湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



Rondeau
(ドイツ)




※表示価格は、全て税込定価。品番結尾に特に表記のないものは、全て1CDです。
品番 内容 演奏者
KL-1400
イタリアの旅
レスピーギ:弦楽四重奏曲ニ長調
プッチーニ:弦楽四重奏曲「菊」
ヴェルディ:弦楽四重奏曲ホ短調
ボッケリーニ:四重奏曲ハ長調Op.2-6
クレモナQ

録音:フォンダツィオーネ・スピノーラ・バンナ・ベルアルテ
1980年に解散した伝説の四重奏団「イタリア弦楽四重奏団」の正当な後継者とみなされている、新進気鋭のアンサンブル「クレモナ四重奏団」による4つの作品集。「まるでアルマーニのスーツのような洗練さとエレガントさを感じさせる」とイタリアの雑誌『コンサート』で絶賛された彼らの演奏は、確かにエキサイティングであり、的確なものであると言えそうです。2010年にはDECCAからフルーティストのグルミネッリとともに録音したボッケリーニの五重奏曲でも絶賛された彼ら、このアルバムでもボッケリーニでは、こなれた演奏が楽しめます。
KL-1401
ウィリアム・バード(1543-1623):5声のためのミサとイングリッシュ・モテット集
地は震え/主に向かって喜びの叫びをあげよおお主よ、私はひれ伏します
5声のミサ曲<キリエ/グローリア/クレド/サンクトゥス/ベネディクトゥス/アニュス・デイ>
アレルヤ、アヴェ・マリア-エサイの若芽は
若き男を起こすには/おお主よ、わが神
天にて喜びあれ(第1)/天にて喜びあれ(第2)われを憐れみたまえ
主よ、あなたの作る道を知っている
主よ怒りたもうことなく
ウィーン・ヴォーカル・コンソート

録音:ウィーン、マリア・アム・ゲスターデ
ルネサンスの巨匠、ウィリアム・バードの「5声のためのミサ」を中心に、彼のいくつかのモテットを併せた敬虔で慎み深い音楽集です。「ブリタニア音楽の父」と称されるバードの作品のほとんどは英国教会のために書かれたもの(英語)ですが、彼は本来カトリック信者であったため、最高傑作とされる「5声のミサ(ラテン語)」による祈りは、友人の家で秘かに行われたものだと言われています。宗教の違いによる軋轢に苦しんだバードですが、その作品はどれも清明で美しいものであり、現代人の心をも浄化させてくれるのです。ウィーン・ヴォーカル・コンソートは2001年に結成されたアンサンブル。メンバーの本職はイタリア語教師、海洋生物学者、技術系ジャーナリスト、風景建築家、建築家とヴァラエティに富んでいます。
KL-1402
クリスマスだけではない「冬の旅」
1.Share My Yoke
2.Denn er hat seinen Engeln befohlen
3.The Christmas Song
4.Staffan och Herodes
5.Adeste Fideles
6.Riu Riu Chiu/7.Rundumadum
8.Mnogaya Leta
9.Ich bete an die Macht der Liebe
10.Pastorale
11.A so a Freud Boarischer
12.Weihnachtliche Weise
13.Der guldene Rosenkranz
14.Der Engel begruste die Jungfrau
15.Weihnachtsepisode
16.Still o Himmel
17-23.Munchner Weihnacht
24.Gloria in excelsis Deo
25.Petersburger Schlittenfahrt26.Abendsegen
グラッサウ・ブラス・アンサンブル

録音:Novalishaus Bad Aibling
「バイエルンを巡る」と言った意味を持つアルバムタイトル「RUNDUMADUM」には、グラッサウ・ブラス・アンサンブルのメンバーお気に入りの、この地方の民俗音楽とクリスマスの音楽、全26曲が収録されています。この雰囲気たっぷりのアンサンブルには、バロックトランペットからアルプホルンまで、様々な楽器が用いられ、作品にも、奏者たちの能力が最大に生かされたアレンジが施されています。クリスマスにもぴったりですが、いつ聴いても楽しさ満点です。
KL-1403
PASSION
ヨアヒム・フォン・ブルック(1546-1610):園にてキリストは苦しみを受け
 ヨハネによるドイツ語受難曲<第1部/第2部/第3部>
ヒエロニムス・プレトリウス(1560-1629):おお、すべての人よ
ブルック:イエス・キリストの受難:詩篇第22番<第1部/来世の第1部/第3部/第4部>
スパル・オトマイアー(1515-1553):天におります我らが父よ-あなたの手の中に
ヴォルフガング・フィグルス(1525-1589):わがこころは主をあがめ
ウィーン・ヴォーカル・コンソート

録音:ウィーンマリア・アム・ゲスターデ
ウィーンを本拠地として活躍する「ウィーン・ヴォーカル・コンソート」は、DORIANレーベルをはじめ、コレまでに何枚かの優れたアルバムをリリースしています。ウィーンの批評家たちは彼らの演奏を渇望していて、新譜が出るたびに「次はいつでるの?」と問い合わせるのだそうです。この「PASSION」と題されたアルバムには、16世紀の2人の知られざる作曲家の作品を中心に、あまり耳にすることのない美しい受難曲が集められています。ブルックの生涯については詳しいことはわかっていませんが、一時期はバッハの前任としてミュールハウゼンの聖プラジウス教会のオルガニストを務めていたということです。作曲についてはほとんど独学で習得し、当時の最先端の作品を書いていた人であり、この受難曲も充実した内容を持っています。
KL-1404
ロレンツォ・フェレーロ:《第1セリエ》1.アンダンティーノ/2.アレグロ・ヴィーヴォ/3.アンダンテ・モッソ/4.ベートーヴェンフェスト(アレグロ)
/5.クワジ・アレグロ/6.アレグロ・ヴィーヴォ
《第2セリエ》7.ポコ・モッソ/8.アレグロ・ノン・トロッポ/9.デヴィッド・ハントリーへの思い出/10.アレグロ/11.スロウ・ロック/12.アフリカのわが平和(アレグロ・モルト・ヴィーヴォ)
クレモナSQ
前作、イタリアの弦楽四重奏曲集(KL-1400)でまろやかな響きを聴かせたクレモナ弦楽四重奏団。2000年の結成以来、ハイドンやベートーヴェンなどの古典派作品から、現代作品まで、柔軟な解釈に定評のあるアンサンブルです。今回彼らが演奏するのは、イタリアの現代作曲家ロレンツォ・フェレーロ(1951-)の作品集です。幼い頃から作曲をはじめ、すでに100を超える作品を完成させているというフェレーロ、この弦楽四重奏曲でも、伝統的な作風とポップスの融合や、前衛的な響きなど、多彩な素材を見事に融合させた斬新な音を創り上げています。
KL-1405
橋の上で踊ろう
伝承曲:春の川を渡る月の光
伝承曲:Det obe off em Bergli
マニ・マッター(1936-1972):I han es Zundholzli azundt
マニ・マッター:Dr Eskimo
インプロヴィゼーション:古き町にて
伝承曲:浮遊する花
インプロヴィゼーション:ルツェルンの湖の静かな反射
伝承曲:春の雪
ヤン・ジン(琵琶)
ヴォルフガンク・ジーバー(Org)

録音:ルツェルンホフ教会
1972年、36歳の若さで自動車事故により命を落としたスイス、ベルンのシンガー・ソングライター、マニ・マッター。彼の名は日本ではほとんど知られていませんが、一部の熱烈なファンの間では普遍の人気を誇っています。このアルバムは、そのマッターの歌と、中国の伝承歌の両方を、琵琶とオルガンという不思議な取り合わせで演奏します。この異文化の融合から生まれる響きはユニークであり、強烈な印象を残すものです。
KL-1406
アイスランドの歌
保育園/私は青い花を探す/私の瞳とあなたの瞳/からす/夕方に向けて/静かな川/ちいさなカップルについての小さな詩/ジャルプル/各々小さくステップを/小さな音楽家/だめですよ/羊の歌/スナティとオリ/小さな愛よ、安らかにおやすみ/老人は岩の下に座っている/おやすみ、私の優しく小さなもの
jazz ensemble ungut
アイスランドの音楽…なかなか想像しにくいのですが、実際に聞いてみるとなかなか親密かつ神秘的な雰囲気に彩られていることに気がつくのではないでしょうか。この演奏はザルツブルクを中心に活躍するアンサンブル「azz ensemble ungut」によるもので、ピアニスト、ロンドンで成功したミュージシャン、ペテル・アルネセンが創り上げる音にはアイスランド伝統の民族音楽に新しい感覚を加えたアレンジが効いています。アンサンブル名の「ungut」というのは「雛に孵化する」といった意味であり、確かに革新的な音がします。ここで歌っているローザ・バルドゥルスドットルはアイスランドの著名な民謡歌手で、彼女のユニークな声はこの地方に伝わる様々な伝承を思い起こさせる力に溢れています。とても心地良いサウンドです。
KL-1408
バラード
ショパン:バラード(全4曲)
ブラームス:バラードOp.10
フォーレ:バラード嬰へ長調Op.19
ジャン=フランソワ・アントニオーリ(P)

録音:2010年9月,2011年8月スイスゲネヴァ,ヴィクトリア・ホール
現在の日本では「バラード」というと、ゆったりとしたテンポで美しいメロディラインを持つ「ラブソング」を指すことが多いのですが、もともとは中世の定型詩であり、吟遊詩人の歌う世俗抒情歌の形式の一つでした。18世紀の後半に、ゲーテをはじめとした詩人たちが文学的に昇華させ、この詩を用いた歌曲が「バラード」と呼ばれるようになります。やがてショパンが自身のピアノ曲にこのタイトルを転用し、古い物語譚を暗示させるような「4つのバラード」を創り上げるのです。この形式はリストやブラームスに受け継がれ、各々が表現力豊かな作品を書き上げます。そしてフォーレの作品には、特定の元ネタは存在せず、ただただ起伏のある美しい音楽が紡がれていくのです。ピアニストのアントニオーリはスイス、ローザンヌ出身のベテランです。地元の音楽院でファウスト・ザドラに、パリ音楽院ではピエール・サンカンに学び、その後はウィーンでブルーノ・ザイドルホーファー、ローマでカルロ・ゼッキに指導を受け、1991年にアメリカとローロッパへの演奏旅行を行い絶賛されました。その後は指揮者としても活動を始め、地域に密着した音楽活動を行っている人です。
KL-1409
ショパン:24の前奏曲Op.28
前奏曲嬰ハ短調Op.45
幻想曲ヘ短調Op.49
子守歌変ニ長調Op.57
舟歌嬰へ長調Op.60
ジャン=フランソワ・アントニオーリ(P)

録音:スイスゲネヴァ,ヴィクトリア・ホール
.S.バッハの「平均律クラヴィーア曲集」のような、「12音全ての長調、短調の音階を用いた小さな24の曲集」を作曲することは、ショパンにとってバッハへの敬意の表れであり、また革新的な挑戦であったのでしょう。この作品は「雨だれ(第15番変ニ長調)」のエピソードでも知られるように、旅行先のマジョルカ島で完成されましたが、構想されたのはもっともっと以前だったようです。24曲のそれぞれに驚くほど多くの物語があり、一瞬で終わるような短い曲でも、その表情は夢幻的で多彩です。ピアニスト、アントニオーリは1曲1曲に心を込め、この小宇宙を余すことなく表現することに成功しています。
KL-1501
沈黙の選帝侯
ペーター・アウグスト(1726-1787):2台のチェンバロのためのディヴェルティメントニ長調
カール・ハインリヒ・グラウン(1703/4-1759):2台チェンバロのためのコンチェルト変ロ長調B:XIII:45
ヨハン・ゴットリープ・ヤニチュ(1708-1763):四重奏曲第4番ハ短調
ハイドン:協奏曲へ長調Hob.XVIII:6
ヨーゼフ・シュスター(1748-1812):2台チェンバロのための6つの小品
ライプツィヒ・チェンバロ・デュオ<ヒルデガルト・ザーレツ(チェンバロ)/ミカエラ・ハッセル(ハンマーフリューゲル)>

録音:2011年8月29日-9月2日
このアルバムに収録された作品は、ザクセン王国の初代国王フリードリヒ・アウグスト1世(ザクセン選帝侯としては3世)の蔵書から選ばれています。彼は13歳で選帝侯位を嗣ぎ(18歳までは叔父が摂政を務めた)、その後はフランス革命の波及を逃れ、プロイセン王国と同盟し、反仏側として参戦しますが、プロイセン王が大敗したのを受け、同盟を破棄、ナポレオン1世から王号を獲得、ライン同盟へと加盟します。しかし、1813年にナポレオンが敗北するとロシアに捕らえられましたが、その際王位を剥奪されることもなくザクセンに帰国。荒廃した国土を回復すべく、農業や商工業の発展と学業の振興に務めたのです。そのおかげでザクセンは急速に発展し、この地は当時の学問の中心地になりました。そんな賢王の蔵書にはハイドンをはじめ、シュスター、グラウン、ヤーニチュなどの素晴らしい作品が含まれており、自身も音楽を嗜んだという王の趣味が伺いしれるものとなっています。ライプツィヒ・チェンバロ・デュオのデビュー・レコーディングです。
KL-1502
ブランデンブルクのバッハ
C.P.E.バッハ:ハープシコード協奏曲ト長調Wq3
バッハ:ブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調BWV1050
 ブランデンブルク協奏曲第2番ヘ長調BWV1047
セバスティアン・ヴィーナンド(ハープシコード)
エリザベス・ツァイム(フルート)
ティロ・ホッペ(Tp)
イサーク・マックドーミ(リコーダー)
ルート・プフンドシュタイン=ランゲス(Ob)
ラウディニャ=シュルツェ・ブロニーフスカ(Vn)
フランクフルト・ブランデンブルク州立O
ハワード・グリフィス(指)

録音:2012年5月14-16日フランクフルト,「カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ」コンチェルト・ホール
ブランデンブルク辺境伯に献呈された父バッハの「ブランデンブルク協奏曲」、そして息子であるカール・フィリップ・エマヌエルが本格的に音楽家の道を目指した地もブランデンブルク。このアルバムには「ブランデンブルク」にまつわる、父バッハのブランデンブルク協奏曲第5番と第2番、そして、あまり演奏されることのないC.P.E.バッハの初期のハープシコード協奏曲の3曲が収録されています。各々の独奏者たちの名技と、小編成のオーケストラの闊達たる響き、そして全体を纏め上げるグリフィスの手腕。これらが一体となった味わい深い作品集です。
KL-1503
アーリー・バード
ピエトロ・トッリ(1650-1737):ナイチンゲールの息子
トーマス・リンリー(1733-1795):ひばりはトウモロコシ畑で高らかに歌う
ヘンデル:甘い鳥
ヤコブ・ファン・エイク(1590-1657):天使のナイチンゲール
F・クープラン:子守歌、またはゆりかごの中の愛
 愛のうぐいす
キニャール(18世紀頃):春、愛のうぐいす
ルイ・ド・ケ=デルヴロワ(1680-1759):雉鳩
ルイ=クロード・ダカン(1694-1772):つばめ
ケ=デルヴロワ:蝶々
テオドール・シュヴァルツコップ(1659-1732):ソナタ「ウグイスとカッコウを模倣して」
ヘンデル:歌を歌っている小鳥たち
アドルフ・ハッセ(1699-1783):L’augeletto in lacci
stretto
クリストフ・グラウプナー(1683-1760):小鳥は静かに
テレマン:So gehet’s mit der Vogelfreude
 Ihr lieblichen Kanarienvogel
ヘンデル:Io son qual fenice
テレマン:うぐいす
サイモン・ボルツキ(リコーダー)
ホーフカペレ・シュロス・ゼーハウス<ユーラ・フォン・ランドベルク(S)/ハイディ・グレーガー(ヴィオラ・ダ・ガンバ&チェロ)/トール=ハラルド・ジョンセン(テオルボ,ルネサンス&バロックギター)/トルステン・ユーベルヘール(ハープシコード&オルガン)>

録音:2012年8月27-30日ベルリンヴァンゼー,アンドレアス教会
バロック時代に書かれた「鳥の鳴き声」をモチーフにしたリコーダーを中心とした歌とアンサンブルのための作品集です。古今東西の音楽には、しばしばナイチンゲールやカッコウが登場し、その美しい歌声は歌や楽器で模倣されています。このアルバムではリコーダー奏者ボルツキが様々な国の鳥の音楽を収集し、これらの特徴を描き出しています。もちろん、作曲家の作風の違いがあり、描かれた「鳥の歌」も喜びに満ちたものから、力尽きる前のものまで様々ではありますが、そのどれもが自由で創造的であることは間違いありません。
KL-1504
バッハ:ゴルトベルク変奏曲(D.シトコヴェツキーによる弦楽三重奏版) フーベルト・ビュッフベルガー(Vn)
ヴァレンティン・アイヒラー(Va)
ルイーゼ・ビュッフベルガー(Vc)

録音: 2008 年4 月24-26 日ドイツロシュバッハ,ニーデルロシュパッハ、ブルク教会
原曲はもちろんのこと、様々な編曲版でも愛され続けているバッハの「ゴルトベルク変奏曲」、こちらは1954 年、ロシア生まれの名ヴァイオリニスト、ドミトリー・シトコヴェツキーが1984 年に編曲した弦楽三重奏版による演奏です。グレン・グールドに捧げられたこの編曲は、一人で鍵盤楽器を演奏する困難さを解消し、全ての旋律が伸びやかにまた克明に聞こえてくるという利点を持ちます。しかしそれは各奏者同士の息がぴったりと合っていないことには、逆に音楽がばらばらになってしまうという危うさもありますが、この演奏は全く無理のないピリオド・アプローチによる美しいアンサンブルを聴くことができます。
KL-1505
王の給仕
C.P.E.バッハ:ソナタ第4番イ長調Wq55/4
クリストフ・ニヒェルマン(1717-1762):ソナタ第6番ヘ長調
C.P.E.バッハ:スペインのフォリアによる12の変奏曲Wq118/9
C.P.E.バッハ:ソナタハ短調
Wq65/31
C.F.C.ファッシュ(1736-1800):チェンバロのためのソナタヘ長調
イェルマイネ・シュプロッセ(ハープシコード&フォルテピアノ)

録音:2013年8月12-14日聖ペーター&パウル・アルシュヴィルアルテ・ドルフ教会
2014年に生誕300年を迎えたカール・フィリップ・エマヌエル・バッハの作品を中心に、フリードリヒ2世に使えた音楽家たちの作品を収録したアルバムです。王自身も芸術的才能の持ち主であり、フルート演奏が巧みであったため、彼の周囲には第一級の音楽家たちが集っていました。C.P.E.バッハは1740年から1767年までチェンバロ奏者として王に仕え、王と父バッハの関係を取り持ったことでも知られています。この当時の音楽はバロックから古典派への移行期間でもあり、特にC.P.E.バッハの鍵盤作品は後世の作曲家に強く影響を与えたものでした。ここで演奏してるシュプロッセは少年聖歌隊員として音楽をはじめ、クリスティーネ・ショルンスハイムにチェンバロを学び、スイスとドイツで奨学金を得た後、ベルリン古楽アカデミーやラウテン・カンパニーなどとソリストとして共演、数多くのコンクールでも賞を獲得するなど、古楽界で注目を浴びている若手です。
KL-1506
オーケストラ・ロリポップ
アンダーソン:チキン・リール
 タイプライター
ジェリー・グレイ(1915-1976):ペンシルヴァニア6-5000
マチェオ・ピンカルド(1897-1962):スイート・ジョージア・ブラウン
ガーシュウィン:ストライク・アップ・ザ・バンド
コール・ポーター(1891-1964):ラヴ・フォー・セール
ホーギー・カーマイケル(1899-1981):スターダスト
トーマス“ファッツ”ウォーラー(1904-1943):ヴァレンタイン・ストンプ
アーヴィング・バーリン(1888-1989):プッティン・オン・ザ・リッツ
エルガー:威風堂々第1番
 変奏曲「エニグマ」-ニムロッド
 「子供の魔法の杖」から野生のクマ
ヘンリー・ウッド:イギリスの海の歌による幻想曲
ニールセン:アラジンン組曲-祝祭行進曲
J・シュトラウス:ティク・タク・ポルカOp.365
 狩りのポルカOp.373
 山賊のギャロップOp.378
ファイン・アーツ・ブラス
フランクフルト・ブランデンブルク州立O
ハワード・グリフィス(指)

録音:2013年8月27-30日フランクフルトC.P.E.バッハ・コンサートホール
イギリス生まれの名指揮者、作曲家ハワード・グリフィスによる楽しいオーケストラ小品集です。まるで「おもちゃ箱」のような色とりどりの作品を集めたこの1枚、プログラムも実に凝っていて、最初は誰もが知っているアンダーソンで始まり、要所要所に新鮮な曲を挟みこみ、もちろんイギリス作品も忘れることなく盛り込んで、最後はJ.シュトラウスで締めくくるというもの。もちろん、よくあるような「ラデツキー行進曲」などのような超名作は含むことなく、ユニークな曲ばかりが選ばれています。このアルバムに素晴らしい色を添えているのが「ファイン・アーツ・ブラス」のメンバーであり、彼らの輝かしい音色が加わることで一層光り輝くものとなっています。極上のスイーツをどうぞ。
KL-1507
チェロ・コン・フォーコ
バッハ:無伴奏チェロ組曲第5番ハ短調BWV1011
リゲティ:無伴奏チェロのた
めのソナタ
コダーイ:無伴奏チェロのためのソナタOp.8
ヴェロニカ・ヴィルヘルム(Vc)

録音:2013年6月10-12日グンドルファー教会
「コン・フォーコ」とは音楽用語で「熱烈に」や「火のように」といった意味を持ちます。このアルバムはそのタイトル通り、チェロがまるで炎のように情熱的な音楽を奏でます。チェリスト、ヴェロニカ・ヴィルヘルムはハンガリーの血を引くチェリストであり、5歳からチェロを始め、ベルリンのハンス・アイスラー音楽院で本格的に学びます。ゲヴァントハウスOのチェリストを務めながら、教育の分野でも力を発揮、数多くの後進たちの指導に当たっています。そんな彼女が演奏するこの独奏チェロのための作品集には、バッハ、リゲティ、コダーイの3人の作品が収録されていますが、バッハでは伝統を重んじた堅固な表現であり、リゲティとコダーイは自らのルーツを辿るかのような情熱的な表現が聞かれ、とても興味深いものとなっています。
KL-1508
LA DRESDA GALANTE
ヴィヴァルディ:協奏曲ト短調RV577
ハッセ(1699-1783)モテット「雲なき光に照らされて」
W.F.バッハ:チェンバロのための協奏曲ニ長調Fk41
ジョヴァンニ・アルベルト・リストーリ(1692-1753):カンタータ「ラヴィニア・ア・トルノ」
ヨハン・ダヴィッド・ハイニヒェン(1683-1729):7声の協奏曲ト長調
ミリアム・フォイアージンガー(S)
チューリヒ・バロックO
レナーテ・シュタインマン(Vn)
イェルマイネ・シュプロッセ(ハープシコード)

録音:2013年10月7-10日チューリヒSRF放送第1スタジオ
ドレスデンが発展するきっかけとなったのはザクセン選帝侯フリードリヒ2世の2人の息子、エルンストとアルブレヒトが1485年に兄弟で領土を分割したことでした。弟アルブレヒトはドレスデンを中心とする領地を与えられ、この地を支配し、アルベルティン家の宮廷都市として栄えることとなります。このドレスデンが最も発展したのは1711年から1827年のフリードヒリ・アウグスト1世の治世であり、ツヴィンガー宮殿が建立され、市の中心部では1726年に聖母教会の建築が開始されています。この当時の市街地を描いた図がこのアルバムのジャケットに使われているもので、星型の要塞に周囲を囲まれた堅牢な守りの中で華麗な文化が花開いたのでした。この当時に活躍したヴィヴァルディやハッセなどの作品を集めたこのアルバム、演奏しているのはチューリヒ・バロックOで当時の風情を精緻に伝えた溌剌とした音楽を楽しむことができます。
KL-1509
12の幻想曲を12本のリコーダーで
テレマン:12の幻想曲TWV40:2-13
幻想曲第1番イ長調TWV40:2
幻想曲第2番イ短調TWV40:3
幻想曲第3番ロ短調TWV40:4
幻想曲第4番ロ短調TWV40:5
幻想曲第5番ハ長調TWV40:6
幻想曲第6番ニ短調TWV40:7
幻想曲第7番ニ長調TWV40:8
幻想曲第8番ホ短調TWV40:9
幻想曲第9番ホ長調TWV40:10
幻想曲第10番嬰へ短調TWV40:11
幻想曲第11番ト長調TWV40:12
幻想曲第12番ト短調TWV40:13
サイモン・ボルツキ(リコーダー)

録音:2013年10月14-16日ベルリンヴァンゼー,アンドレアス教会
1732〜1732年頃に作曲された(と考えられる)テレマン(1681-1767)の12の幻想曲。当時、テレマンは「幻想曲」という形式にこだわり、チェンバロ用、無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバ用の幻想曲と、このヴァイオリンのための曲集が書かれています。もちろんこちらは「無伴奏ヴァイオリン用」として出版されていますが、音域やパッセージの形を考慮すると、フラウト・トラヴェルソ(バロック・フルート)で演奏するのがふさわしいと考えられています。しかしこのアルバムにおいて、ボルツキは12本の「リコーダー」を準備し、さらにアグレッシヴに、かつ表情豊かに各々の曲を演奏しています。楽器の性能をまるまる使ったこの曲集、低域から高域まで全てが鳴り響く、まさに理想的な演奏として位置づけられることでしょう。
KL-1510
ヨハン・フリードリヒ・ライヒャルト:生きている歌
1.川に/2.憧れ/3.愛の星/4.落ち着きのない愛/5.平和を愛す/6.ラプソディ/7.孤独を嘆く/8.墓の蝶/9.娘の嘆き/10.愛の絵/11.嘆き/12.ため息/13.魔王/14.静かな海/15.涙の慰め/16.思い出/17.野ばら/18.羊飼いの嘆き/19.秋への思い/20.別れ/21.魂の挨拶/22.ミューズの息子
レイナルド・ドップ(T)
アルブレヒト・ハルトマン(フォルテピアノ)
2014年に没後200年を迎えた作曲家、音楽評論家ライヒャルト(1752-1814)を記念して製作されたアルバムです。彼は一生を旅に費やし、多くの知己と知識を得たことで知られ、また音楽家としても哲学者としても素晴らしい才能を有していました。ゲーテやシラーと親交を深め、クレメンス・ブレンターノやグリム兄弟の詩にも触れていたのです。とは言え、彼の作品は現在全く知られておらず、今回の録音では歌手ドップとピアニスト、ハルトマンが楽譜を探し出し、これらに新たな命を吹き込んだのです。もちろんその作風はシューベルトやメンデルスゾーンに比べるとかなり古典的で、どちらかというとバロック的でもありますが、「野ばら」た「魔王」「ミューズの息子」などの名詩を用いた歌曲は、これまでのこの詩に抱いていたイメージに、全く違った見方を与えてくれるに違いありません。
KL-1511
アンプロンプチュ
シューベルト:即興曲Op.90
ショパン即興曲(全4曲)
フォーレ:即興曲第1番変ホ長調Op.25
 即興曲第2番ヘ短調Op.31
 即興曲第3番変イ長調Op.34
 即興曲第4番変ニ長調Op.91
トーマス・リス(P)

録音:2014年4月11-12日ベルリンナレパ通りスタジオ,大ホール
「即興曲」とは、自由な形式で書かれた性格的小品と位置づけられています。シューベルト(1797-1828)やショパンの曲が有名ですが、最初にこの形式を用いたのはチェコの作曲家ヴォジーシェクだとされています。作曲された時代によって作風は若干異なりますが、どの曲も流動的であり、溢れ出るような楽想、メロディが特徴的です。演奏しているトーマス・リスはポーランドで初期の音楽教育を受け、後にロンドン王立音楽大学でマーティン・ロスコーに師事した若手のピアニストです。
KL-1512
マーラー:歌曲集
さすらう若人の歌
リュッケルトの詩による5つの歌
子どもの死の歌
トーマス・ラスケ(Br)
ヴェレーナ・ロイス(P)
マーラー(1860-1911)の2つの歌曲集と、リュッケルトの詩による歌曲は、リート歌手にとって憧れの存在であり、また大切なレパートリーでもあります。交響曲第1番と密接な関係を持つ「さすらう若人の歌」、初期の民謡風な作風をもっとドラマティックに変貌された中期の「リュッケルト歌曲集」、そして、まるで自身が悲しみを体験したかのように切実な「子どもの死の歌」(これが書かれたときには、まだマーラーは自身の子どもを失っていなかったのです)、どの曲にも、例えようもない厭世観と甘き死への誘いが散りばめられた、憂鬱かつ耽美的な音楽なのです。今回この曲を歌うバリトン歌手トーマス・ラスケはシュトゥットガルトに生まれ、当地の少年合唱団のメンバーとして10年活躍した後、オーディオ、ビデオ関係のエンジニアとして働きながら、アンドレアス・シュミットとオットー・エーデルマンの指導を受け、1997年にミュンヘンで開催されたリヒャルト・シュトラウス・コンクールで受賞した人です。情熱的な彼の歌唱は既に高く評価されていて、世界中のコンサートホール、劇場からも招聘されています。滑らかな声質と確かな技巧に支えられた見事な歌唱です。
KL-1513
ブラームス:交響曲第1番ハ短調Op.68
交響曲第2番ニ長調Op.73
フランクフルト・ブランデンブルク州立O
ハワード・グリフィス(指)

録音:2014年10月2日フランクフルト,「カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ」コンチェルト・ホール
世界中のオーケストラと聴衆から愛されているブラームス(1833-1897)の4つの交響曲。もちろん、このフランクフルト・ブランデンブルク州立Oでもこれらの曲は重要なレパートリーです。名指揮者ハワード・グリフィスはこのオーケストラを大変高く評価しており、今回のブラームスの録音にあたっては、ドイツのロマン主義の源流を辿りつつ、この曲を新たな観点から演奏することを試みたのだそうです。グリフィスは19世紀の指揮者フリッツ・シュタインバッハ(1855-1916)の生涯を紐解き、彼がいかにブラームス作品を愛し、演奏したかを理解し、彼の解釈を検討し再構築することで、新鮮でエネルギッシュな演奏ができたと言います。様々な解釈が存在する現在において、この演奏はどのように受け入れられるのでしょうか。
KL-1515
The Galant Lute-華麗なリュート
ハイドン:ピアノ・ソナタ(ディヴェルティメント)第6 番ハ長調Hob.XVI:10(V.ペレスによるリュート編)
カール・コウハト(1726-1784):リュート・ソナタニ長調
モーツァルト:ディヴェルティメント
変ロ長調K439第2 番(V.ペレスによるリュート編)
シュナイトラー(1752-1815):モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」の主題による変奏曲ヘ長調
ヴィニシウス・ペレス(Lute)

録音: 2015 年5 月9-10 日スイスバインヴィール修道院
騎士道や、宮廷愛のシンボルとしてバロック期までは全盛を誇っていたリュートの文化ですが、これは古典派の時代になると急速に衰退してしまうことになります。音量の小ささや、早く交代する和音に対応できなかったことが理由といわれていますが、とにかく19 世紀のはじめ、ハイドンの時代を過ぎると、ほとんどその姿をみることは出来なくなってしまいました。そんなリュートですが、今ではその典雅な音色が愛され、また多くの人々に演奏されるようになっています。ヴィニシウス・ペレスもリュートの音色に魅了された一人であり、この親密な音を生かすために、18 世紀末の作品のいくつかをリュート用に編曲し演奏することで、この楽器の可能性を探っています。もともとリュートのために書かれた曲とともに、彼自身の編曲を聞いてみてください。静かな世界が広がります。
KL-1516
Happy Go Lucky
J・シュトラウス:ワルツ「美しく青きドナウ」
メンデルスゾーン:劇付随音楽「夏の夜の夢」-結婚行進曲
グリーグ:ペール・ギュント組曲第1 番-朝/-山の魔王の宮殿にて
ブラームス:ハンガリー舞曲第1番
ブルハン・オチャル:東洋の夢
オッフェンバック:歌劇「ホフマン物語」-舟歌
ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー
チャイコフスキー:バレエ「くるみ割り人形」-トレパーク
ビゼー:カルメン組曲第1 番-闘牛士の行進
ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ・シュネル「憂いもなく」
ジュリエッタ・コッホ(P)
ブルハン・オチャル(パーカッション)
イスタンブール・オリエンタル・アンサンブル
フランクフルト・ブランデンブルク州立O
ハワード・グリフィス(指)

録音: 2009 年ドイツフランクフルト,カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ・コンチェルトハウス
のアルバムのタイトル「Happy Go Lucky」はドイツ語の「Ohne Sorgen」であり、これはヨーゼフ・シュトラウスの「憂いもなく」のことです。この名のとおり、指揮者ハワード・グリフィスの指揮による全11 曲はどれも楽しく親しみやすい名曲ばかり。誰もが一度は聴いたことがある曲がほとんどです・・・とはいえ、トラック6 のオチャルの「東洋の夢」ってどんな曲でしょう?これはなんとも不思議な雰囲気を持った作品。いかにもオリエンタル!と言った風情の音楽が楽しいものです。メインは、ピアノ独奏を伴う「ラプソディ・イン・ブルー」。他にはビゼーやチャイコフスキーなど世界各国の名曲が楽しめます。

ROP-1028
ゴットフリート・ミューラー(1914−1993):モテットとオルガン作品集
Pfingstpartita
Und kam gen Nazareth
Passionspartita/Jesus vor Pilatus
In derselbigen Nacht
Es ist das Heil uns kommen her
Wer will uns scheiden von der Liebe Gottes
Gott sei Dank durch alle Welt
Kundlich gros/他 全14曲
ミヒャエル・ロクナー(Org)、
カール=フリードリッヒ・ベリンガー(指)
ウィンズバッハ少年cho
ロンドー(Rondeau)に多くの録音を行っているドイツの名門ウィンズバッハ少年合唱団のアーカイヴ・シリーズ。

ROP-2022
メンデルスゾーン:交響曲第2番「讃歌」 カール=フリードリッヒ・ベリンガー(指)
オーストリア・ハンガリー・ハイドンPO
ウィンズバッハ少年Cho
パメラ・コバーン、
リオバ・ブラウン(S)
デオン・ファン・デル・ヴァルト(T)
オーストリア・ハンガリー・ハイドン・フィルハーモニーはアダム・フィッシャーによって1987年に創設されたオーケストラ。ウィーン・フィル、ウィーンSO、ハンガリー国立SOなどで活躍する一流ソリストたちが参加。
ROP-2031
古楽とコンテンポラリーの狭間に
モンテヴェルディ:主よわれを励まし給え、エルサレムよ、主をほめたたえよ
シュッツ:われらを統べたもう主よ、全地よ、主に歓呼の声を上げよ、Ach Herr, straf mich nicht in deinem Zorn
ジョスカン・デ・プレ:Nymphes nappesヴィタウタス・ミスキニス(1954−):カンタータ・ドミノ
アントニオ・ベルタリ(1605−1669):9声のソナタ
ガブリエリ:ベネディクトゥス
ジョン・ホーレンベック
(1968−):デムティグ・ビッテン
バッハ:われ汝の御座の前に進みいで、コントラプンクトゥス14番
シュテフェン・ショルン(1967−):3.Satz aus B♭・A・C・B
クラウス・シンゲル(Org)、
ティル・ファビアン・ウェザー(指)
アンサンブル・バッハ・ブレッヒ&ブルース
カール=フリードリヒ・ベリンガー(指)
ウィンズバッハ少年cho
ドイツの名門、ウィンズバッハ少年合唱団と1989年にドイツの若手奏者で結成されたアンサンブル・バッハ・ブレッヒ&ブルースの演奏による少年合唱と金管アンサンブルのコラボレーション!サクソフォーンが参加する作品もあり、美しく澄んだ少年合唱の響きと重厚な金管十重奏の融合が見事な演奏を聴かせてくれます。
ROP-2032
ウィンズバッハ少年合唱団創立60周年記念盤
S・シャイト: Jauchzet Gott alle Land
T・セレ:Aus der Tiefe rufe ich ,Herr,zu dir
シュッツ:Ich hebe meine Augen auf zu den Bergen
J・L・バッハ:Das ist meine Freude
S・ストロ−バッハ:Jesus der Retter im Seesturm、
 Jesus heilt einen Gelahmten
E・フォークト:Nunc Dimittis/他、全16曲
ハンス・ターム(指)、
カール=フリードリッヒ・ベリンガー(指)
ウィンズバッハ少年cho

録音:1965-2002年
ドイツの名門ウィンズバッハ少年合唱団が2006年で創設60周年を迎えるにあたって制作された記念盤。

ROP-3029(2CD)
バッハ:クリスマス・オラトリオBWV.248 カール・フリードリッヒ・ベリンガー(指)
ウィンズバッハ少年Cho
ミュンヘン・バロックゾリステン、
ユリアーネ・バンゼ(S)、
コルネリア・カリッシュ(A)、
マルクス・シェーファー(T)、
ロベルト・スヴェンセン(T)、
トーマス・クアストフ(Bs)、
マルティン・デュル(Boy-S)
少年合唱団=ウィーン少年合唱団というイメージが強い今日ではあるが、そのオーストリアの隣国ドイツの誇る名門ウィンズバッハ少年合唱団はそういったイメージを一変させてくれる歌声!また、Hyperionでも録音を行い、高い評価を得ているソプラノのバンゼが参加している事もポイント。 

ROP-4009(2CD)
バッハ:ミサ曲ロ短調 ウテ・ゼルビック(S)、
スザンヌ・クルムビーゲル(S)、
エリザベス・ウィルケ(A)、
マルティン・ペツォルト(T)、
ゴットホルド・シュワルツ(Bs)、
ゲオルク・クリストフ・ビラー(指)、
ライプツィヒ・バロックO、
聖トーマス教会少年cho

録音:2006年
かつてバッハがカントール(オルガン奏者兼合唱指揮者)として活躍していたライプツィヒの聖トーマス教会。その聖トーマス教会で1992年にバッハから数えて16代目のカントールに就任したビラーの指揮による“ロ短調ミサ”は、大バッハに縁の深い特別な録音。
ROP-4016
19世紀の聖トーマス教会少年合唱団
ハインリッヒ・フォン・ヘルツォーゲンベルク(1843−1900):主よ、あなたは賞賛を受けるのに相応しい方
ブラームス
:3つのモテットOp.110
アウグスト・エーバーハルト・ミュラー(1767−1817):Durchdringe die spharen in jauchzenden Choren
ヨハン・ゴットフリート・シヒト(1753−1823):Lasst uns mit ehrfurchtsvollem Dank
クリスティアン・テオドール・ヴァインリッヒ(1780−1842):Dir tont der Himmel Harfenklang
メンデルスゾーン:詩篇第43番「神よ、われを審き」
モーリッツ・ハウプトマン(1792−1868):われらより取り去りたまえ、主よ
エルンスト・フリードリヒ・リヒター
(1808−1879):我が神、我が神、なんぞ我を捨てたまいし
ウィルヘルム・ラスト(1822−1892):深き淵より、主よ、われ汝に呼ばわる
アルベルト・ベッカー(1834−1899):おのが平安に帰り静まれ
グスタフ・シュレック(1849−1918):Troste uns Gott Unser Heiland、主は我が牧者
アーノルド・メンデルスゾーン(1855−1933):アンゲルス・シレジウスの詩による6つのコラール
ゲオルク・クリストフ・ビラー(指)
聖トーマス教会少年cho
19世紀にライプツィヒの聖トーマス教会でカントールをつとめた音楽家の作品からブラームス、メンデルスゾーンなどの作品に聖トーマス教会少年合唱団の美しき歌声で浸ることの出来るタイトル。 
ROP-4017(2CD)
バッハ:前奏曲変ホ長調BWV552-1
コラール「キリエ、永遠にいます神よ」BWV.371
コラール「いと高きにある神の栄光」BWV.260
コラール「これぞ聖なる十戒」BWV.298
コラール「われらみな唯一の神を信ず」BWV.437
コラール「天にいますわれらの父よ」
コラール「われらの主キリスト、ヨルダン川に来たり」BWV.280
カンタータ第38番「深き悩みの淵より、われ汝に呼ばわる」BWV.38/6
コラール「われらが救い主イエス・キリスト」BWV.363
ドイツ・オルガン・ミサ(21のコラール)BWV.669〜BWV.689
デュエットBWV.802〜805
フーガ変ホ長調BWV.552-2
ウルリッヒ・ベーメ(Org)、
ゲオルク・クリストフ・ビラー(指)
聖トーマス教会少年cho
かつてバッハがカントール(オルガン奏者兼合唱指揮者)として活躍していたライプツィヒの聖トーマス教会。その聖トーマス教会で1992年にバッハから数えて16代目のカントールに就任したビラー、現在オルガン奏者をつとめるベーメ、そしてトーマス教会少年合唱団の演奏によるバッハのオルガン・ミサを収録。2000年に制作された新バッハ・オルガンの雄大な響きとトーマス教会少年合唱団の透き通る歌声が「ドイツ・オルガン・ミサ」を中心に8曲のコラール、前奏曲とフーガ、デュエットを組み込みんだ約2時間という壮大なバッハ・プログラムを作り上げています。
ROP-4019
モーツァルト:レクイエム(バイヤー版) ユッタ・ベーネルト(S)、
スザンヌ・クルムビーゲル(A)、
マルティン・ペッツォルト(T)、
ゴットホルト・シュヴァルツ(Bs)、
ゲオルク・クリストフ・ビラー(指)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウスO、
聖トーマス教会少年cho
かつてバッハがカントール(オルガン奏者兼合唱指揮者)として活躍していたライプツィヒの「聖トーマス教会少年合唱団」の歌声が響くモツレクのライヴ録音。同じくライプツィヒを本拠としている世界最古の名門ゲヴァントハウス管との共演という点もポイント。指揮者のビラーはバッハから数えて16代目のカントールの地位にある実力者。
ROP-4020(3CD)
バッハ:マタイ受難曲BWV.244b(初期稿) ウタ・ゼルビック(S)、
ブリッタ・シュワルツ(A)、
マルティン・ペツォルト(T)、
マティアス・ヴァイヒェルト(Bs)、
トーマス・ラスケ(Bs)、
ゲオルク・クリストフ・ビラー(指)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウスO
聖トーマス教会少年Cho

録音:2006年 聖トーマス教会
演奏場所、合唱団が1727年の初演時と同じという本家本元の「マタイ受難曲」!バッハがカントールを務めた聖トーマス教会での聖トーマス教会少年合唱団による演奏はもちろんのこと、改作が行われる前の初期稿を用いている点や、聖トーマス教会と深い関係を築いてきたゲヴァントハウス管の参加などもこの「マタイ受難曲」の価値をさらに高めています。ビラーと聖トーマス教会合唱団&ゲヴァントハウス管は2000年と2004年の来日公演で「マタイ受難曲」(初期稿)の演奏を行っており、今回の録音は満を持してのリリース。歴史と伝統を兼ね備え、最もバッハに縁が深い特別な「マタイ受難曲」と言っても過言ではないでしょう。

ROP-4024(2CD)
バッハ:ヨハネ受難曲BWV.245 マーカス・ウルマン(福音史家/T)、
ゴットホルト・シュワルツ(イエス/Bs)、
ルース・ホルトン(S)、
マティアス・レックスロート(A)、
ヘンリク・ベーム(Bs)、
ゲオルク・クリストフ・ビラー(指)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウスO、
聖トーマス教会cho

録音:2007年4月6日〜7日聖トーマス教会(ライヴ)
バッハが第15代目のカントール(音楽監督)を務めるなど、バッハに最も縁の深い教会として知られるライプツィヒ聖トーマス教会の少年合唱団。現在のカントールであるビラーの指揮の下、名門ゲヴァントハウス管や福音史家のスペシャリストとして名を馳せるテノールのマーカス・ウルマンなど聖トーマス教会の「ヨハネ受難曲」に相応しい演奏者陣が集っている点も注目です。
ROP-4029
メンデルスゾーン:オラトリオ《キリスト》Op.97(未完)
詩篇第98番《新しき歌を主に向かって歌え》Op.91
詩篇第42番《鹿が谷の水を慕いあえぐように》Op.42
6つのアンセムOp.79
われらに平安を与えたまえ
クリスティーネ・ヴォルフ(S)、
マルティン・ペッツォルト(T)、
アンサンブル・アマコード、
ゲオルク・クリストフ・ビラー(指)
ライプツィヒ聖トーマス教会cho、
ライプツィヒ・ゲヴァントハウスO
J・S・バッハが27年間カントール(音楽監督)を務めるなど、長い歴史と伝統を誇るドイツの名門聖トーマス教会合唱団にとって縁の深いもう1人の音楽家、メンデルスゾーンの生誕250年記念盤は神聖なる未完のオラトリオ「キリスト」!未完の「キリスト」は、ライプツィヒに戻った晩年のメンデルスゾーンが作曲に着手しながらも、体調の急激な悪化により完成させることができなかった「エリヤ」に続く3曲目のオラトリオ。J・S・バッハから数えて16代目のカントール、ビラーが指揮する「キリスト」には、聖トーマス教会choとゲヴァントハウス管に加えて聖トーマス教会choの卒業生でもあるアンサンブル・アマコードが参加するなど生誕250年を祝うに相応しい豪華なキャストが実現!1835年から1847年までゲヴァントハウス管のカペルマイスターの任にあり、1841年には聖トーマス教会でJ・S・バッハの「マタイ受難曲」の復活蘇演を指揮したメンデルスゾーンの音楽を伝える特別な録音の登場です。
ROP-4030
ライプツィヒ聖トーマス教会の名唱集
バッハ:カンタータ第172番「歌声よ響け」〜第1曲
モーツァルト:レクイエム〜キリエ・エレイソンメンデルスゾーン:詩篇第42番より
バッハ:カンタータ第19番「かくて戦起これり」BWV.19〜第1曲、
 カンタータ第74番「われを愛するものは、わが言葉を守らん」BWV.74〜第7曲、
 カンタータ第178番「主なる神はわれらと共にいまさず」BWV.178〜第5曲、
 ヨハネ受難曲〜やすらかに憩いたまえ聖なる亡骸よ、ああ主よ汝の御使いに命じ、ミサ曲ロ短調BWV.232より、喜びに満ちた黄金の太陽BWV.451、
 モテット第2番「み霊はわれらの弱きを」BWV.226より
ブラームス:ああ哀れなこの世よOp.110-2
シュレック:主はわが忠実な牧者なり
ハウプトマン:われらから取り去りたまえ
モーツァルト:レクイエムK.626〜怒りの日
バッハ:天にいますわれらの父よBWV.416
ホフマン:Das Volk, so im Finstern wandelt
バッハ:ミサ曲ロ短調BWV.232〜いと高き処に神に栄光あれ
ゲオルグ・クリストフ・ビラー(指)
ライプツィヒ聖トーマス教会cho、
ライプツィヒ・ゲヴァントハウスO、
ライプツィヒ・バロック・オーケストラ
かつて大バッハがカントール(音楽監督)を務め、来る2012年には創設800周年を迎えるドイツの名門ライプツィヒ聖トーマス教会合唱団。ここには2006年〜2009年にかけて収録された聖トーマス教会合唱団の名唱が選りすぐられており、ライプツィヒに縁の深いJ・S・バッハやメンデルスゾーン、そしてモーツァルトなどの名作をたっぷりと味わえます。
ROP-4031
バッハ:カンタータ集
いさかいは起これりBWV19
今ぞ救いと力は来たれりBWV50
われらが神はかたき砦 BWV80
主なる神は、太陽にして楯なりBWV79
フリードリヒ・プレトリウス(Boy-S…合唱団内ソリスト)
コンラッド・ツーバー(Boy-S…合唱団内ソリスト)
シュテファン・カーレ(A…合唱団内ソリスト)
マルティン・ペッツォルト(T)
ゴットホルト・シュヴァルツ(A)
聖トーマス教会少年cho
ゲオルク・クリストフ・ビラー(指)
ライプチヒ・ゲヴァントハウスO

聖トーマス教会 ライブ録音
J.S.バッハも第15代目の音楽監督(カントール)を務めた、聖トーマス教会合唱団は、数ある少年合唱団の中でも、とりわけ由緒正しい団体として知られています。1212年に設立され、来年は創立800周年を迎える彼らが取り組むのはもちろんバッハのカンタータ。全10枚のアルバムが予定されており、これらは全てライプツィヒの伝統に則り、毎週1曲カンタータを演奏している彼らならではの渾身の演奏です。このアルバムで取り上げられているのは、10月31日の「宗教改革記念日」のカンタータ第79番と第80番、9月29日の「大天使ミカエルの日」の第19番と第50番カンタータの4曲です。厳しい戒律と伝統に裏打ちされた純粋で無垢な歌声は、バッハの時代を寸分たりとも違えることなく私たちの元へ届けてくれるかのようです。
ROP-4032
聖トーマス教会少年合唱団とライプツィヒ大学聖パウロ教会
バッハ:モテット第2番「御霊はわれらが弱きを助けたまう」BWV.226
ツィンマーマン:まことに、まことに、われ汝らに告ぐ
メンデルスゾーン:神よ、われを審きOp.78-2
テルツァキス:神は論ずる
レーガー:おおいかに喜びに満ちたるか汝ら信仰あつき者
バッハ:カンタータ第198番「侯妃よ、さらに一条の光を」BWV.198
ゲオルク・クリストフ・ビラー(指)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウスO
ライプツィヒ聖トーマス教会少年cho

録音:2003年−2009年
創設から現在まで実り多き関係を築いてきた"聖トーマス教会少年合唱団"と"ライプツィヒ大学"の歴史が、縁の深い作曲家たちの音楽で描かれます。
ROP-4034(2CD)
バッハ:クリスマス・オラトリオBWV.248 ゲオルク・クリストフ・ビラー(指)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウスO、
ライプツィヒ聖トーマス教会少年cho、
パウル・バーネヴィッツ(Boy-S)
フリードリヒ・プレトリウス(Boy-S)
インゲボルク・ダンツ(A)、
マルティン・ペッツォルト(T)、
クリストフ・ゲンツ(T)、
パナヨティス・イコノム(Bs)

録音:2009年12月、ライプツィヒ聖トーマス教会(ライヴ)
1992年にビラーがカントールとして招聘されてからこれまでに、J.S.バッハの「マタイ受難曲」(ROP 4020/21/22)、「ヨハネ受難曲」(ROP 4024/25)、「ロ短調ミサ」(ROP 4009/10)のレコーディングを実現させてきた聖トーマス教会少年合唱団にとって「クリスマス・オラトリオ」は、まさしく残された最後の大作。ソプラノの代わりとなる聖トーマス教会のボーイソプラノ2人の起用、また世界有数のソリストたち、ゲヴァントハウス管の参加も大バッハと関係の深い聖トーマス教会少年合唱団ならではの強みと言えるだろう。バッハの時代から脈々と受け継がれてきた伝統が創造する「クリスマス・オラトリオ」。聖なる歌声が感動と歓びを与えてくれます。
ROP-4036
バッハ:三位一体のカンタータ集
賛歌「賞賛、名誉と栄光」
バッハ:カンタータ「貧しきものは饗せられん」BWV75
 賛歌「三位一体の光と祝福」
バッハ:カンタータ「こよなき望みなる祝賀の宴」BWV194
ヨハン・バイヤー(合唱団内ソプラノ)
フリードリヒ・プレトリウス(合唱団内ソプラノ)
コンラッド・ツーバー(合唱団内ソプラノ)
シュテファン・カーレ(合唱団内アルト)
クリストフ・ゲンツ(T)
マルティン・ペッツォール(T)
ゲオルク・シュトロイバー(Br)
マティアス・ヴァイケルト(Bs)
アンサンブル・フロリレジウム
ライプツィヒ・聖トーマス教会Cho
ゲヴァントハウスO
ゲオルク・クリストフ・ビラー(指)

録音 2008年6月27.28日、 2010年11月12.13日 :ライプツィヒ 聖トーマス教会
聖トーマス合唱団によるバッハのカンタータ集。こちらは「三位一体」の日のための作品集です。「三位一体」とはキリスト教で父(神)と子(キリスト)と精霊は、一つの神が三つの姿となって現れたものである。という考え方であり、転じて3 つのものが緊密に結びつくことを意味するものです。これは絵画や詩、音楽で主題として取り上げられることも多く、キリスト教の中でも大切な考え方です。この「三位一体の主日」は1334年に、時の教皇ヨハネ22 世が「精霊降臨の1 週間後」の日曜日に定め、現在に至っています。バッハのこの2 つの作品のうち、BWV75 は1723年5月30日に初演された曲で、ライプツィヒ着任後に最初に演奏したカンタータとしても知られています。他のカンタータに比べ、とりわけ規模が大きく、バッハ自身の自己紹介もかねた素晴らしい作品と言えるでしょう。BWV194 はやはり三位一体の日のためのカンタータですが、その半年前のシュテルムタール教会のオルガン奉献式で初演され、その後に改めて三位一体の日に再演されたというものです。少年たちの清冽な声が魅力的な演奏です。
ROP-4038
バッハ:公現祭のカンタータ集
バッハ:彼らみなシバより来たらんBWV65
讃歌第10番「主の公現」-非道なる敵ヘロデよ
バッハ:ああ神よ心の痛手いかに多くBWV3
讃歌第11番「主の公現」-イエスは全てを照らしたもう
バッハ:すべてただ神の御心のままにBWV72
聖トーマス教会少年Cho
コンラッド・ツーバー(Boy-S…合唱団内ソリスト)マルティン・デッケルマン(A…合唱団内ソリスト)
シュテファン・カーレ(A…合唱団内ソリスト)
マルティン・ペッツォルトt
ゴットホルト・シュヴァルツ(Bs)
ゲオルク・クリストフ・ビラー(指)
ゲヴァントハウスO

録音:2009年1月9-10日、2009年1月16-17日聖トーマス教会ライブ
聖トーマス教会合唱団による、創立800周年記念のバッハ・カンタータ・シリーズの第3集にあたる「公現祭(顕現節)のカンタータ」集です。公現祭とは新しい暦年の1月6日に祝われるものですが、クリスマスとの整合性を保つために12月25日からこの日までを「降誕節」とする宗派もあり、全てが祝祭的ムードに包まれる時期となっています。ここに収録された3つのカンタータはBWV65が1724年1月6日、BWV3が1725年1月14日、BWV72が1726年1月27日の初演されていて、それぞれ「公現後弟2主日用」、「公現後第3主日用」とされています。BWV65の明るいホルンの音色、BWV3の見事な声楽パート、そしてオーボエが活躍するBWV72(この曲の冒頭はミサ曲ト短調BWV235に転用されています)。どれもがイエスの奇跡と、人々の信仰への揺るぎない信念が描かれています。
ROP-4039
バッハ:受胎告知・聖母マリア訪問の祝日用カンタータ集
賛歌「法律の遵守」
バッハ:カンタータ「安らぎと喜びもてわらは逝く」BWV125
賛歌「大地、海、空」
 カンタータ「暁の星のいと美しきかな」BWV1
賛歌「喜ばしい宣告」
 カンターター「心と口と行いと命もて」BWV147
パウル・ベルネヴィッツ(合唱団内ソプラノ)
シュテファン・カーレ(合唱団内アルト)
クリストフ・ゲンツ(T)

マルティン・ペッツォールド(T)
ゴットホルト・シュヴァルツ(Bs)
マティアス・ヴァイケルト(Bs)
アンサンブル・フロレリジウム
ライプツィヒ・聖トーマス教会Cho
ゲヴァントハウスO
ゲオルク・クリストフ・ビラー(指)

録音:ライプツィヒ 聖トーマス教会2010年1月29.30日、2010年3月19.20日、2011年1月24.25日
聖トーマス合唱団によるバッハのカンタータ集の第9 集です。今作は「マリアの祝日用のカンタータ集」で、最も有名な「心と口と行いと命もて」("主よ、人の望みの喜びよ"のコラールで知られる)も含まれた素晴らしいアルバムとなっています。BWV125 は1725年2月初演のカンタータ。暗めの曲調が心に染み入る作品で、BWV82 と同じく、心満たされて死にゆくシメオン老人と、キリストの到来を讃えた心に染み入る音楽です。BWV1 のカンタータは1725年に初演された名作で、こちらはソプラノによる美しいアリアが聴きものの明るいカンタータです。最後のBWV147 は1723年初演。最初ヴァイマールで1716年に作曲したBWV147a を大幅に改作したもので、ヴァイマール版ではコラールも違うものが使われていたと言います。曲は2 部にわかれ、それぞれの最終曲に「主よ、人の望みの喜びよ」のコラールが置かれています。
ROP-4040
バッハ:待降節のカンタータ集
讃歌「豊かな恵みの創始者よ」-イザヤは言われた
バッハ:いざ来たれ異教徒の救い主よBWV61
讃歌「裁く人キリストの再臨」-全てに恵み深き父
バッハ:いざ来たれ異教徒の救い主よBWV62
讃歌「豊かな恵みの創始者よ」-輝く実り多き天の創り主
バッハ:喜びて舞い上がれBWV36
聖トーマス教会少年Cho
パウル・ベルネヴィツ(Boy-S…合唱団内ソリスト)
フリードリヒ・プレトリウス(Boy-S&A)
シュテファン・カーレ(A…合唱団内ソリスト)
クリストフ・ゲンツt
ゴットホルト・シュヴァルツ(Bs)
ゲオルク・クリストフ・ビラー(指)
ゲヴァントハウスO

録音:2009年12月18-19日、2010年11月26-27日、2010年12月17-18日聖トーマス教会ライブ
聖トーマス教会合唱団による、創立800周年記念のバッハ・カンタータ・シリーズの第1集にあたる「待降節のカンタータ」集です。待降節(アドヴェント)とは11月30日の「聖アンデレの日」に最も近い日曜日からクリスマスイブまでの約4週間を指し、クリスマスの準備期間としての礼拝が営まれる時期です。教会歴はここから始まります。BWV61はバッハのカンタータの中でも群を抜く名曲の一つで、フランス風序曲とコラール旋律が融合した「王の入場」を待ち望むに相応しい作品。BWV62はその10年後に書かれた同じタイトルを持つ曲ですが、こちらは曲の全てにコラールがびっしりと埋め込まれた見事なもの。全く隙のないポリフォニーに息を飲むばかりです。もともとは世俗カンタータであった原曲に、「異教徒の救い主よ」のコラールが追加され、最後はシンプルな合唱で締めくくられます。少年たちの美しい合唱は、まさに心が洗われるかのような清々しさをもたらすことでしょう。
ROP-4041
バッハ:主の昇天祭日用のカンタータ集
カンタータ「信じて洗礼を受けし者は」BWV37
歓呼のうちに神は昇天したもう BWV43
ただキリストの昇天によりてのみBWV128
ヨハネス・ヒルデブラント(合唱団内ソプラノ)
コンラッド・ツーバー(合唱団内ソプラノ)
シュテファン・カーレ(合唱団内アルト)
マルティン・デッケルマン(合唱団内アルト)
ヤコブ・ヴェッツィック(合唱団内アルト)
クリストフ・ゲンツ(T)
マルティン・ペッツォールド(T)
ゴットホルト・シュヴァルツ(Bs)
マティアス・ヴァイケルト(Bs)
ライプツィヒ・聖トーマス教会Cho
ゲヴァントハウスO
ゲオルク・クリストフ・ビラー(指)

録音:ライプツィヒ 聖トーマス教会
このアルバムにはキリスト教の典礼暦の中でも、もっとも大きな祝いの一つである「昇天日」のための3つのカンタータが収録されています。基本的に復活祭から40日後の木曜日とされています。1724年に初演された第37番のカンタータは短いながらも充実した曲で、器楽パートにはルターのコラールから引用された部分もあり、声楽パート以上に聴き応えのあるものです。テキスト自体は昇天よりも、洗礼を受けることについての考察と喜びであり、神を信じる本質が喜ばしく語られます。第43番は1726年に初演。短いながらも2部構成、11曲からなる重厚なカンタータです。トランペット、ティンパニ、オーボエの活躍が見事です。第128番は力強く晴れやかなコラール合唱で始まる美しいカンタータ。聖トーマス教会合唱団の少年たちによるアルトとソプラノのソロ・パートはいつものように清冽な感動をもたらします。
ROP-4042
バッハ:クリスマス・オラトリオBWV248(ハイライト) パウル・ベルネヴィッツ(Boy-S)
フリードリヒ・プレトリウス(Boy-S)
インゲボルグ・ダンツ(A)
マルティン・ペツォールト(T)
パナヨティス・イコノモウ(Bs)
ライプツィヒ聖トーマス教会Cho
ライプツィヒ・ゲヴァントハウスO
ゲオルク・クリストフ・ビラー(指)

録音:2009年12月7-23日ライプツィヒトーマス教会
※ROP4034-35より抜粋盤
聖トーマス教会合唱団とライプツィヒ・ゲヴァントハウスOによる伝統的な「クリスマス・オラトリオ」のハイライト盤です。全曲を楽しむのが一番ですが、2時間以上かかってしまうのが難点。そこでこの1枚です。聴き所がもれなく網羅されていて、忙しい人でも存分な満足感を味わうことが可能です。今年は「時短メリー・クリスマス」!
ROP-4043
教会暦とJ.S.バッハ…クリスマス・カンタータ集
キリスト者よ、この日を銘記せよBWV63
われらが口を笑いにして満たすべしBWV110
主に向かって新しき歌をうたえBWV190
パウル・ベルネヴィツ(Boy-S…合唱団内ソリスト)
フリードリヒ・プレトリウス(Boy-S…合唱団内ソリスト)
シュテファン・カーレ(A…合唱団内ソリスト)
クリストフ・ゲンツ(T)
マティアス・ヴァイヒェルト(Bs)
聖トーマス教会少年cho
ゲオルク・クリストフ・ビラー(指)
ライプチヒ・ゲヴァントハウスO

聖トーマス教会 ライブ録音
こちらはクリスマス(降誕節)用のカンタータと新年を迎えるための晴れ晴れしい新年用のカンタータが歌われています。1714年12月25日に演奏された第63番、1725年12月25日に初演された第110番、そして1724年の1月1日に演奏された第190番の3曲です。一部欠損していることで知られる第190番は、復元の技術など様々な議論の余地を残していますが、ここでの解決法は説得力あるものとして評価されることでしょう。
ROP-4044
J.S.バッハ:カンタータ第4集
ヴィラールト(1490-1562):われは星とともに来たり
バッハ:カンタータ「イエスは十二使徒をひき寄せたまえり」BWV22
作者不詳:悲しいかな、むしろ罪より
 カンタータ「汝まことの神にしてダヴィデの子」BWV23
作者不詳:王の旗は翻る
バッハ:カンタータ「天の王よ、よくぞ来ませり」BWV182
アンサンブル・フロレリジウム
パウル・ベルネヴィッツ(Boy-S)
シュテファン・カーレ(ボーイA)
パトリック・グラール(T)
マティアス・ヴァイヒェルト(Bs)
ヨハネス・ヒルデブラント(Boy-S)
ヤコプ・フェイアー(Boy-S)
ヤコプ・ヴェツィヒ(ボーイA)
ヘンリク・ヴァイマン(ボーイA)
トビアス・フンガー(T)
ゴットホルト・シュヴァルツ(Bs)
ライプツィヒ聖トーマス教会Cho
ゲヴァントハウスO
ゲオルク・クリストフ・ビラー(指)
聖トーマス教会合唱団によるバッハのカンタータ第4 集です。バッハがトーマス・カントルの採用試験を受けた際、提出用の課題作品として作曲されたカンタータ第22 番と第23 番、そしてワイマール宮廷就任にあたって書かれた第182 番が収録されています。第22 番は、イエスが受難を予告しながらも、弟子たちに十字架への信仰を語るという内容で、切々とした思いと力強い信念を感じさせるカンタータとなっています。第23 番はそんなエルサレムへの途上のイエスに2 人の盲人たちが語り掛け、イエスが癒すというシーンを描いています。第182 番は復活祭1 週間前の日曜日用のカンタータ。イエスがエルサレムに入った場面が劇的に描かれています。
ROP-4045
J.S.バッハ:カンタータ第5集
作者不詳:聖人伝I
J.S.バッハ:カンタータ「キリストは死の絆につかせたまえり」BWV4
ゲオルク・クリストフ・ビラー(1955-):聖トーマスの復活祭の音楽
作者不詳:今、天使たちの声が
J.S.バッハ:カンタータ「天は笑い、地は歓呼す」BWV31
作者不詳:新しいエルサレムの合唱
J.S.バッハ:カンタータ「イエス=キリストを記憶にとどめよ」BWV67
アンサンブル・フロレリジウム…1.17.27
パウル・ベルネヴィッツ(Boy-S)…
フリードリヒ・プレトリウス(Boy-S)
シュテファン・カーレ(ボーイA)
ゴットホルト・シュヴァルツ(Bs)
マルティン・ペツォールト(T)
トビアス・フンガー(T)
ヨハネス・ヒルデブラント(Boy-S)
アンドレアス・シャイプナー(Bs)
ヤコプ・ヴェツィヒ(ボーイA)
マティアス・ヴァイヒェルト(Bs)
ライプツィヒ聖トーマス教会Cho
ゲヴァントハウスO
ゲオルク・クリストフ・ビラー(指)
聖トーマス教会合唱団によるバッハのカンタータ第5 集です。復活祭のための作品が収録されています。第1 曲目の「キリストは死の絆につかせたまえり」BWV4 はカンタータとしては珍しい、ルターの讃美歌に基づいたコラール変奏曲の形を取っています。全曲がホ短調の調性に貫かれており、様々な仕掛けも施されていると言われる優れた作品です。タイトル通り明るい第31 番は、簡素でありながらも魅力的な作品で、とりわけ第1 曲目のソナタは美しさの極みです。第67 番はバッハのカンタータの中でも人気の高い作品で、復活したキリストを讃える内容。バスの独唱でキリストの言葉が語られます。他にはビラー自身の復活祭用の音楽も収録されています。
ROP-4046(11CD)
J.S.バッハ:カンタータ集
■CD1
イザヤは言った/J.S.バッハ:カンタータ「いざ来たれ、異教徒の救い主よ」BWV 61/万物の父よ/J.S.バッハ:カンタータ「いざ来たれ、異教徒の救い主よ」BWV 62/作り主なる主/J.S.バッハ:カンタータ「喜びて舞いあがれ」BWV 36
■CD2
太陽の昇る地平から/バッハ:カンタータ「我らが口を笑いにて満たすべし」BWV 110/世の成らさぬきに/.J.S.バッハ:カンタータ「キリスト者よ、この日を銘記せよ」BWV 63/不平は闇の中に散り/J.S.バッハ:カンタータ「主に向かって新しい歌を歌え」BWV 190
■CD3
J.S.バッハ:カンタータ「彼らみなシバより来らん」BWV 65/非道なる敵ヘロデよ/J.S.バッハ:カンタータ「ああ神よ、いかに多き胸の悩み」BWV 3/イエスは全ての輝き/J.S.バッハ:カンタータ「すべてただ神の御心のままに」BWV 72
■CD4
われは星とともに来たり/J.S.バッハ:カンタータ「イエスは十二使徒をひき寄せたまえり」BWV 22/悲しいかな、むしろ罪より/J.S.バッハ:カンタータ「汝まことの神にしてダヴィデの子」BWV 23/王の旗は翻る/J.S.バッハ:カンタータ「天の王よ、よくぞ来ませり」BWV 182
■CD5
聖人伝I/J.S.バッハ:カンタータ「キリストは死の絆につかせたまえり」BWV 4/ゲオルク・クリストフ・ビラー(1955-):聖トーマスの復活祭の音楽/今、天使たちの声が/J.S.バッハ:カンタータ「天は笑い、地は歓呼す」BWV 31/新しいエルサレムの合唱/J.S.バッハ:カンタータ「イエス=キリストを記憶にとどめよ」BWV 67
■CD6
キリストの昇天/2-7.J.S.バッハ:カンタータ「信じて洗礼を受けし者は」BWV 37/主の祈り/J.S.バッハ:カンタータ「ただキリストの昇天によりてのみ」BWV 128/キリストの昇天/1J.S.バッハ:カンタータ「歓呼のうちに神は昇天したもう」BWV 43
■CD7
聖霊来たりたまえ/J.S.バッハ:カンタータ「鳴りひびけ、汝らの歌声」BWV 172/聖霊来たりたまえ/J.S.バッハ:カンタータ「われを愛する者は、わが言葉を守らん」BWV 74/聖霊きたりたまえ/J.S.バッハ:カンタータ「おお永遠の炎、愛のみなもと」BWV 34
■CD8
われらの名誉と栄光/J.S.バッハ:カンタータ「貧しきものは饗せられん」BWV 75/光の三位一体/J.S.バッハ:カンタータ「こよなき望みなる祝賀の宴」BWV 194
■CD9
法の尊重/J.S.バッハ:カンタータ「安らぎと喜びもてわれは行く」BWV 125/大地、海、空/J.S.バッハ:カンタータ「暁の星のいと美しきかな」BWV 1/いかに良き知らせを/J.S.バッハ:カンタータ「心と口と行いと命もて」BWV 147
■CD10
J.S.バッハ:カンタータ「喜びて舞いあがれBWV 36 -合唱「喜びて舞いあがれ」/J.S.バッハ:カンタータ「いさかいは起れり」BWV 19/J.S.バッハ:カンタータ「いまぞ救いと力は来れり」BWV 50/10.神の恩寵のわれらにあらんことを/J.S.バッハ:カンタータ「われらが神は堅き砦」BWV 80/J.S.バッハ:カンタータ「主なる神は、太陽にして楯なり」BWV 79
■CD11
J.S.バッハ:ライプツィヒ・コラール「汝の御座の前に、われ進み出で」BWV 668/ビラー:ヒオブス・ボットシャフト/J.S.バッハ:復活祭オラトリオ「来い、急げ、走れ、逃げまどう者たちよ」BWV 249/ビラー:恵み深くわれらに平安を与えたまえ/J.S.バッハ:汝の御座の前に、われ進み出でBWV 668(P.ベルクによる合唱と管弦楽編)
ライプツィヒ聖トーマス教会Cho
ゲヴァントハウスO
ライプツィヒ・ザクセン室内Cho
中央ドイツCO
ゲオルク・クリストフ・ビラー(指)
1496 年に献堂式が行われたという聖トーマス教会。歴代の音楽監督(カントル)の中でも一際輝く存在であったのがヨハン・セバスチャン・バッハでした。バッハは毎週教会のために新しいカンタータを作曲するという精力的な活動を行ったことで知られています。長きに渡って伝統は引き継がれ、1992 年からこのカントルに就任しているのがゲオルク・クリストフ・ビラーです。ビラーは1992 年に就任以来、新たなトーマス教会の伝統を作っています。このBOX はそんなビラーと聖トーマス教会合唱団による30 曲ほどのカンタータを収録した10 枚組です。各々のアルバムには、教会歴に即したカンタータがライブ収録されています。CD9 ではソプラノ・ソロやアルト・ソロも少年たちが担当、当時の厳格な雰囲気を味わうことができるかもしれません。またCD11 にはビラーが中央ドイツCOと行った演奏が収録されています。
ROP-4048B08
(2CD)
バッハ:ミサ曲ロ短調BWV232 ウーテ・セルビヒ(S)/スザンネ・クルムビーゲル(S)/エリザベト・ヴィルケ(A)/マルティン・ペツォールト(T)/ゴットホルト・シュヴァルツ(Bs)
ライプツィヒ聖トーマス教会cho
ライプツィヒ・バロック・オーケストラ
ゲオルク・クリストフ・ビラー(指)

録音:2006年9月25-29日
ROP-4009…再発売盤
ライプツィヒの聖トーマス教会合唱団による《ロ短調ミサ曲》の再発売盤。通常はゲヴァントハウスOと共演する少年 (青年)たちが、今回はピリオド楽器のオーケストラと共演しているところに注目です。何よりソプラノ(トレブル)パートの 美しいこと!これはやはり少年たちのピュアな声だからこそ、描き出せる世界でしょう。全体的に軽やかで透明感のある響き も美しさの極みです。ソリストたちも瑞々しく、少人数のオーケストラも各々が活躍し、まことに生き生きとしたバッハが生 み出されています。お求め安い価格で再登場!
ROP-4050(2CD)
NX-B03
バッハ:ヨハネ受難曲 ルート・ホルトン(S)
マティアス・レクスロート(A)
マルクス・ウルマン(T)
ゴットホルト・シュヴァルツ(Bs)
ヘンリク・ベーム(Bs)
ライプツィヒ聖トーマス教会cho
ゲヴァントハウスO
ゲオルク・クリストフ・ビラー(指)

録音:2007年4月6-7日
※ROP4024 再発盤
J.S.バッハも音楽監督を務めた由緒あるドイツ・ライプツィヒの聖トーマス教会。現代でもその伝統は途絶えることなく、毎年選び 抜かれた少年たちが“聖木曜日”と“聖金曜日”にゲヴァントハウスOの伴奏で「マタイ受難曲」もしくは「ヨハネ受難曲」を 歌い続けています。 2007年の「ヨハネ受難曲」のアルバムは長らく品切れになっていましたが、今回新装版、特別価格での登場となります。ビラーの 明確な指揮による素晴らしい演奏です。
ROP-5003(DVD)
ROP-5103(Bluray)
ハノーヴァー少年合唱団〜クリスマスとバッハ
カンタータ「いざ来たれ異教徒の救い主よ」BWV61
カンタータ「キリスト者よこの日を銘記せよ」BWV63
クリスマス・オラトリオ〜第1部降誕節第1祝日用
アントニア・ブルヴェ(S)/クラウディア・エルドマン(A)/マルクス・
シェーファー(T)/ミヒャエル・イェッケル(Bs)/ハノーヴァー少年Cho/ラルコ・バロックO/イェルク・ブライデイング(指)

収録:2012年12月14-16日ハノーヴァーマルクト教会ライブ
収録時間:89分(ボーナス映像15分含む)
音声:歌唱-ドイツ語
<DVD>ステレオLPCM 2.0ch/デジタルサラウンド5.1ch
<BD>
ステレオLPCM 2.0ch/dts-HDマスターオーディオ5.1ch
字幕:英,独,日本語,中,韓/画面:16:9
REGIONAll(Code:0)
<DVD>片面2層ディスク
<BD>単層
1080iFULLHD
ハノーヴァー少年合唱団の初の映像作品です。クリスマス用のカンタータとクリスマス・オラトリオが収録されたクリスマス用の企画作品で、この深淵で清冽な音楽は、バッハ好きのみならず、全ての音楽愛好家の耳をうならせること間違いありません。もちろん美しい映像も必見です。

ROP-6004
シュッツ:イタリア・マドリガーレ集Op.1 SWV.1〜19 ユルゲン・プシュベック(指)
ワイマール・フランツ・リスト音楽大学cho
初期ドイツ・バロック音楽の顔とも言える大作曲家シュッツ。イタリア・マドリガーレ集はその名の通り、シュッツがイタリアへ渡っていた1611年のヴェネツィアで作曲された19曲で構成されるマドリガーレ集。
ROP-6011
シュッツ:詩篇第116番SWV.51、
 ヨハネ受難曲SWV.481
ジークフリート・レーダ(1916−1968):合唱協奏曲《おお悲しみ、おお胸の悩み》
カール・ラートゲーバー(指)
トーマス・ロサート(Org)、
バイロイト教会音楽cho、
コンチェルティーノ・ルーネベルク
ドイツ音楽の父とも呼ばれる17世紀の大作曲家シュッツと20世紀ドイツの作曲家レーダの宗教作品集。シュッツの「ヨハネ受難曲」は、ソリストと4声の無伴奏合唱による約35分の演奏時間を要する大作であり、後々のドイツ音楽に影響を与えています。
ROP-6017(1SACD)
ライプツィヒ聖トーマス教会のザウアー・オルガン
レーガー:幻想曲とフーガ ニ短調Op.135b/ジグー:宗教的行進曲、メヌエット、コミュニオン、スケルツォ、トッカータ/リスト:前奏曲《泣き、嘆き、悲しみ、おののき》/フランク:カンタービレ ロ長調/デュプレ:ノエルによる変奏曲Op.20
ウルリッヒ・ベーメ(Org)
ライプツィヒ聖トーマス教会の現トーマスオルガニスト(首席オルガン奏者)という重責を担うウルリッヒ・ベーメが、聖トーマス教会のザウアー・オルガンで奏でるオルガン作品集。1889年に名工ヴィルヘルム・ザウアーによって製作、設置され、その後1908年に改修されたザウアー・オルガンの響きは気高く優しい。現在も聖トーマス教会で音楽を奏で続けるザウアー・オルガンのサウンドを余すことなく収めた貴重な録音と言えるでしょう。
ROP-6018
プッチーニ:グローリア・ミサ
ヴェルディ:聖歌四篇〜スターバト・マーテル、テ・デウム
ベルンハルト・シュナイダー(T)、
クリスティアン・シュミット=ティンマーマン(Bs)、
カール・ラスゲバー(指)
プラハ・フィルハーモニック、
バイロイト福音派教会音楽大学cho
、レーゲンスブルグ教会音楽大学cho
オペラ作曲家として飛躍する前のプッチーニが書いたこの宗教作品を、ドイツのソリスト&cho、チェコのオーケストラという珍しい組み合わせで録音。荘厳で輝かしい"グローリア"の雰囲気が上手く表現された好演です。
ROP-6020
イタリアの修道院の詩篇とモテット
ペルコーナ:ガウデ・プラウデ
コッツォラーニ
:われ主に感謝せん
ペルコーナ:O superbi mundi machina
コッツォラーニ:主をほめ讃えよ、
 Quis audivit unquam tale、
 主をおそれる人は幸い、
 いと高きところには神に栄光、
 主は言われた
グートルン・シュレーフェル(指)
ハノーファー女声cho、
ハノーファー・ホフカペレ
ミラノのラデゴンダ修道院の修道女だったキアラ・マルガリータ・コッツォラーニ(1602−ca.1677)と、17世紀ロンバルディアの修道女マリア・クサヴェリア・ペルコーナ(1652−1699)の音楽を、ドイツの女声合唱、ハノーファー女声合唱団が歌った女声合唱による修道女の教会音楽集。1952年に創設されたドイツ有数の女声合唱団のハーモニーが荘厳にイタリアの教会音楽を描きます。
ROP-6021
バッハ:カンタータ第21番《わがうちに憂いは満ちぬ》BWV.21より
カンタータ第23番《汝まことの神にしてダヴィデの子よ》BWV.23より
カンタータ第38番《深き苦しみの淵から、汝に叫ばん》BWV.38より
コラール《われら悩みの極みにありて》BWV.641
コラール《深き悩みの淵より、われ汝に向かいて呼ばわる》BWV.686
モテット第1番《主に向かいて新しき歌を歌え》BWV.225
アラ・ブレーヴェ ニ長調BWV.589
コラール《ただ神の御旨に従う者は》BWV.642
カンタータ第64番《見よ、父なる神の大いなる愛を》BWV.64より
カンタータ第28番《感謝せん、今ぞ年は終わり》BWV.28より
カンタータ第101番《われらより取り去りたまえ、主よ》BWV.101より
クラウス・アイヒホルン(Org)、
ホルガー・アイヒホルン(指)
ムジカリッシェ・コンパニー
シュッツやラッススでの素晴らしい演奏で評価を高めてきた1972年創設の声楽とピリオド楽器によるベルリンのバロック・アンサンブル、ムジカリッシェ・コンパニーがバッハの作品集を発表。ここではカンタータの1部分やモテット、オルガン・コラールを組み合わせており、伸びやかな声楽陣の歌声、柔らかな古楽器の響き、堂々としたオルガンの音色が崇高な音世界を創り上げています
ROP-6022
テレマン:カンタータ集
全地よ主に向かいて喜びの声をあげよ
死にゆくイエス
Reiner Geistlassdochmeine Herz
In Gottvergnugtzuleben
われいずこに逃れ行かん
Essindschondieletzen Zeugen
ゴットホルト・シュヴァルツ(Bs&指)、
聖トーマス教会少年cho、
ザクセン・バロックO
後期バロック時代の大作曲家、テレマンの1000曲を上回る数のカンタータの中から選ばれたハンブルクで作曲され"バス"をソロとする6曲のカンタータを収録。バス独唱、指揮者の二役をこなすゴットホルト・シュヴァルツは、ロッシュ、シュライヤー、ポンマー、リリングといった名匠たちの下で研鑽を積んだザクセン州生まれの音楽家。バロック唱法に定評のあるシュヴァルツの歌声と、トランペットやオルガンとの絡みが優雅で美しい。
ROP-6023
主なる神が我らを守りたまわずば
アメルバッハ:主なる神が我らを守りたまわずば、
シャイン:主なる神が我らを守りたまわずば、
バッハ:コラール幻想曲《主なる神が我らを守りたまわずば》BWV.1128*、
 コラール《われらが神はかたき砦》BWV.720、
 コラール《キリストは死の絆につきたまえり》BWV.718、
 コラール《暁の星のいかに美しく》BWV.739、
ルスト:主よ深き淵よりわれ汝を呼ぶ、主イエス・キリストよわれらを顧みたまえ
バッハ:カンタータ《主なる神が我らを守りたまわずば》BWV.178#
ウルリッヒ・ベーメ(Org)、
ゲオルク・クリストフ・ビラー(指)、
コンラッド・ツバー(Boy-S)、
オスカー・ディド(Boy-S)、
スザンヌ・クルムビーゲル(Ms)、
マルティン・ペッツォルト(T)、
マティアス・ヴァイヒェルト(Bs)、
聖トーマス教会少年cho、
ライプツィヒ・ゲヴァントハウスO

録音:1991年、2008年6月10日*、2008年5月23日〜24日#
現在のカントール、ゲオルク・クリストフ・ビラーの指揮によるJ・S・バッハの宗教作品の録音が高く評価されている"聖トーマス教会少年cho"のシリーズから、新たに発見されたオルガンのためのコラール幻想曲「主なる神が我らを守りたまわずば」BWV.1128が登場!作曲から数世紀、紆余曲折を経て2008年4月15日にドイツのハレで新たに発見され、「BWV.1128」という番号を付けられたコラール幻想曲「主なる神が我らを守りたまわずば」。ここでは、大きな話題を呼び早速楽譜も出版されたこの「BWV.1128」が、2000年のバッハ・イヤーに建築された聖トーマス教会の新バッハ・オルガンで、しかも現在の首席オルガン奏者ウルリッヒ・ベーメの手によって演奏、録音が行われています。ウルリッヒ・ベーメにより聖トーマス教会で演奏された「BWV.1128」と、聖トーマス教会少年choが歌う「BWV.178」。同じ作品名を持つ2つの作品が、大バッハの偉大なる存在感とその音楽の素晴らしさを改めて示してくれます。
ROP-6025
スーツケース
マイネリオ:シャラズラ・マラズラ
パレストリーナ:美しきかな、わが友よ
コンフォルティ:リチェルカーレ
アラミレ
:タンデルナック
スヴェーリンク:Tesbeauxyeaux
バード:セレンガー・ラウンド
ホルボーン:パドゥアナ、ガリアルダ
ヴォーン=ウィリアムズ
:組曲より
フィッシャー:組曲ト短調
コーマンス
:ジョガー
シーグ:アフリカ組曲第4番
ワンダー:愛するデューク
アンサンブル・パイプライフ
アンサンブル・パイプライフは、女流奏者のみで1999年春に結成されたドイツのリコーダー・アンサンブル。2005年には新たなメンバーを加え五重奏に編成を拡大。"四重奏"と"五重奏"の両編成を使い分けドイツ各地の古楽コンクールで優秀な成績を続々と獲得するなど、活躍の場を広げている。メンバー全員がアムステルダム・ルッキ・スターダスト・クヮルテットのメンバーでもあるカレル・ファン・ステーンホーフェンに師事しており、名手直伝のテクニックとレパートリーが今後の飛躍を予感させてくれます。
ROP-6029
メンデルスゾーン:6つのオルガン・ソナタOp.65 ウルリッヒ・ベーメ(Org)

録音:1994年10月
ライプツィヒ聖トーマス教会の現首席オルガニスト、ウルリッヒ・ベーメがカプリッチョ・レーベルに録音したメンデルスゾーンが、ロンドー(Rondeau)から復刻。聖トーマス教会のオルガニストが弾く聖トーマス教会のザウアー・オルガンで聴くメンデルスゾーンの音楽はやはり格別。
ROP-6030
オルフ:カルミナ・ブラーナ 大植英次(指)ハノーファー北ドイツ放送PO&cho
ハノーファー少年cho、ハノーファー少女cho
ハイディ・エリーザベト・マイアー(S)
ジャン=セバスティアン・シュテンゲル(T)
シュテファン・アダム(Br)

録音:2008年(ライヴ)
1998年から首席指揮者としてハノーファー北ドイツ放送フィルを育て上げ、2009年9月にはこれまでの功績が認められ終身名誉指揮者に就任した大植英次。そして名匠ハインツ・ヘニッヒの後を継いだドイツ期待の合唱指揮者イェルク・ブライディングと共にルネサンス、バロック音楽の発掘を進めてきたハノーファー少年合唱団。ニーダーザクセン州の州都"ハノーファー"のクラシック・シーンを支えてきたアーティストたちによる「カルミナ・ブラーナ」が"ハノーファー"から"全世界"へと響き渡ります。
ROP-6033
コーヒーハウスでの音楽
リクスナー:バガテル
エールハルト:イヴェット/エルガー:愛の挨拶
ドンネルハック:パソ・ドブレ
ミケーリ:セレナータ・ダ・バーチ/他
サロンオーケストラ・カプチーノ
1989年に結成された管弦打&ピアノによるドイツのサロン・オケ、サロンオーケストラ・カプチーノのゴキゲンなアルバム。歌あり、遊び心あり、甘いヴァイオリン・ソロあり。弦楽四重奏にドイツの木管&金管がアクセントを加えたサロン音楽で優雅なひと時を・・・。
ROP-6034
天と地の間に
トッド:クリスタス・エスト・ステラ
グリュン:マランサ/
マントゥヤルヴィ:主の祈り
グリュン:イザイア9/
バディングス:魂の嘆き
デュリュフレ:我らの父
ポット:いつくしみと愛のあるところ
アヴニ:歌と旋律、主は我が導師
レーガー:夜の歌Op.138-3
ル・ジューヌ:スザンナはある日
イルガング:Es taget vor dem Walde
グリュン:愛の歌/サラソラ:Neskatx' ederra
ダールラー・ヴォーカル・コンソート
ダールラー・ヴォーカル・コンソートは、2008年にゲオルグ・グリュンを指揮者としてザールブリュッケン室内合唱団のメンバーによって8人によって結成されたヴォーカル・アンサンブル。凶弾に倒れた元イスラエル首相イツハク・ラビンの追悼のために作曲されたツヴィ・アヴニ(1927−)の「歌曲とメロディ(Songs and Melodies)」など、近現代の合唱作品を収録。
ROP-6035
愛する魂よ
シューマン:狩人の楽しさOp.91-2、
 ロスマリンOp.91-1、
 青白き女の夜の歌Op.91-5、
 水の精Op.91-8、
 初めての出会いOp.74-1、
 便りOp.74-8、愛の悲しみOp.74-3、
 トリオレットOp.114-2、悲歌Op.114-1、
 タンブリンの響きOp.69-1、
 兵士の花嫁Op.69-4、
 海の女神Op.69-5、聖堂Op.69-6、
 修道女Op.69-3
メンデルスゾーン:舟旅、
 日曜の朝Op.77-1、夕べの歌、
 恋人よ打ち明けておくれOp.63-1
ブラームス:12の歌とロマンスOp.44
グートルーン・シュレーフェル(指)
ハノーファー女声cho
アニア・フェグリー(S)、
マライケ・モール(Ms)
ニコラス・リンマー(ハンマーフリューゲル)

録音:2009年5月&2010年5月
18世紀初期から続くドイツの女声合唱の伝統を受け継ぐハノーファー女声合唱団が歌うドイツ・ロマン派の合唱作品集。結成から約半世紀という歴史を持つハノーファー女声合唱団の気品あふれる歌声、情感豊かな表現力は、ドイツ屈指と評されている。女声合唱の指揮者として高名なグートルーン・シュレーフェルの優れた手腕が光ります。
ROP-6036
テレマン:オラトリオ「最後の審判の日」TWV6:8 ゴットホルト・シュヴァルツ(Bs&指)、
シーリ・カロリーン・ソーンヒル(S)、
スザンネ・クラムビーゲル(A)、
トビアス・フンガー(T)、
バッハ・コンソート・ライプツィヒ

録音:2009年11月21日−23日
バッハ・コンソート・ライプツィヒは、ライプツィヒ聖トーマス教会少年合唱団の出身で、ペーター・シュライアーから声楽を学んだドイツのバス、ゴットホルト・シュヴァルツが創設したピリオド・アンサンブル。古楽演奏の経験も豊富なシュヴァルツが率いるバッハ・コンソート・ライプツィヒは"ドイツ・バロック"をレパートリーのメインとしており、テレマン晩年の大作「最後の審判の日」では、絶妙のバランス、タイミングでソリストとオーケストラの"対話"が繰り広げられています。
ROP-6037
女王の肖像
バッハ:マニフィカトによるフーガBWV.733、
 パストラーレ ヘ長調BWV.590
ダカン:スイスのノエル
フランク:組曲ニ長調
レーガー:ベネディクトゥスOp.59-9
 目覚めよと呼ぶ声ありOp.52-2
メシアン:永遠の摂理,神はわれらのうちに
ウルフェルト・シュミット(Org)

録音:2010年1月、ハノーファー・マルクト教会
舞台は約600年の歴史を持つドイツ、ハノーファーのマルクト教会。スイスのオルガン・メーカー、ゴル社によって2009年に設置された新しいオルガンが、バッハやレーガーのオルガン作品を厳かに響かます。
ROP-6038
テレマン:受難オラトリオ「イエスの死」TWV.5:6 シーリ・カロリーン・ソーンヒル(S)、
スザンネ・クルンビーゲル(Ms)、
アルブレヒト・ザック(T)、
ゴットホルト・シュヴァルツ(Bs &指)
バッハ・コンソート・ライプツィヒ

録音:2010年2月
1544年にドイツで初めて建設されたプロテスタントの教会、トルガウ城教会礼拝堂でレコーディングされたテレマンの受難オラトリオ「イエスの死」。ホルト・シュヴァルツとバッハ・コンソート・ライプツィヒは、各パート1人ずつという小編成でテレマンの「イエスの死」に臨み、作曲当時の姿の再現を目指しています。

ROP-6041
1600年頃のドイツ教会音楽のコントラスト
ハスラー:カンターテ・ドミノ、
 モテット「マリアは天使たちに言った」、
ミサ曲「マリアは言いたもう」、
 喜ぶべきかな天を
ガルス:イエスの御名において、
 見よ, 正しき者のいかに死せるとも、
 幼児がわれらのために生まれ、
 シオンのラッパを響かせよ
シャイン:教会コンチェルト集、他
ティオス・オミロス、
アレクサンドラ・スキーベ(Org)、
ベンジャミン・ドレスラー(ヴィオラ・ダ・ガンバ)

録音:2010年8月
ティオス・オミロスは、ライプツィヒ聖トーマス教会少年合唱団のメンバーたちによって2002年に結成された男声ヴォーカル・クィンテット。"1600年頃のドイツ"という最も得意とする時代の音楽を歌うティオス・オミロスのレベルの高い歌唱力、安定感に満ちたアンサンブルは、さすが聖トーマス教会少年合唱団の卒業生たち。
ROP-6044
ドヴォルザーク:歌曲集「聖書の歌」Op.99
クリチカ:オルガン・ソナタ嬰へ短調
クラウス・メルテンス(Br)、
スザンネ・レーン(Org)

録音:2010年10月
コープマンとの共演でも知られるドイツの大バリトン歌手、クラウス・メルテンスがチェコ語で歌うドヴォルザークの歌曲集。気品と威厳のあるメルテンスの歌声とオルガンの共演が、チェコ語の旧約詩篇による歌曲の魅力を際立たせます。
ROP-6045
女声合唱のためのロマンティックな音楽
ラインベルガー:ミサ曲ト短調Op.187、
 汝の住家はいかに美わしくOp.35
ホルスト:2つの東方の絵画、
 「王女」からの組曲、
 「リグ・ヴェーダ」からの合唱賛歌Op.26-3
ブラームス:水車小屋の娘Op.44-5、
 尼Op.44-6、4つの女声合唱Op.17
スザンネ・ローン(指)
バート・ホンブルク女声室内cho

録音:2010年2月&5月
リヒテンシュタインのラインベルガー、イギリスのホルスト、そしてドイツのブラームスを組み合わせた女声合唱のためのプログラム。
ROP-6046
バッハ:トッカータとフーガ.ヘ長調BWV.540「ノイマイスター・コラール」〜BWV.1111/ BWV.1095/ BWV.1093
幻想曲ハ長調BWV.570
「ライプツィヒ・コラール」〜BWV.654 /BWV.658/ BWV.655
オルガン小品ト長調BWV.572
ソナタ ホ短調BWV.528
前奏曲ハ長調BWV.943
ウルフェルト・シュミット(Org)

録音:2010年10月
北ドイツ、ハノーファー・マルクト教会の3種類のオルガン、イタリアン・オルガン、クワイアー・アンサンブル・オルガン、グランド・オルガンを弾き分けた大バッハのオルガン作品集。
ROP-6048
バッハ・イン・ジャズ
カンタータ「心と口と行いと命もて」BWV147〜「主よ人の望みの喜びよ」
イタリア協奏曲BWV971第1楽章
マタイ受難曲〜「わがイエスは不正な嘘にはじっと黙り」
マタイ受難曲〜「耐えなさい。私を偽りの舌が刺すときも」
ヨハネ受難曲〜「打ち砕け、この身を」
カンタータ「かくて戦い起れり」BWV19〜「とどまれ天使よ、わがかたえに」
カンタータ「心せよ、汝の敬神に偽りなきやと」BWV179より
カンタータ「ああ、いかにはかなき、いかに空しき」BWV26〜「流れ走る水のごと」
管弦楽組曲第2番〜バディネリ
カンタータ「わがうちに憂いは満ちぬ」BWV21より
管弦楽組曲第3番〜エア
カンタータ「わがうちに憂いは満ちぬ」BWV21〜「喜べ、今わが心よ」
カンタータ「ほめよ主を強き栄えの君を」BWV137より
カンタータ「心と口と行いと命もて」BWV147〜「イエスはわが喜び」
:マルティン・ペッツォルト(T)
シュテファン・ケーニヒ・トリオ

録音:2011年6月6-8日ベルリントラウムトン・スタジオ
ライプツィヒの聖トーマス教会少年聖歌隊の一員として少年時代を過ごした後は、オペラ歌手、オラトリオ歌手として素晴らしい活躍をしているテノール歌手マルティン・ペッツォルト。とりわけバッハバッハ作品の解釈に定評があり、数多くの名指揮者とともに、素晴しい演奏を披露しています。2012年の来日公演での「マタイ受難曲」では、体調不良で降板したクリストフ・ゲンツの代役までも務め、福音史家とテノール・パートの両方を歌い、人々を感動の渦に巻き込んだことも記憶に新しいところです。そんなペッツォルトが挑んだのは、バッハバッハの作品とジャズの融合というもの。バッハ作品の懐の深さについては、誰もがご存知の通りで、様々なジャンルのアーティストたちが思い思いにバッハ作品をアレンジしていますが、ここでもピアニストのシュテファン・ケーニヒが、ゴキゲンなアレンジで「新しいバッハ」を見せてくれています。曲の選び方が、日本ではなかなか考えられないものであり(マタイをジャズなんて!)この面でもとても興味深いものがあります。魅力満載の1枚です。

ROP-6050(2CD)
バッハ:ライプツィヒ・コラールBWV.651〜668 ウルリッヒ・ベーメ(Org)

録音:2010年11月
ライプツィヒ聖トーマス教会のトーマスオルガニスト(首席オルガン奏者)を務めるウルリッヒ・ベーメが弾くバッハの「ライプツィヒ・コラール」。かつてバッハが音楽監督を務めた聖トーマス教会のオルガンで響くバッハの音楽は、他の演奏とは違う雰囲気を創り出します。
ROP-6054
アンドレアス・ハンマーシュミット(1611-1675):恵み深くわれらに平安を与えたまえ
マッダレーナ・カスラーナ(1544-1590):マドリガル 第2集より
ハンマーシュミット:天にましますわれらの父よ
ヤーコブ・ペートリヌス(1553-1591):「S.ベルナルドの精神が書かれ刻まれたいくつかの歌によるジュビロの最初の本」より
ヨハン・シェレ(1648-1701):私は知っている、救い主が生きておられることを
カスパール・フォルケルラス:Wer uberwindet sich, die Welt und was auff Erden
ゾフィー・エリザベート(1613-1676):神が愛した英雄女王
ヨハン・エラスムス・キンダーマン(1616-1655):Ich hab ein guten Kampff gekampfft
クリストフ・ハインリッヒ・プフェッファーコルン:Arie, darinnen die seeligst-Verstorbene von der noch lebenden Frau Schwester, und diese von jener, betrubten Abschied nimt
オットー・ギベリウス(1612-1682):わが愛する神よ
セバスティアン・クヌッファー(1633-1676):私は神を探し求める
ジョヴァンニ・バッティスタ・チネッリ(1610-1677):祝福を今見よ
ハノーヴァー少年Cho
カペラ・アウグスタ・グェルテルバイタナ
イェルク・ブランディング(指)
グトルン・シュレーフェル(指)

録音:2011年7月4-9日
ハノーヴァー,NDRグロッサー・ゼンデザール
ハノーヴァー少年合唱団と北ドイツ放送の共同企画である「知られざる合唱作品」の発掘の一つであるこのアルバムは、ドイツのヘルツォーク・アウグスト図書館に所蔵された知られざる作品を集めたものです。この図書館はブラウンシュヴァイク・リューネブルク公領を治めたヘルツォーク・アウグストU世(1579−1666)のコレクションを基本としており、とりわけルター派教会にまつわる資料の蔵書量は他の追随を許しません。収録作品のほとんどは、まず他で聴くことのできないものであり、資料的にも貴重ですが、何より演奏の素晴らしさも特筆ものです。
ROP-6055
アンドレ・カプレ:オラトリオ「イエスの鏡」(ロザリオの神秘) エステル・チョイ(Ms)
エステル・ベルトラム(ナレーター)
テレサ・ツィメルマン(Hp)
グトルン・シュレーフェル(指)
ハノーヴァー少女Cho
イル・ジョーコ・スオノ

特音2011年7月1-3日ハノーヴァー,パウル教会
作曲家、指揮者アンドレ・カプレ(1878-1925)はドビュッシーの友人であり、近年では「子どもの領分」や「月の光」の管弦楽版の編曲者としてもおなじみの名前ですが、純然たる作曲家としてのカプレは多少軽んじられている面もあることは否めません。とは言え、この「イエスの鏡」は彼の代表作の一つとして知られ、録音もいくつか出ています。1923年、第1次世界大戦で負傷したカプレは、「受胎告知」からはじまるイエスの生涯を描いたアンリ・ゲオンのソネットに曲を付けます。全体は3つの部分に分かれていて、弦楽四重奏とコントラバス、ハープ、女性合唱、メゾ・ソプラノの独唱という、柔らかい響きに満たされていて、確かにドビュッシーを上回る神秘性と異国趣味を感じさせ、カプレが並々ならぬ才能の持ち主であったことに気づかせてくれる大作であると言えるでしょう。この演奏は、硬質な響きを生かした合唱と、包み込むような弦の音色が見事な調和を見せています。ソリストも申し分ありません。
ROP-6056
シェイクスピア21
ハーグヴィル(1953-):リュートを弾くオルフェウス
ヴォーン・ウィリアムズ:3つのシェイクスピアの歌
スヴェン=エリク・ヨハンセン(1919-1997):ファンシー第1集より<シルヴィア/緑の木の下で/吹け、吹け、冬の風/ファンシー>
ニーデル(1957-):眠りに落ちる、死を聴きながら
マルタン(1890-1974):シェイクスピアの「テンペスト」から「アリエルの歌」
ラーシュ・ユーハン・ヴェルレ(1926-2001):オルフェウス
ハーグヴィル:ソネット第43番
ニルス・リンドベルイ(1933-):君を夏の一日と比べてみようか?
スヴェン=エリク・ヨハンセン:ファンシー第1集&第2集より<おお、私のミストレス/恋人よ、恋の春>
マンテュヤルヴィ(1963-):お粗末な歌
シュテファン・ドールマン(指)
ハノーヴァー室内Cho
ヨハンナ・マリー・ヘンニング(P)

録音:2011年9月30日-10月3日ハノーヴァー,キルヒェ・デス・シュテファンスティフト
シェークスピアの詩にインスパイアされた合唱作品集です。作曲家の出身国は様々であり、どことなくお国柄が見えてくるのも楽しいところです。民謡風なヨハンセンの作品や、マルタンの無調ぎりぎりの曲、合唱ファンにはおなじみのマンテュヤルヴィのこじゃれた曲など、ハノーヴァー室内合唱団が素晴しいハーモニーで聴かせます。21世紀のシェイクスピアをどうぞ。
ROP-6058
NX-B03
バッハ:カンタータ集
カンタータ第36番「喜び勇みて空に昇れ」BWV36a
天はアンハルトの名声と幸を望む BWV66a
グズルン・シドニー・オットー(S)
ヴィープケ・レームクール(A)
ハンス・イェルク・マンメル(T)
カーステン・クリューガー(Bs)
中央ドイツ・ホフムジーク
アレクサンダー・フェルディナンド・グリヒトリーク(指)

録音:2012年9月8日
復活節第2日用のカンタータBWV66の原曲は1718年、アンハルト・ケーテンの皇太子レオポルトの24歳の誕生日を祝して書か れ、待降節第1日曜日用のカンタータBWV36の原曲は、1725年に作曲されたナッサウ・ジーゲンの王子の2番目の妻シャーロッ ト・フリーデリケ・アマリエの24歳の誕生日に書かれたとされています。どちらも幸福、健康、長寿が願われた祝祭的な雰囲気を持っ ていますが、自筆譜は失われており、およそ300年後に研究家、指揮者グリヒトリークが再建、この演奏会で初演が行われまし た。
ROP-6059
バロック時代における北ドイツのオルガン作品とカンタータ集
ブクステフーデ:トッカータ.ニ短調BuxWV155
ブルーンス:主は彼らのために天の玉座を用意したもう
ベーム(1661-1733):コラール“天にましますわれらが父よ”
トゥンダー(1614-1667):おお、愛しきイエスよ
ベルンハルト(1627-1692):ああ深いかな、神の知恵と知識との富は
ベーム:パルティータ“ただ愛する神の力に委ねる者は”
テレマン:暗闇と死の陰によってTWV1:1150
ブクステフーデ:前奏曲ト短調BuxWV148
ブルーンス:神よ、わが心は揺るぎません
ブクステフーデ:われは復活なり、生命なりBuxWV44
ゴットホルト・シュヴァルツ(Bs)
ハウケ・ラム(Org)
ザクセン・バロックOのソリストたち

録音:2011年9月19-23日シュターデ聖ヴィルハーディ教会
北ドイツにおけるバロック音楽は、独自の発展を遂げたことで知られています。ルネサンス後期の大家スウェーリンクが土台を築いたオルガン楽派の伝統を受け継ぐブクステフーデ、イタリア音楽の伝統を取り入れ見事な教会音楽を創り上げたシュッツ、そしてテレマンとバッハ、そして周辺の音楽家たち。彼らは器楽曲においても、声楽曲においても、当時のヨーロッパで流行していた音楽を取り入れながら、対位法を重視した高度な作品を書き上げ、とりわけ教会音楽の分野で目覚ましい成果を上げた人々です。このアルバムでは、バロック中期からバッハ以前の作曲家たちのオルガン曲とカンタータを取り上げ、17世紀から18世紀のドイツ音楽の伝統と発展についての考察を行います。1731年から1735年にかけて建立された聖ヴィルハーディ教会の歴史的なオルガンの音色にもご注目ください。

ROP-6061
Vociacorde-声と弦
《ケルビーニ(1760-1842)》
二重唱第1番「日陰の森の中の孤独」
二重唱第4番「ああ、なぜ小さな川の流れは岩の間を」
《ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼル(1805-1847)》
五月に/君の瞳を見つめると
恋人よ、僕らは一緒に舟に乗って
《メンデルスゾーン》
どうして楽しく愉快でいられるのでしょう?
好きな場所Op.99-3
すずらんと小さな花Op.63-6
夕べの歌/歌の翼に/挨拶Op.63-3
渡り鳥の別れの歌Op.63-2
《シュポア(1784-1859)》
幻想曲Op.35
《シューマン》
つばめOp.79-21/太陽の輝くようにOp.37-12
東方のばらより/美しい花Op.43-3
私が鳥になれたらOp.43-1
5月の歌Op.79-10/くるみの木Op.25-3
《ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼル》
私に道を教えてください/さまざまな喪
《ケルビーニ》
2重唱第3番「親しき小枝よ、私に聞かせて」
二重唱第2番「私の愛しい娘、私の美しい炎」
クリスティーネ・ヴォルフ(S)
ブリッタ・シュヴァルツ(A)
マリア・グラーフ(hp)
19世紀のロマン派の歌曲は、本来家庭的な親密な雰囲気の中で演奏されるものだったに違いありません。しかし、偉大な歌手とピアニストたちは、そこに高い芸術性を見出し、劇的な表現と崇高な精神を持たせることで、一つの宇宙にまで高めたのです。ここでは、ハープの柔らかな響きを伴奏とすることで、本来の「親密な世界」を再現。ドイツ・リートの新しい聴き方を示唆しています。ケルビーニの珍しい歌曲と、もともとハープ伴奏のために書かれたシュポアの幻想曲も、耳に優しい空気をもたらすものです。ドイツのレパートリーで定評のあるボルフとシュヴァルツ、そして名手グラーフの溶け合う音色で。
ROP-6063
ウィドール:オルガン交響曲第5番ヘ短調Op.42-1
ヴィエルヌ:オルガン交響曲第6番ロ短調Op.59
トビアス・フランク(Org)
※ベルリン=シェーンベルク、聖マティアス教会、1958/1974年ザイフェルト製オルガン演奏
オルガン交響曲とは、独奏オルガンのみで演奏される「交響的な響きを持つ」作品のこと。フランスの作曲家を中心に数多くの作品がつくられていますが、中でもとりわけ有名なのが、このウィドール(1844-1937)とヴィエルヌ(1870-1937)であり、このアルバムにも収録されているウィドールの「第5番」は、終楽章のトッカータが独立で演奏されるほど有名な作品です。トビアス・フランクはミュンヘン音楽演劇大学で教会音楽を学んだ後、イギリスで活躍するオルガニスト。この録音ではドイツにありながらも、フランス風の音色を持つ聖マティアス教会の大規模なオルガンを用い、理想的な音色で2つの作品を演奏しています。
ROP-6064
エリック・ウィテカー:希望、信仰、生命、愛…(1999)
《ヘブライの5つの愛の歌(1996/2001)<絵画/光の花嫁/ほとんどの場合/雪って何?空から落ちる小さな夢/優しさに>
眠り(2000)/あなたの手とゆりの花(2001)
土砂降り(1993)
ハレルヤ(2011)/アザラシの子守歌(2007)
光と金(2000)/夜と金(2009)
彼女はラフーンの上で泣く(1993)
衆目(2011)/水の夜(1994)
この結婚(2004)
あなたの神聖なる魂をここに(2002)
ユンゲス・ヴォーカルアンサンブル・ハノーファー/クラウス・ユルゲン・エッツォルト(指)

録音:2012年1月13日-15日,6月29日-7月1日ハノーファー,聖パウル教会
最近、日本でも人気の高いアメリカの作曲家、エリック・ウィテカー(1970-)の合唱作品集。ジュリアード音楽院で学び、主に合唱曲と吹奏楽曲が演奏される人で、その作品は精緻を極め、複雑な和声を持つことで知られています。ここでは若きハノーファーの若き声楽アンサンブルが彼の様々な曲を演奏、初期の曲から2011年に書かれた最新の曲までを繊細かつダイナミックな表現で歌いこなしています。アルバムタイトルである「Hope,Faith,Life,Love...」はアメリカの現代詩人エドワード・エシュ(1970-)の詩によるもので、キリストの誕生と光を描いた瞑想的で美しい音楽です。
ROP-6065(2CD)
バッハ-ヘスポス
<CD1>
バッハ:フーガ変ホ長調BWV552-2
「装いせよおお愛する魂よ」BWV654
前奏曲とフーガ.イ短調BWV543
パッサカリア.ハ短調BWV582
パストラーレ.ヘ長調BWV590
トッカータ.ニ短調BWV565
ハンス=ヨアヒム・ヘスポス(1938-):Luftschattengelichte解釈T
※1840年8月6日、ライプツィヒの聖トーマス教会でメンデルスゾーンがバッハ作品のコンサートを行った際、最後に自作の幻想曲を付け加えたエピソードに倣って
<CD2.ボーナスCD>
ハンス=ヨアヒム・ヘスポスとオリヴァー・クルーゲの対話
Luftschattengelichte解釈U
オリヴァー・クルーゲ(Org)

録音:2012年3月15,16,18日ハノーファー聖パウル教会
1840年8月6日ライプツィヒの聖トーマス教会にて、メンデルスゾーンが歴史的なコンサートを開催しました。それはバッハ作品のみ(最後に自らの即興演奏を加えた)で組まれたそれまでにないプログラムであり、それはバッハの記念碑を建立するためのチャリティー・コンサートでもありました。作曲家ヘスポスは、この日のプログラムを再現することを試み、名オルガニスト、クルーゲとともに「新たな即興演奏」とも言える作品を創り上げ、「メンデルスゾーンの精神」を21世紀に継続させることに成功しました。記録によると、その日のメンデルスゾーンの即興演奏は、バッハの旋律に彼の名前「BACH」の音を織り込んだあまりにも凄いものだったとか。こちらの楽譜は残存しておらず(即興演奏だったので…)、こればかりは残念の極みと言えそうです。
ROP-6068
フーゴー・ディストラー:作品集
主に向かいて新しい歌を歌うOp.12-1
キリエ,永遠なる神の父Op.5-38
これはまことに信ずべき言葉なりOp.12-8
おお人よ、汝のおおいなる罪を嘆けOp.5-15
死の舞踏Op.12-2
子羊は行く、そして罪悪感に耐えるOp.12-9
げに彼は我らの病を負いOp.12-9
わが魂はかわいているように神を慕いOp.5-39
この世界では、あなたがたは試練を待たなければならないOp.12-7
われらに平和と恩恵を与えたまえOp.5-51
24.帰りなんいざふるさとへOp.12-5
シエッラ/アンサンブル・ノービレス

録音:2012年7月13-14日,20-22日ライプツィヒフェルゼーヌンク教会
ニュルンベルクで生まれた作曲家フーゴー・ディストラー(1908-1942)の教会音楽作品集です。聖ヤコビ教会のオルガニストとして活躍し、シュトゥツガルトとヴュルテンベルクで合唱団を指導し、1940年にはベルリンの音楽アカデミーの講師として任命された彼は、当時のドイツで「最も著名な音楽家」として認知されていました。しかし、悪化する政治情勢や仕事へのプレッシャーなど、様々な重圧に耐えきれなくなってしまったディストラーは、ついに1942年11月に34歳の若さで自らの生涯を閉じてしまいます。この知られざる天才の没後70周年を記念して制作されたこのアルバムは、2つのヴォーカル・アンサンブル…女声6人からなるシエッラと、全員が聖トーマス少年合唱団の卒業生である「アンサンブル・ノービレス」…がディストラーの作品を演奏、時代の波にのまれてしまった非業の作曲家の魂を現代に召喚しています。
ROP-6069
ブリテン:聖母賛歌
ハープのための組曲 Op.83
誕生日のお祝い Op.92
キャロルの祭典 Op.28
8つの民謡編曲
詩篇第70番「神よ、すみやかにわたしを救い出し」
マリア・グラーフ(Hp)
スザンヌ・ベルンハルト(S)
レーゲンスブルク大聖堂少年Cho
ローランド・ビュッフナー(指)
2013年11月23日のブリテン生誕100年を記念して制作されたこのアルバム。メインの曲は「キャロルの祭典」で、レーゲンスブルク少年合唱団の素朴さと精緻さを併せ持つ感動的な合唱は、いやでも祝祭的雰囲気を高めるものです。ソプラノ、スザンヌ・ベルンハルトとマリア・グラーフのハープ伴奏で歌われる「8つの民謡編曲」は、もともとは素朴なメロディであったはずのこれらの曲に、ブリテンがとびきりモダンな味付けを施しているもので彼の編曲の妙が楽しめます。ブリテンの「聖と俗」の両面を意識させる味わい深い1枚です。

ROP-6070
クリスマス・キャロルの夕べ
作者不詳:今日、キリストが生まれた
ヨハネス・アンガー(1976-):オルガンのための即興曲 第1番
ジークフリート・ノイバー(1931-):白いハトが飛ぶ
ノルベルト・ドゥヒテル(1949-):真夜中
ブクステフーデ(1637-1707):いざ来たれ、異教徒の救い主よ BuxWV 211
レーガー:戸を高くあげよ
シュヴァルツェ(1961-):朗読
レーガー:高く戸をあげよ
伝承曲:Andachtsjodler
アンガー:オルガンのための即興曲 第2番
クラフト(1905-1977):Ich habe einen Helden erweckt
アンガー:オルガンのための即興曲 第3番
エッカールト:山を越えてマリアが行く
シュヴァルツェ:朗読
シュルツ(1747-1800):御子が現れたもうた
アンガー:オルガンのための即興曲 第4番
ミュライ(1841-1905):まぶねの中で
アンガー:オルガンのための即興曲 第5番
シュッツ(1585-1672):喜べ喜べ、わが民よ
アンガー:オルガンのための即興曲 第6番
.シュレンカー(1926-):喜ばしきクリスマスに
アンガー:オルガンのための即興曲 第7番
ラフーゼン(1886-1975):クリスマスの合唱
シュヴァルツェ:朗読
リーディング(1681 頃):Herbei, o ihr Glaub'gen
アンガー:オルガンのための即興曲 第8番
ペータ
ー・コルネリウス(1824-1874):クリスマスの歌 Op.8
アンガー:Torgenesis
伝承曲:クリスマスツリーに灯を灯そう
ルニエ(1875-1956):アルバムの一編:お告げの祈り
グルーバー(1787-1863):清しこの夜
ヨハネス・アンガー(Org)
ヨハンナ・マイアー(ハープ…30)
リューベック少年Cho
ミヒャエル.D.デュラー(指)

録音:2012年5月17-20日 リューベック 聖ゲルトルート教会、2012年7月8日 聖マリーエン教会
1143年、ホルシュタイン伯アドルフによって建設されたリューベックは、一時はハンザ同盟の盟主として北海、バルト海交易で独占的な地位を築くも、ハンザ同盟の衰退とともに国力も衰えてしまいます。19 世紀は主権国家になるも、国間の争いに巻き込まれ、様々な変遷を経て、現在では連邦州シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州の一部として存続しています。中世のハンザ同盟時代のリューベック市民は、文化や芸術を積極的に支援し、クリスマスの時期になると訪問者たちを快く迎え入れもてなしたとされています。伝統あるリューベック少年合唱団は、そんな伝統を受け、1948年以来、毎年教会でクリスマス・コンサートと行い多くの聴衆に喜びをもたらしています。このアルバムではそんなコンサートに、オルガンの即興演奏、そして美しい朗読を付け加えた感動的なクリスマスの風景を描いています。
ROP-6071
歌声は天に響き渡る
ヨハン・クリューガー(1598-1662):5声のマニフィカト 第4番
ヨハン・ゲオルグ・エーベリンク(1637-1676):わが魂よ、主をたたえよ
マグヌス・ペテル・ヘニングセン(1655-1702):主に向かって新しき歌を歌え
レオンハルト・カメレール(?-1584):イスラエルの民は歌いぬ
クリューガー:私の心は快く喜ぶ
 ボアズはルツに言った
 天の王よ、ようこそいらっしゃいませ
 イエス、わが喜び
エーベリンク:主はあなたの悩みにこたえ
 あなたの大庭にいる一日は
フィリップ・ヴェストファル(?-1702):祝福された神の子の旅立ち
ヘニングセン:イエスよ、私たちと共にお泊まりください
マリエンヴォーカルコンソート
マリエンアンサンブル
マリー=ルイーズ・シュナイダー(指)

録音:2012年10月27日
ドイツ ベルリン,聖ニコラス教会
現在は忘れられてしまったものの、16世紀から17世紀にかけてベルリンとケルンの3つの教会(聖ニコライ、聖ペーター、聖メアリー)で盛んに演奏されていた合唱作品を復活させた意義のあるアルバムです。讃美歌作曲家として知られるヨハン・クリューガーの幾つかの作品を始め、この時代の教会音楽を知るための貴重な資料でもあります。
ROP-6072
聖マリーエン&聖ミヒャエルのオルガン
1.リューベック(1654-1740):前奏曲 ト長調 LubWV9
2-4.パーセル:トランペット・ソナタ.ニ長調 Z850(トランペットとオルガン編)
5-6.メンデルスゾーン:3つの前奏曲とフーガ Op.37 第2番
7.ラインベルガー(1839-1901):ヴァイオリンとオルガンのための6つの小品より 第5番「夕べの歌」
8.バッハ:おお愛する魂よ、汝を飾れ BWV654
9.ブラームス:11のコラール前奏曲 Op.122より第5番「おお愛する魂よ、汝を飾れ」
10.メンデルスゾーン:オラトリオ「エリア」〜第2部「汝、主の御前に口をつぐみ忍びて、主を待ち望め」
11.ドヴォルザーク:交響曲 第9番「新世界より」-第2楽章 ラルゴ(編曲:C.クライバー,G.スタニェク)
12.メンデルスゾーン:オルガン・ソナタ.第2番 ハ短調 Op.65-2より第2楽章
13.シュトゥルマイヤー(1961-):われらの希望
14.メルケル(1827-1885):幻想曲 第5番 ニ短調 Op.176
15.シュトゥルマイヤー:めでたし、海の星よ
16.ジャック・ルイ・バットマン(1818-1886):鐘つき男の行進曲
17.シュトゥルマイヤー:おお、光り輝く宝玉よ
18.ジークフリート・カルク=エーレルト(1877-1933):66のコラール即興曲集 Op.65-第59番「いざ、もろびと神に感謝せよ」
ゲオルク・スタニェク(聖ミヒャエルス教会 オルガン)…1-4,8.11.14.16
リュトガー・シュトゥルマイヤー(聖マリーエン教会 オルガン)…5-6.9.12.18
エヴァ・グレープナー(Org)…7.10.13.15.17
コルネリウス・ケルバー(Tp)…2-4.11
ツェネ・クルツィカイテ(A)…10.13.15.17
ヴォルフガンク・メーリンク(Fl)…13.15
ジェンス・ヴィルケンス(Vn)…7

録音:2012年7月24日 聖マリーエン教会、2012年7月25日 聖ミヒャエルス教会
ホーフ市にある2台の歴史的なオルガンに焦点を当てたオルガン作品集。バッハが強い影響を受けたと言われるリューベックやパーセルなどのバロック作品だけでなく、メンデルスゾーンを始めとしたロマン派の作品までを網羅。豊かな音色と歴史を楽しむ1枚です。演奏しているのはホーフ市のカントール、オルガニストのスタニェクとシュトゥルマイヤーです。シュトルマイヤーは自作も演奏。その深い音楽性をまざまざと見せつけています。
ROP-6073
アルベルト・シュヴァイツァー(1875−1965),ランバレネ出立100周年
バッハ:トッカータとフーガ.ニ短調 BWV565
平和と喜び持ちてわれは行く BWV616
汝のうちに喜びあり BWV615
主なる神よ、いざ天の扉を開きたまえ
前奏曲とフーガ.ト長調 BWV541
イエスよ、わが喜び BWV610
ただ愛する神の摂理にまかす者 BWV647
われ心よりこがれ望む BWV727
前奏曲とフーガ.ハ短調 BWV546
われら悩みの極みにありて BWV668a
幻想曲とフーガ.ト短調 BWV542
汝の御座の前にわれ進み出で BWV668*
トッカータ,アダージョとフーガ.ハ長調 BWV564〜アダージョ#
ウルリッヒ・ベーメ(Org)
カルムス・アンサンブル*
アルベルト・シュヴァイツァー(Org)#

録音:2012年11月20-21日 ストラスブルク 聖トーマス教会,ジルバーマン=オルガン
2013年1月10日 ライプツィヒ 聖トーマス教会*
1936年 Sainte-Aurelie, Strasburg#
ドイツの牧師の子として生まれたアルベルト・シュヴァイツァー。アフリカでの献身的な医療活動と伝道を通し世界平和にも貢献した彼の名は、幼児向けの偉人伝でも語られるほどです。2013年は、そんなシュヴァイツァーが「世のために尽くすため」アフリカのガボン、ランバレネに出立して100年目の記念年です。生涯に渡ってバッハを敬愛し続けた彼は、バッハの命日にコンサートを何度も行った記録が残っていて、このアルバムはそんな彼の演奏会を模したものであり、ウルリッヒ・ベーメの素晴らしいオルガン演奏と、最後は感動的なカンタータで締めくくられるものです。ボーナスとしてシュヴァイツァー自身による演奏も収録されています。永遠の平和を願ったシュヴァイツァーの意思が伝えられたアルバムです。
ROP-6074
マルティン・ルターのコラールによる後世の作曲家のモテット、宗教的コンチェルト集
「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」
1.サムエル・シャイト(1587-1654):オルガンのためのコラール
2.ミヒャエル.プレトリウス(1571-1621):モテット
3.ハインリヒ・グリム(1593-1637):コラール楽章
4.ヘルマン・シャイン(1586-1630):宗教的コンチェルト
5.ヨハン・パッヘルベル(1653-1706):コラール
6.ミヒャエル・プレトリウス:Branslede Montirande,
「天のかなたよりわれ来たれり」
7.シャイト:オルガンのためのコラール
8.レオ・ハスラー(1564-1621):声楽のためのアレンジメント
9.プレトリウス:二重奏
10.アダム・グルンペルツァイマー(1559-1625):コラール・モテット
11.ヴィルヘルム・ツァッホウ(1663-1712):コラール
12.プレトリウス:Balletdesfeus,「ほめ歌わん主イエス」
13.シャイト:オルガンのためのコラール
14.プレトリウス:モテット
15.アンドレアス・ハンマーシュミット(1610-1675):宗教的コンチェルト
16.エルハルド・ボーデンシャッツ(1576-1636):コラール
17.ハインリヒ・ブッツテッド(1666-1727):コラール
18.プレトリウス:Philov「キリストは死の縄目につながれたり」
19.シャイト:オルガンのためのコラール
20.シャイト:モテット
21.プレトリウス:宗教的コンチェルト
22.ルカス・オジ
アンダー(1534-1604):コラール
23.カール・ブリーゲル(1626-1712):コラール
24.プレトリウス:CouranteLXX
「来たれ聖霊、主なる神」
25.シャイト:オルガンのためのコラール
26.ヨハン・ヴァルター(1496-1570):コラール
27.プレトリウス:モテット
28.ハインリヒ・シュッツ(1585-1672):宗教的コンチェルト
29.アンドレアス・アルムスドルフ(1679-1699):コラール
30.プレトリウス:Volte「天にまします我らの父よ」
31.シャイト:オルガンのためのコラール
32.ゴットハルト・エリスロイス(1560-1617):コラール
33.プレトリウス:宗教的コンチェルト
34.ヨハネス・エッカルド(1553-1611):モテット
35.ヨハン・クリーガー(1651-1735):コラール
36.プレトリウス:BransledeTorche
「神はわがやぐら」
37.シャイト:オルガンのためのコラール
38.メルヒオール・フランク(1580-1639):モテット
39.マルテイン・アグリコラ(1486-1556):コラール
40.プレトリウス:宗教的コンチェルト
41.J.C.バッハ(1642-1703):コラール
42.プレトリウス:Courante CXXVI
ドレスデン・フロイエン教会室内Cho
インストゥルメンタ・ムジカ(アンサンブル)
マティアス・グリュネルト(指・・・フロイエン教会カントール)

録音:2013年3月19-21日(声楽曲),2014年11月23日(器楽曲),ドレスデンフロイエン教会
宗教改革の創始者であるマルティン・ルター(1483-1546)は、プロテスタント教会の源流を造り、聖書をキリスト教の唯一の源泉としようという呼びかけを行い、カトリック教会にも大きな影響を与えています。また自らドイツ語の「賛美歌」を作り、この旋律は後世の音楽家たちも、積極的に自身の作品に取り入れ、数多くのモテットやカンタータが生まれたことはご存知の通りです。このアルバムでは、そんなルターの旋律を元にしたコラール、モテット、宗教的コンチェルトが収録されています。シンプルなメロディが美しく彩られたこれらの作品からは、伝統と宗教の重みが感じられます。第二次世界大戦で破壊されてしまったドレスデンのフロイエン教会(聖母教会)が再建されて10年が経過しました。この教会は歴史的意義だけでなく、音響の豊かさでも知られていて、毎日多くの訪問者がここを訪れています。
ROP-6075
ゾヌクス・アンサンブルのための新しい合唱音楽
ヴィタウタス・ミシュキニス(1954-):光、わが光
ポール・メアロウ(1975-):私は永遠を観た
ウジス・プラウリンシュ(1957-):光に
オラ・イェイロ(1978-):聖なる光
トビアス・フォルスター(1973-):光と愛
アルヴィン・ミヒャエル・シュローネン(1965-):光と愛
エリック・ウィテカー(1970-):5つのヘブライ語の愛の歌
アレクサンダー・S・ヴジク(1945-):あなたは私のもの
グレゴール・ヒューブナー(1967-):ソロモンの歌からの断片
ゾヌクス・アンサンブル
シュテファン・クーヒェル(Sax)
シリウスSQ
ハンス=ヨアヒム・ルスティヒ(指)

録音:2012年11月10-11日,2013年5月24-26日ヴェターゼン,カトリック教会
RONDEAUレーベルのクロスオーヴァー・プロジェクトを担うゾヌクス・アンサンブルの現代的テイストの1枚です。即興性たっぷりのシリウス弦楽四重奏団とサックスのクーヒェルの演奏と、絶妙のハーモニーを紡ぎ出す若き男声メンバー「ゾヌクス・アンサンブル」のコラヴォレーションは、まるで別世界の音楽を聴くかのような不思議な体験をもたらします。たとえばトラック8のウィテカーでは神秘的な導入部が一転、賑やかな喧騒を描き出したり、トラック1のミシュキニスの作品では、サックスが鮮烈な合いの手を入れたりと、一味違う声楽アンサンブルを楽しめます。
ROP-6076(2CD)
NX-C02
アンドレアス・タルクマン(1956-):歌劇「ダイドーの秘密」 メイケ・レルシュコ(S)
フランシスカ・プルデンシオ(S)
ニール・クレーメル(Ms)
レナー・クッツナー(Ms)
アンナ・ビネタ・ディオウフ(A) 他
ハノーヴァー少女cho
グトルン・シュレーフェル(指)

録音:2012年5月29-31日
およそ300年前にヘンリー・パーセルが作曲した「ディドとエネアス」からインスピレーションを得た現代作曲家タルクマンが再構築した 歌劇「ダイドーの秘密」。この作品はハノーヴァー少女合唱団の委嘱作で、魔女の憎しみが王女と王子の愛情を壊すという物語 を、実際の合唱団の少女たちのリハーサル風景に絡め描き出しています。
ROP-6078
イングリッシュ・ロマンテイックとトランスクリプション集
メンデルスゾーン:夏の夜の夢-序曲(S.P.ウォーレン/T.フランク編)
W.L.ウェッバー(1914-1982):奉納行進曲
ウィットロック(1903-1946):4つの即興
スマート(1813-1983):アンダンテ 第2番 イ長調
ハウエルズ:ラプソディ 第3番 嬰ハ短調 Op.17
ルメア(1865-1934):演奏会用幻想曲 Op.91
フンパーディンク:歌劇「ヘンゼルとグレーテル」-序曲(E.H.ルメア/T.フランク編曲)
トビアス・フランク(Org)

録音:2013年2月10-12日
イングランド ケンブリッジシャー エリ・カテドラル ハリソン&ハリソン・オルガン
いつの時代も「過去の作品をその時代に合わせたアレンジで演奏する」試みがなされています。それはバッハの作品やビートルズの作品などに顕著な表現方法ですが、オルガン作品でもそれは変わることがありません。例えば20世紀の初めに活躍したルメア(聖マーガレット教会のオルガニスト)は、彼自身の名声を高めるために数々の編曲作品と、自らの作品を合わせて演奏。もちろん彼の演奏を聴くために多くの聴衆が押し寄せたといいます。そんなルメアを含めた作曲家たちの珍しい曲を、トビアス・フランクが素晴らしい演奏で再現します。
ROP-6079
生命の祈り〜音楽と献身
ロッシーニ:老いのいたずら第3集「慎み深い小品集」より第7番「祈り
ラインベルガー(1839-1901):新年の祈りOp.85-1
 ミサ曲変ロ長調Op.172〜アヴェ・マリア
グリーグ:アヴェ・マリア・ステラ
チェスローヴァス・ササナウスカス(1867-1916):サルヴェ・レジーナ
コルネリウス(1824-1874):悲歌Op.9より第3番「私たちは人生の真っ只中」
コルネリウス:悲歌Op.9より第1番「おお空よ、矢のように飛びたまいし」
レーガー:教会の歌第3番「われを汝がものとなし、とどまりたまえ」
アレクサンダー・ブレント・スミス(1889-1950):わが魂よ、ここが祖国だ
プーランク:アッシジの聖フランチェスコの4つの小さな祈り
エルナ・ヴォル(1917-2005):シメオンへの賛歌
喜ばしき光
エルハルト・マウエルスベルガー(1903-1982):全能の神
マウエルスベルガー:誰が彼の名前を呼ばれる
ヨハネス・ヴァイラウフ(1897-1977):主キリスト、神の御子、団結せよ
フーゴ・ディストラー(1909-1942):キリストの昇天Op.5-21
ヘンク・バディングス(1907-1987):ユビラーテ・デオ
フィリップ・ゴルドマン(1987-):優雅な力によりて
マウエルスベルガー:主よ、われらは道具となりて
ゲオルク・クリストフ・ビラー(1955-):我らに平和を
アンサンブル・ティオス・オミロス
<パトリック・グラール(T)/コルネリウス・フロンメルト(T)/トビアス・アイ(Br)/フィリップ・ゴルトマン(Bs)/マヌエル・ヘルメーケ(Bs)>

録音:2013年2月18-21日ライプツィヒハイリゲン・クロイツ福音ルター派教会
男声5人によるアンサンブル「ティオス・オミロス」の最新録音。前作の「1600年頃のドイツ教会音楽のコントラスト」(ROP6041)ではルネッサンス期のハーモニーをじっくり聴かせましたが、今盤はロマン派から近代までの「祈り」の旋律を歌い上げています。人はどのような時に祈るのか?それは恐怖であり、悲しみであり、また希望を求めるためとマルティン・ルターが言うように、祈りの助けを借りて人々は時を生き、様々なインスピレーションを得るのです。そんな美しい精神が宿るこの1枚。心の安らぎをもたらします。

ROP-6080
“The Roaring Twenties”狂騒の20年代
ミルトン・エイガー(1893-1979):Wochenend und Sonnenschein-週末と太陽
エルヴィン・ブーツ(1907-1982):Schone Isabella von Kastilien-カスティーリャの美しいイザベラ
ヘルマン・フプフェルド(1894-1951):Mein Onkel Bumba-私の叔父さんブンバ
ロッシーニ:セヴィリャの理髪師-序曲(D.ランスヴィック編)
エンゲル=ベルガー(1890-1946):In der Bar zum Krokodil-ワニのためのバー
ライスフェルト(1906-1991)/マルスーズ(1906-1974):Mein kleiner gruner Kaktus-私の小さな緑のサボテン
ユルマン(1903-1971):Veronika, der Lenz ist da-ヴェロニカ、春はここにある
パウル・リンケ(1866-1946):Gluhwurmchen-Idyll-グルーブリュムヘンの牧歌(ファイヴ・ジェントルマン編)
W.R.ヘイマン(1896-1961):友、よき友
フレド・ユング(1949-):An der Saale hellem Strande ? Kein Straus-Walzer, sondern ein Walzer-Straus
デューク・エリントン(1899-1974):クレオール・ラブ・コール(H.フロマーマン編)
バーリン(1888-1989):Puttin' on the Ritz-踊るリッツの夜(C.モーガンロス編)
黒人霊歌:Swing Low, Sweet Chariot
黒人霊歌:Sinner Man
アルベルト・ハモンド(1944-):I'm a Train(P.ナイト編)
ポール・デズモンド(1924-1977):TAKE5(I.テジャスクマナ編)
A.ヴィルヘルム・エデンロス(1963-):Chili con Carne-チリ・コン・カーン
デヴィッド・ペイチ&ジェフ・ポーカロ:アフリカ(F.ローソン編)
ポラック(1895-1946):That's a Plenty(C.モーガンロス編)
ショーンバーガー(1892-1983):Lass mich dein Badewasser schlurfen-お風呂の水を私に一口
ボド・ワルトキー(1977-):最後の小品(M.ヨネツ=メンツェル編)
フレッド・ティム(1968-):Wir konnen gar nicht singen-もう歌えません
オクタヴィアンズ(ヴォーカル・グループ)
ミヒャエル・エーベルト(P)
コンラッド・ゼッレ(コンガ)

録音:2012年9月20-21日フォルクスバッド・イェナ
“The Roaring Twenties”とは「狂騒の20年代」と訳されるアメリカ合衆国の1920年代を表す特別な言葉です。この時代のアメリカは社会、芸術、文化が著しく発展し、女性も力を持つなど社会が大きく揺れ動きました。酒場ではジャズが演奏され毎夜人々は浮かれ騒いでいたのです。この喧噪は1929年のウォール街の暴落でひとまず沈静化しましたが、この時代においての発展は次世代に語り継がれていることは間違いありません。そんな“良き時代”の音楽を楽しく演奏しているのは、このアルバムがデビューとなるアンサンブル「オクタヴィアンズ」。スウィングやジャズ、またポップスなどをオシャレなアレンジに乗せて、気持ち良く聴かせます。
ROP-6081
アルフレード・ケルッペン:コラール幻想曲
コラール幻想曲「おお救い主よ、天の扉を開け」/前奏曲「汝らキリスト者よ、こぞりて主をたたえよ」/「おお、よごれなき神の子羊」による瞑想曲/パッサカリアの形式によるコラール幻想曲「いたましなげかし-おお、よごれなき神の子羊」/コラール幻想曲「われらの救い主なるイエス・キリストは」/コラール幻想曲「われら心から喜ぶ-天にあられる女王よ」/パルティータ「主は昇天された」/コラール幻想曲「来たれ聖霊、わが主」/コラール讃歌「汝は三位一体なり」/コラール幻想曲「主に向かいて新しき歌を歌え」/コラール幻想曲「一日は終わり」
ウルフェルト・シュミット(Org)

録音:2013年4月3-5日 ハノーヴァー、マルクト教会 ゴル‐オルガン
20 世紀の作曲家ケルッペン(1926-)と、聖マルクト教会のオルガニスト、シュミットのコラボによる現代のオルガン音楽のアルバムです。タイトルが示す通り、バッハ時代からの伝統に基いたコラール前奏曲の形をとったもので、高度な技術や実験的な手法を追求しながらも、テキストの持つ真理を表出するという、極めて精神的な音楽。オルガニストのシュミットは、作曲家ケルッペンと共に音楽を学び、彼の音楽の解釈について完璧に理解している人です。極められたテンポ設定、フレージングはケルッペンの音楽を理想的に響かせていることは間違いありません。
ROP-6083
ハイドン:天地創造ミサ変ロ長調 Hob.XXII:13
J.C.バッハ:シンフォニア 変ロ長調 Op.21-1
ウテ・ゼリビック(S)
ラヘル・ハール(A)
エリック・シュトクローサ(T)
アンドレアス・シャイブナー(Bs)

ドレスデン聖母教会室内Cho
ロイシシェス室内O
マティアス・グリュネルト(指)

録音:2013年4月25-27日タールビュリュゲル クロスター教会 ライブ収録
ヨーゼフ・ハイドンとバッハバッハの第11子であるヨハン・クリスチャン・バッハは所謂「同時代の」作曲家でした。彼はバッハ一族の中で唯一のオペラ作曲家であり、ドイツの伝統にイタリアの新しい趣味を融合し、それをモーツァルトに伝えたことでも知られています。またロンドンで活躍したバッハの作品はしばしばハイドンの作品と組み合わされて演奏されていたこともあり、彼らの関係性は想像以上に固いものであったことは間違いありません。このアルバムに収録されている2つの作品も、やはり関連性のあるもので、実はバッハのシンフォニアにはハイドンのミサからの引用が含まれています。このライブ演奏はそんな時代の親密な雰囲気を丁寧に伝えてくれるものです。
ROP-6084A
ミニアルバム
クリスマス・アット・ホーム
クリューガー(1598-1662):我いかに汝を迎えん
メルクナー:Adventisgesang
ショップ(1590-1667):美しい朝の
光よ、輝き出でよ
J.S.バッハ:おおいとしきみどり児、やさしきイエスBWV493*
伝承曲:おお楽しく幸福
で*
コルネリウス(1824-1874):東方からの三博士のさすらいOp.8-3
ヤコプ・グラーベンホールスト(Boy-S)*
マルティン・ペツォルト(T)
マルティン・ヘプフナー(G)
ドイツの厳格な神学者エルンスト・ペツォルトの息子として生まれたマルティンは、幼い頃から聖トーマス少年合唱団で活躍しました。高校卒業後、一度は神学校に入学したものの、やはり歌手になる夢を捨てることはできず、1979年から1985年までライプツィヒ大学でエヴァ・シューベルトに学び、1985年にはハレの国立劇場のメンバーとなります。1988年にはライプツィヒ歌劇場のメンバーとなり、数々のオペラを歌う傍ら、バッハ歌手としても高く評価され、古楽から現代作品まで幅広いレパートリーを有しています。このアルバムではギターの素朴な伴奏のもと、ドイツのクリスマスソングを歌っています。
ROP-6085(2CD)
バッハ:トリオ・ソナタ第1番-第6番
トリオ・ソナタ第2番ハ短調BWV526
トリオ・ソナタ第3番ニ短調BWV527
トリオ・ソナタ第4番ホ短調BWV528
トリオ・ソナタ第5番ハ長調BWV529
トリオ・ソナタ第1番変ホ長調BWV525
トリオ・ソナタ第6番ト長調BWV530
ウルリッヒ・ベーメ(Org)

録音:2014年8月28日ドイツライプツィヒ,聖トーマス教会
聖トーマス教会のオルガニストであるウルリッヒ・ベーメは、ザクセンのフォークトランドで生まれ、ドレスデンとライプツィヒで学び、ケムニッツの聖十字架教会カントール兼オルガニストとして1986年まで活動します。その前年、ライプツィヒの聖トーマス教会のオルガニストに選出された彼は、就任してから礼拝、コンサートでオルガンを弾き、数多くの録音と演奏旅行にも出かけています。また国際オルガンコンクールの審査員としても重要な役割を担い、ライプツィヒの音楽・演劇アカデミーでは教鞭も執っています。そんなベーメはこれまでもバッハ作品の録音がありますが、この2枚組では大作である「トリオ・ソナタ」全曲に取り組みました。聖トーマス教会オルガンの特性を存分に活かした入念な演奏は、当時のバッハが好んだであろう音色を完璧に再現しています。
ROP-6087
ロスト・イン・トランジション
ジェズアルド(1566-1613):おお、全てのあなた
デマンティウス(1567-1643):目覚めよ、子どもたち
コルネリウス(1824-1874):私はあなたを愛したい、愛しい冠よOp.18-2
キンツラー(1963-):時は神?
ブッヘンベルク(1962-):55人の天使たちに守られて
プーランク:雪の夜<巨大な雪のスプーンが/良い雪/傷ついた木々/夜、寒さ、孤独>
レーガー:春の眺めOp.39-3
ビッケムベルクス(1963-):霧の中
ブラームス:静かな夜に(ハウリー編)
フッティング(1970-):黒い雲がやってくる
マンティヤルヴィ(1963-):ああ、辛い冬
グリーグ:夢Op.48-6(ゴットヴァルト編)
 私は暗き夢の中でOp.2-3(ゴットヴァルト編)
 ソルヴェイグの歌Op.23-19(ゴットヴァルト編)
ムーディ(1964-):カンティクム・カンティコルムT
グリュン(1960-):ロスト・イン・トランジション
ダールラー・ヴォーカル・コンソート
<イヴォンヌ・ジマー(S)/スザンヌ・ヴァーゲンマン(Ms)/マリタ・グラスミュック(A)/ヘルムート・ヴィンケル(T)/ゲオルク・グリュン(Br)/ステファン・パウル(Bs)>

録音:2013年8月30日-9月1日ザールブリュッケン
前作「天と地の間に」(ROP6034)で恍惚の音楽を聞かせたダールラー・ヴォーカル・コンソートの新作です。16世紀の音楽から20世紀の音楽まで、「死と生命、世界」を捉えた作品を集めたこの1枚。今作にもメンバーであるゲオルク・グリュンの作品も含まれています。彼は古いウィーンの橋に刻まれた・・・AllesistnurUbergang(全ては正しく過ぎていく)・・・などの幾つもの含蓄ある言葉に影響され、この作品を書いたと言います。時間は目に見えずとも常に過ぎ去ってしまうこと、そんな思いも込められた自身の作品を最後に置くことで、アルバムコンセプトを強調するという彼の思いに、アンサンブルのメンバーたちはしっかり応え、静謐な響きを聞かせます。
ROP-6088
オネゲル:劇的詩編「ダヴィデ王」(ドイツ語歌唱・オリジナル版) デヴィッド・ストリーソウ(語り手)
イルム・ヘルマン(魔女)
ナリーネ・イェギヤン(S)
ロウワン・ヘリアー(A)
ヤン・レンメルス(T)
ユンゲス・アンサンブル・ベルリンCho
プロメテウス・アンサンブル・ベルリン
フランク・マルコヴィッチ(指)

録音:2013年11月1-3日ベルリン聖十字架教会
オネゲル(1892-1955)は「ダヴィデ王」の題材で、最初は劇付随音楽を書き、後にオラトリオとして改編、現在ではこのヴァージョンが多く演奏されますが、このアルバムは最初のヴァージョンで演奏されています。もともとフランス語のテキストが用いられていますが、このドイツ語版はまた違った迫力を持っています。このヴァージョンは、小編成のオケによって伴奏されるのが特徴で、金管、木管を中心としたアンサンブルに、ピアノ、チェレスタ、ハルモニウムを加え、打楽器群と、チェロ、コントラバスが一人ずつという変則的な編成ですが、これがまた色彩豊かな音色であり、オネゲルのオーケストレーションの巧みさに驚く他ありません。語り手、魔女ともどもドイツの名優を配し、ここでも素晴らしい効果をあげています。
ROP-6089
ファイアワークス〜サクソフォンとオルガンのための作品集
ショスタコーヴィチ:組曲-第7楽章ワルツ第2番
バルトーク:ルーマニアのクリスマスの子供の歌BB67
フェリックス・ボロウスキ(1872-1956):アドレーション
ラフマニノフ:ヴォカリーズ
クロフォード(1943-):「ああ、お母さん聞いて」による主題と変奏
ヴィドール(1844-1937):オルガン交響曲第5番より第4楽章
ヴィドール:オルガン交響曲第5番より第5楽章「トッカータ」
デュボワ(1930-1995):ダンスへの10のフィギュアより<ブランシー/パヴァーヌ/パスピエ/コンプレイント/リゴードン>
シューマン:12のピアノ小品Op.85-「夕べの歌」
フォーレ:夢のあとに
エルガー:行進曲「威風堂々」第1番
スティーヴン・アダムス(1841-1913):聖なる都
ジャクソン・クロフォード(Sax)
ウルフェルト・シュミット(Org)

録音:2014年1月6.7日ハノーヴァーマルクト教会ライヴ収録
サクソフォンとオルガン!なんとまあ不思議な音色の取り合わせでしょう。しかしそんな疑問も最初の曲で氷解します。あのショスタコーヴィチの「名曲」が至って普通の顔をして現れる様子と言ったら!なんだかとても懐かしい気分がするのは、昔遊園地で聞いたメリーゴーランドの音色に似ているせいでしょうか。とにかく、全曲に渡ってまばゆい色と爽快なサウンドは新鮮な驚きをもたらします。バルトークの「ルーマニアのクリスマスの子供の歌」のなんと親しげなこと。思わず笑ってしまうこと間違いなし。ヴィドールのようなオルガンのソロもあり、こちらは煌くような音の洪水となっています。サクソフォンのソロでは、誰もが知っている「ああ、お母さん聞いて(きらきら星)」のメロディを主題にしたクロフォードの変奏曲が聴きものです。

ROP-6090(2CD)
バッハ:マルコ受難曲
アレクサンダー・グリフトリクによる再構築版<CD1>1-25.第1部/<CD2>1-25.第2部
グードルン・シドニー・オットー(S)
テリー・ウェイ(A)
ダニエル・ヨハンセン(T)
シュテファン・マクロード(Bs)
ハンノ・ミュラー=ブラッハマン(Bs)
バーゼル少年Cho
カプリッチョ・バロックO
マルクス・トイチュバイン(指)

録音:2014年3月19-22日ベーゼルマルティン教会
バッハは生涯に5つの受難曲を作曲したといわれていますが、現在完全な形で残っているのは、「マタイ」と「ヨハネ」の2曲だけです。「マルコ受難曲」は台本のみが残っていて、完全な楽譜は発見されていないため(2009年にピカンダーの2つのアリアがサンクトペテルブルクの図書館で発見されたとされています)、後世の多くの人がこれを再現しようと様々な試みが繰り返されています。この2枚組は指揮者、チェンバリストとして知られるアレクサンダー・グリフトリクによる再構築版で、ここでは綿密な研究結果を踏まえた上で、創造の翼を広げ、魅惑的な受難曲が生み出されているのです。演奏しているバーゼル少年合唱団とカプリッチョ・バロックO、そして素晴らしい独唱者たちが一体となって、意義ある傑作を演奏しています。
ROP-6092
聖トーマス教会オルガニスト、ウルリッヒ・ベーメ
リスト:BACHの名による前奏曲とフーガ
バッハ:トッカータとフーガニ長調BWV540
ブラームス:コラール前奏曲「わが心の切なる願い」Op.122-10
ラインベルガー(1839-1901):幻想的ソナタ変イ長調Op.65
カール・ピウッティ(1846-1902):祝祭讃歌Op.20
レーガー:ベネディクトゥスOp.59-9
 コラール前奏曲「神はわがやぐら」Op.135a-5
 「われらが神はかたき砦」によるコラール幻想曲Op.29
ウルリヒ・ベーメ(Org…ライプツィヒ,トーマス教会ザウアー・オルガン)

録音:1992年2月23-25日、2014年4月29日 ライプツィヒ,トーマス教会
現在、聖トーマス教会のオルガニストを務めているウルリッヒ・ベーメによる納得のオルガン演奏を。壮大なリストの作品で幕を開け、バッハ、ブラームス、レーガーとドイツのオルガン音楽の伝統を辿りつつ、ラインベルガーとピウッティの作品を挟むという個性的なプログラムは、神を賛美するための楽器としての「オルガン」の機能をフルに用い、オルガニストとしての技巧を存分に見せつけながら、この響きに浸る楽しみをも与えてくれるという素晴らしいものです。1956年生まれのオルガニスト、ウルリッヒ・ベーメは13歳からオルガン演奏を始め、ケムニッツの聖十字架教会でカントールとオルガニストを務めた後、ライプツィヒの聖トーマス教会のオルガニストに応募し、数多くのライバルを制してこの地位を得た人です。2000年に建立されたバロック様式のザウアーオルガンは彼の手によって新たな命を与えられたと言っても過言ではありません。
ROP-6093
風変わりな店
シュポア:ハープのための幻想曲Op.35
グリンカ:モーツァルトの「魔笛」の主題による変奏曲変ホ長調
レスピーギ:風変わりな店−ワルツ(C.ウールリッジによるハープ編)
アルヴァース(1808-1849):ベッリーニの「ノルマ」の主題による序奏と変奏曲Op.36
プロコフィエフ:ロメオとジュリエットOp.64-朝のセレナーデ(V.デュロヴァによるハープ編)
ファリャ:歌劇「はかなき人生」-スペイン風ダンス(M.グランドジャニーによるハープ編)
ヴァルター=クーネ(1870-1931):チャイコフスキーの「エウゲニ・オネーギン」の主題による幻想曲
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ(M.グラーフによるハープ編)
スメタナ:モルダウOp.43(H.トルネチェクによるハープ編)
マリア・グラーフ(ハープ)

録音:2012年4月2.3日シュトゥットガル,トリトヌス・ムジクプロダクション
ハープの響きをたっぷりと楽しむ1枚です。オリジナルの作品から編曲まで様々な曲が用意されています。シュポアやラインベルガーのオリジナル作品の、まるで妖精の羽のような繊細な美しさはもちろんのこと、彼女自身の編曲によるラヴェルの「なき王女のためのパヴァーヌ」やトルネチェク編曲のスメタナ「モルダウ」、そしてアルバムタイトルのレスピーギ作品などの、ハープで演奏することなど想像もできないような曲まで、何ともヴァラエティに富んだこれらの編曲は、人々がハープという楽器に対して抱いているイメージを根底から覆すような驚きに満ちています。ここでハープを演奏しているマリア・グラーフはカラヤンやチェリビダッケからも信頼されていたミュンヘン生まれの世界的ハープ奏者で、1997年からベルリン・ハンス・アイスラー音楽大学のハープ科教授も務めています。
ROP-6094
シマリング
オラ・イェイロ:めでたし、気高き方
デュリュフレ:グレゴリオ聖歌の主題による4つのモテットOp.10-第2番「愛するものよ、あなたはすべてに美しい」
サイモン・ワーワー(1979):アヴェ・マリア
ゲレーロ(1528-1599):神聖にして汚れなき処女マリアよ(4声)
ヴィタウタス・ミシュキニス(1954-):マリアは天に昇らされたまいぬ
ペトル・エベン(1929-2007):デ・アンジェリス
ヴォルフガンク・ドレシャー(1990-):ルクス・エテルナ
コリン・モービー(1936-):おお、大いなる神秘
エリクス・エセンヴァルズ(1977-):おお、救いのいけにえよ
レーガー:マリアの子守歌
ラヴェル:歌劇「子供と魔法」から「ばらの心の君よ」
シューマン:ロマンス集第2集Op.91から<第6番:海の底には/第5番:布をさらす女の夜の歌/第4番:すてられた娘>
伝承曲:小さな野の鳥
アンサンブル・ラカペラ

録音:2014年3月14-17日フリードリヒドルフ,ブルゴルツハウゼン,カトリシェ・プファル教会
若き6人のメンバーで構成されている「アンサンブル・ラカペラ」の清冽、鮮やかな声の魅力を堪能する1枚です。驚くほどに均質な響きで歌われる様々な時代の声楽曲は、現代作品であれ、ルネサンス期の作品であれ、どれもが聖なる女性の姿を鮮やかに捉えることに成功しています。アルバムタイトルである「シマリング」はオラ・イェイロの作品で、このアンサンブルのために書かれた"Avegenerosa"-めでたし、気高き方に添えられた「揺らめく光」という意味を持つ美しい言葉です。
ROP-6095
ハノーヴァー,マルクト教会のクリスマス音楽集
テレマン:すべての至福、すべての喜びTWV1:1040
アルテンブルク(1584-1640):イントラーダ「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」
バッハ:甘い慰め、私のイエスは来ませりBWV151第1曲
ヤコブ・ファン・アイク(1590頃-1657):Puernobisnascitur
バッハ:楽しき狩こそ我が悦び-羊は憩いて草を食みBWV208
ヴィヴァルディ:フルート協奏曲RV428-カンタービレ
フランク:パストラーレOp.19
バッハ:わが魂は主をあがめBWV648
モンテヴェルディ(1567-1643):シオンの娘よ踊り喜べ
ミヒャエル・プレトリウス(1571-1621):讃えられよ、イエス・キリスト
 輝く曙の明星のいと美しきかな
オットー・オールソン(1879-1964):ユルOp.36-2
ミヒャエル・アルテンブルク:美しい御子がお生まれになった-甘き喜びのうちに
バッハ,グンペルツハイマー,ハスラー:高き天よりわれは来たれり
バッハ:道を備え、大路を備えよBWV132-第1曲
ウテ・エンゲルケ(S)
エリザベス・シュヴァンダ(リコーダー)
ウルフェルト・シュミット(Org)

録音:2014年6月10-12日ハノーヴァーマルクト教会
ハノーヴァーが誇る三人の演奏家たちによる、素朴かつニュアンス豊かなクリスマス音楽集です。ソプラノとリコーダー、オルガンという音色の組み合わせは、かなり珍しいものですが、ここでは全く違和感なしに見事に溶け合っていて、これらの静かで美しい音楽が最上の形で表現されています。どの曲もキリストの誕生を待ちわび、また喜ぶためのもので、この幸せな気分は、聴き手にも深い感動を与えるのです。16世紀から19世紀のクリスマス音楽における新しい魅力の発見です。
ROP-6097
ハンス・レーオ・ハスラー:宗教的合唱作品集
イントラーダ/2.キリストの復活
ミサ「いかによきことかを見よ」
アレルヤ、わが神
6声のカンツォーナ
8-10.8声のミサ曲
金管合奏のための組曲
われらに平和を
ミサ「マリアは言われた」
モテット「マリアは言われた」
主の天使/22-26.ミサ「Comefuggir」
神に向かいて喜びの声をあげよ
マインツ大聖堂Cho
聖マルティン大聖堂カントライ
マインツ大聖堂ブラス
カルステン・シュトルク(指)

録音:2014年7月17.18.25日,9月11.13日マインツ大聖堂
2014年はレーオ・ハスラー(1564-1612)の生誕450周年にあたります。彼はニュルンベルクで生まれ、少年時代にオルガン奏者の父から音楽の手ほどきを受け、1584年にイタリアに留学し、ヴェネツィアで研鑽を積みました。ここでジョヴァンニ・ガブリエリと親交を結び、多大なる影響を受けます。2年後にドイツに帰国し、アウクスブルクでオルガニストとして活躍、同時にたくさんの作品を書き、教会音楽の発展に力を尽くしました。ハスラーの音楽は信じられないほどエネルギッシュで、また見事な対位法が駆使された精妙なものであり、このアルバムの指揮者であるシュトルクも「彼の音楽を演奏することは本当に喜ばしい」と語っています。
ROP-6098
アドヴェント〜キリストの誕生を待ちわびる歌曲とモテット
マクミラン(1959-):暁の女神
ヤン・ヴィルケ(1980-):船がやってくる
ディターレ(1989-):入祭唱
シュローネン(1965-):目覚めて
バード(1543-1623):天よ霞を
オレ・シュッツラー(1976-):おお、救い主よ、天を開いてください
ペルト(1935-):おお、知恵よ
マウエスベルガー(1903-1982):あなたに時をゆだねます
ペルト:おお、アドナイよ
シュッツラー:おお、エサイの根
ヴィルケ:クリスマスの歌を
ヴィタウタス・ミシュクニス(1954-):ダヴィデのかぎ
ブラームス:白き鳩
ビクトリア:救い主のうるわしき母
ルートヴィヒ・ベーメ(1979-):マリアはいばらの森を通り
ボブ・チルコット(1955-):おお、異教徒の王よ
ユルゲン・エッスル(1961-):あなたたちはもはや闇を後にする
チルコット:おお、エマニュエル
モートン・ローリゼン(1943-):光より生まれ
ライン・ネッカー・ユンガー室内Cho
マティアス・リッケルト(指)

録音:2014年4月11-13日ホッフェンハイムエヴァンゲリシェ教会
日本でのクリスマスのお祝いは主に12月24日と25日の2日間のみですが、ヨーロッパでは「アドヴェント=到来」という時期が設けられており、それは教派によっても呼び名や時期の違いはあるものの、概して11月の半ばから準備をはじめ、古い時代はこの時期に断食しひたすら静かに過ごしましたが、最近ではその習慣はなく、人々はろうそくを灯し、子供たちはお菓子の箱を開けながら「その日」を心待ちにするのです。この時期に奏される音楽も、静かなものであり、定められた日以外はオルガンすらも用いられることがありません。このように心から待ちわびることで、クリスマスの日が一層素晴らしいものとなるのでしょう。ルネサンス時代から現代までのたくさんの作曲家たちによる、静かな音楽に心洗われます。
ROP-6099
時を越えた音楽の旅
カルミナ・ブラーナ(11-12世紀ボイレン修道会の写本)から:より良い信頼関係
アルフォンソ5世:A Virgenquede Deus Madre
作者不詳:サルタレッロ(14世紀)
ヤコブ・ファン・エイク(1590頃-1657):Engels Nachtegaeltje
バッハ:パルティータ.ハ短調BWV1013
テレマン:幻想曲第6番ニ短調
J.J.クヴァンツ(1697-1773):アルマンド-サラバンド
アントン・エルベル(1780-1813頃):ソナタ・ブリランテ
マルクス・ツァーンハウゼン(1965-):ユニカナリ
ツァーンハウゼン:ハチドリのための子守歌
リスティアーネ・マルティーニ(1967-):月
ハンス=ディーター・レンケン(1952-):雨の滴
エリザベート・シュヴァンダ(リコーダー)

録音:2014年9月8-10日ハノーファークレーフェルト,シュテファンシュティフテス教会
このアルバムは、音楽における1000年の歴史をリコーダーのみで再現するという試みです。古くは11世紀頃に書かれた写本の音楽(カルミナ・ブラーナ)の素朴なメロディや、14世紀の舞曲、「笛の楽園」でお馴染みのファン・エイクの作品あたりをさまよい、バッハ、テレマン、クヴァンツで耳なじみのよいメロディに到達、そして、また少しずつ調性やリズムを脱ぎ捨てた音楽へ…。こうしてまとめて聴いてみると、中世、ルネサンスの時代の音楽と現代のミニマル音楽に共通する何かが感じられるのではないでしょうか?リコーダーの名手シュヴァンダの見事な技巧をご堪能ください。

ROP-6100
ブリテン:キャロルの祭典、他
キャロルの祭典Op.28
少年十字軍Op.82
ハノーファー少女Choビルギット・バッハフーバー(ハープ)
ウルフェルト・シュミット(Org)…13
アンドレア・シュナウス=ヤンツェン(P)
ニコライ・クルーゲル(P)
アンサンブル・サープラス
グトルン・シュレーフェル(指)

録音: 2014 年7 月27-28 日ドイツハノーファー、ステップハンスシフト
2015 年5 月2 日ドイツハノーファー、ハノーファー音楽大学
ブリテン(1913-1976)の「キャロルの祭典」は1942 年、ウェストミンスター大聖堂聖歌隊のために作曲された作品で、第二次世界大戦時の英国で書かれた詩9 編がテキストに用いられています。第1 曲と最後の曲はグレゴリオ聖歌がそのまま使われ、本編ではイエスの誕生の喜びが実直に綴られます。かたや、あまり演奏される機会の多くない「少年十字軍」は1941 年の作品で、テキストにはベルトルト・ブレヒトのバラードが用いられてます。1939 年に戦争で荒廃したポーランドの子供たちの姿が象徴的に描かれているとされるこの作品、前述の「キャロルの祭典」とは正反対の世界でありながらも、根底には同じものが感じられるのがブリテンの鋭いところでしょう。ハノーファー少女合唱団は、この2 つの作品を見事に歌っています。
ROP-6101
天使たち
シュッツ:天使は羊飼いたちに言った SWV395
ハスラー(1564-1612):2 人のセラフィム
オラ・イェイロ(1978-):サンクトゥス:ロンドン
マーラー:原光(C.ゴットヴァルトによる合唱編)
マウエスベルガー(1889-1971):何ゆえこの町は荒れ果ててしまったのか
ティナ・アンダーソン(1966-):天使
コッコネン(1921-1996):ラウダーティオ・ドミニ
リヒャルト・ダブラ(1964-):そして天使が
シェーンベルク:地には平和を Op.13
メンデルスゾーン:オラトリオ「エリア」‐それ、主汝のためにみ使いたちに命じ…
コレギウム・ヴォカーレ・ハノーファー
フローリアン・ローマン(指)

録音: 2014 年7 月26 日.2015 年7 月9-11 日 ハノーファー,パウル教会
天使”この存在は、見えざる天と地上との仲介役であり、大切な言葉を伝えるものです。絵画でも様々な姿で表現されますが、音楽でもその姿を表すために数多くの作品が生まれています。このアルバムでは17 世紀から現代までに描かれた「音による天使」を聞くことができます。時代の移り変わりとともに、天使の存在価値も変化しているようです。コレギウム・ヴォカーレ・ハノーファーのハーモニーは、どのように音楽のスタイルが変わろうとも普遍の美しさを讃えています。
ROP-6102
死と生の歌
ヴィタウタス・ミシュキニス(1954-):そして死は覇者にあらず
マールテン・ファン・インゲルゲム(1976-):モクレン
シューベルト:水上の聖霊の歌D714
ニコデムス・ゴルナウ(1985-):(Aus) Siebenletzte(n)
Worte(n)-7つの最後の言葉
ジルヒャー(1789-1860):私は春をみてきた
シューベルト:安らい、地上の最も美しい幸せD657
R・シュトラウス:3つの男声合唱曲TrV270
ベルント・エンゲルブレヒト(1968-):炎の騎士
マリ・エサベル・バルベルデ(1987-):Darest, OSoul
マテュー・ノイマン(1867-1928):Esfielein Reif
アルヴィン・ミヒャエル・シュローネン(1965-):階段
ミシュキニス:時には考えて
シューベルト:墓と月D893
マウエスベルガー(1889-1971):主よ、しらしめたまえ
アンサンブル・ヴォーカペラ・リンブルク
アンサンブル・インプロンタ
トリスタン・マイスター(指)

録音:2015年8月21-23日ドイツルンケル,デールン聖ニコラウス教会
季節の移り変わりは、命ある全ての物に「最期」があることを告げています。このアルバムはそんな日常の一こまから香りたつ「生と死」の概念を歌い上げた曲を収録、収録された20作品のどれもが、清冽で力強い男声合唱で、限りある命の大切さを真摯に訴えかけています。アンサンブル・ヴォーカペラ・リンブルクは2007年に創立されたアンサンブルで、2014年のドイツ合唱コンクールに入賞するなどの高い実績とレパートリーの広さで、これからが期待されています。シューベルトやシュトラウスといった良く耳にする曲だけでなく、ほとんど知られていない作曲家たちの作品からも、素晴らしい音楽の息吹を感じることができるでしょう。
ROP-6103
ブラームスと彼の友人たち
ブラームス:4つの合唱曲Op.104より<最後の幸福Op.104-3/夜警「静かな胸の音」Op.104-1>
クララ・シューマン(1819-1896):3つの合唱曲より<ヴェネツィアの夜の祭典/ゴンドリエラ>
カール・ライネッケ(1824-1910):4つの無伴奏合唱曲Op.58より<朝の歌/春の衝動>
アルベルト・ディートリッヒ(1829-1908):四部合唱の6つの歌Op.21より<春の衝動/狩りの歌>
グスタフ・イェナー(1865-1920):時は早く進む
イェナー:心を少し私に
 あなたは可愛いブロンズの少女
 おやすみ
ハンス・ケスラー(1853-1926):無伴奏混声合唱のための9つの歌より<最後の休息を待つ時/さすらい人の夜の歌/星が降り注ぐ/孤独>
ローベルト・フックス(1847-1927):混声合唱のための8つの歌Op.64より<病気の少女/ナイチンゲール>
ハインリヒ・フォン・ヘルツォーゲンベルク(1843-1900):無伴奏混声合唱のための6つの歌より-夜に
カール・ラインターラー(1822-1896):四部合唱の6つの歌Op.8より<おいで、ナイチンゲール/おやすみ>
カンマーコア・ベルリン
シュテファン・ラウフ(指)

録音:2014年9月26-28日ベルリンオベルシェーネヴァイデキリスト教会
ブラームスの作品は、どれを取って見ても恐ろしいまでにシンフォニックであり、重厚な響きを有しています。これは合唱曲であっても変わることはなく、たとえ無伴奏の簡素な合唱であっても、複雑で厚みのある音色が紡ぎ出されます。彼自身も一時期女性合唱団の指揮者を務めていただけあって、声をいうものを熟知していたことは間違いありません。このアルバムでは、そんなブラームスのエキサイティングな合唱曲と、併せて彼の同時代の作曲家たちと彼の弟子の合唱曲を収録しています。あまり知られていない作曲家の名前も見えますが、「声を合わせて歌うことの意義」についてブラームスと友人たちが議論している場面を想像するのは、なかなか楽しいものではないでしょうか。
ROP-6104
ロルフ・ルディン:光への道Op.61〜3-24声の無伴奏合唱のための
プロローグ/小さな例
わが精神に光が来たれり
小さな祈り/伝播する光/イェルサレム
エピローグ-全てのものの終わり
エッセン大聖堂少女Cho
ライムント・ヴィッパーマン(指)

録音:2012年11月12-14日エッセン大聖堂
ロルフ・ルディン(1961-)はドイツ生まれの作曲家で、数多くの吹奏楽のための作品で知られています。この「光への道」はエッセン大聖堂少女合唱団のために作曲された作品で、もちろん、彼女たちの清冽な声を念頭に置き、そのレベルの高いアンサンブル能力をフルに生かしつつ、ルディンの理想とする「女声によるアカペラ」の世界を描き出したものです。もともとは、どんなレベルの合唱団でも歌える作品を書こうとしていたルディンでしたが、この少女たちのリハーサルに出席したとき、その計画を即時に変更、彼女たちのために特別な作品を書くことを思い立ったというのです。
ROP-6105
バッハ&サンドストレム:モテット集
スヴェン=ダーヴィド・サンドストレム(1942-):来たれ、イエス、来たれ
バッハ:イエス、わが喜びBWV277
サンドストレム:聖霊が私たちの弱さを助けてくださる
バッハ:モテット「恐れることなかれ、われ汝とともにあり」BWV228
サンドストレム:すべての国よ、主を賛美せよ
バッハ:モテット「主に向かって新しい歌を歌え」BWV225
ハノーファー室内Cho
ラ・フェスタ・ムジカーレ
シュテファン・ドールマン(指)

録音:2014年10月2-5日ハノーファークレーフェルト,シュテファンシュティフテス教会
「モテット」というのは中世末期からルネサンス期にかけて成立、発達した「ミサ曲以外の」宗教曲です。使われているテキストは通常のミサの定例文ではないため、地域ごと、宗派ごとに細分化し、なかなか共通の文句がありません。そんな中で、スウェーデンの現代作曲家サンドストレムは、常にバッハの偉大な作品からインスピレーションを受けているといい、彼のいくつかの作品はバッハと同じテキストを用いながらも、現代的なハーモニーと複雑なリズムを持った新しい側面を強調しています。このアルバムではそんなバッハとサンドストレムのモテットを並べ、各々の作曲家の持ち味と、200年以上の年月を経た音楽の変遷を感じることができるようになっています。冒頭のサンドストレムの「来たれ、イエス、来たれ」の自由な音の飛翔は、まるで空中を浮遊しているような軽やかさと優雅さが感じられます。そしてバッハの作品の持つ荘厳さと厳格さにも改めて気がつくことでしょう。ハノーファー室内合唱団の精度の高いアンサンブルあってこそのアルバムです。
ROP-6106
オケヘム:キリエ/グローリア
アレクサンダー・アグリコラ(1446-1506):Cecus non iudicat de coloribus
オケヘム:クレド
アントワーヌ・ビュノワ(1430頃-1492):In hydraulis
オケヘム:サンクトゥス
 アニュス・デイ/Ut heremita solus
ロベルト・モルトン(1430頃-1479頃)/ギョーム・デュファイ(1397頃-1747):Il sera par vous-武器を持つ人
アンサンブル・ヌスミード

録音:2014年9月22-25日ハレヨハネス教会
「武装した人」は、もともとルネサンス期のフランスで流行した作者不詳の世俗音楽、もしくは民謡です。このメロディは当時の作曲家たちの間で「定旋律」として使われたため、初期ルネサンスの作曲家は少なくとも1度はこのメロディに基づいた曲を書いているといわれます。しかしミサ曲として使われたのは、ごく限られた時期であり、1450年頃から1500年頃とされ、16世紀後半には保守的な教会音楽へと受け継がれていきます。最初にミサ曲を書いたのはビュノワだという人や、デュファイであるという人もいますが、ここははっきりしていません。オケヘム(1410頃-1497)はジョスカン・デ・プレに強い影響を与えた人であり、高度な作曲技法で知られています。現存する作品はごくわずかですが、そのどれもが傑作です。このアルバムでは、彼の「武装した人」にいくつかの同時代の作品を挟み込み、一つの典礼用の曲としています。アンサンブル・ヌスミードの演奏は初期のポリフォニーを柔軟に表現した見事なものです。
ROP-6107B03
バロック・パッション
テレマン:リコーダーと通奏低音のためのソナタハ長調TWV41:C5
バッハ:フルートと通奏低音のためのソナタホ短調BWV1034
ヨハン・ゴットリープ・ゴルトベルク(1727-1756):ハープシコードのための前奏曲ハ長調
ヘンデル:リコーダーと通奏低音のためのソナタニ短調HWV367a
ハッセ(1699-1783):ハープシコードのためのソナタヘ長調
テレマン:リコーダーと通奏低音のためのソナタホ短調TWV41:e2
エリザベート・シュヴァンダ(リコーダー)
ベルンヴァルト・ロール(ハープシコード)

録音:2015年9月14-16日ハノーファークレーフェルト,シュテファンシュテフテス教会
バロック期に活躍した5人の作曲家の作品集。バッハの才能ある弟子で、14歳の時に「ゴルトベルク変奏曲」を演奏したとされるJ.G.ゴルトベルクの作品も収録されています。作曲技術はイマイチだったと評されていますが、実際にはこんなにも素晴らしい作品が残されています。現在ヘルフォルトの音楽大学で教会音楽を教えているリコーダー奏者シュヴァンダと、やはりハノーヴァーで古楽全般の教授を務めるロールの精緻なアンサンブルでお楽しみください。
ROP-6108
2つの世代〜ゾルターン・ガルドニー&ジョルト・ガルドニー:合唱とオルガン作品集
1.ゾルターン・ガルドニー(1906-1986):詩篇45から「賛歌」
 死に至る忠実
 「来たれ、創造主なる精霊よ」によるパルティータ
 3つのモテット<フィンランドのフス教徒の歌/主はわが羊飼い/楽園の美しい常緑樹>
ジョルト・ガルドニー(1946-):十字架上のイエス・キリストの七つの最後の言葉
 前奏曲とフーガ
 3つのオマージュ
 3つのコラール・モテット<神、創造者/詩篇第8番/大地と天が歌う>
バート・ホンブルク室内Cho
ルドルフ・ミュラー(Org)
スザンネ・ローン(指)

録音:2015年2月20-21日バート・ホンブルク福音史家・救世主教会
ブダペストで生まれたガルドニー親子の作品集です。父ゾルターンは26年間の長きに渡ってフランツ・リスト音楽院で作曲科の教師として教鞭を執り、多くの学生を世に送り出しました。作曲家としてはオーケストラ作品や室内楽をはじめ、数多くの合唱作品を残しています。これらはドイツ、スウェーデン、アメリカで数多く演奏され、高く評価されています。その息子ジョルトも若い頃から音楽に親しみ、19歳のときにはブダペスト大学が主催したオルガン・コンクールで受賞するなど、オルガニストとしての才能も期待されています。彼のオルガン作品は、過去の作曲家や父の作品に敬意を払うだけではなく、ジャズの要素も含んだもので、そのいくつかはアート・テイタムやオスカー・ピーターソンへのオマージュであったりととても興味深いものです。ここでオルガンを演奏しているルドルフ・ミュラーはこの「2つの世代」を統一し、素晴らしい演奏を聴かせています。
ROP-6109
Es naht ein Licht‐光よ来たれ
マイエルホーファー(1956-):光よ来たれ
15 世紀フランス伝承:ヴェニ・ヴェニ・エマニュエル
14世紀ドイツ伝承:イン・ドゥルチ・ユビロ
バッハ:クリスマス・オラトリオ-どのようにあなたをお迎えしましょうか
ジョスカン・デ・プレ:御身のみ奇蹟をなす者
ハンマーシュミット(1611/12-1675):Machet die Tore weit
グルーバー:きよしこの夜
イギリス伝承:コベントリー・キャロル
ギュンター・ラファエル(1903-1960):マリアは茨の道を通り
ミヒャエル・プレトリウス(1571-1621):エサイの根より
マンフレード・ホルマン(1928-):クリスマス
ヴィルヘルム・ナゲル(1871-1955):美しい夜
イギリス伝承:クリスマスの20 日
J.L.ピエルポント(182-1893):ジングルベル
ヨーゼフ・ブラケット(1797-1882):シンプル・ギフト
ジェイ・ジャロムバード(1964-):Sure On This Shining Night
オクタヴィアンズ(アンサンブル)

録音: 2015 年1 月6-11 日,8 月11-18 日 ホーエンメルゼン,ビュルガーハウス
ドイツを中心に活躍するヴォーカル・アンサンブル「オクタヴィアンズ」は、もとイエナの少年合唱団に属していた歌手たちで、カウンターテナー、テノール、バリトン、バスの各2 名、合計8 名のメンバーで構成されています。前作「狂騒の20 年代」(ROP6080)ではしゃれたアレンジの作品を軽やかに歌いこなしていた人たちですが、今回のクリスマスアルバムではひたすら敬虔に、そして静かな歌声を披露しています。とは言え、ここでもひねりのあるアレンジは健在。誰もが知っている「ジングルベル」なんて最高です!
ROP-6110
フランク:十字架上の最後の七つの言葉
オルガンのための3つの小品<幻想曲イ長調/カンタービレロ長調/英雄的小品ロ調>
インガ=ブリット・アンデルソン(S)
エドゥワルドロ・ステンツォフスキ(T)クリスティアン・ラートゲーバー(T)
セバスティアン・ピルグリム(Bs)
マインツ大聖堂O&cho
ダニエル・ベックマン(Org…大聖堂オルガニスト)
ケルステン・シュトルック(指…大聖堂カペルマイスター)

録音:2014年4月6日マインツ大聖堂ライヴ、2015年5月12日マインツ,聖シュテファン
「十字架上の最後の七つの言葉」と言えば、ハイドンやシュッツの作品がお馴染みですが、フランス(ベルギー)の作曲家フランクも、同じ題材の作品を書いていました。しかしこの作品はフランク(1822-1890)が生きている間には演奏されることはなく、1977年になってようやく初演が行われることとなりました。フランクの真作であるのか疑われたこともあったようですが、筆跡や署名から、恐らくフランクの若い頃の作品であろうと推測されています。フランクはこの作品において、聖書の「七つの言葉」だけを用いるのではなく、旧約聖書と新約聖書、そしてスターバト・マーテルからも語句を引用し、一つの壮大なオラトリオとしての作品の成立を試みています。知られざる感動作です。後半では彼の代表的なオルガン曲を3曲収録。マインツ大聖堂のオルガニスト、ベックマンの真摯な演奏です。
ROP-6111
フランク・マルタン:ミサ曲
マティアス・グリュネルト(1973-):アニュス・デイ
グリュネルト:パーテル・ノストル
パーシー・フレッチャー(1879-1932):フェスティヴァル・オッフェルトリウム
 夢想の泉
 フェスティヴァル・トッカータ
フランク・マルタン(1890-1974):ミサ曲
ドレスデン聖母教会室内Cho
マティアス・グリュネルト(教会カントール・指揮)

録音: 2015 年4 月28-30 日 ドレスデン聖母教会
ドレスデン聖母教会の復元10 周年を記念して製作された1 枚です。フランク・マルタンミサを中心に、指揮者グリュネルト自身の作品と、フレッチャーの作品が配置されています。スイスの作曲家フランク・マルタンは、ブロテスタントの牧師の息子として生まれ、幼い頃から音楽の才能を発揮し9 歳のときに初めて歌曲を作曲したといわれています。また12 歳になってバッハの「マタイ受難曲」に感銘を受け、生涯バッハを精神的な師と仰いでいたともされています。彼の作品にはフランス印象派の影響もありますが、12 音技法を取り入れた独特の響きは彼独自のものです。この二重合唱のためのミサ曲は、彼の初期の時代である1922 年から1926 年に作曲されましたが、彼の意思により1962 年まで演奏されることはありませんでした。それは、この曲の中に(その時点での)彼の信仰心の全てが注ぎ込まれており聴衆の前に晒されるものではないと考えていたからなのです。とはいえ、現在では多くの合唱団が取り上げる名曲であり、日本でもお馴染みの作品となっています。
ROP-6112
デューク・エリントン:聖なるコンサート
In The Beginning God
Will You Be There
Ain't But The One
Come Sunday/David Danced
Something ’Bout Believing
The Lord's Prayer
Father Forgive/The Shepherd
It's Freedom
クラウディア・ブルクハルト(Ms)
ヨアヒム・ルスト(Br)
フェリックス・ペトリ(タップ・ダンス)
ギャリー・ヴィンターズ(朗読)
ユンゲス・ヴォカーレアンサンブル・ハノーヴァー(クラウス・ユルゲン)
フェッテ・フーペ(ビッグバンド)
イェルン・マルクセン=ヴルフ(芸術監督)

録音:2015年9月19日リューネブルク,グート・ヴィーネビュッテル
2016年はデューク・エリントン(1899-1974)がワシントンD.C.で生まれて117年目にあたります。素晴らしいジャズ・ピアニストとして知られる彼ですが、その生涯の最後の30年間に3回「SacredConcerts=聖なるコンサート」を開催しています。彼はここで神へのゆるぎない信仰の心と、個人的な感情を激白し、ジャズと宗教の融合を諮ったことで、数多くの聴衆たちの心を掴みました。第1回目の開催であった1965年のコンサートはローカルテレビ局の番組に記録され、公式アルバムとしてリリースされるなど、大反響を巻き起こしたのです。このアルバムの演奏は、その第1回目のコンサート開催50周年記念にあたるもので、当時を思い起こすとともに全ての人々の音楽への変わらぬ愛を歌い上げた感動的な演奏となっています。
ROP-6113B03
ULTIMUM‐新しい合唱音楽
ヴォルフガンク・リーム(1952-):7つの受難物語
パヴェル・ウカシェフスキ(1968-):レスポンソリア・テネブレ
エレナ・ヴァルター(S)
イヴォンヌ・ツィマー(S)
コンスタンツェ・ピッツ(A)
ザールブリュッケン室内cho
ゲオルク・グリュン(指)

録音:2015年5月14-17日.2015年11月22日ザールブリュッケン放送ゼンデザール
「あまりにも天国的で美しい音色」と評される指揮者ゲオルク・グリュン率いるザールブリュッケン室内合唱団の歌声。この アルバムでは3人の現代作曲家の作品が歌われています。これらの作品は皆、同じテキストによる「受難の物語」もしくは 「レクイエム」であり、どれも現世の出来事を超越した神秘的な響きで満たされています。まるで中世の教会に新しいステン ドグラスを嵌め込んだようなリームの《7つの受難物語》における繊細なポリフォニー、聖書の物語を鮮烈に描いたウカシェ フスキの《レスポンソリア・テネブレ》、メシアン作品にも似た柔らかい音で構成されたブラントミュラーの《天国にて》。ど れも高いアンサンブル能力がないと歌いこなせない難曲です。
ROP-6114B03
ラートゲーバー(1682-1750):ミサ・ブレヴィス ヘ長調<キリエ/サンクトゥス/ベネディクトゥス/アニュス・デイ>
ペルゴレージ:スターバト・マーテル
ブクステフーデ(1637-1707):悲歌「それでもなお死は逃れられないのか」BuxWV 76b.
ティツィアン・ガイヤー(Boy-S)/スヴェン・ヴァーグナー(Boy-A)/ヨーリック・エーベルト(Boy-S)/エリザベート・ナツェル(第1ヴァイオリン),(Va)/ノンナ・パルフェノフ(第2ヴァイオリン)/ユッタ・ベドナルツ(Va)/フランツィスカ・マツ(Vc)/ミリホフ・プラヴシク(Cb)/ディートリヒ・ベドナルツ(Org)/ドルトムント・アカデミー少年Cho
ヨスト・ザルム(指)

録音:2015年6月24-26日ドルトムントペーター・ツー・シブルク
通常はソプラノ(もしくはカウンターテナー)とアルトで歌われるペルゴレージの「スターバト・マーテル」。しかし、この演奏のように少年たちが演奏すると、より柔らかく理想的な響きを得ることができます。ヨスト・ザルム率いるドルトムント・アカデミー少年合唱団は、小編成のメンバーたちが徹底的なボイス・トレーニングに取り組むことで知られており、このアルバムでも様々な時代に書かれた作品を的確に演奏しています。
ROP-6115B03
秘密の手紙の入ったビン〜ポール・デュカスと彼の弟子たち
デュカス:ラ・ペリ<ペリの前奏用ファンファーレ/ペリ>
ジャン・アラン(1911-1940):第1幻想曲
 第2幻想曲
メシアン:キリストの昇天
デュリュフレ:前奏曲,アダージョと「来たれ創り主なる聖霊」によるコラール変奏曲より「コラール変奏曲」Op.4
セバスティアン・ハインドル(Org…マグデブルク大聖堂大オルガン)

録音:2015年7月21-23日マグデブルク大聖堂
弱冠17歳、若きオルガニスト、セバスチャン・ハインドルのデビューアルバム。ライプツィヒ・トーマス教会少年合唱団のメンバーとしてオルガンの訓練を受け、2012年と2015年にドイツの「ユーゲント・ムジツィールト(若い演奏家たちのための)・コンクール」で優勝するなど、その将来が期待されているハインドル。このアルバムでは、いつも演奏しているバッハ作品とは全く違う、ポール・デュカスと彼の3人の弟子立ち…いずれも傑出したオルガニスト…の作品を、これらの近代的な響きに魅せられているというハインドルが素晴らしい演奏で聴かせます。
ROP-6117
NX-B03
聖トーマス教会の2台のオルガン
【バッハ・オルガン】
ブクステフーデ:前奏曲,フーガとチャコーナ.ハ長調 BuxWV137
バッハ:ソナタ 第6番 ニ長調 BWV530
前奏曲とフーガ 変ホ長調 BWV552
クレプス(1713-1780):イタリア風幻想曲 へ長調 KrebsWV422
【ザウアー・オルガン】
カール・ピウッティ(1846-1902):祝祭讃歌 ハ長調 Op.20
メンデルスゾーン:ソナタ ハ短調 Op.65-2
ボエルマン(1862-1897):ゴシック風組曲 Op.25
ウルリッヒ・ベーメ(Org)

【使用オルガン】
●バッハ・オルガン=バッハ生誕200年を記念してジェラルド・ヴェーエル(1940-)が制作 、61ストップ
●ザウアー・オルガン=ヴィルヘルム・ザウアー(1831-1916)制作、63ストップ。1908年に88ストップに改造
ライプツィヒ、聖トーマス教会のオルガニストを務めるウルリッヒ・ベーメが演奏する2台のオルガンの響きを聴き比べるアルバ ム。12世紀、ヨーロッパにおける交易の要所であったライプツィヒはやがて神聖ローマ帝国有数の商業都市へと発展、まず は商人たちの守護聖人「聖ニコラウス」の名前を冠したニコライ教会が建てられ、やがて13世紀のはじめに建立されたのが トーマス教会でした。長い歴史を持つこの教会の音楽監督はトーマスカントルと呼ばれ、あのバッハも1723年から1750年 までこの地位にありました。現在この教会には2台のオルガンがあり、ザウアー・オルガンは西の壁面、バッハ・オルガンは北の ギャラリーに設置され、演奏する曲によって使い分けられています。ザウアー・オルガンはロマン派の作品に向いており、今回 も トッカータが有名なボエルマンの「ゴシック風組曲」などの19世紀の作品が奏でられています。
ROP-6118
NX-B03
アントニオ・カルダーラ:サルヴェ・レジーナ
1.Magnificat anima mea Dominum-わが魂は主をあがめ/2.Haec est Regina virginum-娘女王を見よ/3.Suscepit Israel-イスラエルを受け入れよ/4.Ave maris stella-めでたし、海の星/5.Regina coeli laetare-喜べ、天の女王/6.Salve Regina- 元后あわれみの母/7-10.トリオソナタ Op.1-5 ホ短調/11.Crucifixus-十字架にか けられて/12.Laboravi in gemitu meo-私は嘆き疲れ/13.Tenebrae factae sunt- 闇なる間/14.Stabat mater-悲しみの聖母
ヴォーカルアカデミー・ベルリン
バッサーノ・アンサンブル・ベルリン
フランク・マルコヴィッチュ(指)

録音:2016年2月17-20日ベルリンヴィルマースドルフ、リンデン教会
カトリックの世界では、聖母マリアは特別な役割を担っています。彼女はイエスを生み出したことで、全ての原罪から解放さ れた無垢な存在であり、死後は天に昇ることを許され、天上と地上を結ぶ象徴としても崇められています。「サルヴェ・レジ ーナ」はそのマリアのための祈祷文の一つで、多くの作曲家がこの祈りのために曲を書いています。カルダーラはイタリア・ バロック期に高い人気を得ていた作曲家で、華麗なオペラやオラトリオ、ミサ曲で知られています。このアルバムは、マルコ ヴィッチュとヴォーカルアカデミー・ベルリンの意欲的な試みから生まれた1枚で、前作スカルラッティ(ROP-6062)と同 じく、カルダーラ(1670-1736)の数多い宗教曲の中から、聖母マリアに関する曲を拾い出し、トリオ・ソナタを挟みながら 一つのストーリーとして構築するという試みが成されています。一説によると3000以上もあったという彼の作品は、現在ほ とんど忘れられてしまっていますが、研究によって少しずつ復興されており、このアルバムもカルダーラの真の姿を知るため の手引きとして役立つことでしょう。
ROP-6120B03
けがれなき6つの歌
グレゴール・ヒューブナー(1967-):けがれなき6つの歌(2014)
クヌト・ニューステッド(1915-2014):平和よ、私はあなたと離れる
ジョン・ラター(1945-):聖パトリックの祈り
 開け、私の目
シェリ・ポーターフィールド(1958-):アニュス・デイ
ジョン・ラター:我が心に神は宿る
ヒューブナー:パーセル・プロジェクト(2015)
ヤーコ・マンティヤルヴィ(1963-):死よ、立ち去れ
ビリー・ジョエル(1949-):アンド・ソー・イト・ゴーズ(カービー・ショウ編)
ラター:世界をみよ(ジェレミー・ハーマン編)
シュトゥッツガルト・イウベヌム・コレギウム少年Cho/シリウス四重奏団<メンバー:グレゴール・ヒューブナー(Vn)/フェイ・フン・チェン(Vn)/ロン・ローレンス(Va)/ジェレミー・ハーマン(Vc)>/ミハエル・クーロ(指)

録音:2015年11月2-5日シュトゥッツガルトエヴァンゲリッシェ・シュロスカペレ・ソリテュード
1989年に設立されたシュトゥッツガルト・イウベヌム・コレギウム少年合唱団。ルネサンス期の作品だけでなく、現代曲にも果敢に挑戦している彼らの新作は、ニューヨークで活躍するシリウス弦楽四重奏団のヴァイオリニスト、グレゴール・ヒューブナーに委嘱した即興的要素を持つ「6つのけがれなき歌」を含むエキサイティングなアルバムです。クラシック離れが進む若者たちにも楽しんでもらえるようにと、選曲にも工夫が凝らされています。
ROP-6121C03
(2CD)
ドレスデン・パッション
シュッツ:十字架上のキリストの最後の七つの言葉SWV478-シンフォニアVII
作者不詳:あたりは闇となり(リベル・ウズアリス)
シュッツ:十字架上のキリストの最後の七つの言葉SWV478-シンフォニアII
ペランダ(1625-1675):われらの主、イエス・キリストの受難は-序曲
ペランダ:われらの主、イエス・キリストの受難は‐そして2日後に復活祭
ベルンハルト(1628-1692):栄えあれ、わがイエスさま
ペランダ:われらの主、イエス・キリストの受難は‐イスカリオテのユダ、十二使徒の一人
ペランダ:おお、わが甘美なキリスト
ペランダ:われらの主、イエス・キリストの受難は‐彼らが賛美歌を歌っていたとき
シュッツ:小宗教コンチェルト集第2部SWV309「ああ、慈悲深いイエス」
シュッツ:十字架上のキリストの最後の七つの言葉SWV478-シンフォニアIII
ペランダ:われらの主、イエス・キリストの受難は‐若者は彼の全てを残した
シュッツ:小宗教コンチェルト集第2部SWV307「あなたは何をしたのか」
シュッツ:十字架上のキリストの最後の七つの言葉SWV478-シンフォニアIV
ペランダ:われらの主、イエス・キリストの受難は‐そして何人かは彼を理解しはじめた
シュッツ:われを憐れみたまえ、おお主なる神よSWV447
シュッツ:十字架上のキリストの最後の七つの言葉SWV478-シンフォニアV
ペランダ:われらの主、イエス・キリストの受難は‐祭司長たちは協議会を開く
シュッツ:聖歌集Op.4‐わたしは心を揺さぶられたが砕けはしなかった
シュッツ:十字架上のキリストの最後の七つの言葉SWV478-シンフォニアVI
ペランダ:われらの主、イエス・キリストの受難は‐そして彼らは渡されたものを
コランダー(1590-1621):イエス、十字架にかけられし時
シャイン(1586-1630):アウグスプルグ信仰告白の賛美歌‐第7の言葉
ペランダ:われらの主、イエス・キリストの受難は‐そして何人かがそばに立っていたこと
ザイデル(1615-1665):げに彼はわれらの病をにないたもう
ペランダ:われらの主、イエス・キリストの受難は‐そして寺院の幕は2枚に裂け
ペランダ:われらの主、イエス・キリストの受難は‐結び:そしてわれらの主イエス・キリストが
シュッツ:十字架上のキリストの最後の七つの言葉SWV478-シンフォニアVII
シュッツ:おお甘きイエス・キリストよSWV405
ドレスデン・カペラ・サジタリアーナ
ノルベルト・シュスター(指)

音:2015年1月8-10日.12-13日ドイツドレスデン,聖ルカ教会
ドレスデンのヴォーカル・アンサンブル「カペラ・サジタリアーナ」と彼らを率いるシュスターが創り上げたコンセプトアル バム。17世紀後半のドレスデン宮廷で奏された受難曲を一つにまとめたもので、中心に置かれているのはマルコ・ジュゼッ ペ・ペランダのマルコ福音書による《イエス・キリストの受難》の物語。そして、それを補完するようにシュッツ、シャイン、 ザイデルらの賛美歌、協奏曲などが散りばめられています。ペランダはイタリアで生まれた作曲家ですが、1650年代にはド レスデンの宮廷楽団にいたという記録があり、1672年にはシュッツの後を継ぎ、宮廷の第一楽長を務めていました。あの バッハもペランダの作品を写譜するなど、彼の影響力はとても強かったようで、この受難曲も長い伝統に支えられた堅実な作 風を持った充実の出来栄えとなっています。
ROP-6123
NX-B03
Cantate Domino Canticum Novum-新しき歌を主に向かいて歌え
ユージス・プラウリニュシュ(1957-):カンターテ・ドミノ
ヴィク・ニース (1936-2013):主に歌え
トーマス・ホフマン(1958-):… Singet …
フー ゴ・ディストラー(1908-1942):新しき歌を主に向かいて歌え Op.12-1
ヨス・エ ルバーディン(1976-):カンターテ・ドミノ
ハンス・シャンデル(1960-):カンター テ・ドミノ
アレクサンダー S.ヴィチ(1945-):新しき歌を主に向かいて歌え
ヴィタウタス・ミシュキニス(1954-):カンターテ・ドミノ
ミヒャエル・オストシガ(1975-):カンティクム・ノヴム(…地の果てから)
アルヴィン・ミヒャエル・ シュローネン(1965-):カンターテ・ドミノ
アンナ=マリア・ヘフェレ(オーヴァートーン・シンガー)
カンマーコア・I・ヴォカリスティ
ハンス=ヨアヒム・ルスティク(指)
作曲家、指揮者ハンス=ヨアヒム・ルスティクが率いる「カンマーコア・I・ヴォカリスティ」は、1991年に創立され、数 多くのコンサートを開催し、2002年には第6回「ドイツ合唱コンクール」に入賞、2004年にはスペインの国際合唱コンク ールでも第1位を獲得、その後は世界的な活躍をしているアンサンブルです。プロジェクトに応じて、宗教曲と世俗曲のス タイルの違いを歌い分けることが出来ますが、とりわけ現代の合唱曲を大切なレパートリーにしており、現代作曲家たちとも しばしばコラボレーションを行い、新しい合唱作品の普及に力を注いでいます。このアルバムは20世紀から21世紀にかけ て書かれた「カンターテ・ドミノ=新しき歌を主に向かいて歌え」をコレクションした1枚で、タイトル通りの多彩で魅力 的な「新しい歌」を精緻なハーモニーでお聴きいただけます。
ROP-6124
NX-B03
Telemannische Hauspostille‐テレマン・アット・ホーム
テレマン:《公現祭後の第4 日曜日》1.Herr Jesu Christ! ich schrey zu dir /2.Herr JEsu CHrist, gros ist die Noth./3.Horst du so gar nicht unser Schreyen TVWV 1:737a/4.Herr JEsu Christ das glaub ich doch./《公現祭》5.Ihr Volcker, bringet her dem HErrn./6.Jesu, groser Wunder-Stern TVWV 10:1./7.Opffere GOtt Danck./8.Begluckte Mutter, neues Zion TVWV 1:261a
《公現祭後の第2 日曜日》 9.Wirff dein Anliegen auf den Herrn./10.Warum betrubst du dich, mein Hertz TVWV 10:1./11.Alle eure Sorge werffet auf Ihn./12.Mein Freund ist mein, und ich bin sein TVWV 1:327a/13.Ich danck dir Christe Gottes Sohn TVWV 10:1
《聖母マ リアの訪問の祝日》14.Maria stund auf in den Tagen /15.Meine Seele erhebt den Herren TVWV 10:1/16.Mein Herze mus an Freuden voll TVWV 1:1065a/17.Er ubet Gewalt mit seinem Arm/18.Niemals leere Gnaden-Fulle/19.Sey Lob und Preis mit Ehren
《新年の日》20.Ach Gott, wie manches Herzeleid TWV 31:2/21.Gott hat Jesum erhohet./22.Gebenedeyter Weibes-Same TVWV 1:605a/23.Jesu, mein Herr, und Gott allein TVWV TWV 31:1
《三位一体の後第7 日曜日》24.Herr, wie sind deine Wercke so gros und viel/25.Auch der Mangel wird zum Uberflus TVWV 1:780a/26.Gott hat die Erde zugericht TVWV 10:1/27.Schmecket und sehet, wie freundlich der Herr ist/28.Reiche mir dein Himmel-Brod TVWV 1:780a/29.Weide mich, und mach mich satt
《三位一体の後第12 日曜日》30.Wir sind allesammt wie die Unreinen./31.Wie schon leucht uns der Morgenstern TWV 31:37/32.Der Herr wird ein neues im Lande schaffen/33.Wie schon leuchtet der Morgenstern TWV 31:38 /34.Ich freue mich im Herrn/35.Prang'im Golde, stolze Welt/36.Ich heise Jesus Braut./37.Geziert in seinem eignen Schmucke TVWV 1:1675a/38.Wie bin ich doch so hertzlich froh TVWV 10:1
《インヴォカーヴィトの日曜日》39.Seyd starck in dem Herrn/40.Fuhr uns, Herr, in Versuchung nicht TVWV 31:2/41.Auf zum Streiten, auf zum Siegen TVWV 1:1280a/42.Und wenn die Welt voll Teufel war TVWV 10:1
《三位一体の後第12 日曜日》43.Meine Sunden haben mich ergriffen/ 44.O Jesu voller Gnad TVWV 10:1/45.Weinend, seuffzend, achzend, klagend TVWV 1:1466a/46.HErr, es steht in deinen Handen TVWV 10:1
クラウス・メルテンス(Bs-Br)
トーマス・フリッチュ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
シュテファン・マース(バロックLute)
ミヒャエル・シェーンハイト(Org)

※世界初録音
ハンブルク市の音楽監督として活躍していたテレマンは、ハンブルクの教会のためにたくさんの宗教曲を書きました。これら は教会暦に基づいて折々に作曲されましたが、1727年にハンブルクの出版社がこれらの宗教曲から幾つかの作品を抜粋し、 「神の調和賛美」というタイトルで出版しました。2枚のシートに2つのアリアが印刷されたこの譜面は毎週日曜日に書店に 並び人気を博したということです。テレマンの研究者でもあるガンバ奏者トーマス・フリッチュは、この選集を用いて9部 からなる一連の曲集を構築、自身がガンバを奏し、名バリトン、メルテンスを交えた彼の仲間たちが、その時代を彷彿させる 楽しい演奏を聴かせています。
ROP-6125
NX-B03
9つの訓戒とキャロルによる祝祭
《行列の賛歌》
ヘンリー・ジョン・ガントレット(1805-1876):ダヴィデの村の厩 の中に
バード(1543-1623):おお、偉大なる神秘よ
《第1の訓戒》
ファラー スレーベン(1798-1874):夢(朗読)
ボリス・エルド(1897-1961):アダムは囚われ 横たわり
《第2の訓戒》
フランシス・チャーチ(1839-1906):サンタクロースは 実在するのか(朗読)
ウッド(1866-1926):ディン・ドン、空高く
フランス民謡:ベルのキャロル
《第3の訓戒》
ジェームス・クリュス(1926-1997):ロバから のクリスマスの歌(朗読)
ミヒャエル・プレトリウス(1571-1621):エサイの根より (J.ウィトボーン編)
《第4の訓戒》
ルネ・ゴシニ(1926-1977):聖なる夜(朗読)
ルーバー(1787-1863):きよしこの夜
《第5の訓戒》
クルト・トホルスキー(1890-1935):大都市のクリスマス(朗読)
13.14世紀の伝承曲:もろ人声あげ (W.ウェストブルック編)
ニューステッド(1915-2014):小ミサOp.102-聖なる かな
《第6の訓戒》
ヴィルヘルム・ブッシュ(1832-1908):星(朗読)
16世紀の伝承曲:最初のノエル
《第7の訓戒》
クリス・ネイラー(1952-):クリスマス の歌(朗読)
18世紀の伝承曲:神が汝の威を保ちたまわんことを、尊き方々
カークパトリック(1838-1921):かいばの桶で
ブルーニ(1955-):静かな海
《第 8の訓戒》
フランシス・ブラウン(1816-1879):クリスマスのカッコウ(朗読)
スペインのクリスマス・キャロル「リウ・リウ・チウ」
コンラート・コッヘル (1786-1872):年老いた人々が喜んで
《第9の訓戒》
アガサ・クリスティ (1890-1976):反抗的なロバ(朗読)
フランシス・ウェイド(1711-1786):神のみ 子は今宵しも
《賛歌》
メンデルスゾーン:天には栄え
ルフス・ベック(朗読)
ハンブルク新児童cho
イェンス・バウディッツ(指)

録音:2016年2月27日-3月1日ハンブルク聖ゲルトルート教会(キャロル),2016 年4月14日ミュンヘンイサルクラング(訓戒)
「FestivalofNineLessonsandCarols」とは、毎年クリスマス・イヴにチャペルで行う“聖書の朗読とクリスマス・キャロ ルの夕べ」のこと。100年以上も前から英国の人々のイヴの準備のための式典として親しまれてきましたが、1928年にキン グズ・カレッジ聖歌隊が行ったこの「夕べ」の模様は世界中に放送されたことで多くの人々から注目されました。このアルバ ムでは、ハンブルク新児童合唱団がこの伝統に基づいて、聖書から9つの聖句を選び、美しい合唱を交えながら全体を一つ の物語として構築、幻想的なクリスマス物語を創り上げています。お馴染みの曲や耳にしたことのない古く珍しい曲(いくつ かの曲はキングズ・カレッジ合唱団のメンバーによってアレンジされています)、そしてこのアルバムのためにハンブルクの 作曲家ブルーニが書き起こした「静かな海」(トラック20)も加えた素晴らしい1枚です。
ROP-6127
NX-B03
レーガー:混声合唱のための作品集 第2集
10の歌 Op.83
12のマドリガーレ
トリスタン・マイスター(指)
アンサンブル・ヴォーカペラ・リンブルク

録音:2016年8月11-14日、2017年5月11-14日
ヒンデミットが「最後の音楽の巨人」と呼んだマックス・レーガー。彼は1898年から1900年にかけて民謡を元にした数多くの 男声合唱のための作品を書いています。これは重厚で晦渋なオルガン作品に比べ、とても洗練され、かつ軽やかで活気のあ るものが多いのですが、残念ながら演奏される機会はあまりありません。2007年に創設されたアンサンブル・ヴォーカル・リンブ ルクは、レーガーの合唱作品の全曲録音に取り組んでおり、2016年1月に発売された第1集(ROP-6126)でも高い評価 を受けました。この第2集でもユーモラスな表情を持つ曲から、趣味の良い曲まで多彩な作品を演奏、レーガー合唱作品の 魅力を伝えています。
ROP-6128
NX-B03
Adventslieder-ドイツのアドヴェント・ソング集
1.1704年ハレ:高く戸を上げよ
2.作者不詳(1600頃):マリアは茨の道を歩む-U.ヘンクハウス(1958-)編
3.1638年ケルン:おお、救い主よ、天の扉を開け-U.フューレ(1957-)編
4.M.プレトリウス(1571-1621):信じよ、魂-J.ブレル(1987-)編
5.1557年リヨン:真心もて、おお人の子らよ-H.シャンデル(1960-)編
6.1602年グラーツ:聖母マリアの夢-K.ベルク(1925-2007)/H.クッラ(1910-
1956)編
7.1300年以前:来て、来て、エマヌエル-F.スルジェ(1958-2015)編
8.1600年不詳:マリアは茨の道を歩む-W.ブッヘンベルク(1962-)編
9.1608年ケルン:船がくる-H.ヴァルヒャ(1907-1991)編
10.クリューガー(1598-1662):われいかに汝を迎えまつらん-H.ハルトル(1953-)編
11.ヴォルタース(1910-1989):私は3つの荒海を
12.M.プレトリウス:暁の星のいと美しきかな-S.シュトローバッハ(1929-)編
13.M.ルター(1483-1546):いざ来ませ、異邦人の救い主よ-6つのコラール
14.1500年以前:Marien wart ein Bot gesant-U.へンクハウス編
15.J.ペッツォールト(1912-1985):闇は深まり-J.ブレル編
16.クリューガー(1598-1662):われいかに汝を迎えまつらん
Schwesterhochfunf シュヴェスターホッホヒュンフ
【メンバー】
モニカ・チュシュケ(S)
アグネス・チュシュケ(S)
フランツィスカ・チュシュケ(Ms)
マリア・チュシュケ(A)
コルドゥラ・チュシュケ(A)
ハンス・チュシュケ(Bs)
ドイツ出身の5人姉妹によるアカペラ・グループ「Schwesterhochfunf」が歌うAdvent=待降節の歌集。 クリスマスまでのほぼ一か月、ドイツの家庭では歌を歌いながらその日を待ちわびます。このアルバムでも姉妹たちは「善 き伝統」に則り味わい深い歌を歌っていますが、その中には素朴な風情の歌だけでなく、このアルバムのために現代の作 曲家たちがアレンジした今風の歌も多く混じっているのがポイント。瞑想的で友好的な雰囲気も楽しめます。
ROP-6129
NX-B03
ハイドン:ハルモニー・ミサHob.XXII:14
交響曲第101番「時計」Hob.I:101
イナ・ジードラチェク(S)
ベッティーナ・ランク(A)
トビアス・フンガー(T)
トビアス・ベルント(Bs)
ドレスデン・フラウエン教会室内cho
ロイス室内O
マティアス・グリュネルト(指)

録音:2016年4月21-23日タールビュルゲルKlosterkircheライヴ
「交響曲の父」と称されるハイドン(1732-1809)ですが、少なくともハイドンは“交響曲を発明した”のではなく、この形式 の中に、様々な実験的な要素を盛り込みながら、拡大、発展させていった功績が讃えられていると言えるでしょう。とりわけ 90番以降の完成度の高さは、他の追従を許しません。この交響曲第101番は、ユーモラスな第2楽章で知られる名曲です(た だし「時計」というタイトルはハイドンが付けたものではなく、19世紀になってから生まれた愛唱です)。ハルモニー・ミサ はハイドンの12曲あるミサ曲の最後を飾る作品で、タイトルの「ハルモニー」が意味する木管楽器の合奏がとびきりの冴え を見せる充実した音楽です。小規模の編成ながら、美しい響きを楽しめます。
ROP-6131B03
レーガー:オルガン作品集
2つのコラール幻想曲Op.40
オルガンのための12の小品Op.59(抜粋)〈キリエホ短調Op.59-7/カプリッチョ嬰へ短調Op.59-10/フーガホ短調Op.59-6/パストラールヘ長調Op.59-2/メロディ変ロ長調Op.59-11/ベネディクトゥス変ニ長調Op.59-9>
ウルフェルト・シュミット(ハノーファーマルクト教会、アン・デア・ゴル=オルガン)

録音:2016年5月17-19日ハノーファーマルクト教会
2016年、没後100周年を迎えたマックス・レーガー(1873-1916)のオルガン作品集。ヨーロッパでは非常に高い人気を誇 り、また尊敬されているレーガーだけあって今年は数多くの作品がリリースされています。ワーグナーやリスト、ブルックナ ーらが活躍していたドイツ周辺の音楽界にあってレーガーは彼らと競合することなく、ひたすら自身の道を探求し、43年と いう決して長くはない生涯に極めて独創的な管弦楽曲やオルガン作品を数多く創り上げました。偉大なる先人であるバッハに 倣い、オルガンの性能を研究しながら先進的な技術を投入、最もふさわしい音色を導き出していったレーガーの作品は、確か に、決して耳に優しいものではありませんが、ヨーロッパの精神を学ぶためには必要不可欠であり、聴き進むにつれその面白 さに目覚めていくというものです。聖マルクト教会のオルガニスト、シュミットは古典から現代まで幅広いレパートリーを持 つ人。Rondeauレーベルをはじめ、数多くのレーベルに興味深い録音を行っていることで知られています。
ROP-6136
NX-B03
ヴィヴァ・ヴォーチェ〜シンフォニック・クリスマス
1.Ich steh an Deiner Krippen hier/2.De King is born today/3.Wir schenken uns nix /4.Maria durch ein Dornwald ging/5.Abendsegen/6.Di bist da/7.Wsrod nocnej ciszy/8.Weihnachtsspeck/9.Frosty der Schneemann/10.Jingle Bells/ 11.Weihnachten fur zwischendurch/12.White Christmas
ヴィヴァ・ヴォーチェ(ヴォーカル・アンサンブル)
サンクトペテルブルクCO
エンリケ・ウガルテ(指)
5人のメンバーで構成されたアカペラ・ヴォーカル・グループ「ヴィヴァ・ヴォーチェ」が歌うクリスマス・ナンバー。この アルバムでは伝承曲から現代的な作品まで様々な曲を、サンクトペテルブルク室内管との共演によるゴージャスな音色と、ス タイリッシュなアレンジで存分に聞かせています。
ROP-6137
NX-B03
ヴィルヘルム・ベルガー(1861-1911):合唱作品集
祈り Op.22
6つの歌 Op.25〜第3番:ライラックの茂みに鳥がいた/第5番:セレナード
Wie bin ich krank! 私は病に伏している Op.79
Zu stiller Liebe 静かな愛に Op.104-1
Niss Puk ニス・プクOp.44-3
Pharao ファラオ Op.101
Sehnsuchtあこがれ Op.98-1
Die Kapelle am Strande 海辺の教会
Dammrung senkte sich von oben 夕闇が上から降りてきた Op.84-1
Mitten wir im Leben sind 人生の真っただ中 Op.54-1
Wie nun alles stirbt und endet 全てのものは死ぬ、そして終わる Op.25-1
Die Trane fliest zum Staub 涙は屑に落ちる Op.67-1
Gros ist der Herr 大いなる主よ Op.54-3
Karfreitag 聖金曜日 Op.103-1
Sturmesmythe 静かで動かず Op.103-2
From afar, bells sound 遠くから鐘が鳴る
ニコラウス・ミュラー(指)
ザクセン・ユーゲントcho
アレハンドロ・ピコ=レオニス(P)

録音:2016年8月4-7日,2017年7月9日
ドイツ後期ロマン派に属する作曲家ベルガーの合唱作品集。不協和音や対位法の使い方が「レーガーを予見させる」とも言 われるベルガーですが、作風はむしろブラームスに似ています。作曲家、批評家として活躍したベルガーですが、作品は没 後、急速に忘れられてしまい、最近、後期ロマン派の知られざる作曲家たちの復興に伴い、ようやく100曲以上残された作 品を耳にする機会が増えてきました。合唱作品も多く残されており、このアルバムには無伴奏の「祈り」をはじめとした美しく魅 力的な曲が収録されています。
ROP-6138
NX-B03
アメリカ合唱作品集
ランドル・トンプソン(1899-1984):フロスティアーナ(1965年版)
バーバー(1910-1981):恋人たち Op.43(1971)
マルティン・ヘスラー(Br)
ランデスユーゲントコーア・ザクセン
ユーゲントジンフォニーオーケストラ・ライプツィヒ
ロン=ディルク・エントロイトナー(指)

録音:2016年10月30.31日.11月5.6日
RONDEAUレーベルでは珍しいアメリカの声楽作品を収録した1枚。有名な「弦楽のためのアダージョ」の作曲家サミュエル・バー バーが作曲した大規模な合唱作品「恋人たち」は、チリの詩人パブロ・ネルーダの妖艶な詩が用いられた大胆な曲。バーバーの全 作品の中でも最も親密な雰囲気を宿しています。対して、バーバーの師であったトンプソンの「フロスティアーナ」が用いたロバート・ フロストの詩は複雑な社会的テーマや哲学的テーマを扱ったものが多く、音楽も非常に精密です。どちらもオーケストラの壮大な響 きをバックに朗々と歌われます。
ROP-6139
NX-B03
Laudazioni alla Vergine Maria 聖母マリアを讃えて
サヴェリオ・メルカダンテ:サルヴェ・マリア
マウリツィオ G.ジァンネッティ(18743頃-1886)サルヴェ・レジーナ
ジョヴァンニ・バッティスタ・カンドッティ(1809-1876):シンフォニア 第22番 Op.142
エットーレ・バリリ(1828-1895):アヴェ・マリア
シャルル G.サン・クレール(1855頃-1875):アヴェ・マリア
ヴィンツェンツォ・ペトラーリ(1830-1889):Suonata per la consumazione
ヴィンツェンツォ・ベッリーニ:サルヴェ・レジーナ
クラウディオ・コンティ(1836-1878):サルヴェ・マリア
アントニオ・ディアナ(1815-1876):ポロネーズ
ラニエリ・ヴィッラノーヴァ(1827-1913):アヴェ・マリア
ジュゼッペ・ニコラオ(1825-1905):アヴェ・マリア
アンサンブル“ラルモニア・デル・ベルカント”
ハイデマリー・レティッヒ(S)
アンゲラ・メッツガー(Org)

録音:2016年11月9-11日
イタリアの知られざる宗教作品を専門に演奏している「アンサンブル“ラルモニア・デル・ベルカント”」による19世紀のマリア讃歌 集。名前通り、ロマン派時代のイタリア・オペラで主流を占めた「ベル・カント=美しい声」様式で書かれた作品を得意とする アンサンブルで、コンサートでは過去数年に渡って大きな成功を収めています。新たなレパートリーを模索するという趣旨に則 り、このアルバムにも数多くの世界初演曲が含まれており、まるでオペラの情景を見ているような色彩豊かな演奏が楽しめま す。
ROP-6140
NX-B03
1736年〜バッハ・リサイタル
バッハ:前奏曲とフーガ ト長調 BWV541
いと高きにある神にのみ栄光あれ BWV663
さまざまな手法による6つのコラール
目覚めよと呼ぶ声あり BWV645
われいずこに逃れ行かん BWV646
ただ愛する神の摂理にまかす者 BWV647
わが魂は主をあがめ BWV648
ああ、われらのもとにとどまれ、主イエス・キリストよ BWV649
汝イエスよ、今天より降りたもうや BWV650
ゴルトベルク変奏曲 BWV988-アリア
ソナタ 第3番 ニ短調 BWV527
トッカータとフーガ ニ短調「ドリア旋法」BWV538
アッラ・ブレーヴェ ニ長調 BWV589
Dresdner Frauenkirche (ドレスデン 聖母教会) ケルン・オルガン
カントール:マティアス・グリュネルト(オルガン演奏)

録音:2016年11月13-15日
ドレスデンの「Frauenkirche=聖母教会」は世界で最も神聖な建造物の一つであり、音楽の歴史の中でも重要な役割を果た してきました。もちろん世界中の音楽家たちの憧れの地であり、バッハも1736年にこの教会のジルバーマン・オルガンを試奏し たという記録が残っています。しかし残念なことにどんな曲を演奏したのかまでは記録がなく、推測する他ありません。この教会はオ ルガンもろとも第二次世界大戦時に破壊されましたが、再建された教会に設置された Kern & fils製の新しいオルガンは、決して 前作に劣るものではありません。このアルバムは教会のカントール、グリュネルトがそのオルガンを用い、バッハが演奏したであろう作 品を研究の上、できる限りの再現を試みています。
ROP-6141
NX-B03
フリードリヒ・キール(1821-1885):レクイエム ヘ短調 Op.20(第2稿 ピアノ伴奏版…1878年) クリスティーナ・ビショッフ(S)
アーニャ・シュマッハー(A)
ダヴィッド・アメルン(T)
マティアス・ヤールメルカー(Bs)
アンサンベルリーノ・ヴォカーレ
スア・ベク(P)
マティアス・シュトッフェルス(指)

録音:2016年3月 ライヴ
世界初録音
ドイツの作曲家フリードリヒ・キール。ピアノ、ヴァイオリンの名手であり、シューマンとブラームスの間の世代の作曲家として活躍、交 響曲と歌劇以外の数多くの作品を残しました。 室内楽、ピアノ曲がとりわけ知られていますが、このアルバムに収録されているレクイエムは、モーツァルトの伝統を受け継ぎながらも ヴェルディの作品を思わせる、斬新な和声を駆使したドラマティックな作品です。1859年から1860年にかけて第1稿が作曲され ましたが、その18年後により小さな編成であるピアノ伴奏版に着手、幾分の変更を加えた上で出版されました。それは“大きなコ ンサートホールではなく、小さな教会や親しい集まりで静かに歌ってほしい”というキールの願いであり、シュトッフェルスはその願い通 り、静謐で美しい作品として演奏しています。
ROP-6142
NX-B03
ケルビーニ:葬送行進曲
独唱とオーケストラのための「ヨーゼフ・ハイドンの葬儀のための歌」
レクイエム.ハ短調
辻井亜季穂(S)
マルティン・ラッケ(T)
パウル・クレーガー(T)
マティアス・グリュネル
聖母教会室内cho
アルテンブルク=ゲラPO

録音:2017年2月6-8日 ライヴ
イタリアで生まれ、パリで活躍したケルビーニ。現在では忘れられた作曲家の一人ですが、存命時にはベートーヴェンを 凌ぐ人気があり、数多くの称賛を得ていた人でした。このレクイエムは、王政復古を推し進めたルイ18世の「王室音楽 監督」を務めていた1816年に書かれた作品で、これはギロチンで処刑されたルイ16世の追悼が目的であり、初演時に は大成功を収めました。曲の持つ荘厳な雰囲気は多くの人に愛され、ベートーヴェンが亡くなった際にも、追悼ミサで演 奏されたという記録が残っています。もう1曲の「ヨーゼフ・ハイドンの葬儀のための歌」は、ハイドンの訃報を受けて書かれ たもので、ハイドンを尊敬していたケルビーニの深い悲しみが伝わる20分ほどの独唱を伴う作品です。
ROP-6143
NX-B03
バリトンのための歌曲集
ベルク:遠方の歌/美しい恋人
夢 /深い憧れ/憧れ I
 彼は嘆く、花咲く春は短いと
 静かな王国
ヴォルフ:.…に
 悲しい道/春はきまじめだ
 君は花のように/君の瞳を見つめると
R・シュトラウス献呈 Op.10-1
 夜 Op.10-3/ダリア Op.10-4
 乙女よ、それが何の役に立つのいうのか Op.19-1
 たそがれの夢 Op.29-1
ウルマン(1898-1944):ハーフィスの詩による歌曲集 Op.30より
 第1番:根回し
 第2番:酔っ払い
 第3番:魅力的で美しい
 第4番:ワインの賞賛
エネアス・ヒュム(Br)
ユディト・ポルガー(P)

録音:2017年3月8-9日,12-13日
「Awakening=目覚め」と題されたこのアルバムで美しい声を披露しているバリトン、エアネス・ヒュム。2014年にスイスのテ レビ局が制作したドキュメンタリー「A“Wunderkind”Comes of Age-神童は成長した」で彼の華麗な経歴が放送され、 世界的な注目を浴びた若手歌手です。 数多くのオペラ、オペレッタに出演、ヨーロッパとアメリカで頻繁にリサイタルを行っているヒュム、このデビュー・アルバムでは、彼が 愛するドイツ後期ロマン派の作品から、愛、美、夢、酒についての曲を選び、若者が女性に愛を捧げた末、夢破れ、酒に溺 れてから立ち直るまでの姿を丁寧に描き出しています。
ROP-6144
NX-B03
トランペットとオルガンのための
ロマンティック・トランスクリプション

■イギリス
1.トーマス・アダムズ(1850-1918):アレグロ・ポンポーソ
2.A.W.マーチャント(1850-1921):ブーレ ト長調 Op.67
■フランス
2.ジョルジュ・ドルリュー(1925-1992):オルガンとトランペットのための「カンターテ」
3.フランク:アンダンティーノ ト短調
4.デュカス:ラ・ペリのファンファーレ
5.フォーレ:パヴァーヌ Op.50
■デンマーク
7-9.トルヴァルド・ハンセン(1847-1915):コルネットとピアノのためのソナタ Op.18
■ノルウェイ
グリーグ:
10.アリエッタ 抒情小曲集 Op.12より
11.農民の歌 抒情小曲集 Op.65より
12.春の踊り 抒情小曲集 Op.38より
13.ゆりかごの歌 抒情小曲集 Op.68より
■ドイツ
15.ワーグナー:吟遊詩人の行進-歌劇《ローエングリン》より
16.カール・ベーム(1844-1920):アダージェット・レリジオーソ-アルバムの小品より
17.レーガー:マリアの子守歌 Op.67
18.カルク・エーレルト(1877-1933):おお来て下さい、君よ、生命の御霊よ-即興的
コラール Op.65より
19.祝祭後奏曲- 易しいオルガン作品Op.142より(C.タンブリング編)

ヨナス・ヴィルフェルト編曲…1.3.7-9.10-13.
ヨナス・ヴィルフェルト&トーニ・フェーゼ編曲…2.6.14.18
トーニ・フェーゼ編曲…5.15.16.17
デュオ・フェーゼ=ヴィルフェルト
【メンバー】
トーニ・フェーゼ(Tp)
ヨナス・ヴィルフェルト(Org)

録音:2017年4月18-20日
ヨーロッパでは比較的ポピュラーな組み合わせの“トランペットとオルガン”のアンサンブル「デュオ・フェーゼ=ヴィルフェルト」 のデビュー・アルバム。メンバーはトランペットのフェーゼ、オルガンのヴィルフェルトの2人で、各々編曲もこなす名手たちで す。このアルバムではロマン派の作曲家たちの作品を国別に紹介するという手法を取り、もともとオルガンとトランペットの ために書かれた作品もあれば、グリーグのように原曲の持ち味を最大に生かした編曲が施された作品や、普段耳にする ことのない珍しい曲もいくつか含まれており、楽器の魅力が余すことなく伝えられています。 ロシア
ROP-6147(2CD)
NX-C07
ニコ・ドスタル(1895-1981):喜歌劇「王妃ネフェルティティ」 ミルコ・ミレフ(Br)
リリー・ヴュンシャー(S)
アンゲラ・メーリンク(S)
ジェフリー・クリューガー(T)
ラドスワフ・リドレフスキ(T)
ノラ・レントナー(S) 他
シュテファン・クリンゲーレ(指)
ミュージカル・コメディO&cho

録音:2017年3月28-29日
紀元前14世紀、エジプト新王国時代第18王朝のファラオ、アクエアテンの王妃ネフェルティティ。謎めいた王妃であり、「彼 女の埋葬室が発見された」というニュースは何度も世界を駆け巡っています。ただし、このドスタルの喜歌劇は考古学に忠実 なものではなく、ツアーガイドと歴史学者、泥棒、警備員らが古代エジプトにまつわる陰謀に巻き込まれるというお話。全体が ユーモアに満ちた対話とキャッチーなメロディに彩られた楽しい作品ですが、1936年の初演以降は全く演奏されることがなく、 この2017年の上演が復活蘇演となります。Rondeau Productionとドイツ放送、バイエルン放送、MDRの共同制作で す。
ROP-6149
NX-B03
クリスマス後の十二夜の合唱作品集
伝承曲:ガブリエルのお告げ(J.ラターによる合唱編)
オラ・イェイロ(1978-):ツンドラ
作者不詳:マリアは茨の森を通って行った(W.ブッヘンベルクによる合唱編)
シムコー(1957-):The Peace of Wild Things
ナゲル(1871-1955):美しい夜
M.V.セアンセン(1983-):Keep it Close
ツェザール・ブレスゲン(1913-1988):O du stille Zeit(S.ヴァヴェルによる合唱編)
伝承曲:夕闇せまりて(F.ヘルツォークによる合唱編)
エルガー:雪 Op.26-1
スレリエン(1871-1972):イェンディーネの子守歌(G.エリクソンによる合唱編)
メンデルスゾーン:朝の祈り Op.48-5
ショルド(1847-):マニフィカト
エリーザベト・バウアー(S)
アンサンブル・ラカペラ
ラカペラ2.0
ラカペラ・ヌオーヴァ
ラカペラ・ディーメンナー
ラカペラ・ドルチェ
ヴェロニカ・バウアー(指)

録音:2017年1月7-8日,2017年2月4-5日
「Raunachte=十二夜」-12月25日から12日目、一連のクリスマスのお祝いの最終日にあたる1月6日「公現祭」の夜を 指します。北ヨーロッパではこの夜には特別な意義があるとされ、「狩猟が始まる日」であったり、一年の気象や未来の結婚 相手を占う日であったり、様々な位置づけがされています。また最も寒い時期であり、人々は十二夜に「裸の森」のイメージ を抱いています。このアルバムでは「十二夜」からインスピレーションを受けた、夜の神秘と静寂、雪、そして楽しい物語の始ま りを予感させる作品を並べています。

ROP-6150(2CD)
NX-C07
ダニエル・パシッティ&クリスティアン・マイスナー:「われらは物乞い」
(2017年,マルティン・ルターによる宗教改革500年を記念して)
ルター…ローマン・トレーケル(Br)
尾崎 佑里子(S)
クリスティアン・ロンカリオ(S)
アルトゥ・カタヤ(Br)
ドミニク・バルベリ(Bs)
ダニエル・パシッティ(指)
レフォルメイションズユビロイムス(改革記念日)cho&児童cho
ブランデンブルク州立O

録音:2017年6月28日 ライヴ・ベルリン・フィルハーモニー
1517年、マルティン・ルターはローマ教会に抗議してヴィッテンベルク市の教会、ヴィッテンベルクの城内に95ヶ条の論題を打 ちつけました。これが宗教改革の始まりとされ、この行動はドイツ社会全体に大きな影響を与えました。2017年はルターが行 動を起こしてから500年が経過、ヨーロッパではルターにまつわる多くの記念式典が開催されるとともに、新しい芸術作品も生 まれました。このオラトリオもその一つです。パシッティはアルゼンチンの血をひくイタリアの現代作曲家ですが、この作品は、ル ターの時代に合わせた中世の合唱をはじめ、イタリア・オペラの伝統を踏まえた歌など、バランスの良い作風による曲を組み合 わせた耳になじみの良い仕上がりとなっています。この演奏のために素晴らしい歌手たちが集結。ルター役を名バリトン、トレー ケルが歌う他、日本の尾崎佑里子さんも活躍しています。
ROP-6152
NX-B03
J.S.バッハ/サンドストレム:合唱作品集 第2集
バッハ:二重合唱によるモテット「来たれイエスよ、来たれ」BWV229
スヴェン=ダーヴィド・サンドストレム(1942-):6部の合唱によるモテット「イエス、我が喜び」
バッハ:二重合唱によるモテット「聖霊はわれらの弱きを助けたもう」BWV226
 聖霊が私たちの弱さを助けてくださる
 人々の心をお探りになる神は
 主よ、心を燃え立たせる方、甘美な慰め主よ
サンドストレム:6部の合唱によるモテット「恐れることなかれ、われ汝とともにあり」
バッハ:4部の合唱によるモテット「全ての異邦人よ、主を褒め讃えよ」BWV230
サンドストレム:二重合唱によるモテット「主に向かって新しい歌を歌え」
 主に向かって新しい歌を歌え
 神よ、私たちをこれからずっと受け入れて下さい
 主を賛美せよ そのみ業ゆえに
シュテファン・ドールマン(指)
ハノーヴァー室内cho
ラ・フェスタ・ムジカーレ

録音:2017年8月19.20日,9月30日,10月1日
時代を超えて愛され続けるJ.S.バッハの作品。スウェーデンの作曲家S=D.サンドストレムもバッハ作品に魅了された一人で す。彼はバッハのモテットに着目。彼自身が作曲したモテットとバッハ作品を並べて演奏するという試みを行っています。第1 集(ROP6105)でも研ぎ澄まされた響きを駆使した荘厳な作品を聴くことができましたが、第2集でも、サンドストレムの作品 にはクラスターや複雑なリズムが用いられており、バッハ作品とは一線を画した独創的なモテットが楽しめます。ドールマンは作 風の違う2人の作品から共通項を見出し、一つの同じ世界として描き出しています。
ROP-6153
NX-B03
フランスのオルガン・トランスクリプション集
バッハ:神よ、我ら汝に感謝す BWV29より:シンフォニア(マルセル・デュプレによる編曲)
バッハ:フルート・ソナタ BWV1031よりシチリアーナ(ルイ・ヴィエルヌによる編曲)
メンデルスゾーン:前奏曲 ロ長調 Op.35-6…世界初録音(デュプレによる編曲)
デュカス:魔法使いの弟子(デュプレによる編曲)…世界初録音
フォーレ:「ペレアスとメリザンド」〜第2曲:糸を紡ぐ女/第3曲:シシリエンヌ(ルイ・ロビヤールによる編曲)…世界初録音
ボロディン:中央アジアの草原にて(デュプレによる編曲)
プロコフィエフ:バレエ音楽「ロメオとジュリエット」より「モンターギュー家とキャピュレット家」(ジャン・ポール・ランベールによる編曲)
ドビュッシー:アラベスク 第1番…世界初録音
アラベスク 第2番…世界初録音(以上ジャン=レオン・ロケによる編曲)
リスト:バッハのカンタータ「泣き、嘆き、憂い、おののき」の通奏低音による変奏曲(デュプレによる編曲)
トビアス・フランク(Org)
カール・・シュッケ・オルガン:ルクセンブルク・フィルハーモニー

録音:2017年9月20-21日
ルクセンブルク・フィルハーモニー
「オルガンでオーケストラ作品を演奏する」フランツ・リストをはじめとした様々な作曲家、演奏家が挑戦し続け、多くの成功例 を生み出しています。フランスのオルガニストで作曲家でもある、マルセル・デュプレもその一人で、数多くのオーケストラ作品を オルガン用に編曲、原曲の持つ華やかさを余すことなくオルガンに移し替えています。ただし、リストが使用していた88鍵、3ペ ダルのオルガンでは、20世紀作品の複雑な音色を表現するのは難しかったため、デュプレが考案したのは4段鍵盤と17のペダ ルを持つ巨大な楽器でした。今回のトビアス・フランクが演奏したのは、ルクセンブルク・フィルハーモニーの「カール・シュッケ・オル ガン」。2002年に設立されたこのオルガンも4段鍵盤と82ストップをもつ巨大な楽器で、作品が要求する多彩な響きが存分 に楽しめます。
ROP-6154
NX-B03
J.S.バッハ:カンタータ集
昇天祭オラトリオ(カンタータ)「神をそのもろもろの国にて頌めよ」BWV11
カンタータ「信じて洗礼を受けし者は」BWV37
カンタータ「おお永遠の火、おお愛の源よ」BWV34
ヤスミン・ヘルナー(S)
ユリエン・フレイムート(C.T)
クリスティアン・ラートゲーバー(T)
クリスティアン・ヴァグナー(Bs)
フェリックス・コッホ(指)
グーテンベルク室内cho
ノイマイヤー・コンソート

録音:2016年4月27-29日
バッハはオラトリオと題する作品を3曲書きました。このBWV11はその中の1曲で昇天祭のためのオラトリオであり「復活したイ エスが弟子のもとに40日留まったのち昇天した」という説話に基づいています。作品自体はほとんどの曲が旧作からの転用で 構成されていますが、明るさ漲る美しいオラトリオとして成立しています。BWV37も同じく昇天節の音楽。BWV34はバッハ の最後のカンタータをされる曲ですが、こちらも1727年頃に書かれた「結婚カンタータ」からの転用とされています。 この3曲を指揮するのはドイツのチェリスト、指揮者フェリックス・コッホ。バロック期の作品に新鮮な解釈を施す彼は、ドイツの 古楽界でも注目されており、このバッハでもトランペットとティンパニの音色を際立たせる華麗な演奏を披露しています。
ROP-6155
NX-B03
アルベルト・ヘムシ(1898-1975):セファルディの民謡集
セファルディの民謡集 Op.7(Rhodos / Rhodes, 1932)
セファルディの民謡集 Op.8(Rhodos / Rhodes, 1932)
セファルディの民謡集 Op.13(Thessaloniki, 1932)
セファルディの民謡集 Op.18(Thessaloniki, 1932)
アシャフ・レヴィチン(Br)
ナーマン・ヴァグナー(P)

録音:2017年10月9-12日
2018年のアルベルト・ヘムシ生誕120年を記念して企画されたアルバム。ヘムシはトルコで生まれましたが、家族のルーツは セファルディでした。セファルディとは、15世紀にスペインがイスラム政権を滅ぼした際に、迫害を避け南欧諸国に移住したユダ ヤ人たちを示す言葉であり、ヘムシも幼い頃からシナゴーグ(ユダヤの教会)での祈りや、奏でられる音楽に興味を抱きました。 音楽の勉強を始めてからは、一時期イタリアに留学しましたが、ユダヤの音楽を学ぶことはできませんでした。故郷に戻ってか らはセファルディの民謡を採取、17年以上に渡って230以上の詩と歌を書き留めました。これらは全てメロディのみだったた め、ヘムシは幻想的で雰囲気豊かなピアノの伴奏を追加し、作品として成立させました。このシリーズはセファルディ文化を保 護するための重要な役割を果たします。

ROP-7001
アンドレーアス・ハンマーシュミット(1611−1675):声楽のための作品集(世界発録音)
Verleih uns Friede genafiglich/5声のソナタ/Meine Seele erhebet den Herren/Nun komm der Heiden Heiland/Sei willkommen Jesulein/Also hat Gott die Welt geliebet/Ach! Jesus stirbt/Ich fahre auf zu meinem Vater/Paduan a 5/Horet zu es ging ein Samann aus zu saen/Herr ich trau auf dich/Sei nun wieder zufrieden meine Herz/Gott mein Herz ist bereit/3声のカンツォン/Die mit Tranen saen/Sei nun wieder zufrieden meine Seele/Jauchzet dem Herren alle Welt/Lob-und Danklied aus dem 84.Psalm
イェルク・ブライディング(指)
ヒムリッシュ・カントライ、
ハノーファー少年cho、
ヨハン・ローゼンミュラー・アンサンブル
ハンマーシュミットは、ボヘミア生まれのドイツの作曲家兼オルガン奏者として活躍し、教会音楽を多数作曲。17世紀中期のドイツ教会音楽を代表する作曲家として高い人気を得ていたとして知られています。
ROP-7005
カンタータとモテット
J・S・バッハ:カンタータ第106番《神の時は最良の時なり》BWV.106
J・L・バッハ:Unsere Trubsal, die zeit ich und nicht ist
シェレ:ああ主よ、教えたまえ
バッハ:われわれの人生は影のごとし
 カンタータ第131番《深き淵から、主よ、汝に呼びかけん》BWV.131
イェルク・ブライディング(指)
ハノーファー少年cho、
ヒムリッシェ・ カントライ、
バロックアンサンブル・ラルコ
1707年頃の若かりし大バッハが作曲したカンタータ2曲と、大バッハに縁のあるヨハン・ルートヴィヒ・バッハ、ヨハン・バッハ、ヨハン・シェレ(大バッハから2代前の聖トーマス教会のカントール)といった3人の音楽家たちの宗教音楽をハノーファー少年合唱団が歌います。ハインツ・ヘニッヒの跡を継ぎハノーファー少年合唱団の音楽監督に就任したイェルク・ブライディングの的確な指揮が、合唱団から落ち着きと厚みのあるハーモニーを引き出しています。
ROP-7007(1SACD)
プレトリウス:聖ミヒャエルの日のための晩課 ヒレ・パール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
シリウス・ヴァイオルズ、
イェルク・ブライディング(指)
ブレーメン・ラウテン・コアー、
ハノーファー室内cho、
ヨハン・ローゼンミュラー・アンサンブル
"聖ミヒャエルの日のための晩課"は、「テレプシコーレ舞曲集」や「シオンの音楽」など当時の作曲家の中でも突出した数の作品を生み、17世紀初頭のドイツ・プロテスタントにおいて重要な役割を担ったミヒャエル・プレトリウス(1571/72−1621)の宗教作品集。膨大な数のプレトリウスの作品から"聖ミヒャエルの日のための晩課"を組み立てたドイツ宗教音楽界期待の指揮者イェルク・ブライディングは、1972年ハノーファー出身。
ROP-7006
ブクステフーデ:7つの連作カンタータ《われらがイエスの四肢》BuxWV.75
カンタータ《安らぎと喜びもてわれは逝く》BuxWV.76
カンタータ《天使に委ねよ》BuxWV.10
イェルク・ブライディング(指)
ハノーファー少年cho、
ヒムリッシェ・カントライ、
バロックアンサンブル・ラルコ
世界初録音となったハンマーシュミットの作品集(ROP 7001)では権威あるエコー賞を受賞。2007年にはジョン・ラッターの「マニフィカト」(ROP 7004)のリリースを行うなど、聖トーマス教会少年合唱団やウィンズバッハ少年合唱団と並ぶロンドー(Rondeau)の中心的存在に急浮上してきたハノーファー少年合唱団の最新録音。ハノーファー少年合唱団の汚れのない澄んだハーモニーがブクステフーデの大作を感動的に仕上げています。
ROP-7008(2CD)
ヴァイス:レクイエム ダニエル・ビュール(Bs)
ゲリット・ハルスト(Bs)
ドロテー・ミールズ(S)、
アンドレアス・カラシアク(T)、
イェルク・ブライディング(指)
ハノーファー少年cho
ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー

録音:2009年10月30日−31日
1950年にハインツ・へニッヒ教授によって創設された北ドイツの名門ハノーファー少年合唱団が、スペインのマジョルカ島に住むドイツの現代作曲家ハラルト・ヴァイス(1949−)の「レクイエム」を歌います。ミニマル、ジャズ、ロックなど様々なジャンルやスタイルを取り入れたヴァイス。ハノーファー少年合唱団のために作曲された「レクイエム」は、カラフルで神秘的なサウンドスケープが浮かび上がる野心作である。ドロテー・ミールズやハノーファー北ドイツ放送フィルなど共演陣も強力。
ROP-7011
ハノーヴァー少年合唱団による待降節とクリスマス・キャロル
《ジークフリート・シュトローバッハ(1929-)》
<降臨節>
1.はじめに/2.高く戸を上げよ/3.オルガン演奏T/4.船がやってくる/5.おお救い主よ、天を開いてください
<マリア>
6.今来たりたまえ、救いの主イエス/7.今は耐え忍べ/8.オルガン演奏U/9.いかにしてか、われは汝を迎えまつり/10.起きよ、光を放て/11.アヴェ・マリア/12.オルガン演奏V/13.マリアはいばらの森を通り/14.マリアは生まれた/15.マニフィカト
<キリスト降誕>
16.ところでその頃/17.エサイの根より/18.かくも神は世を愛したまえり/19.私はかいば桶の傍に立ち
<羊飼い>
20.その地方では羊飼いたちが/21.天使たちが語った/22.すると突然天使にあった/23.荒れ野の果てに/24.そして、それらの天使たち/25.羊たちのそばで目覚めると/26.彼らは急いでやってきた/27.真夜中に/28.羊飼いたちは目を覚まし/29.羊飼いたちはみ使いらの歌/30.クリスマスの歌/31.諸人声あげ/32.さあ、あなたがたの信者/33.眠れ、幼子/34.静かに眠れ、幼子よ/35.可愛いナイチンゲールよ,目を覚ませ/36.どこもが幸せなクリスマス/37.おお、なんと幸せ
イェルク・ブライディング(指)
ハノーヴァー少年Cho
スカイ・ダ・モント(朗読)
ウルフェルト・シュミット(Org)

録音:2012年1月20-23日ハノーヴァー
ハノーヴァー少年合唱団による美しさ満点のクリスマス・アルバムです。作曲家シュトローバッハによる一連の音楽は、時々は現代的な響きも挟みながら、この聖なる季節に即した雰囲気を盛り上げます。名優スカイ・ダ・モントによるお祝いの言葉、荘厳なオルガンの響き、ソリストたち・・・全てが一体となって神の子の誕生を祝うかのようです。
ROP-7012(2CD)
モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り(1610年版) イェルク・ブライディング(指)
ヴォクス・ヴェルデンシス
ヒムリッシェ・カントライ
ハノーファー少年cho
コンチェルト・パラティーノ
ムジカ・アルタ・リパ

録音:2010年5月24日ライブ録音ヒルデスハイム聖ミヒャエル教会
モンテヴェルディ(1567-1643)の「聖母マリアの夕べの祈り」は、最近では多くのグループが、編成の大小や曲順など様々な研究に基づいた演奏を録音しています。この録音では、ハノーファー少年合唱団の高水準で美しいコーラスと、ヤン・コボウらによる独唱グループによる声の交叉が魅力的。そして演奏全体に漂う純粋で素朴な雰囲気が独特の色彩を放っており、祈りの呼吸をそのまま演奏に移したような自然な流れを作っています。この作品に欠かせないコルネット&サックバットには、ブルース・ディッキー率いるコンチェルト・パラティーノが参加しており、彼らの奏でる音色もひときわ柔らかで、全体をさらに美しく密度の濃い演奏として仕上げています。
ROP-7015(2CD)
バッハ:マルコ受難曲BWV247
※サイモン・ヘイズ(復元…1995)
ヴェロニカ・ヴィンター(ソプラノ:はしため)
アンネ・ビールヴィルス(A)
アキム・クラインライン(テノール:福音史家)
アルブレヒト・ペール(バス:キリスト)
ミヒャエル・イェッケル(バス:ユダ,高位神官)
ゲオルク・ドレイク(テノール:ピラト)
ニルス・オーレ・ペーテルス(テノール:ペテロ、アルテルス)
マティアス・ハーゲナー(バス:兵士,隊長)
ハノーファー・ホーフカペレ
ハノーファー少年Cho
イェルク・ブライディング(指)

録音:2013年3月23-25日トヴィシュトリンゲン聖アンナ教会
バッハは、「マタイ受難曲」と「ヨハネ受難曲」以外にも、あと2、3曲は受難曲を作っていたと言われています。それらはもはや楽譜が失われているのですが、もしその一部でも残っていればぜひ聴いてみたいものです。この「マルコ受難曲」で、そんな思いをかなえましょう。ここでは、かろうじてアリアなどの歌詞だけは残っていましたし、曲は別のお葬式のためのカンタータから流用されたのではないか、とも考えられているので、ある程度の復元は出来ます。なにも残っていないレシタティーヴォは、バッハ自身も演奏したはずの同時代の別の作曲家の「マルコ受難曲」のものを使います。この録音は、そのようにしてサイモン・ヘイズが1995年に復元した楽譜を使って行われました。少年合唱による女声パートと、青少年による男声パートという、バッハの時代と同じ編成の合唱団は、その無垢な響きで飾らないバッハの姿を聴かせてくれますし、ソリストたちもそれぞれにピュアな声で敬虔な祈りを伝えてくれています。これは決して実存していなかった架空のバッハ作品ですが、そこに彼らはまさにバッハの命を吹き込んでくれました。
ROP-7017
クリスマス・キャロル集
バード(1540-1623):神に向かいて喜びもて歌え
作者不詳:天使は乙女に(13世紀頃)
伝承曲:コヴェントリー・キャロル
ウィールクス(1575-1623):ダヴィデの子に栄えあれ
伝承曲:羊飼いたちは御使いらの歌
ハウエルズ(1892-1983):汚れなきばら
伝承曲:甘き喜びのうちに
ミヒャエル・プレトリウス(1571-1621):一輪のばらが咲いて
ラター(1945-):ウェックスフォード・キャロル
バッハ:クリスマス・オラトリオBWV248-「いまや汝らの神の報復はいみじくも遂げられたり」
ブリテン:聖母への讃歌
伝承曲:おお、すべての忠実な崇拝者よ
伝承曲:ガブリエルのお告げ
カークパトリック(1838-1921):まぶねの中で
ルコット(1955-):羊飼いキャロル
伝承曲:ひいらぎ飾ろう
アンダーソン(1908-1975):そりすべり
メイスン(1792-1872):もろびとこぞりて
伝承曲:まきびとひつじを
ビッシル:インターリュード
伝承曲:ウィ・ウィッシュ・ア・メリークリスマス
メンデルスゾーン:天には栄え
ハノーヴァー少年Cho
ロンドン・ブラス
イェルク・ブランディング

録音:2013年12月5-7日ハノーヴァーマルクト教会ライブ録音
英国のクリスマス・キャロルの伝統を楽しむためのステキな1枚です。バードやプレトリウスなど16世紀のキャロルから、ラターやチルコットなどの現代作品、そして作者不詳の伝承曲など、幅広いスタイルの作品が含まれていますが、どれもが正しい「クリスマスの精神」を反映した深遠で崇高な作品ばかりです。健やかな響きを持つハノーヴァー少年合唱団と、輝かしいロンドン・ブラスの音色はまさに神がかり的な美しさを抱いています。
ROP-7019(2CD)
ヨハン・ローゼンミュラー:聖母マリアの夕べの祈り
導入/Dixit Dominus-主は言われた
Laudate Pueri-主をほめたたえよ
5声のソナタ第12番ニ短調
Laetatussum-閉ざされた園-われ喜びに満てり
Nisi Dominus-主が建てたもうのでなければ
5声のソナタ第9番ニ長調
LaudaIerusalem-イェルサレムよ、栄光あれ
Hymnus Avemarisstella-讃歌:めでたし、海の星よ
マニフィカート
ヤコブ・ハーゲナー(T)
ハノーヴァー少年Cho
ヨハン・ローゼンミュラー・アンサンブル
ラルコ・バロックO
イェルク・ブランディング(指)

録音:2015年7月20-24日ドイツハノーヴァー,聖シュテファン教会
バロック時代のオルガニスト、トロンボーン奏者として名を馳せたローゼンミュラー(1619-1684)。もともとドイツの聖ニコライ教会のオルガニストとして活躍、1653年に聖トマス教会のカントル職に内定したところ、1655年に当時は重罪であった「同性愛」の容疑をかけられ逮捕、投獄。職も含め全てを失った彼は脱獄、イタリアのヴェネツィアに逃亡し、名を変えて活動し、サン・マルコ聖堂のトロンボーン奏者の職を得ます。再び作曲もはじめ、1678年にはピエタ養育員の音楽長に就任、名声を高め、1682年になってようやくドイツに帰国、その2年後に没するという波乱万丈の生涯を送った人でした。彼の「聖母マリアの夕べの祈り」は、当時としては大規模な編成を必要とする豪華なもので、17世紀にこの作品の演奏を目の当たりにした旅人が、「溢れた演奏家がオルガンの前で立ち尽くしていた」と記すほどでした。そんな大作を、今回最高の演奏家たちを揃えて完璧に再現、この荘厳な雰囲気をお楽しみください。

ROP-8001
NX-B03
ニコラス・ルドフォード(1485頃-1557頃):ミサ・ドミニカ

1.Gaude, Gaude, Gaude Maria
2.Square Le Roy
3.Kyrie I?III, Christe I?III, Kyrie IV?VI
4.Square Le Roy
5.Gloria aus der/from the Lady Mass Missa Dominica
6.Alleluia aus der/from the Lady Mass Missa Dominica
7.There is no Rose of Swych Vertu
8.Sequentia aus der / from the Lady Mass Missa Feria V
9.Angelus ad Virginem
10.Credo aus der / from the Lady Mass Missa Dominica
11.Offertorium aus der / from the Lady Mass Missa Dominica
12.Sanctus aus der / from the Lady Mass Missa Dominica
13.Benedictus aus der / from the Lady Mass Missa Dominica
14.ラック(1954-):Candlemas aus / from To the Tallow and the Wick
15.Agnus Dei aus der / from the Lady Mass Missa Dominica
16.レイトン(1929-1988):The Lord is my Shepherd
17.Beata Viscera
18.Beata Viscera
19.Alma Redemptoris Mater
デイヴィッド・スヴィンソン(指)
トリニティ少年cho
ハンドベル・コア・ゴータ
ルイス・ブリト=ババプル(Org)

録音:2017年3月1-5日
世界中の少年合唱団の中でも、最も多忙と言われているイギリスの「トリニティ少年合唱団」。教会で歌うだけではな く、ロイヤル・オペラ・ハウスや、ロンドンのオーケストラと頻繁に共演するなど、世界中を飛び回り、年に150回以上もの 素晴らしい演奏を繰り広げています。ここでは、音楽学者や同時代の作曲家たちの協力を得て、中世の作曲家ルド フォードのミサを中心に、時代を超えた様々な曲を合わせ、1枚のアルバムを創り上げました。歌い手の鮮やかな声はオ ルガンの音と美しく融合し、素晴らしい響きを醸し出しています。


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