Valslek fran Malung/Kringellek
Sammeles Annas brudpolska
Nu ar en dag framliden
Archibald McDonald of Keppoch
Loriks polska/O tysta ensamhet
Griffenfeldt
ユーネ五重奏団

録音:1993年−2011年
スウェーデンの伝承音楽やバラードを弦楽アンサンブルで演奏した「正装の民俗音楽シリーズ」で知られるスウェーデンのアンサンブル、ユーネ五重奏団の結成30周年を記念したアニヴァーサリー・アルバム。

ジェイズ・ミュージック
JMPC-10103(1CD)
「In My Life」
ムーン・リバー/グリスビーのブルース
さらば夏の日/ コーリング・ユー
南京豆売り&テキーラ
ラブ・ミー・テンダー/魅せられし心
アランフェス/イン・マイ・ライフ
真田正二(ハーモニカ)、
森丘ヒロキ(P)、加藤真(ベース)、
安藤正則(ドラム)、太田光宏(G)
喜・怒・哀・楽・・・すべてがこの小さな箱の中にある! ハーモニカの音色は人生の音色だ。 名手・真田正二の集大成、第一弾!クロマチック・ハーモニカの日本の第一人者、真田正二渾身のファースト・アルバム。彼の音色には人生の様々な様相が詰め込まれている。数々のコンテスト入賞を重ねながら、日本のみならず、海外でも高く評価されるその演奏には、吸い込まれてしまいそうな魅力がある。今回は、回りを優秀なジャズミュージシャン達でかため、泳ぐようにそのなかで自由に演奏している。めったに出会える事のないジャズ・ハーモニカの名盤です。

SUBITON
SUB-0026-2(1CD)
弦の夢
ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第8番ト長調 Op.30-3
ピアソラ:タンゴの歴史
マスネ:タイスの瞑想曲
ヤロスラフ・スヴィエチェニー(Vn)
ヴァーツラフ・マーハ(P)

録音:2010年、Fermata a.s.、チェコ
ヤロスラフ・スヴィエチェニー(1960年生まれ)はプラハ音楽アカデミーでフランチシェク・ポスピーシルとヴァーツラフ・スニーティルに師事したチェコのヴァイオリニスト。ポピュラー音楽とクロスオーヴァーした活動も行っています。
SUBITON
SUB-0025-2(1CD)
ヴァイオリンとピアノの為の音楽
ブラームス:スケルツォ.ハ短調
サラサーテ:序奏とタランテッラ
ラヴェル:ツィガーヌ
シェフチーク(1852-1934):チェコ舞曲集 Op.10〜青い瞳の少女(No.1)
オンドジーチェク(1857-1922):スケルツォ・カプチョーソ Op.18
イザイ:ソナタ・バラード Op.27-3*
ユリエ・スヴィエツェナー(Vn)
ヴァーツラフ・マーハ(P)

録音:2010年、Fermata a.s.、チェコ
ユリエ・スヴィエツェナー(1994年生まれ)はチェコのヴァイオリニスト、ヤロスラフ・スヴィエチェニーの娘。2012年現在、プラハ音楽院でダナ・ブラホヴァーに師事しています。録音時点で16歳という若さ。

K617
K617-238(1CD)
アルテ・マンドリン
ダッラーバコ(1675-1742):複数の楽器のための協奏曲 Op.V.6
カルロ・アッリゴーニ(1697-1744):マンドリンと通奏低音のためのソナタ
ダリオ・カステッロ(17世紀 ヴェネツィア):ソプラノのためのソナタ・セコンダ(?)
ニッコロ・マッテイス(1670-1749):エア
D・スカルラッティ:ソナタ K.89
ヴァイス:協奏曲 ニ短調
ヴィヴァルディ:合奏協奏曲 ハ長調
ファッシュ(1688-1758):ソナタ ニ短調
ウッチェリーニ(1603-1680):ラ・ベルガマスカ
アルテ・マンドリン

録音:2011年( ルクセンブルク)
フアン・カルロス・ムニョスを中心とする「アルテ・マンドリン」は、17,18世紀のマンドリン作品を復活・世に広めようとするアンサンブル。いま世 界で最も注目されている古楽演奏団体の一つです。古い時代の忘れられた作品を研究し、数々の傑作に再び命を吹き込み、彼ら自身の手で世に送り出し ています。ドン・ジョヴァンニが窓辺でつまびく典雅な旋律だけではない、ヴィルトゥオーゾの世界が展開されています! (Ki)

KLASSIC CAT
KC-1009(1CD)
リカルド・ラモテ・デ・グリグノン(1899-1962):4つの歌*
女の愛(ピアノと朗読の為の;全9曲)+
世紀末のバガテル(チェロとピアノの為の;全3曲)#
即興曲**
無伴奏チェロ組曲(全6曲)++
マルタ・マテウ(S)*
マック・マクルーア(P)*
イネス・ムラレダ(朗読+)
マルタ・モル・デ・アルバ(P)+
ビンセント・エリジエルス(Vc(#/++))
レズリー・ベリオ(P)#
クロマ・ボニン(P)**
スリップケース裏面のトラック表示に誤りがございます。恐縮ながらあらかじめご了承ください。プラスチックケース裏面(インレイ)の表示は合っております。

NUMERICA
NUM-1231(1CD)
フレデリック・ギフォード(1972-):ギターとフルートの為の作品集
aegjlns / corpse fragment I /
corpse fragment II
Janus [MOBILE 2011] (version 1)* /
corpse fragment III
MOBILE 2012 (version 1)* /
MOBILE 2010 (version 1)
Palestrina: Stabat Mater /
MOBILE 2010 (version 2)
corpse fragment IV /
MOBILE 2012 (version 2)+
corpse fragments V /
corpse fragments VI
Janus [MOBILE 2011] (version 2)* /
27 sonorities
ジェス・ランゲン(G(+以外))
シャンナ・グティエレス(Fl(*/+))

録音:ヌメリカ・スタジオ、パソス・デ・ブランダン、ポルトガル
フレデリック・ギフォードはアメリカ合衆国ペンシルヴァニア州ランカスターに生まれ、シカゴのデポール大学とノースウェスタン大学で学び2000年に音楽博士号を取得した作曲家・音楽プロデューサー。シャンナ・グティエレス、ジェス・ランゲンも合衆国の演奏家です。

ARCO DIVA
UP-0150-2(1CD)
モーツァルト:クラリネット五重奏曲イ長調 K.581*
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第10番変ホ長調「ハープ」Op.74
ラディスラフ・ルージチカ(Cl)
マルティヌーSQ
[ルボミール・ハヴラーク(Vn1) 
リボル・カニュカ(Vn2)
ズビニェク・パジョウレク(Va) 
イトカ・ヴラシャーンコヴァー(Vc) ]

録音:2012年1月13-14、17-18日、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ、チェコ
ラディスラフ・ルージチカはブルゼニュ音楽院、プラハ音楽アカデミー、ヴュルツブルク音楽大学(チェコ)で学んだチェコのクラリネット奏者。1991年から18年間国際貿易に携わり、事業を成功させ演奏家に復帰したという異色の経歴の持ち主です。

Musikmanufaktur Berlin
MMB-419(1CD)
ヴァンハル(1739-1813):弦楽四重奏曲「ホフマイスター」第2番
弦楽四重奏曲ヘ長調 op.33-3
弦楽四重奏曲イ長調op.33-2
カメジーナ・クヮルテット(ピリオド楽器使用)
【ヨハネス・ゲバウアー(Vn)、
カレン・ヴァルティンセン(Vn)、
イリーナ・アレクザンドロヴナ(Va)、
マルティン・ブルクハルト(Vc)】

録音:2011年7月27-29日、イエス・キリスト教会(ベルリン)
ドゥシークの弦楽四重奏曲(MMB 476)を世界初録音したファースト・アルバムも好評のピリオド楽器アンサンブル、カメジーナ・クヮルテットが、 18世紀のウィーンに活躍した音楽家ヴァンハル(1739-1813)の後期弦楽四重奏曲を収録した注目の新譜をリリースしました!近年は日本でも徐々に知 名度が高まりつつあるヴァンハルですが、クラシック音楽全体を見渡せば、まだまだ演奏の機会に恵まれない作曲家の一人といえましょう。しかも交響曲 や協奏曲が取り上げられる傾向にある中、彼の弦楽四重奏曲を取り上げた本アルバムは非常に希少!同時代に活動を共にしたハイドンやモーツァルトの作 品を強く思い起こさせる典雅な作風を持ちながら、時折ふっとシューベルトのようなロマン的な響きを垣間見せる、そんなヴァンハルならではの魅力にあ ふれた作品の数々が収録されています。いずれの作品も優美な旋律と随所に散りばめられているウィットの利いたアクセントが愉しく、「ディヴェルティメン ト」的な作品がお好きな方には特におすすめ!カメジーナ・クヮルテットの演奏は癖がなく、響きも爽やか。細やかな音の輪郭も明瞭で、非常にすっきり としたアンサンブルを組み上げています。ピッチ指定はA=421Hz。ちなみに、来たる2013年はヴァンハル没後200周年!この機会に是非とも聴いてお きたい希少盤です。
カメジーナ・クァルテットは2007年に設立されたピリオド楽器アンサンブル。その名はモーツァルトが1784年から1787年まで住み、弦楽四重奏曲(ハ イドン・セット)などを作曲した家「カメジーナ・ハウス」に由来しています。これまでドゥシーク、ヴァンハル、と現代ではマイナーな18世紀の音楽家 たちへ連続して焦点をあててきたカメジーナ・クァルテット。今後の演奏活動にも期待必至の注目団体です! (Ki)

DACAPO
MAR-8.226559(2CD)
DIEM〜DIEM25周年記念アルバム
<CD1>
アンカー・フィエルド・シモンセン(1944-):OktavIII(1988)
ヨナス.R.キルケゴー(1982-):802(2012)
ダニエル・ロスマン(1958-):南西の空(1988)
アン・オスターゴール:ハイパー・モーテル(2011)
カール・ベルクストローム=ニルセン:OmdrejningerII(1989)
ヨナス・オレセン(1979-)/モーテン・リース(1980-):Primx(2010)
イェンス・ウィルヘルム・ペデルセン(1939-):電子的な庭とその周辺(1989)
ペーター・ダールグレン(1980-)/リチャード・デヴァイン:Mad Bonce(2008)
ペア・ノアゴー(1932-):Arsfrise-91(1991)
ハルフダンE.(1965):イントロ(1993)
ウェイン・シーゲル(1953-):トゥネル・ヴィジョン(1995)
ビョルン・スヴィン(1975-):7 cirkleri 1matrix(2002)
マイケル・ニヴァング(1963-):コラージュIV,コロナ(1996)
ヴェクトラル(1983-):AC-3(2007)
リン・ティエルヘイ=トムセン(1960-):Triff:II.Lauria(1998)
ハンス・ハンセン:パッセース・モニュメンター(1999)
イェルゲン・テレル(1958-):スパークリング(2005)
ブリジット・アルステット:問題を試すには(2002)
ソーフス・フォルスベリ(1970-):宿題(2005)
ラスムス.B.ルンディング:殺戮法の学習に(2002)
様々な演奏者
DIEM(The DanishInstitute of Electronic Music… デンマーク電子音楽研究所)の開設25周年を記念して制作された2枚組のアンソロジーです。最新技術を駆使して、新しいサウンドを追求するために設立されたこの施設は、多くの優れた音を作り出してきました。この2枚組には、1987年から2012年までにDIEMで制作された音楽を収録。これらの多くは初リリースとなるもので、デンマークの現代音楽の一つの足跡を辿ることができるはずです。

Sono Luminus
DSL-92157(1CD)
アメリカーナ
コープランド:バレエ音楽「ロデオ」-ホーダウン
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」
バーンスタイン:「ウエスト・サイド・ストーリー」-クール
アメリカ民謡:シェナンドー
ガーシュウイン:3つの前奏曲
ビル・モンロー・メドレー-ウィリアム・モンロー
フィリップ・グラス:弦楽四重奏曲第3番「ミシマ」
〈ボーナス・トラック〉
アイリッシュ・ルーツ・メドレー
モダン・マンドリン・クァルテット
アメリカを象徴する様々な作品を、マンドリン四重奏で演奏するという魅力的なコンセプトアルバムです。もともと、ピアノと弦楽のための作品はマンドリン・アンアンブルに置き換えることは比較的可能に思えますが、やはり実際に演奏するには、持続音が出せないなどのそれなりの苦労があったはず。しかし、ここではそんな難所を全く感じさせることなく、見事に「アメリカン・スピリッツ」を再現しています。誰もが知っているドヴォルザークの「アメリカ」から、フィリップ・グラスまで新鮮な驚きを味わえます。モダン・マンドリン・クァルテットは1985年に設立されたアンサンブルで、20世紀初頭の楽器(2台のマンドリン、サイズが一回り大きいマンドラ、低音が出せるマンドロン・チェロ)を用いることで、通常の弦楽四重奏と同じ、もしくはそれ以上の作品の演奏が可能です。すでに様々な形態の90作品を演奏しています。このアルバムにもblu-rayディスクが同梱されており、5チャンネルのサラウンドで豊かな音場をお楽しみいただけます。

EM Records
EMR-CD003(1CDR)
ホルブルック&バントック
ホルブルック:ヴァイオリン・ソナタ第2番ヘ長調「グラスホッパー」(原典版)
バントック:ヴィオラ・ソナタ ヘ長調「コーリン」(世界初録音)
ルパート・マーシャル=ラック(Vn&Va)
マシュー・リッカード(P)

録音:2011年8月
「ヘブリディーズ交響曲」や「ケルティック交響曲」、ヘブリディーズ諸島の伝承曲や旋律を採り入れた作風が再評価を受けているバントックの世界初録音となるヴィオラ・ソナタ「コーリン」を収録。年の差は10歳ながらロマン派的な作風を持ち味としたホルブルックの「ヴァイオリン・ソナタ」とのコントラストにも要注目。
※EM Recordsはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

Opera Tres
OPCD-1002(1CD)
【未案内旧譜】
5つの詩フルートとピアノの為の音楽
プーランク:ソナタ
グリディ(1886-1961):ティラナ
グアルニエリ(1907-1993):ソナティナ/3つの即興曲
エネスコ:カンタービレとプレスト
リベラ(1970):5つの詩[砂漠/謎/希望/紛争/記念の贈り物]
ボルヌ(1840-1920):カルメン幻想曲
エウヘニア・モリネル(Fl)
ロブ・ブルック(P)

録音:2001年11月、WFMT・ラジオ放送スタジオ、シカゴ、アメリカ合衆国(C)(P)Orobroy
エウヘニア・モリネルはロッテルダム音楽院で学んだスペインのフルーティスト。
※レーベル表示は「OROBROY」となっており、本体・外装に「OPERA TRES」の表示はございませんので、ご注意ください。

Columna Musica
1CM-0276(1CD)
リスト:チェロとピアノの為の作品全集
悲歌 第2番 S.131
悲しみのゴンドラ S.134
おお優しい夕星よ S.380*
5つのルーマニア舞曲 S.129a*
プスタの哀愁 S.379b*
忘れられたロマンス S.132
悲歌 第1番 S.130b
アンシェヌマン(コンソレーション第1&4番)S.382a
尼僧院の僧坊(悲歌)S.382
「パルジファル」より、聖杯への厳かな行進曲 S.720a*
トリノ・スリタ(Vc)、アントニオ・シモン(P)

録音:2011年12月6-8日、バルセロナ音楽博物館、スペイン
使用楽器:1893年、ヴィチェンツァ、フランチェスコ・ラッツァレッティ製(Vc)
1884年、エラール製、バルセロナ音楽博物館所蔵(P)
トリノ・スリタは1976年スペインのアンテケラに生まれマラガ音楽院とモスクワ音楽院で学んだチェリストで、「カザルス以前のチェロ奏法」の研究者。アントニオ・シオンは1976年スペインのハエンに生まれたピアニストで、リストのスペシャリスト。*は世界初録音と表示されています。
Columna Musica
1CM-0281(1CD)
クアルテット・タラゴギター・クアルテットの為の音楽
フランシスコ・ゲレロ(1528-1599):4つのマドリガル[Esclarecida Juana / Oi Joseph! / Nino Dios d'amor herido
Todo quanto pudo dar]
トゥリナ(1882-1949):闘牛士の祈り
ストラヴィンスキー:組曲第1番&第2番〜5つの小品[行進曲/ナポリターナ/アンダンテ/ポルカ/ギャロップ]
モンサルバジェ(1912-2002):3つの協奏的舞曲
カルレス・ギノバルト(1941-):錬金術
アントニオ・ルイス=ピポ(1934-1997):4の為の4
ジョアキン・オムス(1906-2003):クアドリガ
リェオナルド・バラダ(1933-):覚え書き; 垂直/平坦/層/高さ/固執
クアルテット・タラゴ
ラウラ・アルメリク、
マヌエル・カルヴェ、ジョルディ・クディナ、
ジュゼプ・ジュアン・エンリケス(G)

録音:1975年10月、スタジオ・ジェマ、バルセロナ、スペイン
バルセロナのリセウ音楽院ギター科教授ガルシア・タラゴの名を冠したタラゴ・クアルテット(1971-1988)の音源復刻盤。
Columna Musica
1CM-0283(1CD)
ジェラード、オムス:室内楽作品集
ロバート・ジェラード[ロベルト・ジェラルド](1896-1970):映画「Secret People」の為の練習曲(ヴァイオリン,クラリネットとピアノの為の;1952)*
ジョアキン・オムス(1906-2003):無伴奏クラリネットの為の独白(1972)
ジョアキン・オムス:ヴァイオリンとピアノの為の即興曲
ロバート・ジェラード:クラリネットとピアノの為のソナタ(1928)
 2つの覚え書き(1921-1922)
ジョアキン・オムス:クラリネットとピアノの為の2つのインヴェンション(1963)
ジョアキン・オムス:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ(1941)
ロバート・ジェラード:ヴァイオリン,クラリネットとピアノの為のアンダンティーノ(1929)*
ジョアキン・オムス:クラリネットとピアノの為の三重奏曲(1974)
ダビド・バリェステロス(Vn)
クリスト・バリオス(Cl)
グスタボ・ディアス=ヘレス(P)

録音:2011年11月27-29日、アダン・マルティン・コンサートホール室内楽ホール、テネリフェ、スペイン
*は世界初録音と表示されています。
Columna Musica
1CM-0295(1CD)
ガブリエル・ブルンシク(1942-):バルセロナ時代の音楽 1974-2011
ホルヘ・ペニャ・エンの称賛の為のクエカ(1974-1976)*
コントラバホ=コンセルト(2003)+
風の家(1996)#/変奏曲(1975)**
バルセロナのポリフォニー(1975)++
3つのラッパ(1986)##
ダバロス=チェルビト・ギター・デュオ*
ダニエル・キーンツィ(コントラバスサクソフォン+)
アンサンブル・モザイク#
ガブリエル・ブルンシク(シンセサイザー**)
グループ・2e2m++ポール・メファノ(指)++
ハリー・スパルナーイ(バスクラリネット##)

録音:1978年、ベサル、ジロナ、スペイン*/2003年、パリ、フランス+
1998年、ベルリン、ドイツ#
1975年**、1983年++、2011年##、バルセロナ、スペイン(**/++/##)
チリ生まれのクロアチア系作曲家ガブリエル・ブルンシクのバルセロナ移住後の作品集。

IVM
PMV-009(1CD)
ビセンテ・マルティン・イ・ソレル(1754-1806)/ヨハン・ヴェント(1745-1801)編曲:歌劇「ディアナの木」によるハルモニームジーク エルス・ソナドルス

録音:2007年12月4-8日、聖マリア教会コンサートホール、アルバラシン、スペイン
スペイン、バレンシア出身の作曲家マルティン・イ・ソレルの歌劇・ブッファの代表作を、ボヘミア出身でウィーンで活躍したオーボエ奏者・作曲家ヴェントが管楽8パート(オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴット各2)とコントラバスのために抜粋編曲した版を演奏。エルス・ソナドルスはおそらくバレンシア地方に本拠を置くスペインのピリオド楽器アンサンブル。

HATART
HATART-181(1CD)
ラウンド・ミッドナイト
オリヴァー・シュネラー(B.1966):音響空間(Resonant Space)(2007)
ギレルモ・グレゴリオ(B.1941):4つの部分からなる構造物(2008)
ファブリツィオ・ラト・フェッレーロ(B.1983):L’abito Non Fa Il Monaco(2007)
ステファン・ワース(B.1975):スタンダーズ(2010)
マクロコスモスQ
【ウフク&ババール・デルドゥンキュ(P)
フランソワ・ヴォルペ&セバスティアン・コルディエル(打楽器)】

録音:2008年 8月
ピアノ2名と打楽器2名で構成されるマクロコスモス四重奏団が送る、セロニアス・モンク、言わずと知れた大ジャズ・ピアニストに捧げる1枚。タイ トルの「ラウンド・ミッドナイト」は、モンクの代表作で、後にマイルス・デイヴィスが「ラウンド・アバウト・ミッドナイト」というタイトルでレコードをリリー スし、このデイヴィスの演奏でもとりわけ親しまれている名曲です。
マクロコスモス四重奏団の委嘱を受けたシュネラー、グレゴリオ、フェッレーロ、ワースという4人の作曲家は、世代は様々ですが、いずれもモンクを 崇拝する人物。とはいえ、モンクの音楽を聴いてモンクに染まってしまったのではなく、モンクの音楽によって自らのアイデンティティを更に確固たるもの にした作曲家たちです。どれもエッジの効いた現代音楽でありながら、どこかモンクを思わせるピアノを打楽器的に奏でたパッセージが断片的に聴こえ、「ラ ウンド・(アバウト・)ミッドナイト」の世界の煙たい空気がふっと薫るなど、実におしゃれで凝ったモンクへのオマージュとなっています。 (Ki)
HATART
HATART-165(1CD)
リュック・フェラーリ(1929-2005):作品集
ないしょの話(1987-1988)〜ピアノとパーカッションのための(世界初録音)
ヴィザージュT(1956)〜ピアノのための
ソナティヌ・エリーブ〜ピアノのための(1953-54)(世界初録音)
細胞75-不自然なリズムと不自然にされたカデンツァ〜ピア,、打楽器とテープのための
井上郷子(P)
松倉利之(パーカッション)

録音:2004年7月
フェラーリは、「日常のなかにすでに存在する音を録音して、加工・編集することであるひとつの音楽作品を作ろう」とするフランスで生まれたミュジック・ コンクレートの作曲家。自分が日常生活を送る音を録音したりした作品も知られていますが、ここでは楽器のための作品が収録されています。ピアノを演 奏する井上は、フェラーリと交流があり、日本でもフェラーリ作品をとりあげたリサイタル企画をするなど、フェラーリ作品の演奏には定評があります。実 際にこのレコーディングもフェラーリの立ち会いのもと行われました。フェラーリが目指していたところの「逸話的音楽」ともいうべき独特の世界が見事に 展開されています。といってもただ漠然とした音楽なのではなく、「私たちは熱心に議論し、フェラーリは個々の部分について説明をしてくれた。リュックは、 彼が書いた音について、常に非常に明確なイメージと言いたいことを持っていた。」と井上も述べているとおり、明確な意図に裏付けられた一貫した物語 が形作られています。自由で無調の音楽の中に、なぜかストンと納得がいき、馴染みやすいものがあるフェラーリの魅力を感じる1枚です。

ALMAVIVA
HOM-13120(1CD)
フルートとマリンバ〜現代スペイン女性作曲家たちの作品集
テレサ・カタラン(1951-):プルアの歌[La cancion de Prua]
カルメ・フェルナンデス・ビダル(1970-):変容 II[Metamorfosi II]
マリサ・マチャド(1956-):5つの色[Five Colours]
コンスエロ・ディアス(1958-):緑と黒[Verde y negro]
ディアナ・ペレス・クストディオ(1970-):沈黙の島[La isla del silencio]
ロサ・ロドリゲス・フェルナンデス:発信[Envoi]
ドロレス・セラノ・クエト(1967-):索具と船具の間の踊り[Baile entre jarcias y aparejos]
イルミナダ・ペレス・フルトス(1972-):沈黙の詩[Versos en silencio]
マリア・ルイサ・オサイダ(1939-):組曲
アントニオ・アリアス(Fl)
エステラ・ブラスケス(マリンバ)

PAVIAN
PM-0058-2(1CD)
スーパー・トリアンゴ(超級探戈三重奏)
A Media Luz / El Choclo / By the Bank of River Shu / Adios Muchachos
La Cumparsita / Old Dream Lingers On / Caminito / Volver
When Will You Come Again? / Melancolico / Orlando Goni / Maria
Adios Nonino / Lo Que Vendra / Calle Cabildo
ペテル・ブレイネル(P)
ボリス・レンコ(アコーディオン)
スタニスラフ・パルーフ(Vn)
ゲスト:ティナ・グオ(Vc)

録音:2010年2月12-14日、ファトラ芸術館、ジリナ、スロヴァキア

スロヴァキア音楽財団
SF-0061-2(1CD)
ロマン・ベルゲル(1930-):メメント
メメント−ミルコ・フィリプの亡き後に(管弦楽の為の;1973)*
ヤン・ブラニの為のアダージョ(ヴァイオリンとピアノの為の;1987)+
子守歌(アルトとピアノの為の;1991)#
コルチャックの記念に−断章(弦楽四重奏の為の;2000)**
チェコスロヴァキアRSO*
ビストリーク・レジュハ(指)*
パヴェル・ボガチ(Vn)+
ダニエラ・ヴァリーンスカ(P)+
ダニサ・シュレプコフスカー(A)#
ダニエル・ブラノフスキー(P)#
エヴァルト・ダニエル、ヴラジミール・ベレニーク(Vn)**
ペテル・ズヴィーベル(Va)**
エヴァ・チェルマノヴァー(Vc)**

録音:1992年、ライヴ
ロマン・ベルゲルはポーランドのチェシンに生まれ、1952年に政治的理由により家族とともにブラチスラヴァに移住した現代スロヴァキア作曲界の重鎮。
スロヴァキア音楽財団
SF-0065-2(1CD)
パヴォル・バギン(1933-):室内音楽集
弦楽四重奏の為の前奏曲集(1999)*
ピアノの為のスケルツォ(1971)+
無伴奏フルートの為のパストラーレ(1979)#
水彩画(管楽五重奏の為の;1977)**
ヴァイオリン、ヴィオラとチェロの為の三重奏曲(2000)++
ピアノの為のロマンティック小品集(1992)##
詩的ムード(オーボエ、クラリネットとファゴットの為の;1996)***
コシツェSQ+
[オンドジェイ・レヴィト(Vn1)
ミラン・イロウト(Vn2)
ヨゼフ・キーシュカ(Va)
ユライ・ヤーノシーク(Vc)]

アレクサンデル・カッタリーノ(P)+
ミロシュ・ユルコヴィチ(Fl)#
ブラチスラヴァ管楽五重奏団**
[ズザナ・パシュテーコヴァー(Vn)++
リュドミラ・ホシュコヴァー(Va)++
カタリーナ・クレイノヴァー(Vc)++
ダニエラ・カルドショヴァー(P)##
イゴル・ファーベラ(Ob)***
ヨゼフ・リュプターチク(Cl)***
ローベルト・メシナ(Fg)***)]
パヴォル・バギンはエウゲン・スホニュ(1908-1993)に師事したスロヴァキアの作曲家・指揮者。1999年から2010年までスロヴァキア作曲家連盟総裁を務めました。
スロヴァキア音楽財団
SF-0066-2(1CD)
ユライ・ベネシュ(1940-2004):室内音楽集
Going to (6つのチェロの為の;1994)*
間奏曲第3番(2台のピアノの為の;1987)+
フヴィエズドスラフのテキストによる3つのモノディ(ソプラノ、2つのヴァイオリン、チェロとチェンバロの為の;1979)#
Duree Ω(オルガンの為の;2002)**
俳句(ソプラノとツィンバロムの為の12の歌;1999)++
ブランブル大佐のワルツ(11人の奏者の為の;1975)##
ヨゼフ・ポドホランスキー、
ユライ・アレクサンデル、
ヤーン・スラーヴィク、
エウゲン・プロハーツ、ボリス・ボホー、
チャバ・ラーチ(Vc)*
ノラ・スクタ、ニキ・スクタ(P)+
マルタ・ニトラノヴァー(S)#
クイード・ヘルブリング、
アンナ・ヘルブリンゴヴァー(Vn)#
ヨゼフ・シコラ(Vc)#
アレクサンデル・カッタリーノ(Cemb)#
マリア・ニトラーノヴァー(P)#
ユライ・ベネシュ(指)#
ヤン・ヴラジミール・ミハルコ(Org)**
日向野菜生(S)++
エニケー・ギンゼリ(ツィンバロム++)
ブラチスラヴァ室内アンサンブル##
ダニエル・ガゾン(指) ##
ブラチスラヴァ音楽アカデミー教授を務めたユライ・ベネシュは、1960年代スロヴァキア音楽におけるアヴァンギャルド・ムーヴメントの旗手的存在でした。

INVIOLATA
INVIOLATA-1101
(1CD)
ヴィオラとピアノの為の作品集
シューベルト:アルペッジョーネ・ソナタ.D.821
メンデルスゾーン:ヴィオラ・ソナタ.ハ長調(1824)
シューマン:おとぎの絵本 Op.113(1851)
ディミトリ・マットゥ(Va)
アンジェラ・オリヴィエロ(P)

録音:2011年4月、オリヴェル・スタジオ、カリアリ、サルデーニャ州、イタリア
ディミトリ・マットゥは1995年以来カリアリのパレストリーナ音楽院ヴィオラ科教授を務めているイタリアのヴィオラ奏者。カリアリ弦楽三重奏団のメンバーでもあります。モダーン楽器使用。

HEVHETIA
HV-0045-2(1CD)
コンテンポラリー・リフレクションズ
イヴァン・ブッファ(1979-):ロカッテリ・カプリス(2008)*
イヴァン・ブッファ:無伴奏ヴァイオリンの為のカプリス(2006)
シャリーノ(1947-):五重奏曲第1番(1976)
ミカエル・ジャレル(1958-):Assonance VI(1991)
ベント・セアンセン(1958-):The Lady and the Lark(ヴィオラとアンサンブルの為の;1997)
ベリオ:O King(1968)
オリヴェイラ(1959-):ピラミッド(2台のピアノの為の;1998)
ペトラ・バフラター(1975-):Eyes Wide Shut(2008)
クアサルス・アンサンブル
マレク・ズヴィーベル(Vn)*
イヴァン・ブッファ(指)

録音:データ記載なし

MA Recordings
MA-J508(1CD)
19世紀における珠玉のピアノ五重奏作品集Vol.1
シューベルト:ピアノ五重奏曲イ長調「ます」D. 667
フンメル:ピアノ五重奏曲 変ホ短調 Op. 87
デンハーグピアノ五重奏団
【小川加恵(フォルテピアノ)、
高橋未希(Vn)、アダム・レーマー(Va)
山本徹(Vc)、角谷朋紀(Cb)】

録音:2011年8月31日-9月2日、デンハーグ、デルフト・カトリック教会
録音エンジニア:タッド・ガーフィンクル(Ma recordings)
第16回ファン・ ワセナール国際アンサンブルコンクールで優勝し、ヨーロッパデビューを果たした今話題のアンサンブルのデンハーグピアノ五重奏団がついにCDデビュー!非常に高い演奏技術と豊かな表現力をもった当団が傑作「ます」に挑みました。今後ますますの活躍が期待される彼らの瑞々しい音楽をご堪能ください。
=天才録音技師タッド・ガーフィンクル氏こだわりの録音=
録音にはMAレコーディングズの特別改造されているコルク社のMR-2000SのDSDレコーダーを、マイクロフォンはMAレコーディングズ専用のラインレベル出力の世界で2本しかない特別もの使用。またマイクロフォンケーブルはUSAのSTEREOLAB社のカスタムメイドの採用し、非常にリアルな音声をとらえております。
=デンハーグピアノ五重奏団=
オランダ王立デンハーグ音楽院古楽科で学んだメンバーを中心に、2008年発足。2009年オランダ、ユトレヒト古楽音楽祭でデビューし、その後も2010年バルセロナ古楽音楽祭(スペイン)、サント古楽音楽祭(フランス)、アントワープ古楽音楽祭(ベルギー)などヨーロッパの主要な古楽音楽祭に招聘される。2011年度TYリミテッドサポートプログラムによるレコード支援対象団体に選ばれ、2012年7月には当団初となる、CD「19世紀における珠玉のピアノ五重奏作品集Vol.1」(MA J508)が発売される。2011年11月、オランダ、アムステルダムで行われた第16回ファン?ワセナール国際古楽アンサンブルコンクールにて第1位を受賞。2012-2013年にかけてオランダ、ベルギーにて優勝記念ツアーが予定されている。 (Ki)

Audiomax
903-1703-6(1SACD)
オランダのチェロ・ソナタ集Vol.4
シェーファー:チェロ・ソナタ.ハ長調Op.13
ボスマンス:3つの即興曲、
 チェロ・ソナタ.イ短調
エッカン:ジュジュ・メカニーク、
 田舎娘の踊り、サハロフのための踊り
ドリス・ホッホシャイト(Vc)
フランス・ファン・ルート(P)

録音:2011年3月
オランダのチェロ・ソナタ集第4巻は、コンセルトヘボウ管の首席チェリストを務めたジェラール・エッカン(1879−1942)など3人の音楽家たちの作品集。
オランダの円熟した後期ロマン派の作風を感じさせるシェーファー、ボスマンス、エッカンのチェロ作品は、同世代のユリウス・レントヘンの音楽にも比肩し得る魅力があります。
Audiomax
703-1682-2
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第4番ホ短調Op.90「ドゥムキー」
ピアノ三重奏曲第3番ヘ短調Op.65
マックス・ブロート・トリオ

録音:2010年9月
マックス・ブロート・トリオは、フランツ・カフカの友人であり、作曲家、評論家として活躍したチェコのユダヤ系作家マックス・ブロート(1884−1968)の名を冠するボヘミア、ドイツ、オーストリアの多国籍トリオ。ケルスティン・シュトラスブルクのピアノが美しく光るドヴォルザークは、民族色と幻想性を醸し出しています
Audiomax
946-1623-6
(1SACD+DVD)
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第16番ヘ長調Op.135
シューマン:弦楽四重奏曲第1番イ短調Op.41-1
 弦楽四重奏曲第2番ヘ長調Op.41-2
ベートーヴェンSQ

録音:2010年1月
※日本語解説付き
ショスタコーヴィチの生誕100周年を記念した2006年に結成された"新しい"ベートーヴェンSQのドイツ・プログラム。ヴィオラには、1989年のミュンヘンARD国際コンクールで最高位入賞を果たし、サイトウ・キネン・オーケストラのメンバーとしても活躍する小林秀子が参加しています。
※DVD-VideoはPAL方式対応のプレーヤー、PCでのみ再生可能です。


Champs Hill Records
CHRCD-034(2CD)
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲集
ピアノ三重奏曲第1番変ロ長調Op.21
ピアノ三重奏曲第3番ヘ短調Op.65
ピアノ三重奏曲第2番ト短調Op.26
ピアノ三重奏曲第4番ホ短調Op.90「ドゥムキー」
グールド・ピアノ・トリオ
〔ルーシー・グールド(Vn)、
アリス・ニアリー (Vc)、
ベンジャミン・フリス(P)〕

録音:2011年6月15日−17日
“圧倒的表現力!グールド・ピアノ・トリオが王道作品で真価を問う!”
2011−12シーズンで創立20周年を迎えたイギリスのアンサンブル、グールド・ピアノ・トリオの快進撃は、どこまで続くのでしょうか?彼らの録音は、ナクソスのイギリス音楽(中でもアイアランドのピアノ三重奏曲が絶品! 8.570507)などの比較的マイナーな作品が中心でしたが、いよいよ王道作品でその真価が明らかとなりました。ここでも純粋な感性を素直にぶつけた清々しい名演奏を展開!「第1番」第1楽章冒頭のヴァイオリンからして心は遠い昔に飛んでおり、早速に本物の感動に出会えることを確信させます。ドヴォルザークの特有のローカルな味わいは全て楽譜に盛り込まれているのだから、小細工不要で自分たちはただ感じたままを表現すれだけ、といった信念のようなものが全体に漲り、それがニュアンスの張りに結びついています。展開部から再現部にかけての堂々たる進行は、まさにその象徴。コーダでは、ピアノが朝露の最後の雫を落としながら得も言われぬ余情を醸し出します。
「第3番」第2楽章の血が吹き出しそうなほど濃厚な表現にも圧倒されます。ここでは核となるピアノの色彩表出力が大貢献。エレガントな中間部でさえ音の末節まで感じきっており、音楽は常に飽和状態。
有名な「ドゥムキー」に至っては、遂にこれ以上不可能と思えるほどの多彩なニュアンスを表出。名盤がひしめく中で、ここまで輝かしい存在感を見せるとは思いもよりませんでした。テンポ緩急のコントラストの妙を自ら堪能しつつ、体全体でその醍醐味を聴き手に投げかける演奏は滅多にないでしょう。特に第2楽章の緩やかな部分の迫真のニュアンスは鳥肌ものです!
録音のクオリティも含め、室内楽ファンのみならず全音楽ファンにお聴きいただきたい逸品です!【湧々堂】

TXA
TXA-12003(1CD)
アウト・オブ・ブルー
ガラパゴス/小さな歌
ジャングルの声/アウト・オブ・ブルー
子守歌/幽霊トリオ/サブマリン
恋の痛み/ネットの中で
トンボの羽/イエンナ
ペトルーシュカの綱渡り/陳列
零下の墓碑/ラクリモサ
トリオ・ゼロ
【コリンヌ・シャペユ(Vn)、
アレクサンダー・シュライマン(Vc)、
フランツ・フンメル(P)】

録音:2012年
ヴァイオリン交響曲「福島」の作者にしてピアニストのフランツ・フンメル率いるトリオ・ゼロ。このアルバムの凄さは、すべて彼らの創作でありながら、 事前の打ち合わせも一切ないまま「あんたから始める?」「いや、今回はあなたからお願いしたい」という風に進んだとのこと。まさに天才による即興の貴 重な記録と申せましょう。 (Ki)

Guild
GMCD-7381(1CD)
フリビンス:弦楽四重奏曲第2番「アフター・クローマー」
ハイドン前奏曲/ピアノ協奏曲
ヴィオラとピアノのための幻想曲
ダイアナ・ブレカロ(P)、
ロベルタス・セルヴェニカス(指)
ロイヤルPO、チリンギリアンSQ、
サラ=ジェーン・ブラッドリー(Va)、
アントニー・ヒューイット(P)
ハンス・ヴェルナー・ヘンツェに作曲を学んだ現代イギリスの秀才作曲家、ピーター・フリビンス(1969−)の作品集第2巻。ハイドンの旋律を用いた「ハイドン前奏曲」や、近現代イギリスの新しいレパートリーに加わると評される「ピアノ協奏曲」など、旋律や調性を重視した作風は英国内外で高い評価を受けています。
Guild
GMCD-7369(1CD)
マッケイブ:クラリネットのための室内楽作品集
クラリネット,ヴァイオリンとチェロのための楽章
クラネット,チェロとピアノのためのソナタ
フォヴェール・ロンドー
クラリネット五重奏曲
リンダ・メリック(Cl)、
アーロン・ショーア(P)、クロイツェルSQ
イギリスの名コンポーザー=ピアニストであり、英国音楽協会の会長を務める大物音楽家、ジョン・マッケイブ(1939−)のクラリネットのための室内楽作品集。これまでに40以上の委嘱作品の初演を行ってきた近現代音楽のスペシャリスト、リンダ・メリックのクラリネットが、緊張感に満ちたマッケイブの世界を構築しています。

JCL Records
JCL-516(1CD)
R・シュトラウス:チェロ・ソナタ.ヘ長調Op.6
ブラームス:チェロ・ソナタ.ホ短調Op.38
テュイレ:チェロ・ソナタ.ニ短調Op.22
ジェイミー・ウォルトン(Vc)、
ダニエル・グリムウッド(P)

録音:2009年3月31日−4月1日
イギリスの大チェリスト、ウィリアム・プリースの最後の弟子の1人であり、シグナム・クラシックスをメイン・ステージとして活躍中のチェリスト、ジェイミー・ウォルトンの"ドイツのチェロ・ソナタ集"。得意とするロマン派以降の音楽を幅広く演奏してきたウォルトンのチェロが、ブラームスと次世代のR・シュトラウス&テュイレの「ソナタ」を濃密な演奏で聴かせてくれます。
JCL Records
JCL-512(1CD)
バーント・シエンナ
ヘリング:太陽神スーリヤの鏡
作曲者不詳:ショーロ
パウエル:名前のないワルツ
ウルクズノフ:4つのブルガリア舞曲
ペルナンブーコ:鐘の響き、ヘボリーソ
ピアソラ(アサド編):ブエノスアイレスの四季
ラウロ:ベネズエラ風ワルツ第3番「ナタリア」
ヴィラ=ロボス:ショーロ第1番
ヘリング:コメディー広場
カール・ヘリング(G)、
ブーピンデル・シン・チャガール(タブラ)、
デミ・ガルシア・サバト(カホン&ティナハ)

録音:2007年3月23日−24日
カール・ヘリングは、英国王立音楽アカデミーのファースト・クラス出身でジュリアン・ブリーム賞を授与されたイギリスの若手ギタリスト。"南米"のピアソラやパウエル、ペルナンブーコ、"東欧"ブルガリアのコンポーザー・ギタリスト、ウルクズノフ、"西欧"ヘリングの自作自演を、ギター、タブラ、カホンとティナハが繋ぎます。

Saxophone Classics
CC-4006(1CD)
マイケル・デューク〜デュオ・サックス
コッククロフト:スラップ・ミー
デュボワ:6つのカプリース
ヒンデミット:演奏会用小品
ギャラント:サックスサウンズV
シュトックハウゼン:少年のデュエット
ラウバ:アルス
マデルナ:ディアロディア
スタンホープ:エアー
アドラー:コントラスティング・インヴェンションズ
ケイ:ハニー/ラム:ベアフット・ダンス
マイケル・デューク(Sax)、
ジェフ・エメリック(Sax)、
マイケル・リフノフスキー(Sax)、
カーティン・ケイ(Sax)、
アンナ・デューク(Sax)
エキサイティングなサクソフォン・デュオを繰り広げるマイケル・デュークは、ユージン・ルソー、ジャン=イヴ・フルモー、アルノ・ボーンカンプという錚々たる面々にサクソフォンを学び、クラシック、ジャズの両ジャンルで活躍するオーストラリアのサクソフォン・プレーヤー。"サクソフォン"と"サクソフォン"のサウンド、テクニックのぶつかり合い、コラボレーションから生まれるアンサンブルが、サクソフォンの多様性と柔軟性をたっぷりと楽しませてくれます。

Cello Classics
CC-1024(1CD)
ユリウス・クレンゲル〜セレブレーション
クレンゲル:シューマンの主題による奇想曲
バッハ:サラバンド*
クレンゲル:3つの小品
タルティーニ:アダージョ*
クレンゲル:小組曲
コスマン:タランテラ*
クレンゲル:即興曲
ポッパー:マズルカ*
クレンゲル:賛歌
ユリウス・クレンゲル(Vc)*、
ラファエル・ウォルフィッシュ(Vc)、
チェロ・クラシックス・アンサンブル

録音:2009年−2011年
*=モーガン・ロバーツによるリマスター
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管の首席チェリスト、作曲家、フォイアマンやプリース、ピアティゴルスキー、スッジアといった世界的名手たちを育てた名匠ユリウス・クレンゲルへのトリビュート。現在のイギリスの名チェリスト、ウォルフィッシュとその仲間たちによるクレンゲルの音楽、クレンゲルが弾いたバッハやタルティーニの演奏の復刻がリンクすることにより、"音楽家クレンゲル"の偉大な功績がチェロによって語られます。
Cello Classics
CC-1027(2CD)
キース・ハーヴィー〜献呈...音楽人生に
モンテヴェルディ:アリアンナの嘆き
バッハ(ブゾーニ編):半音階幻想曲とフーガ
スクリャービン:ロマンス イ短調
チャイコフスキー:秋の歌
ストラヴィンスキー:ロシアの乙女の歌
シャポーリン:スケルツォ
ガーシュウィン(ハイフェッツ編):ベスよ, お前はおれのもの、そんなことはどうでもいいさ
ニン:ムルシアーナ、サエタ、
 アンダルシア
ポルディーニ:踊る人形
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
デュパルク:悲しき歌
カントルーブ:オーヴェルニュのブーレ
アクロン:ヘブライの旋律
カステルヌオーヴォ=テデスコ:海の歌
伝承曲(ハイフェッツ編):Gweedore Brae
ブラームス:4の厳粛な歌〜第3番
パーセル:しばしの音楽
リース:3つのロシアのアリアによる変奏曲
グリーグ:最後の春
グリエール:ロマンス ニ長調
プロコフィエフ:ワルツ、行進曲
ショパン(クライスラー編):マズルカ.イ短調
シマノフスキ:練習曲変ロ短調
パガニーニ:ロッシーニのモーゼの主題による変奏曲、カプリース第5番(シルバ編)
ハルフテル:恋人のセレナーデ、プレゴン
レーガー:前奏曲、変奏曲
サティ:ジムノペディ
ドビュッシー:美しい夕暮れ
エルガー:さようなら
キース・ハーヴィー(Vc)、
リン・ヘンドリー(P)、メラリン・ナイト(P)
ピーター ペッティンガー(P)
ガブリエリSQの創設メンバーであり、ロンドン・フィル、イギリス室内管の首席奏者を務めるなど、50年以上にわたってイギリス・チェロ界で重要なポジションを担ってきたキース・ハーヴィー。ハーヴィーが選んだ37曲の小品にはフェリアー、ロストロポーヴィチ、カザルス、フォイアマンなどの副題が付けられており、それぞれの音楽がキース・ハーヴィーの音楽家人生での出会いを表現しています。

Clarinet Classics
CC-0066(1CD)
クラリネットとピアノのためのポーランド作品集
ペンデレツキ:3つの小品
シャウォフスキ:ソナチナ
ラートハウス:クラリネット・ソナタOp.21
ペルコフスキ:クラリネット・ソナタ(世界初録音)
モス:哀歌第5番(世界初録音)
ルトスワフスキ:ダンス・プレリュード(舞踏前奏曲集)
ジャン=マルク・フェサール(Cl)、
ヤドヴィガ・レフチュク(P)

録音:2010年8月
クラリネット・プレーヤーの重要レパートリー、ペンデレツキやルトスワフスキを収録した近代ポーランドのクラリネット作品集!名教師ナディア・ブーランジェの門弟ピオトル・ペルコフスキ(1901−1990)とピオトル・モス(1949−)の作品は、このフェサールの演奏が世界初録音。フレンチ・クラリネット・スクールの伝統を受け継ぐジャン=マルク・フェサールは、ベルギーのブリュッセル王立音楽院で教授を務めるフランスのクラリネッティスト。
Clarinet Classics
CC-0062(1CD)
ハリス:クラリネットのための室内楽作品集
ソナチナ/映像/アダージョ
ディヴェルティメント/三重奏曲
電車の音楽/不幸なツチブタ
狩猟にて/室内ソナタ/猫と鼠
王たちのパレード
6つのクレリヒューの歌/5声の組曲
ファンタスティカル・マイクロ
序奏、主題と変奏
ヴィクトリア・ソームズ・サメク(Cl)、
マイケル・ベル(P)、
ロバート・ハーディ(ナレーター)、
アレン・ラドクリフ(ソプラノ&ナレーター)
キンバーリー・イースター(Cl)、
イースト・ウィンズ

録音:2010年7月
イギリスのコンポーザー=クラリネッティスト、ポール・ハリスの室内楽作品集は、クラリネット・クラシックスの創立20周年記念タイトル。ハリスはこれまでに600以上の作品を出版しており、ジュリアン・ブリスのために作曲された「序奏、主題と変奏」など、リリカルでメロデッィックなスタイルは高評価を受け続けています。

Omnibus Classics
CC-5004(1CD)
ドーズ:室内楽作品集
ヴァイオリン・ソナタ
ホルンのためのソナチネ
ヴァイオリンのためのエレジー
チェロ・ソナタ/クラリネット・ソナタ
エマ・ジョンソン(Cl)、
スティーヴン・スターリング(Hrn)、
ジェマ・ローズフィールド(Vc)、
マシュー・トラスラー(Vn)、
ゴードン・バック(P)
ジュリアン・ドーズ(1942−)は、エルガーやヴォーン=ウィリアムズ、フィンジの音楽に通ずる英国の田園風景、牧歌的雰囲気を生み出すことができる作曲技法の持ち主。エマ・ジョンソンやスティーヴン・スターリング、ジェマ・ローズフィールドなどの名手たちの存在が、ドーズの音楽への注目度の高さを示してくれます。

ARCO DIVA
UP-0053-2(1CD)
ヴェイネル、クレッパー、ブロッホ、シュールホフ:協奏曲集
ラースロー・ヴェイネル(1916-1944):フルート、ヴィオラ、ピアノと弦楽合奏の為の協奏曲
レオン・クレッパー(1900-1991):フルート、ヴィオラと弦楽合奏の為の協奏曲
ブロッホ:フルート、ヴィオラと弦楽合奏の為の協奏曲
シュールホフ:フルート、ピアノと室内管弦楽の為の二重協奏曲
カスパル・ツェーンダー(Fl)
ミラン・ラディチ(Va)
エヴァ・アロウトゥニャン(P)
カペッラ・イストロポリターナ
ロベルト・マレチェク(リーダー)
ARCO DIVA
UP-0133-2
(1SACD)
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第14番変イ長調 Op.105 B.193
弦楽四重奏曲第13番ト長調 Op.106 B.192
マルティヌーSQ
【ルボミール・ハヴラーク(Vn1)
リボル・カニュカ(Vn2)
ズビニェク・パジョウレク(Va)
イトカ・ヴラシャーンコヴァー(Vc)】

録音:2011年10月28-30日、12月2-4日、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ

ENZO Recordings
EZMS-50001
(CDマキシシングル)
ロック・オブ・ブラス・クインテット Vol.1
ジミ・ヘンドリックス:紫のけむり(山路敦司:編)
レッド・ツェッペリン:移民の歌(一ノ瀬響:編)
EL&P:「タルカス」〜「噴火」(EZMS-50002三楽章組曲版とは別バージョン・鶴見幸代:編)
ブラス・エクストリーム・トウキョウ
[曽我部清典&佐藤友紀(Tp)、
堂山敦史(Hrn)、
村田厚生(Tb)、渡辺功(Tub)]

ENZO Recordings
EZMS-50002
(CDマキシシングル)
ロック・オブ・ブラス・クインテット Vol.2
EL&P:「タルカス Tarkus」 金管五重奏版組曲 全3楽章(鶴見幸代:編)
 I. 噴火(EZMS-50001とは別バージョン)
 II. ストーンズ・オブ・イヤーズ─ミサ聖祭─戦場
 III. マンティコア─アクアタルカス
ブラス・エクストリーム・トウキョウ
[曽我部清典&佐藤友紀(Tp)、堂山敦史(Hrn)、
村田厚生(Tb)、渡辺功(Tub)]
ボーカロイド:巡音ルカ(ボーカロイド制作:安野太郎)
ラシックジャンルからの視点で復権を果たしたピアソラと同じく、ロック黄金期の名曲をクラシック、及び現代音楽の視点から新たに検証し、「現代の 古典」として読み解くことを目指す企画。 日本のトップに位置するコンテンポラリー金管楽器奏者と個性あふれる若手現代音楽作曲家らとのコラボレーションから生まれる新たな化学反応は、発売 前からすでに大きな注目を集めています。 金管楽器の技巧を限界まで駆使し、MIDI 音源及びボーカロイドまで加わった斬新かつジャンル横断的な試みです。 曽我部清典は日本のトランペット界を代表する現代音楽スペシャリストで、上野の森ブラスのコンサートマスターを長く務めることでも知られる。 村田厚生も日本を代表する現代音楽界のトロンボーンの第一人者で、先日ソロ CD「うたうだけ ...」をリリースした。(EZCD-10020)

Euterpe Musica
EMCD-1012(1CD)
ギター・デュオ・22ストリングス
バッハ:パルティータ第1番BWV.825
作曲者不詳:ドルーリーズ・アコーズ、
 ア・メリー・ムード、エコー
ジョンソン:ラヴェッキオのパヴァン、
 ラヴェッキオのガリアルド
作曲者不詳:夜鳴きうぐいす
ダニエル:ファンシー
ギター・デュオ・22ストリングス
〔カルステン・グロンダール(G)、
カルステン・リンク(G)〕

日本語曲目表記オビ&日本語解説付き。
1960年代にスウェーデンの名工ゲオルグ・ボーリンが開発した"11弦のアルトギター"をこよなく愛するデンマークとドイツのギター・デュオによるルネサンス&バロック作品集。従来の6弦に加えられた5本の弦によって幅が広がった音域とより豊かになった低音の響き。2台の"11弦ギター"のアンサンブルによって、ルネサンス&バロック時代のリュート音楽、アレンジ作品が自然で流麗に、そして優しく豊潤に響きます。

nosag records
nosag-CD-197(1CD)
フロイデンタール:ヴィオラとピアノのための作品集
ヴィオラとピアノのための組曲
アレグロ, 間奏曲と終曲/幻想曲
Ueldeane@home/無窮動
フィリップ・ハイマン(Va)、
スティーヴン・ウッド(P)
オットー・クレンペラーをアシスタントとした支え、現在はピアニスト、作曲家としてウェールズとスウェーデンで活躍するオットー・フロイデンタール(1934−)のヴィオラ作品集。フロイデンタールの作品を弾くハイマンはウェールズ・ナショナル・オペラの首席奏者。クレンペラーの側近フロイデンタールの音楽、なかなか興味深い内容です。


Caprice
CAP-21705(4CD)
シャールス・バルケル〜ヴァイオリン名演集
(1)クライスラー:プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ、
 W.F.バッハの様式によるグラーヴェ
(2)ユオン:ロマンスOp.4、
 アリエッタOp.52-1
(3)バッハ/グノー:アヴェ・マリア
(4)プロヴォスト:ウィーンの思い出
(5)ヘンデル:ラルゲット(Op.1-13より)、
 タルティーニ(クライスラー編):アレグロ(Op.1-1より)
(6)アウリン:4つの水彩画
(7)シンディング:古い調べ
(8)シンディング:ロマンス ホ長調Op.9
(9)グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ短調Op.45
(10)フランク:ヴァイオリン・ソナタ.イ長調
(11)フリュクレフ:ソナタ・アラ・レジェンダ
(12)シベリウス:ヴァイオリン協奏曲
(13)フェルンシュトレム:ヴァイオリン協奏曲第2番Op.95
(14)アウリン:ヴァイオリン協奏曲第3番ハ短調Op.14〜第2楽章
(15)ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第10番変ホ長調Op. 51〜第1楽章、
 ヴィレーン:弦楽四重奏曲第2番Op.9〜 第1楽章
(16)ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第11番ヘ短調Op.95「セリオーソ」
(17)モーツァルト:弦楽五重奏曲ト短調K.516〜第3楽章
(18)ブラームス:ホルン三重奏曲変ホ長調Op. 40
(19)アウリン:子守歌、ユーモレスク
(20)伝承曲:Frykdalspolska、Djavulens polska
(21)ドブローウェン:ヘブライの旋律
(22)クライスラー:プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ
(23)グーセンス:ヴァイオリン・ソナタ第1番ホ短調Op.21
全て、シャールス・バルケル(Vn)

(1)ナタナエル・ブロマン(P);録音:1929年1月21日−27日
(2)ナタナエル・ブロマン(P);録音:1928年5月18日
(3)ブリータ・ヘルツベリ(S)、ナタナエル・ブロマン(P);録音:1928年5月23日
(4)スティーナ・サンデル(P);録音:1936年5−6月
(5)オットー・オルソン(Org));録音:1936年7月20日
(6)ナタナエル・ブロマン(P);録音:1938年5月6日
(7)ナタナエル・ブロマン(P);録音:1929年1月21日−27日
(8)ヴィアチェスラフ・ヴィトコフスキ(P);録音:1939年11月27日
(9)ナタナエル・ブロマン(P)、トーレ・ヴィーベリ(P)、カーリン・ギレ=リブラント(P);録音:1943年&1951年&1953年
(10)トーレ・ヴィーベリ(P);録音:1951年1月3日
(11)カーリン・ギレ=リブラント(P);録音:1951年11月5日
(12)トゥール・マン(指)王立ストックホルムPO;録音:1948年11月25日
(13)ステン・フライベリ(指)スウェーデンRSO;録音:1953年10月4日
(14)トゥール・マン(指)イェテボリ放送O;録音:1939年3月1日
(15)バルケルSQ;録音:1939年3月21日
(16)バルケルSQ;録音:1951年4月19日
(17)バルケルSQ、イェスタ・フィンストレム(Va);録音:1951年4月19日
(18)グンナル・デ・フルメリー(P)、アクセル・マルム(Hrn);録音:1951年5月21日
(19)ナタナエル・ブロマン(P);録音:1929年1月21日−27日
(20)ラーシュ・セッテルクヴィスト(Vn)、ヨーゼフ・フィッシャー(accor);録音:1913年8月23日
(21)カール・フレッシュ(Vn)、イグナツ・ストラスフォーゲル(P);録音:1929年2月
(22)ペーダー・メラー(Vn);録音:1923年1月〕
(23)トーレ・ヴィーベリ(P);録音:1950年9月7日
スウェーデンのヤッシャ・ハイフェッツ、スウェーデンのフリッツ・クライスラーと称された大ヴァイオリニスト、シャールス・バルケルの秘蔵録音集。158ページのブックレットは資料としても貴重。

Phono Suecia
PSCD-189(1CD)
トリオ・シリアクス=ペーション=ライティネン〜トリオへの献呈
サンドストレム:5つの小品
エステルリング:ランディ*
モンナクゴトラ:5つの小品
ヘーデリーン:アクト
タリー:冬の島第1部
トリオ・シリアクス=ペーション=ライティネン、
ダン・ラウリン(リコーダー)*

録音:2010年6月
バッハの「ゴルトベルク変奏曲」(CAP 21695)やモーツァルトの「ディヴェルティメント」(CAP 21795)で素晴らしいアンサンブルを披露してくれたスウェーデンの女流弦楽トリオ、トリオ・シリアクス=ペーション=ライティネン(ZPR)のコンテンポラリー・アルバム。スヴェン=ダーヴィド・サンドストレムの「5つの小品」を筆頭に5作品全てが2005年以降に作曲された新作。高い集中力と緊張感、一糸乱れぬ洗練されたアンサンブル能力は北欧の現代作品でも遺憾なく発揮されています。

Musart
MUS-002(1CD)
バダジェフスカ〜忘れられた音
バダジェフスカ:乙女の祈り/ワルツ
黄金のエルサレム/ナイチンゲールの歌
ワルツ「接吻」/マズルカ「甘き夢」
マグダレーナ/幻影/エオリアン・ハープ
アレクサンドラ/乙女の恥じらい
田舎小屋の思い出/乙女の誓い
マズルカ/アグネス
これら美しき鐘/信仰/希望/愛
ゼスポール・ポルスキ(マリア・ポミャノフスカと仲間たち)
【マリア・ポミャノフスカ(弦)、
パヴェウ・ベトレイ(管)、
ヨアンナ・マクラキェヴィチ(P)、
アンナ・ピェフラ(Hp)】
2010年のフォル・ジュルネ音楽祭に来演し、話題となったゼスポール・ポルスキ。ショパンのマズルカを農民楽団の形態に戻して披露するという斬新 な試みで、目から鱗の落ちる体験をさせてくれました。今回は何と「乙女の祈り」1曲で名を残すポーランドの女流作曲家テクラ・バダジェフスカの作品 に挑戦しました。ポーランドの音楽家たちがバダジェフスカ作品に取り組む初のアルバムとなります。
「乙女の祈り」は日本では知らぬ者なき人気ですが、母国ポーランドでは作曲者ともども完全に忘れられていました。現在ポーランドではバダジェフス カの再評価と研究が急ピッチで進んでいますが、そのキッカケは2007年にキングインターナショナル制作・リリースのアルバム「かなえられた乙女の祈り」 で、本国でさえ忘れた作品を日本人が愛し続け、作品集のアルバムまで世界初録音したことがポーランドのメディアで報じられたことに端を発します。そ れを見たゼスポール・ポルスキのリーダーで民族音楽学者でもあるマリア・ポミャノフスカが興味を持ち、丹念に楽譜を検討したところ、人の心を掴む力 と魅力に驚嘆、文化省に再評価運動の意義を訴えたとのこと。ポミャノフスカ本人もすっかりその世界にはまり、自身の率いるゼスポール・ポルスキのた めに編曲して演奏・録音を実現させました。
バダジェフスカ作品を19曲収録。すべてオリジナルはピアノですが、ここではポミャノフスカが4人の奏者用に編曲。ユリヤ・チャプリーナのアルバム「か なえられた乙女の祈り」に収録されていない9作品も聴くことができます。上品なサロン音楽がにぎやかなワールド・ミュージック調に調理されているの が面白く、「乙女の祈り」がチェロの朗々とした響きで鳴るのも新鮮。いずれも美しく、イージーリスニングかテレビドラマのBGMのようにキャッチーな 曲が続きます。ことに「ナイチンゲールの歌」は韓流ドラマのテーマそのものの世界で、ファンになってしまう人続出間違いなしの絶美曲です。 (Ki)

Phono Suecia
PSCD-190(1CD)
ボウ5・6
オロフソン:ヒグス・ボソン
パルメルド:弦楽四重奏曲
ラーション:弦楽五重奏のための「Marken」
ニルソン:弦楽六重奏のための「秋」
ウプサラ・チェンバー・ソロイスツ

録音:2010年
1978年に結成されたウプサラ・チェンバー・ソロイスツによる2000年代に作曲されたスウェーデンの弦楽アンサンブルのための作品集。5本、または6本の弓で繰り広げられる演奏レベルはかなりのもの。ニルソンの「秋」では、弦楽六重奏のアンサンブルでノスタルジックな世界が広がりを見せます

SFZ
SFZ-1012(1CD)
アンサンブル・ラ・モニカ
ド・ラ・バール:組曲第9番
ガリアルド:ソナタ第1番イ短調
ド・ヴィゼー:前奏曲、アポロンの入場
マッテイス:アリア・アモロー
メルチ:ソナタ第4番ト短調
オトテール:組曲ホ短調
デ・ラ・ベルジェリ:美しい方よ、もし貴方の心が
ベデッカー:ラ・モニカによるソナタ
アンサンブル・ラ・モニカ
〔クリスティーナ・ソンステヴォル(トラヴェルソ)、
クヌート・ソンステヴォル(バロック・バスーン)、
スザンネ・ペアション(テオルボ&バロック・ギター)〕

録音:2005年&2006年
2003年に結成されらアンサンブル・ラ・モニカは、トラヴェルソ、バロック・バスーンと通奏低音によるスウェーデンの古楽系器楽アンサンブル。バロック・バスーンのクヌート・ソンステヴォルは、フィリップ・フリードリヒ・ベデッカー(1607−1683)の「ラ・モニカによるソナタ」で、見事に高速パッセージを吹き切るなど息をのむテクニックを披露!
SFZ
SFZ-1010(1CD)
モーレル&ビューロフ〜フルートとピアノのための音楽
アルヴェーン:ロマンス
モーツァルト:ソナタ変ロ長調K.15
ベートーヴェン(モーレル編):ソナタ ハ短調Op.30-2
ベーム:エレジーOp.47/ウィドール:組曲Op.34
マッツ・モーレル(Fl)、
ヤン・ビューロフ(P)

録音:2004年
マッツ・モーレル&ヤン・ビューロフのデュオが奏でる古典派&ロマン派のフルート作品集。ベートーヴェンの「ヴァイオリン・ソナタ第7番ハ短調Op.30-2」のフルート・ヴァージョンや、13歳のアルヴェーンが書いた佳品「ロマンス」など、プログラムも魅力的。
SFZ
SFZ-1007(1CD)
デュオ2xM
シャンカール:魅せられた暁
ブルクハルト:セレナード
デニゾフ:フルートとギターのためのソナタ
モーレル:水をおおって
シエラ:Segunda y Tercera Cronicas del Descubrimiento
アグデゥール:小品
マッツ・モーレル(Fl)、
ユハンネス・モーレル(G)

録音:2002年
父マッツ・モーレルと息子ユハンネス・モーレルの親子共演によるフルートとギターのためのデュオ・アルバム。ラヴィ・シャンカールの"インドのラーガ"やデニゾフの"ロシアン・アヴァンギャルド"など、様々な国、スタイルの"フルートとギターのための音楽"が共存します。
SFZ
SFZ-1005(1CD)
フルートのための音楽
グバイドゥーリナ:森の音、
 アレグロ・ルスティコ
トゥビン:フルート・ソナタ
エードルンド:フルート・ソナタ
ジョリヴェ:リノスの歌
ルーセル:ロンサールの2つの詩、
 フルートを吹く人たち
メシアン:クロウタドリ
デュティユー:ソナチネ
マグヌス・アーヴィング・ボーゲ(Fl)、
ベンクト=オーケ・ルンディン(P)、
マドレーヌ・バリンゲル(S)、
カール=アクセル・ドミニーク(P)

録音:2002年&2003年
マグヌス・アーヴィング・ボーゲは、ノールショッピング響やベルゲン・フィル、ストックホルム王立歌劇場管、スウェーデン放送響などで活躍したスウェーデンのフルーティスト。トゥビンのフルート・ソナタは、チャールズ・コールマンがオーケストレーションした「フルート協奏曲」の原曲。エードルンドのソナタは初録音となります。
SFZ
SFZ-1003(1CD)
マッティン・Q・ラーション:木管楽器のための音楽
コールアングレとクラリネット六重奏のための協奏曲
サックスパーティー1.3
宇宙に関する事実の半分/カカロルム
ヴィルトゥオーゾ・ウインド・オーケストラのための協奏曲
ストックホルム・ウィンドシンフォニー、
ストックホルム・サクソフォン四重奏団、
ハンス・オーケソン(指)ブー・エーリクソン(コールアングレ)、
ヨリエン・ペッテション(アルトSax)
ユーナス・アウグストソン(Fl)

録音:2002年
マッティン・Q・ラーション(1968−)はトランペット、ジャズ、即興、北欧の民族音楽、電子音楽、14世紀イタリアの音楽など、幅広いスタイルを自身の作風に採り入れているスウェーデンの作曲家。「ヴィルトゥオーゾ・ウインド・オーケストラのための協奏曲」には、ジェンベやタブラのリズムが用いられています。
SFZ
SFZ-1002(1CD)
フレッツ・オヴ・プレイ〜木管五重奏のための作品集
トルフ:フレッツ・オヴ・プレイ
ニルソン:セレナード
サンドレッド:ダンカ・サークル
サンドストレム:見よ、島々を
オステルスンド木管五重奏団、
スタファン・ラーション(指)
マッツ・ベリストレム(G)、
ウーラ・カールソン(Vc)、
ルーヴェ・デルヴィンゲル(P)、
マリアンネ・エクレーヴ(Ms)

録音:1999年−2001年
スウェーデンの木管五重奏団による1995年〜2000年に作曲されたスウェーデンの木管五重奏のための作品集。ギター、チェロ、ピアノ、メゾ・ソプラノが共演として加わるスタイルもユニーク。オステルスンド木管五重奏団のメンバー個々の演奏技術もワールドクラス!


GENUIN
GEN-12241(1CD)
メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 Op.49
ピアノ三重奏曲第2番 ハ短調 Op.66
ライプニッツ三重奏団
【ファ=ウォン・ピョン(Vn)、
レナ・ヴィグンヨサプトロ(Vc)、
ニコラス・リマー(P)】

録音:2009年8月、2011年3月、ライプツィヒ
“堅牢なのに瑞々しい!メンデルスゾーンのトリオの魅力再発見!”
ライプニッツ三重奏団は2005年結成のピアノ三重奏団。「マルタン、ドヴォルザーク、フィンレイ作品集(GEN11208)」に続くGENUINへの録音第2弾。ファ=ウォン・ピョンは1982年、ゾーリンゲン生まれ。2007年からバーデン・バーデン・フライブルク南西ドイツ放送交響楽団の団員。レナ・ヴィグンヨサプトロは、1983年、エッセン生まれ。室内楽活動を盛んに行っている。ニコラス・リマーは、英国、ウィガン生まれ。ピアニストだけでなくオルガニストとしても活躍しています。
「メンデルスゾーン=優美」いうイメージが一般的ですが、この演奏は、それだけでは収まりません。「第1番」第1楽章でも明らかなように、堅牢な造型力と瑞々しい息吹を同時に兼ね備え、メンデルスゾーンを弾くために結成されたのではと思えるほどの説得力の高さに終始釘付けです!今このフレーズをこの楽器が弾いているという印象を与えずに、常に美しく凝縮したハーモニーだけで勝負する姿勢が最後まで貫かれており、その緊張が心を揺さぶり続けるのです。したがってヴァイオリンとチェロのユニゾンは、まさに一つの楽器と化して確信に満ちた音色を発し、ピアノは独立して突出することなくハーモニーの彩りとして確実に作用し、これぞ室内楽の理想と言っても過言ではありません。同第2楽章冒頭のピアノ・ソロはまさにメンデルスゾーンならではの気品をさり気なく再現し、続くヴァイオリンとチェロの融合は繊細さの極み。第3楽章は息もつかせぬ愉悦のニュアンス!技巧の完璧さが全く目的化していないので、ただただ発せられる音の湧き立ちに吸い寄せられてしまいます。終楽章コーダの追い込みもあざとい構えを見せずに見事な自然体!
「第1番」よりも精妙な筆致で書かれた「第2番」は、ハ短調という調整とドラマティックな楽想ゆえにベートーヴェンとの近似性も指摘される作品なので、このアンサンブルの堅牢さを一層全面に出すと思いきや、むしろ繊細な内面性を重視。特に第1楽章の求心力の高さが忘れられません。
メンデルスゾーンのピアノ・トリオ未体験の方も、これで虜になること必至! 【湧々堂】

Aurora
ACD-5065(1CD)
オルヤン・マトレ:クラリネットのための音楽
プロローグ (2010) 〜クラリネット・ソロのための
チャント(2008) 〜バスクラリネットとテナートロンボーンのための
孤独に散る葉 (2006) 〜メッツォソプラノ,クラリネット,チェロとテープのための
クラリネット協奏曲「裏返しに」 (2010)
ロルフ・ボルク(Cl)、
マリウス・ヘースビ(Tb)、
トゥーラ・アウゲスタ(Ms) 、
タニヤ・オルニング(Vc)、
ファンホ・メナ(指)ベルゲンPO
作曲家のオルヤン・マトレ、クラリネット奏者のロルフ・ボルク。ノルウェーの若い世代の音楽家ふたりのコラボレーションを紹介するポートレートアルバム。 オルヤン・マトレ (1979-) はベルゲン生まれ。オスロのノルウェー国立音楽アカデミーでクルーセ、トゥーレセン、トンメセン、ヘルステニウスに作曲法 を学びました。細かいニュアンスをもったサウンドと色彩の音楽が評価され、ノルウェー音楽シーンで活躍する各方面からの委嘱がつづいています。ロルフ・ ボルク (1975-) もベルゲンの生まれ。ノルウェー国立音楽アカデミーでハンス・クリスチャン・ブレインに学び、室内アンサンブル "asamisimasa" のメ ンバー、ソロ奏者として活躍しています。
《チャント》は、オスロ室内楽フェスティヴァルの委嘱により作曲された、バスクラリネットとトロンボーンの会話。《孤独に散る葉》は、E・E・カミン グズの詩と松尾芭蕉の俳句からインスピレーションを得たといいます。クラリネット協奏曲のタイトル《裏返しに》は、協奏曲におけるソロ楽器とオーケス トラのテクスチュアの関係を暗示。ベルゲン・フィルとロルフ・ボルクの委嘱作です。アルバムの最初に演奏されるクラリネット・ソロのための《プロローグ》 は、クラリネット協奏曲のソロパートの素材をまったく異なる環境のうちに展開したとされる作品。全4曲、初演者による録音です。 (Ki)

ARSIS
ARSIS-4235(1CD)
ザルツブルク・コンサート/ギター・クアルテットの為の音楽
レオナルド・バラダ(1933-):覚え書き[Apuntes](1974)
デュージャン・ボグダノヴィチ(1955-):序奏と舞曲(1995)
ダニエル・バーナード・ロメイン(DBR)(1971-):ゲットー・ストリングス(2001)
久保摩耶子(1947-):息をつく間[Atempause](2008)*
デュージャン・ボグダノヴィチ:抒情的四重奏曲(1993)
マリオス・ヨアンノー・エリア(1978-):粉砂糖[Staubzucker](2007)*
ミセラネア・ギター・クアルテット
【マノス・アナスタサキス、
アレハンドロ・ディアス・バンドレス、
ヨルゴス・ペルヴォララキス、
コスタス・トシディス(G)】

録音:モーツァルテウム大学ソリテール・ホール、ザルツブルク、オーストリア
ミセラネア・ギター・クアルテットはザルツブルクのモーツァルテウムで学んだギタリストたちにより2007年に結成されたクアルテット。バラダはスペイン、ボグダノヴィチはセルビア(アメリカ合衆国在住)、ロメインはアメリカ合衆国(ハイチ系)、久保は日本(ドイツ在住)、エリアはキプロス(オーストリア在住)出身の作曲家。

ARSIS
ARSIS-4241(1CD)
ホルンとピアノの為のロマンス
F・シュトラウス:夜想曲Op.7
R・シュトラウス:アンダンテAV86A
オスカル・フランツ:無言歌Op.2
メンデルスゾーン(オスカル・フランツ編):無言歌Op.109
ラフ:ロマンスOp.182-1,2
ライネッケ:夜想曲Op.112
グリエール:ロマンスOp.35-6
グラズノフ:夢Op.24
テオドール・デュボワ:カヴァティーナ
アルフレッド・ブリュノー:ロマンス
グノー:メロディックな小品第1番
サン・サーンス:ロマンスOp.67
シューマン:アダージョとアレグロOp.70
ハビエル・ボネト(Hrn)
ミリアム・ゴメス=モラン(P)

録音:2011年5月、アウディトリオ、トレント、スペイン
ヘルマン・バウマンに師事、ピリオドとモダーンの双方に精通したホルン奏者として当レーベルの看板アーティストの一人となっているハビエル・ボネトによるロマンティック小品集。前作「ロマン派のホルン協奏曲名品集」(ARSIS-4227)は息長く売れ続けています。

Classic Concert Records
CCR-62018(1CD)
クリスマスを祝う作品集
バッハ:フルートソナタ第2番変ホ長調BWV.1031〜第2楽章「シチリアーナ」
ヴィヴァルディ:「四季」〜「冬」第2楽章
ヘンデル:オラトリオ「ユダス・マカベウス」〜「よろこべや」、
「きよしこの夜」ほか
ザルツブルガー・ザイテンクラング
ヴィルフリード・シャルフ(ツィター)、
ロスヴィタ・スタインドル(G)、
サビン・クラウス(Hp)
ーストリアが誇る世界的ツィター奏者、ヴィルフリード・シャルフによるクリスマスを祝う小品集。歌曲や器楽作品など多彩なジャンルから、クリスマ ス期間にはお馴染みの名曲の数々を収録しています。ツィター、ギター、ハープという弦をはじく3つの楽器のハーモニーは繊細かつ透明感な響きにあふ れたもの。全体的にゆったりとした曲調の作品が収録されており、優雅でありながらもどこか親近感のあるツィターの可愛らしい音色に癒されましょう。 ヴィルフリード・シャルフはオーストリアを中心に活動するツィター奏者。世界各国をめぐり、日本でも数度公演を行っている他、教育者としても広く活 躍しています。シャルフが奏でるツィターの音色は柔らかく、高音でも透明感を失わない演奏技術は見事。本アルバムではハープやギターとの優しいアン サンブルのもと、シャルフの演奏が映えます! (Ki)
Classic Concert Records
CCR-62019(1CD)
ツィター&ギターのハーモニー
ハイドン:セレナード
ホーフル:おしゃべりなかわいい口
バッハ:アリオーソBWV 1056
カルッリ:二重奏曲ト長調よりアレグロ
ソル:モーツァルトの「魔笛」の主題による変奏曲
ヴィヴァルディ:協奏曲ト長調〜アンダンテ
ボッケリーニ:メヌエット
シャルフ:アンダルシア
タレガ:涙(ラグリマ)
モーツァルト:「魔笛」〜「私は鳥刺し」
マスネ:タイスの瞑想曲
タレガ:アルハンブラの思い出
オキャロラン:キャロランのコンチェルト
リムスキ=コルサコフ:歌劇「サトコ」より「インドの歌」
ピアソラ:タンゴの歴史〜「カフェ1930」
アルベニス:スペイン組曲〜伝説(アストゥリアス)
ヴィルフリード・シャルフ(ツィター)、
アルビン・ウェイド(G)
オーストリアを拠点に活動するツィター奏者ヴィルフリード・シャルフとアルビン・ウェイドによる小品集。J.S.バッハやモーツァルトなどのクラシック界 に知られた名曲から、ソルやアルベニスなどラテン・ギター界を代表する作品、そしてシャルフ自身が作曲した小品にいたるまで、多様なジャンルから選曲 がなされています。ツィターとギターのアンサンブルは、つま弾く弦の柔らかくも溌溂とした爽やかな響きが魅力的。ツィターといえば、日本でも映画「第 三の男」のテーマ曲で広く一般的に知られておりますが、本アルバムではあの軽快でおどけた音色はもちろんのこと、ハープを思わせる透明感あふれる響 きも聴くことが出来ます。ソリストとして世界的に活躍し、日本でも活躍するツィター奏者シャルフの演奏は丁寧かつ柔らかい響きに満ちたもの。同じくオー ストリアで活躍する若手ギター奏者ウェイドと共に、ツィターの多彩な魅力を聴かせてくれます。 (Ki)
Classic Concert Records
BCR-62609(1CD)
ブラジル・ギター界・珠玉の名曲集
デ・ピナ:ガロート
サルデーニャ:ラメントス・ド・モロ
ヘイス:1つのワルトと2つの愛
サルデーニャ:悲しいショーロ第1番
ヘイス:全て知っている医者
デ・ピナ:2人の友達
 バー・ヴィンテ
コラーレス/ダフネ/ブライルック=コラーレス:ウォーキング
サルデーニャ:ジョルジ・ド・フーザ
ピシンギーニャ:カリニョーゾ
ダフネ:タンバリンの猫
サルデーニャ:昔のあの頃
ヨハネス・ダフネ(G、バンドリン/マンドリン、カヴァキーニョ)、
イルゼ・ブライトルック=コラーレス(G)
ゲイザ・フェリペ(Fl)、
グルーポ・ブラジネイリーニョ
ギタリストおよび作曲者として活躍するヨハネス・ダフネによるギター小品集。ブラジル・ギター界の巨匠アニバル・アウグスト・サルデーニャ(通称ガロー ト)の名曲「ラメントス・ド・モロ」や、同じくブラジルが誇るギターの名手ディレルマンド・ヘイス(レイス)の「カリニョーゾ」などを中心に収録して います。ブラジルポピュラー音楽の父とも言われる大家ピシンギーニャの「カリニョーゾ」は、ブラジル独特の即興曲「ショーロ」を代表する屈指の名曲。 物悲しくもどこか暖かい、美しいギターの音色に酔いしれます。本アルバムではギター・ソロだけでなく、フルートやクラリネットとのアンサンブル曲も収録。 ブラジレイラな情緒あふれる旋律と、ラテン調ならではのリズミカルな音楽をたっぷりと堪能できる1枚に仕上がっています。 (Ki)

JIMMY CLASSIC
OM-03-107
【未案内旧譜】
マクシム・ヴェンゲーロフ
モーツァルト:アダージョ ホ長調 K.261*
エルンスト:無伴奏ヴァイオリンの為の練習曲第6番(「夏の名残りのばら」による変奏曲)
サン・サーンス:ハバネラ ホ長調 Op.83*
ショスタコーヴィチ(ツィガーノフ編):24の前奏曲 Op.34〜Nos.2,6,12,13,17-22*
シチェドリン:無伴奏ヴァイオリンの為のエコー・ソナタ(1984)#
ウスペンスキー(1937-2004):ファンタスマゴリア(2つのヴァイオリンと管弦楽の為の)+
マクシム・ヴェンゲーロフ(Vn)
イリーナ・ヴィノグラードヴァ(P)*
アルカディ・グートニコフ(Vn)+
アレクサンドル・ドミトリエフ(指)レニングラードPO+

録音:1986年6月11日、ライヴ、モスクワ音楽院大ホール(+/#以外)/1987年、モスクワ#
  1989年4月15日、ライヴ、レニングラード・フィルハーモニー大ホール+

MEMBRAN
ACANTA-233497(1CD)
ベルリン・フィルの12人のチェリストたち
David Funck (1629-1690)
1. Suite D-Dur / Suite in D major
Intrada (Adagio)
Fuga ・ Sarabande con Variazioni ・ Allemande ・ Courante ・
Air ・ Sarabande ・ Gigue
Kistner & Siegel, Leipzig
Julius Klengel (1859-1933)
2. Hymnus fur 12 Violoncelli / Hymnus for 12 Cellos op. 57
Breitkopf & Hartel
Boris Blacher (1903-1973)
3. Blues ? Espagnola ? Rumba philharmonie fur 12 Violoncelli soli
Bote & Bock, Berlin/Wiesbaden
Jean Francaix (1912-1997)
4. Aubade (Morgenstandchen ) fur 12 Violoncelli soli /
Andantino ・ Allegro ritmico ・ Allegretto amabile ・
Vivacissimo ・ Andante ・ Presto   1975/9/30
左記参照

WERGO
WER-6943(3CD)
アール・ブラウン/コンテンポラリー・サウンド・シリーズ〜ブラウンの音楽人生 vol.6
[CD1]ジョン・ケージ――クリスチャン・ウォルフ
(1)ジョン・ケージ:カートリッジ・ミュージッ
(2)ククリスチャン・ウォルフ(b.1934):ヴァイオリニストとピアニストのためのデュオ
(3)ホルンとピアノのためのデュエットU
(4)弦楽四重奏のためのSummer
[CD2]ニュー・ミュージック・フォー・ヴァイオリン・アンド・ピアノ
(1)G.クラム(b.1929):ヴァイオリンとピアノのための4つのノクターン(1964)
(2)ユン・イサン(1917-1995):ガサ
(3)チャールズ・ウォリネン:長いものと短いもの
(4)ジョン・ケージ:ヴァイオリンと鍵盤のための6つのメロディ
[CD3]ニュー・ミュージック・フロム・サウス・アメリカ〜室内オーケストラのための
(1)ジェラルド・ガンディーニ(b.1936):ソリア・モリア(1968)
(2)セザール・ボラニョス(b.1931):ディヴェルティメントV(1967)
(3)マルロス・ノブレ(b.1939):トロピカル(1968)
(4)オスカール・バザン:ソノグラマス(1963)
(5)マニュエル・エンリケ:dipticoT(1969)
(6)アルキデス・ランツァ:penetrations (1967)
[CD1]
(1)ジョン・ケージ&デイヴィッド・チュードア(P)
(2)小林健次(Vn)、デイヴィッド・チュードア(P)
(3)ハワード・ヒリヤー(Hrn)、デイヴィッド・チュードア(P)
(4)ワルター・トランプラー(Va)、
 デイヴィッド・ソイヤー(Vc))
 オリジナルLP:1962年

[CD2]
ポール・ズコフスキー(Vn)、
ジルベール・カリッシュ(P)
オリジナルLP:1973年

[CD3]
ザ・ニュー・サウンド・コンポーザーズ・パフォマーズ・グループ
アルキデス・ランツァ(指)
オリジナルLP:1973年
好評を博したアール・ブラウンの音楽人生シリーズもいよいよ最終巻の登場。
[CD1]はケージとクリスティアン・ウォルフ。ケージはアンプ、スピーカー、そして生身の演奏者をパフォーマンスに関係させることによって、ステージ のような状況を再現したかったと語ります。もちろん録音ではステージはありませんが、そのかわり、何がどこでどのように作用しているかを見ることがで きないミステリーの要素が生じていると語っています。ウォルフの作品は、様々な長さの音のグループを何度でも好きなように繰り返すよう指示されている だけで、曲全体の長さは演奏者たちに委ねられています。一つの作品に対し、同じ演奏はありえないように書いたと語るウォルフ。ウォルフ自身が選んだ 信頼できる演奏者たちによる演奏でお楽しみいただきます。
[CD2]は、4人の作曲家によるヴァイオリンのための作品集。チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲が書かれた当初、レオポルト・アウアーは演奏不 可能としてこの初演を断りましたが、今ではこの作品は超人気のスタンダード・レパートリーとなっています。現代のチャイコフスキーのヴァイオリン協奏 曲をめざそうと立ちあがった4人の作曲家によるヴァイオリンのための作品集。虫歯に響きそうなヴァイオリンのか弱い音色と、ピアノのクリアーな和音の 絡み合いが絶妙なクラムの作品や、強烈なグリッサンドと和音が印象的なユン・イサンの作品など、興味深い作品がならびます。
[CD3]は南アメリカ発の音楽。アルゼンチンやメキシコなどに生まれ、メシアン、ダッラピッコラ、ヒナステラらに師事した作曲家たちによる作品集。 南米といってもラテンのノリは感じさせず、スピーカーなどを用いた電子音楽や、トーンクラスターなど、バリバリの現代音楽が並びます。しかしそんな中 にも独特の熱っぽさや人間くささが漂っているから不思議です。 (Ki)

Classic Concert Records
CCR-62152(1CD)
テオフィル・アンサンブル・ウィーン
R.シュトラウス(編:F.ハーゼネール):「もう一人のティル・オイレンシュピーゲル」
マーラー(編:A.N.タルクマン):「さすらう若人の歌」
ベーラ・コヴァーチ(1937*):リヒャルト・シュトラウスへのオマージュ(クラリネット・ソロのための)*
クレメンス・ザンダー(Br)、
テオフィル・アンサンブル・ウィーン

録音:2010年12月オーストリア放送文化会館ライブ、2007年12月、オーストリア放送文化会館ライブ*
ウィーン・フィル、ウィーン放送交響楽団、ウィーン・フォルクスオーパーといった名門の主要メンバーから成るアンサンブル団体テオフィル・アンサンブ ル・ウィーンが、2007年、2010年に行ったライブ録音を収録した新譜をリリースしました!マルチヌー、ツァノウ、ブラームスを収録したアルバム(CCR-62151)でも注目された、編曲作品を多く取り入れる独創性豊かなプログラムは今回も健在。「もう一人のティル・オイレンシュピーゲル」は、F.ハーゼネー ルがR.シュトラウスが作曲した交響詩を室内楽用に編曲したもの。8人という小編成のため、原曲以上に各楽器のソリストたちの妙技を堪能することが 出来ます。演奏時間も約10分(本アルバムでは9’21”)と短縮されており、原曲の魅力がぎゅっと凝縮された1曲といえましょう。現代屈指の編曲者A.N.タ ルクマンによるマーラーの名曲「さすらう若人の歌」の室内楽編成版では、洗練された器楽アンサンブルとクレメンス・ザンダーの深いバリトンの歌声を 堪能できます。また、本アルバム最後には2007年ライブで演奏したコヴァーチの作品も収録。超絶技巧連続のクラリネット・ソロは圧巻です。世界トッ プレベルのソリストたちによる安定感抜群のアンサンブルは流石の一言。今回も魅力的なプログラムと演奏を堪能できるアルバムに仕上がっています! (Ki)

SEELENKLANG
FIT-4(1CD)
フルトヴェングラー:ヴァイオリン・ソナタ.イ短調(1898-1899)〜日本初演
ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ短調
田中美奈(Vn)、風呂本佳苗(P)

録音:2011年4月22日 本郷中央教会(ライブ)
作曲家フルトヴェングラーの作品シリーズ第4弾が登場。東京フルトヴェングラー研究会は1995年の設立以来、一貫してフルトヴェングラーの作品を紹介し続けてきました。時代の流 行には批判的な姿勢を貫いた結果、ほとんど顧みられることのなかったフルトヴェングラーの作曲は、近年、時代を超えた普遍的メッセージを伝え るものとして再評価が高まっています。今回のアルバムにはヴァイオリン・ソナタが2曲収められていますが、特に修学期に書かれたイ短調のソ ナタは、日本初演となる佳曲であり、校訂が加えられた楽譜で本格的な蘇演を聴けるのが注目されます。また、もう一つのソナタ第1番ハ短調は、 ナチス・ドイツの暗黒の時代にあって、前作からは40年もの歳月を経て完成された50分を超える大作です。初期と後期のヴァイオリン・ソナタ によって、彼の初期と後期の作風がいかに違うか、聴き比べられるという点でもユニークなアルバムと言えましょう。ヴァイオリンの田中美奈は、 大阪フィルの第2ヴァイオリン首席奏者で、ピアノの風呂本佳苗はロンドンと東京に拠点として活躍するピアニストです。 (Ki)

ISODA
IE-3005(1CD)
「ウィーンの風」
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第15番イ短
調 Op.132
コルンゴルト:弦楽四重奏曲第2番変ホ長
調 Op.26
マイ・ハートSQ
【辻井 淳(第1Vn)、釋 伸司(第2Vn)、
沖田孝司(Va)、雨田一孝(Vc)】

録音:2010年 9月 滋賀県高島市ガリバーホール、
プロデューサー:MH.taso
ディレクター:太田憲志(オタケン・レコード)
エンジニア:松田淳一(鞄本シアターサービス)
1950 年代末の日本に生れた同世代4人の弦楽器奏者で結成されたマイ・ハート弦楽四重奏団の演奏は柔らかく練り上げられ、19世紀と20世紀の、2つの世紀のウィーンに生きた2 人の作曲家の心情に、どこまでも優しく寄り添う。その至芸は様々な問題を抱える現代の日本人にもごく自然と、音楽による力と慰めを与えてくれるものと確信している。 (池田卓夫)
ISODA
IE-2016(1CD)
《金鶏》幻想曲
フバイ:間奏曲(歌劇「クレモナのヴァイオリン作り」より)
グリーグ:パックOp.71-3(抒情小曲集より,アクロン編)
ヴィエニャフスキ(ハイフェッツ編):無言歌と優雅なロンドOp.9
ゴドフスキ:なつかしきウィーン
キュイ:タランテラ
ジンバリスト:リムスキー=コルサコフの「金鶏」による演奏会用幻想曲
チャイコフスキー(プレス編):感傷的なワルツOp.51-6
ブルッフ:ロマンス イ短調Op.42
ヴェイネル:ハンガリーの踊り(ディヴェルティメント第1番Op.20 より)
 きつねの踊り(ディヴェルティメント第1番Op.20 より)
 農夫の踊り(ディヴェルティメント第1 番Op.20より)
 ラヴェル:ハバネラ形式の小品(カトリーヌ編)
J.ウィリアムズ:「シンドラーのリスト」よりテーマ
ヴァレ(ハイフェッツ編):たき火のそばで(26 の前奏曲より)
トゥリーナ:エウテルベ(アンダルシアのミューズたちOp.93 から)
サラサーテ:ホタ・アラゴネーサOp.27
辻井 淳(Vn)、 藤井由美(P)

録音:2011年8月 滋賀県高島市ガリバーホール
プロデューサー:太田憲志(オタケン・レコード)
エンジニア:松田淳一(アンサンブル・ベガ・ステージ・プランナー
辻井&藤井のデュオを聴いて毎度感心させられるのは、このデュオにはマンネリ化の5文字は皆無で、絶えず進化し続けていることです。日頃聴くことのないヴァイオリン秘曲が、このデュオによってまるで旧知の曲のように親しげに紡ぎ出されて行く様には、驚くばかりです。 (オタケンレコード 太田憲志)

DACAPO
MAR-8.226564(1CD)
カスパー・ロフェルト:アコーディオン作品集
「シャドウ・ピース」(2007)から<真夜中/トワイライト・トッカータ/ツイスト・タンゴ>
私は決して歌うことがないだろう(2009)
夜の歌2(2009)
クラシカル・アコーディオンのための演奏会用練習曲第1集(2008-2009)
2台のアコーディオンの為の「カリュブディス」(2010)
アコーディオンとチェロの為の「落ちる光」(2008
夜の歌1(2008)
クリスティーナ・エストランド(Vn)
ビャルケ・モーゲンセン(アコーディオン)
トーケ・メルドルップ(Vc)/ミトス
このアルナムは、若きアコーディオン奏者モーゲンセンと作曲家ロフェルト(1982-)のコラボレーションであり、全てが世界初演となります。在学中からその才能を嘱望されているロフェルトは、2006年にモーテンセンと出会うことで、お互いにアイデアを出し合うことでアコーディオンの為の作品を多数生み出しています。そのアイデアは、過去の作曲家へのオマージュであったり、ジャズやタンゴであったり、または思い切り前衛的なものであったり、と常に実験性を帯び、またお互いにとても楽しんで曲を創り上げているようです。イマジネーションに満ちた数々の曲は、聴き手に鮮烈な印象を残すものです。
DACAPO
MAR-6.220575
(1SACD)
ルーズ・ランゴー:弦楽四重奏曲集第1集
弦楽四重奏曲第2番BVN145(1918/1931改編)
弦楽四重奏曲第3番BVN183(1924)
弦楽四重奏曲第6番「ひとつの楽章で」BVN160(1918/19)
「おお,血と涙にまみれた御頭よ!」による変奏曲
ナイチンゲールSQ
デンマークの後期ロマン派に属する作曲家ランゴー(1893-1952)。しかし、彼は当時としてはあまりにも急進的な曲を書いたためか、聴衆に受け入れらることなく、生前には高く評価されることがありませんでした。近年、ようやく彼の作品の再評価が進み、管弦楽作品などのリリースが増えていて、その神秘的かつロマンティックな作品が耳に触れる機会も多くなってきています。このシリーズでは、彼の弦楽四重奏曲に光をあてており、番号付きの6曲と、その他の変奏曲などを最新の改訂稿に基づいて全て録音するものです。ナイチンゲールSQのドラマティックな解釈は、ランゴーの持つ真の姿を提示することでしょう。

Auris Subtilis
ASC-5053(1CD)
古城に響ホルン
ロッシーニ:狩の集合地
J.キャンティン:聖ユベールの大ミサ曲
K.シュティーグラー: 8本のホルンのためのジークフリートファンタジー(ワーグナー:歌劇「神々の黄昏」第3幕のモチーフに基づく編曲)
J.クーツィール:8本のホルンのための協奏的音楽
ベルリオーズ(編:ロビンソン):「ローマの謝肉祭」op.9(ホルン8重奏版)
トマス・ハウシルト(Hrn)とその生徒たち

録音:アウグスブルク城(ケムニッツ、ドイツ)ライブ録音
アウグスブルク城はザクセン地方を代表する古城の一つ。狩猟が盛んに行われていたことから “狩の城” とも呼ばれるこの城では、毎年ホルン奏者たち が城内の教会で狩の守護者聖ユベールのミサ曲を演奏する伝統があります。本CDではライプツィヒにある名門フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ 音楽演劇大学で教鞭を振るうトマス・ハウシルトと、彼に師事する学生たちによって行われたライブ録音を収録。演奏会のメインである聖ユベールのため の大ミサ曲にも注目されますが、その他にもワーグナーの歌劇「神々の黄昏」からの編曲作品や、ベルリオーズの「ローマの謝肉祭」のホルン8重奏版 など収録される機会の少ない希少なプログラムにも注目です!特にラストに収録された「ローマの謝肉祭」では、彼らの卓越した演奏技術と表現力に圧倒 されます。総勢12人にも及ぶホルンの高らかなアンサンブルのハーモニーが爽快な1枚です。 (Ki)

POLYMNIE
POL-550283(2CD)
マーラー(リュール=ドルゴルキー補筆):ピアノ四重奏曲(全4楽章)
リュール=ドルゴルキー:ピアノ四重奏曲第1番 LWV121
 コンツェルトシュトゥック LWV19
マーラー(リュール=ドルゴルキー編,ピアノ独奏版):交響曲第1番「巨人」(花の章付)
アンゲラン=フリードリヒ・リュール=ドルゴルキー(P)
アンサンブル・モンソロ【本田早美花、シルヴァン・ファヴル(Vn)、シルヴァン・デュラントル(Va)、
セバスティアン・ヴァン・クイーク(Vc)】

録音:2010年10月、2011年4月
●マーラーが1876年に作曲した室内楽「ピアノ四重奏曲イ短調」は、残念ながら第1楽章しか残されていません。スケルツォ楽章は残された24小節の スケッチをもとにシュニトケが1988年に完成させましたが、シュニトケの要素が強すぎるため、マーラーの作品とはみなされていません。しかし、つい に全4楽章約28分の完全版が出現しました。補筆者リュール=ドルゴルキーも基本的には想像による作曲を行っていますが、独自の研究に基づき興味津々。彼自身の説明は以下の通り。
●スケルツォの第2楽章は、マーラー自身によって完全に記譜された最初のページのうち、ヴィオラでは弾きにくく鳴りも悪い16分音符とオスティナート 音型をピアノに移しました。半音階的な展開部とカデンツァの後、印象的な主題復帰もマーラーの精神に則り、第1楽章の和声を遵守しています。その第 1楽章や交響曲第5番第2楽章のコラールの引用、交響曲第1番第2楽章トリオのホルンの音響模倣など興味津々。さらに中間部トリオには歌曲集「亡 き子をしのぶ歌」第4曲を流用、完全にマーラーの音世界を作りあげています。
第3楽章「ゆっくりと感じながら」は1876年作とされる「交響前奏曲」のピアノ譜に記されていた3つの未知作品スケッチに源を求め、それに基づき 再構築されています。リュール=ドルゴルキーは交響曲第1番の第3楽章ばりとみなしていますが、主題といいリズムといい、マーラーというよりブルックナー を想わせます。
●第4楽章ロンドは、アルマ・マーラーの死後世に出た、既存のどの作品にもあてはまらない2つの主題スケッチに基づいています。それらは1920年代 にアルバン・ベルクが調査し、マーラー最晩年のものとしています。ひとつはト長調のプレストで、マーラーはヘ長調に移すよう指示していますが、リュー ル=ドルゴルキーはイ長調にして用いました。そして交響曲第1番の第2楽章を想わせる終結に至ります。彼はこの復元を18歳の1994年、パリ音楽院 の学生時代に着手し、1998年に完成させましたが、ようやくここで日の目をみることができました。
●9歳からピアノを学び始めたリュール=ドルゴルキーは、近所のクラシック好きの医師の蔵書スコアを見せてもらい、すっかりマーラーの交響曲第1番「巨 人」に魅せられ、14歳の1990年、編曲に挑みました。もともとピアノ的でないこの曲のため、彼はペダルの新しい活用法を開発して応用しています。マーラー の「巨人」には岡城千歳によるピアノ編曲もありますが、こちらは「花の章」付きというのがさらに嬉しく、またチャーミング極まりない調べに酔わされます。 編曲者自身のピアノ演奏も強靭な熱演で、約62分、聴き手を金縛り状態にしてしまいます。
●アンサンブル・モンソロは日本のヴァイオリニスト、本田早美花を中心としたパリ音楽院出身のメンバーによる2005年結成のアンサンブル。通常はコ ントラバスも含む五重奏団で、2007年ノルマンディのフォーラム・ミュジカル優勝をはじめ、ヨーロッパのコンクールで入賞する実力派です。 (Ki)

EA RECORDS
EA-1110(1CD)
マクス・ドローヌ:ピアノ三重奏曲イ短調 (1920)
6つの演奏会用練習曲 (1904)〜ピアノ
妖精の踊り (1930)〜ピアノ
ミヌエット (1891)〜ピアノ
小組曲 (1898)〜ピアノ
ジェラール・プーレ(Vn)、
ドミニク・ド・ヴィリアンクール(Vc)、
ディミトリウス・サログロ(P)

録音:2010 年 4月、6月
マクス・ドローヌ(1875-1959)はラヴェルやアーンと同世代のフランスの作曲家。マスネ門下のオペラ作曲家で、パリ音楽院教授やオペラ・コミック 座の音楽監督も務めるなど名声を博しましたが、今日不当な忘却の淵に追いやられています。しかし、師ゆずりの旋律美やオシャレなセンスなど魅力的で、 録音も現れつつあります。1920年作のピアノ三重奏曲は、初演の際に作曲者がピアノを、ガストン・プーレがヴァイオリンを担当しました。今回、ヴァイ オリンはその子息で日本でもお馴染みのジェラール・プーレが奏しているのも魅力。30分近い大作で、充実度満点。さらに魅力的なのは、ドローヌのピ アノ曲が多数収録されていること。「6つの演奏会用練習曲」は各曲がラヴィニャックやコルトーなど大物に捧げられながら、公開演奏すらされていない作 品。今回が世界初録音であると同時に世界初演となりました。他の小品もフランス風な洒脱さが美味の極み、新たな宝の発見と申せましょう。 (Ki)

GENUIN
GEN-12217(1CD)
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第7番「大公」
ピアノ三重奏曲第3番ハ短調 Op.1-3
トリオ・エクス・エクオ
【ゲラルト・ファウト(P)、
マティアス・ヴォロング(Vn)、
マティアス・モースドルフ(Vc)】

録音:2011年7月1日,8月28日
2005年に結成されたドイツのピアノ三重奏団、トリオ・エクス・エクオによる実に清々しいベートーヴェン。3人の音色は美しいだけでなく、その美しさを共有しながらの豊な息づかい、必要以上に大きく構えず、かと言って気楽にやり過ごすのではない素直な流れが心を捉えます。「大公」第2楽章はファウトのピアノがあまりにも素晴らしく、艶やかな歌の世界を現出。【湧々堂】

Daphneo
Daphneo-A709
カサップ:サクソフォン四重奏のための音楽
ファースト・ドロップ/オルシンニュー
小さなオブジェクトのワルツ
クラクソフォンとサリネッツ/ラスト・ドロップ
タンガッツ/ル・ヴォル・ドゥ・トゥーロン
マドモワゼル・ポガニィ/火炎/アデリー
ヌーヴル・アーチペル/ファースト・ドロップ
イネディッツ・サクソフォンQ、シルヴァン・カサップ(Cl)、マルセル・アツォラ(アコーディオン)、リナ・ボサッティ(P)、エレーヌ・ラバリエ(Cb)
シルヴァン・カサップ(1956−)は、ジャズ、インプロヴィゼーションを得意とするフランスのクラリネット奏者、作曲家。リード楽器の特徴を熟知するカサップが書いたサクソフォン四重奏のためのモダン作品に、パリ・ギャルドのソリスト、バラグリオリが率いるイネディッツ・サクソフォンQが解読します。未案内旧譜。
Daphneo
Daphneo-A703
レーマン:作品集
アルト・フルート,バス・クラリネット,ヴィブラフォンとハープのための「ダイダロス」
チェロ,クラリネット,コントラバスと打楽器のための「深き淵より」
フルートとクラリネットのための「Lege mich wie ein Siegel auf dein Herz」
ラボリントゥス
ピエール・ブーレーズ、カールハインツ・シュトックハウゼンに師事したスイスのベテラン作曲家ハンス=ウルリッヒ・レーマン(1937−)の室内楽作品集。レーマンは今までの功績が認められ、1993年にはチューリッヒ市賞、1998年にはスイス音楽家協会賞を授与されている現代スイスの大物音楽家である。未案内旧譜。


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