湧々堂HOME 新譜速報 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 歌劇 バロック 廉価盤 シリーズ
旧譜カタログ チャイ5 殿堂入り 交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 歌劇 バロック


EVEREST RECORDS
(アメリカ)


EVEREST
アメリカを代表する人気レーベル・エベレスト。しばらく入手できなかったのですが、復刻シリーズとして再発売が決定しました!第1回発売は15タイトル。今後定期的に発売されるとのことです。懐かしいオリジナル・ジャケットを使用。


全て1CD=


品番 内容 演奏者
EVERCD-001
モーツァルト:セレナード第11番 K.375、第12番 K.388 ニューウェル・ジェンキンス(指
エベレスト管楽四重奏団、他
EVERCD-002
コープランド:ビリー・ザ・キッド、交響曲第3番 アーロン・コープランド(指)LSO
EVERCD-003
チャイコフスキー:「フランチェスカ・ダ・リミニ」、
幻想的序曲「ハムレット」
レオポルト・ストコフスキー(指)
ニューヨーク・スタジアムSO(NYO)
録音:1958年(ステレオ)
ほとんどスコアを改変せずに正攻法でアプローチしたチャイコフスキー。だからと言って面白みがない演奏であるはず
がなく、音楽の中にとことんのめり込んだ妥協なき表現力に溢れています。「フランチェスカ〜」も聴かせますが、いまひ
とつメジャーになりきれない「ハムレット」で強い説得力を持った演奏を展開している点は特筆に価します。  【湧々堂】
EVERCD-004
ラヴェル:ボレロ、「ダフニスとクロエ」第2組曲、
ラ・ヴァルス*、スペイン狂詩曲*
ジョン・バルビローリ(指)ハレO
録音:1959年(*のみステレオ)
EVERCD-005
プロコフィエフ:バレエ組曲「道化師」Op.21a ワルター・ジュスキント(指)LSO
EVERCD-006
ブラームス:交響曲第4番 ウィリアム・スタインバーグ(指)
ピッツパークSO
EVERCD-007
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」、
「ペトルーシュカ」
ユージン・グーセンス(指)LSO
EVERCD-008
チャベス:交響曲第1番、第2番、第4番 カルロス・チャベス(指)
ニューヨーク・スタジアムSO
EVERCD-009
V・ウィリアムズ:バレエ音楽「ヨブ」 エイドリアン・ボールト(指)LPO
録音:1958年
EVERCD-010
シューマン:ピアノ協奏曲、フランク:交響的変奏曲 ピーター・ケイティン(P)、
ユージン・グーセンス(指)LSO
EVERCD-011
マーラー:交響曲第5番 ルドルフ・シュヴァルツ(指)LSO
ステレオ録音
ルドルフ・シュワルツ(1905-1994)は、ウィーン生まれ。作曲をR・シュトラウスなどに学んだ後、ウィーン・フィルの
ヴィオラ奏者となり、1924年指揮者としてデビュー。戦後は主にイギリスで活動し、ボーンマス響、バーミンガム市響、
BBC響のシェフを務めました。録音はほとんどが協奏曲の伴奏なので、この録音は非常に貴重。しかも忘れ去られる
にはあまりにも惜しい名演奏です。
ちょっと古臭いステレオ録音だな…と思いながら聴き始めると、なんだか只ならぬ予感。曲が進むに連れて徐々に引
き込まれ、そのイメージはすぐに確信へと変わります。誇張は一切ないにもかかわらず、何とも言いえぬ重苦しい空
気感が漂い、音楽を末端まで感じ切っているのが聴き手にもひしひしと伝わります。不安から抜け出す糸口が見つか
らないまま焦燥する心の様が、とても生々しい形でひたひたと迫り来るのです。第1楽章展開部は勢いに乗せて直進す
るのが通例ですが、ここでは足かせを取り払うことなく重心を低く保ったまま、渋いサウンドで昇華。ほとんどイン
テンポを貫徹していますが、決して縛り付けたようなそれではなく、枯淡の境地さえ滲みます。ティンパニ・ソロが内
面から抉り出すような音を発しているのも印象的。そのティンパニが、コーダではトレモロに変更されているのがユ
ニークで、これがまた意味深!第2楽章もテンポは遅め。力みが一切なく自然体の構築の中から 嘆きの歌が滔々と流
れ出ます。7:20からの明るいフレーズのクラリネットの何という巧さ!その後の金管の応酬の素晴らしさ特筆。全体
のリズムは現代風に弾むことはありませんが、心の奥底からの呼吸が伝わります。第3楽章はタックウェルと思われる
ホルン・ソロの巧味に加え、やはり古風な佇まい、中低域をがっちりと固めた音像から、表面的な可憐さを越えた精神
的な重みを感じる音楽性が魅力。第4楽章は纏綿たるロマンを放つのではなく楷書風。音楽の流れも表明上は淡白です
が、声部間の緊張度は高く、後半に進むに連れて音楽の振幅が大きくなるのが特徴的。終楽章も格調高い表現を最後
まで貫徹。  【湧々堂】
グーセンスの「エスタンシア」
EVERCD-012
ヴィラ=ロボス:バレエ音楽「ウイラプルー」*、
ブラジル風バッハ第1番〜プレリュード*、
ブラジル風バッハ第2番〜カイピラの小さな列車、
ヒナステラ
:バレエ組曲「エスタンシア」、「パンナビ」
レオポルト・ストコフスキー(指)ニューヨーク・スタジアムSO*
ユージン・グーセンス(指)LSO、
録音:1958年(全てステレオ)
ストコフスキーが指揮した2曲は、例によって纏綿たる情緒を盛り込み、カラフルな色彩力で圧倒。安心してこの作品の魅力
に浸らせてくれます。しかしここで強調したいのはグーセンスとロンドン響の素晴らしさ!何といってもラテン的なドライ感と
ウェット感が交錯する色彩が絶妙で、それを優秀な録音が見事に捉えています。
「小さな汽車」の何という人間臭さ!淡々の進行しながらその表情は愛情と温もりに満ち、ポコポコと飛び交う管楽器の優し
げな浮遊感がたまりません。曲の後半で印象的なのがギロ(民族楽器)の絶妙さ!ギコギコと擦り合わせるその響きが、
最後の最後まで明瞭に聞き取れ、ニュアンスを引っ張り続けるのです。最後のドカン!という一撃も、ドイツ音楽のそれとは
明らかに異なる面白みを湛えています。
「エスタンシア」は、最近でこそオケの技術も録音も優秀なものが出ていますが、この演奏のように土埃が舞うような音の質
感と、決して悪乗りせずにハイセンスな高揚を兼ね備えた演奏は出現していないように思います。第1曲で顕著なように、リズ
ムはどこまでも鋭敏。しかし突き刺すような刺激を避けることで、庶民的なニュアンスが立ち込めているのです。第2曲は涙を
誘う哀愁が横溢!繊細なニュアンスを豊かな呼吸に乗せて表出するオケの力量も感動に拍車をかけます。特に1:04から弦
が深々と長い音価を保つフレーズは聴きもの。終曲は華々しい曲はどんな演奏でもそれなりに楽しめるとも言えますが、音の
デモンストレーションで圧倒するのではない、全員がが一丸となって真の共感の確認し合うようなこの一体感は他では望め
ないのです!  【湧々堂】
EVERCD-013
ヒンデミット:交響曲変ホ調 エイドリアン・ボールト(指)LPO
録音:1958年
EVERCD-014
サティ:組み合わされた3つの小品、
ソクラテス、馬の装具で
マニュエル・ロザンタール(指)
フランス国立放送O
EVERCD-015
ショスタコーヴィチ:交響曲第6番 エイドリアン・ボールト(指)LPO
録音:1958年

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