湧々堂HOME 新譜速報 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 歌劇 バロック 廉価盤 シリーズ
旧譜カタログ チャイ5 殿堂入り 交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 歌劇 バロック


オペラ・新譜速報1


※発売済のアイテムも含めて、約3ヶ月間掲載しています。
※新しい情報ほど上の段に記載しています。
※表示価格は全て税込みです。




PAN CLASSICS
PC-10449(20CD)
アルフレード・クラウス/初期録音集1958-1963

■CD1&CD2
ヴェルディ:歌劇『椿姫』

■CD3&CD4
ロッシーニ:歌劇『セビリアの理髪師』
■CD5&CD6
ビゼー:歌劇『真珠採り』
【ボーナス】
ビゼー:歌劇『真珠採り』より第1幕

■CD7&CD8
ヴェルディ:歌劇『リゴレット』

■CD9&CD10
ヴェルディ:歌劇『リゴレット』

■CD11&CD12
ベッリーニ:歌劇『夢遊病の娘』

■CD13&CD14
ベッリーニ:歌劇『清教徒』

■CD15&CD16
ケルビーニ:歌劇『アリババ、または40人の盗賊』

■CD17&CD18
ドニゼッティ:歌劇『ランメルモールのルチア』
■CD19&CD20
ドニゼッティ:歌劇『ドン・パスクワーレ』
アルフレード・クラウス(T)

■CD1&CD2'
マリア・カラス(ヴィオレッタ・ヴァレリー)、フレード・クラウス(アルフレード・ジェルモン)、マリオ・セレーニ(ジョルジョ・ジェルモン)、ラウラ・ザニーニ(フローラ・ベルヴォア)、マリア・クリスティーナ・デ・カストロ(アンニーナ)、ピエロ・デ・パルマ(ガストーネ)、アルヴァロ・マルタ(ドゥフォール男爵)、ヴィト・スクーザ(ドビニー侯爵)、アレッサンドロ・マッダレーナ(グランヴィル医師)、フランコ・ギオーネ(指)、サン・カルロス歌劇場O&cho/モノラル録音:1958年3月27日リスボン
■CD3&CD4'
アルフレード・クラウス(アルマヴィーヴァ)、レナータ・スコット(ロジーナ)、アルド・プロッティ(フィガロ)、カルロ・バディオリ(バルトロ)、エンリコ・カンピ(バジリオ)、アンナ・ディ・スタジオ(ベルタ)、マリアーノ・カルーソー(フィオレッロ)、ヴィンチェンツォ・ベレッツァ(指)、ナポリ・サンカルロ歌劇場O&cho/モノラル録音:1958年7月ナポリ
■CD5&CD6
ピア・マルガリーニ(レイラ)、アルフレード・クラウス(ナディール)、ジュゼッペ・タッデイ(ズルガ)、カルロ・カーヴァ(ヌーラバット)、アルマンド・ラ・ローザ・パロディ(指)、ミラノRAISO&cho/ステレオ録音:1960年10月ミラノ(放送用録音)

【ボーナス】
マルチェッラ・ポッベ(ライラ)、フェルッチョ・タリアヴィーニ(ナディール)、ウーゴ・サヴァレーゼ(ズルガ)、カルロ・カーヴァ(ヌーラバット)、オリヴィエーロ・デ・ファブリティース、ナポリ・サンカルロ歌劇場O&cho/ステレオ録音:1959年1月ナポリ
■CD7&CD8
アルフレード・クラウス(侯爵)、エットーレ・バスティアニーニ(リゴレット)、レナータ・スコット(ジルダ)、イーヴォ・ヴィンコ(スパラフチーレ)、フィオレンツァ・コッソット(マッダレーナ)、クララ・フォーティ(ジョヴァンナ)、シルヴィオ・マイオニカ(モンテローネ伯爵)、ヴィルジリオ・カルボナーリ(マルッロ)、エンツォ・グアーニ(マッテオ・ボルサ)、ジュゼッペ・モッレージ(チェプラーノ伯爵)、ジャナンドレア・ガヴァッツェーニ(指)、フィレンツェ五月音楽祭O&cho/ステレオ録音:1960年フィレンツェ、ペルゴラ劇場
(スタジオ録音)
■CD9&CD10
アルフレード・クラウス(侯爵)、アルド・プロッティ(リゴレット)、ジャンナ・ダンジェロ(ジルダ)、ジョルジョ・タデオ(スパラフチーレ)、ブルーナ・ロンチーニ(マッダレーナ)、リリアーナ・フッス(ジョヴァンナ)、ヴィート・ススカ(モンテローネ伯爵)、クラウディオ・ジョンビ(マルッロ)、ライモンド・ボッテゲッリ(マッテオ・ボルサ)、エーノ・ムッキウッティ(チェプラーノ伯爵)、フランチェスコ・モリナーリ・=プラデッリ(指)、トリエステ・ジュゼッペ・ヴェルディ歌劇場O&cho/ステレオ録音:1961年3月2日トリエステ
■CD11&CD12
レナータ・スコット(アミーナ)、アルフレード・クラウス(エルヴィーノ)、イーヴォ・ヴィンコ(ロドルフォ)、ローザ・ラゲッツァ(テレーザ)、マリサ・ゾッティ(リーザ)、ネッロ・サンティ(指)、フェニーチェ歌劇場O&cho/モノラル録音:1961年5月26日ヴェネツィア
■CD13&CD14
ミレッラ・フレーニ(エルヴィーラ)、アルフレード・クラウス(アルトゥーロ・タルボ)、アッティリオ・ドラツィ(リッカルド・フォルト)、ラファエル・アリエ(ジョルジョ・ヴァルトン)、リタ・ベッツィ(エンリケッタ)、ブルーノ・チオーニ(グァルティエーロ・ヴァルトン)、アウグスト・ペドローニ(ブルーノ・ロベルトン)、ニーノ・ヴェルキ(指)、
モデナ歌劇場O&cho/モノラル録音:1962年12月26日ヴェネツィア
■CD15&CD16
ウラディミーロ・ガンツァロッリ(アリババ)、テレサ・シュティッヒ=ランダル(デリア)、オリアンナ・サントゥニオーネ(モルジアナ)、アルフレード・クラウス(ナディール)、パオロ・モンタルソーロ(アブル=ハッサン)、ロレンツォ・テスティ(オウルス=カン)、アゴスティーノ・フェッリン(タマール)、
ピエロ・デ・パルマ(カラフ)、ヴィルジリオ・カルボナーリ(ファオル)、ニーノ・サンツォーニョ(指)、ミラノ・スカラ座O&cho/モノラル録音:1963年6月13日ミラノ
■CD17&CD18'
セスト・ブルスカンティーニ(アシュトン卿エンリーコ)、レナータ・スコット(ルチア)、アルフレード・クラウス(エドガルド)、パオロ・ワシントン(ライモンド)、ルチアーナ・ボーニ(アリーサ)、オッターヴィオ・タッデイ(アルトゥーロ)、エンツォ・グアーニ(ノルマンド)、ブルーノ・リガッチ(指)、
フィレンツェ五月音楽祭O&cho/モノラル録音:1963年7月23日フィレンツェ
■CD19&CD20
フェルナンド・コレーナ(ドン・パスクワーレ)、レナート・カペッキ(マラテスタ)、アルフレード・クラウス(エルネスト)、ジャンナ・ダンジェロ(ノリーナ)、ウーゴ・ダレッシオ(公証人)、アルベルト・エレーデ(指)、ナポリ・サンカルロ歌劇場O&cho/モノラル録音:1963年11月7日エディンバラ(放送用録音)
スペインの偉大なテノール歌手、アルフレード・クラウス(1927-1999)のオペラ録音を集めた20枚組アルバム。貴重なオペラ音源を多く扱うMytoレーベ ルからのライセンス発売です。無敵のハイCや卓越したベルカントで人気をさらったクラウスの名唱ぶりを、心ゆくまでたっぷりと堪能できるお買い得ボックスセッ ト。当然の如く共演者の顔ぶれも豪華! (Ki)

CPO
CPO-555161(2CD)
NX-D11
クット・アッテルベリ:歌劇「アラジン」 アラジン…ミヒャエル・ハー(T)
ライラ…ゾーレン・マインゲーネ(S)
ナスレッディン…フランク・ブレース(Bs)
ムルク…オレクザンドル・プシュニアク(Br) 他
ブラウンシュヴァイク州立O&cho
ヨナス・アルバー(指)

録音:2017年ブラウンシュヴァイク州立歌劇場(ドイツ)
日本でも「アラジンと魔法のランプ」として親しまれている『アラジン』は近年ディズニーが映画化するなど古今東西人気を博してきました。アッテルベリは これを素材に「大人が楽しめるメルヘン・オペラ」を作曲。1936年に着手して1941年に完成させました。ストーリーは王女ライラに魅了されたアラジン が魔法のランプの力を得て願いをかなえてゆくというものですが、このオペラ版では冒険活劇よりも主人公二人の間の「愛」が強調されており、アッテル ベリによる音楽は後期ロマン派のスタイルによるもので、東洋趣味は控え目です。 1941年3月にスウェーデン王立歌劇場で初演されて11回上演。同年ドイツ初演も行われ一定の成功を収めましたが、その後は、ここに収録された 2017年のブラウンシュヴァイク州立劇場での上演まで舞台に乗ることはありませんでした。この上演では台本に若干の変更を加え、舞台をソ連時代 の中央アジアに移しています。丁寧かつ熱気を感じさせる歌唱とオーケストラ・サウンドからは蘇演にかける歌手の意気込みが伝わってきます。
CPO
CPO-555327(2CD)
NX-D11
ハイドン:歌劇「突然の出会い」 バルゾラ王子アリ:レツィアの恋人…ベルンハルト・ベルヒトルト(T)
ペルシャ王女レツィア:エジプトのスルタンのお気に入り
 …エリザベート・ブロイアー(S)
バルキス:奴隷/レツィアの友人…アンナ・ヴィラーディンク(S)
ダルダネ:奴隷/レツィアの友人…アンナスティーナ・マルム(Ms)
オスミン:アリの従者…マルクス・ミーゼンベルガー(T)
カランドロ…ラファエル・フィンガーロス(Br)
エジプトのスルタン…ミヒャエル・ヴァーグナー(Bs)
オルフェオ・バロックO(古楽器使用)
ミヒ・ガイック(指)

録音:2019年8月5-8日、2020年9月17日
1683年にオスマン帝国の軍隊がウィーンを包囲すると当時の人々は恐怖と混乱に巻き込まれましたが、それ から100年近く後のウィーンではトルコ風(東洋風)の音楽を楽しむことが流行していました。オペラでもグルックの 「メッカ巡礼、思いがけないめぐりあい」(1764年初演)やモーツァルトの「後宮からの誘拐」(1782初演)などは、 こうした流行を汲んでいます。 ハイドンの「突然の出会い」は1775年作曲・初演。エジプトのスルタンの後宮に奴隷として売られてしまったペル シャの王女レツィアを奪還しようとする王子アリの物語です。トルコ風音楽と言うとモーツァルトやベートーヴェンが書 いたトルコ行進曲のような軍楽調のものが思い浮かびそうですが、ここでは宮廷舞踏やスーフィーの儀式で使われ るという音楽が採り入れられています。 古楽器オーケストラと実力派の歌手たちが素晴らしい演奏を披露しています。

C Major
76-3708(DVD)

76-3804(Bluray)
ヴェルディ:歌劇「リゴレット」 リッカルド・フリッツァ(指)
リセウ大劇場O
リセウ大劇場合唱団(合唱指揮:コンチタ・ガルシア)

ハビエル・カマレナ(マントヴァ公爵/テノール)
カルロス・アルバレス(リゴレット/バリトン)
デジレ・ランカトーレ(ジルダ/ソプラノ)
アンテ・イェルクニカ(スパラフチーレ/バス)
ケテワン・ケモクリーゼ(マッダレーナ/メゾソプラノ)
ジェンマ・コマ=アラベール(ジョヴァンナ/メゾソプラノ)
ジャンフランコ・モントレソル(モンテローネ伯爵/バリトン)
トニ・マルソル(マルッロ/バリトン)
ホセプ・ファド(マッテオ・ボルサ/テノール)
ハビエル・メンドーサ(チェプラーノ伯爵/バス)
メルセデス・ガンセド(チェプラーノ伯爵夫人/メゾソプラノ)
マリエル・フォンテス(公爵の小姓/メゾソプラノ)
演出:モニク・ワーゲマーカース

収録:2017年、リセウ大劇場(ライヴ)
◆DVD
画面:NTSC,16:9
音声:PCMステレオ、DTS5.0
リージョン:All
DVD9
原語:イタリア語
字幕:英、独、仏、西、カタロニア、韓、日本語、133分
◆Bluray
画面:1080i,16:9
音声:PCMステレオ、
DTS-HD MA5.0
リージョン:All
BD50
原語:イタリア語
字幕:英、独、仏、西、カタロニア、韓、日本語、133分
劇中で歌われる人気のアリア「女心の歌」に代表されるヴェルディ中期の傑作オペラ「リゴレット」。ヴィクトル・ユーゴーの戯曲『王は愉しむ』をもとにした悲劇 的なオペラ。金と権力にものを言わせる若くして女好きのマントヴァ公爵。それに仕える道化師リゴレットが溺愛する一人娘ジルダをもてあそばれたことから公爵 の殺害を依頼するという物語。
いまやイタリアにとどまらず世界各地で活躍、日本の聴衆にもお馴染みのリッカルド・フリッツァの素晴らしい(指)そしてオランダ出身のモニク・ワーゲマー カースのシンプルながら卓越した演出、オスカーも何度も受賞している英国の衣裳デザイナー、サンディ・パウエルによる鮮やかな衣裳で見ごたえのある舞台が展 開されています。
歌手陣も充実の布陣。リゴレットの悲劇性を見事表現したカルロス・アルバレス。力強い歌声でMETをはじめ今世界中の聴衆を虜にしているメキシコ出身のテ ノール、ハビエル・カマレナのマントヴァ公爵。まさにヴェルディが望んだジルダを演じるのは、同役を100回以上歌っているというデジレ・ランカトーレ。美声と 美貌で魅了するグルジア出身のケテワン・ケモクリーゼは、公爵に恋をした妹マッダレーナを歌います。 (Ki)

Profil
PH-23002(4CD)
ワーグナー:楽劇「パルジファル」 アンフォルタス:ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
ティトゥレル:ヘルマン・ウーデ(Bs-Br)
グルネマンツ:ルートヴィヒ・ウェーバー(Bs)
パルジファル:ラモン・ヴィナイ(T)
クリングソル:グステュ・ナイトリンガー(Br)
クンドリー:マルタ・メードル(Ms)
第1の聖杯騎士:ヨーゼフ・トラクセル
第2の聖杯騎士:アルフォンス・ヘルヴィッヒ
小姓、花の乙女:イルゼ・ヘルヴィヒ、フリードル・ペルティンガー、パウラ・レンヒナー、ドロテア・ジーベルト、
ユッタ・ヴィルピウス(以上ソプラノ)、エリーザベト・シュルテル(Ms)
アルト独唱:マルタ・メードル(Ms)
演出:ヴィーラント・ワーグナー
ハンス・クナッパーツブッシュ(指)
バイロイト祝祭O&cho

録音:1955年8月16日バイロイト祝祭劇場(ライヴ)
クナッパーツブッシュ・ファン狂喜の朗報です!とんでもないお宝音源が出現しました。1955年8月16日に行ったバイロイト音楽祭の「パルジファル」全曲盤 ライヴ。
クナッパーツブッシュは1951,52,53?64年まで毎年バイロイト音楽祭で「パルジファル」を指揮しました。このうち55年の回だけは何故か世に出ず、録音 そのものがないと思われていました。しかし昨2022年3月にProfilレーベルから第2幕のみリリースされ話題となりました。
長年の伝説となっていた幻の公演のうえ、メードルと最盛期のクナッパーツブッシュの神業に唸らされた向きも多く、全曲発売を希望する声が多数寄せられまし た。そこでキングインターナショナルはProfil社と交渉、ついにバイエルン放送所蔵の音源が全曲盤として日の目を見ました。
やはり全曲を通して聴くと感慨は格別で、フィッシャー=ディースカウのアンフォルタスやヘルマン・ウーデ唯一のティトゥレルの歌唱も存分に味わえることとなり ました。もちろんヴィナイのパルジファル、ナイトリンガーのクリングソルも素晴らしさを盛り立てます。クナの解釈も壮大な世界から攻撃的な世界への移行期で、非 常に貴重な記録と申せましょう。すべてのクナ・ファン必携のアルバムです! (Ki)

Pentatone
PTC-5187048
(2SACD)
ヴェルディ:歌劇『仮面舞踏会』 フレディ・デ・トマーゾ(テノール/ウォーウィック伯爵リッカルド、ボストン知事)
レスター・リンチ(バリトン/レナート)
サイオア・エルナンデス(ソプラノ/アメリア)
ケヴィン・ショート(バス/サミュエル)
アダム・ラウ(バス/トム)
エリーザベト・クールマン(コントラルト/ウルリカ)
アニカ・ゲルハルズ(ソプラノ/オスカル)
ジャン=リュック・バレストラ(バリトン/シルヴァーノ)
サミー・カンプス(テノール/判事&アメリアの召使)
トランシルヴァニア州立フィルハーモニーcho
モンテカルロPO(コンサートマスター:リザ・ケロブ)
マレク・ヤノフスキ(指)

ン録音:2021年6&7月レーニエV世講堂、モンテカルロ(モナコ)
(合唱パートのみ:2021年11月/クルージュ放送局内スタジオ、(ルーマニア))
巨匠マレク・ヤノフスキがモンテカルロPOとヴェルディの傑作『仮面舞踏会』を録音。フレディ・デ・トマーゾ(リッ カルド)、レスター・リンチ(レナート)、サイオア・エルナンデス(アメリア)など豪華キャストを迎えてお届けします!
『運命の力』『ドン・カルロ』と並ぶヴェルディ中期の傑作『仮面舞踏会』。軽快さと悲劇さを併せ持つこの歌劇は娯楽的であると同時に非常に洗練された作品で、 リッカルドの民衆への愛、リッカルドに対する反逆者の敵意、そしてリッカルドとアメリアの愛という3つのモティーフをヴェルディは見事な音楽で表現しています。
ヤノフスキはヴェルディの作品を熟知した歌手をメイン・キャストに指名し非常に生き生きとしたバランスのとれた演奏に仕上げています。
録音は2021年6月、7月にモナコのレーニエV世講堂で行われましたが、合唱パートのみ、同年11月にルーマニアのクルージュ放送局内のスタジオで収録され、 ミキシングされているのも注目。演奏の素晴らしさはもちろんのこと、PENTATONEレーベルが誇る技術陣が結集した高音質録音です。 (Ki)

Anaklasis
ANA-004AV(Bluray)
ヨアンナ・ヴヌク=ナザロヴァ(b.1949):シプリアン・カミル・ノルウィドの『ミステリー・プレイ』に基づく歌劇 「ヴァンダ」

ドキュメンタリー・フィルム「Under the Pressure of Sound and the Word」
ミハウ・クラウザ(指)、
クラクフ・オペラ(合唱団、児童合唱団、バレエ、O)、
アガタ・シュミット(Ms)、パウラ・マチョウェク(S)、アンジェイ・ランペルト(T)、トマシュ・コニェチュニ(Bs-Br)

録音:2021年9月9日-10日、ヴァヴェル王城(クラクフ、ポーランド)
映像フォーマット:1080i high definition16:9
サウンド・フォーマット:PCM Stereo / Surround 5.1(opera)
メニュー言語:ポーランド語、英語
字幕:ポーランド語、英語
1945年にクラクフで設立されたポーランド最大級の音楽出版社「ポーランド音楽出版社(PWM Edition)」の自主レーベル「Anaklasis(アナクラシス)」の「IMAGES(映像)」シリーズ第4弾。
ペンデレツキに指揮と作曲を教わったポーランドの指揮者、作曲家、教育者、ヨアンナ・ヴヌク=ナザロヴァ(b.1949)の新作オペラ『ヴァンダ(Wanda)』は、19世紀ポーランドの作家シプリアン・カミル・ノルウィドの戯曲を元に、ヴヌク=ナザロヴァが作曲、テキストの選択とアレンジを行い、ノルヴィドの生誕200周年記念の一環として2021年に初演されました。
ヨアンナ・ヴヌク=ナザロヴァは、クシシュトフ・ペンデレツキに指揮と作曲を学んだ後、クラクフ音楽院を卒業。ハンス・スワロフスキーの指揮マスタークラスでも研鑽を積む。ノヴァ・フタのルドヴィ劇場、クラクフのスタリ劇場で音楽監督、クラクフ国立フィルハーモニーのマネージング・ディレクターを務め、1997年から1999年にはポーランド文化・国家遺産省の大臣にも就任。その後カトヴィツェのポーランド国立RSOの運営およびプログラム・ディレクターとして様々なプロジェクトを主導。シマノフスキ国際音楽コンクールの立ち上げにも携わり、長年クラクフ音楽院の講師も務めてきました。

BRU ZANE
BZ-1052
(3CD+BOOK)
NX-E07
フランク:歌劇「フルダ」 フルダ…ジェニファー・ホロウェイ(Ms)
グドルン…ヴェロニク・ジャンス(S)
スワンヒルデ…ユディト・ファン・ヴァンロイ(S)
フルダの母、ハルゲルデ…マリー・ゴートロ(Ms)
テルディス…リュディヴィヌ・ゴンベール(S)
エイオルフ…エドガラス・モントヴィダス(T)
グドレイク…マチュー・レクロアール(Br)
アスラク…クリスティアン・ヘルマー(Br)
エイリク…アルタヴァズド・サルグシアン(T)
グンナル…フランソワ・ルージエ(T)
エイナル…セバスティアン・ドロイ(T)
トロンド…ギレム・ヴォルムス(Bs-Br)
アルネ、伝令…マチュー・トゥールーズ(Bs)
ナミュール室内cho
ベルギー王立リエージュPO
ゲルゲイ・マダラシュ(指)

録音:2022年5月17日ナミュール・コンサート・ホール、ナミュール、ベルギー
2022年5月18-20日サル・フィラルモニーク、リエージュ、ベルギー
オランダ領時代のベルギーで生まれ、後年フランスに渡り同国のユニークな近代音楽の発展に大きな足跡を残したセザール・フランク。その代 表作であるヴァイオリン・ソナタや交響曲とほぼ同時期、1885年に完成した大作オペラ「フルダ」の全曲録音が、満を持してフランス語圏ベル ギーを代表するオーケストラと合唱団によって完遂されました。同作は南西ドイツ放送の肝いりで2021年にもNAXOSから全曲盤が出てい ます(8.660480)が、フランス語圏、それも作曲家の故郷ベルギーにおいて、19世紀音楽の復権に意欲を注ぐロマン派フランス音楽セン ター(Palazetto Bru Zane)の全面協力のもと、Bru Zaneレーベルならではの充実記事満載のブックレット(160ページ/仏語、英語)を 添えた最新録音が登場する意義は計り知れません。フランスでも注目度が増しつつあったワーグナーの楽劇を横目に、中世ノルウェーの氏 族間に起こった愛憎物語を全4幕で描き上げたこの大作、作曲家の生前には上演の機会を得られず、その歿後4年が過ぎた1894年にモ ンテカルロで初演された後も殆ど顧みられませんでした。今回の録音では初演直後、1895年頃にパリのシュダン社から刊行された初出版 総譜を参照しており、ノーカットを謳ったNAXOSでのファブリス・ボロン指揮による録音(シュダン社版を元に、ハンブルクのシコルスキ社による 資料を参照)にも含まれなかった部分があり、さらに歌詞の選択でも一部異なる解釈がなされているとのこと。ハンガリーの俊才マダラシュのタ クトのもと、ベルギーの楽団と合唱団は緻密な一体感で充実した書法を形にし、復讐に燃える主役フルダを演じるジェニファー・ホロウェイの 他にもジャンス、ファン・ヴァンロイ、モントヴィダスら注目歌手たちがそれぞれに劇的存在感を強く発揮して物語を織り上げてゆく演奏解釈は 実に見事。管弦楽付き合唱曲にも名作の多いフランク後期の音楽世界がいかに豊かな境地に到達していたか、これほどの大作で改めて知 ることができる喜びは計り知れません。 ※ 当作品は従来フランス語読みで「ユルダ」と表記してきましたが、当盤においては「フルダ」と呼ばれていることから名称も「フルダ」と改めま した。なお登場人物の名前の読みについても、同様に改めております。

Danacord
DACOCD-925(2CDR)
トマス・イェンセンの遺産 第15集
(1)ヘリエ・ボネン(1896-1983):スプーンリバー・アンソロジー〔丘、ホッド・パット、オリー・マギー、フレッチャー・マギー、カシアス・ヒューファー、アマンダ・バーカー、ルーベン・パンティヤー、ジョニー・セヤー、ロイス・スピアーズ、薬剤師トレイナー、巡回判事、ジョーセフ・ディクソン、みんな、みんな、この丘に眠る〕

(2)ニールセン:歌劇「サウルとダヴィデ」 FS25 CNW1(1898-1901) 第1幕

(3)ニールセン:歌劇「サウルとダヴィデ」 FS25 CNW1(1898-1901) 第2幕〜第4幕
トマス・イェンセン(指)

(1)トゥトリク・ヨハンセン(朗読)、クリステン・ムラー(朗読)、エーリト・ピーオ(朗読)、デンマークRSO
録音:1959年6月13日(ラジオ放送)
(2)(3)フランス・アナセン(Bs)、ニルス・ムラー(T)、ルート・グルベク(S)、オテ・スヴェンセン(T)、オト・ヴォルステズ(Bs)、モーウンス・ヴェーゼル(Bs)、クリステン・ブランケ(T)、インゲ・フライ(Ms)、クリスティーネ・フィリプセン(S)、デンマーク放送cho、デンマークRSO

録音(ライヴ):1960年5月23日、デンマーク放送第1スタジオ
デンマークの名指揮者、トマス・イェンセン(1898-1963)のシリーズ第15集は、「素晴らしい指揮」(「Gramophone」)と評されたニールセンの最初のオペラ「サウルとダヴィデ」のオール・デンマーク・キャストによる放送録音を収録。「スプーンリバー・アンソロジー」を作曲したヘリエ・ボネン(1896-1983)は、第一次世界大戦中にピアニストとしてデビュー、「デンマーク・ミュージックマガジン」(DMT)の創刊に携わるなど、音楽の政治面での活動で知られた音楽家といわれます。「スプーンリバー・アンソロジー」は、アメリカの詩人エドガー・リー・マスターズが、彼の住んでいたイリノイ州ルイスタウン近くを流れる川の名をつけた架空の町「スプーンリバー」の人々への「墓碑銘」として書いた同名の自由詩集による、朗読とオーケストラのための作品です。オーヴェ・ブルセンドーフによるデンマーク語訳がテキストに使われています。初めてリリースされるラジオ放送の録音です。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

NAXOS
NAX-2.110756(DVD)
NX-D03

NBD-0168V(Bluray)
NX-D03
オッフェンバック:喜歌劇「ラ・ペリコール」 ペリコール・・・ステファニー・ドゥストラック(Ms)
ピキーヨ・・・フィリップ・タルボ(T)
ドン・アンドレス・デ・リベイラ・・・・タシス・クリストヤニス(Br)
ドン・ミグエル・デ・パナテッラス・・・エリック・ユシェ(T)
ドン・ペドロ・デ・ヒノヨーサ ・・・リオネル・パントル(Br)
タラポテ侯爵/年老いた囚人・・・トマ・モリス (テノール/語り)
グァダレーナ/マヌエリータ・・・ジュリー・グソ(S)
ベルギネッラ/フラスキネッラ・・・マリー・ルノルマン(Ms)
マストリッラ/ブランビッラ・・・リュシー・ペラモール(S)
ニネッタ・・・ジュリア・ウィシュニエヴスキ(S)
ダンサー他
レゼレマンcho
パリ室内O
ジュリアン・ルロワ(指)
演出:ヴァレリー・ルソール

収録:2022年5月17日、19日 オペラ=コミック座(パリ)
収録時間:139分
音声:フランス語
PCMステレオ2.0/DTS5.1(DVD)
PCMステレオ2.0/DTS-HD Master Audio5.1(Blu-ray)
字幕:日本語・フランス語・英語・ドイツ語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク
Blu-ray…片面二層ディスク 1080i High Definition
1858年に「天国と地獄(地獄のオルフェ)」で最初の成功を収め、人気の流行作曲家になったオッフェンバックによる「美しきエレーヌ」、「パリの生活」、「青ひ げ」、「ジェロルスタン女大公」に続くヒット作「ラ・ペリコール」。オッフェンバックの作品に共通する当時の為政者の不品行や、世相風俗を痛烈に諷刺するこ のオペレッタは、諷刺される側のナポレオン三世も大いに楽しんだと伝えられています。本上演では、日本でもおなじみのステファニー・ドゥストラックが、タイト ルロールを抜群の歌唱&演技で見事にこなしています。恋人ピキーヨ役のフィリップ・タルボを始めとしてタシス・クリストヤニス、エリック・ユシェらオッフェンバック のオペレッタのエキスパート歌手陣が脇を固め、ピエール・ブーレーズにその才能を見出されアンサンブル・アンテルコンタンポランのアシスタント指揮者としてそ のキャリアをスタートし、現在フランスを中心に活躍する俊英ジュリアン・ルロワが愉悦とペーソスに溢れるオッフェンバックの音楽を活き活きと表現。さらにヴァレ リー・ルソールによる、カラフルでポップな舞台作りがこの上演に大輪の華を添えています。

Dynamic
CDS-7967(2CD)
NX-C09
リチニオ・レフィーチェ(1883-1954):歌劇「チェチーリア」 神の使い…エレーナ・スキッル(S)
チェチーリア…マルタ・マリ(S)
ヴァレリアーノ…ミカエル・スパダッチーニ(T)
ティブルツィオ/アマチーオ…レオン・キム(Br)
盲目の老女…ジュゼッピーナ・ピウンティ(S)
街の僧…アレッサンドロ・スピーナ(Bs)
奴隷解放者/若い僧…クリスティアン・コッリア(T)
奴隷…パトリツィオ・ラ・プラーカ(Br)
カリアリ劇場リリコO&cho
ジュゼッペ・グラツィオーリ(指)

録音:2022年1月29日、2月1-5日
イタリアの作曲家リシニオ・レフィーチェの歌劇「チェチーリア」。 1905年に司祭に任じられたレフィシーチェは、宗教活動のかたわら2作の歌劇を完成させ、とりわけ1934年にロー マでクラウディア・ムツィオにより初演された「チェチーリア」はセンセーショナルな成功を収めました。以降、レナータ・テ バルディやレナータ・スコットが題名役を歌ったことで知られるこの作品は、音楽と盲人の守護聖人である「聖セシリ ア」を題材としており、プッチーニを思わせるヴェリズモ・オペラの様式の中に、グレゴリオ聖歌の旋律が採り入れられた 神秘的な雰囲気を持っています。この作品でチェチーリアを歌ったマルタ・マッリは「全ての音域で均一な丸みを帯び た歌声」と高く評価されました。指揮のグラツィオーリは木管、金管楽器の響きを際立たせながら活気に満ちた音楽 を奏でています。また作品で重要な役割を担う合唱も見事です。

Linn
CKD-709(3CD)
NX-D09
ヘンデル:歌劇「セルセ」HWV40 セルセ…エミリー・ダンジェロ(Ms)
アルサメーネ…ポーラ・マリヒー(Ms)
アマストレ…ダニエラ・マック(Ms)
ロミルダ…ルーシー・クロウ(S)
アタランタ…メアリー・ベヴァン(S)
アリオダーテ…ニール・デイヴィス(Bs-Br)
エルヴィーロ…ウィリアム・デイズリー(Br)
イングリッシュ・コンサート(合唱&古楽器オーケストラ)
 編成:混声四部合唱各2、ヴァイオリン5/5、ヴィオラ3、チェロ3、コントラバス1、オーボエ&リコーダー各2、バスーン2、ホルン2、トランペット1、テオルボ2、チェンバロ2
ハリー・ビケット(チェンバロ、指揮)

録音:2022年5月10-16日イースト・フィンチリー・オール・セインツ教会(ロンドン東部)
1738年4月15日、かつてはロンドン興行界を席巻したものの、当時は苦境に立たされていたヘンデルが披露したオペラ「セルセ」は、真面目 な筋に滑稽な場面が挿入されるなど当時の英国人たちには理解しにくい内容で、初演は手ひどい失敗に終わりました。しかしその約2世紀 後、1924年に蘇演された折から熱狂と共に迎えられるようになり、全曲録音も折々リリースされています。意外なことに本場英国での古楽 器録音は少なく、このたび大本命ともいえるハリー・ビケット指揮イングリッシュ・コンサートによる新録音が登場。初演時にカストラートのカッ ファレッリが演じた表題役には女声を充てていますが、演じるのはなんとDeutsche Grammophonからのユニークなソロ・アルバムで注目さ れたエミリー・ダンジェロ!冒頭の「懐かしき木蔭(オンブラ・マイ・フ)」から強い求心力で音楽に引き込まれます。全体の劇的起伏を捉えなが ら精妙・丁寧にドラマを紡いでゆくビケットの解釈は流石というほかなく、3枚組のそこかしこに聴きどころが満載! ルーシー・クロウやポーラ・マ リヒーら他にも個性派・実力派が揃うソリストたちの鮮やかな歌唱を、新世代プレイヤー続々の古楽器オーケストラが熱をはらんだ気品ある 演奏で支えます(通奏低音のテオルボ2挺が良い味わい)。20世紀末以来の英国古楽器演奏のスタイルに馴染んだ耳にも、また新時代の バロック・オペラ演奏の刺激を愛する耳にも魅力的に響く新録音と言ってよいでしょう。

ORFEO DOR
C-240012(2CD)
NX-B07
オルフ:歌劇「プロメテウス」 プロメテウス…ローランド・ヘルマン(Br)
イオ・イナキス…コレット・ロラン(S)
ヘルメス…フリッツ・ウール(T)
クラトス…ヨーゼフ・グラインドル(Bs)
オケアノス…キース・エンゲン(Bs)
ヘプハイストス…ハインツ・クラーマー(T) 他
バイエルン放送女声cho
バイエルンRSO
ラファエル・クーベリック(指)

録音:1975年10月1、2日
ヘルクレス・ザール、ミュンヘン(ドイツ)
※C526992の再発売盤
1949年のアンティゴネ、1959年のオイデプスに続く、オルフのギリシャ語テキストによる三部作の最後を飾る「プロメテウス」。1968年3月24日にフェルディナ ンド・ライトナーの指揮で初演され好評を得た作品です。古代ギリシャ語の独特な抑揚を活かし、多彩なパーカッションの連打を伴い語るように歌われます。 管弦楽は大編成ですが、思いの他ストイックな響きで歌を支えます。このクーベリックが指揮した1975年のライヴ盤は緊迫感に満ちた優れた演奏として知ら れています。

GEGA NEW
GD-421(1CD)
ナディヤ・アフェヤン/アリアと歌曲集
(1)ビゼー:「カルメン」〜ハバネラ
(2)ビゼー:「カルメン」〜あんたかい(第4 幕 カルメンとジョゼの二重唱)
(3)ヴェルディ:「トロヴァトーレ」〜炎は燃えて,鎖につながれて
(4)ヴェルディ:「ドン・カルロ」〜おお、不幸な贈り物よ
(5)ヴェルディ:「アイーダ」〜ああ!死にそうだわ(第4 幕の裁判の場面)
(6)ポンキエッリ:「ジョコンダ」〜貴婦人の声か、天使の声か
(7)サン=サーンス:「サムソンとデリラ」〜愛の神よ、私を助けに来ておくれ
(8)ムソルグスキー:「ホヴァーンシチナ」〜神秘の力(マルファの予言)
(9)ピプコフ:「モムチル」〜エフロジーナのアリア
(10)ヴォルフ:隠棲
(11)ルフェーブル:この世で
ナディヤ・アフェヤン(Ms)
(1)(3)(5)(6)(7)(9)ミハイル・アンゲロフ(指)ブルガリア国営RSO
(2)(8)ルスラン・ライチェフ(指)ブルガリア国営RSO
(4)ルスラン・ライチェフ(指)ペルニクSO
(2)リュボミール・ボドゥロフ(ジョゼ テノール)
(5)ニコライ・ストイロフ(バス ランフィス)
ソフィア歌劇場cho
(10)(11)リュベン・コンドフ(P)

録音:(1)(3)(6)(7)(9)(10)(11)1967年
(2)(4)1960年、(5)1974年、(8)1963年
gega が取り組む往年のブルガリアのオペラ歌手の CD のシリーズ。ナディヤ・アフェヤン (1917-2000)は、第二次大戦直後から長年に渡ってソフィア歌劇場で活躍したメッゾソプラノ。 主要なメッゾ役はあらかた歌ったようです。また若い頃にベルリンとウィーンで学んだことか ら、東ベルリンのベルリン国立歌劇場でも活躍した。暗く深みのある彼女の歌の魅力は、これ らの録音からでも十分窺えるでしょう。 歌唱は概ね原語のようだが、「カルメン」の二重唱はおそらくブルガリア語歌唱と思われます。また 1974年の「アイーダ」のみステレオ録音らしき広がりが感じられる(どちらもCD には記載なし)。

C Major
76-3508(DVD)

76-3604(Bluray)
プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」 イレーネ・テオリン(トゥーランドット)、クリス・メリット(アルトゥーム皇帝)、アレクサンドル・ヴィノグラードフ(ティムール)、ホルヘ・デ・レオン(カラフ)、エルモネラ・ヤオ(リュー)、トニ・マルソル(ピン)、フランシスコ・バス(パン)、ミケルディ・アトクサンダバーソ(ポン)
ジュゼップ・ポンス(指)
リセウ大劇場O&cho
演出、映像、マルチメディア:フランク・アルー

収録:2020年、リセウ大劇場
◆DVD
画面:NTSC,16:9
音声:PCMステレオ、DTS-HD MA5.0
リージョン:All BD50
原語:イタリア語
字幕:独英仏西韓,日本語
118分

◆Bluray
画面:1080i,16:9
音声:PCMステレオ、DTS-HD MA5.0
リージョン:All BD50
原語:イタリア語
字幕:独英仏西韓,日本語
118分
スペインの舞台演出集団ラ・フラ・デルス・バウスの映像デザイナーであるフランク・アルーによる演出の「トゥーランドット」。リセウ大劇場をプロジェクション マッピングで埋め尽くし、壮大な演出、エキサイティングな未来を描いています。
タイトルロールは、現代を代表するドラマティック・ソプラノの一人として活躍するスウェーデン出身のイレーネ・テオリン。トゥーランドットは当たり役として世界 中の劇場で歌い、2008年新国立劇場でも同役を歌い喝采を浴びました。カラフにはカナリヤ諸島サンタ・クルス・デ・テネリフェ出身のテノール、ホルヘ・デ・レオ ン。伸びやかな歌声で堂々としたカラフを演じています。そしてリューには、アルバニア出身のエルモネラ・ヤオ。ヤオは2023年パレルモ・マッシモ劇場の来日公演 で「椿姫」ヴィオレッタで登場予定。多彩な歌手陣が揃い、丁々発止のやりとりも見逃せません。 (Ki)
C Major
76-2508(2DVD)

76-2604(Bluray)
ロッシーニ:歌劇「イタリアのトルコ人」 オ ル ガ・ペレ チャツコ(フィオリッラ )
アーウィン・シュロット(セリム )
ルネ・バルベラ(ナルチーゾ)
ニコラ・アライモ(ジェローニオ)
セシリア・モリナーリ(ザ イダ )
ピエートロ・スパニョーリ(プロスドチモ)
スペランツァ・スカプッチ(指)
フィラルモーニカ・ジョアキーノ・ロッシーニ
演出&舞台:ダヴィデ・リヴェルモレ

収録:2016年8月、ロッシーニ劇場(ライヴ)
◆DVD
画面:NTSC,16:9
音声:PCMステレオ、DTS5.1
リージョン:All
DVD9
原語:イタリア語 
字幕:伊独英仏西韓,日本語
171分

◆Bluray
画面:1080i,16:9
音声:PCMステレオ、
DTS-HD MA5.1
リージョン:All
BD50
原語:イタリア語 
字幕:伊独英仏西韓,日本語
171分
2016年ペーザロ・ロッシーニ音楽祭で上演された「イタリアのトルコ人」の映像が発売されます。1980年にロッシーニ生誕の地ペーザロで始まった音楽祭。毎 年8月に開催されヨーロッパの名だたる音楽祭に匹敵する水準と注目度の高さを誇ります。ロッシーニ財団が編纂したクリティカル・エディション(批判校訂版)に 基づいて作品を上演。全39あるロッシーニオペラから、知られざる作品の再発見や、レパートリーの定着に貢献しています。
「イタリアのトルコ人」は、1814年8月14日にミラノ・スカラ座で上演されました。前年に初演され成功を収めた「アルジェのイタリア娘」に設定が似ていたこと から、聴衆の評判はあまり良くはありませんでした。しかし、初演当時の誤解からの評価の低さに比べると、今日では、風習、愛に関する高尚な思索、芸術、アイデ ンティティーをめぐる喜劇が、我々現代人にも共感を呼び高い支持を得ています。 あらすじは、トルコの王子セリム、その元恋人のジプシーの女性ザイダ、夫がいながらもセリムに惹かれるドンナ・フィオリッラ、フィオリッラの気弱な夫ドン・ジェ ローニオ、その友人の詩人プロスドチモ、フィオリッラを慕うドン・ナルチーゾらのもとで物語が展開していきます。最後は、セリムとザイダは仲良く一緒にトルコ行 きの船に乗り、ジェローニオはフィオリッラを許し、フィオリッラは夫の元に戻り感謝する、そしてナルチーゾも自らの道を進み、詩人も満足してハッピーエンドに終 わる。
本上演はダヴィデ・リヴェルモーレによる演出で、イタリア映画界の巨匠フェデリコ・フェリーニの映画『8 1/2』をモチーフとしています。気まぐれな妻フィオ リッラを歌うのはロッシーニを得意とするオルガ・ペレチャツコ。蠱惑的な女性を見事に演じはまり役と言えるでしょう。浮気なセリムを歌うのは、ウルグアイ出 身、エキゾチックで深みのある声と精悍な姿のアーウィン・シュロット。気弱な夫ジェローニオには柔軟で多彩な表現が魅力のニコラ・アライモ。詩人はイタリアの 実力派バリトン、ピエトロ・スパニューリ。と個性豊かな歌手陣が揃っています。 (Ki)

EUROARTS
20-69294(Bluray)
ヴェルディ:歌劇「椿姫」 フランチェスカ・ドット(ヴィオレッタ・ヴァレリー)、アントニオ・ポーリ(アルフレード・ジェルモン)、ロベルト・フロンターリ(ジョルジョ・ジェルモン)、アンナ・マラヴァージ(フローラ)、アンドレア・ジョヴァンニーニ(ガストーネ子爵)、ロベルト・アックールソ(ドゥフォール男爵)、アンドレア・ポルタ(ドビニー侯爵)、グラツィアーノ・ダッラヴァッレ(グランヴィル医師)、キアラ・ピエレッティ(アンニーナ)
ヤデル・ビニャミーニ(指)
ローマ歌劇場O&cho
ローマ歌劇場バレエ団

演出:ソフィア・コッポラ
収録:2016年5月、ローマ歌劇場
画面:Full HD1080i、16:9
音声:PCMステレオ、
DTS-HD MA5.0
リージョン:All
BD50
字幕:独英仏韓,日本語
142分
2016年5月にイタリア、ローマ歌劇場で上演された「椿姫」。現代を代表する女性映画監督ソフィア・コッポラ演出、イタリアを代表するファッション・デ ザイナー、ヴァレンティノ・ガラヴァーニによる衣裳、映画『プレステージ』『ダークナイト』などハリウッドで数々の大作を担当しているネイサン・クロウリー による舞台美術、ということでオペラ界のみならず、ファッション・映画界からも大いに注目を集めた話題の上演でした。また2018年に日本公演が行われ大 評判となり、今年2023年9月にも再び日本で上演されることが決まっています。そしてこの度、映画としても公開された本作をブルーレイでリリースします。
19世紀のパリ社交界を舞台にした高級娼婦ヴィオレッタの葛藤が入り交じる純愛物語を綴ったヴェルディの名作オペラ「椿姫」。鮮やかな赤色が印象的なヴィ オレッタのエレガントで妖艶な衣裳は、ヴァレンティノ自身がデザインを手掛け、舞台上で着用されるその他の衣装は、ヴァレンティノの指示のもと「ヴァレンティ ノ」のスタッフが担当しています。 そして全編日本で撮影された『ロスト・イン・トランスレーション』や王妃マリー・アントワネットの半生を描いた『マリー・アントワネット』など独自の視点と 美意識で女性をテーマとした映画を生み出しているソフィア・コッポラ。まさに「椿姫」は、彼女のテーマとする女性の物語。ヴィオレッタの心境の変化、その 真実の愛に生き死んでいく姿を描き出しています。
もちろんキャスト陣にも注目。2018年の来日公演のキャストでもあった、ヴィオレッタ役フランチェスカ・ドットとアルフレード役アントニオ・ポーリ。フランチェ スカ・ドットは2012年にフェニーチェ歌劇場「ボエーム」ムゼッタ役でオペラ・デビューを果たし、その後才能が認められ、パドヴァのヴェルディ劇場「ルク レツィア・ボルジア」のルクレツィア、サッサリとバーリでの「椿姫」のヴィオレッタと、活躍の場を広げている注目の歌手。複雑に変化するヴィオレッタの心 情を見事に歌いあげます。そして2011年のザルツブルク聖霊降臨祭音楽祭で、リッカルド・ムーティ(指)メルカダンテ「二人のフィガロ」のアルマヴィーヴァ 伯爵を歌い一躍注目され、現在は気鋭のテノール歌手として世界の劇場から認められているアントニオ・ポーリ。ジョルジョには当代随一のバリトン歌手ロベルト・ フロンターリ。という実力派揃いの配役で聴かせます。 (Ki)

Sterling
CDA-186718682(2CDR)
R.シュトラウス:歌劇 「エレクトラ」 ライラ・アンデション=パルメ(ソプラノ、エレクトラ)
グニッラ・セーデシュトレム
(メゾソプラノ、クリュテムネストラ)
アニタ・スールド(ソプラノ、クリュソテミス)
レッナールト・ストレゴード(テノール、エギスト)
グンナル・ルンドベリ(バリトン、オレスト)
アンデシュ・ロレンソン(バリトン、オレストの老僕)
カリーナ・ムーリング
(ソプラノ、クリュテムネストラの腹心の侍女)
エヴァ・ピラト(ソプラノ、クリュテムネストラの裾持ち)
ソンニ・ヴァレンティン(テノール、若い召使)
ベンクト・リンドベリエル(バス、老いた従者)
ヤドヴィガ・コーバ(ソプラノ、監督者)
インゲル・ブルム(アルト、第1の侍女)
アンナ・ラーション(メゾソプラノ、第2の侍女)
カロリーナ・ベンクツドッテル・ユング
(メゾソプラノ、第3の侍女)
アイネタ・ルンドグレーン(ソプラノ、第4の侍女)
ヒルデ・ライラン(ソプラノ、第5の侍女)
王立スウェーデン歌劇場O&cho
ジークフリート・ケーラー(指)

録音:1996年5月4日、王立スウェーデン歌劇場(ストックホルム)(ライヴ録音)
※マスタリング・編集:クット・カールソン/AAD
スウェーデンの宮廷歌手ライラ・アンデション=パルメ(b.1941)のアーカイヴ録音シリーズ。プッチーニの 「トスカ」(CDA-1837382)、R・シュトラウスの 「サロメ」(CDA-1843442)、シクステン・エールリングが指揮したワーグナーの 「ジークフリート」(CDA--1847492)の王立スウェーデン歌劇場での公演をライヴ収録したアルバムがこれまでにリリースされています。
ギリシャ悲劇に基づくフーゴ・フォン・ホーフマンスタールの台本に作曲されたシュトラウスの 「エレクトラ」 もアンデション=パルメが王立歌劇場で歌ったオペラのひとつです。ビルギット・ニルソンがタイトルロールを歌った1965年の公演で侍女のひとりを歌ったのが最初。同じルドルフ・ハルトマンが演出した1979年と1980年の春の公演でエレクトラの妹クリュソテミスを6回歌ったあと、1993年から1996年5月4日に行われた彼女の告別公演までにエレクトラ役を11回まで歌いました。今回リリースされるのは、この告別公演の記録です。
グニッラ・セーデシュトレム(1943-2004)のクリュテムネストラ、アニタ・スールド(b.1949)のクリュソテミス、レッナールト・ストレゴード(b.1946)のエギスト、グンナル・ルンドベリ(b.1958)のオレスト。1990年に王立スウェーデン歌劇場の首席指揮者と音楽監督に任命され、1992年から2005年まで宮廷指揮者を務めたドイツのジークフリート・ケーラー(1923-2017)の指揮。フォルケ・アベニウスの演出による舞台です。
シュトラウスの最後の和音が消えると、花をいっぱいに積んだ2台の台車が舞台に運びこまれました。そして、オーケストラが伴奏する中、観客も含めた全員が、アリス・テグネールの 「青いアネモネ」 の「青い」を「白い」に変えた歌詞で歌い、王立歌劇場に別れを告げる宮廷歌手ライラに感謝を捧げました。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

Da Vinci Classics
C-00707(2CD)
ピアソラ:歌劇「ブエノスアイレスのマリア」(2部のタンゴ・オペリータ、台本:オラシオ・フェレール) マルティナ・ベッリ(ヴォーカル)、ダヴィデ・ヴェンドラミン(バンドネオン)、ヤコポ・リヴァニ(指)、オルケストラ・ラ・コレッリほか

録音:2021年6月、ラヴェンナ(イタリア)
アストル・ピアソラ(1921-19492)とオラシオ・フェレール(1933-2014)が1968年に生んだ傑作「ブエノスアイレスのマリア」。フェレールの詩が様々な言語イディオムを創造的に混ぜ合わせ、非常に多様な要素(粗野なリアリズム、ファンタジー、魔法、宗教、神話など)を共存させているように、ピアソラもクラシック、伝統的なタンゴ、ジャズ、さらにはロック・ミュージックを混ぜ合わせ、唯一無二の個性と独特のスタイルを作り上げました。本アルバムは2021年に権威あるラヴェンナ音楽祭でライブ録音されたもので、ピアソラ、特にこのタンゴ・オペラに芸術人生のかなりの部分を捧げているアーティストも参加しています。

CPO
CPO-555560(3CD)
NX-G11
ヘンデル(テレマン再構築):歌劇「インドの王妃クレオフィーダ」 クレオフィーダ…シュザンヌ・ジェローム(S)
ポルス…フローリアン・ゲッツ(Br)
アレッサンドロ…ホルヘ・ナバーロ・コロラド(T)
エリクセナ…ヨハンナ・ポムランツ(S)
ガンダルテス…レアンドロ・マルツィオッテ(C.T)
ティマゲネス…ジュゼップ=ラモン・オリベ(Bs)
イル・グスト・バロッコ(古楽器使用)
イェルク・ハルベック(指揮・チェンバロ)

録音:2020年11月14-16日(ライヴ)
当時、ヘンデルのイタリア語による歌劇は非常に人気が高く、この作品も初演後1年でイギリスからヨーロッパ全土で上演されるようになりました。これを知った テレマンは、激動の人生を送ったアレキサンダー大王と、インド王ポーロと彼の妻クレオフィーダとの絡み合いがハンブルクの聴衆にも理解できるように、メタス タージオ作のイタリア語のレチタティーヴォをクリストフ・ゴットリープ・ヴェントにドイツ語に翻訳させ、物語のヒロインをポーロの妻クレオフィーダに変更、全体を再 構築しました。そのためアリアはヘンデルのオリジナルのまま、イタリア語で歌われています。 演奏は南ドイツの最も重要なバロック・オーケストラのひとつ"イル・グスト・バロッコ"。歌手たちの表現力豊かな歌唱を支え、作品に新たな命を吹き込みまし た。

Opus Arte
OA-1368D(DVD)
NX-C10

OABD-7313D(Bluray)
NX-D09
ヘンデル:歌劇「テオドーラ」 テオドーラ…ジュリア・ブロック(S)
ディディムス…ヤクブ・ヨゼフ・オルリンスキ(C.T)
アイリーン…ジョイス・ディドナート(Ms)
セプティミウス…エド・ライオン(T)
ヴァレンス…ギュラ・オレント(Br)
マルクス…サンド・ムジャンダナ(T)

コヴェント・ガーデン王立歌劇場O&cho
ハリー・ビケット(指)
演出:ケイティ・ミッチェル

収録:2022年2月7日、12日 コヴェント・ガーデン王立歌劇場(ロンドン)
収録時間:189分
音声:英語
PCMステレオ2.0/Dolby Digital5.1(DVD)
PCMステレオ2.0/DTS-HD Master Audio5.1(Blu-ray)
字幕:日本語・英語・ドイツ語・イタリア語・フランス語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク
Blu-ray…片面二層ディスク 1080i High Definition
時は4世紀、ローマ帝国支配下のアンティオキア。ローマの総督ヴァレンスによるキリスト教徒迫害の命令を拒否したローマの将校ディディムスは、囚われの 恋人テオドーラを救うために衣装を交換し彼女を逃がします。しかしディディムスがその咎で処刑されると聞いたテオドーラは、ヴァレンスに自分の命と引き換 えにディディムスの命乞いをしますが…1750年に初演されたオラトリオ「テオドーラ」は、はるか270年余りの時を経て、2022年初演の地であるコヴェント・ガーデンに舞台作品として帰ってきまし た。その舞台は異教徒ローマ人の駐在する大使館に置き換えられ、大使館の従業員に身をやつしたキリスト教徒が、密かに大使館の破壊工作を進める もののそれが露見し、首謀者のテオドーラは捕らえられ性的暴行を加えられる…… 2022年夏、新国立劇場で上演された「ペレアスとメリザンド」の演出で 話題を呼んだイギリス演劇界の鬼才ケイティ・ミッチェルによる演出は、オリジナルの台本に描かれた宗教間の確執を現代の政治的対立によるテロリズムに 大胆に読み替えた問題作として、賛否両論の渦を巻き起こしました。 音楽面ではバロックから現代まで幅広いレパートリーを持つ、タイトル・ロールのジュリア・ブロック、ディディムス役にヨーロッパを中心に絶大な人気を誇る若き カウンターテナー、ヤクブ・ヨゼフ・オルリンスキという注目の二人の俊英歌手と、アイリーンを持ち役とするベテラン、ジョイス・ディドナートらを擁する歌唱陣が 精確な歌唱技術と豊かな感情表現を見事に両立。ヘンデルの音楽劇作品をその中心レパートリーとし欧米の名だたる歌劇場でその声価を高めたハリー・ ビケットが、コヴェント・ガーデンの合唱団とオーケストラを率い、このヘンデル円熟期の傑作を深く清澄な響きで満たしています。

BRU ZANE
BZ-1051
(2CD+BOOK)
NX-E03
スポンティーニ:抒情悲劇「ヴェスタの巫女」全3幕 ジュリア…マリナ・レベカ(S)
リシニュス…スタニスラス・ド・バルベラック(T)
シンナ…タシス・クリストヤニス(T)
巫女の長…オード・エクストレモ(Ms)
最高神祇官…ニコラ・クルジャル(Bs)
執政官/占師の長…ダヴィド・ヴィチャク(Br)
フランダース放送cho
レ・タラン・リリク(古楽器使用)
クリストフ・ルセ(指)

録音:2022年6月17-20日 ラ・セーヌ・ミュジカル、パリ
フランスの古楽復興を牽引し、18世紀に人気を誇りながら歴史に埋もれていたイタリアやフランスの傑作を数多く発掘・紹介して話題を呼ん できたクリストフ・ルセ率いるレ・タラン・リリク。近年ではサリエリがパリで発表した三つのフランス語オペラの録音で毎回話題を呼んだほか、グ ノー生誕200周年の2018年には「ファウスト」初演時の版を古楽器初録音(BZ1037)、ロマン派時代の音楽にも高い適性のあることを印 象づけました。その彼らが今回、西洋歌劇史を辿れば避けては通れない19世紀初頭の重要作と正面から向き合います。作曲家はベー トーヴェンと同世代のイタリア人作曲家ガスパレ・スポンティーニ。かの楽聖がウィーンで「フィデリオ」の原型となる「レオノーレ」の作曲と改作に 腐心していた頃、フランス皇帝ナポレオンの妃ジョゼフィーヌの後押しを受けパリで世界初演された「ヴェスタの巫女」は大いなる熱狂をもって 迎えられ、後にフランスとプロイセンをまたにかけ圧倒的名声を誇ることになるスポンティーニの出世作となった作品。古代ローマを舞台に、絶 やしてはならないとされてきた神殿の炎の鎮火をめぐる大事件を、革命期ならではのスリリングな音楽展開で描いた傑作ですが、この演奏は そのダイナミックな音作りもさることながら、独唱の細やかな節回しに適切に寄り添う古楽器オーケストラの音色も実に美しく、作品本来の魅 力の諸相に迫った名演に仕上がっています。バルベラック、クリストヤニス、ヴィチャクらフランス歌劇界の錚々たる男声歌手たちと共に、ラト ヴィア出身の注目歌手マリナ・レベカが鮮やかな歌唱を聴かせ、ナチュラル・トランペットのマドゥーフやトロンボーンのクレア・マッキンタイアら大 物ソリストから、クラリネット磯部礼奈のような新世代の俊才まで幅広い層が加わるレ・タラン・リリクの濃淡豊かな演奏の頼もしさも格別。革 命期のオペラの魅力を十全に堪能できる演奏内容に加え、Bru Zaneレーベルならではの150ページに及ぶ仏英語による充実解説も嬉し いところです。


H.M.F
HMM-905361(1CD)
ロトのボレロ〜ラヴェル作品集
(1)歌劇「スペインの時」
(2)ボレロ
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指)
レ・シエクル
コンセプシオン:イザベル・ドリュエ(Ms)、ゴンサルベ:ジュリアン・ベール(T)、トルケマダ:ロイク・フェリクス(T)、ラミーロ:トマ・ドリエ(Br)、ドン・イニーゴ:ジャン・デジャン(Bs)

録音:2021年3月23、24日/ラ・セーヌ・ミュジカル、RIFFXスタジオ(ブローニュ・ビヤンクール)
ついにロト&レ・シエクルの「ボレロ」が実現しました!過去4枚のラヴェル・アルバムの素晴らしさから、「ボレロ」がどんなものになるか誰もが期待し、 実際リクエストも多数寄せられていました。ロト自身「楽器が揃ったら必ずやる」と言っていましたが、今回満を持しての録音となりました。これが予想をはる かに上回る演奏で、冒頭から15分間釘付けとなります。
リズムを打ち続けるのがスネアドラムではなくタンブール(プロヴァンス太鼓)であることと、ピリオド楽器の音色とノンヴィブラート奏法に一瞬ドキリとさせら れますが、すぐ既成概念を一新され引き込まれます。変わっていく楽器の音色が知っているものと違うのが新鮮で、ハルモニア・ムンディの録音の良さがそれ ぞれのニュアンスを絶妙に伝えます。
ロトは厳格にテンポを守り、じわじわとクレッシェンドしていくものの単調ではなく、むしろリズム感の良さが際立ちます。それでいて各奏者のソロには遊び心 をまかせている点が民主的であると実感させられます。ラヴェル究極の職人芸による人工美の音楽ながら、官能的とさえいえる情感を示します。
ほとんどがボレロ初演時代の楽器で、トランペットのように聴こえる小口径のトロンボーンは初演時に使われたそのものとのこと。ガット弦のエラール・ハープ、 ミュステルのチェレスタまで独特な明るい音色に魅せられます。楽譜も新しいクリティカル版により、後に削除されたカスタネットが曲後半に現れます。あまりの 鮮烈さにあまたある名盤がかすんでしまう印象を持つと申せましょう。
アルバムのメインは歌劇「スペインの時」。ロトとレ・シエクルにとり歌劇や管弦楽のジャンルの違いは重要ではなく、両作品にみられるラヴェルのスペイン の出自と愛着、非現実性を追求しています。「スペインの時」は約50分の一幕物で、スペイン女性の浮気心をテーマにした笑劇。通常コントラファゴットで代 用されるサリュソフォンのパートをオリジナル通りに奏して独特な効果をあげています。歌手陣も好演で、ハバネラのリズムによる大団円の五重唱は圧巻です。 (Ki)

QUERSTAND
VKJK-2207(5CD)

「再発見された声」〜ヘルデンテノール ホルスト・ヴォルフ オペラ抜粋集

■CD1
(1)ヴェルディ:「仮面舞踏会」第3幕〜おそらく彼女は到着している/永久に君を失えば(ドイツ語)
(2)ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」から(7 部分 約30分)
(3)ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」第3 幕から(8部分 約44分)

■CD2
ワーグナー:「タンホイザー」から(22 部分 約80分)

■CD3
(1)ワーグナー:「ワルキューレ」第1幕から(6 部分 約30分)
(2)ワーグナー:「神々の黄昏」第3幕から(4 部分 約34分)
(3)ワーグナー:「ローエングリン」第3 幕から(3 部分 約15分)

■CD4
(1)ワーグナー:「さまよえるオランダ人」から(2 場面 約20分)
(2)ワーグナー:「パルジファル」から(6場面 約41分)
(3)ワーグナー:「リエンツィ」〜全能の父よ
(4)ヴェルディ:「アイーダ」から(2 場面 約14 分)(ドイツ語)

■CD5
(1)プッチーニ:「トスカ」から(2場面 約6 分)(ドイツ語)
(2)ダルベール:「低地」から(15部分 約70 分)
■CD1(79:11)
(1)ホルスト・ヴォルフ(テノールリッカルド)、ヘルムート・ザイデルマン(指)デッサウ・フリードリヒ劇場O/録音:1936年11月3日ドイツデッサウ
(2)ホルスト・ヴォルフ(テノールヴァルター・フォン・シュトルツィング)、マティアス・クライン(バスザックス)、アニタ・アルヴァルト(ソプラノエーファ)、ハンス・シュトイデル(バリトンベックメッサー)、他、ハインツ・レットガー(指)デッサウ州立劇場O/録音:1956年10月7日東ドイツデッサウ
(3)ホルスト・ヴォルフ(テノールトリスタン)、フィルマ・フィヒトミュラー(ソプラノイゾルデ)、クルト・ウーリヒ(バリトンクルヴェナール)、クルト・ラインハルト(テノール牧童)、ミクローシュ・ルカーチ(指)デッサウ州立劇場O/録音:1955年5月26日東ドイツデッサウ
■CD2(79:40)
ホルスト・ヴォルフ(テノールタンホイザー)、エミ・プレル(ソプラノエリーザベト)、ロベルト・ラウヘファー(バリトンヴォルフラム・フォン・エッシェンバッハ)、カール・ハーマン(バス領主ヘルマン)、トルーデ・テレン(メッゾソプラノヴェヌス)、ハインツ・レットガー(指)デッサウ州立劇場O/録音:1954年12月12日東ドイツデッサウ
■CD3(79:41)
(1)ホルスト・ヴォルフ(テノールジークムント)、エミ・プレル(ソプラノジークリンデ)、ペーター・ロト=エーラング(バスフンディング)、エーリヒ・リーデ(指)デッサウ州立劇場O/録音:954年1月24日東ドイツデッサウ
(2)ホルスト・ヴォルフ(テノールジークフリート)、ペーター・ロト=エーラング(バスハーゲン)、リタ・ヴェーグナー(ソプラノヴォークリンデ)、アニタ・アルヴァルト(ソプラノヴェルグンデ)、エルナ・ベルマン(メッゾソプラノフロスヒルデ)、ハインツ・レットガー(指)デッサウ州立劇場O/録音:1955年5月22日東ドイツデッサウ
(3)ホルスト・ヴォルフ(テノールローエングリン)、エミ・プレル(ソプラノエルザ)、ハイナー・バウマン(バリトンハインリヒ)、エーリヒ・リーデ(指)デッサウ州立劇場O/録音:1952年11月23日東ドイツデッサウ
■CD4(79:49)
(1)マティアス・クライン(バスオランダ人)、エミ・プレル(ソプラノゼンタ)
ホルスト・ヴォルフ(テノールエリック)、ハインツ・レットガー(指)デッサウ州立劇場O/録音:1956年11月21日東ドイツデッサウ
(2)ホルスト・ヴォルフ(テノールパルジファル)、ヴィルマ・フィヒトミュラー(ソプラノクンドリー)、ハンス・シュトイデル(バリトンクリングソル)、他、ハインツ・レットガー(指)デッサウ州立劇場O/録音:1956年11月21日東ドイツデッサウ
(3)ホルスト・ヴォルフ(テノールリエンツィ)、エルンスト・アルブレヒト・ラインハルト(指)ゲーラ市劇場O/録音:1959年4月2日東ドイツゲーラ
(4)エミ・プレル(ソプラノアイーダ)、ホルスト・ヴォルフ(テノールラダメス)、ロージャ・デリ(メッゾソプラノアムネリス)、ロベルト・ラウヘファー(バリトンアモナズロ)、ハインツ・レットガー(指)デッサウ州立劇場O/録音:1955年11月6日東ドイツデッサウ
■CD5(76:30)
(1)ホルスト・ヴォルフ(テノールカヴァラドッシ)、エルンスト・アルブレヒト・ラインハルト(指)デッサウ州立劇場O/録音:1953年5月30日東ドイツデッサウ
(2)ホルスト・ヴォルフ(テノールペドロ)、フィルマ・フィヒトミュラー(ソプラノマリア)、エルヴィン・パタキ(トマゾバス)、他、エルンスト・アルブレヒト・ラインハルト(指)デッサウ州立劇場O,デッサウ州立劇場cho/録音:1956年6月12日東ドイツデッサウ
ドイツのテノール、ホルスト・ヴォルフ(1894-1980)の貴重なライヴ録音が集められた 5CD。彼は日本ではほとんど知られて いないだろうが、長らくドイツのデッサウ劇場を拠点に活躍したテノールで、特にワーグナーの英雄役を得意とした。しかしあま り大都市で活動せず、また全盛期である40代後半が第二次世界大戦と重なったり、さらに戦後はデッサウが東ドイツ領になっ たりしたことで、国際的知名度を得ることはなかった。とはいえ歌手としての力量はたいへんに高く、デッサウ市民はヴォルフを 愛し、彼は1957年まで舞台に立ち続けた。ヴォルフは 1950年代半ばからテープレコーダーで自分の舞台を録音するように なり、ここに収録されている録音は、1936年の「仮面舞踏会」を除くと、すべてそれらを音源としています。これらのテープは1980 年の火災によって多くが焼失し、残ったものも再生不能になっていたというが、近年になっていくつかのテープが修復され再 生可能になり、こうして CD になったという。ヴォルフの歌声と共に、かつてドイツでも屈指の名地方劇場として知られたデッサ ウ劇場の上演活動を垣間見られる貴重な資料にもなっています。ドイツ語の38 ページの詳細な解説冊子付き。

GRAND SLAM
GS-2290(1CD)
ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」第1幕 ジークリンデ:キルステン・フラグスタート(S)、ジークムント:セット・スヴァンホルム(テノール、フンディング:アルノルト・ヴァン・ミル(Bs)
ハンス・クナッパーツブッシュ(指)VPO

録音:1957年1月28〜30日/ゾフィエンザール(ウィーン)
使用音源:Private archive (2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)
■制作者より  
2017年に発売したGS-2163は2トラック、38センチのオープンリール・テープを使用し、望みうる最上の音質を獲得出来たと自負していました。しかし、こ の名演もまたマスタリングの全行程をプロ用の機器でやるべきだと試したところ、仰天の結果を得ました。テープはGS-2163に使用したものと同じですが、出て 来る音は前後、左右、上下の空間的広がりは3割増しくらいに思えました。それと同時にウィーン・フィルの瑞々しさ、艶やかさは神がかりのようであり、歌手の声 も身震いするほどの素晴らしさです。こんな音質の盤を世の中に流布させても良いのかと、怖くなるほどです。  解説書にはGS-2163にも使用したオットー・シュトラッサー(ウィーン・フィルの第2ヴァイオリン首席奏者として活躍)の手記を掲載します。この一文はクナッ パーツブッシュについて書かれた文献では最も重要なものであり、この名演にふさわしいと判断しました。  なお、当CDには歌詞対訳は添付されておりません。ご了承下さい。(平林 直哉)

NAXOS
NAX-2.110752(DVD)
NX-D03

NBD-0166(Bluray)
NX-D03
プッチーニ:歌劇「トスカ」 フローリア・トスカ…マリン・ビストレム(S)
マリオ・カヴァラドッシ…ジョシュア・ゲレーロ(T)
スカルピア男爵…ゲヴォルグ・ハコブヤン(Br)
チェーザレ・アンジェロッティ…マルテイン・サンダース(Bs-Br)
堂守…フェデリコ・デ・ミチェリス(Bs-Br)
スポレッタ…ルーカス・ヴァン・リロップ(T)
シャッローネ…マキシム・ナザレンコ(Br)
看守…アレクサンダー・デ・ヨング(Bs-Br)他
オランダ国立歌劇場cho
新アムステルダム児童cho
オランダPO
ロレンツォ・ヴィオッティ(指)
演出:バリー・コスキー

収録:2022年5月3日、6日 オランダ国立歌劇場、アムステルダム
収録時間:125分
音声:イタリア語
PCMステレオ2.0/DTS5.1(DVD)
PCMステレオ2.0/DTS-HD Master Audio5.1(Blu-ray)
字幕:日本語・イタリア語・英語・フランス語・ドイツ語・オランダ語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク
Blu-ray…片面二層ディスク
1080i High Definition
2022年5月、オランダ歌劇場で上演された「トスカ」は、2021年に同歌劇場の音楽監督に就任した気鋭のマエストロ、ロレンツォ・ヴィオッティとタッグを組 んだ、鬼才バリー・コスキーの演出による新制作。その舞台は、3人の主要登場人物の心理の動きに焦点を当て、露骨な暴力とエロティシズム、そして彼ら の死をリアルに描き、大きな反響を呼びました。トスカ役にクールでありながらなまめかしい表情が印象的なマリン・ビストレム、自身の置かれた状況にどこか 脳天気なカヴァラドッシ役を見事に演ずるジョシュア・ゲレーロ。とりわけ、誘惑的なエロスを漂わせたスカルピア役の実力派バリトン、ゲヴォルグ・ハコブヤン が、合唱とともに巨大な地獄の祭壇画を前に歌う〈テ・デウム〉のシーンは圧巻です。

Dynamic
DYNDVD-37970(DVD)
NX-D03

DYNBRD-57970(Bluray)
NX-D03
R.シュトラウス:歌劇「ナクソス島のアリアドネ」 執事長…フランツ・チェルネ(台詞)
音楽教師…マルクス・ウェルバ(Br)
作曲家…ソフィー・コシュ(Ms)
テノール歌手/バッカス…AJ. グリュッカート(T)
士官…ジョセフ・ダーダー(T)
舞踏教師…アントニオ・ガレス(T)
かつら師…マッテオ・ゲルゼ(Br)
召使い…アミン・アハンガラン(Bs)
ツェルビネッタ…ジェシカ・プラット(S)
プリマドンナ/アリアドネ…クラッシミラ・ストヤノヴァ(S)
ハルレキン…リヴュー・ホレンダー(Br)
スカラムッチョ…ルカ・ベルナール(T)
トルファルディン…ヤコプ・アイザ(Bs)
ブリゲッラ…パウル・シュヴァイネスター(T)
水の精…マリア・ナザロヴァ(S)
木の精…アンナ=ドリス・カピテッリ(Ms)
木霊…リューボフ・メドヴェデヴァ(S)他
フィレンツェ五月音楽祭O
ダニエレ・ガッティ(指)
演出:マティアス・ハルトマン

収録:2022年6月27日~29日、ペルゴラ劇場、フィレンツェ(イタリア)
収録時間:映像133分
音声:ドイツ語
PCMステレオ2.0/DD5.1(DVD)
PCMステレオ2.0/DTS-HD Master Audio5.1(Blu-ray)
字幕:日本語・英語・ドイツ語・イタリア語・フランス語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク
Blu-ray…片面単層ディスク 1080i High Definition
ギリシャ悲劇から採られたシリアスな物語と、イタリア古典喜劇(コンメディア・デラルテ)の道化芝居が同時進行するというハイブリッドな「歌劇」に、その上演前の楽屋でのひと騒ぎが「序幕」として置かれたR・シュトラウスの歌劇「ナクソス島のアリアドネ」。イタリアでは上演機会の少ないこの作品が、2022年6月、旺盛な新制作上演で気を吐くフィレンツェ五月音楽祭で取り上げられました。指揮はR・シュトラウス作品の演奏に定評があり2021年から同音楽祭の音楽監督を務めるダニエレ・ガッティ。機敏かつ優雅なタクトで、この重層的に構成された小編成オーケストラ向けのスコアから見事な響きを引き出しています。アリアドネ役は当代切っての実力派ソプラノ、クラッシミラ・ストヤノヴァ、コロラトゥーラ歌唱に進境著しいツェルビネッタ役のジェシカ・プラット、ズボン役を得意とし、作曲家を持ち役のひとつとするソフィー・コシュ。これらのベテラン歌手とともに優れた若手歌手が起用され、マティアス・ハルトマンによるポップで活気に満ちた演出と相まって、この作品に爽やかな新風を吹き込んでいます。
Dynamic
CDS-7970(2CD)
NX-C09
R.シュトラウス:歌劇「ナクソス島のアリアドネ」 執事長…フランツ・チェルネ(台詞)
音楽教師…マルクス・ウェルバ(Br)
作曲家…ソフィー・コシュ(Ms)
テノール歌手/バッカス…AJ.グリュッカート(T)
士官…ジョセフ・ダーダー(T)
舞踏教師…アントニオ・ガレス(T)
かつら師…マッテオ・ゲルゼ(Br)
召使い…アミン・アハンガラン(Bs)
ツェルビネッタ…ジェシカ・プラット(S)
プリマドンナ/アリアドネ…クラッシミラ・ストヤノヴァ(S)
ハルレキン…リヴュー・ホレンダー(Br)
スカラムッチョ…ルカ・ベルナール(T)
トルファルディン…ヤコプ・アイザ(Bs)
ブリゲッラ…パウル・シュヴァイネスター(T)
水の精…マリア・ナザロヴァ(S)
木の精…アンナ=ドリス・カピテッリ(Ms)
木霊…リューボフ・メドヴェデヴァ(S)他
フィレンツェ五月音楽祭O
ダニエレ・ガッティ(指)

収録:2022年6月27日-29日、
ペルゴラ劇場、フィレンツェ(イタリア)
ギリシャ悲劇から採られたシリアスな物語と、イタリア古典喜劇(コンメディア・デラルテ)の道化芝居が同時 進行するというハイブリッドな「歌劇」に、その上演前の楽屋でのひと騒ぎが「序幕」として置かれたリヒャルト・ シュトラウスの歌劇「ナクソス島のアリアドネ」。イタリアでは上演機会の少ないこの作品が、2022年6月、旺 盛な新制作上演で気を吐くフィレンツェ五月音楽祭で取り上げられました。指揮はR・シュトラウス作 品の演奏に定評があり2021年から同音楽祭の音楽監督を務めるダニエレ・ガッティ。機敏かつ優雅なタクト で、この重層的に構成された小編成オーケストラ向けのスコアから見事な響きを引き出しています。アリアドネ 役は当代切っての実力派ソプラノ、クラッシミラ・ストヤノヴァ、コロラトゥーラ歌唱に進境著しいツェルビネッタ役 のジェシカ・プラット、ズボン役を得意とし、作曲家を持ち役のひとつとするソフィー・コシュ。これらのベテラン歌 手とともに優れた若手歌手が起用され、この作品に爽やかな新風を吹き込んでいます。

Pentatone
PTC-5187044(1CD)
アニメ・インモータリ(不滅の魂)〜モーツァルト:アリア集
〈小鳥は鳥かごから逃げ出しても〉〜「偽の女庭師」K.196より
〈ああ、残酷な運命が私に死を呼び込んだとしても〉〜「ルーチョ・シッラ」K.135より
〈そして、この記しにたどり着き〉〜「偽の女庭師」K.196より
〈行ってしまえ、別の男の腕の中へ〉〜「偽の女庭師」K.196より
〈不愉快な悩みは遠ざかり〉〜「悔悟するダヴィデ」K.469より
〈私は行く、でも愛しい人よ〉〜「皇帝ティートの慈悲」K.621より
〈ああ、この瞬間だけでも〉〜「皇帝ティートの慈悲」K.621より
「踊れ、喜べ、幸いなる魂よ(エクスルターテ・ユビラーテ)」K.165
フランコ・ファジョーリ(C.T)
ダニエル・バード(指)、
バーゼル室内O

録音:2020年10月3-9日/パウル・ザッハー・ザール、ドン・ボスコ、バーゼル(スイス)
現代のトップ・カウンターテナーの一人、フランコ・ファジョーリのPENTATONEデビューとなるアルバムはモーツァルトがテーマ。モーツァルトがカストラート の声を想定して書いたオペラと宗教作品からのアリアと有名な「エクスルターテ・ユビラーテ」を収録しています。作品によって楽器や演奏法まで変化させるフレキ シブルなオーケストラ、バーゼル室内Oとの共演です。
カストラートとモーツァルトというと一般的にはあまり結び付くイメージはないかもしれませんが、実は「ルーチョ・シッラ」「偽の女庭師」といった初期のオペラ から1790年代に書かれた「皇帝ティートの慈悲」までカストラートが歌う役柄が登場します。また現在ではソプラノ歌手のレパートリーとして好まれる名作「エク スルターテ・ユビラーテ」も、モーツァルトのお気に入りのカストラート、ヴェナンツィオ・ラウッツィーニのために書かれた作品でした。カストラートのために書かれ た楽曲は、美しい声と高い技巧が求められる難曲ばかりですが、ファジョーリは、持ち前の力強い声と圧倒的歌唱技術で完璧に歌いあげています。まるで在りし日 のカストラートが現代によみがえったかのようです。
音楽家人生を歩み始めた時から、いつかモーツァルトのアルバムを作りたいと強く思っていたというファジョーリ渾身の録音です。 (Ki)

C Major
76-3308(DVD)

76-3404(Bluray)
プッチーニ:歌劇「トスカ」 アンナ・ネトレプコ(トスカ/ソプラノ)
フランチェスコ・メーリ(カヴァラドッシ/テノール)
ルカ・サルシ(スカルピア/バリトン)
カルロ・チーニ(アンジェロッティ/バス)
アルフォンソ・アントニオッツィ(堂守/バス)
カルロ・ボージ(スポレッタ/バス)
ジュリオ・マストロトターロ(シャルローネ/バリトン)
エルネスト・パナリエッロ(看守/バス)
ジャンルイジ・サルトーリ(羊飼いの少年/ボーイソプラノ)
リッカルド・シャイー(指)
ミラノ・スカラ座O&cho
演出:ダヴィデ・リーヴェルモル

◆DVD
収録:2019年12月、ミラノ・スカラ座(ライヴ)
画面:NTSC,16:9
音声:PCMステレオ、DTS5.1
リージョン:All
原語:イタリア語
字幕:伊独英仏西韓,日本語、145分
◆(Bluray)
画面:1080i,16:9
音声:PCMステレオ、DTS-HD MA5.1
リージョン:All
原語:イタリア語
字幕:伊独英仏西韓,日本語、145分
2019/20シーズンの幕開けとして上演されたプッチーニの名作「トスカ」。1800年のローマを舞台に、美貌の歌姫トスカと画家カヴァラドッシの悲恋の物語 が、プッチーの甘美な旋律と劇的なオーケストラで描かれる傑作オペラです。 本上演は、ミラノ・スカラ座の音楽監督リッカルド・シャイーが(指)主役トスカにはアンナ・ネトレプコ、恋人のカヴァラドッシにはフランチェスコ・メーリ、宿敵ス カルピア男爵にはルカ・サルシという豪華キャストが登場。またダヴィデ・リーヴェルモルによるプロジェクションマッピングや華やかな舞台装置を用いた見ごた えのある演出で、愛と欲望のサスペンス・ドラマをとことん楽しむことができます。 トスカ役のネトレプコの迫真の演技、圧倒的な歌唱力は、まさに現代最高の歌姫。名アリア「歌に生き、愛に生き」では豊かな声量、艶やかな歌声で魅了します。 カヴァラドッシ役のフランチェスコ・メーリは、柔らかく輝かしい声をもつイタリアン・テノール。終盤の聴きどころ「星は光りぬ」では、情感豊かに歌いあげていま す。そして、ルカ・サルシのスカルピアも説得力たっぷりに悪役を演じます。シャイーの重厚かつ見事な完成度で聴かせる演奏も圧巻です。

Profil
PH-23005(10CD)
モーツァルト〜5大オペラ


■Disc1-2 
コジ・ファン・トゥッテK.588

■Disc3-5
フィガロの結婚K.492

■Disc5(後半)
劇場支配人K.486

■Disc6-8 
ドン・ジョヴァンニK.527

■Disc9-10 
魔笛K.620
■Disc1-2 74’34” 71’35”
フィオルディリージ:リーザ・デラ・カーザ(S)、ドラベッラ:クリスタ・ルートヴィヒ(Ms)、グリエルモ:エーリヒ・クンツ(Br)、フェランド:アントン・デルモータ(T)、デスピーナ:エミー・ローゼ(S)、ドン・アルフォンソ:パウル・シェフラー(Bs)mカール・ベーム(指)VPO、ウィーン国立歌劇場cho
録音:1955年5月18-21日
■Disc3-5 68’42” 62’46” 65’01”
フィガロ:チェーザレ・シエピ(Bs)、スザンナ:ヒルデ・ギューデン(S)、アルマヴィーヴァ伯爵:アルフレート・ペル(Br)、伯爵夫人:リーザ・デラ・カーザ(S)、ケルビーノ:シュザンヌ・ダンコ(S)、バルトロ:フェルナンド・コレナ(Bs)、マルチェリーナ:ヒルデ・レッスル=マイダン(Ms)、ドン・バジリオ:マーレイ・ディッキー(T)、バルバリーナ:アニー・フェルバーマイヤー(S)、アントニオ:ハラルド・プレーグルヘフ(Bs)、ドン・クルツィオ:フーゴー・マイヤー・ヴェルフィンク(T)、エーリヒ・クライバー(指)VPO、ウィーン国立歌劇場cho
録音:1955年6月21-27日
■Disc5(後半)(65’01”)
マダム・ヘルツ:バルバラ・キルダフ(S)、ジルバークラング嬢:エディット・ヴィーンス(S)、フォーゲルザンク氏:デオン・ファン・デア・ヴァルト(T)、グウィン・ハウエル(Bs)、フェルディナント・ライトナー(指)バイエルンRSO
録音:1989年6月ヴュルツブルク・モーツァルト・フェスティバル(ライヴ)
■Disc6-8 44’28” 63’49” 58’03”
ドン・ジョヴァンニ:チェーザレ・シエピ(Bs)、ドンナ・アンナ:シュザンヌ・ダンコ(S)、ドンナ・エルヴィラ:リーザ・デラ・カーザ(S)、レポレッロ:フェルナンド・コレナ(Bs)、ドン・オッタヴィオ:アントン・デルモータ(T)、ツェルリーナ:ヒルデ・ギューデン(S)、マゼット:ヴァルター・ペリー(Bs)、騎士長:クルト・ベーメ(Bs)、ヨーゼフ・クリップス(指)VPO、ウィーン国立歌劇場cho
録音:1955年6月6-21日
■Disc9-10 64’23” 69’00”
タミーノ:レオポルト・シモノー(T)、パミーナ:ヒルデ・ギューデン(S)、パパゲーノ:ヴァルター・ペリー(Br)、夜の女王:ヴィルマ・リップ(S)、ザラストロ:クルト・ベーメ(Bs)、パパゲーナ:エミー・ローゼ(S)、モノスタトス:アウグスト・ヤーレッシュ(T)、カール・ベーム(指)VPO、ウィーン国立歌劇場cho
録音:1955年5月23-28日
モーツァルトの名作オペラ5篇を大物指揮者とウィーン・フィルで制作された音源をノーカット、超お買い得価格にてご提供いたします。4作は1956年のモー ツァルト生誕200年に向けて前年に制作されたステレオDecca音源。ベーム、エーリヒ・クライバー、クリップスらの至芸をたっぷり堪能できます。歌手陣もデラ・ カーザ、ルートヴィヒ、ギューデン、シエピをはじめ超豪華。 ボーナス・トラックとしてライトナーとバイエルンRSOによる「劇場支配人」が入っているのも嬉しい限り。1989年6月ヴュルツブルク・モーツァルト・ フェスティバルのライヴで、貴重です。いずれも現在入手困難な音源ばかり。お見逃しなく! (Ki)

MARCO POLO
MAR-8.225383(2CD)
NX-C03
マイアベーア:歌劇「イェフタの誓い」 イェフタ…ゾンケ・タムス・フライアー(Bs-Br)
スリマ…アンドレア・チュダーク(S)
ティルツァ…ジアザン(Ms)
アスマヴェット…マルクス・エルゼッサー(T)
アブドン…ローレンス・カライジャン(Br)
部族の長…イヴァイロ・ヤーネフ(語り)
幼年時代の友…キャロライン・ブルカー(語り)
第1の僧/使者…ニコライ・イヴァノフ(T)
第2の僧…イヴァン・アンゲーロフ(T)
第3の僧…オルフェイ・ペトロフ(T)
第4の僧…リュボミール・チェルネフ(Bs)他
ローセン・バルカンスキ/ヴァシル・イグナトフ(G)
ヴァセラ・トリチコヴァ(Hp)
ソフィア・フィルハーモニーcho
ソフィアPO
ダリオ・サルヴィ(指)

録音:2019年7月1-4日 Bulgaria Hall, Sofia(ブルガリア)
この「イェフタの誓い」はマイアベーアが作曲した初の歌劇。旧約聖書の時代に、アンモン人の隷属の身になることを 拒否したイスラエルの人々の指導者イェフタと、その娘スリマを巡る『士師記』のエピソードを元にしたこの作品は、 1812年12月23日にミュンヘンで初演され、一応成功したものの、マイアベーアはイェフタ役の歌手の出来には満 足していなかったようです。作品には高度なライトモティーフの使用と登場人物たちの絶妙な心理描写が施されて おり、歌手たちのアリアと、アンサンブル、そして壮大な合唱が聴きどころとなっています。演奏はイェフタ役に1989 年ハンブルク生まれのバス・バリトン、ゾンケ・タムス・フライアー、スリマ役にはベルリンで活躍するソプラノ、アンドレ ア・チュダークを配し、オーベールやマイアベーアなど19世紀歌劇の序曲・舞台音楽の録音が高い評価を受けるダ リオ・サルヴィと、ソフィアPOがバックを務めます。

CPO
CPO-777285(2CD)
NX-D11
パウル・リンケ(1866-1946):喜歌劇「ルナ夫人」 ルナ夫人:月の貴婦人…マリア・レイヤー(S)
シュテルンシュヌッペ王子…ルネ・コロ(T)
マリー:プーゼバッハ夫人の姪…アンネリ・プフェッファー(S)
フリッツ:機械技師、マリーの恋人…ボリス・ライゼンハイマー(T)
ステラ:ルナのメイド…カトリン・スミス(S)
テオフィル:執事…カール・フェート(Bs)
プーゼバッハ夫人:未亡人…バルバラ・ドンマー(ヴォーカル) 他

ケルン放送O
ヘルムート・フロシャウアー(指)

録音:2006年5月25日-6月6日
月に行きたいと願う機械技師フリッツとその恋人マリー。すったもんだの末、フリッツは自身で気球を作り仲間ととも に月に到着。そこで月の女神「ルナ夫人」に言い寄られます。しかし彼女を愛するシュテルンシュヌッペ王子が地球 からマリーを連れてきて2人は仲直り。仲間たちとベルリンに帰っていくという荒唐無稽な物語。劇中で奏される「ベ ルリンの風」はベルリン・フィルの夏の風物詩ヴァルトビューネ・コンサートで最後に演奏されるベルリンっ子たちにとっ て、おなじみの曲です。2006年、パウル・リンケの没後60年を記念して2週間にわたり上演された喜歌劇「ルナ夫人」。この時の演奏 は、リンケが書いた音楽をカットせず、またハインツ・ボルテン=ベッカーズの台本も全く改変することなく、全てオリジ ナルの総譜通りに行われたことが特徴です。この全曲盤は、リンケの独創的な旋律だけでなく、精巧に仕組まれた アンサンブルとフィナーレの盛り上がりが楽しめるものとなっています。キャストも素晴らしく、名ソプラノ、マリア・レイ ヤーが歌う題名役、そしてシュテルンシュヌッペ王子をベテランのルネ・コロが担当。また物語のカギを握るプーゼバッ ハ夫人には強烈な存在感を示すバルバラ・ドンナーと、まさに夢のような歌手陣が揃っています。

ALPHA
ALPHA-938(1CD)


NYCX-10388(1CD)
国内盤仕様
税込定価
ヴィヴァルディと同時代のオペラ・アリア集
ミケランジェロ・ガスパリーニ(1670-1732):わたしの酷い恋人は無邪気に振舞うが〜歌劇「見下されたロドモンテ」(1714)より*
フォルトゥナート・ケッレーリ(1690-1757):不幸の星よ、不幸の星よ〜歌劇「アマラズンタ」(1719)より*
ジョヴァンニ・アルベルト・リストーリ(1692-1753):涙の言葉で語れ、おお二つの泉よ〜歌劇「クレオニーチェ」(1718)より*
ヴィヴァルディ:わたしたちは二艘の舟、凍てつく波に揺られ〜歌劇「オリンピーアデ」RV 725(1734)より
ヴィヴァルディ:太陽はよく、その輝きを空の雲に〜セレナータ「救出されたアンドロメダ」RV Anh.117(1726)より
リストーリ:力いっぱいやれ、さあ何度も打ち据えろ〜歌劇「狂える者は百度そうする、またはドン・キショッテ」(1727)より*
リストーリ:手痛い後悔やみがたくも 〜歌劇「テミストークレ」(1738)より*
リストーリ:きらめく波間にあろうとも 〜歌劇「アリアンナ」(1736)より*
ケッレーリ:いかなる小舟も、ついに陸地が見えたなら 〜歌劇「アマラズンタ」(1718)より*
リストーリ:わたしが泣いているのを見ているあなた 〜歌劇「クレオニーチェ」(1718)より*
ケッレーリ:アダージョ 〜トリオ・ソナタ ト短調より(器楽のみ)
ヴィヴァルディ:ああわからない、このわたしの今の気持ちを〜歌劇「ポントの女王アルシルダ」RV 700(1716)より*
ヴィヴァルディ:さらなる快楽を授けようと 〜歌劇「試練の中の真実」RV739(1720)より
ヴィヴァルディ:ぼくを責めようとしても 〜歌劇「試練の中の真実」RV739(1720)より
リストーリ:なんと残酷な生き方か 〜歌劇「クレオニーチェ」(1718)より*
ヴィヴァルディ:色白の、髪のきれいなあの娘は 〜歌劇「ダリオの戴冠」RV719(1717)より*
ジョヴァンニ・ポルタ(1675-1755):美しき奥方よ 〜『最新舟唄集』(1719)より*
アデル・シャルヴェ(Ms)
ル・コンソート(古楽器使用)(編成:ヴァイオリン7、ヴィオラ2、チェロ3、コントラバス1、オーボエ2、バスーン2、テオルボ3、打楽器1、チェンバロ1、オルガン1)
テオティム・ラングロワ・ド・スヴァルト(Vn&指揮)

録音:2022年2月 サンテスプリ(聖霊)教会、パリ
*は世界初録音
※ 国内仕様盤 解説・歌詞日本語訳…白沢達生
バロック・オペラが歌劇界を沸かせ、古楽に高い適性を持つ歌手たちが広く活躍するフランス。その最前線で躍進を見せるメゾ・ソプラノのア デル・シャルヴェが、同国の新世代を代表するチェンバロ奏者ジュスタン・テイラーとバロック・ヴァイオリン奏者テオティム・ラングロワ・ド・スヴァル トを中心とする才人集団ル・コンソートと共に、待望のソロ名義によるオペラ・アリア集をALPHAレーベルに録音しました。「赤毛の司祭」ヴィ ヴァルディが熾烈な競争社会で人気を博した頃のヴェネツィア歌劇界に光をあて、当時の水の都を席捲した人気劇場の一つサンタンジェロ 劇場を沸かせた作品の数々をじっくり聴かせます。近年ヴィヴァルディ研究に大きな貢献を果たしている音楽学者で、自身バロック・ヴァイオリ ンを弾く古楽舞踏の専門家でもあるオリヴィエ・フレ(ライナーノートも担当)の協力のもと、収録作の大半は今回が世界初録音! ヴィヴァル ディはもちろんのこと、後年ドイツやスウェーデンでも重用されたケッレーリ、バッハも憧れたドレスデン宮廷楽団での活躍も知られるリスト―リ ら、ヴィヴァルディ作品に全く遜色のない音楽を書く作曲家たちがヴェネツィアにひしめいていたことが強く実感できる選曲に驚かされます。いか なる秘曲もこれほど瑞々しく味わえるのは、リート歌手として先に注目を集めたシャルヴェならではの緻密で繊細な表現力もさることながら、 柔軟に各作品の機微に触れてゆくル・コンソートの精妙な解釈あればこそ。大型リュートの一種テオルボをチェロと同数(3挺)起用し、数人 だけの室内楽的な語らいから精悍なオーケストラ・サウンドまで伸縮自在の編成が、来るべきロココへの一歩を予感させるバロック後期の音 楽世界の魅力を余すところなく伝えてやみません。

Dynamic
DYNDVD-37964(8DVD)
NX-K08

DYNBRD-57964(4Bluray)
NX-K08
ワーグナー:「ニーベルングの指環」 ◎ 楽劇「ラインの黄金」
ヴォータン … ニコライ・ペトロフ(Br)、 ドンナー… クラスタン・クラスタノフ(Bs)、 フロー… ミロスラフ・アンドレーエフ(T)、 ローゲ … ダニエル・オストレツォフ(T)、 アルベリヒ … ビセル・ゲオルギエフ(Bs-Br)、 ミーメ … クラシミール・ディネフ(T)、 ファーゾルト … ステファン・ヴラディミロフ(Bs)、 ファーフナー… ペタル・ブチコフ(Bs)、 フリッカ … ルミャーナ・ペトロヴァ(Ms)、 フライア … ヴェセリーナ・ヴァシレヴァ(S)、 エルダ … ブラゴヴェスタ・メッキ=ツヴェトコヴァ(A)、 ヴォークリンデ … イリーナ・ジェコヴァ(S)、 ヴェルグンデ … ドロテア・ドロテーエヴァ(Ms)、 フロースヒルデ … ツヴェタ・サラムベリエヴァ(A)
◎「ワルキューレ」 ジークムント … マルティン・イリエフ(T)、 ジークリンデ … ツヴェタナ・バンダロフスカ(S)、 フンディング … アンゲル・フリストフ(Bs)、 ヴォータン … ニコライ・ペトロフ(Br)、 フリッカ … ルミャーナ・ペトロヴァ(Ms)、 ブリュンヒルデ … マリアナ・ツヴェトコヴァ(S)他
◎「ジークフリート」
ジークフリート … マルティン・イリエフ(T)、 ミーメ … クラシミール・ディネフ(T)、 アルベリヒ … ビセル・ゲオルギエフ(Br)、 さすらい人/ヴォータン … マルティン・ツォネフ(Bs)、 ファーフナー… ペタル・ブチコフ(Br)、 エルダ … ルミャーナ・ペトロヴァ(Ms)、 ブリュンヒルデ … バラスガラン・ダシュニャム(S)、 森の小鳥 … リュボフ・メトディエヴァ(S)
◎「神々の黄昏」
ジークフリート … コスタディン・アンドレーエフ(T)、 グンター… アスタナス・ムラデノフ(Br)、 アルベリヒ … ビセル・ゲオルギエフ(Br)、 ハーゲン … ペタル・ブチコフ(Bs)、 ブリュンヒルデ … ヨルダンカ・デリロヴァ(S)、 グルトルーネ … ツヴェタナ・バンダロフスカ(S)他、
ソフィア国立歌劇場O&cho・バレエ団
パヴェル・バレフ(指)

収録:ソフィア国立歌劇場(ブルガリア)
2010年5月25日…ラインの黄金
2011年4月14日…ワルキューレ
2012年5月30日…ジークフリート
2013年6月29日…神々の黄昏
PCMステレオ2.0/Dolby Digital5.1(DVD)
PCMステレオ2.0/ DTS-HD Master Audio5.1(Blu-ray)
字幕:日本語・イタリア語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語
画角16/9 NTSC All Region
DVD…8枚組
片面二層×1/片面単層×1・・・ラインの黄金/ワルキューレ
片面二層×2…ジークフリート/神々の黄昏
Blu-ray …4枚組
片面二層ディスク 1080i High Definition
ボリス・クリストフやヴェッセリーナ・カサロヴァをはじめ、数々の名歌手を輩出することで知られる歌の国ブルガリア。本作は、この国を代表するソフィア国立歌
劇場が2010年に総力を挙げて上演したワーグナーの「ニーベルングの指輪」の上演収録です。
上演にあたっては、ブルガリアの実力派の歌手たちが集結。特撮怪獣映画のキャラクターのような装束やロック歌手を思わせる衣装をまとい舞台狭しと活躍
します。指揮者パヴェル・バレフは「ラインの黄金」上演によりブルガリアの「年間最優秀指揮者」の栄誉を受けました。

MARSTON
MARS-52078-2(2CD)
グラツィエラ・パレート 全録音集 + エルヴィラ・デ・イダルゴ録音選集」

グラツィエラ・パレート 全録音集
(1)「1907年 イタリア ミラノ THE GRAMOPHONE COMPANY 社」
ベッリーニ:「夢遊病の女」〜私の胸に手を置いて,ああ!私は見るとは思っていなかっ
た,ああ! 人の思いは至らない
ドニゼッティ:「ルチア」〜激しい熱情の陶酔の中で,聖なるたいまつが輝き(狂乱の場)
ヴェルディ:「リゴレット」〜いとしいお名前
ドリーブ:「ラクメ」〜若いインドの娘はどこへ(鐘の歌)(イタリア語)
J・シュトラウス:春の声
(2)「1908年11月 イタリア ミラノ THE GRAMOPHONE COMPANY 社」
モーツァルト:「ドン・ジョヴァンニ」〜あそこで手を取り合って
(3)ヴェルディ:「リゴレット」〜ああ私のジルダよ/天の上で
(4)ビゼー:「カルメン」〜何で恐れることがありましょう(イタリア語)
「1918年7月 イタリア ミラノ THE GRAMOPHONE COMPANY 社」
(5)ヴェルディ:「リゴレット」〜グアルティエル・マルデ…/いとしいお名前は
(6)ヴェルディ:「リゴレット」〜紳士でも王子でもなく/愛は心の太陽
(7)ヴェルディ:「リゴレット」〜開けろ/そうだ、復讐だ!
(8)ヴェルディ:「トラヴィアータ」〜乾杯の歌
(9)ヴェルディ:「トラヴィアータ」〜美しくて清純なお嬢さんにお伝え下さい
「1920年5,6月 英国 ロンドン THE GRAMOPHONE COMPANY 社」
(10)アルディーティ:口づけ
(11)シベッラ:可愛いいとしい人よ
(12)モーツァルト:「フィガロの結婚」〜ついに時が来た/ああ遅れずに来てちょうだい
(13)ドニゼッティ:「ドン・パスクワーレ」〜騎士はその眼差しに/私もその不思議な力は知っている
(14)ヴェルディ:「トラヴィアータ」〜不思議だわ!/ああ、もしかして 彼なのかしら/馬鹿げているわ!/いつでも自由で
(15)ビゼー:「真珠採り」〜かつてのように夜の闇の中(イタリア語)
「1924年5月 イタリア ミラノ THE GRAMOPHONE COMPANY 社」
(16)ビゼー:「真珠採り」〜あなたの心は私の心を分かっていなかったのか
(17)ベッリーニ:「夢遊病の女」〜私の考えや私の言葉の中で
「1926年2月 スペイン カタルーニャ州 バルセロナ THE GRAMOPHONE COMPANY 社」
(18)ロンガス:揺り籠の歌/あなたと考える/愛する苦しみ
(19)カタルーニャの歌:クリスマスの歌/羊飼いの娘/クリスマスの歌
(20)カタルーニャの歌:跡取り息子のリエラ/腕の良い狩人
(21)ゲタリ:私のニーナ
(22)ロンガス:さくらんぼ/私の愛する人の肌
(23)ポンセ:小さな星

エルヴィラ・デ・イダルゴ録音選集
「1924年 英国 ロンドン COLUMBIA PHONOGRAPH COMPANY 社」
(24)ヴァルヴェルデ:カーネーション
ルナ:「ユダヤの少年」〜私はスペインから来た
ファリャ:あなたの黒い瞳
チャピ:「セベデオの娘たち」〜わたしが愛を捧げたあの人のことを思うたび
リムスキー=コルサコフ:「サトコ」〜インドの歌(フランス語)
アリャビエフ:夜鳴き鶯(スペイン語)
「1933年11月27日 ギリシャ アテネ THE GRAMOPHONE COMPANY 社」
(25)作者不詳:甘美なジプシー女(ギリシャ語)
セラーノ:忘却の歌(ギリシャ語)
グラツィエラ・パレート(S)、
エルヴィラ・デ・イダルゴ(S)

(1)弦楽団
(2)ティッタ・ルッフォ(Br)1908年11 月21日 イタリア ミラノ
(3)ティッタ・ルッフォ(Br)1908年11 月23日 イタリア ミラノ
(4)1908年11月18日 イタリア ミラノ
カルロ・サバイーノ(指)ミラノ・スカラ座O
(5)1918年7月6日 イタリア ミラノ
(6)ランベルト・ベルガミーニ(T)1918 年7月9日 イタリア ミラノ
(7)マッテオ・ドラゴーニ(Br)1918 年7月6日 イタリア ミラノ
(8)ランベルト・ベルガミーニ(T)1918 年7月6日 イタリア ミラノ
(9マッテオ・ドラゴーニ(Br)1918年7 月6日 イタリア ミラノ
弦楽団
(10)1920年5月29日
(11)1920年6月10日
(121920年6月10日
(13)1920年5月29日
(14)1920年6月10日
(15)1920年5月29日
パーシー・ピット(指)O
(16フェルナンディーノ・チニセッリ(T) 1924年5月15日 イタリア ミラノ
(17)ジャンルカ・マヌリッタ(T)1924 年5月10日 イタリア ミラノ
管弦楽団
(18)1926年2月4日
(19)1926年2月5日
(20)1926年2月6日
(21)1926年2月5日
(22)1926年2月6日
(23)1926年2月6日
フレデリコ・ロンガス(P)

(24)管弦楽団
録音:1924年3月20日 英国 ロンドン
(25) 弦楽団
1910、20年代に活躍したソプラノ、グラツィエラ・パレート(1889-1973)の全録音集。グラツィエラ・パレートは、本名をエン グラシア・エンリケタ・アンジェラ・パレート・イ・オムスというバルセロナ生まれのカタルーニャ人。指揮者トマス・ビーチャムは ロンドンで共演したパレートについて回想で「記憶にある限り最も魅力的で満足しうる」と評しています。当時の歌手としては極 めて異例なことに、パレートは1907年と08年、まだ十代の無名時代にまとまった録音を残しています。GRAMOPHONE 社が 彼女の素晴らしい才能に驚いて青田買いしたようです。1910 年代にはヨーロッパ広くと南北米でプリマドンナとして活躍、 1920年にロンドンのコヴェントガーデン歌劇場にデビューすると大人気となった。パレートはコロラトゥーラを得意とする軽量 級のソプラノで、録音もモーツァルトからドニゼッティ、ベッリーニが中心だが、ヴェルディの「リゴレット」のジルダや「トラヴィ アータ」のヴィオレッタのようなドラマティックな要素も求められる役でも高い評価を得た。1918 年の両作品の名場面の録音:はいずれも見事だ。 余白にはパレートと同世代で同じバルセロナ生まれで、同じくコロラトゥーラを得意としたソプラノ、エルヴィラ・デ・イダルゴの 録音が収められています。彼女は今日ではマリア・カラスの師匠として高名だ。引退後アテネで歌唱指導に当たっていたイダ ルゴは、米国から母の祖国に戻ったカラスに出会い、元々ドラマティックな声の持ち主だったカラスに超高音と切れ味の良 いアジリタを授けた。ここに聞けるイダルゴの歌声は、極めて高度な歌唱技術に支えられて、圧倒的な情熱を繰り広げてい る。たとえカラスを育てあげていなくても、イダルゴは名歌手として記憶されたことでしょう。


Epitagraph
EPITA-033(2CD)
UHQCD
モーツァルト:歌劇「魔笛」(英語歌唱) ルシーン・アマーラ(ソプラノ:パミーナ)、ブライアン・サリヴァン(テノール:タミーノ)、
ロバータ・ピーターズ(ソプラノ:夜の女王)、ジェローム・ハインズ(バス:ザラストロ)、
セオドア・アップマン(バリトン:パパゲーノ)、ローレル・ハーリー(ソプラノ:パパゲーナ)、
ポール・フランク(テノール:モノスタトス)、ジョージ・ロンドン( バス:弁者 )、ほか
メトロポリタン歌劇場O&cho
ブルーノ・ワルター(指)

録音:1956年3月3日 メトロポリタン歌劇場、ニューヨーク(ライヴ)
Produced by Epitagraph(原盤:エピタグラフ)
日本語帯・解説付
ワルターはその芸術活動の大半を歌劇公演に捧げた人でした。1951年に公の形でメトロポリタン・歌劇に別れを告げたものの、56年、「モーツァルト 200年祭に「魔笛」公演の指揮を」というビング支配人の熱心な誘いに、「「魔笛」はモーツァルトの遺言」と捉えていたワルターは快諾、念頭にあった「自らの 芸術活動の遺言を残すこと」を考え合わせ、この歴史的公演のステージに復帰したのです。 本公演は全米にこの名作の理解を深めてもらうため英語歌唱で行われました。台詞も英語になることから、ワルターとビングが配役・歌手の選考を行い、最終的 にはほぼ全員がアメリカ人のキャストに。メットの新旧スター歌手が勢揃いしております。
歌手の単なる伴奏程度に終わっている指揮が多い中で、ワルターは違います。この歴史的名演の真価を日本で初めて伝え広めたのは宇野功芳氏でした。  (前略)ワルターは「魔笛」をモーツァルトの遺言と考えており、しかも56年3月3日といえばニューヨーク・フィルによる「ジュピター」(3月5日)や「レクイエム」 (3月10日)のレコーディングの直前、彼の芸術の頂点を示した時期である上に、実演録音でもある。事実、これはワルターの全レコードを上廻る絶品であり、こ れを聴かずしてワルターを語ることは不可能とさえ言えるでしょう。(中略)  「序曲」からして、彼のステレオ盤、モノーラル盤とは別人のごときえぐり方です。生々しい響きとダイナリズム、激しい気迫、それはむしろ1928年のSP盤に 近いが、同じようにアッチェレランドをかけ、若いころのワルターにしばしば見られるところの、せかせかした、あせるようなリズム(それはこの「魔笛」全曲のいた るところに聴かれる)を刻んでも、それがマイナスとなるよりはプラスに作用し、音楽に血肉をあたえる結果となっているのだ。(中略)  ワルターの「魔笛」ほどオーケストラがものを言っている演奏は他にあるまい。弦も木管も、あらゆる声部が歌いぬく。モーツァルトが散りばめたすべての旋律が 人間の声のように歌い尽くされます。それに立体的で豊麗なハーモニーがつけられ、一方においては威厳に満ちた、激しいダイナリズムが対比されます。フレーズも余 韻に充ちて消えるかと思えば、スタッカートできっぱりと切られます。このように柔と剛、女性的なものと男性的なものが、少しも反発し合うことなく、見事に溶け合っ て、ワルターの表現をいよいよ多彩なものにしているのです。(中略)  ワルターのもう一つの特徴は、劇音楽に対する彼の才能の現われです。ドラマの持つ感情や意味を音楽化する力において、ぼくは少なくとも「魔笛」に関する かぎり彼以上の人を知らない。たとえばパパゲーノの「恋人か女房か」のアリアで重要な働きをするグロッケンシュピールが初めはごくかすかに、遠くから聞こえて くる。それが二番、三番と歌われるにつれて、しだいに強く、音色も明るく、まるで歌劇・ハウスの天上といわず客席の後方といわず、いたるところに配置された グロッケンシュピールがいっせいになり出すかのごとき幻想にかられます。(中略)  さらに「二人の武士」のユニゾンを彩る、あのバッハ的な音のからみを、ワルターは何と厳しいアクセントで悲劇的に演奏していることだろうか。パパゲーノが笛 を吹きながら歌う「首つりのアリア」がなんと速いテンポで、彼のせっぱつまった気持を伝えることだろうか。(中略)  実際、「二人の武士」から「タミーノとパミーナの試練」、「首つりのアリア」「パ・パ・パの二重唱」を経て「終曲」にいたる部分は、「魔笛」全曲でも最も感動的 な音楽の連続であるが、ワルターの表現もここを全曲の山として、身動きが出来ないほどの緊張力で一貫させる。「パ・パ・パの二重唱」のアッチェレランド、二人 の恋人同志の愛の讃歌は、きわめて精神的に高いものとなって、聴く者をいや応なく、音楽の興奮の渦の中に押し流してしまう。そしてザラストロの登場、壮麗な 合唱がアンダンテで歌われ、次いでアレグロに変る部分のオーケストラの前奏を聴けば、ワルターの絶好調を知るであろう。(中略)  歌手はタミーノ、パミーナ、夜の女王の3人がかなり良いが、特筆すべき程ではなく、しかも英語で歌われています。だが目立って聴き劣りのする人もなく、全体に バランスがとれていることと、一人一人にワルターの指示が行き届いて、全員が同じように感情を豊かにこめて歌っているのが良い。英語も聞き進むに従って気に ならなくなります。コーラスもオーケストラもむしろ平凡だが、すべてが完全にワルターの手足となり、まとまったチームとなって充実した演奏をくりひろげる。かえって スターが居ないだけに、ワルターの「魔笛」がいっそう純粋に味わえるのだとも言えるでしょう。 『ブルーノ・ワルター〜レコードによる演奏の歩み』(宇野功芳著 音楽之友社1972年刊)
幕の間の休憩時間はともかく、幕中は途切れなしに収録されており、この頃の放送録音としては非常に鮮明な音質!高音域から低音域までしっかり伸びており、 ノイズもきわめて少なく聞きやすいレベルです。従来の海外盤に勝るとも劣らない極上の音質が最新リマスターとUHQCD化によってさらにパワーアップ!ワル ターの、「魔笛」の、最高の名演をご堪能ください。
なお本公演は英語歌唱ですが、台詞の場面も含む原語(ドイツ語)の歌詞・対訳をトラックNoも入れてPDFファイルで弊社HP(WEBサイト)に掲載します。プ リントアウトも可能です。(ブックレットに記載するパスワードを入力してください) (Ki)

Epitagraph
EPITA-035(3CD)
3UHQCD
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」 エツィオ・ピンツァ(バス:フィガロ)、ビドゥ・サヤン(ソプラノ:スザンナ )、ジョン・ブラウンリー(バリトン:アルマヴィーヴァ伯 爵 )、
エレノア・スティーバー(ソプラノ:伯爵夫人)、ヤルミラ・ノヴォトナ(ソプラノ:ケルビーノ)、ほか
メトロポリタン歌劇場O&cho
ブルーノ・ワルター(指)

録音:1944年1月29日 メトロポリタン歌劇場、ニューヨーク(ライヴ)
Produced by Epitagraph(原盤:エピタグラフ)
日本語帯・解説付
ワルターはメトロポリタン・歌劇で、1942年11月に「ドン・ジョヴァンニ」と「魔笛」を再演、12月には初めて「フィガロの結婚」を指揮しました。このと きの様子が名著『ブルーノ・ワルター 音楽に楽園を見た人』のなかで次のように書かれています。
 ★「フィガロの結婚」全曲(1944)の世界初出LP(米ワルター協会盤)について、音質はともかく、演奏については宇野功芳氏の評価は以下のとおり。  (前略)「序曲」はきわめて速く、軽快さと若々しさを兼ね備えつつ、第二テーマではテンポを落としてワルターならではの寂しい雰囲気の変化を見せ、やがて コーダの興奮させずにはおかないアッチェレランドの盛上げへと移ってゆくのです。  開幕後の二重唱では一転して遅めとなり、優雅な風情があたり一面に立ちこめるが、それも束の間、すぐに軽妙さを取戻してしまう。そのへんの呼吸の巧さは流 石です。すなわち、全体に速いテンポを基調としながら、肝所では遅くしてエレガンスを生かす。たとえばケルビーノのアリア「自分で自分がわからない」では、 ロマンティックな恋のため息が聞こえてくるようだし(特に最後の部分の、一段とテンポを落とした語りかけと、ピアニッシモの美しさ)、伯爵夫人のアリア「愛の神 様、みそなわせ」の極端な遅さと思い切ったオーケストラのカンタービレも、ベーム以上にすばらしさの限りです。  また劇に対するワルターの共感は、第三幕のアルマヴィーヴァ伯爵や伯爵夫人の叙唱において、オーケストラがいかに激しくものを言っているかに明らかであろ う。第四幕冒頭の「バルバリーナのアリア」にしても、オケの前奏は、大切なものを無くした少女の、せっぱつまった感情を、夜のしじまと共に見事に描き尽くして います。  歌手はどちらといえば平凡です。特にフィガロの声が老けていること、伯爵に威厳のないことなど抵抗もあるし、オーケストラも決して巧くなく、音程の悪い金 管、無神経な木管など、時に腹立たしいが、全曲に流れるモーツァルトの歌とリズムはワルター以外の何ものでもない。但し、叙唱の伴奏をピアノでやっているのは、 古いスタイルで雰囲気に乏しい。  全体として、ワルターの表現には1956年の「魔笛」のような完成度はまだ見られないが、ウィーン時代の小味で若々しいセンスを充分に残したこの「フィガロ」 も、彼を語る上に無くてはならぬものといえよう。 『ブルーノ・ワルター〜レコードによる演奏の歩み』(宇野功芳著 音楽之友社1972年刊)

今回の「フィガロの結婚」全曲CDは、メトロポリタン・歌劇で翌シーズン(1943/44シーズン)に上演された舞台を音盤化したものです。エツィオ・ピンツァ、 ビドゥ・サヤンら当時メットで活躍中のスター歌手をそろえた伝説的舞台、ワルターが指揮する極めつけのモーツァルト、それも名曲中の名曲「フィガロの結婚」全 曲を聴くことが出来るとあって、すでに海外盤のLPやCDが数種類出回っていましたが、今回国内初登場になるエピタグラフ盤はファンならずとも注目度NO.1 のCDです。
この頃の放送録音としては明瞭で良好な音質。ノイズも比較的少なく聞きやすいレベルです。従来の海外盤のいずれにも勝るとも劣らない音質が最新リマスター とUHQCD化によってさらにパワーアップ!ワルターの貴重なライヴ録音「フィガロの結婚」(1944年)、初登場の国内盤にご期待ください。
なお、台詞の場面も含む歌詞・対訳をトラックNoも入れてPDFファイルで弊社HP(WEBサイト)に掲載します。プリントアウトも可能です。(ブックレットに記 載するパスワードを入力してください) (Ki)

Epitagraph
EPITA-038(3CD)
3UHQCD
モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」 エツィオ・ピンツァ(バス:ドン・ジョヴァンニ)、アレクサンダー・キプニス( バス:レポレッロ)、ローズ・バンプトン (ソプラノ:ドンナ・アンナ ) 、チャールズ・クルマン(テノー ル:ドン・オッターヴィオ ) 、ヤルミラ・ノヴォトナ(ソプラノ:ドンナ・エルヴィーラ)、 ビドゥ・サヤン(ソプラノ:ツェルリーナ)、マック・ハレル(バリトン:マゼット)、ノーマン・コードン(バス・バリトン:騎士長)
メトロポリタン歌劇場O&cho
ブルーノ・ワルター(指)

録音:1942年3月7日 メトロポリタン歌劇場、ニューヨーク(ライヴ)
Produced by Epitagraph(原盤:エピタグラフ)
日本語帯・解説付
ワルターは1939年、63歳でアメリカに移住してから、しばしばメトロポリタン歌劇場で歌劇上演の指揮をしました。1941〜46年の間に特に集中的に出演、 「フィデリオ」(7回)、「売られた花嫁」(4回)、「ドン・ジョヴァンニ」(9回)、「オルフェオとエウリディーチェ」(2回)、「魔笛」(17回)、「フィガロの結婚 」(6回)、「運命の力」(8回)、「仮面舞踏会」(10回)を指揮しています。その後は51年に「フィデリオ」(5回)を指揮してからメット指揮活動から引退し たものの、56〜7年に「モーツァルト生誕200年記念公演」に復帰して「魔笛」(7回)を指揮しております。本ディスク(1942年3月7日のライヴ)はメットで の「ドン・ジョヴァンニ」初演からちょうど1年後の記録です。
歌手陣はタイトル・ロールに当時メットで人気が沸騰していたイタリア出身の名バス歌手ピンツァ、レポレッロには「ボリス・ゴドノフ」役で有名なロシア出身のキ プニス、ドンナ・エルヴィーラにチェコの美人ソプラノ・ノヴォトナ、 ツェルリーナにはブラジルが生んだコロラトゥーラの名手サヤン、ドンナ・アンナにはアメリカ のバンプトンを配し国際色豊かな顔ぶれ。特にピンツァはこの役が一世一代の当たり役で、豊麗な美声と端麗な容姿を披露してします。
ワルターの指揮は「窓辺のセレナーデ」(ドン・ジョヴァンニ)や「ぶってよマゼット」(ツェルリーナ)などの名アリアではやわらかく抒情性あふれる音色や暖か く優美な響きで包み込みながら、一転して地獄落ちの場面ではフルトヴェングラーの名演と比較されるほどの劇的緊迫感がみなぎる激しい感情の爆発!この歌劇 の持つ2つの側面、「シャンパンのアリア」(ドン・ジョヴァンニ)や「カタログの歌」(レポレッロ)に代表される“喜劇”の面、ドンナ・アンナの復讐劇や地獄落ち の場面に代表される“悲劇”の面の両面をワルターはなんと的確に描き分けていることでしょう。
★1999年にベストセラーとなった文春新書『クラシックCDの名盤』のなかで、宇野功芳氏はこの演奏盤を採りあげ、つぎのように紹介しています。
 モーツァルトの歌劇の中で、いちばん飽きが来ず、それどころか聴けば聴くほど魅力を増すのは「ドン・ジョヴァンニ」であろう。そして、一度でもこのワルター盤の洗礼を受けた者は、激しい感動と興奮の渦から抜け出すことは決してあるまい。フルトヴェングラーの方がいい?とんでもない。同じライヴでも、ワルターに比べてなんと重く、なんと生ぬるいことか。もちろん欠点はたくさんある。録音が古い(1942年)。歌手のスタイルも古い。チェンバロの代わりにピアノが使われています。だが、そういうことをあげつらって、このCDに耳を傾けないとしたら、これ以上もったいない話はあるまい。 ワルターは本来ドラマの人であり、歌劇の人です。彼の音楽は温かいが迫力不足だ、という人もいるが、一度かぎりの実演では情熱のたぎり立つような凄演を示すことも少なくなかった。その最上の例が「ドン・ジョヴァンニ」で、基本テンポはおどろくほど速く、そのたたみこんでゆく緊迫感は比類もない。凄まじい嵐のような表現が聴き手におそいかかる一方、優しい場面のデリケートなニュアンスも最美だ。<宇野>
『クラシックCDの名盤』(宇野功芳、中野雄、福島章恭 共著・文春新書 1999年刊)

ラジオ中継のアナウンスもノーカットで収録した完全盤。幕の間の休憩はともかく、幕中は途切れなしに収録されており、歌手陣が名アリアを披露した後の観客の長い拍手や歓声もアナウンスが被さるように入るまで続き、会場からの実況中継を聴いているような雰囲気になります。この頃の放送録音としてはきわめて明瞭で良好な音質。ノイズも少なく聞きやすいレベルです。従来の海外盤のいずれにも勝るとも劣らない音質が最新リマスターとUHQCD化によってさらにパワーアップ!ワルター・ファンならずとも必携必聴のモーツァルト「ドン・ジョヴァンニ」(1942年)、初登場の国内盤をご堪能ください。
台詞の場面も含む歌詞・対訳をトラックNoも入れてPDFファイルで弊社HP(WEBサイト)に掲載します。プリントアウトも可能です。(ブックレットに記載するパスワードを入力してください) (Ki)

C Major
76-2908(DVD)


76-3004(Bluray)
ジョルダーノ:歌劇「シベリア」 アンバー・ブライド(ステファナ/ソプラノ)
アレクサンドル・ミハイロフ(ヴァシリ/テノール )
スコット・ヘンドリックス(グレビ / バリトン)
フレ デリカ・ブリレンブール(ニコナ / メゾ ソプラノ )
オメル・コビルジャック(アレクシス王子 / テノール )
マヌエル・ギュンター(イワン、コサック兵 / テノール )
ミヒャエル・ムロセック(ミスキンスキ、傷病兵/バリトン)
ウンステイン・アルナソン(ワリノフ、役人 / バス)
スタニスラフ・ヴォロビョフ(大尉、監視兵/バス)
ルドルフ・メドニャンスキ(軍曹/テノール)

ヴァレンティン・ウリューピン(指)
ウィーンSO
プラハ・フィルハーモニーcho
演出:ヴァシリー・バルカトフ

収録:2022年8月、祝祭劇場, ブレゲンツ(ライヴ)
◆DVD
画面:16:9,NTSC
音声:PCMステレオ、DTS5.1
DVD9
字幕:独英韓,日本語
原語:イタリア語、112分
◆Bluray
画面:16:9,1080i
音声:PCMステレオ、
DTS-HD MA5.1
BD50
字幕:独英韓,日本語
原語:イタリア語、112分
湖上の歌劇「ブレゲンツ音楽祭」。オーストリアの西端でドイツとスイスの国境近くに位置するブレゲンツで、裕福な市民の資金が投入され1946年からスター トした音楽祭です。 本映像は2022年8月にブレゲンツ音楽祭で上演されたジョルダーノの歌劇「シベリア」です。作曲したジョルダーノ(1867〜1948)はヴェリズモ・ 歌劇を代表する作曲家の一人。脚本はプッチーニの「ラ・ボエーム」「トスカ」の台本を手掛けた、当時売れっ子の作家ルイージ・イッリカが担当。初演は、上演 予定だったプッチーニの「蝶々夫人」の代わりに、1903年12月19日ミラノ・スカラ座で行われ、初演は大成功をおさめました。その後ブエノスアイレス、ニュー ヨーク、サンパウロなどでも上演されるなど高い評価を受け、また1905年にパリでの上演を観たフォーレは「第2幕は、現代の劇音楽が成し得る最も 魅力的な音楽である」と称賛したといいます。一方、翌年2月に初演された「蝶々夫人」は散々な結果に終わってしまいました。しかし、今日のレパートリーとしての 地位を築いたのは「蝶々夫人」であり、現在では「シベリア」の上演機会はほとんどありません。2022年のブレゲンツ音楽祭では、この両方の作品を上演してお り、歴 史の 一 端を垣 間 見るようです。 「シベリア」は、19世紀前半のロシアとシベリアを舞台に、サンクトペテルブルクの社交界の最高位に上り詰めた女性が、やがて人里離れたシベリアの流刑地で死 を迎えるという、社会の衰退を軸にした、悲恋の物語。ジョルダーノの音楽は、ロシア民謡を随所に取り入れ、ロシア的な音楽モチーフによるロマンティックで迫 力のある音楽です。 ドラマチックなステファナを見事に演じきったのは、本作がブレゲンツ音楽祭デビューとなったカナダ人ソプラノ、アンバー・ブライド。ステファナと恋に落ちる若い 士官ヴァシリには、アレクサンドル・ミハイロフ。歌唱力を要するアリアを朗々と歌いあげます。またヴァシリー・バルカトフの演出は、暗い色調の舞台装置により、 冒頭からステファナの絶望的状況を表現しています。 (Ki)

ALPHA
ALPHA-924(1CD)
『SO ROMANTIQUE !』 〜19世紀フランスのオペラ・アリア集
オーベール:「静けさに満ちた隠れ家で」 歌劇「舟歌」(1845) より
ゴダール(1849-1895):「何度、彼女を夢見たことか」 歌劇「サラメアのペドロ」(1884) より
トマ:「ああ、神のおかげか!…至高の力を持つ方よ」- 歌劇「エルヴィーラの物語」(1860) より
ボワエルデュー:「さて、そろそろ出てくるか…さあこちらへ、優美なる婦人よ」-歌劇「白衣の婦人」(1825) より
アレヴィ:「ついに、このうえなく優しい太陽が昇り」 -歌劇「王妃の銃士」(1846) より
ルイ・クラピソン(1808-1866):「夢見て待とう、いつか素敵な日が来て」-歌劇「GIBBY LA CORNEMUSE バグパイプ吹きのジビ」(1846) より
ドニゼッティ:「ああ!友よ!何と楽しい日!」 -歌劇「連隊の娘」(1840) より
グノー:「わたしが籠に飼っているのは」 歌劇「いやいやながら医者にされ」(1858) より
シャルル・リュス=ヴァルレ(1781-1853):「その姿を夢見て…さあ思い浮かべ、旋律よ」-歌劇「L’ELEVE DE PRESBOURG プレスブルクの学生」(1840) より
ビゼー:「ここか、奴が恥も臆面もなく…なんと酷いことだろう」-歌劇「美しいパースの娘」(1867) より
デュボワ(1837-1924):「晴天の朝、山肌に陽光が差し」 歌劇「グザヴィエール」(1895) より
シルヴェール(1868-1949):「ただひとり!とわたしは呟く」 -歌劇「ミリアーヌ」(1913) より
トマ:「さようなら、ミニョン!」 -歌劇「ミニョン」(1866) より
ドリーブ:「宝石の絵を描く…高貴な儚い幻影よ」 -0歌劇「ラクメ」(1883) より
トマ:「王の子として生まれながら…そんな不平も全く顧みられず」-歌劇「レーモン」(1851) より
サン=サーンス:「慎ましく貧しいままで…尋ねてみたまえ、あの鳥に」-歌劇「銀の呼び鈴」(1864) より
クラピソン:「いえ、この奴隷はあなたのものにはなりません…さようなら、かわいそうな母さん」-歌劇「LE CODE NOIR ル・コード・ノワール」(1842) より
シリル・デュボワ(T)
リール国立O
ピエール・デュムソー(指)

録音:2021年7月リール新世紀音楽堂(オーディトリアム・ドゥ・ヌーヴォー・シエクル)
バロックからロマン派まで、フランス・オペラを中心に目覚ましい活躍をみせるフランスのテノール、シリル・デュボワによる、19世紀のフランスに於 けるオペラ・アリアを集めたアルバム。ドニゼッティがパリで作曲した「連隊の娘」や、トマの「ミニョン」、ドリーブの「ラクメ」など有名な作品はほん の一握りで、現在では全曲はおろかその一部の演奏も珍しくなってしまった数々のオペラのアリアが収録されているのがポイントですが、さらに は、それらがたいへん魅力的であることに驚かされます。豊かな表現力と高度なテクニック、余裕のある高音の張りなど、デュボワの実力が作 品の美しさを十二分に引き立てており、こちらもフランス・オペラのスペシャリストであるピエール・デュムソーの棒もオーケストラ全体をたっぷりと 歌わせて、その歌唱にぴたりと寄り添っています。

Glossa
GCD-921132(2CD)
ロッシーニ:歌劇「アルジェのイタリア女」 18世紀オーケストラ、ジャンカルロ・アンドレッタ(指)、ラ・チェトラ・ヴォーカルアンサンブル・バーゼル、リカルド・セゲル(バス・バリトン/ムスタファ)、リリアン・ファラハニ(ソプラノ/エルヴィーラ)、エステル・カイペル(メゾ・ソプラノ/ズルマ)、ホセ・コカ・ロサ(バリトン/ハリ)、アラスデア・ケント(テノール/リンドーロ)、ヴァシリーサ・ベルジャンスカヤ(メゾ・ソプラノ/イザベッラ)、パブロ・ルイス(バリトン/タッデオ

録音(ライヴ):2022年2月19日、コンセルトヘボウ(アムステルダム、オランダ)
新しい時代を迎え、過去を尊重しつつも新たな輝きを放ち続けている18世紀オーケストラの最新作は、ロッシーニの歌劇「アルジェのイタリア女」!
「アルジェのイタリア女」は1813年、サン・ベネデット劇場からカルロ・コッチャの代役として急遽作曲の依頼を受けた21歳のロッシーニが、27日間(17日間という説もある)という短期間で見事に完成させ、自らの指揮で初演を大成功させてみせた作品。この成功で大きな名声を手にしたロッシーニは、その後「イタリアのトルコ人」(1814年)、「セビリアの理髪師」(1816年)、「チェネレントラ」(1817年)といったオペラ・ブッファの名作を次々と世に送り出しており、この「アルジェのイタリア女」はまさにロッシーニの出世作ともいえる重要な作品です。
今回指揮を務めるのはヨーテボリ歌劇場、フェニーチェ劇場をはじめ多くの著名な劇場でオペラを演奏してきた経験豊富なマエストロ、ジャンカルロ・アンドレッタ。バーゼル・スコラ・カントルム(SCB)の卒業生を中心に結成されたラ・チェトラ・ヴォーカルアンサンブル・バーゼルが合唱を務め、さらにリカルド・セゲル、リリアン・ファラハニをはじめとした豪華なソリスト陣が彩った贅沢なコンサートとなりました。2022/23シーズンで62シーズン目を迎えた、コンセルトヘボウでの歴史ある土曜マチネー・シリーズのライヴ録音です。

Anaklasis
ANA-023(1CD)
アレクサンデル・ノヴァク:ドラマ・ジョコーソ 「ポコラ」 マレク・モシ(指)、
ティヒ市室内O 「AUKSO」、
ヨアンナ・フレシェル(S)、
セバスティアン・シュムスキ(Br)、
マチェイ・フロンツキエヴィチ(アコーディオン)

録音:2021年11月、シマノフスキ・カトヴィツェ音楽アカデミー・コンサート・ホール(ポーランド)
1945年にクラクフで設立されたポーランド最大級の音楽出版社「ポーランド音楽出版社(PWM Edition)」が新たに設立したレーベル「Anaklasis(アナクラシス)」のオペラ・シリーズ。現代のもっとも優れたポーランドの作曲家の一人、アレクサンデル・ノヴァク(アレクサンダー・ノヴァーク)(b.1979)が、ノヴァクと同じくシレジア地方の出身であり同じ年齢のポーランドの小説家、シュチェパン・トヴァルドフの作品を基にした「シレジア三部作」。
音楽劇 「ドラフ」(ANA-012)、メロドラマ・エテルナ 「シレナ」(ANA-017)に続く第3弾は、ポーランド語で「謙虚」という意味の『ポコラ(Pokora)』をタイトルとする2020年の小説を基にしたドラマ・ジョコーソ。アコーディオンと弦楽を伴奏に、二人の主人公(アグネスとアロイス)が自身のアイデンティティを問いかける。リブレットはポーランド語の他ドイツ語やシレジア語も使われ、歴史に翻弄されたシレジア地域も1つのテーマとなっています。

Diapason
DIAP-155(1CD)
ラヴェル:スペインの時&スペイン狂詩曲

(1)歌劇「スペインの時」

(2)スペイン狂詩曲
(1)ドゥニーズ・デュヴァル(コンセプシオン、ソプラノ)、ジャン・ジロドー(ゴンサルヴェ、テノール)、ルネ・エラン(トルケマダ、テノール)、ジャン・ヴュイーユ(ラミーロ、バリトン)、シャルル・クラヴァンシー(ドン・イニーゴ・ゴメス、バス)、パリ・オペラ・コミークO
アンドレ・クリュイタンス(指)
録音:1952年
(2)スイス・ロマンドO
エルネスト・アンセルメ(指)
録音:1957年
フランスの世界的クラシック音楽専門雑誌である「ディアパゾン(Diapason)」が音楽史に輝く名曲の歴史的名演を選出し、新たなマスタリングを施して復刻するシリーズ『レ・ザンディスパンサーブル・ド・ディアパゾン 〜ディアパゾンが選んだ決定盤』。
シリーズの第155巻として登場するのは、ラヴェル作曲の一幕の歌劇「スペインの時」と初期の管弦楽作品「スペイン狂詩曲」!
ラヴェルの演奏を語るには外せないアンドレ・クリュイタンス指揮による「スペインの時」は新マスタリングで貴重な復刻。プーランクに見出されパリを通信に活躍したソプラノ、ドゥニーズ・デュヴァルを中心とした歌手陣を的確にまとめ上げ、コミカルなこのオペラを見事に聴かせる様は圧巻です。カップリングの「スペイン狂詩曲」もラヴェルを得意としていたエルネスト・アンセルメによる指揮。手兵スイス・ロマンドOを率いて緻密な演奏を聴かせてくれます。

Capriccio
C-5466(2CD)
NX-C07
ニーノ・ロータ:歌劇「フィレンツェの麦わら帽子」 ファディナール…ピオトル・ブシェフスキ(T)
エレナ…テティアーナ・ミユス(S)
ノナンクール…キム・デホ(Bs)
シャンピニー男爵夫人…アンナ・ブルル(Ms)
ボーペルトゥイ…イヴァン・オレシュチャニン(Bs)
アナイデ…アントニア・コスミナ・スタンク(Ms)
エミリオ中尉…ダリウシュ・ペルチャク(Br)
叔父ヴェジネ…マルタン・フルニエ(T) 他
グラーツ歌劇場cho
グラーツPO
ダニエーレ・スクエオ(指)

録音:2021年3月29日-4月1日
グラーツ歌劇場(ドイツ)
イタリア映画音楽の大巨匠ニーノ・ロータ、実は10作ものオペラを書いています。これは第3作の貴重な全曲盤。 ロータは1911年12月3日にミラノで生まれました。祖父は作曲家、母はピアニスト、いとこは歌手という音楽一家で、カゼッラ、ピツェッティ、レオンカ ヴァルロ、プッチーニといった作曲家たちが彼の家をしばしば訪れていました。ロータは8歳でオラトリオ『洗礼者ヨハネの幼時』を作曲、12歳でそれを指 揮して上演するなど神童ぶりを発揮。歌とドラマは幼時から彼の音楽の基礎になっていたのでしょう。 「フィレンツェの麦わら帽子」の台本は、フランスの戯曲『イタリアの麦わら帽子』を元にロータと母親が共作したもの。若者の乗る馬が通りかかりの貴婦 人の麦わら帽子に食いついたことが発端となるドタバタ喜劇です。作曲されたのは第2次大戦末期の1944年から45年ですが、明るく楽しい笑いの 精神に満ちていて、「少しばかりのノスタルジーと、たっぷりの楽観と、良きユーモアによって記憶に残りたい」と語っていたロータらしい作品になっていま す。 作曲から10年後にオーケストレーションが施され、1955年にパレルモのマッシモ劇場で初演。その後はイタリア各地で上演され、1975年にはロータ 自身の指揮で録音したLPがRCAから出ました。1998年にはミラノ・スカラ座でフアン・ディエゴ・フローレスらのキャストにより上演。最近では2014年と 15年に国立音楽大学オペラ・プロジェクトが上演しました。 このCDで主役のファディナールを歌うのは、ハンブルク州立歌劇場やロイヤル・オペラなどで目覚ましい活躍を続けるテノール、ピオトル・ブシェフスキ。 甘い声で聴き手を魅了します。ヒロイン、エレナを歌うのは2012年にグラーツ歌劇場でデビューしたテティアーナ・ミユス。明るい声が魅力です。イタリア とドイツでピアノと指揮を学んだダニエーレ・スクエオが全体をまとめています。ロータによるRCA盤がCD化されていない現在、この録音は貴重な全曲 盤です。


C Major
76-2704(Bluray)


KKC-9793(Bluray)
国内盤仕様
日本語帯・解説付
税込定価
パヴァロッティ・イン・セントラルパーク
1.ヴェルディ:歌劇「ルイザ・ミラー」序曲
2. ヴェルディ:歌劇「ルイザ・ミラー」〜穏やかな夜には
3. メルカダンテ:ロンド・ロッソ
4. ドニゼッティ:歌劇「ランメルモールのルチア」〜わが祖先の墓よ…やがてこの世に別れを告げよう
5. ヴェルディ:歌劇「シチリア島の夕べの祈り」序曲
6. チレア:歌劇「アルルの女」〜ありふれた話
7. ストレイホーン:A列車で行こう
8.デューク・エリントン:スウィングしなけりゃ意味ないね
9. 黒人霊歌:アイ・キャン・ゴー・トゥ・ゴッド・イン・プレイヤー
10. レオンカヴァルロ:マティナータ
11. マスカーニ:セレナータ
12. ビクシオ:風に託そう私の歌
13.ビゼー:「カルメン組曲」〜ファンタジア・ブリランテ
14. ディ・ラザーロ:ローマのギター
15. シベルラ:ジロメッタ
16. デンツァ:魅惑の瞳
17.ヴェルディ:歌劇「椿姫」第3幕への前奏曲
18. デ・クレシェンツォ:つばめは古巣へ
19. デ・クルティス:忘れな草
20.マスネ:歌劇「ウェルテル」〜春風よ,なぜ私をめざめさせるのか
21.プッチーニ:歌劇「トスカ」〜妙なる調和
22. プッチーニ:歌劇「トスカ星は光りぬ
23. ディ・カプア:オ・ソレ・ミオ
24. プッチーニ:歌劇:「トゥーランドット」〜誰も寝てはならぬ
ルチアーノ・パヴァロッティ(T)
ニューヨーク・フィルハーモニック
レオーネ・マジエラ(指)
ハーレム少年cho

収録:1993年6月26日、アメリカ・ニューヨーク州ニューヨーク、セントラルパーク(ライヴ)
画面:1080i,NTSC,4:3
音声:PCMステレオ、
DTS-HD MA5.1
字幕:英独韓,日本語、105分
3大テノールの看板歌手ルチアーノ・パヴァロッティ。20世紀のオペラ界を代表する存在であるばかりでなく、パヴァロッティ&フレンズと題した数々の慈善 コンサートでは、幅広い人脈から大物ポピュラー歌手との共演も重ねるなど、ジャンルを超えた世界的人気を博していました。そして今回前作『パヴァロッティ・ イン・ハイド・パーク』(KKC-9780/76-2404)に続き、1993年6月にニューヨークのセントラルパークで行われたコンサート映像が、デジタル・リマ スター ブルーレイで発売されます。
パヴァロッティは、ロンドンのハイドパークを皮切りに大規模な野外コンサートを様々な場所で行なっています。このセントラルパークでの公演は50万人の観 客が集った最大規模のもので、パヴァロッティの歌唱に熱狂する人々の全景を捉えた映像は圧巻です。6月初夏の爽やかなニューヨークの気候に、観客たちはリ ラックスした出で立ちでコンサートを楽しむ様子が収録されています。パヴァロッティが歌うのは、十八番の有名オペラ・アリアやイタリア民謡「オ・ソレ・ミオ」 などに加え、「A列車で行こう」などのジャズナンバーを交えた多彩なプログラムで聴衆を魅了します。また、コンサートの最後を締めくくる「誰も寝てはならぬ」 では、パヴァロッティの真骨頂を示す圧巻の歌唱を聴かせます。

Dynamic
DYNDVD-37960(DVD)
NX-D03

DYNBRD-57960(Bluray)
NX-D03
マスカーニ:歌劇「友人フリッツ」 スゼル…サロメ・ジチア(S)
フリッツ・コーブス…チャールズ・カストロノヴォ(T)
ベッペ…テレーザ・イエルヴォリーノ(Ms)
ダヴィッド…マッシモ・カヴァレッティ(Br)
フェデリコ…デイヴ・モナコ(T)
ハネゾー…フランチェスコ・サムエーレ・ヴェヌーティ(Bs)
カテリーナ…カテリーナ・メルドレージ(S)
フィレンツェ五月音楽祭O&cho
リッカルド・フリッツァ(指)
演出:ロゼッタ・クッキ

収録:2022年3月1日、3日  ズービン・メータ・ホール(フィレンツェ五月音楽祭歌劇場)
収録時間:103分
音声:イタリア語
PCMステレオ2.0/Dolby digital 5.1(DVD)
PCMステレオ2.0/DTS-HD Master Audio 5.1(Blu-ray)
字幕:日本語・英語・ドイツ語・イタリア語・フランス語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面ニ層ディスク
Blu-ray…片面ニ層ディスク 1080i High Definition
イタリア・オペラ史の中でヴェリズモ・オペラの嚆矢とされる「カヴァレリア・ルスティカーナ」で一躍脚光を浴びたマスカーニが、その次作として発表したのが「友人フ リッツ」。この作品は、前作のシチリアの寒村で繰り広げられる男女の愛憎劇と打って代わり、豊かなアルザスの田園を舞台とする初々しい恋の物語です。本 上演のロゼッタ・クッキによる演出は、舞台をアルザスから20世紀中葉のアメリカの田園地方に置き換え、シックな舞台美術と相まって独特な雰囲気を醸成し ています。主人公のフリッツ役に人気テノール、チャールズ・カストロノヴォ、恋人スゼル役にジョージア出身の伸びやかな美声ソプラノ、サロメ・ジチア、ズボン役 ベッペを見事にこなすテレーザ・イエルヴォリーノら粒よりの歌唱陣に、日本でもおなじみの名匠リッカルド・フリッツァがフィレンツェ五月音楽祭Oを振り、 マスカーニならではの美しい旋律に満ちた心温まるオペラを表情豊かに描き出しています。 本作は、フィレンツェ五月音楽祭の終身名誉指揮者ズービン・メータの功績を称え同劇場の中に新たに設けられたズービン・メータ・ホール(Sala Zubin Metha:2021年12月落成)で行われた初めてのパッケージ(映像 / CD)向けの公演収録です。
Dynamic
CDS-7960(2CD)
NX-C09
マスカーニ:歌劇「友人フリッツ」 スゼル…サロメ・ジチア(S)
フリッツ・コーブス…チャールズ・カストロノヴォ(T)
ベッペ…テレーザ・イエルヴォリーノ(Ms)
ダヴィッド…マッシモ・カヴァレッティ(Br)
フェデリコ…デイヴ・モナコ(T)
ハネゾー…フランチェスコ・サムエーレ・ヴェヌーティ(Bs)
カテリーナ…カテリーナ・メルドレージ(S)
フィレンツェ五月音楽祭O&cho
リッカルド・フリッツァ(指)

録音:2022年3月1日、3日  ズービン・メータ・ホール(フィレンツェ五月音楽祭歌劇場)
イタリア・オペラ史の中でヴェリズモ・オペラの嚆矢とされる「カヴァレリア・ルスティカーナ」で一躍脚光を浴びたマスカーニが、その次作として発表したのが「友人フ リッツ」。この作品は、前作のシチリアの寒村で繰り広げられる男女の愛憎劇と打って代わり、豊かなアルザスの田園を舞台とする初々しい恋の物語です。主 人公のフリッツ役に人気テノール、チャールズ・カストロノヴォ、恋人スゼル役にジョージア出身の伸びやかな美声ソプラノ、サロメ・ジチア、ズボン役ベッペを見事 にこなすテレーザ・イエルヴォリーノら粒よりの歌唱陣に、日本でもおなじみの名匠リッカルド・フリッツァがフィレンツェ五月音楽祭Oを振り、マスカーニなら ではの美しい旋律に満ちた心温まるオペラを表情豊かに描き出しています。 本作は、フィレンツェ五月音楽祭の終身名誉指揮者ズービン・メータの功績を称え同劇場の中に新たに設けられたズービン・メータ・ホール(Sala Zubin Metha:2021年12月落成)で行われた初めてのパッケージ(映像 / CD)向けの公演収録です。

Opus Arte
OA-1362D(DVD)
NX-C10

OABD-7309D(Bluray)
NX-D09
ヘンデル:歌劇「セメレ」 セメレ…エンマ・ピアソン(S)
ジョーヴェ(ユピテル)/アポロ…アミタイ・パーティ(T)
ジュノー/イーノ… サラ・キャッスル(A)
カドモス/ソムヌス… ポール・ウィーラン(Bs)
アタマス…スティーヴン・ディアス(C.T)
アイリス…チェルシー・ドルマン(S)
司祭…サーシェ・アンゲルオフスキー(Bs)他
演出:トーマス・デ・マレット・バージェス&ジャックリーヌ・コーツ
舞台美術:トレーシー・グラント・ロード
照明:ジョー・キルガー
ニュージーランド・オペラcho&聖トリニティー大聖堂cho
ニュージーランド・オペラ・バロックO
ピーター・ウォールズ(指)
映像監督:レベッカ・タンスリー

収録:2021年9月29日 聖トリニティー大聖堂(オークランド) ニュージーランド
収録時間:147分
音声:イタリア語
PCMステレオ2.0/Dolby Digital 5.1(DVD)
PCMステレオ2.0/DTS-HD Master Audio 5.1(Blu-ray)
字幕:日本語・英語・ドイツ語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク
Blu-ray…片面二層ディスク 1080i High Definition
キリ・テ・カナワの出身オペラ・ハウスとして知られる名門ニュージーランド歌劇場より、ヘンデルの名作「セメレ」をお届けします。この作品はヘンデルが「メサイヤ」 に代表される英語歌唱のオラトリオを集中して作曲した時期(1740年代)の作品のひとつで、台本はギリシャ神話から、神と人間の禁断の愛を題材にしたウ イリアム・コングレーヴによるものです。本上演は、ジョーヴェがセメレの婚礼の祭壇にバイクで乗り付け、セメレを攫(さら)っていく… まるでアクション映画の1 シーンのように始まります。コロラトゥーラ歌唱に秀でる題名役のエンマ・ピアソン、野性味溢れるジョーヴェ役のアミタイ・パーティら充実した歌唱陣、そしてバロッ ク音楽研究の泰斗ピーター・ウォールズが振るオペラ・ハウスの優れた合唱団、オーケストラによるドラマティックな上演です。

NAXOS
NAX-2.110753(2DVD)
NX-D05

NBD-0163V(Bluray)
NX-D05
オッフェンバック:喜歌劇「パリの生活」 ガブリエル…ジョディ・デヴォス(S)
ギャルドゥフー…ロドルフ・ブリアン(T)
ボビネ…マルク・モイヨン(Br)
ゴンドルマルク男爵…フランク・ルゲリネル(Br)
ゴンドルマルク男爵夫人…サンドリーヌ・ブエンディア(S)
メテラ…オード・エクストレーモ(Ms)
ブラジル人/ゴントラン/フリック…エリック・ユシェ(T)
ユルバン/アルフレッド…ローラン・キュブラ(Bs-Br)
ジョゼフ/アルフォンス/プロスペル…カール・ガザロシアン(T)
カンペール=カラデク夫人…イングリッド・ペルーシュ(S)
フォル=ヴェルデュール夫人…キャロリーヌ・メング(Ms)
ポリーヌ…エレーナ・ガリツカヤ(S)
クララ…ルイーズ・パンジョ(S)
ベルタ…マリー・カリニーヌ(Ms)他
ナミュール室内cho
ルーブル宮音楽隊&ルーブル宮音楽隊アカデミー
ジュヌ・オルケストル・アトランティク
ロマン・デュマ(指)
演出&舞台美術&衣装:クリスティアン・ラクロワ

収録:2021年12月23日、27日 シャンゼリゼ劇場(パリ)フランス
収録時間:178分
音声:フランス語
PCMステレオ2.0/DTS 5.1(DVD)
PCMステレオ2.0/DTS-HD Master Audio5.1(Blu-ray)
字幕:日本語・英語・ドイツ語・フランス語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク×2
Blu-ray…片面二層ディスク
1080i High Definition
「地獄のオルフェ」「美しきエレーヌ」「青ひげ」と並ぶオッフェンバックのオペレッタの傑作「パリの生活」。時は1867年の万国博覧会を目前に控えたナポレオン 3世治世の絶頂期のパリ。その世相風俗と訪れる外国の成金観光客たちを戯画化したこの作品は、記録的なヒットとなりました。本作は、2009年創設 の19世紀を中心としたフランスの音楽遺産の再発見と国際的普及をミッションとするパラツェット・ブリュ・ザーネ(フランス・ロマン派音楽センター)による、この 作品のオリジナルの姿に迫る復刻版上演の収録。ジョディ・デヴォス、フランク・ルゲリネル、マルク・モイヨンらオッフェンバックのオペレッタ上演には欠かせない 選りすぐりの歌唱陣、クリスティアン・ラクロワによる華麗な舞台美術と演出、新進気鋭の指揮者ロマン・デュマのタクトが導く底抜けに愉快でありながら、時 にメラコリーを帯びる音楽… 3拍子揃ったオッフェンバック・オペレッタの必見映像の誕生です。

Audite
AU-23448(2CD)
パウル・デッサウ:歌劇『ランスロット』 エリザ:エミリー・ヒンドリックス(S)
ランスロット:マテ・ソリヨム=ナジ(Br)
ドラゴン:オレクサンドル・プシュニアク(Br)
カール大帝:ユーリ・バトゥコフ(Br)
村長:ヴォルフガング・シュヴァニンゲル(T)
ハインリヒ:ウーヴェ・スティッケルト(T)
雄猫:ダニエラ・ゲルステンマイヤー(S)
祈祷師:アンドレーアス・コッホ(Bs)、ほか
ペーター・コンヴィチュニー(演出)
エルフルト歌劇場cho、ワイマール児童cho
ワイマール・シュターツカペレ、
ドミニク・ベイキルヒ(指)

ライヴ録音:2019年11月23日/ドイツ国立歌劇場(ワイマール)
パウル・デッサウの歌劇『ランスロット』、世界初録音!歌劇『ランスロット』は東独(ドイツ民主共和国)時代に初演された重要かつ精巧な歌 劇のひとつ。真の自由を試みる勇気よりも暴君の保護のもとに生きることを望む人々の政治的なおとぎ話で、アンデルセンの童話とエフゲニー・シュワルツの童話 「ドラゴン」からなる全15場の作品。1969年の東ベルリンでの初演から半世紀以上を経て、2019年にワイマール・シュターツカペレの演奏で世界初録音が実 現しました!オペラ演出家ペーター・コンヴィチュニーによる非常に理解しやすい演出でも話題となった当演奏にご期待ください。
ハンブルクの音楽一家に生まれたデッサウ。ワインガルトナー、ニキシュ、クレンペラー、ワルターら世界的指揮者からの薫陶を得ましたが、指揮者としてだけでな く作曲家としても才能の発揮。歌劇、バレエ、交響曲、歌曲などを作品をのこしています。 (Ki)

ARTHAUS
10-9459BD(Bluray)
R・シュトラウス:歌劇「カプリッチョ」 カミッラ・ニールント(ソプラノ/伯爵夫人マドレーヌ)
クリストフ・ポール(バリトン/伯爵)
ダニエル・ベーレ(テノール/作曲家フラマン)
ニコライ・ボルチェフ(バリトン/詩人オリヴィエ)
ゲオルク・ツェッペンフェルト(バス/舞台演出家ラ・ロッシュ)
クリスタ・マイア(アルト/女優クレロン)
クリスティアン・ティーレマン(指)
ドレスデン国立歌劇場O
演出:イェンス=ダニエル・ヘルツォーク

収録:2021年5月、ドレスデン国立歌劇場(ライヴ)
画面:16:9,1080iHD
音声:PCMステレオ、
DTSHDMA5.1
リージョン:All
原語:ドイツ語
字幕:独英仏伊西韓,日本語、145分
ドレスデン国立歌劇場で2021年5月に無観客上演された、ティーレマン指揮R.シュトラウスのオペラ「カプリッチョ」のブルーレイ・ディスクが発売され ます。演出は、ニュルンベルク歌劇場監督も務めるドイツ気鋭の演出家イェンス=ダニエル・ヘルツォーク。そして伯爵夫人に圧倒的な存在感と歌唱力のカミッラ・ ニールント。伯爵には2005〜2018年までドレスデンを中心に活躍し、その後欧州の各劇場でも引っ張りだこのバリトン歌手クリストフ・ポール。そして劇場 支配人ラ・ロッシュは、抜群の歌唱と演技力を持つゲオルク・ツェッペンフェルト。さらに作曲家フラマンにはドイツの若手実力派のテノール歌手ダニエル・ベー レと、人気・実力ともに充実した歌手陣を揃えた注目の舞台です。
R.シュトラウスが完成させた最後のオペラ「カプリッチョ」は、R.シュトラウス自身のテーマでもあった「音楽が先か、言葉が先か」を題材とし、オペラに よるオペラ論という形のウィットに富んだ作品です。晩年のR.シュトラウスの作曲技術、音楽観の到達点ともいえる澄み切った音楽を、R.シュトラウス解釈の権 威ティーレマンが指揮し、その巧みな描写力で複雑極まりなく、かつ最上に美しい音楽を紡ぎだしています。 (Ki)
ARTHAUS
10-9455BD(Bluray)
モーツァルト:英雄劇「エジプト王タモス」〜「魔笛」「ツァイーデ」のアリアを加えたカルルス・パドリッサ版 ルネ・パーペ(エジプト王メネス)
ファトマ・サ イード(タルジス)
ナッタポン・タマチ(タモス)
ジ ル ケ・レトハン マー(ミリス)
バスティアン・トーマス・ケール(司祭)
カメラータ・ザルツブルク
ザルツブルク・バッハcho
アロンドラ・デ・ラ・パーラ(指)
演出:カルルス・パドリッサ(ラ・フラ・デルス・バウス)

収録:2019年1月、フェルゼンライトシューレ、モーツァルト週間、ザルツブルク(ライヴ)
画面:16:9,1080i
High Resolution
字幕:独英韓,日本語、101分
2019年のモーツァルト週間にフェルゼンライトシューレで上演された、カタルーニャの演劇グループ「ラ・フラ・デルス・バウス」の創設メンバーであるカ ルルス・パドリッサ演出によるモーツァルトの知られざるオペラ「エジプト王タモス」。
詩人のトビアス・フィリップ・ゲブラー(1726-1786)による作品の付随音楽(2つの合唱と5つの幕間音楽)として1773年に作曲。その後、1779年にベー ム劇団による上演の際に新たに書き直しされたのが現在のかたちです。フリーメーソンでもあったゲブラーは、枢秘顧問官でありボヘミア宮廷宮内庁副長官の地 位にあった人物。ゲブラーは、はじめ楽士ザットラーに作曲を依頼したものの満足いかず、モーツァルトに新たに依頼したといいます。エジプトの神殿を舞台に した戯曲は「魔笛」の題材と共通しており、フランスの神父ジャン・テラッソンの小説『セトス』に着想を得た壮大なドラマとなっています。
今回カルルス・パドリッサは、「エジプト王タモス」に「魔笛」と「ツァイーデ」のアリアを加えた興味深い構成で上演しています。目を引く特殊な舞台効果 と不気味な照明は未来的な雰囲気に没入させ、電子音や電話の音そして合唱を組み合わせたアルゴリズム作曲がライトモチーフのように繰り返されます。さらに アントナン・アルトーの詩を舞台上に投影するなど、文学との融合によって作品に新たな生命を吹き込みます。劇中、タモスはこう言います。「自然は進化し、 芸術はそれを進展させ、詩はそれを歌い、音楽はその物語を書き記す。それは人間にもある変異と同じなのだ!」本作「T.H.A.M.O.S.」は、この言葉を見事 に表現していると言って良いでしょう。
メキシコ出身の指揮者アロンドラ・デ・ラ・パーラとカメラータ・ザルツブルクの完璧な演奏。エジプト王メネスを演じたのは、現代最高峰のバス歌手の呼び 声高いドイツのスター歌手ルネ・パーペ、タルジス役にはエジプト出身の注目のソプラノ歌手ファトマ・サイード、タイ出身のテノール歌手ナッタポン・タマチといっ た世界各地の一流の音楽家たちが集結。多様な文化的背景を持つ演者たちにより、音楽、ダンス、文学を融合させた全く新しい舞台が完成しました。 (Ki)

ARTHAUS
10-9458BD(Bluray)
プッチーニ:歌劇「ラ・ボエーム」 マリア・テレーザ・レーヴァ(ソプラノ/ミミ)、イヴァン・アヨン・リヴァス(テノール/ロドルフォ)、ハスミック・トロシャン(ソプラノ/ムゼッタ)、マッシモ・カヴァレッティ(バリトン/マルチェッロ)、トマソ・バレア(バス-バリトン/ショナール)、アレッシオ・カッチャマーニ(バス/コッリーネ)、マッテオ・ペイローネ(バス/ベノア&アルチンドロ)、アレハンドロ・エスコバル(テノール/パルピニョール)
トリノ王立歌劇場O&cho
ダニエル・オーレン(指)
演出:パブロ・ガヴァッツェーニ、ピエロ・マランギ

収録:2021年、トリノ王立歌劇場(ライヴ)
画面:16:9,1080iHD
音声:PCMステレオ、DTSHDMA5.1
リージョン:All
原語:イタリア語
字幕:独英伊西仏韓,日本語
本編)):120分
ボーナス:28分
1896年2月1日にトリノ王立歌劇場で初めて上演されたプッチーニの代表作「ラ・ボエーム」。初演から125年を迎えた2021年に、パブロ・ガヴァッ ツェーニとピエロ・マランギによる新演出が上演されました。1896年当時と同じデザインの衣装と舞台セットを用意。特に衣装は、 アドルフ・ホーヘンシュタイ ン(当時イタリアで活躍したポスター画家)が描いたオリジナル・スケッチに基づいて制作されました。指揮は名オペラ指揮者で、特にイタリア・オペラのスペ シャリストとして高く評価されているダニエル・オーレン。 ミミ役には1987年レッジョ・カラブリア生まれのマリア・テレーザ・レーヴァ。そしてロドルフォ役 を1993年ペルー出身で、2021年「オペラリア」の最優秀賞に選ばれたイヴァン・アヨン・リヴァスが務めており、勢いのある若手とトリノの歴史と伝統が 融合した見ごたえのある舞台となっています。

CPO
CPO-555386(3CD)
NX-G11
モーツァルト:歌劇「偽の女庭師(恋の花つくり)」 K. 196 ヴィオランテ(サンドリーナと名乗る):侯爵令嬢…サンドリーヌ・ピオー(S)
アルミンダ:市長の姪…ズザンネ・ベルンハルト(S)
セルペッタ:市長の小間使い…リディア・トイシャー(S)
ラミーロ:騎士…オリヴィア・フェルミューレン(Ms)
ベルフィオーレ伯爵…ユリアン・プレガルディエン(T)
ドン・アンキーゼ:市長…ヴォルフガング・アブリンガー=シュペルハッケ(T)
ロベルト(ナルドと名乗る):ヴィオランテの従僕
 …ミヒャエル・クプファー=ラデツキー(Br)
ミュンヘン放送O
アンドルー・パロット(指)

録音:2017年1月21-22日 ライヴ収録
モーツァルトの歌劇「偽りの女庭師」は1774年、彼が18歳の時の作品。この頃のモーツァルトはすでに本格的な 作曲家として活動しており、この作品もオペラ・ブッファでありながらも、当時流行していたオペラ・セミセリアの様式 も備えた素晴らしい出来栄えを誇っています。もともとはイタリア語で書かれていましたが、モーツァルトの生前にドイ ツ語版が作成されました。このアルバムは2017年のアンドルー・パロット(指)ミュンヘン放送Oの演奏に よるドイツ語版を収録したもの。サンドリーヌ・ピオー、リディア・トイシャー、ユリアン・プレガルディエンら錚々たる顔ぶ れの歌手たちを揃えた注目の公演で、とりわけピオーが歌うドイツ語のアリアが聴きどころ。パロットが指揮する小気 味よいオーケストラの音色も含め、聴きごたえのある演奏が繰り広げられています。

Diapason
DIAP-153(2CD)
ウェーバー:歌劇 「魔弾の射手」 ヘルマン・プライ(バリトン/オットカール)、エルンスト・ヴィーマン(バス/クーノー)、エリーザベト・グリュンマー(ソプラノ/アガーテ)、リーザ・オットー(ソプラノ/エンヒェン)、カール・クリスティアン・コーン(バス/カスパール)、ルドルフ・ショック(テノール/マックス)ゴットロープ・フリック(バス/隠者)、ヴィルヘルム・ヴァルター・ディックス(バリトン/農夫)、フリッツ・ホッペ(テノール/ザミエル)、ベルリン市立歌劇場(現ベルリン・ドイツ・オペラcho
BPO、ヨーゼフ・カイルベルト(指)

録音:1958年
フランスの世界的クラシック音楽専門雑誌である「ディアパゾン(Diapason)」が音楽史に輝く名曲の歴史的名演を選出し、新たなマスタリングを施して復刻するシリーズ『レ・ザンディスパンサーブル・ド・ディアパゾン 〜ディアパゾンが選んだ決定盤』。シリーズ第153巻では、ドイツ・ロマン派の作曲家、ウェーバーの代表作 「魔弾の射手」 を取り上げています。ドイツの民話を題材に悪魔との精神的戦いと魂の救出を描いたこのオペラは、ドイツのロマン主義的なオペラを確立した記念碑的作品であり、後のワーグナーを中心とするドイツ・オペラ作品に大きな影響を与えたとされています。
数ある名盤の中からディアパゾンが選び抜いたのは、カラヤンと同年に生まれ、ベルリンやバイエルンの主要な歌劇場の音楽監督を歴任したドイツの名匠、ヨーゼフ・カイルベルトと、名門BPOによる1958年の録音。ドイツらしい硬派な響きを備えたオーケストラの演奏はもちろんのこと、カラヤンにその才能を見出されたソプラノ歌手、エリーザベト・グリュンマーと、フルトヴェングラー、セル、ベームらと共演するかたわら、オペレッタやポピュラー・ソングまで幅広いレパートリーを持ち、ドイツ国内で絶大な人気を誇ったテノール歌手、ルドルフ・ショックと言った往年の名歌手たちの洗練された歌唱で贈る、この作品のひとつの理想像とも言える名盤が堂々の復刻です。

H.M.F
HMM-935352(3CD)
ドビュッシー:歌劇「ペレアスとメリザンド」 メリザンド:ヴァンニーナ・サントーニ(S)、ペレアス:ジュリアン・ベール(T)、ゴロー:アレクサンドル・デュアメル(Br)、ジュヌヴィエーヴ:マリ=アンジュ・トドロヴィチ(Ms)、アルケル:ジャン・テジャン(Bs)、医師:ダミアン・パス(Bs-Br)、イニョルド:アドリアン・ジュベール(Boy-S)、牧童:マチュー・グルレ(Bs)、リール歌劇場cho
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指)
レ・シエクル

録音:2021年3月/リール歌劇場、ラ・セーヌ・ミュジカル
ロトの名盤「ペレアスとメリザンド」が、CDブック仕様からクラムシェルボックスへとパッケージの装いもあらたに再登場します。これにともない新品番と新 POSでのご案内となります。仕切りには変更ございません。HMM 905352は廃盤となります。(国内仕様盤KKC 6457は、品番・バーコード・価格に変更 ご ざ い ま せ ん 。)
おそらくほとんど誰も考えなかったドビュッシーの「ペレアスとメリザンド」のピリオド楽器による録音が登場します。それもロトとレ・シエクルという最高の演 奏陣で、ストラヴィンスキーの「春の祭典」のディスク発表時以上の衝撃と申せましょう。
「ペレアスとメリザンド」の声楽パートはフランス語の抑揚による朗誦に終始しますが、1987年生まれのソプラノ、ヴァンニーナ・サントーニのメリザンド役 をはじめ母国語歌手で固め、自然で美しさ満点。ことにゴロー役のバリトン、アレクサンドル・デュアメルの名演が光ります。
さらに注目なのがロトとレ・シエクルの作り上げるオーケストラ・サウンド。奇を衒わずあくまでシンプル、室内楽的とさえ言えるドビュッシーの精妙なオーケ ストレーションを実現。弦楽器以外はすべて1900年前後のフランス製(ブックレットに詳細記載)を用い、明るく透明な音色、ガット弦を用いた弦楽器が無 限な柔らかさを醸しているのも魅力。基本的にノン・ヴィブラートなため日本の雅楽のような音響さえ創り出しています。ロトによれば地下のシーンでドビュッシー がトロンボーンを用いた理由が、コントラバスの弦と共鳴して不思議な色合いを出そうとしているのも、この演奏で初めて実感できるとのこと。
昨今日本でも「ペレアスとメリザンド」が注目されている感がありますが、その本家本元による真打として世界中の関心を集めること間違いなし。まさに初め て曲の美しさ、凄さを実感できます。 (Ki)

Capriccio
C-5490(2CD)
NX-C05
ロルツィング:歌劇「刀鍛冶」 ハンス・シュタディンガー:刀鍛冶、マリーの父親…ギュンター・グロイスベック(Bs)
マリー:ハンスの娘でコンラートの恋人…ミリアム・クトロヴァッツ(S)
イルメントラウト:マリーの家庭教師…ユリエッテ・マルス(Ms)
リーベナウ伯爵:職人コンラートとしてハンスの下で働く…ティモシー・コナー(Br)
ゲオルク:伯爵の小姓…アンドルー・モーステイン(T)
アデルホフ:シュヴァーベンの騎士…イヴァン・ジノヴィエフ(Bs)
ブレンナー:ハンスの義弟…ヤン・ペトリカ(T)
アルノルト・シェーンベルクcho
ウィーンRSO
レオ・フセイン(指)

録音:2021年10月21日(ライヴ)アン・デア・ウィーン劇場(オーストリア)
19世紀前半のドイツで役者・歌手として活躍し歌劇作曲家としても認められたアルベルト・ロルツィング。 この歌劇「刀鍛冶」は中世ドイツを舞台にした、モーツァルトとワーグナーの初期作品との架け橋となる軽快な作品です。ロルツィング作品の中では比 較的人気の高い演目ですが、全曲録音は少なく、初演時と同じアン・デア・ウィーン劇場でのライヴ録音はファンにとっても歓迎されるものとなることで しょう。 ベテラン、ギュンター・グロイスベックが歌うハンス、そして注目の若きソプラノ、ミリアム・クトロヴァッツらを揃えた歌手陣の歌唱を、多彩なレパートリーを誇 るウィーンRSOのしなやかな音色が支えます。

ALPHA
ALPHA-899(1CD)
プーランク:モノ・オペラ「人間の声」
シンフォニエッタ
ヴェロニク・ジャンス(S)
リール国立O
アレクサンドル・ブロック(指)

録音:2021年1月7、8、25-29日リール新世紀音楽堂(オーディトリアム・ドゥ・ヌーヴォー・シエクル)
別れを告げられた恋人からの電話を深夜に受け、精神的に追い詰められていく女性を描くコクトーの脚本にプーランクが作曲した「人間の 声」。フランス・オペラに格別の相性を示す歌姫ヴェロニク・ジャンスが鬼気迫る演技で歌い上げ、フランス近代音楽で高い評価を得ているア レクサンドル・ブロック率いるリール国立Oが緊張感溢れる鋭い響きでこれを支える、注目のアルバムです。演奏される機会もそう多く はないこの難曲に、最新の録音として多くの期待に応える一枚といえるでしょう。カップリングは「人間の声」の10年ほど前に作曲された「シン フォニエッタ」。こちらは打って変わってフランスらしいエスプリに溢れた愛らしい作品で、ブロックの多彩な表現力を堪能することが出来ます。

Chicago Symphony Orchestra
CSOR-9012201(1CD)
マスカーニ:歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』 リッカルド・ムーティ(指)CSO
アニタ・ラチヴェリシュヴィリ(メゾ・ソプラノ/サントゥッツァ)、
ピエロ・プレッティ(テノール/トゥリッドゥ)、
ルカ・サルシ(バリトン/アルフィオ)、ロンイタ・ミラー(メゾ・ソプラノ/ルチア)、
サシャ・クーック(メゾ・ソプラノ/ローラ)、
シカゴ響cho

録音:2020年2月、シカゴ・オーケストラ・ホール
シカゴ響のレーベル、CSO。2022年の新譜は、カヴァレリア・ルスティカーナ。ムーティが認める最高の歌手をそろえた、21世紀の決定盤ともいえる録 音の誕生となりました。
シカゴSOは、その歴史の初期に、カヴァレリア・ルスティカーナの公演に約50回もかかわっていました。しかし、1931年以来、全曲演奏はしてお りませんでした。このたび、ムーティが、自身が認める最高の歌手をそろえ、本作を録音しました。ムーティが「世界最高のヴェルディ・メゾ・ソプラノ」と大 絶賛するラチヴェリシュヴィリが歌うサントゥッツァはあまりにも雄弁。腹の底から嘆き、悲しんでいます。うますぎるサントゥッツァです。トゥリッドゥ役のテノール、 ピエロ・プレッティも、ムーティとの共演も多く、2023年の東京・春・音楽祭でも来日予定の本物のテノール。合唱の迫力もかつてないレヴェル。文句なし の布陣により、シチリアの雰囲気が濃厚な色彩感、そして破局へとむかうストーリーなど、すべてが超贅沢なサウンドで展開されます。唯一の平安ともいえる間 奏曲の美しさは絶品。帝王ムーティの音楽と統率の素晴らしさにあらためておどろかされる内容です。 (Ki)

H.M.F
HMX-2904041(5CD)
モーツァルト:後宮からの誘拐&魔笛

(1)『後宮からの誘拐』[CD1-2]

(2)『魔笛』[CD3-5]
(1)コンスタンツェ:ロビン・ヨハンセン(S)、ブロンデ:マリ・エリクスモーエン(S)、ベルモンテ:マキシミリアン・シュミット(T)、ペドリッロ:ジュリアン・プレガルディエン(T)、オスミン:ディミトリー・イヴァシュチェンコ(Bs)、太守セリム:コルネリウス・オボニャ(語り)、RIAS室内合唱団,ベルリン古楽アカデミー,ルネ・ヤーコプス(指)
録音:2014年9月/テルデックス・スタジオ・ベルリン

(2)タミーノ:ダニエル・ベーレ(T)、パミーナ:マリス・ペーターゼン(S)、パパゲーノ:ダニエル・シュムッツハルト(Br)、パパゲーナ:イム・スンヘ(S)、夜の女王:アンナ=クリスティーナ・カーッポラ(S)、ザラストロ:マルコス・フィンク(バス=バリトン)モノスタトス:クルト・アツェスベルガー(T)、第1の侍女:インガ・カルナ(S)、第2の侍女:アンナ・グレヴェリウス(Ms)、第3の侍女:イザベル・ドリュエ(Ms)、弁者:コンスタンティン・ヴォルフ(バス=バリトン)ほか
ルネ・ヤーコプス(指)ベルリン古楽アカデミー,RIAS 室内cho
録音:2009年9,10月/テルデックス・スタジオ・ベルリン
『後宮からの誘拐』〜〜ヤーコプスの『後宮からの誘拐』は、2014年の録音。パーカッションもにぎにぎしく活躍する快速序曲から、トルコを思わせる世界 に一気に引きこまれる痛快な演奏です。セリフ部分にも演技と音楽の両面で様々に工夫がなされ、聴いていて実にたのしい「後宮」の誕生となりました! 
1782年の「後宮からの誘拐」のウィーン初演は、聴衆および批評家たちから、かつてない大成功の反響となりました。エキゾチズム(東洋趣味)に重きを置い た音楽、啓蒙主義思想の礼賛、当時のオスマン帝国に対する偏見とは間逆の筋書が当時の人々にとってまさにドンピシャ、ツボにはまったものだったのです。ま た、このオペラはジングシュピール(歌芝居)なのでレチタティーヴォがなく、アリアとセリフで構成されています。現在では、演奏に際し、セリフ部分は多くの 部分がカットされてしまいますが、この録音では改訂を施しながらもフルに収録。さらに、アリアの途中でもセリフを挿入させるなど、耳のための音楽劇として 聴き手が場面や登場人物の心情を想像しやすいような工夫も随所に見られます。さらに、様々な資料から、ヤーコプスは、セリフ部分でモーツァルトが自らフォ ルテピアノを操り場面を盛り上げ、次のアリアへのよい橋渡しとなるような即興、あるいは自作の鍵盤音楽からの引用を織り交ぜたのではと考え、この録音に際 してもセリフ部分の何か所かで、フォルテピアノ奏者にちょっとした楽曲を演奏させ、さらにアリアの中でも通奏低音の枠を超えたようなものを演奏させています。 このような細かな工夫により、セリフとアリアのつながりにも自然な流れが生まれ、オペラの内容がよりリアルなものとして見事によみがえっています。 
歌唱 陣は、バイロイトにも出演、カルダーラの世界初録音アリア集CD(マルコン指揮)でも注目を浴びたソプラノのロビン・ヨハンセン、既にバロックからロマン派 のアリアまで多数のCDをリリース、2015年のザルツブルク音楽祭デビューをしたテノールのマキシミリアン・シュミットなど、旬の顔ぶれがズラリそろってい ます!
『魔笛』〜〜『魔笛』は2009年の録音。セリフ部分にも音楽部分にも入念な考察を重ねた、歌芝居としての面白さが万全に引き出された演奏です。タミーノ役 のダニエル・ベーレはハンブルク出身で録音当時デビューしたてでしたが、今では大活躍のテノールです。ペーターゼンは押しも押されぬ存在のソプラノ。『魔笛』 の録音に新たな歴史を刻んだ名盤です。

TOCCATA CLASSICS
TOCC-0673(1CD)
NX-B03
編曲で聴くワーグナー第3集〜オペラのハイライト(B. ウッドウォード編)
楽劇「ワルキューレ」(1854-56)より
第2幕:前奏曲 さあ、お前の馬に鞍を付けよ -ホヨトホ
楽劇「ジークフリート」(1856-71)より
第1幕:第3場 ジークフリートの「鍛冶の歌」*
第3幕:結び 永劫の昔から
楽劇「神々の黄昏」(1871-1874)より
第3幕:ラインの岸辺に、大いなる薪を
楽劇「トリスタンとイゾルデ」(1857-1859)より
第3幕:イゾルデの愛の死「穏やかに、静かに」

※原盤ブックレット、及びインレイに曲名の誤記があります。
トラック2…楽劇「ワルキューレ」 第3幕第1場
キャサリン・ウッドウォード(ソプラノ:ブリュンヒルデ/イゾルデ)
キール・ワトソン(バス・バリトン:ヴォータン)
フィリップ・モディノス(テノール:ジークフリート)
エドウィン・ケイ (バス:ハーゲン)
リージェンツ・オペラ・アンサンブル
ベン・ウッドウォード(指)

録音:2022年5月31日、4月4-5日
全て世界初録音
ワーグナーの壮大な歌劇の名場面を、英国の指揮者ベン・ウッドウォードが彼の手兵リージェンツ・オペラの18人編 成の室内オーケストラ(Vn4/ヴィオラ2/チェロ2/コントラバス1/フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット各 1/ホルン3/トランペット1/バス・トロンボーン1)と独唱者のためにアレンジ。その鮮烈な演奏を収録した1枚です。 2022年から24年にかけてこのアレンジによる「ニーベルングの指環」全曲演奏が予定されていますが、ここでは「ワ ルキューレ」「ジークフリート」「神々の黄昏」「トリスタンとイゾルデ」の4つの演目から聴きどころが収録されており、 ジークフリート役のモディノスをはじめとした歌手たちの熱唱も含め実に興味深いアルバムとなっています。

Opus Arte
OA-1354D(DVD)
NX-C10

OABD-7303D(Bluray)
NX-D09
ヴェルディ:歌劇「リゴレット」 リゴレット…カルロス・アルバレス(Br)
ジルダ…リセット・オロペサ(S)
マントヴァ公爵…リパリット・アヴェティシャン(T)
ボルサ…イゴール・ジュラフスキー(T)
チェプラーノ伯爵…ブレイズ・マラバ(Bs)
チェプラーノ伯爵夫人…アマンダ・ボールドウィン(S)
マルッロ…ドミニク・セジュウィック(Br)
モンテローネ伯爵…エリック・グリーン(Br)
スパラフチーレ…ブリンドリー・シェラット(Bs)
ジョヴァンナ…クセニア・ニコライエワ(Ms)
小姓…ルイーズ・アーミット(Ms)
門衛…ナイジェル・クリフ(Br)
マッダレーナ…ラモーナ・ザハリア(Ms)

コヴェント・ガーデン王立歌劇場O&cho
アントニオ・パッパーノ(指)
演出:オリヴァー・ミアーズ

収録:2021年9月16日、24日 コヴェント・ガーデン王立歌劇場(ロンドン)

収録時間:135分
音声:イタリア語
PCMステレオ2.0/Dolby Digital 5.1(DVD)
PCMステレオ2.0/DTS Master Audio 5.1(Blu-ray)
字幕:日本語・英語・ドイツ語・フランス語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク
Blu-ray…片面二層ディスク 1080i High Definition
快進撃を続けるコヴェント・ガーデンから2021年9月のシーズン開幕公演、新制作の「リゴレット」をお届けします。清純なジルダ役を高い歌唱力で情感豊か に歌い上げるリセット・オロペサ、屈折したリゴレットの感情の襞を見事に表現するベテラン、カルロス・アルバレス、マントヴァ公爵役を張りのある美声と端正な 表情で歌いきる新進テノール、リパリット・アヴェティシャンという超強力キャストを得てオリヴァー・ミアーズの新演出は、その舞台に西洋美術史上の重要な絵 画作品が喚起するイメージを要所々々で援用し、作品に秘められた愛憎の心理劇の可視化を試みています。そして、その音楽表現にますます深みを加え るアントニオ・パッパーノが導くコヴェント・ガーデンのオーケストラと合唱団がそのすべてを包み込み、白熱の「リゴレット」を一気呵成に聴かせます。

BSOrec
BSOREC-1003(DVD)
NX-E01

BSOREC-2003(Bluray)
NX-E01
ストラヴィンスキー: 歌劇「マヴラ」

チャイコフスキー:歌劇「イオランタ」
「マヴラ」
パラーシャ…アンナ・エル=カシェム(S)
母親…ノア・ベイナート(A)
隣人…ユリア・ソコリク(Ms)
ワシリー…フレディ・デ・トマーゾ(T)
「イオランタ」
イオランタ…ミリヤム・メサック(S)
ルネ王…マルクス・スイコネン(Bs)
ロベルト…ボリス・プリグル(Br)
ヴォーデモン…ロン・ロン(T)
イブン=ハキア…オグルジャン・ユマス(Br)
アルメリク…キャスパー・シン(T)
ベルトラン…オレグ・ダビドフ(Bs)
マルタ…ノア・ベイナール(A)
ブリギッタ…アナイス・メヒアス(S)
ラウラ…ユリア・ソコリク(Ms)
王の母…ノラ・ボルマン(俳優:特別出演)
バイエルン国立O
バイエルン国立歌劇場児童cho
アレフティーナ・ヨッフェ(指)
演出:アクセル・ラニッシュ

収録:2019年7月レジデンツ宮殿 キュヴィリエ劇場(ミュンヘン)
収録時間:131分
音声:ロシア語
PCMステレオ2.0/DTS 5.1(DVD)
PCMステレオ2.0/DTS Master Audio 5.1(Blu-ray)
字幕:日本語・ロシア語・英語・ドイツ語・フランス語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク
Blu-ray…片面二層ディスク 1080i High Definition
本作は、数ある欧州のオペラ研修所の中でも屈指の水準と実績を誇り、数多くの国際的な才能を育成してきた「バイエルン国立歌劇場オペラ・スタジオ」研 修生による2019年度の卒業公演の収録です。演目はドイツで人気の俳優、映画&舞台監督のアクセル・ラニッシュ演出による新制作の歌劇「マヴラ/イオ ランタ」。ストラヴィンスキーの新古典主義時代の始まりの作品と目されるラヴ・コメディ「マヴラ」とチャイコフスキーの情緒溢れる「イオランタ」、この二つのコンパク トな歌劇が交互に進みながら、やがて融合して行くという野心的な試みです。ロシア出身の気鋭の女性指揮者アレフティーナ・ヨッフェの指揮するバイエルン国 立歌劇場の小編成オーケストラがバックを務め、「マヴラ」のパラーシャ役のアンナ・エル=カシェム、「イオランタ」の題名役のミリヤム・メサック、ヴォーデモン役のロ ン・ロンら、世界中から集まった若く才能溢れる歌手たちが、チャーミングで溌剌とした舞台を創り上げています。

Dynamic
DYNDVD-37954(DVD)
NX-D03

DYNBRD-57954(Bluray)
NX-D03
ベッリーニ:歌劇「ビアンカとフェルナンド」 ビアンカ…サロメ・ジチア(S)
フェルナンド…ジョルジョ・ミッセーリ(T)
フィリッポ…ニコラ・ウリヴィエーリ(Br)
カルロ…アレッシオ・カッチャマーニ(Bs)
クレメンテ…ジョヴァンニ・バッティスタ・パローディ(Bs)
ヴィスカルド…エーレナ・ベルフィオーレ(Ms)
エロイザ…カルロッタ・ヴィキ(Ms)
ウッジェーロ…アントニオ・マンナリーノ(T)
カルロ・フェリーチェ歌劇場O&cho
ドナート・レンゼッティ(指)
演出・美術・衣装:ウーゴ・デ・アナ


収録:2021年11月30日カルロ・フェリーチェ歌劇場(ジェノヴァ)
収録時間:148分
音声:イタリア語
PCMステレオ2.0/Dolby Digital 5.1(DVD)
PCMステレオ2.0/DTS-HD Master Audio 5.1(Blu-ray)
字幕:日本語・イタリア語・英語・ドイツ語・フランス語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク
Blu-ray…片面二層ディスク 1080i High Definition
ベッリーニ2作目の歌劇「ビアンカとフェルナンド」(1826年初演の「ビアンカとジェルナンド」の大改訂版)は、1828年4月7日、ジェノヴァのカルロ・フェリーチェ歌 劇場の落成式典の?落としとして上演されました。その作風は大先達ロッシーニの大きな影響下にあるものの、憂愁を帯びた美しい抒情に溢れるベッリーニ の音楽の特質が、既に随所に見られる佳作として知られています。アルゼンチン出身のオペラ演出界の重鎮ウーゴ・デ・アナによる、巨大な天球儀を模したユニークな舞台装置 を背景に、ジョージア出身のサロメ・ジチア(ビアンカ役)が俊敏な美声で高難度のパッセージを歌い上げ、ジョルジョ・ミッセーリ(フェルナンド役)が伸びやかでリリ カルなテノール歌唱でそれに応えます。名匠ドナート・レンゼッティのタクトが導く引き締まったテンポと緊密なアンサンブルが、この上演に高い完成度をもたらして います。
Dynamic
CDS-7954(2CD)
NX-C09
ベッリーニ:歌劇「ビアンカとフェルナンド」 ビアンカ…サロメ・ジチア(S)
フェルナンド…ジョルジョ・ミッセーリ(T)
フィリッポ…ニコラ・ウリヴィエーリ(Br)
カルロ…アレッシオ・カッチャマーニ(Bs)
クレメンテ…ジョヴァンニ・バッティスタ・パローディ(Bs)
ヴィスカルド…エーレナ・ベルフィオーレ(Ms)
エロイザ…カルロッタ・ヴィキ(Ms)
ウッジェーロ…アントニオ・マンナリーノ(T)

カルロ・フェリーチェ歌劇場O&cho
(合唱指揮:フランチェスコ・アリベルティ)
指揮:ドナート・レンゼッティ
録音:2021年11月30日
カルロ・フェリーチェ歌劇場(ジェノヴァ)
ベッリーニ2作目の歌劇「ビアンカとフェルナンド」(1826年初演の「ビアンカとジェルナンド」の大改訂版)は、1828年4月7日、ジェノヴァのカルロ・フェリーチェ歌 劇場の落成式典の?落としとして上演されました。その作風は大先達ロッシーニの大きな影響化にあるものの、憂愁を帯びた美しい抒情に溢れるベッリーニ の音楽の特質が、既に随所に見られる佳作として知られています。ジョージア出身のサロメ・ジチア(ビアンカ役)が俊敏な美声で高難度のパッセージを歌い上 げ、ジョルジョ・ミッセーリ(フェルナンド役)が伸びやかでリリカルなテノール歌唱でそれに応えます。名匠ドナート・レンゼッティのタクトが導く引き締まったテンポと緊 密なアンサンブルが、この上演に高い完成度をもたらしています。

Tactus
TC-840002(1CD)
有名歌劇と室内楽のアリア集
ロッシーニ:踊り(タランテラ・ナポレターナ)
ビゼー:歌劇「カルメン」より「花の歌」
プッチーニ:歌劇「妖精ヴィッリ」より「幸せに満ちたあの日々」、歌劇「ラ・ボエーム」より「冷たい手を」
ドニゼッティ:歌劇「愛の妙薬」より「人知れぬ涙」
ヴェルディ:歌劇「リゴレット」より「あれかこれか」、「女心の歌」、歌劇「マクベス」より「ああ,父の手は」
マスネ:歌劇「マノン」より「目を閉じると」
レハール
:喜歌劇「微笑みの国」より「君は我が心のすべて」
レオンカヴァッロ
:マッティナータ
トスティ:マレキアーレ
ドメニコ・メニーニ(T)、
ダニエレ・アジマン(指)、
オーケストラ・シンフォニカ・ロッシーニ、
クラウディア・フォレージ (P)

録音:2020年12月
イタリアのテノール、ドメニコ・メニーニによるオペラ・アリアと室内アリア集。メニーニはイタリアを中心にヨーロッパ各地で活動するほか、イタリアの外務省から派遣されウルグアイ、ベラルーシ、ウズベキスタン、レバノン、日本を含む多くの国々で歌っています。このアルバムにはロッシーニ、プッチーニ、ドニゼッティなどの有名なアリアが多数収録されています。

NAXOS
NAX-2.107001(DVD)
NX-M07

NBD-0156VX(Bluray)
NX-M07
ワーグナー:「ニーベルングの指環」

■特典映像…楽劇「神々の黄昏」末尾に収録
(1)『指環』メイキング・ドキュメンタリー(24分)
 リハーサル風景、演出家&指揮者インタビュー
(2)ベルリン・ドイツ・オペラ『指環』サークル会員インタビュー(7分)
ベルリン・ドイツ・オペラO&cho
ドナルド・ラニクルズ(指)

「ラインの黄金」
ヴォータン…デレク・ウェルトン(Bs-Br)
ドンナー…ジョエル・アリソン(Br)
フロー…アッティリオ・グラーザー(T)
フリッカ…アニカ・シュリヒト(Ms)
フライア…フルリナ・シュトゥッキ(S)
ローゲ…トーマス・ブロンデル(T)
エルダ…ユディット・クタシ(Ms)
アルベリヒ…マルクス・ブリュック(Br)
ミーメ…ヤー=チャン・ファン(T)
ファーゾルト…アンドリュー・ハリス (Bs)
ファーフナー…トビアス・ケーラー(Bs)
ヴォークリンデ…ヴァレリア・サヴィンスカヤ(S)
ヴェルグンデ…アリアンナ・マンガネッロ (Ms)
フロースヒルデ…カリス・タッカー(Ms)

「ラインの黄金」
ヴォータン…デレク・ウェルトン(Bs-Br)
ドンナー…ジョエル・アリソン(Br)
フロー…アッティリオ・グラーザー(T)
フリッカ…アニカ・シュリヒト(Ms)
フライア…フルリナ・シュトゥッキ(S)
ローゲ…トーマス・ブロンデル(T)
エルダ…ユディット・クタシ(Ms)
アルベリヒ…マルクス・ブリュック(Br)
ミーメ…ヤー=チャン・ファン(T)
ファーゾルト…アンドリュー・ハリス (Bs)
ファーフナー…トビアス・ケーラー(Bs)
ヴォークリンデ…ヴァレリア・サヴィンスカヤ(S)
ヴェルグンデ…アリアンナ・マンガネッロ (Ms)
フロースヒルデ…カリス・タッカー(Ms)

「ジークフリート」
さすらい人…イアン・パターソン(Bs-Br)
エルダ…ユディット・クタシ (Ms)
アルベリヒ…ジョーダン・シャナハン(Br)
ミーメ…ヤー=チャン・フアン(T)
ファーフナー…トビアス・ケーラー(Bs)
ブリュンヒルデ…ニーナ・シュテンメ(S)
ジークフリート…クレイ・ヒーリー(T)
森の小鳥…セバスティアン・シェーラー(Boy-S)

「神々の黄昏」
ジークフリート…クレイ・ヒーリー(T)
ブリュンヒルデ…ニーナ・シュテンメ(S)
アルベリヒ…ジョーダン・シャナハン(Br)
グンター…トーマス・リーマン(Br)
ハーゲン…アルベルト・ペーゼンドルファー(Bs)
グートルーネ・第3のノルン…アイレ・アッソニー(S)
ヴァルトラウテ…オッカ・フォン・デア・ダメラウ(Ms)
フロスヒルデ・第1のノルン
 …アンナ・ラプコフスカヤ(Ms)
ヴェルグンデ・第2のノルン…カリス・タッカー(Ms)
ヴォークリンデ…ミチョット・マレロ(S)
燃える男…エーリヒ・カンマーライヒス
(スタントクルー・バーベルスベルク)
演出:ステファン・ヘアハイム

収録:2021年11月 9日、16日(ラインの黄金)/10日、17日(ワルキューレ)、12日、19日(ジークフリート)/14日、21日(神々の黄昏)  ベルリン・ドイツ・オペラ(ドイツ)
収録時間:15時間28分
ラインの黄金:2時間35分/ワルキューレ:3時間51分
ジークフリート:4時間1分/神々の黄昏:5時間1分
音声:ドイツ語
PCMステレオ2.0(DVD) PCMステレオ2.0/DTS Master Audio 5.1(Blu-ray)
※「神々の黄昏」のみDolby Digital 5.1(Blu-ray)
字幕:日本語・英語・ドイツ語・フランス語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク×7
Blu-ray…片面二層ディスク×4 1080i High Definition
ベルリン・ドイツ・オペラにて2021年11月にプレミエ公演された「ニーベルングの指環」。世界中のオペラ・シーンでひっぱりだこの鬼才ステファン・ヘアハイムが、 この新制作の「指環」の演出を担いました。「ワーグナーは生涯をかけて挑戦する対象」と語るヘアハイムは、この「指環」4部作に共通のキー・オブジェ『グラン ドピアノ』を舞台の中心に据え、黙役の男女の群衆がそれを取り囲み、次々と繰り出す演出上の創意とスペクタルなシーンによって弛みなくドラマの生成展 開を促します。ブリュンヒルデ役のベテラン、ニーナ・シュテンメを筆頭に、演出家の意図に見事に応える粒ぞろいの歌唱陣と群衆、そしてベルリン・ドイツ・オペ ラのオーケストラから雄渾なワーグナー・サウンドを引き出す音楽総監督ドナルド・ラニクルズのタクトにより舞台、演唱、オーケストラが三位一体となった充実 の「指環」4部作として結実。特典映像の演出家と指揮者が語る『「指環」のメイキング』では「指環」上演史の中で、このプロダクションが占めるユニークなポ ジションが解き明かされます。

Dynamic
CDS-7941(1CD)
NX-B03
ヴェルディの珍しいフランス語ヴァージョン・オペラより
■歌劇「ナブコドノゾール(ナブッコ)」(1848年版)より
 第3幕第3場 Scene 1:Comme le Dieu Bel, notre grande reine
 第3幕第3場 Scene 1:Divertissement. Passo a 3.
Pas d’ensemble
■歌劇「マクベス」(1865年版)(フランス語版)より  (既発全曲盤…CDS-7915)
 第3幕 Interrogeons le sort pour la derniere fois
 第3幕 Sylphes! Legers enfants des eaux
 第4幕 Scene and Aria:Aux Anglais le traitre contre moi- Honneurs, respect, tendresse
 第4幕 O patrie ! O noble-terre!
マクベス…リュドヴィク・テジエ(Br) 他
■歌劇「ラ・トルヴェール」(フランス語版)より
(既発全曲盤…CDS-7835)
 第3幕 Scene 1Divertissement
- Pas des Bohemiens - Gitanella
- Ensemble - Sevillana - La Bohemienne - Galop
ボローニャ市立劇場O
フィラルモニカ・アルトゥーロ・トスカニーニ
パルマ王立劇場cho
ロベルト・アバド(指)

録音:2021年9月 Teatro Regio di Parma ヴェルディ音楽祭2021
2020年9月 Parco Ducale di Parma ヴェルディ音楽祭2020
2018年10月 Teatro Farnese di Parma ヴェルディ音楽祭2018
ヴェルディの作品の中でも、さまざまな事情でフランス語版が作成された歌劇の中から3作のハイライトを収録した1枚。 ナブッコ(初演当時はナブコドノゾール)は1842年にミラノ・スカラ座で初演され大成功を収めた歌劇。すぐにイタリア以外の国で立て続けに上演されており、 このアルバムに収録されているのは1848年、ブリュッセルのモネ劇場で上演された際、第3幕に挿入されたオーケストラのためのディヴェルディスマンで、演奏 には最近発見されたばかりの総譜が用いられています。「マクベス」は1847年に初演され、フランスで上演される際、ヴェルディが大幅な改定を行いました。 フランス語で歌われるアリアの斬新さをお楽しみください。「ラ・トルヴェール」からのナンバーもパリで演奏される際に挿入されたディヴェルディスマン。パリの地域 色が感じられる旋律が用いられています。 「マクベス」と「ラ・トルヴェール」はパルマで開催されたロベルト・アバドの指揮によるヴェルディ音楽祭で収録された既発盤からの抜粋。「ナブコドノゾール」は当 盤が初出となります。珍しいヴェルディを楽しむことが出来ます。 ペア・ノアゴーとヨーン・ストルゴーズ

MAGGIO LIVE
MAGGIO-034(3CD)
ヴェルディ:歌劇『シチリアの晩祷』 レナート・ブルゾン(モンフォルテ)
グラツィアーノ・ポリドーリ(ベテューヌ卿)
カルロ・デル・ボスコ(ヴォードモン伯爵)
ヴェリアーノ・ルケッティ(アッリーゴ)
ルッジェーロ・ライモンディ(ジョヴァンニ・ダ・プロチダ)
レナータ・スコット(エレーナ)
ネッラ・ヴェッリ(ニネッタ)
ジャンパオロ・コッラーディ(ダニエーリ)
ジャンフランコ・マンガノッティ(テバルド)
ジョルジョ・ジョルゲッティ(ロベルト)
カルロ・ノヴェッリ(マンフレード)
ロベルト・ガッビアーニ(合唱指揮)
リッカルド・ムーティ(指)
フィレンツェ五月音楽祭O&cho

ライヴ録音:1978年5月13日/フィレンツェ、コムナーレ劇場
1989年スカラ座ライヴが名盤として知られるムーティの『シチリアの晩祷』、その11年前に行われたフィレンツェ五月音楽祭ライヴが登場します。ムーティの 解釈はこの時すでに完成しきっており、シンフォニックな爆発も静的な情景も美しい装飾も、スコアの隅々に至るまでみごとに描きわけ雄弁な世界を作り出してい ます。第2幕、第3幕、第4幕のラストでは壮大な建築物を圧倒的なバランスで打ち立てながら同時に細やかな陰影までとらえるムーティ無類の手腕が炸裂。フィ レンツェの聴衆を沸かせた魅惑的な大名演がとくと味わえます。 (Ki)

Urania Records
WS-121405(2CD)
ドニゼッティ:歌劇「ランメルモールのルチア」 ピエロ・カップッチッリ(エンリーコ/バリトン)、ビヴァリー・シルズ(ルチア/ソプラノ)、カルロ・ベルゴンツィ(エドガルド/テノール)、アドルフ・ダッラポッツァ(アルトゥーロ/テノール)、ジュスティーノ・ディアス(ライモンド/バス・バリトン)、パトリシア・カーン(アリーサ/メゾ・ソプラノ)、キース・エルウィン(ノルマンノ/テノール)、アンブロジアン・オペラ合唱団、トーマス・シッパーズ(指)、LSO

録音:1970年、ロンドン/STEREO/ADD
ウェストミンスターで1970年に録音されたドニゼッティの「ランメルモールのルチア」をウラニア・レコーズが復刻しました。47歳という若さで亡くなったトーマス・シッパーズの指揮によるこの録音は、同演目のディスクの中でも特に注目すべき名演と言えます。ルチアのビヴァリー・シルズは、マリア・カラスとはまた別のルチア像を描いており、その繊細な歌声で描写されたルチアは特筆すべきもので、その他にも名テノールのカルロ・ベルゴンツィに、偉大なイタリアのバリトン、ピエロ・カップッチッリが見事な歌唱を披露しています。

MARSTON
MAR-55003-2(5CD)
チェレスティーナ・ボニンセーニャ 全録音集

(1)「Gramophone and Typewriter 社録音:1904 年10,11月 イタリア ミラノ」
ベッリーニ:「ノルマ」―清らかな女神よ
ヴェルディ:「トロヴァトーレ」―恋は薔薇色の翼に乗って
ヴェルディ:「トロヴァトーレ」―ミゼレーレ
ヴェルディ:「アイーダ」―ここにラダメスが来るだろう/ああ祖国よ
ヴェルディ:「アイーダ」―逃れましょう、暑く住みにくいこの不毛の土地を
ポンキエッリ:「ジョコンダ」―自殺!
プッチーニ:「マノン・レスコー」―この柔らかなレースの中で
マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」―あなたも知っている通り
マスカーニ:「仮面」―私の朝の太陽/私の心は愛に苦しめられている
グノー:「ファウスト」―もう遅いわ、さようなら(イタリア語)
レオンカヴァッロ:子守歌
(2)「Gramophone and Typewriter 社 1905 年 イタリア ミラノ」
ヴェルディ:「エルナーニ」―エルナーニよ、私を連れて逃げて
ヴェルディ:「エルナーニ」―私があなたに会ったその日から
ヴェルディ:「トロヴァトーレ」―静かで穏やかな夜
ヴェルディ:「トロヴァトーレ」―ご覧ください、この苦い涙の川が(2 種)
ヴェルディ:「シチリアの晩鐘」―ありがとう、愛する友たちよ
ヴェルディ:「仮面舞踏会」―けれどもあの乾いた茎から
ヴェルディ:「仮面舞踏会」―死にましょう、けれどその前に
ヴェルディ:「運命の力」―哀れみ深い聖母よ
ヴェルディ:「運命の力」―天使たちの中の聖母よ(2 種)
マイヤベーア:「アフリカの女」―ここから海が見える/憎しみが私を棄てた(イタリア語)(2種)
マイヤベーア:「アフリカの女」―何という天の調和が
(3)「Gramophone and Typewriter 社 1906年10 月 イタリア ミラノ」
ベッリーニ:「ノルマ」―ああ! かつての誠実な愛の美しさよ私に戻りなさい
ベッリーニ:「ノルマ」―ああ! あの子たちを犠牲にしないで
ヴェルディ:「仮面舞踏会」―あなたは知らないのか
ヴェルディ:「運命の力」―哀れみ深い聖母よ
ヴェルディ:「運命の力」―平安を
(4)「Gramophone and Typewr iter 社 1906年11 月 イタリア ミラノ」
〜伴奏:カルロ・サバイーノ(指)O
マルケッティ:「ルイ・ブラス」―ああ、あなたは私を避けた/ああ甘い喜び
カントーニ:夜想曲
サバイーノ:君だけを
(5)「Gramophone and Typewriter 社 1907年 イタリア ミラノ」
マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」―あなたも知る通り
(6)「Pathe Freres Etched-Label Discs 社 1907 年秋 フランス パリ」
ヴェルディ:「エルナーニ」―エルナーニよ、私を連れて逃げて
ヴェルディ:「トロヴァトーレ」―恋は薔薇色の翼に乗って
ヴェルディ:「仮面舞踏会」―死にましょう、けれどその前に
ヴェルディ:「運命の力」―平安を
ヴェルディ:「アイーダ」―勝って帰れ!
ポンキエッリ:「ジョコンダ」―自殺!
ボーイト:「メフィストーフェレ」―いつかの夜
マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」―あなたも知る通り
プッチーニ:「マノン・レスコー」―この柔らかなレースの中で
プッチーニ:「ボエーム」―私はミミと呼ばれている
プッチーニ:「トスカ」―愛に生き
グノー:「ファウスト」―昔テューレの王が(イタリア語)

(7)「Pathe Freres 社 1908年 イタリア ミラノ」〜管弦楽伴奏
ロッシーニ:「セミラーミデ」―麗しい光が
ベッリーニ:「ノルマ」―清らかな女神よ
ドニゼッティ:「ルクレツィア・ボルジア」―何と美しい
ヴェルディ:「トロヴァトーレ」―静かで穏やかな夜
ヴェルディ:「トロヴァトーレ」―ミゼレーレ
ヴェルディ:「シチリアの晩鐘」―ありがとう、愛する友たちよ
ヴェルディ:「運命の力」―哀れみ深い聖母よ
ヴェルディ:「運命の力」―天使たちの中の聖母よ
ヴェルディ:「アイーダ」―ああ私の祖国よ
ボーイト:「メフィストーフェレ」―夜が淡く明けていく
グノー:アヴェ・マリア
ブラーガ:ワルハラの伝説
(8)「The Gramophone Company 社 1909年4,5 月 イタリア ミラノ」
ヴェルディ:「アイーダ」―勝って帰れ!
ヴェルディ:「アイーダ」―ここにラダメスが来るだろう/ああ祖国よ
グノー:「ファウスト」―彼は私を愛してる(イタリア語)
(9)「米Columbia 社 1910年」〜O伴奏
ロッシーニ:「セミラーミデ」―麗しい光が
ベッリーニ:「ノルマ」―清らかな女神よ,ああ! かつての誠実な愛の美しさよ私に戻りなさい
ヴェルディ:「エルナーニ」―エルナーニよ、私を連れて逃げて
ヴェルディ:「トロヴァトーレ」―静かで穏やかな夜,恋は薔薇色の翼に乗って
ヴェルディ:「運命の力」―平安を
ヴェルディ:「アイーダ」―勝って帰れ!,ああ私の祖国よ
ポンキエッリ:「ジョコンダ」―自殺!
マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」―あなたも知っている通り
プッチーニ:「ボエーム」―私はミミと呼ばれている
プッチーニ:「トスカ」―愛に生き
(10)「伊Columbia 社 1910/1914年頃」
ワーグナー:「ローエングリン」―悲しみの日々に(イタリア語)
グノー:「ファウスト」―昔テューレの王が,ああ!私は鏡の中の自分が美しくて笑っている
(宝石の歌),彼は私を愛してる(すべてイタリア語)
ヴェルディ:「エルナーニ」―エルナーニよ、私を連れて逃げて
ヴェルディ:「仮面舞踏会」―あなたは知らないのか/ああ、何と心地よいときめきが
ヴェルディ:「仮面舞踏会」―死にましょう、けれどその前に
ヴェルディ:「運命の力」―哀れみ深い聖母よ
ヴェルディ:「運命の力」―天使たちの中の聖母よ
ボーイト:「メフィストーフェレ」―夜が淡く明けていく
プッチーニ:「トスカ」―愛に生き
マスカーニ:「イザボー」―この私の白いマントが
(11)「Thomas A. Edison 社ダイヤモンド・ディスク 1911年4月 英国 ロンドン」
ヴェルディ:「トロヴァトーレ」―静かで穏やかな夜
ヴェルディ:「運命の力」―平安を
ヴェルディ:「アイーダ」―勝って帰れ!
(12)「The Gramophone Company 社 1917年6 月 イタリア ミラノ」
ヴェルディ;「仮面舞踏会」―私を愛しているって/ああ何と快い慄きが(2 種)
ゴメス:「グアラニー族の男」―ペリーよ!何を望む?/御し難い力を感じる,ああ!彼女
の鮮やかな眼差しが(2種)
カタラーニ:「ローレライ」―今は私の心が
ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」―あなたのそばで心は静まり
(13)「Pathe Freres 社 1918―1919年 イタリア ミラノ」
ヴェルディ:「トロヴァトーレ」―鎖に繋がれて/震える手をのばし
ヴェルディ:「アイーダ」―勝って帰れ!,ではどんな新たな身震いが
ヴェルディ:「アイーダ」―逃れましょう、暑く住みにくいこの不毛の土地を
ポンキエッリ:「ジョコンダ」―私は彼女を待った/稲妻のような愛が
カタラーニ:「ローレライ」―それでは!あらゆる哀れみが私から消えるように/ああ秘密の力が
マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」―お前がここに、サントゥッツァよ
マスカーニ:「イザボー」―この私の白いマントが,よぼよぼの老婆がやって来た
チェレスティーナ・ボニンセーニャ(S)、

(1)「Gramophone and Typewriter 社録音:1904 年10,11月 イタリア ミラノ」
カルロ・サバイーノ(P)
共演:ジョヴァンニ・ヴァルス(T)
共演:ジョヴァンニ・ヴァルス(T)
共演:フェルナンド・デ・ルチア(T)

(2)「Gramophone and Typewriter 社 1905年 イタリア ミラノ」

カルロ・サバイーノ(指)O
共演:フランチェスコ・チガーダ(Br)
共演:フランチェスコ・チガーダ(Br)
共演:スカラ座合唱団
伴奏:カルロ・サバイーノ(P)

(3)「Gramophone and Typewriter 社 1906年10 月 イタリア ミラノ」

伴奏カルロ・サバイーノ(指)O
共演:合唱団
共演:ルイージ・コラッツァ(T)、 アンドレス・ペレッロ・デ・セグローラ(Br)
共演:エマヌエーレ・イスキエルド(T)
共演:合唱団

(4)「Gramophone and Typewr iter 社 1906年11 月 イタリア ミラノ」

伴奏:カルロ・サバイーノ(指)O
共演:ルイージ・コラッツァ(T)
伴奏:カルロ・サバイーノ(P)

(5)「Gramophone and Typewriter 社 1907年 イタリア ミラノ」
カルロ・サバイーノ(指)O

(6)「Pathe Freres Etched-Label Discs 社 1907 年秋 フランス パリ」

O伴奏

(7)「Pathe Freres 社 1908年 イタリア ミラノ」〜管弦楽伴奏
共演:アウグスト・スカンピーニ(T)、合唱団
共演:合唱団
共演:ヴィルジーリオ・ランツァート(Vn)、ハープ
共演:ヴィルジーリオ・ランツァート(Vn)、オルガン、ハープ

(8)「The Gramophone Company 社 1909年4,5 月 イタリア ミラノ」
伴奏:カルロ・サバイーノ(指)ミラノ・スカラ座O
グノー:「ファウスト」―彼は私を愛してる(イタリア語)

(9)「米Columbia 社 1910年」
O伴奏

(10)「伊Columbia 社 1910/1914年頃」
O伴奏
共演:ナルチーゾ・デル・リ(T)


(12)「The Gramophone Company 社 1917年6 月 イタリア ミラノ」〜O
共演:ルイージ・ボリス(T) 1917年6 月5日
共演:ルイージ・ボリス(T) 1917年6 月2日
共演:ルイージ・ボリス(T) 1917年6 月5日

(13)「Pathe Freres 社 1918―1919年 イタリア ミラノ」
共演:ニーニ・フラスカーニ(メッゾソプラノ)
共演:イチリオ・カレヤ(T)
共演:ニーニ・フラスカーニ(メッゾソプラノ)
共演:ヘスス・デ・ガヴィリア(T)
20世紀初頭のイタリア・オペラのプリマドンナ、チェレスティーナ・ボニンセーニャ(1877―1947)の全録音集。チェレスティ ーナ・ボニンセーニャはイタリア、レッジョエミーリアの生まれ。1921 年の引退まで、イタリア各地はもちろん、ロンドンのコヴェ ントガーデン歌劇場、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場、バルセロナのリセウ大劇場、さらにはサンクトペテルブルグのマリイ ンスキー劇場まで、欧米で幅広く活躍した。20 世紀初頭のプリマドンナとはいえ、当時のヴェルズも・オペラを得意としたドラ マティックなソプラノとは異なり、ボニンセーニャの声はとても滑らかで美しく、特に高音域での透明感が素晴らしい。また歌い 口が柔軟かつしなやかで、ロッシーニやベッリーニ、初期のヴェルディを歌えるだけ技術も高い。ヴィブラートの強さに多少時 代を感じさせるとはいえ、ボニンセーニャの歌は 21世紀の今聞いても新鮮さが感じられます。Marston の常で復刻も丁寧良質 で、特に高音質で知られたエジソンのダイヤモンド・ディスクの縦振動盤は百年以上前の録音とは思えないほど声が生々しく 再現されています。150年近く前に生まれた名歌手の芸術をたっぷり楽しめる。

ACCENT
ACC-24390(9CD)
クイケンのモーツァルト:ダ・ポンテ三部作

(1)歌劇『フィガロの結婚』 K.492
(2)歌劇『ドン・ジョヴァンニ』 K.527
(3)歌劇『コジ・ファン・トゥッテ』 K.588
シギスヴァルト・クイケン(指) ラ・プティット・バンド
(1)フィガロ:ヴェルナー・ファン・メヘレン、スザンナ:クリスティアーネ・エルツェ、アルマヴィーヴァ伯爵:フーブ・クレセンス、伯爵夫人:パトリチア・ビッチ、ケルビーノ:モニカ・グロープ
(2)ドン・ジョヴァンニ:ヴェルナー・ヴァン・メヘレン、レポレッロ:フーブ・クレセンス、ドンナ・エルヴィラ:クリスティーナ・ヘグマン、ドンナ・アンナ:エレーナ・ヴィン、ドン・オッターヴィオ:マルクス・シェーファー、ゼルリーナ:ナンシー・アージェンタ
(3)フィオルディリージ:ソイレ・イソコスキ、ドラベッラ:モニカ・グロープ、フェルランド:マルクス・シェーファー、グリエルモ:ペール・ヴォルスタッド、デスピーナ:ナンシー・アージェンタ、アルフォンソ:フーブ・クレセンス

ライヴ録音:(1)1998年6月5、(2)1995年10月20日、(3)1992年10月7日
1972年創設、今年2022年で50周年を迎えたラ・プティット・バンド。アクサンン・レーベルに録音されたこのダ・ポンテ三部作は古楽器によるモーツァル トのオペラ演奏の草分け的名演として語り継がれるものです。特に『コジ』は故・吉田秀和氏が「レコード芸術」誌で激賞したことでも知られる名録音。9枚組の お買い得ボックスで再登場です! (Ki)
※2012年発売の同内容の9枚組ボックス(ACC-24269)は廃盤となっております。

NAXOS
NAX-2.110738(DVD)
NX-C09

NBD-0154V(Bluray)
NX-C09
リムスキー=コルサコフ:歌劇「クリスマス・イヴ」 ヴァクーラ…ゲオルギー・ヴァシリエフ(T)
オクサーナ…ユリア・ムジチェンコ(S)
ソローハ/紫色の鼻の女…エンケレイダ・シュコーザ(Ms)
チューブ…アレクセイ・ティホミーロフ(Bs)
悪魔…アンドレイ・ポポフ(T)
パナス…アンソニー・ロビン・シュナイダー(Bs)
村長…セバスティアン・ゲイアー(Br)
輔祭…ピーター・マーシュ(T)
女帝…ビアンカ・アンドリュー(Ms)
パツューク…トーマス・フォークナー(Bs)
普通の鼻の女…バルバラ・ツェヒマイスター(S)
コリャダー(冬至の女神)…アイェレット・ポルネ(ダンサー)
オフセーニ(春の神)…ゴールカ・クレブラス(ダンサー)
熊…パスク・オルティ(ダンサー)
フランクフルト歌劇場O&cho
指揮:セバスティアン・ヴァイグレ
演出:クリストフ・ロイ

収録:2021年12月17~19日 / 2022年1月8日、 フランクフルト歌劇場(ドイツ)
収録時間:153分
音声:ロシア語
PCMステレオ2.0/DD 5.1(DVD)
PCMステレオ2.0/DTS Master Audio 5.1(Blu-ray)
字幕:日本語・英語・ドイツ語・フランス語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク
Blu-ray…片面二層ディスク 1080i High Definition
作家ニコライ・ゴーゴリが1832年に出版した創作民話集『ディカーニカ近郷夜話』の中の1編『クリスマス・イヴ』を原作に、リムスキー=コルサコフが独創的 な和声法によるオーケストレーションを駆使して作曲。当盤は、その音楽は初演当時から高く評価されたものの、舞台演出の難しさから上演される機会が 少なかった本作の貴重な映像収録です。歌唱陣では主役ヴァクーラに、美声テノールのゲオルギー・ヴァシリエフ、オクサーナ役に表情豊かな新鋭ソプラノ のユリア・ムジチェンコ、ソローハ役にベテラン、エンケレイダ・シュコーザ、悪魔役にアンドレイ・ポポフらを配し、日本でもおなじみの名指揮者セバスティアン・ ヴァイグレ率いるフランクフルト歌劇場の合唱団、オーケストラが、リムスキー=コルサコフの豊潤な音楽を鮮やかに奏でます。鬼才クリストフ・ロイによる舞台 は、擬人化された自然(冬至や春)をバレエ・ダンサーによる舞踏で表現。夜の星空を背景に主人公のヴァクーラ、悪魔や魔女が宙乗りで飛行する幻想 的な情景をちりばめて、この作品の持つ神秘的な雰囲気を見事に伝えています。

Dynamic
DYNDVD-37944(DVD)
NX-D03

DYNBRD-57944(Bluray)
NX-D03
ドニゼッティ:歌劇「愛の妙薬」 アディーナ…カテリーナ・サーラ(S)
ネモリーノ…ハビエル・カマレナ(T)
ベルコーレ…フロリアン・センペイ(Br)
ドゥルカマーラ…ロベルト・フロンターリ(Br)
ジャンネッタ…アナイス・メヒアス(S)
村人たち、兵士たち
人形操作:ダニエーレ・コルテージ
ドニゼッティ歌劇場cho
オーケストラ・リ・オリジナーリ
フォルテピアノ:ダニエラ・ペッレグリーノ
指揮:リッカルド・フリッツァ
演出:フレデリック・ウェイク=ウォーカー

収録:2021年11月19日 ドニゼッティ歌劇場、ベルガモ(イタリア)
収録時間:142分
音声:イタリア語
PCMステレオ2.0/DD 5.1(DVD)
PCMステレオ2.0/DTS Master Audio 5.1(Blu-ray)
字幕:日本語・イタリア語・英語・ドイツ語・フランス語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク
Blu-ray…片面二層ディスク 1080i High Definition
2021年11月19日、作曲家の故郷ベルガモのドニゼッティ音楽祭のオープニング公演として上演された歌劇「愛の妙薬」をお届けします。数多くの客演で 日本でもおなじみのイタリア・オペラの名匠リッカルド・フリッツァがピリオド楽器集団、オーケストラ・リ・オリジナーリを率いて、アルベルト・ゼッダの綿密な校訂に よる「愛の妙薬」のオリジナルな姿に迫ります。フレデリック・ウェイク=ウォーカーによる舞台は、地域の子供たちによる寸劇や、人形劇を取り入れたカラフル でチャーミングなもの。主役カップルに世界のオペラシーンで大人気のリリック・テノール、ハビエル・カマレナ(ネモリーノ)と若き新星ソプラノ、カテリーナ・サーラ (アディーナ)、オペラ・ブッファのステージに引く手あまたのフロリアン・センペイ(ベルコーレ)、ヴェルディ・バリトンとしてその名を馳せるベテラン、ロベルト・フロン ターリ(ドゥルカマーラ)ら理想的な歌唱陣を得て、フリッツァのタクトのもとドニゼッティの一番人気の作品にフレッシュな息吹をもたらしています。

Diapason
DIAPCF-025(12CD)
グノー&ビゼー:オペラ作品集〜仏ディアパゾン誌のジャーナリストの選曲による名録音集



■CD1-3
グノー:歌劇「ファウスト」

■CD4-5
グノー:歌劇「ミレイユ」

■CD6-7
グノー:歌劇「ロメオとジュリエット」

■CD8-10
ビゼー:歌劇「カルメン」

■CD11-12
ビゼー:歌劇「真珠とり」


●ボーナス・トラック
グノー:ポリュクト、いやいやながら医者にされ、サッフォー、からのアリア、他
■CD1-3
ニコライ・ゲッダ、ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス、ボリス・クリストフ、エルネスト・ブラン、リリアーヌ・ベルトン、リタ・ゴール、ヴィクター・オートラン、パリ・オペラ座O&cho、アンドレ・クリュイタンス(指)
録音:1958年9月23日-10月9日、パリ
■CD4-5
アンドレー・エスポジト、アラン・ヴァンゾ、スザンヌ・ダルバン、ジュリアン・ジョヴァネッティ、ガブリエル・バキエ、クリスティアーヌ・アルベル、ルシアン・ロヴァーノ、ジャン・モリアン、RTF合唱団、リリック放送O、ジュール・グレッシェ(指)
録音:1959年8月13日、パリ
■CD6-7
ラウル・ジョバン、ジャニーヌ・ミショー、ハインツ・レーフュス、クロディーヌ・コラール、ピエール・モレ、カミーユ・ルケティ、ルイ・リアラン、オデット・リキエ、アンドレ・フィリップ、シャルル・カンボン、パリ・オペラ座O&cho、アルベルト・エレーデ(指)
録音:1953年6月、パリ
■CD8-10
ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス、ニコライ・ゲッダ、ジャニーヌ・ミショー、エルネスト・ブラン、デニス・モンテイル、マルセル・クロワジエ、、モニク・ランヴァル、ジャン=クリストフ・ブノワ、ミシェル・アメル、ベルナール・プランテイィ、グザヴィエ・ドプラ、フランス国立放送O&cho、少年cho、トーマス・ビーチャム(指)
録音:1958年6月4日-10日、1959年9月1日-6日&10月11日、パリ
■CD11-12
ジャニーヌ・ミショー、アラン・ヴァンゾ、ガブリエル・バキエ、ルシアン・ロヴァーノ、RTF合唱団、リリック放送O、マニュエル・ロザンタール(指)
録音:1959年6月25日、パリ
芸術の国フランスの世界的クラシック音楽専門誌、「ディアパゾン(DIAP-ason)」の自主製作レーベルの看板であるボックス・セット・シリーズの第25弾として、グノーとビゼーのオペラ作品集が登場します!
ニコライ・ゲッダやビクトリア・デ・ロス・アンヘレスといった名歌手たちとアンドレ・クリュイタンス指揮によるグノーの「ファウスト」やその他にも仏ディアパゾン誌のジャーナリストが選曲した名演の数々が収録され、さらにボーナストラックとして多数のオペラのアリアが加えられています。確かな選曲眼によって選ばれた美しいフランス・オペラの魅力をたっぷりとご堪能いただけます!

ORFEO DOR
C-230063(3CD)
NX-C09
ヘンデル:歌劇「セルセ(クセルクセス)」 バイエルン放送合唱団
バイエルンRSO
ラファエル・クーベリック(指)

録音:1962年10月22-28日
※旧品番C47698DR
指揮者ラファエル・クーベリックはヘンデルの作品を好み、彼が首席指揮者を務めていたバイエルン放送交響楽 団でも作品をしばしば演奏しました。「この1962年上演の歌劇「セルセ(クセルクセス)」は、ルドルフ・シュテクリヒ が翻訳したドイツ語テキストを用いており、大英博物館に保存されていた自筆譜を参照しつつ、本来ソプラノ、も しくはメゾ・ソプラノが歌うクセルクセス役は、ここではテノールのために編曲されています。タイトルロールには当時 「100年に一人の美声」と評価されたフリッツ・ヴンダーリヒが起用され、期待にたがわぬ歌唱を披露。クーベリック は楽器のヴィブラートを控えめに全体をきびきびとしたテンポで演奏し、当時の主流であった「ロマンティックで旋律 をたっぷり歌わせるバロック音楽」とは一線を画すものとなっています。

Chateau de Versailles Spectacles
CVS-091(DVD)
NX-D09
ヴェルサイユ・ガラ2022
1. ヴェルディ:歌劇「運命の力」 〜序曲
2. ジョルダーノ(1867-1948):歌劇「アンドレア・シェニエ」 〜ジェラールのアリア「祖国の敵」(第3幕) *
3. チレア:歌劇「アドリアーナ・ルクヴルール」 〜アドリアーナのアリア「私は創造の神の卑しい僕」(第1幕) +
4. ジョルダーノ:歌劇「フェドーラ」 〜間奏曲
5. ヴェルディ:歌劇「椿姫」 〜ヴィオレッタとジェルモンの二重唱「ヴァレリー嬢ですか?」(第2幕) *+
6. ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」 Op. 9
7. トマ:歌劇「アムレ(ハムレット)」 〜ハムレットのアリア「酒よ憂さを晴らせ」(第2幕) *
8. マスネ:歌劇「ル・シッド」 〜シメーヌのアリア「泣け、泣け、わが瞳よ」(第3幕) +
9. マスネ:歌劇「タイス」 〜瞑想曲
10. ヴェルディ:歌劇「イル・トロヴァトーレ」 〜レオノーラと伯爵の二重唱「聞いたかな?…この涙を」(第4幕) *+
11. トローバ(1891-1982): サルスエラ「マラビーリャ」 〜ロマンス「恋人よ、我が命よ」(第3幕) *
12. プッチーニ:歌劇「ラ・ボエーム」 〜ムゼッタのワルツ「私が街を歩けば」(第2幕) +
13. レハール:オペレッタ「メリー・ウィドウ」 〜ハンナとダニロのワルツ「唇は黙っていても」(第3幕) *+
プラシド・ドミンゴ(Br) *
ジェニファー・ラウリー(S) +
ヴェルサイユ王室歌劇場O
ローラン・カンペローネ(指)

収録:2022年4月2日 ヴェルサイユ宮殿王室歌劇場
収録時間:87分
字幕:仏語・英語・ドイツ語
NTSC / All Regions
Dolby Digital Stereo
オペラ界のレジェンド、プラシド・ドミンゴが、2022年にヴェルサイユ宮殿で行ったライヴの模様がDVDで登場。近年ヨーロッパでの活躍が目 立つアメリカのソプラノ、ジャニファー・ラウリーと共に、王道のイタリア・オペラからヴェルサイユにちなんだフランス・オペラまでをたっぷりと聴かせてく れます。ドミンゴのお国ものであるサルスエラももちろん収録。ラストはメリー・ウィドウのワルツで美しい余韻と共に幕となります。歴史的な王室 歌劇場の美しさも楽しめる、素晴らしい映像です。

BRU ZANE
BZ-1050
(3CD+BOOK)
NX-E07
ケルビーニ:歌劇「アバンセラージュ族、またはグラナダの軍旗」(全曲) ノライム…アナイス・コンスタンス(S)
アルマンゾール…エドガラス・モントヴィダス(T)
アレマール…トマ・ドリエ(Br)
ゴンザルヴ/吟遊詩人…アルタヴァズド・サルグシアン(T)
カレド…フィリップ=ニコラ・マルタン(Br)
アラミール…トミスラフ・ラヴォワ(Bs)
アブデラム…ダグラス・ウィリアムズ(バス=バリトン)
オクタイル/軍の伝令…ローラーント・ナイバウエル(Br)
エジローヌ…アーニェス・ピンテール(S)
パーセルcho
オルフェオ・オーケストラ(古楽器使用)
コンサートマスター:ラースロー・パウリク(Vn)
ジェルジ・ヴァシュヘジ(指)

)
録音:2022年3月7-9日 ブダペスト芸術宮殿ベラ・バルトーク国立コンサート・ホール
フランス歌劇史上、ラモーとベルリオーズの間の革命期における最も重要な作曲家の一人で、創設間もないパリ音楽院の学長として圧倒的 権威を誇ったフィレンツェ生まれの大家ケルビーニ。20世紀に入りマリア・カラスがイタリア語版を得意演目とした「メデ(メデア)」(1797)や、ス リリングな救出オペラの傑作「二日間、または水運び人」(1800)をはじめ、20世紀以来たびたび注目されながらも決定的な再評価にはあ と一歩という状況が続いてきましたが、その流れに転機をもたらしうる古楽器録音が登場! 1813年4月、ロシア遠征失敗の痛手も記憶に 新しい皇帝ナポレオン臨席のもとに初演された「アバンセラージュ族」は、直後の王政復古により定番演目の座を失ったものの、ケルビーニが 一人で仕上げた最後から2番目の作品であり(最後の作は20年後の「アリ=ババ」)初演時に圧倒的な高評価を得た傑作。20世紀にも 蘇演され録音も複数あるものの、古楽器による全曲録音は今回が初。ラモーその他の18世紀フランス・オペラに通じたヴァシュヘジのもと、オ ルフェオ・オーケストラによるエッジの効いた演奏で聴けるのは嬉しい限りです。イスラム統治時代末期のスペインの古都グラナダを舞台に、敵 対する部族の計略で追放されそうになるアバンセラージュ族の若者アルマンゾールとノライム姫の恋路を、吟遊詩人に扮したキリスト教徒の 戦士が救うスリリングな展開。レチタティーヴォに全編オーケストラを用い、パリ時代の経験の集成とも言える充実した音楽作りでケルビーニが 編み上げた濃密な音楽を、コンスタンス&モントヴィダスという今をときめく名歌手二人を主役に、ロマン派音楽の予感をはらんだダイナミック な演奏で堪能できます。ベートーヴェンも大いに刺激を受けた歌劇作曲家の真価に迫った名演。Bru Zaneレーベルならではの豪華ブック レット(仏語・英語)も常通りの頼もしさです。

Capriccio
C-5477(1CD)
NX-B05
マルティヌー:歌劇「ナイフの涙」*
歌劇「橋の上の喜劇」
エレオノーレ…エレナ・ツァラゴヴァ(S)*
母親…マリア・リッカルダ・ヴェッセリンク(A)*
悪魔…アダム・パルカ(Br)*
ジョゼフィーネ…エステル・ディールケス(S)
エヴァ…シュティーネ・マリー・フィッシャー(A)
ジョニー…ビヨルン・ビュルガー(Br)
ビール製造者…アンドルー・ボガード(Bs)
校長…マイケル・スモールウッド(T) 他
シュトゥットガルト国立O
コルネリウス・マイスター(指)

録音:2020年7月9-10、13、15日、2021年7月13-15日
チェコの近代作曲家ボフスラフ・マルティヌー。多作家で知られ、6曲の交響曲、11曲の協奏曲を含む400作もの作品を遺しました。この中には歌劇も11 作以上含まれています。作品によって次々と作風を変えることで知られ、このアルバムに収録された2つの歌劇も、作曲年代はそれほど離れていないにもか かわらず、その印象は全く違います。「ナイフの涙」はあまりにも内容が淫猥かつ不道徳であったため、マルティヌーの生前に演奏されることなく、ようやく初演 が叶ったのはマルティヌー没後の1969年の10月22日になってからでした。主役のエレオノーレとその母親、悪魔の3人の掛け合いで物語が進むものの、音 楽は断片的で時にジャズ風というハンス・アイスラーを思わせる作品です。一方、「橋の上の喜劇」はチェコの劇作家V.K.クリツペラの台本を元にして書かれ た大変魅力的なラジオ・オペラですが、放送初演後にはすぐに忘れられてしまったため、1951年に英語版として改訂して再演、こちらは大成功をおさめまし た。マルティヌーは後にこの作品の音楽を素材とした組曲を作り、こちらは現在でも時折演奏されます。 近年、注目を集めるソプラノ、エレナ・ツァラゴヴァをはじめとした名歌手たちを、コルネリウス・マイスターが指揮するシュトゥットガルト国立Oが見事に サポートした演奏です。

ALPHA
ALPHA-793(2CD)
NX-D09
モーツァルト:歌劇 「皇帝ティートの慈悲」 ティート…ニッキー・スペンス(T)
ヴィテリア…シモナ・シャトゥロヴァー(S)
セスト…アンナ・ステファニー(Ms)
セルヴィッラ…キアラ・スケラート(S)
アンニオ…アントワネット・デンヌフェルド(Ms)
プブリオ…ダーヴィト・シュテッフェンス(Bs)
フリオ・カバリェロ・ペレス(フォルテピアノ)
アクサンチュス/ノルマンディ・ルーアン歌劇場cho
ノルマンディ・ルーアン歌劇場O
ベン・グラスバーグ(指)

録音:2020年11月、ノルマンディ・ルーアン歌劇場(フランス)
齢23にしてブザンソン国際指揮者コンクールで優勝したのが2017年。20代の新世代シェフ、英国出身のベン・グラスバーグが音楽監督を 務めるフランスのノルマンディ・ルーアン歌劇場は、21世紀に入ってからの急成長で話題をふりまくオペラハウスです。このタッグで、近年リート や近現代作品の録音が増えているニッキー・スペンスをタイトルロールに迎えて、モーツァルトが最晩年に遺したオペラ「皇帝ティートの慈悲」を 聴くことは、いわば2020年代初頭時点におけるヨーロッパ歌劇界の先端を体感することと同義と言ってよいでしょう。タイトルロールの他にも シモナ・シャトゥロヴァー(ヴィテリア)やキアラ・スケラート(セルヴィッラ)ら躍進めざましい歌手たちが続々登場、迫真の表現と細やかな解釈で モーツァルト最晩年の光と影を捉え、堂々たるドラマを織り上げてゆきます。レチタティーヴォのスリリングな展開に寄り添うフォルテピアノも見事 なら、オーケストラの立ち回りも実に緩急鮮やかで聴きどころに事欠きません。中低音に比重を置いた弦楽セクション(6/6/5/5/3)も伸縮 自在の機動力をみせ、18世紀の二管編成でも最大級と言ってよいオーケストレーションを立体的に楽しませてくれます。

CPO
CPO-555502(2CD)
NX-D11
ヨハン・マッテゾン(1681-1764):歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」 ボリス・ゴーデノフ…オリヴィエ・グルディ(Bs)
アクシニア:ボリスの娘…ジュリー・グソー(S)
フェドロ…スレーテン・マノイロヴィッチ(Bs)
テオドルス・イヴァノヴィツ:皇帝…イェヴヘン・ラフマニン(Bs)
イリーナ…フローレ・ファン・メールシェ(S) 他
テレジア(古楽アンサンブル)
アンドレア・マルキオル(指)

録音:2021年8月16-24日
オーストリア、インスブルック古楽音楽祭での収録
ヘンデルの親友として知られ、数多くの声楽曲を遺し音楽理論家としても活躍したドイツ後期バロック音楽の作曲家ヨハン・マッテゾン。彼は生涯に8曲の歌 劇を書きましたが、その中の一つがこの喜劇「ボリス・ゴドゥノフ」です。1710年、ハンブルク歌劇場のために書かれた歌劇で主人公はムソルグスキーの歌劇と 同じく、実在したロシアのツァーリ、ボリス・ゴドゥノフ(在位1598-1605)をモデルにしています。ただし内容はムソルグスキーの歌劇のようにシリアスなものでは なく、2人の皇帝の滑稽な陰謀に巻き込まれるロシア、デンマーク、スウェーデンの貴族の物語です。しかし、初演前に突然マッテゾン自身により取り下げら れ、以降彼の存命中に上演されることはありませんでした。当時のハンブルクとロシアの関係悪化が理由と推測されていますが、真相は謎に包まれていま す。 作品の総譜はハンブルク市立図書館に収められた後、第2次世界大戦時に紛失しましたが、かろうじてソ連に持ち込まれた写本がアルメニアで発見され、 こちらがハンブルクに返却されたことで、2005年におよそ300年の年月を経てようやく初演が行われました。後にボストンにてスティーブン・スタッブスも作品の 上演を行いましたが、この2021年のインスブルックでの新演出による上演はヨーロッパ初の舞台公演となります。指揮はチェンバロ奏者としても知られるアン ドレア・マルキオル。素晴らしい歌手たちと古楽アンサンブル「テレジア」が鮮烈な演奏を披露しています。

ATMA
ACD2-2815(1CD)
小さなマエストロ、モーツァルト〜若き天才によるアリア集
『シピオーネの夢』K.126(1772/モーツァルト16歳)より
 アリア「Biancheggia in mar lo scoglio」 (コスタンツァ)
『みてくれの馬鹿娘』K.51(1769/13歳)より
 アリア「Amoretti che ascosi」(ロジーナ)
『第一戒律の責務』K.35(1767/11歳)より
 アリア「Ein ergrimmter Lowe brullet」(慈愛)
『バスティアンとバスティエンヌ』K.50(1768/12歳)より
 アリア「Mein liebster Freund hat mich verlassen」(バスティエンヌ)
『みてくれの馬鹿娘』K.51(1769/13歳)より
 アリア「Colla bocca, e non col core」(ロジーナ)
レチタティーヴォ「O temerario Arbace」とアリア「Per quel paterno amplesso」 K.79(1766?/10歳)
『ポントの王ミトリダーテ』K.87(1770/14歳)より
 アリア「Al destin che la minaccia」(アスパージア)
 アリア「Nel grave tormento」(アスパージア)
 レチタティーヴォ「Ah ben ne fui presaga」とアリア「Pallid’ombre」(アスパージア)
『アルバのアスカーニョ』K.111(1771/15歳)より
 アリア「Dal tuo gentil sembiante」(ファウノ)
『ルーチョ・シッラ』K.135(1772/16歳)より
 アリア「Fra i pensier piu funesti di morte」(ジューニャ)
 レチタティーヴォ「In un istante」とアリア「Parto, m’affretto」(ジューニャ)
マリー=イヴ・マンガー(S)
フィリップ・ブーク(指)
レ・ボレアド・ド・モントリオール

録音:2021年11月1、2、4日ケベック
ケベックのソプラノ歌手、マリー=イヴ・マンガーによる、若きモーツァルトが書いたアリア集。10代前半の作品も驚くほど豊かな音楽性を備えており、聴いてい てわくわくするような良作ばかりです。伴奏はピリオド楽器のアンサンブル。

BONGIOVANNI
GB-2601(1CD)
フランコ・アルファーノ(1875-1954):歌劇『聖女皇后』 デニア・マッツォーラ・ガヴァッツェーニ(Madonna Imperia)
後田 翔平(Filippo Mala)
ジョルジョ・ヴァレリオ(Il Cancelliere Di Ragusa)
フルヴィオ・オッテリ(Il Principe Di Coira / Il Vescovo Di Bordo)
シュ・ジュンクン(Il Conte Dell’ambasceria Di Francia)

アッリーゴ・ペドロッロ・ヴィツェンツァ音楽院cho
イタリアPO
マッシミリアーノ・カッラーロ(指)

録音:2022年1月31日/ミラノ
※世界初録音
『トゥーランドット』の補筆で知られるフランコ・アルファーノによる、めずらしいオペラ作品。『マドンナ・インペリア(聖女皇后)』は1927年に発表された1
幕もので、アルトゥーロ・ロッサートが台本を担当。長らく忘れ去られていた作品ですが、ソプラノ歌手デニア・マッツォーラ・ガヴァッツェーニが復活を望み、彼女
のタイトルロールで蘇演されました。もちろん初録音。

C Major
76-2404(Bluray)
パヴァロッティ・イン・ハイド・パーク
ヴェルディ:歌劇「ルイザ・ミラー」より序曲
ヴェルディ:歌劇「ルイザ・ミラー」〜”穏やかな夜には”
ヴェルディ:歌劇「ナブッコ」〜”行け、わが想いよ、金色の翼にのって”
マイアベーア:歌劇「アフリカの女」〜”おお、パラダイス”
マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲
ヴェルディ:歌劇「十字軍のロンバルディア人」〜“私の喜びで彼女を包みたい”
マスネ:歌劇「ウェルテル」〜“春風よ、なぜ私を目覚めさせるのか”
レオンカヴァッロ:歌劇「道化師」〜鐘の合唱“ドン、ディン、ドン”
ワーグナー:歌劇「ローエングリン」〜婚礼の合唱
プッチーニ:歌劇「トスカ」〜“妙なる調和”
プッチーニ:歌劇「トスカ」〜“星は光りぬ”
ビゼー(フランソワ・ボルヌ編):カルメン幻想曲
レオンカヴァッロ:歌劇「道化師」〜“衣裳をつけろ”
ヴェルディ:歌劇「シチリア島の夕べの祈り」より序曲
ビクシオ:イタリア歌曲「マンマ」
 イタリア歌曲「風に託そう私の歌」
クルティス:忘れな草
プッチーニ:歌劇「マノン・レスコー」〜"美しい人たちの中で"、”なんと素晴らしい美人”
カプア:オー・ソレ・ミオ
クルティス:帰れ、ソレントへ
プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」〜“誰も寝てはならぬ”
ルチアーノ・パヴァロッティ(T)
アンドレア・グリミネッリ(Fl)
レオーネ・マジエラ(指)
フィルハーモニアO、フィルハーモニア合唱団

収録:1991年7月30日、ハイド・パーク
監 督:クリストファー・スワン
画面:16:9、1080i
音声:PCMステレオ、
DTS-HD MA5.1
BD50
字幕:英独韓,日本語
3大テノールの看板歌手ルチアーノ・パヴァロッティ。20世紀のオペラ界を代表する存在であるばかりでなく、パヴァロッティ&フレンズと題した数々の慈善 コンサートでは、幅広い人脈から大物ポピュラー歌手との共演も重ねるなど、ジャンルを超えた世界的人気を博していました。そして今回パヴァロッティの初の 野外公演、1991年7月30日にロンドンのハイド・パークで行われた「パヴァロッティ〜ハイド・パーク・コンサート」がデジタル・リマスターされブルーレイ・ディ スクで発売されます。ハイド・パークはロンドン中心部ウェストミンスター地区からケンジントン地区にかけて存在する公園で、先のエリザベス2世女王の葬儀で は主要な献花場となっており市民に親しまれている場所です。 コンサートはパヴァロッティのオペラ活動30周年を記念して開催され、英紙<ガーディアン>では、「無料コンサートでこれほどの盛り上がりを見せたのは、 1969年のローリングストーンズの公演以来だ」と報じました。 プログラムは、ヴェルディやプッチーニの歌劇からの名アリアや、彼の代名詞“誰も寝てはならぬ”に加え、祖国イタリアを想うナポリ民謡“オー・ソレ・ミオ”“帰 れ、ソレントへ”など、老若男女、誰もが楽しめる曲が次々と歌われ、雨が降りしきる中、ハイド・パークに集まった12万人以上の観客がその圧倒的な歌唱 力に大熱狂しています。また、映像にはコンサートを楽しむチャールズ皇太子とダイアナ王妃(当時)の姿や、イギリス各界の著名人の姿も映され、華やかなひ とときを彩っています。

Urania Records
WS-121400(2CD)
ウェーバー:歌劇 「魔弾の射手」 アルフレート・ペル(オットカール侯爵/バリトン)、エリーザベト・グリュンマー(アガーテ/ソプラノ)、クルト・ベーメ(カスパール/バス)、オットー・エーデルマン(隠者/バス)、オスカー・チェルヴェンカ(クーノー/バス)、リタ・シュトライヒエンヒェン/ソプラノ)、ハンス・ホップ(マックス/テノール)、カール・ドンヒ(キリアン/バリトン)、ウィーン国立歌劇場cho、VPO、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)

ライヴ録音:1954年、ザルツブルク音楽祭/MONO/ADD
1998年にコモ湖近郊で創設されたイタリアのインディペンデント・レーベル【ウラニア・レコーズ(Urania Records)】の歴史的音源の復刻シリーズ(WS規格)より、ヴィルヘルム・フルトヴェングラーの「魔弾の射手」が登場!
フルトヴェングラーが亡くなる1954年にザルツブルク音楽祭でライヴ録音されたこの音源は、1990年代に発見され大変話題となりました。この録音は幸いにもオーストリアの放送技術者によって録音された良質なもので、モノラル音源ながらもライヴならではの迫力と臨場感を伝えており、現在でも多くの聴衆を楽しませています。亡くなる直前とはいえ、衰えることのないフルトヴェングラーの演奏を、定評のあるウラニア・レコーズによる復刻版でお楽しみください。

Glossa
GCD-923535(2CD)
ホセ・デ・ネブラ:サルスエラ 「暴力あって、責任なし」 ロス・エレメントス、
アルベルト・ミゲレス・ロウコ(指)、
アリシア・アモ(S):ルクレシア、ナタリー・ペレ(Ms):コラティーノ、ジューリア・セメンツァート(S):トゥーリア、
フディート・スビラーナ(Ms):ラウレータ、合唱

録音:2021年10月31日-11月5日、リーエン(スイス)
1994年スペイン生まれの若き音楽家、アルベルト・ミゲレス・ロウコとロス・エレメントスによるホセ・デ・ネブラのサルスエラ2作目が登場!
ホセ・デ・ネブラ(1702-1768)はサルスエラ(スペインの抒情的オペラ)をはじめとしたスペイン舞台音楽の開祖的存在。1737年頃から劇団などと協力してオペラやサルスエラを精力的に書き上げていた時期があり、そのうち1740年代に作られた4作品のみが現存しています。今回は2019年にレコーディングされた「愛する人は目を閉ざしているが、盲目ではない(Vendado es Amor, no es ciego)」に続いて同じく1744年に書かれた2幕のサルスエラ「暴力あって、責任なし(Donde hay violencia, no hay culpa)」を取り上げます。18世紀スペインの著名な劇作家ニコラス・ゴンザレス・マルティネスの台本による、ローマを舞台とした作品。伝統的な要素に斬新な要素を取り入れる技術に長けており、マドリードにおいて短期間で大きな名声を得ることができたネブラの作曲技法が生かされています。
若くして多彩な才能を発揮している音楽家、アルベルト・ミゲレス・ロウコは、バーゼル・スコラ・カントルム(バーゼル音楽院)で学びながら2018年にバロック・オーケストラ「ロス・エレメントス」を設立。不当に忘れ去られたスペイン・バロックの再発見と復興に力を入れています。

Sterling
CDA-1858(2CDR)
ラーシュ・クレーヴェマンの芸術


■Disc 1
(1)マスネ:歌劇「ヴェルテル」(1885-87)より
 おお, 恵みにみちた自然よ(第1幕)
 別の男が彼女の夫だなんて…僕はこの胸に(第2幕)
(2)どうして僕を目覚めさせるんだ(第3幕)
(3)オッフェンバック:歌劇「ホフマン物語」(1880)より
 クラインザックの歌(プロローグ)(スウェーデン語歌唱)
(4)ヴェルディ:歌劇「オテロ」(1887)より
 私を恐れるな(第4幕)
(5)ヴェルディ:歌劇「トロヴァトーレ」(1853)より
 ああ, あなたこそ私の恋人(第3幕)
(6)プッチーニ:歌劇「トスカ」(1900)より
 星は光りぬ(第3幕)
(7)プッチーニ:歌劇「マノン・レスコー」(1893)より
 これほど美しい女(ひと)を見たことがない(第1幕)
 あなた, あなたなの?恋しいお方(第2幕)
 そうだ!見てください, 僕は狂っている(第3幕)
(8)サン=サーンス:歌劇「サムソンとデリラ」 Op.47(1867-76)より
 ごらんください, この惨めさ, ああ, この苦しさ!(第3幕)
(9)ジョルダーノ1867-1948):歌劇「アンドレア・シェニエ」(1896)より
 五月の晴れた日のように(第4幕)
(10)アレヴィ:歌劇「ユダヤの女」(1833-35)より
 さあ私の死を宣告しろ(第4幕)
(11)ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」 Op.72(1805/14)より
 神よ!ここはなんという暗さだ(第2幕)
(12)レハール:歌劇「ほほえみの国」(1929)より
 君こそわが心のすべて(第2幕)(スウェーデン語歌唱)
プッチーニ:歌劇「トスカ」(1900)より
 妙なる調和(第1幕)


■Disc 2
(1)ワーグナー:舞台神聖祭典劇「パルジファル」(1865-82)より
 ただひとつの武器だけが(第3幕)
(2)アンフォルタス!あの傷!(第2幕)
(3)ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」(1857-59)より
 ならばいっそ死んでしまったほうが(第2幕)
(4)イゾルデが来る!イゾルデが近づく!(第3幕)
(5)ワーグナー:楽劇「ジークフリート」(1851-71)より
 ホーホー!ホーホー!ホーハイ!鍛えろ, かなづち, 堅い剣を(第1幕の終結)
(6)ワーグナー:楽劇「神々の黄昏」(1848-74)より
 奇蹟のように素晴らしいひと(序幕)
(7)ミーメという名のむら気の小人が(第3幕)
(8)ワーグナー:歌劇「タンホイザー」(1842-45/47/59-60/61-67)より
 かつていかなる贖罪者も抱いたことのない熱情を胸に(第3幕)
■Disc 1
(1)王立スウェーデンO、レイフ・セーゲルスタム(指)/録音:1999年1月15日、ストックホルム王立歌劇場(ライヴ録音)
(2)王立スウェーデンO、グレゴル・ビュール(指)/録音:2006年秋、ストックホルム王立歌劇場(ライヴ録音)
(3)ラーシュ・マグヌソン(T)、王立スウェーデン歌劇場cho男声合唱、王立スウェーデンO、ステファン・ソリヨム(指)/録音:2003年春、ストックホルム王立歌劇場(ライヴ録音)
(4)マグヌス・シューレ(T)、ビョーン・ブルムクヴィスト(Bs)、ペール=アルネ・ヴァールグレーン(Br)、王立スウェーデンO、クリスチャン・バデア(指)/録音:2004年春、ストックホルム王立歌劇場(ライヴ録音)
(5)王立スウェーデンO、クリスチャン・バデア(指)/録音:2006年、ストックホルム王立歌劇場(ライヴ録音)/
(6)王立スウェーデンO、クリスチャン・バデア(指)/録音:2007年春、ストックホルム王立歌劇場(ライヴ録音)
(7)イネッサ・ガランテ(S)、王立スウェーデンO、ピエル・ジョルジオ・モランディ(指)/録音:2009年春、ストックホルム王立歌劇場(ライヴ録音)
(8)王立スウェーデンO、王立歌劇場cho、グレゴル・ビュール(指)/録音:2008年春、ストックホルム王立歌劇場(ライヴ録音)
(9)王立スウェーデンO、ピエル・ジョルジオ・モランディ(指)/録音:2010年秋、ストックホルム王立歌劇場(ライヴ録音)
(10)ヨーテボリ歌劇場O、ピエール・ヴァレ(指)/録音:2014年春、ヨーテボリ歌劇場(ライヴ録音)
(11)シュータツカペレ・ヴァイマール、ステファン・ラノ(指)/録音:2017年10月、ドイツ国立劇場(ヴァイマール)(ライヴ私的録音)
(12)ヴェルムランド歌劇場O、ラルフ・キルヒャー(指)/録音:2020年1月、カールスタード会議センター講堂(カールスタード、スウェーデン)(ライヴ私的録音)
■Disc 2
(1)王立スウェーデンO、シルヴィオ・ヴァルヴィーゾ(指)/録音:2003年、ストックホルム王立歌劇場(ライヴ録音)
(2)スタヴァンゲルSO、スティーヴン・スローン(指)/録音:2012年1月26日、スタヴァンゲル・コンサートホール(スタヴァンゲル、ノルウェー)(コンサート・ライヴ録音)
(3)ニーナ・ステンメ(S)、マリアンネ・エクレーヴ(Ms)、王立スウェーデンO、グレゴル・ビュール(指)/録音:2008年秋、ストックホルム王立歌劇場(ライヴ録音)
(4)アイルランド国立SO、ファーガス・シェイル(指)/録音:2012年11月24日、「Open Company Wide Open Opera」ボード・ガイス・エナジー劇場(ダブリン、アイルランド)(ライヴ・ステージ録音)
(5)ニクラス・ビョーリング・リューゲット(T)、王立スウェーデンO、マルコ・レトーニャ(指)/録音:2017年春、ストックホルム王立歌劇場(ライヴ録音)
(6)ニーナ・ステンメ(S)、王立スウェーデンO、マルコ・レトーニャ(指)/録音:2017年春、ストックホルム王立歌劇場(ライヴ録音)
(7)ハンス=ペーター・ケーニヒ(Bs)、O&cho団、ファビオ・ルイージ(指)/録音:2013年春(ライヴ録音)
(8)バイロイト祝祭O、トーマス・ヘンゲルブロック指)/録音:2011年7月25日、バイロイト祝祭劇場(ライヴ録音)
ラーシュ・クレーヴェマン(b.1958)は、ストックホルム生まれ。ミュージシャンでプロデューサーのマッティン・ロッセルと一緒に立ち上げた、イギー・ポップの歌のタイトルに因んで「Dom dummaste」と名付けたスウェーデン初のエレクトロニック・アングラ・グループで1984年まで活動しました。その後、声楽とオペラを学び、1984年、ストックホルム・ミュージックドラマ・アンサンブル(SMDE)が上演したブリテンの「ヴェニスに死す」のホテルのポーター役で初めてソロを歌いました。1996年にストックホルムの王立歌劇場に加わり、「ボリス・ゴドゥノフ」のドミトリー、「ラインの黄金」のフロー、「さまよえるオランダ人」のエリック、「オテロ」のカッシオといったテノール役をこなしています。1999年、難役といわれるマスネの「ヴェルテル」の主役を演じて一躍注目され、「カルメン」のドン・ホセや「ドン・カルロ」の主役に起用されることに。2009年、ロンドンのコヴェントガーデン王立歌劇場で上演された「トリスタンとイゾルデ」でベン・ヘップナーの代役としてトリスタン役を歌い、2011年のバイロイト音楽祭に出演。2013年に「ニーベルングの指輪」のジークフリート役で初めてニューヨークのメトロポリタン歌劇場の舞台に立ちました。
『Heat of the moment』(激情)と題したこのアルバムには、1999年にセーゲルスタムの指揮で歌った「ウェルテル」から、2020年の「トスカ」まで、王立歌劇場を中心とする公演で歌った「アリア」が、私的な収録も含む「ライヴ録音」で収録されています。2008年秋の「トリスタンとイゾルデ」と2017年春の「神々の黄昏」は、スウェーデンを代表するソプラノ歌手のひとり、ニーナ・ステンメがイゾルデとブリュンヒルデを歌った公演です。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

Pentatone
PTC-5186886(1CD)
「セニョール・ガエターノ」〜ドニゼッティ:オペラ・アリア集
(1)「Ah! … E desso cospetto … E fia ver tu mia sarai」〜歌劇『ベトリー』より
(2)「Una furtiva lagrima」〜歌劇『愛の妙薬』より
(3)「Talor nel mio delirio」〜歌劇『ルデンツ家のマリア』より
(4)「Ed ancor la tremenda porta」〜歌劇『ロベルト・デヴリュー』より
(5)「A te diro negli ultimi singhiozzi」〜歌劇『ロベルト・デヴリュー』より
(6)「Bagnato il sen di lagrime」〜歌劇『ロベルト・デヴリュー』より
(7)「Servi, gente, non v'e alcuno」〜歌劇『四句節前の最後の木曜日』より
(8)「Povero Ernesto!」〜歌劇『ドン・パスクワーレ』より
(9)「Cerchero lontana terra」〜歌劇『ドン・パスクワーレ』より
(10)「E se fia che ad altro oggetto」〜歌劇『ドン・パスクワーレ』より
(11)「Notte d’orrore」〜歌劇『マリーノ・ファリエーロ』より
(12)「Io ti veggio」〜歌劇『マリーノ・ファリエーロ』より
(13)「Quest’e l’ora」〜歌劇『マリーノ・ファリエーロ』より
(14)「Misera patria!」〜歌劇『カテリーナ・コルナーロ』より
(15)「Io trar non voglio」〜歌劇『カテリーナ・コルナーロ』より
(16)「Guerra … Su, corriamo concordi」〜歌劇『カテリーナ・コルナーロ』より
(17)「Dopo i lauri di vittoria」〜歌劇『イギリスのロスモンド』より
(18)「Potessi vivere com’io vorrei」〜歌劇『イギリスのロスモンド』より
ハビエル・カマレーナ(T)
(3)アレッシア・ピントージ(S)
(14)エドアルド・ミレッティ(T)
オーケストラ・リ・オリジナーリ
(1)(5)(16)(17)(18)ドニゼッティ歌劇場cho
リッカルド・フリッツァ(指)

録音:2021年8月/ドニゼッティ歌劇場、ベルガモ(イタリア)
テノール界のスター、ハビエル・カマレーナが、リッカルド・フリッツァ(指)オーケストラ・リ・オリジナーリとの共演でドニゼッティのオペラ・アリアを録音。 PENTATONEレーベルのデビュー盤となります!
収録作品はドニゼッティの代表作『愛の妙薬』、『ロベルト・デヴリュー』、『ドン・パスクワーレ』の名場面はもちろんのこと、『ベトリー』、『ルデンツ家のマリア』、 『四句節前の最後の木曜日』など、あまり録音されていない隠れた名曲にも焦点を当てています。カマレーナの抜群の歌唱力に、フリッツァの卓越したセンスが光 る演奏です。
収録は作曲家の故郷ベルガモのドニゼッティ歌劇場で、この録音は毎年開催されるドニゼッティ音楽祭の一環として行われました。なお、フリッツァは同音楽祭の 音楽監督を務めています。
指揮のリッカルド・フリッツァは世界の有数のオペラハウスで演奏する実力派で、PENTATONEレーベルよりソンドラ・ラドヴァノフスキーとシカゴ・リリック・ オペラと『ドニゼッティの女王三部作』(PTC-5186970)をリリースしています。
オーケストラ・リ・オリジナーリはドニゼッティ音楽祭がきっかけで創立した団体。19世紀初頭のオペラを中心にピリオド楽器を用い歴史に基づいたアプローチ で演奏することを目指しています。 (Ki)

Challenge Classics
CC-72927(2CD)
フランツ・シュレーカー(1878-1934):歌劇『宝探し』(ウィーン、1915/1918) ティル・ファヴェイツ(王)
マヌエラ・ウール(エルス)
レイモンド・ヴェリ(エリス)
グラハム・クラーク(道化)
マルク・アルブレヒト(指)
オランダPO
オランダ国立オペラcho

録音:2012年9月30日、10月12・15・19日/アムステルダム・ミュージックシアター(ライヴ)
オランダ国立オペラの2012年ライヴ、再発盤です。第一次世界大戦中、より良い未来を願って書かれたオペラ『宝探し』。発表当時の評判は非常に高く、大きな人気を誇りました。調性を否定するのではなくその システムを拡張する可能性を模索したシュレーカー、その響きはとても美しく、人々の耳に受け入れられたのがうなずけます。 (Ki)

Dynamic
DYNDVD-37955(DVD)
NX-D03

DYNBRD-57955(Bluray)
NX-D03
ヴェルディ:歌劇「椿姫」 ヴィオレッタ・ヴァレリー…ナディーン・シエラ(S)
アルフレード・ジェルモン…フランチェスコ・メーリ(T)
ジョルジョ・ジェルモン…レオ・ヌッチ(Br)
フローラ・ベルヴォワ…カテリーナ・ピーヴァ(Ms)
ガストーネ子爵…ルカ・ベルナルド(T)
アンニーナ…カテリーナ・メルドレージ(S)
ドゥフォール男爵…フランチェスコ・サムエーレ・ヴェヌーティ(Br)
ドビニー侯爵…ウィリアム・コッロ(Bs)
グランヴィル医師…エマヌエーレ・コルダーロ(Bs)
ジュゼッペ…アルフィオ ヴァカンティ(T)
使いの者…ジョヴァンニ・マッツェイ(Bs)
フローラ家の召使い…エジディオ・マッシモ・ナッカラート(Bs)
フィレンツェ五月音楽祭O&cho
ズービン・メータ(指)
演出:ダヴィデ・リヴェルモーレ

収録:2021年9月28日 フィレンツェ五月音楽祭歌劇場(イタリア)
収録時間:146分
音声:イタリア語
PCMステレオ2.0/DTS 5.1(DVD)
PCMステレオ2.0/DTS Master Audio 5.1(Blu-ray)
字幕:日本語・イタリア語・英語・ドイツ語・フランス語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク
Blu-ray…片面二層ディスク 1080i High Definition
数々の新プロダクションを発表し絶好調のフィレンツェ五月音楽祭から、斬新な「椿姫」の登場です。主役ヴィオレッタにその美声と歌唱力が大評判の ナディーン・シエラ、アルフレード役に世界中のオペラシーンで引く手あまたのフランチェスコ・メーリ、さらにイタリア・オペラ界を代表する長老レオ・ヌッチが父 ジェルモン役として脇を固める、という万全の布陣。今回が前作「リゴレット」に続き、フィレンツェ五月音楽祭での二度目の登場となる鬼才ダヴィデ・リヴェル モーレによる演出は、オリジナルの音楽、台本を尊重しつつも舞台を1968年のパリ - フランス5月革命に揺れる街 - に置き代えるという独創的なもの。こ の演出に応える巨匠ズービン・メータの繊細かつダイナミックなタクトに導かれたオーケストラは、充実した歌唱陣とあいまって、ヴェルディ・オペラの代表作「椿 姫」に新鮮な彩りと輝きを与えています。

ALPHA
ALPHA-892(1CD)
『魔法のオペラ』 〜モーツァルト、ハイドン、サリエリ ほか ウィーン古典派のアリア
ベネディクト・シャック(1758-1826)、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト、フランツ・クサヴァー・ゲルル(1764-1827)、ヨハン・バプティスト・ヘンネベルク(1768-1822) 共作::歌劇「賢者の石、または魔法の島」(1790)より
1. 序曲
2. ルバノのアリア「なんたることだ、妻が狂ってしまった!」
3. ルバノのアリア「若い娘に心を預け過ぎてはならない」
4. オイティフロンテのアリア「ナディール、きみなら勝てる」
モーツァルト:歌劇「魔笛」K. 620(1791)より
5. パパゲーノのアリア「おいらは鳥刺し」
ペーター・フォン・ヴィンター(1754-1825):歌劇「魔笛 続編」(1798)より
6. パパゲーノのアリア「いざさらば!おいらは旅立つよ、愛しき者たちよ」
パウル・ヴラニツキー(1756-1808):歌劇「オベロン、妖精たちの王」(1789)より
7. アルマンゾルのアリア「なんたる魅力、なんたる奥ゆかしさ」
8. シェラスミンのアリア「あれはわたしが8歳の頃」
アントニオ・サリエリ:歌劇「トロフォニオの洞窟」(1785)より
9. 序曲
10. アリストーネのアリア「同じ一つの泉から」
11. アリストーネのアリア「夫があまりに陽気なら」
ハイドン:12. 序曲〜歌劇「哲学者の魂、またはオルフェオとエウリディーチェ」 Hob. XXVIII-13(1791)より
13. ロドモンテのアリア「千もの爛々たる輝きが」〜歌劇「遍歴騎士オルランド」Hob. XXVIII-11(1782)より
14. クレオンテのアリア「万物には思惑が宿っている」 〜歌劇「哲学者の魂、またはオルフェオとエウリディーチェ」より
15. ロドモンテのアリア「血気盛んな人間よ、よく聞いて慄け」〜歌劇「遍歴騎士オルランド」より
16. クレオンテのアリア「息があるのに希望がないなら」 〜歌劇「哲学者の魂、またはオルフェオとエウリディーチェ」より
グルック:歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」(1762)より
17. 精霊の踊り
コンスタンティン・クリンメル(Br)
ホフカペレ・ミュンヘン(古楽器使用)
リュディガー・ロッター(指)

録音:2021年9-10月フリードリヒ=アレクサンダー大学教会、エアランゲン(ドイツ南西部バイエルン地方ニュルンベルク近郊)
ヘンデルやモンテヴェルディのようなバロック作品からRシュトラウス、ブリテンといった近代作品に至るまで、さまざまな指揮者たちとステージを重 ねオペラ、歌曲、宗教音楽と幅広い分野で注目を集めている1993年生まれのドイツのバリトン歌手、コンスタンティン・クリンメル。骨太の選 曲で好感を呼んだALPHAデビュー盤のドイツ歌曲集(ALPHA549)に続き、新作は実力派の古楽器オーケストラとの共演によるウィーン古 典派のアリア集。今回も注目のプログラムで、モーツァルトが活躍し人気を失ってゆく頃のウィーンにどれほど精彩に富んだ歌劇世界が広がっ ていたか、作曲家の知名度に惑わされることなく見事に伝えてくれる選曲になっています。テーマは「魔法」。18世紀末の大都市に暮らす 人々を喜ばせた奇術的パフォーマンスの奥にフリーメイソン思想にも通じる哲学的神秘が息づく、妖術・魔法の類が題材となったオペラからバ リトン歌手のためのナンバーを厳選。この分野の嚆矢となったヴラニツキー「オベロン」、国際的名声を爆発させつつあった頃のサリエリの隠れ 名作「トロフォニオの洞窟」、モーツァルト「魔笛」のヒットに続いたシカネーダー劇団の合作「賢者の石」にヴィンターの「魔笛 続編」、見過され がちなハイドン後期の充実歌劇「哲学者の魂」など、ぴりっと風刺が効いた短い曲から充実の大作までの作品美をじっくり堪能させてくれま す。ホフカペレ・ミュンヘンの的確な演奏解釈も頼もしく、18世紀ウィーンの息吹を脈々と感じられる1枚に仕上がっています。

ORFEO DOR
C-230082(2CD)
NX-B07
プフィッツナー:歌劇「キリストになった小悪魔」 Op. 20 バイエルンRSO&cho
クルト・アイヒホルン(指)

録音:1979年11月30日
旧品番C437992DR
歌劇「パレストリーナ」で知られるドイツの作曲家ハンス・プフィッツナー。この歌劇「キリストになった小悪魔」は重 厚で難解な「パレストリーナ」とは対照的に、ドイツの古い絵本を思わせる居心地の良い雰囲気を持っています。 物語は、クリスマスのベルに誘われて人間界に魅了された妖精が、森を出て様々な苦難を知ります。そして病に 苦しむ女の子の代わりに天に召され、最後はクリスマスの妖精となり、毎年クリスマス時期になると地上にやってき てパーティに招かれるというお話。妖精役のアメリカ出身のソプラノ、ヘレン・ドナートの澄んだ声が魅力です。

NIFC
NIFCCD-091(1CD)
モニューシュコ:歌劇 「貴族の言葉」
(1幕のオペラ)(ピリオド楽器による世界初録音)
ファビオ・ビオンディ(指)、エウローパ・ガランテ、ポドラシェ・オペラ&フィルハーモニックcho、ヤン・マリティニク(Bs)、オルガ・パシェチュニク(S)、スタニスラフ・クフリュク(Br)、マリウシュ・ゴドレフスキ(Br)、アダム・パルカ(Bs)

録音:2021年8月12日-14日、ポーランド国立歌劇場「テアトロ・ヴィエルキ」(ワルシャワ)
れる、イタリア古楽界の巨匠ファビオ・ビオンディ&エウローパ・ガランテのオペラ録音プロジェクト。これまでリリースしてきたポーランド国民楽派の作曲家、スタニスワフ・モニューシュコの「ハルカ」(NIFCCD-082083)、「いかだ乗り」(NIFCCD-086)、「伯爵夫人」(NIFCCD-089090)に続いて、1860年頃に作曲された1幕のオペラ「貴族の言葉」が登場。
“ポーランド・オペラの父”とも呼ばれるモニューシュコが「伯爵夫人」のおよそ1年後に書き上げた「貴族の言葉」は1861年1月1日にワルシャワで初演され、小規模なオペラ・コミックながら「伯爵夫人」に続いて大反響を呼び、その後の公演にも大勢の観客が詰めかける大成功を収めました。今日では「ハルカ」、「伯爵夫人」の陰に隠れ上演機会こそ少ないものの、批評家の間ではポーランドにおけるオペラ・コミックの成熟した例の一つと見なされている名作です。
2021年に行われた「ショパンと彼のヨーロッパ国際音楽祭」の一環として行われた録音であり、これまでのリリース同様、ピリオド楽器による世界初録音となります。

ARTHAUS
10-9457BD(Bluray)
ルイジ・ノーノ(1924-1990):「イントレランツァ1960」(不寛容)

◆ボーナス映像
ドキュメンタリ[Intolleranza Luigi Nono’s scenic action as seen today]
監督:ベッティーナ・エアハルト
制作:2004年
ショーン・パニッカー(移民/テノール)
サラ・マリア・サン(彼の仲間/ソプラノ)
アンナ・マリア・キウリ(女性/メゾソプラノ)
アントニオ・ヤン(アルジェリア人 / バリトン)
ムサ・ングクングワナ(拷問の犠牲者/バス)
ヴィクトール・アフン・ロワース(盲目の詩人/語り)
インゴ・メッツマッハー(指)VPO
演出:ヤン・ロワース

収録:2021年8月、フェルゼンライトシューレ、ザルツブルク音楽祭(ライヴ)
画面:16:9、1080i、HD
音声:PCMステレオ2.0
リージョン:All
原語:イタリア語
本編字幕:独英韓,日本語
ドキュメンタリー字幕:独英
85分(本編)+ 56分(ドキュメンタリー)
2021年ザルツブルク音楽祭で上演されたルイジ・ノーノの「イントレランツァ1960」がブルーレイでリリースされます。演出を手がけたのは、ベルギーを 代表する舞台芸術集団「ニードカンパニー」を率いる奇才ヤン・ロワース。2018年のザルツブルク音楽祭で上演されたクリスティ指揮「ポッペアの戴冠」の 演出もロワースが担当し大成功を収めています。 「イントレランツァ1960」は、アンジェロ・マリア・リペリノの構想に基づき、ノーノが再構成・作曲した初めての「演劇的アクション」で、第24回ヴェネチ ア・ビエンナーレ国際現代音楽祭からの委嘱によって書かれました。社会的抑圧、人種差別と難民の問題、大きな自然災害など人間を脅かす恐怖の状況を巡って、 2部に分けられた11の場面で構成されています。この中で取り上げられる出来事はどれも1960年頃に実際に起こったことですが、2022年の現在でもこれ らの問題は世界中が直面している危機・問題でもあります。 今回のロワースによる新演出は、ザルツブルク音楽祭100周年記念のために制作。音楽・ダンス・演劇、現実と虚構の境を飛び越えたかのような、革新的な 演出で観る者の心を掴みます。また指揮は、ノーノのエキスパートとして知られるドイツ楽壇の鬼才、インゴ・メッツマッハー。社会の中で芸術が何を意味するのか、 芸術が何を伝えられるのか、現在この作品を上演する意味を改めて説いた内容です。 (Ki)

Pentatone
PTC-5187022(1CD)
「MOLIERI」〜モーツァルトとサリエリのオペラ・アリア集
(1)モーツァルト:「もう飛ぶまいぞこの蝶々」〜歌劇『フィガロの結婚』K.492より
(2)サリエリ:「Nell'impero di Cupido」〜歌劇『ファルスタッフ、または3つのいたずら』より
(3)モーツァルト:「ご婦人 これがカタログです」〜歌劇『ドン・ジョヴァンニ』K.527より
(4)サリエリ:「Mi dica il mio signore」〜歌劇『焼きもち焼きの学校』より
(5)モーツァルト:シンフォニア〜歌劇『フィガロの結婚』K.492より
(6)サリエリ:「Misero abietto negro」〜歌劇『オルムズの王アクスール』より
(7)モーツァルト:「もう訴訟に勝っただと…ため息をつきながら私は見るのだろうか」〜歌劇『フィガロの結婚』K.492より
(8)サリエリ:「Se il tuo sposo」〜歌劇『トロフォーニオの洞窟』より
(9)モーツァルト:「金づちは鉄をきたえ」〜歌劇『偽の女庭師』K.196より
(10)サリエリ:シンフォニア〜歌劇『トロフォーニオの洞窟』より
(11)モーツァルト:「用意はできた…少しは目を開いて」〜歌劇『フィガロの結婚』K.492より
(12)サリエリ:「Idol vano d'un popol codardo」〜歌劇『オルムズの王アクスール』より
(13)モーツァルト:「ワインがある限り」〜歌劇『ドン・ジョヴァンニ』K.527より
(14)サリエリ:「Fate buona compagnia」〜歌劇『焼きもち焼きの学校』より
(15)モーツァルト:「彼に目を向けて」〜歌劇『コジ・ファン・トゥッテ』K.588より

アダム・プラチェトカ(Bs-Br)
チェコ・アンサンブル・バロック(ピリオド楽器)
ロマン・ヴァーレク(指)

録音:2021年4月&5月/ドモヴィナ・スタジオ(プラハ)

バス=バリトンのアダム・プラチェトカ、PENTATONEレーベル初登場!ロマン・ヴァーレクによって1998年に創設された古楽団体チェコ・アンサンブル・バロッ クとともにモーツァルトとサリエリのオペラ・アリアを収録したアルバム「MOLIERI」(Mozart+Salieri=MOLIERI)をリリースします。
映画『アマデウス』によって一躍世界的に有名になったアントニオ・サリエリ。様々な逸話がある中、このアルバムでは二人の作曲家を結びつ け、ロレンツォ・ダ・ポンテ(1749-1838)台本のモーツァルトの『フィガロの結婚』、『ドン・ジョヴァンニ』、『コジ・ファン・トゥッテ』と、サリエリの『ファルスタッ フ』、『オルムズの王アクスール』、『トロフォーニオの洞窟』、『焼きもち焼きの学校』のからのアリアを交互に並べることによって、新たな視点で聴くことができる 構成となっております。この演奏を聴けばサリエリがなぜ成功を収めたのか、なぜベートーヴェン、シューベルト、リストなどの偉大な作曲家たちがこぞってサリエリ に師事しようとしたのか、その理由が明らかとなるでしょう。
アダム・プラチェトカはプラハで学び、ドヴォルザーク国際声楽コンクールで1位獲得。2010年9月にウィーン国立歌劇場のメンバーとなり、『ラ・ボエーム』 のシャウナール役でデビュー。その後ヴァーレク(指)チェコ・アンサンブル・バロックとの共演でヘンデルのオラトリオ・アリア集(2012年8月&9月録音) (SU-4116)でソロ・デビュー盤をリリースしています。近年はMETやザルツブルク音楽祭の常連で、モーツァルトを中心にドラマティックな役だけでなく、コミ カルな役もこなせる実力派歌手として注目されております。安定した低音、たっぷりとした声量、そして伸びやかな歌声で、モーツァルトとサリエリのオペラ・アリア を歌い上げます! (Ki)

PREISER
PRCD-915667(1CD)

PRDVD-91572(DVD)
PAL
室内オペラ『モーツァルト・オートマタ、あるいは奇術師メスメルの秘密』
音楽:パウル・ヘルテル
リブレット:クラウディア・トマン&パウル・ヘルテル
アネーテ・リエピナ(S)…ゾフィー・ウェーバー、マリア・テレジア・フォン・パラディス、キュレーター
ケヴィン・エルスニグ(C.T)…モーツァルト・オートマタ、闇の声
パブロ・カメゼッレ(T)…フランツ・アントン・メスメル、検死官、仮面の者
ゲジム・ベリシャ(Br)…デイム伯爵、キュレーター
アンドレアス・ヤンコヴィッチ(Bs-Br) …墓掘りヨーゼフ・ロスマイヤー、訪問者、警官、キュレーター
ペトラ・ジャカローネ(指)
エウテルペO
「パンドラの箱」連盟cho
モーツァルトの超天才性と謎に満ちた死から想像を膨らませ、もしモーツァルトがオートマタ(自動人形)として作られたのだとしたら、という奇妙な物語をした てあげた室内オペラ。エウテルペOは女性のみからなるオーケストラです。
CD(PRCD-915667)とDVD(PRDVD-91572)で同時発売。DVDはPAL使用のためパソコンでご視聴ください。 (Ki)

BAM International

BAM-20612(1CD)

サルザーナ・オペラ音楽祭ライヴ
(1)ベッリーニ:『ノルマ』序曲
(2)ベッリーニ:『ノルマ』より Casta Diva
(3)ベッリーニ:『ノルマ』より Sgombra e la sacra selva
(4)ロッシーニ:『チェネレントラ』より Sia qualunque delle figlie
(5)ベッリーニ:『カプレーティとモンテッキ』より Se Romeo t’uccise un figlio
(6)ヴェルディ:『リゴレット』より La donna e mobile
(7)ヴェルディ:『イル・トロヴァトーレ』より Condotta ell’era in ceppi
(8)モーツァルト:『フィガロの結婚』より Aprite un po’ quegli occhi
(9)ドニゼッティ:『愛の妙薬』より Una furtiva lagrima
(10)ヴェルディ:『運命の力』より Pace, pace mio Dio
(11)ヴェルディ:『仮面舞踏会』より Eri tu che macchiavi quell’anima
(12)ベッリーニ:『清教徒』より Suoni la tromba, e intrepido
(13)ビゼー:『カルメン』より Votre toast(闘牛士の歌)
(14)プッチーニ:『ラ・ボエーム』より Donde Lieta
(15)プッチーニ:『トスカ』より E lucevan le stelle
2)エリサ・バルボ
(3) シモーナ・ディ・カプア
(4)マルコ・フィリッポ・ロマーノ
(5)ラウラ・ヴェッレッキア
(6)マッテオ・リッピ
(7)シルヴィア・ベルトラーミ
(8)マッティア・オリヴィエーリ
(9) ジュリオ・ペッリグラ
(10)マグダ・ガッロ
(11)セルジョ・ヴィターレ
(12)ロベルト・スカンディウッツィ、ルカ・ブルーノ
(13ルカ・ミケレッティ
(14)セレーナ・ガンベローニ
(15)フランチェスコ・メーリ
ジュゼッペ・フィンジ(指) カルロ・フェリーチェ歌劇場O

ライヴ録音:2020年6月27日
発売:2020年
パンデミックによる最初のロックダウンを経て、2020年6月27日になんとか開催されたイタリアのリグーリア州の都市サルザーナでのオペラ・フェスティヴァ ル。カルロ・フェリーチェ歌劇場のオーケストラと15人の腕利き歌手が出演し、ヴェルディ、ドニゼッティ、ロッシーニ、ベッリーニ、プッチーニといったイタリア・オ ペラの巨匠からモーツァルト、ビゼーまで、オペラファンにうれしい名曲の数々が披露されました。そのライヴ録音が収録されています。 (Ki)

BRU ZANE
BZ-1049
(3CD+BOOK)
NX-E09
マイアベーア:「悪魔のロベール」 ロベール(ノルマンディ公)…ジョン・オズボーン(T)
ベルトラン(悪魔)…ニコラ・クルジャル(Bs)
アリス(ロベールの異父妹)…アミーナ・エドリス(S)
イザベル(シチリアの王女)…エリン・モーリー(S)
レンボー(吟遊詩人)…ニコ・ダルマナン(T)
アルベルティ、司祭…ジョエル・アリソン(バス=バリトン)
伝令…パコ・ガルシア(T)
コリフェ1…マルジョレーヌ・オロー(S)
コリフェ2…レナ・オリー(S)
騎士…オリヴィエ・ベクレタウイ(T)
騎士、賭博者3…リュク・セニェット(T)
騎士、賭博者1…ジャン=フィリップ・フルカード(T)
騎士、賭博者2…シモン・ソラス(Br)
ボルドー国立歌劇場cho
ボルドー=アキテーヌ国立O
マルク・ミンコフスキ(指)

録音:2021年9月20-27日、ボルドー国立歌劇場
ワーグナーの音楽が多くの人々を虜にする前まで、イタリアのベルカント・オペラと並んで全欧州で人気だったフランスのグランド・オペラ。その最 大の立役者の一人であるドイツ出身のユダヤ人作曲家マイアベーアは、1831年にパリで初演された「悪魔のロベール」で圧倒的な人気を わがものにし、その後の「ユグノー教徒」(1836)や「アフリカの女」(1864)で確固たる地位を得ました。「悪魔のロベール」は19世紀を通じて 絶大な人気を誇り、コルンゴルト「死の都」(1920)の原作となったロダンバックの小説『死都ブリュージュ』(1892)にも上演の場面が象徴的 に出てくるほど。後にワーグナー称揚の機運が高まった結果、ワーグナーとその周辺が必死でネガティヴ・キャンペーンを張ったマイアベーアの音 楽は20世紀にひとたび忘れられそうになりましたが、近年のフランス19世紀音楽復興の流れの中で再評価は急速に進展。知られざるフラン ス歌劇の復権に尽力する名匠ミンコフスキもその作品上演に熱心で、良好な関係を続けているボルドー国立歌劇場での象徴的傑作「悪 魔のロベール」録音がついに実現しました。 舞台は中世シチリアの都パレルモ。 “悪魔の子”ロベールはシチリア王女イザベルと相思相愛でありながら、正体を隠して彼に近づき彼の魂 をわがものにしようとする父の悪魔ベルトランの謀略で無一文にされた末、その助力や甘言に惑わされます。一時はベルトランの仲介で得た 魔力で敵を斥けイザベルに近づくことに成功しますが、パレルモで再会した異父妹アリスのはたらきかけで我に返り、魔力の助けを失い囚われ の身に。魂を売ればイザベルに近づけるぞと言い募るベルトラン。しかしロベールはアリスから受け取った母の遺言状に従って誘惑を斥け、ベル トランは地獄へ引き戻され恋人たちは結ばれることに……ベルトランが呼び出す尼僧たちの亡霊のバレエや終幕の大きな場面転換など、見 せ場に事欠かない全5幕の一大スペクタクルを、ミンコフスキの圧倒的なドライブと精緻な解釈のもと、厳選歌手陣による確かな解釈で聴け るのは画期的というほかありません。演奏の充実もさることながら、BRU ZANEレーベルならではの図版満載充実解説(仏・英語)も頼もし く、マイアベーアとフランス19世紀オペラの真価を再認識してゆくうえで必携の決定的録音と言ってよいでしょう。

Pentatone
PTC-5186955
(1SACD)
フランス語によるベルカント・アリア集
ロッシーニ:歌劇『コリントの包囲』より
(1)「私はどうなってしまうのだろう?」(第2幕第5場)
(2)「光の轟から」(第2幕5場)
(3)「運命の時が近づいている」(第3幕第12場)
(4)「天よ!ああ!」(第3幕第12場)
ロッシーニ:歌劇『ウィリアム・テル』より
(5)「ついに遠のいてしまった」(第2幕第9場)
(6)「黒い森」(第2幕第9場)
ロッシーニ:歌劇『オリ伯爵』より
(7)「悲しみの餌食となり」(第2幕第4場)
(8)「天の恵み」(第2幕第4場)
ドニゼッティ:歌劇『殉教者』より
(9)「おお、私の母よ」(第1幕第5場)
(10)「ここにあなたの氷の手があなたの子供を祝福しますように」(第1幕第5場)
ドニゼッティ:歌劇『ランメルモールのルチア』より
(11)「ジルベール...おお、フォンテーヌ」(第1幕第6場)
(12)「なぜ翼がないのでしょう?」(第1幕第7場)
ドニゼッティ:歌劇『連隊の娘』より
(13)「私は行かなければならない」(第1幕第6場)
(14)「望みはないわ」(第2幕第8場)
(15)「フランスに敬礼」(第2幕第8場)
リゼット・オロペ サ(S)

(1)(2)(4)(7)(8)(13)(15)ドレスデン国立歌劇場合唱団、アンドレ・ケリングハウス(合唱指揮)
(8)クリスティーナ・フックス(Ms)、
(8)フランク・ブリューメル(T)、
(11)フアン・カルロス・ナバーロ(T)、
(13)チー・イー(T)、
(13)マインハルト・メービウス(Bs)、
(13)アレクサンダー・フェディシュ(Bs)以上、合唱ソロ

ドレスデンPO
ハイケ・ヤニケ(コンサートマスター)、
(14)ウルフ・プレーレ(Vc独奏)
コッラード・ロヴァリスシ

録音:2021年4月/ドレスデン文化宮殿(ドイツ)
。メトロポリタン歌劇場、スカラ座なそで活躍する注目のソプラノ、リゼット・オロペサ。PENTATONEレーベル第3弾は彼女が最も愛する、 フランス語で書かれたイタリア人作曲家ロッシーニ、ドニゼッティのベルカント・アリア集で、あまり知られていない作品から有名曲まで珠玉のアリアを集めました。
フランスを活動拠点にしはじめたロッシーニが、1826年に書き上げた『コリントの包囲』は『マホメット2世』の改作で、イタリア語からフランス語に変更し、当 時ギリシア独立戦争の熱狂の中だったことからギリシアを舞台に移したというものです。リリシズム、ドラマ、感情の高まり、そして喜劇さえも含んだアリアが披露さ れています。ドラマティックでリリシズムに満ちたフランス語の歌詞によるベルカント・アリアをオロペサが歌い上げます!指揮はコッラード・ロヴァリス。イタリア・ オペラを最も得意するイタリア人指揮者がドレスデンPOを情感豊かに鳴らします。
録音は2021年4月、ドレスデン文化宮殿によるセッション収録。コロナ禍のためソリストを観客席に配置し、舞台上のオーケストラもソーシャル・ディスタンス を取った形で行われました。演奏の素晴らしさはもちろんのこと、PENTATONEの録音でおなじみのヨブ・マールセ、エルド・グールトら優れた技術陣による録 音であることも注目です!
リゼット・オロペサはPENTATONEレーベルから「モーツァルト:コンサート・アリア集」(PTC-5186885)、「ヴェルディ:歌劇『椿姫』(ヴィオレッタ役)」 (PTC-5186956)をリリースしております。 (Ki)

Diapason
DIAP-148(2CD)
ポンキエッリ:歌劇「ラ・ジョコンダ」 アニタ・チェルケッティ(ジョコンダ/ソプラノ)、ジュリエッタ・シミオナート(ラウラ・アドルノ/メゾ・ソプラノ)、マリオ・デル・モナコ(エンツォ・グリマルド/テノール)、チェーザレ・シエピ(アルヴィーゼ・バドエロ/バス)、エットーレ・バスティアニーニ(バルナバ/バス・バリトン)、フランカ・サッキ(チェーカ/メゾ・ソプラノ)、フィレンツェ五月音楽祭O&cho、
ジャナンドレア・ガヴァッツェーニ(指)

録音:1957年
フランスの世界的クラシック音楽専門雑誌である「ディアパゾン(Diapason)」が音楽史に輝く名曲の歴史的名演を選出し、新たなマスタリングを施して復刻するシリーズ『レ・ザンディスパンサーブル・ド・ディアパゾン 〜ディアパゾンが選んだ決定盤』。
シリーズの第148巻として登場するのは、「幻のソプラノ」と言われたアニタ・チェルケッティの「ラ・ジョコンダ」!
その稀有な才能と圧倒的な歌唱力でマリア・カラスや、レナータ・テバルディと並ぶ存在とも言われたソプラノ歌手でしたが、30歳という若さで引退してしまったため商業録音はほとんど残っておらず、この「ラ・ジョコンダ」を除くとアリア集のみという貴重な記録です。
チェルケッティ以外にもシミオナートやデル・モナコ、そしてシエピなども参加しており、オペラ・ファン注目の復刻です。

Urania Records
WS-121401(2CD)
ヴェルディ:歌劇「ファルスタッフ」 ゲレイント・エヴァンズ(ファルスタッフ/バリトン)、ロバート・メリル(フォード/バリトン)、アルフレード・クラウス(フェントン/テノール)、ジョン・ラニガン(医師カイウス/テノール)、ピエロ・デ・パルマ(バルドルフォ/テノール)、ジョヴァンニ・フォイアーニ(ピストーラ/バス)、イルヴァ・リガブエ(フォード夫人アリーチェ/ソプラノ)、ミレッラ・フレーニ(ナンネッタ/ソプラノ)、ジュリエッタ・シミオナート(クイックリー夫人/メゾ・ソプラノ)、ロザリンド・エリアス(ページ夫人メグ/メゾ・ソプラノ)、ローマ歌劇場O&cho、サー・ゲオルグ・ショルティ(指)

録音:1963年、ローマ/STEREO/ADD
ヴェルディの最後のオペラという重要な意味を持つ「ファルスタッフ」ですが、人気作品である「椿姫」と比べるとその録音は決して多くなく、1950年から2000年にかけても比較的録音の少ない作品と言えます。その中でも今なお燦然とその輝きを失わないショルティによる1963年録音盤(当時は「RCAイタリア・オペラO&cho」の名前でリリース)。ハンガリーが生んだ偉大な指揮者であるショルティは、1990年代にも「ファルスタッフ」を録音していますが、歌手陣は1963年の豪華さには及ばず、またその圧倒的な解釈は旧盤の方が優れていると言えるでしょう。また当時のDeccaによる素晴らしいサウンドは鮮やかにショルティの的確な解釈を伝えてくれています。

Glossa
GCD-923534(1CD)
モーツァルト:イタリア・アリア集
モーツァルト:オラトリオ 「救われしベトゥーリア」 K.118より アリア 「Parto inerme」
グルック:歌劇 「アポロの祭り」 より アリア 「Numi offesi」
モーツァルト:歌劇 「アルバのアスカーニョ」 K.111より アリア 「Al mio ben」、
 交響曲第10番ト長調 K.74、
 オラトリオ 「救われしベトゥーリア」 K.118 より アリア 「Prigionier che fa ritorno」
グリエルミ(1728-1804):ルッジェーロ より アリア 「Nel suo dolor ristretto」(世界初録音)
ヨゼフ・ミスリヴェチェク:オラトリオ 「トビアス」 より アリア 「Quando il vaso in colmo e pieno」(世界初録音)
モーツァルト:歌劇 「ポントの王ミトリダーテ」 K.87より アリア 「Gia dagli occhi il velo e tolto」、「Venga pur, minacci, e frema」
フィリッポ・ミネッチャ(C.T)、
オルケストラ・ファルネジアーナ、
ルカ・オベルティ(指)

録音:2021年9月、ピアチェンツァ市立劇場(イタリア)
ラ・ヴェネクシアーナやアントニオ・フローリオ&カペラ・ナポリターナ(旧イ・トゥルキーニ)、カルロ・イパタ&アウセル・ムジチなどの多くの録音・公演に参加し、極めて創造的な活動で注目を浴びるイタリアのカウンターテナー、フィリッポ・ミネッチャ。
ミネッチャの5作目となるソロ・アルバムでは、1769年から1771年にかけて作曲されたモーツァルトの若書きの作品を中心としたイタリア・アリアを収録。プログラムは、モーツァルトがイタリアの3度の旅行で大成功を収め、ウィーン王室の婚儀のために作曲した祝祭オペラ 「アルバのアスカーニョ」 をはじめ、ミラノの音楽生活において、若きモーツァルトに影響を与えたとされるグリエルミ、ミスリヴェチェク、グルックの作品を組み合わせています。
ミネッチャの歌声を支えるオルケストラ・ファルネジアーナは、2020年にイタリア、ピアチェンツァ出身の音楽家で構成されたオーケストラを結成するというアイデアから生まれた新進気鋭のオーケストラ。メンバーには、ミラノ・スカラ座O、ロイヤル・コンセルトヘボウO、ベルギー王立歌劇場Oなど、ヨーロッパで最も権威のあるオーケストラの音楽家たちが参加しています。

EUROARTS
20-72683(2Bluray)


20-72689(2DVD)
ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」 ミヒャエル・フォレ(Br ザックス)
ロベ ルト・サッカ(T ヴァル ター)
アンナ・ガブラー(S エーファ)
ペーター・ゾン(T ダーフィト)
ゲオルク・ツェッペンフェルト(Bs ポーグナー)
モニカ・ボヒネチ(Ms マグダレーネ)
マルクス・ウェルバ(Br ベックメッサー)
トーマス・エーベンシュタイン(T フォーゲルゲザング)
グイド・イェンツェンス(Bs ナハティガル)
オリヴァー・ツヴァルク(Bs-Br コートナー)
ベネディクト・コーベル(T ツォルン )
フランツ・ズッパー(T アイスリンガー)
トルステン・シャルンケ(T モーザー)
カール・フムル(Bs オルテル)
ディルク・アレシュス(Bs シュヴァルツ)
ロマン・アスタコフ(Bs フォルツ)
トビアス・ケーラー(Bs 夜番)
ウィーン国立歌劇場cho
ダニエレ・ガッティ(指)ヴぉ
演出:ステファン・ヘアハイム

収録:2013年8月、ザルツブルク音楽祭(ライヴ)
◆Bluray
画面:カラー、16:9、HD
音声:PCM Stereo / DTS HD Master Audio 5.1
Region All
字幕:独英仏西韓,日本語
本編270分、特典15分
◆DVD
画面:カラー、16:9、NTSC
音声:PCM Stereo / DTS 5.1,DD5.1
Region All
字幕:独英仏西韓,日本語
本編270分、特典15分
2072683(BD):2072684(廃盤)の再発。20 72689(DVD):20.72688(廃盤)の再発。
リヒャルト・ワーグナー生誕200周年を祝った2013年、ザルツブルク音楽祭で「ニュルンベルクのマイスタージンガー」が上演されました。ご存知の通りザル ツブルク音楽祭はバイロイト音楽祭と同時期の開催のため、普段はワーグナーのオペラを上演することはありません。これは特別な上演であり、それだけに力の 入った上演でした。 何といっても、今大人気のノルウェーの演出家ステファン・ヘアハイムの舞台がたいへんに好評でした。ヘアハイムは『マイスタージンガー』が夏至の物語であること から、『マイスタージンガー』を『真夏の夜の夢』よろしくザックス=ワーグナーの夢物語のようにしつらえ、とても幻想的で従来とはかなり異なった視点の『マイ スタージンガー』を作りあげることに成功しています。不思議な非現実感の世界だからこそ可能な鋭い視点を鮮やかに浮き上がらせたと思えば、あちこちで笑いが 湧きあがるような滑稽な場面を盛り込み、『マイスタージンガー』の多面的な魅力をたいへん巧妙に引き出しています。 記念公演だけに歌手は強力。2007、2008年のバイロイトではベックメッサーを歌ったミヒャエル・フォレがザルツブルクではザックスを歌い、豊かな歌と見事な 演技力で大絶賛されました。ベックメッサーは、サントリーホールでのモーツァルトのオペラのシリーズで日本でもファンの多いマルクス・ウェルバ。二枚目で美声 のベックメッサーです。ヴァルターは近年ワーグナーのテノール役で評価の高いロベルト・サッカ。彼はイタリア系とはいえ生まれも育ちもドイツです。エーファは、 2013年4月、東京・春・音楽祭でもエーファを歌ったアンナ・ガブラー。2014年6月には新国立劇場のR.シュトラウス『アラベラ』のタイトルロールを歌ってい ます。ポーグナーのゲオルク・ツェッペンフェルトは、ドレスデンのゼンパー・オパーで大活躍しているドイツのバス。その他キャストは非常に充実しています。 指揮は2008年から2011年までバイロイトでのヘアハイム演出の『パルジファル』で指揮を担当したダニエレ・ガッティ。さすがに演出家の意図をよく承知した演 奏です。 (Ki)
EUROARTS
20-72953(Bluray)

20-72959(2DVD)

20-72955
(Ultra HD Bluray)
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」 ルカ・ピサローニ(アルマヴィーヴァ伯爵/バス・バリトン)
アネット・フリッチュ(伯爵夫人/ソプラノ)
アダム・プラチェツカ(フィガロ/バリトン)
マルティナ・ヤンコヴァ(スザンナ/ソプラノ)
マルガリータ・グリシュコヴァ(ケルビーノ/メゾ・ソプラノ)
アン・マレー(マルチェリーナ/メゾ・ソプラノ)
カルロス・ショーソン(ドン・バルトロ/バス)
パウル・シュヴァイネスター(ドン・バジリオ/テノール)
フランツ・ズッパー(ドン・クルツィオ/テノール)
クリスティーナ・ガンシュ(バルバリーナ/ソプラノ)
エリック・アンスティーネ(アントニオ/バス)
ダン・エッティンガー(指)VPO
ウィーン国立歌劇場cho
演出:スヴェン=エリック・ベヒトルフ
ボーナス:デジタル・オペラ・ガイド(日本語字幕付)

収録:2015年8月9日ハウス・フォー・モーツァルト、ザルツブルク音楽祭(ライヴ)
◆Bluray
画面:カラー、16:9、Full HD
1080/60i
音声:PCMステレオ、
DTS-HD Master Audio 5.1
Region All
字幕:英独仏伊西,日本語
190分
◆DVD
画面:カラー、16:9、NTSC
音声:PCMステレオ、
DD5.1,DTS5.1
Region All
字幕:英独仏伊西,日本語
190分
◆Ultra HD Blu-ray
画面:4K(2160p)
ULTRA HD 16:9
音声:PCM Stereo、
DTS-HD Master Audio
(24bit/96kHz:High-Res Audio)
リージョン:All
原語:イタリア語
字幕:英独仏伊西,日本語
190分
2072953(BD):2072954(廃盤)の再発売。 KKC 9761(BD):KKC 9203(廃盤)の再発売。 20 72959(2DVD):2072958(廃盤)の 再発売。 KKC 9762/3(2DVD):KKC 9204(廃盤)の再発売。
2013年からスヴェン=エリック・ベヒトルフの演出で始まったモーツァルトのダ・ポンテ・オペラ三部作の締めくくりとなる「フィガロの結婚」。2015年まで東 京フィルハーモニーSO常任指揮者として日本でもおなじみのダン・エッティンガーが、ザルツブルク音楽祭でオペラ初登場した際の映像です。バレンボイムの 秘蔵っ子として、2003年から2008年までベルリン国立歌劇場カペルマイスター兼音楽監督助手を務めていた俊英です。
モデル並みの恵まれた容姿をもつルカ・ピサローニ、ドラマティックな声と表現力で注目の美人ソプラノ、アネット・フリッチェ、ウィーン国立歌劇場を中心に活躍 するプラハ出身のアダム・プラチェツカ、チューリヒ歌劇場を拠点に古楽でも活躍中のソプラノ、マルティナ・ヤンコヴァ、2012年のウィーン国立歌劇場日本公演で も同役を歌い大絶賛されたマルガリータ・グリシュコヴァなど充実の歌手陣で楽しむことができます。
スヴェン=エリック・ベヒトルフの細部まで丁寧に作りこんだ演出、オーソドックスな中にも洗練された舞台装置で新鮮な印象を与えます。
また本ディスクの特徴として、上演の舞台裏を収めた「デジタル・オペラ・ガイド」を収録。スヴェン=エリック・ベヒトルフによる作品解説をご覧いただけます(日本語字幕付)。

2072955は、2072951(廃盤)の再発売。 KKC 9760:KKC 9202(廃盤)の再発売。 ★4KブルーレイことUltra HD Blu-ray(UHD BD)。大手ハリウッドスタジオが大作映画を続々とUHD BD化し、UHD BDプレイヤーも国内販売が開始さ れ、2016年は「4Kブルーレイ時代」の幕開けとも言われています。その注目のフォーマットにEURO ARTSが挑戦、UHD BD初のオペラ作品がこの度発 売されます。
◆4Kブルーレイとは、CDやDVD、ブルーレイ・ディスクなどと同じ、直径約12cmのディスクメディアです。記録容量は片面2層で最大66GB、片面 3層で最大100GB。従来のブルーレイに採用されている「MPEG-4 AVC/H.264」に比べて約2倍の圧縮効率を実現した映像圧縮方式「HEVC/H.265」 によって、ブルーレイが採用するフルハイビジョン(1920×1080ピクセル)の4倍の解像度(3840×2160ピクセル)の映像を記録することができます。 *再生にはUltra HD Blu-ray対応再生専用プレイヤーが必要です。 (Ki)
EUROARTS
20-72733(Bluray)

20-72739(2DVD)
モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」

特典映像:ビハインド・ザ・シーンズ
イルデブランド・ダルカンジェロ(バリトン/ドン・ジョヴァンニ)
アネット・フリッチュ(ソプラノ/ドンナ・エルヴィラ)
トマス・コニェチュニー(バス/騎士長)
ヴァレンティーナ・ナフォルニータ(ソプラノ/ツェリーナ)
ルカ・ピサローニ(バス/レポレッロ)
レルケ・ルイテン(ソプラノ/ドンナ・アンア)
アンドリュー・ステイプルズ(テノール/ドン・オッターヴィオ)
アレッシオ・アルドゥイーニ(バス/マゼット)
ウィーン・フィルハーモニアcho
クリストフ・エッシェンバッハ(指)VPO
演出:スヴェン=エリック・ベヒトルフ

収録:2014年8月、ザルツブルク音楽祭(ライヴ)
◆(Bluray)
画 面:カ ラー、16:9、
1080/60i Full HD
音声:PCMステレオ、
DTS-HD MA 5.1
Region All、BD50
字幕:英 独 仏伊 西中
190分
◆DVD
画 面:カ ラー、16:9、N T S C
音声:PCMステレオ、
DTS 5.1
Region All、DVD9
字幕:英 独 仏伊 西中
190分
BD:20.72734(廃盤)の再発売。 DVD:20.72738(廃盤)の再発売。
2013年より開始されたザルツブルク音楽祭新制作のスヴェン=エリック・ベヒトルフ演出によるダ・ポンテ三部作の連続上演。2013 年の『コジ・ファン・トゥッ テ』に続く上演で、2014年は『ドン・ジョヴァンニ』。
この映像で圧倒的な存在感を見せるイルデブランド・ダルカンジェロのドン・ジョヴァンニ。ダルカンジェロは、現在世界で最も人気のあるバス・バリトン歌手 のひとり。ダルカンジェロはこれまでに何度もドン・ジョヴァンニを歌ってきており、分厚い響きと艶やかな歌声、抜群の演技力で聴衆を魅了しています。スヴェ ン=エリック・ベヒトルフの演出は、密会に使われているのはホテルという設定で、時代は読み替えているものの自然な舞台を作り出しています。また他のキャス トも素晴らしく、『コジ』に続いての登場となるルカ・ピサローニは軽妙かつ色気のある美声で好演。まだ20代ながらドラマティックな歌声を持つアネット・フリッ チュ。ドン・ジョヴァンニとの対決で迫力の歌声を聴かせたトマス・コニェチュニーなど若手中心のキャストですが、配役も見事にマッチして聴き応えがあります。 (Ki)

C Major
76-2108(DVD)

76-2204(Bluray)
プッチーニ:オペラ「蝶々夫人」


ボーナス映像:ブレゲンツ音楽祭〜希望と憧れ(監督:イングリッド・ベルテル)
蝶々夫人・・・バルノ・イスマトゥラエワ
スズキ・・・アンナリーサ・ストロッパ
B.F.ピンカートン・・・エドガラス・モントヴィダス
シャープレス・・・ブライアン・マリガン
ゴロー・・・タイラン・ラインハルト
ヤマドリ・・・オマー・コビリャック
ボンゾ・・・スタニスラフ・ヴォロビヨフ
ケート・ピンカートン・・・ハミダ・クリストファーセン
神官・・・ウンステイン・アウルナソン
ブレゲンツ祝祭cho
プラハ・フィルハーモニーcho
ウィーンSO 
エンリケ・マッツォーラ(指)
演出:アンドレアス・ホモキ

収録:2022年7月、ブレゲンツ音楽祭、ライヴ
資格kDVD
画面:16:9,NTSC
音声:PCMステレオ、DTS 5.1
原語:イタリア語
字幕:独、英仏西韓,日本語
ボーナス:独英
総収録時間152分(オペラ:125分/ボーナス:25分)
◆Bluray
画面:16:9,1080i
音声:PCMステレオ、DTS-HD
MA5.1
原語:イタリア語
字幕:独、英仏西韓,日本語
ボーナス:独英
総収録時間152分((オペラ:125分/ボーナス:25分)
湖上のオペラ「ブレゲンツ音楽祭」。オーストリアの西端でドイツとスイスの国境近くに位置するブレゲンツ。裕福な市民の資金が投入され1946年からスタート したこの音楽祭は、ボーデン湖の上に舞台を設置して、伝統的舞台芸術であるオペラと、最先端の技術を融合したスペクタクルなオペラが4週間にわたって上演さ れます。オーケストラや合唱はステージではなく、隣接するホールで演奏し、最新の音響技術で舞台上のソリストとミックスされ、客席に設置されたスピーカーか ら聴衆に届けられます。
今回発売されるのは、なんと!今年の7月に上演されたばかりの演目、チューリッヒ歌劇場の芸術総監督のアンドレアス・ホモキ演出のプッチーニ「蝶々夫人」で す。カタダの舞台芸術家マイケル・レヴィンが担当した「和紙」をイメージした舞台に、繊細な風景画が映し出され、ボーデン湖に日本の風情を感じる不思議な空 間。蝶々夫人には、ウズベキスタン出身の注目の歌手バルノ・イスマトゥラエワを起用。感動的なアリア「ある晴れた日に」を美しく歌い上げています。 (Ki)

BONGIOVANNI
GB-2598(2CD)
ドニゼッティ:歌劇『ポルトガル王ドン・セバスティアン』 ロベルト・ヴォロニエキ(T)、モニカ・ミナレッリ(Ms)、ランダル・ヤコブシュ(Bs)、エットレ・キム(Br)、マリオ・タガドッシ(Br)他
エリオ・ボンコンパーニ(指)
アーヘンSO、
アーヘン歌劇場cho

ライヴ録音:1998年
ドニゼッティ1843年作曲、5幕からなるオペラ『ポルトガル王ドン・セバスティアン』のめずらしい録音です。
BONGIOVANNI
GB-2050(2CD)
マスカーニ:歌劇『ハイという名のお嬢さん』 マルゲリータ・ヴィヴィアン、アメリア・フェッレ、マリナ・ジェンティーレ、マウロ・ニコレッティ他
サンドロ・サンナ(指)
モンテプルチャーノ芸術創作SO、
シンボロン・アンサンブルcho

ライヴ録音:1987年7月24日/モンテプルチャーノ・ポリツィアーノ劇場
廃盤になっていたタイトルが廉価版になって再発売。 ※既発盤(廃盤)と同品番で、バーコードのみが変更となります。

PAN CLASSICS
PC-10439(2CD)
チャイコフスキー:歌劇『イオランタ』


【ボーナス】
チャイコフスキーのオペラに合わせて朗読されるプーシキン『エフゲニー・オネーギン』抜粋(朗読:アーラ・デミドワ)
ベンノ・ショルム(バス;ルネ王)、オルガ・ミキテンコ(ソプラノ;イオランタ)、ピョートル・ベチャワ(テノール;ヴォーデモン)、アンドレイ・グリゴリエフ(バリトン;ロベルト)、ウラディーミル・クラソフ(バリトン;エブン=ハキア)、ロマン・ムラヴィツキー(テノール;アルメリック)、ニコライ・ディデンコ(バス;ベルトラン)、ニーナ・ロマノヴァ(コントラルト;マルタ)、ベッラ・コバノヴァ(ソプラノ;ブリギッタ)、ラリサ・コスチュク(メゾソプラノ;ラウラ)
モスクワ室内cho
ウラディーミル・フェドセーエフ(指) モスクワRSO

録音:2002年3月13日/モスクワ音楽院大ホール
Reliefレーベルから発売され、しばらく入手難になっていたフェドセーエフの『イオランタ』が嬉しい移行再発売。ライヴの感興たっぷりに、深い理解と共にチャ イコフスキー最後のオペラを奏で上げるフェドセーエフの棒に脱帽です。ミキテンコとベチャワの熱演も素晴らしい。 フェドセーエフによるチャイコフスキーのオペラは、同じく移行再発売された『スペードの女王』(PC-10430)も必聴。

ALPHA
ALPHA-877(1CD)
『失われた宝石の数々』 〜19世紀フランス歌劇のコロラトゥーラ秘曲集〜
ヴィクトール・マッセ(1822-1884): 竪琴の歌「何を言っているの? 聞こえたけれど意味が分からない」〜歌劇「ガラテー」(1852)より
マイアベーア:影の歌「淡い影が私についてくる」 〜歌劇「プロエメルのパルドン祭、またはディノーラ」(1859)より
トマ:エリザベートのカヴァティーヌ「またあの人と会うとは!」〜歌劇「夏の夜の夢」(1850)より
アレヴィ:ジャガリタの歌「こちらへ来て、私の頼もしい戦士よ」〜歌劇「インドの娘ジャガリタ」(1855)より
アダン(1802-1856):トワノンの歌「この住処に留まろうと」 〜歌劇「失われた宝石」(1853)より
オーベール:マノンの歌「もう夢に振り回されるのはたくさん」〜歌劇「マノン・レスコー」(1856)より
オーベール:カルロの歌「なんとも不思議な話を聞いたな」〜歌劇「悪魔の取り分」(1843)
マイアベーア:歌劇「北極星」(1854)よりカトリーヌの祈り「彼らをずっと見守っていてください」
舟歌(合唱)「さあ行こう、悲しみはもうたくさん」
トマ:エリザベートの歌「これは夢よ」 〜歌劇「夏の夜の夢」(1850)より
トマ:フィリーヌの独唱とポロネーズ「そう、今日のわたしは妖精の女王」〜歌劇「ミニョン」(1866)より
ジョディ・デヴォス(S)
フランダース放送cho
ブリュッセルPO
ピエール・ブルーズ(指)

録音:2022年2月 スタジオ4、フラジェ、ブリュッセル
イタリアのベルカント作品やワーグナーの楽劇などの傍ら、フランス19世紀のオペラは近年までやや日陰の存在に甘んじていましたが、21世 紀に入って急速に復権が進み、かつてヨーロッパ全域の歌劇世界を牽引した当時の勢いが生々しく思い起こされつつあります。現代蘇演さ れる幻の名作も少なくありませんが、ここではそうした19世紀の知られざる声楽作品の再発見に大きく寄与している新世代の名歌手ジョ ディ・デヴォスの独唱で、オーベール、マイアベーア、トマらをはじめとする重要作曲家たちの作品に盛り込まれた華麗なコロラトゥーラ・ソプラノ のためのナンバーを厳選。中には「ディノーラ」の影の歌のようにモッフォ、サザーランド、ダムラウら新旧の名歌手たちが歌いこなした作品もあり つつ、多くは滅多に録音されない稀少作品ばかり。18世紀の名カストラート、ファリネッリを主人公にしたオーベール「悪魔の取り分」や、バレ エ「ジゼル」の作曲者アダンの秘作でタイトルの元にもなっている「失われた宝石」など、多くは他ではまず聴けない稀少さでありながら、デヴォ スの伸びやかな歌唱もあり、どの曲も第一級のイタリア・オペラにもひけをとらない抜群の存在感で耳を捉えてやみません。ブルーズ率いるブ リュッセル・フィルも、作品の魅力をよく捉えた迫力満点の演奏で好サポートを聴かせます。ロマン派フランス音楽の面白さを再認識させ、未 知の音楽への探求心を改めて掻き立ててくれる1枚です。

Dynamic
DYNDVD-37937(DVD)
NX-D03

DYNBRD-57937(Bluray)
NX-D03
ヴェルディ:歌劇「グスターヴォ3世(仮面舞踏会)」 グスターヴォ3世…ピエロ・プレッティ(T)
アメーリア…アンナ・ピロッツィ(S)
アンカーストレム伯爵…アマルトゥフシン・エンクバット(Br)
ウルリカ…アンナ・マリア・キウーリ(Ms)
オスカル…ジュリアーナ・ジャンファルドーニ(S)
クリスティアーノ…ファビオ・プレヴィアーティ(Br)
リッビング…ファブリツィオ・ベッギ(Bs)
デホルン…カルロ・チーニ(Bs)
司法大臣…クリスティアーノ・オリヴィエーリ(T)
伯爵の召使い…フェデリコ・ヴェルトリ(T)
パルマ王立歌劇場cho
フィラルモニカ・アルトゥーロ・トスカニーニ - オーケストラ・ラプソディ
指揮:ロベルト・アバド
演出:ヤコポ・スピレイ(原案:グラハム・ヴィック)

収録:2021年9月24日 パルマ王立歌劇場(イタリア)
収録時間:144分
音声:イタリア語
PCMステレオ2.0/Dolby Digital 5.1(DVD)
PCMステレオ2.0/DTS-HD Master Audio 5.1(Blu-ray)
字幕:日本語・イタリア語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク
Blu-ray…片面二層ディスク 1080i High Definition
国王グスターヴォ3世は、忠臣アンカーストレム伯爵と深い友情で結ばれていますが、伯爵の美しい妻アメーリアに道ならぬ恋情を懐いています。とあるきっ かけで魔女ウルリカの祈祷所でアメーリアも自分への愛に苦しんでいることを立ち聞きした王は大いに喜びます。一方、妻の不貞に気づいた伯爵は、彼女 に自死を命じた後、王の暗殺を企む不満分子らと結び、宮殿で開かれる仮面舞踏会で王の命を狙います… 実在のスウェーデン国王の暗殺事件に題材を取ったヴェルディの歌劇の構想は、当局の厳しい検閲による様々な紆余曲折を経て、当時イギリスの植民 地だったボストンにその舞台を移した「仮面舞踏会」として結実。1859年にローマで初演され、絶賛を浴びました。当盤は、ヴェルディが当初構想した「グ スターヴォ3世」のオリジナルの台本を、音楽学者イラリアナ・リーチが「仮面舞踏会」に適用した比較校訂版スコア(リコルディ全集版)に基づく「グスターヴォ 3世」上演の世界初の映像収録です。 2021年に急逝した舞台監督の名匠グラハム・ヴィックの原案に基づく現代的なタッチで描かれた斬新な舞台(ヤコポ・スピレッティ演出)に、題名役を歌う ピエロ・プレッティの伸びやかな美声と、伯爵役のアマルトゥフシン・エンクバットの重厚な歌唱が見事な対照をなしています。女声陣ではアメーリア役のアン ナ・ピロッツィが愛の悩みをドラマティックに歌い上げ、ウルリカ役のベテラン、アンナ・マリア・キウーリが不気味な雰囲気を醸し出し、オスカル役の新鋭ジュリ アーナ・ジャンファルドーニがチャーミングな歌唱を披露します。優れた歌唱陣とオーケストラをまとめ上げるロベルト・アバドの端正なタクトが、フランスのグラン ド・オペラの様式を消化吸収し、円熟に向かうヴェルディの傑作歌劇を余すところなく描き尽くしています。
Dynamic
CDS-7937(3CD)
NX-D03
ヴェルディ:歌劇「グスターヴォ3世(仮面舞踏会)」 グスターヴォ3世…ピエロ・プレッティ(T)
アメーリア…アンナ・ピロッツィ(S)
アンカーストレム伯爵…アマルトゥフシン・エンクバット(Br)
ウルリカ…アンナ・マリア・キウーリ(Ms)
オスカル…ジュリアーナ・ジャンファルドーニ(S)
クリスティアーノ…ファビオ・プレヴィアーティ(Br)
リッビング…ファブリツィオ・ベッギ(Bs)
デホルン…カルロ・チーニ(Bs)
司法大臣…クリスティアーノ・オリヴィエーリ(T)
伯爵の召使い…フェデリコ・ヴェルトリ(T)
パルマ王立歌劇場cho
フィラルモニカ・アルトゥーロ・トスカニーニ - オーケストラ・ラプソディ
ロベルト・アバド(指)

録音:2021年9月24日 パルマ王立歌劇場(イタリア)
国王グスターヴォ3世は、忠臣アンカーストレム伯爵と深い友情で結ばれていますが、伯爵の美しい妻アメーリアに道ならぬ恋情を懐いています。とあ るきっかけで魔女ウルリカの祈祷所でアメーリアも自分への愛に苦しんでいることを立ち聞きした王は大いに喜びます。一方、妻の不貞に気づいた伯 爵は、彼女に自死を命じた後、王の暗殺を企む不満分子らと結び、宮殿で開かれる仮面舞踏会で王の命を狙います… 実在のスウェーデン国王の暗殺事件に題材を取ったヴェルディの歌劇の構想は、当局の厳しい検閲による様々な紆余曲折を経て、当時イギリスの 植民地だったボストンにその舞台を移した「仮面舞踏会」として結実。1859年にローマで初演され、絶賛を浴びました。当盤は、ヴェルディが当初 構想した「グスターヴォ3世」のオリジナルの台本を、音楽学者イラリアナ・リーチが「仮面舞踏会」に適用した比較校訂版スコア(リコルディ全集版)に 基づく「グスターヴォ3世」上演を収録したものです。 本収録では、題名役を歌うピエロ・プレッティの伸びやかな美声と、伯爵役のアマルトゥフシン・エンクバットの重厚な歌唱が見事な対照をなしていま す。女声陣ではアメーリア役のアンナ・ピロッツィが愛の悩みをドラマティックに歌い上げ、ウルリカ役のベテラン、アンナ・マリア・キウーリが不気味な雰囲 気を醸し出し、オスカル役の新鋭ジュリアーナ・ジャンファルドーニがチャーミングな歌唱を披露します。優れた歌唱陣とオーケストラをまとめ上げるロベ ルト・アバドの端正なタクトが、フランスのグランド・オペラの様式を消化吸収し、円熟に向かうヴェルディの傑作歌劇を余すところなく描き尽くしていま す。

NAXOS
NAX-2.110737(DVD)
NX-C09

NBD-0153V(Bluray)
NX-C09
チレア:歌劇「アドリアーナ・ルクヴルール」 アドリアーナ・ルクヴルール…マリア・ホセ・シーリ(S)
マウリツィオ…マルティン・ミューレ(T)
ブイヨン公爵夫人…クセーニア・ドゥドニコヴァ(Ms)
ブイヨン公爵…アレッサンドロ・スピーナ(Bs)
ミショネ…ニコラ・アライモ(Br)
シャズイユの修道院長…パオロ・アントニェッティ(T)
キノー…ダヴィデ・ピーヴァ(Bs)
ポワソン…アントニオ・ガレス(T)
執事…ミケーレ・ジャンクイント(Bs)
ジュヴノ嬢…キアラ・モジーニ(S)
ダンジュヴィル嬢…ヴァレンティーナ・コロ(S)
フィレンツェ五月音楽祭O&cho
ダニエル・ハーディング(指)
演出:フレデリック・ウェイク=ウォーカー

収録:2021年4月27日、30日 フィレンツェ五月音楽祭歌劇場(イタリア

収録時間:143分
音声:イタリア語
PCMステレオ2.0/Dolby Digital 5.1(DVD)
PCMステレオ2.0/DTS-HD Master Audio 5.1(Blu-ray)
字幕:日本語・イタリア語・英語・ドイツ語・フランス語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク
Blu-ray…片面二層ディスク 1080i High Definition
18世紀初頭、フランス演劇の殿堂コメディ・フランセーズで活躍した大女優アドリエンヌ・ルクヴルールの後半生の実話をもとに、作家スクリーヴが盟友ルグ ヴェとの共作で戯曲化(1849)。歌劇「アドリアーナ・ルクヴルール」は、その戯曲にもとづいたアルトゥーロ・コウラッティの台本にフランチェスコ・チレアが作曲し 1902年にミラノで初演され、好評を博しました。 本作がフィレンツェ五月音楽祭でのオペラの指揮デビューとなるダニエル・ハーディングを迎え、ウルグアイ出身のソプラノ、ホセ・マリア・シーリがその力強い美 声で、芸術家としての誇りと愛の悩みに揺れ動くヒロインの心情を切々と歌い上げます。恋敵のブイヨン公爵夫人役は、これを当たり役とするウズベキスタ ン出身のメゾ・ソプラノ、クセーニア・ドゥドニコワ。ヒロインと丁々発止のやり取りを迫力たっぷりに演じます。二人の女性に愛され戸惑うマウリツィオ役をもの の見事に演じるマルティン・ミューレ、ペーソス溢れる演技歌唱が胸にしみるミショネ役のニコラ・アライモら男声役も実力派を揃えた万全の布陣。フィレンツェ 五月音楽祭のオーケストラと歌唱陣を導くハーディングの俊敏なタクトが、フレデリック・ウェイク=ウォーカーのシックな舞台作りと相まって憂愁を帯びた美し い旋律に溢れるチレアの傑作歌劇を情感豊かに描き尽くします。

LPO
LPO-124(3CD)
ティペット:歌劇『真夏の結婚』

※コヴェント・ガーデンでの上演の際(1968年)に作曲者によって承認された第2幕および第3幕の一部のカットを行って収録されたものです。
ロバート・マレイ(テノール/マーク)
レイチェル・ニコルズ(ソプラノ/ジェニファー)
アシュリー・リッチズ(バス=バリトン/フィッシャー王)
ジェニファー・フランス(ソプラノ/ベラ)
トビー・スペンス(テノール/ジャック)
クレール・バーネット=ジョーンズ(メゾ・ソプラノ/ソソストリス)ほか
エドワード・ガードナー(指)
LPO
ロンドン・フィルハーモニーcho
イングリッシュ・ナショナル・オペラcho

録音:2021年9月25日、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール/BBC収録(ライヴ)
ティペットが16年を費やして完成させた700ページの大規模な作品「真夏の結婚」2021年の上演の録音の登場。LPOの2021/22シーズンの幕開けの公 演で、新首席指揮者、エドワード・ガードナーとの初めての演奏会でもありました。“実に幸先のよいスタート”、“ガードナー、オーケストラ、コーラス、すべてが傑 出しており、忘れがたき公演となった”などと現地でも大絶賛されました。『真夏の結婚』はティペットの初めての大作オペラで、1939年に最初に着想してから戦 争などによる中断を経て完成されました。「オペラの言葉(テキスト)は、音符から離れた時点で生きられなくなるようなものであるべき」、という考えから、自分 でテキストを書き上げました。夏至の一日が舞台で、マークとジェニファーという主人公が様々な困難(すべては幻影の中の出来事)を乗り越えて最後は真実の世 界へと戻る、といった内容で、踊りも大きなウェイトを占めた作品となっています。そして何より繊細さとヴィルトゥオジティが要求されるオーケストラが終始活躍 し、LPOの底力が見事に発揮されています。 (Ki)

C Major
80-7708(2DVD)

80-7804(Bluray)
ヘンデル:歌劇「ジュリオ・チェーザレ」 ベジュン・メータ(ジュリオ・チェーザレ/カウンターテナー)
ルイーズ・アルダー(クレオパトラ/ソプラノ)
クリストフ・デュモー(トロメーオ/カウンターテナー)
パトリシア・バードン(コルネーリア/メゾソプラノ)
ジェイク・アルディッティ(セスト/カウンターテナー)
サイモン・ベイリー(アキッラ/バス=バリトン)
コンスタンティン・デッリ(ニレーノ/カウンターテナー)
ヨニ・エステルスンド(ポンペオ)
アイヴァー・ボルトン(指揮)
ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
演出:キース・ウォーナー
日本語字幕:井内百合子

収録:2021年12月、アン・デア・ウィーン劇場(ライヴ)
◆DVD
画面:NTSC/16:9
音声:PCMステレオ、DTS5.1
DVD9
字幕:英独韓,日本語、183分
◆Bluray
画面:1080i/16:9
音声:PCMステレオ
DTS-HD MA5.1BD50
原語:イタリア語
字幕:英独韓,日本語、183分
1724年ロンドンのキングス・シアターで初演されたヘンデルの「ジュリオ・チェーザレ」(エジプトのジュリオ・チェーザレ)。ジュリオ・チェーザレとは、英語では ジュリアス・シーザーで、あの古代ローマにおける最大の英雄ユリウス・カエサルのこと。物語は、ポンペオを追ってエジプトにやってきたチェーザレ。エジプトは、 クレオパトラとその弟トロメーオによる共同統治を行っていたが、2人の仲は悪く、お互いが相手を蹴落とし王座を狙っていた。という背景で進みます。恋する英雄 チェーザレ。そして最初は自身の権力欲でチェーザレに近づいたものの次第にチェーザレに惹かれるクレオパトラ。壮大な歴史劇をもとに、登場人物それぞれの関 係に様々な思惑が絡みあう、波乱万丈な愛と権力のドラマ。勝利と悲しみ、絶望と幸福、愛と憂鬱、人間の多彩な感情表現を見事に描いたバロック・オペラとして 人気の高い作品です。 今回は、世界的演出家キース・ウォーナーによる演出。エリザベス・テイラー主演の歴史スペクタクル超大作、映画『クレオパトラ』の映像をバロック・オペラに融合 させた革新的な演出。またレベルの高い歌手陣たちが揃い、丁々発止のやりとりも見逃せません。特に現代を代表するカウンターテナー、ベジュン・メータとクリス トフ・デュモー二人の活躍が舞台を一層際立たせて、またルイーズ・アルダーの魅惑的なクレオパトラも必見。そしてアイヴァー・ボルトン(指)ウィーン・コンツェン トゥス・ムジクスが鮮烈な音楽を聴かせ、ヘンデルの音楽の魅力も存分に味わうことができます。 (Ki)

Chandos
"CHACONNE"

CHSA-0406(2SACD)
ヘンデル:歌劇 「ガウラのアマディージ」 HWV.11 クリスティアン・カーニン(指)、アーリー・オペラ・カンパニーO&cho、
メアリー・ベヴァン(S)、ティム・ミード(C.T)、アンナ・デニス(S)、ヒラリー・サマーズ(C.A)、パトリック・テリー(C.T)

録音:2021年11月29日-12月3日、セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教会(ハムステッド、ロンドン)
ヘンデルの「セメレ」(CHAN-0745/グラモフォン誌「エディターズ・チョイス」)や「フラーヴィオ」(CHAN-0773/2011年グラモフォン賞ノミネート)、「セルセ」(CHAN-0797/2014年グラモフォン賞ノミネート)、「アルチェステ」(CHAN-0788/2013年BBCミュージック・マガジン賞受賞)、「パルテノーペ」(CHAN-0719)、「エイシスとガラテア」(CHSA0404/2019年BBCミュージック・マガジン賞受賞)など、上質で洗練されたヘンデルの録音で確固たる評価を築いてきたアーリー・オペラ・カンパニー(EOC)。
1994年にクリスティアン・カーニンによって結成されたイギリスの古楽アンサンブルによる約4年ぶりとなるヘンデル録音は、フランスの戯曲「ギリシャのアマディス」を改作した台本を元にロンドン時代のヘンデルが作曲し1715年に初演された3幕のオペラ『ガウラのアマディージ』。魔女や魔法使いが登場しファンタジックでスペクタクルな演出から「魔法オペラ」とも呼ばれる作品群の1つで、音楽の洗練度、演劇のペース、そして4人の異質でありながら魅力的な登場人物たちの関係や感情を完璧なバランスで探求しているという点で、ヘンデルの初期のロンドン・オペラの中でも最高のものと見なされています。

APARTE
AP-290(1CD)
ポリーヌ・ヴィアルド讃
グルック(ベルリオーズ編):「オルフェオとエウリディーチェ」〜私なにを言われたの?〜アムールよ、私の魂に返して
ベッリーニ:「カプレーティとモンテッキ」〜ロメオが息子さんを死に至らしめたなら
マスネ:「マグダラのマリア」〜おお、私の妹よ
アレヴィ:「ユダヤ女」〜あの人が来る!
ロッシーニ:「セビーリャの理髪師」〜今の歌声は心に響く
同:「セミラーミデ」〜序曲/うるわしい光が誘惑する
ドニゼッティ:「ファヴォリータ」〜ちゃんと聞こえる〜いとしいフェルナン/序曲
ベルリオーズ:「トロイアの人々」〜ああ、私は死んでしまうのでしょう〜さようなら、自慢の町よ
グノー:「サッフォー」〜不滅のリラよ
サン=サーンス:「サムソンとデリラ」〜サムソンは私の居場所を求めて〜愛よ私を助けにきて
マリーナ・ヴィオッティ(Ms)
クリストフ・ルセ(指)レ・タラン・リリク

録音:2021年11月27-30日/ジャン=バティスト・リュリ音楽院(ピュトー)
ルセとレ・タラン・リリクがロマン派オペラに挑戦。これまでもグノーの「ファウスト」で新鮮な解釈を見せましたが、今回はベルリオーズ、マスネ、サン=サーンス などイメージから遠い作曲家が並んでいるのが興味津々。ポリーヌ・ヴィアルドゆかりのオペラ・アリアが選ばれていますが、ロッシーニの「セミラーミデ」序曲と ドニゼッティの「ファヴォリータ」序曲という純オーケストラ・ナンバーも味わえます。
ポリーヌ・ヴィアルド(1821-1910)は19世紀フランスの大歌手。ロッシーニに認められ、リストにピアノを師事、ショパンやチャイコフスキーの親しい友人で、 ツルゲーネフと長年同棲。後年は幼いレイナルド・アーンの才能を評価し可愛がるなどパリ音楽史のキーパーソンでもありました。
マイヤベーアの「予言者」、サン=サーンスの「サムソンとデリラ」、グノーの「サッフォー」は彼女のために作曲され、ブラームスの「アルト・ラプソディ」を世界 初演したことでも知られていますが、ベルリオーズの「トロイアの人々」にも積極的に関わり、グルックの「オルフェオ」のベルリオーズによる近代オーケストラ編曲 初演もヴィアルドが出演、聴衆を熱狂させたことが伝説になっています。
それら伝説作品をスイス出身のフランスのメゾ、マリーナ・ヴィオッティがヴィアルドに成り代わり再現。あたかも乗り移ったかのような歌唱を聴かせてくれます。 どの曲も美しいメロディにあふれ、声の魔力とともに圧倒させられます。

MARSTON
MARS-56005-2(6CD)
ヘルベルト・ヤンセン名歌手の肖像
■CD1
「オペラとオペレッタ録音1923-30」(72:55)
(1)ヴェルディ:「リゴレット」―日曜日ごとに教会で/泣きなさい、娘よ
(2)プッチーニ:「蝶々夫人」―さあ私たちの番だ、ここに座りなさい(ドイツ語)
(3)グノー:「ファウスト」―ああ尊いメダルよ/この地を去る前に(ドイツ語)
グノー:「ファウスト」―私の言うことをよく聞きなさい、マルゲリートよ(ドイツ語)
ロルツィング:「刀鍛冶」―君は冷たく私をここから去らせるのか
ロルツィング:「皇帝と船大工」―かつて私は王忽、王冠と星形勲章で戯れた
(4)ワーグナー:「タンホイザー」―君は大胆な歌い方でわれわれに挑戦し
ワーグナー:「タンホイザー」―私はここで彼女が祈っているのを見付けると思った
(5)ワーグナー:「タンホイザー」―君は大胆な歌い方でわれわれに挑戦し
ワーグナー:「タンホイザー」―私がこの高貴な集いをぐるりと見ると
(6)ワーグナー:「タンホイザー」―私はここで彼女が祈っているのを見付けると思った
ワーグナー:「タンホイザー」―死の予感のように夕闇が大地を覆っている/ああお前よ優
しい夕星よ
(7)ワーグナー:「神々の黄昏」―いかなる妖怪の策略が
(8)フィッチー=レーヴェ:「三銃士」―私は君を愛している(アート・フィッチュ、ケイ・フィッチュ、バート・ロウによるIloveyouの編)
フィッチー=レーヴ:「三銃士―君は私の心の中に入り込んで来る
■CD2
「フーゴー・ヴォルフ協会のための録音1932-35/
(1)ヴォルフ:竪琴弾き1:孤独に身をゆだねる者は/竪琴弾き2:戸口へと私は忍び歩きしよう/竪琴弾き3:涙とともにパンを食べたことのない者は/アナクレオンの墓/コフタの歌2:そら、私の助言を聞きなさい
(2)ヴォルフ:それを考えろ、ああ魂よ/祈り/一枚の古い絵に/恋人に/ヴァルトブルク城の見張りの歌
(3)ヴォルフ:隠棲/ビーテロルフ/溜め息/それを考えろ、ああ魂よ/ある結婚式で
(4)ワーグナー:「神々の黄昏」―万歳!万歳!ようこそ/ブリュンヒルデを、気高い女を
ワーグナー:「神々の黄昏」―いかなる妖怪の策略が
(5)ワーグナー:「さまよえるオランダ人」―期限が来た
ワーグナー:「さまよえるオランダ人」―WieausderFerne
■CD3
「ブラームス、シューベルト、シューマンの歌曲1936-38」(68:07)
(1)ブラームス:わが女王、何とあなたはOp.32-9/もはや君のもとへは行かないとOp.32-2/愛の歌Op.71-5/教会の墓地でOp.105-4
(2)シューベルト:セレナーデD957-4
(3)シューベルト:影法師D957-13ジェ(4)シューベルト:ガニュメートD544/道しるべD911-20/宿屋D911-21/ロマンツェD797-3
(5)シューベルト:兵士の予感D957-2
(6)シューベルト:セレナーデD957-4
(7)シューベルト:アトラスD957-8/君の肖像D957-9/街D957-11
(8)シューベルト:影法師D957-13/全能の神D852
(9)シューマン:二人の擲弾兵Op.49-1
(10)シューマン:献呈Op.25-1/蓮の花Op.25-7
■CD4
「ヴォルフ、R.シュトラウスの歌曲1936-38」(52:25)
(1)ヴォルフ:あらゆる美の女神たちでも適わない
(2)ヴォルフ:眠れぬ者の太陽
(3)ヴォルフ:さまよい疲れた者の最後の憩いの地はどこなのか?
(4)ヴォルフ:いつか、いつか、私の想いは/心よ、すべては憩いに向かっている/心の奥深くに私は苦しみを抱えている
(5)ヴォルフ:ああ死よ、来なさい、夜に取り巻かれて
(6)ヴォルフ:狩人
(7)ヴォルフ:恋する者の歌/散歩/眠れる幼児イエス
(8)ヴォルフ:狩人
(9)ヴォルフ:楽士/友
(10)ヴォルフ:休息に、休息に、疲れた四肢よ
(11)R.シュトラウス:黄昏の夢Op.29-1
(12)R.シュトラウス:夜Op.10-3
(13)R.シュトラウス:万霊節Op.10-8
(14)R.シュトラウス:献呈Op.10-1
(15)ヴォルフ:楽士/友
■CD5
「ライヴ録音/タンホイザー、パルジファル、オテロより/グリーグの歌曲」(64:07)
(1)バッハ:ヨハネ受難曲―私の尊い救い主よ
(2)ワーグナー:「ジークフリート」―あなたに平安があるように、賢明な鍛冶師よ!
(3)ワーグナー:「タンホイザー」―私はここで彼女が祈っているのを見付けると思った
ワーグナー:「タンホイザー」―死の予感のように夕闇が大地を覆っている/ああお前よ優しい夕星よ
アルゼンチンブエノスアイレス
(4)ワーグナー:「パルジファル」―だめだ!覆いを外すでない!
ワーグナー:「パルジファル」―そうだ、災いあれ!私に災いあれ!
(5)ヴェルディ:「オテッロ」―同じものをデズデーモナ様の手に見ました/大理石のような空にかけて誓おう!
(6)グリーグ:初めてのサクラソウをOp.26-4(ドイツ語)/挨拶Op.48-1
(7)グリーグ:白鳥Op.25-2/それから私は恋人がほしいOp.60-5
(8)グリーグ:薔薇の季節にOp.48-5/傷ついた者Op.33-3/私はあなたを愛しているOp.5-3
(9)グリーグ:夢Op.48-6/明るい夜Op.70-3
■CD6
「アメリカ録音の歌曲、マイスタージンガー、ワルキューレからの抜粋」(67:06)
(1)シューベルト:郵便馬車D911-13/あなたは安らぎD776
シューマン:間奏曲Op.39-2/春の旅Op.45-2
(2)ブラームス:五月の夜Op.43-2/鼓手の小歌Op69-5
ヴォルフ:アナクレオンの墓/ヴァイラの歌
(3)ヴォルフ:竪琴弾き1:孤独に身をゆだねる者は/竪琴弾き2:戸口へと私は忍び歩きしよう/竪琴弾き3:涙とともにパンを食べたことのない者は/アナクレオンの墓
R.シュトラウス:黒髪を広げておくれOp.19-2
(4)R.シュトラウス:賛歌Op.33-3/巡礼の朝の歌Op.33-4/ツェツィーリエOp.27-2
(5)ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」―リラの花が何と柔らかく/―迷いだ、迷いだ!どこも迷いだ!
(6)ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」―私の子よ、私はトリスタンとイゾルデの/太陽のように幸せな
(7)ワーグナー:「ワルキューレ」―さらば、勇気ある輝かしい子よ
■CD1
(1)ロッテ・シェーネ(S)、フリッツ・ツヴァイク(指)ベルリン国立O/録音:1927年11月11日ベルリン
(2)マルゲリータ・ペラス(S)、ゼルマー・マイロヴィッツ(指)O/録音:1929年9月24日ベルリン
(3)フリッツ・ツヴァイク(指)ベルリン国立O/録音:1928年4月19日ベルリン
(4)O/録音:1923年12月ベルリン
(5)シジスムント・ピリンツキー(T)、イヴァール・アンドレーゼン(Bs)
カール・エルメンドルフ(指)バイロイト祝祭O/録音:1930年8月23―26日バイロイト
(6)ゼルマー・マイロヴィッツ(指)O/録音:1929年12月13日ベルリン
(7)ナンニ・ラーセン=トドセン(S)、イヴァール・アンドレーゼン(Bs)
レオ・ブレッヒ(指)ベルリン国立O/録音:1928年4月19日ベルリン
(8)イェタ・リュンベリ(S)、エルンスト・ハウケ(指)大演劇場O/録音:1929年10月7日ベルリン
■CD2
(1)コンラート・V.ボス(P)/録音:1932年9月29日
(2)コンラート・V.ボス(P)/録音:1934年9月22日
(3)ミヒャエル・ラウハイゼン(P)/録音:1935年11月4日
(4)フリーダ・ライダー(S)、ルートヴィヒ・ウェーバー(Bs)、トーマス・ビーチャム(指)ロンドンPO/録音:1937年6月14日ロンドン(ライヴ録音)
(5)キルステン・フラグスタート(S)、フリッツ・ライナー(指)ロンドンPO/録音:1937年6月11日ロンドン(ライヴ録音)
■CD3
(1)ジェラルド・ムーア(P)/録音:1937年6月15日ロンドン
(2)ミヒャエル・ラウハイゼン(P)/録音:1936年11月10日ベルリン
(3)ジェラルド・ムーア(P)/録音:1937年8月29日ロンドン
(4ジェラルド・ムーア(P)/録音:1938年3月22日ロンドン
(5)ジェラルド・ムーア(P)/録音:1937年8月29日ロンドン
(6)ジェラルド・ムーア(P)/録音:1938年11月16日ロンドン
(7)ジェラルド・ムーア(P)/録音:1937年8月29日ロンドン
(8)ジェラルド・ムーア(P)/録音:1938年11月17日ロンドン
(9)ミヒャエル・ラウハイゼン(P)/録音:1936年11月10日ベルリン
(10)ジェラルド・ムーア(P)/録音:1937年6月10日ロンドン
■CD4
(1)ジェラルド・ムーア(P)/録音:1938年11月17日ロンドン
(2)ジェラルド・ムーア(P)/録音:1938年11月16日ロンドン
(3)ジェラルド・ムーア(P)/録音:1938年11月15日ロンドン
(4)ジェラルド・ムーア(P)/録音:1937年5月20日ロンドン
(5)ジェラルド・ムーア(P)/録音:1937年6月15日ロンドン
(6)ミヒャエル・ラウハイゼン(P)/録音:1937年2月10日ベルリン
(7)ジェラルド・ムーア(P)/録音:1938年11月17日ロンドン
(8)ジェラルド・ムーア(P)/録音:1937年5月20日ロンドン
(9)ジェラルド・ムーア(P)1938年11月16日ロンドン
(10)ジェラルド・ムーア(P)/録音:1937年5月20日ロンドン
(11)ジェラルド・ムーア(P)/録音:1937年6月10日ロンドン
(12)3ジェラルド・ムーア(P)/録音:1937年6月15日ロンドン
(13)ジェラルド・ムーア(P)/録音:1937年6月10日ロンドン
(14)ジェラルド・ムーア(P)/録音:1937年5月20日ロンドン
(15)ピアノ伴奏/録音:1938年12月7日ロンドン
■CD5
(1)エーリヒ・クライバー(指)コロン劇場O,コロン劇場合唱団/録音:1938年9月22日アルゼンチンブエノスアイレス(ライヴ録音)
(2)エーリヒ・ヴィッテ(T)エーリヒ・クライバー(指)コロン劇場O/録音:1938年10月4日アルゼンチンブエノスアイレス(ライヴ録音)
(3)ロベルト・キンスキー(指)コロン劇場O/録音:1943年10月4日アルゼンチンブエノスアイレス
(4)ロベルト・キンスキー(指)コロン劇場O/録音:1943年9月13日アルゼンチンブエノスアイレス
(5)ラウリッツ・メルヒオール(T)1943年8月31日アルゼンチンブエノスアイレス
(6)フランツ・ルップ(P)/録音:1945年6月8日米国ニューヨーク州ニューヨークシティ
(7)フランツ・ルップ(P)/録音:1945年6月13日米国ニューヨーク州ニューヨークシティ
(8)フランツ・ルップ(P)/録音:1945年6月8日米国ニューヨーク州ニューヨークシティ
(9)フランツ・ルップ(P)/録音:1945年6月13日米国ニューヨーク州ニューヨークシティ
■CD6
(1)イグナツ・ストラスフォーゲル(P)/録音:1945年9月17日米国ニューヨーク州ニューヨークシティ
(2)イグナツ・ストラスフォーゲル(P)/録音:1945年9月14日米国ニューヨーク州ニューヨークシティ
(3)アルフレード・アントニーニ(指)CBSSO/録音:1948年2月2日米国ニューヨーク州ニューヨークシティ
(4)バーナード・ハーマン(指)CBSSO/録音:1944年1月26日
(5)ポール・ブライザッハ(指)O/録音:1945年5月31日
(6)ポリーナ・ストスカ(S)、トルステン・ラルフ(T)、ヘルタ・グラーツ(メッゾソプラノ)、ジョン・ガリス(T)、マックス・ルドルフ(指)O/録音:1947年12月7日米国ニューヨーク州ニューヨークシティ
(7)アルトゥール・ロジンスキ(指)ニューヨークPO/録音:1945年11月25日米国ニューヨーク州ニューヨークシティ
ドイツ生まれで後に米国に移住してどちらでも活躍したバリトン、ヘルベルト・ヤンセン(1892―1965)の様々な録音を集め た 6CD。ヘルベルト・ヤンセンはケルンの生まれ。ベルリンで学び、ベルリン国立歌劇場のメンバーとなってワーグナーのバ リトン役で人気バリトンにのし上がる。1930 年代にはバイロイト音楽祭の主要バリトン歌手で、アルトゥーロ・トスカニーニが指 揮した伝説的な「タンホイザー」の上演でヴォルフラムを務めた。しかしヤンセンはナチの台頭を嫌い 1938年にドイツを離 れ、まず南米で、それから北米で活動、メトロポリタン歌劇場などで活躍した。トスカニーニはまた演奏会歌手として歌曲歌 手としても素晴らしい実力の持ち主だった。時代柄ワーグナー歌手として名を馳せたヤンセンだが、柔らかい美声としなや かな歌い口で幅広いレパートリーを誇り、この 6CD にはその全貌が見て取れます。ちなみに 1927 年の「リゴレット」の二重唱 は、ドイツ人歌手によるベルリンでの録音にもかかわらずイタリア語で歌われているという時代を先取りしたもの。

NAXOS/映像作品
NAX-2.110731(DVD)
NX-C09

NBD-0150V(Bluray)
NX-C09
リムスキー=コルサコフ:歌劇「金鶏」 ドドン王…ドミトリー・ウリヤノフ(Bs)
シェマハの女王…ニーナ・ミナシャン(S)
星占い師…アンドレイ・ポポフ(T)
アメルファ…マルガリータ・ネクラソワ(Ms)
ポルカン大臣…ミーシャ・シェロミャンスキ(Bs)
アフロン王子…アンドレイ・ジリコフスキー(Br)
グヴィドン王子…ヴァシリー・エフィモフ(T)
金鶏の声…マリア・ナザロワ(S)
金鶏…ヴィルフリート・ゴノン(俳優)
リヨン国立歌劇場O&cho
ダニエーレ・ルスティオーニ(指)
演出:バリー・コスキー

収録:2021年5月18日、20日 リヨン国立歌劇場、フランス
収録時間:128分
音声:ロシア語
PCMステレオ2.0/DTS 5.1(DVD)
PCMステレオ2.0/DTS Master Audio 5.1(Blu-ray)
字幕:日本語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク
Blu-ray…片面二層ディスク 1080i High Definition
このリヨン歌劇場の新制作「金鶏」は、二人の鬼才、バリー・コスキー(演出)とルーフス・ディドヴィシュス(舞台美術)のコンビによる諷刺と諧謔味に溢れるユ ニークな舞台。あたかもドドン王の心象風景を視覚化したかのような荒涼とした草原を、奇怪な風体の人物たちが横行。ドミトリー・ウリヤノフは、その恰幅 の良さと美声のバスで浮世離れしたドドン王役を見事に演じ、王を籠絡するシェマハの女王役ニーナ・ミナシャンの妖艶な演唱も見ものです。新鋭ダニエー レ・ルスティオーニのタクトが、音楽が進むにつれ万華鏡のようにその色合いを変える緻密で芳醇なリムスキー=コルサコフ音楽を鮮やかにまとめ上げていま す。

Opus Arte
OA-1351D(DVD)
NX-D09

OABD-7302D(Bluray)
NX-D09
ヤナーチェク:歌劇「イェヌーファ」 イェヌーファ…アスミク・グリゴリアン(S)
ブリヤばあさん…エーレナ・ジリオ(A)
コステルニチカ…カリタ・マッティラ(S)
シュテヴァ・ブリヤ…サイミール・ピルグ(T)
ラツァ・クレメニュ…ニッキー・スペンス(T)
ヤノ…ジャリツァ・ヴェリス(S)
製粉所の親方…デヴィッド・スタウト(Br)
バレナ…エイプリル・コイェジョ=オーディガー(S)
羊飼いの女…アンジェラ・シムキン(Ms)
村長…ジェレミー・ホワイト(Bs)
村長の妻…ヘレーネ・シュナイダーマン(Ms)
カロルカ…ジャクリーン・スタッカー(Ms) 他
コヴェント・ガーデン王立歌劇場O&cho
ヘンリク・ナナシ(指)
演出:クラウス・グート

収録:2021年10月2日、9日 コヴェント・ガーデン王立歌劇場(ロンドン)
収録時間:139分
音声:チェコ語
LPCMステレオ2.0/Dolby Digital 5.1(DVD)
LPCMステレオ2.0/DTS-HD Master Audio 5.1(Blu-ray)
字幕:日本語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク
Blu-ray…片面二層ディスク 1080i High Definition
舞台は19世紀末、モラヴィア地方の寒村。信心深い継母コステルニチカと暮らす村一番の美女イェヌーファは、製粉所を営むブリヤ家の異母兄弟、遊び 人のシュテヴァと生真面目なラツァの二人から想いを寄せられています。イェヌーファがシュテヴァになびくと、嫉妬にかられたラツァはイェヌーファに迫り思わずナ イフで彼女の頬を傷つけてしまいます。しばらくして継母コステルニチカは、イェヌーファが密かに出産したシュテヴァの子は死んでしまったと彼女に告げます… ヤナ-チェク3番目のオペラとして作曲され1904年ブルノで初演された「イェヌーファ」。モラヴィアの閉鎖的な村社会と人間関係から引き起される悲劇を描 いたガブリエラ・プライソヴァーの戯曲を元に、ヤナーチェクがモラヴィア語(チェコ語の一方言)の響きと抑揚を生かして台本を書き、作曲した彼のオペラの代 表作として知られています。 近年ザルツブルク音楽祭、バイロイト音楽祭に登場しその名を馳せる、アスミク・グリゴリアン(イェヌーファ役)は、この舞台がコヴェント・ガーデンへのデビュー。 隠れた主役ともいえる継母コステルニチカに大ヴェテラン、カリタ・マッティラ。ブリヤ家の兄弟、シュテヴァ役にその美声と舞台姿で世界中の歌劇場から引く 手あまたのサイミール・ピルグ、ラツァ役にヤナーチェクの『消えた男の日記』で2020年、英グラモフォン賞(ソロ・ヴォーカル部門)を受賞したニッキー・スペン ス、という豪華な配役。クラウス・グートの演出は、登場人物たちの心理的な葛藤と閉塞感をステージに可視化、ハンガリー出身の俊英ヘンリク・ナナシが 切れの良いリズムと情趣に溢れるヤナーチェックの音楽を色彩豊かに紡ぎ出します。

MARCO POLO
MAR-8.225378(3CD)
NX-D03
ジークフリート・ワーグナー:歌劇「すべては小さな帽子のせい」 Op.11 ニュルンベルク・フィルハーモーcho
PPPミュージック・シアター・アンサンブル・ミュンヘン
カルロヴィ・ヴァリSO
デイヴィッド・ロバート・コールマン(指)

録音:2019年8月8-9日
リヒャルト・ワーグナーとコジマ・リストの長男として生まれたジークフリート・ワーグナー。もともとは建築家を志していた ものの、父に倣い作曲家に転向。フンパーディンクに師事し作曲を学びました。指揮者としても素晴らしい能力を発 揮、バイロイト音楽祭でも演奏、演出の両面で大活躍しています。父とは違い温厚な性格であったことが知られ、 その作品も大言壮語ではなく、おとぎ話などを題材にした親しみやすいものが多く、作品数は40以上にのぼります。 この「すべては小さな帽子のせい」は1915年に作曲された11番目の歌劇。あらすじはグリム兄弟をはじめとした 様々なおとぎ話から採られており、物語の実質的な主人公はカテリーズヒェン(小さなカテリーズ)とフリーダーが担って います。オペラのあらすじは前奏曲で示され、また主人公たちのライト・モティーフも用いられるなど、凝った書法で書 かれています。 ※既発のDVD(2.220006、2015年収録)とは別の音源です。

MARSTON
MARS-52077-2(2CD)
イナ・スパーニ全録音集
(+補遺)ジャンニーナ・アランジ・ロンバルティ/ヴェルディのアリア集


「イナ・スパーニ(S)全録音集」
●COLUMBIA GRAPHOPHONE COMPANY 録音:
ヴェルディ:「仮面舞踏会」〜私は死にましょう/「アイーダ」〜ああ私の祖国よ
マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」〜お前がここに、サントゥッツァ/いいえ、トゥリッドゥよ
プッチーニ:「マノン・レスコー」〜この柔らかなレースの中で
 「トスカ」〜歌に生き、愛に生き/「蝶々夫人」〜ある日見るでしょう
ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」〜死んだ母は

●THE GRAMOPHONE COMPANY, LTD
(1)ロッシーニ:「ギヨーム・テル」〜暗い森(イタリア語)
(2)ワーグナー:「ローエングリン」〜悲しい日々に一人(イタリア語)
(3)ワーグナー:「ローエングリン」〜そよ風よ、私の嘆きを聞いておくれ(イタリア語)
(4)グノー:「ファウスト」〜彼は私を愛している
(5)ヴェルディ:「仮面舞踏会」〜けれど乾いた茎から
(6)ヴェルディ:「トロヴァトーレ」〜穏やかな夜
(7)ヴェルディ:「トロヴァトーレ」〜愛は薔薇色の翼に乗って
(8)ヴェルディ:「オテッロ」〜あなたが追放の生活を語った時
(9)ヴェルディ:「オテッロ」〜彼女は寂しい荒野で歌いながら泣いている(柳の歌)
(10)マスネ:「マノン」〜さようなら、私たちの小さなテーブルよ(イタリア語)
(11)レオンカヴァッロ:「道化師」〜私の運命を決めてくれ/いや、あなたは私を愛していないのだ
(12)プッチーニ:「マノン・レスコー」〜この柔らかなレースの中で
(13)プッチーニ:「ボエーム」〜あなたの愛の呼ぶ声に
(14)プッチーニ:「トスカ―「トスカ」〜歌に生き、愛に生き
(15)プッチーニ:「蝶々夫人」〜お前よ、小さな偶像よ
(16)カタラーニ:「ワリー」―ではここから遠くに行きましょう
(17)カッチーニ:アマリッリ/チャンピ:少女/A.スカルラッティ:もしフロリンドが誠実なら
(18)パラディエス:あのせせらぎ/パリゾッティ(伝ペルゴレージ):もしあなたが私を愛して
(19)ティリンデッリ:ああ春よ
(20)ブラームス:子供の為の民謡集WoO31〜眠りの精(イタリア語)
(21)ブラームス:昔の恋Op.72-1(イタリア語)
(22)ドヴォルザーク:ジプシーの歌Op.55〜弦の調子をあわせて/〜鷹の翼はタトラの峰高く
(23)グラナドス:分別あるマホ/ニン:山に住む人
(24)ウガルテ:祝日/ブチャルド:馬車引きの歌
(25)オブラドス:クーロ・ドゥルセの唄

■補遺
「ジャンニーナ・アランジ・ロンバルディの歌うヴェルディのアリア集」
(26)ヴェルディ:「トロヴァトーレ」〜恋は薔薇色の翼に載って
(27)ヴェルディ:「運命の力」〜天使の中の聖処女よ
(28)ヴェルディ:「仮面舞踏会」〜私は死にましょう
(29)ヴェルディ:「第1回十字軍のロンバルディア人たち」〜―聖処女よ、私はあなたに願います/―マリア様、お救いください!/もし祈りが無駄ならば
(30)ヴェルディ:「アイーダ」〜ここにラダメスが来るだろう/ああ青い空もO
イナ・スパーニ(S)
ジャンニーナ・アランジ・ロンバルディ(S)


●COLUMBIA GRAPHOPHONE COMPANY 録音:
共演:パオロ・マジーニ(T)録音:1924年イタリアミラノ

(1)カルロ・サバイーノ(指)スカラ座O/録音:1931年7月7日
(2)管弦楽伴奏/録音:1928年4月10日
(3)カルロ・サバイーノ(指)スカラ座O/録音:1927年3月15日イタリアミラノ
(4)カルロ・サバイーノ(指)スカラ座O/録音:1928年4月3日
(5)カルロ・サバイーノ(指)スカラ座O/録音:1927年3月11日
(6)カルロ・サバイーノ(指)スカラ座O/録音:1927年3月15日ミラノ
(7)カルロ・サバイーノ(指)スカラ座O/録音:1928年4月10日
(8)ジョヴァンニ・ゼナテッロ(T)カルロ・サバイーノ(指)スカラ座O/録音:1926年11月8日,12月3日
(9)カルロ・サバイーノ(指)スカラ座O/録音:1928年4月3日
(10)カルロ・サバイーノ(指)スカラ座O/録音:1929年5月3日ミラノ
(11)アポッロ・ジャンフォルテ(Br)カルロ・サバイーノ(指)スカラ座O/録音:1927年3月12日ミラノ
(12)カルロ・サバイーノ(指)スカラ座O/録音:1927年3月10日
(13)カルロ・サバイーノ(指)スカラ座O/録音:1927年3月12日ミラノ
(14)カルロ・サバイーノ(指)スカラ座O/録音:1929年5月3日ミラノ
(15)カルロ・サバイーノ(指)スカラ座O/録音:1929年5月6日ミラノ
(16)カルロ・サバイーノ(指)スカラ座O/録音:1928年4月3日
(17)ジーノ・ナストルッチ(指)弦楽合奏団/録音:1929年7月1日ミラノ
(18)ジーノ・ナストルッチ(指)二重の五重奏団(double quintet)/録音:1930年4月14日ミラノ
(19)カルロ・サバイーノ(指)スカラ座O/録音:1931年4月14日
(20)ジーノ・ナストルッチ(指)二重の五重奏団/録音:1930年4月15日ミラノ
(21)ジーノ・ナストルッチ(指)二重の五重奏団/録音:1930年4月22日ミラノ
(22)ジーノ・ナストルッチ(指)室内O/録音:1929年7月1日ミラノ
(23)ジーノ・ナストルッチ(指)二重の五重奏団/録音:1930年5月2日ミラノ
(24)ジーノ・ナストルッチ(指)二重の五重奏団/録音:1930年4月17日ミラノ
(25)ジーノ・ナストルッチ(指)二重の五重奏団/録音:1930年4月22日ミラノ


■補遺
(26)O/録音:1927年4月30日
(27)O,合唱団/録音:1926年3月6日
(28)O/録音:1933年12月7日
(29)O/録音:1933年12月9日
(30)O/録音:1928年11月14,15日
イナ・スパーニは 1890年、アルゼン チン、ブエノスアイレス近郊のプアンの生まれ。本名はイヒニア・トゥニャン。幼くして歌の才能を発揮し、ブエノスアイレスで 学んだ後、ミラノに留学。1915年にミラノのスカラ座に初出演。1920 年代にはイタリア各地と南米でプリマドンナとして大活躍 をした。1924年にプッチーニが亡くなった時には、ミラノでの追悼式典でスパーニはアルトゥーロ・トスカニーニの指揮で歌っ ています。1928年には偉大なネリー・メルバの故郷オーストラリアでの楽旅に同行しています。イタリアでは 1935年まで活動し、 主要なプリマドンナをあらかた歌った。またイタリア人歌手とは異なり、歌曲にも積極的に取り組んだ。残念ながらロンドンを 含めた英語圏であまり活躍することがなく、そのため実力に見合った国際的名声を受けられなかった。スパーニの声は中音 域ではやや古めかしさも感じられるが、太く力強い声のまま輝かしい高音を鳴り響かせ、しかもそこに透明感すら感じられ る、極めて優れたもの。加えて知的な表現力にも長けています。この CD を聞けば、これほどのプリマドンナがなぜ半ば埋もれ てしまったのか、誰でも不思議に思うでしょう。 余白に収録されているジャンニーナ・アランジ・ロンバルディ(1891-1951)は、スパーニとほぼ同世代のイタリアのソプラノ。彼 女は当時のイタリアを代表するプリマドンナとして絶大な人気を誇り、SP の時代でありながらヴェルディ「アイーダ」、マスカー ニ「カヴァレリア・ルスティカーナ」、ポンキエッリ「ジョコンダ」、ボーイト「メフィストーフェレ」といった歌劇の全曲録音を残し たほど。その力強い声はまさにヴェリズモ時代のプリマドンナの栄光そのもの。お得意のヴェルディのアリアが聞ける。なお 彼女の姓はしばしばアランジ=ロンバルディ Arangi-Lombardi と繋げられて表記されるが、アランジ・ロンバルディ Arangi Lombardi が正しいという。

ORFEO DOR
C-220051(1CD)
NX-A13
世紀の名歌手/ジョージ・ロンドン
オッフェンバック:歌劇「ホフマン物語」より(ドイツ語歌唱)
1. 第2幕:きらめけ、ダイヤモンドよ
2. 第3幕:もう歌わないのですか? - ああ!なんという声なのですか
チャイコフスキー:歌劇「エフゲニー・オネーギン」 Op. 24より(ドイツ語歌唱)
3. 第1幕:あなたは私に手紙を書きました
4. 第3幕:オネーギンさま、どうぞお立ちください
ボロディン:歌劇「イーゴリ公」より
5. 第2幕:眠りも安らぎもなく
ヴェルディ:歌劇「アイーダ」より
6. 第3幕:お前のところに重大な用件があってやってきたのだ、アイーダよ
ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」より
7. 第3幕 第3場:私の犯したことは、そんなにも恥ずべきことでしたか?
8. 第3幕 第3場:さらばだ・・・勇敢で立派な我が子よ!「ヴォータンの告別」
ジョージ・ロンドン(Bs-Br)
テレサ・シュティッヒ=ランダル(S)…2
マリア・フォン・イロスヴァイ(Ms)…2
ヴァレリー・バク(S)…4
アストリッド・ヴァルナイ(S)…6,7
リヒャルト・クラウス(指)…1、3、4
ルドルフ・モラルト(指)…2
ヘルマン・ヴァイゲルト(指)…5-8
バイエルンRSO

録音:1953-1956年(ライヴ)
MONO
※C502001DRの再発盤
短いキャリアの中で世界の歌劇場を席巻したバス・バリトン歌手ジョージ・ロンドン(1920-1985)のライヴ録音集を再発売。 ロシア系ユダヤ人移民の子としてカナダに生まれたジョージ・ロンドンは、後に家族で移住したアメリカで本格的に歌唱を学び、ロサンゼルスを拠点に活 躍。米国内では国民的スター歌手の人気を得ます。ヨーロッパでも1949年にデビューを果たすとセンセーショナルな成功をおさめ、ウィーン国立歌劇 場やバイロイト音楽祭に繰り返し招かれました。「ボリス・ゴドゥノフ」題名役や「アイーダ」アモナズロは特に人気を博しましたが、レコード・ファンにはクナッ パーツブッシュが指揮した伝説的な「パルジファル」1962年盤のアンフォルタスも馴染み深いでしょう。声帯に持病のあったロンドンは1960年代後半に 舞台から退き、後進の育成やアメリカにおける歌劇芸術の向上に注力しました。 彼の絶頂期となった1953年から56年の名唱を収めたこのアルバムは、2000年に発売されると批評家やファンから絶賛され、アストリッド・ヴァルナイと のヴェルディとワーグナーは「衝撃的」とBBCミュージック・マガジンで高く評価されました。

WERGO
WER-687(1CD)
怒りの妄想 〜夢と妄想の祭典
ハリー・パーチ(1901-1974):怒りの妄想
〈第1幕〉アンサンブル・ムジークファブリーク(合唱) アルバン・ウェスリー(巡礼者-殺した者)
ブルース・コリングス(幽霊-殺された者) カール・ロスマン(殺された者の息子)
〈第2幕〉マルコ・ブラウ(聾のホーボー) アンサンブル・ムジークファブリーク(合唱;村人たち)
クリスティーネ・チャップマン(山羊飼いの老婆) アクセル・ポラス(盲聾の正義者)
メルヴィン・プーア(音楽家) マルコ・ブラウ(声) 渡邉理恵(子供)
アンサンブル・ムジークファブリーク
ハイナー・ゲッベルス(演出)

録音:2015年3月3‐6日ケルン、ムジークファブリーク・スタジオ
オクターヴを43音に分けた独自の微分音階を発案、数々の珍奇な楽器を造った作曲家ハリー・パーチ(1901-1974)。まず先に表現したい強烈なアイデ アがあり、それを実現するために楽器や舞台を新しく調達し構築していくという創作手法で独自の世界を切り拓きました。そのアメリカ前衛音楽のカリスマ的存 在が1966年に書き上げたシアター・ピース『怒りの妄想』は、規模・内容ともにパーチ芸術の集大成とされる大作。1969年のロサンゼルス初演は米コロ ンビアによって録音されマニア御用達の奇盤として知られています。半世紀を経ての新録音の登場は大注目に値する事件と言ってよいでしょう。
ヨーロッパ初演は時をおいて2013年。ドイツの現代芸術祭〈ルール・トリエンナーレ〉の開幕公演として、芸術祭監督ハイナー・ゲッベルスの演出と、 WERGOでおなじみ腕利き現代音楽演奏集団〈ムジークファブリーク〉によって披露されました。この時に楽器を新規で再構築したため以降も上演が可能になり、 歴史的怪作の現代における華麗な復活としておおいに話題になりました。そして2015年7月には同じ組み合わせでリンカーンセンター・フェスティバルにて再 演。そのタイミングで製作されたのがこのCDです。
ブックレットに掲載されたカラー写真からは、舞台装置と一体化するように配置された微分音楽器たちの真に奇抜的な存在感が味わえます。この数多の打楽器 たちが乱舞する強烈なサウンドに彩られた『怒りの妄想』は、楽器の製作と習得だけでも相当な時間を要する作品。この難物に臆することなく果敢に挑んだ音 楽家たちが創りあげた、とことん刺激的な世界に痺れます。
『怒りの妄想』は序と2つの幕からなり、序は「The Beginning of a Web」というタイトル。もちろん作曲当時はインターネットもない時代なので〈WEB =蜘蛛の巣状のネットワーク〉という意味合い。第1幕では日本の能楽『敦盛』が、第2幕ではエチオピアの民話『正義』が物語の下敷きになっていて、ど ちらも他者への怒りにとらわれるもそれは無益であり最後には和解へと至る、という筋書きを辿ります。パーチ自身の創作と外界との軋轢が描かれているのかも しれません。また作曲家自身も経験した「ホーボー(放浪労働者)」が登場するのもパーチ作品らしい特徴です。 (Ki)

FONE
SACD-006(1SACD)
オペラへの招待
1. マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」より 間奏曲
2. ロッシーニ:「セヴィリアの理髪師」より 今の歌声は
3. プッチーニ:「ジャンニ・スキッキ」より 私のお父さん
4. プッチーニ:「マノン・レスコー」より この柔らかなレースの中で
5. ヴェルディ:「リゴレット」より 慕わしい人の名は
6. プッチーニ:「ラ・ボエーム」より 私の名はミミ
7. ヴェルディ:「運命の力」より 神よ、平和を与えたまえ
8. ドニゼッティ:「アンナ・ボレーナ」より Al dolce guidami
9. プッチーニ:「蝶々夫人」より 坊やの母さんは
10. プッチーニ:「ラ・ボエーム」より ムゼッタのワルツ
11. プッチーニ:「トゥーランドット」より 氷のような姫君も
12. プッチーニ:「トスカ」より 歌に生き、愛に生き
13. ヴェルディ:「椿姫」より ああ、そはかの人か
14. ヴェルディ:「シチリアの晩鐘」より 愛する友よ
15. チレア:「アドリアーナ・ルクヴルール」より 私は慎ましい僕
16. プッチーニ:「つばめ」より ドレッタの美しい夢
ライナ・カバイヴァンスカ(ソプラノ、4,7,9,12,15)、
カルメラ・レミージョ(ソプラノ、3,6,8,11,14)、
パトリツィア・チョーフィ(ソプラノ、2,5,10,13,16)、
カメラータ・ストゥルメンターレ・ディ・サンタ・チェチーリア、
レオーネ・マジエラ(指)

録音:1999年9月、ローマ(イタリア)
ブルガリアのソプラノ歌手ライナ・カバイヴァンスカはマリア・カラスに憧れイタリアに留学、その後1961年にはスカラ座へデビューし、メトロポリタン歌劇場、ウィーン国立歌劇場など世界の主要な歌劇場に出演、特にヴェルディとプッチーニを得意としました。1981年、1982年にはザルツブルク音楽祭でヘルベルト・フォン・カラヤンと共演しています。その後もイタリアを中心に演奏活動を行い、教育者としても活躍しました。
イタリアのソプラノ歌手カルメラ・レミージョは、1992年にルチアーノ・パヴァロッティ国際コンクールで優勝し一躍世界から注目される存在となりました。クラウディオ・アバドやロリン・マゼール、リッカルド・ムーティなど多くの巨匠と共演を果たしており、BPOのジルヴェスター・コンサートにも出演しています。
イタリアのソプラノ歌手パトリツィア・チョーフィは、1989年にフィレンツェでデビュー、1997年にはリッカルド・ムーティの指揮による「椿姫」でスカラ座に出演、その後もウィーン国立歌劇場、パリ・オペラ座など主要な歌劇場で活躍、また2005年にグラミー賞を獲得したヤーコプス指揮「フィガロの結婚」にも出演しています。

CPO
CPO-555133(2CD)
NX-D11
ロルツィング:歌劇「提督」 カテリーナ・フォン・フランクライヒ…アネット・フリッチュ(S)
ベティ…ラヴィニア・ダメス(S)
エドゥアルド…ユリア・ゾフィー・ワーグナー(S)
ハインリヒ…ベルンハルト・ベルヒトルト(T)
リヒャルト…ジョナサン・ミッキー(Br)
マルティン・ブラジウス(Bs)
アンドレアス・ヒルトライター (T)
マティアス・エットマイアー (Bs) 他
バイエルン放送cho
ミュンヘン放送O
ウルフ・シルマー(指)

録音:2019年11月15-17日
イングランドの王位継承者ハインリヒは執務に飽き飽きしており、今日も「提督に行く」といって誕生パーティから逃 げ出しました。もちろん「提督」というのは酒場の名前ですが、彼の妻カテリーナはすべてお見通しです。そして「提 督」でさんざん飲み食いしたハインリヒは財布を忘れたことに気が付き、自身の指輪を店主に渡しますが… 2011年に録音された歌劇「レジーナ」(777710)に続く、ロルツィングの珍しい歌劇の登場です。 「ロシア皇帝と船大工」、もしくは「ウンディーネ」で知られるドイツの作曲家ロルツィングは、生前絶大なる人気を 誇り、その作品はワーグナーにも影響を与えるほど高く評価されるだけではなく、脚本家、俳優、歌手、指揮者と しても広く知られていました。この「提督」は彼の10作目の歌劇であり、台本も作曲家自身の手によるものです。 1847年ウィーンで作曲され、同年ライプツィヒで初演されたこの作品は「ロジーナ」と同じように政治、労働者を主 題とする当時の社会を深く見据えた問題作ですが、、残念なことにしばらくして舞台から姿を消し、やがて完全に 忘れ去られてしまいました。作品にはロルツィングが崇拝していたモーツァルトの影響がところどころに現れており、と りわけソロや合唱の場面では、超絶技巧が用いられた妙技を聴くことができます。 モーツァルト作品を得意とするアネット・フリッチュら、魅力的な歌手を揃えた上演です。

Dynamic
DYNDVD-37951(DVD)
NX-D03


DYNBRD-57951(Bluray)
NX-D03
ヴェルディ:歌劇「ファルスタッフ」 サー・ジョン・ファルスタッフ…ニコラ・アライモ(Br)
フォード(アリーチェの夫)…シモーネ・ピアッツォーラ(Br)
フェントン…マシュー・スウェンソン(T)
ドクター・カイウス…クリスティアン・コッリア(T)
バルドルフォ(ファルスタッフの従者)…アントニオ・ガレス(T)
ピストーラ(ファルスタッフの従者)…ジャンルカ・ブラット(Bs)
アリーチェ・フォード…アイリーン・ペレス(S)
ナンネッタ(アリーチェの娘)…フランチェスカ・ボンコンパーニ(S)
クイックリー夫人…サラ・ミンガルド(A)
メグ・ペイジ…カテリーナ・ピーヴァ(Ms)
フィレンツェ五月音楽祭O&cho
イョン・エリオット・ガーディナー(指)
演出:スヴェン=エリク・ベヒトルフ

収録:2021年11月23日、フィレンツェ五月音楽祭歌劇場(イタリア)
収録時間:143分
音声:イタリア語
PCMステレオ2.0/Dolby Digital 5.1(DVD)
PCMステレオ2.0/DTS-HD Master Audio 5.1(Blu-ray)
字幕:日本語・イタリア語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク
Blu-ray…片面二層ディスク 1080i High Definition
このスヴェン=エリク・ベヒトルフ演出によるフィレンツェ五月音楽祭歌劇場での「ファルスタッフ」新演出版上演時には、終演後に拍手が鳴りやまず、最後の フーガを繰り返したとのこと。またファルスタッフを歌ったニコラ・アライモをはじめ、他の歌手たちにも称賛が送られました。アメリカ出身のアイリーン・ペレスとヴェ テラン、サラ・ミンガルトら、重要な役回りである4人の女性陣の歌唱も特筆もの。そして何より素晴らしいのは、この作品を得意とするジョン・エリオット・ガー ディナーの指揮。ガーディナーにはこれまでにも1998年にオルケストル・レヴォリュショネル・エ・ロマンティークを指揮しての録音がありますが、こちらのフィレン ツェ五月音楽祭Oとの演奏も、合唱団も含め、細かいところにまで目が行き届いた素晴らしい仕上がりを誇ります。

NAXOS
NAX-2.110713(DVD)
NX-C09

NBD-0144V(Bluray)
NX-C09
ヴァインベルク(1919-1996):歌劇「パサジェルカ(女旅行者)」 リーザ…シャミリア・カイザー(Ms)
ヴァルター…ヴィル・ハルトマン(T)
マルタ…ナージャ・ステファノフ(S)
タデウス…マルクス・ブッター(Br)
カーチャ…テティアーナ・ミユス(S)
クリスティーナ…アントニア=コスミナ・スタンク(Ms)
ヴラスタ…アンナ・ブルー(Ms)
ハンナ…マライケ・ヤンコフスキ(Ms)
イヴェット…ジークリンデ・フェルトホーファー(S)
ブロンカ…ヨアンナ・モトゥレヴィチ(Ms)
老女…スク・ジュ(S)
1番目のSS将校…イヴァン・オレシュチャニン(Br)
2番目のSS将校…デイヴィッド・マクシェイン(Bs)
3番目のSS将校…マルタン・フルニエ(T)
老旅客…コンスタンティン・スフィリス(Bs)
看守長…ウシ・プラウツ(俳優)
リーザ(老女)…イザベラ・アルブレヒト(俳優)
カポ…ヴィクトリア・リードル(俳優)
給仕…アドリアン・ベルテリー(俳優) 他
グラーツ歌劇場cho
グラーツPO
ローラント・クルティヒ(指)
演出:ナジャ・ロシュキー

収録:2021年2月11日12日、グラーツ歌劇場(オーストリア)

収録時間:143分
音声:ドイツ語・ポーランド語・フランス語・チェコ語・ヘブライ語・ロシ
ア語・英語
PCMステレオ2.0/AC3surround(DVD)
PCMステレオ2.0/DTS Master Audio Surround5.1 (Blu-ray)
字幕:日本語・英語・ドイツ語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region

DVD…片面二層ディスク
Blu-ray…片面二層ディスク 1080i High Definition
同内容のCD…CAPRICCIO C5455(2枚組)
第ニ次世界大戦中、アウシュヴィッツの強制収容所で働いていたリーザ。戦争が終わって彼女は外交官夫人となり、ブラジルへ赴く船上の人となります こで出会った女性「マルタ」の風貌は、強制収容所でガス室送りになった女性と瓜二つ。当時の悪夢のような生活を思い出したリーザは、少しずつ精 変調をきたし、過去の幻影に苛まれていきます。 強制収容所からかろうじて生還したこの物語の原作者ポスムイシの体験は、自らの家族全てを迫害で失ったヴァインベルクの体験とも重なるもので、 とっても切実な内容であったのでしょう。ショスタコーヴィチの助言を受けながら、彼は1年でこの歌劇を書き上げます。しかし結局この作品はソビエト時 上演されることはなく、彼の死後、10年を経てモスクワにて演奏会形式での上演が実現し、2010年にようやくブレゲンツ音楽祭で世界初の舞台上演 なされました。 この映像は2021年にグラーツ歌劇場での上演を収録したもの。ナジャ・ロシュキーの演出は舞台全体を暗い灰色に設定し、ブラジルへと向かう定期 で巻き起こる元アウシュビッツの看守リーザとポーランド人の囚人マルタの胸中にわきあがる激しい感情とその葛藤を丁寧に描いていきます。作品冒頭 しいティンパニの連打が波乱の物語を予感させるとともに、ふとしたきっかけから狂気へと至るリーザを歌うカイザーの表現力豊かな歌唱が聴きどころです 2020年からグラーツ歌劇場の音楽監督を務めるローター・クルティヒは、1990年代にカンマーアンサンブル・ノイエ・ムジーク・ベルリンで現代音楽を専 振ってきた指揮者。全体を隙なくまとめています。

NAXOS/映像作品
NAX-2.110728(DVD)
NX-C09

NBD-0148V(Bluray)
NX-C09
プッチーニ:歌劇「ラ・ボエーム」 ロドルフォ…ディエゴ・トーレ(T)
ミミ…マリータ・ソルベルグ(S)
マルチェッロ…ワシリー・ラデューク(Br)
ムゼッタ…ジェニファー・ローリー(S)
コッリーネ…ジョヴァンニ・バッティスタ・パローディ(Bs)
ショナール…エスペン・ラングヴィク(Br)
ベノワ/アルチンドーロ/パルピニョール/税官吏/死神
…スワイン・エリク・サグブローテン(T)
ノルウェー国立歌劇場cho&児童cho
ノルウェー国立歌劇場O
アイヴィン・グッルベルグ・イェンセン(指)
演出:ステファン・ヘアハイム

収録:2012年1月31日、2月4日 オスロ・オペラハウス(ノルウェー)
収録時間:118分
音声:イタリア語
PCMステレオ2.0/DTS Digital Surround 5.1(DVD)
PCMステレオ2.0/ DTS-HD Master Audio
Surround5.1(Blu-ray)
字幕:日本語・イタリア語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク
Blu-ray…片面二層ディスク 1080i High Definition
Electric Picture
EPC01(DVD) / EPC02(Blu-ray)のレーベル移行盤
鬼才ヘアハイムの演出によるこの上演は、舞台を現代の病院の集中治療室に置き換え、オペラの開幕と同時に患者のミミが息を引き取るとるという驚くべ き設定です。恋人ミミの死を受け入れることができないロドルフォはその場で過去の記憶の中に逃避、ミミとの出会いから別れ、そして彼女の死までを幻想 の中で追体験するプロセスを経てようやく恋人の死を受け入れます。ノルウェー出身の指揮者アイヴィン・グッルベルグ・イェンセンのタクトに導かれたプッチー ニの情感豊かな音楽に乗って迫真の歌唱を繰り広げるロドルフォ役のディエゴ・トーレ、伸びやかな美声で幻想のミミを歌い上げるマリータ・ソルベルグ、そし て友人のボヘミアンたち(本演出では医師や看護師に擬せられています)に配された実力派の歌手陣の演技歌唱が見事です。とりわけ死神の化身とし て物語の複数の脇役を演ずるスワイン・エリク・サグブローテンの演技が強い印象を残します。

KLARTHE
KLA-040(1CD)
ルイ・ベイツ:歌劇『La S.A.D.M.P.』(サシャ・ギトリの作品に基づく)
(1)Ouverture
(2)Mon coeur bat !
(3)Ne touchez pas a ce bouton !
(4)Je n'connais rien d'plus agacant
(5)Nous etions la bien avant vous...
(6)Ciel ! Taisez-vous ! J'entends sa voix !
(7)Les cartes a jouer sont de belles images
(8)N'ai-je pas l'air d'une cartomancienne
(9)J'ai une idee que je trouve tres bonne !
(10)Savez-vous ce qu'on appelle une Societe Anonyme
(11)a Responsabilite Limitee ?
(12)Hue !
イサベル・ドゥルエ(Ms)、
ジェローム・ビリー(T)
マティアス・ヴィダル(T)
トーマ・ドリエ(Br)
ドミニク・コテ(Br)、
アヴィニョン=プロヴァンス地方O、
サミュエル・ジャン(指)

録音:2015年3月30日-4月1日/アヴィニョン歌劇場(フランス)
フランスを代表する劇作家サシャ・ギトリ(1885-1957)の作品に基づきルイ・ベイツ(1895-1953)が作曲した歌劇『La S.A.D.M.P.』。この作品は30歳、40歳、60歳、80歳の4人の紳士が娼婦とのいざこざを繰り広げる喜劇でベイツのセンスの良さを感じさせます。ソリストにはバリトン歌手でコメディアンと しても活躍するドミニク・コテなどが歌っております。仏ディアパソン・ドール5受賞ディスク。 (Ki)

SUPRAPHON
SU-4307(2CD)
マリエ・ポドゥヴァロヴァー、スタジオ録音全集(1939-1950)

(1)チェコ民族復興期の歌曲
ヨセフ・オンドジェイ・ノヴォトニー(1778-1856):「広い野原に立つりんごの木」
ヴァーツラフ・ヨセフ・ローゼンクランツ(1797-1861):「生まれ故郷のボヘミアで」
ヘジュマン・スクシヴァン(1802-?):「チェコ人は親切な国民です」
(2)ドヴォルザーク:歌劇『ジャコバン党員』より第2幕「わたしたちは外国を彷徨しました」
(3)ドヴォルザーク:歌劇『悪魔とカーチャ』より第3幕「何て館の中は寂しいのかしら」
(4)ドヴォルザーク:歌劇『ルサルカ』より第2幕「あなたの瞳には」
(5)ドヴォルザーク:歌劇『アルミーダ』より第2幕「おお、心よ、この動悸を静めておくれ」
(6)フィビフ:歌劇『メッシーナの花嫁』より第2幕「そうなのか?...ああ、どうして忘れたのだろう...」
(7)フィビフ:歌劇『メッシーナの花嫁』より第3幕「ドン・セザール!...ざまあみろ!」
(8)フィビフ:『シャールカ』より第2幕「私が美しいというのですか?」
(9)フィビフ:『シャールカ』より第2幕「あなたはなんと美しいのでしょう」
(10)ヤナーチェク:歌劇『イェヌーファ』より第2幕「たまには」
(11)ノヴァーク:歌劇『カルルシュテイン』より第3幕「喉が渇いたわ、私の愛しい人」
(12)ノヴァーク:歌劇『カルルシュテイン』より第3幕「私のカルレ!…私のエリシュコ!」
(13)スメタナ:歌劇『ダリボル』より第1幕「日が暮れてしまった」*
(14)スメタナ:歌劇『ダリボル』より第1幕「なんということでしょう、私の心は嵐に包まれている」
(15)スメタナ:歌劇『ダリボル』より第2幕「私はどうずればよいのか?」
(16)スメタナ:歌劇『ダリボル』より第2幕「私はどうずればよいのか?」
(17)スメタナ:歌劇『ダリボル』より第2幕「ああ、愛といういいようのない幸せ」
(18)スメタナ:歌劇『ダリボル』より第2幕「ああ、愛といういいようのない幸せ」
(19)スメタナ:歌劇『二人のやもめ』より第1幕「囚われの身となりし我が心よ...」
(20)スメタナ:歌劇『二人のやもめ』より第2幕「私は一人で支配する」
(21)スメタナ:歌劇『二人のやもめ』より第2幕「ああ、なんと残酷な憎しみが私の心を苦しめるのだろう」
(22)スメタナ:歌劇『二人のやもめ』より第2幕より「奥様」
(23)スメタナ:歌劇『二人のやもめ』より第2幕「ああ、なんて美しい日なのか」
(24)スメタナ:歌劇『悪魔の壁』より第3幕「ああ、愛の神よ」
(25)スメタナ:歌劇『リブシェ』より第1幕「永遠の神々」
(26)スメタナ:歌劇『リブシェ』より第1幕「永遠の神々」
(27)スメタナ:歌劇『リブシェ』より第1幕「この百姓ども」
(28)スメタナ:歌劇『リブシェ』より第3幕「彼来る!」
(29)スメタナ:歌劇『リブシェ』より第3幕「ようこそ、名誉ある花嫁様」
(30)スメタナ:歌劇『リブシェ』より第3幕「ねえ、不屈のヴィシェフラドゥ(高い城)」
(31)スメタナ:歌劇『リブシェ』より第3幕「強力な神々」
マリエ・ポドゥヴァロヴァー(S)

(1)ヨセフ・ボフスラフ・フェルステル(P)
録音:1948年プラハ
(2)ヤン・コンスタンチン(Br)、プラハ国立劇場O、ルドルフ・ヴァサータ(指)
録音:1940年プラハ
(3)プラハ国立劇場O、ズデニェク・ハラバラ(指)
録音:1941年プラハ
(4)インジフ・ブラジチェク(T)、プラハ国立劇場O、ルドルフ・ヴァサータ(指)
録音:1940年プラハ
(5)プラハ国立劇場O、ルドルフ・ヴァサータ(指)
録音:1940年プラハ
(6)プラハ国立劇場O、ヤロスラフ・クロムホルツ(指)
録音:1950年プラハ
(7)マリエ・ポドゥヴァロヴァー(ソプラノベアトリーチェ)、マルタ・クラーソヴァー(アルトドンナ・イザベラ)、イヴォ・ジーデク(テノールドン・セザール)、アントニーン・ヴォタヴァ(テノールボヘムンド)、ヤロスラフ・ヴェヴェルカ(バスカエターン)、カレル・カラシュ(バスディエゴ)、ミラダ・イラースコヴァー(ソプラノパノシュ)、プラハ国立劇場cho、プラハ国立劇場O、ヤロスラフ・クロムホルツ(指)
録音:1950年プラハ
(8)プラハ国立劇場cho、
プラハ国立劇場O、ルドルフ・ヴァサータ(指)
録音:1944年プラハ
(9)ヤロスラフ・グレイフ(T)、プラハ国立劇場O、ルドルフ・ヴァサータ(指)
録音:1942年プラハ
(10)プラハ国立劇場O、ルドルフ・ヴァサータ(指)
録音:1941年プラハ
(11)ズデニェク・オタヴァ(T)
プラハ国立劇場O、フランティシェク・シュクヴォル(指)
録音:1949年プラハ
(12)ズデニェク・オタヴァ(T)
プラハ国立劇場O、フランティシェク・シュクヴォル(指)
録音:1949年プラハ
(13)プラハ国立劇場O、ルドルフ・ヴァサータ(指)
録音:1942年プラハ
(14)シュテパーンカ・イェリーンコヴァー(S)プラハ国立劇場O、ルドルフ・ヴァサータ(指)
録音:1942年プラハ
(15)プラハSO、ズデニェク・フォルプレフト(指)
録音:1939年プラハ
(16)プラハ国立劇場O、ルドルフ・ヴァサータ(指)
録音:1945年プラハ
(17)ヤロスラフ・ヤロシュ(T)、プラハSO、ズデニェク・フォルプレフト(指)
録音:1939年プラハ
(18)ヨセフ・オタカル・マサーク(T)、プラハ国立劇場O、ルドルフ・ヴァサータ(指)
録音:1943年プラハ
(19)インジフ・ブラジチェク(T)、マリア・タウベロヴァー(S)ルジェク・マンダウス(Bs)、プラハ国立劇場O、ルドルフ・ヴァサータ(指)
録音:1940年プラハ
(20)マリア・タウベロヴァー(S)、プラハ国立劇場O、ルドルフ・ヴァサータ(指)
録音:1941年プラハ
(21)インジフ・ブラジチェク(T)、プラハ国立劇場O、ルドルフ・ヴァサータ(指)
録音:1940年プラハ
(22)インジフ・ブラジチェク(T)、プラハ国立劇場O、ルドルフ・ヴァサータ(指)
録音:1940年プラハ
(23)プラハ国立劇場O、ルドルフ・ヴァサータ(指)
録音:1940年プラハ
(24)プラハ国立劇場O、ルドルフ・ヴァサータ(指)
録音:1943年プラハ
(25)プラハSO、ズデニェク・フォルプレフト(指)
録音:1939年プラハ
(26)プラハ国立劇場O、オタカル・イェレミアーシュ(指)
録音:1945年プラハ
(27)プラハ国立劇場O、カレル・ネドバル(指)
録音:1947年プラハ
(28)プラハ国立劇場O、フランティシェク・シュクヴォル(指)
録音:1949年プラハ
(29)プラハ国立劇場cho、プラハ国立劇場O、ルドルフ・ヴァサータ(指)
録音:1944年プラハ
(30)スタニスラフ・ムジュ(Br)、プラハ国立劇場O、ルドルフ・ヴァサータ(指)
録音:1944年プラハ
(31)マリエ・ポドゥヴァロヴァー(ソプラノリブシェ)、ヤルミラ・マラー(ソプラノクラサヴァ)マルタ・クラーソヴァー(アルトラドゥミラ)、ヨセフ・ヴォイタ(テノールシュチャーフラフ)ヨセフ・クジカヴァ(ラドヴァン)、ヤロスラフ・ヴェヴェルカ(ルトボル)プラハ国立劇場cho、プラハ国立劇場O、オタカル・イェレミアーシュ(指)
録音:1945年プラハ

*=原盤劣化が激しく一部お聞き苦しい箇所がございます。
20世紀チェコを代表するソプラノ、マリエ・ポドゥヴァロヴァーが2022年に歿後30年を迎えました。ポドゥヴァロヴァーは1937年から1978年までプラ ハ国立劇場で長いキャリアを積んだオペラ歌手。1938年にはヴァーツラフ・ターリヒ指揮でスメタナの『リブシェ』のリブシェ役、『ダリボル』のミラダ役、『二人 のやもめ』のアネシュカ役など眩いばかりの輝きを放った歌声で注目されました。また、ドヴォルザークのオペラ『ルサルカ』やヤナーチェクの『イェヌーファ』など でも印象的な歌声を披露しています。当CDは1939年から1950年にかけてのスタジオ録音全集で初CD化の貴重な内容となっています。なかでも1950年 のポドゥヴァロヴァーの最後のスタジオ録音は未発表だっただけに要注目。フィビフの『メッシーナの花嫁』からの一場面でベアトリーチェを歌っています。
名エンジニア、ヤクブ・ハドラバによる2022年最新リマスタリング。原盤劣化のため一部お聞き苦しい箇所がございますが、非常に貴重な音源の復刻の意義か らCD化を決定しました。またブックレットにはポドゥヴァロヴァーの写真に加えディスコグラフィも掲載。資料的価値十分の内容となっています。 (Ki)

Profil
PH-22038(2CD)
エディション・シュターツカペレ・ドレスデン〜ザルツブルク復活祭音楽祭2021
ワーグナー:ワルキューレ第1幕
神々の黄昏〜夜明け/ジークフリートのラインへの旅/ジークフリートの葬送音楽/ブリュンヒルデの自己犠牲

■ボーナス・トラック(ゲネプロより)
(5)「夜明け」の木管群のリハーサルの初め(3分41秒)
(6)リハーサルの終わり(1分24秒)
ジークリンデ、ブリュンヒルデ:アーニャ・カンペ(S)
ジークムント:ステファン・グールド(T)
フンディング:ルネ・パーペ(Bs)
クリスティアン・ティーレマン(指)
シュターツカペレ・ドレスデン

録音:2021年10月31日ザルツブルク大祝祭劇場(ライヴ)
2021年4月に予定されながら、新型コロナウィルスの影響で中止となったザルツブルク復活祭音楽祭。規模を縮小して10月末からの開催となりました。これ は10月31日にザルツブルク大祝祭劇場で行われたコンサートをORFが収録したもので、ティーレマンが手兵シュターツカペレ・ドレスデンを率いてワーグナーの 「ワルキューレ」を披露しています。
ザルツブルク復活祭音楽祭は1967年にカラヤンが創設し、2013年からはティーレマンが芸術監督を務めています。2017年には創立50周年に「ワルキュー レ」を上演、C majorレーベルよりDVDで発売されています。
今回は「ワルキューレ」第1幕をアーニャ・カンペのジークリンデ、ステファン・グールドのジークムント、ルネ・パーペのフンディングによる演奏会形式上演。さ らに「神々の黄昏」のオーケストラ・ナンバー3曲と、アーニャ・カンペの独唱で「ブリュンヒルデの自己犠牲」まで存分に堪能させてくれます。終演後の嵐のよう 喝采が聴衆の熱狂ぶりを伝えてくれます。
興味深いのが、Disc2の最後にボーナス・トラックとして、ゲネプロの模様を2箇所楽しめます。リハーサルの終わりにティーレマンが「あなたたちはワーグナー から逃れられない」と言っているのが象徴的。60ページを超えるフルカラーのブックレットも充実。久々に充実したワーグナー演奏に触れることができます。

Urania Records
WS-121399(2CD)
ヴェルディ:歌劇「マクベス」 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(マクベス/バリトン)、エレナ・スリオティス(マクベス夫人/ソプラノ)、ニコライ・ギャウロフ(バンコー/バス)、ルチアーノ・パヴァロッティ(マクダフ/テノール)、リッカルド・カシネッリ(マルコム/テノール)、ヘレン・ローレンス(マクベス夫人の侍女/ソプラノ)、レイモンド・マイヤーズ(医師/バス)、アンブロジアン・オペラcho、ワンズワース少年cho、ランベルト・ガルデッリ(指)、LPO

録音:1970年、ロンドン/STEREO/ADD
Deccaによって1970年に制作されたヴェルディの「マクベス」をウラニア・レコーズが復刻しました。このアルバムは、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウのマクベスを始めとして、歌手陣の豪華さは目を見張るものがあります。Deccaが誇る伝説の名ソプラノ、エレナ・スリオティスのマクベス夫人に加え、若き日のルチアーノ・パヴァロッティやニコライ・ギャウロフといった当時全盛期を迎える二人の美声も冴えわたっています。また、指揮はイタリア・オペラ、その中でも特にヴェルディの演奏で知られたランベルト・ガルデッリが務め、当時のDeccaの熱の入れようが窺えるキャスティングとなっています。

Signum Classics
SIGCD-713(2CD)
ヘンデル:歌劇 「カイオ・ファブリッチョ」 HWV A9(原曲:ハッセ、他/現代スコア&パート改訂:ブリジット・カニンガム) ブリジット・カニンガム(指)、ロンドン・アーリー・オペラ、フルール・バロン(ピッロ/メゾ・ソプラノ)、モーガン・ピアース(カイオ・ファブリッチョ/バス)、ミリアム・アラン(セスティア/ソプラノ)、アンナ・ゴルバチョワ=オーグルヴィ(ヴォルシオ/ソプラノ)、ハナー・ポールソム(ビルセンナ/メゾ・ソプラノ)、ヘレン・チャールストン(トゥーリオ/メゾ・ソプラノ)、ジェス・ダンディ(チーネア/アルト)

録音:2021年9月1日-5日、オール・セインツ教会(ロンドン、イギリス)
イギリスの女流チェンバリストでありオペラ指揮者、音楽学者のブリジット・カニンガムが率いるロンドン・アーリー・オペラ。「イタリアのヘンデル」、「ヴォクソールのヘンデル」、「アイルランドのヘンデル」など、様々な角度でヘンデルと同時代の音楽を取り上げてきたスペシャリストたちによるヘンデル・プロジェクト最新盤は、ヨハン・アドルフ・ハッセの初期のオペラ(1732年作)を元に、ヴィンチ、ポッラローロ、アルビノーニ、セリット、レーオなど、様々な作曲家による18世紀ナポリの素晴しいアリアを取り入れ、ヘンデルがドラマティックなレチタティーヴォを作曲し全体をまとめ上げたパスティッチョ・オペラ 「カイオ・ファブリッチョ」。1733年ロンドンで初演された作品

Orlando Records
OR-0050(1CD)
レクリエーション
J・シュトラウス:喜歌劇「ヴェネツィアの一夜」序曲
プッチーニ:歌劇「ジャンニ・スキッキ」より「私のお父さん」
ビゼー:歌劇「カルメン」より「闘牛士の歌」
ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ・シュネル「冬の楽しみ」 Op.121
J・シュトラウス:ワルツ「春の声」
ロッシーニ:歌劇「セビリアの理髪師」より「私は町の何でも屋」
モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」より「お手をどうぞ」
ドリーブ:バレエ「シルヴィア」より「ピチカート」
レハール:喜歌劇「メリー・ウィドウ」より「唇は語らずとも」「さあ、マキシムへ行こう」、
 ワルツ「金と銀」
J・シュトラウス:喜歌劇「こうもり」より「無垢な田舎娘を演じる時は」
ロベルト・シュトルツ:行進曲「ウィーンからの挨拶」 Op.898
テオフィル・アンサンブル・ウィーン、
テレーザ・グラプナー(S)、
ダニエル・シュムッツハルト(Br)
クラシックの名曲を、全く新しい室内楽編曲版で愉しむ!このアルバムでは、シェーンベルクと彼の私的演奏協会の伝統を受け継ぎ、ウィーン・フィルの首席ホルン奏者ヨーゼフ・ライフがすべての曲を室内楽編成用に再設計し、小さなスペースでも演奏できるよう見事な編曲を行っています。これまでに数えきれないほど演奏されたであろう作品に全く新しい視点を見出し、「縮小の贅沢」を施すことで、濃密で親密なリスニング体験を可能にしているのです。

Relief
CR-1930(2CD)
ロッシーニ:歌劇『ひどい誤解』(ドイツ語版)

■ボーナストラック
SRF所蔵のカレーラス、カバリエ他のロッシーニ:オペラ・アリア集(5曲)
クリスティナ・ラキ(エルネスティーナ)
エルヴィラ・ロレンツィ(ロザリア)
モリス・モーガン(ガンベロット)
リヒャルト・ベデル(ブラリッキオ)
ウィリアム・ピリー(エルマンノ)
ギュンター・エルマー(フロンティーノ)
エワルド・ケルナー(指)
ベルン市立SO

録音:1973年6月14日ベルン放送スタジオ(SRF収録)
ロッシーニが19歳で書いた最初期のオペラ作品『ひどい誤解』の、ドイツ語版「MitListzumZiele」初CD化音源です。この録音は1973年にベルン劇場で行われた公演の後に、その流れでドイツ語スイス放送DRS(現SRF)で収録されたもの。SRFに残されているロッシーニのオペラ・アリア音源から5曲をボーナストラックとして併録しています。 (Ki)

C Major
80-6308(DVD)

80-6404(Bluray)
カタラーニ:歌劇「ラ・ワリー」 イザベラ・マトゥーラ(ワリー )
レオナルド・カパルボ(ハーゲンバッハ)
ジャック・インブライロ( ゲ ル ナ ー )
アラステア・マイルズ(シュトロミンガー)
ソフィア・ヴィニック( アフラ )
イロナ・レヴォルスカヤ(ワルター )
ゾルターン・ナジ(老兵士)
ウィーンSO
アンドレス・オロスコ=エストラーダ(指)
アルノルト・シェーンベルクcho
演出:バルボラ・ホラーコヴァー・ヨリー

収録:2021年11月アン・デア・ウィーン劇場(ライヴ)

◆DVD
画面:NTSC 16:9
音声:PCMステレオ,DTS5.1
リージョン:All
DVD9
字幕:独英韓,日本語
原語:イタリア語、135分

◆Bluray
画面:1080i 16:9FullHD
音声:PCMステレオ,
DTS-HD MA5.1
リージョン:All
BD50
字幕:独英韓,日本語
原語:イタリア語、135分
19世紀イタリアの作曲家アルフレード・カタラーニの代表作であり最後のオペラ「ラ・ワリー」。上演の機会は少ないですが、第1幕のアリア「さ ようなら、ふるさとの家よ(Ebben? Ne andro lontana)」は単独で歌われることも多く、広く知られています。また名指揮者トスカニーニは、このオペラのヒ ロインの名を取って、自分の娘をワリーと名づけているほど、カタラーニを高く評価していました。
1892年1月20日にミラノ・スカラ座で初演。しばしばヴェリズモ・オペラに分類されますが、むしろワーグナーやドイツ・ロマン主義や同時代のマスネのオペラ に影響が感じられ、オーケストラは色彩豊かな楽器編成とニュアンスのあるハーモニーを奏でます。カタラーニは、当時「カルパティアのナイチンゲール」と呼ばれ たルーマニアのソプラノ歌手ハリクレア・ダルクレのためにタイトルロールを書き下ろしました。彼女はプッチーニの<トスカ>の初演時にもタイトルロールを歌っ ています。本上演では、ポーランド出身のイザベラ・マトゥーラが力強く演じています。そしてカタラーニのドラマティックな音楽を見事に表現するのは、アンドレ ス・オロスコ=エストラーダ率いるウィーンSO。
原作のウィルヘルミーネ・フォン・ヒレルンの小説『禿鷹のワリー』(1873年)は、当時のジェンダー規範には当てはまらない若い女性の物語。彼女の唯一の友 は飼いならされた禿鷹。父親からはチロルの厳しい自然の中で少年のように育てられたワリーは、妥協を許さない性格で、父親が愛してもいない男と結構させよ うとするも、当時の他のオペラのヒロインとは異なり、それには従わず山へ逃げ込むという強い意志を持っていました。またカタラーニは、冒頭のエーデルワイスの 歌以外は、舞台となったスイス・チロル地方の風景や風俗を音楽で描くことはせずに、人間の感情的な過程を細やかに描いています。
本上演は、チェコ出身のバルボラ・ホラーコヴァー・ヨリーによる演出。アルプスの残酷なまでの寒さと厳しさを映像で描き、アルプスの山々を鉄骨の足場で表 現。第4幕のワリーが空想の世界に没頭する場面では、現実と虚構の境目が曖昧となるような冷たく残酷な風景を描き出しています。 (Ki)

C Major
76-1404(Bluray)
モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」 サミュエル・レイミー(バリトン/ドン・ジョヴァンニ)
アンナ・トモワ=シントウ(ソプラノ/ドンナ・アンナ)
パータ・ブルシュラーゼ(バス/騎士長)
ユリア・ヴァラディ(ソプラノ/ドンナ・エルヴィラ)
フェルッチョ・フルラネット(バス/レポレロ)
キャスリーン・バトル(ソプラノ/ツェルリーナ)
アレクサンダー・マルタ(バス=バリトン/マゼット)
イェスタ・ヴィンベルイ(テノール/ドン・オッターヴィオ)
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)
VPO、ウィーン国立歌劇場cho
演出:ミヒャエル・ハンペ
芸術総監督:ヘルベルト・フォン・カラヤン

収録:1987年7月、ザルツブルク音楽祭(ライヴ)
画面:4:3、1080i
音声:PCMステレオ、DTS5.1
BD50
リージョン:All
原語:イタリア語
字幕:独英仏韓,日本語
20世紀の大指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤンによる、1987年ザルツブルク音楽祭でのモーツァルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」のライヴ映像が画質・ 音質共に向上し、ブルーレイとなってリリースします。 カラヤンが芸術総監督となり入念の準備の元、ミヒャエル・ハンペ演出、クラウス・ヴィラー映像監督、そして万全の歌手陣で上演されました。ドン・ジョヴァ ンニには、アメリカの名バス歌手サミュエル・レイミー。ドンナ・アンナには、カラヤンに重用されたブルガリア出身のソプラノ、アンナ・トモワ=シントウ。他 にも、ドラマティックな声を持つハンガリーで生まれの名ソプラノ、ユリア・ヴァラディ(ドンナ・エルヴィラ)。現代を代表するバス歌手として活躍するフェルッチョ・ フルラネット(レポレロ)。アメリカが生んだ天才ソプラノ歌手キャスリーン・バトル(ツェルリーナ)などオペラ史には欠くことのできない名歌手揃い。 晩年のカラヤンの神々しい指揮姿からも目が離せない、伝説の映像は必見です。
C Major
76-1908(6DVD)

76-2004(3Blu-ray)
アレーナ・ディ・ヴェローナ・ボックス


■BD1/DVD1,2
ヴェルディ:歌劇「イル・トロヴァトーレ」

■BD2/DVD3,4
モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」

■BD3/DVD5,6
アレーナ・ディ・ヴェローナ音楽祭2019オペラ・ガラ〜プラシド・ドミンゴ50周年記念
ヴェルディ:『ナブッコ』『マクベス』『シモン・ボッカネグラ』ハイライト
■BD1/DVD1,2
アンナ・ネトレプコ(レオノーラ/ソプラノ)、ユシフ・エイヴァゾフ(マンリーコ/テノール)、ルカ・サルシ(ルーナ伯爵/バリトン)、ドローラ・ザジック(アズチェーナ/メゾ・ソプラノ)、リッカルド・ファッシ(フェルランド/バス)、エリザベッタ・ツィッツォ(イネス/ソプラノ)、カルロ・ボージ(ルイス/テノール)、ダリオ・ジョルジェーレ(老ロマ/バス)、アントネッロ・セロン(使者/テノール)、
ピエル・ジョルジョ・モランディ(指)アレーナ・ディ・ヴェローナO&cho、同バレエ団
演出&舞台:フランコ・ゼッフィレッリ
収録:2019年7月4日、7日アレーナ・ディ・ヴェローナ(ライヴ)
原語:イタリア語
字幕:独英仏西韓,日本語
■BD2/DVD3,4
アレーナ・ディ・ヴェローナO&cho
ステファノ・モンタナーリ(指)
カルロス・アルバレス(ドン・ジョヴァンニ)、ラファウ・シヴェク(騎士団長)、イリーナ・ルング(ドンナ・アンナ)
サイミール・ピルグ(ドン・オッターヴィオ)、マリア・ホセ・シーリ(ドンナ・エルヴィーラ)、アレックス・エスポージト(レポレッロ)、クリスティアン・セン(マゼット)、ナタリア・ローマン(ツェルリーナ)
映像監督:アンドレア・ベヴィラクア
演出・装置:フランコ・ゼフィレッリ
収録:2015年7月、アレーナ・ディ・ヴェローナ音楽祭(ライヴ)
ボーナス:メイキング映像
原語:イタリア語
字幕:英独仏韓,日本語
■BD3/DVD5,6
プラシド・ドミンゴ(ナブッコ、マクベス、シモン・ボッカネグラ)、アンナ ピロッツィ(アビガイッレ、マクベス夫人、アメーリア・グリマルディ)、アルトゥーロ・チャコン=クルス(イズマエーレ、マクダフ、ガブリエーレ・アドルノ)、マルコ・ミミカ(ザッカリア、ヤーコポ・フィエスコ)、ジェラルディーヌ・ショベ(フェネーナ)、カルロ・ボージ(アブダルロ、マルコム)、エリザベッタ・ジッツォ(アンナ)、ロマーノ・ダル・ゾーヴォ(バール神の祭司、医者)、ロリー・ガルシア(侍女)、ジョルディ ベルナセル(指)アレーナ・ディ・ヴェローナO&cho・バレエ団

収録:2019年8月、アレーナ・ディ・ヴェローナ(ライヴ)
原語:イタリア語
字幕:独英仏西韓,日本語
◆DVD
画面:16:9、NTSC
音声:PCMステレオ、DTS5.1
リージョン:All
DVD9、498分
◆Bluray
画面:16:9、1080i
音声:PCMステレオ、DTS-HDMA5.1
リージョン:All
BD50、498分
イタリア世界遺産ヴェローナの夏の風物詩と言えばアレーナ・ディ・ヴェローナ音楽祭。古代ローマ時代に造られた屋外闘技場の跡地「アレーナ・ディ・ヴェローナ」を会場とした世界最大規模の野外オペラ・フェスティバルです。毎年夏、10週間に渡って行われ、街の中心にある「アレーナ」の収容人数は16,000人を誇ります。1913年から開催され、その歴史は100年以上。マリア・カラスをはじめ、オペラ界のスターがこの舞台に立ち、世界中のオペラファンを魅了しています。当ボックスは、これまでリリースされた3つの名上演映像をまとめたもので、音楽祭の近年の魅力が凝縮されています。
まず、2019年アレーナ・ディ・ヴェローナでのライヴから、ネトレプコとエイヴァゾフの夫婦共演で話題になったゼフィレッリの名プロダクション「イル・トロヴァトーレ」。ゼフィレッリはオリヴィア・ハッセー主演の映画『ロミオとジュリエット』の監督としても知られ、その『ロミオとジュリエット』の舞台でもあるヴェローナでの上演です。しかしゼフィレッリは音楽祭開幕直前の2019年6月15日に逝去。96歳でした。レオノーラを歌うネトレプコ。彼女のドラマティックな声質、技巧的なフレーズもなんなく歌いこなし最高に美しく響く声は、まさに理想的。そして豊かな声量、舞台上での抜きんでた存在感のエイヴァゾフが歌うマンリーコ。さらにゼフィレッリのずば抜けたスケールの舞台演出は壮大なヴェローナの野外劇場を大きな感動で包み込みます。また、野外劇場ながら、歌手の歌声をマイクなしで楽しめるアレーナ・ディ・ヴェローナの音響の良さも必聴。イタリアオペラの真髄である旋律と声の饗宴を最高の布陣で味わうことができます。
そして、同じく名匠フランコ・ゼフィレッリの演出2015年アレーナ・ディ・ヴェローナ音楽祭での絢爛豪華なモーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」。音楽祭としては珍しくモーツァルトの作品となりました。ゼフィレッリの演出は、バロック風の豪華な宮殿を配した装置と伝統的な演出で、作品を純粋に楽しむことができます。ドン・ジョヴァンニ役のカルロス・アルバレスは、朗々たる歌声で聴衆を魅了、ポーランド出身のバス歌手ラファウ・シヴェクの騎士団長も、迫力のある歌唱で存在感を出しています。そしてドンナ・アンナ役のイリーナ・ルングは、恵まれた容姿と美声で会場を沸かせています。また、ステファノ・モンタナーリの雄弁な音楽作りが、迫力ある歌唱陣と絢爛豪華な演出と見事に調和しています。卓越した発想と手腕で一時代を築いた名匠フランコ・ゼフィレッリの演出を存分に堪能することができます。
最後に、プラシド・ドミンゴの音楽祭出演50周年となった2019年の記念ガラ・コンサート。『ナブッコ』『マクベス』『シモン・ボッカネグラ』ハイライトで、タイトルロールを歌うのはもちろんドミンゴ。近年、テノールからバリトンへの転向で世間を驚かせ、ヴェルディ・バリトンの役を徐々に広げているドミンゴらしいプログラムです。共演者もイタリア出身の女性ソプラノ歌手アンナ・ピロッツィ、メキシコ生まれの中堅テノール歌手、アルトゥーロ・チャコン=クルスと、華やかな布陣でドミンゴの記念の年をお祝いしています。 (Ki)

仏Bel Air
BAC-165(2DVD)
NX-D03

BAC-465(Bluray)
NX-D03
ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」 トリスタン…アンドレアス・シャーガー(T)
マルケ王…ステファン・ミリング(Bs)
イゾルデ…アニヤ・カンペ(S)
クルヴェナル…ボアズ・ダニエル(Br)
メロート…シュテファン・リューガマー(T)
ブランゲーネ…エカテリーナ・グバノヴァ(Ms)
舵取り…アダム・クトニー(Br)
羊飼い/若い船乗り…リナード・フリーリンク(T)
トリスタンの母…クリステン・ベッカー(俳優)
トリスタンの父…マイク・ホフマン(俳優)
ベルリン国立歌劇場O&cho
ダニエル・バレンボイム(指)
演出&舞台美術:ドミトリー・チェルニアコフ

収録:2018年4月 ベルリン国立歌劇場(ドイツ)
収録時間:254分
音声:ドイツ語
PCM 2.0, Dolby Digital 5.1(DVD)
PCM 2.0, DTS HD Master Audio 5.1(Blu-ray)
字幕:日本語・英語・フランス語・ドイツ語・スペイン語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク×2
Blu-ray…片面二層ディスク 1080i High Definition
指揮者ダニエル・バレンボイムは「トリスタンとイゾルデ」を大切なレパートリーにしており、1980年代のバイロイト音楽祭をはじめとした各地の歌劇場でこの 作品に取り組んできました。この2018年のベルリン国立歌劇場での上演では、世界中の歌劇場から引く手あまたの演出家ドミトリー・チェルニアコフとタッ グを組んで、この「トリスタン」に新鮮な魅力を吹き込んでいます。 ドミトリー・チェルニアコフの演出はドラマの心理的な側面に光をあて、巧みなプロジェクション・マッピングで登場人物の心理の動きをイメージとして表現して います。また、このハイレベルな上演を行うために現代最高のワーグナー歌手たちを起用。トリスタン役にはバイロイト音楽祭の常連で、パルジファル役も得 意とするテノール、アンドレアス・シャーガー、イゾルデ役には同じくワーグナーの女声諸役で高く評価されるアニヤ・カンペ、ブランゲーネには来日公演でも好 評を博したエカテリーナ・グバノヴァらを配し、ベルリン国立歌劇場のオーケストラを率いるバレンボイムのタクトがこの陶酔に満ちた愛の世界を隈なく描きだし ています。

Dynamic
DYNDVD-37943(DVD)
NX-C09

DYNBRD-57943(Bluray)
NX-C09
ドニゼッティ:歌劇「連隊の娘」 ベルケンフィールド侯爵夫人…アドリアーナ・ビニャーニ・レスカ(Ms)
シュルピス…パオロ・ボルドーニャ(Bs)
トニオ…ジョン・オズボーン(T)
マリー…サラ・ブランチ(S)
クラーケントルプ公爵夫人…クリスティーナ・ブガッティ(台詞)
オルタンシウス…ハリス・アンドリアノス(Br)
伍長…アドルフォ・コッラード(Bs)
農夫…アンドレア・チヴェッタ(T)他
スカラ座アカデミアcho
ドニゼッティ歌劇場O
ミケーレ・スポッティ(指)
打楽器:エルネスト・ロペス・マトゥレル
演出:ルイス・エルネスト・ドーニャス


収録:2021年11月21日 ドニゼッティ歌劇場(ベルガモ)イタリア
収録時間:144分
音声:フランス語
PCMステレオ2.0/Dolby Digital 5.1(DVD)
PCMステレオ2.0/DTS-HD Master Audio 5.1(Blu-ray)
字幕:日本語・イタリア語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク
Blu-ray…片面二層ディスク 1080i High Definition
1840年に初演された「連隊の娘」。ドニゼッティはこの作品をパリのオペラ=コミック座の依頼を受けて短時間で作曲したとされています。当時、イタリアの 作曲家によるオペラ・コミックはとても珍しいものでしたが、同劇場での初演は大成功を収め、何度も再演される人気演目となりました。 新鋭ミケーレ・スポッティの指揮による本上演は、活気に満ちた軍楽調の調べとエレガントな音作りが特徴。キューバの打楽器コンガが舞台で効果的に用 いられているのにも注目です。マリー役のサラ・ブランチは輝く声で高音域を自在に歌い上げ、魅力的な女性像を描き出しています。トニオ役のジョン・オズ ボーンは若々しい声でハイCを幾度となく響かせ、シュルピス役のパオロ・ボルドーニャは安定した歌唱で全体を引き締めます。実母役のアドリアーナ・ビ ニャーニ・レスカのコミカルな歌唱も聴きどころです。 キューバの映画監督ルイス・エルネスト・ドーニャスの演出は、舞台を現代のキューバとアメリカに置き換え、カラフルな装置と衣装で物語を華やかに描き出 しています。

BRU ZANE
BZ-1048
(2CD+BOOK)
NX-E03
オッフェンバック:夢幻歌劇「月世界旅行」 カプリース…ヴィオレット・ポルシ(Ms)
ファンタジア…シェヴァ・テオヴァル(S)
ヴラン、富豪の男性、商人、買物客…マチュー・レクロアール(バス=バリトン)
キパスパルラ、鍛冶屋…ピエール・デレ(T)
顕微鏡、買物客、商人…ラファエル・ブレマール(T)
ポポット、富豪の女性…マリー・ルノルマン(Ms)
コスモス、警視監、コジニュス、商人…ティボー・デプラント(Br)
フランマ、アジャ、富豪の女性、女鍛冶屋…リュディヴィーヌ・ゴンベール(S)
サボテン、パラバス…クリストフ・ポンセ・ド・ソラージュ(T)
モンペリエ=オクシタニー国立O&cho
ピエール・デュムソー(指)

録音:2021年9月2-4日 ル・コラン、サル・ベラカーサ、モンペリエ(フランス南部ラングドック地方)
多作で知られるフランス19世紀オペレッタの王オッフェンバック。既に数多くの作品が録音されている一方、未だ全曲録音が現れないままの 傑作もありますが、今回Bru Zaneレーベルが手がけた「月世界旅行」もまさにそうした作品の一つ。マルク・ミンコフスキ指揮ルーヴル宮音楽 隊の古楽器演奏(Archivレーベル)による抜粋で、初めて接した方も多いかもしれません。ビゼー「カルメン」と同じ1875年、つまりオッフェン バックが亡くなる5年前に発表されたこのオペレッタは、彼が晩年に模索していた「夢幻もの」の第5作にあたる意欲作。空想科学小説の祖 ジュール・ヴェルヌの同題作品を参考にしながら自由に組み上げられた台本のもと、夢幻物語と近代的科学小説の要素をかけあわせた展 開は大いに人気を博し、パリでも翌年・翌々年にかけ再演が相次いだほかウィーンやロンドンでも上演されました。オッフェンバックの真骨頂と もいうべき華やぎと充実した構成の面白さを、ドビュッシー「ペレアスとメリザンド」(ALPHA752/NYCX-10240)の名演も記憶に新しい俊 才デュムソーが鮮やかに表現。歌手陣の役作りも見事で、このレーベルならではの図版満載の充実したブックレット(仏語・英語)とともに作 品の真価をじっくり堪能できます。

Urania Records
WS-121398(2CD)
ロッシーニ:歌劇「セビリアの理髪師」 エットーレ・バスティアニーニ(バリトン/フィガロ)、ジュリエッタ・シミオナート(メゾ・ソプラノ/ロジーナ)、フェルナンド・コレナ(バス/バルトロ)、アルヴィニオ・ミシャーノ(テノール/アルマヴィーヴァ伯爵)、チェーザレ・シエピ(バス/バジリオ)、リーナ・カヴァッラーリ(メゾ・ソプラノ/ベルタ)、アルトゥーロ・ラ・ポルタ(バリトン/フィオレッロ)、ジュゼッペ・ザンピエーリ(士官/バス)、アルベルト・エレーデ(指)、フィレンツェ五月音楽祭O&cho

録音:1956年
※STEREO/ADD
※リマスタリング:ノエミ・マンゾーニ&ウラニア・レコーズ
オペラ指揮者として活躍したイタリア出身の指揮者、アルベルト・エレーデは、ミラノのヴェルディ音楽院を経て、スイスのバーゼルでワインガルトナーに師事。 その後、フリッツ・ブッシュの下でアシスタントを務め、1935年にトリノで ワーグナーの「ニーベルングの指環」を指揮してデビュー。オペラ指揮者として成功を収めました。グラインドボーン音楽祭やザルツブルク音楽祭などに出演し、1945年からはトリノRSOの指揮者や、ライン・ドイツ・オペラの音楽監督などを歴任。1968年には、トスカニーニ以来のイタリア人指揮者として、ワーグナーの「ローエングリン」を指揮しています。
本アルバムは、エレーデが得意とした数あるイタリア・オペラの録音から、50年代にDECCAに録音した、ロッシーニの名作「セビリアの理髪師」がウラニア・レコーズから復刻。新たにデジタル・リマスタリングが施され、当時の名匠の作品へのサウンド作り、解釈がより鮮明に伝わる1枚に仕上がりました。

HCR
HCR-25(3CD)
シンギング・イン・タン〜リザ・リム(b.1966): 1993年から/2008年までのオペラと声楽作品
(1)オペラ「オレステア」(1993)
(2)オペラ「チャンO、月へ飛ぶ」(2000)
(3)「母国語」(2005)〜ソプラノと15楽器
のための
(4)オペラ「ナヴィゲーター」(2008)
エリジョン・アンサンブル
(1)サンドロ・ゴルリ(指)、ジュリー・エドワードソン
(MS)、デボラ・ケイサー(MS, Vc)、タイロン・ランドー(T)、ほか
(2)デボラ・ケイサー(S)、サイモン・ヒューイット(指)
(3)ピーア・コムシ(S)、ジャン・ドロワイエ(指)
(4)マヌエル・ナウリ(指)、オマール・エブラヒム
(Br)、フィリップ・ラーソン(B)、アンドルー・ワッツ
(C-T)、ほか

録音:(1)1993年5月31日-6月1日メルボルン(2)2003
年7月20日ブリスベン(Live)、(3)2006年6月11日シドニー(Live)、(4)2008年7月29日ブリスベン
リザ・リムは中国系オーストラリア人の作曲家。彼女はアジアの儀式文化、アボリジニの芸術 に関心を持っており、非西洋音楽と西洋前衛音楽を融合するスタンスを取っています。彼女の作 品はアルディッティ四重奏団、BBC 響などによって度々取り上げられています。彼女の作品は自 分の出自でもあるアジアの儀式文化に影響を受けているとはいえ、その作品は非常に前衛 的、実験的で時にパンク・ロックを思わせる大音響、ノイズに溢れています。このアルバムには3 つ のオペラと1つの声楽作品が収められており、いずれも非常に攻撃的、野心的な内容。中国の 京劇に通じるような極彩色といかがわしさが渾然一体となったシアター・ピースです。

ALPHA
ALPHA-828(2CD)
NX-D07
ブリテン:歌劇「ねじの回転」 女家庭教師…サリー・マシューズ(S)
ピーター・クィント…ジュリアン・ハバード(T)
グロース夫人…キャロル・ウィルソン(Ms)
ジェッセル嬢…ジゼル・アレン(S)
プロローグ…エド・ライオン(T)
マイルズ…トーマス・ハイネン(Boy-S)
フローラ…カタリーナ・ビアヴァイラー(S)
モネ劇場室内O
ベン・グラスバーグ(指)

録音:2021年4月30日、5月4-5日 モネ劇場、ブリュッセル、ベルギー
伝統あるベルギーのモネ劇場によるブリテンの歌劇「ねじの回転」。とある少年と少女の元へやってきた新任の女性家庭教師が、子供たち と、彼らを連れ去ろうと狙う亡霊たちとのやり取りに追い詰められていくという、サイコホラーです。指揮は、コロナ禍直前の2020年1月に東京 SOとの共演で初来日も成功させた、イギリスの若き俊英ベン・グラスバーグ。小編成のアンサンブルから実に色彩豊かな響きを導き出 しています。メイン・キャストの家庭教師を演じるのは、グラインドボーンの「ルサルカ」(DVD: OA1302D/BD:OABD7266D/NYDX- 50106)でもダイナミックな歌唱と切々とした表情を両立する素晴らしい演技を見せたサリー・マシューズ。ここでも徐々に追い詰められていく 表現が実に見事。2021年4月に上演された舞台が非常に高い評価を受け、その後すぐにセッション録音されたアルバムです。


ORFEO
C-210123(3CD)
NX-C09
ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」 トリスタン…ペーター・ザイフェルト(T)
イゾルデ…ニーナ・シュテンメ(S)
マルケ王…シュテファン・ミリング(Bs)
クルヴェナール…ヨッヘン・シュメッケンベッヒャー(Br)
ブランゲーネ…ヤニナ・ベヒレ(Ms)
メーロト…甲斐栄次郎(Br) 他
ウィーン国立歌劇場O&cho
フランツ・ウェルザー=メスト(指)

録音:2013年6月(ライヴ)
ウィーン国立歌劇場
ワーグナーの楽劇「トリスタンとイゾルデ」がウィーン宮廷歌劇場で初めて上演されたのは1883年。以来、現在まで に400回以上も上演される人気演目になっています。ここに収められた2013年6月の公演では、同歌劇場での イゾルデ役デビューとなったニーナ・シュテンメと、歌劇場の「宮廷歌手(Kammersanger)」の称号が与えられた ヴェテラン、ペーター・ザイフェルトがトリスタンを歌い、高水準の上演となりました。 ※ウィーン国立歌劇場創立150年記念BOX(C980120)からの分売です。
ORFEO
C-220313(3CD)
NX-C09
アンタル・ドラティ(1906-1988):歌劇「選ばれし者」 エリア…トマーシュ・コニエチュニー(Bs)
アナプ:イスラエルの王…ミヒャエル・シャーデ(T)
イゼベル:イスラエルの王妃
…レイチェル・フレンケル(Ms)
エリシャ:若き農民…ロン・ジルベルシュタイン(T)
タニト:シドンの農婦…キム・ミヨン(S)
タニトの子供…ユーヴァル・オーレン(Bs)
マレク・ガシュテツキ(Bs)
シン・ジュフン(T)
マカル・ピフラ(Br)
ポズナン劇場cho
クラクフ・ベートーヴェン・アカデミーO
マルティン・フィッシャー=ディースカウ(指)

録音:2021年8月16-22日
世界初録音
レコード・ファンにとってアンタル・ドラティは、史上初となったハイドン:交響曲全集や優秀録音で名高いストラヴィ ンスキー:3大バレエなどの指揮者としておなじみでしょう。そのドラティは母国ハンガリーではコダーイに作曲を学んで おり、器楽曲から交響曲まで相当数の作品を遺していることはあまり知られていません。ここに収録された歌劇「選 ばれし者」はドラティ唯一の舞台作品で、哲学者マルティン・ブーバー(1878-1965)の『エリヤ』に基づくテキスト に、R・シュトラウスを思わせる重厚な音楽が付けられています。 クラフクで行われた世界初演を指揮したのは、名歌手ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウの息子マルティン・ フィッシャー=ディースカウ。指揮者・研究者であるマルティンはドラティの愛弟子でもあり、作品の良き理解者とし て初録音の発起人を務めました。主役エリアを歌うのはポーランド出身のトマーシュ・コニエチュニー。ワーグナー作 品で活躍する歌手で、ここでも堂々たる歌声を披露しています。

Relief
CR-1929(2CD)
ロッシーニ:泥棒かささぎ&序曲集
(1)歌劇『泥棒かささぎ』(ドイツ語・短縮版)
(2)歌劇『ランスへの旅』序曲*
(3)歌劇『チェネレントラ』序曲*
(4)歌劇『コリントの包囲』序曲*
(5)歌劇『セミラーミデ』序曲*
ヴェルナー・エルンスト(ファブリッツィオ)
コーラ・カンネ=メイエル(ルチーア)
フリッツ・ペーター(ジャンネット)
ロスル・シュヴァイガー(ニネッタ)
アレクサンダー・マルタ(代官)
アルベルト・ファン・ハーステレン(フェルナンド)
ウルズラ・ズッター(ピッポ)
パウル・スパーニ(イザッコ)
フランツ・リンダウアー(ジョルジョ)
スザンヌ・エンツ(かささぎ)
ベルン放送室内cho
ネッロ・サンティ(指)
ベロミュンスター放送O
ネッロ・サンティ(指)バーゼルRSO*

録音:(1)1966年9月4-7日チューリヒ放送スタジオ(モノラル)
(2)1984年5月6日スタッドカジノ・バーゼル(ステレオ)
(3)1985年12月1日スタッドカジノ・バーゼル(ステレオ)
(4)1975年8月18日スタッドカジノ・バーゼル(ステレオ)
ロッシーニの『泥棒かささぎ』は1970年代までは、『トゥーランドット』の補筆でも知られる作曲家ザンドナーイによる版が一般的でした。ザンドナーイ版は、ド イツではカール・シュトゥーベルのドイツ語訳版で大変人気がありました。その版を用いた1966年の演奏を収録。チューリッヒ放送制作による音源です。おまけに サンティが振った序曲を4曲併録。

Signum Classics
SIGCD-702(2CD)
プッチーニ:歌劇「ラ・ボエーム」 セルジオ・アラポント(指)、アイルランド国立歌劇場、セリーヌ・バーン(ミミ、ソプラノ)、アンナ・デヴィン(ムゼッタ、ソプラノ)、メルーナス・ヴィトゥルスキス(ロドルフォ、テノール)、ダヴィド・ヴィジッチ(マルチェッロ、バリトン)、ベン・マカティアー(ショナール、バリトン)、ジョン・モロイ(コッリーネ、バス)、エディ・ウェイド(ブノア&アルチンドロ、バズ)、ファーガル・カーティス(パルピニョール、テノール)、デイヴィッド・ハウズ(税関吏、バス・バリトン)、ロリー・ダン(軍曹、バス・バリトン)

録音:2021年2月、ボード・ガシュ・エナジー劇場(ダブリン)
でスタートしたSignum Classicsとアイルランド国立歌劇場(アイリッシュ・ナショナル・オペラ)のコラボレーション・プロジェクト第2弾!
詩人、音楽家、画家、哲学者の四人が住む、愛と芸術の街パリが舞台のラ・ボエーム。感動的でコミカルもあり、現実的でロマンチックでもある、プッチーニが作曲したオペラの中でも特に愛されているこの作品は、逆境に直面しながらも、絆を深めていく部分が、現代の苦難に立ち向かう時代にも通じているかのようです。ミミとムゼッタにアイルランドの有名なソプラノでコヴェントガーデンのロイヤル・オペラ・ハウスでも活躍するセリーヌ・バーンと、アンナ・デヴィンを迎えたアイルランド国立歌劇場による新録音にご期待ください。

BR KLASSIK
BR-900339(1CD)
NX-B05
ウルマン(1898-1944):歌劇「アトランティスの皇帝、または死神の拒否」 Op. 49 ブービーコップフ(兵士)…ジュリアナ・ザラ(S)
鼓手…クリステル・レッチュ(Ms)
道化/兵士…ヨハネス・クム(T)
皇帝オーヴァオール…アドリアン・エレート(Br)
ラウドスピーカー…ラース・ヴォルト(Bs)
死神…タレク・ナズミ(Bs)
ミュンヘン放送O
パトリック・ハーン(指)

録音:2021年10月10日(ライヴ)
ナチスに"退廃音楽"のレッテルを貼られた作曲家の一人、ヴィクトル・ウルマンの歌劇「アトランティスの皇帝」。 この作品は1943年にウルマンの収容先であったテレジエンシュタット収容所で完成され、1944年にドレス・リハー サルまで行われたものの、理由不明のまま上演禁止となり、ウルマン自身は同年アウシュヴィッツで生涯を終えてい ます。自筆原稿はかろうじて生き延びた彼の友人の手にあったので、1975年にようやくアムステルダムで初演され ました。ジャズ風のナンバーを含む音楽と、当時の政治批判を含む風刺の効いたあらすじ(収容所仲間のペー ター・キーンによる台本)が特徴です。 このアルバムには2021年に行われた演奏会形式の上演が収録されており、ウィーン出身のヴェテラン歌手、アドリ アン・エレートを中心とした若手歌手たちと、ミュンヘン放送Oの首席客演指揮者に就任したパトリック・ ハーンが見事な演奏を繰り広げています。

Sterling
CDA-184718492
(3CDR)
ワーグナー:楽劇 「ジークフリート」 ライラ・アンデション=パルメ(ソプラノ、ブリュンヒルデ)、マッティ・カストゥ(テノール、ジークフリート)、フランツ・カーゼマン(テノール、ミーメ)、イェルケル・アルヴィドソン(バス・バリトン、さすらい人)、ビョーン・アスケル(バリトン、アルベリヒ)、ステーン・ヴァールンド(バス、ファフナー)、ヒルデ・ライドラン(ソプラノ、森の小鳥)、グニッラ・セーデシュトレム(アルト、エルダ)、王立スウェーデン歌劇場O、シクステン・エールリング(指)

録音(ライヴ):1987年3月14日、王立スウェーデン歌劇場(ストックホルム)/AAD
王立スウェーデン歌劇場はワーグナーの『ニーベルングの指輪』の全曲をこれまでに3度、異なる演出で上演してきました。スウェーデンの宮廷歌手ライラ・アンデション=パルメ(b.1941)のアーカイヴ録音シリーズのもっとも新しいアルバムは、フォルケ・アベニウスが手がけた1969年からの新演出による 「ジークフリート」 のライヴ録音です。このアルバムは、アンデション=パルメの歌とともに、オペラの指揮者としても名高かったシクステン・エールリング(1918-2005)によるワーグナー楽劇の全曲演奏を堪能できる、極めて貴重な録音です。 エールリングは、王立ストックホルム音楽大学でピアノを学び、持ち前の形式とリズムに対する感覚と抜群の記憶力によって急速に成長。興味をもった指揮法のクラスに参加してからは、在学中から王立スウェーデン歌劇場のリハーサルを任されるようになりました。1941年、ドレスデンのカール・ベームの下で学び、ポストの申し出もあったものの、第二次世界大戦の激化を嫌って帰国。1950年にストックホルム・フィルハーモニックを指揮した 「春の祭典」 で注目され、1953年、王立スウェーデン歌劇場の首席指揮者に任命されました。王立オペラが、ビルギット・ニルソンやユッシ・ビョルリングといったスター歌手の客演と専属歌手たちの優れたアンサンブルを誇っていた時代です。しかし、1960年、エールリングの「完璧主義」と相容れない人たちとの軋轢から辞任。アメリカに渡ってデトロイトSOの音楽監督を務め、ニューヨークを拠点にメトロポリタン歌劇場をはじめ主に北米とヨーロッパのオーケストラと歌劇場への客演を続けました。1970年の後半、王立歌劇場に客演指揮者として復帰、「伝説的」とも言われた数多くの公演を指揮しました。 1987年のシーズンの 「ジークフリート」 もそのひとつです。王立歌劇場のR・シュトラウス 「影のない女」 (Sterling CDA-169616982)でニルソンやシヴ・ヴェンベリと共演してバラク役を歌ったフィンランドのテノール、マッティ・カストゥ(1943-2015)のジークフリート。ブッファ役を得意とするドイツのテノール、フランツ・カーゼマン(b.1942)のミーメ。「ニュルンベルクのマイスタージンガー」 のハンス・ザックス、『指輪』のヴォータンを持ち役とするバス・バリトン歌手、1992年に宮廷歌手に任命されたイェルケル・アルヴィドソン(1939-2007)のさすらい人(ヴォータン)。同じく宮廷歌手のビョーン・アスケル(b.1941)のアルベリヒ。経験豊かな歌手たちが、ブリュンヒルデを歌うアンデション=パルメと同じ舞台に立ちました。 1987年3月14日のライヴ録音の明瞭度の高いアナログ録音をデジタル・マスタリング。アンデション=パルメの 「サロメ」(CDS184318442)と同様、王立歌劇場のライセンスを得てリリースされます。エールリングと王立Oと歌い手たちの展開するワーグナーの楽劇を単なるドキュメント以上の姿で示したアルバムです。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

Opus Arte
OA-1340D(DVD)
NX-C10
ヴェルディ:歌劇「ドン・カルロ」 フィリッポ2世…ロバート・ロイド(Bs)
ドン・カルロ…ルイス・リマ(T)
ロドリーゴ…ジョルジョ・ザンカナーロ(Br)
エリザベッタ…イレアナ・コトルバス(S)
エボリ公女…ブルーナ・バリオーニ(Ms)
宗教裁判長…ジョゼフ・ルロー(Bs)
修道士…マシュー・ベスト(Bs)
テバルド…パトリシア・パーカー(S)
レルマ伯爵…ジョン・ドブソン(T)
国王の使者…アラン・ジョーンズ(T)
アレンベルク伯爵夫人…ロメイン・グリゴローヴァ(黙役)
天からの声…ローラ・ビアジョーニ(S)他
コヴェント・ガーデン王立歌劇場O&cho
ベルナルト・ハイティンク(指)
デザイン&制作(オリジナル):ルキノ・ヴィスコンティ
演出:クリストファー・レンショー

収録:1985年4月コヴェント・ガーデン王立歌劇場(ロンドン)
収録時間:204分
音声:イタリア語
PCMステレオ2.0(DVD)
字幕:日本語・イタリア語・英語・フランス語・ドイツ語・スペイン語・ポルトガル語
画角:4:3 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク
Blu-ray…片面二層ディスク 1080i High Definition
この1985年にコヴェント・ガーデンで収録された映像は、なんといっても20世紀を代表する映画監督の一人ルキノ・ヴィスコンティの美しい美術に注目。近 年ではほとんど見なくなった重厚かつ美しい衣装や装置は、一見の価値があります。当時最高の歌手たちによるドラマも見どころ。若々しく張りのある声を 持つルイス・リマが演じるドン・カルロと、名歌手イレアナ・コトルバスの許されぬ恋の行方、ドン・カルロとともに祖国への思いを歌うロドリーゴ役のザンカナーロ の強靭な歌声、ロバート・ロイドが歌うフィリッポ2世の堂々たる歌など見どころは数多く、全体をまとめるハイティンクのきびきびとした音楽作りもきわめて魅 力的です。

NAXOS
NAX-2.110730(DVD)
NX-C09

NBD-0149V(Bluray)
NX-C09
ベッリーニ:歌劇「カプレーティとモンテッキ」 ジュリエッタ…ジェシカ・プラット(S)
ロメーオ…ソーニャ・ガナッシ(Ms)
カペッリオ…ルーベン・アモレッティ(Bs)
テバルド…シャルヴァ・ムケリア(T)
ロレンツォ…ルーカ・ダッラミーコ(Bs)
フェニーチェ歌劇場O&cho
オメール・メイア・ウェルバー(指)
演出:アルノー・ベルナール

収録:2015年1月18日 フェニーチェ歌劇場、ヴェネツィア(イタリア)
収録時間:136分
音声:イタリア語
PCMステレオ2.0(DVD/Blu-ray)
字幕:日本語・イタリア語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク
Blu-ray…片面二層ディスク 1080i High Definition
1826年に「ビアンカとフェルナンド」をナポリで初演し、才能が認められたベッリーニ。以降、数々の歌劇を成功させ、ついにヴェネツィアのフェニーチェ劇場か ら新作の提供を求められます。彼は1830年から作品に着手、台本を担当したフェリーチェ・ロマーニはニコラ・ヴァッカイのために書いた「ジュリエッタとロメオ」 を手直しして提供。ドニゼッティ自身は自作の「ザイーラ」からいくつかの旋律を流用して、この作品を描き上げました。台本はシェークスピアの『ロメオとジュリ エット』とは直接の関係はなく、登場人物の扱いや物語の展開などもかなりの相違があります。またロメオをテノールが歌うヴァージョンもありますが、この上演 はベッリーニが書いた通り、メゾ・ソプラノのベテラン、ソーニャ・ガナッシが歌っています。ジュリエッタを歌うのは若手ソプラノ、ジェシカ・ブラット。流麗なコロラ トゥーラと抒情的かつ優美な歌唱が印象的です。

Dynamic
DYNDVD-37900
(2DVD)
NX-D05

DYNBRD-57900
(Bluray)
NX-D05
ワーグナー:楽劇「神々の黄昏」 ジークフリート…コスタディン・アンドレーエフ (T)
グンター…アスタナス・ムラデノフ (Br)
アルベリヒ…ビセル・ゲオルギエフ (Br)
ハーゲン…ペタル・ブチコフ (Bs)
ブリュンヒルデ…ヨルダンカ・デリロヴァ (S)
グルトルーネ…ツヴェタナ・バンダロフスカ (S)
第1のノルン…ペトヤ・ツォネヴァ (A)
第2のノルン…ドミトリンカ・ライチェヴァ (Ms)
第3のノルン…フローラ・タルポマノヴァ (S)
ヴァルトラウテ…ツヴェタ・サラムベリエヴァ (A)
ヴォークリンデ…ミレーナ・ギュローヴァ (S)
ヴェルグンデ…シルヴィア・テネーヴァ (S)
フロスヒルデ…ドミトリンカ・ライチェヴァ (Ms)
ソフィア国立歌劇場O&cho
パヴェル・バレフ(指)
演出:プラーメン・カルターロフ

収録:2013年6月29日 ソフィア国立歌劇場(ブルガリア)
収録時間:272分
音声:ドイツ語
PCMステレオ2.0/DOLBY DIGITAL 5.1(DVD/Blu-ray)
字幕:日本語・イタリア語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク×2
Blu-ray…片面二層ディスク 1080i High Definition
このソフィア国立歌劇場「神々の黄昏」の舞台も、前三作と同じく、赤、青、緑の原色を基調とした照明に、不思議な幾何学模様や円錐が散りばめられ たプラ-メン・カルタコフによるポップな演出コンセプトに貫かれています。ここでも特撮怪獣映画のキャラクターのような装束やロック歌手を思わせる衣装をま とった歌手たちが舞台狭しと活躍します。今作ではアルベリヒ役のゲオルギエフとハーゲン役のペタル・ブチコフ以外は主要メンバーが刷新され、ブリュンヒルデ 役のヨルダンカ・デリロヴァを初めとした新鮮な歌唱陣による熱演によりこの壮大なツィクルスの最終章が締めくくられます。

H.M.F
HMM-902700(2CD)
ウェーバー:歌劇『魔弾の射手』 クリスティアン・イムラー(バス/隠者) ポリーナ・パスツィルチャク(ソプラノ/アガーテ)
カテリーナ・カスパー(ソプラノ/エンヒェン) マキシミリアン・シュミット(テノール/マックス)
ヤニク・ドゥブ(バリトン/キリアン) マティアス・ヴィンクラー(バス/クーノー)
マックル・ウルラッハー(ザミエル/語り)ディミトリ・イヴァシュチェンコ(バス/カスパール)
フライブルク・バロックオーケストラ
ルネ・ヤーコプス(指)

録音:2021年6月、コンツェルトハウスおよびアンサンブルハウス、フライブルク
ヤーコプスによる『魔弾の射手』の録音の登場!冒頭の有名な序曲から、物語の世界にぴったりの美しくもメルヘンを思わせる霊妙な雰囲気の素晴らしい録音 にまず心奪われます。そして、いつもながらのヤーコプスらしいこだわりをみせ、セリフ部分も充実。さらに、序曲の後に本来存在していた”隠者”の場面を復 活させ、『魔弾の射手』作品本来の姿がここによみがえりました。歌唱陣と管弦楽の演奏がこれ以上なく生き生きとしています。超注目盤です。
魔弾の射手の物語は、以下のとおり・・・主人公は若く有能な狩人マックス。娘アガーテと結ばれるためには難しい射撃を成功させなければならない。マッ クスはライバルのカスパールにそそのかされ、悪魔に「魔弾」を鋳造させる。これは、6発は自分の思いのままに命中するが、最後の1発は悪魔の思うところに 命中する、というもの。射撃当日、その7発目は最初なんとアガーテに命中したように見えた。が、彼女は「隠者に送られた花束」によって守られ、ライバルの カスパールが凶弾に倒れます。最終的にマックスとアガーテはめでたく一緒になります。・・・というもの。正直申し上げると、この「花束」に少々の唐突感があること は否めません。このアガーテを護った「花束」は、本来、台本作者のキントが、序曲の後に配した、隠者とアガーテの場面で登場していたもの。序曲のあとに、 隠者の家をたずねるアガーテと隠者が歌う場面があり、そこで、隠者はアガーテにおまもりとして花束を渡すのです!ウェーバーは、妻にして人気歌手のカロリーネ・ ブラントを観客代表のように信用しており、彼女の助言にしたがって、序曲のあとに登場する隠者の場面をカットし、序曲のあとはにぎやかな射撃のシーンから 始まるようにしました。本来は序曲のあとに隠者の家の静寂な世界があったのに。キントはこの台本の変更をしぶしぶ承知したものの、死ぬまで後悔していまし た。本録音は、この場面を復活させています!しかもヤーコプスは、音楽をつけて復活させています!ヤーコプスは、台本のみ存在しウェーバーが音楽をつけなかっ たこの場面を復活させるにあたり、オペラのフィナーレで隠者が登場するときのメインテーマや、ほかの楽曲から旋律を転用しています。これがまた実に見事!
理想的な管弦楽、充実した歌唱陣、そして従来カットされていた部分の復活からセリフ部分にいたるまでの綿密かつこだわりのプロダクション。『魔弾の射手』 をお持ちでない方にも、さらに『魔弾の射手』を全種類お持ちの方にも新たなる決定盤かつ注目盤としてお手にとっていただきたい内容です! (Ki)

Pentatone
PTC-5186956(2SACD)
ヴェルディ:歌劇『椿姫』 リゼット・オロペサ(ソプラノ/ヴィオレッタ・ヴァレリー) ルネ・バルベラ(テノール/アルフレード・ジェルモン)
レスター・リンチ(バリトン/ジョルジョ・ジェルモン) イルセヤル・ハイルロワ(メゾ・ソプラノ/フローラ・ベルヴォア)
メンナ・カーゼル(ソプラノ/アンニーナ) フランチェスコ・ピターリ(テノール/ガストーネ子爵)
アレン・ボクサー(バリトン/ドゥフォール男爵) ビアージョ・ピッツーティ(バリトン/ドビニー侯爵)
アレクサンドル・クーペジー(バス/グランヴィル医師)
合唱ソロ:
トビアス・シュレーダー(テノール/ジュゼッペ) ラインホルト・シュライアー=モルロック(バス/フローラの召使い)
アレクサンドル・フェディッシュ(バス/使者)
シュターツカペレ・ドレスデン、
ドレスデンPO、ヴォルフガング・ヘントリッヒ(コンサートマスター)
ダニエル・オーレン(指)

録音:2021年3月/文化宮殿、ドレスデン(ドイツ)
ダニエル・オーレン率いるドレスデンPO、シュターツカペレ・ドレスデンが、ヴィオレッタ役にリリック・コロラトゥー ラ・ソプラノのリゼット・オロペサ、アルフレード役にルネ・バルベラ、ジェルモン役にレスター・リンチなどの豪華キャストとともにヴェルディの歌劇『椿姫』を録 音しました!!
『椿姫』の舞台はパリの社交界。夜の世界で名を馳せる高級娼婦ヴィオレッタの一途な愛と哀しい運命描いたこの歌劇は、印象的なメロディとドラマティックな テンポで展開される全3幕の作品。ヴィオレッタは悲劇が進むにつれてコロラトゥーラの名人芸からより叙情的で劇的なイディオムへとかわっていきますが、オロペ サがヴィオレッタの心情を実に見事に演じており、彼女の比類なき解釈をこの録音で存分に味わうことができます。
録音は2021年3月ドレスデン。コロナ禍のためソリストを観客席に配置し、舞台上のオーケストラもソーシャル・ディスタンスを取った形で行われました。『椿姫』 という名作ながら新録音が多くないだけこの新譜は歓迎すべきと言え、さらにPENTATONEの録音でおなじみのヨブ・マールセ、エルド・グールトら優れた技術 陣による録音であることも注目です! (Ki)

ACCENT
ACC-26416(3CD)
ヘンデル:歌劇『ロデリンダ』 アンナ・デニス(ソプラノ;ロデリンダ)
クリストファー・ローリー(カウンターテナー;ベルタリード)
トーマス・クーリー(テノール;グリモアルド)
フランツィスカ・ゴットヴァルト(メゾソプラノ;エドゥイジェ)
ジュリアン・ヴァン・メレールツ(カウンターテナー;ガリバルド)
オーウェン・ウィレッツ(カウンターテナー;ウヌルフォ)
ローレンス・カミングス(指)
ゲッティンゲン祝祭O

録音:2021年9月9日/ドイツ、ゲッティンゲン劇場(ライヴ)
1920年から行われているゲッティンゲン国際ヘンデル音楽祭。毎年ヘンデルのオペラを中心に様々な作品が演奏される大規模な催しが続いていましたが、 100周年となる2020年はコロナの影響でやむなく開催を断念。そして2021年に開催された音楽祭で上演されたのがこの『ロデリンダ』です。1920年第1 回の音楽祭で取り上げられた演目であり、特別な思いが込められた選曲と言えましょう。2012年から音楽祭の音楽監督を務めてきたカミングスにとって、音楽監 督最後の年でもありました。残されたライヴ録音からも充実した演奏の空気感がビリビリと伝わってきます。
愛と情熱、嫉妬と陰謀、王位をめぐる人間関係に複雑に絡み合う恋愛事情…実にバロックオペラ的な筋書きに、ヘンデルならではの変化に富んだ感情豊かな音 楽が炸裂する名作『ロデリンダ』。1720年代のロンドンで一流の歌手とOに恵まれたヘンデルが完成させた作品だけに、出演者に対する要求も高いもの となっています。
ローレンス・カミングスはイギリス古楽界の名匠として名を馳せる指揮者・チェンバリスト。1999年からロンドン・ヘンデル音楽祭の音楽監督、2012年か らゲッティンゲン国際ヘンデル音楽祭の音楽監督を務めた、紛れもないヘンデルのスペシャリストです。 (Ki)

C Major
76-1208(2DVD)

76-1304(Bluray)
ボーイト:歌劇「ネローネ」 スヴェトラーナ・アクショー ノワ(アステリア )
カトリン・ヴントザム(セリント/ ペルサイド)
イリヤ・クリョーヒン(ドシテオ )
ブレット・ポレガート(ファヌエル)
タイラン・ラ イン ハ ルト( ゴブリア ス )
ラファエル・ロハス(ネローネ)
アレッサンドラ・ヴォルペ(ルブリア)
ルチオ・ガッロ(サイモン・マゴ)
ミクローシュ・シェベスティエン(ティゲリーノ)
ディルク・カフタン(指揮 )
ウィーンSO
プラハ・フィルハーモニー合唱団
演出:リヴィエ・タンボシ

収録:2021年7月、ブレゲンツ祝祭劇場(ライヴ)
◆DVD
画 面:16:9, N T S C
音声:PCMステレオ、DTS5.1
原語:イタリア語、字幕:独 英 韓
149分
◆Bluray
画 面:16:9,1080i
音声:PCMステレオ、
DTS-HD MA5.1
原語:イタリア語、字幕:独 英 韓
149分
アッリーゴ・ボーイトは、優れた台本作家でもあり作曲家でもありました。当時の偉大なる作曲家ヴェルディとの出会いにより、「オテロ」「ファ ルスタッフ」「ラ・ジョコンダ」など有名オペラ作品の台本を手がけ、名を知られることになります。さらに詩、小説の分野でもその才能を発揮しました。また、 青年時代のボーイトがゲーテの「ファウスト」に基づいて台本を書き作曲した「メフィストーフェレ」は彼の代表作で、イタリア・オペラに新風を送り込んだ作曲家 としても知られています。
本映像は、2021年のブレゲンツ音楽祭で上演されたボーイトの遺作「ネローネ」。本作はボーイトが 1862年頃からこつこつと作曲を進めていましたが完成 には至らず、ボーイトの死後にイタリアの作曲家アントニオ・スマレリアとヴィンツェンツォ・トマジーニにより未完部分が補筆され、アルトゥーロ・トスカニーニによっ て 1924年ミラノ・スカラ座でようやく世界初演された作品です。 舞台は古代ローマ皇帝ネロの治世の時代。キリスト教のローマへ広がりとともに行われたキリスト教徒の弾圧・迫害を描き、そして終幕ではローマの大火が扱わ れます。 (Ki)

オクタヴィア
OVCL-00781(1SACD)
税込定価
2022年4月20日発売
ラガッツィ! ―オペラ名アリア・重唱集
モーツァルト:歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」K.588〜「美しいセレナーデを」
ドニゼッティ:歌劇「愛の妙薬」〜「20スクーディ!」
ドニゼッティ:歌劇「ドン・パスクワーレ」〜「奥さんを貰うですって!」
ヴェルディ:歌劇「オテッロ」〜「天に誓う」
ヴェルディ:歌劇「マクベス」〜「ああ、この父の手は」
プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」〜「泣くな、リュー」
プッチーニ:歌劇「ラ・ボエーム」〜「ミミ、君はもう戻ってこない」
ワーグナー:歌劇「タンホイザー」〜「夕星の歌」
ヴェルディ:歌劇「ナブッコ」〜「行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って」
ヴェルディ:歌劇「運命の力」〜「無駄だったな、アルヴァーロよ」
ビゼー:歌劇「真珠採り」〜「聖なる神殿の奥深く」
ビゼー:歌劇「カルメン」〜「私はエスカミーリョ」
モーツァルト:歌劇「魔笛」〜「イージス神とオジーリス神よ」
ヴェルディ:歌劇「イル・トロヴァトーレ」〜「見よ、恐ろしい炎よ!」
所谷 直生(T)、中村 元信(T)、村上 敏明(T)、渡邉 公威(T)、須藤 慎吾(Br)、鶴川 勝也(Br)、斉木 健詞(Bs)
F.O.A. アンサンブル
仲田 淳也(指)
〈賛助出演〉 西 正子(S)

録音:2021年10月12-13日 東京・豊洲文化センター・ライヴ
第一線で活躍するオペラ歌手による、有名オペラのアリアや重唱を小編成オーケストラとともに演奏したラ イヴCD。この7名の男性歌手と指揮の仲田淳也は国立音楽大学で学んだ同級生で、若き日をともにし た仲間たちが織りなすハーモニーがたっぷりと収められました。 ブックレットには、ソプラノ歌手・西正子による曲目解説と歌詞対訳も収録。オペラのストーリーや歌詞の 内容も楽しみながらお聴きいただけます。(オクタヴィア)

NAXOS
NAX-2.110726(2DVD)
NX-D05

NBD-0147V(Bluray)
NX-D05
モーツァルト:歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」 フィオルディリージ…ヴァレンティナ・ナフォルニツァ(S)
ドラベッラ…ヴァシリサ・ベルジャンスカヤ(Ms)
グリエルモ…マッティア・オリヴィエーリ(Br)
フェルランド…マシュー・スウェンセン(T)
デスピーナ…ベネデッタ・トッレ(S)
ドン・アルフォンソ…トーマス・ハンプソン(Br)
フィレンツェ五月音楽祭O&cho
ズービン・メータ(指)
演出:スヴェン・エリック・ベヒトルフ

収録:2021年3月28日フィレンツェ五月音楽祭歌劇場(イタリア)
収録時間:188分
音声:イタリア語
PCMステレオ2.0/DTS Digital Surround 5.1(DVD)
PCMステレオ2.0/DTS-HD Master Audio 5.1(Blu-ray)
字幕:日本語・イタリア語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク×2
Blu-ray…片面二層ディスク 1080i High Definition
モーツァルトの歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」は、1790年の初演直後から「内容が不道徳である」と不評を買い、18世紀から19世紀にかけて上演機会も少 なく、他のモーツァルト作品に比べ人気の低い歌劇でした。しかし20世紀になって、ダ・ポンテの台本の優れた心理描写にモーツァルトがアンサンブルを駆使 して作曲した多彩で豊かな音楽が再評価され、現代ではオペラの人気演目の一つとして頻繁に上演されています。 フィレンツェで行われたズービン・メータの指揮によるこの上演は、ゆったりとしたテンポとオーケストラの響きを存分に生かしたオーソドックスなもの。二組の恋人 たちにはフレッシュで粒ぞろいの若手歌手を配し、ドン・アルフォンソ役のヴェテラン、トーマス・ハンプソンが自身の闊達な演技歌唱とともに、若者たちを見事 にリード。スヴェン・エリック・ベヒトルフによる演出はユーモアとペーソスに溢れ、シックな舞台美術と衣装と相まってこのモーツァルトの傑作オペラに大輪の華を 添えています。

Opus Arte
OA-1342D(DVD)
NX-B06
プッチーニ:歌劇「マノン・レスコー」 マノン・レスコー…キリ・テ・カナワ(S)
シュヴァリエ・デ・グリュー…プラシド・ドミンゴ(T)
兄レスコー…トーマス・アレン(Br)
ジェロント・ディ・ラヴォワール…フォーブス・ロビンソン(Bs)
エドモンド…ロビン・レガーテ(T)
宿屋の主人…ジョージ・マクファーソン(Bs)
歌手…アンナ・クーパー(Ms)
舞踏教師…ジョン・フライアット(T)
街灯点灯夫…マーク・カーティス(T)
射撃隊軍曹…ハンデル・トーマス(Bs)
船長…ロデリック・アール(Bs)
コヴェント・ガーデン王立歌劇場O&cho
ジュゼッペ・シノーポリ(指)
演出:ゲッツ・フリードリヒ

収録:1983年5月 コヴェント・ガーデン王立歌劇場(ロンドン)
収録時間:128分
音声:イタリア語
PCMステレオ2.0
字幕:日本語・英語・フランス語・ドイツ語・イタリア語・スペイン語
画角:4/3 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク
主人公の騎士デ・グリューとその恋人マノンの運命と悲劇を描いたプッチーニの歌劇「マノン・レスコー」が1893年にトリノで初演されてから90年後の 1983年、コヴェント・ガーデン王立歌劇場でこの演目を手掛けたのは演出家のゲッツ・フリードリッヒと、この上演がイギリスのオペラ界へのデビューと なったジュゼッペ・シノーポリでした。そして、この歌劇を知り尽くした3人の歌手たち、キリ・テ・カナワ、プラシド・ドミンゴ、トーマス・アレンが登場、なかで もキリ・テ・カナワの熱唱とプラシド・ドミンゴのロマンティックな歌唱は高く評価されました。上演から40年近くを経た現在でも、この完成度の高い舞台 は色褪せることがありません。
Opus Arte
OACD-9050D(2CD)
NX-C03
コルンゴルト:歌劇「死の都」 パウル…クラウス・フローリアン・フォークト(T)
マリエッタ/マリーの声…カミラ・ニールンド(S)
フランク/フリッツ…マルクス・アイヒェ(Br)
ブリギッタ…サーリ・ヌードクヴィスト(Ms)
マリエッテ …カイサ・ランタ(S)
リュシエンヌ…メリス・ヤーティネン(S)
ガストン…アンティ・ニエミネン(T)
ヴィクトラン…ペル=ホーカン・プレヒト(T)
アルベルト伯爵…ユハ・リーヒマキ(T)
フィンランド国立歌劇場O&cho&児童cho
ミッコ・フランク(指)

収録:2010年11月 フィンランド国立歌劇場(ヘルシンキ)
※Opus Arte*OA1121D(DVD)のCD化
モーツァルトの再来と言われた23歳のコルンゴルトが書いた歌劇「死の都」。 喪失と孤独をテーマとし、彼自身と父の共同執筆で台本を書いたこの作品は、1920年にオットー・クレンペラー の指揮によってケルンで初演され大成功を収めました。20世紀末より人気が高まり、優れた上演も目にするよう になってきました。この2010年に行われたミッコ・フランクが指揮するフィンランド国立歌劇場でのカスパー・ホルテ ンのプロダクションは代表的な名演の一つに数えられるもので、なかでも主役を担う2人の歌手、クラウス・フローリ アン・フォークトとカミラ・ニールンドの名唱は驚くべき完成度を誇っています。大きな評判となったDVDから、音の みを抽出したCDが登場。美しい音楽を存分に味わうことができます。

Dynamic
DYNDVD-37928(DVD)
NX-C09

DYNBRD-57928(Bluray)
ジョルダーノ:歌劇「シベリア」 ステファナ…ソーニャ・ヨンチェヴァ(S)
ヴァシリ…ゲオルギー・ストゥルア(T)
グレビ…ジョルジュ・ペテアン(Br)
ニコナ…カテリーナ・ピーヴァ(Ms)
アレクシス王子…ジョルジョ・ミッセーリ(T)
イワン…アントニオ・ガレス(T)
銀行家ミスキンスキ…フランチェスコ・ヴェルナ(Br)
ワリノフ…エマヌエーレ・コルダロ(Bs)
所長…フランチェスコ・サムエレ・ヴェヌーティ(Bs)
下士官…ヨゼフ・ダダ(T)他
フィレンツェ五月音楽祭O&cho
ジャナンドレア・ノセダ(指)
演出:ロベルト・アンド

収録:2021年7月7日フィレンツェ五月音楽祭歌劇場、フィレンツェ(イタリア)
収録時間:104分
音声:イタリア語
PCMステレオ2.0/Dolby digital 5.1(DVD)
PCMステレオ2.0/DTS-HD Master Audio 5.1(Blu-ray)
字幕:日本語・イタリア語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク
Blu-ray・・・片面二層ディスク 1080i High Definition
歌劇「シベリア」は、ルイージ・イッリカの手になるシベリアの流刑地を舞台とした悲恋の物語の台本に、ジョルダーノがヴェリズモ・オペラの系譜に連なる緊迫感 溢れるオーケストレーションを駆使し、合唱によるロシアの調べ(「皇帝賛歌」「ボルガの舟歌」など)を加えた音楽を作曲。1903年、ミラノ・スカラ座で初演さ れました。1905年、パリでこの作品の上演を観たガブリエル・フォーレが、その音楽を高く評価したと伝えられています。本上演のロベルト・アンドによる演出は 時代を19世紀の帝政ロシアから20世紀のソヴィエト・ロシアに移し、舞台の背景に別撮りの風景や群衆の映像を投影することで寒々としたシベリアの流刑 地を彷彿させるユニークなもの。ステファナ役を歌うのは近年その実力が高く評価されているソプラノ、ソーニャ・ヨンチェヴァ。情熱的なヒロインを見事に歌い上 げます。またテノールのゲオルギー・ストゥルアが伸びのある美声で純情な恋人ヴァシリ役を切々と歌い、グレビ役のバリトンのジョルジュ・ペテアンが板についた 悪役ぶりで強い印象を残します。充実した歌唱陣に加え、フィレンツェ五月音楽祭のオーケストラ、合唱団を率いる名匠ノセダのタクトがジョルダーノのスコア から多彩な響きを引き出しながら、このオペラをドラマティックに描き尽くします。
Dynamic
CDS-7928(2CD)
NX-C09
ジョルダーノ:歌劇「シベリア」 ステファナ…ソーニャ・ヨンチェヴァ(S)
ヴァシリ…ゲオルギー・ストゥルア(T)
グレビ…ジョルジュ・ペテアン(Br)
ニコナ…カテリーナ・ピーヴァ(Ms)
アレクシス王子…ジョルジョ・ミッセーリ(T)
イワン…アントニオ・ガレス(T)
銀行家ミスキンスキ…フランチェスコ・ヴェルナ(Br)
ワリノフ…エマヌエーレ・コルダロ(Bs)
所長…フランチェスコ・サムエレ・ヴェヌーティ(Bs)
下士官…ヨゼフ・ダダ(T)他
フィレンツェ五月音楽祭O&cho
ジャナンドレア・ノセダ(指)

収録:2021年7月7日
フィレンツェ五月音楽祭歌劇場、フィレンツェ(イタリア)
歌劇「シベリア」は、ルイージ・イッリカの手になるシベリアの流刑地を舞台とした悲恋の物語の台本に、ジョルダーノがヴェリズモ・オペラの系譜に連なる緊迫感 溢れるオーケストレーションを駆使し、合唱によるロシアの調べ(「皇帝賛歌」「ボルガの舟歌」など)を加えた音楽を作曲。1903年、ミラノ・スカラ座で初演 されました。1905年、パリでこの作品の上演を観たガブリエル・フォーレが、その音楽を高く評価したと伝えられています。ステファナ役を歌うのは近年その実 力が高く評価されているソプラノ、ソーニャ・ヨンチェヴァ。情熱的なヒロインを見事に歌い上げます。またテノールのゲオルギー・ストゥルアが伸びのある美声で 純情な恋人ヴァシリ役を切々と歌い、グレビ役のバリトンのジョルジュ・ペテアンが板についた悪役ぶりで強い印象を残します。充実した歌唱陣に加え、フィレ ンツェ五月音楽祭のオーケストラ、合唱団を率いる名匠ノセダのタクトがジョルダーノのスコアから多彩な響きを引き出しながら、このオペラをドラマティックに描 き尽くします。

C Major
75-9308(2DVD)

75-9404(Bluray)
ワーグナー:舞台神聖祝典劇「パルジファル」 ジュリアン・ハバード(テノール/パルジファル:無知で無垢な若者)
ジョン・レリエ(バス・バリトン/グルネマンツ:老騎士)
トマス・トマソン(バリトン/アムフォルタス:聖杯の城の王)
キャサリン・フーノルト(ソプラノ/クンドリ:聖杯の城の女使者)
トーマス・ガゼリ(バス・バリトン/クリングゾル:魔法使い)
アレクセイ・タノヴィツキ(バス/ティートゥレル:アムフォルタスの父)
オメール・メイア・ヴェルバー(指)
マッシモ劇場O
マッシモ劇場cho
マッシモ劇場児童cho
演出:グラハム・ヴィック

収録:2020年1月26日、マッシモ劇場、パレルモ(ライヴ)
◆DVD
画面:16:9 NTSC
音声:PCMステレオ,DTS5.1
リージョン:All
DVD9
原語:ドイツ語
字幕:独英韓,日本語
225分
◆Bluray
画面:1080i 16:9 FullHD
音声:PCMステレオ,
DTS-HD MA5.1
リージョン:All
BD50
原語:ドイツ語
字幕:独英韓,日本語
ワーグナー最後の大作「パルジファル」。彼の死後30年間(1913年まで)バイロイト祝祭劇場に独占上演権が与えられていた作品ですが、以降世界中の劇場で上演されています。ワーグナー自ら「舞台神聖祝典劇」と銘打ったこの作品は、中世スペインのモンサルヴァート城を舞台に、磔刑に処せられた十字架上のイエス・キリストのわき腹を刺したとされる「聖槍」とキリストが最後の晩餐に使ったとされる「聖杯」を巡る、「救済」をテーマとした物語。
今回リリースされるのは、イタリア、パレルモにあるマッシモ劇場で2020年1月に上演された際の映像。パレルモの地はこの「パルジファル」とゆかりがあり、ワーグナーがパレルモのホテル(グランド・ホテル・エ・デ・パルメ)に1881年〜1882年にかけて長期滞在していた際に作品を完成させました。またパレルモに滞在中のワーグナーを訪ねてやってきた画家のルノワールがワーグナーの肖像画を描いたのも同ホテルとのこと。
指揮は、イスラエル出身の指揮者オメール・メイア・ヴェルバー。2020/21シーズンよりマッシモ劇場の音楽監督を務めており、「パルジファル」という挑戦的な演目でデビューを飾りました。また2022/23シーズンからはウィーン、フォルクスオーパーの音楽監督に就任することも決まっている今最も注目される若手指揮者の一人です。そして演出は、世界中の歌劇場で活躍するイギリス人演出家のグラハム・ヴィック。日本では、1995年のサイトウキネンフェスティバル松本「放蕩者のなりゆき」、1996年のフィレンツェ歌劇場日本公演「ランメルモールのルチア」、2003年のミラノ・スカラ座日本公演「マクベス」「オテロ」、2013年新国立歌劇場「ナブッコ」などを手掛けたこともある名演出家。2016年にマッシモ劇場で「ニーベルングの指環」を演出しており、マッシモ劇場が近年積極的に取り組んでいるドイツ・オペラのレパートリーの拡充に一役買っています。しかし2021年7月17日、新型コロナウィルス感染症により67歳で逝去。数多くのプロダクションを手掛け、世界で最も活躍している現役演出家だっただけに、その死は大変惜しまれます。歌手陣は、タイトル・ロールにアイルランド・ダブリンを拠点に活躍するテノール歌手ジュリアン・ハバード、クンドリには優れたワーグナー歌手として注目のフランスのソプラノ歌手キャサリン・フーノルト。アムフォルタスは、ドイツ・オペラを中心に大活躍のトマス・トマソンという実力派が揃っています。  (Ki)

DACAPO
MAR-6.200007
(3SACD)

NX-F10

クリスチャン・フレゼリク・エミール・ホーネマン(1840-1906):歌劇「アラジン」 Op. 4 ブルール・マグヌス・トーデネス(T)
デニース・ベック(S)
ヨハン・ロイター(Bs-Br)
ステフェン・ミリング(Bs)
ヘニング・フォン・シュルマン(Bs)
ハンネ・フィッシャー(Ms)
シュテフェン・ブルーン(Bs)
エリザベート・ヤンソン(Ms)
フレデリーケ・カンプマン(S) 他
デンマーク国立コンサート合唱団
デンマーク国立SO
ミハエル・シェンヴァント(指)

録音:2019年4月30日 スタジオ録音
世界初録音
『千夜一夜物語』の『アラジンと魔法のランプ』に基づくアラジンの物語。デンマークの劇作家アダム・エーレンシュレーアー(1779-1850)による同名戯 曲は、クーラウやゲーゼが音楽を付け、劇付随音楽などとして上演されていた人気作です。このホーネマンの歌劇版は、1888年にベンヤミン・フェザス ンの台本を用いて作曲されてもので、東洋的な雰囲気を融合させたロマンティックな音楽が付けらましたが、残念ながら初演は準備不足もあり大失 敗。その際、序曲だけは、のちに同名の劇音楽をかいたニールセンも指揮するなど人気を博し、現在でもデンマークのコンサート・レパートリーとして生 き残っています。ホーネマンは作品に改訂を加え、1902年の再演時には18回の公演が完売するなど圧倒的な成功を収めましたが、1903年以降 のデンマーク王立歌劇場での上演はありませんでした。 今回の世界初録音となる当盤では、名手シェンヴァントが指揮を執り、デンマークを中心に活躍する歌手たちを登用、アラジンとグルナーレ王女たち の冒険を色彩豊かに描き出しています。

ALPHA
ALPHA-791(1CD)

NYCX-10301(1CD)
国内盤仕様
ロッシーニ:アリアと二重唱
歌劇「セビリアの理髪師」より
 アリア「私は町の何でも屋」(フィガロ)
 二重唱「言ってください、フィガロさん/それでは私なのね」(ロジーナ、フィガロ)
歌劇「絹のはしご」より
 アリア「恋は甘く」(ジェルマーノ)
歌劇「チェネレントラ」より
 二重唱「重要な秘密を」(ダンディーニ、ドン・マニフィコ)
歌劇「セビリアの理髪師」序曲
歌劇「アルジェのイタリア女」より
 合唱「万歳、偉大なカイマカン」
 二重唱「運命の悪戯には」(イザベッラ、タッデーオ)
 序曲
歌劇「なりゆき泥棒」より
 アリア「なんという運命、なんたる偶然」(ドン・パルメニオーネ、マルティーノ)
歌劇「オリー伯爵」より
 エール「この人けのない場所には」(ランボー)
フロリアン・センペイ(Br)
カリーヌ・デエ(Ms)
ナウエル・ディ・ピエロ(Bs)
ヨアン・デュブリュク(Br)
ボルドー国立歌劇場cho

ボルドー・アキテーヌ国立O
マルク・ミンコフスキ(指)

録音:2021年1月 ボルドー国立歌劇場
※ 国内仕様盤日本語解説、歌詞日本語訳…水谷彰良
2009年、ボルドー国立歌劇場での「魔笛」のパパゲーノ役でデビューしたフロリアン・センペイ。その後はヨーロッパ各地の劇場で活躍し、特に 「セビリアの理髪師」のフィガロを当たり役として、2020年2月の新国立劇場公演でも見事な歌唱を披露しました。そんな彼の待望のソロ・ アルバムが、縁の深いボルドー国立歌劇場のオーケストラと、総監督マルク・ミンコフスキのサポートを得て登場。自家薬籠中のロッシーニのナ ンバーに活き活きとした生命力を与え、その魅力を十二分に伝えてくれます。

CASCAVELLE
RSR-2003(2CD)
ヴェルディ:「仮面舞踏会」 マリオ・デル・モナコ(テノール リッカルド)
カルラ・カステッラーニ(ソプラノ アメーリア)、
ピエロ・ビアジーニ(バリトン レナート)
ジュリエッタ・シミオナート(メッゾソプラノ ウルリカ)、
マリサ・モレル(ソプラノ オスカル)
アルセニオ・ジュンタ(バリトン シルヴァーノ)、
カルロ・バディオーリ(バス サムエル)
ジーノ・ベッローニ(バス トム)、
ルイージ・ナルディ(テノール 判事,アメーリアの召使)
ニーノ・サンツォーニョ(指)
スイス・ロマンドO

録音:1946年5月8日 スイス ジュネーヴ大劇場、モノラル(旧RSR 6167)
偉大なテノール、マリオ・デル・モナコがヴェルディ「仮面舞踏会」に出演した貴重なラ イヴ録音。デル・モナコがリッカルドを歌ったのは若い頃だけで、全曲録音を残さなかっ た。このジュネーヴでのライヴ録音は、デル・モナコはまだ 30 歳、デビューして 5 年半の 新進テノール、さすがに声は瑞々しく魅力的。しかし幕切れの死の場面では後の偉大な オテッロのドラマティックな歌も垣間見られます。ウルリカが 36 歳直前のジュリエッタ・シミオ ナートなのも嬉しい。1940 年代半ばのライヴ録音なので音質は良好とは言い難いもの の、舞台上の声は良く捕らえていて年代にしてはまずまず聞きやすいでしょう。

C Major
76-0708(2DVD)

76-0804(Bluray)
オルガ・ノイヴィルト(1968-):オペラ「オルランド」

■ボーナス映像:
ケイト・リンゼイ、ヴィル・デュケ(映像デザイナー)、ルーカス・ニグリ(ドラマー)によるインタビュー
ケイト・リンゼイ(オルランド/メゾソプラノ)
アンナ・クレメンティ(ナレーター)
エリック・ジュレナス(守護天使/カウンターテナー)
コンスタンス・ハウマン(女王、純愛、オルランドの子の友人/ソプラノ)
レイ・メルローズ(シェルマディン、グリーン/バリトン)
ジャスティン・ヴィヴィアン・ボンド(オルランドの子供)
アグネタ・アイヒェンホルツ(サシャ、純潔/ソプラノ)
ケイト・ラ・フォレ(オルランドのガールフレンド、リード・シンガー)
ルーカス・ニグリ(ドラマー)
マティアス・ピンチャー(指)
ウィーン国立歌劇場O&cho

演出:カロリーネ・グルーバー

収録:2019年12月、ウィーン国立歌劇場(ライヴ)
◆DVD
画面:16:9 NTSC
音声:PCMステレオ,DTS5.1
リージョン:All
原語:英語
字幕(本編):独 英 韓,日本語
ボーナス:英語
181 分(本編)):173 分/ボーナス:8 分)
◆Bluray
画面:1080i 16:9 FullHD
音声:PCMステレオ,DTS-HD MA5.1
リージョン:All
原語:英語
字幕(本編):独 英 韓,日本語
ボーナス:英語
181 分(本編)):173 分/ボーナス:8 分)
2019年、創立150周年を迎えたウィーン国立歌劇場。その長い歴史の中で女性作曲家の作品が上演されたことはありませんでした。同劇場の150周年記念公 演オペラとして、オーストリアの現代音楽作曲家オルガ・ノイヴィルトに作曲を委嘱したオペラ「オルランド」が2019年12月8日世界初演されました。
「オルランド」は、イギリスの小説家のヴァージニア・ウルフが1928年に発表した小説『Orlando: A Biography』をもとにした作品。原作は、エリザベス1世 統治下のイングランドで生まれた青年貴族・オルランドが、7日間の昏睡状態から目覚めたあと、女性へと変身。女性の文学者として地位を築き、結婚・出産を経 験するという3世紀にわたる物語。ヴァージニア・ウルフは、英国のモダニズム文学を代表する作家で女権運動の先駆的存在と言われています。原作は、イギリス の詩人で作家、園芸家のヴィタ・サックヴィル=ウェスト(ウルフと親友であり恋人関係にあったとも)に捧げられており、二人の関係を基に描かれた半自叙伝的な 小説と言われています。
本上演は、原作者のヴァージニア・ウルフ、作曲家のノイヴィルトだけでなく、脚本、演出、衣装のすべてに女性が起用されたことでも話題になりました。脚本は フランス系アメリカ人の劇作家キャサリン・フィルー。衣装はコム・デ・ギャルソンの川久保玲。ノイヴィルトからの熱烈なオファーがあったといい、エリザベス朝か ら20世紀まで時代背景をもとに、古典的なスタイルを打ち破るようなスタイリッシュかつ斬新な計142種類のデザインの衣装が使われています。 (Ki)
C Major
76-0408(DVD)

76-0504(Bluray)
ヤナーチェク:歌劇「イェヌーファ」 ハンナ・シュヴァルツ(アルト/ブリヤ家のおばあさん)
スチュアート・スケルトン’(テノール/ラツァ・クレメニュ)
ラディスワフ・エルグル(テノール/シュテヴァ・ブリヤ)
エヴェリン・ヘルリツィウス(メゾソプラノ/コステルニチカ)
カミラ・ニールンド(ソプラノ/イェヌーファ)
サー・サイモン・ラトル(指)
ベルリン国立歌劇場O&cho
演出:ダミアーノ・ミキエレット

収録:2021年2月、ベルリン国立歌劇場、ベルリン(ライヴ)
◆DVD
画面:16:9 NTSC
音声:PCMステレオ、DTS5.1
リージョン:All
原語:チェコ語
字幕:英独仏西韓,日本語
126分
◆Bluray
画面:1080i 16:9 FullHD
音声:PCMステレオ
DTS-HD MA5.1
リージョン:All
原語:チェコ語
字幕:英独仏西韓,日本語
126分
故郷モラヴィア地方を舞台にしたヤナーチェク三作目のオペラ「イェヌーファ」。モラヴィアの閉鎖的な寒村で繰り広げられる普遍的な人間関係を描いた内容 で、ガブリエラ・プライソヴァーの戯曲「彼女の養女」がもとになっています。オペラでは原作の散文風の会話をそのまま用い、美しいメロディーに満ちた、チェコ・ モラヴィア地方の民族色豊かな作風です。
あらすじは、村一番の美人イェヌーファは、従兄弟のシュテヴァの子を未婚のまま妊娠し秘密裏に出産します。一方、シュテヴァの異父兄ラツァはイェヌーファを愛 しています。イェヌーファの継母コステルニチカは、シュテヴァにイェヌーファと結婚するよう懇願しますが拒否され、今度はラツァと結婚させるために、赤ん坊を殺 してしまいます。コステルニチカはイェヌーファには病死したと嘘をつきますが、イェヌーファとラツァの結婚式の日、赤ん坊の死体が見つかります。すべての真実が 明かされ、イェヌーファとラツァは苦難を乗り越え、互いを愛し共に生きていくこと誓います。 愛、絶望、嫉妬、など現代にも通じる人間の様々な感情をリアルに描き出した内容です。
本上演は、2021年2月にイタリア出身のダミアーノ・ミキエレットによる演出、サイモン・ラトル指揮でベルリン国立歌劇場で上演されたもの。コロナ禍で行われ た本上演はライブ・ストリーミング配信もされました。イェヌーファ役にはカミラ・ニールンド。村娘の純粋さと困難を乗り越えていく力強さを感じる歌声です。そし てコステルニチカにはエヴェリン・ヘルリツィウス。バイロイトの常連歌手らしく迫力のある歌唱を聞かせてくれます。そしてイェヌーファを妊娠させ逃げる男シュテ ヴァにラディスワフ・エルグル。イェヌーファへの愛を最後まで貫くラツァにはオーストラリア出身のスチュアート・スケルトン。と主要キャスト4人の力量が発揮され た聴きごたえのある歌唱を披露しています。またヤナーチェクの作品を積極的に演奏してきたラトルならではの色彩的で情緒豊かな音楽を描き出しています。 (Ki)

KLARTHE
KLA-073(2CD)
アレヴィ:喜歌劇「アヴィニョンの好事家」(台本:レオン・アレヴィ) メロディ・ルルジャン(S)、ヴィルジニ・ポション(S)、マティアス・ヴィダル(T)、ジュリアン・ヴェロネーゼ(Br)、アルノー・マルゾラーティ(Br)
プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏cho
アヴィニョン=プロヴァンス地方O、
ミシェル・ピクマル(指)

ライヴ録音:2014年4月18日/アヴィニョン歌劇場(フランス)
19世紀前半に活躍したフランスの作曲家ジャック・アレヴィ。現在演奏機会には恵まれないもののワーグナーが激賞していたほどの人物であ り、オペラ史を語る上で欠くことができない存在です。当アルバムは喜歌劇「アヴィニョンの好事家」をミシェル・ピクマル(指)アヴィニョン=プロヴァンス地方管 弦楽団がコンサート形式で甦演したライヴ録音です。
1829年に作曲された「アヴィニョンの好事家」は13の場面で構成された1幕の喜歌劇。ロッシーニなどのイタリア・オペラに夢中だったフランスのクラシック 音楽愛好家の心をくすぐる面白さがあります。終始明るくメロディアスな音楽が実に魅力的です、 (Ki)

ALPHA
ALPHA-824(1CD)
『ライヴァルたち』 〜フランス・オペラ、オペラ・コミークからのエールと二重唱
(1)ピエール=アレクサンドル・モンシニー(1729-1817): 歌劇「美しきアルセーヌ」(1773) よりエール「ここはどこ?」(アルセーヌ)
(2)ジャン・フレデリック・エデルマン(1749-1794): 歌劇「ナクソス島のアリアーヌ」(1782) より情景「でも テゼはいない」(アリアーヌ)
(3)J.C.バッハ: 歌劇「シピオーネの慈悲」(1778) より二重唱「なんて不幸なの!何ですって?」(アルシンダ、ルチェイオ)
(4)グルック:歌劇「皇帝ティートの慈悲」(1752) よりアリア「あなたの顔を 優しい風が」(セスト)
(5) 歌劇「アルセスト」(1776) よりエール「ステュクスの神々」(アルセスト)
(6)ルイ=リュック・ロワゾー・ド・ペルスュイ(1769-1819):歌劇「ファニー・モルナ」(1799) よりエール「おお、聖なる守護神よ」(ポーリーヌ)
(7)アンドレ=エルネスト=モデスト・グレトリ(1741-1813): 歌劇「有り余る富」(1782) よりエール「幼い頃から 私たち2人は」(ロゼット)
(8)ケルビーニ:歌劇「デモフォン」(1788) より情景「少しだけ 彼女が祭壇に」(ディルセ、イルシーユ)
(9)アントニオ・サッキーニ(1730-1786):歌劇「ルノー」(1782)よりエール「野蛮な愛 心の暴君よ」(アルミード)
(10)グレトリ:歌劇「オーカッサンとニコレット」(1779)より エール「私の大切な想い人」(ニコレット)
(11)ニコラ ダレラック(1753-1809):歌劇「カミーユ あるいは地下牢」(1791)より 二重唱「不幸な者の守護者たる天よ」(カミーユ、アドルフ)
ヴェロニク・ジャンス(S)…2、3、5、7、8、9、11
サンドリーヌ・ピオー(S)…1、3、4、6、8、10、11
ル・コンセール・ド・ラ・ロージュ(古楽器使用)
ジュリアン・ショーヴァン(指)

録音:2021年6月21-22日 サン=ミシェル=アン=ティエラルシュ修道院、フランス東北部
バロックからロマン派まで幅広いレパートリーを持ち、録音はもちろんヨーロッパ各地の歌劇場にひっぱりだこのジャンスとピオーという2人が、 ショーヴァンという理想的なパートナーと共に作り上げた、録音希少レパートリー満載のアルバム。それぞれのソロはもちろん、デュオでのダイナ ミックな表現はまさに女王の風格といえるものです。ル・コンセール・ド・ラ・ロージュの溌溂とした演奏も花を添えており、たいへん聴き応えのあ るアルバムとなっています。

MAGGIO LIVE
MAGGIO-032(2CD)
ヴェルディ:歌劇『ナブッコ』 プラシド・ドミンゴ(ナブッコ)
ファビオ・サルトーリ(イズマエーレ)
アレクサンドル・ヴィノグラードフ(ザッカリーア)
マリア・ホセ・シーリ(アビガイッレ)
カテリーナ・ピヴァ(フェネーナ)
アレッシオ・カッチャマーニ(ベルの大司祭)
アルフォンソ・ザンブート(アブダロ)
カルメン・ブエンディア(アンナ)
パオロ・カリニャーニ(指)
フィレンツェ五月音楽祭O&cho

録音:2020年10月4、13日フィレンツェ五月音楽祭劇場(ライヴ)
2020年10月、フィレンツェ五月音楽祭劇場での『ナブッコ』を収録。何と言ってもタイトルロールを演じるドミンゴの圧倒的カリスマが大の魅力です。ドミンゴ にとっては1971年のプレートル指揮『トゥーランドット』でのカラフ役以来、約50年ぶりにフィレンツェの歌劇場に帰ってきたという特別な公演でした。2021 年1月に80歳を迎える直前とは言え、力強くも美しい声はまったくもって大健在。60年を超えるキャリアによって培われた巧みな歌唱が音楽と言葉を完全に一 体化させ、聴く人の心にずしりと訴えかけてきます。コロナ禍での上演ということで舞台演出も観客席もソーシャルディスタンスを強いられましたが、音楽の力はい ささかも弱まっておりません! (Ki)


Profil
PH-21036(15CD)
ラフマニノフ:オペラ、声楽、協奏曲大集成


■Disc1 59’10”
歌劇「アレコ」

■Disc2 58’24”
歌劇「アレコ」

■Disc3 60’26”
歌劇「けちな騎士」
■Disc4 62’21”
歌劇「フランチェスカ・ダ・リミニ」

■Disc5 78’49”
(1)「仮面舞踏会」〜アルベーニンのモノローグ
(2)「ボリス・ゴドゥノフ」〜ピーメンのモノローグ
(3)「アレコ」〜若いジプシーのロマンス
(4)「アレコ」〜カヴァティーナ
(5)「フランチェスカ・ダ・リミニ」〜フランチェスカのアリア「泣かないで、パオロ」
(6)「フランチェスカ・ダ・リミニ」から5つの場面
(7)「フランチェスカ・ダ・リミニ」〜ランチョットのモノローグ
(8)「けちな騎士」から6つの場面
(9)「アレコ」〜カヴァティーナ

■Disc6 68’24”
(1)聖なる僧院の門の傍らに
(2)私はおまえに何も語るまい
(3)時は今4月(ロシア語歌唱)
(4)夕闇は迫り
(5)夢を失った男の歌
(7)スタニスラフスキーへの手紙
(8)ああ、お願いだ、行かないでOp.4の1
(9)朝Op.4の2
(10)夜の静けさにOp.4の3
(11)美しい人よ、私のために歌わないでOp.4の4
(12)ああ、私の畑よOp.4の5
(13)昔のことだろうか、友よOp.4の6
(14)睡蓮Op.8の1
(15)我が子よ、おまえは花のように美しいOp.8の2
(16)思いOp.8の3
(17)私は悲しい恋をしたOp.8の4
(18)夢Op.8の5
(19)祈りOp.8の6
(20)夜の静けさにOp.4の3
(21)ああ、私の畑よOp.4の5
(22)夢Op.8の5
(23)昔のことだろうか、友よOp.4の6

■Disc7 71’19”
(1)私はあなたを待っているOp.14の1 
(2)小島Op.14の2
(3)昔から恋には慰めは少なくOp.14の3
(4)私は彼女のもとに行ったOp.14の4
(5)この夏の夜Op.14の5 年
(6)みな君を愛しているOp.14の6
(7)私を信じるな、友よOp.14の7
(8)ああ悲しまないでOp.14の8
(9)彼女は真昼のように美しいOp.14の9
(10)私の胸のうちにOp.14の10
(11)春の洪水Op.14の11
(12)時間だ!Op.14の12
(13)運命Op.21の1
(14)新しい墓の上でOp.21の2
(15)夕暮れOp.21の3
(16)女たちは答えたOp.21の4
(17)ライラックOp.21の5 年
(18)ミュッセからの断片Op.21の6
(19)ここは素晴らしいOp.21の7
(20)鶸の死に寄せてOp.21の8
(21)メロディOp.21の9
(22)私は予言者ではないOp.21の11
(23)なんという苦しさOp.21の12
(24)女たちは答えたOp.21の4
(25)ここは素晴らしいOp.21の7
(26)春の洪水Op.14の11年
(27)ライラックOp.21の5 
(28)ミュッセからの断片Op.21の6 
(29)私は彼女のもとに行ったOp.14の4
(30)なんという苦しさOp.21の12

■Disc8 54’24”
(1)あまたの響きがOp.26の1 
(2)私はすべてを奪われたOp.26の2
(3)息がつけるでしょうOp.26の3
(4)捨てよう、かわいい女よOp.26の5
(5)キリストは起ち上がりぬOp.26の6 
(6)子供たちにOp.26の7
(7)私は許しを請うOp.26の8
(8)私は再びひとりOp.26の9
(9)私の窓辺にOp.26の10
(10)噴水Op.26の11
(11)夜は悲しいOp.26の12
(12)昨日私たちは会ったOp.26の13
(13)すべては過ぎ去りOp.26の15
(14)あまたの響きがOp.26の1
(15)私はすべてを奪われたOp.26の2
(16)夜は悲しいOp.26の12
(17)昨日私たちは会ったOp.26の13
(18)私は再びひとりOp.26の9
(19)私の窓辺にOp.26の10
(20)私は許しを請うOp.26の8
(21)捨てよう、かわいい女よOp.26の5
(22)夜は悲しいOp.26の12
(23)すべては過ぎ去りOp.26の15
(24)息がつけるでしょうOp.26の3

■Disc9 70’17”
(1)ミューズOp.34の1
(2)私たちの誰の心にもOp.34の2
(3)そよぐ風Op.34の4 
(4)アリオンOp.34の5
(5)ラザロの復活Op.34の6
(6)そんなことはないOp.34の7
(7)音楽Op.34の8
(8)あなたは彼を知っていたOp.34の9
(9)その日を覚えているOp.34の10
(10)何という幸せOp.34の12
(11)不協和音Op.34の11
(12)ヴォカリーズOp.34の12
(13)夜更けに私の庭でOp.38の1
(14)彼女にOp.38の2
(15)マーガレットOp.38の3
(16)ねずみ捕りOp.38の4
(17)夢Op.38の5
(18)おーい!Op.38の6 
(19)おどけ歌
(20)ライラック(作曲者編ピアノ版) 
(21)マーガレット(作曲者編ピアノ版)
(22)私の白粉よ、頬紅よ
(23)ヴォカリーズ(作曲者編オーケストラ版)

■Disc10 45’24”
(1)キリストは起ち上がりぬOp.26の6
(2)すべては過ぎ去りOp.26の15
(3)息がつけるでしょうOp.26の3
(4)ヴォカリーズOp.34の12
(5)ここは素晴らしいOp.21の7 
(6)美しい人よ、私のために歌わないでOp.4の4 
(7)おどけ歌
(8)夜の静けさにOp.4の3
(9)ライラックOp.21の5
(10)ああ悲しまないでOp.14の8 
(11)美しい人よ、私のために歌わないでOp.4の4
(12)ヴォカリーズOp.34の12

■Disc11 64’57”
(1)たゆまず祈る聖母(1893)
(2)カンタータ「春」Op.20
(3)3つのロシアの歌Op.41
(4)カンタータ「春」Op.20
(5)3つのロシアの歌Op.41

■Disc12 73’04”
(1)合唱交響曲「鐘」Op.35
(2)合唱交響曲「鐘」Op.35 

■Disc13 57’27”
(1)パガニーニの主題による狂詩曲Op.43
(2)交響的舞曲Op.45

■Disc14 61’30”
(1)ピアノ協奏曲第1番嬰ヘ短調Op.1
(2)ピアノ協奏曲第2番ハ短調Op.18

■Disc15 64’20”
(1)ピアノ協奏曲第3番ニ短調Op.30
(2)ピアノ協奏曲第4番ト短調Op.40
■Disc1 59’10”
アレコ:イワン・ペトロフ(Bs)、老ジプシー:アレクサンドル・オグニフツェフ(Bs)、若いジプシー:アナトーリ・オルフョーノフ(T)、ゼムフィーラ:ニーナ・ポクロフスカヤ(S)、ジプシーの老婆:ブロニスラヴァ・ズラトゴロワ(C.A)、ニコライ・ゴロワノフ(指)ボリショイ劇場管O&cho/録音:1951年
■Disc2 58’24”
アレコ:アレクサンドル・オグニフツェフ(Bs)、老ジプシー:マルク・レイゼン(Bs)、若いジプシー:アナトーリ・オルフョーノフ(T)、ゼムフィーラ:ニーナ・ポクロフスカヤ(S)、ジプシーの老婆:ブロニスラヴァ・ズラトゴロワ(C.A)、ニコライ・ラビノヴィチ(指)レニングラード・フィル/録音:1953年(未発売)
■Disc3 60’26”
爵:ウラジーミル・ザハーロフ(Br)、息子アリベルト:ヴラジスラフ・ラジエフスキー(T)、召使イワン:オレグ・ダレツキー(Bs)、金貸しソロモン:ニコライ・ザハーロフ(T)、公爵:ワジム・ルスラノフ(Br)、ワシーリー・ネボリシン(指)モスクワ・フィル/,録音:1958年(未発売)
■Disc4 62’21”
ランチョット:ヴィクトル・ネチパイロ(Br)、フランチェスカ:ディーナ・ジャン(S)、パオロ:アンドレイ・ソコロフ(T)、ヴィルギルの影:ユーリ・デメンチェフ(Br)、ダンテ:ヴィタリー・ウラーソフ(T)
アレクサンドル・メリク=パシャーエフ(指)ボリショイ劇場管O&cho/録音:1956年ライヴ(未発売)
■Disc5 78’49”
(1)アレクサンドル・ピロゴフ(Bs)、ボリス・ユルタイキン(P)/録音:1959年
(2)イワン・コズロフスキー(T)、イズラエリ・グスマン(指)モスクワ・フィル/録音:1955年
(3)セルゲイ・レメシェフ(T)、ワシーリー・ネボリシン(指)ボリショイ劇場O/録音:1946年
(4)マルク・レイゼン(Bs)、ワシーリー・ネボリシン(指)オーケストラ不詳/録音:1955年
(5)ヴェラ・フィルソワ(S)、ワシーリー・ネボリシン(指)ボリショイ劇場O/録音:1959年
(6)フランチェスカ:グラフィラ・デオミドワ(S)、ランチョット:ヴィクトル・ネチパイロ(Br)、ボリス・ハイキン(指)ボリショイ劇場O/録音:1946年(未発売)
(7)イワン・ペトロフ(Bs)、ボリス・ハイキン(指)ボリショイ劇場O/録音:1963年
(8)「男爵:ウラジーミル・ザハーロフ(Br)、ヴィクトル・クバツキー(指)モスクワRSO/録音:1951年(未発売)
(9)フョードル・シャリヤピン(Bs)、ローレンス・コリングウッド(指)オーケストラ/録音:1929年11月10日ロンドン
■Disc6 68’24”
(1)アレクサンドル・ピロゴフ(Bs)、ボリス・ユルタイキン(P)/録音:1953年
(2)セルゲイ・シャポシニコフ(Br)、エフゲニー・レベジェフ(P)/録音:1951年
(3)パヴェル・リシツィアン(Br)、アンドレイ・ムィトニク(P)/録音:1952年
(4)エフゲーニャ・マズルケヴィチ(S)、マリヤ・コンドラショーワ(P)/録音:1958年
(5)アレクサンドル・ピロゴフ(Bs)、ボリス・ユルタイキン(P)/録音:1953年
(6)ヴェラ・ボリセンコ(Ms)、ニコライ・コロリコフ(P)/録音:1954年
(7)ダニール・デミャーノフ(Br)、アレクサンドル・デデューヒン(P)/録音:1948年
(8)パヴェル・リシツィアン(Br)、ナウム・ヴァリテル(P)/録音:1954年
(9)ザーラ・ドルハーノワ(Ms)、ベルタ・コゼリ(P)/録音:1950年
(10)夜の静けさにOp.4の3 パヴェル・リシツィアン(Br)、ナウム・ヴァリテル(P)/録音:1954年
(11)ガリーナ・ヴィシネフスカヤ(S)、アレクサンドル・デデューヒン(P)/録音:1961年
(12)ナデジダ・オブホワ(S)、マトヴェイ・サハロフ(P)/録音:1951年
(13)アレクセイ・イワーノフ(Br)、アレクセイ・ズィプツェフ(P)/録音:1953年
(14)ザーラ・ドルハーノワ(Ms)、ベルタ・コゼリ(P)/録音:1950年
(15)アンドレイ・イワーノフ(Br)、ゲオルギー・オレントリヘル(P)/録音:1952年
(16)アレクサンドル・ピロゴフ(Bs)、ボリス・ユルタイキン(P)/録音:1952年
(17)ナデジダ・オブホワ(S)、マトヴェイ・サハロフ(P)/録音:1951年
(18)パヴェル・リシツィアン(Br)、ナウム・ヴァリテル(P)/録音:1954年
(19)ザーラ・ドルハーノワ(Ms)、ベルタ・コゼリ(P)/録音:1955年
(20)セルゲイ・レメシェフ(T)、アブラム・マカーロフ(P)/録音:1947年
(21)セルゲイ・レメシェフ(T)、ナウム・ヴァリテル(P)/録音:1951年
(22)セルゲイ・レメシェフ(T)、オリガ・トーミナ(P)/録音:1956年
(23)友よOp.4の6 ウラジーミル・ポリトコフスキー(Br)、マトヴェイ・サハロフ(P)/録音:1935年
■Disc7 71’19”
(1)ガリーナ・ヴィシネフスカヤ(S)、アレクサンドル・デデューヒン(P)/録音:1961年
(2)イワン・コズロフスキー(T)、ピョートル・ニキーチン(P)/録音:1954年
(3)ヴェラ・ボリセンコ(Ms)、アブラム・マカーロフ(P)/録音:1954年
(4)パヴェル・リシツィアン(Br)、アンドレイ・ムィトニク(P)/録音:1953年
(5)ザーラ・ドルハーノワ(Ms)、ベルタ・コゼリ(P)/録音:1951年
(6)セルゲイ・シャポシニコフ(Br)、エフゲニー・レベジェフ(P)/録音:1951年
(7)レオカディア・マスレンニコワ(S)、ファイナ・モズナイム(P)/録音:1954年
(8)ザーラ・ドルハーノワ(Ms)、ベルタ・コゼリ(P)/録音:1951年
(9)パヴェル・リシツィアン(Br)、アンドレイ・ムィトニク(P)/録音:1953年
(10)パヴェル・リシツィアン(Br)、アンドレイ・ムィトニク(P)/録音:1954年
(11)イワン・コズロフスキー(T)、ピョートル・ニキーチン(P)/録音:1954年
(12)アレクサンドル・オグニフツェフ(Bs)、ニコライ・コロリコフ(P)/録音:1954年
(13)ボリス・グムィリャ(Bs)、レフ・オストリン(P)/録音:1952年
(14)アレクサンドル・オグニフツェフ(Bs)、ニコライ・コロリコフ(P)/録音:1954年
(15)エレーナ・カツリスカヤ(S)、ボリス・ユルタイキン(P)/録音:1948年
(16)ザーラ・ドルハーノワ(Ms)、ベルタ・コゼリ(P)/録音:1951年
(17)ザーラ・ドルハーノワ(Ms)、ベルタ・コゼリ(P)/録音:1950年
(18)パヴェル・リシツィアン(Br)、アンドレイ・ムィトニク(P)/録音:1952年
(19)ニーナ・ドルリアク(S)、スヴャトスラフ・リヒテル(P)/録音:1953年
(20)セルゲイ・レメシェフ(T)、ナウム・ヴァリテル(P)/録音:1953年
(21)ナターリヤ・シュピッレル(S)、レフ・オボーリン(P)/録音:1953年
(22)パンテレイモン・ノルツォフ(Br)、ナウム・ヴァリテル(P)/録音:1950年
(23)パヴェル・リシツィアン(Br)、アンドレイ・ムィトニク(P)/録音:1953年
(24) セルゲイ・レメシェフ(T)、アブラム・マカーロフ(P)/録音:1947年
(25)セルゲイ・レメシェフ(T)、ナウム・ヴァリテル(P)/録音:1950年
(26)セルゲイ・レメシェフ(T)、アブラム・マカーロフ(P)/録音:1947年
(27)セルゲイ・レメシェフ(T)、ナウム・ヴァリテル(P)/録音:1949年
(28)セルゲイ・レメシェフ(T)、アブラム・マカーロフ(P)/録音:1947年
(29)セルゲイ・レメシェフ(T)、ナウム・ヴァリテル(P)/録音:1950年
(30)セルゲイ・レメシェフ(T)、アブラム・マカーロフ(P)/録音:1950年
■Disc8 54’24”
(1)パヴェル・リシツィアン(Br)、マトヴェイ・サハロフ(P)/録音:1949年
(2)パヴェル・リシツィアン(Br)、アンドレイ・ムィトニク(P)/録音:1953年
(3)アレクサンドル・ピロゴフ(Bs)、ボリス・ユルタイキン(P)/録音:1959年
(4)イワン・コズロフスキー(T)、ピョートル・ニキーチン(P)/録音:1953年
(5)イワン・コズロフスキー(T)、ナウム・ヴァリテル(P)/録音:1954年
(6)アンドレイ・イワーノフ(Br)、ゲオルギー・オレントリヘル(P)/録音:1952年
(7)ゲオルギー・ネレップ(T)、マトヴェイ・サハロフ(P)/録音:1956年
(8)パヴェル・リシツィアン(Br)、アンドレイ・ムィトニク(P)/録音:1954年
(9)イワン・コズロフスキー(T)、ピョートル・ニキーチン(P)/録音:1954年
(10)エリザヴェータ・シュムスカヤ(S)、ニコライ・コロリコフ(P)/録音:1954年
(11)セルゲイ・レメシェフ(T)、アブラム・マカーロフ(P)/録音:1947年
(12)パヴェル・リシツィアン(Br)、アンドレイ・ムィトニク(P)/録音:1954年
(13)パヴェル・リシツィアン(Br)、アンドレイ・ムィトニク(P)/録音:1954年
(14)パンテレイモン・ノルツォフ(Br)、ナウム・ヴァリテル(P)/録音:1952年
(15)アレクサンドル・ピロゴフ(Bs)、ボリス・ユルタイキン(P)/録音:1954年
(16)アレクサンドル・ピロゴフ(Bs)、ボリス・ユルタイキン(P)/録音:1954年
(17)セルゲイ・レメシェフ(T)、アブラム・マカーロフ(P)/録音:1947年
(18)セルゲイ・レメシェフ(T)、ナウム・ヴァリテル(P)/録音:1962年
(19)ヴェラ・フィルソワ(S)、N.ムルザコワ(P)/録音:1949年
(20)アレクサンドル・オグニフツェフ(Bs)、ニコライ・コロリコフ(P)/録音:1954年
(21)ゲオルギー・ヴィノグラードフ(T)、アレクサンドル・ゴリデンヴェイゼル(P)/録音:1945年
(22)ゲオルギー・ヴィノグラードフ(T)、アレクサンドル・ゴリデンヴェイゼル(P)/録音:1945年
(23)アンドレイ・イワーノフ(Br)、ゲオルギー・オレントリヘル(P)/録音:1952年
(24)ソロモン・フロムチェンコ(T)、アレクセイ・ズィプツェフ(P)/録音:1948年
■Disc9 70’17”
(1)ザーラ・ドルハーノワ(Ms)、ベルタ・コゼリ(P)/録音:1955年
(2)ウラジーミル・ザハーロフ(Br)、ゲオルギー・オレントリヘル(P)/録音:1955年
(3)セルゲイ・レメシェフ(T)、ナウム・ヴァリテル(P)/録音:1952年
(4)ヴィターリー・キルチェフスキー(T)、ゲオルギー・オレントリヘル(P)/録音:1950年
(5)アレクサンドル・ヴェリチ(Br)、クリストフ・アルトミュラー(P)/録音:1952年
(6)アンドレイ・イワーノフ(Br)、ゲオルギー・オレントリヘル(P)/録音:1954年
(7)レオカディア・マスレンニコワ(S)、ニコライ・コロリコフ(P)/録音:1952年
(8)アンドレイ・イワーノフ(Br)、ゲオルギー・オレントリヘル(P)/録音:1954年
(9)イワン・コズロフスキー(T)、ピョートル・ニキーチン(P)/録音:1954年
(10)イワン・コズロフスキー(T)、ピョートル・ニキーチン(P)/録音:1954年
(11)ナターリヤ・ロジェストヴェンスカヤ(S)、オリガ・トーミナ(P)/録音:1952年
(12)イワン・コズロフスキー(T)、ピョートル・ニキーチン(P)/録音:1954年
(13)アナトーリ・オルフョーノフ(T)、ダヴィド・ガルキン(P)/録音:1947年
(14)ナターリヤ・シュピッレル(S)、レフ・オボーリン(P)/録音:1955年
(15)レオカディア・マスレンニコワ(S)、ベルタ・コゼリ(P)/録音:1955年
(16)セルゲイ・レメシェフ(T)、アブラム・マカーロフ(P)/録音:1950年
(17)ザーラ・ドルハーノワ(Ms)、ベルタ・コゼリ(P)/録音:1963年
(18)レオカディア・マスレンニコワ(S)、アブラム・マカーロフ(P)/録音:1954年
(19)マクシム・ミハイロフ(Bs)、ニコライ・コロリコフ(P)/録音:1950年
(20)セルゲイ・ラフマニノフ(P)/録音:1942年2月26日
(21)セルゲイ・ラフマニノフ(P)/録音:1940年3月18日
(22)ナデジダ・プレヴィツカヤ(Ms)、セルゲイ・ラフマニノフ(P)/録音:1926年2月22日
(23) セルゲイ・ラフマニノフ(指)フィラデルフィアO/録音:1929年4月20日
■Disc10 45’24”
(1)イワン・コズロフスキー(T)、イズラエリ・グスマン(指)モスクワ・フィル/録音:1955年
(2)イワン・コズロフスキー(T)、イズラエリ・グスマン(指)モスクワ・フィル/録音:1954年
(3)イワン・コズロフスキー(T)、イズラエリ・グスマン(指)モスクワ・フィル/録音:1952年
(4)イワン・コズロフスキー(T)、サムイル・サモスード(指)ソヴィエト国立SO/録音:1947年
(5)イワン・コズロフスキー(T)、イズラエリ・グスマン(指)モスクワ・フィル/録音:1955年
(6)イワン・コズロフスキー(T)、ワジム・ボリソフスキー(Va)、マトヴェイ・サハロフ(P)/録音:1937年
(7)イワン・ペトロフ(Bs)、ヴィターリー・グヌートフ(指)オシポフ記念ロシア民俗楽器楽団/録音:1960年
(8)ユッシ・ビョルリング(T)、ニルス・グレヴィリウス(指)ストックホルム・コンサート協会O/録音:1947年11月27日
(9)ユッシ・ビョルリング(T)、ニルス・グレヴィリウス(指)ストックホルム・コンサート協会O/録音:1947年11月27日
(10)ニーナ・イサコワ(Ms)、O/録音:1962年
(11)セルゲイ・レメシェフ(T)、ワジム・ボリソフスキー(Va)、ナウム・ヴァリテル(P)/録音:1949年
(12)ヴェラ・フィルソワ(S)、エフゲニー・スヴェトラーノフ(指)ボリショイ劇場O/録音:1959年
■Disc11 64’57”
(1)ヴィクトル・コマロフ(指)モスクワ大司教座合唱団/録音:1948年7月6日モスクワ・ライヴ
(2)セルゲイ・ミガイ(Br)、ニコライ・ゴロワノフ(指)モスクワRSO/録音:1947年
(3)ニコライ・ゴロワノフ(指)モスクワRSO、合唱団/録音:1945年
(4)エフゲニー・キプカロ(Br)、アレクサンドル・ガウク(指)モスクワRSO/録音:1958年
(5)3アレクサンドル・ガウク(指)モスクワRSO、合唱団/録音:1957年
■Disc12 73’04”
(1)ナターリヤ・シュピッレル(S)、アレクサンドル・ホッソン(T)、アレクセイ・コロリョフ(Bs)、ユルロフ記念合唱団、コンスタンチン・シメオノフ(指)ソヴィエト国立SO/録音:1948年2月1日モスクワ・ライヴ
(2)エリザヴェータ・シュムスカヤ(S)、ミハイル・ドーヴェンマン(T)、アレクセイ・ボリシャコフ(Bs)、ユルロフ記念合唱団、キリル・コンドラシン(指)モスクワ・フィル/録音:1962年(ステレオ)
■Disc13 57’27”
(1)ヴィクトル・メルジャーノフ(P)、ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指)モスクワRSO/録音:1959年モスクワ・ライヴ
(2)ユージン・オーマンディ(指)フィラデルフィアO/録音:1960年3月19日
■Disc14 61’30”
(1)スヴャトスラフ・リヒテル(P)、クルト・ザンデルリンク(指)モスクワRSO/録音:1955年2月18日
(2)スヴャトスラフ・リヒテル(P)、クルト・ザンデルリンク(指)レニングラード・フィル/録音:1959年2月18日
■Disc15 64’20”
(1)エミール・ギレリス(P)、アンドレ・クリュイタンス(指)パリ音楽院O/録音:1955年6月13日パリ
(2)ヤコフ・ザーク(P)、キリル・コンドラシン(指)モスクワ・フィル/録音:1954年
ラフマニノフといえば自身が大ピアニストだったこともあり、なんといってもピアノ曲のイメージが強いですが、若い頃ボリショイ劇場等で指揮者としても働きオ ペラにも精通していました。またラフマニノフ独特の流れるようなメロディはまさに歌向きで、魅力的な歌曲を多数残しています。
このBoxは断片も含む彼のオペラ全曲にはじまり、宗教曲や合唱付きのもの、そしてほぼすべての歌曲を網羅しています。加えてリヒテル、ギレリス、ザーク、メ ルジャーノフら旧ソ連の巨匠によるピアノ協奏曲もすべて収められているのが凄すぎ。さらにさらに、ラフマニノフ最後の大作「交響的舞曲」を献呈され初演した オーマンディとフィラデルフィアOの演奏で聴くことができる大盤振舞い。
オペラもゴロワノフをはじめラビノヴィチ、メリク=パシャーエフ、ハイキンらボリショイ黄金時代の演奏を堪能できます。声楽陣もペトロフ、レメシェフ、コズロフ スキー、レイゼンら錚々たる面々が神業的解釈を聴かせてくれます。ラフマニノフの歌曲はピアノ・パートが凝っていますが、オボーリン、ゴリデンヴェイゼルら伝説 の名手が担っているのも聴くことができ貴重です。そのほかにもスヴェトラーノフ、ロジェストヴェンスキー、ザンデルリンク、コンドラシンとオールスターキャストの 相を呈しています。
いずれも貴重な音源ですが、ピアニストとしても有名な当企画のプロデューサー、アンドレイ・ホテーエフの個人コレクションで未発表も多数含まれるお宝品。大 半が古い録音ながら、細心の注意でマスタリングが施されています。 (Ki)

Profil
PH-22004
(CD+DVD)
君はわが心のすべて〜レハール絶美の世界
■CD
レハール:ワルツ「金と銀」
「メリー・ウィドウ」〜マキシムへ行こう
「メリー・ウィドウ」〜ヴィリアの歌
「メリー・ウィドウ」〜唇は黙っていても(二重唱)
「メリー・ウィドウ」〜シレーヌの舞踏会(メリー・ウィドウのワルツ)
「ルクセンブルクの伯爵」〜今日私は人妻となります
音詩「熱」
「フリーデリケ」〜なぜキスで私を目覚めさせるの
「ロシアの皇太子」〜ヴォルガの歌
「ほほえみの国」〜君はわが心のすべて
「ほほえみの国」〜私たちの心に誰が恋を沈めたか(二重唱)
「ほほえみの国」〜いつもほほえみをたたえて
「ジュディッタ」〜私の唇はあなたに熱い口づけをした
「ジュディッタ」〜友よ、人生は生きる価値がある
■DVD
ドキュメンタリー「フランツ・レハール、ほほえみの人」(2020年トーマス・マホ監督作品)
■CD:カミッラ・ニールンド(S)、
ピョートル・ベチャワ(T)、
ミヒャエル・シャーデ(T)
マンフレート・ホーネック(指)
ウィーンSO

■DVD:レハール:ヴォルフガング・ヒュープシュ、エルザ・ヘルツ:アグライア・シシュコヴィチ

録音:2020年6月アン・デア・ウィーン劇場(ライヴ)
DVD:NTSC, 16:9
PCM Stereo
リージョンコード:0
言語:独、字幕:独英
CD:73'00" 、DVD:53'00"
2020年はレハールの生誕150年にあたり、彼と縁の深いウィーンSOとアン・デア・ウィーン劇場で記念コンサートが行われました。当代きっての人気 者ベチャワとニールンド、シャーデが代表作を披露する豪華きわまりない内容をライヴ収録。まさにウィンナ・オペレッタ銀の時代といわれる20世紀初頭の雰囲気 と魅力を満喫できます。
レハールといえば誰もが知るワルツ「金と銀」に始まり、「メリー・ウィドウ」「ほほえみの国」「ジュディッタ」のアリアや二重唱を甘く謳いあげます。ベチャワが 歌う「メリー・ウィドウ」のダニーロのアリア「マキシムへ行こう」も聴きもの。このメロディをショスタコーヴィチが交響曲第7番「レニングラード」の第1楽章の素 材に使用しているとされ、曲の説明で現れますが、ベチャワの歌唱で再確認できます。
DVDはオーストリア放送協会が2020年にテレビ用に制作したドキュメンタリー。名優ヴォルフガング・ヒュープシュがレハールに扮し、アグライア・シシュコヴィ チ演じるウィーンのジャーナリスト、エルザ・ヘルツが1945年夏の第2次世界大戦終戦直後に行った架空のインタビューとなっています。レハール自身は戦争に 協力してはいないものの、「メリー・ウィドウ」がヒトラーお気に入りの作品で、その作者ということで優遇されたことを中心に、人生、作品などについて語ります。 いずれもフィクションではなく、実際レハールが語ったり、書いたりしたものを忠実に用いているとのこと。ドイツ語で日本語字幕はありません。
深刻なドキュメンタリーに対し、ベチャワとニールンドがド派手な衣装と舞台で、甘く美しいレハールの曲を歌うことで不条理さが際立ちます。 (Ki)

Profil
PH-21055(2CD)
1955年バイロイト音楽祭のマルタ・メードル

■Disc1
ワーグナー:ジークフリート〜第3幕

■Disc2
ワーグナー:パルジファル〜第2幕
■Disc1:ブリュンヒルデ:マルタ・メードル(S)、ジークフリート:ヴォルフガング・ヴィントガッセン(T)、さすらい人:ハンス・ホッター(Bs-Br)、エルダ:マリア・フォン・イロシュヴァイ(A)
演出:ヴィーラント・ワーグナー
ヨーゼフ・カイルベルト(指)バイロイト祝祭O
1955年8月12日バイロイト祝祭劇場

■Disc2:クンドリー:マルタ・メードル(S)、パルジファル:ラモン・ヴィナイ(T)、
クリングソル:グステュ・ナイトリンガ ー( バリトン)、花の乙女:イルゼ・ヘルヴィヒ、フリードル・ペルティンガー、パウラ・レンヒナー、ドロテア・ジーベルト、ユッタ・ヴィルピウス(以上ソプラノ)、エリーザベト・シュルテル(Ms)
演出:ヴィーラント・ワーグナー
ハンス・クナッパーツブッシュ(指)バイロイト祝祭O&cho
録音:1955年8月16日バイロイト祝祭劇場
ドイツを代表するソプラノで、ヴァルナイ、ニルソンと並び戦後の3大ワーグナー・プリマドンナと称されたマルタ・メードル(1912-2001)が出演した1955 年のバイロイト・フェスティヴァルのライヴ2種。
これがとんでもないお宝音源なのに驚かされます。Disc2にはクナッパーツブッシュ指揮の「パルジファル」から第2幕全曲が収められていますが、この1955 年の公演のみディスクの存在しない幻の音源としてファンの間で伝説となっていたものです。
クナッパーツブッシュは1951、52、53〜64年まで毎年バイロイト音楽祭で「パルジファル」を指揮しました。このうち55年の回だけは何故か世に出ず、世界 中のワーグナー・ファン、クナッパーツブッシュ・ファンの謎と垂涎の的となっていました。バイエルン放送所蔵の音源をProfil社が交渉、今回日の目を見ることと なりました。BISのフルトヴェングラーの第9に続き、バイロイト音楽祭のお宝がついに明るみになります。
残念ながら第2幕のみですが、メードルの美声はもちろん、ヴィナイのパルジファル、ナイトリンガーのクリングソルと最盛期のクナッパーツブッシュの神業に唸ら されます。すべてのクナッパーツブッシュ・ファン必携のアルバムです。
Disc1はカイルベルト指揮の「ジークフリート」第3幕。こちらは全曲盤がTestamentからリリースされている名演。両方入ってこの価格は大歓迎と申せましょう。 (Ki)

PAN CLASSICS
PC-10430(3CD)
チャイコフスキー:歌劇『スペードの女王』

【ボーナス】
チャイコフスキーのオペラに合わせて朗読されるプーシキン『スペードの女王』抜粋(朗読:アーラ・デミドワ)
ヴィターリ・タラシチェンコ(テノール;ゲルマン)
グリゴリー・グリチュク(バリトン;トムスキー伯爵)
ドミトリー・ホロストフスキー(バリトン;エレツキー公爵)
アレクサンドル・ディアチェンコ(テノール;チェカリンスキー)
アレクサンドル・ヴェデルニコフ(バス;スリン)
ウラディーミル・グリシュコ(テノール;チャプリツキー)
オレグ・クレノフ(バリトン;ナルモフ)
イリーナ・アルヒーポワ(メゾソプラノ;伯爵夫人)
ナターリャ・タツコー(ソプラノ;リーザ)
ニーナ・ロマノヴァ(コントラルト;ポリーナ)
タチアナ・クズミノヴァ(メゾソプラノ;女家庭教師)
リディア・チェルニク(ソプラノ;マーシャ)
ユルロフ記念国立アカデミー・ロシア共和国cho
ヴェスナ児童cho
モスクワRSO
ウラディーミル・フェドセーエフ(指)

ライヴ録音:1989年12月25日モスクワ音楽院大ホール
1999年5月24日モスクワ音楽院大ホール(プーシキン生誕200年記念コンサート)
2002年にReliefレーベルから発売されたものの流通が途絶えていた、フェドセーエフの『スペードの女王』ライヴ録音が嬉しい再発売!今やオペラ解釈に おいても第一人者と目されるフェドセーエフの残した聴き応えある名盤です。これはドミトリー・ホロストフスキー(1962-2017)が27歳でモスクワ・デビュー を飾った公演でもあり、エレツキー公爵は後のキャリアにおいて極めて重要な位置を占めるものとなりました。伯爵夫人を初めて演じたイリーナ・アルヒーポワ (1925-2010)や、長年ロシアのオペラ界に君臨したアレクサンドル・ヴェデルニコフ(1927-2018)等々、共演者も素晴らしい顔ぶれ。
オペラ全曲録音に加えて、ボーナス音源としてロシアの名女優アーラ・デミドワによる『スペードの女王』原作の朗読も。

Pentatone
PTC-5186970(2CD)
ドニゼッティの女王三部作

■CD1
歌劇『アンナ・ボレーナ』(1830)より
 シンフォニア(序曲)
 「一体誰が直視できよう」
 「あなたたちは、泣いているの?」
 「あの場所に連れて行って」
 「この不吉な音は何?」
 「天よ、私の長い苦しみに」
 「誰が私を起こすの?」
 「邪悪な二人よ、だが最後の復讐の言葉は」
■CD2
(1)歌劇『マリア・スチュアルダ』(1835)より
 シンフォニア(序曲)
 「ほら、見たよ... 謙虚な祈りのあなた」
 「アンナ…ここでより落ち着いた話」
 「やっと会えた」
 「謙虚な祈りのあなたへ」
 「ああブロー!」
 「死にゆく心の」
 「伯爵が到着」
 「ああ!これらのひねりから1日」
(2)歌劇『ロベルト・デヴリュー』(1837)より
 シンフォニア(序曲)
 「そしてサラはこのようなときに私を見捨てるのね」
 「生きていて、恩知らず、誰かのそばで」
 「何か預かったものは?」
 「断頭台が血に染まる」
ソンドラ・ラドヴァノフスキ ー(S)
シカゴ・リリック・オペラO&cho
リッカルド・フリッツァ(指)
■CD1
ソンドラ・ラドヴァノフスキー(ソプラノ/アンナ・ボレーナ)
エリック・フェリング(テノール/サー・ハーヴェイ)
アンソニー・リード(バス/ロシュフォール卿)
マリオ・ロハス(テノール/リッカルド・ペルシー卿)
ローレン・デッカー:(コントラルト/スメルトン)
■CD2
(1)ソンドラ・ラドヴァノフスキー(ソプラノ/マリア・スチュアルダ)
キャスリーン・フェルティ(メゾ・ソプラノ/アンナ・ケネディ)
ダヴィト・ヴァイゲル(バス=バリトン/グリエルモ・セシル卿)
クリストファー・ケニー(バリトン/ジョルジョ・タルボ)
マリオ・ロハス(テノール/レスター伯ロベルト)
(2)ソンドラ・ラドヴァノフスキー(ソプラノ/エリザベッタ)
エリック・フェリング(テノール/セシル卿)
キャスリーン・フェルティ(ノッティンガム公爵夫人サラ/メゾ・ソプラノ)
リッカルド・ホセ・リベラ(ノッティンガム侯爵/バリトン)

ライヴ録音:2019年12月/シカゴ・リリック・オペラ(シカゴ)
ドニゼッティのテューダー朝とその女性たちを主役としたオペラ三部作『アンナ・ボレーナ』『マリア・スチュアルダ』『ロベルト・デヴリュー』。その山場となる 最終場面を演奏したシカゴ・リリック・オペラのライヴ録音。このオペラ史上最も魅力的な3人のヒロインを演じたのは現在最も注目されているソプラノ、ソンドラ・ ラドヴァノフスキーです。彼女はMETをはじめ世界的に人気が広がっております。ドニゼッティのスペシャリスト、リッカルド・フリッツァ指揮のもと名門オペラとの 演奏は圧巻の一言。3つの役を一晩で歌うことはどんなソプラノ歌手にとっても大きな挑戦ですが、録音を聴けば類まれな才能も納得できるでしょう。 ※日本語帯はつきません。 (Ki)


NAXOS/映像作品
NAX-2.110708(DVD)
NX-C05

NBD-0139V(Bluray)
NX-C05
グローバル・ワーグナー〜バイロイトから世界へ ●インタビューに登場する人々
【バイロイト音楽祭】
カタリーナ・ワーグナー/プラシド・ドミンゴ/バリー・コスキー/ユーヴァル・シャロン/クリスティアン・ティーレマン/ヴァレリー・ゲルギエフ/ピョートル・ベチャワ/アニヤ・ハルテロス/アルトゥール・ホーニヒ
【世界のロケ地】
イタリア:アレッサンドラ・アルトホーフ=プリエーゼ
アメリカ合衆国:アレックス・ロス/ケヴィン・メイナー/マンナ・クニョイ
ドイツ:ウルリケ&ゲオルク・ラウフ
ラトヴィア:マリス・ガイリス
イスラエル:ジョナサン・リヴニー
アラブ首長国連邦: ロナルド・パールウィツ/シク・ザキ・アンヴァル・ナシビー
日本:鈴木幸一/石坂宏/竹内裕太郎
制作:KICK FILM GmbH

収録時間:97分
音声:ドイツ語、英語、日本語
PCMステレオ2.0/DTS5.1(DVD)
PCMステレオ2.0/DTS-HD Master Audio 5.1(Blu-ray)
字幕:日本語・英語・ドイツ語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク
Blu-ray・・・片面単層ディスク 1080i High Definition
ドイツの音楽評論家・ジャーナリストのアクセル・ブリュッゲマンが世界各地のワグネリアンを訪ね、ワーグナー没後140年を前にして彼の音楽が、いまだ なおこれほどまでに強く世界中の人々の心を捉えてやまないのか、その謎に迫る力作ドキュメンタリー。ワーグナーゆかりの地バイロイト、ヴェネツィア、リ ガをはじめとしてアメリカ、イスラエル、アラブ首長国連邦そして日本 ― 世界に広がるワグネリアンへのインタビューと、ロケ地の美しい映像で綴られる 必見映像。  *NHK-BSで2021年9月に放送された 「ワーグナー信仰 〜バイロイトから世界へ〜」のロング・バージョンです。

Chateau de Versailles Spectacles
CVS-058(1CD)
『後宮の寵姫』 〜18世紀ヨーロッパの東洋趣味とフランス音楽
グレトリー(1741-1813):序曲 〜歌劇「カイロの隊商」(1783)より
 ゼミールのアリエット「ウグイスは雛鳥を連れて」 〜歌劇「ゼミールとアゾール」(1771)より
 奴隷女のエール「わたしだって囚われの身よ」〜歌劇「カイロの隊商」より
 全員の踊り 〜歌劇「カイロの隊商」より

モーツァルト:歌劇「後宮からの逃走」K. 384(1782)(1799年出版のフランス語版による歌唱)より
 コンスタンツェのアリア「愛しい人から遠く離れて(ああ、わたしは恋をして本当に幸せでした)」
 ベルモンテとコンスタンツェの二重唱「辛くともきみを忘れず(わたしのために死なねばならぬとは)」
グルック:歌劇「思いがけない出会い、またはメッカの巡礼」(1763)より
 序曲
グレトリー:エジプトの踊り 〜歌劇「カイロの隊商」より
 ゼミールのアリエット「大好きな薔薇、愛しい花」 〜歌劇「ゼミールとアゾール」より
フィリドール(1726-1795):歌劇「美しき奴隷女」(1788)より
 ゼイラのアリエット「ああ神様! まさか、この残忍な人間たちがわたしの痛みに同情するなど」
グレトリー:歌劇「ゼミールとアゾール」より
 パスピエ
グルック:歌劇「思いがけない出会い、またはメッカの巡礼」より
 アミーヌのアリエット「わたしは寄って立つところを失い」
 レジアのアリエット「ああ!素敵ね、つらい別離のあと再会できるのは」
モンシニー(1729-1817):歌劇「ゴルコンドの王妃アリーヌ」(1766)より
 アンダンテ、ジグとコントルダンス
グレトリー:歌劇「カイロの隊商」より
 フランスの奴隷女のエール「わたしたちは奴隷になるよう生まれつき」
グルック:歌劇「思いがけない出会い、またはメッカの巡礼」より
 アリとレジアの二重唱「せめて、恋する人と同じ鎖に繋がれたい」
ポール=セザール・ジベール(1717-1787):歌劇「ソリマン2世、または三人の寵姫」(1761)より
 ロクスラーヌのアリエット「軍神マルスがあなたを無敵にしたのだから」
フロリー・ヴァリケット(S)
ニコラ・スコット(T)
ヴェルサイユ王室歌劇場O(古楽器使用)
ガエタン・ジャリ(指)

録音:2020年12月20-23日、ヴェルサイユ宮殿「十字軍の間」
古くからイスラム圏の文化に異国情緒と憧れを見出してきたヨーロッパ人たちですが、ヴェルサイユ宮殿を舞台に録音されたこの最新盤が光 を当てているのは古典派時代のフランス語オペラ。イスラム太守の後宮に囚われた(多くはキリスト教徒の)女性にかかわる場面を厳選、一 貫性あるプログラムで聴き手をロココの歌劇界へと誘います。パリ中を魅了しヴェルサイユの王室の人々にも愛されたグレトリーの東洋趣味作 品「カイロの隊商」や『美女と野獣』の原作を元にした「ゼミールとアゾール」をはじめ、革命後も第一次大戦前まで人気演目だったジベール の「ソリマン2世」、生前の名声に比して驚くほど録音が少ないモンシニーの作など秘曲も収録。さらにドイツ語圏のフランス音楽愛好から生ま れたグルックの隠れ名作「メッカの巡礼」からも多くのナンバーが選ばれている上、後宮といえば……なモーツァルトの傑作も同時代のフランス 語訳台本による演奏で味わえるのは貴重(歌詞が直訳でなく微妙に違っており、意外なくらい新鮮)。演奏陣はヴェルサイユに集うフランスの 精鋭たち。同時発売のカンプラ「新世紀の運命」(CVS061)にも出演する躍進中の名歌手フロリー・ヴァリケットの美声がとびきりの存在感 ですが、器楽陣もスタイリッシュかつ一体感に満ちた演奏で、序曲や舞曲などの器楽トラックも聴きごたえ十分。来日公演でも話題を振りま いた新世代の旗手マクシム・パスカルのアンサンブル「ル・バルコン」でも活躍するクララ・イザンベールが古楽器ハープで奏でる最終トラックで は、この弦楽器を愛奏していたマリー=アントワネットの時代ならではの雰囲気も味わえることでしょう。

Dynamic
CDS-7925(3CD)
NX-D03
ジーノ・マリヌッツィ(1882-1945):歌劇「パッラ・デ・モッツィ」 パッラ・デ・モッツィ…エリア・ファビアン(Br)
シノレッロ…レオナルド・カイミ(T)
イル・モンテラブロ…フランチェスコ・ヴェルナ(Br)
アンナ・ビアンカ…フランチェスカ・ティブルツィ(S)
イル・ヴェスコーヴォ…クリスティアン・サイッタ(Bs)
イル・マンチーノ…アンドレア・ガッリ(T)
ジオーモ…ムラト・ジャン・ギュヴェム(T)
スパダッチア…マッテオ・ロイ(Br) 他
リリコ劇場O&cho
「G. P. ダ・パレストリーナ」音楽学校児童cho
ジュゼッペ・グラツィオーリ(指)

録音:2020年2月リリコ劇場、カリアリ(イタリア)
イタリア出身の作曲家・指揮者ジーノ・マリヌッツィ。1901年に地元のマッシモ劇場でヴェルディの「リゴレット」を指揮したのを皮切りに、ワーグナー作品 やドニゼッティ、ベッリーニ作品も指揮。1944年にはミラノ・スカラ座の総監督になるなど指揮者として名を馳せました。この「パッラ・デ・モッツィ」は彼が 劇場で培った経験をもとに1932年に作曲した歌劇。当時大成功をおさめ、「20世紀におけるイタリア・オペラの傑作」とみなされました。歴史的な題 材を好んだマリヌッツィは、この歌劇でも16世紀を舞台に設定、ルネサンス期のローマ教皇レオ10世(ジョヴァンニ・デ・メディチ)に仕えた架空の人物 「パッラ・デ・モッツィ」が率いるブラック・バンド(当時最強のイタリア軍)の劇的な活躍を、美しい旋律を駆使した壮大な作品に仕上げています。指揮は オペラをはじめ、ニーノ・ロータ作品の演奏で知られるジュゼッペ・グラツィオーリ。ワーグナーを思わせる壮麗な響きをオーケストラから引き出します。主役 をうたうエリア・ファビアンの張りのある美声も聴きどころ。

EUROARTS
20-68594(Bluray)

20-68598(2DVD)
オッフェンバック:歌劇「ホフマン物語」 ベンジャミン・ベルンハイム(ホフマン)
オルガ・ベレチャツロ(オリンピア/アントニア/ジュリエッタ/ステッラ)
アンジェラ・ブラウアー(ミューズ/ニクラウス)
ルカ・ピサローニ(リンドルフ/コッペリウス/ミラクル博士/ダペルトゥット船長)
アンドリュウ・ディッキンソン(アンドレス/コシュニーユ/フランツ/ピティキナッチョ)
ケント・ナガノ(指)
ハンブルク州立歌劇場O&cho
演出:ダニエル・フィンジ・パスカ

収録:2021年9月、ハンブルク州立歌劇場,ハンブルク(ライヴ)
◆Bluray
画面:Full HD,16:9
音声:PCMステレオ、
DTS-HD MA5.1
字幕:仏英独韓,日本語、180分
◆DVD
画面:NTSC,16:9
音声:PCMステレオ、DTS5.1
字幕:仏英独韓,日本語、180分
オッフェンバックは、19世紀中頃にチェロ奏者として活躍した後、ブフ・パリジャン座を創設し、独自のフランス・オペレッタのジャンルを確立しました。その彼が最晩年に手がけた、ただ一つのオペラ「ホフマン物語」。オッフェンバックの死により未完に終わった作品です。原作は、ドイツ・ロマン派の詩人であり、作曲家でもあったE.T.A.ホフマンが書いた3つの小説。詩人ホフマンと彼が恋した3人のヒロイン(人形オランピア、歌姫アントニア、娼婦ジュリエッタ)、3人の悪魔、そして彼を見守るミューズによる幻想的で不思議な味わいをもった物語です。また音楽も「ホフマンの舟歌」や「クラインザックの物語」をはじめとする有名で豪華絢爛な内容。
本映像は、2021年9月ハンブルグ国立歌劇場で「マイケル・ケイ&ジャン=クリストフ・ケック」新批判校訂版に基づくダニエル・フィンジ・パスカ演出、ケント・ナガノ指揮により上演されたもの。演出のダニエル・フィンジ・パスカは、トリノ・オリンピック閉会式やシルク・ドゥ・ソレイユ「コルテオ」を手掛けた鬼才で、今回も色彩的で幻想的な舞台を作り上げています。そして注目は一人の歌手が複数の配役を演じていること。ホフマンにとっての宿命のヒロインたち4人(オリンピア/アントニア/ジュリエッタ/ステッラ)をオルガ・ベレチャツロが歌い、ホフマンの親友・女神の二役をアンジェラ・ブラウザーが、そしてホフマンの恋路を妨げる悪魔の化身4人(リンドルフ/コッペリウス/ミラクル博士/ダペルトゥット船長)をルカ・ビザローニがそれぞれ演じています。特に恋人役は別々の歌手で上演されることが多いので、今回のオルガ・ベレチャツロの歌唱に注目が集まります。オリンピア、アントニア、ジュリエッタの3人の女性はすべて昔の恋人ステッラだったということが、オルガ・ベレチャツロが一人で演じることで明解になります。そしてホフマンを歌うのは今もっとも注目されているフランスのリリック・テノール、ベンジャミン・ベルンハイム。またアンジェラ・ブラウアーやルカ・ピサローニの見事な歌唱も必聴。主人公ホフマンの青年期から初老までの人間ドラマ、個性豊かな登場人物たちが織りなす物語をカラフルな舞台演出、そしてケント・ナガノの物語を熟知した圧倒的迫力のある指揮で聴かせる見事な上演となっています。 (Ki)

Opus Arte
OA-1344D(DVD)
NX-C10

OABD-7295D(Bluray)
NX-D09
モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」

【特典映像】
- なぜロイヤル・オペラはドン・ジョヴァンニの上演を愛するのか
- アーウィン・シュロットがドン・ジョヴァンニを演ずるための準備
ドン・ジョヴァンニ…アーウィン・シュロット(Br)
騎士長…ペトロス・マゴウラス(Bs)
ドンナ・アンナ…マリン・ビストレム(S)
ドン・オッターヴィオ…ダニエル・ベーレ(T)
ドンナ・エルヴィーラ…ミルト・パパタナシユ(S)
レポレッロ…ロベルト・タリアヴィーニ(Bs)
ツェルリーナ…ルイーズ・オルダー(S)
マゼット…レオン・コシャヴィッチ(Bs)
ドンナ・エルヴィーラの小間使い…ジョセフィーヌ・アーデン(俳優)
農民たち、召使たち、地下からの合唱、楽士たち
コヴェント・ガーデン王立歌劇場O&cho
ハルトムート・ヘンヒェン(指)
演出:カスパー・ホルテン

収録:2019年9月25日、10月8日 コヴェント・ガーデン王立歌劇場(ロンドン)
収録時間:178分(本編)+9分(特典映像)
音声:イタリア語
Dolby Digital Stereo/Dolby Digital 5.1(DVD)
PCMステレオ2.0/
DTS-HD Master Audio 5.1(Blu-ray)
字幕(本編・特典映像):日本語・英語・フランス語・ドイツ語・イタリア語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク
Blu-ray・・・片面二層ディスク 1080i High Definition
好色な貴族が、享楽の限りを尽くした末に地獄へ落ちる…。中世から存在していた伝説を基に誕生したのが、この歌劇「ドン・ジョヴァンニ」。この映 像は2014年にプレミエ上演され好評を博したカスパー・ホルテンの名演出の再演です。大胆なプロジェクション・マッピングの多用や、回り舞台を使っ た巧みな空間処理と並び、登場人物たちの細やかな性格描写が見どころです。 ドン・ジョヴァンニを歌うのは、アーウィン・シュロット。欲望の限りを尽くした結果、深い絶望の淵に立たされてゆく迫真の演技と絶妙な歌唱が聴きもの です。ドン・ジョヴァンニを巡る3人の女性に、ドンナ・アンナ役のマリン・ビストレム、ドンナ・エルヴィーラ役のミルト・パパタナシュ、ツェルリーナ役のルイー ズ・オルダーら強い個性と存在感溢れる歌手を配し、シュロットと丁々発止の演技と歌が繰り広げられます。 モーツァルトをはじめとする古典派の作品に深い造詣を示し、オペラならではの聞かせどころを熟知した、ハルトムート・ヘンヒェンのタクトがこの作品に示 される目まぐるしく移ろう男女の心理の綾を、精緻かつ鮮烈に描きだしています。

Dynamic
DYNDVD-37930
(2DVD)
NX-D05

DYNBRD-57930
(Bluray)
NX-D05
ヴェルディ:歌劇「運命の力」 レオノーラ…サイオア・エルナンデス(S)
ドン・アルヴァーロ…ロベルト・アロニカ(T)
ドン・カルロ・ディ・ヴァルガス…アマルトゥブシン・エンクバート(Br)
プレツィオジッラ…アンナリーザ・ストロッパ(Ms)
グァルディアーノ神父…フェルッチョ・フルラネット(Bs)
修道士メリトーネ…ニコラ・アライモ(Br)
カラトラーヴァ侯爵…アレッサンドロ・スピーナ(Bs)
トラブーコ親方…レオナルド・コルテラッツィ(T)
クーラ…ヴァレンティーナ・コロ(Ms)
市長…フランチェスコ・サムエーレ・ヴェヌーティ(Bs)
外科医…ロマン・リュリキン(Bs)
フィレンツェ五月音楽祭O&cho
ズービン・メータ(指)
演出:カルルス・パドリッサ(ラ・フラ・デルス・バウス)

収録:2021年6月4日フィレンツェ五月音楽祭歌劇場、フィレンツェ(イタリア)
収録時間:190分
音声:イタリア語
PCMステレオ2.0/Dolby digital 5.1(DVD)
PCMステレオ2.0/DTS-HD Master Audio 5.1(Blu-ray)
字幕:日本語・イタリア語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク×2
Blu-ray・・・片面二層ディスク 1080i High Definition
ヴェルディ中期から後期への過渡期に位置する作品「運命の力」。1862年にサンクトペテルブルクで初演されたものの、その複雑な筋書と、あまりにも陰惨 な結末のために作品の評判はあまり芳しくありませんでした。ヴェルディはその後、何度かの改訂を施し、とりわけ最後の大規模な改訂により終幕の破滅的 な結末を宗教的な救いに転換した1869年のミラノ・スカラ座での上演は、大好評を博しました。 2021年6月、フィレンツェ五月音楽祭の新制作上演「運命の力」ではカタロニアの演劇グループ、ラ・フラ・デルス・バウスの創設メンバーであるカルルス・パド リッサが斬新な演出を施し話題を集めました。舞台は遠い過去から物語の始まる1759年、近未来(2222年)、遠未来(3333年)と変転し、抵抗できな い宇宙の摂理(運命の力)に翻弄される人類の一員としての登場人物たちが、タイム・トラベラーとして物語に参加してゆくというユニークなもの。主役の3人 には伸びやかな美声で表情豊かに歌い上げるサイオア・エルナンデス、世界中の歌劇場で活躍する名テノール、ロベルト・アロニカ、強烈な存在感を放つ、 本舞台がフィレンツェ・デビューとなるモンゴル出身のアマルトゥブシン・エンクバートを配し、脇を固めるアンナリーザ・ストロッパ(プレツィオジッラ役)、フェルッチョ・ フルラネット(グアルディアーノ神父役)らを加えた万全の歌唱陣。ズービン・メータがフィレンツェ歌劇場のオーケストラと合唱団を導き作品の内面まで鋭く切り 込こみつつ、表情豊かに表現する音楽も聴きものです。


BRU ZANE
BZ-1047
(1CD+BOOK)
NX-D11
サン=サーンス:歌劇「フリネ」
※アンドレ・メサジェ(1853-1929)作曲によるレチタティーヴォを伴う1896年版(世界初録音)
娼婦フリネ…フロリー・ヴァリケット(S)
執政官の甥ニシアス…シリル・デュボワ(T)
執政官ディセフィル…トマ・ドリエ(Bs)
女奴隷ランピト…アナイス・コンスタンス(S)
シナロペクス…フランソワ・ルジエ(T)
アゴラジーヌ、伝令…パトリック・ボレール(Bs)
ルーアン・ノルマンディ歌劇場O
ル・コンセール・スピリチュエルcho
エルヴェ・ニケ(指)

録音:2021年3月31日-4月2日ルーアン・ノルマンディ歌劇場、ルーアン(フランス北部ノルマンディ地方)
長命で多作ながら限られた作品ばかりが注目され、見過されている傑作も多いサン=サーンス。近年はヴェネツィアに本拠を置くロマン派フラ ンス音楽センターPalazetto Bru-Zaneが、忘れられた彼の重要作品の復権に情熱を注ぎ、注目すべき成果を上げてきました。作曲家歿 後200周年の2021年に最新録音がなされた今回の新譜もその一つ。「フリネ」は古代ギリシャの伝説的娼婦フリネが不当な辱めまがいの 裁判を経て救われる伝説をもとに、1861年に上り調子の大画家ジェロームが描いた有名な絵画にインスピレーションを得てまとめられた歌 劇。1893年、台詞朗読を伴うオペラ=コミークとして上演され大成功を収めながら、20世紀以降は顧みられなくなった不遇の傑作です。こ こでは原作の台詞部分も音楽で埋めるべく、初演3年後に若手世代の人気作曲家アンドレ・メサジェがレチタティーヴォを追補したヴァージョ ンで演奏(この版での世界初録音)。台本の弱さを補って余りある見事さが特筆されるサン=サーンス自身の音楽も含め、才人エルヴェ・ニ ケのタクトはここでも本領を発揮。注目度の高いプロジェクトの数々で知られるルーアン歌劇場のオーケストラが、古楽器演奏を出発点とし たニケの解釈を鮮やかに音にしてゆきます。ヴァリケット、デュボワ、コンスタンスら最前線の名歌手たちも存在感たっぷり各登場人物の個性を 演じ歌い、Bru Zaneレーベルならではの充実ブックレットとともに、当時のサン=サーンスの作風充実を知るにうってつけのアルバムとなってい ます。

NAXOS
NAX-2.11071(DVD)
NX-C09

NBD-0142V(Bluray)
NX-C09
ザンドナーイ:歌劇「フランチェスカ・ダ・リミニ」 フランチェスカ…サラ・ヤクビアク(S)
パオロ…ジョナサン・テテルマン(T)
ジョヴァンニ(ジャンチョット)…イヴァン・インヴェラルディ(Br)
マラテスティーノ…チャールズ・ワークマン(T)
サマリターナ…アレクサンドラ・ハットン(S)
オスタージオ…サミュエル・デイル・ジョンソン(Br)
ビアンコフィオーレ…メーチョット・マレロ(S)
ガルセンダ…マネ・ガロヤン(S)
アルティキアラ…アリアンナ・マンガネッロ(Ms)
アドネッラ…カリス・タッカー(Ms)
スマラグディ…アミラ・エルマドファ(Ms)
セル・トレド・ベラルデンゴ…アンドルー・ディッキンソン(T)
吟遊楽人…ディーン・マーフィ(Br)
石弓の射手/死刑囚の声…パトリック・クック(T)
塔の見張り…トーマス・レーマン(Br)
他 俳優たち
ベルリン・ドイツ・オペラ エキストラ
ベルリン・ドイツ・オペラ O&cho
指揮:カルロ・リッツィ
演出:クリストフ・ロイ

収録時間:140分
音声:イタリア語
PCMステレオ2.0/DTS5.1(DVD)
PCMステレオ2.0/DTS-HD Master Audio 5.1(Blu-ray)
字幕:日本語・英語・フランス語・ドイツ語・イタリア語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク
Blu-ray・・・片面二層ディスク 1080i High Definition
ダンテの『神曲』地獄編に登場するポレンタ家のフランチェスカとマラテスタ家のパオロの悲恋の物語は、数々の文学、音楽、美術作品の題材となって います。本作はそれらの作品の中のひとつダンヌンツィオの戯曲『フランチェスカ・ダ・リミニ』を原作として、音楽出版社リコルディの2代目オーナーで文筆 家のティト・リコルディが台本を執筆。リッカルド・ザンドナーイがこれに作曲し、1914年トリノで上演されました。 本作では、一人の魅力的な女性を巡り、殺し合いに至る兄弟たちの相克を演出家クリストフ・ロイがシンプルな舞台を背景にドラマティックに描いてい ます。フランチェスカ役を演ずるのは、2020年のオーパス・クラッシック賞受賞作品、コルンゴルトの歌劇「ヘリアーネの奇蹟」のタイトル・ロールを歌った 人気ソプラノ、サラ・ヤクビアク。彼女を巡る3人の兄弟に、本作でベルリン・ドイツ・オペラにデビューを飾った、新星テノール、ジョナサン・テテルマン(パオ ロ役)、2017年に来日し、ヴェルディの歌劇「オテロ」のイアーゴ役を演じて好評を博したイヴァン・インヴェラルディ(ジャンチョット役)、欧州のオペラシー ンで大人気のチャールズ・ワークマン(マラティスティーノ役)を配し、イタリア・オペラを中心に活躍するカルロ・リッツィがこの作品からベリズモ・オペラの音 楽の系譜に連なりつつも、ときにワーグナーを想起させる重厚な響きをオーケストラから見事に引き出しています。
NAXOS
NAX-2.110712(1CD)
NX-C09

NBD-0143V(Bluray)
NX-C09
ベネト・カサブランカス(1956-):歌劇「レアの謎」 レア…アリソン・クック(Ms)
ラム(夢遊病者)…ホセ・アントニオ・ロペス(Br)
1番目の国境の女…サラ・ブランチ(S)
2番目の国境の女…アナイス・マスジョレンス(Ms)
3番目の国界の女…マルタ・インファンテ(Ms)
見張り(ミルボケス)…ソーニャ・ド・マンク(S)
見張り(ミルッルス)…フェリペ・ボウ(Bs)
シックサル博士(元サーカス座長&心理学者)
…シャビエル・サバータ(C.T)
ミケーレ(歌手)…ダビド・アレグレト(T)
ロレンツォ(歌手)…アントニオ・ロザーノ(T)
アウグスト(歌手)…フアン・ノバル=モーロ(T)
リセウ大劇場SO&cho
指揮:ジョセプ・ポンス
演出:カルメ・ポルタセリ

収録時間:113分(本篇)+9分(特典映像)
【特典映像】
インタビュー:カサブランカス、アルグジョル、ポルタセリ、 ポンス、サバータ
音声:イタリア語/カタロニア語
PCMステレオ2.0(DVD&Blu-ray)
字幕
本編)):日本語・英語・イタリア語・
カタロニア語/スペイン語・韓国語
特典映像:日本語・英語・スペイン語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク
Blu-ray・・・片面二層ディスク 1080i High Definition
スペインを代表する現代作曲家のひとりベネト・カサブランカス。この歌劇「レアの謎」はリセウ大劇場の委嘱により、作曲家初のオペラとしてスペインの高名な 作家ラファエル・アルグジョルとのコラボレーションから生まれた作品です。超越的な存在によって罰を与えられた巫女レアが、時空をさまよう遍歴の末、神話と 現実が融合する世界に到達する―物語はカサブランカスの緻密で表出力豊かな音楽と、神秘的で奇怪なイメージを伴ったカルメ・ポルタセリの演出によっ てスリリングに描かれてゆきます。幅広い表現力で近現代のオペラ作品を得意とするメゾ・ソプラノ、アリソン・クック(題名役)、バロックから現代作品まで幅広 いレパートリーを誇る名バリトン、ホセ・アントニオ・ロペス(ラム役)、バロック・オペラを中心に活躍する人気カウンターテナー、シャビエル・サバータ(シックサル博 士役)らの充実した歌唱陣を、名匠ジョセプ・ポンス率いるリセウ大劇場のオーケストラと合唱団がしっかりと支えてゆきます。

EUROARTS
20-57386(5DVD)
ロッシーニ:初期歌劇・ボックス


■DVD1(158分)
歌劇『セビリャの理髪師』


■DVD2(100分)
歌劇『絹のはしご』


■DVD3(94分)
歌劇『なりゆき泥棒』


■DVD4(82分)
歌劇『結婚手形』


■DVD5(98分)
歌劇『ブルスキーノ氏、または替玉息子』

■DVD1(158分)
チェチーリア・バルトリ、ジノ・キリコ、カルロス・フェラー、ロバート・ロイド、他
シュトゥットガルトRSO
ケルン歌劇場合唱団
ガブリエレ・フェルロ(指)
演出:ミヒャエル・ハンペ
映像監督:クラウス・ヴィレー
収録:1988年、シュヴェツィンゲン音楽祭(ライヴ)
■DVD2(100分)
デイヴィッド・グリフィス、ルチアーナ・セッラ、ジェーン・バネル、デイヴィッド・キューブラー、アルベルト・リナルディ、アレッサンドロ・コルベッリ、他
サイモン・ヤング(ハープシコード、フォルテピアノ)
シュトゥットガルトRSO
ジャンルイージ・ジェルメッティ(指)
演出:ミヒャエル・ハンペ
映像監督:クラウス・ヴィレー
収録:1990年5月6-8日、シュヴェツィンゲン宮殿内ロコ
コ劇場(ライヴ)
■DVD3(94分)
ステュアート・ケイル、スーザン・パターソン、ロバート・ギャンビル、他
シュトゥットガルトRSO
ジャンルイージ・ジェルメッティ(指)
演出:ミヒャエル・ハンペ
映像監督:クラウス・ヴィレー
収録:1992年5月、シュヴェツィンゲン宮殿内ロココ劇場
(ライヴ)
■DVD4(82分)
ジョン・デル・カルロ、ジャニス・ホール、デイヴィッド・キューブラー、アルベルト・リナルディ、カルロス・フェラー、アメリア・フェッレ、他
シュトゥットガルトRSO
ジャンルイージ・ジェルメッティ(指)
演出:ミヒャエル・ハンペ
映像監督:クラウス・ヴィレー
収録:1989年5月6-9日、シュヴェツィンゲン宮殿内ロココ
劇場(ライヴ)
■DVD5(98分)
アレッサンドロ・コルベッリ、アメリア・フェッレ、アルベルト・リナルディ、ヴィート・ゴッビ、デイヴィッド・キューブラー、オスラヴィオ・ディ・クレディコ、カルロス・フェラー、ジャニス・ホール
シュトゥットガルトRSO
ジャンルイージ・ジェルメッティ(指)
演出:ミヒャエル・ハンペ
映像監督:クラウス・ヴィレー
収録:1989年5月7-9日、シュヴェツィンゲン宮殿内ロココ
劇場(ライヴ)

画面:4:3、NTSC
音声:PCMステレオ、DVD9
リージョン:All
字幕:伊英独仏西、532分
ュヴェツィンゲン音楽祭で上演されたミヒャエル・ハンペ演出のロッシーニの初期歌劇を集めたボックス・セットが復活しました。
毎年5月に開催される1952年に南ドイツ放送によって創始されたシュヴェツィンゲン音楽祭。この映像集は、1988年から1992年にかけて同音楽祭で上演さ れた巨匠演出家ミヒャエル・ハンペによるロッシーニの初期歌劇をまとめたもの。会場は、シュヴェツィンゲン宮殿内にあるロココ劇場。プファルツ選帝侯の夏の宮 殿だったシュヴェツィンゲン城は、バロック式の美しい庭園が有名で、このロココ劇場も18世紀時代のオリジナルの姿を現在まで保った豪華な内装です。内容は、 チェチーリア・バルトリが出演している『セビリャの理髪師』。勘違いが引き起こす、おかしな恋の物語を描いた『絹のはしご』。内緒で愛し合う恋人たちと、周囲のド タバタを描く『結婚手形』。恋の行き違いと替え玉事件を、ロッシーニ流に楽しくおもしろく演出したオペレッタ『ブルスキーノ氏』。勘違いとなりすましが恋の大騒 動を巻き起こす『なりゆき泥棒』。

C Major
76-0208(2DVD)

76-0304(Bluray)
モーツァルト:歌劇「イドメネオ」 ベルナール・リヒター(イドメネオ)
レーチェル・フレンケル(イダマンテ)
イリーナ・ルングー(エレットラ)
ヴァレンチナ・ナフォルニツァ(イリア)
パーヴェル・コルガティン(アルバーチェ)
カルロス・オスナ(大司祭)
ペーター・ケルナー(神託の声)
ドリタン・ルカ(トロイ人の男)
イオン・ティブレア(トロイ人の男)
トマシュ・コーバー(クレタ人の男)
ミヒャエル・ヴィルデル(クレタ人の男)
セシル・イルカ(クレタ人の女)
アリーナ・ホレチェク(クレタ人の女)
トマーシュ・ネトピル(指)
ウィーン国立歌劇場O&cho
演出:カスパー・ホルテン

収録:2019年2月ウィーン国立歌劇場、ライヴ
◆DVD
画面:16:9、NTSC
音声:PCMステレオ、DTS5.1
DVD9
リージョン:All
原語:イタリア語
字幕:英独仏伊韓,日本語、160分
◆Bluray
画面:16:9、1080i
音声:PCMステレオ、
DTS-HD MA5.1
BD50
リージョン:All
原語:イタリア語
字幕:英独仏伊韓,日本語、160分
2019年2月ウィーン国立歌劇場、カスパー・ホルテン演出、トマーシュ・ネトピル指揮で上演されたモーツァルトの歌劇「イドメネオ」。モーツァルトが24歳の時 の作品で、ギリシャ神話の父子の葛藤の物語を、自らの父との葛藤を音楽に投影した記念碑的傑作です。 演出は、デンマークの鬼才カスパー・ホルテン。ミア・シュテンスガードが手掛けた舞台は、古い地図の断片を用いた想像力豊かな舞台美術で、神話の世界が簡潔 かつ明確に表現されています。タイトルロールを歌うのは、スイス出身のベルナール・リヒター。近年の活躍は目覚ましく、新世代を代表する歌手として注目されて います。本上演でも圧倒的な存在感で舞台を引っ張っており、特に第2幕のアリア「胸のうちにある海は」は、コロラトゥーラが自然な嘆きとなって圧巻です。ヴァ レンチナ・ナフォルニツァによるイリアは、息の長い抒情的なカンティレーナを見事歌い上げて、イダマンテ役のレーチェル・フレンケルと表情豊かに愛の二重唱 を奏でています。そしてエレットラ役のイリーナ・ルングー。フィナーレのアリアでは、エレットラの狂気と嘆きを、息をのむ歌唱で聴かせてくれます。また、トマー シュ・ネトピルの指揮による雄弁なオーケストラはドラマを盛り上げ、合唱は実に力強く高い演出効果をあげています。 (Ki)

ALPHA
ALPHA-788(2CD)
NX-D07
セバスティアン・ドゥロン(1660-1716):「コロニス」 全2幕のサルスエラ 水の精コロニス…アナ・キンタンス(S)
トリトン…イザベル・ドリュエ(Ms)
プロテオ…シリル・オヴィディ(T)
メナンドロ…アンテア・ピシャニク(C.A)
シレーネ…ヴィクトワール・ビュネル(Ms)
太陽神アポロ…マリールー・ジャクアール(Ms)
海の神ネプトゥーノ…カロリーヌ・マング(Ms)
イリス…ブレンダ・プパール(Ms)
合唱の歌い手…オリヴィエ・フィシェ(T)
ル・ポエム・アルモニーク(古楽器使用)
ヴァンサン・デュメストル(指)

録音:2021年4月2-5日 サル・コロンヌ、パリ
その古雅な響きに満ちた卓越した演奏解釈で注目され、フランスから欧州古楽シーンを牽引するル・ポエム・アルモニークによる、スペイン後 期バロックの劇音楽という意外なレパートリー!イタリアのA.スカルラッティやフランスのカンプラと同い年のスペイン人作曲家ドゥロンは、21世 紀に急速に復権が進み録音が増えつつある隠れた大物の一人で、ハプスブルク家最後のスペイン王カルロス2世の宮廷に迎えられ、数多く のサルスエラを作曲し音楽劇の世界に新境地を拓きました。「コロニス」は1705年、スペイン王室が継承戦争の流れの中でブルボン家に渡 ろうという頃に披露された重要作(長く作者不詳とされていましたが、2009年にドゥロン作と確定)。海の神ネプテューン(ネプトゥーノ)と太陽 の神アポロ(アポロン)が水の精コロニスとの恋をめぐって争い、最終的にアポロが勝つ……という筋書きはまさにブルボン家の勝利宣言と取れ る内容ですが、17世紀末イタリア音楽風のメロディセンスを軸に据えながら、スペインや新大陸の民衆音楽に通じる躍動感あふれる要素を そこかしこに盛り込むドゥロン随一の作曲感覚はここでも十全に発揮され、時代を越えて私たちを惹きつけてやみません。キンタンス、マング、 オヴィディら21世紀の古楽シーンで躍進めざましい独唱者たちに加え、器楽勢では8人にも及ぶ通奏低音をはじめ、スペイン古楽に欠かせ ないバホン(バスーン)の名手パパセルジオーをはじめ手練のプレイヤーが続々。ル・ポエム・アルモニークならではのノーブルな抒情に随所で絶 妙なアクセントを添える打楽器や撥弦楽器のサウンドも痛快で、スペイン宮廷音楽の魅力を十全に味わえる演奏に仕上がっています。

Resonus
RES-10290(1CD)
NX-B05
ジョゼフ・フィブス(1974-):室内オペラ「ジュリアナ」 (2018)全1幕 ジュリアナ…ゾーイ・ドラモンド(S)
カースティン…レベッカ・アフォヌイ=ジョーンズ(Ms)
ジュアン…フェリックス・ケンプ(Br)
ノヴァ・ミュージック・オペラ・アンサンブル【フィオナ・ケリー(Fl)、カトリーナ・スコット(Cl)、ジョージ・バートン(パーカッション)、サリー・プライス(Hp)、ソフィー・マザー&ローラ・リカード(Vn)、ジェンマ・ウェアハム(Vc)、ベン・ダニエル=グリープ(Cb)】
ジョージ・ヴァス(指)

録音:2021年3月15-16日
世界初録音
スウェーデンの劇作家アウグスト・ストリンドベリの代表作『令嬢ジュリー』をもとにした室内オペラ「ジュリアナ」。男性 的な考え方を持つ伯爵令嬢ジュリーと、彼女の召使で上昇志向が強いジャンを主人公に据えた戯曲は日本を含 む世界中で人気を博しています。 作者が「自然主義悲劇」と名付けたこの物語を、台本作家のローリー・スレードは舞台を19世紀から現代に置き 換えるとともに、登場人物にも新たな性格を持たせ、富の持つ力、移民、麻薬、ジェンダーなどの問題を絡めなが ら描き出しています。父親に夢中になっている金持ちの娘ジュリアナ、移民のジュアン、2人の感情の諍いに巻き込 まれる家政婦のカースティン、この3人の緊迫したやりとりを、パーカッションの効いたアンサンブルが彩っていくという音 楽が聴きものです。

C Major
76-0008(2DVD)

76-0104(Bluray)
ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」 カミッラ・ニールンド(アガーテ/ソプラノ)
ダニエラ・ファリー(エンヒェン/ソプラノ)
アラン・ヘルド(オットカール侯爵/バリトン)
アンドレアス・シャーガー(マックス/テノール)
アルベルト・ドーメン(隠者/バス)
ハンス・ペーター・カンマラー(ザミエル)
トマーシュ・ネトピル(指)
ウィーン国立歌劇場O&cho
演出:クリスティアン・レート

映像監督:アグネス・メータ

収録:2018年6月、ウィーン国立歌劇場、ライヴ
◆DVD
画面:16:9、NTSC
音声:PCMステレオ、DTS5.0
DVD9
原語:ドイツ語
字幕:英独仏韓,日本語
143分
◆Bluray
画面:16:9、1080i
音声:PCMステレオ、DTS-HD MA5.0
BD50
原語:ドイツ語
字幕:英、独仏韓日本語
143分
2018年ウィーン国立歌劇場でクリスティアン・レート演出、トマーシュ・ネトピル(指)カミッラ・ニールンド、アンドレアス・シャーガーらによって上演された ウェーバーの傑作オペラ「魔弾の射手」。 30 年戦争終結直後のボヘミア地方の森を舞台にしたストーリーを、ウェーバーのシンプルながら、効果的な音楽によって「ドイツ国民オペラ」と呼ばれるほど、 人々の心をつかみました。 この作品はまさにロマン主義的に、現実世界と非現実世界、意識と無意識、あるいはウェーバーの言葉を借りれば「狩人の生活」と「悪魔の力による支配」の対比 を中心に展開。最初の部分では、親しみやすい旋律や明るい響きが特徴的ですが、次第に「音楽の悪魔」と呼ばれる三全音を含めたディミニッシュの和音や、薄暗 く青白い音色が、狼谷の奥深くへと聴き手をいざなっていきます。この対比はすでに序曲にも使っており、フィナーレに突入する際の爆発的なハ長調の和音が、こ の歌 劇全体を端的に表現しています。モーツァルトの「魔笛」やベートーヴェンの「フィデリオ」を出発点として、ウェーバーはドイツ語によるジングシュピールをあ らたな段階へと導いたといえるでしょう。
本上演では、クリスティアン・レートはウェーバーの素晴らしい音楽をより楽しむための知的かつ革新的な演出を行っています。そのためには、射撃大会で男らし さを証明しなければならないブルジョアな狩猟青年を描くだけでな不十分だと考え、ウェーバー自身も苦しんだ創造者としてのスランプ「クリエイティブ・ブロック」 に苦しむ作曲家としてマックスを描いています。さらに世界の一流歌劇場を席巻しているヘルデンテノールのアンドレアス・シャーガーがマックスを、フィンランド 出身のリリック-ドラマティック・ソプラノのカミッラ・ニールンドが心に響く見事なアガーテを歌うという贅沢な共演を聴くことができます。カミッラ・ニールンド は一年後2019年にウィーン国立歌劇場より宮廷歌手の称号が贈られました。 (Ki)

H.M.F
HMM-905352(3CD)
ドビュッシー:歌劇「ペレアスとメリザンド」 メリザンド:ヴァンニ ーナ・サントー ニ(S)、ペレアス:ジュリアン・ベール(T)、ゴロー:アレクサンドル・デュアメル(Br)、ジュヌヴィエーヴ:マリ=アンジュ・トドロヴィチ(Ms)、アルケル:ジャン・テジャン(Bs)、医師:ダミアン・パス(Bs-Br)、
イニョルド:アドリアン・ジュベール(Boy-S)、牧童:マチュー・グルレ(Bs)、リール歌劇場cho

フランソワ=グザヴィエ・ロト(指)レ・シエクル

録音:2021年3月/リール歌劇場、ラ・セーヌ・ミュジカル
おそらくほとんど誰も考えなかったドビュッシーの「ペレアスとメリザンド」のピリオド楽器による録音が登場します。それもロトとレ・シエクルという最高の演 奏陣で、ストラヴィンスキーの「春の祭典」のディスク発表時以上の衝撃と申せましょう。
「ペレアスとメリザンド」の声楽パートはフランス語の抑揚による朗誦に終始しますが、1987年生まれのソプラノ、ヴァンニーナ・サントーニのメリザンド役 をはじめ母国語歌手で固め、自然で美しさ満点。ことにゴロー役のバリトン、アレクサンドル・デュアメルの名演が光ります。
さらに注目なのがロトとレ・シエクルの作り上げるオーケストラ・サウンド。奇を衒わずあくまでシンプル、室内楽的とさえ言えるドビュッシーの精妙なオーケ ストレーションを実現。弦楽器以外はすべて1900年前後のフランス製(ブックレットに詳細記載)を用い、明るく透明な音色、ガット弦を用いた弦楽器が無 限な柔らかさを醸しているのも魅力。基本的にノン・ヴィブラートなため日本の雅楽のような音響さえ創り出しています。ロトによれば地下のシーンでドビュッシー がトロンボーンを用いた理由が、コントラバスの弦と共鳴して不思議な色合いを出そうとしているのも、この演奏で初めて実感できるとのこと。
昨今日本でも「ペレアスとメリザンド」が注目されている感がありますが、その本家本元による真打として世界中の関心を集めること間違いなし。まさに初め て曲の美しさ、凄さを実感できます。
コロナ禍の2021年3月に配信用に行われた無観客上演をもとに編集。ハルモニア・ムンディならではの高音質録音も光ります。2022年初端から大新譜の リリースとなります。

BSOrec
BSOREC-1002(DVD)
NX-E01

BSOREC-2002(Bluray)
NX-E01
ハンス・アブラハムセン(1952-):歌劇「雪の女王」 ゲルダ…バーバラ・ハンニガン(S)
カイ…レイチェル・ウィルソン(Ms)
祖母/老婦人/フィンランドの女…カタリーナ・ダライマン(S)
雪の女王/トナカイ/時計…ピーター・ローズ(俳優)
王女…カロリーネ・ヴェッテグレン(S)
王子…ディーン・パワー(T)
森のカラス…ケヴィン・コナーズ(T)
城のカラス…オーウェン・ウィレット(C.T)
カイ(大人)…トーマス・グレースレ(俳優)
カイ(子供)… ルイス・ヴェロニク(俳優)
ゲルダ(大人)…アンナ・レッセル(俳優)
ゲルダ(子供)…ゾフィー・ヴェロニク(俳優)
バイエルン国立O
指揮:コルネリウス・マイスター
バイエルン国立歌劇場cho
バイエルン国立歌劇場バレエ
バイエルン国立歌劇場エキストラ
演出:アンドレアス・クリーゲンブルク

収録:2019年12月-2020年1月バイエルン国立歌劇場(ミュンヘン)
収録時間:116分
音声:英語
PCMステレオ2.0/DTS5.1(DVD)
PCMステレオ2.0/DTS-HD Master Audio 5.1(Blu-ray)
字幕:日本語・英語・フランス語・ドイツ語・オランダ語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク
Blu-ray・・・片面二層ディスク 1080i High Definition
デンマーク出身の現代作曲家ハンス・アブラハムセンが手がけた最初の歌劇「雪の女王」。アブラハムセンは自身の積年のテーマ、「雪」の音楽的表 現がこの歌劇の作曲動機になったと語っています。アンデルセンのお伽噺『雪の女王』に基づくこの歌劇は、2014年から18年にかけて台本作成と 作曲が行われ2019年10月にコペンハーゲンで世界初演(デンマーク語版)されました。同時にバーバラ・ハンニガンをこの歌劇に起用するために英 語版の台本をイギリス人作家のアマンダ・ホールデンに委嘱。この英語版がコペンハーゲン初演の2ヶ月後の12月バイエルン国立歌劇場で上演され、 主役ゲルダをハンニガンが知性と情感のバランスを見事にコントロールしながら歌い上げ大好評を博しました。またカイ役の実力派新進ソプラノ、レイ チェル・ウィルソン、脇を固めるヴェテラン歌手ピーター・ローズ、カタリーナ・ダライマンらの充実した歌手陣の歌唱も聴きものです。さらにクリーゲンブルク の演出による幻想的な舞台シーンの展開に、コルネリウス・マイスター率いるバイエルン国立歌劇場Oと合唱団が奏でるアブラハムセンの精緻 な音楽が美しく調和していきます。

Dynamic
DYNDVD-37921(DVD)
NX-C09

DYNBRD-57921(Bluray)
NX-C09
ヴェルディ:歌劇「リゴレット」 マントヴァ公爵…ハビエル・カマレナ(T)
リゴレット…ルカ・サルシ(Br)
ジルダ…エンケレーダ・カマーニ(S)
スパラフチーレ…アレッシオ・カッチャマーニ(Bs)
マッダレーナ…カテリーナ・ピーヴァ(Ms)
ジョヴァンナ…ヴァレンティーナ・コロ(S)
モンテローネ伯爵…ロマン・リュリキン(Bs-Br)
マルッロ・フランチェスコ…サムエーレ・ヴェヌーティ(Bs)
マッテオ・ボルサ…アントニオ・ガレス(T) 他
フィレンツェ五月音楽祭O&cho
リッカルド・フリッツァ(指)
演出:ダヴィデ・リヴェルモーレ

収録:フィレンツェ五月音楽祭歌劇場 2021年2月23日(イタリア)
収録時間:130分
音声:イタリア語歌唱
PCMステレオ2.0/DD5.1(DVD)
PCMステレオ2.0/DTS-HD Master Audio 5.1(Blu-ray)
字幕:日本語・英語・イタリア語・フランス語・ドイツ語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク
Blu-ray・・・片面二層ディスク 1080i High Definition
2020/21シーズン、フィレンツェ五月音楽祭の新演出「リゴレット」は、コロナ禍のあおりを受けて予定していた公演がキャンセルされたものの、2021年2月 23日に無観客上演を敢行。リアルタイムのネット配信と収録が行われました。 演出を担当したリヴェルモーレによる新演出は、幕ごとにマントヴァの宮廷、半地下のランドリー、怪しげなナイトクラブ、地下鉄のプラットホームとその舞台を めまぐるしく変えながらも、ヴェルディの音楽と台本との親和性を保ちつつ、登場人物の所作に至るまで細かく神経が行き届いた新鮮なもの。マントヴァ公爵 役に、メキシコ出身の「驚異のテノール」として世評高く、この出演でイタリア・デビューを果たしたハビエル・カマレナ、リゴレット役はヴェルディ・バリトンの第一人 者、ルカ・サルシ、ジルダ役には同役で2019年スカラ座に鮮烈なデビューを果たしたアルバニア出身の新進ソプラノ、エンケレーダ・カマーニ、という豪華な布 陣。この独唱陣に加えてイタリア・歌劇の名匠リッカルド・フリッツァのタクトに導かれたフィレンツェ五月祭Oと合唱団がヴェルディの迫真のドラマに乗 せた美しい旋律をたっぷりと聴かせます。
Dynamic
CDS-7921(3CD)
NX-C09
ヴェルディ:歌劇「リゴレット」 マントヴァ公爵…ハビエル・カマレナ(T)
リゴレット…ルカ・サルシ(Br)
ジルダ…エンケレーダ・カマーニ(S)
スパラフチーレ…アレッシオ・カッチャマーニ(Bs)
マッダレーナ…カテリーナ・ピーヴァ(Ms)
ジョヴァンナ…ヴァレンティーナ・コロ(S)
モンテローネ伯爵…ロマン・リュリキン(Bs-Br)
マルッロ・フランチェスコ…サムエーレ・ヴェヌーティ(Bs)
マッテオ・ボルサ…アントニオ・ガレ(T) 他
フィレンツェ五月音楽祭O&cho
リッカルド・フリッツァ(指)

録音:2021年2月23日(ライヴ)
フィレンツェ五月音楽祭歌劇場(イタリア)
2020/21シーズン、フィレンツェ五月音楽祭の新演出「リゴレット」は、コロナ禍のあおりを受けて予定していた公 演がキャンセルされたものの、2021年2月23日に無観客上演を敢行。リアルタイムのネット配信と収録が行わ れました。 マントヴァ公爵役に、メキシコ出身の「驚異のテノール」として世評高く、この出演でイタリア・デビューを果たしたハ ビエル・カマレナ、リゴレット役はヴェルディ・バリトンの第一人者、ルカ・サルシ、ジルダ役には同役で2019年スカラ 座に鮮烈なデビューを果たしたアルバニア出身の新進ソプラノ、エンケレーダ・カマーニ、という豪華な布陣。この独 唱陣に加えてイタリア・歌劇の名匠リッカルド・フリッツァのタクトに導かれたフィレンツェ五月祭Oと合唱団 がヴェルディの迫真のドラマに乗せた美しい旋律をたっぷりと聴かせます。

RICERCAR
RIC-437(3CD)
NX-D11
ヘンデル:「セメレ」 セメレ…アナ・マリア・ラビン(S)
ジュピター、アポロ…マシュー・ニューリン(T)
アイノー、ジュノン…ダラ・サヴィノヤ(C.A)
アイリス…キアラ・スケラート(S)
アサマス…ローレンス・ザッゾ(C.T)
カドマス、サムナス、大祭司…アンドレアス・ヴォルフ(Bs)
キューピッド…グワンドリーヌ・ブロンデール(S)
ミレニアム・オーケストラ(古楽器使用)
コンサートマスター:シュシャーヌ・シラノシアン
ナミュール室内cho
レオナルド・ガルシア・アラルコン(指)

録音:2021年7月 グラン・マネージュ、ナミュール
21世紀もなお続々と演奏史を塗り替える新しい名演が登場するヘンデルの劇音楽作品。「セメレ」も例外ではありません。この作品は、古 代神話にもとづく官能的な物語を描き実質歌劇であるにもかかわらず「オラトリオ」とされ、歌詞には歌劇上演時の通例だったイタリア語で なく英語が使われた異色作。1744年、舞台装置や衣装なしの演奏会形式でオラトリオとして初演された当時は、人々を戸惑わせ定番演 目からも外れましたが、アリアの数々の見事さもあって20世紀以降真価が大いに見直され、全曲録音の数にも比較的恵まれてきました。そ こへ今回、古楽の一大拠点国ベルギーから見過ごせない充実新録音が登場! パッション溢れる演奏で高く評価されるアルゼンチン出身の 俊英、レオナルド・ガルシア・アラルコン指揮によるプロジェクトです。歌手陣には古楽系レパートリーを中心に近代オペレッタにも適性を示して きたルーマニア出身の気鋭アナ・マリア・ラビン、欧州各地の歌劇場で活躍目ざましいマシュー・ニューリン、バロックから近代まで幅広いレパー トリーで近年めきめきと頭角を現しているキアラ・スケラート、ヘンデル作品との相性の良さも抜群なカウンターテナーのローレンス・ザッゾら充実 の面々が揃い、器楽にもコンサートマスターにソリストとしても活躍の目覚ましいシュシャーヌ・シラノシアン、コントラバスに大ヴェテランのエリッ ク・マトート、ティンパニに古楽から現代まで広範な活躍を続けるアニマ・エテルナ・ブリュッヘの名手クーン・プラーティンク……と腕利きが 続々! バスーンや撥弦が加わる通奏低音から金管に至るまで、古楽器の多彩な音色を効果的に聴かせながら、歌手たちの迫真の解釈 を鮮やかなドラマに乗せてゆきます。アラルコンの面目躍如ともいうべき待望のヘンデル録音です。

Opus Arte
OA-1334D(DVD)
NX-C10

OABD-7288D(Bluray)
NX-D09
ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」 レオノーレ/フィデリオ…リーゼ・ダヴィドセン(S)
フロレスタン…デイヴィッド・バット・フィリップ(T)
マルツェリーネ…アマンダ・フォーサイス(S)
ヤキーノ…ロビン・トリッチュラー(T)
ロッコ…ゲオルク・ツェッペンフェルト(Bs)
ドン・ピツァロ…サイモン・ニール(Br)
ドン・フェルナンド…エギリス・シリンス(Bs-Br)
第1の囚人…フィリペ・マニュ(T)
第2の囚人…ティモシー・ドーキンス(Bs)
コヴェント・ガーデン王立歌劇場O&cho
指揮:アントニオ・パッパーノ
演出:トビアス・クラッツァー

収録:2020年3月13日コヴェント・ガーデン王立歌劇場(ロンドン)
収録時間:133分(歌劇)+5分(特典映像)
【特典映像】
- なぜロイヤル・歌劇はフィデリオの上演を愛するのか
- キャスト・ギャラリー
音声:ドイツ語
Dolby Digital ステレオ2.0/DTS-HD Surround 5.1(DVD)
LPCMステレオ2.0/DTS-HD Master Audio Surround(Blu-ray)
字幕:日本語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク
Blu-ray・・・片面二層ディスク 1080i High Definition
2001年に創立された英国の映像レーベル、オーパス・アルテより同レーベル創立20周年を記念して、ベートーヴェン生誕250周年に行われたコヴェ ント・ガーデン王立歌劇場の「フィデリオ」の舞台映像をお届けします。 2020年、多くの歌劇公演がコロナ禍の影響を受け中止や無観客上演を余儀なくされたなか、この「フィデリオ」の観客を招いての公演収録は、同年 3月新型コロナ・ウィルスが欧州で蔓延する直前の貴重な記録となりました。演出を担当したトビアス・クラッツァーは、この作品のジングシュピール(歌 芝居)としての特性を生かし独自の台詞を追加。第1幕はオリジナルの時代設定、第2幕では舞台上にフィデリオの時代場面とそれを見守る現代人 のオブザーバー(合唱団)を共存させるというユニークな演出により、オリジナルのストーリーを読み替えることなく作品の演劇性を高めています。力強さと 抒情性を併せ持つレオノーレ役のダヴィドセン、個性豊かな表情を見せるマルツェリーネ役のフォーサイスの女性コンビの歌唱演技が舞台をリード。フロ レスタン役としてカウフマンの降板に伴い急遽舞台にあがったフィリップの熱唱、看守長ロッコを演じるヴェテラン、ツェッペンフェルトの説得力溢れる歌唱 など男声歌手陣も万全です。パッパーノが率いるオーケストラと合唱団が作品に美しい彩りを与えながら、劇的な音楽作りで全体をしっかりと支えてい ます。

C Major
80-5308(DVD)

80-5404(Bluray)
レオンカヴァッロ:歌劇「ザザ」 スヴェトラーナ・アクセノワ(ザザ/ソプラノ)
ニコライ・シューコフ(ミーリオ・デュフレーヌ/テノール)
クリストファー・モルトマン(一座の歌手カスカール/バリトン)
エンケレイダ・シュコサ(ザザの母アナーイデ/メゾソプラノ)
ジュリエット・マルス(ザザの召使ナターリア/ソプラノ)
ドロテア・ヘルベルト(デュフレーヌ夫人/ソプラノ)
パウル・シュヴァイネスター(座長クルトワ/テノール)
イヴァン・ジノヴィエフ(演出家デュクルー/バス)
トビアス・グリーンハル(ビュッシー/バリトン)
ステファン・ゾルテス( 指揮))
ウィーンRSO
シェーンベルクcho
演出:クリストフ・ロイ

収録:2020年9月、アン・デア・ウィーン劇場, ウィーン(ライヴ)
◆DVD
画面:16:9、NTSC 音声:PCM
ステレオ、DTS5.1 DVD9
原語:イタリア語、字幕:英独仏韓,日本語、127分
◆Bluray
画面:16:9、1080i
音声:PCMステレオ、
DTS-HD MA5.1 BD50
原語:イタリア語
、字幕:英独仏韓,日本語、127分
2020年アン・デア・ウィーン劇場の新シーズン開幕を飾った演目、レオンカヴァッロの歌劇「ザザ」。作曲と台本を作曲家自身が手がけた全4幕からなる歌劇 で、レオンカヴァッロ特有の儚く美しい旋律にあふれた魅力的な歌劇です。レオンカヴァッロは代表作「道化師」の成功の前に、パリのミュージックホールでピア ノを弾いて生計を立てており、本作の舞台であるパリ郊外のミュージックホールの様子が生き生きと描かれているのが特徴です。「ザザ」は、1900年にミラノのテ アトル・リリコで初演。その後レオンカヴァッロは亡くなる直前の1919年に冗長な部分をカットした改訂版を出しています。本上演はその改訂版をもとに、1900 年オリジナル版からも部分的に採用して上演しています。 (Ki)

C Major
80-5708(DVD)

80-5804(Bluray)
モニューシコ:歌劇「ハルカ」 ハルカ:コリーン・ウィンターズ(S)
ヨンテク:ピョートル・ベチャワ(T)
ヤヌシュ:トマシュ・コニエチュニ(Bs-Br)
ストルニク:アレクセイ・チホミロフ( バス)
ゾフィア:ナタリア・カヴァウェク(Ms)
ジェムバ:ウカシュ・ヤコプスキ(Bs)
ウカシュ・ボローヴィチ(指)ウィーンRSO
シェーンベルクcho
演 出:マリウシュ・トレリンスキ


録音:2019年12月15、17日/アン・デア・ウィーン劇場(ライヴ)
◆DVD
NTSC, 16:9//1080i
PCM Stereo, DTS 5.1
字幕:日本語,独英仏韓
原語:ポーランド、138'00
◆Bluray
NTSC
16:9//1080i
PCM Stereo, DTS-HD MA 5.1
字幕:日本語,独英仏韓
原語:ポーランド、138'00"
モニューシコの「ハルカ」はポーランド最初の国民歌劇のみならず、ポーランドの歌劇を代表する作品。2019年12月に行われた当公演はアン・デア・ウィー ン劇場とワルシャワのテアトル・ヴィエルキの共同制作で、ベチャワ、コニエチュニをはじめとする主要キャストや演出、指揮をはじめポーランド人スタッフが数多 くかかわっている点も注目です。
ほぼ同世代のショパンがピアノで行ったように、モニューシコは歌劇でポーランド人の愛国心を目覚めさせ鼓舞させました。1847年作の「ハルカ」は若領主ヤ ヌシュに弄ばれ捨てられる小作人の娘ハルカを題材としていますが、前年の「クラクフの蜂起」失敗への義憤をヴォジミエシュ・ヴォルスキが比喩を用いて戯曲に し、モニューシコが歌劇化しました。
原作は18世紀半ばのポーランド南部タトラ山を舞台にしていますが、演出のマリウシュ・トレリンスキは20世紀後半のホテルに話を置き換え、農民の娘ハルカ もメイドに、彼女を愛し見守るヨンテクも山男ではなくボーイとなっています。原作の領主貴族と小作人の関係が20世紀後半にも支配者と労働者で変わりなく続 き、支配者の横暴に泣くか弱き存在とその同情と義憤から反旗を翻す民(従業員)として辛辣に批判しています。
主役ハルカを演じるのはアメリカのソプラノ、コリーン・ウィンターズ。若領主ヤヌシュに裏切られ狂乱する様を迫真の演技で熱演。美しいアリアの数々も聴き惚 れます。彼女を愛するヨンテクをベチャワが演じているのも豪華。母国語であるのとポーランド人にとって別格の歌劇だけに美声と表現力で聴かせます。女たら しの主人は「東京・春音楽祭」でもおなじみのコニエチュニ。「灰とダイヤモンド」のチブルスキを彷彿させるサングラスと髪型なのも、演出のトレリンスキの隠れ た意図を感じさせます。
オリジナル・ポーランド語上演ですが初の日本語字幕付きなのも嬉しい限り。ポーランド人が愛してやまない名歌劇の全貌に初めて触れることができます。 (Ki)

Urania Records
WS-121394(2CD)
ヴェルディ:歌劇「リゴレット」 エットーレ・バスティアニーニ(Br/リゴレット)、アルフレード・クラウス(T/マントヴァ公)、レナータ・スコット(S/ジルダ)、フィオレンツァ・コッソット(メゾ・ソプラノ/マッダレーナ)、イヴォ・ヴィンコ(バス/スパラフチーレ)、シルヴィオ・マイオニカ(バス/モンテローネ伯爵)、エンツォ・グァグニ(T/マッテオ・ボルサ)、クララ・フォティ(メゾ・ソプラノ/チェプラーノ伯爵夫人)、ジュゼッペ・モレーシ(Br/チェプラーノ伯爵)、ヴィルグリオ・カルボナーリ(Br/マルッロ)、
フィレンツェ五月祭O&cho、
ジャナンドレア・ガヴァッツェーニ(指)

録音:1960年
※リマスタリング:ノエミ・マンゾーニ&ウラニア・レコーズ
CD初期の時代にはイタリアのリコルディ社から発売されていたガヴァッツェーニが指揮する「リゴレット」は、名バリトン、エットーレ・バスティアニーニがタイトルロールを演じ、レナータ・スコットやアルフレード・クラウスといった世界的歌手たちが名を連ねた同曲屈指の名盤の1つ。
バスティアニーニのヴェルディ・バリトンとしての面目躍如たる1960年の録音が、ウラニア・レコーズのデジタル・リマスタリングで蘇りました。

Lyrita
REAM-2144(3CDR)
レノックス・バークリー:1幕のオペラ集

1. 歌劇「ディナーの約束」Op.45(1954)
2. 歌劇「ルツ記」Op.50(1956)
3. 歌劇「キャストアウェイ」Op.68(1967)
1. BBCノーザンO、モーリス・ハンドフォード(指)、ノーマン・ラムスデン(Bs)、マジョリー・ウェストべリー(S)、シンシア・グローヴァー(S)、パメラ・ボーデン(C.A)、ヨハンナ・ペータース(C.A)、エドワード・ダーリング(T)、ディレク・ウィリアムソン(T)、ジョン・ウィルソン(P)
2. BBCノーザン・シンガーズ&SO、スチュアート・ベッドフォード (指)、エリザベス・ロビンソン(S)、スー=ビー・リー(S)、アルフレーダ・ホジソン(C.A)、ピーター・ピアーズ(T)、トマス・ヘムズリー(Br)、ロナルド・ハーヴィ(ナレーター)
3. イギリス・オペラ・グループcho、イギリス室内O、メレディス・デイヴィス(指)、ジェフリー・チャード(Br)、パトリシア・クラーク(S)、ジーン・アリスター(Ms)、パトリシア・ブランズ (S)、ヴェリティ・アン・ベイツ(S)、キャロリン・マイア(Ms)、ジェイムズ・アトキンズ(Bs)、マルコム・リヴァーズ(Bs)、ケネス・マクドナルド(T)

BBC放送日:1. 1966年6月5日
2. 1968年8月18日
3. 1967年6月10日(BBC放送、イギリス、全てモノラル)
イギリスのオックスフォード出身のレノックス・バークリー:(1903-1989)による1幕のオペラ集です。「ディナーの約束」はバークリー:最初の1幕のオペラです。「ルツ記」にはイギリスを代表するテノール、ピーター・ピアーズも参加しています。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

BONGIOVANNI
GB-2593(1CD)
マスカーニ:歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』 カテリーナ・イコノモウ(サントゥッツァ)
ジュゼッペ・ジャコミーニ(トゥリッドゥ)
フェデラ・バルビエーリ(ルチア)
アレッサンドロ・カッシス(アルフィオ)
パオラ・ロマーノ(ローラ)
ブルーノ・バルトレッティ(指揮)
トスカーナO

録音:1990年9月/リヴォルノ、グラン・グアルディア劇場
マスカーニの故郷リヴォルノで、『カヴァレリア・ルスティカーナ』初演100周年を記念して行われた公演のライヴ録音です。2021年7月28日に亡くなった 名テノール、ジュゼッペ・ジャコミーニが彼のキャリアの中でも特にはまり役と言える役で参加した公演であることも見逃せません。コレッリやヴィッカーズの継承 者とも評される、力強く豊かで伸びやかな歌声をお聴きください。 (Ki)
BONGIOVANNI
GB-2594(2CD)
アントニオ・スマレリア(1854-1929):歌劇『シゲトの家臣』 デニア・マッツォラ・ガヴァッツェーニ(ナヤ)
ジュゼッペ・ヴェネツィアーノ(アンドール)
フルヴィオ・オッテッリ(ミロス)
ジョルジョ・ヴァレリオ(ロルフ、コンラッド)
シュザンナ・ハコブヤン(カノニケッサ)
ダミアーノ・チェルッティ(指)
オルケストラ・フィラルモニカ・イタリアーナ

録音:2020年11月
イタリアの歌劇作曲家アントニオ・スマレリア(1854-1929)の知られざる作品。1889年10月4日、ウィーン国立歌劇場のシーズン開幕を飾った歌劇で、 聴衆の反応も上々でした。スマレリア本人はワーグナー信者でしたが、半ワーグナー派のハンスリックやブラームスが好意的に評価したという興味深い話が残って います。 (Ki)

Pentatone
PTC-5186993(1CD)
『私は勝つ!〜イタリア・歌劇・アリア集』
プッチーニ:歌劇『トスカ』(1900)より
 1.「妙なる調和」
 2.「星は光りぬ」
チレア:歌劇『アドリアーナ・ルクヴルール』(1902)より
 3.「あなたの中に母の優しさと微笑みを」
 4.「心は疲れて」
 5.「ロシアのメンチコフ将軍への命令は」**
マスカーニ:歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』(1890)より
 6.「ここにいる皆さん方…万歳 泡だつワインよ」*&**
 7.「母さんあの酒は強いね」*
プッチーニ:歌劇『マノン・レスコー』(1893)より
 8.「なんと素晴らしい美人」
 9.「あなた方の中に」**
ジョルダーノ:歌劇『アンドレア・シェニエ』(1896)より
 10.「5月の美しい日のように」
 11.「ある日、青空を眺めて」
ジョルダーノ:歌劇『フェドーラ』(1898)より
 12.「愛さずにはいられぬこの思い」
レオンカヴァッロ:歌劇『道化師』(1892)より
 13.「芝居か…衣装を着けろ」
プッチーニ:歌劇『西部の娘』(1910)より
 14.「やがて来る自由の日」
プッチーニ:歌劇『エドガール』(1888)より
 15.「享楽の宴、ガラスのような目をしたキメラ」
プッチーニ:歌劇『ジャンニ・スキッキ』(1918)より
 16.「フィレンツェは花咲く木のように」
プッチーニ:歌劇『蝶々夫人』(1904/1907)より
 17.「さらば愛の家」
プッチーニ:歌劇『トゥーランドット』(1
ピョートル・ベチャワ(T)
バレンシア自治州O、
マルコ・ボエミ(指)
*=エフゲニヤ・ホムートワ(Ms)
**=バレンシア州政府cho

ン録音:2019年10月/ソフィア王妃芸術宮殿、バレンシア(スペイン)
世界的テノール歌手、ピョートル・ベチャワ。PENTATONE との専属契約第 1弾となった名盤『私は勝つ!〜イタリア・歌劇・アリア集』が CD フォーマッ トで再発売いたします!
収録作品はベチャワが最も得意とするイタリアの歌劇・アリア集です。ベチャワは 1966 年ポーランド最南部のチェホヴィツェ=ジエジツェ生まれ。リンツ州 立劇場での活躍後、1997年からはチューリッヒ歌劇場に所属。その後の活躍は目覚ましくロイヤル・歌劇・ハウス、メトロポリタン歌劇場、マリインスキー劇場、 パリ国立歌劇座などで活躍し、圧倒的な歌唱で注目され続けています。
当録音ではプッチーニ、チレア、マスカーニ、ジョルダーノ、レオンカヴァッロの名作歌劇・アリアを余すことなく収録。ベチャワの美しく力強い歌声を堪能 することができます。 ※CD 再発売にともない、SACD Hybrid盤(PTC-5186733)は廃盤となります。 (Ki)

APARTE
AP-265(1CD)
モーツァルト・コンチェルタンテ
モーツァルト:「魔笛」〜夜の女王のアリア「復讐の炎は地獄のようにわが心に燃え」
「ポントの王ミトリダーテ」〜愛する人よ、あなたから遠く離れ
「皇帝ティートの慈悲」〜さあ、いよいよ
「ツァイーデ」〜安らかにお休み
「コジ・ファン・トゥッテ」〜あの人は去ってしまう
「後宮からの逃走」〜悲しみが私の宿命となった
協奏交響曲変ホ長調K.364*
アレクサンドラ・クジャク(S)、
ユーキ・ウォン(Vn)*、
トマシュ・ヴァプニツ(Va)*、
モーフィング室内O

録音:2021年2月1-5日/カジノ・バウムガルテン(ウィーン)
1977年ポーランド出身のソプラノ、アレクサンドラ・クジャク(クルジャク、クルザク)はロベルト・アラーニャの3人目の夫人となったことでも話題となりまし たが、今や世界中の歌劇・ハウスで大活躍しています。彼女の最新盤はオール・モーツァルトのアリア集。
「魔笛」の夜の女王のアリアをはじめ、モーツァルトの名アリアの数々、技巧のみならずリリックな表現も見事に発揮し、現在最高潮にある至芸を堪能させてくれ ます。モーフィング室内Oのウィーンの薫高いサポートも魅力です。コンサートマスターのユーキ・ウォンによる協奏交響曲も注目です。 (Ki)

Tactus
TC-820004(1CD)
声とギターの為のベルカント
アントン・ディアベリ:ロッシーニの歌劇「タンクレディ」より「この胸の高鳴りが」
ヘンリー・ディアワート(19sec.):ロッシーニの歌劇「泥棒かささぎ」より「私の心は喜びに踊る」
ジュリアーニ:ジュゼッペ・ニコリーニの歌劇「田舎の結婚」」より「Amor,perche m'accendi」,ヨハン・ジモン・マイールの歌劇「I misteri eleusini」より「Confusa quest'alma」、フェルディナンド・パエールの歌劇「Il principe di Taranto」より「Quando vedo il pastorello」
フランソワ・ドイシー(1748-1806):ニコラ・ジンガレッリの「E pena troppo barbara」、フェルディナンド・パエールの歌劇「Griselda」より「Voi d'amante o dolci affetti」、ジャコモ・フェラーリの「Se tutti i mali miei」、フェルディナンド・パエールの歌劇「Il principe di Taranto」より「Dove sei don sesto amato」、ヨハン・ジモン・マイールの歌劇「Ginevra di Scozia」より「Se pietoso,amor,tu sei」
ジュリアーニ:チマローザの歌劇「秘密の結婚」より「Pria che spunti in ciel l'aurora」
ロジャー・ディアス(19sec.):ロッシーニの歌劇「チェネレントラ」より「悲しみと涙のもとに生まれて」
ジュリアーニ:ロッシーニの歌劇「タンクレディ」より「この胸の高鳴りが」
アレッサンドラ・ボーリン(S)
アレッサンドロ・マルチェッリ(ヒストリカル・ギター)

録音:2019年、プラト(イタリア)
イタリアの作曲家の歌劇・アリアをイタリアの作曲家やギター奏者が、ソプラノとギターの二人で演奏できるように編曲した作品を集めた珍しいアルバム。ピアノのようにオーケストラに負けない多機能なギターならではの伴奏と、アレッサンドラ・ボリンの表現力溢れた歌声をお楽しみください。

RICCARDO MUTI MUSIC
RMM-2021DVD (3DVD+2CD)
ドニゼッティ:歌劇「ドン・パスクワーレ」

■DVD1
リッカルド・ムーティ〜ピアノ演奏によるオペラの紹介(字幕なし)

■DVD2
リッカルド・ムーティ〜オーケストラ・リハーサル(字幕なし)

■DVD3
リッカルド・ムーティ〜コンサート形式(字幕あり)
(ムーティによるオペラ紹介あり/字幕なし)

■CD1
第1幕&2幕

■CD2
第3幕
※DVD3と同じ演奏
リッカルド・ムーティ(指)

■DVD1(2h33')
ドン・パスクワーレ:クラウディオ・デスデリ、ニコラ・アライモ
マラテスタ医師:マリオ・カッシ、ブルーノ・タッディア
エルネスト:フアン・フランシスコ・ガテル、デイヴィット・アレグレ
ノリーナ:ラウラ・ジョルダーノ、サンドラ・パストラーナ
公証人:バブリエレ・スピナ
収録場所:アリギエーリ劇場、ラヴェンナ
■DVD2(58')
ドン・パスクワーレ:クラウディオ・デスデリ
マラテスタ医師:マリオ・カッシ
エルネスト:フアン・フランシスコ・ガテル
ノリーナ:ラウラ・ジョルダーノ
公証人:バブリエレ・スピナ
収録場所:ピアチェンツァ市劇場
■DVD3(2h9')
ドン・パスクワーレ:ニコラ・アライモ
マラテスタ医師:マリオ・カッシ
エルネスト:フアン・フランシスコ・ガテル
ノリーナ:ラウラ・ジョルダーノ
公証人:ルーカ・ダッラミーコ
ルイージ・ケルビーニ・ジョヴァニーレO
ピアチェンツァ市劇場合唱団(合唱指揮:コッラード・カサティ)
収録場所:ソチャーレ歌劇場、コモ

NTSC
原語:イタリア語 字幕:英語
DVD:5h40' /CD:2h
現代の巨匠リッカルド・ムーティ。2004年に自らが創立したユース・オーケストラ、ルイージ・ケルビーニ・ジョヴァニーレOとのリハーサル&コンサート 映像。今回はドニゼッティの傑作「ドン・パスクワーレ」です。ドニゼッティの数あるオペラ・ブッファの中でも完成度の高い作品です。 ムーティはのこの作品について以下のように語っています。 「「ドン・パスクワーレ」は、他のドニゼッティの作品のように皮肉の効いたオペラであるが、その喜劇性やアイロニーは常に大いなる悲哀に満ちています。これは 強調されるべきです。これがドニゼッティとロッシーニの違いでもあります。しかしロッシーニがメランコリーでもなく、ドラマチックでもなく、悲劇的でもないと言っ ているわけではありません。ロッシーニのオペラ・ブッファではドニゼッティが思いつかない楽器の妙技で楽しませることができるのです。 実際、ドニゼッティは、音楽と言葉を巧みに融合させ、台本から皮肉と微笑みを見出すことができます。そのような小さなヒントでドニゼッティは「ドン・パスクワー レ」をドラマトゥルク的に完璧なオペラとして創り上げることができたのです。」 この商品にはムーティによる充実した作品解説(字幕なし)も入っており、作品をより深く知ることができます。(この商品にはRMM MUSICのデジタル・ストリーミング・プラットフォームでHDの映像を観ることができるアクセス・コードが入っています。) (Ki)

Simax
PSC-1383
(CD+DVD[PAL])
シェティル・ビョルンスタ(1952-):オペラ「フラグスタート - オペラ」 ビルギッテ・クリステンセン(ソプラノ、キルステン・フラグスタート)
ベルント・オーラ・ヴォルングホーレン(バリトン、ヘンリー・ヨハンセン/バーナード・マイルズ)
エルドリ・ゴーシェット(ソプラノ、看護婦)
ステファン・イプセン・スラタノス(指,P)
ハンス=クリスチャン・ショス・ソーレンセン(打楽器)
ハンネ・レクダール(Fl,Fg)
エリサベト・ルン・トムテル(Va)
ヨン・オスネス(Cb)

台本(英語)、舞台演出:アイナル・ビョルゲ
オーケストレーション、編曲:ステファン・イプセン・スラタノス

録音・収録:2020年11月5日 ノルウェー・オペラ、第2舞台(オスロ)(ドレスリハーサル・ライヴ)
制作:シェティル・ビョルンスタ(CD)オッド・ゲイル・セーテル(DVD)
ポスト・プロダクション:マッティン・アブラハムセン(レインボースタジオ)
フラグスタート - オペラ」は、ノルウェーでもっとも国際的に知られ、「ノルウェーを愛する」音楽家のひとりとして国立歌劇場の創設に献身したソプラノ歌手、キ ルステン・フラグスタート(ヒシュテン・フラグスタ) Kirsten Flagstad(1895?1962)を題材にした一幕の作品です。彼女の生誕125年にあたる2020年の 上演をめざし、オスロ・オペラ・フェスティヴァルのディレクター、ヨーリル・ソングヴォル Gjoril Songvoll が企画。劇『Flagstad - Triumph and Tragedy(フ ラグスタ - 勝利と悲劇)』を書いた劇作家で演出家のアイナル・ビョルゲ Einar Bjorge に台本の執筆、「クジラの歌」(Grappa GRCD 4328)や「帰属の歌」 (GRCD 4517)などの作品で知られるジャズピアニストで作曲家のシェティル・ビョルンスタ Ketil Bjornstad(1952?)に作曲が依頼されました。
「1962年の秋の終わり、オスロの病院の一室。末期ガンのため緩和ケアを受けているフラグスタートは、献身的に尽くす若い看護婦と一緒に、友人のプロデュー サーで俳優のバーナード・マイルズの訪問を待っています。モルヒネのもたらるフラッシュバックの中で彼女は、ふたりめの夫のヘンリー・ヨハンセンと、ノルウェーがナ チス・ドイツに占領された第二次世界大戦中、彼がファシズム政党の党員だったこと、そして戦後、そのせいで受けた不当な仕打ちを思い出す。娘エルセとの不幸な関 係。メトの舞台で歌ったころの輝かしい日々。苦しい時に彼女を家族と一緒に支えてくれたバーナードが到着する。幸せの記憶。彼が辞した後、フラグスタートは最後 の旅への心構えができていた」。
「クラシカル音楽のフォーマット」のオペラを初めて手がけるというビョルンスタは、喜びにあふれていたり、センチメンタルだったり、さまざまな表情のメロディと リズムを使いながら、一貫性のある室内オペラを作り上げました。途中、フラグスタートのかつての姿を懐かしがるように彼女が初演したシュトラウスの「4つの最後 の歌」やワーグナーの楽劇の旋律も引用されます。
フラグスタート役のビルギッテ・クリステンセン Birgitte Christensen、看護婦のエルドリ・ゴーシェットEldrid Gorset、ヘンリーとバーナードの二役を歌うベ ルント・オーラ・ヴォルングホーレン Bernt Ola Volungholen は、ノルウェー国立音楽大学やコペンハーゲンのオペラ・アカデミーで学び、ノルウェー・オペラやヨー ロッパのオペラハウスに出演する歌手たちです。器楽アンサンブルのメンバーは、ノルウェーの現代音楽シーンを代表する打楽器奏者のひとり、ハンス=クリスチャン・ ショス・ソーレンセン Hans-Kristian Kjos Sorensen、ビョルンスタの友人、ヴィオラ奏者のラーシュ・アンデシュ・トムテルを父にもつエリサベト・ルン・トムテ ル Elisabeth Lund Tomter、ファゴットとフルートのプレーヤーのハンネ・レクダール Hanne Rekdal とベーシストのヨン・オスネス Jon Asnes。編曲とピアノ、 指揮を担当するステファン・イプセン・スラタノス Stefan Ibsen Zlatanoa は、ノルウェー国立大学でリヴ・グラーセルとアイナル・ヘンニング・スメビューに学び、 クラシカル、ジャズ、ポップ、現代音楽、ギリシャとノルウェーの民俗音楽と、多様なレパートリーをもつ音楽家です。
2020年11月5日、ノルウェー・オペラの第2舞台(小劇場)で観客数を制限してドレスリハーサルが行われたものの翌日に予定された世界初演は、バレエ団の ひとりが COVID-19 に感染したことから劇場が閉鎖され、開演の5時間前になってキャンセルが発表されました。このアルバムは、そのドレスリハーサルのライヴを 使って制作されました。Simax レーベルを主宰する Grappa のヘルゲ・ヴェストビュー Helge Westbye の賛同を受け、限られた数の「幸運な」観客の喝采を受 けた関係者全員が望んだとおり、DVD と CD を合わせたアルバムとしてリリースされます。

[注記]
DVD には「メニュー」がなく、英語歌詞の字幕が自動的に表示され、オペラが始まります。「リージョン・フリー」(All region)ですが、PAL 規格で制作されている
ので、PAL 対応の機器、PAL/NTSC 変換機能のある機器、あるいは PC で再生してください]

NAXOS
NAXOS-2.110706
(DVD)
NX-C09

NBD-0137V(Bluray)
NX-C09
ロッシーニ:歌劇「なりゆき泥棒」 ドン・エウゼビオ(ベレニーチェの叔父)…パトリック・カボンゴ(T)
ベレニーチェ(アルベルト伯爵の婚約者)…ヴェラ・タレルコ(S)
アルベルト伯爵…ケネス・ターヴァー(T)
ドン・パルメニオーネ…ロレンツォ・レガッツォ(Bs)
エルネスティーナ…ジャーダ・フラスコーニ(Ms)
マルティーノ(ドン・パルミニオーネの召使)…ロベルト・マイエッタ(Br)
ドン・エウゼビオの二人の召使い…ガブリエル・アレクサンダー・ヴェルニック/シルヴィア・アウレア・デ・ステファノ

ヴィルトゥオージ・ブルネンシス
フォルテピアノ:ミケーレ・デリア
指揮:アントニオ・フォリアーニ

収録 2017年7月13、22日
王立クア劇場、バート・ヴィルトバート(ドイツ)
収録時間:90分
音声:イタリア語
PCMステレオ2.0(DVD&Blu-ray)
字幕:日本語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク
Blu-ray・・・片面単層ディスク 1080i High Definition
2017年7月、ヴィルトバートのロッシーニ音楽祭で行われた歌劇「なりゆき泥棒」映像の登場です。音楽祭の芸術監督ヨッヘン・シェーンレーバーは物 語の舞台を現代に移し、偶然の鞄の取り違えを意図的なすり替えに読み替えることで、より風刺性を増した喜劇へと仕立てています。1812年、20歳 のロッシーニによる8作目の歌劇としてヴェネツィアで上演されたこの作品は、瑞々しい情感と喜劇的センスが際立つ秀作。6人の登場人物が表情豊 かにのびのびと演技歌唱を繰り広げ、とりわけ幾度かの来日でおなじみのロレンツォ・レガッツォ(パルメニオーネ役)の素晴らしい歌唱が光ります。2012 年からヴィルトバートの音楽監督を務めるアントニーノ・フォリアーニが率いるヴィルトゥオージ・ブルネンシスが紡ぎ出す軽妙洒脱な音楽も聴きものです。

Dynamic
DYNDVD-37911(2DVD)
NX-D05

DYNBRD-57911
(Bluray)
NX-D05
ドニゼッティ:歌劇「シャモニーのリンダ」 リンダ…ジェシカ・プラット(S)
ピエロット(サヴォワの孤児)…テレサ・イエルヴォリーノ(A)
カルロ(シルヴァル子爵)…フランチェスコ・デムーロ(T)
アントーニオ(小作人、リンダの父)…ヴィットリオ・プラート(Br)
マッダレーナ(リンダの母)…マリーナ・デ・リーゾ(S)
ボアフレリー公爵…ファビオ・カピタヌッチ(Bs)
司教…ミケーレ・ペルトゥージ(Bs)
行政長官…アントニオ・ガレス(T) 他
フィレンツェ五月音楽祭O&cho
演出:チェーザレ・リエーヴィ

収録:2020年1月15日 フィレンツェ五月音楽祭歌劇場(イタリア)
収録時間:171分
音声:イタリア語歌唱
PCMステレオ2.0/Dolby Digital 5.1(DVD)
PCMステレオ2.0/DTS-HD Master Audio 5.1(Blu-ray)
字幕:日本語・イタリア語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク×1、片面単層ディスク×1
Blu-ray・・・片面二層ディスク 1080i High Definition
有名なアリア「この心の光」で知られる「シャモニーのリンダ」。この上演で主役のリンダを演じるのは、ジェシカ・プラット。2013年にイタリアの由緒ある「シ オラ・ドーロ(黄金のツバメ)」歌劇賞を受賞した英国生まれオーストラリア国籍の名ソプラノです。伸びやかな声と確かなコロラトゥーラの技術を駆使 し、素晴らしい歌唱で純真な少女の役を演じています。相手役カルロに人気テノール、フランチェスコ・デムーロ、加えてミケーレ・ペルトゥージ、ファビオ・ カピタヌッチらベテランがしっかりと脇を固めた万全の配役。ドニゼッティの音楽の抒情性とドラマを見事に引出すミケーレ・ガンバのタクトは、シンプルなが ら美しい舞台美術を背景としたチェーザレ・リエーヴィの演劇性に富む演出と相まって、悲劇と喜劇の両面を併せ持つこの歌劇を陰影豊かに描いてい ます。
Dynamic
CDS-7911(3CD)
NX-C05
ドニゼッティ:歌劇「シャモニーのリンダ」 リンダ…ジェシカ・プラット(S)
ピエロット(サヴォワの孤児)…テレサ・イエルヴォリーノ(A)
カルロ(シルヴァル子爵)…フランチェスコ・デムーロ(T)
アントーニオ(小作人、リンダの父)…ヴィットリオ・プラート(Br)
マッダレーナ(リンダの母)…マリーナ・デ・リーゾ(S)
ボアフレリー公爵…ファビオ・カピタヌッチ(Bs)
司教…ミケーレ・ペルトゥージ(Bs)
行政長官…アントニオ・ガレス(T) 他
フィレンツェ五月音楽祭O&cho
ミケーレ・ガンバ(指)

録音:2020年1月15日フィレンツェ五月音楽祭歌劇場(イタリア)
有名なアリア「この心の光」で知られるドニゼッティの「シャモニーのリンダ」。本収録で主役のリンダを演じるのは、 ジェシカ・プラット。2013年にイタリアの由緒ある「シオラ・ドーロ(黄金のツバメ)」歌劇賞を受賞した英国生まれ オーストラリア国籍の名ソプラノです。伸びやかな声と確かなコロラトゥーラの技術を駆使し、素晴らしい歌唱で純 真な少女の役を演じています。相手役カルロに人気テノール、フランチェスコ・デムーロ、加えてミケーレ・ペルトゥー ジ、ファビオ・カピタヌッチらベテランがしっかりと脇を固めた万全の配役。ドニゼッティの音楽の抒情性とドラマを見事 に引き出すミケーレ・ガンバのタクトは、悲劇と喜劇の両面を併せ持つこの歌劇を陰影豊かに描いています。
Dynamic
CDS-7915(2CD)
NX-C09
ヴェルディ:歌劇「マクベス」
(フランス語歌唱)
マクベス…リュドヴィク・テジエ(Br)
マクベス夫人…シルヴィア・ダッラ・ベネッタ(S)
バンクォー…リッカルド・ザネッラート(Bs)
マクダフ…ジョルジョ・ベッルージ(T)
マルコム…ダヴィド・アストルガ(T)
医師…フランチェスコ・レオーネ(Bs) 他
「マクベスの手紙」朗読…カサンドル・ベルトン
フィラルモニカ・アルトゥーロ・トスカニーニ
パルマ王立劇場cho
ロベルト・アバド(指)

録音:2020年9月11-13日(演奏会形式、ライヴ)
ヴェルディ音楽祭2020、パルコ・ドゥカーレ・ディ・パルマ(イタリア)
題名役マクベスを歌うのはフランスの名バリトン、リュドヴィク・テジエ。艶と深みのある美声で運命に翻弄される男 の野心と苦悩を歌い、夫を破滅に導くマクベス夫人役のシルヴィア・ダッラ・ベネッタがドラマティックな歌唱でそれに 応えます。イタリア・歌劇を中心に幅広く活躍する名匠ロベルト・アバドのタクトから生まれる躍動感溢れる音楽と フランス語歌唱の柔らかな響きが絶妙にマッチするもうひとつの「マクベス」をお楽しみください。

Urania Records
WS-121395(2CD)
モーツァルト:歌劇「魔笛」(英語歌唱版) ブライアン・サリヴァン(タミーノ/テノール)、ルシーン・アマーラ(パミーナ/ソプラノ)、ロバータ・ピーターズ(夜の女王/ソプラノ)、ジェローム・ハインズ(ザラストロ/バス)、セオドア・アプマン(パパゲーノ/バリトン)、ローレル・ハーリー(パパゲーナ/ソプラノ)、ポール・フランク(モノスタトス/テノール)、ジョージ・ロンドン(弁者/バス)、ハイディ・クロール(侍女T/ソプラノ)、マドレーヌ・チェンバース(侍女U/ソプラノ)、サンドラ・ウォルフィールド(侍女V/ソプラノ)、メトロポリタン歌劇場O&cho、ブルーノ・ワルター(指)

録音(ライヴ録音、モノラル):1956年3月3日、メトロポリタン歌劇場(ニューヨーク、アメリカ)
※リマスタリング:ノエミ・マンゾーニ&ウラニア・レコーズ
1958年から1961年にかけて、歴史的に重要なステレオ録音を次々と行ってきたブルーノ・ワルター(1876-1962)は、1962年に2つの歌劇「魔笛」と「フィデリオ」を録音する計画を持っていましたが、残念なことに同年の2月17日に他界してしまいました。
しかしながら、ワルターは1956年にニューヨークのメトロポリタン歌劇場で「魔笛」の伝説的な演奏を(指)録音しており、その名演は現在でも非常に高く評価され続けています。
ちなみにワルターはアメリカの人々に「魔笛」の内容、魅力をすぐに理解してもらうために、モーツァルトの最後の傑作の演奏に臨むにあたり「英語歌唱版」を選んでいます。
今回、ウラニア・レコーズ(Urania Records)はこの「魔笛」の非常に状態の良いマスターを入手することに成功したこともあり、ワルター、そしてモーツァルトの「魔笛」のディスコグラフィーの充実に貢献するため復刻を最小限に留めた新たなリマスタリングによるディスクをリリースすることを決断しました。
ウラニア・レコーズは今回の復刻盤について、「ワルターの指揮するオーケストラのサウンドと名歌手たちの歌声の臨場感を完璧に再現した素晴らしい品質に仕上がっている」と述べています。

Opus Arte
OA-1343D(DVD)
NX-C10

NYDX-50182(Bluray)
NX-D09
モーツァルト:歌劇「魔笛」

【特典映像】
・モーツァアルト「魔笛」の秘密
・キャスト・ギャラリー
ザラストロ…ミカ・カレス(Bs)
タミーノ…マウロ・ペーター(T)
パミーナ…シボーン・スタッグ(S)
夜の女王…ザビーヌ・ドゥヴィエル(S)
パパゲーノ…ロデリック・ウィリアムズ(Br)
パパゲーナ…クリスティーナ・ガンシュ(S)
モノスタトス…ピーター・ブロンダー(T)
弁者…ダレン・ジェフリー
第1の侍女…レベッカ・エヴァンス(S)
第2の侍女…アンジェラ・シムキン(Ms)
第3の侍女…スーザン・プラッツ(A)

コヴェント・ガーデン王立歌劇場O&cho
(合唱指揮:ウィリアム・スポールディング)
指揮:ジュリア・ジョーンズ
オリジナル演出:デイヴィッド・マクヴィカー
再演演出:トーマス・ガットリー

【特典映像】
収録:2017年9月20日 コヴェント・ガーデン王立歌劇場(ロンドン)

収録時間:152分(本編)+8分(特典映像)
音声:ドイツ語歌唱
PCMステレオ2.0/Dolby Digital 5.1(DVD)
PCMステレオ2.0/DTS-HD Master Audio 5.1(Blu-ray)
字幕:日本語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク
Blu-ray・・・片面二層ディスク 1080i High Definition
スコットランド出身の演出家、デイヴィッド・マクヴィカーのコヴェント・ガーデン王立歌劇場における「魔笛」の定番演出による2017年の再演収録映像 が登場。 マクヴィカーの奇をてらわないオーソドックスな舞台作りは、この作品の闇と光の世界を美しい色彩とコントラストを用いて幻想的に描き出しています。さ らにこの再演演出では登場人物たちの演技と台詞に演劇的なタッチを増やし、「歌芝居」としての「魔笛」にさらに磨きをかけることに成功。夜の女王 役は、注目のソプラノ、ザビーヌ・ドゥヴィエル。そのくっきりとした超絶技巧の歌唱に、ザラストロ役の美声のバス、ミカ・カレスの豊かな表現が好対照を 形作り、マウロ・ペーター(タミーノ)、シボーン・スタッグ(パミーナ)コンビの若々しく溌剌とした歌唱、さらにロデリック・ウィリアムズによる自由闊達なパパ ゲーノが舞台に活気を与えています。 2010年コヴェント・ガーデンに「コジ・ファン・トゥッテ」の指揮者としてデビューし、2016年から2020年までヴッパータールSOの音楽監督を務め た英国出身の女性指揮者ジュリア・ジョーンズのタクトから生まれるしなやかに躍動する音楽が、この上演に大輪の華を添えています。

Dynamic
DYNBRD-57907
(DVD)
NX-C05

DYNDVD-37907
(Bluray)
NX-C05


Dynamic
CDS-7907(2CD)
NX-C09
ドニゼッティ:歌劇「ベリサリオ」 ジュスティニアーノ…リン・シュン(Bs)
ベリサリオ…ロベルト・フロンターリ(Br)
アントニーナ…カルメラ・レミージョ(S)
イレーネ…アンナリーザ・ストロッパ(Ms)
アラミーロ…チェルソ・アルベロ(T)
エウドーラ…アナイース・メヒアス(S)
エウトロピオ…クロディアン・カカーニ(T)
エウセビオ…ステファノ・ジェンティーリ(Bs)
オッターリオ…マッテオ・カストリニャーノ(T)
百人隊長…ピエールマルコ・ヴィーニャス・マッゾレーニ(Br)
ドニゼッティ歌劇場O&cho
指揮:リッカルド・フリッツァ
映像監督:マッテオ・リケッティ
上演:コンサート形式(無観客)
収録:2020年11月21日ドニゼッティ歌劇場(ベルガモ)
収録時間:131分
音声:イタリア語歌唱
PCMステレオ2.0/Dolby Digital 5.1(DVD)
PCMステレオ2.0/DTS HD Master Audio5.1(Blu-ray)
字幕:日本語・イタリア語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク
Blu-ray・・・片面二層ディスク 1080i High Definition
ビザンチン帝国の将軍ベリサリウスに題材を採ったエドワルト・フォン・シェンクの戯曲『ベリサリウス』をもとにサルヴァトーレ・カンマラーノが台本を書き、ド ニゼッティが作曲した悲劇「ベリサリオ」。この作品は「ランメルモールのルチア」の成功に続いて作曲され、1836年ヴェネツィアのフェニーチェ歌劇場での 初演の大成功に続き、欧米のいくつもの都市で上演されますが、20世紀に入るとそれが突然途絶え1969年にフェニーチェ歌劇場で蘇演されるまで 長い空白の時期を迎えました。 本作は2020年11月、ドニゼッティの生地ベルガモのドニゼッティ歌劇場における無観客の演奏会形式上演の収録。題名役を堂々と歌い上げるロ ベルト・フロンターリ、憎しみと後悔に苦しむアントニーナの葛藤を見事に表現するカルメラ・レミージョ、そして健気なイレーネ役に洗練された表情が印 象的なアンナリーザ・ストロッパ、輝かしい美声テノール、ラミーロ役のチェルソ・アルベロと粒ぞろいの歌手たちの歌唱に、新国立歌劇場への数次にわた る客演で日本の聴衆にもおなじみのイタリア・歌劇の名匠リッカルド・フリッツァのタクトが導く劇的な音楽が、見事に応えています。

仏Bel Air
BAC-188(DVD)
NX-D03

BAC-488(Bluray)
NX-D03
リムスキー=コルサコフ:歌劇「サトコ」 サトコ(ノヴゴロドのグースリ弾き)…ナジミディン・マヴリャーノフ(T)
ヴォルホヴァ(海の王の娘)…アイーダ・ガリフッリーナ(S)
リュバーヴァ・ブスラーエヴナ(サトコの妻)
…エカテリーナ・セメンチュク(Ms)
ネジャータ(キエフのグースリ弾き)…ユーリ・ミネンコ(C.T)
海の王…スタニスラフ・トロフィモフ(Bs)
ホイッスル(道化)…ミハイル・ペトレンコ(Bs)
ヴァリャーグの商人…ドミトリー・ウリヤノフ(Bs)
インドの商人…アレクセイ・ネクルードフ(T)
ヴェネツィアの商人…アンドレイ・ジリホフスキー(Br)
幻影(古代戦士の霊)…セルゲイ・ムルザエフ(Br)
フォマ・ナザーリチ(ノヴゴロドの長老)…ロマン・ムラヴィツキー(T)
ルカ・ジノーヴィチ(ノヴゴロドの長老)…ウラジーミル・コモヴィチ(Bs)
海の王の妻…イリーナ・パルフョーノヴァ(バレリーナ)
ノヴゴロドの人々、道化師たち、船乗りたち、ヴォルホヴァの姉妹、海の魚、
不思議な生き物たち 他
ボリショイ劇場O&cho
指揮:ティムール・ザンギエフ
演出・舞台美術:ドミトリー・チェルニャコフ


収録:2020年1月 ボリショイ劇場(モスクワ)
収録時間:186分
音声:ロシア語
PCMステレオ2.0(DVD・Blu-ray) 
字幕:日本語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク
Blu-ray・・・片面二層ディスク 1080i High Definition
「サトコ」は、ロシアに中世からつたわる口承叙事詩(ブィリーナ)の「サトコ伝説」をもとにした台本に、ロシア民謡や伝統音楽を素材として芳醇なオーケ ストレーションを施したリムスキー=コルサコフの歌劇の代表作のひとつと目される作品です。世界中の歌劇シーンで引く手数多の鬼才ドミトリー・チェ ルニアコフが、出身地モスクワのボリショイ劇場の上演を担当。現在と過去、幻想と現実を行き来する夢幻的なこの作品にあらたな息吹を吹き込んで います。題名役を見事に歌うナジミディン・マヴリャーノフは、ボリショイ劇場を中心に活躍するウズベキスタン出身の若手テノール、さらに海の王の娘 ヴォルホヴァ役にロシアの人気ソプラノ、アイーダ・ガリフッリーナを配し、エカテリーナ・セメンチュク、ユーリ・ミネンコ、ミハイル・ペトレンコら実力派の歌手た ちが脇を固めるという充実した歌唱陣。1994年生まれの新進気鋭の若手指揮者ティムール・ザンギエフのタクトがこの壮大な作品を見事にまとめ上 げています。

Solo Musica
SM-377(1CD)
NX-B03
ラファエル・フィンガーロス〜モーツァルトの歌劇・アリア集
1. 歌劇「ツァイーデ」 - Nur mutig mein Herze ただ私の心を勇気づける
2. 歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」 - Rivolgete a lui lo sguardo 彼に向けてください そのまなざしを
3. 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」 - Deh vieni alla finestra 窓辺においで
4. 歌劇「フィガロの結婚」 - Tutto e dispostO..Aprite un po'quegli occhi
すべては準備ができた - さあ、目をあけろ
5. 歌劇「魔笛」 - Der Vogelfanger 私は鳥刺し
6. 歌劇「フィガロの結婚」 - Se vuol ballare 踊りをなさりたければ
7. An Chloe クロエに KV 524
8. Wie unglucklich bin ich nit いかに私は不幸なことか KV 147
9. Zur Warnung 警告KV 433
10. Un bacio di mano 御手に口づけ KV 541
11. 歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」 - Donne mie あなたにとって 僕だけです
12. 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」 - Madamina il catalogo e questo カタログの歌
13. 歌劇「魔笛」 - Ein Madchen oder Weibchen 恋人か女房か
14. 歌劇「フィガロの結婚」 - Non piu andrai もう飛ぶまいぞこの蝶々
15. Abendempfindung an Laura 夕べの想い KV 523
16. Io ti lascio, o cara addio お前に別れを告げる、いとしい人、さようなら KV621a
17. 歌劇「フィガロの結婚」 - Hai gia vinta la causa お前はもう訴訟に勝っただと (ウィーン初演版)…世界初録音
ラファエル・フィンガーロス(Br)
モーツァルテウムO
レオポルト・ハーガー(指&P)

録音:2021年春モーツァルテウム(オーストリア)
「ザルツブルクで制作されたモーツァルト」と題されたアルバム。実は作曲家、ソリスト、指揮者をザルツブルク出身者で固め、オーケストラも録音場所もザルツ ブルクという徹底ぶり。バリトンの為の歌劇・アリアと歌曲を通じてモーツァルト愛を存分に伝えます。有名曲の数々に加え、あまり耳にすることのない「ツァ イーデ」のアリアや、「フィガロの結婚」のウィーン初演の際に付け加えられた伯爵のアリアが貴重です。ラファエル・フィンガーロスは1986年にザルツブルク州タム スヴェークに生まれ、ウィーン音楽大学を卒業。2016年から2020年までウィーン国立歌劇場のアンサンブル・メンバーとなり、2016年には歌劇場の日本 公演に帯同して「ナクソス島のアリアドネ」のハルレキン役を歌い、注目されました。現在ではオペ ラ、コンサートの両面で幅広く活躍しています。このCDで は、できるだけ編集を少なくすることで、ライヴにおけるサウンドとフレージングの再現を狙っています。

C Major
75-9508(2DVD)
KKC-9704(2DVD)
国内盤仕様
税込定価

75-9604(Bluray)
KKC-9703(Bluray)
国内盤仕様
税込定価
ドヴォルザーク:歌劇「ルサルカ」 ア スミク・グリゴリアン( ル サ ル カ )
エリック・カトラー(王子)
カリタ・マッティラ(外国の公女)
マキシム クズミン=カラワエフ(水の精)
カタリーナ・ダライマン(魔法使い)
テアトロ・レアルcho
アイヴァー・ボルトン(指)
テアトロ・レアルO
演 出:クリストフ・ロイ
収録:2020年11月、テアトロ・レアル、マドリード(ライヴ)

◆DVD
画面:16:9、1080i
音声:PCMステレオ、DTS5.0 DVD9
原語:チェコ語
字幕:英独仏西伊韓,日本語
180分
◆Bluray
画面:16:9、1080i
音声:PCMステレオ、DTS-HD MA5.0 BD50
原語:チェコ語
字幕:英独仏西伊韓,日本語
180分
スラヴ民話に登場する水の精を題材としたドヴォルザーク作曲のメルヘン・歌劇「ルサルカ」。人間の王子に恋をした水の精ルサルカの悲しい物語。「ルサル カ」の音楽は、森の精たちの合唱や、王子の登場シーンで響きたわる壮大な金管など、ワーグナーの歌劇の影響を感じさせつつ、ドヴォルザークらしい美しい旋 律を堪能できます。特に第1幕で、王子を好きになった水の精ルサルカが、人間になりたい気持ちを歌う「月に寄せる歌」は、屈指の名アリアとして世界中のソプラ ノ歌手が単独でも取り上げている曲です。 本作は、2020年11月にスペインのテアトロ・レアルで上演された際の映像。驚くべきことに、テアトロ・レアルでの上演は、1966年の再オープン以降初めてとい うこと。本上演はドイツの鬼才クリストフ・ロイによる新演出。ルサルカを歌うのは、圧倒的な歌唱と存在感を放つリトアニア出身のソプラノ、アスミク・グリゴリア ン。王子への愛のために人間になったものの、王子の裏切りによって絶望の淵に立たされる水の精を完璧に演じています。クリストフ・ロイは、この物語を一人の 若い女性の人生の軌跡として描いています。そしてテアトロ・レアルの音楽監督を務めるアイヴァー・ボルトンによる、ロマンティックなリリシズムと圧倒的なドラマ で、質の 高 い上 演となっていま す。 (Ki)

CAvi music
85-53545(4CD)
ワーグナー:楽劇「神々の黄昏」 アクセル・コーバー(指)、
デュイスブルクPO、
コービー・ウェルチ(ジークフリート)、リヒャルト・シュヴェダ(グンター)、サミ・ルッティネン(ハーゲン)、ヨッヘン・シュメッケンベッヒャー(アルベリヒ)、リンダ・ワトソン(ブリュンヒルデ)、アンケ・クラッベ (グートルーネ)、サラ・フェレーデ(ヴァルトラウテ)、ルネ・モロク(第1のノルン)、アニカ・シュリヒト(第2のノルン)、バルノ・イスマトゥラエヴァ(第3のノルン)、ハイディ・エリーザベト・マイアー(ヴォークリンデ)、アネリー・ゾフィー・ミュラー(ヴェルグンデ)、アナ・ハーヴィー(フロースヒルデ)

録音:2019年5月&11月、メルカトルハレ(デュイスブルク、ドイツ)
ライン・ドイツ・歌劇とデュイスブルク・フィルの音楽監督を務めるドイツの指揮者アクセル・コーバー。2013年にはバイロイト音楽祭にデビューし、翌2014年と続けて「タンホイザー」を指揮し、2020年の「タンホイザー」にも起用されるなど、注目のワーグナー指揮者の一人であるコーバーが指揮をとり、ドイツの有力歌手を揃えて贈る「ニーベルングの指環」2019年ライヴ・レコーディングがついに完結。
最後を飾るにふさわしい豪華歌手陣による演奏をコンサート形式による素晴らしい音響で、お楽しみいただけます。
2020年に先行リリースされていたデジタル版(DL版)の音源では、特にジークフリート役を務めるコービー・ウェルチの歌声が高く評価され、英グラモフォン誌の「Critics' Choice 2020」に選ばれています。

KAIROS
0012542KAI(2SACD)
ノイヴィルト:ムジーク・テアター 「ロスト・ハイウェイ」 ヨハネス・カリツケ(指)、
クラングフォルム・ウィーン、
IEM(ライヴ・エレクトロニクス、
サウンド・プロジェクション)、
コンスタンス・ハウマン(レネ/アリス)、
ゲオルグ・ニグル(ピート)、
ヴィンセント・クロウリー(フレッド/整備士)、
デイヴィッド・モス(エディ氏)、
アンドルー・ワッツ(謎の人)、他

録音:2003年、バーセル劇場(グラーツ、オーストリア)
ルガ・ノイヴィルト(1968-)は、フランスのIRCAMでトリスタン・ミュライユに師事し、ルイジ・ノーノからも大きな影響を受けたオーストリアの作曲家。
ノイヴィルトは、デイヴィッド・リンチの映画「ロスト・ハイウェイ」を不条理音楽劇として歌劇化。ノイヴィルトの鮮烈や音楽、エルフリート・イェリネクの台本のコラボレーションが、デイヴィッド・リンチの映画の世界の「歌劇化」に見事に成功しています。

ALPHA
ALPHA-752(2CD)
NX-C05

NYCX-10240(2CD)
国内盤仕様
税込定価
ドビュッシー:歌劇「ペレアスとメリザンド」 ペレアス…スタニスラス・ド・バルベラク(T)
メリザンド…キアラ・スケラート(S)
ゴロー…アレキサンドル・デュアメル(Br)
アルケル…ジェローム・ヴァルニエ(Bs)
ジュヌヴィエーヴ…ヤニナ・ベヒレ(Ms)
イニョルド…マエリグ・ケレ(S)
牧童、医師…ダミアン・パス(Bs-Br)
ボルドー国立O&cho
ボルドー・アキテーヌ国立O
ピエール・デュムソー(指)

録音:2020年11月 オーディトリウム、ボルドー歌劇場、フランス
国内盤日本語解説…山崎浩太郎
国内盤歌詞日本語訳…萩原里香
新型コロナ・ウイルスによるパンデミックが世界を覆う中、ボルドー国立歌劇場で再演が予定されていた「ペレアスとメリザンド」も公演中止と なってしまいましたが、劇場はALPHAレーベルと組み、この作品の録音へと取り組むことになりました。2018年にプレミアを迎えたこのプロダク ションは、同年ミンコフスキ指揮オーケストラ・アンサンブル金沢の演奏で金沢と東京でも披露され、大きな成功を収めたものです。ソリストも ジュヌヴィエーヴと医師の役以外は日本公演と同一というのが嬉しいところ。ペレアス役のバルベラク、メリザンドを演じるスケラートの安定した 歌唱力から生まれる強い意志と繊細さの両立が聴きどころで、ゴロー役のデュアメルはじめ脇を固めるメンバーも素晴らしい出来栄えです。 ボーイ・ソプラノの起用もあるイニョルドを演じるケレはまだ十代のソプラノで、微妙な役どころをうまく演じています。デュムソーの操る音楽も、 大きな起伏を描きながら全体の流れを上手くコントロールしており、申し分ありません。

オクタヴィア
OVCL-00762(3SACD)
税込定価
2021年10月20日発売
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」 モーツァルト・シンガーズ・ジャパン【ケルビーノ:中島 郁子(Ms)、マルチェリーナ:小泉 詠子(Ms)、バルトロ/アントニオ:伊藤 純(Bs)、バルバリーナ:三井 清夏(S)、アルマヴィーヴァ伯爵:宮本 益光(Br)、アルマヴィーヴァ伯爵夫人:澤畑 恵美(S)、スザンナ:鵜木 絵里(S)、フィガロ:加耒 徹(Br)、ドン・バジリオ/ドン・クルツィオ:金山 京介(T)、二人の少女:平野 琴理、鈴木 舞子/ピアノ:山口 佳代】

録音:2021年5月17-21日 埼玉・富士見市民文化会館(キラリふじみ)
MSJ(モーツァルト・シンガーズ・ジャパン)のモーツァルトの歌劇は、「コジ・ファン・トゥッテ」「ドン・ ジョヴァンニ」に続き、この「フィガロの結婚」でダ・ポンテの3部作が遂に完結! MSJのステージは歌、芝居、踊りが一体となり、瞬時のまばたきも与えぬ躍動と輝きに満ちていま す。その見惚れるような魅力は、このCDでも全開!ピアノ連弾による序曲のスタートから、最後の 大団円まで、生命の鼓動を一気にお聴きいただけるでしょう。 宮本益光率いるMSJの、天馬空を行くモーツァルトが、ここにあります!(オクタヴィア)

Pentatone
PTC-5186783
(2SACD)
プッチーニ:歌劇『蝶々夫人』 メロディ・ムーア(蝶々さん/ソプラノ)
ステファノ・セッコ(アメリカ海軍大尉ピンカートン/テノール)
エリーザベト・クールマン(スズキ/メゾ・ソプラノ)
レスター・リンチ(長崎駐在アメリカ領事シャープレス/バリトン)
アレクサンダー・カイムバッヒャー(ゴロー/テノール)
ケヴィン・ショート(僧侶ボンゾ/バス=バリトン)
アミタイ・パティ(貴公子ヤマドリ/テノール)
フロリアン・ケーフラー(神官/バス)
ホルヘ・レイリーア(書記、役人/テノール)
ティアゴ・バティスタ(薬師手/バス)
セシリア・ロドリゲス(蝶々さんの母親/メゾ・ソプラノ)
フィリパ・パッソス(蝶々さんのおば/ソプラノ)
サラ・マルケス(蝶々さんのいとこ/ソプラノ)
グルベンキアンO、
グルベンキアンcho
ローレンス・フォスター(指)

録音:2019年6月&7月カルースト・グルベキアン財団大講堂(リスボン)
ヴェルディの『オテロ』の録音(PTC-5186562)など、PENTATONEレーベルの顔である指揮者ローレンス・フォスター。期待のオ ペラ新録音は待ちに待った『蝶々夫人』です!蝶々さんはフォスターが激賞するソプラノ、メロディ・ムーア。彼女もPENTATONEレーベルから数多くの録音を発 表しておりますが、その圧倒的な歌声はますます磨きがかかり、ドラマティックな演技力と歌唱力で現代最高のソプラノの一人に数えられます。またピンカートンは ステファノ・セッコが、スズキはエリーザベト・クールマンが配役されており、実力派の歌手たちが揃いました。フォスターはこの作品がもつ独創的でドラマティック な構造と卓越したシンフォニックな響きを最大限に引き出しており、その名人芸も堪能できます。名曲ながら意外にも全曲録音、しかもSACDハイブリッドでの新 録音が少ないだけに、当盤は歌劇・ファンのみならずオーディオ・ファンにも狂気と言えましょう。 (Ki)

IBS CLASSICAL
IBS-152021(2CD)
NX-C01
シャルル・コラン(1863-1951):歌劇「マイテナ」(1909) ビルバオ合唱協会
ビルバオSO
イケル・サンチェス・シルバ(指)

録音:2020年9月
世界初録音
若い娘マイテナは貧しい若者ドミンゴと愛し合っています。しかし彼女の父ピアレスは身元のはっきりしたガニチと の結婚を望んでいました。マイテナは父の反対を押し切りドミンゴと結婚、新しい人生を求めアメリカに旅立ちま すが、ドミンゴは不慮の死を遂げ、マイテナは未亡人に… バスクのラブール地方出身の作曲家シャルル・コランによる歌劇「マイテナ」。作曲は1909年。当時のバスク地 方の慣習を味わい深い旋律に乗せて描いた魅力的な作品で、1955年頃までは人気を誇っていましたが、現 在ではほとんど上演されることはありません。第1幕でのドミンゴとマイテナの二重唱や、合唱の見事な扱いなど 聴きどころはもりだくさん。今回の録音はバスク政府ほか、さまざまな機関の協力により実現したものです。

Capriccio
C-5455(2CD)
NX-C05
ヴァインベルク(1919-1996):歌劇「パサジェルカ - 女旅行者」 Op.97 リーザ…シャミリア・カイザー(Ms)
マルタ…ナージャ・シュテファノフ(S)
ヴァルター…ヴィル・ハルトマン(T)
タテウス…マルクス・ブッター(Br)
カーチャ…タティアナ・ミユス(S)
クリスティーナ…アントニア・コスミナ・スタンク(Ms)
ヴラスタ…アンナ・ブルル(Ms) 他
グラーツ歌劇場cho
グラーツPO
ローランド・クルティヒ(指)

録音:2021年2月11-12日グラーツ歌劇場(ドイツ)
第ニ次世界大戦中、アウシュヴィッツの強制収容所で働いていたリーザ。戦争が終わって彼女は外交官夫人と なり、ブラジルへ赴く船上の人となります。そこで出会った女性「マルタ」の風貌は、強制収容所でガス室送りに なった女性と瓜二つ。当時の悪夢のような生活を思い出したリーザは、少しずつ精神に異常をきたし、幻影に苛 まれていきます。 強制収容所からかろうじて生還したこの物語の原作者ポスムイシの体験は、自らの家族全てを迫害で失った ヴァインベルクの体験とも重なるもので、ヴァインベルクにとっても興味をひく内容であったのでしょう。ショスタコー ヴィチの助言を受けながら、彼は1年でこの歌劇を書き上げます。しかし結局この作品はソビエト時代に上演さ れることはなく、彼の死後、10年を経てモスクワにて演奏会形式での上演が実現し、2010年にようやくブレゲン ツ音楽祭で世界初の舞台上演がなされました。 この演奏は2021年にグラーツ歌劇場での上演を収録したもの。冒頭の激しいティンパニの連打が波乱の物語 を予感させます。ふとしたきっかけから狂気へと至るリーザを歌うカイザーの表現力豊かな歌唱にも注目です。 2020年からグラーツ歌劇場の音楽監督を務めるローター・クルティヒは、1990年代にカンマーアンサンブル・ノイ エ・ムジーク・ベルリンで現代音楽を専門に振ってきた指揮者。全体を隙なくまとめています。

Chandos
CHDVD-5290(DVD)
ブリテン:歌劇「ねじの回転」 ジョン・ウィルソン(指)、
シンフォニア・オヴ・ロンドン、
ロバート・マレイ(テノール/プロローグ、クイント)、リアン・ロイス(ソプラノ/ガヴァネス)、レオ・ジェミソン(トレブル/マイルズ)、アリス・メレリッド・ロバーツ(ソプラノ/フローラ)、グウェネス・アン・ランド(ソプラノ/グロース夫人)、フランチェスカ・チェジナ(ソプラノ/ミス・ジェスル)

収録:2020年10月、ウィルトンズ・ミュージック・ホール(イギリス、ロンドン)
録音:2020年11月、カドガン・ホール(イギリス、ロンドン)
19世紀半ばにオープンし、今でも当時の面影を色濃く残すウィルトンズ・ミュージック・ホールで2020年3月に予定されていながら、イギリスのロックダウンの影響で中止となってしまった、歌劇グラス・ワークスとのブリテン 「ねじの回転」 の舞台公演。すでに数週間にわたるエキサイティングなリハーサルが重ねられており、どうしてもプロダクションを手放すことができなかった制作チームは、「ねじの回転」 を放送用の映像作品として完成させることに決めました。映像は単なるライヴ映像ではなく、オリジナルの劇場作品の精神を尊重したハイブリッドな形式で撮影され、結果としてウィルトンズ・ミュージック・ホールの持つヴィクトリア朝時代の特別な雰囲気と魅力がこの歌劇の心を揺さぶる曖昧さと見事にマッチした、素晴らしい作品が出来上がりました。
1954年に初演されたブリテンの 「ねじの回転」 は、ヘンリー・ジェイムズ(1843-1916)の心理主義小説に基づくプロローグ付きの2幕の歌劇。ブリテンは18歳の時にラジオでこの作品を聞き、「素晴らしく、印象的だが、ひどく不気味で怖い」と日記に記しています。さらに翌年には小説を読み「信じられないほどの傑作」と判断しています。登場人物のなかでは少年マイルズが重要な役割を果たしており、この役を得意とするレオ・ジェミソンの参加が特筆されるでしょう。音楽は単一のテーマに基づいた膨大なバリエーションで構成され、「ねじ」のテーマには12音技法を用いつつ、調性に善と悪を象徴させるなど、その緻密さ、奥深さも魅力となっています。

NAXOS/映像作品
2.110696(DVD)
NX-C09

NBD-0133V(Bluray)
NX-C09
ロッシーニ:歌劇「ひどい誤解」 エルネスティーナ…アントネッラ・コライアンニ(Ms)
ガンベロット…ジュリオ・マストロトータロ(Br)
ブラリッキオ…エマヌエル・フランコ(Br)
エルマンノ…パトリック・カボンゴ(T)
ロザリア…エレオノーラ・ベロッチ(S)
フロンティーノ…セバスティアン・モンティ(T)
グレツキ室内cho(ブルガリア・ルセ国立歌劇場)
ヴイルトゥオージ・ブルネンシス
チェンバロ:ミケーレ・デリア
指揮:ホセ・ミゲル・ペレス=シエーラ
演出・舞台美術:ヨッヘン・シェーンレーバー

収録:2018年7月26、29日
収録時間:141分
音声:イタリア語歌唱
PCMステレオ2.0(DVD・Blu-ray)
字幕:日本語・イタリア語・英語・ドイツ語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク
Blu-ray・・・片面二層ディスク 1080i High Definition
ロッシーニが19歳で作曲し、彼の歌劇・ブッファの第2作となった「ひどい誤解」は、1811年のボローニャでの初演の好評にもかかわらず当局によって 上演が禁じられ、1825年に一回だけの再演があったものの、その後20世紀後半まで上演されることのない幻の作品でした。 この作品では作曲家の若々しい音楽が聞きもので、とりわけ歌唱アンサンブルは後年のロッシーニを彷彿させる見事なもの。ここに収録されたヴィル バート・ロッシーニ音楽祭2018での上演では、ドイツ・ロッシーニ協会による校訂版スコアを用い、シンプルな舞台に優れた若手歌手陣の演技歌唱が 繰り広げられています。ホセ・ミゲル・ペレス=シエーラ指揮のヴイルトゥオージ・ブルネンシスの活気ある演奏も聴きどころです。

Pentatone
PTC-5186892(1CD)
ヘンデルの歌劇・アリア
(1)歌劇『テゼオ(テセウス)』(1712)より「序曲」
歌劇『リナルド』(1711)より
(2)「行進曲」
(3)「戦い」
(4)「鳴り響くトランペットが」
(5)歌劇『アルチーナ』(1736)より「ヒルカニアの岩窟に」
歌劇『ジュリオ・チェーザレ(ジュリアス・シーザー)』(1724)より
(6)「シンフォニア」
(7)レチタティーヴォ「天よ、どこからこのうっとりする」
(8)「シンフォニア」
(9)レチタティーヴォ「ジュリオ、この光景は何だ?」
(10)「私はあなたを恋い慕う」
(11)「もし花咲く美しい野辺で」
(12)歌劇『アリオダンテ』(1734)より「浮気な女よ」
(13)歌劇『アチス、ガラテアとポリフェーモ』(1708)より「鳥が木から木へ」
(14)歌劇『リナルド』より「風よ、旋風よ」
(15)歌劇『ロドリーゴ』(1707)より「パッサカリア」
(16)歌劇『ガウラのアマディージ』(1715)より「悲しみの極み」
(17)歌劇『アグリッピナ』(1709)より「もし悪意が」
(10)(13)(17)ルーシー・クロウ(S)、
(5)(12)クリスティーネ・ライス(Ms)、
(4)(6)(7)(9)(11)(14)(16)イェスティン・デイヴィス(C.T)、(6)アレクサンダー・チャンス(C.T)
(10)(13)(16)(17)レオ・デュアルテ(Ob)、
(12)(14)(16)ジョー・キウ(Fg)、
(11)(14)(15)トーマス・グールド(Vn)、
(4)ポール・シャープ(Tp)、
(5)ロジャー・モンゴメリー(Hrn)、
(5)ヨーゼフ・ウォルターズ(Hrn)
ラ・ヌオヴァ・ムジカ、デイヴィッド・ベイツ(指)

録音:2020年10月/セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教会(ロンドン)
2007年結成、デイヴィッド・ベイツ率いる古楽グループ、ラ・ヌオヴァ・ムジカ。PENTATONEレーベルのデビュー盤、グルックの歌劇『オルフェオとエウリディー チェ』(PTC-5186805)では高い水準の演奏で評価されました。期待の新録音ではヘンデルに挑戦!歌劇の名作アリアを中心に色とりどりの歌劇を紹介します。
今回の注目はイギリスの名唱ルーシー・クロウ、クリスティーネ・ライス、イェスティン・デイヴィス、アレクサンダー・チャンスを迎えていること。さらにオーボエ のレオ・デュアルテ、ファゴットのジョー・キウ、ヴァイオリンのトーマス・グールドなど名手も参加した充実のメンバーが揃いました。気鋭の古楽グループが躍動感 に満ちたヘンデルを演奏しております!

Prima Classic
PRIMA-010(3CD)
ベッリーニ:歌劇 「海賊」 ファブリツィオ・マリア・カルミナーティ(指)、カターニャ・マッシモ・ベッリーニ劇場O&cho、ハビエル・カマレナ(グァルティエーロ/テノール)、マリナ・レべカ(イモジェーネ/ソプラノ)、フランコ・ヴァッサロ(エルネスト/バリトン)、アントニオ・ディ・マッテオ(ゴッフレード/バス)、グスターヴォ・デ・ジェンナーロ(イトゥルボ/テノール)、ソーニャ・フォルトゥナート(アデーレ/ソプラノ)

録音:2020年8月&9月サンジョルジ歌劇場、カターニャ(イタリア)
た、ヴィンチェンツォ・ベッリーニの歌劇「海賊(イル・ピラータ)」全曲のスタジオ・レコーディング。
フェリーチェ・ロマーニの台本による2幕のメロドラマ「海賊」は、ベッリーニの作品の中でも比較的演奏機会が少ない歌劇です。その「海賊」を今回はすべての繰り返しや、歌手たちが書いたオリジナルのカデンツァや変奏、滅多に演奏されないフィナーレなどもノーカットで収録するという非常に貴重な音源としてリリースされることになりました。特に注目すべき部分はエコー効果のある海賊の合唱部分です。
歌手陣もプリマ・クラシックの創設者でもあるマリナ・レベカを中心に、パッパーノとのベルリオーズの「レクイエム」やメータとの「ファルスタッフ」がリリースされているハビエル・カマレナ、数々のコンクール受賞歴があり、2013年には「ヤング・シンガーズ・プロジェクト」のメンバーとしてザルツブルク音楽祭に出演したアントニオ・ディ・マッテオ、ローマ音楽祭国際コンクールで1位を獲得したソーニャ・フォルトゥナートといった期待の若手歌手が勢ぞろいし、百戦錬磨の指揮者ファブリツィオ・マリア・カルミナーティが彼らを見事に導いた充実のレコーディングとなっています。

Lyrita
REAM-1143(1CDR)
ホルスト:歌劇 「どこまでも馬鹿な男」 BBCノーザン・シンガーズ&SO
チャールズ・グローヴズ(指)

BC放送日:1967年5月7日(BBC放送、イギリス)
「リリタ(Lyrita)」の創設者、リチャード・イッターが蒐集していたBBC放送のコレクションより、ホルストによる音楽と台本による1幕の歌劇 「どこまでも馬鹿な男」 が復刻。指揮は、シベリウスや英国音楽(特に近現代の作品)を得意とした名匠、チャールズ・グローヴズです。
ホルストは、管弦楽(組曲「惑星」など)や吹奏楽(吹奏楽の為の第1組曲、第2組曲など)が有名ですが、本アルバムでは珍しい歌劇作品を収録。大地、水、火の精霊や魔法使いといった登場人物はどこか「惑星」を連想させ、ダイナミックな管楽器群や打楽器、繊細な弦楽器のサウンドによる巧みなオーケストレーションが成されています。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

CPO
CPO-777399(2CD)
NX-D11
カールマン(1882-1953):喜歌劇「伯爵夫人マリツァ」 伯爵令嬢マリツァ…ベツィ・ホルネ(S)
リーザ:タシロ伯爵の妹…リディア・トイシャー(S)
タシロ伯爵…メルツァード・モンタゼーリ(T)
コローマン・ジュバン男爵/ボツェーナ伯爵夫人
…ジェフリー・トレガンツァ(T)
マーニャ…ピア・ヴィオラ・ブヒェルト(Ms)
ペーター・シェーネ(Br)
フランク・マンホールト(ナレーター)
ウィーン・フォルクスオーパー楽友協会cho
ミュンヘン放送O
エルンスト・タイス(指)

録音:2018年4月27、28日(ライヴ)
田舎で暮らす伯爵令嬢マリツァの領地を守っているのはテレクと名乗る没落貴族タシロ。彼は妹リーザのために 必死に持参金を稼いでいます。ある日、婚約を決めたというマリツァが戻ってきますが、実はそれは作り話。架空 の人物「コロマン・ジュパン男爵」と婚約をするという名目で他の男たちから逃げたかっただけなのですが、そこに現 れたのは実在のコロマン・ジュパン男爵。そしてタシロの前にはマリツァの友人としてリーザが現れます。召使の身 分を妹に知られたくないタシロは憂鬱な気分を収めるために庭で素晴らしいチャールダーシュを歌い… 数々の名旋律で彩られたカールマンの「伯爵夫人マリツァ」の物語は、現在のドイツ語圏を中心に上演回数の 高い作品として知られています。とりわけミュンヘン放送Oは長年にわたり、この作品を採り上げています が、今回この曲を指揮したのはオペレッタ上演に実績のあるエルンスト・タイス。各地で活躍する名歌手を揃え、 万全の演奏を聴かせます。ジュバン男爵とボツェーナ伯爵夫人の二役を演じるジェフリー・トレガンツァの歌声も 聴きどころです。

Opus Arte
OA-1341D(DVD)
NX-B06
R・シュトラウス:歌劇「ばらの騎士」 元帥夫人…キリ・テ・カナワ(S)
オクタヴィアン…アン・ハウエルズ(Ms)
オックス男爵…オーゲ・ハウクランド(Bs)
ゾフィー…バーバラ・ボニー(S)
ファーニナル…ジョナサン・サマーズ(Br)
ヴァルツァッキ…ロバート・ティアー(T)
アンニーナ…シンシア・バカン(Ms)
マリアンネ…フィリス・キャナン(S)
旅館の主人…ポール・クック(T)
警部…ロデリック・アール(Bs)
公証人…ジョン・ギブス(Bs)
元帥家の執事…キム・ベグリー(T)
ファーニナル家の執事…ジョン・ドブソン(T)
テノール歌手…デニス・オニール(T)

コヴェント・ガーデン王立歌劇場O&cho
ゲオルク・ショルティ(指)
演出:ジョン・シュレジンジャー


収録:1985年 コヴェント・ガーデン王立歌劇場(ロンドン)
収録時間:197分
音声:ドイツ語
Dolby Digital Stereo2.0
字幕:日本語・イタリア語・英語・ドイツ語・スペイン語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク
20世紀を代表する指揮者の一人、ゲオルク・ショルティ。彼の英国ロイヤル・歌劇へのデ ビュー25周年を記念して行われた「ばらの騎士」全曲の模様を収録した歴史的映像です。 品格のあるキリ・テ・カナワの元帥夫人、繊細な演技が美しいアン・ハウエルズのオクタヴィアン、オーゲ・ハウク ランドの悪党になり切れない人の好いオックス男爵、魅惑的で若々しいバーバラ・ボニーのゾフィー。この4人 をめぐる登場人物たちの素晴らしい歌唱と演技をご堪能ください。 映画『真夜中のカーボーイ』『マラソンマン』などで知られる映画監督ジョン・シュレジンジャーの豪華な演出も 話題になりました。

Opus Arte
OA-1337BD(22DVD)
NX-M07



OABD-7291BD
(18Bluray)
NX-M07
英国ロイヤル・歌劇「ザ・ コレクション」BOX



(1)1. モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」(2006年)

(2)モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」(2014年収録)

(3)モーツァルト:歌劇「魔笛」(2003年収録)

(4)ヴェルディ:歌劇「マクベス」(2011年収録)

(5)ヴェルディ:歌劇「椿姫」(2009年収録)

(6)ビゼー:歌劇「カルメン」(2007年収録)…原盤DECCA

(7)ワーグナー:楽劇「パルジファル」(2014年収録)

(8)マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」
レオンカヴァッロ:歌劇「道化師」(2015年収録)

(9)プッチーニ:歌劇「ラ・ボエーム」(2009年収録)

(10)プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」(2013年収録)

(11)プッチーニ:歌劇「三部作」(2011年収録)
(A)歌劇「外套」
(B)歌劇「修道女アンジェリカ」
(C)歌劇「ジャンニ・スキッキ」

(12)R・シュトラウス:楽劇「サロメ」(2008年収録)

(13) シマノフスキ:歌劇「ロジェ王」(2015年収録)

(14)ブリテン:歌劇「グロリアーナ」(2013年収録)

(15)ベンジャミン:歌劇「リトゥン・オン・スキン」(2013年収録)
(1)フィガロ:アーウィン・シュロット
スザンナ:ミア・パーション
アルマヴィーヴァ伯爵:ジェラルド・フィンリー
伯爵夫人:ドロテア・レシュマン
ケルビーノ:ライナット・シャハム 他
アントニオ・パッパーノ(指)
演出:デヴィッド・マクヴィカー
字幕:英・仏・独・西・伊
(2)ドン・ジョヴァンニ:マリウシュ・クヴィエチェン
レポレッロ:アレックス・エスポジト
ドンナ・アンナ:マリン・ビストレム
騎士団長:アレクサンドル・ツィムバリュク
ニコラ・ルイゾッティ(指)
演出:カスパー・ホルテン
字幕:日本語・英・仏・独・韓
(3)パパゲーノ:サイモン・キーンリーサイド
パミーナ:ドロテア・レシュマン
タミーノ:ウィル・ハルトマン
夜の女王:ディアナ・ダムラウ 他
コリン・デイヴィス(指)
演出:デヴィッド・マクヴィカー
字幕:英・仏・独・西・伊
(4)マクベス:サイモン・キーンリーサイド
バンクォー:ライモンド・アチェト
マクベス夫人:リュドミラ・モナスティルスカ 他
アントニオ・パッパーノ(指)
演出:フィリダ・ロイド
字幕:日本語・英・仏・独・西・伊
(5)ヴィオレッタ:ルネ・フレミング
アルフレード・ジェルモン:ジョセフ・カレヤ
ジョルジョ・ジェルモン:トーマス・ハンプソン 他
アントニオ・パッパーノ(指)
演出:リチャード・エア
字幕:英・仏・独・西・伊
(6)カルメン:アンナ・カテリーナ・アントナッチ
ドン・ホセ:ヨナス・カウフマン
エスカミーリョ:イルデブランド・ダルカンジェロ 他
アントニオ・パッパーノ(指)
演出:フランチェスカ・ザンベッロ
字幕:英・仏・独・西・中
(7)パルジファル:サイモン・オニール
グルネマンツ:ルネ・パーペ
クンドリ:アンゲラ・デノケ
アンフォルタス:ジェラルド・フィンリー 他
アントニオ・パッパーノ(指)
演出:スティーブン・ラングリッジ
字幕:日本語・英・仏・独・韓
(8)トゥリッドゥ/カニオ:アレクサンドルス・アントネンコ
マンマ・ルチア:エレーナ・ツィリオ
サントゥッツァ:エヴァ=マリア・ウェストブルク
ネッダ:カルメン・ジャンナッタージョ
トニオ/アルフィオ:ディミトリ・プラタニアス 他
アントニオ・パッパーノ(指)
演出:ダミアーノ・ミキエレット
字幕:日本語・英・仏・独・韓
(9)ロドルフォ:テオドール・イリンカイ
ミミ:ヒブラ・ゲルズマーワ 他
アンドリス・ネルソンス(指)
演出:ジョン・コープリー
字幕:英・仏・独・西・伊
(10)トゥーランドット:リーゼ・リンドストローム
ラフ:マルコ・ベルティ 他
ヘンリク・ナナシ(指)
演出:アンドレイ・セルバン
字幕:英・仏・独・西・伊・韓
(11)
(A)ミケーレ:ルーチョ・ガッロ
ジョルジェッタ:エヴァ=マリア・ウェストブルク
ルイージ:アレクサンドルス・アントネンコ 他
(B)シスター・アンジェリカ:エルモネラ・ヤオ
王女:アンナ・ラーション 他
(C)ジャンニ・スキッキ:ルーチョ・ガッロ
リヌッチオ:フランチェスコ・デムーロ
ラウレッタ:エカテリーナ・シウリーナ 他
アントニオ・パッパーノ(指)
演出:リチャード・ジョーンズ
字幕:英・仏・独・西・伊
(12)サロメ:ナディア・ミヒャエル
ヘロディアス:ミヒャエラ・シュースター
ヘロデ:トーマス・モーザー
ヨカーナン:ミヒャエル・フォッレ 他
フィリップ・ジョルダン(指)
演出:デヴィッド・マクヴィカー
字幕:英・仏・独・西・伊
(13)
ロジェ王:マリウシュ・クヴィエチェン
ロクサーナ:ジョージア・ジャーマン
羊飼い:サイミール・ピルグ
アントニオ・パッパーノ(指)
演出:カスパー・ホルテン
字幕:日本語・英・仏・独・韓
(14)エリザベス1世:スーザン・ブロック
エセックス伯ロバート・デヴァルー:トビー・スペンス 他
ポール・ダニエル(指)
演出:リチャード・ジョーンズ
字幕:日本語・英・仏・独・韓
(15)保護者:クリストファー・パーヴス
アニエス:バーバラ・ハンニガン
第1の天使/少年:ベジュン・メータ 他
ジョージ・ベンジャミン(指)
演出:ケイティ・ミッチェル
字幕:日本語・英・仏・独
このコレクションは古典から現代まで15の名作歌劇を網羅したBOXです。 世界有数の歌手、指揮者、そして気鋭の演出家による舞台は、見る者全てを魅了してやみません。 美麗なブックレットに満載の舞台写真、そして凝った装丁によるBOX… 歌劇を愛する全ての人への贈り物です。

Le Chante du Monde
LDC-2743038(2CD)
巨人の声コレクション〜マリア・カラス
■Disc1
(1) ベッリーニ:「ノルマ」〜聖らかな女神よ
(2) プッチーニ:「トスカ」〜歌に生き、恋に生き/待つということは
(3) レオンカヴァッロ:「道化師」〜鳥の歌
(4) ヴェルディ:「運命の力」〜神よ平和を与えたまえ
(5) ロッシーニ:「イタリアのトルコ人」〜フィオリッラのカヴァティーナ
(6) プッチーニ:「トゥーランドット」〜氷のような姫君の心も
(7) 同:「修道女アンジェリカ」〜母さんもなしに坊やは
(8) ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」〜私の亡くなった母が
(9) チレア:「アドリアーナ・ルクヴルール」〜私は神の卑しいしもべです/哀れな花
(10) カタラーニ:「ワリー」〜遠くへ行かないで
(11) マイヤベーア:「ディノラ」〜軽い影よ
(12) ヴェルディ:「シチリア島の夕べの祈り」〜ありがとう、愛する友よ
(13) スポンティーニ:「ヴェスタの巫女」〜おお、不幸な人々を守る女神/いとしいお方
(14) プッチーニ:「蝶々夫人」〜ある晴れた日に/操に死ぬるは
■Disc2
(1) ヴェルディ:「アイーダ」〜勝ちて帰れ
(2) 同:「リゴレット」〜グアルティエール・マルデ
(3) 同:「イル・トロヴァトーレ」〜静かな夜だった/恋はバラ色の翼に乗って
(4) プッチーニ:「ラ・ボエーム」〜私の名はミミ/あなたの愛の呼ぶ声に
(5) ヴェルディ:「仮面舞踏会」〜ここが罪の報いに/死にましょう、しかし
(6) ロッシーニ:「セビーリャの理髪師」〜今の歌声は心に響く
(7) ベッリーニ:「夢遊病の女」〜おお花よ、お前に会えると思わなかった
(8) プッチーニ:「トゥーランドット」〜この宮殿の中で
(9) 同:「マノン・レスコー」〜この柔らかなレースの中で
(10) ケルビーニ:「メデア」〜あなたの子の母親は
(11) ドニゼッティ:「ランメルモールのルチア」〜あたりは沈黙にとざされ
(12) ポンキエッリ:「ジョコンダ」〜自殺!
マリア・カラス( ソ プ ラノ )

■Disc1
トゥリオ・セラフィン(指)
ミラノ・スカラ座O&cho
録音:1954年4-5月(1)、6月(3)、8月(4)、1955年6月(13)

ヴィクトル・デ・サーバタ(指)
ミラノ・スカラ座O&cho
録音:1953年8月(2)

ジャナドレア・カヴァッツェーニ(指)
ミラノ・スカラ座O&cho1954年8-9月(5)

トゥリオ・セラフィン(指)
フィルハーモニアO&cho
録音:1954年9月(6)-(12)

ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)
ミラノ・スカラ座O&cho
録音:1955年8月(14)


■Disc2
トゥリオ・セラフィン(指)
ミラノ・スカラ座O&cho
録音:1955年8月(1)、9月(2)、1957年7月(8)(9)、9月(10)

ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)ミラノ・スカラ座O&cho
1956年8月(3)

アントニオ・ヴォット(指)
ミラノ・スカラ座O&cho
ろk樹1956年8-9月(4)(5)(7)、1959年9月(12)

トゥリオ・セラフィン(指)
フィルハーモニアO&cho
録音:1959年3月(11)
フランスのシャン・デュ・モンド社の「巨人の声」シリーズ第41弾は伝説の歌姫マリア・カラス。全盛期の名唱のなかから特に魅力的なものを集めた企画ですが、 単なる寄せ集めではなく、2019年にABラボ・マルセイユ社がマスター音源からトランスファーと新マスタリングを行なっているのに注目です。マリア・カラス入 門盤としても最適ですが、これ1セットあれば、いろいろな歌劇のなかから名アリアばかりをカラスの魔術で堪能できるお買い得盤でもあります。 (Ki)

Dynamic
DYNDVD-37908(DVD)
NX-C09

DYNBRD-57908(Bluray)
NX-C09
ドニゼッティ:歌劇「村の結婚式」全2幕【世界初映像化】
エドアルド・カヴァッリ/マリア・キアーラ・ベルティエーリによる校訂版
追加楽曲:エリオ・タニカ、ロッコ・タニカ、エンリコ・メロッツィ作曲による五重唱
ザビーナ…ガイア・ペトローネ(C.A)
ドン・ペトローニオ…オマール・モンタナーリ(Bs)
トリフォリオ …ファビオ・カピタヌッチ(Br)
クラウディオ…ジョルジョ・ミッセーリ(T)
アナスタージア…クラウディア・ウッル(S)
アンセルモ …ダニエーレ・レッティエーリ(T)
オーケストラ・リ・オリジナーリ
ドニゼッティ歌劇場cho
ステファノ・モンタナーリ(指&フォルテピアノ)
演出:ダヴィデ・マランケッリ

収録:2020年11月22日 ドニゼッティ歌劇場(ベルガモ)
収録時間:119分
音声:イタリア語歌唱
PCMステレオ2.0/Dolby Digital 5.1(DVD)
PCMステレオ2.0/DTS 5.1 HD Master Audio(Blu-ray)
字幕:日本語・イタリア語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク
Blu-ray・・・片面二層ディスク 1080i High Definition
恩師マイールの推薦でミラノで修行後、生地のベルガモに戻った20歳頃のドニゼッティが、自身3作目の歌劇・ブッファとして作曲した「村の結婚 式」。その音楽にはロッシーニの影響を大きく受けながらも、後年開花するドニゼッティ独自のベルカント・スタイルの萌芽が既に見て取れます。しかし、 この歌劇は1819年のマントヴァでの初演、1822年のジェノヴァでの再演を最後に、二度と上演されることはありませんでした。この歌劇は今回200 年にわたる時を隔て、パリ国立図書館に保管されていた写譜を元に、エンリコ・メロッツィらが失われていた第2幕の五重唱を補作、更にエドアルド・カ ヴァッリとマリア・キアーラ・ベルティエーリによる分析・校訂を経て、2020年のベルガモ・ドニゼッティ音楽祭で復活上演されました。 オーケストラをステージに乗せ、無観客のドニゼッティ歌劇場の平土間を舞台とするマランケッリの演出は、コロナ禍の中で編み出されたユニークなも の。本上演のコミカルな演技を360度のカメラ・アングルで捉えています。バロック・ヴァイオリンの名手で、近年歌劇指揮者としてその活動の幅を広げ るステファノ・モンタナーリの軽快なタクトとフォルテピアノに導かれ、充実した歌手陣による歌唱、オーケストラ・リ・オリジナーリのピリオド楽器による活気 溢れる演奏が、この若きドニゼッティの歌劇を見事に蘇えらせています。

ARTHAUS
10-9445DVD(2DVD)

10-9446BD(Bluray)
R・シュトラウス:歌劇「ばらの騎士」 カミラ・ニールント(ウェルデンベルク侯爵夫人)
ギュンター・グロイスベック(オックス男爵)
ミシェル・ロジエ(オクタヴィアン)
ローマン・トレーケル(フォン・ファーニナル)
ネイディーン・シエラ(ゾフィー)
アンナ・サムイル(マリアンネ)
カール・ミヒャエル・エプナー(ヴァルツァッキ)
カタリーナ・カンマーローアー(アンニーナ)
エリック・ロセニウス(警部)
フロリアン・ホフマン(侯爵家の家令)
リナート・フリーリンク(ファーニナル家の家)
ヤッカ・ミヘラチ(公証人)
アンドレス・モレノ・ガルシア(料理屋の主人)
アタラ・アヤン(歌手)
ヴィクトリア・ランデム(小間物屋)
木下基樹(動物売り)
ズービン・メータ(指)
ベルリン国立歌劇場O&cho
ベルリン国立歌劇場児童cho
出:アンドレ・ヘラー

収録:2020年2月、ベルリン国立歌劇場(ライヴ)
画面:16:9、NTSC
音声:PCMステレオ2.0
リージョン:AllDVD9
言語:ドイツ語
字幕:独英仏伊韓.日本語、240分
2020年2月、ベルリン国立歌劇場で上演されたズービン・メータ指揮による「ばらの騎士」。演出は、多方面の芸術的分野で活躍するマルチメディア・アーティ ストのアンドレ・ヘラー。ヘラーは、この舞台でベルリン国立歌劇場デビューとなりました。舞台美術は、現代美術家としても国際的に知られているゼニア・ハウス ナー。衣装は、コスモポリタン的なクリエイティブな才能を持つファッション・デザイナー、アーサー・アルベッセが担当。ベル・エポックやアール・ヌーヴォーからイ ンスピレーションを得た豪華な装飾が施されています。 豪華な歌手陣にも注目。フィンランド出身のソプラノ歌手カミラ・ニールンドの元帥夫人、オックス男爵のギュンター・フロイスベック、オクタヴィアン役のミシェル・ ロジエとソフィー役ネイディーン・シエラはともに、同役のデビューとなりました。中でも、カミラ・ニールンドの元帥夫人は、気品あふれる佇まいと優れた歌唱は素 晴らしく、舞台上で圧倒的な存在感を放っています。あまたある名演においてもひけをとらない上演となっています。 (Ki)

BONGIOVANNI
GB-1238(2CD)
フランコ・ボルドーニ〜歌劇・アリア集
ヴェルディ:『リゴレット』Pari siamo / Cortigiani, vil razza dannata / Si, vendetta(con L. Serra)
 『マクベス』Pieta, rispetto, amore / Mal per me che m'affidai
 『イル・トロヴァトーレ』Il balen del suo sorriso
 『二人のフォスカリ』vecchio cor che batti / Che ascoltO.. Quel bronzo fatale
 『シチリアの晩鐘』In braccio alle dovizie
 『ファルスタッフ』L'onore! Ladri!
 『エルナーニ』Oh de' verd'anni miei / O sommo Carlo
 『ナブッコ』Dio di Giuda... O prodi miei
 『仮面舞踏会』Alla vita che t'arride / Alzati... Eri tu che macchiavi
 『ドン・カルロ』Per me giunto / Io morro
 『オテロ』Credo in un dio crudel / Era la notte / Si pel ciel(c. T. del Bianco)
 『椿姫』Di Provenza il mare e il suol
 『運命の力』Urna fatale... Egli e salvo
 『アイーダ』Ciel, mio padre!(con M. Parazzini)
ドニゼッティ:『ランメルモールのルチア』Cruda funesta smania... La pietade in suo favore
 『ロベルト・デヴリュー』Forse in quel cor sensibile
ベッリーニ:『清教徒』Ah per sempre io ti perdei... Bel sogno
プッチーニ:『外套』Nulla... silenzio!... Avevo ben ragione
ポンキエッリ:『ラ・ジョコンダ』Maledici?... O monumento
ジョルダーノ:『アンドレア・シェニエ』Nemico della patria
フランコ・ボルドーニ(Br)

録音:1971-1993年(ライヴ)
2020年に亡くなったボローニャ出身のバリトン歌手、フランコ・ボルドーニ(1932-2020)による歌劇・アリア集2枚組。ヴェルディを中心にイタリア・オ ペラを力強く歌い上げています。各トラックの詳細な録音データは記載がありませんが、1971-1993年の歌劇公演の実況録音となっています。一部モノラル。 ブックレットには息子のアルベルト・ボルドーニによる文章が掲載されています(伊・英)。 (Ki)
BONGIOVANNI
GB-2015(2CD)
カタラーニ:歌劇『ローレライ』 ロドルフォ:ガブリエーレ・モニーチ
アンナ・ディ・レーベルク:マリア・ルイザ・ガルバート
ヴァルター:ピエロ・ヴィスコンティ
ローレライ:マ ルタ・コラリージョ
ナポレオーネ・アンノヴァッツィ(指)
ヘルマン:アレッサンドロ・カッシス
ルッカ・ジーリオ歌劇場O&cho

録音:1982年9月19日/ルッカ・ジーリオ歌劇場
ルフレード・カタラーニが残した名作歌劇『ローレライ』が1枚価格で再発売。録音があまりなく貴重なCDです。 ※同品番で以前発売されていた旧盤(バーコード:8007068201525)は廃盤です。 (Ki)

C Major
75-9108(DVD)

75-9204(Bluray)
プッチーニ:歌劇「トスカ」 カリーネ・ババジャニアン(トスカ/ソプラノ)
ピョートル・ベチャワ(カヴァラドッシ/テノール)
カルロス・アルヴァレス(スカルピア/バリトン)
ソリン・コリバン(アンジェロッティ/バス)
アレクサンドル・モイシウク(堂守/バス)
ヴォルフラム・イーゴル・デルントル(スポレッタ/バス)
ハンス・ペーター・カンマーラー(シャルローネ/バリトン)
アイク・マルティロシアン(看守/バス)
マリアム・タホン(羊飼い/ソプラノ)
マルコ・アルミリアート(指)
ウィーン国立歌劇場O&cho
演出:マルガレーテ・ヴァルマン

収録:2019年6月23日、ウィーン国立歌劇場(ライヴ)
◆DVD
画面:16:9、NTSC
音声:PCMステレオ、
DTS5.0 DVD9
原語:イタリア語
字幕:英独仏韓,日本語
129 分
◆Bluray
画面:16:9、1080i
音声:PCMステレオ、
DTS-HD MA5.0 BD50
原語:イタリア語
字幕:英独仏韓,日本語
129 分
トスカ」はローマを舞台に、美貌の歌姫トスカと画家カヴァラドッシの悲恋の物語が、プッチーの甘美な旋律と劇的なオーケストラで描かれる傑作歌劇です。 本映像は、2019年6月、ウィーン国立歌劇場で上演されたライヴ。1958年カラヤン指揮によって上演されて以来、ウィーン歌劇場で600回以上も続いているマ ルガレーテ・ヴァルマンによる演出です。また名匠ニコラ・ブノアによる絵画のような重厚感と落着きのある舞台装置と衣裳も、この二人の苛酷で劇的な運命をよく 表しています。 キャストは、タイトル・ロールを歌うのはアルメニア出身のソプラノ、カリーネ・ババジャニアン。今回がウィーン初舞台となりましたが、プッチーニを得意とし、新国立 劇場の「蝶々夫人」でも印象的な歌唱を聴かせてくれた注目のソプラノ。そしてカヴァラドッシには、現代最高峰のテノール、ピョートル・ベチャワ。圧倒的な歌唱、軽 やかな美声で麗しく感情豊かに歌い上げ、『星は光りぬ』ではこの舞台の注目を一身に集め大喝采を受けています。悪役スカルピアは、スペインを代表する名歌手 カルロス・アルバレス。「史上最強の悪の使者」(ウィーン新聞)と称されるほど、はまり役と言えるでしょう。3人の歌手たちの見事な歌唱はもちろん、それぞれの演 技も見ごたえがあり、スリリングなドラマにくぎ付けとなる上演です。 (Ki)

Capriccio
C-5460(2CD)
NX-C05
ヘンツェ(1926-2012):歌劇「裏切られた海」 登/3号…ジョシュ・ラヴル(T)
黒田房子…ヴェラ=ロッテ・ベッカー(S)
塚崎竜二…ボー・スコウフス(Br)
1号…エリック・ファン・ヘイニンゲン(Br)
2号…カンミン・ジャスティン・キム(C.T)
4号…シュテファン・アスタホフ(Br)
5号…マルティン・ヘスラー(Bs)
船乗り見習いの声…イェルク・シュナイダー(T)
ウィーン国立歌劇場O
シモーネ・ヤング(指)

録音:2020年12月14日(ライヴ)ウィーン国立歌劇場(オーストリア)
三島由紀夫の作品に魅了された作曲家ハンス・ヴェルナー・ヘンツェは、1986年に『午後の曳航』の歌劇化に 着手。三島が描いた男女間の危うい愛と、少年が抱く理想がもろくも崩れ去る様を迫力ある管弦楽と歌唱で表 現し、1989年に「裏切られた海」として完成させました。その翌年ベルリン・ドイツ・歌劇で初演、その後、ゲル ト・アルブレヒトの企画で日本語版の「午後の曳航」を作成、2003年に読売日本SOが演奏会形式で 初演。そしてこの日本語版をヘンツェが大幅に改訂し、2006年にはザルツブルク音楽祭で初演されています。 このアルバムはコロナ禍の中、無観客で行われたウィーン国立歌劇場のプレミエ公演の収録。主人公登を歌うの はヘンデルからブリテンまで幅広いレパートリーを誇るカナダ出身の若手テノール、ジョシュ・ラヴル。竜二を歌うの はベテラン、ボー・スコウフスです。また未亡人房子を演じたヴェラ=ロッテ・ベッカーパーの奮闘も見事。パーカッ ションを多用した色彩豊かなオーケストラの響きを自在に操るシモーネ・ヤングの指揮にも注目です。

Da Vinci Classics
C-00430(1CD)
ドニゼッティ:喜歌劇「リータ」 マルコ・イアンネッリ(指)、
イッタ・ファン(ソプラノ/リータ)、チェン・ヨン(テノール/ベッペ)、イサーク・ドロシャ(バリトン/ガスパーロ)、シュ・ウェイ=エン(P)、アンガス・リー(Fl)、クラウディア・ン(Cl)、パトリック・イム(Vn)、スン・ユー(Va)、アンナ・クワン(Vc)

録音(ライヴ):2020年11月23日、ハウ・パー・マンション(香港)
1841年の夏にドニゼッティ作曲した登場人物は僅か3人という短く小規模の喜歌劇「リータ」。
この香港でのライヴ・レコーディングでは、イタリア人指揮者のマルコ・イアンネッリによって室内アンサンブル版へと編曲が行われ、ピーター・ゴードンによる英語のナレーションが加わるなど「リータ」に新たな息吹を吹き込まれています。
ガスパーロとベッペによるリータの取り合い、さらには押し付け合いというストーリーの「リータ」は、音楽的なクォリティの高さとウィットに富んだ登場人物たちが光る知られざる秀作です。

OEHMS
OC-490(1CD)
NX-B03
Love & Despair 愛と絶望
ヴェルディ:歌劇「エルナーニ」- 「わしは一体何を見ておるのか - 不幸な男だ! - お前は信じていたのだ」
ヴェルディ:歌劇「ドン・カルロス」- 「彼女は私を愛していない」#
ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」- 「 本当に守ったのか」
ラフマニノフ:歌劇「アレコ」- 「宿舎全体が眠っている」
ヴェルディ:歌劇「マクベス」- 「 気をつけて進め - 何と空は陰鬱なことか」
ヴェルディ:歌劇「ナブッコ」- 「来たれレヴィよ - 御身は預言者たちの唇を」
ドヴォルザーク:歌劇「ルサルカ」- 「悲しい!悲しい!-人の世界のどこにある?」
バルトーク:歌劇「青ひげ公の城」- 「前の妻たちを見よ」*
アンドレアス・バウアー・カナバス(Bs)
ターニャ・アリアーネ・バウムガルトナー(Ms)*
インガ・オゾラ(Vc)#
ラトヴィア祝祭O
カーステン・ヤヌシュケ(指)

録音:2019年6月20-22日
ドイツ出身のバス歌手、アンドレアス・バウアー・カナバスのリサイタル・アルバム。 ドイツ、イェーナで生まれ、ドレスデン・カール・マリア・フォン・ウェーバー音楽大学とワイマール・フランツ・リスト音楽大学で学ぶとともに、イタリアとロンドンに留 学、多くの主要な役を学びました。2007年から2012年にはベルリン国立歌劇場のメンバーとなり、ワーグナーやプッチーニを歌いました。その後、2013年か らはフランクフルト歌劇のソロ・アンサンブルのメンバーとなり、卓越した技術と表現力でワーグナーやヴェルディ、ドヴォルザークなどを歌い絶賛されています。 このアルバムでは、カーステン・ヤヌシュケの指揮によるラトヴィア祝祭Oをバックにバスのアリアを熱唱。愛、反逆による絶望など様々な感情を深みの ある声で歌い上げています。

ALPHA
ALPHA-752(2CD)
NX-C05

NYCX-10240(2CD)
国内盤仕様
税込定価
ドビュッシー:歌劇「ペレアスとメリザンド」 ペレアス…スタニスラス・ド・バルベラク(T)
メリザンド…キアラ・スケラート(S)
ゴロー…アレキサンドル・デュアメル(Br)
アルケル…ジェローム・ヴァルニエ(Bs)
ジュヌヴィエーヴ…ヤニナ・ベヒレ(Ms)
イニョルド…マエリグ・ケレ(S)
牧童、医師…ジャン=ヴァンサン・ブロ(Bs)
ボルドー国立O合唱団
ボルドー・アキテーヌ国立O
ピエール・デュムソー(指)

録音:2020年11月 オーディトリウム、ボルドー歌劇場、フランス
※ 国内盤には歌詞日本語訳と日本語解説付
新型コロナ・ウイルスによるパンデミックが世界を覆う中、ボルドー国立歌劇場で再演が予定されていた「ペレアスとメリザンド」も公演中止と なってしまいましたが、劇場はALPHAレーベルと組み、この作品の録音へと取り組むことになりました。2018年にプレミアを迎えたこのプロダク ションは、同年ミンコフスキ指揮オーケストラ・アンサンブル金沢の演奏で金沢と東京でも披露され、大きな成功を収めたものです。ソリストも ジュヌヴィエーヴ役以外は日本公演と同一というのが嬉しいところ。ペレアス役のバルベラク、メリザンドを演じるスケラートの安定した歌唱力か ら生まれる強い意志と繊細さの両立が聴きどころで、ゴロー役のデュアメルはじめ脇を固めるメンバーも素晴らしい出来栄えです。ボーイ・ソプ ラノの起用もあるイニョルドを演じるケレはまだ十代のソプラノで、微妙な役どころをうまく演じています。デュムソーの操る音楽も、大きな起伏 を描きながら全体の流れを上手くコントロールしており、申し分ありません。

CPO
CPO-555336(1CD)
NX-B10
フランツ・イグナーツ・ベック(1734-1809):歌劇「無人島」 コンスタンス…アナ・マリア・ラビン(S)
ラウレッテ…サマンサ・ガウル(S)
ドルヴァル…セオドア・ブラウン(T)
サンヴィル…ファビアン・ケリー(T)
ラ・スタジオーネ・フランクフルト(古楽器使用)
ミヒャエル・シュナイダー(指)

録音:2019年5月17-18日SWRシュヴェツィンゲン音楽祭(ライヴ)
世界初録音
マンハイム出身のヴァイオリニスト・作曲家フランツ・イツナーツ・ベック。ヨハン・シュターミッツの才能ある弟子 であり、マンハイム楽派を牽引、24曲の交響曲をはじめとした作品を遺しました。また人生の大半をフラン スで過ごし、1761年から1791年までボルドー国立歌劇場の監督を務めるなど広く活躍しましたが、フラン ス革命の余波を受け、晩年は厳しい生活を送りひっそりとこの世を去っています。この歌劇「無人島」は 1779年に作曲されたものの、初演されることはなく、長い間総譜も失われたとされていましたが、近年発見 され、ようやくここに初演されることとなりました。 この作品は、当時大流行していたピエトロ・メタスタージオのイタリア語による台本を用いた軽快な音楽はと ても魅力的。ドイツを中心に活躍するソリストたちと、古典派作品を得意とするミヒャエル・シュナイダーが指 揮するラ・スタジオーネ・フランクフルトが見事な演奏を聴かせます。

Dynamic
DYNDVD-37899
(2DVD)
NX-D05


DYNBRD-57899
(Bluray)
NX-D05
ワーグナー:楽劇「ジークフリート」 ジークフリート … マルティン・イリエフ(T)
ミーメ…クラシミール・ディネフ(T)
アルベリヒ…ビセル・ゲオルギエフ(Br)
さすらい人/ヴォータン…マルティン・ツォネフ(Bs)
ファーフナー…ペタル・ブチコフ(Br)
エルダ…ルミャーナ・ペトロヴァ(Ms)
ブリュンヒルデ…バラスガラン・ダシニャム(S)
森の小鳥…リュボフ・メトディエヴァ(S)
ソフィア国立歌劇場O&バレエ団
パヴェル・バレフ(指)
演出:プラメン・カルタロフ

収録 2012年5月30日
ソフィア国立歌劇場(ブルガリア)
収録時間:270分
音声:ドイツ語歌唱
PCMステレオ2.0/Dolby Digital 5.1(DVD&Blu-ray)
字幕:日本語・イタリア語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク×2
Blu-ray・・・片面二層ディスク 1080i High Definition
このソフィア国立歌劇場「ジークフリート」の舞台も、前2作と同じくポップな演出コンセプトに貫かれています。赤と青を基調にした照明に、不思議な 幾何学模様や円錐が散りばめられ、見る者を異世界へといざないます。 今作も特撮怪獣映画のキャラクターのような装束をまとったブルガリアの実力派の歌手たちが集結。前作「ワルキューレ」でジークムントを歌った実力 派テノール、マルティン・イリエフは題名役ジークフリート、さすらい人/ヴォータンは前2作のニコライ・ペトロフに代わり重鎮マルティン・ツォネフ、そしてブ リュンヒルデを歌うモンゴル出身のソプラノ、バラスガラン・ダシニャムが大地を震わすかのような迫力ある歌唱を聴かせます。リング・ツィクルス締めくくりの 第4弾「神々の黄昏」を大いに期待させる「ジークフリート」です。

ORFEO
C-210221(1CD)
NX-B08
ゲオルグ・ガグニーゼ〜リサイタル・アルバム
レオンカヴァッロ:歌劇「道化師」- プロローグ 「 ごめんください、皆様がた」
ジョルダーノ:歌劇「アンドレア・シェニエ」- 第3幕より 「 国を裏切るもの」
ヴェルディ:歌劇「椿姫」- 第2幕より「プロヴァンスの海と陸」
 歌劇「マクベス」- 第4幕より「裏切り者め!イングランドと組んで私に刃向かうか!」
 歌劇「ナブッコ」- 第4幕より私は囚人なのだ!- ユダの神よ」
 歌劇「イル・トロヴァトーレ」- 第2幕より「 全く人の気配はない - あの人の笑顔の輝きは」
 歌劇「仮面舞踏会」-第3幕より「立て!お前の息子はあそこだ - おまえなのだ、あの魂を汚したのは」
 歌劇「ドン・カルロ」- 第3幕より「ああカルロ 聞いてください」
ワーグナー:歌劇「タンホイザー」- 第3幕より「死の夕闇が大地を覆い - ああ、うるわしの宵の明星よ(夕星の歌)」
モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」-第1幕より 酒がまわったら(シャンパンのアリア)」
ゲオルグ・ガグニーゼ(Br)
ワイマール・シュターツカペレ
ステファン・ソリヨム(指)

録音:2013年ワイマール・ハレ、ワイマール(ドイツ)
ジョージア出身のバリトン歌手ゲオルグ・ガグニーゼ。 2005年に開催された「ヴェルディの声」コンクールで優勝、2009年には「リゴレットで」メトロポリタン歌劇場デビュー、同年にジェームズ・レヴァインの指 揮の元、「トスカ」のスカルピアを演じましたが、これは世界中の映画館で放送され多くの視聴者が公演を楽しみました。以降ミラノ・スカラ座やウィーン 国立歌劇場をはじめとした世界の歌劇場で活躍、、ヴェルディのオペラを中心にさまざまな役柄を歌いこなしています。 また、2007年に初来日を果たし「椿姫」のジェルモン役(演奏会形式)、以降、2013年にはミラノ・スカラ座の来日公演に随行しリゴレットを、そして 2015年には新国立劇場の「ファルスタッフ」でも題名役を歌い大好評を博し、ヴェルディ歌手としての名声を確立しました。 このアルバムでは、彼が得意とするヴェルディのアリアを中心に、艶のある声でレオンカヴァッロやジョルダーノのイタリア歌劇のアリアから、ワーグナーの「夕 星の歌」まで歌い、新たな魅力を見せてくれます。

LSO Live
LSO-0834(2SACD)
バーンスタイン:『キャンディード』(全曲) マリン・オールソップ(指)LSO
LSO合唱団
レオナルド・カパルボ(テノール/キャンディード)、ジェーン・アーチボルト(ソプラノ/クネゴンデ)、アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(メゾ・ソプラノ/オールドレディー)、サー・トーマス・アレン(バリトン/パングロス博士、ナレーター)

録音:2018年12月8&9日、バービカン・ホール(ロンドン)
ーンスタインとLSOがおこなった代表的な録音(1989年)から約30年を経て、 バーンスタイン生誕100周年を記念して行われたコンサートの記録です。「キャンディード」は1956年に初演されましたがその後もバーンスタインは完成後も何 度も手直しをし、1988年5月、改訂版が初演されました。そして翌年1989年の12月に、バーンスタイン自身の指揮ロンドンSOの演奏で、バービカンの 地で演奏、収録され、その後アビー・ロード・スタジオで同じメンバーで録音も行われました。それから約30年が経過、ふたたびバービカンの地での作曲者自身 が納得したかたちでの演奏が実現したのです。オールソップとLSOの並々ならぬ気合と気迫は序曲からひしひしと感じられます。聴きどころ満載の楽曲がならび ますが、世界的歌手がキャスティングされており、どの曲も余裕たっぷり、いきいきとした表情が魅力。『キャンディード』に現代のあたらしい決定盤が登場したと いえるでしょう。 (Ki)

C Major
80-4908(DVD)

80-5004(Bluray)
マスネ:歌劇「タイス」 ニコール・シュヴァリエ (タイス/ソプラノ)
ヨーゼフ・ワーグナー( アタナ エ ル / バリトン )
ロベルト・ザッカ ( ニシアス / テノール)
ギュネス・ギュルレ(パレモン/バス=バリトン)
ソフィア・ヴィニク(ミルタル、アルビーヌ/メゾソプラノ)
ロリーナ・リッポ(クロビル/ソプラノ)
アルノルト・シェーンベルクcho
ウィーンRSO
レオ・フセイン(指)
演出:ペーター・コンヴィチュニー

収録:2021年1月、アン・デア・ウィーン劇場, ウィーン(ライヴ)
◆DVD
画面:16:9 ,NTSC 
音声:PCMステレオ、DTS5.1
DVD9
言語:フランス語
字幕:仏独英韓,日本語、111分
◆Bluray
画面:16:9 (4K収録) 
音声:PCMステレオ、
DTS HD-MA5.1
BD50
言語:フランス語
字幕:仏独英韓,日本語、111分
2021年1月にアン・デア・ウィーン劇場で巨匠ペーター・コンヴィチュニーの新演出により上演されたマスネのオペラ「タイス」。「タイスの瞑想曲」で知られるこのオペラの舞台は古代エジプト。修道士アタナエルは娼婦タイスを改心させ信仰の道に入るよう導こうとするも、逆にタイスの虜となります。19世紀末のフランスでマスネの人気は絶大なものでした。当時パリ・オペラ座で作品を上演するのは簡単ではありませんでしたが、マスネは「ラホールの王」「ル・シッド」「ウェエルテル」「マノン」といった作品を次々と上演させていました。この「タイス」はまさにマスネの絶頂期にあたる作品。いまでは「タイスの瞑想曲」が有名となっていますが、マスネの特徴があらわれた意欲作といえるでしょう。また現代での上演頻度が少ない理由として、タイスとアタナエルの主役二人に、高い技術が求められることもあげられます。タイスには、オペルンヴェルト「オブ・ザ・イヤー2020」の若手アーティストに選出されたニコール・シュヴァリエ。アタナエルにはウィーン出身の若きバス・バリトン、ヨーゼフ・ワーグナー。タイス、アタナエルの心の葛藤を見事に歌いきっています。コンヴィチュニーの演出はこのオペラのテーマでもある「聖」と「俗」の葛藤を鮮やかに描いています。


King International
KKC-083(1CD)
税込定価
「LOVE」
(1)モーツァルト:歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」より三重唱〈僕のドラベッラだけはそうじゃない!〉〈美しいセレナーデを〉
(2)ビゼー:歌劇「カルメン」よりクプレ〈諸君らの乾杯を喜んで受けよう〉(闘牛士の歌)
(3)プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」よりアリア〈誰も寝てはならぬ〉
(4)ワーグナー:歌劇「タンホイザー」よりアリア〈おお、愛しい夕星よ〉(夕星の歌)
(5)ヴェルディ:歌劇「ドン・カルロ」より二重唱〈あの方だ、皇太子!...われらの胸に友情を〉(友情の歌)
(6)ビゼー:歌劇「真珠採り」より二重唱〈聖なる神殿の奥深く〉
(7)ディ・カプア&マッツッキ:オー・ソレ・ミオ
(8)デ・クルティス:忘れな草
(9)ラヴランド:ユー・レイズ・ミー・アップ
(10)サルトーリ:君と旅立とう
(11)マンシーニ:ムーン・リヴァー
(12)マーキュリー:ボヘミアン・ラプソディ
(13)村松崇継:いのちの歌
canto cube「カントキューブ」
【隠岐速人(T)(1)(3)(5)-(13) 、高橋洋介(Br)(1)(2)(5)(7)-(13)、後藤春馬(Bs-Br)(1)(4)(6)-(13) 、長井進之介(P)】

録音:2021年4月19、20日/キング関口台スタジオ(第1スタジオ)
日本オペラ界を担うテノール隠岐速人、バリトン高橋洋介、バス・バリトン後藤春馬、そして演奏活動の他、執筆・ラジオパーソナリティを務め活動の幅を広げる マルチ・ピアニスト長井進之介の4人によるオペラ・ユニットcanto cube「カントキューブ」のデビュー・アルバム「LOVE」をリリースします!
収録作品はモーツァルト、ビゼー、プッチーニ、ワーグナー、ヴェルディのオペラの名アリアに重唱から「オー・ソレ・ミオ」、「ムーン・リヴァー」など誰もが一度 は耳にしたことのある名曲、そしてフレディ・マーキュリーのボヘミアン・ラプソディまで色とりどりのプログラムを披露。また最後には「いのちの歌」を収録。コロ ナ禍という大変な時代に、歌のすばらしさ、温かさを聴き手に与えてくれる充実のアルバム「LOVE」が完成しました。3人のオペラ男子とマルチ・ピアニストが贈 る「オペラティック」で「ファンタスティック」で、ちょっとワイルド?なcanto cubeの歌声をお楽しみください! (Ki)

Altus
ALT-491(3CD)
ワーグナー:楽劇『ワルキューレ』 ジークリンデ:ヘルガ・デルネッシュ
ジークムント:ジェス・トーマス
フンディング:ゲルト・ニーンシュテット
ブリュンヒルデ:アニャ・シリヤ
ヴォータン:テオ・アダム フリッカ:グレース・ホーフマン
ヘルムヴィーゲ:エルザ・カヴェルティ
オルトリンデ:ゲルトラウト・ホプフ
ゲルヒルデ:ロッテ・リザネック
ヴァルトラウテ:エリカ・シューベルト
ジークルーネ:アリス・エールケ
ロスヴァイセ:ハンナ・ルートヴィヒ
グリムゲルデ:エリザベット・シェルテル
シュヴェルトライテ:グレース・ホーフマン
ヴィーラント・ワーグナー(演出)
トーマス・シッパーズ(指)NHK響

ライヴ録音:1967年4月11日大阪フェスティバルホール(ステレオ)
錚々たる歌手陣とヴィーラント・ワーグナーの演出。「本物」の凄まじさを知らしめた伝説の67年バイロイト引っ越し公演から、シッパーズの『ワルキューレ』が 初CD化!
「1967年の第10回大阪国際フェスティバルで実現したバイロイト音楽祭の招聘公演は、日本のオペラ公演史に特筆される大事件だった。歌手と指揮者、主要 スタッフはすべて、当時のバイロイト音楽祭にかかわっていた人々であり、演目の「トリスタンとイゾルデ」と「ワルキューレ」はともに、前年の音楽祭で上演されて いたプロダクションだった。全国各地のワグネリアンが、大阪巡礼を行なうことになったのです。」(山崎浩太郎)
NHKに保管されたマスターを丁寧にマスタリングして商品化。第1幕最後のジークムントとジークリンデが抱き合い倒れこむシーンの強烈な絶唱とドシンという 音など、会場に立ち込める凄まじい熱気がバンバン伝わってきます。66年に世を去ったヴィーラントの遺志を継いだ本格演出、ヴィーラントの悲願であるブリュン ヒルデを歌うアニャ・シリヤなど、この公演でしか味わえない大いなる魅力がいっぱいに詰まった大注目の逸品! (Ki)

King International
KKC-2528(2CD)

ニッポン放送シリーズ〜ベルリン・ドイツ・オペラ日生劇場1966
モーツァルト:歌劇「魔笛」(全曲)
ザラストロ:マルッティ・タルヴェラ(Bs)、
パパゲーノ:マンフレッド・レール(Br)、
パパゲーナ:ベラ・ヤスパー(S)、
パミーナ:ヒルデ・ギューデン(S)、
タミーノ:エルンスト・ヘフリガー(T)、
夜の女王:キャサリン・ゲイヤー(S)、
伝者:ゲルト・フェルトホフ(Br)、
モノスタトス:カール・エルンスト・メルカー(T)、
第1の僧:ワルター・ディックス(Br)、
第2の僧:ヴェルナー・ゲッツ(T)、
第1の侍女:アンナベル・ベルナール(S)、
第2の侍女:ギュッタ・ミケス(S)、
第3の侍女:ジークリンデ・ヴァーグナー(A)、
第1の武者:ハンス・バイラー(T)、
第2の武者:エルンスト・クルコフスキー(Br)、
3人の童女:バーバラ・フォーゲル(S)、
ヘルガ・ヴィスニェフスカ(S)、長野羊奈子(A)
オイゲン・ヨッフム(指)
ベルリン・ドイツ・オペラO&cho

録音:1966年10月24日/日生劇場(ステレオ・ライヴ)
大好評だった1963年日生劇場こけら落し公演の3年後、ベルリン・ドイツ・オペラが1966年に再来日した際にニッポン放送が収録したヨッフムの「魔笛」が 日の目を見ます。伝説のエンジニア半田健一氏によるステレオ録音で、NHKが放送したものとは別収録日、別キャストというのもむしろ貴重と申せましょう。
グスタフ・ルドルフ・ゼルナーの演出は全体に幻想的で、第1幕冒頭に大蛇が出てくるのが賛否両論となったと伝えられます。注目されたのがタルヴェラ演じる ザラストロの異様な存在感。その他歌手陣をヨッフムが不即不離の立場で見事にオーケストラを付けています。ヨッフムの音楽作りはモーツァルトの遊び心を受け 止めつつも何のけれん味もない自然な流れに満ちています。それが非常に雄弁かつ大きな音楽となっていてモーツァルトの音楽の素晴らしさを満喫できます。
歌詞対訳はご購入された方のみ弊社ホームページで閲覧、ダウンロードできます。
*古い音源を使用しているため、テープ劣化によるお聴き苦しい点もございます。予めご了承下さい。

CAvi
85-53544(3CD)
ワーグナー:楽劇 「ジークフリート」 アクセル・コーバー(指)
デュイスブルクPO
コービー・ウェルチ(ジークフリート)、コーネル・フレイ(ミーメ)、ジェイムズ・ラザフォード(さすらい人)、ヨハン・シュメッケンベッカー(アルベリヒ)、ウカシュ・コニエチュニー(ファーフナー)、ルネ・モロク(エルダ)、リンダ・ワトソン(ブリュンヒルデ)、アイシャ・トゥムラー(森の小鳥)

録音:2019年5月&11月(ドイツ、デュイスブルク)
ツの指揮者アクセル・コーバー。2013年にはバイロイト音楽祭にデビューし、翌2014年と続けて 「タンホイザー」 を指揮し、2020年の 「タンホイザー」 にも起用されるなど、注目のワーグナー指揮者の一人であるコーバーが指揮をとり、ドイツの有力歌手を揃えて贈る 「ニーベルングの指環」2019年ライヴ・レコーディング第3弾。
「リヒャルト・ワーグナーの 「ニーベルングの指環」 は、ライン川で始まり、ライン川で終わります。ワーグナーが計画したフェスティバルが最終的にドイツの全く別の場所で実現されたとしても、『ラインの上のリング』の演奏は常に特別なものであり続けるでしょう。」(アクセル・コーバー)

DUX
DUX-1485(1CD)
リムスキー=コルサコフ:歌劇「不死身のカシチェイ」 サヴァ・ハスタエフ(テノール/カシチェイ)、アントニーナ・ヴェセニーナ(ソプラノ/ツァレヴナ)、イリーナ・シシャコワ(メゾ・ソプラノ/カシチェヴナ)、ヤロスラフ・ペトリャニク(バリトン/イワン王子)、ミハイル・コレリシュヴィリ(バス/嵐の勇士)、ポズナン室内cho、ポズナンPO、ウカシュ・ボロヴィチ(指)

録音:2018年3月19日−23日、国立アダム・ミツキェヴィチ大学講堂、ポズナン・フィルハーモニー・コンサート・ホール(ポーランド)
ーランド楽壇の次代を担う存在であり、現在のポーランド指揮界のエース、鬼才ウカシュ・ボロヴィチが振るのはリムスキー=コルサコフ晩年のオペラ「不死身のカシチェイ」!
リムスキー=コルサコフのキャリアの最晩年となる1901年から1902年にかけて作曲が行われ同年初演。その後、1906年に改訂が加えられた「不死鳥のカシチェイ」は、「秋のおとぎ話」という副題を持ち、ストラヴィンスキーの「火の鳥」と同じ民謡に基づいて作曲された1幕のオペラです。
この「不死鳥のカシチェイ」は初演後、専制政治への批判を表明した作品というレッテルを貼られてしまうものの、晩年を代表する作品の1つとして支持を得た秀作です。
2018年の第22回ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン・イースター音楽祭において演奏会形式で上演された「不死身のカシチェイ」でボロヴィチは、オーケストラ、合唱、ソリストを見事にまとめ上げ、ワーグナーからの影響を特徴とする作品を劇的に描いてくれています。

NIFC
NIFCCD-087088(2CD)
ヴェルディ:歌劇 「海賊」 ファビオ・ビオンディ(指)、エウローパ・ガランテ、ポドラシェ・オペラ&フィルハーモニックcho、マテウス・ポンペウ(T)、イローナ・マタラジェ(S)、アレクセイ・ボグダノフ(Br)、カレン・ガルデアザバル(S)、マテウシュ・スタフラ(Bs)、パヴェウ・チホンスキ(T)

録音:2019年8月22日−24日、ポーランド国立歌劇場大劇場(テアトロ・ヴィエルキ)
※ピリオド楽器による世界初録音
ポーランド国立ショパン研究所(NIFC)の自主レーベルからリリースされる、ファビオ・ビオンディ&エウローパ・ガランテのオペラ録音プロジェクト。ポーランド国民楽派の作曲家、スタニスワフ・モニューシュコの「ハルカ」(NIFCCD082083)、「いかだ乗り」(NIFCCD086)に続く第3弾は、ジュゼッペ・ヴェルディの歌劇「海賊」が登場!
ビオンディ&エウローパ・ガランテ、ポドラシェ・オペラはGlossaからもヴェルディの「マクベス」(OGCD923411/GCD923411)をリリースし話題を呼びましたが、今回の新たなヴェルディ・オペラでも、その知られざるオペラに掛ける情熱が発揮されることでしょう。
「海賊」(イル・コルサーロ)は、「マクベス」の翌年の1848年に発表されたヴェルディの初期のオペラの1つ。「運命の力」などヴェルディの他の多くのオペラ同様、フランチェスコ・マリア・ピアーヴェが台本を書いており、あまり知られていないながらも見事な作品である「海賊」を、ビオンディの卓越したエネルギーと音楽性、ピリオド楽器によって初めて録音される優れたサウンドで、新しく発見することでしょう。

C Major
KKC-9689
(Bluray)

国内盤仕様
国内品番のみでのご案内です
税込定価
『3大テノール/世紀の競演〜ローマ1990』
1. チレア:ありふれた話(フィデリコの嘆き)(歌劇『アルルの女』より)[カレーラス]
2. マイアベーア:おおパラダイス(歌劇『アフリカの女』より)[ドミンゴ]
3. プッチーニ:妙なる調和(歌劇『トスカ』より)[パヴァロッティ]
4. レハール:君はわが心のすべて(喜歌劇『ほほえみの国』より)[ドミンゴ]
5. デ・クレシェンツォ:つばめは古巣へ[パヴァロッティ]
6. カルディッロ:カタリ、カタリ(つれない心)[カレーラス]
7. ヴェルディ:歌劇『シチリアの晩鐘』より序曲
8. デ・クルティス:帰れ、ソレントへ[パヴァロッティ]
9. ララ:グラナダ[カレーラス]
10. ソロサーバル:そんなことはあり得ない(サルスエラ『港の酒場女』より)[ドミンゴ]
11. ジョルダーノ:ある日青空を眺めて(歌劇『アンドレア・シェニエ』より)[カレーラス]
12. プッチーニ:星は光りぬ(歌劇『トスカ』より)[ドミンゴ]
13. プッチーニ:誰も寝てはならぬ(歌劇『トゥーランドット』より)[パヴァロッティ]
14. メドレー[カレーラス/ドミンゴ/パヴァロッティ]
マリア〜トゥナイト〜太陽の土地〜シェリト・リンド〜メモリー〜〜キャッツ〜黒い瞳〜カミニート〜バラ色の人生〜マティナータ〜ウィーンわが夢の街〜アマポーラ〜オ・ソレ・ミオ
15. ディ・カプア:オ・ソレ・ミオ[カレーラス/ドミンゴ/パヴァロッティ](アンコール)
16. プッチーニ:誰も寝てならぬ
(歌劇『トゥーランドット』より)[カレーラス/ドミンゴ/パヴァロッティ](アンコール)

■ドキュメンタリー『From Caracalla to the World』(三大テノール カラカラ浴場から 世界へ)
ホセ・カレーラス(T)
プラシド・ドミンゴ(T)
ルチアーノ・パヴァロッティ(T)
ズービン・メータ(指)
ローマ国立歌劇場O、
フィレンツェ五月音楽祭O

収録:1990年7月7日、ローマ、カラカラ浴場(ライヴ)

画面:1080i,NTSC,4:3/16:9
音声:PCM Streo ,DTS-HD MA5.1
BD50
コンサート:英独仏伊西韓,日本語
ドキュメンタリー:英、独(ボイスオーバー)、仏韓,日本語
総収録:174 分、コンサート:86 分
ドキュメンタリー:88 分
1990年、全世界16億人が観戦したサッカーW 杯イタリア大会。サッカー界最大の英雄マラドーナ率いるアルゼンチン代表と「皇帝」の異名をもつベッ ケンバウアーが代表監督を務めた西ドイツ代表(東西ドイツが統一される直前)が決勝で戦いました。
W 杯の歴史に残る名勝負の前日、決勝戦の前夜祭としてこれまたかつてないコンサートがローマのカラカラ浴場で行われました。人気と実力を兼ね備えた 当代きっての3人の名テノール歌手、ホセ・カレーラス、プラシド・ドミンゴ、ルチアーノ・パヴァロッティの「三大テノール」、そしてズービン・メータ指揮によ るコンサートは夢の饗宴として、大きな話題となりました。サッカー・ファンであっても、1990 年 W 杯の一番の思い出を聞かれたら<誰も寝てはならぬ>と 答えるほど、聴衆に熱気を与えた伝説のコンサートは、その後も、W 杯毎に「三大テノール」のコンサートは開かれ、3人による世界ツアーも行うなど、オペ ラの魅力を広めることに大きく貢献しました。
その「三大テノール」の最初のコンサートの記録である本映像は、伝説のコンサートとして世界中で愛されていますが、この度デジタル・リマスター版として 初ブルーレイ化されました。歴史的なコンサート映像が鮮やかに甦りました。さらに『From Caracalla to the World』(三大テノール カラカラ浴場から 世界へ)と題された88分にわたるドキュメンタリーも収録。(2021年日本公開の映画「甦る三大テノール 永遠の歌声」)ホセ・カレーラス、プラシド・ドミンゴ、 ズービン・メータ、パヴァロッティ未亡人のニコレッタ・マントヴァーニ、ラロ・シフリン、ブライアン・ラージ、マリオ・ドラディ、ポール・ポッツ、サー・ブリ ン・ターフェル、ノーマン・レブレヒト、などの最新インタビューが収録され、1990年ローマでのコンサートの裏側、その4年後のロサンゼルス大会の様子、 カレーラスの白血病との闘い、3人のライバル関係、壮大な商業イベントにまつわる金銭的な問題、など3人のオペラ・スターの人生が詰まった見ごたえのあ る内容です。

Capriccio
C-5450(3CD)
NX-C05
ヒンデミット:歌劇「画家マティス」 マティス:画家…ヴォルフガンク・コッホ(Br)
アルブレヒト・フォン・ブランデンブルク:マインツ大司教、枢機卿…カート・ストレイト(テノール)
リーディンガー:裕福な商人…フランツ・グルントヘーバー(Bs-Br)
ウルスラ:リーディンガーの娘…マヌエラ・ウール(S)
ハンス・シュヴァルプ:農民反乱の指導者…レイモンド・ヴェリー(テノール)
レギーナ:シュヴァルプの娘…カテリーナ・トレチャコワ(S)
ローレンツ・フォン・ポンマースフェルデン: マインツの司教地方代理…マーティン・スネル(Bs)
ヴォルフガング・カピト:アルブレヒトの顧問…チャールズ・リード(T)
ジルヴェスター・フォン・シャウンブルク:将校…オリヴァー・リンゲルハーン(T)
ヘルフェンシュタイン伯爵夫人…マグダレーナ・アンナ・ホフマン(Ms) 他
スロヴァキア・フィルハーモニーcho
ウィーンSO
ベルトラン・ド・ビリー(指)

録音: 2012年12月11-12日
アン・デア・ウィーン劇場(オーストリア)
「画家マティス」は、ヒンデミットが16世紀ドイツの宗教画家マティアス・グリューネヴァルトを題材に台本を書き、 1934年から35年にかけて作曲した全7場からなる歌劇。宗教改革後の16世紀初頭、ルター派の農民反乱を 題材にしたそのストーリーは、作曲当時のドイツの政治体制への間接的な批判と見做され、1935年に計画され たフルトヴェングラー指揮によるベルリン初演はナチスによって禁止されてしまいました。 ヒンデミットはこの歌劇の台本作成中から、フルトヴェングラーの求めに応じ、歌劇の素材を用いた交響曲「画家 マティス」を書きあげ、これは歌劇よりも先に初演され大成功を収めました。しかし歌劇の上演が禁止になったこと で有名な「ヒンデミット事件」が勃発。ドイツ国内外でセンセーションを巻き起こしました。

DACAPO
MAR-8.226706(2CD)
NX-D09
ボー・ホルテン(1948-):歌劇「死ぬまで叩け!」 マルティン・ルター…ディートリヒ・ヘンシェル(Br)
フィリップ・メランヒトン…トーマス・フォッレ(T)
ゲオルク・スパラティン/マルチン・ブツァー…ヤコブ・ヘグストレム(Br)
ルーカス・クラナッハ…ラインハルト・ハーゲン(Bs)
バルバラ・クラナッハ…インガー・ダム=イエンセン(S)
賢明公フリードリヒ:ザクセン選帝侯/ヨハネス・オエコランパディウス…ベンクト・クランツ(歌)
フィリップ1世:ヘッセン方伯…コニー・ティマンダー(T)
ロッテルダムのエラスムス/フルドリッヒ・ツヴィングリ…ステファン・ダールベリ(T)
アンドレアス・フォン・カールシュタット…マグヌス・ロフトソン(歌)
カタリナ・フォン・ボラ…エマ・リレン(Ms)
マルメ歌劇場O&cho
マルメ歌劇場児童cho
パトリーク・リングボリ(指)

録音 2019年5月9日、11日(ライヴ)
マルメ歌劇場(スウェーデン)
世界初録音
現代デンマークを代表する作曲家ボー・ホルテン。彼は数多くの作品を発表するだけではなく、2つのヴォーカル・アンサンブル“ムジカ・フィクタ”と“アルス・ノ ヴァ”を率いるなど指揮者としても幅広く活動しています。2017年に作曲された歌劇「死ぬまで叩け!」は宗教改革の中心人物マルティン・ルターを主人公 にした作品で、ホルテンの妻で台本作家、舞台美術家として活躍するエーヴァ・ソンメスタード・ホルテンが台本を担当。ルターの多面的な性格を表現すると ともに、ルター派とカトリックを盲信する反ルター派、新旧両派の対立が生々しく描かれた傑作です。ルターを演じるのはヴェテラン、ディートリヒ・ヘンシェル。 内なる悪魔と常に戦っていたといわれるルターの複雑な性格を見事に演じています。 第1幕のみが2017年にホルテンの指揮するオーフスSOによって初演されましたが、このリングボリの指揮によるマルメSOの演奏が全曲の世界 初演となります。


BRU ZANE
BZ-1045
(1CD+BOOK)
NX-D11
サン・サーンス:歌劇「黄色い王女」 Op. 30
歌曲集『ペルシャの歌』 Op. 26(独唱と管弦楽版)*
「黄色い王女」
レナ…ユディト・ファン・ワンロイ(S)
コルネリウス…マティアス・ヴィダル(T)
声…アナイス・コンスタン
フィリップ・エステフ(Br)*
ジェローム・ブティリエ(Br)*
エレオノール・パンクラツィ(Ms)*
アルタヴァスト・サルキシャン(T)*
アナイス・コンスタン(S)*
アクセル・ファニョ(S)*
トゥールーズ・キャピトル国立O
レオ・フセイン(指)

録音:2021年2月11-13日ラ・アール・オ・グラン、トゥールーズ、フランス
初めて劇場に掛けられたサン=サーンスの歌劇である「黄色い王女」は、1872年にオペラ・コミック座で初演されました。当時ヨーロッパで始 まっていたジャポニズムの影響を受けた作品ですが、サリヴァンの「ミカド」が1885年、ゴッホの「花魁(おいらん)」が1887年、プッチーニの「蝶々 夫人」が1904年の発表ですので、その最初期の作品といえます。 舞台はオランダ。レナはコルネリウスに恋をしていますが、コルネリウスの方は絵に描かれた日本の女性に夢中で、「ミン」と名付け強く恋焦がれ ていました。ある日薬物を飲んで夢うつつとなったコルネリウスは日本にいるものと夢想し、レナをミンと勘違いします。これを強く咎められたコル ネリウスは、正気を取り戻し、晴れてレナと結ばれるという物語。 初演は失敗に終わりましたが、5音音階の使用や和楽器を模した音色、洗練されたメロディなどの魅力にあふれています。また、万葉集巻二 に収められた「うつせみし 神に堪(あ)へねば 離(さか)り居て〜」といった和歌や、「こんにちは、良い天気でございます」などの日本語がそのま ま登場するなど、日本人にとっては特に興味深い一面も。ワンロイとヴィダルという現在のフランス声楽界を代表する二人で聴けるのも嬉しいと ころです。 併せて収録された『ペルシャの歌』は元々独唱とピアノのための作品ですが、これを2人の独唱、合唱と管弦楽に発展させた『ペルシャの夜』 Op. 26bをもとに、『ペルシャの歌』の6曲に前奏曲と間奏曲を合わせた形へと再構成した版が、ここには収録されています。現在フランスで 注目されている歌手たちが1曲ごとに登場するという、気の利いた演出も聴き逃せません。こちらも当時のヨーロッパから見た、エスニックな魅力 にあふれた作品です。

MAGGIO LIVE
MAGGIO-031(3CD)
ヴェルディ:歌劇『運命の力』 カルロ・デ・ボルトリ(カラトラーヴァ侯爵)
オリアンナ・サントゥニオーネ(ドンナ・レオノーラ)
マッテオ・マヌゲラ(ドン・カルロ・ディ・ヴァルガス)
ヴェリアーノ・ルケッティ(ドン・アルヴァーロ)
マリア・ルイザ・ナーヴェ(プレツィオジッラ)
チェーザレ・シエピ(グァルディアーノ神父)
セスト・ブルスカンティーニ(フラ・メリトーネ)
ジュリアナ・マッテイニ(クッラ)
アウグスト・フラーティ(村長)
ディーノ・フォルミキーニ(マストロ・トラブーコ)
グエッランド・リジーリ(軍医)
リッカルド・ムーティ(指)
フィレンツェ五月音楽祭O&cho

録音:1974年12月13日コムナーレ劇場(モノラル、ライヴ)
ムーティ33歳の年、1974年の冬シーズン・オープニング公演としてフィレンツェで上演された『運命の力』が収録されています。ウィーンの劇場から無償貸与 されたピエル・ルイジ・ピッツィの装置と衣装が使われるなど力の入った公演で、1973年から首席指揮者を務めるムーティのもと、コムナーレ劇場が新たな段階 に入り安定したことを示す重要な公演でした。演奏は非常に多彩なテンポ感と色彩を持ちながら常にスコアの指示に忠実で、各場面の演劇的な色調をしっかりと計 算し全体を組み上げた、実にスケール大きく聴きごたえあるもの。 (Ki)

NAR Classical
NAR-10519(2CD)
レスピーギ:歌劇「炎」 ネリー・ミリチョウ(ソプラノ/シルヴァーナ)、ガブリエル・シャーデ(テノール/ドネッロ)、マリアーナ・ペンチェーヴァ(メゾ・ソプラノ/エウドシア)、デイヴィッド・ピットマン=ジェニングス(バリトン/バジーリオ)、チンツィア・デ・モーラ(メゾ・ソプラノ/アグネーゼ)、オルガ・ロマンコ(ソプラノ/モニカ)、パータ・ブルチュラーゼ(バス/ヴェスコヴォ)、ジャンルイジ・ジェルメッティ(指)、ローマ歌劇場O&cho

録音(ライヴ):1997年12月、ローマ歌劇場(ローマ、イタリア)
イタリアにおける器楽復興において中心的な役割を果たしたレスピーギがその円熟期に作曲し、1934年に初演が行われた歌劇「炎(ラ・フィアンマ)」。
ローマ歌劇場の首席指揮者を務めるイタリアのマエストロ、ジャンルイジ・ジェルメッティが振る「炎」は、歌劇作曲家としてのレスピーギの功績と優れた作曲技法を知ることの出来る貴重な録音です。
NAR Classical
NAR-10719(2CD)
ロッシーニ:歌劇「トルヴァルドとドルリスカ」 ステファノ・?アントヌッチ(バリトン/オルドウ)、フィオレッラ・ペディコーニ(ソプラノ/ドルリスカ)、エルネスト・パラシオ(テノール/トルヴァルド)、マウロ・ブーダ(バリトン/ジョルジオ)、ニコレッタ・チリエント(メゾ・ソプラノ/カルロッタ)、アントニオ・マラーニ(バス/オルモンド)、マッシモ・デ・ベルナルト(指)、スイス・イタリア語放送O&cho

録音(ライヴ):1992年1月11日、RTSIオーディトリアム(ルガーノ、スイス)
ロッシーニが「セビリアの理髪師」の直前に書き上げたポーランドを舞台とした歌劇「トルヴァルドとドルリスカ」。
1815年にローマで初演が行われたものの当時の評判は芳しくなく、翌年に初演された「セビリアの理髪師」の陰に隠れて幻の作品となってしまった歌劇です。
スイス・イタリア語放送O&choによる録音の復活は、この知られざる歌劇の再評価の機運を高める切っ掛けの1つとなってくれることでしょう。

Diapason
DIAPCF-022(13CD)
ワーグナー:歌劇集Vol.2〜仏ディアパゾン誌のジャーナリストの選曲による名録音集

【CD1-4】
●楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」

【CD5-8】
●舞台神聖祝典劇「パルジファル」

◆楽劇「ニーベルングの指輪」(ハイライト)
選定者:エマニュエル・デュピュイ

【CD9】
●楽劇「ラインの黄金」より
(1)前奏曲
(2)ヴァイア、ヴァーゲ、波打て、波よ!
(3)あんたが眼を閉じ、のんきに眠るとき
(4)解いてやってもよろしいですか?
(5)逃れよ、ヴォータン!
(5)夕べの空は陽に映えて
●楽劇「ワルキューレ」より
■第1幕
(1)前奏曲
(2)父が約束したひとふりの剣
(3)あなたに武器の在りかを
(4)男たちがみなこの部屋に集まっていました

【CD10】
●楽劇「ワルキューレ」より
■第1幕
(1)冬の嵐は過ぎ去り
(2)ジークムントの愛の歌
(3)君こそは春
■第2幕
(1)勇ましい娘よ
(2)ホーヨートーホー
(3)もう神々との縁は切れ
(4)ジークムントよ!私を見て下さい!
■第3幕
(1)ワルキューレの騎行
(2)私の犯した罪が

【CD11】
●楽劇「ワルキューレ」より
■第3幕
(1)ヴォータンの別れ
(2)ヴォータンの別れ
(3)さようなら勇ましいわが子(ヴォータンの別れ)
●楽劇「ジークフリート」より
■第1幕
(1)ホーホー!ホーホー!ホーハイ!
■第2幕
(2)あれは私の父ではない
(3)あれは私の父ではない

【CD12】
●楽劇「ジークフリート」より
■第2幕
(1)お前は俺の剣と俺が手に入れたものを
■第3幕
(2)私は永遠に生きる
(3)私は永遠に生きる
●楽劇「神々のたそがれ」より
■第1幕
(1)ジークフリートのラインへの旅
(2)私の言うことをよく聞いて下さい!
(3)ホイホー、ギービヒ王家の者どもよ、ふるい立て(ハーゲンの呼びかけ)
(4)ホイホー、ギービヒ王家の者どもよ、ふるい立て(ハーゲンの呼びかけ)

【CD13】
●楽劇「神々のたそがれ」より
■第3幕
(1)ジークフリートの葬送行進曲
(2)ブリュンヒルデよ、神聖な花嫁よ
(3)ラインの岸にたき木の山を積み(ブリュンヒルデの自己犠牲)
(4)ラインの岸にたき木の山を積み(ブリュンヒルデの自己犠牲)
(5)ラインの岸にたき木の山を積み(ブリュンヒルデの自己犠牲)
(6)ラインの岸にたき木の山を積み(ブリュンヒルデの自己犠牲)
【CD1-4】
フェルナンド・フランツ (バス・バリトン/ハンス・ザックス)、ゴットロープ・フリック(バス/ファイト・ポークナー)、フランツ・クラルヴァイン(テノール/クンツ・フォーゲルゲザング)、ハインリヒ・プフランツル(バリトン/ジクストゥス・ベックメッサー)、アルブレヒト・ペーター(バリトン/フリッツ・コートナー)、ハンス・ホップ(テノール/ヴァルター・フォン・シュトルツィング)、パウル・クエン(テノール/ダフィト)、リーザ・デラ・カーザ(ソプラノ/エファ)、ヘルタ・テッパー(コントラルト/マクダレーネ)、ジョン・クーン(テノール/バルタザール・ツォルン)、カール・ホッペ (バリトン/コンラート・ナハティガル)、エミール・グラーフ(テノール/ウルリヒ・アイスリンガー)、カール・オステルターク(テノール/アウグスティン・モーザー)、アドルフ・カイル(バス/ヘルマン・オルテル)、ヴァルター・ブレヒト(バス/ハンス・シュヴァルツ)、ルドルフ・ヴュンツァー(バス/ハンス・フォルツ)、ヴィリー・シュミッツ(バス/夜警)、バイエルン国立歌劇場合唱団、バイエルン国立O、ハンス・クナッパーツブッシュ(指)
録音:1955年9月11日、バイエルン国立歌劇場(ライヴ、モノラル)
選定者:エマニュエル・デュピュイ

【CD5-8】
ラモン・ヴィナイ(テノール/パルジファル)、マルタ・メードル(ソプラノ/クンドリ)、ジョージ・ロンドン(バリトン/アムフォルタス)、ルートヴィヒ・ウェーバー(バス/グルネマンツ)、ヘルマン・ウーデ(クリングゾル/バリトン)、ヨーゼフ・グラインドル(バス/ティトゥレル)、マリア・フォン・イロスヴァイ(アルト/アルトの声)、オイゲン・トービン(テノール/聖杯守護の騎士)、テオ・アダム(バス/聖杯守護の騎士)、アンナ・タッソプーロス(ソプラノ/花の乙女たち)、エリカ・ツィンマーマン(ソプラノ/花の乙女たち)、リタ・シュトライヒ(ソプラノ/花の乙女たち)、ヘティ・プリュマッハー(メゾ・ソプラノ/小姓、花の乙女たち)、ゲルダ・ヴィスマール(ソプラノ/花の乙女たち)、ヒューゴ・クラッツ(テノール/小姓)、ゲルハルト・シュトルツェ(テノール/小姓)、ギゼラ・リツ(アルト/小姓、花の乙女たち)、バイロイト祝祭合唱団、バイロイト祝祭O、クレメンス・クラウス(指)
録音:1953年、バイロイト祝祭劇場(ライヴ、モノラル)
選定者:ディディエ・ファン・モエレ

◆楽劇「ニーベルングの指輪」(ハイライト)
選定者:エマニュエル・デュピュイ
【CD9】
●楽劇「ラインの黄金」より
(1)ウィーンPO、ゲオルク・ショルティ(指)
録音:1958年
(2)セーナ・ユリナッチ(ソプラノ/ヴォークリンデ)、マグダ・ガボリー(ソプラノ/ヴェルグンデ)、ヒルデ・レッセル=マイダン(コントラルト/フロースヒルデ)、グスタフ・ナイトリンガー(バス・バリトン/アルベリヒ)、RAIローマSO、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
録音:1953年
(3)テオ・アダム(バス・バリトン/ファーゾルト)、ヨーゼフ・グラインドル(バス/ファーフナー)、ハンス・ホッター(バス・バリトン/ヴォータン)、バイロイト祝祭O、ハンス・クナッパーツブッシュ(指)
(4)グスタフ・ナイトリンガー(バス・バリトン/アルベリヒ)、ジョージ・ロンドン(バリトン/ヴォータン)、セット・スヴァンホルム(テノール/ローゲ)、ウィーンPO、ゲオルク・ショルティ(指)
録音:1958年
(5)ジーン・マデイラ(メゾ・ソプラノ/エルダ)、ジョージ・ロンドン(バリトン/ヴォータン)、キルステン・フラグスタート(ソプラノ/フリッカ)、ヴァルデマール・クメント(テノール/フロー)、ウィーンPO、ゲオルク・ショルティ(指)
録音:1958年
(5)フリードリヒ・ショア(バス・バリトン/ヴォータン)、ゲニア・グサレヴィツ(ソプラノ/フリッカ)、ヴァルデマール・ヘンケ(テノール/フロー、ローゲ)、ベルリン国立歌劇場O、レオ・ブレッヒ(指)
録音:1927年
●楽劇「ワルキューレ」より
■第1幕
(1)ウィーンPO、ブルーノ・ワルター(指)
録音:1935年
(2)ジョルジュ・ティル(テノール/ジークムント)、ウジェーヌ・ビゴー(指)、オーケストラ名不詳
録音:1935年
(3)レジーヌ・クレスパン(ソプラノ/ジークリンデ)、フランス国立放送O、ジョルジュ・プレートル(指)
録音:1961年
(4)メータ・ザイネマイヤー(ソプラノ/ジークリンデ)、クルト・タウヒャー(テノール/ジークムント)、ベルリン国立歌劇場O、フリーダー・ヴァイスマン(指)
録音:1929年
【CD10】
●楽劇「ワルキューレ」より
■第1幕
(1)ジョン・ヴィッカーズ(テノール/ジークムント)、レオニー・リザネク(ソプラノ/ジークリンデ)、バイロイト祝祭O、ハンス・クナッパーツブッシュ(指)
録音:1958年
(2)ジョルジュ・ティル(テノール/ジークムント)、フェルナン・ウルトゥール(指)、オーケストラ名不詳
録音:1927年
(3)ロッテ・レーマン(ソプラノ/ジークリンデ)、ウィーンPO、ブルーノ・ワルター(指)
録音:1935年
■第2幕
(1)ジョージ・ロンドン(バリトン/ヴォータン)、ビルギット・ニルソン(ソプラノ/ブリュンヒルデ)、ロンドンSO、エーリヒ・ラインスドルフ(指)
録音:1961年
(2)フリーダ・ライダー(ソプラノ/ブリュンヒルデ)、ベルリン国立歌劇場O、レオ・ブレッヒ(指)
録音:1927年
(3)リタ・ゴール(メゾ・ソプラノ/フリッカ)、ハンス・ホッター(バス・バリトン/ヴォータン)、コヴェントガーデン王立歌劇場O&cho、ゲオルク・ショルティ(指)
録音:1961年
(4)キルステン・フラグスタート(ソプラノ/ブリュンヒルデ)、セット・スヴァンホルム(テノール/ジークムント)、フィルハーモニアO、カール・ベーム(指)
録音:1949年
■第3幕
(1)バイロイト祝祭O、ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)
録音:1951年
(2)アストリッド・ヴァルナイ(ソプラノ/ブリュンヒルデ)、ハンス・ホッター(バス・バリトン/ヴォータン)、バイロイト祝祭O、クレメンス・クラウス(指)
録音:1953年
(3)マージョリー・ローレンス(ソプラノ/ブリュンヒルデ)、パドルーO、ピエロ・コッポラ(指)
録音:1933年
【CD11】
●楽劇「ワルキューレ」より
■第3幕
(1)ジョージ・ロンドン(バリトン/ヴォータン)、ウィーンPO、ハンス・クナッパーツブッシュ(指)
録音:1958年
(2)ヨーゼフ・ヘルマン(バリトン/ヴォータン)、ドレスデン・シュターツカペレ、カール・エルメンドルフ(指)
録音:1944年
(3)マルセル・ジュルネ(バス/ヴォータン)、ピエロ・コッポラ(指)、オーケストラ名不詳
録音:1930年
●楽劇「ジークフリート」より
■第1幕
(1)ラウリッツ・メルヒオール(T)、アルベルト・ライス(テノール/ミーメ)、ロンドンSO、アルバート・コーツ(指)
録音:1929年
■第2幕
(2)マックス・ロレンツ(テノール/ジークフリート)、バイロイト祝祭O、ハインツ・ティーティエン(指)
録音:1936年
(3)ヴォルフガング・ヴィントガッセン(テノール/ジークフリート)、バイロイト祝祭O、ハンス・クナッパーツブッシュ(指)
録音:1956年

【CD12】
●楽劇「ジークフリート」より
■第2幕
(1)ルートヴィヒ・ズートハウス(テノール/ジークフリート)、ユリウス・パツァーク(テノール/ミーメ)、RAIローマSO、ウィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
録音:1953年
■第3幕
(2)キルステン・フラグスタート(ソプラノ/ブリュンヒルデ)、セット・スヴァンホルム(テノール/ジークフリート)、フィルハーモニアO、ジョルジュ・セバスティアン(指)
録音:1951年
(3)ジェルメーヌ・リュバン(ソプラノ/ブリュンヒルデ)、アンリ・ドゥフォッセ(指)、オーケストラ名不詳
録音:1930年
●楽劇「神々のたそがれ」より
■第1幕
(1)シカゴSO、フリッツ・ライナー(指)
録音:1960年
(2)ケルスティン・トルボルク(メゾ・ソプラノ/ヴァルトラウテ)、ロンドンPO、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
録音:1937年
(3)ゴットロープ・フリック(バス/ハーゲン)、ベルリン国立歌劇場O&cho、フランツ・コンヴィチュニー(指)
録音:1959年
(4)ヨーゼフ・グラインドル(バス/ハーゲン)、バイロイト祝祭O、ヴィルヘルム・ピッツ(指)
録音:1958年
【CD13】
●楽劇「神々のたそがれ」より
■第3幕
(1)ウィーンPO、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
録音:1954年
(2)ヴォルフガング・ヴィントガッセン(テノール/ジークフリート)、ミュンヘンPO、レオポルト・ルートヴィヒ(指)
録音:1952年
(3)キルステン・フラグスタート(ソプラノ/ブリュンヒルデ)、ニューヨーク・フィルハーモニック、ブルーノ・ワルター(指)
録音:1952年
(4)アイリーン・ファーレル(S)、ボストンSO、シャルル・ミュンシュ(指)
録音:1958年
(5)フリーダ・ライダー(S)、シュターツカペレ・ベルリン、レオ・ブレッヒ(指)
録音:1928年
(6)ジェルメーヌ・リュバン(ソプラノ/ブリュンヒルデ)、アンリ・ドゥフォッセ(指)、オーケストラ名不詳
録音:1929年

※リマスタリング:イザベル・デイヴィ(マスタリングスタジオ「Circa」)
芸術の国フランスの世界的クラシック音楽専門誌「ディアパゾン(Diapason)」の自主レーベルから登場する
ボックス・セット・シリーズの第22弾は、2019年に発売されたワーグナーの「歌劇集」(DIAPCF016)の続編となる第2巻!

今回のワーグナー第2巻にはディアパゾン誌の編集長エマニュエル・デュピュイとディディエ・ファン・モエレが選定した「ニュルンベルクのマイスタージンガー」、「パルジファル」、そして「ニーベルングの指輪」のハイライトを収録。
「ニュルンベルクのマイスタージンガー」がクナッパーツブッシュの1955年ライヴ、「パルジファル」がクラウスの1953年ライヴなのに対して、「ニーベルングの指輪」のハイライトは1つの演奏、録音からの抜粋ではなく、膨大な数の録音からディアパゾン誌が選りすぐった音源を集めたユニークなコンセプトによる選曲となっています。
また、フランスのワグネリアン・ソプラノとして名高いジェルメーヌ・リュバンの録音が選ばれているもの、ディアパゾンならではの選曲と言えるでしょう、
20世紀を代表するワーグナー歌手たちの名歌唱の数々が集められたワグネリアン要注目のボックスです!

NIFC
NIFCDVD-008(DVD)
(PAL)
ジェレンスキ:歌劇 「ゴプラナ」 (3幕のロマンティック・歌劇) グジェゴシュ・ノヴァク(指)、
ポーランド国立歌劇場テアトル・ヴィエルキO&cho
ポーランドの2つの主要な音楽文化機関、ポーランド国立ショパン研究所(NIFC)とポーランド国立歌劇場「テアトル・ヴィエルキ」の継続的な協力関係の賜物としてリリースされる知られざるポーランド・歌劇の映像作品。
ワルシャワ音楽院の教師、ワルシャワ音楽協会の芸術監督、クラクフ音楽アカデミーの院長を歴任し、19世紀のポーランド・ロマンティシズムの中心的役割を担った作曲家ヴワディスワフ・ジェレンスキ(1837-1921)の歌劇「ゴプラナ」。指揮はグジェゴシュ・ノヴァク、演出はヤヌシュ・ヴィシニェフスキが担当し、2017年に名誉ある国際歌劇賞の最優秀再発見作品部門を受賞しています。リリシズム溢れる音楽と伝統的な伝説や壮大なポーランド文学に浸った「非現存の世界」をお楽しみください。
※当タイトルはPAL方式に対応したプレーヤー、PCでのみ再生可能です。予めご了承下さい。
NIFC
NIFCDVD-009(DVD)
(PAL)
パデレフスキ:歌劇 「マンル」 (3幕歌劇) グジェゴシュ・ノヴァク(指)、
ポーランド国立歌劇場テアトル・ヴィエルキO&cho
ポーランドの2つの主要な音楽文化機関、ポーランド国立ショパン研究所(NIFC)とポーランド国立歌劇場「テアトル・ヴィエルキ」の継続的な協力関係の賜物としてリリースされる知られざるポーランド・歌劇の映像作品。
ショパン以降のポーランドにおける最も優れたコンポーザー=ピアニストであり、同国の首相や外務大臣を務めるなど政治家としても活躍した偉人イグナツィ・パデレフスキ(1860-1941)が作曲した唯一の歌劇「マンル」。ワーグナーの影響を受けた作品で、ライトモティーフの手法が取り入れられています。ドレスデンにおける初演(1901年)は大成功で、その後のポーランドやアメリカでの上演含め、パデレフスキ自身非常に満足していたようです。内容は不寛容と文化の違いがもたらす結果を描いた苦い物語で、マレク・ヴァイスの演出により、現実に対する考察を促すような、パワフルで示唆に富むものに仕上がっています。
※当タイトルはPAL方式に対応したプレーヤー、PCでのみ再生可能です。予めご了承下さい。

BMC
BMCCD-202(1CD)
ゲルゲイ・ヴァイダ:一幕の歌劇「バービー・ブルー」*
ファレミドのガリバー#
子どもとの会話 +
ゲルゲイ・ヴァイダ(指)*#、
ハンガリー公共サーヴィス・メディアMRシンフォニック(旧ハンガリーRSO)*、
UMZEアンサンブル#、
ヴィットリオ・パリシ(指) +、
デダロ・アンサンブル +ほか

録音:2009年〜2010年
ペーテル・エトヴェシュに師事し、2011年からはアメリカ、アラバマ州のハンツビルSOの音楽監督、2014年からは国際アルメル・歌劇・コンクール&フェスティヴァルの芸術監督、さらに2017年からはポートランド祝祭SOの音楽監督を務めるなど、指揮者としても目覚ましい活躍を展開しているハンガリーのコンポーザー=コンダクター、ゲルゲイ・ヴァイダの作品集。「バービー・ブルー」はバルトークの生誕125周年を記念して企画された作品で、歌劇「青ひげ公の城」の前段階の「コミックバージョン」として書かれました。バルトーク唯一の歌劇である「青ひげ公の城」と同じ声部、同じ規模のオーケストラのために作曲されており、表面上は隠されているものの、構造上の重要なポイントや音楽の基本的なプロセスのレベルで「青ひげ公の城」を参照しています。


Opus Arte
OACD-9048BD(30CD)
NX-L01
バイロイト・エディション30枚組BOX

(1)歌劇「さまよえるオランダ人」(2枚組)

(2)歌劇「タンホイザー」(3枚組)

(3)歌劇「ローエングリン」(3枚組)

楽劇「ニーベルングの指環」
(4)序夜:楽劇「ラインの黄金」(2枚組)

(5)第1夜:楽劇「ワルキューレ」(4枚組)

(6)第2夜:楽劇「ジークフリート」(4枚組)

(7)第3夜:楽劇「神々の黄昏」(4枚組)

(8)楽劇「トリスタンとイゾルデ」(4枚組)

(9)楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」(4枚組)
(1)オランダ人…サミュエル・ヨン(Bs-Br)、 ゼンタ…リカルダ・メルベート(S)、 エリック…トミスラフ・ムツェク(T)、マリー…クリスタ・マイヤー(Ms)、 舵手…ベンヤミン・ブルンス(T)、 バイロイト祝祭O&cho、クリスティアン・ティーレマン(指)/録音:2013年7月25日(ライヴ)
(2)領主ヘルマン…ユン・クヮンチュル(Br)、 タンホイザー…トルステン・ケルル(T)、 ヴォルフラム・フォン・エッシェンバッハ…マルクス・アイヒェ(Br)、 ヴァルター・フォン・フォーゲルヴァイデ…ロタール・オディニウス(T)、 エリーザベト…カミラ・ニールンド(S)、 ヴェーヌス…ミシェル・ブリート(S) 他、バイロイト祝祭O&cho、アクセル・コーバー(指)/録音:2014年8月12日(ライヴ)
(3)ドイツ王ハインリヒ…ゲオルク・ツェッペンフェルト (Bs)、 ローエングリン…クラウス・フロリアン・フォークト (T)、 ブラバントのエルザ姫…アネッテ・ダッシュ (S)、 フリードリヒ・フォン・テルラムント…ユッカ・ラシライネン(Bs-Br)、 オルトルート…ペトラ・ラング(Ms)、 王の伝令…サミュエル・ヨン(Bs-Br) 他、バイロイト祝祭O&cho、アンドリス・ネルソンス(指)/録音:2011年8月14日(ライヴ)
(4)ヴォータン…アルベルト・ドーメン(Bs-Br)、 フリッカ…ミシェル・ブリート(S)、 フライア…エディット・ハッラー(S)、 エルダ…クリスタ・マイヤー(Ms)、 アルベリヒ…アンドリュー・ショア(Bs)、 ミーメ…ゲルハルト・シーゲル(T)、 ファゾルト…ユン・クヮンチュル(Br)、 ファフナー…ハンス=ペーター・ケーニヒ(Bs) 他、バイロイト祝祭O&cho、クリスティアン・ティーレマン(指)/録音:2008年(ライヴ)
(5)ジークムント…エンドリック・ヴォットリヒ(T)、 フンディング…ユン・クヮンチュル(Br)、 ヴォータン…アルベルト・ドーメン(Bs-Br)、 ジークリンデ…エヴァ=マリア・ウェストブルク(S)、 ブリュンヒルデ…リンダ・ワトソン(S)、 フリッカ…ミシェル・ブリート(S)、 ゲルヒルデ…ソーニャ・ミューレック(S) 他、バイロイト祝祭O&cho、クリスティアン・ティーレマン(指)/録音:2008年(ライヴ)
(6)ジークフリート…スティーヴン・グールド(T)、 ミーメ…ゲルハルト・シーゲル(T)、 さすらい人…アルベルト・ドーメン(Bs-Br)、 アルベリヒ…アンドリュー・ショア(Bs)、 ファフナー…ハンス=ペーター・ケーニヒ(Bs)、 エルダ…クリスタ・マイヤー(Ms)、 ブリュンヒルデ…リンダ・ワトソン(S)、 森の小鳥…ロビン・ヨハンセン(S)、 バイロイト祝祭O&cho、クリスティアン・ティーレマン(指)/録音:2008年(ライヴ)
(7)ジークフリート…スティーヴン・グールド(T)、 グンター…ラルフ・ルーカス(Bs)、 アルベリヒ…アンドリュー・ショア(Bs)、 ハーゲン…ハンス=ペーター・ケーニヒ(Bs)、 ブリュンヒルデ…リンダ・ワトソン(S)、 ヴァルトラウデ…クリスタ・マイヤー(Ms)、 第1のノルン…シモーネ・シュレーダー(C.A)、 第2のノルン…マッティーナ・ディーケ(Ms)、 第3のノルン/グートルーネ…エディット・ハッラー (S)、 他、バイロイト祝祭O&cho、クリスティアン・ティーレマン(指)/録音:2008年(ライヴ)
(8)トリスタン…ロバート・ディーン・スミス(T)、 イゾルデ…イレーネ・テオリン(S)、 マルケ王…ロベルト・ホル(Bs-Br)、 クルヴェナール…ユッカ・ラシライネン(Bs-Br)、 メロート…ラルフ・ルーカス(Br)、 ブランゲーネ…ミシェル・ブリート(S)、 若い水夫…クレメンス・ビーバー(T)、 羊飼い…アルノルト・ベゾイエン(T)、 舵取り…マーティン・スネル(Br)、 バイロイト祝祭O&cho、ペーター・シュナイダー(指)/録音:2009年8月9日(ライヴ)
(9)ハンス・ザックス…フランツ・ハヴラタ(Bs)、 ファイト・ボーグナー…アルトゥール・コーン(Bs)、 ジクストゥス・ベックメッサー…ミヒャエル・フォッレ(Br)、 ヴァルター・フォン・シュトゥルツィング…クラウス・フロリアン・フォークト(T)、 ダフィト…ノルベルト・エルンスト(T)、 エファ…ミカエラ・カウネ(S) 他、バイロイト祝祭O&cho、セバスティアン・ヴァイグレ(指)/録音:2008年(ライヴ)
全てバイロイト歌劇場でのライヴ
OPUS ARTEレーベルが誇る"バイロイト音楽祭ライヴ"を一つにまとめた30枚組BOXの登場。どの 演目も高く評価された演奏であり、なかでも2008年に「ニーベルングの指環」を指揮したティーレマン は、この演奏で「ワーグナー指揮者」としての評価を一気に高めました。またティーレマンは2013年の 「さまよえるオランダ人」でも風格ある演奏を披露しています。歌手たちの顔ぶれも錚々たるもので、ス ティーヴン・グールドやロバート・ディーン・スミスらの重鎮から、話題をまいたクラウス・フロリアン・フォーク トまで優れたヘルデン・テノール歌手と、エヴァ=マリア・ウェストブルク、リンダ・ワトソン、イレーネ・テオリ ンと言った新時代のワーグナー・ソプラノらが織りなす壮大な愛のドラマは、聴き手を圧倒します。全て の演目に拍手入り。

HARDY
HCD-4060(DVD)
NX-C02
フェニーチェ歌劇場/ニューイヤー・コンサート2021
ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調 Op. 60
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」-序曲
ヴェルディ:歌劇「イル・トロヴァトーレ」より「憂鬱なジプシー男の楽しみは」(鍛冶屋の合唱)
ヴェルディ:歌劇「リゴレット」より「風の中の羽のように」(女心の歌)
グノー:歌劇「ロメオとジュリエット」より「私は夢に生きたい」
オッフェンバック:歌劇「ホフマン物語」より 舟歌(オーケストラ演奏)
ドニゼッティ:歌劇「連帯の娘」より「ああ!友よ、何とめでたい日々だろう」
マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より 間奏曲
ヴェルディ:歌劇「椿姫」より「不思議だわ〜花から花へ」
ヴェルディ:歌劇「ナブッコ」より「行け、わが思いよ、金色の翼に乗って」
ヴェルディ:歌劇「椿姫」より「友よ、さあ飲み明かそう」(乾杯の歌)
ロサ・フェオーラ(S)
シャビエル・アンドゥーガ(T)
ダニエル・ハーディング(指)
フェニーチェ歌劇場O&cho

収録:2021年1月1日(無観客ライヴ)
収録時間:95分
音声:イタリア語/フランス語
ドルビーデジタル2.0/5.1
字幕:なし
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク
2004年から開催されているヴェネツィアのフェニーチェ劇場のニューイヤー・コンサート。2021年の指揮を務めたのは2011年、2015年に続く3回目 の登場となるダニエル・ハーディングです。例年通り、第1部はオーケストラの演奏で、今回の曲目はベートーヴェンの交響曲第4番。歌劇をテーマとし た第2部は、モーツァルトの「フィガロの結婚」序曲で幕を開け、フェニーチェで初演された「リゴレット」「椿姫」を含むヴェルディの歌劇からのアリア、合 唱曲を中心に、フランス語で歌われるグノーやドニゼッティのアリアと、オーケストラ演奏によるオッフェンバックのホフマンの舟歌、マスカーニの「カヴァレリ ア・ルスティカーナ」間奏曲を配した豪華なプログラム。最後には「乾杯の歌」が高らかに歌われます。 新型コロナウイルス感染症が猛威を振るう中、ハーディングをはじめ、オーケストラの奏者、合唱団までがマスクを装着して、無観客での演奏ですが、 このコンサートはテレビ放送を通じて多くの人々に希望を届けました。

NAXOS
NAXOS-2.110691
(2DVD)
NX-D05

NBD-0130V(Bluray)
NX-D05
ヒンデミット:歌劇「画家マティス」 マティス(画家)…ヴォルフガンク・コッホ(Br)
アルブレヒト・フォン・ブランデンブルク(マインツ大司教)
…カート・ストレイト(T)
リーディンガー(商人)…フランツ・グルントヘーバー(Bs-Br)
ウルズラ(リーディンガーの娘)…マヌエラ・ウール(S)
ハンス・シュヴァルプ(農民の指導者)…レイモンド・ヴェリー(T)
レギーナ(シュヴァルプの娘)…カテリーナ・トレチャコワ(S)
ローレンツ・フォン・ポンマースフェルデン(マインツ大司教代理)
…マーティン・スネル(Bs)
ヴォルフガング・カピト(アルブレヒトの顧問官)…チャールズ・リード(T)
ジルヴェスター・フォン・シャウンブルク(将校)…オリヴァー・リンゲルハーン(T)
ヘルフェンシュタイン伯爵夫人…マグダレーナ・アンナ・ホフマン(Ms)

スロヴァキア・フィルハーモニーcho
ウィーンSO
指揮:ベルトラン・ド・ビリー(指)
演出:キース・ウォーナー

収録:2012年12月 アン・デア・ウィーン劇場(オーストリア)
収録時間:190分
音声:ドイツ語歌唱
PCMステレオ2.0(DVD&Blu-ray)
字幕:日本語・ドイツ語・英語・フランス語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク×2
Blu-ray・・・片面二層ディスク 1080i High Definition
世界初映像化
「画家マティス」は、ヒンデミットが16世紀ドイツの宗教画家マティアス・グリューネヴァルトを題材に台本を書き、1934年から35年にかけて作曲した全7場か らなる歌劇。宗教改革後の16世紀初頭、ルター派の農民反乱を題材にしたそのストーリーは、作曲当時のドイツの政治体制への間接的な批判と見做さ れ、1935年に計画されたフルトヴェングラー指揮によるベルリン初演はナチスによって禁止されてしまいました。 ヒンデミットはこの歌劇の台本作成中から、フルトヴェングラーの求めに応じ、歌劇の素材を用いた交響曲「画家マティス」を書きあげ、これは歌劇よりも先に 初演され大成功を収めました。しかし歌劇の上演が禁止になったことで有名な「ヒンデミット事件」が勃発。ドイツ国内外でセンセーションを巻き起こしました。 本映像の舞台は、歌劇の演劇的演出に定評のあるキース・ウォーナーによるもので、ステージに置かれた巨大な十字架上のキリスト像が物語の進行ととも にその姿を変えていくというもの。その舞台の上でルター派と旧教派の熾烈な確執と、その両派の間を揺れ動き苦悩する主人公マティス(ヴォルフガンク・コッ ホ)を筆頭に、ベルトラン・ド・ビリーが導くヒンデミットの鮮烈な音楽に乗って、優れた歌手陣が陰影深い演技歌唱を繰り広げます。

Opus Arte
OA-1335D(DVD)
NX-C10

OABD-7289D(Bluray)
NX-D09
ドニゼッティ:歌劇「劇場の都合・不都合」

特典映像…キャスト・ギャラリー
マンマ・アガタ…ロラン・ナウリ(Br)
ダリア(プリマ・ドンナ)…パトリツィア・チョーフィ(S)
プロコーロ(ダリアの夫)…チャールズ・ライス(Br)
ルイジア(セコンダ・ドンナ)…クララ・メローニ(S)
グリエルモ(プリモ・テノーレ)…エネア・スカラ(T)
ビスクローマ(作曲家、指揮者)…ピエトロ・ディ・ビアンコ(Bs-Br)
チェーザレ(台本作家)…エンリク・マルティネス=カスティニャーニ(Br)
興業主…ピョートル・ミチンスキー(Br)
ピッペット…キャサリン・エイトケン(Ms)
劇場支配人…ドミニク・ベネフォルティ
リヨン国立歌劇場O&cho
指揮:ロレンツォ・ヴィオッティ(指)
演出&衣装:ロラン・ペリー

収録 2017年7月6,8日リヨン国立歌劇場(フランス)
収録時間:115分
音声:イタリア語歌唱
PCMステレオ2.0/DD5.1(DVD)
PCMステレオ2.0/DTS-HDマスターオーディオ5.1(Blu-ray)
字幕:日本語・イタリア語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク
Blu-ray・・・片面二層ディスク 1080i High Definition
ドニゼッティの「劇場の都合・不都合」(ヴィーヴァ・ラ・マンマ)は、作曲家中期の傑作のひとつ。1827年の上演で好評を博した1幕ものの「劇場の都 合」に、作曲家自身が手を加え2幕の歌劇として1831年に初演された作品です。わがままな歌手たち、我が娘を主役にと強引に推すステージ・マ マ。笑いと風刺に満ちたストーリーがドニゼッティの軽快な音楽に乗って小気味よく展開します。 ここに収録された2017年のリヨン歌劇場でのロラン・ペリー演出の舞台は、現在は駐車場に転用されている田舎町の元歌劇場のオーディトリアムに 過去の歌劇のリハーサル風景が幻のように浮かび上がるというユニークなもの。女装のロラン・ナウリがマンマ・アガタ、パトリツィア・チョーフィが勝気なプ リマ・ドンナを怪演。加えて優れた歌手陣がその脇を固めています。俊英ロレンツォ・ヴィオッティのタクトは常に軽快さを保ち、ペリー演出と歌手陣の見 事な歌唱演技と相まって、この愉快な歌劇を緩みなく聴かせます。

C Major
75-8408(8DVD)
限定セット

75-8504(5Bluray)
限定セット
ミラノ・スカラ座・歌劇・ボックス


(1)ヴェルディ:歌劇『アイーダ』

(2)ヴェルディ:歌劇『二人のフォスカリ』
特典映像:ドミンゴへのインタビュー〜二人のフォスカリについて(聞き手:I.ホーレンダー 字幕:英独)

(3)モーツァルト:歌劇『魔笛』全曲

(4)モーツァルト:歌劇『フィガロの結婚』

(5)モーツァルト:歌劇『後宮からの逃走』
(1)クリスティン・ルイス(アイーダ:ソプラノ)、ファビオ・サルトーリ(ラダメス:テノール)、アニタ・ラチヴェリシュヴィリ(アムネリス:メゾ・ソプラノ)、マッティ・サルミネン(ラムフィス:バス)、ゲオルグ・ガグニーゼ(アモナズロ:バリトン)、カルロ・コロンバーラ(王:バス)、アゼル・ルザ=ザダ(使者:テノール)、キアラ・イゾットン(巫女の長:ソプラノ)、ミラノ・スカラ座O&cho
ズービン・メータ(指)
演出:ペーター・シュタイン
字幕:英独仏西中韓
(2)プラシド・ドミンゴ(フランチェスコ・フォスカリ/バリトン)、フランチェスコ・メーリ(ヤコポ・フォスカリ/テノール)、アンナ・ピロッツィ(ルクレツィア/ソプラノ)、アンドレア・コンチェッティ(ヤコポ・ロレダーノ/バス)、エドアルド・ミッレッティ(バルバリーゴ/テノール)、キアーラ・ポリドーリ(ピザーナ/ソプラノ)、アゼル・レザ=ザデ(十人委員会の委員/テノール)、ティル・フォン・オルロフスキー(総督の従僕/バス)、ミラノ・スカラ座O&cho、ミケーレ・マリオッティ(指)
演出、舞台美術:アルヴィス・ヘルマニス
収録:2016年2月25日ミラノ、スカラ座(ライヴ)
映像監督:ティツィアーノ・マンシーニ
収録時間:本編122分、特典16分
字幕:伊独英仏西韓
(3)マルティン・サマー(ザラストロ/バス)、ヤスミン・オズカン(夜の女王/ソプラノ)、マルティン・ピスコルスキ(タミーノ/テノール)、ファトマ・サイード(パミーナ/ソプラノ)、テレーザ・ツィッサー(パパゲーナ/ソプラノ)、ティル・フォン・オルロフスキー(パパゲーノ/バス)、サッシャ・エマニュエル・クレーメル(モノスタトス/テノール)、他、ミラノ・スカラ座アカデミア合唱団、ミラノ・スカラ座アカデミアO、アダム・フィッシャー(指)
演出:ペーター・シュタイン
収録:2016年9月21日ミラノ、スカラ座(ライヴ)
字幕:独英仏西韓
(4)カルロス・アルバレス(アルマヴィーヴァ伯爵)、ディアナ・ダムラウ(伯爵夫人)、ゴルダ・シュルツ(スザンナ)、マルクス・ヴェルバ(フィガロ)、マリアンヌ・クレバッサ(ケルビーノ)、アンナ・マリア・チウリ(マルチェッリーナ)、アンドレア・コンチェッティ(バルトロ/アントーニオ)、クレシミール・シュピチェル(バジリオ/ドン・クルツィオ)、テレサ・ジッサー(バルバリーナ)、フランチェスカ・マンツォ(娘1)、クリスティン・スヴェインスドッター(娘2)、通奏低音:ジェイムズ・ヴォーン(フォルテピアノ)、シモーネ・グロッポ(Vc)、ミラノ・スカラ座O&cho、フランツ・ヴェルザー=メスト(指)
演出:フレデリック・ウェイク=ウォーカー
収録時期:2016年10月ミラノ、スカラ座(ライヴ)
字幕:伊英独仏西韓
(5)レネケ・ルイテン(コンスタンツェ/ソプラノ)、サビーヌ・ドゥヴィエル(ブロンデ/ソプラノ)、マウロ・ペーター(ベルモンテ/テノール)、マクシミリアン・シュミット(ペドリッロ/テノール)、トビアス・ケーラー(オスミン/バス)、コルネリウス・オボーニャ(セリム)、ミラノ・スカラ座O&cho、ズービン・メータ(指)
演出:ジョルジョ・ストレーレル
収録:2017年6月ミラノ、スカラ座(ライヴ)
字幕:独英仏韓

◆DVD
画面:16:9,NTSC
音声:PCMステレオ、DTS5.1
限定セット
ハードカバー・スリップケース
◆Bluray
画面:16:9,1080i
音声:PCMステレオ、
DTS-HD MA5.1
限定セット
ハードカバー・スリップケース
イタリア・歌劇の殿堂、ミラノ・スカラ座。近年の名演奏がブルーレイとDVDボックス・セットで登場します。 メータ(指)ペーター・シュタイン演出の『アイーダ』(2015年)。プラシド・ドミンゴがバリトンとしてタイトル・ロールを歌った『二人のフォスカリ』(2016年)。 次世代の歌劇界を背負う若手たちの共演とベテラン指揮者アダム・フィッシャーによる『魔笛』(2016年)。イタリアの伝説的演出家ジョルジョ・ストレーレルに 敬意を表して上演されたヴェルザー=メスト指揮による『フィガロの結婚』(2016年)。同じくイタリアの偉大な演出家、ジョルジュ・ストレーレル没後20周年記 念して上演されたメータ指揮による『後宮からの逃走』(2017年)。伝統と革新を融合させた素晴らしいスカラ座を存分に堪能できるセットとなっています。 (Ki)

Diapason
DIAP-137(2CD)
ドニゼッティ:歌劇「ドン・パスクワーレ」 セスト・ブルスカンティーニ(バス・バリトン/ドン・パスクワーレ)、マリオ・ボリエッロ(バリトン/マラテスタ)、チェザーレ・ヴァレッティ(テノール/エルネスト)、アルダ・ノーニ(ソプラノ/ノリーナ)、アルマンド・ベンツィ(テノール/公証人)、
トリノ・イタリアRSO&cho、
マリオ・ロッシ(指)

録音:1952年
フランスの世界的クラシック音楽専門雑誌である「ディアパゾン(Diapason)」が音楽史に輝く名曲の歴史的名演を選出し、新たなマスタリング施して復刻するシリーズ『レ・ザンディスパンサーブル・ド・ディアパゾン 〜 ディアパゾンが選んだ決定盤』。
シリーズの第137集は、19世紀前半のイタリアを代表する歌劇作曲家の1人、ガエターノ・ドニゼッティ(1797−1848)がその晩年となる1842年に作曲した歌劇・ブッファ「ドン・パスクワーレ」。
ディアパゾン誌が選んだ「ドン・パスクアーレ」のベスト・レコーディングは、名バス・バリトン、セスト・ブルスカンティーニがタイトル・ロールを演じた1952年録音。
イタリア勢のソリストたちの歌唱力、マルコ・ロッシ率いるトリノ・イタリアRSO&choの名盤が、フランスのマスタリング・スタジオ「Circe」のリマスタリングを施されて復活します。

Anaklasis
ANA-012LP(2LP)
アレクサンデル・ノヴァク:音楽劇 「ドラフ」 マレク・モシ(指)、ティヒ市室内O 「AUKSO」、
ヤン・ヤクブ・モノヴィト(C.T)、ヨアンナ・フレシェル(S)、セバスティアン・シュムスキ(Br)、マルツィン・シヴィオントキエヴィチ(ハープシコード)

録音:2019年10月、カロル・シマノフスキ・カトヴィツェ音楽アカデミー・コンサート・ホール
1945年にクラクフで設立されたポーランド最大級の音楽出版社「ポーランド音楽出版社(PWM Edition)」が新たに設立したレーベル「Anaklasis(アナクラシス)」の歌劇・シリーズ。現代のもっとも優れたポーランドの作曲家の一人、アレクサンデル・ノヴァク(アレクサンダー・ノヴァーク)(1979-)の音楽劇「ドラフ」のLPヴァージョンも登場。
LP盤のボーナス・トラックとして、SIDE Dにはアレクサンデル・ノヴァクらのインタビューも収録。
ティヒ市のAUKSODRONE音楽祭のキュレーターから委嘱され、2019年の同音楽祭で初演。ノヴァクと同じ年齢のポーランドの小説家、シュチェパン・トヴァルドフの小説「ドラフ(DRACH)」を基にした、ソプラノ、バリトン、カウンターテナー、ハープシコード、ストリングス、ルーパーの為の音楽劇で、ポーランド語、シレジア語(ポーランド南西部からチェコ北東部にまたがるシレジア地方の言葉で、ノヴァクもトヴァルドフもシレジア地方の生まれ)、ドイツ語の3ヶ国語が使われています。2020年11月に発表されたポーランド音楽のコリュパイオス賞では、この「ドラフ」の初演公演が「イヴェント・オヴ・ザ・イヤー」に選ばれました。ハープシコードは、レイチェル・ポッジャーとともにブレコン・バロックのメンバーとしても活動するポーランドの俊英、マルツィン・シヴィオントキエヴィチ。

ORFEO
C-210086(10CD)
NX-F05
ユリア・ヴァラディ〜ORFEO録音集
【CD1】 ヴェルディ: アリア集
1. 歌劇「ナブッコ」 -ああ、宿命的な文書よ
2. 歌劇「イル・トロヴァトーレ」 - 穏やかな夜
3. 歌劇「イル・トロヴァトーレ」 - 私の不安?- 恋はばら色の翼に乗って
4. 歌劇「椿姫」 -不思議だわ - 花から花へ
5. 歌劇「椿姫」 - あなたは約束を守ってくださった - 待っていても誰もこない - さようなら、過ぎ去った日々よ
6. 歌劇「仮面舞踏会」 -あの草を摘み取って - けれど、乾いた茎から
7. 歌劇「仮面舞踏会」 -  死にましょう、でもその前に
8. 歌劇「運命の力」 - 平和を、平和を、わが神よ!
【CD2】 ヴェルディ:アリア集
1. 歌劇「マクベス」 - 野心的な人です - さあ、いらっしゃい
2. 歌劇「マクベス」 - 光は色あせ
3. 歌劇「マクベス」 -  血の痕がまだここにあるわ
4. 歌劇「ドン・カルロ」 -  世の空しさを知る神よ
5. 歌劇「アイーダ」 - 勝ちて帰れ!
6. 歌劇「アイーダ」 - ラダメス様がここに来られる!- おお、私の祖国よ
7. 歌劇「オテロ」 - 柳の歌 「寂しい荒野に歌いながら泣く」
【CD3】 プッチーニ: アリア集
1. 歌劇「つばめ」 - ドレッタの美しい夢
2. 歌劇「ラ・ボエーム」 -みんなは私をミミと呼びます
3. 歌劇「ラ・ボエーム」 - 幸せに飛び出して来たあの場所
4. 歌劇「ジャンニ・スキッキ」 -私のお父さん
5. 歌劇「マノン・レスコー」 -  この柔らかなレースの中で
6. 歌劇「マノン・レスコー」 -   ただ一人、見放され
7. 歌劇「修道女アンジェリカ」 -  母もなしに、ああ坊や、おまえは死んだのね!
8. 歌劇「トスカ」 -歌に生き、恋に生き
9. 歌劇「蝶々夫人」 - ある晴れた日に
10. 歌劇「蝶々夫人」 - お前のお母さんが
11. 歌劇「蝶々夫人」 - トゥ、トゥ、小さな神さま
12. 歌劇「トゥーランドット」 - ご主人さま お聞きください
13. 歌劇「トゥーランドット」 - 氷のようなあなた様も
14. 歌劇「トゥーランドット」 - この宮殿の中で
【CD4】 チャイコフスキー: アリア集
1. 歌劇「エフゲニー・オネーギン」 -  まあ お喋りしすぎましたわ
2. 歌劇「エフゲニー・オネーギン」 - 私は死んでもいいの でもその前に
3. 歌劇「エフゲニー・オネーギン」 - Act I: Akh, Noch minula
ああ、夜が明けたわ
4. 歌劇「オルレアンの少女」 -序曲
5. 歌劇「オルレアンの少女」 -お願いします
6. 歌劇「マゼッパ」 - ポルタヴァの戦い
7. 歌劇「マゼッパ」 -眠れ、私のかわいい子
8. 歌劇「マゼッパ」 - ゴパーク
9. 歌劇「チャロデイカ(魔女)」 - 険しい山、ニジネボから見てみましょう
10. 歌劇「チャロデイカ(魔女)」 -  あなたはどこに?最愛の人
11. 歌劇「スペードの女王」 Op. 68 - "Lisa's Aria" この涙はどこから(リーザのアリア)
12. 歌劇「スペードの女王」 Op. 68
- Act III:Uzh polNoch blizitsya 真夜中が近づく
13. 歌劇「イオランタ」前奏曲
14. 歌劇「イオランタ」 - アリオーソ: なぜそれを知らなかったのか
【CD5】 ワーグナー: アリア集
女声の為の5つの詩『ヴェーゼンドンク歌曲集』 Op. 91より
1.- 1. 天使
2.- 2.とまれ
3.- 3.温室にて
4.- 4.悩み
5.- 5.夢
6.楽劇「トリスタンとイゾルデ」前奏曲
7.楽劇「トリスタンとイゾルデ」 おだやかに、静かに(イゾルデの愛の死)
8. 楽劇「神々の黄昏」 - ジークフリートのラインの旅
9. 楽劇「神々の黄昏」 - 大きな薪を積み上げよ(ブリュンヒルデの自己犠牲)
【CD6】 R・シュトラウス: アリア集
1.楽劇「サロメ」 Op. 54 - ああ!お前は自分の口に接吻させようとはしなかった、ヨカナーン!
2. 歌劇「ナクソス島のアリアドネ」 Op. 60 - プロローグ:序曲
3. 歌劇「ナクソス島のアリアドネ」 Op. 60 - 美しいことがあった、それはテーゼウス
4. 歌劇「ナクソス島のアリアドネ」 Op. 60 - 一つの国がある
5. 歌劇「ダナエの愛」 Op.83 - 間奏曲
6. 歌劇「ダナエの愛」 Op.83 -  ここにいると私はとてもくつろげる
7. 歌劇「カプリッチョ」 Op.83 -月光の音楽
8. 歌劇「カプリッチョ」 Op.85 -お兄様は?
9. 歌劇「カプリッチョ」 Op.85 - わが心を燃え立たせるものなど他にない、麗しき人よ
10. 歌劇「アラベラ」 Op. 79 -   彼は私に似合いの相手ではない
11. 歌劇「アラベラ」 Op. 79 - よかったですわ、マンドリカさん
ルイ・シュポア(1784-1859):歌劇「イエソンダ」より
13. Act1:Als in mitternachtiger Stunde - Die ihr Fuhlende betrubet
14. Act3:Ich hatt‘ entsagt der Erden Freuden
15. Act3:Mein Schritt, beflugelt mit Entzucken
スポンティーニ(1774-1851):歌劇「オリンピア」より
9. Act2:Mais, quel trouble inconnu s’empare
10. Act2:O reine, en des moments si doux
11. Act3:Cassandre est libre!
12. Act3:Viens! suis-moi!
【CD7】 秘曲歌劇より
マイアベーア
Gli Amori di Teolinda歌劇「テオリンダの愛」
1.- 1 Introduction
2.- 2 Cavatina:-Deliziose piante ombrose“
3.- 3 Recitative:-Quanto un di m’eran“
4.- 4 Allegro moderato:?Ah, ch’egli e desso“
5.- 5 Chorus of Shepherds:?Chi mai Non curasi“
6.- 6 Recitative:-Quanto leite voi siete!“
7.- 7 Andante con variazioni:?Diceva un giorNo Clori“
8.- 8 Allegro molto moderato:-Qual suon perfetto“
【CD8】 モーツァルト&R・シュトラウス: 歌曲集
モーツァルト
1. 楽しい安らぎが K. 152/210a(ミスリヴェチェクによる声とピアノ編)
2. 鳥よ、年ごとに K. 307
3. 寂しい森で K. 308
4. すみれ K. 476
5. 孤独に K. 391
6. 魔術師 K. 472
7. ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼いたとき K. 520
8. 私の胸は喜びに高鳴る K. 579
9. 夕べの想い K. 523
10. 老婆 K. 517
R・シュトラウス
11. ときめく心 Op. 29- 2
12. 花束を編みたかった Op. 68- 2
13. ささやけ、愛らしいミルテよ Op. 68- 3
14. 解き放たれて Op. 39- 4
15. わが子に Op. 37- 3
16. 森の喜び Op. 49- 1
17. 悪天候 Op. 69- 5
18. 春の祭 Op. 56- 5
【CD9】 チャイコフスキー:歌曲集
1. ただ一言でよかったのに
2. 信じるな、わが友よ Op. 6- 1
3. なぜ Op. 6- 5
4. なぜに Op. 28- 3
5. もし私が知っていたら Op. 47- 1
6. 魂は安らかに天の高みに登った Op. 47- 2
7. 私はおまえと一緒に座っていた Op. 73- 1
8. 夜Op. 73- 2
9. この月夜にOp. 73- 3
10. 太陽は沈んだOp. 73- 4
11. 暗い日に Op. 73- 5
12. 再び、前のように、ただ一人 Op. 73- 6
13. セレナード Op. 65- 1
14. 失望 Op. 65- 2
15. セレナード Op. 65- 3
16. 冬よ来たれ Op. 65- 4
17. 涙 Op. 65- 5
18. ロンデルス Op. 65- 6
【CD10】 ルイ・シュポア:歌曲選集
6つの歌 - バリトン、ヴァイオリンとピアノの為の Op.154(1856)
1.-1. 夜の祝宴
2.-2. 狩猟の歌
3.-3. 音
4.-4. 魔王
5.-5. 吟遊詩人と彼のヴァイオリン
6.-6. 静かな夜
7. スコットランドの歌 Op.25- 2(1819)
8. ジプシーの歌 Op.25- 5(1809)
9. 輪になって踊る歌 Op.37- 6(1815)
10. 空なり、空にして空なり Op.41- 6(1815)
11. 子守歌 Op.72- 6(1826)
12. ミニョンに Op.41- 3(1815)
6つの歌 Op.103(1837)
13.-1. まだ心の中に
14.-2. 二重唱
15.-3. 憧れ
16.-4. 子守歌
17.-5. 秘密の歌
18.-6. 起きて
【CD1】
ユリア・ヴァラディ(S)
ロタール・オディニウス(T)…4
バイエルン国立O
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(指)
録音:1995年1月23,25,26,28日
バイエルン放送との共同制作

【CD2】
ユリア・ヴァラディ(S)
ステラ・ドゥフェクシス(S)…7
バイエルン国立O
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(指)
録音:1995年10月19,22-24日
バイエルン放送、ミュンヘン(ドイツ)

【CD3】
ユリア・ヴァラディ(S)
ベルリンRSO
マルチェッロ・ヴィオッティ(指)
録音:1993年3月,4月,6月
Funkhaus Berlin, Saal1, ベルリン(ドイツ)

【CD4】
ユリア・ヴァラディ(S)
ダフネ・エヴァンゲラトス(Ms)…1,3
ミュンヘン放送O
ローマン・コフマン(指)
録音:2000年6月8-10日、9月19-21日
バイエルン放送 第1スタジオ, ミュンヘン(ドイツ)

【CD5】
ユリア・ヴァラディ(S)
ベルリン・ドイツSO
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(指)
録音:1997年2月26日-3月1日
Grosser Sendesaal, ベルリン(ドイツ)

【CD6】
ユリア・ヴァラディ(S)
バンベルクSO…1-9
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(指)…1-9
ヘレン・ドナート(S)…10
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)…9,11
バイエルン国立O…10-11
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指)…10-11
録音:1999年4月26-29日…1-9
Joseph-Keilberth-Saal, バンベルク(ドイツ)
1981年1月6-14日…10-11
Bavaria Filmstudios, ミュンヘン(ドイツ)

【CD7】
ユリア・ヴァラディ(S)
イェルク・ファトレ(Cl)…1-8
リアス室内合唱団…1-8
ベルリンRSO…1-8
ゲルト・アルブレヒト(指)…1-8
録音:1981年9月4-5日、29日
Jesus Christ Church, ベルリン(ドイツ)

ステファニア・トツィスカ(Ms)…9-10
フランコ・タリアヴィーニ(T)…9-10,12
ジョージ・フォーチュン(Bs)…11
ベルリンRSO
ゲルト・アルブレヒト(指)
録音:1984年2月1-9日
Jesus Christ Church, ベルリン(ドイツ)

レナーテ・ベーレ(S)…13-15
トーマス・モーザー(T)…13-15
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)…13-15
クルト・モル(Bs)…13-15
ハンブルク国立PO&cho…13-15
ゲルト・アルブレヒト(指)…13-15
録音:1990年7月4-8日(ライヴ)
Musikhalle, ハンブルク(ドイツ)

【CD8】
ユリア・ヴァラディ(S)
エレーナ・バシュキロワ(P)
録音:1991年1月12-17日 Siemensvilla, ベルリン(ドイツ)
7月21-22日 Tonstudio van Geest, Sandhausen(ドイツ)

【CD9】
ユリア・ヴァラディ(S)
アリベルト・ライマン(P)
録音:1981年9月21-23日
Saal III des Senders Freies Berlin, ベルリン(ドイツ)
【CD10】

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)…1-12
ドミートリー・シトコヴェツキー(Vn)…1-6
ユリア・ヴァラディ(S)…13-18
ハンス・シェーネベルガー(Cl)…13-18
ハルトムート・ヘル(P)…1-18
録音:1984年4月3-4日 Musikhochschule, ミュンヘン(ドイツ)
…1-8
1984年7月25-27日 Herkulessaal, ミュンヘン(ドイツ)…9-18
2021年9月1日に80歳の誕生日を迎える名ソプラノ、ユリア・ヴァラディの記念BOX。 ハンガリーで生まれ、ルーマニアで指導を受けたユリア・ヴァラディは、1962年にクルジュ国立 歌劇場で歌手デビューを果たし、フランクフルト歌劇場を経て、1972年にバイエルン国立 歌劇場の専属歌手になりました。 1977年にバリトンのディートリヒ・フィッシャー=ディースカウと結婚。1998年に引退を発表 するまで歌劇から歌曲まで幅広いレパートリーで聴衆を魅了しました。 マリア・カラスの後継者と目され、世界中の歌劇場で歌ったヴァラディですが、その活躍の軸 は常にバイエルン国立歌劇場を中心としたドイツ、オーストリアの歌劇場にありました。 この10枚組のBOXにはヴェルディやプッチーニ、ワーグナーの歌劇・アリアからモーツァルト、 R・シュトラウス、チャイコフスキーの歌曲までヴァラディが得意とした作品を収録。最 愛の夫、フィッシャー=ディースカウも指揮者として、また歌手として登場しています。 彼女のドラマティックで輝かしい声を存分にお楽しみください。

BSOrec
BSOREC-1001(2DVD)
NX-E01

BSOREC-2001(Bluray)
NX-E01
コルンゴルト::歌劇「死の都」 エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト(1897-1957):
歌劇「死の都」 Op. 12(1920)全3幕
台本:パウル・ショット(エーリヒ&父ユリウス・コルンゴルトのペンネーム)
原作:ジョルジュ・ローデンバックの小説『死都ブリュージュ』
パウル…ヨナス・カウフマン(T)
マリエッタ/マリーの幻影…マルリス・ペーターゼン(S)
フランク/フリッツ…アンドレイ・フィロニャチク(Br)
ブリギッタ…ジェニファー・ジョンストン(Ms)
ユリエッテ…ミリヤム・メサク(S)
リュシエンヌ…コリンナ・ショイルレ(S)
ガストン/ヴィクトラン…マヌエル・ギュンター(T)
アルベルト伯爵…ディーン・パワー(T)
バイエルン国立歌劇場O&cho
バイエルン国立O
キリル・ペトレンコ(指)
演出:サイモン・ストーン
演出アシスタント:マリア=マグダレーナ・クヮシク

録音:2019年12月 ミュンヘン、バイエルン国立歌劇場(ライヴ)
収録時間:143分
音声:ドイツ語歌唱
PCMステレオ 2.0/DTS5.1(DVD)
PCMステレオ 2.0/DTS-HDマスターオーディオ5.1(Blu-ray)
字幕:日本語・ドイツ語・英語・フランス語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク×1、片面単層ディスク×1
Blu-ray・・・片面二層ディスク 1080i High Definition
19世紀のブルージュ、若きパウルは亡くなった妻マリーを悼み街を彷徨います。そして出会ったのがマリーと瓜二つの踊り子マリエッタ。次第に 夢と現実の境界が曖昧になるパウル… 2019年の秋、バイエルン国立歌劇場で上演されたコルンゴルトの歌劇「死の都」のライヴ収録。強烈な印象を残すサイモン・ストーンの演 出と、美しく陶酔的な旋律をオーケストラから精緻に引き出すキリル・ペトレンコの指揮のもと、ヨナス・カウフマンとマルリス・ペーターゼンが主役 を歌ったこの上演は観客とメディアに大絶賛されました。狂気すれすれの迫真の歌唱を聴かせるカウフマン、女性のもつ様々な面を演じ分け るペーターゼン、そして彼らをとりまく歌手たちの見事な歌唱が聴きどころです。

MARCO POLO
MAR-2.220006(DVD)
NX-C09
ジークフリート・ワーグナー(1869-1930):歌劇「すべては小さな帽子のせい」 Op. 11(1915)

特典映像
◎情景より-スヴェニャ・マルツノフスキによる映像(15分)
◎ロベルト・プフランツ、アヒム・ベールによるプロダクションの写真集(2分)
小さな帽子:ゴブリン…アレクサンダー・リューク(Boy-S)
フリーダー…ハンス=ゲオルク・プリーゼ(T)
カテリーズヒェン…レベッカ・ブロバーグ(S)
フリーダーの母/太陽/悪魔の偉大な祖母…ユリア・オステルターク(Ms)
トルード/宿屋の妻/おとぎ話の女性…マーリャ・プルガ(メゾ・ソプラノ
村の狩人…ルーカス・バンゼッリ(T)
聖具室係…キーラン・キャレル(T) 他
PPPミュージック・シアター・アンサンブル・ミュンヘン
ルール大学ボーフムcho(RUB)
ボーフムSO
ライオネル・フレンド(指)
演出:ペーター・P.パクル

収録 2015年10月16-18日Auditorium Maximum、ルール大学ボーフム(ドイツ)
収録時間:2時間59分13秒

音声:ドイツ語歌唱
ドルビーデジタル2.0

字幕:英語・ドイツ語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク
リヒャルト・ワーグナーとコジマ・リストの長男として生まれたジークフリート・ワーグナー。もともとは建築家を志してい たものの、父に倣い作曲家に転向。フンパーディンクに師事し作曲を学びました。指揮者としても素晴らしい能力 を発揮、バイロイト音楽祭でも演奏、演出の両面で大活躍しています。父とは違い温厚な性格であったことが知 られ、その作品も大言壮語ではなく、おとぎ話などを題材にした親しみやすいものが多く、作品数は40以上にの ぼります。この「すべては小さな帽子のせい」は1915年に作曲された11番目の歌劇。あらすじはグリム兄弟をは じめとした様々なおとぎ話から採られており、物語の実質的な主人公はカテリーズヒェン(小さなカテリーズ)とフリー ダーが担っています。カテリーズヒェンとフリーダーは愛し合っていますが、フリーダーの母親は金持ちの娘トルードと フリーダーを結婚させたいと考えています。カテリーズヒェンは自身の容貌に自信が持てないトルードを嘲笑、フリー ダーもトルードに冷たく当たったため、トルードは魔女の力を借りて魅力を得ることにします。そこに現れたのはゴブ リン"小さな帽子"。彼はカテリーズヒェンが料理を並べるのを邪魔したり、トルードのポーチを隠したり、失敗を嘆い たカテリーズヒェンが飲もうとした毒薬をハチミツに替えたりとやりたい放題。結局、別れを決意したカテリーズヒェン とフリーダーは夢の世界への冒険へと旅出つのですが… オペラのあらすじは前奏曲で示され、また主人公たちのライト・モティーフも用いられるなど、凝った書法で書かれて います。この映像は2015年の収録で実力派の歌手たちによって見事な舞台が創り上げられています。中でも 愛らしいゴブリンを演じるアレクサンダー・リュークは当時、ボーフム児童合唱団に在籍。2015年には地域の 「Jugendmusiziert 青少年のための音楽コンクール」で1位を獲得したという才能溢れる少年です。

NAXOS/映像作品
NAXOS-2.110689
(2DVD)
NX-D05

N B D0129V(Bluray)
NX-D05
モーツァルト:歌劇「偽りの女庭師」 ドン・アンキーゼ(ラゴネーロの市長)…クレシミール・スパイサー(T)
ヴィオランテ(庭師サンドリーナと名乗る侯爵令嬢)…ジュリー・マルタン・デュ・テイユ(S)
ベルフィオーレ伯爵…ベルナール・リヒター(T)
アルミンダ(ミラノの淑女)…アネット・フリッチュ(S)
騎士ラミロ…ルチア・チリッロ(Ms)
セルペッタ(市長の小間使い)…ジューリア・セメンツァート (S)
ナルド(ヴィオランテの侍従)…マッティア・オリヴィエーリ(Br)
フォルテピアノ…ジェームズ・ヴォーガン
チェンバロ…パオロ・スパダーロ
ミラノ・スカラ座O(ピリオド楽器使用)
ディエゴ・ファソリス(指)
演出:フレデリック・ウェイク=ウォーカー(2014年グラインドボーン音楽祭での初上演に基づく)

映像収録…2018年10月11日ミラノ・スカラ座(イタリア)
収録時間:179分
音声:イタリア語歌唱
PCMステレオ2.0/DTS5.1(DVD)
PCMステレオ2.0/DTS-HDマスターオーディオ5.1(Blu-ray)
字幕:日本語・イタリア語・英語・ドイツ語・ドイツ語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region DVD
DVD…片面二層ディスク×2
Blu-ray・・・片面二層ディスク 1080i High Definition
1775年、19歳の誕生日を目前に控えたモーツァルトの歌劇「偽りの女庭師」がミュンヘンのザルヴァートル劇場で初演されました。この作品はイタリア 語歌唱で上演されますが、モーツァルト自身の手により、後にドイツ語のジングシュピールに改作されたり、二部からなる序曲に追加の楽章を加え交 響曲とされるなど、モーツァルトのお気に入りの作品でもありました。ヴィオランテとベルフィオーレの二重唱をはじめとする魅力的な音楽の数々に、若き モーツァルトの優れた才能が満ち溢れています。 この上演は2014年のグラインドボーン音楽祭で初披露されたフレデリック・ウェイク=ウォーカーの演出を踏襲するものですが、2018年のスカラ座のリ バイバルでは、スカラ座管がピリオド楽器に持ち替えるとともに、クレシミール・スパイサーやジュリー・マルタン・デュ・テイユら強力な歌手を起用し、古楽 演奏の権威ディエゴ・ファソリスのタクトが陰影に富む表情と軽快なテンポで全体をまとめ上げています。

仏Bel Air
BAC-184(DVD)
NX-C09
映像ドキュメンタリー『帝国のオペラ』
パリ・オペラ座(ガルニエ宮)の建設
脚本:ステファン・ランドフスキ
映像監督:パトリック・カブア
編集: フランチェスカ・メラーニ
制作:フランソワ・デュプラ、パトリシア・ウタール(ベルエール・メディア)

収録時間:90分
音声:フランス語
PCMステレオ2.0(DVD)
字幕:日本語・英語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク
パリ・オペラ座 ー この絢爛豪華な建物もひと度、上演がはね人々が去れば地下に広大な貯水槽を持ち 怪人の跋扈する不気味な空間となる ー 作家ガストン・ルルーがこの建物に触発されて描いた物語「オペラ 座の怪人」は、幾度も映画化されミュージカルとなり、人々のオペラ座への興味をそそってきました。 時はフランス第2帝制時代。ナポレオン3世の命によるパリ改造計画の一環として帝都パリにふさわしい新 オペラ座建設計画が具体化。建築設計の公開コンペが行われ、多数の応募作の中から採用されたのが 無名の若き建築家シャルル・ガルニエの設計案でした。 普仏戦争に敗れたフランス第2帝政が瓦解、それに続くパリ・コミューンの叛乱と第3共和政に至る激動 時代を乗り越え、15年の年月を掛けて、ガルニエは豪華なファサード、絢爛たる大ロビー、見る者を圧倒す るような大階段を擁する新オペラ座を完成させました。 本映像は、エッフェル塔、凱旋門とならびパリを代表するモニュメントのひとつパリ・オペラ座の竣工に至る物 語を歴史的、文化的な事件、事象を背景に、まるで上質なミステリーを読むかのようにスリリングに描き出 ています。

Opus Arte
OA-1336D(DVD)
NX-C10

OABD-7290D(Bluray)
NX-D09
オッフェンバック:喜歌劇「青ひげ」

特典映像
◎オッフェンバック物語
◎キャスト・ギャラリー
青ひげ…ヤン・ブロン(T)
サフィール王子…カール・ガザロシアン(T)
フルレット…ジェニファー・クルシエ(S)
ブロット…エロイーズ・マス(Ms)
ポポラニ…クリストフ・ゲイ(Br)
オスカル伯爵…ナビル・スリマン(Br)
ボベーシュ王…クリストフ・モルターニュ(T)
クレマンティーヌ王女…アリーヌ・マルタン(Ms)
リヨン歌劇場O&cho(合唱指揮…カリーネ・ロカテッリ)
ミケーレ・スポッティ(指)
演出:ロラン・ペリー

収録:2019年6月25日、29日
リヨン歌劇場
収録時間:123分(本編)+58分(特典映像)
音声:フランス語歌唱
PCMステレオ2.0/DTS5.1(DVD)
PCMステレオ2.0/DTS-HDマスターオーディオ5.1(Blu-ray)

字幕:日本語・フランス語・英語・ドイツ語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region DVD
DVD…D片面二層ディスク
Blu-ray・・・片面二層ディスク 1080i High Definition
この作品はペローの童話『青ひげ』を題材にした全くのパロディ。作曲当時、世を治めていたのは無類の漁色家として知られるフランス第二帝政の皇 帝ナポレオン3世。この作品はナポレオン3世を始めとした治世者たちへの鋭い風刺として、コミカルに描かれた登場人物を笑いとばし、市民たちの鬱 憤をはらしていたのです。 このリヨン歌劇場での上演を監督したのは独創的な演出で知られるロラン・ペリー。個性の強い登場人物たちを現代的な舞台にうまく配置し、一見 残酷なストーリーに独特のユーモアを加えることに成功しています。題名役を歌うのはフランスのテノール歌手ヤン・ブロン。甘く美しい声が「青ひげ」の 特異なキャラクターを引き立てています。可憐なフルレット役にはフランスを中心に人気を博すソプラノ、ジェニファー・クルシエ。そして物語を牽引するブ ロット役は、独特のコクを感じさせる味わい深い歌唱と演技で聴衆を魅了するエロイーズ・マス。新鋭ミケーレ・スポッティの流麗で生気に満ちたタクト が、オーケストラと歌手、合唱から愉悦に満ちたオッフェンバックの音楽の魅力を存分に引き出しています。 特典映像としてクラシック・ドキュメンタリーの名匠ライナー・モーリッツによる50分のドキュメンタリー「オッフェンバック物語」を収録。演出家のロラン・ペ リー、バリー・コスキー、指揮者のエンリケ・マッツォーラ、歌手のフェリシティ・ロット、ヤン・ブロンらが、自ら参加した舞台映像(「美しきエレーヌ」、「天国 と地獄」、「青ひげ」、「ホフマン物語」)を交えながら、オッフェンバックの生涯とその作品の魅力を語る必見映像です。

CAvi
85-53543(3CD)
ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」 アクセル・コーバー(指)、デュイスブルクPO、ミカエル・ヴェイニウス(ジークムント)、ウカシュ・コニェチュニ(フンディング)、ジェイムズ・ラザフォード(ヴォータン)、サラ・フェレーデ(ジークリンデ)、リンダ・ワトソン(ブリュンヒルデ)、カタジナ・クンチオ(フリッカ)、他

録音:2019年5月&11月、メルカトルハレ(デュイスブルク、ドイツ)
ライン・ドイツ・オペラとデュイスブルク・フィルの音楽監督を務めるドイツの指揮者アクセル・コーバー。2013年にはバイロイト音楽祭にデビューし、翌2014年と続けて『タンホイザー』を指揮し、2020年の『タンホイザー』にも起用されるなど、注目のワーグナー指揮者の一人であるコーバーが指揮を執り、ドイツの有力歌手を揃えて贈る『ラインの黄金』2019年ライヴ・レコーディング。そして今回がその第2弾の『ワルキューレ』!シアトルオペラ国際ワーグナーコンクール優勝のジェイムズ・ラザフォードのヴォータンなど聴きどころが満載です!

Cameo Classics
CC9133(2CDR)
ジョーン・サザーランド〜イン・パフォーマンス・1957-1960
ドニゼッティ:歌劇「リヴァプールのエミリア」より、歌劇「ランメルモールのルチア」より
ヴェルディ
:歌劇「シチリアの晩鐘」より
ヘンデル
:歌劇「アルチーナ」より
ベッリーニ:「清教徒」より
ジョーン・サザーランド(S)他

録音:1957年-1960年(イギリス)/MONO/ADD
「リリタ(Lyrita)」の創設者、リチャード・イッターが蒐集していたBBC放送のコレクションから、サザーランドがまさにベルカント・ソプラノとして大成していくその時代の歌声を2枚組にまとめました。モノラルでありながら、その圧倒的な音圧の力強さはこのころから感じることができます。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

Lyrita
SRCD.2392(2CDR)
レノックス・バークリー::(1903-1989):歌劇「ネルソン」 エルガー・ハワース(指)BBC響、
BBC・シンガーズ、
デイヴィッド・ジョンストン(T)、
エイドウィン・ハリー(S)、他

BBC放送日:1983年10月23日放送、BBCスタジオ(イギリス)/ADD
イギリスの作曲家レノックス・バークリー::による3幕のオペラ。バークリー::は、オックスフォードに生まれ、パリに留学した際にナディア・ブーランジェに師事しました。オペラも「ネルソン」だけでなく数曲作曲しており、交響曲も作品が残っています。この作品が生み出された1950年代はバークリー::にとっても創作意欲溢れている時期で、その時期に作られた作曲家の充実感が、この歌劇「ネルソン」のいたるところで窺えます。
※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

Bastille Musique
BM-001(1CD)
ヴィヴィエ:コペルニクス
クロード・ヴィヴィエ(1948-1983):室内オペラ 「コペルニクス、死の祭祀」(1978-79)
音:クラウス・ジモン(指)、
ホルスト・シンフォニエッタ、オペラ・ファクトリー・フライブルク、スヴェア・シルトクネヒト(コロラトゥーラ)、ドロテア・ヴィンケル(S)、ウタ・ブッフハイスター(Ms)、 バーバラ・オステルターグ(A)、ニール・バナジー(T)、パク・ジス(Br)、フロリアン・コンチャク(Bs)

録音:2012年、ハンス・ロスバウト・スタジオ(ドイツ、バーデン=バーデン)
ハンス・ウルリヒ・フンペルトやカールハインツ・シュトックハウゼンに師事した20世紀カナダの現代音楽作曲家、クロード・ヴィヴィエ(1948-1983)の室内オペラ「コペルニクス」を、20世紀音楽を得意とするドイツの指揮者、クラウス・ジモンが振る!
オーケストラは彼が結成し、20世紀音楽を中心に活動するホルスト・シンフォニエッタ。7名のソリストはスヴェア・シルトクネヒト(コロラトゥーラ)、ドロテア・ヴィンケル(S)、ウタ・ブッフハイスター(Ms)、 バーバラ・オステルターグ(A)、ニール・バナジー(T)、パク・ジス(Br)、フロリアン・コンチャク(Bs)が務めています。「コペルニクス」は台本もヴィヴィエが手掛けており、主人公以外の他の6人の歌手には、マーリン、モーツァルト、トリスタンとイゾルデといった伝説、または歴史上の人物の役が当てられています。3か国語のブックレット(英語、フランス語、ドイツ語)には音楽学者ボブ・ギルモアによる解説が含まれ、作曲家やアーティストの演奏中の写真を掲載したリーフレットも付属しています。
Bastille Musique
BM-007(1CD)
ベッドフォード:スルー・ヒズ・ティース
ルーク・ベッドフォード(1978-):室内オペラ 「スルー・ヒズ・ティース」(2013-14)
クラウス・ジモン(指)、
ホルスト・シンフォニエッタ、
オペラ・ファクトリー・フライブルク、
シーリ・カロリーン・ソーンヒル(S)、
シリン・キリッチ(Ms)、ゲオルク・ゲトカー(Br)

録音:2017年、ハンス・ロスバウト・スタジオ(ドイツ、バーデン=バーデン)
ウィグモア・ホール初のコンポーザー・イン・レジデンスを務めるなど、イギリス現代音楽を代表する作曲家のひとり、ルーク・ベッドフォード(1978-)が実話をもとに製作したオペラ「Through his Teeth」。3名の歌手と8名の器楽奏者からなる室内オペラで、本アルバムが世界初録音です。演奏は20世紀音楽を得意とするドイツの指揮者、クラウス・ジモンと彼が結成したホルスト・シンフォニエッタ、歌手はシーリ・カロリーン・ソーンヒル(S)、シリン・キリッチ(Ms)、ゲオルク・ゲトカー(Br)の3名です。リブレットや作曲家へのインタビューを含む64ページのブックレット(英語、ドイツ語)に加え、作曲家やアーティスト、上演風景の写真を掲載したリーフレットが付属しています。

Caprice
CAP-21931(3CD)
大劇場に至るオペラの苦難の道〜ヨーテボリ・リリック劇場の100年


■Disc 1 
◎アルベット・ランフト所有の時代:1895年−1899年 
(1)オッフェンバック:喜歌劇「美しきエレーヌ」− エレーヌのアリア「言ってください、ヴィーナス」
(2)エルヴェ(フロリモン・ロンジェ)(1825−1892):喜歌劇「仲間たちの母」− 二重唱「子供がやってくると」
(3)ヘルマン・ツンぺ(1850−1903):喜歌劇「ファリネッリ」− 二重唱「契約には書いてない」
(4)グスタフ・アーヴ・イェイエシュタム(1858−1909):「ペール・オールソンと女友だち」− 船乗りオーロフの歌
(5)ロベール・プランケット(1848−1903):喜歌劇「コルヌヴィルの鐘」− 「世界を三度周り」
(6)ミレッカー:喜歌劇「貧しいヨナタン」− 楽器の二重唱
(7)シドニー・ジョーンズ(1861−1946):喜歌劇「芸者」− 「踊れ、歌え、若い芸者さん」
喜歌劇「芸者」*
(8)アンドレーアス・ランデル(1806−1864):民俗歌芝居「ヴェルムランドの人びと」− スヴェン・エーションの歌「そして農夫はヴェルムランドの森のてっぺんに行った」
(9)オッフェンバック:喜歌劇「地獄のオルフェ」− 「私がアルカディアの王子だったころ」
喜歌劇「盗賊たち」− 「しっかり聞いて、フィオレッタよ」

◎アルベット・ランフト所有の時代:1900年−1904年 
(10)ミレッカー:喜歌劇「ガスパローネ」− タランテラ
(11)喜歌劇「乞食学生」− アリア「ぼくが無一文で鳥のように自由なら」
(12)喜歌劇「乞食学生」− 二重唱「私を愛して、私を愛して」
(13)ロベール・プランケット(1848−1903):喜歌劇「コルヌヴィルの鐘」− 「暗く陰鬱な森」
(14)エルヴェ(フロリモン・ロンジェ)(1825−1892):喜歌劇「かまとと娘」− 二重唱「錫の兵隊のクプレ」
(15)喜歌劇「かまとと娘」− アリア「Babet och Cadet」
(16)ジュール・コステ(1828−1883):喜歌劇「石炭商」− 「くすぐらないで」

◎アルベット・ランフト所有の時代:1906年−1909年 
(17)スッペ:喜歌劇「ボッカチオ」− 「神さまの意のまま」
(18)喜歌劇「ボッカチオ」− スカルツォのセレナード
(19)シドニー・ジョーンズ(1861−1946):喜歌劇「芸者」− オウムの歌
(20)レハール:喜歌劇「メリー・ウィドウ」− 「マキシムへ行こう」
(21)レオ・ファル(1873−1925):喜歌劇「ドルの女王」− 「輪舞を踊ろう」
(22)オッフェンバック:喜歌劇「美しきエレーヌ」− 「愛がなければ」
◎アルベット・ランフト所有の時代:1912年−1916年 
(23)ヘルマン・ツンぺ(1850−1903):喜歌劇「ファリネッリ」− 「では口づけを、おおマヌエッラ」
(24)ヨハン・シュトラウス(1825−1899):喜歌劇「こうもり」− 「ぼくはお客を招待するのが」
(25)スッペ:喜歌劇「ボッカチオ」− フィアメッタの登場の歌
(26)ヴィクトル・ヤコビ(1883−1921):喜歌劇「シビル夫人」− 「暖炉の火が燃えあがり」

■Disc 2  リリック劇場時代の歌手たちの音楽例:1920年−1937年 
(1)レオンカヴァッロ(1857−1919):歌劇「道化師」− 「衣装をつけろ」
(2)プッチーニ:歌劇「トスカ」− 「妙なる調和」
(3)トマ(1811−1896):歌劇「ミニョン」− 「君よ知るや南の国」
(4)ミレッカー:喜歌劇「貧しいヨナタン」−船乗りの歌
(5)喜歌劇「乞食学生」− アリア「ぼくが無一文で鳥のように自由なら」
(6)エメリッヒ・カールマン(1882−1953):喜歌劇「バヤデール」− 「蓮の花はかくも誇り高く美しく」
(7)ヴェルディ(1813−1901):歌劇「トラヴィアータ」− 「プロヴァンスの海と陸」
(8)プッチーニ:歌劇「ボエーム」− 「年老いた外套よ、聞いておくれ」
(9)オスカー・シュトラウス(1870−1954):喜歌劇「テレジーナ」− 「シャンソン」
(10)エドゥアルト・キュンネッケ(1885−1953):喜歌劇「レディ・ハミルトン」− 「あなたの目は底知れぬ海のよう」 
(11)ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」− アガーテの祈り「まどろみが近寄るように…静かに、静かに」
(12)ルヴェ(フロリモン・ロンジェ)(1825−1892):喜歌劇「かまとと娘」− アリア「ハレルヤ」
(13)喜歌劇「かまとと娘」− 二重唱「Quand vous-etes venu, Pabbeusse…」
(14)ジャン・ギルバート(1879−1942):喜歌劇「踊り子カーチャ」− アリア「愛しい人、わたしのところにおいで」
(15)アンブロワーズ・トマ(1811−1896):歌劇「ミニョン」− 二重唱
(16)エメリッヒ・カールマン(1882−1953):喜歌劇「秋の演習」− クープレ
(17)ジャン・ギルバート(1879−1942):喜歌劇「映画の女王」− 「夜になった」
◎ラジオ制作の大劇場のアーティストたち 
(1)レハール(1870−1948):喜歌劇「ジプシーの恋」− ゾリカのアリア「Det var en flicka」
(2)パウル・アブラハム(1892−1960):喜歌劇「ヴィクトリアと軽騎兵」− ヤンチスとリケットの二重唱
− 二重唱「おやすみ、おやすみ」
(3)ヴァルター・コロ(1878−1940):喜歌劇「三人の哀れな少女」− ビービツと虹の二重唱(第1幕)
− アネットとゴットリープの二重唱(第2幕)
(4)シグマンド・ロンバーグ(1887−1951):喜歌劇「砂漠の歌」− 二重唱「たった一輪の花が育つなら」
(5)オッフェンバック:喜歌劇「美しきエレーヌ」− 二重唱「夢の中の愛」(第2幕)

■Disc 3  リリック劇場と大劇場での第2の時代の音楽例:1937年−1952年 
(1)メリッヒ・カールマン(1882−1953):喜歌劇「チャルダッシュの女王」− 「覚えているかい」
(2)喜歌劇「伯爵令嬢マリツァ」− 「愛の夢」
− 二重唱
(3)ニルス・レルケ(1905−1986):喜歌劇「愛とドルと盗賊」− 「古い心の遊戯」
(4)ミレッカー:喜歌劇「乞食学生」−「Det tacka konet」
(5)ノエル・カワード(1899−1973):ミュージカル「ビター・スウィート」− 二重唱
(6)レハール:喜歌劇「ルクセンブルク伯爵」
− クープレ「ぼくの祖先はルクセンブルク家」(第1幕)*
− クープレ「Kam ein Falter leicht geflattert」(第2幕)**
− シャンソン「Pierre, der schreibt an klein Freunette」(第1幕)#
− 「Heut’ noch werd’ ich Ehefrau」(第1幕)##
− 二重唱「Lieber Freund, man greift nicht nach den Sternen」(第2幕)+
(7)ジョージ・ガーシュウィン(1898−1937):歌劇「ポーギーとベス」
− 第1幕序曲と子守歌「サマータイム」*
− バンジョーの歌「俺にはないものばかりだ」**
− 愛の二重唱(Karlekduett)#
−「朝早く」##
− セリーナの歌「私の夫は死んだ」+
(8)アーヴィング・バーリン(1888−1989):ミュージカル「アニーよ銃をとれ」− 月明かりの子守歌)
(9)リチャード・ロジャーズ(1902−1979):ミュージカル「回転木馬」− 「みんなに恋仲だと言われる」
(10)ブリテン:歌劇「ルクレシアの陵辱」の4つの断片
− 第2幕への間奏曲「ローマへの馬旅」*
− 陵辱(第2幕第1場)**
− 花の場(第2幕第2場導入部)#
− ルクレシアの別れ(第2幕第2場)##
(11)プッチーニ:歌劇「蝶々夫人」− 「いい子、泣かないで」(第1幕)
■Disc 1 
(1)アンナ・ペッテション=ノッリ(S)、ピアノ伴奏(演奏者不明)
録音:1905年10月7日、ホテル・リュードベリ(ストックホルム)  Gramophone X-73037 
(2)エンマ・メイスネル(S)、アウグスト・スヴェンソン(T)、ピアノ伴奏(演奏者不明)
録音:1903年3月、ホテル・リュードベリ(ストックホルム)  Gramophone 84005 
(3)グスタフ・アドルフ・ルンド(T)、アクセル・リングヴァール(T)、管弦楽伴奏
録音:1908年3月、ホテル・リュードベリ(ストックホルム)  Gramophone X-74093 
(4)アンデシュ・デ・ヴァール(歌)、アコーディオン伴奏(演奏者不明)
録音:1907年10月  Gramophone 2-82592 
(5)アウグスト・スヴェンソン(T)、ピアノ伴奏(演奏者不明)
録音:1907年2月18日、ホテル・リュードベリ(ストックホルム)  Gramophone 2-82487 
(6)インガ・ベレンツ(S)、アクセル・リングヴァール(T)、ピアノ伴奏(演奏者不明)
録音:1913年3月、ベルリン  Parlophon S 13019 
(7)ローサ・グリュンベリ(S)、ピアノ伴奏(演奏者不明)
録音:1904年11月、ホテル・リュードベリ(ストックホルム)  Gramophone 83505 
アウグスト・スヴェンソン(T)*、ピアノ伴奏(演奏者不明)*
録音:1904年10月/11月、ホテル・リュードベリ(ストックホルム)Gramophone 82039*
(8)アクセル・リングヴァール(T)、ピアノ伴奏(演奏者不明)
録音:1905年12月、セントラルホテル(ストックホルム)  Favorite Record 85015 
(9)オスカル・ベリストレム(Br)、ピアノ伴奏(演奏者不明)
録音:1903年3月、ホテル・リュードベリ(ストックホルム)  Gramophone 82705 
喜歌劇「盗賊たち」− 「しっかり聞いて、フィオレッタよ」
ローサ・グリュンベリ(S)、ピアノ伴奏(演奏者不明)
録音:1904年11月、ホテル・リュードベリ(ストックホルム)  Gramophone 83506 
◎アルベット・ランフト所有の時代:1900年−1904年 
(10)ローサ・グリュンベリ(S)、ピアノ伴奏(演奏者不明)
録音:1905年12月、セントラルホテル(ストックホルム)  Favorite Record 1-86018 
(11)喜歌劇「乞食学生」− アリア「ぼくが無一文で鳥のように自由なら」
トゥールレイフ・アルム(T)、ピアノ伴奏(演奏者不明)
録音:1905年12月、セントラルホテル(ストックホルム)  Favorite Record 1-85025 
(12)喜歌劇「乞食学生」− 二重唱「私を愛して、私を愛して」
ローサ・グリュンベリ(S)、トゥールレイフ・アルム(T)、ピアノ伴奏(演奏者不明)
録音:1905年12月、セントラルホテル(ストックホルム)  Favorite Record 2-89003 
(13)オスカル・ベリストレム(Br)、O、ヤルマル・メイスネル(指)
録音:1905年10月、ホテル・リュードベリ(ストックホルム)  Gramophone 82706 
(14)インガ・ベレンツ(S)、グスタフ・アドルフ・ルンド(T)、ピアノ伴奏(演奏者不明)
録音:1904年11月、ホテル・リュードベリ(ストックホルム)  Gramophone 84045 
(15)インガ・ベレンツ(S)、ピアノ伴奏(演奏者不明)
録音:1904年11月、ホテル・リュードベリ(ストックホルム)  Gramophone 83513 
(16)ヒルダ・カステグレーン(S)、ピアノ伴奏(演奏者不明)
録音:1907年2月12日、ホテル・リュードベリ(ストックホルム)  Gramophone X-73071 

◎アルベット・ランフト所有の時代:1906年−1909年 
(17)アクセル・リングヴァール(T)、ピアノ伴奏(演奏者不明)
録音:1905年12月、セントラルホテル(ストックホルム)  Favorite Record 1-85050 
(18)オスカル・ベリストレム(Br)、ピアノ伴奏(演奏者不明)
録音:1904年11月、ホテル・リュードベリ(ストックホルム)  Gramophone 82053 
(19)エンマ・メイスネル(S)、ピアノ伴奏(演奏者不明)
録音:1903年3月、ホテル・リュードベリ(ストックホルム)  Gramophone 83107 
(20)カール・バルクリンド(Br)、O、ヤルマル・メイスネル(指)
録音:1907年2月12日、ホテル・リュードベリ(ストックホルム)  Gramophone X-72160  
(21)エンマ・メイスネル(S)、カール・バルクリンド(Br)、ピアノ伴奏(演奏者不明)
録音:1908年10月3日、ホテル・リュードベリ(ストックホルム)  Gramophone 84272 
(22)ナイマ・ヴィフストランド(S)、ピアノ伴奏(演奏者不明)
録音:1921年2月1日、ホテル・コンティネンタル(ストックホルム)  HMV X 1177 
◎アルベット・ランフト所有の時代:1912年−1916年 
(23)ヘエルヴィン・ウートソン(T)、O、ヤルマル・メイスネル(指)
録音:1921年10月6日、ホテル・コンティネンタル(ストックホルム)  HMV X 1662 
(24)ナイマ・ヴィフストランド(S)、O、ヤルマル・メイスネル(指)
録音:1921年2月1日、ホテル・コンティネンタル(ストックホルム)  HMV X 1052 
(25)ナイマ・ヴィフストランド(S)、O、ヤルマル・メイスネル(指)
録音:1921年1月31日、ホテル・コンティネンタル(ストックホルム)  HMV X1177 
(26)ナイマ・ヴィフストランド(S)、アドルフ・ニスカ(T)、O、ヤルマル・メイスネル(指)
録音:1915年11月5日、ホテル・コンティネンタル(ストックホルム)  HMV 284299 

■Disc 2
(1)カール・マッティン・オーマン(T)
Polyphon S 42104 
(2)カール・マッティン・オーマン(T)
Polyphon S 42105 
(3)シグネ・アリナ・エクレーヴ=リュードベリ(S)
Polyphon S 44090 
(4)エーリク・オービュー(Br)
Polyphon S 42115 
(5)エーリク・オービュー(Br)
Polyphon S 42114 
(以上 5曲)、大劇場O、リル=エーリク・ハーヴグレーン(指)
録音:1923年3月26日−29日、ホテル・エッゲシュ宴会場(ヨーテボリ) 
(6)オスカル・チェーンベリ(T)、O、ヤルマル・メイスネル(指)
録音:1924年5月21日、ホテル・コンティネンタル(ストックホルム)  HMV X 2092 
(7)エーリク・セッテルマン(Br)、王立Oアンサンブル
録音:1923年3月初旬 ストックホルム  Polyphon S 42158 
(8)エーリク・ローラン(Bs)、ピアノ伴奏(演奏者不明)
録音:1916年2月5日、スウェーデン王立音楽アカデミー講堂(ストックホルム)  私的円筒録音 
(9)インガリル・ソーデルマン(S)、ピアノ伴奏(演奏者不明)
録音:1927年8月23日−28日、ジレット宴会場(ウプサラ)  Odeon D 4541 
(10)コンラード・アルネセン(T)、ピアノ伴奏(演奏者不明)
録音:1928年8月23日、ジレット宴会場(ウプサラ)  Parlophon B 12534 
(11)ヒシュテン・フラグスタ(キルステン・フラグスタート)(S)、デトロイトSO、アーネスト・マクミラン(指)
録音:1938年2月27日、ラジオ放送  私的録音 
(12)インガリル・ソーデルマン(S)、アウグスト・ローテル(Hp)、アンサンブル、ヤルマル・メイスネル(指)
録音:1927年5月7日、ストックホルム・コンサートホール アティックホール  HMV X 2484  
(13)インガリル・ソーデルマン(S)、フェリクス・グローンフェルト(T)
ピアノ伴奏(演奏者不明)
録音:1928年5月14日、ジレット宴会場(ウプサラ)  Odeon D 4671 
(14)マルギット・ルーセングレーン(S)、エーリク・アンデション=ブルーツネル(T)、O、ヤルマル・メイスネル(指)
録音:1923年9月20日、ホテル・コンティネンタル(ストックホルム)  HMV X 1867 
(15)エリン・リンナンデル=レイドストレム(S)、カール・レイドストレム(Br)、ヨン・セーデルルンド(P)
録音:1916年9月、ストックホルム  Pathe 90525 
(16)カール・バルクリンド(Br)、ピアノ伴奏(演奏者不明)
録音:1909年9月16日、セントラルホテル(ストックホルム)  Favorite 1-87064 
(17)オスカル・テクストリウス(Br)、合唱とO、ヤルマル・メイスネル(指)
録音:1914年1月14日、ホテル・コンティネンタル(ストックホルム)  HMV 2-282422 
◎ラジオ制作の大劇場のアーティストたち 
(1)ヴィヴァン・ヘードボリ=ファルク(S)、ラーシュ・エッゲ(T)、フォークパーク・オペレッタクラブ ニルス・グレヴィリウス(指)
録音:1935年5月26日  スウェーデン放送番組アーカイヴ LB 981 
(2)エルサ・ヴァリーン(S)、カール・チンク(T)
− 二重唱「おやすみ、おやすみ」
イネス・チョーレル(S)、ラーシュ・エッゲ(T)、男声合唱
(以上 2曲)、ストックホルム放送O(ストックホルム・フィルハーモニックO員54人)、ステーン=オーケ・アクセルソン(指)
録音:1937年12月26日、ストックホルム・コンサートホール 
スウェーデン放送番組アーカイヴ LB+2.271 
(3)ユングヴェ・ニュークヴィスト(T)、エルヴィン・ウートソン(T)
− アネットとゴットリープの二重唱(第2幕)
カール・チンク(T)、アンナリーサ・エーリクソン(S)
(4)フォルケ・アンデション(T)、カール・シュリング(Bs)、男声合唱
(5)ヒルデ・ニューブルム(S)、エイナル・ベイロン(T)
(以上 4曲)、ストックホルム放送O、エルンスト・ハウケ(指)
録音:1938年6月24日、ストックホルム・コンサートホール 小ホール 

■Disc 3
(1)ネア・ヘードベリ=グラナート(S)、ラーシュ・エッゲ(T)、クヌート・エードガット(指)
(2)テューレ・アラ(T)、クヌート・エードガット(指)
− 二重唱
インガリル・ソーデルマン(S)、テューレ・アラ(T)、ミーカ・ペーデシェン(P、トリオ)
(以上 3曲)国立劇場の1937年サマーツアーから  スウェーデン放送番組アーカイヴ LB+ 2.080 
(3)イーサ・クヴェンセル(S)、大劇場O、ステュビョーン・リンデダール(指)
スウェーデン放送番組アーカイヴ LB+ 4.540 
(4)エイナル・ベイロン(T)、大劇場O、ニルス・グレヴィリウス(指)
スウェーデン放送番組アーカイヴ LB 4770 
(5)インガリル・ソーデルマン(S)、ルートゲル・ニューグレーン(T)、大劇場O、ステュビョーン・リンデダール(指)
スウェーデン放送番組アーカイヴ LB+ 4.775 
(6)クヌート・エードガット(指)、国立劇場の1947年サマーツアーから
ラーシュ・エッゲ(T)*
エーリク・セッテルマン(Br)**
グレタ・フォシェル(S)、アンサンブル#
イーサ・クヴェンセル(S)##
イーサ・クヴェンセル(S)+、ラーシュ・エッゲ(T)+
録音:1947年7月4日、フォルケツ・パルク(フィンスポング)  スウェーデン放送番組アーカイヴ LB+ 6930 
(7)大劇場合唱団・O、ステュビョーン・リンデダール(指)
イーサ・クヴェンセル(S)*
ベルンハルド・ソンネシュテット(Br)**
Symfoni RT 1006 
ベルンハルド・ソンネシュテット(Br)#、イーサ・クヴェンセル(S)#
Symfoni RT 1007 
エヴィ・ティベル(S)##
Symfoni RT 1006 
エヴィ・ティベル(S)+
スウェーデン放送番組アーカイヴ LB+ 9.501 
録音:1948年2月23日、ヨーテボリ・コンサートホール 
(8)エヴィ・ティベル(S)、アンサンブル、大劇場O、ステュビョーン・リンデダール、もしくは、ルーネ・ヴァールベリ(指)
録音:1949年9月、ヨーテボリ(9月3日プレミア)  スウェーデン放送番組アーカイヴ LB+ 10233 
(9)ベーリト・チェルマン(S)、マグヌス・ルードベク(Br)、大劇場O、ステュビョーン・リンデダール、もしくは、ルーネ・ヴァールベリ(指)
録音:1949年12月、ヨーテボリ(12月9日プレミア)  スウェーデン放送番組アーカイヴ LB+ 11.661 
(10)大劇場O、ステュビョーン・リンデダール(指)
ウッレ・シヴァル(台詞)*、ヨースタ・チェッレッツ(T)*
ヨースタ・チェッレッツ(T)**、ウッレ・シヴァル(テノール・台詞)**
スティーナ=ブリッタ・メランデル(S)#、ロリ・ライル(Ms)#
クヌート・エルマン(Bs)##、マルガレータ・ベリストレム(Ms)##
録音:1949年10月、ヨーテボリ(10月17日プレミア)  スウェーデン放送番組アーカイヴ LB+ 11.383 
(11)スティーナ=ブリッタ・メランデル(S)、エリ・ベリフォシュ(Ms)、ウッレ・シヴァル(T)、大劇場O、カール・ルーネ・ラーション(指)
録音:1952年12月1日、ヨーテボリ大劇場(ライヴ録音) 
ヨーテボリの「大劇場(Stora Teatern)」は、1859年9月、クングスパルケン(国王公園)に「新劇場」の名で建設されました。莫大な国費をかけて作られたルネサンス様式の劇場は、ヨーテボリの文化を支える場として栄え、1880年代から「大劇場」と呼ばれるようになりました。1920年代からオペラとミュージカルの劇場として有名になり、「リリック劇場(Lyriska Teater)」として親しまれています。「コレクターズ・クラシックス」シリーズの『大劇場に至るオペラの苦難の道』は、リリック劇場の100年の歴史をたどりるため、劇場ゆかりの歌手と指揮者が残した、20世紀初頭からの録音を集成して制作されました。

Pentatone
PTC-5186880
(2SACD)