湧々堂HOME 新譜速報:交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



Aulicus Classics
(イタリア



RCAイタリアやアリストン・レコーズで活躍したロマーノ・ディ・バーリによって設立されたイタリア、ローマを本拠地とするクラシック・レーベル「Aulicus Classics(アウリクス・クラシックス)」。アンドレア・オリヴァやファブリツィオ・ファラスカ、ジョヴァンニ・プンツィ、ブルーノ・カニーノなどイタリアの名手たちによる優れた演奏の数々にどうぞご注目下さい。



※「単価=¥0」と表示されるアイテムは廃盤です。

※表示価格は全て税込み。品番結尾に特に表記のないものは全て1CDです。
品番 内容 演奏者
ALC-0010
モーツァルト:ピアノ・ソナタ集
ピアノ・ソナタ第12番ヘ長調 K.332
ピアノ・ソナタ第13番変ロ長調 K.333
セバスティアーノ・ブルスコ(P)

録音:2019年12月、テレシネサウンド(ローマ、イタリア)
天才モーツァルトの2曲のピアノ・ソナタを弾くのは、イタリアのピアニスト、セバスティアーノ・ブルスコ。
ミケランジェリの弟子であるエンニオ・パストリーノに師事したミケランジェリの系譜に連なるピアニストであり、アルド・チッコリーニからも教えを受けるなど錚々たる巨匠たちから音楽を学び、共演を果たしてきました。
ブルスコはモーツァルトのピアノ・ソナタを室内楽として捉え、ソナタに感情的な深みと想像力の強さを持たせるという美学的なビジョンを貫いています。
ALC-0011
フランツ・クサーヴァー・ヴォルフガング・モーツァルト:ピアノ協奏曲集
ピアノ協奏曲集第1番ハ長調 Op.14
ピアノ協奏曲第2番変ホ長調 Op.25
オルガ・ズドレンコ(P)、
コレギウム・ムジクム室内O、
イヴァン・オスタポヴィチ(指)

録音:2017年2月25日、レオポリー・ナショナル・フィラルモニア(ウクライナ)
モーツァルトの末子(第4子)として生まれ、「モーツァルト2世」として生きるという宿命の大きすぎる重圧に抗い続けた悲運の天才フランツ・クサーヴァー・ヴォルフガング・モーツァルト(1791-1844)。
父とは生後4か月で死別しているものの、ハイドン、サリエリ、フンメル、さらにはフォーグラーやアルブレヒツベルガーから音楽を学び、ジュスマイヤーから「クサーヴァー」の名を貰い受けたと伝わるなど、絵に書いたようなエリート街道を約束されていたフランツ・クサーヴァー・モーツァルト。
ハイドンからもその才能を称賛されながらも、母コンスタンツェからの大きすぎる期待、モーツァルト2世というあまりにも大きな重圧が常に壁として立ちふさがり、その豊かな才能を如何なく発揮することの出来る活躍の場を見つけることなく53歳でこの世を去ってしまいます。
ここに収録されている2つのピアノ協奏曲は父親譲りの音楽的才能が随所に見られ、ウィーン古典派の伝統に則って作曲された秀作。
父親が余りにも偉大過ぎたゆえ、その真価を発揮することが出来なかった悲運の天才の確かな足跡をピアニストのオルガ・ズドレンコを筆頭とするウクライナ勢の演奏で。
ALC-0012
ダウランド、ファルコニエリ、ロヴェッタ、フレスコバルディ&モンテヴェルディ
ダウランド:戻っておいで、流れよわが涙、来たれ重苦しい夜
ファルコニエリ:甘美なる旋律
ロヴェッタ:殺めよ美しき暴君
フレスコバルディ:カンツォネッタ第3番「ラ・ベルナルディーナ」
モンテヴェルディ:これまで武装し続けた私、美しさへの称賛、苦しみが甘美なものならば、あの蔑みのまなざし、夜が明け、美しい乙女
インカント・バロッコ〔ロベルタ・ダミアーニ(S)、アンドレア・マニスカルコ(Bs)、フランチェスカ・カンデリーニ(リコーダー)、エンリカ・ペトロセッリ(スピネット)〕

録音:2017年7月24日、スタジオ8(ローマ、イタリア)
モンテヴェルディの他に類を見ない作曲技法によって切り開かれた新様式「第二作法」による作品群を中心に据えた初期バロックの美しき作品集。
インカント・バロッコは17世紀初期の音楽の発掘、紹介を目的として2015年に結成されたイタリアの古楽アンサンブル。鍵盤のエンリカ・ペトロセッリは、デ・ペルティチス1684年製のイタリアン・ポリゴナル(ポータブル)のスピネットのレプリカを弾いています。
ALC-0013
ラ・ダンツァ〜ヴァイオリンとギターの為の舞曲集
ロッシーニ:踊り(ナポリのタランテラ)
ファリャ:7つのスペイン民謡
ベノーネ・ダミアン:サルバ・オルテネアスカ
グリゴラス・ディニク:ホラ・マルティソルルイ、チョカーリア
バルトーク:12のルーマニア民族舞曲
ピアソラ:ボルデル1900、カフェ1930、ナイトクラブ1960、現代のコンサートホール、リベルタンゴ
ボグダン・ズヴォリステアヌ(Vn)、
アレッシオ・ネビオーロ(G)

録音:2018年4月、ピノ・ロディーチェ(ローマ、イタリア)
ルーマニアのブカレスト出身でティボール・ヴァルガ国際ヴァイオリン・コンクールの第24回大会(1990年)において第3位入賞経験を持つ東欧の名ヴァイオリニスト、ボグダン・ズヴォリステアヌと、スイスのジュネーヴ音楽院で教鞭を執り、ズヴォリステアヌと10年以上に渡ってコンビを組んできたイタリアのギタリスト、アレッシオ・ネビオーロによる情熱のダンス・プログラム!
異なる伝統文化の音楽や舞曲のリズムが散りばめられたこのプログラムは、「舞曲」の世界を巡る旅への招待状となることでしょう。
ALC-0014
ノヴェチェント〜1900年代
ハウグ:アルバ/モッソ:ピエモンテ州の3つの歌
グァルニエリ:エチュード第2番
ガンギ:エチュード第13番
ジラルディーノ:エチュード第49番「リグーリアの風景」
ベッティネッリ:エチュード第1番〜第3番、第6番
ポンセ:組曲イ短調
ファビオ・ファサーノ(G)

録音:年月日不詳
イタリア各地で開催するなど、近代作品の演奏、解釈に定評があるローマ出身のギタリスト。
1900年代、すなわち20世紀をテーマとしたプログラムはファサーノが最も得意とするところ。様々な文化を背景として異なるスタイルを持つ近代のギター作品を奏でます。
ALC-0016
シューベルト:即興曲 D.899,Op.90
即興曲 D.935,Op.142
セバスティアーノ・ブルスコ(P)

録音:2017年12月、テレシネサウンド(ローマ、イタリア)
ミケランジェリの孫弟子にあたるイタリアの実力派、セバスティアーノ・ブルスコが奏でるシューベルトの8曲の即興曲。
多彩な表現力と洗練された解釈を披露してくれているブルスコは、ロマンティシズムにあふれる幻想的な即興曲の世界を創り出してくれています。
ちなみにジャケットに用いられている絵画は、グスタフ・クリムトの1945年の作品「Schubert at the Piano」です。
ALC-0017
ショパン:バラード第1番ト短調 Op.23/バラード第2番ヘ長調 Op.38/バラード第3番変イ長調 Op.47/バラード第4番ヘ短調 Op.52/夜想曲第1番変ロ短調 Op.9-1/夜想曲第2番変ホ長調 Op.9-2/夜想曲第3番ロ長調 Op.9-3 セバスティアーノ・ブルスコ(P)

録音:2017年12月、テレシネサウンド(ローマ、イタリア)
ミケランジェリの弟子であるエンニオ・パストリーノに師事し、ミケランジェリの系譜に連なるイタリアのピアニスト、セバスティアーノ・ブルスコが奏でるショパンの詩情、「4つのバラード」と「夜想曲集 Op.9」。
ブルスコの解釈は、奥深い楽曲研究と、洗練されたオーセンティシティとオリジナリティを特徴としています。ショパン国際ピアノ・コンクールの審査員を務めるなど、ショパンを重要なレパートリーとしていたミケランジェリのピアニズムの継承も興味深いポイントです。
ALC-0018
ショパン:練習曲全集
12の練習曲 Op.10/12の練習曲 op.25
3つの新しい練習曲 KK.IIb-3
オラツィオ・マイオーネ(P/ファツィオリ)

録音:2011年3月、アウディトリウム・サン・ドメニコ(フォリーニョ、イタリア)
未完に終わったプッチーニの「トゥーランドット」の補筆完成者として知られるフランコ・アルファーノ(1875−1954)のピアノ作品集という価値ある演奏を世に送り出したイタリアの名手、オラツィオ・マイオーネが奏でるショパンの「27の練習曲」。
マルグリット・ロンとアルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリの弟子だった実母のアンナ・マリア・パンネッラからピアノを学び、2人の巨匠の孫弟子にあたるマイオーネ。
第3回プレトリア国際ピアノ・コンクール第1位など、様々なコンクールでの入賞実績を持つマイオーネが、ヤン・エキエル版の楽譜を用いてダイナミクス、ペダル、フィンガリング、スピード、音楽的方向性など、ショパンが思い描いた「エチュード」の姿の再現を目指しています。
ALC-0019
モーツァルト:ピアノ・ソナタ集
ピアノ・ソナタ第14番ハ短調 K.457
ピアノ・ソナタ ヘ長調 K.533
ピアノ・ソナタ第11番イ長調 K.331「トルコ行進曲付き」
セバスティアーノ・ブルスコ(P/ピッチ=432Hz)
シャイーやヒコックス、イタリアの数々とのオーケストラと共演を重ね、ヴァディム・ブロドスキーのデュオ・パートナーとしても活躍するイタリアのピアニスト、セバスティアーノ・ブルスコのモーツァルトのピアノ・ソナタ集。
このモーツァルト・アルバムで最も注目すべきポイントは使用ピアノの調律。一般的な440Hz〜442Hzではなく、ブルスコが採用したのはモダンピアノでの「432Hz」!
ショパンの時代のピッチが430Hz前後ではあるものの、モダン・ピアノを432Hzに調律して録音に臨む姿勢は学術的、音楽史的観点からも興味深い取り組みであると言えるでしょう。
ALC-0020
アルバニアの芸術〜アルバニアのピアノ作品集
シモン・ジョニ:春の詩
コズマ・ララ:ソナタ第1番
ラマダン・ソコリ:バラード第4番
トニン・ハラピ:ソナチナ
レクサンドル・ガシ:前奏曲第2番、前奏曲第4番
ハイグ・ザカリアン:主題と変奏
レク・クルティ:言葉のないロマンス
ティッシュ・ダイヤ:5つの小品
シュペティム・クシュタ:悲劇は道を誤った
エンドリ・シーナ:おそらく
マルシダ・コーニ(P)

録音:2018年10月、テレシネサウンド(ローマ、イタリア)
バルカン半島の南西部に位置するアルバニア共和国の作曲家たちのピアノ作品のみを集めた辺境音楽愛好家にとって見逃せない魅惑的なプログラム!
音楽的にも歴史的にも非常に興味深いアルバニアにおける、ユニークで特別な作品の数々を集めたこの「アルバニアの芸術」には、レク・クルティ(1884−1948)をはじめとするアルバニアでの初の本格的なピアノ作品や、旧ソビエト連邦で研鑽を積み、アルバニアの音楽大学を作った重要な作曲家たちの作品が収録されています。
アルバニアの民族音楽的な要素を幅広く取り入れた作品や作風は、完全な共産主義の中で独裁政権の崩壊と内戦を経て成熟を見せたことも大きな特徴です。
ALC-0021
地中海の魂〜G管クラリネットのための作品集
ポンテイーニ:ユダヤのクラリネット
ババジャニアン
:哀歌
デ・シエナ:ビドリエラス
マンガーニ:アダージョ
コヴァーチ:パガニーニアーナ
コレンティ:小さな天使
マンガーニ:ユダヤ組曲
フィロソ:カンタービレ
コヴァーチ:バッハへのオマージュ
マッタリアーニ:南ルート
コヴァーチ:ショーレム・アレイヘム
セメラーロ:地中海の魂
ピエロ・ヴィンチェンティ(Cl)、
イタリア国家警察音楽隊、
マウリツィオ・ビッリ(指)、
マルシダ・コーニ(P)

録音:2018年10月、テレシネサウンド(ローマ、イタリア)
トルコやギリシャの民族音楽などで用いられることの多い「G管のクラリネット」のために作曲された作品のみを集めたというクラリネット奏者、東欧民族音楽ファン要注目のかなりユニークなアルバムが登場!
一般的なA管とB♭管と比べて楽器自体が長く、さらには音色もエキゾチックな雰囲気が漂うという東欧の民族音楽的旋律にピッタリな「G管のクラリネット」。
日本でも人気急上昇中のミケーレ・マンガーニや、ハンガリーのコンポーザー=クラリネッティスト、ベラ・コヴァーチなどの民族色豊かな秀作をたっぷりと収録しています。
ALC-0022
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調 Op.47「クロイツェル」
フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
ファブリツィオ・ファラスカ(Vn)、
ブルーノ・カニーノ(P)

録音:2018年9月、テレシネサウンド(ローマ、イタリア)
ヴェンゲーロフやカヴァコスの薫陶を受け、カリアリ・オペラ劇場O、チロル祝祭O、インスブルック・チロルSOを経て2016年から名門フィルハーモニアOのアシスタント・コンサートマスターとして活躍するイタリアの俊英ヴァイオリニスト、ファブリツィオ・ファラスカ。
ヴァイオリンとピアノための室内楽作品の最高峰に位置するベートーヴェンの「クロイツェル」とフランクの「ソナタ イ長調」の2作品を1727年製のグァルネリのヴァイオリンで好演。
イタリアのピアノ界における重鎮的存在、ブルーノ・カニーノのファラスカを引き立てるサポートも見事です。
ALC-0023
ブラームス:ピアノ三重奏曲第3番Op.101
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第4番ホ短調 Op.90「ドゥムキー」
トリオ・シチリアーナ(イナル・トリオ)〔シルヴィウ・ディマ(Vn)、ジョルジオ・ガスバッロ(Vc)、ファビオ・ピアッツァ(P/カワイRX-3)〕

録音:2010年、U07スタジオ・カリーニ(イタリア)
1985年にピアノのファビオ・ピアッツァによって結成された歴史あるアンサンブル、トリオ・シチリアーナが2020年に改名する前に録音が行われたブラームスとドヴォルザークの名作2選。濃密なドイツ・ロマンティシズムと、民謡的なカラーが色濃い「ドゥムキー」のコントラストを巧みに描いています。
ヴァイオリンのシルヴィウ・ディマはパレルモ・マッシモ劇場の首席奏者として活躍中であり、チェロのジョルジオ・ガスパッロもパレルモ・マッシモ劇場の首席奏者として活躍した経歴を持つ実力者です。
ALC-0024
ブラームス:クラリネット・ソナタ集
クラリネット・ソナタ第1番ヘ短調 Op.120-1
クラリネット・ソナタ第2番変ホ長調 Op.120-2
クラリネット、チェロとピノのための三重奏曲 Op.114
ジョヴァンニ・プンツィ(Cl)、
トーケ・ムルドロプ(Vc)、
コンスタンティーノ・カテーナ(P)

録音:2019年4月、テレシネサウンド(ローマ、イタリア)
イタリアのクラリネット界の次代を担う逸材の1人として期待を受けるジョヴァンニ・プンツィは、ミラノでアレッサンドロ・カルボナーラに、パリでフィリップ・ベローに、コペンハーゲンでヨン・クルーセに師事。
10を超える国際コンクールでの入賞歴を持ち、ビュッフェ・クランポン・アーティストにもその名を連ねると同時に、デンマークのコペンハーゲン・フィルで首席奏者を務めるなど活躍中の俊英です。
後期ロマン派のドイツにおけるクラリネットのための室内楽作品の最高峰、ブラームスの2つのソナタと三重奏曲での濃密で堂々たる演奏が、プンツィのクラリネット奏者としての成熟度を物語っています。
ALC-0025
シューベルト:ピアノ三重奏曲第2番変ホ長調 Op.100
メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番ニ短調 Op.49
トリオ・ヘルビッヒ〔アルベルト・ミーナ(Vn)、カルロ・オノリ(Vc)、ミケーレ・ダンブロージオ(P)〕

録音:2019年1月、テレシネサウンド(ローマ、イタリア)
サンタ・チェチーリア国立アカデミーOの第2ヴァイオリンのセクション・リーダーを務めるアルベルト・ミーナと、同オーケストラのチェロ・セクションの副首席を務めるカルロ・オノリ、アルド・チッコリーニやハンス・レイグラフに師事し、レスピーギやカゼッラなどイタリア音楽のスペシャリストとして高名なピアニスト、ミケーレ・ダンブロージオがトリオを結成!
1975年にスタンリー・キューブリック監督が映画「バリー・リンドン」のサウンドトラックとして第2楽章を採用したシューベルトの「Op.100」、メンデルスゾーンの1839年作曲の傑作「Op.49」をカップリングしています。
ALC-0026(2CD)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 Vol.1
ピアノ・ソナタ第19番ト短調 Op.49-1
ピアノ・ソナタ第20番ト長調 Op.49-2
ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調 Op.2-1
ピアノ・ソナタ第2番イ長調 Op.2-2
ピアノ・ソナタ第3番ハ長調 Op.2-3
ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調 Op.7
コンスタンティーノ・マストロプリミアーノ(フォルテピアノ)

録音年月日不詳
クレメンティやフンメルのピアノ・ソナタの全曲録音を完成させ、チェリストのマルコ・テストリやヴァイオリンのステファノ・バルネスキとのデュオなどで目覚ましい活躍を見せているイタリアのピアニスト、コンスタンティーノ・マストロプリミアーノがベートーヴェンのピアノ・ソナタの全曲録音に着手!
イタリアのフォッジャ音楽院、キジアーナ音楽院でピアノと室内楽を学んだ後、フォルテピアノ(ピリオド・ピアノ)奏者に本格的に転向し、高い評価を受けているマストロプリミアーノがベートーヴェンの全集第1巻に選んだのは、初版譜に「2つのやさしいソナタ」と記された「Op.49」の2曲、第1番から第4番までの計6作品。
このマストロプリミアーノのプロジェクトでは、ベートーヴェンのソナタのサイクル全体を想起させるだけでなく、作曲者が生きた時代の楽器、響きと作品の関連付けを行い、様々な資料や筆写譜の比較、研究などを行っています。
その結果、ピアノのレパートリーの中で最も重要で最も演奏されているソナタに新たな視点を加えることに成功しました。第1巻の使用楽器はイタリア、パレルモの楽器製作者ウーゴ・カシーリアが製作したアントン・ヴァルター1795年頃のフォルテピアノのレプリカです。
ALC-0027
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第32番ハ短調Op.111
シューマン:子供の情景 Op.15、
 クライスレリアーナ Op.16
アキコ・シロガネ(P/スタインウェイ)

録音:2018年12月18日−20日、スタジオ・エルネスト・アンセルメ(ジュネーヴ、スイス)
東京出身の日本人ピアニスト、アキコ・シロガネは東京芸術大学で田崎悦子、野島稔の両氏にピアノを師事した後にアメリカへと渡り、インディアナ大学に特待生として入学。
その後、スイスのジュネーヴ高等音楽院でドミニク・ウェバーに師事し、同地を拠点として活動を続けています。
ALC-0029
ショーソン:ピアノ、ヴァイオリンと弦楽四重奏のためのコンセール ニ長調 Op.21
弦楽四重奏曲ハ短調 Op.35
フィルハーモニア・チェンバー・プレーヤーズ〔ファブリツィオ・ファラスカ(Vn)、サラ・オーツ(Vn)、小倉幸子(Va)、エリク・ヴィレミニー(Vc)〕、
ガブリエレ・ピエラヌンツィ(Vn)、
ジン・ジュ(P)
アシスタント・コンサートマスターのファブリツィオ・ファラスカやヴィオラの副首席奏者を務める小倉幸子など、フィルハーモニアOのメンバーによるSQを中心としたロマン派のフランスを代表する作曲家の1人、エルネスト・ショーソンの作品集。
「コンセール」ではフィルハーモニアOの弦楽セクションの選抜メンバーと呼んでも差支えが無い実力者たちのアンサンブルに、イタリアの名手ガブリエレ・ピエラヌンツィと、チャイコフスキー国際コンクール、エリザベート王妃国際音楽コンクールでの入賞歴を持つピアニスト、ジン・ジュがゲスト参加。
リュリ、ラモー、クープランといったフランスの大作曲家たちからの影響も見受けられる傑作で、フィルハーモニアOの名手たちが極上の演奏を聴かせてくれます。
ALC-0031
モーツァルト:ピアノ四重奏曲第1番ト短調 K.478
シューマン:ピアノ四重奏曲変ホ長調 Op.47
ガブリエレ・ピエラヌンツィ(Vn)、
ロッコ・フィリッピーニ(Vc)、
フランチェスコ・フィオーレ(Va)、
アルフォンス・コンタルスキー(P)

録音:1999年2月、オラトリオ・デル・カラヴィタ(ローマ、イタリア)
ローマ出身のガブリエレ・ピエラヌンツィとフランチェスコ・フィオーレ、スイスの名手ロッコ・フィリッピーニ、そしてドイツのアルフォンス・コンタルスキーによる多国籍クヮルテットが描くモーツァルトとシューマンの「ピアノ四重奏曲」の世界。
惜しくもアルフォンス・コンタルスキーは2010年、ロッコ・フィリッピーニは2021年に他界してしまったため、彼らが遺した室内楽奏者としての至芸に接することのできる貴重な機会と言えるでしょう。
ALC-0032
クラリネット五重奏曲集
モーツァルト:クラリネット五重奏曲イ長調 K.581
ブラームス:クラリネット五重奏曲ロ短調 Op.115
ジョヴァンニ・プンツィ(Cl)、
コペンハーゲン・ストリングス〔安井優子(Vn)、ジャニーナ・ミューラー(Vn)、宇野秀一(Va)、レンナルト・ヤルデ(Vc)〕

録音:2016年、王立デンマーク音楽アカデミー(コペンハーゲン、デンマーク)
クラリネット奏者にとっての室内楽作品におけるバイブル的存在であるモーツァルトとブラームスの「クラリネット五重奏曲」を奏でるのは、デンマークのコペンハーゲンPOの首席クラリネット奏者を務めている1989年、イタリア、サレルノ出身の俊英ジョヴァンニ・プンツィ。
ビュッフェ・クランポン・アーティストにもその名を連ねるジョヴァンニ・プンツィは、ミラノでアレッサンドロ・カルボナーラに、パリでフィリップ・ベローに、そしてコペンハーゲンでヨン・クルーセに師事し、10を超える国際コンクールでの入賞歴を持つなど、クラリネット界の次代を担う逸材の1人として期待を受けています。
プンツィと共演する弦楽四重奏はコペンハーゲン・ストリングス。2人の日本人奏者、コペンハーゲン・フィルの安井優子と、デンマーク王立Oの宇野秀一の参加も注目ポイントです。
ALC-0033
グスタフ・イェナー:クラリネットとピアノのためのソナタ ト長調
クラリネット、ホルンとピアノのための三重奏曲変ホ長調
パオロ・ベルトラミーニ(Cl)、
ゾラ・スローカー(Hrn)、
ロベルト・アロージオ(P)

録音:2019年10月、テレシネサウンド(ローマ、イタリア)
ブラームスが認めた唯一の弟子であり、父はスコットランド出身の医師だったドイツの音楽家、グスタフ・イェナー(1865−1920)の「クラリネット」が主役の室内楽曲2選!
父親の自殺という苦難、師であるブラームスの厳しい指導を乗り越えたイェナーは、その師の庇護もありマルブルク大学の音楽監督兼指揮者に就任。
作曲家としてもブラームス以降のドイツにおいて数々の優れた室内楽作品を遺し、これらの作品からはブラームスからの色濃い影響にイェナー独自の作風の融合が見られます。
ルガーノのスイス・イタリア語放送O(スイス・イタリアーナO)の首席クラリネット奏者であり、イタリア人として初めて「プラハの春国際音楽祭」において第1位(1996年)を受賞するなど、華々しい経歴を持つパオロ・ベルトラミーニと共にこのイェナーの作品集で重要な役割を果たしているのはゾラ・スローカー!
トロンボーン界のレジェンドの1人、ブラニミール・スローカーの娘であり、トーマス・ミューラー、エーリッヒ・ペンツェル、そしてラドヴァン・ブラトコヴィチにホルンを師事。現在はベルトラミーニと同じスイス・イタリア語放送Oで首席奏者を務めており、スイスを拠点として大活躍中の名手です。
ALC-0034
ヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリン
ヴィエニャフスキ:演奏会用ポロネーズ第1番ニ長調 Op.4/クライスラー:プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ、愛の悲しみ
サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ Op.28
パガニーニ:カンタービレ
シューベルト:蜜蜂 Op.13-9
マスネ:タイスの瞑想曲
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン Op.20
ジョン・ウィリアムズ:「シンドラーのリスト」より テーマ
チャイコフスキー:メロディ Op.42-3
ヴィエニャフスキ:華麗なるポロネーズ第2番イ長調 Op.21
ファブリツィオ・ファラスカ(Vn)、
ステファニア・レダエリ(P)

録音:2019年1月、テレシネサウンド(ローマ、イタリア)
2016年にインスブルック・チロルSOのコンサートマスターに就任し、現在はイギリスの名門フィルハーモニアOのアシスタント・コンサートマスターとして大活躍中のイタリアのヴァイオリニスト、ファブリツィオ・ファラスカが、1727年製のグァルネリのヴァイオリンで奏でるヴァイオリンのヴィルトゥオーゾの系譜と歴史!
音楽史上屈指のヴィルトゥオーゾとして名高いパガニーニやクライスラーの作品はもちろんのこと、サラサーテの「ツィゴイネルワイゼン」やそのサラサーテのために書かれたサンサーンスの「序奏とロンド・カプリチオーソ」を収録するなど、コンポーザー=ヴァイオリニストたちの関連性にも焦点をあてています。
また、マスネやチャイコフスキー、さらにはジョン・ウィリアムズなどバラエティに富んだプログラム構成も、このファラスカのヴィルトゥオーゾ・プログラムの魅力です。
ALC-0036(2CD)
ブラームス:ピアノ4手連弾のための編曲集
弦楽四重奏曲第1番ハ短調 Op.51-1(4手連弾版)
弦楽四重奏曲第2番イ短調 Op.51-2(4手連弾版)
弦楽四重奏曲第3番変ロ長調 Op.67(4手連弾版)
ピアノ四重奏曲第1番ト短調 Op.25(4手連弾版)
ステファニア・レダエッリ&ガブリエレ・デル・サント(P4手連弾)

録音:2019年11月、テレシネサウンド(ローマ、イタリア)
ブラームスが自身の手でピアノ4手連弾版へと編曲を行った3つの弦楽四重奏曲とピアノ四重奏曲第1番をイタリアのピアニストたちの演奏でカップリング。
オリジナルの編成とは独立したパラレル・ワールドであるピアノ4手連弾によるバージョンからは、ブラームスとこの編成、編曲の絆との強さを感じさせてくれます。
アッカルドやブルネロといったイタリアの名匠たちとの共演も数多い女流ピアニスト、ステファニア・レダエッリとイタリアのアンサンブル・ミューザゲートでピアニストを務めるガブリエレ・デル・サントが息の合ったコンビネーションを披露してくれています。
ALC-0037
ショパン:ピアノ・ソナタ第2番変ホ短調 Op.35
ポロネーズ嬰ヘ短調 Op.44
幻想曲ヘ短調 Op.49*
舟歌嬰ヘ長調 Op.60
舟歌嬰へ長調 Op.60*
コスタンティーノ・カテーナ(P/ファツィオリF278&エラール1847年製*)

録音:コンプレッソ・ミュゼアーレ・ディ・サンタ・クローチェ(ウンベルティデ、イタリア)
サレルノのジュゼッペ・マルトゥッチ音楽院でピアノと作曲を学び、アルド・チッコリーニやミケーレ・カンパネッラ、ホアキン・アチュカロにも師事したイタリアのピアニスト、コスタンティーノ・カテーナが「モダン」と「ピリオド」の2種類のピアノを弾き分けて贈るショパン・アルバム。
カテーナが選んだモダン・ピアノはイタリアのピアニストらしくファツィオリのコンサートグランド「F278」で、ピリオド・ピアノは1847年にパリで製作されたエラール。
「舟歌嬰ヘ長調」は2台の楽器それぞれでの演奏を収録するなど、イタリアの名手の手による現代イタリアの銘器とショパンの時代の銘器の聴き比べという贅沢なひと時をお楽しみいただけます。
ALC-0038
ドビュッシー、バルトーク、ニールセン、ヒンデミット、エネスコ&タクタキシヴィリ:フルート作品集
エネスコ:カンタービレとプレスト
ヒンデミット:フルートとピアノのためのソナタ
ドビュッシー:シランクス
バルトーク:ハンガリー農民組曲
ニールセン:子どもたちが遊んでいる
タクタキシヴィリ:フルートとピアノのためのソナタ
アンドレア・オリヴァ(Fl)、
ロベルト・アロージオ(P)
イタリア、ローマを本拠地とする歴史ある名門オーケストラ、サンタ・チェチーリア国立アカデミーOで首席奏者として活躍する同国屈指のフルーティスト、アンドレア・オリヴァが奏でる20世紀のフルート作品集。
民族楽器としてのフルート、トラヴェルソを含めると、音楽における西洋と東洋、現在と過去を繋ぐ存在でもある「フルート」のために書かれた20世紀の作品の数々が各地の民謡から旋律、リズム、旋法を採り入れたという事実は自然なことなのかもしれません。
アンドレア・オリヴァが構成したこのリサイタル・プログラムではドビュッシーとヒンデミットを除き、エネスコのルーマニア、バルトークのハンガリー、ニールセンのデンマーク、タクタキシヴィリのグルジアといったそれぞれの作曲者たちと母国の音楽との重要な関係性が極上の音色を通じて浮かび上がってきます。
巨匠ゴールウェイが絶賛したイタリアの天才フルーティストの至芸をたっぷりとご堪能下さい。
ALC-0039
アルファーノ:ピアノ作品集
4つの小品 Op.2/4つの小品 Op.11
5つの抒情的な小品 Op.14
4つの抒情的な小品 Op.16
3つの抒情的な小品 Op.24
ワルツ「愛よ、愛よ」/小さなマズルカ
オラツィオ・マイオーネ(P)

録音:2019年12月、テレシネサウンド(ローマ、イタリア)
イタリア、ナポリ近郊のポジッリポで生を受け、ライプツィヒ音楽院へ留学した際はザロモン・ヤーダースゾーンに作曲を師事したフランコ・アルファーノ(1875−1954)。
その最大にしてもっとも有名な功績は未完に終わったプッチーニの「トゥーランドット」を補筆完成したことであり、残念ながらあまり知られているとは言えないアルファーノの「作曲家」としての功績に焦点をあてた意義深いプログラム!
ライプツィヒで研鑽を積んだものの、そのピアノ作品にはパリ滞在中に吸収したフランスの音楽家たちの作風、ドビュッシーやラヴェル、サティ、フォーレからの影響が見られます。
未出版の「小さなマズルカ」の発掘、録音を実現したオラツィオ・マイオーネはナポリ出身。ナポリ音楽院の教授を務めながら、アルファーノの音楽の発掘、普及に情熱を注いでいるピアニストです。
ALC-0040
フォーレ、ラヴェル、ファリャ&プロコフィエフ:ピアノ作品集
フォーレ:パヴァーヌ Op.50
ラヴェル:組曲「鏡」/ファリャ:火祭りの踊り
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第7番 Op.83
マルシダ・コニ(P)

録音:2020年12月、テレシネサウンド(ローマ、イタリア)
アルバニア通信社が発行する「Albanian Excellence」の中で、世界で最も活躍するアルバニア人100人の中の1人と紹介されている女流ピアニスト、マルシダ・コニ。
コルトーとミケランジェリの孫弟子にあたるマルシダ・コニが組んだリサイタル・プログラムは、描写的な共通点を持ちながらも異なる作風の4人の大作曲家たちの4作品で構成されています。
煌びやかな高音域と独自のフレージングが印象的な好演奏です。
ALC-0041
ブゾーニ:クラリネット作品集
組曲 K.88/アンダンテ・コン・モート K.72
ソナタ BV.138/セレナーデ K.108
前奏曲第1番/前奏曲第2番/牧歌風夢想曲
ノヴェレッテ K.116/アンダンティーノ K.107
劇的な独奏曲 K.101
パオロ・ベルトラミーニ(Cl)、
ロベルト・アロージオ(P)

録音:2020年1月、アビー・ロッキ・スタジオ(ローマ、イタリア)
主な活躍の場がベルリンだったこと、またその作風から「ドイツ」のイメージが強いものの、実はイタリアのエンポリ出身のイタリア人作曲家であるフェルッチョ・ブゾーニ(1866−1924)。
合唱付きの有名な「ピアノ協奏曲」を筆頭とする数多くのピアノ作品を遺したブゾーニだが、父親フェルディナンド・ブゾーニがクラリネット奏者だったこともありそのクラリネット作品も絶品。
1879年に父親のクラリネットと自身のピアノで初演された「組曲」、1877年から1879年の間に最初の3つの楽章のみが書かれて未完に終わった「ソナタ K.138」、そしてブラームスの色濃い影響を感じさせる小品など秀作揃いです。
スイス・イタリアーナOの首席ソロ奏者、パオロ・ベルトラミーニとイタリアのクラリネット・メーカー「Ripa(リパ)」の美しき演奏が、ブゾーニの「クラリネットのページ」を読み上げます。
ALC-0042
ヤナーチェク:ピアノ作品集
ピアノ・ソナタ変ホ長調「1905年10月1日街頭にて」
組曲「草かげの小径にて」第1集/霧の中で
主題と変奏(ズデンカ変奏曲)
ガリア・コラロワ(P)

録音:2020年1月、アビー・ロッキ・スタジオ(ローマ、イタリア)
モラヴィアの民族音楽とロマン主義、そして前衛音楽を繋ぐ存在でもあったレオシュ・ヤナーチェク(1854−1928)。
ブルノのチェコ語大学への支持を訴えるデモの鎮圧により命を落とした労働者フランティシェーク・パヴリークへの追悼作品として書かれた唯一の「ピアノ・ソナタ」を含むピアノ作品集は、その人生を凝縮したハイライト的な内容に仕上がっています。
ガリア・コラロワはブルガリア出身の女流ピアニスト。数々のコンクールでの受賞歴を持ち、難関として有名なARDミュンヘン国際コンクールに伴奏ピアニストとして招聘されるなど、その実力は高く評価されています。
ALC-0043
カルロ・ファリーナ(c.1600-1639):カプリッチョ・ストラヴァガンテ

「第1集」(1626年、ドレスデン)〜4声のパヴァーナ第3番、4声のガリアルダ第1番、4声のヴォルタ第1番
「第2集」(1627年、ドレスデン)〜4声のパヴァーナ第3番
「第3集」(1627年、ドレスデン)〜4声のパヴァーナ第3番、4声のパヴァーナ第5番、フランス風アリア第2番、4声のパヴァーナ第6番
「第4集」(1628年、ドレスデン)〜4声のヴォルタ第1番、4声のガリアルダ第1番、4声のヴォルタ第3番
「第5集」(1628年、ドレスデン)〜4声のパヴァーナ第1番、4声のガリアルダ第2番、4声のバレット第2番
「第2集」(1627年、ドレスデン)〜カプリッチョ・ストラヴァガンテ
アンサンブル・コンチェルト〔クラウディア・コムズ(Vn)、マッシモ・ペルチヴァルディ(Va)、ロベルト・ジーニ(テノール・チェロ&指揮)、マルコ・アンジレッラ(ヴィオローネ)、サラ・ディエチ(ハープシコード&オルガン)

録音:2016年10月26日-28日、サン・ロッコ教会(パルマ、イタリア)
イタリアの古楽界を牽引してきたヴィオラ・ダ・ガンバの世界的巨匠ロベルト・ジーニが、自身が創設した古楽演奏団体アンサンブル・コンチェルトを率いて取り組んだのは、17世紀前半のイタリア、マントヴァのコンポーザー=ヴァイオリニスト、カルロ・ファリーナの作品集「カプリッチョ・ストラヴァガンテ」!
ゴンザーガ家の宮廷楽団のヴィオラ奏者だった父親に音楽を学び、1925年から1928年(1926年から1929年?)までドレスデンの宮廷楽団でコンサートマスターとして活躍し、シュッツとは同僚でした。
ドレスデン、ボン、パルマ、グダニスク、ウィーンなどで活躍しながらも志半ばでペストで命を落としたファリーナは、当時有数のヴァイオリンのヴィルトゥオーゾであったことでも知られ、ダブルストップ奏法の考案者であるとも伝えられています。
音楽形式、宮廷舞踊としての「パヴァーヌ」への愛情、「カプリッチョ・ストラヴァガンテ」で描かれた環境や動物、街の楽器の音や様子など、ファリーナの非常に豊かな音楽表現のアイデンティティ、革新的な手法を、ロベルト・ジーニとアンサンブル・コンチェルトが素晴らしい合奏で伝えてくれる充実のアルバムです。
ALC-0047
ヴィオラ・ダ・ガンバ〜和声の奏法
ムッシュ・デュ・ビュイッソン:前奏曲ニ短調
セオドア・ステフキンス(ディートリヒ・シュテフケン):アルマンド ニ短調、クーラント ニ短調、クーラント ニ短調
ウィリアム・ヤング:前奏曲イ短調、クーラント イ短調、エアー イ短調
ムッシュ・デュ・ビュイッソン:前奏曲ニ短調、アルマンド ニ短調、クーラント ニ短調、サラバンド・グラーヴェ ニ短調、ジーグ ニ短調、ファンタジー ニ短調、バレ ニ短調
セオドア・ステフキンス(ディートリヒ・シュテフケン):アルマンド ハ長調、クーラント ハ長調、クーラント ハ長調
ムッシュ・デュ・ビュイッソン:前奏曲ニ短調
ニコラ・オトマン:アルマンド ヘ長調、クーラント ヘ長調。サラバンド ヘ長調、ジーグ ヘ長調、エアー ニ短調、バレ ニ短調
ムッシュ・デュ・ビュイッソン:前奏曲ト短調
セオドア・ステフキンス(ディートリヒ・シュテフケン):アルマンド ト短調、クーラント ト短調、クーラント ト短調、サラバンド ト短調、ジーグ ト短調
ウィリアム・ヤング:前奏曲ニ短調、アルマンド ニ短調、アルマンド ニ短調、クーラントとヴァリエーション ニ短調、サラバンド ニ短調
ニコラ・オトマン:バレ ニ短調
ロベルト・ジーニ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
使用楽器:フェデリコ・レーヴェンベルガー2009年製作、ヘンリー・ジェイ1624年モデルのレプリカ

録音:年月日不詳、アントニア・ポッツィ音楽院講堂(ミラノ、イタリア)
イタリア古楽界の巨匠であり、世界を代表するヴィオラ・ダ・ガンバ奏者であるロベルト・ジーニが自らプロデューサーとエディティングを担当したソロ・レコーディングの舞台は「17世紀後半」!
17世紀後半はヴィオラ・ダ・ガンバが激しい論争の主役となった時代。様々な派閥が論説や手紙、序文などの中で、この楽器の本質、ヴィオラ・ダ・ガンバのスタイルの全体について議論を交わしました。
ロベルト・ジーニが自身のソロ録音のために選んだのは、マレの師匠であるサント=コロンブの師であったとされるニコラ・オトマンや、イギリスのウィリアム・ヤング、フランスのデュ・ビュイッソン、ヨーロッパ各地で活躍したセオドア・ステフキンス(ディートリヒ・シュテフケン)の4人の音楽家たちの佳作の数々。
マレやフォルクレ、クープランが生まれ、アーベルへと続くヴィオラ・ダ・ガンバ隆盛の時代の知られる数々の作品の魅力とその歴史を、ジーニの奏でるヴィオラ・ダ・ガンバが雄弁に語ります。
ALC-0048
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 Vol.2
ピアノ・ソナタ第5番ハ短調 Op.10-1
ピアノ・ソナタ第6番ヘ長調 Op.10-2
ピアノ・ソナタ第7番ニ長調 Op.10-3
コスタンティーノ・マストロプリミアーノ(フォルテピアノ)

録音:年月日記載無し、テレシネサウンド・スタジオ(ローマ、イタリア)
クレメンティやフンメルのピアノ・ソナタの全曲録音、クラウスのピアノ作品全集を完成させ、チェリストのマルコ・テストリやヴァイオリンのステファノ・バルネスキとのデュオ、トリオで大活躍中のフォルテピアニスト、コンスタンティーノ・マストロプリミアーノによるベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲録音の第2巻!
イタリアのフォッジャ音楽院、キジアーナ音楽院でピアノと室内楽を学んだ後、フォルテピアノ(ピリオド・ピアノ)奏者に本格的に転向し、現在のイタリア古楽界を支える存在の1人となっています。
マストロプリミアーノはベートーヴェンのソナタの全曲に取り組むにあたり、作曲者が生きた時代の楽器やその響きと作品の関連付けを行い、様々な資料や筆写譜の比較研究を録音の反映させています。
使用楽器は第1巻に続きパレルモの楽器製作者ウーゴ・カシーリアが製作したアントン・ヴァルター1795年頃のフォルテピアノのレプリカ。マストロプリミアーノが目指している楽器の響きと作品との関連性に要注目です。

ALC-0052
舞台上でのソロ
コダーイ:無伴奏チェロ組曲 Op.8
ブリテン:無伴奏チェロ組曲第1番Op.72
ノアゴー:情景の中のソロ
トーケ・ムルドロプ(Vc)

録音:2020年1月、テレシネサウンド(ローマ、イタリア)
2009年からデンマーク、コペンハーゲン・フィルの首席チェリストを務め、1697年にローマで製作されたダヴィッド・テヒラーのチェロを奏でる北欧デンマークの名手トーケ・ムルドロプ。
スコルダトゥーラが用いられたコダーイ、ロストロポーヴィチに献呈されたブリテンという難曲2作品に組み合わせたのは、「無限セリー」を開発した同郷デンマークの大作曲家ペア・ノアゴー(ネアゴー)の無伴奏作品。
1915年から1980年の間に書かれた3曲の無伴奏作品の深淵な響きと精神性をムルドロプが、困難なパンデミックの時代を生きる我々への目覚ましとして奏でています。
ALC-0053
レスピーギ:ヴァイオリン・ソナタ ロ短調 P.110
シューマン:ロマンス第2番イ長調 Op.94
クライスラー:愛の悲しみ
ラフマニノフ:ヴォカリーズ
ドホナーニ:弦楽セレナード ハ長調 Op.10
ガブリエレ・ピエラヌンツィ(Vn)、ブルーノ・カニーノ(P)、ジェフリー・テイト(P)、フランチェスコ・フィオーレ(Va)、チェチーリア・ラディッチ(Vc)

録音(ライヴ):2001年、2006年、2013年
1988年と1990年のパガニーニ国際コンクールで2度、第3位に入賞した実績を持つイタリアの名ヴァイオリニスト、ガブリエレ・ピエラヌンツィが主役となり「ハウスムジーク」の醍醐味を伝えてくれるライヴ・レコーディング集!
かつてジョコンダ・デ・ヴィートが使用していた1762年製フェルナンド・ガリアーノのヴァイオリンを受け継いでおり、今回の録音はレスピーギがブルーノ・カニーノ、シューマン、クライスラー&ラフマニノフはジェフリー・テイトとの共演という要注目の音源です。
ALC-0054
ロレンツォ・カルッリ:感情的な組曲 ロレンツォ・カルッリ(P)

録音:2020年1月、テレシネサウンド(ローマ、イタリア)
人間を養う力、私たちを打ちのめす力、そして同時に新しい人生や思いがけない喜びへと私たちを立ち上がらせる力を象徴している「感情」。
イタリアのコンポーザー=ピアニスト、ロレンツォ・カルッリの「感情的な組曲」は、感情がどの時代、どの場所にも属していることを表現したいという思いから生まれた作品です。
ALC-0056
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 Vol.3
ピアノ・ソナタ第8番ハ短調 Op.13「悲愴」
ピアノ・ソナタ第9番ホ長調 Op.14-1
ピアノ・ソナタ第10番ト長調 Op.14-2
ロンド ハ長調 Op.51-1
ロンド ト長調 Op.51-2
コスタンティーノ・マストロプリミアーノ(フォルテピアノ)

録音:テレシネサウンド・スタジオ(ローマ、イタリア)
クレメンティやフンメルのピアノ・ソナタの全曲録音、クラウスのピアノ作品全集を完成させ、チェリストのマルコ・テストリやヴァイオリンのステファノ・バルネスキとのデュオ、トリオで大活躍中のフォルテピアニスト、コンスタンティーノ・マストロプリミアーノによるベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲録音の第3巻は、
ベートーヴェン自身のパトロンだったリヒノススキー侯爵に献呈された傑作中の傑作「悲愴」にOp.14の2曲とOp.51の2曲を組み合わせたプログラム。
使用楽器は前2作と同じくパレルモの楽器製作者ウーゴ・カシーリアが製作したアントン・ヴァルター1795年頃のフォルテピアノのレプリカでピッチは430Hzに設定。
マストロプリミアーノはベートーヴェンのソナタの全曲演奏に取り組むにあたり、作曲者が生きた時代の楽器やその響きと作品の関連付けを行い、様々な資料や筆写譜の比較研究を録音の反映させており、今回の「悲愴」でも作品と楽器の響きの関連性に注目が集まります。
ALC-0057
ピアノ4手連弾のための作品さまざま
バーバー:組曲「思い出」Op.28
ボロディン:だったん人の踊り
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
ラヴェル:ボレロ
デュオケイラ・ピアノ・デュオ〔ミケーラ・キアーラ・ボルゲーセ&サブリナ・デ・カルロ(P4手連弾)〕

録音:2021年1月、アビー・ロッキ・スタジオ(ローマ、イタリア)
ギリシャ語で「手」を意味する「DuoKeira」という名前は、芸術と科学の両方に精通し、自然の合理的な側面と直観的な側面を組み合わせたケンタウロスの神話に登場するケイローンにも通じています。
ファツィオリのF278モデルで4手連弾を繰り広げるミケーラ・キアーラ・ボルゲーセとサブリナ・デ・カルロのデュオは、規律と開放性を融合させたパフォーマンスでバーバー、ボロディン、ドビュッシーとラヴェルの4作品を披露。
ファツィオリの音色との相性の良さ、ボロディンの「だったん人の踊り」でのドライヴ感など聴きどころ十分です。
ALC-0058
「凛々しいチェロ」
ジョヴァンニ・バティスタ・チッリ(1724-1808):協奏曲ト長Op.14-2
ヨハン・メルヒオール・マイヤー(1747-1824):ソナタ・コンチェタンテ第3番ニ長調
ローラント・ベノーシ(?-1790頃):チェロ二重奏曲ト長調Op.1-5
ロベルト・ジーニ(Vc、指揮)
アンサンブル・コンチェルト

録音:1992年4月
ALC-0059
カルロ・メッツァノッテ(b.1959):バイナリー・カレンツ カルロ・メッツァノッテ(電子音楽)

録音:2021年6、7月ローマ
ALC-0060
シューベルト:弦楽三重奏曲第2番、
ピアノ五重奏曲「ます」
ガブリエレ・ピエラヌンツィ(Vn)
フランチェスコ・フィオーレ(Va)
ロッコ・フィリッピーニ(Vc)
フランコ・ペチラッキ(Cb)
ブルーノ・カニーノ(P)
ALC-0062
バッハ:管弦楽組曲第3、4番
テレマン:ヴィオラ・ダ・ガンバと弦楽のための組曲
ロベルト・ジーニ((指)ヴィオラ・ダ・ガンバ)
レマン・バロック・アンサンブル

録音:2013年2月3日サル・サン=サーン
ス、スシス・ヴェヴェイ
ALC-0063
ロセッラ・クレメンティ:虫のシンフォニア 人間の声、楽器、日用品などを素材とした電子音楽
ALC-0064
アウレリオ・カノニチ:ピアノのための前奏曲集 ジルダ・ブッタ(P)
ALC-0065
リスト:ダンテ交響曲、オルフェウス ジャコポ・マイ&ダヴィデ・デ・ルカ(P・デュオ)
ALC-0066
ニーノ・ロータ:クラリネット・ソナタ ニ長調
フランコ・マルゴーラ:3つの演奏会用練習曲
カステルヌオーボ=テデスコ:クラリネット・ソナタOp.128
エルネスト・エスポジート:3つの楽興の時
ニーノ・ロータ:アレグロ・ダンツァンテ
ベルトラミニ・パオロ(Cl)
アロシオ・ロベルト(P)

録音:2021年12月アビー・ロッキ・スタジオ,ローマ
ALC-0067
「ソロ・デュオ」〜プログレッシヴ・クラシカル・ギター・デュオ マッツ・エリック・ヘドベリ(作曲、ギター、アレンジ)
ALC-0068
モーツァルト:ピアノ・ソナタ集
ソナタ第8番イ短調K.310/ソナタ第2番ホ長調K.280
ソナタ第5番ト長調K.283/ソナタ第16番ハ長調K.545
セバスティアーノ・ブルスコ(P)
(使用ピアノ:スタインウェイD、A=432hz)

録音:2020年6月ペルージャ
ALC-0069
ミッキ・ピペルノ:ラルゴ・アパッショナート ミッキ・ピペルノ(G)
ALC-0070
アントニオ・ノラ(1642-1715以降)、ジョヴァンニ・サルヴァトーレ(1611-88)、ピエトロ・アンドレア・ジアーニ(1616-84)、クリストフォロ・カレサーナ(1640-1709):5声楽、2つのヴァイオリン、チェロとオルガンのためのミサ ミケーレ・ガスバーロ(指)
アンサンブル・フェスティナ・レンテ

録音:2019年11月24日ローマ
ALC-0071
クラウディオ・クァルタローネ:ヴァイス・ノーテン クラウディオ・クァルタローネ(G)
ALC-0072
ショパン:幻想ポロネーズOp.61、
4つのスケルツォ
ヴィタントニオ・カローリ(P)
ALC-0073
「バッハ・イン・ジャズ」
バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番
チェロ・ソナタ第1番〜アダージョ
チェロ・ソナタ第2番〜アレグロ
マウリツィオ・シモネッリ(Vc)
ジェラルド・イアコウッチ(P)
ALC-0074
「ウィーン小修道院写本714からの鍵盤音楽集」
フレスコバルディ、ラッスス、マレンツィオ、ヴァレンティーニ、スウェーリンク、ガブリエリ、ザンキ、メルーロ、ストリッジョ、デ・モンテ、シーフェルト、ハスラー、作曲者不詳の作品(全15トラック)
マリオ・アッシャウアー(チェンバロ、オルガン)

録音:2021年12月20-23日サム・ヒューストン州立大学
ALC-0075
パガニーニ:24+1の奇想曲 ルカ・ファンフォーニ(Vn)

録音:2021年4月24-27日マントバ
ALC-0076
ブリテン:エレジー、
無伴奏ヴィオラ組曲第1番Op.72、第2番Op.80、第3番Op.87
シモーネ・リブラロン(Va)

録音:2021年7月19-23日ヴァレーゼ
ALC-0085
ヘドベリ&ポンティネン:ノルディック・エレメンツ
前奏曲、リトム、フィアル・ウーノ、フィアル・フォーク、フィアル・デュオ、フィアル・フィー、TkistU、ノルディック・エレメント、エレメントB ノルディック、ノルディック・C エレメント、D ノルディック・エレメント、ノルディック・エレメントE
マッツ・ヘドベリ(G)
ステファン・ポンティネン(Vn)
クラシック・ギターとヴァイオリンのデュオのための 12の小品から構成されたアルバム。ヴァイ オリンとギターという編成からパガニーニのそれを想起させるが、曲はフィリップ・グラスを思わせ るアルペジオのみによるミニマル的な前奏曲に始まり、その後、ジャズ風であったり、民族音楽 風、インド音楽であったり、バルトーク風であったりと様々なスタイルの小品が続く。作曲はヘド ベリとポンティネンの二人による共作です。
ALC-0087
ジョン・ジェンキンズ(1592-1678)&ウィリアム・ローズ:ファンタジア組曲集
ジェンキンズ:ファンタジア組曲 ト短調
ローズ:ファンタジア組曲 ハ短調
ジェンキンズ:ニューアーク包囲戦
ローズ:ファンタジア組曲 ハ短調
ジェンキンズ:ファンタジア組曲 イ短調
アンサンブル・コンチェルト【クラウディア・コンブス(Vn)、マッシモ・ペルチヴァルディ(Vn)
ロベルト・ジーニ(指,ディヴィジョン・ヴィオル)、 マルコ・アンジレッラ(ディヴィジョン・ヴィオル)、サラ・ディエーチ(Org)】

録音:2015年7月29-31日 イタリア パルマ
17世紀英国の作曲家、ジョン・ジェンキンズ(1592-1678)とウィリアム・ローズのファンタジア組曲を、イタリアのヴィオラ・ダ・ガンバ奏者、ロベルト・ジーニ率 いるアンサンブル・コンチェルトが演奏しています。 ジョン・ジェンキンズは主として地方の宮廷で活動したために高い名声を得ることはな かったが、17世紀の英国のリュート奏者、作曲家の中でも傑出した人物であった。一 世代下のウィリアム・ローズは対照的にロンドンの宮廷で華々しく活躍したが、清教徒 革命の際の内戦で戦死した。二人は友人だったという。 パーセルなども含め英国人作曲家のバロック音楽をイタリアの団体が演奏したCDは 多くはなく、特にジェンキンズのようにもともとCDがあまり多くないと極めて珍しい。モ ンテヴェルディなど17世紀のバロック音楽を主とするロベルト・ジーニの演奏は瑞々し さが際立って魅力的だ。
ALC-0088
ドヴォルザーク:細密画集 Op.75a
モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲 ト長調 K.423
ドヴォルザーク:2つのヴァイオリンとヴィオラのための三重奏曲 ハ長調 Op.74
ピエラヌンツィ三重奏団【ガブリエーレ・ピエラヌンツィ(Vn)、ラウラ・ゴルナ(Vn)、フランチェスコ・フィオーレ(Va)】

録音:2021年1月29日 イタリア ロンバルディア州 ミラノ
ドヴォルザークの隠れた名作、細密画集 Op.75aと弦楽三重奏曲 ハ長調 Op.74で、モーツァルトの二重奏曲 ト長調 K.423を挟んだ素敵な選曲のCD。ドヴォルザーク の室内楽曲はどれも彼持ち前の旋律美が生きた名曲ばかりで、弦楽四重奏曲やピアノ 四重奏曲、ピアノ五重奏曲などは有名だが、弦楽二重奏国、三重奏曲はあまり顧みら れない。細密画集(ミニチュア集)は、ヴァイオリンとピアノのための4つのロマンティック な小品 Op.75の原曲。こちらも名曲だが、本来の味は原曲の方が勝るでしょう。弦楽三 重奏曲は2つのヴァイオリンとヴィオラという編成で、CDでは稀に弦楽四重奏曲の余白 に収録されるが、ドヴォルザークの魅力に溢れた名作。一方モーツァルトの二重奏曲 は、ミヒャエル・ハイドンの代わりに作曲したエピソードで知られる作品。これもモーツァ ルトの隠れた名作としてモーツァルティアンには人気がある。 こうした曲は得てしてSQの団員で演奏されがちだが、ピエラヌンツィ三重奏 団は極めて珍しいヴァイオリン×2とヴィオラの団体。3人ともイタリア人なので明るさと滑 らかさはまさにイタリアの味。
ALC-0091
パイジェッロ:6つのフルート四重奏曲Op.23
ディヴェルティメント第3番
ディヴェルティメント第2番
ディヴェルティメント第1番
ディヴェルティメント第5番
ディヴェルティメント第4番
ディヴェルティメント第6番
シーロ・カヴァレット(Fl)
ディーノ・スカラブリン(Vn)
ダニエラ・パジェッラ(Va)
カルロ・ベルトーラ(Vc)

録音:2000年10月 イタリア ピエモンテ州
ピーノ・トリネーゼ
ジョヴァンニ・パイジェッロ(1740―1816)はイタリアオペラの作曲家として高名だが、宗教曲 や器楽作品も多数書いています。あまり顧みられることのないそれらの作品の中では、6 つのフルート四重奏曲 Op.23が比較的よく知られており、CD も複数出ています。フルートが明るく伸びや かに歌い、それにヴァイオリン、ヴィオラ、チェロが品よく伴奏をするスッキリした音楽が美しい。 オペラ以上にパイジェッロの南イタリア気質がストレートに現れている傑作でしょう。 シーロ・カヴァレットはヴェネツィア生まれのイタリアのフルート奏者。スイスのヴィンタートゥール 音楽院で学んだ後、デンマークで研鑽を積んだ名手。
ALC-0092
レスピーギ:ピアノ作品集
ピアノ・ソナタ ヘ短調 P.16
6つの小品 P.044
リュートのための古風な舞曲とアリア (小舞踏曲“オルランド伯爵”/ヴィラネッラ/ガルアルダ/イタリアーナ/シチリアーナ/パッサカリア)
ヴィタントニオ・カローリ(P)

録音:2022年9月 イタリア プ―リア州 バーリ
レスピーギはローマ三部作があまりに強烈でそのイメージが強いが、彼は生涯の間 にかなり作風を変化させた作曲家です。1897 年、まだ10代だった頃のピアノ・ソナタ ヘ短調にはロマン主義が色濃く残っています。1901 年の6つの小品はサロン風の小品 集。一方有名な「リュートのための古風な舞曲とアリア」は、彼の古いイタリア音楽への 憧れが生み出した傑作。管弦楽曲をレスピーギ自分が4 手ピアノ用と独奏ピアノ用の編曲を作っており、これは独奏ピアノ版の演奏。 ヴィタントニオ・カローリはイタリアの中堅のピアニスト。かのアルド・チッコリーニの高弟 で、チッコリーニはカローリのピアノを絶賛していた。
ALC-0093
パオロ・ヴィヴァルディ(b.1964):「実在しない騎士の夢」 〜ファゴットと管弦楽のための組曲
交響詩「人生の詩人パゾリーニ」
パオロ・ヴィヴァルディ(指)
トスカーナORTO
パオロ・カルリーニ(Fg)

録音:2022年10月3、4日フィレンツェ、ヴ
ェルディ劇場
パオロ・ヴィヴァルディはイタリアの映画音楽の作曲家。ローマの聖チェチーリア音楽院で学 んだ後、映画、テレビの世界で劇音楽の作曲に携わる。おびただしい数の映画、テレビ・ドラマ の音楽を手掛けているが、日本で知られているものは少ない。このアルバムはクラシックの演奏 会用の作品でファゴットと管弦楽のために書かれたものと交響詩が収められています。映画、テレ ビの手馴れた仕事ぶりが生かされてか、いずれも親しみ易く、楽しめる内容です。どことなく久 石譲や坂本龍一を思わせる和声進行もあって微笑ましい。

ALC-0101
17世紀英国のヴィオラ・ダ・ガンバ作品集
シンプソン:前奏曲第2番ニ短調
ノーコム:ディヴィジョンズ第7番ニ長調
シンプソン:前奏曲第5番ヘ長調
作者不詳:ディヴィジョンズ第25番イ長調
ディヴィジョンズ第17番ロ長調
ノーコム:ディヴィジョンズ第19番イ長調
 ディヴィジョンズ第4番イ長調
 ディヴィジョンズ第16番ホ長調
シンプソン:前奏曲第6番
ノーコム:ディヴィジョンズ第18番イ長調
シンプソン:前奏曲第4番
ノーコム:ディヴィジョンズ第28番ヘ長調―ハ長調
作者不詳:ディヴィジョンズ第3番イ長調
シンプソン:前奏曲第3番
ノーコム:ディヴィジョンズ第11番ヘ長調
作者不詳:ディヴィジョンズ第24番イ長調
 ディヴィジョンズ第26番ニ長調
ロベルト・ジーニ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
グイード・アンドレオッリ(Cemb)
ダーリオ・ランディ(Lute)
マルコ・アンジレッラ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)

録音:2021年7月15―17日 イタリア
ロンバルディア州 コルシコ
イタリア古楽界の重鎮、ロベルト・ジーニと仲間たちによる17 世紀英国のヴィオラ・ダ・ガン バ作品集。中心となるのはクリストファー・シンプソン(1602/1606―1669)とダニエル・ノーコ ム(1576-1647?)。クリストファー・シンプソンは17 世紀の英国を代表するヴィオラ・ダ・ガンバ 奏者、作曲家として知られています。一方ダニエル・ノーコムの生涯はあまりよく分からないが (名前の綴りすら確定していない)、作品を聞けばその非凡な腕前に感嘆するでしょう。これま でノーコムの作品を収録した CD は皆無に近かったはずなので、巨匠ジーニによる演奏は 歓迎されるでしょう。
ALC-0103
ジャルディーニ:チェンバロとフルートのための6 つのソナタ Op.3
ソナタ第1番ト長調
ソナタ第2番ハ長調
ソナタ第3番ヘ長調
ソナタ第4番イ長調
ソナタ第5番ト短調
ソナタ第6番ホ長調
マッシモ・ジェンティリ=テデスキ(Fl)

バーバラ・ペトルッチ(Cemb)
バロックの巨匠コレッリの死から3年後の1716 年にトリノで生まれ、ヴァイオリン奏者としてヨーロ ッパを旅してパリ、ベルリン、特にロンドンで活躍。晩年はロシアにわたり、シューベルトが生まれる 前年の1796年にモスクワで亡くなったジャルディーニが残した、軽快で典雅な雰囲気をたたえた フルート・ソナタ。ミラノ生まれのフルート奏者ジェンティリ=テデスキとローマ生まれのチェンバロ奏 者ペトルッチの、イタリア人コンビによる演奏。
ALC-0104
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ集
ヴァイオリン・ソナタ第1番ヘ短調 Op.80
ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ長調 Op.94
デニス・ガサノフ(Vn)
ユーリー・パノフ(P)
プロコフィエフが戦時下のモスクワでオイストラフの助言を得て完成させた、フルート・ソナ タの改作であるヴァイオリン・ソナタ第2番と、それ以前に着手していたヴァイオリン・ソナタ第 1番(こちらもオイストラフに捧げられている)のカップリング。演奏はデニス・ガサノフ(ヴァイ オリン)とユーリー・パノフ(P)のコンビで、このレーベルからチャイコフスキーやラフマニ ノフの作品も発売予定。ガサノフはギドン・クレーメルがファイナルの審査に当たったことも大 きな話題を呼んだ、2022年の第8回仙台国際音楽コンクールのヴァイオリン部門第 2位の 受賞者。
ALC-0105
シャルモーと通奏低音のためのソナタ集
ヴェラチーニ&サンマルティーニ&作者不詳:シャルモーと通奏低音のためのソナタ ヘ長調
作者不詳:シャルモーと通奏低音のためのソナタ 変ロ長調
チャンピ:チェンバロ・ソナタ ヘ長調
作者不詳:シャルモーと通奏低音のためのソナタ 変ロ長調
チャンピ:チェンバロ・ソナタ ハ長調
作者不詳:ソナタ 変ロ長調
チャンピ:チェンバロ・ソナタ 変ロ長調
作者不詳:シャルモーと通奏低音のためのソナタ ヘ長調
作者不詳:シャルモーと通奏低音のためのソナタ 変ロ長調
エルンスト・シュラーダー(シャルモー)
エリック・テヤン・マン(Vc)
マリオ・アシャウアー(Cemb)

録音:2022年3月16-18日 ,8月3日 米国 テキサス州 ハンツヴィル
シャルモー独奏の作品集。シャルモーとはクラリネットの前進にあたるシングルリード楽 器。長さはクラリネットよりずっと短くキーはないかあっても僅か。クラリネットのように広い音域 はなく高音は出せず、しかし素朴で柔らかい中音域が楽しめる。シャルモーは今日ではクラ リネットのシャルモー音域で名前だけは知られているが、実際の楽器の音が聞けることは少 ないでしょう。ウィーンには、ベートーヴェンのパトロンとして高名なルドルフ大公(1788-1831) のコレクションとしてシャルモー曲集が伝わっており、このCD にはその中の9曲が収録され ています。作曲者は、フランチェスコ・マリア・ヴェラチーニ、ジュゼッペ・サンマル ティーニ、ヴィンチェンツォ・チャンピ(1719-1762)らだが、不詳な物も多い。最 初に収録されているヘ長調のソナタは複数作者の曲を寄せ集めたパスティッチョ。 エルンスト・シュラーダーはベルリン古楽アカデミーのソロ・クラリネット奏者で、ピリオド・クラリ ネットの第一人者です。古楽系でないクラリネット好きも、ご先祖様の音を聞いておくべきだ ろう。
ALC-0106
ドイツのクラリネット・ソナタ集
ダンツィ:クラリネット・ソナタ 変ロ長調
メンデルスゾーン:クラリネット・ソナタ 変ホ長調 MwvQ15
ドレーゼケ:クラリネット・ソナタ 変ロ長調 Op.38
アルド・ボッタ(Cl)
ジュゼッペ・ガリアーノ(P)

録音:2023年5月 イタリア カンパニア州 ポンテカニャーノ
ロマン派のクラリネット・ソナタを集めた CD。メンデルスゾーンのクラリネット・ソナタは、1824 年、 彼が15歳になる年の作品。極めて早熟だったメンデルスゾーンらしくまだ少年だった頃の作品と は思えないほど充実しています。フランツ・ダンツィ(1763―1826)はベートーヴェンより少しだけ上の 世代のチェロ奏者、作曲家。当時は非常に人気が高く影響力のあった音楽家です。クラリネット・ ソナタ 変ロ長調は1818年の作。強烈な個性こそないけれどなかなかの佳曲です。フェリクス・ド レーゼケ(1835―1913)は19世紀後半から 20世紀初頭にかけてのドイツの作曲家。クラリネット・ ソナタ 変ロ長調は1887年の作。後期ロマン派色とは無縁の優しく穏やかな作風が良い。 アルド・ボッタは1994年生まれのイタリアのクラリネット奏者。ソロ活動を行い、また現在はレッジョ・ カラブリアのチレア音楽院でクラリネットを指導しています。
ALC-0107
ブゾーニ:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ集
ヴァイオリン・ソナタ第1番ホ短調 Op.29
ヴァイオリン・ソナタ第2番ホ短調 Op.36
ルカ・ファンフォーニ(Vn)
ルカ・バッレリーニ(P)

録音:2011年6月19-20日 イタリア ロンバルディア州 ベルナレッジョ
10年ほど前にAmadeus レーベルから発売されたCD の再発。ブゾーニのヴァイオリン・ソナタ2曲を収録。ブゾーニというと晦渋な作風で知られているが、ヴァイオリン・ソナタ第1 番は20代前半 の作でまだロマン主義の色彩が濃い。ほぼ10 年後の第2番はもっとブゾーニらしい作風になって いるが、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第 30番やクロイツェル・ソナタなどを下地にしており、擬古 典的作風になっています。 ルカ・ファンフォーニは 1964年、パルマ近郊サン・セコンド・パルメンセ生まれのイタリアのヴァイオ リニスト。サルヴァトーレ・アッカルドに学んだその後継者と言うべきヴァイオリン奏者で、イタリアの 作曲家のヴァイオリン作品を特異としています。
ALC-0108
モンテヴェルディ:「アリアンナの嘆きと他の声楽作品集Vol.1
アリアンナの嘆き/ 竪琴の調子を合わせて/ 恋文/愛の別れ/緑の森の踊り /ああ私は倒れる/私のトルコ女/ 苦しみがそれほどに甘美なので/ ああ! 私は死にそうだ/ 愛しなさいニンファ
アントネラ・ジャネーゼ(S)
ヴィンチェンツォ・ディ・ドナート(T)
ヴァレンティーナ・コルテーゼ(歌)
ロベルト・ジーニ(指)
アンサンブル・コンチェルト

録音:2023年4月6,7,8日 イタリア ロンバルディア州 イタリア コルシコ、2007年7月 イタリア ロンバルディア州 ミラノ
ロベルト・ジーニ率いるアンサンブル・コンチェルトによるモンテヴェルディの「アリアンナの嘆き」 と他の声楽作品集。 数曲歌っているヴァレンティーナ・コルテーゼ(1923-2019)はイタリアの名女優。2007 年録音だと84歳の時の歌声ということになります。
ALC-0109
バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV 988 ルカ・バレリーニ(P)

録音:2019年4月7日 イタリア シチリア州カターニア ヴェルガ・ルーム(テアトロ・スタビーレ)
ボローニャ生まれのピアニスト、ルカ・バレリーニによるゴルトベルク変奏曲。バレリーニは同市の G.B.マルティーニ音楽院でジノ・ブランディに師事。その後、ジュネーヴ音楽院でマリア・ティーポ に学んだ。第16回セニガッリア国際ピアノコンクール第1 位・最優秀室内楽特別賞などを受賞。イ タリア、スイス、フランス、ドイツでリサイタルを開き、国内外の有名オーケストラと共演しています。
ALC-0111
ポンセ:ギター作品集
前奏曲/バレット/クーラント/ 前奏曲 ホ短調/主題、変奏/ スペインのフォリアによる20の変奏曲とフーガ/わが人生を行く/ケルツィーノ・メヒカーノ/エストレリータ/しおれた心
フランシスコ・ギル(G)

録音:2022年12月29-31ドス・エストレーリャス・マイン,トゥラルプハワ,メキシコ
巨匠セゴビアの依頼により書き上げられた20 世紀最大のギター作品のひとつ「スペインのフォリ アによる20の変奏曲とフーガ」を中心とした、南米が生んだ後期ロマン派〜新古典主義の作曲 家、ポンセのギター作品集。メキシコ音楽院の教授で南北アメリカや欧州で活躍する、現代の“ポ ンセ弾き”としても定評のあるフランシスコ・ギルの演奏。
ALC-0112
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 Vol.4
ロンド 変ロ長調 Kinsky-Halm Anh.6
ピアノ・ソナタ 変ホ長調「選帝候ソナタ第1番」 WoO47
ピアノ・ソナタ ヘ短調「選帝候ソナタ第2番」 WoO47
ピアノ・ソナタ ニ長調「選帝候ソナタ第3番」 WoO47
コンスタンティーノ・マストロプリミアーノ(フォルテピアノ)

録音:2022年10月28-29日 ズマラーノ・オルガン・アカデミー コンサト・ホール(トレント,イタリア)
アノと室内楽を経て、現在はイタリアを拠点にフォルテピアノでの探究を続けているコンスタン ティーノ・マストロプリミアーノによる、2019 年(第1弾)、2021年(第2弾)&(第3弾)に続く、ベー トーヴェンのピアノ・ソナタ集の第4弾。今回はケルン大司教(選帝侯)に献呈させたことから、後世 この名で呼ばれるようになった3つの「選帝候ソナタ」を録音。
ALC-0113
アレッシオ・ミラーリア:交響曲第2番「オーラ(1、オーラ/2、霧の上昇/3、精霊の踊り/ 4、やまびこ/5、天空への旅) アレッシオ・ミラーリア(作曲、コンピュータ、制作)
アレッシオ・ミラーリアは、メディア、映画音楽の作曲家・プロデューサー・サウンドエンジニア。い ま最も注目されているクリエーターです。これまでに、美女と野獣、バットマン vs スーパーマン、ト イストーリー4、オッペンハイマー等にも関わっています。2018 年と2021年に「アカデミー・オヴ・コン テンポラリー・ミュージック・アワード」を受賞しています。 交響曲第2番はアコースティック楽器とコンピュータ音楽が溶け合っていて、音で映像を描いた様 な音楽です。効果音の様なフレーズが曲を上手く盛り上げて、映画音楽を数多く手掛けた作曲 者らしさが良く出ています。作曲者が指揮とコンピュータを操作してようで、録音も良くオーディオ的な 聴き方も楽しめる仕上がりになっています。
ALC-0114
チャイコフスキー=ラフマニノフ=プロコフィエフ
チャイコフスキー:憂鬱なセレナード Op.26
 ワルツ=スケルツォ Op.34
 なつかしい土地の思い出 Op.42
ラフマニノフ:2つのサロン風小品 Op.6
プロコフィエフ:5つのメロディ Op.35bis
デニス・ガサノフ(Vn)、ユーリ・パノフ(P)

録音:2023年9月8・9日 サンクトペテルブルク 聖エカテリーナ教会
ロシアの作曲家によるヴァイオリン小品集。普段耳にする小品集とは少し趣が異なり、ヴァイオリ ンの華やかさよりも瞑想的で静かな表情の楽曲で構成されています。ゆったりとした時間を楽しめる アルバムと言えます。 ガサノフは、1994年ウクライナのルガンスク生まれ。6歳よりヴァイオリンを始め、モスクワ中央音楽 学校、モスクワ音楽院で学ぶ。マリナ・ケセルマン氏に師事。デミドフ国際コンクール第1位、オー ストリアのベートーヴェン・ヴァイオリン・コンクール第2位、仙台国際音楽コンクール第2位。2017 年 よりサンクトペテルブルク・ハウス・オヴ・ミュージックのソリストを務めています。現在、イタリア・イモラ 音楽院でボリス・ベルキン氏に師事しています。パノフは、1982 年ウクライナのスームイ生まれ。チャイ コフスキー音楽院、グネーシン音楽大学でアルカディ・セヴィドフ氏に師事。室内楽のピアニストと して多くのソリスト達と共演しています。
ALC-0115
ショパン&リスト:ピアノ作品集
ショパン:幻想曲 ヘ短調 Op.49
 ノクターン 第8番Op.27-2
 ノクターン 第16番Op.55-2
 バラード 第1番ト短調 Op.23
リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調 S178
オルガ・ズドレンコ(P)

録音:2005年5月 ディアパソン録音スタジオ,ローマ
2019年にリリーされた、フランツ・クサーヴァー・ヴォルフガング・モーツァルト(※モーツァルトの 息子)のピアノとオーケストラのための作品集で話題を呼んだ、アバド&ベルリン・フィルとの共演で も知られるイタリアの女性ピアニスト、オルガ・ズドレンコの最新アルバム。
ALC-0116
チェーザレ・バリソン(1885-1974):ヴァイオリンとピアノのための作品集
Op.2(夢/愛の歌/春に/マズルカ/伝説)
Op.7(マズルカ カプリース)
Op.8(ハンガリー風の即興曲)
Op.9(ロシアの歌/スペインの踊り/小さな物語
Op.10(夕べの鐘/シルフの踊り/幻影)
Op.11(予言者の踊り/うぐいすの歌)
Op.12(かわいい子守唄/ロマンティックなワルツ/お祝いの行進)
Op.14(遥かな歌/田舎の踊り)
Op.15(祈り/カンツォネッタ/夜想曲)
タルティーニ(バリソン編):アダージョ・カンタービレ/フーガト長調
ファブリツィオ・ファラスカ(Vn)
ロレンツォ・コッシ(P)

録音:2023年12月アビー・ロッキスタジオローマ、2024年2月ブルームスタジオグイードニア・モンテチェーリオ
バリソンは1885年ヴェネツィアに生まれます。父は画家のジュゼッペ・バリソン。20世紀前半に ヴァイオリニストとしてヨーロッパ各地で活躍する。反ファシズムであった為に第2時大戦中は 活動が阻害されます。戦後は、トリエステ・ヴェルディ劇場の総監督に就任した。作品は、ヴィル トゥオーゾとしてヴァイオリン奏法の高みを見せながら、ハンガリー風の雰囲気やマズルカのリ ズムが優雅で精巧に取り入れられています。このアルバムで聴かれる作品は、時に瞑想的、時 にやわらかな歌が流れてくる。心が落ち着く好企画盤です。 ファラスカはイタリアで学び、奨学金を得てロンドン・ロイヤル・アカデミーへ留学する。同世代 の中でイタリアを代表するヴァイオリニストと目されています。2016年にチロルSO(インスブ ルック)のコンサートマスターに就任など、オーケストラや室内楽の分野でも活躍しています。
ALC-0117
ヴィオラ・ダ・ガンバ〜ザ・ディヴィジョン・ヴィオリスト 第2集
クリストファー・シンプソン(1605?-1669):プレリュードNo.1
クリストファー・シンプソン:ディヴィジョンズNo.27ニ短調
ヘンリー・バトラー(- -1652):ディヴィジョンズNo.6ハ長調
ジョン・ジェンキンス(1592-1672):ディヴィジョンズNo.1イ長調
チャールズ・コールマン(1605-64):ディヴィジョンズNo.15ト短調
モーリス・ウェブスター(1621-36):ディヴィジョンズNo.13ハ長調
ポールウィール:ディヴィジョンズNo.5イ短調
ヒュー・ファシー(fl.1618-):ディヴィジョンズNo.8ニ短調
ポールウィール:ディヴィジョンズNo.9ハ短調
トーマス・バルタザール(1631-63):ディヴィジョンズNo.14ト長調
ロベルト・ジーニ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
グイード・アンドレオッリ(ヴァージナル)
ダリオ・ランディ(テオルボ)
マルコ・アンジエッラ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)

録音:2022年2月4-5日 コルシカ音楽学校 アントニア・ポッツィ講堂
タイトルの『ザ・ティヴィジョン・ヴィオリスト』とは、16 世紀の演奏スタイルが由来です。この時代 に、書かれた声部から離れて自由に装飾をする傾向が生まれた。つまり分割(ディヴィジョン)された 訳です。この様な演奏スタイルをイタリアでは『アラ・バスタルダ』言われ、この用途のために使用さ れたヴィオラ・ダ・ガンバを『ディヴィジョン・ヴィオール』と呼んでいます。 全てバッハが生まれる以前(1669年)に活躍した作曲家たちの作品集。イギリスの古楽作品は簡潔 な書法のものが多い印象だが、色彩的で典雅な響きを楽しませてくれる曲集となっています。過度な 残響がなくクリアーな空間が再現されています。録音スタジオの様な広すぎない場所での収録が、この 音場感を作っていると思われます。 リーダーのロベルト・ジーニは、1958 年にミラノで生まれます。イタリア古学界の重鎮で、CD 録音も数 多く行っています。今回のメンバーも共演回数が多く、息のあった演奏を聴かせてくれています。
ALC-0118
「シニョール・カナビィ」 〜マルティン・フリードリヒ・カンナビヒ(1675?-1759):フルート・ソナタ全集
フルート・ソナタ ニ長調 Op.1-No.1/フルート・ソナタ ロ短調 Op.1-No.2フルート・ソナタ ト長調 Op.1-No.3/フルート・ソナタ ホ短調 Op.1-No.4/ ソナタ ニ長調、WoO/フルート・ソナタ ト短調 Op.1-No.5/フルート・ソナタ ニ長調Op.1-No.6
ロレンツォ・ガブリエーレ(フラウト・トラヴェルソ、音楽監督)
マティアス・バーグマン(Vc)、
ペ・スルギ(Cemb)

録音:2022年11月22-27日ベルリン・ヴァンゼー聖アンドレアス教会
マルティン・フリードリヒ・カンナビヒ(1675?-1759)はアルザス地方出身。マンハイムの宮廷で、フ ルート奏者・作曲家として活躍する。ヨハン・クリスチャン・カンナビッヒの父。どの曲も軽やかで技巧 的だが、フラウト・トラヴェルソの特質が十二分に生かされた佳曲です。次々と流れてくる音が心地 よい。モダン楽器よりも丸味のある響きであるが、華やかな気分が支配する楽しい一枚です。 ロレンツォ・ガブリエーレはローマ出身のトラヴェルソ、フルート奏者。2015 年、第8回テレマン国際 コンクールで優勝。多くのアンサンブルと共演しています。マティアス・バーグマンはチェロ、ヴィオラ・ ダ・ガンバ奏者としてヨーロッパ中の古楽アンサンブルを牽引する存在。プファルツ・フィルハーモ ニー首席チェロ奏者。ブィドゴシュツ音楽院でバロック・チェロの客員教授を務めています。ペ・スル ギは韓国のチェンバロ奏者。エヴァ・マリア・ポレルス、イェルク=アンドレアス・ベティヒャー、クリス ティアン・リーガーに師事。ミュンヘン音楽大学、フランクフルト音楽大学で准教授を務めている 。
ALC-0119
モーツァルト:フォルテピアノとヴァイオリンのためのソナタ 第1集
ヴァイオリン・ソナタ Op.2‐1(KV.376/374d)
ヴァイオリン・ソナタ Op.2-2(KV.296)
ヴァイオリン・ソナタ Op.2-3(KV.377/374e)
コンスタンティーノ・マストロプリミアーノ(フォルテピアノ)
ダヴィッド・プランティエ(Vn)

録音:2033年9月9日-11日 ローマ・イカロススタジオ
古楽器による演奏だが、大変伸びやかなサウンドが心地よい。モダン楽器とは異なる雅やかな 雰囲気が楽しめる充実した演奏です。モーツァルトの音楽が持つ美しさを全面に出した録音は、 17世紀の宮廷サロンを彷彿とさせるものとなっています。 コンスタンティーノ・マストロプリミアーノはイタリアのフォルテピアノ奏者、音楽学者。フォッジャ音楽 院、キジアーナ音楽院でピアノと室内楽を学ぶ。その後フォルテピアノ奏者に転向し、イタリアの古 楽界を支える一人となった。ダヴィッド・プランティエはバーゼル・スコラ・カントルムでバロック・ヴァ イオリンをキアーラ・バンキーニに師事。バンキーニが率いる「アンサンブル415」「カフェ・ツィンマ ーマン」の中心メンバーとして活躍。自らも「レ・プレジール・デュ・パルナス」や「デュオ・タルティー ニ」といったアンサンブルを主宰して存在感を高めています。
ALC-0122
ブラームス:ピアノ五重奏曲へ短調 Op.34 ジョルジア・トマッシ(P)
ガブリエーレ・ピエラヌンツィ(VnT)
ファブリツィオ・ファラスカ(VnU)
フランチェスコ・フィオーレ(Va)
ダニーロ・スクィティエリ(Vc)

録音:2023年1月28日 ローマ・サピエンツァ大学大ホールでの、ローマ演奏大学協会コンサート・ライヴ
ブラームスの名曲だがイタリアのソリスト達らしく、明快な演奏です。見通しが良く、重くなり過ぎ ない音作りは大変効果的に思えます。ライヴではあるがホールでの収録なので、録音も良好です。 トマッシ(P)は、1970年ナポリ生まれ。ヴェルディ音楽院、イモラ音楽院でフランコ・スカラに師 事する。1992年に、ルーヴィンシュタイン国際コンクールでグランプリを受賞した。ピエラヌンツィ (Vn)は、ジェノヴァのパガニーニ・コンクール、ティボール・ヴァルガ国際コンクールで優 秀な成績を修めています。ソロ活動、室内楽、CD 録音と国際的に活躍しています。ファラスカ(ヴァイオ リン)は、イタリアで学んだ後ロンドンのロイヤル・アカデミーに留学。オーケストラや室内楽で活躍し ています。フィオーレ(Va)は、ローマ生まれ。サンタチェチーリア音楽院で学ぶ。アッカルド、ベ ルキン、ソプラノのレナータ・スコット他の多くの有名アーティストと共演しています。スクイティエーリ (Vc)は、カンポバッソ音楽院、サンタチェチーリア音楽院で学ぶ。多くの国際コンクールで上位 入賞し、ハイドン、エルガー、ドヴォルザークの協奏曲のCD でソリストを務めています。ペルゴレージ 音楽院で後進の指導にもあたっています。
ALC-0123
ローマ・バロックの宝物たち
カルダーラ:トリオ・ソナタOp.1-5ホ短調
A.スカルラッティ:カンタータ「ロラーテ・チェリ(天よ、露を滴らせよ)」
マンネッリ:トリオ・ソナタOp.2-1「ラ・フォッジャ」
ヘンデル:グローリア
ヘンデル「時と悟りの勝利」より「あなたは、天からの選ばれし使者」
パオロ・ペッローネ(指)
イル・ソーニョ・バロックアンサンブル
ジェンマ・ベルタニョッリ(S)

録音:2019年7月3日 ローマ・サンタマリア・デッラニマ教会・ライヴ
バロック時代にローマで作曲された楽曲で構成されたコンサートのライヴ CD。このコンサートの主役は何と言ってもソプラノのベルタニョッリです。オペラで培われた表現力、深く癖 の無い発声で素晴らしい歌を聴かせてくれます。アンサンブルも確かなテクニックと音楽性でコ ンサートの骨格を見事に作り上げています。教会での収録で残響が多いと思われるが、大変ク リアーな録音で楽しめるものとなっています。 ジェンマ・ベルタニョッリはイタリア・ボルツァーノ生まれ。AsLiCo コンクール、フランシスコ・ヴ ィーニャス国際コンクールで優勝。スカラ座、フェニーチェ劇場、シャンゼリゼ劇場他の主要 オペラハウスに出演。古楽からオペラ、コンサートと幅広いレパートリーで活躍しています。マゼ ール、ムーティ、メータ等の一流の指揮者とも多数共演している実力派のソプラノです。 パオロ・ペッローネ(指)はサンタチェチーリア音楽院でヴァイオリン、室内楽を学ぶ。イル・ ジャルディーノ・アルモニコ、コンチェルト・イタリアーノ等の主要バロックアンサンブルで常任 ソリストを務めています。また、ヨーロッパの主要音楽祭にも多数出演し活躍しています。イル・ソ ーニョ・バロックアンサンブルはパオロ・ペッローネが音楽監督を務めるバロックアンサンブ ル。メンバーは多くのバロックアンサンブルで、リーダー、ソリストを務めています。ソニー、 CPO、ドイツ・ハルモニアムンディ、Opus111、等から多くのCD がリリースされています。
ALC-0125
(1)モーツァルト:弦楽五重奏曲第4番ト短調
KV.516
(2)シューベルト:ピアノ五重奏曲イ長調 Op.
114、D.667『鱒』
ガブリエーレ・ピエラヌンツィ(Vn)
フランチェスコ・ソロンブリーノ(Va)
ダニーロ・スクィティエリ(Vc)
(1)イーヴォス・マルゴーニ(Vn)
(1)フランチェスコ・フィオーレ(Va)
(2)エルマンノ・カルツォラーリ(CB)
(2)アントネッロ・カンナヴァーレ(P)

録音:2023年11月28日 ナポリ「ヴィラ・ピニャテッリ」ライヴ
パガニーニ・コンクール、ティボール・ヴァルガ国際コンクールで優秀な成績を収めたヴァイオリ ニスト、ピエラヌンツィを中心にイタリアの優れたソリスト達が結集した演奏会のライヴ CD。メンバーは共演の回数も多く息の合ったアンサンブルを聴かせてくれています。残響が多めの会場と思われ るが、それだけに当日の熱気が伝わってくる。どちらも五重奏曲と選曲も良くて、大変楽しめた一 枚です。ヴィラ・ピニャテッリは19世紀に建造された歴史的建造物で、現在は文化イヴェントや展 示会、博物館として利用されています。

FAB-0001(2CD)
ヴィヴァルディ:「調和の霊感」 Op.3 ロベルト・ジーニ(指)
アンサンブル・コンチェルト

録音:1991年8月 イタリア ヴェネツィア
ロベルト・ジーニが指揮した1991年録音のヴィヴァルディ「調和の霊感」の久々の再 発。AULICUS CLASSICSが少し前の録音を復刻するAmadeus Bestのシリーズ。ロベ ルト・ジーニとアンサンブル・コンチェルトは、1990年前後はイタリアで最も注目された バロック音楽の牽引者だった。その後イタリアでは欧州でも特に刺激の強いバロック 音楽団体がいくつも台頭し、穏健なジーニの演奏は陰に隠れてしまった。しかし現代 から顧みると彼らの力みなく滑らかな音楽の素晴らしさが改めて実感できるでしょう。ヴ ェネツィアのサンタ・マリア・デッラ・ピエタ教会での収録。


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