湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



TRPTK
(オランダ)


2014年にブレンドン・ハインスト(Brendon Heinst)とルーク・ マイセン(Luuk Meijssen)の二人によって設立。 高い録音クオリティを追求することをモットーに、オランダ各地の教会やホールで録音しています。その録音は、単に録音されただけの響きではなく、 リスナーが再生するときに、新鮮で生き生きとした音を再現し、あたかも今ここで音楽が生まれているような感覚になります。 そして、すべての録音はDXD(352.8kHz 32bit)のオリジナル・サウンドマスターを使用しており、イマーシブな音場表現をすることができます。


※表示価格は全て税込み。品番結尾に特に表記のないものは全て1CDです。
品番 内容 演奏者
TTK-0001
インヴィシブル・リンク〜シュニトケ、ヴァスクス、ペルト
シュニトケ:チェロ・ソナタ第1番 Op.129
ヴァスクス:本〜無伴奏チェロのための
ペルト:フラトレス
マヤ・フリードマン(Vc)、
ダニエル・コール(P)

録音:2015年1月、オランダ
ロシア・モスクワ出身の多才なチェロ奏者マヤ・フリードマン(1989-)による、ソビエト連邦の時代に書かれた3作品の見えない繋がりを探った1枚!このシンプルな構成のアルバムでは、彼女が「時代を超越した感覚と、究極の真実への衝動が込められている」と語るシュニトケ、ヴァスクス、ペルトらの作品の間に存在する見えない繋がりを、マヤ自身との関係を絡め探求しています。その考察は、単なる「同時代を生きた3者の関係性」にとどまらず、最も純粋で極端な感情と、永遠に続く時間の静寂そのものとの繋がりにまで及んでいます。演奏、コンセプト含め極めて芸術性の高いアルバムといえるでしょう。
チェロを弾き始めた幼少期から神童と呼ばれていたというマヤ・フリードマンは、その後ユーリ・バシュメット財団に引き抜かれ、様々なTV・ラジオ番組にも出演し活躍している多才なアーティストです。名教師として知られるドミトリー・フェルシュトマン(リザ・フェルシュトマンの父)に師事。彼女は2019年に音楽家垂涎のオランダ・クラシック・タレント・アワードを獲得しており、プロコフィエフの歌劇「火の天使」をピアニストのアルテム・ベログロフとともにチェロとピアノのために編曲したアルバム(TTK-0009)は、アメリカのStereophile誌で「ここ20年で聴いた最高の室内楽アルバム」と絶賛されました。
TTK-0005
預言者〜4手連弾のための作品集
マイアベーア(アルカン編):歌劇「預言者」序曲(使用ピアノ:エラール1847年製)
アルカン(ダ・モッタ編):9つの前奏曲(使用ピアノ:エラール1898年製)
モシェレス:ウェーバーへのオマージュ Op.102(エラール1839年製)
ステファニー・マッカラム&エリン・ヘルヤード(P)

録音:2016年2月13日−16日、メゾン・エラール(アムステルダム、オランダ)
南半球オーストラリアの2人の名ピアニスト、アルカンやロパルツの音楽を得意とする女流奏者ステファニー・マッカラムと、モントリオールのアンサンブル・カプリースの主要メンバーとしても活躍したエリン・ヘルヤードが繰り広げるピアノ4手連弾集!マッカラムとヘルヤードは、アムステルダムのメゾン・エラールのフリッツ・ヤンマート・コレクションの中から、それぞれの作品の作曲年に近い3台のヒストリカル・ピアノ、1839年製、1847年製、そして1898年製のエラールを選び使用するなど、楽器へのこだわりもかなりのもの。
19世紀に製作された3台のエラールの音色を、オーストラリアの名手たちの好演、そして優秀録音で堪能できる注目盤です。
TTK-0009
プロコフィエフ:炎の天使(チェロとピアノのための編曲版) マヤ・フリードマン(Vc)、
アルテム・ベログロフ(P)
1989年にモスクワで生まれ、オランダで名教師ドミトリー・フェルシュトマンに師事した新進気鋭の女流チェリスト、マヤ・フリードマンによる、チェロとピアノのための秀逸なアレンジ版です。ピアノは、2016年の山梨国際古楽コンクール鍵盤楽器部門で第2位に輝いたアルテム・ベログロフ。1880年エラール製のヒストリカル・ピアノの使用もポイント。
TTK-0011
レッド・ヴェルヴェット
田中カレン:チェロとエレクトロニクスのための 「ソング・オヴ・ソングス(ソロモンの雅歌)」
セザール・ルトガー:ダンスール・ドゥ・コルド
ガスパール・カサド:無伴奏チェロ組曲
オスバルド・ゴリホフ:無伴奏チェロのための 「オマラモール」
ルイ・アンドリーセン:チェリストのための 「ラ・ヴォーチェ」
カーヴェ・ヴァレス:無伴奏チェロのための 「レッド・ヴェルヴェット」
アリサ・アプレレヴァ:3本のチェロとメゾ・ソプラノのための 「サイレンティウム」
マヤ・フリードマン(Vc)、
金澤麻子(Vc)*、
マキシミリアーノ・セグラ・サンチェス(Vc)*

録音:2017年3月13日−15日、オランダ
ロシア・モスクワ出身の多才なチェロ奏者マヤ・フリードマン(1989-)による、音楽と詩をテーマにした1枚!生命がその不在に、音が沈黙に誕生の起源をもつように、最大限の情熱と絶望が静寂の中に枯れ落ちていく。最愛の夫に捧げられたこのアルバムには、そんな思いが込められています。カサドの「無伴奏チェロ組曲」の見事な演奏を中心に、詩からインスピレーションを受けた曲や、音楽と詩の鼓動を融合させた曲が、彼女の非凡な世界を形作っています。演奏空間の雰囲気まで感じられるクリアな録音も特筆されます。ブックレットには各曲のインスピレーションの元となったの詩の原語と英訳が掲載されています。
チェロを弾き始めた幼少期から神童と呼ばれていたというマヤ・フリードマンは、その後ユーリ・バシュメット財団に引き抜かれ、様々なTV・ラジオ番組にも出演し活躍している多才なアーティストです。名教師として知られるドミトリー・フェルシュトマン(リザ・フェルシュトマンの父)に師事。彼女は2019年に音楽家垂涎のオランダ・クラシック・タレント・アワードを獲得しており、プロコフィエフの歌劇「火の天使」をピアニストのアルテム・ベログロフとともにチェロとピアノのために編曲したアルバム(TTK-0009)は、アメリカのStereophile誌で「ここ20年で聴いた最高の室内楽アルバム」と絶賛されました。

TTK-0021
トラヴェリング・ライト
ベートーヴェン:交響曲第2番(九重奏版)
シューベルト:交響曲第8番「未完成」(九重奏版)
ブラームス:交響曲第3番〜第3楽章(九重奏版)
インターコンチネンタル・アンサンブル

録音:2018年4月4−6日、福音ルーテル教会、ハーレム、オランダ
録音&マスタリング:ブレンドン・ハインスト
マイク:Sonodore RCM-402、Brauner VM-1
プリアンプ:Sonodore MPA-502
AD/DAコンバーター:Merging Technologies HAPI
ラウドスピーカー:KEF Blade Two
アンプ:Hegel H30
インターコンチネンタル・アンサンブルは、2012年にオランダ、アムステルダムで結成され、メキシコ、スペイン、ポルトガル、チェコ、ルクセンブルク、オランダ と世界各国から集まった9人の奏者たちによる室内アンサンブルです。編成は、弦楽器奏者4名、管楽器奏者5名。 九重奏のためのオリジナルのレパートリーを演奏するだけでなく、彼ら自身による九重奏版への編曲を手掛け、本盤でもベートーヴェン、シューベルト、ブ ラームスの交響曲のマスワーピースを九重奏版による編曲で収録しています。
TTK-0027
ザ・コレクターズ
ヤン=ペーター・デ・グラーフ:聖クレメンスの鐘
ヤニス・キリヤキデス:ワンス・ゼア・ワズ
モーリッツ・エッゲルト:ザ・コレクターズ
ザムエル・ペンダーバイン:恥知らず
コンスタンティン・ナポロフ(パーカッション)、
エケ・シモンズ(P)

録音:2018年7月
パーカッションとピアノのための作品集。ファツィオリのグランドピアノの美しい響きと、パーカッションの様々な音色(電子楽器も含まれる)が楽しめる一枚です。ヤン=ペーター・デ・グラーフの「聖クレメンスの鐘」は、イギリスの童謡「オレンジとレモン」が動機となって作られており、ヤニス・キリヤキデスの「ワンス・ゼア・ワズ」も伝統的な童謡に基づいた作品となっています。
パーカッション奏者のコンスタンティン・ナポロフは、1987年にウクライナで生まれました。2009年にキーウでパーカッションと管弦楽の修士号を得て、国内外の12のコンクールで優勝しました。またウクライナ国立POの首席奏者も務めました。
TTK-0030
レングヴォーヘン
ロデリック・デ・マン:Dulcamara
ルイ・アンドリーセン:Triplum
マルティン・ファン・ヘース:Ikariotikoyunbabarrange
アート・シュトロートマン:ドビュッシーの主題による変奏曲
ヘース:Orewoet
ヤン=ペーター・デ・グラーフ:That all changes
クリスティアーン・リヒテル:レングヴォーヘン
マルティン・ファン・ヘース(G)

録音:2018年7月、ルーテル教会(ハールレム、オランダ)
1990年生まれのオランダのギター奏者マルティン・ファン・ヘースは、2008年から2014年にかけてハーグ王立音楽院で学びました。学生の頃からオランダの作曲家の作品を収録したアルバムを作ることを考えていたというヘース。このアルバムでオランダの現代作曲家たちとのコラボレーションが実現し、また自作の作品も収録。それらの作品を非の打ちどころのないテクニックと音楽的洞察力で表現しています。
TTK-0036
ショスタコーヴィチ&ラフマニノフ:チェロ・ソナタ集
ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ ニ短調 Op.40
ラフマニノフ:チェロ・ソナタ ト短調 Op.19
アレクサンダー・ヴァレンベルク(Vc)、
ジュゼッペ・グァレーラ(P)

録音:2018年12月17日-19日、アイントホーフェン音楽堂(オランダ)
1998年生まれのオランダのチェリスト、アレクサンダー・ヴァレンベルクは、5歳からチェロを始め、8歳から18歳までアムステルダム音楽院でモニーク・バーテルスに師事しました。その後、バレンボイム・サイード・アカデミー、クローンベルク・アカデミーで研鑽を積み、2016年にチェロ・ビエンナーレ・コンクールで第1位を獲得、アントニオ・ヤニグロ国際チェロ・コンクールとブリテン国際チェロ・コンクールなどで第1位を獲得しており、ソリストや室内楽奏者としてオランダを中心に活躍しています。
彼のデビュー・アルバムとなる今作では、ヴァレンベルクの父親が生まれ育ったロシアの作曲家ショスタコーヴィチとラフマニノフが選ばれています。
TTK-0041
恐ろしいおとぎ話
ユーリ・バグリ(1948‐):忘れられた祖国のおとぎ話【I.初雪II.冬の踊り】
ミャスコフスキー黄葉 Op.31
エレーナ・フィルソヴァ(1950‐):恐ろしいおとぎ話Op. 171
プロコフィエフ:年をとった祖母のお話Op. 31
ヤナーチェク:おとぎ話JW VII/5
シュニトケ:ピアノ・ソナタ第1番Op. 129〜第1楽章
メトネル:3つのおとぎ話Op. 9第2曲
4つのおとぎ話Op. 34第2曲
4つのおとぎ話Op. 26第3曲
2つのおとぎ話Op.20第2曲
ヘレナ・バシロワ(P)
マヤ・フリードマン(Vc)

録音:2019年、アイントホーフェン音楽堂、オランダ
録音&マスタリング:ブレンドン・ハインスト
マイク: Sonodore RCM-402、DPA 4006A
AD/DAコンバーター:Merging Technologies HAPI
ラウドスピーカー:KEF Blade Two
アンプ:Hegel H30
ロシア出身のピアニスト、ヘレナ・バシロワ。幼少期から父でありピアニスト、作曲家であったアレクサンドル・バシロフ(1946−2007)から音楽の手ほどき を受け、その後ロシア、そしてオランダとニューヨークで学び、現在はオランダを拠点に活躍しています。これまでにヤナーチェク、スクリャービンの作品を録音し (Quintone Records)高い評価を得ています。 本作は、おとぎ話をテーマに、ストーリーを語りかけてくるような、小品を集めています。メトネル、ヤナーチェクなど、「おとぎ話」を語るそれぞれの音楽は非常 に内省的で、深淵であり、繊細なピアノ書法がちりばめられています。東欧の音楽を得意とするバシロワならではの、自由な表現に満ちた演奏を聴かせてくれそ して、彼女の故郷へのオマージュのようにもなっています。 (Ki)
TTK-0043
テレマン:ヴィオラ・ダ・ガンバのための12の幻想曲 TWV.40:26-37 ラルフ・ルソー( ヴィオラ・ダ・ガンバ )

録音:2019年6月27−29日、ゲーテ教会、ユトレヒト
録音&マスタリング:ブレンドン・ハインスト
マイク:DPA d:dicate 4006A、DPA d:dicate 4015A
AD/DAコンバーター:Merging Technologies HAPI
モニタリング:KEF Blade Two loudspeakers、Hegel H30 amplifiers、Meze Empyrean headphones
「幻想曲」と名の付いたテレマンの無伴奏作品は、ヴァイオリン(12曲)、フルート(12曲)、チェンバロ(36曲)のためのものがそれぞれ知られています。今作は そのどれでもない、近年再発見された「ヴィオラ・ダ・ガンバ」のための幻想曲。存在は伝わっていたものの消失したと思われていた作品で、2015年に発見され ました。 オランダのヴィオラ・ダ・ガンバ奏者ラルフ・ルソーが、この歴史的にもたいへん重要な作品を録音。あらゆる楽器の使い方に長けたテレマンならではの巧みな 音楽に魅せられます。 (Ki)
TTK-0044
ピート=ヤン・ファン・ロッスム:ピッコロとピアノのための俳句「Anemoon tot wolk」
アラン・セガール:最後のカクテル
バート・スパーン:ハロ(Halo)
ヤン・フリーント:ピッコロとピアノのためのソナタ
ネッド・マガウアン:Rickshaw Zip
イロンカ・コルソフ(ピッコロ)、
ラルフ・ファン・ラート(P)

録音:2019年8月
「ピッコロは新しい時代に入った」と語るイロンカ・コルソフ。彼女はピッコロを自律的なソロ楽器であると捉え、オランダでピッコロ・プロジェクトを設立しました。多くのオランダの作曲家の協力を得てレパートリーを拡げており、その中からピッコロとピアノの編成による作品を集めて収録しています。ピッコロという楽器の多様性と表現力の可能性を感じさせるイロンカ・コルソフの演奏にご注目ください。
TTK-0045
イントロドゥクティオ
テレマン:四重奏曲第2番ホ短調 TWV.43:e3、協奏曲ト短調 TWV.42:g2、
 無伴奏フルートのためのファンタジア第8番ホ短調 TWV.40:9
C.P.E.バッハ:トリオ・ソナタ ホ長調 Wq.162
テレマン:無伴奏ハープシコードのためのファンタジア第1番ニ長調 TWV366:1、
 チェロ・ソナタ ニ長調 TWV.41:D6
ボワモルティエ:ソナタ第2番ト短調 Op.28
ヤコプ・フリードリヒ・クラインクネヒト:トリオ・ソナタ ニ長調 Op.2
ポストスクリプト〔アイシャ・ウィルズ(トラヴェルソ)、デイヴィッド・ウェストコーム(トラヴェルソ)、オクタヴィー・ベログロフ(ハープシコード)〕

録音(ライヴ):2019年8月27日、ハールレム・ルーテル教会(オランダ)
カナダ、アメリカ、ラトヴィア、イギリス出身の若き音楽家たちによって2018年にアムステルダムで結成された古楽アンサンブル「ポストスクリプト」。2018年にドイツのグラウン兄弟コンクールで第1位に輝き、ドイツとオランダでコンサート・シリーズを開催。未知なるレパートリーを探求し、即興演奏を行い、歴史的音源を研究し、ミュージックビデオの製作などにも情熱的に取り組んでいます。ポストスクリプトのメンバーは、欧米やロシア、ウクライナ、日本でソロや室内楽の演奏を行っており、オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティック、エイジ・オヴ・インライトゥメントO、ユトレヒト・ニュー・フィルハーモニー、オランダ・バッハ協会、ロイヤル・コンセルトヘボウO、モントリオールSO、コンチェルト・ケルンなどの一流オーケストラ&アンサンブルと多数共演しています。
デビュー・アルバムとなる「イントロドゥクティオ」は、テレマンを中心に、C.P.E.バッハ、ボワモルティエ、クラインクネヒトなどギャラント様式のソナタ、四重奏、コンチェルト、無伴奏ファンタジアなど様々な器楽作品をプログラムしたライヴ。舞踏的な作品から抒情的な音楽まで、多様なギャラントの世界を探求します。
TTK-0046
REID
(1)マイケル・ゴードン:ライト・イズ・コーリング
(2)フィヨラ・エヴァンス:Reid - Hagall - Bjarkan
(3)ジョヴァンニ・ソッリマ:Hell I
(4)ジョン・タヴナー:ウェイク・アップ…アンド・ダイ
(5)ルー・リード:ヘロイン(デイヴィット・ラン編)
マヤ・フリードマン(チェロ 、ヴォーカル)
(2)ハーモニウム&テープトラック:ファイケ・ヴァン・デン・ハーク
(4)チェロ・アンサンブル:ケイト・ムーア、エマ・クルーン、マキシミリアーノ・セグラ・サンチェス、イオルゴス・コトリス、エヴェリン・フォッカー

録音&マスタリング:ブレンドン・ハインスト
マイク:DPA d:dicate 4006A、DPA d:dicate 4015A、AEA R84A
AD/DAコンバーター:Merging Technologies Hapi、Merging Technologies Anubis
録音:2019年10月10〜12日、オランダ
チェロ奏者であり、多彩な音楽的才能をもつマヤ・フリードマンによる新譜。現代作曲家によるチェロ作品を収録しています。マイケル・ゴードンの「ライト・イ ズ・コーリング」は、作曲者自身の体験によるもの。2001年9月11日の同時多発テロの際、現在のグラウンド・ゼロの近くに住んでおり、ひどく悲劇的なものを 前に、何か美しいものを作りたいという創作意欲に駆られ作曲。電子的なパルスとチェロによる作品です。そして、アイスランド出身カナダ在住の作曲家フィヨ ラ・エヴァンス。ルーン文字で記されたタイトルは「旅」「妨害」「再生」の三部作からなります。イタリアの鬼才ジョヴァンニ・ソッリマの「Hell I」は、ダンテの神曲 に触発されたチェロ、歌、サンプリング音源、電子楽器による作品です。さらに、イギリスの人気現代作曲家による「ウェィク・アップ・アンド・ダイ」。ヨーヨー・マ が演奏したことでも有名です。最後は、アメリカのロックミュージシャン、ルー・リードの問題作「ヘロイン」を現代音楽家のデイヴィッド・ラングがチェロ用に編 曲した刺激的な1作で締めくくられます。 (Ki)
TTK-0047(2SACD)
Miscellanea〜ホグウッド・コレクションからの鍵盤音楽
モーツァルト:2台のピアノのためのソナタ ニ長調 KV448(375a)
トマス・アーン(1710-1778):ソナタ第2番
ジークフリート・シュミート(c1756-1799):ファンタジア イ短調、ソナタ第4番ヘ長調
ヨハン・ヴィルヘルム・ヘスラー(1747-1822):4手のためのソナタ第4番 ニ短調
ゲオルク・ジーモン・レーライン(1725-1781):ソナタ ニ短調 Op.2-2
ヨハン・クリストフ・ケルナー(1736-1803):フーガ第2番 ニ短調
ゲオルク・ベルク(c1730-c1770):ヴォランタリー第20番 ト長調
ヨハン・フリードリヒ・ライヒャルト(1752-1814):翼のファンタジー ハ長調
ゲオルク・クリストフ・ヴァーゲンザイル(1715-1777):Das Glockengelaut zu Rom in dem Vatikan in C Minor1
ヨハン・ルートヴィヒ・スタンツェン(18世紀):4手チェンバロまたはピアノのためのソナタ ハ長調 Op.2
ライヒャルト:ソナタ第4番ロ短調
フーゴ・フランツ・ライヒスフライヘアー・フォン・ケルペン(1749-1802):4手チェンバロまたはピアノのためのソナタ ヘ長調 Op.4
クリスティアン・フリードリヒ・ゴットリープ・シュヴェンケ(1767-1822):ソナタ第1番 変ロ長調
ゴッフレード・ウェーバー(1779-1839):ソロ・チェンバロのためのソナタ ハ長調 Op.15
アルテム・ベログロフ&メノー・ファン・デルフト〔クラヴィコード(Kraemer,1803)、チェンバロ(Kirkman,1766)、オルガン(Batz,ca.1810)、ピアノ(Zahler,ca.1805)

録音:2019年9月、アメロンゲン城(アメロンゲン、オランダ)
イギリスの古楽研究の先駆者であったクリストファー・ホグウッドは、スコアのコピーなどの膨大なコレクションを残しました。それらに興味を持った鍵盤奏者であるメノー・ファン・デルフトとアルテム・ベログロフはホグウッドの遺産を整理し、ソロから6手で演奏できる作品を選別し、さらに楽器の組み合わせもあらゆる可能性を探り、新たな組み合わせを用いて録音を行いました。アメロンゲン城の素晴らしい音響の助けも得ながら、鮮烈なサウンドを披露しています。
TTK-0048
ブラックバード・(レ)ヴォリューション
ウェーバー:協奏的大二重奏曲 Op.48
ベルク:クラリネットとピアノのための4つの小品 Op.5
パオロ・ゴリーニ:ブロークン・チェーン
ブラームス:3つの間奏曲 Op.117
ボリス・ベゼマー:アイ・ラヴ・ユー
ジェラルド・ゴッツィ:ザ・アンダーウォーター・ライフ・オヴ・バス・クラリネット
デュオ・エバノ〔マルコ・ダネージ(Cl)、パオロ・ゴリーニ(P、キーボード)〕

録音:2019年11月
デュオ・エバノはジュゼッペ・ヴェルディ音楽院が主催した室内楽プロジェクトで出会ったイタリア人クラリネット奏者のマルコ・ダネージとパオロ・ゴリーニがアムステルダムで再会したことを機に結成されました。彼らのファースト・アルバムとなった今作では、特徴でもある古典作品だけでなく現代作品も積極的に取り上げており、ピアノだけでなくキーボードも用いて独自の音楽を表現しています。

TTK-0053(1SACD)
永遠の憧れ
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調 Op.110
フランク:前奏曲,コラールとフーガ FWV 21
シューマン:クライスレリアーナ Op.16
長谷川由輝子(P)

録音:2019年12月
現在オランダのハーグを拠点に活動している浜松市出身のピアニスト長谷川由輝子。洗練された音楽性と幅広いレパートリーに定評があり、フォルテピアノ奏者、 室内楽、ピアノ・デュオなど活躍は多岐にわたります。 今回『永遠の憧れ』と題されたアルバムに録音されたのは、彼女が生涯にわたってともにし、追求していきたい楽曲を選んだといいます。 ベートーヴェン最晩年のピアノ・ソナタ第31番。偉大なる作曲家の深淵に迫る演奏を聴かせてくれます。そしてフランクが62歳の作品「前奏曲、コラールとフー ガ」。磨きぬかれたタッチで繰り広げられる高貴で奥深い演奏です。最後には、ショパンに献呈された、シューマンのピアノ作品の傑作「クライスレリアーナ」。確か な技巧と、美しく心動かされる演奏を披露しています。 また、新進気鋭のエンジニア、ブレンドン・ハインストによる解像度の高い録音も必聴です。 (Ki)
TTK-0055(1SACD)
シューマン・コレクションVol.1
シューマン:謝肉祭 Op.9、
 幻想小曲集 Op.12、
 アラベスク Op.18
ニコラス・ヴァン・プーク(P)

録音:2020年6月26、27日オランダ、Westvest Church
オランダのピアニスト、ニコラス・ヴァン・プークによるシューマン・コレクション第1弾。音楽一家で育ち、アムステルダム音楽院でディヴィッド・クイケン、ヤン・ ヴァインの両氏に師事。またペライア、ブレンデル、アルゲリッチの教えも受けています。アムステルダム・コンセルトヘボウで行われたリサイタルでは、「オランダで今 最も才能あふれる若手音楽家」と絶賛されました。 この録音では、曖昧さを全く感じさせない冴えわたる技巧と、濃密でロマン溢れる音楽性で、シューマンの情感をたっぷりと堪能させてくれます。 また、新進気鋭のエンジニア、ブレンドン・ハインストによる解像度の高い録音も必聴です。 (Ki)
TTK-0056(1SACD)
暗い炎
アフメト・アドナン・サイグン:無伴奏チェロのためのパルティータOp.31
作曲者不詳:サリュ・ゲリン、ヒチェリエ・ヨルジュルック
ガスパール・カサド:無伴奏チェロ組曲、
 愛の言葉、ボアブディルの嘆き
スルハン・ツィンツァーゼ:無伴奏チェロのためのトッカータ、
 民謡の主題による5つの小品
ヨアヒム・エイランダー(Vc)

録音:2020年7月27日&8月2日、ヴェストフェスト教会(スキーダム、オランダ
オランダのチェリスト、ヨアヒム・エイジランダー。ユトレヒト、アムステルダム、ベルリンなどで研鑽を積み、2000年にルーベンスSQを結成。カルテッ トは国際コンクールで賞を獲得するなど世界的に認められています。現在は室内楽、ソロでの公演、そして後進の指導にもあったています。使用楽器は、チロリア ン・ヴァイオリンの製作者(作者不明)によってローマで1755年に作られた特別な楽器を使っています。 本アルバムは、トルコ5人組の一人であるアフメト・アドナン・サイグンのパルティータ。そして印象的なアルメニア民謡サリュ・ゲリン、トルコ民謡ヒチェリエ・ヨル ジュルック。スペインの偉大なチェリスト、ガスパール・カサドの作品。最後にはチェリストでもあり作曲家のジョージア(グルジア)のスルハン・ツィンツァーゼの作 品を収録しており、トルコ、ジョージア(グルジア)、スペイン、多様な文化が交錯する魅力的な内容です。
TTK-0058(1SACD)
静寂の間
ストラヴィンスキー:ディヴェルティメント(バレエ「妖精の接吻」より)
武満徹:妖精の距離
ドビュッシー:美しき夕暮れ
クルト・シュヴェルツィク:ハイリゲンシュタットへの道
プーランク:ヴァイオリン・ソナタ FP119
ピーテル・ヴァン・ルーテン(Vn)
トビアス・ボルスボーム(P)
ヴァイオリン奏者ピーテル・ヴァン・ルーテンとピアニストのトビアス・ボルスボームのオランダ若手音楽家二人が「音楽とは音符と音符のあいだの空間だ」とい うドビュッシーの言葉に触発され、挑んだ録音プロジェクト。 ストラヴィンスキーのディヴェルティメントは、舞踏家イダ・ルビンシテインが1928年に自らのバレエ団を結成し、その旗揚げ公演のための委嘱作品がバレエ音楽 「妖精の口づけ」。没後35年を迎えたチャイコフスキーへのオマージュ作品で、チャイコフスキーの歌曲・ピアノ曲からの引用が随所にあらわれます。本曲は、それ をもとにした組曲版で1931〜34年に作られました。瀧口修造の詩作「妖精の距離」にインスピレーションを受け1951年に書かれた武満 徹の「妖精の距離」。 そして若き日のドッビュシーがポール・ブルジェの詩に作曲した甘美な作品「美しき夕暮れ」。現代オーストリアで活躍する作曲家クルト・シュヴェルツィクの「ハイ リゲンシュタットへの道」、最後には1942年の夏から翌43年の春にかけて作曲され、「フェデリコ・ガルシア・ロルカの想い出に」と記されたプーランクの最後 のヴァイオリン・ソナタ。 (Ki)
TTK-0060(1SACD)
時代の精神
ストラヴィンスキー:「イタリア」組曲
リリ・ブーランジェ:哀しみの夜に
ナディア・ブーランジェ:チェロとピアノのための3つの小品
エネスコ:チェロ・ソナタ第2番 ハ長調 Op.26-2 
アナスタシア・フェルレヴァ(Vc)、
フランク・ファン・デ・ラール(P)

録音:2020年8月21日-24日、ヴェストフェスト教会(スキーダム、オランダ)
20世紀初めのパリ。ブーランジェ姉妹はその音楽の中心にいました。女性として初めてローマ大賞を受賞し、作曲家として認められたにも関わらず24歳の若さで亡くなってしまったリリ・ブーランジェ。その姉でコープランドやロイ・ハリスなどを育てた教育者として有名なナディア・ブーランジェ。このアルバムに収録されている「イタリア」組曲の原型となり、新古典主義音楽のはしりとなった「プルチネルラ」を作曲したストラヴィンスキー。そして彼らと同時期に活躍し、ルーマニアの民族音楽から影響を受けていたジョルジェ・エネスコ。パリで活躍した新古典主義音楽の作曲家に取り組んだこのアルバムでアナスタシア・フェルレヴァたちは、特にエネスコの作品に対して「かなりの年月の間、私たちはこの作品に集中的に取り組み、コンサートで頻繁に演奏し、毎回何か新しいものを発見しました」と述べています。
チェロのフェルレヴァは2018年ハンス・アイスラー音楽大学で修士号を取得しています。彼女の演奏は、確かな説得力があり、その情熱的で魅惑的な解釈と、最後の音まで有機的で鮮やかさと強さを持ったフレージングは高い評価を受けています。
TTK-0071(1SACD)
イン・モトゥ
ニーノ・ロータ:九重奏曲
マルティヌー:九重奏曲
メンデルスゾーン:交響曲第4番 イ長調 Op.90 MWV N16(九重奏版)
インターコンチネンタル・アンサンブル

録音:2021年5月17日-19日、ヴェストフェスト教会(スキーダム、オランダ)
インターコンチネンタル・アンサンブルは、4人の弦楽器奏者と5人の管楽器奏者からなるアンサンブルです。彼らは2012年にアムステルダムで結成され、メンバーは「Intercontinental(大陸間)」という名前の通り、メキシコ、スペイン、ポルトガル、チェコ、ルクセンブルグ、オランダと様々な国のアーティストが参加しており、九重奏のレパートリーを拡げるため、交響曲を九重奏に編曲して演奏する活動も行っています。今作ではメンデルスゾーンの交響曲第4番を取り上げており、通常のオーケストラで演奏する時とは違い、フレージングや個々のニュアンスがシビアに問われる九重奏版で、卓越したアンサンブル能力をみせています。その他のプログラムにはニーノ・ロータとマルティヌーの作品を選んでおり、コロナ禍の録音となりましたがあえて明るい曲調のものが収録されています。
TTK-0072(1SACD)
カント・インテルノ
ボッテジーニ:「ヴェニスの謝肉祭」による序奏と変奏曲、
 協奏的大ニ重奏曲
クーセヴィツキー:アンダンテ Op.1-1、
 小さなワルツ Op.1-2、悲しい歌 Op.2
 ユモレスク Op.4
シューマン:幻想小曲集 Op.73(コントラバスとピアノによる演奏)
フランク:ヴァイオリン・ソナタ(コントラバスとピアノよる演奏)
ルイス・カブレラ(Cb)、
ユスティナ・マイ(P)、
シルヴィア・フアン(Vn)

録音:2020年11月〜2021年1月
ロンドンSOの首席コントラバス奏者を務めたリナト・イブラギモフ(アリーナ・イブラギモヴァの父)に師事し、大きな影響を受けたというスペインのコントラバス奏者、ルイス・カブレラ(1985-)のデビュー・アルバム。彼はヨーロッパの有名なオーケストラと数多く共演し、2006年からはオランダPOに在籍、首席コントラバスを務めています。彼が子供の頃から憧れていた音楽(それがコントラバスのために書かれたものかどうかは問わない)を集めたという本作には、ボッテジーニやクーセヴィツキーといった偉大なコントラバス奏者の作品だけでなく、シューマンやフランクの名作の編曲も含まれています。特にフランクのヴァイオリン・ソナタのコントラバス版は圧巻。
TTK-0073(1SACD)
ヨーゼフ・ヴェルフル(1773-1812):ピアノ作品集 (エクリプス Vol. 1)
ピアノ・ソナタ ハ短調 Op.25、アンダンテと変奏曲 ト長調 WoO47、ピアノ・ソナタ ロ短調 Op.38、12のワルツより第6番/マティアス・スペイ(1997-):間奏曲 I、間奏曲 II、間奏曲III
マティアス・スペイ(P/スタインウェイ)

録音:2021年2月
ダーフィト・クイケンやラルフ・ファン・ラートらに師事し「音楽史の中の隠れた宝物に脚光を浴びさせたい」と語る若きピアニスト、マティアス・スペイ(1997-)による、不当に忘れられた作曲家のシリーズ「エクリプス」。第1弾はベートーヴェンと同時代に活躍し、ライバルでもあったヨーゼフ・ヴェルフル(1773-1812)に捧げられています。彼はヴェルフルを「ベートーヴェンと同時代の作曲家の中で最も過小評価されている作曲家の一人」「彼の音楽語法は、古典主義の素地に根ざしていながら、明らかに初期ロマン主義を示し、シューベルトの音楽、時にはメンデルスゾーンやシューマンをも彷彿とさせる」と紹介しています。冒頭を飾るのはカラフルなハ短調のソナタで、数分にわたって続くフーガが聴きどころ。アンダンテと変奏曲は、ヴェルフルの音楽的なイマジネーションが豊かであることの証しです。ロ短調のソナタには説得力があり、最後はハ短調のワルツがアルバムを美しく締めくくります。
TTK-0078(1SACD)
シューベルト:冬の旅 ミハエル・ヴィルメリンク(Br)、
ダーン・ブルティーン(P)

録音:2021年9月13日-16日、ウェストヴェスト教会(スキーダム、オランダ)
シューベルトの「冬の旅」は、クラシックの連作歌曲の中でも最も愛されている作品といっても過言ではないかもしれません。それだけに数多くのディスクが存在しますが、このアルバムでミハエル・ヴィルメリンクとダーン・ブルティーンは、この曲の新たな一面を示してくれています。才能豊かなオペラ歌手としても知られているヴィルメリンクの歌声は、悲劇を基調としたこの音楽をより本物の感情に近いものへと変化させており、ブルティーンのピアノは強靭にその歌声を支えています。
ミハエル・ヴィルメリンクは、「(曲の後半になると)主人公が戻らない道を選んだと感じます。彼はついに避けられない運命に身を任せます。それは、矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、コロナ・パンデミックのこの時期に私たちを癒してくれた音楽です。」と語っています。
TTK-0084(1SACD)
南の色彩〜スペインとフランスのサクソフォン作品集
アルベニス:組曲 「スペイン」 Op.165より タンゴ
ポール・モーリス:プロヴァンスの風景
アルベニス
:「イベリア」第1巻より エボカシオン
ファリャ:7つのスペイン民謡より ムーア人の織物、アストゥリアス地方の歌、カンシオン、ナナ、ホタ、ポロ
ラヴェル:ハバネラ形式の小品
ヴィラ=ロボス
:黒鳥の歌
フランセ:5つのエキゾチック・ダンス
ミヨー:「スカラムーシュ」 Op.165dより ブラジレイラ
クルト・ヴァイル:ユーカリ
フェムケ・エイルストラ(Sax)、
セリア・ガルシア=ガルシア(P)

録音:2021年6月24日-26日、ヴェストフェスト教会(スキーダム、オランダ)
スペインとフランスのカラフルなサウンドを高音質で!
フェムケ・エイルストラは、オランダの若手女流サクソフォン奏者で結成されたシレーネ・サクソフォン・クヮルテットの創設者であり、結成34年を誇るオランダの名門アンサンブル、アウレリア・サクソフォン・カルテットの2代目ソプラノ・サクソフォンを担当する、同世代でもっとも成功を収めたサクソフォン奏者の一人。ヨーロッパでもっとも若い女性教授の一人として、29歳の時からフローニンヘンのプリンス・クラウス音楽院で教鞭を執っており、2020年からはオランダのザルトボメルで開催されるエミー・ヴェルヘイ音楽祭の芸術監督に任命されています。
フェムケ・エイルストラとスペインにルーツを持つピアニスト、セリア・ガルシア=ガルシアは、ロイヤル・コンセルトヘボウOでショスタコーヴィチの「ジャズ組曲第2番」を演奏した際に出会い、すぐに「デュオ・エイルストラ・ガルシア」を結成。彼女たちによるファースト・アルバム「南の色彩(Colores del Sur)」は、スペインとフランスの(そしてブラジルへも楽しい寄り道をした)サクソフォン作品集。マルセル・ミュールへ捧げられたサクソフォンのための名作であるポール・モーリスの「プロヴァンスの風景」から、アルベニスやファリャの名曲からのアレンジ、南米や異国情緒をテーマにしたラヴェルやフランセの作品、パリへ留学したヴィラ=ロボスと、逆にブラジルに滞在し同地の音楽を吸収したミヨーの作品といった凝ったプログラミングが魅力。南ヨーロッパと南アメリカ、陽気さと哀愁が同居する独特のサウンドを、Trptkの高品質録音でお贈りします。
TTK-0088(1SACD)
レンブラント・フレリフス:ピアノ協奏曲集
ピアノ協奏曲第1番
ピアノ協奏曲第2番 「エターナル・ヴァリエイティング・オルタネイションズ」
レンブラント・フレリフス(P)、マルク・ダニエル・ファン・ビーメン(Vn1)、ベンジャミン・ペレド(Vn2)、イェルン・ヴァウトストラ(Va)、クレモン・ペニエ(Vc)、ドミニク・セルディス(Cb)、フィンセント・プラニエル(パーカッション)

録音:2021年12月10日-11日、ベツレヘム教会スタジオ150(アムステルダム)
オランダの高音質レーベル「TRPTK」の最新盤は、オランダのジャズ・ピアニスト&コンポーザー、レンブラント・フレリフスの自作自演ピアノ協奏曲集! 1977年ロッテルダム生まれのフレリフスは、ジャズ・ピアニストとして自身のグループを含む様々なアンサンブルに参加し、ユトレヒト音楽院でジャズ・ピアノを教える他、パドヴァ、ロッテルダム、フローニンゲン、アムステルダム、デン・ハーグの音楽院でゲスト講師を務めています。作曲家としては、リザ・フェルシュトマンやアムステルダム・シンフォニエッタなど一流の音楽家から作曲を依頼され、テレビのドキュメンタリーや劇場でもその音楽が使われています。
アムステルダムのロイヤル・コンセルトヘボウO(RCO)の音楽家たちから委嘱され、2021年にフレリフス自身をソリストとして初演されたまったく新しいピアノ協奏曲。「クラシックとジャズは、一般的に考えられているほどかけ離れていない」と語るフレリフスの作品は、ジャズの自由な即興や独特のテンションとリズム、クラシック音楽の語法や流麗なサウンドが自然に融合しています。バックは、カメラータRCOのリーダーでもあるマルク・ダニエル・ファン・ビーメンや、シュターツカペレ・ベルリンのゲスト・コンサートマスターも務めるベンジャミン・ペレドらが主導するアルマ・カルテット(全員がRCOのメンバー)に、RCOの首席コントラバス奏者ドミニク・セルディスといった超一流ストリング・セクションで、ジャズ・ピアノとクラシック音楽の境界を優雅に漂います。

TTK-0101(1SACD)
ブレスマーク
チョイ・キョンメ:Until Heard
ドビュッシー:前奏曲集第1集より「音と香りは夕暮れの大気に漂う」、「西風の見たもの」
ショパン:舟歌 Op.60
ヤロスウァフ・カプシチニスキ:Side Effects
ラモー:鳥のさえずり
スコット・オードウェイ:Breathmark
チョン・スージン(P)

録音:2022年6月21日-22日(ヒルフェルスム、オランダ)
既成概念にとらわれない没入感のあるパフォーマンスで国際的なキャリアを築き、コンサート・ピアニストやマルチメディア・アーティストとして活動するチョン・スージンのアルバム「ブレスマーク」は、気候問題や人種的不公平をテーマにしたマルチメディア・プロジェクト。このプロジェクトは2020年にオランダで開催されたグッドメッシュ・コンクールで最優秀賞を受賞しています。自然を自分の中の聖域とし、創造的なエネルギーの源とするチョン・スージンが、時には自然界の音(鳥の鳴き声など)のサウンド・エフェクトをも用いて私たちと自然とのユニークな関係を思い起こさせ、人々が自然や社会における問題に意識を向け、変化を促すことを願っています。
TTK-0102(1SACD)
ハンス・ヘンケマンス:ピアノ作品集 (エクリプス Vol.2)
ハンス・ヘンケマンス(1913-1995):ピアノのためのソナチネ、
 アダージョと変奏、
 ピアノと弦楽のための協奏曲 Op.1*、
 アンダンテ・コン・モート、ピアノ・ソナタ
マティアス・スペイ(b.1997):間奏曲T、間奏曲U、間奏曲V、間奏曲W
マティアス・スペイ(P)、
南オランダPO*、
エト・スパンヤールト(指)*

録音:2022年6月、アイントホーフェン音楽堂(オランダ)
ダーフィト・クイケンやラルフ・ファン・ラートらに師事したオランダの新星ピアニスト、マティアス・スペイ(b.1997)は、2021年にTrptkレーベルからリリースしたベートーヴェンと同時代の作曲家、ヨーゼフ・ヴェルフルの作品集(エクリプス Vol.1)で名声を博し、一躍注目度を高めました。あまり知られていない珠玉の作品を宝探しのごとく取り上げることを好むスペイが取り組むシリーズ「エクリプス」の第2巻は、ピアニストとしてご存じの方もいるであろう20世紀オランダの音楽家、ハンス・ヘンケマンス(1913-1995)の作品集。北オランダ音楽院で作曲を教えていたこともあるヘンケマンスはピアノ曲をはじめ管弦楽曲や室内楽曲、オペラなどを作曲しており、その作品は師であるウィレム・ペイペルをはじめラヴェルやドビュッシーといったフランス音楽の影響も受けていると言われています。第1巻同様、各曲の間にスペイ自作の間奏曲を挟む構成をとっています。
TTK-0107(2SACD)
シューマン・コレクション Vol.2
暁の歌 Op.133
クライスレリアーナ Op.16
ダヴィッド同盟舞曲集 Op.6
主題と変奏 WoO24
ニコラス・ファン・パウケ(P)
1992年、トランペット奏者の父とヴィオラ奏者の母の間に生まれたオランダのピアニスト、ニコラス・ファン・パウケ。オランダのDe Volkskrant紙に「真の詩的な音楽家」と評され、アムステルダムのコンセルトヘボウで行われたリサイタルのチケットが完売するなど今オランダで最も人気のある若手ピアニストの一人です。オランダ国外でもその実力は認められており、ベートーヴェンのピアノ協奏曲を弾いてロンドンのロイヤル・フェスティヴァル・ホールにもデビューを果たしました。2020年に開始したこのシューマンの作品集シリーズ、開始当初は彼が既にレパートリーとしていた3曲を収録するだけの予定でしたが、レコーディング後にその内容に満足したレーベルからの提案によって「コレクション」としてレコーディングを継続することになりました。第2巻の今回はクライスレリアーナなど初期の作品群と、現存する中では最後に作曲されたとされる作品「主題と変奏」を収録。今後は独奏作品だけでなく室内楽や歌曲、協奏曲もコレクションに加えていく予定だといいます。
TTK-0109(1SACD)
おぼろ月の下で
作者不詳(BLOC-K4編):Watkin’s Ale、Lumps of Pudding、Stella Splendens in Monte No.1
パレストリーナ:Deh hor fossio col vago della luna
マシュー・オリヴァー:My Last Breath
ゲレーロ:O Domine, Jesu Christe
作者不詳(BLOC-K4編):Stella Splendens in Monte No.2
M.プレトリウス:Bransle de la Royne、Courante de M.M. Wustrow、Volte
アンドルー・クロスリー:Bardo No.1(Layers)
メールラ:La Lusignuola
ミヒール・メンシン:Wicked
作者不詳(BLOC-K4編):Stella Splendens in Monte No.3
ヴォイテク・ブレハシュ:Airlines
ゲレーロ:Alma Redemptoris Mater
BLOC-K4リコーダー四重奏団

録音:2023年4月20日-22日、ウェストヴェスト教会(スキーダム、オランダ)
2012年に結成され、2014年のロイヤル・オーヴァー=シーズ・リーグ・アンサンブル・コンクールでは65年の歴史でリコーダー・アンサンブルとして初めて優勝したイギリスとヨーロッパのリコーダー四重奏団「BLOC-K4」。現代のコンソート音楽へのダイナミックなアプローチとルネサンスやバロック時代の魅惑的な解釈を両立しており、このアルバムでも、パレストリーナ、プレトリウス、ゲレーロ、メールラといった古楽と、マシュー・オリヴァー、アンドルー・クロスリー、ヴォイテク・ブレハシュら現代作曲家の作品を組み合わせて、幽玄なリコーダー・アンサンブルの物語を創造しています。
TTK-0113(1SACD)
アドリフト
ケネス・レイトン:アメリカの聖歌による幻想曲 Op.70
ロバート・カーン:トリオ・セレナーデ Op.73
ジョン・ササス:アイランド・ソングズ
ピアソラ:オブリビオン(忘却)
ロベルト・デラノフ:トリオ
マーチャーシュ・シェイベル:序奏とアレグロ
デルフィン・トリオ〔マグダレンナ・クルステフスカ(Cl)、ヨビーネ・シークマン(Vc)、ルーロフ・テミン(P)〕

録音:2023年6月26日-29日、オランダ
オーストラリアのクラリネット奏者、オランダのチェロ奏者、南アフリカ出身のピアニストという、地球の反対側から集まった3人の情熱的な若い音楽家によるデルフィン・トリオ。2020年にロンドンの王立音楽カレッジで設立され、個々の楽器の才能、知的で好奇心旺盛な音楽製作、多様なレパートリーへの情熱を発揮しています。
流れる水をテーマとしたデビュー・アルバム「アドリフト(Adrift)」は、ケネス・レイトンによるアメリカの聖歌、ロバート・カーンによるブラームス風でメランコリックなセレナーデ、ロベルト・デラノフのどちらかというとジャジーなトリオ、マーチャーシュ・シェイベルとジョン・ササスによるフォーク音楽の影響を受けた作品に、ピアソラの傑作「オブリビオン(忘却)」が組み合わされた極めて意欲的なプログラムを披露します。
TTK-0114(1SACD)
夜想曲と光
ケクラン:チェロ・ソナタ Op.66
ナディア・ブーランジェ:3つの小品
ヤナーチェク:おとぎ話
ヘンリエッテ・ボスマンス:静かな夜
プーランク:チェロ・ソナタ FP143
エリーネ・ヘンゼルス(Vc)、
ダニエル・クラーマー(P)

録音:2022年9月19日-21日、ウェストヴェスト教会(スキーダム、オランダ)
1998年生まれのオランダのチェリスト、エリーネ・ヘンゼルスのデビュー・アルバムが、オランダの高音質レーベルtrptkからリリース。ケクラン、プーランクのチェロ・ソナタやヤナーチェクの「おとぎ話」に、ナディア・ブーランジェ、ヘンリエッテ・ボスマンスといった女性作曲家の作品を編み込んだ素敵なプログラム。
エリーネ・ヘンゼルスは6歳でチェロを始め、マーストリヒト音楽院、アムステルダムのスヴェーリンク・アカデミー等で研鑚を積み、グスタフ・リヴィニウスやピーター・ウィスペルウェイらにも学びました。2018年アムステルダムのチェロ・ビエンナーレ・コンクールで第1位と一般賞を受賞したほか、クリスティーナ王女コンクール、ブリテン・チェロ・コンクールでも優勝し、2020年にはオランダPOとの共演でアムステルダム・コンセルトヘボウのメインホールにもデビューを果たすなど、オランダ期待のミュージシャンの一人として活動を広げています。
TTK-0116(1SACD)
活気に満ちたヴェネツィア
ニコラ・ポルポラ:Salve Regina in F major
ヴィヴァルディ:歌劇「試練の中の真実」RV 739より「シンフォニア」、「その美しい頬だけ」、歌劇「オリンピアーデ」RV 725より「あなたが眠っている間,愛を育みます」、オラトリオ「勝利のユディータ」RV 644より「Armatae face et anguibus」、歌劇「ジュスティーノ」RV 717より「喜んで拝見させていただきます」
ヨンメッリ
:「La Betulia liberata」より「Prigionier che fa ritorno」
ロッテ・ボヴィ(Ms)、ローラ・ブルー

録音:2023年5月
ヴィヴァルディ、ヨンメッリ、ポルポラの三人が活躍した時代のヴェネツィアは音楽に溢れていました。そして彼らは三人とも孤児院で働いており、楽器を教え、孤児院の子供たちのために作品を作りました。
ロッテ・ボヴィとローラ・ブルーは個性的な演奏で当時のヴェネツィアの活気あふれる音楽を再現しています。
TTK-0120(1SACD)

ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:O virtus Sapientiae
聖母マリアのカンティガ集:Gran poder a de mantar、Rosa das Rosas
作者不詳:El Misteri d’Elx:O Arbre Sanct
アイヴァン・ジアナキス:Percussion improvisation
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:O nobilissima viriditas
伝承曲:Song of Klidonas、Parakalo tin Panayia
マーガレット・マリー:Recorder improvisation
モニオ・ダラス:Ce fut en mai
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:Karitas habundat
シビュラ・アンサンブル

録音:2023年9月
シビュラ・アンサンブルは、古代から中世、そしてルネサンス期に渡って影響を与えた預言者シビュラからインスピレーションを受けています。シビュラは、その神聖な洞察力と予言のために文化を超えて尊敬されてきました。それらは人間の領域と神の世界とのパイプとして見なされ、歴史を通じて西洋文明の精神的信念を形成しました。作曲家としても活躍したヒルデガルト・フォン・ビンゲンも預言者のひとりと見なされていました。


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