湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



Da Vinci Classics
(イタリア)



相愛大学でも教鞭を執るミラノ出身の音楽学者、エドモンド・フィリッピーニによって2015年に創設されたイタリアのレーベルです。



※表示価格は全て税込み。品番結尾に特に表記のないものは全て1CDです。
品番 内容 演奏者
C-00104
天国の思い出〜ミケーレ・マンガーニ(1966−):クラリネット作品集 Vol.1
クラリネットとピアノの為のソナタ/踊る人形/ワルツとジーグ/アダージョとタランテラ/クラリネットの為の主題(テーマ)/ロマンツァ/クラリネットマニア/ファンタジー/エグゼクティブ/アダージョ/アルバムの綴り/アヴェ・マリア/インテルメッツォ/ユダヤ組曲
セルジオ・ボシ(Cl)、
リッカルド・バルトーリ(P)

録音:2017年4月1日−3日、ラファエロ・サンティ劇場(ウルビーノ、イタリア)
現在、管楽器シーンで最も注目を集めているイタリア人作曲家と言っても過言ではないミケーレ・マンガーニ(1966−)の美しきクラリネット作品の数々を集めた作品集第1巻。
代表作である傑作「アルバムの綴り」はもちろんのこと、「アヴェ・マリア」や「ロマンツァ」、「インテルメッツォ」などの小品は思わず息をのむほどの美しさ。
コンサート・レパートリーとしても重宝されるであろう「クラリネットとピアノの為のソナタ」など、収録曲全てが必聴のマンガーニ・プログラムです。
マンガーニの作品を奏でるセルジオ・ボシはオルケストラ・フィラルモニカ・マルキジアーナの首席奏者、ペーザロのロッシーニ音楽院の講師として活躍中。
演奏活動はもちろんのこと、マンガーニのような新しいイタリア音楽の紹介や、知られざる作品の発掘、楽譜の校訂などにも積極的に関わっています。
クラリネット関係者に強くお薦めしたいアルバムです。
C-00106
モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626(ペーター・リヒテンタールの弦楽四重奏編曲に基づく弦楽アンサンブル版) リアルキアンサンブル

録音:2018年1月−2月、ソシエタ・ディ・クヮルテット・ディ・パレルモ・コンサート・ホール(イタリア)
現在のブラチスラヴァで1780年に生まれ、本業は医者でありながらも豊かな音楽的才能を備えていたペーター・リヒテンタール(1780−1853)は、モーツァルトの音楽のよき理解者、編曲者としてもその名を知られていました。
モーツァルトの長男カール・トーマス・モーツァルトからジュスマイヤー版の「レクイエム」の楽譜を入手したリヒテンタールは、この宗教曲の傑作中の傑作を「弦楽四重奏版」へと編曲。
モーツァルトがその生涯の最後に遺した偉大なる音楽遺産の「歌詞」と声楽パートの「声」を封印し弦楽器による室内楽曲へと生まれ変わったリヒテンタール版の「レクイエム」は、崇高なる「声なき声」を聴かせてくれる貴重な機会であると言えるでしょう。
リヒテンタールの「弦楽四重奏編曲」を「弦楽アンサンブル版」へと拡大して録音を行ったリアルキアンサンブルは、6本のヴァイオリン、2本のヴィオラ、2本のチェロ、1本のコントラバスによる11重奏を基本のスタイルとして2003年に結成されたイタリアの弦楽合奏団。
イタリア、中でもパレルモを活動の拠点としながらスイスやオーストラリア、さらには南米ベネズエラなど世界各地で活動を展開しています。
C-00136
シューマン:ヴァイオリン・ソナタ集
ヴァイオリン・ソナタ第1番イ短調 Op.105
ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ短調 Op.121
エマヌエレ・バルディーニ(Vn)、
ルカ・デッレ・ドンネ(P)

録音:2017年1月13日−14日、スタジオ・フォン(イタリア)
エマヌエレ・バルディーニは、ジュネーヴでコッラード・ロマーノのクラスに入り、ザルツブルクとベルリンではルッジェーロ・リッチにヴァイオリンを学んだトリエステ出身のイタリアのヴァイオリニスト。
ジュネーヴ音楽院でヴィルトゥオージティ賞を受賞し、その実力は生前のクラウディオ・アバドからも高く評価されました。
2005年からはブラジルの名門、サンパウロ州立SOのコンサートマスターを務めており、ブラジルを拠点に幅広く活躍しています。
C-00151
バッハ:ヴァイオリンとハープシコードの為のソナタ集 Vol.1
ヴァイオリンとチェンバロの為のソナタ第1番ロ短調 BWV.1014
ヴァイオリンとチェンバロの為のソナタ第3番ホ長調 BWV.1016
ヴァイオリンとチェンバロの為のソナタ第4番ハ短調 BWV.1017
ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ ホ短調 BWV.1023*
マリオ・ホッセン(Vn)、
ピエロ・バルバレスキ(ハープシコード)、
リリアナ・ケハヨヴァ(Vc)*

録音:2019年2月12日−14日、ブルガリア国立放送第1スタジオ(ソフィア、ブルガリア)
ブルガリア系オーストリアの世界的名手、マリオ・ホッセンが取り組んだバッハのヴァイオリン・ソナタ集の第1巻には、第1番、第3番、第4番、そしてソナタ ホ短調 BWV.1023」の4作品を収録。
第1巻、第2巻の両方でマリオ・ホッセンがコンビを組む鍵盤楽器奏者はイタリアの名匠ピエロ・バルバレスキ。ディノ・チアーニの師でもあるマルタ・デル・ヴェッキオから教えを受け、モダン、ピリオドの両ステージで活躍中の実力者です。
C-00158
フランコ・グッリ〜ミラノ・ライヴ1981&1990

(1)ディートリヒ、ブラームス&シューマン:ヴァイオリンとピアノのための「F.A.E.ソナタ」
(2)R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ変ホ長調 Op.18
(3)バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ第2番Sz.76
フランコ・グッリ(Vn)、
エンリカ・カヴァッロ(P)

(1)録音(ライヴ):1990年5月16日、ミラノ・コンサート協会(ミラノ、イタリア)
(2)録音(ライヴ):1990年5月16日、ミラノ・コン
(3)録音(ライヴ):1981年1月19日、セラーテ・ムジカーリ(ミラノ、イタリア)
※リマスタリング:DVスタジオ、マッシモ・マルケーゼ
1926年9月1日にイタリアのトリエステで生を受け、オタカール・シェフチークとヤン・マルジャークの門弟だった父からヴァイオリンを学び、シエナのキジアーナ音楽院ではアリゴ・セラートに、そしてスイスではヨーゼフ・シゲティに師事。
主に2本の銘器、1716年製のストラディヴァリ"マレシャル=ブルティエ・ヴェチェイ"と1702年製のストラディヴァリ"コント・ドゥ・フォンタナ"を愛用し、20世紀のイタリアを代表するヴァイオリニストの1人としてその名を轟かせたフランコ・グッリ(1926−2001)の未発表のライヴ録音が登場!
ソリストとしてはもちろんのこと、ミラノのイ・ポメリッジ・ムジカーリやローマ合奏団のメンバー、さらには教育者として母校のキジアーナ音楽院、ルツェルン音楽院、アメリカのインディアナ大学で後進の育成に情熱を傾けたフランコ・グッリ。
妻であると同時にデュオのパートナーでもあったエンリカ・カヴァッロとのコンビによる3つのヴァイオリン・ソナタはいずれもミラノ
ダ・ヴィンチ・クラシックスのヒストリカル・シリーズのアーティスティック・スーパーバイザーであるルカ・キエリーチとレナート・カッカモが録音し所持していた音源を、リューティストであり、優れたサウンド・エンジニアでもあるマッシモ・マルケーゼがリマスタリングを施して復刻したことにより、今回の初出、初CD化が実現しました。
C-00199
バスポザウネのための4つの協奏曲集
カール・ハインリヒ・マイヤー:バスポザウネのための「コンチェルティーノと変奏」
フリードリヒ・アウグスト・ベルケ:バスポザウネのためのコンチェルティーノ Op.40(ピアノ伴奏編曲&校訂:エリック・バーガー)
クリスティアン・ゴットリーブ・ミュラー:バスポザウネのためのコンチェルティーノ変ホ長調 Op.5
ヨハン・インマヌエル・ミュラー:前奏、コラール、変奏とフーガ
アルド・カテリーナ(バスポザウネ/アルベルト・ヴォルフラム1976年製)、ジョヴァンニ・サベーラ(P/シュタインバッハ1913年製)

録音:2019年3月、アウディトリウム・アッカデミア・デッラ・ムジカ・ランチャーノ(イタリア)
ドイツのマイスターたちによって製作されるドイツ製のトロンボーン「ポザウネ」。
ベートーヴェンの「運命」の第4楽章に用いられ、その後の19世紀のロマン派時代にクラシック界、特にドイツで市民権を得て発展を遂げたポザウネ(Tb)のために作曲された4曲の初期ロマン派の重要作を収録した音楽史的観点からも興味深いプログラムが登場(ここではF管アタッチメント付きのバスポザウネ/バス・トロンボーン)。
19世紀前半のドイツを代表するトロンボーン奏者であり、共にライプツィヒ・ゲヴァントハウスOに所属した経歴を持つフリードリヒ・アウグスト・ベルケ(1795−1874)とカール・トラウゴット・クヴァイサー(1800−1846)。
この2人の活躍により発展したトロンボーンの演奏技術、楽器のメカニズム、音楽、そして伝統のジャーマンサウンドに接することの出来る貴重な録音の登場です!
1976年製のバスポザウネを吹くアルド・カテリーナは2017年11月にローマのパルコ・デッラ・ムジカ音楽堂で行われた国際コンクールにおいて第2位、最優秀イタリア人演奏家賞を獲得した実力派。
現在はドイツを活動の拠点としており、ロマン派時代のドイツにおけるポザウネのためのレパートリーの発掘、演奏に情熱を注いでいます。
◆使用楽器について
※バスポザウネ:19世紀前半の製作者不詳のトロンボーンをモデルとして1976年アルベルト・ヴォルフラムが製作した楽器(Model Sinfonia, Weite 3)に、2018年1月、アルベルトの息子でマルクノイキルヒェンに工房を構えるゲルハルト・ヴォルフラムがF管アタッチメントを追加し、ロマン派時代のサウンドを再現できるドイツ管のシングルローターのバスポザウネ(バストロンボーン)として復元しました。
※ピアノ:1913年にトリノのシュタインバッハが製作した楽器。イタリア、サン・ベネデット・デル・トロントのジョコンディ社が復元を担当しました。

C-00218
ディ・マルティーノ:室内楽作品集 Vol.1
カルトーニ・アニマーティとバガテル
トッカータ/ナポリ組曲/主題と変奏
アレグロ/ブルレスカ風の序奏
フィアバ/アダージョとアレグロ
マリア・ロザリア・オリヴィエロ(P)、
ルカ・リッカルディ(P)、
ジョルジオ・ザニョーニ(Fl)、
ジュゼッペ・プレンチペ(Vn)、
アントニオ・コロンナ(Vc)、他

録音:1960年−1980年
リッカルド・ムーティの最初の師匠の1人であったことでもその名を知られるイタリアの作曲家、アラディノ・ディ・マルティーノ(1908−1989)。
ナポリを主な活躍の場としたディ・マルティーノの作品は、器楽、室内楽からオペラまで多岐に渡り、サン・カルロ劇場やトリノのアウディトリアムRAIなど、イタリア国内の著名なホールで演奏され高い評価を受けています。
他の19世紀後半〜20世紀前半のイタリアの作曲家たちと同様にその作品はまだまだ知られているとは言い難いため、この室内楽作品集のシリーズがディ・マルティーノの復権に繋がることになるでしょう。
C-00226
ホット・サックス〜20世紀のサクソフォン作品集
フィトキン:ソプラノ・サクソフォンとピアノのための「ゲート」
ボザ:アルト・サクソフォンとピアノのための「アリア」
シュルホフアルト・サクソフォンとピアノのための「ホット・ソナタ」
スウェルツ:アルト・サクソフォンとピアノのための「クロノス」
ミヨー:アルト・サクソフォンとピアノのための「スカラムーシュ」
デュオ・オット・エ・クインディチ〔アルフレード・チェッリート(Sax)、アンナ・リサ・ジョルダーノ(P)〕

録音:2013年2月16日−17日
シュルホフの「ホット・ソナタ」をアルバム・タイトルとする20世紀のサクソフォン作品集には、ミヨーの「スカラムーシュ」、ボザの「アリア」、フィトキンの「ゲート」、スウェルツの「クロノス」といった前世紀に書かれたサクソフォンのための代表的かつ魅力的な作品の数々を収録(フィトキンのみ2001年の作曲)。
ヴィルトゥオージティを惜しまないこのプログラムに取り組んだのは、イタリアのサクソフォンとピアノのコンビ、デュオ・オット・エ・クインディチ。
2009年の結成後、その活躍の場はイタリア国内に留まらず、スイス、スロヴェニア、フィンランド、ドイツ、オーストリアのヨーロッパから、中東はイラクのバグダッド、東南アジアはベトナムのホー・チ・ミンにまで及んでいます。
アルフレード・チェッリートの使用楽器は、ソプラノ、アルトともにヤマハのカスタム875EX。ヤマハのサックスを手に、スタンダード・レパートリーはもちろんのこと、委嘱新作の世界初演にも積極的に取り組んでいます。
C-00228
新月
ヴィラ・ロボス:マズルカ・ショーロ
前奏曲第1番ホ短調「感傷的なメロディ」
ガヴォッタ・ショーロ
ショティッシュ・ショーロ
前奏曲第5番ニ長調「ヴィダ・ソシアルへの讃歌」
ジャンゴ/ワルツ・ショーロ
プレリュード・モディーニャ
前奏曲第3番「バッハへの讃歌」
前奏曲第4番「インディオへの讃歌」
天の星は新しい月/アリア
ジャンカルロ・エリオドーロ・パリシ(サクセロ、ジ・フルート、ザンポーニャ)、
ロッセッラ・ペローネ(G)

録音:2019年7月15日−18日、スタジオ・オンダ・ソノーラ(モンレアーレ、イタリア)
「ヴィラ=ロボス・プロジェクト」は、ほとんど修復不可能なまでに破壊が進んでいるアマゾンの大自然とその土地への祈りと環境保護をテーマとしたユニークかつ強いメッセージ性が込められたプログラム。
アマゾンの先住民であるインディオの音楽と、ヴィラ=ロボスの音楽の中に息づく先住民族の音楽的要素からの影響を探り、ジャンカルロ・エリオドーロ・パリシ自身が考案した特殊楽器である「ジ・フルート」、ソプラノ・サックスのベルを90度曲げてネックにカーブを持たせた「サクセロ」、イタリアの大型バグパイプ「ザンポーニャ」という非常に珍しい管楽器を用いてヴィラ=ロボスの音楽を奏でています。
伝統と世界、音と自然、壊れやすい生態系の美しさが、3つの珍しい管楽器を通じてヴィラ=ロボスの音楽の中で表現されている要注目のプログラムです。
C-00230
過ぎ去りし〜サクソフォンとオルガンの為の近現代作品集
ベルンハルト・クロル(1920−2013):アンティフォナ Op.53
ホヴァネス:聖グレゴリーへの祈り
バッハ:ソナタ変ホ長調 BWV.1031
アレッサンドロ・パラッツァーニ(1977−):パストラーレ
ベンジャミン:チマローザの主題による協奏曲
ヘンデル:ホーンパイプ
ベッリーニ:オーボエ協奏曲変ホ長調(ソプラノ・サクソフォン版)
ロベルト・バッキーニ(1971−):光の窓
ロレンツォ・リッチェリ(アルト&ソプラノ・サクソフォン)、
ティチアーノ・ロッシ(Org)

録音:2019年7月、サント・ステファーノ教会(ヴェルミーリオ、イタリア)
イタリアのサクソフォン奏者ロレンツォ・リッチェリが繰り出す理想的な過去と極めて具体的な現在との関係を再構築し再編成するプロジェクトの第2弾は、バッハ、ヘンデルからベンジャミン、ホヴァネス、現代のパラッツァーニ、バッキーニへと至るプログラム。
ベンジャミンがチマローザのテーマを用いて書いた協奏曲のソプラノ・サックス版や、リッチェリ自身がサックスのために再構成したバッハのソナタBWV.1031も、クロルのアンティフォーナやパラッツァーニのパストラーレと完璧にマッチしており、過去と現在の結び付きの強さを表現しています。
C-00232
ヴォーカル・コーズ(声帯)〜チェロ・アンサンブルのための音楽
ダウランド:流れよ、わが涙(ソプラノとチェロ八重奏版)、ジョージ・ホワイトヘッド氏のアルメイン(チェロ五重奏版)
ブリテン(ステファノ・チェッラート編):騒がしいブレー(チェロ八重奏版)
マリア・ナニーノ:御身が唇には慈しみが置かれぬ(チェロ四重奏版)
チェッラート:チェロ四重奏のためのトッカータ
ラモー(ジョゼフ・ノワイヨン&ミケーレ・バルキ編):夜の賛歌(チェロ五重奏版)
プティ:チェロ四重奏のための組曲
バッハ:わが愛しき神に(チェロ四重奏版)、汝の行くべき道と(チェロ四重奏版)
ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第5番
オン・ザ・ブリッジ・アンサンブル〔ステファノ・チェッラート(Vc)、エマヌエレ・リガモンティ(Vc)、ベネデッタ・ジョーロ(Vc)、シモーネ・チェッペテッリ(Vc)、サラ・メルリーニ(Vc)、マッテオ・ヴェルチェローニ(Vc)、アレッサンドロ・ブルッティ(Vc)、ヴィットリオ・ゼロッキ(Vc)〕、
カルロッタ・コロンボ(S)

録音:2019年9月3日−5日、サン・ジョヴァンニ教区博物館(アスティ、イタリア)
イタリアのピリオド・アンサンブル、アルモニオーサの首席チェリストである名手、ステファノ・チェッラートが牽引するチェロ8重奏によるプロジェクト「ヴォーカル・コーズ(声帯) 」は、16世紀から現代に至る音楽史の重要な局面を横断したプログラム。
ダウランドやバッハ、ブリテン、ヴィラ=ロボス、そしてチェッラートの自作などによる古今折衷のプログラムを、チェッラートが率いるチェロ8重奏というスタイルの卓越なアンサンブルで楽しませてくれます。
オン・ザ・ブリッジ・アンサンブルは2019年にステファノ・チェッラートが若手チェリストたちの教育プログラムの一環として立ち上げたアンサンブル。すでにイタリアのオーケストラで活躍するメンバーも多数所属しており、その実力は折り紙付きです。
C-00233
ダミーのための音楽〜室内楽のためのコンテンポラリー作品集
カラ:ダミーのためのコンチェルティーノ
ビショーネ:序奏と常動曲
コッジョラ:ボトルの中のシンフォニー
カラ:4-BIS/コッジョラ:水上で
ビショーネ:1850年に
アクローム・アンサンブル、
マルチェロ・パロリーニ(指)、
ロベルト・アルノルディ(Vn)、
ルカ・ヴァノーリ(打楽器)

録音:2019年1月−7月、ノヴェノヴェ・スタジオ(ミラノ、イタリア)
フェデリコ・ビショーネ(1965−)、アルベルト・カラ(1975−)、パオロ・コッジョラ(1967−)の3人のイタリア人作曲家たちが、現代音楽のスペシャリストたち、アクローム・アンサンブルの強力を得て個性的な音楽の道を追求したプログラム。
アルベルト・カラの「コンチェルティーノ」をヒントにして「ダミー」をアルバム・タイトルにするなど「愉快、皮肉」をコンセプトとしたプログラムに仕上がっています。
C-00234
オマージュ〜サティ:ピアノ作品&弦楽四重奏のための編曲集
サティ:6つのグノシエンヌ
シモナッチ:弦楽四重奏のための「コラール」
サティ:12の小コラール
サティ(シモナッチ編):6つのグノシエンヌより 第1番〜第4番(弦楽四重奏版)
サティ:1906年から1913年までの6つの作品
サティ(シモナッチ編):快い絶望、うつろな空想(弦楽四重奏版)
ジャンカルロ・シモナッチ(P/ファツィオリF278)、
ダヴィド・シモナッチ(Vn)、
ファビオラ・ガウディオ(Vn)、
ロレンツォ・ルンド(Va)、マルコ・シモナッチ(Vc)

録音:2018年11月8日−9日、ロッキ寺院(ローマ、イタリア)
ザルツブルクのモーツァルテウム音楽院でカルロ・ゼッキにピアノを、サンタ・チェチーリア音楽院でアルド・クレメンティに作曲を師事し、現在では特に近現代音楽の解釈に高い評価を受けているイタリアのコンポーザー=ピアニスト、ジャンカルロ・シモナッチ。
様々な近現代作品を演奏、録音してきたスペシャリストであるシモナッチは、当時の西洋音楽に一石を投じ、現代音楽美学の創始者的な存在ともなったエリック・サティの音楽に着目。
サティの音楽の録音をシンプルな「ピアノ作品集」に留めず、名作「グノシエンヌ」などを"弦楽四重奏版"として再構築することにより、サティの音楽の表現の幅を広げ、新たな視点と発見をもたらしてくれています。
特に「グノシエンヌ」では、"ピアノ・ソロ"と"弦楽四重奏"での響きの違いが非常に興味深い仕上がりとなっています。
C-00235
音楽の交差点〜20&21世紀のイタリアとハンガリーの木管五重奏曲集
カゼッラ:プパツェッティ Op.27(木管五重奏版/マッツォーリ編)
アゲイ:5つの易しい踊り
ディ・ステファノ:5つの古代の秘密
ファルカシュ:17世紀の古いハンガリーの踊り
エリア:夜の目覚め
ロンバルディ:常動曲
クィンテット・アネモス〔フィリッポ・マッツォーリ(Fl)、マリカ・ロンバルディ(Ob)、ニコラ・ズッカーラ(Cl)、アルビン・レボッセ(Hrn)、イヴァン・カレスターニ(Fg)〕

録音:2019年9月27日−28日、ジュゼッペ・ヴェルディ・ホール、ブダペスト・イタリア文化会館(ハンガリー)
異なる文化や歴史的背景を持つ「イタリア音楽」と「ハンガリー音楽」のボーダーラインを越え、両方の国々の音楽を交差させたプログラムを披露してくれているのは、イタリアの木管アンサンブルであるクィンテット・アネモス。
イタリアからは同国における器楽復興の立役者の1人カゼッラがピアノデュオのために作曲し、その後、作曲者自身の手によって室内オーケストラ版へと編曲されるなど、現在では様々な編成で演奏される「プパツェッティ」の木管五重奏版、ハンガリーからはレスピーギに師事するなどイタリアとも縁の深いファルカシュの「17世紀の古いハンガリーの踊り」などを収録。近現代のイタリアとハンガリーで誕生した木管五重奏曲の魅力を存分に伝えてくれる充実のプログラムと演奏です。
クィンテット・アネモスは2010年にフランスで結成され、特に20世紀音楽に焦点をあてた活動を繰り広げている木管五重奏団。フルートのフィリッポ・マッツォーリが木管五重奏曲用に編曲したカゼッラの「プパツェッティ」は、その完成度の高さから2017年春にドイツの出版社インプロンタ(Impronta)から出版されました。
C-00236
ラザール・ベルマン〜ミラノ・ライヴ1982〜1985
(1)リスト:メフィスト・ワルツ
録音(ライヴ):1985年10月16日、ミラノ
(2)リスト:巡礼の年第2年補遺「ヴェネツィアとナポリ」S.162
(3)リスト:シューベルトの「12の歌曲」S.558より アヴェ・マリア S.558-12、
 若き尼僧 S.558-6、
 糸を紡ぐグレートヒェン S.558-8、
 魔王 S.558-4
(4)スクリャービン:幻想曲ロ短調 Op.28
(5)ラフマニノフ:楽興の時第3番ロ短調 Op.16-3
(6)リスト:ハンガリー狂詩曲第9番変ホ長調 S.244-9「ペストの謝肉祭」
ラザール・ベルマン(P)

録音:(1)(ライヴ):1985年10月16日、ミラノ
(2)(ライヴ):1984年2月14日、ミラノ
(3)(4)(5)(ライヴ):1985年10月16日
(6)(ライヴ):1982年10月28日、ミラノ
ロシアン・ピアノ・スクール3大流派の一つである「ゴリデンヴェイゼル・スクール」に属し、20世紀のロシア・ピアノ界を代表するレジェンドの1人であるラザール・ベルマン(1930−2005)。
ダ・ヴィンチ・クラシックス(Da Vinci Classics)がCD化を実現したベルマンの未発表のライヴ録音集には、旧ソ連当局との軋轢が激化し、演奏活動を制限されていた1980年代の前半、イタリア、ミラノのミラノ音楽院のホールで収録された演奏の数々を収録。
ベルマンの代名詞であるリストの作品はもちろんのこと、2日前の1985年10月14日に他界したギレリスへの追悼として演奏されたラフマニノフの「楽興の時第3番」(1985年10月16日録音)など、旧ソ連政府の妨害を受けながらも、鉄のカーテンの外側での演奏を諦めなかったベルマンが遺してくれた非常に貴重な記録です。
ダ・ヴィンチ・クラシックスのヒストリカル・シリーズのアーティスティック・スーパーバイザーであるルカ・キエリーチと、ベルマンの息子でヴァイオリニストのパヴェル・ベルマンの協力によりCD化が実現しました。
C-00237
ラネリ:メタミュージコロジーの研究「ムジカ・フィンタ/ブルース・プリンツ」 ロベルト・ラネリ(ソプラノ・サクソフォン、サンプリング、サウンド・トリートメント)、
マリア・ヨランダ・マショヴェッキオ(P)、
アラーナ・フェリ(ヴォーカル)

録音:1998年3月、ミレニアム・レコーディング・レコーディング(ローマ、イタリア)
イタリアのコンテンポラリー・コンポーザーでありサクソフォニスト、ロベルト・ラネリ(1945−)の大作「ムジカ・フィンタ/ブルース・プリンツ」は、シューマン、ジョプリン、シューベルト、そしてジェリー・ロール・モートンの音楽の主題を題材とした大規模な変奏的作品。
オペラさながらの5楽章(5幕)で構成されている「ムジカ・フィンタ/ブルース・プリンツ」は、現代音楽の世界における作曲者の先見性や天才的才能を示す作品です。
C-00238
アバウトケージVol.4〜チューバ、またはトロンボーンのための作品集
ケージトロンボーンとピアノのための「Two5」
チューバのための「ソロ」
スライド・トロンボーンとフォンタナ・ミックスのための「ソロ」
ジャンカルロ・スキャッフィーニ(トロンボーン&チューバ)、フランチェスカ・ジェモ(P)

録音:イル・ポライオ(ロンコ・ビエッレーゼ、イタリア)
の作品に精通しているセルジオ・アルマローリの監修による「アバウトケージ」シリーズの第4集は、「トロンボーン」と「チューバ」のための作品集。
現代の音楽シーンにおいて革命的な役割を果たし「音楽」の定義を広げたジョン・ケージが遺した低音金管楽器、トロンボーンとチューバのための音楽。特に1957年から58年にかけて作曲された「スライド・トロンボーンとフォンタナ・ミックスのための「ソロ」」での先見性、天才的発想には改めて驚かされます。
トロンボーンとチューバの両方を駆使しケージの作品に取り組むのは、イタリアのマルチ・プレーヤー、ジャンカルロ・スキャッフィーニ。1970年にはダルムシュタットでシュトックハウゼン、リゲティ、グロボカールに音楽を学び、現代音楽の室内アンサンブル、ヌオーヴェ・フォルメ・ソノーレを創設するなど、イタリアの金管楽器界における近現代音楽の大御所的存在です。
C-00239
バッハ:ハープシコードのために編曲されたソナタ集
ソナタ第3番ト長調 BWV.1005〔第1楽章編曲:バッハ(?)、第2〜4楽章編曲:サルヴァトーレ・カルキオーロ〕
ソナタ第1番ニ短調 BWV.1001〔編曲:サルヴァトーレ・カルキオーロ〕
ソナタ第2番ニ短調 BWV.964〔編曲:バッハ(?)/BWV.1003からの編曲〕
ソナタ イ短調 BWV.965〔編曲:バッハ/ラインケンのソナタ第1番からの編曲〕
ソナタ ハ長調 BWV.966〔編曲:バッハ/ラインケンのソナタ第3番からの編曲〕
サルヴァトーレ・カルキオーロ(ハープシコード/ミヒャエル・ミートケ1710年製のレプリカ)

録音:2009年4月、カプラニカ(サン・テレンツィアーノ、イタリア)
シチリア島のカターニャ出身で、アムステルダムのスヴェーリンク音楽院で名匠ボブ・ファン・アスペレンに古楽系鍵盤楽器の奏法を師事し、現在はカターニャ音楽院のハープシコード科の教授としてイタリア古楽界の発展に尽力しているハープシコード奏者、通奏低音奏者、そして音楽学者のサルヴァトーレ・カルキオーロが、"アレンジされた"バッハのハープシコードのためのソナタの数々をレコーディング!
カルキオーロは「バッハの時代の編曲」からバッハが編曲したラインケンの2つのソナタ、大バッハ、または長男のW.F.バッハが編曲したとされる無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第2番BWV.964(原曲はBWV.1003)を選曲。
さらにカルキオーロは「現代の編曲」として、無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ3曲のハープシコードでの演奏を実現するために「ソナタ第1番BWV.1001」の全曲を、そして「ソナタ第3番BWV.1005」については第2楽章から第4楽章までを自らの手で編曲(第1楽章は大バッハ、またはW.F.バッハの編)し、「バッハ」と「トランスクリプション」という壮大なテーマに対する長年の研究の成果を自身の演奏で表現しています。
大バッハの音楽と編曲という、バッハの時代から現代まで続く非常に興味深く、同時に非常に難しいテーマに取り組んだカルキオーロの面目躍如たる充実のプログラムです。
C-00240
乳母の歌〜イタリアのバロック・オペラからのアリア集
カヴァッリ:歌劇「ムツィオ・シェーヴォラ」より シンフォニア、
歌劇「ドリクレア」より 私も試してみたい、
歌劇「エリトリア」より 危うく赤子のまま、歌劇「エリスメナ」より 本当にごめんなさい、
歌劇「オリモンテ」より まだ私は美しい
カヴァッリ:歌劇「カリスト」より 伴侶を得るために、
歌劇「ムツィオ・シェーヴォラ」より 逃げる時間があったとしても、
歌劇「ムツィオ・シェーヴォラ」より 聞かせておくれ、おお星よ!
チェスティ:歌劇「イル・ティート」より シンフォニア
メラーニ:歌劇「イル・ジレッロ」より シンフォニア
カヴァッリ:歌劇「エジスト」より ヒッパルコス、他に愛する人がいないのであれば、歌劇「エリオガバロ」より 年を重ねることは大いなること
サルトリオ:歌劇「セレウーチョ」より シンフォニア、歌劇「オルフェオ」より 見る心が無く
スカルラッティ:歌劇「王位回復したオッタヴィア」より この口の中の騒動は、歌劇「王位回復したオッタヴィア」より 叔父さん!
マルコ・アンジョローニ(T)、
フランチェスカ・マルティーニ(S)、
アンサンブル・イル・グロヴィリオ

録音:2019年8月20日−22日&10月、サン・マルコ・ヴィッラルバ(アレッツォ、イタリア)
イタリアのリリック・テノール、マルコ・アンジョローニのソロ・デビュー・アルバムは、同郷の古楽アンサンブルで17〜18世紀の音楽の発掘と紹介に力を注ぐアンサンブル・イル・グロヴィリオとのコンビによる「乳母」をテーマとしたアリア集。
フィレンツェのルイジ・ケルビーニ音楽院を卒業した後にフランスへと渡り、ヴェルサイユ・バロック音楽センター(CMBV)に加入したアンジョローニ。
2018年にドイツのマグデブルク歌劇場で、テレマンが手直しを施したと伝わるヘンデルのジングシュピール「獅子心王リチャード1世」でミュルミラ役を歌った際、今回のプログラムを思いついたと言います。
フランスの古楽界で多くの経験を積み、今後の飛躍が期待されるテノールの歌声にご注目下さい。
C-00241
シューマン&ラフマニノフ:ピアノ作品集
シューマン:暁の歌 Op.133
ラフマニノフ:練習曲集「音の絵」Op.39
マーシャ・カンザ(P)

録音:2019年9月10日−13日、フォンダショーネ・サンタ・チェチーリア(ブレッシャ、イタリア
故郷であるフランスのサン=カンタンで5歳からピアノを学び始め、ベルギーのブリュッセル王立音楽院ではロシアのヴィルトゥオーゾ、エフゲニー・モギレフスキーにピアノを師事したピアニスト兼ヴァイオリニスト、マーシ・カンザのデビュー・アルバム!
2009年にウクライナのオデッサで開催されたエミール・ギレリス国際ピアノ・コンクールで第4位入賞を果たすなど、確実に国際的なキャリアを積み上げているマーシャ・カンザが自身にとって初のアルバムに選んだのはシューマンとラフマニノフ。
精神的な不調に苦しんでいた最晩年のシューマンが苦悩の中で書き上げた「暁の歌」と、ラフマニノフがロシア時代に完成させた最後の曲集である「音の絵(op.39)」を組み合わせ、師であるモギレフスキー直伝のピアニズム、新鮮な解釈を披露してくれています。
C-00242
パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第6番ホ短調 MS.75(ギター伴奏原典版/世界初録音)
ヴァイオリンとピアノのための「6つのカンタービレとワルツ」(第1番 MS.124、第2番MS.125、第3番MS.126、第4番 MS.127、第5番MS.128、第6番MS.129)
パオロ・ギドーニ(Vn)、
ガブリエレ・ザネッティ(G)

録音:2019年9月20日、オラトリオ・デイ・カンピ・ボネッリ(マリアーナ・マントヴァーナ、イタリア)
「ダ・ヴィンチ・クラシックス(Da Vinci Classics)」が贈るイタリアのレーベルならではの歴史的企画は、パガニーニの「ヴァイオリン協奏曲第6番」の原典版となる「ギター伴奏版」の世界初録音!! 1972年にイギリス、ロンドンのアンティーク・ディーラーの下でエドワード・ニールによって発見されたパガニーニの「ヴァイオリン協奏曲第6番」。発見された際、そこには2つのフォルダがあり、片方には「ヴァイオリンの独奏パート」と「オーケストラ伴奏の概要」が、そしてもう一方には「ギター伴奏譜」が収められていました。 現在では、この時に発見されたオーケストラ伴奏譜の記録を元としてモンペリオ、またはフィオーレによって復元されたオーケストラ伴奏譜を用いて演奏されることが多い「ヴァイオリン協奏曲第6番」ですが、今回のレコーディングに用いられたのは、まさに初期稿、またはオリジナル版と呼ぶに相応しい「ギター伴奏版」。 パガニーニ自らもギタリストであったことからヴァイオリンとギターのために優れた作品を数多く遺し、さらには作曲の際にピアノではなくギターを頻繁に使用していたという事実からも、この「ギター伴奏版」の「ヴァイオリン協奏曲第6番」が持つ意味の大きさは非常に大きいと言えるでしょう! パガニーニの後期の作風の発展を示しヴァイオリンの技巧の極限を要求しているように見えるのと同時に、ヴィオッティやクロイツェル、ローデの協奏曲を彷彿とさせる作風もこの「ヴァイオリン協奏曲第6番」の特徴です。
マントヴァ出身のヴァイオリニスト、パオロ・ギドーニはシエナのキジアーナ音楽院で研鑽を積んだのち、スイスのシオンでイヴリー・ギトリスに師事。19歳という若さでフィレンツェのヴィットリオ・グイ賞を受賞した経歴を持ち、トリオ・マティスを1983年に創設し、ソリスト、室内楽奏者として世界各地で活躍する名手です。 ギタリストのガブリエレ・ザネッティは、ブレーシャ音楽院(ルカ・マレンツィオ音楽院)でギターを学び、アコースティックとエレクトリックの2つのギター、そしてマンドリンを弾きこなす秀才。この「ギター伴奏版」の「ヴァイオリン協奏曲第6番」の手稿譜を発見し楽譜を校訂するなど、録音を実現させた"立役者"でもあります。
C-00243
クラリネットの花々 Vol.2〜現代イタリアのクラリネット作品集
フロッカリ:記憶と忘却
メッシーナ:シテール島
フライドリ:突然変異
シモネッタ:ピアノ=クラリネット・インプロヴィゼイション
メッシーナ:ソナタ、トリティコ、
 ソナチナ、ソナチナ ト短調
ルーカ:メッド
シモニーニ:ブランド
サンナ:バルツィッツァへのオマージュ
マルコーニ:コスミコインカント、プリズマ
テスタ:ペンシエリ
メッシーナ:ビルディング
ドメニコ・カリア(Cl)、
アンジェラ・フラッカリ(P)、
ジャンフランコ・メッシーナ(P)、
シルヴィア・フロッカリ(P)、
アレッシオ・テッラノヴァ(バス・クラリネット)、
ジャンルイジ・ヌッチーニ(Fl)、他

録音:2018年9月−2019年10月、ミラノ(イタリア)
現在活躍中のイタリア人作曲家たちが書き上げたクラリネットのための作品集を集めた「クラリネット花々」シリーズの第2集。
イタリアにおけるクラリネット芸術の最前線をたっぷりと収めた「クラリネットの花々 Vol.2」で現代の秀作の数々を奏でているのは、第1集(C00096)に引き続きドメニコ・カリア。
イタリアン・オペラ・フローレンスの首席クラリネット奏者、クラリネッタンド・イタリア音楽祭の芸術監督などを務める1985年生まれの実力派です。
C-00244
レフィーチェ:ソプラノとピアノのための22の歌曲 マルタ・マリ(S)、
エドモンド・サヴィオ(P)

録音:2019年9月、ブレッシャ(イタリア)
ロレンツォ・ペロージと共に20世紀のイタリアにおける教会音楽の新しい方向性を示すなど、大きな役割を果たした作曲家でありカトリックの司祭でもあったリチーニオ・レフィーチェ(1883−1954)の歌曲集。
この「22の歌曲集」は宗教的題材、世俗的題材の両方を自らの作品に取り込み、オペラも作曲するなどしたレフィーチェの作曲家としての功績の再評価の機運を高める切っ掛けの一部となることでしょう。
C-00245
ダンスの手紙
ショパン:バラード第1番ト短調 Op.23
前奏曲第4番ホ短調 Op.28-4
前奏曲第7番イ長調 Op.28-7
前奏曲第20番ハ短調 Op.28-20
バラード第2番ヘ長調 Op.38
マズルカ第13番イ短調 Op.17-4
マズルカ第49番イ短調 Op.68-2
バラード第3番変イ長調 Op.47
夜想曲第20番嬰ハ短調 Op.Posth
夜想曲第21番ハ短調 Op.Posth
バラード第4番ヘ短調 Op.52
エリアーナ・グラッソ(P)

録音:2017年1月、スパツィオ・クラシカ(ミラノ、イタリア)
ピアノの詩人ショパンのピアノ作品を、「バレエ」からの視点で選曲、プログラミングしたユニークなアルバム。
ジョン・ノイマイヤー振付の「椿姫」(1978年)やミハイル・フォーキン振付の「レ・シルフィード」(1909年)、スタントン・ウェルチ振付の「ラン・ラン・プロジェクト」(2015年)など、様々なバレエで用いられた11曲のショパンの作品を取り上げています。
1994年にミュルーズSOとの共演でハイドンのニ長調の協奏曲を弾いてデビューを果たしたエリアーナ・グラッソ。EMCYサンクトペテルブルク国際ピアノ・コンクール第3位入賞など、数多くの受賞歴を誇るイタリアの女流ショパン弾きです。
C-00246
エアカ〜ホルンとハープのための近現代作品集
フェッロ:ホルンとハープのための「エアカ(AIRKA)」
ダマーズホルンとハープのための5つの小品「アスペクツ」
シンガー:ホルンとハープのための組曲
アンドレス:ホルンとハープのための「晩秋の歌」
クーツィール:ホルンとハープのためのソナタ Op.94
ヴィットリオ・スキアヴォーネ(Hrn)、
ラウラ・ディ・モナコ(Hp)

録音:2018年7月、カステッロ・ディ・モルサスコ(モルサスコ、イタリア)
ホルンとハープという意外とも思える組み合わせで独自性に富んだ美しさと、このホルン&ハープの編成のために書かれた音楽がもたらすことのできる新たな表現力の可能性を示してくれているヴィットリオ・スキアヴォーネとラウラ・ディ・モナコ。
パックスマンのホルン・プレーヤーであるヴィットリオ・スキアヴォーネは、ボルツァーノ・トレント・ハイドンOの首席奏者を務めた後、活動の拠点をイギリスへと移し、2015年以降は首席客演奏者としてロンドンSOのコンサートやレコーディングに定期的に参加しているイタリアの名手。
ロンドンSOのレコーディングでは、ガーディナーのシューマン、ノセダのショスタコーヴィチやヴェルディのレクイエムなどに参加しており、2016年にはロトが指揮したマーラーの「交響曲第5番」での演奏で大喝采を浴びるなど、名実ともに現在のイタリアを代表するホルニストの1人です。
C-00247
地球上の自由なギター〜ギターのための現代イタリア作品集
ジラルディーノ:ソナタ「フレデリックへの手紙」
アンブロジーニ:夜想曲「ジミ・ヘンドリックスへのトンボー」
ダドーネ:ルブリコ
モリコーネ:4つの小品
シャリーノ:トラキスとの別れU
ダッロンガロ:HIC〜ペトラッシの追憶に
ペロッコ:ミヌタ/ソルビアーティ:顔の本
カンポグランデ:インクジェット前奏曲
デ・ビアージ:クコル
ソッリマ:「地球上の自由な生活」より 第5楽章
アルベルト・メシルカ(G)

録音:ヴァーチャル・スタジオ(トレヴィーゾ、イタリア)
巨匠エンニオ・モリコーネや、チェロの鬼才ジョヴァンニ・ソッリマ、重鎮サルヴァトーレ・シャリーノをはじめとした現代イタリアの音楽家たちによる「ギター作品」の数々を集めたイタリアン・プログラム。
現代イタリアのギター作品の魅力を紐解くのは、1984年生まれのイタリアのギタリスト、アルベルト・メシルカ。
ホプキンソン・スミスやフランコ・パヴァンとの共同で、フランチェスコ・ダ・ミラノの1565年の写本を出版し、2013年にはキューバのコンポーザー=ギタリストであるレオ・ブローウェルから作品を献呈され初演を行うなど、将来を嘱望されている期待のギタリストの1人です。
C-00248
アンザーギ:ギター作品集
ギターのための小品 〜 ラモーへのオマージュ/トライトニカ組曲/コレッリアーナ/セゴビアーナ/ロッシニアーナ/キタラマ(第1番〜第12番)
レオポルド・サラチーノ(G)

録音:2017年12月4日−6日、ノーヴェノーヴェ・スタジオ(ミラノ、イタリア)
現代音楽の数々の演奏や解釈で知られるギタリスト、レオポルド・サラチーノが、イタリア現代音楽の最も有名な作曲家の1人、ダビデ・アンザーギ(1936−)の音楽をこのディスクで探求。
ラモーやコレッリ、セゴビア、ロッシーニへのオマージュ作品に代表されるよう、過去と現代のスタイルを巧みに融合させたアンザーギの2000年代の作品を収録しています。
C-00249
カンビッサ:管弦楽作品集
管弦楽のための5つの小品
管弦楽のための協奏曲第1番
管弦楽のための協奏曲第2番
管弦楽のための協奏曲第4番
モルドバ国立PO
マッシミリアーノ・ドニネッリ(指)

録音:2019年8月26日−9月3日、キシナウ・フィルハーモニー劇場(モルドバ)
スイスのボーディオ出身の指揮者であり作曲家ジョルジオ・カンビッサ(1921−1998)の主要作品を集めた管弦楽作品集は、モルドバのオーケストラとイタリアの指揮者のコンビによる2019年の新録音。
作曲をジョルジョ・ゲディーニとヴィート・レヴィに、指揮法をアントニオ・グァルニエリとヘルベルト・フォン・カラヤンに学んだカンビッサ。
1961年のエリザベート王妃国際音楽コンクールの作曲部門(室内楽)で第1位を受賞し、1962年から1980年にかけてはボルツァーノ音楽院の院長、その後、1989年まではローマ音楽院の院長とサンタ・チェチーリア・アカデミーのメンバーを務めるなど、作曲家、教育者としての功績がクローズアップされがちなカンビッサですが、指揮者としてもバックハウスやコルトー、ギーゼキング、グリュミオーといった巨匠たちと共演を重ねた実力者としてイタリアの音楽史にその名を残しています。

C-00250
カルディーニ:レント・トラスコロラーレ 〜 ピアノ作品集
幻想曲第3番
3つの瞬間
龍安寺の石庭のための典礼
冬の一夜/いちじくの木の通り
アニェーゼ・トニウッティ(P/スタインウェイB-211、1890年製)

録音:2019年10月7日−8日、プレガンツィオール(イタリア)
イタリア、フィレンツェ在住のコンポーザー=ピアニストで、ケージやフェルドマン、ブッソッティといった現代音楽の巨匠たちとも親交を深めたジャンカルロ・カルディーニ(1940−)のピアノ作品集。
1983年に作曲され2018年に改訂された「龍安寺の石庭のための典礼」は文字通り、京都の龍安寺を題材とした7分弱の作品。ピアノとゴングと声楽のために書かれています。
スタインウェイ・アカデミーのロレンツォ・セルネアツによって修復された1890年製のスタインウェイB-211の響きも楽しみなポイントです。
C-00251
ブロードウェイのヨーロッパ人
ヴァイル:ユーカリ、
 私はここでは異邦人、
 もうあとどれくらい?、誰が買うの、
 ナナの歌、光の中のベルリン、
 夜勤の相棒、肉団子の歌、
 マイ・シップ、マルガーテの貝殻、
 シックルグルーバー、アラバマの歌
ヤルナッハ:アームルム島の日記 Op.30
ハムサ・イレーネ・リナルディ(S)、
ミケランジェロ・カルボナーラ(P)

録音:2018年10月、2019年2月−9月
20世紀の楽壇においてアウトサイダー的な存在でもあったクルト・ヴァイル(1900−1950)の波乱に満ちた生涯を、主にそのブロードウェイのための歌曲で表現。
ヴァイルのドイツ時代とアメリカ時代の両方で誕生した数々の歌曲に、師であるフィリップ・ヤルナッハ(1892−1982)のピアノ作品を加えることにより、その音楽的年表、作品の変遷を見事に表現しています。
ヴァイルの歌曲を歌うハムサ・イレーネ・リナルディは、ローマのサンタ・チェリーリア音楽院のイラリア・ピッチンのクラスで研鑽を積んだソプラノ。オペラアリアや教会音楽だけでなく、ガーシュウィンやミュージカルのナンバーも得意とするなど幅広いレパートリーの持ち主です。
C-00252
ベートーヴェン:大フーガ変ロ長調 Op.134(4手連弾のための)*
ピアノ・ソナタ第29番「ハンマークラヴィーア」
ジュゼッペ・ロッシ(P)、
エリサ・ヴィスカレッリ(P)*

録音:2019年7月16日−20日、アビー・ロッキ・スタジオ(ローマ、イタリア)
ジュゼッペ・ロッシは、ローマのサンタ・チェチーリア音楽院を卒業した後、アルド・チッコリーニやイヴァン・ドンチェフ、マウリツィオ・バリーニにピアノを師事し、イタリア国内外で活躍中の俊英ピアニスト。
ウィリアム・バードからスウェーデンのアリス・テグネールなどの現代ではあまり知られていない作曲家たちの作品に取り組むなど、膨大なレパートリーを誇っています。使用ピアノはファツィオリF278。イタリアの俊英と銘器ファツィオリ、そしてベートーヴェンの音楽の融合が楽しみなポイントです。
C-00253
シューベルト:4つの即興曲 D.899, Op.90
6つの楽興の時 D.780, Op.94
イングリッド・カルボーネ(P/ベヒシュタイン)

録音:2019年10月、オドラデク・レコーズ・スタジオ
イタリアの天才調律師として名高いアンジェロ・ファブリーニのコレクションであるベヒシュタインのモデルDで奏でたシューベルトの「D.899」と「D.780」!
ファブリーニ・コレクションのベヒシュタインを弾くのは、ザルツブルクでラザール・ベルマンに、ローマではエドゥアルド・オガンドの指導も受けたイタリアの女流ピアニスト、イングリッド・カルボーネ。
イタリアのイブラ財団が主催する「イブラ・グランド・プライズ」のを2015年から2017年の3年連続で受賞するなど実績十分の実力派です。
C-00254
スクリャービン:初期ピアノ作品集
3つの小品 Op.2
左手のための2つの小品 Op.9
24の前奏曲 Op.11
バラード変ロ短調 AHN.14(未完成/世界初録音)
アレッサンドロ・リッカルディ(P/スタインウェイ)

録音:2019年9月、ボール州立大学(インディアナ、アメリカ)
当時屈指のコンポーザー=ピアニストであると同時にショパンのスタイルの継承者でもあったスクリャービンは、このポーランドの巨匠やリストに匹敵する力で自らのスタイルを音楽史に刻み込み、新しい領域を開拓し、唯一無二の詩学を生み出しました。
イタリア、アメリカ、ポーランドで研鑽を積み、ポーランドではアンジェイ・ヤシンスキとヴォイチェフ・シヴィタワからもピアノを学んだイタリアの俊英アレッサンドロ・リッカルディのデビューアルバムとなるスクリャービンのピアノ作品集は、「初期作品」に焦点をあてたプログラム。
スクリャービンの早熟ぶりと、後のソナタやエチュードの基礎となる初期作品のプログラムの掉尾を飾るのは、1887年に作曲され未完に終わった世界初録音となる「バラード変ロ短調 AHN.14」。14歳という若さで到達した作曲家の成熟度を示す知られざる作品です。
アレクサンドル・スクリャービン協会の会長で、スクリャービン直系の子孫であるアレクサンダー・セラフィモヴィチ・スクリャービンが大絶賛するリッカルディのスクリャービン作品集。イタリアの若き才能と、若き日のスクリャービンの才能のコラボレーションにご期待下さい!
C-00255
たそがれ〜ラフマニノフ:コントラバスとピアノのための作品集
ひそかな夜のしじまの中で Op.4-3
チェロ・ソナタ ト短調 Op.19(コントラバス版)
哀しき夜 Op.26-12
あなたは皆に愛される Op.14-6
ヴォカリーズ Op.34-14/たそがれ Op.21-3
オラツィオ・フェラーリ(Cb)、
マルコ・サンナ(P)

録音:2019年3月&9月、カンマームジークザール(ケルン、ドイツ)
ロシアン・ロマンティシズムの代名詞的存在であるセルゲイ・ラフマニノフが遺した室内楽の傑作中の傑作である「チェロ・ソナタ」と、美しき歌曲の数々を「コントラバスとピアノ」のデュオで奏でた低弦楽器&低音楽器ファン必聴のラフマニノフ作品集!
イタリアのクロトーネ出身でナポリのサン・ピエトロ・ア・マイエッラ音楽院で音楽を学んだコントラバス奏者オラツィオ・フェラーリが、ラフマニノフの作品を単純に旋律をなぞるのではなく、精神分析的にもアプローチ。「交響曲第1番」の初演失敗時の精神的ダメージに代表されるよう、その音楽活動や作風の裏にあった脆さをくみ取ろうと試みています。
「チェロ・ソナタ」はもちろんのこと、「ヴォカリーズ」などの声楽作品の名作の数々も、コントラバスの優しくも深みのある音色が聴き手に安堵感を与えてくれます。
C-00256(2CD)
バッハ:イギリス組曲 BWV.806−811(ベーレンライター批評校訂版/全曲) ピエトロ・ソラーチ(P/スタインウェイ・モデルD)

録音;2018年3月、グリファ&フィリ・スタジオ(イタリア)
ベーレンライター社の批評校訂版(クリティカル・エディション)の楽譜を採用してレコーディングが行われたイタリアのピアニスト、ピエトロ・ソラーチによる「イギリス組曲」の全曲盤。
ソラーチは11歳の時にベッリーニ歌劇場Oとの共演でデビューを果たし、1985年の第11回ショパン国際ピアノ・コンクールでは参加したイタリア人の最高位となるなど国内外で活躍してるピアニストです。
ちなみにジャケット写真は京都にある世界遺産の醍醐寺。イタリア、京都、ベーレンライター社、そしてバッハのコラボレーションというユニークなコンセプトの「イギリス組曲」です。
C-00257
エンスウィート〜ピアノ4手連弾のための組曲集
フォーレ:組曲「ドリー」Op.56
ドビュッシー
:小組曲 L.65
ラフマニノフ:6つの小品 Op.11
バーバー:バレエ組曲「思い出」Op.28
メティス・ピアノ・デュオ〔アレッサンドロ・フェリーチェ&ロレッタ・プロイエッティ〕

録音:2019年6月25日、チューブ・レコーディング・スタジオ(リエーティ、イタリア)
ラモーとバッハに代表されるように、ルネサンス時代からバロック時代にかけて数えきれないほどの数が作曲されてきた「組曲」。
この19世紀から20世紀、フォーレからバーバーに至る「ピアノ4手連弾」のための組曲集は、スタイルも音楽的アプローチも全く異なる4人の作曲家のコントラストが描かれているのと同時に、2人のピアニストの音楽的対話が生み出す新鮮さと軽やかさが魅力です。
ギリシャ神話の知恵の女神メティスの名前を冠するメティス・ピアノ・デュオは2人のイタリア人女流ピアニスト、アレッサンドロ・フェリーチェとロレッタ・プロイエッティによって2014年に結成されました。
古典派から現代音楽までの幅広いレパートリーを持ち、イタリア国内を中心に活発な活動を展開している期待のピアノ・デュオです。
C-00258(2CD)
ランディーニ:ピアノ・ソナタ第5番 マッシミリアーノ・ダメリーニ(P)

録音:2015年5月7日、ジュゼッペ・ヴェルディ劇場(フィオレンツオーラ・ダルダは、イタリア)
ミラノのジュゼッペ・ヴェルディ音楽院を首席で卒業し、留学先のパリ音楽院でオリヴィエ・メシアンとイヴォ・マレクに作曲を師事した現代のイタリア音楽界の大物作曲家カルロ・アレッサンドロ・ランディーニ(1954−)。
5年以上の歳月を費やし2015年に完成したランディーにの「ピアノ・ソナタ第5番」は総演奏時間が150分を超えるという、数あるピアノ・ソナタの中でも最長の部類に位置付けられる長大な作品。
この怪物級の大作と対峙するのは、イタリアのピアニスト、マッシミリアーノ・ダメリーニ。南ドイツ新聞(Suddeutsche Zeitung)で「ミケランジェリ、ポリーニと並ぶ現代のイタリアを代表する三大巨匠の1人」と大絶賛された名手です。
C-00259
自然と告別の歌
ラヴェル:マダガスカル島民の歌
フランシス・ブラウン:自然と告別の歌
アレクサンドラ:貴婦人と一角獣の愛の歌
ラヴェル:魔法の笛
アンドレア・オリヴァ(Fl)、
へミスフェリア・トリオ〔ダミアナ・ミッツィ(S)、ロベルト・マンスエト(Vc)、マルコス・マドリガル(P)〕

録音:2019年5月30日−31日&6月2日、アウディトリウム・パルコ・デッラ・ムジカ(ローマ、イタリア)
生まれ故郷であるキューバの首都ハバナからイタリアへと渡り、アンドレアス・シュタイアーやドミトリー・バシキーロフといった名手たちにピアノを学んだカリブ海の名手マルコス・マドリガルを擁するソプラノ、チェロ、ピアノのアンサンブル、へミスフェリア・トリオが、現代のイタリアのフルート界を代表する名手アンドレア・オリヴァを迎えて繰り広げる20〜21世紀の3つの歌曲集!
師匠であるジェームズ・ゴールウェイに「彼の世代で最高のフルート奏者の1人であり、フルートの世界に輝くスターである」と激賞され、ベルリン・フィルハーモニー・カラヤン・アカデミーを経てローマ歌劇場Oの首席奏者、そして現在はサンタ・チェチーリア国立アカデミーOの首席奏者として活躍するアンドレア・オリヴァ。
2005年の第6回神戸国際フルートコンクール第1位、2004年のミュンヘン国際音楽コンクールでは第3位に輝くなど、突出したコンクールの受賞歴を誇るイタリアの名フルーティストが、へミスフェリア・トリオの歌声とアンサンブルの魅力を引き立ててくれています。
C-00261
アルマローリ:室内楽&独奏作品集

(1)ラモ
(2)自助のバラード
(3)カーヴ・カルメン
(4)リマ
(5)プラス
(6)全ての最後の何もない最後
(1)マウルツィオ・ベン・オマール(打楽器)、セルジオ・アルマローリ(ライヴ・エレクトリクス)
(2)ハイデマリー・ヴィースナー(P)、鷲見恵理子(Vn)、エドゥアルド・ポホソフ(Br)
(3)アーヴィン・アルディッティ(Vn)
(4)フランチェスコ・ボナフィーニ(Fl)、ハイデマリー・ヴィースナー(P)、ターニャ・ドーナス(ヴァーカル)
(5)ジャンカルロ・スキアッフィーニ(Tb)
(6)セルジオ・アルマローリ(P)

録音:2007年−2015年
作曲家としてだけでなく、パーカッショニスト、ヴィブラフォニスト、マリンビストとして、ジャズや電子音楽、即興の世界でも大活躍しているイタリアの音楽家、セルジオ・アルマローリ(1972−)のポートレート・アルバム。
アーヴィン・アルディッティ(アルディッティSQの第1ヴァイオリン)が作品を取り上げているところからも、その存在の重要性を窺い知ることができます。
C-00262
フロンティーニ:ソプラノとピアノのための歌曲集「シチリアの歌」 ジェニファー・スキッティーノ(S)、
ジュゼッペ・フェデリコ・センフェット(P)

録音:2019年7月、カステッロ・ディ・モルサスコ(モルサスコ、イタリア)
フランチェスコ・パオロ・フロンティーニ(1860−1939)は、シチリア島のカターニャで生まれ、パレルモ音楽院、ナポリ音楽院を経て、代表作であるピエトロ・コッポラの葬送のためのミサ曲などを遺したイタリアの作曲家。
フロンティーニは特にイタリアの伝統音楽に強い関心を寄せ、イタリアにおいて初となるシチリア島の民謡集を完成させたことでも歴史にその名を残しています。シチリア民謡集からの50曲は第1巻として1882年にリコルディ社から、ナターレ・シチリアーノと題された第2巻は1893年にミラノのデマルキ社から出版されました。
C-00264
タブラ・スマー〜オルガンのための現代作品集
フェッラーリ:トッカータ・ゴティカ、オルガン・オン・ラグ、トッカータ, コラールとフーガ
バッキーニ:カンタービレ第1番、主は耳を傾けて、トッカータ・ブレヴィス
ベルツレッティ:プレリュード・トッカータ、子守歌
マッキア:静かな夜の組曲、ラプソディア・ツィガーナ
ロ・ムスチオ:ラヴェルの追憶への前奏曲、ゴシック風舞曲
イヴァン・ロンダ(Org)

録音:2019年6月25日、ポンテヴィーコ(イタリア)
カルロッタ・フェラーリ(1975−)、ロベルト・バッキーニ(1971−)、ステファノ・ベルツレッティ(1962−)、グリモアルド・マッキア(1972−)、そしてマルコ・ロ・ムスチオ(1971−)の5人のイタリア人作曲家たちが書いたオルガンのための"現代"の教会音楽と世俗音楽。
5人の作曲家たちがそれぞれの音楽言語を用いて、オルガンとイタリア文化の密接な関係を表現しています。
C-00266
フィオリッロ:6つの演奏会用四重奏曲 Op.4
四重奏曲第1番ハ長調/四重奏曲第2番イ長調/四重奏曲第3番ト長調/四重奏曲第4番ヘ長調/四重奏曲第5番ニ長調/四重奏曲第6番ホ短調
レロ・ナルシシ(Fl)、
イル・フリボンド弦楽三重奏団〔リアナ・モスカ(Vn)、ジャンニ・デ・ローサ(Va)、マルチェロ・スカンデッリ(Vc)〕

録音:2019年6月、聖バルトロメオ教会(トリオ、イタリア)
8世紀後半〜19世紀初期に活躍した作曲家、マンドリン奏者、ヴァイオリン奏者、ヴィオラ奏者で、現在では「ヴァイオリンのための36のエチュード(カプリース)」によってその名を知られるフェデリーゴ・フィオリッロ(1755−1823)。
「36のエチュード」がクロイツェル、ローデと並びヴァイオリニストのバイブル的存在であるが故、その他の作品や経歴に滅多に日が当たらないフィオリッロの作曲家としての功績を掘り起こす意義深い録音が登場!
優雅で洗練された作風であると同時に、高度な技巧を求められる四重奏曲に、コリブリ・アンサンブルの首席奏者として活躍するレロ・ナルシシをはじめとしたイタリア勢が取り組んでいます。
C-00267
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集 Vol.1
ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ長調 Op.12-1
ヴァイオリン・ソナタ第7番ハ短調 Op.30-2
ヴァイオリン・ソナタ第10番ト長調 Op.96
ユリア・ベリンスカヤ(Vn)、
ステファノ・リゴラッティ(P)

録音:2016年3月2日−3日、ドルノ(イタリア)
20世紀のロシア、旧ソ連の大作曲家であるセルゲイ・ベリンスキーを父に持ち、モスクワ音楽院とウィーン国立音楽大学でヴァイオリンを学んだロシアの女流奏者ユリア・ベリンスカヤが、ミラノ音楽院(ジュゼッペ・ヴェルディ音楽院)で研鑽を積み、コンポーザー=ピアニスト、指揮者、オルガニスト、チェンバリストとしてマルチな活躍を見せるイタリアのステファノ・リゴラッティとのデュオでベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集の録音をスタート!
ジョヴァンニ・バッティスタ・グァダニーニ1745年製のヴァイオリンの音色で巡るベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタの旅が、第1番、第7番、第10番の3曲から始まります。
C-00268
シェーラー:14のトリオ・ソナタ Op.3(世界初録音) アンサンブル・イル・リエト・アルドーレ

録音:2019年1月2日−5日、ズマラーノ(イタリア)
生まれ故郷であるドイツのウルムでその生涯の大半を過ごしたコンポーザー=オルガニスト、セバスティアン・アントン・シェーラー(1631−1712)の2本のヴァイオリン、チェロと通奏低音のための「トリオ・ソナタ集 Op.3」。
シェーラーはウルム大聖堂のオルガニストだったトビアス・エーバーリンに師事していたと考えられており、1671年にはその後任として同大聖堂のオルガニストに就任し、エーバーリンの娘と結婚したと伝えられています。1684年にはストラスブールのサン・トマ教会のオルガニストに就任するものの、その生涯の大半を故郷ウルムの音楽の発展に捧げた音楽家です。
1680年の「トリオ・ソナタ Op.3」では優れた作曲技法が見られ、特に緩徐楽章にはコレッリを彷彿とさせる作風や美しさが息づいています。
C-00270
ブラームス:ヴィオラ・ソナタ集 Op.120
ヴィオラ・ソナタ第1番ヘ短調 Op.120-1
ヴィオラ・ソナタ第2番変ホ長調 Op.120-2
カテリーナ・チョッリ(Va)、
ダヴィド・ボルドリーニ(P)

録音:2019年10月31日−11月1日、フィレンツェ(イタリア)
ブラームスの2つのソナタを奏でるカテリーナ・チョッリはフィレンツェのケルビーニ音楽院でアウグスト・ヴィスマラに師事し、2007年よりイタリアのトスカーナOのヴィオラ・セクションで活躍。ズービン・メータのフィレンツェ・テアトロ・コムナーレ(フィレンツェ市立劇場)の公演にも参加するなど、活躍の場を広げているイタリアの女流ヴィオラ奏者です。
ピアノはブルーノ・カニーノやヴィンチェンツォ・バルツァーニなどから教えを受けたコンポーザー=ピアニスト、ダヴィド・ボルドリーニ。ケルビーニ音楽院を卒業した同窓デュオが、ブラームスのロマンティシズムを濃密に奏でています。
C-00271
スカルラッティ:リコーダーとソプラノのためのソナタとカンタータ集
ソナタ ト長調 K.91/ソナタ ニ短調 K.77
ソナタ ホ短調 K.81/ソナタ ニ短調 K.89
ソナタ ヘ長調 K.78
カンタータ「眠っていても」ハ短調
ジョルジオ・マッテオリ(リコーダー&指揮)、
リタ・アロッジャ(S)、ア
ンサンブル・フェスタ・ルスティカ

録音:2018年5月12日−14日、サラ・パロッキアーレ・ジョヴァンニ・パオロU(クレメッラ、イタリア)
ナポリ出身の巨匠中の巨匠、ドメニコ・スカルラッティの「ソナタ」をリコーダーとピリオド・アンサンブルの編成で奏でたご当地イタリアのレーベルならではの注目盤!
リコーダーのジョルジオ・マッテオリは1994年に自身の団体であるアンサンブル・フェスタ・ルスティカを創設。
アンサンブル・アウローラやカペラ・ムジカーレ・ディ・サンペトロニオ、アカデミア・モンティス・レガリス、アレッサンドロ・ストラデッラ・コンソートなどのイタリアの世界的ピリオド・アンサンブルでも活躍した名手です。
エンニオ・モリコーネとマルコ・フリシーナが音楽を担当した「十戒(The Bible)」にも参加するなど、その演奏活動は多岐に渡っています。
C-00272
ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ集Op.1(クリュザンダー版)
ソナタ イ長調 HWV.361, Op.1-3
ソナタ ト短調 HWV.368, Op.1-10
ソナタ ヘ長調 HWV.370, Op.1-12
ソナタ ニ長調 HWV.371, Op.1-13
ソナタ イ長調 HWV.372, Op.1-14
ソナタ ホ長調 HWV.373, Op.1-15
ソナタ ト短調 HWV.364a, Op.1-6
マリオ・ホッセン(Vn)、
ピエロ・バルバレスキ(ハープシコード)、
リリアーナ・ケハヨヴァ(Vc)

録音:2017年1月30−31日、ブルガリア国立放送スタジオ1(ソフィア、ブルガリア)
数多くの偽作の存在や、ヘンデルの存命中の楽譜出版の混乱など、様々なエピソードを持つバロックの巨匠ヘンデルのヴァイオリン・ソナタ。
ジョヴァンニ・バッティスタ・グァダニーニ1749年製のヴァイオリンと、トマスティック・インフェルト社のスペシャル・エディションの弦を組み合わせてヘンデルを奏でるのは、ソフィア、ウィーン、パリで研鑽を積み、ジェラール・プーレにも師事したヴァイオリニスト、マリオ・ホッセン。
ホッセンはクリュザンダー社が出版した旧全集に含まれている"ヘンデルのヴァイオリン・ソナタ"から7曲を選曲。真作、そして偽作とされるソナタを通じて、ヘンデルのヴァイオリン・ソナタの優れた技法を伝えてくれています。
C-00273
踊りと夢〜ギターとピアノのための作品集
ポンセ:ギターとピアノのためのソナタ(原曲:ギターとハープシコード)
カステルヌオーヴォ=テデスコ:ギターとピアノのための幻想曲 Op.145
ガランテ:ギターとピアノのための「月に捧げる小さなセレナーデ」
ブローウェル:ギターとピアノのための「3つの演奏会用舞曲」
ハウグ:ギターとピアノための幻想曲
アンティポデス・デュオ〔ジュゼッペ・ブシェミ(G)、ジャンニ・ビッキエリーニ(P)〕

録音:2019年8月2日−5日、ピュアサウンド・スタジオ(イタリア)
「踊り」と「夢」という人類、またその起源にも繋がる2つのキーワードをアルバムのテーマとしたギターとピアノのためのデュオ作品集。
マヌエル・ポンセのソナタは本来ギターとハープシコードのために作曲されており、その鍵盤パートをピアノに置き換えています。
アメリカのマンハッタン音楽院のギタークラスで教育に携わっているギタリスト、ジュゼッペ・ブシェミと、1988年生まれのイタリア人ピアニスト、ジャンニ・ビッキエリーニのコンビ、アンティポデス・デュオが丁々発止の演奏を展開しています
C-00274
ムラトーレ:ヴィオラ・ダモーレのためのアリア集「愛」 ヴァレリオ・ロジト(ヴィオラ・ダモーレ)

録音:2018年9月10日−13日、ローマ(イタリア)
バロック時代の楽器である「ヴィオラ・ダモーレ」と「コンテンポラリー・アート」をリンクさせるというプロジェクトの成果として誕生したアリア集「愛」。
作品は5つのチャプターで構成されており、チャプター2(第2楽章)は、松尾芭蕉の俳句をテーマとしています。
バロックとコンテンポラリーのコラボレーションにソロで取り組むのは、エンリコ・オノフリとイヴォンヌ・エクマンに師事したバロック・ヴァイオリニスト、ヴァレリオ・ロジト。ヴィオラ・ダモーレ1本でどこか不思議で幽玄な世界を表現しています。
C-00275
バルトーク:組曲「中国の不思議な役人」Sz.63(トリオ・ディアギレフ編/2台ピアノと打楽器版)
2台のピアノと打楽器のためのソナタ Sz.110
トリオ・ディアギレフ〔マリオ・トターロ(P)、ダニエラ・フェラッティ(P)、イヴァン・ガンビーニ(打楽器)〕

録音:1997年4月&2013年6月、ペーザロ(イタリア)
ロシア・バレエ団(バレエ・リュス)を創設し、19世紀後半〜20世紀前半の芸術界に絶大な影響を与えた巨星セルゲイ・ディアギレフの名を関する「ピアノ・デュオ+打楽器」のアンサンブル、デュオ・ディアギレフの衝撃的なバルトーク作品集は、編成と編曲が非常に貴重でユニーク。
「2台のピアノと打楽器のためのソナタ」は、2名のピアニストと2名の打楽器奏者のための室内楽曲であるものの、ここでは「2名のピアニストと1名の打楽器奏者」で演奏。打楽器のイヴァン・ガンビーニは多重録音や演奏箇所の削減を行わず、バルトークが書いた2パートを全て1人で演奏しています。
トリオ・ディアギレフの編曲による「2台ピアノと打楽器」による「中国の不思議な役人」は、ピアノ・パートは作曲者本人の編曲をベースに、そして打楽器パートはオリジナルのオーケストラ・スコアをベースとして構成されており、作曲当時から物議を醸し、上演禁止にもなったバルトークの問題作であると同時に屈指の傑作でもあるこの作品の生々しいストーリーを見事に表現しています。
※注:当タイトルはトラック3(Sz.110の第3楽章)の4分48秒付近で製造に起因する音飛びが発生いたします。現時点でレーベル側での修正の予定がないこと、また収録内容の重要度を鑑み、注意喚起のシールを添付して当タイトルの発売を行うことといたします。当該箇所の音飛びを理由とする返品はお受けいたしかねます。予めご了承のほどよろしくお願いいたします。
C-00276
メルツ:ギター・ポートレート
祖国の花 Op.1/吟遊詩人の調べ Op.13より(オギンスキ編)/ロマンティック Op.19-1/3つの演奏会用小品 Op.65
アレッサンドロ・デイアーナ(G)

録音:2018年5月3日−10月10日、アッジュス(イタリア)
オーストリア=ハンガリー帝国のコンポーザー=ギタリストであり、アントン・ディアベッリ、マウロ・ジュリアーニ、ヴェンツェスラウス・マティーカ、ジモン・モリトールなどが活躍したウィーンでその才能を花開かせたヨハン・カスパール・メルツ(1806−1856)。
神経痛の治療薬の過剰摂取で死の淵をさまよい、晩年はウィーン動乱やハンガリー革命に巻き込まれ厳しい生活を強いられたもの、10弦ギターを駆使しギターの表現力を大幅に飛躍させた立役者として、その名を後世に残しています。
アレッサンドロ・デイアーナはイタリア、サッサリのルイジ・カネパ音楽院、フランス、パリのエコール・ノルマル音楽院でまなんだイタリアのギタリスト。エミリオ・プジョル国際、フェルナンド・ソル国際、マリア・ルイサ・アニード国際などの様々なコンクールでの入賞、受賞歴を持つ実力者です。
C-00277
アド・アンティクァ〜無伴奏チェロのための音楽
サッリネン:エレジー Op.10
ブリテン:無伴奏チェロ組曲第3番 Op.87
タマロ:トッカータ
アルビーニ:メヌエット・レント Op.66-1
リゲティ:無伴奏チェロ・ソナタ
カルヴァーニ:無伴奏チェロ組曲第3番「アド・アンティクオ」
コジモ・カロヴァーニ(Vc)

録音:2019年9月、ティチーノ(イタリア)
無伴奏チェロのためのレパートリーにおいて「20世紀の古典」としての地位にあるブリテンの無伴奏チェロ組曲の中から「第3番」を取り上げ、そこにリゲティやサリネン、そして2019年に作曲された3つの新作を組み合わせた「20〜21世紀の無伴奏チェロ作品集」。 シャルル・クロード1840年製のチェロを手に近現代の無伴奏レパートリーを繰り出すコジモ・カロヴァーニはフィレンツェ出身のコンポーザー=チェリスト。ミラノ・クラシカ室内Oの首席チェリストとして活躍する傍ら作曲活動も活発で、2018年にアヴィ・アヴィダルからマンドリン協奏曲の作曲の委嘱を受けるなどその活躍は目覚ましいものがあります。
C-00278
夜と日中〜サクソフォンとギターのための近現代作品集
フメット:詩的な小品
バエス・セルバンテス:小品集
フローレス:夜と日中
マルティン・キンテーロ:ジョンド・マ・ノン・トロッポ
サンチェス・ベルドゥ:水の音
デュオ・イカルス〔アルフォンソ・パディーリャ(Sax)、アルベルト・プラザ(G)〕

録音:2018年10月27日−28日、セビーリャ(スペイン)アルベルト・プラザ
デュオ・イカルスはセルマー、ダダリオのアーティストであるスペインのサクソフォン奏者アルフォンソ・パディーリャと、スペインギターの巨匠ホセ・トーマスの門弟アルベルト・プラザが2009年に結成したアンサンブル。
サクソフォン&ギターのための編曲作品、アレンジ作品の両方を積極的に取り上げているデュオ・イカルスが今回取り組んだのは、スペインの作曲家たちの作品集。「水の音」は、松尾芭蕉の俳句「古池や蛙飛びこむ水の音」を題材として尺八とギターのために書かれた作品で、ここでは尺八をソプラノ・サクソフォンに置き換えています。
C-00280
冴えないリピーノよりも!〜ヴィオラのためのバロック時代のソナタ集
グラウン:ソナタ変ロ長調 A:XV:16
C.P.E.バッハ:ソナタ ト短調 Wq.88/H.512
ヤニチュ:トリオ・ソナタ ニ長調 SA.3444
ジャルディーニ:ソナタ ヘ長調
フラックトン:ソナタ第6番 Op.2-6
フランチェスカ・ヴェントゥーリ・フェッリオーロ(バロック・ヴィオラ)、ヨハネス・ベルガー(Vc)、ファジョン・リー(フォルテピアノ/ハープシコード)

録音:2018年10月29日−11月1日、ブルク教会(ニーダー=ロースバッハ、ドイツ)
古楽の花形「バロック・ヴァイオリン」ではなく『バロック・ヴィオラ』の大いなる魅力と可能性にスポットライトをあてた古楽ファン要注目の好企画!
ヴィオラを中心に据えた多様で興味深い数々の室内楽作品を取りあげたイタリアのバロック・ヴィオラ奏者フランチェスカ・ヴェントゥーリ・フェッリオーロは、フライブルク・バロック・オーケストラのヴェルナー・ザラーなどに師事。
「ヴィオラ、チェロ、フォルテピアノ、チェンバロによる18世紀後半のソロまたはトリオ・ソナタは、バロック時代末期のヨーロッパにおける作曲の多様性を詳細に描いたものです。」と述べています。
フェッリオーロはウィリアム・フラクトンが「6つのソロ Op.2」の序説の中で述べているのと同じように、バロック・ヴィオラをオーケストラの「冴えないリピーノ」としての役割から解放し、この楽器に新たな光を与えようと今回のプログラムを考案。
ソロ楽器としてのバロック・ヴィオラの魅力が詰まったフェッリオーロが奏でるソナタ集にご期待下さい!
C-00281
憂鬱のさまざまな色合い
カペレッティ:ポルトガル歌曲集
ロシア歌曲集
マリア・アナドン(ヴォーカル)、
ポリーナ・ルノフスカヤ(ヴォーカル)、
アリーゴ・カペレッティ(P)、
ジュリオ・ヴィシベッリ(Sax)、
フラヴィオ・ミナルド(G)

録音:2000年−2003年&2018年10月
イタリア国内外のジャズ・シーンを主な活躍の場としてきた作曲家、アリーゴ・カペレッティ(1949−)のクロスオーヴァ―・スタイルによる2つの歌曲集。
「ポルトガル」と「ロシア」の2つの歌曲集を繋ぐキーワードは「憂鬱」。リスボン万博に招待された際にポルトガルで感じたもの、またサンクトペテルブルクに住んでいた際に感じた「憂鬱」に共通点を見出し、それを歌曲で表現しています。
ジャズ的な要素を色濃く持った独自のスタイルの歌曲集です。
C-00282
88鍵盤のための30本の指〜6手連弾のための作品集
シューベルト(リバ編):セレナード D.957-4
スヴェンセン(ハンセン編):祝祭ポロネーズ Op.12
テュイリエ:ボレロ・ブリラン「セビリアの一日」
アレッター:ボレロ「ラ・ベッラ・ピカドラ」Op.200-3
ツェルニー:ヴィクトリア・カドリーユ Op.594
パンツィーニ:トレ・ジーリ Op.5
ドリーヴ(ルーテロ―編):「シルヴィア」より ピチカート・ポルカ
シュトラウス2世(バイノフ編):トリッチ・トラッチ・ポルカ Op.214
シュトラウス1世(バイノフ編):ラデツキー行進曲 Op.228
ツェルニー:ロンド・ブリランテ Op.227、ベッリーニの歌劇「夢遊病の女」による幻想曲 Op.Posth
パンツィーニ:ヴェルディの歌劇「十字軍のロンバルディア人」によるディヴェルティメント
ダッチ:ヴェルディの歌劇「椿姫」の主題による幻想曲
トリオ・ピアニスティコ・ディ・ボローニャ〔シルヴィア・オルランディ(P)、アルベルト・スピネッリ(P)、アントネッラ・ヴェヘッティ(P)〕

録音:サーラ・デル・リドット、レッジョ劇場(トリノ)
イタリア、ボローニャのジョヴァンニ・バッティスタ・マルティーニ音楽院で同級生だった3人のピアニストが、20年以上の時を経て2013年に結成した6手連弾のアンサンブル、トリオ・ピアニスティコ・ディ・ボローニャ。この「3人のピアニスト」による「6手連弾」のためのプログラムは、6手連弾のためのオリジナル作品とアレンジ作品の両方で構成。
シューベルトやスヴェンセン、シュトラウス親子の作品では、6手連弾が織りなすカラフルで躍動感豊かな演奏が作品の知られざる側面を表現。そしてツェルニーやパンツィーニたちによる6手連弾のオリジナル作品からは、19世紀当時、サロンや宮廷などで演奏され、聴衆を楽しませたであろう歴史と魅力が浮かび上がってきます。
88の鍵盤を舞台として60本の指が躍動する華麗なるピアノ・エンターテイメント。さあ、6手連弾の魅惑の世界へようこそ!
C-00283
バス・クラリネット〜雲の上に
オルトラーノ:マノラ
ソルマーニ:雲の上に
オルトラーノ:ロマンス
ボルトラート:ボンゼルガスト
ザッファローニ:カデンツァ、前奏曲とペッツォ・アパッショナート、トリオ・タンゴ、グリーンスリーヴスで
ヴィヴィアーニ:摂動
ボルトラート:プロムナード
オルトラーノ:オリエンタル・トリオ
ファウスト・サレディ(バス・クラリネット)、
ステファニア・オルセッリ(P)、リシア・ヴィガーノ(Vn)、アンブラ・クサンナ(Vn)、シモーネ・リブラロン(Va)、ナディア・ビアンキ(Vc)、カストリオット・メルシーニ(Cb)、ダヴィデ・ヴェンドラミン(アコーディオン)、セルジオ・ファヴィアン・ラヴィア(G)、ステファノ・バルデッラ(マリンバ)、マッテオ・マンゾーニ(マリンバ)

録音:2019年10月−12月
2006年よりミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディSOのバス・クラリネット奏者を務めている、文字通りイタリアのバス・クラリネットのスペシャリスト、ファウスト・サレディが繰り広げる現代イタリアのバス・クラリネット作品集!サレディがチョイスしたのは1960年代以降に生まれ、現在も活躍中の5人のイタリア人作曲家たちによる10作品。ピアノ、2台のマリンバ、ギター、弦楽四重奏などとの共演、そして無伴奏など多彩な編成の中で際立つ存在感を発揮し、バス・クラリネットの"ソロ楽器"としての魅力を存分に伝えてくれるサレディの好演。バス・クラリネット、低音木管の魅力を存分に味わって下さい!
C-00285
ヨーロッパ中部のギター〜1940年から1980年までのオーストリアとドイツのギター音楽
ブルクハルト:パッサカリア
コヴァツ:短い練習曲第2巻
ハルティヒ:リコーダーとギターのための「5つの小品」Op.25、
 3つの小品 Op.26
コヴァツ:ギターのための小品集
ルビン:小さなセレナーデ
アルフォンソ・バスキエラ(G)、
アレッサンドロ・バッチーニ(リコーダー)、
マルコ・ニコレ(G)

録音:2018年12月30日&2019年3月2日、プレガンツィール・ディ・トレヴィーゾ(イタリア)
アルフォンソ・バスキエラは、アンドレス・セゴビアの弟子、アンジェロ・アマートにギターを師事し、演奏活動はもちろんのこと、楽譜や教本の編集、出版にも数多く携わるイタリアのギタリスト。
バスキエラはオーストリアとドイツで1940年代から80年代初頭にかけて作曲、出版されたギター作品に着目。20世紀の両国におけるギター芸術の変遷を自らの演奏で解説してくれています。
C-00286
コレスポンデンセス〜シューマン夫妻の手紙のやりとり
クララ・シューマン:ロベルト・シューマンの主題による変奏曲嬰ヘ短調 Op.20 3つのロマンス Op.11、
 4つのつかの間の小品 Op.15
シューマン:色とりどりの小品 Op.99
サラ・コスタ(P/YAMAHA CFX)

録音:2019年8月、カステッロ・ディ・モルサスコ(イタリア)
ロベルトとクララのシューマン夫妻の会話、やりとりをそれぞれの音楽を組み合わせて表現した素敵なプログラムを、イタリアの女流ピアニスト、サラ・コスタがYAMAHA CFXのピアノで披露!
サラ・コスタはベルガモのドニゼッティ音楽院で学んだ後、ノーマ・フィッシャーやマーティン・ロスコー、アンジェイ・ヤシンスキ、セルゲイ・ドレンスキーなどの名匠たちにも師事。
イタリアのキオッジャ国際ピアノ・フォーラム第1位、ロンドン・オープン・ピアノ・コンクール第3位などの実績を持ち、現在はソリスト、室内楽奏者として活躍する傍ら、母校であるドニゼッティ音楽院のピアノ科教授を務めています。
C-00288
ロンチーニとピアソラの四季
ロンチーニ:ピアノ・ソナタ第2番「新しい季節」
ピアソラ(ロンチーニ編):ブエノスアイレスの四季
ジャコモ・ロンチーニ(P/KAWAI RX-7)

録音:2020年1月31日&2月1日
0世紀のタンゴ・マスター、ピアソラの傑作「ブエノスアイレスの四季」をイタリアのピアニスト、ジャコモ・ロンチーニが編曲したピアノ・ヴァージョンと、ロンチーニが2019年に作曲した自身の「新しい季節」の副題を持つピアノ・ソナタ第2番をカップリング。
この「季節、四季」をテーマとしたプログラムをKAWAIのグランドピアノ「RX-7」で奏でるジャコモ・ロンチーニは、ミラノのジュゼッペ・ヴェルディ音楽院で学び、13歳でダニエレ・ガッティとの共演によるモーツァルトの「ピアノ協奏曲第12番 K.414」でデビューを果たしたという経歴の持ち主。
またフィルハーモニアOからの招聘によりロイヤル・フェスティヴァル・ホールで共演を行うなど、ヨーロッパ各国で活躍を展開している実力派です。
C-00289
デイブレイク〜トロンボーンとピアノのための現代音楽作品集
ウジェーヌ・ボザ:バッハへのオマージュ
アレクサンドル・ギルマン:交響的断章 Op.88
ジョー・シティーノ(b.1977):マッドキャップ・ミュージングス・アット・ハニーサックル・スクエア
ニコラ・フェッロ(b.1974):デイブレイク
ジャン=ミシェル・ドゥファイ(b.1932):カルメナリア(カルメン・メドレー)
ボザ:バラード
ジョン・クレネスク・モーティマー(b.1951):前奏曲と舞曲
カロリーナ・カルバチェ(b.1985):トロンボンシロ
ヴィンチェンツォ・パラトーレ(Tb)、
マヌエラ・チーニョ(P)

録音:2019年12月11日−13日、スタジオ・テープ(カターニア、イタリア)
※使用楽器:アントワーヌ・クルトワ LEGEND 420 BO/※使用マウスピース:K&G T5.5C
国際的ソリストとして活躍するイタリア出身の名手、ヴィンチェンツォ・パラトーレが奏でる20世紀から21世紀にかけて作曲されたトロンボーンとピアノのための作品集。
パラトーレは、パリ国立高等音楽院とローマのサンタ・チェチーリア国立アカデミーで現代を代表する名手の1人、ジャック・モージェに師事。これまでに国内外のコンクールにおいて多数入賞をし、第2回国際音楽コンクール(キエーリ市)、第18回国際ポルチャ市コンクール、第5回済州国際金管打楽器コンクール・トロンボーン部門第1位を受賞するなど、イタリア人トロンボーン奏者として初の快挙を成し遂げています。オーケストラ奏者としてもその才能を発揮し、これまでにトリノ王立劇場O、シチリアSO、ミラノ・スカラ座O、サンタ・チェチーリア国立アカデミーOのトロンボーン奏者を歴任。2003年以降、カターニア・マッシモ・ベッリーニ劇場Oの首席奏者を務めています。また、イタリアを中心にマスタークラスを開催するなど後進の指導にも力を注いでいます。当アルバムでは、師匠譲りのテクニックに加え、イタリア人らしい歌心に溢れた演奏を聴かせてくれます。
C-00290
ショーソン:ピアノ、ヴァイオリンと弦楽四重奏のためのコンセール ニ長調 Op.21 パオロ・ギドーニ(Vn)、
レオナルド・ズニカ(P)、
ボイトSQ〔ジャコモ・インヴェルニッツィ(Vn1)、ニコラ・タッソーニ(Vn2)、ルチアーノ・カヴァッリ(Va)、ジョルジオ・ブーティ(Vc)〕

録音:2014年4月15日−16日、アウディトリウム・モンテヴェルディ(マントヴァ、イタリア)
パリ音楽院でマスネとフランクに学び、バイロイトではワーグナーに師事し、その影響を色濃く受けた19世紀後半のフランスを代表する作曲家の1人であるエルネスト・ショーソン(1855−1899)。
1899年に自転車事故により44歳という若さでこの世を去ったショーソンが、1889年から91年にかけて作曲した代表作の1つである「コンセール」。フランクの影響が随所に見られる「コンセール」は、まさに近代フランスのリリシズムの宝庫と呼ぶに相応しい秀作です。
ヴァイオリンのパオロ・ギドーニは17歳という若さで地元のマントヴァ音楽院を卒業し、フランコ・グッリ、サルヴァトーレ・アッカルド、イヴリー・ギトリスといった錚々たる名ヴァイオリニストたちの薫陶を受けたイタリアの名匠。
イタリアの大作曲家アッリーゴ・ボーイトの名前を冠し、パルマのアッリーゴ・ボイト音楽院で学んだ弦楽器奏者たちで結成されたボイトSQ、エミール・ナウモフやイリーナ・チュコフスカヤの下で学び、パオロ・ギドーニとはマントヴァ・トリオとして共演を重ねているピアニスト、レオナルド・ズニカのイタリア勢が奏でるショーソンは格別の美しさです。
この演奏はデュオ・グッリ=カヴァッロの想いでに捧げられています。
C-00294
ベートーヴェンの時代のギターとフォルテピアノ
ジュリアーニ:2つのロンド Op.68
ディアベリ:華麗な大ソナタ Op.102
ベートーヴェン:アダージョ WoO.43b
ウェーバー:たいへん易しいディヴェルティメント Op.38
フンメル:ポプリ Op.53
アンジェロ・コローネ(G)、
エンリコ・マリア・ポリマンティ(ピリオドピアノ/ブロードマン1810年製のレプリカ)

録音:2019年4月12日−13日、カプラーニカ(イタリア)
音楽的には「ベートーヴェンのウィーン」とも例えることが出来る18〜19世紀のウィーン。このベートーヴェンの時代に誕生した当時としては比較的珍しかった「ギター」と「ピアノ」のデュオのためにディアベリやウェーバー、フンメル、ジュリアーニ、そしてベートーヴェン自身が書いた作品を集めた好プログラム!
ギターとピリオド・ピアノで鮮やかなサウンドと繊細なグラデーションを表現するのはアンジェロ・コローネとエンリコ・マリア・ポリマンティ。
アンジェロ・コローネは、アリリオ・ディアス、ブルーノ・バティスティ・ダマリオ、アンジェロ・ジラルディーノといった世界的名手たちに師事したイタリアのギタリスト。
同じくイタリア出身の鍵盤奏者、エンリコ・マリア・ポリマンティが奏でるウーゴ・ガシグリアが製作したブロードマン1810年製のレプリカモデルのピリオド・ピアノ(鍵盤は6オクターヴ)との共演で、ベートーヴェンの時代の響きの再現に取り組んでいます。
ベートーヴェンの時代に大作曲家たちが書き上げた「ギター」と「ピアノ」のためのデュオの醍醐味を存分に味わえる充実の演奏です。
C-00295
ミヒャエル・ハイドン:室内楽作品集&ヴィオラ協奏曲
弦楽四重奏曲イ長調 MH.310
フルート四重奏曲ニ長調 P.117
フルート四重奏曲ヘ長調 P.DEEST
ヴィオラ、ハープシコードと弦楽合奏のための協奏曲ハ長調 MH.41
リンダ・ウェザリル(Fl)、
ファブリツィオ・ダッテリ(ハープシコード)、
エリザ・バチョッキSQ〔カルロ・アルベルト・ヴァレンティ(Vn1)、マリア・アンジェリカ・ヴィターリ(Vn2)、トンマーゾ・ヴァレンティ(Va)、クラウディオ・ヴァレンティ(Va)、カルロ・ベンヴェヌーティ(Vc)〕

音:2020年7月8日−10日。ピエーヴェ・ディ・サンタ・マリア教会(ルッカ、イタリア)
「フランツ・ヨーゼフの弟」という事実が常に付きまとったにもかかわらず、当時のザルツブルクにおいて最高の音楽家といて称賛を受けていたヒャエル・ハイドン(1737−1806)。 大司教ジギスムントのための追悼ミサ曲である「レクイエム ハ短調」が代表作として知られているが、若き日のモーツァルトに多大な影響を与えたとも伝わる室内楽曲の数々はミヒャエル・ハイドンの魅力が最も表現された秀作ばかり。ここにはフルート四重奏曲と弦楽四重奏曲、そしてヴィオラとハープシコード、弦楽器のための"小さな"協奏曲が収録されています。
イタリアとアメリカの両国を活動の拠点とするフルートのリンダ・ウェザリルは、フランクフルトRSOとアンサンブル・アンテルコンタンポランで首席奏者を務めた実力者。 このミヒャエル・ハイドンの作品集で中心的な役割を担っているエリザ・バチョッキSQは、イタリア、ルッカのヴァレンティ・ファミリーによって結成されているアンサンブル。 特にヴィオラのトンマーゾ・ヴァレンティは、アレッサンドロ・ロッラの「ヴィオラ協奏曲 BI.552」を復元、録音(Tactusレーベル)するなど、イタリアの古典派作品に精通している名手です。
C-00296
アブスコンディタス〜スカルラッティ(ジュリアーニ編):ギターのための編曲された15のソナタ
ソナタ ニ短調 K.176/ソナタ ハ短調 K.73/ソナタ ニ短調 K.213/ソナタ ニ長調 K.164/ソナタ ニ長調 K.490/ソナタ変ロ長調 K.440/ソナタ ロ短調 K.408/ソナタ ハ短調 K.40/ソナタ ニ短調 K.77/ソナタ ホ短調 K.291/ソナタ ホ短調 K.292/ソナタ ホ長調 K.380/ソナタ イ長調 K.279/ソナタ ト短調 K.60/ソナタ イ長調 K.322
ルイージ・アッタデモ(G)

録音:2015年5月10日−12日(ウェストン、イギリス)
555曲におよぶチェンバロのための単一楽章のソナタを作曲したバロック時代の巨匠ドメニコ・スカルラッティ(1685−1757)。
その膨大な数のソナタの中からギター独奏のために編曲された様々な表情を持つ15曲のソナタを、イタリアのギタリスト、ルイージ・アッタデモがギター1本でレコーディング。スカルラッティのソナタの光と陰の両面を巧みに描いた好演です。
アッタデモは、ハイメ・パヒッサやアレクサンドル・タンスマン、ガスパール・カサドなどの未出版の写本の発見や研究を行うなど、その音楽活動は国内外で非常に高い評価を受けています。
C-00297
北欧のピアノ・ソナタ集
ステーンハンマル:ピアノ・ソナタ第4番ト短調
シベリウス:ピアノ・ソナタヘ長調 op.12
グリーグ:ピアノ・ソナタ ホ短調 Op.7
ファビアーノ・カサノヴァ(P/YAMAHA CFX)

録音:2019年8月29日−31日、モルサスコ城(モルサスコ、イタリア)
フィンランドのシベリウス、ノルウェーのグリーグ、そしてスウェーデンのステーンハンマル。19世紀後半から20世紀前半にかけて活躍した3人の北欧の大作曲家たちのロマンティシズムあふれる3つのピアノ・ソナタを、ミラノのジュゼッペ・ヴェルディ音楽院を最高点で卒業したイタリアの実力派、ファビアーノ・カサノヴァがYAMAHA CFXのピアノで奏でた好演奏。
地理的には近くとも音楽的感性の面では大きく異なる3人の巨星たちの様式美を巧みに描いた充実の北欧ソナタ集です。
幅広いレパートリーを誇るファビアーノ・カサノヴァは特にロディオン・シチェドリンの音楽のスペシャリストとして高い評価を受けているイタリア人ピアニスト。
その演奏を聴いたシチェドリンから「並外れた情熱と豊かな内面を深く伝えることができる、素晴らしいな芸術性と魅力的な人間性を兼ね備えたピアニスト」と激賞されています。
C-00298
ドビュッシーの時代のギター作品さまざま
プジョル:ロマンス
ドビュッシー:吟遊詩人
ファリャ:ドビュッシーの墓に捧げる讃歌
ルーセル:セゴビア
サティ(ディアンス編):グノシエンヌ第1番
ミヨー
:セゴビアーナ/ファリャ:歌
モンポウ:コンポステラ組曲
フランチェスカ・デ・フィリッピス(G)

録音:2020年1月、CGLT・ディアスタジオ(アグローポリ、イタリア)
イタリア、サレルノ出身の女流ギタリスト、フランチェスカ・デ・フィリッピスが構成した「ドビュッシーの時代のギター作品さまざま」は、単純にドビュッシーと同世代の作曲家の作品を集めたものではなく、当時のパリにおいて芸術家たちの「リビングルーム」になったであろうカタルーニャのピアニスト、リカルド・ビニェスを中心とした繋がりを音楽で表現したプログラム。
リカルド・ビニェスの家を当時のフランス、パリにおける文化的な拠点と見立てて、ドビュッシーへのオマージュ、セゴビアへのオマージュなど、様々な大作曲家たちの作品を1つのストーリーとして繋いでいます。
C-00299
クロイツェル&ボクサ:ハープとヴァイオリンのための「6つの演奏会用夜想曲」Op.59 ジュリア・レットーレ(Hp)、
ダヴィド・スカローニ(Vn)

録音:2019年9月13日−15日、トゥリオ・セラフィン劇場(カバルゼレ、イタリア)
世界各地を渡り歩き波乱万丈の生涯を送った19世紀フランスのコンポーザー=ハーピスト、ニコラ=シャルル・ボクサ(1789−1856)と、同じく19世紀のフランスを代表するヴィルトゥオーゾとして名高いコンポーザー=ヴァイオリニスト、ロドルフ・クロイツェル(1766−1831)の共作「ハープとヴァイオリンのための「6つの演奏会用夜想曲」」の6曲全曲を収録!
神童としてその名を馳せ、ナポレオン1世の宮廷楽団のハーピストに任命されながらも通貨偽造や文書偽造、さらには結婚詐欺によってイングランドへ逃亡。同地で活躍するも以前の悪事が発覚してしまい、職を追われるという自業自得ながらも激動の人生を歩んだボクサ。
対してベートーヴェンからいわゆる「クロイツェル・ソナタ」を献呈され、パリ・オペラ座Oの今sナートマスター、指揮者を歴任。パリ音楽院のヴァイオリン科教授として数々の優れた弟子を育成するなど、常に陽の当たる道を歩み続けたクロイツェル(クレゼール)。
天才の名を欲しいままにしながらも日向と日陰という対照的な人生を歩んだ2人の音楽性が互いを刺激しあい完成した「6つの演奏会用夜想曲」は、ボクサとクロイツェルの旋律、テクスチュア、和声、技術面でのアイディア、創造性が込められた19世紀フランスの知られざる秀作です。

C-00300
アバウトケージVol.5〜オルガン作品全集
ジョン・ケージ:オルガン2/ASLSP
想い出
メインのハーモニーのいくつか
ピエルジョヴァンニ・ドメニギーニ(Org)

録音;2019年12月13日、ペルージャ大聖堂(イタリア)
ダ・ヴィンチ・クラシックス(Da Vinci Classics)の「アバウトケージ」シリーズの第5集にはジョン・ケージの「オルガン」のための3作品を収録。
ケージのオルガンと言えばやはり「オルガン2/ASLSP」。楽譜は約8ページのみであるものの「ASLSP/As Slow as Possible=可能な限り遅く」とタイトルにある通り、演奏時間は事実上"無限"というあまりにもスケールが大きすぎるこの作品を今回は約17分で演奏し、コンパクト(?)にまとめています。
ちなみにこの「オルガン2/ASLSP」は、ドイツ、ハルバーシュタットの聖ブキャルディ教会で2001年9月5日に演奏が始まり、なんと639年(!)をかけて2640年に終了する予定で現在も続けられています。
C-00301
おお、過ぎ去りし日の甘美な春よ〜クラリネットとピアノを伴うソプラノ、バリトン、またはメゾ・ソプラノのためのアリア集
ドニゼッティ:私はあなたにのみ罪を犯した、さよならを言うために
フランツ・パウル・ラハナー:詩的な間奏曲「歌の翼に」、女の愛と生涯 Op.82
プロッホ:囚われの夜鳴きうぐいす Op.11
オビオルス:ロマンス「イ・ライ」
テオドール・ラハナー:2つの歌曲
マスネ:エレジー「おお、過ぎ去りし日の甘美な春よ」
ブラガ:天使のセレナード
プロセニオ・アンサンブル〔ステファノ・オンガロ(クラリネット&バス・クラリネット)、パオロ・ラッザリーニ(P)、ルチア・ポッリ(S)、マリア・ルチア・バッツァ(Ms)、ピエルルカ・ポッリ(Br)〕

録音:2019年10月18日−20日、カステッロ・ディ・モルサスコ(アレッサンドリア、イタリア)
シューベルトの「岩上の羊飼い」に代表される「クラリネット」を伴う歌曲の数々。
クラリネットを声楽と並ぶ「第2の声」と位置付けた歌曲のレパートリーの研究、拡大の成果となるイタリアのプロセニオ・アンサンブルによるプロジェクト「おお、過ぎ去りし日の甘美な春よ」!
このレパートリーで重要や役割を果たすのはクラリネット奏者のステファノ・オンガロ。ユストゥス・フランツのフィルハーモニー・デア・ナツィオーネンなどで活躍した実力派です。
C-00302
18世紀初期のイタリアにおけるフルート作品集
コレッリ:「フルートと通奏低音のための6つのソロ」より ソナタ ト長調
ボーニ:ソナタ第2番ホ短調
チャブード:ソナタ第5番ト長調
ヴァレンティーニ:ソナタ第5番ホ短調 Op.12
テッサリーニ:ソナタ ト長調 Op.2-4
ブリーヴィオ:ソナタ ニ長調
エンリコ・カスラーロ(トラヴェルソ)、
アンドレア・コーエン(ハープシコード)

録音:2018年6月22日−25日、ネーピ教会(イタリア)
オランダでトラヴェルソの巨匠フランス・フェスターに師事し、フラトゥス・アンサンブルを創設。2012年からはローマのサンタ・チェチーリア音楽院でトラヴェルソの指導にもあたっているイタリアの古楽系フルーティスト、エンリコ・カスラーロが、チマローザの鍵盤ソナタ全集のクリティカル・エディションや60巻におよぶクレメンティの作品全集の監修を任されたイタリアの古楽系鍵盤楽器奏者、アンドレア・コーエンと共にたどる1700年代のイタリアにおけるフラウト・トラヴェルソの歴史。
コレッリのソナタで始まるカスラーロとコーエンのプログラムは、18世紀のイタリアにおけるトラヴェルソのための音楽がどのように発展していったのか、チャブードやボーニ、ブリーヴィオなどの珍しい作品を交えながらその起源と歴史を演奏で解説してくれています。
C−00303
グリーグ&フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ集
グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ短調 Op.45
フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番イ長調 Op.13
パオロ・アルディンギ(Vn)、
ブルーノ・カニーノ(P)

録音:2009年9月14日−16日、ピエヴェ・ヴェッキア(ルッカ、イタリア)
イタリアの2人の重鎮、ヴァイオリンのパオロ・アルディンギとピアノのブルーノ・カニーノのデュオが繰り広げる室内楽史上の絶対的名作ソナタ2作品!
北欧のグリーグ、フランスのフォーレという異なるスタイルの2つのソナタの中で見せる様々な表情や豊かな表現力は様々な経験を重ねてきたベテランならではの味わい深さがあります。
フランコ・グッリの高弟であるパオロ・アルディンギは2006年から名匠ブルーノ・カニーノとコンビを組み続けており、そのコンビネーションは絶品です。
C-00304
スタンフォード:歌曲集 Vol.1〜愛の白炎
「愛の勝利」からの5つのソネット Op.82/ケーフェラール参り Op.72/4つの歌 Op.125より アジアの歌、ジョン・ケリー/デインティー・デイビー/コルシカの哀歌/5月の愛/日本の子守歌/リネット/かっこう/美しいけれど無慈悲な乙女/キャリコのドレス
エリザベッタ・パリア(Ms)、
クリストファー・ハウエル(P)

録音:2018年10月27日&11月24日、グリファ&フィリ(ミラノ、イタリア)
ホルストやヴォーン・ウィリアムズを指導し、自らも作曲家として近代におけるイギリス音楽の再興の立役者として大きな役割を担ったチャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォード(1852−1924)。
イタリアのレーベルで始まる「歌曲集」の第1巻を歌うのは、イタリアのメゾ・ソプラノ、エリザベッタ・パリア。アメリカの詩人ユージン・フィールドが書いた詩を題材とした「日本の子守歌」を収録しています。
C-00305
幸運の輪〜タロットの音楽的な肖像画
ダウランド:ウィルビー卿ご帰館
マルコ:太陽
ダウランド:ラッセル夫人のパヴァン
マルコ:女帝
ダウランド
:ナイト氏のガリアー
マルコ:力
ダウランド:艦長ディゴリー・パイパーのガリアード
マルコ:正義
ダウランド:ホワイト夫人に事なし
マルコ:死神、運命の輪、隠者
ダウランド:リール子爵閣下のガリアードマルコ:恋人
ダウランド
:ハンソン夫人のパフ
マルコ:愚者
ダウランド
:ジョン・スミス卿のアルメイン
マルコ:魔術師/
ダウランド:ケイス博士のパヴァン
マルコ:月
ダウランド
:ダウランド氏の真夜中
フランチェスコ・モルメンティ(G)

録音:2019年1月、サーラ・ムジカーレ・ジャルディーノ(クレマ、イタリア)
イングランドのエリザベス朝時代に活躍したコンポーザー=リューティストであり、音楽史上有数のメロディメーカーでもあったジョン・ダウランド(1563−1626)。
ここでイタリアのギタリスト、フランチェスコ・モルメンティが構成したプログラムは、ダウランドが音楽的に描いたエリザベス朝時代の人物を、スペイン、マドリード出身の作曲家トマス・マルコ(1942−)が音楽的に翻訳した"タロットカード"で表現するという非常にユニークな内容。
エリザベス朝のイングランドの人物とタロットカードが結び付き、魅惑的なおとぎ話を創り上げています。
C-00307
レアリティーズとサプライズ〜ザンドナーイ:アート・ソング・トランスクリプションズ&室内楽作品集
メヌエット(リュリの「町人貴族」による)
前奏曲第8番(バッハの「平均律クラヴィーア曲集第1巻」による)
ホーンパイプ(ヘンデルの「合奏協奏曲 Op.6-7」による)
カンツォネッタ(メンデルスゾーンの「弦楽四重奏曲 Op.12-1」による)
夢(シューマンの「子供の情景」による)
楽興の時(シューベルトの「楽興の時 D.780-3」による)
マズルカ/インプレッショーネ・メロディカ
子守歌/ミステロ/セレナータ
ネラ・ネレッラ
スペットロ・アルモニコ室内O、
シモーネ・ズッカッティ(指)、
マリア・レティツィア・グロセッリ(S)、
フランチェスカ・ティラーレ(Hp)、アントニオ・ヴィチェンティーニ(ハーモニウム)、アントニオ・ヴィチェンティーニ(P)、パオロ・オルランディ(P)、セルジオ・ラ・ヴァッカラ(ヴァイオリン

録音:2019年10月&2020年1月、イタリア
マスカーニに師事し、19世紀後半〜20世紀前半におけるイタリアでオペラ作曲家として活躍したリッカルド・ザンドナーイ(1883−1944)のトランスクリプションと室内楽曲、声楽曲を集めた希少かつ驚きが詰まったプログラム。
ザンドナーイは未完に終わったプッチーニの「トゥーランドット」の補筆完成の担当者としてリコルディ社に選ばれたほどの実力の持ち主でした(しかしながら実際に補完したのはフランコ・アルファーノ)。
C-00308
ペローニ:実験的オペラ「夢追い人」 フィリッポ・ダヴォリ(ヴォーカル)、
ホセ・ダニエル・シリグリアーノ(Cl)、
クイック・レスポンス・オーケストラ、
ルドヴィコ・ペローニ(指)

録音:2020年1月25日−26日、ヌファブリック・ベースメント・スタジオ
イタリアの詩人でもあるフィリッポ・ダヴォリ(1965−)の詩を題材として作曲された全9場で構成される実験的オペラ「夢追い人(Il Sognatoio)」は、イタリアの気鋭の作曲家ルドヴィコ・ペローニ(1990−)の野心作にしてデビュー作。
2017年のテアトロ・ムジカ・エ・ショアの入賞作品でもあります。
C-00309
想い出の宮殿〜コミティーニ:サクソフォンを伴う室内楽作品集
ソプラノ&アルト・サクソフォン、ヴィオラとピアノのための「5つの格言」
ソプラノ・サクソフォンとピアノのための「フィアベスク組曲」
アルト・サクソフォンとピアノのための「悪魔(ディアベル)」
ミケーレ・パオリーノ(ソプラノ&アルト・サクソフォン)、
アルド・マリア・ザンゲーリ(Va)、
ロベルタ・パンドルフィ(P)

録音:2020年1月、ルニク・レコーディング・スチューディオ(ペーザロ、イタリア)
1986年、イギリス出身のイタリア新世代の作曲家、ダニーロ・コミティーニが人間の内面、「内なる肖像画」に焦点をあてた「サクソフォン」を伴う室内楽作品の数々。
コミティーニはエドガー・アラン・ポーの小説を題材としたオペラ「眼鏡」で2017年にペーザロのロッシーニ劇場へのデビューを果たし、今後の活躍が期待されています。
C-00310
フォンタネージ:4つの協奏曲
ヴァイオリンとオーケストラのための「悲劇的な協奏曲」
ェロとオーケストラのための「田園風の協奏曲」
フルートとオーケストラのための「学術的な協奏曲」
ピアノとオーケストラのための「質素な協奏曲」
ヴィンェンツォ・ボロネーゼ(Vn)、
フランチェスコ・ステファネッリ(Vc)、
ジネーヴラ・ペトルッチ(Fl)、
ミケランジェロ・カルボナーラ(P)、
イ・ヴィルトゥオージ・イタリアーニ
、アルベルト・マルティーニ(指)

録音:2019年7月7日−10日、テアトロ・リスト―リ(ヴェローナ、イタリア)
パドヴァ大学で中世哲学の歴史を学んだ経歴を持つイタリアの作曲家、ダヴィド・フォンタネージ(1969−)の協奏曲集。
フォンタネージは協奏曲などを作曲するに際し、マリピエロの「チマロジアーナ」やカゼッラの「スカルラッティアーナ」などのように、イタリアの古典的な作曲家たちの音楽から主題や旋律をソースとして引用するのではなく、形式の統一性や対位法の複雑性などのインスピレーションを得て、自らの作品に反映するという手法を採っています。
C-00311
20世紀のマンドリンを伴う室内楽作品集
ムニエル:フィジオロジー・ムジカーリ Op.194
ソレンティーノ:プレニルーリオ(満月)
ロマーノ:恋のつぶやき
アンコナ:ネニア・ダモーレ
ナポリ:フラメント
カラーチェ:サルタレッロ Op.79、
 セレナータ・ロマンティカ Op.94、
 ファンタジア・ポエティカ Op.56
メッツァカーポ:ナポリ
グラン・デュオ・ヴェスヴィウス〔ジャンルイジ・スペリンデオ(マンドリン)、ジュゼッペ・ガンゼルリ(P)〕

録音:2020年2月、ステューディオ・ガンゼルリ(サン・ジョルジョ・ア・クレマーノ、イタリア)
ナポリから世界へ。イタリア、ナポリ音楽の伝統に深く根ざしながらもアメリカ、ロシア、日本、ヨーロッパなど世界各国へのマンドリンの普及に積極的に貢献してきたムニエルやカラーチェ、メッツァカーポなどの作曲家たちの作品を収録したイタリアのレーベルならではのマンドリンのための室内楽作品集。
すべてがナポリに通じる3つのイタリアの代名詞的存在である「ピッツァ・スパゲッティ・マンドリン」。マンドリンがピッツァやスパゲッティと同じイタリアのシンボルであるという事実は、この楽器のイタリア、特にナポリでの存在感の大きさと重要性を物語っています。
まさにイタリアの至宝、マンドリンのための傑作を奏でているのはヴィンチェンツォ・ディ・ベネデットとステファノ・カルディに学んだマンドリン奏者ジャンルイジ・スペリンデオ。オルケストラ・ジョヴァニーレ・ナポレターナの首席指揮者を務め、17〜20世紀のマンドリン作品、ナポリ民謡をレパートリーとする現代イタリアのマンドリンの名手です。
日本でも人気の高いマンドリン作品集。ご当地イタリアから素敵なアルバムが届きました。
C-00312
ピツェッティヴァイオリンを伴う室内楽作品集
ヴァイオリン・ソナタ イ長調
アリア ニ長調/3つの歌
ルッジェーロ・マルケージ(Vn)、
フェデリコ・ロヴィーニ(P)

録音:2019年11月、アウディトリウム・サイエンス&ミュージック(ピサ、イタリア)
イタリアにおける新古典主義音楽を牽引する存在とされながらも、ロマン派、または新ロマン主義的な作風を持ち、さらにはルネサンス音楽やバロック音楽への回帰を掲げ、オペラが隆盛を誇った同国において器楽復興にも尽力したイルデブラント・ピツェッティ(1880−1968)。
ドーラ・シュヴァルツベルクに師事した後、ラ・カメラータ・ドゥカーレ・ディ・パルマを創設し、第1ソロ・ヴァイオリン奏者として活躍する実力派、ルッジェーロ・マルケージ(1964−)が奏でるピツェッティの音楽は、知られざる近代イタリアの傑作「イ長調のソナタ」を含む3作品。
「皇紀2600年奉祝曲」の1つ「交響曲イ調」の作曲者として有名なピツェッティの芸術の本質を知る上でいずれも重要な作品です。
C-00313
下り道〜サクソフォンとピアノのための現代音楽集
フェレーロ:ナッシュヴィルの夜
マローネ:インプロヴィザメンテ
ガランテ:エウメニドゥム・クリネス
パレルモ:ジェメロの歌
デル・プレテ:ハバネラ
ギドーニ:フラッシュノーツ
ファッツォラーリ:ソナタ第4番 Op.14-1
ルカ:チェンジング
トゥー・フォー・ニュー・デュオ〔ジョヴァンニ・デ・ルカ(Sax)、フランチェスコ・シルヴェストリ(P)〕

録音:2016年−2018年、イタリア&スペイン
2011年に活動を開始したイタリアのサクソフォンとピアノの二重奏、トゥー・フォー・ニュー・デュオが2016年から2018年にかけてイタリアとスペインで取り上げてきた現役の作曲家たちによる8作品を収録。
フェレーロの「ナッシュヴィルの夜」とデル・プレテの「ハバネラ」を除く6作品は、トゥー・フォー・ニュー・デュオに献呈された新作。サクソフォンとピアノの可能性を広げてくれるこの作品集は、トゥー・フォー・ニュー・デュオにとっての音楽旅行日記でもあります。
C-00314
音の反射〜現代イタリアのピアノ三重奏曲集
マニアーチ:希望の風
マンディーナ:デカトロン
ピライーノ:そっと寄り添って
リコッタ:椿姫/カセサ:テン
トリオ・アルテ〔ミルコ・ダンナ(Vn)、ジョルジオ・ガロファロ(Vc)、ヴァレンティナ・カセサ(P)〕

録音:2019年6月、メダルト・ステューディオ(パレルモ、イタリア)
イタリアのアンサンブル、トリオ・アルテの創立10周年を記念して6人のシチリア島の作曲家たちによって書かれたピアノと弦楽器による三重奏のための新作の数々を同アンサンブルがレコーディング。
イタリア、シチリア島における現代の音楽言語と、ピアノを伴う三重奏の室内楽を結び付けることにより、現在のイタリアの音楽の普及と世界への発信を目指しています。
※当CDの背オビには品番が「C00315」と誤表記されておりますが、レーベルでの修正、再印刷の予定が無いため現状のまま出荷させていただきます。なお、バックインレイには正しい品番である「C00314」が表記されております。予めご了承下さい。
C-00315
ディアンス:ギター作品集
サント・ティルソ/多国籍の3つの小品/パリ再訪/シラキュース/自転車乗り/カプリコーンの夢/3つのサウダージ/アルバ・ネラ/リブラ・ソナチネ/手紙ふたたび
ミケーレ・ディ・フィリッポ(G)

録音:2020年3月−5月、アッソロ・プロドゥツィオーニ・ムジカーリ(ジェンツァーノ・ディ・ローマ、イタリア)
チュニジア出身で20世紀〜21世紀初頭のフランスを代表するコンポーザー=ギタリストとして君臨したギター界の巨匠、ローラン・ディアンス(1955−2016)が遺したギター作品の数々を収録。
ディアンスの名前が先行しがちなその作品の数々に対し、演奏のミケーレ・ディ・フィリッポはあくまでもギターを絶対的な主人公として、この作品たちの内面的なビジョンにスポットライトをあてるというアプローチを選択しています。
ディ・フィリッポはイタリアの新世代のギタリスト。作曲活動も活発で「アーロン・コープランドへのトリビュート」などの佳作を続々と発表しています。
C-00316
ブロージ:14の歌曲とピアノのための4つのワル
白夜/思い出/悲しいワルツ/古い鳴き声/ロマンツァ/予感/悲しげなワルツ/凧の歌/海沿い/物憂げなワルツ/私は待っている/ヴェネツィアの風景/華やかなワルツ/知る由もなく/黄色い帯/風の中のため息/かっこう/紡ぎ女/蛍
モニカ・ベンヴェヌーティ(S)、
ジュゼッペ・ブルーノ(P)

録音:2020年1月3日−4日、ブルーノ・バルトレッティ音楽学校(セスト・フィオレンティーノ、イタリア)
19世紀末から20世紀初頭にかけてのイタリアで活躍したオペラ作曲家でありながらも、現在ではほとんどその名前を知られていないレナート・ブロージ(1873−1924)のソプラノのための歌曲に4曲のピアノのためのワルツをカップリング。
ブロージは1896年に歌劇「最初の夜」でウィーンのコンクールで優勝を果たし、1923年にフィレンツェで初演されたオペレッタ「トスカーナのバッカス」で成功を収めています。内省的かつサロン風の雰囲気を備えた歌曲の数々が、作曲家と同じくフィレンツェ出身のソプラノ、モニカ・ベンヴェヌーティの歌声で蘇ります。
C-00317
フルートとピアノのための20世紀と21世紀の幻想曲とロマンス集
ブルン:ロマンス Op.41
ドップラーハンガリー田園幻想曲 Op.26
マッコンヴィル:浜辺のロマンツァ
フォーレ:幻想曲 Op.79
ルッソ:幻想曲
タファネル:「ミニョン」の主題によるグランド・ファンタジー
サン=サーンス:ロマンス Op.37
マガリフ:ロマンス
リタ・ダルカンジェロ(Fl)、
ジュリアーノ・マッツォカンテ(P)

録音:2019年4月15日−16日、テアトロ・マルッチーノ(キエーティ、イタリア)
ドップラーやフォーレ、タファネル、サン=サーンスなど19〜20世紀の作曲家たちと、3人の現代作曲家たちが書き上げたフルートのための「幻想曲(ファンタジー)」と「ロマンス」を集めた好プログラム。
フルート奏者にとって重要なレパートリーとしての地位にあり続けている「幻想曲」と「ロマンス」を奏でるのは、イタリアの女流フルーティストのリタ・ダルカンジェロ。イギリスやミラノ、マンハイムで研鑽を積み、巨匠ジェームズ・ゴールウェイに師事した才女です。
C-00318
(2CD+DVD/PAL)
非対称的な思想〜ギターとエレクトロニクスのためのイタリア音楽集
ミラン:ファンタジア第16番/コルギ:和声と音階
ヴェルリンジェリ:共鳴と連打
ガヴァッツァ:12弦とメッツォ
サンニカンドロ:御顔の光を
コンフォルティ:ネイラル
ジョルジ:非対称的な思想
フィッコ:アーバヤ・ダルン
シャラッファ:フィオレカッラ
アンドレオーリ:EA
ベルターニ:茶色
リ・カルツィ:不安定な平衡主義者
コミーノ:プレッシャー
トリヴェッラート:ノットゥルノ
ソラッツィ:憂いの壁
ジャッキーノ:死ぬほど
バロンティーニ:前奏曲
ズッコ:適切な影の中で
ベネデッティ:プロムナード
ダヴィデ・フィッコ(G)
現代のイタリアを代表するギタリストの1人であるダヴィデ・フィッコ(1962−)が、まさに「非対称的」な存在であるアコースティックなクラシック・ギターと電子音との共存、融合に取り組んだ壮大なプロジェクト。
16世紀のルイス・デ・ミランの「ファンタジア第16番」で幕を明け、フィッコ自身を含む計18人の現代作曲家たちが生み出した新しいスタイルのギター作品の数々を4本のギターを駆使して弾き分けています。
※DVDにはCD1、CD2と同様の19曲が収録されています。当DVDはPAL方式のため、PAL方式対応のプレーヤーやパソコンのみで再生可能です。予めご了承下さい。
C-00319
インプレッションズ〜トレサン:ギター作品集
ソナチナ/詩的な練習曲第6番「ニンナ・ナンナ」/4つの演奏会用練習曲/夜想曲/印象/幻想曲/レオへのカンツォーネ
レオナルド・デ・マルキ(G)

録音:2018年5月−2020年7月、トレヴィソ(イタリア)
1998年にトレヴィーゾで開催された「ラ・ノストラ・カンツォーネ」作曲コンクールで第1位を受賞し、翌年の1999年にヴァレンナで開催された国際ギター作曲コンクールでは自身の「ソナチネ」が同じく第1位に輝くなど、堂々たる経歴を持つイタリアのコンポーザー=ギタリスト、リヴィオ・トレサン(1956−)。
2014年に作曲された「印象」からはドビュッシー的な響きを感じることが出来るなど、非常に幅広い作風を持ち味とする作曲家です。
C-00320
角笛の音〜ソプラノ、ホルンとピアノのためのフランス音楽集
フォーレ:ソプラノ、ホルンとピアノのための「タランテラ」Op.10-2、ソプラノとピアノのための「川のほとりで」Op.8-1
サン=サーンス:ホルンとピアノのための「ロマンス」Op.36、ソプラノとピアノのための「死の舞踏】
フォーレ:ソプラノ、ホルンとピアノのための「黄金の涙」Op.72
サン=サーンス:ホルンとピアノのための「演奏会用小品」Op.94
マスネ:ソプラノ、ホルンとピアノための「閉じた眼」
アーン
:ソプラノとピアノのための「彼女の館に捕われた時」、ソプラノとピアノのための「タンダリス」
デュカス:ホルンとピアノのための「ヴィラネル」
ベルリオーズ:ソプラノ、ホルンとピアノのための「ブルターニュの若い羊飼い」H.65
フォーレ:ソプラノとピアノのための「月の光」Op.46-2
マスネ:ソプラノ、ホルンとピアノのための「祝福された愛」
ボザ:ホルンとピアノのための「森にて」
フォーレ:ソプラノとピアノのための「夢のあとで」Op.7-1
ベルリオーズ:ソプラノ、ホルンとピアノのための「激しい炎のような愛は」
トリオ・モルゲン〔バルバラ・コスタ(S)、ロベルト・ミエーレ(Hrn)、エマヌエレ・デルッキ(P)〕

録音:2019年12月21日−23日、オミクロン・スタジオ(カプリオーロ、イタリア)
ソプラノ、ホルン、ピアノの編成によるトリオ・モルゲンは、主にフランスの声楽と室内楽のレパートリーの紹介、発掘に取り組んでいるイタリアのアンサンブル。
フォーレ、サン=サーンス、マスネ、アーン、ベルリオーズなどの作品を集めたこのフランスのロマンティシズムに満ちた「角笛の音」では、ホルンがソプラノと共に存在感抜群の主役として大活躍!
ホルンのロベルト・ミエーレは1978年、イタリアのカッシーノ出身。サンタ・チェチーリア国立アカデミーO、フィレンツェ五月音楽祭Oなどへの参加を経て、現在はミラノ・スカラ座O(ミラノ・スカラ座PO)で活躍する同国有数のホルニスト。ミラノ・スカラ座管のメンバーで構成されるラ・スカラ・ホルンなどのアンサンブルでも活躍中の名手が奏でるボザやデュカスの名作も必聴です!
ソプラノのバルバラ・コスタもクレモナのポンキエッリ劇場での「蝶々夫人」でタイトル・ロール・デビューを果たし、現在はミラノ・スカラ座を中心に活躍する実力派。アンサンブルの経験も豊富で、ここでも歌声はもちろんのこと、絶妙なバランス感を披露してくれています。
C-00322
レバイ:ギター作品集
ソナタ ニ長調/ソナタ イ長調
一楽章のソナタ/10の小品
ベートーヴェンに基づく変奏曲
ヘンデルのサラバンドに基づく変奏曲
レオポルド・サラチーノ(G)

録音:2019年7月25日−26日、マジスター・レコーディング・エリア(プレガンツィオール、イタリア)
その死後から約半世紀の間、その芸術の魅力は歴史の陰に隠れた存在だったオーストリアの音楽家、フェルディナンド・レバイ(1880−1953)は、ハイリゲンクロイツ修道院の聖歌隊員として音楽に接し、1901年に入学したウィーン音楽院ではヨーゼフ・ホフマン、そしてロベルト・フックスに師事。
1904年に完成させたオーケストラのための作品「魔王」がフックスに大絶賛され順風満帆なキャリアを築きながらも、ヒトラーによるオーストリア併合によって名誉を失い、さらには職を追われ貧困の中、この世を去るという悲劇的な最期を遂げた人物でもあります。
C-00323
プロイセン王フリードリヒ2世の宮廷での音楽
バッハ:王の主題による無限カノン
プロイセン王フリードリヒ2世:ソナタ第2番イ短調
バッハ:トリオ・ソナタ ト長調(世界初録音/ガブリエレ・トイアによるBWV.1027, BWV.1039からの編)
グラウン:ソナタ ニ長調 IKG.34
クヴァンツ:ソナタ ロ短調 QV.1:168
C.P.E.バッハ:ソナタ ト長調 WQ.123
トイア:ポツダムへの別れ(世界初録音)
ガブリエレ・フォルメンティ(トラヴェルソ)、ガブリエレ・トイア(ハープシコード)

録音:2019年7月、ストゥーディオ・クラシカ・ヴィヴァ(パヴィア、イタリア)
第3代プロイセン国王であると同時に卓越した芸術的才能を備え、自らも優れたコンポーザー=フルーティストとして当時の宮廷における音楽文化の発展に影響を与えたことがあまりにも有名なフリードリヒ2世(1712−1786)。
この「プロイセン王フリードリヒ2世の宮廷での音楽」では、「北のヴェルサイユ」とも称されプロイセン王国の宮殿や施設が数多く存在したポツダムで演奏されたであろう、トラヴェルソのために傑作の数々を収録。
フリードリヒ2世はもちろん、王に仕えたクヴァンツやグラウン、C.P.E.バッハの作品はもちろんのこと、この地で「音楽の捧げもの」の着想を得たと伝わる大バッハの作品を、バルトルド・クイケンらに師事したミラノの名手、ガブリエレ・フォルメンティが奏でています。
フォルメンティはこの録音で、ファビオ・ディ・ナターレによって製作されたフリードリヒ2世使用のトラヴェルソのレプリカを使用しています。
C-00324
リッジ:室内楽作品集


(1)弦楽四重奏曲ト短調

(2)弦楽四重奏のための「トスカーナの風景」

(3)弦楽四重奏のための「陽の光」

(4)5つの楽器のためのラプソディ

(5)ピアノ五重奏曲
(1)グローリア・メラーニ(Vn)、パオロ・アルディンギ(Vn)、アレッサンドロ・フランコーニ(Va)、フィリッポ・ブルキエッティ(Vc)(2)マルチェロ・ダンジェロ(Vn)、マルコ・ドメニケッリ(Vn)、ヴァレンティナ・ガスペレッティ(Va)、ヴァレリオ・カッサーノ(Vc)
(3)ピエルパオロ・デル・プレテ(Vn)、マリア・ミケーラ・セルフェダ(Vn)、ラウラ・ペッレ(Va)、ティジアナ・ディ・ジュゼッペ(Vc)
(4)グローリア・メラーニ(Vn)、アレッサンドロ・フランコーニ(Va)、フィリッポ・ブルキエッティ(Vc)、ジュリオ・ピエトロパオロ(P)、ジャコモ・リッジ(ヴィブラフォン)
(5)ダニエレ・フレディアネッリ(P)、キアーラ・モランディ(Vn)、マルチェロ・ダンジェロ(Vn)、ヴァンレンティナ・ガスペレッティ(Va)、ヴァレリオ・カッサーノ(Vc)
(6)ジローラモ・ラリキウタ(Fg)、ジャコモ・リッジ(P)

録音:2011年2月&2020年6月、イタリア
1983年11月、イタリアはトスカーナ州のバルガで生まれたイタリアの音楽家、ジャコモ・リッジ。
作曲家であると同時にソングライターでもあり「ジャズとゴスペルを愛している」とも述べるリッジが手懸けたクラシックの室内楽作品は、難解な実験音楽とは正反対の調性音楽。どこかジャズなど他ジャンルとのボーダーレスな響きも感じられる作風が特徴です。
C-00325
ショパン:17のポーランドの歌 Op.74
魅惑/ドゥムカ
イカス・デュオ〔アンナ・カタルジナ(A)、ヴァレリオ・セレンターノ(G)〕

録音:2018年3月、スタジオ52(ナポリ、イタリア)
1829年から1847年にかけて作曲されたものの、出版は作曲家の死の約10年後まで待たなければならなかったピアノの詩人、ショパンの「ポーランド歌曲集」。
2013年から活動を始めたイタリアのアルトとギターによるイカス・デュオは、このショパンの19曲の「ポーランド歌曲集」を声楽とギターのためにアレンジ。
ギターのヴァレリオ・セレンターノが「歌曲集全曲の最初のギターと声楽のための編曲になるはず」と述べるこのヴァージョンは、ショパンの抒情性をより一層際立たせています。
C-00326
オルガン4手連弾のための18&19世紀のソナタと幻想曲
マーシュ:前奏曲とフーガ ハ長調
ヨハン・クリスティアン・バッハ:ソナタ ヘ長調 Op.18-6
モーツァルト:ソナタ ニ長調 K.381
ベールヴァルド:田舎の披露宴
ハッセ:幻想曲 Op.35
ロッシーニ:歌劇「アルジェのイタリア女」序曲
ロドルフォ・ベッラッティ&ルカ・フェラーリ(オルガン4手連弾

録音:フラッシノーロ(イタリア)
18世紀から19世紀にかけてブルジョワ階級の台頭により貴族階級の特権でもあったサロンコンサートなどのプライヴェート・コンサートが徐々に身近なものになる中、発展を見せた「鍵盤楽器の4手連弾」。
その1つでもある「オルガンの4手連弾」のバラエティに富んだプログラムを披露するのは、互いにジェノアで活躍するオルガニスト、ロドルフォ・ベッラッティとルカ・フェラーリ。
アッスンタ・エ・サン・クラウディオ教会のジョズエ・アガティが1821年に製作し、その後、1901年、1981年に修復が施されてきたオルガンによる演奏です。
C-00327
プーニ:クラリネット四重奏曲集(全曲世界初録音)
クラリネットと弦楽三重奏のための四重奏曲変ロ長調 Op.4
クラリネットと弦楽三重奏のための四重奏曲イ短調 Op.3
クラリネットと弦楽三重奏のための四重奏曲変ホ長調 Op.2
ルイージ・マジストレッリ(Cl)、
イタリアン・クラシカル・コンソート〔ジャコモ・オルランディ(Vn)、ルカ・モレッティ(Va)、エリザベッタ・ソレシーナ(Vc)〕

録音:2018年9月、サント・ステーファノ・ティチーノ(イタリア)
現在ではその名前と音楽が忘れつつあるものの、マリウス・プティパ協会のウェブサイトに掲載されているアダム・ロペス氏による伝記からその存在を改めて知ることが出来る19世紀イタリアの音楽家チェーザレ・プーニ(1802−1870)。
生い立ちは謎に包まれているものの、ジェノヴァで時計職人の父の下で育ったプーニは早くから音楽的才能を発揮し10歳を迎える前に最初の交響曲を作曲。ミラノ音楽院で作曲をボニファツィオ・アジオーリ、ヴァイオリンをアレッサンドロ・ロッラに師事したプーニは、その後、スカラ座で、また振付師であるジュール・ペローとのコンビで数多くのバレエを作曲し、その生涯で300曲以上のバレエ音楽を遺した多作家としても知られています。
「バレエ音楽」の作曲家であったプーニが、1824年から25年にかけて作曲し、ヴィンチェンツォ・コモッリに献呈された3つのクラリネット四重奏曲。古典派からロマン派にかけて時代、作風が移り変わる中で作曲されたイタリアの知られざる秀作が歴史の陰から姿を現します。
プーニのクラリネット四重奏曲を現代に蘇らせたのは、イタリア国際クラリネット協会の会長を務める重鎮で、カール・ライスターやディーター・クレッカーとの共演も数多いルイージ・マジストレッリ。作曲当時の響きを忠実に再現するため、1960年頃に製作されたドイツ式のC管、B♭管、A管の3本にクラリネットを吹き分けています。
※当CDの背オビとバックインレイには品番が「C00328」と誤表記されておりますが、レーベルでの修正、再印刷の予定が無いため現状のままの出荷とさせていただきます。予めご了承下さい。
C-00328
運命愛〜20世紀イタリアのギター作品集
カステルヌオーヴォ=テデスコ:24のゴヤのカプリチョ Op.195より 第1番、第12番、第24番
ゲディーニ:演奏会用練習曲
ベッティネッリ:5つの前奏曲
ペトラッシ
ヌンク
ジラルディーノ:地上は暗闇となり
カステルヌオーヴォ=テデスコ:忘備録 Op.210より カンパーネ・ア・ヴァレ、アヴェ・マリア
アンドレア・フェッラリオ(G)

録音:2019年4月−9月、パッシラーノ(イタリア)
フリードリヒ・ニーチェによって提唱された哲学用語である「運命愛(アモール・ファティ)」をアルバムタイトルに冠する近代イタリアのギター作品集。
カステルヌオーヴォ=テデスコやペトラッシ、ゲディーニなど20世紀のイタリア人作曲家の作品でプログラムを組んだギタリスト、アンドレア・フェッラリオは今作がデビュー・アルバム。
サラエボで行われたIMKA室内楽コンクールやロスピリオージ国際コンクールでの第1位獲得経験を持ち、将来を嘱望されているギタリストです。
C-00330
アンドレイ・ガヴリーロフ〜生きていることを意識する音楽 第1集
シューマン:蝶々 Op.2、
 交響的練習曲 Op.13
ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」
アンドレイ・ガヴリーロフ(P/スタインウェイ)

録音:チェコ放送スタジオ1(プラハ、チェコ)
019年になんと18年ぶりとなる来日公演を行い、さらには新型コロナ禍の中、2020年11月に再来日を果たし、各地で聴衆に衝撃を与え大喝采を浴びたロシアのヴィルトゥオーゾ、アンドレイ・ガヴリーロフ。 ガヴリーロフが自身のオフィシャルサイト内で展開している「Unzipped Classical Music」と、「Da Vinci Classic」の共同プロジェクト第1弾としてリリースされる新録音は、2019年の来日公演でも演奏されたシューマンとムソルグスキー!
1974年に弱冠18歳でチャイコフスキー国際コンクールで優勝し、リヒテルの代役として出演したザルツブルク音楽祭での大成功を収めるものの、その後に待ち受けていたKGBからの迫害。そして一転、当時の共産党書記長ゴルバチョフが認めたことにより、亡命することなく国外に滞在する許可を与えられた旧ソ連における最初の芸術家となるなど、激動の人生を歩んできたガヴリーロフ。 強靭な打鍵、繊細なタッチによる劇的なデュナーミク。時にはピアノが壊れるのではないかと心配になるほどの凄まじいパワー。極端なまでの大胆さと繊細さが同居するその演奏は常に賛否両論を巻き起こしますが、90年代初頭までの全世界での大成功の後に待ち受けていた苦悩の日々、演奏活動休止を乗り越えて見事に復活を遂げ、ガヴリーロフがたどり着いた"現在"がここにあります。
C-00331
パヴロワの歌
べヌス・レイ・ジュニア:ソプラノとオーケストラのための「パヴロワの歌」
ソプラノとオーケストラのためのメキシコ風バッハ第2番「物言いたげな詩」
無伴奏チェロのためのメキシコ風バッハ第4番「テファンテペックのバッハ」
ナタリア・パヴロワ(S)、
オルガ・カリノワ(Vc)、
モスクワ・ムジカ・ヴィヴァO、ファブリツィオ・ダ・ロス(指)

録音:2018年2月6月、モスクワ(ロシア)
メキシコのコンポーザー=コンダクター、べヌス・レイ・ジュニア(べヌスティアーノ・レイエス/1969−)の「歌曲集」と「メキシコ風バッハ」のカップリング。
「パヴロワの歌」はロシアの作家、ヴェラ・パヴロワの詩「A Touch in Seven Octaves」を題材として作曲された7部構成の歌曲集。映画音楽的な作風が印象に残る作品です。
「メキシコ風バッハ」はその名の通り、ヴィラ=ロボスの「ブラジル風バッハ」に触発されて書かれた作品で現在、第7番まで作曲されています。
※当CDはバックインレイの背オビ部分に誤品番「C00307」が記載されておりますが、レーベル側での修正、差替えの予定が無いため現状のまま出荷とさせていただきます。予めご了承下さい。
C-00334
コスト:ギター作品全集 Vol.1
25の練習曲 Op.38/「メトード・コスト=ソル」より ルソン、前奏曲とアレグレット、レヴリ・ノクターン、前奏曲
カルロ・フィエレンス(7弦ギター/ルネ・ラコート1855年製)

録音:2020年6月、ヴィラ・パラザーニ(プロヴァーリオ・ディゼーオ、イタリア)
ギターのレパートリーとテクニックの両面において決定的な足跡を遺したフランスのギターの巨匠、ナポレオン・コスト(1805−1883)の作品の全てを網羅するシリーズの第1巻。
「エチュード」をテーマとした第1巻でソリストを務めているのは、名匠リカルド・イズナオラから絶賛を受けたイタリアのギタリスト、カルロ・フィエレンス。ナポレオン・コストの代名詞でもある7弦ギターを手に、そのエチュードの醍醐味を奏でます。
C-00335
ハイドン:エステルハージ侯のための6つのソナタ Op.13
ソナタ第21番ハ長調Hob.XVI-21/ソナタ第22番ホ長調Hob.XVI-22/ソナタ第23番ヘ長調Hob.XVI-23/ソナタ第24番ニ長調Hob.XVI-24/ソナタ第25番変ホ長調Hob.XVI-25/ソナタ第26番イ長調Hob.XVI-26
アンドレア・カルカノ(P/スタインウェイ)

録音:2020年7月3日−4日、グリファ・エ・フィグリ・スタジオ(イタリア)
作曲家自身の綿密な日記的な存在でもあるハイドンのピアノ・ソナタの数々の中から、自らのパトロンでもあったエステルハージ候に献呈された「ソナタ集 Op.13」を選曲。
この「Op.13」を選んだピアニスト、アンドレア・カルカノは名匠ブルーノ・カニーノの高弟の1人。その活動範囲は幅広く、イタリアはもちろんのことアメリカの各都市、ドバイ、ルガーノ、サンクトペテルブルクやエルジェム(チュニジア)などでコンサートを行っています。
またソリストとしての活動の傍ら、ミラノのジュゼッペ・ヴェルディ音楽院でピアノ科の講師を務めており、カニーノからの教えを広めるべく指導を行っています。
C-00336
モーツァルト:ピアノ協奏曲集(作曲者編曲によるピアノ五重奏版)
ピアノ協奏曲第11番ヘ長調 K.413
ピアノ協奏曲第13番ハ長調 K.415
ピエロ・バルバレスキ(P)、トリオ・ヘーゲル〔ダヴィド・スカローニ(Vn1)、ダヴィデ・ブラーヴォ(Va)、アンドレア・マルコリーニ(Vc)〕、ジュリア・セッラ(Vn2)

録音:2019年9月20日−22日、カステッロ・ディ・モラサスコ(アレッサンドリア、イタリア)
1781年にウィーンに到着したモーツァルトは同地を「ピアノの故郷」と定め、自らのピアノ協奏曲の出版を決断。このウィーンで出版された協奏曲の中の2作品、「第11番 K.413」と「第13番K.415」の「ピアノ五重奏版」をイタリア勢が披露!
モーツァルト自身の手で室内楽版へと生まれ変わった2曲の18世紀の宝石が、ディノ・チアーニの師でもあるマルタ・デル・ヴェッキオからピアノを学んだ実力派、ピエロ・バルバレスキが牽引するアンサンブルによってさらなる輝きを放ちます。
C-00337
ベートーヴェンの時代のオルガン
ルケージ:ソナタ ハ長調/ラスキュー:協奏交響曲ト長調
ネーフェ:ソナタ ニ短調
ベートーヴェン:フーガ ニ長調 WoO.31、
 フーガ ニ長調 Hess.238-2
クネヒト:6つの変奏付きアンダンティーノ ヘ長調
アルブレヒツベルガー:フーガ ホ短調
ベートーヴェン:アレグロ・アッサイ WoO.33、
 アレグロ・ノン・ピウ・モルト WoO.33
クネヒト:カンタービレ変ホ長調
ヴァンハル:前奏曲ハ長調
モランディ:エレヴァツィオーネ変ホ長調
シューベルト:フーガ ホ短調 Op.posth. 152/D.952
エウジェニオ・マリア・ファジアーニ(Org)

録音:2020年5月25日、サン・ミケーレ寺院(ブレッシャ、イタリア)
オルガンのレコーディングが活発なイタリアならではの「ベートーヴェン・アニヴァーサリー」は、ベートーヴェンとその同世代の作曲家たちによる「オルガン作品集」。
楽聖の師の1人であり聖シュテファン大聖堂の楽長も務めたアルブレヒツベルガー、ドイツの聖マルティン教会のオルガニストだったクネヒト、ウィーン古典派の大家の1人ヴァンハル、そしてシューベルトなど、その顔触れは多士済々!
イタリアのアレッツォのラ・ヴェルナ(フランシスコ修道会のサンクチュアリ)で2008年からオルガニストを務めているエウジェニオ・マリア・ファジアーニが、1430本のパイプを持つオルガンでベートーヴェンの時代の音楽を奏でます。
C-00340
リスト:演奏会用独奏曲
大演奏会用独奏曲 S.176
グレートヒェン S.513/死の舞踏 S.525
ピエル・カルミネ・ガルツィロ(P/YAMAHA CFX)

録音:ヴィラ・ボッシ(ボーディオ・ロンナーゴ、イタリア)
2016年の第4回セザール・フランク国際ピアノ・コンクール(ブリュッセル)で優勝と聴衆賞、第7回ピアノタレント・国際コンクール(ミラノ)で優勝など、持ち前のスキルと音楽性を発揮して様々なコンクールで優勝、入賞を果たしてきた1995年、ナポリ出身のピアニスト、ピエル・カルミネ・ガルツィロのデビュー・レコーディング!
デビュー・アルバムのリスト作品集では、「大演奏会用独奏曲」、「グレートヒェン」、そして「死の舞踏」という持ち味のヴィルトゥオージティが存分に活きる難曲3作品を選曲。YAMAHA CFXのコンサートグランドというパートナーを得て、堂々たる演奏を繰り広げてくれています。
C-00341
グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ全集
ヴァイオリン・ソナタ第1番ヘ長調 Op.8
ヴァイオリン・ソナタ第2番ト長調 Op.13
ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ短調 Op.45
デイヴィッド・ウィン・ロイド(Vn)、
ベルナルド・サントス(P)

録音:2020年8月、テアトロ・アヴェイレンセ(アヴェイロ、ポルトガル)
デイヴィッド・ウィン・ロイドはアマデウス四重奏団の創設メンバーの1人であるピーター・シドロフに師事し、BBCSOに4年間在籍。その後はポルトガルに活躍の場を移し、イベリアン・ルーツOやオルケストラ・クラシカ・ド・セントロなどで指揮者として活躍してきたイギリスの音楽家。
ポルトガルのピアニスト、ベルナルド・サントスとのデュオで、グリーグの3つのヴァイオリン・ソナタが持つ北欧のリリシズムや情熱性を巧みに表現してくれています。
C-00342
ラ・ストラヴァガンツァ〜ヴィヴァルディ:協奏曲&宗教的モテット集
ソナタ ニ短調 Op.1-12, RV.63「ラ・フォリア」
モテット「いと公正なる怒りの激しさに」ハ短調 RV.626
リュート協奏曲ニ長調 RV.93
弦楽と通奏低音のための協奏曲ニ短調 RV.129「マドリガーレ風」
モテット「この世に真の平和なく」RV.630
アンサンブル・リ・インヴァギーティ〔ジェニファー・スキッティーノ(S)、高橋亜季(Vn1)、ブルーノ・ラスピーニ(Vn2)、ナタリア・ドゥアルテ・イェレミアス(Va)、マッシモ・サルトーリ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、マッシモ・ロンバルディ(バロック・ギター、アーチリュート、テオルボ)、カルメロ・ルカ・サンバターロ(スピネット、ポルタティーフ・オルガン)〕、ファビオ・フルナリ(指)

録音:2020年6月19日−21日、サン・マルティーノ教会(ブスカ、イタリア)
アラン・カーティスとペドロ・メメルスドルフに古楽を師事したイタリアのテノール、ファビオ・フルナリが2008年に創設した古楽演奏団体、アンサンブル・リ・インヴァギーティのデビュー・アルバムとなるヴィヴァルディの協奏曲とモテット集!
ファビオ・フルナリはデビューアルバムのプログラムとして、リュート協奏曲(G協奏曲)RV.93や、モテットの中でも名作として知られる「RV.626」と「RV.630」の2曲、「フォリア風」のソナタ、「マドリガーレ風」の協奏曲などを選曲。
アンサンブル・リ・インヴァギーティの躍動感にあふれ、表情豊かな演奏が、ヴィヴァルディの高貴で天才的な世界に聴衆を引き込んでくれます。
アンサンブル・リ・インヴァギーティには、ミラノのジュゼッペ・ヴェルディ音楽院でバロック・ヴァイオリンを学んだ日本人奏者である高橋亜季が第1ヴァイオリンとして参加。伸びやかな音色でアンサンブルを牽引しています。
C-00343
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ&ロンド集
ヴァイオリン・ソナタ第40番変ロ長調 K.454
ロンド ト長調(ハフナー K.250よりハイフェッツ編)
ヴァイオリン・ソナタ第34番変ロ長調 K.378
ロンド ハ長調 K.373(クレンゲル&コセミャン編)
ルベン・コセミャン(Vn)、
ナタリア・ムナツァカニャン(P)、
マルガリータ・グリゴリアン(P)

録音:2018年11月、アルメニア作曲家協会(エレバン、アルメニア)
モスクワ音楽院でマヤ・グレザノワ教授に師事し、コーガン、オイストラフ、ヴァルガ、アハロニアンなど世界的名手たちからも指導を受けたアルメニア系カナダ人ヴァイオリニスト、ルベン・コセミャンのモーツァルト・プログラム。
2つのヴァイオリン・ソナタ、2つのロンドを組み合わせたプログラムでコセミャンは哲学的ではなく、楽器の持つ最上の音色、ヴィルトゥオージティを追求しています。力強さと洗練された優雅さが同居する独自色を打ち出し、天才モーツァルトの音楽を奏でています。
C-00344
ビギニングス〜サクソフォンとギターのための20世紀の音楽
ベッラフロンテ:組曲第1番
ピエルサンティ(パオリーノ編):組曲「モンタルバーノ刑事」
マチャド:ブラジルのポピュラー音楽集
ピアソラ:タンゴの歴史
コリア(パオリーノ編):スペイン
ヒステリコ・デュオ〔ミケーレ・パオリーノ(Sax)
ダヴィデ・ディ・イエンノ(G)〕

録音:2020年6月−7月、ピムス・スタジオ(ヴァスト、イタリア)
センシティヴな「クラシカル・ギター」とパワフルでソリッドな「サクソフォン」というユニークな組み合わせによるデュオが絶妙なコンビネーションで展開する20世紀音楽の世界。
ピアソラの「タンゴの歴史」、チック・コリアの「スペイン」では、サクソフォンとギターのコンビが作品に見事にフィット。現在も活躍中の3人の作曲家、ベッラフロンテ、ピエルサンティ、マチャドの作品は、この編成のための新たなレパートリーとして重宝されることでしょう。
ミケーレ・パオリーノはフェデリコ・モンデルチに師事したイタリアのサクソフォニスト。伸びやかな音色が印象的です。
C-00346
イタリアからのポストカード〜ピアノ4手連弾によるイタリア音楽集
レスピーギ:交響詩「ローマの噴水」(作曲家編曲による4手連弾版)、子供のための6つの小品 P.149
マリピエロ:アルメニア(作曲家編曲による4手連弾版/世界初録音)、間隔と静寂(作曲家編曲による4手連弾版/世界初録音)
マルトゥッチ:ヴェルディの歌劇「仮面舞踏会」による幻想曲 Op.8(世界初録音)
ジルダ・ブッタ&ヴィクトリア・テレキエフ(ピアノ4手連弾/ベーゼンドルファー)

録音:2019年7月8日−10日、ヤマハ・スタジオ(レズモ、イタリア)
20世紀イタリアを代表する音楽学者、音楽評論家であるマッシモ・ミラ(1910−1988)が「1880年世代」と呼んだとされるオットリーノ・レスピーギ、ジャン・フランチェスコ・マリピエロ、そしてジュゼッペ・マルトゥッチの3人のイタリアの大作曲家たちの「ピアノ4手連弾」のための作品を集めた、イタリアのレーベルならではのユニークかつ興味深いプログラム!
レスピーギの「ローマの噴水」、マリピエロの「アルメニア」と「間隔と静寂」は作曲家自身の編曲であり、レスピーギの「6つの小品」とマルトゥッチの「幻想曲 Op.8」はピアノ4手連弾のためのオリジナル作品。
オペラが隆盛を誇っていたイタリアにおいて、器楽音楽の復興に尽力を注ぎ、情熱を燃やした3人の作曲家たちならではの素晴らしき「仕事」と言えるでしょう。
映画「海の上のピアニスト」や、ヨーヨー・マの大ヒット・アルバム「ヨーヨー・マ・プレイズ・エンニオ・モリコーネ」にも参加し、モリコーネのスペシャリストとしても高名なイタリアの名女流ピアニスト、ジルダ・ブッタの参加も大きなポイント!
ブルガリア人の父とブルガリア系イタリア人の母の下にミラノで生まれ、パウル・バドゥラ=スコダに師事。デビューCDとなったマリピエロのピアノ作品集でその名を広めたヴィクトリア・テレキエフとのデュオが、色彩感、躍動感にあふれる演奏で19〜20世紀初頭のイタリアにおける器楽作品の魅力と重要性を伝えてくれます。
C-00347
テレマン:カンタータ&トリオ・ソナタ集
カンタータ「汝呪われし者、恐ろしい声よ」TWV.1:385
トリオ・ソナタ イ短調 TWV.42:A1
カンタータ「堅き砦に」TWV.1:96
トリオ・ソナタ ト短調 TWV.42:A4
カンタータ「魂よ、見分けることを学び」TWV.1:1258
トリオ・ソナタ ヘ長調 TWV.42:F8
アンサンブル・フェスタ・ルスティカ〔ロジータ・フリサーニ(S)、ジョルジオ・マッテオーリ(リコーダー&指揮)、ワルテル・マッマレッラ・ジョルダーノ(ハープシコード)、カルロ・ラッツァローニ(Vn)、マルチェロ・スカンデッリ(Vc)〕

録音:テアトロ・ロゼタム(ミラノ、イタリア)
ピリオド楽器使用のイタリアの古楽演奏団体アンサンブル・フェスタ・ルスティカは、1725年から26年にかけてハンブルクで出版されたドイツ・バロックの巨匠テレマンの72曲のカンタータ集からソプラノのための3曲を選曲。カンタータでは、ソプラノ独唱とオブリガートを担当するリコーダーやヴァイオリンとの兼ね合いによる濃密な対話が印象的。
また、リコーダー、ヴァイオリンと通奏低音による「トリオ・ソナタ」では、アンサンブル・アウローラやアカデミア・モンティス・レガリスなどのイタリアを代表する古楽アンサンブルと共演を重ねてきたリコーダー奏者、ジョルジオ・マッテオーリが躍動。
テレマンのトリオ・ソナタの優れた作曲技法に改めて感嘆させられる秀演です。
C-00348
クラヴィカラーズ
クレーブ:ブクステフーデの「キリストはよみがえり給いぬ」による即興曲、運命の女神よ、フォルトゥナ・ジャズペラータ 〜 15世紀の「運命の女神よ」による変奏曲
ダウランド:さあ、もういちど
クレーブ:甘い愛 〜 ダウランドの「さあ、もういちど」による即興曲
マルプルク:「クラヴィチェンバロのためのシンフォニア」より 第3楽章 アレグロ・アッサイ
クレーブ:サンバ・ド・ハンス、バイアンドゥ、チェンジズ、メディタンゴ、トケ・デ・ボサ、サンバ・ド・ベートーヴェン、クラバキーニョ、キリエ、ジャズ・クーラント
ヘンデル:組曲ニ短調 HWV.437より アルマンド
バッハ:フランス組曲第1番ニ短調 BWV.812より アルマンド
クレーブ:モレニーニャによる即興曲、エピローグ
ジャン・クリーブ(クラヴィコード)

録音:2019年7月、ニーダーヴァイマール古教会(ドイツ)
異色のトリオ、ヴィオラ・ダ・サンバの「ダ・リオ・ア・リオ」(Quartz/QTZ2121)では変幻自在、かつノリノリの快演を披露してくれたコンポーザー、インプロヴァイザー、そしてクラヴィコード&ピアノ弾きであるブラジルの鬼才ジャン・クリーブ(1964−)。
南米ブラジルの異色の音楽家が放つ次なるプロジェクトは、クラヴィコード・ソロによる自作と大作曲家たち、ヘンデル、バッハ、ダウランド、マルプルクの作品とのコラボレーション!
自身の即興や伝承曲、有名作曲家の作品からの変奏曲などをたっぷりと投入し、1台のクラヴィコードでクラシック、ラテン、インプロが同居する刺激的なプログラムを構築。クラヴィコードの音色と、カラフルなプログラムとのコントラストを存分にお楽しみください。このアイディア、お見事です。
C-00349
4手連弾の歴史〜4手連弾のためのフランス音楽集
ラヴェル:組曲「マ・メール・ロワ」(4手連弾版)
フォーレ:組曲「ドリー」(4手連弾版)
ドビュッシー:小組曲 Op.56(4手連弾版)
サティ:風変わりな美女(4手連弾版)
プーランク:ソナタ FP.8(4手連弾版)
ルカ・アルナルド・マリア・コロンボ&知念杉子(ピアノ4手連弾)

録音:2020年7月、ミラノ(イタリア)
沖縄県那覇市出身の女流ピアニスト、知念杉子と、ミラノ音楽院で笠原みどりに師事した実力派、ルカ・アルナルド・マリア・コロンボの夫婦デュオによる"4手連弾"の「4種連弾の四季」(Da Vinci Classics/C00149)に続くセカンド・アルバムは、19世紀後半〜20世紀前半にかけてフランスで活躍した大作曲家たち5人の4手連弾作品集!
ラヴェルの「マ・メール・ロワ」をはじめとしたプログラムは、同じ母国、歴史的、文化的背景を持つ作曲家たちによって描かれた近代フランスにおけるピアノ音楽の歴史のハイライト。ロマン派から印象派、そして最初の表現主義に至る歴史を、ミラノの夫婦デュオの4本の手が紐解いてゆきます。

C-00350
アラ・ルナ〜ペル・ソナール&カンタール
マリーノ:ソナタ第10番、インヴィト・アッラレグレッツァ
ストロッツィ:眠っている愛の神よ
ファルコニエリ:フォリア
マリーニ:アラ・ルナ、これまでより空に星が
ファルコニエリ:甘味な旋律とコッレンテ
マリーニ:私のキューピッド
ファルコニエリ:愉快なファンタジー、スピリティッロ
モンテヴェルディ:苦しみが甘美なものならば
フォンターナ:ソナタ第2番
ピッチニーニ:トッカータ第6番
メールラ:そう思い込むお人好し
フレスコバルディ:カンツォーナ第5番
モンテヴェルディ:それはやはり本当なのだ
マリーニ:ソナタ第12番、新しい5月の陽気
アンサンブル・ラ・セルヴァ〔マリリア・ヴァルガス(S)、カロリーナ・パーチェ(リコーダー)、ジャンニ・ラ・マルカ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、フランチェスコ・トマージ(リュート&バロック・ギター)、ミケーレ・カレカ(テオルボ

録音:2009年5月12日−14日
2005年にリコーダー奏者のカロリーナ・パーチェが中心となって結成されたイタリアの古楽演奏団体、アンサンブル・ラ・セルヴァによる「月」や「夜」をテーマとしたプログラム。
ヨーロッパ各国だけでなくアメリカやブラジル、アルジェリアなどへのツアーを行うなど、ルネサンス時代から後期バロックまでの幅広いレパートリーを持ち味としているアンサンブルです。
C-00351
フランコへのオマージュ〜フランコ・ドナトーニにインスパイアされた日本とイタリアの現代ピアノ作品集
ジャン・パオロ・ルッピ:東洋の肖像画
成本理香:イルミネイティッド・ウィンドウズU
久留智之:Una partenza dall'Europa
徳永崇:オートポイエティックモーション
山本裕之:「無言歌」〜「失われたテキストを求めてIV」へのひとつの解
フィオレンツァ・ジリオーリ:もう一度
アンドレイナ:コスタンティーニ:潮汐
小林聡:イリュージョン
ファブリツィオ・デ・ロッシ・レ:Sette Refrains
ソニア・ボー:D'Onde
内本久美(P)

録音:2020年2月、アゴスティーノ・レコーディング・ホール(ロヴィーゴ、イタリア)
20世紀イタリアの現代音楽界における最重要人物の1人である巨匠フランコ・ドナトーニ(1927−2000)。
2020年で没後20周年を迎えたドナトーニの功績を称えるため、またその思想や作風が次代の作曲家、音楽家たちへと伝わっていることを広く世に知らせるために企画されたオマージュ・アルバム!
サンタ・チェリーリア音楽院の修士課程アカデミーなどでドナトーニに直接師事した作曲家たちを中心として、5人のイタリア人作曲家、5人の日本人作曲家たちの作品を、愛知県立芸術大学の教授でイタリアの現代作品のスペシャリストとして名高いピアニスト、内本久美がレコーディング。
このオマージュ・アルバムに自身の作品である「東洋の肖像画」を寄せているジャン・パオロ・ルッピ(1959−)は、愛知県立芸術大学に客員教授として招聘された際、講師陣や作曲科の学生たちに中に自らにとっての芸術の父であると同時に友人でもあったドナトーニの作風や影響が息づいていることを感じ取り、異なる言語と文化を持つ2つの国の音楽による「オマージュ・アルバム」を製作するというプロジェクトを思いついたと言います。
母国イタリアはもちろんのこと、遠く離れた日本の音楽界にも大きな影響を与えたドナトーニの存在の大きさを物語るオマージュ・アルバムの登場です。
C-00352(2CD)
オペラの花束〜コントラバスとピアノのための幻想曲集(全曲世界初録音)
スコントリーノ:ヴェルディの歌劇「仮面舞踏会」による幻想曲/ベッリーニの歌劇「テンダのベアトリーチェ」による幻想曲/ベッリーニの歌劇「夢遊病の女」による幻想曲/プラタニアの歌劇「ヴェンデッタ・スラヴァ」による幻想曲/幻想曲「フィオーリ・ベッリニアーニ」/幻想曲「フィオーリ・ロッシニアーニ」/ヴェルディの歌劇「椿姫」による幻想曲/ドニゼッティの歌劇「シャモニーのリンダ」による幻想曲/ベッリーニの歌劇「清教徒」より おお、愛する人よ
ニコラ・マラグジーニ(Cb)、
ミレア・ズッカーロ(P)

録音:2020年2月23日−25日&3月10日−11日、スタジオ・シンフォノス(カターニャ、イタリア)
イタリアとドイツで音楽を学び、19世紀後半から20世紀前半にかけて活躍したコンポーザー=ダブルベーシスト、アントニオ・スコントリーノ(1850−1922)。
長きに渡り不当なまでに埋もれていたスコントリーノの音楽や楽譜が、ニコラ・マラグジーニをはじめとする音楽家の研究と情熱により、現代の国際的なシーンに蘇りました。
ここではスコントリーノが当時の巨匠たちの作品に触発されて作曲したコントラバスのためのヴィルトゥオージティと優美な旋律に満ち溢れた「幻想曲」の全てが収録されています。
スコントリーノの洗練された書法が発揮された「幻想曲」の全てを録音したのはイタリアのコントラバス奏者ニコラ・マラグジーニ。
2004年にカターニャのマッシモ・ベッリーニ劇場Oの首席奏者に就任した後、2014年からはRAI国立SO(トリノ・イタリアRSO)の首席奏者として活躍する同国屈指のコントラバス・プレーヤーです。
イタリアの大作曲家たちの名作とスコントリーノの卓越した作曲技法、そしてニコラ・マラグジーニの妙技のコラボレーションが「世界初録音」の価値をさらに高めています。
C-00353
バッハとイタリア Vol.3
トレッビ:3つのコラール
ファッキネッティ:バッハのコラールによる主題と変奏曲 FZ.308
ボーゲン:バッハの主題によるコラール、パルティータ・コラール第2番
フィオレンティーノ:バッハのBWV.147に基づく「主よ、人の望みの喜びよ」
マンゾッティ:バッハのBWV.21に基づく「涙と嘆き」
ボイト:バッハのBWV.766に基づくパルティータのトランスクリプション
ヴラド:5つのコラール
キアラ・ベルトリオ(P/シュタイングレーバー)

録音:2020年1月2日−4日、ベルガミーニ・ピアノフォルティ(ピアネッツァ、イタリア)
イタリアの女流ピアニスト、キアラ・ベルトリオの演奏による、バッハとイタリア楽壇の繋がり、関係を描くレコ―ディング・プロジェクトの第3巻。
アッリーゴ・ボイトやセルジオ・フィオレンティーノがバッハの音楽を題材として作曲した作品からも、大バッハがイタリアの音楽家たちに与えた影響を大きさを知ることが出来ます。
キアラ・ベルトリオはパウル・バドゥラ=スコダの薫陶を受け、2005年にレオン・フライシャーの指揮でカーネギー・ホールへのデビューを果たしたイタリアの才媛。ここではシュタイングレーバーのグランド・ピアノを弾いています。
C-00354
シューマン:8つのノヴェレッテ Op.21、トッカータ ハ長調 Op.7
フベルト:幻想、トッカータ
パオロ・ヴェルガリ(P/YAMAHA CFX)

録音:2020年9月28日−30日、ローマ(イタリア)
イタリア、ファレローネ出身のピアニスト、パオロ・ヴェルガリは、ダ・ヴィンチ・クラシックスでの3枚目となるレコ―ディングで、ロベルト・シューマンの最も楽しく、エレガントで謎めいた作品のひとつである「ノヴェレッテ」のサイクルを探求。作品が持つ抒情性の表現を大切にし、シューマンの美学を鮮明に描いてくれています。
ヴェルガリがシューマンの作品とのカップリングに選んだのは、南米アルゼンチンでポーランド人の家庭に生まれたコンポーザー=ピアニスト、エドゥアルド・フベルト(1947−)が2019年に作曲した2作品。「トッカータ」の対比が興味深いポイントです。
C-00355
イタリアの幻想
タレガ:パガニーニの「ヴェニスの謝肉祭」による変奏曲
レゴンディ:夢の夜想曲(レヴリ・ノクターン)Op.19
ジュリアーニ:ロッシニアーナ第1番Op.119
カステルヌオーヴォ=テデスコ:悪魔的な奇想曲「パガニーニへのオマージュ」Op.85
ダンジェロ:リュディアの2つの歌
ヴィンチエンツォ・サンドロ・ブランカッチョ(G)

録音:2018年11月−2019年4月、イタリア
イタリア、ナポリ出身のギタリスト、ヴィンチエンツォ・サンドロ・ブランカッチョが1本のギターで繰り広げるイタリア音楽の伝統へのオマージュ。
「パガニーニ」に代表されるイタリアのヴィルトゥオージティとカンタービレを存分に取り入れた作品ばかりを集めた「技巧」と「歌心」が同居する魅力的なプログラムです。
ヴィンチエンツォ・サンドロ・ブランカッチョは、2014年にはドイツ、コブレンツのライン州立POとの共演でロドリーゴのアランフェス協奏曲を演奏するなど、ヨーロッパを中心に世界各地へと活躍の場を広げているギタリスト。
すでに10を超える国際コンクールでの優勝、入賞歴を持つなど実績も十分です。
C-00358
モンポウ:ひそやかな音楽(全曲)
ひそやかな音楽第1巻
ひそやかな音楽第2巻
ひそやかな音楽第3巻
ひそやかな音楽第4巻
ジャンカルロ・シモナッチ(P/スタインウェイ)

録音:2019年3月6日−7日、ロッキ寺院(ローマ、イタリア)
フランスの近代音楽、印象派の作風に影響を受けた作風を見せ、ドビュッシーの系譜に連なるとも称された20世紀スペインの大作曲家フェデリコ・モンポウ(1893−1987)。
28曲、全4巻で構成されるピアノ曲集「ひそやかな音楽」は、モンポウの後期を代表する作品であると同時に、最高傑作との評価を受けている大作です。
瞑想的、神秘的な作風を特徴とする「ひそやかな音楽」は、モンポウの作品の中でも最も前衛的なスタイルの音楽とされています。
このモンポウの壮大かつ神秘的な大作のレコーディングに取り組んだのはイタリアのベテラン・コンポーザー=ピアニスト、ジャンカルロ・シモナッチ。
サンタ・?チェチーリア音楽院で作曲をアルド・クレメンティに、ザルツブルクのモーツァルテウムでピアノをカルロ・ゼッキに学び、ピアニストとしてはピツェッティのピアノ作品全集を完成させるなど高い評価を受けています。
C-00359
ポリフォニーの芸術〜世紀を超えて影響を与えたバッハ
バッハ:トッカータ ホ短調 BWV.914、
 幻想曲とフーガ イ短調 BWV.904、
 前奏曲とフーガ ハ長調 BWV.846
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第32番ハ短調 Op.111
バッハ(ブゾーニ編):コラール「われらは汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ」BWV.639、
 コラール「いざ来たれ、異教徒の救い主よ」BWV.659
ブラームス:スケルツォ変ホ短調 Op.4
ダラピッコラ:アンナリベラの音楽帳
パオロ・リナルディ(P/YAMAHA CFX)

録音:2020年8月、ヴィラ・ボッシ(ヴァレーゼ、イタリア)
バッハの「ポリフォニー」の偉大な存在感、そしてその作曲技法と音楽が何世紀もの時を超えて様々な音楽家たちに与えた影響の大きさを表現したプログラム。
バッハの「トッカータ」が導入となり、ダラピッコラの「アンナリベラの音楽帳」でフィナーレを迎えるプログラム「ポリフォニーの芸術」を奏でるのはイタリアの若手実力派パオロ・リナルディ。
イタリアからロンドンへと渡り、スタインウェイ・アーティスト、ロンドンのトリニティ・カレッジのフェローとして活動中のリナルディ。2019年のノースロンドン国際音楽祭におけるエリート・ピアノ・コンクールで優勝を果たすなど着実にキャリアを積み上げている期待のピアニストです。
C-00360
シェーンベルク:架空庭園
4つの歌 Op.2/8つの歌 Op.6
歌曲集「架空庭園の書」Op.15
チョ・ジュ(S)、
マリーノ・ナホン(P)

録音:2020年5月、グリファ&フィグリ・スタジオ(ミラノ、イタリア)
リートの伝統と対峙し、自らの作曲語法を見つけようとしていた時代のアルノルト・シェーンベルク(1874−1951)の「声楽曲」にスポットライトをあて、その世界を探求する好企画。
「グレの歌」と同じ期間に作曲された初期の「Op.2」と「Op.6」、そして無調時代の最初期に作曲された「架空庭園の書 Op.15」によって、シェーンベルクの前半生における声楽曲の作風の変遷が描かれています。
シェーンベルクの歌曲を歌うチョ・ジュはソウル出身で、ミラノのジュゼッペ・ヴェルディ音楽院を卒業。ペーター・シュライヤー、ヘルムート・ドイチュにも学び、近現代の歌曲を得意とするソプラノです。
C-00361
バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV.988(ラインベルガー&レーガー編曲2台ピアノ版) デュオ・モンティ=ビアンコ〔フェデリカ・モンティ(P)、ファビオ・ビアンコ(P)〕

録音:2020年9月17日−18日、エリオス・レコーディング(カステッランマーレ・ディ・スタービア、ナポリ、イタリア)
※使用楽器:スタインウェイ、モデルD-274
鍵盤音楽の絶対的な傑作の一つであり、また鍵盤技術の頂点の一つであり、それに取り組むすべての演奏家にとっても、この曲集を初めて聴く人にとっても果てしなく大きな存在であるバッハの「ゴルトベルク変奏曲」。
本来、二段鍵盤のチェンバロのために書かれた作品であるが故に、現代のピアノで演奏する際に避けては通れない頻出する両手の交差などの難題を解決する1つの方法として、
リヒテンシュタインの巨匠ヨーゼフ・ラインベルガー(1839−1901)が1883年に2台ピアノでの演奏のために編曲したものを、後年、ドイツの大作曲家マックス・レーガー(1873−1916)が手を加え改訂版として1915年に出版した「2台ピアノ版のゴルトベルク変奏曲」をイタリアのピアノ・デュオが奏でた新録音が登場!
音楽家や音楽愛好家にこの「真のハウスムジーク(家庭音楽)の宝」を知ってもらうため、大バッハへの尊敬の念を込めてラインベルガーが手懸けた「敬虔さに満ちた編曲」によって生まれた2台ピアノ版のゴルトベルク変奏曲を弾くのは、イタリア、ナポリを拠点に活躍するデュオ・モンティ=ビアンコ。
2007年にサン・ピエトロ・ア・マイエッラ音楽院でディプロマを取得したフェデリカ・モンティとファビオ・ビアンコによって結成されたデュオ・モンティ=ビアンコは、2009年と2011年のローマ国際ピアノ・コンクールや、ニューヨークのブラッドショー・ブオーノ国際ピアノ・コンクールなどでの入賞歴を持つ実績十分のピアノ・デュオ。
「フニクリ・フニクラ」の誕生の街、ナポリのカステッランマーレ・ディ・スタービアで録音が行われた「2台ピアノ版」のゴルトベルク変奏曲にご注目下さい!
C-00362
ジェネアロジア〜ギターのためのイタリアの現代音楽集
モノスカルコ:ヴァイス風のトッカータ
カヴァローネ:チェルヴェーテリ
ジラルディーノ:アンジェラス
アンヌンツィアータ:幻想的なリチェルカーレ
スヴィェルコシュ=レナート:子供の遊び、ラ・カーサ・イン・コリーナ
ビアンキーニ:ダウランドの主題による変容
オルモ:組曲
エリア:エクステンデット・モーメント
アンジェロ・コローネ(G)

録音:2020年3月−9月、スタジオ・ピルギィ(イタリア)
ワルテル・オルモ(1938−2019)を除き、現在も現役で活躍中のイタリア人作曲家たちが書き上げたギター・ソロのための作品を集めたイタリアのレーベルならではのプログラム。
収録作品の作風は難解な実験音楽ではなく、ダウランドやヴァイスのスタイル、作風に基づくオマージュ的な作品や、新約聖書の受胎告知を題材とした作品「アンジェラス」など、現代イタリアにおける数々の秀作が収められています。
フランコ・カヴァローネ(1957−)の「チェルヴェーテリ」は、実際にラツィオ州ローマ県の都市チェルヴェーテリに居を構えるアンジェロ・コローネのために作曲されました。
C-00364
ボッケリーニ:4つの弦楽五重奏曲 Op.42
弦楽五重奏曲ヘ短調 Op.42-1/弦楽五重奏曲ハ長調 Op.42-2/弦楽五重奏曲ロ短調 Op.42-3/弦楽五重奏曲ト短調Op.42-4
エリサ・バチョッキ弦楽五重奏団〔カルロ・アルベルト(Vn1)、ヴァレリア・バルサンティ(Vn2)、トマソ・ヴァレンティ(Va)、クラウディオ・ヴァレンティ(Vc)、カルロ・ベンヴェヌーティ(Vc)〕

録音:2020年8月10日−12日、サン・ジョヴァンニ教会(ルッカ、イタリア)
イタリアで生まれスペインの宮廷で活躍した室内楽?王、ルイジ・ボッケリーニ。自身も優れたチェリストでもあったボッケリーニは、弦楽四重奏にチェロ1本を加えた「弦楽五重奏曲」はその生涯で160曲以上も作曲しています。
「Op.42」はボッケリーニ自身にとってもお気に入りの作品であったとされており、出版社のプレイエルに楽譜を大切に保存するよう依頼したと伝わっています。
エリサ・バチョッキ弦楽五重奏団は、イタリアの音楽一家ヴァレンティ・ファミリーが結成したアンサンブル。ルッカ室内楽音楽祭のアーティスト・イン・レジデンスを務めるなどイタリア国内外で活躍しています。
C-00365
マンチーニ:リコーダー・ソナタ集第1巻
ソナタ第1番ニ短調/ソナタ第12番ト長調/ソナタ第11番ト短調/ソナタ第7番ハ長調/ソナタ第2番ホ短調/ソナタ第5番ニ長調
マリア・デ・マルティーニ(リコーダー)、
サルヴァトーレ・カルキオロ(ハープシコード)

録音:2020年6月、プリマ(ローマ、イタリア)
バロック時代のイタリアにおいて「ナポリ楽派」の音楽家として活躍したことで知られるフランチェスコ・マンチーニ(1672−1737)。
ナポリ楽派の重鎮フランチェスコ・プロヴェンツァーレに音楽を学んだ後、「テ・デウム」の成功によりナポリ宮廷の楽長に就任するものの、アレッサンドロ・スカルラッティのナポリ帰還によって副楽長へ降格。
この処遇にもめげずにオペラを中心とした優れた作品を発表し続け、スカルラッティの死後、楽長に返り咲いたという苦労人でもあります。
リコーダーのための音楽の作曲家としても高く評価されたマンチーニの「リコーダー・ソナタ」を演奏するのは、1965年、ローマ出身の女流リコーダー奏者、マリア・デ・マルティーニ。
ロンドンの王立音楽大学でリコーダーを、ジェノヴァ音楽院ではバロック・バスーンを学んだデ・マルティーニは、イ・バロッキスティやエウローパ・ガランテ、アカデミア・モンティス・レガリス、イ・トゥルキーニなどイタリアの世界的ピリオド・アンサンブルにも参加するなど、その実力は非常い高い評価を受けています。
極めて優れた作曲技法と柔軟性により、アマチュアにも親しみやすい作品でありながら、巧みに装飾などを加えることでプロのヴィルトゥオーゾが取り組むべき作品へと仕上がったマンチーニのリコーダー・ソナタを、デ・マルティーニが華麗に奏でます。
C-00366
ラテン・アメリカのギター音楽集
ルイス・メルリン:バイロンゴ・カンペロ
アルダズ:ラ・グラシア・デ・ディオス
レデルマン:ルシーラ
カビエデス:エル・ジャマド・デ・ミストラル
ブローウェル:ビクトル・ハラの主題による変奏曲
ファリアス:レジャナ、デ・トダス・マネラス
モンテーロ:ポルテーニョの3つの色
アレクシス・バジェホス(G)

録音:2020年10月、オルフェニカ・リラ・メディア
南米チリ出身でスペインのアリカンテ大学でギターを学び、1992年に開催された第19回アンドレス・セゴビア国際ギターコンクールで優勝を果たした世界的ギタリスト、アレクシス・バジェホスのラテン・アメリカ・プログラム。
アルカンヘル・フェルナンデスとデイク・トラファーゲンのギターを弾き分け、自らに献呈された4曲を含む8作品で、ラテンアメリカの国々の「民族色」、「歌」、「踊り」を聴き手に伝えます。
C-00369
ブラジルのギター〜20世紀ブラジルのギター作品集
ボンファ:リオを歩けば、ザンゴ
レイス:もしも彼女が問うたなら、バイ−ア女の風情
サヴィオ:ルアの印象、バトゥカーダ
ガロート:インスピレーション、ラメントス・ド・モロ
ベリナッチ:ジョンゴ、愛のワルツ
ペレイラ:サンバダル、バチコーシャ
マルケス:エスティロサ
ペルナンブコ:レボリソ
パウエル:コンソラソン
パノス・メガルキオティス(G)

録音:2019年2月−2020年10月、メガロヴリソ(ギリシャ
ギター音楽の本場ブラジル。ルイス・ボンファやディレルマンド・レイスをはじめとする20世紀の傑作を集めたクラシック・ギターのためのブラジリアン・プログラム!
オール・ブラジル・プログラムを奏でるギリシャ出身のパノス・メガルキオティスは、母国ギリシャの国立テッサロニキ音楽院で学んだ後にスイスのチューリッヒ芸術大学でアンデシュ・ミオリンに師事。
ギリシャのエルムポリス・ギター・フェスティヴァル第1位、ヴォロス・ウィンター・ギター・フェスティヴァル第1位など、数々のコンクール、フェスティヴァルでの優勝、入賞実績を誇るギタリストです。
C-00370
ジュゼッペ・ヴェルディ〜ラ・セゾン(四季)
フマガッリ:荘厳ミサ曲
ヴェルディ:四季〜歌劇「シチリア島の夕べの祈り」第3幕からのディヴェルティスマン
パオロ・ボッティーニ(Org)

録音:2020年9月15日−25日&10月15日、イタリア
ジュゼッペ・ヴェルディのオペラ「シチリア島の夕べの祈り(ジョヴァンナ・デ・グスマン)」を題材としたイタリアならではのオルガン・アルバム。
カルロ・フマガッリ(1822−1907)が「シチリア島の夕べの祈り」を題材として作曲した「荘厳ミサ曲」、ヴェルディ自身の作品である「シチリア島の夕べの祈り」の第3幕のバレエ音楽「四季」を、
クレモナ出身のオルガニスト、パオロ・ボッティーニが、フラテッリ・リンジャルディ1865年製とジョヴァンニ・カヴァレッティ1778年製のオルガンで奏でています。
C-00372
ストラヴィンスキー:「ペトルーシュカ」からの3楽章
バレエ音楽「火の鳥」(全曲/作曲者自身の編曲によるピアノ独奏版)
ピエトロ・ソラーチ(P)

録音:2019年9月、グリファ&フィグリ・スタジオ(イタリア
ベーレンライター社の批評校訂版(クリティカル・エディション)の楽譜を採用してバッハの鍵盤作品全曲録音のプロジェクトに取り組んでいるイタリアの強面系ヴィルトゥオーゾ・ピアニスト、ピエトロ・ソラーチ。
11歳でベッリーニ歌劇場Oとの共演でデビューを果たし、1985年の第11回ショパン国際ピアノ・コンクールではイタリア人最高位になるなど国際的に活躍するソラーチがバッハの鍵盤作品全集と並行する形で録音に取り組んだのが、このストラヴィンスキーの傑作バレエ2作品「ペトルーシュカ」と「火の鳥」の「ピアノ独奏版」!
1911年にディアギレフのロシア・バレエ団のために作曲され、10年後の1921年にピアノ独奏のために編曲された「「ペトルーシュカ」からの3楽章」。
そして1910年全曲版を元としてピアノ独奏版へとストラヴィンスキー自身が仕上げた「火の鳥」の全曲という、本来であれば大編成オーケストラのために作曲された傑作バレエ2作品に1台のピアノで対峙したソラーチ。
自身のヴィルトゥオージティを余すことなく存分に発揮することにより、ストラヴィンスキーのバレエ音楽が持つ大胆な色調の変化や、豊かな色彩感、さらには洗練されたディティールを、ピアノで巧みに表現してくれています。
イタリアのヴィルトゥオーゾの卓越したテクニックとピアノ独奏という要素が組み合わさることにより浮かび上がるストラヴィンスキーの傑作バレエの新たな魅力。
オーケストラ版とは一味違うピアノ版を存分にお楽しみください!
C-00373
ゼブラツキ:ギターのための夢物語「パルファム・ノクチュルヌ(夜の香り)」 ミケル・ゼブラツキ(G)

録音:2020年11月
ポーランドのイェレニャ・グーラ音楽院でギターの勉強を始めた後にフランスへと渡り、C.I.Mパリ音楽院でギター、オーケストレーション、アレンジを学んだコンポーザー=ギタリスト、ミケル・ゼブラツキ(1970−)の自作自演集。
2020年に作曲された「パルファム・ノクチュルヌ」は16曲の小品で構成されるギター独奏のための曲集。そのタイトルの通り、「夢」や「夜」を連想させる美しい作風を特徴とするジャンルレス的な作品です。
C-00374
ルメートル:アンサンブルのための作品集
石碑/クロノス〜スティーヴン・ホーキング博士へのオマージュ/LAPS/宇宙のリンク/ル・モアレ
アカンサ・アンサンブル、
アクロシェ・ノート・アンサンブル、他
フランス、ノルマンディー地方のフェカン出身の作曲家ドミニク・ルメートル(1953−)によるアンサンブルのための様々な作品を集めたポートレートアルバム。
2018年に他界したイギリスの理論物理学者、スティーヴン・ウィリアム・ホーキングへのオマージュとして捧げられた2019年の作品「クロノス」など2011年以降に作曲された5作品を収録しています。
C-00375
アルベニス:組曲「イベリア」第1巻
モンポウ:「歌と踊り」より 第1番、第3番、第6番、第14番
アルベニス:組曲「イベリア」第2巻
ファリャ:アンダルシア幻想曲
アクセル・トロレセ(P/ベヒシュタイン)

録音:2020年7月、ロンゴモゾ(イタリア)
作曲家と故郷の結びつきから湧き出るインスピレーションが作品に与える生命力を見事に表現したスパニッシュ・プログラムを奏でるのは、ルイ・ロルティにも師事した1997年生まれのイタリア人ピアニスト、アクセル・トロレセ。
イベリア半島の風景が目に浮かぶかのような鮮やかな演奏を繰り広げているアクセル・トロレセが選んだピアノはベヒシュタインのGRAND-CODA。ベヒシュタインのピアノの豊かな色彩感、立ち上がりの良いクリアな響きは、スペインの巨匠たちの音楽との相性抜群です!
C-00376
ヴィオラとピアノのためのイギリス作品集
クラーク:ヴィオラ・ソナタ
ヴォーン・ウィリアムズ:イギリス民謡による6つの練習曲
クラーク:古いイギリスの旋律によるパッサカリア、
 私の心に静まれと命じよう
ブリッジ:ペンシエロ、アレグロ・アパッショナート
ヴィットーリオ・ベナーリア(Va)、
ファビオ・ナポレターノ(P)

録音:2020年9月、ノイズ・スタジオ(パルマ、イタリア)
大戦間のイギリスにおける最も重要な音楽家の1人であり、ヴィオラ奏者として、そして作曲家として優れたヴィオラ作品を手掛けたレベッカ・クラーク(1886−1979)を中心としたイギリスのヴィオラ作品集。
このヴィオラのためのイギリス作品集を奏でるのは、アンナ・セーロヴァとアレクサンドル・ゼムツォフに師事した1999年生まれのイタリア人ヴィオラ奏者、ヴィットーリオ・ベナーリア。
ニューヨークのカーネギー・ホールやザルツブルクのモーツァルテウムへのデビューを果たし、ダヴィド・ゲリンガスとも共演するなど着実にキャリアを積み重ねている俊英です。
C-00377
ヴィジョンズ〜ピアノのための組曲
ドビュッシー:版画
ガブリエラ・マリアーニ:組曲「メディテラネア」
プーランク:組曲「ナポリ」
プロコフィエフ:束の間の幻影 Op.22
マリア・ガブリエラ・マリアーニ(P)

録音:2020年6月、スタジオ・イ・ムジカンティ(ローマ、イタリア)
ドビュッシー、プーランク、プロコフィエフといった歴史上の偉大な作曲家たちのビジョンを通して、多様な「音の印象」に沿った、深く繊細で印象的なプログラム。
マリア・ガブリエラ・マリアーニは今作でも自作「メディテラネア」をプログラムに組み込むなど、作曲家としても活躍中のイタリアのコンポーザー=ピアニスト。その作品はドイツでのコンサートやイタリア、スイスの放送局で取り上げられています。
C-00380
チェロの内側〜ガット弦の響き
ジャン=ルイ・デュポール:練習曲第6番
バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番 ハ短調 BWV.1009
ジャン=ルイ・デュポール:練習曲第10番、練習曲第8番
バッハ:無伴奏チェロ組曲第2番 BWV.1008
ボンファ(マリン編)):カーニバルの朝
フェルナンド・マリン(バロックVc)

録音:2019年10月20日−23日、エルミタ・パレド・デルガダ(タラゴナ、スペイン)
カンタール・アラ・ヴィオラのメンバーとしてジャンルの枠組みを超えた意欲作「ヴィオラ・ダ・サンバ」が大きな反響を呼び、ソリストとしてもリラ・ダ・ガンバやビウエラ・ダルコ、リラ・ヴァイオルなど様々な古楽系撥弦楽器による演奏を続々と世に送り出したスペインのヴィオラ・ダ・ガンバ&チェロ奏者のフェルナンド・マリン。
スペインのアリカンテで生まれ、巨匠ヴィーラント・クイケンに師事したマリンは「ガット弦の響き」を徹底的に追求するために、チェロ奏者にとってのバイブルである大バッハの「無伴奏チェロ組曲(第2番&第3番)」と、18世紀後半〜19世紀初頭のパリで活躍したジャン=ルイ・デュポール(1749−1819)の「練習曲(3曲)」を選曲。
マリンは弦楽器における古楽器の音の本質は、ガット弦の響きにあり、特にルネサンスやバロック時代の音楽では、ガット弦の音が重要と考え、1800年頃にボヘミアで製作されたとされる作者不詳のバロック・チェロに天然のガット弦を張ってこの「チェロの内側 〜 ガット弦の響き」の録音に臨んでいます。
ガット弦を通じて発せられるチェロの"内なる声"を、スペイン古楽界の異才がリアルに響かせます。
C-00381
トランペット・ラプソディ
ガーシュウィン(ドクシツェル編):トランペットとピアのための「ラプソディ・イン・ブルー」
ガーシュウィン:ピアノのための「3つの前奏曲)
シャルリエ:フリューゲルホルンとピアのための「ソロ・ド・コンクール」
バーンスタイン
:トランペットとピアノのためのラプソディ「ウェスト・サイド・ストーリー」
アルチュニアン(ヴォワザン編):トランペットとピアノのための協奏曲変イ長調
チャイコフスキー:トランペットとピアのための「ナポリの踊り」
ルカ・セッカフィエーノ(Tp、フリューゲルホルン)、
ファブリツィオ・ヴィティ(P)

録音:2020年10月、ブルーム・レコーディング・スタジオ(ローマ、イタリア)
アメリカのトランペット・ブランド、シルキー(Schilke)のエンドーサーであると同時に、スイスの時計ブランド、ポール・ピコ(Paul Picot)のブランド・アンバサダーも務めているイタリアのトランぺッター、ルカ・セッカフィエーノが繰り広げる「トランペット・ラプソディ」の世界!
2004年から2011年までイタリアのヴェネツィア室内Oの首席トランペット奏者を務めると同時に、映画脚本家、ライターという姿も持つマルチ・プレーヤーのセッカフィーノが選んだのは、ガーシュウィン、バーンスタイン、そしてトランペット奏者にとっての王道中の王道アルチュニアンといった名作の数々。
シルキーの3本のトランペット(E♭管/E3L Silver Plated, C管/CX Silver Plated, B♭管/S22 Silver Plated)とフリューゲルホルン(1040-FL Silver Plated)を駆使してセッカフィエーノがこの「トランペット・ラプソディ」プログラムで、トランペットの"黄金の声"を高らかに鳴り響かせます。
C-00382
コルティチェッリ:クラリネット、チェロとピアノのための3つのグラン・トリオ集
グラン・トリオ第1番
グラン・トリオ第2番
グラン・トリオ第3番
ベッリーニへの想い Op.55
トリオ・クレメンティ〔ヴァネッサ・グラッソ(Cl)、キアラ・ダパロ(Vc)、ジュリア・ルッソ(P)〕

録音:2020年9月、サウンドトラック・スタジオ(グラヴィーナ・ディ・カターニア、イタリア)
現在ではその名前、作品ともに不当なまでに忘れられてしまっている19世紀イタリアの音楽家、ガエターノ・コルティチェッリ(1804−1840)の代表作であるクラリネット、チェロとピアノのための「3つのグラントリオ」を収録。
ボローニャのリセオ音楽院でロッシーニやドニゼッティの師としても知られるスタニスラオ・マッテイ神父に作曲を師事し、ピアノをベネデット・ドネッリ、ステファノ・ゴリネッリに学ぶと一気に頭角を現し、コンポーザー=ピアニストとして大成。1837年にはボローニャのテアトロ・コムナーレでクラリネットのドメニコ・リヴェラーニ、チェロのカルロ・パリシーニとトリオを組み、大成功を収めています。
この19世紀イタリアの知られざる巨匠のグラン・トリオを奏でるのはイタリアの女流奏者たちのアンサンブル、トリオ・クレメンティ。クラリネットのヴァネッサ・グラッソは、シチリア・クラリネット・オーケストラやカラムス・クラリネット・アンサンブルで活躍し、2015年に開催されたミラノ国際博覧会(EXPO2015)に招聘された経歴の持ち主です。
C-00383
ストラデッラ:オラトリオ「聖女エディッタ」 アンサンブル・イル・グロヴィッリオ、
ラウラ・アンドレイーニ(S)、
シルヴィア・ヴァジェンテ(S)、
ミケーレ・ミニョーネ(Bs)、
マルコ・アンジョローニ(T)、
シルヴァイン・マネ(A)、
フランチェスカ・カポーニ(S)

録音:2020年7月、サン・マルコ・ヴィリャルバ教会(アレッツォ、イタリア)
「コンチェルト・グロッソ」(合奏協奏曲)の形式の創始者であるとされ、数々の優れた宗教作品を作曲すると同時に、その波乱万丈に満ちた生涯がクローズアップされることも多いバロック時代のイタリアにおける大作曲家、アレッサンドロ・ストラデッラ(1639−1682)。
ローマで教会のお金を横領し逃亡。ほとぼりが冷めた頃を見計らい帰還したローマと次なる逃亡先ヴェネツィアで女性関係で多くの問題を起こして最終的にはジェノヴァで暗殺者に刺殺されるとういう凄まじい生涯を送ったストラデッラ。
ヴェネツィアへと逃亡する前の1972年から73年頃にかけて作曲したとされるオラトリオ「聖女エディッタ」は、独唱陣と通奏低音のみのコンパクトな編成で演奏される作品。
ここではチェロ、テオルボ、ハープシコードが通奏低音を担当しており、6人の独唱者たちの歌声を存分に引き立てています。
C-00384
モーツァルト:鍵盤楽器のためのソナタ全集 Vol.5
幻想曲ハ短調 K.475
ピアノ・ソナタ第14番ハ短調 K.457
ピアノ・ソナタ第10番ハ長調 K.330
ジョヴァンニ・ディ・チェッコ(クラヴィコード)

録音:2019年11月、ジャンルカ・ザニン・アルティジャン・スタジオ(プレガンツィオール、イタリア)
クラヴィコードによるモーツァルトの「ピアノ・ソナタ」の全曲録音完成を目指しているイタリアの鍵盤楽器奏者、ジョヴァンニ・ディ・チェッコ。
ヴェネツィア大学で哲学を学んだ経歴を持つディ・チェッコが録音した「ソナタ全集第5巻」には、バッハの音楽を聴衆に想起させ、ベートーヴェンの作風を先取りしていたとも思わせる「K.457」と「K.475」、ポスト・バッハにもプレ・ベートーヴェンにも属さない、モーツァルトらしさに満ちた「K.330」の3作品を収録。
モーツァルトが生きた時代では鍵盤楽器の主流の1つとして存在感を放っていたクラヴィコードで、当時の響きの再現を試みています。新鮮かつ魅力的なモーツァルトの姿をお楽しみ下さい。
使用楽器は、2018年にベルギーのヨリス・ポトフリーヘが製作した1770年製サクソン・モデルのクラヴィコードです。
C-00385
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集 Vol.2
ヴァイオリン・ソナタ第4番イ短調 Op.23
ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調 Op.24「春」
ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調 Op.47「クロイツェル」
ユリア・ベリンスカヤ(Vn)、
ステファノ・リゴラッティ(P)

録音:2017年1月13日−15日、クラシカ・ヴィヴァ・レコ―ディング・スタジオ(ドルノ、イタリア)
20世紀のロシア、旧ソ連の大作曲家であるセルゲイ・ベリンスキーを父に持ち、モスクワ音楽院とウィーン国立音楽大学でヴァイオリンを学んだロシアの女流奏者ユリア・ベリンスカヤと、ミラノ音楽院(ジュゼッペ・ヴェルディ音楽院)で研鑽を積み、コンポーザー=ピアニスト、指揮者、オルガニスト、チェンバリストとしてマルチな活躍を見せるイタリアのステファノ・リゴラッティとのデュオによるベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集の第2巻!
「クロイツェル」と「春」を収録したこの第2巻でもベリンスカヤの使用楽器は引き続きジョヴァンニ・バッティスタ・グァダニーニ1745年製のヴァイオリン。ロシアと西欧の両方の流れを汲むベリンスカヤが、ベートーヴェンの精神の旅を続きを奏でます。
C-00388
サン=サーンス:オルガン作品全集 Vol.1 〜 糸杉と月桂樹
糸杉と月桂樹 Op.156
3つの前奏曲とフーガ Op.99
幻想曲変ホ長調 R.78
幻想曲第3番ハ長調 Op.157
シモーネ・ヴェッバー(Org)

録音:2020年11月、サンタレッサンドロ大聖堂(ベルガモ、イタリア)
オルガンを伴う「交響曲第3番「オルガン付き」」ではなくサン=サーンスのオルガン独奏作品の網羅を目指す全曲録音プロジェクトがスタート!
イタリア、ベルガモのサンタレッサンドロ大聖堂(ベルガモ大聖堂)を舞台として繰り広げられる第1集のソリストは、ロレンツォ・ギエルミの高弟シモーネ・ヴェッバー(1983−)。
東京を含む世界各地のオルガン・フェスティヴァルから招聘されている名手が、自らもオルガニストだったサン=サーンスのオルガン芸術の神髄に迫ります。
C-00389
バヤン独奏のためのコンテンポラリー作品集
マントヴァーニ:8'20'' chrono
コミティーニ:ルーパー
ローゼ:パッシング
ボー:タイム・トッカータ
ムラシュキン:有機性の音楽
モンタギュー:エオリアン・フュアリズ
ラファエレ・ダメン(バヤン)

録音:2020年11月、テアトロ・コムナーレ・ディ・カーリ(イタリア)
ロシアの伝統楽器である「バヤン」のために作曲された現代作品を集めた非常にユニークなプログラム。
ブルーノ・マントヴァーニのリズミカルでポリフォニックな「8'20'' chrono」からダニーロ・コミティーニの実験的要素を持つ「ルーパー」までの様々なスタイルの「バヤン」のため6作品を収録しています。
バヤンを変幻自在に操るラファエレ・ダメンはイタリア、ペーザロのロッシーニ音楽院でアコーディオンを学び、ドイツ、エッセンのフォルクヴァング芸術大学で御喜美江に師事。
バッハからべリオなどの近現代作品までをカバーし、アコーディオンの新作初演を数多く手掛けるなど、レパートリーの拡大にも積極的に取り組んでいます。
C-00390
チャイコフスキー:オーケストラのための「子供のアルバム」Op.39(オーケストレーション:ヤコポ・リヴァーニ/室内オーケストラ版世界初録音)
弦楽セレナード ハ長調 Op.48
オルケストラ・アルカンジェロ・コレッリ、
ヤコポ・リヴァーニ(指)

録音:2020年7月、フジニャーノ(イタリア)
結婚の失敗により精神的ダメージを受けてモスクワ川で入水自殺未遂を起こしたチャイコフスキーが、作曲に専念するためにモスクワ音楽院の講師職を辞し、フィレンツェやパリ、ナポリなどのヨーロッパ各地に滞在していた時代に書かれた「子供のアルバム」と「弦楽セレナード」をカップリング。
ここではシューマンの「子供のためのアルバム」から影響を受けたとされるチャイコフスキーが1878年に作曲し、甥であるウラディーミル・ダヴィドフに捧げた24曲からなるピアノ曲集「子供のアルバム」の世界初録音となる室内オーケストラ・ヴァージョンを収録!
イタリア、ラヴェンナ出身の指揮者であるヤコポ・リヴァーニは、「子供のアルバム」のピアノ版が持つ旋律の美しさ、シンプルなスタイルをより際立たせることを目指してオーケストレーションを施しており、オリジナル作品である「弦楽セレナード」との対比による相乗効果を狙っています。
室内オーケストラ版の「子供のアルバム」は世界初録音。巨匠コレッリの名前を冠する室内オーケストラとの組み合わせもユニークです。
C-00391(2CD)
バッハ:無伴奏チェロ組曲 BWV.1007−1012(全曲) マチルダ・コリャール(Vc)

録音:2020年2月、5月&8月、クラシカ・ヴィヴァ・レコ―ディング・スタジオ(ドルノ、イタリア)
1987年、音楽一家に生まれ、4歳でチェロを始めると瞬く間にその才能を開花させたイタリアの才女、マチルダ・コリャールがチェリストにとっての聖典、バッハの「無伴奏チェロ組曲」の全曲を録音!
ソリストとしての活動はもちろんのこと、トリオ・ザンドナーイのメンバーとしてもイタリア内外で活躍し、2017年9月からはミラノのルドルフ・シュタイナー・スクールでチェロの教鞭を執っているマチルダ・コリャール。
組曲第1番〜第3番、第5番ではリッカルド・ベルゴンツィのチェロを、そして第4番と第6番ではステファーノ・ギベルトーニが製作したチェロを弾き分けるなど、バッハの「無伴奏チェロ組曲」という不朽の名作のレコ―ディングに臨むにあたり、楽器の選定にもこだわりを見せています。
イタリアの女流チェリストによるバッハの「無伴奏チェロ組曲」の全曲録音は非常に珍しいこともあり、今回の全曲録音は本格的に世界へと羽ばたくマチルダ・コリャールにとっての一大転機となることでしょう!
C-00392
ロマンティックな狂気〜シューマン:バスーンとピアノのための作品集
歌曲集「詩人の恋」Op.48より 美しい5月に Op.48-1, 私の涙から Op.48-2, 薔薇や、百合や、鳩 Op.48-3, 君の目に見入れば Op.48-4, 私は恨むまい Op.48-7, 明るい夏の朝に Op.48-12/幻想小曲集 Op.73/アダージョとアレグロ変イ長調 Op.70/民謡風の5つの小品 Op.102/3つのロマンス Op.94
フランチェスコ・ボッソーネ(バスーン)
モナルド・ブラコーニ(P)

録音:2019年5月、アウディトリウム・パルコ・デッラ・ムジカ(ローマ、イタリア)
一見するとほとんど関係が無いように思われるロベルト・シューマンとバスーン(Fg)を、その深みのあるダブルリードのサウンドで密接に結びつけた珠玉の作品集。
「幻想小曲集」や「アダージョとアレグロ」、「3つのロマンス」といったシューマンの室内楽曲を代表する傑作の数々をバスーンで奏でるのは、1985年からイタリア、ローマの名門サンタ・チェチーリア国立アカデミーOの首席奏者として活躍する名手フランチェスコ・ボッソーネ!
クラウディオ・アバドが創設したモーツァルトOやルツェルン祝祭O、マーラー室内O、エツィオ・?ボッソのヨーロッパPOなどでも活躍するイタリアを代表するバスーンの世界的名手です。
シューマンが精神障害を発症した後となる1849年に作曲された3曲の傑作。その溢れんばかりのロマンティシズムと、作品の深淵に漂う作曲者の苦悩や狂気との"明"と"暗"をフランチェスコ・ボッソーネのバスーンが見事に表現してくれています。
また、ダブルリード楽器特有の瑞々しく芳醇なサウンドと歌心に満ちた「詩人の恋」からの6曲も絶品です。
C-00393
ラジオ・ブエノス・アイレス〜20世紀アルゼンチンの歌曲集
グアスタビーノ:アルゼンチンの花(1969)
ロペス・ブチャルド:民謡様式による5つの歌曲(1936)より、
 民謡様式による6つの歌曲(1925)より、
 坊やの歌(1940)
グアスタビーノ:プランチャ、パンパンパ、ツバメの橋に!、
 雀のための哀歌、
 あなたのハンカチを貸して、兄弟のミロンガ
ピエルマルコ・ビーニャス(Br)、
マッテオ・コリオ(P)

録音:2019年10月、アウディトリウム・コレジオ・ヴェスコヴィレ・S・アレッサンドロ(ベルガモ、イタリア
世界的にも有名なカルロス・グアスタビーノ(1912−2000)と、知る人ぞ知るカルロス・ロペス・ブチャルド(1881−1948)というアルゼンチンを愛してやまない2人の作曲家の歌曲によるアルゼンチンの物語。
グアスタビーノとロペス・ブチャルドの2人はアルゼンチンのフォークロアを文化的なヨーロッパ音楽の伝統に結び付けることに成功し、ニュアンスに富み、極めて鮮やかな色彩を持つ声楽作品を生み出しました。
バリトンのピエルマルコ・ビーニャスが印象的に歌い、ピアニストのマッテオ・コリオが情熱的に伴奏する歌曲ファン要注目のプログラムです。
C-00394.
インスタンタス〜無伴奏チェロのためのコンテンポラリー作品集
リゲティ:無伴奏チェロ・ソナタ
コッジョラ:オーバードと太陽の踊り
バレリス:3つのタンゴ風前奏曲
ノダリ:二元論と対照論
カサド:無伴奏チェロ組曲
ジョヴァンナ・ブッカレッラ(Vc)

録音:2020年5月−6月、MASTレコ―ディング・スタジオ(バーリ、イタリア)
20世紀に入ってから無伴奏チェロのレパートリーは驚くほど開花し、バッハの無伴奏組曲をはじめとする過去数世紀のレパートリーに加えて新たな作品が続々と登場したことで、チェロの無伴奏での演奏スタイルが国際的に確立されました。
19世紀にフランスで製作された作者不詳のチェロを奏でるジョヴァンナ・ブッカレッラは、この無伴奏作品集「インスタンタス」でリゲティ、バレリス、ノダリ、カサド、コッジョラなどの作曲家を選び、ヨーロッパ大陸の音楽からラテン・タンゴまで、独奏楽器の表現力をフルに発揮した極めて多彩なレパートリーを演奏しています。
ちなみにコッジョラ、バレリス、ノダリの3作品はブッカレッラに献呈されています。
C-00395
シューマン:ピアノ作品集
フモレスケ変ロ長調 Op.20
ピアノ・ソナタ第2番ト短調 Op.22
創作主題による変奏曲 WoO.24
ルカ・リオーネ(P/YAMAHA CFX)

録音:2020年10月、ヴィラ・ボッシ(ボーディオ・ロンナーゴ、イタリア)
2020年11月にドイツのボンで開催された国際音楽コンクール "Grand Prize Virtuoso" においてゴールド・メダルを獲得したイタリアのピアニスト、ルカ・リオーネ。
イタリアのコセンツァとポテンツァの音楽院で研鑽を積み、コンサートピアニストとして本格的に活動を展開しているルカ・リオーネが、シューマンのレコ―ディングのために選んだピアノはYAMAHA CFX。
ルカ・リオーネがソナタを含む3作品の楽譜をじっくりと読み込んだ成果として、稀に見る美しさと音楽的な力強さを備えた演奏に仕上がっています。
C-00396
ラフマニノフ:ピアノ作品集
コレルリの主題による変奏曲 Op.42
練習曲集「音の絵」Op.33
ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.36(1913年版)
マッシミリアーノ・モッテルレ(P)

録音:2020年10月、ヴィラ・ボッシ(ボーディオ・ロンナーゴ、イタリア)
マッシミリアーノ・モッテルレは、ミラノのジュゼッペ・ヴェルディ音楽院で研鑽を積み、フランコ・スカラやラザール・ベルマン、パウル・バドゥラ=スコダ、アレクシス・ワイセンベルクといった巨匠たちの薫陶も受けたイタリアの実力派ピアニスト。
1913年版の「ピアノ・ソナタ第2番」をラフマニノフ・プログラムのメインに据えたモッテルレは、ブダペストのフランツ・リスト国際ピアノ・コンクール第3位など21の国際コンクールでの入賞歴を誇っています。
大海原のようなラフマニノフの幅広い作品の中でから異なるスタイルの3作品を選んだモッテルレ。それぞれの作品が備えるヴィルトゥオージティや内面の精神性を巧みに表現した好演です。
C-00397
シュルツ=アダイエフスキー:声楽とピアノための「24の前奏曲」
クララ・シューマン:「6つの歌曲」Op.13より 第1番、第2番、ローレライ WoO.19
アルマ・マーラー:「5つの歌曲」より 第1番、第4番、第5番
ソフィー・クルスマン(S)、
アンドレア・ルクリ(P)

録音:2020年7月、ロイゼ・ブラッツ文化センターホール(ゴリツィア、イタリア)
名はエリザヴェータ・シュリツでエッラ・ゲオルギイェヴナ・アダイェフスカヤなどの呼び名などでも知られるロシア帝国時代の女流コンポーザー=ピアニスト、エッラ・フォン・シュルツ=アダイエフスキー(1846−1926)とクララ・シューマン、アルマ・マーラーの作品を組み合わせた、19世紀〜20世紀初期の女流作曲家たちの声楽作品集。
声楽のための「24の前奏曲」の作曲者であり今作での主役であるシュルツ=アダイエフスキーは、ヘンゼルトやルビンシテイン、ドライショクといった錚々たる大作曲家たちに作曲法を学び、ロシア帝国時代における重要な女流音楽家として歴史にその名を残しています。
ちなみにこの「声楽とピアノ伴奏」のための「24の前奏曲」の歌詞は作曲者の甥でオーストリアの美術史家、美術商、作家であり翻訳家でもあったベンノ・ガイガー(1882−1965)によって作詞されています。
C-00398
親和性〜クラリネットとピアノのための幻想曲とソナタ集
ゲーゼ:幻想小曲集 Op.43
サン=サーンス:クラリネット・ソナタ変ホ長調 Op.167
マルティヌー:クラリネット・ソナタ H.356
プーランク:クラリネット・ソナタ FP.184
ミケーレ・カルッリ(クラリネット/ビュッフェ・クランポン)
セレーナ・キレーミ(P/シュタイングレーバー)

録音:2018年10月、クラヴィエヴェルクシュタット・コントラプンクト(ミュンヘン、ドイツ)
クラウディオ・アバドの推薦を得て1979年に19歳という若さでミラノ・スカラ座Oの首席奏者に就任し、イタリアを代表するクラリネット奏者として活躍すると同時に、指揮者としても世界的名声を得ているミケーレ・カルッリ(1958−)。
クラリネット奏者の実績はもちろんのこと、1992年にはタングルウッド音楽祭のセミナーに参加するため小澤征爾とボストンSOから招待され、1994年以降はジュゼッペ・シノーポリのパーソナル・アシスタントを務めるなど、指揮者としても世界規模で活躍を展開しています。
今回リリースとなるこの「親和性」は、クラリネット奏者としてのミケーレ・カルッリの"現在"を刻印した作品集。
ゲーゼ、サン=サーンス、マルティヌー、そしてプーランクの4作品を通じて、後期ロマン派、新古典派の時代におけるクラリネットのための音楽の変遷と発展を描きます。
C-00399
現在の世界にインスパイアされたギター作品集
ニコラ・パラディソ:フロンテラ
ヴィト・ニコラ・パラディソ(G)

録音:2020年10月、ヴァレンティノ・レコーディング・スタジオ(カステッラネータ、イタリア
イタリアの「かかと」に位置するプッリャ州出身のギタリスト、ヴィト・ニコラ・パラディソ(1964−)の自作自演集「フロンテラ」。
エンニオ・モリコーネへのトリビュートとして2020年に作曲された「エレジア」など、パラディソはこの「フロンテラ」で「学術的な条件付けを一切せず、完全に自由に自分の感情や理想を表現する」ことを目指しています。


C-00400
ヴィルヘルム・ケンプ〜1978年ミラノ・ライヴ(初出録音集)
(1)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第13番変ホ長調 Op.27-1「幻想曲風ソナタ」
(2)シューベルト:即興曲変イ長調 D.899-4, Op.90-4
(3)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番ホ長調 Op.109
(4)ショパン:夜想曲第3番ロ長調 Op.9-3
(5)シューマン:クライスレリアーナ Op.16
ヴィルヘルム・ケンプ(P)

(1)録音(ライヴ):1978年10月31日、ミラノ
(2)録音(ライヴ):1978年4月3日、ミラノ
(3)録音(ライヴ):1978年10月31日、ミラノ
(4)録音(ライヴ):1978年4月3日、ミラノ
(5)録音(ライヴ):1978年4月3日、ミラノ
バッハからベートーヴェン、そしてシューマンやブラームスに至るドイツ音楽、特に古典派からロマン派にかけての音楽の演奏を得意としていた巨匠ヴィルヘルム・ケンプ。
1978年の4月と10月のミラノでの演奏では、4回の全曲録音を行うなどケンプが最も得意としてたと言っても過言ではないベートーヴェンのピアノ・ソナタの中から「第13番」と「第30番」の2曲を取り上げており、スタジオとは条件が異なるライヴでのパフォーマンスに大きな注目が集まることでしょう。
また、ベートーヴェンの2曲以外の収録曲となるシューマン、ショパン、シューベルトの3作品は、いずれもケンプがスタジオ録音を行ったことがある重要なレパートリー。これらのライヴでの解釈、演奏もベートーヴェン同様、ケンプが遺してくれた非常に貴重な記録と言えるでしょう。
今回、ケンプのミラノでの未発表音源のデジタル・リマスタリングを担当したのは、現代のイタリアを代表するギタリストの1人であるダヴィデ・フィッコ。
1997年よりプロのレコーディング・エンジニアとしての活動を本格化させたフィッコは、レコード・アカデミー賞にも輝いたラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレの「モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り」(Glossa/OGCD922807)の録音を担当するなど実績も抜群です。
C-00401
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集 Vol.3
ピアノ・ソナタ第21番ハ長調 Op.53「ワルトシュタイン」
ピアノ・ソナタ第22番ヘ長調 Op.54
ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調 Op.57「熱情」
マウリツィオ・パチャリエッロ(ピリオド・ピアノ/1810年製ブロードマンのレプリカ)

録音:2018年12月、サン・テレンツィアーノ教会(カプラニカ、イタリア)
現在のイタリア有数のベートーヴェン弾きとして評価を受けており、1998年の第48回ARDミュンヘン国際音楽コンクール入賞、2003年にはニューヨークのカーネギー・ホールへのデビューという実績を持つ鍵盤楽器奏者マウリツィオ・パチャリエッロ。
現在はピリオド・ピアノでの演奏に情熱を注ぎ、イタリアにおけるこの分野の権威的存在として知られるパチャリエッロが、2017年の秋にスタートさせたベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集の第3巻には「ワルトシュタイン」から「熱情」までの3作品を収録。
1840年頃のフランスのボワスロや1885年のベーゼンドルファー、18世紀後期のクラヴィコードなど、様々なピリオド・ピアノを弾いてきたパチャリエッロがベートーヴェンのソナタのために準備した楽器は、ウーゴ・カシーリャが製作した1810年製のブロードマンのレプリカ。
ベートーヴェンの時代のサウンドを忠実に再現するため、細部にまでこだわった全集の最新巻です。
C-00402
ハープシコーディオン〜ピアッツァからピアソラに至るハープシコードとアコーディオンのための音楽
ピアッツァ:ソナタ ヘ長調
ボルトニャンスキー:五重奏曲第2番より 第3楽章:Allegretto
コレット:オルガン協奏曲第6番Op.26
ダカン:かっこう
ボッケリーニ(シュタイアー編):ファンダンゴ
ピアソラ:組曲「タンゴの歴史」より 第1番、第2番、第3番
スヴィトラーナ・シャバルティナ(ハープシコード)、
エヴゲニーヤ・チェルカゾワ(アコーディオン)

録音:2019年11月23日、ウクライナ・ルター派教会(キエフ、ウクライナ)
1655年にヴェネツィアで出版されたビアージョ・マリーニの「2声、3声または4声のために教会&室内ソナタ集」のタイトル・ページに書かれた『あらゆる種類の楽器に』という言葉から着想を得て、「アコーディオン&ハープシコード(Cemb)」という意外(!?)な組み合わせによるアルバムが実現!
バロック時代のダカンから20世紀のピアソラまでをエヴゲニーヤ・チェルカゾワ自身がアレンジしたアコーディオンとハープシコードのためのヴァージョンが、どこか不思議で新鮮な世界を生み出してくれています。
C-00403
シニガーリャ&アルマローリ:ピアノ、シンセサイザー、ヴィブラフォン、マリンバと打楽器のための「テクリット・ツー・ライヴ」 リッカルド・シニガーリャ(P、シンセサイザー)、
セルジオ・アルマローリ(ヴィブラフォン、マリンバ、打楽器

録音:2016年3月13日、ミラノ(イタリア
ジャズやインプロ、コンテンポラリーなどのジャンルで幅広く活躍するイタリアのマルチ・ミュージシャン、リッカルド・シニガーリャとセルジオ・アルマローリが繰り広げるコンテンポラリー・プログラム。
イタリアの名プレーヤー2人が、アコースティックとエレクトロニクスのコラボレーションの世界を作りだしています。
C-00404
リッチ:色は灰色への道を失った〜室内楽作品集
ギターのための2つのグラフィティ「色は灰色への道を失った」
弦楽三重奏のための「音の切れ目」
ヴァイオリンとピアノためのソナタ「自然な知性」
ヴァイオリンのための「非物質的な生存のための研究」
アルベルト・メシルカ(G)、
アンサンブル・アトムシカ、
マルコ・フージ(Vn)、
アンナ・デリッコ(P)

録音:2020年8月、ブロウアウト・スタジオ(プレガンツィオール、イタリア)
ルカ・リッチ(1992−)は、フルートと音楽学、作曲法を学び、ポスト・アヴァン・ギャルドのスタイルを掲げて調性音楽とサウンド・スカルプチャー(音響彫刻)の融合に取り組み続けているイタリアの若手作曲家。
モンテヴェルディからフェデリコ・インカルドーナに至るイタリアの声楽作品の響きやスタイルを彷彿とさせる部分もその作風の特徴の1つです。
C-00407
魂の反射〜ショパン:ピアノ作品集
夜想曲第2番変ホ長調 Op.9-2/夜想曲第8番変ニ長調 Op.27-2/ポロネーズ第6番変イ長調 Op.53「英雄」/夜想曲第13番ハ短調 Op.48-1/練習曲第13番変イ長調 Op.25-1/バラード第2番ヘ長調 Op.38-2/夜想曲第21番ハ短調/夜想曲第19番ホ短調 Op.72-1/ワルツ第2番変イ長調 Op.34-1/前奏曲第15番変ニ長調 Op.28-15/夜想曲第20番嬰ハ短調/幻想即興曲嬰ハ短調 Op.66
アンドレア・トロヴァート(P/スタインウェイ)

録音:2020年8月、ストゥディオ・ヴァルテル・ネーリ(アレッツォ、イタリア)
スタインウェイ・アーティストにも選ばれているイタリアのピアニスト兼オルガニスト、アンドレア・トロヴァートが奏でるショパン・アルバム。
フィレンツェ音楽院で研鑽を積み、現在はイタリア、ロヴィーゴのフランチェスコ・ヴェネッツェ音楽院でピアノ科教授の任にあるトロヴァートのショパンは、過剰なロマンティシズムや大袈裟な表現に走らない堅実な演奏。丁寧なタッチとスタインウェイとの相性の良さを感じさせる好演奏です。
C-00408
シルエット〜無伴奏アコーディオンのための作品集
バッハ:前奏曲とフーガ イ短調 BWV.543]
セミオノフ:奇想曲第1番
ヤナーチェク:我らの夕べ
ガンザー:シルエット〜第3楽章
クシャコフ:ソナタ第1番
サルディッコ:非連続な非線形
ズビツキー:チャイコフスキーの「ヴァイオリン協奏曲」に基づく「フィナーレ」
ヘルモサ:主の祈り
ミケーレ・ビアンコ(アコーディオン)

録音:2018年、イル・カンティエレ・ラボラトリオ・ムジカーレ(クトロフィアーノ、イタリア)
2016年のチッタ・ディ・カステルフィダルド国際コンクールで優勝し、第20回ヴァル・ティドーネ国際コンクールやイタリアのオージモで開催された第70回アコーディオン・ワールド・カップなどでも優秀な成績を収めるなど、イタリアにおけるトップ・アコーディオニストの1人の仲間入りを果たしたミケーレ・ビアンコの無伴奏プログラム。
バッハの「前奏曲とフーガ BWV.543」で幕を開ける無伴奏アコーディオンの独壇場では、チャイコフスキーの「ヴァイオリン協奏曲」を題材としたウラディーミル・ズビツキーの「フィナーレ」などの興味深い作品の数々がビアンコの繰り出す超絶技巧によって披露されています。
C-00409
時間の断片〜ファマ:フルート、ギターと声楽のための室内楽作品集
フルートとピアノのためのソナタ「時間の断片」
2本のフルートのための「2つのパリの印象」
フルートとギターのための「暗闇の中の光」
声楽とピアノのための「夢」
声楽とピアノのための「小さなシャンソン」 〜 ガブリエル・フォーレへのオマージュ
ギターのための「2つの肖像画」
エンリコ・ルカ(Fl)、
ジュリア・ルッソ(P)、
アルフレード・ドゥルソ(G)、
ジュリア・マッザーラ(S)

録音:2020年12月、サウンドトラック・スタジオ(カターニャ、イタリア)
イタリアのクラシカル・ギタリスト、指揮者、そして作曲家であるドメニコ・ファマの「作曲家」としてのポートレート・アルバムは、フルートとギターと声楽、そしてピアノを組み合わせた室内楽作品集。
2018年にカターニャのマッシモ・ベッリーニ劇場にて指揮者デビューを果たし、2020年にはカターニャ・オルフェオOを創設するなど活発な活動を見せています。
作曲家としては2011年に活動を本格化。室内楽曲、声楽曲を中心とした作品を続々と発表し、イタリア国内で評価を高めています。
C-00410
ウィーンの昼下がり〜ウィーン式コントラバスのための18世紀作品集
シュペルガー:ウィーン式コントラバスとオーケストラのための協奏曲第18番ハ短調(イサリン・ルルー編曲五重奏版/世界初録音)
ディッタースドルフ:ヴィオラとウィーン式コントラバスのための二重奏曲変ホ長調
ホフマイスター:ウィーン式コントラバスとヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための五重奏曲第2番ニ長調
イサリン・ルルー(ウィーン式コントラバス)、
パトリック・オリヴァ(Vn1)、
マルタ・ムーア(Vn2)、
ジャン=フィリップ・ガンディ(Va)、
ロナン・ケルノア(Vc)

録音:2020年10月13日−17日、サウンド・リスペクト・スタジオ(ベルギー)
ミヒャエル・ハイドンの後任としてグロースヴァルダイン(現在のルーマニアのオラデア)司教の楽長を務めていたディッタースドルフ。
同地の宮廷でコントラバスのヴィルトゥオーゾであるヨハネス・マティアス・シュペルガー(1750−1812)が活躍していたことにより、ディッタースドルフの有名な「コントラバス協奏曲ニ長調」が誕生し、18世紀におけるコントラバスのための音楽が大きく発展することになります。
当アルバムのテーマは「ウィーンの昼下がり」であり、その主役は現在の一般的な「コントラバス」ではなく古典派時代のウィーンで用いられた「ウィーン式コントラバス」!
「ウィーン・ヴィオローネ」とも呼ばれるこの「ウィーン式コントラバス」は弦の本数が5本であり、上から「A−Fis−D−A−F」という、いわゆる「ウィーン式調弦」を基本とするなど、現代のコントラバスとは大きな違いが見られる楽器です。
この「ウィーン式コントラバス」の発展により、ディッタースドルフやシュペルガー、ホフマイスターの作品をはじめとする数々の秀作が生まれ、古典派時代においてソロ楽器としてのコントラバスの地位が高まることとなりました。
この「ウィーン式コントラバス」のために書かれた作品集のレコ―ディングに取り組んだのはベルギーの女流奏者イサリン・ルルー。
ブリュッセル王立音楽院でモダンのコントラバスを学んだ後、バーゼル・スコラ・カントルムでデイヴィッド・シンクレアにピリオドのコントラバスを師事。
ヘレヴェッヘのシャンゼリゼOのマスターズ・プログラムにも参加し、インスラ・オーケストラやラ・シャンブル・フィラルモニーク、オーゾニア、レザグレマンなどのピリオド・オーケストラ&アンサンブルから招かれるなど、ピリオド・コントラバスの名手として注目を集めている欧州古楽界の有望株の1人です。
使用楽器はウィーン調弦によるミヒャエル・ウィラー1770年製作のピリオド楽器。作曲当時の響きの再現に要注目!
C-00411
ウィーンの2人のイタリア人〜19世紀のヴァイオリンとギターのための音楽
パガニーニ:「チェントーネ・ディ・ソナタ集」より ソナタ第1番イ短調
ジュリアーニ:セレナータ Op.127
パガニーニ:ソナタ・コンチェルタータ イ長調 MS.2
ジュリアーニ:協奏的大二重奏曲 Op.52
シュポワ:グランド・デュオ Op.11(ディアベリ編曲版/世界初録音
サヴェリオ・ガブリエリ(Vn)、
ロレンツォ・ベルナルディ(G)

録音:2021年1月9日−11日、テアトロ・リストーリ(ヴェローナ、イタリア)
コンサートでウィーンを訪れ大成功を収めたニコロ・パガニーニ(1782−1840)と1806年にウィーンに移住して同地で活躍したマウロ・ジュリアーニ(1781−1840)。
音楽の都ウィーンに大きな足跡を残した2人の同世代のイタリア人、パガニーニとジュリアーニの至芸を"ギターとヴァイオリン"でたどる華麗で美しき音楽旅行!
イタリアのダッラーバコ・ヴェローナ音楽院からオランダの名門アムステルダム音楽院へと渡りヴァイオリンの研鑽を積んだサヴェリオ・ガブリエリ。コリン・カーやミッシャ・マイスキー、ジョヴァンニ・ソッリマ、アルヴォ・ペルトやリチャード・ストルツマンと共演を重ねる傍ら、オランダの女流ヴィルトゥオーゾ、リサ・ヤコブスのザ・ストリング・ソロイスツでコンサートマスターを務めるなど、ジョフレッド・カッパ1643年製のヴァイオリンを手に世界的に活躍するイタリア期待のヴァイオリニストです。
ギターのロレンツォ・ベルナルディは、エマニュエレ・ブオーノとフランシスコ・ベルニエールの下で学び、インドやベトナムなど東南アジアにも活躍の場を広げている若き実力者。クラシックギター弦のブランド「サバレス」のオフィシャル・アーティストも務めています。
C-00412
ベルカント・レアリティーズ
ティベリーニ:サルヴェ・レジナ
ロッシーニ:スペイン風ティラーナ
パチーニ:甘くて美しい満足
ロッシーニ:別れ、情け知らずの彼女
パチーニ:あなたは私がまだ持っていると彼女に言うでしょう
ルビーニ:ああ, もしかしたら、私たちの死と恋人たちの魂
ロッシーニ:私は嘆こう
スポンティーニ:アドルフォ・ヌリの最後の詩
ロッシーニ:ウィーンの人々よさらば
フランチェスコ・サントーリ(T)、
ローサ・モンターノ(P)

録音:2019年11月、コンプレッソ・モナスティコ・サンタ・マリア(ナポリ、イタリア)
イタリアの「ベルカント」の醍醐味をたっぷりと味合わせてくれるプログラムを歌うのは、イタリアのリリック・テノール、フランチェスコ・サントーリ。
ナポリ音楽院で学んだ後、ベルカント唱法の代名詞的存在であるレナータ・スコットやロッシーニ演奏の権威アルベルト・ゼッダといった大物たちにも師事した期待のテノールです。
すでにフェニーチェ劇場やサン・カルロ劇場などイタリアの有名歌劇場へのデビューを果たしており、ベルカントの系譜を受け継ぐ存在として注目を集めています。
C-00414
バセオ:5声のためのマドリガーレ集第1巻(世界初録音) スコラ・カントルム・バレンシス、
ジルベルト・スコルダリ(指)

録音:2021年1月、サン・ジャコモ教会(バーリ、イタリア)
詳しい生没年や経歴等は判明していないものの16世紀の最後の30年間に活躍し、レッチェ大聖堂を務めていたとされるイタリアの音楽家フランチェスコ・アントニオ・バセオ(16世紀頃)。
バセオは「ナポリ風カンツォン集」(1573年)や「2つのマドリガーレ集」(1573年、1582年)を出版しており、今回録音が行われたの世界初録音となる「5声のためのマドリガーレ集第1巻」1582年にヴェネツィアで出版されました。
イタリアのヴォーカル・アンサンブル、スコラ・カントルム・バレンシスは、アンサンブル・ジル・バンショワを筆頭とするピリオド・アンサンブルで通奏低音奏者として活躍したジルベルト・スコルダリによって2018年に創設。
1500年から1700年にかけてイタリアのプーリア州近郊で作曲された音楽の発掘、蘇演に力を注いでる気鋭の団体です。
C-00415
メンデルスゾーン:フルート・ソナタ集(フルート版世界初録音)
ソナタ ヘ長調 MWV Q26(1838)
ソナタ ヘ長調(1820)
ソナタ ヘ短調 Op.4, MWV Q12(1823)
アンドレア・モガヴェーロ(Fl)、
マッシミリアーノ・ダメリーニ(P)

録音:2020年10月−11月、ライブラリー・クラシックス(ジェノヴァ、イタリア)
イタリアのフルーティスト、アンドレア・モガヴェーロとピアニスト、マッシミリアーノ・ダメリーニのデュオによるセカンド・アルバムは、メンデルスゾーンの3つのヴァイオリン・ソナタのフルート版!
19世紀の室内楽シーンにおいて重要な作品であるメンデルスゾーンのソナタ3曲をモガヴェーロ自らがフルート版にアレンジ。
ヴァイオリンからフルートへと主役が交代した3曲のソナタは、モガヴェーロとダメリーニのヴィルトゥオージティが存分に発揮された演奏に仕上がっており、フルート・ソナタのレパートリーの拡大にも一役買っています。
アンドレア・モガヴェーロはジャン=ピエール・ランパルの演奏に接してフルートの道に進むことを決意。2009年に留学したエコールノルマル音楽院では工藤重典に師事した経歴の持ち主です。
C-00416
「セイキロスの墓碑銘」によるファンタジー 〜 ギター独奏の為の作品集
ロドリーゴ:トッカータ
ゲラルド・ドロスト(1955−):2つの歌 Op.172
シモーネ・イアンナレッリ(1970−):幻想曲ニ長調
バリオス:森に夢見る
ドロスト:万華鏡のようなワルツ
アサド:「セイキロスの墓碑銘」によるファンタジー
サノス・ミトサラス(G)

録音:2019年1月−12月
ダダリオ社(D'Addario)のアーティスト&アンバサダーを務めているギリシャのギタリスト、サノス・ミトサラス。
ギター独奏のため書かれた難曲の1つとして知られるロドリーゴの「トッカータ」やバリオスの名曲「森に夢見る」に加え、アルバムのタイトルにもなっているアサドの「「セイキロスの墓碑銘」によるファンタジー」などミトサラスに献呈された作品も収録されています。
C-00417
ショパン:ワルツ全集
ワルツ第1番変ホ長調 Op.18「華麗なる大円舞曲」/3つの華麗なるワルツ Op.34/ワルツ第5番変イ長調 Op.42「大円舞曲」/3つのワルツ Op.64/2つのワルツ Op.69/3つのワルツ Op.70/ワルツ第16番変イ長調 KK.IVa-13/ワルツ第15番ホ長調 KK.IVa-12/ワルツ第14番ホ短調 KK.IVa-15/ワルツ第19番イ短調 KK.IVb-11/ワルツ第17番変ホ長調 KK.IVb-10/ワルツ第18番変ホ長調 KK.IVa-14
マルコ・ソッリーニ(P/スタインウェイ)

録音:2010年6月13日−12日、サン・マルコ教会(ポンツァーノ・ディ・フェルモ、イタリア)
シャンドス(Chandos)レーベルに4枚のロッシーニのピアノ作品集を録音し、その演奏と価値の高さがドイツ・ロッシーニ協会から絶賛されたイタリアの名ピアニスト、マルコ・ソッリーニ。レオンカヴァッロやプッチーニ、ジョルダーノ、マスカーニ、ベッリーニなどのイタリア音楽の紹介に取組み、ローマ国際ピアノ・コンクールなど様々なコンクールで審査員を務めるなど幅広く活躍する名手が取り組んだショパンのワルツ全集。様々なピアニストが奏でてきた名作中の名作で、ソッリーニが新鮮な解釈も聴かせてくれています。
C-00418
忘却〜ギターの為のピアソラへのオマージュ
ピアソラ:悲しきゴルド
コシモ・カロヴァーニ(1991−):私が泣くのを見るために
ピアソラ:La Fortezza Dei Grandi Perche(大いなる理由の砦)
ジャコモ・スサーニ(1995−):プレリューディオ・ゼロ
ピアソラ:Sera que estoy llorando(泣いているのかもしれない)
エルヴィラ・ムラトーレ(1985−):湖の歌を待ちながら
ピアソラ:迷子の小鳥たち
エドアルド・ダドーネ(1992−):アレニーレ
ピアソラ:操り人形
マルコ・デ・ビアージ(1977):即興曲第12番
ピアソラ:ハシント・チクラーナ
マウロ・モンタルベッティ(1969−):ゆっくりと消えていく忘却の彼方へ
ピアソラ:誰かがタンゴに呼びかける
ニコラ・ヤッペッリ(1975−):アクセントと願い
ピアソラ:ロコへのバラード
マルコ・ラメッリ(1984−):6本の弦の夢
ピアソラ:6時の鐘が鳴る時
カルロ・ガランテ(1959−):オメナヘ〜アストラ・ピアソラのトンボー
ルイージ・アッタデモ(G)

録音:2021年2月23日&26日、スタジオエンメ(カレンツァーノ、イタリア)
スペインのリナーレスにあるアンドレス・セゴビア・アーカイヴでタンスマンやカサド、パイッサなどの知られざる未出版作品の発掘を行うなど、多くの実績を残しているナポリ出身のギタリスト、ルイージ・アッタデモ。
アストル・ピアソラに捧げるアニヴァーサリー・アルバムは、アッタデモ自身のギターアレンジによるピアソラの作品と、現役の作曲家たちのギター作品を交互に演奏するプログラム。
アッタデモのギターが、ピアソラのタンゴと、20〜21世紀の新しいタンゴのコントラストを巧みに描いています。
C-00419
20世紀&21世紀のトランペットとピアノの為の作品集
シャルリエ:ソロ・ド・コンクール(1900)/ベーメ:愛の歌 Op.22-2(1902)
エネスコ:伝説(1906)
ジョンゲン:コンチェルティーノ Op.41(1913)
ペスキン:ロマンス(1945)
シェロコフ:エチュード第1番(1946)
オネゲル:イントラーダ(1947)
ガロワ=モンブラン:サラバンドとフィナーレ(1949)
イベール::即興曲(1951)
ボザ:リート(1976)
カルデナス・ゴンザレス:メスティサへ(2020)
ファブリツィオ・イアコボーニ(Tp)、
アレッサンドラ・フェリーチェ(P)

録音:2020年10月−12月、チューブ・レコーディング・スタジオ(ファーラ・イン・サビーナ、イタリア)
1900年に作曲されたテオ・シャルリエの「ソロ・ド・コンクール(演奏会用独奏曲)」からベーメやエネスコ、ジョンゲン、オネゲル、ボザなどの作品を作曲年代順に配置し、カルロス・アルベルト・カルデナス・ゴンザレス作曲の委嘱作品で締めくくる20〜21世紀プログラムを披露してくれるのは、イタリアのトランぺッター、ファブリツィオ・イアコボーニ!
イタリアのラクイラ音楽院ではサンドロ・ヴェルザーリから教えを受け1999年に優秀な成績で同音楽院を卒業したファブリツィオ・イアコボーニは、その後、ジュゼッペ・ボダンザとルチアーノ・カドッピに、シカゴ・ノースウェスタン大学ではレックス・マーティン、チャールス・ガイヤー、バーバラ・バトラーに師事し、さらにその後もガボール・タルケヴィ、アンドレア・コンティ、マックス・ゾンマーハルダーの下で研鑽を積んだイタリア・トランペット界におけるトップ・プレーヤーの1人。
ミラノ・スカラ座アカデミーOの首席トランペット奏者を務めた後、リッカルド・ムーティが創設したルイージ・ケルビーニ・ジョヴァニーレOとローマSOで活躍。
オランダとフィンランドの名門、ロッテルダムPOとタンペレPOの首席客演奏者としても招聘され、現在はスイス、ルガーノのインターナショナル・チェンバー・フィルハーモニック・オーケストラで活躍しています。
イタリア、ベネヴェントのニコラ・サーラ音楽院のトランペット科の教授を務めているなど、後進の育成にも情熱を注ぐイタリアの実力者、渾身のプログラムにご期待下さい!
C-00420
バロッコ〜チェロ四重奏の為の作品集
ヴィヴァルディ:協奏曲ト短調 RV.531
チャイコフスキー:子供のアルバム Op.39より(Vc四重奏版)
ソッリマ:隠された音
クイーン:ボヘミアン・ラプソディ
メタリカ:ナッシング・エルス・マターズ
レッド・ツェッペリン:天国への階段
ピアソラ:忘却(オブリビオン)、フーガと神秘
バーンスタイン:マリア
エルフマン:ザ・シンプソンズ・テーマ
チェロプレイ・クヮルテット〔フィリッポ・ブルキエッティ(Vc)、シモーネ・センタウロ(Vc)、フランチェスカ・ガッディ(Vc)、クリスティアーノ・サッキ(Vc)〕

録音:2021年1月5日−17日、ソノリア・レコーディングス・プラット(プラート、イタリア)
2015年に結成されたチェロ四重奏団「チェロプレイ・クヮルテット」が贈る「バロッコ」は、1つのジャンルに収まりきることのないスケールの大きなプロジェクト!
ヴィヴァルディの有名な協奏曲からチャイコフスキー、さらには鬼才ソッリマへと繋がり、ジャンルの壁を飛び越えてクイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」やメタリカ、レッド・ツェッペリンの音楽が繰り広げられる「バロッコ」プロジェクトは、編成や様々なジャンルの名曲の間には音楽的な障壁が無いことを教えてくれるユニークかつ大胆なプログラムです。
チェロ・クヮルテットが繰り広げるエキサイティングなジャンルレスの世界を存分にお楽しみ下さい!
C-00421
タンゴ・デ・サックス〜サクソフォン四重奏によるタンゴ
ピアソラ:革命家
アルマンド・ポンティエ(1917−1983):輝ける40年代
ピアソラ:天使のミロンガ、天使の死、天使の復活
ミッチェル・デューク(1974−):ロベルトの靴
フェルナンド・ラーマン(1968−):ロス・トレス・バリオス
グラシアーノ・デ・レオーネ(1890−1945):ブエノスアイレスの遺物
ピアソラ:ブエノスアイレスの四季
ヘラルド・マトス・ロドリゲス(1897−1947):ラ・クンパルシータ
ネクサス・サクソフォン四重奏団〔ミッチェル・デューク(ソプラノ・サクソフォン)、アンドルー・スミス(アルト・サクソフォン)、ネイサン・ヘンショウ(テナー・サクソフォン)、ジェイ・バーンズ(バリトン・サクソフォン)〕、ダニエル・ロハス(P)、スティーヴン・カットリス(バンドネオン)

録音:2019年2月−9月、シドニー音楽院リサイタル・ホール(オーストラリア)
抜群の相性の良さを聴かせてくれる「サクソフォン四重奏」と「タンゴ」の組み合わせを、オーストラリアの実力派アンサンブルの演奏で存分に楽しめる充実のプログラム!
ネクサス・サクソフォン四重奏団の新たなプロジェクトとなる「タンゴ・デ・サックス」では、ピアソラの傑作「ブエノスアイレスの四季」や「天使シリーズ」と一緒に未発表の作品を提案することで、ピアソラの作品はもちろんのこと、その他の作品の音楽的な成熟度の高さを示してくれています。
オーストラリアのアンサンブルであるネクサス・サクソフォン四重奏団は2002年に結成。2021年にはオーケストラ伴奏によるエレーナ・カッツ=チェルニンの大作「5つのチャプター」のオーストラリア初演を任されるなど、世界規模での活躍を展開しています。
C-00422
ダヴィデ・フィッコ(1962−):ギターの為の無伴奏作品集
歌手/フェデリコ・ガルシア・ロルカの詩による5つの断章/子守歌/3つの小さな夜想曲/夜の息吹/クロムオキサイド・ハート
エドアルド・ピエリ(G)

録音:2015年8月−2019年10月、ピネローロ(イタリア)
1991年生まれのイタリアのギタリスト、エドアルド・ピエリのデビュー・アルバムとなるダヴィデ・フィッコのギター作品集。
作曲家、ギタリスト、レコーディング・エンジニアなど、様々な場面で活躍を続けるフィッコの無伴奏ギター作品は、高度なテクニックを求められる難曲揃い。
トスカーナ州ルッカ県のヴィアレッジョで開催されているギター・フェスティヴァルを主宰するなど幅広く活躍するエドアルド・ピエリの高い能力が発揮されています。
C-00423
トイ・ピアノ、舞台に立つ〜トイ・ピアノのための作品集
ダイアナ・ブロム:日本の編み物〜トイ・ピアノと3本の編み針のための
成本理香:ラインズ
ガストン・ポッレ・アンサルディ:クアジ・リチュアーレ 〜 トイ・ピアノとトイ・パーカッションのための
マルコ・ペドラッツィ:チク=タク=トイ
マッツ・オー・ハンソン:時間の海
J.M.ブロック:前奏曲「BACHAGE」
ポール・スミス:コンステレイションズ 〜 トイ・ピアノ、トイ・シロフォンとリストベルのための
メルセデス・サバラ:おもちゃの踊り
ファビオ・ルッピ:ディヴァージョンズ
アリシア・S.レジェス:ディレトーレ・ディ・ラッタ 〜 トイ・ピアノとブリキのロボット・ドラマーのための
ジャン・パオロ・ルッピ:トイ・トイ・トイ!
アントニオ・ジャコメッティ:チョリーニョ・サンバド・パラ・オ・シュローダー 〜 トイ・ピアノとトイ・パーカッションのための
アントニエッタ・ロッフレード(トイ・ピアノ)

録音:2021年2月27日−28日、HDスタジオ(レッコ、イタリア)
本来は子供用の楽器、または子供のための玩具として作られた「特別」な楽器であり、現在も音楽的な可能性が追及され続けている「トイ・ピアノ」をソロ楽器としてステージ上に送り出したユニークな企画が登場!
予てからトイ・ピアノの可能性の追求と研究に取り組んできたイタリアの女流ピアニスト兼音楽学者のアントニエッタ・ロッフレードは、この楽器のために2018年以降に作曲された新作13作品を今回のレコーディングのために選曲。
1872年創業という非常に長い歴史を持つアメリカのトイ・ピアノ・メーカー「シェーンハット(Schoenhut)社」の2台のトイ・ピアノ(37鍵のコンサートグランド、25鍵のトラディショナル・スピネット)を使い分け、さらには「編み針」や「トイ・パーカッション」、極めつけ「ブリキのドラマー・ロボット」までを採り入れるという徹底ぶり。
現代の作曲家たちがその想像力を最大限に発揮して書き上げた「トイ・ピアノ」のための意欲作の数々。その摩訶不思議な音世界は「トイ・ピアノ」のソロ楽器としての可能性を感じさせてくれます。
C-00424
ドビュッシー:前奏曲全集
前奏曲集第1巻/前奏曲集第2巻
慈善団体「負傷者の衣」の為の小品
クリストファー・ハウエル(P)

録音:2018年6月21日−2020年6月26日、グリファ&フィリ・スタジオ(ミラノ、イタリア)
ロンドン出身の熟練のピアニスト、クリストファー・ハウエル。14歳で自作曲の指揮とピアノ・リサイタルを経験した後、ロンドンの王立音楽アカデミーを経て、エジンバラ大学でケネス・レイトンとエルゼ・クロスに作曲を学んだ経歴の持ち主です。
スタンフォードやマッケンジーなど様々なイギリス音楽の録音を行ってきたハウエルのドビュッシー。色彩感に富んだ24曲の練習曲に続きアルバムの掉尾を飾るのは「慈善団体「負傷者の衣」の為の小品」。1915年に作曲されたワルツ風の知られざる秀作です。
C-00425
カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895−1968):平均律ギター曲集 Op.199 Vol.1
前奏曲とフーガ第1番〜第12番
モノ・ギター・デュオ〔ジュゼッペ・モリーノ(G)、アンナ・クリスティーナ・ノヴィツカ(G)〕

録音:2020年12月27日−29日、サン・セバスティアーノ教会(アルピーノ、イタリア)
20世紀のイタリアを代表する作曲家の1人であるマリオ・カステルヌォーヴォ=テデスコが書き上げた大作「平均律ギター曲集 Op.199(2台のギターの為の24の前奏曲とフーガ)」は、対位法の世界、そしてライプツィヒのカントール、ヨハン・セバスチャン・バッハの芸術への忠実なオマージュです。
ギター・デュオの編成のために書かれた記念碑的作品であるこの「平均律ギター曲集」に取組んだモノ・ギター・デュオは、イタリアとポーランドのギタリストたちによって2017年に結成。
技術的にも音楽的にも高度なレベルを要求される「平均律ギター曲集」において、その見事なコンビネーションでカステルヌォーヴォ=テデスコが思い描いた「バッハへのオマージュ」を表現してくれています。
C-00429
EIVQ〜サクソフォン四重奏の為の近代作品集
ラッファエーレ・ベッラフロンテ(1961−):バンドネオンとサクソフォン四重奏の為の協奏曲第3番
ピアソラ(1921−1992):サクソフォン四重奏の為の「ブエノスアイレスの四季」
エドアルド・ディネッリ(1976−):サクソフォン四重奏の為の「サクソフォー」
ロベルト・スカルチエッラ・ペリーノ(1967−):サクソフォン四重奏の為の「テニス・クヮルテット」
エクスクルーシヴ・サクソフォン四重奏団〔ヴァレンティナ・レネスト(ソプラノ・サクソフォン)、オルガ・コスタ(アルト・サクソフォン)、フランチェスカ・シモネッリ(テナー・サクソフォン)、ステーファノ・アンジェローニ(バリトン・サクソフォン)〕、マリオ・ステーファノ・ピエトロダルキ(バンドネオン)

録音:2020年11月、E.R.M.E.Sスタジオ(モデナ、イタリア)
2010年から2020年にかけてイタリアの作曲家たちによって書かれたサクソフォン・アンサンブルの為の現代レパートリー集。
ベッラフロンテのサクソフォン四重奏とバンドネオンによる五重奏曲と、ピアソラのサクソフォン版「ブエノスアイレスの四季」とのコントラスト、親和性がこのプログラムの中でも最も興味深いポイントと言えるでしょう。
エクスクルーシヴ・サクソフォン四重奏団は2010年9月に誕生したイタリアのアンサンブル。オリジナル、アレンジを問わずシューマンからガーシュウィンを経て21世紀の現代作品をレパートリーにすると同時に、様々な編成にも対応するフレキシブルなスタイルを持ち味としています。
C-00430
ドニゼッティ:喜歌劇「リータ」 マルコ・イアンネッリ(指)、
イッタ・ファン(ソプラノ/リータ)、チェン・ヨン(テノール/ベッペ)、イサーク・ドロシャ(バリトン/ガスパーロ)、シュ・ウェイ=エン(P)、アンガス・リー(Fl)、クラウディア・ン(Cl)、パトリック・イム(Vn)、スン・ユー(Va)、アンナ・クワン(Vc)

録音(ライヴ):2020年11月23日、ハウ・パー・マンション(香港)
1841年の夏にドニゼッティ作曲した登場人物は僅か3人という短く小規模の喜歌劇「リータ」。
この香港でのライヴ・レコーディングでは、イタリア人指揮者のマルコ・イアンネッリによって室内アンサンブル版へと編曲が行われ、ピーター・ゴードンによる英語のナレーションが加わるなど「リータ」に新たな息吹を吹き込まれています。
ガスパーロとベッペによるリータの取り合い、さらには押し付け合いというストーリーの「リータ」は、音楽的なクォリティの高さとウィットに富んだ登場人物たちが光る知られざる秀作です。
C-00431
5弦ギターのための二重奏曲集
ドワジー:3つの二重奏曲 Op.15
メルキ:2本のギターのための4つの二重奏曲 Op.3
ド・ロワイエ:12のワルツ Op.23
デュオ・ノーリ=ソアッティン〔ロベルト・ノーリ(G)、ルカ・ソアッティン(G)〕

録音:2019年7月26日−29日、ヴィッラ・ドゥケッサ・ディ・ガッリエーラ劇場(ジェノヴァ、イタリア)
18世紀に製作されたヒストリカル・ギターの音色の美しさ、甘さ、そして魅力を存分に味わうことが出来るという貴重なプロジェクト。
18世紀末の1795年頃にフランスのパリで製作された2本の貴重なヒストリカル・ギターの優美で味わい深い音色が、同じく18世紀を生きた3人のフランスの音楽家たちの作品とシンクロすることにより、その音楽的な魅力を最大限に際立たせてくれています。
デュオ・ノーリ=ソアッティンは2011年に結成されたイタリアのギター・デュオ。18〜19世紀におけるギターのレパートリーの発掘、紹介を進めるべく精力的に活動している期待のアンサンブルです。
C-00432
マータ・アルマ〜「アヴェ・マリス・ステラ」のテキストに基づく音楽
ポンツィオ:アヴェ・マリス・ステラ
デル・ピーノ:ルス
ナスターリ:朝
ブラガ:イマンジャ
作曲者不詳
:「カンブレの写本 A.410」より おおマリア、海の星
作曲者不詳:「ラス・ウエルガスの写本」より おおマリア、海の星
作曲者不詳
:「モンペリエの写本 H.196」より おおマリア、海の星
ベネッティ:アヴェ
アルビーニ:アヴェ・マリス・ステラ Op.62
マルグッティ:アヴェ・マリス・ステラ
ベッティネッリ:天国にて
コロ・ファコルタ・ディ・ムジコロジア、
ジョヴァンニ・チェスティーノ(指)

録音:2019年1月−2021年3月、クレモナ(イタリア)
「アヴェ・マリス・ステラ」のテキストを共通点とする現代の作品と16世紀の作品、そして3つの写本に収められた作品を集めた時代を超越した「アヴェ・マリス・ステラ集」。
時代、スタイル、作曲技法は違えども「アヴェ・マリス・ステラ」のテキストで繋がる11曲の聖なる歌の数々が1つにまとまることにより、そのテキストの偉大な存在感を改めて教えてくれています。
コロ・ファコルタ・ディ・ムジコロジアはクレモナ、パヴィア大学の音楽学、文化遺産の学部生たちによって2002年に結成された合唱団。2013年からはミラノ大学などで研鑽を積んだ指揮者、作曲家、ルネサンス・リュート奏者のジョヴァンニ・チェスティーノが指揮者を務めています。
C-00433
ブラームス:ピアノ4手連弾による交響曲全集 Vol.1
交響曲第1番ハ短調 Op.68(作曲者編曲によるピアノ4手連弾版)/大学祝典序曲 Op.80(作曲者編曲によるピアノ4手連弾版)
マッシミリアーノ・バッジョ(P)、
コッラード・グレコ(P)

録音:2021年1月、グリファ&フィーリ・スタジオ(ミラノ、イタリア)
自らの交響曲や管弦楽曲、ピアノ協奏曲、室内楽曲などの数多くの作品を「1台ピアノ4手連弾」に編曲したヨハネス・ブラームス(1833−1897)。
このブラームスが遺した「1台ピアノ4手連弾」のための編曲作品に着目したイタリアのピアノ・デュオが、「1台ピアノ4手連弾版」による「交響曲全集」のレコ―ディングをスタート!
イタリアのピアニスト、コッラード・グレコとマッシミリアーノ・バッジョが全集録音の第1弾に選んだのは「交響曲第1番」と「大学祝典序曲」の2作品。
「1台ピアノ4手連弾」だからこそ明瞭に聞こえてくる声部を際立たせ、この2作品を完全に理解するために不可欠なニュアンスやディテールを表現することに成功しています。
マッシミリアーノ・バッジョは、ミラノのジュゼッペ・ヴェルディ音楽院を最優秀で卒業した後にセルジオ・フィオレンティーノに師事。クリスチーナ・フロシーニとピアノ・デュオを結成し、イタリアにおいてシューベルトの4手連弾作品の全曲を演奏した演奏家となった後、2006年から母校で教鞭を執り、2016年からは副学長を務めている重鎮ピアニストの1人です。マスタークラスのため、ここ日本にも度々来日しています。
バッジョとデュオを組むコッラード・グレコはミラノでアルベルト・モッツァーティとブルーノ・カニーノにピアノを学び、ジョヴァンニ・ソッリマやマッシモ・クァルタ、タチアナ・ヴァシリエヴァといった著名なソリストたちと共演を重ねている実力派。
C-00434
フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ集
ヴァイオリン・ソナタ第1番イ長調 Op.13
ヴァイオリン・ソナタ第2番ホ短調 Op.108
パオロ・ギドーニ(Vn)、
ジャンパオロ・ストゥアーニ(P)

録音年月日不詳(イタリア)
マントヴァ出身のヴァイオリニスト、パオロ・ギドーニはシエナのキジアーナ音楽院でフランコ・グッリの下で研鑽を積んだのち、スイスのシオンでイヴリー・ギトリスに師事。
サルヴァトーレ・アッカルドやフランコ・クラウディオ・フェラーリからもヴァイオリンを学び、19歳という若さでフィレンツェのヴィットリオ・グイ賞を受賞した経歴を持ち、トリオ・マティスを1983年に創設。現在もソリスト、室内楽奏者として活躍し続けているイタリアのヴァイオリン界の巨匠の1人です。
19世紀のヴァイオリン芸術の最高峰に位置するフォーレの傑作では、イタリアのマエストロが深みと輝きが伴う演奏を披露してくれています。
C-00435
.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV.988(ブルーノ・ジュランナの編曲による弦楽三重奏版) トリオ・クォドリベット〔マリークリスティーネ・ロペス(Vn)、ヴィルジニア・ルッカ(Va)、ファビオ・ファウソーネ(Vc)〕

録音:2020年9月25日−27日、サン・ロレンツォ教会(パッセラーノ・マルモリート、イタリア)
弦楽三重奏版のバッハの「ゴルトベルク変奏曲」と言えば「ドミトリ・シトコヴェツキー編曲版」が代表的であり最も有名ですが、イタリアのアンサンブル、トリオ・クォドリベットが取り上げたのはこの「シトコヴェツキー編曲版」ではなく「ブルーノ・ジュランナの編曲版」!
イ・ムジチ合奏団の創設に携わり、カラヤンとの共演でゲディーニの「ヴィオラ協奏曲」を世界初演。チェリビダッケやジュリーニ、アバド、バルビローリ、ムーティといった世界的巨匠と共演を重ねてきたイタリアの伝説的ヴィオラ奏者であるブルーノ・ジュランナ(1933−)がヴァイオリン、ヴィオラとチェロの弦楽三重奏での演奏のために編曲を行ったバッハのゴルトベルク変奏曲」。
イタリアの気鋭のアンサンブルが、母国のレジェンドが編曲した「ゴルトベルク変奏曲」の見事な完成度とその魅力をじっくりと伝えてくれます。
ナターリヤ・グートマンやエンリコ・ディンドに師事したチェリスト、ファビオ・ファウソーネを中心として結成されたトリオ・クォドリベットは、
2016年にはヴァルティドーネ国際室内楽コンクールで第2位、モンカリエーリのヨーロッパ音楽コンクールで第1位、さらには2018年にラティーナのコンコルソ・インターナショナル・ディ・ムジカ・ダ・カメラ・マッシミリアーノ・アントネッリで第2位を受賞するなど、着実に成長を遂げ、評価を高めているイタリアの若きアンサンブル。
2015年に開始した「プロジェクト・ゴルトベルク(Progetto Goldberg)」で南フランス・ツアーを行い、クレモナのヴィオリーノ博物館やトスカーナ・モンテヴェルディ音楽祭でのコンサート・シリーズなどに招聘され活躍しています。
C-00436
モーツァルト:ピアノのための変奏曲集
グラーフのオランダ語歌曲「われは勝てり」による8つの変奏曲ト長調 K.24/アレグレットの主題による6つの変奏曲ヘ長調 K.54/K.547b/ドゼードの「リゾンは森で眠っていた」による9つの変奏曲ハ長調 K.264/「ああ、ママに言うわ」による12の変奏曲ハ長調 K.265(キラキラ星変奏曲)/グルックの「メッカの巡礼」の「愚かな民が思うには」による10の変奏曲ト長調 K.455
アレッサンドロ・コスタンティーノ・ビアンキ(P/スタインウェイ)

録音:2019年12月、エクス・インフェルメリア(イタリア)
1993年にイタリア、ラツィオ州の都市ラティーナで生まれた俊英ピアニスト、アレッサンドロ・コスタンティーノ・ビアンキが「ソナタ」や「幻想曲」ではなく「変奏曲」のみに着目したモーツァルト・アルバム!
ルガーノのスイス・イタリア音楽院で研鑽を積んだのち、2018年からは奇才アレッサンドロ・デリャヴァンに師事し、そのピアニズムに磨きをかけ続けているビアンキ。
天才作曲家であると同時に天才鍵盤楽器奏者でもあったモーツァルトが、「変奏曲」で表現しようとした自由闊達な即興性の魅力をビアンキの両手が巧みに伝えてくれる好演奏です。
C-00437
堂々とした夢を見て〜ピアノ4手連弾のためのロシア音楽集
チャイコフスキー(ラフマニノフ編):組曲「眠りの森の美女」Op.66a
ラフマニノフ:6つの小品 Op.11
ボルトキエヴィチ:ロシアの旋律と踊り Op.31
モデネーゼ・ジェズアート・デュオ〔エリア・モデネーゼ&エリザベッタ・ジェズアート(P4手連弾/スタインウェイ)〕

録音:2021年2月、ヴェデラゴ・ディジタル・サウンド(トレヴィーゾ、イタリア)
イタリアのピアノ・デュオ、モデネーゼ・ジェズアート・デュオはピアノ4手連弾というスタイルを通じて3つの発見を聴き手にもたらしてくれます。
1つ目はピアノ・デュオ芸術の傑作であるラフマニノフの「6つの小品」の絶対的な美しさ、2つ目は「眠りの森の美女」で際立つラフマニノフの天才的なアレンジ、そして3つ目はボルトキエヴィチの秀作が備える華麗で魅惑的なリズムと旋律美。
パドヴァのチェーザレ・ポリーニ国立音楽院で学んだモデネーゼ・ジェズアート・デュオが、これまでとは異なる角度から3人の大作曲家たちの至芸を観察することで、収録3作品で「夢のような」解釈を提供することに成功しています。
C-00438
芸術と自然〜リスト:ピアノ作品集
エステ荘の噴水 S.163-4
小鳥に説教するアシジの聖フランチェスコ S.175-1
祈り S.173-1/葬送曲 S.173-7
オーベルマンの谷 S.160-6
イングリッド・カルボーネ(P)

録音:2021年3月、クラシカ・ヴィヴァ(イタリア)
フィレンツェでラザール・ベルマンに、ローマではエドゥアルド・オガンドの指導を受けたイタリアの女流ピアニスト、イングリッド・カルボーネ。
ベヒシュタイン・アーティストでもある才女は、ニューヨークのイブラ財団が主催する「イブラ・グランド・プライズ」を2015年から2017年まで3年連続受賞し、前作の「シューベルト」(C00253)もイタリア内外で高評価を受けています。
2020年には母校であるイタリアのコセンツァ音楽院の創設50周年式典に招聘され、その演奏を披露するなど活躍の場を広げるカルボーネが選んだ次なるプログラムはリスト。
リストは師の1人、ベルマンの代名詞でもあるだけに、イタリアの若き才女の解釈に注目が集まります。
C-00439
グリーグ:1台ピアノ4手連弾の為の作品全集 Vol.1
結婚行進曲 Op.19-2
2つの交響的作品 Op.14
幻想曲「秋に」Op.11
ペール・ギュント第1組曲 Op.46
2つの悲しき旋律 Op.34
4つのノルウェー舞曲 Op.35
ワルツ・カプリース Op.37
アンドレア・ミクッチ&フランチェスコ・ディ・マルコ(P4手連弾/YAMAHA CFX)

録音:2020年12月、ヴィラ・ボッシ=コレツィオーネ・ビッツィ(ボーディオ・ロンナーゴ、イタリア)
19世紀ノルウェーの巨匠エドヴァルド・グリーグ(1843−1907)。このノルウェーの作曲家が遺した「1台ピアノ4手連弾」の作品のカタログには、彼自身が書き直したり、手直しを施したり、編曲を行ったりした作品が数多く掲載されています。
それらの作品は、時にはオーケストラ作品になったり、室内楽アンサンブルの為の作品になったり、あるいは独奏楽器の為の作品になったりしており、どのバージョンが「正式な」、または「決定的な」作品なのか、常に明確ではありません。
イタリアの実力派ピアノ・デュオであるアンドレア・ミクッチとフランチェスコ・ディ・マルコは、このグリーグの「謎」の答えを見つけるためではなく、グリーグの作曲のプロセスの素晴らしさを連弾の視点から追求して広めるために「1台4手連弾」の為の作品の全曲録音に取り組むことを決断しました。
グリーグの作風や作曲技法、そしてその歴史を知る上で非常に重要となる「1台ピアノ4手連弾」の魅力を伝えるユニークかつ興味深いプロジェクトがスタートします!
C-00440
テレマン:無伴奏フルートのための12の幻想曲 TWV.40:2-13 リタ・ダルカンジェロ(Fl)

録音:2020年16日-17日、アンドレアス教会(ベルリン、ドイツ)
テレマンの傑作「無伴奏フルートのための12の幻想曲(ファンタジア)」を奏でるのは、かつて兵庫県立芸術文化センターOの首席フルート奏者を務めた経歴を持つイタリアの女流奏者リタ・ダルカンジェロ。
リタ・ダルカンジェロは、テレマンが要求している高い理想像を深く分析し、高度なテクニックに基づく優雅な名人芸で快活かつ正確に演奏しています。
C-00441
バッハ:ヴァイオリンとハープシコードの為のソナタ集 Vol.2
ヴァイオリンとチェンバロの為のソナタ第2番イ長調 BWV.1015
ヴァイオリンとチェンバロの為のソナタ第5番ヘ短調 BWV.1018
ヴァイオリンとチェンバロの為のソナタ第6番ト長調 BWV.1019
マリオ・ホッセン(Vn)、
ピエロ・バルバレスキ(ハープシコード)

録音:2019年2月、ブルガリア国立放送第1スタジオ(ソフィア、ブルガリア)
a Vinci Classics)」が、ヴァイオリン奏者にとっての最重要レパートリーの1つ、バッハの「ヴァイオリン・ソナタ集」のレコーディングを行うために白羽の矢を立てたヴァイオリニストは、ブルガリア出身の名手マリオ・ホッセン!
ブルガリアのプロヴディフで生を受けた後、1991年にオーストリアのウィーンへと移住。1996年にオーストリアの市民権を取得し、ウィーンを中心に活躍している世界的ヴァイオリニストです。
ウィーン国立音楽大学でミヒャエル・フリッシェンシュラーガーに、パリではジェラール・プーレにヴァイオリンを学び、ユーディ・メニューインとヘンリク・シェリングという2人の巨匠の系譜に連なるマリオ・ホッセン。
特にパガニーニのスペシャリストとして世界的に評価されており、有名作品はもちろんのこと、未出版作品や世界初録音作品の発掘、蘇演に精力的に取り組み、幅広いレパートリーを誇っています。
レコーディング面ではパガニーニを中心に取り組んできたマリオ・ホッセンが満を持して対峙する大バッハの「ヴァイオリン・ソナタ」。
オーストリア国立銀行から貸与されている1749年製のグァダニーニヴァイオリンとホッセンの音楽性のコラボレーションにご注目下さい。
C-00442
カンシオネロ・デ・ウプサラ(ウプサラ歌曲集)第1巻 〜 様々な作曲家のビリャンシーコ集 バルタザール・ズニガ(T)、
アッカデミア・デリ・インペルフェッティ

録音:2020年6月、オラトリオ・ディ・サン・ジョヴァンニ・バッティスタ(ジェノヴァ、イタリア)
スウェーデン、ストックホルムのスペイン大使館で秘書官を務めていたラファエル・ミトハナ・ゴードン(1869−1921)が、ウプサラの図書館「カロリーナ・レディヴィヴァ」で発見した曲集である「カンシオネロ・デ・ウプサラ(ウプサラ歌曲集)」。
今回の第1巻には、スペイン民謡で有名なクリスマスソングでもある「川よ、轟く川よ、岸を護るものよ(リウ、リウ、チウ)」などを収録。
メキシコ・シティ出身のテノール、バルタザール・ズニガとイタリアの小編成古楽器アンサンブル、アッカデミア・デリ・インペルフェッティの優れた演奏が、ウプサラに眠っていた曲集の魅力を解き放ちます。
このスペインの「ウプサラ歌曲集」のリリースは全3巻での完結が予定されており、全曲録音が実現した際は「世界初」の貴重な資料となります。
C-00444
ベートーヴェン:バガテル集
ポロネーズ ト長調 Op.89/7つのバガテル Op.33/2つのロンド Op.51/6つのバガテル Op.126/ロンド・ア・カプリッチョ ト長調 Op.129
マリオス・パンテリアディス(P/スタインウェイ)

録音:2020年7月21日-22日、ディミトリ・ミトロプーロス・ホール(アテネ、ギリシャ)
ソナタに比べてより小さい作品であるものの、ベートーヴェンの作曲家人生において大きな意味を持つバガテルやロンドを集めたプログラム。
マリオス・パンテリアディスは2015年に開催されたドイツのハンス・フォン・ビューロー国際コンクールでファイナリストに選出され、ギリシャ国内の様々なコンクールで優勝や上位入賞を果たしているピアニスト。
ウィーンのムジークフェラインやシドニー・歌劇・ハウス、ローマのサンタ・チェチーリア・コンサート・ホールなどへソリストや室内楽奏者としてデビューを果たしている期待のピアニストです。
C-00445
リスト:喜びと悲しみと〜声楽とピアノの為の作品集
喜びと悲しみと S.280/やさしく響け、わが歌 S.301/君は花のような人 S.287/ライン河、その美しい流れの S.272/すばらしいことに違いない S.314/山々に憩いあり S.306/おお!僕がまどろむ時 S.282/われ汝を愛す S.315/漁師の子供 S.292-1/ローレライ S.273/高貴なる愛 S.307/なぜかくも美しくひばりは歌う S.312/あなたはそよ風のように柔らかく S.277/おお、愛しうる限り愛せ S.298
モニカ・ルカーチ(S)、
ステファノ・リゴラッティ(P)

録音:2011年9月20日-21日、クラシカ・ヴィヴァ・レコ―ディング・スタジオ(ドルノ、イタリア)
ベルカントの伝統を学んだハンガリーのコロラトゥーラ・ソプラノと、ミラノ出身のピアニストのデュオが贈るリストの歌曲集。
故郷であるハンガリーからイタリア、ミラノのヴェルディ音楽院へと渡り、ヴィットリオ・テッラノーヴァに声楽を学んだモニカ・ルカーチは、フィレンツェ五月音楽祭Oと共演し、故郷のミシュコルツ国立歌劇場に出演を果たすなど着実にキャリアを積み上げています。
イタリアで会得したベルカントと、母国ハンガリーの情熱が同居するリスト・プログラムです。
C-00447
ピアノ4手連弾の為の19世紀のイタリア音楽集
ロッシーニ:小さなファンファーレ
ドニゼッティ:ラルゲット、葬送行進曲
ポンキエッリ:ヴェルディの歌劇「椿姫」に基づく追想、シンフォニア
チレア:嬉しそうな愛
ゴリネッリ:ソナチナ Op.97
フマガッリ:ベッリーニの歌劇「清教徒」に基づくディヴェルティメント Op.92
カタラーニ:セレナータ、ワルツのテンポで、リコルディ・カンペストリ、エーロとレアンドロ
ガブリエッラ・モレッリ&ジャンカルロ・シモナッチ(P4手連弾)

録音:2020年1月6日−7日、ロッキ寺院(ローマ、イタリア)
ローマのサンタ・チェチーリア音楽院で学んだ後、ザルツブルクのモーツァルテウム音楽院ではカルロ・ゼッキに師事したイタリアのベテラン・デュオが、「4手連弾」で繰り広げる19世紀イタリアにおける器楽作品の魅力の数々。
ロッシーニやヴェルディ、ドニゼッティ、ベッリーニといった大作曲家たちの活躍により「歌劇」が隆盛を誇り、イタリア楽壇の代名詞となっていた19世紀。
その歌劇隆盛の時代に誕生した器楽作品は、完全なオリジナル作品から、人気歌劇のモチーフを題材としたパラフレーズ的な作品までスタイルは様々。
ロッシーニやドニゼッティを含め、19世紀を生きたイタリアの音楽家たちが4手ピアノ連弾のために作曲、または編曲を行った珠玉の作品の数々を、イタリアの円熟デュオが活き活きと奏でます。
C-00448
シューマン:謝肉祭 Op.9
ノヴェレッテ第8番嬰ヘ短調 Op.21-8
ピアノ・ソナタ第3番ヘ短調 Op.14
ルカ・デッレ・ドンネ(P/YAMAHA CFX)

録音:2020年10月-11月、コッレショーネ・ビッツィ・ピアノフォルティ(ボーディオ・ロンナーゴ、イタリア)
ウディネ市トマディーニ音楽院のピアノ科教授を務めるルカ・デッレ・ドンネは、シューマンのピアノ音楽の旅の重要な位置を占める「謝肉祭」と「ソナタ第3番」をYAMAHA CFXのピアノでレコ―ディングしました。
このようなレパートリーに取り組むことは、主要なピアノ作曲家の1人であるシューマンの姿だけでなく、過去にこれらの作品に忘れ難い足跡を残した偉大な音楽家たちと向き合うことでもあります。
デッレ・ドンネは、演奏者に求められる難問の多くに、独特の方法で、しかも極めてエレガントに取り組み、解決しています。
C-00449
ナポレオン・コスト(1805-1883):ギター作品全集 Vol.2〜変奏曲と幻想曲
ヴァイグルの歌劇「スイス人の一家」の主題による変奏曲と終曲 Op.2/アルミードのバレエのモチーフによる幻想曲 Op.4/演奏会用幻想曲 Op.6/ドニゼッティの歌劇「ランメルモールのルチア」によるディヴェルティスマン Op.9/スペインの「ラ・カチューシャ」によるカプリス Op.13/ベッリーニの「ノルマ」のモチーフによる幻想曲 Op.16/ロマネスカ Op.19b/ベッリーニの歌劇「海賊」の主題による序奏と変奏 WoO.9
カルロ・フィエレンス(ギター/ルネ・ラコート1855年製)

録音:2020年12月、マクウェイヴ・スタジオ(ブレッシャ、イタリア)
ギターのレパートリーとテクニックの両面において決定的な足跡を遺したフランスのギターの巨匠、ナポレオン・コストの作品の全てを網羅するシリーズの第2巻。
「変奏曲」と「幻想曲」をテーマとした第2巻を奏でるのは前作に引き続き、名匠リカルド・イズナオラからその実力を称賛されたイタリアのギタリスト、カルロ・フィエレンス。
ナポレオン・コストの代名詞でもある「7弦ギター」。名工ルネ・ラコートが1855年に製作した貴重な7弦ギターを手に、華麗なる「変奏曲と幻想曲」の世界を繰り広げます。

C-00450
サン=サーンス:フルートを伴う作品全集
オデレット ニ長調 Op.162/ロマンス ヘ長調 Op.36(ビオコティーノ編)/ロマンス変ニ長調 Op.37/歌劇「サムソンとダリラ」Op.47より あなたの声に心は開く(ビオコティーノ編)/歌劇「プロセルピーヌ」R.292より パヴァーヌ(タファネル編)/オラトリオ「ノアの洪水」Op.45より 前奏曲(タファネル編)/歌劇「アスカニオ」R.293より アリアとバレエ(タファネル編)/歌劇「エティエンヌ・マルセル」R.290より パヴァーヌ(タファネル編)/組曲「動物の謝肉祭」R.125より 白鳥(タファネル編)/タランテラ イ短調 Op.6/デンマークとロシアの旋律による奇想曲 Op.79
ジャンニ・ビオコティーノ(フルート/ムラマツフルート)、ジリオラ・グラッシ(P/ファツィオリF278)、シルヴァーノ・スカンツィアーニ(Ob)、ニコラ・ズッカラ(Cl)

録音:2021年2月6日-7日、グィード・カンテッリ音楽院(ノヴァーラ、イタリア)
イタリアのダ・ヴィンチ・クラシックスが贈るサン=サーンスの没後100周年アニヴァーサリー・アルバムは、オリジナル、アレンジを織り交ぜた「フルートを伴う(室内楽)作品全集」!
サン=サーンスのオリジナル、タファネル、そして自身の編曲作品で構成されたプログラムを奏でるのでは、ムラマツフルート 14K GOLDを愛用しているイタリアのフルーティスト、ジャンニ・ビオコティーノ(ビオコッティノ)。
マクサンス・ラリューやトレヴァー・ワイ、レナーテ・グライス=アルミンといった名手たちに師事した経歴を持ち、ミラノのイ・ポメリッジ・ムジカーリ、ミラノ・スカラ座フィル、ドニゼッティ・ベルガモ音楽祭、アッカデミア・ビザンティーナなどの著名なオーケストラや音楽祭に首席奏者、ソリストとして参加し、さらには日本にも度々来日するなどイタリア内外で活躍中のフルーティストです。
C-00451
エヌモン・ゴーティエ&ドニ・ゴーテェエ:「ローマ1676年」〜 ジュリアン・ブロヴァンによって蒐集されたリュート小品集
組曲イ長調/組曲ニ短調/組曲ト長調/組曲ニ長調/組曲イ短調
ミケーレ・カレカ(バロック・リュート)

録音:2018年6月、コンヴェント・デリンコント修道院(フィレンツェ、イタリア)
リュートの為の手稿譜から音楽を再発見し再現することは、今では忘れ去れてしまった世界に足を踏み入れることを意味すると同時に、これらの音楽を現代に呼び戻すことにより、当時の宮廷や貴族のサロンでの音楽の世界を想起させてくれることに繋がります。
イタリア、ローマ出身のリュート奏者でドイツ・グラモフォンやドイツ・ハルモニア・ムンディなどにもレコ―ディングを行っている名リュ―ティスト、ミケーレ・カレカのプロジェクト「ローマ1676年」では、当時の有名な音楽一族だったゴーティエ家の老ゴーティエ(エヌモン)と従兄弟のドニが書いたと伝わるリュートの為の小品が集められており、「イ長調」と「ニ短調」には作曲者が特定出来なかった作品も含まれています(他の3つの組曲はドニ・ゴーティエの作品)。
C-00452
バッハ:オルゲルビュヒライン BWV.599-644 エンリコ・ヴィッカルディ(Org)

録音:2009年10月、バチカン市国行政庁教会(バチカン市国)
音楽史上最も有名なオルガン曲集の1つである大バッハの「オルゲルビュヒライン」。
ルネ・クレマンシックやディエゴ・ファソリス、ジュリアーノ・カルミニョーラといった古楽界の大物たちと共演を重ねているイタリアのオルガニスト、エンリコ・ヴィッカルディが、バチカン市国のために製作されたダニエレ・マリア・ジアーニ社製のオリジナル・オルガン(2007年製)を用いて、この作品を新鮮かつ魅力的に読み解いています。
C-00453
リスト:十字架への道
十字架への道 S.53(ソリスト、合唱&ピアノ版)/スターバト・マーテル S.172b(S.579/3)/主イエス・キリストの変容の祝祭 S.188/アヴェ・ヴェルム・コルプス S.44/バッハの名前に基づく音楽帳の1ページ S.166T(世界初録音)/ドイツ教会歌 S.669a/十字架像 S.342
コーロ・マギーニ、
クラウディオ・キアヴァッツァ(指)、
キアーラ・ベルトリオ(P)、マウロ・ボルジョーニ(Br)、カーリン・セルヴァ(S)、スヴェトラーナ・スクヴォルツォヴァ(メゾソプラノ

録音:2021年3月26日−28日、サンタ・ペラギア教会(トリノ、イタリア)
19世紀最大のコンポーザー=ヴィルトゥオーゾ・ピアニスト、リストが遺した「十字架への道」をはじめとする宗教作品の数々。
1995年に創設されたコーロ・マギーニは、バッハからブリテンまでを主なレパートリーとし、オッターヴィオ・ダントーネやヘルムート・リリング、クリストファー・ホグウッド、ロバート・キング、アレッサンドロ・デ・マルキなどの合唱界、古楽界の名匠たち、さらにはキリル・ペトレンコやジャナンドレア・ノセダ、クリスチャン・ヤルヴィ、ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス、ジェフリー・テイトといった世界的指揮者たちとの共演も重ねてきた歴史を持つイタリアのプロの合唱団です。
指揮を振るのはハンガリーのコダーイ・インスティチュートのペーテル・エルデイに合唱指揮を学んだクラウディオ・キアヴァッツァ。
「十字架への道」はソリスト、合唱とピアノによるヴァージョンを選択し、世界初録音となる断片「バッハ(BACH)の名前に基づく音楽帳の1ページ」を組み込むなど、プログラム構成にもこだわりが見られます。
C-00454
ジョヴァンニ・アントニオ・グイード(1675?-1729):ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ集(世界初録音)
ソナタ第1番/ソナタ第2番/ソナタ第3番/ソナタ第4番/ソナタ第5番/ソナタ第6番
アンサンブル・オルテンシア・ヴィルトゥオーサ〔ジョヴァンニ・ロータ(Vn&コンサートマスター)、レベカ・フェッリ(Vc)、ミケーレ・カレッカ(テオルボ&バロック・ギター)、ジルベルト・スコルダーリ(ハープシコード)〕

録音:2020年10月、サン・ジュゼッペ教会(アッリステ、イタリア)
エンリコ・ガッティとシギスヴァルト・クイケンにバロック・ヴァイオリンを学んだイタリア古楽界期待のヴァイオリニスト、ジョヴァンニ・ロータが指揮するアンサンブル・オルテンシア・ヴィルトゥオーサは、現在では歴史の陰に隠れてその功績がほとんど知られていない17世紀後半〜18世紀前半のイタリアで活躍したコンポーザー=ヴァイオリニスト、ジョヴァンニ・アントニオ・グイードの世界初録音となる「ヴァイオリン・ソナタ集」を取り上げます。
ジェノヴァ出身のグイードは洗練された作曲家であり、後期バロックの文化に完全に溶け込んでいるにもかかわらず、自身の音楽的アイデアに常に個性と独自性を与えることに成功しています。
この「ヴァイオリン・ソナタ集」はイタリアの18世紀音楽の歴史という大きなモザイクの中に、新たなピースを挿入する再発見と言えるでしょう。
C-00455
ショパン:初期ピアノ作品集
ロンド ハ短調 Op.1
ピアノ・ソナタ第1番ハ短調 Op.4
前奏曲とロンド変ホ長調 Op.16
エロルドの「リュドヴィク」の主題による華麗な変奏曲 Op.12
ソフィア・アンドレオリ(P/ベーゼンドルファー280VC)

録音:2020年11月17日−18日、サクラ・ファミリア・ミーティング・ホール(パドヴァ、イタリア)
14歳からクラシック音楽の学び始め、2016年にはイタリア、パドヴァのチェーザレ・ポリーニ音楽院を最優秀で卒業したイタリアの才女、ソフィア・アンドレオリが奏でるショパンの初期ピアノ作品集。
2019年にはサチーレ音楽院でステファニア・レダエッリの下で学んだメンバーたちでトリオ・ゴルドーを結成するなど、ソリストとしてはもちろんのこと、室内楽奏者としても精力的に活躍している期待のピアニストです。
ソフィア・アンドレオリが若き日のショパンの作品を奏でるために選んだ楽器は、「ウィーン・コンサート(Vienna Concert)」の名を持つベーゼンドルファーのコンサートグランド280VC。
イタリアの才女、ピアノの詩人、ウィーンの至宝が創り上げたショパン・アルバムです。
C-00456
歌の旅〜フランスからイタリアへ
アーン:クロリスに、恍惚の時
グノー:谷間、おお君はどこへ
フォーレ:5月、秋の歌
マスネ:スペインの夜
フランク:夜想曲
シャミナード:ソンブレロ
ドビュッシー:ロマンス、美しい夕暮れ
トスティ:理想の女、4月、君なんかもう、夢、魅惑、セレナータ、別れの歌、最後の歌、可愛い口もと、悲しみ、アブルッツォ地方のギターの調べ
フェデリコ・ロンギ(Br)、
マリア・クリスティーナ・パンタレオーニ(P/スタインウェイ)

録音:2021年3月、リヴァーサイド・スタジオ(トリノ、イタリア)
イタリアとフランスの狭間において、郷愁と感情の翼の上で繰り広げられる歌曲の旅路。アーンやグノー、フォーレ、そしてドビュッシーなど様々な作風のフランス歌曲に続いてアルバムの後半、掉尾を飾るのはトスティの11曲の歌曲。
2013年のトリノ王立歌劇場の日本公演ではノセダの指揮でシャルローネ役を担当し、日本での活躍も印象深いイタリアのバリトン、フェデリコ・ロンギの美しき歌声が、聴き手をイタリアとフランスの旅へと誘います。
C-00457
ギター3重奏のために編曲されたバッハの音楽
幻想曲とフーガ イ短調 BWV.904/前奏曲とフーガ第2番ニ短調 BWV.847(原曲:ハ短調)/トッカータ ニ短調 BWV.538「ドリア調」/カプリッチョ「最愛の兄の旅立ちに寄せて」イ長調 BWV.992(原曲:変ロ長調)/シンフォニア第11番ニ短調 BWV.797(原曲:ト短調)/シンフォニア第1番ホ長調 BWV.787(原曲:ハ長調)/シンフォニア第2番ホ短調 BWV.788(原曲:ハ短調)/シンフォニア第12番ニ長調 BWV.798(原曲:イ長調)/前奏曲ロ短調 BWV.923/オルガン協奏曲第2番ロ短調 BWV.593(原曲:イ短調)
イン・テンポレ・ベッリ・ギター・トリオ〔フランチェスコ・モルメンティ(G)、ダヴィデ・モネータ(G)、ファビオラ・ミリエッティ(G)〕

録音:2020年8月28日−30日、サン・ミケーレ教会(クヴェーリオ、イタリア)
イン・テンポレ・ベッリ・ギター・トリオは、2020年3月、数年来の音楽仲間だった3人の若手ギタリストたちが、新型コロナウィルス感染症予防対策の隔離期間中にミラノで結成したギター・アンサンブル。
この困難な時期に偶然とも言える縁によって結成されたギター・トリオが、アンサンブルのスタートであり名刺代わりともなるファースト・アルバムのテーマに選んだのは「大バッハ」!
バッハの数ある名作の中からシンフォニア、前奏曲、幻想曲、フーガとカプリッチョを選び、ギター・トリオのためにアレンジ。3本のギターの「饗宴」が、大バッハの対位法の妙を一味違った雰囲気で披露してくれることでしょう!
ギター関係者、バッハ・ファン、編曲作品ファン要注目!
C-00458
カンティシェ〜ソプラノとピアノの為の音楽
リスト:パレストリーナによるミゼレーレ S.173-8
ダニーロ・コミティーニ(1986−):トリッティコ
プーランク:歌曲集「月並み」
トスティ:アマランタの4つの歌
マリピエロ:アンジェロ・ポリツィアーノの3つの詩
バーンスタイン:ラ・ボンヌ・キュイジーヌ
コミティーニ:パラディソ
フェデリカ・リヴィ(S)、
マルタ・タッコーニ(P)

録音:2021年4月1日−3日、コレショーネ・ビッツィ・ピアノフォルティ(ボーディオ・ロンナーゴ、イタリア)
イタリア、フィレンツェの詩人で「ダンテ」として親しまれているダンテ・アリギエーリ(1265−1321)の没後700周年を記念して企画された歌曲集。
ダンテの「神曲」に基づいてプログラムを序章、地獄篇、煉獄篇、天国篇の4部構成としており、リストやプーランク、マリピエロ、さらにはバーンスタインなどの歌曲の配置にも工夫が見られます。
ダンテ没後700周年記念のプログラムを歌うフェデリカ・リヴァは、イタリア、ペーザロのロッシーニ音楽院で研鑽を積み、スポレートで開催された若手歌手たちの為のコンクール(第70回)での受賞歴などを持つ期待のソプラノです。
C-00459
ショパン&リゲティ:エチュード集
ショパン:12の練習曲 Op.25
リゲティ:ピアノの為の練習曲第1巻
フェデリコ・プリーナ(P/スタインウェイ)

録音:2019年6月24日−26日、グリファ&フィーリ・スタジオ(ミラノ、イタリア)
ショパンの「24曲」のエチュードをまとめるのではなく、「Op.25」の12曲のエチュードとリゲティのエチュード第1巻を組み合わせるという独創的なプログラムを打ち出したのは、現在ルツェルンを拠点に活躍中のイタリア人ピアニスト、フェデリコ・プリーナ。
故郷であるサルディーニャ州のプロアーゲで音楽を学び始めた後、2011年にモデナのテアトロ・ストルチでデビューを果たし、2020年からはルツェルンへと活躍の場を移してコンスタンチン・リフシッツにピアノを師事している有望株です。
もちろんショパンも要注目ですが、やはり白眉はリゲティです!
C-00460
リネア・フェニックス〜クラシカル、エレクトリカル、MIDIギターのための現代作品集
ダニエラ・トルトーラ(1958-):懸垂線
ジョルジオ・スカルディーノ(1967-):点、線と面
ルカ・マルゴーニ(1959-):イン・ヴォーチェ・オーメン・スタット、GB#01
パオロ・ロティーリ(1959-):アッテセ
アルド・クレメンティ(1925-2011):8つの変奏
ステファノ・ペトラルカ(1954-):同形の踊り
エンリコ・レンナ(1951-):5つのバガテル
ルカ・マルゴーニ(1959-):ミスターC
アンジェロ・ジラルディーノ(1941-):甘くて澄んだ夜に
ルカ・マルゴーニ(G)

録音:2020年、ローマ(イタリア)
「リネア・フェニックス」と付けられたこのアルバムは不死鳥の存在が強調されていますが、この場合は木製の不死鳥を意味するのと同時にルカ・マルゴーニの楽器であるギターの歴史を象徴しています。
様々なギターを駆使しているルカ・マルゴーニは、1959年、パリ出身のギタリスト。クラシックだけでなくジャズ、さらには電子音楽の組織的な研究にも取り組むなどマルチ・ギタリストとしての活躍は多岐に渡ります。
C-00461
フルエンド〜4手ピアノ連弾のための新しい音楽
ロベルト・ギラルドゥッチ:メタモルフォ―ジス
ステファノ・ナンニ:秋の狂詩曲
ジャコモ・リッジ:リンクの再生(全曲世界初録音)
デュオ・ヌアージュ〔クリスティーナ・ドンニーニ&シッラ・レンツィ(4手ピアノ連弾)〕

録音:2021年5月、クラシカ・ヴィヴァ・スタジオ(パヴィア、イタリア)
クリスティーナ・ドンニーニとシッラ・レンツィの4手ピアノ・アンサンブル、デュオ・ヌアージュが提案する「フルエンド」と名付けられたプログラムは、まさにハーモニーや音色が絶え間なく流れていくというコンセプトに基づいています。
ギラルドゥッチ、ナンニ、そしてリッジの3人の作品は全て世界初録音であり、「4手ピアノ連弾」の世界に新たな風を吹き込んでくれるのと同時に、この編成のレパートリーの拡大にも一役買ってくれることでしょう。
C-00462
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番ニ短調 Op.30*
舟歌ト短調 Op.10-3
クライスラーの「愛の悲しみ」に基づくパラフレーズ
ピエトロ・ベルトラーニ(P)、
センツァスピーネO*、
トンマーゾ・ウッサルディ(指)*

録音:2019年12月5日(ライヴ)、テアトロ・アウディトリウム・マンゾーニ(ボローニャ、イタリア)*、2020年5月、ファビオ・アンジェレッティ・スタジオ(イモラ、イタリア)
ジャズとクラシックのマルチ・ピアニストでありマルチ・インストゥルメンタリスト。さらにはコンポーザー、アレンジャーとしても活躍する1989年生まれのイタリアの奇才、ピエトロ・ベルトラーニにとっての本格的なデビューアルバムとなるラフマニノフの「ピアノ協奏曲第3番」が堂々の登場!
既にヴェネツィアのフェニーチェ劇場、ローマのパルコ・デッラ・ムジカ音楽堂、フィレンツェのコムナーレ劇場などイタリアの主要なコンサートホールや劇場へのデビューを果たし、フィレンツェ五月音楽祭やMITOミラノ・トリノ音楽祭などでも活躍。カーネギーホールやトビリシ国立音楽院コンサートホールなどでの演奏経験も持つイタリア期待のピアニストです。
2019年12月5日にボローニャのテアトロ・アウディトリウム・マンゾーニで演奏されたラフマニノフの「ピアノ協奏曲第3番」では、多くの聴衆が慣れ親しんだ一般的な解釈とは一線を画す極めて個性的な演奏を展開。
オーケストラの力強いサポートを得て、技術的な観点はもちろんのこと、新鮮かつ斬新な演奏で確固たるメッセージを打ち出してくれています。
ジャンルの壁を打ち破りながら活躍を続けるイタリア新世代の奇才が繰り広げるラフマニノフにどうぞご注目下さい。
C-00463
モーツァルト(ヨハン・アントン・アンドレ編):クラリネット四重奏曲集 Op.79
クラリネット四重奏曲第1番(Vn・ソナタ第34番変ロ長調 K.317dからの編)
クラリネット四重奏曲第2番(Vn・ソナタ第36番変ホ長調 K.374fからの編)
クラリネット四重奏曲第3番(P三重奏曲第2番ト長調 K.496からの編)
ルイージ・マジストレッリ(Cl)、
イタリアン・クラシカル・コンソート〔ジャコモ・オルランディ(Vn)、ジャンマリア・ベッリサリオ(Va)、グラツィアーノ・ベルッフィ(Vc)〕

録音:2019年10月、サント・ステファノ・ティチーノ(ミラノ、イタリア)
モーツァルト未亡人のコンスタンツェから大量の自筆譜の原稿を買い取った後に楽譜を整え、自身の一族が経営するアンドレ出版社が刊行したことなどにより、19世紀前半のモーツァルト研究の権威として「モーツァルト研究の父」とも称されるヨハン・アントン・アンドレ(1775-1842)。
このアンドレ自らが編曲を行い1799年に出版したモーツァルトの「3つのクラリネット四重奏曲 Op.79」は、当時のヨーロッパにおけるクラリネットの人気の高さ、演奏するためのレパートリーを必要としていた偉大なヴィルトゥオーゾたち(アントン・シュタードラーなど)の存在を証明しています。
2つのヴァイオリン・ソナタとピアノ三重奏曲から編曲されたモーツァルトのクラリネット四重奏曲を演奏するのは、イタリアにおけるこの分野の絶対的権威であるルイージ・マジストレッリ。
カール・ライスターやディーター・クレッカーなどの巨匠たちとの共演も数多く、国際クラリネット協会イタリア支部の会長を20年以上に渡って務め、ミラノ音楽院の教授も務めるイタリアの重鎮です。
260本を超えるクラリネットのコレクションを誇るマジストレッリがアンドレ編曲のモーツァルトを演奏するために選んだ楽器は、ルートヴィヒ・ウァルシェウスキーが1920年頃に製作したエーラー(ジャーマン)・システムのB♭管とフリードリッヒ・アーサー・ユーベルが1950年頃に製作したエーラー(ジャーマン)・システムのC管の2種類。
モーツァルトの音楽、アンドレのアレンジの手腕、そしてマジストレッリが奏でる2本のクラリネットのコラボレーションは期待大!
C-00464(2CD)
ジュリオ・レゴンディ(c.1822-1872):無伴奏ギターのための作品全集
ロンド・カプリース Op.20
アルバムの綴り
ベッリーニの歌劇「カプレーティとモンテッキ」によるエア・ヴァリエ
夜想曲 Op.19
エア・ヴァリエ第1番Op.21
エア・ヴァリエ第2番 Op.22
序奏とカプリース Op.23
ドン・ジョヴァンニのソロ
練習曲第1番〜第10番
フェデリカ・カンタ(G)

録音:2021年1月-5月、コルシコ(イタリア)
19世紀半ばの音楽界で重要な人物の1人であり、当時のヨーロッパ中で活躍し、この楽器の歴史にとって重要な役割を果たした作曲家であるジュリオ・レゴンディのギター音楽の全てを録音するプロジェクトで、イタリアの若きギタリストがデビューを果たしました。
サロンや会議(そしてしばしば衝突)が日常的であった当時のヨーロッパ文化の巨大な活力の一場面を知ることができるという点でも興味深いプログラムと言えるでしょう。
1991年ミラノ出身の女流ギタリスト、フェデリカ・カンタはこの当時のヨーロッパ世界をレゴンディの音楽を通じて完璧に再現することに成功しています。
C-00465
19世紀のポリフォニックなピアノ作品集
リスト:前奏曲とフーガ〜バッハのBWV.545による、ジュネーヴの教会の詩篇 S.156-6
シューマン:装飾されたコラール Op.68-42
リスト:パレストリーナによるミゼレーレ S.173-8
フランク:前奏曲、コラールとフーガ FWV.21
グノー:6つの前奏曲とフーガ CG.587
ブゾーニ:バッハによる幻想曲
アレッサンドロ・メルカンド(P/YAMAHA CFX)

録音:ヴィラ・ボッシ(ボーディオ・ロンナーゴ、イタリア)
トリノのジュゼッペ・ヴェルディ音楽院を満点で卒業したピアニスト、アレッサンドロ・メルカンドのデビュー・レコーディングとなるプロジェクト「19世紀のポリフォニックなピアノ作品集」は未来への意思表示とう意味合いも併せ持ったプログラム。
19世紀の音楽全体に浸透している対位法とバッハを共通点とする作品を選んだメルカンド。リストのオリジナル・トランスクリプションから始まり、フランクの「前奏曲、コラールとフーガ」などのバッハに影響を受けた傑作を経て、ブゾーニの「バッハに捧げるファンタジア」に至るプログラムで、メルカンドは万華鏡のような対位法で構成されたヨーロッパの世界を描いています。
C-00466
ベートーヴェンの想い出
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ変ロ長調 ANH.4、セレナーデ ニ長調 Op.8(テオバルト・ベーム編)
ジュゼッペ・ガリボルディ(1833-1905):ベートーヴェンの主題による変奏曲
ラッファエーレ・ガッリ(1824-1889):ベートーヴェンの想い出 Op.340
フランツ・ドップラー:ベートーヴェンのモチーフによる幻想曲 Op.43
ラッファエーレ・トレヴィサーニ(Fl)、
パオラ・ジラルディ(P)

録音:録音:2021年10月、サン・マルティーノ教会(パラッツォ・ピニャーノ、クレモナ、イタリア)
イタリアのフルート界における国際レベルの名手の1人、ラッファエーレ・トレヴィサーニの新たなプロジェクトは、ベートーヴェンが大きなテーマであり、フルートに捧げられた素晴らしい作品を書いた作曲家たちに焦点を当てています。
ベートーヴェンのオリジナルのソナタを中心として、テオバルト・ベームの編曲作品、ガッリ、ガリボルディ、ドップラーなどの作曲家がベートーヴェンに敬意を表して作曲した作品を収めています。
ラッファエーレ・トレヴィサーニは、クラウディオ・アバドやリッカルド・ムーティの下、ミラノ・スカラ座Oで、またイ・ソリスティ・デル・ヴェントなどのメンバーとして活躍したイタリア屈指のフルーティストの1人。
現在はミラノ市立クラウディオ・アバド音楽院のフルート科教授を務め、世界各地のコンクールに審査員として招かれるなど、さらに精力的な活動を展開しています。
C-00467
ヨクヴェラ〜アフリカ大陸からの現代のピアノ作品集
ナイジェリア〜ジョシュア・ウゾイグウェ(1946-2005):トーキング・ドラムズ 〜 ウコム
ナイジェリア〜ゴドウィン・サドー(1965-):月光の踊り
南アフリカ 〜 ステファン・グローヴェ(1922-2014):ノニャナ 〜 式典の踊り手
エチオピア〜ジルマ・イフラシェヴァ(1967-):前奏曲第1番「フルートを持った羊飼い」
南アフリカ 〜 マイケル・ブレイク(1951-):フランス組曲
南アフリカ 〜 ステファン・グローヴェ:狩りの音楽
ナイジェリア 〜 ゴドウィン・サドー:3つの踊り
ガーナ 〜 アフリカのリズムによる練習曲第20番
シルヴィア・ベルフィオーレ(P)

録音:2020年5月、ジェーンスタジオ(カリアリ、イタリア)
20世紀後半以降に作曲されたアフリカ大陸の国々の作曲家たちによるピアノ作品を集めたこのプログラムは、新しい国々、新しい作曲家、そして新しいスタイルの音楽の一挙に知ることが出来るという非常に興味深い内容に仕上がっています。
ナイジェリア、エチオピア、南アフリカ、ガーナ出身の作曲家たちの多彩な顔ぶれは、アフリカにおけるクラシック音楽の「現在」を見せてくれており、この広大な大陸の作曲家たちが生み出した独自の様式、それぞれの国々の起源と結び付いた音楽に触れることの出来る貴重な機会となっています。
「アフリカ大陸」をテーマとした意欲満点のプログラムを打ち出したのは、ブラジルやエチオピア、コートジボワール、南アフリカ、タンザニア、トーゴなど世界各地で500回を超えるコンサートを開催してきたイタリアの女流ピアニスト、シルヴィア・ベルフィオーレ。
アフリカや南米を含む世界各地を訪れた経験が生んだ独創的なプロジェクトで、アフリカ・クラシックの今に接してみて下さい。
C-00468
ドビュッシー:前奏曲集第1巻
牧神の午後への前奏曲(レオナルド・ボーヴィック編曲によるピアノ独奏版)
レオナルド・ズニカ(P)

録音:年月日不詳、ヴィラ・ボッシ(ボーディオ・ロンナーゴ、イタリア)
新鮮かつ優雅な雰囲気を湛える「前奏曲集第1巻」と、レオナルド・ボーヴィックによってピアノ独奏版へと編曲された「牧神の午後への前奏曲」で構成されるドビュッシーのピアノ作品集。
ピアノのレオナルド・ズニカはマントヴァ出身。ヴェローナ音楽院、ウィーン国立音楽大学、モスクワ音楽院で研鑽を積み、レンゾ・ボニッツァートやレフ・ナウモフ、イリーナ・チュコフスカヤといった名匠たちに師事しています。
ソリストとしてはヴェローナ・アレーナOやイ・ヴィルトゥオージ・イタリアーノ、ウクライナ国立SOと共演を重ね、パオロ・ギドーニとアントニオ・モスタッチとはマントヴァ・トリオを結成して活発に活動を展開しています。
C-00469
瞬間の街〜サウンドトラックと歌劇の中のタンゴピアソラ:「ガルデルの亡命」より
「ローマに散る」より
「サンチャゴに雨が降る」より
「スール」より
「エンリコ四世」より
「ブエノスアイレスのマリア」より
フィリッポ・ロガイ(Fl)、
ファブリツィオ・ダッテリ(P)

録音:2021年4月、アウディトリアム・デル・スッファラジオ(ルッカ、イタリア)
イタリアのフルーティスト、フィリッポ・ロガイとピアニストのファブリツィオ・ダッテリの野心的なプロジェクト「瞬間の街」は、生誕100周年を迎えた巨星アストル・ピアソラへのオマージュを、バンドネオン作品のアレンジではなく、その歌劇や映画からの音楽で表現するというユニークなコンセプト。
ロガイとダッテリのデュオは、バンドネオンの作品と比べると残念ながら知名度が低いと言わざるを得ないピアソラの歌劇や映画音楽に敢えてスポットライトをあてており、まだあまり知られていない、しかしながら興奮と感動を与えてくれる素晴らしい音楽の数々を紹介してくれています。
フィリッポ・ロガイは、イタリア、ルッカのルイジ・ボッケリーニ音楽院で教授を務めており、ムラマツフルートの9Kゴールドなどをこの録音で使用しています。
C-00471
バルトーク:ピアノ作品集
ブルガリアのリズムによる6つの舞曲(ミクロコスモスより)
ピアノ・ソナタ BB.88, Sz.80
バガテル集 Op.6, BB.50, Sz.38
アダモ・アンジェレッティ(P/ベヒシュタイン)

録音:2021年3月-4月、アウラ・ドムス・サン・ジュリアーノ(マチェラータ、イタリア)
「中国の不思議な役人」で物議を醸しつつも、東ヨーロッパの民族音楽の収集、研究において多大な功績を残すなど、様々なスタイルの作品を世に送り出したハンガリーの巨星べーラ・バルトーク。
学問分野としての民族音楽の開祖的な存在もあるバルトークが遺した数あるピアノ作品の中から、東欧ブルガリアのリズムを題材とした「6つの舞曲」、バルトーク唯一のピアノ・ソナタである「BB.88, Sz.80」、そして「バガテル集」の3作品をカップリング。
ベヒシュタインのピアノでバルトークを奏でるのは、イタリアのピアニスト、アダモ・アンジェレッティ。3つの作品を通じてバルトークの作風の変遷と作曲技法の発展の歴史を描いた好演奏です。
C-00472
森の中の泉へ〜ハープ、フルートとバスーンの為のフランス作品集
イベール:2つの間奏曲
トゥルニエ:森の中の泉へ
ボザ:ソナチネ
ジョリヴェ:クリスマスのパストラール
ルイジーニ:青い夢
ラヴェル:ソナチネ
アリオーソ・フリオーソ・トリオ〔マッシミリアーノ・ペッツォッティ(Fl)、フランチェスコ・フォントラ(バスーン)、フランチェスカ・ティラーレ(Hp)〕

録音:2019年12月、マギステル・アレア・スタジオ(プレガンツィオール、イタリア)
今日においても非常に珍しい編成であるフルート、バスーン、ハープのトリオのために作曲されたフランスのレパートリーを集めたユニークかつ魅力的なプロジェクト。
この特定の編成のために書かれたフランスのレパートリーが備える真珠のごとき美しさを探求しており、3つの楽器が織り成す華麗なアンサンブルの音色に魅了されます。
ボローニャ歌劇場Oの首席フルート奏者としても活躍したマッシミリアーノ・ペッツォッティを中心とするアリオーソ・フリオーソ・トリオとフランス音楽の相性も◎です。
C-00474
メシアン:主の降誕 フランチェスコ・ボッティ(Org)、
ドン・ジュゼッペ・フサーリ(ヴォーカル)

録音:2021年5月、聖トーマス&アンドリュー寺院(ブレッシャ、イタリア)
20世紀において最も精神性の強い作曲家の1人であり、神学者でもあったことから宗教と内省面の音楽との関連性が特徴とされることの多いメシアン。
初期作品に分類される「主の降誕」では、自身が提唱した「移調の限られた旋法」やインドの「非可逆的なリズム」、「鳥の歌」などが用いられ、後のメシアンの語法の発展の出発点になったとも言われています。
メシアンの大作と対峙するのは2000年ブレッシャ生まれの若きオルガニスト、フランチェスコ・ボッティ。2018年の北アイルランド国際オルガン・コンクールでファイナリスト、2019年のトリチェージモ=ウディネ・国際オルガン・コンクールで第2位入賞を果たすなど、着実に歩みを進めている期待の奏者です。
C-00476
20世紀の中央ヨーロッパにおけるヴァイオリンとチェロの為の二重奏曲集
シュールホフ:ヴァイオリンとチェロの為の二重奏曲
マルティヌー:ヴァイオリンとチェロの為の二重奏曲第2番 H.371
オネゲル:ヴァイオリンとチェロの為のソナチネ H.80
ラヴェル:ヴァイオリンとチェロの為のソナタ
ファビオラ・ガウディオ(Vn)、
マルコ・シモナッチ(Vc)

録音:2021年6月、サクラ・ファミリア・ミーティング・ホール(パドヴァ、イタリア)
数多くの革新と実験が行われた20世紀の楽壇において、その世紀の前半に「ヴァイオリン&チェロ」という編成に注視したヨーロッパの作曲家たちによる「ヴァイオリンとチェロの為の二重奏曲」を集めたプログラム。
ヴァイオリンとチェロという2つの弦楽器の多様性が存分に引き出され、20世紀の室内楽の分野に一石を投じた佳作の数々が並んでいます。
共にサンタ・チェチーリア音楽院で学んだ2人の弦楽器奏者ファビオラ・ガウディオとマルコ・シモナッチが、その演奏で20世紀のヨーロッパにおける弦楽器の「デュオ」の魅力を聴かせてくれています。
C-00478
ノクトゥルヌ〜1948年から1988年のハープ組曲集
パール・チェルトック(1918-1981):組曲「四六時中」
デイヴィッド・ワトキンス(1939-):小組曲
ルドルフ・マロス(1917-1982):組曲
ブリテン:組曲 Op.83
マサイアス:サンタフェ組曲
アンナ・カステラーリ(Hp)

録音:2021年4月、スタジオ・モノリス(ブレッシャ、イタリア)
イタリア、チェゼーナのブルーノ・マデルナ音楽院を優秀な成績で卒業した女流ハーピスト、アンナ・カステラーリは自身のデビュー・レコーディングのテーマを「1948年から88年の40年間に作曲されたハープ組曲」に設定。
ブリテンやチェルトックの名作に加え、コヴェントガーデン王立歌劇場のハーピストだったワトキンスの組曲やコダーイの弟子だったマロス、イギリスのマサイアスの作品によってユニークかつ魅力的なプログラムを完成させました。使用楽器はライオン&ヒーリーのサルツェードです。
C-00479
ジョヴァンニ・ザンボーニ(17世紀後半-18世紀初期):タブラチュア譜によるリュート・ソナタ集第1巻(1718年)より
ソナタ第1番/ソナタ第9番
ソナタ第3番/ソナタ第11番
ソナタ第7番より フーガ/シャコンヌ
シモーネ・パンソリン(アーチリュート)

録音:2020年7月-8月、ティグレイト(ジェノヴァ、イタリア)
18世紀初頭、当時の嗜好に合った他の楽器が存在感を増すのと反比例するように徐々に存在感を失っていったリュート。
しかし1718年に出版されたジョヴァンニ・ザンボーニの「タブラチュア譜によるリュート・ソナタ集第1巻」のように、味わい深く活力に満ちた作品が登場した時期でもありました。
テオルボ、リュート、ギター、マンドラ、マンドリン、そしてハープシコードをマスターしたヴィルトゥオーゾだったザンボーニの秀作を通じて、シモーネ・パンソリンが18世紀初期のリュート作品の充実度を伝えてくれています。
C-00480(2CD)
バッハ:6つのパルティータ
パルティータ第1番変ロ長調 BWV.825/パルティータ第2番ハ短調 BWV.826/パルティータ第6番ホ短調 BWV.830/パルティータ第3番イ短調 BWV.827/パルティータ第4番ニ長調 BWV.828/パルティータ第5番ト長調 BWV.829
フランチェスカ・ランフランコ(ハープシコード)

録音:2020年10月、ピエーヴェ・サント・ステーファノ(ルッカ、イタリア)
イタリアのG・コラッツァが2012年に製作したパスカル・タスカン1750年頃製作のハープシコードのレプリカでバッハの「6つのパルティータ」を奏でるフランチェスカ・ランフランコは、ジュネーヴ高等音楽院でレオンハルトの弟子だった名手クリスティアーヌ・ジャコッテにハープシコードを学び一等賞を授与され、イタリア、シエナのキジアーナ音楽院ではボブ・ファン・アスペレンやケネス・ギルバートといった世界的名匠たちの指導を受けてきた1958年トリノ出身の名女流。
長い間、非常によく知られ、研究され、そして演奏されてきた「6つのパルティータ」の録音に62歳を迎えて取り組んだランフランコは、歴史的な慣習に最新の注意を払いながらも、自身のスタイルやタッチ、楽器の響きを巧みに組み合わせることにより、この作品の新たな発見や解釈を強調する独自の演奏を展開しています。
C-00481
コモンウェルス(イギリス連邦)の音楽〜サクソフォンとピアノの為の新しい音楽
スティーヴン・チャットマン(カナダ):6つのプレリュード
スティーヴン・マクネフ(イギリス):風と西の月の男
ルーベン・ザーラ(マルタ):沸き立つ雲
アリス・アントニアデス(キプロス):ノストス
ブレントン・ブロードストック(オーストラリア):ハンマーブロー
プラディープ・ラトナヤケ(スリランカ):ランカのアリア
HDデュオ〔マイケル・デューク(Sax)、
デイヴィッド・ハウイー(P)〕

録音:2018年7月&12月、シドニー音楽院フェルブルッヘン・ホール(オーストラリア)
54の加盟国から構成される経済同盟である1931年に設立されたコモンウェルス・オブ・ネイションズをテーマとしたサクソフォンとピアノの為の作品集。
シグナム(Signum)やカーラ(Cala)でお馴染みのHDデュオはこれらの国で制作された音楽に敬意を表してスポットライトをあて、スリランカ、オーストラリア、カナダ、キプロス、マルタ、そしてもちろんイギリスの作曲家を再発見することができます。
HDデュオはそれぞれの作品のスタイルや背景を強調しつつ、音楽でコミュニティ内の帰属意識の結びつきを表現するという意欲的な取り組みを成功させています。
しっかりと創りこまれた見事なコンセプトのプログラムは、サクソフォンのレパートリーの拡大にも役立つことでしょう。
C-00482
ヨハン・セバスチャン・バッハのレガシー
バッハ:「フーガの技法」BWV.1080より コントラプンクトゥス1、
 われ汝の御座の前に進みいで BWV.668
ゴットフリート・アウグスト・ホミリウス(1714-1785):これらは聖なる十戒、装いせよおお愛する魂よ
C.P.E.バッハ:ソナタ ト短調 Wq.70-6, H.87
ヨハン・ペーター・ケルナー(1705-1772):前奏曲ト短調
ヨハン・クリスティアン・バッハ:BACHの名による半音階的フーガ W.YA.50
W.F.バッハ:日にして光なるキリスト FALK.38, 1B、
 フーガ ハ長調 FALK.31-1、
 フーガ ハ短調 FALK.31-2
ヨハン・クリスティアン・キッテル:前奏曲イ短調
ヨハン・ルートヴィヒ・クレープス(1713-1780):暁の星はいと麗しきかな KrebsWV.552、
 イタリア風幻想曲 KrebsWV.422、
 前奏曲とフーガ ハ長調 KrebsWV.400
クリスティアン・タラッビア(Org)

録音:2021年5月、バディア・ディ・サン・ピエトロ(カマイオーレ、イタリア)
ヨハン・セバスチャン・バッハが遺した名作の数々は現在に至るまで、西洋音楽の全てに影響を与える大いなる遺産となっていますが、ここでは弟子や同僚に与えた直接的、間接的な影響を表現したプログラムが披露されています。
イタリアの若手オルガニスト、クリスティアン・タラッビアはこの「バッハ・レガシー」のプログラムを、イタリアはトスカーナ州、カマイオーレのバディア・ディ・サン・ピエトロに設置されている「マショーニ・オルガン Op.1130」で演奏。
名匠ロレンツォ・ギエルミのプロジェクトとして1995年に建設されたオルガンです。
C-00483
ベートーヴェンによるベートーヴェンの解釈
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲変ホ長調 Op.38(七重奏曲 Op.20の編)
ピアノ四重奏曲変ホ長調 Op.16(五重奏曲 Op.16の編曲)
エヴァ・ビンデレ(Vn)、ウラディーミル・メンデルスゾーン(Va)、ダミアーノ・スカルパ(Vc)、ニコラ・ブルフォーネ(Cl)、アンドレア・ルクリ(P)

録音:2021年2月、アソシアツィオーネ・ガジア(チヴィダーレ・デル・フリウーリ、イタリア)
初期の秀作である「七重奏曲 Op.20」から「ピアノ三重奏曲 Op.38」へ、そしてピアノを伴う室内楽の傑作の1つ「五重奏曲 Op.16」から「ピアノ四重奏曲 Op.16」へと姿を変えてコンパクトになったベートーヴェンの室内楽2作品。
ベートーヴェン自身の手によって編曲が施され、新しい編成へと生まれ変わった室内楽の傑作2作品には、ベートーヴェンの作曲技法の妙と解釈が込められています。
ベートーヴェンの2つの"編曲された"室内楽作品の演奏をリードするのは、ラトビアの女流ヴァイオリニスト、エヴァ・ビンデレ。
ラトビア・フィルハーモニー室内Oで活躍した後、2012年まで15年に渡ってギドン・クレーメルのクレメラータ・バルティカの第1ヴァイオリンとして活躍した才女。
ザルツブルク・モーツァルテウムOやバイエルンRSOでも活躍したチェロのダミアーノ・スカルパを筆頭とする名手たちと見事なアンサンブルを繰り広げてくれています。
C-00484(2CD)
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ BWV.1001−1006
ソナタ第1番ト短調 BWV.1001/パルティータ第1番ロ短調 BWV.1002/ソナタ第2番イ短調 BWV.1003/パルティータ第2番ニ短調 BWV.1004/ソナタ第3番ハ長調 BWV.1005/パルティータ第3番ホ長調 BWV.1006
パオロ・ギドーニ(Vn/ジャチント・サンタ・ジュリアーナ製作)

録音:2012年5月、バシリカ・デイ・カンピ・ボネッリ(マリアーナ・マントヴァーナ、イタリア)
現在のイタリアのヴァイオリン界における重鎮であるパオロ・ギドーニ(1964−)が2012年5月に収録を行い配信のみで販売されていたバッハの「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ全集」の録音が、いよいよダ・ヴィンチ・クラシックス(Da Vinci Classics)から2枚組のディスクで登場します!
1964年イタリアの北部ロンバルディア州にある世界遺産の町マントヴァで生まれたパオロ・ギドーニは、フェルッチョ・サンジョルジにヴァイオリンを師事し、弱冠17歳という若さで由緒あるイタリア国立マントヴァ音楽院を首席で卒業したという経歴の持ち主。
シエナのキジアーナ音楽院でフランコ・グッリの下で研鑽を積み、スイスのシオンではイヴリー・ギトリスに、さらにはサルヴァトーレ・アッカルドやフランコ・クラウディオ・フェラーリといったヴァイオリン界の巨匠たちに学び、19歳でフィレンツェのヴィットリオ・グイ賞を受賞するなど、キャリアの初期からイタリアのヴァイオリン界を牽引してきたキーパーソンの1人です。
イタリアの巨匠がジャチント・サンタ・ジュリアーナ製作のヴァイオリンで大胆に、そして変幻自在に奏でるバッハの聖典「ソナタ&パルティータ」の全曲録音からは、この作品が備える奥深さ、そして新たな一面が見えてくることでしょう!
C-00487
オフ=バランス
ケージ:未焦点の源
ヤナーチェク:霧の中で
シューマン:創作主題による変奏曲 WoO.24
クラム:3つの幻想曲
スクリャービン:詩曲「焔に向かって」Op.72
ケージ:地球は再び生まれる
R・シュトラウス(レーガー編):あした!
ダニエラ・ペッツォ(P/スタインウェイ)

録音:2021年5月、アビー・ロッキ・スタジオ(ローマ、イタリア)
イタリアの女流ピアニスト、ダニエラ・ペッツォは故郷であるイタリア、カラブリア州のピッツォでピアノを学び始め、名教師コンスタンティン・ボギーノにピアノを師事。
その後、バーゼル音楽大学への留学と同時に拠点をスイスに移し、2012年から2014年にかけては自ら主宰するコラド・ロレッロ室内音楽祭で芸術監督を務めるなど精力的な活動を展開しています。
この「オフ=バランス」は選曲がユニーク。ケージで幕が上がり、ヤナーチェク、シューマンと続いたと思いきやクラムが登場し、最後はレーガー編曲によるR・シュトラウスで締めくくります。
C-00488
無伴奏ギターの為の「完璧」な音楽
ファリャ:ドビュッシーの墓への讃歌
ルーセル
:セゴビア Op.29
トゥリーナ:ファンダンギーリョ Op.36
イベール:アリエッテ
トゥリーナ:ソナタ Op.61
マリピエロ:前奏曲
トゥリーナ:ラファガ Op.53
プーランク:サラバンダ
トゥリーナ:タレガへのオマージュ Op.69
レスピーギ:変奏曲
トゥリーナ:セビリャーナ Op.29
アントニーノ・イエロ(G)

録音:2020年5月-2021年4月、フォイアーノ・デッラ・キアーナ(イタリア)
ミュージック・テクノロジーを学び、情報通信エンジニアの学士号を取得しているという異色の経歴を持つアントニーノ・イエロは、ギタリストとしての経歴も本格的。
チェゼーナのブルーノ・マデルナ音楽院でギターをジョルジオ・アルビアーニに学んだ後、ヨーロッパ各地のギター音楽祭で活躍。
自身にとってのセカンドアルバムとなる当盤では、ファリャやトゥリーナを中心に無伴奏ギターのために書かれた「完璧なクォリティ」を持つ作品でプログラムを組んでいます。
C-00490
前奏曲集〜ギターの為の現代作品集
アベル・カルレヴァーロ(1916-2001):5つのアメリカの前奏曲
アンジェロ・ジラルディーノ(1941-):ギターの為の前奏曲「サンセット・ブールバール)(世界初録音)
レオ・ブローウェル(1939-):6つのエピグラム前奏曲、前奏曲「困難な愛」(世界初録音)
ファビオ・フリッジ(1951-):7つの前奏曲
クラウディオ・ジュリアーニ(G)

録音:2020年8月-2021年5月、サウンド・メーカーズ(ローマ、イタリア)
キューバが世界に誇るギター界の巨匠レオ・ブローウェルをはじめとする20世紀に生まれた音楽家たちによる現代のギター作品集を、ローマ出身のギタリスト、クラウディオ・ジュリアーニが1993年にグラナダのアントニオ・マリン・モンテロが製作したギターを用いて演奏。
ブローウェルの「前奏曲「困難な愛」」とジラルディーノの「サンセット・ブールバール」はクラウディオ・ジュリアーニのために書かれた作品であり、今回が世界初録音となります。
C-00491(2CD)
パガニーニ:24+
24のカプリース Op.1/4つの新しい練習曲 〜 第1番ハ長調「ソステヌート」、第2番イ長調「モデラート」、第3番ハ長調「モデラート・アッサイ」、第4番ト長調「ソステヌート」
クセニア・ミラス(Vn/ヴィヨーム1833年製「シヴォリ」)
使用楽器:ジャン=バティスト・ヴィヨーム1833年製作

録音:2020年9月21日、パラッツォ・トゥルシ、パガニーニ・ルーム(ジェノヴァ、イタリア)
パガニーニが愛した歴史的銘器であるグァルネリ・デル・ジェス1743年製「イル・カノーネ(カノン砲)」と共に、イタリア、ジェノヴァのパラッツォ・トゥルシ(トゥルシ宮)で厳重に保管されているもう1台の銘器ジャン=バティスト・ヴィヨーム1833年製作のヴァイオリン「シヴォリ」。
ヴィヨームがパガニーニから「イル・カノーネ」の修理を依頼された際、この修理期間中に同時進行で「イル・カノーネ」のレプリカを製作、完成させ、パガニーニから後に弟子のカミッロ・シヴォリへと譲られたというエピソードを持つこの「シヴォリ」を用いてパガニーニの「24のカプリース」を録音するというスペシャル・プロジェクトが実現しました!
「イル・カノーネ」と共にジェノヴァ市によって管理されているこの「シヴォリ」を弾くヴァイオリニストに選ばれたのは、ロシア出身で現在はイタリアで活躍する才女クセニア・ミラス。
8歳でサンクトペテルブルク・フィルハーモニーSOとの共演でソリスト・デビューを果たした後、9歳でアテネの国際ヴァイオリン・コンクールで優勝を果たし神童としてその名を知られることになります。
その後、オランダのマーストリヒト音楽院で名匠ボリス・ベルキンに師事し、2012年に同校を優秀な成績で卒業。
現在はソリストとしてヨーロッパ各国で活躍する傍ら、ウラディーミル・アシュケナージから招聘を受けて2010年からイモラ国際音楽院でロシアン・ヴァイオリン・スクールの伝統を生徒に継承するという大役を担っています。
また、クセニア・ミラスの演奏に感銘を受けたスウェーデンの作曲家ジョナサン・エストルンドが2018年1月に作曲した「パガニーニ・ファンタジア」を彼女に献呈するなど、その演奏への評価、注目度は確実に高まっています。
クセニア・ミラスは「シヴォリ」でのパガニーニの録音に臨むにあたり、「24のカプリース」だけでなくダニーロ・プレフーモ教授が最近発見した4つの習作である「4つの新しい練習曲」のカップリングを決断。
パガニーニ自身との縁が深い「シヴォリ」でのレコ―ディングの内容、完成度をさらに充実させています。
ロシアの才女がパガニーニ、ヴィヨーム、シヴォリが関わった歴史的銘器で奏でるパガニーニの世界。乞うご期待!
C-00492
サン=サーンス:ピアノ4手連弾の為の作品全集
小二重奏曲ト長調 Op.11
ベートーヴェンの主題による変奏曲 Op.35
交響詩「死の舞踏」Op.40(エルネスト・ギロー編)
バラード Op.59/アルバムのページ Op.81
パ・ルドブレ Op.86/子守歌ホ長調 Op.105
連合国の行進曲 Op.155
白鳥(ジャッ・クデュラン編)
デュオ・ソッリーニ・バルバターノ〔マルコ・ソッリーニ&サルヴァトーレ・バルバターノ(P4手連弾)〕

録音:2021年8月12日-13日、聖マリア教会(ポンツァーノ・ディ・フェルモ、イタリア)
ダ・ヴィンチ・クラシックス(Da Vinci Classics)がイタリアから、「ピアノ4手連弾の作品全集」でサン=サーンスの没後100周年を華やかに祝います!
デュオ・ソッリーニ・バルバターノは、シャンドス(Chandos)にロッシーニのピアノ独奏作品全集を録音した実績を持つマルコ・ソッリーニと、イタリアのモーツァルト弾きとして評価が高いサルヴァトーレ・バルバターノが2004年に結成したピアノ・デュオ。
ベートーヴェンやシューベルト、モーツァルト&コジェルフ、マスカーニ、ラフマニノフの4手連弾、編曲作品を様々なレーベルへ録音しており、その優れた演奏はロシアのメディアから「イタリアの黄金の20本の指」と称えられました。
ギロー編曲の「死の舞踏」を加えて作品番号順に作品が並べられており、アルバムの掉尾を飾るのはクデュラン編曲の「白鳥」。イタリア屈指のピアノ・デュオが、サン=サーンスのアニヴァーサリー・イヤーを彩ります。
C-00493
変奏風アリアとディヴェルティメント〜19世紀の無伴奏フルート作品集
ニルス・ペーター・イェンセン(1802-1846):主題と5つの変奏「この胸の高鳴りに」、
 主題と8つの変奏「忠実な死 」
チャールズ・ケラー(1784-1855):6つのディヴェルティメント Op.16
エレーナ・チェッコーニ(Fl)

録音:2021年8月2日、サント・ステファノ・ティチーノ(イタリア)
フリードリヒ・クーラウの弟子でコペンハーゲンを中心に活躍したデンマークのニルス・ペーター・イェンセンと、カール・ケラーとも呼ばれるドイツのチャールズ・ケラーが作曲した19世紀の無伴奏フルートの為の作品をカップリング。
デンマークのコペンハーゲンとドイツのデッサウの音楽家たちが作曲した無伴奏作品を奏でるのは、イタリアの女流フルーティスト、エレーナ・チェッコーニ。
1994年までシチリアSOの首席奏者を務め、現在はピアチェンツァのニコローニ音楽院でフルート科の教授として教鞭を執る傍らソリストとしても活躍しています。
C-00494
フランチェスコ・フェオ(1691-1761):カンタータ集 Vol.1(全曲世界初録音)
ソプラノの為のカンタータ「罪深き人」
コントラルトの為のカンタータ「死をつかさどる神」
ソプラノとコントラルトの為のカンタータ「正しき人と罪深き人の死」
ソプラノの為のカンタータ「審判」
ルチア・カサグランデ・ラフィ(S)、
エリザベッタ・パルッキ(Ms)、
ローマバロッカ・アンサンブル〔レナート・クリスクオーロ(Vc)、ルカ・マルツェッティ(Cb)、アレッシオ・リスポーリ(Org)〕
ロレンツォ・トッツィ(ハープシコード&指揮)

録音:2021年5月31日-6月2日、オラトリオ・デイ・バルナビティ(ローマ、イタリア)
18世紀前半のナポリ楽派を代表する人物の1人であり、天才ペルゴレージの親友で、「ヘンデルやバッハと比肩しうる」とも称された偉大なる作曲家、フランチェスコ・フェオのカンタータ集がスタート!
「ヨハネ受難曲」やオラトリオに代表される教会音楽が現代でも高く評価されているフェオの「カンタータ」は、このナポリ楽派の巨匠のもう1つの代表的ジャンル。
ナポリで生まれ、ナポリで活躍し、ナポリで没したナポリ一筋の大作曲家、教師のカンタータ4作品を、イタリア古楽界の実力者たちが感動的に奏でます。
C-00495
バッハ:1713年〜23年頃に作曲された木管楽器を伴う初期ソナタ集
リコーダー、オーボエ・ダモーレと通奏低音の為のソナタ ト短調(未完)
リコーダーと通奏低音の為のソナタ ホ短調 BWV.1034
リコーダー、オーボエと通奏低音の為のソナタ変ロ長調 BWV.525&1032(クラウス・オフマンによる再構築)
オーボエ・ダモーレ、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音の為のソナタ ホ短調 BWV.528a(ピーター・ダークセンによる再構築)
リコーダー、ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ ハ長調
ヴァイオリン、オーボエと通等低音の為のトリオ ヘ長調 BWV.1040
アンサンブル・ラ・セルヴァ〔カロリーナ・パーチェ(リコーダー)、ヴァレリオ・ロジート(Vn&ヴィラ・ダモーレ)、アンドレア・ミオン(オーボエ&オーボエ・ダモーレ)、アンドレア・ラッタルロ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、レベッカ・フェッリ(Vc)、ミケーレ・カレッカ(Lute)、エリザベッタ・フェッリ(ハープシコード)〕

録音:2017年10月13日-16日、グロピナ教区(アレッツォ、イタリア)
大バッハの若かりし時代、ヴァイマール時代(1708-1717)とケーテン時代(1717-1723)の「1713-1723」の間に作曲されたとされる未完成や後年になって再構成された作品を含むソナタ集。
リコーダーやオーボエ、オーボエ・ダモーレが活躍する若かりし日のバッハの秀作の数々は、新鮮さの中にすでに成熟した雰囲気が息づき、後年の大成を予感させる佳作揃い。
バッハの初期ソナタに着目したアンサンブル・ラ・セルヴァは、ルネサンス時代から後期バロックのレパートリーの演奏を目的として、リコーダー奏者のカロリーナ・パーチェが中心となって2005年に結成された古楽演奏団体。
イタリアをはじめとしたヨーロッパだけでなく、アメリカやブラジル、アルジェリアなどへツアーを行い、その演奏は好評を博しています。
C-00496
ゴイェスカス〜ゴヤにインスパイアされた作品全集
グラナドス:組曲「ゴイェスカス」
歌劇「ゴイェスカス」〜間奏曲(作曲者自身によるピアノ編)
わら人形/ハカラ/ゴイェスカス
セレナータ・ゴイェスカ/夢・即興曲
フランチェスコ・カラミエロ(P/スタインウェイ)

録音:2021年5月、ヴィラ・カラミエロ(エルコラーノ、イタリア)
18世紀後半〜19世紀前半のスペインで活躍した同国史上最大の画家の1人であるフランシスコ・デ・ゴヤ(1746-1828)の絵画から影響を受けて作曲されたグラナドスのピアノ作品の全てを集めた、スペイン音楽ファン、西洋美術史関係者にとって要チェックのグラナドス・アルバムが登場!
代表作である「ゴイェスカス」はもちろんのこと、晩年の作品や最晩年の1916年に作曲者自身が編曲した歌劇「ゴイェスカス」の「間奏曲」のピアノ・アレンジなどを収録。グラナドスがゴヤから受けた影響の大きさを表現した魅力的なプログラムです。
「Maria Jose」の名が付けられているスタインウェイでグラナドスを弾くのは、ナポリ出身の名ピアニスト、フランチェスコ・カラミエロ。
タクトゥス(Tactus)・レーベルに録音した一連のジョヴァンニ・ズガンバーティの演奏は、このローマの作曲家の至芸を現代に伝える重要や役割を果たしました。
C-00497
主よわが祈りを聞きたまえ〜女声合唱とピアノの為のラテン語による教会音楽集
メンデルスゾーン:3つのモテット Op.39
ドリーブ:ミサ・ブレヴィス(小ミサ曲)、
 アヴェ・マリス・ステラ (めでたし、海の星)
フォーレ:恵み深き御母マリア Op.47-2、
 ああ、まことの御からだ Op.65-1、
 タントゥム・エルゴ Op.65-2、
 サルヴェ・レジナ Op.67-1、
 アヴェ・マリア Op.67-2、
 アヴェ・マリア Op.93、
 モテット「おお救いのいけにえよ」
フェデリコ・フィオーリオ(ソプラニスト)、
アリーチェ・フラッカリ(S)、
コロ・ジョヴァニーレ・フェンミニーレ「イル・ガルダ・イン・コロ」、
マリア・ローサ・フィノッティ(指)
、エリザベッタ・ジェズアート(P)

録音:2021年9月、ヴェデラーゴ(トレヴィーゾ、イタリア)
メンデルスゾーン、ドリーヴ、そしてフォーレによってラテン語で女声合唱のために書かれた作品を集めたプログラム。
この「女声合唱作品集」を歌うのは、14歳から26歳までの16名の女性歌手たちによって2013年に創設されたイタリアの合唱団「イル・ガルダ・イン・コロ」。
「イ・バンビーノ・ディ・ブルー」でトレブルとして歌い始め現在はソプラニストとして活躍するフェデリコ・フィオーリオ、ジュゼッペ・マレットとフランチェスコ・コルティが指揮するイル・ポモドーロ合唱団にも参加しているソプラノ、アリーチェ・フラッカリが、イル・ガルダ・イン・コロのハーモニーを引き立てています。
C-00498
フランチェスコ・アントニオ・ヴァロッティ(1697-1780):ソプラノ、弦楽器と通奏低音の為の「聖母マリアのアンティフォナ」(世界初録音) ジョルジア・シンシリピ(S)、
アンサンブル・フェスタ・ルスティカ、
イタリコ・スプレンドーレ、
ジョルジオ・マッテオリ(指)

録音:2019年10月24日-26日、サーラ・カゼッラ・デッラカデミア・フィラルモニカ・ロマーナ(ローマ、イタリア)
独自の調律法である「ヴァロッティ音律」の考案者であり、イタリアの作曲家、音楽理論家、オルガニスト、そして聖職者でもあった18世紀イタリアの音楽家、フランチェスコ・アントニオ・ヴァロッティ。
友人だったタルティーニが1754年に出版した論文の中で「ヴァロッティ音律」を称賛しており、聖職者としての活動の傍ら、和声と対位法の理論を研究し続けたことも知られています。
世界初録音となる聖母マリアに捧げられた「聖母マリアのアンティフォナ」は、ソプラノ独唱と弦楽合奏の為の知られざる作品。
ローマ出身の古楽演奏家ジョルジオ・マッテオリが1994年に創設したアンサンブル・フェスタ・ルスティカに、タクトゥス(Tactus)・レーベルでのヴィターリ・プロジェクトで一躍その名が知れ渡ったイタリコ・スプレンドーレが加わった演奏者陣も非常に充実。
聖母マリアに捧げられたイタリア古楽の知られざる秀作の魅力を、イタリア古楽界の実力派たちが紐解きます。
C-00499
他の誰がより降伏しているか?〜19世紀と20世紀の無伴奏ギター作品集
ジュリアーニ:ソナタ ハ長調 Op.15/カステルヌオーヴォ=テデスコ:他の誰がより降伏しているか?
ジュリアーニ:大序曲 Op.61
オアナ:ティエント
カステルヌオーヴォ=テデスコ:パッサカリア Op.180、
 タランテラ Op.87a
ルチアーノ・モナコ(G)

録音:2021年5月6日、オースティン・テキサス大学(アメリカ)
アメリカはテキサス州、オースティンのオースティン・テキサス大学で19世紀〜20世紀の無伴奏ギター・プログラムを披露したのは、イタリア、モリーゼ州の州都カンポバッソ出身のギタリスト、ルチアーノ・モナコ。
イタリアにおけるマウロ・ジュリアーニの存在の偉大さを改めて知らせてくれるプログラムを奏でるルチアーノ・モナコは、ボストンのニュー・イングランド音楽院でエリオット・フィスクとジェローム・ムフェにギターを学び、2017年にディプロマを修了するなど、アメリカで活躍の場を広げています。

C-00500
ピアソラ:天使の季節〜ブエノスアイレスでのコントラバスの冒険

(1) ピアソラ:ブエノスアイレスの四季(コントラバスと管弦楽版/ホルヘ・A.ボッソ編)
 オブリビオン(チェーザレ・キアッキアレッタ編)
 リベルタンゴ(チェーザレ・キアッキアレッタ編)

(2)ネストル・マルコーニ(b.1942):モーダ・タンゴ

(3) マルコーニ:旅のために(パラ・エル・レコリード)

(4)ピアソラ:現実との3分間

(5)ピアソラ:天使のミロンガ(エンリコ・ファゴーネ編)

(6)ピアソラ:アヴェ・マリア(エンリコ・ファゴーネ編)
(1)エンリコ・ファゴーネ(Cb)、ルイス・バカロフ(指)、パドヴァ・ヴェネトO/録音:2013年7月28日、パドヴァ(イタリア)
(2)マルタ・アルゲリッチ(P)、ネストル・マルコーニ(バンドネオン)、リダ・チェン(Va)、エンリコ・ファゴーネ(Cb)/録音:2012年10月20日、エル・シルクロ劇場(ロサリオ、アルゼンチン)
(3)ネストル・マルコーニ(バンドネオン)、ガブリエレ・バルドッチ(P)、リダ・チェン(Va)、エンリコ・ファゴーネ(Cb)/録音:2012年10月20日、エル・シルクロ劇場(ロサリオ、アルゼンチン)
(4)マルタ・アルゲリッチ(P)、ダニエル・リベラ(P)、ネストル・マルコーニ(バンドネオン)、リダ・チェン(Va)、エンリコ・ファゴーネ(Cb)/録音:2012年10月20日、エル・シルクロ劇場(ロサリオ、アルゼンチン)
(5)スアレス・パスQ[フェルナンド・スアレス・パス(Vn)、チェーザレ・キアッキアレッタ(バンドネオン)、マルコ・コラチョッポ(P)、エンリコ・ファゴーネ(Cb)]/録音:2008年7月12日、ジュゼッペ・ニコリーニ音楽院(ピアチェンツァ、イタリア)
(6)エンリコ・ファゴーネ(Cb)、アンドレア・ディンド(P)/録音:2015年3月9日、サラ・アルフレード・ピアッティ(ベルガモ、イタリア)
スイス、ルガーノを本拠地とするスイス・イタリアーナO(スイス・イタリア語放送O)の首席コントラバス奏者、ルガーノ音楽院のコントラバス教授を務め、マルタ・アルゲリッチが主宰するルガーノ音楽祭でも度々共演してきたコントラバスの名手、エンリコ・ファゴーネ。ファゴーネを主役とし、コントラバスの為のアレンジを施したピアソラ作品のいくつかの録音を集成したスペシャル・アルバムが、ピアソラ・アニヴァーサリー・イヤーの締めくくりとして、Da Vinci Classicsより登場!
アルゼンチン、ロサリオで行われた「マルタ・アルゲリッチ&フレンズ」での録音ではアルゲリッチや娘のリダ・チェン、ガブリエレ・バルドッチといったアルゲリッチと縁の深いアーティストたちも参加。三浦一馬としても知られるバンドネオンの巨匠ネストル・マルコーニの2作品も収録し、マルコーニ本人もバンドネオン演奏で共演しています。
「ブエノスアイレスの四季」や「オブリビオン(忘却)」、「リベルタンゴ」、「天使のミロンガ」などのピアソラの永遠の名曲が、優雅に躍動するコントラバスの音色と刺激的なアレンジで堪能いただけます。ピアソラ・ファンはもちろん、コントラバス愛好家もバンドネオン愛好家も要注目の一枚です!
C-00501
ブラジルの風景〜ブラジルの無伴奏ヴァイオリン作品集
フラウジーノ・ヴァレ
(1894-1954):性格的で協奏的な26の前奏曲
アンドレ・メマーリ(1977-):無伴奏ヴァイオリンの為のパルティータ(世界初録音)
マリアーマ・アルカンタラ(Vn)

録音:2021年5月-9月、コロラド大学ボルダー校(アメリカ)
20世紀から現代に至る南米ブラジルにおける「無伴奏ヴァイオリンの為の音楽」の歴史と魅力にスポットライトをあてた南米音楽ファン要注目のプログラム!
ブラジルの生花生産地帯であるバルバセーナで生まれたフラウジーノ・ロドリゲス・ヴァレは、コンポーザー=ヴァイオリニストであると同時に、弁護士でもあり、さらにはブラジルの民族音楽の研究にも大きく貢献した人物。
ミネイロ音楽院で音楽史の教授を務めていたヴァレの「26の前奏曲」は、先住民、アフリカやヨーロッパからの文化が融合したブラジルの風景を表現しており、ブラジルの自然、風景、民族的伝統、宗教的儀式からインスピレーションを得て作曲されました。
ジャンルのボーダーレスを自らの演奏で体現しているコンポザー=ピアニストで、新時代のブラジル楽壇の象徴的存在とも称される異才アンドレ・メマーリの「パルティータ」は今回が世界初録音です。
ブラジルの無伴奏作品を奏でるのは、ブラジルの音楽一家に生まれ、12歳でパライーバSOとの共演によりソリスト・デビューを果たしたマリアーマ・アルカンタラ。
現在は主に北米、特にアメリカで活躍しており、コロラド大学ボルダー校ではタカーチSQのハルミ・ローズのアシスタントを務めており、今後の飛躍が期待されています。
C-00502
フレンチ・コネクション〜20世紀のヴァイオリン・ソナタ集
ヴィラ=ロボス:幻想的ソナタ第1番
ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト短調
トゥリーナ:ヴァイオリン・ソナタ第2番Op.82
ギジェルメ・バーンスタイン(1968-):ヴァイオリン・ソナタ
デュオ・リスペクトール〔エフゲニー・ズヴォンニコフ(Vn)、ディエゴ・カエターノ(P)〕

録音:2021年7月13日-16日、サム・ヒューストン州立大学(アメリカ)
「フランス、パリ」という共通点を持つヴィラ=ロボス、ドビュッシー、トゥリーナの3人の大作曲家たちに、現代ブラジルの音楽家ギジェルメ・バーンスタインの「ソナタ」を組み合わせたユニークなコンセプトのヴァイオリン・ソナタ集。
リオデジャネイロ連邦大学の指揮科の教授、オーケストラ指揮者を務めているギジェルメ・バーンスタインは、ブラジル国内のオーケストラや歌劇場の指揮台に登壇し活躍中。
「エル・システマ」を参考として結成されたブラジルの青少年オーケストラ・プログラム「オルケストラ・シンフォニカ・デ・バラ・マンサ」の音楽監督を5年間務めた経歴を持っています。
デュオ・リスペクトールはブラジルのピアニスト、ディエゴ・カエターノがロシアのエフゲニー・ズヴォンニコフと結成したデュオ。ディエゴ・カエターノはカワイ・アーティストとしても活躍しています
C-0503
15世紀の歌と弓奏ビウエラ
ペニャローサ:私は色黒いが美しい、少女よ私に目を向けよ、どんな痛みが私をより傷つけるだろうか、私はただの鳩、あなたを見たことがない悲しい人、喜びなさい, つかみどころのない男たちよ、私は人生を失うために生きているのだから、異国の地へ
エンシーナ:私の悲しみのために、私が来るのは悲しい
バンショワ:愛するほどに嫌われて、悲しき悦びとつらい楽しみ
作曲者不詳:手に負えない運命の女神
イザーク:楽しそうな風景、手に負えない運命の女神、アル・メイン・ムット、親愛なる父のために
アグリーコラ:すべてにおいて美しい、すべてが美しいお方
デ・アルバ:アヴェ・マリア
ブクスハイムのオルガン曲集より:Vil lieber zit
カンタール・アラ・ヴィオラ〔ナディーヌ・バルベイジ(S) フェルナンド・マリン(ビウエラ・デ・アルコ)〕

録音:2020年7月27日-30日、タラゴナ(スペイン)
その独創的なアイディアとプロジェクトで古楽界に新風を吹き込んだ古楽アンサンブル「ヴィオラ・ダ・サンバ」のメンバーとしても活動しているソプラノのナディーヌ・バルベイジとビウエラのフェルナンド・マリンの古楽デュオ、カンタール・アラ・ヴィオラの新たなプログラムは「15世紀の歌と弓奏ビウエラ」。
スペイン・ルネサンスの音楽家ペニャローサの作品を中心としたプログラムでは、バルベイジのどこか儚くも静かな情熱を秘めた歌声と、マリンが奏でる弓奏のビウエラが、美しき15世紀の音世界を創り上げていきます。
C-00504
サルセード:無伴奏ハープの為の作品集
バラード Op.28/水の戯れ Op.29
古い様式の主題による変奏曲 Op.30
シンチレーション/組曲「8つの舞曲」
アレッサンドラ・ジヴェリ(Hp)

録音:2021年8月27日-28日、パラッツォ・シゴラ・マルティノーニ(チーゴレ、イタリア)
フランスのアルカション出身であると同時にスペイン系でもあり、フランス、パリで活躍した後、キャリアの後半にはアメリカへと渡るなど国際色豊かなルーツ、経歴を持つ20世紀を代表するコンポーザー=ハーピスト、カルロス・サルセード(1885-1961)。
パリ音楽院ではハープとピアノで一等賞を獲得するなど非常に優秀な成績を収め、アメリカ時代にはトスカニーニに招かれてメトロポリタン歌劇場の首席ハープ奏者を務めるなど、ハープ史上でも屈指のヴィルトゥオーゾとして活躍したまさに巨匠です。
サルセードとの縁も深いライオン&ヒーリー社のハープを愛用するアレッサンドラ・ジヴェリは、現在、パルマのアッティリオ・ベルトルッチ・ムジカーリでハープ科の教授を務める女流ハーピスト。
クラシック・ハープとケルティック・ハープの両方に精通し、ダ・ヴィンチ・クラシックやタクトゥスに精力的に録音を行うなど、ソリストとしても幅広く活躍しています。
C-00505
生きていることを意識する音楽 第2集〜モーツァルト、ベートーヴェン、リスト、ラフマニノフ
モーツァルト:幻想曲第3番ニ短調 K.397/385G
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第6番ヘ長調 Op.10-2、
 ピアノ・ソナタ第7番ニ長調 Op.10-3
リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調 S178
ラフマニノフ:幻想的小品集より「エレジー」 変ホ短調 Op.3-1
アンドレイ・ガヴリーロフ(P/スタインウェイ)

録音:2020年&2021年、チェコ放送スタジオ1(プラハ、チェコ)
1974年に弱冠18歳でチャイコフスキー国際コンクールで優勝し、ザルツブルク音楽祭での大成功を収めるものの、その後に待ち受けていたKGBからの迫害。そして一転、当時の共産党書記長ゴルバチョフが認めたことにより、亡命することなく国外に滞在する許可を与えられた旧ソ連における最初の芸術家となるなど、激動の人生を歩んできたガヴリーロフ。
強靭な打鍵、繊細なタッチによる劇的なデュナーミク。時にはピアノが壊れるのではないかと心配になるほどの凄まじいパワー。極端なまでの大胆さと繊細さが同居するその演奏は常に賛否両論を巻き起こしますが、90年代初頭までの全世界での大成功の後に待ち受けていた苦悩の日々、演奏活動休止を乗り越えて見事に復活を遂げ、ガヴリーロフがたどり着いた"現在"がここにあります。「生きていることを意識する音楽」と題されたこのシリーズ第2弾では、リストの最高傑作のひとつである、ロ短調のピアノ・ソナタを中心として収録されました。キャリアを重ね、より深化されたガブリーロフのピアノをご堪能ください。
C-00506
コンテンポラリーなウクレレ
ファブリツィオ・ナスターリ:ディエス・レインボー
アルベルト・バルベリス:変奏曲風序曲
ダヴィデ・タマーロ:メッセンジャー
シドニー・ドーメル:グリーン
アンドレア・ベッジョ:オブスキュレ・パルティクレス
マシュー・キリアム:デパートメント
サマンサ・ムイル:ブリンター
フィリップ・エリス・フォスター:コスモスT
ズルフィーア・トゥルスノヴァ:インテンション・セクター3012
ブランドン・ロッレ:アフターワード
フレデリック・ラウスキ:ミラン・ミスリメンバード
トイヴォ・トゥレフ:シンクロニスティック・アフターヌーン
コアン・ガルベス:チェアーレス・ウォーク
オリヴァー・ドゥボン:レアリティーズ・エッジ
ジョヴァンニ・アルビーニ(ウクレレ)

録音:2021年8月-9月、パヴィア(イタリア)
ポルトガルからハワイに持ち込まれた楽器を起源として誕生したとされる「ウクレレ」。
幅広い層に親しまれ、特にハワイの音楽で大活躍するこの「ウクレレ」のために書かれた「現代作品」を集めるというユニークかつレアな企画が実現しました!
現代の14人の作曲家たちがウクレレのために作曲した14曲の作品はいずれもウクレレの特色を活かしながらも、コンテンポラリーのスタイルやテクニカルな要素を組み合わせた興味深い作品ばかり。
従来の雰囲気を残しつつも、ウクレレのイメージがガラリと変わる「コンテンポラリーなウクレレ」は、なかなかの掘り出し物と言えるでしょう!
C-00507
リスト:イタリアへの巡礼
巡礼の年第2年「イタリア」S.161より ペトラルカのソネット第47番、ペトラルカのソネット第104番、ペトラルカのソネット第123番、ソナタ風幻想曲「ダンテを読んで」
タッソーの葬送的凱旋 S.517
ハンス・フォン・ビューローの「ダンテのソネット」S.479
アレッサンドロ・リッカルディ(P/YAMAHA CFX)

録音:2021年7月、ヴィラ・ボッシ(ボーディオ・ロンナーゴ、イタリア)
「イタリアの詩」にまつわるリストのピアノ作品を集めたコンセプト・プログラムを打ち出したのは、ヴェネツィアのフェニーチェ劇場でのピアノ・フェスティヴァルやブルガリアのキュステンディルのスクリャービン&ラフマニノフ・ピアノ・フェスティヴァルで目覚ましい活躍を見せたイタリアのピアニスト、アレッサンドロ・リッカルディ。
イタリアの音楽大学でマルコ・バラルディ、モニカ・チェッキ、クリスティアーノ・ブラートに師事した後、ショパンの音楽の演奏法を学ぶためポーランド、カトヴィツェのシマノフスキ音楽アカデミーへ留学。名教師アンジェイ・ヤシンスキ、ヴォイチェフ・シヴィタワの指導を受けています。
またイタリアやアメリカでのコンクールの受賞歴も積み上げており、さらなる飛躍が楽しみなピアニストです。
C-00508
ルカ・モスカルディ(1976-):ピアノ作品集 Vol.1〜前奏曲とソナタ集
9つの前奏曲 Op.1
ピアノ・ソナタ第1番Op.4
4つの前奏曲 Op.10
ピアノ・ソナタ第2番Op.33
タニア・カルディッロ(P/スタインウェイ)

録音:2021年7月、ラギアラ・スタジオ(モディカ、イタリア)
イタリアのアンコナ出身でペーザロのロッシーニ音楽でピアノを学んだイタリアの音楽家ルカ・モスカルディ(1976-)のピアノ作品集がスタート!
作曲はほぼ独学で身に着けたというモスカルディ。そのスタイルは古典派から現代、20世紀音楽や映画音楽などを採り入れるなど、多様で折衷的な言語でありながら常に調性を意識しているのが大きな特徴とされています。
「前奏曲とソナタ」を収録した第1巻を弾くのはカターニャ生まれの女流ピアニスト、タニア・カルディッロ。カゼッラの弟子だった祖母マリア・テレサ・バルデスキに手ほどきを受け、アルベルト・マリア・ジャンベッロやセルゲイ・ドレンスキーに師事し、今後の活躍が期待されている若手です。
C-00509
川辺での音楽〜クラリネット、ヴァイオリンとピアノの為の20世紀の音楽
ストラヴィンスキー:「兵士の物語」より 組曲
ミヨー:組曲
ハチャトゥリアン:三重奏曲
メノッティ:三重奏曲
トリオ・マンフレディ〔サラ・トマイウオロ(Cl)、ジョヴァンナ・セヴィ(Vn)、アンジェロ・ナスート(P)〕

録音:2021年10月、モルフェッタ(イタリア)
室内アンサンブルの中で最も多様な音色を得ることができる編成の1つ、「クラリネットとヴァイオリン、ピアノ」のトリオの為の作品集。
弦楽器と木管楽器のヴィルトウオージティにピアノが絡みながら繰り広げれるアンサンブルのレコーディングのために選ばれたのは、ストラヴィンスキーの「トリオ版」の「兵士の物語」をはじめ、ミヨー、ハチャトゥリアン、そしてメノッティの計4作品!
トリオ・マンフレディは、20世紀作品の演奏を得意とし、ヴィチェンツァのテアトロ・オリンピコOで活躍するヴァイオリニスト、ジョヴァンナ・セヴィを中心として結成されたアンサンブル。
2016年にアルド・チッコリーニ賞を授与されたピアノのアンジェロ・ナスート、ボローニャのテアトロ・コムナーレなどで活躍するクラリネットのサラ・トマイウオロが、ジョヴァンナ・セヴィと充実のアンサンブルを披露してくれています。
C-00510
フルートとギターの為のソナタ集
ロベルト・ディ・マリーノ:ソナタ
ラダメス・グナッターリ:ソナチナ
ブローウェル:ソナタ第1番
フランコ・マルゴーラ:ソナタ第4番
カステルヌオーヴォ=テデスコ:ソナチナ Op.205
デュオ・マッシミーノ=ラモンダ〔ヴェロニカ・ラモンダ(Fl)、マルティーナ・マッシミーノ(G)〕

録音:2021年、IRR(リヴァーラ、イタリア)
ロッサーナ・べルティーニともコンビを組むコンポーザー=ギタリストでありエンジニア、ダヴィデ・フィッコがサウンド・エンジニアを務めたフルートとギターによるデュオの為のソナタ集。
抜群の相性の良さを見せ、特にラテン系の作曲家が好んだフルートとギターのデュオ。ブローウェルやマルゴーラ、カステルヌオーヴォ=テデスコの作品を奏でるのは、イタリアの女流奏者たちのアンサンブル、デュオ・マッシミーノ=ラモンダ。
2015年の結成後、イタリア、クーネオのジョルジョ・フェデリコ・ゲディーニ音楽院やイギリス、ロンドンの王立音楽大学でコンビを磨き続けてきた気鋭のアンサンブルです。
C-00512
19世紀のサロン音楽(全曲世界初録音)
メンデルスゾーン(アドルフ・クーグラー編):「夏の夜の夢」より 夜想曲
シューベルト(ニコライ・ハンセン編):「交響曲第8番」より 第1楽章
シューベルト(アルベルト・レムヒルト編):ロンド Op.107
モーツァルト(フォン・ロベルト・シャーブ編):歌劇「ドン・ジョヴァンニ」序曲
モーツァルト(アメデ・メロー編):歌劇「ドン・ジョヴァンニ」より お手をどうぞ、セレナード
マスカーニ(アウグスト・フォン・ラインハルト編):歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より 間奏曲
ピエトロ(ピエール)・ペルニ(1822-1908):モーセの祈り Op.120、椿姫への前奏曲第1番Op.118-1、椿姫への前奏曲第2番 Op.118-2、「椿姫)〜ポルカ、「リゴレット」より 四重奏 Op.106-1、「仮面舞踏会」〜五重奏と賛歌 Op.108
チャイコフスキー(クラウディオ・ブリツィ編):組曲「くるみ割り人形」より 仮面舞踏会
ズガンバーティ:テ・デウム・ラウダムス Op.28
クラウディオ・ブリツィ(ハーモニウム&ハーモニーノ)、ジュリオ・ジュラート(P)、ロベルト・ノフェリーニ(Vn)、アンドレア・ノフェリーニ(Vc)、アンナ・ノフェリーニ(Va)、ロベルト・ルビーニ(Cb)

録音:2016年6月&2017年4月、ボローニャ(イタリア)
19世紀のヨーロッパで大流行した楽器ハーモニウム(ハルモニウム)を含む編成に編曲され、当時のサロンやドローイング・ルーム(応接間、客室)で演奏された名作の数々を集めたユニークなプログラム!
19世紀ヨーロッパの社交場であると同時に文化、芸術の発信地でもあったサロンの風景を音楽を通じて現代に再現するという試みに取り組んだのは、イタリアの音楽一家ノフェリーニ・ファミリーを中心とする名手たち。
ピリオド楽器とガット弦に組み合わせによるパガニーニの「Op.1」で大きなインパクトをもたらしたロベルト・ノフェリーニとチェロのアンドレア・ノフェリーニの兄弟に負けじと活躍しているのが、ハーモニウムのクラウディオ・ブリツィ。
クラヴィオルガンやハーモニウム=チェレスタ、ハーモニウムクラヴィアなどのコレクターとしても有名な人物であり、これらの珍しい楽器を弾きこなすことが出来る貴重な演奏家です。
大作曲家たちの名曲と19世紀の優れた編曲、そしてハーモニウムが活躍するアンサンブルのどこか不思議で魅力的なサウンドが、「19世紀のサロン」の光景を見せてくれています。
C-00513
ルイス・フェリペ・ラミレス・サンティリャン(1970-):交響曲集
交響曲第3番
FES-C*
交響曲第1番*
エル・ピアノ+
モスクワRSO、アレクサンドル・ポリアニチュコ(指)*/+、セルゲイ・スクリプカ(指)*/+、イリーナ・ポポヴァ(P)+

録音:2020年3月26日-27日、2007年12月22日*/+(モスクワ、ロシア)
1970年、メキシコシティ出身のメキシコ人作曲家ルイス・フェリペ・ラミレス・サンティリャンの2つのシンフォニーを含む管弦楽作品集。
メキシコのCIEMで作曲を学んだ後、現在は作曲家、アレンジャー、ギタリストとして活躍中のサンティリャン。
2004年の「交響曲第1番」、2020年の「交響曲第3番」と一緒に作曲されたピアノ協奏曲風の作品「エル・ピアノ」は、サウル・マスリ監督のショートフィルム「影」で使用された2004年の作品です。
打楽器やブラス・セクションの活躍、独特のリズム感が特徴的な作品群です。
C-00514
ルイージ・モグロベホ(1969-):スオーノ・セーニョ
ファースト・ムーヴ/セカンド・ムーヴ
サード・ムーヴ/フォース・ムーヴ
デュエット第1番&第2番
5つのスケッチ
ゲームT
ゲームU
ゲームV
ゲームW
ゲームX
マリル・グリエコ(Fl)、パスクアリーノ・リッツォ(Ob)、セバスティアーノ・チェルヴォ(Fl)、ニコラ・ロマーニョ(Hrn)、ドメニコ・チェラソ(Tp)、アレッサンドロ・スキアヴォ(Tb)、バッジョ・フィエッロ(チューバ)、ルイージ・モグロベホ(P&打楽器

録音:2001年、ブルー・スタジオ(ヴァッロ・デッラ・ルカーニア、イタリア)
1969年生まれのルイージ・モグロベホはイタリアの作曲家、音楽教師。ナポリのサン・ピエトロ・ア・マイエッラ音楽院で作曲法を学ぶのと同時にロックやポップスのジャンルでも活躍し、アレンジャー、サウンド・エンジニアとしての一面を持つ音楽家です。
ここでは1993年から2001年にかけて作曲された12曲の主に管楽器のために書かれた室内楽作品がまとめられています。
C-00515
テレマン:無伴奏フルートの為の12のファンタジア TWV.40:2-13 アンドレア・モガヴェーロ(Fl)

録音:2020年5月、ノー・フェイク・レコーズ(レッチェ、イタリア)
存命当時には大バッハを凌ぐ名声と人気を誇っていたテレマンが書いた「ファンタジア」の中でも、最も人気と知名度が高い「フルートの為のファンタジア」。
1727年から28年頃に作曲されハンブルクで出版されたと伝わり、卓越したポリフォニックなテクスチャを感じさせるこの傑作を奏でるのはイタリアのフルーティスト、アンドレア・モガヴェーロ。
ジャン=ピエール・ランパルの演奏に感銘を受けてフルートを学び始めたモガヴェーロはジェームズ・ゴールウェイやハンス=イェルク・シェレンベルガーといった世界的名手たちと共演を重ね、2009年にはパリのエコールノルマル音楽院に招かれ、工藤重典の下で研鑽を積みました。
2015年のミラノ万博への出演、さらにはティート・スキーパの弟子であるヴァンナ・マッサーリ・カマッサにベルカント唱法を学ぶなど、活躍の場を広げている注目の存在です。
使用楽器はヘインズの14Kゴールドのフルート。
C-00516
バリトン、ヴィオラとチェロの為の三重奏曲集
ハイドン:バリトン三重奏曲ニ長調 Hob.XI:113
アロイージオ・ルイージ・トマジーニ:ディヴェルティメント第9番イ長調
ハイドン:バリトン三重奏曲ロ短調 Hob.XI:96
トマジーニ:ディヴェルティメント第8番ニ長調
ハイドン:バリトン三重奏曲ニ長調 Hob.XI:97
パトヒ・モンテーロ(Br)、フランチェスカ・ヴェントゥーリ・フェッリオーロ(Va)、ジョルジオ・カサティ(Vc)

録音:2021年7月15日-17日、ヴィラ・ボッシ(ボーディオ・ロンナーゴ、イタリア)
ハイドンがエステルハージ家の宮廷楽長を務めていた時代の当主だったニコラウス1世が好んでいたと伝わるヴィオール属の楽器バリトン。
このような関係もあり膨大な数のバリトンの為の作品を書いたハイドンの「バリトン三重奏曲」と、そのハイドンが率いていたエステルハージ家の宮廷楽団でリーダーを務めたアロイージオ・ルイージ・トマジーニの「ディヴェルティメント」をカップリング。当時のエステルハージ家の宮廷楽団の充実ぶり、バリトンの存在感の高さを表現しています。
このハイドン&トマジーニ作品集で主役を担うのはパトヒ・モンテーロ。ロベルト・ジーニにヴィオラ・ダ・ガンバを学び、エウローパ・ガランテやアンサンブル・コンチェルト、イル・ジャルディーノ・アルモニコ、イ・トゥルキーニなどで活躍する実力者です。
C-00517
オーロル〜フルート、ファゴットとハープの為の19世紀&20世紀のフランス音楽集
シャルル・エドゥアール・ルフェーヴル(1843-1917):バラード
ピエール・ヴェローヌ(1889-1939):スペインの印象 Op.68
ポール・ラコンブ(1837-1927):感傷的なディアローグ(世界初録音)
アンリ・ガニュバン(1886-1977):牧歌(世界初録音)
ベルナール・アンドレ(1941-):古風な形式による舞踏組曲「ブルトゥイユの想い出」(世界初録音)
ドビュッシー:ヒースの茂る荒れ地
テオドール・デュボワ(1837-1924):カノン形式による2つの小品
ジョリヴェ(1905-1974):クリスマスの牧歌
アンサンブル・ファイネ〔フィリッポ・マッツォーリ(Fl)、マッシミリアーノ・デンティ(Fg)、マルタ・ペットーニ(Hp)〕、ダヴィデ・バンディエリ(Cl)

録音:2021年9月17日-19日、サントゥアリオ・デル・サントクロチフィッソ(ボーディオ・ロンナーゴ、イタリア)
フルートとファゴットが単独で室内楽をするのは珍しく、ピアノの代わりにハープを使うという「フランス的」な発想で書かれた19〜20世紀のフランス人作曲家(と同時期にフランスで活躍した作曲家による)たちの作品集。
ここには「国粋主義」の影響下で生まれた様々な作品があり、極めてフランス的な味わいを感じることができます。ピエール・ヴェローヌの「スペインの印象」のような最も「異国的」な作品でさえ、フランス派の作曲と和声のテイストが見られます。
演奏は2016年にイタリアで結成されたアンサンブル・ファイネ。室内楽の為の新たなレパートリーの探求、知られざる作品の発掘に取り組むアンサンブルです。
現在、ローザンヌ室内Oの首席クラリネット奏者を務め、ルツェルン祝祭Oやマーラー室内Oでも活躍したダヴィデ・バンディエリの参加が演奏の魅力をさらに高めています。
C-00518(3CD)
スクリャービン:1台4手連弾と2台ピアノによる「交響曲全集」
交響曲第1番ホ長調 Op.26(アレクサンドル・ヴィンクレル編曲/1台ピアノ4手連弾版)
交響的楽章「夢」Op.24(アレクサンドル・ヴィンクレル編曲/1台ピアノ4手連弾版)
交響曲第4番Op.54「法悦の詩」(レオン・コニュス編曲/2台ピアノ4手連弾版)
交響曲第2番ハ短調 Op.29「悪魔的な詩」(ワシーリー・カラファーティ編曲/1台ピアノ4手連弾版)
2台のピアノの為の幻想曲ハ長調
交響曲第3番ハ長調 Op.43「神聖な詩」(レオン・コニュス編曲/1台ピアノ4手連弾版)
交響曲第5番Op.60「プロメテウス」(レオニード・サバネーエフ編曲/2台ピアノ4手連弾版)
ヴィットリア・カラッチョロ&ヌンツィオ・デッロ・イアコヴォ(P連弾/YAMAHA CFX)

録音:2016年7月、コンヴェント・ディ・ヴィッラ・サン・フェルモ(ロニーゴ、ヴィチェンツァ、イタリア)
ニーチェの哲学、超人思想、神智学に傾倒し、自らの作風もロマン派からの影響から神秘主義へと変遷を遂げたロシアにおける神秘主義音楽の筆頭格であるスクリャービン。
スクリャービンがその生涯で遺した5曲の「交響曲」を原曲のオーケストラではなく、「1台ピアノ4点連弾と2台ピアノ連弾」に編曲されたバージョン、しかも全曲を収録したおそらく世界初となる壮大なスケールのプロジェクトが実現しました!
「第1番」と「夢」の2曲はアレクサンドル・ヴィンクレルの編曲。テオドール・レシェティツキに師事したコンポーザー=ピアニストであり、特にプロコフィエフの師匠としてその名を知られています。
「法悦の詩」と「神聖な詩」は有名なレオン・コニュス(1871-1944)の編曲を採用。アレンスキーの門弟でモスクワ音楽院ではラフマニノフ、そしてスクリャービンとは学友であり、ロシアン・ピアノ・スクールの伝統を西欧やアメリカに伝えた人物でもあります。
「悪魔的な詩」を編曲したワシーリー・カラファーティ(1869-1942)はリムスキー=コルサコフの弟子で、ロシアにおける最も重要な音楽学者として現代までその名が伝わっています。
そして「プロメテウス」の編曲者レオニード・サバネーエフ(1881-1968)は、タネーエフとリムスキー=コルサコフの門下生。生前のスクリャービンとも親交があり、その作品、作風の重要な理解者であったと共に、自身の音楽にもスクリャービンからの影響を受けたことも知られています。
この壮大なプロジェクトに取り組んだのは、アルド・チッコリーニやファウスト・ザドラに学んだヴィットリア・カラッチョロと、サンタ・チェチーリ音楽院で学んだ後、ウィーンではパウル・バドゥラ=スコダの下で研鑽を積み、イタリア国内外のコンクールで実績を重ねてきたヌンツィオ・デッロ・イアコヴォの2人。
イタリアの実力派ピアニストたちが、YAMAHA CFXのピアノを舞台としてスクリャービンの世界を壮大なスケールで繰り広げます。ご期待下さい!
C-00519
ナポレオン・コスト(1805-1883):ギター作品全集 Vol.3〜ギタリストの為の黄金の本 ギタリストの為の黄金の本 Op.52
ばらのワルツ
ロベール・ド・ヴィゼーに基づく6つの小品
カルロ・フィエレンス(G)

録音:2020年12月、マクウェイヴ・スタジオ(ブレッシャ、イタリア)
国際的なギタリストだった父グイッレルモに指導を受け、名匠リカルド・イズナオラから絶賛された腕前の持ち主であるイタリアのギタリスト、カルロ・フィエレンス。
ギターのレパートリーとテクニックの両面において決定的な足跡を遺したフランスのギターの巨匠、ナポレオン・コストの全作品を網羅するという壮大なプロジェクトの第3巻のメインは「ギタリストの為の黄金の本」!
ド・ヴィゼーやモーツァルト、ヘンデル、グルック、ベートーヴェン、ドニゼッティなどの作曲家たちの音楽のコストによるギター編曲を中心として構成された演奏時間約55分の大作です。
今回の第3巻でフィエレンスは、ルネ・ラコート1855年製とオルリー1850年製のギターを弾き分けています。
C-00520
マルコ・ソッリーニ:24のピアノ作品 Op.1〜27 マルコ・ソッリーニ(P/スタインウェイ)

録音:2018年2月8日-10日、バルトーク・スタジオ(ベルナレッジョ、イタリア)
ソリストとしてはシャンドス(Chandos)にロッシーニのピアノ独奏作品全集を録音した実績を持ち、室内楽奏者としても同郷のモーツァルト弾き、サルヴァトーレ・バルバターノとのデュオ・ソッリーニ・バルバターノで活発に活動しているイタリアのピアニスト、マルコ・ソッリーニが自作自演集を発表!
ピアニストとしてバッハ、モーツァルト、ショパン、シューマン、リスト、ブラームス、ラフマニノフなどの偉大な作曲家に触れてきたソッリーニの経験と閃きから生まれた24の小品は、これらの作曲家たち、そしてイタリアのプッチーニ、レオンカヴァッロ、マスカーニ、ロッシーニなどからの影響を感じさせる佳作です。
C-00521
ショパン:バラード、スケルツォ&ピアノ・ソナタ第2番
バラード第3番変イ長調 Op.47
バラード第4番ヘ短調 Op.52
スケルツォ第3番嬰ハ短調 Op.39
スケルツォ第2番変ロ短調 Op.31
ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.35「葬送」
パオロ・リナルディ(P)

録音:ヴィラ=ボッシ(ボーディオ・ロンナーゴ、イタリア)
バッハの「ポリフォニー」の偉大な存在感とその神髄を追求したプログラム「ポリフォニーの芸術」(CC00359)など意欲的なプログラムを発表し続けているイタリアの知性派ピアニスト、パオロ・リナルディのショパン・アルバムは、「ピアノ・ソナタ第2番」にバラードとスケルツォを関連付けたプログラム。
リナルディはイタリアからロンドンへと渡り、スタインウェイ・アーティスト、ロンドンのトリニティ・カレッジのフェローとして活躍中。2019年のノースロンドン国際音楽祭におけるエリート・ピアノ・コンクールで優勝するなど実績を積み上げている俊英です。
C-00522
フルートとギターの為の新しい作品たち
フレデリック・ロウスキ:閉じたドアが外側に開く
ジョーダン・バーグ:時間
アレクサンドル・ウー:CTRLLRTC
アレクサ・リン:サブマァジャンス
カーメル・クリエル:ブライトネス&コントラスト
ジョン・J・クレイヴン:過ぎ去った時代の反射
ニック・マイン:合成のモテット
ケヴィン・テリー:アガダ・アゴラ
ジョン・フラネク:オジジアン・サイクルズ
アンアスィスティドゥ・フォールド〔ソーニャ・ホールラッハー(Fl)、フラヴィオ・ヴィルツィ(G)〕

録音:2021年8月18日-20日、文化センター(ライプツィヒ、ドイツ)
日本の京都を拠点として様々なジャンルの電子音楽の作曲に取組んでいるフレデリック・ロウスキなど9人の作曲家たちが生み出したフルートとギターの為の「新しい」音楽集。
先進的な現代作品に取り組むアンアスィスティドゥ・フォールドは、2011年に結成されたフルートとギターのデュオ。特にドイツの現代作曲家マンフレート・シュターンケとの数年間に渡るコラボレーションが大きな成果を上げるなど、現代音楽のフィールドで活躍を続けています。
C-00524
マンチーニ:リコーダー・ソナタ集 Vol.2
ソナタ第4番イ短調/ソナタ第8番ト短調
ソナタ第9番ホ短調/ソナタ第3番ハ短調
ソナタ第10番ロ短調/ソナタ第6番変ロ長調
アクア・フェリクス〔マリア・デ・マルティーニ(リコーダー)、レベカ・フェッリ(Vc)、サルヴァトーレ・カルキオロ(ハープシコード)〕

録音:2020年12月、パラッツォ・アニバルデスキ(ローマ、イタリア)
ナポリ楽派の重鎮フランチェスコ・プロヴェンツァーレに音楽を学んだ後「テ・デウム」の成功によりナポリ宮廷の楽長に就任するものの、巨匠アレッサンドロ・スカルラッティのナポリへの帰還の煽りを食う形で副楽長へと降格させられてしまったフランチェスコ・マンチーニ(1672-1737)。
この降格人事に屈することなく得意としたオペラを中心とした作品を世に送り出し続け、スカルラッティの死後、楽長に返り咲いたという苦労人です。
ロンドンの王立音楽大学でリコーダーを、ジェノヴァ音楽院ではバロック・バスーンを学んだデ・マルティーニは、イ・バロッキスティやエウローパ・ガランテ、アカデミア・モンティス・レガリス、イ・トゥルキーニなどイタリアの世界的ピリオド・アンサンブルでも活動する女流奏者。極めて優れた作曲技法と柔軟性を備えたマルティーニの秀作を華麗に奏でます。
C-00525
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集 Vol.3
ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 Op.12-2
ヴァイオリン・ソナタ第3番変ホ長調 Op.12-3
ヴァイオリン・ソナタ第6番イ長調 Op.30-1
ヴァイオリン・ソナタ第8番ト長調 Op.30-3
ユリア・ベリンスカヤ(Vn)、
ステファノ・リゴラッティ(P)

録音:2017年3月17日ー19日、クラシカ・ヴィヴァ・レコ―ディング・スタジオ(ドルノ、イタリア)
20世紀のロシア、旧ソ連の大作曲家であるセルゲイ・ベリンスキーを父に持ち、モスクワ音楽院とウィーン国立音楽大学でヴァイオリンを学んだロシアの女流奏者ユリア・ベリンスカヤと、ミラノ音楽院(ジュゼッペ・ヴェルディ音楽院)で研鑽を積み、コンポーザー=ピアニスト、指揮者、オルガニスト、チェンバリストとしてマルチな活躍を見せるイタリアのステファノ・リゴラッティとのデュオによるベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集がいよいよ完結!
ジョヴァンニ・バッティスタ・グァダニーニ1745年製のヴァイオリンで4曲のソナタを奏でるベリンスカヤ。西欧とロシアの両方の伝統を受け継ぐ女流奏者の流麗なるベートーヴェンが堂々の完結です!
C-00526
スペイン・ルネサンス時代のフアン・デル・エンシーナ(1468-1533)とその音楽様式
王宮の歌曲集(1470-1520)より
コロンブス家の歌曲集(ca.1460-80)より
コントラルコ・コンソート〔バルタザール・ズニガ(T)、ヴァレンティナ・ニコライ(バス・ヴィオラ・ダルコ)、マルコ・オットーネ(テナー・ヴィオラ・ダルコ)、ジャンフランコ・ルッソ(ルネサンス・ヴィオラ・ダ・ブラッチョ&指揮)

録音:2020年、バシリカ・デイ・サンティ・ボニファシオ・エ・アレッシオ(ローマ、イタリア)
スペイン黄金世紀、すなわちスペインのルネサンス時代におけるスペイン演劇の創始者とされ、当時有数の詩人、劇作家、そして作曲家だったフアン・デル・エンシーナ。
エンシーナの「カンショネーロ(歌曲集)」には様々な戯曲や抒情詩が収められており、当時の世俗歌曲を知るための重要な作品として重宝されています。
コントラルコ・コンソートでエンシーナの歌曲を歌うのはメキシコ・シティ出身のテノール、バルタザール・ズニガ。母国メキシコやイタリア、北欧の歌劇場で活躍し、PMFへ出演した経歴の持ち主でもあります。
C-00527
ダヴィド・フォンタネージ(b.1969):4つの金管楽器のための協奏曲集
B♭管トランペット,弦楽とパーカッションのための協奏曲
トロンボーン,弦楽とパーカッションのための協奏曲
F管ホルン,弦楽とパーカッションのための協奏曲
テューバ,弦楽とパーカッションのための協奏曲
マルコ・ピエロボン(Tp)、
ジャンルカ・スキピオ-ニ(Tb)、
ニロ・カラクリスティ(Hrn)、
ステファノ・アンマンナーティ(テューバ)、
イ・ヴィルトゥオージ・イタリアーニ、
アルベルト・マルティーニ(指)

録音:2021年2月28日-3月3日、テアトロ・リスト―リ(ヴェローナ、イタリア)
パドヴァ大学で中世哲学の歴史を学んだ経歴を持つイタリアの作曲家、ダヴィド・フォンタネージによる4種類の金管楽器(トランペット、トロンボーン、ホルン、テューバ)のための協奏曲集。
ソリストを務めるのは、ミラノ・スカラ座POをはじめとする世界の名立たるオーケストラで活躍する一流奏者たちによって、1999年に結成された金管五重奏団、「ゴマラン・ブラス」のメンバーたち。巨匠ズービン・メータからも絶賛された、イタリア・ブラス界を代表する名手達の磨き上げられたテクニックと溢れ出る素晴らしい音楽性は、金管楽器関係者は勿論のこと、管楽器ファン注目のアルバムです。
C-00528
シューマン:管弦楽なしの協奏曲 Op.14(1836年原典版)
謝肉祭 Op.9
ルカ・バッレリーニ(P)

録音:2013年11月&2015年5月、タウ・レコ―ディング・スタジオ(アチレアーレ、イタリア)
ボローニャ出身の実力派ピアニスト、ルカ・バッレリーニが奏でるシューマン・プログラムには、「ピアノ・ソナタ第3番ヘ短調」ではなくその原典版となる「管弦楽なしの協奏曲 Op.14」を収録!
1835年から36年にかけて作曲された「ソナタ第3番」の原典版である「管弦楽なしの協奏曲」は2つのスケルツォ楽章を持つ5楽章構成。楽譜が出版された際は出版社の意向によってこの2つのスケルツォ楽章が省かれて3楽章構成となっており、このバッレリーニによる演奏は楽譜が出版される前、そして「ソナタ第3番」に改定される前の最初期の全容を知ることの出来る貴重な録音であると言えるでしょう。
1965年生まれのイタリアのピアニスト、ルカ・バッレリーニは故郷ボローニャのジョバン二・バッティスタ・マルティーニで学んだ後、ジュネーヴ音楽院でブゾーニ、カゼッラの流れを汲むマリア・ティーポに師事。
1987年の第16回セニガッリア国際ピアノ・コンクール第1位、1991年のジョヴァンニ・バッティスタ・ヴィオッティ・コンクール第2位、1994年のゲザ・アンダ国際ピアノ・コンクール第3位といった実績を持つピアニストです。
また師匠譲りの解釈でカゼッラのピアノ作品の演奏を得意としてします。
C-00529
若きモンテヴェルディと彼の師〜カンツォネッタとマドリガーレ集
マルカントニオ・インジェニェーリ(1547-1592):あなたが歌っている間に、あなたから始まる、あなたの美しい瞳から甘い光が放たれるとき、私の甘い光景、薔薇に似た乙女、第1旋法によるフランス風カンツォンに基づくアリア、第8旋法によるフランス風カンツォンの基づくアリア
モンテヴェルディ:わが苦痛、愛のカンツォネッタ、甘く繊細なアンブロジア、さあもう朝だ、幸いな蚤よ、仕えることの報いを望んだのに、あの胸に美しい庭がある
ボローニャ・カペッラ・ムジカーレ・ディ・サン・ジャコモ・マッジョーレ〔谷垣尚子(S)、マルチェラ・ヴェントゥーラ(A)、ヘ・ジァンチェン(T)、ニコロ・ローダ(Bs)、アントニオ・ロレンツォーニ(リコーダー)、エマヌエラ・ディ・クレティコ(リコーダー)、アンジェラ・トロイロ(リコーダー)、ダニエレ・サルヴァトーレ(リコーダー)、アンナ・ジュゼッピーナ・モスコーニ(バス・ヴィオール)、ロベルト・カーショ(リュート&指揮)〕

録音:2021年8月、サーラ・カピトラーレ・デル・テンピオ・ディ・サン・ジャコモ・マッジョーレ(ボローニャ、イタリア)
栄華と衰退の両方が交錯した16世紀のイタリア。この時代のイタリアで起こった「リナシメント(ルネッサンス)」を、若き日のモンテヴェルディとその作曲の師であるインジェニェーリの音楽で表現するというイタリアのレーベルならではの音楽史的にも興味深いプロジェクト。
しばしばパレストリーナに作風が似ているとも言われるインジェニェーリはその生涯の大半を北イタリアで過ごしたと考えられており、1581年にはクレモナ大聖堂の終身楽長に就任した当時の大音楽家です。
このインジェニェーリに作曲を師事していたのが後の世界的巨匠であるクラウディオ・モンテヴェルディ。師弟共演によるカンツォネッタ&マドリガーレ集が、16世紀後半から17世紀前半にかけてのイタリア音楽の発展、そしてリナシメント(ルネッサンス)を体感させてくれることでしょう。
インジェニェーリとモンテヴェルディの作品を演奏するボローニャ・カペッラ・ムジカーレ・ディ・サン・ジャコモ・マッジョーレは2006年に結成され、ルネサンス時代からバロック時代にかけての聖アウグスチノ修道会の作曲家たちが遺した未出版の作品や演奏される機会の少ない作品の発掘、蘇演に情熱を注ぎ続けているイタリアのピリオド・アンサンブルです。
C-00530
トランペット・エール集〜トランペット、トロンボーンとオルガンのための17世紀と18世紀の音楽
ジャン=バティスト・リュリ:ピッコロトランペットとオルガンのための3つのエール
ウィレム・デ・フェッシュ(1687-1761):テナートロンボーンと通奏低音のためのソナタ第6番イ短調 Op.13*
レオポルト・モーツァルト:ピッコロトランペットとオルガンのための組曲ヘ長調
バッハ:オルガンl協奏曲 BWV974(原曲:マルチェッロのオーボエ協奏曲)
作者不詳(17世紀):アルトトロンボーンと通奏低音のためのセント・トーマス・ソナタ*
ラモー:2本のピッコロトランペットとオルガンための3つの勝利のエール§
ヨハン・ローゼンミュラー(1619-1684):トランペット、トロンボーンと通奏低音のためのソナタより 第1番*
ヴィヴィアーニ(1638-1693):独奏トランペットとオルガンのためのソナタ第1番
フィリッポ・ヴィターリ(1590-1653):2本のトランペット、トロンボーンとオルガンのための聖なるモテット#

*通奏低音(ジョヴァンニ・ペトローネ)
アントニオ・カレッタ(Tp)
アルド・カテリーナ(Tb)
ジョヴァンニ・ペトローネ(Org)
ジェラルド・トレヴィーゾ(Tp)#

※使用楽器:ピッコロトランペットMeister Johannes Scherzer, Markneukirchen (ドイツ)/アルト&テナートロンボーン(Meister Karl Ernst Monnich, Erlbach(ドイツ)
録音:2021年7月、サンタ・マリア・アスンタ教会&サン・二コラ教会(ロゼート・ヴァルフォルトーレ、イタリア)
従来の楽器に改良が加えられるなど、楽器の性能の発達によりバロック期は多くの器楽作品が誕生しました。それまでは、合唱を中心とした対位法の作品が主でしたが、バロック期に入り、楽器を使った対位法の作品も多数作曲されるようになり、通奏低音が確立されたのもこの時代のひとつの特徴でもあります。本アルバムでは、そんな音楽技術の発展、進化の中で生まれてきたトランペット、トロンボーンとオルガンのための作品の数々を収録しています。
イタリアのウンベルト・ジョルダーノ音楽院で教鞭をとり、バロック・トランペット、ルネサンス・コルネットの権威として活躍するアントニオ・カレッタと、2017年11月にローマのパルコ・デッラ・ムジカ音楽堂で行われた国際コンクールにおいて第2位、最優秀イタリア人演奏家賞を獲得した実力派トロンボーン奏者アルド・カテリーナが、オルガンとの調和の取れた素晴らしいハーモニーで、当時の洗練された作品を現代に伝えます。
レコーディングは、イタリアの2箇所の教会で行われ、16世紀と18世紀に作られた貴重なオルガンが用いられています。教会という場所ということも相まって、より一層神聖な響きが感じられる1枚に仕上がっています。
C-00531
エウレカ!〜ボリス・ティシチェンコ(1939-2010):ピアノ・ソナタ集
ピアノ・ソナタ第10番Op.4/124「エウレカ!」
ピアノ・ソナタ第4番Op.53
ピアノ・ソナタ第8番Op.99
アンドレア・カルカノ(P/スタインウェイ)

録音:2021年7月31日、グリファ&フィーリ・スタジオ(ミラノ、イタリア)
レニングラード音楽院でショスタコーヴィチとウストヴォリスカヤに作曲を学び、その生涯で11曲のピアノ・ソナタや9曲のシンフォニーなど膨大な作品を遺した旧ソ連の作曲家ボリス・ティシチェンコ。
ピアノの名手でもあったティシチェンコの11曲のピアノ・ソナタはいずれも個性的な作品であり、今回イタリアのピアニスト、アンドレア・カルカノは第4番、第8番、そして第10番の3曲をレコーディングのプログラムとして選曲しました。
1972年に作曲され特定の人物にではなくお気に入りの都市であったプラハに捧げられた「第4番」、新古典主義を基礎とした作風によって作曲され師であるショスタコーヴィチの音楽からの引用と思われる旋律が登場する「第8番」、そして「見つけた!」、「分かった!」などの意味を持つ「エウレカ(ユリイカ)」を副題とする「第10番」は1997年に作曲されましたが、40年前に作曲された「組曲第1番 Op.4」を再構築したものとされており、作曲者の確立したスタイル、創意工夫と堅実さが表れた秀作です。
ティシチェンコのピアノ・ソナタを弾くアンドレア・カルカノはイタリアの名匠ブルーノ・カニーノ門下の実力派ピアニスト。
ニューヨークのカーネギー・ホール、クリーヴランドのセヴェランス・ホールなどでの演奏を重ね、2019年にはロシア・デビューを果たすなど活躍の場を広げています。
またイタリアのレーベルを中心に録音を行い、2019年からはミラノの名門ジュゼッペ・ヴェルディ音楽院で教鞭を執っています。
C-00532
カルロ・アルバネージ(1893-1909):ピアノ・ソナタ集
ピアノ・ソナタ変イ長調
ピアノ・ソナタ ニ短調
ピアノ・ソナタ ホ長調
ダニエレ・アドルネット(P/ファツィオリF278)

録音:2020年12月、アビー・ロッキ・スタジオ(ローマ、イタリア)
イタリアのナポリで生まれ、1882年には活躍の場をロンドンへと移し、1893年にはロンドンの王立アカデミーのピアノ科教授に任命され、他界するまでその職を全うしたコンポーザー=ピアニスト、カルロ・アルバネージの全曲世界初録音となるピアノ・ソナタ集!
その教え子にはスウェーデン王女のマーガレット・オヴ・コノートや、その姉妹であるパトリシア・オヴ・コノート、ロシアの侯爵夫人マリア・アレクサンドロヴナなども名を連ねており、アルバネージの当時の立場の重要度を物語っています。
1900年代初頭に出版された「運指のためのエクササイズ(Exercises for Fingering)」でも有名なアルバネージのソナタを弾くのはローマ出身のピアニスト、ダニエレ・アドルネット。現在はフロジノーネのリチーニオ・レフィーチェ音楽院のピアノ科で教鞭を執っています。
C-00533
アメリカン・ソングブックからの愛の歌
ネッド・ローレム(1923-):一日よりもあなたを愛しているだろうか?、愛、夜泣きうぐいす、おおお前, 僕がしばしば沈黙のうちに、見下ろせ, 美しい月よ
バーバー:マドンナの子守歌、辺鄙なホテル、修道士と猫
リー・ホイビー(1926-2011):背徳、夏の歌
ジョージ・クラム:3つの初期の歌
ヴァージル・トムソン(1896-1989):主に愛について
ジョン・マスト(1954-):連祷、祝婚歌、ローマ〜カフェにて、来たりて斯くや
スコット・ウィーラー(1952-):分点、レクエルド、縁談、私はいつでもあなたの側に
ジェイク・ヘギー(1961-):オフェーリアの歌、春
レナード・バーンスタイン:ちょっと恋して
ローナ・ウィンザー(S)、
ジャン・フランチェスコ・アモローゾ(P)

録音:2021年6月&10月、フォンダショーネ・スピノラ(ジェノア、イタリア)
古くはバーンスタインやバーバー、トムソンから現在も健在の巨匠ローレム、クラム、そしてジェイク・ヘギーなど、アメリカの音楽家たちによる「愛」をテーマとした情感豊かな歌曲集。
中世、バロック、18世紀ナポリのオペラ、さらにはコンテンポラリー・オペラまでの幅広いレパートリーを歌うローナ・ウィンザーは、ロンドンのギルドホール音楽院で研鑽を積んだ後、ヨーロッパ各地のコンクールで入賞。
シャトレ座やグラインドボーン音楽祭などで歌い、レオンハルトやブリュッヘンといった古楽界の巨匠たちとの共演経験も持つ実力派ソプラノです。
C-00534
忘却の彼方に〜ロベール・カサドシュ(1899-1972):ピアノ作品集
6つの子供の曲 Op.48(世界初録音)/8つの練習曲 Op.28/3つの子守歌 Op.8(世界初録音)/即興曲 Op.67-4(世界初録音)/子守歌 Op.67より 第3番、第2番、第5番(世界初録音)/組曲 Op.52(世界初録音)
マウロ・チェッキン(P/スタインウェイ)

録音:2021年8月、マルチェラ・ポッベ・サーラ(ヴィチェンツァ、イタリア)
パリの音楽一家に生まれ、20世紀のフランスを代表する名ピアニストとしてその名を馳せたロベール・カサドシュ。
パリ音楽院を首席で卒業した卓越した腕前の持ち主だったカサドシュはソリストとしてはもちろんのこと、ラヴェルやフランチェスカッティとの共演での優れた演奏もよく知られています。
今回、ダ・ヴィンチ・クラシックスとイタリアのピアニスト、マウロ・チェッキンが送り出すカサドシュのアルバムは、「ピアニスト」としてではなく「作曲家」としてのカサドシュの功績にスポットライトをあてた好企画!
「8つの練習曲 Op.28」以外は今回が全て世界初録音となるだけに、「作曲家カサドシュ」の魅力を知ることの出来る絶好の機会となることでしょう。
マウロ・チェッキンは1989年生まれのイタリア人ピアニスト。イタリアのヴィチェンツァ音楽院で学んだ後にロシアへと渡りモスクワ音楽院で6年間研鑽を積んだ後、2014年にルヴィム・オストロフスキー教授の指導のもと、最優秀の成績で同校を卒業しています。
C-00535
リスト:後期ピアノ作品集
5つのハンガリー民謡 S.245/十字架の道行 S.504a/灰色の雲 S.199/悲しみのゴンドラ第1番S.200-1/悲しみのゴンドラ第2番 S.200-2/不運 S.208/夢の中に S.207/葬送前奏曲と葬送行進曲 S.206
ジャンカルロ・シモナッチ(P/スタインウェイ)

録音:2021年2月1日、ロッキ寺院(ローマ、イタリア)
傑作「十字架の道行」を含む後期の作品のみを集めたリストのピアノ作品集。
1872年から最晩年の1885年に作曲された作品を作曲年代順に配置しており、1870年代以降のリストの作風の変化や円熟度を知ることのできるプログラムに仕上がっています。
リストの円熟の作品を奏でるのは、イタリアのベテラン・コンポーザー=ピアニスト、ジャンカルロ・シモナッチ。
サンタ・チェチーリア音楽院で作曲をアルド・クレメンティに、ザルツブルクのモーツァルテウムでピアノをカルロ・ゼッキに学び、ピアニストとしてはピツェッティのピアノ作品全集を完成させるなど高い評価を受けています。
C-00536
ヒストリカル・ピアノが奏でるブラームス 〜 ブラームス:ピアノ作品集
●エラール1871年製
スケルツォ変ホ短調 Op.4
サラバンド イ長調 WoO.5-1
ガヴォット イ短調 WoO.3-1
ガヴォット イ長調 WoO.3-2
●プレイエル1875年製
ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ変ロ長調 Op.24
●スタインウェイ&サンズ1879年製
4つのピアノ小品 Op.119
アリス・バッカリーニ(ヒストリカル・ピアノ)

録音:2021年2月、バルトーク・スタジオ(ベルナレッジョ、イタリア)
ドイツ音楽における三大Bの1人であり19世紀の巨匠、ブラームスが遺したピアノ作品を作曲者存命当時に製作された3台のヒストリカル・ピアノで奏でた意義深いプロジェクトが実現!
イタリアのジェノヴァ、キアヴァリのピアノ工房バルレッタ・ピアノフォルティのマルコ・バルレッタが今回のレコーディングのための揃えたピアノは、いずれもブラームスの絶頂期に製作された1871年製のエラール、1875年製のプレイエル、そして1879年製のスタインウェイの3台。
1850年代、60年代、そして晩年の90年代の作品をブラームス存命当時の銘器で奏でることにより、作風の変遷と発展、そして当時の響きの再現を実現しています。
3台の銘器でブラームスを奏でるのはミラノ出身の才女アリス・バッカリーニ。
2011年11月には第9回ソシエタ・ウマニタリア国際コンクールで第1位を受賞し、同年の12月31日にはスカラ座バレエ・アカデミーのニューイヤーズ・イヴのガラ・コンサートに招聘されました。
近年ではピリオド楽器の演奏に精力的に取り組んでおり、2021年にはピアノと木管楽器によるアンサンブル、ルミ・クィンテットを結成。活発な活動を展開しています。
C-00539
4人のアメリカ人〜新大陸のピアノ作品
ゴットシャルク:2つのバラード「オシアン」
エイミー・ビーチ:「4つのスケッチ」より 第3番
マクダウェル:森のスケッチ Op.51、「海の小品」Op.55より 第1番、第2番、第3番、第5番
ビーチ:性格的小品集「エスキモス」Op.64
ガーシュウィン:ソングブック、ピアノのためのプレリュード、ラプソディ・イン・ブルー
リッカルド・カルーゾ(P/YAMAHA CFX)

録音:2021年8月31日-9月1日&2日、ヴィラ・ボッシ(ボーディオ・ロンナーゴ、イタリア)
新大陸アメリカで19世紀に生まれた4人の音楽家のピアノ作品を集めた「新大陸のピアノ作品集」。
19世紀末のアメリカを代表するロマン主義の作曲家マクダウェル、アメリカで最初に成功したとされる女流作曲家ビーチ、中南米各国を巡り様々な民族音楽を題材とした作品を遺したゴットシャルク、そして20世紀前半のアメリカを代表する巨星ガーシュウィンという経歴もスタイルも大きく異なる4人の作曲家たちを取り上げることにより、当時の「新大陸」における音楽の多様性を巧みに表現した充実の内容です。
リッカルド・カルーゾはイタリア、アヴェッリーノのドメニコ・チマローザ音楽院で研鑽を積んだピアニスト。サンマリノ共和国のレナータ・テバルディ財団やメッシーナのフィラルモニカ・ラウダーノとも共同プロジェクトを開催するなど幅広い活躍を見せています。
C-00540
ロメオとジュリエット〜シェイクスピアの悲劇にインスパイアされたピアノ作品
プロコフィエフ:「ロメオとジュリエット」Op.75からの10の小品
チャイコフスキー(カール・ビアル編):幻想序曲「ロメオとジュリエット」
ダニラ・トマゼッティ(P/スタインウェイ)

録音:2021年5月-6月、クラシカ・ヴィヴァ(ドルノ、イタリア)
シェイクスピアの悲劇「ロメオとジュリエット」を題材とした音楽の中でも最も有名な2つの作品、プロコフィエフとチャイコフスキーの「ロメオとジュリエット」のピアノ独奏版をカップリングしたユニークな視点によるプロジェクト!
1937年に作曲(編)され作曲者自身によって初演が行われたプロコフィエフの「10の小品」。その後に続くチャイコフスキーの「ロメオとジュリエット」のピアノ独奏版は、作曲者と同世代の作曲家カール・ビアル(1833-1892)の編曲によるもの。ドイツ、ベルリンの出版社であるボーテ・ウント・ボック社の委嘱により編曲が行われ、1870年の第2稿から編曲が行われています。
ダニラ・トマゼッティは、モンカリエリのヨーロッパ音楽コンクール、コラートのコルコルソ・エウテルペなどイタリア内外のピアノ、室内楽のコンクールでの優勝、入賞経験を持つ女流ピアニスト。
バロックからコンテンポラリーの幅広いレパートリーを持ち、中でもロマン派時代と20世紀ロシアのレパートリーを得意としているだけに、今回の「ロメオとジュリエット」プログラムへの意欲は並々ならぬものがあります。
C-00541
シャルル=フランソワーズ=グレゴアール・ド・ラ・フェルテ(18世紀頃):ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集
ソナタ第1番〜第6番
ラ・ヴェルトゥオーソ・コンパーニャ・デ・ムジチ・ディ・ローマ〔ヴァレリオ・ロジート(Vn)、マウリツィオ・ロパ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、エマヌエラ・ピエトロチーニ(ハープシコード)〕

録音:2021年1月、ジャングル・ミュージック・ファクトリー(ローマ、イタリア)
ヴィオール奏者であったのではないかということ以外、その生涯と音楽活動についてはほとんど何も知られておらず謎に包まれているド・ラ・フェルテの唯一の作品である「ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集。
1707年にパリで出版された12曲で構成されるこのソナタ集は、オルレアン公フィリップ2世に献呈されており、このイタリア勢による演奏が世界初録音となります。
イタリアのピリオド・アンサンブル、ラ・ヴェルトゥオーソ・コンパーニャ・デ・ムジチ・ディ・ローマは、2000年代初期に結成されルネサンス時代のとバロック時代のスペシャリストとしてイタリア内外で活動を繰り広げています。
C-00542
舞踏への勧誘〜ダンスのリズムにインスパイアされた19世紀&20世紀のピアノ音楽
ゴドフスキー:アルベニスの「スペイン」Op.165より タンゴ
パデレフスキ:有名なメヌエット
ドヴォルザーク:スラヴ舞曲第2番 Op.72「ドゥムカ」
コミタス:アルメニア舞曲第6番「カルロ・ショロール」
ショパン:ワルツ第3番イ短調 Op.34-2「華麗なる円舞曲」
モハメド・S. バシャ(1972-):ナイルの踊り
ワイル:タンゴ=バラード
カリム・アル=ザンド(1970-):タランテラ
ジュゼッペ・ルピス(1968-):フォックストロット第5番
モンポウ:歌と踊り第6番
ナザレー:オデオン
オットー・シュールホフ(1889-1958):ピッチカート・ポルカ第2番 Op.9
パブスト:チャイコフスキーの「眠れる森の美女」による演奏会用パラフレーズ
カロジェロ・ディ・リベルト(P/スタインウェイ)

録音:2021年5月、アウラ・マグナ・コンセルヴァトリオ(リーヴァ・デル・ガルダ、イタリア)
すべての時代、すべての文化、すべての社会階層に存在する哲学であり、ライフスタイルでもある「ダンス」。
動物の求愛ダンスに代表されるように人間だけのものではない幅広い意味での「ダンス」をテーマとして、この「ダンス」からインスパイアされた19世紀〜現代の12曲のピアノ小品を集めたピアノ・アルバム!
「ダンス」をテーマとしたプログラムを弾いたカロジェロ・ディ・リベルトは、アメリカ、テキサス州のコーパス・クリスティで開催されたショパン・インターナショナル・ピアノ・コンペティションで大賞を受賞した実績を持つイタリアのピアニスト。
ロッテルダム音楽院やテキサス・クリスチャン大学で学んだ後、現在は母国イタリアのフランチェスコ・アントニオ・ボンポルティ音楽院のピアノ科教授を務めています。
C-00543
アリオスティ:ストックホルム・ソナタ〜ヴィオラ・ダモーレのためのソナタ集
ソナタ第3番/ソナタ第4番/ソナタ第7番/ソナタ第12番/ソナタ第13番/ソナタ第14番
ジョルジア・ヴェネツィアーノ(ヴィオラ・ダモーレ)、ウーテ・グロー(Vc、ヴィオラ・ダ・ガンバ)、キアーラ・マッシーニ(ハープシコード)

録音:2021年、ウィーン(オーストリア)
ロンドンでヘンデルやボノンチーニと並ぶオペラの大作曲家としてその名を馳せ、ウィーンでは皇帝ヨーゼフ1世の信頼を得るなど17世紀後半〜18世紀初期のイタリアを代表する作曲家の1人であるアッティリオ・アリオスティ(1666-1729)。
自身もヴィオラ・ダモーレのプレーヤーであり、この楽器のための優れた作品を数多く遺したアリオスティの「ストックホルム・ソナタ」は、スウェーデンのヘンデルとも称される作曲家ユーハン・ヘルミク・ルーマンによる筆写譜がストックホルムで発見されたもの。
アリオスティの優れた作曲技法が発揮されたこのソナタ集はストックホルムのスウェーデン王立アカデミーの図書館に保管されています。
ヴィオラ・ダモーレのジョルジア・ヴェネツィアーノはメッシーナ生まれで同地のコレッリ音楽院で学んだ音楽家。ウィーン室内Oのメンバーとしても活躍し、ウィーン・カンマーシンフォニーの創設メンバーの1人でもある実力派奏者です。
C-00544
コンティニュアム〜バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ全集(Vc&アコーディオン版)
ソナタ ト長調 BWV.1027、ソナタ ニ長調 BWV.1028、ソナタ ト短調 BWV.1029
モシェレス:バッハの「平均律クラヴィーア曲集第1巻」による幻想曲第15番&第24番
デュオ・アランビック〔ニコロ・ニグレッリ(Vc)、マルゲリータ・ベルランダ(アコーディオン)〕

録音:2021年11月、ディジチューブ・スタジオ(マントヴァ、イタリア)
大バッハの3曲のヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ(BWV.1027〜1029)を「ヴィオラ・ダ・ガンバとハープシコード」ではなく、「チェロとアコーディオン」という異色のコンビで演奏したユニークなレコ―ディングが登場!
チェロとアコーディオンを組み合わせた結果として、2つの楽器の音色が見事に調和しアコーディオンの音色がより一層引き立っています。
バッハの時代にはまだアコーディオンは存在していませんでしたが、デュオ・アランビックは、ダイナミクス、アーティキュレーション、バランスの面においても歴史的な情報に基づいた演奏法を採用し、原曲の魅力を際立たせる演奏を目指しています。
このチャレンジングなバッハ・プログラムに取り組むデュオ・アランビックは、バロックからコンテンポラリーまでをレパートリーとするイタリアのアンサンブル。
2013年にイタリアのカステルフィダルドで開催された「ワールド・オヴ・アコーディオン」第1位、2018年のストレーザ国際音楽コンクール第2位の受賞歴を誇るなど非常に高い評価を受けています。
C-00545
ヴィヴィ・フェリーチェ〜ボローニャ、ガスパーリ・ミュージック・コレクションからの18世紀イタリアのソナタ集
アルドロヴァンディーニ:ソナタ第1番ト短調(世界初録音)
ボーニ:ソナタ第2番ニ短調
ベッカテッリ:ソナタ第3番(世界初録音)
アレッサンドロ・スカルラッティ:ソナタ第1番ニ長調
コレッリ:ソナタ第9番イ長調
カッタネオ:ソナタ第6番イ長調(世界初録音)
ボーニ:ソナタ第1番イ長調
カパチェッリ:バレッティ、コレンティ、サラバンド&ジーグ(世界初録音)
アンサンブル・リ・インヴァギーティ〔ルイーザ・べセンヴァル(Fl)、キアーラ・ジョヴァンナ・スクーチェス(マンドリン)、アキ・タカハシ(Vn)、フランチェスコ・ベルガミーニ(Vn)、ジュリア・アルナウド(Vn)、マッシモ・ロンバルディ(アーチリュート、バロック・ギター、テオルボ)、マッシモ・サルトーリ(ヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴィオローネ)、カルメロ・ルーカ・サンバターロ(スピネット)〕、ファビオ・フルナーリ(指)

録音:2021年8月、サン・ベルナルド教会(ブルザスコ、イタリア)
ボローニャの優れた音楽理論家であり作曲家だったマルティーニ師(ジョヴァンニ・マルティーニ)は、音楽史料の熱心な収集家であったことも知られています。
マルティーニ師の死後に遺された膨大な数の筆写譜、書簡、そして200点以上におよぶ図像学に関する資料はかつての弟子であったスタニスラオ・マッテイに保管が引き継がれ、マッテイの死後は1855年から1881年までリセオの司書を務めたガエターノ・ガスパーリが管理を任されました。
2008年にファビオ・フルナーリによって結成されたピリオド・アンサンブル、アンサンブル・リ・インヴァギーティはこの「ガスパーリ・コレクション」からアレッサンドロ・スカルラッティやコレッリ、さらには世界初録音となる当時の作曲家たちのソナタなど8曲を選曲。
マルティーニ師から弟子のマッテイ、そしてガスパーリへと引き継がれた膨大な音楽遺産の一端がここに明らかになります。
C-00546
クラリネットとピアノのための19世紀の幻想小曲集
シューマン:幻想小曲集 Op.73
ゲーゼ:幻想小曲集 Op.43
ライネッケ:幻想小曲集 Op.22
ヴィンディング:3つの幻想小曲集 Op.19
シューマン(ダル・サント&マラスカ編):幻想小曲集 Op.111
ルイージ・マラスカ(クラリネット/フリッツ・ヴーリッツァーC100)、ガブリエレ・ダル・サント(P/ボルガートL282)

録音:2021年7月、モンテ・マグレ教会(ヴィチェンツァ、イタリア)
シューマンの傑作であり現在もクラリネットの主要レパートリーとして愛され続けている「幻想小曲集 Op.73」。
この「19世紀の幻想曲集」では、シューマンの傑作を冒頭に据えつつ、デンマークのゲーゼとヴィンディング、ドイツのライネッケの「幻想小曲集」をカップリング。
そしてプログラムのラストを飾るのは、ピアノのために書かれたシューマンの"もう1つ"の「幻想小曲集 Op.111」のクラリネット&ピアノ編曲版という、徹底的に「幻想小曲集」にこだわった意欲作です!
ドイツ管のクラリネット、フリッツ・ヴーリッツァーC100を愛用するルイージ・マラスカは1993年にヴィチェンツァ音楽院を卒業したイタリアのプレーヤー。
1992年から2014年までヴィチェンツァのオリンピコ劇場のクラリネット奏者を務め、2001年にはアンサンブル・ミューザゲートを創設するなど、オーケストラプレーヤー、室内楽奏者、そしてソリストとして活躍してきました。
C-00548
ソロ・コンチェルタンテ〜20世紀イタリアの無伴奏クラリネット作品集
ジャチント・シェルシ(1905-1988):イクソール
ヴァレンティノ・ブッキ(1916-1976):カルテ・フィオレンティーネ第2番
ブルーノ・ベッティネッリ(1913-2004):演奏会用練習曲
フラヴィオ・テスティ(1923-2014):ユビルスT Op.30
べリオ:セクエンツァIXa、歌
フランコ・ドナトーニ(1927-2000):クレア、クレアU(世界初録音)
ダヴィデ・アンザーギ(1936-):メロディ
ピエトロ・ドメニコ・マグリ(クラリネット、バス・クラリネット)

録音:2021年11月、ジェームズ・スタジオ(カラヴァッジョ、イタリア)
代イタリアの巨星べリオを筆頭にドナトーニやシェルシなど20世紀を生きた同国の大作曲家たちが書いたクラリネットのための無伴奏作品集。
ピエトロ・ドメニコ・マグリはミラノ市立クラウディオ・アバド音楽院などで学び、パリのIRCAMなどでも活躍したイタリアのクラリネット奏者。
特に20世紀後半の無伴奏作品を得意としており、ストラヴィンスキーやシュトックハウゼン、ブーレーズ、デニゾフ、ペンデレツキ、アーノルド、カーターの作品を自身の重要なレパートリーと位置付けています。
C-00549
オペラティック・ソワレ〜ヴェルディ、プッチーニとマスカーニ以降のクラリネットとピアノのためのファンタジア集
ルイージ・バッシ(1833-1871):ヴェルディの歌劇「リゴレット」による演奏会用幻想曲
ドナート・ロヴレッリョ(1841-1907):ヴェルディの歌劇「椿姫」のモチーフによる幻想曲 Op.45
ジュゼッペ・レオネージ(1833-1901):ヴェルディの歌劇「運命の力」によるソロとロマンス
カルロ・デッラ・ジャコマ(1858-1929):マスカーニの歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」による幻想曲 Op.83、
 プッチーニの歌劇「トスカ」による幻想曲 Op.171
エマヌエレ・サルヴァトーレ・アンザローネ(Cl)、パオラ・ガブリエッラ・ミラッツォ(P/スタインウェイ)

録音:2021年10月-12月、スタジオ・ラ・ギ・ア・ラ・ムジカーレ(モディカ、イタリア)
ヴェルディやプッチーニ、マスカーニといった大作曲家たちが活躍し、オペラが隆盛を誇った19〜20世紀前半のイタリア。
このオペラが大ブームとなっていた時代において、これらの作曲家たちの作品を題材とした器楽、特にクラリネットのための「ファンタジア(幻想曲)」が誕生し、イタリアの器楽復興の一躍を担いました。
ヴェルディ、プッチーニ、マスカーニの音楽をベースとした幻想曲などの演奏会用作品を奏でるのは、名匠アントニー・ペイの門弟であるエマヌエレ・サルヴァトーレ・アンザローネ。
ローマのサンタ・チェチーリア国立アカデミーではアレッサンドロ・カルボナーレにも学んでおり、ソリストとしてだけでなく、オルケストラ・メディテラネア・ディ・クラリネッティの首席奏者としてレコーディングを行っています。
C-00550
ピアノ小品、アルバムのページと様々なピアノ作品集
ブラームス:ピアノ・ソナタ第1番ハ長調 Op.1
シニガーリャ:練習曲第2番ニ長調(世界初録音)、
 即興曲(世界初録音)、
 4月の花(世界初録音)、
 エア・ド・バレ(世界初録音)、
 アルバムのページ Op.7、
 2つのピアノ小品 Op.24
エドアルド・トゥルビル(P/YAMAHA CFX)

録音:2021年7月、ヴィラ・ボッシ(ボーディオ・ロムナーゴ、イタリア)
エドアルド・トゥルビルは、2021年に名門ジュリアード音楽院のヨヘヴェド・カプリンスキーのクラスを卒業し、「レオーネ・シニガーリャ 〜 ブラームスのイタリアにおける使徒の再発見」という博士論文を発表して高い評価を受けたイタリアのピアニスト。
今回のレコーディングは、まさに自身が研究してきたブラームスとシニガーリャの関係性を自らの演奏で発表するという学術的にも意義深いプロジェクト。
今回のCDには世界初録音となる作品が含まれており、ウィーンで出会ったブラームスと親交を結び、その影響を受けたとされるシニガーリャの再評価の機運が高まる切っ掛けとなることでしょう。
C-00551
ポーランド風に〜ポーランドから影響を受けたバロック音楽
テレマン:ポーランド風協奏曲ト長調 TWV.43/G.7
ファリーナ
:ソナタ第1番「ラ・ポラカ」
ミエルチェフスキ:カンツォーナ第3番
ヤジェンプスキ:センチネラ協奏曲
ヴァレンティン・メーダー:ソナタ「ポーランドの伝道者」
メールラ:カンツォーナ Op.12「ラ・ポラキーナ」
ピッキ:ポーランドのバッロ
ヤジェンプスキ
:ベントロヴァータ協奏曲
ミエルチェフスキ
:カンツォーナ第1番
シュメルツァー
:ポーランドのバグパイプ
アンサンブル・ジャルディーノ・ディ・デリツィエ、
エヴァ・アンナ・アウグスティノヴィツ(Vn&芸術監督)

録音:2021年9月27日-30日、チッタ・デッラ・ピエーヴェ(ペルージャ、イタリア)
アルバム、そしてプロジェクトのタイトルが「ポーランド風に」とある通り、ポロネーズなどポーランドの音楽形式から影響を受けたバロック時代のヨーロッパの作品を集め、その存在感の大きさを改めて世に示してくれるプログラム。
ポーランドのミエルチェフスキとヤジェンプスキの作品を中心にイタリアのメルーラやピッキ、ドイツのテレマンなどの作品を組み合わせることによって、いかに当時のヨーロッパのレパートリーにおいてポーランドの音楽形式が横断的であったかを教えてくれています。
アンサンブル・ジャルディーノ・ディ・デリツィエは2014年に創設された女流奏者のみで構成されるローマのピリオド・アンサンブル。各地のポーランド文化センターとのコラボレーションによって、ポーランドと関連性のあるプログラムやプロジェクトを続々と発表しています。
C-00552
ピアノによるオラトリオ Vol.1
ハイドン(ツェルニー編):十字架上のキリストの最後の7つの言葉
ライネッケ:聖書の絵 Op.220
キアーラ・ベルトリオ(P/シュタイングレーバー)

録音:2022年1月23日-24日、イマジナ・サウンド・プロダクション・スタジオ(トリノ、イタリア)
「バッハとイタリア」シリーズで優れたコンセプトと演奏を披露してくれたイタリアの女流ピアニスト、キアーラ・ベルトリオが新たな冒険として、ピアノの世界ではあまり演奏されることのない「オラトリオ」や「神聖なレパートリー」(オリジナルとピアノ用に編曲されたもの)を取り上げるシリーズを開始します。
シリーズの第1弾でベルトリオが奏でるのは、1839年にカール・ツェルニーによってピアノ用へと編曲されたハイドンの「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」と、ピアノのためのオリジナルであるカール・ライネッケの珍しい作品であり大作「聖書の絵」の2作品。
ピアノによるオラトリオ、神聖なレパートリーの研究にも取り組んできたベルトリオが、シュタイングレーバーのピアノを通じて、かつてない神聖な体験をもたらしてくれることでしょう。
C-00553
ルーツ〜マグネシウムのドレスを着た少女たち
宮城道雄(チャルデッリ編):春の海
ラヴェル(チャルデッリ編):ステファヌ・マラルメの3つの歌
平野義久:エレジー
サン=サーンス(チャルデッリ編):澄み切った波紋の無い水面に
シアデッリ:イゴールU、
 イゴールの後、乱取り組曲
テアーニ:浮雲
チャルデッリ:プッチーニの音楽による「バタフライ・エフェクト」

ボーナストラック 〜 ザッパ(チャルデッリ編):ブレスト・リリーフ
アンナ・アステサーノ(Hp)、
ヴァレンティーナ・チャルデッリ(Cb)

録音:2021年10月、パラッツォ・チゴラ・マルティノニ(イタリア)
「ルーツ」の文字が非常に印象的なハープとコントラバスのデュオ・プログラムは、日本と西洋の音楽、芸術を織り交ぜたユニークなコンセプト。
宮城道雄の「春の歌」やアニメ「DEATH NOTE」、「HUNTER×HUNTER」などの音楽で有名な平野義久の「エレジー」さらには、イタリア人作曲家ステーファノ・テアーニが日本を題材とした「浮雲」など、様々な視点から日本に関連する作品を集めており、ラヴェルやサン=サーンス、チャルデッリの自作との組み合わせが折衷主義的なプログラムを創り上げています。
アンナ・アステサーノは2015年にルイジ・ケルビーニOの首席ハーピストのオーディションを突破、ヴァレンティーナ・チャルデッリは2020年7月にBBCミュージック・マガジン・ライジング・スターに選出された将来有望なアーティストたちです。
C-00554
フルートとチェロのための18世紀のデュエット集
モーツァルト:二重奏曲変ロ長調 K.292/196c(原曲:ファゴット&チェロ)
ベートーヴェン:3つの二重奏曲 WoO.2(原曲:クラリネット&ファゴット)
フィアラ:デュオ・コンチェルタンテ第1番ヘ長調、デュオ・コンチェルタンテ第2番ハ長調
リタ・ダルカンジェロ(Fl)、
ロマン・ガリウー(Vc)

録音:2021年11月、アンドレアス教会(ベルリン、ドイツ)
18世紀におけるフルートとチェロのためのレパートリーはあまり多くなく、当時作曲されたオリジナル作品やトランスクリプションを組み合わせて構成されることが多いとされています。
イタリアの女流フルーティスト、リタ・ダルカンジェロと、第12回チャイコフスキー国際コンクールのチェロ部門で第5位に入賞したフランスのロマン・ガリウーのデュオが、モーツァルトとベートーヴェンのトランスクリプション、そしてあまり知られていないヨーゼフ・フィアラ(1748-1816)のオリジナル作品を通じてこの編成の魅力を伝えてくれています。
C-00555
バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV.988(エミリオ・ゲッツィ編曲/2台ギター版) タスカン・ギター・デュオ〔ガブリエレ・ラニーニ&キアーラ・フェスタ)

録音:2021年5月、IRR(リヴァラ、イタリア)
ミラノ音楽院でジャコモ・マンゾーニに作曲を学び、2004年から2010年までパルマ音楽院の院長も務めたイタリアの作曲家、エッセイスト、音楽学者、パブリシストであるエミリオ・ゲッツィ(1955−)が「2台のギター」のために生まれ変わらせた大バッハの不朽の名作「ゴルトベルク変奏曲」!
2本のギターで大バッハの深淵なる世界を奏でるタスカン・ギター・デュオは、ガブリエレ・ラニーニとキアーラ・フェスタがイタリア、ルッカのルイジ・ボッケリーニ音楽院在学中の2014年に結成。
ギター・デュオにとっての最も重要なコンクールの1つであるリヒテンシュタインの「LIGITA国際コンクール」など様々な国際コンクールで優勝、入賞を果たしているギター界のニュースターです。
タスカン・ギター・デュオは2019年にこの2台ギター版「ゴルトベルク変奏曲」に出会って以来、各地でのコンサートで弾き続けており完成度は抜群。
C-00556
レバイ:1台または2台のギターのための作品集(全曲世界初録音)
創作主題による変奏曲
ソナタ第1番ホ長調
アイネ・クライネ・パッサカリア
「ああ、お母さん、あなたに申しましょう」による変奏曲
セレナーデ
エンリコ・マリア・バルバレスキ(G)、
レオポルド・サラチーノ(G)

録音:2019年5月-2021年5月、カペッラ・ディ・ヴィラ・ナザレス(ヴァレーゼ、イタリア)
20世紀前半のオーストリアで作曲家、音楽教師、合唱指揮者、ピアニストとして活躍したフェルディナンド・レバイ(1880-1953)。
当時の他のヨーロッパの国々と比べてギターの存在感が薄かったオーストリアにおいて、この楽器のための作品の作曲家に取組んだ貴重な作曲家という一面を持っています。
レバイの中欧の雰囲気を備えた1台、または2台のギターのための作品の録音が、この作曲家の音楽的、美学的理解を高めてくれることでしょう。
C-00559
愛情あふれる声の〜ナポリのリチェルカーレ集
ロッコ・ローディオ(c.1535-c.1615):4声のリチェルカーレ集
アスカニオ・マイオーネ(c.1565-c.1627):さまざまなカプリッチョ集第1巻
ジョヴァンニ・デ・マック(c.1550-1614):リチェルカーレ第1番〜第2番、第4番〜第5番
イラリア・モンティチェッリ(ハープシコード)

録音:2021年11月、パラッツォ・チーゴラ・マルティノーニ(チーゴレ、イタリア)
チェンバロ奏者イラリア・モンティチェッリのデビュー盤となる「ナポリのリチェルカーレ集」は、17世紀半ばのナポリ音楽の広大で忘れられがちな世界におけるポリフォニックな発想で構成されています。
ローディオ、マイヨーネ、特にデ・マックといった当時を代表する3人の作曲家がリチェルカーレにも、このナポリのポリフォニックな発想が大きく反映されていることをモンティチェッリの演奏で確かめることができます。
C-00561
1815〜イタリアにおけるロマンティシズムの種
ピエトロ・チェラッキーニ(18世紀):ミサ曲ハ長調
ガエターノ・ヴァレリ(1760-1822):ソナタ第6番
ボッティ(1766-1799):序曲
モランディ(1777-1856):ソナタ第6番
ドニゼッティ:牧歌
ガスパーロ・スポルジ(1737-1819):ミサ曲ニ長調
パードレ・ダヴィデ・ダ・ベルガモ(1791-1863):コンチェルティーノ ハ長調
モランディ:ロンド
ダ・ベルガモ:ソナタ
モランディ:オッフェルトリウム ヘ短調
エウジェニオ・マリア・ファジアーニ(Org)

録音:2020年6月12日、ベルガモ(イタリア)
エウジェニオ・マリア・ファジアーニがフラテッリ・セラッシが1815年に製作したヒストリカル・オルガンで奏でるのは、当時のイタリアで芽吹いてきたロマンティイズムを感じさせるオルガン作品の数々。
ドニゼッティやベルガモのヴィデ神父の作品、チェラッキーニやモランディなど、当時のイタリアやヨーロッパを席巻していた新しい感覚の先駆者たち、創始者である作曲家たちの作品を聴くことができます。
C-00562
19世紀のピアノのためのファンタジー
シューマン:幻想曲ハ長調 Op.17
ショパン:幻想曲ヘ短調 Op.49
スクリャービン:幻想曲ロ短調 Op.28
ブルックナー:幻想曲ト長調 WAB.118
サラ・デ・アスカニース(P)

録音:ヴィラ・ボッシ(ボーディオ・ロンナーゴ、イタリア)
19世紀のショパン、シューマン、スクリャービンの3人が作曲したピアノのための「幻想曲」に、鍵盤音楽の作曲家としてはあまり知られていないブルックナーの「幻想曲」を加えた興味深い「ファンタジー/幻想曲」アルバム!
ショパン、シューマン、スクリャービン、そしてブルックナー。同じ「幻想曲」という形式が4人の作曲家たちの4つの異なる美的観念によってそれぞれの個性を発揮しているところ、そして4曲それぞれの作風のコントラストは非常に興味深いところです。
サラ・デ・アスカニースは1987年出身のイタリアの女流ピアニスト。ザルツブルクのモーツァルテウムで修士号を取得し、2021年からはトリエステのジュゼッペ・タルティーニ音楽院でピアノ科の教授として活躍しています。
C-00564
ファルチ:詩的な時間〜声楽とフルートのための音楽
テノール、フルートとピアノのための「朝の歌」
ナレーター、ソプラノ、テノールとピアノのための「ポリコルドン」
テノールとピアノのための「歌のアルバム」
フルートとピアノのための「子守歌)
テノール、ソプラノとピアノのための「詩的な時間」
ローサ・リッチオッティ(S)、
カン・シン・モ(T)、ジャン=ルカ・ペトルッチ(Fl)、パオラ・ピサ(P)、マルコ・フランチェスカンジェリ(ナレーター)

録音:2001年3月、スタジオ・ヴァルドム(ローマ、イタリア)
イタリア、ウンブリア州南部のテルニ出身で同地とローマで研鑽を積み、1877年からはサンタ・チェチーリア音楽院で合唱、和声、作曲の教授を務め、1902年から1916年までは院長という大役を担ったスタニスラオ・ファルチ(1851-1922)の貴重な作品集。
ファルチは3作のオペラを書き、中でも1899年に初演された「タルティーニ、または悪魔のトリル」が最も知られています。
C-00565
サクソフォン四重奏のためのマスターピース集
グラズノフ:サクソフォン四重奏曲変ロ長調 Op.109
フランセ:サクソフォン四重奏のための組曲
長生淳:サクソフォン四重奏曲
ヴァーグ・サクソフォンQ〔アンドレア・モッチ(ソプラノ・サクソフォン)、フランチェスコ・ロンツィオ(アルト・サクソフォン)、マッティア・クイリコ(テナー・サクソフォン)、サルヴァトーレ・カステッラーノ(バリトン・サクソフォン)〕

録音:2021年9月、ソンチーノ(イタリア)
現代的なもの、あるいは過去の偉大なレパートリーのトランスクリプションと結び付けられることが多いサクソフォン四重奏の世界とレパートリー。
イタリアのヴァーグ・サクソフォン四重奏団は、この編成のために書かれた最重要作品の1つであるグラズノフの「サクソフォン四重奏曲」と、その数十年後に書かれたフランス新古典主義のフランセの「組曲」で歴史の編成を表現し、さらにはトルヴェール・クヮルテット結成15周年を記念して作曲された長生淳の傑作「サクソフォン四重奏」を加えることにより、異なる時代、文化的背景を持つ3つの作品を通じて1世紀以上に渡るサクソフォン四重奏の歴史を描いています。
ヴァーグ・サクソフォン四重奏団は2018年にイタリアのザグレブで行われた第18回ワールド・サクソフォン・コングレスにイタリアを代表して出演し、新作初演を任されるなど近年活動を活発化させている期待のアンサンブルです。
C-00566
ギターの魂 Vol.1
ミラン:ファンタジア第10番(マルコ・デル・グレコ編)
ロドリーゴ:古風なティエント、
 遥かなるサラバンド、祈りと踊り
トローバ:夜想曲、
 カステラーナ組曲、ブルガレサ
サインス・デ・ラ・マーサ:カステラーナの歌、
 ロンデーニャ、ペテネラ、エル・ビート
モントーヤ:ロンデーニャ(マルコ・デル・グレコ編)
マルコ・デル・グレコ(G)

録音:2019年10月、サン・ミケーレ・アルカンジェロ(セルモネータ、イタリア)
ギターの名手マルコ・デル・グレコが、20世紀初頭のスペインに目を向け、本物のクラシックギターの音色を追求した「オリジナル」を研究したプロジェクト。
この楽器の歴史とレパートリーを築いた作曲家とギタリストの音楽を通して、この楽器の「魂」に迫るシリーズの第1弾です。
マルコ・デル・グレコは全ての作品を19世紀後半〜20世紀前半のマドリッド派の名工サントス・エルナンデスが製作したオリジナルのギターにマヌエル・ラミレス製のガット弦を張って演奏。
ギター、そしてギター音楽の魂を呼び起こす好企画と言えるでしょう。
C-00567
リース、ツェムリンスキー&ロータ〜クラリネット三重奏曲集
リース:ピアノ、クラリネットとチェロのための三重奏曲変ロ長調 Op.28
ツェムリンスキー:クラリネット三重奏曲ニ短調 Op.3
ロータ:クラリネット、チェロとピアノのための三重奏曲
トリオ・ハルモニア〔リヴィア・タンショーニ(Cl)、リヴィア・デ・ロマニス(Vc)、ミケーレ・トツェッティ(P/ベヒシュタイン・モデルB/1899年製)〕

録音:2021年7月-9月、インプロント・レコーズ(ロッカ・プリオーラ、イタリア)
イタリア、ローマの名門、サンタ・チェチーリア音楽院で学んだ3人の若き実力派たちが繰り出す「クラリネット三重奏曲集」は練りに練られたプログラムが秀逸。
近年、知名度の向上と共にその作品に大きな注目が集まっているベートーヴェンの愛弟子フェルディナンド・リースの「Op.28」にツェムリンスキー、ロータが連なり、19世紀前半から20世紀後半に至る「クラリネット三重奏」の変遷の歴史を描いています。
主役を担うリヴィア・タンショーニはサンタ・チェチーリア国立アカデミーOやヤクブ・フルシャなどとの共演を重ねてきた若手女流。イタリア国内の主要音楽祭への招聘も多く高い評価を受けています。
C-00568(4CD)
バッハ:平均律クラヴィーア曲集 BWV.846-893(全曲) ピエトロ・ソラチ(P/スタインウェイ)

録音:2020年、グリファ&フィリ・スタジオ(ミラノ、イタリア)
11歳の時にベッリーニ歌劇場Oとの共演でデビューを果たし、1985年の第11回ショパン国際ピアノ・コンクールでは参加したイタリア人の最高位となるなど、イタリア内外で目覚ましい活躍を展開してるピアニスト、ピエトロ・ソラチ。
鮮烈なストラヴィンスキー(Da Vinci/C00372)が印象的だったソラチが進めているバッハのピアノ作品全曲録音の第6巻として登場するのは大作「平均律クラヴィーア曲集」の全曲!
べーレンライター社の後援を受けて録音が行われたこの「平均律クラヴィーア曲集」は前作同様クリティカル・エディションの楽譜が用いられており、その解釈や研究結果もポイントと言えるでしょう。
日本の風景がジャケット写真に採用れている当シリーズ。今作は「富士山」です。
C-00569
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番&序曲集(Pとフルートを伴う室内楽編成版/全曲世界初録音)
ピアノ協奏曲第5番「皇帝」(イグナーツ・モシェレス編曲/ピアノ、フルートと弦楽五重奏版)
「アテネの廃墟」序曲(スティーヴン・フランシス・リンボルト編曲/ピアノ、フルート、ヴァイオリン&チェロ版)
バレエ音楽「プロメテウスの創造物」序曲(ヨハン・ネポムク・フンメル編曲/ピアノ、フルート、ヴァイオリン&チェロ版)
「エグモント」序曲(イグナーツ・モシェレス編曲/ピアノ、フルート、ヴァイオリン&チェロ版)
ファブリツィオ・ダッテリ(P/スタインウェイ)、
フィリッポ・ロガイ(Fl)、
アルベルト・ボローニ(Vn)、
グローリア・メラーニ(Vn)、
アン・ロッケン(Va)、
フィリッポ・ブルキエッティ(Vc)
、ガブリエレ・ラッギアンティ(Cb)

録音:2019年12月、レコ―ディング・スタジオ・ノッツァーノ・カステッロ(ルッカ、イタリア)&2020年11月、ヴィラ・ベルテッリ(ルッカ、イタリア)&2021年8月、アウディトリウム・V.ダ・マッサ・カッラーラ(ルッカ、イタリア)
音楽史上に燦然と輝き続ける名作中の名作、ベートーヴェンの「ピアノ協奏曲第5番「皇帝」」を親交が深かったボヘミア生まれのユダヤ系音楽家イグナーツ・モシェレスが「ピアノ、フルートと弦楽五重奏」という編成のために編曲を施した「室内楽版の皇帝」を収録した大注目盤!
当時、ベートーヴェンとその作品は音楽芸術の完成形であり、その姿と音楽は崇高な芸術性のために運命と戦う芸術家の英雄というロマン派の理想を体現するものでもありました。
ヴィルトゥオーゾたちが自らの演奏のために編曲を施し、新たなバージョンを生み出すことが称賛されていた時代に、ベートーヴェンがその才能を認め自身の最後の手紙の宛先とし、当時屈指のヴィルトゥオーゾとしても知られていたモシェレスが創り上げたピアノ、フルートと弦楽五重奏による「皇帝」。
弦楽四重奏が高音と低音のパートを補強し、フルートの音色が多様性と高音域の力強さを、そしてコントラバスが低音域に豊かな深みを与えてくれています。
モシェレス版の「皇帝」そしてピアノとフルートを伴う3曲の「序曲」の室内楽編成版の録音に取組んだのは、イタリア、ペルージャ音楽院の教授を務める実力派ピアニスト、ファブリツィオ・ダッテリや、フィレンツェ五月音楽祭Oでも活躍したヴィオラのアン・ロッケン、イ・ソリスティ・ヴェネティの首席コントラバス奏者のガブリエレ・ラッギアンティなどの世界的名手たち。
モシェレスやリンボルト、フンメルが「室内楽編成」へと生まれ変わらせて新たな命を吹き込まれたベートーヴェンの傑作たち。そのアンサンブルとサウンドに要注目!
C-00570
モーツァルト:ピアノ四重奏曲集
ピアノ四重奏曲第1番ト短調 K.478
ピアノ四重奏曲第2番変ホ長調 K.493
ピエロ・バルバレスキ(P)、
トリオ・ヘーゲル〔ダヴィド・スカローニ(Vn)、ダヴィデ・ブラーヴォ(Va)、アンドレア・マルコリーニ(Vc)〕

録音:2021年2月5日-7日、ヴィラ・ボッシ(ボーディオ・ロンナーゴ、イタリア)
18〜19世紀ドイツの哲学者ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲルの名前をアンサンブル名に冠し、創立10周年を迎えたトリオ・ヘーゲルが取り組んだ入魂のモーツァルト2選。
ジモン・マイールの2つの協奏曲を録音するなど独墺系レパートリーの演奏にも定評があるピエロ・バルバレスキとの共演によるモーツァルトの室内楽プロジェクトはいずれも高い評価を受けています。
C-00571
アバウトケージ Vol.7〜ソクラテス&チープ・イミテーション
サティ:ソクラテス〔ソクラート〕(ジョン・ケージ編曲による2台ピアノ版)
ケージ:チープ・イミテーション
フランチェスカ・ジェモ(P)、
マリア・イザベラ・デ・カルリ(P)*

録音:2021年6月-9月、グリファ&フィリ・スタジオ(ミラノ、イタリア)
20世紀アメリカの巨星ジョン・ケージが遺した偉大なる足跡をたどる「アバウトケージ」プロジェクトの第7弾は、サティとケージとの結びつきを表現したプログラム。
1918年に劇音楽として作曲された後、ケージの手によって2台ピアノ版へと編曲されたサティの「ソクラテス」。サティの音楽語法とケージの作曲技法が密接に結びついたヴァージョンと言えるでしょう。
対してケージの「チープ・イミテーション」はサティの「ソクラテス」と「易経」を題材としたサティへのオマージュ的作品。ケージのピアノ作品の代表作の1つです。
C-00572
アルビノーニ&ヴィヴァルディ〜3声のソナタ&ヴァイオリン・ソナタ集
アルビノーニ:3声のソナタ ト短調 Op.1-4
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 RV.12
アルビノーニ:3声のソナタ ト長調 Op.1-7
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン・ソナタ ト短調 RV.26
アルビノーニ:3声のソナタ ハ長調 Op.1-5
アルビノーニ:3声のソナタ イ短調 Op.1-6
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 RV.17A
ジョルジョ・サッソ(Vn&コンサートマスター)、
インシエーメ・ストゥルメンターレ・ディ・ローマ

録音:2019年8月、サン・ロレンツォ教会(ローマ、イタリア)
インシエーメ・ストゥルメンターレ・ディ・ローマは、バロック・ヴァイオリン奏者として1992年にローマで開催されたペルゴレージ国際古楽コンクールで第1位を獲得し、コンチェルト・イタリアーノやウィーン・アカデミー、アッカデミア・モンテス・レガリスなどの首席ヴァイオリニストを歴任してきたイタリアの名匠ジョルジョ・サッソが創設したイタリアのピリオド・アンサンブル。
このヴィヴァルディとアルビノーニの作品を組み合わせたイタリアン・プログラムでは、ヴェネツィアの巨匠アルビノーニの極めて優れた技法が、若き日のヴィヴァルディの秀作との対比によってより鮮明に浮かび上がっています。
C-00574
シューベルト〜ヴィオラとピアノのための作品集
春の想い D686B/笑いと涙 D.777/シルヴィアに寄す D.550/死と少女 D.531/糸を紡ぐグレートヒェン D.118/涙の讃歌 D.711/水の上で歌う D.774/おやすみ/風見の旗/セレナード D.957-4/ミニョンの歌/連祷 D.343/アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D.821
デュオ・カラヴァッジョ〔トンマーゾ・ヴァレンティ(Va)、ジョイア・ジュスティ(P)

録音:2021年6月28日-29日、サン・ジョバンニ・バッティスタ教区教会(ルッカ、イタリア)
ヴィオラの甘く奥深き音色が奏でるシューベルトの「歌曲」と「アルペジョーネ・ソナタ」を収めた秀逸なプログラム。
2021年に結成されたイタリアのアンサンブル、デュオ・カラヴァッジョは、トンマーゾ・ヴァレンティのヴィオラがあらゆる瞬間を貫くシューベルトの音楽の叙情性を明確に描き出され、熟慮を重ねて選曲されたリートの数々が演奏とプログラムに花を添えています。
C-00575
メンデルスゾーン:ヴァイオリン・ソナタ全集(ピリオド楽器による世界初録音)
ソナタ第1番ヘ長調(MWV.Q7)
ソナタ第2番ヘ短調(MWV.Q12)
ソナタ第3番ヘ長調(MWV.Q26)
ヴァレンティーナ・ニコライ(バロック・ヴァイオリン/製作者不詳1712年ヴェネツィア製)、
シモーネ・エル・オウフィル・ピエリーニ(フォルテピアノ/ヨハン・ハーゼルマン1800年製&コンラート・グラーフ1830年製)

録音:2021年2月、パラッツォ・アンニバルデスキ(モンテ・コンパトリ、イタリア)
ピリオド楽器の演奏、古楽奏法のスペシャリストであるヴァレンティーナ・ニコライとシモーネ・エル・オウフィル・ピエリーニのデュオが奏でる「ピリオド楽器」によるメンデルスゾーンのヴァイオリン・ソナタ集。
ウート・ウーギのユース・オーケストラでコンサート・ミストレスを務めた経歴を持つニコライのヴェネツィア製のバロック・ヴァイオリンと、ハーゼルマン(第1番)とグラーフ(第2番&第3番)のフォルテピアノを弾き分けるピエリーニのデュオが、並外れた美しさを持つメンデルスゾーンの1ページにまったく新しい光を当て、この編成のための19世紀初期に書かれた秀作3作品の洗練さのすべてを当時の響きで味わうことができます。
C-00576
モデルニスモ・イタリアーノ〜20世紀のギター作品集
マリピエロ:前奏曲
ゲディーニ:演奏会用練習曲
ロゼッタ:ソナチナ
バルビエリ:7つの前奏曲「ラ・セッラ」
ヴィオッツィ(1912−1984):幻想曲、ソナタ
アルフォンソ・バスキエラ(G)

録音:2021年7月、プレガンツィオール(イタリア)
イタリアのギタリスト、アルフォンソ・バスキエラの新しいプロジェクトは、あまり知られていないイタリアのギター・レパートリーである、いわゆる「モダニズム」の流れに焦点をあてたものです。マリピエロ、ヴィオッツィ、ゲディーニなど、20世紀のイタリア音楽に新しい風を吹き込もうとした作曲家たちの音楽が当盤を彩ってくれています。
C-00578
チレア:ピアノ作品集 Vol.1
マズルカ(1880)/前奏曲(1886)/ワルツ Op.36/夜想曲 Op.22/マズルカ Op.14/露のしずく/村にて Op.34/スケルツァンド(1883)/夕べ(1887)/お世辞 Op.11/私が愛しているのはあなた Op.10/3つの小品(1888)/即興曲(1885)/3つの小品 Op.29/3つの小品 Op.28/組曲 Op.42/冗談 Op.15/紡ぎ車の歌 Op.4/アルバムの一葉(1930)/舞曲第2番 Op.26
サンドラ・コンテ(P/スタインウェイ&サンズ1950)

録音:2015年-2021年、プリヴァーテ・スタジオ(サン・ジョルジョ・ス・レニャーノ、イタリア)
19世紀後半から20世紀前半のイタリアを代表するオペラ作曲家であり、フランスオペラの影響を受けつつもヴェリズモオペラを代表する人物としてその名を知られたフランチェスコ・チレア。チレアのオペラ作曲家としての偉大な名声とは別の姿である「器楽曲の作曲家」としての魅力、神髄を明らかにするピアノ作品集がスタート!
知られざる秀作が散りばめられているチレアのピアノ作品において、カーネギーホールへのデビューも果たしているイタリアの女流ピアニスト、サンドラ・コンテは、20世紀前半のイタリア音楽界の大きな原動力となった活力と強さが確実に息づいているその世界を蘇らせるために、丁寧に楽譜を読み込んだ演奏を奏でています。
オペラ作曲家チレアの器楽曲の作曲家としての全貌を明らかにする意義深いプロジェクトと言えるでしょう。
C-00579
ショパン:ピリオド楽器によるマズルカ全集 Vol.2
4つのマズルカ Op.41/マズルカ第50番イ短調/マズルカ第51番イ短調/3つのマズルカ Op.50/3つのマズルカ Op.56/3つのマズルカ Op.59/3つのマズルカ Op.63/マズルカ変ロ長調 WN.7/マズルカ ト長調 WN.8/マズルカ イ長調 WN.14/マズルカ ハ長調 WN.24/マズルカ ヘ長調 WN.25/マズルカ ト長調 WN.26/マズルカ変ロ長調 WN.41/マズルカ変イ長調 WN.45/マズルカ ハ長調 WN.48/マズルカ イ短調 WN.60/マズルカ ト短調 WN.64/マズルカ ヘ短調 WN.65
タチアナ・ラリオノヴァ(ピリオド・ピアノ/プレイエル1853年製)

録音:2021年12月、ヴァレーゼ・リーグレ(イタリア)
ヴィクトル・メルジャーノフの門下生で現在はイタリアで活躍する女流ピアニスト、タチアナ・ラリオノヴァによるフレデリック・ショパンのマズルカに捧げられた全集の第2巻であり完結巻。
第1巻に引き続き今回の第2巻でも、マズルカ演奏の歴史的伝統に敬意を払い、1853年のプレイエル、そしてPWM Editionから出版されているヤン・エキエル校訂のナショナル・エディションを用いてショパンが意図した作品の響き、姿の再現を試みています。
C-00580
アブソリュートリー・エンニオ・モリコーネ Vol.1
ピアノのための「めぐり逢い」/フルートとピアノのための「古い階段の下で」/フルート、チェロとピアノのための「ガブリエルのオーボエ」/チェロとピアノのための「トルナトーレ組曲」/8本チェロのための「禁断」/ピアノのための「4つのカンツォーニ」/ピアノのための「さよなら、ピエル・パオロ・パゾリーニ」/フルートとピアノのための「ガラス人形たちの短い夜」/ピアノのための「インヴェンション、カノンとリチェルカーレ」/ピアノのための「デボラのテーマ」
ルカ・ピンチーニ(Vc)、
ギルダ・ブッタ(P)、
パオロ・ザンピーニ(Fl)

録音:2021年11月、アビー・ロッキ・スタジオ(ローマ、イタリア)
20世紀最高のメロディ・メーカーの1人であり、同時にイタリアを代表する映画音楽界の巨匠でもあったエンニオ・モリコーネ(1928-2020)。
世紀の巨匠がチェロ、フルート、そしてチェロのソロ、アンサンブルのために作曲、編曲した珠玉の名曲を集めたイタリアのレーベルならではのプロジェクトがスタート!
モリコーネがその晩年に仕事を共にした実力者たち、チェロのピンチーニ、ピアノのブッタ、フルートのザンピーニが20世紀後半から2000年代の初頭にかけて作曲された名作、名旋律をソロ、アンサンブルで奏でています。
3人の演奏は感動的で心のこもった作曲者への賛辞であると共に、器楽を通じてフレスコ画のようにモリコーネの音楽の描いています。
C-00581
アルモニー・デッラ・セラ〜インターナショナル・コンサート・シリーズ Vol.1
モーツァルト:クラリネット五重奏曲イ長調 K.581
ブラームス:弦楽五重奏曲第2番イ短調 Op.51-2
ファブリツィオ・メローニ(Cl)、
クヮルテット・レオナルド〔サラ・パスティーネ(Vn)、ファウスト・チガリーニ(Vn)、サルヴァトーレ・ボレッリ(Va)、ロレンツォ・コシ(Vc)〕

録音(ライヴ):2021年8月9日、サンタ・マリア・デッラ・ピアッツァ教会(アンコナ、イタリア)
イタリアのインターナショナル・コンサート・シリーズである「アルモニー・デッラ・セラ」とのコラボレーションによるレコーディング・プロジェクトの第1弾。
ミラノ・スカラ座Oで首席クラリネット奏者として活躍したファブリツィオ・メローニが、若きアンサンブル、クヮルテット・レオナルドのサポートを得てモーツァルトの作品群の中でもピークの1つである「クラリネット五重奏曲」で見事な演奏と解釈を披露してくれています。
C-00582(2CD)
アルビノーニ:3声の12のソナタ Op.3(ピリオド楽器による全曲版世界初録音) アルモニア・デッレ・チェトレ〔マッテオ・サッカ(Vn)、ロゼッラ・プリアーノ(Vn)、ヴァレリア・ブルネッリ(Vc)、ジャコモ・ベネデッティ(ハープシコード)、チェチーリア・イアンナンドレア(Org)、レオ・ブルネット(テオルボ)〕

録音:2021年8月、サンタ・フェリチタ教会(フィレンツェ、イタリア)
ヴィヴァルディと並びヴェネツィア黄金時代を代表する音楽家としてその名を遺すトマゾ・アルビノーニ。
アルビノーニ自身が書いた文章から抜粋された「L'armonia delle Cetre」をアンサンブル名に冠するイタリアのピリオド楽器アンサンブルが、1701年にヴェネツィアで作曲され「バレッティ」という題名が付けられた「3声のための12のソナタ Op.3」の全曲を、初めてピリオド楽器で録音しました。
ヴェネツィア黄金時代のソナタの醍醐味を、アルビノーニと密接に繋がったアンサンブルの演奏でお楽しみください。
C-00583
ピアソラ〜エル・アルマ
ピアソラ:ミケランジェロ70/天使のミロンガ/リベルタンゴ/鮫(エスクアロ)/ビジュージャ/忘却/アディオス・ノニーノ/ブエノスアイレスの夏/ブエノスアイレスの冬/五重奏のためのコンチェルト
スアレス・パスQ〔フェルナンド・スアレス・パス(Vn)、チェーザレ・キアッキアレッタ(バンドネオン)、マルコ・コラシオッポ(P)、エンリコ・ファゴーネ(Cb)〕

録音(ライヴ):2008年7月、ニコリーニ音楽院講堂(ピアチェンツァ、イタリア)
アルゼンチン・タンゴの巨匠アストル・ピアソラが絶大な信頼を寄せ、その音楽を支えたタンゴ界を代表する世界的ヴァイオリニスト、フェルナンド・スアレス・パス(1941-2020)。
惜しくも2020年にこの世を去ったアルゼンチンの天才ヴァイオリニストがイタリアに遺していた2008年の「ピアソラ・ライヴ」が登場!
ピアソラ自身から「鮫(エスクアロ)」を贈られるなど、その信頼関係の深さを物語るエピソードも数多いスアレス・パス。
イタリアのピアチェンツァで披露されたピアソラ・プログラムは、ピアソラ・ファン、アルゼンチン・タンゴ・ファン必聴であると同時に、スアレス・パスの偉大な存在感を示してくれています。
C-00584
カインズ・エヴォリューション〜ケージ、マルティエッロ&ウゴレッティ
ケージ:ファースト・コンストラクション、セカンド・コンストラクション、サード・コンストラクション
ダヴィデ・マルティエッロ:ここでは悪魔以上のものが恐れられ
パオロ・ウゴレッティ:トロピカル・アイリッシュ、エレクトリック・サクラ
イクオス・パーカッション〔ルカ・ヴァノーリ、ジャンマリア・ロマネンギ、ファビオ・ズリアーニ、ジョルジオ・カルヴォ、ニコロ・ジョヴァンニ・デムルタス〕

録音:録音年月日、録音場所記載無し
打楽器とその発展の大部分は、現代音楽の世界、ひいては20世紀一般と密接に結びついており、イタリアのアンサンブル、イクオス・パーカッションは打楽器のために多くのものを築き上げた3人の作曲家、ケージ、マルティエッロ、ウゴレッティの作品を取り上げます。
イクオス・パーカッションは2016年結成。イタリアを中心とするヨーロッパからオーストラリア、そしてアジアの韓国、中国など世界各地で活躍するアンサンブルです。
C-00585
シノーポリ:室内楽&合唱作品集
無伴奏合唱のための「夜が更けるのもつかの間」
弦楽五重奏のための「音色」
ソプラノと弦楽五重奏のための「空(シューニャター)〜 主題と変奏」
弦楽四重奏のための「ペヴェレッリの楽園の樹のために」
磁気テープのための「イソリズムU」
ソプラノとピアノのための「叙情詩」
ソプラノとピアノのための「子供のための哀歌」
テノールとピアノのための「逃避」
合唱のための「我が民よ」
3声のための「3つの連祷」
ピアノのための「バレエ組曲」
ピアノのための「モメント」
ピアノのための「コラール」
クララ・ポリート(S)、ガリーナ・オフチニコワ(S)、アルベルト・ムナフォ・シラグサ(T)、フランチェスコ・アッレグラ(P)、ヴィンチェンツォ・ベッリーニ弦楽五重奏団、コーロ・リリコ・シチリアーノ、フランチェスコ・コスタ(指)

録音:2022年1月、グラヴィーナ・ディ・カターニャ(イタリア)
「アイーダ」の演奏中に倒れそのまま帰らぬ人となったイタリアの名匠ジュゼッペ・シノーポリ(1946-2001)の突然の逝去から20年が経過した今、その「作曲家」としての功績を世に示す非常に興味深い録音がダ・ヴィンチ・クラシックスから登場!
「作曲家シノーポリ」としては1981年にバイエルン国立歌劇場で初演された歌劇「ルー・ザロメ」が代表作として知られていますが、その他の作品に接する機会は決して恵まれているとは言えないだけに、没後20年記念の意味合いも持つ本盤の登場はシノーポリ・ファン要注目であり、その作曲技法を知るための貴重な資料ともなることでしょう。
指揮者、作曲者であると同時に心理学者と脳外科医、さらには考古学者でもあったシノーポリ。1960年代から70年代にかけて生み出された若き日の"作曲家シノーポリ"の芸術にご注目下さい。
C-00587
トンボー 〜 ピアノのためのタイム・マシーン
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ、
 クープランの墓
クープラン:クラヴサン組曲より、
 王宮のコンセール第3番より、
 王宮のコンセール第4番(ラヴェル編)より
アレッサンドロ・デル・ゴッボ(P/YAMAHA CFIII)

録音:2022年1月、パラッツォ・シゴラ・マルティノーニ(ブレッシャ、イタリア)
イタリア、ウディネのトマディーニ音楽院で研鑽を積んだイタリアの若手ピアニスト、アレッサンドロ・デル・ゴッボが時空を超えて結び付けるラヴェルとクープランの音楽。
モーリス・ラヴェルの「クープランの墓」のような重要な作品をクープラン自身の作品と直接比較し、バロック時代の作曲家と20世紀の作曲家の間に正確な糸を引き、遠く離れた2人の作曲家を並べるだけで留まらず、その密接な関係を巧みに描いています。
C-00588
アメリカン・ピアノ・ランドスケープス〜19世紀&20世紀の新大陸の音楽
アンソニー・フィリップ・ハインリッヒ(1792-1872):ワルツ
エイミー・ビーチ(1867-1944):5つの即興曲 Op.148
ヘンリー・カウエル(1897-1965):ヴェスティージ
コープランド:夜想
ジョン・ケージ:俳句
レナード・バーンスタイン:タッチズ
モートン・フェルドマン:マリの宮殿
フィリップ・グラス(1937-):マッド・ラッシュ
ジャンカルロ・シモナッチ(P/スタインウェイ)

録音:2021年12月、ロッキ寺院(ローマ、イタリア)
モンポウの「ひそやかな音楽」の好演が記憶に新しいイタリアのベテラン、ジャンカルロ・シモナッチの飽くなき探求心の成果であるアメリカの作曲家たちへのオマージュ・アルバム!
南北戦争前、19世紀のアメリカにおける本格的なフルタイム作曲家であるハインリッヒを皮切りに、ビーチ、カウエル、コープランドと道を辿り、ケージ、バーンスタイン、フェルドマンという現代の巨人たちにたどり着き、グラスで締めくくられるという、スタイルとジャンルの万華鏡。19世紀から20世紀、そして21世紀直前までのアメリカにおけるピアノ音楽のタペストリーとも言うべき充実の内容です。
C-00590
ジュゼッペ・ヴェルディの音楽に基づくオーボエのためのカプリース集
ジョヴァンニ・ダエッリ(1800-1860):リゴレット幻想曲/ラッファエーレ・パルマ(1815-1883):歌劇「仮面舞踏会」によるリメンブランツェ(思い出)/リコルダーノ・デ・ステファーニ(1839-1904):歌劇「アッティラ」のモチーフに基づくディヴェルティメント、歌劇「トロヴァトーレ」のモチーフに基づくファンタジア、歌劇「十字軍のロンバルディア人」のモチーフに基づくディヴェルティメント/ジュゼッペ・ガリボルディ(1833-1905):歌劇「椿姫」によるモザイコ(モザイク)
シルヴァーノ・スカンツィアーニ(Ob)、
マルコ・アルピ(P)

録音:2001年5月、サン・マルティーノ教会(クレモナ、イタリア)
19世紀の有名な作品をテーマとした時に思い浮かぶのはピアノ、フルート、ヴァイオリン、そしてオーボエ。
ミラノのジュゼッペ・ヴェルディ音楽院で木管楽器の室内楽科教授を務めるシルヴァーノ・スカンツィアーニはこのアルバムを、今日ほとんど顧みられることのないこの特別なレパートリーに捧げることに。
まず第一にヴェルディの旋律の横断性が、オーボエを含むほとんどすべての楽器に到達し適応することができたことを証明し確認し、第二に、19世紀におけるソロ楽器としてのオーボエの技術的、表現的可能性の真の探求としてプログラムを構成しています。
C-00592
ビーチ:室内楽作品集
ヴァイオリンとピアノのためのロマンス Op.23/ヴァイオリンとピアノのためのソナタ Op.34/ヴァイオリン、チェロとピアノのための三重奏曲 Op.150/ヴァイオリンとピアノのための3つの小品 Op.40(作曲者自身の編曲によるチェロ版)/夢に描く Op.15(作曲者自身の編曲によるチェロ版)
トリオ・オレロン〔ジュディス・シュタフ(Vn)、アルナウ・ロヴィラ・イ・バスコンプテ(Vc)、マルコ・サンナ(P)〕

録音:2022年1月、パラッツォ・チゴラ・マルティノーニ(ブレッシャ、イタリア)
アメリカにおいて初めて成功を収めたとされるコンポーザー=ピアニスト、エイミー・ビーチ(1867-1944)の室内楽作品集。
作曲において「色」との結びつきを重視していたというビーチの作品を奏でるのは2018年にケルンで結成されたトリオ・オレロン。
2022-23シーズンにはベルリン・フィルハーモニー、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス、デュッセルドルフ・トーンハレ、ポツダム・ニコライザールなどへの出演が決まっています。
C-00593
バリー・コックロフト(1972-):ワン・マン・バンド・ショウ 〜 無伴奏サクソフォンのための音楽 マルコ・マンチーニ(Sax)

録音:2021年9月、モト・アルモニコ・レコ―ディング・スタジオ(バルレッタ、イタリア)
サックス奏者マルコ・マンチーニの鮮烈なデビューアルバム「ワンマン・バンド・ショウ」。1998年、イタリアのフォッジャ出身のマルコ・マンチーニは2012年にパリで開催されたトルネオ国際音楽コンクール(TIM)で第1位を受賞するなど、様々なコンクールでの入賞実績を持つ俊英です。
C-00594
イザイ&バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ集
イザイ:ヴァイオリン・ソナタ第1番ト短調 Op.27、
 ヴァイオリン・ソナタ第3番Op.27「バラード」
バルトーク:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Sz.117
ステファノ・ザンケッタ:無伴奏ヴァイオリンのための即興曲
ステファノ・ザンケッタ(Vn)

録音:2021年6月、プレガンツィオール(イタリア)
現代のイタリアにおける重鎮ヴァイオリニストの1人、ステファノ・ザンケッタのダ・ヴィンチ・クラシックス(Da Vinci Classics)第1弾はイザイとバルトークの「無伴奏作品集」!
19世紀末から20世紀初頭にかけてヴァイオリンのために書かれた技巧的で過酷なパッセージを扱い、稀有な音楽性と優れた解釈による超越した名技を披露してくれています。
マリオ・ブルネロとマッシモ・ソメンツィと共にトリオを結成して活躍し、1980年からはヴェネツィアのベネデット・マルチェッロ音楽院でヴァイオリン科の教授の任にあるステファノ・ザンケッタ。
クラウディオ・アバドから招きを受けルツェルン祝祭Oに参加するなど実績十分。「ヴァイオリンのための12の練習曲」を出版するなど作曲家としての一面を持つ名匠です。
C-00595(2CD)
ブラームスのサークル〜2台ピアノのための19世紀の音楽
ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲 Op.56b
ブリュル:ソナタ Op.21、
 タランテラ Op.6(世界初録音)、
 デュオ Op.64(世界初録音)
シュターフェンハーゲン:3つの小品(世界初録音)
シューマン:アンダンテと変奏 Op.46、
 カノン形式の練習曲 Op.56(ドビュッシー編曲による2台ピアノ版)
ショルツ:ヘンデルの「ガヴォット」による対位法的変奏曲(世界初録音)
ライネッケ:アンダンテと変奏 Op.6
ココ・ピッズーリ・デュオ〔シモーナ・ココ&マリア・テレサ・ピッズーリ〕(P/Shigeru Kawai GS-70)

録音:2020年1月-9月、ポデレ・ポッジアレッロ(ポッジボンシ、イタリア)
3大Bの1人であるブラームス本人。そしてそのブラームスと縁のあった音楽家たちが作曲した「2台ピアノのための音楽」を通じて、19世紀における同編成のレパートリーの魅力を楽しめる充実のプログラム。
イタリアのココ・ピッズーリ・デュオはこの2枚組のディスクでブラームス自身の音楽はもちろんのこと、ブリュル、シュターフェンハーゲン、ショルツ、ライネッケ、そしてもちろんシューマンなど、ブラームスと何らかの形で関わりを持った音楽家たちの作品を広範囲に渡って探求し「ブラームスのサークル」を見事に表現しています。
世界初録音となる作品も多く、ピアノファン要注目の内容です。
C-00597
ジョヴァンニ・ダミアーニ(1966-):室内楽作品集
トラムタ. リアッフィオーラ(2009/世界初録音)
目覚めの時の贈り物(2011)
それぞれが選択した弓(2018)
クアント・ヴィヴィ・スプレンディ(2004)
マッキナ(2017)/メランコリア・ジェネロサV(2016)
マルコ・サルヴァッジョ(Cl)、
フラヴィオ・ヴィルジ(G)、
ジョヴァンニ・ダミアーニ(P、ハープシコード、チェレスタ)
ゼフィール・アンサンブル、プロメテオ・アンサンブル

録音:2013年-2018年
アルド・クレメンティ、ノーノ、ブッソッティ、ラッヘンマンに作曲を師事し、1982年から本格的に作曲を開始したイタリアの作曲家ジョヴァンニ・ダミアーニが2004年から2018年の間に作曲した6曲の室内楽作品を収録。
ジョヴァンニ・ダミアーニは広大な現代芸術の世界において、予め用意された安易な音楽の枠に自分をはめ込むことをほとんど許さない作曲家であり、独自の作風を貫いています。
ゼフィール・アンサンブルやプロメテオ・アンサンブルといったトップレベルの解釈者によって、この作曲家のユニークで詩的な世界がよく捉えられています。
C-00598
ファブリツィオ・デ・ロッシ・レ(1960-):ディレフル・モンスター 〜フルートのための作品集
ディレフル・モンスター/サルサ
雲の練習曲/フルミニ/ハイザー
パラセルソ/老年について第1番
これも目の錯覚?
アンドレア・ビアジーニ(Fl)
ファブリツィオ・デ・ロッシ・レは現代イタリアの作曲家の一人であり、その作品は今日知られているほとんどすべてのジャンルをカバーしており音楽言語と音楽形式の進化を示しています。
常にその独自の詩学に忠実に作曲されたフルート作品は1986年から2018年にかけて作曲されたもの。カイロス(Kairos)・レーベルへ録音を行うなど、現代音楽を得意とする1985年生まれのフルーティスト、アンドレア・ビアジーニの表現、技巧が光ります。

C-00600
ミハーイ・モショニー(1815-1870):ピアノ作品集
幻想曲「プスタの生活」/2つの真珠 Op.3/3つのピアノ小品 Op.2/ハンガリーの音楽詩/フェレンツ・カジンツィへのオマージュ/イシュトヴァーン・セーチェーニの死に捧げる葬送行進曲/ハンガリー音楽の演奏の発展のための練習曲
マートン・キシュ(P/ベーゼンドルファーModel214VC)

録音:2022年2月、バルトーク・ホール(ソンバトヘイ、ハンガリー)
ポーランドにおけるモニューシュコ、同胞のエルケルと同じようにハンガリーの国民的作曲家としてその名を知られる19世紀の音楽家ミハーイ・モショニー。
ハンガリーの知名度と相反するかのように、国際的にはまだまだ知名度が十分とは言えないモショニーのピアノ作品を1992年生まれのハンガリーの俊英マートン・キシュがベーゼンドルファーのピアノでレコ―ディング!
ハンガリーの音楽形式の確立、ハンガリーのピアノ教育を内側から刷新するという野心を持っていたモショニーの内面を表現しています。
知られざる19世紀ハンガリーのピアノ音楽。東欧音楽ファン、要チェックです!
C-00601(2CD)
ジュゼッペ・ガエターノ・ボニ:12のディヴェルティメンティ Op.2
ソナタ第1番/ソナタ第2番/ソナタ第3番/ソナタ第4番/ソナタ第5番/ソナタ第6番/ソナタ第7番/ソナタ第8番/ソナタ第9番/ソナタ第10番/ソナタ第11番/ソナタ第12番
アッカデミア・デッリ・エッランティ、
ダヴィデ・フェレッラ(マンドリン)

録音:2021年12月、パラッツォ・チーゴラ・マルティノーニ(チーゴレ、イタリア)
現在でもあまりその名を知られていない18世紀前半のイタリアの音楽家ピエトロ・ジュゼッペ・ガエターノ・ボニは、サン・ペトロニオ教会のオルガニストだったジャコモ・アントニオ・ペルティからアルカンジェロ・コレッリに紹介され、その実力が認められるなど、特にボローニャ近郊において足跡を残したことが知られています。
ヴァイオリン、ヴィオローネ、シンバル、フルート、マンドラ(マンドリンより一回り大きいマンドリン属の楽器)のための12のディヴェルティメンティは、おそらく1720年から30年の間に書かれたものであり、非常に多彩で豊かな音の宇宙が広がっている知られざる素晴らしいソナタ集です。
アッカデミア・デッリ・エッランティはヒストリカル・マンドリン奏者のダヴィデ・フェレッラを中心として結成された古楽アンサンブル。マンドリンを伴う17〜18世紀の作品を得意としています。
C-00602
バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV.988 マッテオ・パスクアリーニ(ハープシコード)

録音:2021年9月、オラトリオ・デイ・サンティ・アントニオ・エ・ロッコ(ラ・スペツィア、イタリア)
大バッハの永遠の傑作「ゴルトベルク変奏曲」のアリアと30の変奏をハープシコードで奏でるのは、イタリアの古楽系鍵盤奏者マッテオ・パスクアリーニ。
ボブ・ファン・アスペレンやピエール・アンタイ、ケース・ブッケといった古楽界の重鎮たちの指導を受けた実績を持ち、今回の録音ではイタリアの楽器製作者ウルバーノ・ペトロセッリが製作した、1700年頃にベルリンで造られたミヒャエル・ミートケの楽器のレプリカを使用しています。
またソリストとしてだけでなく、ムジカ・ヴィヴァ、ハイブリス・バロック・アンサンブル、ムジカ・エレゲンティアなどの古楽アンサンブルのメンバーとしても活躍中です。
C-00603
ツェルニー:ヴァイオリンとチェロのアドリブを伴う4手連弾のための性格的ソナタ集
ソナタ ト長調 Op.120「感傷的」
ソナタ ハ長調 Op.119「軍隊」
ソナタ ヘ長調 Op.121「田園風」
デュオ・ピアニスティコ・ディ・フィレンツェ〔サラ・バルトルッチ&ロドルフォ・アレッサンドリーニ〕、
クララ・フランチスカ・シェーテンザック(Vn)、
アウグスト・ガスバッリ(Vc)

録音:2022年4月、アッカデミア・バルトロメオ・クリストフォリ(フィレンツェ、イタリア)
ベートーヴェン、クレメンティ、フンメルに作曲を学び、師としてはリストとレシェティツキを指導し、さらにはその生涯で作品番号付きだけで861曲、未出版を含めると1000曲以上の作品を生み出したカール・ツェルニー。
近年、その功績が再び注目されているツェルニーの3つの異なる「特徴的」なタイトルが付けられている4手連弾、そしてヴァイオリンとチェロのアドリブを伴う「ソナタ集」が登場!
感傷的、軍隊、田園風といったタイトルを持つこれらのソナタは、その華麗なる表現力を基盤として、それぞれの作品が力強い個性を発揮している秀作です。
フィレンツェのピアノ・デュオ、サラ・バルトルッチとロドルフォ・アレッサンドリーニは30年以上のキャリアを誇り、ここでも抜群のコンビネーションを披露。
デュオ・ピアニスティコ・ディ・フィレンツェの演奏は、ツェルニーが音楽教師という枠を超え、同時代の偉大な作曲家の一人であったことを改めて証明してくれています。
C-00605
ミケーレ・アレーナ&レオ・チカラ:コンバージェンス
ラプソディア/インマジーニ・リフレッセ/リトラット/オシリス/ダイダロス/モト・インテリオーレ
シャロン・タマセッリ(Vn)、
アントニオ・ポントリエロ(Vn)、
リタ・マイオラーナ(Va)、
ジョエレ・チェッラ(Vc)、
ニコラ・パタ(P)、
アントニオ・セッラトーレ(Cl)、他

録音年月日不詳
クラシック音楽の教育を受けたミケーレ・アレーナと電子音響音楽を専門とするレオ・チカラが「コンバージェンス」という刺激的なタイトルの新しいプロジェクトを発表します。
国際的な賞を何度も受賞している折衷的な作曲家である彼らは、この作品の構成において「異なる地点から移動しながら徐々に同じ地点で終わる」というコンセプトを採用しています。
C-00606(2CD)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集 Vol.4
ピアノ・ソナタ第28番イ長調 Op.101
ピアノ・ソナタ第29番「ハンマークラヴィーア」
ピアノ・ソナタ第30番ホ長調 Op.109
ピアノ・ソナタ第31番変イ長調 Op.110
ピアノ・ソナタ第32番ハ短調 Op.111
マウリツィオ・パチャリエッロ(ピリオド・ピアノ/ポール・マクナルティ製作、1819年製グラーフのレプリカ)

録音:2020年1月、ステュディオ・ディ・ザノット・ストゥルメンティ(イタリア)
現在のイタリア有数のベートーヴェン弾きとして評価を受けており、1998年の第48回ARDミュンヘン国際音楽コンクール入賞、2003年にはニューヨークのカーネギー・ホールへのデビューという実績を持つ鍵盤楽器奏者マウリツィオ・パチャリエッロ。現在はピリオド・ピアノでの演奏に情熱を注ぎ、イタリアにおけるこの分野の権威的存在として知られるパチャリエッロが、2017年の秋にスタートさせたベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集の第4巻は「ハンマークラヴィーア」、「後期3大」を含む5作品を収録!
1840年頃のフランスのボワスロや1885年のベーゼンドルファー、18世紀後期のクラヴィコードなど、様々なピリオド・ピアノを弾いてきたパチャリエッロが今回の5曲の演奏のために選んだ楽器は、現代の名工ポール・マクナルティが製作した1819年製グラーフのレプリカ・モデル。イタリアの名手が奏でる楽聖の晩年の響きと作品との融合が聴きどころです。
C-00607
スカルラッティ:鍵盤楽器のためのソナタ集
ソナタ ニ短調 K.1/ソナタ イ短調 K.7/ソナタ ロ短調 K.27/ソナタ ロ短調 K.87/ソナタ ニ長調 K.96/ソナタ ホ短調 K.98/ソナタ イ長調 K.101/ソナタ ト短調 K.108/ソナタ ホ長調 K.135/ソナタ イ短調 K.188/ソナタ ロ短調 K.197/ソナタ ト長調 K.260/ソナタ 嬰へ長調 K.319/ソナタ ホ長調 K.380/ソナタ ハ長調 K.487
マリア・クレメンティ(P/スタインウェイ D-274)

録音:2021年12月、スタインウェイ・ピアノ・ギャラリー(ブレッシャ、イタリア)
ドメニコ・スカルラッティが遺したカークパトリック番号付きの555曲のソナタの中から初期から後期までの15曲を選び、スタインウェイのピアノで録音に臨んだイタリアの女流コンポーザー=ピアニスト、マリア・クレメンティ。
マリア・クレメンティは、このディスクで紹介されているソナタを極めて深く分析し、原典とスタイルに忠実な解釈、ファンファーレ、音の速い繰り返し、手の交差などを行い、稀に見る洗練さでピアノによるスカルラッティ演奏の模範を披露してくれています。
C-00608
スタンフォード:歌曲集 Vol.2
信仰の歌 Op.97
子供たちの歌の花輪 Op.30
放浪の旅人の歌 Op.157
4つの愛国的な歌/鐘のキャロル
エリザベッタ・パーリア(Ms)、
クリストファー・ハウエル(P)

録音:2021年、ストゥディオ・オヴ・グリファ・エ・フィリ(ミラノ、イタリア)
チャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォードは長い間、英国国教会のための音楽と同義であったのと同時に、19世紀末のイギリス音楽の復興に貢献したことで広く知られています。
イタリアのメゾ・ソプラノ、エリザベッタ・パーリアが歌うスタンフォードの歌曲集第2巻には、1917年から18年にかけて出版された「4つの愛国的な歌」の全曲、1世紀以上振りとなる1915年の「鐘のキャロル」の完全版などを収録しています。
C-00609
ルネッサンス・ファンタジア〜ヨーロッパを横断する16世紀のリュート作品集
カピローラ:リチェルカーレ第4番
ムダーラ:ルドビコのハープを模したファンタジア
ミラン:ファンタジア第10番、ファンタジア第11番
ダ・ミラノ:ファンタジア第81番&84番&第40番、ファンタジア・ディヴィーナ、ファンタジア第51番
トラチェッティ:ファンタジア第2番(世界初録音)
ダウランド:ファンタジア P.5
メルテル:ファンタジア第25番(世界初録音)
モリナーロ:ファンタジア第5番
ユエ:ファンタジア
ヴァレ:ラ・メンディアンテ・ファンタジー
メルテル:前奏曲第197番、ファンタジア第108番(世界初録音)
ダウランド:ファンタジア P.1
バチェラー:プレリュード=ファンタジー
ドゥゴライ:フィナーレ
ダウランド:ファンシーP.7
フランチェスカ・トレッリ(Lute)

録音:2021年10月、レッジョ・エミリア(イタリア)
16世紀にリュートのために書かれたヨーロッパ各地の重要な「ファンタジア」をまとめたアルバムは、意外と数少ない珍しいプロジェクト。
ロンドンのギルドホール音楽院で名匠ナイジェル・ノースの師事したイタリアの女流奏者フランチェスカ・トレッリは、ルネサンス期のリュート奏者になりきり、音楽家、作曲家、そしてバロックと呼ばれる次の時代への過渡期の精神を、「ファンタジア」という形式を通じて巧みに表現しています。
C-00610
ソッリーニ:ピアノ作品集 Vol.2
天使は家に帰り Op.34
アッシジの聖フランチェスコの瞑想 Op.44
メロローグ「ディボックとネッド」Op.41
森の中の修道院 Op.35
ベイビーズ・コーナーOp.36
マルコ・ソッリーニ(P)、
サルヴァトーレ・バルバターノ(P)
フランチェスコ・カスティリオーネ(ナレーター)

録音:2021年8月-9月、サンタ・マリア教会(ポンツァーノ・ディ・フェルモ、イタリア)
ロッシーニの音楽のスペシャリスト、マルコ・ソッリーニの前作「24のピアノ作品集」(C00520)に続く自作自演のピアノ作品集第2巻。
第1集の作品が2001年から2007年の間に書かれたものであるのに対し、この第2集で取り上げられた作品はより近年、特に2018年から2021年までの期間をカバーしています。
C-00611
サイレント・ランドスケープス〜ギリシャ、イタリア、スペインとポルトガルの32の近代ピアノ小品集
ザカロプールー:アウローラ
カラヴァッシリス:沈黙の狭間に
ツァフダリディス:影の
カマヤンニ:鏡第3番
ヴェントゥレッリ:スキア
ギフタキス:静かな風景 Op.110-1
エリアス・リガート:スティル
ポリゾス:イゾレイション
ギフタキス:静かな風景 Op.110-2
ザカロプールー:ティミシ
エリアス・リガート:コラプス
コソナ:夜明けの昼
フィリッパコプーロス:ピアノ小品
モンテイロ:パラフレーズ
ストギアディニス:淡い青
クリスティーナ・クリターラ:夏の風
ボルボウダキス:アッレゴリー
ギフタキス:静かな風景 Op.110-3
エリアス・リガート:シュレッズ
ギフタキス:カタツムリのワルツ
カルバーリョ:俳句
ロンゴ:フィアバ
エリアス・リガート:ワンダー・ドロウンズ
レボラ:トゥ・カム・ゴッチャ
ペイスティコス:太陽の下の人々
ントヴァス:海の風
カサブランカス:3つの俳句
エリアス・リガート:レフト・アローン
エラート・アラキオジドウ(P/YAMAHA CFIII)

録音:2022年4月、ブレッシャ(イタリア)
この「サイレント・ランドスケープス」は、ギリシャの女流ピアニスト、エラト・アラキオジドウが地中海ミニチュアスケッチプロジェクトのために作曲された作品と、彼女が選んだ小品によって構成されています
地中海沿岸のさまざまな国の作品が散りばめられ、これらは印象、感情、色彩を組み合わせた描写的なプログラムを合成し、東から西に至る地中海沿岸全域を横断する偉大なピアノの物語を形成しています。
C-00613
モーツァルト・オン・ギター
モーツァルト(テオピーニ編):サリエリの「ヴェネツィアの定期市」のアリア「わがいとしのアドーネ」による6つの変奏曲ト長調 K.180/173c(原曲:ピアノ独奏)
ソナタ変ロ長調 K.292/196c(原曲:ファゴット&ピアノ)
5つのコントルダンス K.609(原曲:オーケストラ)
アダージョ ハ長調 K.356/617a(原曲:グラス・ハーモニカ)
アレグロ ト短調 K.312/590d(原曲:ピアノ独奏)
オランダの歌曲「ウィレム・ヴァン・ナッサウ」による7つの変奏曲ニ長調 K.25(原曲:ピアノ独奏)
ソナタ第5番ト長調 K.283/189h(原曲:ピアノ独奏)
フランチェスコ・テオピーニ(G)

録音:2021年8月3日-4日、香港浸会大学(香港)
数あるギタートランスクリプションのなかでも珍しい「モーツァルト・オン・ギター」は、天才モーツァルトの幼少期の作品から有名な壮年期の作品までの中から曲が選ばれており、新たな発想に基づくトランスクリプションが77分間のプログラムを構成しています。
フランチェスコ・テオピーニは、ボローニャのマルティーニ音楽院とロンドンの王立音楽アカデミーでディプロマを取得した後、2007年のジュリアン・ブリーム賞で第2位となり、2019年には香港浸会大学で音楽学の博士号を授与されたイタリアのギタリスト。
テオピーニが長年に渡り創り上げたトランスクリプションは、オリジナルの音色、アーティキュレーション、テクスチャーのほとんどを維持しており、界で最も有名な作曲家の一人に対する演奏家の深い愛情が感じられる内容に仕上がっています。
C-00614
フランシスコ・ミニョーネ:ギターのための12の練習曲
シロ・デルヴィジロ(1986-):フランシスコ・ミニョーネの主題に基づくファンタジア
シロ・デルヴィジロ(G)

録音:2018年&2021年、リオ・デ・ジャネイロ(ブラジル)
ヴィラ=ロボス以降のブラジルにおける最も重要な作曲家として知られるフランシスコ・ミニョーネが作曲したギターのための大作「ギターのための12の練習曲」の全曲録音!
ミニョーネの作品の数多くには民族主義的な要素が強く表れており、この「ギターのための12の練習曲」にもセレステイロやショーロ、モディーニャ、フレーヴォなどブラジル音楽の形式がふんだんに用いられています。


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