湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



Musique en Wallonie
(ベルギー)


首都ブリュッセルを挟む、北のフランデレン州(オランダ語圏)と南ワロン州(フランス語圏)からなるベルギーで、ワロン州政府の後援のもと音盤制作を続けてきたMusique en Wallonie(ミュジーク・アン・ワロニー)は、この地の豊饒な音楽文化を世界に発信するレーベル。
イザイ、フランク、ジョンゲンらに代表されるフランス語圏ベルギーの作曲家たちのほか、ラッススやデュファイなどネーデルラント楽派にも名盤は多く、カントロフやインマゼールなど意外な大物の音源も少なからずリリースしてきた実績は見逃せません。カラー書籍風の豪華なブックレットには写真も満載。その充実した内容を、国内仕様では図版詳細まで訳付でお届けします。


※表示価格は全て税込み。品番結尾に特に表記のないものは、全て1CDです。
品番 内容 演奏者
MEW-0106
NX-B01
カフェ・リジョワ〜1910-1940年のサロン音楽
ハロー・ボーイズ/サロンの円舞曲
クラウディのセレナード/他(全15曲)
タイタニック・アンサンブル
チボリ・バンド
MEW-0208
NX-B01
フランソワ=ジョゼフ・ゴセック(1734-1829):弦楽の為の室内楽曲集
弦楽四重奏曲 変ロ長調 Op.14-5
ヴァイオリン二重奏曲ト短調 Op.7-6
弦楽三重奏曲 変ホ長調 Op.9-1
ヴァイオリンとヴィオラの為の二重奏曲第4番ハ長調
弦楽四重奏曲 ハ長調 Op.15-1
ヘリオス・アンサンブル
MEW-0211(2CD)
NX-A11
マルセル・クローデル〜歌劇・アリア&歌曲録音集(1929-1933)
トマ:「ミニョン」、
グノー:「ミレイユ」、
マスネ:「マノン」、
ヴェルディ:「リゴレット」、
プッチーニ:「ラ・ボエーム」、
リムスキー=コルサコフ:「サドコ」、
他からのアリア/歌曲
マルセル・クローデル(T)
MEW-0213
NX-B01
ベルギーのリヒャルト・ワーグナー〜独奏、二重奏、室内楽編成で聴くワーグナーの旋律
ジャック・グレゴワール&アドリアン=フランソワ・セルヴェ(1807-1866):チェロとピアノの為の二重奏曲第13番(「ローエングリン」の主題による)
ジャン=ルイ・ゴッバーツ(1835-1886):ピアノの為の「ニーベルンクの指環」−ジークフリート Op.153
エドゥアルト・ラッセン(1830-1904):「トリスタンとイゾルデ」によるピアノの為の抒情組曲
ジャン=バティスト・ジンゲレー(1812-1876):ピアノとヴァイオリンの為の華麗な幻想曲「タンホイザー」
リスト:ヘッベルのニーベルンゲンの付随音楽〜ハーゲンとクリームヒルト/ベヒライン
ドミニク・コーニル、
ヨハン・シュミット(P)
マリー・ハーリンク(Vc)
ヴェロニク・ボガーツ(Vn)
MEW-0315
NX-A07
ルネ・メゾン(1895-1962)〜ヒストリカル・レコーディング集(1928-1942)
ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」〜神よ、なんという暗さだ!
ワーグナー:歌劇「ローエングリン」から
ベルリオーズ:「ファウストの劫罰」〜ああ、この夕暮れのほのかな甘美さよ
ビゼー:アニュス・デイ 他(全20曲)
ルネ・メゾン(T)
MEW-0419(2CD)
NX-A11
エルネスト・ティルカン・セルヴェ〜アリアと歌曲集(全33曲)
ドニゼッティ:「ファヴォリータ」〜よいか、レオノーラよ
ロッシーニ:「ウィリアム・テル」〜じっとしていろ
ヴェルディ:「リゴレット」より
ジョルダーニョ:カロ・ミオ・ベン
ベルリオーズ:「ファウストの劫罰」より
ビゼー:「カルメン」より/他
エルネスト・ティルカン・セルヴェ(Br)

録音:1920年-1931年
MEW-0421
NX-B01
シルヴァン・デュピュイ(1856-1931):管弦楽作品集
交響的序曲「ドラマのために…」
交響的パラフレーズ「マクベス」/祈願
前奏曲と舞曲/組曲 ニ短調/伝説/詩曲
組曲 変ロ長調/英雄の詩「モイナ」
デイヴィット・コーエン(Vc)
リシャール・ピエタ(Vn)
ジャン=ピエール・ハエック(指)
リエージュPO
MEW-0422
NX-B01
フランスのカンタータ集〜トマ=ルイ・ブルジョワ(1676-1750 or 1751):カンタータ集
アリアン/忠実な羊飼い
プシュケへの恋
フェードルとイポリート
イザベル・デロシュ(S)
ティボー・レナールトス(T)
アンサンブル・アウソニア
MEW-0423
NX-B01
フランソワ=ジョゼフ・フェティ(1784-1871):大六重奏曲
ピアノ・ソナタ第1番へ長調
ピアノ・ソナタ第2番ニ長調
ピアノ・ソナタ第3番ト長調
小五重奏曲
ドミニク・コルニル(P)
オリヴィエ・ガルドン(P)
ヴェロニク・ボゲール(Vn)
フランソワ・シャンベルラン(Vn)
ポール・ド・クレルク(Va)
ハンス・マネス(Vc)他

録音:1972年&1984年

MEW-0524
NX-B01
ジョス・ブトミー(1697-1779):クラヴサン組曲第1番−第6番 イザベル・ソヴール(Cemb)
MEW-0525
甘き憂鬱〜マルグリット・ドートリッシュの生涯
マルガレータの甘い憂鬱〜「オーストリアのマルガレータ」の音楽バイオグラフィ
作曲者不詳(ピエト・ストリケルス編):Roti boully ioyeulx
ジョスカン・デプ・レ(1440頃-1521):美しき人よ、あなたの愛のために
アントワーヌ・ブリュイエ(1450頃-1524頃活躍):Vray Dieu qui me confortera
アントワーヌ・ブリュメル(1460頃-1520以降):Tous les regretz
作曲者不詳(ピエト・ストリケルス編):La danse de Cleves
アレクサンデル・アグリーコラ(1446頃-1506)/ハインリヒ・イザーク(1450頃-1517):Et qui la dira dira
作曲者不詳(ピエト・ストリケルス編):La franchoise nouvelle / Esperance de bourbon
ルイス・デ・ミラン(1500頃-1561頃):5声のパヴァーヌ( La bella franceschina )
ピエール・ド・ラ・リュー(1460頃-1518):Pourquoy tant me faut il /
il viendra le jour désiré/ Doleo super te
作曲者不詳: Dulces exuviae
ピエール・ド・ラ・リュー(1460頃-1518):Pourquoy non ne veul je morir
ヤコブ・オブレヒト(1450?-1505):Si sumpsero
ルイス・デ・ミラン(1500頃-1561頃):4声のパヴァーヌ
作曲者不詳: Troest mij, scoen lief
ジョスカン・デプ・レ(1440頃-1521):Plus nulz regretz /Que vous madame, in pace
作曲者不詳: Si dedero
カピラ・フラメンカ、
ディルク・シュネリングス(ディレクター)
神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世の長女、マルグリット・ドートリッシュ(1480−1530)の生涯をジョスカンやブリュメル、ラ・リュー、ミランなどの音楽でたどる見事なプログラム。4声の男声ヴォーカルとピリオド楽器による古楽大国ベルギーが誇る世界トップクラスのルネサンス音楽のスペシャリストたち、カピラ・フラメンカの演奏はここでも秀逸。ブックタイプ仕様での新装再発売。
MEW-0528(4CD)
NX-D07
イザイに献呈されたヴァイオリン・ソナタ
サマズイユ:ヴァイオリン・ソナタ ロ短調
ロパルツ(1864-1955):ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ短調
フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
マニャール(1865-1914):
ヴァイオリン・ソナタ ト長調 Op.13
ヴィエルヌ:ヴァイオリン・ソナタ ト短調 Op.23
シルヴィオ・ラザリ(1857-1944):ヴァイオリン・ソナタ Op.24
ルクー:ヴァイオリン・ソナタ ト長調
ヨゼフ・ヨンゲン:ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ長調 Op.27
アンドルー・ハーディ(Vn)
ウリエル・ツァショル(P)
MEW-0637
フェリクス・ゴドフロア(1818−1897):セレナード/二重奏曲/妖精の踊り/告別/ニオベ/2つのモザイク/魔術師の歌/Le reveil des fees/ボヘミア風シャンソン/願い/風のハープ/演奏会用練習曲/トリステッツァ/カンティレーナ/悲愴/寂しい森の中で/Le rouet de Marguerite/Les voix de la nuit シルヴィア・ベルニエ(P)、
ソフィー・アリンク(Hp)
ベルギーの音楽家ゴドフロアは1832年からはパリ音楽院でハープを学び優秀な成績を収め、1839からのドイツ演奏旅行でハープの名手としての名声を確立したことが知られています。ゴドフロアの作品の中でも特にハープのために作曲された数々の独奏曲や教則本は、現在も演奏家にとって重要な位置を占めています。揃ってエラールの楽器を使用するベルギーの女流奏者コンビが奏でるゴドフロアでは、ベルギー・ロマン派音楽の美しい演奏を堪能できます。
MEW-0843
マグリットのブルース
パック:セレナード
バディ:スロウ・フォー・ツー
デマレ:シメール/夢
ラングロワ:愛のワルツ
ビー:スタンディング・オン・ザ・ポーチ
フリングス:アヴュー
デルトゥール:牧歌/他
ジョー・ルメール(Vo)
マリー=ルース・ディアス(S)
アントニオ・レオネル(T)
エリック・マト(指)チボリ・バンド
MEW-0844-0845(2CD)
イザイ:歌劇《坑夫ピエール》 ギレーヌ・ジラール(S)、
アラン・ガブリエル(T)、
パトリック・デルクール(Br)、
ジャン=ピエール・ヘック(指)
ワロン王立歌劇場O&cho

録音:2006年11月25日
1858年ベルギーのリエージュに生まれたヴァイオリンの世界的巨匠ウジェーヌ・イザイ。ここでは、話題盤"イザイに献呈されたヴァイオリン・ソナタ"(MEW 0528-0531)に収録された作品など、数々の初演を行った"ヴァイオリン奏者"としてではなく"作曲家"としての姿に焦点をあてており、録音された作品はイザイの珍しいオペラ「坑夫ピエール」!1931年3月4日に初演が行われたものの未出版のため演奏機会に恵まれてこなかった「抗夫ピエール」だったが、2005年にアメリカのケース・ウェスタン・リザーブ大学のフィリップ・シストがクリティカル・エディションを発表したことにより今回の録音が実現の運びとなったのです。イザイの作品といえば「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ」などが知られていますが、母国ベルギーのアーティストたちによって貴重なオペラがその姿を現すことになります。
MEW-0848-0849(2CD)
レジス:ミサ・エッチェ・アンチルラ・ドミニ
ミサ・ロム・アルメ
モテット&シャンソン集
エドワード・ウィッカム(指)クラークス

録音:2007年
※ブックタイプ仕様
ジャン・ルロワというフランス語名を持ち、ギョーム・デュファイの書記を務めていたとされるフランドルの作曲家ヨハネス・レジス(c.1425−c.1496)のミサ曲、モテットとシャンソン集。詳細な経歴は明らかになっていないレジスの音楽は、同時代の高名な音楽理論化ヨハネス・ティンクトリスが称賛したという記録が残されている。ウィッカム&クラークス(・グループ)が歌うフランドルの音楽はやはり絶品。
MEW-0852
庭にて〜アルス・ノヴァの四季 ディルク・シュネリングス(ディレクター)
カピーリャ・フラメンカ
MEW-0953
ブリュッセルの市〜1910年ブリュッセル万国博覧会 エリク・マト(指)チボリ・バンド

MEW-1054
フィオッコ:小モテット集
めでたし女王/幸いなるかな
主よわれを解きはなちたまえ
神をたたえよ/主を誉め讃えん
スケルツィ・ムジカーリ、
ニコラ・アクテン(指)

録音:2009年10月
ブックタイプ仕様(フルカラーブックレット44ページ)
ネーデルラントで活躍したイタリアの音楽一家フィオッコ一族の1人、ジョゼフ=エクトール・フィオッコ(1703−1741)。1737年に楽長に就任したブリュッセルの聖ミシェル&ギュデュル大聖堂のために書かれた「小モテット集」も、「クラヴサン曲集」と並ぶ代表的作品である。フィオッコは一族の伝統的なスタイルに留まらず、イタリア、フランス、イギリスのヘンデルなど、様々な様式の特徴を柔軟に採り入れたことでも知られています。
MEW-1157
愛に囚われ〜フランドルの彩画
バンショワ、ビュノワ、カルドー、
フォンテーヌ、フライ、グレノン、
マールベック、モートン、プロワの作品
カピラ・フラメンカ、
マルニクス・デ・カト(C.T&指)

録音:2010年12月−2011年1月
ブックタイプ仕様(フルカラーブックレット64ページ)。
バスのディルク・スネリングからカウンターテナーのマルニクス・デ・カトに指揮が受け継がれたカピラ・フラメンカ。この「愛に囚われ(Espris D'amours)」は、ジル・バンショワとギョーム・デュファイという2人の巨星を中心として、フランドル楽派の音楽の歴史、発展、他国への影響を描いたカピラ・フラメンカならではのプログラム。ハーモニー、構成力ともに素晴らしい完成度。
MEW-1158
ラッスス:作品集Vol.1
今や私はみじめで
私が助かる道は閉ざされているので
私は希望の中に生き恐れ
さあ、いっしょに歌を歌え
その望みが/冷たいライン河の
聞け、愛らしきわが恋人よ
主よ、耳を傾けたまえ
おお瞳、私の恋人/あの輝かしい太陽
今もあなたのもの
天にはのどかな星は多くない
イエスは心に怒りを覚え
主よ、われは罪を犯ししゆえ
われ罪を犯したれども
ルドゥス・モダリス

録音:2011年5月−6月
ブックタイプ仕様(フルカラーブックレット58ページ)。
5年間で5枚のディスク、5つのアンサンブルの演奏の完成が予定されているラッススの作品集。1550年代の作品を集めた第1巻を歌うルドゥス・モダリスは、約12年に渡りクレマン・ジャヌカン・アンサンブルのメンバーとして活躍したブリュノ・ボテルフが創設したフランスのア・カペラ・グループ。各声部の絶妙のバランス感が生み出すハイクオリティのハーモニーは、まさにフランス古楽界の至宝です。
MEW-1159(3CD)
ラ・リュー:ミサ曲「7つの苦しみ」
ミサ・アヴェ・マリア
晩祷(夕べの祈り)
ミサ曲「われら御身の保護のもとに」
シャンソン集
あなたを思って私は悲しむ
ミサ・アレルヤ
カピラ・フラメンカ、
ディルク・スネリングス(Bs&指)

録音:1996年−2011年
ルネサンス時代、フランドル楽派の音楽のスペシャリストとして高名な男声ア・カペラ・グループ、カピラ・フラメンカが歌うピエール・ド・ラ・リュー(ca.1450−1518)のミサ、モテット、マニフィカトとシャンソン集。ミサ曲「7つの苦しみ」はベルギー・セシリア賞、フランスのディアパゾン賞など多くの音楽賞に輝いた名唱。カピラ・フラメンカのハーモニーのクォリティは、ヨーロッパの名立たるア・カペラ・グループの中でも特に際立っています。
MEW-1160
フベール・ヴェクレイ〜オペラ・アリア集
グレトリ:「ギヨーム・テル」より(録音:1954年9月8日)
ベートーヴェン:「フィデリオ」より(録音:1954年頃)
ヴェルディ:「アイーダ」より(録音:1954年5月7日)
チレア:「アドリアーナ・ルクヴルール」より(録音:1958年頃)
プッチーニ:「トスカ」より(録音:1958年頃)
ジョンゲン:「トーマ・ラニュレ」より(録音:1950年4月19日)
デ・ブーク:「エメラルドの道」より(録音:1950年4月19日)
フベール・ヴェクレイ(S)
ルシェンヌ・デルヴォー(Ms)、
モーリス・バスティン(指)他

録音:1950年代
ブックタイプ仕様(フルカラーブックレット48ページ)
ルシェンヌ・デルヴォー(MEW-0739-0740)に続くヒストリカル・レコーディング・シリーズの第2巻は、ベルギーのソプラノ、フベール・ヴェクレイ(1923−2009)の名唱集。

MEW-1161(5CD)
フランク:ピアノのための作品集
ピアノ協奏曲第2番ロ短調Op.11
華麗なる変奏曲Op.8
ピアノ五重奏曲ヘ短調*
ヴァイオリン・ソナタ イ長調**
ピアノ三重奏曲第1番嬰ヘ長調Op.1-1#
ピアノ三重奏曲第4番ロ短調Op.2#
「ゴッド・セイヴ・ザ・キング」による二重奏曲Op.4+
グレトリの「リュシール」による二重奏曲Op.17+
歌劇「ユルダ」より+
前奏曲,フーガと変奏曲Op.18++
前奏曲,コラールとフーガ++
前奏曲,アリアと終曲++/人形の嘆き
「アヴェ・マリス・ステラ」のための前奏曲++
アンジェ地方のノエル++
低音の歌++/ベアルヌ地方の歌++
ジャン=クロード・ヴァンデン・エイデン(P)、
エドガール・ドヌー(指)
ベルギー・フランス語RSO(RTBF新SO)、
アンサンブル・セザール・フランク*、
アンドルー・ハーディ(Vn)**、
ウリエル・ツァショル(P)**、
アカデミカ四重奏団#、
ダニエル・ブルメンタール(P)+、
ヤコブ・ボガール(P)+、
ドミニク・コルニル(P)++

録音:1983年−2005年
ベルギーのリエージュで生まれ、フランスを活躍の場とした19世紀の大作曲家でありオルガニスト、セザール・フランク(1822−1890)のピアノ作品集。「交響曲ニ短調」など晩年の作品が特に有名だが、1835年、13歳の時に作曲されたロマン派の香り漂う佳作「ピアノ協奏曲第2番」は、早くから開花していたフランクの並外れた才能の証拠と言えるでしょう。

MEW-1265(2CD)
デ・オルト&ジョスカン〜1490年頃のシスティーナ礼拝堂の音楽
ジョスカン:ナルディ・マリア・ピスティチ、
 ミサ曲「ラ・ソ・ファ・レ・ミ」より、
 ミサ曲「絶望的な運命の女神」より
ヴェールベケ:平安を与えたまえ
 めでたし天の女王、
 ミサ曲「プリンセス・ダムレッテ」より
作曲者不詳:クレド
デ・オルト:光の創り主よ、
 フーガのミサより
ヴァケラス:主よ、われらの罪により
ジョスカン:主よ、われらの罪により
デュファイ:ロム・アルメ
作曲者不詳:ロム・アルメ
デ・オルト:ミサ・ロム・アルメ、
 アヴェ・マリア・マーテル・グラティエ
サン・ミシェルの聖歌:ファクトゥム・エスト・シレンティウム
ジョスカン:ミサ・ロム・アルメ
カット・サークル、
ジェシー・ローディン(芸術監督)
ルネサンスの巨星ジョスカン・デ・プレのイタリア、ローマ時代の作品を中心とした世界初録音を含む宗教作品集。2003年に創設されたアメリカのルネサンス音楽のスペシャリストたち、カット・サークルが、ジョスカン、そしてローマ教皇の礼拝堂聖歌隊の一員でもあったマルブリアヌス・デ・オルト(c.1460−1529)や、ガスパール・ファン・ヴェールベケ(c.1445−a.1517)の音楽と共に、15世紀末、1490年頃のシスティーナ礼拝堂の厳かなる空間を現代に再現します。
MEW-1267
中世の聖歌とルネサンス時代のポリフォニー〜聖シャルルマーニュの祝日のため エクスルテームス、
シャノン・カナヴァン、
エリック・ライス(指)
カロリング王朝フランク王国の国王、シャルルマーニュ(カール大帝/742−814))の祭日「聖シャルルマーニュの祝日」のための典礼音楽集。エクスルテームスは2003年に結成され、ボストンを中心に活動するピリオド・ヴォーカル・アンサンブル。ボストンのファースト・ルーテル教会のアンサンブル・イン・レジデンスとして高い評価を得ています。

MEW-1268
ラッスス:音楽による伝記Vol.2
グローリア(ミサ・オン・ム・ラ・ディより)
お世辞のうまい女性がお好きなあなたは
もしお前が健康でなければ
甘い拒絶
過酷なこの世は何と多くの嫉妬を
もし気力の失せた私の詩が
死よ、汝を思うことは
わが愛する者よ、立ちて急げ
めでたし、鮮やかなるぶどう酒の色
この道をお通りになるのは
あなたがどれほど優しくても
マニフィカト・タン・ヴ・ザレ・ドゥース
主の祈り
ヴィルテンベルクの地方では
楽しく生きるのが私の流儀
物事は内より
輝くオリュンポスの山より星が現われ
ボイイの皇帝に告げよ
ジンガー・プア

録音:2012年4月、ミュンヘン
ブックタイプ仕様(フルカラーブックレット64ページ)
5年の歳月、5枚(5タイトル)のディスク、5つのアンサンブルの演奏でたどるフランドル楽派の巨匠、ロラン・ド・ラシュス(オルランドゥス・ラッスス)の生涯。
ルドゥス・モダリスが1550年代の作品を歌った第1巻(MEW-1158)に続く第2巻では、ルネサンス音楽からロック、ポップまでを歌うドイツ屈指のア・カペラ・グループ、ジンガー・プアが登場!ミュンヘンのバイエルン宮廷で宮廷音楽家、楽長として活躍し、アルブレヒト5世、ヴィルヘルム5世に仕えるなど、高い名声を誇った充実期を証明するミサやモテトゥス、シャンソンやドイツ・リートの数々。
女声のトップと男声5人のアンサンブル、ジンガー・プアのハーモニーとラシュス(ラッスス)の音楽の見事なリンクが、フランドルの巨匠の音楽による伝記の第2章となります。
MEW-1473
ジョルジュ・アントワーヌ(1892-1918):ピアノ四重奏曲 ニ短調 Op.6 (1914)
ヴァイオリンとピアノの為のソナタ 変イ長調 Op.3 (1910-14)
アンサンブル・オクサリス
[ジャン=クロード・ファンデン・エインデン(P) シャーリー・ラウプ(Vn)
エリザベート・スマルト(Va) エイミー・ノリントン(Vc)]

MEW-1575
ジョンゲン:管弦楽の為の作品集
絵になる情景 Op.56
悲しきサラバンド Op.58
ヴィオラと管弦楽の為の連作(組曲) Op.48
なつかしき思い出(親密なるページ) Op.55
ジャン=ピエール・アーク(指)
ベルギー王立リエージュPO
ナタン・バウド(Va独奏)
MEW-1576
変容のミサ〜15・16世紀のトゥルネー大聖堂のミサ曲
前夜祭〜レスポンスリウムとアンティフォナ
とりなしの祈り〜アンティフォナ
ミサ〜聖三位一体のミサ
ミサの終わり〜アンティフォナ、モテトゥス「聖なる三位一体に」
ヘンドリク・ファンデン・アベール指揮声楽アンサンブル「プサレンテス」
MEW-1577(2CD)
NX-B09
デュファイ(1397頃-1474):固定旋律による傑作ミサ4編
多声歌曲「わたしの顔が蒼ざめているのは」
ミサ・ス・ラ・ファス(わたしの顔が蒼ざめているのは)
ミサ・ロム・アルメ(わたしの顔が蒼ざめているのは)
ミサ・エッケ・アンチラ・ドミニ&ベアタ・エス・マリア(わたしは主のはしため
祝福されたるはマリア様)
めでたし、天の皇后(単旋律聖歌)
めでたし、天の皇后(デュファイによる多声版)
ミサ・アヴェ・レジーナ(めでたし、天の皇后)
ジェス・ロビン(指)カット・サークル
MEW-1579
ヨーロッパ人ラッスス 織り成す聖界と俗界の歌曲〜音楽でたどる伝記 V
万物の創造主なる主は(マカバイ記2, 1-2改編)/
愚かな者はすでに心がないのに(箴言17-1と20、定旋律は コヘレトの言葉1-2)/
すべての後悔/この朝に/歌が私を癒すので(クレマン・マロ”エピグラム” 134)/
おお、ルチア、ミャウ、ミャウ/おお、ほんとうに苦い波は/私のすべての望む力とともに(詩篇50-17、144-1改編)/
神がわたしたちを憐れみ(詩篇66)/ああ、どれほどの苦しみが(作曲者不詳のエレジー)/
見よ、マリアがわれらに救い主を産んだ(主の割礼祭のアンティフォナ)/蝋が火に解けるように/
かんぬきを持ち上げて/わたしが呼ばわる時(詩篇4)/優雅さに満ちたマリア/誰にできるのか/
悲しみを思い出す時/甘い語らい/主よ、われ御身をたたえまつらん(詩篇29, 2-4)/
主よ、わたしの敵は何と多いことだろうか(詩篇3)
リオネル・ムニエ指揮アンサンブル・ヴォクス・ルミニス
MEW-1681
イザイヴァイオリンと管弦楽の為の協奏的作品
官能(詩曲 第4番) Op.21 *
幻想曲「ディヴェルティメント」 Op.24 *
冬の歌(詩曲 第3番) Op.15 #
いつかの雪 Op.23 *
幼年時代の夢 Op.14 #
糸車(詩曲 第2番) Op.13 #
子守歌 Op.20 #
スヴェトリン・ルセフ(Vn)* 
アモリ・クイトー(Vn)#
ジャン=ジャック・カントロフ(指)
ベルギー王立リエージュPO
MEW-1786
ローラン・ド・サン=リュック(1669-1708):リュート作品集
リュート組曲 ハ長調
小品 ト短調
リュート組曲 ニ長調
小品 イ長調
エヴァンヘリナ・マスカルディ(Lute)

録音:20174年3月

MEW-1889

NYCX-10023
国内盤仕様
税込定価
「ザ・ピンク・レディ」 〜第一次大戦中のベルギー都市派音楽
アイヴァン・キャリル(本名フェリクス・マリー・アンリ・ティルキン 1861-1921)
ジョルジュ・ラウウェレインス(1884-1960)ウィレム=ヤン・パーンス(生歿年不詳)
イポリート・アッケルマンス(1886-1965)オーギュスト・エーヘリクス(生歿年不詳)
カール・マイ(生歿年不詳)エミール・シルー2世(生歿年不詳)

1.ラウウェレインス:ホリデイズ(休暇)〜アメリカ風行進曲(1914)
2.ラウウェレインス:恋の季節だ(『春のバレエ』より)〜ヴァルス・ラント(1919)
3.パーンス:褐色のワルツ〜ヴァルス・ラント(1914)
4.アッケルマンス:大幻想曲「不可解な魅力」作品160〜同題のオペレッタによる(1917)
5.エーへリクス&マイ:ラ・カノネット(砲手女子)〜舞曲(1915)
6.エーヘリクス:ジープ男爵殿〜笑劇歌(1917)
7.アッケルマンス:大幻想曲「女性弁護士」作品92〜同題のオペレッタによる(1917)
8.シルー2世:いとも麗しき参政権〜ニュー・ラグタイム(年代不詳)
9.アッケルマンス:ラ・サボティーヌ(オペレッタ『不可解な魅力』より)〜当世風刺歌(1917)
10.パーンス:それは在りし日のワルツ〜ヴァルス・ラント(1917)
11.ラウウェレインス:エル・オペラ・タンゴ〜タンゴ(1914)
12.キャリル:幻想曲「ザ・ピンク・レディ」〜同題のオペレッタによる(1911)
13.アッケルマンス:魔法のカブリオレ(軽馬車)〜個性的小品(年代不詳)
歌:ジョエル・シャルリエ (Ms)、マクシム・メルニーク(T)
ティヴォリ・バンド
[エリック・ロッベレヒト、ハンス・カンマールト、ヒセラ・カンマールト(Vn)、カミーユ・フェイェ=ピコー(Va)、ラファエル・フェイエ(Vc)
イェンス・シミロクス=タホン[2][10][11]、エリック・マトー(Cb)
アラン・バジョ (ピアノ / パリのプレイエル1843年製オリジナル)]

エレーヌ・ラガディティス[4-7][12-13]、マリー・ラガディティス(Fl)
デインフナ・ファンデンアベーレ(Ob)
ヘールト・バーケラント[1-7][12-13]
ジャン=フィリップ・ポンサン(Cl)
ダニエル・ドムスティエ(バスーン)
マルク・ド・ヴレース(Tp)
ジャン=ミシェル・モナール(ドラムス)
エリック・マトー(コントラバス&総指揮)

録音:2017年12月、ヘント(ベルギー)、ミレイ音楽堂
【国内盤】解説日本語訳・補筆、歌詞日本語訳:白沢達生
このアルバムのリリースからちょうど100年遡った1918年11月は、4年以上におよぶ膠着状態で多くの犠牲者を出してしまった第一次大戦がついに休戦協定 を迎えた月。2014年から欧州各地で展開がみられた第一次大戦前後の芸術を再検討するプロジェクト「1914−1918」にとくに熱心だったのは、ドイツ対フ ランスの戦役のさなか国土荒廃にさらされたベルギーでした。イザイやジョンゲンをはじめ、大戦で疎開を余儀なくされたことで実績をあげた作曲家たち、あるいは 戦火の犠牲となってキャリアを中断されてしまった作曲家たちの復権に力をあげてきたフランス語圏ベルギーのレーベルMusique en Wallonieはいま、企画の 最終年を飾るにふさわしく「大戦期間中のベルギー」に着目、20世紀初頭までに欧州随一の文化大国となっていたはずの自国が大いに荒れてゆくのを横目 に、たくましく人々の心に潤いをもたらしつづけた音楽家たちの偉業を世に問うアルバムを制作。音楽院的クラシック王道とはやや一線を画した、サティやシェー ンベルクらを育てた大都市圏ならではの音楽世界を「いま」に甦らせるのは、コープマン、ヘレヴェッヘ、ドンブレヒトら古楽先進地オランダ&ベルギーを代表する 指揮者たちが絶大な信頼を置いてきた古楽系コントラバス奏者エリック・マトー率いるサロン楽団。1843年製プレイエル・ピアノのまわりに集う室内楽の名手た ちが、ソプラノとテノールの甘い歌を交え、ワルツやラグなど「ジャズ前夜」のヨーロピアン・サウンドを艶やかに、本場奏者ならではの共感とともに甦らせてゆきます。 国内仕様盤は詳細解説・歌詞日本語訳付。ドビュッシーやラヴェル、R.シュトラウスやシェーンベルク:、プロコフィエフなど同時代の周辺諸国の作曲家たちとの 比較も面白そうな1枚と言えるのではないでしょうか。
MEW-1890(2CD)

NYCX-10029(2CD)
国内盤仕様
税込定価
ピエートロ・トルリ(1660頃〜1737):オラトリオ『現世のむなしさ』 バルバラ・シュリック(S)
イングリット・シュミットヒューゼン(S)
ディレク・リー・レイギン(C.T)
ロジャーズ・カヴィー=クランプ(T)
ミヒャエル・ショッパー(バス
ムジカ・アンティクヮ・ケルン(古楽器使用)
アリスン・ギャングラー (Ob)
ラインハルト・ゲーベル(Vn、指)
マンフレード・クレメル(Vn、Va)
フローリアン・ドイター .(Vn、Va)
フィービー・カライ(Vc)
ビビアーヌ・ラポワント(Cemb)
ティエリー・メーデル(ポジティヴ・オルガン)

録音:1988年7月、フリブール(スイス)、サン=ミシェル教会
【国内盤】
解説日本語訳、補筆、あらすじ…白沢達生
アレッサンドロ・スカルラッティやカンプラなどと同じ頃、つまりヴィヴァルディやバッハよりも一世代上に属するピエートロ・トルリは、ミュンヘンとブ リュッセルで覇権を誇ったバイエルン選帝侯の宮廷作曲家として大いに活躍したイタリア人作曲家。基本的に、このトルリの作品で現代蘇演 されたものはことごとく名作……といってもよいくらい、1700年前後のイタリア音楽の粋をあつめた旋律美とダイナミズム豊かな音楽ばかりを 綴った天才でもあります。 南ネーデルラント〈のちのベルギー〉の音楽は17世紀末頃から、リュリの系譜をひくフランス音楽と、イタリアから来た音楽家たちが根づかせつつ あったイタリア音楽とがせめぎあい、独特の発展をみせていました。その渦中にあって、同時代のイタリア人フィオッコとともにイタリア音楽の魅力 を同地に根付かせたトルリの、1706年初演のオラトリオ『現世のむなしさ』は受難節を彩った端正な充実作。オーボエひとつと弦楽器・通奏 低音だけの器楽伴奏と数少ない歌手による室内編成で奏でられるのは、フランスの「ルソン・ド・テネブル」と同じく豪奢なことが許されない時 期のために書かれた音楽だから。しかし本盤は1988年の記念碑的放送録音で、全盛期のムジカ・アンティクヮ・ケルンと名古楽歌手たちが 居並ぶ演奏陣の豪華さは圧巻!古楽器アンサンブルの機微を知り尽くしたうえでの「攻め」にあふれたスリリングな演奏で知られたグループ が、その後それぞれのアンサンブルを結成することになる名手ぞろいの時期に刻んだ録音というのはまったく見逃せません。バルバラ・シュリック やディレク・リー・レイギンら、バロックオペラ復興の立役者となってきたレジェンド級歌手たちの絶美の演奏表現にも着目したいところ。ブリュッ セル音楽界が1700年前後にどれほどエキサイティングだったかも含め、解説(国内盤には日本語訳付)の充実度もありがたいところです。

MEW-1994
フランク:『贖罪』(1872/74)〜エドゥアール・ブロの詩による詩曲=交響曲 エヴ=モード・ユボー(Ms)
エルヴェ・ニケ指揮
ベルギー王立リエージュPO
フランデレン放送cho

録音:2018年10月、リエージュ、サル・フィラルモニーク
ドイツ語圏にほど近いベルギー東部で生まれ育ったフランクの音楽は、若き日の作品群よりもむしろ、後年フランスに帰化し、パリでフランス国 民音楽協会の一員として活躍するようになってからの大作群が有名です。交響曲やイ長調のヴァイオリン・ソナタがその代表ですが、しかし生 前のフランクはむしろ、国民音楽協会発足の前から稀代のオルガン奏者として知られていました。リストやブラームスのように、19世紀の芸術 家の目線でキリスト教と新たに向き合った中後期の重要作品もありながら、意外なほど録音はなされていません。この『贖罪』もまさにそうした 作品のひとつで、たびたび演奏される間奏曲(“交響詩「贖罪」”という呼称でも知られる楽章)のほかは20世紀のプラッソン録音以降、ほと んど新録音が現れませんでした。
フランクの『贖罪』は、メゾソプラノ独唱と合唱を中心に展開してゆく物語とともに、管弦楽が壮麗な音楽絵巻を織り上げてゆく内容。オラトリ オと呼ばれることもありますが、フランク自身がこれを「詩曲=交響曲Poeme-Symphonie」と題しているところからも、管弦楽の扱いに主 眼が置かれていることは明らかです。今回の指揮者は、NAXOSやALPHAでシャルパンティエやリュリなどバロック作品を手がけ、Glossaでも ヘンデル『水上の音楽』を手がけたフランスの古楽器系指揮者エルヴェ・ニケ。近年サン=サーンスやデュカスなど、急速にフランス近代作品の 録音で実績をあげるようになってきた名匠と、作曲家の故郷ベルギー随一の名団体王立リエージュ・フィルの演奏でこの知られざる傑作を聴 けるのは貴重。図版多数の充実解説はMusique en Wallonieレーベルならでは。この秋とくに見逃せないリリースです。

MEW-2022
フランク:合唱作品集
1. 真実にいます主なる神よ CFF 210(1861)
2. 聖母マリアへの連祷 CFF 223(1884) *
3. 大いなる秘跡 CFF 208-3(1865)
4. おお、彼女も模範と仰いだ方よ CFF 199(1846) *
5. 棕櫚の涼しき木陰で 〜オラトリオ『レベッカ』CFF 187(1881) より
6. 夜の明ける前に歩いた 〜オラトリオ『レベッカ』CFF 187(1881) より
7. オルガンの為のアンダンティーノ(アルベール・ルノーによるピアノとハルモニウムの為の編曲版)CFF 54B(1856)
8. 我らが神よ、わが魂はあなたを信じます 〜オラトリオ『レベッカ』CFF 187(1881) より
9. 女神への挨拶 CFF 205(1865) *
10. 孫へ CFF 166(1887-1888)
11. ピチカートとアンダンテ 〜レオ・ドリーブ『シルヴィア』よりピアノとハルモニウムの為の編曲 CCF 238(1880頃) *
12.ロルモンの踊り CFF 168(1889)
13. 5月の初めての微笑み CFF 172(1888)
14. それはどのような方なのだろう CFF 212(1861)
15. なにゆえに異教徒は激怒する CFF 215(1865)
16. 絶えざる光の源 CFF 171(1888)
17. 天使の糧 CFF 209(1872)
18. 近衛兵 CFF 204(1865) *
19. 主よ、われらの罪に〜CFF 213(1865)
20. 主の右手は CFF 211(1861)
カロリーヌ・ウェイナンツ(S)…4、9、18、20
グヴェンドリーヌ・ブロンデール(S)…1
カロリーヌ・ド・マイウ(Ms)…4
ピエール・デルエ(T)…1、17、20
マクシム・メルニーク(T)…14
サミュエル・ナモット(Br)…3、14
カミル・ベン・フセイン・ラクリ(Br)…1、15、20
エマニュエル・トンデュ(Vc)…3、17
ハンネローレ・デヴァーレ(ダブル・ハープ/セバスチャン・エラール1824年製)…14、17
エリック・マトート(コントラバス/作者不明19世紀製)…1、14、15、20
フィリップ・リガ(P/コンサート・グランド・エラール、ロンドン1870年製)
エドヴァルト・ヴァンマルセニル(オルガン、ハルモニウム)
ナミュール室内cho
ティボー・レナールツ(指)

録音:2020年8月14-19日 サン=マクシマン教会、ジェーヴ、ベルギー
*=世界初録音
ナミュール室内合唱団による、フランクの合唱作品集。宗教的な内容のものが中心ですが、一部に世俗的内容のものも含みます。伴奏は オルガンもしくはピアノによるもので、一部に弦楽器も登場。ピアノとハルモニウムによる器楽作品2曲も収録しています。クリスマスの定番曲と して有名な「天使の糧」のほかは、あまり聴かれることのないこれらの作品ですが、いずれも素直な美しさが特徴で、聴く者の心にすっと沁み るような魅力に溢れています。
MEW-2097
15世紀イタリア、作者不詳の多声ミサ曲
作者不詳:ミサ・グロス・セネン(トレント・ブオンコンシーリョ城の写本〔管理番号89〕/1468年)
作者不詳:ミサ・ラルダン・デジール(システィナ礼拝堂の写本〔管理番号51〕/1488年)
カット・サークル【ソニア・デュトワ・テングブラッド(S)、ジョナス・バドリス(アルト=カウンターテナー)、ブラッドフォード・グレイム(T)、ポール・マックス・ティプトン(Bs)、ジェシー・ローディン(指)、エミリー・ザズリア(研究協力)】

録音:2019年6月、スカイラーク・スタジオ(カリフォルニア州マリン郡)
ルネサンス多声音楽の研究家たちには昔から存在が知られていながら、楽譜校訂の困難さと、何より作曲者が全く特定できないという問題 ゆえに長く日の目を見ることがなかった15世紀のミサ曲が2編、古楽歌唱の世界での注目すべき活躍で知名度を上げつつある気鋭団体、 カット・サークルによって待望のCDとなりました。どちらのミサ曲も残された手稿譜は1セットのみ、美しい筆致で記されていながら、そのまま読 むと辻褄の合わない明らかな誤記も散見される状態だったものを、丹念な検証の末演奏可能な状態にまで校訂しました。その結果浮かび 上がった作品はどちらも、曲中で絡み合う声部の組み合わせやテンポ、リズム、展開の細部に至るまで作曲技法の粋が尽くされた、驚くべき 意欲作だったのです。しかも各作品はかなりの技量がなくては歌いこなせない困難な局面もそこかしこにあり(ミサ・グロス・セネンでは驚くほど 長く息継ぎなしに歌わなくてはならない箇所も)、誰であれ作曲者が想定していたのが相当な技量の歌い手だったことも察せられます。今後 の研究しだいでは驚くべき大作曲家の作品と判明するか、まだ知られていない天才がデュファイやオケゲムの時代に隠れていた!と話題にな るか、いずれにせよルネサンス・ポリフォニーに注目している方々にとっては見逃せない画期的録音と言えるでしょう。ソリストとしての活躍も目 立つソニア・デュトワ・テングブラッドをはじめ、4人の歌手は精緻な和声感覚のもと作品の美質を最大限に引き出しています。
MEW-2098
ジャン=ノエル・アマル(1709-1778):モテ4編 〜18世紀ベルギー、リエージュ大聖堂の音楽 スケルツィ・ムジカーリ(古楽器使用)【フアン・ウェイリャン(S)、アンドレア・ガヴァニン(C.T)、フランシスコ・マニャリチ(T)】
ニコラ・アクテン(バリトン・指揮)

録音:2020年2月18-21日、ダダ・スタジオ、ブリュッセル
ラテン語で「ベルギカ」と呼ばれたネーデルラント地方の南部は、長くスペインないしオーストリアのハプスブルク家の支配のもと、フランス語話者 の為政者たちが独自の文化を発展させてきた場所。音楽においては17世紀の末に当時最先端のイタリア音楽が流入、以後リュリ流儀のフ ランス音楽との間で注目に値する音楽が発展しました。そうした中、古典派前夜のロココ時代に注目すべき活躍をみせた作曲家の一人が、 現在のベルギー東部にあたる古都リエージュの作曲家アマル。グルックより少し上の世代で、フランスやイタリアにも旅して見識を養い、イタリ ア・歌劇の語法を柔軟に取り入れた旋律美あざやかな声楽作品を多数残しています。現代楽器での録音が僅かにある程度だったこの作 曲家の音楽世界を、フランス語圏ベルギーを代表する気鋭団体スケルツィ・ムジカーリが紹介。独唱者に活躍の場が与えながらも全体に管 弦楽の響きもよく生かした音作りで、同時代のヨンメッリやガルッピ、ハッセなどイタリア語歌劇の旗手たちにも通じるスタイリッシュなナンバーが 続きます。スケルツィ・ムジカーリは基本的に室内編成での緊密なアンサンブルで注目されてきた団体ですが、ここでは15人規模の弦楽編 成(大野しほ・近藤倫代ら日本人プレイヤーの参加も注目されるところ)にオーボエとホルンが一対づつ加わり、オルガンとチェンバロが折々に 興を添える充実したサウンドを聴かせてくれます。
MEW-2099
エドゥアルド・ラッセン(1830-1904):歌曲集
1. 四月に Op.46-3/H 29(エマヌエル・ガイベル 1815-1884)〔1873〕
2. 君はわが魂の最も美しき夢 Op.58-3/H 64(コルネリウス 1824-1874)〔1877〕
3. 悲痛な朝 Op.75-4/H 135
(エルンスト〔=マティアス・ヤーコプ・シュライデン 1804-1881〕)〔1883〕
4. 私はまだ君の近くでぐずぐずしている Op.58-6/H 67(コルネリウス)〔1877〕
5. 春が、山並に姿を見せるとき Op.60-5/H 78 (フリードリヒ・フォン・ボーデンシュテット 1819-1892)〔1877〕
6. 愛しき人のそば Op.62-1/H 86(ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ 1749-1832)〔1878〕
7. 今だけは静かに、コマドリよ Op.66-3/H 101(ロベルト・ハマーリング 1830-1889)〔1879〕
8. 夢の中で私は泣いていた Op.48-2/H 35
(ジェラール・ド・ネルヴァル 1808-1855/独訳ハインリヒ・ハイネ1797-1856)〔1873〕
9. なお君のそばで Op.68-1/ H 111(エルンスト)〔1880〕
10. 静かにしていたまえ Op.71-2/H 118
(H.ノルトハイム〔=ヘンリエッテ・フォン・ショルン 1807-1869〕)〔1881〕
11. 子守唄 Op.75-2/H 133(フリードリヒ・アウグスト・レオ 1820-1898)〔1883〕
12. チャイルド・ハロルド Op.5-4/H 20(ハイネ)〔1870〕
13. 唇とまなざし Op.67-6/H 110(ハマーリング)〔1879〕
14. 或る乙女の歌 Op.83-1/H 163(ガイベル)〔1886〕
15. 万霊節 Op.85-3/H 177(ヘルマン・フォン・ギルム 1812-1864)〔1886/1899〕
16. 孤独 Op.5-5/H 5(コルネリウス)〔1861〕
17. 小鳥よ、そんなに急いでどこへ Op.12-4(ガイベル)〔1867〕
18. 私の心は夜闇のよう Op.12-3(ガイベル)〔1867〕
19. 大きく静かな眼 Op.71-1/H 117(ベルンハルト・ショルツ 1835-1916)〔1881〕
20. 私には麗しき祖国があった Op.12-2(ハイネ)〔1867〕
21. 森の兄弟たち Op.46-4(テオドール・シュトゥルム 1817-1888)〔1873〕
22. ロマンス(フランソワ・コペー 1842-1908)〔1877-78〕
23. ただ通りがかりに!(ポール・グラヴォレ 1863-1936)〔1905〕
24. ロマンス(シャルル・クロス 1842-1888)〔1886〕
25. 歌(ヴィクトール・ユゴー 1802-1885)〔1857〕
26. てんとう虫(ユゴー)〔1857〕
27. 私の言葉に翼があれば(ユゴー)〔1857〕
28. 昨日、夕暮れ時に(ユゴー)〔1857〕
29. あなたの青い瞳に Op.12-5(ハイネ、ワイルダー)〔1867/1879〕
1-21/29:ドイツ語/22-28. フランス語
レイナウト・ファン・メヘレン(T)
アントニー・ロマニウク(P/ニューヨーク・スタインウェイ1875年製オリジナル)
ヨアンナ・フシチャ(ヴィオラ・ダモーレ)

録音:2020年12月28-30日、シント・トライデン、ベルギー
録音技術発明以前、客間のピアノで演奏できる楽譜が私生活空間に音楽を伝える唯一の手段だった19世紀には、歌曲作曲家の存在 意義は21世紀よりもずっと高いものでした。20世紀のモダニズム全盛の時代には、先進的な技法を積極的に使わなかった作曲家たちが不 当に忘却へと追いやられてしまいましたが、本盤の主人公エドゥアルド・ラッセンはそうした流れの中で急速に忘れられてしまったものの、生前 はドイツ歌曲の世界で絶大な人気を誇った重要作曲家でした。ブラームスと同世代のデンマーク生まれのベルギー人で、母語はフランス語な がら若くしてリストに強い影響を受け、新ドイツ楽派の熱心な擁護者として独自の作風を養い、一時は世界で最も広く愛唱される 歌曲作曲家の一人になったほど。作家トーマス・マン(1875-1955)も後年改めてその魅力に開眼したコメントを残していますが、ここに集め られた歌曲の数々は実際、きわめて玄妙な後期ロマン派ならではの味わいに満ちた名旋律の連続。作品と同時代の1875年製スタインウェ イの味わい深い響きが、古楽シーンで広く注目を集めてきたファン・メヘレンの名歌唱とともに作品の美質をこのうえなく引き立てます。ラッセン はまた19世紀にあって早くも古楽器を意識、ヴィオラ・ダモーレが伴奏に加わる作品も書いており、2曲がこのアルバムに収録されています。


このページのトップへ


このサイト内の湧々堂オリジナル・コメントは、営利・非営利の目的の有無に関わらず、
これを複写・複製・転載・改変・引用等、一切の二次使用を固く禁じます
万一、これと類似するものを他でお見かけになりましたら、メール
でお知らせ頂ければ幸いです




Copyright (C) 2004 WAKUWAKUDO All Rights Reserved.