湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5


QUERSTAND
(ドイツ)




※表示価格は全て税込み。品番結尾に特に表記のないものは、全て1CDです。
品番 曲目 演奏者
VKJK-0001(2CD)
「白昼夢の光景」
アンドレアス・ベトヒャー:生徒たち/木管三重奏曲/
永遠の平和/対照/もう一つのサンバ/白昼夢の光景、他
アンドレアス・ベトヒャー(各種楽器)
VKJK-0005
ペーター・ラウル/ピアノ・リサイタル
ハイドン:ソナタ第44(旧32)番ト短調Hob.XVI-44、
シューベルト:12のドイツ舞曲
フランク:前奏曲,コラールとフーガ、
スクリャービン:ソナタ第3-5番
ペーター・ラウル(P)
VKJK-0006
ヨハン・セバスティアン・バッハの鍵盤楽器
バッハ:前奏曲とフゲッタBWV899-902、
2声のインヴェンション/3声のシンフォニア
クリスティーネ・ショルンスハイム(Org、 Cemb、スピネット)
VKJK-0007
17世紀北ドイツとフランスのオルガン音楽
フランツ・トゥンダー、ヤーコプ・コルトカンプ、クリスティアン・ガイスト、ディートリヒ・ブクステフーデ、ダニエル・エーリヒ、ヨハン・クリスティアン・シーフェルデッカー、ルイ・マルシャンの作品
クリストフ・クルマッハー(Org)
VKJK-0009
ライプツィヒ・トーマス教会合唱指揮者たちの作品との音楽的対話
ゲオルク・クリストフ・ビラー、エアハルト・マウアスベルガー、ギュンター・ラミンの作品、ティムによる即興演奏
ダーフィト・ティム(Org)、
ライプツィヒ・ヴォーカルロマンティカー
VKJK-0010
ヘンデルの室内カンタータ集
ヘンデル:私の胸は騒ぐ、ニーチェは何をし何を考えるのか
愛の苦しみは甘く/ルクレツィア、
スカルラッティ:ソナタイ長調K. 208、
ジェミニアーニ:チェロ・ソナタ第3番ハ長調他
ガブリエレ・ネーター(S)、
ヨアヒム・フィードラー(Vc)、
ユルゲン・トリンケヴィツ(Cemb)、
ラ・ヴォーチェ・ウマーナ
VKJK-0011
ハイドン:十字架上のキリストの最後の七つの言葉(弦楽四重奏版) デーラー四重奏団
VKJK-0013
J・シュトラウス:浮気心、南国のばら、
「ジプシー男爵」幻想曲、チク・タク・ポルカ、雷鳴と電光
ヨーゼフ・シュトラウス:鍛冶屋のポルカ、
ブラームス:ハンガリー舞曲第6番他
テューリンゲン・サロン五重奏団
VKJK-0014
ブレーメンのオルガン
ブクステフーデ:第1旋法のマニフィカート、
フレスコバルディ:ベルガマスク、
バッハ:コラール前奏曲「いざ来れ、異教徒の救い主よ」/「来れ創り主にして聖霊なる神よ」、
ラインベルガー:BACHによるフゲッタハ長調Op. 123a他
ティム・ギュンター、カティア・ゼルプスト、
ハンス=ディーター・レンケン、ギュンター・コラー、
ニルス・クッペ、ヴォルフガング・ミールケ、
ヴォルフガング・バウムグラッツ(Org)
VKJK-0015
ベートーヴェン:弦楽三重奏曲Op. 9no. 1-3 ドレスデン弦楽三重奏団
VKJK-0016
ベートーヴェン:弦楽三重奏曲変ホ長調Op.8、
セレナードニ長調Op. 8
ドレスデン弦楽三重奏団
VKJK-0017
ヨハン・ルートヴィヒ・クレプス:オルガン曲全集第5集
前奏曲ハ短調/コラール「おお主よ、心よりわれ汝を愛す」/「わが魂よ喜べ」/2台のチェンバロのための協奏曲イ短調(オルガンとチェンバロ用版)他
フェリックス・フリードリヒ(Org)、
スザンネ・シャインプフルーク(S)、
イルムトラウト・フリードリヒ(Cemb)
VKJK-0018
ヨハン・ルートヴィヒ・クレプス:オルガン曲全集第6集
トリオ変ホ長調/ハ短調/フラウト・トラヴェルソとオルガンのための幻想曲ハ長調/コラール「何ゆえに悲しむや、わが心」/「われらすべて唯一の神を信ず」/前奏曲と二重フーガニ短調他
フェリックス・フリードリヒ(Org)、
ヨハンナ・バウムゲルテル(Fl)
VKJK-0019
ジョヴァンニ・ガブリエリのモテットとカンツォーナ
おお栄あるイエスよ/7声のカンツォーナ/8声のカンツォーナ/主に向かって新しい歌を歌え/全地よ神をほめたたえよ他
ムジカリッシェ・コンパナイ、
テルツ少年choソプラノ・パート
VKJK-0020
フランチェスコ・ペトラルカの恋愛詩
G.ガブリエリ:こぼれる詩句にため息の音を聞く人よ、
ラッスス:夜の灯のごとく
モンテヴェルディ:おお美しい顔/西風が帰り、美しい季節を運ぶ
パレストリーナ:愛よわれが希望に満てし時、
デュファイ:うるわしい乙女他
ジョスカン・デ・プレ室内cho
VKJK-0021
フンディスブルク城での演奏会1999
T.シュヴァルツコプフ、クリーガー、G.H.シュテルツェル、
R.カイザー、ヘンデル、テレマンの作品
ジリ・トルンヒル(S)、
マレク・ルツェプカ(Bs)、
ルトガー・レミ(指)
ミヒャエルシュタイン・テレマンCO
VKJK-0022
ゴットフリート・ジルバーマン製のオルガン第1集
バッハ:トッカータニ短調BWV913a、
コラール「ただ神の摂理に任す者」BWV647、
「主イエス・キリストよわれを顧みたまえ」BWV709
C.ケルナー:幻想曲ト短調/他ヨ、
ハン・ベルンハルト・バッハ、J.R.アーネの作品
エヴァルト・コーイマン(Org)
VKJK-0023(3CD)
ショパン:24の前奏曲Op.28、幻想即興曲、
3つの夜想曲Op.9、スケルツォ第3番、
マズルカOp.17-4、ピアノソナタ第2番、
ポロネーズOp.40-1、ピアノソナタ第3番ロ短調他
エルフルン・ガブリエル(P)
VKJK-0024
バッハ:トッカータ、アダージョとフーガハ長調BWV564、
コラール変奏曲「恵み深きイエスを迎えよ」BWV768、
ソナタ第4番BWV528、前奏曲とフーガト短調BWV535、
コラール「おお愛する魂よ、汝を飾れ」、
トッカータとフーガニ短調BWV565
ハンス=ユルゲン・カイザー(Org)
VKJK-0026
カール・オトマー・トライプマン:交響曲第5番、
交響曲第6番
クルト・マズア(指)ゲヴァントハウスO、
M.ポンマー(指)ライプツィヒRSO
VKJK-0027
ヴァイオリンとギターのためのウィーン古典派音楽
ジモン・モリトール:大ソナタOp.3
マウロ・ジュリアーニ:協奏的二重奏曲Op. 25
ドナート二重奏団
[アンティエ・ドナト(Vn)、ハイナー・ドナト(G)]


VKJK-0101(DVD)
J・S・バッハ:生涯と作品
トッカータとフーガニ短調BWV565、
カンタータ「神はわが王なり」、
協奏曲ハ長調BWV984、
ブランデンブルク協奏曲第3番BWV1048、
モテット「聖霊はわれらの弱きを助けたもう」BWV226、
フーガの技法から
ゴットフリート・プレラー(Org)、
ミヒャエルシュタイン・テレマンCO、
クリスティーネ・ショルンスハイム(Cemb)、
G.C.ビラー(指)ライプツィヒ・トーマス教会cho、
ドレスデン弦楽三重奏団
VKJK-0103
リニヒの福音教会のオルガン
バッハ:管弦楽組曲ニ長調BWV1068からエア、
前奏曲とフーガヘ短調BWV534、
「オルガン小曲集」から5つのコラール編曲、
ヘンデル:2つのヴォランタリー(ニ長調、ハ長調)他
フェリックス・フリードリヒ(Org)
VKJK-0104
バッハ:パルティータイ短調BWV827、
3声のシンフォニア第1番BWV787/第15番BWV801、
イタリア協奏曲、フランス組曲第2番BWV813
ヴェラ・ヒルガー(Vn)、
ノルベルト・ヒルガー(Vc)
VKJK-0106
ヨハン・ルートヴィヒ・クレプス:オルガン曲全集第7集
クラヴィア練習曲集第1部(13のコラール編曲);いと高きにある神にのみ栄光あれ/ただ神の摂理に任す者/イエスはわが喜び/キリストは死の絆につきたまえり/ああ神よ、天より見たまえ/わが愛する神に他
フェリックス・フリードリヒ(Org)、
ヴィーデマン(A)、ラツァーク(Bs)、
クリスティーネ・ショルンスハイム(Cemb)、
ゼバスティアン・ゲリング(指)
ミヒャエルシュタイン室内cho
VKJK-0107
ヨハン・ルートヴィヒ・クレプス:オルガン曲全集第8集
幻想曲ハ長調「目覚めよと呼ぶ声あり」、
トランペットとオルガンのための「目覚めよと呼ぶ声あり」、
「父なる神よわれらと共に住みたまえ」、
「われらすべて唯一の神を信ず」他
フェリックス・フリードリヒ(Org)、
ロバート・ヴァンライン(Tp)
VKJK-0108
ハノーファー地方、ヴェーザー川流域のオルガン
ヘンデル:組曲ニ長調
バッハ:フーガニ長調BWV580、前奏曲とフーガホ短調BWV533
J.P.ケルナー:前奏曲とフーガヘ長調
P.バルダッサーレ:ソナタヘ長調
テレマン:協奏曲ニ長調他
フェリックス・フリードリヒ(Org)、
ベルント・バルテルス(Tp)
VKJK-0110
アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳1722/1725
バッハ:オルガンのための幻想曲BWV573、
アリア「神よ、汝の志のわれに成されんことを」BWV514、
「汝エホバに、われ歌わん」BWV299、
C,P.E.バッハ:行進曲ニ長調BWV Anh. 122、他
ゲオルク・クリストフ・ビラー(Org, Cemb, B, Br)、
レーゼラー(Ms)、
ハルトムート・ベッカー(Gamb, Vc)、
クリストフ(Lute)、
ライプツィヒ・トーマス教会choのソリストたち
VKJK-0111
レータ、ゲオルク教会のジルバーマン製オルガン
バッハ:前奏曲とフーガ変ホ長調BWV552、
オルガン・ソナタ第4番ホ短調BWV528、
コラール「おお、汝の罪の大いなるを嘆け」BWV622、
モーツァルト:アンダンテヘ長調KV616、
メンデルスゾーン:アレグロニ短調、他
ヨハネス・ウンガー(Org)
VKJK-0112
テューリンゲン・サロン五重奏団
J・シュトラウス:雷鳴と電光、ハンガリー万歳、
ブラームス:ハンガリー舞曲第5番、
レハール:ジプシーの恋、
シュランメル:ウィーンはウィーン、
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン、他
テューリンゲン・サロン五重奏団
※ライヴ録音
VKJK-0113
カステルヌオーヴォ=テデスコ:プラテーロと私 クリス・ビロブラム(G)、
アレクサンダー・シュタインドルフ(語り手)
VKJK-0116
ギュンター・ノイベルト:メゾ・ソプラノ,バリトン,大管弦楽のための歌曲「死のように力強く」、
バスと室内管弦楽のための5つの歌曲「人間の弱さについて」、
バス・バリトン,合唱,児童合唱と管弦楽のためのオラトリオ「ラウダーテ・ニニヴェ」
ノイベルト(指)ライプツィヒRSO
VKJK-0117
ヘニング・フレデリクスのオルガン作品集
「神、すべての星の聖なる創造主」、
オラトリオ「ペトロ」からコラール変奏曲、
「天にましますわれらの父よ」によるシャコンヌ、
パルティータ「深き淵より」他
バイネルト、シュヴァイムラー、
フライングハウス、
ベンファー、ゲッフェルト、
ルクス=フォス、アルムート・ロイター、
フォルスバハ(Org)
VKJK-0119
ブルク城のジルバーマン製のオルガン
バッハ:フーガト長調BWV576、
ヘンデル:ヴォランタリーヘ長調、
ハイドン:ディヴェルティメントヘ長調、
モーツァルト:アンダンテKV616、
スメタナ:6つの小前奏曲、
メンデルスゾーン:アンダンテニ長調他
フェリックス・フリードリヒ(Org)
VKJK-0120
ライプツィヒ、トーマス教会の新バッハ・オルガン
バッハ:前奏曲トフーガハ長調BWV545、
ヴィヴァルディによる協奏曲ニ短調BWV596、
コラール「いざもろびと神に感謝せよ」BWV657、
J.C.バッハ:アリアと変奏曲イ短調、
C.P.E.バッハ:ソナタイ短調Wq70-4他
ウルリヒ・ベーメ(Org)
VKJK-0122
エーベルハルト・ベトヒャー:ピアノ五重奏のためのセレナード、
機知のあるカプリッチョ、序奏とアレグロ、
3つの歌曲「ガラスの橋」、ビチニウム、他
ガブリエレ・ネーター(S)、
ウィーン・グスタフ・マーラー合奏団
VKJK-0124
アルフレード・ピアッティ(1822-1901):12の奇想曲 ノルベルト・ヒルガー(Vc)
VKJK-0125
ラインベルガー(1839-1901)とその時代
ラインベルガー:ヴァイオリン,チェロとオルガンのための組曲ハ短調Op.149、
ショパン:24の前奏曲から、
ベートーヴェン:ロマンスヘ長調、
サン=サーンス:「祈り」他
アンドレアス・ハルトマン(Vn)、
アレクサンダー・ブラウン(Vc)、
ゴットフリート・ゼンプトナー(Org)
VKJK-0126
ピアソラの新しいタンゴ
ブエノスアイレスの春/ブエノスアイレスの夏/
ブエノスアイレスの秋/ブエノスアイレスの冬/
タンゲディア/天使のミロンガ/天使の復活他
タンゲディア合奏団
VKJK-0127
シェーネブルク、聖ヴォルフガング教会のオルガン
メンデルスゾーン、リスト、ラインベルガー、レーガーの作品
イシュトヴァーン・エラ(Org)

VKJK-0202
ヨハン・ルートヴィヒ・クレプス:オルガン曲全集第9集
コラール「われ死の時に臨みて」、
「われら人生の半ばにありて」、幻想曲ヘ長調、
6つのソナティネ、マニフィカートヘ長調、他
フェリックス・フリードリヒ(Org)、
ゼバスティアン・ゲリング(指)
ミヒャエルシュタイン室内cho
VKJK-0203
ヨハン・ルートヴィヒ・クレプス:オルガン曲全集第10集
幻想曲とフーガヘ長調/、奏曲ヘ短調、
トリオ・ソナタホ短調、トッカータとフーガホ長調、
コラール「われいずこに逃れ行かん」他
フェリックス・フリードリヒ(Org)
VKJK-0204
「エホバよ、汝に向かってわれ歌わん
レーガー:朝の歌Op.138-2
バッハ:「エホバよ、汝に向かってわれ歌わん」/「魂の慰め、わが喜び」
ラモー:モテット「務め励み」、
グリーグ:4つの詩編から、
ラインベルガー:モテット「夕べの歌」Op. 69-3他
カルムス・アンサンブル
VKJK-0205
ヴィラ=ロボス:ヴァイオリンとピアノのための幻想ソナタ第1番「絶望」Op. 27/第2番Op. 49
ギターのための5つの前奏曲、組曲「赤ちゃんの一族」から
牧野恵(Vn)、カローラ・クリストフ(G)、
フランク・ペーター(P)
VKJK-0206
バッハ:ヴァイオリンとチェロのための編曲集第2集
フランス風序曲ロ短調BWV831、
フランス組曲第5番、パルティータ第2番
ヴェラ・ヒルガー(Vn)、ノルベルト・ヒルガー(Vc)
VKJK-0207
ゴットフリート・ジルバーマン製のオルガン第2集
バッハ:コラール変奏曲「恵み深きイエスを迎えよ」BWV768、前奏曲とフーガハ長調BWV531
ゲオルク・アンドレアス・ゾルゲ:ソナタヘ長調
クリスティアン・ゴットヒルフ・ターク:12の短く易しいオルガン前奏曲他
フェリックス・フリードリヒ(Org)
VKJK-0210
オーフスの大聖堂のフロベニウス製オルガン
リスト:コラール「アド・ノス、アド・サルタレム・ウンダム」による幻想曲とフーガ
オットー・オルソン:前奏曲とフーガ嬰ハ短調、
デュプレ:交響詩「エヴォカシオン」
ヨハネス・ウンガー(Org)

録音:2001年9月
デンマーク第二の都市、オーフスの大聖堂での収録。この大聖堂のオルガンは、度重なる増強によって、極めてパワフルで表現力豊かなものになっています。これは特にリストの大作、幻想曲とフーガで大きな強みを発揮しています。この曲は後にピアノ4手のために編曲され、そちらでも知られていますが、やはりオルガンの方が醍醐味があります。ヨハネス・ウンガーは、ライプツィヒとコペンハーゲンで学び、2003年からはライプツィヒのトーマス教会のアシスタント・オルガニストを務めています。
VKJK-0211
バッハとその弟子たち第1集
バッハ:ソナタロ短調/ソナタイ長調、
C.P.E.バッハ:ソナタロ短調、
キルンベルガー:ソナタホ長調
クリスティーネ・ショルンスハイム(Cemb)、
ウラ・ブンディース(Vn)
VKJK-0212
ボワモルティエ:クラヴサンとフルートのためのソナタ、
J.N.P.Fロワイエ:クラヴサン曲集
モンテクレール:フルート伴奏付き独唱カンタータ「ヨーロッパ」、
ルクレール:トリオ・ソナタ第7番他
ラ・ヴォーチェ・ウマーナ
VKJK-0214
ドレスデン弦楽三重奏団第4集
コダーイ:間奏曲、シベリウス:組曲イ短調、
ドホナーニ:セレナードOp. 10、
フランセ:弦楽三重奏曲、
チャイコフスキー:アレグレット・モデラート他
ドレスデン弦楽三重奏団
VKJK-0216
モーツァルト(ホフマイスター編)フルート四重奏曲ハ長調/ニ長調/イ長調、
ホフマイスター:2本のフルートとチェロのための三重奏曲Op. 31-6
ジャン=ピエール・ランパル、
クラウディ・アリマニ(Fl)、
パスキエ三重奏団
VKJK-0218
J.S.バッハ、ヘンデル、ラモー、ワイル、モンク、ポール・マッカートニー他の作品 ライプツィヒ金管ゾリステン
VKJK-0219
ゴットフリート・ジルバーマン製のオルガン第3集
バッハ:コラール「われらを救いたもうキリスト」BWV747/BWV620/「キリストは死の絆につきたまえり」BWV625
パッヘルベル:トッカータとフーガニ短調、
J.C.バッハ:「暁の星のいと美しきかな」によるフゲッタ他
ジャン・フェラール(Org)
VKJK-0220
ゴットフリート・ジルバーマン製のオルガン第4集
クレプス:ソナタ第6番ニ短調/第3番変ロ長調、
F.W.マールプルク:フーガとカプリッチョ/
ゲオルク・アンドレアス・ゾルゲ:「クラヴィア練習曲集」から6つの前奏曲他
マルティン・ハーゼルベック(Org)
VKJK-0221
バウツェンの1000年
ヤン・ラヴプ=ラウプ、ヤン・シズ、リアナ・ベルトーク、ヤン・ブランクの作品
ロミー・ペトリク(S)、
リアナ・ベルトーク(P)、
ドレスデンSQ
VKJK-0222
モンテヴェルディ:「オルフェオ」からトッカータ
ワーグナー:「タンホイザー」〜客たちの入場、
サン=サーンス:動物の謝肉祭、他
クィントニック・ブラス
VKJK-0223
ハイドン、ドヴォルザーク、ブルックナーの作品 ラインホルト四重奏団
VKJK-0224
フリッツ・ガイスラー:交響組曲(交響曲第1番)、
ヴァイオリン協奏曲
西ザクセンSO
VKJK-0226
レーガー:3つの無伴奏チェロ組曲Op.131c ノルベルト・ヒルガー(Vc)
VKJK-0227
コレッリ:4声のソナタニ長調、
ファッシュ:ソナタト短調、
ボワモルティエ:ソナタホ短調、
テレマン:四重奏曲ニ短調他
ライプツィヒ・バロックゾリステン

VKJK-0301
ライプツィヒ大学の祝祭のための音楽
バッハ:葬送歌「侯妃よ、さらに一条の光を」BWV198/前奏曲とフーガロ短調BWV544/モテット「聖霊はわれらの弱きを助けたもう」BWV226
ライプツィヒ大学cho、
アルヴィト・ガスト(Org)、
ヴォルフガング・ウンガー(指)
パウリーネ・バロック合奏団
VKJK-0302
ゴットフリート・ジルバーマン製のオルガン第5集
パッヘルベル:「ああ、罪人なるわれ、何をなすべきか」による変奏曲
クーナウ:「聖書ソナタ」第1番「ダヴィデとゴリアテの戦い」
J.G.ヴァルター:コラール前奏曲「今ぞわれら聖霊に願いたてまつる」
G.ベーム:前奏曲とフーガハ長調他
ウルリヒ・ベーメ(Org)
VKJK-0303
ゴットフリート・ジルバーマン製のオルガン第6集
キルンベルガー:「いと高きにある神にのみ栄光あれ」による変奏曲J.S.バッハ:幻想曲ハ長調BWV570/カンツォーナニ短調BWV588他
ヴォルフガング・バウムグラツ(Org)
VKJK-0304
ゴットフリート・ジルバーマン製のオルガン第7集
クーナウ:トッカータイ長調、
ケルル:カンツォーナ第4番ホ短調/第5番ハ長調
J.S.バッハ:幻想曲とフーガト短調BWV542、
フローベルガー:トッカータニ短調
メンデルスゾーン:前奏曲とフーガハ短調Op. 37-1他
ディートリヒ・ヴァーグラー(Org)
VKJK-0305
ゴットフリート・ジルバーマン製のオルガン第8集
クレプス:前奏曲とフーガハ長調、
バッハ:前奏曲とフーガト短調BWV535
シャイト:ジョン・ダウランドのカイヤルドによる10の変奏曲他
ハンスユルゲン・ショルツェ(Org)
VKJK-0306
ラヴェル:クープランの墓、
メンデルスゾーン:ロンド・カプリッチョーソOp.14
プロコフィエフ:ソナタ第2番ニ短調Op.14
リスト:小人の踊り、3つの演奏会用練習曲〜ため息、
パガニーニによる超絶技巧練習曲第2番変ホ長調
ゲルリント・ベトヒャー(P)
VKJK-0311
シューマン:歯の痛み、流浪の民、
シューベルト:魔王、
メンデルスゾーン
:舟旅/森への別れ、
ブラームス:故郷にて、夜警、他
カルムス・アンサンブル
VKJK-0312
アルテンブルク城教会のトロスト製オルガン
バッハ、クレプスの作品
フェリックス・フリードリヒ(Org)
VKJK-0313
アルプス幻想曲
I.V.V.フラグラー:熱狂的なアルプス幻想曲、
ノイコム:劇的大幻想曲/湖畔の協奏曲
リスト:鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ、
オーベルマンの谷、
カルク=エレルト:月の光Op.72-2
ヨハネス・ゲフェルト(Org)
VKJK-0314
バッハ:ゴルトベルク変奏曲 ラヨス・ロヴォトケイ(Cemb)
VKJK-0315
中部ドイツ・バロック音楽の日2001〜ツヴィカウの図書館所蔵の作品
J.シュトレ、E.ボヘムス、J.H.シャイン、D.ケラー、J.レーナー、H.シュッツ、M.ハイラント、L.マレンツィオ、P.ドゥリキウスの作品
ノルベルト・シュスター(指)
ドレステン古楽合奏団
VKJK-0316
バッハとその弟子たち第2集
バッハ:ソナタホ長調/ソナタハ短調、
W.F.バッハ:ソナタロ長調、
J.C.バッハ:ソナタ変ホ長調
クリスティーネ・ショルンスハイム(Cemb)、
ウラ・ブンディース(Vn)
VKJK-0318(2CD)
ヴァイオリンとチェロのためのイタリアの二重奏曲集
アレッサンドロ・ロッラ:ニ重奏曲第1-3番
パガニーニ:二重奏曲第1-3番/ロンド
ヴェラ・ヒルガー(Vn)、
ノルベルト・ヒルガー(Vc)
VKJK-0319(4CD)
ゴットフリート・ジルバーマン製のオルガン第1-4集 エヴァルト・コーイマン、
フェリックス・フリードリヒ、
ジャン・フェラール、
マルティン・ハーゼルベック(Org)
VKJK-0320(4CD)
ゴットフリート・ジルバーマン製のオルガン第5-8集 ウルリヒ・ベーメ、
ヴォルフガング・バウムグラツ、
ディートリヒ・ヴァーグラー、
ハンスユルゲン・ショルツ(Org)
VKJK-0321(2CD)
カストロヌオーヴォ=テデスコ:プラテーロと私 ヨッヘン・ロート(G)、
フリートヘルム・エデルレ(語り手)
VKJK-0323(2CD)
マーラー:交響曲第6番「悲劇的」 ファビオ・ルイージ(指)
MDR響(ライプツィヒRSO)

録音:1998年2月7〜8日
VKJK-0324
ヴォーン=ウィリアムズ:「野の花」(独奏ヴィオラ,合唱,小管弦楽のための)
ローレンス・トレイガー(1956-、アメリカ):「まだ眠っている」
ハワード・アーマン(1954-、イギリス):あなたの左手は私の首の下、右手は私を抱き締める
ウィルヘルム・ヴァイスマン(1900-1980、ドイツ):ソプラノ独唱,合唱と管弦楽のための協奏曲「シュラムの女」
ハワード・アーマン(指)
MDR響(ライプツィヒRSO)、
MDR放送cho、アンナ・コロンディ(S)、
ヘルベルト・クライネル(Va)、
ミハエラ・プロイス(Hp)、
フェリックス・フリードリヒ(Org)

録音:1998、1999年
VKJK-0327(2CD)
ベルリオーズ:オラトリオ「キリストの幼時」 ウィリアム・ケンダル、ナディア・ミヒャエル、
アンドレアス・シャイプナー、フィリップ・ルイヨン、
ヴァンサン・ル・テクシエ(Vo)、
ファビオ・ルイージ(指)
MDR響(ライプツィヒRSO)、
MDR放送cho

録音:1998年12月
VKJK-0419
マズア一家の演奏集
メンデルスゾーン
:「ルイ・ブラス」序曲、
ヴィラ=ロボス
:ブラジル風バッハ第5番、
山田耕筰
:かやの木山、待ちぼうけ、
 鐘が鳴ります、中国地方の子守唄、
メンデルスゾーン
:結婚行進曲、
 揺りかごのそばで、ブラームス:眠りの精、
モーツァルト
:踊れ、喜べ、汝幸いなる魂よ、
ガーシュウィン:ポーギーとベスよりサマータイム、
モーツァルト:「コジ・ファン・トゥッテ」より、
ドビュッシー
:ロマンス、
フォーレ:リディア、夢のあとに
キャロライン・マズア(Ms)、
ケン・マズア(Tp)、
クルト・マズア(指)
ライプツィヒ・メンデルスゾーン音楽院SO
マズア一家の心温まる演奏集。
VKJK-0520
サウンドウェイズ・フォー・ギター&ピアノ
寺島陸也:牧歌第1番、
ハイドン
:弦楽四重奏曲第8番Op.2-2, Hob.III-8〜アダージョ、
ポンセ
:ギター・ソナタ、
ベットガー
:ストア、
ボッケリーニ
(ブリーム編):導入とファンダンゴ、
ヴォルシナ:衝撃
クリス・ビロブラム(G)、
ラインハルト・ヴォルシナ(P)

録音:2005年7月
クリス・ビロブラムは1972年テューリンゲンのアルンシュタット生まれ。ワイマールのリスト音楽院で学んでいます。寺嶋陸也は1964年生まれ、東京藝術大学の大学院を修了。トーマス・ベットガーは1957年生まれのドイツの作曲家。
VKJK-0422
女性作曲家のギター作品集
タイユフェール:2つのギターと管弦楽のための協奏曲(世界初演)
アニード
:プレルーディオ・パンペアーノ,アルゼンチンの旋律、ビダリータのアリア、
ジュリアーニ=グリエルミ
:メルカダンテの主題による変奏曲 Op.9、
プレスティ
:リズミックな舞曲、
オースティン:ギターとピアノのための民謡幻想曲、ロッシ:ギター,弦楽,通奏低音のためのシンフォニア
クリス・ビオブラム(G)、
クリスティーナ・アルトマン(G)、
クリスティアン・シューマン(指)
フランツ・リスト音楽アカデミーO、
ラインハルト・ヴォルシーナ(P)

録音:2004年9月27日−10月13日
ジェルメン・タイユーフェル(1892-1983)、カミッラ・デ・ロッシ(?-1710頃)、エミーリア・ジュリアーニ=グリエルミ(1813-1840年以降)、マリア・ルイーザ・アニード(1907-1996)、イダ・プレスティ(1924-1967)、エリザベス・オースティン(1938-)と、様々な時代の女性作曲家によるギター作品集。タイユフェールの2つのギターの協奏曲は、本来ソロ・ギター協奏曲だったものを後年タイユフェールが編曲したもの、2002年に発見され、これが世界初演。クリス・ビオブラムも当然女性ギタリスト。1972年、ドイツ、トューリンゲンのアルンシュタット生まれ。ウルグアイに留学しており、南米ギター曲にも抜群の相性を示します。        (0412)
VKJK-0423
若きバッハ〜バッハ初期作品集
バッハ:前奏曲とフーガ ハ長調BWV.531/暁の星のいと美しきことかなBWV.739/主イエス・キリスト,われらを顧みたまえBWV.726/天にいますわれらの父よBWV.737/いと高きにある神にのみ栄光あれBWV.715/キリストは死の絆につかせたまえりBWV.718/前奏曲とフーガ ハ短調BWV.549/幻想曲ハ短調BWV.1121/フーガ ト短調(小フーガ ト短調)BWV.578/カンツォーナ ニ短調BWV.588/前奏曲とフーガ ト短調BWV.535/おお神よ,汝いつくしみ深き神よBWV.767/トッカータとフーガ ニ短調BWV.565
ウルリヒ・ベーメ(Org) 
※ライプツィヒ聖トーマス教会のオルガン
VKJK-0424
コルネリウス:6つのクリスマスの歌 Op.8、
ブルーメ
:4つのクリスマスの歌、
ホルコンブ
:クリスマス・ジャズ組曲、
シュミット
:クリスマスのアレンジ曲、
アダン
:クリスマスのカンティク、
デュプレ:クリスマスの歌にもとづく変奏曲
ユルゲン・ブルーメ(指)
ラインラント=プファルツ音楽院O&cho
ソーニャ・ゴルニク(S)、
フロリアン・ロスコップ(Br)、
マルティン・シュミット(Sax)、
クリストフ・クップラー(Org)、
マインツ・グーテンベルク木管五重奏団

録音:2004年9月20−23日
いずれもクリスマスにちなんだ作品集。いずれも親しみやすく楽しい作品ばかりです。 
VKJK-0427
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第28番、ピアノ・ソナタ第29番「ハンマークラヴィーア」 アレクサンダー・マイネル(P)
アレクサンダー・マイネルは、1971年、ハレ生まれのピアニスト。ライプツィヒで学び、17歳で既に協奏曲のソリストに登場。クルト・マズアに認められ、2年間ジュリアード音楽院に留学、ジェローム・ロゥエンタールに学んでいます。ベートーヴェンに殊のほか思い入れがあり、既にピアノ・ソナタ全曲演奏とヴァイオリン・ソナタの全曲伴奏を果たしています。 
VKJK-0428
マーラー:交響曲「大地の歌」(室内管弦楽版)、
 歌曲集「さすらう若人の歌」(室内管弦楽版)
ドリス・ゾッフェル(Ms)、
ヴォルフガン・ミューラー・ロレンツ(T)、
ロマン・トレケル(Br)、
ファビオ・ルイージ(指)
MDR響(ライプツィヒRSO)
待望のルイージ・マーラーの第3弾。マーラーの奥の院、「大地の歌」は、マーラー歌唱には定評がある、ドリス・ゾッフェルとミューラー・ロレンツという魅惑の組み合わせ。「大地の歌」は、プライヴェート盤で通の間では、話題になっていた超名演。
VKJK-0502
ツァハリス・ヒルデブラントのオルガン第1集
バッハ:BACH名による前奏曲とフーガ変ロ長調BWV898、BACH主題によるフーガWarburtonYA50, Terry348-4、
J.H.クネヒト(1752-1817):BACH主題によるフーガ、
C.P.E.バッハ
:C-F-E-B-A-C-HによるフゲッタWq121, H285、
アルブレヒツベルガー:BACH主題によるフーガト短調、
G.A.ゾルゲ(1703-78):BACHによる3つのフーガBWVAnh.107,108, 110、
クレープス
(1713-80):幻想曲へ長調Krebs-WV420、他
フェリックス・フリードリヒ(Org)

録音:2001・2004・2005年
2007年がドイツのオルガン製作者ヒルデブラントの死後250年に当たるのを記念して、その製作した6つのオルガンが使用されています。フリードリヒはフライブルクのジルバーマン協会副会長、1991年からテューリンゲン・オルガン・アカデミー会長を務め、クレープスのオルガン曲全曲を初めて録音しました。
VKJK-0503
フランツ・シュミット:交響曲第1番ホ長調 ファビオ・ルイージ(指)MDR響
<ライプツィヒRSO>

録音:2004年10月
「七つの封印を有する書」(VKJK0411)に続くルジジのシュミット録音!全て2004年に続けて行われた演奏会のライヴ。フランツ・シュミットはウィーン音楽院でブルックナーに学びブルックナーの後継者とも言われております。後期ロマン派の伝統を受け継ぐ作品で知られ、4つの交響曲や、歌劇「ノートル・ダム」、オラトリオ「7つの封印の書」が代表作です。「7つの封印の書」はルイージの他アーノンクールがウィーン・フィルと録音したものが話題を集めました。同い年で共にウィーンで活躍したシェーンベルクとは対照的な作風で、第1番は古典的な4楽章形式ですが、若わかしく新鮮な作品。第2番は大編成の3楽章の交響曲で2楽章におかれた変奏曲を中心としていて大編成交響曲好きの方にはたまらない作品。第3番はまた4楽章形式に戻り爽やかな規模の小さなブルックナーといった趣。第4番は亡くなった娘の追悼に書かれた作品で、1楽章形式で4つの部分に分かれています。暗いトーンで少々難解ですが、聴き応えがある作品で代表作とされています。シュミットの交響曲全集はヤルヴィ(CHANDOS)とライテル(OPUS→GZ)くらいしかなく、第4番は最近ではウェルザー・メスト&LPOの録音がありましたが、決して多くありません。ルイージは1959年イタリア生まれ。ウィーン・トーンキュンストラー管、スイス・ロマンド管弦楽団の首席を務めたあと、現在MDR交響楽団との首席を務め、また05年からウィーン交響楽団、07年からザクセン(ドレスデン)州立歌劇場及びシュターツカペレ・ドレスデンの首席指揮者になることが決まっています。
VKJK-0504
フランツ・シュミット:交響曲第2番変ホ長調 ファビオ・ルイージ(指)MDR響
<ライプツィヒRSO>

録音:2004年8月
VKJK-0505
フランツ・シュミット:交響曲第3番イ長調 ファビオ・ルイージ(指)MDR響
<ライプツィヒRSO>

録音:2004年6月
VKJK-0506
フランツ・シュミット:交響曲第4番 ファビオ・ルイージ(指)MDR響
<ライプツィヒRSO>

録音:2004年10月

VKJK-0507(5CD)




ブロムシュテット&ゲヴァントハウス管BOX
(1)ブルックナー:交響曲第3番(1873年第1稿) 
(2)ブラームス:交響曲第2番 
(3)ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」、
 ニールセン:交響曲第5番
(4)ヨハン・アダム・ヒラー:序曲「狩」、
 レーガー:ヒラーの主題による変奏曲、
 ジークフリート・マトゥス
:管弦楽の為の協奏曲「RESPONSO」
(5)メンデルスゾーン:「ルイ・ブラス」序曲、
 ピアノ協奏曲*、交響曲第3番「スコットランド」
ヘルベルト・ブロムシュテット(指)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウスO、
ベルント・グレムザー(P)*

録音:(1) 1998年9月3-4日、(2)2000年4月27-28日、(3)2000年4月27-28日、(4)2004年9月9-10日、(5)2004年11月5、6日
全てゲヴァントハウス大ホール
2004/05シーズンをもってライプツィヒ・ゲヴァントハウス管を退くブロムシュテットの最円熟期の芸術を堪能できる豪華セット!ブロムシュテットがN響とも名演を遺している曲がほとんどなので、ワクワクしながら聴いてみるとこれが期待以上の素晴らしさ!一度手にしたらもう手放せません!ブル3(第1稿)はN響での名演でも実証済みのように、この版の愛着と自身を窺わせる…などという生やさしい名演ではありません!旧両翼配置も完全に功を奏し、伝統的な燻し銀の音色と、素朴と洗練の絶妙なバランスと取った造型美がたまりません!第1楽章展開部直前(8:15あたりから)の経過句の管楽器の重低音とホルンの懐の深いニュアンス、展開部の精神高揚力と破綻を全く見せない構築の安定性と、ブルックナーになくてはならないニュアンスの連続。第2楽章も、高純度を誇りながらフレージングは伸びやか。第3楽章トリオの入りで、弦の全声部から立ち込める瑞々しい表情が奇跡的とも言える絶妙な連鎖を伴って迫る箇所は、絶対にお聴き逃しなく!終楽章、激高と静寂と全休止が入り乱れ、縦の線を合わせるだけでも至難の中盤(8:14あたり)もパーフェクト!第1稿の演奏というと、先鋭的なイメージが付きまといがちですが、この演奏は伝統的なブルックナー・サウンドに徹しながら、この版の面白さも痛感させる演奏として、今後も不滅の価値を保ち続けることでしょう…。と、ここで切り上げるつもりでしたが、他の演奏もどれ一つ凡演がないことが判明!ブラームスは、第1楽章提示部リピート敢行が本当にありがたく思えるほど表情のきめが細かく、ヴァイオリンの両翼配置ならではの1stから2ndへの受け渡しが美しく引き立っ立っている点でも注目。終楽章は、'03年N響定期では、速めのテンポがやや上滑りしていた感がありましたが、ここでは完熟の味わいを伴って安定感抜群。「運命」は、最近では珍しい第3楽章のリピート(ギュルケ版?)を採用。旧東独時代の慣習を今でも生かしているのが、興味深いところです。終楽章繰り返し直前の最後の弦の弾き方にもご注目!あまたの名演の中で、これほどバシッとキメ尽くした演奏は、他に思い当たりません。ニールセンのオハコですが、打楽器(チェレスタの囁きに至るまで)が、強固な意志で襲い掛かる演奏は、ホーレンシュタイン以来かもしれません。第1部後半の郷愁と熱い共感も尋常ではありません。
「ルイ・ブラス」は前代未聞のド迫力、トスカニーニ張りの凝縮力!!これ以上に凄い演奏があればご教示下さい。ところが、その灼熱モードは序曲だけではないのです。協奏曲は、初めてこの曲を通して聴き入ってしまったことを告白しなければなりません。「スコットランド」は、ブライトコプフ新全集による世界初録音で、このBOXの最大の聴きものと言うより、世紀の名演と呼ぶのに全く躊躇しません!交響曲は、最初の音から異様な切迫感。第1楽章展開部でティンパニの撥を固いものに変更しているのは、ブライトコプフ新全集の指示によるものかもしれませんが、その効果たるや絶大。第3楽章の山場(4:09)の熾烈な迫力も、一瞬何が起こったか分からなくなるほど激烈!終楽章コーダのホルンの雄叫びも、全くもたつきなしの突き抜け方!!モーツァルトと同時代のヒラーの序曲「狩」も、その名のとおり後半のホルンのフレーズが楽しい佳作。全曲、録音状態も万全。とにかく収録演奏の魅力を全て伝えきれないのが残念ですが、ブロムシュテットのみならず、ゲヴァントハウス管の魅力も痛感せずにいられないこのBOXは、近年まれな破格の価値を持っていることは間違いありません!一日丸々つぶれてしまうことを覚悟して、じっくりと味わってください。128ページに及ぶ豪華ブックレットつき。  【湧々堂】
VKJK-0514
パエサッジョ・ルナーレ〜現代ヴァイオリンとギターの二重奏曲集
ベーメ:二重奏曲 Op.99、
ダンジェロ:導入とアリア、
ブラインドル
:5つの素描、
ヒルデブラント
:接近4、
クリッヒ
:ハイドン変容、
ミレティッチ:ソナティーナ
デュオ・ドナート[アンティエ・ドナート(Vn),ハイナー・ドナート(G)]

録音:2003年10月,2004年2月
バルドゥール・ベーメは1932年、ワイマール生まれのヴァイオリニスト。二重奏曲はパガニーニ風の音楽をモダンにしています。ヌッチョ・ダンジェロは1955年生まれのギタリスト。導入とアリアはジプシー風の味わい。レジナルド・スミス・ブラインドル(1917-2003)は英国の作曲家。「5つの素描」は1958年の作品、都会的なクールな味わいが鋭い。ヨハネス・K・ヒルデブラント1968年生まれのドイツの作曲家。「接近4:」は、ヴァイオリンとギターの対話といった作品。トビアス・クリッヒは1963年、ドイツのイエナ生まれ。「ハイドン変容」は、ハイドンの音楽を挟み込みながら自在に変化させています。ミロスラフ・ミレティッチは、その名の通りクロアチア出身のヴァイオリニスト、作曲家、1925年生まれ。東方的な薫りが特徴的。
VKJK-0517
テューリンゲンのオルガン
ヨハン・ペーター・ケルナー(1705-1772):前奏曲ニ短調/二重フーガニ短調/幻想曲ハ長調/主イエス・キリスト我汝を呼ぶ/アルマンドイ短調、
アドリアン・ユングハンス
(1742-1810):おお嘆きおお心の悲しみ、
レオンハルト・フリッシムート
(1721-1764):パストラーレハ長調、
ヨハン・クリストフ・ケルナー
(1736-1803):フーガニ短調他
エヴァルト・コーイマン(Org)

録音:2005年9月
J.P. ケルナーはテューリンゲン地方グレンフォルダで生まれ、1727年同地の聖ラウレンティウス教会の助手に就任しました。優れたオルガン奏者として知られたケルナーは1733年ここのオルガンの建造を提案し、これを死去するまで演奏しました。
VKJK-0518
ザクセンのオルガン1
フローベルガー:トッカータ第4番ヘ長調,
トッカータ第5番,リチェルカール第4番ト長調,
 カプリッチョ ニ短調、
シャイト
:ジョン・ダウランドのガリアルダによる変奏曲,
 讃歌「キリストよ、汝真昼の光」、
ムファッ
ト:トッカータ第2番,トッカータ第6番、
パッヘルベル
:5つのフーガ、
バッハ
:コラール「主イエス・キリストよ、われらを顧みたまえ」BWV.709,BWV.726,
 コラール「来たれ、創り主にして聖霊なる神よ」BWV.667
ディートリヒ・ヴァーグラー(Org)
ラングヘンネルスドルフのニコライ教会、ツァハリアス・ヒルデブラント製作のオルガンを使用。ラングヘンネルスドルフは、統一ドイツの東端ザクセン州の小村。この村のニコライ教会には、ツァハリアス・ヒルデブラント(1688−1757)が製作した立派なオルガンが取り付けられています。ヒルデブラントは、高名なオルガン製作者、ゴットフリート・ジルバーマン(1683年−1753年)の弟子。このニコライ教会のオルガンは1722年に製作、彼の名声を一気に高めたもので、その出来ばえには師匠のジルバーマンも驚嘆に脅威が混じったほどだといわれています。このオルガンがいかに素晴らしい楽器であるかは、このCDをかければ明白。ヴァーグラーの正攻法の音楽、優れた録音と、オルガン音楽の醍醐味を満喫できます。
VKJK-0521
ブラス・アンサンブル版R.シュトラウスのティル、007!
「ティル・オイレンシュピーゲルともっとたくさんのいたずら」、(Till Eulenspiegel und noch mehr Streiche)、
R.シュトラウス
:ティル・オイレンシュピーゲル愉快ないたずら、
バッハ
:「わたし達は多くの苦難を経て」 BWV146−どれ程わたしは喜ぶだろう,「イエスよ、汝わが魂を」BWV.78からアリアと二重唱、
サンマルティーニ
:ソナタ.変イ長調−アダージョ、ジェームズ・ボンド組曲、
 ノスタルジー組曲、ほか
クイントニック

録音:2005年7月7−14日
クイントニックは、ドイツのウェストファリア地方で活動する金管楽器奏者たちが結成したブラス・アンサンブル。米国や英国のアンサンブルとは異なり、ドイツ的な質実剛健さで、金管アンサンブルならでは華やさに加え、余韻の残る味わいにも秀でています。バッハから、シュトラウスの「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」、さらに007の音楽まで、実に愉快。
VKJK-0522
ベートーヴェン:ミサ曲ハ長調 ファビオ・ルイジシライプツィヒRSO(中部ドイツ放送響)、同cho、
エルツェ(S)、マーンケ(Ms)、
エルズナー(T)、ゼーリヒ(Bs)

録音:2005年9月8,9日
二日間をかけた綿密なスタジオ録音です。ミサ・ソレムニスよりも一般的でない曲ですが、「エグモント」と同時期の作品ですから充実した管弦楽。ルイジの懇切丁寧な指導、荘重なフィナーレ、定評ある合唱団の分厚い響き、まさにドイツの団体によるベートーヴェンとして、高く評価したい演奏です。
VKJK-0528
C.P.E.バッハ:オルガン協奏曲集
オルガン協奏曲ト長調Wq. 34、
オルガン・ソナタイ短調Wq. 70-4、
オルガン協奏曲変ホ長調Wq. 35
ヨハネス・ゲッフェルト(Org)、
ヨハン・クリスティアン・バッハ・アカデミー

録音:2005年10月
C.P.E. バッハは1767年から死去するまでハンブルクの5つの教会の音楽監督を務めました。しかし、オルガン作品は2曲の協奏曲のほかはソナタなど数曲しかなく、オルガン協奏曲も「オルガン又はチェンバロの協奏曲」と記されています。
VKJK-0530
3本のトランペットと打楽器・オルガンの響き
シャルパンティエ:テ・デウム−前奏曲、
バッハ
:カンタータ「われら汝に感謝す、神よ、われら感謝す」前奏曲,
トッカータとフーガ.ニ短調 BWV.565,
クリスマス・オラトリオ BWV.248−ああ、我が心から愛するイエス様、
テレマン
:協奏曲 ニ長調、
メンデルスゾーン
:オルガン・ソナタ ハ短調 Op.65/2、
アルビノーニ
:アダージョ、
ヘンデル:王宮の花火の音楽
アンサンブル・トップ・ライプツィヒ

録音:2005年7、8月
3つのトランペットに、オルガンと打楽器が加わって、バロック音楽を演奏するという、ユニークな内容。
VKJK-0602
ヴァイオリンとチェロのための編曲集
ソレル:ファンダンゴ、
モーツァルト
:幻想曲ニ短調K. 397、
 ピアノ・ソナタハ長調K. 545、
 ピアノ・ソナタ変ロ長調K. 570、
ベートーヴェン
:なくした小銭への怒りop. 129、
メンデルスゾーン
:カプリッチョ嬰ヘ短調、
ヴィエニャフスキ
:エチュード・カプリスop. 18
ヴェラ・ヒルガー(Vn)、ノルベルト・ヒルガー(Vc)

録音:2005年10月・2006年4月
ノルベルト・ヒルガーはMDR交響楽団主席チェロ奏者を務め、ヴェラも同交響楽団に所属し、作曲もしています。当レーベルにバッハのチェンバロ曲のヴァイオリンとチェロ用編曲を2枚録音しました。
VKJK-0603
バッハ:オルガン小曲集(全曲)BWV.599〜644、BWV Anh.T200 ウルリヒ・ベーメ(Org)

録音:2006年8月、11月、ライプツィヒ聖トーマス教会のオルガン
以上の2タイトルは、バッハが音楽監督をしていたライプツィヒ聖トーマス教会の現在のオルガニスト、ベーメが同教会の新しいバッハ・オルガンを使用したバッハ作品集。VKJK0423は「小フーガ ト短調」や「トッカータとフーガ ニ短調」というバッハの2大ポピュラー作品も収録した初期名作集。VKJK0603はオルガン小曲集47曲に1曲加えた全48曲収録。

VKJK-0604(2SACD)
ブルックナー:交響曲第8番 ヘルベルト・ブロムシュテット(指)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウスO

録音:2005年7月1日ゲヴァントハウス・ライプツィヒ・ライヴ
このコンビによるブルックナーの素晴らしさは、DECCA録音の「第9番」でも実証されていますが、このライヴによる「第8番」完成度、ハーモニーの緻密な積み重ねを目の当たりすすると、これらの名演奏が偶然の産物ではなく、ブロムシュテットの熟練の技とその薫陶を一身に受けたゲヴァントハウス管のコンビネーションが常に絶妙の極みになってしたいたことを再認識させられます。コンドラシンが振った後のオケに客演した亡き岩城宏之氏は、大掃除したようなオケの緻密なアンサンブルに驚愕したそうですが、そんな真のオーケストラ・ビルダーとしての力量を兼ね備えた指揮者は、今やブロムシュテットくらいしかいないのではないでしょうか?ここに聴くブルックナーは、もがきながら搾り出すような音楽ではなく、どこまで行っても自然体。朝比奈のようなごつごつした感触もなければ、スクロヴァチェフスキのようなソリッドな造形が際立つものでもなく、はたまた教条的にブルックナーとはかくあるべきと捻じ伏せるようなそぶりも見せません。あるのは作品への一途な共感とオケの力量、センスを完全に引き出しながら、全ての音符に瑞々しい生命が宿っているということのみ。つまり、オケを恣意的に鳴らしている瞬間が皆無なのです。特にこの大作に対しては、大伽藍のようなスケール感こそが名演の絶対条件のように思いがちですが、敬虔なクリスチャンでもあるブロムシュテットが導き出す音楽は、音楽と神に対し真摯に仕えるというのはこういうことかと気付かせてくれる比類なき価値を誇るものです。第1楽章、第1主題の弦に応答する管のフレーズの何と克明な息遣い!弦は絶えず丁寧に音楽を育みつつ有機的に振幅を続けます。トゥッティでもハーモニーが混濁せず、呼吸の溜めも熟練の妙味!第3主題が現れる直前の木管のリズムと響きが、これほど心に刻まれることがあったでしょうか?展開部直前はかなりたっぷりと歌わせてはいますが、もちろん単なる感傷ではなく、まさに祈りを体現することによって得られる至高の空間。展開部は早くも感動の極み!全てのパートがセンス満点ですが、特にティンパニが、その一打一打が他には考えられない程に他との完璧なバランスを保ちながら意味深く打ち込まれることだけでも、胸が一杯になります。全体を通じて言えることですが、符付ありと符付点なしの音符の実直なまでの描き分けも、野暮ったさを信条とする演奏には望めない高潔さを醸し出す要因の一つとなっています。かつてのスケルツォの概念を大きく押し広げた第2楽章は、その容量を満遍なく使い切り、一身に共感を注入し尽くし、これまた感動の連続!トリオも、かくも表情がくっきりと立ち上がる演奏を他に聴いたことがありません。フレーズのニュアンスが全くぶれず、リズムも正確な律動を繰り返していますが、機械的な響きが一切せず、このビリビリと心に迫って来るものは何なのでしょうか。更に音楽の深部に迫る第3楽章に至っては言葉が出ません!第1主題の最初の2小節から全てを奉げたくなります!あえてヴィブラートを抑えていますが、音程の磐石さといい呼吸の沈静具合といい、優しくひそやかに語りかけるといった生半可なものではなく、いくら名匠ブロムシュテットといえども、これに匹敵する表情は二度と沸いてこないのではと思えるほどの奇跡的なニュアンス!その複符点4分音符〜16分音符が消える瞬間の優しさ、高音域から半音階で下降する音型の高潔さ!過去に接した全ての名演が忘却の彼方へ追いやられます。その後現れるハープの巧さにも唖然。第2楽主題における、チェロが導く鬱蒼とした森の闇とヴァイオリンのトレモロの光が織り成すコントラストは常人には思いも寄らぬニュアンス…。この楽章に盛り込まれた敬虔な美しさを音楽的な感銘と共に再現したという点で、これ以上のものが今後出現することなど考えられません。
終楽章は、堅いバチによるティンパニが豪快に打ち込まれるだけでカッコイイ思ったことがある自分に思わず赤面…。そんな表面的なニュアンスなどどこにもなく、聴く側が全ての邪念を取り払い、ブロムシュテットと同じ心持ちで音楽に同化しようとしない限り、その恥ずかしさにも気づかなかったかも知れません。ベートーヴェンを肥大化したような豪放さとは一線を画し、まさに宇宙的な神秘性を湛えた、この曲のみに有効なスケール感が表出されているといっても過言ではありません。その感動を更に助長するのが聴衆の拍手!最後の余韻が消え入るまで全員がその身に浸透させきってから拍手し出すと言うこの感性!それくらい全ての聴衆を感動の極地へ誘った証拠ですが、日本では滅多に見かけられない現象です。朝比奈、ヴァント、チェリビダッケ等、どの名演奏からも垣間見えなかったブルックナー像がまだ存在したというこの現実に是非触れてみてください。それにしても、こんな空前絶後の超名演を築き、ゲヴァントハウス管を究極の名器にまで押し上げたブロムシュテットがこれをもって勇退するという現実。これほどの至宝を上回るどんな価値観を優先して下された結論なのでしょうか!!   【湧々堂】
VKJK-0605
ベトヒャー:青いスズメバチ(18の即興演奏) アンドレアス・ベトヒャー(ヴィブラフォン、ピアノ、マリンバ 他)
アンドレアス・ベトヒャーによる18の即興演奏。

VKJK-0607
マーラー:交響曲第4番 ファビオ・ルイージ(指)ライプツィヒRSO、
サンドラ・トラットニッヒ(S)

録音:2005年9月20日、ゲヴァントハウス,ライプツィヒ、ライヴ
何と深い味わにに溢れた演奏でしょう!パステル調の薄味の演奏などではなく、かなり綿密に細部を掘り下げ、マーラー自身に成り代わってその心情を激白するような表現意欲が迸っています。第1楽章の演奏時間は18分を超えますが、低速を貫いているのではなく、テンポと曲想を直結させて急緩のメリハリを明確に施しています。まず冒頭の序奏が軽妙に開始されたかと思うと、これがそのままスーッと空中分解するように駆け抜け、別次元で主題が弾き始めるという唖然とする切り替え技をさっそく披露!第2主題の熱いフレージング、アゴーギクの濃密さはバーンスタインを彷彿とさせ、居ても立ってもいられない愛の告白としてビリビリと聴き手に迫ってきます。後半16:03からの高弦の持続音の高潔さにも言葉を失います。第2楽章はリズムそのものは軽妙ですが、音の線は克明で、ニュアンスも明快。2:12からのクラリネット・ソロの冒頭で、グッと踏み込んでリズムの弾ませるセンスにはビックリ!ここから冒頭主題に戻るまでの入魂のフレージングは最大の聴きもの。第3楽章は冒頭のチェロのフレーズが続いた後、ヴァイオリンが優しく滑り込んでくる風情が絶美!この後も低弦と高弦部はしっかり融合しながらも別の世界で音楽を発しているような不思議な空間を演出している点にもご注目を。終楽章のソリストは、ウィーン国立歌劇場で活躍するトラットニッヒ。そのきっちりとしたストイックな歌い口が好印象を与えます。この第4番は、何もしなければ平板に流れ、何かしようとするとその魂胆がそのまま出てしまう演奏面の難しさがあると思いますが、これは作品の魅力も演奏者の個性も十分に出し尽くした演奏としてかけがえのないものだと思います。なお、ライヴ録音ですが、会場のイズはほとんどなく、音そのものも実にクリアに捉えられており、最後の拍手も綺麗にカットされている点も嬉しい限りです。【湧々堂】

VKJK-0608(2SACD)
マーラー:交響曲第2番ハ短調 「復活」 ファビオ・ルイージ(指)
MDR響(ライプツィヒRSO)、
クリスティアーネ・エルツェ(S)、
藤村実穂子(Ms)

録音:2005年4月17日ゲヴァントハウス,ライプツィヒ(ライヴ)
1997年のウィーン・トーンキュンストラー管との録音に続く、ルイージ2度目の「復活」。このシリーズのルイージのマーラーは、どれもエキセントリックな表現や局部的なデフィオルメなどは施さず、純音楽的アプローチにに徹しながらもありきたりの演奏に陥らず、尋常ならざる共感が隅々にまで行き届いた素晴らしい演奏ばかりですが、この「復活」はその際たるもの。ジョルダン盤とともに、この長大な曲に接する際はそれなりに身構えるものですが、聴き進むうちにそんなことは忘れ、ルイージの妥協を許さぬ入魂ぶりに引き込まれます。第1楽章冒頭の低弦の唸りは、その発言力が延々と持続するところにまずご注目を。続く弦のフレーズは見事に均整がとれて実に美しく流れます。演奏時間はたっぷり24分をかけていますが、その荘厳なテンポの弛緩のなさも、ルイージの統率力の高さを実証するもの。6:12からの聞こえるぎりぎりの最弱音は、柔らかなテクスチュアと共に至純の極み!逆に大音響の場面は決して煩く感じさせず、格調の高さを維持。テンポの切り替えの設定にも演出めいたところが一切無く、歌の妙味を心の底から感じながら発していることがひしひしと伝わります。18:40からの憧れと気品に満ちたポルタメントも必聴!第2楽章は、甘美な愛に包まれた感動作!独特のテンポ・ルバートのセンスの魅力が満載です。レントラーならでは素朴さに洗練味を融合した絶妙なニュアンスは、他では得がたいものです。3:09からのチェロの対旋律が惜しげもなくヴィブラートを利かせ、思いのたけを連綿と伝えるシーンは何度聴いても涙を誘います。第3楽章は、そんな第2楽章と強烈なコントラストを形成するように、激しい切込みで開始。しかし暴力的な威圧ではなく、全体のフォルムが気高く構築されているのです。第4楽章は、清らな美声で迫るひた藤村実穂子が感動的な歌唱を繰り広げます。そして圧巻の終楽章!ここへ来て、音のエネルギーの放射力が、第1楽章とは明らかに異なって、芯から熟成し、熱していることに気づかされますが、それがライブならではの高揚感というよりも、全体を締めくくるに当たっての巧みな構築の結果として確かな重みを持って迫る点がポイント。したがって安易な祝典ムードに陥ることなどなく、感動的な祈りの響きが着実に根を下ろしながら聴く側に迫るのです。演奏終了後、拍手が湧き起こるまでしばらく間がありますが、いかにこの演奏が聴衆の胸に深く迫ったものであるかを如実に物語っていると言えましょう。普段この作品を敬遠されている方も含め、あらゆる音楽ファンに接して欲しいと願わずにはいられません。
VKJK-0609
シューマン:合唱作品集T
ロマンスとバラード第1集 Op.67、
ロマンス第1集 Op.69、
ロマンスとバラード第2集 Op.75
ロマンス第2集 Op.91、3つの歌 Op.114
ハワード・アーマン(指)MDR放送cho

録音2003年11月,2004年4月,2005年9月
シューマンの作品の中でも、合唱曲集はかなり重要な分野ですが、いまだ知るひとぞ知る存在に留まっている感があります。作品67と作品75は無伴奏混声合唱曲、他の3曲はごく簡素なピアノ伴奏つき。いずれもシューマンならではの深いロマンティシズムが漂います。ハワード・アーマンはロンドン生まれ、1998年からMDR放送合唱団の音楽監督に就任しています。
VKJK-0611
フランツ・シュミット:ピアノ(左手)と管弦楽のためのベートーヴェンの主題による変奏曲、
左手のためのピアノ協奏曲変ホ長調
カルロ・グランテ(P)、
ファビオ・ルイジ(指)
中部ドイツ放送(MDR)SO

録音:2005年9月・2006年11月
ファビオ・ルイジがこだわりを持って挑む作曲家フランツ・シュミットのなんと6枚目のアルバムです。一人の指揮者でこれだけシュミットの録音を行った人はいないのではないでしょうか。シュミットはブラティスラヴァで生まれ、ウィーン音楽院でブルックナーなどに師事し、後期ロマン派の作風を維持しました。第一次世界大戦で右手を失ったピアニスト、パウル・ヴィトゲンシュタインの求めに応じて、シュミットはここに収録された2曲のほか、3曲のピアノ五重奏曲や独奏用トッカータを書きました。変奏曲はヴァイオリン・ソナタ「春」のスケルツォとトリオの素材に基づいています。グランテはイタリアの主要なピアニストの一人で、ブゾーニ、ゴドフスキー、ソラブジなどの超難曲作品を多数録音し、あまり知られていない作品や現代曲も多数演奏しています。   (070620)
VKJK-0612
もう一つの歌〜カルムス・アンサンブル
ペーター・イゲルホフ:満足した時、歌わなくてはならない、
ビリー・ジョエル
:子守歌「おやすみ、私の天使」、フィル・コリンズ:もう一晩/ゲオルク・クライスラー:バルバラ、
クイーン
:リロイ・ブラウン/スティング:フラジャイル、ガーシュウィン:サマータイム、
ジョン・レノン&ポール・マッカートニー:ゴット・トゥー・ゲット・ユー・イントゥー・マイ・ライフ、
フレド・ユング
:ロンド、他
カルムス・アンサンブル[アニャ・リプフェルト(S)、セバスティアン・クラウゼ(C-T)、トビアス・ペッヒェ(T)、ルートヴィヒ・ベーメ(Br)、ヨエ・レスラー(Bs)]、フレド・ユング(P)

録音:2007年1−3月
カルムス・アンサンブルのQUERSTANDへの5枚目のアルバムです。今までのアルバムとはガラっと変わってポピュラー・アルバムが発売になります。 カルムス・アンサンブルは1999年にトーマス教会少年聖歌隊出身者による五重唱団として発足しました。古今の宗教・世俗作品だけでなく、ジャズ、ロックやポピュラー曲も演奏します。
VKJK-0615
モーツァルト:フリーメイソンのための葬送音楽、
ヴェスペレ・ソレムネス.ハ長調 K.339〜ラウダーテ・ドミヌム、
レクイエム、
アヴェ・ヴェルム・コルプス K.618 他
マンフレート・ホーネック(指)
スウェーデンRSO
スウェーデン放送cho

録音:2001年11月15日
ウィーン・フィルのヴィオラ奏者を経て、指揮者に転向して成功を収め、2007年からはシュトゥットガルト歌劇場の音楽監督に就任予定のマンフレート・ホーネックは、来日時に聴かせてくれたマーラーの名演でも明らかなように、近年少なくなった骨太で濃厚なロマンをふんだんに湛えた表現力の持ち主。このモーツァルトも、学究臭さの入り込む隙のない、血のたぎりを感じさせる表現が衝撃的。モーツァルトが、自身の他の作品にも例を見ない生身の人間ドラマをホーネックが身を持って表出しきった素晴らしい演奏です。まず驚くのは、最初に静かに鳴らされる鐘の音。続いて、グレゴリア聖歌「永遠の安息を死者にお与え下さい」が歌われ、モーツァルトから父へ宛てた手紙の朗読、「ヴェスペレ・ソレムネス」を挟み込み、それからモーツァルトのレクイエムが演奏されます。第1曲の導入部、実に透明度の高いオケの響き(古楽奏法を取り入れているようですが、実に有機的な響き)に続いて、強弱の差を広くとった合唱の大きなフレージングが飛び込みますが、その表現意欲は最後まで一貫しています。「キリエ」も極めて求心力が高く、合唱の細かい走句での正確な音程等、技術的にも磐石。「怒りの日」はまさに火の玉!速いテンポで終始攻撃的にのしかかります。「ラッパの響き」は、トロンボーンとバスの絶妙な一体感が聴きもの。テノールも、ソプラノも強烈な個性を出さず、独唱者全員に共通する清楚な美声が豊かなハーモニーを築きます。「涙の日」は、単なる悲しみではなく、この世のあらゆる不条理を内包するような深さ!フレーズの振幅はここでも大きく、その嘘のない表現が心を打ちます。なおこの後、「サンクトゥス」以降の曲はカットされ、「涙の日」の未完成断片をそのまま演奏、続いて「アヴェ・ヴェルム・コルプスが演奏されます。この「アヴェ・ヴェルム・コルプス」がまた感動的!質の高い録音が豊かなホールトンと一体となった響きを見事に捉え、そのうえ合唱の最弱音の質感が極上!ホーネックの指揮もその浄化しきった空間を十分に感じ取りながら、敬虔な音像を育んでいます。最後は、最初と同じ鐘の音で締めくくられます。レクイエムは終始まろやかに優しく語り続けて欲しい、という方も多い思いますが、この作品はそんな一面的な表現で支えきれるものではないということをはきりと実証しています。CD全体の構成の魅力と、ホーネックの音楽性を知る上でも欠かせない一枚です。   【湧々堂】
VKJK-0616
バッハ(ブゾーニ編):シャコンヌ ニ短調、
フランク
:前奏曲,アリアと終曲、
リスト:バラード第2番 ロ短調、
プルッグマイヤー=フィリップ
:自由な即興曲
ウテ・プルッグマイヤー=フィリップ(P)

録音:2005年7月
ウテ・プルッグマイヤー=フィリップの名は、即興演奏のカリスマとして一部の人たちに知られれています。このCDでは、お得意の即興演奏に加え、ブゾーニ、フランク、リストの良く知られた作品も収録。彼女がロマン派のピアノ曲においても優れた演奏者であることを示しています。  
VKJK-0618
メンデルスゾーンとその時代Vol.1
メンデルスゾーン:レスポンソリウムと賛歌Op.121、
ニルス・ガーゼ:オルガンのための3つの小品Op.22
フェルディナンド・ダヴィド:弦楽四重奏曲Op.32、
ユリウス・リエッツ(1812-1877):6つの宗教的歌曲集(男声5声のための)
ライプツィヒ・ヴォーカルロマンティカー、
ハルトマンQ、
ヨハネス・ウンガー(Org)
2009年のメンデルスゾーン生誕200年に向けての新シリーズ「メンデルスゾーンとその時代」がスタートします。メンデルスゾーンの珍しい作品に加えガーゼ、ダヴィド、リエッツといった当時のライプツィヒで活躍した作曲家の作品をジャンルにこだわらず紹介していきます。ライプツィヒを本拠とするQUERSTANDレーベルならではの企画です。
VKJK-0620
バロック・マンドリンとリュートのための音楽
ヘンデル:ソナタト短調HWV452、
ダリオ・カステッロ
(17世紀):ソプラノ楽器独奏の為の3つのソナタ〜第1番、
マラン・マレ
:マレ風のソナタ、
D.スカルラッティ:ソナタ第5番ト長調K. 91
バッハ:フランス組曲第3番
ジョコンド二重奏団
【カテリーナ・リヒテンベルク(マンドリン、Lute)、
ミルコ・シュラーダー(Lute)】

録音:1997年
ここに収録された5曲のうち、ヘンデルとスカルラッティの作品はチェンバロ用で、他は楽器が指定されていません。カステッロは、イタリアの初期バロック音楽の作曲家。「マレ風のソナタ」は3曲から成る「音階および様々な合奏の小品」の第2曲です。スカルラッのK. 91には「マンドリンとチェンバロのためのソナタ」という題がつけられ、緩急緩急の教会ソナタの形式によっています。ソフィアで生まれたリヒテンブルクと1964年生まれのシュラーダーはケルン音楽アカデミーで出会い、1991年にジョコンド二重奏団を結成しました。様々な国内・国際コンクールで優勝し、日本を含む世界各地で演奏しています。
VKJK-0621
マンドリンとギター又はリュートのためのソナタ集
クリストフォロ・シニョレッリ(1731-1815):バロック・マンドリンとリュートのためのソナタト長調、アッバーテ・ラニエリ・カッポーニ
(18世紀):バロック・マンドリンとリュートのためのソナタ第8番、
ジャン・フランチェスコ・ディ・マーヨ
(1732-1770):ナポリ型マンドリンとギターのためのソナタヘ長調、
ガブリエレ・レオーネ
(1725-1790頃):ナポリ型マンドリンとギターのためのソナタハ長調、
ラファエレ・カラーチェ
(1863-1934):ロマンティック・マンドリンとギターのための協奏曲第1番op. 113
ジョコンド二重奏団
【カテリーナ・リヒテンベルク(マンドリン、Lute)、ミルコ・シュラーダー(Lute)】

録音:1994年
ナポリは18世紀ヨーロッパで音楽の最大の中心地の一つで、有名な作曲家たちが集まりました。マンドリンはナポリの人々に特に好まれ、18世紀イタリアの室内楽曲や歌劇のアリアの伴奏にしばしば用いられました。17世紀から18世紀中ごろまで用いられたバロック・マンドリンは、リュートと同じ構造で、6対のガット弦が張られていました。18世紀中ごろから、4対の弦をヴァイオリンと同様に調弦したナポリ型マンドリンを音楽家たちは好むようになりました。ここに収録されているのは皆ナポリの作曲家の作品で、バロックからロマン派までのマンドリン作品を概観することができます。
VKJK-0622
マンドリンとギターのためのアメリカ音楽
スティーヴン・ファンク・ピアソン(1952-):山の荒地、
ガーシュウィン:3つの前奏曲、
ウィル・エイトン
(1948-):マンドリンとギターのための3楽章、ブライアン・イスラエル(1951-1986):マンドリンとギターのためのソナティネッタ、
ダニエル・ピンカム
(1923-):序奏、夜想曲とロンド、
ポール・ミッチェル=ダヴィドソン(1946-):ロンド、
デーヴ・ブルーベック
(1920-):3つは仲間/それはラグタイムのようなワルツ
ジョコンド二重奏団
【カテリーナ・リヒテンベルク(マンドリン、Lute)、
ミルコ・シュラーダー(Lute)】

録音:1996年
アメリカ音楽の特徴の一つは、クラシック音楽とポピュラー音楽の境界が流動的なことでしょう。ピアソンはギター演奏のコンクールにも入賞していて、「山の荒地」にはジャズやポピュラー音楽の和声とのつながりを示しています。エイトンは古楽に関心を持ち、「マンドリン・フェスティヴァル」コンクールで2位を受賞した「3楽章」もバロック音楽の痕跡を示しています。「ソナティネッタ」は同コンクールで1位となりました。ピンカムはピストン、コープランド、バーバー、オネゲルに学び、伝統的な音楽も電子音楽などの革新的な音楽も作曲しています。ブルーベックはミヨーとシェーンベルクに学びましたが、20世紀の最も重要なジャズ・ピアニストの一人でもあります。1955年結成した「デーヴ・ブルーベック・カルテット」は最も有名なジャズ楽団の一つとなりました。
VKJK-0626
「ヴルツェンの聖マリア大聖堂でのクリスマス」
バッハ:アリオーソ、
プレトリウス
:暁の星さし昇りて、
レーガー:扉を高く、
ブクステフーデ
:「いざ来たれ異教徒の救い主よ」他
ヨハネス・ディッケルト(指)
ヴルツェン大聖堂青年cho

録音:2004年12月・2005年4・5月
ディッケルトは1986年ヴルツェンの聖マリア大聖堂の指揮者・オルガン奏者・教会音楽監督となり、ヴルツェン大聖堂青年合唱団を創設しました。この合唱団は16歳から30歳までの約45人から成っています。
VKJK-0632
ザクセンのオルガン第3集
ヨハン・カスパル・ケルル:シャコナ ハ長調
ハイドン:1792年の時計の音楽
フレスコバルディ:トッカータ・デシマ(トッカータ集第1巻より)
 カプリッチョ・ソプラ・ラ・バッターリャ
モーツァルト
:アンダンテ ヘ長調K.616他、
ゲオルク・ベーム、作者不詳(18世紀)、スウェーリンクの作品
ユルゲン・リーガー(Org)

録音:2006年10月
怒涛のごとく発売を続けるQUERSTANDのオルガン・シリーズ。このザクセンのオルガン・シリーズも第3弾。今回はドレスデン北西ティーフェナウの礼拝堂にあるジルバーマンの名器を使用。近年発見された作者不詳(18世紀ドイツの作曲家、頭文字B)の作品も収録。

VKJK-0633(2CD)
シューマン没後150年記念コンサート
シューマン:ヴァイオリン協奏曲ニ短調、
チェロ協奏曲イ短調、ピアノ協奏曲イ短調
ハルトムート・シル(Vn)、
ロディン=ゲオルゲ・モルドヴァン(Vc)、
アレクサンダー・マイネル(P)、
高橋直史(指)
アウエ・エルツゲビルゲPO

録音:2006年10月20日ライヴ
シューマンの3つの協奏曲を一度に演奏するという珍しい演奏会のライヴ。中でも鮮烈な感動を残すのがチェロ協奏曲!独奏のモルドヴァンは、1964年ルーマニアで生まれ、パレルモとパルマのオーケストラのチェロ奏者を務めた後、1993年ライプツィヒ・MDR中部ドイツ放送交響楽団の主席チェロ奏者に就任した人ですが、今後もソリストとしての活躍を期待せずにはいられません。最後までほとんど弾きっぱなしの南極ですが、そんなことは物ともせず、凄まじい集中力でシューマン独自のロマンの世界を描ききっています。第1楽章の主題からして表情の振幅が大きく、音の切り込みも激しく意欲十分。5:10からの低音域が続く箇所は特に魂の込め方が尋常ではなく、その直後の共感が飽和状態と化した様な極限まで感じきった主題の再現は心を打ちます。第2楽章も間奏曲風のつなぎとしての役割以上の深い味わいを残します。1:49移行の呼吸の深さと訴求力など、聴き手の心の底に届いて欲しいという切実な思いがひしひしと伝わります。終楽章は狂おしいばかりのロマンが横溢!まるで自身のテーマ曲であるかのような作品との一体感、リズムの躍動に息を呑むばかり。技巧の冴えも一層際立ちますが、単なるひけらかしに聞こえる箇所など一箇所もありません。そしてコーダの激烈な闘志!観客の熱狂的な反応も、この演奏の素晴らしさを物語っています。オケも大健闘。モルドヴァンの表現意欲の凄さに真剣に対峙する様子が命に浮かびます。ヴァイオリンのシルは1971年ライプツィヒで生まれ、1995年国際モーツァルト・コンクールに入賞し、1997年からローベルト・シューマン・フィルの第1コンサート・マスターとローベルト・シューマン四重奏団の第1ヴァイオリン奏者を務めています。ピアノのマイネルはハレ出身で、ライプツィヒ音楽演劇大学とジュリアード音楽院で学び、同大学とハレのルター大学で教鞭をとっています。高橋直史は1973年に生まれ、東京芸術大学で遠藤雅古、若杉弘に師事し、メータ、ツァグロセク、ゲルギエフのマスター・クラスで学びました。ブランデンブルク劇場、オスナブリュック市立劇場の指揮者を経て、2004年からエルツゲビルゲ劇場と管弦楽団を指揮し、2006年音楽監督となりました。   【湧々堂】
VKJK-0701
デンマーク・マリボ大聖堂のオルガン
デュリュフレ:ソワソン大聖堂の時の鐘によるフーガ Op.12
デュプレ:十字架への道 Op.29 から
バッハ:コラール「おお罪なき神の小羊」BWV.1095,
 コラール「キリストよ神の小羊であるあなた」 BWV.619,
 コラール「苦しみを受けられるキリストに栄光がありますように」 BWV.1097
メシアン:聖体の秘蹟の書 から
ブラームス:「おお悲しみよ心の苦しみよ」によるコラール前奏曲とフーガ イ短調 WoO.7
ウィドール:オルガン交響曲第10番「ローマ風」 から
ヨハネス・ウンガー(Org)

録音:2006年9月,デンマーク,マリボ
ヨハネス・ウンガーによるオルガン・シリーズ。今回はデンマークのマリボ大聖堂のオルガンを使用している。シャルル=マリー・ウィドール(1844-1937)は、リヨン生まれで、パリ音楽院の教授も務めたオルガニスト。
VKJK-0704
「エホバよ、汝に向かってわれ歌わん」
レーガー:朝の歌op.138-2、
バッハ
:モテット「イエス,我が喜び」BWV.227、「エホバよ、汝に向かってわれ歌わん」、「魂の慰め、わが喜び」、
ラモー
:モテット「務め励み」、
グリーグ:4つの詩編から、
ラインベルガー
:モテット「夕べの歌」op.69-3/他
カルムス・アンサンブル

録音:2001-2006年
カルムス・アンサンブルの代表的録音(VKJK0204)にバッハのモテット「イエス,我が喜び」を追加しての再発売。5・6人による美しい声楽アンサンブルです。VKJK0204は廃盤となります。
VKJK-0705
モーツァルト:ディヴェルティメント変ホ長調KV563、
シューベルト:弦楽三重奏曲変ロ長調D. 581
ドレスデン弦楽三重奏団
[イェルグ・ファスマン(Vn)、
セバスティアン・ヘルベルク(Va)、
ミハエル・プフェンダー(Vc)]

録音:1988年5月3日
VKJK9901で出ていたものの再発売。VKJK9901は廃盤となります。ドレスデン弦楽三重奏団はシュターツカペレ・ドレスデンとMDR交響楽団の若手メンバーにより、1995年に結成されました。このアルバムは彼らの最初の録音で、瑞々しい演奏が好評を得、その後5枚のアルバムが発売されるに至りました。
VKJK-0708(1SACD)
ブルックナー:交響曲第7番 ヘルベルト・ブロムシュテット(指)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウスO

録音:2006年11月23-25日ライプツィヒ・ゲヴァントハウスにおけるライヴ
話題の超名演「ブル8」の続編!前回の8番はゲヴァントハウス管の退任記念コンサートでしたが、今回は退任後、名誉指揮者として初めて帰ってきたコンサートのライヴです。ブル7を二キッシュ指揮で世界初演を果たした伝統のゲヴァントハウス管が、現代最高のブルックナー指揮者ブロムシュテットと敬虔な祈りの音楽を奏でます。キリッと引締って精緻なアンサンブルはブロムシュテットのトレーニングの賜物。名誉指揮者として初登壇のコンサート・ライヴ。ゲヴァントハウス管のブル7は意外と少なく、コンヴィチュニー盤とマズア盤があるだけです。ブロムシュテットにとっては1980年のシュターツカペレ・ドレスデン盤以来の再録音で、実に26年振り。
VKJK-0711(2SACD)
CD1:チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」
CD2:(オーディオ・ブック)ドキュメント「音楽に捧げた人生」
クルト・マズア(指)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウスO、
ハラルド・シュミット(語り)*

録音:2006年9月ライヴ
2007年に80歳を向かえるクルト・マズアの記念CDです。マズアは現在ロンドン・フィルやフランス国立管の首席指揮者を務め、メジャー・オーケストラへの客演も多い今最も忙しい指揮者の一人です。1枚目は昨年2006年秋に演奏され絶賛されたチャイコフスキーの悲愴。1970年から96年までカペルマイスターを務めたゲヴァントハウス管に帰っての感動的な演奏です。2枚目はマズアの生涯をたどるオーディオ・ブックとなっております。数々の歴史的な録音の他、ズービン・メータやアンネ=ゾフィ・ムター、作曲家のジークフリート・マトゥスなど著名なアーティストからの賞賛のコメントなどが収録されております。
VKJK-0712(2CD)
メンデルスゾーン:オルガン作品集
6つのオルガン・ソナタOp.65、3つの前奏曲とフーガOp.37、トリオ ヘ長調(1844)、アレグロ変ロ長調(1844)、フーガ ヘ短調(1839)、アレグロニ短調/ニ長調(1844)、コラールニ長調(1844)、後奏曲ニ長調(1831)、優しいアンダンテ ニ長調(1823)、アレグロ・モデラート・マエストーソ ハ長調(1845)、コラール変イ長調(1844)、前奏曲ハ短調(1844)、主題と変奏ニ長調(1844)、フゲッタ ニ長調(1835)
ウルズラ・ハウザー(Org) 
※シュヴェーリン大聖堂ラデガスト・大オルガン(1871)使用
メンデルスゾーンのオルガン作品をほぼ全曲収録した2枚組。シュヴェーリンにある1871年製ラデガストの大オルガンを使用しています。ハウザーはスイスのオルガニストでロマン派を得意としています。
VKJK-0713
テューリンゲンのオルガン第2集
バッハ:幻想曲BWV.1121、前奏曲ト長調BWV.568、フーガヘ長調BWV Anh.U-42、ハ長調BWV Anh.U-90、ト短調BWV.578、ニ短調、トッカータとフーガ ニ短調BWV.565、パルティータ「神のひとり子なる主キリスト」、前奏曲とフーガ ホ短調BWV.533、コラール前奏曲BWV Anh.U-73、フーガ・ソプラ・イル・マニフィカトBWV.733、3つのコラール(BWV.657、654、655)、協奏曲ハ長調BWV.594(原曲:ヴィヴァルディの協奏曲RV.208)
フェリックス・フリードリヒ(Org)
※アルテンブルクのトロスト・オルガン使用
こちらは「テューリンゲンのオルガン」第2集です。アルテンブルクの1739年に製造されたトロスト・オルガンを使用。オール・バッハ・プログラムで最もポピュラーな「トッカータとフーガ ニ短調」からヴィヴァルディの協奏曲の編曲まで多彩なプログラムとなっています。
VKJK-0714
シューベルト:ピアノ五重奏曲「ます」、
モーツァルト:ピアノ四重奏曲変ホ長調K.493
後藤泉(P)、ダニエル・ゲーデ(Vn)、
カール・ズスケ(Va)、
ユルンヤコブ・ティム(Vc)、
ドリン・マルク(Cb)

録音:2007年4月3-6日MDRスタジオ
後藤泉は「軽井沢の森音楽祭」の主要ピアニストを務めるなど国内での活動に加え、コフマンの指揮するボン・ベートーヴェン管弦楽団やキエフ室内管との共演など、海外での活躍の場も広げている注目のピアニストです。今回は共演も豪華メンバーが終結。元ウィーン・フィルのコンサート・マスターでソリストとして活躍するダニエル・ゲーデ、ゲヴァントハウス管の元コンマスで言うまでもない名ヴァイオリニストのカール・ズスケ(今回はヴィオラ)、ゲヴァントハウス管の首席チェリストのユルンヤコブ・ティム、元ミュンヘン・フィルの首席コントラバス奏者のドリン・マルクととにかく強力メンバーが揃っています。
VKJK-0716
ザクセンのオルガン第4集〜ポムセンのリヒター・オルガン
ハンス・レオ・ハスラー:2声のリチェルカーレ、
ガブリエリ
:ファンタジア・アレグラ、
プレトリウス
:聖歌、
ブクステフーデ
:既に明日のように星は照る、
バッハ:カンツォーナ ニ短調
シャイト:聖歌/ 他
パレグリーニ、コレア・デ・アラウホ、ファン・カバニーリェス、デ・ヘレディア、ゲラウ、トゥンダー、ブクステフーデの作品、全19曲
ローラント・ベールガー(Org)

録音:2007年
ドイツ・ザクセン地方にあるポムセン教会にある17世紀の由緒あるオルガンによりドイツ・スペインの作曲家を中心とした珍しいオルガン曲ばかりを収録。
VKJK-0717
新ライプツィヒ・ゲヴァントハウスからのオルガン音楽
バッハ:前奏曲とフーガ変ホ長調BWV552/コラール「おお愛する魂よ、汝を飾れ」BWV654、
メンデルスゾーン:前奏曲とフーガハ短調op. 37-1、
ガーゼ
:コラール前奏曲「暁の星のいと美しきかな」、
シューマン
:ペダル・ピアノのためのスケッチop. 58、
カルク=エーレルト(1877-1933):「コラール即興曲集」op. 65から「おお神よ、汝いつくしみ深き神よ」(第2・第1版)「おお愛する魂よ、汝を飾れ」、
レーガー:バッハ主題による幻想曲とフーガop. 46
ミヒャエル・シェーンハイト(Org)

録音:2007年3月
旧東ドイツ時代の1970年代に新しいゲヴァントハウスを建設する計画が作られ、新しいオルガンは1981年9月に完成しました。シェーンハイトは1984年国際バッハ・コンクールで1位となり、1986年からゲヴァントハウス、1996年からメルゼブルク大聖堂のオルガン奏者を務めています。
VKJK-0718
ティコ・ティコ〜ブラジルのギター
セキナ・デ・アブレウ:ティコ・ティコ、
カノト・ダ・パライバ
:友セナ、
ピシンギーニャ:1対0、
エグベルト・ジスモンティ
:ピアノ/水とワイン、
パット・メセニー
:ベター・デイズ・アヘッド、
セルジオ・アサド:ヴァルセアンナ、
バーデン・パウエル
:プレリュードのサンバ、他
ジャン=ペーター・ブラウン(G)
ブラウンは1961年ヘッセン州で生まれ、若い時にブラジル音楽の多彩な輝き、豊かな和声、優雅なリズムに圧倒されました。このCDでは、ボサ・ノヴァやサンバのほか、ジャズ、バラード、娯楽音楽の響きを聴くことができます。
VKJK-0719
フライべルク大聖堂での夕べの音楽
シャイデマン:言葉は肉となり/
ブクステフーデ:オルガン・コラールBuxWV.211
 安らぎと喜びもてわれは逝くBuxWV.76、
バッハ:オルガン・コラールBWV.661、659
 コラール・トリオBWV.36-2、他の合唱曲、オルガン曲、
ニコラウス・ブルーンス(1665-1697):コラール幻想曲、
聖歌隊による賛美歌
フライベルク大聖堂少年聖歌隊、
クリスティアン・スコボフスキー(指、Org)
ヴォルフガング・クーベ&マルティン・イェレフ(Obダモーレ)
鐘の音に始まり鐘の音に終わる雰囲気豊かなコンサートです。2007年が生誕300年にあたるブクステフーデとバッハの作品を中心にオルガンと聖歌隊による美しい演奏です。
VKJK-0721
バッハからスター・トレックまで
アレクサンダー・カレッジ:プロローグ(スター・トレックのテーマ)
ファリャ:火祭りの踊り
アイスラー
:前奏曲
カルス・ケーン
:スター・フィッシュ(ヒトデ)
ヴィラ=ロボス:序奏(ブラジル風バッハ第1番より)
クリスティアン・ヨスト
:イメージ・アンド・シャドウ
エーリヒ・ケストナー&ヨッヘン・ブロイアー:メイリート
バッハ&エーリヒ・ケストナー
:9月のアリア
エルヴィン・ボーツ
:僕は君のために注文した植木鉢を持っていた
ルトン・エイジャー:週末と日光
カレッジ:エピローグ(スター・トレックのテーマ)
バッハ:アリア(アンコール)
テューリンゲンの12人のチェリストたち
ベルリン・フィルの12人のチェリストに対抗してテューリンゲンの12人のチェリストがデビューです。彼らは全員ワイマールのリスト音楽院を出て、テューリンゲンの様々なオーケストラに所属しています。バッハからスター・トレックまでオリジナルのアレンジ曲も多数含まれています。
VKJK-0722(2CD)
バッハ:無伴奏チェロ・ソナタ&パルティータ全集
ソナタ第1番ト短調 BWV.1001、パルティータ第1番ロ短調 BWV.1002、
ソナタ第2番イ短調 BWV.1003、パルティータ第2番ニ短調 BWV.1004
ソナタ第3番ハ長調 BWV.1005、パルティータ第3番ホ長調 BWV.1006
ノルベルト・ヒルガー(Vc)

録音:2007年5月&2008年2月
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ全集を、チェロで弾いたもの。ヒルガーの演奏には、単に技術的にこなしていえるだけでなく、チェロでこの作品を演奏するにおける可能性を追い求めた深みが感じられ、ヴァイオリン演奏とはまた違った魅力をもっています。
VKJK-0724
シェーンベルク編曲によるブラームス、バッハ作品
ブラームス(シェーンベルク編):ピアノ四重奏曲第1番、
バッハ
(シェーンベルク編):前奏曲とフーガ変ホ長調BWV.522、
バッハ(シェーンベルク編):コラール前奏曲(「おお愛する魂よ、汝を飾れ」BWV.654、「来たれ、創り主にして聖霊なる神よ」BWV.667
準・メルクル(指)
中部ドイツ放送(MDR)SO

録音:2007年4月23〜27日MDRアウグストゥス・スクエア・スタジオ録音
2007/2008シーズンよりドイツ最古の放送オケMDR響(ライプツィヒRSO)の首席指揮者に就任する準・メルクル氏。次第を担うどころか、早くも音楽シーンを牽引する名指揮者に成長した巨匠。N響への客演も実力は折り紙つきです。そのN響とも録音のあるブラームス=シェーンベルク:ピアノ四重奏曲第1番(管弦楽版)が登場です。余程自信のあるレパートリーなのでありましょう。フィルアップは、前奏曲とフーガ、コラール前奏曲というシェーンベルク編曲による知的で壮麗な名曲。
VKJK-0727
ジークフリート・カルク・エラート:歌曲と室内楽曲集
フルート・ソナタOp.121/印象と詩
「8つの歌」Op.11より/「傾向と意見」〜「幻」
フルートとピアノのための「エキゾティックな印象」
「私の子供」Op.40より」/「古い歌」より
フルートとピアノのための「交響的カンツォーネ」
フルート,クラリネット,ホルンとピアノのための「若い音楽」
ジュリー・カウフマン(S)、
イルメラ・ボスラー(Fl)、
アンドレアス・レーネルト(Cl)、
ベルンハルト・クルーク(Hrn)、
ベルンハルト・カストナー(P)

録音:2004/06年
バロック様式と印象派の手法をミックスした多数のオルガン曲で知られるカルク=エラートの歌曲と室内楽曲を一堂に集めた珍しいアルバム。後期ロマン派、フランセ、プーランクを折衷したような軽やかで耽美的な世界。
VKJK-0731(1SACD)
ヴォーン=ウィリアムズ:海の交響曲(交響曲第1番) ハワード・アーマン(指)
MDR響(ライプツィヒ放送交響楽団)、
MDR放送cho、
ジェラルディン・マクグリーヴィ(S)、
トンミ・ハカラ(Br)

録音:2007年2月4日(ライヴ録音)
UERSTAND/MDRエディション第19弾。指揮は以前このシリーズで同じヴォーン=ウィリアムズのフロス・カンピ(VKJK0324)で名演を聴かせたハワード・アーマン。アーマンは合唱指揮者としては第1級の評価を得ており、現在MDR放送合唱団の芸術監督。最近はMDR交響楽団も振って好評を得ています。指揮者がイギリス人とはいえドイツのオーケストラ(あのケーゲルが振っていたオケ!)が大作「海の交響曲」を演奏するのは極めて稀。
VKJK-0802
シューマン:合唱曲集第2集
5つの歌Op.55、4つの二重合唱曲Op.141、
ロマンスとバラード第3集Op.145、第4集Op.146
ハワード・アーマン(指)
MDR放送cho
MDRエディション20は好評のシューマン合唱作品集第2弾。これは合唱指揮の評価が高いハワード・アーマンのライフ・ワークのひとつで、ちなみに2010年はシューマン生誕200年。緻密な構成力ときめの細やかな音つくりがシューマンの合唱曲に新鮮な息吹を与えます。
VKJK-0803
メイド・イン・ライプツィヒ
ヴァイスマン:詩篇第23番「主は我が良き羊飼い」、
レーガー:人はただ少しばかりの時を生きて耐え抜く、朝の歌、夜の歌、聖母様の夢、十字軍の歌、アニュス・デイ、私たちは神を信じる、
メンデルスゾーン:私の心は神を主を崇める、
ディストラー:主に新しい歌を歌え、真に彼は我々の病を負った、私が我が家に居たなら
カルムス・アンサンブル・ライプツィヒ[アニャ・リプフェルト(S),セバスティアン・クラウゼ(C.T),トビアス・ペヘ(T),ルートヴィヒ・ベーメ(Br),ヨエ・レースラー(Bs)]

録音:2007年11月,2008年9月
レーガーの宗教声楽作品を中心とした、マニアックな選曲のアルバム。カルムス・アンサンブル・ライプツィヒは、1999年結成の声楽アンサンブル。
VKJK-0805
メンデルスゾーン・アンソロジー 第2巻(メンデルスゾーンと彼の時代1)
レスポンソリウムと讃歌「晩課の歌」 Op.121
ゲーゼ:オルガンのための3つの小品 Op.22*
ダヴィド:弦楽四重奏曲 Op.32#
リーツ:6つの宗教歌曲
ライプツィヒ・ヴォーカルロマンティカー(Org)
ヨハネス・ウンガー(Org)*
ハルトマンQ#

録音:2006年5,6月,2007年5月
メンデルスゾーン・アンソロジーの第2巻。メンデルスゾーンの作品の他、彼と親交のあったデンマークの作曲家ニルス・ウィルヘルム・ゲーゼ(1817-1890)、ヴァイオリン協奏曲の初演者フェルディナント・ダヴィド(1810-1873)、やはりメンデルスゾーンと親交があり、後に楽譜校訂の任に当たったユリウス・リーツ(1812-1877)の作品を収録。
VKJK-0806
バッハ:後期オルガン作品集
前奏曲とフーガ ホ短調 BWV.548
コラール「目覚めよ、と呼ぶ声あり」 BWV.645
コラール「私はどこに逃がれるべきか」 BWV.646
コラール「愛する神のみに従う者」 BWV.647
コラール「私の魂は主をあがめ」 BWV.648
コラール「あ、私たちのもとに留まってください主イエス・キリストよ」 BWV.649
コラール「イエス今こそ天より降りて来てください」BWV.650
前奏曲とフーガ ロ短調 BWV.544
ゴルトベルク変奏曲〜アリア
「天高くから私はここへとやって来た」 BWV.769
フーガの技法 BWV.1080〜3主題によるフーガ
コラール「あなたの御座の前に私は進み出る」 BWV.668
ウルリヒ・ベーメ(Org)

録音:2008年10,11月,2009年3月,ライプツィヒ
ベーメのバッハ:オルガン作品集第3集でバッハの後期のオルガン作品を集めたアルバム。第1集は「小フーガ ト短調」「トッカータとフーガニ短調」も収録した初期作品集(VKJK0423)、第2集はオルガン小曲集全集(VKJK0603)。ウルリヒ・ベーメは1956年、旧東ドイツ、ザクセン州のフォークトラント地方、ローテンキルヒェン生まれのオルガニスト。現代ドイツを代表するオルガニストの一人で、1994年以来、ライプツィヒ音楽・演劇学院のオルガン教授を務めています。
VKJK-0807
チャカン(リコーダー)のためのヴィルトゥオーゾ作品集
クレーマー:導入,変奏とポロネーズOp.6,華麗な変奏曲 Op.18,ハンガリー風ロンド Op.28
フニャディ:アダージョ、ウン・ポコ・アレグレット,コンチェルト=ポロネーズ Op.14、
ラヴォッタ:ハンガリー民俗舞踊第2番,同第4番,故郷の思い出集第1番,同第2番,同第3番
ゲリネク:ロンド、
ヘベルレ:アダージョ,ア・ラ・メヌエット
ジリ・ロファトカイ=ゾーンス(チャカン(リコーダー)、
ラヨス・ロヴァトカイ(ターフェルクラフィア)

録音:2008年1月
チャカンは、19世紀のハンガリーで人気のあったリコーダー属の楽器。通常のリコーダーよりも素朴な音色がします。収録されている作曲家は、エルネスト・クレーマー(1795−1837)、ヤーノシュ・K・フニャディ(1807−1865)、ヤーノシュ・ラヴォッタ(1764−1820)、アッベ・ヨゼフ・ゲリネク(1758−1825)ら、いずれも19世紀の作曲家。ジリ・ロファトカイ=ゾーンスはハノーファー生まれのリコーダー奏者。
VKJK-0808(6CD)
ライプツィヒ大学創立600年記念エディション
J.S.バッハ:ライプツィヒ大学式典用祝祭音楽集
モテット《御霊は我らの弱きを助けたもう》BWV226
カンタータ第198番《候妃よ、さらに一条の光を》BWV198
カンタータ第36番《喜びがわき起こり》BWV36b
世俗カンタータ《鳴り交わす絃の相和せる競いよ》BWV207
世俗カンタータ《太鼓よ鳴れ、ラッパよ響け》BWV214
世俗カンタータ《墓は裂け、乱れ、砕け散る》BWV205
世俗カンタータ《われらにまかせて、見張りをさせよ》BWV213
世俗カンタータ《ゆけ、たわむるる波よ》BWV206
世俗カンタータ《恵まれしザクセンよ、汝の幸を讃えよ》BWV215
世俗カンタータ《いざ勇ましきラッパのりゅうりょうたる調べよ》BWV207a
世俗カンタータ《喜び勇みて羽ばたき昇れ》BWV36c
世俗カンタータ《わが楽しみは、元気な狩りだけ》BWV208a
ダヴィッド・ティム(指)、
ヴォルフガング・ウンガー(指)、
パウリン・バロック・アンサンブル、
ライプツィヒ大学cho
ゲジーネ・アドラー(S)、
F.ホルツハウゼン(S)、
サラ・イェッギ(S)、
S.クルムビーゲル(A)、
マティアス・コッホ(C-T)、
J.プファイファー(T)、
ペーター・コーイ(B)、
G.シュヴァルツ(B)、ほか
ソリスト多数

録音:2009年
2009年、ドイツで2番目に古い大学であるライプツィヒ大学は創立600年(!)を迎えた。この大学は驚くべきことに既に15世紀から学芸学部において音楽の講義があり、同大学の学籍簿にはテレマン、C.F.E.バッハ、シューマン、ワーグナーの名前がみられます。J.S.バッハはこの大学の学生ではなかったものの、親しい関係にあり、彼は大学の行事のため、あるいは大学関係者個人の依頼で数々の式典用の音楽を作曲しました。それをまとめたものがこのCDで、現存する全ての作品が縁の深いライプツィヒ大学の合唱団を含むスペシャリストたちによって演奏されています。
VKJK-0809(2CD)
メンデルスゾーン・アンソロジー第6巻
メンデルスゾーン:序曲「ルイ・ブラス」
2台ピアノと管弦楽のための協奏曲変イ長調、
2台ピアノと管弦楽のための協奏曲 ホ長調
交響曲第3番「スコットランド」
高橋直史(指)アウエ・エルツゲビルゲPO
アレクサンダー・マイネル(P)
クリスティアン・マイネル(P)

録音:2009年11月8日アウエ
ドイツで認められ、オペラとオーケストラ・コンサートの両輪で活躍を開始した実力派の若手指揮者、高橋直史の解釈によるメンデルスゾーンの世界は、日本人としては見逃せません。高橋&エルツゲビルゲ・フィルはシューマン没後150年コンサート・ライヴの協奏曲集(VKJK0633)でも好評をえていました。
VKJK-0810
ライプツィヒでバッハと共に
モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り〜グローリア
ジョスカン・デ・プレ:主、私はあなたの慈悲に期待した
ゼレ(1599-1663):主、お聞きください
ハスラー(1564-1612):ヴィエルテ・イントラーダ
バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 BWV.565,
 フーガの技法〜コントラプンクトゥス9,
 管弦楽組曲第3番〜エア,
 フーガ ト短調BWV.578,
 トッカータ ニ短調 BWV.913
グロール(1947-):B-A-C-H,
 アンナ・マグダレーナとのコーヒータイム,たくさんです
オーパス4(トロンボーン四重奏団)【イェルク・リヒター(Tb),ディルク・レーマン(Tb),シュテファン・マイナー(Tb),シュテファン・シュミッカー(Tb)】

録音:2009年4月、ライプツィヒ
トロンボーン四重奏団、オーパス4による、バッハを中心とした演奏。オーパス4は1994年にライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のメンバーで結成されました。ゲヴァントハウス管の首席を25年以上務めたJ.リヒターとゲヴァントハウス管の現首席D.レーマンが創立以来のメンバー。大半の曲はアルトとテナー・トロンボーン担当のヨルク・リヒターによる編曲。
VKJK-0812(2CD)
メンデルスゾーン・アンソロジー第1巻(音楽と手紙)
ヴァイオリン・ソナタ へ短調Op.4 (1823)、
ピアノ四重奏曲 ロ短調Op.3 (1824/5)
弦楽四重奏曲 へ短調Op.80 (1847)、
歌曲「歌の翼に」「秋の歌」「恋人の手紙」「旅の歌」「森の城」「夜の歌」「ヴェネチアの舟歌」「最後の喪失」「月」、他、
手紙 「ゲーテと過ごした日」「ショパンと会って」、他
リーゼ・クラーン(Pf(ハンマーフリューゲル)
マリエッタ・ツムビュルト(S)、
イトゥリアガQ、ドゥルス・グリューンバイン(朗読)

録音:2009年
1枚目の収録曲を演奏しているイトゥリアガ四重奏団は、1996年にライプツィッヒにて設立。個性的で優秀な技術と、メンバー同士の信頼性が好評を得て、2000年にヨーロッパ放送連合のコンテストで1位を獲得。有名なコンサートホールやヨーロッパの主要な音楽祭、また2003年には韓国、2006年には南アメリカと活動の場も広げつつあります。2枚目は、歌曲とメンデルスゾーンの手紙。ドイツ語満載で、彼の時代にタイムスリップしたような心地に浸ることができます。
VKJK-0813(2CD)
トビアス・ハインリヒ・ゴットフリート・トロストのオルガン
クレプス:前奏曲 ハ長調 Krebs-WV 401,
 幻想曲 Krebs-WV 548,
 幻想曲 Krebs-WV 524,
 幻想曲 Krebs-WV 422,
 トリオ 変ロ長調 Krebs-WV 451,
 フーガ 変ロ長調 Krebs-WV 434,
4つの小前奏曲 Krebs-WV 412-415
キッテル:前奏曲 ト長調,前奏曲 ハ長調
 バッハ:幻想曲 ハ短調 BWV.1121,
 トリオ「主イエス・キリストよわれらを顧みたまえ」 BWV.655,
 コラール「われらみな唯一なる神を信ず」 BWV.680,
 コラール「装いせよ、おお愛する魂よ」 BWV.654,
 フーガ イ短調 BWV.947,
 フーガ ト長調 BWV.577/ほか
フェリックス・フリードリヒ(Org)

録音:1998-2008年
18世紀前半にドイツで活動したオルガン製作者、トビアス・ハインリヒ・ゴットフリート・トロスト(1680頃−1759)の製作した4つのオルガンを演奏しています。グローセンゴッテルンの聖ヴァルプルギス教会のオルガン、ヴァルタースハウゼンの市の教会(シュタットキルヒェ)のオルガン、アルテンブルクの城の教会(シュロスキルヒェ)のオルガン、アイゼンベルクの城の教会を使用。フェリックス・フリードリヒは、ドイツ、ザクセン州のデベルン出身。1991年からテューリンゲン・オルガン・アカデミーの指導者を務めています。ヨハン・ルートヴィヒ・クレプス(1713−1780)の研究者として知られており、このCDにも多数の曲が収録されています。縦長ブック装丁。
VKJK-0815
テューリンゲンのオルガン第3集〜ミュールハウゼンのディヴィ=ブラジイ教会のオルガン
ブクステフーデ:前奏曲とフーガ ト短調BuxWV.149
バッハ:パッサカリア ハ短調 BWV.582,
 コラール「バビロンの流れのほとりに」 BWV.653,
 トッカータ,アダージョとフーガ ハ長調 BWV.564,
 ファンタジア「われ神より離れじ」BWV.658a
メンデルスゾーン:オルガン・ソナタ第1番Op.65-1
シュタム:ケルト風のロンド
オリヴェル・シュテヒバルト(Org)

録音:2008年9月15-17日,ミュールハウゼン
ミュールハウゼンのディヴィ=ブラジイ教会のオルガンを使用。オリヴェル・シュテヒバルトは、1977年、ドイツ、ブランデンブルク州キリッツ生まれのオルガニスト。2001年からミュールハウゼンのディヴィ=ブラジイ教会のオルガニストを務めています。
VKJK-0816(1SACD)
ブルックナー:交響曲第6番イ長調 ヘルベルト・ブロムシュテット(指)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウスO

録音:2008年9月ゲヴァントハウス・ライヴ
約2年ぶりの発売となるブロムシュテット&ゲヴァントハウス管のブルックナー・シリーズ第3弾。ブロムシュテットは律儀に弱音は弱音と守り、それゆえに音量の変化が歴然としたものになります。それでは、メロディが鋭くなり硬さが際立つのかというと、そんなことはなく、エッジは明確だけれども清潔で温かな響きが聴き手を唯美に誘ってくれます。散見される意図的なトランペットの強奏も実に効果的。こういう辺りは、如何にもドイツの名門オーケストラという感じがします。
VKJK-0820(2CD)
「軽音楽と楽器の女王」
アイレンベルク:ペテルブルグのソリ走り
シブルカ:ステファニー=ガヴォット
J.シュトラウス:トリッチ=トラッチ=ポルカ,シュネル=ポルカ
ワルトトイフェル:スケートをする人々,スペイン・ワルツ
ヴィンクラー:ナポリの子守歌
ノアック:小人の見張りの行列
パーロー:アンボス=ポルカ
フチーク:フィレンツェの行進曲
ランガー:お婆ちゃん
リンケ:アミーナ,蛍の牧歌,ベルリンの風
ホルツマン:銃砲、放て!
ツィーラー:お入りください!
シュランメル:ウィーンはウィーン
ドエレ:白いリラがまた咲いたら
ジロー
:パリの空の下
シュトレッカー:ロバウにて/
ライスフィールト:私の小さな緑のサボテン
ユレーク:ドイツ騎士団長連隊行進曲
シュトルツ:二人の心はワルツを奏で
カールマン:私は踊りたい
ブロン:勝利の旗の下で
トランスラトイア:ウィーンのプラターの生活
スーザ:自由の鐘
ウルズラ・ハウザー(Org)

録音:1997年,2005年
いずれもウィーンを中心とした当時の軽音楽を、オルガンで演奏している。スイスのチューリヒ・トーンハレのオルガンと、ヴァーデンス・ヴィルのグルベンマン教会のオルガンを使用。
VKJK-0821
ドイツ民謡集「夜に来て」
民謡:いざ、時は来た/ハスラー:あなただけに
ハスラー:黒い雲がやってくる
シューベルト:菩提樹
メンデルスゾーン:春の喜び
メンデルスゾーン:森の別れ/
メンデルスゾーン
:私の歌/民謡:小さな狩人
:雪山には/ブラームス:猫背のフィドル奏者
民謡:妹よ妹よ/民謡:いとしのメッセンジャー
民謡:ああできることなら/民謡:いとしの人よ
民謡:僕の想いの全ては
ゴーレ(1942-):小さな愛の歌
民謡:眠りの精/ゴーレ:夜
グレゴア・マイヤー(指)
ライプツィヒ・ヴォーカル・コンソート

録音:2008年9月、11月
「ドイツ民謡」は本当に何曲あるというのだろうか?日本でもよく知られているドイツ民謡も少なくない中、この曲集を聴くと、まだまだ知らないドイツ音楽の世界に触れることができます。2002年にロベルトシューマン国際コンクール、合唱部門で金賞を受賞した、マイヤー率いるライプツィヒ・ヴォーカル・コンソートは、繊細でかつ生き生きとした解釈で、まだあまり知られていない作品の味わい深さを私たちに紹介してくれます。
VKJK-0822
カルヴィジウス(1556-1615):宗教声楽作品集
高い天から私はここへと来た/喜び歓声を上げよ
ヨゼフよ、愛する私のヨゼフよ/グローリア
甘い歓声で/私の魂は神のもとで穏やかだ
古い年が過ぎ去った/平和と喜びで
今日、神の子が勝利し/神は堅固な城
主は忠実な羊飼い/主に新しい歌を歌え
楽の響き、愛らしい歌/神の神聖さを讃えよ
ほか全20曲
グレゴール・マイヤー(指)
ヴォーカルコンソート・ライプツィヒ,
アンサンブル・ネオマ・ライプツィヒ

録音:2009年2月16−22日,ヴュルツェン
ドイツ・バロック音楽マニア待望のCD。ゼトゥス・カルヴィジウス(1556−1615)は、1594年から亡くなるまでライプツィヒのトーマス教会のカントル務めた大家で、バッハの6代前の先輩となります。存在は知られているものの、録音は少なく、まとまったCDはおそらく初めてかもしれない。貴重なだけでなく、音楽的に極めて高水準なことに驚かされる。グレゴール・マイヤーは1979年生まれの若い合唱指揮者。1999年、弱冠二十歳でヴォーカルコンソート・ライプツィヒを設立、大きな評価を得ています。
VKJK-0823
カール・ゲープファールト(1859−1942):木管楽器とピアノのための作品集
クラリネット,ホルン,ファゴットとピアノのための五重奏曲
フルート,オーボエとピアノのための三重奏曲
クラリネット,ファゴットとピアノのための三重奏曲
フルート,オーボエ,ファゴットとピアノのための四重奏曲
アンサンブル・ディクス

録音:2009年1月3、4、9、10日、ゲーラ
カール・ゲープファールト(1859-1942)は、ドイツ、ヴァイマール地方のメンヒェンホルツハウゼンに生まれた作曲家。兵役中に軍楽隊に属したことから、管楽器の作品を多く残している。ここに収録されている作品は、いずれもドイツロマン派の色彩の豊かな名曲ばかりで、ことにシューマンやブラームスの室内楽曲が好きな人にはお勧めできる。アンサンブル・ディクスはワイマール地方のゲーラで結成された団体。名称は画家のオットー・ディクス(1891−1965)に由来しています。ピアノをハシモト・ミキが担当しています。
VKJK-0824
「ティムール」
クライスラー:愛の悲しみ,ウィーン風小行進曲、
ラフマニノフ:ヴォカリーズ、
チャイコフスキー:ロシア風ダンス、
シューベルト
:アヴェ・マリア、
ファリャ:スペイン民謡組曲、
マスネ
:タイスの瞑想曲、
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン、
ヘンデル(ハルヴォルセン編):パッサカリア、
モンティ(メルニク編):チャルダッシュ
ティムール・メルニク(Vn)、
潮田紀子(P)、
セバスティアン・グレゴ(G)、
ワン・ツォンツォン(Vn)
ティムール・メルニクは、1985年ウクライナ生まれの若いヴァイオリニスト。2007年、大阪国際音楽コンクールのグランプリを受賞。ウィーン国立音楽大学で学び、将来が大いに期待されている。安定したテクニックと、瑞々しい音色が素晴らしい。潮田紀子(うしおだのりこ)は、2007年にウィーン国立音楽大学大学院を修了したピアニスト。※裏ジャケには日本語も表記されています。
VKJK-0826
メンデルスゾーン・アンソロジー第7巻(「木管楽器奏者の為の技巧」)
メンデルスゾーン:コンツェルトシュテュック第1番Op.113,第2番Op.114(クラリネット、バセットホルン、ピアノのための)
クラリネット・ソナタ 変ホ長調
ダンツィ:バセットホルン・ソナタ ヘ長調
カール・ベアマン(1811-1885):デュオ・コンチェルタントOp.33(2本のクラリネットとピアノのための)
アンドレアス・レーネルト(Cl)、
フォルカー・ヘムケン(バセットHr,Cl)、
王曉嵐(シャオ・ラン・ワン)(P)

録音:2009年
演奏者レーネルトとへムケンは、長いことライプツィヒ・ゲヴァントハウス管のメンバーであった。彼らが、ここに収められている作品を選択したのには、バセットホルンという楽器にとって、ダンツィとベアマンの存在が、大変大きいということを意味しています。特にベアマン・ファミリー(クラリネット、およびバセットホルン奏者だったカール・ベアマンと息子で作曲も手がけるヘンリック・ベアマン)は、メンデルスゾーンと芸術を通して大変親しい間柄にあり、お互いの音楽性に影響を与えあったことは間違いありません。レーネルトは、「メンデルスゾーンが長年、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団を率いて、強い影響を及ぼしたことは周知のことですが、それだけに留まらず、メンデルスゾーンの精神はいまでもこのオーケストラに息づいています。
VKJK-0827
ルドルフ・マウエルスベルガー(1889-1971):ルカ受難曲(1945) エッケハルト・クレム(指)
ドレスデン・ジングアカデミー

録音:2009年
全曲合唱で歌われる通作型受難曲。この「ルカ受難曲」は、1945年、戦火の中、破壊されたドレスデン市の廃墟にて、1930年代から1960年代にかけて第25代のドレスデン聖十字架合唱団の楽長を務めたマウエルスベルガーによって作られました。この年、ドレスデンは、空襲を受け、聖堂が破壊され、少年合唱団員の何人かも亡くなりました。60年余りが過ぎた今でも、この曲はドレスデンの人々に愛され、2009年、作曲者の120回目の誕生日、およびドレスデン・ジングアカデミーの125周年記念を記念して録音されました。
VKJK-0828
ルフェビュール=ウェリー(1817-1869):オルガン音楽
ルイ・ジャメ・アルフレ・ルフェビュール=ウェリー:行進曲、
ヴァーセット(3曲)、演奏会用ボレロ、
ソルティ(2曲)、アンダンテ、献呈(3曲)、
ノエル・ヴァリエ、パストラーレ(2曲)
ウルズラ・ハウザー(Org)

録音:2008年11月
ルイ・ジャメ・アルフレ・ルフェビュール=ウェリーは1817年パリ生まれのオルガニストで作曲家。ショパンが1849年にパリで客死した際、葬儀でショパンの名曲の主題による即興演奏を行ったのがルフェビュール=ウェリーでした。1852年にはナポレオン三世の前で演奏。ドラクロワ、ヴィクトル・ユゴー、ジュール・ヴェルヌ、ケルビーニ、オッフェンバックら様々な同時代の芸術家と親交があり影響を受けた。彼の音楽は華やかな雰囲気に溢れており、世代的にはワーグナーより少し後の生まれの故かその半音階的で華麗なハーモニーにワーグナー(特に初期歌劇)の影響が感じられま。
VKJK-0830
メンデルスゾーン・アンソロジー第3巻(「メンデルスゾーンと彼の時代2」)
メンデルゾーン:歌曲「セレナーデ」
ニールス・ゲーゼ:男声合唱曲(3曲)
メンデルスゾーン:合唱曲「ルイ・ブラス」からの歌(ロマンス)Op.77-3、
 カノン「賢者ディオゲネス」、
 ピアノとハープの為の「夕べの鐘」、
 創立記念祭(男声合唱)
イーグナーツ・モシェレス:ピアノ曲(2作品)
ユリウス・リエツ:歌曲「木のそばで」他2曲
フェルディナンド・ダヴィッド:ヴァイオリンとピアノの為の「バラード」他6曲
メンデルスゾーン(ダヴィド編):無言歌「ヴェネチアの舟歌」(ヴァイオリンとピアノ版)
ライプツィッヒ・マイスター六重唱団、
アンドレアス・ハルトマン(Vn)、
アルブレヒト・ハルトマン(P)、
ディルク・フィッシュベック(P)、
クリスティーナ・エンゲルケ(Hp)、
グン・ウク・リー(Bs)、ウン・ジョン・キム(P)、
マニヤ・エッカート(A、Ms)、
クリスティン・ヘンネベルク(P)他

録音:2009年
メンデルスゾーンが、ベルリンで音楽的な環境に浸り始めた10代から、才能を開花させ、フランクフルト、デュッセルドルフ、ライプツィヒで、輝かしい活躍をしていた良き日、30歳ぐらいまでに、仕事で、またはプライヴェートで出会い、お互いに影響を与えあった音楽家達の作品が集められています。
VKJK-0831
メンデルスゾーン・アンソロジー第4巻〜「メンデルスゾーンと彼の時代3」
(1)メンデルスゾーン:「おお、いますぐ私のもとを去れ」〜バスと管弦楽のためのレチタティーヴォとアリア(断片)
(2)ユリウス・リエツ(1812-77):大管弦楽のための演奏会用序曲
(3)モシェレス(1794-1870):ピアノのための子供の行進曲
(4)メンデルスゾーン:4つの男声合唱曲Op.76より「勇敢な男の歌」「護衛」
(5)フェルディナンド・ダヴィッド(1810-73):六重奏曲
(6)N.W.ガーデ(1817-90):ゴンドラ乗り
(7)シューマン:北方の歌
(8)N.W.ガーデ:ヴァイオリン・ソナタ第2番
(9)シューマン:さようなら(ガーデの綴りを低音にしたアルバムより)
(1)(2)ブルーノ・ワイル(指)MDR響、
(5)ハルトマンQ&ゲスト
(3)(7)(9)アルブレヒト・ハルトマン(P)、
(1)グン・ウク・リー(Bass)
(4)(6)ライプツィヒ・マイスター六重唱団員
(8)アンドレアス・ハルトマン(Vn)
(8)ロルフ=ディーター・アレンス(P)
(9)マニヤ・エッケルト(A)

録音:2008-09年
メンデルスゾーン生誕200年記念企画。メンデルスゾーンの作品の他、彼と同時代の作曲家の珍しい作品が収められており、宝探しにも似た、わくわくした感覚が味わえます。リエツの演奏会用序曲は清冽なアルプスの大気を感じさせるような抒情的な作品。ダヴィッドの六重奏曲は後のブラームスを予感させる重厚な作品。ガーデの憂いに満ちたヴァイオリン・ソナタ第2番もブラームスのソナタを思わせ、時代の共通した空気を感じさせます。
VKJK-0832
メンデルスゾーン・アンソロジー第5巻「メンデルスゾーンと彼の時代4」
(1)メンデルスゾーン:葬送行進曲Op.103(N.ブルグミュラー葬送のための)
(2)ユリウス・リエツ:「主なる神よ、あなたは私たちの住家」
(3)序曲「英雄と指導者」
(4)「主に帰せよ、汝ら権力者よ」
(5)シューマン:「露にぬれた薔薇」
(6)N.W.ガーデ:「私が呼びかける埋葬地から」
(7)フェルディナンド・ダヴィッド:ソプラノのための二重唱
(8)イグナツ・モシェレス:「夜・感覚」
(9)モリッツ・ハウプトマン:ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ第1番、第2番、第3番
(1)(3)ブルーノ・ワイル(指)MDR響、
(2)(7)マニヤ・エッケルト(A,MS)
(2)(7)クリスティン・ヘンネベルク(P)
(4)イ・グンウク(Bs)、キム・ユンジョン(P)
(5)ライプツィヒ・マイスター六重唱団員
(6)(7)ウルリケ・フルデ(S)
(6)ベルンハルト・ミュラー(Org)
(8)アルブレヒト・ハルトマン&ディルク・フィッシュベック(P)、
(9)アンドレアス・ハルトマン(Vn)
(9)ロルフ=ディーター・アレンス(P)

録音:2008-2009年
メンデルスゾーン生誕200年記念企画。メンデルスゾーンの葬送行進曲は堂々とした中にメンデルスゾーンらしい旋律と繊細なハーモニーが際立つ名品。ガーデのオルガン伴奏つき歌曲、ハウプトマンの端正な3つのヴァイオリンとピアノのためのソナチネなどは特に美しいです。
VKJK-0834
ブラームス:ドイツ・レクイエムOp.45 フランツ=ぺーター・フーバー(指)
マイニンゲン宮廷楽団、
フルダ大聖堂聖歌隊、
ナターシャ・ユング(S)、
ペーター・シェーネ(Br)

録音:2008年10月25日フルダ大聖堂、ライヴ
演奏は、ブラームスとも縁の深いマイニンゲン宮廷楽団。1885年まで、このオーケストラの指揮、指導を担当していたハンス・フォン・ビューローが、ブラームスの作品発表の場として、このオーケストラを提供したことで、ブラームス自身も指揮をした機会があります。ビューローによって鍛えられた緻密な演奏は、当時から高い評価を受けていましたが、それから120余年経った今も、この伝統あるオーケストラは、きっとブラームスの真髄を再現してくれることでしょう。指揮は、1997年12月以来フルダ大聖堂聖歌隊の指導を務めるフランツ=ペーター・フーバー。
VKJK-0836
ライプツィヒ打楽器アンサンブルと仲間たち
クリストフリート・シュミット:室内楽曲第6番(打楽器四重奏)
ルー・ハリソン:ヴァイオリンと打楽器オーケストラのための協奏曲
シュライアーマッヒャー:注意!(ホルン四重奏と打楽器四重奏のための)
シェンカー:4人の打楽器奏者のための四重奏曲
ライプツィヒ打楽器アンサンブル、
アンドレアス・ハルトマン(Vn)、
ライプツィヒ・ホルン四重奏団

録音:1996−2003年
ライプツィヒ打楽器アンサンブルは1983年創立のベテランの打楽器アンサンブル。クリストフリート・シュミットは1932年、マルケルスドルフ生まれの作曲家。シュテッフェン・シュライアーマッヒャーはハレ生まれ。「注意! Acht!」は、ホルン四重奏と四人の打楽器奏者のアンサンブルで、「8 acht」と掛けたタイトル。
VKJK-0901
スティルス・ファンタスティクス(幻想的様式)〜16〜17世紀の表現主義音楽
J.D.マック(1550-1614):オルガン・イントラーダ、
 カプリチオ、第1シャンソン
G.M.トラバーチ(1575-1627):第1トッカータ、他
A.マヨーネ(1570-1627):第2トッカータ、第1トッカータ
G.フレスコバルディ(1583-1643):トッカータ(第8、第2、第4)、
 第3シャンソン
J.フローベルガー(1616-1667):第2トッカータ、他
M.ロッシ(1601-56)、J.C.ケルル(1627-93)、
M.ヴェックマン(1616-74)の作品全20曲
ラヨシュ・ロヴァトカイ(Org,Cemb)
ルネサンス期からバロック期に移行する16世紀後半から17世紀初めの音楽を収録。この時代の音楽は様々な試行錯誤と実験、様式的には混沌の時代だったと言え、その果敢な実験精神の積み重ねが後の大バッハを生み出す礎を作ったと言えましょう。J.D.マックのオルガン曲の荘厳でありながらどこか風変わりな和声、トラバーチの中東音楽を思わせるチェンバロ曲、ブルックナーにも通じる甘美な和声に包まれたケルルの不思議なオルガン曲など、2つの大きな時代の狭間に生まれた、見過ごすにはあまりに惜しい曲の数々。音楽史のミッシング・リンクを埋める好企画。
VKJK-0905
ルネサンスとバロック期におけるスペインのオルガン音楽
アントニオ・デ・カベソン(1510-66)(3曲)
フランシスコ・パラサ(1564-98)(1曲)
セバスティアン・アギレーラ・デ・エレディア(1561-1627)(3曲)
ホセ・ヒメネス(1601-72)(3曲)
パブロ・ブルーナ(1611-79)(7曲)
作者不詳(1700年頃)(1曲)
ファン・カバニリェス(1644-1712)(3曲)
ラヨシュ・ロヴァトカイ(Org)

録音:2010年10月ノイシュテッター教会,ハノーファー(2001年パトリック・コロン作,17世紀スペイン様式のオルガン)
上記の作曲家ではカベソンが比較的知られているが、スペインのルネサンス、バロック期の音楽はイタリアとともに当時は盛んであったにも関わらず今日では殆ど忘れられてしまいました。古拙な宗教画を見るような素朴さと暖かさに満ちたスペインのオルガン音楽はバッハとはまた違った味わいがある。オルガンのロヴァトカイはハンガリー出身でフランクフルト音楽大学で学び、ルネサンス、バロック時代の忘れられた作品の復活をライフワークにしています。
VKJK-0907
メンデルスゾーン・アンソロジー 第8巻
メンデルスゾーン:歌劇「兵士の恋」(1幕の音楽喜劇)
エリック・ソレーン(指)
アルテンブルグ=ゲラPO、
チューリンゲン劇場&フィルハーモニー・オペラcho

録音:2009年
この「兵士の恋」は、メンデルスゾーンが11歳のクリスマスに作曲し、両親にプレゼントしたジングシュピール(台詞付き音楽劇)です。話は、ナポレオン軍がスペインを占領した頃、フランスの大佐フェリックスは、スペインの伯爵夫人と恋に落ち、ちょうど同じ頃、大佐の兵士ビクターは伯爵夫人のメードツェルビーネと浮気をする。政治情勢のために、両方のカップルは、関係を秘密にしているが、兵士ビクターは、ツェルビーネとの恋を実らせるために策を講じる。さてさて、結末は…?10代にして、大作曲家としての才覚を見せ始めた若きメンデルスゾーンの才能を充分に感じられます。
VKJK-0908
月は密やかに昇る〜古い民謡 新しいギター音楽〜
ヴェルナー:野ばら
民謡
:美しい草原で
ツッカルマグリオ
:月は密やかに昇る
ブラームス:小さな眠りの精
ヨハン・アブラハム・ペーター・シュルツ:月が出ました、他、
ツッカルマグリオ、ジルヒャー、ブローウェル、ジョビム、ロルカ、イベール、グリュック、ファリャ、ウェーバー、ヴィラ=ロボス、ベーレント、の作品全18曲
マルティン・ペッツォルト(T)、
マルティン・ヘプフナー(G)

録音:2009年
度々、来日しているテナー歌手マルティン・ペッツォルトと、日本ではまだあまり知られていないが、ライプツィッヒでフリーの音楽家として多彩な活動をしているマルティン・ヘプフナーのコラボ作品。「ちょっと一服して、我々と一緒に歌いましょう。ファミリーや友人の環で、情熱的に歌を歌う、我々祖先の伝統を思い出してください。我々は、あなたが、私たちのドイツ民謡を歌うことが好きだと確信し、そして、あなたが楽しめることを祈っています。」(CD付録より)
オペラ歌手活動をしているマルティン・ペッツォルトから想像して、このCDは地味な印象がありますが、彼らの祖国に対する思いを込めた作品なのでしょう。懐かしい民謡と交互に、ギターの名人的な演奏も楽しめ、老いも若きも一緒に楽しめる1枚。
VKJK-0909
「ゲミューゼ、ゲミューゼ」
イゲルホフ:この歌には歌詞がない
ユールマン:ヴェロニカ、春が来たよ
ペーターブルスキ:ああドンナ・クララ
シュミットゼーダー:ギターを弾き始めるんだ
ライモンド:「青い仮面」〜ブダペストのユリスカ
マイ:歌は世界を巡る/ほか全19曲
ファイヴ・ジェントルメン(男声四重唱&ピアノ)

録音:2009年3-5月,ライプツィヒ
ドイツ語のオペレッタ、映画音楽、ポピュラー曲などが男声四重唱で歌われている。ファイヴ・ジェントルメンは、カウンターテノールのファルコ・テュムラー、テノールのマティアス・メーネルト、バリトンのトビアス・ライスナー、バスのアンドレアス・コンラート、そしてピアノのグレゴール・マイヤーによる団体。この録音では様々なゲストを迎え、陽気な音楽を奏でています。
VKJK-0910
メンデルスゾーン・アンソロジー第9巻〜「ディアローグ〜フェルディナンド・ダヴィッド編曲ヴァイオリンによるメンデルスゾーン作品集」
チェロ・ソナタ 変ロ長調Op.45(ヴァイオリン版)
チェロ・ソナタ ニ長調Op.58(ヴァイオリン版)
無言歌Op.38-1/Op.53-1/Op.30-1(ヴァイオリンとピアノによる)
アンドレアス・ハルトマン(Vn)
ロルフ=ディーター・アレンス(P)

録音:録音:2009年6月、7月
メンデルスゾーン生誕200年記念企画シリーズでも変り種の一枚。曲目を見ての通り、オリジナルはチェロ・ソナタであるのをヴァイオリン・ソナタに改変した版を収録。ヴァイオリン・ソナタとして全く遜色なく、チェロの大地に根を生やしたような旋律はヴァイオリンによって羽が生えた天使のごとく軽やかに天に舞い上がります。そしてピアノのための有名な《無言歌》のヴァイオリンとピアノ・ヴァージョンも聴きもの。ヴァイオリンで演奏されることにより旋律はより伸びやかに、艶やかに生まれ変わります。編曲者のダヴィッドはメンデルスゾーンの終生の友人でアンソロジー2〜5巻に彼の作品が収録されています。
VKJK-0912
「ドレスデンのイタリア人」
(スカンデッロ、ピネッロ、ファリーナ、シュッツ、シャイン)
C.ファリーナ(1600-1639):パヴァーナ第1番-4
H.シュッツ(1585-1672):パラトゥム・コル・メウム
A.スカンデッロ(1517-1580):我らは太陽の光であるあなたを愛し
G.B.ピネッロ(1544-1587):聖職者のパストレッロ
J.H.シャイン(1586-1630):おいらは陽気な炭鉱夫
ほか全22曲
インストゥルメンタ・ムジカ(古楽アンサンブル)

録音:2009年
16世紀後半から17世紀にかけてのドレスデンはドイツのフィレンツェと言われるほどルネッサンス文化が花開いた文化都市でした。イタリアからはたくさんの芸術家が訪れドイツ文化に多大な影響を与えましたが、音楽も例外でなく、ドイツとイタリアの音楽上の相互交流がさかんに行われました。このディスクでは同時代を同じ場所で過ごした独伊の作曲家の作品を併置することで往時を偲ぶもの。イタリアの作曲家のカンタービレにあふれる曲とややひなびた、無骨そうなドイツ音楽に国民性の違いが表れています。
VKJK-0913
テレマン:ブロックフレーテとディスカントガンベ、バス・コンティヌオのためのトリオ・ソナタ全集+ソロ・カンタータ集

トリオ・ソナタ ト短調/トリオ・ソナタ ト長調
カンタータ「興奮を抑え」/トリオ・ソナタ ハ長調
トリオ・ソナタ 変ロ長調
カンタータ「呪われよ、忌々しい声よ」
トリオ・ソナタ ニ短調
アンサンブル・ルクスリアンス
マーガレット・ハンター(S)
アリーナ・ロタウ(Cemb)

録音:2008年3月25-27日,ブレーメン
テレマンの様々なトリオ・ソナタとソロ・カンタータを2曲収録。ディスカントガンベは小型の高音ヴィオラ・ダ・ガンバのこと。アンサンブル・ルクスリアンスは、2004年にチェンバロ奏者のアリーナ・ロタウによって設立されたバロック・アンサンブル。カンタータを歌うM.ハンターは、米国マサチューセッツ州ノースハンプトン出身のソプラノ。バロックから古典派までの音楽で活躍しています。
VKJK-0914
チューリンゲンのオルガン第4集〜ザールフェルトのヨハネス教会のザウアー・オルガン
バッハ:プレリュードとフーガイ短調BWV543
メンデルスゾーン:プレリュードとフーガホ短調Op.35-1
S.カルク=エーレルト:20のプレリュードとポストリュードOp.78より
R.ワーグナー:エリザベートの祈り〜タンホイザーより(エーレルト編)
J.ロイプケ:ソナタハ短調《詩篇94番》
ディートリッヒ・モーダーゾーン(Org)

録音:2009年
QUERSTAND恒例のドイツ各地のオルガンを巡る音の旅路。チューリンゲンはドイツ中部の都市で第2次大戦後は東ドイツ領となっていました。ヨハネス教会のザウアー・オルガンは1894年建立、しかしもととなったオルガン本体は1708年に作られたものだといいます。豊かな色彩のパレットを持ったこのオルガンはバッハからメンデルスゾーン、果てはワーグナー、カルク=エーレルトまで幅広く対応する。オルガニストのモーダーゾーンは1965年チューリンゲン州生まれで、幼少時より、この教会の少年合唱隊として活動しオルガニストになりました。
VKJK-0915
詩篇130〜主よ、深い淵から
ロパルツ:主よ、深い淵から
リリ・ブーランジェ:主よ、深い淵から
マルセル・デュプレ:主よ、深い淵から
アンドレア・ボーグナー(S)、
クリスティアーネ・バセク(A)
A.アマデ・バディンスキ(T)、
ティロ・ダールマン(Bs)
フランツ=ペーター・フーバー(指)
ゲッティンゲンSO,フルダ大聖堂cho,
フルダ青年カテドラルcho

録音:2009年11月14日(ライヴ)
フランス近代の作曲家、ジョゼフ=ギィ・ロパルツ(1864-1955)、リリ・ブーランジェ(1893-1918)、マルセル・デュプレ(1886-1971)の三人が、詩篇130篇「主よ、深い淵から」につけた音楽を集めている。ロパルツの作品は、バスのソロと合唱、オーケストラによる7分ほどの作品。明るい穏やかな光を感じる曲想。ブーランジェの作品は、独唱、合唱、オルガン、管弦楽による24分の力作で、病苦に悩まされながら若くして亡くなった彼女自身が反映された音楽。デュプレの作品は「主よ、深い淵から」で始まる9つの部分からなる大作。ドイツ中部の宗教都市フルダの大聖堂でのライヴ録音。
VKJK-0916
ノルベルト・ブルクミュラー(1810-36):生誕200年記念アルバム
6つの歌曲 Op.3/ラプソディ ロ短調 Op.13
5つのドイツ歌曲 Op.6/セレナード 変ホ長調
5つの歌曲 Op.10
ヴァイオリンとピアノのための二重奏曲Op.15
5つの歌曲 Op.12/春の歌
ウルリケ・フルデ(S)、
マーニャ・ラシュカ(Ms)
アンドレアス・フィッシャー(T)、
フェリックス・プロック(Br)、
クリスティン・ヘンベルク(Pf)、
アンドレアス・ハルトマン(Vn)、
ロルフ=ディーター・アレンス(Pf)、
アンナ・ヴィーシェブリンク(G)、
マティアス・ザンネミュラー(Va)、
アレクサンダー・ロシュケ(Cl)

録音:2009年11月
ドイツ・リートの愛好家には逃せないCDだ。ノルベルト・ブルクミュラー(1810-1836)は、ピアノ練習曲で有名なヨハン・ブルグミュラーの弟。若くして才能を示し将来を期待されたものの、病気のため僅か26歳で早世してしまいました。残された作品には、早熟な天才にしても若い頃だけ描きうる初々しい感性が溢れています。近年再評価の機運が高まっているが、歌曲がこれだけまとまったCDは初めてだろう。瑞々しい詩情を湛えた音楽には、彼がもう少し長く生きていたらシューマンと並び称されたであろうと思わずにはいられません。
VKJK-0917
モーツァルト:チェロ協奏曲集?
チェロ協奏曲 変ロ長調(ヴァイオリン協奏曲第1番kv.207)
チェロ協奏曲 ト長調(ヴァイオリン協奏曲第3番kv.216)
チェロ協奏曲 ニ長調(ヴァイオリン協奏曲第4番kv.218)
、65’37
ノルベルト・ヒルガー(Vc)、
アカデミー・ライプツィヒ

録音:2010年3月
ベスト・セラーとなったバッハ:無伴奏“チェロ”ソナタ&パルティータ(VKJK0722)に続いてヒルガーがヴァイオリン作品をチェロで演奏したもの。ヒルガーは他にもバッハの鍵盤作品をヴァイオリンとチェロで演奏したアルバム(VKJK0104&0206)、ピアッティの12の奇想曲(VKJK0124)などユニークなCDを作り続けてきたが、ここに来てモーツァルトのヴァイオリン協奏曲をチェロで演奏する試みを行っています。本来ヴァイオリンが担当する軽快で細かい楽句をチェロでいかに弾き切るかが聴き所だが、ヒルガーの演奏はまるで最初からチェロのために書かれたかと思えるほど自然な印象です。オーケストラは17人の小振りな編成で純度の高い室内楽的アンサンブルを聴かせてくれます。
VKJK-0919
シューマン&ダーフィト生誕200年記念アルバム
シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第2番 ニ短調 Op.121
ダーフィト:ヴァイオリンとピアノのための室内小品集 Op.36〜「歌」,「牧歌的夜想曲」,「新鮮に生き生きと」
ゲーゼ:ヴァイオリン・ソナタ イ長調 Op.6
アンドレアス・ハルトマン(Vn)
ロルフ=ディーター・アレンス(P)

録音:2010年、65'09
シューマン(1810-56)と、同年代の作曲家のヴァイオリンとピアノのための作品を収録。フェルディナント・ダーフィト(ダヴィド,ダーヴィトとも 1810-73)は、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管のコンサートマスターを務めた名ヴァイオリニストで、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲の初演でソロと務めたことで有名。「室内小品集」は、ロマンティックかつ親しみやすい音楽である。ニルス・ゲーゼ(ガーデ 1817-1890)はデンマーク出身。メンデルスゾーンの後任としてライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の指揮者を務めました。ヴァイオリン・ソナタは、同時代のドイツの作曲家の作風とはことなった幻想的な味わいが美しい。シューマンのヴァイオリン・ソナタ第2番も含め、ドイツロマン派のヴァイオリン曲が好きなら要注目である。アンドレアス・ハルトマンは1960年生まれ。1990年からライプツィヒのMDR交響楽団のコンサートマスターを務めています。
VKJK-0920
メンデルスゾーン・アンソロジー第10巻(「メンデルスゾーン年鑑」〜フェリックス メンデルスゾーンの人生(ミハエル・シュルテ監修))
1.脱出(1811)/2.尊敬すべき家庭教師(1819)/3.心気症のベルガー氏(1820)/4.私的問題に関する顧問ゲーテとのおしゃべり(1821)/5.日曜日の音楽(1822)/6.不機嫌なケルビーニムッシュ(1824)/7.最初の傑作(1825)/8.マタイ受難曲(1829)/9.大旅行(1830〜1832)/10.第4又は第5シンフォニー?・/21.王室のような死(1847)
ハンネローア・ホーガー,
マックス・シモニシェク,
コリーナ・キルヒホフ,
ペーター・フリッケ,他

録音:2009年
※音楽CDではありません。
「メンデルスゾーン・アンソロジー全10巻」ならではのCD「メンデルスゾーン年鑑」。メンデルスゾーンの人生を、ドイツで活躍している俳優陣が、再現します。『メンデルスゾーン通』を目指すなら、是非!
VKJK-0922
テ・デウム〜レーゲンスブルク大聖堂の歴史的オルガン
ラインベルガー(1839-1901):田園ソナタト長調Op.88
J.ランナー(1868-1916):アレルヤ復活祭の幻想曲Op.83
レーガー:トッカータとフーガイ短調Op.80-Nr.11/12
エーベルハルト・クラウス(1931-2003):ベネディクトとベネラビリス、
 マニフィカト、トッカータ《テ・デウム・ラウダムス》
ゲルトラウト・カルテネッカー(1915-2004):レーゲンスブルク大聖堂の鐘の音G-A-H-d-e-gによるパルティータ
ジャック・シャルパンティエ(b.1933):大オルガンのための前奏曲《天使のトランペット》
ショスタコーヴィチ:パッサカリアOp.29
エーベルハルト・クラウス(Org)

録音:2009年
レーゲンスブルクはチェコに近いドナウ川沿いにあるドイツ・バイエルン州の古都でかつてローマ帝国時代の要塞があった由緒ある街。そこのシンボル的存在である、この大聖堂の本堂は13世紀に建てられました。エーベルハルト・クラウスはこの聖堂の専属オルガニストでヨーロッパで数々の賞を取っています。19世紀から20世紀にかけての珍しいオルガン曲が選ばれており、後期ロマン派の香りを漂わせた荘厳なオルガンの響きは聴き手を恍惚の世界へ誘います。
VKJK-0931(1SACD)
ブルックナー:交響曲第5番(ノヴァーク版) ヘルベルト・ブロムシュテット(指)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウスO

録音:2010年5月ライヴ、75分
巨匠ブロムシュテットのゲヴァントハウス管とのブルックナー・シリーズ第4弾です。第8から順に下ってきて、名曲第5番の登場です。ブロムシュテットにとってブルックナーの5番は大事なレパートリーで、シュターツカペレ・ドレスデンとの初来日(1978年)でも取り上げたものの、意外なことにこれが初録音となります。今年の4月、NHK交響楽団への客演でもこの5番を演奏し、その後、名誉指揮者を務める名門ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管に2010年5月に登場した際のライヴ録音です。ブロムシュテットは音色が混濁することを避け、それゆえに音楽のエッジが極めて明確であり、音色は明るめ。テンポも原則として中庸よりも速めでありスポーティな感じもあり、老け込んだ感じが全くありません。雰囲気やこけおどし的なごまかしも全くなく、作品の構造を明確に露わにしていく、新鮮な名演となっています。ゲヴァントハウス管弦楽団の良いコンディションも喜ばしい限りです。

VKJK-1003(2CD)
ルードヴィヒ・ボスレト(1860-1951):6つのオルガン・ソナタ集
ソナタ第4番ロ短調Op.15/ソナタ第2番ニ短調Op.6
ソナタ第1番ト短調Op.3/トッカータOp.33
序奏とフーガOp.33/2つのクリスマスの小品Op.38
ソナタ第5番ニ長調Op.30/アリオーソとフガートOp.14
ソナタ第6番ハ短調Op.35/前奏曲ホ短調Op.23
フーガ ニ短調Op.23/ソナタ第3番ホ短調Op.10
ラウダ・シオンによる前奏曲
アンダンテ・レリジョーソ
ヨアヒム・フォンテーヌ(Org)

録音:2003-2006年
ルードヴィヒ・ボスレト(LUDWIG BOSLET)はドイツの作曲家でシュトゥットガルトでラインベルガーに学んだ。生涯の大半をオルガニストとして過ごしたが、生前には既に45のオルガン作品を出版している。マーラーと同じ年の生まれで第二次大戦後まで生きるという長寿をまっとうしたが激動の20世紀を生きた割には作風は生涯を通じて変わらず、後期ロマン派の甘美なハーモニーを持った音楽である。セザール・フランク、レーガー、また時にブルックナーを思わせます。
VKJK-1005
シュミット=コヴァルスキ:ピアノ協奏曲 ト短調 Op.108
ヴィオラ協奏曲 嬰ヘ短調 Op.111
交響的幻想曲 Op.112
高橋直史(指)
アウエ・エルツゲビルゲ・フィルハーモニー
ユリアン・リーム(P)、
エミリアン・ダスカル(Va)

録音:2010年10月12-16日
※日本語解説付き
トーマス・シュミット=コヴァルスキは1949年生まれのドイツの作曲家。19世紀末のドイツのロマンティシズムを現代に継いだ作曲家として近年大きな注目を浴びています。ここに収録された三つの作品も、完全に後期ロマン派の作風。高橋直史(たかはしなおし)は、ドイツ西部、チェコとの国境に近いエルツゲビルゲ(エルツ山地)地方の町アウエのオーケストラの音楽監督を務めており、これが3枚目のCD。
VKJK-1007(2CD)
シューマン-リスト
シューマン:幻想小曲集Op.12より「飛翔」,「なぜ?」,「気紛れ」,「夜に」
 森の情景O〜予言の鳥
シューマン(クララ・シューマン編):「ミルテの花」Op.25より「献呈」
リスト:パガニーニによる大練習曲第2番 変ホ長調
クララ・シューマン:ロマンツェ Op11-1/
メンデルスゾーン:無言歌(「道に迷い」 
 「ないしょ話」」
ショパン:子守歌変ニ長調Op.57
 ワルツ変イ長調 「大円舞曲」Op.42
 夜想曲ハ短調Op.48-1
 幻想即興曲嬰ハ短調Op.66
 夜想曲ホ短調Op.72-1
エルフルン・ガブリエル(P)

録音: 2009 年12 月19-22 日
ライプツィヒを中心に活躍するピアニスト、エルフルン・ガブリエルによるロマン派のピアノ作品集。いずれも女性らしくしっとりと優しく柔らかい質感で、音楽を丁寧に扱っているのが好ましい。
VKJK-1008(2CD)
ライプツィヒ大学600周年記念祝祭演奏会
ベルント・フランケ(b.1959):メモリアム
メンデルスゾーン:交響曲第2番「讃歌」
ダフィト・ティム(指)
ライプツィヒ・メンデルスゾーンO,
ライプツィヒ大学cho,
ライプツィヒ歌劇場(G)あ
ユリア・キルヒナー(S)、
カトリン・シュタリック(S)
マーティン・ペツォルド(T)

録音:2009年12月2日,ライプツィヒ大学、
1409年に創立されたライプツィヒ大学の600周年を祝う演奏会のライヴ録音。記念演奏会らしく熱のこもった演奏である。ベルント・フランケは1959年、ヴァイセンフェルス・アン・デア・ザーレ生まれの作曲家。「メモリアム」はこの演奏会のために委嘱された作品。指揮者のダフィト・ティム1969年生まれ。合唱畑で活躍しており、ここでも合唱の扱いに冴えが見られます。
VKJK-1011
シルヴィウス・レオポルド・ヴァイス:リュート作品集
ヴァイス:リュート・ソナタ変ロ長調、
2つの小品ニ長調、リュート・ソナタ.ニ短調
ベルンハルト・ホフシュテッター(Lute)

録音:2011年1月
ホフシュテッターは1975年ウィーン生まれで当初ヴァイオリンを学び、後にリュートを佐藤豊彦、今村泰典に師事した。ヨーロッパを中心に活動し、2007年には来日したこともある。ドレスデン生まれのリュート音楽の大家ヴァイスの膨大なリュート作品の中から主要作品がコンパクトにまとめられています。
VKJK-1012
ヒストリカル・トロンボーンVol.1〜ルネッサンス・トロンボーン
バルトロメ・デ・セルマ・イ・サラベルデ(3曲)
ディエゴ・オルティス(6曲)
ジョヴァンニ・バティスタ・ボヴィチェッリ(1曲)
フランチェスコ・ロニョーニ=テッジョ(2曲)
ジョヴァンニ・バッサーノ(1曲)
クラウディオ・モンテヴェルディ(1曲)の作品
エルコーレ・ニシーニ:「アヴェ・マリス・ステラ」による即興
エルコーレ・ニシーニ(バロックTrb)
インストゥルメンタ・ムジカ:
【ウタ・シュミット(b-fl)、ズィタ・ミキヤンスカ(Org,ヴァージナル)、モニカ・フィシャレク(ドルシアン)、ノラ・ティエレ(打楽器)】

録音:2010年10月、ドレスデン
エルコーレ・ニシーニはミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ管に席を置きながらルネサンス・トロンボーンやバロック・トロンボーンを学び直しました。この「ヒストリカル・トロンボーン」シリーズは全4枚が予定されており「バロック編」「古典編」「ロマン派編」が予定されています。
VKJK-1013
フェルディナント・ヒラー生誕200年記念エディション
ヒラー(1811-1885):歌曲集
新しい歌Op.100より(6曲)
ヒラー・アルバム Op.111より(3曲)
ヒラー・アルバム Op.129より(3曲)
4つの歌 Op.41より(3曲)
新しい春 Op.16より(3曲)
4つの歌 Op.85より「春が来たら」
6つの歌 Op.46より「祈り」
8つのリトルネロ Op.118より(3曲)
6つの歌 Op.25より(3曲)
ウルリケ・フルデ(S)、
マニャ・ラシュカ(MS)、
ニコ・エッケルト(T)、
フェリックス・プロット(Br)
サロルタ・B.ギエヴィ(P)、
マイスターゼクテッツ・ライプツィヒの団員

録音:2010年11、12月、2011年5月、ライプツィヒ
ヒラーの生誕200年を記念して、ヒラーの歌曲を集めたCDが発売になった。ヒラーは19世紀半ばのドイツの重要な作曲家であり、ショパンやメンデルスゾーンとの交流が有名であるが、まとまった録音はピアノ曲を中心に僅かしかありません。このCDは、歌曲作曲家としてのヒラーの成果を示すものです。

VKJK-1017
(1SACD)
ブルックナー:交響曲第3番(1873年第1稿) ヘルベルト・ブロムシュテット(指)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウスO

録音:2010年9月ライヴ
ブロムシュテットは、1998年のゲヴァントハウス・カペルマイスター着任コンサートでも、初稿版「第3番」を演奏しており、N響定期でもたびたび取り上げるなど、この作品へ並々ならぬ共感を示しています。そのN響との共演においてもこの版の革新的な響き、アンサンブルの難所をむしろ楽しかのように指揮していたのが印象的でしたが、このCDでも響きのユニークさ、一見いびつとも思える楽想転換をかけがえのない魅力として聴き手に伝え、決して失敗作などではないことを実感してもらいたいという熱い思いがひしひしと伝わる感動的な演奏となっています。
特徴的なのは、ホールのトーンとオケが持つ響きが渾然一体となったニュアンスの深み。それに瑞々しい推進力!もったいぶったアゴーギクを回避して、常に前進を目指したアプローチにも関わらず、元気すぎる軽薄な音楽に堕していないのはさすがブロムシュテット。特に第2楽章で見せる、繊細なの歌心と敬虔な祈りと一体となった佇まいや、第3楽章でリズムの躍動を意図的にゴリゴリと抉り出すのではなく、全パートが一丸となって自然発生的な弾力感を表出しているのは、まさにブルックナーへの本物の共感の証し。終楽章では、オケの機能美が全開。冒頭部分は快速テンポで疾走しますが、響きに透明感を確保しているので、脂ぎった猛進に陥ることはありません。展開部の難所(7:39〜8:30)のアンサンブルの鉄壁さには思わず鳥肌が!
オケが巧すぎてアンサンブルに軋みがなさ過ぎると、ブルックナーらしい渋みが吹き飛んでしまうと思われがちですが、この演奏ではむしろその巧味と自然な音楽の流動性によって、極めて純朴で人為的な演出など受け入れない素のブルックナーの息遣いがストレートに伝わってくるのです。【湧々堂】
VKJK-1018
(1SACD)
ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」変ホ長調(ノヴァーク版1878/80年稿) ヘルベルト・ブロムシュテット(指)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウスO

録音:2010年10月ライヴ
※日本語オビ・解説付き
オーソドックスにして個性的な名演!ブロムシュテットの「ロマンティック」。ブルックナーの交響曲第4番「ロマンティック」は、ブロムシュテットにとっても重要なレパートリーで、1981年にはシュターツカペレ・ドレスデンと、1993年にはサンフランシスコ交響楽団とそれぞれセッション録音しています。ここに3種類目となるゲヴァントハウス管との2010年10月のライヴ録音が登場です。
「ロマンティック」は、このタイトルのせいで官能的で華麗な交響曲と思われがちですが、実は質実剛健で硬質な音楽です。ブロムシュテットも無論そういうタイプの芸術家ですので今回もストイックで威厳ある音楽になっており、こけおどし等はまるでありません。それなのに聴き終えた後には「良い話を聞けた」というようなリラックス感と充実感に満たされます。この自然体こそがブロムシュテットの芸術の魅力なのでしょう。
VKJK-1019(5CD)
2011年フランツ・リスト生誕200年記念エディション〜オルガン作品全集
CD1)
クリスマスI-IV、祈り、結婚式のための、
アヴェ・マリア(アルカデ
ルト作品の編曲)、喚起、
B-A-C-Hの主題による幻想曲
CD2)
ベル、天使、慰め、エリザベスの伝説、
アンダンテ・レリジョー
ソ、オルフェウス、祈り(アヴェ・マリア)、
バッハのロ短調ミサの主題に
よる変奏曲
CD3)
ワイマールの民謡、ダンテ、
サルヴェ・レジーナ、オフェルトリウム、
アヴェ・マリア・ステラ、
オルガンのためのレクイエム、
エクセルシオール
CD4)
幻想曲とフーガ、オラ・プロ・ノビス、
アンダンテ・マエストーソ、
ワーグナーに、前奏曲、辞職、
ハンガリーの神、トラウローデ
CD5)
コラール《今すぐすべての神へ感謝します》、
クロスの祈りI-V、
入り口、オルガン・ミサ、聖フランチェスコ、
慰め、ロザリオ、トゥ・エ・ペトルス
イシュトヴァン・エラ(Org)

録音:2010-11年、聖ヴォルフガング・シュネーベルク教会のイェームリヒ・オルガン
リスト生誕200年記念企画として現地では昨年2011年に発売になったアルバム。リストが作曲したオルガン作品を結婚式用に作曲した機会音楽などの小品まで含めて全てを網羅。オルガンのエラはハンガリーのブダペストの出身、現在リスト音楽院で教鞭を執っているベテラン。
VKJK-1101
ニーデルンドデレーベンの歴史的オルガン
バッハ:前奏曲とフーガ ハ短調 BWV549
 コラール「ああ罪人である私は何をすべきか」によるパルティータ BWV770
 トリオ.ハ短調 BWV585
 前奏曲とフーガ.ハ短調 BWV.546
クレプス:トリオ ヘ長調 Krebs-WV446
クーナウ:聖書ソナタ第3番
ベーム:パルティータ「昼と夜であるキリスト」
ヴァルター:テレマンの協奏曲 ハ短調
バリー・ジョーダン(Org)

録音:2011年4月18日、ニーデルンドデレーベン
バッハを中心とした作曲家のオルガン作品集。マクデブルク近郊のニーデルンドデレーベン歴史的オルガンを使用。ジョーダンは1954年南アフリカ出身のオルガニスト。長くドイツで活躍しています。
VKJK-1102
フランツ・リスト:合唱とオルガンのための作品集
入祭唱
ミサ・コラリス〜「キリエ」「グローリア」
ミサ・プロ・オルガノ〜「昇階唱」
オラトリオ「キリスト」〜「山上の垂訓」
ミサ・コラリス〜「クレド」
ミサ・プロ・オルガノ〜「奉献唱」
ミサ・コラリス〜「サンクトゥス」「ベネディクトゥス」
オラトリオ「キリスト」〜「我らの父」
ミサ・コラリス〜「アニュス・デイ」「ピウス9世、法王の讃歌」
グレゴル・マイヤー(指)
ゲヴァントハウスcho、
ミハエル・シェーンハイト(Org)、
ダニエル・オホラ(Br)

録音:2011年6月メルゼブルク大聖堂
リスト生誕200年に際して現地では2011年に発売になったディスク。合唱のゲヴァントハウス合唱団は昨年、結成150周年を迎えた伝統ある合唱団でニキシュを始め歴史上の名指揮者からの信頼を受けてきた名門合唱団。
VKJK-1103
アウフタクト
エデンロート:チリ・コン・カルネ
ガストルディ:美しい男
 愛しき乙女たち
メンデルスゾーン:船路
ジルヒャー:サンクトゥス
パレストリーナ:おお、慈悲深きイエスよ
マウエルスベルガー:主よ,知らしめ給え
グリュック:すずしき谷間に
フンパーディンク:宗教的な夕べの歌
レーガー:夜の歌
ブラームス:森の夜/民謡:黒い鳥
民謡:グリーンスリーヴス
エリントン:クリオール・ラヴ・コール*
ヘイマン:友よ、良き友よ*
ハモンド&ヘーゼルウッド:アイム・ア・トレイン
他,全20曲
オクタヴィアンス(男声声楽アンサンブル)
(*印のみ)ヘルマン・ヴェルナー(P)*

録音:2010年11月、イェーナ
2006年イェーナ・フィル少年合唱団OBで結成された若手男声アンサンブル、オクタヴィアンス。ルネサンスから民謡、ジャズまで2曲を除きア・カペラで歌います。
VKJK-1004
シューマン、シューベルト、ツェルター歌曲集
ツェルター:テューレの王
シューベルト:漁夫D.225
 最初の喪失D.226/海の静けさD.216
 テューレの王D.367/魔王D.328
 人間の限界D.716
 月に寄せて(5-7曲目はツェルター作)
 歌劇「ヴィラ・ベッラのクラウディーネ」D.239〜「恋は至るところに」
ツェルター:さすらい人の夜の歌(2曲)
シューベルト:さすらい人の夜の歌D.768,D.224
シューマン:ベルシャザールOp.57
 憎みあう兄弟Op.49-2/手袋Op.87
 リーダークライスOp.39(全曲)
ゴットホルト・シュヴァルツ(Br)
ミハエル・シェーンハイト(P)

録音:2010年4〜10月、ケルン
ツヴィッカウ生まれのバス・バリトンのゴットホルト・シュヴァルツは指揮者としても活躍しています。このアルバムでは、シューマンのリーダークライスをメインに凝った選曲となっています。
VKJK-1105
シオンの慰め〜ヨハン・ユストゥス・カーレ:教会カンタータ集(世界初録音)
ヨハン・ユストゥス・カーレ(1668-1720頃):あなたの住まいは何と素敵なのでしょう、万軍の主よ
 鹿が新鮮な水に鳴くように
ヨアヒム・パウリ(1636-1708)&J.クリューガー(1598-1662):シオンの慰め
J.J.カーレ:われ山に向かって目を上げ
J.パウリ:日は落ち、今、夜が来た
J.J.カーレ:全世界よ、神を讃美せよ
マリア・スキバ(S)
コレジオ・ハレンセ(古楽アンサンブル)

録音:2010年5月
カーレは17〜18世紀に活躍したオルガニストで作曲家。そのカーレ作品を中心に世界初録音となるソプラノと小アンサンブルによる教会カンタータを収録。
VKJK-1106
伝統的クリスマス音楽集
ペツェル、ディストラー、バッハ、ケーラーの作品
フランク=シュテフェン・エルシュター(指)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス児童cho
ロン=ディルク・エントロイトナー(指)ライプツ
ィヒ音楽院“J.S.バッハ”青年SO

録音:2011年1月
VKJK-1107
テレマン:カンタータ集
《得るために目を覚まし》TWV1:481
《明るく輝いた日の前》TWV1:483
《素晴らしくさわやかな》TWV1:469
《歓喜する、喜び、空》TWV1:953
《ちょうどあなたの風上舷によるもの》TWV1:715
《彼らの話を分け隔てなく聞く》TWV1:921
ラ・ジョコンダ(アンサンブル)
【マルゴット・オイツィンガー(A)、
ルシア・フロイホーファー(Vn)、
バーバラ・ユリア・ライター(Vc)、
アンヌ・マリー・ドラゴシッツ(Cemb)】
マリア・ミッターマイアー=ピツル(Fl)

録音:2011年3月
VKJK-1108
ヨハン・ヨゼフ・フックス(1660-1741):トリオ・パルティータ集
トリオ・パルティータ ト短調K.320
トリオ・パルティータ ハ長調K.323
トリオ・パルティータ ト短調K.322
トリオ・パルティータ 変ロ長調K.319
トリオ・パルティータ ニ短調K.326
トリオ・パルティータ ト長調K.321〜ロンド
ラ・ジョコンダ(四重奏)
【ルシア・フロイホーファー(Vn)、
モニカ・トート(Vn)、
バーバラ・ユリア・ライター(Vc)、
アンヌ・マリー・ドラゴシッツ(Cemb)】

録音:2011年3月
4人の若手女流演奏家たちによるバロック音楽アンサンブルラ・ジョコンダ(レパートリーにより若干のメンバー変更あり)は2008年に結成され第6回国際ヨハン=ハインリッヒ・シュメルツァー・バロック音楽コンクールでアンサンブル賞を受賞した期待の古楽グループ。録音も優秀。
VKJK-1109
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団エディションVol.1
R.シュトラウス:祝典前奏曲Op.61
ダルベール:チェロ協奏曲ハ長調op.20*
フンパーディンク:ムーア風狂詩曲#
ヘルマン・アーベントロート(指)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウスO
ギュンター・ラミン(Org)、
アドルフ・シュタイナー(Vc)

録音:1940年3月5日ゲヴァントハウス大ホール
1944年11月6日*、1945年3月12日#
ライプツィヒ・ゴーリス・コンコルディア・フェスティヴァル・ホール*,#、ライヴ
今日的な形のオーケストラとして世界で初めて創設されたオーケストラであるライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の歴史的録音を紹介するライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団ヒストリカル・エディション第1弾。1934〜45年楽長を務めたアーベントロートの珍しいレパートリーのCD化で、シュトラウスは恐らく初CD化。付属の豪華ブックレット(というよりは体裁はCD付きのBOOKです)はこのオーケストラの歴史が豊富な写真と資料とともに掲載されています(独語・英語)。

VKJK-1110(2CD)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽
団の歴史 第2集


(1)ウェーバー:「魔弾の射手」序曲

(2)ウェーバー:「魔弾の射手」〜だめだ、この苦しみにはもう耐えられない/森を抜け

(3)モーツァルト:「ドン・ジョヴァンニ」〜この暗い場所にただ一人(ドイツ語歌唱)

(4)モーツァルト:「コジ・ファン・トゥッテ」〜―岩の様に(ドイツ語歌唱)

(5)ワーグナー:「ローエングリン」〜遥かな国から

(6)「タンホイザー」序曲

(7)ヴェルディ:「ドン・カルロ」〜彼女は私を愛しておらぬ(ドイツ語歌唱)

(8)ヴェルディ:「ドン・カルロ」〜お前はわしの前に私的に姿を現そうとせぬな(ドイツ語歌唱)/カルロよ、聞いてください/私に最後の日が来ました

(9)ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」―聞くべきなのか?

(10)ベートーヴェン:「フィデリオ」―神よ、ここはなんと暗いのだ,あなたは良い世界で報われるでしょう,この日に祝福あれ!
(1)録音:1929年4月11日
(2)アウグスト・ザイダー(T,マックス) /録音:1945年
(3)マルガレーテ・ボイマー(S,ドンナ・アンナ)、リタ・マインル=ヴァイゼ(S ドンナ・エルヴィーラ)、ロッテ・シュールホフ(S,ゼルリーナ)、ハインツ・ダウム(T,ドン・オッターヴィオ) ロッテ・シュールホフ(S,ゼルリーナ)、ハインツ・ダウム(T,ドン・オッターヴィオ)、ヨゼフ・オルベルツ(B,レポレッロ)、ゴットリープ・ツァイトハンマー(B,マゼット) /録音:1942年9月25日
(4)リタ・マインル=ヴァイゼ(S,フィオルディリージ/録音:1942年9月25日
(5アウグスト・ザイダー(T,ローエングリン) /録音:1942年9月25日
(6)録音:1942年9月25日
(7)フリードリヒ・ダールベルク(B,フィリッポ)/録音:1943年6月11日
(8)フリードリヒ・ダールベルク(B,フィリッポ),テオドール・ホラント(Br,ロドリーゴ)
/録音:1943年8月18日、ODEON録音
(9)マルガレーテ・ボイマー(S,イゾルデ)、アウグスト・ザイダーT,トリスタン)、ヴィリ・シュヴェンクライス(B,クルヴェナール)、ヴァルター・シュトレックフス(T,メロート) ヴィリ・シュヴェンクライス(B,クルヴェナール)、ヴァルター・シュトレックフス(T,メロートフリードリヒ・ダールベルク(B,マルケ王)/録音:1943年8月30日、ODEON録音
(10)マルガレーテ・ボイマー(S,レオノーレ)、アウグスト・ザイダー(T,フローレスタン)、 ヴィリ・シュヴェンクライス(Br,ロッコ)、ロゼル・シャフリアン(S,マルツェリーネ)、 ヴィリ・シュヴェンクライス(Br,ロッコ)、ロゼル・シャフリアン(S,マルツェリーネ)、 テオドール・ホラント(B,ドン・フェルナンド)、パウル・ライネッケ(T,ヤキーノ)/録音:1943年8月21、26日、ODEON録音
伝統あるライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の歴史的録音を紹介する、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団ヒストリカル・エディションの第2巻。第1巻(ヘルマン・アーベントロートが指揮した管弦楽作品)はVKJK1109で既発。第2巻はオペラの録音。ゲヴァントハウス管弦楽団は、独自のオーケストラを持たないライプツィヒ歌劇場のピットに入るオーケストラでもあり、長年に渡って数多くの公演をこなしている。このCDには、1929年の録音を除くと、すべて1940年代前半のもの。貴重なのは、グスタフ・ブレッヒャー(1879−1940)の録音。1914年から1933年までライプツィヒ歌劇場の音楽総監督を務めた名指揮者で、1920年代に一世を風靡したクシェネクの「ジョニーは演奏を始める」の初演(1922年)を指揮したことで名高い。またヴァイルの「マハゴニー市の興亡」(1930年)、「銀の湖」(1933年)の初演を受け持ったが、ナチに睨まれ1933年に解任された。1940年代の録音は、パウル・シュミッツ(1898−1992)の指揮したもの。シュミッツは1933年から1951年、さらに1964年から1973年と、二度ライプツィヒ歌劇場の音楽総監督を務めた。またこれらの録音では、マルガレーテ・ボイマー、アウグスト・ザイダー、フリードリヒ・ダールベルクなど、第二次世界大戦中に全盛期を迎えたため日本では知名度のない当時の名歌手の歌が聞けるのも貴重だ。
VKJK-1112(2CD)
フルダ大聖堂の待降節コンサート
クリストフ・グラウプナー(1683-1760):ハ長調のマニフィカト
ジョージ・フィリップ・テレマン(1681-1767):門を開け
ヘンデル:「メサイア」HWV.56〜第1部
フランツ=ペーター・フーバー(指)
ミュンヘン・アルパ・フェスタンテ・バロ
ックO
フルダ大聖堂合唱団&児童cho

録音:2010年12月フルダ大聖堂ライヴ
フルダはドイツ・ヘッセン州にある街。ローマ法王ヨハネ・パウロ2世が訪れたこともある由緒ある大聖堂で行われたコンサートのライヴ・レコーディング。CD2に収録されている「メサイア」はなんと「ハレルヤ」無しの第1部のみの演奏です!
VKJK-1113
(1SACD+1CD)
イェルク・ヘルヒェット(b.1943):4つのカンタータ
■SACD
ペンテコステ派のカンタータ
カンタータ《メアリー寺院》*

■CD
カンタータ《第1日曜日待降節》**
カンタータ《キリストの血と肉》#
クリストフリート・ブレーデル(指)
マイスナー・カントライ1961、
アンサンブル・ヴォーカル・モデルン

録音:2010年/1982年/1991年/2004
イェルク・ヘルヒェットは東ベルリンでパウル・デッサウに師事、その後東ベルリンで教鞭を執りながら作曲を続け、1993年ボーデンゼー芸術賞を受賞、レクチャーのため来日したこともある。作品は各種現代技法を駆使しペンデレッツキ風の混迷錯綜した今日の精神風景を描く現代の宗教音楽。
VKJK-1114
4世紀にわたる音楽〜リュート、マンドリン、ギターのための作品集
ダリオ・カステージョ(17世紀):第1ソナタ
コレッリ:12のソナタOp.3より教会トリオ・ソナタ
ヨハン・コンラート・シュリック(1748頃-1818):ディヴェルティメント ニ長調
ヴァレンティン・レーザー(1735-1782):2つのマンドリンと通奏低音のためのソナタOp.3-6
桑原康雄(1946-2003):「機織る乙女」による集第と変奏
ホセ・アントニオ・ザンブラーノ(1965-):ベネズエラ組曲
アンサンブル・ル・ソン・ダルジャン【カテリーナ・リヒテンベルク、ジルケ・リシュコ、ミルコ・シュラーダー】

録音:2008年9月5-7日
バロックから現代まで4世紀にわたるリュート、マンドリン、ギター音楽を集めたアルバム。優雅なバロックに始まり、日本を代表するマンドリン作曲家で世界で認められた桑原康雄を経て、南米の民族舞踊風のベネズエラ組曲で賑やかに終わります。
VKJK-1115(1SACD)
ブルックナー:交響曲第1番(リンツ稿.ノヴァーク版) ヘルベルト・ブロムシュテット(指)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウスO

録音:2011年6月16-17日ライプツィヒ・ゲヴァントハウスにおけるライヴ
長年に渡る録音のブロムシュテットのキャリアの中でもこの曲は初録音。演奏は、2012年に85歳を迎える人とは思えないほど若々しい。この頃のブロムシュテットは定評ある緻密さに加え、以前は多少感じられた、神経質さがうまく抑制され、なんとも温かみのある鄙びた音楽を奏でるような気がしてならなりません。特に第一番という曲は、ブルックナーが音楽界に名乗りを上げたかのような苛烈な名曲であり、晩年に至って到達した無制限な広がりを持つ曲とは異なる魅力に満ちている。ゲヴァントハウス管はかつてヴァツラフ・ノイマンとの名録音を遺していますが、ブロムシュテットは明るくてモダンで硬質な、あえて言えば知的な響き。オーケストラの洗練も特筆すべきものがある。緩徐楽章も深刻ぶらずに正に純音楽的で清清しく、その良好なアンサンブルは当然スケルツォにも受け継がれる。フィナーレも豪快一辺倒に押し切るのではなく、然るべき所に話が落ち着くといったまとまりのよさに今更ながらブロムシュテットの誠実な姿勢に心打たれます。
VKJK-1116
コリン・モービー(b.1936):待降節とクリスマスの音楽 カロリーネ・ロート(Org)、
グレゴル・マイヤー(指)
ライプツィヒ・ヴォーカル・コンソート

録音:2011年
イギリスのオルガニスト兼作曲者マウビーは現在ウェストミンスター寺院のオルガニスト兼音楽監督を勤めている。流れるような旋律と華麗なハーモニーを持つ美しい宗教音楽。
VKJK-1117
ジョン・レノンとビートルズ・ナンバー
(ワーキング・クラス・ヒーロー/レイン/アイム・ザ・ウォルラス/カム・トゥギャザー/ジュリア/ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイヤモンズ/ハピネス・イズ・ア・ウォーム・ガン/コールド・ターキー/イマジン/ビコーズ/インスタント・カルマ)
マティアス・クノーヘ(Vo)、
エッキー・マイスター(P)、
グレゴル・マイヤー(指)ライプツィヒ・ヴォーカル・コンソート

録音:2011年2月
VKJK1116でクリスマス音楽を歌っているライプツィヒ・ヴォーカル・コンソートによるジョン・レノンとレノン&マッカートニーによるビートルズ・ナンバー。合唱編曲はクノーヘとマイヤーが行っている。教会音楽とビートルズの出会い。
VKJK-1118
フルート四重奏作品集
モーツァルト:フーガK.401(K.375e)
ドビュッシー:夏の風の神、パンに祈るために
 夢想/2つのアラベスク
テレマン:四重奏曲ホ短調
ヴォルフガング・バルチュ(b.1963):足音(2010)
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
メンデルスゾーン:「無言歌」〜(安らぎも無くOp.30-2
 5月のそよ風Op.62-1/別れOp.85-2
 羊飼いの嘆きOp.67-5
 タランテラOp.102-3)
モーツァルト:アダージョK.540
 メヌエットK.355(K.576b)
 小ジーグK.574/
ブラームス:8つの小品Op.76〜4曲
マイク・モーワー(b.1958):ヒア・ウィー・ゴー・アゲイン(1980)
ハイケ・ベックマン(b.1959):バザール(2009)
アルカディ四重奏団
【ユディト・コンター(アルトfl),ズザンネ・シュラーゲ(ピッコロ),トーマス・ブリンクマン(fl)、マティアス・シュミット(バスfl)】

録音:2010年6月28-30日
ピッコロからバス・フルートまで、フルート4人によるアンサンブルです。フルートばかりでよく溶け合って美しいです。バス・フルートなんか息が大変そうです。
VKJK-1119
クルト・ボスラー(1911-76):歌曲と室内楽曲集
ヴァイオリン,チェロ,ピアノのための三重奏曲
3つの歌/レント(ヴァイオリン独奏曲)
カプリツレーゼ・ムジーク
視線(ソプラノ、フルートと弦楽四重奏)
四手ピアノのためのソナタ
3つの激励への歌/木管五重奏曲
ユーリエ・カウフマン(S)、
ヘルメス四重奏団、
ベルンハルト・カストナー(P)、
パク・ミナ(P)、
5ビューフォート木管五重奏団

録音:2011年ライプツィヒ
ボスラー(1911-76)は、デュイスブルク出身のドイツの作曲家。このCDには戦後、1949年から1968年までの室内楽作品と歌曲が集められている。総じて渋い作風だが晦渋さはなく、しみじみと聞けます。
VKJK-1122
リューベックの聖マリア教会のオルガン
ブクステフーデ:トッカータ、3つのコラール変奏曲
トゥンダー:カンツォーナ
ダンドリュー:マニフィカト
ジャン・アラン(1911-40):創造主への賛歌による変奏曲
バッハ:トッカータ ト長調BWV916
ホルスト:「惑星」より金星
カルク=エラート:コラール変奏曲
リスト:前奏曲とB-A-C-Hによるフーガ
ヨハネス・アンガー(Org)

録音:2010年9月
※トール・タイプの紙ジャケ仕様で、1CDで価格は2枚組の価格です。
リューベックの聖マリア教会は1250年から100年かけて建てられたドイツで3番目に大きい教会でゴシック建築の中でも重要な歴史的建造物である。かつてブクステフーデがオルガニストとして活躍しており、ここのオルガンは世界最大級と云われます。そのオルガンで縁のあるブクステフーデからバッハ、リスト、ホルストまでを4種のオルガンを弾き分けて聴かせます。
VKJK-1125
エントラング・デア・ザールのロマンティック・オルガン
ルートヴィヒ・ボスレト:トッカータ,序奏とフーガOp.33
 ソナタ第2番Op.6
ウィルヘルム・メッツ:6つの前奏曲,トリオと3つのフーガOp.4〜前奏曲第6番とトリオ第7番
 《C.A.H.ゼーガーの「実用的オルガニスト」》よりフル・オルガンのフーガ
カール・ローダー:易しいコラール前奏曲Op.1より3曲
 10のやさしい前奏曲Op.26~第2番
 10のやさしい前奏曲Op.28~第1番〜第3番
ヨハン・ヨゼフ・ヴァイト:賛歌《アド・レジアス・ダペス》によるソナタOp.12〜第1、4楽章
アウグスト・ヴィルトベルガー:基本オルガン学習Op.43〜トリオ第1番、第5番
 ジュベール社現代オルガン曲集〜エレジー ホ短調
ヘルマン・キュストラー:やさしい前奏・後奏曲集第2巻〜第14番/第5番/第10番/第11番/第13番
フリードリヒ・ゲルンスハイム:キリスト教会のコラールによる前奏曲集より
ヨアヒム・フォンタイネ(Org)

録音:2009年3-6月ザールラント放送
19世紀から20世紀の二つの大戦の間の頃まで活躍したドイツの作曲家によるオルガン作品を収録。リスト、レーガーに似た華麗な作品が多い。ヨアヒム・フォンタイネはドイツ・ザールラント州出身でルネサンスから現代まで豊富なレパートリーを持った中堅のオルガン奏者。
VKJK-1127
オレムス
タレガ:挽歌
A.ラウロ:ベネズエラのワルツ第2番「アドレイナ」、第3番「クリオーリョ」
バリオス=マンゴーレ:悲しみのショーロ,
 大聖堂、舟歌
ラウロ:レジストロ/タレガ:オレムス
バリオス=マンゴーレ:ワルツOp.8-4
タレガ:マリエータ
作者不詳(リョベート編):アメリアの遺言
イェンス= ウーヴェ・ポップ(G)

録音:2010年1月
ポップはハンブルクとリューベック大学でギターを学び、フランスのモンテリマール国際ギター・デュオ・コンクールで優勝している、みずみずしい音色とビブラートが魅力の若手。ソロの他、デュオ、室内楽で活躍している。CDは南米、スペインの味わい豊かな小品が収められたチャーミングな内容。
VKJK-1128
シューベルト:ヴァイオリン・ソナタ全集
ヴァイオリン・ソナタ.ニ長調.D384
ヴァイオリン・ソナタ.イ短調.D385
ヴァイオリン・ソナタ.ト短調.D408
ヴァイオリン・ソナタ.イ長調.D574.
ゲルノート・ジュスムート(Vn)
フランク=インモ・ツヒナー(P)

録音:2006年12月22、23日、ベルリン
シューベルトのヴァイオリン・ソナタ4曲を1枚に収めたCDは意外に少ない。ジュスムートは現在シュターツカペレ・ワイマールの第1コンサートマイスターを務めている。2000年から2002年までシュターツカペレ・ベルリンのコンサートマスターを務め、また1979年から2000年までの長きに渡ってペーターゼン四重奏団のメンバーだったことでも知られています。ドイツ人ヴァイオリニストらしい手堅さと、同時に柔らかく美しい音色の持ち主で、シューベルトのヴァイオリン曲によく合っています。
VKJK-1129
ドレスデンの歌曲集
J.ゴットリープ・ナウマン(1741-1801):レッスン、私は
フェルディナント・パエル(1771-1839):ばら
ウェーバー(1786-1826):乙女と待雪草、谷間のすみれ、8行詩、妖精の歌
H.マルシュナー(1795-1861):いずれ再会しよう、彼女の痛みを知っている
C.ゴットリーブ・ライシガー(1798-1859):魔王、あなたはそう思いますか?
クララ・シューマン(1819-96):私の星、別れ
シューマン:6つの歌曲Op.89
ベルンハルト・シュナイダー(1861-1948):星空の下
アルトゥール・インミッシュ(1902-49):ヴェネツィア、私のばら、新しい海へ
ロミー・ペトリック(S)、
リアナ・ベルトーク(P)
※ドレスデンに住み、かの地を愛した古典派から20世紀までの作曲家の歌曲をまとめたもの。ウェーバー、シューマン夫妻の他、今日忘れられた作品も多数。
VKJK-1130
マーティン・リュッカーVol.1/9月11日を記憶し
デュリュフレ:前奏曲
シュナウス:ラプソディ「町がなんと荒れ果てていることか」
バッハ:コラール「バビロンの流れのほとりに」BWV.653
 コラール「神から私は離れるまい」BWV.658
 コラール「私たちが厳しい苦しみの中にいる時」BWV.668
 フーガの技法 BWV1080−コントラプンクトゥス14
ゲルハルト:第2課
リスト:泣き,歎き,憂い,怯え
マルティン・リュッカー(Org)

録音:2011年6月、フランクフルト・アム・マイン
マルティン・リュッカーによるオルガンのシリーズ第1巻。リュッカーは1953年生まれのオルガニスト。フランクフルトの聖カタリーネ教会のオルガニストを長く務めており、このCDもそこで録音されたもの。
VKJK-1131
マーティン・リュッカーVol.2/ロマン派の世界
ゲーゼ:3つの小品 Op.22
フランク:大オルガンのための3つの小品
ラボーア:ソナタ ロ短調 Op.15
レーガー:コラール「目覚めよと声が私たちを呼ぶ」に基づく幻想曲
マルティン・リュッカー(Org)

録音:2011年6月、フランクフルト・アム・マイン
リュッカーによるオルガンのシリーズ第2巻。「ロマン派の世界」と題され、19世紀後半から20世紀初頭の作曲家の作品が収録されている。ヨーゼフ・ラボーア(1842-1924)は、チェコのピアニスト、オルガニスト。盲目の奏者で、世紀の変わり目の時代にウィーンで強い影響力を持つ作曲家でもありました。
VKJK-1132
マーティン・リュッカーVol.1/大オルガンの音楽
フランク:大オルガンのための3つのコラール
ヒンデミット:オルガン・ソナタ第1番
バッハ:パッサカリア.ハ短調 BWV582
マルティン・リュッカー(Org)

録音:2011年6月、フランクフルト・アム・マイン
フランクの3つのコラールは、3曲からなる40分を越える大作。ヒンデミットのオルガンのためのソナタ第1番は1937年の作。ヒンデミットのオルガン作品の中でも人気の高い作品。
VKJK-1133
新編曲によるドイツ民謡
野ばら(ヴェルナー)
キツネがガチョウを盗んだ
きけ、なんて純粋
な/大事な小川!/ほか(全16曲)
シュテファン・ファンゼレフ(指)
ドレスデン・カンタムス室内cho

録音:2010年8月
ドイツ民謡を新たにアカペラ混声合唱用に編曲したアンソロジー。有名なヴェルナーの野ばらも華麗なハーモニーがつけられている。心癒される内容。
VKJK-1134
ギュンター・ラファエル(1903-1960)の音楽Vol.1
(1)ヴィオラ・ソナタ 変ホ長調Op.13(1925)
(2)弦楽四重奏曲第3番イ長調Op.28(1930/31)
(3)アルト・サクソフォンと小管弦楽のための協奏曲Op.71(1951)
(4)パルムシュトレーム・ソナタOp.69(1950)〜テノール,クラリネット,ヴァイオリン,小太鼓,コントラバス(ピチカート),ピアノのための
(1)パウル・ドクトール(Va)、
ギュンター・ルードヴィヒ(P)、
(2)パルカニ四重奏団、
(3)エミール・マンツ(アルトSax)、
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指)WDRケルンRSO、
(4)フリッツ・ヴンダーリヒ(T)、
 ヴァルター・トリープスコルン(Cl)、
 ロマン・シンマー(Vn)、カール・シャド(Perc)、
 アルフレート・クレッツシュマー(Cb)、
 ロルフ・ラインハルト(P)

録音:(1)1959年ケルン、(2)2010年10月ドレスデン、(3)1957年ケルン、(4)1957年ケルン
2010年の没後50年にチェリビダッケやS=イッセルシュテットによる交響曲集が復刻され(CPOレーベル)話題となったギュンター・ラファエルの作品集が2タイトル同時発売。ギュンター・ラファエルはベルリンに生まれ同地の音楽院で学び、後にライプツィヒの音楽院で音楽理論と教会音楽の教師として生計を立てながら作曲に励んだ。作風は激動の変革時代に生きた作曲家にしては穏健で調性と旋律を重視した作品を残しています。第二次大戦前に書かれたヴィオラ・ソナタ、弦楽四重奏曲第2番はブラームスの影響が色濃く、時にフランス的な和声も聴かれる。戦後に書かれたサクソフォン協奏曲はジャズと無調的部分が現れます。パルムシュトレーム・ソナタはテノールの歌唱と語りにアンサンブルが加わり、ジャズとストラヴィンスキーの新古典主義期を思わせる幾分シニカルで機知に富んだ音楽が展開。名テノール、フリッツ・ヴンダーリヒがミュージカル風の曲調からストラヴィンスキー、ヒンデミット、クルト・ワイルと、くるくると変わる様々なスタイルの音楽を楽しそうに歌っているのが聴きものです。
VKJK-1135
ギュンター・ラファエル(1903-1960)の音楽Vol.2〜2つのヴァイオリンのための「対話」
対話I(1951)(歌、ポルタート、シュプリング・ボーゲンと粒だったスタッカート、他全25曲)
対話II(1957)(ドリア調、フリギア調、リディア調、ミクソリディア調、エオリア調、ペンタトニック、カノン、ディナーミクとクロマティック、ダンス、他全20曲)
ベルンハルト・ハルトーク(Vn)、
ナリ・ブラントナー(Vn)
ギュンター・ラファエルが1950年代に作曲した2つのヴァイオリンのための対話I&IIは古旋法、無調、バッハの様式、バルトークを思わせる民族音楽のスタイルなど様々なスタイルが折衷、試みられた多くの小品から構成され、さながら音楽の図鑑、見本市といった観があり大変興味深いところ。
VKJK-1138
フックスの宮廷、教会、オペラ、室内の器楽作品集
フックス(1660-1741):序曲ハ長調K356(宮廷音楽)
歌劇「3月の月」〜シンフォニア ト短調K.306
歌劇「プルケリア」〜イントラーダ ハ長調K.303
3つのヴァイオリンのためのソナタ・ダ・カメラ ヘ長調E.67
教会のためのシンフォニア ト短調K.336
教会ソナタ ト長調K.390
教会ソナタ ト短調K.389
2つのオーボエ,ファゴット,弦楽のための序曲 ハ長調K.334
ルシア・フロイホーファー&ミハエル・ヘル(指)
ノイエ・ホーフカペレ・グラーツ

録音:2011年7月18-24、グラーツ
ウィーンの宮廷や大聖堂で活躍したバロック期の作曲家フックスの管弦楽作品集。フックスはカール6世の葬儀のために作られた「皇帝のレクイエム」が有名であり、またバッハ、モーツァルト、ベートーヴェンも勉強した古典的対位法の名著「パルナッソス山への階梯」の作者としてもしられている。フックスの管弦楽作品集。宮廷音楽、オペラからの管弦楽、室内楽、教会ソナタとフックスの器楽作品の見本市のようなアルバム。ノイ・ホフカペレ・グラーツはドイツの若手音楽を中心に2010年に結成されたバロック・オーケストラでヨーロッパを中心に活動を行っています。
VKJK-1140
アルメニアの宗教音楽集
コミタス・ヴァルダペット(1869-1935):主の祈り
ヘルマン・ゴルツ教授の基調演説(ドイツ語、18分)
トーマス・ブッフホルツ(b.1961):アルメニアのクラマンス
ヴァルダペット:キリエ、ミゼレーレ、アーメン
マカール・イェクマリアン(1857-1905):サンクトゥス/ほか
アルメニアの伝統的宗教音楽
ハルテュン・トピキャン(指)
イェレヴァンナー室内cho
ハリシェ正教会音楽八重唱団、

アルトゥール・バビキャン(Org)ほか
アルメニア伝統音楽から現代のアルメニアにちなむ宗教曲までを収めた珍しいディスク。ドイツの作曲家トーマス・ブッフホルツは語りも含む実験的側面を持つシアター・ピース的な宗教楽。

VKJK-1202(2CD)
フェルディナント・ヒラー(1811-1885):オラトリオ《エルサレムの崩壊》Op.24 グレゴール・マイヤー(指)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウスCho
ライプツィヒ・ヴォーカル・コンソート
グドルン・シドニー・オットー(S)、
アンネッテ・マルケルト(A)、
パトリック・グラール(T)、
トビアス・フンガー(T)、
ダニエル・オチョア(Br)

録音:2011年11月
ヒラーはフランクフルト出身のドイツのロマン派音楽の作曲家でユダヤ系の裕福な家庭に生まれました。メンデルスゾーンとも深い親交があり、指揮者、ピアニスト、教育者としても活躍。歌劇、オラトリオ、カンタータ、室内楽、協奏曲など多くの作品を残した。作風は典型的な中期ロマン派で、メンデルスゾーンらの影響を強く感じさせる一方、J.S.バッハ研究による成果も随所に表れています。
VKJK-1204
ヒストリカル・トロンボーンVol.2〜バロック・トロンボーン1553-1837
アルビノーニ:5声の協奏曲第2番
テレマン:ソナタ第1番,ソナタ,
 ソナタ第4番〜ラルゴ,アレグロ
マルチェッロ:ソナタ第2番,ソナタ第3番
D.ガブリエッリ:リチェルカール第2番
エルコレ・ニシーニ(バロックTb)
インストルメンタ・ムジカ

録音:2011年10月22−26日、ドレスデン、48'40
「ルネッサンス・トロンボーン(VKJK1012)」に続くバロック・トロンボーンの名手エルコレ・ニシーニによる、バロック時代の音楽のトロンボーン演奏。大半は他の楽器のための曲を編曲して演奏している。インストルメンタ・ムジカは2004年にニシーニによって創設されたピリオド楽器アンサンブル。
VKJK-1207
聖アンネ教会オルガン・コンサート
ギルマン:オルガン・ソナタ第1番ニ短調
ラインベルガー:オルガン・ソナタ第4番イ短調
フランク:前奏曲,フーガと変奏曲 ロ短調 Op.18
レーガー:コラール「私たちの神は堅牢な砦」による幻想曲 Op. 27
マティアス・ジュース(Org)

録音:2011年10月、アンナベルク=ブフホルツ
19世紀後半のオルガン作品を集めたCD。(フェリックス=)アレクサンドル・ギルマン(1837−1911)は、フランス最北部のブローニュ・シュル・メール出身。名オルガニストとして活躍し、作曲活動も盛んだったほか、マルセル・デュプレの師匠としても名高い。マティアス・ジュースは1957年生まれ。1980年のJ.S.バッハ国際コンクールのオルガン部門で第5位に入賞している。2004年から、ドイツ東部のチェコ国境に近い町、アンナベルク=ブフホルツの教会の音楽監督を務めています。
VKJK-1210
バッハとチャット
ヨハネス・ゲプハルト(b.1969):コンチェルト・フォー・アス
デヴィット・ティム(b.1969):君は僕と一緒
エデン・アーベス(1908-1995):ネイチャー・ボーイ
ヨハネス・ゲブハルト:ジーザス・グルーヴ
ダニエル・シュマール(Trp,フリューゲルHr)
ヨハネス・ゲブハルト(Org,Pf)、
ヴォルフラム・ディックス(Perc)、
ヤン・ホッペンシュテット(Bass)

録音:2010年10月
バッハの作品をジャズ風にパラフレーズしたフュージョン系音楽のアルバム。
VKJK-1211
エルマー・バーンスタイン(1922-2004):ギター協奏曲
アーノルド:ギター協奏曲Op.67
マイケル・ドアティ(b.1954):エレクトリック・ギターと管弦楽のための協奏曲《ギーズ・ベンド》(世界初録音)
トルステン・ドリュッカー(G)、
ラスムス・バウマン(指)
WDRケルンRSO

録音:2010年
映画音楽の巨匠として知られるエルマー・バーンスタインのギター協奏曲は抒情的なメロディと活き活きとしたリズムが特徴で吉松隆のギター協奏曲が好きな人は必ず気に入るでしょう。イギリスの巨匠アーノルドもクラシック、映画音楽両方でよい仕事を残していますが、彼のギター協奏曲は数少ないこの分野の名曲です。ど派手が売りのネアカな作曲家ドハーティの新作はロック、ブルースのメロディとリズムが炸裂します。いささか悪ノリの観もなきにしもあらずのエレクトリック・ギターと大管弦楽が火花を散らすゴキゲンな作品。
VKJK-1213
タールベルク生誕200年記念/歌曲と室内楽曲集
ジーギスムント・タールベルク(1812-1781):歌曲集(覚醒と夢、馬術の男、夢、夏の夜、旅人は痛みを愛して、別れ、2つのロマンス、他全20曲)
ピアノ作品(主題と変奏Op.45/2つのロシア民謡による変奏曲Op.17/2つの無言歌Op.41)
ロッシーニの《セミラーミデ》による協奏的大二重奏曲(ヴァイオリンとピアノ)
マンヤ・ラシュカ(Ms)
フェリックス・プロック(Br)、
アンドレアス・ハルトマン(Vn)、
シュテファン・ブルクハルト(P)

録音:2011年10-11月
タールベルクはスイスに生まれ、C.チェルニー、フンメル、モシュレスらに学び、多くの歌曲、ピアノ曲、ピアノ協奏曲、室内楽を残している。超絶技巧ピアニストと名を馳せ、慈善コンサートでリストと対決したことでも有名です。メンデルスゾーン、シューマンらと共にドイツ・ロマン派の系譜に連なる作曲家でいずれも豊かな旋律が華麗な和声で彩られた叙情的な音楽。
VKJK-1214(1SACD)
ブルックナー:交響曲第2番ハ短調
(1872年稿、キャラガン校訂版)
ヘルベルト・ブロムシュテット(指)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウスO

録音:2012年3月8-11日ライプツィヒ・ゲヴァントハウスにおけるライヴ
※日本語オビ・解説付き

VKJK-1215(1SACD)
ブルックナー:交響曲第9番ニ短調
(コールス校訂版,2000年)
ヘルベルト・ブロムシュテット(指)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウスO

録音:2011年11月24-26日ライプツィヒ・ゲヴァントハウスにおけるライヴ
“峻厳な第2楽章に象徴される、ブロムシュテットの「ブル9」解釈の集大成!”
前回のDECCA録音も大変な名演でしたが、ここではさらに深化を遂げたブロムシュテットの円熟芸を堪能できます。
第1楽章冒頭の呼吸の深さ、同第2主題の静謐な美しさ、至純さ、流れの淀みの無さは、まさにブロムシュテットの真骨頂。
驚くべきは第2楽章の意志の強靭さ!レークナーと双璧の戦慄を覚える凄みに圧倒されます。前回の録音もそうでしたが、ここでもリズムの縦の線を徹底して垂直に打ち込み、宇宙の怒りを象徴するかのような響きを醸し出しています。ブロムシュテットの穏健なイメージを払拭するのに十分な力感。中間部でも一切テンポを緩めず、特に7:50以降の厳しさ、求心力の高さには唖然するばかりです。
終楽章冒頭のハーモニーの美しさも比類なし。しかも前回録音よりも明らかに深遠さを増しています。コーダ21:45からのテンポ運びのセンスにもご注目を。これより少しでも遅ければノスタルジックに傾きかねないぎりぎりの線で、芯のある音楽を貫徹させています。
なお、この録音はアーノンクールと同じくコールス校訂版を使用していますが、一般的なノヴァーク版との差異はほとんどありません。  【湧々堂】
VKJK-1216
ミュンヘン聖ミヒャエル教会のオルガン
バッハ:前奏曲とフーガ.イ長調 BWV536
ブルーンス:コラール幻想曲「さあ来てください、異邦人の救い主よ」
C.P.E.バッハ:オルガン・ソナタ.イ短調 Wq70/4
メンデルスゾーン:厳格な変奏曲ニ短調 Op.54
デュプレ:行列と連祷 Op.19-2
ヴィドール:オルガン交響曲第5番 ヘ短調 Op.42-1
ペーター・コフラー(Org)

録音:2012年3月、聖ミヒャエル・イエズス会教会、ミュンヘン
ブルーンスからヴィドールまで、比較的有名なオルガン曲を集めている。ペーター・コルファーは、イタリアの南チロル、ボルツァーノ生まれのチェンバロ奏者、オルガン奏者。2008年からミュンヘンの聖ミヒャエル・イエズス会教会のオルガニストを務めており、この録音も同教会で収録されたもの。豊かな残響を伴った柔らかで明るい音色が美しい。
VKJK-1217
インスピレーションとオリジナリティ
ダングルベール:組曲第2番 ト短調
バッハ:フランス組曲第2番 ハ短調 BWV813
フロベルガー:聖体奉挙の際に演奏されるトッカータ ト短調 FbWV106
フロベルガー:カプリッチョ.ハ長調FbWV506
バッハ:半音階的幻想曲とフーガ.ニ短調 BWV903
ヴィヴァルディ:協奏曲 ト長調 Op.7-8 RV299
バッハ:イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV971
メヒティルト・ヴィンター(Cemb)

録音:2010年9月、ライプツィヒ
バッハを中心に、彼が影響を受けた作曲家の作品を集めています。メヒティルト・ヴィンターは1969年、ライプツィヒ生まれのチェンバリスト。使用楽器は、1624年にヤン・リュッカース2世が製作した高名な楽器で、現在はフランスのコルマールのアンテルランドゥン博物館に所蔵されている。惚れ惚れとするほどの美しい音色はチェンバロファンなら聞き逃してはならないもの。
VKJK-1218
マクデブルグ大聖堂のオルガンによるバッハ作品集
前奏曲とフーガ.ハ長調 BWV.547
パルティータ「おお神よ、善なる神よ」BWV.767
コラール「天から大勢の天使がやって来た」BWV.607
コラール「私たちはキリストを讃えましょう」BWV.611
コラール「あなたに喜びがある」BWV.615
コラール「おお罪のない神の小羊よ」BWV.618
コラール「私たちがこの上なく大きな悩みにある時」BWV.641
コラール「目覚めよと、声が私たちを呼ぶ」BWV.645
コラール「私はどこへ逃れるべきなのか」BWV.646
コラール「ただ愛する神の力に委ねる者は」BWV.647
コラール「私の魂は主を崇め」BWV.648
コラール「ああ私たちの許に留まってください、主イエス・キリストよ」BWV.649
コラール「イエスよ、今こそ天から降りて来てください」BWV.650
トッカータとフーガ.ヘ長調 BWV.540
バリー・ジョーダン(Org)

録音:2012年3月4日、マクデブルク
バリー・ジョーダンは1957年南アフリカ生まれのオルガニスト。1990年代からドイツ、マクデブルク大聖堂のオルガニスト兼合唱指揮者として活動を続けています。前作(VKJK1101)ではニーデルンドデレーベンのオルガンを使用していましたが、今回は本拠地マクデブルク大聖堂のオルガンを弾いています。
VKJK-1219
「音の世界」〜ボッフム・ルール大学大ホールの大クライス・オルガン
バッハ:前奏曲とフーガBWV541、
 ソナタBWV527
ルードヴィヒ・ニールセン(1906-2001):オルガン幻想曲《ニダロスドーメンの鐘》
ウィリアム・ロイド・ウェバー(1914-1982):前奏曲〜オルガンのための3つの演
奏会用小品より
リスト:《泣け・非難せよ・提供せよ・狼狽せよ》による変奏曲
サン=サーンス:2つの幻想曲Op.101
ヴィドール:オルガン交響曲第1番〜トッカータ
メシアン:主イエスの降誕のための9つの瞑想〜第9曲《私たちと神》
ヨハネス・ウンガー(Org)

録音:2012年2月
ウンガーは1976年ドイツ・ザクセン出身のオルガニスト。2000年にライプツィヒで行われた第12回国際J.S.バッハ・コンペティションで優勝している。バッハからリスト、メシアンまで文字通り古今東西のオルガン作品が収録され、長いオルガン音楽の歴史をこれ一枚で堪能できます。
VKJK-1220
ギュンター・ラファエルの音楽 Vol.3 〜室内楽作品集

(1)クラリネット・ソナタ Op.65-3
(2)オーボエとハープのためのソナチネ Op.65-2
(3)アルト・サクソフォンとチェロのためのディヴェ
ルティメント Op.74
(4)ヴィオラ・ソナタ第3番 Op.80
(5)チェロとピアノのための3つの小品
(6)ファゴット独奏のためのソナタ Op.46-9
(7)ファゴットとピアノのための子守歌
(8)アルト・サクソフォンとピアノのためのレシタティ
(1)フランツ・クライン(Cl)、
 ヴォルフガング・サヴァリッシュ(P)、
 録音:1963年9月10日モノラル
(2)アルフレート・ゾウス(Ob)、
 シャルロッテ・カセダンネ(Hrp)、
 録音:1976年10月14日ステレオ
(3)エミール・マンツ(アルトSax)、
 カール・ハインツ・モンマー(Vc)、
 録音:1955年 モノラル
(4)ゲオルク・シュミト(Va)、
 ハンス・アルトマン(Va)、
 録音:1959年5月30日 モノラル
(5)トーマス・ブレース(Vc)、
 エッカルト・ゼルハイム(Pf)、
 録音:1966年6月29日 モノラル
(6)エミール・シャンベルガー(Fg)
 録音:1964年2月20日 モノラル
(7)ヴェルナー・マウルシャト(Fg)、
 ヴィルヘルム・ノイハウス(Pf)、
 録音:1969年5月12日 モノラル
(8)フレート・テュルマー(アルトSax)、
 ヴィルヘルム・ノイハウス(Pf)、
 録音:1976年10月5日 ステレオ
VKJK1134、VKJK1135 に続く、ギュンター・ラファエルの音楽、Vol.3 は室内楽作品集。ギュンター・ラファエル(1903-1960)は、ベルリン生まれでライプツィヒを拠点に活動した作曲家。作風は 20 世紀前半のモダニズムを思わせるもので、第二次世界大戦後の作品でも前衛的な要素はない。没後 50年の2010 年頃から再評価が進んでいる。このCD に収録されている室内楽作品はいずれも佳作で、ヒンデミットやバルトークの室内楽作品が好きな人なら面白く聞ける音楽ばかりだろう。クラリネット・ソナタでは、ケルンの名クラリネット奏者フランツ・クラインを、名指揮者ヴォルフガング・サヴァリッシュが伴奏しているのが注目だ。いずれもドイツの放送局によるスタジオ収録の音源を用いています。

VKJK-1221
ギュンター・ラファエルの音楽 Vol.4〜交響的作品集
(1)スメタナ組曲 Op.40
(2)バレエ組曲「ヤボナー」 Op.66
(3)シンフォニア・ブレーヴェ.ニ長調 Op.67
(4)「動物学」 Op.83
(1)ヘルベルト・ケーゲル(指)ベルリンRSO
 録音:1955年4月5日ベルリン
(2)レオポルド・ストコフスキー(指)NDR響
 録音:1952年7月7日ハンブルク
(3)カール・シューリヒト(指)シュトゥットガルトRSO
 録音:1952年3月14日、シュトゥットガルト
(4)ロルフ・ラインハルト(指)シュトゥットガルトRSO
 録音:1965年2月26日
ギュンター・ラファエルの音楽 Vol.4 は交響的作品集。ケーゲル、ストコフスキー、シューリヒトといった大指揮者の録音である点も注目。スメタナ組曲は1937 年の作品。スメタナのピアノのためのボヘミア舞曲を元にしており、初演後しばらくは人気がありました。「ヤボナー」は、モンゴル民謡に基づくバレエ組曲。1949 年にチェリビダッケ指揮ベルリン・フィルハーモニーによって初演されました。シンフォニア・ブレーヴェは、1950 年にゲオルク・ルートヴィヒ・ヨッフム指揮デュイスブルク・フィルハーモニーによって初演。題名は「短い交響曲」の意。「動物学」は、序曲と終曲の間に、フラミンゴ、熊の踊り、ライオンとトラ、水族館、象、野獣舎と猿舎、鳥小屋と、いずれも1 分程度の短い曲を連ねたもの。どの作品も、渋めですが聞きやすい音楽です。
VKJK-1222
ヤダスゾーン(1831-1902):ピアノ四重奏曲ハ短調Op.77
メンデルスゾーン:ピアノ四重奏曲ヘ短調Op.2
シューマン:ピアノ四重奏曲変ホ長調Op.47
ライプツィヒ・ピアノQ

録音:2012年3月
ライプツィヒに縁の深い中期ロマン派の作曲家たちによるピアノ四重奏曲集。ヤダスゾーンはライプツィヒ音楽院の名教師として多くの作曲家を育て、対位法の名教科書も残した。ライプツィヒ・ピアノ四重奏団のメンバーいずれもライプツィヒ音楽院と何らかの関わりのある演奏家たちです。
VKJK-1225
ヴィドール(1844-1937):室内楽・歌曲・器楽曲作品集
(1)ヴァイオリン・ソナタ第1番 Op.50
(2)青い蝶 Op.31-2/忘れな草 Op.31-12
 幻想ワルツOp.26-3
 即興ワルツ Op.15-6
(3)リアは亡くなった/過ぎ去った時
最初の愛/なぜだか言って
 厳しいマエストロ/ラ・ビアンキーナ
(4)オルガンのための3つの新しい小品集
(1)〜(3)イルムトラウト・フリードリヒ(P)
(1)アンドレアス・ハルトマン(Vn)
(3)ウルリケ・フルデ(S)
(4)フェリックス・フリードリヒ(Org)

録音:2012年7月9-12、18日
フランスの作曲家、ヴィドール(1844−1937)の作品は、オルガン曲は多く録音されているものの、それ以外の録音は極めて少ない。このCDには、ヴァイオリン・ソナタやピアノ小品、歌曲など、珍しい作品が多く収録されています。オルガンは、マクデブルク大聖堂のシュッケ製オルガンを使用。
VKJK-1226
ツヴィッカウ聖マリアからの音楽
バッハ:トッカータとフーガ.ニ短調 BWV538
クレプス:コラール改作曲「イエス、私の命の命よ」 Krebs-WV533
 トッカータとフーガ.ホ長調 Krebs-WV406
ヴィエルヌ:幻想小品集第1組曲−アンダンテ
フランク:大オルガンのための3つのコラール〜コラール第3番 イ短調
レーガー:12の小品 Op.59〜メロディア
ラインベルガー:オルガン・ソナタ第14番 ハ長調 Op.165
ヘンク・ガレンカンプ(Org)

録音:2012年7月、ツヴィカウ
バッハからレーガーまでのオルガン作品を集めている。ヘンク・ガレンカンプは1958年、オランダ生まれのオルガン奏者。1997年からツヴィカウの聖マリア教会のカントールを務めています。
VKJK-1227
師弟〜リストとロイプケ
リスト:バッハのカンタータ「泣き、嘆き、悲しみ、おののき」および
 ロ短調ミサの「十字架につけられ」の主題による変奏曲
ロイプケ:オルガンのためのアダージョ
 オルガン・ソナタ ハ短調
 「詩篇94番」/トリオ 変ホ長調
ユルゲン・ヴォルフ(Org)

録音:2012年7月2−4日、ライプツィヒ
※14cm×19cmの縦長デジパック
1993年以来ライプツィヒの聖ニコライ教会のカントールを務めるユルゲン・ヴォルフによるリストとその弟子ロイプケのオルガン作品集。ユリウス・ロイプケ(1834−1858)はリストの優秀な弟子でしたが、24歳の若さで亡くなってしまいました。オルガン・ソナタ 「詩篇94番」は彼の最高傑作としてのみならず、19世紀半ばのオルガン曲の大傑作として知られている。ニコライ教会のフリードリヒ・ラーデガスト製作のオルガンを使用。
VKJK-1228(1SACD)
「トッカータ」
バッハ:トッカータ.アダージョとフーガ.ハ長調 BWV.564
バッハ:カンタータ 「心と口と行いと生活で」 BWV147〜「イエスは私の喜びであり続ける」
ボエルマン:ゴチック組曲 Op.25
リスト:ワーグナー「タンホイザー」の巡礼の合唱
フランク:前奏曲,フーガと変奏曲 Op.18
プライズマン(b.1952):トッカータ「称賛の歌」
ユルゲン・ヴォルフ(Org)

録音:2012年9・8−30日、ニコライ教会のフリードリヒ・ラーデガスト製
作のオルガン、ライプツィヒ
※14cm×19cmの縦長デジパック
1993年以来ライプツィヒの聖ニコライ教会のカントールを務めるユルゲン・ヴォルフによるバッハ、ボエルマン、リスト、フランク、プライズマンのオルガン曲集。ロバート・プライズマンは、1952年生まれの英国の作曲家。英国の少年合唱団、リベラの後ろ盾としても知られています。
VKJK-1230(9SACD)
ブルックナー:交響曲全集 ヘルベルト・ブロムシュテット(指)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウスO

録音:2005年-2012年ライプツィヒ・ゲヴァントハウスにおけるライヴ
分売で出ていた以下のセット化。第1番(VKJK1115)、第2番(VKJK1214)、第3番(VKJK1017)、 第4番(VKJK1018)、第5番(VKJK0931)、第6番(VKJK0816)、 第7番(VKJK0708)、第8番(VKJK0604)、第9番(VKJK1215)
VKJK-1231
ヴィヴァルディッシモ
エンヨット・シュナイダー(b.1950):ヴィヴァルディッシモ
ジャン=バティスト・ルイエ・ド・ガン(1688-ca1720):2つのトラ
ンペットのための協奏曲
ジャン・フランセ(1912-1997):「聖ヨハネの啓示」による組曲
ハンス=アンドレ・シュタム(b.1958):プロヴァンスのクリスマス・キャロルによるパヴァーヌ
ハンス=アンドレ・シュタム:2つのトランペットとオルガンのた
めの組曲
ヴィヴァルディ:2つのトランペットのための協奏曲ハ長調
マルクス・レーネルト(Org)、
ペーター・ロート(Tp)、
ペーター・メーンケディーク(Trp)

録音:2012年10月
ヴィヴァルディの 2 つのトランペットのための協奏曲はトランペットの世界ではよく知られた作品で後の世の作曲家が何人も同じ編成で作曲しています。このアルバムでは管弦楽のパートをオルガンで演奏し、他に2つのトランペットをフィーチャーした作品を集めました。シュナイダーの《ヴィヴァルディシッモ》はヴィヴァルディの時代の和声様式を採用しながら現代的でポップな作品にまとめているあたりはマイケル・ナイマンに通じる趣きがあります。フランセの《聖ヨハネの啓示》による組曲はあまり聴く機会のない作品だが、教会のステンドグラスから差し込む光のような荘厳な響きにあふれた感動的な作品。
VKJK-1232
ルカーシュ(1928-2007):レクイエム
トゥチャプスキー(b.1928):来てください、聖霊よ
5つのラテン語のモテット
オルバーン(b.1947):スターバト・マーテル
 清い心を
マティアス・ユング(指)
ドレスデン・モテットCho

録音:2008年5月1-3日、2009年4月25-26日、ドレスデン
ズデニェク・ルカーシュ、アントニーン・トゥチャプスキー、ジェルジュ・オルバーンと、20世紀の東欧の作曲家の無伴奏宗教合唱曲を集めている。マティアス・ユングは、1964年マクデブルク生まれの合唱指導者で1998年からドレスデン・モテット合唱団(1996年創立)の指導者に就任しています。
VKJK-1234
ギュンター・ラファエルの音楽 Vol.5〜コンチェルティーノと室内楽曲

(1)無伴奏ヴィオラ・ソナタ ハ短調 Op.7
(2)ヴィオラと小オーケストラのためのコンチェルティーノ.ニ長調
(3)フルート,ヴァイオリン,ヴィオラのための三重奏曲 変ロ長調 Op.48
(4)フルートと小オーケストラのためのコン
チェルティーノ Op.82
(1)-(3)ライナー・モーグ(Va)
(2)フアド・イブラヒモフ(指)
クリスティーネ・ラファエル・シュティフ
トゥングCO
(3)ヴィリ・シュヴェークラー(Fl)
(3)ギュンター・グーゲル(Vn)
(4)エルヴィン・ミルツコット(Fl)
カレル・アンチェル(指)ベルリンRSO

録音:(1)2011年5月2日ローマー,ドイツ、
(2)2011年3月10日ローマー,ドイツ、
(3)2067年1月25日WDRザール2
録音:(4)1957年12月6日東ベルリン
ギュンター・ラファエルの音楽 Vol.5 はコンチェルティーノ(小協奏曲)と室内楽曲集。無伴奏ヴィオラ・ソナタは、1924 年の作。フーガ、ガヴォット、メヌエット、ジーグを用いています。ヴィオラと小オーケストラのためのコンチェルティーノは1941 年の作品。弦楽器群にヴァイオリンとヴィオラを欠いており、不思議な暗さが漂います。三重奏曲は1940 年の作品。新古典主義風の明るい作品。フルートと小オーケストラのためのコンチェルティーノは1956 年の作品。ここに収録されているのは公開初演の 3 日前に放送用に録音したもの。チェコの巨匠アンチェルが指揮しています。
VKJK-1237(2CD)
ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス ヘルベルト・ブロムシュテット(指)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウスO
MDR放送Cho(ライプツィヒ)
ジモーネ・シュナイダー(S)、
ゲルヒルト・ロンベルガー(A)、
リチャード・クロフト(T)、
ヨッヘン・クプファー(Bs)

録音:2012 年9 月20-23 日ライプツィヒ・ゲヴァントハウスにおけるライヴ
※日本語オビ・解説付き
ブルックナーの交響曲全集を完成した巨匠ブロムシュテット&ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の最新録音はベートーヴェンの最高傑作とも言われる大作「ミサ・ソレムニス」です。今年9月に行われたライヴ録音が早くも発売になります。2005 年までカペルマイスターを務めたブロムシュテットが鍛え上げ、シャイーに引き継がれ好調を維持するゲヴァントハウス管弦楽団に、優秀なソリスト達を配し、ケーゲル以来の伝統を持ち近年はハワード・アーマンによって鍛えられたMDR 合唱団による理想的な演奏です。 現在(2012 年11 月)バンベルク交響楽団とブロムシュテットは来日してツアーを敢行中。85歳の高齢ながら年を感じさせない指揮ぶりで、大好評を博しています。
VKJK-1238
バッハ:クリスマス・オラトリオBWV.248 第1-3部 レオポルト・ランペルスドルファー(Boy-S)
トーマス・リーデ(男声A)、
ヤン・ヒュプナー(T)、ゲオルク・ルツ(Bs)
ホルガー・アイヒホルン(指)
レ・オーボイスト・ド・プリュス

録音:2012年9月18−20日ベルリン
バッハのクリスマス・オラトリオのうち、降誕節に関する3部を収録。合唱を用いずソリストの重唱にし(OVPP)、さらにソプラノはテルツ少年合唱団員、アルトはカウンターテノールを起用、オーケストラ(プロイセンのオーボエ奏者たちという意味だが、この場合のオーボイストは「楽師」くらいの意味)はもちろんピリオド楽器を使用しています。
VKJK-1239
「カンターテ・ドミノ」〜エーベルハルト・ベトヒャー作品集
2つのラテン語の讃歌
オルガンのための3つの間奏曲
3つのヴェネリッド・モテット
5つの初期キリスト教の讃歌
6声の無伴奏合唱のための讃歌
ダン・カロウセク(指)
アルス・ブルンネンシスCho
マレク・パラ(Org)

録音:2012年3月、ブルノ
1934年、ベルリン生まれの作曲家ベトヒャーの合唱作品集。アルス・ブルンネンシス合唱団は1979年ブルノで創立。ルネサンス、バロックの宗教音楽と、現代合唱曲を得意としている。ダン・カロウセクは1980年、ブルノ生まれの指揮者。2000年から当合唱団の指揮者を務めています。

VKJK-1303
バルバラ・ストロッツィ〜わが涙
ストロッツィ:わが涙
 もしあなたがそう望むなら、私はそれで構わない
ピッチニーニ:トッカータ第12番(テオルボ・ソロ)
 コレンテ第5番(テオルボ・ソロ)
ストロッツィ:私が何をしたというのだ
ストラーチェ:シャコンヌ(チェンバロ・ソロ)
ストロッツィ:閉じなさい、大胆不敵な唇を
フレスコバルディ:カンツォーナ第1番(チェロ・ソロ)
ストロッツィ:恋するヘラクレイトス
 私のリラよ、悲しまないで
カプスベルガー:カプスベルガー(テオルボ・ソロ)
カプスベルガー:カナリオ(テオルボ・ソロ)
ストロッツィ:何が出来よう?
フォンス・ムジケ
【今村泰典(テオルボ)
ドロテー・ルクレール(S)
ジョリー・ヴィニクール(Cemb)
レア・ラヘル・バーダー(バロックVc)】

録音:2013 年7 月24-26 日
レコード芸術 2014 年 9 月号特選となった「カール5世の時代のスペインのビウエラ音楽」(VKJK1318)に続く今村泰典のQUERSTAND レーベル第2弾。 ヨーロッパを拠点に活躍するリュート奏者今村泰典が主宰するアンサンブル“フォンス・ムジケ”の最新作!まとまった録音が少ないバロックの作曲家に焦点を当てリリースを続けており、今回はイタリア初期バロックの女流作曲家、バルバラ・ストロッツィの声楽曲と、同時代を生きたイタリアの作曲家の器楽曲が収録されています。歌手であり、作曲家だったストロッツィ。抒情的で愛を歌った歌曲を多数作曲。喜怒哀楽の情感を豊潤に表現した独自の作風を聴く事ができます。17 世紀イタリアの薫り漂うアルバム。日本語訳付き。
VKJK-1304
軽い娯楽と楽器の女王IV
ヨーゼフ・リクスナー:スペイン行進曲
ジーデ:蛍の密会
マリー=オーギュスト・デュラン:ワルツ
オッフェンバック:舟歌
スコット・ジョプリン:しだれ柳
エンリコ・トセッリ:セレナータ
ジョン・フィリップ・スーザ:九月のフィディリ
ほか全13 曲
ウルズラ・ボスハルト(Fl,Piccolo)、
ウルズラ・ハウザー(Org)

録音:2012 年10 月
19世紀後半から20 世紀半ばまで活躍した軽音楽作曲家の小品をフルートとオルガンにアレンジして集めた。フルートとオルガンの組み合わせは相性がよく、手回しオルガンのような効果がある。古きよき時代のヨーロッパの街角が見えてくるような楽しい内容。
VKJK-1312
女声無伴奏コーラスの魅力
明日の歌、キリストは天に昇った、
汝の門に置く、私はわが父のしもべ、
聖母マリア、詩編、アヴェ・マリア、
夕べの歌、ほか全14 曲
シャエラ(Sjaella)
【ヴィオラ・ブラッヒェ(S)、
フランチスカ・エーベルハルト(Ms)
ヘレーネ・エルベン(A)、
マリー・フェンスケ(S)、
マリー・シャルロッテ・ザイデル(MS)
フェリシタス・エルベン(A)】

録音:2013 年9 月
女性6 人からなるアカペラ・ヴォーカル・グループ、シャエラのアルバム第2 弾。グループ名はスウェーデン語で 「魂」を意味する。近年ではグラーツ国際アカペラコンクールウォードスウィングル賞 を受賞、 その他にも国際的に有名な音楽祭のコンサートに多数出演、2011 年に登場した初の CD 「Sjaella(VKJK1009)」は、ドイツ国内で各方面より絶賛された。ビートルズやジャズ・スタンダードからオリジナル曲まで、幅広いジャンルの音楽をレパートリーにしている。この CD に収められている曲は全曲オリジナルでルネサンス、バロックからロマン派、ポップスまで様々な要素がミックスされた美しいヒーリング効果の高いひたすら美しい音楽。
VKJK-1315(2CD)
6つの作品、5つの初演」〜聖トーマス教会少年
合唱団創立800周年の祝典音楽
CD1)
(1)バッハ:「クリスマス・オラトリオ」〜第6部 主顕節(公現祭)
(2)ビラー(b.1955):「聖トーマスの復活祭の音楽」(2011/12)〜独唱、合唱、管楽、コントラバスと打楽器のための
(3)ペンデレツキ:ミサ・ブレヴィス(2002/2012)〜児童合唱と合唱のための
(4)ヘンツェ(1926-2012):聖霊降臨日のための祝典音楽「風に乗って」(2011/12)〜合唱と器楽のための
(5)ハインツ・ホリガー(b.1939):「地獄・天国」(2011/12)〜無伴奏合唱と打楽器のためのモテット
(6)ブレット・ディーン(b.1961):「告知」(2011/12)〜合唱と小管弦楽のための
聖トーマス教会少年Cho
(1)-(4)(6)ゲオルク・クリストフ・ビラー(指)
(5)クリストフリート・ブレーデル(指)
(1)(2)(4)(6)ライプツィヒ・ゲヴァントハウスO
(1)トーマナー・パウル・ベルネヴィッツs
インゲボルク・ダンツ(A)、
クリストフ・ゲンツ(T)、
マルティン・ペッツォルト(T)、
パナヨティス・イコノモウ(Bs)
(5)アンサンブル・ヴォーカル・モデルン、
ウルリヒ・グラーフェ(Perc)

録音:2012-2013年ライヴ
※簡易な日本語解説入り・3ページ)
2012年に創立800 周年を迎えた聖トーマス教会少年合唱団が2012 年の1 月から2013年1月まで行った6 回の記念コンサートのライヴ。トーマス教会少年合唱団は1723 年から1750年まで バッハが音楽監督を勤め、バッハの多くの主要な声楽曲の初演を経験し、その後もバッハの音楽遺産を今日まで継承するという重要な役割を担ってきた。またこの一連の記念コンサートにあたって現代の作曲家に新作(一部は改訂初演)を委嘱し、初演することで 800 年の歴史にまた新たな 1 ページを付け加えた。なお現代音楽の巨匠ハンス・ヴェルナー・ヘンツェの「聖霊降臨日のための祝典音楽《風に乗って》」が彼のほぼ遺作となったことは感慨深い。
VKJK-1317
(1CD+BOOK)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の歴史Vol.4

(1)ベートーヴェン:交響曲第9番〜第4楽章(歓喜の歌)
(2)ライン川で鳴る真夜中の鐘の音
(3)ベートーヴェン:交響曲第8番
(4)フリードリヒ・チェルハ:ベートーヴェンの第9の開始部分によるパラフレーズ
全て、ライプツィヒ・ゲヴァントハウスO

(1)ヘルマン・アーベントロート(指)
レア・ピルティ(S)、シャルロッテ・ヴォルフ=マテーウス(A)、ハインツ・マッテイ(T)、ヨーゼフ・グラインドル(Bs)
(2)DRAフランクフルト放送音源
(3)ヘルマン・アーベントロート(指)
(4)リッカルド・シャイー(指)

録音:(1)1939年12月31日ゲヴァントハウス
(ライヴ/モノラル)
(3)1944年12月27日ライプツィヒ・コンコルディア・フェストザール(モノラル)
(4)2011年10月6日新ゲヴァントハウス
CD つき BOOK 型による「ゲヴァントハウス管弦楽団の歴史」シリーズ最新号。本 CD では1934 年より終戦の年まで音楽監督を務めたアーベントロートのベートーヴェンをメインに、そしてゲヴァントハウスによるチェルハへの委嘱新作を聴く。チェルハの新作はベートーヴェンの第9を素材にしながらも自由奔放なイマジネーションが拡がり、オーケストラの色彩が最大限に生かされたダイナミックな佳品。
付属の豪華ブックレット(体裁はCD 付きのBOOK です)はこのオーケストラの歴史が豊富な写真と資料とともに掲載されています(独語・英語)。CD は1枚ですが2枚分価格になります。
VKJK-1318
カール5世の時代のスペインのビウエラ音楽
ルイス・ミラン:曲集「エル・マエストロ」バレンシア1536年出版より(7曲)
ルイス・デ・ナルバエス:バリャドリード1538年出版の6巻からなる曲集より
(4曲)
アロンソ・ムダーラ:セビリア1546年出版の3巻からなる曲集より(4曲)
ディエゴ・オルティス:「変奏論」ローマ1553年出版より(4曲)
ルイス・ベネガス・デ・エネストローサ:「鍵盤楽器、ハープ、ビウエラのた
めの曲集」
アルカラ・デ・エレーナス1557年出版より(4曲)
ルイス・ミラン:曲集「エル・マエストロ」バレンシア1536年出版より(6曲)
今村泰典(ビウエラ)
使用楽器:2012 年ホセ・ミゲル・モレノ制作

録音:2013年4月
※ビウエラ研究家・小川伊作氏による日本語解説つき
ビウエラとはルネサンス時代にイベリア半島およびスペイン語圏で広く用いられたギター属の撥弦楽器で、敢えて言うならリュートとギターの中間といった音色と機能を持っている。楽器の起源は中世まで遡り、弓で奏するものと指で奏するものの2 種が存在し、弓で奏するものが後のヴィオラになったと伝えられる。この CD に収められているのは指で奏するタイプ、つまり今日言われる「ビウエラ」である。スペイン語圏では特に 16 世紀にこの楽器のための曲がさかんに作られ隆盛を極めたが17 世紀に入ってスペインの国力が衰えるとともにギターに取って代わられ姿を消した。現在残っている当時のビウエラは数えるほどわずかしかなく、このディスクで使われているのはは2012 年に作られたもの。リュートに似つつもどこか物憂げで深い響きを持ついまや世界的に珍しいビウエラで一枚のアルバムを作るのは日本が誇る世界的なギター・リュート奏者の今村泰典。ドイツ・グラモフォン(アルヒーフ)、ハルモニア・ムンディ、ソニー、ヴァージン・クラシックスの古楽部門の常連であるスペシャリストが満を持してのビウエラ・ソロ・アルバムの登場。これを聴いて遠い大航海時代に思いをはせるのも一興。
VKJK-1319
ロシアから来たタンゴ
あなたに感謝、疲れ果てた日、秋、
タンゴ・ピツィカート、忘れられない夜、
もしあなたが私を愛しているなら、
サモワール、ロシアの居酒屋、
ピアソラへのオマージュ
キバルディン四重奏団:
【ミハエル・キバルディン(Vn)、
アレクサンドルダー・パンコフ(バヤン)、
ジェン=ウーヴェ・ポップ(G)、
グイード・イェーガー(Cb)】

録音:2012 年7 月
キバルディン四重奏団はタンゴを中心に演奏するロシアのグループでジャズ、クラシック、ジプシーや様々なダンス・ミュージックの影響を受けつつ、どこまでもタンゴにこだわった曲作りとステージを行っている。タンゴとジプシー音楽、ロシア民謡などが何の矛盾もなく自然に融合した楽しい内容。
VKJK-1320
レーガー作品集
マックス・レーガー:オルガン・ソナタ第2 番ニ短調OP.60
コラール幻想曲《汝が怒りをもてわれを罰したもうな》Op.40-2
序奏とパッサカリア.ヘ短調Op.63
幻想曲とフーガ.ニ短調Op.135b
イシュトヴァン・エラ(Org)

録音:2012-13 年
後期ロマン派の官能的かつ華麗な響きにあふれたレーガーの代表的なオルガン・セレクション。オーストリアの美しいアルプスの山岳地帯シュネーベルクにある聖ヴォルフガング教会のイエームリッヒ・オルガンを使用。オルガニストのエラはハンガリー出身で 1976 年から 86 年までバロック・オーケストラ、コレッリ室内管弦楽団で芸術監督を勤めた。1999 年にはハンガリーよりフランツ・リスト賞を授与、2007 年にはナイトの称号を得ています。澄み切ったアルプスの空気を思わせる清冽なレーガー。
VKJK-1322
ライプツィヒ・ヴォーカルロマンティカー&OPUS4トロンボーン四重奏団
グレゴリオ聖歌:私たちの父
 恵み深き光の創り主
 世界の永遠の創り主
 私たちは平和に進み行こう
ストラヴィンスキー:我らが父
ビクトリア:見よ、正しき人の最後を
ジェズアルド:終祷の賛美歌
ジョスカン・デ・プレ:汝、貧しき者の憩いよ
モンテヴェルディ:グローリア
メンデルスゾーン:死者に祝福あれ Op.115-1
 知恵ある人は輝くOp.115-2
 神の忠告によって決められる Op.47-4
 霊泉 Op.64-4/好きな場所Op.99-3
シューベルト:聖なるかな
 夜/晩の穏やかさ
ブルックナー:慰めの音楽
リーツ:孤独
ブラームス:静かな夜に
ジルヒャー:ローレライ
クロイツァー:「グラナダの野営地」〜夕べの合唱
民謡(フロンマーマン編):素敵な月よ、お前はとても静かに
 冷たい地に
民謡(グラープナー,マウエルスベルガー編):月が出た
ライプツィヒ・ヴォーカルロマンティカー OPUS4 (トロンボーン四重奏団)
ユルゲン・オプファーマン(Org)

録音:2014 年4、5 月
男声合唱団による様々な合唱曲集。ライプツィヒ・ヴォーカルロマンティカーは、1987 年創立の合唱団で、ライプツィヒ歌劇場合唱団やMDR 放送合唱団のメンバーが参加している。CD 表記のメンバーは8 人。アンサンブル精度が高く、しかも木目調の温もりが感じられるs 優れた歌唱が楽しめる。
VKJK-1323
ハンス・フェーアマン(1860-1940)オルガン作品集IV
幻想曲と大フーガ「ペンテコステの日に」Op.16
7 つのコラール前奏曲Op.59,第1集
オルガン・ソナタ.ト短調Op.5
ディートリヒ・フォン・クネーベル(Org)

録音:2012 年7 月ドレスデン十字教会
第3集までMITRA レーベルで出ていたフェーアマン:オルガン作品集を引き継いだ企画。 ハンス・フェーアマンはドイツの作曲家でドレスデンを中心に活躍した。多くのオルガン曲、合唱曲、歌曲、オラトリオはロマン派の中期から後期の様式を兼ね備えた華麗な和声と壮大な展開が特徴。オルガン作品は明らかにリスト、レーガーの流れを汲む幻想的でロマンティックな音楽。
VKJK-1324
バッハからブロードウェイへII
「我が魂は主をあがめ」 SWV426(シュッツ)
「主をたたえよ、すべての異教徒よ」 BWV230(バッハ)
「アレキサンダーのラグタイム・バンド」(アーヴィン・バーリン)*
「ウェスト・サイド・ストーリー」メドレー(バーンスタイン/サットン)*
「剣の舞」(ハチャトリアン)*
「ピンク・パンサー」(ヘンリー・マンシーニ)*
「パリのアメリカ人」(ガーシュイン/サットン)*
「ミスター・サンドマン」(パット・バラード)*
「プレス」(ジョゼ・ジトニク)*
オーパス4(トロンボーン四重奏団)、
コニー・ゾマー(Perc)*

録音:2013年7月
オーパス4の QUERSTAND へのアルバム第 5 弾で好評の「バッハからブロードウェイへ(VKJK0420)」の第2集です。 オーパス 4 はライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のメンバーであったイェルク・リヒター、ディルク・レーマン、シュテファン・マイナー、ヴォルフラム・クーントの 4 名からなるトロンボーン四重奏団で1994年に結成、今年が結成20 周年の記念アルバムとしてバロックからブロードウェイのヒット・ナンバーをトロンボーンでオシャレに聴かせる。トロンボーン関係者は必携。

VKJK-1401
ヘンゼルト:室内楽作品集
ピアノとチェロのための二重奏曲 ロ短調 Op.14
夜想曲 変イ長調 Op.32
即興曲第1 番 ハ短調 Op.7
即興曲第2 番 ヘ短調 Op.17
即興曲第3 番 変ロ短調 Op.34
即興曲第4 番 ロ短調 Op.37
ロマンツェ ロ短調 Op.18-2
ロンド・セリオーソ.ニ短調
ワルシャワの思い出 変イ長調 Op.4-2
ポルカ ニ短調 Op.13-9
憂鬱なワルツ.ニ短調 Op.36
トッカティーナ.ハ短調 Op.25
ロマンツェ 変ロ短調 Op.10
練習曲 嬰ヘ長調 Op.2-6
オーロラ 嬰ハ短調 Op.30
小ロマンス 変ロ短調
朝のセレナード 変ニ長調 Op.39
子守歌 変ト長調
シュテファン・ブルクハルト(P)
ノルベルト・ヒルガー(Vc Op.14 のみ)

録音:2013年9 月
アドルフ・ヘンゼルト(1814-89)の生誕 200 周年記念の CD。基本的にピアノ作品を中心に収録し、冒頭に比較的規模の大きなピアノとチェロの二重唱を加えている。ヘンゼルトはバイエルンのシュヴァバッハの生まれ。ウィーンで学んだ後、ロシアのサンクトペテルブルグに移り、ここを拠点に活躍した。基本はドイツ・ロマン派だが、リスト的な華やかさも兼ね備えており、独特な魅力がある。このCD には世界初録音も含まれ、ヘンゼルトの素晴らしさを堪能できる。 シュテファン・ブルクハルトは地元ライプツィヒ出身のピアニスト。ノルベルト・ヒルガーもライプツィヒ生まれで、QUERSTAND に多く録音している。
VKJK-1403
イタリア協奏曲
(1)バッハ:イタリア協奏曲BWV971 (木管四重奏&ハープ)
(2)ニーノ・ロータ:サラバンド(ハープ)
(
(3)ヴィヴァルディ:「調和の霊感」〜第9 番(木管四重奏&ハープ)
(4)パスクッリ:ベッリーニへのオマージュ(イングリッシュ・ホルン&ハープ)
(5)デ・ロレンツォ:ディヴェルティメント第 2 番(フルート、クラリネット
&ファゴット)
(6)マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲
(木管四重奏&ハープ)
(7)プッチーニ:「トスカ」より“星は光りぬ”(木管四重奏&ハープ)
(8)デンツァ:フニクリ・フニクラ(木管四重奏&ハープ)
※(1)(3)(6)(7)(8)の編曲:ハインドリク・シュノーケ
アンサンブル・ディクス
【アンドレアス・ヌープ(Fl)、
アルブレヒト・ピンカールト
(Ob、イングリッシュHr)、
ハインドリク・シュノーケ(Cl)、
ローランド・シューレンブルク(Fg)
リアーヌ・ピンカールト(Hrp)】

録音:2014 年 7 月 21-24日
20 世紀ドイツの新即物主義を代表する画家オットー・ディクスが生まれた地、ワイマール地方のゲーラで結成されたアンサンブル。この CD では、イタリアの作曲家や、イタリアにまつわる作品をセレクトされています。ヴィヴァルディやバッハ、オペラの作品などを木管四重奏とハープという珍しい編成で演奏。心地良い音色が広がり、軽快に聴かせます。パスクッリの“ベッリーニのオマージュ”は、イタリアのオペラ作曲家ヴィンチェンツォ・ベッリーニの美しい旋律に溢れた作品。ハープとイングリッシュ・ホルンの柔らかな音に癒される。プッチーニは曲の華やかさを、語りかけるような優しさで表現し、“フニクリ・フニクラ”はユーモアに満ちている。これは多彩で楽しい。
VKJK-1405
ミヒャエル・マイヤーホフ(b.1956):EXIT E
ベンヤミン・シュヴァイツァー(b.1973):マラスクー
クリス・ニューマン(b.1958):我々が理解できる言語における奇妙な言葉
ベルンハルト・ラング(b.1957):モナドロジーXX...フランツI のために
エロール・ピアノ三重奏団:
【ウタ=マリア・レンペルト(Vn)、
マティアス・ローレンツ(Vc)、
シュテファン・エーダー(P)】

録音:2013 年1 月
ピアノ・トリオという編成は古典派からロマン派の時代に盛んに作曲されましたが、ここに収められた「ピアノ三重奏曲」はいずれも伝統や歴史を否定もしくは反抗するかのようなアグレシヴな筆致で書かれている。マイヤーホフの「EXIT E」はひたすら特殊奏法のノイズで構成され、ピアノでさえ内部奏法と思われるノイズを発し、それぞれの楽器が持つ伝統的ないわゆる普通の音は一切聴こえません。シュヴァイツァーのマラスクーはウェーベルン様式の静謐な音楽、ニューマン作品はタイトル通り、わかりやすい語法がデフォルメされたり中断されたりする多様式主義的な作品。ラングのモナドノジーXX はフレデリック・ジェフスキーのミニマリズムを思わせる知的な佳作。
VKJK-1406
ヒストリカル・トロンボーン1553-1837 Vol.3〜クラシック・トロンボーン
モーツァルト:ソナタ変ロ長調KV.292
ベートーヴェン:8 つの歌Op.52、3 つの歌Op.83 より
モーツァルト:「魔笛」組曲
ベートーヴェン:魔笛の主題による7 つの変奏曲WoO.46
モーツァルト:カンツォネッタ「窓のところに来てください」〜「ドン・ジョヴァンニ」より
エルコーレ・ニシーニ(Tb)
カタルズナ・ドロゴス(フォルテ・ピアノ)

録音:2013 年10 月
ヒストリカル・トロンボーンの第3集。ルネッサンス編(VKJK1012)、バロック編(VKJK1204)に続いてクラシック編です。18 世紀後半に製作された歴史的トロンボーンで聴くモーツァルトとベートーヴェン。モーツァルトのソナタ KV.292 はバス・クラリネットで演奏されることが多い。ベートーヴェンの魔笛の主題による7 つの変奏曲WoO.46 もチェロで演奏されることがほとんどでトロンボーンで演奏されることは稀である。フォルテ・ピアノも 18 世紀後半のオリジナル楽器で 18世紀の響きを忠実に再現しようとする試み。
VKJK-1407
フランツ・トゥンダー(1614/15-1667)声楽曲・オルガン作品集
時をたもて!賛同する我らを呼び出し
前奏曲へ長調/ああ慈悲深きイエス
イエス・キリストわれらの避難所
カンツォーナ.ト短調/わが愛する神へ
主は私に与える/前奏曲ト短調
ほか全14 曲
ラ・ドルチェッツァ:
【ウルリケ・ホフバウアー(S)、
マルクス・フライグ(Br) 、
マイケル・フュアースト(Cemb)、
ヴェロニカ・スクプリク(Vn)】
アルヴィド・ガスト(Org)

録音:2013 年8 月
フランツ・トゥンダーは 17 世紀ドイツの作曲家・オルガニストで北ドイツの初期バロック音楽から、J.S.バッハヘ至る時代に活躍した。北ドイツ・オルガン楽派の重要な存在だったにも関わらず今日では作品のほとんど忘れられており、生誕400 年を記念してのリリース。これを機に演奏と研究がさかんになることが今後期待される。清流のように澄み切ったオルガンと天使のようなソプラノの歌声は聴き手に眩いばかりの恍惚感を与える。
VKJK-1411
リューベックの聖マリア教会から生まれた声楽曲と器楽曲
ペーター・ハッセ:オブリガード・ペダルのための前奏曲ヘ長調(オ
ルガン)
 7 声のミサ
 モテット「ああ私が聞いていることでしょう」
フランツ・トゥンダー:7つのヴィオールのためのシンフォニア
 宗教コンツェルト「われとともに神の慈しみを
讃えよ」
 コラール幻想曲「キリストは死の縄目につながれたり」(オルガン)
 宗教コンツェルト「汝の怒りをひるがえし」
 カンタータ「ダビデの子にホザンナ」
 コラール編曲「イエス・キリスト、神の御子」(オルガン)
ディートリヒ・ブクステフーデ:カンタータ「愛するキリスト者よ、今ぞ喜べ」
ハンナ・ツムザンデ(S)、
コルネリア・ザムエリス(S)、
シュテファン・カーレ(A)、
トビアス・フンガー(T)、
ベンヤミン・グラウビッツ(T)、
ヨアヒム・ヘッヒバウアー(Bs)
ヨハネス・ウンガー(Org 、指)
カペラ・セイント・マリエン

録音:2014 年4 月&5 月
2014 年で生誕 400 年を迎えたオルガニスト&作曲家のフランツ・トゥンダーを記念して製作されアルバムです。ドイツの港湾都市リューベックにある聖マリア教会の首席オルガニストだった、トゥンー、ハッセ(トゥンダーの前任)、ブクステフーデ(トゥンダーの後任)の宗教曲、器楽曲、オルガン曲を録。17 世紀の北ドイツの音楽文化に多大な貢献をした3 人の静謐で美しい音楽の数々。伝統が脈と引き継がれていることを感じられる響きです。
VKJK-1412
ロマンティック・ホルン四重奏曲集
コンスタンティン・ホミリウス:ホルン四重奏曲Op.38 変ロ長調
ロッシーニ:狩のランデヴー
アントニオ・リヒター:狩のホルンのための6 つの小品
ヴィルヘルム・アルブレヒト・リュトゲン:ヴァルトホルンのためのホルン四重奏曲Op.19 変ホ長調
リムスキー=コルサコフ:ノットゥルノ
ジャック=フランソワ・ガレ:大四重奏曲Op.26
ライプツィヒ・ホルン四重奏団
【マックス・ヒルペルト(Hrn)、
ティーノ・ベールク(Hrn)、
ヨハネス・ヴィンクラー(Hrn)、
ミハエル・ギューネ(Hrn)】

録音:2002〜07 年
ライプツィヒ・ホルン四重奏団は、1951 年に結成された伝統のある四重奏団です。ドイツのライプツィヒ放送響と、MDR 響のホルン奏者たちが所属しています。ロマン派時代の作品が収録され、4 人のテクニックに裏打ちされた絶妙のアンサンブルにより、やわらかい響きが美しい。ホミリウスの“ホルン四重奏曲”は、4 人それぞれの音域を生かしたかっこいい曲。ジャック=フランソワ・ガレは19 世紀フランスのホルン奏者でホルン作品も多数作曲しています。
VKJK-1413
様々な楽器の伴奏によるバロック・カンタータとアリア
A.スカルラッティ:ソプラノとクラリネットと通奏低音のための2 つのアリア/
ヘンデル:カンタータ「ヴィーナスとアドニス」 HWV 85
テレマン:希望は私を慰める
パーセル:このように悲観的な世界が輝き始め
コレッリ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタOp.5-8、
ほか全12 曲26 トラック
フリードリケ・ホルツハウゼン(S)、
ズザンネ・エールハルト( バロック Cl, リコーダー,シャルマイ)
ザビーネ・エルドマン(Cemb, Org)

録音:2013年3月
軽やかでさわやかなバロック歌曲集。ソプラノのフリードリケ・ホルツハウゼンはライプツィヒ出身でゲバントハウス管弦楽団と多く共演、ベルリン・フィルでも多くの宗教曲のソリストを務めている。、通奏低音の他にクラリネットやリコーダーが入って色彩豊かで典雅な世界が広がる。
VKJK-1414
プーランク:小象のババールのお話*
フォーレ:ドリー〜4 手連弾のための
サン=サーンス:動物の謝肉祭〜4 手連弾版*
デュオ・トゥーシュ
【アナーノ・ゴキエッリ(P)&フランク=インモ・ジックナー(P)】
ミハエル・ゼンス(語り・ドイツ語) *

録音:2013年9月
「小象のババール」と「動物の謝肉祭」はドイツ語による語りつき。語りのミハエル・ゼンスはナレーターが必ずしも本業ではなく、ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学でヴァイオリン、ピアノと歌を学び、その後、フリーランスのキャバレー・アーティストとして活動、作家としても活躍するマルチ・タレント。
VKJK-1415
クリスティーナ・マイスナー無伴奏チェロ
尹伊桑:グリシー
ペーター・エトヴェシュ:ポリーへの2 つの詩
アドリアーナ・ヘルスキー:名詞への名詞U
シャリーノ:夜の限界へ
レネ・メンゼ:touch...windows
B.A.ツィンマーマン:4 つの短い習作
クラウス・フーバー:荒いブラシ
クリスティーナ・マイスナー(Vc)

録音:2013 年10 月
独奏チェロのための前衛音楽集。尹伊桑、フーバーら巨匠から比較的若い世代のヘルツキまでヨーロッパ(アジア)の代表的な前衛作曲家の作品が一同に会する。クリスティーナ・マイスナーはザクセン出身のドイツのチェリスト。ワイマールのフランツ・リスト音楽院でスタニスラフ・アポーリンに学んだ。現代音楽を得意中の得意としており、このアルバムの作曲家以外にはラッヘンマン、細川俊夫、クラムなどをレパートリーとしています。
VKJK-1416
マウエルスベルガー:オルガン作品集
導入とパッサカリア.イ短調 RMWV446
ああ来てください、真実の精神よ RMWV229
前奏曲と二重フーガ.ニ短調 RMWV447
太陽は下へと輝き RMWV204
導入、チャコンナ、管楽器による終曲を伴ったコラール.ホ短調 RMWV445
エンリコ・ランガー(Org)
ザンクト・アンネン・ブラス=コレギウム

録音:2014 年6 月 12-14 日
ルドルフ・マウエルスベルガー(1889-1971)といえば、1930 年から亡くなるまでドレスデン聖十字架教会のカントールを務めたことで有名で、指揮者として多数の録音も残している。一方、彼は作曲家としても多数の作品を残している。このCD にはオルガン作品を5 曲収録。どれも充実した作品だが、ことに「導入、チャコンナ、管楽器による終曲を伴ったコラール」は、文字通り最後に管楽合奏と打楽器が参加し、壮大な音楽となっている。エンリコ・ランガーは 1976 年、アンベルク=ブフホルツ生まれのオルガニスト。同地の教区の楽長補佐を務めている。
VKJK-1418
コリン・モービー(1936-):宗教的合唱作品集
収録曲/祝祭を祝う/カンターテ・ドミノ/ミサ・ブレヴィスイ長調/神を讃えよ/慈善と愛のあるところ/自然における神の栄光/主はわが牧者なり/ハレルヤ-コーダ/汝はペテロなり/オルガンが鳴り響く/ミサ「平和の王子」/アヴェ・マリア/ラウダーテ・ドミヌム/夜がやってくる/大いなる神よ、私たちはあなたをほめたたえる
ドレスデン・モテットCho、
マティアス・ユング(指)、
ホルガー・ゲーリング(Org)、
フィルハーモニック・ブラス・ドレスデン

録音:2014 年
アイルランドの作曲家、合唱指揮者であるコリン・モービー。透き通るようなメロディ、躍動する歌声、とても美しく親しみやすい合唱曲ばかり。ジョン・ラターを彷彿とさせる雰囲気があります。声のエネルギー、力強さから感じる「癒し」を堪能できます。雄大な情感が聴く人を包み込む。おすすめです。
VKJK-1419
ヘンデル:水上の音楽 HWV 348/350 抜粋(9 曲)
「エジプトのジューリオ・チェーザレ」〜エジプトの地は今こそ贈るように,狡猾な狩人は静かに身を隠して行く,花咲く心地よい野原で*
コンチェルト・グロッソ Op.6-6 HWV324
「ソザルメ、メディアの王」〜私は恥ずべき恐ろしい企てに立ち向かう*
「アルミーニオ」〜私は死にに行く,栄光の道を守って*
ベルンハルト・フォルック(指,Vn)
ハレ・ヘンデル音楽祭O
ベンノ・シャハトナー(C.T)

録音 : 2017 年10 月11−13 日 ハレ
ヘンデリアン要注目の CD。ベルリン古楽アカデミーの創設(1982 年)メンバーで、ゲオルク・カルヴァイトと並んでこの楽団のコンサートマスターを務めるベルンハルト・フォルックが、ヘンデルの生地の音楽祭のオーケストラを指揮してヘンデルの管弦楽曲とオペラのアリアを演奏している。水上の音楽は 3 つの組曲からほぼ半分を選曲して並べたもので、しかももともと屋外演奏用の音楽だったことを考えて様々な打楽器を薬味的に加えている。打楽器を採用した水上の音楽は稀だろう、祝祭的気分がいや増している。 アリアを歌うベンノ・シャハトナーはドイツの若いカウンターテノールの逸材。瑞々しい声に加えて技術も高度。
VKJK-1420(2CD)
テュルク、ライヒャルト、レーヴェ:鍵盤作品集
ダニエル・ゴットリープ・テュルク(1750-1813):「愛好家のための 6 つのピアノ・ソナタ」より第4 番ト長調
ダニエル・ゴットリープ・テュルク:「12 のピアノ・ソナタ・コレクション第2集」より第3 番イ長調
ヨハン・フリードリヒ・ライヒャルト(1752-1814):ピアノフォルテのためのグランド・ソナタ.ヘ短調
カール・レーヴェ(1796-1869):ピアノフォルテのための大ソナタホ長調Op.16
ダニエル・ゴットリープ・トゥルク:やさしいピアノ・ソナタ集
ヨハン・フリードリヒ・ライヒャルト:ペトラルカのオードについての小品
トビアス・コッホ(フォルテピアノ&チェンバロ)

録音:2013 年 11 月
ドイツのハレにあるヘンデル博物館に所蔵している歴史的鍵盤楽器のコレクションで演奏された貴重な録音!ハレと繋がりのある 3 人の作曲家の音楽を演奏しています。モーツァルトと同時代に活躍したドイツの作曲家であり重要な教育者でもあったトゥルク。現在でも使われている「クラヴィーア教本」を出版したことでも有名です。プロイセン王国の作曲家だったライヒャルト、ドイツ初期ロマン派の作曲家レーヴェの3 人の作品を4 台のフォルテピアノ&チェンバロを弾き分け、その楽器の特色や音色を聴くことが出来ます。シューマン・シリーズ(GENUIN レーベル)など多数リリースのある実力派トビアス・コッホの卓越したテクニックにも注目です。
VKJK-1421(3CD)
フリードリヒ・ヴィルヘルム・ルスト(1739-1796):12 のソナタ
ソナタ第1 番 ヘ長調 Cz.18
ソナタ第2 番 ト短調 Cz.24
ソナタ第3 番 変ホ長調 Cz.14
ソナタ第4 番 ト長調 Cz.21
ソナタ第5 番 イ長調 Cz.110
ソナタ第6 番 変ニ長調 Cz.30
ソナタ第7 番 ニ短調 Cz.32
ソナタ第8 番 ホ短調 Cz.16
ソナタ第9 番 ト長調 Cz.23
ソナタ第10 番 ハ長調 Cz.10
ソナタ第11 番 嬰ヘ短調 Cz.41
ソナタ第12 番 ニ長調 Cz.11
ルスト(ダンディ編):ソナタ第2 番ト短調Cz.24〜第3 楽章
イルトン・ウジュニスキ(クラヴィコード)

録音:2009 年8 月25-30 日,11 月4-9 日,ハレ
18世紀後半のドイツの作曲家、フリードリヒ・ヴィルヘルム・ルスト(1739―1796)の鍵
盤楽器のためのソナタ 12 曲を収録、しかもクラヴィコードを用いた演奏という凝った録
音。ルストはドイツ、デッサウ近郊のヴェルリッツの生まれ。アンハルト=デッサウ公レオポルト3 世(ほぼ同年齢)に気に入られ、1765 年から翌年にかけて公のイタリア遊学に同行、直接イタリアの音楽を学んだ後、長年に渡って公に仕えた。ルストの録音は極めて少なかったので、これは待望のCD だ。
ウジュンスキは1960 年、ブラジル、サンパウロ生まれのチェンバロ奏者。18 歳でパリに渡り、ユゲット・ドレフュスらに学んだ名手。この録音にはハレのヘンデル博物館所蔵のカール・ゴットロープ・ザウアー製作(1807 年、ドレスデン)のクラヴィコードを使用している。
VKJK-1423
ビーバー:ロザリオのソナタ(ローゼンクランツ・ソナタ)集第1集
フリーデルハウゼン教会の鐘の音
ビーバー:ロザリオのソナタ第1集 (ソナタ第1 番〜第5 番)
ブクステフーデ:オルガンのためのパッサカリア.ニ短調BuxWV.161
アンネ・シューマン(バロックVn)
ゼバスチャン・クネーベル(Org)

録音:2007 年8 月フリーデルスハウゼン
ビーバーの名作「ロザリオのソナタ(ローゼンクランツ・ソナタ)」全3集から第1集を収録しています。ビーバーの前に教会の鐘の音、後にはオルガン独奏作品を収録するなど雰囲気豊かな味わい深い1枚になっております。ヴァイオリンのアンネ・シューマンはヴァイマールとドレスデンで音楽を学び、1989 年にゲヴァントハウス管弦楽団の奏者としてキャリアをスタートしました。その後古楽に魅せられピリオド楽器奏者に転向しています。このアルバムでも鄙びた哀愁のあるバロック・ヴァイオリンが味わい深いです。
VKJK-1424
「星に寄せて」〜シューマン夫妻の合唱曲
シューマン:4つの二重合唱曲 Op.141
 ロマンスとバラード Op.67
 ロマンスとバラード Op.75
クララ・シューマン:エマヌエル・ガイベルの詩による 3 つの混声合唱のための作品(ヴェネツィアの晩の祭/前へ/ゴンドラ漕ぎ)
マティアス・ユング(指)
ザクセン・ヴォーカルアンサンブル

録音:2011 年6 月19 日、2012年 5 月 11-13 日
シューマン夫妻の混声合唱曲を収録。クララの曲集が珍しい。 マティアス・ユングは1964 年、マグデブルク生まれの指揮者。主に合唱指揮で知られている。ザクセン・ヴォーカルアンサンブルはユングによって1996 年に創立されたドレスデンの合唱団。
VKJK-1425
テューリンゲンのオルガン第5 集〜オルガン製作者ヨハン・ゲオルグ・フィンクのオルガン
ヨハン・ハインリヒ・ブットシュテット(1666-1727):プレリュードとカプリッチ
ョ/プレリュードとリチェルカール/いと高きところには神にのみ栄光あれ/キリストの死の縄目につながれたり/天使の群れは、天より来れり/われいずこにか逃れゆくべき
ニコラス・フェッター(1666-1734):フーガ.ハ長調/フーガ.ハ長調/フーガ.ト長調/フーガイ長調/いと高きところには神にのみ栄光あれ/キリストの死の縄目につながれたり/別形/イエス、わが喜び
アンドレアス・アームストロフ(1670-1699):いと高きところには神にのみ栄光あれ/イエス・キリスト主にのみたよりまつる/われらみどり児生まれたもう/主イエス・キリストよわれらをかえりみたまえ/別形/我々は生命の中に死を抱いている/主はわが信頼すべき羊飼いなり
ライナー・ゲーデ(Org)
使用オルガン:ノイシュタット・アン・デア・オルラの聖ヨハネ正教会
アルテンボイテンの教会分会堂
ヴィアーツェーンハイリゲンの教区教会

録音:2010 年8 月、78’47
18 世紀ドイツの重要なオルガン製作者ヨハン・ゲオルク・フィンク。テューリンゲン地方の3 つのオルガンを使用して録音されています。
VKJK-1426(2CD)
バッハ:6つのトリオ・ソナタ+シュヴェンケ:オルガン作品集
バッハ:6 つのトリオ・ソナタ(ソナタ第1 番 変ホ長調 BWV525/ソナタ第2 番 ハ短調 BWV526/ソナタ第3 番 ニ短調 BWV527/ソナタ第4 番 ホ短調 BWV528/ソナタ第 5 番 ハ長調 BWV529/ソナタ第 6 番 ト長調
BWV530)
シュヴェンケ:フゲッタ.ハ長調/フゲッタ.ト長調/フーガ.ハ長調/フーガ.ヘ長調/フーガ・カノニカ.ロ長調/フーガ・ディアトニカ.ヘ長調
ライナー・ゲーデ(Org)

録音:2012 年5 月17−19日、アンスバッハ
バッハのオルガン作品でも人気の高い6 つのトリオ・ソナタに、バッハより80 年ほど下の世代の作曲家クリスティアン・フリードリヒ・ゴットリープ・シュヴェンケ(1767-1822)のフーガなどを挟んだもの。 ライナー・ゲーデはアンスバッハの市と修道院のカントールを務めている。アンスバッハの聖グンベルトゥス教会に設置されたヨハン・クリストフ・ヴィーグレプ製作(1736-1739)のオルガンを使用。明るく抜けの良い響きが美しい。
VKJK-1427(2CD)
バッハ:クラヴィーア練習曲集第3巻
前奏曲 BWV552-1
コラール集 BWV669-BWV689
デュエット集 BWV802-BWV805
フーガ BWV552-2
ライナー・ゲーデ(Org)

録音:2010 年7 月8-10 日
バッハの大作、クラヴィーア練習曲集第3 巻の録音。ライナー・ゲーデはアンスバッハの市と修道院のカントールを務めている。オランダで古いオルガンの構造や演奏法を勉強し、現在はヨーロッパ各地のオルガンを演奏している。この録音ではアンスバッハの聖グンベルトゥス教会に設置されたヨハン・クリストフ・ヴィーグレプ製作(1736-1739)のオルガンを使用。
VKJK-1429
「セラフ」
ハヤ・チェルノヴィン(b.1957):漸進的な刃(2012)
ヨンギー・パクパーン(b.1945):瞬間‐祈り(2013)
ルネ・メンゼ(b.1969):幻想曲と変奏曲(2006)
リサ・シュトライヒ(b.1985):SERAPH(2013)
クリスティーナ・マイスナー(Vc)、
ポウル・ショルストラップ・ラーセン(Org)
ラインハルト・ゼーリガー(Vc)

録音:2013-14 年
イスラエル、韓国、ドイツ、スウェーデン…気鋭の現代音楽作曲家が書き下ろしたチェロとオルガンのための作品。ノイズのようなサウンドも包み込んでしまう、教会に響く神秘的な残響、音と音の間の緊迫した空気が刺さる。ワイマールのフランツ・リスト音楽院でスタニスラフ・アポーリンに師事したドイツのチェリスト、クリスティーナ・マイスナーは現代音楽を得意としており、ラッヘンマン、細川俊夫、クラムなどレパートリーも多数。
VKJK-1433
4 本のトランペットとティンパニとオルガンのための祝典音楽
M.-A.シャルパンティエ:「テ・デウム」より“前奏曲”
J.S.バッハ:トッカータとフーガニ短調BWV565
テレマン:協奏曲ニ長調
ヴィドール:オルガン交響曲第5 番〜アレグロ・ヴィヴァーチェ
J.S.バッハ:教会カンタータ第 147 番《心と口と行いと生涯BWV147》より“イエスは私の喜び”
ヘンデル:王宮の花火の音楽
J.S.バッハ:《クリスマス・オラトリBWV248》より“ああ、心から愛する幼子イエスさま”
レスデン・トランペット・コンソート
【マティアス・シュムッツラー(Tp)、トビアス・ウェルナー(Tp)、フォルケル・シュテークマン(Tp)、ゲルト・グラナー(Tp)】
トーマス・カプラー(ティンパニ)
ホルガー・ゲーリング(Org)

録音:2005 年12 月31 日 ドレスデン聖十字架教会
シュターツカペレ・ドレスデンのメンバーで結成された“ドレスデン・トランペット・コンソート”。ドレスデン聖十字架教会の大晦日に行われるコンサートには毎年 3000 人以上が訪れ、クリスマス・シーズンには約 5 万人もの人がドレスデンの大きな教会を訪問します。このアルバムは、2005 年12 月31 日に行われた、そのコンサートの模様を収めたもの。荘厳でいながら華やかなお祝いの雰囲気に満ち溢れた幸せな時間。教会の響きが音楽を優しく包みこんでいるよう。 1曲目のシャルパンティエの“前奏曲”は、ヨーロッパの様々なイベントのオープニング・ファンファーレとして演奏されている作品。爽やかでいて、勇壮な音楽です。

VKJK-1503
アントニオ・スカンデッロ(1517-1580)の音楽
「天国にて」(1568)/「地上で」(1572)
(主への信頼、キリストは昇天された、小さな子供たちは苦しみます、全ての王を賛美、残酷な女、ああ甘く甘く、今夜はどうしているの/他、全17 トラック)
クラリッサ・ティーム(S)
ジョバンニ・カンタリーニ(T)
ズザンネ・ショルツ(指)
コルデー・フライベルゲンシス

録音:2014 年9 月
スカンデッロはイタリア・ベルガモの出身で 30 代よりドレスデンの宮廷楽長を務め、終生この地で活動、音楽史的にはイタリア音楽とドレスデンの伝統を結び付けた作曲家として評価されている。このディスクではルネサンス・ヴァイオリン、ヴィオールのアンサンブルを背景にソプラノ、テノールの愛らしい旋律が花を添える。後期ルネサンスの優美な歌曲集。
VKJK-1505
アンナベルク=ブッフホルツ聖アンナ教会のオルガン
ジャン・ラングレ(1907-1991):9 つの小品より「ラプソディ・グレゴリエンヌ」「私の魂は平和な終わりを求めて」
ヤン・ヤンカ(b.1933):地上に人がいる限り
ジョルト・ガルドニー(b.1946):天と地のために歌う
M.シュピラー(b.1932):コラール「全ての神に感謝」による半音階的トッカータ
A.F.クロップフライター(1936-2003):小さなパルティータ
ジャン・アラン(1911-1940):リタニ
ベルナルド・ユリア(1922-2013):グレゴリア組曲
マティアス・ジュス(Org)

録音:2014 年 8 月アンナベルク=ブッフホルツ聖アンナ教会
ブッフホルツ聖アンナ教会は1499 年に完成されたドイツ・ザクセン州にある後期ゴシック様式による教会。ここに備え付けられたヴァルカー・オルガンは 1883 年に作られた比較的新しいオルガンで当時としては最新の機能を備えていた。収められた作品は 20 世紀ドイツ、フランスの作曲家によるものだが、いずれも前衛色はなく、後期ロマン派、印象派、時にはジャズを思わせるイディオムも登場。近代オルガンの美しい色彩がいろいろと楽しめる一枚。
VKJK-1506
ビーバー:ロザリオのソナタ 第2集
ビーバー:ロザリオのソナタ 第2集 (第6番〜第10番)
パッヘルベル:シャコンヌ.ニ短調
アンネ・シューマン(バロックVn)
セバスチャン・クネーベル(Org)

録音:2007 年8 月 カルテンレングス
フェルト教会、45’10
ビーバーの名作「ロザリオのソナタ(ローゼンクランツ・ソナタ)」第2集。17世紀の偉大なヴァイオリニストであり作曲家だったビーバーの最高傑作。聖母マリアへの祈りを表した15のソナタに無伴奏の“パッサカリア”からなる大作。“スコルダトゥーラ”と呼ばれる調弦を変えて演奏する技法の難曲です。この第2集は『受難』。この「ロザリオのソナタ」の冒頭には、演奏するオルガンのあるドイツ、カルテンレングスフェルト教会の鐘の音が響き渡ります。ヴァイオリンのアンネ・シューマンはヴァイマールとドレスデンで学び、1989 年にライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のヴァイオリン奏者として活動を始めます。その後ピリオド楽器奏者に転向し、イングリッシュ・バロック・ソロイスツや、クールザクセン・カペレ・ライプツィヒなどで活躍。
VKJK-1507
ビーバー:ロザリオのソナタ 第3集
ビーバー:ロザリオのソナタ 第3集 (第11番〜第15番、パッサカリア)
ブクステフーデ:シャコンヌ.ホ短調 BuxWV 160
アンネ・シューマン(バロックVn)
セバスチャン・クネーベル(Org)

録音:2007 年8 月 カルテンレングス
フェルト教会
ビーバーの名作「ロザリオのソナタ(ローゼンクランツ・ソナタ)」第3集。この第3集は『復活』。この「ロザリオのソナタ」の冒頭には、演奏するオルガンのあるドイツ、テューリンゲン州のヴァルタースハウゼン市教会の鐘の音が心地よく響き渡ります。ヴァイオリンのアンネ・シューマンはヴァイマールとドレスデンで学び、1989 年にライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のヴァイオリン奏者として活動を始めます。その後ピリオド楽器奏者に転向し、イングリッシュ・バロック・ソロイスツや、クールザクセン・カペレ・ライプツィヒなどで活躍。
VKJK-1508
マリー・ジャエル(1846-1925):ピアノ作品全集Vol.1
ピアノ・ソナタ/アルバムの綴り
6つの小品
6つのロマンティックな素描/憂鬱なワルツ
かわいいワルツ
コーラ・イルゼン(P)

録音:2014年2月ケルン
(日本語解説付き)
マリー・ジャエルはフランス・アルザス地方の出身でシュトゥットガルトとパリでピアノを学んだ後、個人的にサン=サーンスとフォーレに作曲を師事した。またピアニストである夫を通じてリスト、ブラームスにも私淑していた。彼女の作品は生前パリで高く評価されピアノ曲、オペラ、交響楽など多くの作品を発表したが今日では殆ど忘れられている。作風はリスト、ショパン、ブラームスらの影響を受けた典型的なロマン派様式。ピアニストのコーラ・イルゼンはジャエルの音楽に共感し今後、ピアノ作品全集録音を行う予定。
VKJK-1509
ファニー・(メンデルスゾーン) ヘンゼル(1805-1847):ゲーテ歌曲集
子守唄、漁師、最初の損失、
さすらい人の夜の歌、五月の歌、川、
湖上にて、家の庭、ズライカへ、憂鬱な喜び、
あこがれ他、全28曲
トビアス・ベルント(Br)
アレクサンダー・フライシャー(P)

録音:2011 年1 月-2 月ボン
フェリックス・メンデルスゾーンの姉ファニーがゲーテの詩に作曲した歌曲集。ファニーは近年、大作曲家の姉としてではなく一人の優れた女流作曲家として再評価が進んでおり、これらの歌曲でもシューベルトにも勝るとも劣らない言葉と音楽の優れた融合がなされている。バリトンのトビアス・ベルントはフィッシャー・ディースカウとトマス・クアストフに師事、コンサート歌手としてドイツ歌曲の他、リリンク、ヘレヴェッヘなどと共演し宗教曲でも存在感のある歌を聴かせている。師匠ディースカウの若き日を彷彿とさせる貫禄ある歌声に注目。
VKJK-1510
マリー・ジャエル:ピアノ作品全集Vol.2
ダンテを読んで〜ピアノのための18の小品
T「地獄の門」で聞きしこと(全6曲)
U『神曲』より「煉獄編」で聞きしこと(全6曲)
V『神曲』より「天国編」で聞きしこと(全6曲)
コーラ・イルゼン(P)

録音:2013 年9 月30-10 月3日、ケルンWDR フンクハウ
※日本語解説付き
天才女流ピアニストとして名を馳せ、さらに作曲家としても活躍したマリー・ジャエル (1846-1925)ピアノ作品全集の第2巻(全4巻で完結予定)。サン=サーンスやフォーレに作 曲を師事し、パリ音楽院ピアノ科を首席で卒業。1887年には女性として初めてパリ作曲家協 会の会員になりました。このアルバムはイタリアの詩人であり哲学者のダンテ・アリギエーリの 代表作である叙事詩「神曲」からインスピレーションを得た性格的小品集。後期ロマン派の作 風で、「神曲」を音楽で表現した興味深い、知られざる作品です。
VKJK-1511
ドーレス&J.S.バッハ:カンタータ集
ヨハン・フリードリヒ・ドーレス(1715-97):詩編150“聖所で主を賛美せよ” 詩編CXI“私は心を尽くし感謝を”
バッハ:神よ、われら汝に感謝すBWV29
デルテ・マリア・サンドマン(S)
アンネカトリン・ラープス(A)
パトリック・グラール(T)
トビアス・ベルント(Bs)
アルブレヒト・コッホ(指)
バツドルファー・ホープカペレ、
フライブルク大聖堂cho、
ヨハネス・ウンガー(Org[フライブルク大聖堂のジルバーマン・オルガン])

録音:2014 年9 月
ドーレスは、ドイツの作曲家で J.S.バッハの弟子。158 曲以上のカンタータを残しています。この アルバムはバッハとドーレスがライプツィヒの聖トーマス教会合唱団のために作曲したカンタータを 収録。J.S.バッハの作風とは少し異なるドーレスの作品は清々しく軽やかな雰囲気が漂っている。
VKJK-1514
「Lifted」
Joy Spring(クリフォード・ブラウン)
イパネマの娘(アントニ・カルロス・ジョビン)
Just The Two Of Us(ビル・ウィザース)
I Just Called To Say I Love You(スティーヴィー・ワンダー、ハービー・ハンコック)
No More Blues(アントニ・カルロス・ジョビン)
If The Stars Were Mine(メロディ・ガルドー)
Stronger Than Me(エイミー・ワインハウス)
It Hurts(ダーティー・ループス)
You And Me Are Gone(ジェイミー・カラム)
シャエラ(SJAELLA、女声アカペラ・グループ)

録音:2015 年
ドイツの女声アカペラ・グループ“SJAELLA”。スウェーデン語の“Sjael”=“魂”という意味を 持ち、ドイツのライプツィヒで結成されました。フィンランドのタンペレで開催されている「タンペ レ・ヴォーカル・ミュージック・フェスティヴァル2015」のコンテストに出演し、“アコースティック・ アンサンブル・カテゴリー”において第1位を獲得しました。このアルバムは彼女たちの4枚目 のアルバムで、ボサノヴァの巨匠アントニオ・カルロス・ジョビンや、メロディ・ガルドー、エイミ ー・ワインハウス、ジェイミー・カラムなど、観客を魅了した魅力的な楽曲を美しいハーモニー と躍動する卓越したテクニックで歌っています。
VKJK-1515(2CD)
詩集「子供の不思議な角笛」の歌曲〜マーラー、ヴァイスマン
■CD1
1.マーラー:三人の天使がやさしい歌を歌ってた (「子供の不思議な角笛」より)
2.ヴァイスマン:Das Rautenstrauchelein Op.53-2
3.マーラー:死んだ少年鼓手 (「子供の不思議な角笛」より)
4.マーラー:少年鼓手 (「子供の不思議な角笛」より)
5.マーラー:シュトラスブルクの砦に (「若き日の歌」より)
6.ヴァイスマン:シュトラスブルクの女の子Op.41-2
7.マーラー:歩哨の夜の歌 (「子供の不思議な角笛」より)
8.マーラー:この歌を作ったのは誰?(「子供の不思議な角笛」より)
9.ヴァイスマン:小さなフクロウOp.41-5
10.マーラー:別離(「若き日の歌」より)
11.マーラー:天上の暮らし
12.ヴァイスマン:警告Op.29-1
13.ヴァイスマン:夕べの歌Op.29-4
14.ヴァイスマン:横たわる吟遊詩人を埋葬するOp.41-1
15.マーラー:魚に説教するパドゥアの聖アントニウス(「子供の不思議な角笛」より)
16.マーラー:悪い子を良い子にするには(「若き日の歌」より)
17.マーラー:不幸中の慰め(「子供の不思議な角笛」より)
18.マーラー:むだな骨折り(「子供の不思議な角笛」より)
19.マーラー:たくましい想像力(「若き日の歌」より)
20.ヴァイスマン:遅延Op.23-4
■CD2
1.マーラー:この世の生活(「子供の不思議な角笛」より)
2.マーラー:原光(「子供の不思議な角笛」より)
3.ヴァイスマン:秘密Op.29-8
4.マーラー:ラインの伝説(「子供の不思議な角笛」より)
5.ヴァイスマン:亡命Op.29-1
6.ヴァイスマン:Soldatengluck Op.41-4
7.マーラー:それ行け!(「若き日の歌」より)
8.マーラー:高い知性を賛える(「子供の不思議な角笛」より)
9.マーラー:うぬぼれ(「若き日の歌」より)
10.ヴァイスマン:Sauberliches Magdlein Op.41-3
11.マーラー:もう会えない!(「若き日の歌」より)
12.ヴァイスマン:アイ!アイ!
13.マーラー:塔の中で迫害されている者の歌(「子供の不思議な角笛」より)
14.マーラー:私は緑の森を楽しく歩いた(「若き日の歌」より)
15.マーラー:夏に小鳥はかわり(「若き日の歌」より)
16.マーラー:美しいラッパが鳴りひびくところ(「子供の不思議な角笛」より)
17.ヴァイスマン:聖なる子守歌Op.29-7
18.ヴァイスマン:せむしのこびとさんOp.29-5
19.ヴァイスマン:野外の子守歌Op.53-3
20.ヴァイスマン:ある老いた女中の子守歌Op.53-1
21.ヴァイスマン:子守の時計Op.29-3
22.ヴァイスマン:朝の歌Op.54-1
23.ヴァイスマン:太陽の歌Op.53-4
フラウケ・メイ(Ms)
ベルンハルド・レンツィコフスキー(P)

録音:2007年〜2014年
ドイツのマザーグースと呼ばれる「子供の不思議な角笛」はドイツの民衆歌謡の詩集で、アルニムとブレンターノによって約600 編の民謡が収集され、1806〜08 年に3 巻出版されました。この詩集は、多くの作曲家が取り上げ、その中でも有名なのはマーラーの12 曲からなる歌曲集「子供の不思議な角笛」。マーラーは、歌曲集「若き日の歌」でもこの詩集から作品を残しています。他にもメンデルスゾーン、シューマン、ブラームスなども取り上げています。このアルバムは、詩集を用いた歌曲を集めたもので、マーラーとドイツの作曲家ユリウス・ヴァイスマン(1879-1950)の作品を収録。ヴァイスマンはラインベルガー、ヘルツォーゲンベルク、トゥイレなどに作曲を師事。ドイツ・ロマン派の影響を受けながら、その当時の音楽性も反映された作品を数多く生み出しています。ヴァイスマンの作品はほぼ世界初録音です。注目。
VKJK-1516
ウテ・プルッグマイヤー=フィリップ即興集
ラヴェルとスクリャービンの間
メシアンによるミニマリスト風な連想
夜の歌についての騒乱
エヴァンスの面影のあるオスティナート混沌とした対話、引用、対比
ウテ・プルッグマイヤー=フィリップ(P)

録音:2013 年 5 月 ドレスデン
いずれも即興演奏。ウテ・プルッグマイヤー=フィリップは 1962 年生まれのドイツのピアニスト。1986 年からドレスデン音楽大学で即興演奏を指導し、1993 年からは同大学のピアノ専攻およびピアノ即興演奏専攻の教授を務めている。
VKJK-1517
「ルター」〜有名コラール集
バッハ:私たちの神は堅固な砦 BWV720
ヴルピウス:私たちの神は堅固な砦
クレプス:高みにおられる神だけに栄光があるように
ブクステフーデ:さあ来てください、異教徒の救い主よ
バッハ:天の高みから BWV248
シャイン:天の高みから
バッハ:これらは聖なる十戒 BWV 635
シャイン:賛美を受けてください、イエス・キリストよ
バッハ:私たちは唯一の神を信じます BWV680
バッハ:私たちは唯一の神を信じます BWV681
ヴルピウス:私たちに恵み深く平安を与えてください
バッハ:私たちの主であるキリストがヨルダン川に来た BWV684
バッハ:私たちの主であるキリストがヨルダン川に来た BWV685
バッハ:深い苦しみから私はあなたに呼びかける BWV687
クレプス:天におられる私たちの神よ
クレプス:キリストは死の縄に縛られて
パッヘルベル:キリストは死の縄に縛られて
ヴァルター:私たちは人生の真っ只中で
クレプス:私たちは人生の真っ只中で
ヴァルター:平和と喜びのうちに私は発ちます
バッハ:私たちの救い主、イエス・キリストは死の縄に縛られて BWV626
コルトカンプ:主である神よ、私たちはあなたを讃えます
バッハ:私たちは唯一の神を信じます BWV680
フェリックス・フリードリヒ(Org)
ゲルト・フリッシムート(指)ヴァイマール・フランツ・リスト音楽院室内Cho
ゼバスティアン・ゲリング(指)ミヒャエルシュタイン室内Cho
クリスティアン・スコボフスキー(指)フライベルク大聖堂少年聖歌隊
オーパス4(トロンボーン四重奏)
ライナー・ゲーデ(Org)
ジャン・フェラール(Org)
ウルリヒ・ベーメ(Org)
クリストフ・クルマッハー(Org)
ライプツィヒ愛好・教会Cho、ライプツィヒ金管コレギウム
VKJK9602 、 VKJK0106 、 VKJK0719 、 VKJK0516 、 VKJK1427 、 VKJK0219 、 VKJK9506 、VKJK0202、VKJK0603、VKJK0007 からの寄せ集め。オルガンもしくは合唱によるコラール集。
VKJK-1518
「ライ(プ)ツィンガー・アレルライ」〜ファゴット四重奏編曲集(ドミニク・シュルツ編)
ワーグナー:「ローエングリン」第3幕前奏曲
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」
メンデルスゾーン:弦楽のための交響曲第 7 番 ニ短調 MWV N7
ライツィンガー・バスーン四重奏団
【ダーヴィト・ペーターゼン(Fg)
テオドール・ナウモフ(Fg)
ドミニク・シュルツ(Fg,コントラFg)
カール・フェンツレット(Fg)】

録音:2015 年1 月31 日、2 月1 日
曲目だけ見るとオーケストラのCD だが、すべてファゴット四重奏による演奏。どこか紳士然とした落ち着きのある曲調になっており、ファゴット好きでなくても面白く聞けるだろう。アンサンブル名のライツィンガーとは、ドイツの高名なファゴット製作者シュテファン・ライツィンガーが作る楽器のこと。
VKJK-1519(2CD)
哲学者にして作曲家〜パウル・ナトルプ(1854-1924)作品集
(1)ヴァイオリン・ソナタ 嬰ヘ短調
(2)チェロ・ソナタ ニ長調
(3)ピアノのための2つの幻想小曲集
(4)3つのプレリュードとフーガ
(5)ピアノ三重奏曲 ホ短調
(1)フローリアン・マイアロット(Vn)
(2)アレクサンドル・ヒュルスホフ(Vc)
(1)(2)ステファン・パーム(P)
(5)リュドミラ・フラヨノヴァ(Vn)
(5)ニコライ・シュガエフ(Vc)
(3)(4)(5)ユーリ・ファヴォリン(P)

録音:2010 年、2011 年
「社会的教育学」の提唱者、ドイツの偉大なる哲学者であり教育者として有名なパウル・ナトルプ。なんと青年時代、作曲も学んでおり、その貴重な作品を録音したアルバムです。ストラスブールでヤーコプスタールに師事。ブラームスに手紙でアドバイスをもらうなど本格的に学びました。ドイツ・ロマン派の、ロマンティックで情熱的な作風。“2つの幻想小曲集”は、ユニークなメロディで独創的な作品です。ロマン派の“プレリュードとフーガ”といった趣の楽曲など、まさに知られざる作品ばかり!ドイツ・ロマン派がお好きな人はオススメです。
VKJK-1520
オルガンのための音楽1962-2011
ハンス・オッテ(1926-2007):鍵
エリック・ヤンソン(1967-):空の色
イェルク・ヘルヒェット(1943-):オルガンのためのコンポジションTより第4番
マティアス・スコルスフェルト(1968-):ビター・クロップ
マウリシオ・カーゲル(1931-2008):付加されたインプロヴィゼーション(1962年第1稿)
マティアス・ゴイティング(Org)

録音:2010、11 年ザンクト・ペーター教会(ライヴ)
ケルンのザンクト・ペーター教会で開催されている現代オルガン音楽のフェスティヴァル “orgel-mixturen”で披露された2010 年と2011 年のライヴ録音。1960 年代に活躍したカーゲルや ハンス・オッテの革新的なオルガン作品に、デッサウに師事したヘルヘットなど収録。オッテの作 品は、繊細な音と急速なテンポで密集した音が劇的に鳴る対比が印象的。
VKJK-1521
ハンス・レオ・ハスラーの鍵盤音楽
ハンス・レオ・ハスラー(1564-1612):
(1)「私がかつて散歩に出かけたときに」に基づく31の変奏曲
(2)カンツォン ニ短調
(3)第2旋法によるリチェルカーレ
(4)第4旋法によるマニフィカト
ヤン・カツシュケ((1)Cemb、(2)(3)レガール、(4)Org&歌)

録音:2013、14 年、59’34
ハンス・レオ・ハスラーは、ニュルンベルク生まれの後期ルネサンス作曲家で、ヴェネツィアに留 学し、アンドレア・ガブリエリに師事。プレトリウスと同時代に活躍し、ヴェネツィア楽派の様式をドイ ツに広めた作曲家の一人です。このアルバムはハスラーの珍しい鍵盤楽器の作品を集めたもの。 レガールは15 世紀から17 世紀ごろの鍵盤で演奏する気鳴楽器でリード・オルガンの一種。ジャバ ラのふいごで空気を送る人、鍵盤を弾く人の2 人がかりで演奏する楽器です。ハスラーの最も有名 な器楽曲として知られる「私がかつて散歩にでかけたときに」変奏曲を収録。
VKJK-1522
ヘンデル:協奏曲集
オラトリオ「デボラ」HWV51より序曲
オルガン協奏曲 ヘ長調 Op.4-5 HWV293
オルガン協奏曲 変ロ長調 Op.4-2 HWV290
オルガン協奏曲 ト短調 Op.7-5 HWV310
オルガン協奏曲 変ロ長調 Op.7-3 HWV308「ハレルヤ協奏曲」
ホルガー・ゲーリング(Org、指)
ドレスデン聖十字架教会バロック・オーケストラ

録音:2015 年
合奏協奏曲と並び、ヘンデルの代表する協奏曲集“オルガン協奏曲”からロンドン時代に作 曲された4つの作品を収録。軽やかに色彩に溢れた多彩な魅力を放っています。「ハレルヤ」 に似た主題が聴こえてくる通称「ハレルヤ協奏曲」の別名を持つ名曲Op.7-3も収録。
VKJK-1523(2CD)
メルヒオール・ヴルピウス(ca.1570-1615):聖歌集より6-7 声のモテット集 第1集
■CD1
この世の贖い主イエスよ
主よ、われは御身を愛し奉る/来たりて主を喜べ
天の王国は人間の王に似ている/神よ、我を憐れみたまえ
ある人も死に、葬られた
Ecce Mulier
Qvi vult ad fixam vitae contendere metam
Factum est proelium magnum in caelo
Cum descendisset Iesus de monte
深い淵から、主よ、あなたに叫びます
イエズスが舟に乗る/
Cum invitatus fueris ab aliquot
■CD2
主があなたとともにおられます
Accedentes servi ad patrem familias
主を讃えよ 全ての国よ
Exiens homo primo di luculo
Praeceptor, per totam noctem laborantes
私は丘の方へ目を上げた
Cum turba plurima conveniret
Egressus Iesus de sinibus Tyri
その聖所で神をほめたたえよ
Si quis diligit me/東の方から来た
Iudaea & Jerusalem nolite timere
神がこの世を愛したまいしごとく
全能の神/Fortunata dies Paulo
カペラ・ダレミンツィア、
レネ・ミカエル・レーダー(Org)

録音:2014、15 年
モンテヴェルディやシュッツなどと同時期に生きたルター派のドイツの教会音楽作曲家メルヒオ ール・ヴルピウスの貴重な聖歌をまとめたアルバム。今作が第1 集となります。
VKJK-1524
メルヒオール・ヴルピウス:モテット集2〜8 声から13 声のモテット集1
喜び讃えよ/盲目の人が座っていた/私はあなたを讃えます、主よ/ 何を見たのか、羊飼いたちよ/紙は私たちの希望/父の心から生まれ/
キリストの通る門が/神に喜び歌え/人が独りでいるのは良くない/ 良い羊飼いが蘇った/天使は羊飼いに言った/ 天におられる私たちの父よ/栄光と賛美と誉れ/ 主がシオンの囚われ人を連れ帰った時/ たくさんの娘たちが富を携えて
カペラ・ダレミンツィア
ヴォーカルコンソート・ヴァルトハイム
ジングシューレ・ヴァルトハイム
ルネ・ミヒャエル・レーダー(指,Org)

録音:2015 年7 月1-8 日 グリュンリヒテンベルク
querstandtが進めるメルヒオール・ヴルピウス(1570頃-1615)の作品集の第2巻。第1巻は VKJK 1523(2CD)。第2巻では8声から13声の比較的大きな編成のモテットを集めている。ル ネ・ミヒャエル・レーダーはドイツ中東部の町ヴァルトハイム(ドレスデンとライプツィヒの中間あ たりの町)の教会の楽士を2002年から務めている。
VKJK-1527
心よ、目覚めて歌え〜四季のクリューガー・コンサート・コラール1649/1657
ヨハン・クリューガー(1598-1662)の賛美歌集(一部カルゲス(1613/14-1699)の作品)
T.朝〜夕暮れの歌
心よ、目覚めて歌え/わが心の底より/太陽はその輝きによりて/ウィルヘルム・カルゲス:カプリッチョ ト長調
U.クリスマス
全地よ、心から喜びに満ちて/讃美を受けたまえ、汝イエス・キリストよ/踊れ、わが心/高き天よりわれは来たれ/今日愛する天使に/ウィルヘルム・カルゲス:ファンタジア ニ長調
V.復活祭
立ち上がれ、我が心、喜びて共に/栄光の日は現れぬ/聖なるキリストはよみがえり給えり/作曲者不詳:ファンタジア イ短調
W.聖霊降臨祭
来たれ聖霊、主なる神/今我ら聖霊に願う/父なる神よ、我らと共に信み給え/ウィルヘルム・カルゲス:前奏曲(第4旋法)
X.詩篇とグロリア
ああ神よ、天よりみそなわし/私を憐れんでください、おお主なる神よ/いと高きところに神にのみ栄光あれ
ホルガー・アイヒホルン(指)
ムジカーリッシェ・カンパニー
、クラウス・アイヒホルン(Org)

録音:1984 年11 月、2014 年
音楽と神学を学んだヨハン・クリューガー(1598-1662)は17世紀ドイツ最高の賛美歌作家としてよ く知られているドイツの作曲家です。革新的で魅力的な讃美歌を1649年、1657年、1658年に出版 しました。このアルバムは1649年と1657年に出版されたオリジナル・スコアによる初録音アルバム。 讃美歌オススメの1枚。
VKJK-1528
マックス・レーガー:合唱作品集
4つの教会の歌WoO Y/20
8つの宗教的歌曲Op.138
3つのモテットOp.110より第3曲「ああ死よ、おまえを思い
出すのはなんと辛いことか」
ヨハネス・ブクスバウム(指)
イスラ・マドリガル・クワイア

録音:2015 年3 月
神秘的で純粋に響き渡る歌声。1000曲以上残したマックス・レーガーの作品の中から、晩年に作 曲した合唱曲を収録。レーガー自身の「希望の光」が詰まった真摯に美しい音楽。“3つのモテット” から「第3曲」では、悲しみから魂の癒しと平和を求め続けるレーガーの清らか信仰心が伝わります。

VKJK-1605
マルティン・ルターの歌による合唱曲集
ハンマーシュミット:さあ来てください、異邦人の救い主よ
シャイン:あなたの飼葉桶が明るくはっきりと輝く
コルム:キリストを褒め讃えよう
ラファエル:高い天から私はここへとやって来た
バッハ:高い天から私はここへとやって来た
オルランド・ディ・ラッソ:天におられる私たちの父よ
シャイト:あなたの国がこの時にに来ますように
バッハ:あらゆる災いから私たちを救済する
スカンデッロ:キリストは死の縄に縛られて
カフラー:キリストは復活した
バッハ:不思議な戦いがあり
バッハ:ここに真の過ぎ越しの羊がいる
プレトリウス:来てください、聖霊、主よ
シャイン:父である神が私たちのそばに住んでおられる
ビラー:私たちに平和を与えてください
シュッツ:私たちの君主に与えてください
ヘルツォーゲンベルク:私たちは生きている最中に死に抱かれている
ヴァルター:主よ、あなたの言葉で私たちを養ってください
テレマン:私たちの神は揺るがぬ城
バッハ:彼らは御言葉を無視し
ファビアン・エンデルス(指)
ザクセン室内cho

録音:2016年5月20-23日 アルトシェルヴィッツ
バロック時代の様々な作曲家が、マルティン・ルターの賛美歌を曲をつけたものを集めている。 1986 年生まれの若いファビアン・エンデルスの指揮するザクセン室内合唱団には、ドイツの伝統 と新鮮な感覚の両立が感じられる。ライプツィヒ近郊のアルトシェルヴィッツ教会での収録。 (Ki)
VKJK-1606
ヴァイス、J.S.バッハ、ケルナーのリュート作品集
ヴァイス:シャコンヌ ト短調 Weiss SW14.6
バッハ:無伴奏チェロ組曲第2番 ニ短調 BWV1008(リュート編曲:ベルンハルト・ホフシュテッター)
バッハ:“われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ”BWV639
ヴァイス:リュートのためのソナタ第19番ト短調WeissSW25
デイヴィッド・ケルナー:シャコンヌ イ長調
ベルンハルト・ホフシュテッター(Lute)

録音:2015 年8月
975年ウィーン生まれのリュート奏者ベルンハルト・ホフシュテッター。日本を代表するリュー ト奏者佐藤豊彦氏にハーグ王立音楽院で師事。他にも今村泰典氏、ルチアーノ・コンティー ニ、コンラート・ユングヘーネルなどにも師事しています。J.S.バッハと同時代を生きたヴァイスと ケルナーの作品を収録。J.S.バッハはホフシュテッター自身の編曲によるもの。「無伴奏チェロ 組曲第2番」は、素朴な優しい音色が作品を新鮮に聴かせます。
VKJK-1607(2CD)
マリー・ジャエル:ピアノ作品全集Vol.3
2つの瞑想曲/朝の散歩/頑な/即興曲/プリズム第1番&第2番/ サン=サーンスの“竪琴とハープ”のパラフレーズ/スフィンクス
バガテル集/青春時代/雨の降りやすい日々/ 9つのやさしい小品集/模倣のハーモニー
コーラ・イルゼン(P)

録音:2015 年 6 月 29 日-7
月 1 日、ケルン WDR フンクハウス
※日本語解説付き
このアルバムは天才女流ピアニスト兼作曲家マリー・ジャエル(1846-1925)の美しく愛らし いピアノの小品をセレクトしています。ロマンティックな“2つの瞑想曲”、穏やかで清々しい “朝の散歩”、哀愁のあるメロディで紡がれる“即興曲”、師であるサン=サーンスのカンタータ 「竪琴とハープ」の旋律を用いた作品など、魅力的なピアノ作品が揃っています。
VKJK-1608
マリー・ジャエル(1846-1925):ピアノ作品全集Vol.4
マリー・ジャエル:ピアノ協奏曲第1 番 ニ短調
ピアノ協奏曲第2 番 ハ短調
コーラ・イルゼン(P)
アリャン・ティエン(指)
WDR 放送局O

録音:2016 年 ケルン
コーラ・イルゼンによるマリー・ジャエル(1846―1925)の作品集の第4 集、ついに協奏曲を披露。生まれた時の名でマリー・トラウトマンはフランス、アルザスのドイツ国境にごく近い村、シュタインゼルツの生まれ。ピアノの天才少女と騒がれパリに出て本格的に学び、ピアニストのアルフレード・ジャエルと結婚。理解のある夫を得て演奏活動のみならず作曲活動も盛んに行った。作風は保守的な後期ロマン派で、ブラームス風のしみじみとした音楽がお好きなら気に入ることができるかもしれないだろう。第 1 番の第 2 楽章の内省的な音楽は素敵だ。
コーラ・イルゼンはジャエル再発見の牽引車として知られており、ここでも単に珍しい音楽を演奏しているだけに留まらず、深い共感を持った演奏を聞かせてくれる。
VKJK-1609
バッハ一族のモテット集
ヨハン・バッハ(1604-1673):「私の魂よ、再び安らぎを得るが良い」
ヨハン・ルートヴィヒ・バッハ(1677-1731) :「Wir wissen, so unser irdisches Haus」
バッハ:「新しい歌を主に向かって歌え」BWV225
ヨハン・ルートヴィヒ・バッハ:「Unsere Trubsal die zeitlich und leicht ist」、「それはわが喜び」
バッハ:「来たれ、イエス、来たれ」BWV229
ヨハン・クリストフ・バッハ(1642-1703):「人よ、女より生まれし者」、「主よ、今こそあなたはこの僕を安らかに去らせてくださいます」
バッハ:「御霊はわれらが弱気を助け給う」BWV226
ライプツィヒ聖歌隊
ゴットホルト・シュワルツ(指)
ザクセン・バロック・オーケストラのメンバー

録音:2015 年9 月
大バッハと呼ばれるヨハン・セバスティアン・バッハの作品を中心に、J.S.バッハの大叔父ヨハン・ バッハ、遠縁にあたるヨハン・ルートヴィヒ・バッハなどのモテットを収録しました。ライプツィヒはJ.S. バッハが1723年から亡くなる1750年までトーマス教会音楽監督を務めた縁のある都市で活躍する ライプツィヒ聖歌隊による演奏です。
VKJK-1611(2CD)
ハイドン:オラトリオ「天地創造」 ユーリア・ゾフィー・ヴァーグナー(S)、
ロタール・オディニウス(T)、
アンドレアス・シャイブナー(Br)
ミヒャエル・シェーンハイト(指)
メルゼブルガー・ホフムジーク(ピリオド楽器使用)
コレギウム・ヴォカーレ・ライプツィヒ、
シュロスカペレ・ザールフェルト室内cho

録音:2015年9月11、12日 メルゼブルク
ライプツィヒ近郊の町、メルゼブルクの大聖堂で行われたハイドンのオラトリオ「天地創造」のライヴ録音。指揮のミヒャエル・シェーンハイトはザールフェルト生まれでライプツィヒに学んだオルガニスト。1986 年からライプツィヒのゲヴァントハウスのオルガニストとして活躍する一方、メルゼブルクを拠点に指揮活動も活発に行っている。地方都市での演奏ながらこの「天地創造」はかなり水準が高いものだ。メルゼブルガー・ホフムジークは 1998 年創立のピリオド楽器使用オーケストラで、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団員も参加している。シェーンハイトの指揮はピリオド楽器を生かした透明さを持ちつつライプツィヒ的な穏やかな温かさも兼ね備えたもの。しかも長年率いてきたオーケストラと合唱がシェーンハイトの音楽にピタリと従っており、シンフォニックなハイドンからは得られない親密な愉悦がある。3 人のソリストには、若手のソプラノ、中堅のテノール、ベテランのバリトンが配され、これも見事成功している。ジャケットデザインが妙にカラフルだが、中身は実に立派な演奏だ。
VKJK-1613(2CD)
神の名において〜現代ドイツのオルガン作品集
イェルク・ヘルヒェット(1943-):オルガンのためのコンポジションTより第5番、第6番
リディア・ヴァイスゲルバー(1975-):シュロの木のように栄えるだろう
イェルク・ヘルヒェット:オルガンのためのコンポジションVより第8
番、第11番、第13番、第24番
ライムント・ベーミヒ(Org)
リディア・ヴァイスゲルバー(Org)

録音:2010 年、2011 年
イェルク・ヘルヒェットは東ドイツ出身の作曲家でパウル・デッサウに師事。東ドイツ時代は当時 の政権によって現代音楽の表現活動が制限されていたが規制緩和とベルリンの壁崩壊後の1980 年代にドナウエッシンゲン音楽祭で注目されて以来、旺盛な活動を続けている。作品のタイトルに 「コンポジション」か「カンタータ」としか付けないことでも知られる。コンポジションと名付けられた6 曲のオルガン作品は無調で前衛音楽。無機質な響きとオルガンの神秘的な響きが融合している。
VKJK-1615
東欧ユダヤ人の民衆歌やユダヤ系の作曲家の歌
ゲビルティヒ:楽しめ、子どもたちよ,子ども時代,黄金の国の歌,モイシェレ、私の友よ
ワルシャウスキ:粉挽きの涙
ローゼンフェルト:私の憩いの場所
伝承歌:ヒナギク、ジャガイモ、他の娘と行ってはいけない、昨日は過ぎ去った
ゴルドン:強い酒/ツェイラ:夜
マンガー:道の途中に木が立っていた
伝承歌:輪に加わりなさい
ルートヴィヒ・ベーム(指)
ライプツィガー・シナゴーガルコール
アニャ・ペヒェ(S)
ズザンネ・ラングナー(A)
ファルク・ホフマン(T)
トーマス・シュトライペルト(Bs-Br)
ヘンリク・ホッホシルト(Vn)
クラウス=ペーター・ネーベルング(Cb)
ウルリヒ・フォーゲル(P)

録音:2016年4、5月 ライプツィヒ
東欧ユダヤ人の民衆歌やユダヤ系の作曲家の歌を集めた CD。モルデカイ・ゲビルティヒ(1877-1942)はオーストリア=ハンガリー二重帝国の支配下にあるクラクフ大公国(現在はポーランド領)に生まれた。1930 年代にヒット曲を連発し人気作曲家となるが、1942 年6 月、ナチがクラクフのユダヤ人を強制移送する(映画「シンドラーのリスト」に描かれた事件)際に亡くなった。いずれの曲も心に染みるものばかりである。 ライプツィガー・シナゴーガルコールは1962 年創立の半世紀以上の歴史ある合唱団。
VKJK-1616
ブランデンブルクの黄金時代
ブレイド:組曲 ト長調
ツァンギウス:天の国にいる私たちの父よ
プレトリウス:パドゥアーナとガッリアルド第1
番 ニ短調
シュテッフケン:組曲 ニ短調
ヤジェンプスキ:ラ・ベルリネーザ,ラ・ケーニ
クスベルガ
ルポ:ファンタジア
ローヴェ:コラント.ニ短調
ロック:組曲第5番 ニ短調
ドルッケンミュラー:組曲第2番 ト長調
シェルレ:組曲 ト短調
クラーデンタラー:組曲第1番 ニ短調
アンサンブル・アルト・デコー:
【ユリアーネ・ラーケ(指,ディスカントガンベ,バスガンベ)、
マクシミリアン・エールハルト(バロックハープ)、
フラウケ・ヘス(バスガンベ)、
イレーネ・クライン(アルトガンベ,バスガンベ)、
ハンス=マルティン・メッケル(アルトガンベ,テノールブロックフレーテ,バスブロックフレーテ,アルトガンベ)、
ユーリア・ヴェトー(ディスカントガンベ,アルトガンベ,バスガンベ)】

録音:2016 年2 月15-18 日ベルリン
16世紀から17世紀にかけてベルリンと縁のあった作曲家のヴィオラ・ダ・ガンバ作品を集めている。ウィリアム・ブレイド(1560-1630)、ニコラウス・ツァンギウス(1570-1619)、トマス・ルポ(1571-1627)、ヴァルター・ローヴェ(1584頃-1671)、アンブロジウス・シェルレ(ローヴェと同時代)、アダム・ヤジェンプスキ(1590頃-1649)、バルトロモイス・プレトリウス(1590 頃―1623 )、ディートリヒ・シュテッフケン(1600 頃-1673 )、マティウ・ロック(1621-1677)、ゲオルク・ヴォルフガング・ドルッケンミュラー(1628-1675)、ヒエロニムス・クラーデンタラー(1637-1700)。 リーダーのユリアーネ・ラーケはブレーメンおよびデン・ハーグで学んだヴィオラ・ダ・ガンバ奏者。様々な古楽団体に数多く参加している名手。
VKJK-1617(3CD)
レーガー:弦楽室内楽作品集
■CD1(VKJK1602)
レーガー:ヴァイオリンのための室内楽
(1)無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 Op.42-1
(2)ヴァイオリン二重奏曲 ホ短調 Op.131b-1
(3)無伴奏ヴァイオリン・ソナタ イ長調 Op.42-2
(4)ヴァイオリン二重奏曲 イ長調 Op.131b-2
(5)無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 Op.91-2
(6)ヴァイオリン二重奏曲 ト短調 Op.131b-3
(7)無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 Op.91-2
■CD2(VKJK1603)
レーガー&クレンゲル:チェロのための室内楽
(1)レーガー:アリア Op.103a-3
(2)レーガー:カプリス Op.79e-1、小ロマンツェ Op.79e-2
(3)クレンゲル:3つのチェロのための小組曲〜アンダンテ,ガ
ヴォット
(4)レーガー:アルバムの一葉 変ホ長調 WoO II/13
(5)レーガー:組曲 ト長調 Op.131c-1
(6)レーガー:ロマンツェ ト長調 WoO II/10
(7)レーガー:カプリス イ短調 WoO II/15
(8)レーガー:チェロ・ソナタ第4番 イ短調 Op.116
(9)レーガー:子守歌 ト長調 Op.79d-1
(10)クレンゲル:スケルツォ ニ短調 Op.6
(11)レーガー:自作歌曲に基づく小品集 Op.103c〜心の交し
合い,菩提樹が花咲く時,マリアの子守歌
(12)クレンゲル:12のチェロのための讃歌
■CD3(VKJK1604)
レーガー:ヴィオラのための室内楽
(1)ピアノ三重奏曲 ロ短調 Op.2
(2)無伴奏ヴィオラ組曲第1番 ト短調 Op.131d-1
(3)無伴奏ヴィオラ組曲第2番 ニ短調 Op.131d-2
(4)無伴奏ヴィオラ組曲第3番 ホ短調 Op.131d-3
■CD1
(1)キャスリーン・マイヤースコフ(Vn)
(2)(4)(6)エーリヒ・ヘーバルト(Vn)
(2)(3)サラ・グロンビツァ(Vn)
(4)ハンナ・ブルヒャルト(Vn)
(5)ダニエラ・タウバー(Vn)
(6)ヤン・ジュヨン(Vn)
(7)パク・ジェジュン(Vn)
録音:2015 年11 月15、21、22 日、12月23 日 ライプツィヒ

■CD2
(1)ペーター・ブルンス(Vc)、アンネグレート・ブルンス(P)
(2)ティモシー・ホピキンス(Vc)、田中絢子(P)
(3)ティモシー・ホピキンス(Vc)、モーリツ・クラウク(Vc)、
アンジェル・レガサ(Vc)
(4)ネレア・ソロサバル(Vc)、脇みずき(P)
(5)モーリツ・クラウク(Vc)、アンジェル・レガサ(Vc)
(6)カルメン・ドレスラー(Vc)、脇みずき(P)
(7)フ・ジョンイン(Vc)、田中絢子(P)
(8)ペーター・ブルンス(Vc)、アンネグレート・ブルンス(P)
(9)マルタ・ビオンディ(Vc)、田中絢子(P)
(10)フリードリヒ・ティーレ(Vc)、田中絢子(P)
(11)フェルミーン・ヴィラヌエヴァ・サエンス・デ・ピパオーン(Vc)、脇みずき(P)
(12)ペーター・ブルンス(Vc) 、フェルミーン・ヴィラヌエヴァ・サエンス・デ・ピパオーン(Vc)、ダナ・ド・ヴリエ(Vc)、アンジェル・レガサ(Vc) 、モーリツ・クラウク(Vc)、マルガレーテ・フォーグラー(Vc)、ネレア・ソロサバル(Vc)、ルーカス・プラーク(Vc)、ティモシー・ホピキンス(Vc)、フ・ジョンイン(Vc)、エリーザベト・コーガン(Vc)、フリードリヒ・ティーレ(Vc)、カルメン・ドレスラー(Vc)、マルタ・ビオンディ(Vc)
録音:2015 年11 月18、19、25 日、12 月20 日 ライプツィヒ
■CD3
(1)エーリヒ・ヘーバルト(Vn)、タチアナ・マスレンコ(Va)、アレクサンダー・シュマルツ(P)
(2)フリーデマン・ヘッカー(Va)
(3)ナッサ・ニー・ブリーアン(Va)
(4)ロネン・シフロン(Va)
録音:2015 年11 月18、19、25 日、12 月20 日 ライプツィヒ
マックス・レーガー(1873-1916)の無伴奏ヴァイオリン・ソナタとヴァイオリン二重奏曲を集 めたCD。つまりどれもヴァイオリンだけで演奏されている。モザイク四重奏団の第1ヴァイオリ ン奏者として知られるエーリヒ・ヘーバルトと若手ヴァイオリニストによる演奏。へーバルトはは 1956年、ウィーン生まれのヴァイオリニスト。1980-1987年、ウィーン交響楽団のコンサートマス ター。ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスのリーダーも長く務めた。
レーガーによるヴィオラが用いられる作品集。ピアノ三重奏曲では、モザイク四重奏団の第1ヴァイオリン奏者として知られる エーリヒ・ヘーバルトと、ロシア出身でドイツを拠点に活躍する世界的ヴィオリスト、タチアナ・マスレンコが競演するという豪華な もの。3つの無伴奏ヴィオラ組曲を演奏する三人はいずれもライプツィヒ音楽大学でのマスレンコの教え子。
VKJK-1619
ハイドン:チェロ協奏曲 ハ長調 Hob.VIIB-1
 チェロ協奏曲 ニ長調 Hob.VIIB-2
モーツァルト(カサド編):チェロ協奏曲ニ長調(ホルン協奏曲第3番 変ホ長調 K.447の編曲)
ノルベルト・アンガー(Vc)
ヘルムート・ブランニ(指)
ドレスドナー・カペルゾリステン

録音:2016年5月8-10日 ドレスデン
チェロ・ファンはこのCD は逃してはいけない。2013 年からシュターツカペレ・ドレスデン の筆頭チェロ奏者を務めるノルベルト・アンガーは、独奏チェリストとしても非常に人気が 高く、こんな巧いチェリストがオーケストラ団員なのか!と驚き禁じえないほど。これまでチ ェロ独奏の録音は、2010 年にドイツ音楽コンクールで優勝した時の記念 CD(GENUIN GEN12235)しかなかった。今回登場するのは2016 年録音の協奏曲集。1987 年生まれの アンガーのチェロは素晴らしく瑞々しい音色と軽やかな気持ちの良い歌い口を持ってい て、極めて音楽性が豊かだ。ハイドンの傑作2 曲はもちろん、名チェリスト、ガスパール・カ サドがモーツァルトのホルン協奏曲を編曲したチェロ協曲も実に見事。 指揮のヘルムート・ブランニ(日本ではブラニーの表記も多い)はやはりシュターツカペレ・ ドレスデンのコントラバス奏者で、1994 年にドレスドナー・カペルゾリステンを結成して指揮 活動も行っている。このオーケストラにはシュターツカペレ・ドレスデンやドレスデン・フィル のメンバーが参加しており、高度な中にも和やかさがあるのも当然だろう。 チェロ好きならこのCD で夢見心地の65 分が過ごせることだろう。
VKJK-1620
チェロ=アインザッツ
ディートリヒ:チェロ=アインザッツ
ヘルヒェット:独奏チェロのための作品
フーバー:無限の転調
パク=パーン:独奏チェロのためのアア=ガ第1 番
フランマー:前へ
演奏者
マティアス・ローレンツ(Vc)

録音:2016年2月
パウル=ハインツ・ディートリヒ(1930-)、イェルク・ヘルヒェット(1943-)、クラウス・フーバー (1924-)、ヨンギ・パク=パーン(1945-)、エルンスト・ヘルムート・フランマー(1949-)の無伴 奏チェロのための作品を集めた CD。マティアス・ローレンツは 1964 年、ベンスハイムの生ま れのドイツのチェリスト。
VKJK-1621(1CD)
コレッリ:ヴァイオリン・ソナタ集Op.5から
第3番ハ長調/第1番ニ長調
第4番ヘ長調
第10番ヘ長調―前奏曲,ガヴォッタ
第9番イ長調/第8番ホ短調
ズザンネ・ショルツ(Vn)
ミヒャエル・ヘル(Cemb)

録音 : 2016 年8 月17-20 日 グラーツ
アルカンジェロ・コレッリ(1653-1713)の代表作の一つ、ヴァイオリン・ソナタ集 Op.5 から6 曲を演奏したCD。しかもここでは、フランチェスコ・ジェミニアーニやヨハン・ハインリヒ・ロマン、フランチェスコ・ヴェラチーニらの手が入った楽譜を使用しているというこだわりっぷり。どのような楽譜を用いたのか欧文解説で詳しく説明されている。 バロック・ヴァイオリン・ファンにとっては、バロック・ヴァイオリンの大御所にして名教師、ズザンネ・ショルツが演奏しているのも貴重。ショルツは名声に反して録音が極めて少なく、1 枚丸々独奏が聞ける CD はなかった。この CD は大いに歓迎されるだろう。
VKJK-1622
ラインベルガー:歌曲集
ああ、さまよい人よ! Op.3-1
もし二人が Op.3-3
海が激しく波立っているOp.3-4
私は谷と森の中をさ迷うOp.3-5
過ぎ去って Op.3-6/夜の歌 Op.3-7
民謡 Op.4-2
私は木々の下をさ迷う Op.4-3
夏の蜘蛛の糸 Op.4-4
トラウン湖で Op.22-1/夜の花 Op.22-2
秋の歌 Op.26-1/春に Op.26-2
赤毛の馬が私の宝物 Op.26-3
冬に夢見る Op.26-4/風の精 Op.26-5
庭で Op.26-7
彼女の家の前で Op.41-5
嵐の中で Op.41-7
かつて緑の森で夢見た Op.57-1
ばらをまどろまさせてOp.57-2
澄み切った空のひばり Op.57-3
浜辺で Op.136-2
満ち潮 Op.136-3/戦慄 Op.136-5
アマーリエ Op.136-7
人気のない水車小屋 Op.136-8
憧れ Op.136-9/失われた Op.136-10
取り戻す Op.136-12
クレメンス・モルゲンターラー(Bs-Br)
ベルンハルト・レンツィコフスキ(P)

録音:2014年2月3-7日、
フェルトキルヒ,オーストリア
19 世紀後半のドイツで絶大な人気を誇ったヨーゼフ・ガブリエル・ラインベルガー(1839―1901)の歌曲集。ブラームスにも通じる渋いドイツ・ロマン色の濃い作風で、ドイツリートのファンには歓迎されるだろう。世界初録音も多数含まれる。 クレメンス・モルゲンターラーはヴュルツブルク近郊ヴェルトハイム生まれのバスバリトン。歌曲と宗教曲で活躍している。2010 年からオーストリア、フェルトキルヒのフォアアールベルク州立音楽院の教授を務めており、そこでの録音。
VKJK-1623
バッハ:クリスマス・オルガン作品集
さあ,来なさい異邦人の救世主よ BWV659
起きなさい!裁きの時が来たBWV440
私の魂は主を崇めるBWV733
おとろえた心よ、元気を出せBWV454
パストラーレ ヘ長調 BWV590
私はあなたに喜ぶ BWV465
クリスマスの歌「高い天から私たちはここに来た」に基づくカノン風変奏曲BWV769
ああいとしいイエス様 BWV493
高みにおられる神だけに栄光がありますように BWV711
ここであなたの馬糟のそばに立ち BWV469
前奏曲とフーガ.ハ長調 BWV 547
ヤン・カツシュケ(Org)
ブリッタ・シュヴァルツ(A)

録音:2016年3月4−6日、5月9日 ドレスデン
バッハのオルガン作品からクリスマスに関わるものを集めている。 ヤン・カツシュケは2005 年からドレスデンのルター派ディアコニッセンハウス(奉仕女性の館)教会のカントールを務めている。教会のオルガンは 1972 年製の中規模なもので、素朴な音色が魅力である。
VKJK-1624
モービー(b.1936):主よ、平和を与えてください
ルーカス・クラナッハへの讃歌
ミヒャエル・ショル(指)
夏季音楽祭O
ビーデリッツァー・カントライ
グリット・ヴァーグナー(S)
マニャ・ラシュカ(A)
クリストファー・リヒテンシュタイン(Org)

録音:2016年8月27、28日
英国のオルガン奏者、作曲家、コリン・モービーのカンタータ。コリン・モービーは1936年、英国のポーツマスの生まれ。1961年から1978年までウェストミンスター大聖堂のマスター・オブ・ミュージックを務め、その後は長くアイルランドで活躍した。2006年にはローマ教皇から大聖グレゴリウス勲章を受けている。ミヒャエル・ショルは1964年、ドイツ、マグデブルク生まれの合唱指揮者。1989年にビーデリッツァー・カントライを創設し音楽監督を務めている。
VKJK-1625
ハンマーシュミット:マドリガル形式の合唱曲集
すべての地は主に向かって歓声を上げよHaWV469
ようこそ、イエスよHaWV439
私の主であるイエスよ、私はあなたのために生きるHaWV440
ああ、まことの神よHaWV47
鹿が清らかな水を求めて鳴くようにHaWV62
涙を持って種を撒く者はHaWV465
主であるイエスよ、私はどうやってHaWV459
ああ、主イエス・キリストよHaWV452
ああ、イエスよ、私の希望、私の救いよHaWV54
人間よ、ああ、何がお前を高ぶらせるのかHaWV458
甘美なイエスよHaWV460
この上なく優しいイエスよHaWV451
喜べ、大いに喜べHaWV456
アンサンブル・ポリフォニク

録音:2016年9月3-6日ベルリン
17世紀半ばにドイツ東部のツィッタウを拠点にドイツで人気を博したアンドレアス・ハンマーシュミット(1611-1645)のマドリガル集。近年ドイツで急速に再評価されているハンマーシュミットだが、彼の作品だけを収録したCDは多くない。ヴェネツィア楽派の影響を間接的に受けた作風で、概ね明るく平易な音楽である。アンサンブル・ポリフォニクは、カウンターテノールのアレグザンダー・シュミットを中心に結成された団体。ここではソプラノ2、男声アルト1、テノール2、バス、それにバロックハープ、ティオルバ、オルガンという編成で演奏されている。
VKJK-1626
ドレスデン宮廷での食卓音楽
フルヒハイム:音楽の食卓給仕〜ソナタ第1 番,第2番,第3 番,第4 番,第5番,第6番
 2 つのヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ホ短調
クリーガー:第6 の十曲集〜アリア第1番「愛の嫉妬が苦しみを呼び起こす」,アリア第3 番「愛することができる者は」,アリア第5 番「アウローレとシュテッレは素早く現れ」
クリーガー:第5 の十曲集〜アリア第10 番「喜びを望む者は、ビールとワインを愛する」
フュルステン=ムジーク:
【アンネ・シューマン(Vn)、アネッテ・ジッヒェルシュミット(Vn) 、クラウス・フォイクト(Va)、アンドレアス・ピルガー(Va)、フェリックス・ゲルク(Vc)、アンドレア・バウアー(テオルボ)、 ゼバスティアン・クネーベル(Cemb)】
トビアス・フンガー(T)

録音:2016年5月 ミュグリッツタール
17 世紀にドレスデンで活躍した二人の作曲家、ヨハン・ヴィルヘルム・フルヒハイム(1635/1640 頃-1682)とアダム・クリー ガー(1634-1666)の作品を集めている。フルヒハイムはまだ少年だった1651 年頃に既に、ハインリヒ・シュッツが楽長を務め ていたザクセン選帝候の宮廷楽団(後のシュターツカペレ・ドレスデン)でヴァイオリニストを務め、1680 年頃から宮廷や教 会の音楽家として要職を務めた。アダム・クリーガーはライプツィヒで頭角を現した後、1657 年に選帝侯ヨハン・ゲオルク 2 世の招きでドレスデンに移り、宮廷オルガニストとして活躍、歌曲でも知られる。 フュルステン=ムジークはドイツのバロック音楽を専門としたピリオド楽器アンサンブル。トビアス・フンガーはバロック音楽で 幅広く活躍するテノール。
VKJK-1627
宗教的合唱曲集
レーガー:3つのモテット Op.110
(私の息は弱っている/ああ、主よ、私を罰しないでください/ああ死よ、あなたはなんと厳しいことでしょう)
バッハ:来てください,イエスよ,来てください BWV229
ニステット:不滅のバッハ(バッハの「来なさい、甘い死よ」 BWV478 に基づく)
フロリアン・ヘルガート(指)
MDR放送cho

録音:2016年4月5-9日 ライプ
ツィヒ
ドイツの若手指揮者、フロリアン・ヘルガートが、ライプツィヒの MDR 放送合唱団を指揮したCD。2016 年はマックス・レーガー(1873-1916)没後100 周年で、宗教的合唱曲集 Op.110 をメインに据えている。1909-1912 年に書かれた3 曲のモテットで、いずれも無伴奏。最初の2 曲は8 パートから成る重厚さと静けさが素晴らしい。クヌート・ニステット(1915―2014)はノルウェイの作曲家、合唱指揮者(ニューステット、ニーステッドなどとも表記される)。「不滅のバッハ」は、バッハの「来なさい、甘い死よ」 BWV478 に基づいた作品。
VKJK-1628
プレイ・イット・クール〜気軽なオルガン作品集
ケルスティン・ヴォルフ:喜べ!
ヨースト・デ・ノーエイアー:鏡
 三連の絵
ケルスティン・ヴォルフ:幸福
ヨースト・デ・ノーエイアー:いい格好で弾きなさい!
ケルスティン・ヴォルフ:丘の上の使者
ヨースト・デ・ノーエイアー:半音階的トッカータ
 パッサカリア
ケルスティン・ヴォルフ:踊りの谷 第1 番ー第5 番
ケルスティン・ヴォルフ(Org)
ヨースト・デ・ノーエイアー(Org)

録音:2016年9月 ハンブルク
いつもは宗教的な音楽で活躍するパイプオルガンを、ギターやピアノのように気楽に音楽に使おうという取組みで、作曲者自身が演奏している。パイプオルガンの多彩な機能を軽くお洒落な音楽のために用いているのが楽しいし、しかも聞いているとリラックスできる。 ケルスティン・ヴォルフはハンブルクで活動するオルガニスト、ピアニスト。現在ハンブルク音楽演劇アカデミーでオルガンを指導している。ヨースト・デ・ノーエイアーはオランダの若いオルガニスト。数々のオルガン・コンクールで上位入賞を果たしている。
VKJK-1631
トラヴェミュンデのオルガンの音色
バッハ:トッカータ,アダージョとフーガ.ハ長調 BWV564
ベーム:イエスよ、あなたはあまりにも美しく
ブクステフーデ:カンツォネッタ.ハ長調 BuxWV166
モーツァルト:幻想曲 ヘ短調 K.608
バッハ:目覚めなさいと声が私たちを呼んでいる BWV645
 ただ愛する神の摂理にまかす者 BWV647
メンデルスゾーン:オルガン・ソナタ 変ロ長調 Op.65-4
アルフィート・ガスト(Org)

録音:2016年8月22−24日 トラヴェミュンデ
ドイツのオルガニスト、アルフィート・ガストがブクステフーデからメンデルスゾーンまでのドイツ のオルガン曲を弾いたCD。アルフィート・ガストは1962 年、ブレーメンの生まれ。ハノーファー国 立音楽大学でオルガンと教会音楽をウルリッヒ・ブレムステラーに学んだ。1993 年からライプツィヒ のメンデルスゾーン音楽大学の教授を務める他、2005 年にはリューベックの聖ヤコビ教会のオル ガニストに任命されている。 リューベック近郊のトラヴェミュンデにある、聖ローレンツ教会のルドルフ・フォン・ベッケラート製 作のオルガン(1966 年)、同教会のコンラート・ミューライゼン製作のオルガン(2001 年)、および 和解教会のクリスティアン・ヴェークシャイダー製作のオルガン(1991 年)を使用。
VKJK-1634
フルートとオルガン
ラハナー:悲歌
ボニ(ゲッフェルト編):スケルツォ,小品,ヴォーのエール
シュライバー:ソナタ・ダ・キエーザ(教会ソナタ) Op.1,
 フルートとオルガンのための協奏曲 Op.7
ボザ:山々の中の夕暮れ
ベーム:アルプスの思い出
ウルリケ・フリードリヒ(Fl)
ヨハネス・ゲッフェルト(Org)

録音:2016年2月16,17日マリエンシュタット
フルートとオルガンのための作品集。近年人気の高いメラニー(メル)・ボニ(1858-1937)の 3 曲は元々はピアノ伴奏曲だが、オルガン演奏が非常に合っている。カール・シュライバーは 1975 年、ルートヴィヒスファーフェン・アム・ライン生まれのオルガニスト。フランツ・ラハナー (1803-1890)は19 世紀半ば、ワーグナー台頭前のミュンヘンで活躍した指揮者、作曲家。 ウルリケ・フリードリヒはコブレンツ生まれのフルート奏者。ヨハネス・ゲッフェルトはケルンを拠 点に活動するオルガニスト。

VKJK-1701(2CD)
メルヒオール・ヴルピウス:モテット集3
「ヴルピウス:6 声,7 声のモテット集第2 集」
ああ祝福された光である三位一体
神よ、なぜ拒むのですか
神よ、私たちを助けてください
ヨハネは二人の若者を送り
名誉に触れた者に
喜ばしい声で
主を愛する人は悪を憎む
会堂長の一人がイエスのもとに来て
主は私を救ってくれた
主である神ゼバオトは
金は女を得ない
そして卒中になった人が運ばれてきた
王として清算を始め
キリストはいつでも私の希望
神に逆らう者の計略に乗って歩まないものの幸いなこと
主よ、あなたを呼び叫びます
マリヤはユダの町へ
ガリラヤのカナで結婚式が
新しい歌を主に向かって歌え
主に向かって喜ばしい声をあげろ、すべての地よ
主である神に感謝の声を響かせよう
すべての地よ、神を褒め称えろ
主は助けを求める人の近くにいる
弦の調べであなたに感謝します
ルネ・ミヒャエル・レーダー(指、Org)
カペラ・ダレミンツィア

録音 : 2016 年8 月22 日-9 月3 日 ヴァルトハイム
メルヒオール・ヴルピウス(1570 頃-1615)のモテット集の第3 巻、今回は6 声と7 声のモテット集。メルヒオール・ヴルピウスは1596 年からワイマールのカントールを務めた歌手、作曲家。ミヒャエル・プレトリウス(1571-1621)とほぼ同世代である。当時は高名な作曲家だったが、網羅的な録音は querstand でのルネ・ミヒャエル・レーダー率いるカペラ・ダレミンツィアによるものが初めてである。ここでも丁寧な演奏が好ましい。
VKJK-1703
シェメッリ(1678頃-1762)が収集した賛美歌
ルター:天の国におられる私たちの父よ
不詳:神を讃え祝おう
ルター:慈しみ深く私たちに平安を与えてください
クリーガー:留まってください、優しいイエスよ
バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻第8番変ホ短調BWV.853前奏曲とフーガ
クルーガー:あらゆる恵みの泉よ
アルベルト:主よ、私はあなたの力の中にいます
不詳:魂の慰め、私の喜び
バッハ:イエスよ、あなたの愛の傷は
 最愛の主イエスよ
 来てください、甘い死よ
ツィーグラー:エントラータとサラバンダイ短調
バッハ:黄金の太陽が
不詳:私は心からあなたを愛します、ああ、主よ
ルター:平安と喜びを持って私は遥かへと向かう
 イサークの「インスブルックよさらば」に基づく即興
イサーク:神が讃え、私はこの世界を後にする
クルーガー:神を讃えなさい
ルター:天の国におられる私たちの父よ
ブリッタ・シュヴァルツ(Ms)
ドーメン・マリンチッチ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
マルグレーテ・ケル(ハープ)
マリア・グラーフ(ハープ)

録音:2016年11月28-30日ベルリン
バッハのシェメッリ歌曲集でその名が伝えられているライプツィヒ南西のツァイツのカントールをしていたゲオルク・クリスティアン・シェメッリ(1678頃-1762)が収集した賛美歌を集めたCD。ここでは伴奏にヴィオラ・ダ・ガンバと、タイプの違うバロック・ハープを2台用いているのが面白い。ブリッタ・シュヴァルツはドイツのメッゾソプラノ。透明な声と温かみのある歌い方が好ましい。
VKJK-1705
ルターの詩を用いた歌
ヴァルター:私たちの神は堅固な城
 深い苦しみの淵から私はあなたへと叫ぶ
クレーバー:アヴェ・マリア
イザーク:パレ・パレ
ゼンフル:あなたを私自身として
ゼンフル/シュトルツァー:ある朝、私は立っていた
オブレヒト:タンデルナーケン(アンデルナッハで)
ゼンフル/ディートリヒ:ああ、エルゼちゃん、かわいいエルゼちゃん
ゼンフル:5 月に,ひどい苦痛
ジョスカン・デ・プレ:千々の悲しみ
作者不詳:異国風の舞曲
ビュノワ:絶望した運命の女神
トマス・アクィナス:天使の糧
ゼンフル:主はあなたの血を通して
 絶望した運命の女神,主はあなたの血を通して
ヴァルター:私たちは新しい歌を始める
 主よ、平和を与えてください
ラ・ヴィッラネッラ・バーゼル:
【カトレーン・ダンケ(S)、
トビアス・フンガー(T)、
クラウディア・ナウハイム(リコーダー)、
ラウラ・フライ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
イレーネ・クライン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
メヒティルト・ヴィンター(Org,ヴァージナル)】

録音:2016年9月バーゼル
ルートヴィヒ・ゼンフル(1494 頃-1548)を中心に、ヨハン・ヴァルター(1496-1570)、レオンハルト・クレーバー(1495 頃-1556)、ゼンフルの師ハンイリヒ・イザーク(1450 頃-1517)、ジョスカン・デ・プレ(1450 頃-1521)らのルターの詩を用いた歌を集めている。ラ・ヴィッラネッラ・バーゼルは1995 年結成のルネッサンス、バロック音楽団体。
VKJK-1707
ヨーロッパのバロックの旅
テレマン:パリ四重奏曲第12 番 ホ短調
プラ:トリオ・ソナタ ニ短調
ルクレール:トリオ・ソナタ ニ長調
ブレシャネッロ:トリオ ハ短調
バッハ:トリオ・ソナタ ハ短調 BWV526
シャルロッテンブルガー・バッハゾリステン:
【ヨッヘン・ホフマン(Fl)
ウルリケ・ペーターゼン(Vn,Va)
ヨハネス・ペーターゼン(Vc)
ゲルトルート・シュミット=ペーターゼン(P)】

録音:2016年7月 ベルリン
ペーターゼン四重奏団のヴァイオリニストとして知られるウルリケ・ペーターゼンを中心に、ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1767)、 ジョゼプ・プラ(1728-1762)、ジャン=マリ・ルクレール(1697-1764 )、ジュゼッペ・アントニオ・ブレシャネッロ(1690-1758 )、そして大バッハ(1685-1750)と 18 世紀前半の作曲家のフルート四重奏曲および三重奏曲を演奏している。カタルーニャ出身の作曲家、ジョゼプ・プラの作品が珍しい。ヨッヘン・ホフマンはケルン近郊、ベンスベルク生まれのフルート奏者。1987 年からベルリン・ドイツオペラのソロ・フルート奏者を務めている。モダン楽器演奏で、鍵盤楽器はピアノを使用。
VKJK-1709
(CD+DVD)
ワイマール城でのゲーテ時代の芸術歌曲

■CD
シューベルト:竪琴弾きの歌(孤独に身を委ねる者は D478/涙を流しながらパンを食べたことのない者は D480/戸から戸へと回り D479)
白鳥の歌 D957(全13 曲)
ツェルター:聖ネポムク祭前夜
エーベルヴァイン:愛のための愛、時間のための時間/避けられない/
ハーテム 機会が泥棒をつくるのではない/遠く去っていった人に/涙の中の慰め/憩いのない愛
■DVD(PAL)
インタビュー、録音風景など
トーマス・シュティンメル(Bs)
カテリーナ・マイヤー(S)
リーゼ・クラーン(フォルテピアノ)

録音:2017 年3 月 ワイマール,

DVD 仕様:PAL/リージョン 0/16:9/10'50/ドイツ語
※DVDはPAL仕様です。日本の一般的なDVDプレイヤーでは再生できません。PALに対応したプレイヤーかPCで再生する必要があります。
※美麗なブックタイプの装丁
フォルテピアノ(ドイツ語でハンマーフリューゲル)の伴奏によるシューベルトの歌曲集。3台のフォルテピアノを使い分けている。またゲーテ縁のワイマール城での録音で、音だけでもホールでの録音とは微妙に趣が異なることが伝わってくる。 トーマス・シュティンメルはミュンヘン生まれの若いバス。男性的な太い声の持ち主で、今後ますます活躍していくこと間違いない。カテリーナ・マイヤーはケルン音楽舞踊大学を修了して程無い若いソプラノ。リーゼ・クラーンは40 年以上様々な音楽を手がけるベテランのピアニスト。アンサンブル・インカントのピアニストとしても知られる。
VKJK-1710
ヴィオラ・アパッショナータ〜16-17 世紀のヴィオラ・ダ・ガンバとハープのためのイタリア・ヴィルトゥオーゾ音楽
パスキーニ:フォリア
ダッラ・カーザ:どちらがより大きいのでしょう、ああ、愛の神よ
オルティス:ああ、幸せな私の目,レチェルカーダ第2番,レチェルカーダ第3 番
ファルコニエリ:カンツォーネ 甘い旋律―コレンテ
フレスコバルディ:トッカータ,カンツォーナ第1 番,そよ風が吹けば
デ・ローレ:発つ時は死ぬ思いだが
ロニョーニ:発つ時は死ぬ思いだが
ヤージェンブスキ:カンターテ・ドミノ第 1 部,カンターテ・ドミノ第2 部,スザンナは見る
ファルコニエリ:エル・メロと呼ばれるブランド
トラバーチ:どうか私を殺して
バッサーノ:シュザンヌがある日
アンサンブル・アルト・デコ:
【ユリアーネ・ラーケ(ディスカントガンバ,バスガンバ)
マクシミリアン・エールハルト(バロック・ハープ)
ヨハンナ・エールミュラー・ラッシュ(バロックVc)】

録音:2017年2月20-22日 ベルリ
ン、61'10
ドイツのヴィオラ・ダ・ガンバ奏者、ユリアーネ・ラーケが 16、17 世紀の、主としてイタリアの 作曲家によるヴィオラ・ダ・ガンバ作品をバロック・ハープの伴奏で演奏している。ディエゴ・オ ルティス(1510 頃-1570),チプリアーノ・デ・ローレ(1515 頃‐1565),リッカルド・ロニョーニ (1550 より前-1620),ジローラモ・ダッラ・カーザ(1550 頃-1601),ジョヴァンニ・バッサーノ (1558 頃-1617),ジョヴァンニ・トラバーチ(1575 頃-1647),ジローラモ・フレスコバルディ (1583-1643),アンドレア・ファルコニエーリ(1585 頃-1656),アダム・ヤージェンブスキ(1590 頃-1649),ベルナルド・パスキーニ(1637-1710)。作風は様々で、いずれも大変素敵に演奏 されている。
VKJK-1712
ゲーゼ:交響曲第3番 イ短調 Op.15
メンデルスゾーン:交響曲第5番「宗教改革」(シュテルツィク編、声楽入り版)
グレゴール・マイヤー(指)
カメラータ・リプシエンシス
ユーリア・ゾフィー・ヴァーグナー(S)
、マルティン・ペトツォルト(T)
ゲヴァントハウスcho

録音:: 2017 年3 月8,9 日ゲヴァントハウス,ライプツィヒ
メンデルスゾーンの宗教改革交響曲と、メンデルスゾーンに認められて名声を得た ゲーゼの交響曲第3 番を収録。この2 曲でなぜ歌手と合唱団の名があるのか?実は このCD に収録されているメンデルスゾーンの宗教改革交響曲は、第3 楽章と第4 楽 章に声楽が加えられたアレンジ物。編曲を手掛けたトルステン・シュテルツェクは1963 年、ザールフェルトの生まれ。ドイツ中部の町、ヒルトブルクハウゼンの教会音楽監督 を務めている。この編曲は2017 の宗教改革500 周年を祝して作られたもので、ブライ トコプフ・ウント・ヘルテル社から出版された。第4 楽章ではメンデルスゾーンが引用し たコラール「神は私たちの堅固な城砦」が、また第 3 楽章では詩篇「神よ、あなたは私 たちの避難所です」を用いた二重唱が加えられている。これが世界初録音。 グレゴール・マイヤーは合唱指揮者として活躍しており、1999 年にヴォーカルコンソー ト・ライプツィヒを創設。2007 年から、伝統あるゲヴァントハウス合唱団の音楽監督を務 めている。カメラータ・リプシエンシスは1992 年創設、近年はマイヤーの指揮でゲヴァ ントハウス合唱団との共演で成果を収めている。ユーリア・ゾフィー・ヴァーグナーはラ イプツィヒやドレスデンで活躍するソプラノ。マルティン・ペトツォルトはライプツィヒ歌劇場で30 年以上に渡って人気を博しているベテランのテノール。 (Ki)
VKJK-1716
「出会い」
バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 BWV565
ゲーゼ:オルガンのための3 つの小品 Op.22
バッハ:前奏曲とフーガ ハ長調 BWV545
メンデルスゾーン:オルガンのためのソナタ Op.65-6
バッハ:幻想曲とフーガ ト短調 BWV542
ラインベルガー:オルガン・ソナタ第3 番 ト長調Op.88「田園」
アルブレヒト・コッホ(Org)

録音:2017 年5 月4-2 日 フライベルク
ドイツの中堅オルガニスト、アルブレヒト・コッホのオルガン曲集。バッハを 3 曲と、ゲーゼ、 メンデルスゾーン、そしてラインベルガーと充実した内容。 アルブレヒト・コッホは1976 年、ドレスデンの生まれ。2008 年からドレスデン近郊のフライベル クという町の大聖堂でオルガニストとカントールを務めているのだが、この大聖堂にはゴットフ リート・ジルバーマン製オルガンが据えられており、コッホは2010 年からゴットフリート・ジルバ ーマン協会の会長を務めるほどジルバーマン・オルガンのスペシャリストとなっている。もちろ んこの録音もフライベルク大聖堂のジルバーマン・オルガンを使用している。近代パイプオル ガンの豪華な音色とはかなり異なった優しい音色が優秀録音で捉えられている。 ※CD 裏面の表記でラインベルガーのOp.88 がソナタ第4 番となっていますが、正しくは第3 番です。
VKJK-1717(2CD)
レーガー&ブラームス:レクイエム
レーガー:レクイエム Op.144b
ブラームス:「ああ、世よ、私はお前を去らねばならない」 Op.122-11
レーガー:「来なさい、甘い死よ」
ブラームス:「ああ、世よ、私はお前を去らねばならない」 Op.122-3
ブラームス:ドイツ・レクイエム
ヤナ・ライナー(S)
マリー・ヘンリエッテ・ラインホルト(A)
トビアス・ベルント(Br)、
デニ・ヴィルケ(Org)
ミヒャエル・シェーンハイト(指)
メルセブルガー・ホフムジーク
ウクライナ国立合唱団ドゥムカ

録音 : 2016 年9 月16 日 ミュールハウゼン
レーガーとブラームスそれぞれのレクイエムを両軸にしている CD だが、特筆すべきはメルセブルガー・ホフムジークがブ ラームスやレーガーの時代の楽器を用いた後期ロマン派のピリオド楽器で演奏していること。全体の響きが柔らかく美しい ものになっている。ミヒャエル・シェーンハイトはザールフェルト生まれの指揮者。1998 年からメルセブルガー・ホフムジーク の指揮者を務めている。
VKJK-1718
中部ドイツのロマン派オルガン作品集
リンク:オルガンのための9 つの変奏とフーガ Op.90
メンデルスゾーン:ソナタ第6 番 ニ短調 Op.65-6
メルケル:ベートーヴェンの主題によるオルガンのための
変奏 Op.45
リッター:オルガンのためのソナタ第3 番 イ短調 Op.23
クリストファー・リヒテンシュタイン(Org)

録音:2017年10月8−10日 ユービガウ
19 世紀に中部ドイツで活躍した作曲家のオルガン作品集。メンデルスゾーンの他、クリスティアン・ハインリヒ・リンク(1770-1846)、グスタフ・アドルフ・メルケル(1827-1885)、アウグスト・ゴットフリート・リッター(1811-1885)という珍しい作曲家の作品を収録。 クリストファー・リヒテンシュタインは1984 年、ヘルツベルクの生まれ。生地を拠点としつつも、教会付きの多いオルガニトにしては珍しくフリーで活動している。ドイツ東部、ブランデンブルク州ユービガウの教会に据えられた、1895 年にコンラート・ガイスラーが製作したオルガンを使用。
VKJK-1719(2CD)
ヘッセンの歴史的オルガン
シェレンベルク(1816-1862):幻想曲「私たちの神は堅固な城砦」 Op.3
テプファー(1791-1870):演奏会幻想曲「イエスよ、私の友よ」
デ・ランヘ(1840-1911):ルターのコラールに基づくソナタ「私たちの神は堅固な城砦」 Op.8
 詩篇66番の旋律による幻想曲とフーガ Op.62
ゲルハルト(1867-1946):8 つの性格小品〜福音のコラール旋律による前奏曲集 Op.3
フェールマン(1860-1940):幻想曲と二重フーガ「私たちの神は堅固な城砦」 Op.28
ゲルハルト:幻想曲「私たちの神は堅固な城砦」 Op.15
 「さあすべての森は憩え」への前奏曲Op.1-2
 祝祭前奏曲またはコラール幻想曲「明け方の星がなんと美しく私たちへと輝くことか」Op.12
トーマス・ヴィルヘルム(Org)

録音:2017年10月16−20日 トレブール,オッフェンバッハ,ヴィースバーデン
宗教改革とロマン主義と題された2CD。ヘルマン・シェレンベルク(1816-1862)、ヨハン・ゴットロープ・テプファー(1791-1870)、オランダ人でシュトゥットガルトを拠点に活動したサムエル・デ・ランヘ(1840-1911)、パウル・フリードリヒ・エルンスト・ゲルハルト(1867-1946)、ハンス・フェールマン(1860-1940)の作品を収録。 トーマス・ヴィルヘルムは現在ヘッセン=ナッサウ福音主義教会のオルガン専門職を務め、またバート・フィベルの聖ニコラウス教会の教会楽長を務めているオルガニスト。

VKJK-1801
シュネーベルガーのオルガン・クラヴィーア写本
ダーフィト・ハインリヒ・ガルトホフ(?-1741):前奏曲 ハ長調,前奏曲 ヘ長調,前奏曲 ニ短調
ニコラウス・フェッター(1666-1734):フーガ ト長調
ゴットフリート・エルンスト・ペステル(1654-1732):アリア・カイッコーナ ホ
短調
クリスティアン・ウンブラウフト(1673―1757):前奏曲 ハ長調,前奏曲 ヘ短調
作者不詳:エール ハ短調
ウンブラウフト:前奏曲 ト短調
ペステル:カイッコーナ ハ長調
クリスティアン・フリードリヒ・ヴィット(1660頃-1717):カンツォン 変ロ長調
アンドレアス・ヴェルクマイスター(1645-1706):カンツォン ニ短調
ウンブラウフト:前奏曲 ニ長調
ガルトホフ:前奏曲 ホ長調,前奏曲 ニ長調
ペステル:組曲 ト短調(5曲)、
 カイッコーナ ニ短調
ウンブラウフト:前奏曲 ホ短調,前奏曲 ハ短調
ガルトホフ:前奏曲 ハ短調
作者不詳:前奏曲 ニ短調
ペツォルト:フーガ ニ短調
ヴィット:チャッコーナ ロ長調
エンリコ・ランガー(Org)

録音:2018 年7 月2-4 日 アウグストゥスブルク
歴史的オルガンの美しい音色が堪能できる CD。ドイツ再統一以降、東ドイツの小都市に ひっそり残されていた歴史的オルガンが再発見されているが、この CD もその一つ。ドイツ中 東部の都市アウグストゥスブルクの、アウグストゥスブルク城に設置されているオルガンを演奏 したもの。このオルガンは元々オランダのオルガン製作者、ヘルマン・ラファエル・ロッテンス タイン=ポックが 1573 年に製作したもの。18 世紀になってゲオルク・レンケヴィッツとその甥 が 70 年もかけて大幅改修しており、今日ではレンケヴィッツ・オルガンと呼ばれています。レン ケヴィッツ・オルガンの素朴で温かみのある音色は実に素晴らしく、曲との相性も極めて良 く、またランガーが実に見事に魅力を引き出しています。とりわけ最後に据えられたヴィットのチ ャッコーナは圧巻。 エンリコ・ランガーは1976 年、アンナベルク=ブーフホルツ生まれのオルガン奏者。
VKJK-1806
「マクデブルク・カンタータ集」
ヨハン・フリードリヒ・ルーエ(1699-1776): 「ああ、光の中を歩こう」
「はい私は一日中あなたをお呼びしています」
ゲオルク・テゲトマイヤー(1687-1764):「知識が必要」「あなたはよき人の小屋」
ヨハン・ハインリヒ・ローレ(1716-1785):「すべての声で神を賛美します」
メラニー・ヒルシュ(S)
マリー・ヘンリエッテ・ラインホルト(A)
ミハエル・ツァバノフ(T)
マティアス・フィーヴェグ(Bs)
ミハエル・ショル(指)
ビーダーリツァー・カントライ室内cho
メルキッシュ・バロック

録音:2018年10月(ライヴ)
マクデブルクはドイツ・ザクセン州にある都市でこの街に所縁の深い 3 人の作曲家のカンタ ータを収録。いずれも バッハと同時代人であり、この時代の音楽様式を知る上で興味深い カンタータ。指揮者のミヒャエル・ショルはマクデブルクの出身で同じくマクデブルクに所縁の深 い作曲家テレマンの演奏に定評がある。
KJK-1812
1926年3月14日ライプツィヒにおけるシナゴーグ演奏会
バッハ:幻想曲とフーガ ト短調 BWV542〜幻想曲
ロッシ:バビロン川のほとりで,ギテトの調べに合わせて
ヘンデル:「デボラ」〜ヤハウェの恐ろしい光景に(ドイツ語歌唱)
コレッリ
:ラ・フォリア ニ短調
レヴァンドフスキ:何と美しい
ランペル:安息日に歌う歌
ヤダースゾーン:私は目を上げる
アルノルト・メンデルスゾーン:「主がシオンの捕われ人を解放すると,エルサレムよ!エルサレムよ!」
メンデルスゾーン:「ああ主よ、私が救いを見つけるように」
 「主よ、私たちはあなたの善を信用する」
ルートヴィヒ・ベーメ(指)
ライプツィヒ・シナゴーグcho
ジョスカン・デ・プレ室内cho
ズザンネ・ラングナー(A)、
アサフ・レヴィティン(Bs-Br)
ヘンリク・ホッホシルト(Vn)、
ティルマン・レザー(Org)、
ウルリヒ・ベーメ(Org)

録音:2018 9,10月 ライプツィヒ
ユダヤ教関係の音楽、ことに合唱曲を集めた CD。一見すると雑多な選曲のように見える が、実はこれらは1926 年3 月14 日にライプツィヒで催されたシナゴーグ演奏会を再現したも の。商業大都市ライプツィヒには多くのユダヤ人が居住しており、ナチが政権を握るまではユ ダヤ人文化が華やいでいた。このCD からかつての賑わいに思いを馳せることができます。 ウルリヒ・ベーメは1985 年からライプツィヒの聖トーマス教会のオルガン奏者を務めています。
VKJK-1815
シェンク、キューネル、ホフラー:ガンバ作品集
シェンク(1660-1712 頃):組曲第9 番〜序曲66
キューネル(1645-1700 頃):2 つのヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ第2 番
シェンク:ヴィオラ・ダ・ガンバ独奏のためのソナタ第4 番
ホフラー(1647-1696):組曲第1 番
シェンク:ソナタ第1 番
キューネル:パルティータ第8 番
アンサンブル・アルト・デコー:
【ユリアーネ・ラーケ(指,ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ユーリア・ヴェトー(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
カーステン・ローフ(Cemb)
ヨハネス・ゴンタルスフキ(各種リュート)】

録音:2018 年8 月14-16 日 ベルリン
ユリアーネ・ラーケ率いるアンサンブル・アルト・デコーによる新録音。ヨハン・シェンク (1660-1712 頃)、アウグスト・キューネル(1645-1700 頃)、コンラート・ホフラー(1647-1696)の作品を収録。ラーケの雄弁なヴィオラ・ダ・ガンバはもちろん、伴奏が多彩に活 躍して聞き応えがある。
VKJK-1817(2CD)
「精神的な年4」
ヘルヒェット:クリスマス・オラトリオ
(カンタータ1:時代の中での誕生
カンタータ2:心の中での誕生
カンタータ3:永遠に続く誕生)
ゲルトルート・ギュンター(S)
ウタ・フォルクマー(A)
ゼバスティアン・ライム(T)
フェリックス・シュヴァントケ(Bs)
フリードリヒ・クリストフ・イルグナー(語り)
クリストフリート・ブレーデル(指)
マイスナー・カントライ1961
ジングアカデミー・ドレスデン室内cho
アンサンブル・ヴォーカル・モデルン
ドレスデン少年cho
シンフォニエッタ・ドレスデン

録音:2016 年 12 月 18 日 ドレスデン近郊シュトレーレン,クリストゥス教会でのライヴ
1943年、ドレスデン生まれの作曲家、イェルク・ヘルヒェットの新作。20世紀後半の前衛的 音楽の担い手として注目される存在となったのはここ四半世紀ほどのことです。クリスマス・ オラトリオは、イェルク・ミルブラットの詞による宗教大作。なおカンタータ3およびそれを含ん だ全曲はこれが初演だったという。
VKJK-1820
ベルント・クーヒェンマイスター:瞑想ミサ
小ドイツ・ミサ
ドリアン・カイルハック(指)
エーファ・ビンデレ(Vn)、ゾフィア・シュティーラー(Vn)、 ウルス・シュティーラー(Va)、ティルマン・シュティーラー(Vc)、 ベッティーナ・ケスラー(Vc)、ギュンター・ヘンペル(Cb)、 エリアス・プラクスマラー(Org)、フランソワーズ・フリドリック(Hp)、 ミロスラヴァ・スタレイチンスカ(Hp)、レア・ボドナー(S)、エリーザベト・レハイス(S)、ハンナ=テレス・ヴァイグル(S)、 サラ・マイア(A)、レナ・オベクサー(A)、 マリヌス・クライト(T)、ベンヤミン・プルナー(T)、 マティアス・コフラー(Bs)、フェリックス・ラートゲープ(Bs)

録音:2018年5月1-4日
ベルント・クーヒェンマイスターによるミサ曲2曲。クーヒェンマイスターについてはCDにも略 歴などがないのだが、ドイツのオルガン奏者のようです。作風はネオロマンティックといった もので、ハープが華やかに活躍する。 ドリアン・カイルハックはニュルンベルク出身の指揮者。

VKJK-1904
「喜べ、地上のすべての人々よ/クリスマスの歌」
アルベルト・ベッカー(1834-1899):門戸を拡げよ
ブルックナー:エッサイの若枝
ヨハン・クリューガー(1598-1662):我いかに汝を迎えん
ホルスト:アヴェ・マリア
アルヴォ・ペルト(b.1935):7 つのマニフィカトより(第5〜7 曲)
メンデルスゾーン:クリスマス
エルハルト・マウエルスベルガー(1903-82):クリスマス
クリューガー:わが心、躍れ
ヨハン・フリードリヒ・ラインハルト(1752-1814):聖夜
ブルッフ:羊飼いの子守歌
モルテン・ラウリッセン(b.1943):マグナム・ミステリウム
ベルント・エングルブレヒト(b.1968):静かな夜
ヨハネス・ブクスバウム(指)
イスラ・マドリガルcho

録音:2019年
クリスマスに様々な因んだ合唱曲を収録。アルヴォ・ペルトの 7 つのマニフィカトより 5、6、7 曲目を収録。その他、グスタフ・ホルストの「アヴェ・マリア」、ブルックナーの「エッサイの若枝」な ど珍しい宗教合唱曲を収録しています。
VKJK-1907(2CD)
バッハ:無伴奏フルート組曲(無伴奏チェロ組曲のフルート独奏版)
組曲第1 番ト長調BWV1007
組曲第2 番ニ短調BWV1008
組曲第3 番ハ長調BWV1009
組曲第4 番変ホ長調BWV1010
組曲第5 番ハ短調BWV1011
組曲第6 番ハ長調BWV1012(原曲はニ長調)
パルティータ イ短調BWV1013
ザビーネ・キッテル(Fl)

録音:2012-17年
バッハの無伴奏チェロ組曲をチェロ以外の楽器で演奏したディスクはサックス によるものを始めいくつかあります。フルートで演奏したものもありますが、全曲 を、となると大変少なく、それだけの偉業ということになります。何よりもフレージン グ(つまりは息継ぎ)をどうするかという問題があり、高い技術、音楽性が求められ るからです。その偉業に挑戦したのがザビーネ・キッテルというドイツのフルーテ ィスト。オーレル・ニコレに師事し1992 年から2000 年までドレスデン・フィルの首 席を勤め、その後、今日までシュターツカペレ・ドレスデンで首席奏者のポストに あります。日本とも関りが深くムラマツ・フルートを長年愛用し、このディスクでも使 用しています。無伴奏チェロ組曲の後には無伴奏フルートのための名曲、パル ティータ BWV1013 が収録されており、フルート・ファン、関係者は必聴、必携の ディスクです。
VKJK-1908
「新世界より」
ドヴォルザーク:ユモレスクOp.101/7(エルヴィン・ルマーレ編)
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」 (パスカル・カウフマン編曲による4 手オルガン連弾版)
リスト:「波の上を渡るパオラの聖フランチェスコ」S175(パスカル・カウフマン編曲による4 手オルガン連弾版)
マルクス・カウフマン&パスカル・カウフマン(Org)

録音:2019年ドレスデン
交響曲のピアノ連弾版は数々あれどオルガン 4 手連弾はそうそう聴いたことがあ りません。ただでさえ壮麗なグランド・オルガンを4 手で操りレジストレーションも様々 に工夫して音色を豊かにしたドヴォルザークの「新世界より」全曲とリスト後期の傑作 ピアノ曲でオーケストラ編曲版もある 2 つの伝説から「波の上を渡るパオラの聖フラ ンチェスコ」を収録。宇宙全体が轟くような豊饒なオルガンの響きをお楽しみ下さ い。
VKJK-1909(2CD)
「ISPARIZ/ひとつの幻影」〜ヒルデガルドと現代の無伴奏チェロ作品集
ヒルデガルド・フォン・ビンゲン(1098-1179):「緑豊かな枝」
ソフィア・グバイドゥーリナ(b.1931):「ヒルデガルト・フォン・ビンゲンの幻影から」
イサイアス・ヤルネガルト(b.1983)「ア・シビル-モネ」(2019)
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:「アエル・エニム・ヴォラット」
マルティン・ラウネ・バウク:ジ・エア・フロム・アファー(2018)
リサ・シュトライヒ(b.1985):「肉」(2017)
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:「ああ素晴らしい宝石」
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:「知恵の美徳」
ジョセフ・アンドルー・レイク(b.1979):「私は時計」(2018)
リサ・シュトライヒ「コロン」(2017)
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:「ああ永遠の主よ」
クリスティーナ・マイスナー(Vc)

録音:2019年6、9月
中世の幻視者、医師、尼僧にして作曲家であったヒルデガルト・フォン・ビンゲン の作曲した単旋律聖歌を無伴奏チェロで演奏したバージョンを主軸にしつつ、ソフ ィア・グバイドゥーリナを始めとする現代の作曲家の無伴奏チェロ作品を散りばめた 異色のアルバム。収録されたデンマークのレグムクロスター教会の豊饒な残響がチ ェロの豊かな倍音を引き出し神秘的な美しさはこの上なし。個々の作品を聴くという より、アルバム全体がひとつの作品として聴こえるよう意図され、聴き手は千年の時 を越えた祈りの音楽を体験することになります。
VKJK-1910
「ハレ大聖堂のヴァルドナー・オルガン」
バッハ:幻想曲ハ短調BWV537
「おお人よ汝の罪を嘆け」BWV622
フーガ ハ短調BWV537
メンデルスゾーン:オルガン・ソナタ ヘ短調Op.65-1
リスト:「泣く、不平を言う、心配する、ためらう」〜バッハのカンタータによる前奏曲
メンデルスゾーン:オルガン・ソナタ ハ短調Op.65-2
バッハ:カンタータ「わがうちに憂いは満ちぬ」より「首を絞められた子羊」によるフーガBWV.21
「だから私は汝の玉座の前に立つ」BWV668
パッサカリア ハ短調BWV582
ミハエル・シェーンハ
イト(Org)
録音:2019年6月ハレ大聖
堂、ザクセン州,73:10
ハレ大聖堂はドイツ東部ザクセン州にある教会で創建は1271 年と言われています。ここのオル ガンを使ってバッハ、メンデルスゾーン、リストのオルガン作品を聴く。オルガンのミヒャエル。シ ェーンハイトはドイツ・テューリンゲン州出身。ライプツィヒ大学で学び以後、数々の教会の専属 オルガニストを勤めています。
VKJK-1911
「クリッペーナのヨハン・エルネスト・ハーネル・オルガン」
バッハ:前奏曲とフーガ ハ長調BWV870/前奏曲とフーガ ハ短調BWV871/前奏曲とフーガ ホ長調BWV878/幻想曲/協奏曲 ト長調BWV571/小さな調和的迷宮BWV591/パッサカリア ハ短調BWV582
C.P.E.バッハ:「深いところから呼び覚ます」/「私はあなたに呼びかけます、主イエス・キリスト」
トラウゴット・インマヌエル・パハリー(1797-1853):バッハの名によるフーガ
フリードリヒ・ヴィルhルム・マルクル(1816-1887):「キリストは私の人生」
F.メンデルスゾーン:アレグロ
クシシトフ・ウルバニアク(b.1984):レジスターフォアフュールング
クシシトフ・ウルバニアク(Org)

録音:2019年7月クリッペーナ、ザクセン州
クリッペーナはドイツ、ザクセン州北部にある街。この街の聖ルカ教会にあるオルガンを使っ てバッハその他のオルガン作品を聴く。オルガニストのクシストフ・ウルバニクはワルシャワで学 びその後、いくつものコンクールに優勝、ソリストとして活躍する若手。
VKJK-1913
レーガー:オルガン作品集
B-A-C-H による幻想曲とフーガOp.46
カンツォーネ ト短調Op.63-3/ ジーグOp.47-2
間奏曲ニ長調Op.80-10/慰めOp.65-4
前奏曲ニ短調Op.65-7
クリスマスOp.145-3
幻想曲と<フーガ ニ短調Op.135b
イレネー・ペイロット(Org)

録音:2013-16年マリア崇敬マルクト教会
オルガン曲に定評のあるレーガーの主要なオルガン作品を収録。オルガニストのイレネー・ ペイロットはドイツ国内で活躍する中堅で多くの教会でオルガニストと音楽監督を勤めています。

VKJK-2001(2CD)
ヘンデル&バッハ:パスティッチョ「ヘラクレス」(ヘンデルの「ヘラクレスの選択」とバッハの「岐路に立つヘラクレス」に基づく) カスパー・クレーナー(カウンターテノール ヘラクレス)
クリスティーナ・ローターベルク(ソプラノ 快楽)
ズザンネ・ラングナー(メッゾソプラノ 徳)
トビアス・フンガー(テノール 徳)
クレメンス・フレーミヒ(テノール 快楽の従者/メルクール)
クレメンス・フレーミヒ(指)
ハレ・ヘンデル音楽祭O、
ハレ市歌唱cho

録音:2019年11月25-27日 ハレ
たいへんに面白い試みのCD が現れた。同年生まれの二人の偉大な作曲家、ヘン デルとバッハの共通の素材による2 作品を1 作に仕立て上げたもの。「ヘラクレスの選 択」という、若き英雄ヘラクレスが快楽と徳から彼の進むべき道を導かれ、そして彼は 困難が待ち受けても徳へと向かうことを決意する、という題材は大変人気があり、絵画 にもいくつも傑作がある。バッハは 1733 年に祝賀カンタータ「心を配ろう(通称 岐路 に立つヘラクレス)」を、ヘンデルは 1751 年に「ヘラクレスの選択」を初演しています。ち なみにバッハの作はクリスマス・オラトリオに転用されたことでも有名。この 2 作のほと んどの曲を巧妙に並べて 1 作に仕立ててしまったのがこの演奏。こうしたパスティッチ ョ(=パイの意,複数の作品を混ぜ合わせて 1 作に仕立てたものを指す)は当時ごく 普通に行われていたこと。ドイツ語と英語が入れ替わったり、徳がソプラノとテノールの 二人いたりするのはご愛敬。誕生日は 26 日しか違わず、生地は直線距離で 130km ほどしか違わないにもかかわらず、ついに生涯会うことの叶わなかった二人の大作曲 家が、まるでこの作品で出会ったかのようだ。両者の作風の違いを実感するにはうっ てつけのCD だろうし、また予備知識なしで聞いても楽しいでしょう。 バッハ、ヘンデルどちらにも精通した指揮者のクレメンス・フレーミヒがハレのヘンデル 音楽祭のオーケストラを指揮して作品を見事にまとめ上げています。ヘラクレスのカスパ ー・クレーナーはドイツの若いカウンターテノール。近年急速に名を上げており、これ が初の主役の録音。快楽のクリスティーナ・ローターベルクはドレスデン生まれのソプ ラノ。RIAS 室内合唱団の出身で、古楽ソプラノとして大活躍。徳のズザンネ・ラングナ ーもドレスデン生まれでRIAS 室内合唱団の出身。彼女は2004 年にライプツィヒの国 際バッハ・コンクールで聴衆賞と特別賞を受賞しています。
VKJK-2010
ウィーンの小さき兄弟会修道院の手稿譜
XIV 726 からのヴァイオリン・ソナタ集

作者不詳::ヴァイオリン・ソナタ イ長調
作者不詳(シュトルンク?):ソナタ ニ長調
J.J.ヴァルター:ソナタ ハ長調
ビーバー:ソナタ ホ長調
作者不詳:ソナタ イ短調
作者不詳:ソナタ 変ロ長調
作者不詳:ソナタ ヘ短調
ニナ・ポーン(Vn)
マーティン・リッカボナ(Org,Cemb)
ペーター・トレフリンガー(Vc)

録音:2020年8月 オーストリア シュタインブルッフ
ウィーンの小さき兄弟会(=フランシスコ会)修道院が所蔵するヴァイオリン・ソナタ の筆写譜から、通し番号で 81 番から 87 番までを収録しています。この筆写譜は存在 は知られていたが、これまで取り上げられる機会はほとんどなく、ここでヴァイオリンを 演奏しているニナ・ポーンがその重要性に気付いてこうして録音されるに至った。2 曲を除いて世界初録音。作者不詳の作品が多いが、当時のオーストリアのヴァイオリ ン音楽がいかなるものであったか生々しく伝える貴重な資料であり、また優れた芸術 作品でもある。 このCDはボーンの初CDでもある。1992年、オーバーエスターライヒ州の生まれ。 2013年からバロック・ヴァイオリンを学び、現在は彼女の師でもあるミヒ・ガイグ率いる ロルフェオ・バロックオルヒェスターにも参加しています。

VKJK-2101
ポーリト(b.1976):カルロス・ガルデルのメロディに基づくタンゴのパラフレーズ集
「我が愛しのブエノスアイレス」に基づくパラフレーズ・ド・コンセール
「想いの届く日」のメロディに基づく幻想曲
孤独(「孤独」に基づくパラフレーズ・ド・コンセール)
「学生の恋」に基づく大ワルツ=幻想曲
「首一つの差で」に基づくパラフレーズ・ド・コンセール
「ある夜彼女は帰って来た」に基づくパラフレーズ・ド・コンセール
「邪な思い出」に基づく華麗な大幻想曲
「閉じた目」のメロディに基づく幻想曲
帰郷(「帰郷」に基づくパラフレーズ・ド・コンセール)
「悲嘆」に基づくパラフレーズ・ド・コンセール
「下り坂」に基づくパラフレーズ・ド・コンセール
「苦い下町」に基づくパラフレーズ・ド・コンセール
ハンス・ポーリト(P)

録音:2021年1月4-6日 ドイツ ザクセン州 ライプツィヒ、
伝説的アルゼンチン・タンゴ歌手、カルロス・ガルデルの曲を基にしてドイツの作曲家、ピアニス トのハンス・ポーリトがロマン派風のピアノ曲に仕立てたもの。改めてガルデルの音楽の素晴らしさ を認識させられる編曲です。 ハンス・ポーリトは 1976年、ハイデルベルク生まれ。ピアニストとして指導者として活躍しつつ、ア ルゼンチン・タンゴをクラシック音楽として熱心に取り上げています。
VKJK-2103
(1CD+BOOK)
中央ドイツのオルガン音楽
(1)J.B.バッハ:チャコーナ ト長調
(2-3)バッハ:前奏曲とフーガ ハ短調 BWV549
(4)バッハ:コラール「高みにおられる神にだけ栄光があるように」 BWV715
(5)バッハ:コラール「最愛のイエスよ、私たちはここにいる」 BWV730
(6)バッハ:コラール「来なさい、創造主である神よ、神聖な聖霊よ」 BWV667
(7)バッハ:幻想曲 ト長調 BWV572
(8-11)ヘンデル:フルートとオルガンの為のソナタ ホ短調
(12)シューブラー:トリオ ニ長調
(13)ハイドン:アダージョ ヘ長調 Hob.XVII:9
(14)ケルナー:前奏曲 ハ長調
(15)ベートーヴェン:アレグレット ハ長調
(16)メンデルスゾーン:コラール ニ長調
(17)メンデルスゾーン:変奏曲を伴った主題 ニ長調
(18-20)ヴィヴァルディ:オルガン協奏曲 ロ短調
トーマス・エンネンバッハ(Org)
(8-11)ラルフ・ミーケ(Fl)
(18-20)アンサンブル・アルコ・ルンゴ

録音:2015 年8 月2-3 日,2019 年10 月8-9 日ドレスデン
ヨハン・ベルンハルト・バッハ(1676-1749 大バッハとは曾祖父が同じ、はとこ)から メンデルスゾーンまでドイツを中心とした作曲家のオルガン曲を集めています。アイゼ ナハ生まれのバッハ、ハレ生まれのヘンデルはもちろん、直接の関係はないハイドン やヴィヴァルディの作品も収録されています。 ハレ近郊の村、ランゲンボーゲンの聖マグダレーネ教会に据えられている、1735 年、 ゲオルク・テオドール・クロス製作のオルガンを使用。21 世紀になって復元されたこ のオルガンは、バロック時代の小教会のオルガンの特徴を見事に伝えており、現代 のホールオルガンや近代の大教会のオルガンとはまったくことなった、ピリオドの味 わいが素晴らしい。 トーマス・エンネンバッハは 1963 年、ドイツ、ルドルフシュタット生まれのオルガン奏 者。1999 年からハレ=ナウムブルク管区のカントールを務め、後に教会音楽監督に 昇進しています。 縦長冊子タイプの装丁で、オルガンの写真も豊富。
VKJK-2107
ドイツの楽しみ
テレマン:ガリバー組曲
バッハ:トリオ・ソナタ ニ短調 BWV527
ヘンデル:4 声の協奏曲 ニ短調
テレマン:四重奏曲 ニ長調 TWV43:D2
バッハ:トリオ・ソナタ第1 番変ホ長調B WV.525
テレマン:「食卓の音楽」第2 巻―四重奏曲 ニ短調
アポロ・アンサンブル【ダフィト・ラビノヴィチ(Vn)、ダフネ・オルテーテン(Vn)、トマス・オルテーテン(Fg) 、マリオン・ボスハウゼン(Cemb)】
オランダのバロック・アンサンブル、アポロ・アンサンブルの querstand への初録音。テレマ ンのガリバー組曲は、ジョナサン・スウィフトの有名な「ガリバー旅行記」の人気にあやかって 書いたもの。 アポロ・アンサンブルは四半世紀以上の歴史を持ち、オランダのみならず世界中の古楽奏者 が参加しています。この CD では主要メンバーであるヴァイオリンのダフィト・ラビノヴィチを中心 にした小編成で、テレマン、バッハ、ヘンデルの室内楽編成の作品を演奏しています。さすが古 楽の盛んなオランダの団体だけに高水準の安定した演奏です。
VKJK-2109
ビーバー&ムッファト:ヴァイオリン作品集
ビーバー:ソナタ第3番ヘ長調〜ヴァイオリンと通奏低音のた
めの
ビーバー:ロザリオのソナタ〜磔刑
ムッファト:「音楽とオルガンの資料」〜パッサカリア ト短調
ビーバー:ロザリオのソナタ〜パッサカリア
ムッファト:ソナタ ニ長調 ヴァイオリンと通奏低音のための
ビーバー:ソナタ第 1番イ長調〜ヴァイオリンと通奏低音のための
ドーラ・シラージ(バロック・ヴァイオリン)
フローラ・ファーブリ(Cemb)

録音:2021年9月6-8日 ドイツ フライブルク
今注目のハンガリー出身の二人の女性演奏家によるビーバーとムッファトのヴァイオリン 作品集。ドーラ・シラージはブダペストのフランツ・リスト音楽大学を修了後、フライブルクに移 ってゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ(フライブルク・バロックオーケストラのリーダー)に学 ぶ。バロックの室内楽を中心に活動しつつ、バロック・ヴァイオリンのソリストとしても名声を築 きつつある。ドイツ仕込みの折り目正しい格調高い演奏を基本にしつつ、時折見せつ熱っぽ さが素敵だ。フローラ・ファーブリはブダペストで学んだ後、ミュンヘンでクリスティーネ・ショ ルンスハイムに学んだチェンバロ奏者。彼女はマンハイム歌劇場などの歌劇場でコレペティ トゥーア(練習伴奏ピアニスト)も務めているからか、伴奏の勘所が非常に良く、ここでもシラ ージのヴァイオリンを絶妙に引き立てています。選曲も良くビーバーとムッファトの魅力をたっぷ り楽しめる。
VKJK-2110
フランスのヴィオル作品集
フォルクレ:ルクレール
 ラボルド/ブロン
マレ:人間の声
フォルクレ:摂政/トロンシャン
サント=コロンブ:コンセール第44番トンボー「悔い」
ウデリンヌ:組曲 ニ短調
マレ:スペインのフォリア
アンサンブル・アルト・デコー【ユリアーネ・ラーケ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、イレーネ・クライン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、カーステン・ローフ(Cemb)、マグヌス・アンデション(Lute)】

録音:2021年9月6-9日 ドイツ ベルリン ヴァンゼー
ユリアーネ・ラーケ率いるアンサンブル・アルト・デコーによる新録音は、フランスのヴィオ ルの三大作曲家、アントワーヌ・フォルクレ(1672-1745)、マラン・マレ、サント =コロンブ(1640頃-1690頃)の作品。さらに17 世紀の謎多きヴィオル奏者、ルイ・ウデリン ヌの組曲も収録。ラーケのヴィオラ・ダ・ガンバはいつもながら雄弁。フランスバロックというこ とで華やかさもあるものの、やはりドイツ風の理路整然とした趣も残っていて、伴奏含め完 成度の高い仕上がりになっています。
VKJK-2111
ヴォルフ:イタリア歌曲集(全46曲)
小さなものでも/噂によると/あなたはこの世の中で/ 祝福あれ、この世をお創りになった方に/幸いなるかな、盲目の者は/誰があなたを呼んだのか/月はひどい嘆きを抱えて/さあ平和を締結しよう/ あなたの魅力のすべてが/あなたは 細い一本の糸で/どれほど長い間/ いいや、若いお方よ!/あなたは高慢だ/友よ、修道服に身を包もう/ 私の恋人は背が低い/戦場に向かう若い人たちよ/ あなたが恋人の死を見たいなら/金髪の頭を/私たち二人は長いこと/ 私の恋人が家の前で歌う/人が言うには/あなた方にセレナーデを/ いったいどんな歌を/私はもう乾いていないパンを食べることはない/ 私の恋人が私を食事に誘った/聞いた話では/ベッドに疲れた身を投げたのに/ 私は侯爵夫人じゃないと言うけれど/あなたの身分は分かっている/ 放っておけばいい!/どうして陽気でいられようか?/ 何を怒っているのかい/私が死んだら/あなたが朝早くにベッドから起きて/ あなたの亡くなったお母さまに祝福があるように/ あなたが、愛する人よ、もし天国に召されるようなことがあれば/ どれだけたくさんの時間を私は無駄にしたことか/あなたは私を一瞥すると/ 緑に幸いがあるように!/もしあなたの家がガラスのように透明だったら/ 昨夜私が目を覚ますと/もうこれ以上私は歌えない/ちょっと静かに黙りなさい!/ あああなたは知っているのか、どれほど私があなたのために/ 深淵が私の恋人の小屋を飲み込むがいい/私にはペンナに住む恋人がいる
ミレッラ・ハーゲン(S)、
トビアス・ベルント(Br)
フランク=インモ・ツィヒナー(P)

録音:2020年7月23―24日 ドイツ ベルリン ダーレム
ヴォルフの傑作、イタリア歌曲集に素晴らしい録音が登場。ズバリ申し上げて、これは今 メキメキと人気ソプラノへと駆け登っているミレッラ・ハーゲンを聞くべきCD。ミレッラ・ハーゲ ンは1984年、バイエルン州ヴュルツブルクの生まれ。彼女の美声はクリスタルに喩えられる ほどの透明で硬質で素晴らしい響き。バロックやモーツァルトを得意とする一方、ピンと張っ た声はロマン派でも圧倒的で、2013年から 2015 年に渡ってバイロイト音楽祭でヴォークリ ンデと森の小鳥を歌った。そして彼女はヴォルフには強い思い入れがあるようで、2012 年、 シュトゥットガルトでの歌曲コンクールでヴォルフを歌ってファイナリストに入っています。それ から 8年後のハーゲンは表現もしっかり練られています。CD では歌曲の録音はどうしてもベ テランが受け持ちがちだが、若く瑞々しい声の歌手によるドイツリートは実に新鮮だ。一方 のバリトンのトビアス・ベルントも素晴らしい。1979 年、ベルリン生まれの中堅。一声聞けば 偉大なフィッシャー=ディースカウの伝統に連なる歌手と分かる逸材。バッハのバリトンとし て大活躍しています。
VKJK-2112
バッハ:ゴルトベルク変奏曲 メヒティルト・ヴィンター(Cemb)

録音:2021年5月 ドイツ ライプツィヒ ゴーリヒ
ドイツのチェンバロ奏者、メヒティルト・ヴィンターによるゴルトベルク変奏曲。メヒティルト・ヴ ィンターは1969年、ライプツィヒの生まれ。生地でクリスティーネ・ショルンスハイムに学んだ 後、バーゼル・スコラ・カントルムでさらに研鑽を積んだ。1992 年、ライプツィヒでのバッハ・ コンクールのチェンバロ部門で第3 位。東西統一後のドイツで30年活躍しています。演奏は 堅実で派手に腕をひけらかすことなく、作品をじっくり聞かせてくれます。1624 年、アントウェ ルペンのヨアンネス・リュッカース製作のチェンバロのレプリカ、2008 年、マティアス・グリーヴィッシュ製作の楽器を使用。
VKJK-2014(2CD)
縦長ブック仕様
シルエット〜追放された作曲家の管弦楽作品集
ウールフェルダー(1868-1946):闘牛士の血
ジョベール(1900-1940):映画「7 月14 日」の為の音楽からの組曲
カプラーロヴァー(1915-1940):ミニチュア組曲
ミヨー:ロンドンの謝肉祭 Op.172
ツファスマン(1906-1971):ジャズ組曲(オーケストレイション:アビャゾフ)
ロスラヴェッツ(1881-1944):室内交響曲
ヤン・ミヒャエル・ホルストマン(指)
シェーネベック中部ドイツ室内フィルハーモニー
ソフィア・ギュルバダモヴァ(P)

録音:2020年4月27-30日,5月5-8日 ドイツ シェーネベック
これは大変意欲的な CD です。20 世紀の作曲家で何らかの理由でひどい不遇 をかこった人たちの作品を集めています。ベンノ・ウールフェルダー(1868-1946)はドイ ツ、バイロイトの生まれ。ユダヤ系だったためにナチの台頭からアルゼンチンに亡命 した。モーリス・ジョベール(1900-1940)はニース生まれのフランスの作曲家。1930 年 代に映画音楽で名を派したが、40 歳で早世してしまった。ヴィーチェスラヴァ・カプラ ーロヴァー(1915-1940)はブルノの生まれ。プラハ、さらにパリで学び、当時まだ珍し かった女性作曲家として大きな注目を浴びた。しかしフランスにドイツが侵攻すると 南仏モンペリエに逃れ、病気のため僅か 25 歳で亡くなった。ダリウス・ミヨー(1892-1974)は長命したためフランスの作曲家として知られるが、ユダヤ系だったため第二 次世界大戦中は米国に移住していた。アレクサンドル・“ボブ”・ツファスマン(1906-1971)はソ連における代表的ジャズ・ピアニスト。作曲家としても活躍したが、当然ソ 連ではジャズは弾圧の対象になっていた。古いジャズに近代クラシック音楽を混ぜあ わえたような作風は西側では見られないものだ。ニコライ・アンドレーヴィチ・ロスラヴ ェッツ(1881-1944)は、ロシア・アヴァンギャルドの旗手だったが、後にソ連政府、音 楽界から抹殺状態になり、ごく近年になるまで再評価が進まなかった。 ヤン・ミヒャエル・ホルストマンは、1968 年、フランクフルト・アム・マインの生まれ。長ら く歌劇の指揮者として活躍した後、2019 年からシェーネベック中部ドイツ室内フィ ルハーモニーの首席指揮者を務めています。 ハードカヴァーのブック仕様で、解説も充実しています。

VKJK-2201
「ヴルピウス:モテット集第4巻〜聖歌集第2集
ある人がエルサレムからエリコへ下って行く途中(ルカによる福音書第10 章)
神よ、私の心は定まりました(詩篇108)
キリストが昇天した時
今日、聖霊降誕の日が来た
誰かが 私の主を取り去った(ヨハネによる福音書第 20章,マタ
イによる福音書第28章)
復活のいけにえに
エルサレムよ大きな喜びで喜べ
見なさい、何という幸せ、何という喜び
イエスはナインという町に行った
イエスはエルサレムへ行く時
民よ、主に喜びの声をあげに走って来なさい
主の聖所で主を称えなさい
言葉は肉となり
ルネ・ミヒャエル・レーダー(指揮,オルガン)
カペラ・ダレミンツィア
カペラ・ヴォカーレ・ヴァルトハイム

録音:2017年8月21-26日 ドイツ ザクセン州 ヴァルトハイム
querstand によるメルヒオール・ヴルピウス(1570 頃―1615)のモテット集の第 4巻。今回 は1603 年に出版された聖歌集 Cantiones Sacrae 第2 巻から、8声、10声、12声、14声 のモテットを収録しています。ヴルピウスは 1596年からワイマールのカントールを務めた歌 手、作曲家。高名な作曲家だったが45歳ほどで亡くなり、その作品は長らくザクセンのヴァ ルトハイムの教会図書館に所蔵されたままだった。2002 年からこれらの作品の研究が進 み、それを受けてルネ・ミヒャエル・レーダー率いるカペラ・ダレミンツィアによって網羅的な 録音が進んでいます。今回は多声作品が多いので演奏も充実したもの。
VKJK-2205
子供のための歌曲
シューベルト:子守歌 D304
ムソルグスキー:「子供部屋」―ばあやといっしょ,部屋の隅
シューベルト;子守歌 D498
ムソルグスキー:「子供部屋」―カブトムシ,人形と
ルビ:アーメンの歌
ムソルグスキー:「子供部屋」―夕べの祈り
ブラームス:子守歌 Op.49-4
ムソルグスキー:「子供部屋」―木馬に乗って,いたずら猫
チャイコフスキー:嵐の中の子守 Op.54-10
ツァイスル:子どもの歌曲集―眠りの歌
ツェムリンスキー:眠りの歌
ヴァインベルク:7つのイディッシュ語の歌 Op.13
6つの子供の歌 Op139―子守歌
イルゼ・ウェーバー:そして雨が滴る
ヴァインベルク:私が子供を揺すって寝かせると Op.110-4
フックス:子供の死によって
イルゼ・ウェーバー:タニウツギ(ヴィーガラ)
シューベルト:私の揺りかごに D927
アンナ・グラーフ(S)
ハン=リン・ユン(P)

録音:2022年2月21-23日
曲名を見れば分かる通り、子守歌など子供のための歌曲を集めた面白い内容のCD。シ ューベルトの歌曲や、ムソルグスキーの「子供部屋」(全 7曲収録)などの有名曲から、ヴァ インベルクのイディッシュ語の歌、アウシュビッツ強制収容所で処刑された悲劇の詩人、イ ルゼ・ウェーバーの子供のための歌まで、さまざま。 アンナ・グラーフは、ロシア南西部、カフカス(コーサカス)地方のカバルダ・バルカル共和 国の首都ナリチク出身。現地で学んだ後、21 歳でケルンに留学。元々は合唱指揮者にな るつもりだったそうだが、素晴らしく優しく温かい美声の持ち主で、歌手としての活動が主に なった。まだデビューして数年だが既にドイツの地方歌劇場では人気のソプラノです。こ こでの子供向けの歌曲は絶品で、若い母親が愛情いっぱいに子供に歌って聞かせている ような安らぎに満ちています。ハン=リン・ユンは台湾出身のピアニスト。
VKJK-2207(5CD)
「再発見された声」〜ヘルデンテノール ホルスト・ヴォルフ オペラ抜粋集

■CD1
(1)ヴェルディ:「仮面舞踏会」第3幕〜おそらく彼女は到着している/永久に君を失えば(ドイツ語)
(2)ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」から(7 部分 約30分)
(3)ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」第3 幕から(8部分 約44分)

■CD2
ワーグナー:「タンホイザー」から(22 部分 約80分)

■CD3
(1)ワーグナー:「ワルキューレ」第1幕から(6 部分 約30分)
(2)ワーグナー:「神々の黄昏」第3幕から(4 部分 約34分)
(3)ワーグナー:「ローエングリン」第3 幕から(3 部分 約15分)

■CD4
(1)ワーグナー:「さまよえるオランダ人」から(2 場面 約20分)
(2)ワーグナー:「パルジファル」から(6場面 約41分)
(3)ワーグナー:「リエンツィ」〜全能の父よ
(4)ヴェルディ:「アイーダ」から(2 場面 約14 分)(ドイツ語)

■CD5
(1)プッチーニ:「トスカ」から(2場面 約6 分)(ドイツ語)
(2)ダルベール:「低地」から(15部分 約70 分)
■CD1(79:11)
(1)ホルスト・ヴォルフ(テノールリッカルド)、ヘルムート・ザイデルマン(指)デッサウ・フリードリヒ劇場O/録音:1936年11月3日ドイツデッサウ
(2)ホルスト・ヴォルフ(テノールヴァルター・フォン・シュトルツィング)、マティアス・クライン(バスザックス)、アニタ・アルヴァルト(ソプラノエーファ)、ハンス・シュトイデル(バリトンベックメッサー)、他、ハインツ・レットガー(指)デッサウ州立劇場O/録音:1956年10月7日東ドイツデッサウ
(3)ホルスト・ヴォルフ(テノールトリスタン)、フィルマ・フィヒトミュラー(ソプラノイゾルデ)、クルト・ウーリヒ(バリトンクルヴェナール)、クルト・ラインハルト(テノール牧童)、ミクローシュ・ルカーチ(指)デッサウ州立劇場O/録音:1955年5月26日東ドイツデッサウ
■CD2(79:40)
ホルスト・ヴォルフ(テノールタンホイザー)、エミ・プレル(ソプラノエリーザベト)、ロベルト・ラウヘファー(バリトンヴォルフラム・フォン・エッシェンバッハ)、カール・ハーマン(バス領主ヘルマン)、トルーデ・テレン(メッゾソプラノヴェヌス)、ハインツ・レットガー(指)デッサウ州立劇場O/録音:1954年12月12日東ドイツデッサウ
■CD3(79:41)
(1)ホルスト・ヴォルフ(テノールジークムント)、エミ・プレル(ソプラノジークリンデ)、ペーター・ロト=エーラング(バスフンディング)、エーリヒ・リーデ(指)デッサウ州立劇場O/録音:954年1月24日東ドイツデッサウ
(2)ホルスト・ヴォルフ(テノールジークフリート)、ペーター・ロト=エーラング(バスハーゲン)、リタ・ヴェーグナー(ソプラノヴォークリンデ)、アニタ・アルヴァルト(ソプラノヴェルグンデ)、エルナ・ベルマン(メッゾソプラノフロスヒルデ)、ハインツ・レットガー(指)デッサウ州立劇場O/録音:1955年5月22日東ドイツデッサウ
(3)ホルスト・ヴォルフ(テノールローエングリン)、エミ・プレル(ソプラノエルザ)、ハイナー・バウマン(バリトンハインリヒ)、エーリヒ・リーデ(指)デッサウ州立劇場O/録音:1952年11月23日東ドイツデッサウ
■CD4(79:49)
(1)マティアス・クライン(バスオランダ人)、エミ・プレル(ソプラノゼンタ)
ホルスト・ヴォルフ(テノールエリック)、ハインツ・レットガー(指)デッサウ州立劇場O/録音:1956年11月21日東ドイツデッサウ
(2)ホルスト・ヴォルフ(テノールパルジファル)、ヴィルマ・フィヒトミュラー(ソプラノクンドリー)、ハンス・シュトイデル(バリトンクリングソル)、他、ハインツ・レットガー(指)デッサウ州立劇場O/録音:1956年11月21日東ドイツデッサウ
(3)ホルスト・ヴォルフ(テノールリエンツィ)、エルンスト・アルブレヒト・ラインハルト(指)ゲーラ市劇場O/録音:1959年4月2日東ドイツゲーラ
(4)エミ・プレル(ソプラノアイーダ)、ホルスト・ヴォルフ(テノールラダメス)、ロージャ・デリ(メッゾソプラノアムネリス)、ロベルト・ラウヘファー(バリトンアモナズロ)、ハインツ・レットガー(指)デッサウ州立劇場O/録音:1955年11月6日東ドイツデッサウ
■CD5(76:30)
(1)ホルスト・ヴォルフ(テノールカヴァラドッシ)、エルンスト・アルブレヒト・ラインハルト(指)デッサウ州立劇場O/録音:1953年5月30日東ドイツデッサウ
(2)ホルスト・ヴォルフ(テノールペドロ)、フィルマ・フィヒトミュラー(ソプラノマリア)、エルヴィン・パタキ(トマゾバス)、他、エルンスト・アルブレヒト・ラインハルト(指)デッサウ州立劇場O,デッサウ州立劇場cho/録音:1956年6月12日東ドイツデッサウ
ドイツのテノール、ホルスト・ヴォルフ(1894-1980)の貴重なライヴ録音が集められた 5CD。彼は日本ではほとんど知られて いないだろうが、長らくドイツのデッサウ劇場を拠点に活躍したテノールで、特にワーグナーの英雄役を得意とした。しかしあま り大都市で活動せず、また全盛期である40代後半が第二次世界大戦と重なったり、さらに戦後はデッサウが東ドイツ領になっ たりしたことで、国際的知名度を得ることはなかった。とはいえ歌手としての力量はたいへんに高く、デッサウ市民はヴォルフを 愛し、彼は1957年まで舞台に立ち続けた。ヴォルフは 1950年代半ばからテープレコーダーで自分の舞台を録音するように なり、ここに収録されている録音は、1936年の「仮面舞踏会」を除くと、すべてそれらを音源としています。これらのテープは1980 年の火災によって多くが焼失し、残ったものも再生不能になっていたというが、近年になっていくつかのテープが修復され再 生可能になり、こうして CD になったという。ヴォルフの歌声と共に、かつてドイツでも屈指の名地方劇場として知られたデッサ ウ劇場の上演活動を垣間見られる貴重な資料にもなっています。ドイツ語の38 ページの詳細な解説冊子付き。
VKJK-2208(4CD)
テレマン:音楽の練習帳(全曲)
ソロ・ソナタ第1番〜ヴァイオリンと通奏低音のための ヘ長調 TWV41:F4
トリオ・ソナタ第1番〜フラウト・ドルチェ、オーボエと通奏低音のための TWV42:C2
ソロ・ソナタ第2番〜フラウト・トラヴェルソと通奏低音のための ニ長調 TWV41:D9
トリオ・ソナタ第2番〜ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェンバロと通奏低音のための ト長調 TWV42:G6
ソロ・ソナタ第3番〜ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のための イ短調 TWV41:a6
トリオ・ソナタ第3番〜ヴァイオリン、オーボエと通奏低音のための ト短調 TWV42:g5
ソロ・ソナタ第4番〜フラウト・ドルチェと通奏低音のための ニ短調 TWV41:d4
トリオ・ソナタ第4番〜フラウト・トラヴェルソ、チェンバロと通奏低音のための TWV42:A6
ソロ・ソナタ第5番〜オーボエと通奏低音のためのソナタ 変ロ長調 TWV41:B6
トリオ・ソナタ第5番〜フラウト・ドルチェ、ヴァイオリンと通奏低音のための イ短調 TWV42:a4
ソロ・ソナタ第6番〜チェンバロのための ハ長調 TWV32:3
トリオ・ソナタ第6番〜フラウト・トラヴェルソ、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のための ロ短調 TWV42:h4
ソロ・ソナタ第7番〜ヴァイオリンと通奏低音のための イ長調 TWV41:A6
トリオ・ソナタ第7番〜フラウト・ドルチェ、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のための ヘ長調 TWV42:F3
ソロ・ソナタ第8番〜フラウト・トラヴェルソと通奏低音のための ト長調 TWV41:G9
トリオ・ソナタ第8番〜フラウト・ドルチェ、チェンバロと通奏低音のための 変ロ長調 TWV42:B4
ソロ・ソナタ第9番〜ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のための ホ短調 TWV41:e5
トリオ・ソナタ第9番〜フラウト・トラヴェルソ、ヴァイオリンと通奏低音のため ホ長調 TWV42:E4
ソロ・ソナタ第10番〜フラウト・ドルチェと通奏低音のための ハ長調 TWV41:C5
トリオ・ソナタ第10番〜ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のため ニ長調 TWV42:D9
ソロ・ソナタ第11番〜オーボエと通奏低音のための ホ短調 TWV41:e6
トリオ・ソナタ第11番〜フラウト・トラヴェルソ、オーボエと通奏低音のための ニ短調 TWV42:d4
ソロ・ソナタ第12番〜チェンバロのための ヘ長調 TWV32:4
トリオ・ソナタ第12番〜オーボエ、チェンバロと通奏低音のための 変ホ長調 TWV42:Es3
ラ・ヴィジオーネ【イザベル・シャウ(Vn)、ズザンネ・ハルティッヒ(Vc)、ラウラ・フライ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)】
ニールス・プフェッファー(チェンバロ,テオルボ)、レオン・イェニッケ(テオルボ,ギター)、マルティン・リッパー(リコーダー)、アンティエ・ティールバッハ(Ob)、ライナー・ヨハンセン(Fg)、イルディコ・ケルテーシュ(Fl)、ヘルマン・ヒケットヒール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)

録音:2021年3月22-27日,4月26日-5月1日ドイツヘッセン州ニールスタール
待望のテレマン「音楽の練習帳」全曲の新録音。「音楽の練習帳」は「食卓の音楽」や「忠実な音楽の師」と並んでテレマン の重要な作品集。全24曲、12のソロ・ソナタ(独奏楽器+通奏低音、ただし2 曲のチェンバロ・ソナタは独奏のみ)と12のトリ オ・ソナタは、テレマンの魅力が詰まった名曲揃い。しかしこれまで全 24曲全曲録音は僅かだった。そこにこの最新録音。し かもテレマン研究の権威クラウス・ホフマン(2009 年にBaerenreiter 社から「音楽の練習帳」の新校訂譜を刊行)の長年の成果 を反映させた演奏で、あらゆる点で最先端のテレマンを実現したものです。なお解説(独英語)もクラウスが執筆しています。 ラ・ヴィジオーネは、ヴァイオリンのイザベル・シャウ、チェロのズザンネ・ハルティッヒ、ヴィオラ・ダ・ガンバのラウラ・フライを核 に様々な奏者を招いてバロック時代の多様な編成にあたるドイツの室内アンサンブル。これがデビューCD です。 横約18cm、縦20cm 弱の美麗なブックタイプの収納ケースにさらにスリップケース。収納ケースと一体化した冊子50 ページ弱 に独英の解説。

VKJK-2301
「ファニとフェリックス」
ヘンゼル:ピアノ三重奏曲 ニ短調 Op.11
メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第2番
ハ短調 Op.66
クリスティン・ヘンネベルク(P)
アンドレアス・ハルトマン(Vn)
ズザンネ・ラスバッハ(Vc)

録音:2023年2月 ガルテンザール、ドイツ ザクセン州 ライプツィヒ
ファニ(・メンデルスゾーン)・ヘンゼルとフェリックス・メンデルスゾーンの姉弟それぞれのピアノ 三重奏曲を収録。姉ファニのニ短調のピアノ三重奏曲は今やすっかり人気曲。 演奏者はいずれもドイツの実力ある人たち。クリスティン・ヘンネベルクは独奏ピアニストとして活 躍する一方、2001からマクデブルク音楽院でピアノの指導にも当たっています。アンドレアス・ハルト マンは30年以上ライプツィヒのMDR SOのコンサートマスターを務めています。ズザンネ・ラス バッハはザクセン州南部のプラウエン生まれのチェロ奏者。1993 年結成のライプツィヒ・メンデルス ゾーン四重奏団のチェロ奏者として知られています。 ライプツィヒのメンデルスゾーン・ハウスのガルテンザール
VKJK-2302
ハードカヴァーブック仕様
「エディション・バーディッシェ・シュターツカペレ01」
R.シュトラウス:アルプス交響曲
ゲオルク・フリッチュ(指)
バーディッシェ・シュターツカペレ
(バーデン州立O)

録音:2023年4月23,24日 ドイツ バーデン=ヴュルテンベルク州 カールスルーエ (ライヴ)
今ドイツで大いに注目されている、ドイツ伝統の質実剛健指揮者、ゲオルク・フリッチュによる R.シュトラウス:アルプス交響曲。2020年から音楽総監督を務めるカールスルーエのバーデン 州立劇場のオーケストラ、バーディッシェ・シュターツカペレを指揮してのライヴ録音。これが期 待以上のたいへん素晴らしい演奏。 フリッチュは1963 年、東ドイツ時代のマイセンの生まれ。2003 年から2019年まで16シーズン に渡ってキール劇場の音楽総監督を務めて名を上げたという、昨今のドイツでも稀になった歌 劇場叩き上げ指揮者です。ドイツ伝統の質実剛健の音楽は 21世紀の今高く評価され、シュト ゥットガルト歌劇場に度々招かれ、またジュネーヴ歌劇場では目玉公演であるワーグナーの指 環を託された。しかし録音はまだ少なく、今年 9月に神奈川POに客演 してその素晴らしさを初めて知ったという人も少なくないでしょう。 この録音はフリッチュの実力を知るに打って付けのものだ。地方歌劇場とはいえ 300年近い歴 史を誇るオーケストラから、シュトラウスらしい充実した響きと熱のこもった雄弁な音楽を引き出し ています。フリッチュは間違いなく向こう10年でドイツで特に注目される指揮者になることでしょう。 ハードカヴァーブック仕様。彼らのシリーズは続く予定。
VKJK-2305(2CD)
バッハ:6つのパルティータ
パルティータ第1番変ロ長調 BWV825
パルティータ第2番ハ短調 BWV826
パルティータ第3番イ短調 BWV827
パルティータ第4番ニ長調 BWV828
パルティータ第5番ト長調 BWV829
パルティータ第6番ホ短調 BWV830
ダヴィード・シェマー(Cemb)

録音:2013年8月1-3、10-12日 イスラエル エルサレム
イスラエルのベテラン・チェンバロ奏者、ダヴィード・シェマーによるバッハの6 つのパルティータ 全曲。ダヴィード・シェマーは 1952年、ソ連時代のラトヴィアのリガで生まれ、幼い時にイスラエル に移住。ロンドンでバロック音楽を学び、1980 年代から長きにわたってイスラエルの古楽界を牽引 しています。もちろん国際的にも広く活躍しており、海外で活動している古楽奏者たちならば知らぬ 人はいないだろうというほど超有名な人なのだが、どういうわけかこれまで録音は皆無に等しく、日 本での知名度は低いでしょう。このパルティータ全曲は、2013 年とちょっと前の録音だが、シェマーの実力を存分に伝えてくれる素晴らしい録音だ。音に気品があり格調高く、折り目正しくも堅苦し さとは無縁でバッハの音楽が豊かに飛翔する。新世代奏者の台頭著しいチェンバロ界だが、開拓 者にして長年の第一人者のシェマーは筋金入りの音楽を聞かせてくれます。チェンバロは、この録 音の翌年に亡くなったブレーメンの伝説的名巧、マルティン・スコブロネックが 2001年に製作した フランコ=フレミッシュ・タイプを A=392で使用。この楽器がまた素晴らしい音色。スコブロネック好 きにも逃せないCD だ。
VKJK-2306
ヨハン・エルンスト・バッハ(1722-1777):クラヴィーアとヴァイオリンのための6 つソナタ
ソナタ イ長調(1772/U)/ソナタ ニ長調(1770/T)
ソナタ ト短調(1772/T)/ソナタ ト長調(1770/V)
ソナタ ハ長調(1772/V)/ソナタ ヘ長調(1770/U)
クラウディア・メンデ(Vn)
ゲルト・アメルング(フォルテピアノ)

録音:2022年9月14-16日 ドイツ テューリンゲン
J.S.でもJ.C.でもなくJ.E.、ヨハン・エルンスト・バッハ(1722-1777)のクラヴィーアとヴァイオ リンのためのソナタ集。ヨハン・エルンスト・バッハはドイツのアイゼナッハの生まれ。ゼバスティアン のはとこに当たるヨハン・ベルンハルト・バッハの息子で、エルンストの高祖父(4 代 前)とゼバスティアンの曾祖父(3代前)が共通しています。 ヨハン・エルンスト・バッハの作品はこれまでバッハ一族の作品集の中で取り上げられている程度 で、彼の作品だけのCD はこれが初めてかもしれない。ここに収録された6 つのソナタは1770年 から1772年に出版されたもので、古典派の初期の様式。それまでのピアノが主でヴァイオリンが オブリガートのソナタから一歩踏み出して、ヴァイオリンがだいぶ活躍するようになっています。6 曲い ずれも素朴ながらも魅力的で、大バッハとの関係など忘れて、初期の古典派の素敵な作品として 聞けば大いに楽しめるでしょう。 こうした曲にはピリオドの演奏が相応しい。クラウディア・メンデはドイツのヴァイオリン奏者。バロッ ク音楽を得意としており、様々な団体のコンサートマスターとしても活躍しています。ゲルト・アメルン グは今ドイツで最も活躍しているバロック、古典派の鍵盤楽器奏者。チェンバロ、クラヴィコード、 初期のピアノを弾き、また指揮者としても活躍しています。

VKJK-9401
アルテンブルク地方のオルガン
クーナウ:トッカータイ長調、
メンデルスゾーン:前奏曲とフーガハ短調Op. 37-1
アルブレヒト:コラール前奏曲「汝解放された者たち、主を歓呼せよ」、
クレプス:コラール前奏曲「なぜ私は深く悲しまなくてはならないのか」、
パッヘルベル:パルティータ「神のみわざはよきかな」、
シュテルツェル:トリオ・ソナタ変ロ長調、
バッハ:幻想曲とフーガハ短調BWV537、
リヒター:前奏曲とフーガハ短調Op.21-1、
シュターデ:コラール前奏曲「喜べ,おおわが心」/「わが神の欲したもうことは常に起こらん」/他
フェリックス・フリードリヒ、
アルブレヒト・ディートル(Org)
VKJK-9405
レーガー、マウエルスベルガー、マルシュナー、他
コメディアン・ハーモニスト
ライプツィヒ・ヴォーカル・ロマンティカー
VKJK-9502
ギュンター・ノイベルト:「正義の太陽」、
賛美歌変奏曲/リズミカルな協奏曲/オーケストラ音楽I
アンドレアス・ピストリウス(P)、
ホルスト・ノイマン(指)ライプツィヒRSO
VKJK-9506
ヨハン・ヴァルター:「宗教改革の音楽」
宗教歌集〜「安心し喜んで私はそこへ行く」、
第8旋法のマニフィカート他
ライプツィヒ愛好・教会cho、
ライプツィヒ金管コレギウム
VKJK-9507
クリスマスの合唱・オルガン音楽
ダヴィデの子にホザンナ/甘き喜びのうちに/われは汝のかいばおけのそばに立つ/高き天より/楽しいクリスマス、
バッハ:コラール「わが魂は主をあがめ」BWV648、
フーガ「わが魂は主をあがめ」BWV733、
オルガン小曲集〜「かくも喜びあふるる日」BWV605、
トッカータ,アダージョとフーガハ長調BWV564、
レーガー:9つの小品Op.129〜メロディ、
ラインベルガー:12の性格的小品Op.156〜ロマンス変ホ長調他
ホルム・フォーゲル(Org)、
ライプツィヒ・ヴォーカルロマンティカー
VKJK-9508
ライプツィヒのオルガン
バッハ:コラール「来れ聖霊、主なる神」BWV651、
アンマーバッハ:歌曲「私の勤勉と努力」、
ピウッティ:ソナタOp.22、
シューマン:バッハの名による6つのフーガから第2・3番
ノイホフ:幻想ソナタヘ短調Op. 21、
ヴァイラウフ:「今日神の子は勝利を祝われる」によるパルティータ
カルク=エラート:交響的コラール「ああ、汝の恩寵もて」Op.87-1他
ウルリヒ・ベーメ、
ヴィンフリート・シュラメク、
クリストフ・クルマッハー、
シュテファン・アウデルシュ、
ヨハネス・ゲプハルト、
ホルム・フォーゲル、
ベルンハルト・フィト(Org)
VKJK-9601
オルガンとピアノ、オルガンと管弦楽
ウェーバー:アダージョとロンドOp.遺作15、
デマレスト:オルガンとピアノのための幻想曲
フランク:前奏曲、フーガと変奏曲ロ短調Op.18、
デュプレ:2つの主題による変奏曲Op.35、
リスト:演奏会用練習曲第3番変ニ長調、
クシェーネク:ピアノとオルガンのための小協奏曲Op.88
ギルマン:ラングドック州のノエルによるオルガンと管弦楽のためのシューマン風終曲
イルムトラウト・フリードリヒ、
フェリックス・フリードリヒ、
ホルスト・ノイマン(指)ライプツィヒ放送大O
VKJK-9602
バッハの洗礼教会のルターによる歌詞のための音楽
バッハ:われらが神はかたき砦BWV720
深き苦しみの淵よりわれ汝を呼ぶBWV687
ああ神よ、天より見たまえBWV741
いざ来れ、異教徒の救い主よBWV659
イエス・キリストよ、汝はたたえられんBWV604
キリストは死の絆につきたまえりBWV718
来れ創り主にして聖霊なる神よBWV631
われらみな唯一の神を信ずBWV680、
ヴルピウス:われらが神はかたき砦
深き苦しみの淵より/われらに平安を与えたまえ他
フェリックス・フリードリヒ(Org)、
ゲルト・フリッシムート(指)
ヴァイマール・フランツ・リスト音楽院室内cho
VKJK-9603
スカンディナヴィアと中央ヨーロッパの現代オルガン音楽
G.ノイベルト:J.S.バッハのマタイ受難曲の最終コラールの音列による瞑想曲、
P.H.アルベルトセン:シャコンヌとフーガOp.43、
T.ビエルクルンド:アニマ、
K.A.フエバー:「死に囲まれてわれらは生のただ中に」による幻想曲第1番、
E.ベトヒャー:革新的なトッカータ、
L.ニールセン:オルガン幻想曲「ニダロス大聖堂の鐘」他
フェリックス・フリードリヒ(Org)
VKJK-9604
愛のセレナード
演奏会用タンゴ…「嫉妬」/ハンガリー風/愛のセレナード/ロシア風/剣士の別れ/ルーマニア風/私はもう一度グリンツィグへ行かなくてはならない/ヴァトラ嬢他
テューリンゲン・サロン五重奏団
VKJK-9605
ドヴォルザーク:弦楽のための夜想曲Op.40(弦楽四重奏曲「糸杉」の編曲)、
レスピーギ:弦楽とオルガンのための組曲
フェリックス・フリードリヒ(Org)、
ゲオルク・フリッチュ(指)ロシアCO
VKJK-9606
ボヘミアの室内楽曲
ヤナーチェク:おとぎ話、
ドヴォルザーク:森の静けさ、ロンド、
J.スーク:バラード/セレナード、
マルティヌー:ソナタ、変奏曲
ルイゼ・パテルソン(Vc)、
イルジ・ニエドバ(P)
VKJK-9607
アルテンブルクのオルガンの印象(ヨハン・ルートヴィヒ・クレプス:作品集)
トッカータとフーガイ短調
3つのトリオ・ソナタ/前奏曲とフーガハ短調
4つのフーガ/前奏曲とフーガニ長調
3つのコラール編曲
バッハ主題によるフーガ変ロ長調
フェリックス・フリードリヒ(Org)
VKJK-9608
ドレスデンのオルガン
バッハ:いざもろびと神に感謝せよBWV657
おお主なる神われを憐れみたまえ、
メルケル:幻想曲ニ短調Op.17、
プレトリウス:われら皆神を信ず、
ホミリウス:天と地の神/確かにその時なり
シューマン:ペダル・ピアノのためのスケッチOp. 58-1,2
ドレーゼケ:「キリスト組曲」〜コラール編曲「洗礼者ヨハネ」、「十字架のイエス」、コラール前奏曲「おお永遠よ汝恐ろしき言葉」
エドゥアルト・トレグラー:アダージョ変イ長調、
ミヒャエル・クリストフ・ヴィンクラー:即興演奏
ハンスユルゲン・ショルツェ、
マルティン・シュトローヘッカー、
ヨハネス・ゲルデス、フェリックス・フリードリヒ、
クリストフ・シューマン、
ミヒャエル・クリストフリート・ヴィンクラー(Org)
VKJK-9609
オケゲム:歌曲「武装した人」
ミサ「武装した人」から、
カベソン:第8旋法による詩、
オブレヒト:ミサ「武装した人」から他
ハンス・グリュス(指)
ライプツィヒ・カペラ・フィディチーナ、
ヴィンフリート・シュラメク(指)
ライプツィヒ聖トーマス教会少年cho
VKJK-9610
シューベルト:美しき水車小屋の娘 マルティン・クルンビーゲル(T)、
クリスティーネ・ショロルンスハイム(P)
VKJK-9701
ジャズ・オルガンの即興演奏
アンドレアス・ベトヒャー:青い管/12時/
スイスの山びこの/遠い村からの音
夜の歌/トッカータ/
大気の声/5つの声/2つの実在他
アンドレアス・ベトヒャー(Org)
VKJK-9702
ヘンデル:オルガン協奏曲集Op. 4 ヘニング・ヴァーグナー(Org)、
フリッチュ(指)
プレトリア・チェンバー・プレイヤーズ
VKJK-9703
ポツダムの塔金管合奏団/500年間の音楽
ムーレ:行進曲、ラッソ:山びこ、
プレトリウス:カナリヤ、ブーレ、
ウェーバー:陽気な行進曲、
ブルックナー
:アヴェ・マリア、
H.K.シュミット:塔の音楽Op.105b、
 軽騎兵行進曲、
L.W.マウアー:「管楽五重奏のための12の小品」から、
プロコフィエフ:「3つのオレンジへの恋」〜行進曲/他
ポツダムの塔金管合奏団
VKJK-9706
4手のためのオルガン作品集
バウメルト:ソナタト短調Op.50、
モーツァルト:アンダンテと変奏曲ト長調KV501、
アドルフ・ヘッセ:幻想曲ハ短調Op.35、
エルンスト・フリードリヒ・リヒター:ソナタニ短調、
アウグスト・ゴットフリート・リッター:ソナタニ短調Op.11、
ヨハン・ハインリヒ・レフラー:祈り、
グスタフ・メルケル:ソナタニ短調Op.30
マルティーナ・ベーメ、ウルリヒ・ベーメ(Org)
VKJK-9707
南アフリカ共和国のオルガン音楽
ステファンス・グローヴェ:アフリカ賛歌、
ヤコブス・クロッパース:弁証法的幻想曲、
 3つの単旋律聖歌、
 コラール「甘き喜びのうちに」による小パルティータ他
エディ・デイヴィー(Org)
VKJK-9708
モーツァルト:交響曲第35番「ハフナー」、
シューベルト:交響曲第9番「グレート」
ヴォルフガング・レーグナー(指)
エアフルトPO
VKJK-9709
イギリスのメンデルスゾーン
メンデルスゾーン:わが祈りを聞きたまえ
 テ・デウム/
 神を歓呼せよ/前奏曲ハ短調/マニフィカート/
 アレグロニ短調/主よ、われらを憐れみたまえ/
 おおなぜ主よ/主よ!わが心、
トマス・アトウッド:挽歌、
サミュエル・ウェスリー:12の小品〜第8-10曲
C.E.ホースリー:汝はわが一部、
W.S.ベネット:汝の中に、おお主よ他
ウルリヒ・ベーメ(Org)、ハレ・マドリガリステン
VKJK-9712
ヨハン・ルートヴィヒ・クレプス:オルガン曲全集第1集
トッカータとフーガイ短調、3つのトリオ(イ短調/ニ短調/ハ長調)、
前奏曲とフーガハ短調、
4つのフーガ(ハ短調/変ホ長調/ヘ短調/変ロ長調)、
前奏曲とフーガニ長調、
3つのコラール編曲(暁の星はいと美しきかな、われイエスより去らじ/汝の門より入らん)、
バッハによるフーガ変ロ長調
フェリックス・フリードリヒ(Org)
VKJK-9713
ヨハン・ルートヴィヒ・クレプス:オルガン曲全集第2集
前奏曲とフーガハ長調/3つのトリオ(ハ長調/ニ短調/変ホ長調)、
3つのフーガ(イ短調/ト短調/ヘ短調)、
幻想曲ヘ長調、幻想曲とフーガ断章ト長調、
コラール編曲(いざ喜べ、愛するキリストのともがらよ、
イエスわが命の命、神のみわざはすべて良し、
ただ神の摂理に任す者、
われ汝を心より愛すおお主よ、
前奏曲とフーガヘ短調
フェリックス・フリードリヒ(Org)
VKJK-9801
テネブレ(夜課)
ド・ラランド:聖水曜日の第3夜課、
聖木曜日の第3夜課、聖金曜日の第3夜課、
クープラン:パヴァーヌ嬰へ短調
フローベルガー:組曲第20番ニ長調〜アルマンド「瞑想」
ラ・ヴォーチェ・ウマーナ
VKJK-9802
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」、
ベルト・ネーター:3つのファゴット、
コントラ・ファゴットと管弦楽のための協奏曲
ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス(指)
ベルリン・ドイツ歌劇場O、
ベルリン・ファゴット四重奏団
VKJK-9803
ファニー・ヘンゼル(旧姓メンデルスゾーン)歌曲集
3つの二重唱曲/「美しき水車小屋の娘」から、
リーダークライス、ハインリヒ・ハイネの3つの詩、
ハインリヒ・ハイネによる3つの二重唱曲、
ロード・バイロンの詩による3つの歌曲、
J.P. クラリス・デ・フロリアンの詩による3つの歌曲、
2つの歌、ゲーテのファウストからの情景
アデルハイト・フォーゲル、
スザンヌ・サマーヴィル、
ヨッヘン・クプファー、
マルティン・ペツォルト、
ウルリヒ・ウルバン、
ライプツィヒ放送児童cho
VKJK-9805
ウィーンの春〜カフェハウスの音楽
レハール:ワルツ「金と銀」/「ジプシーの恋」からワルツ、
エドゥアルト・シュトラウス:テープは切られた、
モンティ:チャルダーシュ、
クライスラー:愛の悲しみ/愛の喜び、
シュランメルン:ウィーンはウィーン他
テューリンゲン・サロン五重奏団
VKJK-9806
ディートリヒ・エルトマン:管弦楽のための「追憶」、
弦楽オーケストラと金管のためのセレナード、
ピアノ協奏曲、
ファゴット,コントラ・ファゴットと管弦楽のための協奏曲
ベルリンSO、ベルリン・バッハO、
ベルリン・アカデミーO
VKJK-9807
日曜日の交響曲〜オルガンとサクソフォンの即興演奏
真夜中の街/日の出/ライフタイム・マシーン/手と足/太陽と緑の木/平和と希望他
アンドレアス・ベトヒャー(Org)、
マック・ゴールズバリー(Sax, Fl)
VKJK-9808
4手のためのピアノ作品集
シューベルト:アレグロイ短調「人生の嵐」、
幻想曲ヘ短調D. 940
プーランク:ソナタ、リーム:ピアノ曲第3番Op. 8c
スザンネ・ロスト、タニヤ・シューベルト(P)
VKJK-9809
ヴァルテルスハウゼンのトロスト製オルガン
J.C.バッハ:BACHの名によるフーガ
クレプス:オルガンとトランペットのための3つのコラール編曲、
BACHによるフーガ
ヘンデル:ヴォランタリーハ長調、
バッハ:カンタータ第147番のコラールの編曲
パーセル:トランペットとオルガンのためのソナタニ長調他
フェリックス・フリードリヒ(Org)、
マティアス・シュムツラー(Tp)
VKJK-9810
ヴルツェンの聖マリア大聖堂の合唱・オルガン音楽
シュッツ:かく神は世を愛したもう、
A.スカルラッティ:神に向かいて喜び歌え
メンデルスゾーン:全地よ、主に向かって喜びの声を上げよ
ゲオルク・ベーム:天にましますわれらの父よ、
レーガー:夜の歌他
ヨハネス・ヴィッケルト(Org)、
ヴルツェン大聖堂青年cho
VKJK-9811
バウツェン大聖堂のオルガン
ソレール:2台のオルガンのための6つの協奏曲から
ジャン・アラン:クレマン・ジャヌカンの主題による変奏曲、
架空庭園、連祷
レーガー:BACHによる幻想曲とフーガOp. 46他
フリーデリケ・ヴェルナー(Org)、
フリーデマン・ベーメ(Org)
VKJK-9813
ブラームス:ピアノ四重奏曲ト短調Op. 25、
クリスティアン・ジョスト:儀式的帰還
ヴィアルド【アレクサンダー・バルタ、シュテファニ・ドゥムレーゼ、トルステン・エンケ、クリストファー・オークデン】
VKJK-9814
16・17世紀スペインのオルガン音楽
ホセフ・ヒメネス、アントニオ・デ・カベソン、マヌエル・ロドリゲシュ・クエリュ、フランシスコ・ペラーサ、ベルナルド・クラビーホ・デル・カスティーリョ、フランシスコ・コレーア・デ・アラーホ、パブロ・ブルーナ、セバスティアン・アギレーア・デ・エレディアの作品
ラインホルト・イクス(Org)
VKJK-9815
「遠い昔」
エルガー:それは金の星?Op. 59-5、
シューベルト:ます/水の上で歌える
 羊飼いの嘆きの歌/アヴェ・マリア
ヴォーン=ウィリアムズ:竪琴を持つオルフェウス
 静かな昼
メンデルスゾーン:歌の翼に/ヴェネツィアの舟歌、
コープランド:ささやかな贈り物/遠い昔他
パウル・G.アダム(CT)、
エルトムーテ・デルフェル(P)
VKJK-9816
この場所を作りたもうたのは神である
グレゴリオ聖歌、ストラヴィンスキー、
ジョヴァンニ・マルティーノ・チェザーレ、
メンデルスゾーン、シューベルト、
ブルックナー他の合唱曲
クリスティアーネ・ケプラー(Org)、
ユルゲン・シューベルト(Tb)、
ヴォーカルロマンティカー
VKJK-9817
バウナタル・救世主キリスト教会のオルガン音楽
バッハ:前奏曲とフーガハ長調BWV531、
 いと高きにある神にのみ栄光あれBWV663、
クープラン:ベネディクトゥス、
ヴィドール:オルガン交響曲第4番Op.13-4〜アンダンテ・カンタービレ
レーガー:序奏とパッサカリアニ短調、
ヒンデミット:ソナタ第2番他
ハンス=ユルゲン・カイザー(Org)
VKJK-9818
カール・オトマール・トライプマン:ヘルダーリン(バリトン、フルートとピアノのための手紙と詩) ユルゲン・クルト(Br)、
ビルテ・ジーモン(Fl)、ヘンドリク・ブロインリヒ(P)
VKJK-9820
ギスベルト・ネーター:語り手と管弦楽のための協奏曲「ブレーメンの町楽師」、
語り手と管弦楽のための童話「マックスとモーリッツ」
ローベルト・エラー(語り手)、
ゴロ・ベルク(指)ホーフSO、ホーフ児童cho
VKJK-9822
ショパン:ポロネーズイ長調Op. 40-1、
ワルツイ短調Op. 34-2、
マズルカニ長調Op. 33-2、
夜想曲ホ短調遺作Op. 72-1、
ピアノ・ソナタ第3番ロ短調Op. 58、他
エルフルン・ガブリエル(P)
VKJK-9823
ベルリン、シュパンダウの聖ニコライ教会のオイレ製オルガン
バッハ:前奏曲とフーガト長調BWV541、
 ソナタ変ホ長調BWV525、
C.P.E.バッハ:ソナタニ長調Wq.70-5、
モーツァルト:アダージョKV356
ブルクハルト:ホザンナ、主よホザンナ他
ジェイムズ・ウェルチ(Org)
VKJK-9901
モーツァルト:ディヴェルティメント変ホ長調KV563
シューベルト:弦楽三重奏曲変ロ長調D. 581
ドレスデン弦楽三重奏団
VKJK-9903
ヨハン・ルートヴィヒ・クレプス:オルガン曲全集第3集
幻想曲へ短調、主イエス・キリスト,わが命の光、
フーガイ短調、イエス,わが喜び、来れ聖霊よ、
前奏曲ヘ長調、他
フェリックス・フリードリヒ(Org)、
ノルベルト・カシェル(バロックOb)
VKJK-9904
ヨハン・ルートヴィヒ・クレプス:オルガン曲全集第4集
前奏曲ハ長調、何ゆえにわれは悩むや、
「主なるイエス・キリストよ、われらを顧みたまえ」による幻想曲、
わが喜びなるイエス、他
フェリックス・フリードリヒ(Org)
VKJK-9905
13〜18世紀起源のドイツ民謡集 R.フランク・ライネッケ、I.ルートヴィヒ
W.ヤーンス、M.ロスト、M.ケムライン
VKJK-9906
ピアノの黄金時代
シューベルト:高貴なワルツ、
ゴドフスキー:「仮面ワルツ」から靴踏み踊り
クライスラー:愛の悲しみ、
コダーイ「ハーリ・ヤーノシュ〜ウィーンの音楽時計
チャイコフスキー:くるみ割り人形〜花のワルツ、他
トビアス・ビッガー(P)
VKJK-9907
ケルンのオルガン
メンデルスゾーン:宗教劇「アタリア」序曲、
ヴィエルヌ:夕星/ライン川で、他、
ザットラー、シュレーダー、ホイヤー、メヒラーの作品
J.ゲフェルト、W.クローネンベルク、
W.ブレチュナイダー、C.ガンツ、W.ベーニヒ、
T.メヒラー、G.ブルム(Org)
VKJK-9909
ドゥランダルテ〜スペインの歌とバラード
ヴィセンテ・アセンシオ:ヴァレンシア組曲、
ロドリーゴ:ドゥランダルテのロマンス
ファリャ:7つのスペイン民謡他
スザンネ・シャインプフルーク(S)、
ヨッヘン・ロート(G)
VKJK-9916
ライプツィヒ、聖ニコライ教会のオルガン
ブラームス:11のコラール前奏曲Op.122、
ユリウス・ロイプケ:ソナタハ短調「詩編第94番」
ユルゲン・ヴォルフ(Org)
VKJK-9918(2CD)
1989年秋の歴史的な音楽の記録
R.シュトラウス:ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら
ジークフリート・マトゥス:トランペット,ティンパニと管弦楽のための協奏曲
ブラームス:交響曲第2番ニ長調Op.73 
クルト・マズア(指)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウスO
※マズアの談話、カール・マルクス広場での対話も収録
VKJK-9919(2CD)
バッハ:クラヴィア練習曲集第3巻
前奏曲とフーガハ長調BWV552、教理問答書コラールBWV669-689、4つのデュエットBWV802-805
ホルム・フォーゲル(Org)
VKJK-9920
ディートリヒ・エルトマン(1917-):ピアノ曲集
ソナタ第1番/第2番/エピグラム第1-5番/
3つのスケッチ/3手のための主題と6つの変奏
ウルスラ・レヒェンベルク(P)
VKJK-9922
「クライスレリアーナ」
E.T.A.ホフマン:楽長J.K. の断片的伝記から、
ソナタヘ短調、
音楽の高い価値についての思索、
クララ・シューマン:ロマンスOp. 11
フリートハイム・エベルレ(語り手)、
クリスティーネ・ショルンスハイム(Hf)
VKJK-9924
「高き天より」
バッハ:「高き天よりわれは来れり」
(BWV700、BWV701、BWV606、BWV738、BWV769)、
トッカータとフーガホ長調BWV566、
パストラーレヘ長調BWV590他
ヨハネス・ゲフェルト(Org)


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