湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



Naive
(フランス)



ASTREE系  (品番:E-****)

MONTAIGNE系(品番:MO-****)

OPUS 111系 (品番:OP-****)

旧 VALOIS系 (品番:V-****)

その他


※「単価=¥0」と表示されるアイテムは廃盤です。

※品番結尾に特に表記のないものは、全て1CDです。
ASTREE系(品番:E-****)
E-3002(2CD)
ビーバー:技巧的で楽しい合奏(全7曲)
祭壇、または宮廷用ソナタ集
マンフレード・クレーマー(指)
レア・フルーツ・カウンシル
E-3003(2CD)
神秘の防壁〜F.クープラン:クラヴサン作品集 ブランディーヌ・ヴェルレ(Cemb)
E-3004(2CD)
ヘンデル(モーツァルト編):オラトリオ「メサイア」(ドイツ語版) ジャン=クロード・マルゴワール(指)
ラ・グランド・エキュリエ・エ・ラ・シャンブル・デュ・ロワ、
ナミュール室内cho.
E-3005(2CD)
モーツァルト:ピアノ協奏曲集
第6番/第9番「ジュノム」
第20番/第21番
パトリック・コーエン(Fp)
クリストフ・コワン(指)
アンサンブル・バロック・ド・リモージュ
E-3006(2CD)
ヴィヴァルディ:聖母マリア生誕の為の晩課 リン・ドーソン(S)
ジェイムズ・ボーマン(CT)
ジョン・エルウィズ(T)
スティーヴン・ヴァーコー(Br)
ジャン=クロード・マルゴワール(指)
ラ・グランド・エキュリエ・エ・ラ・シャンブル・デュ・ロワ
ボレアル聖歌隊
E-8507
ジョスカン・デ・プレ:ミサ・アヴェ・マリス・ステッラと聖母マリアの為のモテット集 ベルナール・ファブル=ガッリュ(指)
ア・セイ・ヴォーチ
E-8518
ボッケリーニ:ピアノ五重奏曲集 パトリック・コーエン(Fp)
モザイクSQ.
E-8534
ブクステフーデ:クラヴサン曲集 リナルド・アレッサンドリーニ(Cemb)
E-8541
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第5番 イ長調 Op.18-5
弦楽四重奏曲第6番 変ロ長調 Op.18-6
モザイクSQ.
E-8589
モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466
ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K.467
パトリック・コーエン(Fp)
クリストフ・コワン(指)
アンサンブル・バロック・ド・リモージュ
E-8601
ジョスカン・デ・プレ:ミサ「フェルラーラ公エルコレ」 ベルナール・ファブル=ガッリュ(指)
ア・セイ・ヴォーチ/他
E-8612
ジョスカン・デ・プレ:ミサ・ガウデアムスと聖母マリアの為のモテット集 ベルナール・ファブル=ガッリュ(指)
ア・セイ・ヴォーチ/他
E-8620
ヴァイス:パルティータ
ニ短調/ト長調/ニ長調
ホプキンソン・スミス(Lute)
E-8632
テレマン:ヴィオラ・ダ・ガンバの為の室内楽曲集 クリストフ・コワン(指)
アンサンブル・バロック・ド・リモージュ
E-8638
ピエール・ユガール(1726-1761頃):ミサ曲「喜びを再び私に」 フレデリク・デザンクロ(Org)
ロランス・エキルベイ(指)
アクサンテュス・アンサンブル
E-8639
ジョスカン・デ・プレ:ミサ「パンジェ・リングア」/モテット集 ベルナール・ファブル=ガッリュ(指)
ア・セイ・ヴォーチ
E-8644
エリザベト=クロード・ジャケ・ド・ラ・ゲール:クラヴサン曲集 ブランディーヌ・ヴェルレ(Cemb)
E-8661
サンチャゴ・デ・ムルチャ:写本(1732年より) ロルフ・リルヴァン(指)
アンサンブル・カプスベルガー
E-8663
ステファノ・ファブリ:4声のヴェスペレ ア・セイ・ヴォーチ
E-8665(2CD)
ハイドン:弦楽四重奏曲集 Vol.5〜Op.76「エルデーディ四重奏曲」
第75番Op.76-1/第76番Op.76-2「5度」
第77番Op.76-3「皇帝」/
第78番Op.76-4「日の出」/
第79番Op.76-5/第80番Op.76-6「ラルゴ」
モザイクSQ
E-8678(2CD)
バッハ:ソナタとパルティータBWV.1001-BWV.1006
(スミスによるリュート編曲版)
ホプキンソン・スミス(Lute)
E-8721
ボッケリーニ:3つの協奏的ピアノ五重奏曲
G.414/G.415/G.418
パトリック・コーエン(Fp)
モザイクSQ.
E-8736
モーツァルト:クラリネット五重奏曲 K.581
ピアノ,クラリネット,ヴィオラの為の三重奏曲 K.498
ウォルフガング・メイヤー(Cl)
パトリック・コーエン(Fp)
モザイクSQ.
E-8800
ハイドン:弦楽四重奏曲集 Vol.1〜Op.77「ロプコヴィツ四重奏曲」
第81番 ト長調Op.77-1
第82番 ヘ長調Op.77-2
モザイクSQ
E-8801(2CD)
ハイドン:弦楽四重奏曲集 Vol.2〜Op.33「ロシア四重奏曲」
第37番 ロ短調Op.33-1
第38番 変ホ長調Op.33-2「冗談」
第39番 ハ長調Op.33-3「鳥」
第40番 変ロ長調Op.33-4
第41番 ト長調Op.33-5/第42番 ニ長調Op.33-6
モザイクSQ
E-8802(2CD)
ハイドン:太陽四重奏曲OP.20(全曲) モザイクQ
E-8803
ハイドン:弦楽四重奏曲集 Vol.4〜十字架上のキリストの最期の7つの言葉Op.51 モザイクSQ
E-8805
フローベルガー:チェンバロ作品集 Vol.2 ブランディーヌ・ヴェルレ(Cemb)
E-8806
ベンチーニ(1670頃-1755):ミサ・デ・オリヴェリア
アヴェ・マリア
ア・セイ・ヴォーチ
E-8807
バッハ:リュート作品集
組曲ト長調 BWV.995/フーガ ト短調 BWV.1000
組曲ホ短調 BWV.1006a
パルティータ ハ短調 BWV.997
ロルフ・リスレヴァン(Lute)

録音:2000年10月
E-8808
フランス国王アンリ4世とマリー・デ・メディチの結婚式
ガリアーノ:ミサ
バッティ:モテット
デュ・コロワ、ル・ジュヌ、他の作品
ドゥルス・メモワル
E-8809
ジョスカン・デ・プレ:ミサ「ロム・アルメ」(ヘクサコードによる)
ミサ「ロム・アルメ」
スーペル・ヴォーチェス・ムジカーレス
ベルナール・ファブル=ガッリュ(指)
ア・セイ・ヴォーチ
E-8811
ハイドン:ピアノ三重奏曲集 ジェローム・アンタイ(Fp)
フィーリプ・コヴェール(Vn)
アリクス・ヴェルツィエール(Vc)
E-8814
16世紀フランスとサヴォイの宮廷音楽
クロード・ルジュヌ、アルフォンソ・フェラボスコ、
アントニー・ホルボーン、他の作品
アンヌ・カンタン(指)アンサンブル
E-8827
カプスベルガー:タブラチュアによるリュート曲集 第1巻 ホプキンソン・スミス(Lute)
E-8828[NA]
再発売
ガスパル・サンス(1645/ 1650-?):「スパニッシュ・ギターのための音楽入門」(ガスパル・サンス著、1674年刊)より
「クラリーナとトロンペータ]
Marizapalos(少女の名前、また、この曲の変奏曲の主題となった当時の有名民謡の名前)
ナポリの厚かましい女/ポルトガルの少女
カタルーニャの女中/カタルーニャの浮気女
サラバンド、いくらか下品なポピュラーダンス
第2旋法のパッサカリア/イギリス風ジーグ
スペイン風の変奏を伴ったパヴァーヌ
ハカラス、いくらか下品なポピュラーダンスとメロディ
フーガ/コミカルなダンス
タランテラ
アルペジオによるプレリュード,あるいはカプリス
ランス風サラバンド
音楽的な様々な不協和音によるプレリュードとファンタジー
フランス王のマスケット銃兵のクラリオン
貴族風に様式化されたフォリア
ハカラスU
第4旋法のためのパッサカリア
兵士の歌/カンシオン
カナリオス、急速でにぎやかなダンス
ホプキンソン・スミス(バロック・ギター/ジョエル・ファン・レンネップ、1985年、ボストン)
ガスパル・サンスは、バロック時代のスペインの最重要ギター演奏家にして作曲家。作家、さらには僧侶としても活動をしていました。この「スパニッシュ・ ギターのための音楽入門」は全3巻から成り、1674-75にかけて出版、1697年には再版もされています。当時のギターは5弦で、現代とは異なる調 弦でした。限られた音域の中で「カンパネッラ」(鐘)と呼ばれる独自の効果を生み出す奏法を考案、画期的な作品を生み出したサンス。ホプキンソン・ スミスはここで当時の調弦を施したバロック・ギター用い、この「カンパネッラ」効果も印象的に聴かせます。 (Ki)
E-8829[NA]
再発売
フランシスコ・ゲラウ(1659-1717/ 1722):「ポエマ・アルモニコ」(1694)(スパニッシュ・ギターのための)
カナリオ舞曲(3つのディフェレンシアス)
第7旋法によるパッサカリア
「マリオナ」(ディフェレンシアス第18番)
「平民」(3つのディフェレンシアス)
第1旋法によるパッサカリア
「海岸のハカラス」(ディフェレンシアス第29番)
「マリアサパロス」(ディフェレンシアス第12番)
第8プント・アルトによるパサカーリェス・デ・パティーリャ
「ハカラス」(ディフェレンシアス第39番)
ホプキンソン・スミス(5 弦のバロック・ギター/ジョエル・ファン・レンネップ)

録音:1990年 3月
ゲラウは1659年に生まれ、宮廷礼拝堂の歌手として活躍しました。変声期を迎えたあともアルトの声を保ち(手術は施されていない)、大きなミサな どは作曲しませんでした。ガスパル・サンスのほうが有名ですが、歌い手として活躍していただけあって、多声による声楽曲を思わせるような作風です。 (Ki)
E-8833
ヴェルサイユの音楽
ブロサール:In Convertendo Dominus: Preludio/
Canticum Eucharisticum Pro Pace: Sonata ad libitum/
Messe de Noel: Elevation
マレ:組曲〜ロンドーとパッサカイユ/戯れ
マルシャン:シャコンヌ
シャルパンティエ:Messe pour le Port Royal: Ave maris stella
リュリ:「アルセスト」序曲
F.クープラン:神秘的な門
バレ:Rondeau, le Proveneal
ルクレール:ミュゼット
ニヴェール:Beata es Maria
ロベルディ:フーガ第11番
ムートン:La Belle Homicide
モンドンヴィユ:Caeli enarrant
L.クープラン:リゴードンとドゥブル
ヴィセー:Les Sylvains
クレランボー:ナザール管のレシ
 グラン・ジュによるカプリース
ミシェル・シャピュイ(Org)
スティーヴン・プレストン(Fl)
ジョルディ・サバール
(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ホプキンソン・スミス(Lute)
アンサンブル・バロック・ド・リモージュ
フィッツウィリアム・アンサンブル
E-8834
モーツァルト:弦楽四重奏曲第22番 変ロ長調 K.589
弦楽四重奏曲第20番 ニ長調 K.499
モザイクSQ
E-8836
D.スカルラッティ:チェンバロ・ソナタ集(全22曲) ピエール・アンタイ(Cemb)
E-8837
バッハ:合奏協奏曲 イ短調 BWV.1044
チェンバロ協奏曲第1番BWV.1052
チェンバロ協奏曲第3番BWV.1054
ピエール・アンタイ(Cemb)(指)
ル・コンセール・フランセ
E-8840
珍しいバロック・ヴァイオリン曲集
ベデッカー:宗教作品集(1651、ストラスブール刊)〜ソナタ ニ長調
 「モニカ」によるソナタ
作曲者不詳(伝シュトルンク):コラール変奏曲「暁の星のいと美しきかな」
ヴェストホフ:ソナタ「戦争」
ボヴィチェッリ:パレストリーナの「私は傷ついた」のディミニューション
ムファット:ヴァイオリン独奏の為のソナタ
ベルターリ:チャコーナ
マンフレード・クレーマー(Vn)(指)
レア・フルーツ・カウンシル
E-8841
ヴァージナル奏者たち
バード:パヴァーヌ「ウィリアム・ピーター卿」
 パヴァーヌ/ガイヤルド
 ソールズベリー伯爵
作曲者不詳:3つの舞曲
 ガイヤルド
マーティン・ピアソン(1571頃-1651):落葉
 アルマンド
ロバート・ジョンソン(1500頃-1560頃):アルマンド
リチャードソン(1558頃-1618):パヴァーヌ
ブル:エリザベス女王の
 トランペット・パヴァーヌ
トムキンズ:4声のファンタジア
 パヴァーヌ
ジョン・テイラー(?-1569以降):パヴァーヌ
ダウランド:ヘンリー・アンプトン卿の葬送
フィリップス/モーリー:フィリップスのパヴァーヌ
エル・マエストロ:パヴァーヌ
カヴァリエーリ/スヴェーリンク:大公のバレット
モーリー:かえるのガイヤルド
ニコラス・ストロージャース(1560頃-1575):ファンタジア
フアン・ディ・スパーニャ:パヴァーヌ
ダウランド/ウィリアム・ランドール(1550頃-1604):ラクリメ(パヴァーヌ)
ダウランド/モーリー:ディゴリー・パイパー大佐のガイヤルド
スキップ・センペ(ヴァージナル/Cemb)
オリヴィエ・フォルタン(Cemb)
ピエール・アンタイ(Cemb)
E-8843
モーツァルト:弦楽四重奏曲第14番 ト長調 K.387
弦楽四重奏曲第15番 ニ短調 K.421
モザイクSQ
E-8845
モーツァルト:弦楽四重奏曲第18番 イ長調 K.464
弦楽四重奏曲第19番 ハ長調 K.465「不協和音」
モザイクSQ
E-8849(2CD)
バッハ:6つのパルティータBWV.825-830 ブランディーヌ・ヴェルレ(Cemb)
E-8850
ベートーヴェン:アイルランド&スコットランド歌曲集
女というもの/貞節
エオリアン・ハープに寄せて
古老が教えてくれてから
別れのキス/女房と子供と友達
もう一度わたしのリラよ
ゴッド・セイヴ・ザ・キング
アルスターへの帰還
ジャミーは最も優しい若者だった
優しい乙女よ、そなたの唇が残したくちづけは
みんな楽しく輪になって
満たせ杯を、よき友よ
グレンコウの虐殺で
どんなに彼女を愛しているかを、どう示したらよいのか
別れの歌
インヴァネスの愛らしい乙女
おお、ウィリー、おまえはわが心の若者/夢
アイルランドの男の胸は高鳴る
クルーイドの谷
バンゴアの修道士の行進
忠実なジェニー/兵士の夢
ソフィー・ダヌマン(S)
ポール・アグニュー(T)
ピーター・ハーヴェイ(Bs)
アレッサンドロ・モッキア(Vn)
アリックス・ヴェルツィァー(Vc)
ジェローム・アンタイ(Fp)
E-8853
ロッシーニ:歌劇・アリアとシンフォニア集
ロッシーニ:「幸運な間違い」〜イザベッラのアリア「優しくいとしい方に」
「泥棒かささぎ」〜ニネッタのメロドラマとカヴァティーナ
「Di piacer mi balza il cor」
「セビリャの理髪師」〜[序曲*/ロジーナのカヴァティーナ「今の歌声は」
 ロジーナのアリア「ah se e ver che in tal momento」]
「タンクレディ」〜アメナイーデのレチタティーヴォとアリア「愛のためなら死は苦しみではない」
「絹のはしご」〜[序曲*/ジュリアのレチタティーヴォとアリア「いとしい方のために吐息をつき」]
マリア・バーヨ(S)
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ

録音:2001年7月、ローマ
E-8864
モーツァルト:幻想曲とフーガ ハ長調 K394
キラキラ星変奏曲) K265/他
パウル・バドゥラ=スコダ(Fp)
E-8865
モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集 Vol.1
[第1番/第2番/第3番/第4番/第5番]
パウル・バドゥラ=スコダ(Fp)
E-8868
モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集 Vol.4
第12番/第13番/第14番
幻想曲 ハ短調 K475
パウル・バドゥラ=スコダ(Fp)
E-8875
ハイドン:弦楽四重奏曲集 Vol.6〜Op.64「第3トスト四重奏曲」 Vol.1
第64番 ロ短調Op.64-2
第66番 ト長調Op.64-4
第67番 ニ長調Op.64-5「ひばり」
モザイクSQ
[エーリヒ・ヘーバルト(Vn)
アンドレア・ビショフ(Vn)
アニタ・ミッテラー(Va)
クリストフ・コワン(Vc)]
E-8877
モーツァルト:歌劇・アリア集
「ポントの王ミトリダーテ」「魔笛」
「牧人の王」「ルーチョ・シッラ」他
サンドリーヌ・ピオー(S)
ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ(指)
フライブルク・バロックo.
E-8878
モラーレス:テネブレ
聖木曜日の為の哀歌・讃課
ドニ・レザン=ダドル(指)
アンサンブル・ドゥルス・メモワール
E-8879
独唱の為の夕べの祈り
タルディーティ:主よ、急ぎわれを助けたまえ
バンキエーリ:わが主に賜った主の御言葉
フレスコバルディ:カンツォーナ「ラ・ベルナルディニア」
グランディ:王なる主よ、われは御身に感謝す」
モンテヴェルディ:主に向かいて歌え
タルディーティ:いかに幸いなるか、主を畏れる者
マリーニ:「陽気な愛人より逃れよ」によるソナタ
メルラ:主のしもべらよ、主を賛美せよ
レグレンツィ:「ラ・ブスカ」(6声)
コッツォラーニ:すべての国よ、主を賛美せよ
ファルコニエーリ:チャコーナ(3声)
フレスコバルディ:ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラによるカプリッチョ
モンテヴェルディ:いかに広くとも
フレスコバルディ:ラ・ソ・ファ・ミ・レ・ドによるカプリッチョ
ボヴィチェッリ:マニフィカト
カルロス・メナ(CT)
ジャン・テュベリ(指)ラ・フェニーチェ
E-8880
美しき殺人者〜バルベ写本のリュート音楽
ドニ・ゴティエ(パリのゴティエ):美しき殺人者 イ短調
 穏やかな人
エヌモン・ゴティエ(老ゴティエ):前奏曲 二短調
 前奏曲 イ短調/カナリー 二短調
 不滅 二短調/カリヨン 二短調
 駅馬車 二短調
 メザンジョーのトンボー(墓)
ルネ・メザンジョー:サラバンド 二短調
ジャック・ガロ:モンテスパン風 イ短調
 プシュケ イ短調
 カスタネット イ短調/対話 ハ短調
 ルクレティウス風
シャルル・ムトン:王女様 イ長調
 ラ・マラシーズ/ガヴォット
 ル・ムトン/シャコンヌ/ル・ペリエ
 出発-ドゥブル
ニコラ・デュビュ:サラバンド
フランソワ・デュフォ:壮麗 二短調
シャルル・ボケ:シャコンヌ ハ短調
ロルフ・リスレヴァン(11弦バロック・リュート)

録音:2003年4月、フランス、パラヴァ・レ・フロ
E-8882
パーセル:歌曲集
おお、孤独よ、わが甘き選択 Z.406/
音楽が愛の糧であるならば Z.379(c)
運命の時がたちまちやって来る Z.421
なんと悲しきわが運命 Z.428(b)
ティルシスは柔らかな眠りに包まれ Z.437
エア・インストルメンタル/エア・レント
恋の悩みから自由になろうと
(「インドの女王」より;器楽)
私にこれ以上愛を求めるなかれ Z/385
うっそうとした木立の下で Z.461
もしも祈りと涙が Z.380
インカアッスム、レスビア、ローガス(女王のエピケディウム)Z.383
クローリスの優しい魅力はみな Z.384
幾多の方法を私は試みた Z.359
パックスは神通力なり Z.360
間奏曲1/同2/同3
丘よ、森よ、若きティルシスの死を嘆け Z.473
太陽がその光を覆い隠したる今(グラウンドに基づく夕べの賛歌)Z.193
ジェラール・レーヌ(CT)
イル・セミナリオ・ムジカーレ
E-8883
レオナルド・ダ・ヴィンチ〜宇宙の音楽
トロンボンチーノ、アテニャン、ダルツァ、
ファレーズ、カーラ、リシャフォール、
ヴィアダーナ、フォーグ、アンサヌス・S(セネセ?)
ロラン・ド・ヴォ、他の作品
ドニ・レザン=ダドレ(指)
ドゥルス・メモワール

録音:2003年1月、フランス、シャンボール城
E-8884
アフロディーテ、ゼフュロス、セイレーン
バッサーノ、ブオナメンテ、カスタルディ、
チーマ、ファルコニエーリ、
フレスコバルディの作品
アンサンブル・タービュラント
[メールマイヤー、トゥヴノ(リコーダー)
C.ジャルデッリ(Vc,ピッコロ・チェロ)
M.ジャルデッリ(Cemb,Org)
モンテイエ(テオルボ)]
E-8886
ハイドン:弦楽四重奏曲集 Vol.7〜Op.64「第3トスト四重奏曲」 Vol.2
第63番 変ホ長調Op.64-1
第65番 変ロ長調Op.64-3
第68番 ハ長調Op.64-6
モザイクSQ
E-8887(2CD)
ソレール(1754-1806):歌劇「こらしめられたわがまま女」 マルゲリーテ・クルッル(ドンナ・チプリーニャ)
エンリケ・バケリソ(ボナーリオ)
ラファエッラ・ミラネージ(チリア)
カルロス・マリン(ドン・ジーリオ)他
クリストフ・ルセ(指)レ・タラン・リリク

録音:2003年1月、パリ
E-8889(5CD)
モーツァルト:弦楽四重奏曲集
第14番 ト長調 K.387/第15番 二短調 K.421(417b)
第16番 変ホ長調 K.428/第17番 変ロ長調「狩」 K.458
第18番 イ長調 K.464/第19番 ハ長調「不協和音」 K.465
第20番 ニ長調「ホフマイスター」 K.499
第21番 ニ長調 K.575/第22番 変ロ長調 K.589
第23番 ヘ長調 K.590
モザイクSQ
E-8891(5CD)
ピエール・アンタイ
バッハ:合奏協奏曲 イ短調BWV.1044
 チェンバロ協奏曲第1番 二短調BWV.1052
 チェンバロ協奏曲第3番 ニ長調BWV.1054
 平均律クラヴィーア曲集第1巻〜[前奏曲とフーガ ヘ長調BWV.880/前奏曲とフーガ ロ長調BWV.892
ブル:クラヴィア曲集「ブル博士のお休みなさい」
フレスコバルディ:パルティータとトッカータ集
D.スカルラッティ:チェンバロ・ソナタ集
テレマン:「種々な楽器の為の練習曲」より
ピエール・アンタイ(Cemb,指)
ル・コンセール・フランセ
E-8892
15−18世紀のアヴェ・マリアとアニュス・デイ
ジョスカン・デプレ:アヴェ・マリア
 ミサ「パンジェ・リングァ」、
 ミサ「いざ喜ばん」、
 ミサ「ロム・アルメ」(任意の旋法による)、
 ミサ「ロム・アルメ」(第6旋法による)、
 ミサ「幸運な聖処女」、
 ミサ「アヴェ・マリス・ステラ」、
 ミサ「フェラーラ公エルコーレ」〜アニュス・デイ(全7曲)
ゲレーロ:アヴェ・マリア
ベンチーニ:アヴェ・マリア
アレーグリ:ミサ「われは大いなる群れを見たり」〜アニュス・デイ
シャルル・デルフェール:レクイエム〜アニュス・デイ
エスコベード:ミサ「スペイン王フェリペ」〜アニュス・デイ
ベルナール・ファブル=ガリュ(指)
ア・セイ・ヴォーチ
フェリクス・レクス・イスパニエcho.
ペ・ド・ロレーヌ聖歌隊
レ・サクブティエ・ド・トゥールーズ
ラ・プサレット・ド・ロレーヌ

録音:1993-2000年
E-8894
ヘンデル:歌劇・アリア集
「シピオーネ」、「オルランド」、
「ジュリオ・チェーザレ」、「パルテノペ」、
「アマディージ」、「アレッサンドロ」、
「ロデリンダ」、「ファラモンド」、
「タメルラーノ」、「デイダミア」、
「クレタのアリアンナ」から
サンドリーヌ・ピオー(S)
クリストフ・ルセ(指)レ・タラン・リリク

録音:2004年2月
E-8895
ジョン・ジェンキンズ(1592-1678):ファンタジア集
6声のファンタジア第5番/6声のイン・ノミネ第1番
2つのヴァイオリン,2つのヴィオールと通奏低音の為の組曲第3番
6声のパヴァーヌ
2つのヴィオールの為のディヴィジョン
6声のファンタジア第8番
6声のファンタジア第3番
ニューアークの攻防/ガイヤール
ヴァイオリン,ヴィオールとオルガンの為の組曲第1番/6声のイン・ノミネ第2番
アンサンブル・ジェローム・アンタイ
[フランソワ・フェルナンデス(Vn)
サイモン・ハイアリック(Vn)
ジェローム・アンタイ(ヴィオール)
上村かおり(ヴィオール)
カテリーヌ・アルヌ(ヴィオール)
アリックス・ヴェルツィール(ヴィオール)
モド・グラットン(Org)
ピエール・アンタイ(Org)]

録音:2004年4月
E-8896
ダウランド:リュート曲集(全20曲)
蛙のガリアード/夢/レディー・ハンズドンのパフ
私のバーバラ/クリフトン夫人のスピリット
ガイヤール/物憂げなガイヤール
サー・ジョン・スミスのアルメイン/涙のパヴァン
幻想曲/モーリティウス
デンマーク王のガイヤール
告別/エリザベス女王のガイヤール
エセックス伯のガイヤール/リッチ夫人のガイヤール/他
ホプキンソン・スミス(Lute)

録音:2004年7月
2001年,2004年と来日、ますますの人気を博したリュート界の大御所、ホプキンソン・スミス。類稀な美音と知情のバランスの優れた演奏はさすがです。2004年10月の来日でもダウランドの作品が中心で、これはその直前の録音。コンサートで大感動した人も、行き損ねてしまった人も、このCDは大いに楽しめることでしょう。                 (Ki)
E-8899
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集
第1番 ヘ長調 Op.18-1
第4番 ハ短調 Op.18-4
モザイクSQ
10年近くのブランクを経てようやく全集チクルスを再始動。今作は、まさにピリオド・アプローチが送り込む新鮮な持ち味が活きる内容。デリケートな弱音の美しさ、ヴィブラートを排した、じつに刺激的なフレージング…。軽みと気品も湛えて、なんともたまらない魅力です。 (Ki)

E-8901
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集
第5番 イ長調 Op.18-5
第6番 変ロ長調 Op.18-6
モザイクSQ
E-8902[NA]
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第2番 ト長調 op.18-2
弦楽四重奏曲第3番 ニ長調 op.18-3
モザイクQ
最高に薫り高いベートーヴェンの登場です。初期の若々しい溌剌とした魅力に満ちた作品18の2曲が、モザイクの名手たちによって瑞々しくフレッシュな音色で奏でられています。緩徐楽章の重音は聴くものの心に染み渡ります。スケルツォ楽章のテンポも速すぎず遅すぎず、なんとも絶妙な設定で気品を漂わせたものとなっています。実に自然にして雄弁なベートーヴェンです。  (Ki)
E-8907[NA]
ヘンデル:「嵐から」(歌劇『ジューリオ・チェーザレ』より)、
 「私を泣かせてください」(歌劇『リナルド』より)、
モーツァルト
:「そよ吹く風」(歌劇『イドメネオ』より)、
 「ツァイーデ」よりのアリア、
ロッシーニ
:「この心は喜びに踊っているわ」(歌劇『どろぼうかささぎ』より)、
「いとしい人を呼び、ため息をつくの」(歌劇『絹のはしご』より)、
ヘンデル
:カンタータHMV140 よりアリア、
トルドラ
:La zagala alegre、
グラナドス:トナディーリャス、
ラヴェル
:むこうの教会へ(5 つのギリシア民謡より)、
モンサルヴァーチェ
:黒人の子守歌、 Ovalle:ブラジル風の歌op.21、
カントルーブ:羊飼いのおとめ(オーヴェルニュの歌より)、
 紡ぎ女(オーヴェルニュの歌より)、
 子守歌(オーヴェルニュの歌より)
マリア・バーヨ(S)、
マルコルム・マルティヌー(P)、
スキップ・センペ&カプリッチョ・ストラヴァガンテ、
クリストフ・ルセ&ル・タラン・リリク、
ヴィクトール・パブロ・ペレス&オルケスタ・シンフォニカ・デ・ガルシア、
アレッサンドリーニ&コンチェルト・イタリアーノ、
ヴィクトール・パブロ・ペレス&オルケスタ・シンフォニカ・デ・テネリフェ
マリア・バーヨのベスト・アルバム。バーヨのもつエレガンスさ、カリスマ性、そして一度聴いたら忘れられない不思議な 力をもつ歌声を、存分に堪能できる一枚です。伴奏陣も実に豪華で、実に贅沢なつくりです。 (Ki)
E-8908
ポートレイト・オブ・ホプキンソン・スミス
バッハ:パルティータ第1番 BWV 1002〜テンポ・ディ・ボレア
ムートン(1626-1670):La Mallassis. Sarabande
ダウランド:カエルのガイヤルド/涙のパヴァーヌ
ナルバエス(ca.1500-1558):Veynte y dos diferencias sobre Conde Claros
バッハ:リュート組曲BWV 1012 〜サラバンド
ヴァイス:リュートの為のパルティータ ニ短調より[前奏曲/クーラント]
ガスパール・サンス:マリサパロス
 タランテラ
アロンソ・ムダーラ:3巻のビウエラ譜集〜第1巻第14曲「ロマネスカ『おお牛を見張れ』」
B.J.ハーゲン(c.1720-1787):リュート、2つのヴァイオリン、ヴィオラとチェロの為の協奏曲〜ラルゴ
カプスベルガー(ca.1580-1651):トッカータ第6番
 ガイヤルダ
バッハ:ソナタ第1 番 BWV1001 〜 アダージョ
アテニャン(ca.1494-1551/52):パヴァーヌとサルタレッロ
 ポワトー地方のブランル
ゴーティエ(1575-1651):ラ・カスケード
ゲレーロ(1649-1722):カナリオス
ギャロット(ca.1625-ca.1690):サラバンド「 la sans Pareille 」」
バッハ:パルティータ第3番BWV 1006〜プレリュード
ホプキンソン・スミス(Lute)
ホプキンソン・スミスの奏でるリュートはきわめて哲学的な思考と深い静けさに満ちたもの。今までのリリースの中から、あ らためて名曲ばかりを集めて一枚のCDにいたしました。心も荒む忙しい日々の喧騒の中、リュート哲学者の奏でる古の楽器の 音色で、心に平安を取り戻すことができます。 (Ki)
E-8909[NA]
アレグリ:「ミゼレーレ」(オリジナル版/バロック風装飾法版)、
ミサ曲「私は大いなる群れを見た」、
モテトゥス(3曲)、
「ミゼレーレ」(9世のための
18・19世紀編曲版)
ベルナール・ファブル=ガッリュ(指)
ア・セイ・ヴォーチ

録音:1993年
古楽の声楽アンサンブルとして名声を確立しているア・セイ・ヴォーチによるアッレーグリ作品集。システィナ礼拝堂のために書かれた 「ミゼレーレ」は、長い間、教会の外で演奏されることはなく、しかも毎年1 回、イースターの日曜日の前日のみ、真っ暗闇のなかで演奏さ れていたという極めて特別な存在。幼い頃のモーツァルトがこの曲をローマで聴き、衝撃を受け、一回しか聴いていないのに全声部をあと で楽譜に書いたという伝説の名曲です。 (Ki)
E-8910[NA]
北京イエズス会のミサ曲
ジョゼフ=マリ・アミオ(1718-93):宗教音楽「イエス・キリストへの祈り」、「聖務日課後の祈り」、中国風ディヴェルティスマン第1番/第2番、「アヴェ・マリア」、ダンブルヴィル:ミサ曲、ペドリーニ:ソナタ第12番〜アダージョ/パストラーレ他
ック・ビスミュート(Vn)、
アジェ・アナナ(Vc)、
クレール・アントニーニ(テオルボ)、
マルティーヌ・シャピュイ(Cemb)〕、
アンサンブルMeigua Fleur de Prunus、
中国中欧キリスト教会合唱団(パリ)
日本にもイエズス会があるなら北京にもあったのです。中国テイスト漂う教会音楽は、不思議と心地よく耳に響きます。伴奏に、中国の 楽器も用いられており、いってみれば京劇風、あるいはトゥーランドット風の教会音楽といったところです。 (Ki)
E-8911[NA]
バッハ:カンタータ第85番「われはよき羊飼いなり」BWV85、
同第175番「彼は羊らの名を呼びたもう」BWV175、
同第183番「彼らは汝らを追放せん」BWV183、
同第199番「わが心は血にまみれ」BWV199
バーバラ・シュリック(S)、
アンドレアス・ショル(C‐T)、
クリストフ・プレガルディエン(T)、
ゴットホルト・シュワルツ(Bs)、
クリストフ・コワン(指揮、ピッコロVc)、
アンサンブル・バロック・ド・リモージュ、
コンチェルト・ヴォカーレ・デ・ライプツィヒ
ピッコロ・チェロが重要な役目を果たすバッハのカンタータを集めたもの。バロック・チェロの王者、クリストフ・コワンの妙技を今一 度。ショル、シュリックの清澄な歌声も魅力を放っています。 (Ki)
E-8912[NA]
M.A. シャルパンティエ:パレ・ロワイヤルのためのミサ曲、
きたれ創り主なる聖霊よ、マニフィカト
エマニュエル・マンドラン(指)、
ミシェル・シャピュイ(Org)、
レ・ドモワゼル・ド・サン・シルcho
フランスのポール・ロワイヤル修道院では、ヤンセン派の教義に基づき、音楽にも力を入れていました。シャルパンティエのこれらの作品も、彼らによってずいぶんと歌われました。 (Ki)
E-8913[NA]
マラン・マレ:リュリ氏のトンボー、
ドゥラランド
:水曜日のルソン・ド・テネブル、
ロベール・ド・ヴィゼ:ド・ヴィゼ嬢のトンボー、
ドゥラランド:木曜日のルソン・ド・テネブル、
ルイ・クープラン:ブランクロシェル嬢のトンボー、
ドゥラランド:金曜日のためのルソン・ド・テネブル、
マラン・マレ:サント・コロンブのトンボー
イザベル・デロシェール(S)、
マウリチオ・ブラリア(テオルボ)、
ニマ・ベン・ダ・ヴィ(Gamb)、
ピエール・トロスリエ(ポジティフオルガン)
1730年に出版されたドゥラランドの感動的なルソン・ド・テネブルを核に、名曲をあつめた1枚。ルソン・ド・テネブルとは、聖書のエ レミア哀歌の中の言葉に音楽をつけたもので、受難の日の聖金曜日の前後の日をあわせた3日間の朝の礼拝で演奏されました。この礼拝は、 ろうそくの灯が日を追って順に消され、最後は真っ暗闇の中執り行われましたが、15世紀末以降、それぞれの前日の夕刻に礼拝が行われて いました。(現在ではまた当日の朝に演奏するように戻されています。)キリスト教にとって最も重要な受難を思う礼拝の音楽だけに、どれ も深い世界が広がり、涙をさそいます。挿入されたトンボーの名曲とあわせ、涙なしには聴けない名盤です。 (Ki)
E-8914[NA]
ヘンデル:オペラ・アリアとカンタータ集 マリア・バーヨ(S)、
スキップ・センペ(指)
カプリッチョ・ストラヴァガンテ
まさに宝石のような、バーヨによるヘンデルのアリア集。時に力強く、時に輝かしく、時にやさしく・・・センペ率いるカプリッチョ・ストラヴァガンテの名サポートもあらためて驚嘆に値する名演奏です。 (Ki)
E-8915[NA]
パーセル: 「おお孤独よ、我が甘き選択」Z406、
「音楽が愛の糧であるならば」Z379(c)、
「運命のときがたちまち やってくる」Z421、
「なんと悲しき我が運命」Z428(b)、
「ティルシスが柔らかな眠りに包まれ」Z437、
エア・インストルメンタル、エア・レント
、「恋の病いから自由になろうと」(インドの女王より)〔器楽 曲〕、
「わたしにこれ以上愛を求めるなかれ」Z358、
「うっそうとした木立ちの下で」Z461、
「もし祈りと 涙が」Z380、
「インカッスム、レスビア、ローガス(女王のエピケディウム)」Z383、
「クローリスの優 しい魅力はみな」Z384、
「幾多の方法をわたしは試みた」Z359、
「バックスは神通力なり」Z360、
間奏曲 1〔器楽曲〕、間奏曲2〔器楽曲〕、
間奏曲3〔器楽曲〕、
「丘よ、森よ、若きティルシスの死を嘆け」Z473、
グラウンドに基づく夕べの賛歌「太陽がその光を覆い隠したる今」Z193
ジェラール・レーヌ(指、C-T)、
イル・セミナリオ・ムジカーレ
パーセルの名曲をレーヌの美しい歌声で。レーヌの歌声は、当時の部屋に点っていたろうそくの微妙な光によって生まれる繊細な陰影を 思い起こさせるものです。 (Ki)
E-8921[NA]
フランチェスコ・ダ・ミラノ(1497-1543):作品集
ファンタジア(51)/ファンタジア(30)
サルタレッロ・イル・ペスカトーレ
ファンタジア(39)/ファンタジア(41)
バッロ・ドマ・ラ・ドンナ
クアンド・イオ・ペンソ・アル・マルティール
ファンタジア(64)/ファンタジア(40)
パヴァーヌ/ファンタジア(33)ミ-ファ-ミ
ホプキンソン・スミス(Lute)
リュート界孤高の巨匠、ホプキンソン・スミス最新盤はフランチェスコ・ダ・ミラノの作品集。フランチェスコは「神の」と称されることもあるくらいに生前名手として活躍した人物で、あたたかな雰囲気を持ちつつ随所に効果的に響く音型もちりばめられている魅力的な作品を残しています。ニューヨーク生まれ、ハーヴァード大学卒業の、知性と情のバランスが絶妙なスミスによる演奏は、丹念に築き上げられた、あたたかみのあるニュアンスが魅力となっています。親密な雰囲気を心ゆくまで味わうことのできる1枚です。  (Ki)
E-8922[NA](2CD)
[CD1](E-8660)
ユスタシュ・デュ・コーロワ(1549〜1609):「フランス王のレクイエム」
レクイエム、詩篇第120番、同第130番、5声のファンタジア第37番、王のためのパヴァーヌ
[CD2]
コーロワ:天の子ども、レ・メランジェほか
ドニ・レザン=ダドレ(指)
アンサンブル・ドゥルス・メモワール
ルネサンス時代当時の響きを再現するために結成されたアンサンブル、ドゥルス・メモワールによる名録音のボックス化。目を閉じて聴くと、ルネサンス時代、深深と冷え切った石造りのお城か教会の中にいるような気分になってきます。 (Ki)
E-8922(2CD)
ユスタシュ・デュ・コーロワ(1549-1609):作品集
フランス王のレクイエム*/レクイエム*
詩篇第120番*/詩篇第130番*
5声のファンタジア第37番*
王の為のパヴァーヌ*
天の子ども#/レ・メランジェ#/他
ドニ・レザン=ダドレ(指)
アンサンブル・ドゥルス・メモワール
E-8923(5CD)
ハイドン:弦楽四重奏曲集 Vol.2-4
Op.33「ロシア四重奏曲」
[第37番 ロ短調Op.33-1/第38番 変ホ長調Op.33-2「冗談」
第39番 ハ長調Op.33-3「鳥」/第40番 変ロ長調Op.33-4
第41番 ト長調Op.33-5/第42番 ニ長調Op.33-6]

Op.20「太陽四重奏曲」
[第31番 変ホ長調Op.20-1/第32番 ハ長調Op.20-2/
第33番 ト短調Op.20-3/第34番 ニ長調Op.20-4/
第35番 ヘ短調Op.20-5/第36番 イ長調Op.20-6]
十字架上のキリストの最期の7つの言葉Op.51
モザイクSQ
E-8924[NA](5CD)
モザイクQ/ハイドンVOL.2
◆[CD1]弦楽四重奏曲集op.64〜第1番変ホ長調、第3番変ロ長調、第6番ハ長調
◆[CD2]弦楽四重奏曲集op.64〜第2番ロ短調、第4番ト長調、第5番「ひばり」ニ長調
[CD3&4]エルデーディ四重奏曲Op.76(全曲)〜ト長調Op.76-1、ニ短調「5度」Op.76-2、
「皇帝」ハ長調Op.76-3、「日の出」変ロ長調Op.76-4、「ラルゴ」ニ長調Op.76-5、変ホ長調Op.76-6
◆[CD5]ロプコヴィツ四重奏曲Op.77(全曲)〜Op.77-1ト長調、「雲がゆくまで待とう」ヘ長調Op.77-2、Op.77-3変ロ長調/弦楽四重奏曲第83番変ロ長調/ニ短調Op.103)
モザイクSQ
ピリオド楽器を用いた弦楽四重奏団としてヨーロッパのみならず日本でも大人気のモザイク弦楽四重奏団によるハイドン作品集のボックス化。十字架上のキリストの最後の7つの言葉など、滴るような美音と、胸に突き刺さる「間」にあらためて感動します。  (Ki)
E-8925[NA]
オルフェオの声
第1部”Amorchedeggiofar”

エドゥアルド・エグエス:シンフォニア
ベネデット・フェッラーリ(1603-1681):私は金色の髪の乙女に恋をした
フランチェスコ・ラージ(1574-1621):私のピュリス愛しいピュリス 
トルカート・タッソ(1544-1595):愛は私に翼をあたえ
シギスムント・ディンディア(1582-1629):おおピュリスよお前にキスをしよう
エグエス:パッサメッツォ
カッチーニ:いと甘き溜め息、東の門より

第2部”Vedroilmiosol”
エグエス:シンフォニア
モンテヴェルディ:天のバラよ 
ラージ:私の心は幸せむごく非道な死わが心をな
ぐさめよ 
モンテヴェルディ:歌劇「オルフェーオ」〜ハープ・ソロ
ディンディア:私の親愛なるリラよ
カッチーニ:私は太陽を見る
ラージ:一目見よ/私は何を見るのか

第3部”Vettenepurcrudel”
エグエス:シンフォニア 
モンテヴェルディ:これは事実だった
リヌッチーニ:私の心の病みが
ディンディア:夏の日が
ジョスカン・デ・プレ:Milleregretz
作曲者不明:私の思いを 
ブルネッリ:フェーブスは未だ
エドゥアルド・エグエス(アーチリュート、リュート、テオルボ、バロック・ギター&指)、
フーリオ・ザナージ(Br)、
ジューリオ・カサーティ(語り)
ラ・キメーラ【サビーナ・コロンナ=プレティ(Gamb、リローネ)、マリーナ・ボネッティ(トリプル・ハープ)】
フランソワ・フェルナンデス(Vn)
録音:2009年1月
モンテヴェルディの『オルフェーオ』初演でタイトルロールを務めたとされているラージの作品を中心とした、オルフェオの悲劇をめぐる音楽物語。鬼才エグエスが奏でるリュートは、神話の神々を虜にしたオルフェオの竪琴の音色を連想させます。ザナージの歌声も知的で実に素晴らしく、二人が奏でるハーモニーは、まるで神話の世界からオルフェオが現代によみがえったかのように響きます。ラージの師であったカッチーニや、ラージと親交のあったモンテヴェルディ、その他同時代の作曲家たちの作品が、オルフェオの物語、オルフェオの人間としての側面に光を当てた秀逸の1枚。 (Ki)
E-8931[NA]
黒人のオデュッセイア譚、記憶の海
サンチャゴ・デ・ムルシア(1673-1759):ハカラス(エグエス編)
カルミート・ガンボア(?-1974):LaJosa
アブライ・キッ
ソコ:Ali
ガスパール・フェルナンデス(1565-1629):私は率直に言う
Fatouyo(韻文)(セネガルの民謡)
ギルバート・バルデス(1905-1971):Ogguere(ハバネラ)
 ウルカムラ(セネガルの民謡)
 わが友アントニオよ、よい知らせだよ(セネガルの民謡)
 彼ら(マヌエル・デル・カブラル(1907-1999)による詩)
エグエス:Douna、メスクラオ
ミゲル・マタモロス:黒い涙
 小さな黒人のためのララバイ(ニコラス・ギランの詩)
 エル・コンゴ
歌と語り:イヴァン・ガルシア(ベネズエラ)、アブライ・キッソコ(セネガル)、
テレサ・パズ(キューバ)、
タト・ルイス(ベネズエラ)、
カロリーナ・エグエス(イタリア)
エドゥアルド・エグエス(指、リュート)、
ラ・キメラ

録音:2010年7月、スペイン
『黒人のオデュッセイア譚、記憶の海』というタイトルが付けられている本CD。アメリカ中部、カリブ海周辺で演奏されてきた音楽の起源を探ると共に、現代に至るまでの軌跡を追います。エグエスと、ガルシアが以前より暖めていたプロジェクトが満を持してCDとなりました!16世紀頃から今日に至るまで、カリブ海が記憶してきた曲の数々をエグエスやテルッギがアレンジ。様々な人種、言葉、文化の坩堝とも言えるカリブ海で、現地の人々はどのような音楽を奏でてきたのか……時に語りを交えながら演奏される弦の軽やかな響き、軽快な打楽器のリズム、そして美しくも力強い歌声に魅了されます。ラ・キメラは元々2001年に結成されたヴィオラ・ダ・ガンバのアンサンブル団体。その正確な演奏で一躍注目を集め、現在までオリジナルなプロジェクトを展開しながら活動の幅を広げています。様々な人種が入り混じったメンバーから構成されるラ・キメラは、言わば卓越した音楽家の坩堝!エグエスのリードの下、そこから生み出される透明感のある無限大の響きが、聴く者をカリブの海原へと導いてくれます!

E-8935[NA](5CD)
モザイク弦楽四重奏団ボックス
ハイドン:ロプコヴィツ四重奏曲Op.77(全曲)
モーツァルト:弦楽四重奏曲第18番イ長調K464*,同第19番ハ長調「不協和音」K465*
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第1番ヘ長調Op.18−1**、第4番ハ短調Op.18−4**
シューベルト:弦楽四重奏曲第10番変ホ長調D87#,同第13番イ短調「ロザムンデ」D804#
メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第1番Op.12##,同第2番Op.13##
モザイクQ

録音:1989年(E8800)、1991年(E8845)*
2004年(E8899)**、1996年(E8580)#
1998年(E8622)##
ピリオド楽器クヮルテットの雄、モザイクによる珠玉の名盤のお買得ボックス化。感動の名演「ロザムンデ」のほか、心にしみるメンデルスゾーンも入った注目ボックスです。 (Ki)

E-8936[NA](4CD)
クリストフ・コワン・ボックス
[CD1]
ヨハン・ゴットリープ・グラウン(1702〜71):ヴィオラ・ダ・ガンバのための音楽(世界初録音),
ヴァイオリンとヴィオラ・ダ・ガンバのための協奏曲ハ短調,
2挺のヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのトリオ.ト長調,
ヴィオラ・ダ・ガンバ協奏曲イ短調,
ヴァイオリン,ヴィオラ・ダ・ガンバ,ヴィオールと通奏低音のためのトリオ.イ長調

[CD2]
テレマン:ヴィオラ・ダ・ガンバのための室内楽曲集
四重奏曲(Fl、Gamb、Fg、通奏低音のための)ロ短調TWV43:H3,
同ニ長調TWV43:C2,
四重奏曲(Fl、2Gmb、通奏低音のための)ト長調TWV43:G12,
ソナタ(Vn、Gamb、通奏低音のための)
へ長調TWV42:F10,
ソナタ(Fl、Gamb、通奏低音のための)ト短調TWV42:G7

[CD3]
ボッケリーニ:チェロ協奏曲集
チェロ協奏曲第9番変ロ長調G482,
同第7番ト長調G480,
同第3番ニ長調G476,
アリア・アカデミカG557

[CD4]
バッハ:カンタータ集
第180番「装いせよ、おお、わが魂よ」,第49番「われは生きて汝をこがれ求む」,第115番「備えて怠るな、わが霊よ」
[CD1]
ジル・コリアール(Vn)
ブリュノ・コセ(Gamb,ヴィオール)
ヴィレム・ジャンセン(Cemb)
クリストフ・コワン(指,Gamb)
アンサンブル・バロック・ド・リモージュ
〔録音:1998年(E8617)〕

[CD2]
クリストフ・コワン(指,Gamb)
アンサンブル・バロック・ド・リモージュ
〔録音:1998年(E8632)〕

[CD3]
マルタ・アルマヤノ(S)
クリストフ・コワン(指,Vc)
アンサンブル・バロック・ド・リモージュ
〔録音:1993年(E8517)〕

[CD4]
バーバラ・シュリック(S)
アンドレアス・ショル(A)
クリストフ・プレガルディエン(T)
ゴットホルト・シュヴァルツ(Bs)
クリストフ・コワン(ピッコロVc/指)
コンチェルト・ヴォカーレ・デ・ライプツィヒ、
アンサンブル・バロック・ド・リモージュ
〔録音:1994年(E8897)〕
バロック・チェロの帝王、クリストフ・コワンの録音集大成。弓や指揮棒を自在に操り、ボッケリーニでは華麗に聴かせ、また、テレマンの典雅な世界も実に見事。 (Ki)
E-8937[NA]
バッハ:組曲第1番ト長調BWV1007
組曲第2番ニ短調BWV1008
組曲第3番ハ長調BWV1009
ホプキンソン・スミス(テオルボ)

録音:2012年10月
リュート界の大御所、ホプキンソン・スミスの新録音。彼自身が編曲したバッハの無伴奏チェロ組曲が収録されています。言うまでもなくチェロによる 原曲は名作ですが、ホプキンソン・スミスの演奏は柔らかい響きでリュートの素朴な味わいが魅力となって、さらにバッハの深い音楽性も感じられる素晴 らしい演奏を聴かせてくれます。バロック・リュートは楽器によって響きに特徴があり、彼が使用している楽器はドイツ・テオルボで1986年ジョエル・ヴァ ン・レネップが用いられています。チェロの重厚な響きを意識してしまいますが、バッハの音楽性を的確に捉えたホプキンソン・スミスのセンスの良い編曲 と心地よい演奏が秀逸です。 (Ki)

E-8938[NA]
バッハ:組曲第4番BWV1010
組曲ト短調BWV995(原曲:BWV1011)
組曲第6番BWV1012
ホプキンソン・スミス(Lute)
バロックリュート:Nico van der Waals(BWV 995)、 Joel van Lennep(BWV 1010, 1012)

録音:1980年6月サン=ランベール、フランス(BWV995)、
1992年10月スイス(BWV1010,1012)
リュート界の巨匠ホプキンソン・スミス。バッハの最新録音(E8937)の発売が待たれていますが、同時に以前録音されていたバッハの組曲を収録し たCDも再発売されることとなりました。バッハの音楽性に迫りながらも、リュートの繊細な響きを活かした演奏で、これぞ名手といえる内容となっており ます。 (Ki)

E-8939[NA](4CD)
バッハ:ソナタ&パルティータ、組曲集
■CD1
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番 ト短調 BWV1001
無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 イ短調(原曲:ロ短調) BWV 1002
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第2番 イ短調 BWV 1003
■CD2
無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 ニ短調 BWV1004
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番 ハ長調 BWV 1005
無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番 ヘ長調(原曲:ホ長調)BWV 1006
■CD3
無伴奏チェロ組曲第1番 ハ長調(原曲:ト長調)BWV 1007
無伴奏チェロ組曲第2番 ト短調(原曲:ニ短調)BWV 1008
無伴奏チェロ組曲第3番 ヘ長調(原曲:ハ長調)BWV 1009
■CD4
無伴奏チェロ組曲第4番 変ロ長調(原曲:変ホ長調) BWV1010
無伴奏チェロ組曲第6番 ニ長調 BWV 1012
リュート組曲 ト短調BWV 995
ホプキンソン・スミス(リュート、テオルボ)
使用楽器[CD1]&[CD2]/13コースバロック・リュート(ヨエル・ファン・レンネップ、ボストン、1980年)
[CD3]/テオルボ(ジャーマン・テオルボ)(ヨエル・ファン・レンネップ、ニューハンプシャー、1986年)
[CD4]/13コースバロック・リュート(ニヴォ・ファン・デア・ワールス(BWV 995)、ヨエル・ファン・レンネップ(BWV 1010, 1012))

録音:CD1…録音:1999年9-11月
CD2…1999年9-11月
CD3…2012 年10月
CD4…1980年6月(BWV 995)、1992年10月(BWV 1010, 1012)
今日のリュート界におけるもはや神の領域に達した存在ともいえる、ホプキンソン・スミス。ハーヴァードで音楽学を学び、1973年に渡欧、タレガに 師事したエミリオ・プジョル(プホール)(1886-1980)、オイゲン・ドンボワ(1931-2014)両名の芸術的影響を大きく受けました。1970年代はエ スペリオンXXのメンバーとしてサヴァールと活動を共にし、演奏家としてのセンスをさらに磨き、80年代半ばになるとソロ活動に専念、ヴィウエラ、ルネッ サンス・リュート、テオルボ、ルネッサンスおよびバロック・ギター、そしてバロック・リュートと様々な楽器を演奏、20を越えるソロ録音も行いました。 その指先から紡ぎだされる静謐な世界と真摯な音楽性は、世界を魅了し続けています。 このたび、無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ全曲、およびチェロ組曲などを収めたディスクをボックス化。ホプキンソン・スミスの芸術を骨の髄 まで味わえるセットとなっております。 (Ki)

“baroque voices”シリーズ〜Astree、Ambroisie系
E-8909
アッレーグリ:ミゼレーレ(オリジナル版/バロック風装飾法版)
ミサ曲「私は大いなる群れを見た」
モテトゥス(3曲)/
ミゼレーレ(9世の為の/18・19世紀編曲版)
ベルナール・ファブル=ガッリュ(指)
ア・セイ・ヴォーチ

録音:1993年
E-8910
北京イエズス会のミサ曲
ジョゼフ=マリ・アミオ(1718-1793):宗教音楽「イエス・キリストへの祈り」
宗教音楽「聖務日課後の祈り」
中国風ディヴェルティスマン[第1番/第2番]
アヴェ・マリア
ダンブルヴィル:ミサ曲
ペドリーニ:ソナタ第12番〜アダージョ
 パストラーレ/他
XVIII-21
ミュジーク・デ・リュミエール
[ジャン=クリストフ・フリシュ(Fl)
パトリック・ビスミュート(Vn)
アジェ・アナナ(Vc)
クレール・アントニーニ(テオルボ)
マルティーヌ・シャピュイ(Cemb)]
アンサンブルMeigua Fleur de Prunus
中国中欧キリスト教会cho.(パリ)
E-8911
バッハ:カンタータ集
第85番「われはよき羊飼いなり」BWV85
第175番「彼は羊らの名を呼びたもう」BWV175
第183番「彼らは汝らを追放せん」BWV183
第199番「わが心は血にまみれ」BWV199
バルバラ・シュリック(S)
アンドレアス・ショル(CT)
クリストフ・プレガルディエン(T)
ゴットホルト・シュヴァルツ(Bs)
クリストフ・コワン(ピッコロVc,指)
アンサンブル・バロック・ド・リモージュ、
コンチェルト・ヴォカーレ・デ・ライプツィヒ
E-8912
マルカントワーヌ・シャルパンティエ(1643頃-1704):作品集
ポール・ロワイヤルの為のミサ曲 H.5
きたれ、創り主なる聖霊よ/マニフィカト
ミシェル・シャピュイ(Org)
エマニュエル・マンドラン(指)
レ・ドモワゼル・ド・サン・シルcho.
E-8913
マラン・マレ:リュリ氏のトンボー
ドゥラランド(1657-1726):水曜日のルソン・ド・テネブル
ロベール・ド・ヴィゼ:ド・ヴィゼ嬢のトンボー
ドゥラランド:木曜日のルソン・ド・テネブル
L・クープラン:ブランクロシェル嬢のトンボー
ドゥラランド:金曜日の為のルソン・ド・テネブル
マラン・マレ:サント・コロンブのトンボー
イザベル・デロシェール(S)
マウリシオ・ブラーリア(テオルボ)
ニマ・ベン・ダ・ヴィ(Gamb)
ピエール・トロスリエ(ポジティフOrg)
E-8914
マリア・バーヨ〜ヘンデル:歌劇・アリアとカンタータ集 マリア・バーヨ(S)
スキップ・センペ(指)
カプリッチョ・ストラヴァガンテ
E-8915
パーセル:歌曲集
おお、孤独よ、わが甘き選択 Z.406
音楽が愛の糧であるならば Z.379(c)
運命の時がたちまちやって来る Z.421
なんと悲しきわが運命 Z.428(b)
ティルシスは柔らかな眠りに包まれ Z.437
エア・インストルメンタル/エア・レント
恋の悩みから自由になろうと(「インドの女王」より;器楽)
私にこれ以上愛を求めるなかれ Z/385
うっそうとした木立の下で Z.461
もしも祈りと涙が Z.380
インカアッスム、レスビア、ローガス
(女王のエピケディウム)Z.383
クローリスの優しい魅力はみな Z.384
幾多の方法を私は試みた Z.359
パックスは神通力なり Z.360
間奏曲1/同2/同3/
丘よ、森よ、若きティルシスの死を嘆け Z.473
太陽がその光を覆い隠したる今(グラウンドに基づく夕べの賛歌)Z.193
ジェラール・レーヌ(CT)(指)
イル・セミナリオ・ムジカーレ
E-8918[NA]
バッハ:カンタータ集
「わがもとにとどまれ、はや夕べとなれば」BWV6
「イエスよ、いまぞたたえられん」BWV41
「かくのごとく神は世を愛したまえり」BWV68
バーバラ・シュリック(S)、
アンドレアス・ショル(C-T)、
クリストフ・プレガルディエン(T)、
ゴットホルト・シュワルツ(Bs)、
クリストフ・コワン(指,ピッコロVc)、
アンサンブル・バロック・ド・リモージュ,
アクサントゥス室内cho
何度聴いても偉大なるバッハのカンタータ集。ショルの声とコワンのチェロが絡み合って織り成されるハーモニーは絶品です。  (Ki)
E-8919[NA]
ダウランド:アリア集
「わが過ちを許してくれようか?(エセックス伯のガリアード)」、
「もし罪人の溜め息が」
「静かな夜から」、「さあもういちど、愛が呼んでいる」、「溢れよ、わが涙」、
「おいで、さあかわいい人」、
「暗闇に住まわしておくれ」、
「力強き神よ」、「行け、水晶の涙」
「ご婦人向きの素敵な小間物」、
「晴れても曇っても」、
「言葉であの人に訴えるべきか」、
ファンタジー「来たれ、深き眠り」、
「悲しみよ来たれ」、
リュートのためのプレリュード、
「私の嘆きで人の心が動かせるものなら」、
「このふるえる影の中で」、
「この生命を捨てて」、
「言っておくれ、まことの愛よ」、
「今こそ別れねばならぬ(蛙のガリアード)」、
「目覚めよ、愛、追放は終わった」
ジェラール・レーヌ(C-T)
アンサンブル・オルランド・ギボンズ
レーヌの澄んだ歌声によるダウランドのアリア集。哀しい曲調の曲など、ロマン派の作品かと思わせるような表現に満ちています。  (Ki)
E-8920[NA]
バロック時代のサルスエラ・アリア集
ボッケリーニ:「クレメンティーナ」、
マルティン・イ・ソレール
:「マドリエーニャ」他、
ネブラ・ブラスコ,ロドリゲス・デ・イタの作品からのアリア
マリア・バーヨ(S)、
クリストフ・ルセ(指)レ・タラン・リリク
サルスエラとは本来19世紀から20世紀にかけて書かれたスペイン色のつよいオペラのことですが、ここに収められたバロック時代のスペイン風の作品は、すでに当時からスペイン趣味が独自の様式として存在していたことを感じさせます。バロック好きだけでなく、スペイン好きの方にもお勧めしたい1枚です。  (Ki)
E-8926[NA]
バッハ:カンタータ集
BWV49、,BWV115、BWV180
バーバラ・シュリック(S) 
アンドレアス・ショル(C-T) 
クリストフ・プレガルディエン(T)
クリストフ・コワン(指、Vc)、
アンサンブル・バロック・ド・リモージュ、
コンチェルト・ヴォカーレ・デ・ライプツィヒ
コワンが奏でるチェロが活躍するバッハのカンタータ集名盤。ショルの歌声とコワンのチェロの美しい音色があいまって、祈りの気分、静謐な雰囲気が高まります。神々しいまでの名演です。 (Ki)
E-8927[NA]
シャルパンティエ:3つの歴史的聖歌
劇的モテット(オラトリオ)「サウルとヨナタンの死、もしくは、戦いのために集められたとき」H403, 
同「アブラハムのいけにえ、もしくは、アブラハムが100歳のとき」H402, 
同「主の割礼の祝日に:天使と羊飼いたちの対話、もしくは、
贈り物だ、贈り物だ、羊飼いたちよ」H406
ジェラール・レーヌ(指、C-T)
イル・セミナリオ・ムジカーレ

録音:2000年10月
オペラかと思ってしまうような、劇的な聖歌集。レーヌ率いるイル・セミナリオ・ムジカーレの奏でる音色が燦然と輝きを放つ名盤。 (Ki)
E-8928[NA]
ヘンデル:アリア集
「シピオーネ」「オルランド」「ジューリオ・チェーザレ」
「パルテノーペ」「アマディージ」「アレッサンドロ」
「ロデリンダ」「ファラモンド」「タメルラーノ」
「デイダミア」「クレタのアリアンナ」からのアリア
サンドリーヌ・ピオー(S) 
クリストフ・ルセ(指)レ・タラン・リリク

録音:2004年2月
ヘンデルが生きた時代に活躍していた歌手のために書かれたアリア集。ヘンデルの声楽様式のすべてがここに詰まっています。ピオーの歌声は実に見事。 (Ki)
E-8929[NA]
F.クープラン:「劇場風コンセール」〜バレエ曲としての新しいコンセール
プロローグ,5つのディヴェルティスマンと終曲〔劇場風コンセール,エール・ド・クール〕
カリナ・ゴヴィン,サンドリーヌ・ロンド,
イザベル・デロシェール(S)
ヴァンサン・ルコルニエ(Bs)
スキップ・センペ(指)
カプリッチョ・ストラヴァガンテ

録音:2000年10月
※旧品番:E-8820
もともとバレエ音楽として書かれていたもので、シャコンヌの楽章が完全に失われてしまっているため、センペとオリヴィエ・フィオーティンがF.クープランの他作品のパッサカリアをアレンジしたものが挿入されているのも注目です。(Ki)
E-8930[NA]
ピエトロ=パオロ・ベンチーニ(c1675〜1755):「ローマ、サン・ピエトロ大聖堂の祝福されし聖母マリアのための晩課」(世界初録音)

招詞,詩篇第109番「主は言われた」,
同第121番「われ、喜べリ」,
同第111番「主を恐れる者は幸いなり」,
同第112番「子らよ、主をたたえよ」,
同第110番「主よ,われは心より汝に感謝せん」,
讃歌「めでたし海の星」,マニフィカト,
「サルヴェ・レジーナ」,
「ベネディカムス・ドミノ」,
グレゴリオ聖歌:5曲の交唱と応唱
ベルナール・ファブル=ガッリュ(指)
ア・セイ・ヴォーチ

録音:1994年8月
※旧品番:E-8540)
18世紀ローマで最重要作曲家であったベンチーニの作品集。ローマ楽派の模範的存在で、祝祭的な雰囲気と、コントラストの妙が魅力です。(Ki)
E-8933
バッハ一族のアリア・カンタータ集
ヨハン・ミヒャエル・バッハ:カンタータ「ああ、いかにこの時を待ち望んでいたことか」
 カンタータ「信心は、満ち足りることを知る者には大きな利得の道です」
 アリア「いざ、我ら主を讃えん」
ヨハン・クリストフ・バッハ:独唱カンタータ「ああ、たっぷりと水さえあれば」
 カンタータ「おお、神よ、あなたは、なにゆえその時」
バッハ:カンタータ第54番「いざ、罪に抗すべし」BWV54
バッハ/ホフマン:カンタータ第53番「いざ、待ち望みたる時を告げよ」BWV53
ジェラール・レーヌ(A)
イル・セミナリオ・ムジカーレ

録音:2001年11月ヴェルサイユ/サント・ジュヌヴィエーヴ校の礼拝堂
(旧品番:E-8873)
多くの音楽家を輩出してきたバッハ一族。その最重要人物の一人J.S.Bachと、彼以前の世代において重要なヨハン・ミヒャエル・バッハ、ヨハン・クリストフ・バッハ兄弟のアリアとカンタータが収録。その表現力に富んだ暖かい美声で評価の高いジェラール・レーヌが、バッハ一族の名曲を美しく歌い上げています。 (Ki)
E-8934
ゴーティエ・ドゥ・マルセイユ:シンフォニア 
クレランボー(1676-1749):カンタータ「メデ」(第1巻)
ジャック・デュフリ(1715-1789):チェンバロのための作品集第3巻(抜粋)〜フォルクレ、メデ
ゴーティエ・ドゥ・マルセイユ:組曲ト短調〜前奏曲、
 二声のシンフォニア&リュリ:メデのアリア
ジョヴァンニ・アントニオ・ジャネッティーニ(1648-1721):アテネのメディア(抜粋)&D.ガブリエッリ:バレエOp.1より器楽曲
ニコラ・ベルニエ(1665-1734):カンタータ「メデ」&ミシェル・ドゥ・ラ・バレ:器楽作品集第3巻より
ステファニー・ドゥストラック(Ms)
アンサンブル・アマリリス
〔エロイーズ・ガイヤール(指)、
リコーダー&バロック(Ob)〕、
ヴィオレーヌ・コチャール(声楽指揮、鍵盤)、
ジローヌ・ゴーベール=ジャック(Vn)
アンヌ=マリー・ラーラ(Gamb)

録音:2007年8月
(旧品番:AM-157)
オペラの題材として定番の『メディア(メデ)』。数々の『メディア』より、メデの怒りの歌曲を収録。自分を裏切った恋人に対する、愛憎入り混じった激情を歌い上げるメデの迫力に圧倒される名盤です。 (Ki)
E-8940[NA]
mad dog
ジョン・ジョンソン(c.1540-1594):ジョンソンの宝石/喜びへのパヴァーヌ/喜びへのガイヤルド/保護者の休息/ 一日の終わりのパヴァーヌ/御者のホイッスル
アンソニー・ホルボーン: ヒイラギの夕に/ハイ・ホー・ホリデイ/ファンタジー/パヴァーヌ/パヴァーヌのためのガイヤルド/mad dog/ マイセルフ/パッション/ホルボーン氏の最後の望みと遺言/muy linda/妖精のラウンド/さようなら
ウィリアム・バード(1540-1623):みみざわりなパヴァーヌ
ジョン・ダウランド:靴職人の妻/ダウランド氏のミッドナイト/プレリュード
グレゴリオ・ヒューエット(ダウランド編):ファンタジー
ホプキンソン・スミス(Lute/1974年、ジョエル・ファン・レンネップ製8コースリュート)

録音:2015年6月
リュート界の重鎮、ホプキンソン・スミス、待望の新録音の登場です。このたびスミスが取り上げたのは、エリザベス朝時代のイギリスの音楽。ジョン・ ダウランド、そしてダウランドより前に生きた作曲家たちの作品が収録されています。アルバムタイトルにもなっている「mad dog」は、スミス自身が命名 したホルボーンの作品。現在伝わっている資料で既に作品名が不明になってしまっているもののうち、本アルバムに収録されている4作について、スミス 自身が命名しています。スミスが絶妙なテンポ感でくりだす演奏は、どの作品も500年以上前の作品とは思えぬ現代性をまとっています。即興かと思うよ うな流暢さと豊かな音で、「古の典雅な楽器」といったリュートのイメージを一新するような1枚です。 (Ki)
AM-187[NA]
愛と仮面〜パーセルとイタリア
作曲者不明:イギリスの仮面舞踏会〜怒り
パーセル:「徳」らに命じよ
フレスコバルディ:第3のカンツォン
 第4のカンツォン、第1のカンツォン、第6のカンツォン
パーセル:聖なる守り主よ
作曲者不明:妖精たちの仮面、舞踏会、
 Cupararre or Graysin
パーセル:祈り
作曲者不明:貴婦人の仮面舞踏会
パーセル:トランペットよ響け
作曲者不明:ヤギの仮面舞踏会、
 第2の魔女の踊り
マンチーニ:この情熱はなんと甘いことか
パトリシア・プティボン(S)、
ジャン=フランソワ・ノヴェリ(T)、
アンサンブル・アマリリス
〔エロイーズ・ガイヤール(リコーダー,Ob)、
ヴィオレーヌ・コシャール(Cemb,Org)、
オフェリー・ガイヤール(Vc)、
リチャード・マイロン(Cb)〕

録音:1998年10月
今をときめくプティボンの貴重な録音。エロイーズ・ガイヤールの奏でるリコーダーのキレのよい音色、華麗な技巧、そして冴えたアンサンブルは愉悦のきわみ。プティボンの、天から降るかのような、現世のものとは思えない、セイレーンかと思ってしまうような美しい声も見事です。パーセル、フレスコバルディ、マンチーニや同時代の作曲家たちの作品の魅力を再発見することができます。 (Ki)
AM-188[NA]
カール6世時代のウィーンのヴェスプレ集
ゼッハー:主は言われた
グレートレ:キリストの御魂
サンチェス:主を恐れるものは幸せなり、おお私の最愛のイエス
ラインハルト:主の僕らよ、讃めたたえよ
フックス:諸々の国よ主を讃めたたえよ,マニフィカト,
アヴェ・マリア他
ゲルリンデ・ゼーマン(S) 
パスカル・ベルタン(CT) 
ハンス=イェルク・マンメル(T) 
ヒューベルト・クラーセンス(Bs)
 クリスティーナ・プルハル(指)
ラルペッジャータ,アルシス・ブルゴーニュ(合唱指導:ピエール・カオ)

録音:2002年5月、パリ
古楽ファンの間で、日本でも人気急上昇中のプルハル率いる1枚。すべて世界初録音、チェコの図書館に遺されていた数々の手稿譜を合唱指揮のピエール・カオが紐解いた新発見に溢れたこの名盤も、うれしい復活です。 (Ki)
AM-198[NA]
バッハ:アリア集
「笑いはわれらの口に満ち」BWV110,
ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ第2番ニ長調BWV1028,
「泣き、嘆き、憂い、怯え」BWV12,
トリオ・ソナタ第6番ト長調BWV530,
「ものみな汝を待てり」BWV187,
イタリア協奏曲ヘ長調BWV971,
「われらと共に留まりたまえ」BWV6
アンサンブル・アマリリス
【エロイーズ・ガイヤール(リコーダー,Ob)、
ヴィオレンヌ・コシャール(Cemb,Org)、
オフェリー・ガイヤール(Vc)】
コルマール青少年聖歌隊

録音:2000年7月
※旧品番:AMB-9907
声の技の限りが詰まったバッハのカンタータの聴きどころ集。(Ki)

MONTAIGNE系(品番:MO-****)
MO-782131
メシアン:7つの俳諧/天国の色彩
ステンド・グラスと鳥たち/異国の鳥たち
イヴォンヌ・ロリオ(P)
ピエール・ブーレーズ(指)
アンサンブル・アンテルコンタンポラン
MO-782139
アメリカの弦楽四重奏曲集
ナンカロウ:弦楽四重奏曲第1番
カーター:エレジー
アイヴズ:スケルツォ
ケージ:フォー/他
アルデッティSQ
MO-782144
クセナキス:エルの伝説 ケルン放送電子スタジオ
MO-782151
クセナキス:児童合唱と男女各18人の混声合唱
および器楽アンサンブルの為の「オレステイア」/他
スピロス・サッカス(Br)他
ロベール・ヴェドル(指)
ストラスブール大学音楽学部ChO
MO-782154
サーリアホ:フルート独奏曲「翼の簡潔さ」(1981-1982)*
鳥(サン=ジョン・ペルス作、ガリマール社1963年刊)〜第1/2/4/9/10/13篇(2002)+
フルート協奏曲「夢の翼」(2001)#
カミラ・オイテンガ(Fl;*/#)
アミン・マーロウフ(語り;+)
カイヤ・サーリアホ(音響;+)
ユッカ=ペッカ・サラステ(指)#
フィンランドRSO#
MO-782155
ベリオ:弦楽四重奏の為の作品集
ノットゥルノ(1993)
シンクロニー(1963/4)
グロス(1997)
弦楽四重奏曲第1番(1956)
アルディッティSQ
[アーヴィン・アルディッティ(Vn)
グレイム・シェニングス(Vn)
ドーヴ・シェインドリン(Va)
ローン・デ・サラム(Vc)]
MO-782158
ブルーノ・マデルナ:弦楽四重奏の為の作品集 アルディッティSQ
MO-782162
ダルバヴィー:コロール
ヴァイオリン協奏曲*/チャッコンナ
千々岩英一(Vn)*
クリストフ・エッシェンバッハ(指)パリO
MO-782163
ブーレーズ:管弦楽作品集
ブルーノ・マデルナ追悼のリチュエル(儀式)
ノタシオン[第1番〜第4番/第7番]
フィギュール=ドゥーブル=プリズム
デイヴィッド・ロバートソン(指)
リヨン国立O
MO-782167
スティーヴ・ライヒ:ディファレント・トレインズ(1988/オーケストラ版;2000年)
トリプル・クァルテット(1998)
フォー・セクションズ(1987)
デイヴィッド・ロバートソン(指)
リヨン国立O
MO-782168(2CD)
デュサパン:歌劇「ペレラ」(2003) ジョン・グレアム=ホール(T;ペレラ)
イザベル・フィリップ(S;女王)
シャンタル・ペロー(S;アローロの娘)
ノラ・グビッシュ(オリーヴァ男爵夫人)他
アラン・アルティノグル(指)
モンペリエ国立O
モンペリエ国立歌劇場chO

録音:2003年5月、モンペリエ
MO-782170(2CD)
メシアン:われらの主イエス・キリストの変容(1969) イヴォンヌ・ロリオ(P)他
ラインベルト・デ・レーウ(指)
ヒルヴェルスムRSO
MO-782171(2CD)
モリス・オアナ:託宣式(預言の聖務)
ミサ/ユリのマドリガル/アヴォアー
ローラン・エラベディアン(指)
ムジカトレーズ、
エクサン・プロヴァンス・コンテンポランchO
MO-782172
ノーノ:断章
進まねば、と夢見つつ
アルディッティSQ
MO-782173
クセナキス、デュサパン:フルート独奏とフルートをともなう作品集 セシル・ダロー(Fl)他
MO-78217
ブルーノ・マデルナ:歌劇「サティリコーン」 独唱者たち
サンドロ・ゴルリ(指)
ディヴェルティメント・アンサンブル
MO-782175
トリスタン・ミュライユ:ゴンドワナ
崩壊/繰り返し(Time and again)
イヴ・ブラン(指)フランス国立O、
アンサンブル・ドゥ・リティネレール
MO-782178
オリヴィエ・メッラーノ(1971-):作品集
ペルペトゥス・アニマルム・モートゥス第1番(アルトの為の;2005)
リヴィエレ(弦楽四重奏曲第1番;2005)
天使の椅子(オルガンを含む;2005)
そして、炎のような舌があらわれ(7つの電子ギター、1つの電子ベース、
2人の歌手の為の、2005年改訂)
電子の歌(2005)
eterre(チェンバロの為の;2003)
ペルペトゥス・アニマルム・モートゥス第2番(4声の為の;2005)
ドビュッシーSQ
オリヴィエ・メッラーノ/他
MO-782179(6CD)
オリヴィエ・メシアン1908-1992
[
CD1-2](原盤:MO782170)
我らの主イエス・キリストの変容(1969)

[CD3](原盤:MO782159)
アーメンの幻想(1943)

[CD4](原盤:MO782131)
7つの俳諧、天の都市の色彩、
ステンド・グラスと鳥たち、異国の鳥たち

[CD5-6](原盤:MO782142)
峡谷から星たちへ(1974)
[CD1-2]イヴォンヌ・ロリオ(P)、
 ラインベルト・デ・レーウ(指)
[CD3]ラインベルト・デ・レーウ、
 マールテン・ボン(P)
[CD4]イヴォンヌ・ロリオ(P)
 ピエール・ブーレーズ(指)
 アンサンブル・アンテルコンタンポラン
[CD5-6]マルヤ・ボン(P)、
 ハンス・ドゥラエル(Hrn)、
 ジェル・デ・ゼーウ(シロフォン)、
 ヴィム・フォス(グロッケンシュピール)
 ラインベルト・デ・レーウ(指)
 シェーンベルク・アンサンブル
 アスコ・アンサンブル、ハーグ打楽器グループ

録音:1991年ライヴ録音[CD1,2]、
1988年[CD3]
1988年メシアン生誕80年記念コンサート・ライヴ(1988年[CD4]
1990年10月ユトレヒト・ライヴ[CD5,6]
2008年はメシアン生誕100周年。メシアン解釈、演奏を語る上で欠かせない重要メンバーによるきわめて王道の演奏が、一気にボックスセットになって登場。「我らの主イエス・キリストの変容」は、呪文のような朗唱が印象的な、極彩色の伽藍のような音世界。レーウの指揮のもと、独特な色彩を帯びた祈りが積み重ねられてゆきます。「7つの俳諧」は、メシアンが日本を旅してかかれたもの。メシアンの目と耳を通して再現される雅楽はいつ聴いても興味津々。ロリオ女史の明晰なハーモニーのセンスが光ります。メシアンの織り上げた音世界を再認識するのに最適なボックスセットとなっております。  (Ki)
MO-782180(2CD)
パスカル・デュサパン(1955-):オーケストラのための7つのソロ
go(ソロ第1番)
extenso(ソロ第2番)
apex(ソロ第3番)、clam(ソロ第4番)
exeo(ソロ第5番)、reverso(ソロ第6番)
uncut(ソロ第7番)
パスカル・ロフェ(指)
リエージュ・ワロニー・ブリュッセルフィルハーモニーSO

録音:2008-2009年
現代もののエキスパート指揮者、パスカル・ロフェによるデュサパン作品集。オーケストラの各パートが見事に重なって、ひとつの大きな怪物のように聴く者に迫ります。迫力満点の2枚組。 (Ki)
MO-782181
パスカル・デュサパン:concertos(協奏曲集)
watt(トロンボーン協奏曲1994年)
galim(フルート・ソロと弦楽オーケストラのための協奏曲1998年)
celo(チェロとオーケストラのための協奏曲1996年)
a quia(ピアノとオーケストラのための協奏曲2002年)*
アラン・トゥルーベル(Tb)、
ジュリエット・ユレル(Fl)、
ソニア・ヴィーダー=アサートン(Vc)、
イアン・パーチェ(P)
パスカル・ロフェ(指)モンプリエ国立O
クリストフ・エッシェンバッハ(指)パリO*

録音:2002年9月、2002年9月*(ライヴ録音)
フランスの音楽シーンを語るうえで欠かせない存在、デュサパンの作品集。ノーベル賞作家サミュエル・ベケットの小説「ワット」にインスパイアされた(1)は、街の喧騒を思わせるオーケストラの響きと、ソロ・トロンボーンの刺戟的な音色がたまらない作品。他の協奏曲でも、ソロ楽器の音色がどれも切っ先鋭く響きます。 (Ki)
MO-782182
(3CD+DVD)
オリヴィエ・メッラーノ:「見えないもの、さらには永遠を抱くものを見せるために、我々はいかにして新しい音を試みたか」(全4楽章)

[CD1]クラシック・バージョン
[CD2]ギター・バージョン
[CD3]ヒップホップ・バージョン
[DVD]映像作品「我々がいかにして新たな光の組み合わせを試みたか」
CD1
ヴァレリー・ガバイル(S)、
ジャン=ミカエル・ラヴォワ(指)ブルターニュO

CD2
サイモン・ヒュー・ジョーンズ(ヴォーカル)、オリヴィエ・メラノ(バリトン・ギター&バス)、ニコラ・クレ(ドラム)

CD3
ブラック・シフィチ(語り)、MCダレク(語り)、オリヴィエ・メラノ(キーボート、プログラミング、語り)、他

DVD
音楽:ヴァレリー・ガバイル(S)、ジャン=ミカエル・ラヴォワ(指)ブルターニュO
出演:タニヤ・ロペール、ジュリア=ヴェディス・ボガール、トム・デュピュイ
映像監督:アランテ・カヴァイテ

NTSC/38’ 00”
リージョン・オール
字幕:なし
20年以上にわたって音楽ジャンルの垣根を越えた幅広く活躍しているギタリスト、オリヴィエ・メッラーノが、naiveレーベルより2ndアルバムとなる クラシックの新譜をリリースいたします!舞台音楽やポップス、ロック音楽界での活動が多く知られるメッラーノですが、実はアルヴォ・ペルトやギャヴィン・ ブライアースを敬愛し、クラシック現代にも精通した作曲家でもあります。
新たな音楽表現の開拓に余念がないメッラーノが今回発表したのは、ある1つの主題を3つの異なる演奏形態で表現した意欲的な連作。「見えないもの、 さらには永遠を抱くものを見せるために、我々はいかにして新しい音を試みたか」という題のもと、クラシック・バージョン、ギター・バージョン、ヒップホップ・ バージョンという3つの演奏が収録されています。クラシック・バージョンでは、ソプラノにヴァレリー・ガバイルを採用。ジャズ・ヴォーカルとしてデビュー した後、その歌声がミンコフスキの目にとまり、レ・ザール・フロリサンやレ・タラン・リリクなどでも活躍する名手です。現代音楽と古楽を融合したペル トを敬愛するメッラーノの作品を表現するにはまさに適役といえましょう!
今回の音楽作品について、「音楽の神秘と、そこから生まれるイルミネーションについての戦士の詩です。そしてまた、自らの誕生を賛美し、創造のプ ロセスを隠喩した旅でもあるのです。」と語ったメッラーノ。いずれも4楽章からなり、用いられている歌詞のテクストもほぼ共通しています。主題が共通 する分、それぞれのバージョンが持つ表現の魅力がより際立って感じられましょう。本アルバムに収録されている映像作品「我々がいかにして新たな光の 組み合わせを試みたか」では、彼が語る「旅」が強く感じられます。神秘的なクラシック・バージョンの音楽に合わせ、照明効果を果敢に駆使した斬新 な演出は魅力的。本作は2013年12月にフランスのレンヌで行われるトランス・ミュージカル・フェスティヴァルでも演奏される予定で、今回の新譜は これに先駆けた発売となります! (Ki)
MO-782183[NA]
ブーレーズ:メモリアル〜独奏フルートと、8つの楽器のための(2Hrn,3Vn,2Vla,Vc)[1985]
デリーヴ第1番〜6つの楽器のための(Fl,Cl,ヴィブラフォン,Pf,Vn,Vc)[1981]
デリーヴ第2番〜11の楽器のための(Ob,Cl,Fg,Hrn,ヴィブラフォン、マリンバ、Pf,Hrp,Vn,Vla,Vc)[1988/rev2001,2006]
*世界初録音
ファブリス・ユンガー(ソロ・フルート)
ダニエル・カウカ(指)
アンサンブル・オルケストラル・コンタンポラン

録音:2011年6月
ブーレーズ3作品集。非常に関わり合いの深い3作品の登場。IRCAMオープン後の1976年以降の作であること、中規模の室内アンサンブル、電子楽器をもたない(メモリアルには2ヴァージョンあり、ここに収録されているのは電子楽器なしのヴァージョン)、といった共通点をもつこれらの作品は、カノンやヘテロフォニーの技法を取り入れており、作曲者の身近の人物に捧げられています。メモリアルとデリーヴ第1番は、比較的短時間で作曲されましたが、デリーヴ第2番はほぼ20年かけて作曲されました。メモリアルは、フランコ・ドナトーニの「Tema」(1981年)という作品の編成にヒントを得たもので、1985年11月29日にブーレーズ自身の指揮、アンサンブル・アンテルコンタンポランによって初演されました。アンサンブル・アンテルコンタポランでフルート奏者を務めていたロランス・ボールガール(1956-85)の思い出に捧げられています。 シェーンベルクの「月につかれたピエロ」の器楽パート編成と同じ(ヴィブラフォンが加えられています)デリーヴ第1番は、1984年6月8日、オリヴァー・クヌッセン指揮のロンドン・シンフォニエッタによって初演されました。イギリスの音楽界の重要人物であり、ブーレーズに三作品を委嘱したこともあるサー・ウィリアム・グロック(1949-2000)に捧げられています。デリーヴとは、英語でderive(引用する)の意。ここでも引用の技法が用いられており、パウル・ザッハー(Sacher)の名の6文字のアルファベットから導かれる6つの音を素材とし、その素材を何度も「引用」して展開していく作品です。 エリオット・カーター80歳の誕生日、1988年12月1日に初演される予定だったデリーヴ第2番が初演されたのはそれから約1年半後の1990年6月21日のことでした。ブーレーズ率いるアンサンブル・アンテルコンタンポランによって演奏されました。しかしこの初演時の版も最終形ではなく、何度かの上演を経て今のかたちに決まったのは2006年11月7日のパリでの演奏会のときでした。楽器編成はブーレーズオリジナルのもので、2つの3楽器(管楽器:コールアングレ、A管クラリネット、ファゴット/弦楽器:ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ)、2つの2楽器(打楽器:マリンバ、ヴィブラフォン/ハープとピアノ)、一人のホルンという楽器編成は、3+2+1+2+3という数字で表すことができ、この数字が曲の発展の鍵となっています。第1番と同じく「引用」を意識したこの作品で、ブーレーズはカーターやリゲティの作品に見られる型を用いており、これら2人の作曲家が作品の中で投げかけている問いや挑戦を受けて立っているほか、曲の終結部付近では中世のホケトゥスの技法も模しているなど、時代やスタイルを問わない広い展開をしています。電子楽器を含まない版の録音は、これが世界初ということで、注目です。
アンサンブル・オルケストラル・コンタンポランは1992年に現在の音楽監督であるダニアル・カウカによって創立されました。19人の演奏者を中核メンバーとし、曲によって規模を自在に変えて演奏しています。20,21世紀の作品に力を入れており、これまでに手がけたレパートリーは180人の作曲家による400作品にのぼっています。そのうち70作品は彼らが初演しています。ダニエル・カウカは現代音楽に力を入れているほか、ワーグナーのニーベルングの指環を一日で演奏する版の演奏も手がけるなど、興味深い活動を展開しています。 (Ki)
MO-789002
ファーニホウ:弦楽四重奏曲第2番
弦楽四重奏曲第3番、他
アルディッティSQ

OPUS 111系(品番:OP-****)
OP-2010
ショパンを求めて第5巻〜1831年製プレイエル・ピアノを囲む夜会
前奏曲Op.28-4/ポロネーズ第5番Op.44
前奏曲Op.28-7
ピアノ・ソナタ第2番〜葬送行進曲
マズルカ Op.17-2/マズルカOp.17-4
マズルカ Op.41-2/マズルカOp.24-4
ワルツOp.64-1/練習曲Op10-12
夜想曲Op.48-1/ピアノ協奏曲〜ラルゲット
ヤーヌシュ・オレイニチャク(P)
クリストフ・コワン(指)
アンサンブル・モザイク
OP-2012
ショパンを求めて 第7巻〜1848年2月16日・最後のパリ・コンサート
ショパン:夜想曲 嬰ハ短調/舟歌
練習曲 Op10-12「革命」
前奏曲 Op.28-7/マズルカ Op17-4
マズルカ Op24-1/ワルツ Op.64-12
チェロ・ソナタ〜スケルツォ楽章
モーツァルト:ピアノ三重奏曲第5番〜アレグロ
ベルリーニ:行け、幸せなバラよ/他
ドニゼッティ:たそがれ/他
マイヤベーア:大空の娘、初恋の人
ヤーヌシュ・オレイニチャク(P)
クリスティナ・ポルチンスカ(P)
ヤニーナ・アンナ・パフルク(P)
マレク・モス(Vn)
アンジェイ・パウエル(Vc)
オルガ・パシェフニク(S)
リシャルド・カルチコフスキ(T)
OP-3082
ボッケリーニ:弦楽五重奏曲集
〔ハ長調Op.45-4 G.358(1792)
ト短調Op.46-4 G.362(1793)
ニ長調Op.11-6 G.276「鳥小屋」〕
ファビオ・ビオンディ(Vn,指)
エウローパ・ガランテ
[ファブリツィオ・チプリアーニ(Vn)
エットーレ・ベッリ(Va)
マウリツィオ・ナッデオ(Vc)
アントニオ・ファンティヌオーリ(Vc)]
OP-3084
バッハ:ゴルトベルク変奏曲BWV.988 ピエール・アンタイ(Cemb)
OP-3086
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 RV.281
弦楽と通奏低音の為の協奏曲 ホ短調 RV.133
チェロ協奏曲 ニ短調 RV.407
ヴァイオリンとオルガンの為の協奏曲 ニ短調 RV.541
ヴァイオリン協奏曲 ヘ長調「聖ロレンツォの祝日のために」 RV.286
2つのヴァイオリンの為の協奏曲 ニ長調 RV.511
2つのチェロの為の協奏曲 ト短調 RV.531
ファビオ・ビオンディ(Vn)
エウローパ・ガランテ
OP-7078
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集 Z
協奏曲 ロ短調 RV389、協奏曲 変ホ長調 RV 257、協奏曲 変ロ長調 RV 371、
協奏曲ホ短調 RV 273、協奏曲 変ロ長調 RV 367、協奏曲 ロ短調 RV 390
アレッサンドロ・タンピエーリ(Vn)
オッターヴィオ・ダントーネ((指)チェンバロ)
アッカデミア・ヴィザンティナ

録音:2019年4月15-18日、イタリア
ヴィヴァルディ・エディション第 62 弾は、ヴァイオリン協奏曲集。ヴァイオリン協奏曲としては第 7 弾にあたります。ヴァイオリン・ソロを務めるのは 鬼才タンピエーリ。15歳からアッカデミア・ヴィザンティナのメンバーとして活躍し、2011年より第1ヴァイオリン奏者を務めています。ヴィヴァルディ・ エディションにはOP 30570でも登場、ヴィオラ・ダモーレも演奏し、その超絶技巧と音楽性、そして多才ぶりも話題となりました。タンピエーリは他に もミラノ・スカラ座歌劇場Oのメンバーを務めたほか、ルチアーノ・ベリオといった作曲家ともコラボレーションをしていました。 次第にHIP(Historically Informed musical Performance)に特に興味を持ち、イル・ジャルディーノ・アルモニコやラルペッジャータでも活躍していま した。 指揮のダントーネは1985年パリの国際コンクールで通奏低音の賞を受賞、そして1986年には難関ブルージュ古楽コンクールでイタリア人として初めて 3位に入賞、これによりダントーネは一気に世界的存在となりました。1996年からアッカデミア・ヴィザンティナの音楽監督を務め、ショル、ムローヴァ、 カルミニョーラらとも共演しています (Ki)
OP-7079(2CD)
ヴィヴァルディ:歌劇『アルジッポ』全曲RV Anh. 137(2019年ベルナルド・ティッチ批判校訂版) エウローパ・ガランテ
ファビオ・ビオンディ(指)
エメーケ・バラート(ソプラノ/アルジッポ)
マリー・リス(ソプラノ/オジーラ)
デルフィーヌ・ガルー(コントラルト/ザナイダ)
マリアンナ・ピッツォラート(コントラルト/シルヴェーロ)
ルイージ・デ・ドナート(バス/ティジファーロ)

録音:2019年10月5-8日SalaGhisleri、モンドヴィ、イタリア
ヴィヴァルディ・エディション2回目の登場であるファビオ・ビオンディ率いるエウローパ・ガランテ。本作は、ヴィヴァルディのオペラ『アルジッポ』。当代随一 の台本作家ドメニコ・ラリーによるもので、愛の憎しみ、家族の葛藤、燃え上がる感情など激しい人間ドラマが描かれています。1730年にプラハのスポルク伯 爵の劇場で初演されたものの、楽譜は東欧各地に散在し長らく行方不明でした。 2006年には全体の三分の二にあたる楽譜が発見され、2011年にダルムシュテットでついに完全版となる楽譜を発見。 本盤は、ヴィヴァルディの専門家であるベルナルド・ティッチが、存在する2種類の台本、アリアのコレクション、作者不詳のオペラ、さらに本作は当時は一般的 だった色々な作曲家の名曲を寄せ集めて再構成したパスティッチョ・オペラであったため、同時代の作曲家ペシェッティ、ハッセ、ポルポラ、ガレアッツィ、フィ オレ・エ・ヴィンチらのアリアなど、それら様々な情報をもとに精査したクリティカル・エディションとして2019年初めて完全版が録音されました。 ビオンディは同じくヴィヴァルディのパスティッチョ・オペラ『メッセニアの神託』を再構築・上演しており、ここでもヴィヴァルディのオペラの醍醐味を存分に 味わわせてくれます。
OP-7080(3CD)
ヴィヴァルディ:歌劇「タメルラーノ」(バヤゼット) RV 703 バヤゼット:ブルーノ・タッディア(Br)
タメルラーノ:フィリッポ・ミネッチャ(C.T)
アステリア:デルフィーヌ・ガルー(C.A)
イレーネ:ゾフィー・レンネル(Ms)
アンドロニコ:マリーナ・デ・リゾ(Ms)
イダスペ:アリアンナ・ヴェンディッテッリ(S)
アッカデミア・ビザンチナ
オッターヴィオ・ダントーネ(指)

録音:2020年2月7-16日、ラヴェンナ
ヴィヴァルディ・エディションから、『タメルラーノ』の登場。1735年に初演、自筆譜には「バヤゼット」というタイトルが書かれているものの、その後台 本のタイトルは「タメルラーノ」に変更されました。当時大人気だったアゴウティーノ・ピオヴェーネによる台本で、その名声はイタリアはもちろんイギリスに もとどろいており、ヘンデルもこの台本で歌劇を作曲しています(1724年)。ヴィヴァルディの自筆譜は初期稿ともいえるもので、初演後、アリアの変更(差 し替え)が生じたものの、その楽譜は残されていなかったり、リブレットのみ残されているものの5つのアリアが紛失されている、など、残されている楽譜 資料は不完全なものとなっています。この演奏では、残された資料などから再構築を試み、1735年当時の演奏で歌われたことが明らかなアリアを5つ挿入 しています。レチタティーヴォはすべてヴィヴァルディが書いたと考えられていますが、ブロスキやポルポラといった他の作曲家のアリアも入ったパスティッチョ。 しかし、ドラマ展開は完璧なものとなっていて、ヴィヴァルディの手によるものも他の作曲家のものでも、胸を打ち、かつ聴きどころ満載のアリアの連続。あっ という間に聴き通せてしまいます。 =あらすじ=ローマのスルタン、バヤゼットは、冷酷なタタールの皇帝タメルラーノに征服され、捕虜となったが、彼は挑発的に服従を拒否する。タメルラー ノはバヤゼットの娘アステリアと結婚しようとするが、アステリアはタメルラーノの盟友アンドロニコへの愛を貫こうとする。激怒したタメルラーノは極悪非道 なふるまいを展開する。最後の晩餐のシーンで、タメルラーノはアステリアとバヤゼットに毒を盛ろうとするが、阻まれます。しかしバヤゼットは自ら毒を飲む。 これによりタメルラーノは正気を取り戻し、全員の関係が再構築されていく。 (Ki)
OP-7258
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集第9集
ヴァイオリン協奏曲 ヘ長調 RV283、変ロ長調 RV365、ハ長調 RV194、ニ長調RV211、イ長調RV346、ホ短調RV281
ボリス・ベゲルマン(Vn)
コンチェルト・イタリアーノ、
リナルド・アレッサンドリーニ(指)

録音:2020年8月
コンチェルト・イタリアーノの若きリーダー、ボリス・ベゲルマンによるヴィヴァルディのヴァイオリン曲集の登場。アレッサンドリーニとコンチェルト・イタリ アーノによるやわらかなエネルギーに満ちたアンサンブルも魅力の演奏です。即興性に満ち溢れた生き生きとしたアレグロ、時には夢のように典雅な旋律など、 ヴィヴァルディが腕によりをかけてちりばめた魅力的な楽想が、やわらかさと品格をもって奏でられています。
ボリス・ベゲルマンは1983年生まれ、モスクワ音楽院でゴルトシュタイナー(Vn)、シンコフスキ(バロック・ヴァイオリン)および同大学院でリュビ モフの薫陶を受けました。その後パレルモのベッリーニ音楽院でオノフリ(Vn)、ミナージ(室内楽)に学んでいます。新世代のバロック・ヴァイオリン 奏者として活躍、若くしてコンチェルト・イタリアーノのリーダーを務めています。 (Ki)
OP-7365(2CD)
モンテヴェルディ:マドリガーレ集第7巻
マドリガーレ集第7巻〜1,2,3,4&7声のための作品、およびその他の作品
[CD1]
1. プロローグ
2. シンフォニア
3. “Il luogo de’ suoi amori”
4. “Perche fuggi tra salci”
5. “Vorrei baciarti, o filli”
6. “Tornate, o cari baci”
7. “Eccomi pronta ai baci”
8. “Se i languidi miei sguardi”
9. “Ecco vicine, o bella tigre, l’hore”
10. “Al lume delle stelle”
11. “Non e di gentil core”
12. “Non vedro mai le stelle”
13. “Oh viva fiamma”
14. “Augellin, che la voce al canto spieghi”
15. “Amor, che deggio far”
[CD2]
1. Entrata grave (B. Marini)
2. “Con che soavita”
3. “Dice la mia bellissima licori”
4. “Parlo, miser, o taccio?”
5. “Se’l vostro cor, madonna”
6. “oh, come sei gentile”
7. “Interrotte speranze, eterna fede”
8. “Ohime, dov’e il mio ben?”
9. “Soave libertate”
10. “Vaga su spina ascosa”
11. “Io son pur vezzosetta pastorella”
12. “Ah, che non si conviene”
13. “Tu dormi? Ah, crudo core”
14. “Se pur destina e vole”
15. “Chiome d’oro, bel tesoro”
リナルド・アレッサンドリーニ(Cemb・指)、
コンチェルト・イタリアーノ

録音:2020年10月
アレッサンドリーニのモンテヴェルディ最新録音の登場です。アレッサンドリーニはこれまでにマドリガーレ集第2巻、第3巻、第4巻、第5巻、第6巻、第8巻と 録音しているほか、オルフェオなどの重要作品も録音。モンテヴェルディにかけてはひとしおの思い入れをもっています。ここでも、音楽自体がテキストの世界を物 語るようなモンテヴェルディのドラマティックな作風を見事にとらえ、よい意味で非常になまめかしい演奏を展開しています。歌い手たちの、たいへん表情豊かな 歌唱力に圧倒されると同時に、器楽アンサンブルの面々による繊細かつ絶妙な歌とのバランスも見事です。 (Ki)
E-7545[NA]
ジョアン・アンブロシオ・ダルツァ:saltarello ala ferrarese/piva ala ferrarese/caldibi castigliano/caldibi saltarello (ホプキンソン・スミスによる再構築版)/pavana ala ferrarese/poi che volse la mia stella/pavana ala venetiana/saltarello ala venetiana/piva ala venetiana/poi che’l ciel contrario adverso/calata ala spagnola ditto terzetti di zuan ambroso dalza/tastar de corde
フランチェスコ・スピナチーノ:リチェルカーレ第6, 13, 23, 4, 25, 15, 12, 9番
マルケット・カーラ:io non compro piu speranza
ホプキンソン・スミス(6弦リュート/ヨエル・ファン・レネプ、1977年ボストン製)

録音:2021年4月、フランス
至高のリュート詩人として世界が絶賛するホプキンソン・スミス。音楽が素晴らしいことはもちろん、歴史に関する膨大な知識と探求心で、歴史に埋もれてしまっ た楽譜を熱心に掘り起こしてもいます。このたび、歴史上(1507-1508、ベニス)初めて印刷(出版)されたタブラチュア譜から、リュートの楽器の最初期の作品 と考えられる楽曲を録音しました。「私の音楽の再構築を異端視する批評家もいるかもしれないが、スピナチーノの作品で現在まで残されているものの多くがひど く混乱した状態であることから、再構築が必要だと私は考えた。作品をそのまま演奏されない運命のままとしてしまうか、素晴らしいタペストリーのほつれた糸を 引き締めて芸術作品として再提示するかのどちらかだ」とはスミスの言葉。スミスはこれらの繊細なポリフォニーを、15世紀後半の伝統に基づいて作られた6弦 のリュートで奏でています。調弦も、15-16世紀の論文などを考慮したもの。中世という遠い時代と幻想を呼び起こす神秘的な魅力に満ちた作品が、リュートとい う楽器を持った至高の語り部によって、現代に響きます。舞曲の形式によるものから自由な形式によるものまで、ホプキンソン・スミスという最高の語り部を得た 作品がよみがえりました。

OP-7546[NA]

ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集〜ピゼンデルとその周辺
ト長調 RV 314、ニ長調 RV 226、変ロ長調 RV 369、ニ短調 RV 237、ニ長調 RV 225、イ長調 RV 340
ジュリアン・ショヴァン(Vn、指揮)
コンセー ル・ド・ラ・ローグ

録音:2021年3月11-14日、フランス
ヴィヴァルディ・エディションの最新盤は、ヴァイオリン協奏曲第10巻目となる「ピゼンデルとその周辺」。タイトルが示すとおり、ヴィヴァルディと同時代にドレ スデンで活躍した当時最高峰のヴァイオリン奏者、ピゼンデルに捧げられた、あるいは彼にまつわる作品が収録されています。
ヨハン・ゲオルグ・ピゼンデル(1687-1755)は、クヴァンツやハッセにも賞賛され、アルビノーニやテレマンにも作品を献呈されています。バッハがピゼ ンデルのために無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータを書いた可能性も否定できないという説もあるほどの大家です。そんなピゼンデルは、ドレスデン王室 のオーケストラのアシスタント・コンサート・マスター(1728年より音楽監督)を務めていた時期の1716-17年にかけて、王たちの旅に同行しヴェネツィアを訪 れます。そこでヴィヴァルディと知己を得、ヴィヴァルディの弟子にして友人となりました。ピゼンデルは、作品の楽譜(写本や手稿譜も含む)を多数ドレスデンへ と持ち帰り、ドレスデンにおけるヴィヴァルディの音楽の成功の立役者にもなっています。場合によってはヴィヴァルディの原曲に手を加え、ドレスデンのオーケス トラが活きるように管楽器を多用したりといった変更も施しました。
ヴィヴァルディは、ソナタ(RV 2, 6, 19, 25, 29)および協奏曲(RV 172, 205, 237, 242, 314, 340,ひょっとしたらRV 328も)をピゼンデルに献 呈しました。収録曲の中では、RV 237, 314と340が明確にピゼンデルのための作品、そしてそのほかは当時のドイツのヴァイオリン奏者によって作られた写本 によるもの。ところどころにピゼンデルのスケッチも書かれています。名手のために、ヴィヴァルディが腕によりをかけて書いた協奏曲を、ヨーロッパの古楽界が注 目するショヴァン率いるコンセール・ド・ラ・ローグがこれ以上なく鮮やかに演奏しています! (Ki)

OP-7901
ヴィヴァルディ:3つの声のためのセレナータ RV690 アンドレア・ブッカレッラ((指)チェンバロ)
アブコルディス・アンサンブル
マリー・リス(ソプラノ/ エウリッラ)、ゾフィー・レンネル(メゾ・ソプラノ/ ニース)、
アンチオ・ゾルツィ・ジュスティニアーニ(テノール/アルシンド)

録音:2022年6月4-7日、リーエン(スイス)
18世紀の声楽ジャンルの「セレナータ」といえば、祝祭、誕生日、政治的イベント、あるいは結婚などといったお祝い事で演奏されることが多く、神話を題材と するものを指します。野外で(ごく稀に簡単な舞台を伴う)、松明の明かりのもとで演奏されました。2部構成をとり、合間に聴衆は飲み物などを手にします。ヴィ ヴァルディは全部で8つのセレナータを作曲したとされていますが、手稿譜が現存しているのはそのうちの3曲のみ。その中で、このRV 690はフランスの貴族トゥ レイユ氏が、平民との女性との自身の結婚を祝うためにヴィヴァウルディに発注したと考えられています。このセレナータのストーリーは、妖精のエウリッラが羊飼 いのアルシンドにアプローチするが、アルシンドは妖精と羊飼いという身分の違いから、本気ではないと考え拒絶する。しかし、アルシンドがエウリッラの思いに気 づいて心を開くと今度はエウリッラが彼を拒絶する、というなんともいえないものですが、これは貴族と平民との結婚を暗喩していると考えられます。美しいアリア がそろい、『テウッツォーネ』『ティート・マンリオ』にもこの作品のアリアが転用されています。 (Ki)

OP-30161
聖ペテロと聖パウロの祝祭の為の典礼 アナトリー・グリンデンコ(指)
ロシア府主教庁聖歌隊
OP-30166
モンテヴェルディ:マドリガーレ集第5巻(1605) リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ
OP-30245
ルカ・マレンツィオ(1553-1599):マドリガーレ集 Vol.2
口づけを、何千回も口づけを(5声、第5巻)
アモルよもう十分だ、こんなに苦しむ恋人に(6声、第2巻)
苦しき殉難、過酷な責め苦(5声、第1巻)
ご婦人よ、激しい怒りでさえ
わたしを遠ざけはしなかった(6声、第4巻)
アモルは真珠の涙をこぼし(5声、第1巻)
アモルは真珠の涙をこぼし(第1巻/テオルボ演奏)
美しく陽気な子供ら(6声、第2巻)
ああ、もっと激しく涙を流したまえ(6声、第1巻)
ご婦人がたよ、天の光が(9声、第4巻)
聞きたまえ、涙する冥界の魂たちよ聞きたまえ(5声、第6巻)
幼いアモルたちのいるところ(6声、第2巻)
愛よ、もしわたしが後悔するなら(6声、第2巻)
逃げるのか、わが希望(6声、第2巻)
ティルシは死にたいと思った(5声、第1巻)
ティルシは死にたいと思った(第1巻/チェンバロ演奏)
憔悴しつつわたしは野山をさすらう(5声、第5巻)
おお緑なす森よ、心地良い森よ小川よ(6声、第6巻)
いとしいアミンタ、おまえの望みは(6声、第4巻)
残酷なアマリリ、その名の示すごとく(5声、第7巻)
2つの燃える珊湖に(6声、第1巻)
我が言葉はかくも強くありたし(5声、第9巻)
リナルド・アレッサンドリーニ(Cemb,指)
コンチェルト・イタリアーノ
[モニカ・ピッチニーニ、
エリザベッタ・ティソ(S)
ロサ・ドミンゲス(Ms)
アレッサンドロ・カルミニャーニ(C.T)
パオロ・ファンチュラッチ、
ジャンルカ・フェラリーニ(T)
セルジョ・フォレスティ(Bs)
マーラ・ガラッシ(Hp)
アンドレア・ダミアーニ(テオルボ)]
OP-30252
ヴィヴァルディ:室内ソナタ集
2挺のヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ ヘ長調 R68(Op.13-3)
フルート,ファゴットと通奏低音の為のソナタ イ短調 R86(Op.15-1)
2挺のヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ 変ロ長調 R77(Op.13-2)
2挺のヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ ヘ長調 R70(Op.13-4)
ヴァイオリン、チェロと通奏低音の為のソナタ ハ短調 R83(Op.16-1)
2挺のヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ ト長調 R71(Op.13-1)
アストレ
[フランチェスコ・ドラツィオ(Vn)
アレッサンドロ・タンピエリ(Vn)
パオロ・ファルディ(Fl)
アリジ・ヴァルタン(Fg)
エミリア・グリオッツィ(Vc)
マウリツィオ・ピアンテッリ(テオルボ)
ジョルジオ・タバッコ(Cemb)]

録音:2001年6月モンティス・レガリス古楽アカデミー
ラストレによる、室内ソナタ集。華やかな協奏曲のイメージが非常に強いヴィヴァルディですが、この録音で繰り広げられるのは、同じように技巧に優れた演奏者を必要とするとはいえ、親密な雰囲気の作品世界。協奏曲の緩徐楽章が持つ雰囲気を磨き上げた音楽がそこには現前しています。ラストレは、曲の特徴をよく捉え、的確な技術に裏打ちされながらも、親密な雰囲気を引き出すのに成功しています。
OP-30283
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲 ト短調
「ドレスデンのOのために」 RV.577
2つのコルノ・ダ・カッチャ,オーボエとヴァイオリンの為の協奏曲 ヘ長調 RV.569
ヴァイオリンとオーボエの為の協奏曲 ト短調 RV.576
シンフォニア第20番 ハ長調 RV.192
各2つのコルノ・ダ・カッチャ,オーボエとヴァイオリンの為の協奏曲 ヘ長調 RV.574
ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ(Vn,指)
フライブルク・バロックO

録音:2002年2月、スタジオ・テルデックス
ドレスデン国立歌劇場管弦楽団は、ザクセン選帝侯によって1548 年に創設された最も古い歴史をもつ演奏団体です。創設当初から、高い音楽性と優れた技術で知られたこの管弦楽団のために、バロック時代にヴィヴァルディが書いた作品を集めたのが本盤。同じく、高い音楽性と優れた技術で有名な古楽器オーケストラ、フライブルク・バロック管弦楽団が全力を投じて、これらのドレスデン合奏曲集を熱演しています。
OP-30298
ヴィヴァルディ・エディション〜フラウト・トラヴェルソ協奏曲集
ヴィヴァルディ:ホ短調 RV.432
ト長調 RV.436/ニ長調 RV.429
イ短調 RV.440/ト長調 RV.438
ニ長調 RV.427/ホ短調 RV.431
2つのフルートの為の協奏曲 ハ長調 RV.533
バルトルト・クイケン(Fl-tr)
アカデミア・モンティス・レガリス
ベテランのクイケンらしく、有名な作品10 のフルート協奏曲集を除いた残り全てのフルート協奏曲を集めるという玄人好みの選曲。彼のこなれた名人技が冴え、なかなか聴く機会の少ない隠れた名曲に光を与えています。
OP-30301
ヴィヴァルディ:協奏曲集
ヴィヴァルディ:協奏曲 ニ短調 RV.565
 同 ト短調 RV.316a
 同 ト短調「夜」RV.439
バッハ:イタリア協奏曲 BWV.971(ヴァイオリン協奏曲復元版)
ベネデット・マルチェッロ:協奏曲 ホ短調
アレッサンドロ・マルチェッロ:協奏曲 ニ短調
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ
OP-30316[NA](3CD)
ヴィヴァルディ:歌劇「オリンピアーデ」R725(アレッサンドリーニ新校訂版) サラ・ミンガルド(A;クレタ王子リチダ)
ロベルタ・インヴェルニッツィ(S;メガークレー)他
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ
1734 年にヴェネツィアで初演されたオペラ『オリンピアーデ』。ボーヌ・バロック音楽祭において高い評価を得た演奏陣をそのまま使っての録音です。メタスタージオの台本になるこのオペラは、古代ギリシア期のシチリアにおけるオリンピックで、優勝者と結婚するように定められた王女を中心に、2 組の恋人たちが様々な艱難をくぐりぬけ、幸福な結末にたどり着くという筋書きを持った作品です。 (Ki)
OP-30335
マレ:トリオ・ソナタ集
マラン・マレ:トリオ・ソナタ ハ短調/トリオ・ソナタ ホ長調
組曲 変ロ長調
「音階、およびさまざまな合奏の小品」〜マレ風のソナタ
ルベル(1666-1747):ソナタ第9番 ニ短調
アマンディーヌ・ベイエ(Vn)
アントワーヌ・トルンチーク(Ob)
バルドメロ・バルシエラ(Vg)
チャオ=ピン・クー(Cemb)
OP-30339
ヴィヴァルディ:セレナータ「セーヌ川の祝典」 RV.693 フラニータ・ラスカッロ(S)
ソニア・ブリーナ(A)
ニコラ・ウリヴィエーリ(Br)
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ
ヴィヴァルディは器楽の作曲家として広く知られていますが、当時は、むしろ声楽の作曲家として有名でした。『スターバト・マーテル』はもちろんのこと、セレナータ、オラトリオ、オペラにも名曲がそろっており、このアレッサンドリーニが指揮した『セーヌ川の祝典』もたいへん聴きごたえのある作品となっています。
OP-30340[NA]
ヴィヴァルディ:モテット集
R623、R628、R629、R630、R631、R633
アレッサンドロ・デ・マルキ(指)、
アンケ・ヘルマン(S)、
ラウラ・ポルヴェレッリ(Ms)
アカデミア・モンティス・レガリス
ヴィヴァルディはなんといっても管弦楽、器楽曲のイメージが強いですが、最近では声楽曲も見直されるようになりました。モテットというと、非常にかっちりとしたバッハのものをイメージしてしまいがち。でも、ヴィヴァルディのモテットは一味違います。明るさと喜びに溢れた音響、くっきりとしたリズム、どれをとっても実に新鮮。バロック好きの人も、そうでない人も、聴いてみる価値あり、の一枚です。
OP-30346(2CD)
バッハ:フーガの技法BWV.1080
パルティータ第2番BWV.826
グリゴリー・ソコロフ(P)
OP-30358
ヴィヴァルディ:宗教音楽集 Vol.2
室内協奏曲 ヘ長調 RV.97
室内カンタータ「懐かしき森、友なる牧場」 RV.671*
室内協奏曲 ト短調「夜」 RV.104
室内カンタータ「エルヴィーラ、エルヴィーラ、わが魂よ」 RV.654*
室内協奏曲 ト短調 RV.105
室内カンタータ「狩りへ、狩りへ」 RV.670*
ラウラ・ヴォルヴェレッリ(Ms;*)
アストレ
ヴィヴァルディの生前には出版されず、20世紀初頭に発見された手稿の録音、第2巻。ヴィヴァルディの清冽な世界が、室内編成の協奏曲とカンタータによって表現されています。特にカンタータでは、ラウラ・ポルヴェレッリが、カンタータのもつ親密で落ち着いた雰囲気を、しっとりとした声質を生かして美しく再現しています。
OP-30359(2CD)
ロシアの復活祭〜17世紀ロシアの典礼音楽
ダマスカスのヨアンネスのカノン
ヨアンネス・クリソストモスの聖体礼儀
アナトーリ・グリンデンコ(指)
ロシア府主教庁聖歌隊

録音:1994年12月、イタリア/1994年7月、スイス
OP-30363
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集「四季」
[春 R.269*/夏 R.315#/秋 R.293+/冬 R.297**]

■ボーナス・トラック
(以下、全て抜粋収録)
ヴィヴァルディ:セーヌ川の祝典
 オリンピアーデ/協奏曲集##
ヘンデル:時と悟りの勝利
A.スカルラッティ:マニフィカト##
D.スカルラッティ:スターバト・マーテル
ロッシーニ:セビリャの理髪師/タンクレディ
マレンツィオ:マドリガーレ集
バッハ:ヴァイオリン協奏曲##
ステファニア・アッザーロ(Vn)*
マウロ・ロペス・フェルレイラ(Vn;#)
アントニオ・セコンディ(Vn)+
フランチェスカ・ヴィカーリ(Vn)**
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ
OP-30365(3CD)
ヴィヴァルディ:歌劇「試練のなかの真実」RV739 ナタリー・シュトゥッツマン(A;ダミラ)
サラ・ミンガルド(A;メリンド)
ジェンマ・ベルタニョッリ(S;ロザーネ)
ギュメット・ロランス(Ms;ルステーナ)
フィリップ・ジャルスキ(CT;ゼリム)
アントニー・ロルフ=ジョンソン(T;マムド)
ジャン=クリストフ・スピノージ(指)
アンサンブル・マテウス
超低音のシュトゥッツマンと低音のミンガルドをメイン・キャストに迎えたこの録音、ロランスやジョンソンなど、その他の独唱陣も含め、華やかで驚くべき技巧によって意欲的な演奏を披露しています。伴奏するスピノージ&アンサンブル・マテウスは、縦乗りの興が乗った演奏で、ヨーロッパにおいてヴィヴァルディ作品の演奏に関して高い評価を得ている団体です。
OP-30366
ブラームス:4つのバラード Op.10
ピアノ・ソナタ第3番 ヘ短調 Op.5
グリゴリー・ソコロフ(P)

録音:1992年11月10日&1993年10月29日、パリ、サル・ガヴォー、ライヴ
OP-30367
ヴィヴァルディ:宗教音楽集 Vol.1
協奏曲 ハ長調
「聖ラウレンティウスの祝日のために」 RV.556
明るく輝く星 RV.625(モテット)*
ヴァイオリン,チェロとオルガンの為の協奏曲 ハ長調 RV.554a
葬送協奏曲 変ロ長調 RV.579
スターバト・マーテル ヘ短調 RV.621*
協奏曲 変ホ長調「聖墓に寄せるソナタ」 RV.130*
サラ・ミンガルド(A)
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ

録音:1999年4月、ローマ、サンタ・マリア・デラ・スカラ教会
モンテヴェルディのマドリガーレ集で高い評価を得たアレッサンドリーニ&コンチェルト・イタリアーノによる、ヴィヴァルディの「スターバト・マーテル」を中心としたプログラム。悲しみの聖母の姿を描き出し、祈りを捧げるという歌詞のこの曲の魅力を、奥の深い響きのコントラルトであるサラ・ミンガルドが十全に引き出しています。
OP-30371
リコーダー協奏曲集〜夜
ヴィヴァルディ:フルート協奏曲集Op.10 より
[第1曲 ヘ長調「海の嵐」R.433/
第2曲 ト短調「夜」R.439/
第3曲 ニ長調「ごしきびわ」R.428]/
リコーダー協奏曲 ハ長調R.441/
フランティーノ協奏曲 ト長調R.443/
フラウティーノ協奏曲 ト長調R.312
セバスチャン・マルク(B−Fl)
シャン=クリストフ・スピノジ(Vn,指)
アンサンブル・マテウス
OP-30373
サラ・ミンガルド(A)
ヴィヴァルディ:スターバト・マーテルR.621(抜粋)
カンタータ「やめてくれ、もうやめてくれ」R.684
弦楽の為の協奏曲 ハ長調「フランス風」R.117〜アレグロ
グローリアR.589(抜粋)/マニフィカトR.611(抜粋)
歌劇「オリンピアーデ」〜クレタ王子リチダのアリア「眠っている間に」
ペルゴレージ:スターバト・マーテル(抜粋)
A.スカルラッティ:スターバト・マーテル(抜粋)
ヘンデル:オラトリオ「時と心理の勝利」(抜粋)
サラ・ミンガルド(A)
ジェンマ・ベルタニョッリ(S)
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ/他
OP-30377
ヴィヴァルディ:弦楽の為の協奏曲集
[イ長調 RV.159/ト短調 RV.153/ニ長調 RV.121
ニ短調 RV.129/ト短調 RV.154/ハ長調 RV.115
ヘ短調 RV.143/ヘ長調 RV.141/ハ短調 RV.120
ト短調 RV.156/イ長調 RV.158/ニ長調 RV.123]
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ
「四季」に比べると知名度は劣るものの、弦楽器と通奏低音のチェンバロだけというシンプルな編成から生まれるヴィヴァルディの音楽はソネットなしでも目に鮮やか、耳に快感。速いテンポでのノリノリの音楽から、遅いテンポのメランコリックな音楽まで実にヴァラエティ豊か。アレッサンドリーニは、ヴィヴァルディの何たるかをちゃんと心得ていて、メリハリたっぷりかつ歌も艶も忘れてはいません。
OP-30379
ヴィヴァルディ:ファゴット、オーボエ協奏曲 Vol.1
フォゴット協奏曲 イ短調 RV.498/オーボエ協奏曲 ハ長調 RV.451/
オーボエとファゴットの為の協奏曲 ト長調 RV.545
ファゴット協奏曲 二短調 RV.481/オーボエ協奏曲 イ短調 RV.461
ファゴット協奏曲 変ロ長調 RV.501「夜」
セルジオ・アッツォリーニ(Fg)
ハンス・ペーター・ヴェスターマン(Ob)
ジュルジョ・ファーヴァ(指)
ソナトーリ・デ・ラ・ジョイオーザ・マルカ
ソナトーリ・デ・ラ・ジョイオーサ・マルカは、各パート1人の弦楽にリュートと鍵盤というシンプルな編成。彼らの手にかかると、ストイックに響きがちな短調の作品も、明るい南イタリアの香りを漂わせるのが不思議なところです。このアルバムでも、冒頭の疾走するようなファゴット協奏曲RV481、叙情的に歌い上げる有名なオーボエ協奏曲RV461 と続きますが、いずれも彼らの明るい音色がその曲想と独特かつ絶妙の絡み合いを聴かせています。
OP-30381
ヴィヴァルディ:室内協奏曲と室内カンタータ集 Vol.3
リコーダー,オーボエと2つのヴァイオリンの為の協奏曲 ハ長調 RV.87
カンタータ「愛よ、おまえの勝ちだ」ホ短調 RV.683
フルート,オーボエとファゴットの為の協奏曲 ヘ長調「海の嵐」RV.98
カンタータ「恋人から遠く離れて」ト短調 RV.680
リコーダー,オーボエとファゴットの為の協奏曲 ト短調 RV.103
カンタータ「憧れのひとみのもとへ」ハ長調 RV.682
ラウラ・ポルヴェレッリ(Ms)
ジョルジョ・タバッコ(指)ラストレ
naive 社の好評ヴィヴァルディ・エディションの新譜は、ラストレによる室内協奏曲と室内カンタータの第3集。第2集(OP 30358)同様、ラウラ・ポルヴェレッリをソリストに招いています。協奏曲はいずれも弦楽合奏を含まないもの、ラストレの緊密なアンサンブルにはうってつけ。カンタータ3曲では、ラウラ・ポルヴェレッリのメッゾが美質を最大限に生かしています。 (Ki)
OP-30383(2CD)
ヴィヴァルディ:聖母被昇天の為の晩祷
(アレッサンドリーニによる再現版)
ジェンマ・ベルタニョーリ(S)
ロベルタ・インヴェルニッツィ(S)
アンナ・シンボリ(A)
サラ・ミンガルド(A)
ジャンルカ・フェッラリーニ(T)
マッテオ・ベッロット(Br)
アントニオ・デ・セコンディ(Vn)
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ

録音:2003年7月
晩課のための音楽は重要な作曲の仕事で、ヴィヴァルディはたくさんの晩課のための音楽を書きました。しかし不幸なことに、その音楽のほとんどが部分的にしか残されていません。それらの部分をつなぎあわせて、ヴィヴァルディがヴェネツィアで演奏したであろうかたちをアレッサンドリーニが復元したというものがこの録音です。2つのオーケストラを用いたかなり華やかなもので、ヴィヴァルディのきびきびしたリズムが実に心地よい音楽となっています。
OP-30389(5CD)
ファビオ・ビオンディ
ボッケリーニ:弦楽三重奏曲集Op.47(6曲)
ジェミニアーニ:合奏協奏曲集Op.3(6曲)
ロカテッリ:合奏協奏曲集(4曲)/フルート・ソナタ
タルティーニ:ヴァイオリン・ソナタ集(5曲)
「創意と狂想」〜17世紀イタリアのヴァイオリン音楽(ヴィターリ、ファルコニエーリ、
ウッチェリーニ、レグレンツィ/他の作品)
ファビオ・ビオンディ(Vn)
エウローパ・ガランテ
リナルド・アレッサンドリーニ(Cemb)
トリオ・エウローパ・ガランテ
OP-30390
ホルトゥス・デリキアム
(12世紀ホーエンブルクの修道女、
ヘラート・フォン・ランツベルク編纂)よりの作品
ブリジット・レーヌ(S)(指)
ディスカントゥス
OP-30392(3CD)
ヴィヴァルディ:歌劇「狂人を装ったオルランド」(1714) アントニオ・アベーテ(B:オルランド)
ジェンマ・ベルタニョッリ(S:エルジッラ)
マリーナ・コンバラート(Ms:ティグリンダ)
ソーニャ・プリーナ(A:アルジッラーノ)
マルティン・オーロ(T:グリフィーネ)
マリアンナ・ピッツォラート
(Ms:ブランディマルテ)
アレッサンドロ・デ・マルキ(指)
アカデミア・モンティス・レガリス
トリノ歌劇場chO
世界初録音盤。1714年、ヴィヴァルディがヴェネツィアのために書いた初めてのオペラ。これが大成功を収めたため、彼はその後ヴェネツィアで長くオペラ作曲家として活動することになります。物語は、魔女エルジッラを騎士オルランドが打ち破る話ですが、ここにバロック・オペラらしい恋のもつれが絡まり入り組んだもの。マルキは、迷いなくヴィヴァルディの音楽に斬り込み、彼の音楽が当時としてはいかに驚くべき斬新さをもっていたかを改めて知らしめてくれます。
OP-30393(3CD)
ヴィヴァルディ:歌劇「怒れるオルランド」(1727) マリー=ニコール・ルミュー(Ms:オルランド)
ジェニファー・ラーモア(Ms:アルチーナ)
ヴェロニカ・カンヘミ(S:アンジェリカ)
フィリップ・ジャルスキ(CT:ルッジェーロ)
ロレンツォ・レガッツォ(B:アストルフォ)
アン・ハレンベルク(ブラダマンテ)他
ジャン=クリストフ・スピノージ(指)
アンサンブル・マテウス
レゼレモンchO
『怒れるオルランド』は1727 年秋にヴェネツィアで初演されたオペラ。ヴィヴァルディのオペラの中でも特に評価が高く、既に1978 年には復活蘇演され、録音もありました。今回は、剛速球系バロック指揮者スピノージが、大スターのラーモアを筆頭とする、極めつけの優秀な歌手たちを見事に操って、ふさわしい様式観によるはるかに完成度の高い演奏を見せてくれます。続々と復活するヴィヴァルディのオペラの中でもこれは横綱クラス。
OP-30394
ヴィヴァルディ:室内協奏曲集 Vol.1
ヘ長調 RV.99/ニ長調 RV.91
ト長調 RV.101/ニ長調 RV.90「ごしきひわ」
ト短調 RV.106/ニ長調 RV.95「羊飼いの娘」
ハ長調 RV.88/ニ長調 RV.94/ト短調 RV.107
ラストレー
[パオロ・ファルディ(Ob)
エミリア・リョッツィ(Vc)
アンドレア・ミオン(Ob)
フランチェスコ・ラーツィオ(Vn)
マウリツィオ・ピアンテッリ(テオルボ)
ウーバルド・ロッソ(Fl-tr)
ジョルジョ・タバッコ(Cemb)
アリージ・ヴォルタン(Fg)]

録音:2000年7月
室内協奏曲とは、弦楽合奏のオーケストラを持たない小規模な協奏曲の通称。編成は曲ごとに微妙に異なり、ヴァイオリンに複数の管楽器(フラウト・トラヴェルソ,オーボエ,ファゴットなど)、これに通奏低音が加わっています。弦楽合奏を用いていないので、快活さよりも和やかな雰囲気が優っているのが特徴。RV90 の「ごしきひわ」とRV101 は、通常フルート協奏曲 OP-.10 の中の曲として知られているもの(RV428 と437)の原型です。ラストレは1991 年にトリノで結成された団体で、17 世紀から18 世紀の音楽を、時代楽器を用いて演奏しています。
OP-30395
さあ、眠りなさい〜カンツォネッタとカンタータ集
メルラ:さあ、眠りなさい(子守歌による宗教的カンツォネッタ)
サルヴァトーレ:カンタータ「ティルシが聞いたとき」
カリッシミ:カンタータ「ああ、思い出よ」/恋文
モンテヴェルディ:あなたに口づけしたい(二重唱曲)
カヴァッリ:歌劇「カリスト」第2幕 から
レグレンツィ:カンタータ「この女は顔の中に」
ヘンデル:カンタータ「私から離れて、むごい思いよ」HWV.125a
ヴィヴァルディ:カンタータ「涙、嘆き、そして慈悲の求め」RV.676
サラ・ミンガルド(A)
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ
OP-30396
アントワーヌ・ド・ロワイエ(1768-1852):ギターと弦楽合奏の為の協奏曲 Op.16*
ギターの為の3つの協奏二重奏曲#
[第1番 イ長調/第2番 ハ長調/第3番 ホ短調]
フィリップ・スピノージ(G)*
ジャン=クリストフ・スピノージ(指)*
アンサンブル・マテウス*
デュオ・スピノージ#
[ジョジアーヌ・ラベマナンジャラ(G)
フィリップ・スピノージ(G)]

録音:2001年12月
OP-30399
イル・ジャルディーノ・アルモニコ
グルック:バレエ「ドン・ファン」〜幽霊と復讐の女神たちの踊り
C.P.E.バッハ:シンフォニア ロ短調 Wq.182-5
ロカテッリ:合奏協奏曲 変ホ長調 Op.7-6「アリアドネの涙」
W.F.バッハ:チェンバロ協奏曲 ヘ短調
ボッケリーニ:シンフォニア ニ短調 Op.7-4「悪魔の棲む家」
ジョヴァンニ・アントニーニ(指)
イル・ジャルディーノ・アルモニコ
エンリコ・オノーフリ(Vn)
オッターヴィオ・ダントーネ(Cemb)

録音:2004年3、8、10月、クレモナ
イル・ジャルディーノ・アルモニコがTELDEC からnaive に移籍!その第1 弾の登場です!!過激なまでの鋭角系バロック・アンサンブルとして1990年代に一世を風靡したイル・ジャルディーノ・アルモニコ。TELDEC の縮小路線のあおりを受けて近況が伝わって来ませんでしたが、このアルバムを聞けば満足!骨太のダイナミックな演奏はもちろん健在。   (Ki)
OP-30401
ヴィヴァルディ:歌劇からの抜粋集
「勝利のユーディタ」、「オリンピアーデ」、
「試練の中の真実」、「狂気を装うオルランド」からのアリア、場面(全17トラック)
フィリップ・ジャルスキ(C.T)
サラ・ミンガルド、
ナタリー・シュトゥッツマン(A)
マグダレーナ・コジェナー(Ms)
アントニー・ロルフ=ジョンソン(T) 他
リナルド・アレッサンドリーニ、
アレッサンドロ・デ・マルキ、
ジャン=クリストフ・スピノージ(指)
OP-30403(2CD)
モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り(晩課) ロベルタ・インヴェルニッツィ、
モニカ・ピッチニーニ、
アンナ・シンボリ(S)
サラ・ミンガルド(A)
フランチェスコ・ゲラルディーニ(C.T)
ヴィンツェンツォ・ディ・ドナート、
ルカ・ドルドロ、
ジャンルカ・フェラリーニ(T)
ピエトロ・スパニョーリ、
フーリオ・ザナージ(Br)
アントニオ・アベーテ、
ダニエレ・カルノヴィク(Bs)
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ

録音:2004年4月、ローマ,ファルネーゼ宮殿
OP-30404
ヴィヴァルディ:室内協奏曲と室内カンタータ集 Vol.2
協奏曲 イ短調 RV.108(フラウト・ディリット、2つのヴァイオリンと通奏低音の為の)
カンタータ「愛よ、お前の勝ちだ」RV.651
協奏曲 ニ長調 RV.92(フラウト・ディリット、ファゴット、ヴァイオリンと通奏低音の為の)
カンタータ「泣け、涙の泉よ」RV.656/
協奏曲 へ長調 RV.100(フラウト・トラヴェルソ、ファゴット、ヴァイオリンと通奏低音)
カンタータ「立ち去る波のざわめきに」RV.657
ジェンマ・ベルタニョッリ(S)
ジョルジョ・タバッコ(Cemb,指)
ラストレー
OP-30409
ヴィヴァルディ:様々な楽器の為の協奏曲集
2つのオーボエ,2つのクラリネット,弦楽と通奏低音の為の協奏曲 ハ長調 RV.559
ファゴット,弦楽と通奏低音の為の協奏曲 イ短調 RV.497
2つのヴァイオリン,2つのリコーダー,2つのオーボエ,ファゴット,弦楽と通奏低音の為の協奏曲 ニ短調 RV.566
2つのオーボエ,弦楽と通奏低音の為の協奏曲 ハ長調 RV.534
オーボエ,ヴァイオリン,弦楽と通奏低音の為の協奏曲 変ロ長調 RV.548
オーボエ,弦楽と通奏低音の為の協奏曲 ニ短調 RV.454
2つのオーボエ,2つのクラリネット,弦楽と通奏低音の為の協奏曲 ハ長調 RV.560
アルフレード・ベルナルディーニ(Ob)(指)
ゼフィーロ・バロックO

録音:2004年11月
アンサンブル・ゼフィロのヴィヴァルディ・エディションに初登場盤。卓越したオーボエ奏者であるベルナルディーニとその仲間だけに、さすが木管楽器の特性を完璧に知り尽くした演奏、見事です。彼らの温かい音色と表情の豊かさは、ヴィヴァルディでも大きく生きています。「ヴァイオリン協奏曲ばかりがヴィヴァルディじゃない!」と改めて認識させられること間違いなしです。
OP-30410[NA](3CD)
ヴィヴァルディ:歌劇「忠実な(貞節な)ニンファ」RV714 サンドリーヌ・ピオー(S,リコリ)、
ヴェロニカ・カンヘミ(S,モラスト)、
マリー=ニコル・ルミュー(コントラルト、エルピーナ)、
ロレンツォ・レガッツォ(B、オラールト)、
フィリップ・ジャルスキ(カウンターテナー、オズミーノ)、
トピ・レーティプー(T、ナレーテ)、
サラ・ミンガルド(コントラルト、ジュノーネ)、
クリスティアン・セン(バス=バリトン、エオーロ)、
ジャン=クリストフ・スピノージ(指)
アンサンブル・マテウス

録音:2008年4、5月
ヴィヴァルディ・エディション最新盤は、シリーズ9作目となるオペラ。なんといっても歌唱陣の豪華さが目立ち、このヴィヴァルディ・エディションがいよいよ音楽界の重要プロジェクトとなっていることを感じさせます。オズミーノ役のジャルスキの長大なオペラは思わず息をのんで聴き入ってしまいます。スピノージの演奏は、エレガントさを失わず、しかし極めて鮮やかな見事な出来栄えです。
このオペラの物語の舞台はナクソス島、海賊オラールトの領地。二人の兄弟オズミーノとティルシは幼い頃に誘拐され、お互いが兄弟であることも知らぬまま海賊に育てられます。海賊オラールトが他の島から羊飼いのネレーテ、そして彼の娘リコリとエルピーナを新たな捕虜として連れてきます。若き男女の恋の物語をはさみつつ、最後は二人が兄弟であることが判明、神々の助けをかりて、海賊の支配からも逃れるといった内容です。   (Ki)
OP-30411
ヴィヴァルディ:オペラ・アリア集
「カンダーチェ」,「シルヴィア」,
「試練の中の真実」,「ティート・マンリオ」
「ティエテベルガ」,「メデアとジャゾーネ」
「春風がささやき」からのアリア、重唱,他
サンドリーヌ・ピオー(S)
アン・ハレンベリ(Ms)
ポール・アグニュー(T),
ギルメット・ロランス(Ms)、
フェデリーコ・マリア・サルデッリ(指)
モード・アンティクオ
好評のNaive のヴィヴァルディ・エディション、新刊はオペラからのアリアと重唱集です。まずは参加している歌手の豪華さにビックリ。ピオー、ハレンベリ、アグニュー、ロランスと、いずれもバロック・オペラで大活躍の名歌手ばかり。選曲はかなり珍しいものが含まれていて、たとえば「カンダーチェ」は本体の大半は失われてしまった作品で、ここでは僅かに伝わっている曲からアリア4 曲と四重唱を収録。「ティエテベルガ」も録音はなかったでしょう。なお「メデアとジャゾーネ」と「春風がささやき」はカンタータに分類されている作品です。ますます大きく盛り上がるヴィヴァルディ・ブームをさらに加速する出来栄え最高のCD です。 (Ki)
OP-30412(2CD+1DVD)
バッハ:ブランデンブルク協奏曲 BWV.1046-1051
カンタータ第174番「われ心より至高なる神を愛する」〜シンフォニア

[特典DVD]
ローマ・ファルネーゼ宮殿における録音セッションの映像
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ
ヴィヴァルディで名演を破竹の勢いで続々リリースしたアレッサンドリーニ、ついにバッハの大傑作ブランデンブルク協奏曲の全曲を録音!これが期待に違わぬ名演!イタリア人の中でもリズムの闊達とシャッキリした覇気ではダントツのアレッサンドリーニだけに、聞きなれたはずのブランデンブルク協奏曲から、驚くばかりの弾ける喜びを見事に引き出しています。ドイツ風のゴツゴツした演奏とはもちろん別物、作為丸出しでガリガリと弾いた演奏とも違い、生命力の喜びに溢れたイタリア的美感の極上演奏です。併録のカンタータ BWV.174のシンフォニアは、ブランデンブルク協奏曲第3番の第1楽章(弦9声部)に、ホルン、オーボエを加えるなどして15声部の華やかな音楽へと編曲したもの。「こんな風になるんか!」と驚くこと必至の、隠れた名曲です。うれしいことに、特典DVD(NTSC region 0)で収録風景を御覧になれます。ローマでも屈指の名建築の一つで、現フランス大使館であるファルネーゼ宮殿の一室という、贅沢な演奏風景を見るのもまた興があるものです。 (Ki)
OP-30413(3CD)
ヴィヴァルディ:歌劇「ティート・マンリオ」(1719年初演;2003年校訂版) ニコラ・ウリヴィエーリ(Br:ティート・マンリオ)
カリーナ・ゴーヴァン(S:マンリオ)
デボラ・ベロネージ(Ms:ルーチオ)
アン・ハレンベリ(Ms:セルヴィーリア)
マリヤーナ・ミヤノヴィッチ(A:ヴィテッリア)他
オッターヴィオ・ダントーネ(指)
アカデミア・ビザンチナ

録音:2005年7月
ティート・マンリオとは、紀元前4 世紀のローマの名将にして執政官です。彼は、敵との一騎打ちを禁じた命に背いた息子を罰し、首を跳ねたことでも後世に知られています。このオペラでも、父と息子の話が軸となりながら、敵と味方、血縁、恋愛が複雑に絡み合った、大変にドラマティックな物語になっています。隙のないキャスト、そして3 時間を越す大作をバッチリ纏め上げたダントーネの手堅い手腕、文句なしの出来ばえです。
OP-30415
ヴィヴァルディ:バスのためのアリア
「エジプトの戦場のアルミーダ」RV699-A
「ティート・マンリオ」RV738-A
「怒りのオルランド」RVAnh84
「セミラーミデ」RV733
「ファルナーチェ」RV711-D
「シルヴィア」RV734
「アデライーデ」RV695
「オリンピアーデ」 RV725〜アリア/序曲
弦楽のための協奏曲 ロ長調 RV162
ロレンツォ・レガッツォ(Bs)、
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ

録音:2005年5月
ヴィヴァルディ・エディションで、協奏曲と並ぶ華がオペラのシリーズ。このCD は、バスのためのアリア集です。これが単なるアリア集ではなくて、内容が非常に凝っています。というのも、「ティート・マンリオ」、「オリンピアーデ」、「ファルナーチェ」以外は、全て部分的にしか楽譜が残っていないものばかりで、つまり復活の可能性が低いものだからです。そうした作品でも、アリアが素晴らしいのはもちろん!歌うはロレンツォ・レガッツォ、日本でもロッシーニのバス役を歌って人気の高い人。美しく朗々とした声と、鮮やかな装飾歌唱では当代ピカイチ。あらゆるタイプのアリアも、いずれも非の打ち所のない歌唱を聞かせてくれます。そして今やもっともヴィヴァルディで信頼の置ける、アレッサンドリーニとコンチェルト・イタリアーノがバック。完璧です! (Ki)
OP-30416
ヴィヴァルディ・エディション
ヴィヴァルディ:モテット「正しい怒りの激しさに」RV.626
シンフォニア ロ短調 「聖なる墓にて」RV.169
詩篇「主の僕たちよ、主を讃えよ」RV.601
ヴァイオリンとオルガンの為の協奏曲 ニ短調 RV.541
ヴァイオリン協奏曲 ヘ長調「聖ロレンツォの祝日のために」RV.286
サンドリーヌ・ピオー(S)
オッターヴィオ・ダントーネ(指)
アカデミア・ビザンチナ
「ティート・マンリオ」で大絶賛された、オッターヴィオ・ダントーネとアカデミア・ビザンチーナ、ヴィヴァルディ・エディションの新譜です。しかもいま古楽界でもっとも人気の高いソプラノの一人、サンドリーヌ・ピオも参加!ヴィヴァルディのモテットの中でも人気が高い「正しい怒りの激しさに」と、技巧的にも高度な「主の僕たちよ、主を讃えよ(ラウダーテ・プエリ)」を収録、どちらも胸がスカッ!!!!!とする出来ばえです。ピオ、透明な声と高度な装飾テクニックはもちろんですが、メカニカル臭さが微塵もなく、思わずうっとりと微笑んでしまうような愛らしさに満ちています。もちろん、ここ数年進境著しいダントーネの音楽も抜群。 (Ki)
OP-30417
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集 Vol.1
ニ長調 RV.208「モグール」/ト短調 RV.332/
ニ長調 RV.234「不安」/ハ短調 RV.199「疑い」/
変ロ長調 RV.362「狩」/ホ長調 RV.270「休息」
エンリコ・オノーフリ(Vn,指)
アカデミア・モンティス・レガリス
長年イル・ジャルディーノ・アルモニコのソロ・ヴァイオリニストとして活躍しているエンリコ・オノーフリ、いよいよ指揮も兼ねて本格的なソロ活動に乗り出しました!そしてnaiveレーベルの看板とも言うべき、ヴィヴァルディ・エディションのヴァイオリン協奏曲シリーズを担当!さすがは有名古楽団体をリードしてきた人物、見事にヴィヴァルディのエネルギーを迸らせています!日本でのヴィヴァルディ人気がうなぎ昇りの昨今、またまた刺激的な企画の登場には、身震いするほどうれしくなります! (Ki)
OP-30419(3CD)
ヴィヴァルディ:「グリゼルダ」 マリー=ニコル・ルミュー(Ms:グリゼルダ)
ヴェロニカ・カンヘミ(S:コスタンツァ)
シモーネ・ケルメス(S:オットーネ)
フィリップ・ジャルスキ(CT:ロベルト)
ステーファノ・フェッラーリ(グアルティエーロ)
イェスティン・デイヴィス(CT:コッラード)
ジャン=クリストフ・スピノージ(指)
アンサンブル・マテウス

録音:2005年12月
この作品は、1735年にヴェネツィアで初演されたオペラ。台本はアポストロ・ゼーノで、先にHMF から発売された父スカルラッティの同名オペラ(HMC 901805)と話の大筋は同じ、テッサリアのグァルティエーロ王とその妻グリゼルダの物語。ただしヴィヴァルディの用いた台本は、かのゴルドーニが大幅に加筆修正したものです。今回の録音は、2005年9 月10 月にスピノージがパリのシャンゼリゼ劇場、アンブロネ音楽祭などで上演、大喝采を得た後に収録されたもの。ルミュー、カンヘミ、ケルメス、ジャルスキといった豪華なメンバーを揃え、万全の出来栄え、ヴィヴァルディの醍醐味にタップリ浸りましょう! (Ki)
OP-30421(5CD)
グリゴリー・ソコロフ〜スペシャル・ボックス
バッハ:フーガの技法/パルティータ第2番 BWV.826
ベートーヴェン:ロンド Op.51 Nos.1,2/同 Op.129/
ピアノ・ソナタ第4番 変ホ長調 Op.4-7/同第28番 Op.101
ショパン:24の前奏曲 Op.28
ブラームス:バラード Op.10/ピアノ・ソナタ ヘ短調 Op.5
グリゴリー・ソコロフ(P)
既に伝説と化しつつあるピアニスト、ソコロフのきわめつけの名演をまとめたボックスセット。正確無比のテクニックと考え抜かれた構成は、聴く者を自然と引き込ませる力をもっています。人ぎらい、やや変わり者というイメージとは程遠いオーセンティックな演奏。 (Ki)
OP-30423
モンテヴェルディ:マドリガーレ曲集第6巻(5声)
アリアンナの嘆き、
西風がかえり美しい季節を運ぶ、
すべての中のただひとりの女、
さようなら美しいフロリダ、
いとしい女の墓に注ぐ恋人の涙、
ああ美しい顔、ティルシよ、
ここで美しいクローリが笑い、
あわれなアルチェーオ、
バットよエルガストの涙、静かな川のほとりで
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ
オペラに器楽にますます活躍著しいアレッサンドリーニが、久々にコンチェルト・イタリアーノとのマドリガーレ集をリリースします。モンテヴェルディの時代の人々の耳にさぞや鮮烈に響いたであろうこれらの曲を、これまたさらに刺激的にして演奏しています。アリアンナの嘆きの冒頭「私を死なせてください」を聴くだけで、身体の中を頭の先からつま先まで戦慄が走るような衝撃です。この上なく明瞭に一語一語を発音することにより、言葉がわからなくても、血や涙が滴る様が目の前に広がるような、実に見事な演奏です。中世、ルネッサンス時代の禁欲的で言葉よりも縦の響きが重視された時代を脱しようとしたモンテヴェルディの目指した、劇的で高い表現性があますところなく発揮された名演の登場です。 (Ki)
OP-30426[NA]
ヴィヴァルディ:チェロのための協奏曲集vol.1
チェロ,弦と通奏低音のための協奏曲イ短調RV419
チェロ,弦と通奏低音のための協奏曲ヘ長調RV 410
チェロ,ファゴット,弦と通奏低音のための協奏曲ホ短調RV 409*
ピッコロ・チェロ,弦と通奏低音のための協奏曲ト長調RV 414
チェロ,弦と通奏低音のための協奏曲ニ長調RV 406
チェロ,弦と通奏低音のための協奏曲ハ長調RV 398
チェロ,弦と通奏低音のための協奏曲イ短調 RV 421
クリストフ・コワン(Vc)、
ジョヴァンニ・アントニーニ(指)
イル・ジャルディーノ・アルモニコ(コンサートマスター/エンリコ・オノーフリ)、
アルベルト・ゲッラ(Fg)*

録音:2006年2、8月
チェロの心を震わす美しい音色に思わず息をのみ、その雄弁な語り口には圧倒されます。オノーフリ率いるイル・ジャルディーノ・アルモニコも、テンションの高い丁々発止のアンサンブルで、学者肌の帝王コワンを挑発しているかのようです。s録音が非常によく、すべての音が肉声のように、潤いを帯びつつ鮮やかにとらえられているのも魅力です2006年のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン音楽祭で、オノーフリ指揮、コワンのソロによるハイドンのチェロ協奏曲が演奏され、大絶賛だったことをご記憶の方もいらっしゃるかもしれません。今をときめくスターたちによるヴィヴァルディの協奏曲、演奏の面でも録音の面でも、期待を裏切らないものとなっています。   (Ki)
OP-30427[NA]
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集第2集
協奏曲RV 232 ニ長調、RV 264ホ長調
RV 325 ト短調、RV353イ長調、
RV243 ニ長調「senza cantin」、
RV 368 変ロ長調
アントン・シュテック(Vn)、
モード・アンティコ、
フェデリコ・マリア・サルデッリ
流浪の名人、コンチェルト・ケルンのメンバーであり、ドイツのトロッシンゲンにある音楽院で 後進の指導にもあたっている、アントン・シュテックの登場です。シュテックは、インタビューで、「鬼才パガニーニの先駆者は、ロ カテッリ(1695〜1764)であったと考えていました。しかし、ロカテッリにはヴィヴァルディというものすごいライバルがいた、と いうことを痛感させられたレコーディングとなりました」と語っているように、超絶技巧の嵐に息つく暇もありません!高度なテク ニックと知力とを兼ね備えたシュテックによる演奏は、音符ひとつひとつが溌剌としていて踊っているかのよう。デュナーミクの対 比、ふとした瞬間に翳るニュアンス、どの曲もどの小節どの音も、驚きと喜びに満ちています。一度聴いたらやめられない刺激的な一枚です。
OP-30429
ヴィヴァルディ:マンドリン、リュートのための協奏曲集
2つのマンドリン,弦と通奏低音のための協奏曲RV532 ト長調
ヴァイオリン,リュートと通奏低音のためのトリオRV85 ト短調
マンドリン,弦と通奏低音のための協奏曲RV425 ハ長調
ヴィオラ・ダモーレ,リュート,弦と通奏低音のための協奏曲RV540 ニ短調
ヴァイオリン,リュートと通奏低音のためのトリオRV82 ハ長調
2つのヴァイオリン,リュートと通奏低音のための協奏曲RV93 ニ長調
ロルフ・リスレヴァン(リュート、バロック・キタラ、マンドリン)、
アンサンブル・カプスベルガー
[リッカルド=マサヒデ・ミナシ、
ヴァレリオ・ロジート、
マンフレート・クレーメル、
パブロ・ヴァレッティ、ブリギッテ・トイブル、
エヴァ・ポスヴァネク(Vn)、
マンフレード・クレーメル(ヴィオラ・ダモーレ)、
エンリコ・パリッツィ、ラウラ・ジョンソン(Va)、
ロレンス・デュフシュミット(ヴィオローネ)、
ルドヴィコ・ミナシ、バラス・マーテー(Vc)、
トーマス・C・ボイセン、
ベアトリス・ポルノン、エドゥアルド・エゲツ、
ブライアン・フェーハン(テオルボ)、
トーマス・C・ボイセン(キタラ)、
トール=ハロルド・ヨンセン、
エドゥアルド・エゲス(キタラ・バテンテ)、
エドゥアルド・エゲス、
ブライアン・フェーハン(キタラ・バロック)、
グイド・モリーニ(ポジティヴオルガン)]
リュート、マンドリン界の流浪の詩人にして名人、ロルフ・リスレヴァンがヴィヴァルディ・エディションに登場です。ここ に彼の紡ぎだす音は、緩叙楽章で聴かせる空気に溶け込む典雅な音色から、一音一音が明確な主体性をもったテンポの速い楽章 まで、実に雄弁で変化に富んでいます。ヴィヴァルディがちりばめた細かなパッセージや急速なピツィカートもいとも軽がると 弾きこなしており、きらびやかな音の玉手箱のよう。テレビなどでも耳にする機会の多いRV425 では、マンドリンのどこか「エ キゾチック」ともいえる雰囲気の音色がたのしめます。
ヴィヴァルディが生きていた当時、リュートやマンドリンはもっぱら通奏低音演奏のために用いられていた楽器でした。リス レヴァンによって選ばれここに収録された曲は、もちろんすべてリュートやマンドリンが大活躍。刺激的なリズム、和声的効果、 各楽器の音色を熟知した上での編成のとりかた、マンハイム楽派を思わせるような起伏に富んだディナーミク、すべての要素が ふんだんにもりこまれており、まるで劇場音楽のような豪華さと楽しさに満ちており、ヴィヴァルディがいかにこれらの楽器を 愛していたかがうかがわれます。録音も実に色彩鮮やか、瑞々しくカラフルなフルーツを思わせる仕上がりとなっています。 (Ki)
OP-30431[NA]
アレッサンドロ・メラーニ(1639-1703):モテット集
聖なる処女のためのリタニー
アヴェ・レジーナ・チェロルム
クラメムス・アンテ・デウム
サルヴェ・レジーナ
マニフィカトほか(全10曲)
リナルド・アレッサンドリーニ(Org、指)
コンチェルト・イタリアーノ
アレーナ・ダンチェヴァ、モニカ・ピッチニーニ、
アンナ・シンボリ(S)
ガブリエッラ・マルテッラッチ(C.A)、
アンドレア・アッリヴァベーネ(C-T)
ルカ・ドルドーロ、ラッファエレ・ジョルダーニ(T)、
マッテオ・ベッレット、セルジョ・フォレスティ(Bs)
クレイグ・マルキテッリ、
ミケル・レオポルド(テオルボ)

録音:2006年
メラーニの宗教作品は、ほとんど知られていません。メラーニは、音楽一家に生まれ、サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂の楽長も務めました。16声のためのミサ曲などや、10のオラトリオ、オペラなどものこしており、生きていた当時かなり活躍していましたが、その宗教作品の大多数の手稿譜は大聖堂の古文書室に眠ったままになっており、近年に至るまでほぼ知られないままでした。単なる「発掘」的録音ではなく、心と脳に響くハーモニーとデリケートなやさしさに満ちた世界が広がります。すべて世界初録音。 (Ki)
OP-30432
ヴィヴァルディ・エディション・ハイライト集
管弦楽曲、協奏曲、歌劇からのハイライト
「ティート・マンリオ」/「怒ったオルランド」
「オリンピアーデ」/「狂乱を装ったオルランド」
「セミラーミデ」/「勝利のユディータ」
からのアリア
アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ
他、多数の演奏家

OP-30435(3CD)
モンテヴェルディ:マドリガーレ集第8巻「戦と愛のマドリガル集」(全曲)
新録音[CD3]
導入と踊り/こんなに素晴らしい勝利を
行け、可愛い羊飼いの娘よ/私は恋の炎に燃えて
心に幸せと喜びを持ちたいのは誰
ダイヤモンドのような忠誠で武装された心
行かないでおくれ、恥じらう娘よ/海が静かであろうとも
麗しいアンジョレッタが/裸足のニンファが
旧 OP-30196[CD1]
タンクレーディとクロリンダの戦い(10曲)
情け知らずの女たちのバッロ(10曲)
旧 OP-30187[CD2]
シンフォニア/人々よ、愛の込みのことを歌うがいい
ニンファの嘆き(2曲)/かわいい小鳥よ
どうして逃げるのだ、ああフィリッデよ
軍神マルスのために歌え(2曲)
恋する者はみな戦士(4曲)/天も地も風も今や沈黙し(2曲)
愛という狡猾な敵が来る/この上なく優しい小夜鳴き鳥よ
心に燃え、焦がれ、憔悴し
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ
リナルド・アレッサンドリーニがついにモンテヴェルディのマドリガーレ集第8 巻「戦と愛のマドリガル集」の全曲録音を完成しました!アレッサンドリーニは、1997年と98年に2 枚のマドリガーレ集第8巻のCD をリリース、大変高い評価を得て、指揮者アレッサンドリーニの活路を開いたといってよいでしょう。しかし第8巻にはまだ数々の優れたマドリガーレが残っていました。今回、それらを新たに録音し、前の録音と併せ、ついに第8 巻全曲録音を達成しました。もちろん、単なる収録曲数の多さが重要なのではなく、その演奏がことごとく素晴らしい点こそ、この全集の大きな価値です。イタリア人ならではの明瞭な母音の歌唱、ダイナミックで切り込みの激しい音楽、濃い官能性など、これぞ決定盤の名にふさわしい大名演です!英仏伊語による100 ページの解説冊子付き。  (Ki)
OP-30436[NA]
フランチシェク・イグナーツ・アントニン・トゥーマ(1704−1774):4声のソナタイ短調、
パルティータ(4声)イ短調、
シンフォニア(4声)変ロ長調、
シンフォニア(3声)変ロ長調、
パルティータ(3声)ハ短調、
ソナタ(4声)ホ短調、ソナタ(3声)イ短調
リナルド・アレッサンドリーニ(Cemb&指)
コンチェルト・イタリアーノ
「刺激的な古楽演奏」を語る上ではずせないのがアレッサンドリーニ、待望の新譜です。トゥーマは、チェコに生まれ、その後ウィーンに移り、キンスキー伯の庇護を受け、フックスの下で学ぶ傍ら教会音楽家として活動、そして宮廷や貴族に仕える副楽長を務めた人物です。シンコペーション、ため息のような旋律、長・短調の突然の交替といった、ギャラント様式を思わせる作風で、さらに二重フーガがあちこちで用いられるなど、卓越した作曲技法の持ち主でした。といえば、アレッサンドリーニほど彼の作品を演奏するのに適した人物はいないでしょう。アレッサンドリーニの心地よく刻むチェンバロの和音は、うつろう気分を濃厚に反映させたもの。さらに、声部の絡み合い、コントラストのつけ方など、決していやらしくはありませんが、実に見事。嬉しい驚きに満ちた1枚となっております。  (Ki)
OP-30438[NA](3CD)
ヴィヴァルディ:歌劇「アテナイデ」 サンドリーヌ・ピオ(S アテナイデ)
ポール・アグニュー(T レオンティーノ)
ギルメット・ロランス(Ms プルケリア)
ナタリー・シュトゥッツマン(Ms マルツィアーノ)
ヴィヴィカ・ジュノー(S テオドージョ)
ロミーナ・バッソ(Ms ヴァラーネ)
ステーファノ・フェルラーリ(T プローボ)
フェデリーコ・マリア・サルデッリ(指)
モード・アンティクォ
※世界初録音
「アテナイデ」は、1728 年にフィレンツェで 初演されたオペラ。アテナイデとは、東ローマ皇帝テオドシウス2 世の皇后アエリア・エウドキア(401-460 元々アテナイスという名前でした)のこと。皇后になったにもかかわらず、後半生を聖地エルサレムで暮らしたことで知られています。台本は高名なアポストロ・ ゼーノ。今回の起用された歌手の豪華なこと!バロックものではおなじみのサンドリーヌ・ピオ、ポール・アグニュー、ギルメット・ロ ランス、ご存知超絶技巧の歌姫ヴィヴィカ・ジュノーに加え、低音女王ナタリー・シュトゥッツマンまで起用、また「救われたアンドロ メダ」の日本公演で好評だったロミーナ・バッソが参加しているのもうれしいもの。ヴィヴァルディを得意とするサルデッリとモード・ アンティクォの演奏も万全です。イタリア・アントニオ・ヴィヴァルディ研究所のクリティカル・エディションを使用しています。
OP-30439[NA](2CD)
モンテヴェルディ:歌劇「オルフェオ」 フリオ・ザナージ(Br オルフェオ)、
アンナ・シンボーリ(S エウリディーチェ,プロセルピナ)、
サラ・ミンガルド(A 使者,希望)、
モニカ・ピッチニーニ(S 音楽)、
セルジョ・フォレスティ(Bs カロンテ)、
アントーニオ・アベーテ(Bs プルトーネ)、
ルカ・ドルドロ(T アポッロ)、
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ

録音:2007年2月,ローマ
2007年は、モンテヴェルディの「オルフェオ」がマントヴァで初演されてからちょうど400年。各地で記念公演が催され、新録音も 登場しています。その中にあって最も注目されているのが、このアレッサンドリーニの待望の録音!マドリガーレでの豊かな経験を駆 使し、劇的でありながら、隅々まで考え抜いた知性が行き渡り、そして心を揺さぶる「オルフェオ」を作り上げています。アレッサン ドリーニの指揮による「オルフェオ」は、来年スカラ座でも上演されることになっています。キャストも充実。フリオ・ザナージは近 年オルフェオ役として最も信頼されている歌手。テノールで歌われることの多いオルフェオ役、しかしザナージのような柔らかい気品 と情熱を兼ね備えたバリトンで歌われてこそ、神の血を引いた者の気高さが感じられます。重要な役どころである使者の女には、サラ・ ミンガルドを配し、冥界の王プルトーネにはアントーニオ・アベーテ、幕切れを引っ張るアポッロにはルカ・ドルドロと、磐石です。 多数の図版を含む160ページを越す豪華なハードカバー仕様(縦横はCD と同じサイズ)、この形では限定販売です。 (Ki)
OP-30443[NA]
発見されたアリア
ヴィヴァルディ:「試練の中の真実」,
「スカンデルベグ」,「テウッツォーネ」,
「ティート・マンリオ」,
「怒れるオルランド」からのアリア、
弦楽のための協奏曲 ヘ長調 RV136、
ヴァイオリン協奏曲 変ロ長調 RV369
ソーニャ・プリーナ(A)、
オッターヴィオ・ダントーネ(指)
アッカデミア・ビザンティナ、
珍しいのは「スカンデルベグ」、オペラは失われ、 収録されている2 つのアリアが現存するのみです。「怒れるオルランド」、「テウッツォーネ」、「試練の中の真実」からのアリアも、全曲CD に収録されたものとは異なった版を使用するというこだわりぶり。歌うはソーニャ・プリーナ。1975年生まれのイタリアのアルトで、バロッ クを中心に活躍しています。ヴィヴァルディ・エディションには、アレッサンドリーニ指揮の「オリンピアーデ」(OP 30316)、同じく「セー ヌ川の祝典」(OP 30339)、デ・マルキ指揮の「狂人を装ったオルランド」(OP 30392)に出演する常連で、さらにサヴァール指揮の「ファ ルナーチェ」(AV 9822)にも出演するなど、ヴィヴァルディのアルト歌手として絶大な信頼を置かれています。気品と情熱を兼ね備えた彼 女の歌は、このアリア集に収録されたヴィヴィアルディの多種多様なアリアの魅力を存分に引き出しています。しかも伴奏がなんとダントー ネとアッカデミア・ビザンティナ。ステーファノ・モンタナーリのソロによる協奏曲も聞きものです。
OP-30450[NA]
ヴィヴァルディ:歌劇「勝利のユディータ」RV.644(抜粋) マグダレーナ・コジェナー(Ms、ユディータ)ほか、
アレッサンドロ・デ・マルキ(指)
アカデミア・モンティス・レガリス
失われた冒頭のシンフォニアを復活させ、声楽パートの割り振りにも新たな考察を加えた意欲的な試み、ということでも話題となった名盤。 もちろんシンフォニアはばっちり収録、そしてコジェナーの超絶技巧アリアもたっぷりとたのしめます。
OP-30451[NA]
ヴィヴァルディ:歌劇「オリンピアーデ」RV.725(抜粋) サラ・ミンガルド(A、クレタ王子リチダ)ほか、
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ
古代ギリシア期のシチリアにおけるオリンピックで、優勝者と結婚するように定められた王女を中心に、2組の恋人たちが様々な困難をくぐ りぬけ、幸福な結末にたどりつくというこのお話。抜粋で聴いても実に明快、感動的なドラマとなっております。
OP-30452[NA]
ヴィヴァルディ:歌劇「試練の中の真実」RV.739(抜粋) ナタリー・シュトゥッツマン(コントラルト、ダミラ)、
サラ・ミンガルド(A、メリンド)ほか、
ジャン=クリストフ・スピノージ(指)
アンサンブル・マテウス
オデッサに生まれたカナダのチェリスト、オルロフによるライヴ集第2弾。ブカレスト音楽院でプルミエ・プリを取得し、ウィーン・フィ ルに在籍していたこともあるオルロフは1971年よりカナダに移住。第1集に未収録のレパートリーであったロココ変奏曲やハイドン第2番 といった名曲があらたに聴けるのはうれしいところです。
OP-30453
ヴィヴァルディ:主が家を建てられるのでなければ(NisiDominnus)RV608、
クレド.ト長調RV592〜十字架にはりつけられ(Crucifixus)、
スターバト・マーテルRV621
ジャン=クリストフ・スピノージ(指)
アンサンブル・マテウス、
フィリップ・ジャルスキ(C.T)、
マリー=ニコル・ルミュー(A)

録音:2007年7月
飛ぶ鳥を落とす勢いの指揮者スピノージと、うるおいをたっぷりと湛えながら、一音一音が鋭利な刃物のように耳と心に突き刺さってくるような鮮烈な音色のアンサンブル・マテウスの最新盤はヴィヴァルディ。「NisiDominus」は、詩篇に基づくカウンターテナー(アルト)のためのソロ・カンタータ。オペラ作曲家としても名高いヴィヴァルディならではの声楽パートのドラマティックな書法、また、歌を支える弦楽オーケストラの洗練された書法、そして神に対する信仰の深さ、すべてが一体となって感動を呼び起こします。(3)のスターバト・マーテルは世に様々な録音がありますが、これは新たな名演の誕生と断言できます。ルミューの美しい声は言うまでもありませんが、カウンターテナー界の新星ジャルスキの、深く力強いパッションを内に秘めながらもまっすぐで澄んだ声が、見逃すことのできない輝きを放っています。もちろん、スピノージ率いるアンサンブル・マテウスの潤いをたっぷりと湛えた弦の音色の美しさもあますところなくとらえられた、鮮やかな録音となっています。
OP-30456[NA](2CD)
グレゴリー・ソコロフ・プレイズ・ショパン
24の前奏曲、
ピアノ・ソナタ第2番、練習曲op.25(全曲)
グリゴリー・ソコロフ(P)
完璧無比のテクニックと、聴くものの心をわしづかみにする驚異的な集中力で、根強いファンを持つソコロフのショパンの名演奏が 2 枚組1 枚価格のお買い得セットになって登場します。ソコロフは、1966 年、16 歳という若さでチャイコフスキーコンクールに優勝、 世間にその名を轟かせました。輝かしい経歴を持つにも関わらず彼の録音は極めて少なく、コンサート活動もあまり積極的には行って いません。それでも今なお人々の胸と耳に深い印象を与え続けているのです。ショパンの練習曲op.25といえば、かの難曲「木枯らし」 などピアニストにとってなかなかの難物ですが、ソコロフの「木枯らし」は聴く者に息をつく間も与えないほどパワフルかつ完璧。ソ ナタ第2 番でも、天使のような軽やかさから重々しい葬送行進曲まで、変幻自在にその姿を変えながら、底に流れるただならぬ緊張感 を常に感じさせる稀有な演奏。
OP-30457[NA]
ヴィヴァルディ:チェロのための協奏曲集vol.2
チェロ協奏曲ヘ長調RV411、
チェロ協奏曲ハ短調RV401、
チェロ協奏曲変ロ長調RV408
チェロ協奏曲ト短調RV417、
チェロ協奏曲ハ長調RV399、
チェロ協奏曲ニ長調RV403
チェロ協奏曲イ短調RV422
クリストフ・コワン(Vc)
、イル・ジャルディーノ・アルモニコ、
ジョヴァンニ・アントニーニ(指)
エンリコ・オノーフリ(コンサートマスター)
ソリストのコワンはもとより、オケ、指揮者も同じメンバーとくれば、期待しないわけにはいきません。ディスクの冒頭から、ヴィヴァルディのオペラを思わせる、華やかで軽快、さっそうとした作品が耳に飛び込んできます。特に印象的なのが、3曲目のRV408。ヴィヴァルディお得意の変ホ長調でかかれており、シンプルな旋律でありながら、実に洗練された伴奏がつけられています。ますますその芸に磨きがかかり脂の乗ったコワン、また、瑞々しい音でアンサンブルを展開するイル・ジャルディーノ・アルモニコの面々に脱帽の、胸のすくような爽快な1枚です。
OP-30461[NA]
ペルゴレージ:聖エミディオのためのミサ(ローマ・ミサ)
A. スカルラッティ:サンティッシモ・ナターレ・ミサ(クリスマス・ミサ)
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ

録音:2008年1月、ローマ
切れ味鋭い器楽アンサンブル、そして効果的に響きあう声。器楽と声楽の音色をうまくバランスをとりながらブレンドし、一枚の豪奢 なタペストリを織り上げることにかけて当代随一の指揮者、アレッサンドリーニ。彼の新譜はペルゴレージとスカルラッティのミサ曲。ペ ルゴレージのミサ曲として残されているもののうち、本人の作と断言できるのはミサ曲ニ長調とヘ長調の2作のみとされています。ここ に収められている聖エミディオのためのミサ(ヘ長調)は2つのオーケストラと合唱が活躍するミサ曲。第1曲の「キリエ」は19 小節と 大変短いながらも華やかなファンファーレ的な役割を果たす楽章となっています。超高速フーガの終曲ではコンチェルト・イタリアーノ の声楽メンバーのテクニックがひときわ輝きます。スカルラッティのミサ曲(クリスマス用)は2 つの合唱隊が効果的に用いられた華や かな作品で、1707年の作品。2つの合唱隊は重なることが殆どなく、また、器楽パートも声楽パートをなぞるだけでなく、華やかな装飾 旋律を奏でているなど、大変手の込んだ作品だけにアレッサンドリーニの統率力が光ります。  (Ki)
OP-30466[NA]
1600年イタリア、1900年アルゼンチン
ポルポラ:「ポリフェーモ」〜偉大なジュピターよ,「ヘスペリデスの園」〜私は海の只中に
ヴィヴァルディ:「ウティカのカトーネ」〜荒れ狂う海のように,「忠実なニンフ」〜言ってください,ああ
モンテヴェルディ:苦しみはとても甘く
ピアソラ:アイ短調のミロンガ
ヘンデル:「リナルド」〜泣くがままにさせてください,「時と悟りの勝利」〜神によって選ばれた天の使者よ,私の心は決して(スペイン語のカンタータ),
カッチーニ:「エウリディーチェ」〜翼を持つ愛の神よ、
グアスタヴィーノ
:鳩は間違えた
ブロスキ:私はあの船のように
パイジェッロ:「水車小屋の娘」〜私は心に感じない、
ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第5番〜アリア
ヴェロニカ・カンジェミ(S)、
ウナ・ステッラ・アンサンブル
〔ティボー・ノアリ(Vn),ニコラス・マッツォレーニ(Vn),ナディーヌ・ダヴァン(Va),フィリップ・スピノージ(G),アンヌ=ガランス・ファブル・ディト・ガルス(Vc,バスヴィオル),ニコラウ・デ・フィゲイレド(Cemb)〕
アルゼンチン出身で、いま充実真っ盛りのソプラノ、ヴェロニカ・カンジェミ。バロック音楽で高い評価を得ている彼女が、ユニークなアルバムを発表しました。基本は、カッチーニからパイジェッロまでのイタリアの作曲家の作品。そこに、ピアソラ、グアスタヴィーノ、ヴィラ=ロボスの作品を入れるというもの。これが不思議に違和感がなく楽しめてしまうのですから不思議。ヴィラ=ロボスのブラジル風バッハ第5番からの有名なアリアは、フィリップ・スピノージの編曲による室内楽編成の演奏。趣味の良い編曲で、原曲とはまた違った素敵な魅力を醸しています。 (Ki)
OP-30468[NA]
「シャコンヌ」
フレスコバルディ:パッサカリア〜トッカータ集第1巻(1637年版)より
カバリニェス:第1旋法によるパッサカリア&第4旋法によるパッサカリア
ベルナルド・ストラーチェ:シャコンヌ(チェンバロとオルガンのタブラチュアの作品の森より)
L.クープラン:シャコンヌト長調
J.K.ケルル:チャコーナ
パーセル:シャコンヌ
G.リゲティ:英国風パッサカリア
L.クープラン:パッサカイユト短調
ムッファト:パッサカリア〜「オルガン音楽の練習」より
フランソワ・ダジャンクール:シャコンヌ「ラ・ソニング」
J.K.F.フィッシャー:シャコンヌ(組曲エウテルペより)、
 パッサカリア(組曲ウラニアより)〜『音楽のパルナッソス山』より
ヘンデル:シャコンヌ
フォルクレ:ラ・ビュイソン、
 シャコンヌ―Gratieusement〜ヴィオール組曲第2番より
リナルド・アレッサンドリーニ:シャコンヌ「無分別の美」
リナルド・アレッサンドリーニ(Cemb)

録音:2008年2月
近年、ヴィヴァルディ・エディションなどでも推進力とリズムでパワフルかつ細やかな指揮ぶりのアレッサンドリーニが、久々に鍵盤ソロ作品をリリースします!テーマはシャコンヌとパッサカリア。シャコンヌというと、伝統的な定型バスが反復する上で、メロディー部が様々なかたちであらわれるというのが一般的ですが、「この伝統的なやり方に則っているのはここに収められた作品のうちフレスコバルディとストラーチェのものだけである。他の作曲家たちは、自身で定型となるモティーフを造りだしている。フランスの作品は、パッサカリアのルフランと、無数のクプレが交互に現れる反復というロンドーのエッセンスが盛り込まれている。反復というものは聴者に頭がくらくらするような喜びをもたらす。限られたモティーフの反復、さらにその反復に加速や音量の増加(アッチェレランド)が加わることにより、聴き手は目が回るようなトランス状態に陥るのだ」(ブックレットのアレッサンドリーニ自身によるコメントより)。緩急自在、隙のないテンポ設定、創造性にあふれた1枚です。 (Ki)
OP-30470
(27CD+DVD)
ヴィヴァルディ・エディション・スペシャル・ボックス

(1)「狂人を装ったオルランド」 OP-30392 (3CD)

(2)「勝利のユディータ」R 644  OP-30314 (3CD)

(3)「ティート・マンリオ」 OP-30413 (3CD)

(4)「試練の中の真実」R 739  OP-30365 (3CD)

(5)「怒れるオルランド」 OP-30393 (3CD)

(6)「アテナイデ」RV 702  OP-30438 (3CD)

(7)「ファルナーチェ」RV 711-G ※ALIA VOX音源(AV 9822)

(8)「オリンピアーデ」R 725(アレッサンドーニ新校訂版)OP-30316 (3CD)

(9)「グリゼルダ」 OP-30419 (3CD)
(1)アントーニオ・アベーテ(Bs;オルランド)、ジェンマ・ベルタニョッリ(S;エルジッラ)他
アレッサンドロ・デ・マルキ(指)アカデミア・モンティス・レガリス,トリノ歌劇場cho
(2)マグダレーナ・コジェナー(S;ユディータ) マリア・ホセ・トゥルール(Ms;オロフェルネス)
アレッサンドロ・デ・マルキ(指)アカデミア・モンティス・レガリス,
聖チェチーリア国立アカデミア室内cho
(3)ニコラ・ウリヴィエーリ(Br;ティート・マンリオ)、カリーナ・ゴーヴァン(S;マンリオ)他 
オッターヴィオ・ダントーネ(指)アカデミア・ビザンチーナ
(4)ナタリー・シュトゥッツマン(C-A;ダミラ)、サラ・ミンガルド(A;メリンド)、
ジャン=クリストフ・スピノージ(指)アンサンブル・マテウス
(5)マリー=ニコール・ルミュー(Ms;オルランド)、ジェニファー・ラーモア(Ms;アルチーナ)、
ヴェロニカ・カンヘミ(S;アンジェリカ)フィリップ・ジャルスキ(CT;ルッジェーロ)他 
ジャン=クリストフ・スピノージ(指)アンサンブル・マテウス、レゼレモンcho
(6)サンドリーヌ・ピオー(S;アテナイデ)、ポール・アグニュー(T;レオンティーノ)、
ギルメット・ロランス(Ms;プルケリア)他 
 フェデリーコ・マリア・サルデッリ(指)モード・アンティコ
(7)フリオ・ザナッシ(ファルナーチェ)、アドリアーナ・フェルナンデス(ベレニーチェ)、
サラ・ミンガルド(タミリ)他、ジョルディ・サヴァール(指)
(8)サラ・ミンガルド(C.A;クレタ王子リチダ)、ロベルタ・インヴェルニッツィ(S;メガークレー)他、
リナルド・アレッサンドリーニ(指)コンチェルト・イタリアーノ
(9)カタリーナ・カマロア(Ms)、アンケ・ヘールマン(S)、ロバート・リー(T)、
フリオ・ザナッシ(Br)他、
アレッサンドロ・デ・マルキ(指)アカデミア・モンティス・レガリス)
ナイーブが誇る人気シリーズ、ヴィヴァルディ・エディション。その中からオペラをピックアップし、未発売の「ファルナーチェ」(サ ヴァール指揮)とともにLPサイズの豪華な箱に収めたもの。クリスマスシーズンにぴったりの商品といえます。装丁も豪華、縦横は31 セ ンチ、厚さは6 センチ、重さは約4.0kgです。豪華ブックレットには、自筆譜の写真が掲載されていたり、ヴェネチアの町の写真が載っていたり、もちろん興味深い内容の文章も豊富。原語のみですがすべてのオペラのリブレットも含まれます。  (Ki)
OP-30471(3CD)[NA]
ヴィヴァルディ:歌劇「ファルナーチェ」 ジョルディ・サヴァール(指)、
ル・コンセール・デ・ナシォン、
エドゥアルド・エグエス(Lute)、
フリオ・ザナッシ(ファルナーチェBr)、
アドリアーナ・フェルナンデス(ベレニーチェS)、
サラ・ミンガルド(タミリA)、
グロリア・バンディテッリ(セリンダS,A)、
ソニア・プリナ(ポンペオMs)、
チンツィア・フォルテ(ジラーデS)、
フルヴィオ・ベッティーニ(アクィリオMs)、
サルスエラ劇場cho

録音:2001年10月26&28日マドリッド,サルスエラ劇場(ライヴ)
もともとALIA VOXからリリースされていたこの録音、このたびヴィヴァルディ・エディションに仲間入りすることとなりました。1731年成立時に含まれていたアリアや合唱曲、さらに1738年に初演された際の改変楽曲も含む、文字通りの全曲版。2001年にマドリッドでサヴァールらによって上演された際のライヴ録音。恐ろしいまでの臨場感をもつレチタティーヴォ、また、ダ・カーポ・アリアで歌手たちが見せる素晴らしい装飾など、今なお鮮烈な印象を私たちに与えてくれる名録音です。  (Ki)
OP-30472[NA]
ヘンデル:バスのためのアリア集
ヘンデル:「シローエ」、「オルランド」、
「アグリッピーナ」、「セルセ」、
「アルチーナ」、「タメルラーノ」、
カンタータ「愛の戦から逃れよ」、
カンタータ「アポッロとダフネ」からのアリア
ロレンツォ・レガッツォ(Bs)、
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ

録音:2008年3月
ソプラノやテノールに比べ、バスがアリア集になることは極めて稀。それがバロックものなら尚のこと。その状況を突き破ったのが、ヴェネツィア生まれの名バス歌手、レガッツォ。既にnaiveからヴィヴァルディのバスのためのアリア集(OP30415)が発売され賞讃されたレガッツォ、ここでも期待に違わぬ素晴らしい歌で、深々とした味わいに加え、知性的な歌と鮮やかなコロラトゥーラは最高。様々な役がいずれも強い個性を放っています。レガッツォだからこそできたヘンデルのバスのためのアリア集。   (Ki)
OP-30474[NA]
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集vol.3「Ilballo〜ザ・バレエ」
RV352イ長調、RV307ト長調、
RV268ホ長調、RV333ト短調、
RV210ニ長調、RV312ト長調、
RV350イ長調
ディエゴ・ファゾリス(指)
イ・バロッキスティ、
ドゥイリオ・M・ガルフェッティ(Vn)

録音:2007年11月、2008年1月
今回のソリストは、マンドリンも華麗に奏でるヴァイオリン弾き、ガルフェッティ。冴え渡る華やかな技巧は胸がスッとする気持ちよさです。乗りのよいリズム、そしてぶんぶんうなる低音は、ジャズかと思ってしまうほど。ヴィヴァルディ自身も気に入っていたとされるRV210(1725年頃の作)は、最近まで出版されていなかった版を採用しての演奏。強弱のコントラストが鮮やかであること、また、最後の部分にファンタジアが挿入されていることから、ここで採用された版は、オペラの幕間に演奏されたものではないかとされています。大掛かりなヘミオラのリズムや特徴的なアクセントなど、リズムの要素が非常に凝っているのが特徴で、耳に残ります。他にも、田舎のお祭り騒ぎを思わせるにぎやかなRV312など、名曲ばかり。はっとさせられる即興、見事なリズム。聴き所満載、実に楽しめる1枚となっています。録音もいつもながら瑞々しく秀逸です。   (Ki)
OP-30478[NA]
ヴィヴァルディ:オーボエ協奏曲集
RV447ハ長調、RV455ヘ長調*、
RV451ハ長調、RV463イ短調*、
RV457ヘ長調、RV453ニ長調*、
RV450ハ長調
アルフレート・ベルナルディーニ(Ob、指)
ゼフィーロ

録音:2008年、1994年*
ベルナルディーニのオーボエ・ソロによるヴィヴァルディのオーボエ協奏曲集。どの曲も、切れ味鋭い超絶技巧の見せ場満載、それでいて情感たっぷり色彩豊か。毎度ながら、ヴィヴァウルディの作品の面白さ、多様性に驚かされます。17世紀中ごろにフランスで確立された楽器、オーボエ。ヴェネツィアでオーボエに関する記述が見られる最古の資料は1692年のものだといいます。当時比較的新しい楽器だったオーボエをソロ楽器として抜擢、楽器のもつ可能性を限界まで書きつくしたヴィヴァルディの才には、驚嘆するほかありません。 (Ki)
OP-30479[NA]
モーツァルト:オペラ序曲集
「皇帝ティートの慈悲」〜序曲/行進曲、
「魔笛」〜序曲、僧侶の行進
「フィガロの結婚」〜序曲/行進曲(第3幕フィナーレ)、「コシ・ファン・トゥッテ」序曲
「ドン・ジョヴァンニ」〜序曲、
「レ・プティ・リアン」(バレエ)〜序曲
「後宮からの誘拐」序曲、「劇場支配人」序曲、
「ポントの王ミトリダーテ」〜序曲/行進曲(第1幕第10曲)
「イドメネオ」〜序曲/行進曲(第3幕第7曲)/パスピエ、「バスティアンとバスティエンヌ」〜導入
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
ノルウェー国立オペラO

録音:2008年5月
オペラの序曲は、オペラ全体への期待を高めるために様々な仕掛けがなされているもの。聴きどころのメロディーがギュギュッと詰まっていて、なおかつちょうど良い長さのものばかり。アレッサンドリーニは、古楽演奏での経験を活かしながら、モダン・オケを見事に統率。色彩豊かな音色の選び方、時にドキッとするような和音の響かせ方、効果的な強弱のつけ方、絶妙なテンポ選び。どこをとっても全く新しい序曲集となっています。  (Ki)
OP-30480[NA]
ヴィヴァルディ〜「新発見」
アリア「Se lento ancora il fulmine まだ光が遅いなら」
協奏曲ト短調RV478a(2 つのヴァイオリン、チェロ、弦と通奏低音のための)
ソナタ ト短調RV806(フラウト・ドリットと通奏低音のための)
モテット「Vos invito 私はあなたを喚ぶ」(アルト、弦と通奏低音のための)
ソナタ ニ長調RV798(ヴァイオリン、通奏低音のための)
協奏曲 ト短調(オーボエ、チェロ、弦と通奏低音のための)
アリアRV749.32「Se fide quanto belle 星よ、おまえたちが美しいのと同じくらいに誠実ならば」
ソナタ ニ長調RV810
フェデリコ・マリア・サルデッリ(指)
モード・アンティコ、ロミーナ・バッソ(Ms)
パオロ・パッラストリ(Ob)、
エンリコ・カサッツァ(Vn)、
ベッティーナ・ホフマン(Vc)

録音:2008年5月
サルデッリが2007年に発見したヴィヴァルディの作品集。サルデッリは膨大な資料にあたり、これらがヴィヴァルディの真作であるこ とを証明。新たなRV番号つきヴィヴァルディ作品の誕生、そして録音のはこびと相成りました。サルデッリは、これらの作品は、ヴィヴァ ルディの未発掘作品群の氷山の一角に過ぎず、いたるところにまだまだ解明されるべき資料が散在していると言っています。この録音の目玉のひとつであるモテットは、アッシジの図書館にのこされていた楽譜のもので、ヴィヴァルディ自身も1712、1713 年に 演奏したもの。超絶技巧のパッセージが散りばめられた楽章、しっとりとしたレチタティーヴォとアリアをはさみ、最後は極端に音域の 広い「アレルヤ」で華やかに幕を閉じます。ほかにもヴィヴァルディ・ファンならずとも興味をそそられる作品ばかり。ヴィヴァルディ のさらなる作品発掘に期待したいところです。  (Ki)
OP-30483[NA]
ヘンデル:オペラの二重唱集
「オルランド」、「ラダミスト」、「フラーヴィオ」、「タメルラーノ」、「エツィオ」、「リナルド」、「アレッサンドロ」、「アマディージ」、「オットーネ」、からの二重唱,アリア、ほか
サンドリーヌ・ピオー(S)、
サラ・ミンガルド(Ms)、
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ
バロック音楽界の二大女声スター、ピオーとミンガルドが共演したCD。歌うは全てヘンデルの二重唱とアリア。二人の歌が絡むと、ヘンデルの音楽の愉悦がグッと増します。ゆったりした曲の情感に浸るも良し、急速な曲のスリルに興奮するもよし。しかも伴奏はアレッサンドリーニ!初夏のイタリアの風を思わせるようなサラリとした風合いのヘンデルが、二人の歌をさらに引き立てています。   (Ki)
OP-30484[NA]
サンドリーヌ・ピオー/ヘンデル:アリア集
アリア「開くことだ地獄の門よ」(オラトリオ「復活」HWV47より)
アリア「いかなる苦難も音楽を高めることも鎮めることもできない」(聖チェチーリアの祝日のための頌歌HWV76より)
アリア「おお、この憎むべき光から私を」、
アッコンパニャート:「私の魂を慰めてください」、
アリア「私を平和なる海岸へと連れて行ってください」(アレクサンダー・バルスHWV65より)
ラルゴ(合奏協奏曲変ロ長調op.3-2HWV313より)
「シオンの娘よ、大いに喜べ」(オラトリオ「メサイア」より)
二重唱「As steals the morn upon the night*」、「金色の翼に乗って」、
アリア「スウィート・バード」(「陽気な人、憂鬱な人、中庸な人」HWV55より)
レチタティーヴォ「汝輝かしき太陽!」、
アリア「私の苦悩と同じくらい深い暗闇」(「テオドーラ」HWV67より)
「輝けるセラフィムを」(「サムソン」HWV57より)
レチタティーヴォ「汝はツァフェナトではないか?」
アリア「預言者の言葉が私の胸を狂喜させる」(「ヨセフとその兄弟」HWV59より)
’Pure del cielo ’、’Tu del Ciel ministro eletto ’(「時と真理の勝利」HWV46aより)
サンドリーヌ・ピオー(S)
トピ・レーティプー(T)*
ステファノ・モンタナーリ(指)
アカデミア・ビザンチーナ

録音:2008年11月
ヘンデルの教会音楽から、ピオー自身の選曲による珠玉のアリア集。ピオーの声は、まるで天使のように天と私たちの間を自在に行き来します。「天からきこえる声は、鳥や天使が飛び交う遠く高い空を連想させます。空高いところにある世界の純粋さは、私たちに、人間であるがゆえの不完全性を束の間、忘れさせてくれます。(中略)美は、儚いものです。しかし、美は、音楽という芸術に姿を変え、私たちの眼前に姿を表してくれます。ヘンデルが残してくれたたくさんの素晴らしい作品を通して、我々は、自身が歩むべき道、生きる意味といった問題に対する天からの声(答)を聴くことができます。(ピオーの言葉)」。宗教アリア集という枠を超え、天と地、天と我々を結んでくれるかのような美しい1枚。 (Ki)
OP-30485[NA]
ヴィヴァルディ:色は紅(聖歌序唱)、
グローリアニ長調RV589
グローリアニ長調RV588
サラ・ミンガルド(コントラルト)
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ(合唱&管弦楽)

録音:2009年3月
「今もっとも脂がのった歌手」と世界中で絶賛されているコントラルト、ミンガルドをソリストに迎えた最高の布陣です。華やかなグローリア(RV589)と、これより何年か前に書かれたいわば初稿にあたるグローリア(RV588)を収録。録音の少ない「色は紅」が導入として収録されているのも、心憎い選曲です。ヴィヴァルディが、華やかな劇場型作風と敬虔なポリフォニーの作風、両方を自在に操ることができた、偉大な作曲家であったことを改めて認識できる1枚です。
「私がヴィヴァルディのグローリアを2バージョン録音しようと決めたのは、RV589は有名なのに、RV588はあまり知られていないこと、さらに、二つの作品の性格が大きく違うからです。初版(588)ではポリフォニックな書法が目立ち、第2版(589)ではより劇場型に書かれており、モダンです。最終楽曲のフーガはもともとはルッジェーリという作曲家のもので、この2バージョンでヴィヴァルディがどう料理しているか、注目に値するでしょう。」(アレッサンドリーニの言葉の抄訳) (Ki)
OP-30492[NA](3CD)
ヴィヴァルディ:歌劇「エジプトの戦場のアルミーダ」 サラ・ミンガルド(Aアルミーダ) 
フリオ・ザナージ(Brカリッフォ) 
モニカ・バチェッリ(Msオズミーラ)
ラッファエッラ・ミラネージ(Sエルミーニャ)
マリーナ・コンパラート(Msエミレーノ)
ロミーナ・バッソ(Msアドラスト)
マーティン・オロ(CTティザフェルノ)
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ

録音:2009年
「エジプトの戦場のアルミーダ」は、1718年2月にヴェネツィアで初演されたオペラ。トルクァート・タッソの『解放されたエルサレム』で有名な魔女アルミーダが、リナルド誘惑に失敗した後の物語といったもの。リナルドに復讐する勇士たちを募るため、アルミーダはイスラム軍勢のエジプト王カリッフォのもとにやって来る。アドラストとティザフェルノが彼女の魅力に捕らえられる。アンティオキアの王女エルミーニャは将軍エミレーノから求愛されているが、彼女はこれを拒んでいる。一方カリッフォの姪オズミーラはアドラストを愛しており、彼が魔女に夢中になってことに苦しむ。アルミーダはエミレーノも誘惑しようとするが、彼が拒絶するので怒る。アルミーダは、エルミーニャの手紙を利用してエミレーノをおびき寄せ、カリッフォに彼がアルミーダを誘惑したと思わせて罠に嵌める。その上で都合の悪いエルミーニャを男装させ追い出す。さらにアルミーダを巡って張り合うアドラストとティザフェルノを決闘させることにする。エミレーノの処刑が決まるが、しかしさ迷っていたエルミーニャが見つかり、アルミーダの与えた衣装を来ていたことからアルミーダの企みが露見。最後は一同が許されて幕となる。「エジプトの戦場のアルミーダ」は、1710年代のヴィヴァルディのオペラの中でも特に人気が高かったもので、初演からおよそ20年後の1738年にも再演されているほど。しかし残念なことに第2幕が失われてしまい、残された音楽は傑作だったにもかかわらず上演ができませんでした。今回、ヴィヴァルディ研究の第一人者フレデリック・ドゥラメアの助言を得てアレッサンドリーニが第2幕にヴィヴァルディの既存の音楽を当て嵌め、全曲を演奏可能にしました。2009年10月のパリとウィーンでの二度の上演を踏まえての録音は万全。タイトルロールには古楽界の名コントラルト、ミンガルドを配し、さらにバチェッリ、コンパラート、バッソと優秀なメッゾがずらり。近年活躍を広げているソプラノのミラネージ、ベテランのバス、ザナージと完璧なキャスト。仏英伊独語による136ページのブックレット付き。ついに甦ったヴィヴァルディのオペラをたっぷり楽しみましょう! (Ki)
naiveのサイトで試聴ができます。
YouTubeで録音風景とインタビューがご覧いただけます。
OP-30493(2CD)
ヴィヴァルディ:歌劇「離宮のオットーネ」 ソーニャ・プリーナ(Aオットーネ)
ヴェロニカ・カンジェミ(Sクレオニッラ)
ユリア・レージネヴァ(Msカイオ)
トピ・レーティプー(Tデチオ)
ロベルタ・インヴェルニッツィ(Aトゥッリア)
ジョヴァンニ・アントニーニ(指)イル・ジャルディーノ・アルモニコ

録音:2010年5,6月,バリャドリッド
登場人物は5人だけ、時間2時間半程度という比較的小規模なオペラながら、ヴィヴァルディの筆が冴えて初演は大成功。今回の新録音は実に超豪華キャスト。オットーネはソーニャ・プリーナ、クレオニッラにカンジェミ、トゥッリアにインヴェルニッツィと、バロック音楽のスター女声歌手を三人も投入。注目すべきはカイオを歌うレジネーヴァ。1989年、サハリン南部のユジノサハリンスクという北海道の近くで生まれたソプラノ。まだ20歳という若さながら、ミンコフスキのバッハのロ短調ミサにも起用された逸材。さらにデチオを歌うレーティプーは、モーツァルト・テノールとしてザルツブルク音楽祭でも活躍する若いテノール。そしてアントニーニ率いるイル・ジャルディーノ・アルモニコとあれば、これが名演にならないはずがありません。2010年5月に、クラカウ、ロンドン、カステリョンでの演奏会形式上演を踏まえての録音で、万全のできばえです。
■簡単なあらすじ
第1幕
 ローマ皇帝オットーネの離宮。クレオニッラは、ローマ皇帝オットーネから愛されているものの、カイオと恋仲で、しかも最近新たに仕えた小姓のオスティーリョに心を移りしている。それでもクレオニッラは、なかなか離宮まで来ないオットーネに小言を言うなど、皇帝をうまくあしらっている。カイオにはかつてトゥッリアという許婚がいたのだが、実はオスティーリョこそカイオに近づくためトゥッリアが変装した姿なのだ。オットーネが不在がちのローマでは皇帝への不満がくすぶっており、忠臣デチオがたびたび諫言するも、オットーネは一向に気にしない。一方、クレオニッラがオスティーリョに急接近していることにカイオは激しく嫉妬する。
第2幕
 トゥッリアは愛と怒りの板挟みにあっている。心変わりしたクレオニッラに対して、カイオは気持ちを綴った手紙を渡す。その手紙をオットーネが読んでしまうが、これはカイオからトゥッリア宛ての手紙とごまかす。オットーネに呼び出されたカイオは、コロッと騙されている皇帝の姿を見て、クレオニッラのやり口に感心する。一方トゥッリアは愛の神に祈る。
第3幕
 再三のデチオの警告にも、オットーネは政務に戻ろうとしない。オスティーリョに愛を語るクレオニッラの姿に乱心したカイオは、オスティーリョを短剣で襲おうとする。それを止めたオットーネだったが、カイオから、クレオニッラとオスティーリョがキスしていたと聞き、殺害を命じる。するとトゥッリアが正体を明かし、原因はカイオだと非難する。皇帝としての威厳を取り戻したオットーネは、トゥッリアとカイオを結婚させ、クレオニッラに許しを求める。一同の喜びで幕となる。
OP-30494(4CD)
ソコロフ&オレイニチャク、ショパン BOX
ピアノ・ソナタ第2番*
12の練習曲 Op.25*
24の前奏曲 Op.28*
23のマズルカ集#/9つのポロネーズ集#
グリゴリー・ソコロフ(P)*
ヤーヌシュ・オレイニチャク(P)#
OP-30496[NA]
ヴィヴァルディ:ファゴット協奏曲集vol.1
ト長調RV493、ト短調RV495、
ハ長調RV477、ヘ長調RV488、
変ロ長調RV503、ハ長調RV471、
ホ短調RV484
セルジョ・アッゾリーニ(Fg)
ラウラ・ソアーヴェ・クレモナ

録音:2009年11、12月
ファゴット奏者たちに頻繁に取り上げられる名曲RV484も、バロック楽器によるこれだけの充実の演奏で聴くと、新たな魅力満載です!ヴィヴァルディ・エディション第45弾は、ヴィヴァルディのファゴット協奏曲集。ヴィヴァルディは、1721年代から死の年1741年までに、39曲(うち2曲は未完成)ものファゴット協奏曲を作曲しました。バロック時代に書かれたファゴット協奏曲は、ボワモルティエによるものが少し、他の作曲家によるものもごくわずか。時代を下っても、モーツァルトやフンメルがファゴット協奏曲を書いてはいますが、それも数えるほどです。ヴィヴァルディの全作品をみわたしても、ひとつの楽器のために30曲以上の協奏曲を書いたものは比較的珍しく、いかにヴィヴァルディがこの楽器にいれこんでいるかがわかります。ヴィヴァルディが若い頃のイタリアでは、ファゴットは、フルートやオーボエのパートをなぞるくらいでした。ヴィヴァルディは、1720年前後にフランスやヨーロッパ北部の音楽家たちと交流の機会があり、当時最先端のファゴット製作を目の当たりにし、創作意欲が多いに刺激されたと考えられます。
RV493は、ヴィヴァルディお好みの調性ト短調で書かれており、充実した和声が魅力。RV477は、のんびりとした雰囲気の中始まりますが、ファゴット・パートは超絶技巧の連続。ヴィヴァルディという人は、どんな楽器に対しても、その可能性を存分に引き出すようなパッセージを書く天才だったのだとあらためて実感させられます。アッゾリーニは、1967年生まれの当代きってのファゴット名人。バーゼル音楽院にて教鞭をとっています。 (Ki)
OP-30504
ヴィヴァルディ:テノールの為のアリア集
「ティート・マンリオ」/「アルジルダ」
「勝利した貞節」/「ティグラーネ」
「ダリオの戴冠」/「試練の中の真実」
「テンペのドリッラ」/「ファルナーチェ」
「バヤゼット」からのアリア(全18曲)
協奏曲 RV110
トピ・レーティプー(T)
ディエゴ・ファゾリス(指)
イ・バロッキスティ

録音:2010年4月、5月、ルガーノ
OP-30505[NA]
モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り(6声)
ベンチーニ(c.1675?-1755):マニフィカト(8声)
メラーニ(1639-1703):サルヴェ・レジーナ(9声)
パードレ・アントニオ・ソレル(1729-1783):マニフィカト(8声)
A.スカルラッティ:サルヴェ・レジーナ(4声)
カリッシミ(1605-1674):マニフィカト(8声)
ストラヴィンスキー:アヴェ・マリア(4声)
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ
ウーゴ・ディ・ジョヴァンニ、
フランコ・パヴァン(テオルボ)
フランチェスコ・モイ(Org)

録音:2010年6月
聖母マリアを讃えるラテン語のテキストには様々な作曲家が様々な編成で曲を書きました。ここに集められたのは、17世紀から20世紀にかけて生まれた、声を中心とした作品たち。鬼才アレッサンドリーニが指揮、そして、輝かしい声で超絶技巧の装飾も難なくこなしてしまう兵揃いのコンチェルト・イタリアーノによる演奏ということで期待が高まります。オラトリオの礎を築いたともいわれる巨匠カリッシミの充実の二重合唱(8声)によるマニフィカトは見事。メラーニのサルヴェ・レジーナではソプラノ・ソロが活躍します。スペインの巨匠ソレルのストラヴィンスキーは最初(1934年)ロシア語による「アヴェ・マリア」を作曲しましたが、その後(1949年完成)ラテン語による歌詞に変え、作品にも手を加えました。一聴するとシンプルな美しい作品ですが、旋律的にもハーモニー的にも熟考されており、ストラヴィンスキーの技が光っています。アレッサンドリーニ率いる声楽家グループ、コンチェルト・イタリアーノの妙技を存分に堪能できる1枚です。 (Ki)
OP-30506(3CD)
ヴィヴァルディ・エディション〜オペラ・ハイライト・スペシャルBOX

[CD1]ヴィヴァルディ:オラトリオ「勝利のユディータ」R644

[CD2]ヴィヴァルディ:オリンピアーデRV725(抜粋)

[CD3]ヴィヴァルディ:試練の中の真実RV739(抜粋)
[CD1]
マグダレーナ・コジェナー(ユディータ;S)ほか
アレッサンドロ・デ・マルキ(指)ア
カデミア・モンティス・レガリス、
聖チェチーリア国立アカデミア室内cho

[CD2]
サラ・ミンガルド(A、クレタ王子リチダ)ほか
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ

[CD3]
ナタリー・シュトゥッツマン(コントラルト、ダミラ)、
サラ・ミンガルド(A、メリンド)ほか
ジャン=クリストフ・スピノージ(指)
アンサンブル・マテウス
ヴィヴァルディ・エディションハイライト(OP30450,30451,30452)のお買い得ボックス化。
OP-30507[NA](3CD)
ペルゴレージ/スペシャル・ボックス

[CD1]
ペルゴレージ:スターバト・マーテル
A.スカルラッティ:スターバト・マーテル

[CD2]
ペルゴレージ:サルヴェ・レジーナ.イ短調,ソナタ変ロ長調,サルヴェ・レジーナ.ハ短調,ソナタ.ト長調
レオ(1694-1744):サルヴェ・レジーナ.ヘ長調

[CD3]
ペルゴレージ:聖エミディオのためのミサ(ローマ・ミサ)(1734年)
A.スカルラッティ:サンティッシモ・ナターレ・ミサ(クリスマス・ミサ)(1707年)
[CD1]
ジェンマ・ベルタニョッリ(S)
サラ・ミンガルド(A)
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ
録音:1998年1月

[CD2]
ファビオ・ビオンディ(Vn,指)、
バルバラ・シュリック(S)
エウローパ・ガランテ

[CD3]
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ
録音:2008年1月
2010年はペルゴレージ生誕300年にあたります。これを記念して、ナイーブレーベルより、珠玉の3タイトルがセットになって1枚価格で登場。[CD1]のスターバト・マーテルでは、アレッサンドリーニは弦5人+アルチリュート、オルガンの系7人だけという最少編成で演奏。この切り詰められた状態によって導き出される、作品に込められた真摯な思いに胸を打たれます。他にもビオンディによる名演も含まれた大変お買い得なセットとなっています。
OP-30508[NA]
ヴィヴァルディ:オペラ、宗教作品のアリア集 サンドリーヌ・ピオー(S)
アレッサンドリーニ、ビオンディら多数共演者
吉田秀和氏も「鈴を転がすような声」と絶賛、近年オペラにソロに、活躍目覚ましいサンドリーヌ・ピオー。ナイーブのヴィヴァルディ・エディションに録音したオペラや宗教曲のアリアをまとめたもの。彼女の自在なテクニック、可憐にして華麗、そして深い表現を併せ持つ魅惑の歌声を堪能できる1枚です。 (Ki)
OP-30509(4CD)
バッハ名作集
[CD1]
バッハ:カンタータ集第2巻(E8544--廃盤)
カンタータ「われはよき羊飼いなり」BWV85,
「彼は羊らの名を呼びたもう」BWV175,
「彼らは汝らを追放せん」BWV183,
「わが心は血にまみれ」BWV199

[CD2]J
バッハ:カンタータ集第3巻(E8555--廃盤)
カンタータ「わがもとにとどまれ、はや夕べとなれば」BWV6,
「イエスよ、いまぞたたえられん」BWV41,
「かくのごとく神は世を愛したまえり」BWV68

[CD3]
バッハ:カンタータ集(E8893--廃盤)
カンタータ「装いせよ、おお、わが魂よ」BWV180,
「われは生きて汝をこがれ求む」BWV49,
「備えて怠るな、わが霊よ」BWV115

[CD4]
バッハ:アリア集(AM198)
「笑いはわれらの口に満ち」BWV110,
ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ第2番ニ長調BWV1028,
「泣き、嘆き、憂い、怯え」BWV12,
トリオ・ソナタ第6番ト長調BWV530,
「ものみな汝を待てり」BWV187,
イタリア協奏曲ヘ長調BWV971,
「われらと共に留まりたまえ」BWV6
バッハ名作集
[CD1]
バルバラ・シュリック(S) 
アンドレアス・ショル(C-T) 
クリストフ・プレガルディエン(T) 
ゴットホルト・シュワルツ(Bs)
クリストフ・コワン(指, ピッコロVc)
アンサンブル・バロック・ド・リモージュ,
コンチェルト・ヴォカーレ・デ・ライプツィヒ

[CD2]
バルバラ・シュリック(S) 
アンドレアス・ショル(C-T) 
クリストフ・プレガルディエン(T) 
ゴットホルト・シュワルツ(Bs)
クリストフ・コワン(指,ピッコロVc) 
アンサンブル・バロック・ド・リモージュ,
アクサンチュス室内Cho.
[CD3]
バーバラ・シュリック(S) 
アンドレアス・ショル(A) 
クリストフ・プレガルディエン(T) 
ゴットホルト・シュヴァルツ(Bs)
 クリストフ・コワン(ピッコロVc/指)
コンチェルト・ヴォカーレ・デ・ライプツィヒ,
アンサンブル・バロック・デ・リモージュ
[CD4]
アンサンブル・アマリリス
【エロイーズ・ガイヤール(リコーダー,Ob) 
ヴィオレンヌ・コシャール(Cemb,Org)
オフェリー・ガイヤール(Vc)】
コルマール青少年聖歌隊
アストレ・レーベルから発売されていたバッハの名盤を集めたボックス。豪華ソリスト、そしてコワンのチェロと指揮がほっとする響きを醸し出します。
OP-30510(4CD)
ヘンデル:オペラ・アリア、オラトリオ、カンタータBOX
(1)ヘンデル:オラトリオ「時と悟りの勝利」

(2)ヘンデル:オペラ・アリアとカンタータ集

(3)ヘンデル:アリア集
「シピオーネ」「オルランド」「ジューリオ・チェーザレ」「パルテノーペ」「アマディージ」「アレッサンドロ」「ロデリンダ」「ファラモンド」「タメルラーノ」「デイダミア」「クレタのアリアンナ」からのアリア
(1)デボラ・ヨーク(S)、
ジェンマ・ベルタニョーリ(S)、
サラ・ミンガルド(A)、ニコラス・シアーズ(T)、
リナルド・アレッサンドリーニ(指、Cemb)
コンチェルト・イタリアーノ

(2)マリア・バーヨ(S)
スキップ・センペ(指)
カプリッチョ・ストラヴァガンテ

(3)サンドリーヌ・ピオー(S) クリストフ・ルセ(指)レ・タラン・リリク
OP-30440(2CD)E8674、E8894のボックス化。ピオー、バーヨらの美声をとことん楽しめるセットです。
OP-30511(4CD)
モンテヴェルディ:マドリガーレ集
[CD1]第2巻(OP-30487)
[CD2]第4巻(OP-3081)
[CD3]第5巻(OP-30166)
[CD4]第8巻「戦と愛のマドリガーレ集」(1638)第1集(OP-30465)
アレッサンドリーニ、
コンチェルト・イタリアーノ
アマリッリが入った第5巻など充実の4枚組。バロック・ヴォイスシリーズからのボックス化です。

OP-30512(4CD)
ヴィヴァルディ:宗教音楽集
[CD1]グローリアニ長調R589,
協奏曲ニ短調R128,
マニフィカトR611(ヴェネツィア版),
2本のトランペットとオーボエの協奏曲ニ長調R781(旧563)
[OP-30448]

[CD2]協奏曲ハ長調「聖ラウレンティウスの祝日のために」R556
モテット.ヘ長調「明るく輝く星」R625
ヴァイオリン,チェロとオルガンのための協奏曲ハ長調R554a
葬送協奏曲変ロ長調R579
セクエンツィア ヘ短調
「スターバト・マーテル」R621
協奏曲変ホ長調「聖墓に寄せるソナタ」R130
[OP-30488]

[CD3]モテット「草原にて歌え」R.623,
モテット「汝ら不屈に戦うべし」R.628,
モテット「闇の恐怖の長い苦しみ」R.629,
モテット「まことの安らぎはこの世にはなく」R.630,
モテット「おお天にても地にても清きもの」R.631,
モテット「あなたがたの聖なる元首に」R.633
[OP-30501]

[CD4]協奏曲ハ長調「フランス風」R117、
カンタータ「愛よ、お前の勝ちだ」R683、
チェロ協奏曲イ短調R422、協奏曲(シンフォニア)ホ短調R134、
カンタータ「やめてくれもうやめてくれ」R684、
ヴァイオリン協奏曲ニ短調R249(ヴァイオリン協奏曲集「ラ・ストラヴァガンツァ」Op.4より第8曲)、
協奏曲ト長調「田園風」R151
[OP-30447]
[CD1]
リナルド・アレッサンドリーニ(Cemb&指)
デボラ・ヨーク、パトリツィア・ビッチーレ(S)
サラ・ミンガルド(A)、アンドレア・ミオ(Ob)
ガブリエーレ・カッソーネ(Tp) 
コンチェルト・イタリアーノ&アカデミア(合唱団)
[OP-30448]

[CD2]
リナルド・アレッサンドリーニ(指,Cemb,Org)
サラ・ミンガルド(C-A)、
コンチェルト・イタリアーノ
[OP-30488]

[CD3]
アレッサンドロ・デ・マルキ(指) 
アンケ・ヘルマン(S)、
ラウラ・ポルヴェレッリ(Ms) 
アカデミア・モンティス・レガリス
[OP-30501]

[CD4]
リナルド・アレッサンドリーニ(Cemb&指)
サラ・ミンガルド(C-A)
コンチェルト・イタリアーノ
[OP-30447]
バロック・ヴォイス・シリーズで再発されたヴィヴァルディの宗教音楽作品集をまとめたボックスセット。
OP-30515[NA](4CD)
ヴィヴァルディ/スピノージ・スペシャル・ボックス
[CD1](OP30453)
主が家を建てられるのでなければ(NisiDominnus)RV608
十字架にはりつけつけられ(Crucifixus)〜クレド ト長調RV592より
スターバト・マーテルRV621

[CD2](OP30371)
リコーダー協奏曲集〜夜 
フルート協奏曲Op.10より(第1曲へ長調「海の嵐」R433,第2曲ト短調「夜」
R439,第3曲ニ長調「ごしきひわ」R428),リコーダー協奏曲ハ短調R441,フラウティーノ協奏曲ト長調R443,
フラウティーノ協奏曲ト長調R312

[CD3]
「怒れるオルランド」(ハイライト)

[CD4]
ヴィヴァルディ:歌劇「忠実な(貞節な)ニンファ」RV714
[CD1]
ジャン=クリストフ・スピノージ(指)アンサンブル・マテウス,
フィリップ・ジャルスキ(C.T)
マリー=ニコル・ルミュー(A)
録音:2007年7月
[CD2]
セバスチャン・マルク(BFl)
ジャン=クリストフ・スピノージ(指,Vn)
アンサンブル・マテウス
録音:2000、2001年
[CD3]
マリー=ニコル・ルミュー(Msオルランド)
ジェニファー・ラーモア(Msアルチーナ)
ヴェロニカ・カンヘミ(Sアンジェリカ)
フィリップ・ジャルスキ(CTルッジェーロ)
ロレンツォ・レガッツォ(Bsアストルフォ)
アン・ハレンベルク(ブラダマンテ)他,
ジャン=クリストフ・スピノージ(指)
アンサンブル・マテウス,
レゼレモンcho
[CD4]
サンドリーヌ・ピオー(S,リコリ)
ヴェロニカ・カンヘミ(S,モラスト)
マリー=ニコル・ルミュー(コントラルト、エルピーナ)
ロレンツォ・レガッツォ(B、オラールト)フィリップ・ジャルスキ(カウンターテナー、オズミーノ)
トピ・レーティプー(T、ナレーテ)
サラ・ミンガルド(コントラルト、ジュノーネ)
クリスティアン・セン(バス=バリトン、エオーロ)
ジャン=クリストフ・スピノージ(指)
アンサンブル・マテウス,
録音:2008年4、5月
ヴィヴァルディの縦ノリのリズムを鮮やかに聴かせるスピノージのボックスセット。
OP-30516[NA](4CD)
ヴィヴァルディ/アレッサンドリーニ・スペシャル・ボックス
[CD1](OP30397)
聖母被昇天のための晩祷〜ハイライト(アレッサンドリーニによる再現版)

[CD2](OP30377)
弦楽のための協奏曲集(全12曲)
協奏曲イ長調RV159,ト短調RV153,
ニ長調RV121,ニ短調RV129,
ト短調RV154,ハ長調RV115,
ヘ短調RV143,ヘ長調RV141,
ハ短調RV120,ト短調RV156,
イ長調RV158,ニ長調RV123

[CD3]
グローリアRV589、グローリアRV588、
深紅色で描かれた女RV642

[CD4](OP30451)
オリンピアーデRV725(抜粋)
[CD1](この盤のみSACDハイブリッド)
ジェンマ・ベルタニョッリ(S) 
ロベルタ・インヴェルニッツィ(S) 
アンナ・シンボリ(A) 
サラ・ミンガルド(C.A)
ジャンルカ・フェッラリーニ(T) 
マッテオ・ベッロット(Br) 
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ
録音:2003年7月

[CD2]
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ
録音:2003年2月

[CD3]
リナルド・アレッサンドリーニ(Cemb&指)
デボラ・ヨーク、
パトリツィア・ビッチーレ(S)
サラ・ミンガルド(A)、
アンドレア・ミオ(Ob) 
ガブリエーレ・カッソーネ(Tp)
コンチェルト・イタリアーノ&アカデミア(cho)
録音:2009年3月

[CD4]
サラ・ミンガルド(A、クレタ王子リチダ)ほか
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ
レッサンドリーニ率いるコンチェルト・イタリアーノの声の妙技、そして弦楽の協奏曲集はその一糸乱れぬ完璧なアンサンブルに圧倒されどおし! (Ki)
OP-30517[NA](4CD)
ヴィヴァルディ/ビオンディ&エウローパ・ガランテ〜スペシャル・ボックス
[CD1](OP569120)
協奏曲集「四季」

[CD2](OP3086)
ヴァイオリン協奏曲集〜ヴァイオリン協奏曲ホ短調R281,
協奏曲ホ短調R133,
チェロ協奏曲ニ短調R407,
ヴァイオリンとオルガンの協奏曲ニ短調R541,
ヴァイオリン協奏曲ヘ長調「聖ロレンツォの祝日のために」R286,
2挺のヴァイオリンのための協奏曲ニ長調R511,
2挺のチェロのための協奏曲ト短調R531

[CD3](OP309004
弦楽のための協奏曲集〜ヴァイオリン協奏曲ハ短調R761,
弦楽と通奏低音のための協奏曲ニ短調「マドリガル風」R129,
2挺のヴァイオリンのための協奏曲ト短調R517,
ヴァイオリンとチェロの協奏曲変ロ長調R547,
ヴァイオリン協奏曲ハ短調R202(Op.11−5),
弦楽と通奏低音のための協奏曲変ホ長調「聖なる墓にて」R130,
弦楽と通奏低音のためのシンフォニアロ短調「聖なる墓にて(聖墓のそばで)」R169

[CD4](OP30154
ドレスデン・ソナタ集〜ヴァイオリン・ソナタト短調R26,
変ロ長調R34,ハ短調R5,ニ短調R15,
ト短調R28/サラバンドハ長調
[CD1]
録音:1991年

[CD2]
ビオンディ(Vn&指)、
エウローパ・ガランテ、
アレッサンドリーニ(Org)
録音:1993年4月

[CD3](現状入手不可商品)
ファビオ・ビオンディ(Vn) 
エウローパ・ガランテ

[CD4](現状入手不可商品)
ファビオ・ビオンディ(Vn)
マウリツィオ・ナッデオ(Vc)
リナルド・アレッサンドリーニ(Cemb)
録音:1995年11月
ビオンディによるヴィヴァルディ作品の名録音集。単独盤では現在廃盤になってしまっているものも含まれており、ビオンディ発掘、ヴィヴァルディの魅力発掘、お買い得価格のセットです。Disc3の協奏曲集は長らく廃盤扱いとなっていたもの。「聖なる墓にて」の繊細な響き、沁みる音楽をご堪能下さい。 (Ki)
OP-30518[NA]
ヴィヴァルディ:ファゴット協奏曲集vol.2
ファゴット協奏曲イ短調RV499、
ハ長調RV472、ヘ長調RV490、
ト短調RV496、変ロ長調RV504、
変ホ長調RV504、ハ長調RV470
セルジョ・アッツォリーニ(Fg)
ラウラ・ソアーヴェ・クレモナ

録音:2011年4月、ブレシア(イタリア)
ヴィヴァルディのファゴット協奏曲集vol.1(OP30496)で好評を博したアッツォリーニ(アッゾリーニ)が、ついに待望の第2弾をリリース!ヴィヴァルディは数多くの協奏曲を残した作曲家として有名ですが、ヴァイオリン以外の独奏楽器のための協奏曲として最も多く作曲されたのがファゴット協奏曲。未完も含め、その数は39曲にも及びます。今回はそこから7曲が収録されています。バロック期において作曲されることの少なかったファゴットに対し、果敢に作曲を試みたヴィヴァルディ。ヴィヴァルディ渾身のファゴット協奏曲集に、現代曲から古楽に至るまで幅広いレパートリーを持つ稀代のファゴット奏者アッツォリーニが再び挑みます。前回の協奏曲集vol.1と共にお勧めする注目のCDです! (Ki)
OP-30535[NA]
ヴィヴァルディ:室内ソナタ集Op.1
第12番ニ短調「ラ・フォリア」RV63
第9番イ長調RV75
第1番ト短調RV73
第11番ロ短調RV79
第8番ニ短調RV64
第4番ホ長調RV66
第3番ハ長調RV61
第7番変ホ長調RV65 
第10番変ロ長調RV78
レストラヴァガンテ
【ステファノ・モンタナーリ(Vn)、
テファノ・ロッシ(Vn)、
フランチェスコ・ガッリジョーニ(Vc)、
マウリツィオ・サレルノ(Cemb)】、
フランコ・パヴァン(テオルボ)、
ピエトロ・パスキーニ(Org)

録音:2010年11月、ジャルディーノ・スタジオ(イタリア)
naiveの人気シリーズ、ヴィヴァルディ・エディション待望の新譜!このシリーズからは既に40タイトル以上のCDがリリースされておりますが、室内協奏曲ジャンルとしてはラストレの協奏曲&カンタータ集(OP30381)に続いて本CDが5枚目となります。今回収録されているのはヴィヴァルディの室内ソナタ集op.1。全12曲から8曲を抜粋、収録されています。心地よい舞曲のリズムに乗せて、ヴィヴァルディならではの清廉かつ優美な音楽を堪能できます。演奏を担当するのはイタリア古楽界を代表する名手達からなるレストラヴァガンテ。透明感ある音色と活気あふれる清々しい演奏で高い評価を得ている古楽器演奏団体です。1stヴァイオリンを担当するのはバロック・ヴァイオリン界を代表する名手ステファノ・モンタナーリ!近年は指揮者としても注目を集めるモンタナーリですが、本CDでは持ち味の艶のある音色と溌溂とした発音で魅せてくれます。モンタナーリがコンサートマスターを務めるアカデミア・ビザンティーナで活躍するヴァイオリニスト、ロッシとの息の合った掛け合いは圧巻。繊細かつ大胆、優美かつ快活な魅力あふれるアンサンブルを堪能できます! (Ki)

OP-30561(6CD)
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集ボックス
[CD1]OP 30363
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集「四季」
(1)「春」R269 (2)「夏」R315 (3)「秋」R293 (4)「冬」R297
[CD2]OP 30417
ヴァイオリン協奏曲集第1集
ヴァイオリン協奏曲ニ長調 RV208「モグール」,
ヴァイオリン協奏曲ト短調 RV332,
ヴァイオリン協奏曲ニ長調 RV234「不安」,
ヴァイオリン協奏曲ハ短調 RV199「疑い」,
ヴァイオリン協奏曲変ロ長調 RV362 「狩」,
ヴァイオリン協奏曲ホ長調 RV270「休息」
[CD3]OP 30427
ヴァイオリン協奏曲集第2集
協奏曲RV232ニ長調,RV264ホ長調,
RV325ト短調,RV353イ長調,
RV243ニ長調「senza cantin」,
RV368変ロ長調
[CD4]OP 30474
ヴァイオリン協奏曲集第3集「Il ballo〜ザ・バレエ」
(1)RV 352イ長調 (2)RV 307ト長調 
(3)RV 268ホ長調 (4)RV 333ト短調 
(5)RV 210ニ長調 (6)RV 312ト長調 
(7)RV 350イ長調
[CD5]OP 30533
ヴァイオリン協奏曲集第4集 「L'imperatore〜皇帝」
(1)ト短調RV 331 (2)ハ長調 RV 171 
(3)ヴァイオリン協奏曲集「ラ・チェトラ」〜第12番 ロ短調 RV 391 op.9-12
(4)ホ長調「恋人」 RV 271 (5)ト短調 RV 327
(6)ホ長調 RV 263a
(7)ハ長調 RV 181(第3楽章は「ラ・チェトラ」第1番 RV 181aを使用)
[CD6]OP 30538
ヴァイオリン協奏曲集第5集〜Per Pisendel〜ハ長調RV.177/ニ長調RV.212a/ニ短調RV.246
変ロ長調RV.370/ニ短調RV.242,Op.8-7「ピゼンデル氏のために」/変ロ長調RV.379/ト短調RV.328
[CD1]OP 30363
リナルド・アレッサンドリーニ(指)、
コンチェルト・イタリアーノ〔独奏:(1)ステファニア・アッザーロ(Vn)、(2)マウロ・ロペス・フェルレイラ(Vn)、(3)アントニオ・デ・セコンディ(Vn) (4)フランチェスカ・ヴィカーリ(Vn)〕
録音:2002年6月

[CD2]OP 30417
エンリコ・オノフリ(Vn,指)
アカデミア・モンティス・レガリス
録音:2005年6月

[CD3]OP 30427
アントン・シュテック(Vn) 
モード・アンティコ,フェデリコ・マリア・サルデッリ
録音:2006年2&8月

[CD4]OP 30474
ディエゴ・ファゾリス(指)、
イ・バロッキスティ,ドゥイリオ・M・ガルフェッティ(Vn)
録音:2007年11月、2008年1月

[CD5]OP 30533
リッカルド・ミナージ(Vn&指)
イル・ポモ・ドーロ
録音:2011年10月、ロニーゴ(イタリア)

[CD6]OP 30538
ドミトリー・シンコフスキー(Vn,指)
イル・ポモ・ドーロ
録音:2012年3月ロニーゴ、イタリア
ヴィヴァルディ・エディションの中でも人気の高いヴァイオリン協奏曲集をまとめたボックスセット。「四季」は今聴いても新鮮度抜群。ヴァイオリン協 奏曲集も第1集から第5集まで一挙に手に入る大変お買得なセットです! (Ki)

OP-30562(6CD)
ヴィヴァルディ:声楽作品集
[CD1]OP30411[廃盤]
ヴィヴァルディ:オペラ・アリア、重唱集「カンダーチェ」,「シルヴィア」,「試練の中の真実」,「ティート・マンリオ」,「ティエテベルガ」,「メデアとジャゾーネ」,「春風がささやき」からのアリア,重唱,他

[CD2]OP30415
ヴィヴァルディ:バスのためのアリア集
「エジプトの戦場のアルミーダ」RV699-A,「ティート・マンリオ」RV738-A,「怒りのオルランド」RVAnh84,「セミラーミデ」RV733,「ファルナーチェ」RV711-D,「シルヴィア」RV734,「アデライーデ」RV695,「オリンピアーデ」 RV725、からのアリア,序曲、弦楽のための協奏曲ロ長調RV162

[CD3]OP30416
ヴィヴァルディ:モテット「正しい怒りの激しさに」RV626,シンフォニア.ロ短調 「聖なる墓にて」RV169,詩篇「主の僕たちよ、主を讃えよ」RV601,ヴァイオリンとオルガンのための協奏曲ニ短調 RV541,ヴァイオリン協奏曲ヘ長調 「聖ロレンツォの祝日のために」RV286

[CD4]OP30443
ヴィヴァルディ:発見されたアリア
「試練の中の真実」,「スカンデルベグ」,「テウッツォーネ」,「ティート・マンリオ」,「怒れるオルランド」からのアリア,弦楽のための協奏曲 ヘ長調 RV136,ヴァイオリン協奏曲 変ロ長調 RV369

[CD5]OP30504
ヴィヴァルディ:テノールのためのアリア集
「ティート・マンリオ」 「アルジルダ」 「勝利した貞節」 「ティグラーネ」 「ダリオの戴冠」 「試練の中の真実」 
「テンペのドリッラ」 「ファルナーチェ」 「バヤゼット」 からのアリア(全18曲) 協奏曲RV110

[CD6]V5212(初出)
「オルランド・フリオーゾ」「グリゼルダ」「忠実なニンファ」からのアリア、「クレド」RV591より、スターバト・マーテルより(抜粋)
[CD1]
サンドリーヌ・ピオー(S) 
アン・ハレンベリ(Ms) 
ポール・アグニュー(T) 
ギルメット・ロランス(Ms) 
フェデリコ・マリア・サルデッリ(指)、
モード・アンティクオ
録音:2005年1月

[CD2]OP30415
ロレンツォ・レガッツォ(Bs) 
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ
録音:2005年5月

[CD3]OP30416
サンドリーヌ・ピオー,
オッターヴィオ・ダントーネ(指)、
アカデミア・ビザンチーナ
録音:2005年7月
[CD4]OP30443
ソーニャ・プリーナ(A) 
オッターヴィオ・ダントーネ(指)、
アッカデミア・ビザンティナ,
ステーファノ・モンタナーリ(Vn)
録音:2007年6月

[CD5]OP30504
トピ・レーティプー(T) 
ディエゴ・ファソリス(指)、
イ・バロッキスティ
録音:2010年4、5月,ルガーノ

[CD6]V5212(初出)
マリー=ニコル・ルミュー(C.A)
ピオー、ジャルスキ、レーティプーほか
アンサンブル・マテウス、
クリストフ・スピノージ(指)
ヴィヴァルディのアリア集6枚セット。ルミューを中心とした盤(V5212)も初登場でボックスに組み込まれています。 (Ki)

OP-30564[NA]
バッハ:プレリュードとフーガ
1. プレリュード ハ長調 BWV 933
2. フーガ ハ長調 BWV 952
3. プレリュード ト長調 BWV 902
4. フーガ ト長調 BWV 902
5. プレリュード ニ短調 BWV 935
6. フーガ ニ短調 BWV 948
7. プレリュード ヘ長調 BWV 901
8. フーガ ヘ長調 BWV 902
9. プレリュード ハ長調 BWV 870a
10. フーガ ハ長調 BWV 870a
11. プレリュード ハ短調 BWV 999
12. フーガ ハ短調 BWV 961
13. プレリュード ハ長調 BWV 924
14. フーガ ハ長調 BWV 946
15. プレリュード イ短調 BWV 895
16. フーガ イ短調 BWV 895
17. プレリュード ハ長調 BWV 943
18. フーガ ハ長調 BWV 953
19. プレリュード ホ短調 BWV 900
20. フーガ ホ短調 BWV 900
21. プレリュード イ短調 BWV 942
22. フーガ イ短調 BWV 947
23. プレリュード ニ短調 BWV 926
24. フーガ ニ短調 BWV 899
25. プレリュード ト長調 BWV 902a
26. フーガ ト長調 BWV 957
27. プレリュード ホ短調 BWV 938
28. フーガ ホ短調 BWV 956
29. プレリュード ロ短調 BWV 923
30. フーガ ロ短調 BWV 951
リナルド・アレッサンドリーニ(Cemb)

録音:2014年12月2-5日、パリ、ボン・セクール寺院
アレッサンドリーニ久々の鍵盤ソロCDの登場(フレスコバルディ(OP.30468)以来5年ぶり)。J.S.バッハのプレリュードとフーガです。ここに収録 されているプレリュードとフーガは、それぞれ単独で作曲されたものですが、アレッサンドリーニは、調性と曲の性格によって一対のプレリュードとフーガ を構成(BWV 870a、895、900、902、などもともと対になっているものも一部あります)。全部で15組の新しい組み合わせでプログラムを展開して います。単独で聴いても優れた作品ですが、このように体系的に配列されたかたちで「プレリュード」と「フーガ」を聴くことによって、新しい世界が広がっ ています。アレッサンドリーニの霊感に満ちたチェンバロの音が素晴らしい 1 枚です。
アレッサンドリーニは1960年生まれ。チェンバロ、フォルテピアノ、オルガンを自在に操る名手で、名アンサンブル、コンチェルト・イタリアーノの創 始者でもあります。古楽界で20年以上にわたって活躍しており、とりわけ17世紀〜18世紀のイタリア音楽の演奏においてはそのイタリア人ならではの カンタービレな要素を存分に発揮している鬼才です。近年では古楽シーンの他モダン・オーケストラにも客演指揮者として登場しており、ますますその活 躍の幅を広げています。 (Ki)
OP-30565[NA]
「ローマへの旅路」
ヘンデル:序曲 変ロ長調(ラルゴ-アレグロ)HWV 336
「夜が明け(sorge il di ? spunta l’aurora)」〜『アチ、ガラテアとポリフェーモ』HWV 72より
「開け、地獄への門よ(disserratevi, o porte d’averno)」〜オラトリオ「復活」HWV 47より
「おお天の永遠の知よ」(オラトリオ「時と悟りの勝利」HWV 46aより)
「汝、選ばれし天の主よ」(オラトリオ「時と悟りの勝利」HWV 46aより)
ストラデッラ(1639-82):8つのヴィオールと1つのトランペットのためのソナタ ニ長調
シンフォニア
「ああ、なぜあなたは」〜「この涙とため息は」(『聖ジョヴァンニ・バッティスタ』より)
ゲオルク・ムッファト(1653-1704):シャコンヌ(プロピタ・シデラより)
A.スカルラッティ:「テベレ川のほとりで」〜ソプラノ、トランペットと弦のためのカンタータ
コレッリ:合奏協奏曲 op.6-4
リナルド・アレッサンドリーニ(指、チェンバロ)
コンチェルト・イタリアーノ

録音:2015年7月、2017年9月
1650年から18世紀の初めにかけて、ローマは、ヨーロッパ中の作曲家たちの誰もがあこがれる場所でした。様々な文化が混ざり合い影響されあった、 多くのものが生み出された時期でした。ローマの指揮者、リナルド・アレッサンドリーニがここでお届けするプログラムは、情熱的で、庶民的で、抒情的(こ こではピオーによってこの抒情性がより際だっています)な当時のローマの世界。コレッリの合奏協奏曲での、典雅な響きとやわらかなリズムも印象的です。 ピオーとミンガルドという人気歌手をゲストに迎え、聴きどころ満載のプログラムとなっています。 (Ki)
OP-30569
ヴィヴァルディ:宗教作品集
悲しめるイスラエルの娘たち RV 638
讃美歌 汝の兵士らの神 RV 612(二重唱/テノール:アレッサンドロ・ジャングランデ)
『聖母マリア昇天祭のために』〜ヴァイオリ協奏曲 ニ長調(2重オーケストラ)
サルヴェ・レジーナ RV 618
草原ではなく RV 641
レジーナ・チェリ RV 615
デルフィーヌ・ガルー(A)
アッカデミア・ビザンチナ
オッターヴィオ・ダントーネ(指)

録音:2018年1月
ヴィヴァルディの宗教作品集。アレルヤの楽章の華やかさから、おごそかな表情まで、ヴィヴァルディのスタイルの幅広さにあらためて深く聴き入るばかりです。
■デルフィーヌ・ガルー(A)
パリ出身。ソルボンヌ大学で哲学を学ぶかたわらピアノと歌を学ぶ。バロック音楽を中心に演奏活動を展開。ヘンゲルブロック、ロト、クリスティ、サヴァール、 マルコンら指揮者が率いるアンサンブルと共演多数、ロイヤル・オペラハウス、スカラ座ほかでの登場多数。2018年、「アジタータ」(アルファ・クラシックス) のディスクがグラモフォン賞のベスト・リサイタル・オブ・ザ・イヤー賞に輝いた。
OP-30570[NA](2CD)
ヴィヴァルディ:弦楽のための協奏曲集V
[CD1]
協奏曲 変ロ長調 RV 167、ハ短調 RV 118、イ短調 RV 161、ヘ長調 RV 138、ト長調 RV 145、ハ長調 RV 109、ト短調 RV 152、ニ長調 RV 126、ト短調 RV 155、変ロ長調 RV 165、ハ長調 RV 117、ヘ長調 RV 142、変ロ長調 RV 163「コンカ(ほら貝)」
[CD2]
ヴィオラ・ダモーレ協奏曲ニ短調 RV 394、同イ短調 RV 397、同ニ短調 RV 393、同イ長調 RV 396、同ニ短調 RV 395
アッカデミア・ヴィザンティナ
オッターヴィオ・ダントーネ(指)
アレッサンドロ・タンピエーリ(ヴィオラ・ダモーレ、ヴィオリーノ)

録音:2017年11月9-15日、ゴルドーニ劇場、バニャカヴァッロ(イタリア)
ヴィヴァルディの、ソリストをもたない弦楽アンサンブルのための協奏曲と、ヴィオラ・ダモーレのための協奏曲を集めた興味深い2枚組の登場。弦楽 のための協奏曲集は、第1弾(OP 30377(廃盤))および第2弾OP 30554はアレッサンドリーニ指揮によるもので、ヴィヴァルディ・エディション の中でも人気のシリーズです。第3弾は、ダントーネによる演奏での登場となりました。 ダントーネは1985年パリの国際コンクールで通奏低音の賞を受賞、そして1986年には難関ブルージュ古楽コンクールでイタリア人として初めて3位に 入賞、これによりダントーネは一気に世界的存在となりました。1996年からアッカデミア・ヴィザンティナの音楽監督を務め、ショル、ムローヴァ、カ ルミニョーラらとも共演しています。 ヴィヴァルディの才が詰まった弦楽のための協奏曲では、様々な感情、様々な風景がめまぐるしく交差し、そしてきらびやかなヴィルトゥオジティを楽しむ ことができます。CD2に収録されているヴィオラ・ダモーレ協奏曲は、この楽器のために書かれた最初の協奏曲と考えられます。甘く魅惑的な音色は、 どこかエキゾチックさも漂わせたヴィオラ・ダモーレのこれらの作品は、この12の弦をもつ楽器の魅力をあますところなく伝えてくれます。ここでソロを 勤めるタンピエーリは、長年アッカデミア・ヴィザンティナでヴァイオリンおよびヴィオラ奏者を務め、2011年からは同団のコンサートマスターも務める 名手。超絶技巧のヴィオラ・ダモーレの魅惑の音色、そしてダントーネの見事な采配にも注目です! (Ki)
OP-30571(3CD)
ヴィヴァルディ:歌劇「ジュスティーノ」RV 717 デルフィヌ・ガル(コントラルト/ジュスティーノ)
エメケ・バラート(ソプラノ/アリアンナ)
シルケ・ガング(コントラルト/アナスタシオ)
ヴェロニカ・カンジェミ(ソプラノ/レオカスタ)
エミリアーノ・ゴンザレス・トロ(テノール/ヴィタリアーノ)
アリアンア・ヴェンディッテッリ(ソプラノ/アマンツィオ)
アレッサンドロ・ジャングランデ(アルト/テノール/アンドロニコ、ポリダルテ)
ラヘル・マース(ソプラノ/フォルトゥーナ)
オッターヴィオ・ダントーネ(指) 
アッカデミア・ビザンチナ

録音:2018年4月8-16日、ラヴェンナ(イタリア)
ヴィヴァルディ・エディション第58弾は、オペラ「ジュスティーノ」。オペラとしては18作めの録音となります。1683年に作られた台本に基づいています。愛、戦、 エロチズム、暴力、幻影と冒険、そして政治的謀略がからめられた、典型的なヴェネツィアのスタイルの物語です。当時の初演では、ジュスティーノ、アリアンナ、 レオカスタ、アナスタシオ、そしてアマンツィオの5役がカストラートによって演奏されました。ジュスティーノ役だったパオロ・マリアーニはb-g” という驚異的 な音域で英雄的なアリアを歌いました。現在でもこのオペラのアリアはカウンターテナーの重要なレパートリーとなっています。この録音に臨んだ歌手陣も豪華メ ンバー、超絶技巧と豊かな表現の豪華歌合戦ともいえる演奏となっています。さらにアナスタシオのアリアでは夢のように美しいプサルテリウムの伴奏が聴けるな ど、器楽パートにも注目の、ヴィヴァルディのオペラの中でも最高傑作のひとつに数えられる「ジュスティーノ」、注目の最新録音の登場です! (Ki)
OP-30572[NA]
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集Y「ラ・ボヘミア」
ヴァイオリン協奏曲 ヘ長調 RV 282、ホ短調 RV 278、変ロ長調 RV 380、ハ長調 RV 186、ヘ長調 RV 288、ト短調 RV 330
ファビオ・ビオンディ(Vn&指)
エウローパ・ガランテ

録音:2017年11月28-30日
1730-31年の間、ヴィヴァルディがボヘミアに滞在した間に書かれた作品を集めたもの。この期間に書かれたのはここに収められた器楽作品だけでなく、 声楽作品も含まれていました。プラハでは、ヴィヴァルディはオペラを書くようリクエストされましたし、また、ヴィヴァルディの手稿譜を収集することに燃 えたパトロンたちの存在もありました。ビオンディのソロは雄弁にしてつややか。そして注目はカデンツァです。ヴィヴァルディはカデンツァの発明者である という説もある、として、ビオンディは、これらの作品でも楽章と楽章を橋渡しするようなカデンツァを自作して演奏しています。このカデンツァがまた音 楽的に素晴らしく、こちらもまた注目です! (Ki)
OP-30574
ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲集 V
協奏曲 ハ長調 RV 400/協奏曲 イ短調 RV 420/協奏曲 ニ長調 RV 404/
協奏曲 変ロ長調 RV 423/協奏曲 ニ短調 RV 407/協奏曲 ト長調 RV 415
クリストフ・コワン
(チェロ:Alessandro Gagliano, Napoli, circa 1720, per gentile concessione del Fonds Instrumental Francais (FIF)/
ピッコロ・チェロ:Joannis Zacher (Giovanni Sellas), Venice, 1757 [16-18])
ロンダ・アルモニカ

録音:2018年9月
ヴィヴァルディ・エディション第61弾は、チェロ協奏曲集。ソロを務めるのはモザイク四重奏団などでもおなじみの、バロック・チェロの帝王とも賞さ れるコワン、そしてアンサンブルは天才ファゴット奏者セルジョ・アッゾリーニによって結成された、ロンダ・アルモニカという顔合わせです。コワンはチェ ロとピッコロ・チェロを自在に持ち替えながら、楽器の響きをフルに活かすために、立ってチェロを奏しています。ヴィヴァルディは、チェロに、バス声部 を奏でるだけでなく、テノール歌手のような役割も与えており、奏者に高い技術を要求します。コワンの冴えわたる名演を楽しむもよし、2つの楽器の音 色の違いを楽しむもよし、そして愉悦のリズムに身をどっぷり浸からせて楽しむもよし、様々に楽しめる1枚です。 (Ki)
OP-30579
ジョヴァンニ・レグレンツィ(1626-90):モテット集
1イエス・キリストの母であるマリアが(alma redemptoris mater)[5声]
2花よ、白く咲け、枝よ、緑に育て(albescite flores, virescite frondes)[4声]
3自分の持っているものをすべて捨てない人は(Qui non renuntiat omnibus quae possidet)[3声]
4アヴェ・レジーナ・チェロールム(ave, regina caelorum)[5声]
5驚け、天国の住人たちよ、言葉を失え、天使たちよ(obstupescite caelites, obmutescite angeli)[4声]
6誰が聖なるシオンの山に登るのか?(quis ascendit in montem sanctum sion?) [2声]
7リタニー[5声]
8エルサレムの娘よ、歓喜し喜べ(exultemus omnes et laetemur, filiae ierusalem)[2声]
9もっとも聖なる十字架よ、我らは汝を讃えまつる(adoramus te, sanctissimam crucem)[4声]
10天上の女王よ(regina caeli laetare)[5声]
11死すべきものよ、目覚めよ(expergiscimini mortales, surgite a somno)[3声]
12皆の者よ、来たれ、走れ、人々よ(venite omnes, currite populi)[4声]
13慈悲深き聖母よ(salve regina, mater misericordiae)[5声]
リナルド・アレッサンドリーニ((指)オルガン)
コンチェルト・イタリアーノ
ソニア・テドラ(S)
エレーナ・カルツァニガ(C.A)
ヴァレリオ・コンタルド、ラッファエレ・ジョルダーニ(T)
サルヴォ・ヴィターレ(Bs)
ウゴ・ディ・ジョヴァンニ、フランコ・パヴァン(テオルボ)

録音:2019年7月11-14日、ローマ
アレッサンドリーニ率いるコンチェルト・イタリアーノの最新盤は、17世紀に非常に影響力があり、亡きあともしばしばその作品が演奏・研究されていた、ジョヴァ ンニ・レグレンツィ(1626-1690)のモテット集。カリッシミやリュリとほぼ同時代を生きましたが、レグレンツィという名前は今日ではあまり聞かれなくなってい ます。しかし、ロッティ、カルダーラ、ヴィヴァルディなど多くの弟子を育てたほか、バッハやヘンデルはレグレンツィの楽曲から主題をとって作曲するなど、当時大 きな存在でした。生前出版された楽譜の中から、モテットに特化した4つの曲集を選び、その中からこのCDはプログラムされています。どれも声は1パート1人 によって演奏され、その鮮烈かつ洗練されたアンサンブルは美の極致。2声から5声による緻密なハーモニーをお楽しみいただけます。 (Ki)
OP-30580
モンテヴェルディ:5声のマドリガーレ集 第3巻(1592)
若い草木は
ああ、何と大きな苦しみか
柔らかな草と白い花の上で
ああ私の愛しい人よ
私の心を引き裂いて
夜鳴きうぐいす
激しい情熱であれば
去れ残酷な者よ
おお春よ、青春よ/凶暴な顔
私があなたを愛していないのかって?
その瞳はかつての私のいのち
苦悩と共に生きてゆく
愛しき瞳よ/安らかであれ
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ

録音:2019年5月31日-6月2日/イタリア、レッジョ・エミリア、聖フィリッポ教会
アレッサンドリーニは過去30年来、モンテヴェルディのマドリガーレを重要なレパートリーとして演奏してきました。ルネサンス期から連綿と連なるアカペ ラによるポリフォニーはモンテヴェルディの手によってさらなる偉大な発展を遂げ、オペラへと進化していきます。第3巻のマドリガーレは1592年、モンテヴェ ルディ25歳のときの作品で、さまざまな苦悩に打ち勝たんとする非常に人間的なドラマを内包した力強い音楽となっています。
コンチェルト・イタリアーノの演奏は分析的でありながら非常に繊細。正確なイントネーションによる歌唱で人間の感情を豊かに表現しきっています。言葉 の裏から滲み出る音楽の核心、魂の部分を見事に美しく映し出した名演! (Ki)
OP-30584
ヴィヴァルディ:コントラルトのためのアリアとカンタータ集
カンタータ「やめて、やめておくれ、むごい思い出よ」(Cessate, omai cessate)RV 684
アリア「子は飲むだろう(Liquore ingrato)」〜歌劇『ティート・マンリオ』RV 738より
アリア「愛をもって不運な無実を守れ(L’innocenza sfortunata)」 〜歌劇『ティエテベルガ』RV 737より
アリア「愛しい目よ(Care pupille)」〜歌劇『ラ・カンダーチェ』RV 704より
カンタータ「おお、私の最も美しい紫衣(O mie porpore piu belle)」RV 685
アリア「私は行く、誠実で絶望した愛しい人を助けるために(Andro fida e sconsolata)」〜歌劇『ティート・マンリオ』RV
738より
アリア「そうとも、私の愛する誠実な表情よ(Si, si bel volto che v’adoro)」〜歌劇『ラ・カンダーチェ』RV 70より
アリア「純粋な魂よ、おそれるな(Semplice non temer)」オペラ『試練の中の真実』RV 739より
カンタータ「親切なフェーブスが照らすように(Qual in pioggia dorata)」RV 686
アリア「私の悲しみをやわらげるため(Per dar pace al tuo dolore)」〜歌劇『ラ・カンダーチェ』RV 704より
アリア「恋をしている魂にとってそれはやさしいこと(E pur dolce ad un’anima amante)」〜歌劇『ジュスティーノ』RV
717より
デルフィーヌ・ガルー(A)
アッカデミア・ビザンチナ
オッターヴィオ・ダントーネ(指)

録音:2018年2月20-23日
ヴィヴァルディのオペラ・アリアと宗教作品集。アリアもカンタータも実にドラマティックです。
OP-30585[NA]
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集 第8集
協奏曲 ハ長調 RV 187、協奏曲 ロ短調 RV 387、
協奏曲 ニ短調 RV 235、協奏曲 ニ長調 RV 217、
協奏曲 ト短調 RV 321、協奏曲 変ロ長調 RV 366「カルボネッリ」
ジュリアン・ショヴァン(Vn)
ル・コンセール・ド・ラ・ローグ

録音:2019年6月26-29日、パリ
ヴィヴァルディ・エディションのソロ協奏曲シリーズ初、フランスのヴァイオリン奏者が登場。ソリストとアンサンブルが一体となり、美しいメロディのフレー ジングの息遣いまで見事にそろっています。自作のオペラからの引用の部分など、このうえなくカンタービレな演奏で、優雅さ全開。最後に収録されている 「カルボネッリ」は、当時の名手ステファノ・カルボネッリが演奏するためにと作曲されたもの。急速なパッセージ、高い技術を要するスタッカート、美し く奏するのが難しいレガートなど超絶技巧も盛り込まれておりますが、ここではショヴァンとアンサンブルが見事に演奏しています!
ジュリアン・ショヴァンは2003年のブルージュ古楽コンクールで入賞して以来、ソリストとして、そしてアンサンブルのリーダーとしても活躍しています。 ル・コンセール・ド・ラ・ローグは2015年、ショヴァンによって設立されました。この名称は、1783年に設立され、ハイドンの「パリ交響曲」もこの 団体のために書かれたコンセール・ド・ラ・ローグ・オランピックにちなんでいます。この団体は、マリー=アントワネット下のチュイルリー宮でレジデント・ オーケストラを務めた、フランス、そしておそらくヨーロッパ随一の楽団でした。メンバーはほぼ全員フリーメイソンによって構成され、名称のLogeもフリー メイソンのLodgesに因んでいます。ショヴァンはOlympicという文言を団体名に使うことをオリンピック委員会から禁止されたため、2016年から名称 をル・コンセール・ド・ラ・ローグとして活動を続けています。 (Ki)
OP-419105
ボッケリーニ:弦楽三重奏曲Op.47 G107-112
[変イ長調/ト長調/変ロ長調/変ホ長調/ニ長調/ヘ長調]
トリオ・エウローパ・ガランテ
[ファビオ・ビオンディ(Vn)
アンジェロ・バルトレッティ(Va)
マウリツィオ・ナッデオ(Vc)]
OP-569120
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集「四季」
ヴァイオリン協奏曲 ハ長調 RV.171
弦楽と通奏低音の為の協奏曲 変ロ長調「コンカ」 RV.163
ファビオ・ビオンディ(Vn)
エウローパ・ガランテ
1991 年録音。《四季》の革命的演奏として知られるベストセラー盤。このディスクの登場が、オリジナル楽器による古楽演奏の認知度も一気に高めました。切れ味鋭いビオンディのヴァイオリンと、名人芸集団エウローパ・ガランテによる刺激的な演奏が痛快です。

“baroque voices”シリーズ〜OPUS 111系
OP-30440(2CD)
リナルド・アレッサンドリーニ
ヘンデル:オラトリオ「時と悟りの勝利」
デボラ・ヨーク(S)
ジェンマ・ベルタニョッリ(S)
サラ・ミンガルド(A)
ニコラス・シアーズ(T)
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ
ヘンデルがローマで初めて書いたオラトリオ。超絶技巧がふんだんに盛り込まれた機器応えある名曲を、いまや押しも押されぬスターば かりが勢ぞろいで演奏。もう純粋に骨の髄まで楽しむことができる名曲、名演奏。文句のつけようもございません。 (Ki)
OP-30441
スターバト・マーテル
ペルゴレージ:スターバト・マーテル
A・スカルラッティ:スターバト・マーテル
ジェンマ・ベルタニョッリ(S)
サラ・ミンガルド(A)
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ

録音:1998年1月
ペルゴレージのスターバト・マーテルは、彼が24歳の時の作品です。ペルゴレージはそのわずか二年後に26 歳という若さで亡くなりま した。アレッサンドリーニによるこの録音は、夭逝の作曲家ペルゴレージの名曲の魅力を一音一音あますところなく私たちに伝えてくれて います。カップリングのA. スカルラッティのスターバト・マーテルも秀逸。 (Ki)
OP-30444
ペルゴレージ&レーオ:作品集
ペルゴレージ:サルヴェ・レジナ.イ短調
 ソナタ 変ロ長調/
サルヴェ・レジナ ハ短調/ソナタ ト長調
レオナルド・レーオ:サルヴェ・レジナ ヘ長調
バルバラ・シュリック(S)
ファビオ・ビオンディ(Vn,指)
エウローパ・ガランテ
ペルゴレージはスターバト・マーテル以外にも美しい名曲をのこしています。ここでは心洗われるサルヴェ・レジーナをはじめ、愛らし いソナタを収録。さらに、同時代人のレオのサルヴェ・レジーナを収録し、興味深い内容となっています。 (Ki)
OP-30445
モンテヴェルディ:マドリガーレ集第5巻 (1605)
つれなきアマリッリ
おおミルティッロ、我が魂のミルティッロ
すでに我が魂は最期のときを間近にし
さあ、シルヴィオ/だがもし慈悲の心とともに
ドリンダよ、おまえを我がものと呼ばん
こうして大地にひざまずき
その胸を傷つけるとは、シルヴィオよ
おまえを愛し、自分の命よりも愛すよう
ああ美しくいとしい人
だがたとえようもなく無情なる人よ
これ以上あなたに何をあげられよう
アマリッリゆえに苦しむほうが快い
ああ、あたかも美しい太陽に
この愛の暴君はあまりにも強く
愛よ、もしおまえが正しいのなら
我が命、君を愛す
こうして少しずつわたしは無邪気な蝶のように
この美しい響き
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ
モンテヴェルディのマドリガーレ集第5 巻は、「言葉が音楽の上にたつ」第2 作法を打ち立てた作品集。現在ではこの曲集とともにバロッ ク時代が始まった、とも言われるくらいに重要なものです。歌詞の言葉や感情を音楽で表現するため、以前よりも更にドラマティックな作 品が生み出されることとなった嚆矢のような存在の作品集を、綺羅星の如く並んだ名手たちの演奏によってたっぷりとご堪能ください。 (Ki)
OP-30446
D・スカルラッティ:スターバト・マーテル(10声)
4声のミサ
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ

録音:1999年5月
深い信仰心、マリアに対する感情の感動的な表出に溢れたドメニコ・スカルラッティの「スターバト・マーテル」も見逃せない魅力に満 ちています。鮮烈な10 の声による歌唱を、アレッサンドリーニの冴えた棒で。 (Ki)
OP-30447
ヴィヴァルディ:協奏曲とカンタータ集
協奏曲 ハ長調「フランス風」R.117
カンタータ「愛よ、お前の勝ちだ」R.683
チェロ協奏曲 イ短調R.422
協奏曲(シンフォニア)ホ短調R.134
カンタータ「やめてくれ、もうやめてくれ」R.684
ラ・ストラヴァガンツァOp.4〜ヴァイオリン協奏曲 ニ短調R.249 Op.4-8
協奏曲 ト長調「田園風」R.151
サラ・ミンガルド(A)
リナルド・アレッサンドリーニ(Cemb,指)
コンチェルト・イタリアーノ
OP-30448
ヴィヴァルディ:グローリアRV.589
マニフィカトRV.611
弦楽と通奏低音の為の協奏曲 ニ短調RV.128
トランペットとオーボエの協奏曲第2番 ニ長調RV.563
デボラ・ヨーク(S)
パトリツィア・ビチーレ(S)
サラ・ミンガルド(A)
アンドレア・ミオ(Ob)
カブリエレ・カッソーネ(Tp)
アカデミア(合唱)
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ
選曲も秀逸なら演奏は言うまでもなく極上。ヴィヴァルディの作品のもつリズム、和声、うきうきした気分といった要素すべてが、最高 の演奏者陣によっていやらしくなることなく実に自然にひきだされています。 (Ki)
OP-30449
バロック期ナポリのクリスマス劇
カレザーナ(c1640-1709):5声と器楽による「雄牛のカッチア」(狩)
5声と器楽の為の「タランテラ」
5声と器楽の為の「パストラーレ」
オラツィオ・ジャッチョ(17世紀):チャッコーナによるパストラーレ
ベルナルド・ストラーチェ(17世紀):パッサカリアとパストラーレのパルティータ
クリストファロ・カレザーナ:御子の勝利
アントニオ・フローリオ(指)
カペラ・デ・トゥルキーニ
バロック時代、ナポリにおいてクリスマスというのはものすごい大イヴェント、お祭り事でした。祝祭行事、劇場催事などが次から次へ と催されていました。ナポリっ子、カレサーナたちによるこれらの作品は、当時のナポリのクリスマスのにぎやかさを生き生きと伝えてく れています。 (Ki)
OP-30462[NA]
コントラルトのためのアリア集
メールラ:子守歌による宗教的カンツォネッタ「さあ眠りなさい」、
サルヴァトーレ
:カンタータ「ティルシが聞いたとき」、
カリッシミ:カンタータ「ああ、思い出よ」,愛の手紙、
モンテヴェルディ:二重唱「あなたに口づけしたい」、
カヴァッリ
:「カリスト」第2幕から、
レグレンツィ
:カンタータ「この女は顔の中に」、
ヘンデル
:カンタータ「私から離れて、むごい思いよ」HWV125a、
ヴィヴァルディ
:「涙、嘆き、そして慈悲の求め」ヘ長調RV.676
サラ・ミンガルド(Ms)、
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ
バロック時代に、低めの女声パートが確立されました。深く少し謎めいてもいる声の妙技を堪能できる1枚です。  (Ki)
OP-30463[NA]
シャルパンティエ:「テ・デウム」、
モテット「ガリア国王聖ルイをたたえるカンティクム」、
モテット「ガリア国王聖ルイをたたえて」、
詩篇第75番
サロメ・アレル(S)、
ステファン・ヴァン・ダイク(T)、
アルノ・マルゾラティ(Bs)、
マルタン・ジェステル(指)
ブルターニュ聖歌隊、
ル・パルルマン・ド・ミュジーク
シャルパンティエの「テ・デウム」は冒頭ばかりが有名ですが、あらためて通して聴いていただきたい名演奏。  (Ki)
OP-30464[NA]
ハッセ:レクイエム.ハ長調、
ミゼレーレ.ホ短調
イル・フォンダメント、パウル・ドンブレヒト
ハッセは、彼が生きていた当時からヨーロッパで非常に有名な作曲家でした。あらためてハッセの素晴らしさを感じさせてくれる名演奏です。  (Ki)
OP-30465[NA]
モンテヴェルディ:マドリガーレ集第8巻より
「ニンフの嘆き:太陽がまだ昇らぬうちに」ほか
アレッサンドリーニ(指、Cemb)
コンチェルト・イタリアーノ
きわめてドラマティックなマドリガーレ集。濃縮された劇的な表現がつづき、胸をうたれます。 (Ki)
OP-30486[NA]
「おお痛ましき喜び」〜ジェズアルドとその周辺

デ・モンテ:わが悲しみの音色
ポンポニオ・ネンナ:わが眼よおまえは見た
ジョヴァン・ドメニコ・モンテッラ:もしあなたが遠くにいるのなら
カルロ・ジェズアルド:ああ私は悲しみのうちに死す(他10曲)
ルッツァスコ・ルッツァスキ:ああわが痛ましき運命よ(他2曲)
リナルド・アレッサンドリーニ(指,Cemb)、
エリーザ・フランツェッティ、
モニカ・ピッチニーニ、
エリザベッタ・ティソ(S)、
ローザ・ドミンゲス(Ms)、
アレッサンドロ・カルミニャーニ(A)、
パオロ・ファンチュッラッチ、
ジャンルカ・フェラーリ(T)、
セルジオ・フォレスティ(Bs)、
マーラ・ガラッシ(Hrp)、
アンドレア・ダミアーニ(テオルボ)
コンチェルト・イタリアーノ
録音:1999年5月
ジェズアルドの作品と、彼が影響をうけた作曲家たちの作品を収めた1枚。ジェズアルドの時代は、言葉を伴う音楽は、「音楽が言葉の上にたつ」という考えのもとに作曲されていました。各声部が平等の役割を担い、縦のラインが重要視された作法です。縦の線が重視された作法で、言葉が劇的な表情と迫力を帯びてせまってきます。
OP-30487[NA]
モンテヴェルディ:マドリガーレ集第2巻(1590)
「新しき夜明けはいまだ訪れず」 
「そして女は嘆息しながら言った」 
「我がフィッリデは飲んでいた」 
「愛の言葉のこの上もなく甘い絆」 
「ヒヤシンスでも水仙でもなく」 
「美しき真紅の唇のまわりに」 
「この岸辺にかくも紅なる花はなし」 
「美しい口がみなこの暗い顔に向かって」 
「ご婦人よ、わたしが帰ってきたら」 
「あの影になりたいものだ」 
「愛が狩に行けば」 
「わたしがじっと見つめていると」 
「波はささやき」 
「我がクローリは安らかに眠っていた」 
「不実な人よ、わたしを捨てるなら」 
「あまりにもつれなき言葉を放つ口」 
「つれない人よ、なぜわたしから逃げるのか」 
「この鏡を君にあげよう、ローザ」 
「わたしには死も恐ろしくない」 
「恋人よ、愛があなたの羽根を切った」 
「かつてわたしは歌った、そしてその歌が心地よかったなら」
リナルド・アレッサンドリーニ(指,Cemb)
コンチェルト・イタリアーノ
ロッサーナ・ベルティーニ(S)
ローザ・ドミンゲス(Ms) 
クラウディオ・カヴィーナ(A) 
ジュゼッペ・マレット(T) 
サンドロ・ナリア(T)
マルコ・ラデッリ(Br) 
ダニエレ・カルノヴィチ(Bs)

録音:1994年5月
テクストの深い洞察、音節に従って自在に変化する強弱、変幻自在、フレキシブルに動くテンポ・・・。言葉と音楽、両方のもつニュアンスが、アレッサンドリーニの知的な指揮により見事に薫りたちます。 (Ki)
OP-30488[NA]
ヴィヴァルディ:宗教音楽集第1巻
協奏曲ハ長調「聖ラウレンティウスの祝日のために」R556
モテット.ヘ長調「明るく輝く星」R625
ヴァイオリン,チェロとオルガンのための協奏曲ハ長調R554a
葬送協奏曲変ロ長調R579
セクエンツィア.ヘ短調「スターバト・マーテル」R621
協奏曲変ホ長調「聖墓に寄せるソナタ」R130
リナルド・アレッサンドリーニ(指,Cemb,Org)
サラ・ミンガルド(C-A)
コンチェルト・イタリアーノ〔ピエモンテの財宝シリーズ第7巻〕

録音:1999年4月ローマ、サンタ・マリア・デッラ・スカラ教会
ヴィヴァルディの女声のための作品集。スターバト・マーテルの劇的要素、感情をみごとに表現、十字架にかけられたキリストの足元にすがるマリアの姿が目に浮かぶような感動的な演奏です。 (Ki)
OP-30497[NA]
フレスコバルディ:マドリガル集第1巻
「我がために幸い多き暁が」
「もしもこの苦しみが」「ああ美しき人よ」
「いかなる天体から」「なぜたびたび見ると」
「愛よ世界がおまえを呼んでいる」
「おまえもわたしを避けるのか」
「もしもわたしの内気な凍りついた舌に」
「いとも愛らしきフィッリ」「なぜ逃げるのか」
「リディアもやってきて」「あなたを見つめていると」
「ああ、わたしは力尽きて死んで行く」
「我が心よ」「あなたがわたしを捨てたときに」
「ああ、それではここに」
「もしあなたが遠く離れてしまったら」
「どうして失うことができよう」
リナルド・アレッサンドリーニ(Cemb,指)
コンチェルト・イタリアーノ

録音:1995年5年
※旧品番:OP-30133
5声のために書かれたこれらのマドリガルは、あまりにも長い間忘れ去られたままでした。アレッサンドリーニ率いるコンチェルト・イタリアーノは、これらの作品の表現の質の高さ、そしてユニークさを際立たせて演奏しています。(Ki)
OP-30498[NA]
A.スカルラッティ:オラトリオ「人間とルチフェル」 ファビオ・ビオンディ(Vn)
ロッサーナ・ベルティーニ(S)
マッシモ・クリスピ(T)
エウローパ・ガランテ

録音:1995年7月
※旧品番:OP-30129
大変にシンプルながら演奏効果鮮烈な音楽。人間の役にソプラノを、ルチフェル(悪魔)の役にテノールを配したところからしてA.スカルラッティの声に対する抜群のセンスを物語っています。(Ki)
OP-30499[NA]
バッサーニ:オラトリオ「敗れた死」(フェラーラ1696) エマヌエラ・ガッリ(ラ・ピエタ(信仰);S)
ダニエラ・デル・モナコ(ラ・モルテ(死);A)
フィリップ・ジャルスキ(ラ・グロリア(栄光);A)
フランソワ・ピオリーノ(ラ・ジュスティツィア(正義);T)
ジャン=クロード・サラゴス(ルチフェロ(悪魔);Bs)
ジャン・テュベリ(指,コルネット)
ラ・フェニーチェ〔ステファニー・プフィステル(Vn)
ミラ・グロデアニュ(Vn)
ホセ・マヌエル・ナバロ(Vn)
エミリア・リオッツィ(Vc)
ジェレミ・パパセルジョ(Fg)
マティアス・スペーター(アーチLute)
ロラン・ステュアート(Cemb,Org)
セバスティアン・デラン(Cemb,Org)

録音:2001年8月オランダ,デルフト
旧品番:OP-30332
フェッラーラのアカデミアのために書かれたこのバッサーニのオラトリオをとおして、このアカデミアに参集していた知識人たちのレヴェルの高さを感じます。祝祭的な雰囲気、絶妙なコントラスト、メロディの豊かさと流麗さ、すべてが完全なバランスで共存しています。
OP-30500[NA]
バロック時代の女性作曲家たち
ジャケ・ド・ラ・ゲール:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ第2番ニ長調
クラヴサンのための小品集より前奏曲
組曲ニ短調
クラヴサン組曲第1番ニ短調〜アルマンド「2人のフラマン人」
ストロッツィ:セレナータ「今アポロの胸に抱かれて眠るティティスは」
アリエッタ「私の想い」
ベンボ:ソプラノのためのカンタータ「聖母マリアの嘆き」
バダッラ:モテット「悲しまないで」
レオナルダ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタニ短調
メダ:モテット「音楽に乾杯」
ロベルタ・インヴェルニッツィ(S)
ビッザルリエ・アルモニケ
〔リッカルド・マサヒデ・ミナシ(Vn)、
ステファノ・バルネスキ(Vn)、
エレナ・ルッソ(Vc)、
ジャンジャコモ・ピナルディ(テオルボ)
、サルヴァトーレ・カルキオーロ(Cemb)〕

録音:2001年1,2月
※旧品番:OP-30341
17世紀後半にイタリアとフランスで活躍した女性作曲家たちの作品集。音楽の世界においても女性が自由に発言することが徐々に認められつつあった時期の作品だけに、どれも大変意欲的なものとなっています。(Ki)
OP-30501[NA]
ヴィヴァルディ:モテット集
モテット「草原にて歌え」R.623,
モテット「汝ら不屈に戦うべし」R.628,
モテット「闇の恐怖の長い苦しみ」R.629,
モテット「まことの安らぎはこの世にはなく」R.630,
モテット「おお天にても地にても清きもの」R.631,
モテット「あなたがたの聖なる元首に」R.633
アレッサンドロ・デ・マルキ(指)
アンケ・ヘルマン(S)
ラウラ・ポルヴェレッリ(Ms)
アカデミア・モンティス・レガリス

録音:2001年10月
※旧品番:OP-30340
ヴィヴァルディの生き生きとしたリズム、言葉のはつらつとした音楽化、ヴィヴァルディならではの魅力に満ちた1枚です。(Ki)
OP-30502[NA]
モンテヴェルディ:マドリガーレ集第4巻(1603)
「ああ悲しい別れ」
「我が心、おまえを見つめていると」
「我が心、おまえは死なないのか」
「星に打ち明けたものだった」
「我が魂は優しくまなざしを向け」
「我が魂よ許しておくれ」
「おまえが我が心だというのなら」
「明るく澄んだひとみ」
「我が心に抱く傷」
「あなたはやはりわたしのもとを去りゆく」
「その美しい輝くひとみを巡らせただけで」
「おお、あなたがそれほど愛しているなら」
「わたしは若い娘」
「あのさえずる小鳥は」
「お願いだ、もう争いはやめておくれ」
「わたしは死にたいのです」
「苦しみに満ちた魂」
「我が心の魂」「我が心よ、おまえから遠く離れて」
「泣いてはため息をつき」
リナルド・アレッサンドリーニ(指,Cemb)
コンチェルト・イタリアーノ,
ロッサーナ・ベルティーニ,
クリスティーナ・ミアテッロ(S)
ビアンカ・シモーネ(Ms)
クラウディオ・カヴィーナ(A)
ジュゼッペ・マレット(T)
マルチェッロ・ヴァルジェット(Bs)

録音:1993年5月
※旧品番:OP-3081
モンテヴェルディのマドリガーレの魅力は、言葉と音楽の両方の美しさが極限まで追求され、双方の内容が見事に一致しているということです。コンチェルト・イタリアーノの演奏も技術と美が完璧なかたちで共存しており、理想的なマドリガーレの演奏が展開されています。(Ki)
OP-30503[NA]
フェスタ・ナポリターナ〜17、18世紀のナポリのオペラからの抜粋
ジラモ:「誰も私を知らない」,
ジャッチョ:「私の空虚な心」,
グリッロ:「結婚」/カレザーナ:タランテラ,
ヴィンチ:「チェーマは不実」,
ヨンメッリ:シャコンヌOp.5−13
 「ああ何という炎」,
ピッチーニ:「愛想のよいジュピター」,
ネグリ:「小さな薔薇」,
コットロウ:カトのタランテラ,
作曲者不詳:パストラーレ
 ガルガーノのタランテラ〔ナポリの財宝シリーズ第12巻〕
アントニオ・フロリオ(指)
カッペッラ・デ・トゥルキーニ

録音:1999年5月
※旧品番:OP-30273
ナポリの香りと空気をたっぷりと含んだ音楽をいつも聴かせてくれるフロリオの名盤も復活。ちりばめられた即興も魅力です。(Ki)
OP-30513[NA](3CD)
ヴィヴァルディ:歌劇「テウッツォーネ」 ジョルディ・サヴァール(指)
ル・コンセール・デ・ナシォン
パオロ・ロペス(ソプラニスタ/テウッツォーネ) ラファエッラ・ミラネジ(Ms/ジディアーナ)
デルフィーヌ・ガルー(コントラルト/ゼリンダ) ロベルタ・マメリ(S/チーノ)
フリオ・ザナージ(Br/シヴェニオ)
アントニオ・ジョヴァンニーニ(C-T/エガーロ)
櫻田亮(T/トロンコーネ、アルゴンテ)

録音:2011年6月、ヴェルサイユ宮殿内オペラパレス
ヴィヴァルディ・エディション最新盤は、2011年6月、パリ・ヴェルサイユ宮殿にて行われたVenise-Vivaldi-Versaillesフェスティヴァルの目玉公演、サヴァール指揮によるヴィヴァルディの「テウッツォーネ」復活上演の録音。充実したアリアが並ぶヴィヴァルディの意欲作ながら、録音に恵まれなかった作品に、豪華演奏陣の極めつけの録音の登場です!テウッツォーネの物語の舞台は中国、いってみればヴィヴァルディによるトゥーランドット。物語の内容は、恋模様と皇帝の跡継ぎをめぐる問題を軸に、その当事者たちの、裏切り、陰謀などといったものですが、ドラマティックなアリアや充実した器楽パートなど、聴きどころ満載です。
テウッツォーネは、1718年12月26日、マントヴァ総督フィリッペがグアスタッラ妃との結婚を発表した翌日の祝典行事の一環として、アルチドゥカーレ劇場で初演されました。1718年から1720年にかけて、ヴィヴァルディは、破格の条件で(オペラのキャスティングはヴィヴァルディの意のまま、オペラ公演に赤字が出た場合はすべて総督が補填してくれるという夢のような条件)、マントヴァで音楽監督の職を得ていました。マントヴァ時代、ヴィヴァルディは器楽作品を多く書いており、「四季」もちょうどこの時期に書かれたものです。オペラは8つ(うち4つは改訂ですが)を残しています。詩人アポストロ・ゼーノによるこの台本は、ヴィヴァルディが1718年に発表するまでにも幾度かオペラ化されていました。ヴィヴァルディも、他の作曲家による上演をみて、この台本を見出したと考えられています。マルコ・ポーロ以降ますます高まっていた異国趣味の風潮もあって、中国が舞台となっていますが、中国の法や式典行事などの具体的なディテールも取り入れた台本となっています。アリアなど、自作の引用もしていますが、同時に、レチタティーヴォ→ダ・カーポ・アリアという伝統の枠にとらわれずないアリアの形式など、新しいスタイルの追求が見られ、また、充実した器楽の書法など、大変な意欲的な作品となっています。
サヴァール率いるル・コンセール・デ・ナシォンの確かな管弦楽、ラ・ヴェネシアーナでも注目度の高いロベルタ・マメリ、さらにバッハ・コレギウム・ジャパンでもお馴染の世界的に活躍する日本人テノール、櫻田亮が出演しているのも注目です。また、タイトルロールを歌うソプラニスタ、パオロ・ロペスは、パレルモ出身で、パレルモ・マッシモ劇場でコーラスとして研鑽を積み、クリスティやビオンディ指揮のオペラで主役を務めるなど注目度急上昇中の実力派。演奏陣、そして資料価値としても大変貴重なヴィヴァルディのオペラ、是非ご堪能下さい! (Ki)
OP-30521
ヘンデルの二重唱集
「ポーロ」、「オルランド」
「ラダミスト」、「フラーヴィオ」
「タメルラーノ」、「エツィオ」
「リナルド」、「アレッサンドロ」
「アマディージ」、「オットーネ」からの二重唱,アリア、他
サンドリーヌ・ピオー(S)
サラ・ミンガルド(Ms)
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ

(旧品番:OP-30483)
バロック音楽界を代表するピオーとミンガルドの共演が実現した名盤。アレッサンドリーニが指揮するコンチェルト・イタリアーノの伴奏に乗る、生き生きとした2人の歌声が魅力の一枚です。 (Ki)
OP-30522
モンテヴェルディ:マドリガーレ第6集〜アリアンナの嘆き、他 リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ

録音:2005年12月
(旧品番:OP-30423)
8巻からなるモンテヴェルディのマドリガーレ集の第6巻を収録。歴史的マドリガーレ作曲家が生み出した名曲の数々を、アレッサンドリーニが指揮するコンチェルト・イタリアーノが演奏。 (Ki)
OP-30523
ヴィヴァルディ:アリア集
「カンダーチェ」,「シルヴィア」,
「試練の中の真実」,
「ティート・マンリオ」,「ティエテベルガ」
「メデアとジャゾーネ」,
「春風がささやき」からのアリア,
重唱,他
サンドリーヌ・ピオー(S)
アン・ハレンベリ(Ms)
ポール・アグニュー(T)
ギルメット・ロランス(Ms)
フェデリーコ・マリア・サルデッリ(指)
モード・アンティクオ

録音:2005年1月
(旧品番:OP-30411)
吉田秀和氏も絶賛するフランスのソプラノ歌手ピオーらが歌う、ヴィヴァルディのオペラ・アリア集の名盤です。 (Ki)
OP-30524
ヴィヴァルディ:バスのためのアリア集
「エジプトの戦場のアルミーダ」RV699-A
「ティート・マンリオ」RV738-A,
「怒りのオルランド」RVAnh84,
「セミラーミデ」RV733,
「ファルナーチェ」RV711-D,
「シルヴィア」RV734,
「アデライーデ」RV695,
「オリンピアーデ」RV725〜アリア,序曲
弦楽のための協奏曲ロ長調RV162
ロレンツォ・レガッツォ(Bs)
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ,
録音:2005年5月

(旧品番:OP-30415)
レガッツォの鮮やかな歌声が映える珠玉アリア集の名盤。 (Ki)
OP-30525
A・スカルラッティ:主は言われた
マドリガーレ(全5曲)
マニフィカト(全10曲)
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ

録音:2000年2月
(旧品番:OP-30350=廃盤)
数多くのオペラ曲、カンタータを生み出したアレッサンドロ・スカルラッティの歌曲、マドリガーレらを収録。卓越した演奏で評価の高いアレッサンドリーニとコンチェルト・イタリアーノが演奏します。 (Ki)
OP-30526
カリッシミ:オラトリオ「罪に定められた者たちの嘆き」 
 オラトリオ「エフタの物語」
コリスタ:シンフォニア ニ短調
フレスコヴバルディ:2声のモテット「おお死よ、そなたに」
 パッサカリアによるパルティータ
 1声のモテット「神はわたしたちの避けどころ」
コリスタ:シンフォニア 変ロ長調
カリッシミ:オラトリオ「祝福された者たちの幸福」
マルタン・ジェステル(指,Org) 
エリザ・フランツェッティ,
メルセデス・エルナンデス,
エマニュエル・アリミ(S)
ステファン・ヴァン・ダイク,
ルカ・ドルドロ(T)
ステファン・インボーデン(Bs)
ル・パルルマン・ド・ミュジーク

録音:2000年10月
(旧品番:OP-30296=廃盤)
1650年頃のコンセール・スピリチュエルで演奏されていた曲を集めた一枚。オラトリオの確立者カリッシミをはじめ、当時のローマで歌われていた名曲を堪能できます。 (Ki)
OP-30527
華麗なナポリ宗教音楽
プロヴェンツァーレ:パンジェ・リングア
 ディアロゴ・サクロ,
カレザーナ:ソナタ
ミサ“エクスルテット・オルビス・ガウディス”
アントーニオ・フローリオ(指)
ラ・カペッラ・デ・トゥルキーニ

録音:2002年3月
(旧品番:OP-30360=(廃盤)
18世紀ナポリ音楽の先駆者であるプロヴァンツァーレと、かのペルゴレージに多大な影響を与えたカレザーナの作品を収録。これまで歴史の影に埋もれてしまった数々の名曲を蘇らせて来たフローリオとラ・カペッラ・デ・トゥルキーニがする貴重な一枚です。 (Ki)

OP-30528[NA]
(10CD)
ソコロフ/ナイーブ・レーベル全録音集
[CD1-2]
バッハ:フーガの技法、パルティータ第2番ハ短調BWV826

[CD3-4]
ベートーヴェン:ロンドOp.51-1&2、Op.129、
ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調Op.4-7、
ピアノ・ソナタ第28番Op.101、
ディアベッリ変奏曲
[CD5-6]
シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番
第18番ト長調「幻想」D894

[CD7]
ブラームス:バラード集Op.10
ピアノ・ソナタ第3番へ短調Op.5

[CD8-9]
ショパン:24の前奏曲Op.28、
ピアノ・ソナタ第2番
練習曲Op.25(全曲)

[CD10]
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第8番変ロ長調Op.84
スクリャービン:ピアノ・ソナタ第3番嬰ヘ短調Op.23、同第9番ヘ長調「黒ミサ」Op.68
ラフマニノフ:前奏曲第10番ニ長調Op.23−4
グレゴリー・ソコロフ(P)

[CD1-2]録音:1982年(OP30346)

[CD3-4]録音:1992、2000年(OP30420,30384)

[CD5-6]録音:1996年(OP30387)

[CD7]録音:1992年11月10日、1993年10月20日パリ、サル・ガヴォー(ライヴ)(OP30365)〕

[CD8-9]録音:1990-1995年(OP30456)

[CD10]録音:2003年(OP30386)
コンサート嫌い、録音嫌い、もはや生ける伝説と化した感もあるソコロフの、ナイーブ・レーベル録音大全集。ベートーヴェン作品の正確無比でクリアなタッチ、プロコフィエフやスクリャービン作品で魅せる説得力、ショパンのop.25の練習曲全曲での音楽性は他に類を見ないものとなっています。 (Ki)

OP-30530[NA]
(6CD)
バッハ=ヴィヴァルディ/リナルド・アレッサンドリーニ
[CD1]ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集「四季」
[CD2-3]バッハ:ブランデンブルク協奏曲
[CD4]バッハ:半音階的幻想曲とフーガ.ニ短調BWV903,
組曲へ短調BWV823,
最愛の兄の旅立ちに寄せるカプリッチョBWV992,
フランス組曲第1番ニ短調BWV812,
アルビノーニの主題によるフーガBWV951a,イタリア様式のアリアと変奏BWV989,
トッカータ.ニ短調BWV913,
ソナタ ト長調BWV968〜アダージョ

[CD5]ヴィヴァルディ:協奏曲ニ短調RV565,協奏曲ト短調RV316a,
協奏曲ト短調RV439「夜」,
バッハ:イタリア協奏曲ヘ長調BWV971(ヴァイオリン協奏曲復元版),
ベネデット・マルチェッロ:協奏曲ホ短調,
アレッサンドロ・マルチェッロ:協奏曲ニ短調

[CD6]ヴィヴァルディ:弦楽のための協奏曲集(全12曲)
イ長調RV159、ト短調RV153、
ニ長調RV121、ニ短調RV129、
ト短調RV154、ハ長調RV115、
ヘ短調RV143、ヘ長調RV141、
ハ短調RV120、ト短調RV156、
イ長調RV158、ニ長調RV123
[CD1]
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ
〔録音:2003年(OP30363)〕

[CD2-3]
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ
〔録音:2005年(OP30412)〕

[CD4]リナルド・アレッサンドリーニ(Cemb)
〔録音:1999年(OP30258)〕

[CD5]
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ
〔録音:2000年(OP30301)〕

[CD6]
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ
〔録音:2003年(OP30377)〕
アレッサンドリーニのスペシャル・ボックス。リズムの刻みが心地よいヴィヴァルディに、鬼才ぶりが発揮されたチェンバロ・ソロなど、アレッサンドリーニの魅力が存分に味わえるボックスです。 (Ki)
OP-30531[NA]
17世紀イタリア・バロック曲集
作曲者不詳(ロッシ?):幻想曲
ガブリエーリ:4声のカンツォーネ「悪魔につかれた女」
メールラ:4声の器楽カンツォーネ第1集より 第5番「ラ・クレマスカ」
デ・マック:コンソナンツェ・ストラヴァガンティ
フレスコバルディ:4声のカンツォーナ第5番
メールラ:半音階的カプリッチョ 
サルヴァトーレ:フランス風カンツォーネ第2番 
カステッロ:4声のソナタ第16番 
ガスパロ・ツァネッティ:「ヴァイオリンの演奏を学ぶ学生」(全7曲) 
マリーニ:「さまざまな楽器のための教会ソナタト室内ソナタに分けられたジャンル」〜4声と3声のパッサカリア
ルグレンツィ:4声のためのソナタ 第2番
G.ボノンチーニ:「シンフォニア・ダ・キエーザ」〜「シンフォニア・クアルタ」
トレッリ:合奏協奏曲第1番ト長調Op.6n.1
ダッラーバコ:4声の教会協奏曲 第1番Op.2n.1
リナルド・アレッサンドリーニ(ハープシコード、Org,指)
コンチェルト・イタリアーノ

録音:2011年3月、教皇庁立宗教音楽院(ローマ)
古楽界の大御所コンビ、リナルド・アレッサンドリーニ率いるコンチェルト・イタリアーノによる17世紀器楽アンサンブル小品集。より表情豊かな音楽が好まれるようになった『1600年』という時代をテーマに、ガブリエーリやフレスコバルディなど、イタリア・バロック初期を代表する作曲家たちの珠玉の作品が詰まった1枚です。弦楽器と鍵盤楽器によって奏でられる、軽やかかつ高貴なイタリア・バロックの響きに心癒されることでしょう。アレッサンドリーニとコンチェルト・イタリアーノは今回も美しいアンサンブルを聴かせてくれます。作業の片手間に聴くもよし、ゆったりと聴きいるもよし。イタリア・バロックの多様な曲調を存分に楽しめるおすすめ盤です! (Ki)

OP-30532[NA]
愛の勝利
グレトリ:「私を束縛していた鎖を、私は断ち切った」〜『嫉妬深い恋人』第2幕第1場より
リュリ:「ついに私は恐怖を追い払った」〜『アティスとガラテア』第3幕第8場より
ラモー:「キューピッドは平和の神!」〜『アナクレオン』第5場より
カンプラ:「希望はねじまげられた」〜『イドメネ』第4幕第1場より
ルベル/フランクール:序曲、「用意はととのった」〜『スカンデルベルグ』第3幕第1場より
シャルパンティエ:「これほどつらい苦悩を受けた人が他にいるだろうか?」〜『ダヴィドとヨナタン』第4幕第3場より
ラモー:「私は飛んでゆく、愛よ、お前が呼ぶところに」〜『レ・パラダン』第2幕第9場より
ファヴァール:「かわいそうなニース!」〜『ボヘミア娘』第2幕第7場より
サッキーニ:「勝利の女神がほほえみますように」〜『ルノー』第3幕第10場より
ラモー:「私が慕うあの方と一緒になれますように」〜『優雅なインドの国々』第2幕第2場より
サンドリーヌ・ピオー(S)
ジェローム・コレア(指)レ・パラダン

録音:2011年10月、ロワイヨーモン修道院(フランス
吉田秀和氏が絶賛するソプラノ、サンドリーヌ・ピオー。鈴を転がすような軽やかさと、熟成された深みをあわせもつ魅力の声の持ち主の最新盤は、「愛の勝利」と題されたアリア集。ナイーブで録音を始めてちょうど10年、10枚目のソロ・アルバムにあたります。ラモーやリュリなどのフランス・バロックものは、ピオーにとって特別な存在。
――「17-18世紀のフランス音楽は、私の生活を変えました。もともとハープ奏者として活動していた私は、まさか歌手としての道を歩むことになろうとは想像もしていませんでした。果てしなく肥沃な音楽という大地での様々な出会いが、想像力と厳格さがものをいうバロック音楽の世界へと私を導いたのです。バロック音楽との出会いは、あらゆる音楽に対するアプローチの仕方に影響を与えています。」(ピオーの言葉/ブックレットより)―― 
「勝利」とタイトルにあるように、実に輝かしくも力強いアリアから、しっとりと愛を歌うアリアまで多彩なプログラムで、ピオーの魅力が炸裂です。ピオーの素晴しい演奏をささえるアンサンブルはレ・パラダン。「レ・パラダン」といえば、ラモーによる傑作を思い浮かべますが、この名前を冠したアンサンブルも、フレンチ・バロックの精神(ファンタジーやイマジネーション)を大切にしようという意思のもと、2001年に指揮者のコレアによって設立されました。ピオーとは設立当初からしばしば共演しているだけあって、ピオーが歌う歌詞の内容の機微をとらえ、表情の微妙な変化にも敏感に反応。オペラの情景が鮮やかに眼前に浮かぶような演奏です。 (Ki)
OP-30533[NA]
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集vol.4 「L’imperatore〜皇帝」
ト短調RV 331/ハ長調 RV 171 
ヴァイオリン協奏曲集「ラ・チェトラ」〜第12番 ロ短調 RV 391 op.9-12
ホ長調「恋人」 RV 271
ト短調 RV 327/ホ長調 RV 263a
ハ長調 RV 181(第3楽章は「ラ・チェトラ」第1番 RV 181aを使用)
リッカルド・ミナージ(Vn&指)、
イル・ポモ・ドーロ

録音:2011年10月、ロニーゴ(イタリア)
ヴィヴァルディ・ディション第46弾の登場。エディションの中でも人気のヴァイオリン協奏曲集第4弾です。今回のタイトルは「皇帝」ということで、 音楽をこよなく愛したことでも知られるカール6世(神聖ローマ皇帝)のために作曲された(献呈・あるいは御前演奏があった)ヴァイオリン協奏曲がセ レクトされています(手稿譜はトリノの国立図書館所蔵)。ヴィヴァルディ自身が素晴しいヴァイオリニストだったことを再認識させる華やかなパッセージ、 豊かな表現、ヴィルトゥオーゾ性、そして創造性に満ちた力作ぞろいです。1978年生まれのリッカルド・(マサヒデ・)ミナージは、イタリアのバロック・ヴァ イオリン界を牽引する存在で、指揮者としても活躍しています。コンセール・デ・ナシォンやアッカデミア・ビザンチーナ、イル・ジャルディーノ・アルモ ニコなどで活躍、ジュリアード音楽院で演奏習慣に関しての講義も行っている、若くして実力と見識を兼ね備えた注目の音楽家です。イル・ポモ・ドーロは、 古楽の優れた団体で活躍する奏者たちによって結成された新進気鋭のアンサンブル団体。この団体名は、アントニオ・チェスティ作曲のオペラ「イル・ポモ・ ドーロ」からとられています。このオペラは、1666年にウィーンで執り行われたオーストリア皇帝のレオポルト1世と、スペインのマルガリータ・テレサ との結婚式を題材にしており、最後の祝宴の場面では300頭の馬が動員され、73000発の花火、50人の役名をもった歌手、そして10時間におよぶ 演奏時間など、信じがたいほどに豪華で美しい作品といいます。リッカルド・ミナージのしたたる美音で聴く華やかなソロと、時にアグレッシブ、時にエレ ガントと変幻自在のアンサンブルで聴くヴァイオリン協奏曲集、見事な出来栄えです! (Ki)
OP-30534[NA]
ヴィヴァルディ:「新発見」Vol.2
協奏曲ニ短調「偉大なるムガール人」 RV 431a(フルウト・トラヴェルソ、弦と通奏低音のための)
アリア RV 721.II.10「Son nel mar d’aspri tormenti むごい苦悩の海の上で」(L’Inganno trionfante in amore)
アリア RV.721 II.2「S’Odoquell Rio Che mormora 小川のささやきを聞いたなら」
協奏曲イ長調 RV 817(ソロ・ヴァイオリン、弦と通奏低音のための)
アリア RV 721.I.8「Palpita il core, e freme 私の心は高鳴り震え」
アリア RV 721.II.13「Langue il fior su l’arsa sponda 乾いた岸辺で花は萎れる」
ソナタニ長調 RV 816(ヴァイオリンと通奏低音のための)
アリア RV 722.I.1「Vaghe luci, luci belle 美しい目よ、愛らしい目よ」
ソナタハ長調 RV 815(ヴァイオリンと通奏低音のための)
フェデリコ・マリア・サルデッリ(指)
モード・アンティコ
アン・ハレンベルク(S)、
アレクシス・コセンコ(フルウト・トラヴェルソ)、
アントン・シュテック(Vn)

録音:2011年11月、テアトロ・デッラ・ペルゴラ(フィレンツェ)
ヴィヴァルディ作品の「新発見」シリーズ第2弾。第1弾(OP.30480)は2000〜2007年にかけてヨーロッパで新たに発見された作品が収録され ましたが、今回はその後に発見された作品を収録。存在するはずなのに誰も目にしたことのなかった楽譜や、新たにヴィヴァルディの真正の作と認められ たものなど、今回も宝箱のような力作です!
楽譜が散逸して伝えられてきたオペラ「L’ Inganno trionfante in amore」から、新たに発見されたアリア2つは、ベルギーのアンギャンの地で発掘。 イタリアのオペラ団が、ベルギーに遠征演奏旅行に出かけた際、これらの楽譜も持ちだしてそのままベルギーの地に眠ることになったのではと考えられます。 伴奏パートの楽譜が完全なかたちでは残っていませんでしたが(ファーストヴァイオリン譜が消失、など)、ヴィヴァルディの音楽が身体の隅々にまで叩き 込まれているサルデッリが、まるでヴィヴァルディがすべてを書いたとしか思えないほどに見事に再構築した版による演奏です。
RV 817として世界初録音された素晴しくヴィルトゥオジティが発揮されるヴァイオリン協奏曲は、ドイツ・ドレスデンで眠っていたもの。以前、音楽研 究家のフェヒナーが、ヴィヴァルディがその弟子ピゼンテルのために書いた協奏曲の様式の典型例だと指摘していたものの、偽作RV Anh.86として伝え られていた作品が、このたび真正にヴィヴァルディの作品であることが認められたのです。サルデッリが実に溌剌とした魅力を存分に引き出しています。
音楽的にも、歴史的にも、極めて貴重なプロジェクトに臨んでいるという自負も感じられる、力のこもった1枚です! (Ki)
OP-30535[NA]
ヴィヴァルディ:室内ソナタ集Op.1
第12番ニ短調「ラ・フォリア」RV63
第9番イ長調RV75
第1番ト短調RV73
第11番ロ短調RV79
第8番ニ短調RV64
第4番ホ長調RV66
第3番ハ長調RV61
第7番変ホ長調RV65 
第10番変ロ長調RV78
レストラヴァガンテ
【ステファノ・モンタナーリ(Vn)、
テファノ・ロッシ(Vn)、
フランチェスコ・ガッリジョーニ(Vc)、
マウリツィオ・サレルノ(Cemb)】、
フランコ・パヴァン(テオルボ)、
ピエトロ・パスキーニ(Org.)

録音:2010年11月、ジャルディーノ・スタジオ(イタリア)
naiveの人気シリーズ、ヴィヴァルディ・エディション待望の新譜!このシリーズからは既に40タイトル以上のCDがリリースされておりますが、室内協奏曲ジャンルとしてはラストレの協奏曲&カンタータ集(OP30381)に続いて本CDが5枚目となります。今回収録されているのはヴィヴァルディの室内ソナタ集op.1。全12曲から8曲を抜粋、収録されています。心地よい舞曲のリズムに乗せて、ヴィヴァルディならではの清廉かつ優美な音楽を堪能できます。演奏を担当するのはイタリア古楽界を代表する名手達からなるレストラヴァガンテ。透明感ある音色と活気あふれる清々しい演奏で高い評価を得ている古楽器演奏団体です。1stヴァイオリンを担当するのはバロック・ヴァイオリン界を代表する名手ステファノ・モンタナーリ!近年は指揮者としても注目を集めるモンタナーリですが、本CDでは持ち味の艶のある音色と溌溂とした発音で魅せてくれます。モンタナーリがコンサートマスターを務めるアカデミア・ビザンティーナで活躍するヴァイオリニスト、ロッシとの息の合った掛け合いは圧巻。繊細かつ大胆、優美かつ快活な魅力あふれるアンサンブルを堪能できます! (Ki)
OP-30536(3CD)
ヘンデル:「ジューリオ・チェーザレ」 マリー=ニコル・ルミュー(CTジューリオ・チェーザレ)
カリーナ・ゴーヴァン(Sクレオパトラ
ロミーナ・バッソ(Msコルネリア)
エメーケ・バラート(Sセスト
フィリッポ・ミネッチャ(CTトロメーオ)
ヨハネス・ヴァイサー(Brアキッラ
ミレーナ・ストルティ(Msニレーノ)
ジャンルカ・ブラット(Bsクーリオ
アラン・カーティス(指)イル・コンプレッソ・バロッコ

録音:2011年11月、ロニゴ
共にカナダ、ケベック出身のバロックの歌姫、マリー=ニコル・ルミューとカリーナ・ゴーヴァンが組んでヘンデルの傑作「ジューリオ・チェーザレ」を録音、これはワクワクしないわけにはいきません!ルミューは1975年生まれ。2000年のエリザベート王妃国際音楽コンクールの声楽部門で優勝。深い味わいのあるコントラルトとして、主としてバロック声楽作品と、ロマン派から近代にかけてのフランス声楽作品で活躍しています。ゴーヴァンは1966年生まれ。カナダのバロック音楽界の看板歌手であるのみならず、パリ、ロンドン、アムステルダム、ウィーンなどヨーロッパ諸都市で大活躍するバロックのプリマドンナです。両者ともヴィヴァルディやヘンデルを得意にしており、二人が共演したヘンデルのアルバム(naiveV5261)は大きな話題になりました。ヘンデルの傑作「ジューリオ・チェーザレ」には多くの録音がありますが、しばしばチェーザレにはベテランのメッゾソプラノやカウンターテノール、クレオパトラには若手のソプラノが配されがちです。この録音では、ルミューの若く雄々しい野心に燃えるチェーザレと、ゴーヴァンの熟した美に包まれた魔性の女風クレオパトラが、また新鮮な味わいになっています。コルネリアには、やはり今バロックオペラで大活躍しているイタリアのメッゾソプラノ、ロミーナ・バッソ。2005年、ヴェニス・バロックオーケストラによるヴィヴァルディ「救われたアンドロメダ」公演に参加、当時まだ国際的活動を始めて間もないにもかかわらず、優秀な若いメッゾソプラノが現れたと話題になりました。あれからずっと成長したバッソの歌が聞けます。注目はセストのエメーケ・バラート。1985年生まれのまだ本当に若いハンガリーのソプラノ。素晴らしく透明で伸びる美声の持ち主で、ここ数年多くのバロック声楽コンクールで優勝している逸材です。悪役トロメーオのフィリッポ・ミネッチャは、フィレンツェ生まれのカウンターテノール。2010年に北とぴあでペルゴレージの演奏会を開いたのはまだ記憶に新しいところです。もう一人の悪役、アキッラに、ヤーコプスがドン・ジョヴァンニに起用したノルウェーのバリトン、ヨハネス・ヴァイサーを起用しています。指揮は、大ベテランのアラン・カーティス。カーティスはほぼ同じキャストで、2011年11月23日にアン・デア・ウィーン劇場、11月25日にパリのシャンゼリゼ劇場、11月27日にドイツのブラウンシュヴァイク州立劇場と演奏会形式上演を行っており、これは同時期の録音。ベテランらしく要所をしっかり押さえつつ、所々に音楽学者でもあるカーティスらしいこだわりを見せています。CD3枚にたっぷりの221分収録、大いに楽しめます。 (Ki)
OP-30537[NA]
ボノンチーニ(1677-1726):5声のミサ・コンチェルタータ.ト短調〜独唱,合唱,弦楽器と通奏低音のための(世界初録音)
4声のスターバト・マーテル.ハ短調〜独唱,合唱,弦楽器と通奏低音のための
シルヴィア・フリガート(S)、
ラッファエッラ・ミラネージ(S)、
アンドレア・アリヴァベーネ(C-T)、
エレーナ・ビスキュオーラ(A)、
サラ・ミンガルド(A)、
ヴァレリオ・コンタルド(T)、
ラッファエレ・ジョルダーニ(T)、
サルヴォ・ヴィターレ(Bs)、
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ

録音:2012年1月、ウィーン・コンツェルトハウス(ライヴ)
naiveレーベルではお馴染み、アレッサンドリーニ&コンチェルト・イタリアーノの大御所コンビの最新盤。2012年1月、レゾナンツェン古楽祭に沸く真冬のウィーン・コンツェルトハウスに一際熱き話題を提供したボノンチーニのミサ・コンチェルタータとスターバト・マーテルが、早くもアルバムとしてリリースされました!A.M.ボノンチーニ(1677-1726)はモデナ(ボローニャやフェッラーラ近くの都市)の音楽一家に生まれました。父は作曲家でヴァイオリニストであるジョヴァンニ・マリア・ボノンチーニ。兄は同じく作曲家でチェリストであるジョヴァンニ・バッティスタ・ボノンチーニでした。若い頃からローマとボローニャの2都市で活躍したのち、1705-13年まではウィーンで宮廷のカペルマイスターとして勤務。13年にモデナに戻ってからは、エステ家に仕え、オペラ作品や様々なパトロンのための宗教的作品を作っていました。ボノンチーニだけを取り上げることだけでも希少なうえ、5声のミサ・コンチェルタータは本アルバムが世界初録音!この作品は今までに一度も出版されないままで、この2012年1月の演奏まで、公の場で演奏されることもない幻の作品でした。ハ短調のスターバト・マーテルも、既にヴェラルディやコセンディヤクなどの録音で知られているとはいえ、その数は決して多くはなく、やはり希少であることに変わりはありません。
ボノンチーニの音楽は、対位法を駆使し堅固に組み上げられたアンサンブルとイタリア・バロックならではの技巧的な装飾にあふれる煌びやかなアリアが絶品。ソリストたちの重唱部分では会話のごとく密に絡み合うアンサンブルが美しく、合唱部分では1つの壮大な音響世界を生み出すような一体感のある極上のハーモニーを味わえます。ミラネージ、ミンガルド、ジョルダーニといったアレッサンドリーニと共演深い名手たちのソロも聴き所。コンチェルト・イタリアーノの演奏は今回も抜群で、柔らかくも清澄なハーモニーがソリストの歌声を優しく支えます。古楽器の暖かな音色と共に、優しく包み込まれような荘厳さに静かに聴き入る1枚です。
OP-30538[NA]
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集Vol.5
ハ長調RV.177/ニ長調RV.212a
ニ短調RV.246/変ロ長調RV.370/
ニ短調RV.242,Op.8-7「ピゼンデル氏のために」
変ロ長調RV.379/ト短調RV.328
ドミトリー・シンコフスキー(Vn,指)
イル・ポモ・ドーロ

録音:2012年3月ロニーゴ、イタリア
ヨハン・ゲオルク・ピゼンデルはドレスデン宮廷楽団で楽長として活躍、アルビノーニやテレマンなどからも曲を献呈された高名なヴァイオリン奏者でも ありました。当時のドレスデンはザクセン選帝侯フリードリヒ・アウグスト一世の時代。ピゼンデルはアウグストのイタリア旅行に随行しヴェネツィアに滞在。 そこでヴィヴァルディと出会い師弟関係を結び友人としても関係を深めます。ピゼンデルはヴィヴァルディの創作意欲を刺激し、ソナタ(RV2,6,19,25,29)、 協奏曲(RV172,205,237,242,314,340&328)をピゼンデルに捧げています。独創性と表現力に満ちた意欲的な作品ばかりで、ピゼンデルが素晴らし いヴァイオリニストであった事を認識できます。 モスクワ出身のバロック・ヴァイオリニスト、ドミトリー・シンコフスキー。指揮者、カウンターテナーとしても才能を発揮する実力派。楽器はオランダの 機関から貸与されたフランチェスコ・ルジェリ(1680)を使用しています。気鋭の古楽アンサンブル、イル・ポモ・ドーロとの共演で、見事な技巧と華 麗なソロを披露しています。 (Ki)
OP-30539[NA]
ヴィヴァルディ:ファゴット協奏曲集Vol.3
ヘ長調RV.485/変ロ長調「ジョゼッピーナ」RV.502
ハ長調RV.474/ハ短調RV.480
ト長調RV.494/ハ長調RV.475
セルジオ・アッツォリーニ(Fg)、
ラウラ・ソアーヴェ・クレモナ

録音:2012年4月、コルティチェッレ・ピエーヴェのマドンナ・デッラ・フォルミゴラ教会(イタリア)
naiveの看板シリーズともいえるヴィヴァルディ・エディションから、待望の最新盤、ファゴット協奏曲集の第3集がリリースされる運びとなりました! ファゴットが旋律楽器として定着していないバロック期にこの楽器のために多くの協奏曲を残し、他の誰よりもファゴットという楽器を愛した音楽家、ヴィ ヴァルディ。第1集(OP 30496)、第2集(OP 30518)に引き続き、今回もファゴット・ソロに名手セルジオ・アッツォリーニが登場し、これまでの 名演の期待裏切らぬ素晴らしいソロを聴かせてくれます。第1集より共演しているラウラ・ソアーヴェ・クレモナの洗練されたオーケストラの伴奏も聴き所。 古楽器が織り成す柔らかな響きがアッツォリーニの奏でる甘美なファゴットの音色と見事に混じり合い、極上のハーモニーを生み出しています。 ★協奏曲ハ長調RV.484ではヴァイオリン2台、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、リュートとファゴットという当時を意識した小編成での演奏。一つ一つのパー トが際立つ綿密なアンサンブルで魅せてくれます。また、ヴァイオリン協奏曲「パトヴァの聖アントニウスの舌の祝日のために」RV.212を思わせる協奏 曲ヘ長調RV.485では、アッツォリーニがこのヴァイオリン協奏曲のカデンツァから作ったファンタジアを加筆した興味深い演奏での収録。単なる “ファ ゴット協奏曲の寄せ集め” に留まらない、ヴィヴァルディ・エディションにふさわしい注目盤に仕上がっています。本アルバムでファゴット協奏曲シリーズも 3枚目。とはいえ、ヴィヴァルディは生前に39曲(うち2曲は未完成)ものファゴット協奏曲を作曲しており、今後の協奏曲集のリリースにさらなる期待 がかかります!  (Ki)
OP-30540(2CD)
ヴィヴァルディ:歌劇「怒れるオルランド」(1714年版)RV819 リッカルド・ノヴァーロ(Br オルランド)
ロミーナ・バッソ(Ms アルチーナ)
ガエル・アルケス(S ブラダマンテ)
テオドーラ・ゲオルギュー(S アンジェリカ)
デルフィーヌ・ガルー(A メドーロ)
デイヴィッド・DQ・リー(CT ルッジェーロ)
ロベルタ・マメリ(S アストルフォ)
フェデリーコ・マリア・サルデッリ(指)
モード・アンティクォ

録音:2012 年 7 月、フィレンツェ
naiveのヴィヴァルディ・エディション、新刊は「怒れるオルランド」!あれ、OP30393でもう出てたじゃない?と思う方もいらっしゃるでしょうが、それは1727年に上演された “有名な方”。今回発売されるのは、1714年に上演された別の作品です。 この1714年の「怒れるオルランド」にまつわる事情はかなり複雑ですが、大雑把にまとめると以下のようなもの。1713年秋、ヴィヴァルディはヴェネ ツィアのサンタンジェロ劇場の興行主に就任。11月にアルベルト・リストーリという作曲家の「怒れるオルランド」が上演され、大当たりになります。こ のリストーリの楽譜は今日では紛失。翌1714年にも「怒れるオルランド」が上演されており、これは不完全ながら楽譜が伝わっていました。従来、この 1714年の楽譜はリストーリの音楽でヴィヴァルディ作ではないとして、リオム番号で偽作を示すRV Anh.84が与えられていました。しかし残された楽譜 を調べたところ、1714年の上演ではヴィヴァルディはほとんどの音楽を自分の曲に差し替えていたと判断され、ヴィヴァルディのオペラ「怒れるオルランド」 RV819と新たに認定されました。1714年の楽譜は第3幕を欠いており、他の曲にも多くの問題が残っていました。第1、2幕はヴィヴァルディの他の 曲を参照、借用するなどして補筆完成させる一方、第3幕の補完は断念しています。ただ第2幕の幕切れが一番の聞き所であるオルランドの狂乱の場な ので、あまり尻切れの印象はありません。 サルデッリは2012年7月20日、フランスのボーヌ音楽祭で、このCDとまったく同じキャストでこの作品を演奏会形式で復活させています。これはそ れと同時期に、フィレンツェの由緒あるペルゴラ劇場(1656年建立)で録音されたもの。もちろん世界初録音です。 歌手はバロックオペラで活躍している旬の歌手がズラリと並んでいます。タイトルロールのリッカルド・ノヴァーラはイタリアのバリトン。バロック、モーツァ ルト、ロッシーニのオペラを得意としており、ことにフランスで人気の高い人。アルチーナのロミーナ・バッソは、バロックオペラで大活躍しているイタリ アのメッゾソプラノ。ブラダマンテのガエル・アルケスはフランスのソプラノ。バロックが活動の中心ですが、モーツァルトの娘役にも定評があります。ア ンジェリカのテオドーラ・ゲオルギューは、ルーマニア生まれのソプラノ。昨年、クリストフ・ルセがバックを務めたアリア集(APARTE AP021)が話題 となりました。ルッジェーロのデイヴィッド・DQ・リーは、韓国生まれのカナダのカウンターテノール。現在ではヨーロッパのバロック・オペラ上演で大 活躍しています。端役のアストルフォに日本でも人気の高いロベルタ・マメリが参加しています。そしてヴィヴァルディの権威サルデッリの生き生きとした 指揮の素晴らしいこと。数々のヴィヴァルディの埋もれた名曲を発掘してきたnaiveのヴィヴァルディ・エディションですが、これは特筆すべき成果と言え るでしょう! (Ki)
OP-30541[NA](6CD)
クリスマス・ボックス・セット〜ヴィヴァルディ宗教作品集
[CD1][CD2]
聖母被昇天のための晩祷(アレッサンドリーニによる再現版)
[CD3] モテット集
「草原にて歌え」RV623、
「汝ら不屈に戦うべし」RV628
「闇の恐怖の長い苦しみ」RV629ほか
[CD4]
モテット「正しい怒りの激しさに」RV626
シンフォニア.ロ短調「聖なる墓にて」RV169、
ヴァイオリン協奏曲ヘ長調「聖ロレンツォの祝日のために」RV286ほか
[CD5]
聖歌序唱「色は紅」RV642、
グローリア.ニ長調RV 589、
グローリア.ニ長調RV 588
[CD6]
「主が家を建てられるのでなければ」RV608、
「十字架にはりつけられ」ト長調RV592
スターバト・マーテルRV621
[CD1][CD2]
ジェンマ・ベルタニョーリ(S)、アンナ・シンボリ(A)、サラ・ミンガルド(C.A)、ジャンルカ・フェッラリーニ(T)、
リナルド・アレッサンドリーニ(指)コンチェルト・イタリアーノほか
[CD3]
アンケ・ヘルマン(S)、ラウラ・ポルヴェレッリ(Ms)、アレッサンドロ・デ・マルキ(指)アカデミア・モンティス・レガリス
[CD4]
サンドリーヌ・ピオー(S)、
ステファノ・モンタナーリ(Vn)
オッターヴィオ・ダントーネ(指)
アカデミア・ビザンチーナ
[CD5]
サラ・ミンガルド(C.A)、
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ(合唱&管弦楽)
[CD6]
マリー=ニコル・ルミュー(A)、
フィリップ・ジャルスキ(C-T)、
ジャン=クリストフ・スピノージ(指)
アンサンブル・マテウス
2012年冬、naiveが過去の名盤をひとつにまとめたファン必携のお買い得ボックス「クリスマス・ボックス・セット」を相次いでリリースします!今回のボッ クス・セットの収録内容は、ヴィヴァルディの宗教作品集。協奏曲ボックス(OP 30542)と並び、大好評シリーズ「ヴィヴァルディ・エディション」から 珠玉の名盤をひとつにまとめあげたボックスになります。世界的名手たちによる質の高い演奏で高い評価を得るシリーズだけに、このボックス・セットに収 録されている演奏陣の顔ぶれも豪華絢爛!2012年10月に初来日し大絶賛された歌姫サンドリーヌ・ピオーや、アレッサンドリーニ率いる名門コンチェルト・ イタリアーノ、アバドも認める世界屈指のコントラルト歌手サラ・ミンガルドなど、「ヴィヴァルディ・エディション」お馴染みの名手たちによる素晴らしい演 奏をたっぷりと堪能することが出来ます。モテット「正しい怒りの激しさに」や「スターバト・マーテル」といった人気の作品だけでなく、アレッサンドリー ニ自身による復元版を用いた「聖母被昇天のための晩祷」など、希少性の高いプログラムが収録されているのも嬉しい限り。ヴィヴァルディの器楽作品は よく聴くけれど、声楽作品にはなかなか馴染みが薄い…という方には特におすすめしたい、聴き所満載のお買い得ボックスです! (Ki)

OP-30542[NA](6CD)
クリスマス・ボックス・セット〜ヴィヴァルディ協奏曲集
[CD1]ファゴット協奏曲集 vol.1
ト長調 RV 493、ト短調 RV 495、ハ長調 RV 477ほか
[CD2] 弦楽のための協奏曲集
イ長調 RV159、ト短調 RV153、ニ長調 RV121ほか
[CD3] マンドリン、リュートのための協奏曲集
2つのマンドリン,弦と通奏低音のための協奏曲RV532ト長調、
ヴァイオリン,リュートと通奏低音のためのトリオRV85ト短調ほか
[CD4] リコーダー協奏曲集〜夜
フルート協奏曲Op.10より抜粋、
リコーダー協奏曲ハ短調RV441、
フラウティーノ協奏曲ト長調 RV443ほか
[CD5] チェロのための協奏曲集Vol.1
チェロ,弦と通奏低音のための協奏曲イ短調 RV419、
チェロ,弦と通奏低音のための協奏曲ヘ長調 RV410ほか
[CD6] ドレスデン合奏協奏曲集〔ヴィヴァルディ・エディション〕
ヴァイオリン協奏曲ト短調「ドレスデンの管弦楽団のために」RV577、
2本の狩猟ホルン,オーボエ,ヴァイオリンの協奏曲ヘ長調RV569ほか
[CD1]
セルジョ・アッゾリーニ(Fg)、
ラウラ・ソアーヴェ・クレモナ
[CD2]
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ
[CD3]
ロルフ・リスレヴァン(リュート、バロック・キタラ、マンドリン)、
アンサンブル・カプスベルガー
[CD4]
セバスチャン・マルク(BFl)、
ジャン=クリストフ・スピノージ(指、Vn)、アンサンブル・マテウス
[CD5]
クリストフ・コワン(Vc)、
ジョヴァンニ・アントニーニ(指)
イル・ジャルディーノ・アルモニコ
[CD6]
ゴットフリート・フォン・デァ・ゴルツ(指、Vn)
フライブルク・バロックO
クリスマスも間近に控えた今冬、naiveレーベルから「クリスマス・ボックス・セット」と題した注目必至のお買い得ボックス・セットが相次いでリリー スされます!今回お届けするのは、ヴィヴァルディ協奏曲集!naive が誇る大好評シリーズ「ヴィヴァルディ・エディション」からこれまでにリリースされて きた数々の名盤の中から、珠玉の6枚をひとつにまとめあげた豪華盤になります。バロック・チェロの帝王、クリストフ・コワンの敏腕光る「チェロ協奏 曲集Vol.1」や、現代リュート界を代表する名手ロルフ・リスレヴァンが数々のリュートを弾きこなす「マンドリン、リュートのための協奏曲集」をはじめ、 好評を博した名演がたっぷりと収録されています。一流のアーティストたちが織り成す質の高い演奏によって、録音される機会の少ない希少な作品の数々 を堪能することが出来るのもこのシリーズの大きな魅力のひとつ。このボックス・セットでは、希少なプログラムで話題となったアルバム「ファゴット協奏曲」 や「ドレスデン合奏協奏曲集」も収録されており、ヴィヴァルディ・ファンにはたまらないボックスに仕上がっています! (Ki)
OP-30545(3CD)
ヴィヴァルディ:歌劇「ウティカのカトー」 RV.705 トピ・レーティプー(T/カットーネ)、
ロベルタ・マメリ(S/チェーザレ)、
アン・ハレンベリ(Ms/エミリア)、
ソニア・プリナ(コントラルト/マルツィア)、
ロミーナ・バッソ(Ms/フルヴィオ)、
エメケ・バラート(S/アルバーチェ)
アラン・カーティス(指)
イル・コンプレッソ・バロッコ

録音:2012年9月、ロニーゴ(イタリア)
オペラ・ジャンルでは15タイトル目となる今回、ヴィヴァルディ最後のオペラが満を持しての登場となりました。序曲のシンフォニ アと第一幕が欠けていたため、これまでなかなか陽の目を見る機会に恵まれない本作。ヴァイオリニストとしても活躍するアレッサンドロ・チッコリーニに より作曲/編曲によって失われた部分が補完され、全三幕、160分にわたる大作が見事蘇りました。『ウティカのカトー』の復活演奏は、2002年にマルゴワール監修の下でも行われておりますが、それとはまた異なった切り口による再現が成されています。
初演当時のヴィヴァルディの手紙から読み解くに、シンフォニアと第一幕が現存していないのは、この部分が新たに作曲されたものではなく、既存の作 品を寄せ集めて作り上げられたからではないかと考えられています。チッコリーニはヴィヴァルディの他のアリアや器楽作品を入念に研究し、後に続く二幕 の作風を手堅く把握した上で、第一幕のアリアとレチタティーヴォを再現しました。アリアの多くはヴィヴァルディの他のオペラ・アリアからの編曲からな る一方、レチタティーヴォの多くはチッコリーニ自身による作曲となっています。序曲には歌劇『オリュンピアス』RV.725のシンフォニアを採用しています。 どの作品から借用したのかはブックレット内でしっかり明記されているので、確認しながら聴くのもまた違った楽しみがあります。
ヴィヴァルディ・エディションの中でも屈指の意欲作と言える本アルバムの演奏指揮を任されたのは、音楽学者としても知られる名匠、アラン・カーティ ス。2012年で結成20周年を迎えた名門イル・コンプレッソ・バロッコを率い、確かな解釈と洗練した音運びで本作の蘇演に大きく貢献しています。主 役のカットーネはフィンランドが誇る名テノール、トピ・レーティプー。チェーザレ役には、北とぴあ国際音楽祭2013でも来日予定のソプラノ、ロベルタ・ マメリを配しています。復讐に揺れる未亡人エミリアを歌うのは、古楽界屈指のメッゾ、アン・ハレンベリ!卓越した歌唱力で魅せる、技巧的なアリアの数々 に圧倒されます。ヒロイン、マルツィア役にはイタリア人コントラルトのソニア・プリナ、王子アルバーチェには近年の国際コンクールで上位を獲得し続け ているハンガリーの若手実力派、エメケ・バラートを抜擢。バロック・オペラ界の第一線で活躍する名手たちによる熱き応酬も聴きどころです。
古代ローマのカエサルとウティカの小カトーの争いを主題とした『ウティカのカトー』。史実では自殺を遂げる小カトーですが、当時は舞台上で人が死ぬ という演出は忌避されていた上に小カトーの人気が高かったため、メスタージオの台本を変更し、彼を殺さないストーリーが練り上げられているのも興味 深いところです。 (Ki)
OP-30549[NA]
愛と愛の死〜イタリア・バロック歌曲集
モンテヴェルディ:「砕かれた希望」
 「愛らしいキューピットが」
B.マルチェッロ:「もし私の死を望むなら」
ヘンデル:二重唱「多くの矢を私の胸に放ち」
モンテヴェルディ:歌劇『ポッペアの戴冠』より二重唱「ただあなたを見つめ」(陛下を見つめ
ロッティ:「愛の誓い」
D.スカルラッティ:ソナタ.ホ長調K.20
モンテヴェルディ:「ああ、私の愛しい人はどこに」 
デュランテ(ドゥランテ):「残酷な女、それは私」
モンテヴェルディ:「君に口づけたい」
ヘンデル:二重唱「愛の絆は楽しく幸福」
ロベルタ・インヴェルニッツィ(S)、
ソニア・プリナ(C.A)
ルカ・ピアンカ(指&Lute)、
アンサンブル・クラウディアーナ

録音:2012年12月、ティボール・ヴァルガ・スタジオ(スイス、シオン)
イル・ジャルディーノ・アルモニコの創立者の一人でもあるリュート奏者、ルカ・ピアンカの起案で生まれたイタリア・バロック歌曲集。「愛と愛の死(Amore e morte dell’ amore)」のアルバム・タイトルの通り、愛にまつわる喜びと悲しみを歌った珠玉の歌曲が集められています。イタリアの歌曲にとって、「愛」 は最重要テーマのひとつ。イタリア・バロックの大家、モンテヴェルディが膨大に残したマドリガルを見ても、「愛」にまつわる作品を多く見ることが出来 ます。本アルバムでは、モンテヴェルディ、マルチェッロ、D.スカルラッティ、ヘンデル、ロッティらの独唱曲・二重唱曲を収録。情熱的なイタリアバロッ ク・アリアの魅力の髄を存分に味わうプログラムとなっております。また、歌曲の合間には、D.スカルラッティのソナタを収録。現代屈指のリュート奏者、 ピアンカの巧みかつ繊細なリュート・ソロも聴きどころです。 今回の収録に際し、ピアンカはイル・ジャルディーノ・アルモニコとの共演経験もある二人の中堅を抜擢。ロベルタ・インヴェルニッツィはその超絶的 な歌唱力が絶賛されるソプラノで、アーノンクールからの信頼も厚き実力派。ヘンデルのスペシャリストとして知られるコントラルトのソニア・プリナは、 2015年からウィグモア・ホールと専属契約を交わし、更なる活躍に期待がかかる注目の歌手です。バックを務めるのは2008年に設立されたばかりの「ア ンサンブル・クラウディアーナ」。ウィーンのコンツェルトハウスで、2020年までにJ.S.バッハのカンタータ全てを演奏するという大プロジェクトを遂行中 で、古楽界から熱き視線を集める新進気鋭のピリオド楽器団体です。 (Ki)
OP-30551[NA]
ヴィヴァルディ:ファゴット協奏曲集vol.4
協奏曲 ハ長調 RV 469、
ヘ長調 RV 491、イ短調 RV 498、
ト長調 RV 492、イ短調 RV 500、
ハ長調 RV 473
セルジオ・アッゾリーニ(Fg)
ロンダ・アルモニカ

録音:2014年4月
バロック・ファゴットの名手、セルジオ・アッゾリーニによるヴィヴァルディ協奏曲集第4弾の登場。アッゾリーニによる校訂版を使用。超絶技巧のカデ ンツァなど、思わず息をのんで聴き入ってしまいます。 ヴィヴァルディは39のファゴット協奏曲を遺しています。自身ヴァイオリン奏者であったヴィヴァルディは、低音域の楽器に深く魅了されており、チェロ やファゴットのための作品を多く書きました。もちろん音域だけでなく、楽器の機構も熟知していたからこそこれらの優れた作品が生み出されたのです。人 の声を思わせるあたたかな旋律、そして創造性に満ちた作品を、アッゾリーニが豊かな響きと超絶技巧で聴かせます。 (Ki)
OP-30559
ヴィヴァルディ:『四季』より「春」 RV 269
『四季』より「夏」 RV 315
去れ、むごい思い出よ〜コントラルト、弦と通奏低音のためのカンタータ RV 684
『四季』より「秋」 RV 293
身体中を凍った血液が流れ〜歌劇「ファルナーチェ」第2幕第5場より
『四季』より「冬」 RV 297
ドミトリー・シンコフスキ(指、Vn、C-T)
ラ・ヴォーチェ・ストゥルメンターレ

録音:2014 年1月
指揮、ヴァイオリン、カウンターテナーとマルチにこなす鬼才シンコフスキによる、なんとも刺戟的なヴィヴァルディの登場です。シンコフスキはモスク ワ音楽院出身でヴァイオリンを学び、卒業後バロック音楽にめざめ、2008年のブルージュコンクールで第1位、聴衆賞、批評家賞に輝くなど、数々の 大きなコンクールで輝かしい成績をおさめています。同時にカウンターテナーの才能も素晴らしく、豊かな倍音と力強い表現力を兼ね備えた歌声は世界が 認めるところです。
弾むような「春」の第1楽章、鳥のさえずりがこんなにも鮮やかに美しく響いたことがあるでしょうか、まるで本当に春の緑も美しい木立に迷い込んだ ような気分になります。『四季』の合間に収録されているアリアでは、カウンターテナーの才を遺憾なく発揮。気持ちよく一本筋の通った、倍音ゆたかな 歌声で表情豊かにあぶなげなく、音域も自在に行き来して聴かせます。鬼才シンコフスキの圧倒的な力を感じる1枚です。 (Ki)
OP-30560(2CD)
ヴィヴァルディ:歌劇「テンペのドリッラ」
〔3幕から成る英雄=牧歌的メロドラマ〕
〔台本:アントニオ・マリア・ルッキーニ、ヴェネツィア、1734年〕
ロミーナ・バッソ(Ms/ドリッラ)
セレーナ・マルフィ(Ms/エルミーロ)
マリーナ・デ・リソ(Ms/ノミオ)
ルチア・チリッロ(Ms/フィリンド)
ソニア・プリーナ(コントラルト/エウダミア)
クリスティアン・セン(Br/アドメート)
イ・バ ロッキ ス ティ
ディエゴ・ファソリス(指)

録音:2014年5月1-9日、2017年7月26-29日、ルガーノ
ヴィヴァルディの音楽想像の創造性と多様性のパーフェクトな一例と言われる傑作オペラ、テンペのドリッラの登場。牧歌的・妖精の要素の物語、充実 の合唱(あの有名な「春」のメロディも歌います)、そして同時代の作曲家たちのオペラからの名アリアの効果的な引用・・・ヴィヴァルディの巧みな仕 掛けの数々が、聴き手をドリッラ姫に共感させ、物語の世界に引き込みます。ヴィヴァルディ・エディションの常ながら、充実の歌唱陣、そしてバルトリと も共演を重ねているディエゴ・ファソリスの指揮でのお届けです!
オペラのあらすじは以下のとおり。テンペの谷で、妖精と羊飼いたちが、春の訪れを祝っている。アドメート王の娘ドリッラは羊飼いのエルミーロと恋仲。 しかし、ドリッラはノミオという別の男性と結婚するよう父に告げられる。ドリッラは絶望して自ら川に身を投げる。ドリッラに横恋慕していたノミオは若き 羊飼いに扮したアポロ。アポロはドリッラを助け、エルミーロと結婚するよう命じ、大団円で幕となる(この中に、化け物の竜、狩の場面などが出てきます)。 (Ki)
OP-30566
モンテヴェルディ:夜〜恋人たちと兵士たちの物語
シンフォニア(「オルフェオ」第3幕より)
‘今天と地が’ hor che’l ciel e la terra(マドリガーレ集第8巻「戦いと愛のマドリガーレ」より)
‘こうしてただひとつの純粋で力強い源から’cosi sol d’una chiara fonte viva  (マドリガーレ集第8巻「戦いと愛のマドリガーレ」より)
シンフォニア(マドリガーレ集第8巻「戦いと愛のマドリガーレ」より)
「タンクレディとクロリンダの戦い」(全曲)
ラメント‘私は悲しみと苦悩のただなかに生きるだろう’vivro fra i miei tormenti e le mie cure(マドリガーレ集第3巻より)
‘しかしいずこに、ああ、悲しいかな’ma dove, oh lasso me! (マドリガーレ集第3巻より)
‘私はあなたがいるところに行くだろう’ io pur verro la dove sete(マドリガーレ集第3巻より)
シンフォニア「ウリッセの帰郷」より
ニンファの嘆き‘フェーブスはまだ’lamento della ninfa: non havea febo ancora recato al mondo il di(マドリガーレ集第8巻「戦いと愛のマドリガーレ」より)
‘おお愛よ、と彼女は言った’ amor ? dicea (マドリガーレ集第8巻「戦いと愛のマドリガーレ」より)
‘そうして怒りが爆発し’si tra sdegnosi pianti(マドリガーレ集第8巻「戦いと愛のマドリガーレ」より)
‘星の光で’al lume delle stelle(マドリガーレ集第7巻よりコンチェルト)
. シンフォニア「ウリッセの帰郷」(第1幕)より
さようなら、美しいフロリダ’a dio, florida bella (マドリガーレ集第6巻より)
ンフォニア(マドリガーレ集第7巻より)
‘ここにざわめく波’ecco mormorar l’onde(マドリガーレ集第2巻より)
日が東にのぼるとき’(「音楽の諧謔」より)
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ

録音:2016年4月/ナポリ、レアル・テアトロ・ディ・コルテ
2017年は、クラウディオ・モンテヴェルディ生誕450周年にあたります。 アレッサンドリーニはこれまでにモンテヴェルディのマドリガーレやオペラ(オルフェオ)などを多数録音しており、手兵コンチェルト・イタリアーノとともに、 モンテヴェルディの第一人者的存在といえるでしょう。 このアルバム「夜〜恋人たちと武人たちの物語」は、モンテヴェルディの有名なマドリガーレからの聴きどころを集めたもの。モンテヴェルディがマドリガー レにちりばめた、今聴いても刺激的な不況和音や、美しい器楽アンサンブルなど、モンテヴェルディの魅力を存分に味わうことのできる1枚です。 (Ki)
OP-30567
バッハ・イン・ブラック〜短調のヴァイオリン協奏曲と、アルトのための厳選作品集
ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 BWV 1052
アリア「わたしを憐れみたまえ」〜マタイ受難曲 BWV 244より
ヴァイオリン協奏曲 ト短調 BWV 1056
アリア「成し遂げられた」〜ヨハネ受難曲 BWV 245より
ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 BWV 1041
アニュス・デイ〜ロ短調ミサ BWV 232より
ドミトリー・シンコフスキー(Vn、C.T、指)
ラ・ヴォーチェ・ストゥルメンターレ

録音:2016年春、モスクワ
ヴァイオリン奏者、指揮者、そしてカウンターテナー歌手という3つの顔を持つ、カリスマにして型破りの音楽家、ドミトリー・シンコフスキーによるバッハ。 彼の芸術を最高のレヴェルで表現します。シンコフスキーが選んだのは、短調の協奏曲と、受難曲で歌われるアルトのためのアリア。ヴァイオリン奏者としての キャリアを誇るシンコフスキーのヴァイオリン協奏曲が非常に鮮烈で歌心に満ちているのはもちろん、彼の澄んだ歌声にも心打たれます。アニュス・デイで聴 かせる驚異的な息の長さと、決してドロドロにはならないのですが豊かな表情は圧巻。バッハの作品特有のメランコリーと、説得力が浮き彫りにされた秀演 です。
OP-30575
バッハ〜変奏曲にもとづく変奏曲(Variations on variations)
パッサカリア ニ短調〜パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV582(オルガン曲)に基づく
ヴァイオリンと通奏低音のためのイタリア風のアリアと変奏〜イタリア風のアリアと変奏 イ短調 BWV989(鍵盤独奏曲)に基づく
カンツォーナ ニ短調〜オルガンのためのカンツォーナ ニ短調 BWV 588に基づく
ゴルトベルク変奏曲〜ゴルトベルク変奏曲 BWV 988に基づく

編曲:リナルド・アレッサンドリーニ(すべて)
リナルド・アレッサンドリーニ(Cemb)
コンチェルト・イタリアーノ

録音:2017年5月8-11日、イタリア
2017年6月に久々に来日し、やわらかな声と器楽のアンサンブルで聴衆を魅了したアレッサンドリーニ、最新盤の登場。『変奏曲にもとづく変奏曲』と題し、 J.S.バッハが書いた変奏曲を、さらに変奏(編曲)した1枚です。すべてアレッサンドリーニが編曲しています。冒頭のパッサカリアから、原曲はオルガン曲です が、まるで通奏低音と弦楽合奏のために作曲されたかのような壮麗な世界に一気に引き込まれます。ゴルトベルク変奏曲では、アレッサンドリーニがゆったり と歌い上げるチェンバロと、コンチェルト・イタリアーノのメンバーによる芳醇で豊かな色彩感の演奏に圧倒されます。アレッサンドリーニの才が冴えわたる1 枚です。 (Ki)
OP-30578(2CD)
バッハ:序曲集(管弦楽組曲ほか)
バッハ:序曲(管弦楽組曲)第3番ニ長調 BWV 1068
ヨハン・ベルンハルト・バッハ:序曲 ホ短調〔序曲-エア-レ・プレジール-メヌエット-エア-リゴードン-クーラント-ガヴォット・アン・ロンドー〕
バッハ:序曲(管弦楽組曲)第1番ハ長調 BWV 1066
バッハ:序曲(管弦楽組曲)第4番ニ長調 BWV 1069
ヨハン・ルートヴィヒ・バッハ(1677-1731):序曲 ト長調〔序曲-エア-メヌエット-ガヴォット-ブレ〕
バッハ:序曲(管弦楽組曲)第2番ロ短調 BWV 1067〔序曲-エア-ガボット-ブレ-ジーグ〕
コンチェルト・イタリアーノ、
リナルド・アレッサンドリーニ(指,Cemb)

録音:2018年12月
アレッサンドリーニによるバッハの管弦楽組曲。録音にあたり、アレッサンドリーニは、バッハのあらゆる作品をあらためて検証、スタイルや楽器編成についても再 考し、この「管弦楽組曲」の魅力である複雑な対位法と、フランス・イタリア趣味の舞曲のキャラクターを見事なバランスを保ちながら再現しています。アレッサンド リーニが放つ決定的名演。注目です! 当盤のもうひとつの魅力が、バッハのまたいとこにあたる、ヨハン・ベルンハルト・バッハとヨハン・ルートヴィヒ・バッハの作品も収録していること。J.S.バッ ハはベルンハルトの作品をコレギウム・ムジクムの演奏会で取り上げるなど、その才能を認めていました。バッハの資料の中には、ベルンハルトの作品を写譜したも のも残されています。ルートヴィヒ・バッハの作品も、バッハはライプツィヒで演奏していました。そのおかげで、ルートヴィヒの作品(とくにカンタータ)も多 く現存しています。コンチェルト・イタリアーノとアレッサンドリーニが、ふたりの作品の魅力もこれ以上ないかたちで引き出しています。  (Ki)

Naiveレーベル10周年記念〜OPUS 111系
名演・名録音をまとめた豪華ブック仕様の特別限定CD発売!すべてブック仕様CDですが、
CDはプラスチックのトレイに格納されているため、キズ・糊の付着問題は生じにくい仕様となっています。
OP-30475[NA](2CD)
ヴィヴァルディ:聖母被昇天のための晩祷(アレッサンドリーニによる再現版) ジェンマ・ベルタニョーリ,
ロベルタ・インヴェルニッツィ(S) 
アンナ・シンボリ(A)、サラ・ミンガルド(コントラルト)、
ジャンルカ・フェッラリーニ(T)、
マッテオ・ベッロット(Br)、
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ

録音:2003年7月
ヴィヴァルディ(1678〜1741)は、1700年代初頭にすでに宗教音楽家として認められていました。晩課のための音楽はその中でも重要な仕事で、ヴィヴァルディはたくさんの晩課のための音楽を書きました。しかし不幸なるかな、その音楽のほとんどが部分的にしか残されていません。それらのかけらをつなぎあわせて晩課のための音楽を再現しようとする試みは、音楽学の重要な課題です。この「聖母被昇天のための晩祷」も、ヴィヴァルディがヴェネツィアで演奏したであろうかたちを再現したもの。2つのオーケストラ編成によるかなり華やかな晩祷。ヴィヴァルディのきびきびしたリズムが実に心地よい演奏です。ヴィヴァルディの自筆譜のファクシミリ写真つき。 (Ki)
OP-30476[NA](2CD)
ヴィヴァルディ:「怒れるオルランド」(抜粋)
スピノージ&アンサンブル・マテウスによるヴィヴァルディ・ハイライト*〜グリゼルダ、スターバト・マーテル、NisiDominusほか
[CD1]マリー=ニコール・ルミュー(Ms;オルランド)、
ジェニファー・ラーモア(Ms;アルチーナ)、
ヴェロニカ・カンヘミ(S;アンジェリカ)、
フィリップ・ジャルスキ(CT;ルッジェーロ)、
ロレンツォ・レガッツォ(Bs;アストルフォ)、
アン・ハレンベルク(ブラダマンテ)他,
ジャン=クリストフ・スピノージ(指)
アンサンブル・マテウス,レゼレモンcho、
スピノージ(指)アンサンブル・マテウス*、
フィリップ・ジャルスキほか*
ナイーブが誇るヴィヴァルディ・エディションの中から、スピノージ指揮の演奏で特に優れたものを選りすぐってお届け。ヴィヴァルディ再発見ブームを巻き起こしたシリーズの極上の聴きどころを是非!ヴィヴァルディ・エディションのカタログつき。 (Ki)

OP-30547[NA]
ヴィヴァルディ:オペラ・アリア集

(1)『アルジッポ』RV.697〜アリア「まだ光が遅いなら」

(2)『怒れるオルランド』RV.728〜ルッジェーロのアリア「そなたの下でだけだ、愛しい人よ」

(3)『忠実な(貞節な)ニンファ』RV.714〜リコリのアリア「アルマは残酷な運命に苦しめられて」

(4)『アテナイデ』RV.702〜マルツィアーノのアリア「Cormiocheprigionsei」
『グリゼルダ』RV.718〜グリゼルダのアリア
 (5)「不幸なグリゼルダ!」 
 (6)「もう私の心は引き裂かれ」
(7)『忠実な(貞節な)ニンファ』〜ナレーテのアリア「ああ、あなたは身をかがめ」 
(8)『グリゼルダ』〜ロベルトのアリア「このティラナの掟」
(9)『怒れるオルランド』RV.728〜アルチーナのアリア「Amoroseairaidelsole」
(10)『離宮のオットーネ』RV.729〜カイオのアリア「嫉妬」

『アテナイデ』RV.702より
 (11)プローボのアリア「不実なアルミードは私に教えてくれる」
 (12)テオドージョのアリア「私の過ちとはどんな」

『怒れるオルランド』(1714年版)RV.819より
 (13)ルッジェーロのアリア「私は泣こう、涙の波が和らぐまで」
 (14)オルランドのアリア「この暗闇の世で」

(15)『テウッツォーネ』RV.736〜テウッツォーネとゼリンダの二重唱「なんと苦しい恐怖」

(16)『ファルナーチェ』RV.711〜ファルナーチェのアリア「すべての血管で凍えるような血が」
(17)『グリゼルダ』RV.718〜コッラードのアリア「ツバメの恋人」

(18)『エジプトの戦場のアルミーダ』RV.699〜シンフォニア
(1)ロミーナ・バッソ(C.A)、フェデリーコ・マリア・サルデッリ(指)、モード・アンティコ
【旧品番:OP30480】
(2)フィリップ・ジャルスキー(C.T)、ジャン=クリストフ・スピノージ(指)、アンサンブル・マテウス[録音:2004年6月、フランス]【旧品番:OP30393】
(3)サンドリーヌ・ピオー(S)、ジャン=クリストフ・スピノージ(指)、アンサンブル・マテウス[録音:2008年4&5月、パリ]【旧品番:OP30410】
(4)ナタリー・シュトゥッツマン(C.A)、フェデリーコ・マリア・サルデッリ(指)モード・アンティクォ[録音:2007年4月、テアトロ・デッラ・ペルゴラ(フィレンツェ)]【品番:OP30438】
(5)(6)マリー=ニコル・ルミュー(C.A)、ジャン=クリストフ・スピノージ(指)、アンサンブル・マテウス[録音:2005年12月、フランス]【旧品番:OP30419】
(7)トピ・レーティプー(T)、ジャン=クリストフ・スピノージ(指)、アンサンブル・マテウス[録音:2008年4&5月、パリ]【旧品番:OP30410】
(8)フィリップ・ジャルスキー(C.T)、ジャン=クリストフ・スピノージ(指)アンサンブル・マテウス[録音:2005年12月、フランス]【旧品番:OP30419】
(9)ジェニファー・ラーモア(Ms)、ジャン=クリストフ・スピノージ(指)アンサンブル・マテウス [録音:2004年6月、フランス]【旧品番:OP30393】
(10)ユリア・レージネヴァ(S)、ジョヴァンニ・アントニーニ(指)、イル・ジャルディーノ・アルモニコ
 [録音:2010年5&6月、バリャドリッド] 【OP30493】
『アテナイデ』RV.702より 
(11)ステーファノ・フェルラーリ(T)、
(12)ヴィヴィカ・ジュノー(Ms)、
フェデリーコ・マリア・サルデッリ(指)モード・アンティクォ[録音:2007年4月、テアトロ・デッラ・ペルゴラ(フィレンツェ)]【旧品番:OP30438】
(13)デイヴィッド・DQ・リー(C.T)、
(14)リッカルド・ノヴァーロ(Br)、フェデリーコ・マリア・サルデッリ(指)、モード・アンティクォ[録音:2012年7月、フィレンツェ]【旧品番:OP30540】
(15)パオロ・ロペス(ソプラニスタ)、デルフィーヌ・ガルー(C.A)、ジョルディ・サヴァール(指)、ル・コンセール・デ・ナシォン [録音:2011年6月、ヴェルサイユ宮殿内オペラパレス]【旧品番:OP30513】
(16)フリオ・ザナッシ(Br)、ジョルディ・サヴァール(指)ル・コンセール・デ・ナシォン[録音:2001年10月26&28日マドリッド、サルスエラ劇場(ライヴ)]【旧品番:OP30471】
(17)イェスティン・デイヴィス(C.T)、ジャン=クリストフ・スピノージ(指)アンサンブル・マテウス[録音:2005年12月] 【旧品番:OP30419】
(18)リナルド・アレッサンドリーニ(指)コンチェルト・イタリアーノ[録音:2009年]【旧品番:OP30492】
2013年に発売された「ウティカのカトー」(OP 30545)で、記念すべき50タイトルめのリリースを果たしたばかりの「ヴィヴァルディ・エディション・ シリーズ」。その中でも、多くのバロック・ファンを唸らせてきた15 のオペラ・アルバムの中から、珠玉のアリアの数々をひとつにまとめたアリア集がリリー スされる運びとなりました!これまで多くのヴィヴァルディ作品の蘇演に貢献してきたシリーズならではともいえる、希少なアリアの数々が収録されています。 当シリーズを盛り上げてきた豪華な演奏陣の顔ぶれも、本アルバムの大きな魅力のひとつ。マリー=ニコル・ルミュー、サンドリーヌ・ピオー、ナタリー・ シュトゥッツマン、フィリップ・ジャルスキー、トピ・レーティプー……古楽界の第一線で燦然と活躍する名手陣の歌声がぎゅっと詰まった、聴き所満載の プログラムです。アルバム最後にはアレッサンドリーニ&コンチェルト・イタリアーノによる『エジプトの戦場のアルミーダ』のシンフォニアも収録。スピ ノジ&アンサンブル・マテウス、サヴァール&ル・コンセール・デ・ナシォン、サルデッリ&モード・アンティコほか、古楽界に名高い名手たちによる洗 練された器楽伴奏も注目所の1枚です! (Ki)
OP-30550[NA]
ヴィヴァルディ:2つのヴァイオリンのための協奏曲集Vol.1
イ短調RV.523/ハ短調RV.510
ハ短調RV.509/ト短調RV.517
変ホ長調RV.515/ハ長調RV.508
リッカルド・ミナージ(Solo Vn)
ドミトリー・シンコフスキー(Solo Vn)、
イル・ポモ・ドーロ

録音:2013年1月、ヴィラ・サン・フェルモ、ロニーゴ(イタリア)
これまで数々の協奏曲集をリリースし、ヴィヴァルディの魅力を発信して きた当シリーズから、新たに「2つのヴァイオリンのための協奏曲集」がリリースされる運びとなりました!これまでにもソナタ集や協奏曲集の一部として いくつか取り上げられてきたものの、ヴァイオリン二挺のための作品だけを集めたものは本アルバムがシリーズ初となります!しかも、ヴァイオリン・ソロ を務めるのが、古楽界に燦然と輝く二人の名手、リッカルド・ミナージとドミトリー・シンコフスキーというのですから、注目必至!6曲のうち、ハ長調 RV.508、ハ短調RV.510、ト短調RV.517ではミナージが1stヴァイオリンを担当し、残りの3曲でシンコフスキーが1stヴァイオリンを弾いています。 両者共に目が覚めるような清々しい音運びで、ヴィヴァルディならではの溌剌としたリズムとヴィルトゥオジテあふれる旋律の数々を聴かせてくれます。バッ クを務めるイル・ポモ・ドーロは、ヴァイオリン協奏曲集の第4集(OP 30533)でミナージと、第5集(OP 30538)でシンコフスキーとそれぞれ共演し、 見事なアンサンブルを披露してくれているだけに、今回の収録はまさに盤石の布陣と申せましょう。ピアニッシモでも緩むことのない明瞭な音の立ち上がり と、切れ味鋭い痛快な音運びはイル・ポモ・ドーロの面目躍如といったところ。1曲目のイントロから聴く人をぐぐっと惹きつける清澄なハーモニーを聴 かせてくれます。二人のソリストの息もぴったりで、清爽としたアンサンブルが絶品です。ヴィヴァルディは生涯のうちに2つのヴァイオリンの協奏曲を20 曲ほど残しており、今後の更なるリリースからも目が離せません。第1集から聴き逃せない、大注目のシリーズです! (Ki)
OP-30552[NA]
カッチーニ:歌劇「エウリディーチェ」 フリオ・ザナージ(Br オルフェオ)
シルヴィア・フリガート(S エウリディーチェ,悲劇)
サラ・ミンガルド(CA ダフネ,プロセルピーナ)
アントーニオ・アベーテ(Bs プルトーネ)
ルカ・ドルドロ(T ティルシ,アミンタ)
 ジャンパオロ・ファゴット(T アルチェトロ)
モニカ・ピッチニーニ(S ヴェーネレ,ニンファ)
マッテオ・ベッロット(Bs ラダマント)
マウロ・ボルジョーニ(Br カロンテ)
アンナ・シンボリ(S ニンファ)他
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ

録音:2013 年 8月、インスブルック
最初期のオペラの一つとして音楽史に高名なカッチーニの「エウリディーチェ」をアレッサンドリーニが録音しました! 史上最初のオペラは1590年代中頃に作られてフィレンツェで上演されたヤコポ・ペーリ作曲の「ダフネ」と言われていますが、これは楽譜が消失してし まいました。1600年、やはりペーリが「エウリディーチェ」を作曲、これが現存する最古のオペラです。この「エウリディーチェ」がアンリ4世とマリア・ デ・メディチ(マリー・ド・メディシス)の結婚祝賀で上演された際には、カッチーニの曲が数曲含まれていました。ジューリオ・カッチーニ(1545頃 −1618頃)は歌唱指導者でもあり、一門の歌手たちの出演と引き換えに自作を含めることを容認させたのです。その後カッチーニも自分で全曲を作曲、 1600年12月に出版しています。こうした経緯からペーリの「エウリディーチェ」の方が「現存する最古のオペラ」の誉れを担い、カッチーニの「エウリディー チェ」は存在はよく知られているものの取り上げられることはあまりなく、CDもこれが2種目。それだけにアレッサンドリーニによる新録音は貴重です。 これら最初期のオペラは楽譜が極めてシンプルな上、まだアリアらしい歌が乏しいので、しばしば単調と評されてしまいますが、そこはアレッサンドリーニ、 マッシミリアーノ・ポッリオと共に音楽を豊かに彩り、7 年後のモンテヴェルディの「オルフェオとエウリディーチェ」までそう遠くないことをしっかり示し ています。ちなみに物語は、冥府下りまではモンテヴェルディの「オルフェオとエウリディーチェ」と大筋で同じ、その後はオルフェオがエウリディーチェを 無事に地上に連れ帰って一同の喜びで幕となります。 オルフェオは、バロックオペラではおなじみのフリオ・ザナージ。彼はモンテヴェルディの方のオルフェオでも有名で、アレッサンドリーニはそちらの録音で もザナージを起用していました。エウリディーチェのシルヴィア・フリガートは、透明で伸びのある美声で近年バロック・ソプラノとして台頭しているイタリ アのソプラノ。エウリディーチェの死を告げるダフネにはサラ・ミンガルド、冥府の王プルトーネにはアントーニオ・アベーテ、牧人2役にはルカ・ドルドロと、 アレッサンドリーニの録音で常連の歌手が参加、いつも通りの素晴らしい歌を聞かせてくれます。 贋作ですらない「カッチーニのアヴェ・マリア」なんて20世紀の作品で不本意に知名度を得たカッチーニですが、このCDを聞けばいかに声楽表現に熟 知した優れた音楽家だったか分ることでしょう。オペラが産声を上げたころの興奮と驚きを蘇らせた名盤です。 (Ki)
OP-30553[NA](3CD)
ヴィヴァルディ:歌劇「ダリオの戴冠」 アンデルス・ダーリン(T ダリオ)
サラ・ミンガルド(A スタティーラ)
デルフィーヌ・ガルー(A アルジェーネ)
ロベルタ・マメリ(S アリンダ)
ルチア・チリッロ(Ms オロンテ)
ソフィア・ソロヴィ(S アルパーゴ)
リッカルド・ノヴァロ(Br ニチェーノ)
ジュゼッピーナ・ブリデッリ(A フローラ)
オッターヴィオ・ダントーネ(指)
アッカデミア・ビザンティーナ

録音:2013 年 9月,ブレーメン
「ダリオの戴冠」は1717年1月23日、ヴェネツィアのサンタンジェロ劇場で 初演されたオペラ。この1716―1717年のシーズンではヴィヴァルディが実施的にこの劇場の運営を任されていました。ところが1716年12月の開幕 公演を受け持ったフォルトゥナート・ケレーリという作曲家が途中で上演を放棄して楽譜を携えて去ってしまいました。窮地に陥ったヴィヴァルディは自作 の再演で凌ぎつつ、急遽この「ダリオの戴冠」を作り上げ、騒動から一月も経たずに上演に漕ぎ着けました。しかもこれが大成功を収め、ヴィヴァルディ の明細はいや増したとか。物語はペルシャのダレイオス大王の戴冠に基づいたもの。近年の上演は極めて稀で、今回は実に27年ぶりの新録音です。 ダントーネは2013年7月にフランスのボーヌ音楽祭で「ダリオの戴冠」を演奏会形式で上演、さらに何人かの歌手を代えて同年9月14日にドイツのブレー メン音楽祭で演奏会形式上演、これと前後してドイツ放送との共同できちっと収録されたものです。ダリオは、バロックオペラで大活躍しているスウェーデ ンのテノール、アンデルス・ダーリン。スタティーラは、naiveではおなじみの絶大な人気を誇るコントラルト、サラ・ミンガルド。アルジェーネは、今バロッ クオペラ、宗教曲などでバリバリに活躍しているフランスのコントラルト、デルフィーヌ・ガル。アリンダに、日本でも人気の高いイタリアのソプラノ、ロベ ルタ・マメリが起用されているのも嬉しいもの。もちろん、オッターヴィオ・ダントーネ率いるアッカデミア・ビザンティーナの演奏はいつもながら見事な もの、颯爽としたヴィヴァルディもラメントなヴィヴァルディも文句なしです。 (Ki)
OP-30554[NA]
ヴィヴァルディ:弦楽のための協奏曲集Vol.2(全11曲)
ト長調RV.150/ホ短調RV.134
ト長調「田園風」RV.151
ハ短調RV.119/ハ長調RV.110
イ長調RV.160/ニ短調RV.128
変ロ長調RV.164/ニ短調RV.127
変ロ長調RV.166/ト短調RV.175
リナルド・アレッサンドリーニ(Cemb&指)
コンチェルト・イタリアーノ

録音:2013年、ローマ
ヴァイオリン協奏曲、オーボエ協奏曲、ファゴット協奏曲など、多くのソロ・コンチェルト作品が今なお人気を集めるヴィヴァルディですが、「弦楽のた めの協奏曲」はこれらの協奏曲とは少し趣を違えた、弦楽合奏のための作品。いずれも短い3つの楽章からなり、オペラの序曲として演奏された「シンフォ ニア」も思わせます。「調和の霊感」や「四季」に比べるとやや知名度に劣りますが、ヴィヴァルディらしい明暗と緩急のコントラスト鮮やかな名作が多く 含まれており、聴き応えも十分。長調作品では春風薫る爽やかな旋律が愉しく、短調作品では情緒あふれる哀切な響きに聴き入ります。本アルバムでは、ヴァ イオリンが2人、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、テオルボ、チェンバロが各1人という小編成で演奏。ソロ楽器が朗々と技巧を見せびらかすのではなく、 繊細かつ密度の濃い音楽が展開されていくのは「弦楽のための協奏曲」ならではの魅力です! (Ki)
OP-30557[NA]
(1CD+DVD)
モンテヴェルディ:聖マルコ大聖堂のための晩課(アレッサンドリーニ編) リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ

録音:2013年12月/聖バルバラ教会(マントヴァ)
聖マルコ大聖堂の楽長を務めるなど絶対的な巨匠として君臨したモンテヴェルディ。モンテヴェルディ作品にも熱心に取り組んできているアレッサンドリー ニが「倫理的、宗教的な森」および他のいくつかの作品から楽曲を選び出し、アレッサンドリーニ版の「聖マルコ大聖堂のための晩課」を編み上げました。 アレッサンドリーニはヴィヴァルディの作品でも同じような編曲を手掛けておりますが、音楽的にも内容的にも自然な流れの優れたものを完成させています。 ここでも、アレッサンドリーニは、モンテヴェルディが宗教的目的のために書いたこれらの作品の核心を再認識した、と語ります。非常に真摯で厳粛さす ら漂う演奏に仕上がっており、聖バルバラ教会の豊かにして繊細な音響が、この演奏をひときわ輝かしくも厳粛なものにしています。コンチェルト・イタリアー ノ30周年記念のために手掛けられたこの録音は、アレッサンドリーニ渾身のプロジェクトといえるでしょう。ボーナスDVDは、マントヴァの聖バルバラ 教会での録音風景や、モンテヴェルディの生涯の説明のパネルなどの合間に、イタリアらしい美味しそうな食事風景なども収録された、ちょっとおもしろ い内容になっています(日本語字幕なし)。 (Ki)
OP-30558[NA](2CD)
スターバト・マー テル
[CD1]【原盤:OP 30453】
ヴィヴァルディ:主が家を建てられるのでなければ(Nisi Dominnus)RV.608
十字架にはりつけられ(Crucifixus)〜クレド.ト長調RV.592より
スターバト・マーテルRV.621

[CD2]【原盤:OP 30406(廃盤)】
ペルゴレージ:スターバト・マーテル
スカルラッティ:スターバト・マーテル
[CD1]
マリー=ニコル・ルミュー(C.A)
フィリップ・ジャルスキー(C-T)
ジャン=クリストフ・スピノージ(指)
アンサンブル・マテウス
録音:2007年7月

[CD2]
ジェンマ・ベルタニョッリ(S)、
サラ・ミンガルド(C.A)
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ
録音:1998年1月
古楽界に活躍する二人の奇才、リナルド・アレッサンドリーニとジャン=クリストフ・スピノージの「スターバト・マーテル」が、このたびお買い得価格 のセットとなってリリースされる運びとなりました!それぞれ単品での再発はありましたが、こうしてひとつにまとめられた形での再発は今回がはじめて。ペ ルゴレージ、スカルラッティ、ヴィヴァルディという3人の大家が残した「スターバト・マーテル」を一度に堪能出来るアルバムに仕上がっています。アレッ サンドリーニ&コンチェルト・イタリアーノの演奏は1999年と10年以上も前のものですが、今聞いても新鮮さのあせぬ痛快な音運びに魅せられます。 スピノージ&アンサンブル・マテウスがバックをつとめたヴィヴァルディのスターバト・マーテルでは、当時は新進気鋭の若手だったジャルスキーの瑞々し い歌声を聴くことができます。 (Ki)
OP-30563[NA]
コンチェルト・イタリアーノ〜30周年記念アルバム
モンテヴェルディ(1567-1643):『オルフェオ』よりトッカータ
 『音楽の諧謔』より”Damigella tutta bella”
 マドリガーレ集第5巻〜”つれないアマリッリ(Cruda Amarilli)”
 マドリガーレ集第8巻〜”Ballo dell’Imperatore”
マレンツィオ(1553-1599):マドリガーレ集第7巻〜”つれないアマリッリ(Cruda Amarilli)”
フィリッポ・デ・モンテ(1521-1603):マドリガーレ集第17巻より”Di mie dogliose note”
ルカ・ルッツァスキ(1545-1607):マドリガーレ集第5巻〜”Ahi, cruda sorte mia”
ジェズアルド(1560-1613):Asciugate i begl’occhi
A.スカルラッティ(160-1725):アニュス・デイ(Messa per il Santissimo Natale)
ベンチーニ(1675?-1755):8声のマドリガーレ”Quia fecit mihi magna”
ヘンデル:歌劇「アレッサンドロ」HWV21より序曲
 歌劇「インド王ポーロ」HWV28より二重唱アリア”Caro! Dolce! Amico amplesso”*
ボノンチーニ:スターバト・マーテルより
ヴィヴァルディ:協奏曲 ハ長調 RV554aよりアレグロ
 祝されたセレナータ RV 593より
 協奏曲 ト短調 RV 156よりアレグロ
 協奏曲 ト長調 RV 160よりアレグロ
Frantisek Ignak Angonin Tuma(1704-1774):シンフォニア 変ロ長調〜アンダンテ
J.S.バッハ:イタリア協奏曲 BWV 971〜アレグロ
 フーガの技法よりコントラプンクトゥス7
 協奏曲 ヘ長調 BWV1057〜アレグロ・アッサイ〜よりプレスト
モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈りより
アレッサンドリーニ:シャコンヌ
リナルド・アレッサンドリーニ(指,Cemb)
コンチェルト・イタリアーノ
サンドリーヌ・ピオー(S)*、
サラ・ミンガルド(A)*
アレッサンドリーニ率いる名門アンサンブル、コンチェルト・イタリアーノの結成 30周年を記念して編まれたアルバム。ルネサンスからバロック、さらに アレッサンドリーニ自身の作品までを網羅した、聴きどころ満載の1枚です!

“baroque voices”シリーズ
OP-30440[NA](2CD)
ヘンデル:オラトリオ「時と悟りの勝利」 デボラ・ヨーク(S)、
ジェンマ・ベルタニョーリ(S)、
サラ・ミンガルド(A)、
ニコラス・シアーズ(T)、
リナルド・アレッサンドリーニ(指、Cemb)
コンチェルト・イタリアーノ
ヘンデルがローマで初めて書いたオラトリオ。超絶技巧がふんだんに盛り込まれた機器応えある名曲を、いまや押しも押されぬスターば かりが勢ぞろいで演奏。もう純粋に骨の髄まで楽しむことができる名曲、名演奏。文句のつけようもございません。 (Ki)
OP-30441[NA]
ペルゴレージ:スターバト・マーテル、
A・スカルラッティ:スターバト・マーテル
ジェンマ・ベルタニョッリ(S)、
サラ・ミンガルド(A)、
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ
ペルゴレージのスターバト・マーテルは、彼が24歳の時の作品です。ペルゴレージはそのわずか二年後に26 歳という若さで亡くなりま した。アレッサンドリーニによるこの録音は、夭逝の作曲家ペルゴレージの名曲の魅力を一音一音あますところなく私たちに伝えてくれて います。カップリングのA. スカルラッティのスターバト・マーテルも秀逸。 (Ki)
OP-30444[NA]
ペルゴレージ:サルヴェ・レジーナ イ短調、
 ソナタ変ロ長調、
 サルヴェ・レジーナ ハ短調、
 ソナタ.ト長調、
レオ:サルヴェ・レジーナ ヘ長調
ファビオ・ビオンディ(Vn)、
バルバラ・シュリック(S)、
エウローパ・ガランテ
ペルゴレージはスターバト・マーテル以外にも美しい名曲をのこしています。ここでは心洗われるサルヴェ・レジーナをはじめ、愛らし いソナタを収録。さらに、同時代人のレオのサルヴェ・レジーナを収録し、興味深い内容となっています。 (Ki)
OP-30445[NA]
モンテヴェルディ:マドリガーレ集第5巻(1605 1605)
「つれなきアマリッリ」、
「おおミルティッロ、我が魂のミルティッロ」、
「すでに我が魂は最期のときを間近にし」、
「さあ、シルヴィオ」、
「だがもし慈悲の心とともに」、
「ドリンダよ、おまえを我がものと呼ばん」、
「こうして大地にひざまずき」、
「その胸を傷つけるとは、シルヴィオよ」
「おまえを愛し、自分の命よりも愛すよう」、
「ああ美しくいとしい人」、
「だがたとえようもなく無情なる人よ」、
「これ以上あなたに何をあげられよう」、
「アマリッリゆえに苦しむほうが快い」、
「ああ、あたかも美しい太陽に」、
「この愛の暴君はあまりにも強く」、
「愛よ、もしおまえが正しいのなら」、
「我が命、君を愛す」、
「こうして少しずつわたしは無邪気な蝶のように」、
「この美しい響き」
アレッサンドリーニ(指、Cemb)
コンチェルト・イタリアーノ、
ベルティーニ、フランツェッティ、
ピッチニーニ(S)、ベルトーリ(Ms)、
カヴィーナ(A)、マレット、ナリア(T)、
カルノヴィチ、フォレスティ(Bs)、
ダミアーニ(テオルボ)、ビオンディ、
カサッツァ、ロンゴ(Vn)、
バッティステッラ(ヴィオール)、
ナッデオ(Vc)
モンテヴェルディのマドリガーレ集第5 巻は、「言葉が音楽の上にたつ」第2 作法を打ち立てた作品集。現在ではこの曲集とともにバロッ ク時代が始まった、とも言われるくらいに重要なものです。歌詞の言葉や感情を音楽で表現するため、以前よりも更にドラマティックな作 品が生み出されることとなった嚆矢のような存在の作品集を、綺羅星の如く並んだ名手たちの演奏によってたっぷりとご堪能ください。 (Ki)
OP-30446[NA]
D・スカルラッティ:スターバト・マーテル(10声のための)、
4声のミサ曲
リナルド・アレッサンドリーニ(指)、
エレーナ・チェッキ・フェディ、
エリザ・フランツェッティ、
エリザベッタ・ティゾ、
ローザ・ドミンゲス(S),
アレッサンドロ・カルミニャーニ、
ファビアン・ショフリン(A),
パオロ・ファンチュッラッチ、
ジャンルカ・フェッラリーニ(T),
ロベルト・アッボンダンツァ、
セルジオ・フォレスティ(Bs)
アンドレア・ダミアーニ(アーチリュート)、
ティツィアーノ・バニャーティ(テオルボ)、
アンドレア・ペルージ(Org)、
コンチェルト・イタリアーノ
深い信仰心、マリアに対する感情の感動的な表出に溢れたドメニコ・スカルラッティの「スターバト・マーテル」も見逃せない魅力に満 ちています。鮮烈な10 の声による歌唱を、アレッサンドリーニの冴えた棒で。 (Ki)
OP-30447[NA]
ヴィヴァルディ:協奏曲ハ長調「フランス風」R117、
カンタータ「愛よ、お前の勝ちだ」R683、
チェロ協奏曲イ短調R422、
協奏曲(シンフォニア)ホ短調R134、
カンタータ「やめてくれもうやめてくれ」R684、
ヴァイオリン協奏曲ニ短調R249(ヴァイオリン協奏曲集「ラ・ストラヴァガンツァ」Op.4より第8曲)、
協奏曲ト長調「田園風」R151
リナルド・アレッサンドリーニ(Cemb &指)、
サラ・ミンガルド(C-A)、
コンチェルト・イタリアーノ
OP-30449[NA]
クリストファロ・カレサーナ(1640-1709):5声と器楽による「狩」、
 5声と器楽のための「タランテッラ」、
 5声と器楽のための「パストラーレ」、
オラーツィオ・ジャッコ
(17世紀):シャコンヌの形式によるパストラーレ、
ベルナルド・ストラーチェ
:パッサカリア、
クリストファロ・カレサーナ:子供の勝利
アントニオ・フローリオ(指)
カペッラ・デッラ・ピエタ・デ・トゥルキーニ
バロック時代、ナポリにおいてクリスマスというのはものすごい大イヴェント、お祭り事でした。祝祭行事、劇場催事などが次から次へ と催されていました。ナポリっ子、カレサーナたちによるこれらの作品は、当時のナポリのクリスマスのにぎやかさを生き生きと伝えてく れています。 (Ki)
OP-30448[NA]
ヴィヴァルディ:グローリア ニ長調R589、
協奏曲ニ短調R128、
マニフィカトR611(ヴェネツィア版)、
2本のトランペットとオーボエの協奏曲ニ長調R781(旧563)
リナルド・アレッサンドリーニ(Cemb &指)、
デボラ・ヨーク、
パトリツィア・ビッチーレ(S)、
サラ・ミンガルド(A)、
ンドレア・ミオ(Ob)、
ガブリエーレ・カッソーネ(Tp)、
コンチェルト・イタリアーノ&アカデミア(合唱団)
選曲も秀逸なら演奏は言うまでもなく極上。ヴィヴァルディの作品のもつリズム、和声、うきうきした気分といった要素すべてが、最高 の演奏者陣によっていやらしくなることなく実に自然にひきだされています。 (Ki)
OP-30449[NA]
クリストファロ・カレサーナ(1640-1709):5声と器楽による「狩」、 5声と器楽のための「タランテッラ」、5声と器楽のための「パストラーレ」、オラーツィオ・ジャッコ(17世紀):シャコンヌの形式によるパストラーレ、ベルナルド・ストラーチェ:パッサカリア、クリストファロ・カレサーナ:子供の勝利
バロック時代、ナポリにおいてクリスマスというのはものすごい大イヴェント、お祭り事でした。祝祭行事、劇場催事などが次から次へ と催されていました。ナポリっ子、カレサーナたちによるこれらの作品は、当時のナポリのクリスマスのにぎやかさを生き生きと伝えてく れています。 (Ki)

"tete a tete" シリーズ
OP-20006(2CD)
プロヴェンツァーレ:宗教曲集
『受難についての対話曲ナポリにおける聖週間の為の音楽』*
フランチェスコ・プロヴェンツァーレ(1626頃-1704):受難についての対話曲(5声)
作曲者不詳(伝承曲):スターバトの唱句
ジョヴァンニ・サルヴァトーレ:同胞の神よ、われを守りたまえ/スターバト・マーテル/
主を恐れる者は幸いなり/トッカータ第1番/
フランス風カンツォーナ/
「祝福されし聖母マリア」による5声のリタニア
ジョヴァンニ・カルロ・カイロ:3つのヴァイオリンとオルガンの為のソナタ
『オラトリオ・デイ・ジロラミーニでの晩課』+
プロヴェンツァーレ:わが主に賜った主の御言葉/
わたしは心に尽くして主に感謝をささげる/
いかに幸いなことか/歓喜の声をあげよ/
私の心の中/僕らよ、讃美せよ/マニフィカト/
エルサレムよ、主をほめたたえよ
フランチェスコ・ロッシ:5声のシンフォニア/
神よ、わが保護に心を向けたまえ、
主よ、われを助けに/
主は高い天から火を送り
ジュゼッペ・トリカリコ:輝く喜びを受けなさい/
心は内に熱し、呻いて火と燃えた
ジュゼッペ・ジャンベルティ:岩の上にその家を建てた
賢い人にたとえられる/
私の心も私の肉も
クリストファロ・カレザーナ:空の空なるかな/
わたしの肉もわたしの心も朽ちるであろうが/
主を讃美せよ/この主の証聖者は/私の家は
エマヌエラ・ガッリ(S)
ロベルタ・アンダロー(S)
ダニエラ・デル・モナコ(A)
ジュゼッペ・デ・ヴィットーリオ(T)
ロザリオ・トタロ(T)
ジュゼッペ・ナヴィーリオ(Bs)
ロベルタ・インヴェルニッツィ(S)+
アントニオ・フローリオ(指)
カペッラ・デ・トゥルキーニ

録音:1996年10月ナポリ、サンテルモ城*
1998年2月ナポリ、ピエタ・デ・トゥルキーニ古楽センター
OP-20008(2CD)
シューベルト:歌劇「謀反人たち」(または「家庭の戦争;1幕)
交響曲第8番「未完成」D.759
交響曲第5番 D.485
「キプロスの女王ロザムンデ」D.797〜バレエ音楽第2番/間奏曲第3番 変ロ長調
ゾイレ・イソコスキ(S)
ペーター・リカ(Bs)
リサ・ラーション、
アンケ・ホフマン(S)
メヒティルト・ゲオルク(Ms)
ロドリーゴ・オレゴ(T)
クリストフ・シュペリング(指)
ノイエ・オルケスター
コルス・ムジクス
OP-20010(2CD)
バッハ:無伴奏チェロ組曲 ペーター・ブルンス(Vc)
OP-20013(2CD)
A.スカルラッティ:オラトリオ「人間とルシフェル」
オラトリオ「マッダレーナ」
グロリア・バンディテッリ(A)
ロッサーナ・ベルティーニ、
シルヴィア・ピッコロ(S)
マッシモ・クリスピ(T)
ファビオ・ビオンディ(Vn,指)
エウローパ・ガランテ

旧 VALOIS系(品番:V-****)
V-4693
ベートーヴェン:フルート・ソナタ 変ロ長調(1792)
ソナタ Op.17(ホルン・ソナタの編曲)
フルートとピアノの為のセレナード Op.41
エマニュエル・パユ(Fl)
エリック・ル・ルサージュ(P)
V-4694
アレクサンドル・ラビノヴィチ:ピアノ作品集
2台ピアノの為の「Musique Populaire」(1980)*
4台の増幅ピアノの為の「 La Belle Musique N- 4 」(1987)#
4手の為の「 Liebliches Lied 」(1980)+
Musique triste, parfois tragique (1976)**
アレクサンドル・ラビノヴィチ(P;*/+、増幅P;#)
マルタ・アルゲリッチ(P)*
ミハイル・アダモヴィッチ(増幅P;#)
アレクセイ・イエリオミネ(増幅P;#)
アントン・バタゴフ(増幅P;#、P;+/**)

録音:1992年4月11日、ポーランド放送局スタジオS1、ライヴ*/1990年、"Alternativa" 音楽祭、ライヴ(#,+,**)
V-4714
スクリャービン:3つの練習曲集 ニキタ・マガロフ(P)

録音:1992年7月
V-4811
カントルーブ:オーヴェルニュの歌
バスク地方の歌
マリア・バーヨ(S)
ビクトル・パブロ・ペレス(指)
テネリーフェSO
V-4815
ロドリーゴ:アランフェス協奏曲(ハープ版)
セレナード協奏曲/セビーリャ幻想曲
イザベル・モレッティ(Hp)
エドモン・コロメル(指)セビーリャSO
V-4839(2CD)
ビゼー:歌劇「アルルの女」(オリジナル版) メギシュ(語り)
マルゴワール(指)
アンサンブル・ジャン・スリス
V-4843
ヴィラ=ロボス:チェロ協奏曲集
第1番/第2番
アントニオ・メネセス(Vc)
ペレス(指)ガルシアO
V-4845(2CD)
エミリオ・アリエタ:サルスエラ「マリーナ」 マリオ・バーヨ(Ms)
アルフレート・クラウス(T)
フアン・ポンス(Bs)
ビクトル・パブロ・ペレス(指)
テネリフェSO

録音:1998年
V-4857(6CD)
ドビュッシー:作品集
(1)歌劇「ペレアスとメリザンド」

(2)「聖セバスチャンの殉教」

(3)「選ばれし乙女」

(4)スコットランド行進曲

(5)牧神の午後への前奏曲

(6)「海」

(7)夜想曲
全て
デジレ・エミール・アンゲルブレシュト(指)
フランス国立放送O

(1)ジャック・ジャンセン(ペレアス)、
ミシュリーヌ・グランシェ(メリザンド)、
ソランジュ・ミシェル(ジュヌヴィエーヴ)、
フランソワーズ・オジュア(イニョンド)、
ミシェル・ルー(ゴロー)、
アンドレ・ヴェッシエール(アルケル)、
マルセル・ヴィニュロン(医者)
フランス国立放送cho
録音:1962年3月13日(ライヴ録音)シャンゼリゼ劇場、ドビュッシー生誕100年記念フェスティヴァル

(2)エーテル・シュスマン(S)、
クリスティアーヌ・ゲイロー(双子)、
ソランジュ・ミシェル(双子)、
アンドレ・ファルコン(語り)
フランス国立放送cho
録音:1960年2月23日(ライヴ録音)

(3)古澤淑子(S)、
フレッダ・ベッティ(語り)
フランス国立放送cho
録音:1957年12月14日

(4)録音:1958年11月20日(ステレオ)

(5)録音:1962年1月23日(ステレオ) 

(6)フランス国立放送cho
録音:1962年1月23日(ステレオ)

(7)フランス国立放送cho
録音:1963年12月17日(ステレオ)
アンゲルブレシュトのボックスが超お買い得価格で限定入荷!古きフランスのオーケストラの音色を堪能!ヴィブラートに打ち震えるトランペットの音色に心がくすぐられます。「選ばれし乙女」での朗読のフランス語にしびれ、日本でのフランス歌曲の演奏史や受容史、そして声楽界の歴史を語る上でも欠かせない存在、古澤淑子の熱唱も感動的です。
※在庫限定につき、オーダー数が入荷数を上回った時点で受注打ち切りとなります。ご了承のほど、お願い申し上げます。
V-4858
ラヴェル:ピアノ協奏曲
左手の為のピアノ協奏曲
組曲「クープランの墓」
フセイン・セルメット(P)
エマニュエル・クリヴィヌ(指)
フランス国立O
V-4860
ヒナステラ:バレエ「エスタンシア」
バレエ「パナムビ」/ハープ協奏曲*
イザベラ・モレッティ(Hp;*)
デイヴィッド・ロバートソン(指)
リヨン国立O
V-4863
エマニュエル・パユ・コンピレーション
ベートーヴェン:セレナード ニ長調 Op.41
シューベルト:「しおれた花」による変奏曲 ホ短調 D.802 Op.160
ウェーバー:6つのソナタ Op.10
エマニュエル・パユ(Fl)
エリック・ル・サージュ(P)

録音:1993年/1994年/1995年
V-4870(3CD)
バルトーク:弦楽四重奏曲全集 ヴェーグSQ
V-4873
リスト:晩年のピアノ作品集
ピアノ・ソナタ/忘れられたロマンス
子守歌/別れ
悲しみのゴンドラI/同II/雲
夢のなかに/葬送前奏曲/葬送行進曲
フセイン・セルメト(P)
V-4874
バッハ:ゴルトベルク変奏曲 フレディ・アイヒェンベルガー(Cemb)
ナンシー・ヒューストン(朗読)
ミシェル・ゴダール(セルパン)
V-4883
プーランク:合唱作品集
7つの歌(1936)
カンタータ「人間の顔」
小室内カンタータ「雪の夕暮れ」
ロランス・エキルベイ(指)
アクサンテュス室内cho
V-4897
シューマン:チェロ協奏曲イ短調 Op.129
幻想小曲集 Op.73
民謡風の5つの小品 Op.102
アダージョとアレグロ Op.70
アンヌ・ガスティネル(Vc)
クレア・デゼール(P)
ルイ・ラングレー(指)リエージュPO

録音:2001年5月&7月。
V-4898
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第6番 イ長調 Op.82
ピアノ・ソナタ第8番 変ロ長調 Op.84
フランソワ=フレデリク・ギィ(P)
V-4903
H.ジャダン&L.E.ジャダン:3つの弦楽四重奏曲 モザイクSQ
V-4909
ピエール・オクターヴ・フェルー:イ調の交響曲(1930)
セレナード/タイプ/群集(世界初録音)
ラロシュ(P)
エマニュエル・クリヴィヌ(指)
リヨン国立O
V-4923(3CD)
ドビュッシー:歌劇「ペレアスとメリザンド」 アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(メリザンド)
ヴォルフガンク・ホルツマイヤー(ペレアス)
ロラン・ナウリ(ゴロー)他
ベルナルト・ハイティンク(指)
フランスO

録音:2000年3月、シャンゼリゼ劇場
V-4924
スオミ〜20世紀フィンランドの合唱曲集
シベリウス:恋する人Op.14
 歌いつぶした声 Op.18-2/夢
 わが心の歌 Op.18-6
ラウタヴァーラ:最初の悲歌
 喜びながらぼくらは踊る/夏の夜
マンテュヤルヴィ:いつわりの=YOK光
クーラ:日の出に Op.11-3
 そこにはもう長い間咲いている
 リンゴの木がある Op.11-1
 私の恋人は美しい
 わが子をトゥオネラに Op.11-4/おやすみ
エリク・エリクソン(指)
アクサンテュス室内cho
V-4925
20世紀フランスのフルート音楽集
ドビュッシー:シランクス
ヴァレーズ:比重21.5
デュティーユ:フルート・ソナタ
ジョリヴェ:リノスの歌
メシアン:黒つぐみ
デュサパン:i pesci
エリック・タンギー:wadi
フィリップ・エルサン:5つのミニアチュール
ジュリエット・ユレル(Fl)
エレーヌ・クヴェール(P)
V-4927
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ集
第2番 ト短調 Op.5-2
第4番 ハ長調 Op.102-1
第5番 ニ長調 Op.102-2
アンヌ・ガスティネル(Vc)
フランソワ・フレデリク・ギィ(P)
V-4932
ドビュッシー:歌曲集
歌曲集「忘れられた小唄」
[やるせない夢心地/巷に雨の降るごとく/木々の陰は/木馬/グリーン/憂鬱]
蝶々(未出版)/薄明の静けさ/出現
後悔/ロマンス/
歌曲集「抒情的散文」
歌曲集「ステファヌ・マラルメの3つの詩」
サンドリーヌ・ピオ(S)
ジョス・ファン・インマゼール(P)

※使用楽器:1897年エラール製グランド・ピアノ
V-4933
スペイン歌曲集
トルドラ:カスティーリャの歌(6曲)
グラナドス:トナディーリャス(5曲)
ラヴェル:トリパトス/5つのギリシャ民謡
モンサルバーチェ:歌曲とハバネラ(2曲)
グリーディ:3つのカスティーリャの歌
オヴァッレ:ブラジルの歌
マリア・バーヨ(S)
マルコム・マルティノ(P)
V-4935
ベルリオーズ:幻想交響曲 クリストフ・エッシェンバッハ(指)
パリO

録音:2002年4月、パリ
V-4936
ラフマニノフ:練習曲集「音の絵」(抜粋)
[ハ短調Op.39-1/イ短調Op.39-2/
ハ長調Op.33-2/変ホ短調Op.33-6/嬰ハ短調Op.33-9]
ラヴェル:ソナチネ/鏡
リーズ・ドゥ・ラ・サール(P)

録音:2002年
V-4937
マーラー:交響曲第6番「悲劇的」 ベルナルト・ハイティンク(指)
フランス国立O

録音:2001年10月24日&27日、パリ、シャンゼリゼ劇場、ライヴ
V-4940(2CD)
ビゼー:歌劇「イワン4世」(ハワード・ウィリアムズ校訂版;1947) インヴァ・ムーラ(S;若い娘)
ジュリアン・ギャヴィン(T;イーゴル)
リュドヴィク・テジエ(Br;イワン雷帝)
ポール・ゲイ(B;テムルーク)
リュック・エリー(Vnソロ)
ミカエル・ションヴァント(指)
フランス国立O
ラジオ・フランスcho

録音:2002年3月28日、パリ、シャンゼリゼ劇場、コンサート形式ライヴ
V-4942(2CD)
ファリャ:バレエ「三角帽子」から*
プーランク:カンタータ「人間の顔」から+
 2台のピアノの為のソナタ〜プロローグ#
歌曲集「画家の仕事」〜パブロ・ピカソ**
ショスタコーヴィチ:交響曲第1番〜第1楽章++
ストラヴィンスキー:交響詩「うぐいすの歌」〜前半##
 バレエ「プルチネッラ」から***
サティ:「パラード」+++
ラヴェル:左手の為のピアノ協奏曲###
ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー から$
バッハ:ヴァイオリン協奏曲第1番$$
他、フラメンコ、ジャズ
エドモン・コルマー(指)スペイン国立青少年O*
ロランス・エキルベイ(指)アクサンテュス室内cho+
ラディスラフ・スロヴァーク(指)チェコスロヴァキアRSO#
アレクサンドル・タロー、
フランソワ・シャプラン(P)**
ベルナール・クルイセン(Br)++
ノエル・リー(P)++
エルネスト・ブール(指)南西ドイツRSO##
デュオ・キャンピオン=ヴァション(P)+++
イアン・ボストリッジ(T;+++)
シュテファン・ザンデルリング(指)+++
ボーンマス・シンフォニエッタ+++
アルフレッド・コルトー(P)###
シャルル・ミュンシュ(指)パリ音楽院o###
ジョージ・ガーシュウィン(P)$
ポール・ホワイトマン(指)彼の楽団$
ユーディ・メニューイン(Vn)$$
ピエール・モントゥー(指)パリSO$$

録音:1939年5月12日、ロンドン###/1924年6月10日、ニューヨーク$/1936年2月21日パリ$$
V-4944
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番 フランソワ=フレデリック・ギィ(P)
パーヴォ・ベルグルンド(指)LPO

録音:2003年3月、ロンドン
V-4945(3CD)
バッハ:オルガン作品集〜ベスト・オヴ・ミシェル・シャピュイ
トッカータとフーガ ニ短調 BWV.565
同 ヘ長調 BWV.540/同 ニ短調 BWV.538(ドリア調)
前奏曲とフーガ ト長調 BWV.541
同 ニ長調 BWV.532/同 ホ長調 BWV.552
幻想曲とフーガ ト短調 BWV.542
同 ト長調 BWV.572
トッカータ,アダージョとフーガ ハ長調 BWV.546
パッサカリア ハ短調 BWV.582
協奏曲 イ短調 BWV.593
パストラーレ ヘ長調 BWV.590
トリオ・ソナタ第1番 変ホ長調 BWV.525
甘き喜びのうちに BWV.608
おお人よ、汝の罪の大いなるを嘆け BWV.622
救いはわれらに来たれり BWV.638
主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶ BWV.639
われらが神は堅き砦 BWV.720
わが心の切なる願い BWV.727
いと高きにある神にのみ栄光あれ BWV.711
バビロンの川のほとりで BWV.653
おお愛する魂よ、汝を飾れ BWV.654
おお汚れなき神の小羊 BWV.656
いざ来たれ異教徒の救い主よ BWV.659
われら悩みの極みにありて BWV.668a
シュープラー・コラール集 BWV.645-650
これぞ聖なる十戒 BWV.678/同 BWV.679
カノン風変奏曲「高き天よりわれは来たれり」 BWV.769
ミシェル・シャピュイ(Org)
V-4946
ドビュッシー:交響詩「海」*
スクリャービン:交響曲第4番「法悦の詩」+
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指)
フランス国立O

録音:2001年1月25日、パリ、シャンゼリゼ劇場*/2001年1月28日、ナント、フォル・ジュルネ+ 以上ライヴ
V-4947
アクサンテュス〜合唱トランスクリプション集
バーバー(同編):アニュス・デイ(弦楽の為のアダージョ Op.11)
マーラー(ジェラール・ペソン編):いかなるドイツの空も(交響曲第5番〜第4楽章アダージェット)
マーラー(クリュストゥス・ゴットヴァルト編):私はこの世に捨てられてバッハ/クヌート・ニーステット編曲:不滅のバッハ(甘き死よ来たれ BWV.478)
ショパン(フランク・クラウチク編):ラクリモーサ(練習曲 変ホ短調 Op.10-6)
眠れ、幼子イエス(ピアノ・ソナタ第3番 Op.58〜ラルゴ)
ラヴェル(クリュストゥス・ゴットヴァルト編曲:ため息
ヴォルフ(クリュストゥス・ゴットヴァルト編):古い絵に
ベルク(クリュストゥス・ゴットヴァルト編):ナイチンゲール
ドビュッシー(クリュストゥス・ゴットヴァルト編):夕べの鐘
ロランス・エキルベイ(指)
アクサンテュス室内cho

録音:2001年2月、フランス、モーゼル県メス、アルセナル・ホール
V-4955(2CD)
シャガールをめぐる音楽
ユダヤ民謡「ドナ・ドナ」
ロシア民謡「カリンカ」
チャイコフスキー:もし私が知っていたら
 子守歌
ショスタコーヴィチ:ジャズ組曲第2番〜ワルツ第1番/第2番/小ポルカ他
ブロッホ:「ユダヤ人の生活」〜祈り
「バール・シェム」〜歓喜
モーツァルト:歌劇「魔笛」〜ああ愛の喜びは露と消え
バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタト長調 BWV.1029〜ヴィヴァーチェ
 マタイ受難曲(メンデルスゾーン編)〜神よ憐れみたまえ
無伴奏チェロ組曲第1番 BWV.1007
ラヴェル:「ダフニスとクロエ」第1組曲〜夜想曲
2つのヘブライの歌
チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲「偉大な芸術家の思い出に」〜ペッツォ・エレジアコ
メシアン:「アーメンの幻視」〜審判のアーメン
パブロ・カザルス、
ペーター・ブルンス(Vc)
ベルナール・クリュイセン(Br)
ノエル・リー(P)
サンドリーヌ・ピオ(S)
アナトーリー・グリンデンコ(指)
モスクワ男声cho
レア・フルーツ・カウンシル
クリストフ・シュペリング(指)ノイエO
ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ(指)
フライブルク・バロックO
V-4956
ブラームス:ドイツ・レクイエム(ロンドン版) サンドリーヌ・ピオ(S)
ステファン・デグー(Br)
ボリス・ベレゾフスキー(P)
ブリジット・アンジュレ(P)
ロランス・エキルベイ(指)
アクサンテュス
V-4957(2CD)
プッチーニ:歌劇「エドガール」 ユリア・ヴァラディ(S:フィデーリア)
カール・タナー(T;エドガール)
メリー・アン・マコーミク(Ms:ティグラーナ)
ヨエル・レヴィ(指)フランス国立O
ラジオ・フランスcho

録音:2002年12月7日、ライヴ
V-4958
プッチーニ:歌劇:「妖精ヴィッリ」 メラニー・ディーナー(S;アンナ)
アキレス・マチャード(T;アキレス)
ルドヴィク・テジエ(Br;グリエルモ)
マルコ・グイダーニ(指)フランス国立O
ラジオ・フランスcho

録音:2002年12月6日、ライヴ
V-4959
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲
ハチャトゥリヤン:ヴァイオリン協奏曲
セルゲイ・ハチャトリャン(Vn)
エマニュエル・クリヴィヌ(指)
シンフォニア・ヴァルソヴィア
V-4960(2CD)
ダッラピッコラ:「ウリッセス(オデュッセウス)」 クラウディオ・デズデーリ:ウリッセス
コレッテ・ヘルツォーク:カリプソ、ペネロペ
デニス・ボアタール:ナウシカ/他
エルネスト・ブール(指)
フランス国立放送O&cho

録音:1975年
V-4961
エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調
バーバー:チェロ協奏曲Op.22
アンヌ・ガスティネル(Vc)
ジャスティン・ブラウン(指)
バーミンガムSO
V-4969(3CD)
アンヌ・ガスティネルBOX
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲第2番 ロ短調*
ブロッホ:ヘブライ狂詩曲「ソロモン」*
ハイドン:チェロ協奏曲第1番*
 チェロ協奏曲第2番 ニ長調Hob.VII-2*
サン=サーンス:チェロ協奏曲 イ短調Op.33#
ラロ:チェロ協奏曲 ニ短調#
フォーレ:エレジー#
アンヌ・ガスティネル(Vc)
エマニュエル・クリヴィヌ(指)リヨン国立O*
ユーリ・バシュメット(指)
モスクワ・ソロイスツ#
V-4970
チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」 リッカルド・ムーティ(指)
フランス国立O

録音:2003年4月26日、シャンゼリゼ劇場、パリ。ライヴ
V-4971
ベートーヴェン:交響曲第2番 ニ長調
交響曲第6番 ヘ長調「田園」
クルト・マズア(指)
フランス国立O

録音:2002年11月7日&14日、シャンゼリゼ劇場、パリ。ライヴ
V-4973
ショスタコーヴィチ:交響曲第10番 ホ短調Op.93 クルト・ザンデルリング(指)
フランス国立SO

録音:1978年1月8日、シャンゼリゼ劇場。ライヴ
V-4974
リャプノフ:交響曲第2番変ロ短調Op.66 エフゲニー・スヴェトラーノフ(指)
フランス放送O

録音:1998年11月27日、サル・プレイエル。ライヴ
V-4976(2CD)
ショパン:前奏曲Op.28-16*
 前奏曲Op.28-8*/葬送行進曲*
 練習曲Op.25-2*/練習曲Op.25-6*
 前奏曲Op.28-24*/夜想曲Op.15-2#
 マズルカOp.68-2+/マズルカOp.17-4+
 ポロネーズOp.40-1+/ポロネーズ「英雄」+
 前奏曲Op.28-4*/前奏曲Op.28-1*
 前奏曲Op.28-20*/練習曲 Op.25-12*
リスト:ペトラルカのソネット第1番#
 鬼火#/ダンテを読んで#
 愛の夢#/忘れられたワルツ第1番**
 ハンガリー狂詩曲第15番##
シューマン:謝肉祭##〜ショパン/キアリーナ
 子供の情景##〜第1曲/第7曲
 クライスレリアーナ++/森の情景***
 幻想小曲集++〜飛翔/夢のもつれ
 暁の歌++/4つの夜曲より++/アラベスク#/
 3つの幻想的小曲###
メンデルスゾーン:無言歌集+++[Op.62-2/Op.67-4/Op.30-6/Op.19-2/Op.62-3]/
 ロンド・カプリチオーソ****
 カンツォネッタ****
グリゴリー・ソコロフ(P)*
ラファエル・オロスコ(P)#
ヤーヌシュ・オレイニチャーク(P)+
フィリップ・カッサール(P)**
イェネー・ヤンドー(P)##
ロラン・カバッソ(P)++
パウル・グルダ(P)***
カール・エンゲル(P)###
ペーテル・ナジ(P)+++
ダニエル・ラヴェル(P)****
V-4978
Dances
ヴァルスーズ(タマツブシ)
(ベルトラン・ブリエの映画音楽(1973)より)*
ブラームス:ハンガリー舞曲第1番+/第2番*
チコ・ブォーケ:パラトドス#
ヴィエニャフスキ:ポロネーズ ニ長調 Op.4*
ブラームス:ハンガリー舞曲第4番+
ラヴェル:ハバネラ形式の小品*
ミシェル・ポルタル:甘いワルツ#
ピアソラ:Cafe 1930「タンゴの歴史」
アルベニス(クライスラー編):タンゴ*
チャイコフスキー:ワルツ・スケルツォ(ピアノ編曲版)Op.34*
フランチェスカッティ:ポルカ Op.22*
ブラームス:ハンガリー舞曲 ニ短調+
ファリャ(クライスラー編):スペイン舞曲(歌劇「はかない人生」より)*
ローラン・コルシア編曲:ラ・ヴィレット**
ローラン・コルシア(Vn)
ジャン=エフラム・バウゼ(P)*
ゲルガナ・テルツィスカ(Cb;+)
シリル・デュピュイ(ツィンバロン;+)
レオナルド・サンヘス(G;#)
ジュリー・ドパルデュ(歌;**)
アルノウド・ブキティン(Tu;**)
BMGに録音したフランスものやバルトークなどのアルバムでもおなじみのコルシアがNaiveに登場。コルシアは1964年生まれ。パリ音楽院でミシェル・オークレールに師事し、84年にロン=ティボー国際音楽コンクール、89年にジノ・フランチェスカッティ国際コンクールで優勝。フランスはもちろんのこと日本でもそのイケメンぶりとともにファンが急増しているようですが、とにかく魅力はボウイングの隅々にまで感情を行き渡らせ、センス良く作品の持ち味を引き出してくれる点ではないでしょうか。ここでは、濃密な情感漂う作品ばかりが集められていますが、立て続けに聴くとその強い香気に辟易するどころか、鼓膜を優しく包み込み込むような浸透力があるのです。たとえばヴィエニャフスキの「ポロネーズ」。ガリガリ弾いていかにも表面的な濃厚さ演出する演奏はいくらでもありますが、民族的な躍動と共に、どこか洒落たニュアンスと気品も根底に保持しているセンスが実に見事!ラヴェルでの倦怠感と吐息交じりの呟きのセンスとフォルムの美しさも、切実に無縁に迫ります。アルベニスは、アーティキュレーションが細かく配分しても大きな呼吸が全体を捉え、美し息遣いを見せているのも、真の音楽家の証し。ツィンバロンも加わるブラームスは、伴奏アレンジの痛快な響きと相俟って、一層土臭い激情を発散しますが、音色とフォルムの美しさは堅持。単なる小品集という意味を超え、コルシアの表面的なテクニック以外の演奏家としてのセンスを徹底的に痛感させる1枚です!てもどこか懐かしさを感じさせる、魅力的な曲です。 (Ki)
V-4979
ミシェル・ルグラン(1932-):ピアノ・コンチェルティーノ「思い出の夏」
アンドレ・オッセン(1907-1983):ピアノ協奏曲第3番「ファンタジア」
バーナード・ハーマン(1911-1975):死の協奏曲
ジャン・ウィエネ(1896-1982):ピアノ協奏曲第1番「フランコ=アメリカン」
ダニエル・ラヴェル(P)
パスカル・ヴェロ(指)モンテカルロPO

録音:1995年
V-4986
ティエリ・マシュエル(1962-):合唱作品集
タゴールの詩による夜想曲/詩篇
私のように暗い/トゲの向こうに/ジヴ
ロランス・エキルベイ(指)パリ青年cho
ジュフロワ・ジュルダン(指)
クリ・デ・パリ室内cho
V-4987
ツェムリンスキー:歌劇「フィレンツェの悲劇」 イリス・フェアミリオン(Ms:ビアンカ)
ヴィクトール・ルチュク(T:グイード)
アルベルト・ドーメン(Br:シモーネ)
アルミン・ジョルダン(指)
フランス国立放送PO

録音:2003年9月
V-4988(2CD)
フラーヴィオ・テスティ(1923-):「サウル」 ヴァンサン・ル・テクシエ(Br:サウル)
アニー・ヴァヴリーユ(Ms:王女)
ハンナ・シェール(Ms:魔法使い)
ファブリス・マンテーニャ(T:ヨナタン)
ダニエル・ガルベス=バレホ(T:ダヴィデ)
ティエリ・フェリクス(B:サムエルの亡霊) 他
マッシモ・ザネッティ(指)
フランス国立放送PO

録音:2003年10月
V-4991(2CD)
バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番*
コントラスト(ヴァイオリン、クラリネットとピアノの為の)(+/#)
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ
ヴァイオリン・ソナタ第1番+
ローラン・コルシア(Vn)
ミシェル・ポルタル(Cl)#
ジャン=エフラム・バウゼ(P)*
サカリ・オラモ(指)バーミンガム市SO*
イケメンヴァイオリニスト、ローラン・コルシアのnaive第2弾。エネルギーに満ち溢れたヴァイオリン協奏曲第2番、オケとの息もぴったり、音色も変幻自在、縦横無尽に駆け巡ります。第1 楽章の展開部のオケとのかけあいは、迫力満点、一糸乱れぬタイミングで聴くものにたたみかけるような演奏で、説得力十分です。コントラストのどことなく土臭い雰囲気も、コルシアにかかれば実に見事に現代風にアレンジされています。ヴァイオリン・ソナタのバウゼのピアノも形式を十分に理解したうえでの名サポートです。  (Ki)
V-4995
ベートーヴェン:チェロとピアノの為のソナタ集
ソナタ第1番 ヘ長調 Op.5-1
モーツァルトの「魔笛」の「娘か女か」の主題による12の変奏曲 ヘ長調
ヘンデルの「マカベウスのユダ」の「見よ勇者は帰る」の主題による12の変奏曲 ヘ長調
モーツァルトの「魔笛」の「恋を知る男たちは」の主題による7つの変奏曲 変ホ長調
ソナタ第3番 イ長調 Op.69
アンヌ・ガスティネル(Vc)
フランソワ=フレデリック・ギー(P)

録音:2004年7月

V-5000
ブルックナー:交響曲第5番変ロ長調 ロヴロ・フォン・マタチッチ(指)
フランス国立O

録音:1979年5月21日、シャンゼリゼ劇場。ライヴ(ステレオ)
原盤:INA
V-5001(2CD)
ドメニコ・アラレオーナ(1881-1928):「ミラ」(1920) デニア・マッツォーラ=ガヴァッツェーニ(:ミラ)
マリオ・マラニーニ(:ペレオ)
フランク・フェラーリ(:チニロ)他
ユライ・ヴァルツハ(指)フランス国立O
フランス放送cho

録音:2003年11月21日、ライヴ
ドメニコ・アラレオーナ(1881-1928)はイタリアの作曲家にして音楽学者。レスピーギ(1879年生まれ)やピッツェッティ(1880年生まれ)、カゼッラ(1883年生まれ)といった作曲家と同世代で、彼ら同様、イタリアの古い音楽を研究してイタリアに新古典主義の美学による音楽を広めたことで知られています。「ミラ」は1920年にローマで初演されました。キプロス王チニロの娘ミラは、王子ペレオとの結婚を突如破談にし、ペレオは自殺してしまいます。チニロが娘に訳を問いただすと、彼女は実は父を愛していることを告白、剣を胸に刺し息絶えます。おどろおどろしい話にアラレオーナが与えた音楽は、リヒャルト・シュトラウスのような近代オーケストレーション全開の部分もあれば、擬古典的な格調高い美しさに神秘主義的な妖しさもあり! (Ki)
V-5002(2CD)
J・シュトラウス:喜歌劇「ジプシー男爵」 ゾラン・トドロヴィッチ(T:バリンカイ)
ナターリャ・ウシャコワ(S:サッフィ)
マルティン・ホムリヒ(T:オットカール)
ハンナ・シャウアー(Ms:ミラベラ)
エヴァ・ヴォラク(Ms:ツィプラ)
ルドルフ・ヴァッサーロフ(T:ジュパーン) 他
アルミン・ジョルダン(指)フランス国立O
フランス放送cho

録音:2004年7月11日、モンペリエ音楽祭、ライヴ
映像の「こうもり」でも歌手陣の充実と共に素晴らしい演奏を聴かせたジョルダンが、遂に「ジプシー男爵」録音!。ゾラン・トドロヴィッチはテノールの期待のホープ。ユーゴスラヴィア、ベルグラード生まれ。ドイツで学び、ミュンヘンやウィーンを中心に活躍しています。2000年に新国立劇場でのチャイコフスキー「エウゲニ・オネーギン」でレンスキーを歌ったので御記憶の方も多いでしょう。ナタリア・ウシャコヴァも最近名前を良く見かけるソプラノ。ウズベキスタンのタシケント生まれ。ペテルスブルグで学んだ後、スカラ座研修所でレイラ・ゲンジェルに学び、スカラ座でも何度か歌っています。2003年のメルヴィッシュ音楽祭でレハールの「ジュディッタ」のタイトルロールを歌って話題になっていました。この中では何と言ってもトドロヴィッチのピーンと突き抜ける美声の魅力が光ります。全く力みがなく、語り口も巧妙そのもの。ウシュコヴァの仄暗い声質で絞り出す情感もいつまでも耳に残る魅力。ジョルダンは自分を出すことなど考えず、全体のアンサンブルを美しく統合することのみに専心。それが歌手人の歌唱力から引き出されるニュアンスを一層引き立てる結果に結実しています。  (Ki)
V-5006
バッハ、リスト〜リーズ・ドゥ・ラ・サール
バッハ:半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV.903
 コラール「いざ来たれ、異教徒の救い主よ」BWV.659(ブゾーニ編曲)
 トッカータ ニ長調 BWV.912
 コラール前奏曲「主イエス・キリストわれ汝を呼ぶ」BWV.639(ブゾーニ編曲)
 前奏曲とフーガ イ短調 BWV.543(リスト編曲)
リスト:伝説 第2番「水の上を歩くパウラの聖フランチェスコ」S175-2
 「巡礼の年 第2年 イタリア」〜ペトラルカのソネット第104番 S.161
 悲しみのゴンドラ S.200
 メフィスト・ワルツ第1番 S.514
リーズ・ドゥ・ラ・サール(P)

録音:2004年12月
14歳の時のデビュー・アルバム、ラフマニノフ&ラヴェル集(V.4936)から2年、天才美少女ピアニストが一層の成長を遂げて帰ってきました!リーズ・ドゥ・ラ・サール、1988年生まれの今年17歳。!!13才から国外コンサートに招かれ、1996年から2000年にかけて、数多くのコンクールで1等賞を獲得ています。!         (0407)
V-5008
シェーンベルク:地には平和を Op.13(合唱&管弦楽版;1911)+
色彩(5つの管弦楽曲 Op.16第3曲/フランク・クラフチク編曲合唱版)
3つの民謡(1929)[遊びに来た二人の仲間/いとしい人よ別れより/照らせ、いとしい太陽よ]
地には平和を Op.13(無伴奏合唱版;1907)
室内交響曲 Op.9*
団結(6つの男声合唱曲 Op.35第6曲)
千年を三たび Op.50a
詩篇130「深き淵より」Op.50b
ロランス・エキルベイ(指)
アクサンテュス室内cho
ジョナサン・ノット(指)*
アンサンブル・アンテルコンタンポラン(*/+)
この合唱団の表現は、どこまでもあたたかく深く、シェーンベルク作品もていねいにかみ砕いてくれているので、安心して聴くことができます。世に旋風を巻き起こした旧譜、「トランスクリプション集(V.4947」でも癒されましたが、シェーンベルクでもさらなる癒し、慰められます。「色彩」を合唱版に編曲したのは、世に旋風を巻き起こした旧譜、「トランスクリプション集(V.4947」でショパンの作品を編曲したクラウチク。ちょっと奇怪なこの作品を、喉から出す独特な声を使わせて、音の色彩の微妙な変化を味わうことのできる無伴奏合唱に仕上げています。ジョナサン・ノット&アンサンブル・アンテルコンタンポランの「室内交響曲」もはいっており、新ウィーン楽派愛好家にもたまらない一枚です。 (Ki)
V-5019(1SACD)
グレツキ:交響曲第3番
カンティクム・グラドゥム Op.27(1969)*
イングリッド・ペルーシュ(S)
アラン・アルティノグル(指)
シンフォニア・ヴァルソヴィア
2006年のナイーブの最新カタログ(CD サイズ、146 ページ、フルカラー)の付いたお得なカタログCDです。今回はモザイク弦楽四重奏団の名盤、モーツァルトのクラリネット五重奏曲とコーエンの参加した三重奏曲。モザイク弦楽四重奏団のオリジナル楽器の音色もあたたかにとらえられたきわめて優秀な録音。モーツァルト・イヤーも折り返し点を過ぎましたがまだまだ名盤復活は続きそうです。(原盤:E..8736)
V-5021
シューベルト:アルペッジョーネ・ソナタ D.821
ヴァイオリン・ソナティナ Op.137 D.384(チェロ編曲版)
歌曲トランスクリプション
[セレナード/音楽に寄す/万霊節の日の為の連祷/ます/影法師/水の上で歌う/幻覚/水車屋と小川]
アンヌ・ガスティネル(Vc)
クレール・デセール(P)
エルガーのチェロ協奏曲(V.4961)、ベートーヴェン作品集(V.4927; V.4995)、さらにはエマールとの共演のCDなど着々とリリースを重ねてきている今注目株のガスティネル、今度は名曲アルペジオーネの登場です。彼女ならではのどこまでもすっきりと澄み切った音にはさらにみがきがかかり、個性的な解釈また聴きもの。アルペジオーネに新しい名盤が加わりました。歌曲はすべてガスティネル本人によるトランスクリプション。絹の衣のように肌にしっとりと吸い付くような音色はなんともいえません。
V-5022
恍惚のとき
アーン:クローリスへ/牢獄より/
 捧げ物/恍惚のとき/はなやかな饗宴 私は口づけをしたから/
 ぶどう収穫期の3日
 5つの小さな歌[揺れ風吹く夜/船と私/星/良い少年]
星のない夜には
ショーソン:アホウドリ/不運な騎士
 慰め/いとも甘き歌
エネスコ:クレマン・マロの詩による7つの歌 Op.15
ドビュッシー:牧神/無邪気な人たち
 感傷的な対話
マリー=ニコル・ルミュー(A)
ダニエル・ブルーメンタール(P)
カナダはケベック出身のアルト、マリ=ニコル・ルミューは、2000年にエリザベート王妃国際音楽コンクールで優勝し、2004年にパリで上演された「怒りのオルランド」で、代役としてタイトルロールを歌い大絶賛、これはnaiveで録音され、まだ20代ながら期待の大型アルトとして一躍世界に名が知られました。バロックの分野での活動が中心ですが、彼女の器はそれに留まるものではなく、歌曲も実に素敵です。そんな彼女の魅力がタップリ詰まったこのCD、選曲にも注目。アーン、ショーソン、エネスコといった、あまり録音される機会のない、けれどとびきり気の利いた曲が多数。ことに近年人気がうなぎ昇りのアーンの歌曲は歓迎されることでしょう。秋の夜にはうってつけのCDです。 (Ki)
V-5023
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集
第8番 ハ短調 Op.13「悲愴」
第29番「ハンマークラヴィーア」
第19番 ト短調 Op.49-1
フランソワ=フレデリク・ギィ(P)
ガスティネルとの共演のCD(ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第2番ト短調Op.5-2他(V..4927)/ベートーヴェン:チェロとピアノのためのソナタ集(V..4995))、また、巨匠ベルグルント&LPOと共演したブラームス:ピアノ協奏曲第2番(V..4944)もリリースされており、ますます活躍著しいギィ。作品の魅力を引き出す手法は彫刻家を思わせる、まさに芸術家肌のピアニストです。ハンマークラヴィーアは超難曲ですが、いとも簡単に作品をまとめあげ、さらりと演奏しているのは驚異的ですらあります。 (Ki)

V-5025
ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 Op.77
ヴァイオリン協奏曲第2番 嬰ハ短調 Op.129
セルゲイ・ハチャトリャン(Vn)
クルト・マズア(指)フランス国立O
2005年のエリザベート王妃国際コンクールで優勝した若きヴァイオリニスト、セルゲイ・ハチャトリャンのCD第2弾。長大な第1番はスターリンの恐怖政治時代、それも悪名高きジダーノフ批判の時期に作曲され、ショスタコの代表作に数えられはするものの、屈折した神経質な音楽は一筋縄にはいかない難物。それを弱冠21歳のハチャトリャンが驚嘆すべき張り詰めた緊張感と深い音楽性で再現しています。大人でもなかなか実現できぬ稀代の名演と申せましょう。オイストラフを思わせるつるつるした美音も魅力。第1番の陰に隠れた存在の感のある第2番も、久々の注目演奏の登場。日本でも人気急上昇のセルゲイ・ハチャトリャン、目が離せません。 (Ki)
V-5026
マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調 ベルナルト・ハイティンク(指)
フランス国立O

録音:2004年6月30日、7月1日、パリ、シャンゼリゼ劇場、ライヴ
V-5028
ルディ・シュテファン(1887-1915) 1915):歌劇「最初の人類」(作曲:1909-14年、オットー・ボルングレーバー原作のエロティックな神秘劇に基づく、1920年7月1日初演) ミッコ・フランク(指)フランス国立O、
ナンシー・グスタフソン(S チャヴァ)、
フランツ・ハヴラタ(Bs アダム)、
ヴォルフガング・ミルグラム(T チャベル)、
ドニー・レイ・アルベルト(Br カイン)
将来を嘱望されながら、28歳という若さで惜しくも戦死したルディ・シュテファンによるオペラです。舞台は春の荒れた大地。アダ ムとチャヴァの夫婦がいて、チャベルとカインはその息子。アダムはまじめに農業に従事して熱心に働いている。チャベルは毎日祈り を捧げる敬虔な息子ですが、一方のカインは、その正反対で、さながら歩く煩悩といった人物。生贄の子羊を神に捧げる儀式もそこそ こに、女性の姿を求めて荒野の果てまで駆けて行ったり、はては自分の母親に迫ったり・・・。おそらくは聖書の天地創造のその後に ついての創作ですが、最後はアダムの「多くの人物が現われてはカインのようなことをするだろう、そしてこの果てしない世界の中を 嵐のように駆け巡るだろう、しかし、星々もまた彼と同じように現われ、彼と同じように光を放ち、この安らぎのない世界における永 遠の帆のように立ち続けるだろう」という暗示的な台詞で終わります。物語はあまり救いのない感じですが、つけられた音楽はいたっ て感情豊か、官能的で、後期ロマンから新ウィーン楽派のごく初期にかけての、ドロドロ濃厚の世界。 キャストは、日本でも小澤の第九などで来日しているフランツ・ハヴラタ、つい最近もロリン・マゼール率いるトスカニーニ交響楽団 とともに来日したナンシー・グスタフソンをはじめ、豪華な面々。彼らをまとめるは、ミッコ・フランク。深い読み込みで、この複雑 なストーリーとからみあう音楽を見事にときほぐして聴かせてくれます。 (Ki)
V-5031
ハンス・アイスラー:ドイツ交響曲 Op.50 エリアフ・インバル(指)
ラジオ・フランスO
ゾフィー・コッホ(S)
キャロリン・マズア(A)
アイケ・ヴィルム・シュルテ(Br)
ジャン=ルイ・デュポワ、
ピエール・ルー(Bs)

録音:2004年11月19日、ライヴ
エリアフ・インバルnaive初登場です。曲は、アイスラーの問題作「ドイツ交響曲」。アイスラーは、ナチに激しく抵抗し、様々な地を亡命しながら生きた作曲家です。盟友ブレヒトの詩に基づいてつけた音楽の内容はかなり生々しく、辛い現実を感じさせる作品です。「ドイツ交響曲」は、激しくファシズムを批判した内容のカンタータと器楽楽章とで構成されています。冒頭のプレリュードはヴェーベルンの初期作品を思わせるネットリ系の和声で濃厚に展開され、つづく作品では、ナチの抑圧への怒りや恐ろしさ、ポツダムでのできごとなどが歌われていきます。そして作品が進むにつれて、曲の反乱ムードは次第に高まり、より具体的な集団の怒りや叫びが7曲目の「反乱者の鉛の棺での埋葬」、8曲目の「農民のカンタータ」、そして9曲目の「労働者のカンタータ」で爆発します。作品の最後は、ソプラノと合唱が「絶望して血まみれの顔の子供たちを見てください、凍ったタンクから逃げ出して来る子供たちをみてください。獰猛な狼でさえ隠れ家をもっています。子供たちをあたためてあげてください、彼らの手足はかじかんでしまっています。子供たちを見てください」と訴え、静かに幕を閉じるというなんとも悲痛な幕切れ。インバルは実にみごとな指揮ぶりで、曲が終わった後の拍手も収録されていますが、鳴り止む気配がありません。 (Ki)
V-5033
ルイーズ・ファランク:室内楽作品集
弦・管楽器の為の九重奏曲 変ホ長調 Op.38*
クラリネット,チェロとピアノの為の三重奏曲 変ロ長調 Op.44+
ピアノの為のメロディー 変ロ長調#
ヴァイオリンとピアノの為の演奏会用変奏曲 Op.204**
ピアノの為の練習曲 Op.26〜Nos.17,12,18++
フィリップ・ベルノルド(Fl)*
フランソワ・ル・ルー(Ob)*
ロメイン・ギュイヨ(Cl)*
アンドレ・カザレ(Hrn)*
ジルベール・オダン(Fg)*
ジローム・サトレ(Vn;*/**)
ミゲル・ダ・シルヴァ(Va;*)
フランソワ・サルケ(Vc;*)
ヴィンセント・パスキエ(Cb;*)
ブリジット・エンゲラー(P;+/#/**)
ロメイン・ギュイヨ(Cl)+
フランソワ・サルケ(Vc)+
ジャン=フレデリク・ノイブルガー(P)++

録音:2005年1月、パリ、ルーヴル美術館、ライヴ
近年その再評価がすすんでいる、女性作曲家にしてヴィルトゥオーゾピアニスト、ルイーズ・ファランク。カザレ、ル・ルー、イザイ弦楽四重奏団のトップ・サトレら、豪華メンバーによる演奏は、ファランクの親しみやすく美しいメロディーを美しく歌いながらも骨太な構成もしっかりと意識させるかちっとした演奏となっています。 (Ki)
V-5037(2CD)
北欧の合唱音楽
シベリウス:私の心の歌/恋人/夢
 歌いつぶした声
ラウタヴァーラ:喜びながらぼくらは踊る
 夏の夜/初めての悲歌
クーラ:日の出
 もう長いこと花が咲いているリンゴの木
 私の恋人は美しい
 わが子をトゥオネラに/おやすみ
ステーンハンマル:3つの合唱曲
[九月/後宮の庭で/ああ、もしも孫息子がいたなら]
ヴィカンデル:スズランの王様/春の晩
アルヴェーン:私たちの牧場で/晩
ニーステッド:おお、十字架よ
イェアシル:わたしの好きな谷
サンドストレム:2つの合唱曲
ヴェーレ:ペトラルカの歌 第126番
エーリク・エーリクソン(指)
アクサンテュスcho

録音:1999年1月、2001年9月
合唱の神様、エリク・エリクソンが、今や大人気のアクサンチュス合唱団を指揮した録音。半分は、「スオミ〜20世紀フィンランドの合唱曲集」と題されたアルバム(V4924)から(ただしマンテュヤルヴィの「偽りの陽光」が外されています)。もう半分は、他社から出ていた「スカンジナヴィアの合唱音楽」というアルバムから。全24トラック、1時間半超たっぷりと、名作揃いの北欧合唱音楽の極上演奏を楽しめる上に、価格は何と1枚分!これはうれしい内容です。日本全国の合唱マニアに得丸印!! (Ki)
V-5040
チャイコフスキー:交響曲第5番 ホ短調 Op.64 クルト・マズア(指)フランス国立O
フランスの代表的な音楽祭のひとつとしてすでに30回以上の歴史を数える、サン=ドゥニ音楽祭。今年も一ヶ月(5/28〜6/29)にわたり開催され大成功の中に閉幕しましたが、なかでも注目を集めたのが音楽監督マズアと手兵フランス国立管によるチャイコフスキーの夕べ。ルノー・カプソンとのヴァイオリン協奏曲に続いて、メイン・プロとして演奏されたのがこの第5交響曲。フランス国立管では、ムーティとの悲愴(2003年/V.4970)に次ぐライヴによるチャイコフスキー。マズアも過去にゲヴァントハウス管と交響曲全集を完成させていますが、5番は87年以来18年ぶりの再録音となります。会場となるサン=ドゥニ大聖堂は、フランス最古のゴシック建築と云われ、フランス歴代の王族が眠る由緒ある建造物。豊かな響きも印象深く、優秀な録音がこれを余すところなく捉えています。 (Ki)
V-5043
モーツァルト:ミサ曲ハ短調 K.427 サンドリーヌ・ピオ、
アンネ=リーゼ・ソリード(S)
ポール・アグニュー(T)
フレデリック・カトン(Bs)
エマニュエル・クリヴィヌ(指)
ラ・シャンブル・フィルハーモニク
アクサンテュス(cho)
ロランス・エキルベイ(合唱(指))
こだわり派で天才肌のクリヴィヌが、実に考え抜かれた、神経の通ったモーツァルトを奏でています。楽譜はベーレンライターの新全集版を使用。 (Ki)
V-5045
ハイドン:十字架上のキリストの最後の七つの言葉(合唱版)Hob.XX:2 サンドリーヌ・ピオー(S)
ルート・サンドホフ(A)
ロベルト・ゲッチェル(T)
ハリー・ファン・デル・カンプ(Bs)
ロランス・エキルベイ(指)
アクサンテュスcho
ベルリン古楽アカデミー
なんと、大人気アクサントゥス合唱団とベルリン古楽アカデミーの共演!しかも、ハイドンの名曲。ハイドン自身もこれを作曲した当時に「音楽をはじめて聴くものにも、深い感銘を与えずにはおかない」と自信満々で発表しただけに、冒頭から雷に打たれたかのような衝撃をおぼえる作品です。終曲の「地震」の文字通り地を揺るがすような迫力の管弦楽と声楽は圧巻です。ソリスト陣も、今や押しも押されぬバロック・ソプラノ歌いのサンドリーヌ・ピオーをはじめ、なんとも豪華な布陣。1音1音から、キリストやキリストの周りにいた人々の血や涙が滴り落ちてくるかのような戦慄的瞬間に満ちた名演奏です。当曲の合唱版の決定盤がここに誕生です。 (Ki)
V-5048
アクサンテュス〜トランスクリプションvol.2
ヴィヴァルディ:「四季」〜冬*
シューベルト:リタニー(万霊節の日の為の連祷 D.343)#
プロコフィエフ:「アレクサンドル・ネフスキー」〜死の大地
マーラー:別離と忌避(「若き日の歌」第12曲)
ワーグナー:温室にて(ヴェーゼンドンク歌曲集」〜第3曲)+
シューベルト:葬送の歌(死と乙女)
道しるべ(「冬の旅」〜第20曲)
夜と夢(「夜と夢」 D.827)
マーラー:恋人の青い眼
(「さすらう若人の歌」〜第4曲)
バッハ:贖罪の歌(詩篇88篇;フランス組曲」第1番
ニ短調 BWV.812〜サラバンド)
バビロンの流れのほとりに(詩篇137篇;イギリス組曲第3番 ト短調 BWV.808〜サラバンド
イェルサレム(詩篇122篇;パルティータ第1番
変ロ長調 BWV.825〜メヌエット II
ドビュッシー:雪の上の足跡(「前奏曲集」第1集〜第6曲)
ラヴェル:魅惑の笛/つれない人(歌曲集「シェエラザード」より)+
スクリャービン:If, like the moon (源為義の短歌/11世紀;24の前奏曲Op.11〜第13曲)
The Moon Appears (サッフォーの詩;3つの小品 Op.45〜アルバムの綴り)
ラヴェル:眠りの森の美女のパヴァーヌ(マ・メール・ロワ」〜第1曲)+
妖精の園(マ・メール・ロワ〜第5曲)+
ロランス・エキルベイ(指)
アクサンテュス室内cho
ソランジェ・アニョルハ(S)+
ブリジット・エンゲラー(P)#
ル・モン・デュ・ルイユ(通奏低音;*)
V-5050
モンテヴェルディ:アリアンナの嘆き
タンクレディとクロリンダの戦い
ピエトロ・アントニオ・ジラーモ:狂った女
バルバラ・ストロッツィ(1619-1677):嘆き
アンナ・カテリーナ・アントナッチ(S)
フェデリコ・マリア・サルデッリ(指)
モード・アンティクォ

V-5053
リーズ・ドゥ・ラ・サール
ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第1番*
リスト:ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第1番 変ニ長調 Op.10
リーズ・ドゥ・ラ・サール(P)
ローレンス・フォスター(指)
グルベンキアンO
ガボル・ボルドツキ(Tp)*
1988年生まれの美貌と才能に恵まれたピアニスト、リーズ・ドゥ・ラ・サール。次なる新譜は初の協奏曲。ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第1番では、プラハ室内管でも活躍するトランペッター、ガボル・ボルドツキ(ソニーからリリースあり)がソロ・パートで演奏しているのも注目の点です。ピアノのパートも、シンプルな響きの中にリーズの感性がきらりと光る名演です。リストの協奏曲も、冒頭の華々しいピアノのパッセージのものすごい迫力には圧倒されます。第3楽章のスケルツァンドの雰囲気も軽妙洒脱。プロコフィエフも、ちりばめられた技巧のひとつひとつをリーズはいとも簡単にこなしており、見事。指揮のローレンス・フォスターは2007年5月のN響定期でも来日が決まっています。グルベンキアン管弦楽団は創立40年以上の中堅管弦楽団、リーズの若き才能を好サポートしています。 (Ki)
V-5055
(1CD+1DVD<PAL>)
ロス・インポシブレス〜メキシコ、スペイン、イタリア各地に伝わる音楽集
サ・クィ・トゥーロ(作曲者不詳、コアンブラ、1643年)、
ホアカラス(ルカス・ルイス・リバヤス1677/ペペ・ハビクエイラによる即興)、
ラ・ロローナ(泣き女)(メキシコの伝統音楽)、
リチェルカーダ1+2(ディエゴ・オリッツ1553)、
ファララン(作曲者不詳、1556年)、
マリツァパロス(作曲者不詳、ペルー、1730年)、
バスチャオ(作曲者不詳、コアンブラ、1643年)、
ラ・ディア・スパニョーラ(ニコラ・マッテイ)、
モレスカ(即興)、
ファンダンゴ(サンチャゴ・デ・ムルシア、メキシコ、1730年)、
ヴィリャンシーコ(Forget me)(カタルーニャの伝統音楽)
エスパニョレータス(マドリード、1677年)、
ラ・ロロンチータ(メキシコの伝統音楽)、
ファンダングイート(メキシコの伝統音楽)
クリスティーナ・プルハル(指)
ラルペッジャータ、キングズ・シンガーズ
メキシコには、18世紀初頭に生きたスペインのバロックギター奏者サンチャゴ・デ・ムルシアの手稿譜が残されています。その曲のタイトルは「ロス・インポシブレス」。これは、イタリアでは16 世紀から続く伝統をもつ「ロマネスカ」というジャンルと同様の音楽でした。南米からはるか遠くヨーロッパまで、16〜17世紀という時代に、すでに音楽が伝えられていたのです。この事実に注目したプルハルは、当時の南米とヨーロッパの音楽における共通点を探求することを決意。時空を超えて、我々の祖先が紡いでいた音楽の根底に流れる共通のテーマをこのアルバムに込めています。クリスティーナ・プルハルはアルファレーベルでもお馴染みの女性ギター奏者、指揮者。このたびナイーブからリリースが決まりました。佐藤豊彦の愛弟子の一人で、ハーグ王立音楽院にてギターを学びました。ルネッサンスリュート、バロックギター、リュート、テオルボ、バロックハープなど幅広く楽器をこなし、また指揮者としてもその名声を高めています。2000年に「ラルペッジャータ」を設立、世界の名手たちとアンサンブルを繰り広げています。 
※ボーナスDVDはPAL仕様です。ご注意ください。 
V-5058
レクイエム集
コーロワ、モーツァルト、ブラームス、ハッセ、
ケルビーニ、デュリュフレ、ベルリオーズ、
ヴェルディ、サン=サーンス、フォーレ、
ビーバー、デュサパン、ラヴェル(編曲)
他のレクイエムから(抜粋)
ロランス・エキルベイ(指)
アクサンテュス/他、多数
V-5059
モーツァルト:クラリネット五重奏曲 K.581
ピアノ,クラリネット,ヴィオラの為の三重奏曲 K.498
ウォルフガング・マイヤー(Cl)
パトリック・コーエン(Fp)
モザイクSQ
V-5061
リスト:「詩的で宗教的な調べ」〜アヴェ・マリア/死者の追憶/パーテル・ノステル
十字架への道(14の苦難の行程)(合唱とピアノ)
ロランス・エキルベイ(指)
アクサントゥス、
ブリジット・エンゲラー(P)
クラシックの名曲を合唱にアレンジして新たな魅力を発見させてくれる合唱名人集団「アクサントゥス」。ますますそのカッ コよさにも磨きがかかっている「フランスの西本智実」ことロランス・エキルベイ率いての最新作はリスト。リストが30代後 半で書いた「詩的で宗教的な調べ」は、もともとはピアノソロ曲ですが、ここでは無伴奏合唱に編曲されています。重厚で美し い和声が魅力の作品を、アクサントゥス合唱団の心あわれるような美しいハーモニーで聴くことができます。「十字架への道」は、 キリストの死が決定され、キリストが重い十字架を背負い、人々の嘲笑と罵声を浴びながらゴルゴタの丘にたどり着き、十字架 につけられ、埋葬されるという受難の物語が、14の「場面」として音楽化されたもの。リストはオルガンのための版などいくつ かのこしていますが、この録音では、合唱とピアノによる演奏が収録されています。典礼音楽のような厳粛で静謐な世界が、見事に融けあった合唱によって繰り広げられています。名録音の登場といえましょう。もうすぐ日本に来日して、様々な作品を聴 かせてくれるのが実にたのしみです。 (Ki)
V-5063
エボカシオン
ショーソン:ヘベop.2-6/魅惑op.2-2 
 セレナードop.13-2/蜂雀op.2-7、
 愛と海の詩op.19〜リラの花咲く頃
R・シュトラウス
:おとめの花op.22(全4曲)、
ドビュッシー
:星月夜/2 つのロマンス(ブールジェ詩)〜「そぞろな悩める心」、麦の花、西風、
ツェムリンスキー
:愛と春、
 バラのリボン、春の歌、
 私が夜の森を歩くと、誘拐、夏op.27、
ケックラン:グラディスのための7 つの歌op.151、
シェーンベルク:四つの歌op.2
サンドリーヌ・ピオー(S)、
スーザン・マノフ(P)

録音:2006年7月
「鈴を転がすような」という表現がぴったりの可憐な声、それでいて深くしっとりとした表情もたっぷりと含んだ歌声。魅惑のソプラ ノ、サンドリーヌ・ピオーによる最新録音の登場です。吉田秀和氏をして「どんな時も、人肌のぬくもりから、遠く離れることはない。こ の声の与える手ざわり、その感触は――そう、精妙なガラス細工を思わせる」(レコード芸術2003年7月号)と絶賛せしめたピオーがと りあげたのは、女性にまつわる歌曲たち。ケックランで聴かせる甘い表現、ツェムリンスキー作品で聴かせる深い表現・・・。一音一音、 一声一声すべてが違った表情をみせてくれます。曲ごとに、様々な色・素材のやわらかな布でくるまれるようなあたたかな気持ちになれ ます。アメリカ出身でラトヴィアとドイツの血を引くピアニスト、スーザン・マノフは現在パリ国立高等音楽院でも教鞭をとる傍ら、言 葉と音に焦点を当てたコンサートやパフォーマンスで注目を集めている実力派。歌詞への深い洞察から生まれるタッチは絶妙です。 〜ピオーが寄せたコメント(ブックレットより)〜 歌曲集「おとめの花」を録音することは私の夢でした。年を重ねて花が散っていくというのではなく、むしろ、年を重ねるほどにその神 秘性を増していくものを喚起させるもの、すなわち「花−女性」あるいは「女性−花」、これは、私に、子ども時代に遊んだ万華鏡―爆発 する色彩、何か暗示的な形、美のプリズム、謎めいた女性のように決してひとつの形に留まってはいない万華鏡―のことを思い起こさせ ます。  このアルバムには何も特別な「ストーリー」はありません。そのかわりに、欠如や幸せ、悲しみといった感覚。また、意識と無意識の あやふやな境界線上にある夢。時に女性性や愛といった偉大なる神秘を背景に立ち上ってくる、くらくらするようなエロティシズムへの 招待、といったものが存在しているのです。 (Ki)
V-5066
ローラン・コルシア〜 Doubles Jeux (二人のたのしみ)
ラインハルト(グラッペリ編):マイナー・スウィング*
ミシェル・ポルタル:マイナー・ワルツ#
ラヴェル:ブルース+
ドビュッシー:ヴァイオリンとピアノの為のソナタ+
ヴィエニャフスキ:カプリース=エチュード第1番Op.18**
ローラン・コルシア:マイナー・タンゴ#
バルトーク:2つのヴァイオリンの為の44のデュオSz.98 より**[第35番/第18番/第28番/第44番]
ギデオン・クライン:デュオ##
ラインハルト=グラッペリ:ティアーズ++
ミシェル・ルグラン:シェルブールの雨傘〜テーマ++
マスネ:エレジー***
ルイジ・デンツァ:Si vouz l'aviez compris ***
ローラン・コルシア(Vn)
フロリン・ニクレスク(Vn)*
ミヒャエル・ヴェンデベルク(P;+/***)
ミシェル・ポルタル(バンドネオン;#)
ネマニャ・ラドゥロヴィチ(Vn;**)
タチヤーナ・ワシリエワ(Vc;##)
クリストフ・ラルティユー(G;*/++)
ジャン=フィリップ・ヴィレ(Cb;*/++)
ピエール・ブサージュ(Cb;#)
ジャン=ルイ・オーベール(Vo;***)
「ヴァルスーズ」(V4978)でも確実な技術でおしゃれな音楽をたのしませてくれたローラン・コルシアのナイーヴレーベル第2弾。コルシアは、かの名優ジェラール・ドパルデュの娘と交際しているということで、フランスでは一流の色男ヴァイオリン弾きとして有名。ドビュッシーのソナタなどはクラシックの王道の曲ではありますが、彼の手にかかるとまるで即興のジャズ。名曲の新しい魅力をたっぷりと味わわせてくれます。最後の2曲に参加しているジャン=ルイ・オーベールは、’70年代のフランスで一世を風靡したバンドTELEPHONEのヴォーカリスト。薬物中毒などに苦しみましたが人種差別反対やエイズ撲滅の運動の旗手でもあります。いかにも「フランス」という感じのおしゃれなセンスが光ります。クラリネットの大家、ミシェル・ポルタルによる作品に、自身もバンドネオンで参加しているところもポイントです。  (Ki)



V-5068
ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」
チャイコフスキー:交響曲第4番
トゥガン・ソヒエフ(指)
トゥールーズ・キャピトル国立O
トゥガン・ソキエフは1977年、ゲルギエフと同郷の北オセチア生まれ。ムーシン、テミルカーノフの下で指揮を学び、2003年にはメトロポリタン歌劇場で「エフゲニー・オネーギン」を指揮して賞賛を受けました。2005年、28歳という若さでミシェル・プラッソンの後継者としてトゥールーズ管の首席客演指揮者兼音楽アドヴァイザーに就任。初顔合わせの時から団員のハートをわしづかみにし、練習の際、指揮台の椅子に座る様子だけでも団員を魅了したというおそろしいカリスマ性の持ち主です。naiveレーベルとしても最高にプッシュしている指揮者とのことで早速聴いてみるとこれが大変!軽く特徴だけをつかむつもりで聴き始めたのが、遂に最後まで残らず聴き込んでしまいました。まず第一に驚くのは、「カリスマ性」ということを大きく頷かせる、とてつもないオケの牽引力。若さに任せて暴走することなく、オケを気持ちよく載せて、音楽の流れに一切軋みが生じていないのは、指揮ではなくドライブする術を完全に心得艇ルナによりの証し。しかも競合盤がひしめくこの2曲においてそれを実現するのですから、本当に恐ろしい才能です!第二に音色が実に瑞々しいこと!オケの性格も影響していると思いますが、重戦車のような高圧的な響きではなく、もぎたての果実のような新鮮さ!しかも音の芯がぶれることなく方向性が常に定まっているので、造型の安定感も抜群!表面的な細工を用いず、才能とセンスだけでこの2曲を聴かせてしまう手腕は、とても賞賛しつくせません!
「展覧会の絵」は、最初の“プロムナード”のトランペットの美しいレガートにハッとさせられます。声部を重ねるにつれ、ロシアン・テイストとフランスの洗練が完全に同居した音像を確立している点にも驚かされます。“古城”は温かな歌心が、まろやかな音の静かな訴えかけが心に響きます。“チュイルリー”では、中間部でコケティッシュな風情を全くこびることなく表出している点にご注目を。“リモージュの市場”は、実に安定したテンポ。決して先を急がずにニュアンスを熟成させるゆとりさえ感じさせ、その技は既に巨匠級。“バーバ・ヤーガ”はソキエフの求心力の高い音楽作りの結晶。力ずくの感じを一切与えず、音楽の核に力感を与え、スピード感を獲得。ドロドロの恐怖を煽ることなくストーリー性を感じさせる手腕に脱帽です。“キエフの大門”は大伽藍を思わせる演奏とは対極。音楽の組み立てそのものはごくオーソドックスなものですが、フォルからピアノに移行する際のルフト・パウゼの見事なキマり方など、ちょっとした技がキラッと光り、全体をフル稼働させながら、決して音を汚さないという点でも他にあまり例を見ない個性を発揮しています。チャイコフスキーもかつて類例のない味わい深い演奏。第1楽章冒頭のホルン動機からハーモニーが有機的に溶け合い、美しさの極み!第1主題はインテンポを基本にしつつも心の奥底から歌が湧き上がり、息の長いフレーズが一切弛緩せずに豊かに流れるのにも心奪われます。また、ティンパニが全体の見事に融合して音像に独特の深みと安定感をもたらしている点もポイント。第2主題のクラリネットを支えるヴィオラの美しさにもご注目を!第2楽章は、この曲はこんなに美しかったのかと再認識させる素晴らしい演奏。中間部開始の木管と、それに続く弦も弱音で一貫し全体と美しく調和させる手腕も流石でし。第3楽章の開始はスコアにはP(ピアノ)と指示されていますが、ここではピアニッシモ。しかしそれによって音楽が小さくまとまることはなく、かえってリズムの軽妙さが引き立つ結果となっています。第2部はフランスの管の魅力が満載。終楽章が約8分半という演奏時間でかなりの高速の部類に入りますが、ここでも決して暴走に陥らず、あくまでも音楽の有機的な流れが最優先。とにかく音楽の流れが実に滑らか!木管で繰り返されるロシア民謡主題では、フレーズ結尾をポツポツ呟かせ、素朴さを感じさせたりもしますが、基本的にロシア色を前面に出すのではなく、純粋な音楽の共感一筋で構築している点は前3楽章と同様。捻じ伏せるような迫力に圧倒されてスカッとするのもいいですが、他では味わい得ない聴後の充足感を是非多くの方に体感していただきたいものです。特に、「チャイ4」は最近ほとんど聴く気が湧かないという方ほど、感動もひとしおでしょう。
V-5069
メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」
交響曲第5番「宗教改革」
エマニュエル・クリヴィヌ(指)ラ・ションブル・フィルハーモニック
ラ・ションブル・フィルハーモニックは、クリヴィヌによって結成されたオーケストラ。その作品の時代にあった編成をその 作品ごとにとる、きわめてフレキシブルな形態をとっており、個々のメンバーのレベルは世界のトップクラス。ここに収録され たメンデルスゾーンの演奏は、実に色彩鮮やか、ひとつひとつのフレーズが実に颯爽と薫り立つ演奏です。「イタリア」をかけ た途端に広がる明るい音世界、弦の美しさ、管楽器の音の粒立ちのよさ、どれをとっても実にキラキラと輝かしい「イタリア」 に仕上がっています。続く「宗教改革」は一変、実に厳しい表情ながら決して鈍重になることなく、鮮烈な内容となっています。 実にさわやかな一枚です。  (Ki)
V-5071
ショスタコーヴィチ:交響曲第7番「レニングラード」 クルト・マズア(指)フランス国立O

録音:2006年5月18日、パリ、シャンゼリゼ劇場、ライヴ
行進曲風の曲調はマズアの十八番なのでしょうか、特に第1楽章などはきわめて健康的に響きます。もともとこの曲はドイツがレニングラードを包囲していたことにたいする抵抗の音楽ということもあって様々な解釈がありますが、マズアは、渋面を作って曲に立ち向かうというよりもむしろ、曲そのものの持つ旋律やリズム、第1楽章での楽器同士のかけあいの面白さなどを際立たせています。マズアのスポーツ的ともいえる解釈とオケのうまさがあいまって、ショスタコーヴィチの味わいが120パーセント引き出されたものとなっています。
V-5072
ラヴェル:ボレロ
ビゼー:「カルメン」組曲第1番&第2番
デュカス:交響詩「魔法使いの弟子」
ベルリオーズ:幻想交響曲〜断頭台への行進
佐渡裕(指)ワールドPO

録音:2006年6月、ライヴ
V-5073
プロコフィエフ:交響的物語「ピーターと狼、
リャードフ
:バーバ・ヤーガ魔法にかけられた湖、キキモラ、
R =コルサコフ
:「サルタン皇帝の物語」〜3つの奇蹟/熊蜂の飛行
ヴァレリー・ルメルシェ(語り)、
トゥガン・ソキエフ(指)
トゥールーズ・カピトール国立O
前作(V.5068)同様に、若きカリスマのスケールの大きく濃厚な音楽性のもと、生っ粋のフランスのオケにいまも息づく色彩ゆたかな音色がみごと に開花、否が応でも想像力をかきたてます。音楽運びがすばらしければ、ここではなめらかに流れるフランス語のディクションもまたう つくしく音楽的。語り役はヴァレリー・ルメルシェ。フランスの人気コメディエンヌで、映画にステージにと活躍している女優です。「ピー ターと狼」のアルバムを20 種も自らコレクションしているというだけあって、naiveからのオファーがあったときに飛び上がって喜んだ という彼女は、このたびアルバムの装丁、イラストまで手がけています。彼女はまた、「ピーターと狼」のほか、すべての収録作品ひとつ ひとつについての案内役を務めます。
V-5074(3CD)
シューベルト:アルペジョーネ・ソナタ
 ヴァイオリン・ソナチネOp.137(チェロ編曲版)、
 歌曲トランスクリプション[セレナーデ/音楽に寄す/万霊節の日のための連祷/ます/影法師/水の上で歌う/幻覚/水車屋と小川]
シューマン:チェロ協奏曲**、
 幻想小曲集Op.73、
 民謡風の5つの小品Op.102*、
 アダージョとアレグロOp.70*、
ブラームス
:チェロ・ソナタ全集#
アンヌ・ガスティネル(Vc)、
クレール・デセール(P)、
クレール・デセール(P)*、
ルイ・ラングレー(指)リエージュPO**
フランソワ=フレデリク・ギィ(P)#
V 5021、V 4983、V 4983のセット化。2006年5月、来日が予定されていましたがキャンセルになり、ますます彼女を渇望する声が日本に渦巻いているアンヌ・ガスティネル。これ以上ない組み合わせのボックスセットが、3枚組みなんとなんとの1枚価格!決して野太くなりすぎない、しかし力強い音色、震えるような歌う音色、時に鋭く時に柔らかいフォルテ、どれをとっても何をとってもまさに最上級の演奏を聴かせてくれます。 (Ki)
V-5075
ジャン=フランソワ・ジジェル/インプロヴィゼーション
カリヨン、バリ、ロマンティーク、エピファニーほか
ジャン=フランソワ・ジジェル(P)
フィリップ・ベロ(Cl)、トーマス・ブロッホ(グラスハーモニカ)
ジャン・ブコール、ジョニー・ラッセ(鳥の声)
ジャン=フランソワ・ジジェルは、フランスで大人気の教育者にして、テレビでもひっぱりだこのピアニスト。彼が出演する番組は毎回 100万人以上の人が視聴していると言われます。ちょっと違うかもしれませんが、さしずめ「フランスの青島広志」といったイメージでしょ うか。そんな彼はこれまた即興演奏の達人でもあります。ここに収められているのはすべて即興演奏。鳥の声やグラスハーモニカも加わり 極めてかわいらしくそれでいてスタイリッシュな、新しい感覚の一枚です。   (Ki)
V-5078
エリック・タンギー(1968-):チェロ協奏曲集
チェロ協奏曲第1番、チェロ協奏曲第2番
アンヌ・ガスティネル(Vc)、
アラン・アルティノグル(指)
フランス国立O
※使用楽器:1960年 Carlo Giuseppe Testore
チェロ界の新しい女王アンヌ・ガスティネルの新譜は、人気作曲家、エリック・タンギーによる協奏曲集。1968 年フランス生まれのエ リック・タンギーは、今もっとも人気のある作曲家の一人。現代もの、というと敬遠されてしまうかもしれませんが、聴いてみると非常に 聴きやすい響きのもの。自身ヴァイオリニストでもある彼が書く室内楽作品で、チェロはいつも特別な地位を占めており、この協奏曲で もチェロの美点が遺憾なく発揮されています。94 年に作曲された第1 番はコッペイに、2000 年に作曲された第2番はロストロポーヴィチ に献呈されています。指揮者は同じくフランスの辣腕指揮者、アルティノグル。明晰な様式で書かれたこれらの作品を、クリアーに響かせます。
V-5080(2CD)
モーツァルト:ロンド イ短調 K.511、
ピアノ・ソナタ第9番、
「ああ、お母さんきいてください」による12 の変奏曲(キラキラ星変奏曲)、
プロコフィエフ
:トッカータop.11、
ピアノ・ソナタ第3番、
組曲「ロメオとジュリエット」からの10 の小品〜少女ジュリエット/メヌエット/仮面舞踏会/モンタギュー家とキャピュレット家/マキューシュオ/別れの前のロミオとジュリエット

■ボーナスDVD([CD2]の裏側)
ドキュメンタリー・オブ・リーズ・ドゥ・ラ・サール(撮影:ジャン=フィリップ・ペロー)
リーズ・ドゥ・ラ・サール(P)
2007年1月にも来日した天才美少女ピアニスト、リーズ・ドゥ・ラ・サール。好評だったハクジュホールでのリサイタルと同プログラ ムによるCD がリリースされます。かっちりとしたタッチで、「大人になると難しい」といわれるモーツァルトを難なくこなしています。 ディスク2 のプロコフィエフでは一転、幅広い音色とものすごいエネルギー。ソフトバンク社のコマーシャルでも話題となった『モンタ ギュー家とキャピュレット家』でも、重厚な和声で弾ききっています。ボーナス映像はPAL 方式ですが、パソコンなどでリーズの映像が 見られるものとあって貴重。撮影したジャン=フィリップ・ペローは、主に自然の写真などを多く手がけるフォトグラファー。写真家な らではのアングルによるリーズの映像の数々もみものです。 ※disc2 はデュアルディスク仕様、ドキュメンタリー(26分)収録(PAL)。  (Ki)
V-5081
バッハ:半音階的幻想曲とフーガ〜幻想曲、ケレン:ファンタジーってゆーか、2つのファンタストローフ〜その最初のやつ、
ブラームス
:幻想曲集 Op.116 〜間奏曲イ短調、
シェーンベルク
:6つのピアノ曲〜第1,2,3番、
リゲティ:クジカ・リチェルカータ〜第6楽章、
ヤナーチェク
:ピアノソナタ「1905 年10 月1 日」〜予感、
ケージ:プリペアード・ピアノのためのソナタ第5番、
モーツァルト
:幻想曲ハ短調 K.475、
ケージ:プリペアード・ピアノのためのソナタ第12番、
ヤナーチェク
:ピアノソナタ「1905 年10 月1 日」〜死、
リゲティ:クジカ・リチェルカータ〜第8楽章、
シェーンベルク:6つのピアノ曲〜第4,5,6番、
ブラームス
:幻想曲集 Op.116 〜奇想曲ニ短調、
ケレン
:ファンタジーってゆーか、2つのファンタストローフ〜ファンタジー、
ケレン
:ファンタジーってゆーか、
 2つのファンタストローフ〜その最後のやつ、
バッハ
:半音階的幻想曲とフーガ〜フーガ
デイヴィッド・グライルザンマー(P)
グライルザンマーは、1977年イスラエル出身。パリとフィレンツェで学び、母国での兵役を経た後、ニューヨークのジュリアード音楽院でピアノのみならず指揮も専攻しました。現 在最も将来を嘱望されている若手のひとり。クラシックの演奏家らしからぬとっぽさと虚無感あふれる雰囲気ながら、選曲はオタクその もので、バッハ、モーツァルト、ブラームスの精神性にみちた傑作からヤナーチェクやシェーンベルクの難解な作品、さらにケージやリ ゲティの猟奇的なものまで、「ファンタジー」をテーマに集めています。それをモーツァルトの名作を軸として対称に配置するという凝り よう。いわくありげな東洋女性たちがヒソヒソ話をするのを尻目に、焦点定まらぬ表情でたたずむ前衛的なジャケットも秀逸、超ユニー クな逸材の登場です。 (Ki)
V-5084
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番
ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
フランソワ=フレデリク・ギィ(P)
フィリップ・ジョルダン(指)
ラジオ・フランスO
2005年のラ・フォル・ジュルネ音楽祭(ベートーヴェン)でも来日し、極めて自然な流れで、どこも奇を衒うことのない「ハンマークラヴィーア」の名演を披露したフランソワ=フレデリク・ギィと、巨匠アルミン・ジョルダンの息子、フィリップ・ジョルダンによるベートーヴェンの登場。第1番の颯爽として見通しのよいオケの序奏から、やや控えめに入るピアノ・ソロと続く軽やかなパッセージに、胸がウキウキしてきます。「皇帝」の有名なピアノの冒頭は極めて華麗。続くオーケストラのトゥッティはたっぷりとオーケストラを響かせながら、骨太かつ颯爽とした気持ちのよいもの。新世代の音楽家による、颯爽としたベートーヴェンの登場です。  (Ki)
V-5089(2DVD)
ロッシーニ:歌劇「試金石」 ソーニャ・プリーナ(Ms クラリーチェ)
ジェニファー・ホロウェイ(S アスパージア)
ラウラ・ジョルダーノ(S フルヴィア)
フランソワ・リス(Br アスドルバーレ伯爵)
ホセ・マヌエル・サパタ(T ジョコンド)
クリスティアン・セン(Bs パクーヴィオ)
ホアン・マルティン=ロヨ(Br マクロービオ伯爵)
フィリッポ・ポリネッリ(Br ファブリツィオ)
ジャン=クリストフ・スピノージ(指)
アンサンブル・マテウス
パルマ・レージョ劇場cho
演出:ジョルジョ・バルベリオ
ピエリック・ソラン

収録:2007年1月パリのシャトレ座
2h 39m/リージョン・オール
NTSC/字幕:英仏
「試金石」は、ロッシーニが1812 年にスカラ座 で初演したオペラで、当時は大変な人気作でした。ロッシーニ・ルネサンスを受けて、近年上演が増えています。このシャトレ座の上演は、前年12月にパルマで上演を行い、万全で臨んだものでした。バルベリオとソランの演出は、映像を活用した斬新なもの。歌っ ている歌手をセットと合成して舞台上の巨大スクリーンに映写するというもの。しかもフランス人らしい美感がたっぷりで、これは楽 しめます。歌手は、ヒロインのプリーナを始め、バロックで活躍する若い歌手を多く起用。さらに、スペイン生まれの期待のロッシー ニ・テノール、サパタを起用。そして何と言ってもスピノージ!ここでもバリバリッとした音楽が効果絶大です。 DVD は特典映像とし て、スピノージ、ソランへのインタビュー、オーディオ・トラックを収録。さらに88 ページのブックレットを附録。 (Ki)
V-5091
ドヴォルザーク:スターバト・マーテル
(1876年オリジナル版 ※世界初録音)
アレクサンドラ・コク(S)、
レナータ・ポクピック(A)、
パヴォル・ブレスリク(T)、
マルクス・ブッター(Bs)、
ブリジット・エンゲラー(P)、
ロランス・エキルベイ(指)アクサントゥス
最愛の子供たちと妻を相次いで亡くしたドヴォルザークが、深い哀しみの中で作曲した「スターバト・マーテル」。この作品は、最初に(1876年2月から5月)ドヴォルザークはスケッチとしてピアノと合唱のために書かれ、1877年にオーケストラ伴奏の作品として完成された、といわれてきました。しかし、実際にドヴォルザークの自筆譜にあたってみると、ピアノ版のスコアにも、細やかにアーティキュレーションや強弱の指示が書き込まれていることから、ピアノ版がスケッチではなく完成された作品であることがわかりました。この盤は、ピアノ版によるスターバト・マーテルの世界初録音です。
冒頭の美しさはピアノで聴くとことさら格別。半音階で下がるくだりなど、エンゲラーの濃密な音楽も相俟って、感涙ものです。アクサントゥスの声も、いつもながらの独特のあたたかく優しく深い表情を湛えており、この作品の裏にあるドヴォルザークの深い哀しみ、妻と子に対する愛、すべてを包括しています。2007年の「ラ・フォル・ジュルネ音楽祭」公演曲目だったので(当初はピアニストにエンゲラーが予定されていましたが、急病のため急遽アラン・プラネスが演奏しました)、感動に酔いしれたご記憶をお持ちの方もいらっしゃることでしょう。エンゲラーの濃密なピアノとアクサントゥスの柔らかな声がエキルベイの統率を得、我々を深い感動へと導きます。  (Ki)
V-5116(DVD)
アクサントゥス〜トランスクリプション集
【第1部】
「恋人の青い眼」〜マーラー:『さすらう若人の歌』より第4曲
「魅惑の笛」〜ラヴェル:歌曲集『シェエラザード』より
マーラー:「いかなるドイツの空も」〔原曲:交響曲第5番第4楽章アダージェット〕(ジェラール・ペソン編1958年)
「つれない人」〜ラヴェル:歌曲集『シェエラザード』より
「温室にて」〜ワーグナー:『ヴェーゼンドンク歌曲集』より第3曲
「葬送の歌」〜シューベルト:『死と乙女』
「夜と夢」〜シューベルト:『夜と夢』D827
バーバー:「アニュス・デイ」〔弦楽のためのアダージョOp.11を作曲者本人が編曲〕
【第2部】
「冬」〜ヴィヴァルディ:『四季』より「冬」
ドビュッシー:「夕べの鐘」(クリュトゥス・ゴットヴァルト編)
「妖精の園」〜ラヴェル:『ラ・メール・ロワ』より第5曲
「眠りの森の美女のパヴァーヌ」〜ラヴェル:『マ・メール・ロワ』より第1曲
「死の大地」〜プロコフィエフ:『アレクサンドル・ネフスキー』より
「別離と忌避」〜マーラー:『若き日の歌』第12曲
「雪の上の足跡」〜ドビュッシー:『前奏曲集』第1集より第6曲
「私はこの世に捨てられて」〜マーラー:リュッケルトの詩による歌曲集より
「ラクリモーサ」〜ショパン:練習曲変ホ短調op.10-6
ロランス・エキルベイ(指)
アクサントゥス

録音:2001年&2006年
2007年のラ・フォル・ジュルネ音楽祭で来日し、その端正な指揮姿で聴衆を魅了したロランス・エキルベイ率いる、名人ヴォーカル集団アクサントゥス。「トランスクリプションズ」(V4947、V5048)は、ヨーロッパを中心に大ブレイクしたタイトル。クラシックの名曲を合唱用に編曲し、様々な詩人が詩をつけたものですが、その独特のいやしの世界と声の重なりの魅力に誰もがとりこになりました。2枚リリースされている「トランスクリプション集」から選りすぐりの作品たちを、アンディ・ゾマー監督の美しい映像で目でも耳でもたのしんでしまえるのがこのDVD。幻想的な風景、演奏シーンがうまくコラージュされており、見ていて心が浄化されてゆき、日常のいやなことが身体から抜け出て、昇華してゆくのを感じます。
V-5120(6CD)
サルスエラ・コレクション

[CD1-2]エミリオ・アリエータ(1823 〜 1894):サルスエラ「マリーナ」

[CD3]トマス・ブレトン(1850 〜 1923):サルスエラ「ラ・パロマの前夜祭」

[CD4]アマデオ・ビベス(1871 〜 1932):サルスエラ「ボヘミアン」

[CD5-6]アマデオ・ビベス:サルスエラ「ドニャ・フランシスキータ」
[CD1-2]マリア・バーヨ(S)、
 アルフレード・クラウス(T)、
 フアン・ポンス(Br)、
 ヴィクトル・パブロ・ペレス(指)
 テネリーフェSO
[CD3]プラシド・ドミンゴ(T)、
 マリア・バーヨ(S)、
 アントーニ・ロス=マルバ(指)
 マドリードSO
[CD4]アントーニ・ロス=マルバ(指)
 テネリーフェSO、
 ラグーナ・ポリフォニコcho、
 マリア・バーヨ(S)、ルイス・リマ(T)他
[CD5-6]アントーニ・ロス=マルバ(指)
 テネリーフェSO&cho、
 アルフレード・クラウス(T)他
サルスエラとは、スペインの国民的な小規模のオペラ。もともとは神話から題材をとるものも多く書かれましたが、18 世紀頃から、民 衆的なテーマによるものがかかれるようになりました。ここに収められているのは、19世紀から20世紀にかけて書かれたサルスエラです。 いずれもスペインの村の薫りが濃厚に漂い、恋あり揉め事ありのシンプルなドラマの中に魅力的なアリアがちりばめられています。10年ほど前に録音されたバーヨの歌声は見事、可愛らしい声ながら難曲を聴かせます。ほかにもアルフレード・クラウスのスペインものがたっ ぷり聴けるのも嬉しい限り。もちろんドミンゴの力強い歌声も、色気もたっぷり湛えた魅力的なもの。名歌手たちによるサルスエラがこ れだけまとまってお買い得になっているのは、見逃せないところです。
V-5121(2CD)
バッハ:無伴奏チェロ組曲(全6曲) アンヌ・ガスティネル(Vc)
※使用楽器:CarloGiuseppeTestore(1690)
第1番のプレリュードから、まるで水が流れたり撥ねたりしているような自然な流れの音楽で、非常にリラックスできる演奏です。第5番のプレリュード冒頭、地の底で苦しむ人間のうめき声のような音色は圧倒的な説得力。サラバンドは、自由に天と地とを行き来する魂を感じます。どの曲も極めて深い世界が広がっているのですが、その精神は自由そのもの。ガスティネルと一緒に、天空から地底までを自由に行き来する天使か魂になったような感じになり、日常生活の瑣末なこと、煩雑な気持ちが開放され、目の前に新たな地平が広がってくるのを感じます。バッハの無伴奏チェロ組曲、というと、聴く方も身構えてしまう部分がありますが、ガスティネルの演奏は、堅苦しさがまったくなく、バッハのそれぞれの曲が持つ魅力をあっけらかんと私たちに示してくれています。
ガスティネルは、1971年リヨン生まれ(誕生時の体重は4500グラム)。5歳ころからチェロをはじめました。幼い頃は、野球チームのキャプテンを務めるなど、活発な女の子でした。97年には、パブロ・カザルスも奏でていた伝説の楽器、ゴフリラーの使用を未亡人から認められた才女です。現在はリヨン国立高等音楽院の教授も務める、二児の母。 (Ki)
V-5122
フランク:ヴァイオリン・ソナタ
ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン・ソナタOp.134
セルゲイ・ハチャトリャン(Vn)
ルシーネ・ハチャトリャン(P)
アルメニア出身の天才ヴァイオリニスト、ハチャトリャン待望の第3弾はフランクとショスタコーヴィチの名作ソナタ。演奏者に深い精神性が求められるフランクと、内面的に屈折した炎が燃えるショスタコーヴィチという難物2篇を22歳のハチャトリャンが驚くべき成熟ぶりで再現。艶のある美音、異常なまでの集中力と激しさ、さらにフレッシュな感性と、いかなる巨匠にも負けぬ世界を創りあげています。実姉ルシーネの好サポートも聴きものです。
V-5126(4CD)
宗教音楽集
■CD1
ホルトゥス・デリキアルム〜12世紀、修道女ヘラート・フォン・ランツベルク(ホーエンブルク)編纂の百科事典、他より
■CD2
ヴィヴァルディ:グローリア ニ長調 R.589
協奏曲 ニ短調 R.128
マニフィカト R.611(ヴェネツィア版)
2本のトランペットとオーボエの協奏曲ニ長調 R.781(旧563)
■CD3
バッハ:カンタータ集
第180番「装いせよ、おお、わが魂よ」
第49番「われは生きて汝をこがれ求む」
第115番「備えて怠るな、わが霊よ」
■CD4
モーツァルト:ミサ ハ短調 K.427(V-5043)
■CD1:(OPUS 111 OP-30390 or OP-30220)
ブリジット・レーヌ(S,指)ディスカントゥス

■CD2:(OPUS111 OP-30195;単売は廃盤)
デボラ・ヨーク、パトリツィア・ビチーレ(S)
サラ・ミンガルド(A)、アンドレア・ミオ(Ob)
カブリエレ・カッソーネ(Tp)
アカデミア(合唱)
リナルド・アレッサンドリーニ(指)コンチェルト・イタリアーノ
■CD3:(ASTREE E-8530;単売は廃盤)
バルバラ・シュリック(S)、アンドレアス・ショル(A)
クリストフ・プレガルディエン(T)
ゴットホルト・シュヴァルツ(Bs)
クリストフ・コワン(ピッコロVc)(指)
コンチェルト・ヴォカーレ・ライプツィヒ、
アンサンブル・バロック・ド・リモージュ
■CD4:(V-5043)
サンドリーヌ・ピオ、アンネ=リーゼ・ソリード(S)
ポール・アグニュー(T)
フレデリック・カトン(Bs)
エマニュエル・クリヴィヌ(指)ラ・シャンブルPO
ロランス・エキルベイ合唱(指)アクサンテュス(cho)
V-5128(4CD)
フルートの為の音楽
■CD1:ベートーヴェン:作品集
 フルート・ソナタ 変ロ長調(1792)
 ソナタ Op.17(ホルン・ソナタの編曲)
 フルートとピアノの為のセレナード Op.41
■CD2:シューベルト作品集
 ソナティナ第2番D.385
 アルペジオーネ・ソナタ イ短調D.821
 「しぼめる花」による変奏曲 ホ短調D.802
■CD3:ウェーバー:作品集
 ソナタ 変イ長調Op.39 /6つのソナタOp.10
■CD4:20世紀フランスのフルート音楽
ドビュッシー:シランクス
ヴァレーズ:比重21.5
デュティーユ:フルート・ソナタ
ジョリヴェ:リノスの歌/
メシアン:黒つぐみ/デュサパン:i pesci
エリック・タンギー:wadi
フィリップ・エルサン:5つのミニアチュール
■CD1〜CD3(V-4693)(V-4717;単売は廃盤)(V-4751;単売は廃盤)
エマニュエル・パユ(Fl)
エリック・ル・ルサージュ(P)

■CD4(V-4925)
ジュリエット・ユレル(Fl)
エレーヌ・クヴェール(P)
V-5130
ビゼー:「アルルの女」組曲,「カルメン」前奏曲と間奏曲 マルク・ミンコフスキ(指)
レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル,
リヨン歌劇場cho

録音:2007年
120ページ豪華フルカラーブックレット付き!ミンコフスキがnaiveに移籍!デビューCDは、ビゼーの「アルルの女」と「カルメン」!ミンコフスキは近年「カルメン」を積極的に取り上げて大好評を得ていました。このビゼーの二大傑作の録音も大名演!「アルルの女」は、通常演奏される第1組曲(4曲),第2組曲(4曲)に加え、合唱曲を伴なった音楽などを7曲を両組曲の間に置き、劇附随音楽の主要な音楽をあらかた網羅しています。有名なファランドールの熱狂はさすがミンコフスキ!「カルメン」は、前奏曲と、間奏曲3つを収録。2008年のミンコフスキはますますの飛躍間違いなし! (Ki)
V-5131
メンデルスゾーン:ピアノ作品集
プレリュードロ短調op.104a-2、
ロンド・カプリチオーソop.14、
歌の翼にop.34-2(トランスクリプション)、
3つの練習曲op.104b、
無言歌op38-2、
3つの幻想曲,またはカプリスop.16、
無言歌op.19-2、厳格な変奏曲op.54、
無言歌op.102-5、
3つのカプリスop.33〜第2,3曲、
ズライカop.4(トランスクリプション)、
無言歌op.67-2&5、
スケルツォ(「真夏の夜の夢」より(ラフマニノフ編)
ベルトラン・シャマユ(P)

録音:2007年12月
なんときらきらとしたメンデルスゾーン作品集でしょう!メンデルスゾーンの作品は、「天才の煌きぶりがあまりにまぶしくて、ためらいを感じる人が多く、とりあげられる機会が少ない」とシャマユは語ります。シャマユの奏でるメンデルスゾーンには、天才の閃きとはかなさと彗星のようなきらめき、すべてが自然に共存しています。シャマユは1981年トゥールーズ生まれのピアニスト。エッセールやマリア・クルチオに師事、パリ高等音楽院で学び、ペライアの薫陶も受けており、端正で清潔感のある音色は他ではなかなか得がたい味わいです。協奏曲のレパートリーは既に30曲以上、現代ものから室内楽まで実に幅広く活躍しています。2007年のラ・フォル・ジュルネでも、フランスの大人気ヴァイオリニスト、ローラン・コルシアと共演したほか、ソロに室内楽に活躍し、その端正な音色と甘いマスクで聴衆を魅了しました。若さゆえ、だけではない輝きと躍動感を感じさせるシャマユ、これからもナイーブレーベルからリリースが続く予定とのことで、たのしみなピアニストです。  (Ki)
V-5132
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」、
シューマン:コンチェルト・シュトゥック
デイヴィッド・グリアー、
アントワーヌ・ドレイファス、
エマニュエル・パデュ、
ベルナール・シラー(以上Hrn)、
エマニュエル・クリヴィヌ(指)
ラ・シャンブル・フィルハーモニク

録音:2008年1月
ピリオド楽器による「新世界」の登場。さすが、管楽器の咆哮がとても刺激的に響きます。「こんな旋律を吹いていたのか」と思う瞬間もあるほど。ディナーミクも楽譜に忠実に施されており、何度も聴いたことのある名曲ですが、楽器の音色のおかげもあって、実に新鮮に響きます。また、スラー記号も細かく遵守、それぞれのフレーズが生き生きしています。まったく飽きることがありません。コンチェルトシュトゥックに、1984年生まれの新進気鋭にしてフランス国立管の首席ホルン奏者を務めるグリアーが参加しているのも注目に値するところです。  (Ki)
V-5137
フォーレ:レクイエムop.48(1893年版)
ラシーヌの賛歌op.11
ロランス・エキルベイ(指)
フランス国立Oメンバー、
アクサントゥス、サンドリーヌ・ピオー(S)
ステファン・デグー(Br)
エキルベイ率いるアクサントゥスによる、フォーレのレクイエムの登場。ふくよかで優しい響きの声に包まれていると、合唱のメンバー たちと同じ目線から天を仰ぎ、祈っているかのような錯覚をおぼえます。木を思わせるあたたかな録音で、熱い涙が目頭にじわりと浮か ぶ感動が押し寄せます。天上から聴こえてくるかのような美しい演奏は数多くありますが、同じ目線に立っている名演の誕生といえるで しょう。5 曲目の「ピエ・イエス」のソプラノ・ソロは鈴を転がすような声色のピオーが担当。透き通った声での祈りに思わず自分の祈り も重ねて聴き入ってしまいます。  (Ki)
V-5145
(2CD+BOOK)
バッハ:ミサ曲ロ短調BWV232(10人の独唱者版) ルーシー・クロー(S)、ジョアン・ラン(S)
ユリア・レージネヴァ(S)、
ブランディーヌ・スタスキェヴィチ(S)、
ナタリー・シュトゥッツマン(A)、
テリー・ウェイ(A)、コリン・バルザー(T)
マークス・ブルチャー(T)、
クリスティアン・インムラー(Bs)、
ルカ・ティットート(Bs)、
マルク・ミンコフスキ(指
)レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル

録音:2008年7月,スペイン、サンティアゴ・デ・コンポステーラ、サン・ドミンゴス・デ・ボナバル教会
ミンコフスキのnaiveレーベル第2弾は、なんとバッハのロ短調ミサ曲です!2008年7月、ミンコフスキとレ・ミュジシャン・デュ・ルーヴルは、世界遺産で知られるスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラで行われるヴィア・ステラエ(ラテン語で「星の道」)音楽祭に参加、7月10日にサン・ドミンゴス・デ・ボナバル教会でロ短調ミサを上演しており、それと並行して収録されたものです。ミンコフスキは、成立の複雑なこの曲を再検討し、合唱ではなく、10人のソリストを起用しています。彼らの優れた歌唱が緻密に絡み合う演奏は、従来にない新鮮なロ短調ミサ曲を打ち立てることに成功しています。CD2枚に加え、ミンコフスキのインタビューを収録した100ページの解説冊子付きです。  (Ki)
V-5148
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番、
五重奏曲変ホ長調Op.16*
フランソワ=フレデリク・ギィ(P)
フィリップ・ジョルダン(指)
ラジオ・フランスO、
エレーヌ・デュヴィユンヌ(Ob)*、
ジェローム・ヴォアザン(Cl)*、
アントワーヌ・ドレイファス(Hrn)*、
ジャン=フランソワ・デュケスノワ(Fg)*
ベートーヴェンのピアノ協奏曲「皇帝」(V5084)が好評だったギィ&ジョルダンによるベートーヴェンの第2弾は、名曲第4番。ギィのピアノの音色は一切クセがなく、澄み切ったもの。指揮者アルミン・ジョルダンの息子にして若手有望株、フィリップ・ジョルダンによるオーケストラの伴奏も、見通しのよいストレートな演奏。ピアノとオケが見事に融けあって、美しい模様を織り成しているような名演奏です。若き世代によるフレッシュかつ感動的なベートーヴェン。目が離せません。  (Ki)
V-5149
モーツァルト:初期ピアノ協奏曲集
第5番 ニ長調/第6番 変ロ長調K.238
第8番 ハ長調K.246「リュッツォウ」
デイヴィッド・グレイルザンマー(P,指)
アンサンブル・スエダマ

録音:2005年9月
かつてヴァンガード・レーベルから発売されていた彼の弾き振りによるモーツァルトの初期協奏曲集がnaiveから再リリー スされます。カデンツァも自作というのも聴きもの。スエダマ・アンサンブルはジュリアード音楽院とニューイングランド音楽院より選り すぐられた先鋭で構成された名人集団。Suedama とはAmadeus を逆から読んだもので、グレイルザンマーらしいオタク性たっぷり。しかし 音楽はごく正統派で、曖昧なところの全くない清潔な名演です。
V-5151(2CD)
アクサンテュス〜合唱トランスクリプション集 Vol.1 & Vol.2 ロランス・エキルベイ(指)
アクサンテュス室内cho
V-5155(4CD)
宗教音楽ボックス
◆[CD1]バッハ:モテット集…主に向かって新しい歌を歌えBWV225/聖霊はわれらの弱気を助けたもうわが喜びなるイエスBWV227/恐れるなかれわれ汝とともにありBWV228/来れイエスよ来れBWV229/主をたたえよすべての異教徒よBWV230
◆[CD2]ベートーヴェン:オラトリオ「オリーヴ山上のキリスト」
◆[CD3]シャルパンティエ:3つの歴史的聖歌…劇的モテット(オラトリオ)「サウルとヨナタンの死、もしくは、戦いのために集められたとき」H403、「アブラハムのいけにえ、もしくは、アブラハムが100歳のとき」H402、「主の割礼の祝日に:天使と羊飼いたちの対話、もしくは、贈り物だ、贈り物だ、羊飼いたちよ」H406
◆[CD4]ヴィヴァルディ:協奏曲とカンタータ集…協奏曲ハ長調「フランス風」R117、カンタータ「愛よ、お前の勝ちだ」R683、チェロ協奏曲イ短調R422、協奏曲(シンフォニア)ホ短調R134、カンタータ「やめてくれ、もうやめてくれ」R684、ヴァイオリン協奏曲ニ短調R249(ヴァイオリン協奏曲集「ラ・ストラヴァガンツァ」Op.4より第8曲)、協奏曲ト長調「田園風」R151
[CD1]ピエール・カオ(指)
アルシス,レ・バス・レユニ

[CD2]クリストフ・シュペリング(指)、
ノイエ・オルケスター、
コルス・ムジクス、
ジモーネ・ケルメス(S;天使セラフィム)
シュテーフェ・ダフィスリム(T;イエス・キリスト)、
アイケ・ヴィルム・シュルテ(Bs;ペテロ)

[CD3]ジェラール・レーヌ(指,C-T)
イル・セミナリオ・ムジカーレ

[CD4]リナルド・アレッサンドリーニ(Cemb,指)、サラ・ミンガルド(C-A)、コンチェルト・イタリアーノ
宗教音楽集。劇的な表現の名演がずらりとそろいました。見事。廃盤のものもあるので貴重なボックスセットと申せましょう。  (Ki)
V-5158(2CD)
ヴェルディ:歌劇「ナブッコ」 レナート・ブルゾン(Br ナブッコ)、
マリア・グレギーナ(S アビガイッレ)、
ファビオ・アルミリアート(T イズマエーレ)、
フェルッチョ・フルラネット(Bs ザッカリア)、
エレナ・ザレンバ(Ms フェネーナ)、
ほか、
ダニエル・オーレン(指)東京SO
東京オペラ・シンガーズ

録音:1998 年4 月,サントリーホール
いまだに語り草になるサントリーホールでの「ナブッコ」が、お求め安い価格で再登場。当時破竹の勢いだったグレギーナのド迫力のア ビガイッレに対し、ベテラン、ブルゾンのナブッコがぶつかり合い、しかもアルミリアート、フルラネットが脇を固める、という超豪華キャ スト。そしてオーレンの巧みな指揮によって、歌手、オーケストラ、合唱がいったいになって盛り上がっていくという、物凄い演奏です。 廃盤になっていましたが、なんと2 CD で1枚価格なみという非常に嬉しい価格で再発!!!オペラ・ファンなら必携の名演です!!   (Ki)
V-5159
ルミュー/シューマン:歌曲集
シューマン:リーダークライスOp.39(全12曲)
歌曲集「女の愛と生涯」Op.42(全8曲)、
ライオンの花嫁Op.31-1
くるみの木Op.25-3、時は春Op.79-23
ローレライOp.53-2、君に捧ぐOp.25-1
マリー=ニコル・ルミュー(A)、
ダニエル・ブルメンタール(P)

録音:2008年11月,ケベック
コントラルトのマリー=ニコル・ルミューが歌うシューマンのリート集です。ルミューはバロック音楽で高い評価を得ていますが、元々彼女は歌曲を非常に得意とする歌手で、naiveから先に発売されたアーンを中心としたフランス歌曲集(V5022)も大きな評判を呼びました。今回はシューマンの二つの傑作歌曲集「リーダークライス」Op.39と「女の愛と生涯」に挑戦。今年で34歳になるルミューの声は、若々しい瑞々しさを湛えつつも、コントラルトならではの深々とした美しさもたっぷりで、しかも温もりと柔らかに優れているもの。まさにシューマンには打ってつけの声。表現力も豊かで、「女の愛と生涯」では、抑えようとしても溢れる喜びの冒頭から、悲しみを噛み締めるような終曲まで、まだ30代前半とはとても思えない完成度の高さ。さらに特筆すべきは「ライオンの花嫁」、決して有名とは言えない、9分もかかるこの大曲を、ルミューは真っ正面から攻め、感動的に歌い上げています。リート・ファンも要注目のルミューです!  (Ki)
V-5175
ザック・ミスキン:お客様の安全のために
ワズント・ザット・ラッキー
バット・アイ・グレイブド・ア・ブランチ
クロスチェック/イディオッツ
オーヴァー・アナド・アウト/シャディ・ガリー
イン・ジ・オーシャン/シートベルト・アッセンブリ
ロング・ウィンター
アイ・フィール・オフ・ア・クリフ
ザック・ミスキン(Vc)、
ニック・ツァムート(Vo、G)、
トッド・レイノルズ(Vn)、
パウル・デ・ヨング(Vc)、
ブライス・デスナー(e-guit)ほか
一見全くクラシック音楽ではないアルバム。ザック・ミスキンはニューヨーク生まれでパリ在住のチェリスト。もともとはアラン・ムニエ門下の正統派のはずながら、チェロをクラシックの箱から解き放ちたいと、ポップスらロックのミュージシャンとコラボした革命的アルバムをリリース。ユニットTheBooksのメンバーらのエレキギターやドラムス、ヴォーカルとチェロが不思議な融合を見せています。 (Ki)

V-5176(4CD)
ミンコフスキのハイドン:ザロモン・セット
交響曲第93番ニ長調Hob.I-93
交響曲第94番ト長調「驚愕」Hob.I-94
交響曲第95番ハ短調Hob.I-95
交響曲第96番ニ長調「奇跡」Hob.I-96
交響曲第97番ハ長調Hob.I-97
交響曲第98番変ロ長調Hob.I-98
交響曲第99番変ホ長調Hob.I-99
交響曲第100番ト長調「軍隊」Hob.I-100
交響曲第101番ニ長調「時計」Hob.I-101
交響曲第102番変ロ長調Hob.I-102
交響曲第103番変ホ長調「太鼓連打」Hob.I-103
交響曲第104番ニ長調「ロンドン」Hob.I-104
マルク・ミンコフスキ(指)
レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル
来日公演の興奮がCDに!音楽の友誌恒例の音楽批評家たちが選ぶ年間ベスト公演で堂々の一位を獲得、さらに第22回ミュージック・ペンクラブ音楽賞のコンサート・パフォーマンス(外国人アーティスト)も受賞。今まさにヨーロッパの台風の目である彼らの実力をまざと見せ付けられた機会になりました。中でもハイドンの「驚愕」、「太鼓連打」、「ロンドン」の3曲は、ハイドン・イヤーを祝うにこの上ない、語り草となる名演でした。今回、この3曲も含めたザロモン・セット12曲が一気にCD化。来日公演に先立つ6月にウィーンのコンツェルトハウスで収録されたもの。ハイドン・イヤーには多数のハイドンの交響曲がリリースされましたが、これが止めを刺すことになるでしょう。 (Ki)
V-5178
スラヴの歌
ラフマニノフ:シメオンの賛歌.晩祷Op.37より
ドホナーニ:ルラリア・フンガリカOp.32b〜アンダンテ、プレスト
ユダヤ民謡:シューベルトの思い出、舞曲
チェレプニン「歌と踊りOp.84〜タタール舞曲
クラフチク:ヤナーチェクのモラヴィア民謡〜子供の遊び
プロコフィエフ:アレクサンドル・ネフスキー〜死の戦場
マルティヌー:スロヴァキア民謡による変奏曲
マーラー:私はこの世に捨てられて
ソニア・ヴィーダー=アサートン(Vc)
クリストフ・マング(指)
シンフォニア・ヴァルソヴィア
ロストロポーヴィチとジャンドロンの薫陶を受け、フランスを中心に活躍する女流チェロ奏者ソニア・ヴィーダー=アサートン。その渋く沈思するような独特な音楽性は根強いファンを獲得しています。今回はスラヴ系諸国の音楽を集め、彼女ならではのチェロで奏でています。活躍は独墺でもチェコ出身のマーラーやユダヤの伝統音楽まで入っていて多彩。   (Ki)
V-5179
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番、
ピアノ協奏曲第3番
フランソワ=フレデリック・ギィ(P)、
フィリップ・ジョルダン(指)ラジオ・フランスO

録音:2008年12月
ベートーヴェンのソナタ全曲を1週間で演奏するリサイタル企画で話題を呼んだギィと、ベルリン国立歌劇場の首席客演指揮者もつとめ、スカラ座、チューリッヒ歌劇場での客演など、活躍著しいフィリップ・ジョルダン(指)による、新時代のベートーヴェン・ピアノ協奏曲シリーズ。ジョルダン率いるラジオ・フランス管は、実にすっきりと見通しのよい明るい音が魅力。突如として爆発するエネルギーなど、ベートーヴェンの譜面を効果的に鳴らします。ギィのピアノも終始隙のない音作りで、ロンド楽章でみせるオケとの掛け合いでは、絶妙なバランスで聴かせます。キビキビとした厳密な音作りで、決して表現に溺れず、凄い推進力で音楽を進めていきます。  (Ki)
V-5181(2CD)
バッハ:無伴奏ソナタ&パルティータ集
ソナタ第1番ト短調BWV1001
パルティータ第1番ロ短調BWV1002
ソナタ第2番イ短調BWV1003
パルティータ第2番ニ短調BWV1004
ソナタ第3番ハ短調BWV1005
ソナタ第3番ホ長調BWV1006
セルゲイ・ハチャトリャン(Vn)

録音:2008年12月、2009年2月
1985年アルメニアに生まれた天才、セルゲイ・ハチャトリャン、注目新譜の登場。ハチャトリャンのきわめてやわらかで繊細な音色で聴くバッハです。深い集中と呼吸、多すぎず少なすぎずの絶妙なヴィブラートのかかり方がまさに絶妙で、聴き手の心と耳をとらえて離しません。けっして気負うことなく、装飾音では意外なほどの軽やかさをみせるなど、自由度と繊細さが見事なバランスで共存している、新時代のバッハの登場です。 (Ki)
V-5182
「イベリカ」
ファリャ:スペイン舞曲第1番(「はかなき人生」より)、
 7つのスペイン民謡(全7曲)、
 粉屋の踊り(「三角帽子」より)、
 きつね火の踊り(「恋は魔術師」より)、
 漁夫の物語
カサド:カタルーニャの伝説*(ギター・ソロ)、
 カタラネスカ*(ギター・ソロ)、
 レオナルドの歌*(ギター・ソロ)、
 無伴奏チェロのための組曲
グラナドス:インテルメッツォ(歌劇「ゴイェスカス」より)、
 マハの流し目、
 トラ・ラ・ラ・とギターのつまびき、
 愛と憎しみ、人気をなくしたマホ、
 控えめなマホ、悲しむマハ、
 内気なマホ、ゴヤのマハ、スペイン舞曲第5番
アンヌ・ガスティネル(Vc)
パブロ・マルケス(G)
編曲/パブロ・マルケス、アンヌ・ガスティネル
Vc使用楽器:カルロ・ジュゼッペ・テストーレ(1690年)
ギター:ダニエル・フリーデリヒ(1972年、1983年)
*=世界初録音

録音:2009年4月
チェロ界の新女王、待望の新譜はスペインもの。スペインものというと、熱く騒ぐ濃厚な血のにおいが勝つイメージが多いですが、ガスティネルのは一味も二味も違います。抜けるような青空、スペインバルの夜の喧騒などのイメージが、さわやかな風とともに立ち上り、自在に空を飛び交うような軽さ。しかし、軽いだけではなく、たとえばファリャの7つのスペイン民謡では、土臭さと物悲しさが見事に調和しており、スペインがその昔イスラムに支配されていて、イスラム文化の影響が色濃く残っていることなど、聴き手は実に様々なことに思いを馳せさせられます。ガスティネルも、ギターのパブロ・マルケスも、自身が熱くなって音楽の世界にドップリ陶酔してしまったりせず、聴き手を一息にスペイン・アンダルシアの世界へと誘います。マルケスは、バーゼル音楽院で教鞭をとり、ECMなどからリリースもある実力派。ガスティネルの軽く熱く香る音色と、マルケスの見事なギターが心憎いまでにマッチした、おしゃれなスペインものとなっています。
イベリカ〜ガスティネルの言葉から「私はこの国が好き。スペイン。その色。そのにおい、暖かさ、エネルギー、リリシズム、刺激、ダイナミズム、プライド、熱狂。音楽はこれらすべての、パラドックスに満ちた危険な融合物。・・・(後略)」この上なく薫り高く、一度聴いたらやみつきになってしまうスペインの世界を堪能してください。
V-5183
聖チェチリア・ミサ
パーセル:聖セシリアの祝日のためのオード「万歳輝かしいセシリア」
ヘンデル:聖セシリアの祝日のための頌歌
ハイドン:ミサ曲ハ長調「聖チェチリア・ミサ」
マルク・ミンコフスキ(指)ルーブル宮音楽隊
ルーシー・クロウ(S)
ナタリー・シュトゥッツマン(Ms)
アンデルス・J・ダーリン(T)
リチャード・クロフト(T)
ルカ・ティットート(Bs)ほか
録音:2009年1月,グルノーブル
今回はローマ帝国時代の聖人にして音楽の守護神である聖セシリアを讃える楽曲を三曲収録。パーセルの曲では、彼が受けたリュリからの影響が顕著に感じられる気品ある演奏が映えています。一方のヘンデル、ミンコフスキはヘンデルで名声を高めただけに、ここでも颯爽としつつ力強く、様式感確かでしかも鮮烈という見事な演奏に仕上げてくれています。ルーブル宮音楽隊合唱団の優秀さも特筆。そしてハイドン。ミンコフスキは、この8月のザルツブルク音楽祭でも英語版の「天地創造」を大成功に導き、今ハイドンの音楽を演奏するのが楽しくてたまらないといった様子。キリエの冒頭の柔らかい出だしにウットリするかと思えば、グローリアでの疾走する快感もたまりません! (Ki)
V-5184
モーツァルト協奏曲集
ピアノ協奏曲第24番ハ短調K491
第22番変ホ長調K482
(カデンツァ:デイヴィッド・グレイルザンマー)
デイヴィッド・グレイルザンマー(P&指)
スエダマ・アンサンブル

録音:2009年1月
グレイルザンマーは、2008年に、パリでモーツァルトのピアノ・ソナタ全曲を1日で演奏するという脅威のマラソン・リサイタルを敢行。質・企画ともに批評家から絶賛されました。また、ヴェルビエ・フェスティバルでモーツァルトの6曲のピアノ協奏曲を演奏するなど、グレイルザンマーにとってモーツァルトは特別な存在。ここに収録された比較的後期のコンチェルト2曲からは、天衣無縫や純粋、といった、モーツァルトの形容にしばしば現れる言葉は彼にふさわしくありません。24番の有名な冒頭で聴かせるデモーニッシュな側面や、第3楽章の語り口など、実に巧み。ティンパニが要所要所で効果的に鳴り響くのも印象的です。カデンツァも彼の閃きに満ちていて、聴かせます。オーケストラも、サラサラと流れるなにげなさでいながら、不協和音が耳に残るように演奏していたり、フォルテピアノが実に刺激だったりと、常に新鮮です。名曲を巧妙に蘇らせ響かせる名人、グレイルザンマーの才能を実感できる1枚です。 (Ki)
V-5186
フェリシティ・ロット/プーランク、ドビュッシー
ニコラ=シャルル・ボクサ(1789-1856):ロッシーニ『セビリアの理髪師』の「黙って、黙って」に基づくロンドー
グリンカ(バラキレフ編):ひばり
アルベルト・ツァーベル(1834-1910):グノー『ファウスト』より幻想曲op.12
ポール・ベルナール(1827-1829):鳥がどこかに行ってしまうから*
ジャン・ルノワール:愛について*
ドビュッシー:眠れる森の美女*
プーランク:ギターに寄せる*
マルティーニ:愛の喜び*
ブリテン:民謡「夏の最後のばら」*、「父の家にいたとき」*
オキャロラン:エレアノール・プランケット
エリアス・パリッシュ=アルヴァース:ベッリーニ『ノルマ』による序奏と変奏
リスト:「うぐいす」(アラビエフの歌曲に基づく)
フェリックス・ゴドブロワ:ヴェニスの謝肉祭
ハロルド・アーレン:虹の彼方に(オズの魔法使い)*
フェリシティ・ロット(S)*
イザベル・モレッティ(ハープ/カマック・ハープ使用)

録音:2009年2月
フランスの大歌手、フェリシティ・ロットが参加した、ハープ・ソロ曲集+ハープ伴奏による歌曲集。フェリシティ・ロットといえば、クライバー指揮の「ばらの騎士」の元帥夫人役の活躍は言うまでもない、まさに女王。ここでは、モレッティの奏でる典雅な音色に乗って、軽やかに、情景感たっぷりに聴かせます。
イタリアの血が流れているというモレッティの家庭では、彼女が幼い頃から常に歌があふれていました。お父さんが歌う「オー・ソレ・ミオ」は今でも忘れられない、と語っています。彼女にとって大切な「歌」を、自身が奏でるハープで再現することに成功しています。また、イザベルが崇拝する歌手フェリシティ・ロットとコンビを組むことにより、彼女の歌に対する様々な思いが増幅されて見事に花開いた1枚となっています。 (Ki)
V-5188
ロス・インポシブレス〜メキシコ、スペイン、イタリア各地に伝わる音楽集〜
サ・クィ・トゥーロ(作曲者不詳、コアンブラ、1643年)
ホアカラス(ルカス・ルイス・リバヤス1677/ペペ・ハビクエイラによる即興)
ラ・ロローナ(泣き女)(メキシコの伝統音楽)
リチェルカーダ1+2(ディエゴ・オリッツ1553)
ファララン(作曲者不詳、1556年) 
マリツァパロス(作曲者不詳、ペルー、1730年)
バスチャオ(作曲者不詳、コアンブラ、1643年) 
ラ・ディア・スパニョーラ(ニコラ・マッテイ)
モレスカ(即興)
ファンダンゴ(サンチャゴ・デ・ムルシア、メキシコ、1730年)
ヴィリャンシーコ(Forget me)(カタルーニャの伝統音楽)
エスパニョレータス(マドリード、1677年)
ラ・ロロンチータ(メキシコの伝統音楽)
ファンダングイート(メキシコの伝統音楽)
クリスティーナ・プルハル(指)ラルペッジャータ,
キングズ・シンガーズ
メキシコには、18世紀初頭に生きたスペインのバロックギター奏者サンチャゴ・デ・ムルシアの手稿譜が残されています。その曲のタイトルは「ロス・インポシブレス」。これは、イタリアでは16世紀から続く伝統をもつ「ロマネスカ」というジャンルと同様の音楽でした。南米からはるか遠くヨーロッパまで、16〜17世紀という時代に、すでに音楽が伝えられていたのです。この事実に注目したプルハルは、当時の南米とヨーロッパの音楽における共通点を探求することを決意。時空を超えて、我々の祖先が紡いでいた音楽の根底に流れる共通のテーマをこのアルバムに込めています。★クリスティーナ・プルハルはアルファレーベルでもお馴染みの女性ギター奏者、指揮者。このたびナイーブからリリースが決まりました。佐藤豊彦の愛弟子の一人で、ハーグ王立音楽院にてギターを学びました。ルネッサンスリュート、バロックギター、リュート、テオルボ、バロックハープなど幅広く楽器をこなし、また指揮者としてもその名声を高めています。2000年に「ラルペッジャータ」を設立、世界の名手たちとアンサンブルを繰り広げています。※V.5055(廃盤)と同内容(ボーナスDVDはつきません) (Ki)
V-5189
ヴァイオリン X
(1)ヴィヴァルディ:『四季』〜「夏」、「冬」
(2)ヴィヴァルディ:協奏曲RV208(グラーヴェ、レチタティーヴォ)
(3)ラヴェル:ツィガーヌ
(4)チャイコフスキー:感傷的なワルツop.6
(5)シベリウス:ヴァイオリン協奏曲〜終楽章
(6)ヴィエニャフスキ:華麗なるポロネーズ、マズルカ、愛の歌、グラナドス(クライスラー編):スペイン舞曲
(7)フランク:ヴァイオリン・ソナタ〜アレグロ・モデラート
(8)パガニーニ:カプリース第24番
(9)タルティーニ:ソナタ第7番
(10)モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番〜ロンドー
(11)アントニオ・ブルーニ:練習曲第24番
(12)ビーバー:パルティータ第4番(プレリュード)
(13)バッハ:ヴァイオリン・ソナタ第3番BWV1016
(1ビオンディ(Vn)、エウローパ・ガランテ
(2)オノフリ(Vn)
(3)ヨッシフ・イワノフ(Vn)、イタマール・ゴラン(P)
(4)イワノフ(Vn)、ゴラン(P)
(5)セルゲイ・ハチャトリャン(Vn)、クリヴィヌ(指)シンフォニア・ヴァルソヴィア、
(6)ブシュコフ(Vn)、マルチェル・デュデュ=ヴィダル(P)
(7)イワノフ、ブルーメンタール
(8)レジス・パスキエ(Vn)
(9)ビオンディ(Vn)、アレッサンドリーニ(Cem)
(10)パスキエ(Vn)
(11)ビオンディ(Vn)
(12)クレーマー、ザ・レア・フルーツ・カウンシル
(13)ビオンディ(Vn)、アレッサンドリーニ
「X線にかけられたヴァイオリン」、というタイトルのこのアルバム、ナイーブの歴史に燦然と輝くヴァイオリン音楽の名盤から、選りすぐりのトラックを集めた1枚です。 (Ki)

V-5192[NA]
(1CD+DVD)
ストラヴィンスキー:バレエ組曲「火の鳥」(1919年版)
バレエ音楽「春の祭典」

■ボーナスDVD
[バレエ音楽「春の祭典」]
トゥガン・ソヒエフ(指)
トゥールーズ・キャピトル国立O
録音:2011年9月

(DVD)
映像監督:ジャン=ピエール・ロワシル
NTSC、Region 0
収録:2011年9月17日/ラ・アル・オ・グレン(トゥールーズ
1977年生まれ、若手ロシア系指揮者のなかでも最も将来を嘱望されているソヒエフがストラヴィンスキーに挑戦。抜群のリズム感とメリハリのきいた フレージング、エネルギーに満ちた推進力の持ち主である彼にとり、ストラヴィンスキーのバレエ音楽はまさに待ち望まれていたもの。
これが期待以上の快演。ソヒエフは若手のなかでも特に旧ソ連系大指揮者へ先祖返りしたような傾向が感じられ、ゲルギエフ、スヴェトラーノフ、ムラヴィ ンスキーからゴロワーノフの最良なロシア指揮伝統が想い起こさせられます。またフランスのオーケストラながら、時に旧レニングラード・フィルやソヴィ エト国立響を想わせる響きとパワーにワクワクさせられると同時に、「火の鳥」と「春の祭典」両曲がフランス音楽の影響を強く受けていることも示します。 切れ味抜群ながら重量感あふれるリズム、オケの豪快な鳴り響きはもちろんですが、ゆっくりした部分での弦のポルタメント多用や旋律の溜めなど、往年 のロシア音楽好きの熱い涙を絞る嬉しさも満載。名演、名盤の多い「火の鳥」と「春の祭典」ですが、久々に興奮させられるトップ・クラスの演奏の登 場と申せましょう。ブックレットに掲載されたソフィー・ショサードの幻想的なイラストも魅力的。 (Ki)
V-5194
R・シュトラウス〜ア・カペッラ
ドイツ語のモテット「天地創造はなしとげられた」
夢の光(男声合唱)
夕べ(2つの歌op.34)
賛歌(2つの歌op.34)
ロランス・エキルベイ(指)
アクサントゥス、ラトヴィア放送cho
ジェーン・アーチボルド(S)、ダグマール・ペコーヴァー(A)、エリック・スコロッサ(T)、ロバート・グレアドー(Bs-Br)

録音:2009年6月
アクサントゥスとラトヴィア放送合唱団とのコラボレーションによるR.シュトラウスの合唱作品集。「天地創造はなしとげられた」は、20のパートから成り、どのパートも広い音域とテクニックが要求されるため、なかなか良い演奏に接する機会のない作品。このリリースは、合唱ファンにとってもシュトラウス声楽ファンにとっても待望の名録音の登場といえるでしょう。「天地創造」とタイトルにもあるとおり、最初は混沌とした雰囲気で始まり、光が差し、様々な劇的場面を経て、最後は子守唄のような、まるで天上の世界を思わせる優しさに満ちて幕を閉じます。半音階や異名同音の転調が随所に現れる複雑な作品ですが、エキルベイの指揮にかかると、不思議なやさしさをもって聴き手を包み込みます。2つの歌op.34も16の声部から成る大規模な合唱作品で、滋味溢れる声による芸術を堪能できます。管弦楽と声の扱いに長けていたシュトラウスならではの、効果的な合唱作品集となっています。 (Ki)
V-5196
ルイ14世の音楽〜室内楽・教会音楽編
シャルパンティエ:テ・デウム、
ブロサール:グラン・モテ、
マレ:ヴィオール&リュートのための作品ほか
アクサントゥス、
ホプキンソン・スミス(Lute)、
アンサンブル・アマリリス他
V-5197
ルイ14世の音楽〜バレエ・オペラ音楽編
リュリ、クープラン、シャルパンティエ、ド・ヴィゼらの声楽・バレエ作品集
アクサントゥス、ホプキンソン・スミス(Lute)、
アンサンブル・アマリリス他
「太陽王」とも称されるルイ14世は、歌い手であり、踊り手であり、様々な楽器の名人でした。彼の周りには常に音楽があり、宮廷での生活は、王を中心とした華やかなバレエのようでもありました。音楽を深く理解し、偉大なるパトロンでもあったルイ14世の生涯を彩った音楽集です。 (Ki)
V-5200
ジョルジュ・オンスロー:弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲第28番変ホ長調op.54
弦楽四重奏曲第29番ニ短調op.55
弦楽四重奏曲第30番ハ短調op.56
ディオティーマSQ

録音:2009年7月
オンスローは、その生涯に36曲の弦楽四重奏曲を遺したとされています。ベートーヴェンやメンデルスゾーンなどと同時代に生き、フランスの音楽史上に大きな足跡を遺したとして近年再評価が高まっています。ここに収められているのは、オンスローがベートーヴェンの後期の弦楽四重奏曲のパリ初演を聴いて、その衝撃にどっぷりと浸かっていた時期の作品。4人の奏者に一貫して緊密なアンサンブルが要求される29番、冒頭のチェロの広い音域が印象的な30番など、興味深い作品が並びます。ディオティーマ弦楽四重奏団は、細川俊夫やファーニホウや現代作曲家たちからの信頼も厚く、幅広いレパートリーを誇るカルテットです。ここでも鮮やかで切れ味のよいアンサンブルで聴かせます。 (Ki)
V-5201
フランス・オペラアリア集
マスネ:私を拒まないでおくれ(エロディアのアリア)〜オペラ「エロディア」(1881年)より(バス:フラ
ンソワ・リ)
ケルビーニ:ああ、私たちは共に悲しみを(ネリスのアリア)〜オペラ「メディア(メデ)」(1797年)より(バスーン:フィリップ・アノン)
アレヴィ:鉄の王笏の下に―つつましい野の娘が(オデットのアリア)〜「シャルル6世」(1843年)より
ベルリオーズ:第1のジュリエットの葬送〜「ロメオとジュリエット」(1839年)より
アンドレ・ウォルムセ(1851-1926):アポロを賞賛せよ!―アガメムノンの影に(クリテムネストラのアリア)〜クリテムネストラ(ティボー・ペリーヌによるオーケストラ版)
トマ:君よ知るや南の国(ミニョンのアリア)〜「ミニョン」(1866年)より
マスネ:<手紙の歌>ウェルテル、ウェルテル・・・誰が言うことができたでしょう(シャルロッテのアリア〜「ヴェルテル」(1892年)より
ビゼー:恋は野の鳥〜「カルメン」(1875年)より
ベルリオーズ:私は死ぬだろう(ディドンのアリア)〜「トロイア人」(1863年)より
サン=サーンス:あなたの声にわたしの心も開く(ダリラのアリア)〜「サムソンとダリラ」(1877年)より
マリー=ニコル・ルミュウ(コントラルト)
フャビアン・ギャベル(指)フランス国立O
パリ少年少女cho

録音:2010年7月
2000年にエリザベート王妃国際音楽コンクールでカナダ人として初めて優勝し、一挙に世界の注目を集めたマリー=ニコル・ルミュウ。アルトというと、ともすると深く掘り下げすぎた声もありますが、ルミュウの声はやわらかさと甘さと深さが絶妙のバランスで共存しており、聴いていて実にリラックスできるものです。このアルバムではアルトのための名アリアのほか、アレヴィの「シャルル6世」など珍しい作品が収められているのも魅力。1875年にローマ大賞を受賞したウォルムセの作品の題名となっているクリテムネストラの名前はR.シュトラウスの「エレクトラ」でお馴染みですが、夫アガメムノンを殺して夫の影(亡霊)に苦しんでいる場面のアリアで、極めてドラマティック。ルミュウの歌唱力の高さを堪能できます。終曲のダリラの有名なアリアは、ダリラの妖艶さというよりも、女性としての優しさを感じさせる歌唱となっています。なお、ディスクの最後のトラックには、おまけの楽曲も収録されています。 (Ki)
V-5202
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱つき」 エマニュエル・クリヴィヌ(指)
ジネアド・ミュレーン(S)、キャロリン・マズア(A)、
ドミニク・ヴォルティッヒ(T)、
コンスタンティン・ヴォルフ(Bs)
ラ・シャンブル・フィルハーモニック、
シャンブル・レ・エレメンツcho
ピリオド楽器を用いたオーケストラで、古典派とロマン派の派境期の作品の新たな魅力に気づかせてくれるクリヴィヌ率いるラ・シャンブル・フィルハーモニックの新譜は、第九。レパートリーに応じて、テクニックやアンサンブルのサイズを自在に変化させるこの団体、ここでもまさに納得の響きで迫力の演奏を展開しています。細かな部分まで手入れが行き届いており、かつ、迫力に満ちた新しい第九をおたのしみください。 (Ki)
V-5208
ピアノ&オーケストラ曲を含むフランク作品集
フランク:前奏曲、コラールとフーガ(1884)
交響詩「魔神」(1884)
前奏曲、アリアと終曲(1886-87)
交響変奏曲(1885)
前奏曲,フーガと変奏曲嬰へ短調Op.18(ピアノとハルモニウム版)*
オリヴィエ・ラトリー(ハルモニウム)
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナルO
ベルトラン・シャマユ(P)

録音:2009年11月・MC2 グルノーブル(フランス)、2009年12月ヘンリー・ウッド・ホール・グラスゴー(スコットランド)*
ラ・フォル・ジュルネ出演でも好評を得ている若手実力派ピアニスト、シャマユ期待の新譜はフランクのピアノ作品です。作品の真価が認められた1880年代にフランクはピアノを含む作品を集中的に作曲しました。本アルバムでは、有名なピアノ・ソロばかりではなく演奏されることの少ないピアノと管弦楽との作品も収録されている充実の内容です。確実なテクニックと気品に満ちた1981年生まれのシャマユの演奏は、深い精神性のあるフランクの音楽を見事に演奏しており、今後一層の飛躍が期待されます。注目は、前奏曲、フーガと変奏曲作品18です。この曲はサン=サーンスに献呈されたオルガン曲ですが、ここでは作曲者自身の編曲によるピアノとハルモニウム版での演奏です。ハルモニウム演奏は世界的オルガニスト、オリヴィエ・ラトリー。ハルモニウムでフランス・オルガン独特のペダル効果を見事に表現しており、さすがフランス音楽を知り尽くしたラトリーの演奏と申せましょう。また、交響詩「魔神」は、ピアノ協奏曲ともいえる作品ですが、ピアノパートが超難関ということもあり、かなり久々の新録音の登場なので、こちらも必聴です。 (Ki)
V-5209
フランス歌曲集
ドビュッシー:3つの歌曲(海はさらに美しく、角笛の音は悲しく、垣根のつらなり)
デュパルク:ギャロップ、ラメント、悲歌、前世
サン=サーンス:墓地で、渦巻き(ペルシアの歌より)
シャブリエ:幸福の島、
 ジャンヌのための歌、
 ジャンヌのための歌、蝉
アーン:ぶどう収穫期の3日、
 郊外の墓地
ラヴェル:博物誌(くじゃく、こおろぎ、
 白鳥、かわせみ、ほろほろ鳥)
ドビュッシー:フランソワ・ヴィヨンの3つのバラード
ステファン・ドゥグー(Br)
エレーヌ・リュカ(P)

録音:2010年7月
ラトル指揮の「ペレアスとメリザンド」(メトロポリタン・オペラ)でも絶賛された、今世界が注目するバリトン、ステファン・ドゥグーによるフランス歌曲集。非常に端正で言葉がくっきりとした彼の歌唱スタイルは、ネイティヴということもあってまさにフランス歌曲むきといえるでしょう。サン=サーンスの「渦巻き」などはピアノも無窮動的な難曲ですが、音楽院時代から共演を重ねるお互いを知りつくしたピアニスト、エレーヌ・リュカのピアノとともに、動き回る風を見事に表現しています。ドビュッシーのフランソワ・ヴィヨンの3つのバラードでも、エスプリに満ちた世界を展開しています。フランス歌曲の粋が詰まった魅力的な1枚です。 (Ki)
V-5213(2CD)
サルスエラ・ハイライト集
アッリエータ(1823-1894):『マリーナ』、
トマス・ブレトン(1850-1925):『ラ・パロマの前夜祭』
ビベス:「ドニャ・フラスキータ」
「ボヘミアン」からのハイライト集
ビクトル・パブロ・ペレス(指)
アントーニ・ロス・マルバ(指)
プラシド・ドミンゴ(T) 
マリア・バーヨ(S)、フアン・ポンス(Br) 
アルフレッド・クラウス(T)他
スペインのオペラ、サルスエラ集。情熱の国の空気、喧騒が聴こえてきそうな名曲揃いです。 (Ki)
V-5215
ショパン:バラード(全4曲)、
ピアノ協奏曲第2番ヘ短調*
リーズ・ドゥ・ラ・サール(P)
ファビオ・ルイージ(指)ドレスデン国立歌劇場O

録音:2009年9月(ライヴ)*、2010年2月(スタジオ録音)
1988年生まれ、天才美少女として抜群のテクニックで私たちを驚嘆させてきたリーズ。20歳を過ぎ、さらに磨きのかかったテクニックに、深みと凄みを増した熱い表現が加わり、堂々たるショパンを聴かせてくれています。バラードでメロディを歌う折のルバートのかけ方は貫禄たっぷり。協奏曲でのルイージ、オーケストラとのアンサンブルもばっちりで、ピアノの音色がキラキラとまぶしいほど。 (Ki)
V-5216
きよしこの夜〜アクサントゥス・クリスマス・アルバム
パッヘルベル:カノン、きよしこの夜等(V5248ボックスのdisc4と同内容)
アクサントゥス
V5248ボックスのCD4の分売
V-5217
フィリップ・マヌリ(b.1952):作品集
fragmentsd’heraclite
inharmonies
slova/traklgedichte
ロランス・エキルベイ(指)アクサントゥス

録音:2009年10月、2010年6月
マヌリは、1952年生まれの現代フランスの最も重要な作曲家の一人。打楽器が美しく鳴り響く中、遠くから徐々に聴こえてくる声が魅力の第1曲目は、ギリシャの吟遊詩人が残した詩をうたうもの。3つのグループにわかれた合唱団が、詩をささやき、美しく不協和音を響かせます。2曲目は24パートから成る大曲。五線譜に書き起こせない音もたくさん含まれる迫力ある音が聴く者に襲い掛かります。4曲目は、ドイツの表現主義最大とも評される夭折の詩人、ゲオルク・トラークル(1887〜1914)の詩によるもの。「詩自体が非常に音楽的」と語るマヌリは、合唱団を二つのグループに分け、ひとつのグループは詩をささやくように語り、もう一つは歌の旋律ラインを構築しては不協和音へとバラバラに解体されていくことを繰り返します。大変不思議な音世界ですが、アクサントゥスの抜群の技量で聴くとすべての音が生き生きと伝わってきます。 (Ki)
V-5219
シューベルト:作品集
アルペジオーネ・ソナタD821
愛の使い(『白鳥の歌』より)
月に寄せるD193
それらがここにいたことはD775
憂いD772/夜と夢D827
鳩の便り(『白鳥の歌』より)
私は不安な思いでさまよい歩く(歌劇『謀反人たち』D787より)
岩の上の羊飼いD965
アントワーヌ・タムスティ(Va)
サンドリーヌ・ビオー(S)
マルクス・ハドゥラ(P)

録音:2009年
世界で活躍するヴィオラ奏者、タムスティの新譜は、シューベルト作品集。アルペジオーネ・ソナタでは、タムスティの知的な解釈で、ヴィオラ独特の高すぎずしかし決して低くもない音域と音色を存分に活かした独特の世界を展開しています。(8)(9)は声とクラリネットのために書かれたものですが、こちらもより人の声に近いヴィオラで演奏することにより、絶妙なポルタメントなども可能となり、新たな魅力に満ちたものとなっています。リートのヴィオラ編曲版では、歌詞をもつ歌よりも雄弁に感じてしまうほど見事な集中で聴かせます。シューベルト作品の深さ、ヴィオラの魅力を200%味わうことのできる1枚です。ピオーの鈴を転がすような声もまた特筆に価します。 (Ki)
V-5221
ロッシーニ:アリア集
「湖上の美女」−たくさんの気持ちが
「ウィリアム・テル」−暗い森
「セミラーミデ」−美しい光が
「オテッロ」−柳の根本に腰を下ろし
「チェネレントラ」序曲,悲しみと涙のうちに生まれ
「コリントの包囲」−宿命の時が近づいた
ユリア・レージネヴァ(Ms)
マルク・ミンコフスキ(指)
シンフォニア・ヴァルソヴィア

録音:2010年1月、ワルシャワ
今若手のオペラ歌手でもとりわけ注目されている一人がユリア・レージネヴァ。1989年、ロシアはサハリンのユジノサハリンスク生まれ、つまりはまだ20代はじめ。2007年、エレナ・オブラスツォワ国際声楽コンクールにおいて優勝して一躍注目を浴び、翌2008年8月には、ロッシーニ・オペラ・フェスティヴァルの開幕演奏会のオール・ロッシーニ・コンサートで、アルベルト・ゼッダ指揮のもと、ファン・ディエゴ・フローレスと共演。またバロック音楽でも活躍しており、naiveからは既にヴィヴァルディの「離宮のオットーネ」(OP30493)とバッハのミサ曲ロ短調(V5145)に参加しています。そのレージネヴァ、録音時まだ20歳そこそことは思えないほどの実力。高難易度のロッシーニの音楽、ことに込み入った装飾歌唱を、いとも簡単にサラサラと歌い切ってしまう力量には、空恐ろしさを感じてしまうほど。まさにロッシーニにピタリの歌手です。マルク・ミンコフスキは、バッハのミサ曲でレージネヴァの実力を高く評価し、今回のアリア集を全面バックアップすることになりました。今回は、ミンコフスキのルーツであるポーランドのオーケストラ、シンフォニア・ヴァルソヴィア(ラ・フォル・ジュルネでおなじみ)を指揮しているのも注目です。 (Ki)
V-5223
ストラヴィンスキー:映画「シャネル&ストラヴィンスキー」サウンドトラック盤
(1)ストラヴィンスキー:「春の祭典」(全曲)
(2)5つのやさしい小品
(3)5本の指で
(4)ガブリエル・ヤレド:Preambule(予兆)、
 Coco&Igor(ココ&イゴール)、
 DepartpourGrasse、LesAmants(恋人たち)、
 LaLettre(手紙)、Desaccordparfait(不和)、
 LaBalancelle(ぶらんこ)、
 Parfumsdupasse(過去の香)、
 Derniersinstants(最後のとき)、
 Generiquedefin(クレジット)、
 Evocations(エヴォカシオン)
(5)ストラヴィンスキー:5本の指で
(1)サイモン・ラトル(指)BPO

(2),(3)クリストフ・ブクディアン(P)
(4)ジェフ・アタマジアン(指)
(5)アナ・ムグラリス(シャネル役)&マッツ・ミケルセン(ストラヴィンスキー役)による映画内の連弾シーンより

録音:2009年((1)のみ2003年)
2010年1月公開の映画「シャネル&ストラヴィンスキー」のサウンドトラック盤。「春の祭典」の初演で出会った、シャネルとストラヴィンスキーの激しい恋の物語が、美しい映像と音楽で描かれます。この映画のストーリーの要となっている「春の祭典」は、映画をとおして印象的に響きます。その演奏がラトル指揮ベルリン・フィルハーモニーのものとあれば、音楽ファンにも、映画ファンにも、大変興味深いCDの登場と申せましょう。ガブリエル・ヤレド書き下ろしの映画シーンのための曲も、「春の祭典」の冒頭のファゴットの旋律が、朦朧としたなかでリフレインされるものなど、一度映画を見た人なら誰でも印象的にのこるものばかり。映画の芳しい官能の世界が眼前に蘇ります。ディスクの最後に収められている「5本の指」は、主演のアナ・ムグラリス(シャネル役、実際にCHANELブランドのミューズとしても活躍するモデル・女優)とマッツ・ミケルセン(ストラヴィンスキー役の俳優)による演奏。すでに親密な仲となった二人がピアノで連弾をする映画シーンの音がそのまま収録されており、ストラヴィンスキーとシャネルの話し声や笑い声もどことなくセクシーに響きます。 (Ki)
V-5224
タンスマン:ピアノ協奏曲第2番
ナディア・ブーランジェ:ピアノと管弦楽のための幻想曲
ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー
デイヴィッド・グレイルザンマー(P)
スティーヴン・スローン(指)フランス国立放送PO

録音:2009年11月(ライヴ)
最近交響曲もすべてリリースされ、ようやく全貌が掴め始めた20世紀の巨匠タンスマン。彼の最高傑作とされるピアノ協奏曲第2番がついに世界初録音されました。1927年の作で、チャーリー・チャップリンに献呈され、アメリカの音楽評論家オーリン・ダウンズに「20世紀音楽の傑作」と激賞されました。1933年のタンスマン来日時も作曲者自身のピアノとシフェルブラット指揮新響により東京で演奏されました。にもかかわらずその後録音・演奏に恵まれず、幻の作品となっていました。2007年にデイヴィッド・グレイルザンマーが久々に蘇演し、非常な話題となって録音へとつながりました。
魅力的なメロディやポーランド風味に富みますが、全体の大半が急速でピアノも両手のオクターヴ以上のダイナミックな奏法を延々と要求される難曲。グレイルザンマーの繊細ながら高度な技巧が光ります。
もうひとつの世界初録音が、名教師として多くの門弟を育てたナディア・ブーランジェの珍しい作曲。彼女は才能に恵まれた妹リリー・ブーランジェの夭折とともに筆を置いてしまったため、初期の作品しか残っていませんが、これはピアノと管弦楽のための演奏時間20分の本格的作品。ブーランジェは母親がロシア人でしたが、この作品もロシア民謡に基づき、フランス風というよりロシア色濃厚な重厚さと情念に満ちています。
虚無的な容姿がオシャレなグレイルザンマー、11月来日予定です! (Ki)
V-5226
ユダヤの歌〜14のストーリー
ジャン=フランソワ・ジジェル:ニーグン
 東方聖歌/シェマ
ラヴェル:ヘブライの歌
ブロッホ:ニーグン/祈り/哀願
 ユダヤの歌/ヘブライの旋律
伝承曲:コル・ニドレ/問い/詩篇
 会話/祈り/歌/カディッシュ
 疑念/踊り/ハシディムの歌/悲歌
ソニア・ヴィーダー・アサートン(Vc)、
ダリア・ホヴォラ(P)
ジャンドロンとロストロポーヴィチの愛弟子でユニークな活動を行うヴィーダー・アサートンの新録音はユダヤ性に強いこだわりを示したアルバム。自身で14のストーリーを作り、それぞれに関係した曲で表現しています。興味深いのは、フランスでクラシックを分かりやすく面白く解説することで絶大な人気を得ているジャン=フランソワ・ジジェルが作曲作品を提供していること。作曲家としても凄いことを証明しています。 (Ki)
V-5227(3CD)
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲集
ピアノ協奏曲第1番&第5番
ピアノ協奏曲第4番、
五重奏曲変ホ長調Op.16*
ピアノ協奏曲第2番&第3番
フランソワ=フレデリク・ギィ(P)
フィリップ・ジョルダン(指)
ラジオ・フランスO
エレーヌ・デュヴィユンヌ(Ob)*、
ジェローム・ヴォアザン(Cl)*
アントワーヌ・ドレイファス(Hrn)*
ジャン=フランソワ・デュケスノワ(Fg)*
若手ながら、いぶし銀のような渋さ、そして華も共存する名手ギィのベートーヴェンの協奏曲もボックスに。フィリップ・ジョルダンの指揮の音楽の見通しのよさが、ギィのピアノを引き立てています。ラジオ・フランスの面々も好演。
V-5229
キープ・スインギング・ショパン
前奏曲op.26(遺作)/マズルカop.24-2ハ長調
練習曲op.10-6/マズルカop.33-2ニ長調
夜想曲op.15-1へ長調/練習曲op.25-9変ト長調
マズルカop.68-3へ長調/練習曲op.25-4イ短調
マズルカop.24-1ト短調/前奏曲op.28-7イ長調
マズルカop.57-4イ短調/前奏曲op.28-3ト長調
夜想曲op.15-3ト短調/コントルダンス(遺作)変ト長調
マズルカop.24-1ト短調
レシェック・モジジェル(P)

録音:1999年
ポーランドの名ジャズ・ピアニストによるショパン。しっかりショパンなのですが、同時にしっかりジャズ。トラック3のエチュードop.10-6など、最初はショパンの作品そのままですが、次第にジャズへと移行し、時空と次元を超えた感覚になります。エチュードop.25-4では、左手パートの跳躍する和音はほぼショパンそのままで、右手がチャーリー・パーカー風のパッセージを奏でるなど、変幻自在。ショパン・イヤーにポーランド奏者が放つ、極めて興味深い1枚の登場となりました。(OP-30263という品番で流通していたものの再発売盤です。) (Ki)
V-5230
ガイターニ
ブルガリア伝承曲;昨夜集いへ行った
 おお、日の出よ/かわいいヤナよ
トルコ伝承曲;彼女は手で合図する
 お前の黒髪/わが魂はうぐいすに
 私は家を建てた
ギリシャ伝承曲;小さな林檎の木
 子守歌/乙女のミロローグ
 おお川よ、わが魂
トリオ・ツァーヌ(クサントゥーラ・ダコヴァノウ、サンドリーヌ・モンルザン、ギュル・ハセル・トルク)(Vo)ほか
ギリシャ、トルコ、フランスの三人の女性によるヴォーカル・ユニット、「トリオ・ツァーヌ」。ブルガリア、ギリシャ、トルコの伝承曲をピュアかつ優しさ満点の声で絶妙に再現しています。アルファ波をタップリ含んでいそうな響きに包まれ、癒しのひとときを味わえます。酷暑の折、一服の清涼剤のようなアルバムです。 (Ki)
V-5233
R・シュトラウス:アルプス交響曲 フィリップ・ジョルダン(指)パリ国立オペラ座O

録音:2003年11月(ライヴ)
1974年生まれの注目指揮者、フィリップ・ジョルダンが、パリ国立オペラ座管弦楽団の音楽監督に就任しました。これはその就任記念コンサートのライヴ録音です。輝かしい山の頂で高らかに鳴り響く管楽器の明るい音色、弦楽器の甘い調べ、木管の柔らかな音色、オーケストラの素晴らしさがあますところなく発揮されています。フィリップ・ジョルダンの指揮は実に明快、次々と現れる様々な風景を、鮮やかに描き、場面転換も実にスピーディで心地よいもの。しかし聴かせ所や見せ場ではたっぷりとオーケストラを響かせ、これからのプロジェクトに大いに期待したいところです。フィリップ・ジョルダンの言葉:「私の音楽監督就任記念コンサートプログラムにアルプス交響曲が含まれているのは、偶然ではない。山々の頂で過ごしたこの日の音楽的変遷は、旅の始まりを描いていると思う。これは私が最初にこの作品をリハーサルしたときに感じたことだ。この偉大なる作品は、西洋のオーケストラ音楽の最高結晶であると考えている。この作品を最高点とすることもできるが、しかし、これを出発点としたい、この私の思いに、オーケストラの面々が共感してくれたことに大きな喜びを感じている。この交響曲は、私たちの最初のオペラ・プロジェクトであるワーグナーのリング・サイクルへの理想的な導入にもなる。」 (Ki)
V-5234
ヘンデル:水上の音楽、ロドリーゴ(序曲)
組曲ヘ長調HWV348≪序曲/アダージョ・エ・スタッカート/[]/アンダンテ/ヴァリアンテ/アレグロ/
 エアー/メヌエット/ブレー/ホーンパイプ/[]/ヴァリアンテ・アッラ・ホーンパイプ≫
組曲ト短調HWV350≪[]/リゴードン/メヌエットT/[]/[]≫
組曲ニ長調HWV349≪[]/アッラ・ホーンパイプ/メヌエット/ラントゥマン/ブレー≫
ロドリーゴ≪序曲/ジーグ/サラバンド/マトロット/メヌエット/ブレー/ガヴォット/パッサカリア≫
(歌劇『ロドリーゴ』HWV5より)
マルク・ミンコフスキ(指)
レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル・グルノーブル(ルーヴル宮音楽隊)

録音:2010年1月(グルノーブルMC2)
naive移籍後も絶好調のミンコフスキ、好評だったハイドンの交響曲集に続く待望の新譜は、録音では初登場レパートリー、ヘンデルの水上の音楽です!何度もコンサートで取り上げてきてからの録音ということもあり、まさに期待を裏切らない出来栄え。有名なホーンパイプの楽章での、生き生きとしたリズムとホルンの高らかな咆哮、ニ長調の終曲ブレーでの限界スレスレの急速なテンポ設定によるファンファーレでのトランペットの超絶技巧と華やかな音色!ゴージャスに掻き鳴らされる通奏低音の厚みもあいまって、音の花火のような豪華さと大迫力。ロンドンのテムズ河を舞台に1717年7月17日に行われた豪華絢爛な川遊びのお祭りのために、ヘンデルが腕によりをかけて書いた豪華な作品を、ミンコフスキはこれまた贅沢に華やかに鳴り響かせます。
「ロドリーゴ」は、ヘンデルの最初のイタリア・オペラで、1707年秋にフィレンツェで初演された作品。序曲とそれに続く7つの舞曲から成る管弦楽曲で幕を開けます。ヘンデルのこのロドリーゴの幕開けの音楽の一部分はロンドンで17世紀から18世紀に特に流行していたベン・ジョンソン作の舞台「アルケミスト」の音楽に、用いられていたため、1710年にヘンデルがロンドンを訪れるよりも前に既に、イギリスの聴衆はヘンデルの音楽を耳にしていたことになります。このロドリーゴの音楽は、ヘンデルが体験したロンドンでの祝宴へのいわば序曲であったといえるでしょう。特に印象的なのが、最終曲のパッサカリアでのヴァイオリン・ソロ。ルーヴル宮音楽隊の弦楽奏者の音色のたっぷりとした瑞々しさ、そして録音の巧みさを実感する出来栄えです。 (Ki)
V-5235
ジプシック〜サラ・ネムタヌ・デビュー
モンティ(チリー・ゴンザレス編):チャールダーシュ
エネスコ:ヴァイオリンソナタ第3番「ルーマニアの民俗調」*
サラサーテ(ヌーブルジェ編):ツィゴイネルワイゼン
ラヴェル(チリー・ゴンザレス編):ツィガーヌ
 フォーレの名による子守歌
 ブルース〜ヴァイオリン・ソナタより
ジョルジュ・ブーランジェ:わが祈り
サラ・ネムタヌ(Vn)、
チリー・ゴンザレス(P、Org、コンボ・オルガン、Drum、Perc)、
ロマン・デシャルム(P)*、
ルリー・モラール(ツィンバロン)、
オレリアン・アザン・ジリンスキ(指)
アンサンブル
映画「オーケストラ!」のクライマックス・シーンでメラニー・ロラン奏でるチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を吹替演奏したことで話題となったサラ・ネムタヌ。ジェラール・プーレ門下で、フランス国立管弦楽団の奏者も務める優等生の彼女が異色のアルバムをリリース。変態ピアニスト兼敏腕プロデューサーとして名高いチリー・ゴンザレスのプロデュース(調教?)により、ジプシーがらみの作品をカルメンばりの「ちょいワル姐さん」に変身して濃厚に繰り広げます。ゴンザレスも凝った編曲を施したうえピアノ、コンボ・オルガンやドラムスでも参加、ラヴェルの「ブルース」など本物のジャズ風です。さらに名作「ツィゴイネルワイゼン」は注目の若手ピアニスト、ジャン=フレデリック・ヌーブルジェの編曲というのが驚き。一聴、何の曲かわからないツィンバロンのソロが延々続くマニアックさ。一心に弾く真面目なネムタヌと不思議なギャップを生んでいます。ヨーロッパでヒット中のアルバム。 (Ki)
V-5238
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第2番ト短調 Op.16
ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調
アンナ・ヴィニツカヤ(P)、
ギルバート・ヴァルガ(指)
ベルリン・ドイツSO

録音:2010 年4 月
1983 年生まれ、2007 年のエリザベート王妃国際音楽コンクール・ピアノ部門で優勝したアンナ・ヴィニツカヤ。待望の協奏曲録音の登場です。一 見おとなしそうなロシア美人ですが、演奏は凄まじいのひとことに尽きます。プロコフィエフのピアノ協奏曲第2番は至難な技巧が要求される大曲です が、ヴィニツカヤは曖昧さのかけらもない大柄な演奏を繰り広げ、急速で強靭な第2楽章も物凄いエネルギーを放ちます。たっぷり歌わせる所や叙情 性も申し分なく、切れ味最高のラヴェルともども、第2のアルゲリッチ登場かと期待させられます。 (Ki)
V-5239
ラフマニノフ:聖ヨハネ・クリソストムスの典礼 Op.31(抜粋)
〔主よ、わたしの祈りを聞いて下さい(詩篇102)/
王国では(幸福に関する章句)/ケルビム讃歌/
われらは汝を讃美する(聖餐のカノン)/母なる神への讃歌/
われらの父/天より主を称賛せよ(聖体拝領讃歌)〕/
晩祷 Op.37(抜粋)
〔主を讃美せよ(詩篇103)/幸いなるかな(詩篇1)/
おお喜びの火よ/シメオンの歌/母なる神への讃歌/小栄光頌/
大栄光頌/汝は墓からよみがえり/天なる女王よ〕
ロランス・エキルベイ(指)
アクサンテュス、
ンエーリク・エーリクソン室内cho
ジョアンナ・ドブラコフスカ(A)
ロマン・シャンピオン(T)
ヴラディミール・ミレー(Bs)
エヴァ・エーリクソン=ベリルンド(S)

録音:2010年5月
V-5240
シェーンベルク:弦楽四重奏曲第2番嬰ヘ短調op.10
ウェーベルン:6つのバガテル、
 「Langsam」(声を伴う弦楽四重奏のためのバガテル/未出版)
ベルク:抒情組曲(第6楽章「奈落よりわれは叫びぬ」収録)
ディオティマSQ
サンドリーヌ・ピオー(S)
マリー=ニコル・ルミュウ(A)

録音:2010年6月
ピオーの声がたまらない魅力を放つ、新ウィーン楽派の感情の起伏に富んだ作品集。シェーンベルクの弦楽四重奏第2番は、ソプラノ独唱を含む作品で、調と無調の狭間を官能的に行き来する器楽パートに、夢見るような透明な声で絡むピオーによるソプラノパートがなんともいえない高貴さを漂わせます。また、抒情組曲は、第6楽章の「奈落よりわれは叫びぬ」つき版。こちらはアルトのマリー=ニコル・ルミュウが魅惑的な声で聴かせます。ボードレールの「悪の華」に含まれる詩の一部をうたったこの詩は、ボードレールのジャンヌ・デュヴァルへの思いを歌ったもの。無調ながら感情の起伏に富み、聴いている自分の心の闇がざわざわと波立つのを感じます。 (Ki)
V-5241(2CD)
Love Songs
[CD1]
ジャック・メルドー
(1)it may not always be so
(2)We Met at the End of the Party
(3)Child, Child
(4)Twilight、(5)Because、(6)Dreams
(7)Did You Never Know?
[CD2]
(1)レオ・フェレ:時の流れに
(2)バルバラ:ピエール
(3)ジョン・ミッチェル:マーシー
(4)リチャード・ロジャーズ:Something Good (何かよいこと)〜「サウンド・オブ・ミュージック」
(5)ミシェル・ルグラン:マクサンスの歌(ロシュフォールの恋人たちより)
(6)ジャック・ブレル:懐かしい恋人の歌
(7)ウォーキング・マイ・ベイビー・バック・ホーム
(8)オ・アンヨーラ・エン・ブリッガ(桟橋に近づく)
(9)バルバラ:いつ帰ってくるの
(10)ミシェル・ルグラン:これからの人生(ハッピー・エンディングより)
(11)ボブ・テルソン:コーリング・ユー(バグダッド・カフェより)
(12)ジョン・レノン/ポール・マッカートニー:ブラックバード
(13)バーンスタイン:いつかほかの時に(on the town)より
アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(Ms)
ブラッド・メルドー(P)

録音:2010年4月
世界的なメゾ・ソプラノ歌手アンネ・ゾフィー・フォン・オッターが、このたびnaiveレーベルとの専属契約を結びました。第1弾は、オッターが心から愛する曲ばかりが並んだ魅惑のアルバム「ラヴ・ソングス」。彼女のとてもくつろいだ歌声と、ひとつひとつの言葉とメロディを愛おしく味わいながら歌っているのがよくわかります。ピアノをつとめるブラッド・メルドーは、ジャズ・ピアニストして当代一の人気を誇り、ジャンヌの垣根を越えたコラボレーションなどで、常に話題の中心にいる存在。このアルバムでも、抜群のセンスが光る和音やメロディをちりばめた演奏を展開しています。[CD1]はメルドーの作による歌曲集で、オッターのくつろいだ雰囲気の歌声を彩っています。それぞれの曲がまったく違う表情をもっており、メルドーの才能を感じます。[CD2]は「ザ・フランス」的な、フランスの映画人気曲などが並びます。ロシュフォールのマクサンスの歌も映画のオリジナルとは雰囲気が大分違って、極めて素敵な大人の雰囲気。メルドーのピアノも絶妙なハーモニーで彩りを添えます。決してセンチメンタルにならず、詩や音楽に引きずられず、軽やかにさらりと、愛について歌います。大人のリラックスした雰囲気が大変魅力的な2枚となっています。(Ki)
V-5248(4CD)
アクサントゥス・スペシャル・ボックス
[CD1]
「アクサンチュス」〜トランスクリプション集(V4947)
バーバー:「アニュス・デイ」、
マーラー:交響曲第5番〜第4楽章アダージェット、
ショパン:練習曲変ホ短調Op10-6他、クラシックの名曲を原曲とした混声合唱編曲集
[CD2]
「アクサントゥス」〜トランスクリプション集2(V5048)
ヴィヴァルディ:冬〜「四季」より、
シューベルト:「死と乙女」より他、クラシックの名曲を原曲とした混声合唱
編曲集
[CD3]
フォーレ:レクイエムOp.48(1893年版)、
 ラシーヌの賛歌Op.11

[CD4]*
きよしこの夜〜アクサントゥス・クリスマス・アルバム
パッヘルベル:カノン
バッハ:主よ、人の望みの喜びよ
バッハ:「歓呼の声を放て、喜び踊れ」クリスマ
ス・オラトリオより
バッハ/グノー編:アヴェ・マリア
ブクステフーデ:アレルヤ
ヘンデル:ひとりのみどりごがわれわれのために生れた〜「メサイア」より
ヘンデル:ハレルヤ〜「メサイア」より
サン=サーン
ス:ベネディクトゥス〜「クリスマス・オラトリオ」よりフランク:パニス・アンジェリクス
モーツァルト:アレルヤ〜「エクスルターテ・ユビラーテ」より
ビゼー:ファラドール(組曲「アルルの女」より)
Minuit,chretiens〔オー・ホーリー・ナイト(さやかに星はきらめき)〕
三人の天使(クリスマス)
きよしこの夜
ロランス・エキルベイ(指)
アクサントゥス,サンドリーヌ・ピオー(S)
ステファン・デグー(Br)
フランス国立管弦楽団のメンバー

ロランス・エキルベイ(指)アクサントゥス*
クラシックの名曲を無伴奏混声合唱に編曲し、柔らかな響きの新しい世界を私たちに聴かせてくれるアクサントゥスの名盤がお買い得ボックス化。CD4のクリスマス・アルバムは日本未発売でしたが、お買い得ボックスで登場です。きよしこの夜、オー・ホーリー・ナイトなど、うれしい名曲揃いです。
V-5250
夢のあとに
R.シュトラウス:夜op.10-3、
 秘めごとop.17-3、あすの朝op.27-4
フォーレ:夢のあとにop.7-1、
 月の光op.46-2、ゆりかごop.23-1
メンデルスゾーン:夜の歌op.71-6、
 新しい恋op.19-4、眠れぬ瞳のともしび、
 魔女の歌op.8-8
ショーソン:昔の恋人op.2-2、
 魔法と魅惑の森でop.36-2、
 時の女神op.27-1
ヴァンサン・ブショー:Galgenliede(r絞首台の歌)月のこと、
 カワカマス、真夜中のネズミ、水、
 絞首台の子供の子守歌
プーランク:モンパルナス、
 ハイド・パーク、セー≪C≫、
 華やかな宴
ブリテン(民謡編曲):サリーの園、
 なぐさめる人もなく、なにゆえイエスは
サンドリーヌ・ピオー(S)
スーザン・マノフ(P)

録音:2010年6月
吉田秀和氏も「鈴をころがすような声」と絶賛したピオー、歌曲集の登場。「夢のあとで」と題されたこのアルバムのコンセプトは「夢」。眠るときに見る夢、夜の象徴である夢、恋人とみる夢、恋人のことを見た夢、さらに夢には魔女やネズミなど様々な不思議な生き物が登場するちょっとおかしな夢・・・。様々な「夢」にまつわる歌を集めたアルバム。2007年にリリースされた「エボカシオン」(V5063)のテーマは「女性」でしたが、これにつづくコンセプト・アルバムです。「朝の光が差し込んでくるまで、私たちは一緒に神を拝むのだ」(アイヒェンドルフ)夜の帳が下りてから、朝の光が差し込んでくるまでに人が見る様々な物語を、ピオーが表情豊かに歌います。フォーレの「夢のあとに」での言葉の美しさにはハッとさせられます。ブリテン編曲による民謡もしみじみと温かく聴かせます。室内楽で様々なアーティストから絶大な信頼を得ているスーザン・マノフのピアノも光っています。 (Ki)

V-5252[NA]
チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調Op.64
ショスタコーヴィチ:祝典序曲Op.96
トゥガン・ソヒエフ(指)
トゥールーズ・キャピトル国立O

録音:2010年7月/ラ・アル・オ・グレン(トゥールーズ)
数々の名盤が乱立する中で、かつてない感動に出会えることは望外の喜びですが、その感動が、指揮者の斬新なアイデアによってハッとさせられる瞬間が多いという事実に起因する場合と、そのアイデアが目的化せずに作品へのひたむきな愛情を誠実に表現するための手段に使い尽くされている場合の、という違いがあるとすれば、この演奏は明らかに後者。ソヒエフは、誰の亜流でもない独自の感性を携え、その感性とスコアの指示をがっちり結合させて一貫性と緊張感に満ちた見事なドラマを築きあげています。
フランスのオケによる「チャイ5」は、ショルティ&パリ音楽院盤など数える程度しか存在しないという点でもこれは貴重な録音ですが、そのフランス的なしなやかな機能性と柔らかな感触をもソヒエフ自身の音楽表現の大事なファクターとして生かし切っている点も見逃せません。音楽の根底には終始逞しい精神を宿らせつつ、音色自体は洗練さが保たれ、その調和によって生まれるニュアンスが常に瑞々しさを湛えているのです。
スコアの掘り下げの深さも驚異的。それは決して理詰めではなく、各楽想の意味を感知した上で確信を持って音に表現しているので、説得力が違います。例えば第1楽章展開部267小節でホルンと木管が唐突にフォルティッシモで咆哮しますが、これはきちんとスコアに書かれている指示。単に聴き逃していただけかもしれませんが、過去の演奏でここではっきりとその事実を打ち出し、ここから第ニの展開部が幕を開けるような衝撃を引き出した演奏は皆無!これに象徴されるように、強弱の変化によってもたらされるニュアンスの変化に敏感に反応し、それをセンスよく統合する手腕はソヒエフの最大の魅力と言えましょう。
その他、以下のように聴きどころは満載ですが、終楽章コーダの締めくくりの妙まで、ソヒエフの閃きに満ちた表現、オケのコントロール能力の高さを存分に感じ取っていただきたいものです。ただ一点、第1楽章冒頭のクラリネットをあえて一人で吹かせている意味だけは、どう考えても不明。どなたか謎解きしてください。
 なお、カップリングの「祝典序曲」がこれまた超名演!ただのお祭り騒ぎではない、これほど美しく華やぐ演奏がかつてあったでしょうか? 【湧々堂】
※こちらのページもご覧ください。
V-5256
プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第2番ト短調op.63
ラフマニノフ:交響的舞曲op.45
ジュヌヴィエーヴ・ロランソー((Vn)
トゥガン・ソヒエフ(指)
トゥールーズ・キャピトル国立O

録音:2010年7月
1977年生まれの世界が注目する指揮者、ソヒエフの新譜はプロコフィエフ&ラフマニノフ。テミルカーノフ、ゲルギエフのもとで研鑽を積み、オペラと管弦楽の両方をみっちりと勉強しています。2009年にはトゥールーズ管を率いて来日し、その迷いのない、一切の無駄のない確かな指揮ぶりとカリスマ性をご記憶の方も多いのでは。オケの明るい音色と、ソヒエフの濃厚な音楽性のベストマッチぶりを実感できる魅力の1枚です。プロコフィエフでソロをつとめるジュヌヴィエーヴ・ロランソーは、ソヒエフと同じ1977年生まれ、カントロフらのもとで研鑽を積んでおり、トゥールーズ管の首席ヴァイオリン奏者でもあります。ここでも繊細な音色と芳しい音楽性を存分に発揮、第1楽章冒頭のソロから聴き手の心をわしづかみにしています。続くラフマニノフはとにかくカッコいい!ラテン系の明るく華やかな管楽器の音色の魅力を存分に生かしつつ、ソヒエフは甘美な旋律をたっぷりと歌わせ、うねるような情熱を漂わせます。終楽章での盛り上げ方など思わず聴く側のヴォルテージも上がります。
V-5257
VITA〜モンテヴェルディ、シェルシ
モンテヴェルディ
:麗しいアンジョレッタが、セネカよ死ぬなかれ、
 他の者は愛の神について歌えばよい、天と地と風が沈黙し、
 タンクレディとクロリンダの戦い(抜粋)
シェルシ:TriphonU、TriphonV、Dithome、YgghurT
ソニア・ヴィーダー=アサートン(Vc)
サラ・イアンク、マチュー・ルジュンヌ(Vc)

録音:2010年9、10月
モンテヴェルディより以前の時代、声楽曲は、ポリフォニーの技法を追求することが重視され、歌詞はその下のレベルのもの、とされていました。モンテヴェルディは、それとは逆に、歌詞の内容や表現に沿って音楽をつくることを重要視しました。歌詞の内容に即して作曲されたマドリガル集の楽曲は、しかし、歌詞無しのチェロで聴いても説得力満点、劇的な熱さに満ちています。アサートンの巧みな語り口によって、モンテヴェルディのマドリガルが新しい魅力をもって甦りました。組み合わされたシェルシ作品でもアサートンは実に雄弁です。 (Ki)

V-5258(5CD)
ベートーヴェン:交響曲全集 エマニュエル・クリヴィヌ(指)
ラ・シャンブルPO
シャンブル・レ・エレメンツガ
ジネアド・ミュレーン(S)
キャロリン・マズア(A)
ドミニク・ヴォルティッヒ(T)
コンスタンティン・ヴォルフ(Bs)
クリヴィヌ率いるピリオド楽器オーケストラ、ラ・シャンブル・フィルハーモニックから、ベートーヴェン交響曲全集の登場です。 「何か新しいこと」を表現するためにこの録音に臨んだわけではないけれど、厳重に検討を重ねた結果いくつもの「新しい真実」を見つけた、と語るクリヴィ ヌ。様々な校訂版を検討して細かなアーティキュレーションやディナーミクを丹念に手掛けていて、すべての楽曲が非常に新鮮、刺激的に響きます。この オーケストラは、オリジナル楽器の名手たちによって構成されています。徹底してアーティキュレーションなどにこだわったことにより、ガット弦特有の魅力 的な不均衡さを伴う弦楽器パートや、管楽器のまっすぐな響き、直線的なクレッシェンドなど、刺戟的な音色が得られ、素晴しい効果をあげています。曲 ごとに楽器編成を熟考した結果、交響曲的なダイミックさと厚み、時に緻密な室内楽のアンサンブルの楽しみに満ちた、生き生きとしたベートーヴェンの 交響曲の世界があますところなく収録されています。ライヴの熱気と緊張感に満ちたとびきりのベートーヴェン交響曲全集です。 オリジナル楽器のコントラファゴットが第7 番の交響曲で用いられているのは録音としては初めてのこと。コントラファゴットは、コントラバスパートとほ ぼ同じ旋律を担当したことが多いという記録から、ここでもその方法がとられています。このコントラファゴットが加わったことにより、管楽器セクションに より一層の広がりと魅力的なリズム構造がくっきりと表れ、ドライヴの効いた響きにワクワクします。
交響曲第9 番は、V 5202 品番で既発のものですが、他はすべて初出。
クリヴィヌは、ロシア系の父とポーランド系の母をもち、ヴァイオリニストとして音楽界でのキャリアを歩み始めました。2004 年にこのラ・シャンブル・フィ ルハーモニックを設立、時代ごと・プロジェクトごとに自在に招集されるトップクラスのメンバーと共に、その都度、古典から現代ものまでしなやかに名演 奏を聴かせてくれます。 (Ki)
V-5259
フランスのソナタ集
フランク:ソナタ.イ長調(原曲:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ/ジュール・デルサール編)
ドビュッシー:チェロ・ソナタニ短調
プーランク:チェロ・ソナタ
アンヌ・ガスティネル
(Vc/1690年製テストーレ、Fonds Instrumental Francais貸与)
クレール・デゼール(P)

録音:2011年4月
現代最高の女流チェリスト、ガスティネルによる最新盤は、魅惑のフランスのソナタ3曲。ディスク冒頭、フランクの実に静かでゆったりとした入りから一気に二人が繰り広げる魅惑の世界に引き込まれます。一切の小細工なし。充実度と肩の力の抜け具合の絶妙なバランスが魅力です。同じくフランスを中心に活躍する名アンサンブル奏者、クレール・デセールのピアノが見事。フランクは全体的に抑えを効かせた表現ながら、ひとつひとつのパッセージをふくんで語るように響かせ、曲自体と楽器自体の魅力を心行くまで堪能させてくれます。激情的にガンガン弾きまくる演奏も魅力ですが、このガスティネルとデゼールの演奏は、しっとりとした余裕を感じさせ、歴史上燦然と輝くこの名曲の魅力をあらためて味わわせてくれます。ドビュッシーもプーランクも、さすがフランスで活躍する二人ならではのドライで洒落た、くるくるとかわる表情は見事ですが、時折愛らしさも感じられるところがなんともいえぬ味わいです。ガスティネル自身、「自分のルーツを探るよう」で、このプログラムに取り組めることにとても幸せを感じている、そして、いつも豊かな心でインスピレーションを与えてくれるクレール、私の「クラリエット」と一緒に演奏できることにも喜びを感じるとブックレットで述べています。充実した二人の女性演奏家による魅力の1枚の誕生です。この10月には来日も予定されており、見逃せません! (Ki)
V-5260(3CD)
リスト:巡礼の年報(全曲)
[CD1]第1年スイス
ウィリアム・テルの礼拝堂
ワレンシュタット湖畔で
パストラール/泉のほとりで/夕立
オーベルマンの谷/牧歌/郷愁
ジュネーヴの鐘

[CD2]第2年イタリア
婚礼(2)物思いに沈む人
サルヴァトール・ローザのカンツォネッタ
ペトラルカのソネット第47番
ペトラルカのソネット第104番
ペトラルカのソネット第123番
ダンテを読んで―ソナタ風幻想曲

第2年への追加「ヴェネツィアとナポリ」
ゴンドラの漕ぎ手/カンツォーネ
タランテッラ

[CD3]第3年
夕べの鐘、守護天使への祈り
エステ荘の糸杉に寄せて―葬送曲(第1)
エステ荘の糸杉に寄せて―葬送曲(第2)
エステ荘の噴水
哀れならずや―ハンガリー風に
葬送行進曲/心を高めよ
ベルトラン・シャマユ(P)

録音:2011年3月、6月、7月、ポワティエ(フランス)
リスト生誕200周年となる2011年、フランス期待の若手ピアニストであるシャマユが、巡礼の年報の全曲をリリース。幼い頃より神童と称され、ピアノ界において常に注目されてきたシャマユ。ラ・フォル・ジュルネにおいて来日した際は、その卓越した演奏技術が絶賛されました。その透明感のある繊細な音色と、迫力に満ちたフォルテの響きは絶品。11月には来日公演も行うシャマユ、今後ますますの活躍が期待されます!巡礼の年報は、全4集26曲からなるリスト最大の小品曲集。20代から60代にいたるまでの作品がまとめられており、リストらしい技巧的な魅力だけでなく、彼がスイス・イタリアの旅路で得た様々な経験の詰まった印象的な作品といえましょう。「エステ荘の噴水」や「オーベルマンの谷」など、抜粋して演奏されることも多い中、本CDは日本においてなかなか演奏される機会の少ない第3年も含めた全曲を収録。シャマユの名演によって生み出されるリストの世界を堪能できる、おすすめのタイトルです!(Ki)
V-5261
ヘンデル:アリア、二重唱
「ベルシャザル」、「テオドーラ」
「アレクサンダー・バルス」
「スザンナ」、「ユダス・マカベウス」
「ヨセフと兄弟たち」、「ヨシュア」
「ソロモン」、「ヘラクレス」からのアリア,二重唱
カリーナ・ゴヴァン(S)
マリー=ニコル・ルミュー(A)
アラン・カーティス(指)
イル・コンプレッソ・バロッコ

録音:2011年1月、ロニゴ
これはヘンデリアンに待望のCD。カナダ生まれのヘンデルを得意とする二人の女声歌手、カリーナ・ゴヴァンとマリー=ニコル・ルミューによるヘンデルのアリア、二重唱集です。ゴヴァンはカナダのモントリオール出身のソプラノ。バロック音楽を得意とし、ヨーロッパ、特にフランスでの人気は非常に高く、ヨーロッパでバロック声楽作品を聞く機会の多い人からは、今日最高のヘンデル・ソプラノという評価もあるくらいの逸材です。既にATMAレーベルからヘンデルのアリア集(ACD22589)、ポルポラのアリア集(ACD22590)など数枚のCDがある他、naiveからはヴィヴァルディの《ティート・マンリオ》(OP30413)に参加、他にも数社のオペラ全曲録音に主役として参加しています。ルミューは、ケベック州のドルボー=ミスタシーニ出身のメッゾソプラノ。彼女もやはりバロック声楽音楽を得意としており、naiveに録音したヴィヴァルディ《怒れるオルランド》のタイトルロールはひじょうに話題になりました。彼女はレパートリーが広いことでも知られており、ロマン派や近代フランス音楽、さらにはシェーンベルクの歌曲の録音もあります。バックを受け持つのは大御所アラン・カーティス。手兵イル・コンプレッソ・バロッコを率い、腰の据わったベテランの味わいのヘンデルを聞かせてくれます。 (Ki)
V-5264[NA]
オペラ・アリア集
モーツァルト:「厳格な父よ脅かしにやって来るがいい」〜『ポントの王ミトリダーテ 』K.87より
ハイドン :「もし不幸が泣くことができなければ」〜『無人島』より
モーツァルト:幸せの影よ ― 私はあなたに別れを告げます K.255
グルック :「全能の神よ」〜『アウリーデのイフィゲニー』より
モーツァルト:「ポントの王ミトリダーテ」序曲
C.H.グラウン:「私は恐ろしさを感じる」〜『モンテズマ』より
モーツァルト:「私は武装せずに行く、何も恐れずに」〜オラトリオ 解放されたべトゥーリア K.74c/K.118より
グルック:「エウリディーチェを失って」〜『オルフェオとエウリディーチェ』より
モーツァルト:「恋とはどんなものかしら」〜『フィガロの結婚』K.492より
モーツァルト:「この今のときだけでも」〜『皇帝ティートの慈悲 K.621』より
ハイドン:「彼は栄光を勝ち取り」〜『トビアの帰還』より
マリー=ニコル・ルミュー(A)、
ベルナール・ラバディ(指)
レ・ヴィオロン・デュ・ロワ

録音:2010 年9月( カナダ )
2000年にエリザベート王妃国際音楽コンクールで優勝し、世界にその名を馳せたカナダ出身のアルト歌手、マリー=ニコル・ルミュー。タイトルロー ルで鮮烈なデビューを果たした「ヴィヴァルディ:怒れるオルランド」(OP30393)を始めとする数々のバロック・オペラや、シューマンの歌曲集「女の愛 と生涯」(V5159)などは、まだまだ記憶に新しいですが、そんな彼女による待望の古典派オペラ・アリア集がついに登場です。
モーツァルトの「恋とはどんなものかしら」で魅せる初々しさ、グルックの「エウリディーチェを失って」で聴かせる演技力など、ルミューの魅力が満載。 聴いているとオペラの一場面が目の前に浮かびあがるような、イメージの喚起力に満ちた表現力と、柔らかくも深い声で、魅惑の世界を展開しています。レ・ ヴィオロン・デュ・ロワによるエッジの効いた伴奏にも注目です。 (Ki)
V-5265[NA]
メンデルスゾーン:「我らに平和と恩恵をお与えください Verleih uns frieden gnadiglich」(1831)
オラトリオ「キリスト」(未完)全2 部(1846-47)
カンタータ「おお、血潮したたる主のみかしら O haupt voll blut und wunden」(1830)
カンタータ「高き天より、われは来たり Vom himmel hoch」(1830)
サンドリーヌ・ピオー(S)、
マルクス・ブッター(Bs)
ロベルト・ゲッチェル(T)、
ロランス・エキルベイ( 指)アクサンチュス、
アンサンブル・オルケストラル・ドゥ・パリ

録音:2011年、6月11日、ノートルダム・デュ・リバン教会(パリ)
アクサンチュス&エキルベイコンビ待望の最新盤。今回収録されたのは、晩年のメンデルスゾーンが「エリヤ」の次に手掛け、彼の最後のオラトリオとなっ た作品「キリスト」。全3 部の予定でありましたが、激務の過労と姉の死による心労で未完の作品となってしまいました。キリスト降誕と題された第1 部はソプラノの美しいレシタティーヴォから始まり、東方三賢者との会話が繰り広げられます。稀代のソプラノ歌手ピオーの透明感あふれる声はまさに 天使のよう。荘厳なコラールの余韻をしっとりと残して終わる第1 部から一変、第2 部ではピラトと民衆の場面がテノールと合唱による劇的な音楽に 冒頭から圧倒されます。未完でも十分なほどの魅力があるオラトリオ、第3 部では一体どのような音楽が展開される予定であったのか…存在しない最 終部へと想いを馳せる余韻に満ちた作品です。今回は残された2 部を全て収録しただけでなく、第3 部「キリスト復活」への展開を想起させるような 他のカンタータ作品も合わせて収録。
エキルベイ率いるアクサンチュス合唱団の表現力は本CDでも健在。ピオーとの共演として好評発売中のフォーレのレクイエム(V 5137)にも劣ら ぬ名演といえるのではないでしょうか。ピオーらをはじめとする名歌手達によるソロはもちろん、メンデルスゾーンならではの表現豊かな器楽伴奏も聴 きどころのおすすめ盤です。 (Ki)
V-5266
ベルリオーズ:イタリアのハロルドop.16
夏の夜op.7#
テューレの王のバラード『(ファウストの劫罰』op.24より)#
アントワーヌ・タムスティ(Va/使用楽器:1672年ストラディヴァリウス「マーラー」(ハビスロイティンガー・ファンデーションより貸与))*
アンネ=ゾフィー・フォン・オッター(Ms)#
マルク・ミンコフスキ(指)
レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル-グルノーブル(ルーヴル宮音楽隊)

録音:2011年4月/ヴェルサイユ宮オペラ・ロワイヤル
ミンコフスキ待望の新譜!ベルリオーズの登場です。当代一の注目ヴィオラ奏者、ミュンヘン国際コンクール優勝者でもあるタムスティ(1979年生まれ)をソリストに迎えた「イタリアのハロルド」、そして2003年レコード・アカデミー大賞に輝いた「ジュリアス・シーザー」と同じ顔合わせとなるオッターとの「夏の夜」というカップリング。ミンコフスキ自身、プログラム的にもアーティスト的にも「これ以上の組み合わせはない」と語る自身作です。
ミンコフスキは、タムスティについて「彼はこの作品を演奏するのに必要な「熱」と類まれなる耳の良さを持っている。パガニーニが現代によみがえってストラディヴァリウスのヴィオラでこの作品を奏でたらきっとこのようになっただろう。これ以上の結果を他で得られるだろうか?」と手放しで称賛しています。夢幻的で時に荒れ狂い、しかし最後は山賊の荒れ狂う騒ぎの中で自ら命を落とすハロルドの姿が眼前に立ち上ってきます。主人公ハロルドが体験する世界を描く管弦楽パートも見事。第1楽章での最後の盛り上がりとキレの良さ、終楽章での回想部分の気分の穏やかさと激しい盛り上がりの対比、最後の狂乱の騒ぎぶりは圧巻です。
オッターとミンコフスキの顔合わせも嬉しい限り。「夏の夜」は各曲の表情の豊かさが魅力の歌曲集。繊細さ、ほの暗いロマン、深い絶望、遠くへ行ってしまった恋人への思い、色彩豊かに繰り返す転調が生みだす微妙なうねりなど、それぞれの曲の魅力をオッターと、ミンコフスキ率いる名手ぞろいのルーヴル宮音楽隊のメンバーが凝縮して聴かせます。最後に収録された「テューレの王のバラード」は、ファウストの劫罰第3幕でマルグリートが歌う子守歌風の曲。ここでもヴィオラが活躍しますが、ヴィオラとメゾ・ソプラノの子守歌のような穏やかさの中でこのCDが幕を閉じるというなんとも心憎いミンコフスキの采配が光ります。 (Ki)
V-5267
リスト:ピアノ作品集
ダンテを読んで―ソナタ風幻想曲
ラクリモサ(モーツァルト/リスト)
バラード第2番ロ短調
愛の歌(献呈)(シューマン/リスト)
マゼッパ(超絶技巧練習曲より第4番)
灰色の雲
セレナード(シューベルト/リスト)
葬送(詩的で宗教的な夕べより第7曲)
イゾルデの愛の死(ワーグナー/リスト)
リーズ・ドゥ・ラ・サール(P)

録音:2011年1月
1988年生まれの若く美しきピアニスト、リーズ・ドゥ・ラ・サールの最新盤は、リスト作品集。リーズ独特の深く強靱なタッチとたしかなテクニックが光る「ダンテを読んで」や「バラード第2番」など規模の大きな作品から、シューベルトやシューマンの歌曲トランスクリプション、さらに、熱のある歌が湧き上がるような「愛の歌(献呈)」など、リーズの魅力に満ちた1枚となっています。5月にはこのリストをメインに据えたプログラムでの来日も予定されており、今後のリーズの活躍からますます目が離せません。 (Ki)
V-5271(4CD)
ロシア魂
[CD1](V5068)
ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」
チャイコフスキー:交響曲第4番

[CD2](OP30386)
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第8番変ロ長調Op.84
スクリャービン:ピアノ・ソナタ第3番嬰ヘ短調Op.23,同第9番ヘ長調「黒ミサ」Op.68
ラフマニノフ:前奏曲第10番ニ長調Op.23−4

[CD3](V5025)
ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調Op.77、
第2番嬰ハ短調Op.129

[CD4](V4666)
ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタホ短調Op.40
プロコフィエフ:アダージョOp.97bis(バレエシンデレラより)、
 ピアノ・ソナタハ長調Op.119、
 バラードOp.15
[CD1]
トゥガン・ソヒエフ(指)
トゥールーズ・カピトール国立O
録音:2006年7月

[CD2]
ソコロフ(P)
録音:1984、1988年

[CD3]
セルゲイ・ハチャトリャン(Vn)
クルト・マズア(指)フランス国立O
録音:2006年7月

[CD4]
ソニア・ヴィーダー=アサートン(Vc)、
ロラン・カバッソ(P)
録音:1992年9月
ソコロフ、ソヒエフ、ハチャトリャン、ソニア・ヴィーダー=アサートンと、魅力の歌を聴かせる演奏者の秀演がぎゅぎゅっと詰まったボックス。 (Ki)
V-5272
アメリカ音楽集
ライヒ:ディファレント・トレインズ(1988年、弦楽四重奏とテープのための)
〔第1楽章:アメリカ―戦争以前(9’00)、第2楽章:ヨーロッパ―戦中(7’35)、第3楽章戦後(10’22)〕
バーバー):弦楽四重奏曲ロ短調op.11(1936-38)
〔第1楽章モルト・アレグロ・エ・アッパシオナート(8’30)、第2楽章モルト・アダージョ(8’38)、第3楽章モルト・アレグロ(2’27)〕
ジョージ・クラム:電子四重奏のため「黒天使たち(ブラック・エンジェルズ)」(印象第1集)、暗黒世界からの13のイメージ
〔第1部:出発第2部:不在第3部:回帰〕
ディオティマSQ

録音:2011年4月
バーバーの弦楽四重奏曲の第2楽章はあの「弦楽のためのアダージョ」原曲(バーバー自身が編曲した、「アニュス・デイ」の歌詞による無伴奏合唱版も知られています)ですが、弦楽四重奏での録音(しかも全曲)は極めて珍しいでしょう。弦楽四重奏は若手作曲家にとっては近づきがたいジャンルですが、バーバーは若いころからこのジャンルにも積極的に取り組んでいました。初めて出版されたバーバーの作品は、弦楽四重奏のための「セレナーデ」(1928年作曲、44年に改訂された弦楽オーケストラ版で演奏されることが多い)でした。ほかに弦楽四重奏のための作品には、ドーヴァービーチop.3(1931年、バリトンと弦楽四重奏のための)があり、そしてこのロ短調op.11が続きます(1936-38作曲、43年改訂)。巨匠トスカニーニはすぐにこの作品(特に第2楽章)に着目し、1938年11月5日に弦楽オーケストラのために編曲したかたちでアダージョを放送、1942年に録音もして、一挙にこの作品の人気に火がつきました。ケネディ大統領の葬儀や映画などでも広く使われたこの名曲、弦楽オーケストラで聴く濃厚なアンサンブルと激しい慟哭はもちろん魅力ですが、弦楽四重奏で聴くと高音で展開されるアンサンブルのハーモニーの美しさがひとしお心に響きます。全楽章通して聴ける、貴重な盤の登場です。ライヒの「ディファレント・トレインズ」は、話し声・サイレンの音などを録音したテープと、弦楽四重奏のために書かれたライヒの代表作。1988年作曲、89年のグラミー賞最優秀現代音楽作品賞を受賞、一世を風靡しました。ミニマルミュージックの代名詞ともいえる名曲です。1940年頃、まだ幼かったライヒは、離婚した両親を訪ねるたびにしばしば汽車でアメリカ大陸を旅しました。当時は汽車旅を楽しんでいたライヒですが、大人になってふと「もし自分があの当時ヨーロッパにいたなら、ユダヤの血をひく自分は、まったくちがう列車(ディファレント・トレインズ)に揺られてゲットーに連れて行かれたかもしれない」と語っています。機関車のシュシュシュシュというリズムや汽笛のような音色は楽器が担当。テープに録音された途切れ途切れの「シカゴからニューヨークへ」「ニューヨークからロサンジェルスまで」「1940」というセリフなどが常に耳に残ります。このテープは、古い音素材からの抜粋が中心となっていましたが、この度ライヒの立ち会いのもと、新たに制作されました。ディオティマ弦楽四重奏団が奏でる音色は非常に機械的なもの。しかし、ライヒ独特の人間味に満ちたミニマルの書法のせいか、まったく違和感なく耳に響きます。列車に一人ゆられてぼんやり座っていて、ふと別世界に入り込んでいくような不思議な旅へ、ライヒとディオティマのメンバーが仕立てた素敵な列車で是非ご一緒に。クラムの作品は、「7」「13」というふたつの数字をキーに展開され、黒ミサのような秘密めいた儀式のようなもの。13の楽章から成り、ちょうど7曲目を中心として鏡のような構造になっています。弦楽四重奏が奏でる不思議な音色が音楽の亡霊を呼び覚まし(イメージ的には「アダムス・ファミリー」テーマのホヨヨヨの音)、なんとも奇妙な世界が繰り広げられています。ジャケット写真はスタンリー・キューブリック監督撮影の写真。どこまでも「アメリカ」にこだわりぬいた意欲的かつ大変魅力的なアルバムとなっています。 (Ki)
V-5273
ヴィヴァルディ〜珠玉の作品集
セレナータ「祝されたセーナ」、
グローリアRV589、
歌劇「狂乱のオルランド」、ニシ・ドミヌス
フルート協奏曲第2番「夜」、
歌劇「貞節なニンフ」、
ヴァイオリン協奏曲「四季」より「夏」、
セレナータ「祝されたセーナ」〜第1部
ヴァイオリン協奏曲「四季」〜「春」
歌劇「嵐の中のドリラ」
サンドリーヌ・ピオー(S)、
フィリップ・ジャルースキー(T)、
リナルド・アレッサンドリーニ(指)、他
バロック期を代表する作曲家アントニオ・ヴィヴァルディ。ルイ15世の結婚を祝し依頼作曲された「祝されたセーナ」、出版された歴史上最初の作品とされるフルート協奏曲より第2番「夜」、ヴァイオリン協奏曲「四季」より「夏」と「春」などが収録。当時から高い人気を得ていたヴィヴァルディの魅力を証明する珠玉の作品を、多岐に渡って堪能できる1枚です。曲目だけでなく、卓越した演奏者達の共演にも注目です。 (Ki)
V-5274(2CD)
ヴィヴァルディ:作品集
■CD1:オペラ名曲集
「貞節なニンフ」、「狂乱のオルランド」、
「アデナイーデ」、「離宮のオットーネ」
、「オリンピアーデ」、他
■CD2:宗教曲・協奏曲集
マンドリン協奏曲、「主は言われた」、
「悲しみの聖母」、チェロ協奏曲、
「四季」〜「秋」・「冬」、他
ユリア・レージネヴァ(S)、
サンドリーヌ・ピオー(S)、
サラ・ミンガルド(Ms)、
ロレンツォ・レガッツォ(Bs)、
リナルド・アレッサンドリーニ(指)、他
2011年7月、当時のヴェネツィアで行われていた祭典を現代のヴェルサイユ宮で再現し、ヴィヴァルディの曲を演奏するという祭典、『ヴェネツィア・ヴィヴァルディ・ヴェルサイユ』が開催されました。この試みに関連して、ヴィヴァルディの人生の軌跡を集約した作品集が発売。2枚組構成で、1枚目はオペラ名曲の数々、2枚目は宗教曲と協奏曲を収録しています。さらに、このCDには90ページを超える豪華なリーフレットも同封。ヴィヴァルディに関する詳細な解説だけでなく、当時のヴェネツィアの音楽状況についての解説もなされています。直筆譜や古地図など、当時を知る貴重な挿絵も必見。豪華な内容を綴じるにふさわしい、美しいパッケージデザインがなされています。ヴィヴァルディをよく知る方にも、初めて聴く方にもおすすめの名盤です! (Ki)
V-5278
アレクサンドル・ピエール・フランソワ・ボエリ(1785-1858):幻想曲とフーガ変ロ長調op.18-6
 アンダンテ・コン・モート変ロ長調op.18-1
 アンダンテ・コン・モートト短調op.43-7
 トッカータロ短調op.43-13
 アレグロ・マ・ノン・トロッポヘ短調op.18-7
リスト:システィーナ礼拝堂への祈り
 バッハの名による前奏曲とフーガ
シューマン:ペダル・ピアノのためのスケッチ(4小品)op.58
ブラームス:プレリュードとフーガト短調WoO10
アルカン:プレリュード変ロ短調op.66-10 プレリュード変ホ短調op.66-5
オリヴィエ・ラトリー(エラール製ペダル・ピアノ(1853年、パリ))

録音:2011年3月
ナイーブから、興味深い盤の登場!博物館に収められた貴重なペダル・ピアノの楽器を用いたCDです。ペダル・ピアノとは、パイプオルガンと同じ配列の足鍵盤をもつピアノのこと。手鍵盤は7オクターブ85鍵(現代のピアノは88鍵)。足鍵盤は2オクターブ。足鍵盤を操作すると手鍵盤と同じ弦が鳴るものと、足元に足鍵盤用の弦が張られ響板がついているものの2種ありますが、この録音では後者の楽器が用いられています。
モーツァルトが自身のコンサートの即興演奏でペダル・ピアノを用いたという記述がのこっているほか、19世紀にリストやアルカン、メンデルスゾーンらがこのペダル・ピアノに興味を示し、いくつかの作品が残されています。
オリヴィエ・ラトリーは世界を代表するオルガン奏者。リストのバッハの名による前奏曲とフーガでは、楽器が割れんばかりに響きまくる熱演ぶり。ちなみに、このペダル・ピアノ、通常のピアノのダンパーペダルにあたるペダルがあるにはありますが、そもそも奏者は足鍵盤を演奏しなければならないので、あまりダンパーペダルを使うことができません。ダンパーペダルほぼ無しで、足鍵盤の効果があるとはいえ、リスト作品のこの超絶技巧のものをここまで聴かせるとは、ラトリーおそるべしです。
フランス宮廷に仕える音楽家の身分から、フランス革命の激動でパリの地でピアノ教師、オルガニストとして余生を送ったボエリの作品から、シューマンのペダル・ピアノのための作品、さらに、リストの「システィーナ礼拝堂への祈り」(モーツァルトの「アヴェ・ヴェルム・コルプス」の引用も聴かれます)も入った充実の内容。楽器マニア、ラトリー・ファン、広く聴いていただきたい1枚です。 (Ki)
V-5279
ヘンデル:聖セシリアの祝日のための頌歌 マルク・ミンコフスキ(指)
ルーブル宮音楽隊,
ルーシー・クロウ(S)
ナタリー・シュトゥッツマン(Ms)
アンデルス・J・ダーリン(T)
リチャード・クロフト(T)
ルカ・ティットート(Bs) ほか,

録音:2009年1月,グルノーブル
パーセル、ヘンデル、ハイドンのメモリアルイヤーに収録された、聖セシリアにまつわる名曲を集めた一枚。近年来日し、その卓越した演奏で大きな注目を受けたミンコフスキとルーブル宮音楽隊による演奏です。オリジナル盤はV5183でヘンデルのほか、パーセル、ハイドンも収録されています。 (Ki)
V-5280
コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲Op.35
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
ローラン・コルシア(Vn)
ジャン=ジャック・カントロフ(指)リエージュPO

録音:2011年7月2,4-7日/リエージュ・フィルハーモニック・ホール
ローラン・コルシアがnaiveレーベルに帰ってきた!期待の新録音は今やヴァイオリニスト必須レパートリー、アメリカ人作曲家のコルンゴルトのヴァイオリン協奏曲とファン待望チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲です!この2曲には共通点が多く、いずれもニ長調で書かれ、作品番号も同じ35、そして映画やフィギュアスケートなどでも使用されることの多いメロディアスで演奏技術を求められる難曲です。コルシアはこの2大コンチェルトを組み合わせました。
コルンゴルトのヴァイオリン協奏曲は自作の4つの映画音楽に基づく作品で、低音から高音まで、ヴァイオリンの特性を生かした非常にダイナミックな構成になっております。コルシアの野太い低音や息を飲んでしまうほどの美しい高音までまさにコルシア向きの曲を見事に演奏しております。
またチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲はコルシアの十八番のコンチェルトで、待ちに待ったレコーディングです。パガニーニ国際コンクールの最高位の受賞歴をもつコルシアなので、テクニックは言わずもがなですが、コルシアの特徴はなんと言っても独特のフィンガリングとボーイングではないでしょうか。チャイコンのような名曲もコルシアにかかれば唯一無二の“コルシア・サウンド”を聴かせてくれます。なお、第2楽章カンツォネッタでは現代のヴァイオリニストでは珍しく、ヴァイオリン・ソロ冒頭(12小節)から34小節まで弱音機を使用し、また第3楽章ではいわゆるカット版で演奏しております。
指揮は名ヴァイオリニストで近年指揮者としても活躍しているジャン=ジャック・カントロフ(ちなみにカントロフは1964年に行われた第11回パガニーニ国際コンクール優勝)がつとめております。カントロフは過剰な演出を一切しない非常に端正なオーケストレーションに仕上げ、コルシアの濃厚なアプローチとは正反対ですが、寧ろそれが驚くほど絶妙なバランスを生んでいます。コルシアの自由な歌い方に見事に合わせることができるのは、流石!ヴァイオリニストのカントロフのタクトと言えましょう。 (Ki)
V-5282
ベートーヴェン:ディアベッリ変奏曲
シューベルト:さすらい人幻想曲
 ディアベッリのワルツによる変奏曲
ローラン・カバッソ(P)

録音:2011年4月
ローラン・カバッソ、嬉しいソロ新録音の登場。カバッソは、1961年パリ生まれ、端正でたおやかな音色が魅力のピアニストで、naive傘下となった名門レーベル、90年代のAuvidisを代表する存在でもありました。そんなカバッソが久々にど真ん中レパートリーのソロ・アルバムを録音。「十代の頃から好きでたまらなかった」と自ら語るベートーヴェンのディアベッリ変奏曲と、シューベルトのさすらい人幻想曲、というなんともぜいたくなプログラムです。実に丁寧で自然な語り口、端正なタッチは見事。分厚い和音も、重さの全くない、壮麗な響きで聴かせます。輝かしいパッセージでの明るさは、ラテン系フランス人ピアニストならではの魅力といえるでしょう。★1819年、作曲家および出版業者でもあったディアベッリは、当時ウィーンで活躍していた総勢50名の音楽家達に自分のワルツ主題でひとつずつ変奏曲を作るよう依頼しました(ベートーヴェンだけが、独りで33からなる壮麗な変奏曲を書いた)。ここでカバッソが取り上げたシューベルトの手による変奏はしっとりとしたもの。ほの暗く上品な雰囲気でさらりと締めるという、カバッソのセンスが光る、なんとも心憎い1枚です。 (Ki)
V-5283(7CD)
画家をテーマにしたコンピレーション・ボックス
■[V 5255]
モネの音楽
(1)ラヴェル:鏡〜海原の小舟
(2)ドビュッシー:ベルガマスク組曲〜月の光
(3)フォーレ:エレジー Op. 24〜モルト・アダージョ(チェロと管弦楽編)
(4)ショーソン:愛と海の詩 Op. 19 - 第3番 愛の死 - リラの花咲く頃
(5)ドビュッシー:2つの舞曲 - 第2番 世俗的な舞曲
(6)ドビュッシー:前奏曲集第1集 - 第10番、版画〜「雨の庭」
(7)ショーソン:あほうどり
(8)ドビュッシー:映像 第1集より第1曲、第3曲
(9)ラヴェル:夢
(10)ドビュッシー:小組曲〜小舟にて
(11)ドビュッシー :愛し合う二人の散歩道 - この暗い洞窟のほとり
(12)フォーレ:夢のあとに(チェロとピアノ編)
(13)ドビュッシー:忘れられたアリエッタより、第5番 緑
(14)サン=サーンス:アルジェリア組曲 〜第3楽章 夕べの夢想
(15)サン=サーンス:チェロ協奏曲第1番 〜第1楽章
(16)フォーレ:レクイエム〜イン・パラディズム

■[V 4955]
シャガール(1887〜1985)をめぐる音楽
[CD1]
ユダヤ民謡「ドナ、ドナ」,
ロシア民謡「カリンカ」,
チャイコフスキー:「もし私が知っていたら」「子守歌」,
ショスタコーヴィチ:ジャズ組曲第2番よりワルツ第1番&第2番/小ポルカ 他 
[CD2]
ブロッホ:「ユダヤ人の生活」〜「祈り」
「バール・シェム」〜「歓喜」,
モーツァルト:「魔笛」よりパミーナのアリア「ああ、愛の喜びは露と消え」,
バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ.ト短調BWV1029〜ヴィヴァーチェ
マタイ受難曲(メンデルスゾーン編)〜アリア「神よ、あわれみたまえ」
無伴奏チェロ組曲第1番BWV1007,
ラヴェル:「ダフニスとクロエ」組曲第1番〜夜想曲
2つのヘブライの歌,
チャイコフスキー:ピアノ・トリオ.イ短調「偉大な芸術家の思い出に」〜ペッツォ・エレジアコ,
メシアン:「アーメンの幻影」〜「審判のアーメン」

■[V 5118]
ギュスターヴ・クールベ〜画家クールベの音楽世界
ショパン、ベルリオーズ、マーラー、
リスト、ドビュッシー、デュパルク、
ショーソンらの作品

■[V 4942]
「ピカソとマティスに関する音楽」
[CD1:クラシック音楽]
ファリャ:バレエ「三角帽子」より,
プーランク:カンタータ「人間の顔」〜第4曲〜第8曲,
2台のピアノのためのソナタより,
歌曲集「画家の仕事」より第1曲「パブロ・ピカソ」,
ショスタコーヴィチ:交響曲第1番Op.10より
ストラヴィンスキー:交響詩「ナイチンゲールの歌」前半部分
バレエ「プルチネッラ」より
サティ:「パラード」
フラメンコ:シギリーヤとカバル「地震」
[CD2:同時代の録音]
ラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲より中間部&後半部
ガーシュウィン:ラプソディー・イン・ブルー

ビリー・ホリデイ(Vo):「マイ・マン」他, ルイ・アームストロング(Tp):「アイ・ガッタ・リズム」「スター・ダスト」他
ディジー・ガレスピー(Tp):「チュニジアの夜」「ラウンド・ミッドナイト」他
バッハ:ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調
■[V 5255]
(1)リーズ・ド・ラ・サール(P)
(2)フィリップ・カッサール(P)
(3)アンヌ・ガスティネル(Vc)、
エマニュエル・クリヴィヌ(指)
フランス国立リヨンO、
(4)サンドリーヌ・ピオー(S)、
スーザン・マノフ(P)
(5)イザベル・モレッティ(Hp)、
ジェラール・プーレ(Vn)、
ドミニク・ドゥジャルダン(Cb)
パリジイQ
(6)ノエル・リー(P)
(7)マリー=ニコル・ルミュー(C.A)
ダニエル・ブルメンタール(P)
(8)ノエル・リー (P)
(9)ベルナール・クルイセン(Br)、
ノエル・リー(P)
(10)ベルナール・リンガイセン(P)、
ノエル・リー(P)
(11)ベルナール・クルイセン(Br)、
ノエル・リー(P)
(12)オフェリー・ガイヤール(Vc)、
ブリュノ・フォンテーヌ (P)
(13)ドサンドリーヌ・ピオー(S)、
ジョス・ファン・インマゼール(P)
(14)デイヴィッド・ロバートソン(指)
モンテカルロPO

(15)アンヌ・ガスティネル(Vc)、
エマニュエル・クリヴィヌ(指)
フランス国立リヨンO
(16)ローレンス・エキルベイ(指)
アクサンチュス室内cho

■[V 4955]
パブロ・カザルス(Vc)
ペーター・ブルンズ(Vc)、
ベルナルト・クルイセン(Br) 
ノエル・リー(P) サンドリーヌ・ピオ(S)
アナトリー・グリデンコ(指)
モスクワ男声Cho. 
ザ・レア・フルーツ・カウンシル,
クリストフ・シュペリング(指)
ダス・ノイエ・オルケスター,
ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ(指)
フライブルク・バロックO.

■[V 5118]
多数の演奏家

■[V 4942]
[CD1]ムンタダ(S)、コルマー(指)
スペイン国立青少年O、
エキルベイ(指)アクサンチュス室内Cho、
スロヴァーク(指)チェコスロヴァキアRSO
タロー,シャプラン,リー(P)
クルイセン(Br)、
ブール(指)南西RSO
デュオ・キャンピオン=ヴァション(Pデュオ)
ボストリッジ(T)、モライート(G)
ザンデルリンク(指)
ボーンマス・シンフォニエッタ 

[CD2]コルトー(P)、
ミュンシュ(指)パリ音楽院O
ガーシュウィン(P)、
ホワイトマン(指)と彼のO
ナイーブ・レーベルがフランスの美術館の企画展示にあわせて作る画家をテーマにしたコンピレーションのボックス化。画家に思いをはせながら、美しい音楽に耳をかたむける贅沢なひと時です。 (Ki)
V-5284
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ、
鏡/夜のガスパール
アンナ・ヴィニツカヤ(P)

録音:2011年8月、ベルリン
1983年生まれ、2007年のエリザベート王妃国際音楽コンクール・ピアノ部門で優勝した美しきピアニスト、アンナ・ヴィニツカヤ。かねてよりリサイタルで演奏を重ねてきたラヴェルのピアノ曲、≪鏡≫と≪夜のガスパール≫を収録しました。≪鏡≫の「道化師の歌」の導入部の絶妙なテンポ設定は見事、一気に引き込まれます。中間部の歌の部分も朝もやのけだるげな空気たっぷり。最後のクライマックスでも音色の美しさが損なわれることは決してありません。≪夜のガスパール≫のオンディーヌでの、クリスタルを思わせる硬質で透明な響きと幻想的な描写力は圧倒的です。以前リリースされたプロコフィエフのピアノ協奏曲で魅せたダイナミックさとはまた一味違う、繊細でクリアーなラヴェルを完璧なテクニックをもって聴かせます。
アンナ・ヴィニツカヤはロシアのノボシビルスク出身。すでにヨーロッパ全土で演奏活動を展開し、輝かしいキャリアの持ち主であり、2007年、最難関といわれるエリザベート王妃国際音楽コンクールで一位を獲得、及び2011年のアルバムに対し、ドイツのエコー・クラシック賞を授与されています。その冴え渡るタッチと徹底的に深めた解釈が、聴く者をあっという間に魅了します。 (Ki)

V-5286[NA]
バロックの夢
(1)モンテヴェルディ:「苦しみはかくも甘き」
(2)カヴァッリ:歌劇『ヘレナの誘拐』より器楽曲*
(3)モンテヴェルディ?/フェラーリ?
カヴァッリ?:歌劇『ポッペアの戴冠』より二重唱 「ただあなたを見つめ」(陛下を見つめ)
(4)プロヴァンツァーレ:「明け方に輝くかすかな光」
(5)モンテヴェルディ:歌劇『ポッペアの戴冠』より二重唱 「陛下、私は今日生まれ変わり」
(6)カヴァッリ:歌劇『ヘレナの誘拐』より器楽曲*
(7)ロッシ:スウェーデン女王のラメント カヴァッリ:(8)歌劇『ラ・カリスト』〜「あなたのために私は生きる」 
(9)同劇より二重唱 「甘い口づけ」 
(10)歌劇『ヘレナの誘拐』〜シンフォニア*
(11)歌劇『ドリクレーア』〜「ドリクレーアのラメント」
(12)モンテヴェルディ:歌劇『ウリッセの故郷への帰還』〜「哀れな女王の苦しみは終わることがない」
アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(Ms)、
(3)(5)(9)サンドリーヌ・ピオー(S)、
(12)スザンナ・サンドバーグ(A)、
レオナルド・ガルシア・アラルコン(指)
アンサンブル・カペラ・メディテラネア

録音:2012年1月、スウェーデン
*世界初録音
世界的メッゾ歌手アンネ・ゾフィー・フォン・オッターによるバロック・オペラ歌曲集。モンテヴェルディやカヴァッリといったイタリア初期バロックの大 家たちの珠玉の作品の中から、女性を主人公にしたオペラのアリア、さらにはロッシやプロヴェンツァーレによる珍しい作品も収録されており、愛の二重 唱から悲嘆にくれる独唱まで、古楽器の美しい伴奏と共にオッターの知的な歌声に酔いしれるアルバムに仕上がっています。また、豪華共演者にも要注目! 「ポッペアの戴冠」から抜粋した二重唱でソプラノを担当するのは、来日も間近に控え、今最も注目を集めている歌姫ピオー!2003 年に上演されたクリ スティ指揮の「セルセ」でも共演、好評を博している二人だけに、まさに待望の共演といえましょう!ズボン役でも定評高いオッターの艶やかなメッゾと、「鈴 を転がすような声」とも称されるピオーの透明なソプラノの相性は抜群。((3))の二重唱で聴かせる、ネロとポッペアの、愛と瑞々しさに溢れた二重唱は 必聴です!なお、作曲者名が 3 名ならんで「?」となっていますが、これは、ポッペアの戴冠がある種ワークショップ的な作品で、曲によっては自分の弟子 のフェラーリやカヴァッリが書いたものもあるとされているから。この二重唱は当時のポピュラー音楽の様式で書かれていて、宝石のように美しいオスティ ナートの書法などは当時好まれた書法。もちろん現代の私たちが聴いても非常に魅力的なものとなっています。また、アルトを担当するのはスウェーデン の名手スザンナ・サンドバーグ。夫の不在を嘆く王妃ペネロペとそれを慰める浮母エリクレーアの二重唱を、哀しくも美しく歌いあげます((12))。
器楽伴奏は、アラルコン率いるアンサンブル・カペラ・メディテラネア!2005 年に結成されたばかりの古楽器団体ですが、早くもヨーロッパを中心に 幅広い活躍を遂げています。2011 年にはオッターと共にフランス、ロンドンへ演奏ツアーを行っており、オッターの歌声とのアンサンブルも抜群です。ミ ンコフスキやラトルといった指揮者らと共演を果たし、今もなお、オペラ界に一層の存在感を放つオッター。まだまだ若手歌手には譲れない、オットーな らではの魅力あふれる歌声に酔いしれる 1 枚です。 (Ki)
V-5290[NA]
アクサンチュス・ベスト20
フォーレ:レクイエムOp.48(1896年版)より
バーバー:「アニュス・デイ」〔弦楽のためのアダージョOp11を作曲者本人が編曲〕ほか
ロランス・エキルベイ(指)
アクサンチュス室内cho、ほか
ロランス・エキルベイ率いるアクサンチュス室内合唱団が、これまで発売したCDから珠玉の名演の数々を抜粋したベスト盤をnaiveレーベルから特別 価格でリリースします!1992年に設立され、柔らかい歌声と抜群の歌唱力で今やフランスを代表する合唱団と名高いアクサンチュス室内合唱団。naive レーベルでの活動も長く、2000年より10年以上にわたって様々な名盤を発信してきました。今回は18枚にも及ぶ過去のCDから珠玉の20曲を選曲。 エキルベイ&アクセンチュス室内合唱団の名を一躍有名にした「トランスクリプション集」(V 4947)や、癒しの歌声で高い評価を集めたブラームスの「ド イツ・レクイエム」(V 4956)など、これまで話題を集めてきた名演の数々を一つに集約した豪華内容となっています。ブックレット末には抜粋元のCD リストもあり、気に入ったCDを探すことも可能。アクサンチュスの変わらぬ美声と、幅広いレパートリーに圧倒されるおすすめ盤で (Ki)
V-5294(2CD)
世界的女性歌手たちによるアリア集

[CD1]
(1)ペルゴレージ:「スターバト・マーテル」より二重唱「悲しみに沈める聖母は涙にむせびて」
(2)ヴィヴァルディ:モテット「正しい怒りの激しさに」RV626
(3)モンテヴェルディ:ニンフの嘆きより
(4)ヘンデル:聖セシリアの祝日のための頌歌より「優しい横笛」
(5)ヴィヴァルディ:アリア「春風がささやき」
(6)ヴィヴァルディ:オラトリオ「勝利のユディータ」R644より
(7)ヘンデル:オラトリオ「時と悟りの勝利」より
(8)ヘンデル:オラトリオ「時と悟りの勝利」より
(9)バッハ(メンデルスゾーン編曲):マタイ受難曲(1841年、ライプツィヒ)より
(10)ヘンデル:「ラダミスト」より二重唱
(11)ヴィヴァルディ:ヴィヴァルディ:オペラ「試練の中の真実」R739より

[CD2]
(1)ヘンデル:「ジューリオ・チェーザレ」より
(2)ヴィヴァルディ:「怒れるオルランド」より
(3)ヴィヴァルディ:スターバト・マーテルRV.621より
(4)ポルポラ:「ポリフェーモ」−偉大なジュピターよ
(5)ヴィヴァルディ:ヴィヴァルディ:オリンピアーデRV725より
(6)ヴィヴァルディ:「狂気を装ったオルランド」RV.727より
(7)ストロッツィ:「嘆き」
(8)ストロッツィ:アリエッタ「私の想い」
(9)パーセル:「『徳』らに命じよ」
(11)ヴィヴァルディ:「離宮のオットーネ」より
(12)バッハ:ミサ曲ロ短調BWV232(10人の独唱者版)
[CD1]
(1)ジェンマ・ベルタニョッリ(S)、サラ・ミンガルド(A)、リナルド・アレッサンドリーニ(指)、コンチェルト・イタリアーノ
(2)サンドリーヌ・ピオー(S)、オッターヴィオ・ダントーネ(指)、アカデミア・ビザンチーナ
(3)ロッサーナ・ベルティーニ、リナルド・アレッサンドリーニ(指)、コンチェルト・イタリアーノ
(4)ルーシー・クロウ(S)、フロリアン・クザン(Fl)、マルク・ミンコフスキ(指)、レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴルv5279
(5)サンドリーヌ・ピオー(S)、アン・ハレンベリ(Ms)、フェデリーコ・マリア・サルデッリ(指)、モード・アンティクオ
(6)マグダレーナ・コジェナー(ユディータ;S)、アレッサンドロ・デ・マルキ(指)、アカデミア・モンティス・レガリス
(7)デボラ・ヨーク(S)、リナルド・アレッサンドリーニ(指)、コンチェルト・イタリアーノ
(8)サラ・ミンガルド(S)、リナルド・アレッサンドリーニ(指)、コンチェルト・イタリアーノ
(9)アンゲラ・カジミェルチェク(S)、シュペリング(指)、ノイエ・オルケスター、コルス・ムジクス
(10)サンドリーヌ・ピオー(S)、サラ・ミンガルド(Ms)、リナルド・アレッサンドリーニ(指)、コンチェルト・イタリアーノ
(11)ナタリー・シュトゥッツマン(C-A;ダミラ)、ジャン=クリストフ・スピノージ(指)、アンサンブル・マテウス
[CD2]
(1)サンドリーヌ・ピオー(S)、クリストフ・ルセ(指)、レ・タラン・リリク
(2)マリー=ニコル・ルミュー(Ms、オルランド)、ジャン=クリストフ・スピノージ(指)、アンサンブル・マテウス 
(3)マリー=ニコル・ルミュー(アルト)、ジャン=クリストフ・スピノージ(指)、アンサンブル・マテウス
(4)ヴェロニカ・カンジェミ(S)、ウナ・ステッラ・アンサンブル 
(5) サラ・ミンガルド(A、クレタ王子リチダ)、リナルド・アレッサンドリーニ(指)、コンチェルト・イタリアーノ
(6)ソニア・プリナ(C-A)、アレッサンドロ・デ・マルキ(指)、アカデミア・モンティス・レガリス
(7)アンナ・カテリーナ・アントナッツィ(S)、フェデリーコ・マリア・サルデッリ(指)、モード・アンティクオ
(8)ロベルタ・インヴェルニッツィ(S)、ビッザルリエ・アルモニケ
(9)パトリシア・プティボン(S)、アンサンブル・アマリリス
(10)カリーナ・ゴヴァン(S)、マリー=ニコル・ルミュー(A)、アラン・カーティス(指)、イル・コンプレッソ・バロッコ
(11)ユリア・レージネヴァ(Msカイオ)、ジョヴァンニ・アントニーニ(指)、イル・ジャルディーノ・アルモニコ 
(12)ナタリー・シュトゥッツマン(A)、マルク・ミンコフスキ(指)、レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル
naiveレーベルが、女性歌手たちによる珠玉のバロック・アリアをまとめたアルバムをお買い得価格でリリース!バロック・ヴォイス・シリーズを始め、これまでリリースされた約20枚(うち1枚は既に廃盤)にも及ぶCDから、女性歌手が歌う歌曲のみが集められています。まず目を引くのは豪華なアーティスト陣!サンドリーヌ・ピオー、サラ・ミンガルド、マリー・ニコル・ルミューらをはじめ、収録されているのは古楽声楽界の第一線で活躍するソリストばかり。彼女達の歌声の素晴らしさはもはや語るまでもないでしょう。卓越した歌唱力と美しい歌声がいかんなく発揮された名演をたっぷりと堪能できます!歌手達だけでなく、ミンコフスキ率いるレ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル、アレッサンドリーニ指揮コンチェルト・イタリアーノ、アンサンブル・アマリリスなど伴奏陣の豪華さにも注目されます!2枚目の8曲目に収録されたインヴェルニッツィのアリエッタ(OP30341)はすでに廃盤となっており、現在では入手困難。内容、価格共々ファンの方にとってはたまらないアルバムといえましょう!バロック・オペラの傑作からの抜粋も多いので、バロック声楽作品をこれから聴いてみようと思っている方にもおすすめです。リブレット末には抜粋元のCDのリストが載っているので、お気に入りの1枚を探すこともできます! (Ki)
V-5296[NA](2CD)
ラフマニノフ:前奏曲集
前奏曲 嬰ハ短調 op.3-2
10の前奏曲 op.23
13の前奏曲 op.32
ギョーム・ヴァンサン(P)

録音:2012年6月(MC2 /グルノーブル )
2012年7月に初来日し、ミンコフスキ指揮、アンサンブル金沢と、エスプリに満ちたプーランの2台のピアノのための協奏曲を披露し話題となったギョー ム・ヴァンサンのソロ・デビュー盤。ラフマニノフの24の調性による前奏曲を集めた意欲的な重量級の2枚組での登場です。 [disc1]の冒頭、前奏曲op.3-2は、1892年の作品で、作曲の師であるアレンスキーに捧げた幻想小品集op.3の第2曲。フィギュアスケート浅田 真央氏のフリー・プログラムの音楽としても話題となった「鐘」の荘重な楽想で始まります。ヴァンサンは、壮麗な鐘を思わせるよく響く磨かれた音色で、 荘重な空気の中、音楽を運んでいきます。続くop.23(1903年(第5曲のみ1901))、そしてdisc2のop.32(1910年)と、近代的手法もみられる、 しかし非常に濃厚なロマンティシズムに満ちた音楽を、強靭なテクニックと流麗な音色で聴かせます。深淵で、センチメンタルで、苦悩に満ちた柔らかさ。 とりわけ濃厚に「ロシア的魂」が体現されていると言われるラフマニノフのピアノ音楽。ヴァンサンの濃厚な語り口に注目です! ギョーム・ヴァンサン(Guillaume Vincent) 1991年生まれ。7歳でピアノを始める。その3年後には初リサイタルを開催。その才能は間もなくアンリ・ゴーティエとフランソワ=ルネ・デュシャブル の目にとまり、13歳でパリ国立高等音楽院に入学。音楽院では名教師ジャック・ルヴィエ、すしてプリスカ・ブノワに師事。その後エッセール、ジュード、 また和声をイヴ・アンリに師事。2011年には演奏者ディプロマを取得。世界の名だたるコンクールで入賞を果たしており、また、ラ・フォル・ジュルネ 音楽祭など世界の音楽祭に招待され、また、オーケストラとの共演も多数(2012年7月にはミンコフスキ指揮、アンサンブル金沢と来日)。ルノー・カ プソンらと室内楽の分野でも共演を重ねている、今急成長中のアーティスト。 (Ki)

V-5297[NA]
オペラ・ファンタジー
ベッリーニの『ノルマ』による主題と変奏(エリアス・パリッシュ=アルヴァース(1808-1849))
チャイコフスキーの『エフゲニー・オネーギン』によるファンタジア(エカテリーナ・カルター・キューネ(1870-1930))
ビゼーの『カルメン』によるパラフレーズ(セイソン(b.1984))
メユールの「私は再び春に生き」による変奏曲 op.36(シュポーア(1784-1859))
グノーの『ファウスト』による変奏曲(A.ザベル(1834-1910))
オッフェンハックの『ホフマン物語』によるファンタジア(ジャン=ミシェル・ダマス(b.1928))
ドニゼッティの『ランメルモールのルチア』によるファンタジア(アルヴァース)
エマニュエル・セイソン(Hp/ライオン&ヒリー、サルセード・モデル(2010年)(シカゴ製))

録音:2012年1月、パリ、マナン寺院
フランスが生んだハープの天才、エマニュエル・セイソンの注目ソロ・デビュー盤の登場です!セイソンは1984年生まれ。2006年からパリ国立オペ ラ座管弦楽団の首席ソロ奏者を務めています。彼がピットで奏でるハープの音色はオペラ批評家達にもしばしば絶賛され、ハープ界の「恐るべき子供」と も呼ばれています。コンクールでも、難関ミュンヘン国際コンクールで優勝(2009年)したほか、USA国際ハープコンクール(ブルーミントン、2004年)、 ニューヨークのヤング・コンサート・アーティスト・オーディションでも優勝(2006年)。3つの主要なコンクールを制覇した初めてのハープ奏者です。 若くしてロンドンの王立アカデミーの客員教授も務めています。
卓越した技巧、溢れるエネルギーとともに醸し出される豊かな詩情は圧倒的。パワフルなタッチから繰り出されるグリッサンドはなんともゴージャス。そ して弱音でも幻想的かつ魅惑的な世界を展開しています。セイソンの魅力がたっぷりと味わえる極めつけのプログラムとなっています。なお、オペラ三昧の この1枚、セイソン自身オペラ座管弦楽団の団員ということもあり、ジャケットの写真でセイソンがまとっているマントは実際にパリのオペラ座でも使用さ れたことのあるものだそうです。オペラ座の怪人ならぬ、天才ハーピスト・セイソン、注目です! (Ki)

V-5299[NA](4CD)
シューベルト(1797-1828):交響曲全集
[CD1] 第3番ニ長調 D200 、第1番ニ長調 D82 、第2番変ロ長調 D125
[CD2] 第5番変ロ長調 D485、第4番ハ短調 D417「悲劇的」
[CD3] 第7番ロ短調 D759「未完成」、第6番ハ長調 D589
[CD4] 第8番ハ長調 D944 「ザ・グレート」
マルク・ミンコフスキ(指)レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル―グルノーブル

録音:2012 年 3月/ウィーン・コンツェルトハウスでのライヴ

*交響曲のナンバリングおよび演奏は、ベーレンライター版による
2012年3月に、ウィーンのコンツェルトハウスでの、シューベルトの交響曲全曲演奏会のライヴ録音です。 ミンコフスキとレ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル−グルノーブルといえば、昨年のレコード・アカデミー大賞受賞のコンビ(ハイドン:交響曲全集V 5176/ KKC 5150)であり、さらに、7月末にアンサンブル金沢と素晴しく精緻なフランス音楽を聴かせてくれたミンコフスキの新譜というだけに、期待 が高まります!
シューベルトの初期の6つの交響曲は、シューベルト16歳の1813年から1818年にかけて作曲されました。第4番は歌曲「魔王」の後、1816 年4月に作曲されたものですが、ミンコフスキは「ハイドンの『十字架上のキリストの最後の七つの言葉』を思い起こさせる。『悲劇的』という副題がつ いてはいるが、この作品はドラマティックなもの、というよりも、宗教的なインスピレーションに基づいたものだ」と語ります。
初期の6作から5年ほどの間をおいて書かれた「未完成」について、ミンコフスキは、「ロ短調という調性で、作曲者は、彼自身のことや、彼の運命に ついてのかなしみを語っている。彼は新しい扉を開け、そしてその先には、底なしの暗い裂け目があり、それはアンダンテの絶望的なピアニッシモであらわ されているようだ。シューベルトの交響曲の中で初めて、シューベルトの音楽に特有のあの哀しみの昇華、胸が苦しくなるような光景がみられる。弦楽五 重奏曲や「死と乙女」の緩徐楽章にもどこか似ているようだ」と語ります。
楽器配置は、ヴィーンの伝統に基づき、ヴァイオリンは指揮者の両脇に、コントラバスは指揮者の正面に配置。オーボエもウィーン仕様で、鼻にかかっ たような、柔らかな音色です。コントラバスは、通常は4台ですが、第5番では2台のみ。そして、「グレート」では、「シューベルトの野心があらわれ ており、ハイドンの天地創造やベートーヴェンの第九のような何かがある」として、5台のコントラバスを採用。さらに、第Tフルート、オーボエ、第Uク ラリネットを倍増、ファゴットを強化し、各楽器が3人となることで、ブルックナーのような、どこかオルガンのようなスケールの音色が生まれています。
ミンコフスキの緻密なスコアの読み込みと洞察には興味が尽きません。そして、とくに初期6作品での演奏の溌剌としたリズム、「未完成」と「グレート」 でとりわけ生々しく感じられるシューベルトの人間味の表出など、現代のぞみうる最高のシューベルトの交響曲全集がここに完成しています。
2013年2月には、ミンコフスキ&レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル-グルノーブルの来日公演でシューベルトの未完成も演奏されることになっており、 非常に注目度の高いボックスです! (Ki)


V-5300[NA]
バッハ:6つの無伴奏チェロ組曲より
第1番 ト長調BWV1007
第3番 ハ長調BWV1009
第5番BWV1011
アントワーヌ・タムスティ(Va)
使用楽器:ストラディヴァリウス「マーラー」(1672年、クレモナ)(ハビスロイティンガー・ファンデーションより貸与)/弓:デュブロカ製バロックボウ(2011年、パリ)

録音:2012年5月&9月、ドイチュラントフンク・カンマームジークザール(ケルン)
トリオ・ツィンマーマンのヴィオラ奏者としても知られる名手、アントワーヌ・タムスティが、待望の最新盤をリリース!ミンコフスキ&レ・ミュジシャン・ デュ・ルーヴル・グルノーブルの『イタリアのハロルド』(V 5266)での見事なヴィオラ・ソロも話題となったばかりのタムスティですが、今回収録したの はJ.S.バッハの無伴奏チェロ組曲。奇数番号のみの抜粋収録ではあるものの、J.S.バッハの作品を手掛けたのは無伴奏パルティータの第2番を収録した デビュー・アルバム(AM 111)以来ということで、注目必至の新譜といえましょう!本アルバムはチェロのための作品をヴィオラで演奏したものですが、ヴィ オラはチェロと同じ弦配列を持つために編曲の必要がなく、原曲そのままの調性で演奏がなされています。原曲の雰囲気はそのままに、ヴィオラの魅力の 真髄をたっぷりと堪能できるアルバムといえましょう!タムスティの演奏は、舞曲それぞれのリズムが際立つ溌剌としたもの。柔らかな音色の中にスパイス のごとくピリッときいた鮮やかなアクセントが素晴らしく、見通しのよいクリアな発音と爽やかな音運びでシンプルでありながらも奥深いJ.S.バッハの音楽 世界を鮮やかに表現しています。今回の収録にあたり、タムスティは2008年より貸与されている1672年製のストラディヴァリウス「マーラー」を使用! 比較的明るく華やかな音色で、体にすっと沁み込んでくるような素朴な響きが絶品です。タムスティの演奏スタイルとの相性も抜群。ヴィオラのストラディヴァ リウスはとりわけ貴重なだけに、その音色だけでも一聴の価値ありといえましょう。 アントワーヌ・タムスティは1979年、パリ生まれ。タベア・ツィンマーマンの愛弟子として研鑽をつみ、2004年のミュンヘン国際音楽コンクールで堂々 の1位に輝いたことで一躍注目を集めました。ミンコフスキ、ヤルヴィ、ムーティなど数々の名指揮者たちと共演を重ね、ヴィオラ界屈指の実力派として 世界的に活躍しています。近年は名門トリオ・ツィンマーマンのヴィオラ奏者として精力的に活動するほか、ラ・フォル・ジュルネやヴィオラ・スペースな どで来日も果たしており、今後ますますの活躍が期待されるアーティストの一人といえましょう! (Ki)
V-5301[NA](5CD)
アクサンチュス〜ロランス・エキルベイ
[CD1]フォーレ:レクイエム

[CD2]トランスクリプションズ(原盤番号:V-4947)

[CD3]ハイドン:十字架上のキリストの最後の七つの言葉

[CD4]デュサパン:(1)グラヌム・シナピス
 (2)ウンブレ・モルティス
 (3)ドナ・エイス

[CD5]ブラームス:ドイツ・レクイエム(2台ピアノ版)
ロランス・エキルベイ(指)
アクサンチュス

[CD1]ピオー(S)、ドゥグー(Br)、
フランス国立管メンバー〔録音:2008年1月〕(原盤番号:V-5137)

[CD3]サンドリーヌ・ピオー(S)、
ルート・サンドホフ(Ms)、
ロベルト・ゲッチェル(T)、
ハリー・ファン・デア・カンプ(Bs)、
ベルリン古楽アカデミー
〔録音:2003年6,7月〕(原盤番号:V-5045)

[CD4](1)(2)は無伴奏合唱、(3)はアンサンブル・アルス・ノヴァとの共演〔録音:2000年2月〕

[CD5] ボリス・ベレゾフスキー&ブリジット・エンゲラー(P)、サンドリーヌ・ピオー(S)、ステファン・ドゥグー(Br)
   〔録音:2000年2月〕
人気合唱グループ、アクサンチュス名盤5枚がお買い得セット化。一大ヒットとなった、古今東西のクラシック名曲に聖書のテキストなどの歌詞をあて はめて歌った「トランスクリプション」をはじめ、ピオーをソロに迎えたフォーレのレクイエム、ハイドンの「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」、 そしてベレゾフスキーとエンゲラーという豪華ピアニストを迎えての2台ピアノ版によるドイツ・レクイエムが入っているだけでもすでにお得。さらに今回の ボックスでは、デュサパンのレクイエムも収録。ラインの神学者エックハルトの神秘的な世界のテキストによる「グラヌム・シナピス」や、オケゲムのレク イエムのパロディ的な「ウンブレ・モルティス」は、アクサンチュスの技巧と融合する声が存分に味わえる無伴奏仕立て。奇抜な効果は一切排除され、あ くまでも自然な声が織り成す不思議な世界が展開されています。「ドナ・エイス」は複雑なパート区分とリズムが圧巻。アンサンブル・アルス・ノヴァが雰 囲気を盛り立てます。アクサンチュスの魅力を存分に味わえる、うれしいボックスです! (Ki)
V-5302[NA]
バッハ:ゴルトベルク変奏曲 ブランディーヌ・ヴェルレ(Cemb)
※使用楽器:アンリ・エムシュ(1751年)

録音:1992年9月/聖イポリト教会、タルン県
20年まえに録音され、絶賛されながらも近年入手困難となっていた、ヴェルレの名盤、ゴルトベルク変奏曲の再登場です。
ヴェルレ女史の演奏は、比較的速めのテンポながらふくよかなアリアで幕を開けます。響きも極めて豊かで、独自の世界に一気に引き込まれます。続く 変奏も絶妙なテンポ設定と、繰り返しごとに、決して過度ではないのですが細やかにほどこされゆく装飾に、彼女の信念とこだわり、節度が感じられます。 終結のアリアのテンポもまさに絶妙。1992年、ちょうど20年前に録音されましたが、驚きの説得力に満ちた演奏です。
ヴェルレ(1942年生まれ)はマルセル・ド・ラクール(パリ国立高等音楽院にチェンバロ科を設立した人物)にチェンバロを師事しました。1963年に ミュンヘン国際コンクールのチェンバロ部門で満場一致の第1位と特別賞を受賞しました。その後ユゲット・ドレフュスのもとでさらに研鑽を積むほか、ルッ ジェーロ・ジェルリン(1899−1983、ランドフスカの弟子)やラルフ・カークパトリック(1911-1984、N.ブーランジェにピアノを、ランドフスカにチェ ンバロを師事。D.スカルラッティ作品のK番号の頭文字でおなじみ)らの薫陶も受けていました。70年代からフィリップスに、90年代からはアストレで レコーディングを行い、特にこの92 年のゴルトベルクのレコーディングは「チェンバロによる演奏のカタログの中でもっとも優れたもの」と絶賛されました。 (Ki)
V-5303[NA](6CD)
ドゥルス・メモワールの名盤集

[CD1]
「バルダッサール・カスティリョーネ著『宮廷人の書(1528/ヴェネツィア)』に関する音楽」
イザーク:バス・ダンス「スパーニャ」、
ヨハネス・マルティーニ:「私は恋にねらいを定めた」、
ジャン・ジャパール:「私は恋にねらいを定めた」、
ジャコモ・フォリャーノ:「愛しい人、君に捧げる愛は」ほか全28曲

[CD2] 「ロレンツォ・イル・マニーフィコ(ロレンツォ・メディチ)」〜謝肉祭の歌曲集
イザーク、ジョスカン・デ・プレほか、全21曲

[CD3]
モラーレス:「テネブレ(暗闇の朝課)」
聖木曜日のための哀歌、讃課(1564)全13曲

[CD4]「ティツィアーノの世紀」〜ヴェネツィアの音楽(1490〜1576)
マルケット・カーラ、トロンボンチーノ、ヴェルドロ、アルカデルト、ヴィラールト、ヴィツェンティーノ、フェラボスコ、アバンダンテ、ガストルディほか、全22曲

[CD5] 「ヴィヴァ・ナポリ」
ベンドゥージ、カローゾ、ダ・ノーラ、フェスタ、ヴァレンテ、ヴィラールト、ラッスス、ザネッティ、ネグリ、ナスコほか、全21曲

[CD6] 「レオナルド・ダ・ヴィンチ」〜宇宙の音楽
トロンボンチーノ、アテニャン、ダルツァ、ファレーズ、カーラ、リシャフォール、ダーナ、フォーグ、アンサヌス・S(セネセ?)、ロラン・ド・ヴォほか、全21曲
ドニ・レザン=ダドル(指)
ドゥルス・メモワール

録音:[CD1]1996年9月29日-10月2日セリニ(フランス)、
[CD2]サン=レミ教会(セリニ、フランス)、
[CD3]2002年8月フロヴィル小修道院(フランス)
[CD4]2001年5月領事館ホール(ナルボンヌ、フランス)
[CD5]1998年9月マゲローネ司教座大聖堂(フランス)
[CD6] 2003年1月シャンボール城(フランス)
ルネサンス音楽ファンの方に朗報です!ドニ・レザン=ダドル率いる名門ドゥルス・メモワールの名盤をまとめた豪華6枚組BOXが特別価格でリリース されました![CD6]の「レオナルド・ダ・ヴィンチ〜宇宙の音楽」を除く5枚のCDはすでに廃盤になっており、現在では入手困難状態になってしまっ ていたもの。収録されているのは世俗音楽から宗教音楽、声楽作品から器楽作品まで様々。謝肉祭の愉快な響き、修道院に響く瞑想の響き、宮廷音楽 の典雅な響き…現代の我々には神秘的で、それでいてどこか懐かしいルネサンスならではの多彩な魅力を堪能できます。16世紀ルネサンスの情景を鮮や かに描くドゥルス・メモワールの名演の数々がたっぷり詰まった、まさにファン必携のBOXといえましょう!
ドゥルス・メモワールは1990年にパリで結成されたアンサンブル団体。ルネサンス時代の世俗・宗教音楽を再検討し、新たな再現演奏を試みること を目的として結成されました。これまでアンブロネー、バース、ボストンといった数々の著名な音楽祭に出演し、再現演奏という話題性だけでなく、完成 度の高い演奏で世界中のルネサンス・ファンを釘付けにしてきたドゥルス・メモワール。1999年には第5回北とぴあ国際音楽祭で初来日も果たしており、 今後の再来日にも期待必至の古楽団体です! (Ki)
V-5304[NA]
ラヴェル歌曲集
博物誌/マダガスカル先住民の歌*
花のマント/おもちゃのクリスマス
5つのギリシア民謡/トリパトス
大風は海から/草の上
ロンサールここに眠る/夢
2つのヘブライの歌
ノラ・グビッシュ(Ms)、
アラン・アルティノグル(P)、
マガリ・モスニエ(Fl)*、
ジェローム・ペルノー(Vc)

録音:2011年6月、サル・コロンヌ(パリ)
フランスが誇るメッゾ、ノラ・グビッシュによるラヴェルの歌曲集。「マダガスカル先住民の歌」「5つのギリシア民謡」といった異国趣味あふれる作品から、 「大風は海から」や「草の上」といったフランス詩的な響きが美しい作品まで、様々な曲調の作品を収録しています。ビゼーの『カルメン』のカルメン役 を得意とするグビッシュの力強くも艶やかな歌声は異国情緒あふれる歌曲にぴったり。一方、印象派詩を思わせる抒情的な歌曲では、透明感あふれる繊 細な歌声を聴かせてくれます。ラヴェルの多彩な作風を見事表現し分けるグビッシュの名演に聴き入る名盤です。
豪華伴奏陣にも注目。近年指揮者としても活躍しているアラン・アルティノグルは、音楽院時代から彼女の伴奏を務めるピアニスト。デュパルクの歌曲 集に引き続き(VEL 3150)、20年越しの息の合ったアンサンブルを魅せてくれます。「マダガスカル先住民の歌」では、2004年ミュンヘン国際音楽コンクー ルに優勝して以来ますます注目を集める若手マガリ・モスニエと、バロック・チェロの名手としても知られるジェローム・ペルノーが共演。時に柔らかく、 妖しく、グビッシュの歌を盛り上げています。 (Ki)
V-5307(2CD)
ロイヤル・ヘンデル〜ヘンデル作品集

[CD1]
(1)「司祭ザドク」(ジョージ2世の戴冠式アンセムより)
(2)歌劇『ロンゴバルディ王妃ロデリンダ』〜アリア
(3)フルート・ソナタ.ヘ長調〜アレグロ
(4)「聖セシリアの祝日のための頌歌」抜粋
(5)アリア「預言者の言葉が私の胸を狂喜させる」(「ヨセフとその兄弟」HWV59より)
(6)合唱曲「快活の人、沈思の人、温和の人」より二重唱
(7)オラトリオ『ベルシャザル』より二重唱
(8)オラトリオ『時と悟りの勝利』よりアリア
(9)オラトリオ『メサイア』(編:モーツァルト/ドイツ語歌唱)第2部〜アリア

[CD2]
(1)大サラバンド(編:ローバー/チェンバロ組曲版)
(2)歌劇『リナルド』=アルメリーナのアリア
 『エジプトのジューリオ・チェーザレ』〜クレオパトラのアリア
(3)歌劇『アルチーナ』〜序曲/ミュゼット/メヌエット
(4)歌劇『デイダミア』〜デイダミアのアリア
 『アレッサンドロ』〜ロザーネのアリア
(5)オラトリオ『時と悟りの勝利』〜アリア
(6)水上の音楽より抜粋
(7)歌劇『テオドーラ』より二重唱
(8)オラトリオ『メサイア』〜ハレルヤ
[CD1]
(1)ジェレミー・サマリー(指)タリス室内合唱団、ロイヤル・アカデミー・コンソート
(2)パトリシア・プティボン(S)、ロベール・エクスペール(CT)、アンサンブル・アマリリス 
(3)エロイーズ・ガイヤール(指)アンサンブル・アマリリス
(4)ルーシー・クロウ(S)、リチャード・クロフト(T)、マルク・ミンコフスキ(指)、レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル-グルノーブル他
(5)(6)サンドリーヌ・ピオー(S)、トピ・レーティプー(T)、ステファノ・モンタナーリ(指)アカデミア・ビザンチーナ 
(7)カリーナ・ゴヴァン(S)、マリー=ニコル・ルミュー(A)、アラン・カーティス(指)イル・コンプレッソ・バロッコ
(8)デボラ・ヨーク(S)、リナルド・アレッサンドリーニ(指)コンチェルト・イタリアーノ
(9)ベルナルダ・フィンク(A)、ジャン=クロード・マルゴワール(指)王室大厩舎・王宮付楽団、ナミュール室内合唱団 
[CD2]
(1)カロル・トイチュ(指)ヴロスラウ・レオポルディヌム室内管弦楽団
(2)マリア・バーヨ(S)、スキップ・センペ(指)カプリッチョ・ストラヴァガンテ 
(3)ナルド・アレッサンドリーニ(指)コンチェルト・イタリアーノ
(4)サンドリーヌ・ピオー(S)、クリストフ・ルセ(指)レ・タラン・リリクE8928
(5) サラ・ミンガルド(A)、リナルド・アレッサンドリーニ(指)コンチェルト・イタリアーノ
(6)マルク・ミンコフスキ(指)レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル-グルノーブル
(7)カリーナ・ゴヴァン(S)、マリー=ニコル・ルミュー(A)、アラン・カーティス(指)イル・コンプレッソ・バロッコ
(8)ロランス・エキルベイ(指)コンチェルト・ケルン、アクサンチュス
2012年はヘンデル・イヤー・・・というわけではありませんが、思わずそう言ってしまいたくなるほどのヘンデル尽くしの豪華アルバムが「naive」レー ベルよりお買い得価格でリリースされました!世界に活躍する名手らによる過去の名盤の数々から珠玉の演奏を抜粋し、2枚組のアルバムとして一挙にま とめあげた本アルバム。ピオーやミンガルドといった歌姫たちのアリア、ミンコフスキ&レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル-グルノーブルによる管弦組曲、 アクサンテュスによる「ハレルヤ」――収録曲はもちろん、演奏陣の顔ぶれも音楽祭の如き豪華さです!名盤それぞれの “いいとこどり” ともいうべきアル バムなので、ヘンデル関連、ひいては古楽関連の名盤を探している方には是非ともおすすめしたいアルバムです。
プログラムは歌劇、オラトリオのアリアから管弦楽曲にいたるまで様々。いずれも各ジャンルの歴史に名を馳せる傑作揃いで、ヘンデルの多彩な音楽 性に改めて感服してしまいます。冒頭に収録されている「司祭ザドク」は1727年のジョージ2世戴冠式のために作曲されたアンセムの第1曲目。初 演以降は歴代国王の戴冠式で演奏されるようになり、イギリスの戴冠式ではもはやお馴染みの作品といえましょう。荘厳かつ高揚感あふれる煌びやかな ハーモニーが素晴らしく、この豪華なアルバムの最初を飾るにふさわしき作品です。マルゴワールが指揮するモーツァルト編曲版『メサイア』(旧品盤:E 3004)はすでに廃盤となってしまっているため、抜粋版でも聴けるのは嬉しい限り。ブックレットの末尾にはアルバムカタログが掲載されており、1曲だ けでは物足りない!と思ったアルバムはすぐに探すこともできます。 (Ki)
V-5309[NA]
マリエッタ・マルコリーニのためのアリア集
(1)ヨハン・シモン・マイヤー(マイール)(1736-1845):歌劇『イフィゲニアの犠牲』より「死だけが」*
(2)ロッシーニ:歌劇『とてつもない誤解』〜「あなたのおかげで、私は再び幸せになった」
(3)ヨーゼフ・ヴァイグル(1766-1846):歌劇『待ち伏せ』〜「愛していると彼女に伝えて」*
(4)フェルディナンド・パエール:歌劇『愛の勇士』より「私は死ぬだろう」*
(5)ジュゼッペ・モスカ:歌劇『Le bestie in uomini(男の中の獣)』〜「私は自分の姿を見つめながら」
ロッシーニ:(6)歌劇『アルジェのイタリア女』より「私が愛する彼のために」
(7)同劇より「我らの祖国を思え」
(8)カルロ・コッチャ(1782-1873):歌劇『野生の女』より「あなたは私を抱きしめ」*
(9)ロッシーニ:歌劇『バビロニアのチロ』〜「私はあなたに口づけし、強く抱きしめる」
ア ン・ハレンベルク(Ms)
(4)(9)ブリジット・クリステンセン(S)、
(4)(9)シーン・カロリーン・ソーンヒル(S)、
(4)(6)(9)マリウス・ロト・クリステンセン(T)、
(4)(9)フレドリク・アクセルベルグ(T)、
(3)(4)(6)(9)ヨハネス・ヴァイザー、
(3)(6)ハルヴォル・F・メリン
ファビオ・ビオンディ(指)スタヴァンゲルSO
SSO室内Cho

録音:2011年8月、スタヴァンゲル・コンサートホール(ノルウェー)

*=世界初録音
このたび、naiveレーベルより注目必至の新シリーズが始動しました!その名も、「ナイーヴ・ディスカヴァリーズ」!好評のヴィヴァルディ新発見シリー ズに並び、今日演奏されなくなってしまった作品を世界的名手たちによる演奏によって再発見していこうという意欲的なシリーズです。記念すべきファースト・ アルバムは、19世紀イタリアを一斉風靡した名コントラルト、マリエッタ・マルコリーニのために作曲されたアリア集!録音される機会の少ないロッシーニ の1810年代の歌劇のアリアを数多く収録しているほか、現在では殆ど演奏されることのない同時代の音楽家たち、マイヤー、パエール、ヴァイグルなど の作品も収録。世界初録音を4曲含む希少なプログラムであると同時に、本アルバムならではのオリジナリティあふれるプログラムに仕上がっています。
マリエッタ・マルコリーニは1780年にフィレンツェに生まれた女性歌手。スタンダールの「ロッシーニの一生」によればロッシーニと恋人関係にもあっ たともいわれますが、いずれにせよ彼女の成功にロッシーニとの出会いが不可欠であったことは確かなようです。名コントラルトとして大成したマルコリー ニは北イタリアを中心に高い人気を集め、彼女のために数々のオペラの役が用意されました。力強さと美しさを兼ね備えた技巧的なアリアの数々からは、 マルコリーニの名手ぶりを窺い知ることができましょう。
彼女の生きた軌跡ともいうべき作品の数々を歌いあげるのは、バロック・オペラを中心に大活躍のメッゾ、アン・ハレンベルク!世界各地の劇場、音楽 祭に引っ張りだこのハレンベルクは、まさに本アルバムの “マルコリーニ役” にふさわしき名手といえましょう。重唱では、B.クリステンセンやJ.ヴァイ サーをはじめとするノルウェー屈指の名歌手らとの鮮やかな掛け合いも堪能できます。器楽演奏は名匠ビオンディが2006年より芸術監督を務めているノ ルウェーのスタヴァンゲル交響楽団。名手たちによる質の高い演奏で希少なプログラムを堪能できるのも、本シリーズ最大の魅力の一つとなりそうです。 (Ki)
V-5310
(1CD+DVD)
リーズ・ドゥ・ラ・サール
(1)モーツァルト:ピアノ・ソナタ第9番ニ長調K.311(284c)〜第1楽章
(2)ラフマニノフ:絵画的練習曲ハ短調op.39-1〜アレグロ・アジタート 
(3)バッハ:半音階的幻想曲とフーガ.ニ短調BWV.903〜フーガ 
(4)ショパン:ピアノ協奏曲第2番〜第1楽章
(5)ラヴェル:「鏡」〜洋上の小舟 
(6)プロコフィエフ:組曲「ロメオとジュリエット」からの10の小品〜モンタギュー家とキャピュレット家
(7)ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第1番 〜第2楽章
(8)プロコフィエフ:トッカータOp.11
リスト:(9)愛の歌(献呈)(シューマン/リスト編) (10)超絶技巧練習曲第4番 マゼッパ

[DVD]
リスト:(1)バラード第2番 ロ短調
(2)葬送(詩的で宗教的な夕べより第7曲)
(3)灰色の雲
(4)ダンテを読んで―ソナタ風幻想曲
シューマン:(5)交響的練習曲
(6)5つの変奏曲
ショパン:(7)夜想曲第20番嬰ハ短調(遺作)
リーズ・ドゥ・ラ・サール(P)
(4)ファビオ・ルイージ(指)ドレスデン国立歌劇場O
(7)ガボル・ボルドツキ(Tp)、ローレンス・フォスター(指)グルベンキアンO
録音:[CD](2)2002年夏 (3)(5)2004年12月 (7)2006年5月 (1)(6)(8)2006年11月 (4)2009年9月(ライヴ) (9)(10)2011年1月

[DVD]
録音:2011年、ブッフ・ドュ・ノール劇場(ライヴ)
2010年、2011年、2012年と続けて来日し、今日本でも最も注目熱きピアニストの一人であるリーズ・ドゥ・ラ・サール 。新進気鋭の “天才美少女” から、世界の第一線を翔ける“麗しき名手”として確固たる地位を築きつつあるリーズが、このたびnaiveレーベルから過去にリリースされた名盤の数々の聴き所をまとめた注目の新譜をリリースしました!2002年よりnaiveレーベルでの活動を開始し、数々のアルバムを発信してきたリーズ。本アルバムでは、デビューアルバムであるラフマニノフ&ラヴェル作品集(V 4936)から、来日公演でも大いに話題となったルイージ指揮でのショパンのピアノ協奏曲(V 5215)やリストのピアノ作品集(V 5267)などなど、これまでリーズがリリースしてきた数々の注目盤から抜粋・収録がなされています。
さらに、2011年にパリのブッフ・ドュ・ノール劇場を貸し切って収録を行った映像DVD付きであることも本アルバムの注目どころ!リスト、シューマン、ショパンなど、CDの方で抜粋・収録されていない作品を多く演奏してくれているのは嬉しい限りです。1時間半ほどにもわたって、リーズの力強くも流麗な演奏ぶりをたっぷりと見られるのはDVDならではの愉しみ。シックな衣装に身を包み、がらんどうの劇場の中で圧倒的な存在感を放つリーズの熱演はファン必見です! (Ki)
V-5311[NA](6CD)
クリスマス・ボックス・セット〜フランス歌曲集
[CD1][CD2]
フォーレ:3つの歌Op.18、
「5つのヴェネツィアの歌」Op.58、
「優しき歌」Op.61ほか
[CD3]
アーン:クローリスへ/牢獄より
ショーソン:アホウドリ
エネスコ:クレマン・マロの詩による7つの歌Op.15
ドビュッシー:牧神、ほか
[CD4]「夢のあとに」 
R.シュトラウス:夜/秘めごと
フォーレ:夢のあとに/月の光
プーランク:モンパルナス
ブリテン(民謡編曲):サリーの園、ほか
[CD5]
ドビュッシー:忘れられた小唄
ステファヌ・マラルメの3つの詩ほか
[CD6]
ドビュッシー:3つの歌曲
デュパルク:ギャロップ/ラメント
ラヴェル:博物誌ほか
[CD1][CD2]
ベルナルト・クルイセン(Br)、
ノエル・リー(P)

[CD3]
マリー=ニコル・ルミュー(A)
ダニエル・ブルーメンタール(P)

[CD4]
サンドリーヌ・ピオー(S)
スーザン・マノフ(P)

[CD5]
サンドリーヌ・ピオー(S)
ジョス・ファン・インマゼール(Hf:1897年、エラール社製グランド・ピアノ使用

[CD6]
ステファン・ドゥグー(Br)、
エレーヌ・リュカ(P)
クリスマスを間近に控えた2012年冬、naiveレーベルから「クリスマス・ボックス・セット」と題して、過去の名盤をひとつにまとめたお買い得ボックス・セッ トが相次いでリリースされます!今回リリースされたのは、柔らかな響きと抒情性あふれる旋律が魅力の19世紀フランス歌曲集!各方面から大絶賛を浴び た2012年10月の来日公演と同じプログラムを収録しているピオーの話題の名盤「夢のあとに」が早くも収録されているほか、世界的アルト歌手ルミュー の艶やかな美声が存分に発揮されているドビュッシーやショーソンの歌曲集など、聴き所満載の豪華な収録内容となっております。また、アバドにも認めら れた注目の若手バリトン歌手ステファン・ドゥグーと、2000年に惜しまれながら亡くなったオランダの名バリトン、ベルナルト・クルイセンのアルバムが同 時収録されているのも注目されるところ。クルイセンの歌曲集は1965年と1973年に録音されたもので、一度廃盤となり(旧品盤:V4915)、現在では 入手困難となってしまっていたアルバムなだけに、今回の再発は嬉しい限りです!オランダからパリへ活動拠点を移し、フランスもののスペシャリストとして の地位を確立しつつあった若きクルイセンの艶やかな歌声がたっぷりと収録されています。各々の個性あふれる歌声を聴き比べるもよし、19世紀末のフラ ンス歌曲ならではの美しくも物憂げな響きに埋没するもよし。歌曲ファンなら見逃せない、豪華ボックスです!
V-5312[NA](6CD)
クリスマス・ボックス・セット〜ヘンデル声楽作品集

[CD1][CD2]
ヘンデル(モーツァルト編):オラトリオ「メサイア」(全曲)(歌唱:ドイツ語)

[CD3][CD4]
オラトリオ「時と悟りの勝利」

[CD5] 聖セシリアの祝日のための頌歌

[CD6] アリア・二重唱集
「ベルシャザル」、「テオドーラ」、
「アレクサンダー・バルス」、「ソロモン」、
「ヘラクレス」ほか、より抜粋
[CD1][CD2]
リン・ドーソン(S)、ベルナルダ・フィンク(A)、ハンス・ペーター・グラフ(T)、スティーヴン・ヴァーコー(Br)、
ジャン=クロード・マルゴワール(指)王室大厩舎・王宮付楽団、ナミュール室内Cho
[CD3][CD4]
デボラ・ヨーク(S)、ジェンマ・ベルタニョーリ(S)、サラ・ミンガルド(A)、ニコラス・シアーズ(T)、リナルド・アレッサンドリーニ(指、Cemb.)、コンチェルト・イタリアーノ
[CD5]
ルーシー・クロウ(S)、ナタリー・シュトゥッツマン(Ms)、アンデルス・J・ダーリン(T) リチャード・クロフト(T)、ルカ・ティットート(Bs)、マルク・ミンコフスキ(指)レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル=グルノーブル ほか
[CD6]
カリーナ・ゴヴァン(S)、マリー=ニコル・ルミュー(A)、アラン・カーティス(指)イル・コンプレッソ・バロッコ
ヘンデル・ファンの方に朗報です!naiveレーベルがこれまでリリースしてきた数々のヘンデル盤の中から、珠玉の声楽アルバムをひとつにまとめたお買 い得価格のボックスがリリースされる運びとなりました!「クリスマス・ボックス・セット」と題し、2012年冬に相次いでリリースされるボックス・セット のひとつになります。いずれも名盤として話題を集めたものばかりですが、その中でも注目されるのは、やはりマルゴワール率いる王室大厩舎・王宮付楽団、 ナミュール室内合唱団によるモーツァルト編曲版の「メサイア」でしょうか。ホルンやクラリネットが加わった器楽編成と歌詞が独語であることが大きな特 徴で、ヘンデルのオリジナル版に比べてまろやかな華やかさが際立つモーツァルト版。リン・ドーソン、ベルナルダ・フィンクをはじめとする名手たちの歌 声はもちろんのこと、管楽器の響きが程良く印象的な古楽器を用いたオーケストラ・ハーモニーも聴きどころです。すでに廃盤状態で現在では入手が困難 なアルバムなだけに(旧品盤E 3004 / E 8509)、ボックス・セットでの再発は嬉しい限りです。また、2013年2月に来日公演を予定しているミンコフ スキ&レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル=グルノーブルによる聖セシリアの祝日のための作品集では、ミンコフスキからの信頼厚いルーシー・クロウの清 廉なソプラノにうっとり。バロック声楽界が誇るヘンデル歌手として知られるゴーヴァンとルミューの豪華共演が話題となったアリア・二重唱集も収録され ており、ヘンデリアンだけでなく、バロック声楽ファンにとっても見逃せない豪華ボックスです! (Ki)
V-5313[NA](6CD)
クリスマス・ボックス・セット〜バロック宗教作品集
[CD1][CD2]
バッハ:ミサ曲 ロ短調 BWV 232(10人の独唱者版)

[CD3][CD4]
モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り

[CD5]
ペルゴレージ:スターバト・マーテル、
A.スカルラッティ:スターバト・マーテル

[CD6]
G.アレグリ:ミサ曲とモテット集

[CD1][CD2]
ルーシー・クロウ(S)、ナタリー・シュトゥッツマン(A)、コリン・バルザー(T)、クリスティアン・インムラー(Bs)、マルク・ミンコフスキ(指)レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴルほか
[CD3][CD4]
ロベルタ・インヴェルニッツィ(S)、サラ・ミンガルド(A)、フランチェスコ・ゲラルディーニ(C-T)、ルカ・ドルドロ(T)、ピエトロ・スパニョーリ(Br)、アントーニオ・アベーテ(Bs)、リナルド・アレッサンドリーニ(指)コンチェルト・イタリアーノ
[CD5]
ジェンマ・ベルタニョッリ(S)、サラ・ミンガルド(A)、リナルド・アレッサンドリーニ(指)、コンチェルト・イタリアーノ
[CD6]
ベルナール・ファブル=ガッリュ(指)ア・セイ・ヴォーチ
2012年のクリスマスを間近にした今冬、naiveレーベルが過去の名盤をひとつにまとめたお買い得ボックス、その名も「クリスマス・ボックス・セット」 をリリースいたします!バロック宗教作品を集めたこのボックスでは、バッハ、モンテヴェルディ、ペルゴレージ、スカルラッティ、アッレーグリといったバロッ クを代表する音楽家たちの作品を収録。これまでリリースされた数々の録音の中から、珠玉の名盤がひとつにまとめ上げられています。登場する演奏陣た ちも、マルク・ミンコフスキ&レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル、リナルド・アレッサンドリーニ&コンチェルト・イタリアーノ、ベルナール・ファブル=ガッ リュ&ア・セイ・ヴォーチ…と、さながら音楽祭の如き豪華な顔ぶれ。古楽界を代表する名門らによる演奏は折り紙つきです。J.S.バッハのミサ曲は、合 唱ではなく、10人のソリストを起用したことで話題となった名録。ミンコフスキの信頼厚いルーシー・クロウ、ナタリー・シュトゥッツマン、クリスティアン・ イムラーをはじめとする世界的名手たちが密に織り成す新鮮なロ短調ミサ曲の響きは必聴です。また、アレッサンドリーニ指揮によるモンテヴェルディの「聖 母マリアの夕べの祈り」も、合唱団を用いることなく、ソリスト歌手のみで収録したことで注目を集めた名盤。こちらも、サラ・ミンガルドやルカ・ドルト ロといった盤石の歌手陣での収録で、オペラ『トスカ』の舞台として知られる「パラッツォ・ファルネーゼ」の素晴らしい音響の下、洗練された極上のハー モニーを生み出しています! (Ki)

V-5314[NA]
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ集
第1番ト長調「雨の歌」op.78 
第2番イ長調op.100
第3番ニ短調op.108
セルゲイ・ハチャトリャン(Vn)
ルシーネ・ハチャトリャン(P)

録音:2012年7&8月、ウィグモア・ホール(ロンドン)
圧巻のJ.S.バッハの無伴奏(V 5181)で大きな注目を集めたアルメニアが誇る若き逸材、セルゲイ・ハチャトリャンが待望の新譜をリリースいたします! 「naive」レーベルより5枚目のリリースとなる今回、セルゲイが選んだのは甘露な旋律美しきブラームスのヴァイオリン・ソナタ。セルゲイの驚くべき集 中力と深い呼吸、そして何より彼が生み出す中低音の響き厚き艶やかなヴァイオリンの美音の魅力が遺憾なく発揮されたプログラムで、期待を裏切らぬ白 眉の出来栄えです。また、フランク&ショスタコーヴィチのヴァイオリン・ソナタ集(V 5122)以来となる、ルシーネとの姉弟共演も本アルバムの大きな 見所!気品のある落ち着いたルシーネとの絶妙なアンサンブルに、抒情性にあふれながらも決して我を失うことのない、セルゲイの成熟した表現力が光り ます。日本音楽財団より貸与されている1740年製グァルネリ・デル・ジェス『イザイ』の極上の音色も聴きどころ。驚くべき軽やかさと深奥さを併せ持っ た絶美の響きは、ハチャトリャンの巧みな運指と運弓あってのたまものでしょう。静かな夜に一人きり、じっくりと味わいたくなるような滋味あふれる演奏 に魅入られる1枚です。
V-5319[NA]
世界各国のクリスマス・キャロル集
クリスマスおめでとう(We wish you a merry christmas)
お生まれだ、イエス様が
プレトーリウス:清しこの夜/諸人声あげ
幼子イエスへの子守唄/ジングル・ベル
王様たちのクリスマス
牛と灰色のロバの間に/荒野の果てに
山上より告げよ/ホワイト・クリスマス
マティアス:今日キリストが生まれた
Tebe Pojem/聖母の御子
En Belen Tocan a Fuego
ああベツレヘムよ/スザンニ
ひいらぎ飾ろう
プロヴァンス地方のクリスマス
プレトーリウス:エサイの根より
メンデルスゾーン:クリスマス
こよなく素晴らしく鐘は鳴る
サンタが街にやってくる
ピエール・カオ(指)
アルシス・ブルゴーニュ

録音:2010年12月22-23日、フランス
「清しこの夜」や「サンタが街にやってくる」など、クリスマスの時期になると何処からともなく聞こえてくるお馴染みの歌曲 が多く収録されています。時に明るく、時に静謐……作品ごとの曲調に合わせて多彩な歌声を使い分ける実力は流石の一言。中世・ルネサンスの歌曲から 現代歌曲まで幅広いレパートリーを持つ名門の本領発揮といえましょう!演奏は全てアカペラ。ソプラノ、アルト、テノール、バスが各5人ずつ、合計20 人の精鋭たちが織り成す暖かくも美しいハーモニーを存分に堪能できるアルバムに仕上がっています。「アルシス・ブルゴーニュを聴くのは専ら古楽で」と いう方にとっては、このアンサンブルが持つ新たな魅力に気づく1枚になるかもしれません。とはいえ、プレトーリウスの作品や讃美歌ではクリスマス・ミ サを想起させる荘厳な響きが美しく、濁りのない澄んだ歌声の調和に聴き入ります。「ホワイト・クリスマス」や「幼子イエスへの子守唄」、「今日キリスト が生まれた」などで魅せる天上へと響き渡るような美しい独唱も聴き所。思わずクリスマスの到来が待ち遠しくなってしまう、聴き応え満点のアルバムです。

V-5325[NA]
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.35
弦楽六重奏曲ニ短調Op.70「フィレンツェの想い出」*
サラ・ネムタヌ(Vn)
クルト・マズア(指)フランス国立O
リュック・ヘリー(Vn)*
ザビーヌ・トータン(Va)*
クリストフ・ゴーグ(Va)*
ラファエル・ペロー(Vc) *
ジャン=リュック・ブーレ(Vc)*

録音:2012年4月シャトレ座・ライヴ
9月ラジオ・フランス・スタジオ106*
映画「オーケストラ」で吹き替え演奏したことで話題となった女流ヴァイオリニスト、サラ・ネムタヌ。このアルバムでは映画で演奏したチャイコフスキー のヴァイオリン協奏曲を指揮をクルト・マズア、そして自身も所属するフランス国立管との演奏で収録しています。サラ・ネムタヌの演奏スタイルはオーソドッ クスでパワフル、そして圧倒的なテクニックで聴かせます。マズアもソリストに遠慮することなく、しかしソリストを引き立てることを忘れない絶妙な演奏。カッ プリングは弦楽六重奏曲「フィレンツェの想い出」。フランスの実力派中堅演奏家が集まり、情熱的で抒情性溢れる演奏をしています。 サラ・ネムタヌの演奏楽器は1784年ジョヴァンニ・バティスタ・ガダニーニ。 (Ki)
V-5326[NA]
隠されたヘンデル〜オペラ・アリア集
ヘンデル:歌劇『ピロとデメトリオ』〜「最初は激情に駆られて」*
歌劇『リナルド』(1714年)〜「このむごい別離が」*
歌劇『ピッロとデメトリオ』〜「全く美しくない、軽蔑に満ちたお前の目は」*
弦楽器のためのアリアあるいはホーンパイプ.ハ短調HMV355
歌劇『ピッロとデメトリオ』〜「おいで、愛しい人」* 
歌劇『オットーネ』〜「愛は軽蔑と嫉妬に屈し」
歌劇『リナルド』(1717)〜「おいで、愛の人」*
管楽器のためのアリア.ヘ長調HWV410 
歌劇『ムツィオ・シェーヴォラ』〜「私は別の国の女王になるのでしょう」、「教えて、残酷な愛」
行進曲 ト長調HWV418
歌劇『ゴールのアマディージ』〜「我が心はわずかな喜びにおだてられ」* 歌劇『テゼオ』より「彼は私の心が深く悲しむ訳を知っているのに」*
歌劇『アドメート』〜「泣かないで、友よ」、「私はもっと美しくなるわ」*
行進曲ニ長調HWV416*
歌劇『ベレニーチェ』〜「運命の女神の気まぐれが」*
行進曲 ヘ長調HWV346
『アレッサンドロ』〜「孤独な愛」
アン・ハレンベリ(Ms)、
アラン・カーティス(指)、
イル・コンプレッソ・バロッコ

録音:2010年6月&7月、ロニーゴ(イタリア)

*=世界初録音
ヘンデリアンの方必見の朗報です!アラン・カーティス率いるイル・コンプレッソ・バロッコがまたまたやってくれました。1979年結成依頼30年以上のキャ リアを重ね、ますます円熟した演奏を見せている当団が、ゴーヴァン&ルミューを迎えた二重唱集(V 5261)に引き続き、今回も注目必至のヘンデル・ アルバムをリリースいたします!なんと12曲のアリアのうち、9曲が世界初録音!まさに「隠されたヘンデル」というアルバム・タイトルに違わぬ再発見 プログラムとなっております。珠玉のアリアの数々を歌うのは、W.クリスティやミンコフスキらとの共演も厚いメッゾ歌手アン・ハレンベルク。これまでに ない蘇演プログラムだけに、アン・ハレンベリ&イル・コンプレッソ・バロッコが織りなす抜群の演奏で聴くことができるのは嬉しい限りです。
今回収録されているのは、ヘンデルが1710-20年代に作曲した歌劇のアリア。器楽作品もすべて歌曲のアリアから編曲されたものになります。代表作 の歌劇『リナルド』で世界初録音?という疑問はごもっとも。作曲年に注目して頂くとお分かりのように、それぞれ再演時に新たに追加されたアリアが収 録されています。「このむごい別離が」は、1714-15シーズンの公演のために追加されたアリア。さらに1717年に行われた公演の際、このアリアと差し 替える形で「おいで、最愛の人」が作曲されました。テクストの内容は共通していても、音楽作品としては全く異なる2つのアリア。ヘンデルの作品に対 する飽くなき向上心を垣間見ることができます。さらに今回のプログラムでもう一つ注目されるのが、歌劇『ピッロとデメトリオ』のアリア!この歌劇は元々 アレッサンドロ・スカルラッティの代表作として知られておりますが、本アルバムに収録されているアリアはこの歌劇が1716年にロンドンで再演される際、 ヘンデルが新たに追加したもの。名カストラート、アントニオ・ベルナッキのために作曲されたアリアであり、歌手の妙技を見せつけるかの如き非常に華 やかな旋律が聴き所です。ヘンデルが他の作曲家のオペラにアリアを補填するという例はこの歌劇以外には見つかっておらず、ファンならば是非とも押さえ ておきたいところ!その他にも数々の希少作品を収録しており、まさにファン必携の注目盤です!  (Ki)

V-5327[NA]
シューマン:ピアノ協奏曲イ短調op.54
ドヴォルザーク:ピアノ協奏曲ト短調op.33*
フランチェスコ・ピエモンテージ(P)
イルジー・ビエロフラーヴェク(指)BBC響

録音:2012年12月1日バービカン・センター(ロンドン、ライヴ録音)
2012年11月ロンドン*
2013年4月に来日し、日本でも注目度急上昇中の俊英ピアニスト、フランチェスコ・ピエモンテージが、2012年より専属契約を交わしたnaiveレー ベルから待望の最新盤をリリースする運びとなりました!ピエモンテージは1983年生まれという若手ではありますが、すでに世界各地に活躍の幅を広げ、 メータ、ヤノフスキ、マンゼといった指揮者たちとも共演を重ねている実力派。Clavesレーベルの下でシューマンのピアノ曲全集録音に取り組むなど、す でに積極的なリリース活動を行ってきたピエモンテージですが、ピアノ協奏曲を録音したのは今回が初めてになります。シューマンの「ピアノ協奏曲イ短調」 とドヴォルザークの「ピアノ協奏曲ト短調」という大作2つを収録しており、彼独特のふわりとした軽やかなタッチと繊細な音運びの魅力の真髄を味わう に十分なプログラムとなっています。今後の活躍にも更なる期待を持たせてくれる、注目の新譜といえましょう!
来日公演で都響とベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番を披露した際は、その流れるような運指から生まれる繊細な音運びで反響を呼んだピエモンテー ジ。シューマンは来日リサイタルでも好評を博したレパートリーなだけあり、その期待を裏切らぬ出来栄えといったところ。ピエモンテージの演奏は明暗 と強弱のコントラストが絶妙で、切なくも美しい旋律をぐぐっと聴かせてくれます。オーケストラはビエロフラーヴェク率いる名門BBC響。シューマンは 2012年末にロンドンで行われ好評を博したライヴ録音。チェコ随一の名匠が指揮をとるドヴォルザークも聴き所です。演奏は全体的に澱みのない清廉な テンポ感で進められており、冷静の中にも熱さを秘めた盤石のアンサンブルを組み上げています。 (Ki)
【フランチェスコ・ピエモンテージ】
1983年スイス生まれ。ハノーファーでA.ヴァルディに師事する傍ら、A.ブレンデル、内田光子、A.ワイセンベルクといったアーティストと親しい交流を 育み、重要なインスピレーションを得る。エリザベート王妃国際音楽コンクール入賞ほか、数々の国際コンクールで輝かしい受賞歴を誇る。室内楽ではE.パ ユ、H.シフ、D.ミュラー=ショットらからの信頼も厚い。すでに数々の名門オーケストラと共演を重ねており、今後もR.ノリントン&N響、M.ヤノフス キ&ベルリン放送響、A.マンゼ&サン・パウロ響といった注目必至の共演が予定されています。これまでにClavesレーベルからシューマンのピアノ・ソナ タ集をリリースしているほか、Avanti Classicレーベルからリリースしたヘンデル、ブラームス、バッハ、リストの作品を収録したリサイタルCDは2012 年のBBCミュージック・マガジン・アワードの新人賞を受賞。2012年よりnaiveレーベルと専属契約を交わし、これからの更なるリリース活動にも期 待が集まっています。
V-5332
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲*
ストラヴィンスキー:春の祭典
ラヴェル:ボレロ
フィリップ・ジョルダン(指)
パリ国立オペラ座O
フレデリック・シャトー(Fl)*

録音:2012年5月オペラ・バスティーユ、パリ
009年よりパリ国立歌劇場の音楽監督に就任し、その手腕を大きく発揮しているフィリップ・ジョルダン。オケとの相性は非常に良く、就任記念コンサー トが収録されたアルバム(R.シュトラウス:アルプス交響曲V.5233)では、早くも信頼感の高さを感じさせる演奏聴かせてくれました。またフィリップ・ジョ ルダンは2014-15シーズンからウィーンSOの首席指揮者に就任することが決まっており、今最も勢いのある若手指揮者の一人です。 このアルバムはパリ国立オペラ座管の魅力である洗練された響きと表現力を存分に堪能できるプログラム。ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」は、 エスプリ漂う洗練された響きで、フランス音楽を聴く醍醐味を味わう事のできる演奏。ストラヴィンスキーの最高傑作「春の祭典」では、木管の独特の響 きがミステリアスな雰囲気を醸し出し、上品かつ洗練された金管、艶のある弦楽器群はオケの上手さが際立っています。ラヴェルの「ボレロ」では、音の 輪郭が演奏空間に溶け込み柔らかで時には官能的に聴かせてくれます。 (Ki)

V-5333[NA]
カッファレッリのためのアリア集
ハッセ:『シロエ』〜「嵐の恐怖の中で」*/「私はあなたの人生でなければならなかった」*
ヴィンチ:『許されたセミラーミデ』〜「千の怒りに抱かれて」*
レーオ:『デモフォンテ』〜「可哀そうな子供」*
サッロ:『ヴァルデモロ』〜「よく愛する心」* 
ペルゴレージ:『シリアのアドリアーノ』〜「だから、時々嬉しくて」
レーオ:『デモフォンテ』より「海岸近くで願い信じていたのに」* 
カファロ:『イペルメストラ』〜「私をもっと落ち着かせて」* 
ポルポラ:『許されたセミラーミデ』〜「Passaggier che sulla sponda」*
マンナ:『ルキウス・ウェルス、またの名をヴォロジェーソ』〜「お前を残して行く、愛する人よ、さようなら
『独裁者ルキウス・パピルス』〜「戦場のトランペットの音を聴き」*
フランコ・ファジョーリ(C-T)、
リッカルド・ミナージ(指)
イル・ポモ・ドーロ

録音:2012年8&9月、ヴィラ・サン・フェルモ(イタリア、ロニーゴ)
*=世界初録音
今、若手世代の中で最も熱き注目を集めているカウンターテナー歌手の一人、フランコ・ファジョーリが、naiveレーベルからは1stアルバムとなるア リア集をリリースいたしました!映画『カストラート』の主人公として日本でも知名度の高い18世紀の天才歌手ファリネッリのライバルとして活躍していた、 カッファレッリのために作られたアリアを集めたアルバムになります。ペルゴレージの歌劇『シリアのアドリアーノ』のアリア以外のすべてが世界初録音!バ ロック・オペラを得意とし、当時のカストラート達がレパートリーとしていた作品の蘇演に熱心なファジョーリらしい、意欲的なプログラムといえましょう。 さらに、本アルバムにはフルカラー76ページの豪華ブックレットが付いており、カッファレッリについての詳細な解説が壮麗な挿絵と共に寄せられています。 ファリネッリや同時代の作曲家たちとの関係についても語られており、18世紀に活躍した天才カストラートたちの生を垣間見ることが出来る興味深い内容 となっております。
その超絶的な音域と技巧で一世を風靡していたカストラート。本アルバムに収録されているアリアも、生前のカッファレッリの実力を思わせる技巧的な 旋律が随所に施されたものばかりです。華々しいコロラトゥーラ・アリアでは安定感抜群のファジョーリの歌唱力に舌を巻く一方、緩やかに歌いこむアリ アでは高い評価を得ている表現力と美しい歌声に魅了されます。彼の歌唱には無理がなく、特に、激しい旋律でも失われない伸びやかなフレーズ感は圧巻。 現代のカッファネッリとは彼のことか、と言わせんばかりの見事さです。伴奏はイタリア・バロック界の名門リッカルド・ミナージ&イル・ポモ・ドーロ。 本場イタリア気風の溌剌とした音作りで、ファジョーリの歌声を堅実にサポートしています。 【フランコ・ファジョーリ】 1981年、アルゼンチン生まれのカウンターテナー歌手。デビュー当初から、数々の音楽祭や著名な歌劇場で卓越した歌唱を披露し、同世代の中でも頭 角を表す若手実力派として熱き注目を集めている。2009年には初のソロ・リサイタルをシュトゥットガルト州立歌劇場で行い、演奏後には満員のスターディ ング・オベーションを受けるなど、大きな反響を得た。2011年、イタリア音楽界で最も権威のある『アッビ・アーティ賞』をカウンターテナー歌手とし て初めて受賞する快挙を遂げて、さらに注目を集める。バロック・オペラをレパートリーの中心に据えるとともに、カストラートのレパートリーを取り上げ ることをライフワークとしており、その高い音楽性と超絶技巧でカストラートの魅力を伝えることに大きく貢献している。 (Ki)
V-5338
ノートル・ダム大聖堂建設 850周年記念
N.セジャン(1745-1819):スイスのノエル
G.A.カルヴィエール(1695-1755):オルガンの小品
L.C.ダカン(1694-1772):ノエル、グランジュと二重奏
C.バルバトル:マルセイエーズによる行進曲と「サ・イラ
ボヴァルレ=シャルパンティエ(1734-1794):タンブランのノエル
A.ギルマン(1837-1911):オルガン・ソナタ第1番よりフィナーレ
L.ヴィエルヌ(1870-1937):24の幻想的小品集〜月の光/鬼火/ウェストミンスターの鐘
J.P.ルゲ(1939*):19の前奏曲集〜第9番/第6番/第7番
P.コシュロー(1924-1984):ボレロ〜グランド・オルガンとパーカションのための*
O.ラトリー(1962*):サルヴェ・レジーナのテーマに基づく即興曲
オリヴィエ・ラトリー(Org)
エマニュエル・キュルト&フロラン・ジョドゥレ(Perc)*

録音:2013 年1月、ノートル・ダム大聖堂(パリ)
2013年、凱旋門やエッフェル塔らと並び、パリの一大シンボルとして多くの観光客や巡礼客を集めているノートル・ダム大聖堂が建設開始から850 周年を迎えます。現地では2012年末から既に数々の記念祝典が開催され、盛り上がりを見せているとのこと。この記念すべき年に、ノートル・ダム大 聖堂のオルガン奏者を務める世界的名手、オリヴィエ・ラトリーが、「naive」レーベルからオルガン作品を一挙収録したアルバムをリリースいたします!フ ランス大革命の前から現代までにいたる約3世紀の間、この大聖堂付のオルガニストとして活躍した音楽家たちの作品を中心に選曲し、アニバーサリーに ふさわしいアルバムに仕上がっています。ダカン、ヴィエルヌ、コシュロー……当時のオルガン界を代表する大家揃いのプログラムに、この大聖堂で行わ れてきた豊穣な音楽活動ぶりが伺えます。 使用楽器はもちろん、ノートル・ダム大聖堂のグランド・オルガン!フランス最大級のパイプ・オルガンの一つであり、多くのオルガン奏者に愛される名器 です。2013年の祝典に合わせて20年ぶりに行われた修理・清掃などの調整を終え、より煌びやかになった音色を、ラトリーの見事な演奏によって余す ところなく収録。コシュローのボレロでは、パーカッションに名門フランス国立管の首席奏者エマニュエル・キュルトと、同団ソリストのフロラン・ジョドゥ レを配し、安定感抜群のアンサンブルで魅せてくれます。プログラム、演奏ともにオルガン・ファンにとっては見逃せない注目盤といえましょう! 【オリヴィエ・ラトリー】 現代最高峰のオルガニストの一人として世界的に活躍するフランスの名手。23歳の若さでノートル・ダム大聖堂付のオルガニストに抜擢され、一気に 注目を集める。大聖堂での活動の傍ら、現在まで日本をはじめとする世界各地でリサイタルを行い、数多くのオーケストラと共演。その卓越した演奏技 術と表現力で評価を確立している。2000年にはメシアンのオルガン作品を全曲録音。naiveレーベルからはシャマユと共演した「フランク作品集(V 5208)」、リストなど超絶技巧で圧倒した「ペダル・ピアノ作品集(V 5278)」などを既にリリースし、好評を博している。 (Ki)
V-5339[NA]
ミラー(ズ)
ファルジョ編:パラフレーズ・グノシエンヌ(サティ:3つのグノシエンヌに基づく)
ベッファ:チャイナ・タウン(グレゴリオ聖歌:「ディエス・イレ」の主題に基づく)
ファルジョ編:嘆き(パーセル:歌劇『ダイドーとイニーアス』のアリア「ダイドーの嘆き」より)
ベッファ編:われ汝を呼ぶ(J.S.バッハ:オルガン曲「主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶ」BWV.639より) 
アンベール編:ステラ・イムニス* 
バッハ:「主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶ」BWV.639 
ファルジョ編:「ラクリモーサ」(モーツァルト:レクイエム ニ短調K.626より)
ファルジョ:クラクフ
ベッファ:カテドラル(即興曲)*
アンベール:エコーズ・オブ・ゴスペル(即興曲)*
ウォーカー:アメイジング・グレイス(ファルジョによる即興版)*#
バッハ:教会カンタータ「心と口と行いと命もて」BWV.147##
ファルジョ:もう一言*/合唱
ベッファ:鏡に
アンサンブル・コントラスト
【アルノー・トレット(Va)、
ヨハン・ファルジョ(ローズ・ピアノ、P#,##)、
ラファエル・アンベール(Sax)、
カロル・ベッファ(P、ローズ・ピアノ##)】
録音:2012年10月、メネ(フランス)
*=はライヴ録音
ミュージカルの名曲集(3770001901114)をピオーと録音したことでも話題となった「アンサンブル・コントラスト」の最新盤!J.S.バッハ、サティ、モー ツァルト、パーセルといったクラシックの名曲の数々をジャズ・アレンジしたプログラムを中心としつつ、演奏家としてだけでなく作曲家としても活躍する ピアノ奏者、カロル・ベッファとヨハン・ファルジョの作品も共に収録したアルバムとなっています。彼らが得意とする即興演奏も収録されています。また、 今回は二人が通常のピアノだけでなく、ローズ・ピアノ(エレクトリック・ピアノの一種)を重用している所にも注目。その理由について、ヴィオラ奏者の トレットは、「(ローズ・ピアノは)バロック音楽に関わり深いオルガンの役割と、ジャズ音楽をはっきりと連想させる楽器の役割を同時に担うことが出来ます。 作品によっては、ピアノよりも時代錯誤が最小限に抑えられる楽器です」と語っています。ジャズとクラシック、2つの音楽を「鏡」合わせにした、クラシッ ク、ジャズ両方のファンにお勧めしたいアルバムです。
アンサンブル・コントラストはクラシック音楽界の演奏家たちによって2000年に結成された器楽団体。クラシック、ジャズ、現代音楽といった様々なジャ ンルの作品を独自にアレンジし、型にはまらない演奏スタイルで注目を集めています。2013年7月にはLa Dolce VoltaレーベルからJ.S.バッハ作品の 編曲集(LDV 04)もリリース予定。これからも彼らのアレンジから目が離せません! (Ki)

V-5355[NA]
19世紀末の歌曲集
ルクー:3つの詩〔1. 墓にて 2.ロンド 3.夜想曲―濃くなる影*〕
ヴォルフ:イタリア歌曲集T〜「小さいものでも」、「私を紐で縛ろうとするのか」、「恋人が歌っている」
 イタリア歌曲集U〜「あなたがたの身分はよくわかっている」
フォーレ:5つのヴェネツィアの歌
ラフマニノフ:6つの歌op.4〜「いや、お願いだ、行かないで」、「朝」、「夜の静けさに」、「美しい人よ、私のために歌わないで」
 12の歌op.14〜「小鳥」
ケックラン:5つの歌曲op.5〜「お望みならば」、「メヌエット」
 7つのロンデル集op.8〜「桃」、「冬」、「月」
ショーソン:終わりなき歌*
マリー=ニコル・ルミュー(C.A)
ロジャー・ヴィニョールス(P)
プソフォスSQ*

録音:2014 年2月
マリー=ニコル・ルミューのnaiveレーベルアルバム第6弾は、19世紀末、最後の10年の間に書かれた歌曲を集めたもの。19世紀末は、実に様々な芸術のスタイルが存在した時代。それを反映して、このプログラムも、ロマン色濃厚なものから、無調かと思う瞬間もあるような爛熟した作品まで、様々なものが並びます。ルミュー自身、この1枚が「19世紀末という時代のひとつの精確なポートレイトとなる」と述べています。リサイタルにオペラにと、北米やヨーロッパ、ロシアを中心に着実に活躍の場を広げているルミューの充実ぶりを感じる1枚です。 (Ki)

V-5357[NA](10CD)
ハイドン:弦楽四重奏曲集
[CD1&2]太陽四重奏曲Op.20(全曲)
[CD3&4]:ロシア四重奏曲Op.33(全曲)
[CD5]弦楽四重奏曲『十字架上のキリストの最後の7つの言葉』Op.51
[CD6&7]6つの弦楽四重奏曲集Op.64(全曲)
[CD8&9]エルデーディ四重奏曲Op.76(全曲)
[CD10] ロプコヴィツ四重奏曲Op.77(全曲)
全て、モザイクQ

[CD1&2]
録音:1990-92年(デジタル) 
[CD3&4]
録音:1995-96年(デジタル) 
[CD5]
録音:1992年(デジタル) 
[CD6&7]
録音:2001、2002年(デジタル) 
[CD8&9]
録音:1998-2000年(デジタル) 
[CD10]
録音:1989年(デジタル)
2014年1月に発売されご好評を頂いておりながら廃盤となってしまったモザイク四重奏団の10枚組ボックスが復活しました! 1987年にオーストリアで結成され、ピリオド楽器ならではの清廉かつ柔らかな音色と、持ち味ともいえる軽妙洒脱な音運びで高い人気を誇る「モザイ ク四重奏団」。彼らが、1980年代末〜2000年代初頭にアストレ(現naive)レーベルからリリースしたハイドンの弦楽四重奏曲の録音を1つにまとめ たBOXが、お買い得価格で発売される運びとなりました!モザイク四重奏団の持ち味がもっとも活きているハイドンですが、全ての録音が1つのBOXに おさめられたのは今回が初めて。この2つのボックスは一度廃盤となっており、現在ではモザイク四重奏団の録音を全て集めることが非常に困難となって しまっていただけに、ファンにとっては今回のスペシャルBOXのリリースは必見の朗報と申せましょう。勿論、これから当団の演奏を聴いてみようという 方にもおすすめしたいタイトルです。ピリオド弦楽器の柔らかく伸びやかな音色、澄みきったハーモニー、澱みないアンサンブル・・・モザイク四重奏団 の持ち味が遺憾なく発揮された至高のハイドン、必聴です! (Ki)

V-5364[NA]
シューマン:子供の情景 op.15
アベッグ変奏曲 op.1
幻想曲 ハ長調 op.17
リーズ・ドゥ・ラ・サール(P)

録音:2013 年12月
世界を翔ける活躍ぶり、そして来日も重ね、人気・実力ともに急上昇のリーズ・ドゥ・ラ・サール。最新盤はシューマンの3作品。アベッグ変奏曲は、 シューマンの最初期の作品のひとつで、シューマンが法学の勉強をやめ、音楽に本格的に取り組み始めたころのもの。音楽を書くことへの純粋な喜びのよ うなものを感じるとリーズは語っており、彼女の演奏も非常に素直に華麗にこの作品を紡いでいます。「子供の情景」も、彼女の深くあたたかみのあるタッ チで紡ぐ第1曲から、シューマンの世界に引き込まれます。ひとつひとつのメロディーを慈しみながら、リズムのセンスも非常に優れていて、推進力のある シューマンを展開しています。幻想曲も、ほとばしるようなシューマンの情感たっぷり。ピアニストとして、女性として、ますます深みを増していることを感 じさせる出来栄えです。 (Ki)
V-5365[NA]
フォーク・ソングス
ファリャ:7つのスペイン民謡
フェルナンド・J.オブラドロス(1897-1945):Aquel sombrero de monte
 El bito
グラナドス:トラ・ラ・ラとギターのつまびき
ベリオ:フォーク・ソングス(メゾ・ソプラノと7つの楽器のための)
グラナドス:かなしみのマハ
 マハの流し目
ブラームス:アルトのための2つの歌 op.91
ノラ・グビッシュ(Ms)
アラン・アルティノグル(P)
ジェラール・コセ(Va)

ベリオ作品の器楽:ジェラール・コセ(Va)、ラファエル・ペロー(Vc)、バスティアン・ペラ(Fl)、ラファエル・セヴェール((Cl)、イリス・トロシアン(Hp)、アドリアン・ペルション&カミーユ・バスレ(パーカッション)

録音:2013 年11月
フランスが誇るメッゾ、ノラ・グビッシュ。ラヴェル歌曲集(V 5304)につづく新譜は「フォーク・ソングス」と題し、ファリャの7つのスペイン民謡 をはじめ民族色豊かな作品を並べた1枚。オブラドロスの歌はスペイン古典歌曲集の1曲として声楽学習者の間でも広く歌われる作品です。ベリオの作 品は妻キャシー・バーベリアンのために書かれたもの。とんがった現代作品ではなく、アメリカの霊歌から、シチリア、アルメニア、アゼルバイジャンなど のフォーク・ソングが集められた歌曲集で、7人の器楽奏者とともに作り上げられる詩情たっぷりの世界が魅力です。
近年指揮者としても活躍しているアラン・アルティノグルは、音楽院時代から彼女の伴奏を務めるピアニスト。ラヴェル作品集につづき、実に20年越し、 グビッシュの表情にぴたりとよりそったピアノを聴かせています。ベリオ作品での豪華器楽奏者にも注目。コセのヴィオラも聴きものです。 (Ki)
V-5376[NA]
リトル・ガール・ブルー/ニーナ・シモン
1 ブラック・スワン(ジャン・カルロ・メノッティ)(1946)
2 black is the colour of my true love’ s hair(トラディショナル)
3 little girl blue(リチャード・ロジャース) (1935)
4 fodder on my wings(ニーナ・シモン) (1981)
5 hey buddy bolden (デューク・エリントン)(1956)
6 images(ニーナ・シモン)
7 装いせよ、おお、愛する魂よ op.122 nO5 (バッハ=ブラームス)
8 you can have him(スティーヴ・ダイアモンド、スーザン。シェリダン)(1949)
9 I wish I knew how it would feel to be free(ビリー・テイラー)(1954)
10 that’ s all I want from you(フリッツ・ロッター)(1955)
11 brown baby(オスカー・ブラウン・ジュニア)(1959)
12 stars(Mindi Beth Abair, Matthew W. Hager (1974)
13 ソナタト短調 op.19(アンダンテ)(ラフマニノフ)
14 come ye(ニーナ・シモン)(1966)
15 return home(ニーナ・シモン)(1959)
ソニア・ヴィーダー=アサートン(Vc)
ブル ーノ・フォンテ ーヌ(P&コラボレーション)
ローラン・クレフ(打楽器&コラボレーション)

録音:2014 年 4月
ニーナ・シモン(1933-2003)は、その独特な歌声で世界を魅了したジャズ歌手。フランスの人気女性チェロ奏者アサートンが、彼女へのオマージュ・ アルバムの登場です。ピアニストに、クラシック、ジャズ、そしてアレンジなどとマルチの才能のブルーノ・フォンテーヌ、打楽器にはジャズ風モーツァルト の編曲などで魅せるローラン・クレフを迎え、魅力的なトリオとなっています。 (Ki)
V-5378[NA]
Americas
ピアソラ:アディオス・ノニーノ
 ル・グラン・タンゴ
 タンゴの歴史〜カフェ1930
 ミケランジェロ70/オブリビオン
ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第1番(8つのチェロのための)「序奏(エンボラーダ)」、「前奏曲(モヂーニャ)」、「フーガ(対話)」
ブラジル風バッハ第5番(ソプラノ独唱と8つのチェロのための)「アリア(カンティレーナ)」、「踊り(マルテロ)」
アンヌ・ガスティネル(Vc)
フランス国立管のチェロ・メンバー
サンドリーヌ・ピオー(S)

録音:2014年10月
まっすぐな音色で人々を魅了するアンヌ・ガスティネルの新譜の登場。ピアソラ、ヴィラ=ロボスという組み合わせです。 ピアソラ作品は、チェロ・アンサンブル版。チェロだけで奏でられているとは思えないような、各声部の渋味を効かせた色彩や陰影感が見事。ガスティ ネルが奏でるソロも、いぶし銀のような音色で光っています。 ブラジル風バッハではピアソラとは一転、カラリとした明るさと美しい響きのバランスが心地よいアンサンブルが展開されています。有名な第5番のソプ ラノ・ソロはサンドリーヌ・ピオーが務めており、一度聴いたら耳から離れないような、郷愁を誘うしっとりとした歌声が魅力的です。 (Ki)
V-5380[NA](5CD)
新ウィーン楽派弦楽四重奏曲集/ディオティマ四重奏団
シェーンベルク:弦楽四重奏のためのプレスト ハ長調
弦楽四重奏のためのスケルツォ ヘ長調
弦楽四重奏曲 ニ長調(1897)
弦楽四重奏曲第1番ニ短調Op.7
弦楽四重奏曲第2番嬰ヘ短調Op.10(歌唱付)*
弦楽四重奏曲第3番Op.30
弦楽四重奏曲第4番Op.37
ベルク:弦楽四重奏曲Op.3
抒情組曲(第6楽章「奈落よりわれは叫びぬ」収録)**
ウェーベルン:弦楽四重奏のための《緩徐楽章》(1905)
弦楽四重奏曲(1905)
弦楽四重奏のためのロンド
弦楽四重奏のための5つの楽章Op.5
弦楽四重奏のための6つのバガテルOp.9
弦楽四重奏曲Op.28
ディオティマQ
[ユン・ペン・チャオ(Vn)
コンスタンツェ・ロンザッティ(Vn)
フランク・シュヴァリエ(Va)
ピエール・モルレ(Vc)]
サンドリーヌ・ピオー(S)*
マリー=ニコル・ルミュウ(A)**
1996年、パリとリヨンの国立高等音楽院において一等賞を得て卒業したメンバーで結成されたディオティマ四重奏団は今年20周年を迎えます。このボッ クス・セットは、彼らのアニバーサリー・イヤーのために企画され、シェーンベルク、ヴェーベルン、ベルクの新ウィーン楽派の弦楽四重奏曲を15曲集め ています。 シェーンベルクは番号付きの弦楽四重奏曲を4曲残しており、1905年から1936年まで、彼が後期ロマン派から合衆国に亡命して独自の作風を完成 させるまでの変貌を如実にみてとることができます。弦楽四重奏第2番は、ソプラノ独唱を含む作品で、調と無調の狭間を官能的に行き来する器楽パートに、 夢見るような透明な声で絡むピオーによるソプラノ・パートがなんともいえない高貴さを漂わせます。さらにこのボックスには1890年代後半に書かれた 若き日の 3 曲も収録されています。
ベルクの弦楽四重奏曲は、シェーンベルクのもとで学んでいた最後の時期に書かれた作品。2楽章構成の品で「わが妻へ」と献辞付で出版されました。 一方ベルクの全6楽章からなる十二音技法を用いた大曲『抒情組曲』。愛人であったハンナ・フックス=ロベッティン夫人との関係がテーマ。第6楽章の「奈 落よりわれは叫びぬ」付版での演奏。こちらはアルトのマリー=ニコル・ルミュウが魅惑的な声で聴かせます。ボードレールの「悪の華」に含まれる詩の 一部をうたったこの詩は、ボードレールのジャンヌ・デュヴァルへの思いを歌ったもの。無調ながら感情の起伏に富み、熱と官能を見事に描き出しています。
ヴェーベルンもベルク同様シェーンベルクの教え子で、調性から離れ、無調と12音による作曲を展開しました。弦楽四重奏のための《緩徐楽章》と弦 楽四重奏曲は、前衛的ではありませんが、1906年以降の作品は緊張感が楽曲を支配し、演奏者、聴く側にも集中力を要します。ディオティマ四重奏団 の充実した力強い演奏は、聴き応えがあります。 (Ki)
【ディオティマ四重奏団】
1996年結成。リヨンとパリの音楽院出身のメンバーからなる弦楽四重奏団。幅広いレパートリーを有しているが、とりわけベートーヴェンの後期作品、 フランス音楽、20世紀初期の作品などに造詣が深い。ピエール・ブーレーズ、細川俊夫らの作品の演奏にも積極的で、現代音楽界の活躍も著しい実力 派として注目されている。ヨーロッパの著名なフェスティヴァルに招待されているほか、日本を含め、世界をまたにかけた演奏活動に取り組んでいる。
V-5382[NA]
バティスト・トロティニョン(b.1974):作品集
ピアノ協奏曲「Different Spaces」
2台ピアノのための3つの小品*
ソロ・ピアノのための3つのプレリュード
※全曲世界初録音 ニコラ・アンゲリッシュ(P)
バティスト・トロティニョン(P)*
ポール・ダニエル(指)
ボルドー=アキテーヌ国立O

録音:2014年8月/オーディトリウム・ド・ボルドー
人気実力派ピアニスト、アンゲリッシュ最新録音の登場。俊英ジャズ・ピアニスト、バティスト・トロティニョンの作品集。バティスト・トロティニョ ンは以前にアレクサンドル・タローと日本でデュオ公演を行い、ジャンルの垣根を越えた音楽性で聴衆を魅了しました。2000年にデビューし、NY拠点 のリズム・セクションをバックにした活動を展開、ヨーロッパからワールド・ワイドに飛躍した俊英。そんなトロティニョンは、タローをはじめ、クラシッ クの俊英ピアニストとも多く親交を持っています。そしてこのたび、根強い人気のあるアンゲリッシュのためにピアノ作品を書きおろしたアルバムが誕生し ました。 オーケストラの委嘱を受けて作曲したピアノ協奏曲では雄大なメロディと、ほとばしるようなピアノ・パートが魅力。2台ピアノのための3つの小品は、瞑 想的な楽曲をはさんだミニマル・ミュージックという構成。ジャンルを越えて信頼・尊敬しあっている二人のアーティストの友情と心の交流がぴたりと合っ た息遣いからも感じられます。ソロ・ピアノのための3つのプレリュードは、静謐な中に魅力的な旋律やパッセージがちりばめられており、アンゲリッシュ の美音が遺憾なく発揮されます。 (Ki)

V-5385[NA]
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第16番 ト長調 op.31-1
 「プロメテウスの創造物」の主題による15の変奏曲とフーガ.変ホ長調 op.35
シューベルト:16のドイツ舞曲 op.33 D783
 さすらい人幻想曲 op.15 D760
アーロン・ピルサン(P)

録音:2014年1月/スタジオ 2、バイエルン放送
995年生まれの天才ピアニスト、アーロン・ピルサンのデビュー盤。ピルサンは、オーストリアのドルンビルン出身。オーストリアの音楽学校で学 んだあと、モーツァルテウムで、現在はハノーファー音楽院でラルス・フォークトのもと研鑽を積んでいます。コンクールなどで入賞多数、また、2011 年にはFono Forum誌の「ヤング・アーティスト・オブ・ザ・イヤー」に選ばれ、また、2014−15のシーズンにはECHO(ヨーロッパ・コンサート・ホー ル協会)から「ライジング・スター」に指名され、世界の名だたるコンサートホールでのリサイタル・ツアーが予定されているなど、注目の存在です。
非常にカッチリとした滑舌のよいベートーヴェンは非常に好感度大。シューベルトの16のドイツ舞曲(レントラー)は、各曲のキャラクターを的確 につかんだ演奏。さすらい人幻想曲は、壮大な作品に対して大上段にかまえることなく、19歳の等身大の演奏を展開しており、こちらも好感度大。テ クニックが完ぺきなことは言うまでもありません。怒涛の終楽章も力で押しきるのではなく、細かな緩急をつけながらもクライマックスにもっていく技 は圧巻です。アーロン・ピルサン、非常に清潔感のある音色とハキハキとした音楽で好感のもてる逸材の登場です! (Ki)
V-5390[NA]
Lamento
カプスベルガー(c.1580-1651):トッカータ・アルペッジャータ第2番
ルイジ・ロッシ(1598-1653):スウェーデン女王のラメント
カリッシミ(1605-1674):マリア・スチュアルダの死のラメント
バーバラ・ストロッツィ(1619-1677):わが涙よ
フレスコバルディ(1583-1643):さまざまな主題とアリアによる12のカプリッチョ第1巻より第9番(’ Capriccio \ di durezze’)
モンテヴェルディ:アリアンナの嘆き
フランチェスコ・プロヴェンツァーレ(1624-1704):夜が明けないうちに〔ハリス・アンドリアノス、テオドラ・バーカ他も出演〕
ロミーナ・バッソ(Ms)
ラティニタス・ノストラ
マルケロス・クリシコス(Cemb、Org、指)

録音:2010 年2月
バロック界で活躍しているメゾ・ソプラノ、ロミーナ・バッソ初のソロ・リサイタルアルバムの登場。ロミーナ・バッソは、naiveレーベルの人気シリーズ「ヴィ ヴァルディ・エディション」への出演も多いほか、ミンコフスキ、クリスティ、スピノージ、ダニエレ・ガッティら様々な指揮者と共演を重ねている、バロッ ク界になくてはならない存在の一人。このアルバムでも非常に強烈な表情と、やわらかさを兼ね備えた声で、様々なオペラを劇的に聴かせています。ロミー ナ・バッソの歌声を煽り盛り上げる通奏低音(チェンバロ)を奏でているのはギリシア出身の注目株、クリシコス。クリシコスはアテネの音楽院で学んだあと、 パリでオリヴィエ・ボーモンやスイスで最晩年のクリスティアーネ・ジャコッテに学びました。同じくギリシア出身の音楽家たちで構成されたアンサンブル、 ラティニタス・ノストラの面々が、バッソが歌い描く世界を盛り上げています。 (Ki)
V-5396[NA]
ロマンスと鳥にまつわる歌曲集
ドビュッシー:ロマンス/薔薇/アリエルのロマンス/華やかな宴/ ピエロ/中国のロンデル/セレナード/星月夜
ベネディクト:ジプシーと鳥【フルート助奏付】
サン=サーンス:とんぼ/ナイチンゲールと薔薇
フェリシアン・ダヴィッド:ローラの歌(ブラジルの真珠)【フルート助奏付】
ルイ・ベイツ:鳥たちへの歌〜傷ついた鳩/青い小鳩/青い鳥/籠の小カナリア
フェデリコ・ロンガス:ナイチンゲールと皇帝【フルート助奏付】
マニュエル・ロザンタール:3つの大切なもの
エリザベート・ヴィダル(コロラチューラ・ソプラノ)、
スーザン・マノフ(P)、
フィリップ・ベルノルド(Fl)

録音:1993年10月/ドメーヌ・ド・グラン・メゾン(ヴィルプル)
1994リリースのAUVIDIS盤がnaive から復活。コロラチューラはしばしばナイチンゲールやうぐいすの鳴き声に例えられますが、やはり鳥を描いた 作品がありました。作曲家たちは、さらにフルートのオブリガートをつけることで、さらに囀りの効果を盛り込みました。
1960年生まれのエリザベート・ヴィダルはフランス風の軽い声質と超人的なコロラチューラ・テクニックで人気のソプラノ。サン=サーンスの「とんぼ」 はマスネに溺愛された歌手シビル・サンダーソンのために書かれたもので、2オクターヴ以上の音域が要求されますが、ヴィダルはいとも易々と達成。ま たリリー・ポンスのために書かれたフェデリコ・ロンガスの「ナイチンゲールと皇帝」のスペイン風味も粋の極み。近年ではラドゥロヴィチとベートーヴェ ンのヴァイオリン・ソナタ録音で話題となっているスーザン・マノフの伴奏もオシャレです。 (Ki)

V-5403[NA]
Marie Heurtin〜映画「奇跡のひと マリーとマルグリット」オリジナル・サウンド・トラック
モンテヴェルディ:Altri canti d’ amor
フランク・クラフチク:「子供の遊び」〜ヤナーチェクのモラヴィア民族舞曲集に基づく
ラフマニノフ:晩祷より
マルティヌー:スロヴァキア民謡による変奏曲
マーラー:私はこの世に忘れられて〜リュッケルトの詩による歌曲集より
ソニア・ヴィーダー=アサートン:マリーの歌(ユダヤの伝統音楽に基づく〜シューベルトの思い出に)
バッハ:シチリアーノ BWV 1031、パストラーレ ヘ長調 BWV 590〜アリア
ソニア・ヴィーダー=アサートン(Vn)

録音:2008-2014年
聴覚障がいの少女たちが暮らす修道院にやってきた少女マリーと、不治の病をかかえ余命いくばくもない修道女マルグリットの物語。19世紀末、フランス・ ポアティエ地方に実在したふたりの女性による感動のストーリーの映画。日本でも今夏公開され、大きな感動を呼び起こしました。そのOST盤。女性チェ リスト、アサートンの演奏が映画で使われておりました。 (Ki)
V-5405[NA](2CD)
フェリシアン・ダヴィッド:交響的オード「砂漠」(1844) シリル・デュボワ、ザカリー・ワイルダー(T)、
ロランス・エ キル ベ イ(指)パリCO
、アクサンチュス室内Cho
ジャン=マリー・ヴァンラン(語り)
*CD1=語りなし。CD2=語りあり。

録音:2014 年 5月/シテ・ド・ラ・ミュジーク(パリ)
フェリシアン・ダヴィッド (1810-1876)はサン・シモンの教義(社会科で習った空想的社会主義)に深く共鳴し、その布教のためエジプトからトルコ、 ギリシャから中東を旅しました。そこで接したエキゾチックな音楽要素を作品に盛り込み、異国趣味ひいては国民主義のさきがけを成しました。1844年 に発表した交響的オード「砂漠」はテノール独唱と男声合唱と管弦楽による3部分9楽章45分の大作。発表当時、その異様なメロディと絵画的なオー ケストレーションがセンセーションを巻き起こし、ベルリオーズに絶賛されました。その影響はビゼーやサン=サーンスからボロディンやリムスキー=コル サコフ、さらにはケテルビーにまで世界中に及んでいます。
音楽史上の重要作ながら、これまであまり録音に恵まれておらず、耳にしたことのない方も多いはず。アカペラ合唱団「アクサンチュス」を率いて話題 盤を数多く生み出していた女性指揮者のロランス・エキルベイが、パリ室内管と理想的な演奏を実現しました。イスラム教徒たちの祈りを表す男声合唱は 手兵アクサンチュスが担当。絶妙な表現を繰り広げています。「キャラヴァンの行進」や「アラブ幻想曲」「日の出」などはベルリオーズも感心したオーケ ストレーションで、さながら映画音楽のよう。学校教材にも使えるようにわかりやすく魅力的なのにポピュラーにならなかったのが不思議です。
CDは2枚組ですが、演奏は同じもので、CD2の方はスコアに記されたフランス語のテキストを朗読しています。フランスの名優ジャン=マリー・ヴァ ンランの美しいフランス語の発音にも注目です。 (Ki)
V-5407[NA]
クリスチャン・ヤルヴィ・サウンド・プロジェクト2/BALTIC SEA VOYAGE バルト海の旅
ニールセン(デンマーク):「仮面舞踏会」序曲
ステンハンマル(スウェーデン):カンタータ「歌」〜間奏曲
グリーグ(ノルウェー):「ペール・ギュント」〜婚礼の場
シベリウス(フィンランド):カレリア組曲〜バラード
ギャルゴタス(リトアニア):宇宙を無視することなかれ
ペルト(エストニア):ベンジャミン・ブリテン追悼のカントゥス
カルニンシュ(ラトヴィア):ロック交響曲〜第1楽章アレグレット
キラール(ポーランド):オラヴァ
ストラヴィンスキー(ロシア):「春の祭典」〜いけにえの踊り
ワーグナー(フリーヘル編)(ドイツ):「神々の黄昏」〜ブリュンヒルデの自己犠牲
クリスチャン・ヤルヴィ(指)
バルト海ユースPO

録音:2010-2014年
ヤルヴィ家の次男クリスチャンが、「バルカン・フィーバー」に次いでプロデュースした第2弾。前作がヨーロッパの南側だったのに対し、今回は北側で、 ヤルヴィの故郷エストニアを含む気合いの入ったものとなっています。 タイトルは「バルト海の旅」。バルト海を囲む国々は北欧、東欧、中欧と文化圏は異なりますが、共通する感性があり、それが19世紀から現在まで脈々 と息づいていることを証明してくれます。このなかで異質に見えるワーグナーの「ニーベルングの指輪」は、北欧神話に基づいています。「ブリュンヒルデ の自己犠牲」はその幕切れでジークフリートの亡骸を荼毘に付す炎に自ら飛び込むブリュンヒルデの劇的な場。それをオランダの作曲家ヘンク・デ・フリー ヘルがオーケストラのみに編曲した版をヤルヴィと若いオーケストラが力演。ストラヴィンスキーの「春の祭典」から「いけにえの踊り」も迫力満点。BIS にも録音のあるラトヴィアのイマンツ・カルニンシュの「ロック交響曲」は若い演奏者ならではの共感あふれるノリの良さですが、「春の祭典」も同じノリでびっ くり。この曲がクラシックにおけるロックであったことを示唆してくれます。1986年生まれのリトアニアのギャルゴタスもロック調。ポランスキの「戦場の ピアニスト」の音楽も担当したキラールの「オラヴァ」もミニマル風で、若々しいエネルギーが爽快。 バルト海ユース・フィルは2008年結成。沿バルト海諸国10の国のメンバーから成り、ほとんどが20代という若々しい団体。 (Ki)
V-5409[NA]
ロッシーニ:小ミサ・ソレムニス
(ダヴィデ・ダオルミ校訂版管弦楽版使用)
オッターヴィオ・ダントーネ(指)
ユリア・レージネヴァ(S)
デルフィーヌ・ガルー(C.A)
マイケル・スパイアズ(T)
アレクサンドル・ヴィノグラードフ(Bs)
アクサンチュス
パリ室内O
クリストフ・ア ンリ(Org)

録音:2014年6月22-24日、サン=ドニ大聖堂(ライヴ)
ロッシーニの小ミサ・ソレムニスは、1864年3月14日、パリで初演されました。この演奏は、初演150年を記念して2014年6月のサン=ドニ大 聖堂で行われた演奏会のライヴ録音。オッターヴィオ・ダントーネといえば、近年ではムローヴァ(Vn)とのバッハのヴァイオリン協奏曲の録音でも非常 に話題になりましたが、ここでは名門パリ室内管弦楽団を非常に細かな彫琢をもって響かせています。本作品は、声楽、2台ピアノとハルモニウムによる室内楽版が決定稿であり、ロッシーニが1867-68年にかけて書いた管弦楽版は単なる編曲であると されておりましたが、ダヴィデ・ダオルミの近年の研究は、管弦楽版こそが、長きに渡るこのミサ曲の創作活動の終着点であった、としています。この見 地にたって近年為された改訂版を使用したのがこの演奏です。 さらに、近年の研究(ダヴィデ・デオルミとクルト・リューダースによる)は、このロッシーニの小ミサ・ソレムニスは、ロッシーニが、古くからの友人 ニデルメイエールへの追悼のために書いたとする説を確信的なものとしています。ルイ・ニデルメイエール(1802〜1861)は、スイスに生まれ、1819 年にイタリアに移り、ローマで出会ったロッシーニと永遠の友情を結びました。ニデルメイエール自身は作曲家としては成功しませんでしたが、教会音楽 学校の再興を行う(この学校ではサン=サーンスが教鞭をとり、フォーレはここの学生の一人でした)など、教会音楽の演奏と典礼の伝統の擁護などに も一役買った人物。このニデルメイエールの影響は、このロッシーニの小ミサ・ソレムニスでも、たとえば「Et incarnatus est」などのパレストリーナ的 な部分に見られるといえるでしょう。この管弦楽版はロッシーニが亡くなった翌年の1869年に初演され、大成功をおさめました。それからほどなくした 1876年、ヴェルディは、ロッシーニ追悼のために書いたレクイエムを同じ会場で演奏しています。
ソプラノは、ミンコフスキも大絶賛、いまや世界が注目する1989年サハリン生まれのレージネヴァ。コントラルトのデルフィヌ・ガルーは、ヨーロッパ の音楽祭では欠かせない存在。マイケル・スパイアズはアメリカ、ウィーンで声楽を学び、ムーティ指揮CSOの「オテッロ」でロデリーゴ役に抜擢される など、活躍めざましい歌い手です。1976年モスクワ生まれのバスのヴィノグラードフは、新国立劇場などで何度も来日している実力派。充実した歌唱陣 に加え、近年無伴奏合唱のレパートリーを越えさらなる活躍を広げているアクサンチュス。最高の布陣によるロッシーニです。 (Ki)
V-5413[NA]
ワーグナー:オペラ・アリア集
「さまよえるオランダ人」より
 序曲/期限はすぎた(第1幕第2場)
「ローエングリン」より
  第3幕前奏曲/起き上がれ!私の恥辱の道連れよ!(第2幕第1場)*
「タンホイザー」〜夕星の歌(第3幕第2場)
「神々の黄昏」〜ジークフリートの葬送行進曲
「ワルキューレ」〜さらば、勇気ある輝かしき子よ!
エフゲニー・ニキーチン(Bs-Br)
ミヒャエラ・シュスター(Ms(オルトルート役))*
ベルギー王立リエージュPO
クリスティアン・アルミンク(指)

録音:2014年7月14-18日/リエージュ、フィルハーモニック・ホール?Stephan Wallocha
エフゲニー・ニキーチン、初のソロ・アルバムの登場。もちろんプログラムはワーグナー。ゲストとしてローエングリンのオルトルート役には東京・春・ 音楽祭のワーグナー公演でも来日し圧巻の存在感をみせたミヒャエラ・シュスターが参加、指揮はアルミンクという注目の内容です。ニキーチンといえば 2012年のバイロイト音楽祭への出演問題をめぐってのひと騒動がご記憶にある方もあると思いますが、そんな騒動を一息に払拭させるエネルギーに満ち た演奏です。もともとニキーチンはゲルギエフに見出された歌い手。マリインスキー歌劇場でワーグナーの諸作品に登場するうちワーグナーに魅了されて いったといいます。1973年生まれのニキーチン、40代をむかえあぶらが乗ってきていることを実感する充実の歌唱です。 (Ki)
V-5414[NA]
わがアルメニア
コミタス:鶴/あんずの木
 7つの民族舞曲(ピアノ独奏)
 春が来た(ピアノ独奏)
バグダサリヤン:ラプソディ/夜想曲
ミルゾニヤン:序奏と無窮動
ハチャトゥリヤン:詩曲
 「ガイーヌ」〜剣の舞(ハイフェッツ編)
 ウズンダラ(フィフテンホルツ編)
ババジャニヤン:6つの絵(ピアノ独奏)
セルゲイ・ハチャトリャン(Vn)、
ルシーネ・ハチャトリャン(P)

録音:2014年8月/バーゼル国営カジノ
セルゲイ&ルシーネ・ハチャトリャン姉弟の最新盤は、彼らの故郷アルメニア作品集。ドイツに長く住みながら、強い郷土愛を持つハチャトリャン姉弟は、 かねてからこのアルバム実現を強く希望していました。
トルコとイランと国境を接するコーカサス地方のアルメニアは、古い文化と独自の文明を持ち、イスラム諸国の中にありながら最古のキリスト教国で、音 楽も濃厚な感情に満ちた東方色が魅力です。
アルメニアを代表する作曲家といえばアラム・ハチャトゥリヤン。もちろんトレードマークの「剣の舞」もハイフェッツ編曲で収録。このリズム、歌い回 しはまさにアルメニア人独特のもので、この一曲だけで持っていたくなります。また最初期1929年の「詩曲」はまさにアルメニアの民族音楽そのもので、 セルゲイの入魂ぶりがビリビリ伝わってきます。
他の収録曲も魅力的。「アルメニア音楽の父」として尊敬されるコミタスの美しい歌をヴァイオリンで披露。また彼のピアノ曲「7つの民族舞曲」を姉ル シーネが独奏。彼女は現代アルメニアを代表するババジャニヤンの「6つの絵」も独奏しています。
ソ連時代からアルメニア音楽はアルメニア人しか演奏できないと言われてきましたが、セルゲイ&ルシーネ・ハチャトリャン姉弟の演奏で聴くと、深くう なづけます。超オススメ。 (Ki)

V-5415[NA]
ドビュッシー:前奏曲集 第1巻&第2巻 フランチェスコ・ピエモンテージ(P)

録音:2014年3,4月
ピエモンテージによるドビュッシーの登場。スイス出身のフランチェスコ・ピエモンテージは1983年生まれ。ビエロフラーヴェク指揮BBC交響楽団、 オラモ指揮バイエルン放送交響楽団など、トップ・レベルのオーケストラからソリストとして招かれています。2014年10月にはノリントン指揮N響とベー トーヴェンのピアノ協奏曲第1番を初共演、絶賛されました。大きな影響を受けた師の一人がブレンデル。ピエモンテージはブレンデルから「物事の細部 に至るまでを愛すること」の大切さを学んだと言います。ほかにもペライアやワイセンベルクらからも薫陶を受けています。室内楽、ソロ、協奏曲と既に 幅広い活躍をみせています。ナイーブからはモーツァルトのソロ作品集(V 5367)、シューマンのピアノ協奏曲(V 5327)がリリースされています。そん なピエモンテージの演奏は、透明感を保ちつつ色彩感豊かな音色が持ち味。このドビュッシーでもまるで詩を吟じるかのように1曲1曲のキャラクターづ けが明確ながら、全篇を通して光をたたえたようなクリアーな音色に思わず耳が奪われてしまいます。 (Ki)
V-5425[NA]
クリスチャン・ヤルヴィ〜ペルト
クレド*/わが道 (弦と打楽器版)
スンマ/ダルフ・イッヒ#
パッサカリア#
フラトレス(ヴァイオリンと弦楽版)#
フェスティーナ・レンテ
聖骸布(2015年改訂版)
フラトレス(オリジナル版)
アン・アキコ・マイヤース(Vn)#、
エレーナ・カシダン(P)*、
クリスチャン・ヤルヴィ(指)
MDR響&Cho

録音:2015年ライプツィヒ・ゲヴァントハウス(バッハ・フェスティヴァル期間中、作曲者立ち会いのもとセッション録音)
ヤルヴィ家の次男クリスチャン・プロデュースによる第4弾は、ヤルヴィ一家が家族同然に親しくしているアルヴォ・ペルトの生誕80年を祝うアルバム。
2015年にライプツィヒ・ゲヴァントハウスで行われたバッハ・フェスティヴァル期間中、作曲者の立ち会いのもとでセッション録音されました。
クリスチャンはフレッシュな解釈でペルト像を一新。今回のために改訂した「聖骸布」が聴きもので、終結部の金管は非常に感動的です。 さらに注目は、「ダルフ・イッヒ」「パッサカリア」「フラトレス」というヴァイオリンの協奏作品の独奏をアン・アキコ・マイヤースが務めていること。意 外にもペルトにぴったりで、瞑想的で充実したソロを聴かせてくれます。 北欧的な透明感あふれる響きのペルト芸術。疲れた現代人に心洗われるひとときを満喫させてくれます。 (Ki)
V-5426[NA]
マリンバでバッハ
バッハ:音楽の捧げものBWV1079
無伴奏チェロ組曲BWV1011〜プレリュード
トリオ・ソナタ第2番ハ短調BWV526
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタBWV1003〜グラーヴェ
フランス組曲第4番変ホ長調BWV815〜アルマンド、クーラント
無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータBWV1002〜サラバンド
フランス組曲第3番ロ短調BWV814〜メヌエット
イギリス組曲第2番イ短調BWC807〜ブレー
イギリス組曲第6番ニ短調BWV811〜ジーグ
平均律クラヴィーア曲集第1巻第3番BWV848〜プレリュードとフーガ
トリオ・ソナタ第4番BWV528
Trio SR9(マリンンバ・アンサンブル)
ポール・シャンガルニエ、
ニコラス・クーザン、
アレクサンドル・エスペレ

録音:2015年6月15-19日イゼール、フランス
マリンバ3台によるアンサンブルTrio SR9。2010年にリヨン国立高等音楽・舞踏学校の同窓生で結成されました。当初からJ.S.バッハの全作品を 研究し、独自の方法でマリンバ用にアレンジを進めてきました。2012年ルクセンブルク国際打楽器コンクールで優勝し、キャリアがスタートしました。 中南米で生まれた大型の木琴楽器マリンバ。1910年代にはアメリカで製造が開始され、1935年にはマリンバ奏者であり後のマリンバ・メーカー「マッ サー」の創業者クレア・オマール・マッサーがカーネギー・ホールでコンサートを開催し、その後パリをはじめとするヨーロッパ各地で公演し世界的な楽 器として普及しました。楽器の歴史は浅いですが、カラフルで叙情的、そして力強い音楽を作り出すことのできる楽器として人々を魅了しています。 Trio SR9の魅力は、バッハの神秘的な「カノン進行」をマリンバ特有の音響や演奏技術を駆使して、見事な編曲を行っている点です。バッハ自身はマリ ンバという楽器は知りませんが、彼らがバッハの音楽を熟知しているので、自然な音楽の流れでバッハの時代のアーティキュレーションなどを処理していま す。マリンバの多様な表現力に脱帽する1枚です。 (Ki)
V-5427
ラテンの楽園
モンティ:チャールダーシュ
バルトーク:6つのルーマニア民俗舞曲
カラーチェ(1863-1934):マズルカ op.141、
 タランテラ op.18、ボレロ op.26、ナポリ風ラプソディー
ピアソラ:「タンゴの歴史」〜酒場1900、カフェ1930、
 ナイトクラブ1960、今日のコンサート
カルロ・ムニエル(1859-1911):スペイン風奇想曲
エンリコ・マルチェッリ(1877-1907):幻想的ワルツ
ニーノ・ロータ:「ゴッドファーザー」組曲
ジャン=フランソワ・ジジェル(b.1960):月の鷹(Lune faucon)
ジュリアン・マルティノー(マンドリン)
エ リック・フラン スリ ー(G)
ヤン・ドゥボスト(Cb)
マリー・ランドル(Vn/ロータ作品)
ドミンゴ・ムジカ(Va/ロータ作品)

録音:2015年9月、2016年2月
マンドリン奏者としてヨーロッパで大活躍のジュリアン・マルティノーがnaiveから登場。フランスの人気音楽TV番組「ヴィクトワール・ドゥ・ラ・ムジーク」 でチャールダーシュを演奏、超絶技巧と豊かな音楽で話題沸騰、一躍人気者となりました。チャールダーシュや、カラーチェの作品をはじめとするマンド リンのオリジナル作品、および編曲作品で構成されたプログラムの本盤。チャールダーシュでの演奏が完璧なのはもちろん、マンドリン界のパガニーニと もいわれるカラーチェの作品でのテクニックは圧巻です。マルティノー自身がぜひとも収録したかったというお気に入り曲のゴッドファーザー組曲も、切々 と聴かせます。2017年のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン音楽祭でも「ラテンの楽園」と題した演奏会で当CD収録作品を演奏予定。話題になるこ とまちがいなしと思われます。 (Ki)
V-5433[NA]
ミロスラフ・スルンカ(1975-):ピアノ五重奏曲〜単なる波動(2008)
弦楽四重奏曲〜エングラム(2011)
ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための〜3つの天国(2010)
チェロとピアノのための〜シンプル・スペース(2010)
ウィレム・ラチュウミア(P)
ディオティマQ
[ユン・ペン・チャ(Vn)
コンスタンツェ・ロンザッティ((Vn)
フランク・シュヴァリエ(Va)
ピエール・モルレ(Vc)]
チェコの若手作曲家ミロスラフ・スルンカの室内楽作品集。ピアノには、マルチニック出身の両親のものに生まれフランスで育ったウィレム・ラチュウミ アが参加。リヨンのコンセルヴァトワールで学び、卒業後は同世代の現代作曲家の作品を多く初演しています。 (Ki)
V-5434[NA]
パーヴォ・ヤルヴィ〜ヒンデミット作品集
(1)交響曲「画家マティス」
(2)ウェーバーの主題による交響的変容
(3)弦楽オーケストラのための5つの小品 op.44-4
(4)ラグタイム
パーヴォ・ヤルヴィ(指)
フランクフルトRSO

録音:(1)2013年1月28日-2月1日
(2)2010年10月27-29日
(3)2011年6月30日-7月1日
(4)2010年10月27-29日
すべてライヴ録音(フランクフルト)
「私はヒンデミットの音楽を以前から崇拝しておりました。あまり演奏される機会がないことが不幸だと思っています。ヒンデミットは自身の声を持った 20世紀の巨人であります。このCDで、彼のアイコンともいえる「ウェーバーの主題による交響的変容」と「画家マティス」、そして演奏機会はより少な いものの素晴らしい作品である「ラグタイム」と「弦楽オーケストラのための5つの小品」をお届けします。この素晴らしい音楽をより多くの方々に知って 頂くことは私の願いでした。そして、ヒンデミット賞を頂いたことは大きな誇りとなりました。この録音が、この偉大な作曲家のユニークな声にさらなる注 目が集まるきっかけとなることを願っています」(パーヴォ・ヤルヴィの言葉) (Ki)
V-5436[NA]
「So many things」
1. ケイト・ブッシュ:Pi
2. ジョン・アダムズ:Am I in Your Light?
3. キャロリーヌ・ショウ:Cant voi l’aube
4. コリン・ヤコブセン:For Sixty Cents
5. ビョーク:Cover Me
6. ニコ・ムーリー:So Many Things
7. アンデルス・ヒルボルイ:Kvall
8. ビョーク:Hunter
9. ブラッド・メルドー:Love Sublime
10. エルヴィス・コステロ:Speak Darkly, My Angel
11. スティング:Practical Arrangement
12. ルーファス・ワインライト:Les feux d’artifice t’appellent
アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(Ms)
ブルックリン・ライダー〔ジョニー・ガンデルスマン(Vn)、コリン・ヤコブセン(Vn)、ニコラス・コーズ(Vla)、エリク・ヤコブセン(Vc)〕

録音:2015年8月31-9月3日
世界のメッゾ、オッターの最新録音は、ジャンルを越えた大御所の作品を集めたもの。1990 年代から2015 年の間の音楽を集めたもので、オッター が近年あたためていたプロジェクトです。きっかけとなったのはジョン・アダムズの「Am I in Your Light?」、オペラ「ドクター・アトミック(原爆博士)」 の楽曲。オッターはすぐにこれを気に入り、録音したいと考えていました。オッターは、現代音楽で自分にフィットするものとそうでないものの違いを考え たとき、自分にフィットするのはリズムのドライヴ、いわゆる「グルーヴ感」があるものだと気付き、本アルバムではそうした作品を中心にプログラムを組 んでいます。ほかにもビョークから、「Love Songs (V 5421)」で共演もしたブラッド・メルドーなど、多岐にわたるアーティストの作品が収録されています。 ヨーヨー・マのシルクロード・プロジェクトのメンバーから生まれたグループで、クラシック、ワールド、ロックの世界で自在に活動を展開しているブルッ クリン・ライダーと共演しているのもポイント。各曲で魅せるオッターの様々な表情は、円熟を迎えてなお進化を続ける一人のアーティストの姿そのもの。 力を抜いた、親しみのもてる歌い方に、頭と心がほぐされるような 1 枚です。 (Ki)

V-5444[NA]
バッハ・アンリミテッド(無限のバッハ)
バッハ:イタリア協奏曲 BWV 971(1735)
トーマス・エンコ(b.1988):イタリア協奏曲に基づく夜の歌(2017)[chant nocturne, based on italian concerto 2017]
プーランク:バッハの名による即興ワルツ ホ短調(1932)
トーマス・エンコ:「sur la route」(径で)(b-a-c-hのテーマに基づく、1台4手のための)(2017)*
バッハ(ブゾーニ編):シャコンヌ ニ短調 BWV 1004(1717-23/1893)
トーマス・エンコ:la question de l’ange(シャコンヌに基づく)(2017)
ルーセル:前奏曲とフーガ op.46(1932)
リスト:B-A-C-Hの主題に基づく幻想曲とフーガ(1855/1871)
トーマス・エンコ:l’aube nous verra(夜明けが私たちを見るだろう)(ゴルトベルク変奏曲に基づく)(2017)
リーズ・ドゥ・ラ・サール(P)
トーマス・エンコ(P)*

録音:2016年12月14-15日、2017年3月27-28日、ブレーメン
リーズ・ドゥ・ラ・サール、ソロ最新盤の登場!ファビオ・ルイージとのラフマニノフのピアノ協奏曲共演(KKC5606/5718)でも高く評価されていた リーズ、近年ますますその音楽性に磨きがかかっています。ラフマニノフとラヴェルのアルバム(V 4936(廃盤))でnaiveから鮮烈デビューしてはや15 年を記念してのリリースです。かねてよりバッハをメインにした 1 枚を、と考えていたリーズ。ただ、1 枚をすべてバッハの作品でそろえるのではなく、バッハの死後、バッハの影響を 受けた作品でプログラムを構成しようと考えました。バッハの死後 100 年あまりした時にリストが書いたバッハの名を冠する作品、ブゾーニのシャコンヌ 編曲が選ばれました。そしてルーセルとプーランクの作品は、当時の音楽雑誌『ラ・ルヴュ・ミュジカル』の1932年12月号、「バッハへのオマージュ」 と題した特集号のために雑誌が5人の作曲家〈プーランク、ルーセル、カゼッラ、マリピエロ、オネゲル〉に依頼した時のもの。
注目なのが、フランスの人気ジャズピアニスト、トーマス・エンコの作品も収録していること。バッハ作品と他の作曲家の作品との間に、聴いている人 が一息つけるようにしたかったというリーズは、自身ファンであるトーマス・エンコに新作を依頼。トーマス・エンコはジャズの世界で活躍していますが、 クラシックの素養もある才能あふれる若手。トーマスは快くこの依頼を引き受け、すぐにリーズが思い描いていたような作品を4つ届けてくれました。その うち2作はイタリア協奏曲の第2楽章、そしてシャコンヌをベースにした作品ですが、凝った和声づけで楽しい仕上がり。4手の作品ではリーズと連弾を しています。リーズのセンスと音楽を存分に堪能できる1枚です。 (Ki)

V-5445(3CD)
ベートーヴェン:後期弦楽四重奏曲集
[CD1]
弦楽四重奏曲第12番 変ホ長調 op.127
弦楽四重奏曲第14番 嬰ハ短調 op.131
[CD2]
弦楽四重奏曲第13番 変ロ長調 op.130
弦楽四重奏曲 変ロ長調 op.133「大フーガ」
[CD3]
弦楽四重奏曲第15番 イ短調 op.132
弦楽四重奏曲第16番 ヘ長調 op.135
モザイクSQ
〔エーリヒ・エーバルト(Vn/Joseph Guarnerius filius Andrea, Cremona, 1705)、
アンドレア・ビショフ(Vn/製作者不明、フランス、1800年頃)、アニタ・ミッテラー(Vla/Carolus Le Pot, Lille, 1725)、
クリストフ・コワン(Vc/Alessandro Gagliano, Napoli, 1720年頃 [フランス楽器財団より貸与])〕
A=432Hz, ガット弦使用

録音:[CD1]2015年8月29-31日、[CD2]2016年8月28-30日、[CD3]2014年8月29-31日
ピリオド楽器の弦楽四重奏団として他の追随を許さないモザイク弦楽四重奏団。根強い人気を誇る彼らが久々の新録音として世に放つのは、ベートーヴェ ンの後期作品集。弦楽四重奏というジャンルにとって、あるいはあらゆる音楽の中でも最高の作品に数えられる作品を、一挙に3枚組でリリースします! ブックレットには、ピアニスト、アンドラーシュ・シフが「The summit」と題して、ベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲集について寄稿しており、こち らも興味深いものとなっております(日本語訳なし)。なお、大フーガを、ベートーヴェンが最初に意図したとおりに第13番の終楽章としではなく、後に 出版されたとおりに単独で演奏しています。「作品130を通して演奏するのには極度の集中を要します。その集中の後で「大フーガ」を単独で演奏するこ とは、ジムの運動の後の水浴のように、新たなエネルギーを得られるのです」とコワンは述べています。いずれにせよ、どの作品に対しても、モザイク弦 楽四重奏団のメンバーの音楽に対する常に新鮮で真摯なアプローチが光る演奏となっています。 (Ki)
V-5447[NA]
パーヴォ・ヤルヴィ〜シェーンベルク他
(1)ブラームス(シェーンベルク編):ピアノ四重奏曲第1番 op.25
(2)ウェーベルン(ジェラード・シュワルツ編):弦楽四重奏のための緩徐楽章(1905)
(3)バッハ(ウェーベルン編):『音楽の捧げもの』BWV1079から「6声のリチェルカーレ」
パーヴォ・ヤルヴィ(指)
フランクフルトRSO

(1)録音:2007年6月14-15日
(2)録音:2010年7月2-3日
(3)録音:2010年7月2-3日
すべてライヴ録音(フランクフルト)
偉大なクラシック作品を、後世の作曲家が編曲したプログラムでの登場です。シェー ンベルク編曲によるブラームスのピアノ四重奏曲は、よく歌う弦、そしてダイナミックな管とオーケストラの魅力満載。パーヴォ率いるフランクフルト放響 も熱く燃えた演奏を展開しています。ヴェーベルンの緩徐楽章は後期ロマンティックの爛熟感たっぷりの作品ですが、アメリカの作曲家シュワルツによる編 曲でよりダイナミックにたのしむことができます。ヴェーベルン編曲のバッハは、管楽器も大活躍で、まったく違う作品のように聴こえます。パーヴォ率い るフランクフルト放響の、重厚感と熱さを満喫できる1枚です。 (Ki)
V-5473[NA]
黒い太陽
フランチェスコ・ラージ(1574-1621):indarno febo (オルフェオの涙) / filli mia, filli dolce
ジュゼッピーノ・デル・ビアード(?-1616):fuggi, fuggi da questo cielo (ラ・マントヴァーナ)
マルコ・ダ・ガリアーノ(1582-1643):lamento d’apollo (ダフネ)
カッチーニ:amarilli
ジャコポ・ペーリ(1561-1633):un di soletto
トーマス・ダンフォード(1988-):passamezzo (リュート即興)
フランチェスコ・ラージ:ardo, ma non ardisco / messagier di speranza
アンドレア・ファルコニエーリ(1585/86-1656):la suave melodia (ヴィオラとハープ)
フランチェスコ・ラージ:o che felice giorno
カルロ・ジェズアルド(1566-1613):gagliarda del principe di venosa (Hp)
カッチーニ:dalla porta d’oriente
ディンディア(c.1582-before 1629):amico, hai vinto
モンテヴェルディ:quel sguardo sdegnosetto
フランチェスコ・ラージ:o pura, o chiara stella
アンドレア・ファルコニエーリ:e vivere e morire
イ・ジェメッリ
[エミリアーノ・ゴンザレス・トロ(T)
ルイーズ・ピエラール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
トーマス・ダンフォード(テオルボ)
フローラ・パパドプーロス(Hp)
マチルド・エティエンヌ(コンセプト)]

録音:2019年2月5-7日/パリ、ノートルダム・ド・ボンスクール教会
17世紀に作曲家、詩人、歌手として活躍したフランチェスコ・ラージ(1574-1621)はバロックの幕開けとオペラの誕生に大きな影響を与えた人物で、モン テヴェルディの『オルフェオ』ではタイトルロールを演じました。自ら詩も書いた歌曲を、ハープやリュートを用いて弾き語ったりもしていたそうです。
このCDのプログラムはエミリアーノ・ゴンザレス・トロと彼のアンサンブル「イ・ジェメッリ」が考案したもので、フランチェスコ・ラージが歌ったり密接に関わっ たりした音楽で構成されています。独唱、ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュート、ハープというシンプルな編成で、当時のイタリア音楽のベスト・アルバムともいうべき内 容が楽しめます。
ジェラール・ド・ネルヴァル(1808-1855)の幻想的な詩『不幸者 el desdichado』に基づく「黒い太陽 Soleil noir」をアルバムタイトルとして掲げ、メ ランコリックで不思議なイメージを創出しているのも何やら暗示的です。

V-6114
ヴィラ=ロボス:ギター協奏曲(1951)*
 ブラジル民謡組曲(1908-1912)
 ショーロ第1番(ギターの為の)(1920)
ロラン・ディアンス(1955-):ヴィラ=ロボス讃
ロラン・ディアンス(G)
ジャン=ヴァルテル・オードリ(指)オードリ器楽アンサンブル*

instants classiques シリーズ
ナイーブレーベルから、クラシック音楽の様々な時代、瞬間のエッセンスを1 枚にぎゅっと閉じ込めた
シ リーズの登場。全15タイトル、どれも珠玉のトラックが並び、お買い得価格となっています。廃盤と
なっ ていたアレッサンドリーニによる「スターバト・マーテル」、「グローリア」や映画「カストラート」 の
サントラが復活していたりと、熱心なファンにも見逃せないアイテムが含まれています

全て1CD=
V-5100
アルビノーニ:アダージョ
ヴィヴァルディ
:ファゴット,弦,通奏低音のための協奏曲 イ短調〜アレグロ、
パスクイーニ:ジーガ
ボッケリーニ
:五重奏曲ホ短調〜アレグロ、スカルラッティ:ソナタ ニ短調 アレグロ
ボッケリーニ:チェロ協奏曲ト長調〜アダージョ
クープラン
:パルナッソス山,またはコレッリ讃
フレスコバルディ
:2声のためのカンツォーナ第3番
モンテエルディ
:五声のシンフォニア
ヴィヴァルディ
:モンテズーマ〜シンフォニア
ファルコニエーリ
:件の悪魔たちの踊り
ペルゴレージ
:スターバト・マーテル〜なんと嘆き悲しみ傷つく
カプスベルガー:チャッコーナ
アレッサンドリーニほか多数
「バロック」と聴いて思い浮かぶ曲から、あまりポピュラーではないかもしれないけれど、珠玉の名曲まで幅広く収録。トラック7 の クープランは必聴。
V-5101
バッハ:トッカータとフーガ.ニ短調
コラール「目覚めよと呼ぶ声あり」
「いざ来たれ異邦人の救い主よ」他
プレリュードとフーガ.イ短調
トッカータ.ハ長調
ファンタジーとフーガ.ト短調他 
全13曲
ミシェル・シャピュイ(Org)
ナイーブ系列にもシャピュイは名録音をのこしていました。その中でもバッハの有名曲ばかりがピックアップされています。 (Ki)
V-5102
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番「月光」〜アダージョ
メンデルスゾーン
:無言歌集第6番
シューマン
:子どもの情景〜「見知らぬ国と人々から」
ブラームス
:ピアノ・ソナタ第3番〜スケルツォ
シューベルト:ピアノ・ソナタ第20番より
ブラームス
:バラードop.10〜インテルメッツォ
ローラン・カバッソ、
フランソワ=フレデリク・ギイ、
グレゴリー・ソコロフ他(P)
ナイーブが誇る名ピアニスト、ソコロフによる、テクニック、音楽性、すべてが絶妙のバランスでブレンドされたシューベルトをはじめ、ロマンティックなピアノ作品集がそろいました。
V-5103
ビゼー:歌劇「カルメン」(ハイライト) ベアトリス・ウリア・モンゾン(カルメン)
クリスティアン・パピス(ドン・ホセ)
レオンティナ・ヴァドゥヴァ(ミカエラ)
アラン・ロンバール(指)
ボルドー=アキテーヌ国立O
モンゾンの名唱、カルメンのハイライト集。フランス語の美しさも見事なら、オーケストラのリズムもまた見事。名匠ロンバールの荒 削りな音楽づくりが激情の内容にピッタリ。 (Ki)
V-5104
ピアノ・デュオ版ハンガリー舞曲
ブラームス
:ハンガリー舞曲集(全21曲)&ワルツ集Op.39
マリー=ジョゼフ・ジュード&ジャン=フランソワ・エッセール(P)
ブラームスのヴァラエティに富んだハンガリー舞曲集を、ラテンの血が流れる二人のスリリングな演奏で。ワルツのかけあいも見事です。 (Ki)
V-5105
ショパンの瞬間
ショパン
:練習曲op.10-3「別れの曲」#
前奏曲op.28-4、練習曲op.25-6
ピアノ・ソナタ第2番〜第3楽章
前奏曲op.28-16、前奏曲op.28-24
マズルカop.68-1*、
ポロネーズop.40-1、
マズルカop.67-4*、
マズルカop.17-4/Op.17-2
ポロネーズop.40-2*、
夜想曲嬰ヘ長調Op.15-2**、
練習曲op.25-1、前奏曲op.28-8
前奏曲op.28-6/op.28-17
 op.28-20
練習曲op.25-12
イディル・ビレット(P)#
ヤーヌシュ・オレイニチェク(P)*、
ラファエル・オロスコ(P)**
グレゴリー・ソコロフ(P)
ショパンの珠玉の名曲をかぐわしい名手の演奏で。なかでも鬼才ソコロフの弾くナンバーはきわめて異形ながら絶大な存在感です。 (Ki)
V-5106
室内オケ名曲選
ヘンデル
:グラン・サラバンド、
パッヘルベル
:カノン、
ヴィヴァルデ
ィ:フルート協奏曲第2番ト短調RV.439「夜」、
コレッリ:合奏協奏曲第8番Op.6、
バッハ:管弦楽組曲第3番より、
ラモー
:第5組曲〜第6コンセール「めんどり」
モーツァルト:ディヴェルティメント第17番より、
ベートーヴェン
:ロマンス第2番、
ハイドン
:交響曲第45番「告別」より、
ロッシーニ:「セビリャの理髪師」序曲
カロル・トイチュ(指)
ヴロツワフ・レオポルディヌムCO
パッヘルベルの代名詞、名曲カノンから、モーツァルト、ベートーヴェンやロッシーニまで、美しく気品ある演奏で愉しめます。 (Ki)
V-5107
婚礼の瞬間
ヘンデル(モーツァルト編):メサイア〜ハレルヤ、
バッハ:トッカータとフーガ ニ短調、
シューベルト:アヴェ・マリア、
モーツァルト
:ピアノ協奏曲第21番〜アンダンテ、
アルビノーニ
:アダージョ、
ヴィヴァルディ:聖母マリアの生誕のための晩祷より〜イスラエルがエジプトを出で、
バッハ
:カンタータ第140番「目覚めよとわれらに呼ばわる物見らの声」より、
 カンタータ第49番「われは行きて汝をこがれ求む」〜シンフォニア、
メンデルスゾーン:結婚行進曲、
ワーグナー
:「ローエングリン」〜婚礼の合唱、
ペルゴレージ
:スターバト・マーテルより、
バッハ
:オーボエとヴァイオリンのための協奏曲ニ短調BWV.1060a〜アレグロ、
フォーレ
:エレジー、
ベンチーニ
:アヴェ・マリス・ステラ、
ゴスペル(マリオン・ウィリアムズ編):「グローリー、グローリー、ハレルヤ!」、
ゴスペル(マリオン・ウィリアムズ、ジェローム・ヴァン・ジョーンズ編):「オー、ハッピー・デイ!」
アンヌ・ガスティネル、
バドゥラ=スコダ、シャピュイほか多数
メンデルスゾーンやワーグナーのそっくりそのままの内容から、広くゴスペルに至るまで結婚式にちなんだ音楽がもりだくさんです。 (Ki)
V-5108
モーツァルト:レクイエム(ジュスマイアー版)
レクイエム・フラグメント集[セクエンツィア/オッフェルトリウム/コンムニオ(アーメン・フーガ)]
イリデ・マルティネス(S)、
モニカ・グループ(A)、
スティーヴ・ディヴィスリム(T)
ワングチュル・ユーン(Bs)、
クリストフ・シュペリング(指)
ノイエ・オーケストラ、
コーラス・ムジクス・ケルン
アマデウスの絶筆となった傑作をオリジナル楽器による清新なる演奏で。 (Ki)
V-5109
モーツァルト:ピアノ協奏曲集
ピアノ協奏曲第9番変ホ長調KV.271「ジュノーム」
ピアノ第21番ハ長調KV.467
パトリック・コーエン(フォルテピアノ)
クリストフ・コワン(指)
アンサンブル・バロック・ド・リモージュ
天才のきらめきと、めいっぱい幸福なムードにあふれたモーツァルトのコンチェルト。典雅で繊細なフォルテピアノのひびきに魅かれます。 (Ki)
V-5110
ペルゴレージ:スターバト・マーテル#
ヴィヴァルディ:スターバト・マーテル*
ジェンマ・ベルタニョッリ(S)#、
サラ・ミンガルド(A)*、
リナルド・アレッサンドリーニ(Cem & 指)
コンチェルト・イタリアーノ
廃盤のままだったアレッサンドリーニによるペルゴレージ。A.スカルラッティに換えて同じく廃盤だったヴィヴァルディを新カップリング。 (Ki)
V-5111
ロドリーゴ:アランフェス協奏曲(ハープ版)、
ヒラルダの調べ(セビリャ幻想)、
セレナード風の協奏曲
イザベル・モレッティ(Hrp)
エドモン・コロマー(指)セビリャ王立O
V-5112
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集「四季」
ヴァイオリン協奏曲ホ短調、
チェロ協奏曲ニ短調R.407、
2つのヴァイオリンのための協奏曲ト短調、
ヴァイオリンとチェロのための協奏曲変ロ長調
ファビオ・ビオンディ(Vn & 指)
エウローパ・ガランテ
それまでの演奏スタイルをひっくり返したビオンディの「四季」ほか、新編集によるきわめつけのヴィヴァルディ。刺激満載の内容です。 (Ki)
V-5113
ヴィヴァルディ:グローリア ニ長調R.589、
協奏曲ニ短調R 128、
マニフィカト R 611(ヴェネツィア版)、
2本のトランペットとオーボエのための協奏曲ニ長調R 781(旧563)
リナルド・アレッサンドリーニ(Cem,指)
デボラ・ヨーク, 
パトリツィア・ビッチーレ(S)、
サラ・ミンガルド(A)、
アンドレア・ミオ(Ob)、
ガブリエーレ・カッソーネ(Tp)、
コンチェルト・イタリアーノ&アカデミア(合唱団)
ヴェネツィアとその同盟軍の対オスマン・トルコ戦における戦勝を記念したことが作品成立の背景にあるとされる「グローリア」。全12曲からなる大規模なこの作品、劇的なパッセージと穏やかなパッセージとの対比や、輝かしいトランペットにパワフルな合唱とじつに聴きどころの多いものとなっています。こちらも長らく廃盤となっていた権威アレッサンドリーニによる超一級の演奏です。 (Ki)
V-5114
リカルド・ブロスキ:ハッセの歌劇「アルタセルセ」〜私はあの船のように、ニコラ・ポルポラ:歌劇「ポリフェモ」〜偉大なジュピターよ
リカルド・ブロスキ
(ルセ編):もし私の唇を信じないのなら、歌劇「イダスペ」〜忠実な影よ私も
ヨハン・アドルフ・ハッセ:歌劇「アルタセルセ」序曲、
ヘンデル
:歌劇「リナルド」〜涙を流させてください、
 歌劇「リナルド」〜いとしい花嫁よ、
 歌劇「リナルド」序曲、
ハッセ:歌劇「クレオフェーデ」〜立ち上がれ勇気を出せわが心よ、
ペルゴレー
ジ:サルヴェ・レジナ、
ニコラ・ポルポラ (ルセ編):歌劇「ポリフェモ」〜偉大なジュピターよ
エヴァ・マラス=ゴドレフスカ(S)、
デレク・リー・レイギン(C.T)、
クリストフ・ルセ(指)レ・タラン・リリク
1994年製作の映画「カストラート」。この作品は伝説のカストラート“ファリネッリ”(本名カルロ・ブロスキ1705 〜 1782)の数奇な生涯 を描いて、当時一大ブームを巻き起こしました。そのサントラを担当したのはルセ率いるレ・タラン・リリク。演奏も高水準でサントラばな れした本格的な内容です。3オクターブ半に及ぶ驚異的な声域をカバーしたというファリネッリの歌声を再現するにあたって、カウンターテ ナーのデレク・リー・レイギンとソプラノのエヴァ・マラス・ゴドレフスカの声をコンピュータで合成させたことでも話題となりました。こ れもまた廃盤でしたが晴れて復活となります。
V-5242[NA]
モーツァルト・オペラの名曲アリア集
「フィガロの結婚」〜序曲/もう飛ぶまいぞこの蝶々/自分で自分がわからない/恋とはどんなものかしら/失くしてしまった・・・困ったわ/愛の神よ安らぎをお与えください/伯爵様が踊るなら
「ドン・ジョヴァンニ」〜序曲/カタログの歌/お手をどうぞ/シャンパンの歌
「コジ・ファン・トゥッテ」〜序曲/風よおだやかなれ
「魔笛」〜ああ私にはわかる、消え失せてしまったことが
「ツァイーデ」〜安らかにお休みなさい、愛しい人よ
「後宮からの誘拐」序曲
S.ピオー、ポルヴェレッリ、
ヴァンサン・ルコックほか
アレッサンドリーニ、マルゴワール、
ゴルツ(指)
ピオーらが歌う珠玉のモーツァルト・アリアや器楽曲がぎっしりつまった1枚。
V-5243
バッハ(メンデルスゾーン編):マタイ受難曲(1841年、ライプツィヒ)抜粋 ヴィルフリート・ヨッヘンス(T;福音史家)
ペーター・リーカ(Bs;イエス)
アンゲラ・カジミェルチェク(S)
アリソン・ブローナー(A)
マルクス・シェーファー(T)
フランツ=ヨーゼフ・ゼーリヒ(Bs)
ノイエ・オルケスター、コルス・ムジクス
シュペリング(指)
音楽史におけるバッハの評価を確立したにもかかわらず長らく忘れられていた、メンデルスゾーン編曲によるマタイ受難曲の蘇演の抜粋。
V-5245[NA]
シャルパンティエ:テ・デウム(抜粋)他 マルティン・ジェステル、
サロメ・ハーラー他
ルイ14世統治時代に書かれた最も素晴らしい、そして深遠なシャルパンティエの代表作、テ・デウム。
<instants classique>
V-5246[NA]
サン=サーンス:チェロ協奏曲イ短調Op.33
ラロ:チェロ協奏曲ニ短調 
フォーレ:エレジー.ハ短調Op.24
アンヌ・ガスティネル(Vc)
エマニュエル・クリヴィヌ(指)
リヨン国立O
力強く、優雅で、チャーミングなサン=サーンス、エキゾチックで、情感豊かなイマジネーションのラロ、感性あふれる深遠のフォーレを、ガスティネルが時に熱く、時にやわらかく聴かせます。
V-5290[NA]
アクサンチュス・ベスト20
フォーレ:レクイエムOp.48(1896年版)より
バーバー:「アニュス・デイ」〔弦楽のためのアダージョOp11を作曲者本人が編曲〕ほか
ロランス・エキルベイ(指)
アクサンチュス室内cho、ほか
ロランス・エキルベイ率いるアクサンチュス室内合唱団が、これまで発売したCDから珠玉の名演の数々を抜粋したベスト盤をnaiveレーベルから特別 価格でリリースします!1992年に設立され、柔らかい歌声と抜群の歌唱力で今やフランスを代表する合唱団と名高いアクサンチュス室内合唱団。naive レーベルでの活動も長く、2000年より10年以上にわたって様々な名盤を発信してきました。今回は18枚にも及ぶ過去のCDから珠玉の20曲を選曲。 エキルベイ&アクセンチュス室内合唱団の名を一躍有名にした「トランスクリプション集」(V 4947)や、癒しの歌声で高い評価を集めたブラームスの「ド イツ・レクイエム」(V 4956)など、これまで話題を集めてきた名演の数々を一つに集約した豪華内容となっています。ブックレット末には抜粋元のCD リストもあり、気に入ったCDを探すことも可能。アクサンチュスの変わらぬ美声と、幅広いレパートリーに圧倒されるおすすめ盤で (Ki)
V-5328[NA]
カウンターテナーたち

(1)ヴィヴァルディ:「主が家を建てられるのでなければ(Nisi Dominnus)」RV.608〜「主は愛する者に眠りをお与えになるのだから」

(2)バッハ:教会カンタータ「彼は羊らの名を呼びたもう」BWV.175〜「来たりて我を導きたまえ」

(3)パーセル:「おお孤独よ、我が甘き選択」Z.406 【原盤:E8915】

(4)グルック:『オルフェオとエウリディーチェ』(1762年/ウィーン初校版)第三幕〜「エウリディーチェを失って」(オルフェオ)

(5)ヴィヴァルディ:「主は言われた」RV.595〜「彼は道ばたの渓流から水を飲み」

(6)ダウランド:エセックス伯のガリアード「わが過ちを許してくれようか?」

(7)バッハ:教会カンタータ「われはよき羊飼いなり」BWV.85〜「イエスはよき羊飼いなり」

(8)ヴィヴァルディ:『怒れるオルランド』RV.728第一幕〜「そなたの下でだけだ、愛しい人よ」(ルッジェーロ)

(9)ヴィヴァルディ:『グリゼルダ』RV.718第二幕〜「ツバメの恋人」(コッラード)

(10)シャルパンティエ:劇的モテット(オラトリオ)『サウルとヨナタンの死』〜「ecquid ad surdos nunc spargo carmina ?」

(11)ヘンデル:『エジプトのジューリオ・チェーザレ』HWV.17第一幕〜「抜け目の無い狩人は」(チェーザレ)

(12)ヴィヴァルディ:『怒れるオルランド』(1714年版)RV.819第二幕〜「私は泣こう、涙の波が和らぐまで」(ルッジェーロ)

(13)ヴィヴァルディ:『モンテズマ』(ジローラモ・ジェスティ台本)RV.723第一幕〜「gl’oltraggidellasorte」

(14)ダウランド:アリア「溢れよ、わが涙」

■ボーナストラック
映画『カストラート』オリジナルサウンドトラックから
(15)R.ブロスキ:『アルタセルセ』より「私は揺れる船のように」
(1)【原盤:OP30453】フィリップ・ジャルスキ(C-T)ジャン=クリストフ・スピノージ(指)アンサンブル・マテウス[録音:2007年7月]
(2)【原盤:E8911(廃盤)】
アンドレアス・ショル(C-T)、クリストフ・コワン(指、ピッコロVc)、
 アンサンブル・バロック・ド・リモージュ、コンチェルト・ヴォカーレ・デ・ライプツィヒ 
(3)【原盤:E8915】ジェラール・レーヌ(指、C-T)、イル・セミナリオ・ムジカーレ
(4)【原盤:E8538(廃盤)】ジェイムズ・ボウマン(C-T)、ジャン=クロード・マルゴワール(指)王室大厩舎・王宮付楽団
(5)【原盤:E3006】ジェイムズ・ボウマン(C-T)、ジャン=クロード・マルゴワール(指)王室大厩舎・王宮付楽団
(6)【原盤E8919(廃盤)】ジェラール・レーヌ(C-T)、アンサンブル・オルランド・ギボンズ
(7)【原盤:E8911(廃盤)】アンドレアス・ショル(C-T)、クリストフ・コワン(指、ピッコロVc)、
 アンサンブル・バロック・ド・リモージュ、コンチェルト・ヴォカーレ・デ・ライプツィヒ 
(8)【原盤:OP30393】フィリップ・ジャルスキ(C-T)、ジャン=マルク・グノン(Fl)、ジャン=クリストフ・スピノージ(指)アンサンブル・マテウス
(9)【原盤:OP30419】イェスティン・デイヴィス(C-T)、ジャン=クリストフ・スピノージ(指)アンサンブル・マテウス [録音:2005年12月]
(10)【原盤:E8927】
 ジェラール・レーヌ(指、C-T)、イル・セミナリオ・ムジカーレ [録音:2000年10月]
(11)【原盤:E8558(廃盤)】ジェイムズ・ボウマン(C-T)、ジャン=クロード・マルゴワール(指)王室大厩舎・王宮付楽団
(12)【原盤:OP30540】デイヴィッド・DQ・リー(C-T)、フェデリーコ・マリア・サルデッリ(指)モード・アンティクォ[録音:2012年7月、フィレンツェ]
(13)【原盤:E8501(廃盤)】ドミニク・ヴィス(C-T)、ジャン=クロード・マルゴワール(指)王室大厩舎・王宮付楽団
(14)【原盤:E8919(廃盤)】ジェラール・レーヌ(C-T)、アンサンブル・オルランド・ギボンズ
■ボーナストラック
【原盤:V5191(廃盤)】
(15)エヴァ・マラス=ゴドレフスカ(S)、デレク・レー・ラギン(C-T)、クリストフ・ルセ(指)レ・タラン・リリク
成人男性でありながら、女性が得意とする高音域を見事に歌いこなしてしまう驚異のパート、カウンターテナー。20世紀にイギリスの名手アルフレッド・ デラーによってその存在が再認されて以来、今では声楽ファンにもすっかりお馴染みのパートとなっています。女声の柔らかな艶やかさと男声の力強さを併 せ持った不思議な歌声に虜となっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。このたび、そんな独特の魅力あふれるカウンターテナーの響きだけを存 分に堪能させてくれるスペシャル・アルバムが、naiveレーベルからリリースされました!アンドレアス・ショル、フィリップ・ジャルスキ、ジェラール・レー ヌといった世界屈指の名カウンターテナーたちがnaiveレーベルに残してきた素晴らしいアルバムの中から、珠玉の録音の数々が抜粋・収録されています。 様々な世代のカウンターテナー達の歌声がひとつになっているのも興味深いところで、それぞれの特徴ある歌唱を聴き比べられるのは本アルバムならでは の楽しみです。すでに廃盤となり、今では入手困難なアルバムから多く抜粋されているのも嬉しい限り。マルゴワール、コワン、スピノージといった古楽 界の大御所が顔を揃えた伴奏陣の豪華さにも注目されます。ルネサンスからバロック時代のアリアやモテットを中心に据えたプログラムとなっているため、 古楽ファンの方々にもおすすめしたいアルバムです。
また、アルバムの最後にはボーナストラックとして、1994年に公開された映画『カストラート(原題はファルネッリ)』のOSTから、ファリネッリの兄、リッ カルド・ブロスキの歌劇『アルタセルセ』のアリアが収録されています。カウンターテナーとは似て非なるものですが、この映画で男声高音域歌手の存在 を知った方も多いのでは。ソプラノとカウンターテナーの歌声を合成し、今となっては聴くことの叶わないカストラートの歌声を再現したことでも話題を呼 びました。こちらも原盤は廃盤となってしまっているため、今回の再録は喜ばしい限りです。 (Ki)
V-5329[NA]
ヒンデミット:ヴィオラ・ソナタ.ヘ調op.11-4
無伴奏ヴィオラ・ソナタop.25-1
白鳥を焼く男/葬送音楽
アントワーヌ・タムスティ(Va)
マルクス・ハドゥラ(P)
パー ヴ ォ・ヤ ル ヴィ(指)
h r響 ( 旧フランクフルトRSO)

録音:2012年12月、2013年4&9月、ヘッセン放送協会(フランクフルト)
20世紀の大家パウル・ヒンデミットの没後50周年となる2013年、この記念すべき年を締めくくるべく、今をときめく世界的ヴィオラ奏者アントワーヌ・ タムスティが注目必至のヒンデミット・タイトルをリリースいたしました!生前にヴィオラ奏者として活躍したヒンデミットは、ヴィオラ・レパートリーの中 核を担う数多くの作品を残しておりますが、タムスティが今回収録したのは、2つのソナタと2つの協奏曲。ピアノ伴奏には、共演歴厚きドイツの名手マ ルクス・ハドゥラを迎えているほか、協奏曲では、パーヴォ・ヤルヴィ率いるhr交響楽団(旧フランクフルト放送交響楽団)をバックに配しています。タ ムスティは、ヤルヴィ&hr交響楽団と2012年末にフランクフルトで「白鳥を焼く男」と「葬送音楽」を演奏し、高い評価を集めたばかりなだけに、本 アルバムでも盤石のアンサンブルを聴かせてくれます。
本アルバムで、タムスティはヴィオラ・ソロ、ヴィオラとピアノ、ヴィオラとオーケストラという3つの異なる編成の作品を選曲し、ヒンデミットが持つ響 きの魅力を様々な視点から愉しませてくれます。ヒンデミットといえば調性の枠を超えた独特の響きを持った作風が印象的ですが、その随所に郷愁の念を 誘う美しい旋律が散りばめられているのも大きな魅力の一つです。2つのヴィオラ・ソナタは、タムスティの演奏技術の粋をたっぷりと堪能出来る仕上がり。 ヴィオラ界の第一線で活躍する名手の面目躍如といったところです。「白鳥を焼く男」はヴィオラと小規模オーケストラのために書かれた作品。古い民謡を 旋律に織り込んだ協奏曲で、チェロとコントラバス、木管、金管、ティンパニ、ハープを伴奏に、ヴィオラ・ソロが民謡の美しい旋律を朗々と歌いこんで いきます。技巧的なパッセージにおいても歌心を決して失わないタムスティのソロはまさに圧巻。弦楽アンサンブルを伴奏に伴う「葬送音楽」は、聴く人 の心を凪ぐような瞑想的な旋律が美しい名曲。2011年に新日フィルと共演した折には、予定のプログラムに先んじてこの曲を震災犠牲者への追悼として 演奏し、讃嘆の喝采を集めました。10分にも満たない短い作品ですが、清澄な旋律を情感深く歌い上げる卓越した表現力に聴き入ります。 2013年のヴィオラ・スペースと調布音楽祭で喝采を浴び、同年二度目となる11月の来日公演も間近のタムスティ。注目必至の最新盤です! (Ki)
V-5331[NA]
シューベルト:弦楽五重奏曲ハ長調op.163, D.956 アンヌ・ガスティネル(Vc)、
ディオティマSQ

録音:2013 年 7月、ポワティエ・オーディトリアム劇場(フランス)
フランスを代表する実力派団体「ディオティマ弦楽四重奏団」による最新盤は、シューベルトの弦楽五重奏!2013年5月にはイタリアで細川俊夫の作 品を世界初演し、ディスコグラフィにおいてもシェーンベルク、ライヒといった20世紀の音楽に重きを置いた録音活動を行ってきた当団が、初めてリリー スするロマン派プログラムとあって、注目必至です。 「シューベルトの弦楽五重奏曲 ハ長調」は、シューベルトが最晩年に残した傑作のひとつ。かの交響曲「グレイト」が作り上げられた後、1828年 に作曲されたもので、亡くなる2ヵ月前に完成した遺作でもあります。本作はヴァイオリン2台、ヴィオラ、チェロ2台という独特な編成で、非常に低音 域の響きが豊かなのが特徴的。およそ1時間にも及ぶ大作で、重厚で密な音楽が展開されていきます。このたびディオティマ四重奏団がチェリストに迎え たのは、フランスの名手アンヌ・ガスティネル。ガスティネルはnaiveレーベルから数多くのタイトルをリリースしておりますが、とかくシューマンやシュー ベルトといったロマン派の洗練された演奏で高い評価を得ているだけに、今回の録音は盤石の布陣を組み上げての収録であったと申せましょう。
【ディオティマ弦楽四重奏団】
リヨンとパリの音楽院出身のメンバーからなる弦楽四重奏団。幅広いレパートリーを有しているが、とりわけベートーヴェンの後期作品、フランス音楽、 20世紀初期の作品などに造詣が深い。ピエール・ブーレーズ、細川俊夫らの作品の演奏にも積極的で、現代音楽界の活躍も著しい実力派として注目さ れている。ヨーロッパの著名なフェスティヴァルに招待されているほか、日本を含め、世界をまたにかけた演奏活動に取り組んでいる。

V-5340[NA]
ラ・パッション・ルミュー


(1)ヘンデル:「ジューリオ・チェーザレ」〜チェーザレのアリア「Empio, diro, tu sei」
(2)グルック:「オルフェオとエウリディーチェ」〜オルフェオのアリア「エウリディーチェを失って」
(3)サン=サーンス:「サムソンとダリラ」(1877年)〜ダリラのアリア「あなたの声にわたしの心も開く」
(4)ヴィヴァルディ:歌劇「忠実な(貞節な)ニンファ」RV.714〜エルピーナとオズミーノの二重唱「dimmi pastore」
(5)モーツァルト:「フィガロの結婚」K.492〜ケルビーノのアリア「恋とはどんなものかしら」
(6)ヴィヴァルディ:歌劇「忠実な(貞節な)ニンファ」〜エルピーナのアリア「aure lievi CHE-spirate」
(7)グルック:「アウリーデのイフィゲニー」〜クリテムネストラのアリア「全能の神よ」

(8)オッフェンバック:「鼓手隊長の娘」〜公爵夫人のアリア「私の顔を良く見てください」
(9)ヴィヴァルディ:「怒れるオルランド」〜オルランドのアリア「深い闇の世界へ」
(10)モーツァルト:「ポントの王ミトリダーテ」K.87〜ファルナーチェのアリア「厳格な父よ、脅かしにやって来るがいい」
(11)ベルリオーズ:「トロイア人」〜ディドンのアリア「私は死ぬだろう」
(12)ヘンデル:「ジューリオ・チェーザレ」〜チェーザレのアリア「武器のきらめきに」
(13)モーツァルト:「皇帝ティートの慈悲」 K.621〜セストのアリア「この今のときだけでも」
(14)ヴィヴァルディ:グリゼルダ」RV.718〜グリゼルダのアリア 
「不幸なグリゼルダ!」「もう私の心は引き裂かれ」
(15)マスネ:「エロディアード」〜エロディアードのアリア「私を拒まないでおくれ」
(16)ヘンデル:「ジューリオ・チェーザレ」〜チェーザレとクレオパトラの二重唱「愛しい人よ!美しい人よ!」
すべて、マリー=ニコル・ルミュー(C.A)

(1)アラン・カーティス(指)イル・コンプレッソ・バロッコ
録音:2011年11月、ロニゴ 【旧品番 OP 30536】
(2)ベルナール・ラバディ(指)レ・ヴィオロン・デュ・ロワ
録音:2010年9月、カナダ 【旧品番:V 5264】
(3)フャビアン・ギャベル(指)フランス国立O/録音:2010年7月 【旧品番:V 5201】
(4)フィリップ・ジャルスキ(C-T)、ジャン=クリストフ・スピノージ(指)アンサンブル・マテウス/録音:2008年4、5月 【旧品番:OP 30410】
(5)ベルナール・ラバディ(指)レ・ヴィオロン・デュ・ロワ/録音:2010年9月、カナダ  【旧品番:V 5264】
(6)ジャン=クリストフ・スピノージ(指)、アンサンブル・マテウス/録音:2008年4、5月 【旧品番:OP 30410】
(7)ベルナール・ラバディ(指)レ・ヴィオロン・デュ・ロワ
録音:2010年9月、カナダ【旧品番:V 5264】
(8)フャビアン・ギャベル(指)フランス国立O/録音:2010年7月 【旧品番:V 5201】
(9)ジャン=クリストフ・スピノージ(指)アンサンブル・マテウス【旧品番:OP 30393】
(10)ベルナール・ラバディ(指)レ・ヴィオロン・デュ・ロワ/録音:2010年9月、カナダ 【旧品番:V 5264】
(11)フャビアン・ギャベル(指)フランス国立O/録音:2010年7月 【旧品番:V 5201】
(12)アラン・カーティス(指)イル・コンプレッソ・バロッコ/録音:2011年11月、ロニゴ 【旧品番 OP 30536】
(13)ベルナール・ラバディ(指)レ・ヴィオロン・デュ・ロワ/録音:2010年9月、カナダ 【旧品番:V 5264】
(14)ジャン=クリストフ・スピノージ(指)アンサンブル・マテウス/録音:2005年12月 【旧品番:OP 30419】
(15)フランソワ・リ(Bs)、フャビアン・ギャベル(指)フランス国立O/録音:2010年7月 【旧品番:V 5201】
(16)カリーナ・ゴーヴァン(S)、アラン・カーティス(指)イル・コンプレッソ・バロッコ/録音:2011年11月、ロニゴ 【旧品番 OP 30536】
ナダが誇るコントラルトの歌姫、マリー=ニコル・ルミューの珠玉の歌唱をまとめたアリア集。2003年から2012年にかけてnaiveレーベルからリリー スされた 6 つのアルバムの中から、ヴィヴァルディやヘンデル、モーツァルト、そしてマスネやベルリオーズといった幅広いレパートリーのオペラ・アリアを 漏れなく収録した1枚です。2000年にエリザベート王妃国際音楽コンクールで優勝し、2004年にパリで上演された「怒りのオルランド」で代役のタイ トルロールを見事に務めあげたことで、若手ながら一躍注目を集めたルミュー。早くも10年に及ぶ、レコーディング活動の初期から近年の録音までを一 挙に聴き比べることが出来ます。これまでルミューを聴く機会のなかった方にも、あるいはバロック・タイトルしか聴いてこなかったという方にもおすすめ のアルバムです! (Ki)
V-5342[NA]
ロマンティスムの夜明け
ベートーヴェン:セレナード.ニ長調 op.41
シューベルト:『美しき水車小屋の娘』より「しぼめる花」の主題による序曲と変奏曲
ベートーヴェン(?):フルート・ソナタ変ロ長調 WoO A4
ジュリエット・ユレル(Fl)、
エレーヌ・クヴェール(P)

録音:2013年5月、フランス
ロッテルダム・フィルの首席ソロ・フルート奏者として活躍し、2013年のラ・フォル・ジュルネ来日でも多くの注目を集めた名手ジュリエット・ユレル による最新盤!10月の来日リサイタルを間近に控えたリリースということで、注目必至のタイトルです。「ロマンティスムの夜明け」と題し、ベートーヴェ ンとシューベルトの作品を収録しています。今回の選曲に関して、「今回録音した3作品は、正真正銘のデュオを創り上げたい演奏家にとっての宝物です。 美しいパートがソリストと伴奏者、それぞれの楽器に与えられているのです(中略)今回の新録音で、私達の共演が20年となることを祝います」とリヴ レット内で語っているユレル。2013年に記念すべきデュオ結成20周年を迎えたパートナー、エレーヌ・クヴェールと共に、優美かつ洗練された掛け合い で魅せてくれます。
作品41の「セレナード」は、ベートーヴェンがフルート、ヴァイオリン、ヴィオラのために書いた作品25の「セレナード」の編曲版。作曲者自身によ る編曲ではなく、F.X.クラインハインツによるものとされていますが、フルートとピアノの緊密なアンサンブルが美しく、終楽章でのフルートの技巧的な旋 律の数々も聴き所です。シューベルトの「しぼめる花の主題による変奏曲」は、「美しき水車小屋の娘」の第18曲「しぼめる花」の旋律をフルート・ソ ロのために編曲したもの。内向的な哀傷にみちたフルート・ソロの美しい序曲に始まり、ピアノと共に主題の変奏を展開していきます。ユレルの言葉通り、 美しい主題の旋律が2つのパートに散りばめられているのも大きな特徴で、情感豊かなクヴェールのピアノ・ソロも見事。ユレルの深いフルートの音色が、 この作品の魅力を更に引き出しています。最後に収録されたベートーヴェンの「フルート・ソナタ 変ロ長調」は、その死後遺品の中から見つかったソナタ。 筆跡がベートーヴェンのものと異なることから現在では偽作とも考えられておりますが、フルート・ソロとピアノともに織りなす清廉な旋律の数々が美しく、 非常に濃密な掛け合いの数々を堪能することが出来ます。 【ジュリエット・ユレル】 フルート界の中堅を担う女流フルート奏者。パリのコンセルヴァトワールでフルートおよび室内楽の両部門を首席で卒業し、ダルムシュテット、神戸、ブ カレスト、ジャン=ピエール・ランパルといった世界各国の国際コンクールで華々しい受賞歴を誇る。現在は室内楽奏者およびソロ奏者として活躍しており、 日本でもラ・フォル・ジュルネを始めとする数々の演奏会を行い、注目を集めている。1998年から長らくロッテルダム・フィルの首席フルート・ソロ奏者 の地位を務めており、当団の中核を担っている。2013年を以て結成20周年を迎えたピアニストのエレーヌ・クヴェールとのデュオは彼女のライフワーク の一つであり、世界各国のコンクールおよびリサイタルで高い評価を集めている。 (Ki)
V-5343(2CD)
Douce France〜優しきフランス
[CD1] 歌曲
アーン:(1)『灰色の歌』〜いみじき時、(2)最も美しき今
サン=サーンス:(3)月の光
(4)私に何も言うことがないのなら、(5)行け、行け、船よ 
アーン:(6)離れ家に閉じ込められたとき
(7)私は口づけをしたから
(8)田舎の墓地 
フォーレ:(9)『3つの歌』〜秘密op.23-3
ラヴェル:(10)『クレマン・マロの2つの風物詩』〜スピネットを歌うアンヌへの
 (11)愛に死せる女王のためのバラード
(12)ドビュッシー:ビリティスの3つの歌(全3曲) 
レフナー:(13)『4つの詩』よりop.5〜ひびの入った鐘
(14)セレナード 
(15)サン=サーンス:死の舞踏

[CD2] シャンソン
(1)バルバラ:ゲッティンゲン
(2)グランツベルク:パダム・パダム
(3)フェレ:サン=ジェルマン=デ=プレ
(4)バルバラ:なんて美しい季節(9月)
(5)ルマルク:パリで
(6)ハジダキス:若い郵便屋 
ルグラン:(7)双子姉妹の歌
(8)君なしで生きていく
コスマ:(9)枯葉、(10)ショーリアック
トレネ:優しきフランス 
(11)トレネ:ブン!
(12)フェレ:ミラボー橋
(13)ムスタキ:タンドル国の地図
(14)アーン:秋の歌
(15)ルイギ(モノ編):バラ色の人生
(16)ショーリアック
 トレネ:残されし恋には
(17)ルノワール:聞かせてよ愛の言葉を
全て、アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(Ms)


[CD1}
ベンクト・フォルスベルク(P)、
(5)ビョルン・ガフヴァルト(ハルモニウム)、
(13)-(15)アントワーヌ・タムスティ(Va)
録音:2013年2月、ベルヴァルドホール(ストックホルム)


(7)マルガリータ・ベンクトソン(歌&ハープ)、
ペル・エクダール(Perc.&編曲)、カール・バッゲ(Pf&編曲)、
ベンクト・フォルスベルク(P)、
マッツ・ベルグストロム(ギター)
オーリー・リンダー(Cb)、
ベンガン・ヤンソン(アコーディオン)、
ペール・グレバッケン(Cl、バスクラリネット、アルトサックス)、
カール・ オランドソン(Tp)、
マグヌス・ヴィークルンド(Tb)、
ウルス・フォルスベルク(Vn)、
アンダース・ヤコブソン(Vn)、
マリン・ブロマン(Va)、
カティ・ライチネン(Vc)

※(1)-(3)、(6)(7)、(9)-(16):ペル・エクダール編曲
(4)(8):カール・バッジ編曲
(5):ベンガン・ヤンソン&ペル・エクダール編曲
(17)マルガレータ・ベングトソン編曲

録音:2013年5月、アトランティス・スタジオ(ストックホルム)
世界の歌姫アンネ・ゾフィー・フォン・オッターが、「ソーニョ・バロッコ」(V 5286)に引き続き、naiveレーベルからは3枚目のリリースとなる最新盤、 「ドゥース・フランス(優しきフランス)」をリリースいたしました!今回のプログラムは、19世紀の印象派歌曲と20世紀のシャンソンをカップリングした もので、当レーベルからの1stアルバム、「ラブ・ソングス」(V 5241)のコンセプトも思い起こさせる内容となっています。ピアノ伴奏はオッターからの 信頼厚き名手ベンクト・フォルスベルクが担当。日本でも高い評価を得ているヴィオラ奏者タメスティ、スウェーデンの歌姫マルガリータ・ベンクトソンなど、 盤石の共演陣を据えて収録に挑んでいます。肩肘の張っていない自然な歌いぶりで聴く人を包み込むように魅せてくるその歌唱力は流石の一言。いずれの ジャンルもメジャーな楽曲が多く集められているため、このジャンルはあまり馴染みがない……という方にもお薦め出来るアルバムです!
幅広いレパートリーを持ち、フランスものでも安定した歌唱を聴かせてくれるオッター。過去にもフランス歌曲集をリリースし、高い評価を得ているだけ に、本アルバムも期待必至といったところでしょう。アーン、フォーレ、サン=サーンス、ラヴェル、ドビュッシー……甘美な旋律の数々に乗って、オッター のふくよかな歌声に聴き入ります。フォルスベルクの伴奏はオッターの歌声にぴったりと寄り添い、二人で優美なハーモニーを生み出しています。
また、本アルバム最大の魅力の一つは、やはりクラシックの歌曲とシャンソンそれぞれで全く異なる歌声を聴かせてくれる、オッターの多彩な表現力でしょ う!ディスクを2枚目へ入れ替え、シャンソン・ディスクの1曲目「ゲッティンゲン」が始まった途端、舞台は小さなサロンから街角のカフェへと早変わり。 しっとりと歌い上げる楽曲では艶やかな歌声に舌鼓を打ち、さらに「双子姉妹の歌」や「ブン!」といった愉しい楽曲では、軽妙洒脱な歌いぶりに魅せら れます。タイトルにもなっている「優しきフランス」では、歌う道化師の異名も持つトレネに負けず劣らずのチャーミングさを見せてくれます。「パダム、パ ダム」や「バラ色の人生」は、いずれもシャンソン界を代表するピアフのヒットソングですが、オッターはピアフよりもすっきりとした歌運びで、この名曲 を優しく歌い上げています。収録されているシャンソンは、いずれも本アルバムのためにアレンジがなされており、原曲とはまた一味違った楽しみを味わえ ます。 (Ki)

V-5344[NA]
ローラン・コルシア:ミスター・パガニーニ
パガニーニ(クライスラー編):ヴァイオリン協奏曲第1番の第1楽章*
アルベニス(クライスラー編):マラゲーニャ
クライスラー:ジプシー女
 小ワルツ(オリジナルのピアノ曲)
パガニーニ(クライスラー編):ラ・カンパネラ
イザイ:パガニーニ変奏曲
パガニーニ:ロッシーニの「タンクレディ」のアリア「こんなに胸騒ぎが」による変奏曲Op.13*
ローラン・コルシア(Vn)、
ジャン=ジャック・カントロフ(指)パリCO*、
上田晴子(P)

録音:2013年8月
濃厚な情感と色気で人気のフェロモン系ヴァイオリニスト、ローラン・コルシアがパガニーニへのオマージュ盤をリリース。パガニーニを縦糸に、クライ スラーとイザイという偉大なヴァイオリニストを横糸に、コルシアならではの凝ったコンセプトをとりつつも、ヴァイオリンの美感を最大限に活かした作品 ばかりで、まさに彼の独壇場と申せましょう。
パガニーニのヴァイオリン協奏曲第1番のパガニーニ自身による管弦楽パートは、よく鳴るものの単純すぎる感もあるため、クライスラーが第1楽章の み近代オーケストレーションを施し、独奏ヴァイオリンと絡んだり展開させた再創造版があり、クライスラー自身も録音を残しています。コルシアはあえて クライスラー版を用い、もとのロッシーニ風ベルカント・オペラ調にレハール風な世紀末風味をまとわせ、ゾクゾクするほど魅力的な世界を創り上げています。
イザイの「パガニーニ変奏曲」。有名な「カプリス第24番」に基づく15の変奏が繰り広げられます。パガニーニの原曲も変奏曲ですが、ここではイザ イ特有の近代味と屈折感に置き換えられ、コルシアのシブいオトナの音楽が光ります。
ピアノを担当しているのは、パリ音楽院でも教鞭をとる上田晴子。注目はクライスラーのオリジナル・ピアノ作品「小ワルツ」。ピアノも巧かったクライスラー ならではの洒落た小品。ピアノ音楽ファンはこの1曲だけでもCDを持っていたくなる知られざる逸品です。
ローラン・コルシアは「ピープル」誌が「最もセクシーな男」に選んだカッコ良さだけでなく、オークレール門下で1983年の第30回パガニーニ国際コンクー ル最高位入賞者という実力派でもあります。LVMHグループから貸与されている1719年製ストラディヴァリウスの銘器「ザーン」を手に、むせび泣くよ うな音色、扇情的な歌い回しと超絶技巧を誇る、最高に魅力的なヴァイオリニストと申せましょう。 (Ki)
V-5345[NA]
ラヴェル&ドビュッシー管弦楽作品集
ラヴェル:ツィガーヌ
 亡き王女のためのパヴァーヌ
 組曲「クープランの墓」
ドビュッシー(ビュセール編):小組曲
ドビュッシー:神聖な舞曲と世俗的な舞曲*
 サラバンド(ラヴェルによる管弦楽版)
 ダンス(スティリー風タランテラ)(ラヴェルによる管弦楽版)
エマニュエル・セイソン(Hp)*、
トーマス・ツェートマイアー(Vn&指)
パリCO

録音:2013年7月、ル・サン・キャトル(パリ)
1961年ザルツブルクに生まれた名ヴァイオリニストで、室内楽活動のほか、近年は指揮者としての活躍も目覚ましいトーマス・ツェートマイアーが 2012/13年のシーズンより首席指揮者と音楽監督を務めるパリ室内管弦楽団を指揮して、naiveレーベルからファースト・アルバムをリリース。2013 年7月にセッションを組んでおこなわれたばかりの最新録音です。
古典音楽から現代音楽まで幅広いレパートリーを持つヴァイオリニストとして世界的評価を確立してきたツェートマイアーが今回プログラムに選んだの は、フランス近代を代表する二人の大家、ラヴェルとドビュッシー。1曲目の「ツィガーヌ」では、ツェートマイアー自身がヴァイオリン・ソロを担当しており、 曲の冒頭、およそ4分にもわたって繰り広げられるヴァイオリン・ソロからぐっと聴く人を引きつけます。凝縮した骨太の音色が素晴らしく、ハンガリー民 俗音楽の響き色濃い旋律の数々を鮮烈に聞かせてくれます。濃厚な1曲目から一転、2曲目の「亡き王女のためのパヴァーヌ」では清廉とした響きにうっとり。 この音色の切り替えは名門パリ室内管弦楽団の面目躍如といったところでしょう。ツェートマイアーは全体的に澱みのないテンポ感を保っており、過度な ルバートや情感表現を控え、色彩明るい爽やかなハーモニーを作り上げています。柔和なフレンチ・サウンドを響かせつつ、随所のアクセントを印象的に 効かせているのも聴きもの。ハープ界の寵児として大きな注目を集める俊英、エマニュエル・セイソンのソロも注目どころです! (Ki)

V-5348[NA]
シュポア:クラリネット協奏曲第4番ホ短調
ニールセン:クラリネット協奏曲op.57
ドビュッシー:クラリネットのための第1狂詩曲*
ディオニシス・グラメノス(Cl)
アリ・ラシライネン(指)ウィーンRSO
カリーナ・スポソビナ(P)*

録音:2013年4月、メガロン・アテネ・コンサート・ホール(アテネ)
ギリシャ出身のディオニシス・グラメノスは、若手世代の中でも一際大きな注目を集めるクラリネット奏者。2013-2014シーズンのエコー賞ライジング・ スターに選出され、今後ますますの活躍が約束されている期待の若手実力派が、naiveレーベルから1stアルバムをリリースする運びとなりました!グラ メノスが奏でるクラリネットの魅力は、何よりもまずその演奏の艶やかさ!高音域から低音域までぶれることのない深みのある音色が絶品で、その薫り高 い演奏に思わず溜息が漏れてしまうほどです。世界から熱い注目を集めるグラメノスが今回収録したのは、シュポーアと二ールセンのクラリネット協奏曲と ドビュッシーの「クラリネットのための第 1 狂詩曲」。いずれもクラリネット奏者としては欠かすことのできないレパートリーであり、とりわけ高い表現力を 要する難曲揃いのプログラムとあって、聴き応え十分な1stアルバムに仕上がっています。シュポーアやニールセンで魅せる、広音域を目まぐるしく駆け回 る超絶技巧も見事ですが、長いフレーズ感で聴かせるドビュッシーでの表現力も圧巻!2つの協奏曲でバックを演奏するのは、北欧の匠アリ・ラシライネ ン率いる名門ウィーン放送交響楽団。ドビュッシーではロシアの若手実力派カリーナ・スポソビナが伴奏を担当。いずれも綿密なアンサンブルで、グラメ ノスのソロを引き立てています。 【ディオニシス・グラメノス】 ギリシャ出身の若手クラリネット奏者。2008年、ヨーロッパの若手演奏家の登竜門といわれるユーロヴィジョン・ヤング・ミュージシャンズで1位を獲得。 1982年にこのコンクールが始まって以来、管楽器奏者が優勝を飾るのは初の快挙であり、一躍若手屈指の実力派としての評価を確立した。以降、グラ メノスはウィーン響、サンクトペテルブルク響、フェスティバル・ストリングス・ルツェルンといった名門と共演を重ね、世界各国で演奏活動を行っている。 2009年には初来日リサイタルも行い、好評を博した。2013-2014シーズンの「エコー賞ライジング・スター」に選出されたことで、近年はヨーロッパ 各地の名うてのコンサート・ホールでツアーを行っている。 (Ki)
V-5349(4CD)
「さまよえるオランダ人」&「幽霊船」
(1)ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」(1841年稿)
(2)ディーチュ:歌劇「幽霊船」
(1)エフゲニー・ニキーチン(Br オランダ人)
インゲラ・ブリンベリ(S ゼンタ)
エリック・カトラー(T ゲオルク)
ミカ・カレス(Bs ドナルト)
ベルナール・リシュテ(T 舵手)
ヘレネ・シュナイダーマン(Ms マリー)

ラッセル・ブラウン(Br トロイル)
サリー・マシューズ(S ミンナ)
ベルナール・リシュテ(T マグニュス)
ユゴー・ラベク(Br バルロー)
エリック・カトラー(T エリック)
マルク・ミンコフスキ(指)
レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル―グルノーブル、
ヘリ・ユルゲンソン(合唱指揮)
エストニア・フィルハーモニック室内Cho

録音:2013年5月、グルノーブル
ミンコフスキの新録音はなんとオペラ二本立て!ご存知ワーグナーの「さまよえるオランダ人」の珍しい初期稿と、それと因縁のあるピエール=ルイ・ディーチュの「幽霊船」です。
若き日のワーグナーはパリで成功を収めようとして果たせず、1842年にドレスデンで初演した「リエンツィ」が大成功、その成功によって「オランダ人」もドレスデンで初演されました。しかし「オランダ人」も本来はパリでの上演を期待して構想されたものでした。ワーグナーはオペラ座と交渉したものの、題材が買い取られただけで終わりました。この題材に他の素材を加味してポール・フシェとベネディクト=アンリ・レヴォワルが「幽霊船」の台本を作成、オペラ座の合唱指揮者を務めていたピエール=ルイ・ディーチュ(1808−1865)が作曲、1842年11月9日、オペラ座で初演されました。ワーグナーが自身の台本に作曲した「さまよえるオランダ人」が初演されたのはその僅か2ヶ月後の1843年1月2日のこと。先を越されたことにワーグナーはかなり腹を立てたそうです。こうした事情から「さまよえるオランダ人」に関連して「幽霊船」は必ず触れられるのに、音楽は長らく埋もれて、両者は比べることすら侭なりませんでした。ミンコフスキが二本立てで両作品を世に出すのは非常に意義深いことです。
「オランダ人」は1841年の初期稿を用いています。通常演奏される楽譜はワーグナーの死後に総合的にまとめられたもので、今日では正統性に問題があるとみなされています。初期稿にもいくつかあり、1841年稿は初演前の段階のもの。舞台はスコットランドで、ダーラントでなくドナルト(ドナルド)、エリックでなくゲオルク(ジョージ)と人名が異なります。またゼンタのバラードが本来あるべき調性で、現行のような奇妙に下げられたものではありません。オーケストレーションにも多くの相違が。もちろんハープを用いた取って付けたような救済の音楽はありません。もっとも首尾一貫しているのがこの1841年稿の特徴です。
一方の「幽霊船」は、いかにも19世紀半ばのパリのオペラらしい娯楽性に富んでいます。ミンナは軽やかなコロラトゥーラを披露し、トロイルは逞しく力強いアリアを歌い、マグニュスは輝かしい最高音を出すなど、ワーグナーのような先進性こそないものの、とても楽しめる作品です。歌手はいずれも強力。「さまよえるオランダ人」では、タイトルロールに「あの」エフゲニー・ニキーチンという豪華さ。ゼンタのインゲラ・ブリンベリはスウェーデン、ストックホルムの生まれ。メッゾソプラノから2003年にソプラノに転向、現在は北欧を中心にトスカやサロメなどドラマティックなソプラノ役で活躍しています。近々ワーグナー・ソプラノとして国際的に活躍すること間違いなしでしょう。ドナルトのミカ・カレスはフィンランド、ライティラの生まれ。まだデビューして10年ほどの若いバスですが、よく響く低音で人気急上昇中です。ゲオルクのエリック・カトラーは、米国、アイオワの生まれ。すでにメトロポリタン歌劇場、ザルツブルク音楽祭、ベルリン国立歌劇場、モネ劇場など、国際的に活躍しています。「幽霊船」も負けていません。トロイルのラッセル・ブラウンは、トロント在住のカナダのバリトン。メトロポリタン歌劇場、スカラ座、ロイヤル・オペラハウスなどで活躍する人気の高いバリトンです。ミンナのサリー・マシューズは英国のソプラノ。バロックから古典派の音楽で活躍する一方、プーランクの「カルメル会修道女の対話」のブランシュなど近代ものも得意としています。マグニュスのベルナール・リシュテ(ベルナルト・リヒター)は、スイスのテノール。バロック音楽のテノールとして知られる他、モーツァルト・テノールとしても非常に人気が高く、2012年夏にはザルツブルク音楽祭でアーノンクールが指揮する「魔笛」のタミーノを歌っています。もちろんミンコフスキの指揮の生き生きした音楽が両作品にそれぞれ新たな命を吹き込んでいます。「さまよえるオランダ人」は若きワーグナーの冴えた音楽を取り戻し、「幽霊船」にはたっぷりと娯楽精神が盛り込まれ、どちらも非常に面白く聞けます。
なお日本では両オペラの題名の関係が混乱しているので、整理しておきます。日本では「Hollanderには幽霊船という意味もある」という誤った俗説が広まってしまっていますが、Hollanderはあくまでオランダ人で、この言葉そのもの
に幽霊船という意味はありません(ちなみにドイツ語で幽霊船はGeisterschiff)。したがってワーグナーのオペラDer fliegende Hollanderは議論の余地なく「さまよえるオランダ人」を意味します。一方フランスでは、先に初演されたディーチュのオペラ「幽霊船 Le Vaisseau fantome」の題名が、ずっと後になって上演されたワーグナーのDer fliegende Hollanderに当てはめられ、今日に至るまで「幽霊船」と呼ばれています。しかしこれはあくまでフランス独自の呼び方で、Der fliegende Hollanderのフランス語訳が幽霊船 Le Vaisseau fantomeなわけではありません。さまよえるオランダ人はフランス語ではLe Hollandais volantと言います。
V-5351[NA]
ソプラノたち

(1)ロッシーニ:『湖上の美女』第二幕〜「たくさんの気持ちが」

(2)モーツァルト:『魔笛』第二幕〜「ああ、愛の喜びは露と消え」(パミーナ)
(3)ヴィヴァルディ:モテット「正しい怒りの激しさに」RV626

(4)パーセル:『メアリー女王の誕生日のための頌歌』〜「来たれ、汝ら芸術の子」

(5)ヘンデル:『聖セシリアの祝日のための頌歌』〜「憂いを含んで、やさしい横笛は」

(6)フォーレ:「夢のあとに」op.7-1
(7)ヘンデル:『リナルド』第二幕〜「泣くがままにさせてください」

(8)ヴィヴァルディ:『離宮のオットーネ』第一幕〜「嫉妬よ、おまえは私の魂にもたらした」(カイオ)

(9)ヘンデル:『ジューリオ・チェーザレ』第三幕〜「この胸に息のある限り」(クレオパトラ)

(10)ヘンデル:『ジューリオ・チェーザレ』第ニ幕〜「私を哀れんで下さらないなら」(クレオパトラ)

(11)モンテヴェルディ:マドリガル「ニンファの嘆き」

(12)ペルゴレージ:『スターバト・マーテル』~
第二曲 「嘆き悲しみ」

(13)バッハ:教会カンタータ「おお愛する魂よ、汝を飾れ」BWV.180〜「命の太陽、意識を照らす光,」

(14)モーツァルト:モテット「踊れ、喜べ、汝幸いなる魂よ」K.165

(15)モーツァルト:『ドン・ジョヴァンニ』第二幕〜「あの恩知らずは私を裏切り」(エルヴィーラ)

(16)ヴィヴァルディ:『怒れるオルランド』(1714年版)RV.819第一幕より「常に変わらぬ愛」(ブラダマンテ)

(17)マルティーニ:愛の喜び
(1)【原盤:V5211】ユリア・レージネヴァ(Ms)、マルク・ミンコフスキ(指)シンフォニア・ヴァルソヴィア[録音:2010年1月、ワルシャワ]
(2)【原盤:E8877】サンドリーヌ・ピオー(S)、ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ(指)フライブルク・バロック・オーケストラ[録音:2001年10月]
(3)【原盤:OP30416】サンドリーヌ・ピオー(S)、オッターヴィオ・ダントーネ(指)アカデミア・ビザンチーナ
(4)【原盤:AM187】パトリシア・プティボン(S)、アンサンブル・アマリリス [録音:1998年10月]
(5)【原盤:V5183】ルーシー・クロウ(S)、マルク・ミンコフスキ(指)レ・ミュジシャン・デュ・ルーブル・グルノーブル[録音:2009年1月,グルノーブル]
(6)【原盤:V5250】サンドリーヌ・ピオー(S)、スーザン・マノフ(ピアノ) [録音:2010年6月]
(7)【原盤:OP30466】ヴェロニカ・カンジェミ(S)、ウナ・ステッラ・アンサンブル
(8)【原盤:OP30493】ユリア・レージネヴァ(Ms)、ジョヴァンニ・アントニーニ(指)イル・ジャルディーノ・アルモニコ
 [録音:2010年5,6月,バリャドリッド]
(9)【原盤:OP30536】
カリーナ・ゴーヴァン(S)、アラン・カーティス(指)イル・コンプレッソ・バロッコ[録音:2011年11月、ロニゴ]
(10)【原盤:E8928】サンドリーヌ・ピオー(S)、クリストフ・ルセ(指)レ・タラン・リリク [録音:2004年2月]
(11)【原盤:OP30435(廃盤)】ロッサーナ・ベルティーニ(S)、リナルド・アレッサンドリーニ(指)コンチェルト・イタリアーノ
(12)【原盤:OP30441】ジェンマ・ベルタニョッリ(S)、リナルド・アレッサンドリーニ(指)コンチェルト・イタリアーノ
(13)【原盤:E8926】バーバラ・シュリック(S)、クリストフ・コワン(指、Vc)、アンサンブル・バロック・ド・リモージュ、
コンチェルト・ヴォカーレ・デ・ライプツィヒ[録音:1993年]
(14)【原盤:V4790】マリア・バーヨ(S)、ビクトル・パブロ・ペレス(指)ガリシアSO
(15)【原盤:E8904(廃盤)】ヴェロニク・ジャンス(Ms)、ジャン=クロード・マルゴワール(指)王室大厩舎・王宮付楽団
(16)【原盤:OP30540】ガエル・アルケス(S)、フェデリーコ・マリア・サルデッリ(指)モード・アンティクォ
[録音:2012年7月、フィレンツェ]
(17)【原盤:V5186】フェリシティ・ロット(S)、イザベル・モレッティ(ハープ/カマック・ハープ使用) [録音:2009年2月]
声楽ファン必見のスペシャル・アルバム!「カウンターテナーたち(V 5328)」に引き続き、今回リリースされるのは「ソプラノたち」。今を時めく稀代 のソプラノ、メゾ・ソプラノの歌手たちが、naiveレーベルでこれまでに残してきた珠玉の歌唱をひとつにまとめたアルバムになります!一重に「ソプラノ」 と言っても、実際は各々に得意とする声域やその声質によって様々な「ソプラノ」が存在し、それぞれに異なる魅力があります。最高音域の超絶技巧で世 界を圧倒する「コロラトゥーラ・ソプラノ」のパトリシア・プティボン、軽やかで愛らしい歌声が美しい「ソプラノ・レッジェーロ」のサンドリーヌ・ピオー、 落ち着いた声質とその表現力で魅せる「ソプラノ・リリコ」のルーシー・クロウ、広い声域を歌いこなす「メッゾ・ソプラノ・コロラトゥーラ」のユリア・レー ジネヴァ、メッゾ域にも被る重い声質で存在感のある「メッゾ・ソプラノ・ドラマティコ」のヴェロニカ・ジェンス……今現在、オペラ界の第一線で引っ張 りだこの名手たちが揃い踏み。ソプラノの全て…とは参りませんが、彼女たちの歌声を聴き比べ、その多彩な魅力を実感できるアルバムとなっております。 また、多彩なプログラムも魅力のひとつ。モンテヴェルディからロッシーニまでの幅広い時代から、オペラ・アリア、教会カンタータのアリア、世俗歌曲な ど多岐にわたる選曲がなされています。それぞれの作品に適した「ソプラノ」を見つけられるのも本アルバムならでは。バックのオーケストラも新旧問わず の名門ばかりで、一つ一つの演奏の質が非常に高いのも嬉しいところです。 (Ki)
V-5356[NA]
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集
第11番 ヘ短調「セリオーソ」op.95
第1番 ヘ長調op.18-1
第8番 ホ短調「ラズモフスキー第2番」op.59-2
ヴォーチェSQ
[サラ・デイヤン(Vn)、
セシル・ルーバン(Vn)、
ギヨーム・ベケール(Va)、
フロリアン・フレール(Vc)]

録音:2012年10月、サン=ピエール寺院(パリ)
フランスが誇る若手実力派カルテット「ヴォーチェ弦楽四重奏団」が、naiveレーベルからは1stアルバムとなる最新盤をリリースいたします!2004 年にパリで結成されるや否や数々の国際コンクールで華々しい成績を残し、新進気鋭の実力派として名を馳せた当団も結成10年を間近に控え、ますます アンサンブルに磨きをかけているところの録音なだけに、注目も高まります。
デビュー盤のシューベルトで高い評価を得ている当団が今回録音する運びとなったのは、大家ベートーヴェンの弦楽四重奏曲!第1番、第8番、第 11番の3つをカップリングし、ベートーヴェンの前中期の作品に焦点を当てた内容となっています。3つの作品はそれぞれ異なる作風を持っており、ベー トーヴェンの作風の変化も感じさせますが、いずれも緊張感あふれる密なアンサンブルを必要とされる濃厚なプログラム。第11番ではデイヤンが1stVn を、第1番と第8番ではルーバンが1stVnを担当する形で収録されています。麗しい2人の女流ヴァイオリニスト達が力強く聴かせる華々しい高音域を、 男性陣が担う深みのある中低音域がしっかりと支え、安定感のあるアンサンブルで魅せてくれます。当団の大きな魅力である、若手らしい溌剌とした音の 立ち上がりと、力強くもしなやかなハーモニーを存分に堪能出来るアルバムに仕上がっています!
【ヴォーチェ四重奏団】
2004年に、パリ国立高等音楽院の卒業生メンバーによって結成されたカルテット。その後数年間でジュネーヴ、 クレモナ、ウィーン、ボルドー、グラーツ、ロンドンの国際弦楽四重奏コンクールで優秀な成績を残し、瞬く間 に国際的な評価を確立する。室内楽をイザイ四重奏団、アルバン・ベルク四重奏団のメンバー、ターリヒ四重 奏団、クリストフ・コワンなどに師事し、新世代の室内楽の中核を担う団体として期待を集めた。ヴィオラとチェ ロのみメンバーの交代があり、2010年から現在のメンバーで活動している。シテ・ド・ラ・ミュジークの推薦 により、2013-2014シーズンの「エコー賞ライジング・スター」に選出され、大規模なヨーロッパ・ツアー を遂行している。レパートリーは多岐にわたるが、近現代ものを中心とし、ベートーヴェン、シューベルト、ラヴェ ル、リゲティ、ベルクなどに定評がある。伸びやかなフレーズ感と、躍動感あふれる力強い音運びが魅力的で、 今後の更なる円熟と活躍が期待されるアンサンブルである。
V-5359[NA]
コントラルトたち

(1)ヴィヴァルディ:グローリアニ長調RV589〜「アニュス・デイ」
ペルゴレージ:「スターバト・マーテル」〜「聖母は悲しみ、苦しんでいた」

(2)トマ:『ミニョン』(1866年)よりミニョンのアリア「君よ知るや南の国」

(3)シューマン:「くるみの木」Op.25-3 

(4)バッハ:ミサ曲ロ短調BWV232(10人の独唱者版)より「アニュス・デイ」 

(5)ハイドン:聖セシリアの祝日のための頌歌〜「世の罪を除きたもう主よ」 

(6)ヴィヴァルディ:『離宮のオットーネ』RV729〜オットーネのアリア「波のように」

(7)ビゼー:『カルメン』〜カルメンのアリア「恋は野の鳥」

(8)アーン:「恍惚のとき」

(9)カリッシミ:カンタータ「ああ、思い出よ」

(10)シューマン:リーダークライス〜「異郷にて」Op.39-8

(11)ヴィヴァルディ:歌劇『テウッツォーネ』〜ゼリンダのアリア「あなたを感じて」

(12)ヴィヴァルディ:『怒れるオルランド』(1714年版)RV819〜メドーロのアリア「lo sembro appunto quell'augelletto」

(13)バッハ(グノー編):アヴェ・マリア

(14)アーン:「クローリスへ」
(1)【原盤:OP30441】
サラ・ミンガルド(C.A)、リナルド・アレッサンドリーニ(指)コンチェルト・イタリアーノ
(2)【原盤:V5201】
マリー=ニコル・ルミュー(C.A)、ファビアン・ギャベル(指)フランス国立O/録音:2010年7月
(3)【原盤:V5159】
マリー=ニコル・ルミュー、ダニエル・ブルメンタール(P)/録音:2008年11月,ケベック
(4)【原盤:V5145】
ナタリー・シュトゥッツマン(C.A)、マルク・ミンコフスキ(指)、レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル/録音:2008年7月,スペイン、サンティアゴ・デ・コンポステーラ、サン・ドミンゴス・デ・ボナバル教会
(5)【原盤:V5183】
ナタリー・シュトゥッツマン、マルク・ミンコフスキ(指)、レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル/録音:2009年1月,グルノーブル
(6)【原盤:OP30493】
ソニア・プリナ(C.A)、ジョヴァンニ・アントニーニ(指)イル・ジャルディーノ・アルモニコ/録音:2010年5,6月,バリャドリッド
(7)【原盤:V5201】
マリー=ニコル・ルミュー、ファビアン・ギャベル(指)パリ少年少女cho、フランス国立O/録音:2010年7月
(8)【原盤:V5022】
マリー=ニコル・ルミュー、ダニエル・ブルメンタール(P)
(9)【原盤:OP30395】
サラ・ミンガルド、リナルド・アレッサンドリーニ(指)コンチェルト・イタリアーノ
(10)【原盤:V5159】
マリー=ニコル・ルミュー、ダニエル・ブルメンタール(P)/録音:2008年11月,ケベック
(11)【原盤:OP30513】
デルフィーヌ・ガルー(C.A)、ジョルディ・サヴァール(指)、ル・コンセール・デ・ナシォン/録音:2011年6月、ヴェルサイユ宮殿内オペラ
(12)【原盤:OP30540】
デルフィーヌ・ガルー、フェデリーコ・マリア・サルデッリ(指)、モード・アンティクォ/録音:2012年7月、フィレンツェ
(13)【原盤:V5216】
ナタリー・シュトゥッツマン、ローレンス・エキルベイ(指)、コンチェルト・ケルン
(14)【原盤:V5022】
マリー=ニコル・ルミュー、ダニエル・ブルメンタール(P)/録音:2008年11月,ケベック
ひとつの声域の歌手たちの名録を集めた注目のシリーズ、「ソプラノたち」(V 5351)、「カウンターテナーたち」(V 5328)に引き続き、ついに今回「コ ントラルトたち」が発売される運びとなりました!オペラ界の第一線で活動し、naiveレーベルの看板歌手としても活躍する5人のコントラルト(アルト) 歌手――サラ・ミンガルド、マリー=ニコル・ルミュー、ナタリー・シュトゥッツマン、デルフィーヌ・ガルー、ソニア・プリナ――の珠玉の歌声がひとつ に収録されています。バックの演奏陣も豪華。アレッサンドリーニ&コンチェルト・イタリアーノ、サヴァール&レ・コンセール・ナシォン、ミンコフスキ&ルー ブル宮音楽隊など、万全の布陣が組まれています。宗教曲、世俗歌曲、オペラなどジャンルも様々で、バッハからシューマン、ビゼーまで幅広い時代の作 品が収録されているのも魅力です。 (Ki)

V-5360[NA]
KKC-5353
日本語解説付
ストラヴィンスキー:バレエ組曲「火の鳥」(1919年版)
バレエ音楽「春の祭典」
トゥガン・ソヒエフ(指)
トゥールーズ・キャピトル国立O

録音:2011年9月
近年活躍している若手指揮者の中でも特筆すべき注目を集める俊英、トゥガン・ソヒエフ&トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団によるストラヴィスキー の「火の鳥」&「春の祭典」が、このたび仕様を変更し、商品番号を改め再登場する運びとなりました!本アルバムは2012年にリリースされたアルバムの、 ボーナスDVDが同梱されていないCDのみの仕様となりますのでご注意ください。これに伴い、V 5192及びKKC 5279は廃盤となります。
リリースされて以来、世界各国で絶賛を浴びたほか、日本でも高い評価を受けた本アルバム。ソヒエフ&トゥールーズ・キャピトル国立管は2012年 末の来日公演でも「火の鳥」を演奏し、名実ともにその評価を確固たるものにしました。演奏会でも絶賛された、抜群のリズム感とメリハリのきいたフレー ジング、エネルギーに満ちた推進力を持ったソヒエフの指揮ぶりは本アルバムでも存分に発揮されています。迫力満点でありながらも美しい響きを失わな いのは、近年メキメキと実力を付けているトゥールーズ・キャピトル国立管の面目躍如といったところ。弦の響きの美しさ、色彩鮮やかな管楽器、大迫力 の打楽器――聴き所には枚挙のいとまがありません。 (Ki)
V-5361[NA]
17 世紀イタリア・バロック音楽集
1 アントニオ・カルボンキ:Romanesca
2 ジョヴァンニ・バッティスタ・グラナータ:Capricci armonici
3 アントニオ・カルボンキ:Capona
4 フランチェスコ・コルベッタ:Passacaille- Prelude- Sarabande- Gigue
5 アントニオ・カルボンキ:Calata per cantare
6 伝承曲(リスレヴァン/THジョンソン編):Tarantella
7 アントニオ・カルボンキ:Corrente franzese
8 ドメニコ・ペッレグリーニ:Passacagli per tutte le lettere
9 アントニオ・カルボンキ:Scaramanze
10 フランチェスコ・コルベッタ:Sarabande
11伝承曲(リスレヴァン/THジョンソン編):Canarios
ロルフ・リスレヴァン/バロック・ギター[3, 4, 5, 6, 7, 9, 10]、キタラ・バッテンテ[8,11]、リュート[1,2]
トール=ハラルド・ヨンセン/キタラ・バッテンテ[1, 2, 3, 6, 8, 11]、バロック・ギター[1, 4, 5, 7, 9, 10]
ビョルン・ケレミル/コラッショーネ[1,2]
ウルリク・ガストン・ラルセン/バロック・ギター[5, 7, 9]、テオルボ[9]

録音:2006 年 4 月、スタジオ・ティボール・ヴァルガ
17世紀イタリア・バロックの作品ながら、まるでジャズかミニマル・ミュージックの原型を見るかのような趣のアルバムの登場です。リスレヴァンは伝 統的バロック・ギターおよびリュート奏者として、ソリスト、また、サヴァール率いるエスペリオンXXなどのアンサンブルでも名を成してきました。しかし ながら、「音楽が作られた当時の人々が聴いたように作品を演奏することは事実上不可能だ」として、近年では、バロック作品を、ジャズ・テイストを取 り入れたかたちで演奏しています。ここに収録されている作品も17世紀イタリアの作品で、通奏低音が重要な役割を果たしていますが、リスレヴァンとそ の仲間たちにかかるとまるでブルースの定型、あるいはミニマル・ミュージックの祖先のような趣を帯びてきて、イタリア・バロックを聴いているというよ りもまるでジャズなどを聴いているかのような新鮮さです。 (Ki)
V-5362[NA]
invocation(祈り)
バッハ:「主イエス・キリストよ、われ汝に呼ばわる」BWV 639、「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」BWV 659、
 アリア「魂はイエスの御手に憩うなり」(カンタータBWV 127よりアリア/ハロルド・バウアー編)
ミュライユ:別離の鐘〜オリヴィエ・メシアンの思い出に
リスト:「パーテル・ノステル」、
 ≪詩的で宗教的な調べ≫より「孤独の中の神の祝福」、「葬送」
メシアン:苦悶の鐘と告別の涙
ラヴェル:≪鏡≫〜「鐘の谷」
ヘルベルト・シュフ(P)

録音:2013 年9月
1979年ルーマニア生まれの逸材、ヘルベルト・シュフのnaiveデビュー盤の登場。シュフは、1988年に家族とともにドイツへ移住。2005年、ウィーン・ベートーヴェン国際ピアノコンクールで優勝しています。これまでに、シューマン、ホリガー、またラッヘンマンとシューベルトを組み合わせたCDなど、プログラムにもこだわりを見せたリリースをしている彼の最新盤のテーマはinvocation(祈り)。神への祈りから、死者を思っての祈りなど、作曲家が様々な祈りの心をこめた作品を、バロックから現代まで並べたプログラムとなっています。ミュライユの「別離の鐘」での透明感ある音色は絶品。メシアン作品も抜群の集中で聴かせます (Ki)
V-5367[NA]
モーツァルト:幻想曲ニ短調 K.397
ピアノ・ソナタ第6番ニ長調「デュルニツ」 K.284
ロンド.ニ長調 K.485
ロンド.イ短調 K.511
ピアノ・ソナタ第15番ヘ長調 K.533/494
フランチェスコ・ピエモンテージ(P)

録音:2013年9 月 ルガーノ( スイス )
2013年に来日し注目度急上昇中のフランスの俊英、フランチェスコ・ピエモンテージが、2012年より専属契約を交わした「naive」レーベルから待 望の2ndアルバムをリリースいたしました!ビエロフラーヴェク&BBC響をバックに控え、万全の態勢で臨んだ1stアルバム(V 5327)に引き続き今回 発売される運びとなったのは、モーツァルトのピアノ作品集。「Claves」レーベルのシューマン:ピアノ曲全集録音プロジェクトに参加するなど、独奏曲録 音も果敢に取り組んできたピエモンテージですが、モーツァルトの作品のみを収録したアルバムをリリースするのは今回が初めて。2つのピアノ・ソナタに 3つの小品をカップリングしたプログラムで、1曲めに収録された「幻想曲 ニ短調」の瞑想的な冒頭から、ピエモンテージが奏でる深く繊細な音色にぐっ と惹きこまれます。彼独特のふわりとした柔らかなタッチは今回も健在で、特に澄みきったピアニッシモの響きは絶品。明暗と強弱のコントラストも素晴ら しく、清爽な演奏を聞かせてくれます。
【フランチェスコ・ピエモンテージ】
1983年スイス生まれ。ハノーファーでA.ヴァルディに師事する傍ら、A.ブレンデル、内田光子、A.ワイセンベルクといったアーティストと親しい交流を育み、 重要なインスピレーションを得る。エリザベート王妃国際音楽コンクール入賞ほか、数々の国際コンクールで輝かしい受賞歴を誇る。室内楽ではE.パユ、 H.シフ、D.ミュラー=ショットらからの信頼も厚い。2012年より「naive」レーベルと専属契約を交わし、リリース活動方面でも期待が集まっている。 (Ki)

V-5368[NA]
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調op.64
J.アダムズ:ヴァイオリン協奏曲
チャド・フープス(Vn)
【使用楽器:1713年製ストラディヴァリウス《Cooper Hakkert, ex Ceci》】
クリスティアン・ヤルヴィ(指)
ライプツィヒMDR響

録音:2013年11月、MDRスタジオ(ライプツィヒ)
アメリカ出身のチャド・フープスは、新進気鋭のヴァイオリニスト。2008年メニューイン国際コンクール・ジュニア部門で堂々の優勝を飾り、一躍注目 を集めた19歳(2013年録音時)の若き逸材が、naiveレーベルから待望の1stアルバムをリリースいたします!記念すべき初録音に彼が選んだのは、 お馴染み、メンデルスゾーンの「ヴァイオリン協奏曲ホ短調op.64」と、アダムズが1993年に作曲した「ヴァイオリン協奏曲」。コアなファンをも唸らせ る意欲的なカップリングで、王道的かつ挑戦的なデビューアルバムに仕上げてきています。フープスをバックで支えるのは、2012年より新たにクリスティ アン・ヤルヴィを常任指揮者に迎え、ますますの躍進を遂げるMDR交響楽団。いずれもヴァイオリン・ソロに負けず劣らずオーケストラ・パートが活躍 する作品なだけに、フープスとの丁々発止の掛け合いが大きな聴きどころです。特にアダムズの3楽章は息を呑む圧巻の仕上がり。フープスとオーケスト ラが一心となった熱演に、思わず呼吸も忘れるほど聴き入ります。 その面影に未だあどけない雰囲気も残すフープスですが、その演奏は決して若さゆえの勢いに任せないもの。途切れることなく朗々とメロディを歌いこ むフレーズ感は特に素晴らしく、1713年製ストラディヴァリウス≪Cooper Hakkert, ex Ceci≫のまろやかな音色を、細かな一音にいたるまで丁寧に、 煌びやかに聴かせています。メンデルスゾーンでは躍動感あふれる若々しい演奏を見せる一方、アダムズでは瞑想的な深みのある音楽を作り上げており、 その表現の幅に驚かされます。その卓越した演奏技術に唸ると共に、今後の躍進に大きな期待を寄せさせてくれる、注目の1stアルバムです! (Ki)

V-5369[NA]
ニコラ・ポルポラ(1686-1768):アリア集
『エツィオ』〜Se tu la reggi al volo
『認められたセミラーミデ』〜Vorrei spiegar l’affanno、Il pastor se torna aprile
『捨てられたディドーネ』〜Gia si desta la tempest
『エリクレア』〜Torbido intorno al core
『Il verbo in carne』〜Distillatevi o cieli
『メリーデとセリヌンテ』〜Con alma intrepid
『Il ritiro』〜A voi ritorno champagne amene
『ポリフェーモ』〜Nell’attendere il mio bene、Alto giove
『カルロ・イル・カルヴォ』〜Spesso di nubi cinto
『ヴルカーノ』〜Non lasciar chi t’ama tanto
フランコ・ファジョーリ(C.T)
アレッサンドロ・デ・マルキ(指)
アカデミア・モンティス・レガリス

録音:2013年6月
カッファレッリのためのアリア集」(V5333)でも評価の高かったカウンターテナー、フランコ・ファジョーリ。naive第2弾は、ポルポラのアリア集です。ポルポラは18世紀ナポリの偉大な作曲家であっただけでなく、当時活躍していたカウンターテナー歌手のカッファレッリ、ファリネッリ(映画『カストラート』の主人公のモデル)らの教師でもありました。そんなポルポラが書いたカウンターテナーのためのアリアは、豊かな表情、そして怒涛の超絶技巧に満ちた華やかな作品ばかり。ファジョーリの比類なきヴィルトゥオジティにはますます磨きがかかっており、どの曲も抜群の出来栄え。管弦楽は、アレッサンドロ・デ・マルキ率いるアカデミア・モンティス・レガリスで、心地よい刻みから激しい情熱、嵐の表現までと、変幻自在。ファジョーリが超絶技巧のちりばめられたアリアの数々を難なく聴かせてくれます。 (Ki)


V-5370[NA]
モーツァルト:レクイエム KV 626(ジュスマイヤー版) ロランス・エキルベイ(指)
アクサンチュス、
インスラ・オーケストラ
サンドリーヌ・ピオー(S)
サラ・ミンガルド(A)
ヴェルナー・ギューラ(T)
クリストファー・ピュルヴ(Bs)

録音:2014年2月、ヴェルサイユ宮殿内王室礼拝堂(フランス)
ロランス・エキルベイ率いる人気合唱アンサンブル・アクサンチュスが、ついにモーツァルトのレクイエムを録音しました! アクサンチュスは、指揮者エキルベイによって20年前に結成された32名から成る声楽アンサンブル。基本的には無伴奏のレパートリーを中心に演奏し ますが、オペラや宗教作品などにも登場します。クラシック名曲を無伴奏合唱に編曲した「トランスクリプション」のCD(世界で13万枚以上のセールス) で一躍話題となり、その澄んだ歌声が織り成す世界で人々を魅了し続けています。声楽ソロは、故・吉田秀和氏も「鈴をころがすような声」と絶賛したピ オー、世界をうならせるアルトのミンガルド、ハルモニアムンディの数々の録音でもおなじみのギューラ、そしてバスはロックバンドでも演奏していたクリス トファー・ピュルヴという注目の布陣です。
そして注目なのが、今回CDデビューとなるオーケストラ、インスラ・オーケストラ。 insula(インスラ)とは脳の一領域、島皮質(とうひしつ)を指し、感情や感覚的な体験に関連がある部分のこと。2012年にやはりエキルベイによって設立され、古典派からロマン派までの作品を中心に、ピリオド楽器で演奏する団体です。2014/15のシーズンには、ミンコフスキが音楽監督を務めるモーツァ ルト週間音楽祭でモーツァルト=ベートーヴェン=ヴェーバーのプログラムを演奏することになっているなど既に注目の活動を展開しています。このレクイ エムでも、「怒りの日」での管楽器の炸裂ぶりや「ラクリモサ」での氷のような弦の音色など、聴き手の心を直に刺すような演奏を繰り広げています。
ヴェルサイユ宮殿内の王室礼拝堂で録音されており、抜群の音響効果の中、美しい歌声、オーケストラの鮮烈な音色が見事に響き合っています。 (Ki)
V-5371[NA]
ストラヴィンスキー:兵士の物語(フランス語上演) キャロル・ブーケ(語り手)、
ジェラール・ドパルデュー(悪魔)、
ギヨーム・ドパルデュー(兵士)、
シュロモ・ミンツ(Vnと指)、
パスカル・モラゲス(Cl)、
セルジオ・アッツォリーニ(Fg)、
マルク・バウアー(コルネット)、
ダニエル・ブレシンスキ(Tb)、
ヴァンサン・パスキエ(Cb)、
ミシェル・セルッティ(打楽器)

録音:1996年12月/シャンゼリゼ劇場(ライヴ)
かつてヴァロワから、その後ナイーヴからリリースされ、非常に評価の高かったミンツの「兵士の物語」。長年入手困難が続いておりましたが、今回番 号も新たに再発売となります。語り手と俳優、7人の器楽奏者で演じられますが、いずれも一級の腕でないと真価が発揮できない難しい作品。その点、 この演奏は凄すぎます。語り手はブニュエルの映画「欲望のあいまいな対象」で知られるキャロル・ブーケ、悪魔役は名優ジェラール・ドパルデュー、兵 士をその息子ギヨーム・ドパルデューが担っています。器楽はシュロモ・ミンツがヴァイオリンと指揮、クラリネットをパスカル・モラゲス、他はパリ音楽 院の名手たちが担当という贅沢さ。もともとは1996年12月に行なわれた「エイズ撲滅」特別演奏会のライヴ。この作品のパリ初演の場であるシャンゼリゼ劇場で行われました。 しかし、このアルバムの主役は何といってもジェラール・ドパルデュー。邪悪さに満ちた悪魔そのものの怪演で、過剰なまでの熱演を披露。フランス語 がわからなくとも、完全にその世界へ引き込まれてしまいます。あっという間の54分です。 (Ki)

V-5373[NA](3CD)
ヘンデル:歌劇「タメルラーノ」 シャヴィエ・サバータ(CT タメルラーノ)
ジョン・マーク・エインズリー(T バヤゼット)
マックス・エマヌエル・ツェンチッチ(CT アンドローニコ)
カリーナ・ゴヴァン(S アステリア)
ルクサンドラ・ドノーセ(Ms イレーネ)
パヴェル・クディノフ(Bs レオーネ)
リッカルド・ミナージ(指)イル・ポモ・ドーロ

録音:2013年4月、ロニゴ
ヘンデルの全オペラの中でも近年特に人気が高いのが「タメルラーノ」。あの傑作「ジューリオ・チェーザレ」と同じ1724年に初演された作品で、ヘ ンデルが最も充実していた時期のオペラ、しかも非常に劇的な意欲作です。タメルラーノとは、14世紀後半から15世紀初頭にかけて西アジアを広く支 配した伝説的支配者ティムールのこと。1402年、オスマン帝国との戦いに勝利し、スルタンのバヤジット1世を捕らえています。この史実に基づき、タ メルラーノが捕えたバヤゼット(バヤジット)の娘アステーリアを強引に后にしようとし、父がそれに苦悩し、ついにバヤゼットが気高く壮絶に自害する、 という物語。事実上の主役バヤゼットに、当時脇役が普通だったテノールを当て、悲劇的な色彩を際立たせています。かのプラシド・ドミンゴがテノール として最後にレパートリーに入れた役がこのバヤゼットで、それだけやり甲斐のある役、作品なのでしょう。 今回の新録音は非常に強力です。バヤゼットは、英国の美声古楽テノール、ジョン・マーク・エインズリー。この録音の少し前に50歳を迎えたエインズ リーは、持ち前の柔らかい美声に深みと表現力を加え、敗北した支配者として、娘を奪われそうになる父として、苦悩するバヤゼットを見事に歌っています。 対するタメルラーノは、ヘンデルの悪役アリア集(AP 048)が大評判だったスペイン、カタルーニャ州バルセロナ生まれのカウンターテノール、シャヴィエ・ サバータ。タメルラーノは悪役とは言っても威厳と気品の求められる役で、ここでのサバータはまさに万全。バヤゼットの娘アステーリアは、カナダ出身の 古楽プリマドンナ、カリーナ・ゴヴァン。彼女がヘンデルのイタリア・オペラの録音に参加するのは実に9種目で、まさに現代を代表するヘンデル・ソプ ラノです。アステーリアと恋仲のギリシャの王子アンドローニコは、今まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍する大人気カウンターテノールのマックス・エマヌ エル・ツェンチッチ。さらにタメルラーノの婚約者であるイレーネには、モーツァルトやロッシーニのメッゾ役で活躍するルーマニアのメッゾソプラノ、ルク サンドラ・ドノーセと、たいへんに贅沢に優れた歌手を投入しています。 リッカルド・ミナージは、バロック・ヴァイオリニストとして名を馳せた後、近年は指揮者として精力的に活躍しています。彼が2012年に創設したイル・ ポモ・ドーロを率いて、ヘンデルの気迫に満ちた音楽をしっかり引き出しています。ちなみに彼は母親が日本人の日伊ハーフです。 この録音は1731年の再演時の楽譜に基づいています。ただし初演時との主な相違2点、多くのレチタティーヴォの短縮と第3幕のレオーネのアリアの 追加は、今日の上演ではむしろ採用される方が一般的で、また1731年再演では削除された第2幕のアステーリア、タメルラーノ、バヤゼットの三重唱 はこの録音では残されているので、結果的に今日の標準的な「タメルラーノ」になっています。 17世紀後半に建てられたヴィチェンツァのヴィッラ・サン・フェルモでの収録です。 (Ki)
V-5377[NA]
ラモー(1683-1764):作品集
第2コンセール(オーボエ、ヴァイオリン、声とチェンバロ)
オルフェ(テノール、オーボエ、ヴァイオリンと通奏低音のためのカンタータ)
第 5 コンセール(ヴァイオリン、ヴィオールとチェンバロ)
誠実な羊飼い(テノール、オーボエ、ヴァイオリンと通奏低音のためのカンタータ)
マティアス・ヴィダル(T)
アンサンブル・アマリリス〔エロイーズ・ガイヤール(バロック・オーボエ&リコーダー)、ヴィオレーヌ・コシャール(Cemb)、アリス・ピエロ(ヴァイオリン)、マリアンヌ・ミュレル(ヴィオラ・ダ・ガンバ)〕

録音:2014年(ヴェルサイユ宮殿)
ラモー没後250年を記念してのリリース。フランス・バロック界をけん引する存在のオーボエおよびリコーダー奏者のエロイーズ・ガイヤール率いる アンサンブル・アマリリスと、マティアス・ヴィダルという豪華布陣です。ラモーは当時、なんといってもオペラで作曲家としての地位を確立していまし たが、ここに収められているような親密な空気感をもつ作品も多く残しています。
第5コンセールおよび第2コンセールは、2 種の編成譜が残されており、七重奏、管弦楽、チェンバロ独奏などさまざまな編成で演奏されることが 多いですが、ここでガイヤールは、第5コンセールはその当初の版(ヴァイオリン、ヴィオール、チェンバロ)の編成で、そして第2コンセールは、当 初の版とは異なりますが、ハーモニーに含まれる声部を減らしたりすることなく演奏しています。また、カンタータでは、ソプラノではなく、より深く 力強い表現力の声を求めて、マティアス・ヴィダルをゲストに迎えて演奏しています。ラモー没後250年を飾るにふさわしい充実した演奏です。 (Ki)


V-5381[NA}(2CD)
バッハ:ヨハネ受難曲 BWV 245 (1724年版)
〔※補遺として1725年版のコラール・アリア「Himmel reisse, Welterbebe」およびテノールのアリア「Zerschmettert mich」を収録〕
ディッテ・アンデルセン(S)
レネケ・ルイテン(S)
デルフィーヌ・ガルー(C.A)
デイヴィッド・ハンセン(C.A)
ローター・オディニウス(Tル、福音史家) 
コリン・バルツァー(T)
クリスティアン・イムラー(Bs、イエス) 
フェリクス・シュペーア(Bs)
マルク・ミンコフスキ(指)
レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル・-グルノーブル

録音:2014年4月(三位一体教会、リヨン)
【ミンコフスキのバッハ】
ミンコフスキがついにバッハの受難曲を録音しました!2008年にnaiveレーベルから発売されたバッハの「ロ短調ミサ曲」は、ミンコフスキによる初のバッハの宗教声楽作品のレコーディングとして、また、その編成(10人の独唱者版)でも話題となりました。以降ハイドンやシューベルトの交響曲などのレコーディングに取り組んできたミンコフスキですが、6年の時を経てのバッハの宗教音楽第2弾となります。ミンコフスキはマタイもヨハネも演奏会で取り上げてきていますが、今回のレコーディングに際しヨハネ受難曲を取り上げた理由について、ヨハネ受難曲のメッセージのほうがよりわかりやすく、直接的であること、そして、演奏陣の規模の問題からも、ヨハネの方が取組みやすかったことを挙げています。8名の歌唱陣による声楽パートは、福音史家も、コラールも、アリアも、バスが歌うイエスも、すべてが非常にやわらかで丸みを帯びた響きながら、テキストそのものがもつ劇性が存分に表現された見事な演奏。管弦楽パートも、歌い手と寄り添って、歌のテキストと共に嘆き、泣き、すべてを表現しています。かつてない次元で声と楽器が一体となった受難曲の登場といえるでしょう。
【版について】
ヨハネ受難曲は、1724年の初演以降、1725年、1732年、1749年と計4回演奏されたとされ、そのたびに改訂が施されており、4つの異なった稿とひとつの自筆総譜(1739年、ただし完全なものではない)が存在しています。ミンコフスキは、こんにち一般的に演奏される版とほぼ同じ、1724年の初演版に準拠。コントラファゴットも導入して演奏しています(ただし、1724年の資料も不完全。コントラファゴットがはっきりと、しかもかなり細かな指定を伴って記されているのは1749年の稿ながら、ミンコフスキは初演時からコントラファゴットが入っていたとしてオーケストラに加えています)。
【楽器編成】
ミンコフスキは、コントラファゴットを導入しています。「十字架を背に背負ってもがいている一人の人間が見える。これは歩みであり、叫びである」とミンコフスキ自身が表現する冒頭合唱から、聴き手の耳と心に刺さるような低い音が、イエスの歩み、鞭の音、神の圧倒的な力、様々なものをめまぐるしく思い起こさせます。さらに、1724年にヨハネ受難曲が演奏された際、チェンバロも通奏低音に加わっていた(演奏者の名はフリードリヒ・ゴットリープ・ヴィルト)という記録があることからチェンバロも加えています。
【8名の歌唱陣】
今回ミンコフスキが配置した歌唱陣は、8名。ミンコフスキは、リフキンのように5人で演奏することも、フル合唱で演奏することもすべてあり得るとしながらも、バッハが「合唱」という言葉を使う時に想定される人数は、12-16人ではなく、ソリストによって構成されたアンサンブルである可能性が高い、と考察しています。しかしながら、特にテノールが一人でエヴァンゲリスト・パートからコラールまですべて歌うことは事実上不可能(できたとしてもよい結果は得られない)であるとし、アリアを分担しあえるよう、8名にしています。歌手の選定にあたってはいつものように細心の注意を払い、オペラでも活躍している歌手の顔も見られますが、みなバッハ作品を幼いころから歌っていた、いわば「初めて知った言葉がバッハだった」ような歌手たちを選んでいます。また、受難曲の演奏に際し、テキストを非常に重視し、レチタティーヴォの多いエヴァンゲリストやバス歌手は、ドイツ語が母国語である歌手を配置しています。
【補遺のアリアについて】
このレコーディングは、1724年の初演時の稿に準拠していますが、先だって行われた演奏会では、ミンコフスキは1725年版にあるアリアも演奏しました。このアリアがあまりに素晴しいため、補遺としてdisc1の最後に収録されています。
Disc1補遺
●コラール・アリア「Himmelreisse,Welterbebe」(1725年版では、第11曲のコラール「Werhatdichsogeschlagen(たれぞ汝をばかく打ちたるか)」の後に挿入された。)
●テノールのアリア「Zerschmettert mich」(1725年版では第1部最後のコラールの前、「Ach,mein Sinn」の代わりに置かれた。)
V-5383[NA]
ネムタヌ姉妹
バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調BWV1043
 ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調BWV1042【サラ】
 2声のインヴェンション第1番BWV772*
 ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調BWV1041【デボラ】
シュニトケ:コンチェルト・グロッソ第 3 番
バッハ:2声のインヴェンション第8番BWV779*
デボラ・ネムタヌ(Vn、Va*)、
サラ・ネムタヌ (Vn)
サッシャ・ゲッツェル(指)パリ室内O


録 音:2014年 7月/サル ・コロンヌ(パリ)
フォル・ジュルネ音楽祭でもおなじみのデボラ・ネムタヌと、映画「オーケストラ!」で、メラニー・ロラン奏でるチャイコフスキーのヴァイオリン協 奏曲を吹替演奏して話題となったサラ・ネムタヌ姉妹が夢の共演。息の合った演奏を繰り広げています。
バッハの協奏曲3篇のうち、第1番を姉のデボラが、第2番を妹のサラが独奏し、BWV1043で両者共演。情熱的なデボラと正確かつ丁寧なサラの 個性の違いを堪能できます。さらに、ピアノ学習者が必ず練習する「2声のインヴェンション」第1番と8番をサラがヴァイオリン、デボラがヴィオラで 奏しているのも注目。ピアノやチェンバロでは減衰してしまう長い音符も、弦楽器は指示通りに弾くことができるのが目から鱗の驚きの発見です。
フィル・アップはバッハ作品から約250 年後に作られたシュニトケの「コンチェルト・グロッソ第 3 番」。シュニトケは生涯に6 篇の「コンチェルト・ グロッソ」を作りましたが、第3番は実質上2本のヴァイオリンのための協奏曲。バロック的精神で書かれた同時代音楽をネムタヌ姉妹が雄弁に解釈。 バッハも含め、2人の美女の共演ゆえ全体に華やいだ雰囲気に満ちています。
指揮を務めるのは2013年以来神奈川フィルの首席指揮者を務めるサッシャ・ゲッツェル。推進力あふれる音楽作りが魅力です。 (Ki)

V-5387[NA](5CD)
アンヌ・ガスティネル〜Romantique
■CD1 (V4995)
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第1番ヘ長調Op.5-1
モーツァルトの『魔笛』の「娘か女か」の主題による12の変奏曲ヘ長調
ヘンデルの『マカベウスのユダ』の「見よ勇者は帰る」の主題による12の変奏曲ヘ長調
モーツァルトの『魔笛』の「恋を知る男たちは」の主題による7つの変奏曲変ホ長調 
チェロ・ソナタ第3番イ長調Op.69
■CD2 (V4927)
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第2番ト短調Op.5−2
チェロ・ソナタ第4番ハ長調Op.102−1
チェロ・ソナタ第5番ニ長調Op.102−2
■CD3 (V5021)
シューベルト:アルペジオーネ・ソナタ
ソナチネ第1番Op.137-1,D.384(チェロ編曲版)
歌曲トランスクリプション〜セレナーデ、音楽に寄す、万霊節の日のための連祷、ます、影法師、水の上で歌う、幻覚、水車屋と小川
■CD4 (V4897)
シューマン:チェロ協奏曲イ短調Op.129
幻想小曲集Op.73,民謡風の5つの小品Op.102、アダージョとアレグロOp.70
■CD5 (V4817)
ブラームス:チェロ・ソナタ全集
■CD1
アンヌ・ガスティネル(Vc)、
フランソワ=フレデリック・ギィ(P)
録音:2004年7月

■CD2
アンヌ・ガスティネル(Vc)、
フランソワ=フレデリク・ギィ(P)
録音・2002年7月

■CD3
アンヌ・ガスティネル(Vc)、(使用楽器、ジュゼッペ・テストーレ1690)
クレール・デセール(P)
録音:2005年6月

■CD4
アンヌ・ガスティネル(Vc/ジュゼッペ・テストーレ、1690)
クレール・デセール(P)
ルイ・ラングレ(指)リエージュPO
録音:2001年

■CD5
アンヌ・ガスティネル(Vc)、
フランソワ=フレデリク・ギィ(P)
ナイーブ・レーベルの人気女性チェロ奏者、アンヌ・ガスティネルの名アルバムを集めた5枚組ボックスの登場。 ベートーヴェンのチェロとピアノの作品のパートナーを務めるのは、フランソワ=フレデリク・ギィ。深く燃えるような音色のピアノが、ガスティネルがしな やかに歌いあげる旋律に寄り添います。 シューベルトのディスクは、フランス版グラミー賞と言われる「ヴイクトワール・ドゥ・ラ・ミュージック」も受賞した名盤。ガスティネル本人が歌曲をト ランスクリプションしてまとめあげたオリジナリティあふれるプログラムも話題となりました。ライナーノーツで、「なんでチェロのための(=私だけのための) 協奏曲を書いてくれなかったのよ!あなたを独り占めするためにどうしたらいいか、私は考えたわ。そしてあなたの歌曲をチェロで弾くことを思いついたの」 と述べているガスティネルの、シューベルトへの愛情に満ちた演奏です。デセールのピアノも素晴らしいの一語。  ほかにも、ただならぬ巧さにただ圧倒のシューマンの協奏曲や、ギィとの熱いブラームスなど、聴きどころに満ちたボックスです。 (Ki)


V-5394(4CD)
マイ・フェイヴァリット・ショパン
■CD1&2
24の前奏曲Op.28
ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.35、
練習曲 Op.25(全曲)

■CD3
バラード(全4曲)
ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調*

■CD4
前奏曲 Op.26(遺作) 
マズルカ Op.24-2 ハ長調
練習曲 Op.10-6
マズルカ Op.33-2 ニ長調
ノクターンOp.15-1 へ長調
エチュード Op.25-9 変ト長調
マズルカ Op.68-3 へ長調
エチュード Op.25-4 イ短調
マズルカ Op.24-1 ト短調 
プレリュードOp.28-7 イ長調
マズルカ Op.57-4 イ短調
プレリュードOp.28-3 ト長調
ノクターンOp.15-3 ト短調
コントルダンス 遺作 変ト長調
マズルカ Op.24-1 ト短調
[CD1&2](原盤:OP 30456)
グリゴリー・ソコロフ(P)

[CD3](原盤:V 5218)
リーズ・ドゥ・ラ・サール(P)
ファビオ・ルイージ(指)
ドレスデン国立歌劇場O
録音:2009年9月(ライヴ)*、バラード-2010年2月(スタジオ録音)

[CD4](原盤:V 5229)
レシェック・モジジェル(P)
録音:1999年
naive人気アーティストたちの演奏でつづる、ショパン名盤が大変お買得ボックスとなって登場!

V-5399[NA]
D・スカルラッティ:ソナタ集
ニ長調 K96/ホ長調 K.381
ニ長調 K.119/ロ短調 K.197
ホ長調 K.135 /イ長調 K.322
イ短調 K.109/ニ短調 K.141
ニ長調 K.492/ト長調 K.146
ハ短調 K.11/ヘ長調 K.17
ロ短調 K.27/ロ短調 K.87
ホ長調 K.380/イ長調 K.209
イ長調 K.101/ニ長調 K.29
イーゴリ・カメンツ(P/スタインウェイ)

録音:2013 年10月
超人ピアニスト、カメンツがナイーブより登場します。カメンツのプロフィールは、映画にできるのではと言う人もあるくらいに超人的なもの。1968年、 ロシア東部のアムール川流域、中国との国境が近い地域に生まれました。1975年にはノヴォシビルスク・フィルハーモニーを指揮。10歳に満たない 1977年、ボリショイ・オーケストラを指揮して演奏会で指揮者デビューを果たします。伝説のピアニスト、ヴィタリー・マルグリス、そしてチェリビダッ ケに長い間師事しました。1978年にドイツに移住してからはピアニストとして演奏活動を展開。国際的な18のコンクールで優勝、クープランからケージ まで広いレパートリーを持ちます。2014年、モーストリー・モーツァルト・フェスティヴァルでニューヨークでリサイタル・デビューするなど、世界が注 目する存在となっています。これまでにもリスト作品などのCDをリリースしていますが、naiveからは初登場となります。
カメンツは、ドメニコ・スカルラッティが遺した555ほどもあるソナタから、18曲を選択し、調性や曲のキャラクター、全体の流れを考えて配曲してい ます。完璧無比な技巧とカラリとした音色で、ユーモアや哀愁など様々な表情に富むスカルラッティの作品を一気呵成に聴かせます。 (Ki)
V-5404[NA]
相似の響き
R.シュトラウス:家庭交響曲Op.53
デューク・エリントン:ア・トーン・パラレル・トゥ・ハーレム(ハーレム組曲)
ストラヴィンスキー:ジャズ・バンドのための前奏曲 (1936-7)
クリスチャン・ヤルヴィ(指)MDR響

録音:2013 年11月、2014 年 6月/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス(ライヴ)
ヤルヴィ家の次男クリスチャンが「バルカン・フィーバー」「バルト海の旅」に次いでプロデュースした第3弾。ヨーロッパの南方、北方の次は、西方 つまりアメリカとのかかわりにテーマを求めています。
リヒャルト・シュトラウスの「家庭交響曲」は1904年、ニューヨークのカーネギーホールで初演するために作曲したとされ、アメリカを意識して4本 のサクソフォンを用いています。この作品は夜の夫婦生活を描いていることなどに関心が行きがちですが、クリスチャン・ヤルヴィはアメリカ的、ジャズ的 な音響を模索している画期的な点に注意を払っています。
一方ジャズの帝王デューク・エリントンの「ア・トーン・パラレル・トゥ・ハーレム」は、1950年の5月から6月にかけて、ヨーロッパ・ツアーへ向 かう船上で作曲されました。円熟期のエリントンは、リヒャルト・シュトラウスの音詩の流儀で作曲したといわれ、実際ジャズ版のリヒャルト・シュトラウスで、 エリントンの物凄い技??に驚かされます。
リヒャルト・シュトラウスの「家庭交響曲」はヨーロッパのセレブの、デューク・エリントンの「ア・トーン・パラレル・トゥ・ハーレム」はニューヨー クの下層階級の生活を音楽で描いている点で共通していますが、どちらも懸命に生きる人々の息遣いが伝わり、両巨匠の天才的な表現力に脱帽。クリスチャ ン・ヤルヴィの熱血的な指揮ぶりに引き込まれます。
ストラヴィンスキーの「ジャズ・バンドのための前奏曲」は、ヨーロッパ人のジャズというより黒人音楽の模倣で、ストラヴィンスキーの模写力に感心さ せられます。 (Ki)
V-5418[NA]
ベートーヴェン:三重協奏曲ハ長調op.56
ピアノ三重奏曲第4番変ロ長調op.11「街の歌」*
ギル・シャハム(Vn)
アンヌ・ガスティネル(Vc)
ニコラ・アンゲリッシュ(P)
パーヴォ・ヤルヴィ(指)
フランクフルトRSO
アンドレアス・オッテンザマー(Cl)*
アンヌ・ガスティネル(Vc)*
ニコラ・アンゲリッシュ(P)*

録音:2015年3月4-日、2017年10月20日*(ベルリン)
フランスの女性チェロ奏者アンヌ・ガスティネルの新譜は、なんとも豪華顔ぶれによるベートーヴェンとなりました。三重協奏曲は、一目ぼれならぬ一聴 ぼれをしたギル・シャハムと、長年の共演者であるアンゲリッシュ、管弦楽はパーヴォ率いるフランクフルト放送響という顔ぶれ。三重奏曲はこれまた一 聴ぼれをしたA.オッテンザマーを迎えて、という布陣です。 三重協奏曲の緩徐楽章でのガスティネルが奏でるチェロの崇高なまでの美しさ、そしてそのチェロとともに奏でるギル・シャハムの繊細なヴァイオリン、そ してアンゲリッシュのすべてを包みこむようなピアノ、そしてそんな三者をさらにあたたかく取り囲むオーケストラ。すべてが完璧で、息をのむような美しい 瞬間に満ちています。クラリネットを迎えての三重奏曲は三者とも実に活き活きと、すべての音符を三人が楽しんでいることが伝わってくる演奏。最高のベー トーヴェンの登場です! (Ki)
V-5419[NA]
ベル・エポック
アンリエット・ルニエ:ハープ協奏曲ハ短調
テオドル・デュボワ:ハープと管弦楽のための幻想曲
ピエルネ:コンツェルトシュトゥックOp.39
サン=サーンス:ハープと管弦楽のための演奏会用小品Op.154
エマニュエル・セイソン(Hp)
サミュエル・ジャン(指)
アヴィニヨン・プロヴァンス地方O

録音:2014 年9月/グラン・ダヴィニヨン公会堂(ル・ポンテ)
20世紀初頭のパリは、プレイエル社がクロマティック・ハープを、エラール社がペダルを開発し、近代作曲家たちが新機能を生かした表現をいろいろ 試みたため、ハープのベル・エポックと呼ばれていました。 2015年9月からメトロポリタン歌劇場の首席ハープ奏者となるエマニュエル・セイソン。フランスの若手ハープ奏者のなかでもピカ一の彼第2弾は協奏曲 に挑戦。 いずれの作品も貴重な録音。フランス・ハープ界の草分けで、サルセードやグランジャニーの師でもあった女性ハープ奏者アンリエット・ルニエの協奏 曲が大歓迎。1901年の作で、フランス的なセンスに満ちながらも華麗さやきらびやかさより、内的感情の綾をつむぐ真摯な作品。セイソンの詩的な音楽 性が光ります。2年後のデュボワ作品もフランクを思わす充実作。ピエルネのコンツェルトシュトゥックはハープの名協奏曲としてしばしば演奏されますが、 きらめくような華麗さとあでやかさが絶美で、ハープの魅力全開です。 サン=サーンスは最晩年1919年に作曲された13分ほどの協奏作品。サン=サーンスらしいメロディとオシャレな感覚に満ち、ハープの魅力を存分に 発揮した魅力作ながら、何故かほとんど聴く機会がありません。セイソンのオシャレな音楽性が光る超オススメです。 (Ki)
V-5420[NA]
ブルーノ・マントヴァーニ(b.1974):ピリンスキー・ヤーノシュの5つの詩(Cinq poemes de Janos Pilinszky)
4つの宗教的な詩(Vier geistliche Gedichte)
消え去った世界(バビロンへのフラグメンツ)(Monde evanoui (Fragments pour Babylone))
カンタータ第4番「来たれ、イエスよ、来たれ」(Cantate n° 4 ≪ Komm, Jesu, Komm ≫)*
アクサンチュス
ピーター=イェル・ド・ボエル(指)、
ロランス・エキルベイ(指)*
ソニア・ヴィーダー=アサートン(Vc)*
パスカル・コンテ(アコーディオン)*

録音:2014 年 11 月、2015 年 2 月/ルーアン、ルーアン・ノルマンディー・オペラ
人気合唱グループ、アクサンチュス。前作の「モーツァルト:レクイエム」(V.5370/ KKC.5405)も高い評判となりましたが、ここで久々の現代作 品の登場となります。作曲家マントヴァーニ(1974年フランス生まれ)といえば、ケラスもその作品を愛奏するほか、シカゴ響、パリ管、NHK交響 楽団なども彼の作品を演奏しているなど、まさに世界で活躍する作曲家。2010年に異例の若さでパリ国立高等音楽・舞踊学校院長に就任しています。 様々な国際作曲コンクールで優勝するほか、2010年にはベルリン・フィルからクラウディオ・アバド賞を授与されるなど、非常に高く評価されています。 2005年、アクサンチュスは「ピリンスキー・ヤーノシュの5つの詩」をマントヴァーニに委嘱、世界初演を手がけました。その後も両者の交流は続き、 ここに収録されているほかの3つの作品も生み出されることになりました。このディスクは両者のコラボレーションの集大成ともいえる存在です。
「ピリンスキー・ヤーノシュの5つの詩」は言葉の音節が巧みに活かされた作品。アイヒェンドルフの詩に基づく「4つの宗教的な詩」はどこか日本の 声明をも思わせるような雰囲気です。「消え去った世界(バビロンへのフラグメンツ)」は大規模な作品で、ポルナレフにも詩を提供したピエール・グロス の詩に基づいています。最後の消え入るような「バビロン」という言葉が印象に残ります。カンタータ第4番「来たれ、イエスよ、来たれ」はバッハも名 作モテットを書いたテクストですが、このマントヴァーニが書いた音楽は非常に切実。アコーディオンとチェロが激しく蠢く通奏低音の役割を果たす上で 声楽が焦燥感に満ちた「イエスよ、来てください」と叫びます。マントヴァーニの作風の多様性と、アクサンチュスのテクニックの幅広さをあらためて実感 する内容に仕上がっています。 (Ki)
V-5442[NA]
アルベルト・ポサダス(b.1967):SOMBRAS
Elogio de la sombra 2012(弦楽四重奏のための)
Transito I 2012(ソプラノとヴィオラのための)
La tentacion de las sombras 2011 (弦楽四重奏とソプラノのための/テキスト:エミール・チョラン)
Transito II 2012(ソプラノとクラリネットのための)
Del reflejo de la sombra 2010(弦楽四重奏とバス・クラリネットのための)
ディオティマSQ
サラ・マリア・サン(S)
カルル・ロスマン(Cl)

録音:2014年2月16-19日、ケルン(ドイツ)
幅広いレパートリーを探求し続けるディオティマ弦楽四重奏団による最新盤は、スペインの作曲家、アルベルト・ポサダスの作品集。ポサダスは1967 年スペイン生まれ。フランシスコ・ゲレーロ・マリンに師事し、クセナキスの影響も大きく受けた作曲家。2013年の武生音楽祭にも来日しているほか、 世界各地で音楽祭の講師として招かれています。聴いていて歯が痛くなるような瞬間があるかと思えば、時に雅楽を思わせるような雰囲気になるなど、変 幻自在、そして奏者には超絶技巧を要求する作風。クラリネットとソプラノのための「Transito II」ではクラリネットと声の境目がわかりにくく、無重力世 界のよう。全体を通して、光と影のコントラストが浮かび上がる1枚となっています。 (Ki)
V-5449[NA]
alor, on danse?〜さあ、踊りませんか?
アルマンド〜フォルクレ:3つのヴィオールのための組曲より
クーラント〜ヘンデル:チェンバロ組曲 ニ短調 HWV 437より
ガヴォット〜D.スカルラッティ(1685-1757):チェンバロ・ソナタ ニ短調 K.64より
ブレ〜F.クープラン:諸国の人々「神聖ローマ帝国の人々」より
サラバンド〜J.P.ラモー:組曲 イ短調(新しいクラヴサン曲集より)
メヌエット〜パーセル:20の鍵盤のための作品集より第13番
ジーグ〜J.S.バッハ:フランス組曲第5番 ト長調 BWV 816より
Crossed-up Dances第1番Give it a good look〜サティ
スティリー風タランテッラ〜ドビュッシー
ルーマニア民俗舞曲より〜バルトーク
だったん人の踊り〜ボロディン
Crossed-up Dances第2番 Go on〜サティ
火祭りの踊り〜ファリャ:恋は魔術師より
Narnchygaer(委嘱作品、世界初演)〜タシュジャン(b.1974)
Crossed-up Dances第3番 Again〜サティ
トリオ SR9

録音:2017年 9月11-15日
フランスのマリンバ・トリオ、SR9による、舞曲集の登場。バロック時代の組曲の舞曲から、バルトーク、さらには1974年生まれのタシュジャンによ る委嘱作品の世界初録音まで、様々な作品がならびます。超絶技巧に圧倒されるとともに、マリンバの音色の多様さに驚かされます。低音のまろやかな響 きはほっこりとして、とても心地よく響きます。マリンバ3台によるアンサンブルTrio SR9は、2010年に結成されました。 (Ki)
V-5450[NA]
リスト:ピアノ作品集
華麗なマズルカ S221(1850)
ポロネーズ第1番ハ短調(2つのポロネーズより)S.223/1(1851)
3つのノクターン S.541〔第1番「至高の愛」/第2番「私は死んだ」/第3番「おお、愛しうる限り愛せ」(愛の夢)〕
ポロネーズ第2番ホ長調 S.223/2(1851)
バラード 変ニ長調 S.170(1845-49)
子守歌 変ニ長調 S.170(1854: 1862年版)
バラード 第2番ロ短調 S.171(1853)
ギョーム・ヴァンサン(P)

録音:2018年3月19-22日
濃厚な語り口と強靭なテクニックが持ち味のギョーム・ヴァンサンが、リスト作品を録音しました!12歳でハンガリーを訪れた時にリストの管弦楽作品 の演奏を聴く機会があり、リストに開眼したというヴァンサン。シフラの演奏をとことん聴いてリスト作品を自身に沁み込ませていったといいます。ショパ ンが亡くなって直後の1850-60年代の作品を取り上げていますが、まさにショパンへのオマージュともいえるマズルカやポロネーズから、華やかな技巧 の中にショパンらしさが随所に盛り込まれた子守歌まで、ヴァンサン一流の濃密な表情で聴かせます。
ギョーム・ヴァンサン(Guillaume Vincent) 1991年生まれ。7歳でピアノを始める。その3年後には初リサイタルを開催。その才能は間もなくアンリ・ゴーティエとフランソワ=ルネ・デュシャブル の目にとまり、13歳でパリ国立高等音楽院に入学。音楽院では名教師ジャック・ルヴィエ、プリスカ・ブノワに師事。その後エッセール、ジュード、また 和声をイヴ・アンリに師事。2011年には演奏者ディプロマを取得。世界の名だたるコンクールで入賞を果たしており、また、ラ・フォル・ジュルネ音楽 祭など世界の音楽祭に招待され、また、オーケストラとの共演も多数(2012年7月にはミンコフスキ(指)アンサンブル金沢と来日)。ルノー・カプソ ンらと室内楽の分野でも共演を重ねています。 (Ki)

V-7085(3CD)
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲集
ピアノ三重奏曲第1番変ホ長調Op.1の1
ピアノ三重奏曲第2番ト長調Op.1の2
ピアノ三重奏曲第3番ハ短調Op.1の3
ピアノ三重奏曲第5番ニ長調Op.70の1「幽霊」
ピアノ三重奏曲第6番変ホ長調Op.70の2
ピアノ三重奏曲第7番変ロ長調Op.97
トリオ・ソーラ【ポリーヌ・シュネ(P)、クレマンス・ド・フォルスヴィユ(Vn)、アンジェル・ルガサ(Vc)】

録音:2020年3月2-6日、7月14-18日/ラ・ショー・ド・フォン(スイス)
トリオ・ソーラは2015年結成の若い女性たちによるピアノ三重奏団。名称のソーラはネイティヴ・アメリカンの言葉で「飛びながら歌う鳥」の意味。ともにパ リ音楽院のクレール・デゼールのクラスで、さらにベルギーのエリザベート王妃音楽院でアルテミス四重奏団に師事、研鑽を積みました。
彼女たちはトリオ結成以来ベートーヴェンをメイン・レパートリーにしてきましたが、アニヴァーサリー・イヤーの今年2020年、彼がヴァイオリン、チェロ、 ピアノの真正三重奏曲として書いたもの6曲をレコーディング。若い3人の背中を押したのはメナヘム・プレスラーとアンドラーシュ・シフだったといわれます。
ベートーヴェンのピアノ三重奏曲第1番から3番までは、まさに記念すべき「Op.1」。トリオ・ソーラのデビュー・アルバムとしてふさわしい作品ですが、彼女 たちは原点に立ち戻ってベートーヴェンの自筆譜や手紙を調査し、スコアを綿密に読込むことで、恋する若者ベートーヴェンの姿が浮かび上がったと記してい ます。フレッシュな初期作品から、交響曲ばりに充実した「大公」まで新感覚で描く、要注目の団体です。 (Ki)
V-7176(2CD)
モンテヴェルディ:歌劇「オルフェオ」 オルフェオ:エミリアーノ・ゴンザレス=トロ(テノール、指揮)
エウリディーチェ・ムジカ:エメーケ・バラート(ソプラノ)
希望・牧人III:アリックス・ル・ソー(Ms)
カロンテ・精霊:ジェローム・ヴァルニエ(バス)
プロセルピーナ:マチルド・エティエンヌ(ソプラノ)
プルトーネ・牧人IV:ニコラス・ブローイマンス(Bs).
アポロ・精霊・こだま:フルヴィオ・ベッティーニ(Br)
牧人I・精霊:ザカリー・ワイルダー(T)
牧人II・精霊:フアン・サンチョ(T)
ニーファ:アリシア・アーモ(S)
イ・ギメッリ
アンサンブル・ヴォーカル・ド・ポッシュ

録音:2020年1月2-10日、コルム、モンペリエ(フランス)
ギリシャ神話「オルフェウス」を原作とした、初期バロックオペラの傑作モンテヴェルディ作曲のオペラ「オルフェオ」(1607年初演)。 あらすじは、羊飼いやニンフたちが野原に集まり、オルフェオとエウリディーチェの婚礼を祝った直後、エウリディーチェが毒蛇に噛まれて亡くなってしまいま す。オルフェオは、妻を返してもらうため黄泉の国に行き、そこで冥界の王プルトーネは地上に戻るまで決して彼女を振り返ってはならぬという約束で連れ帰る ことを認めます。しかし耐え切れず、オルフェオが後ろを振り向いた途端、ふたりは引き離されてしまいます。ひとり地上に戻り嘆き悲しむオルフェオのもとに太 陽神アポロが現れ、不滅の生命を与えると言い、二人は天に昇り、羊飼いたちがそれを見送ります。 当盤は、変幻自在の歌唱力と演技力を誇るテノール、エミリアーノ・ゴンザレス・トロが、タイトルロールと指揮を務めます。エウリディーチェは、透明な美声が 魅力のハンガリー出身のソプラノ歌手エメーケ・バラート。演奏は、エミリアーノ・ゴンザレス・トロ率いるイ・ギメッリ。パリの音楽博物館から借りた1600年 代のキタローネの音色が印象的。2019年末には同キャストで、パリとトゥールーズで上演され高く評価された演奏です。 (Ki)
V-7260[NA]
CELLO 360
(1)サント=コロンブ(1660頃-1720):組曲第4番 ホ短調より「前奏曲」 x:xvii
(2)ダウランド:「ラクリメ、または7つの涙」
(3)マラン・マレ:ヴィオール曲集第2巻より「スペインのフォリア」
(4)ラモー:新クラヴサン組曲集第2番(第5組曲)より「未開人」
(5)パブロ・カザルス(1876-1973):「鳥の歌」
(6)デュティユー:「3つのストロフ」
(7)パーセル:『ディドとエネアス』よりディドのラメント「私が地に横たえられるとき」
(8)リゲティ:無伴奏チェロ・ソナタ
(9)マレ:ヴィオール曲集第2巻より「人間の声」
(10)テレマン:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ TWV 40:1より「アレグロ・ヴィヴァーチェ」
(11)ティエリー・エスケシュ(1965-):カントゥス第1番
(12)グリーグ:ソルヴェーグの歌
(13)ジョヴァンニ・ソッリマ(1962-):哀歌
(14)チャールズ・チャップリン(1889-1977):「愛のテーマ」
(15)ジョン・レノンポール・マッカートニー:「イエスタデイ」
(16)クリスチャン=ピエール・ラ・マルカ(1983-)−ラヤン(1992-)−m.a.s.(1973-):タイムレス
クリスチャン = ピエール・ラ・マルカ(Vc)
(16) Feat.マリー・アメリー・セニエ&ラヤン

録音:(1)-(13)2020年7月13-16日/ポミエ=アン=フォレ修道院礼拝堂(ロワール県ポミエ、フランス)、
(14)-(16)2020年8月30&31日/ラ・セーヌ・ミュージカル・センターのRiffxスタジオ(パリ、フランス)
今や風格さえ漂うフランスのチェリスト、クリスチャン=ピエール・ラ・マルカがnaiveレーベル初登場!これまでソニー・クラシカルからリリースしたディス クでも自身が描く独自のコンセプトで高い評価を得てきました。期待の新譜「CELLO 360」では時代を超越した旅のような内容で、バロック、映画音楽、ポッ プス、電子音楽まで、17世紀から現代までのあらゆるジャンルの音楽を巧みにアレンジした、チェロという楽器の無限の可能性を明らかにしています。
「コンサートでもレコーディングでも、私はいつも物語を語るようにリスナーを旅に連れて行きたいと思っています。今回の選曲は、これまでのプログラムより も一層コンセプチュアルなものになっています。「CELLO 360」では、無伴奏チェロを中心とした、全く新しいオリジナルのプロジェクトを作りました。プログラ ムのはじめはヴィオラ・ダ・ガンバのために作曲された私が特に好きな曲を、近現代の名曲と並べてみようと考えました。18世紀から20世紀にかけての無伴 奏チェロ作品のレパートリーには大きな違いがあります。その“違い”を聴いて楽しんでいただけるような選曲となっております。」(クリスチャン=ピエール・ラ・ マルカ)

naivレーベル〜が設立15周年記念限定盤
2013年、フランスを代表するレーベル「naive」が設立から15周年を迎えました!1998年から活動を開始し、実力派アーティストの名録音を数多く発信してきた当レーベルの豊穣の盤歴の中から、珠玉のタイトルがスペシャルプライスとなって再登場!フルプライスのレギュラーアルバムを2枚タイトル1組にしてスリップ・ケースに収めた仕様のため、お手頃な価格であっても、オリジナルのブックレットがしっかりと付属しているのも魅力。ラインナップも素晴らしく、リナルド・アレッサンドリーニ、マルク・ミンコフスキ、アンネ=ゾフィー・フォン・オッター、サンドリーヌ・ピオー、トゥガン・ソヒエフ、アンネ・ガスティネル…クラシック界の第一線に活躍する名手達による話題の録音ばかり。完全限定盤となっておりますの。
NC-40044(2CD)
ソヒエフ&トゥールーズ管/2つの名盤
[CD1]
プロコフィエフ:ピーターと狼
リャードフ:バーバ・ヤーガ
 魔法にかけられた湖/キキモラ
R=コルサコフ:「サルタン皇帝の物語」〜三つの奇蹟/熊蜂の飛行

[CD2]
チャイコフスキー:交響曲第5番
ショスタコーヴィチ:祝典序曲
トゥガン・ソヒエフ(指)
トゥールーズ・キャピトル国立O

[CD1]
ヴァレリー・ルメルシェ(語り)
録音:2007年8月【オリジナル盤:V5073】

[CD2]
録音:2010年7月【オリジナル盤:V5252】
2012/13年シーズンからベルリン・ドイツ響の音楽監督に就任し、さらなる躍進を遂げるロシアの俊英、トゥガン・ソヒエフ。来日公演も数々こなし、 日本国内からも熱き注目を集めるソヒエフの2つの話題盤が、naiveレーベル設立15周年となる2013年末、お買い得価格のスペシャルセットとしてリリー スされる運びとなりました!いずれもソヒエフが得意とするロシア音楽が収録されたタイトルです。ソヒエフの濃厚な音楽性と、フランス・オケの伝統を受 け継ぐトゥールーズ管の色彩豊かなサウンドから生み出される響きは絶品。聴く者の想像力を存分にかきたてる鮮烈な演奏を聴かせてくれます。『ピーター と狼』では、当作品に造詣深いフランスの人気コメディエンヌ、ヴァレリー・ルメルシェが語りを務めています。さらに聴き所なのは、チャイコフスキーの 交響曲第5番とショスタコーヴィチの祝典序曲をカップリングしたタイトル。チャイ5は2009年にトゥールーズ管を引き連れて来日した際に演奏して一 躍注目を集め、2013年11月のN響定期公演でも取り上げて絶賛されたソヒエフ十八番のプログラムです。前向きなテンポでぐいぐいと引っ張っていく 音運びが特徴で、分厚い音、抜群のリズム感とメリハリのきいたフレージング、巨大な盛り上がりは、フランスのオーケストラながら久々にソ連時代のモ スクワ派チャイ5を聴く感があり、感涙にむせぶひとときを与えてくれます。ショスタコーヴィチでは屈折のない爆演を見せており、オケを盛大に鳴らして います。今後ますますの活躍が期待されるソヒエフ、話題の名録音です! (Ki)
NC-40035(3CD)
オッターの2つの名盤
[CD1]
ベルリオーズ:イタリアのハロルド
夏の夜 op.7
テューレの王のバラード(『ファウストの劫罰』op.24より)

[CD2] ラブ・ソングス
ブラッド・メルドー:it may not always be so
We Met at the End of the Party Child, Child /Twilight
Because /Dreams
Did You Never Know?
[CD3]
レオ・フェレ:時の流れに
バルバラ:ピエール
ジョン・ミッチェル:マーシー
リチャード・ロジャーズ:Something Good (何かよいこと)〜「サウンド・オブ・ミュージック」
ミシェル・ルグラン:マクサンスの歌(ロシュフォールの恋人たちより)
ジャック・ブレル:懐かしい恋人の歌
ウォーキング・マイ・ベイビー・バック・ホーム
オ・アンヨーラ・エン・ブリッガ(桟橋に近づく)
バルバラ:いつ帰ってくるの
ミシェル・ルグラン:これからの人生(ハッピー・エンディングより)
ボブ・テルソン:コーリング・ユー(バグダッド・カフェより)
ジョン・レノン/ポール・マッカートニー:ブラックバード
バーンスタイン:いつかほかの時に(on the town)より
[CD1]アントワーヌ・タムスティ(Va/使用楽器:1672年ストラディヴァリウス「マーラー」(ハビスロイティンガー・ファンデーションより貸与)
アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(Ms)
マルク・ミンコフスキ(指)
レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル-グルノーブル(ルーヴル宮音楽隊)
録音:2011年4月【オリジナル盤:V 5266】

[CD2]
アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(Ms)
ブラッド・メルドー(Pf)
録音:2010年4月【オリジナル盤:V 5241】
フランスのnaiveレーベルが創立15周年を迎えたのを記念し、世界的メッゾ歌手アンネ・ゾフィー・フォン・オッターの名盤2タイトルが1つになって、 お買い得価格でリリースされる運びとなりました!メルドーやバルバラの愛の歌を詰め込んだ「ラブ・ソングス」、ミンコフスキとの共演が大きな話題を呼 んだベルリオーズが同時に収録されています。「ラブ・ソングス」は、2010年に当レーベルと専属契約を結んだオッターが最初にリリースした、こだわり のタイトル。言葉とメロディを愛するように歌う、くつろいだ歌声に酔いしれます。ジャズ・ピアノの最高峰メルドーを迎えていることでも大きな注目を集 めた話題盤です。ベルリオーズは、ミンコフスキがプログラム的にもアーティスト的にも「これ以上の組み合わせはない」と語った自信作。ルーヴル宮音 楽隊の清廉とした響きにオッターの伸びやかな歌声が絶妙にマッチしており、さらに名手タムスティのヴィオラとのハーモニーも見事です。1曲目に収録さ れたタムスティの「イタリアのハロルド」も聴きもの。1672年製ストラディヴァリウス「マーラー」の深い音色を存分に聴かせてくれる、タムスティの妙 技に圧倒されます。 (Ki)
NC-40037(2CD)
ヘンデル:アリア集
[CD1]ヘンデル:アリア集
(1)アリア「開くことだ、地獄の門よ」(オラトリオ「復活」HWV47より)
(2)アリア「いかなる苦難も音楽を高めることも鎮めることもできない」(聖チェチーリアの祝日のための頌歌HWV76より)
(3)アリア「おお、この憎むべき光から私を」、
アッコンパニャート:「私の魂を慰めてください」、アリア「私を平和なる海岸へと連れて行ってください」(アレクサンダー・バルスHWV65より)
(4)ラルゴ(合奏協奏曲変ロ長調Op.3-2HWV313より)
(5)「シオンの娘よ、大いに喜べ」(オラトリオ「メサイア」より)
(6)二重唱「As steals the morn upon the night*」、「金色の翼に乗って」、アリア「スウィート・バード」(「陽気
な人、憂鬱な人、中庸な人」HWV55より) 
(7)レチタティーヴォ「汝輝かしき太陽!」、アリア「私の苦悩と同じくらい深い暗闇」(「テオドーラ」HWV67より)
(8)「輝けるセラフィムを」(「サムソン」HWV57より)
(9)レチタティーヴォ「汝はツァフェナト
ではないか?」 アリア「預言者の言葉が私の胸を狂喜させる」(「ヨセフとその兄弟」HWV59より)
(10)'Pure del cielo'、'Tu del Ciel ministro eletto'(「時と真理の勝利」HWV46aより)

[CD2]ヘンデル:オペラの二重唱集
「ポーロ」 「オルランド」 「ラダミスト」 「フラーヴィオ」 「タメルラーノ」 「エツィオ」 「リナルド」 「アレッサンドロ」
「アマディージ」 「オットーネ」 からの二重唱、アリアほか
サンドリーヌ・ピオー(S)
トピ・レーティプー(T*)
ステファノ・モンタナーリ(指)
アカデミア・ビザンチーナ
録音:2008年11月【オリジナル盤:OP30484】

サンドリーヌ・ピオー(S)
サラ・ミンガルド(Ms)
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ
【オリジナル盤:OP30483】
フランス声楽界が誇る絶美のソプラノ、サンドリーヌ・ピオー。故吉田秀和氏も「鈴を転がすような声」と絶賛した歌声と圧倒的な歌唱力は、C.ルセ、 M.ミンコフスキ、S.クイケン、R.ヤーコプスといった古楽界の名匠たちから絶大な信頼をおかれています。2013年、naiveレーベルの設立15周年を 祝し、彼女が誇る珠玉の盤歴の中から2枚のヘンデル・タイトルを1つにしたスペシャルセットが、お買い得価格で発売される運びとなりました。2012 年に初来日を果たした際には、R.シュトラウスやドビュッシーといった近現代ものへの造詣の深さも窺わせたピオーでしたが、やはり彼女といえばバロック・ オペラ!という方も多いのではないでしょうか。今回のセットでは、宗教アリアとオペラ・アリアのタイトルがカップリングされており、ヘンデルの珠玉の教 会音楽と歌劇音楽の二つを楽しめます。宗教アリアではトピ・レーティプー、オペラ二重唱ではサラ・ミンガルドという古楽界の名手を共演者に迎えてい るところも注目!溌剌としたオーケストラをバックに、清澄なピオーの歌声を存分に堪能出来る内容に仕上がっています。 (Ki)
NC 40038(2CD)
ミンコフスキ&ルーヴル宮音楽隊
[CD1]
ヘンデル:水上の音楽、ロドリーゴ(序曲)
(1)組曲 ヘ長調 HWV 348
(2)組曲 ト短調 HWV 350
(3)組曲 ニ長調 HWV 349
(4)ロドリーゴ(歌劇『ロドリーゴ』HWV 5より)

[CD2]
ヘンデル:聖セシリアの祝日のための頌歌
マルク・ミンコフスキ(指)
レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル―グルノーブル(ルーヴル宮音楽隊)

[CD1]
【録音:2010年1月(グルノーブルMC2)】 【旧品番 V 5234】

[CD2]
ルーシー・クロウ(S)
ナタリー・シュトゥッツマン(Ms)
アンデルス・J・ダーリン(T)
リチャード・クロフト(T)
ルカ・ティットート(Bs) ほか
録音:2009年1月,グルノーブル【オリジナル盤:V 5279】
2007年から当レーベルで活動を開始し、現在ま で輝かしい盤歴を残してきたミンコフスキの注目盤の中から「水上の音楽」と「聖セシリアの祝日のための頌歌」を組み合わせた、ヘンデルセットになり ます。「水上の音楽」は、ミンコフスキが数々のコンサートで取り上げて絶賛されて以来、満を持しての録音だっただけに、期待を裏切らぬ出来栄えです。 金管楽器の煌びやかな音色、充実した弦楽アンサンブル、清廉な木管の響き……ミンコフスキの指揮に導かれ、豪華絢爛な祭典音楽を活き活きと、そし て華やかに表現するルーヴル宮音楽隊の鮮烈な演奏は圧巻です!音楽の守護神でもある聖人セシリアを湛えた「聖セシリアの祝日のための頌歌」では、L.ク ロウ、N.シュトゥッツマンほか、古楽界の第一線で輝く豪華歌手陣の歌声も聴きどころ。ミンコフスキならではの鮮やかな色彩感と清廉な音運びが心地良い、 充実の内容に仕上がっております! (Ki)
NC-40039(2CD)
フランスのオペラ・アリア集&ヘンデルのアリア集
[CD1]フランスのオペラ・アリア集
(1)マスネ:『エロディア』〜エロディアのアリア「私を拒まないでおくれ」
(2)ケルビーニ:『メディア(メデ)』よりネリスのアリア「ああ、私たちは共に悲しみを
(3)アレヴィ:『シャルル6世』〜オデットのアリア「鉄の王笏の下に―つつましい野の娘が
(4)ベルリオーズ:『ロメオとジュリエット』〜第1のジュリエットの葬送
(5)アンドレ・ウォルムセ(T.ペリーヌ編):『クリテムネストラ』(管弦楽曲版)〜クリテムネストラのアリア「アポロを賞賛せよ!―アガメムノンの影に」
(6)トマ:『ミニョン』〜ミニョンのアリア「君よ知るや南の国」
(7)マスネ:『ヴェルテル』〜シャルロッテのアリア「ウェルテル、ウェルテル・・・誰が言うことができたでしょう<手紙の歌>」
(8)ビゼー:『カルメン』〜カルメンのアリア「恋は野の鳥」
(9)ベルリオーズ:『トロイア人』〜ディドンのアリア「私は死ぬだろう」
(10)サン=サーンス:『サムソ
ンとダリラ』〜ダリラのアリア「あなたの声にわたしの心も開く」

[CD2]ヘンデル:アリア&二重唱集
オラトリオ『ベルシャザル』〜シリュスのアリア「破壊的な戦争」/ニトクリスとシリュスの二重唱「偉大な支配者よ、貴方の足元に私はひれ伏し」
『テオドーラ』〜テオドーラとディディムスの二重唱「汝、栄光なる富の息子よ」、「喜びの流れは永遠に」/テオドーラ
のアリア「薔薇色の暁が」、「おお!私はあの翼にのって」
『アレクサンダー・バルス』〜アレクサンダーのアリア「怒りよ、輝く赤き眼でもって」、「正しき美徳は私を魅了し」
『スザンナ』〜スザンナのアリア「澄んだ小川のせせらぎが」
『ユダス・マカベウス』〜イスラエル人の男女の二重唱「この惨事からどうやって」
『ヨセフと兄弟たち』〜オスナートのアリア「予言の喜びに私の胸は満たされて」
『ヨシュア』〜アクサとオトニエルの二重唱「私の澄んだ河が」
『ソロモン』〜女性のアリア「我が子が切られるのを見られるというの」/ソロモンと女王の二重唱「夜明けよ、ようこそ」
『ヘラクレス』〜アイオルのアリア「父よ!」
マリー=ニコル・ルミュー(C.A)

(1)フランソワ・リ
(2)フィリップ・アノン(バソン)
フャビアン・ギャベル(指)
フランス国立O
パリ少年少女cho
録音:2010年7月【オリジナル盤:V5201】

カリーナ・ゴヴァン(S)
アラン・カーティス(指)
イル・コンプレッソ・バロッコ
録音:2011年1月オリジナル盤:V5261】
マリー=ニコル・ルミューは、2000年にエリザベート王妃国際音楽コンクールでカナダ人として初めて優勝を飾り、一躍世界の注目を集めたコントラ ルト歌手。彼女が積極的に録音活動を行っているnaiveレーベルが2013年に設立15周年を迎えたことを祝し、これまでに発売され、好評を博した2 枚のアリア集をまとめたスペシャルセットがリリースされる運びとなりました。フランスの様々なオペラから選曲されたアリア集と、ヘンデルの珠玉のアリア と二重唱を集めたタイトルが組み合わされています。前者では、マスネやビゼーのメジャーなアリアのほか、アレヴィの『シャルル6世』といった珍しい 作品が収められているのも魅力的。ギャベル&フランス国立管をバックに、柔らかく甘美な歌唱を聴かせてくれます。ヘンデルのアリア集は、同じくカナ ダ人で、今日最高のヘンデル・ソプラノの異名もあるK.ゴヴァンとの共演が大きな話題を呼んだ注目盤。ルミュー自身、ヘンデルは十八番のレパートリー とあって、面目躍如の歌唱を見せています。大御所アラン・カーティス&イル・コンプレッソ・バロッコによる盤石のオーケストラも聴きどころです。
NC-40034(2CD)
ヴィーダー=アサートン
[CD1]ユダヤの歌〜14のストーリー
ジジェル:ニーグン/東方聖歌
シェマ、ラヴェル:ヘブライの歌
ブロッホ:ニーグン/祈り/哀願/ユダヤの歌/ヘブライの旋律
伝承曲:コル・ニドレ/問い/詩篇/会話/祈り/歌/カディッシュ/疑念/踊り/ハシディムの歌/悲歌

[CD2] VITA〜モンテヴェルディ_シェルシ
モンテヴェルディ:Se i languid miei sguardi
 Ardo
シェルシ:TriphonU
 麗しいアンジョレッタが
 セネカよ
シェルシ:TriphonV
他の者は愛の神について歌えばよい(抜粋)
 Dithome
 天と地と風が沈黙し(抜
粋)
シェルシ:YgghurT
タンクレディとクロリンダの戦い(抜粋)
[CD1]
ソニア・ヴィーダー・アサートン(Vc)
ダリア・ホヴォラ(P)
録音:2006年1月、ポーランド(ラヴェル)、1996年9月、フランス(ブロッホ)、1989年、フランス(その他すべて)【オリジナル盤:V 5226】

[CD2]
ソニア・ヴィーダー=アサートン(Vc)
サラ・イアンク(Vc)
マチュー・ルジュンヌ(Vc)
録音:2010年9&10月【オリジナル盤:V 5227】
ロストロポーヴィチの愛弟子、ソニア・ヴィーダー=アサートンが過去にリリースした2枚の注目盤が、naiveレーベル創立15周年を記念し、1つになっ て再登場いたします。ユダヤの伝承曲や、その旋律になじみ深い作品を集めた「ユダヤの歌〜14のストーリー」と、モンテヴェルディのマドリガルとシェ ルシの作品を交互に収録した「VITA」をまとめたものになります。ソリストとして世界的に活躍する傍ら、そのユニークな演奏活動でも知られるヴィーダー =アサートンらしいプログラムを存分に堪能出来るプログラムと申せましょう。「ユダヤの歌」では朗々と歌われる切なくも美しき旋律が絶品。「VITA」は、 サラ・イアンクとマチュー・ルジェンヌを迎えたチェロ3台のアンサンブルの完成度に圧倒されます。静謐かつ甘美な旋律で聴かせるモンテヴェルディと、 冷たくも熱き張り詰めた応酬で魅了するシェルシという異なる2つの音楽を見事に表現しわけています。 (Ki)
NC-40040(2CD)
ローラン・コルシア
[CD1]
Doubles Jeux(二人のたのしみ)
(1)ラインハルト=グラッペリ:マイナー・スウィング
(2)ミシェル・ポルタル:マイナー・ワルツ
(3)ラヴェル:ブルース 
(4)ドビュッシー:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
(5)ヴィエニャフスキ:カプリース=エチュード第1番
(6)ローラン・コルシア:マイナー・タンゴ
(7)バルトーク:二つのヴァイオリンのためのデュオ(第35,18,28,44番)
(8)ギデオン・クライン:デュオ
(9)ラインハルト=グラッペリ:ティアーズ
(10)ミシェル・ルグラン:シェルブールの雨傘(テーマ)
(11)マスネ:エレジー
(12)ルイジ・デンツァ:もし分かってくれていたなら
[CD2]
コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35
ローラン・コルシア(Vn)

[CD1]
フロリン・ニクレスク(Vn/(1)MN)
ミカエル・ヴェンデベルク(Pf/(3)(4)(11)(12))
ミシェル・ポルタル(バンドネオン/(2)(6))
ネマニャ・ラドゥロヴィチ(Vn/(5)(7))
タチアナ・ヴァシリーエヴァ(Vc/(8))
クリストフ・ラルティユー(G/(1)(9)(10))
ジャン=フィリップ・ヴィレ(Cb/(1)(9)(10))
ピエール・ブサージュ(Cb/(2)(6))
ジャン=ルイ・オーベール(声/(11)(12))
【オリジナル盤:V5066】

[CD2]
ジャン=ジャック・カントロフ(指) リエージュ・ロイヤルPO
録音:2011年7月2,4-7日【オリジナル盤:V5280】
いずれも
「Doubles Jeux(二人のたのしみ)」は、そのアルバム・タイトルの通り、様々な楽器とのデュオを集めた小品アルバム。ネマニャ・ ラドゥロヴィチとの共演でも大きく注目されました。ジャジーな雰囲気漂う選曲で、軽妙洒脱なコルシアのソロに聴き入る内容となっています。コルンゴル トとチャイコフスキーの協奏曲をカップリングしたCDは、naiveレーベルから一時離れていたコルシアが、復帰後最初にリリースした意欲作。いずれも ニ長調で書かれ、作品番号も同じ35という共通点がある二大コンチェルトを、卓越した演奏技術と、持ち味の表現力でたっぷりと聞かせてくれます。ヴァ イオリン奏者としても名を馳せたカントロフ率いるリエージュ王立フィルがバックを務め、過度な情感表現を控えた端正なアンサンブルでコルシアのソロを 盛り立てています。 (Ki)
NC-40041(2CD)
ガスティネル〜2つの名盤
[CD1]
シュー マン:チェロ協奏曲イ短調Op.129
幻想小曲集Op.73
民謡風の5つの小品Op.102
アダージョとアレグロOp.70
[CD2]
フランク:ソナタ.イ長調(原曲:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ/ジュール・デルサール編)
ドビュッシー:チェロ・ソナタ.ニ短調
プーランク:チェロ・ソナタ
[CD1]
アンヌ・ガスティネル(Vc)
クレール・デセール(P)
ルイ・ラングレ(指)
リエージュ・ロイヤルPO【オリジナル盤:V 4897】

[CD2]
アンヌ・ガスティネル(Vc/1690年製テストーレ、Fonds Instrumental Francais 貸与)
クレール・デゼール(P)
録音:2011年4月【オリジナル盤:V 5259】
収録 されているのは、シューマンの作品集と、近代フランスのチェロ・ソナタ集。いずれも稀代の名手ガスティネルの持ち味がたっぷりと発揮された話題盤で す。特に、フランク、ドビュッシー、プーランクのソナタは、2011年に来日した際にも演奏され、名実ともに日本で確固たる評価を得たプログラムでもあ り、是非とも注目して頂きたいところです。長らくアンサンブルを共にしているクレール・デゼールの絶妙なピアノも聴きもの。どこか余裕すら感じさせる 二人のアンサンブルは、過度な情感を排した自然な音運びで、ドライで洒落た雰囲気も感じさせる白眉の出来栄え。柔らかな音色の中にも確固たる意志 を感じさせる、彼女ならではの力強い弾きぶりはシューマンの協奏曲でも存分に発揮されています。一糸乱れぬ集中力と卓越した演奏技術は流石の一言。 ラングレ&リエージュ・ロイヤル・フィルの明るめの色調も相まって、見事なハーモニーを奏でています。 (Ki)
NC-40042(2CD)
イタリア・初期バロック作品
[CD1]モンテヴェルディ:マドリガーレ曲集第6巻(5声)
アリアンナの嘆き
西風がかえり、美しい季節を運ぶ すべての中のただひとりの女
さようなら、美しいフロリダ
いとしい女の墓に注ぐ恋人の涙
ああ美しい顔
ティルシよ、ここで美しいクローリが笑い
あわれなアルチェーオ
バットよ、エルガストの涙
静かな川のほとりで

[CD2] 1600年〜17世紀イタリア・バロック小品集
作曲者不詳(ロッシ?):幻想曲
ガブリエーリ:4声のカンツォーネ「悪魔につかれた女」
メールラ:4声の器楽カ
ンツォーネ第1集〜第5番「ラ・クレマスカ」
デ・マック:コンソナンツェ・ストラヴァガンティ
フレスコバルディ:4声のカンツォーナ第5番
メールラ:半音階的カプリッチョ
サルヴァトーレ:フランス風カンツォーネ第2番
カステッロ:4声のソナタ第16番
ガスパロ・ツァネッティ:「ヴァイオリンの演奏を学ぶ学生」(全7曲)
マリーニ:「さまざまな楽器のための教会ソナタト室内ソナタに分けられたジャンル」より 4声と3声のパッサカリア
ルグレンツィ:4声のためのソナタ 第2番
G.ボノンチーニ:「シンフォニア・ダ・キエーザ」より「シンフォニア・クアルタ」
トレッリ:合奏協奏曲第1番 ト長調op.6-1
ダッラーバコ:4声の教会協奏曲 第1番 op.2-1
アリナルド・アレッサンドリーニ(指、[CD2]ハープシコード、Org)
コンチェルト・イタリアーノ

[CD1]モニカ・ピッチニーニ、アンナ・シンボリ(S)、
ガブリエラ・マルテラッチ(A)、
ルカ・ドルドロ、ジャンルカ・フェッラニーニ、
ラッファエレ・ジョルダーニ(T)、
セルジョ・フォレスティ(Bs)、
ロレダナ・ジントリ(Harp)、
ウーゴ・ディ・ジョヴァンニ、
クレイグ・マルキテッリ(テオルボ)
録音:2005年12月【オリジナル盤:OP30423(廃盤)】


[CD2]
録音:2011年3月教皇庁立宗教音楽院(ローマ) オリジナル盤:OP30531】
彼が長らく取り組んでいたモンテヴェルディのマドリガーレシリーズ の第6巻と、17世紀のイタリア・バロック器楽曲の小品を集めたタイトルが1つになった、お買い得価格での再発となります。より表情豊かな音楽が好 まれるようになった1600年前後、イタリア・バロック初期を代表する作曲家たちの珠玉の作品が詰まったセットに仕上がっています。モンテヴェルディの マドリガーレでは、アレッサンドリーニからの信頼厚き歌手達の素朴なハーモニーに聴き入ります。弦楽器と鍵盤楽器によって奏でられる、軽やかかつ高 貴なイタリア・バロックの響きは絶品。アレッサンドリーニといえば「古楽界の奇才」とも謳われ、時に過激なほどの痛快な音運びが魅力のひとつ、今回 のセットに収録された2タイトルでは、バロック初期の音楽に合った、柔らかい静謐なハーモニーでしっとりと聴かせています。 (Ki)
NC-40043(2CD)
アクサンチュス
[CD1]アクサントゥス〜トランスクリプションVol.2
「冬」〜ヴィヴァルディ:『四季』より「冬」
「リタニー」〜シューベルト:万霊節の日のための連祷D.343
「死の大地」〜プロコフィエフ:『アレクサンドル・ネフスキー』より
「別離と忌避」〜マーラー:『若き日の歌』第12曲
「温室にて」〜ワーグナー:『ヴェーゼンドンク歌曲集』より第3曲
「葬送の歌」〜シューベルト:『死と乙女』
「道しるべ」〜シューベルト:『冬の旅』より第20曲
「夜と夢」〜シューベルト:『夜と夢』D.827
「恋人の青い眼」〜マーラー:『さすらう若人の歌』より第4曲
「贖罪の歌(詩篇88篇)」〜J.S.バッハ:『フランス組曲』第1番ニ短調(BWV812)よりサラバンド 
「バビロンの流れのほとりに(詩篇137篇)〜J.S.バッハ:『イギリス組曲』第3番ト短調(BWV 808)よりサラバンド
「イェルサレム(詩篇122篇)」〜J.S.バッハ:パルティータ第1番変ロ長調(BWV 825)よりメヌエットII
「雪の上の足跡」
〜ドビュッシー:『前奏曲集』第1集より第6曲
「魅惑の笛」〜ラヴェル:歌曲集『シェエラザード』より
「つれない人」
〜ラヴェル:歌曲集『シェエラザード』より
「If,like the moonの」(源為義の短歌/11世紀)〜スクリャービン:24の前奏曲Op.11より第13曲
「The Moon Appears」(サッフォーの詩)〜スクリャービン:3つの小品Op.45より「アルバムの綴り」
「眠りの森の美女のパヴァーヌ」〜ラヴェル:『マ・メール・ロワ』より第1曲
「妖精の園」〜ラヴェル:『ラ・メール・ロワ』より第 5 曲

[CD2]
メンデルスゾーン:「我らに平和と恩恵をお与えください Verleih uns frieden gnadiglich」(1831)
オラトリオ「キリスト」(未完)全2部 (1846-47)
カンタータ「おお、血潮したたる主のみかしら O haupt voll blut und wunden」(1830)
カンタータ「高き天より、われは来たり Vom himmel hoch」(1830)
ロランス・エキルベイ(指)
アクサンチュス

[CD1]
ソランジェ・アニョルハ(ソプラノ独唱)
ブリジット・エンゲラー(P)、
ル・モン・デュ・ルイユ(通奏低音) 【オリジナル盤:V5048】


[CD2]
サンドリーヌ・ピオー(S)、
マルクス・ブッター(B)、
ロベルト・ゲッチェル(T)、
アンサンブル・オルケストラル・ドゥ・パリ
録音:2011年、6月11日、ノートルダム・デュ・リバン教会(パリ)
圧倒的な歌唱力と編曲作品を多く取り入れたオリジナルな演奏活動が高い注目を集めている屈指のアカペラ団体、アクサンチュス。当団が所属する naiveレーベルが2013年に設立15周年を迎えたということで、その輝かしい盤歴の中から話題の2タイトルを1つにまとめたスペシャルセットが特別 価格でリリースされることとなりました!2011年に結成20周年を迎え、現在はデ・ボエルを指揮者に迎えた新体制で躍進を続けるアクサンチュスですが、 今回のセットに収録されている録音は、当団の設立者であるロランス・エキルベイの指揮によるもの。クラシックの名曲を無伴奏混声合唱に編曲し、当団 の名を世界的に知らしめたシリーズ「トランスクリプション」の第2弾と、S.ピオーをソプラノに迎えたメンデルスゾーンの宗教声楽作品集がセットになっ ています。前者では、2012年に惜しまれながらもこの世を去った名手、B.エンゲラーがピアノを担当しています。メンデルスゾーンは、アンサンブル・オ ルケストラル・ドゥ・パリによる清廉な器楽伴奏も聴き所。時代・ジャンルを問わないアクサンチュスのレパートリーの広さには驚かされるばかりです。ア カペラの魅力の真髄に浸ると共に、その表現の可能性を大きく刷新させられるアルバムと申せましょう! (Ki)
AM-211(2CD)
ルガンスキーのリスト&ラフマニノフ
[CD1]
ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第1番ニ短調op.28
ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調op.36(ルガンスキー版)

[CD2]
リスト:雪あらし〜超絶技巧練習曲集より
超絶技巧練習曲第10番ヘ短調
ラ・カンパネラ
オーベルマンの谷〜巡礼の年第1年スイスより
婚礼〜巡礼の年第1年イタリアより
エステ荘の噴水〜巡礼の年第3年
ペトラルカのソネット第123番
ワーグナー(リスト編):イゾルデの愛の死
鬼火〜超絶技巧練習曲集より
全て、ニコライ・ルガンスキー(P)

録音:[CD1] 2012年5月【オリジナル盤:AM 208】

[CD2] 録録音:2011年年6月【オリジナル盤:AM 205】
当レーベルと2011年から長期専属契約を結んでいるルガンスキーの1stアルバムと2ndアルバムを合わせた、特別 価格のセットになります。ニコラーエワの秘蔵っ子として注目され、現在ではロシア・ピアニズムの今後を背負う名手の一人として世界的に高い評価を集 めているルガンスキー。1stアルバムではリスト、2ndアルバムではラフマニノフ、といずれも十八番のレパートリーを収録しています。ラフマニノフのピアノ・ ソナタ第2番は、ラフマニノフの初版に基づきつつ、適所に改訂版の要素を盛り込んだルガンスキーのオリジナル版による演奏ということでも高い注目を 集めました。いずれの演奏も、「難曲を汗一滴、顔色変えず弾きこなす超人的ピアニスト」と絶賛されるのも納得の出来栄え。細かな音符一つ一つにまで 粒の立った緻密な音運びが素晴らしく、知的かつ強靭なタッチで魅せてくれます。 (Ki)

Naiveレーベル10周年記念
名演・名録音をまとめた豪華ブック仕様の特別限定CD発売!すべてブック仕様CDですが、
CDはプラスチックのトレイに格納されているため、キズ・糊の付着問題は生じにくい仕様となっています。
V-4994[NA]
(CD+BOOK)
[CD]空から見た地球
見知らぬ土地、我らを救いたまえ、カオスモス、君を愛する、映像、感覚、バベル他
マリオ・クレメンス(指)プラハ市PO、
ロズリーヌ・ミナシャン(歌)、
ルヴォン・ミナシャン(歌)、
ハルン・テブル(歌)、
セリマ・アル=カラフ(歌) ほか多数
フランスの写真家、ヤン・アルチュス=ベトランの「空から見た地球」は世界中でベストセラーとなりました。ここに収められた音楽は、彼の映画のサウンドトラックです。フルカラー77点のベルトランの写真集とともに、耳と目から心を解きほぐすセットです。私たちが住んでいる地球の大地の神秘性、美しさにあらためて気付かされる内容となっています。 (Ki)
V-5150[NA](2CD)
[CD1]映画「カストラート」オリジナル・サウンドトラック
[CD2]クリストフ・ルセ・ベスト*〜様々なオペラの序曲、ルセのチェンバロ独奏(バッハ、ロワイエ作品)ほか
クリストフ・ルセ(指)&レ・タラン・リリク、
エヴァ・マラス=ゴドレフスカ(S)*、
デレク・レー・ラギン(C.T)*
ファリネッリとは、18世紀に生きた伝説の名カウンターテナー歌手。カストラートの声の鮮烈さと背景の衝撃度で、音楽愛好家のみならず多くの人々の関心を引き寄せました。ちなみに映画の公開が1994年、米良のカウンターテナーの歌声が日本中を席巻したのが1997年のことでした。ディスク2には、ルセのチェンバロ独奏や指揮で特に鮮烈かつ繊細な名演がギッシリ詰まっています。 (Ki)
V-5152[NA]
(CD+DVD)
[CD]
シューベルト:アルペジオーネ・ソナタD821
ヴァイオリン・ソナティナD.384(チェロ編曲版)/
歌曲トランスクリプション〜セレナーデ、
音楽に寄す、万霊節の日のための連祷、
ます、影法師、水の上で歌う、幻覚、
水車屋と小川

[DVD]
アンヌ・ガスティネル〜ポートレイト Sij’avaissu〜もし私が知っていたら
アンヌ・ガスティネル(Vc)、
クレール・デセール(P)
シューベルトの名演奏を際上程。DVDでは、ガスティネルが自身の生い立ちを語るシーンや、演奏シーンを様々収録。「自分勝手かもしれないけれど」と前置きをしつつ、「私は自分の喜びのために舞台に向う。そしてそれを聴衆の方も喜んでくれたら至上の幸せ。私はこれ以上の喜びを見出すことはできない」と率直に語る彼女。その率直さがガスティネルの音楽を体現しているかもしれません。彼女のまっすぐな音楽にあらためて打たれるセットです。  (Ki)
V-5245[NA]
シャルパンティエ:テ・デウム(抜粋)他 マルティン・ジェステル、
サロメ・ハーラー他
ルイ14世統治時代に書かれた最も素晴らしい、そして深遠なシャルパンティエの代表作、テ・デウム。
V-5328[NA]
カウンターテナーたち

(1)ヴィヴァルディ:「主が家を建てられるのでなければ(Nisi Dominnus)」RV.608〜「主は愛する者に眠りをお与えになるのだから」

(2)バッハ:教会カンタータ「彼は羊らの名を呼びたもう」BWV.175〜「来たりて我を導きたまえ」

(3)パーセル:「おお孤独よ、我が甘き選択」Z.406 【原盤:E8915】

(4)グルック:『オルフェオとエウリディーチェ』(1762年/ウィーン初校版)第三幕〜「エウリディーチェを失って」(オルフェオ)

(5)ヴィヴァルディ:「主は言われた」RV.595〜「彼は道ばたの渓流から水を飲み」

(6)ダウランド:エセックス伯のガリアード「わが過ちを許してくれようか?」

(7)バッハ:教会カンタータ「われはよき羊飼いなり」BWV.85〜「イエスはよき羊飼いなり」

(8)ヴィヴァルディ:『怒れるオルランド』RV.728第一幕〜「そなたの下でだけだ、愛しい人よ」(ルッジェーロ)

(9)ヴィヴァルディ:『グリゼルダ』RV.718第二幕〜「ツバメの恋人」(コッラード)

(10)シャルパンティエ:劇的モテット(オラトリオ)『サウルとヨナタンの死』〜「ecquid ad surdos nunc spargo carmina ?」

(11)ヘンデル:『エジプトのジューリオ・チェーザレ』HWV.17第一幕〜「抜け目の無い狩人は」(チェーザレ)

(12)ヴィヴァルディ:『怒れるオルランド』(1714年版)RV.819第二幕〜「私は泣こう、涙の波が和らぐまで」(ルッジェーロ)

(13)ヴィヴァルディ:『モンテズマ』(ジローラモ・ジェスティ台本)RV.723第一幕〜「gl’oltraggidellasorte」

(14)ダウランド:アリア「溢れよ、わが涙」

■ボーナストラック
映画『カストラート』オリジナルサウンドトラックから
(15)R.ブロスキ:『アルタセルセ』より「私は揺れる船のように」
(1)【原盤:OP30453】フィリップ・ジャルスキ(C-T)ジャン=クリストフ・スピノージ(指)アンサンブル・マテウス[録音:2007年7月]
(2)【原盤:E8911(廃盤)】
アンドレアス・ショル(C-T)、クリストフ・コワン(指、ピッコロVc)、
 アンサンブル・バロック・ド・リモージュ、コンチェルト・ヴォカーレ・デ・ライプツィヒ 
(3)【原盤:E8915】ジェラール・レーヌ(指、C-T)、イル・セミナリオ・ムジカーレ
(4)【原盤:E8538(廃盤)】ジェイムズ・ボウマン(C-T)、ジャン=クロード・マルゴワール(指)王室大厩舎・王宮付楽団
(5)【原盤:E3006】ジェイムズ・ボウマン(C-T)、ジャン=クロード・マルゴワール(指)王室大厩舎・王宮付楽団
(6)【原盤E8919(廃盤)】ジェラール・レーヌ(C-T)、アンサンブル・オルランド・ギボンズ
(7)【原盤:E8911(廃盤)】アンドレアス・ショル(C-T)、クリストフ・コワン(指、ピッコロVc)、
 アンサンブル・バロック・ド・リモージュ、コンチェルト・ヴォカーレ・デ・ライプツィヒ 
(8)【原盤:OP30393】フィリップ・ジャルスキ(C-T)、ジャン=マルク・グノン(Fl)、ジャン=クリストフ・スピノージ(指)アンサンブル・マテウス
(9)【原盤:OP30419】イェスティン・デイヴィス(C-T)、ジャン=クリストフ・スピノージ(指)アンサンブル・マテウス [録音:2005年12月]
(10)【原盤:E8927】
 ジェラール・レーヌ(指、C-T)、イル・セミナリオ・ムジカーレ [録音:2000年10月]
(11)【原盤:E8558(廃盤)】ジェイムズ・ボウマン(C-T)、ジャン=クロード・マルゴワール(指)王室大厩舎・王宮付楽団
(12)【原盤:OP30540】デイヴィッド・DQ・リー(C-T)、フェデリーコ・マリア・サルデッリ(指)モード・アンティクォ[録音:2012年7月、フィレンツェ]
(13)【原盤:E8501(廃盤)】ドミニク・ヴィス(C-T)、ジャン=クロード・マルゴワール(指)王室大厩舎・王宮付楽団
(14)【原盤:E8919(廃盤)】ジェラール・レーヌ(C-T)、アンサンブル・オルランド・ギボンズ
■ボーナストラック
【原盤:V5191(廃盤)】
(15)エヴァ・マラス=ゴドレフスカ(S)、デレク・レー・ラギン(C-T)、クリストフ・ルセ(指)レ・タラン・リリク
成人男性でありながら、女性が得意とする高音域を見事に歌いこなしてしまう驚異のパート、カウンターテナー。20世紀にイギリスの名手アルフレッド・ デラーによってその存在が再認されて以来、今では声楽ファンにもすっかりお馴染みのパートとなっています。女声の柔らかな艶やかさと男声の力強さを併 せ持った不思議な歌声に虜となっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。このたび、そんな独特の魅力あふれるカウンターテナーの響きだけを存 分に堪能させてくれるスペシャル・アルバムが、naiveレーベルからリリースされました!アンドレアス・ショル、フィリップ・ジャルスキ、ジェラール・レー ヌといった世界屈指の名カウンターテナーたちがnaiveレーベルに残してきた素晴らしいアルバムの中から、珠玉の録音の数々が抜粋・収録されています。 様々な世代のカウンターテナー達の歌声がひとつになっているのも興味深いところで、それぞれの特徴ある歌唱を聴き比べられるのは本アルバムならでは の楽しみです。すでに廃盤となり、今では入手困難なアルバムから多く抜粋されているのも嬉しい限り。マルゴワール、コワン、スピノージといった古楽 界の大御所が顔を揃えた伴奏陣の豪華さにも注目されます。ルネサンスからバロック時代のアリアやモテットを中心に据えたプログラムとなっているため、 古楽ファンの方々にもおすすめしたいアルバムです。
また、アルバムの最後にはボーナストラックとして、1994年に公開された映画『カストラート(原題はファルネッリ)』のOSTから、ファリネッリの兄、リッ カルド・ブロスキの歌劇『アルタセルセ』のアリアが収録されています。カウンターテナーとは似て非なるものですが、この映画で男声高音域歌手の存在 を知った方も多いのでは。ソプラノとカウンターテナーの歌声を合成し、今となっては聴くことの叶わないカストラートの歌声を再現したことでも話題を呼 びました。こちらも原盤は廃盤となってしまっているため、今回の再録は喜ばしい限りです。 (Ki)
V-5351[NA]
ソプラノたち

(1)ロッシーニ:『湖上の美女』第二幕〜「たくさんの気持ちが」

(2)モーツァルト:『魔笛』第二幕〜「ああ、愛の喜びは露と消え」(パミーナ)
(3)ヴィヴァルディ:モテット「正しい怒りの激しさに」RV626

(4)パーセル:『メアリー女王の誕生日のための頌歌』〜「来たれ、汝ら芸術の子」

(5)ヘンデル:『聖セシリアの祝日のための頌歌』〜「憂いを含んで、やさしい横笛は」

(6)フォーレ:「夢のあとに」op.7-1
(7)ヘンデル:『リナルド』第二幕〜「泣くがままにさせてください」

(8)ヴィヴァルディ:『離宮のオットーネ』第一幕〜「嫉妬よ、おまえは私の魂にもたらした」(カイオ)

(9)ヘンデル:『ジューリオ・チェーザレ』第三幕〜「この胸に息のある限り」(クレオパトラ)

(10)ヘンデル:『ジューリオ・チェーザレ』第ニ幕〜「私を哀れんで下さらないなら」(クレオパトラ)

(11)モンテヴェルディ:マドリガル「ニンファの嘆き」

(12)ペルゴレージ:『スターバト・マーテル』~
第二曲 「嘆き悲しみ」

(13)バッハ:教会カンタータ「おお愛する魂よ、汝を飾れ」BWV.180〜「命の太陽、意識を照らす光,」

(14)モーツァルト:モテット「踊れ、喜べ、汝幸いなる魂よ」K.165

(15)モーツァルト:『ドン・ジョヴァンニ』第二幕〜「あの恩知らずは私を裏切り」(エルヴィーラ)

(16)ヴィヴァルディ:『怒れるオルランド』(1714年版)RV.819第一幕より「常に変わらぬ愛」(ブラダマンテ)

(17)マルティーニ:愛の喜び
(1)【原盤:V5211】ユリア・レージネヴァ(Ms)、マルク・ミンコフスキ(指)シンフォニア・ヴァルソヴィア[録音:2010年1月、ワルシャワ]
(2)【原盤:E8877】サンドリーヌ・ピオー(S)、ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ(指)フライブルク・バロック・オーケストラ[録音:2001年10月]
(3)【原盤:OP30416】サンドリーヌ・ピオー(S)、オッターヴィオ・ダントーネ(指)アカデミア・ビザンチーナ
(4)【原盤:AM187】パトリシア・プティボン(S)、アンサンブル・アマリリス [録音:1998年10月]
(5)【原盤:V5183】ルーシー・クロウ(S)、マルク・ミンコフスキ(指)レ・ミュジシャン・デュ・ルーブル・グルノーブル[録音:2009年1月,グルノーブル]
(6)【原盤:V5250】サンドリーヌ・ピオー(S)、スーザン・マノフ(ピアノ) [録音:2010年6月]
(7)【原盤:OP30466】ヴェロニカ・カンジェミ(S)、ウナ・ステッラ・アンサンブル
(8)【原盤:OP30493】ユリア・レージネヴァ(Ms)、ジョヴァンニ・アントニーニ(指)イル・ジャルディーノ・アルモニコ
 [録音:2010年5,6月,バリャドリッド]
(9)【原盤:OP30536】
カリーナ・ゴーヴァン(S)、アラン・カーティス(指)イル・コンプレッソ・バロッコ[録音:2011年11月、ロニゴ]
(10)【原盤:E8928】サンドリーヌ・ピオー(S)、クリストフ・ルセ(指)レ・タラン・リリク [録音:2004年2月]
(11)【原盤:OP30435(廃盤)】ロッサーナ・ベルティーニ(S)、リナルド・アレッサンドリーニ(指)コンチェルト・イタリアーノ
(12)【原盤:OP30441】ジェンマ・ベルタニョッリ(S)、リナルド・アレッサンドリーニ(指)コンチェルト・イタリアーノ
(13)【原盤:E8926】バーバラ・シュリック(S)、クリストフ・コワン(指、Vc)、アンサンブル・バロック・ド・リモージュ、
コンチェルト・ヴォカーレ・デ・ライプツィヒ[録音:1993年]
(14)【原盤:V4790】マリア・バーヨ(S)、ビクトル・パブロ・ペレス(指)ガリシアSO
(15)【原盤:E8904(廃盤)】ヴェロニク・ジャンス(Ms)、ジャン=クロード・マルゴワール(指)王室大厩舎・王宮付楽団
(16)【原盤:OP30540】ガエル・アルケス(S)、フェデリーコ・マリア・サルデッリ(指)モード・アンティクォ
[録音:2012年7月、フィレンツェ]
(17)【原盤:V5186】フェリシティ・ロット(S)、イザベル・モレッティ(ハープ/カマック・ハープ使用) [録音:2009年2月]
声楽ファン必見のスペシャル・アルバム!「カウンターテナーたち(V 5328)」に引き続き、今回リリースされるのは「ソプラノたち」。今を時めく稀代 のソプラノ、メゾ・ソプラノの歌手たちが、naiveレーベルでこれまでに残してきた珠玉の歌唱をひとつにまとめたアルバムになります!一重に「ソプラノ」 と言っても、実際は各々に得意とする声域やその声質によって様々な「ソプラノ」が存在し、それぞれに異なる魅力があります。最高音域の超絶技巧で世 界を圧倒する「コロラトゥーラ・ソプラノ」のパトリシア・プティボン、軽やかで愛らしい歌声が美しい「ソプラノ・レッジェーロ」のサンドリーヌ・ピオー、 落ち着いた声質とその表現力で魅せる「ソプラノ・リリコ」のルーシー・クロウ、広い声域を歌いこなす「メッゾ・ソプラノ・コロラトゥーラ」のユリア・レー ジネヴァ、メッゾ域にも被る重い声質で存在感のある「メッゾ・ソプラノ・ドラマティコ」のヴェロニカ・ジェンス……今現在、オペラ界の第一線で引っ張 りだこの名手たちが揃い踏み。ソプラノの全て…とは参りませんが、彼女たちの歌声を聴き比べ、その多彩な魅力を実感できるアルバムとなっております。 また、多彩なプログラムも魅力のひとつ。モンテヴェルディからロッシーニまでの幅広い時代から、オペラ・アリア、教会カンタータのアリア、世俗歌曲な ど多岐にわたる選曲がなされています。それぞれの作品に適した「ソプラノ」を見つけられるのも本アルバムならでは。バックのオーケストラも新旧問わず の名門ばかりで、一つ一つの演奏の質が非常に高いのも嬉しいところです。 (Ki)
V-5395[NA]
クリスチャン・ヤルヴィ・サウンド・プロジェクト〜BALKAN FEVER バルカン・フィーバー
エネスコ:ルーマニア狂詩曲
iovka kamarovka(バルカン伝統音楽)
strange occation(バルカン伝統音楽)
koljo(マケドニアの伝統的な歌とダンス)〜3名のゲスト演奏家による即興演奏
バルカン音楽〔say bob/ eleno/ kite/ yunus emre/ scherzo/ fire feast〕
kalajdzisko oro〜3名のゲスト演奏家による即興演奏
ジプシー・ダンス(バルカン伝統音楽)
クリスチャン・ヤルヴィ(指)MDR響
テオドシー・スパソフ(カヴァル)
ミロスラフ・タヂチ&ヴラトコ・ステファノフスキ(G)

録音:2013年1月(ゲヴァントハウス(ライプツィヒ))、ライヴ
2012年より新たにクリスチャン・ヤルヴィを常任指揮者に迎え、ますますの躍進をみせるMDR交響楽団。この度、「クリスチャン・ヤルヴィ・サウンド・ プロジェクト」を始動、今後7年間にわたって、クリスチャン・ヤルヴィのジャンルを越えた幅広い音楽活動を反映させた興味深いプログラムをお届けします。 ★注目のシリーズ第1弾は、「バルカン・フィーバー(バルカンの熱(熱狂)」。諸民族が集う文化のるつぼ、バルカン半島。かつて『ヨーロッパの火薬庫』 と称されたこともあるこの地域は、古くはビザンツ帝国の時代より現代にいたるまで、大国の侵略と支配、そして民族同士の動乱を数多く経験してきました。 ここではそんなバルカンの様々な民族音楽に影響を受けたエネスクやコダーイ作品、また、バルカンの伝統音楽を中心にプログラムが編まれています。ゲ スト音楽家として、カヴァル(アゼルバイジャン地方で特に広く演奏される横笛)奏者のテオドシー・スパソフ、また、ギターの名手ミロスラフ・タヂチと ヴラトコ・ステファノフスキが登場、クラシック―フォーク、そしてフュージョンがミックスされた即興演奏を展開し、コンサートを盛り上げます。 クリスチャン・ヤルヴィ・サウンド・プロジェクト、今後はR.シュトラウスからクレズマー音楽、さらにはスティーヴ・ライヒらの作品も登場予定。クリスチャ ン・ヤルヴィの熱い音楽活動に、目が離せません! (Ki)

V-5455[NA]
Come una volta〜かつてのように
ヴィヴァルディ:マンドリン協奏曲 ニ長調 RV 93、
 マンドリン協奏曲 ハ長調 RV 425、
 トリオ・ソナタ ハ長調 RV 82
ラッファエーレ・カラーチェ(1863-1934):マンドリン協奏曲第2番 op.144(世界初録音)(ヤン・オッリーヴォによるオーケストラ版)
ドメニコ・カウディオーゾ(?-1750?):マンドリン協奏曲 ト長調 gimo58
ジュリアン・マルティノー(マンドリン)
コンチェルト・イタリアーノ
リナルド・アレッサンドリーニ(指)

録音:2018 年 4月23-26日、ローマ
マンドリンの申し子、そして貴公子のジュリアン・マルティノー新録音の登場!アレッサンドリーニ(指)コンチェルト・イタリアーノとの共演というだけでも注 目ですが、「マンドリン界のパガニーニ」カラーチェの協奏曲を、マルティノーの友人、ヤン・オッリーヴォがオーケストラ版に編曲したものを収録しているという、 マンドリン・ファンにとっては大注目盤です!
マンドリンは、調弦もヴァイオリンと同じで、重音奏法の可能性を見ても、実はギターよりむしろヴァイオリンに近い楽器だといいます。マンドリン界のパガニー ニやサラサーテと評されるカラーチェは、マンドリンをまるでヴァイオリンのように扱って、時に3本や4本の弦を同時に鳴らす技法も奏者に要求する超絶技巧の 作品を書いています。ジュリアン・マルティノーは好きなヴァイオリン奏者がナタン・ミルシテインということで、彼の奏でるマンドリンの音色の独特の美しさもミ ルシテインに由来するところもあるかもしれません。このたび、ピアノ伴奏でしかこれまで演奏されてこなかったこのカラーチェの協奏曲第2番に、ピアノ譜からオー ケストレーションしたオーケストラ版があらたに創造されたことにより、マンドリンの「アランフェス」のような存在になるかもしれません。カウディオーゾの作品 は、最近になってスウェーデンで発見されたもので、これまでに2度既に録音もされていますが、あらためて決定的名演の登場といえるでしょう。 (Ki)
V-5467[NA]
ショパン:ノクターン 変ホ長調 op.9-2(ポッパー編曲によるチェロとピアノ版)
 チェロ・ソナタ ト短調 op.65
 序奏と華麗なポロネーズ ハ長調 op.3
ショパン=フランショーム:マイアベーアの「悪魔のロベール」の主題による協奏的大二重奏曲 ホ長調 B.70
ショパン:ノクターン 嬰ハ短調 遺作(ピアティゴルスキー編曲によるチェロとピアノ版)
アンヌ・ガスティネル(Vc/1690年製テストーレ)
クレール・デゼール(P)

録音:2021年2月16-18日、MC2、グルノーブル(フランス)
アンヌ・ガスティネルがショパンを録音しました。長年共演を重ねている名手にして教師としても名高いクレール・デゼールとのデュオです。有名な変ホ長調ノク ターンのチェロとピアノ版によってCDは始まりますが、まるでショパンのサロンに足を踏み入れたかのような、実に親密な空気の演奏で、音と音の間に漂う薫り高 い空気までもが音楽となって聴こえてくるようです。ソナタでのデゼールの前奏はカッチリしていながら即興性と熱に満ちている品格漂うもの。続くガスティネルの ソロも、終始控えめな表現で、それが却って作品のドラマティックさを際立たせております。すべての楽曲において、自由な歌心が迸りながらも、品格と厳格さも兼 ね備えた、まさに大家の風格の演奏となっております。 (Ki)
V-5469[NA]
愛、いつも!
エルガー:愛のあいさつ
プロコフィエフ:ロミオとジュリエット
リスト:愛の夢
ショパン:バラード第1番
バーンスタイン:ウェストサイド物語
サン=サーンス:死の舞踏
クライスラー:愛の喜び、愛の悲しみ
ファリャ:火祭りの踊り
スモーキング・ジョセフィーヌ
ジュヌヴィエーヴ・ロランソー(Vn)
オリヴィア・ユーグ(Vn)
マリー・シルンム(Va)
エ ルミー ヌ・オリオ(Vc)
ロレーヌ・ドゥランテル・エルシュトロッフェ(Cb)
ニコラ・ウォームス、ファビアン・トゥシャール(編)

録音:2019年2月16-19日、シテ・ド・ラ・ミュジーク
ジュヌヴィエーヴ・ロランソーが中心となって結成された女性5人による弦楽ユニットの登場。ロランソーは2007年から2017年までトゥールーズ・キャ ピトルOのコンサート・ミストレスおよびソロ・ヴァイオリン奏者を務め、現在はソリスト、室内楽奏者、そして指導者として活躍しています。オリヴィ エ・ユーグはパリ室内Oのソロ・ヴァイオリン奏者。ヴィオラのマリー・シルンムは室内楽奏者として活躍、2017年以降はエベーヌSQ のメンバー。エルミーヌ・オリオはチェロ奏者で、グリマル率いるアンサンブル、レ・ディソナンスのメンバー。コントラバスのロレーヌ・ドゥランテル・エ ルストロッフェは2004-06年にかけてトゥールーズ・キャピトル管のメンバーを務め、その後は室内楽や様々な音楽祭などで活躍している奏者です。演目 にはピアノの作品も含まれ、ショパンのバラード第1番の後半部分はピアノで聴くのとはまったく違う迫力で、興味深いものがあります。 (Ki)

V-7082(3CD)
リスト:巡礼の年(全曲)
[CD1]第1年 スイス(全9曲)
[CD2]第2年 イタリア(全7曲)
 第2年への補遺「ヴェネツィアとナポリ」(全3曲)
[CD3]第3年 全7曲
スザンナ・バルタル(P)

録音:2019年5月15-17日、20-23日/フランス
フランスとハンガリーの血を引くスバンナ・バルタルはルーマニアのティミショアラ出身。2005年にフランスに移り、ピアノを学びました。2013年ニューヨー ク・コンサート・アーティスツ・コンサート・コンペティションで優勝、ベートーヴェン・ハウスやサル・プレイエルなど世界の名だたるホールえ演奏会を行 い、また、音楽祭にも多数出演しています。室内楽奏者としても活躍しており、アンリ・ドマルケット、エドガー・モローらとも共演しています。今回彼女が とりあげたのは、リストの「巡礼の年」全曲。「スイス」では牧歌的で自然に焦点があてられたロマン的な作品がそろい、「イタリア」ではダンテ、ペトラルカ、 ミケランジェロやラファエロといった偉大な芸術家たちの息吹を感じ、第3巻では次第に神秘的な含意のある作品がそろいます。地理的な旅であると同時に、 リストの人生や作風、精神の旅路をも感じさせるこれらの楽曲を、バルタルは見事に体系的に聴かせます。
V-7083[NA]
ベートーヴェン:組曲集
ベートーヴェン:マンドリンとチェンバロのためのソナティナ(アダージョ)WoO 43b
ベートーヴェン:マンドリンとピアノのためのソナティナ ハ短調 WoO 43a
ベートーヴェン:マンドリンとピアノのためのソナティナ ハ長調 WoO 44a
フンメル:マンドリンとピアノのためのグランド・ソナタ op.37a
ベートーヴェン:マンドリンとピアノのための変奏を伴うアンダンテ WoO 44b
ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調 よりアレグレット(第2楽章)(ハンス・シット編)
コレンタン・アパライリ(b.1995):不滅の恋人への手紙
クライスラー:ベートーヴェンの主題によるロンディーノ
ワルター・マーフィー(b.1952):ベートーヴェンの第5(ブリュノ・フォンテイン編)
ジュリアン・マルティノー(マンドリン)
ヴァネッサ・ベネッリ・モゼッル(P)
ヤン・デュボー(コントラバス/14,17)
ホセ・フィラトロー(ドラム/17)
ブリュノ・フォンテイン(編曲/17)

録音:2019年9月17-19日、トゥールーズ(フランス)
ジュリアン・マルティノーは、ラ・フォル・ジュルネ音楽祭で来日もしているフランスのヴィルトゥオーゾ・マンドリン奏者。今回彼が取り上げたのはベートー ヴェン。ベートーヴェンは若い頃に、マンドリンとピアノのための作品を書いていました。それらはマンドリンを単音で(トレモロではなく)響かせるもの ですが、その物悲しくも繊細な、郷愁を誘う音色が奏でる旋律は絶品です。そのほか、同時代作品、さらにはベートーヴェンにインスパイアされた作品を プログラムしています。ピアニストはイタリアのヴァネッサ・ベネッリ・モゼッル。現代音楽もバリバリと弾きこなす彼女のピアノを得て、マルティノーのヴィ ルトゥオーゾぶりが際立っています。第7番交響曲の編曲はピアノとコントラバス、マンドリンという編成ですが、マンドリンということを忘れてしまう劇的 効果に目からウロコが落ちる思いです。 (Ki)
V-7084
ラビリンス
ヤナーチェク:ふくろうは飛びさらなかった(草かげの小径にて第1集より)
リュリ:パッサカーユ(ダングルベール編)
ヤナーチェク:言葉もなく(草かげの小径にて第1集より)
ベートーヴェン:バガテル op.126-4
ジョージ・クラム:無限からなる魔法の円環(無窮動)「獅子座」
ベートーヴェン:バガテル op.126-5
リゲティ:ファンファーレ(練習曲第1巻より)
バッハ:コントラプンクトゥス1 (フーガの技法より)
リゲティ:不安定なままに(練習曲第2巻より)
グラナドス:愛と死(ゴイェスカスより)
サティ:冷たい小品(ゆがんだ踊り第2番)
C.P.E.バッハ:ファンタジア ニ短調 Wq 117/4
サティ:冷たい小品(ゆがんだ踊り第3番)
オファー・ペルス:repetition blindness, chapter I
マラン・マレ:シャコンヌ(ラビリンス)(グレイルザンマー編)
スクリャービン:ニュアンス(4つの小品 op.56より)
ルベル:カオス(四大元素)
スクリャービン:炎にむかって op.72
デイヴィッド・グレイルザンマー(P)

録音:2020年1月4-6日、ブレーメン
2017年から展開してきたコンサート・プロジェクトのレコーディングです。グレイルザンマーは2005年に 「Fantasie_Fantasme」を発表し、その後もスカルラッティとケージの作品を絡めるなど、凝ったプログラムの作品を発表してきました。今回は長年彼が 夢見ていたところの、音楽の迷宮を抜けていく、という内容です。グラナドスの「愛と死」を中心に、クラムからリュリ、リゲティ、C.P.E.バッハまで、時空 を超えた作品によるプログラムが見もの。グレイルザンマーは、“人が知らないこと、考えもしないことは、心の迷宮の中を夜に彷徨う” というゲーテの言葉 を引用しながら、聴き手を、音楽という迷宮の中にいざない、これまでにない聴体験を提供してくれます。 (Ki)
■デイヴィッド・グレイルザンマー
多彩で魅力的なプログラムで知られる指揮者でありピアニストのデイヴィッド・グレイルザンマーは、今日のクラシック界で最も大胆で冒険的なアーティスト の一人として知られています。モーツァルトの演奏でも高く評価されており、パリではモーツァルトのピアノ・ソナタ全曲を1日限りの「マラソン」で演奏し、 最近ではモーツァルトの27のピアノ協奏曲を1シーズンで全曲演奏・指揮した。2013年からは、国際的に最も大胆かつ大胆で革新的なオーケストラの一 つであるジュネーブ・カメラータの音楽監督兼芸術監督を務めています。 (Ki)
V-7259[NA]
Legacyレガシー
(1)ハイドン:チェロ協奏曲第1番ハ長調 Hob. VIIb:1
(2)ポルポラ:ラルゴ〜チェロ協奏曲 ト長調より
(3)モーツァルト:協奏交響曲 イ長調 〜ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの為の協奏曲 K320e / K.Anh.104(断片)〔ロバート・レヴィンによる補完版〕
(4)グルック(ラ・マルカ編):精霊の踊り(『オルフェオとエウリディーチェ』より)
(5)ポルポラ:正しい愛、私を燃え上がらせた(『ヘスペロデスの園』より)
(6)ハイドン:チェロ協奏曲第2番ニ長調 Hob.VIIb:2
クリスティアン=ピエール・ラ・マルカ(Vc)
ジュリアン・ショヴァン((指)ヴァイオリン)
アドリアン・ラ・マルカ(ヴィオラ((3)))
ル・コンセール・ド・ラ・ローグ
フィリップ・ジャルスキ(カウンターテナー((5)))

録音:2021年2月27-30日、パリ
フランスの俊英チェリスト、クリスティアン=ピエール・ラ・マルカ。「チェロ360」(V7260)や、「ワンダフル・ワールド」(V7362)など、コンセプトから参 加メンバーまで研ぎ澄まされた感性のアルバムで話題を呼んできましたが、今回は「レガシー」と題し、ハイドンのチェロ協奏曲を中心としたプログラムのアルバム を発表します。管弦楽はル・コンセール・ド・ラ・ローグ、まさにハイドンを演奏するために誕生したアンサンブルを迎え、同団音楽監督のショヴァンの指揮のもと、 実にエレガントなハイドンを展開しています。モーツァルトの協奏交響曲(レヴィンによる補完版)では、同じくフランスの俊英ヴィオラ奏者にして弟でもあるアドリ アン・ラ・マルカ、そしてショヴァンのヴァイオリンという注目の顔合わせの演奏です。ポルポラといえば声楽の印象がありますが、チェロにも非常に深い見識を持っ た作曲家でした。ポルポラはウィーンにイタリアの声楽伝統を根付かせた立役者で、ハイドンもグルックもウィーンで活躍しました。そうした作曲家たち同士の生き た交流までもが感じられる内容です。レコーディング(ディレクションから音のことまですべて)は吉田研氏が担当。素晴らしい録音音質も特筆に値します。
クリスティアン=ピエール・ラ・マルカは1983年生まれ。エクス=アン=プロヴァンス音楽祭でデビュー後、ジャン=マリ・ガマール、フィリップ・ミュレルに、 さらにフランス・ヘルメルソンやスティーヴン・イッサーリスにも師事。ロストロポーヴィチやハインリヒ・シフらのマスタークラス受講。アルバム「チェロ360」は 2021年ベスト・コンセプト・アルバム賞(グラモフォン)受賞。弟のアドリアン・ラ・マルカとフォレス音楽祭(フランス)の共同音楽監督をつとめる。 (Ki)
V-7262[NA]
メンデルスゾーン(1809-147):作品集
弦楽のためのシンフォニア第2番ニ長調(1821)
ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲 ニ短調(1822)
ソプラノと弦楽のためのサルヴェ・レジーナ 変ロ長調(1824)*
弦楽四重奏のためのフーガ 変ホ長調(1827)
弦楽のためのシンフォニア第5番変ロ長調(1821)
ピアノと弦楽のためのラルゴ ニ短調(1820)
3声のフーガ ト短調(1820)
3声のフーガ ニ短調(1820)
ファビオ・ビオンディ(Vn、指揮)
エウローパ・ガランテ
パオラ・ポンチェット(フォルテピアノ)
モニカ・ピッチニーニ(S)*

録音:2020年7月11-13日、サラ・ギスレリ(アッカデミア・モンティス・レガリス)、モンドヴィ(イタリア)
ビオンディ率いるエウローパ・ガランテがメンデルスゾーンを録音しました!メンデルスゾーンが11歳から18歳の間に書き上げた作品がプログラムされています。 ビオンディは、「メンデルスゾーンの”若書き”の作品と成熟した時期の作品を見分けるのは難しい、なぜならメンデルスゾーンは最初からすべてを持っていたから」 と語っていますが、たしかにどれも、名曲として知られる作品と同様の天才のきらめきに満ちた美しい作品ばかり。バッハの伝統と、ロマン派のみずみずしい萌芽 とが感じられます。「ヴァイオリン協奏曲」は、独奏楽器と弦楽群が対等な扱われ方で、バロック期の協奏曲のようでありながら、ソロ楽器の随所に美しく歌うメ ロディもちりばめられた魅力的な作品。ビオンディのヴァイオリン・ソロの美しさが炸裂し、また、技巧的な部分も華やかさに満ちています。「サルヴェ・レジーナ」 は独唱と弦楽のための作品ですが、弦楽のアンサンブルが、伴奏に徹するというより歌いまくっていて、少年メンデルスゾーンが書き上げた宗教作品の美しさをこ れ以上なく引き出しています。バロックのレパートリーを知り尽くしたビオンディとエウローパ・ガランテによるメンデルスゾーンは、メンデルスゾーンが過去の巨匠 に大きな敬意を持ち、バッハ復興に大きな役割を果たしたことを考えるとさらに格別な意味と重みがあります。 (Ki)
V-7361[NA]
マウリシオ・ソテロ:弦楽四重奏曲集
ディオティマ:焼きうちの追憶(弦楽四重奏曲第3番)(2008/9)
アルテミス(弦楽四重奏曲第2番)(2003/4)
英雄の怒り(弦楽四重奏曲第1番)(2002)
カザルスvB-131(弦楽四重奏曲第4番)(2017)
ディオティマQ【ユン・ペン・チャオ、コンスタンチェ・ロンザッティ(Vn)、フランク・シュヴァリエ(Va)、ピエール・モルレ(Vc)】

録音:2020年1月15-18日/ラ・セーヌ・ミュジカル(ブローニュ・ビヤンクール)
現代音楽に定評のあるディオティマ四重奏団は話題のスペインの作曲家マウリシオ・ソテロの全集。マウリシオ・ソテロは1961年生まれ、ルイジ・ノーノに師事 し多大な影響を受けています。フラメンコの語法を現代音楽に採り入れた作風で知られ、2015年作のオペラ「エル・プブリコ」はエラス・カサド指揮テアトロ・レ アルの演奏が発売されています。
タイトル通り弦楽四重奏曲第3番はディオティマSQに、第2番はアルテミスSQ、第4番はカザルスSQに捧げられていますが、いずれも古いフラメンコのリズ ムと歌唱法が源泉となっています。ファリャの探求をさらに推し進め、名人歌手の歌をコンピューターで解析し、そのデータに基づき現代音楽化するという斬新な 創作に目が離せません。 (Ki)
V-7384[NA]
サン・サーンス&イザイ
サン=サーンス:・ロマンス ハ長調 op.48
 ヴァイオリン協奏曲 第1番イ長調 op.20
 ロマンス 変ニ長調 op.38
 ヴァイオリンとハープの為の幻想曲 イ長調 op.124
 ミューズと詩人 op.132
イザイ:サン=サーンスの「ワルツ形式の練習曲」によるカプリース
ジュヌヴィエーヴ・ロランソー(Vn)
ポーリーヌ・ハース(Hp)
イアン・ルヴィオノワ(Vc)
ピカルディーO
バンジャマン・レヴィ(指)

録音:2020年10月19-21日、2021年1月7-8日
2021年はサン=サーンス没後100年。フランスのヴァイオリン奏者ロランソーが、サン=サーンスを録音しました。室内楽での親密な雰囲気から、オーケストラ の共演でのはつらつとしたヴィルトゥオーゾ性と自由なノーブルさまで、ロランソーの魅力が最大限に発揮されています。「ヴァイオリンとハープの為の幻想曲」 で共演するハープ奏者は1992年生まれ、13歳でリリー・ラスキーヌ・ジュニアコンクールで優勝後、フランスを中心に活躍をしている奏者ですが、ベテランのロ ランソーと見事に息のあった繊細なアンサンブルを展開しており、注目です。「ミューズと詩人」でロランソーとともにソリストを務めるチェロ奏者ルヴィオノワは、 コンクール入賞多数、オーケストラとの共演も多数の、若くしてすでに活躍している奏者です。
ジュヌヴィエーヴ・ロランソーは3歳でヴァイオリンをはじめ、9歳でオーケストラと共演。ヴォルフガング・マルシュナー、ザハール・ブロン、そしてジャン=ジャッ ク・カントロフに師事。ノヴォシビルスク国際コンクールで第1位など、数々の輝かしい受賞歴があります。ソヒエフ、ロトらからもソリストとして指名を2007年〜 2017年まで、トゥールーズ・キャピトル国立Oのコンサートミストレスを務め、現在はソリストとしての活動および後進の指導に重点を置いています。
E-7385(2CD)

バッハ(ホプキンソン・スミス編):無伴奏チェロ組曲全曲 BWV1007-1012(テオルボ&リュート版)
[CD1]
第1番ハ長調 BWV1007(原曲:ト長調/ホプキンソン・スミス編)
第2番ト短調 BWV1008(原曲:ニ短調/ホプキンソン・スミス編)
第3番ヘ長調 BWV1009(原曲:ハ長調/ホプキンソン・スミス編)
[CD2]
第4番変ロ長調 BWV1010(原曲:変ホ長調/ホプキンソン・スミス編)
第6番ニ長調 BWV1012(ホプキンソン・スミス編)
第5番イ短調 BWV1011(原曲:ハ短調/バッハによるリュート版 BWV995 ト短調 を転調して演奏)
ホプキンソン・スミス(テオルボ 、リュ ート )

録音:[CD1]2012年10月、[CD2]1980年6月(第5番)・1992年10月(第4・6番)
【使用楽器】第1-3番:ヨエル・ファン・レンネップ製作のジャーマン・テオルボ
第4・6番:ヨエル・ファン・レンネップ製作の13コース・リュート
第 5 番:ニヴォ・ファン・デア・ワールス製作の13コース・リュート
数十年にわたってバッハの音楽を研究してきたリュートの巨匠ホプキンソン・スミス。30年かけて全曲の録音が出そろった無伴奏チェロ組曲の編曲版は、彼の 神髄が詰まった偉業のひとつと言えます。入手困難が続いていた音源ですが、このたび2枚組で再発売されました!
第5番はバッハ自身の手によるリュート版(BWV995)が残されており、楽器の特性に合わせて効果的に書き換えられています。特にフランス風序曲の形をと るプレリュードではフーガも多声的な処理が可能となり、単旋律を基本とするチェロ版では暗示されるに留まった対旋律やバスがくっきりと奏でられます。スミス は最初にこの作品を録音したことによって、ほかの5曲も同じことができないか模索し始めたのでしょう。そして作られた編曲版はまさにその楽器のために作られ た、新たな美しさを持った名品。隠された対位法を解きほぐし和声を引き出し、調性を吟味し、おおらかな曲想の前半3曲ではテオルボを使用するなど、随所にこ だわりが効いています。瞑想的な美からエネルギッシュな走句まで、演奏が素晴らしいのはもちろん言うまでもありません。微妙なスラーやトリルの入れ方ひとつ とっても、他に代えがたい魅力をもった名演奏です。 (Ki)
V-7542[NA]
スクリャービンとモーツァルト
モーツァルト:デュポールのメヌエットによる9の変奏曲 ニ長調 KV 573
スクリャービン:5つの前奏曲 op.15
 ピアノ・ソナタ第3番嬰ヘ短調 op.23
モーツァルト:「愚かな民が思うには」の主題による10の変奏曲 KV 455
スクリャービン:5つの前奏曲 op.16
  ピアノ・ソナタ第10番op.70
モーツァルト:ジーグ ト長調 KV 574
ズラータ・チョチエヴァ(P、ベヒシュタイン D282)

録音:2021年12月7-10日、B-SHARPスタジオ、ベルリン
スクリャービンの生誕150年にちなんだアルバム。ロシアのピアニスト、チョチエヴァが、幼いころから愛奏し、また愛聴してきたスクリャービン作品と、モーツァ ルトを巧みに組み合わせてプログラムした注目の1枚。
ズラータ・チョチエヴァは1985年モスクワ生まれのピアニスト。14歳でプレトニョフに認められ教えを受けたほか、2008年からはモスクワ音楽院でネルセシ ヤンに、2012年からはザルツブルクのモーツァルテウム大学でジャック・ルヴィエに師事しました。現在はモーツァルテウムで教鞭をとっています。
「フレージングや余分な音符のなさ」など共通点を挙げれば無数にある、と語るチョチエヴァ。彼女の演奏は驚くべき透明な音色と豊かな歌に満ちています。モー ツァルトとスクリャービンの間にある100年以上という時代や地域の隔たりを全く感じさせず、両者の音楽にある「歌」を純粋に聴かせてくれます。技巧的な難し さはまったく感じさせません。
スクリャービンのソナタの第3番は技巧的、第10番はミステリアス。また、モーツァルトの変奏曲も楽曲ごとに陰影がくっきりしています。タイトルにある「キア ロスクーロ」は絵画の陰影法のことですが、まさに様々な対比が際立たされた見事なプログラムと各曲の構成力、そしてなにより全体に豊かな「歌」がある、チョ チエヴァの音楽に好感がもてます。 (Ki)
V-7566(2CD)

KKC-6619(2CD)
国内盤仕様
税込)定価
バッハ:ゴルトベルク変奏曲 ティエンチ・ドゥ(P)

録音:2018年12月16-19日、シャルルヴォワ、サンティレネ、ケベック(カナダ)
中国の注目度急上昇中のピアニスト、ティエンチのゴルトベルク変奏曲の登場。ドゥは、ユンディ・リやサー・チェンも師事したダン・シャオイー(ザオイ)に 師事し、数々のコンクールで入賞を果たした人気・注目度急上昇中のピアニスト。彼が奏でるバッハは、創造性にあふれ、美しい音色やレガート、完璧にコントロー ルされたデュナーミクなど、ピアノという楽器のもつ可能性をすべて引き出した演奏となっています。ドゥのリサイタルに接したダン・シャオイー教授は「これま で演奏会で眠れなくなるまでの感動や興奮を味わってきたが、涙しながら演奏を聴き、終演後楽屋で演奏家の腕の中で号泣したのはこれが初めてだ」と激賞し ました。2023年6月には来日も予定されているティエンチ・ドゥ。要注目のアーティストです。
=ティエンチ・ドゥ=5歳よりピアノをはじめ、10 歳で初リサイタルを開く。ユンディ・リやサー・チェンも師事したダン・シャオイー(ザオイ)の指導をうけ、 国内外の多くのコンクールで入賞を果たす。ショパン、シューマン、グリーグ、スクリャービン、ラヴェル(ト長調)らのピアノ協奏曲をオーケストラと共演。北 京、上海、深?、成都などの中国の主要都市をはじめ、ベルリン、エルサレム、トルン、サンノゼ、東京など国際的に演奏活動を行っています。2016年、ニュー イングランド音楽院で劉孟捷に師事。作曲も行う。
V-7860[NA]
即興曲集
フォーレ:即興曲 第1番変ホ長調op.25
ショパン:即興曲 第1番変イ長調 op.29
フォーレ:即興曲 第2番ヘ短調 op.31
ショパン:練習曲 ヘ短調 op.25-2
フォーレ:即興曲 第3番変イ長調 op.34
ショパン:幻想即興曲 嬰ハ短調 op.66
フォーレ:即興曲 第4番変ニ長調 op.91
ショパン:即興曲 第2番嬰ヘ短調 op.36
フォーレ:即興曲 第5番嬰ヘ短調 op.102
ショパン:即興曲 第3番変ト長調 op.51
フォーレ:即興曲 第6番変ニ長調 op.86
ショパン:子守歌 変ニ長調 op.57
フォーレ:即興曲 嬰ハ短調 op.84
イスマエル・マルガン(b.1922):即興演奏
イスマエル・マルガン(P)

録音:2021年2月13-17日、パリ
1992年生まれのピアニスト、イスマエル・マルガンが「即興曲集」と題し、ショパンとフォーレを交互にプログラム、最後はリサイタルでよくやるように自分の即 興演奏をアンコールとして締めくくる、というCDをリリースします。CDを聴き進めてゆくうちに、調性やスタイルなど共通の部分を持ちながらも、それぞれの作 品の個性が浮き彫りにされてゆくさまが非常に見事です。マルガンの即興演奏もエスプリに満ちています。全体を通して辛口なタッチで、美しくも非常に切れ味鋭 い音色が冴えています。 イスマエル・マルガンは1992年、フランスのサルラで生まれ、ピアノ、フルート、サックス、ジャズ、作曲を学びました。その後、パリ国立高等音楽院(CNSMD) に入学し、ニコラ・アンゲリッシュ、ロジェ・ムラロ、ミシェル・ダルベルトらに師事。2012年、ロン=ティボー国際コンクールで優勝。その後、ヴィクトワール・ド・ ラ・ミュジークのソリスト・レヴェレーションにノミネートされた。ソロで活躍するほか、アレクサンドラ・スム、ルノー・カプソン、エドガー・モロー、ベルトラン・シャ マユやエルメスSQなどと共演もしています。ピアノ・デュオをギョーム・ベロンと組んで活動しています。2020年に発足したライブストリーミングプラット フォーム「RecitHall」の4人の共同創設者の一人でもある。 (Ki)
V-7958[NA]
ドビュッシー:前奏曲集 第1巻
版画
「春のロンド」〜管弦楽のための映像より第3曲(ガスパリアン編曲によるピアノ独奏版)
ジャン=ポール・ガスパリアン(P)

録音:2022年9月12-15日/シンガー=ポリニャック財団「音楽のサロン」(パリ)
2020年のグシュタード音楽祭のティエリー・シェルツ賞を受賞したジャン=ポール・ガスパリアン。naiveレーベルからの第1弾はドビュッシー・アルバムです!
アルメニアとセルビアの血を引くガスパリアンは1995年フランス生まれ。パリ音楽院でアルド・チッコリーニ、ジャック・ルヴィエ、ミシェル・ベロフ、ミシェル・ ダルベルトなど世界的ピアニストから薫陶を受けております。
CDはEVIDENCEレーベルから「ラフマニノフ:「音の絵」、スクリャービン:ピアノ・ソナタ第2番、プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第2番、他」(EVCD-048)、 「ショパン:バラード全曲、英雄ポロネーズ、他」(EVCD-059)、「ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第2番(1931年改訂版)、他」(EVCD-085)、Clavesレー ベルから「ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番&ババジャニャン:「英雄のバラード」」(50-3004)をリリースしており、強靭なテクニックと豊かな音楽性で高い 評価を得ております。
フランス・ピアニズムの継承者ガスパリアンのドビュッシーは、繊細なタッチと独特な語り口で魅了。「前奏曲集 第1巻」、「版画」は20代とは思えぬ驚くほどの 深みを感じさせ、ドビュッシーが妻エマに献呈した「春のロンド」(ガスパリアン編によるピアノ独奏版)では超絶技巧を聴かせながら見事な描写で演奏しておりま す。世界中で才能豊かな若手ピアニストが活躍する中、群を抜いた実力と存在感を示すガスパリアンが満を持して録音したドビュッシー、大注目です! (Ki)
V-7959(2CD)
Im Freien〜野外にて
シューマン:森の情景 op.82
ラヴェル:鏡
リスト:〈鬼火〉〈雪あらし〉(「超絶技巧練習曲集」より)
ドレーゼケ(1835-1913):小さな物語(Petite Histoire)op.9
アドルフ・シュルツ=エヴレル(1852-1905):J.シュトラウスの「美しき青きドナウ」によるアラベスク
バルトーク:夜の音楽(「野外にて」より)
ズラータ・チョチエヴァ(P/ベヒシュタイン)

録音:2022年10月 B-SHARP、ベルリン
モスクワ生まれのズラータ・チョチエヴァの新譜は、「自然」にまつわる2枚組。朝目覚めたら森に散歩に出かけて、自然にまつわる様々な冒険や体験を経て、再 び眠りにつく、というストーリーを、シューマンの「森の情景」で始めて、バルトークの「野外にて」より「夜の音楽」に終わる、というこだわりのプログラムです。 森に出かけてからの自然にまつわる様々な冒険や体験は、どれも超絶技巧の曲が並びますが、その中でも特に注目なのが、難曲として名高いエヴレルの「青きドナ ウによるアラベスク」。これが可憐さも感じさせながら、たのしげな雰囲気たっぷり、余裕すら感じさせる演奏となっており、見事です!
ズラータ・チョチエヴァは1985年モスクワ生まれのピアニスト。14歳でプレトニョフに認められ教えを受けたほか、2008年からはモスクワ音楽院でネルセシ ヤンに、2012年からはザルツブルクのモーツァルテウム大学でジャック・ルヴィエに師事しました。現在はモーツァルテウムで教鞭をとっています。 (Ki)

V-8049(6CD)
モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集
[CD1]
第1番ハ長調 K.279、第2番ヘ長調 K.280、第3番 変ロ長調 K.281、第4番変ホ長調 K.282
[CD2]
第5番ト長調 K.283、第6番ニ長調 K.284、第7番 ハ長調 K.309
[CD3]
第8番ニ長調 K.311、第9番イ短調 K.310、第10番 ハ長調 K.330
[CD4]
第11番イ長調 K.331、第12番ヘ長調 K.332
[CD5]
第13番変ロ長調 K.333、第14番ハ短調 K.457
[CD6]
第15番ヘ長調 K.533/494、第16番ハ長調 K.545、第17番 変ロ長調 K.570、第18番ニ長調 K.576
ソン・ヨルム(P/スタインウェイ)

録音:2022年1月27-28日、3月1-3日、5月17-18日、6月13-14日/トンヨン市
ソン・ヨルムがnaiveレーベルから登場!いきなりモーツァルトのピアノ・ソナタ全集、という驚きの内容です。ソン・ヨルムは1986年韓国生まれ、3歳からピ アノをはじめ1998年にデビュー。ヴィオッティ国際音楽コンクールをはじめ数々の国際コンクールで優勝・入賞を重ねていますが、2009年のヴァン・クライバー ン国際ピアノコンクール(辻井伸行が優勝)第2位受賞は日本でもその名が広く知られるきっかけとなったといえるでしょう。
彼女のモーツァルトはとにかく音の美しさがまず際立っています。清潔感と透明感に満ちており、その美しさには息をのむよう。録音に臨む際、その場のインスピ レーションを大切にしようと決めたソン・ヨルム。このソナタでの演奏も、そこかしこに即興的な装飾が入りますが、それがキラリと光る小さな宝石のようで実に愛 らしく、好感がもてます。 (Ki)

その他
377000-1901114
ミュージカルの名曲集
虹の彼方に(オズの魔法使い)〜カリーヌ・デエ
チーク・トゥ・チーク(トップ・ハット)〜エミリー・ロワゾー
シェルブールの雨傘〜カリーヌ・デエ、セバスエィアン・ドゥロア
踊り明かそう(マイ・フェア・レディ)〜カリーヌ・デエ
そんなことはどうでもいいさ(ポーギーとベス)〜ローズマリー・スタンドリー
メモリー(キャッツ)〜サンドリーヌ・ピオー
マクサンスの歌(ロシュフォールの恋人たち)〜カリーヌ・デエ、アルビン・ドゥ・ラ・シモーネ
虹の彼方に(オズの魔法使い)〜ラファエル・アンベール(Sax)、ヨハン・ファルジョ
クレイジー・ワールド(ビクター/ビクトリア)〜イサベル・ジョルジュ、ラヴァエル・アンベール、ヨハン・ファルジョ
グッド・モーニング(雨に唄えば)〜マガリ・レジェ、カリーヌ・デエ、アラン・ブエ
マリア(ウェストサイド物語)〜カリーヌ・デエ
夢やぶれて(レ・ミゼラブル)〜カロル・ブッファによるインプロヴィゼーション
ワン・ハンド、ワン・ハート(ウェストサイド物語)〜カリーヌ・デエ、ヨハン・ファルジョ、コトラスト合唱団
すべての山にのぼれ(サウンド・オブ・ミュージック)〜サンドリーヌ・ピオー、カリーヌ・デエ
ベス、お前は俺のもの(ポーギーとベス)〜マガリ・レジェ、アラン・ブエ
モノポリス(スターマニア)〜カリーヌ・デエ、セバスティアン・グエズ
アイ・ガット・リズム(パリのアメリカ人)〜ラファエル・アンベール
ストーン(スターマニア)〜カリーヌ・デエ、セバスティアン・ドゥロワ
ラ・ボエーム〜アンサンブル・コントラスト
アンサンブル・コントラスト
【アルノー・トレット(Vl)、
ヨハン・ファルジョ(P)、
ピエール・フォシュンエル(Vn)、
アントワーヌ・ピエルロ(Vc)】

録音:2010年7月
超豪華演奏者陣によるミュージカルの名曲集!アンサンブル・コントラストはクラシックの演奏家たちによって構成され、ジャンルの垣根を越えて魅力的なアンサンブルを聴かせてくれる彼らの新譜は、様々な豪華ソリストをゲストに迎え、ミュージカルの名曲をずらりと並べたアルバム。吉田秀和氏も絶賛したピオーとデエによる「すべての山にのぼれ」は、映画の名シーンよりもより神々しく厳かに響き、それでいてしゃれたアレンジも施されており感動的です。ピオーの澄んだ歌声の魅力は言うまでもありませんが、オペラを中心に活躍するデエのまっすぐな声も非常に楽しめます。バッハ/コルトレーンなどのアルバムでも新境地を示したジャズ・サックス奏者アンベールによるアイ・ガット・リズムなどは洒脱の極み。これがサックスの音かと思わずにはいられない明るさと軽やかさ。エスプリに満ちたnaiveレーベルならではの贅沢な1枚です。 (Ki)

DE-001[NA]
フィリップ・エルサン:ヴァイオリン協奏曲、
さすらい人(管弦楽と室内楽と女声のための)*、
ストリーム(ピアノとオーケストラのための)#
オーギュスタン・デュメイ(Vn)、
ジョナサン・ダーリントン(指)フランス国立O、
ラジオ・フランスcho*、
ジョナサン・ダーリントン(指)フランス国立O*、
アリス・アデール(P)#、
トーマス・ダウスゴー(指)ラジオ・ダノワーズSO#

録音:2004年1月、2004年2月*、2004年1月#
現代フランスを代表する作曲家、エルサンの作品集。透明な音世界が魅力のヴァイオリン協奏曲では、デュメイがソリストをつとめます。   (Ki)
DE-002
フランソワ=ベルナール・マーシュ(1935-):作品集
L'Estuaire du temps *
Braises # / Andromede +
ミカエル・レヴィナス(Echantillonneur ;*)
エリザベト・ホイナツカ(Cemb;#)
エルガー・ハワース(指)*
パスカル・ロフェ(指)#
ラジオ・フランスpO(*/#)
ジャン=フランソワ・エイセ、
ジャン・ケルネール、
ジェラール・フレミー(P)+
ジルベール・アミ(指)+
ラジオ・フランス新PO+
ラジオ・フランスcho+
DE-003
パスカル・ザヴァロ(1959-):作品集
管弦楽の為の「 Flashes 」*
Three Studies for a Crucifixion #
金管アンサンブルと打楽器の為の「メタル・ミュージック」+
ファイバーグラス・ミュージック**
クルト・マズア(指)*
ジェラード・シュウォーツ(指)+
フランス国立O(*/+)
ジョン・ネルソン(指)パリ・アンサンブルO#
クリムトSQ**
DE-005
フィリップ・エルサン(1948-):作品集
メゾソプラノと管弦楽の為の「 PAYSAGE AVEC RUINES 」(1994) *
クラリネット、弦楽四重奏とピアノの為の「 IM FREMDEN LAND 」(2002) #
ヴァイオリン独奏の為の「南方の歌」(1996)+
12人の混声合唱と管弦楽の為の「ミサ・ブレヴィス」(1986)**
ルイザ・イスラム・アリ・ザデ(Ms)*
エルネスト・マルティネス・イスキエルド(指)*
ラジオ・フランスPO*
ジェローム・コムト(Cl)#
アリス・アデール(P)#
ルノワールSQ#
エレーヌ・コルレット(Vn)+
ロラン・アイラブディアン(指)**
ラジオ・フランスPO**、
Musicatreize (cho)**


DR-2147(DVD)
マスネ:歌劇「ドン・キショット」 ジョゼ・ヴァン・ダム(Bs ドン・キショット)
シルヴィア・トロ・サンタフェ(Ms ドゥルシネ)
ウェルナー・ヴァン・メヘレン(Bs-Br サンチョ・パンサ)
ジュリ・モセ(S ペドロ)
カミーユ・メルクス(S ガルシアス)
ハイス・ヴァン・デア・リンデン(T ジュアン)
ヴァンサン・デルーム(T ロドリゲス)
ベルナール・ヴィリエ(Br 山賊の頭)
ほか
マルク・ミンコフスキ(指)モネ劇場O&cho
ロラン・ペリ(演出,衣装)
バルバラ・ド・ランブルフ(舞台装飾)
ジョエル・アダム(照明)
収録:2010年5月、ブリュッセル

リージョーン・オール
NTSC/16:9
111m + 61m
字幕:仏英蘭
マスネ晩年の名作「ドン・キショット」の映像が登場。ドン・キショットとはドン・キホーテのこと。風車に戦いを挑む場面など、セルバンテスの原作 で有名な場面が盛り込まれたたいへん分かりやすい作品です。1910年、天下の大バス、フョードル・シャリアピンのタイトルロールで初演、以来歴代の 名バスがドン・キショットに挑んできました。 2010年のモネ劇場での上演でドン・キショットを歌ったのは、ベルギーが誇る名バス=バリトン、ジョゼ・ヴァン・ダム。1940年生まれのヴァン・ダム はこの時69歳、同年での引退を公表しており、これが地元モネ劇場での引退公演でした。美声かつ知性派のバス=バリトンとしてカラヤンからも絶大な 信頼を置かれたヴァン・ダム、ここではさらに豊かな深みも加わった比類ないドン・キショットを歌い演じています。ドゥルシネのシルヴィア・トロ・サンタフェ は、バロック音楽で活躍するメッゾソプラノ。ヴァレンシアの生まれだけにスペイン情緒には事欠かず、品の良い官能性を漂わせてくれます。サンチョ・パ ンサのウェルナー・ヴァン・メヘレンはオランダ、トゥルンハウト生まれのバス=バリトン。主役を立てつつ、印象的な従者を堅実に演じています。 マルク・ミンコフスキは近年、19世紀中ごろから20世紀初頭にかけてのフランスオペラの復興に力を入れており、マスネもその一人。この「ドン・キショッ ト」も躍動感とファンタジーに溢れた名演で、単なるスター興行に終わらせていません。 ロラン・ペリの演出は、時代を初演の頃に移しており、ちょっとマスネを思わせる風貌のドン・キショットは老作家、舞台には原稿が山と積まれています。ドン・ キホーテというと単なる荒唐無稽な夢想家に描かれがちなところを、ペリは人生の終わりに近づいた知性豊かな芸術家に仕立てる、引退を目前にしたヴァ ン・ダムの味を絶妙に引き出した舞台を作りあげています。 およそ1時間のメイキング、インタビュー映像付き。

DR-2148(DVD)
ヴィヴァルディ:歌劇「怒れるオルランド」 マリー=ニコル・ルミュー(Aオルランド)
ジェニファー・ラーモア(Msアルチーナ)
ヴェロニカ・カンジェミ(Sアンジェリカ)
フィリップ・ジャルースキ(CTルッジェーロ)
クリスティアン・セン(Brアストルフォ)
クリスティーナ・ハンマーストレム(Msブラダマンテ)
ロミーナ・バッソ(Msメドーロ)
ジャン=クリストフ・スピノージ(指)
アンサンブル・マテウス
シャンゼリゼ劇場cho
ピエール・オーディ(演出)ウィレム・ブルルス(ドラマトゥルギ)
パトリック・キンモンス(装置,衣装)
ペーター・ヴァン・プレト

収録:2011年3月、パリ
リージョン・オール
NTSC/16:9/190m
DOLBYDIGITAL
字幕:仏英
パリで話題沸騰となった上演がDVDになりました!ヴィヴァルディのオペラの中でも傑作として知られる「怒れるオルランド」。naiveからは既にスピノージ指揮の全曲録音(OP30393)が発売されて絶賛されていましたが、今回は舞台上演の収録ですので、手応えも倍増。歌手はルミュー、ラーモア、ジャルースキ、カンジェミは録音と何人も共通しています。いまやオルランドが当たり役のマリー=ニコル・ルミュウ、歌はもちろん見事、しかも大柄な体格にヒゲ面男のメイクがバッチリ決まっていて、狂乱の場面は物凄い迫力。ロッシーニメッゾソプラノとして一世を風靡したジェニファー・ラーモア、歌が素晴らしいのはもちろん、50代になって妖艶さを増した美貌がアルチーナにドンピシャ、強い存在感を発揮しています。しかもメッゾソプラノには、スウェーデンのクリスティーナ・ハンマーストレム、イタリアのロミーナ・バッソと、女声低音に4人も優秀な人材が集められているという贅沢さ。また今や絶大な人気を誇るカウンターテノール、フィリップ・ジャルースキ、ベテランのバロックソプラノ、ヴェロニカ・カンジェミも最高レベル。この中で唯一の男声低音、アストルフォのクリスティアン・センの逞しさも映えていますスピノージは、いつもながらの剛速球のヴィヴァルディ。上演時間がかなり長い作品にもかかわらず、一気に聞かせます。演出は、ネーデルラント・オペラの監督として知られる大御所ピエール・オーディ。アルチーナを18世紀あたりの高級娼婦にし、その館の中で愛に苦しむ登場人物を深く抉っています。ことに、ともするとオルランドのハチャメチャ振りばかり目立ちがちな第3幕が、猛烈に胸に迫るものに。カーテンコールでシャンゼリゼ劇場が大盛り上がりしているのも当然。しばしば気楽な作曲家扱いされるヴィヴァルディ、そんな人もヴィヴァルディ観が一変するであろう、物凄い舞台です。デジパック、76ページの豪華カラー冊子付きです。 
「怒れるオルランド」の簡単なあらすじ
第1幕
アルチーナの魔法の島。アンジェリカは恋人メドーロが海で行方不明になったことを嘆いている。アルチーナの力でメドーロは海から救われ、アンジェリカと再会を喜ぶ。そこにアンジェリカを愛するオルランドがやって来て、恋敵メドーロに食って掛かる。アルチーナの助力もあり、アンジェリカは彼を愛している振りをして事なきを得るが、それにルッジェーロが嫉妬する。一方、やはり海で難破したルッジェーロは、島に到着するやアルチーナの魔法にかかって彼女の虜になり、恋人ブラダマンテを忘れてしまう。しかしブラダマンテは名をオリンピアと騙り、ルッジェーロとアルチーナに近づく。
第2幕
以前からアルチーナの魔力にかかっているアストルフォは、ルッジェーロに心を移したアルチーナを詰る。ブラダマンテは指環の力によってルッジェーロにかかっていた魔力を払う。だが二人はすぐには和解できない。アンジェリカは一人でオルランドに会い、愛するふりをして彼に絶壁を登らせる。だがオルランドはそこでアルチーナの魔力によって洞窟に閉じ込められてしまう。騙されたことに気づいたオルランドは、怪力で岩を動かし脱出する。メドーロとアンジェリカの結婚式が祝われ、アルチーナは、偽りの愛しか得られない我が身を嘆く。カップルは木に愛の言葉を掘り込む。だがその言葉をオルランドが読んでしまい、嫉妬のあまり取り乱してしまう。
第3幕
アストルフォ、ルッジェーロ、男装したブラダマンテは、アルチーナの魔力の源である壷を奪おうと計画する。アルチーナは地獄に助けを求める。そこにすっかり狂乱したオルランドが現れ、支離滅裂なことを言いながら暴れまくる。アンジェリカがオルランドを宥めてももはや手遅れ。だが混乱したオルランドが魔法の像を抱き倒すと、アルチーナは魔力を失ってしまい、さらにアストルフォによって追い詰められる。アルチーナは逃げ去る。正気を取り戻したオルランドが二組の恋人を祝う。(Ki)
DR-2152「NA]
(2DVD+1CD)
ソニア・ヴィーダー=アサートン
[DVD1]
演奏会でのトーク映像
ユダヤの祈り
モンテヴェルディ:祝福されし聖
母マリアのための晩課より「二人のセラフィムが叫んだ」
ベリオ:言葉は消える
ヤナーチェク:プレスト
ブラームス:チェロ・ソナタ第1番ホ短調
モンテヴェルディ:リトルネッロ
シューベルト:リタナイ
デュティユー:ザッハーの名による3つのストローフェ

[DVD2]
PART1:
ラフマニノフ:晩祷
ハンガリー牧歌
ユダヤ民謡:シューベルトの思い出
チェレプニン:タタール舞曲「歌と踊り」
クラフチク:ヤナーチェ
クのモラヴィア民謡〜子供の遊び
PART2:
コダーイ:ハンガリーのロンド
プロコフィエフ:死の戦場
マルティヌー:スロヴァキア民謡による変奏曲
マーラー:リュッケルト歌曲集
ユダヤ民謡:舞曲

[CD]
「カウチ・イン・ニューヨーク」
オリジナルサウンドトラックより抜粋: ニューヨーク四重奏、ロメオ・デュオ、他
[DVD1]
ソニア・ヴィーダー=アサートン(Vc)
イモージェン・クーパー(P)
サラ・イアンク(Vc)
マシュー・ルジューヌ(Vc)

[DVD2]
ソニア・ヴィーダー=アサートン(Vc)、
シリル・デュピュイ(ツィンバロン)、
クリストフ・マング(指)
シンフォニア・ヴァルソヴィア


【DVD】シャンタル・アケルマン(映 像 監 督)
収録:2007年10月、ポーランド

NTSC
DV D1:1h 04’m
DVD2:1h25m
ExtraCD:31m/字幕:英
ロストロポーヴィチ、ジャンドロンらに師事し、力強くも優美な演奏で高い評価を受けるフランス人チェリスト、ソニア・ヴィーダー=アサートン。独創 性のある音楽活動で話題の名手による注目の新譜は、フランス映画界を代表する名匠シャンタル・アケルマンを監督に迎えた演奏映像DVD。DVD2枚 組+特典CDの豪華内容を特典価格でお届けします!ユニークな芸術家二人のタッグによって創られた作品ですから、凡庸な演奏映像に留まるわけがあり ません!音楽に合わせてゆっくりと変化する光と影の演出はまるでフェルメールの絵画を思わせる繊細な美しさ。特にユニークなのはデュティユーの作品! ヴィーダー=アサートンが演奏するアパルトマンの窓越しに向い部屋の男女の日常生活が見える演出は、まるで一つの短編映画を見ているようです。ヴィー ダー=アサートンの演奏も映像のインパクトに負けぬ素晴らしいもの!デュティユーの3つのストローフェでは超絶技巧をいかんなく披露し、「東欧諸国の 歌」と題されたDISK2では、得意の民族調作品で艶やかな演奏をたっぷりと聴かせてくれます。各DVDの最初では、ヴィーダー=アサートンが自身の 人生や作品について語る映像も収録。さらに、彼女が音楽を担当したアケルマンの映画「カウチ・イン・ニューヨーク」のサウンドトラックを抜粋収録し た特典CD付となっています。単なる演奏映像ではなく、ヴィーダー=アサートンという一人のアーティストの真に迫る作品に仕上がったこだわりのBOX です! (Ki)

DR-2159(DVD)
ドビュッシー:歌劇「ペレアスとメリザンド」 ステファヌ・ドゥグー(Br ペレアス)
エレナ・ツァラゴワ(S メリザンド)
ヴァンサン・ル・テクシエ(Br-Br ゴロー)
フランツ=ヨーゼフ・ゼーリヒ(Bsアルケル)
アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(Ms ジュヌヴィエーヴ)
ジュリー・マトヴェ(S イニョルド)
ジェローム・ヴァルニエ(医師)
フィリップ・ジョルダン(指)パリ・オペラ座O&cho
ロバート・ウイルソン(演出)
ジュゼッペ・フリジェーニ(演出補)
フリーダ・パルメッジャーニ(衣装)
ハインリヒ・ブルンケ(照明)

収録:2012年3月、パリ、オペラ座(バスティーユ歌劇場)
リージョン・コード:0
NTSC/16:9/2時間49分
DOLBY DIGITAL/字幕:仏英
2012年3月にバスティーユ歌劇場で上演されたドビュッシーの「ペレアスとメリザンド」の映像です。評判の高いロバート・ウィルソン演出の「ペレアス」 ということで話題になりました。このプロダクションは1997年に、オペラ座とザルツブルク音楽祭の共同制作のために作られたもの。ウィルソン独特の 極度にスタティックで照明の妙と歌手のポージングによって美しさを醸す舞台は、「ペレアス」のような象徴性の高い物語では極めて効果的で、これまで様々 な劇場で再演されてきた名舞台です。今回パリでの再演に当たって待望の映像収録がなされました。 そうした舞台なので、演じる歌手も歌だけ良くても務まりません。今回の目玉はメリザンドのエレナ・ツァラゴワ。ロシア、北オセチア共和国の首都ウラジ カフカスの生まれ。若く美人のソプラノとしてデビューしてすぐに注目され、2008年10月にバスティーユ歌劇場で上演されたヤナーチェク「利口な女狐 の物語」のビストロウシカは大きな評判となりました(EuroArtsから DVD【30 78388】とBlu-ray Disc【30 78384】がリリース)。 特 に パ リ と ミ ュ ンヘンで人気の高い人です。ここではまさにウィルソンのイメージした通りのメリザンドになっています。ペレアスは、今乗りに乗っているフランスのバリトン、 ステファヌ・ドゥグー。バロックオペラでの活躍が知られるドゥグーですが、ペレアスも当たり役で、既にブリュッセルのモネ劇場、アン・デア・ウィーン劇場、 ニューヨークのメトロポリタン歌劇場でも歌っています。のびのある美声がよく響き、しかも品と節度が感じられるペレアスです。ゴローは、フランスのベ テランのバス=バリトン、ヴァンサン・ル・テクシエ、非常に存在感があります。そしてジュヌヴィエーヴにはなんとアンネ・ゾフィー・フォン・オッターが。 アルケルのフランツ=ヨーゼフ・ゼーリヒ、イニョルドのジュリー・マトヴェら、いずれも適役です。フィリップ・ジョルダンの密度の濃い音楽作りも見事。 数ある「ペレアスとメリザンド」の映像の中でも屈指のものでしょう。 (Ki)

ES-9923
ジョン・コプラリオ(1570頃-1626):コンソート・ミュージック [Consort Musicke]
幻想曲[ I - X ]
アルマンド[ I - V ]/コラント
ジョルディ・サヴァール、
クリストフ・コワン、
セルジ・カサデムント(ヴィオラ・ダ・ガンバ)

録音:1979年8月、ベルシュウィルの教会、スイス
ES-9976
ルイス・デ・ミラーン(1500頃-1560頃):ビウエラ作品集「エル・マエストロ」(1536) より
ロマンス、ビリャンシーコ、ソネット(計16曲)
モンセラート・フィゲーラス(S)
ホプキンソン・スミス(ビウエラ)

録音:1984年6月、サン・ランベール・デ・ボワのローマ教会、イヴリーヌ、フランス

“LA COLLECTION”
ビンテージもののバックカタログを2枚組のCDにして、書籍を思わせる装丁でリリースするシリーズ。
廃盤になってしまって久しいものも含まれています。
NC-40002(2CD)
アンタイのゴルトベルク
[CD1]バッハ:ゴルトベルク変奏曲BWV988
[CD2]バッハ:チェンバロ協奏曲第1番ニ短調BWV1052
チェンバロ協奏曲第3番ニ長調BWV1054
フルート,ヴァイオリン,チェンバロのための協奏曲イ短調BWV1044
平均律クラヴィーア曲集第2巻〜第11番ヘ長調BWV880/第21番変ロ長調BWV890
ピエール・アンタイ(使用Cemb/ブルース・ケネディ製作(1985年)、ミヒャエル・ミートケ・モデル(1702-1704))

[CD2]ル・コンセール・フランセ〔Vn/フランソワ・フェルナンデス、ルイス・オターヴィオ・サントス、寺神戸亮(Vn)、シモン・ヘイリック(Va)、/鈴木秀美(Vc)、ジェームス・マンロー(Cb)

録音:[CD1]1992年、[CD2]1993年
1992年録音のゴルトベルクを収録したセット。アンタイは1964年生まれですから28歳頃の演奏ですが、さすがの集中力でストレートに聴かせます。[CD2]の協奏曲も圧巻。通奏低音陣も魅力的に響きます。 (Ki)
NC-40003(2CD)
ホプキンソン・スミス博士によるバッハ
バッハ:リュート作品集(全曲)
[CD1]組曲ト短調BWV995
組曲ホ短調BWV996
プレリュード,フーガとアレグロBWV998
[CD2]リュート組曲ハ短調BWV997
パルティータ.ホ長調BWV1006a
プレリュード.ハ短調BWV999
フーガ.ト短調BWV1000
ホプキンソン・スミス(Lute)

録音:1980、1981年
ホプキンソン・スミスによる禁欲的なバッハ。スミスの熱さとバッハの音楽の禁欲的な感じのせめぎあいがスパークしています。 (Ki)
NC-40004(2CD)
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集
[CD1]第6番変ロ長調op.18-6、
第7番ヘ長調op.59-1「ラズモフスキー」

[CD2]第11番ヘ短調op.95「セリオーソ」、
第14番嬰ハ短調op.131
ヴェーグSQ

録音:1972、1973年
1952年、ヴェーグ弦楽四重奏団は、1度目のベートーヴェン弦楽四重奏曲全曲録音を完成させました。この録音は、2度目の録音。録音のよさ、演奏の鮮度、今もって最高のレヴェルです。 (Ki)
NC-40012(2CD)
ボッケリーニ:ピアノ五重奏曲集
[CD1]ピアノ五重奏曲op.56(1797年)
[CD2]ピアノ五重奏曲op.57(1799年)
モザイクSQ
パトリック・コーエン(フォルテピアノ/クリストファー・クラーク製(アントン・ヴァルター)

録音:[CD1]1993年、[CD2]1989年
1987年に結成されたモザイク四重奏団の初期の録音も聴けるセット。Op.56が書かれた1797年は、シューベルト、ドニゼッティ、ハイネらが生まれた年。様々な文化の香り漂う魅力的なセットです。 (Ki)
NC-40005(2CD)
ブーレーズ:作品集
[CD1]ピアノ・ソナタ集*(第1番〜第3番)
[CD2]ブルノ・マデルナ追悼のリチュエル(儀式)、
ノタシォン第1-4&7番
フィギュール=ドゥーブル=プリズム
[CD1]クロード・エルフェ(P)
[CD2]デイヴィッド・ロバートソン(指)リヨン国立O

録音:録音:1980年7月*、2002年9月
ワーク・イン・プログレスという作曲哲学を支柱に書かれた、ブーレーズの代表的管弦楽作品集。特にリチュエルは、盟友マデルナを追悼した作品だけに、規模や完成度の点において、特に優れたものを感じさせてくれます。ブーレーズの秘蔵っ子ロバートソンが、手兵リヨン国立管弦楽団を率いて、魂を込め師の作品を熱演しています。 (Ki)
NC-40007(2CD)
グリゴリー・ソコロフ/ショパン
[CD1]:24の前奏曲Op.28
[CD2]ピアノ・ソナタ第2番、練習曲op.25*
グリゴリー・ソコロフ(P)
録音:[CD1]1990年6月17日、[CD2]1992年11月、1995年6月*
伝説の巨匠、ソコロフによるショパンの前奏曲集。異常なまでに研ぎ澄まされた世界に、背筋が固まってしまうような気分になることも。Op.25の練習曲も、「木枯らし」や12番の超難曲も機会のような正確さで弾き切っています。 (Ki)
NC-40009(2CD)
ア・セイ・ヴォーチ
[CD1]シャルル・デルフェール:レクイエム〜ロレーヌ大公の葬送のためのミサ曲〔シャルル3世(1608)、アンリ2世(1624)の葬送音楽の再構成〕
[CD2]ジョスカン・デプレ:ミサ曲「ロム・アルメ(武装した人)」(ヘクサコードによる)、
「ロム・アルメ」(スーペル・ヴォーチェス・ムジカーレス)
ベルナール・ファブル=ガッリュ(指)
ア・セイ・ヴォーチ
[CD1]ロレーヌ聖歌隊、
トゥールーズ・サックバット・アンサンブル/録音:1993年
[CD2]ロワール地方聖歌隊/録音:2000年7月

録音:[CD1]1993年、[CD2]2000年7月
ア・セイ・ヴォーチによるミサ曲集。ア・セイ・ヴォーチは1977年に設立され、一度解消しましたが1991年にガッリュによって再結成されたアンサンブルです。作品に敬意を払いつつ、必要に応じて伝統を逸脱することも厭わないフレキシブルさをあわせもっています。1608年に63年に及ぶ支配を終えて亡くなったシャルル3世の葬送音楽は、特に盛大なものでした。1624年のアンリ2世の葬送のための音楽もまた盛大なものでした。デルフェールは、これらの音楽をあわせてロレーヌ大公のためのミサ曲を作り上げました。雰囲気は荘厳にして清新。ア・セイ・ヴォーチの面々のアンサンブルは実に見事で、語尾の最後の子音までキッチリと合っています。 (Ki)
NC-40013(2CD)
アーン&ルーセル
[CD1]アーン:ピアノ五重奏曲ヘ短調、
弦楽四重奏曲イ短調
[CD2]ルーセル:小管弦楽のためのコンセールop.34
ピアノ協奏曲op.36/小組曲op.39
チェロと管弦楽のためのコンチェルティーノOp.5
[CD1]パリジイ・カルテット、アレクサンドル・タロー(P)
[CD2]アレクサンドル・タロー(P)、
ジャン=ギアン・ケラス(Vc)
デヴィッド・スターン(指)パリ管アンサンブル

録音:1998年12月
[CD1]のアーンは、タローが参加していることもあり嬉しい復活です。ピアノ五重奏曲の熱を帯びた叙情的な旋律と、それを支え包み込むタローの粒立ちのよいピアノ・・・なんとも贅沢な浪漫時間に身をゆだねることができます。[CD2]は、ケラス様のチェロの抜群の上手さが際立つ協奏曲も収録された貴重盤。ルーセルの華やか亜で熱を帯びた官能の管弦楽から立ち上る、ケラス様の奏でる辛口なチェロの音色がたまりません。 (Ki)
NC-40015(2CD)
ハイドン&ドヴォルザーク
[CD1]ハイドン:十字架上のキリストの最後の7つの言葉(合唱版)
[CD2]ドヴォルザーク:ターバト・マーテル(1876年オリジナル版;世界初録音)*
ロランス・エキルベイ(指)アクサントゥスcho

[CD1]ベルリン古楽アカデミー、
サンドリーヌ・ピオー(S)、ルート・サンドホフ(A)、
ロベルト・ゲッチェル(T)、
ハリー・ファン・デア・カンプ(Bs)
[CD2]アレクサンドラ・コク(S)、
レナータ・ポクピック(A)、パヴォル・ブレスリク(T)、
マルクス・ブッター(Bs)、ブリジット・エンゲラー(P)

録音:2005年12月、2007年7月*
最愛の子供たちと妻を相次いで亡くしたドヴォルザークが、深い哀しみの中で作曲した「スターバト・マーテル」。ピアノ伴奏によるスターバト・マーテルの世界初録音盤。冒頭の美しさはピアノで聴くとことさら格別。半音階で下がるくだりなど、エンゲラーの濃密な音楽も相俟って、感涙ものです。アクサントゥスの声も、いつもながらの独特のあたたかく優しく深い表情を湛えており、この作品の裏にあるドヴォルザークの深い哀しみ、妻と子に対する愛、すべてを包括しています。エンゲラーの濃密なピアノとアクサントゥスの柔らかな声がエキルベイの統率を得、我々を深い感動へと導きます。ハイドンでも、地震の場面の劇的歌唱に圧倒。 (Ki)
NC-40010(2CD)
マレンツィオ:マドリガーレ集
[CD1]4声のマドリガーレ集第1巻(1585ローマ)
[CD2]マドリガーレ集第2集(5、6、9声のための各巻より21曲)
リナルド・アレッサンドリーニ(指,Cemb)
コンチェルト・イタリアーノ

録音:[CD1]1994年4月、[CD2]2000年2月
感動を呼び起こす純粋なハーモニーと、声部間のやりとりに最も心を砕いた作曲家、マレンツィオによるマドリガーレ集。生前ローマでもっとも偉大なマドリガーレ作曲家と絶賛されました。モンテヴェルディの劇的要素の強い作風とは一味違う魅力に満ちています。 (Ki)
NC-40011(2CD)
木管アンサンブルによるモーツァルト
[CD1]グラン・パルティータKV361、
ディヴェルティメントKV166
[CD2]「フィガロの結婚」より、
「ドン・ジョヴァンニ」より、
「コジ・ファン・トゥッテ」より(ベルナルディーニによる13楽器版)
ゼフィーロ
アルフレート・ベルナルディーニ(指)

録音:[CD1]1996年9月[CD2]2004年2月
2つのオーボエ、2つのクラリネット、2つのホルンと2つのファゴットから成るこの木管アンサンブルは18世紀のウィーンを中心に、ヨーロッパで大流行しました。この編成で演奏会を開くことは、文化の流行に敏感で、力もあるというステイタスの象徴でした。当時の上流階級の人々の楽しみであった贅沢の極みであるこれらの音楽を、是非、ご堪能下さい。 (Ki)

KDC-5022
日本語解説付き
艶舞(ダンス)〜〜ローラン・コルシア
ステファン・グラッペリ(コルシア編):ヴァルスーズ、
ブラームス
(コルシア編):ハンガリー舞曲第1,2,4 番、
ドヴォルザーク(クライスラー編):スラヴ舞曲第2番、
シコ・ブアルケ(サンチェス編):すべてのために、
ヴィエニャフスキ
:華麗なポロネーズ第1番ニ長調、
ラヴェル:ハバネラ形式による小品、
ミシェル・ポルタル:甘いヴァルス、
ピアソラ:1930 年のカフェ〜「タンゴの歴史」より、
アルベニス(クライスラー編):タンゴ、
チャイコフスキー
:ヴァルス=スケルツォ、
ジノ・フランチェスカッティ
:ポルカ、
ファリャ
(クライスラー編):スペイン舞曲、
ルノワール&シャルル(コルシア編):ラ・ヴィレット
ローラン・コルシア(Vn)、
ジャン=エフラム・バウゼ(P)、
ミシェル・ポルタル(バンドネオン、バスCl)、
クリスチャン・リヴェ(G)、
レオナルド・サンチェス(G)、
アルノー・ブキティーヌ(Tub)、
シリル・デュピュイ(ツィンバロン)、
ゲルガナ・テジイスカ(Cb)、
ジュリー・ドパルデュー(Vo)
Naive盤の日本語解説付き仕様。確実な技術でおしゃれな音楽を楽しませてくれるローラン・コルシアが、古今東西の「ダンス」にまつわる名作に挑戦しました。コ ルシアならではのオトナの色気とあつい情熱で、どの曲にも不思議な魔法をかけています。選曲のみならず伴奏もまたオツ、「ハンガ リー舞曲」には民俗楽器ツィンバロンも参加、コルシアのむせび泣くような音色と相まって郷愁をさそいます。往年の名画「天井桟敷 の人々」の主題歌「ラ・ヴィレット」は名優ジェラール・ドパルデューの愛娘にしてコルシアの愛妻ジュリーの歌、コルシアもフェロ モンたっぷりの助奏を付け、婦唱夫随ぶりを見せてくれます。 (Ki)
KKC-4297(2CD)
日本語帯・解説付
バッハ:無伴奏ヴァイオリンの為のソナタ&パルティータ(全曲) ファビオ・ビオディィ(Vn)

録音:2020年6月
ビオンディがバッハを録音しました!1990年にエウローパ・ガランテを創立、伝説の「四季」、そして数々の歌劇や協奏曲、そしてソロと、これまで古楽ファ ンのみならず音楽ファンの話題の中心に存在しつづけてきたビオンディ。これまでバッハの無伴奏を録音することを遠ざけてきながらも、ずっとその時が来るの を待ち続けたと語ります。そして、60歳になり、皮肉にもコロナ禍のおかげでゆったりと思索の時間を持つことができ、ついに満を持して、無伴奏全曲録音が 実現しました。驚異的に豊かな歌、そしてゆったりと深い音楽。感動のバッハです。
日本語解説つき。フランス文学者の水林章氏による短編が寄せられています。水林氏は、フランス語で小説を発表、2019年にガリマール書店より発行され た『壊れた魂』(邦訳はみすず書房より発行)では、バッハのパルティータ第3番が特に重要な役割を果たしていて、フランスはもとより各国で高い評価を得ま した。ビオンディは自ら水林氏に、ブックレットに文章を寄せてほしいと依頼しています。ビオンディのコメントも水林氏によって翻訳されています。 (Ki)


Naiveレーベル〜2013年クリスマスボックスセット
毎年クリスマスの時期にお得な再発セットものを発信している当レーベルが今回お送りするのは、5 つのボックス。廃盤となってしまっていたヴェーグ四重奏団の「ベートーヴェン弦楽四重奏曲全集」、一部廃盤となっていたモザイク四重奏団の「ハイドン弦楽四重奏曲全集」、アンタイの「naive レコーディング全集」、アレッサンドリーニ & コンチェルト・イタリアーノの「マニフィカト集」、ヴィヴァルディの協奏曲集第 2 弾、という豪華なラインナップとなっております!いずれもディアパゾン・ドール賞を獲得し、世界各誌に絶賛された優秀タイトル。是非ともご注目ください!
V-4871(8CD)
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集 ヴェーグQ

録音:1972-74 年、ステレオ
ヴェーグ四重奏団は、1940年にハンガリー出身のヴァイオリンの名手シャーンドル・ヴェーグを中心に結成された20世紀を代表する名門カルテット。 1970年代まで西ヨーロッパを活動の拠点とし、日本を含め世界的な活躍を残しました。最後までメンバーの変更がなかったのも特徴で、活動終盤まで 録音活動に積極的に取り組んだことでも知られています。そんな彼らの輝かしい盤歴の中から、今回「クリスマス・ボックス・セット」としてnaiveレー ベルから再発される運びとなったのは、彼らが1972年から1974年の間に収録し、後に全集としてもまとめ上げられたベートーヴェンの弦楽四重奏曲 全集!バルトークの弦楽四重奏曲全集と並び、ヴェーグ四重奏団の盤歴を代表する名盤であるにも拘らず、一度は廃盤となり、現在まで入手が非常に困 難になっていたタイトルです。お買い得価格になっての再登場ということで、ファンの方は勿論のこと、当団の演奏を聴いたことがないという方にはさらに おすすめしたいボックスです。1950年代に録音したものよりも円熟し、より表現に深みと磨きをかけた質の高い演奏が収録されておりますが、特に後期 作品の高潔なまでの完成度は目を見張るものがあります。第11番「セリオーソ」や第15番では聴く人の心に深く沁みわたる情感深いアンサンブルを聴 かせてくれている反面、「大フーガ」で作り上げている極限まで音を引き締めたかのような厳格なハーモニーは、当団でなければ聴くことができない珠玉 の出来栄えといっても過言ではありません。20世紀半ばに燦然と輝いた名門の響きを再発見する、注目必至のボックスです! (Ki)
V-5357(10CD)
ハイドン:弦楽四重奏曲集
[CD1&2]太陽四重奏曲Op.20(全曲)
[CD3&4]:ロシア四重奏曲Op.33(全曲) 
[CD5]弦楽四重奏曲『十字架上のキリストの最後の7つの言葉』Op.51
[CD6&7]6つの弦楽四重奏曲集Op.64(全曲)
[CD8&9]エルデーディ四重奏曲Op.76(全曲)
[CD10] ロプコヴィツ四重奏曲Op.77(全曲)
モザイクQ

[CD1&2]録音:1990-92年(デジタル)
[CD3&4]録音:1995-96年(デジタル)
[CD5]録音:1992年(デジタル)
[CD6&7録音:2001、2002年(デジタル)
[CD8&9]録音:1998-2000年(デジタル)
[CD10] 録音:1989年(デジタル)
1987年にオーストリアで結成され、ピリオド楽器ならではの清廉かつ柔らかな音色と、持ち味ともいえる軽妙洒脱な音運びで高い人気を誇る「モザイ ク四重奏団」。彼らが、1980年代末〜2000年代初頭にアストレ(現naive)レーベルからリリースしたハイドンの弦楽四重奏曲の録音を1つにまとめ たBOXが、お買い得価格で発売される運びとなりました!モザイク四重奏団の持ち味がもっとも活きているハイドンですが、全ての録音が1つのBOXに おさめられたのは今回が初めて。この2つのボックスは一度廃盤となっており、現在ではモザイク四重奏団の録音を全て集めることが非常に困難となって しまっていただけに、ファンにとっては今回のスペシャルBOXのリリースは必見の朗報と申せましょう。勿論、これから当団の演奏を聴いてみようという 方にもおすすめしたいタイトルです。ピリオド弦楽器の柔らかく伸びやかな音色、澄みきったハーモニー、澱みないアンサンブル・・・モザイク四重奏団 の持ち味が遺憾なく発揮された至高のハイドン、必聴です! (Ki)
V-5358(8CD)
アンタイのnaive全録音集
[CD1]
シックハルト:リコーダー・ソナタ第12番変ロ長調〜コレッリ:合奏協奏曲変ロ長調op.6-5からの編曲 
コレッリ(レーヌ&マルク編):ソナタ.ヘ長調〜合奏協奏曲 ヘ長調op6-2、ニ長調op.6-4、ヘ長調op.6-12からの編曲
合奏協奏曲 ハ長調Op.6-10
シックハルト:リコーダー・ソナタ第4番ヘ長調〜コレッリ:合奏協奏曲ニ長調op.6-1、ヘ長調op.6-2からの編曲 
コレッリ:合奏協奏曲ト短調(クリスマス協奏曲)Op.6-8 
コレッリ:合奏協奏曲ニ短調(原調ハ短調)Op.6-3
[CD2]
バッハ:ゴルトベルク変奏曲BWV988(全曲
[CD3]
バッハ:リコーダー、ヴィオラ・ダモーレと通奏低音のためのトリオ・ソナタ集
トリオ・ソナタ.ヘ長調BWV529
トリオ・ソナタ.ト長調BWV525 
カンタータ 第76番およびトリオ・ソナタ.ホ短調BWV528〜シンフォニア
ペダル練習曲BWV598 
トリオ・ソナタ.ハ長調BWV530
無伴奏チェロ組曲第2番ニ短調BWV1008(リコーダーによる演奏)
[CD4]
D.スカルラッティ:チェンバロ・ソナタ集
変ロ長調K248/ヘ長調K151/ヘ長調K525/ヘ短調/ヘ長調K204a/イ長調K208/ニ長調K145/ニ短調K141/ニ長調K415/ヘ長調K437/イ長調K456/ ハ短調K158/ハ短調K56/ ト長調K144/イ短調K532/ロ短調K87/ニ長調K122/ニ短調K18/変ロ長調K472/ハ長調K340
フーガ.ハ短調K58/ト短調K450/ト短調K43
[CD5]
バッハ:チェンバロ協奏曲集 【旧品番 E 8837】
チェンバロ協奏曲第3番ニ長調BWV1054
平均律クラヴィア曲集第2部より ロ長調BWV892 
チェンバロ協奏曲 第1番ニ短調BWV1052
C平均律クラヴィア曲集第1部より 前奏曲とフーガ へ長調BWV880 
合奏協奏曲 イ短調BWV1044
[CD6]
ジョン・ブル(1562〜1628):クラヴィア曲集
イン・ノミネ/王の狩/イギリスのトイ/なぜ聞くの/オランダの舞曲/アイルランドのトイ/ブルのお休みなさい/
半音階的パヴァーヌとガイヤルド/ブランズウィックのトイほか全23曲
[CD7]
フレスコバルディ:パルティータとトッカータ集
トッカータ第7番(1627)/カプリッチョ・ディ・デュレッツェ(1624)/カンツォーザ第3番(1627)/フォリアのアリアに基づくパルティータ(1615)/協和と不協和のトッカータ第8番 ほか全16曲
[CD8]
テレマン:「種々な楽器のための12の独奏曲と12の三重奏曲」 【旧品番:E 8554(廃盤)】
フルート,チェンバロ・オブリガート,通奏低音のためのトリオ・ソナタ.イ長調 
リコーダー、ホルン、通奏低音のため
のコンチェルト ヘ長調 
フルート・ソロのためのファンタジー イ長調
リコーダー、ヴィオラ・ダ・ガンバ、通奏低音
のための三重奏曲ヘ長調 
リコーダー、ヴァイオリン、通奏低音のためのトリオ・ソナタ.イ短調 
リコーダー、チェンバロ・オブリガート,通奏低音のためのトリオ・ソナタ 変ロ長調 
リコーダーと通奏低音のためのソナタ ハ長調
フルート・ソロのためのファンタジー.ヘ長調
リコーダー,オーボエと通奏低音のためのトリオ・ソナタ.イ短調
[CD1]【旧品番 OP 549118(廃盤)】
ル・コンセール・フランセ
【ユーゴー・レーヌ(BFl)、
セバスチャン・マルク(BFl)、
ダニー・ボンド(Fg)、
ライナー・ツィパーリング(Vc)、
ピエール・アンタイ(Cemb)】
録音:1991年8月、パリ

[CD2] 【旧品番 OP 3084】
ピエール・アンタイ(Cemb;1702-4年ベルリン,ミヒャエル・ミートケ製に基づく,1985年アムステルダム,ブルース・ケネディ製チェンバロ使用)
録音:1992年6月、オランダ

[CD3] 【旧品番 E 8676(廃盤)】
ル・コンセール・フランセ【セバスティアン・マルク(BFl,ヴォイスFl)、フランソワ・フェルナンデス(Vn,ヴィオラ・ダモーレ)、
フィリップ・ピエルロ(Gamb)、ピエール・アンタイ(Cemb)】
録音:1999年6月、オランダ

[CD4] 【旧品番 E 8836(廃盤)】
ピエール・アンタイ(Cemb;1977年バルバスト、フィリップ・ユモー製イタリアン・チェンバロ使用)
録音:1992年6月、ザントライユ教会(ロット=エ=ガロンヌ、フランス)

[CD5] J【旧品番 E 8837】
ピエール・アンタイ(指,Cemb)、ル・コンセール・フランセ
録音:1993年11月、オランダ

[CD6] 【旧品番 E 8838】
ピエール・アンタイ(Cemb)
録音:1994年6月、シャルトル美術館(フランス)

[CD7] 【旧品番 E 8839(廃盤)】
ピエール・アンタイ(Cemb;1980年バルバスト、フィリップ・ユモー製チェンバロ使用)
録音:1996年3月、オランダ

[CD8]【旧品番:E 8554(廃盤)】
セバスティアン・マルク(BFl)、
ピエール・アンタイ(指,Cemb)、
ル・コンセール・フランセ
録音:1994年10月、ティボール・ヴァルガホール(スイス)
古楽ファン必携!フランス出身の世界的チェンバロ(クラヴサン)奏者のピエール・アンタイがこれまでにnaiveレーベルでリリースしてきた演奏を1つ にまとめたスペシャル・ボックスがお買い得価格でリリースされます!1991年から1999年にアストレ(現naiveレーベル)のもとでレコーディングを行っ た全8タイトルが、漏れなく収録されています。当レーベルの彼の演奏がボックス化されるのは、今回が初めて。アストレ時代の録音の多くは廃盤となっ ており、現在まで入手が困難な状況が続いていただけに、今回の再発は嬉しい限りです。彼の盤歴の中で今なお燦然と輝く代表盤「ゴルトベルク変奏曲」、 スカルラッティの「チェンバロ・ソナタ集」などでは、彼の持ち味ともいえる毅然としたタッチと爽快な音運びをたっぷりと堪能出来ます。J.S.バッハのチェ ンバロ協奏曲集や、テレマンのトリオ・ソナタ集といったメジャーなバロック・タイトルから、コレッリの合奏協奏曲と、それをリコーダー・ソナタに編曲 したシックハルトの作品をカップリングした聴きもののタイトルまで、充実のプログラムとなっています。 (Ki)
OP-30555(7CD)
マニフィカト・ボックス
[CD1]
アレッサンドロ・スカルラッティ:主は言われた
マドリガーレ(全5曲)/マニフィカト(全10曲)
[CD2]
アレッサンドロ・メラーニ(1639-1703):モテット集

聖なる処女のためのリタニー
アヴェ・レジーナ・チェロルム
クラメムス・アンテ・デウム
ああ、恐るべき言葉
主よ、私から苦しみを取り除いてください
主のしもべたちよ、主をほめたたえよ
お前なしで生きろというのですか、愛しのイエスよ
サルヴェ・レジーナ
武器を取れ、わが心よ/マニフィカト
[CD3&4] 
ヴィヴァルディ:『聖母被昇天のための晩祷』(アレッサンドリーニによる再現版)
[CD5] 
聖母マリアのための作品集
モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り(6声) 
ベンチーニ(c.1675?-1755):マニフィカト(8声)
メラーニ(1639-1703):サルヴェ・レジーナ(9声)
パードレ・アントニオ・ソレル(1729-1783):マニフィカト(8声)
A.スカルラッティ:サルヴェ・レジーナ(4声)
カリッシミ:マニフィカト(8声)
ストラヴィンスキー:アヴェ・マリア (4 声 )
[CD6&7]
モンテヴェルディ:『聖母マリアの夕べの祈り』
[CD1]【旧品番:OP 30525】
録音:2000年2月(ローマ)
[CD2] 【旧品番:OP 30431】
アレーナ・ダンチェヴァ、モニカ・ピッチニーニ、アンナ・シンボリ(S) ガブリエッラ・マルテッラッチ(C.A)、アンドレア・アッリヴァベーネ(C-T)、ルカ・ドルドロ、ラッファエレ・ジョルダーニ(T)、マッテオ・ベッロット、セルジョ・フォレスティ(Bs)、クレイグ・マルキテッリ、ミケル・レオポルド(テオルボ)
録音:2006年(ローマ) 
[CD3&4]【旧品番:OP 30383】
ジェンマ・ベルタニョーリ(S)、ロベルタ・インヴェルニッツィ(S)、アンナ・シンボリ(A)、サラ・ミンガルド(C.A)、ジャンルカ・フェッラリーニ(T)、マッテオ・ベッロット(Br)、アントニオ・デ・セコンディ(Vn)
録音:2013年7月、オリンピコ劇場(ローマ)
[CD5]【旧品番:OP 30505】
ウーゴ・ディ・ジョヴァンニ、フランコ・パヴァン(テオルボ)、フランチェスコ・モイ(Org.)
録音:2010年6月、マントヴァ(イタリア) 

[CD6&7]【旧品番:OP 30403】
ロベルタ・インヴェルニッツィ(S)、モニカ・ピッチニーニ(S)、アンナ・シンボリ(S)、サラ・ミンガルド(A)、フランチェスコ・ゲラルディーニ(CT)、ヴィンツェンツォ・ディ・ドナート(T)、ルカ・ドルドロ(T)、ジャンルカ・フェラリーニ(T)、ピエトロ・スパニョーリ(Br)、フーリオ・ザナージ(Br)、アントーニオ・アベーテ(Bs)、ダニエレ・カルノヴィチ(Bs)
録音:2004年4月,ローマ,ファルネーゼ宮殿 

以上すべて、リナルド・アレッサンドリーニ([CD2]のみOrg&指)、コンチェルト・イタリアーノ
2013年12月、naiveレーベルがおくる「クリスマス・ボックス・セット」のひとつとして、アレッサンドリーニ&コンチェルト・イタリアーノの宗教 声楽作品5タイトルを一挙まとめたお買い得BOXが発売されます!いくつかのタイトルは一度廃盤になった後、「バロック・ヴォイス・シリーズ」として 単品での再発はありましたが、こうして彼らの演奏がBOX化されるのは初めてです。いずれも、アレッサンドリーニ率いるコンチェルト・イタリアーノの 爽快な演奏が素晴らしく、ロベルタ・インヴェルニッツィ、ルカ・ドルドロ、サラ・ミンガルドといった世界的ソリストの歌声も絶品です。
これまで、歴史の影に埋もれてしまった知られざる作品や完全稿が失われた作品の蘇演に積極的に取り組んできたアレッサンドリーニ。そんな彼の代表 盤のひとつが、ヴィヴァルディの『聖母被昇天のための晩祷』(DISC2)です。現在では断片的にしか残されていないヴィヴァルディの晩課のための音楽 をつなぎ合わせ、2つの合唱とオーケストラを率いた華やかな仕上がりとなっています。ヴィヴァルディの爽快な音楽には、古楽界の奇才にして鬼才と呼 ばれるアレッサンドリーニがまさに適役。きびきびとした音運びが心地良く、胸のすくような演奏を聴かせてくれます。蘇演といえば、収録曲のすべてが世 界初録音というメラーニのモテット集(DISC1)も大きな話題を集めた名盤。大聖堂の古文書室で眠ったまま忘れ去られていた大多数の手稿譜の中から、 繊細かつ柔らかな響き美しい珠玉のモテットを収録しています。また、アレッサンドリーニを語るに外せないのが、モンテヴェルディの『聖母マリアの夕べ の祈り』(DISC6&7)。思わず怯みそうになる演奏規模の巨大さと、その演奏の至難さを諸ともせず、ファルネーゼ宮の見事な音響空間を活かしきった圧 巻の演奏を聴かせてくれます。合唱団を用いず、全てソリストで収録したところも当時大きな話題を呼んだ、今なお語り草の名盤です。 (Ki)
OP-30556(6CD)
ヴィヴァルディ:協奏曲集2
[CD1] フラウト・トラヴェルソ協奏曲集
フルート協奏曲ホ短調RV.432,同ト長調RV.436,同ニ長調RV.429,同イ短調RV.440,2本のフルートのための協奏曲ハ長調RV.533,フルート協奏曲ト長調RV.438,同ニ長調RV.427,同ホ短調RV.431
[CD2] 様々な楽器のための協奏曲集
ハ長調RV.559(2つのオーボエ、2つのクラリネット、弦楽と通奏低音のための)
イ短調RV.497(ファゴット、弦楽と通奏低音のための)
ニ短調RV.566(2つのヴァイオリン、2つのフラウト・ドルチェ、2つのオーボエ、ファゴット、弦楽と通奏低音のための)
ハ長調RV.534(2つのオーボエ、弦楽と通奏低音のための)
変ロ長調RV.548(オーボエ、ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための)
ニ短調RV.454(オーボエ、弦楽と通奏低音のための)
ハ長調RV.560(2つのオーボエ、2つのクラリネット、弦楽と通奏低音のための)
[CD3] ヴァイオリン協奏曲集第1集 
ニ長調「モグール」RV.208/ト短調RV.332/ニ長調「不安」RV.234/ハ短調「疑い」RV.199/変ロ長調「狩」RV.362/ホ長調「休息」RV.270 
[CD4] チェロのための協奏曲集vol.2
ヘ長調RV.411/ハ短調RV.401/変ロ長調RV.408\/ト短調RV.417/ハ長調RV.399/ニ長調RV.403/イ短調RV.422
[CD5] オーボエ協奏曲集
ハ長調RV.447/ヘ長調RV.455/ハ長調RV.451/イ短調RV.463/ヘ長調RV.457/ニ長調RV.453/ハ長調RV.450
[CD6] ファゴット協奏曲集vol.2
イ短調 RV.499/ハ長調 RV.472/ヘ長調 RV.490/ト短調 RV.496/変ロ長調 RV.504/変ホ長調 RV.504/ハ長調 RV.470
[CD1] 【旧品番:OP 30298】
バルトルド・クイケン(フルウト・トラヴェルソ)、アカデミア・モンティス・レガリス

[CD2] 【旧品番:OP 30409】
アルフレード・ベルナルディーニ(Ob&指)、ゼフィーロ・バロックO
録音:2004年11月 

[CD3] 【旧品番:OP 30417】
エンリコ・オノフリ(Vn&指)、アカデミア・モンティス・レガリス

[CD4] 【旧品番:OP 30457】
クリストフ・コワン(Vc)、ジョヴァンニ・アントニーニ(指)、
イル・ジャルディーノ・アルモニコ、エンリコ・オノフリ(コンサートマスター)

[CD5] 【旧品番:OP 30478】
アルフレート・ベルナルディーニ(Ob&指)、ゼフィーロ・バロックO
録音:2008年/1994年

[CD6] 【旧品番:OP 30518】
セルジョ・アッツォリーニ(Fg)、ラウラ・ソアーヴェ・クレモナ
録音:2011年4月、ブレシア(イタリア)
naiveレーベルが誇る大好評のシリーズ「ヴィヴァルディ・エディション」から、珠玉の協奏曲作品の数々を集めたお買い得BOX「ヴィヴァルディ協奏曲集」の第二弾がリリースされます!2012年のクリスマスに発売された第1弾(OP30542)と同様に、ヴァイオリン、オーボエ、ファゴット、フルート、チェロといった様々な独奏楽器の協奏曲が収録された、聴き応え十分のお買い得BOXです。
「ヴィヴァルディ・エディション」は、現存するヴィヴァルディの膨大な手稿譜の中から主要作品を全てレコーディングしていくという、naiveレーベルの看板プロジェクトのひとつ。収録されている内容の充実さはもちろんですが、それを演奏するアーティスト達の豪華さも本シリーズの魅力です。今回のBOXに収録されたソリストの面々を見ても、バルトルド・クイケン(バロック・フルート)、アルフレード・ベルナルディーニ(オーボエ)、エンリコ・オノフリ(ヴァイオリン)、クリストフ・コワン(チェロ)、セルジョ・アッツォリーニ(ファゴット)という、古楽界に燦然と輝く名手たちが揃い踏み。玄人も唸る選曲ぶりも聴きものです。ファゴットやオーボエといった、それまで独奏楽器として確立していなかった楽器にも次々と舞台を与えた、ヴィヴァルディの協奏曲の多彩な魅力を知るBOXに仕上がっています。 (Ki)


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