湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



BMOP SOUND
(アメリカ)




※表示価格は全て税込み。品番結尾に特に表記のないものは全て1CDです。
品番 内容 演奏者
BMOP-1050(1SACD)
スティーヴン・スタッキー(1949-2016):作品集
ラプソディーズ(2008)
アメリカのミューズ(1999)*
管弦楽のための協奏曲(1987)
ギル・ローズ(指)
ボストン・モダン・オーケストラ・プロジェクト
サンフォード・シルヴァン(Br)*

録音:2013年7月2日、2010年5月30日、2014年3月31日
2016年惜しくも66歳で亡くなったスティーヴン・スタッキーの作品集。長年ロサンゼルス・フィルの常任作曲家を務めるなどアメリカの中堅作曲家として注目され、BISレーベルからもピュリッツァー賞を受賞した「管弦楽のための協奏曲第2番(2005)」を収録した作品集が発売になっておりました。「ラプソディーズ」はモダンで冷たく厳しいサウンドが耳を引きつけます。「アメリカのミューズ」は4曲からなりベリーマン、カミングス、アモンズ、ホイットマンの歌詞が歌われます。管弦楽のための協奏曲は3つの楽章からなる暗く激しい作品。何れも調性的ではありませんが、強く訴える力を持っています。
BMOP-1053(1SACD)
「トランスフォーメーションズ」
〜ウェイン・ペターソン(b.1927)作品集

(1)トランスフォーメーションズ(1985)
(2)《そして風が吹く》(1994)
(3)《夜の力、暗闇の心》(1990)
ギル・ローズ(指)
ボストン・モダン・オーケストラ・プロジェクト
(2)プリズム四重奏団

録音:(1)2011年1月、(2)2010年1月、(3)2015
年6月、57:08
ウェイン・ペターソンはロンドンの王立音楽院で学んだ後、サンフランシスコ州立大で教鞭と 執りつつ多くの作品を発表し1992 年にピューリッツァー賞を受賞した。彼の音楽は様々なモー ド、自由な無調、12 音技法など 20 世紀の諸技法を折衷しながら卓越した管弦楽法でエネル ギッシュな音の運動が展開される。サンフランシスコで長年教鞭を執っていたとはいえ、ミニマ リズムや実験主義とは無縁でアメリカ東海岸流の作曲家を代表するエリオット・カーターなどに 近い。ピューリッツァー賞受賞作「夜の力、暗闇の心」は彼の代表作で日本の湯浅譲二にも似 た、きらきらと輝く鮮やかな管弦楽の音色の躍動が魅力的。
BMOP-1054(1SACD)
ポール・モラヴェック(b.1957):《吹雪の声》(2008) ギル・ローズ(指)
ボストン・モダン・オーケストラ・プロジェクト

録音:2015年3月
ポール・モラヴェックはハーヴァード大学で学んだ後、アメリカ・ローマ大賞を受賞しローマに 滞在、作曲と研究に没頭した。2004 年に「テンペスト幻想曲」でピューリッツァー賞を受賞して いる。彼はアメリカ国内では新調性派と称され、現代音楽の技法と調性を折衷したロマンティッ クな作風の作曲家としてデル・トレディチらと並び認識されている。「吹雪の声」はテッド・クーザ ーの詩をテキストとした4 人の独唱、混声合唱と管弦楽のための大オラトリオ。1888 年冬、実際 にアメリカ中西部を襲った大吹雪と戦う地元住民の奮闘と団結、家族の愛を描いたヒューマン・ オラトリオ。
BMOP-1055(1SACD)
ジェレミー・ギル(b.1975):作品集
(1)《激しい潮の前に》(2012)
(2)セレナータ・コンチェルタンテ(2013)
(3)ノットゥルノ・コンチェルタンテ(2014)
ギル・ローズ(指)
ボストン・モダン・オーケストラ・プロジェクト
(1)チン=ユン・フ(P)、マーシュ教会cho
(2)エリン・ハニンガン(Ob)
(3)クリス・グライムズ(Cl)
ジェレミー・ギルはジョージ・ロックバーグに師事。その後アメリカ国内のアンサンブル、オー ケストラによって作品は盛んに演奏されている。作風は師匠ロックバーグ譲りの堅実でしっかり とした構成の中に現代的なロマンティシズムを漂わせる。「激しい潮の前に」はピアノ独奏と合 唱、管弦楽のために書かれたオラトリオとも合唱付きの協奏曲ともとれるユニークな作品。セレ ナータ・コンチェルタンテとノットゥルノ・コンチェルタンテは姉妹作の関係にあり、それぞれソロ 楽器のオーボエ、クラリネットが抒情的な旋律を朗々と歌い続けるパストラルな雰囲気を持った 秀作。
BMOP-1056(2SACD)
デイヴィッド・デル・トレディチ(b.1937): ソプラノと管弦楽のための《少女アリス》全 コートネイ・バッド(S)
ギル・ローズ(指)
ボストン・モダン・オーケストラ・プロジェクト

録音:2016年3月
デル・トレディチの「少女アリス」の第1部「夏の日の思い出」はスラットキン&ブリン =ジュルソンの録音(NONESUCH)で知られていましたが、ついに第2部も収録した 全曲盤が登場です。 デイヴィッド・デル・トレディチは当初セリエリズムや現代音楽の様々な技法で作曲して いたが、やがて明快な調性感とポップスのリズム感を備えた新ロマン主義的な傾向に 転向する。ルイス・キャロルの文学作品「不思議の国のアリス」を題材とした一連の作 品の成功で英語圏での作曲家の地位が確立、本作「少女アリス」はピューリッツァー 賞を受賞した。この作品では 19 世紀から 20 世紀の音楽のありとあらゆる技法、語法 (例えばリムスキーコルサコフ、初期ワーグナー、チャイコフスキー、ハリウッドの映画音 楽などなど)が折衷され「不思議の国のアリス」の幻想的で暗喩に満ちた世界が表現さ れている。
BMOP-1057
ピーター・チャイルド(b.1953)管弦楽作品集
(1)ジュバル(2001)
(2)アディロンダックの声(2006)
(3)シャンティ(平和)(2011)
ギル・ローズ(指)
ボストン・モダン・オーケストラ・プロジェクト

録音:(1)2014年9月、(2)2010年6月、(3)2011年5月
ピーター・チャイルドはアメリカ東部を拠点に活動する作曲家。ジェイコブ・ドラッグマンらに師 事し現代音楽の他、ブリテン、アイヴズ、マーラーら様々な作曲家から影響を受けてダイナミックな 管弦楽曲を多数発表しています。ここに収められた作品はいずれもオーケストラの機能が最大限に 生かされた極めて「鳴り」のよい作品で聴きごたえ充分。ヒンディ語で平和を意味する「シャンティ」 は無調と調性の間を行き来する、ロマンティックでミステリアスな佳品。
BMOP-1058(1SACD)
陳怡(チェン・イ)(b.1953):弦楽器のための協奏曲集
(1)「ドレスデンの春」(2005) 〜ヴァイオリンと管弦楽のための
(2)チェロと室内管楽アンサンブルのための組曲(1998/2004)
(3)胡琴組曲(1997)〜胡琴と弦楽のための
(4)強?(1983)〜ヴァイオリンと管弦楽のための
ギル・ローズ(指)
ボストン・モダン・オーケストラ・
プロジェクト
(1)ミラ・ワン(Vn)
(2)デイヴィッド・ラッセル(Vc)
(3)ワン・グオウェイ(胡琴)
(4)リジョ・リュー(Va)

録音:(1)2014年9月、(2)2010年12月、
(3)2012年5月、(4)2013年2月
陳怡は中国広州市出身の作曲家、ヴァイオリニスト。医師の両親のもと教養ある家庭に生まれ 育ったが文化大革命で迫害、辛酸をなめたが、渡米しコロンビア大学で周文中ほかに作曲を師 事し多数の管弦楽曲、室内楽、中国の伝統楽器のための作品を発表しています。ヴァイオリニスト でもある彼女には弦楽器のための優れた協奏曲が多く、このアルバムはその集大成。胡琴は中 国のよく知られた伝統的弦楽器で胡弓に似た音色を持つ。陳怡も同じ中国の後輩であるタン・ド ゥンと同じく中国の伝統音楽と西洋クラシック、現代音楽との融合に関心があり、共通点が多数あ る。タン・ドゥンの音楽が好きな人にはおすすめ。
BMOP-1059
チャールズ・フッセル(b.1938):「シンベリン」(1984/1996)〜シェークスピアの戯曲に基づく ギル・ローズ(指)
ボストン・モダン・オーケストラ・プロジェクト
アリアナ・デ・ラ・グァルディア (S)
マシュー・ディバッティスタ(T)
デイヴィッド・ソールズベリー・フライ(朗読)

録音:2016年7月
「シンベリン」は古代ケルト人の王を主人公としたシェークスピアの戯曲に基づく音楽劇。室内 オーケストラと朗読、声楽のために書かれており、後期ロマン派から近代の語法で作曲されてい る。バグ・パイプや打楽器が効果的に扱われ、中世イギリスの雰囲気がよく伝わってくる。作曲者 のフッセルはヴァージル・トムソンに学び、1991 年ピューリッツァー賞候補に選ばれた。
BMOP-1061(1SACD)
レイ・リァン(b.1972):作品集
(1)暁翔(シャオシャン)(2009/2014)〜アルト・サックスと管弦楽のための
(2)5 つの季節(2010/2014)
(3)千の山々、百万の流れ(2017)
ギル・ローズ(指)
ボストン・モダン・オーケストラ・プロジェクト
(1)チェン=クァン・リン(A.Sax)
(2)ガオ・ホン(ピパ/中国琵琶)

録音:(1)2014年4月、(2)2015年6月、(3)2018年4月
レイ・リァンは中国生まれでアメリカに移住した作曲家。アメリカ・ローマ大賞、アーロン・コープラ ンド賞ほか多数の賞歴がある。作品はベルリン・フィル、アルディッティ四重奏団など著名団体で 盛んに演奏されているとのこと。彼も前述のチェン・イやタン・ドゥンらと同じく中国の伝統音楽の要 素をクラシック、現代音楽と融合しようというスタンスを取り、これはこれでひとつの流派、様式とし て確立していると言ってよい。「暁翔」のアルト・サックスの京劇を思わせる甲高い音のグリサンド、 「5 つの季節」での中国琵琶の執拗なトレモロと管弦楽の掛け合い、「千の山、百万の流れ」にお ける山水画を思わせる音による風景描写がユニークで大いに楽しめる。
BMOP-1062(1SACD)
ウィリアム・シューマン(1910-1992):作品集
(1)「ユディト」〜コレオオグラフィックな詩(バレエ音楽)(1949)
(2)夜の旅(1947)
(3)エンドールの魔女(1965)
ギル・ローズ(指)
ボストン・モダン・オーケストラ・プロジェクト

録音:(1)2017年10月29日ジョーダン・ホール,ボストン
(2)2015年7月16日WBGHスタジオ・フレーザー・ホール,ボストン
(3)2016年7月14日タフツ大学ディストラー・ホール,サマーヴィル
アメリカ東海岸楽派の代表的な作曲家シューマンの珍しいマーサ・グラハムとのコラ ボで生まれた作品3 曲収録。ウィリアム・シューマンは無調と調性を程よくミックスした手 堅い作風で後のアメリカの作曲家、映画音楽に大きな影響を与えた。このアルバムに はシューマン30 代〜50 代の最も脂の乗り切った頃の作品が収録。
BMOP-1063(1SACD)
デイヴィッド・サンフォード(b.1963): 管弦楽作品集
(1)「ブラック・ノイズ」(2017)
(2)「祈る人:マーティ・ルーサー・キングJr の追
憶に」(1992)
(3)「スケルツォ・グロッソ」(2006)
ギル・ローズ(指)
ボストン・モダン・オーケストラ・プロジェクト
(2)サラ・ブレディ(Fl)
(2)エリック・バーリン(Tp)
(3)マット・ハイモヴィッツ(Vc)

録音:2011/2017年[47:44]
サンフォードはニューイングランド音楽院とプリンストン大学でクラシックとジャズを学んだ 後、アメリカ・ローマ大賞、グッゲンハイム奨学金などを得て多くの作品を発表しています。ジ ャズの経験はあからさまな形で作品に反映してはいず、むしろヨーロッパの前衛派を思わ せる部分が散見されます。マーティ・ルーサー・キング牧師に捧げられた「祈る人」はアフリカ 系アメリカ人作曲家の矜持を感じさせる力作。またチェロの巨匠ハイモヴィッツの熱演が光 る事実上のチェロ協奏曲、「スケルツォ・グロッソ」も聴きもの。
BMOP-1066(1SACD)
キーリル・メイカン(b.1972)作品集
(1)「ドリーム・ライトリー」(2008)
(2)「もし我々が空を知っていたなら」(2014)
(3)「優しい幻想」(2010)
(4)「スティル」(2010)
ギル・ローズ(指)
ボストン・モダン・オーケストラ・プロジェクト
(1)セス・ジョセル(エレキG)
(4)チャールズ・ディミック(Vn)
(4)ペーター・スルスキ(Va)

録音:2012-2018年
キーリル・メイカン(Keeril Makan)はマサチューセッツを拠点に活動する作曲家で南ア フリカとロシア系ユダヤ人を両親に持ち、そうした出自が自分の音楽にも影響を与えてい ると主張する。「ドリーム・ライトリー」はエレクトリック・ギターの澄んだ音色にオーケストラ が水彩画のような色を重ねてゆく美しい作品でミニマルともアンビエントとも聴ける佳作。 「もし我々が空を知っていたなら」も調性的な響きが終始続く静謐な作品。ポスト・ミニマ ル、新調性、新ロマン派とも異なる新しい抒情派作曲家の登場です。
BMOP-1068(1SACD)
「タイム・リリース」〜スティーヴン・マッキー(b.1956)作品集
都会の海(2013)
タイム・リリース(2005)〜打楽器と管弦楽のための*
トニック(2011)
ターン・ザ・スカイ(2006)
ギル・ローズ(指)
ボストン・モダン・オーケストラ・プロジェクト
コリン・カリー(Prec)*

録音:2017年6月
スティーヴン・マッキーは当初、ロックバンドでエレクトリック・ギターを演奏していた。 その後、クラシック系の音楽の作曲に転向し、現代音楽とロックを折衷したスタイルを 確立。「都会の海」は強烈な低音のビートに乗せられて次々と展開する音の風景がと ても魅力的。「タイム・リリース」は 4 つの楽章からなる一種の打楽器協奏曲。近年ステ ィーヴ・ライヒの演奏で著名なコリン・カリーの超絶的なソロが聴きもの。マッキーはミニ マル、ロック、現代音楽の要素を融合した作曲家としてアメリカでは評価が高く、グラミ ー賞を受賞しています。
BMOP-1069(1SACD)
デイヴィッド・フェルダー(b.1953):「4 つの枢機卿の時代」(2013-14)
ローラ・エイキン(S)
イーサン・ハーシェンフェルド(B)
ギル・ローズ(指)
ボストン・モダン・オーケストラ・プロジェクト

録音:2014年10月
デイヴィッド・フェルダーはアメリカ東海岸を中心に活動する作曲家。東海岸流の硬派で手 堅いアカデミズムの手法を駆使して無調による構成力のある作品を多数発表、彼の作品はアメ リカの多くのオーケストラにより演奏されています。「4 つの枢機卿の時代」はフランスの詩人ルネ・ ドーマルの詩をもとにしたソプラノ、バス、オーケストラと朗読、エレクトロニクスのための作品。 ベルク風の表現主義的な音楽にエレクトロニクスで作られた様々な音響が絡む野心作。
BMOP-1070(1SACD)
ガンサー・シュラー(1925-2015):オペラ「漁師と女将さん」
台本:ジョン・アップダイク(グリム童話に基づく)
ソンドラ・ケリー(MS)
スティーヴン・ゴールドスタイン(T)
デイヴィット・クラヴィッツ(Br)
カトリーナ・ガルカ(S)
イーサン・ドゥプイ(T)
ギル・ローズ(指)
ボストン・モダン・オーケストラ・プロジェクト、
オデッセイ・オペラ

録音:2015年11月
ガンサー・シュラーは現代音楽とジャズ、ポップスを融合した作曲家の先駆けとして知られ、 彼の音楽は現代音楽界ではThe third stream(第3 の流れ)と呼ばれた。オリヴァー・ナッセン、 マーク・アンソニー・タネジは彼の弟子です。様々な楽器を演奏し、ジャズ・ミュージシャンとし てマイルス・デイヴィス、ジョン。ルイスらとも度々共演した。このディスクはグリム童話の同名の 物語に基づくオペラ。人の好い漁師と欲深い妻、そして魔法にかけられて魚になった王子様の 不思議な寓話。メルヘン・オペラだが、ジャズ、ポップス的な要素は薄く、ベルクの「ヴォツェッ ク」を思わせる表現主義的な厳しい作風で書かれています。
BMOP-1071(1SACD)
エリック・ネイサン(b.1983):作品集
管弦楽のためのパエストゥム(2013)
ジェズアルドヘのオマージュ(2013, rev2017)
スペース・オブ・ア・ドアー(2016)
木の鐘(2011)
欠けている言葉I(2014)
イカルスは夢を見た(2008)
シンフォニエッタのためのパエストゥム(2013)
ギル・ローズ(指)
ボストン・モダン・オーケストラ・プロジェクト

録音:2017-2018年
エリック・ネイサンはアメリカ・ローマ大賞ほかアメリカの多くの賞を受賞し作品はニューヨー ク・フィル、ボストン響などでさかんに取り上げられています。エリオット・カーターに代表されるアメ リカ東海岸流の前衛手法で書かれているものの、オーケストラの機能を最大限に生かした管弦 楽法、色彩豊かな音の万華鏡が魅力的。
BMOP-1072
ハロルド・シェイペロー(1920-2013):管弦楽作品集
シンフォニア ハ短調(1948)
管弦楽のためのクレド(1955)
ピアノと小管弦楽のためのパルティータ(1960)
「緑の山のうえで」〜ジャズ・アンサンブルのための(1957
セレナーデ ニ調(1945)〜弦楽合奏のための
ギル・ローズ(指)
ボストン・モダン・オーケストラ・プロジェクト

録音:2014-2016年
ハロルド・シェイペローはロシア系ユダヤ人の移民。ハーバード大学でピストンらに師事。在 学中、同じ生徒であったレナード・バーンスタインと親交を深めた。その後、ブーランジェ、ヒン デミット、クレネクにも学んだ。彼の作風は新古典主義ともいうべきものでいずれの作品も調性 を基本としつつ、少しずつ新しい語法を取り込んで作品に新鮮味を出そうとしています。ジャズ・ アンサンブルのために書かれた「緑の山のうえで」は讃美歌風のテーマがビッグバンドのなかで 様々に色付けされ変奏されてゆく様が聴きもの。
BMOP-1072(1SACD)
ハロルド・シェイペロー(1920-2013):管弦楽作品集
シンフォニア ハ短調(1948)
管弦楽のためのクレド(1955)
ピアノと小管弦楽のためのパルティータ(1960)
「緑の山のうえで」〜ジャズ・アンサンブルのための(1957
セレナーデ ニ調(1945)〜弦楽合奏のための
ギル・ローズ(指)
ボストン・モダン・オーケストラ・プロジェクト

録音:2014-2016年
ハロルド・シェイペローはロシア系ユダヤ人の移民。ハーバード大学でピストンらに師事。在 学中、同じ生徒であったレナード・バーンスタインと親交を深めた。その後、ブーランジェ、ヒン デミット、クレネクにも学んだ。彼の作風は新古典主義ともいうべきものでいずれの作品も調性 を基本としつつ、少しずつ新しい語法を取り込んで作品に新鮮味を出そうとしています。ジャズ・ アンサンブルのために書かれた「緑の山のうえで」は讃美歌風のテーマがビッグバンドのなかで 様々に色付けされ変奏されてゆく様が聴きもの。
BMOP-1073(2SACD)
ノーマン・デロ=ジョイオ(1913-2008):作品集
(1)交響曲「聖ジョアンの勝利」(1952)
(2)歌劇「ルーアンでの裁判」(1956)
ギル・ローズ(指)
ボストン・モダン・オーケストラ・プロジェクト
(2)オデッセイ・オペラ

録音:2017/2018年
ノーマン・デロ=ジョイオはニューヨーク出身のイタリア系アメリカ人作曲家。ジュリアー ド音楽院で学んだ後、教会のオルガン奏者として生計を立てていたが、パウル・ヒンデミ ットに作曲を師事し作曲に専念するようになった。ヒンデミットに当時流行していた無調 のために自らの叙情的な作風を犠牲にすることはない、との助言を受け自分の方向性 を決める。それから多くの叙情的な合唱曲、管弦楽曲、歌劇などを発表した。 交響曲「聖ジョアンの勝利」はジャンヌ・ダルクを題材とした同名の歌劇からの音楽をまと めた3楽章27 分ほどの作品で近現代的な響きも交えつつ美しいハーモニーとメロディを 湛えた秀作。歌劇「ルーアンでの裁判」はフランスのルーアンで行われジャンヌ・ダルク の火刑が決まった異端審問が題材。全2 幕からなる大作でジョイオの代表作。
BMOP-1074(1SACD)
ジョン・ハービソン(b.1939):作品集
(1)ヴィオラ協奏曲(1988)
(2)ヴァイオリン、チェロのための二重協
奏曲(2009)
(3)バス・ヴィオール協奏曲(2005)
ギル・ローズ(指)
ボストン・モダン・オーケストラ・プロジェクト
(1)マーカス・トンプソン(Va)
(2)エミリー・バスキン(Vn)
(2)ジュリア・バスキン(Vc)
(3)エドウィン・バーカー(バス・ヴィオール)

録音:2019/2017/2015年
ジョン・ハービソンはアメリカ東海岸流の無調音楽を代表する作曲家。ハーバード大 学、プリンストン大学でロジャー・セッションズとウォルター・ピストンに学んだ。ハービソン はメトロポリタン・オペラでジェームス・レヴァインの指揮により初演されたオペラ「華麗な るギャッツビー」の成功で名声を不動のものにした。このアルバムでは弦楽器のための 協奏曲が集められています。そのうち二重協奏曲とバス・ヴィオール協奏曲は2000 年代に 入ってからの作品。いずれも自由な無調あるいは一部セリーによって書かれており、アメ リカ東海岸流のアカデミックな無調音楽の伝統は健在です。表現主義風の堅固な様 式による硬派のロマンティシズム(ベルク流の)で貫かれています。


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