湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



FARAO
(ドイツ)



※表示価格は全て税込み。品番結尾に特に表記のないものは全て1CDです。
品番 内容 演奏者
F-100206
バイエルン国立歌劇場管団員によるタンゴ
街はずれのカフェ/12月のタンゴ
リスボン/バルバラ・ボッサ
ミロンガ/他(全14曲)
アルベン・シュパイウ(Vn)
ペーター・ヴェプケ(Vc)
ペーター・ルートヴィヒ(P)
B-108001
ウェーベルン:室内楽作品集
弦楽四重奏の為の5つの楽章 Op.5*
4つの小品 Op.7+
6つのバガテル Op.9#
チェロ・ソナタ**
3つの小品 Op.11**
弦楽三重奏曲 Op.20++
四重奏曲 Op.22##
弦楽四重奏曲 Op.28+
レオポルダーSQ*
マルクス・ヴォルフ(Vn)+
ジンホファーSQ#
イヴ・サヴァリ(Vc)**
ジェローム・グラニョン(P;+/**)
バルバラ・ブルクドルフ(Vn;++)
エサ・カム(Va;++)
フランツ・アマン(Vc;++)
カール=ハインツ・ハーン(Sax;##)
ハルトムート・グラフ(Cl;##)
エッカルト・へルマン(Vn;##)
モニカ・シュテール(P;##)

録音:1993年10月-1994年5月、ミュンヘン・ライヴ
B-108002
クライスラー他:ヴァイオリン名曲集
クライスラー:テンポ・ディ・メヌエット
モーツァルト(クライスラー編):ロンド
パラディス:シシリエンヌ
クライスラー:才たけた貴婦人
パガニーニ:カンタービレ
クライスラー:ロンディーノ
レチタティーヴォとスケルツォ・カプリース
 愛の悲しみ/美しきロスマリン
ラフ:カヴァティーナ
クライスラー:コレッリの主題による変奏曲
マスネ:タイスの瞑想曲
クライスラー:オールド・リフレイン
 故郷の人々(スワニー河)
アンドレアス・ライナー(Vn)
アチ・ベルトンチェリ(P)
ウィーン生まれでパールマンに師事したライナーが弾くクライスラー・アルバム。     (0517)
B-108003
サクソフォンとハープ
グスタフ・ブムケ:ノットゥルノ Op.45
イダ・ゴトコフスキー:風車
ドビュッシー:ベルガマスク組曲
ボザ:イタリア幻想曲
ジャン・アプシル:シシリエンヌ
ジャン・バティスト・サンジュレー:カプリース Op.80
ガブリエル・ヴェルダル:瞑想曲 Op.18
アントニオ・パスクッリ:ベッリーニの思い出
ヘルマン・リト(Sax)
マルティナ・ホラー(Hp)

録音:1995年9月マルクトオーバードルフ
B-108004
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏第4番 ホ短調 Op.90「ドゥムキー」
同第1番 変ロ長調 Op.21
ミュンヘン・ドヴォルザーク・トリオ
[ギッティ・ピルナー(P)
ヤーノシュ・マーテー(Vn)
フランツ・アマン(Vc)]

録音:1996年7月ミュンヘン
ギッティ・ピルナーは、7歳で初リサイタルを開き、8 歳でモーツァルトの23 番を演奏。ジュネーヴ国際音楽コンクール第1 位。ミュンヘン音楽アカデミーのマスタークラスで後進の指導に務めるかたわら、ケンペやチェリビダッケのもとミュンヘン・フィルと共演。スタインウェイ社が公式に認定する“スタインウェイ・アーティスト”のひとり。      (0517)
B-108005
モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集 Vol.1
変ロ長調 K.570/ニ長調 K.576
ハ長調 K.545/ヘ長調 K.533・494
ギッティ・ピルナー(P)
ギッティ・ピルナーは、7歳で初リサイタルを開き、8 歳でモーツァルトの23 番を演奏。ジュネーヴ国際音楽コンクール第1 位。ミュンヘン音楽アカデミーのマスタークラスで後進の指導に務めるかたわら、ケンペやチェリビダッケのもとミュンヘン・フィルと共演。スタインウェイ社が公式に認定する“スタインウェイ・アーティスト”のひとり。  (Ki)
B-108006
ブラームス:ドイツ・レクイエム マーリン・ハルテリウス(S)
ディートリヒ・ヘンシェル(Br)
エーノホ・ツー・グッテンベルク(指)
ブルノ国立PO&cho
B-108007
ヴォルフ:メーリケ歌曲集 Vol.1(全22曲) ディートリヒ・ヘンシェル(T)
フリッツ・シュヴィングハーマー(P)

録音:1998年、ミュンヘン、ファラオ・スタジオ
B-108008
モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集 Vol.2
ハ短調 K.457/ヘ長調 K.332
変ロ長調 K.333/幻想曲ハ短調 K.475
ギッティ・ピルナー(P)
B-108009
サクソフォンとハープ Vol.2
サン=サーンス:白鳥
サティ:ジムノペディ第1番
ドビュッシー:夢/小さな羊飼い
フォーレ:子守歌
マルク・ベルトミュー:5つのニュアンス
イベール:間奏曲
マルセル・トゥルニエ:2つのロマンティックな前奏曲
サン=サーンス:ロマンス Op.36
ヘルマン・リト(Sax)
マルティナ・ホラー(Hp)

録音:1999年2月
B-108010(3CD)
ヘンデル:歌劇「セルセ」 アン・マレー(Ms;セルセ)
クリストファー・ロブソン(CT;アルサメーネ)
イヴォンヌ・ケニー(S)
パトリシア・パードン(A;アマストレ)他
アイヴァー・ボルトン(指)
バイエルン国立歌劇場O

録音:1997年4月、バイエルン国立歌劇場・ライヴ
B-108011
インタークラリネット
ヘンデル:シバの女王の入場
 「リナルド」〜涙の流れるままに
モーツァルト:アダージョ.ヘ長調K.580a
C.ベーム:四重奏曲 へ長調
ジェルジ・オルバーン:四重奏曲〜テンポ・ディ・タンゴ
ダニエル・ドルフ:タンゴは4人で
アルベニス:タンゴ
ガーシュウィン:オー・レディ・ビー・グッド
バード:パヴァーヌ
バッハ:アリア
ブラームス:ハンガリー舞曲第5番
ケネス・A.ウィルソン:パガニーニの主題による変奏曲
J.バログ:三日月〜エピソード
ノルベルト・トイブル、
ヨージェフ・バログ、
ハラルド・ハラー、
ヨハネス・グライヒヴァイト(Cl)
マンフレート・プライス(バスCl)
B-108012
モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集 Vol.3
ハ長調 K.330/イ長調 K.331
ニ長調 K.311/イ短調 K.310
ギッティ・ピルナー(P)
B-108014
シュレーカー:室内交響曲
クルシェネック:ヴァイオリン協奏曲第1番Op.29
ハンナ・ヴァインマイスター(Vn)
ハインリッヒ・シフ(指)
ムジコレギウム・ヴィンタートゥール
B-108015
(2CD+1CD)
バッハ:クリスマス・オラトリオBWV.248

■ボーナスCD
ボーナスCD「グッテンベルク、クリスマス・オラトリオを語る」(ドイツ語)
マーリン・ハルテリウス(S)
メリンダ・パウルゼン(A)
トム・アレン(T)
ディートリヒ・ヘンシェル(Br)
エーノホ・ツー・グッテンベルク(指)
クラング・フェアヴァルトゥングO
ノイボイレン合唱協会cho
B-108016
歌劇座のサックス
チャイコフスキー:「くるみ割り人形」組曲〜序曲/行進曲 /アラビアの踊り/中国の踊り/こんぺい糖の踊り/トレパーク
モーツァルト:「ドン・ジョヴァンニ」〜カタログの歌/若い娘さんたち恋をするなら/ひどい人ですって?…もう言わないで… /薬屋の歌/シャンペンの歌
ベートーヴェン:モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」の「お手をどうぞ」の主題による変奏曲
ステファン・ゾルゾル:カルメン・イベリクム(ビゼーにもとづくスペインの物語)
サックス・アルマンド
[フランク・シュスラー(S-Sax)
アレント・ハシュテット(A-Sax)
マルクス・マイアー(Br-Sax)]
その名も“ドイツのサキソフォン”という名のアンサンブルによるサキソフォン三重奏。     (0517)
B-108017(2CD)
モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集 Vol.4&Vol.5
へ長調 K.280/ハ長調 K.279
変ロ長調 K.281/変ホ長調 K.282
ハ長調 K.309/ト長調 K.283
ニ長調 K.284
ギッティ・ピルナー(P)
B-108018
インタークラリネット2
モンティ:チャールダーシュ
シューマン:トロイメライ
アーノルド:プレ・グッドマン・ラグ
ワイル:「三文歌劇」より(6曲)
モーツァルト:アダージョ KV.411
 アヴェ・ヴェルム・コルプス
プロコフィエフ:3つのオレンジの恋〜行進曲
J.バログ:ラデツキアーダ
 ジプシーの歌/ラプソディア
ゴードン・レヴィン:ラ・コパ−サンバ
 フィエスタ・クバーナ−ルンバ
ロータ:8 1/2
ノルベルト・トイブル、
ヨージェフ・バログ、
ハラルド・ハラー、
ヨハネス・グライヒヴァイト(Cl)
マンフレート・プライス(バスCl)
S-108019(1SACD)
サヴァリッシュ80才記念コンサート
バーバー:交響曲第1番
シューマン:交響曲第4番
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指)
バイエルン国立O
(バイエルン国立歌劇場O)

録音:2003年7月21日、バイエルン国立劇場
※サヴァリッシュ80才記念コンサート・ライヴ(5.0チャンネル・サラウンド)
B-108020(3CD)
モンテヴェルディ:歌劇「ポッペアの戴冠」 アンナ・カテリーナ・アントナッチ(S;ポッペア)
デイヴィッド・ダニエルズ(CT;ネローネ)
アクセル・ケーラー(CT;オットーネ)
クルト・モル(B;セネカ)
ドミニク・ヴィス(CT;アルナルタ)他
アイヴァー・ボルトン(指)
バイエルン国立歌劇場O

録音:1997年7月、バイエルン国立歌劇場・ライヴ
B-108021(5CD)
モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集 ギッティ・ピルナー(P)

※B-108005、108008、108012、108018のボックス・セットBOX
B-108022
ヴィオレータ・ウルマーナ〜歌曲をうたう
リスト:「少年漁師」「漁師の娘」、
 「さあ話せ」、
R・シュトラウス
:「ゲオルギーネ」
 「春の雑踏」「ツェツィーリエ」、
 「あした」「苦悩の賛歌」「睡蓮」、
 「僕らは踊りだしたい気持ちだ」、
 「解き放たれた心」「悪いお天気」、
 「あなたの青い目で」「春の祝祭」、
ベルク
:「7つの初期の歌曲」「夜」
 「葦の歌」「夜鳴きうぐいす」
 「夢に見た栄光」「室内にて」
 「愛の賛歌」「夏の日」
ヴィオレータ・ウルマーナ(S)
ヤン・フィリップ・シュルツェ(P)
リトアニア生まれの歌手、ヴィオレータ・ウルマーナはメゾ・ソプラノとしてデビューし、名声を得ました。1993/1994 シーズンに ミュンヘン歌劇場、バイロイト音楽祭、ミラノ・スカラ座(ムーティ指揮・フリッカ役)で立て続けにデビューし、フリッカ(ワルキュー レ)、クンドリ(パルジファル)をはじめとするワーグナー作品、エボリ公女(ドン・カルロ)、サントゥッツア(カヴァレリア・ルス ティカーナ)などを中心的レパートリーに、国際的なキャリアを築いてきました。そして2003 年にウィーン国立歌劇場においてマッ ダレーナ(アンドレア・シェニエ)でソプラノとしてのデビューを飾ったのち、イゾルデ(トリスタンとイゾルデ)、ジョコンダのタ イトル・ロール、レオノーラ(運命の力)などをレパートリーとして、現在も国際的第一線で活躍するスターのひとりです。 これまでリヒャルト・シュトラウスの歌曲を収録したCDは数多く存在しますが、この盤の特筆すべきは、期待されながらもエキスパー トが少なかったために録音されなかったリストとベルクの作品がR. シュトラウス作品との共存を実現したことでしょう。この成果に より、私たちは後期ロマン派から近代音楽への音楽史をこの1 枚で体験することができるのです。なにより中音域から高音域まで均一 に響く稀有の歌声でウルマーナが叙情的に表現する世界は、非常に上品でかつドラマティックです。そのウルマーナの世界をウルマー ナと日常的に共演しているドイツ人ピアニスト、ヤン・フィリップ・シュルツェが知的にサポートしています。  (Ki)
B-108023
バイエルン国立歌劇場1997-2005年 ライヴ
(1)ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲
(2)ヘンデル:「アリオダンテ」−あなたは生きるのです
(3)モンテヴェルディ:「ポッペアの戴冠」−いとしい人、ポッペアよ
(4)モンテヴェルディ:「ポッペアの戴冠」−あなただけを見つめ
(5)ヘンデル:「セルセ」−地獄の残酷な女神め
(6)ヘンデル:「ジューリオ・チェーザレ」−もし私の願いを聞いてくれないのでしたら
(7)グルック:「オルフェとユリディス」−愛の神よ、私の魂に、(8)ヘンデル:「ロデリンダ」−無情な人よ、
(9)ヴェルディ:「オテッロ」−柳の歌
(10)ワーグナー:「タンホイザー」−夕星の歌、
(11)ワーグナー:「神々の黄昏」−葬送行進曲
(12)ワーグナー:「ワルキューレ」−第1幕幕切れ
(1)(9)(10)(11)(12)ズビン・メータ(指)
(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)アイヴォー・ボルトン(指)
バイエルン国立O、(2)ポール・ナイロン(T)、(3)デヴィッド・ダニエルズ(CT)、(4)アンナ・カテリーナ・アントナッチ(S)
(4)デヴィッド・ダニエルズ(CT)、(5)アン・マレイ(Ms)、(6)スーザン・グリットン(S)、(7)ヴェッセリーナ・カサロヴァ(MS)
(8)ドロテア・レッシュマン(S)、(9)アニヤ・ハルテロス(S)、(10)マーティン・ガントナー(Br)、(12)ワルトラウト・マイヤー(S)
(12)ペーター・ザイフェルト(T)

録音:(1)2004 年7 月,(2)2000 年1 月,(3)1997 年7 月,(4) 1997 年7 月,(5) 1997 年4 月,(6)2002 年7 月,(7)2003 年10 月,(8) 2003 年7 月,(9)2004 年11 月,(10) 2005 年2 月,(11)2003 年4 月,(12)2002 年7 月、ナツィオナールテアター
(1)(6)(9)(11)は初出音源。音楽監督ズビン・メータの指揮と、バロックを中心としたレパートリーを受け持つボルトンのライヴ録音があわせて12種類。しかもそのうち4つは今回初めてお目見えする貴重なもの。スーザン・グリットンのクレオパトラ、新国立劇場で「マイスタージンガー」のエーファを歌うアニヤ・ハルテロスのデズデーモナ、ワルトラウト・マイヤーとペーター・ザイフェルトがジークムント、ジークリンデの「ワルキューレ」の幕切れなど、短くても興味津々なものばかりです。 
B-108024
サックス三重奏&四重奏による「ゴルトベルク」
バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV.988
サックス・アルマンド[フランク・
シュスラー(S−Sax)
アーレント・ハシュテット(A−Sax)
マルクス・マイヤー(Br−Sax)]
マルカス・ワイス(T−Sax)
数ある「ゴールドベルク」のなかでも異色の一枚。また、数ある編曲もののなかでも出色の一枚。ギター、弦楽合奏、ブラス・アンサンブル、JAZZ,とさまざまに演奏形態は変わってもまぎれもなく、バッハはバッハですが、特にこの演奏はサクソフォンで演奏されていても編曲ではなく、バッハのオリジナルの楽譜そのままをSax で演奏しています。サックス・アルマンドはサクソフォン・トリオですが今回はテナー・Sax に名人マルカス・ワイスを迎えて4声の第4,10,22,23,29,30 変奏は四重奏で演奏されています。 (Ki)
B-108025(2CD)
ハイドン:オラトリオ「天地創造」 マーリン・ハルテリウス(S)
ロタール・オディニウス(T)
アントン・シャリンガー(Bs)
エーノホ・ツー・グッテンベルク(指)
クラング・フェアヴァルトゥングO
ノイボイレン合唱協会cho
B-108026
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
交響曲第8番
エーノホ・ツー・グッテンベルク(指)
クラング・フェアヴァルトゥングO
B-108027(2CD)
ブラームス:「ヴィネータ」〜愛と死の歌
バラード Op.10-4/ヴィネータ Op.42
セレナード Op.106-1
舞踏の為の交唱歌 Op.31-1
おお美しい夜 Op.92-1
間奏曲 Op.117-1
古いドイツの戦いの歌 WoO34-26
草狩る死神 WoO34-13
愛の誠 Op.3-1/他(全33曲)
アンナ・コロンディ(S)
藤村実穂子(A)
トム・アレン(T)
クラウス・メルテンス(Br)
マーリン・ハルテリウス(S)
メリンダ・パウルゼン(A)
トム・アレン(T)
ディートリヒ・ヘンシェル(Br)
エーノホ・ツー・グッテンベルク(指)
ノイボイレン合唱協会cho
ギッティ・ビルナー(P)
B-108028
スペインのフォリア/クララ・デント、ブリギッテ・エンゲルハルト
マラン・マレ:スペインのフォリア〜オーボエ,チェンバロとチェロための24のクプレ
バッハ(アーサー・ジェンセン編):パルティータ.イ短調BWV.1013〜オーボエ、ヴァイオリン,ヴィオラ,チェロとコントラバスのための改訂版
F. クープラン:王宮のコンセール第4番〜オーボエと通奏低音のための
バッハ:トリオ・ソナタ第1番BWV. 525〜オーボエとポジティフ・オルガンによる演奏
バッハ:トリオ・ソナタ第5番BWV. 529〜オーボエとポジティフ・オルガンによる演奏
クララ・デント(Ob)
ブリギッテ・エンゲルハルト(Cemb&Org)
ガブリエル・アドリアーン(Vn)
アンドレアス・ヴィルヴォール(Va)
ハンス=ヤーコプ・エッシェンブルク(Vc)
アンドレアス・ヴィレゾル(Cb)

収録:2005年5月/ミュンヘン、ファラオ・スタジオ(セッション)
999年よりベルリン放送交響楽団(RSB)の首席オーボエ奏者で、ソリストとしてもラトル指揮のベルリン・フィルやメータ指揮のバイエルン国立管 弦楽団にしばしば客演するクララ・デントのデビュー・アルバム。  ザルツブルク出身でモーツァルテウムに学び、現在、モーツァルテウムで教鞭を取るエンゲルハルトをはじめ、気心の知れた仲間と組んだバロックのナン バーの数々では、ときに甘くときに切ない、デントの美しくのびやかな音色の魅力を存分にあじわうことができます。定評あるFARAOのセッション録音 で音質もすぐれています。 (Ki)
B-108029
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調BWV.1004、
ヒンデミット:無伴奏ヴァイオリン・ソナタOp.11-6、
ツィンマーマン:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ(1951)
レベッカ・ハルトマン(Vn)
ミュンヘンの若く(26 歳)美しいヴァイオリニストの意欲的な録音。大バッハに源を発するヒンデミット、ツィンマーマン(終楽章はB-A-C-H 主題)がむしろ聴き物です。 (Ki)
B-108030(3CD)
ヘンデル:歌劇「アリオダンテ」 アン・マレー(Ms:アリオダンテ)
ジョーン・ロジャース(S;ジネブラ)
クリストファー・ロブソン(CT;ポリネッソ)他
アイヴァー・ボルトン(指)
バイエルン国立歌劇場O

録音:2000年1月、バイエルン国立歌劇場・ライヴ
B-108031
ヴァイオリン小品集〜シューマンからガーシュウィンまで/ヤーノシュ・マーテー
フランツ・リース:気まぐれ女
フォーレ:ドリーの子守歌op. 56-1
グラナドス(クライスラー編):スペイン舞曲
ヴェラチーニ(マリオ・コルティ編):ラルゴ
エンリーコ・トゼッリ:セレナードop. 6
クライスラー:美しきロスマリン
ブロッホ:ニーグン
ラフ(ヨハネス・パラシュコ編):カヴァティーナop. 85-3
フバイ:ヘイレ・カティop. 32
滝廉太郎(矢代秋雄 編):荒城の月
クライスラー:愛の悲しみ
シューマン(ローター・レヒナー編):トロイメライ
コダーイ:アダージョ
ガーシュウィン(ハイフェッツ編):ベスよ、おまえは俺のもの
ガーシュウィン(ハイフェッツ編):そんなことはどうでもいいさ
ラヴェル(ジョルジュ・カテリーヌ編):ハバネラ形式の小品
ポンセ(ハイフェッツ編):ちいさな星
モンティ:チャールダーシュ
マスネ(M.P. マルシック編):タイスの瞑想曲
ヤーノシュ・マーテー(Vn)
ベンジャミン・ラヴィッツ=カステル(P)

録音:2005 年/ミュンヘン、ファラオ・スタジオ(セッション)
ミュンヘン放送管弦楽団のリーダーで、名教師ガラミアンをはじめ、イダ・ヘンデルやアンドレ・ジェルトレルに師事した名手ヤーノシュ・マーテーが、 おなじみのヴァイオリン名曲の数々を弾いた一枚。ピアノには、マーテーとは30年来デュオを組むラヴィッツ=カステルを迎えています。親しみやすい内 容と、優秀録音のファラオによるセッション録音ということで、ヴァイオリン好きからオーディオファイルまで広くおすすめのアルバムに仕上がっております。 ヤーノシュ・マーテー…ブダペスト生まれのヴァイオリニスト。まず、フランツ・リスト音楽院でクラーラ・カーダールに師事したのち、ジュリアード音 楽院でイヴァン・ガラミアンに師事。モントリオールでイダ・ヘンデル、ブリュッセル王立音楽院でアンドレ・ジェルトレルのマスタークラスを受講し、優 秀な成績で修了する。 リスト音楽院でのハンガリー国際コンクールや、ベルギーのアンリ・ヴュータン国際コンクールといった数多くのコンクールで第1位を獲得して、ヨー ロッパ圏内のみならず、アメリカやアジアに及ぶ大規模なコンサート・ツアーの数々にその身を置きキャリアをスタート。ソロや室内楽の活動と並行して、 1982年よりミュンヘン放送管弦楽団のリーダーも務める。1995年よりミュンヘン放送管弦楽団サロン・オーケストラの指揮者も務め、過去に来日公演 も果たしている。 (Ki)
B-108032
ジョリヴェ:フルート協奏曲(1949)、リノスの歌(1944)、
ピエール=フィリップ・ボーザン
(1933 〜 2005):フルート協奏曲(1960)、
ルーセル
:セレナーデ(1925)、
イベール:ソロ・フルートのための小品(1936)
サラ・ルヴィオン(Fl)、
アリエル・ツッカーマン(指)
リヴラドワ・フェスティヴァル・アンサンブル
フランクフルト歌劇場の首席フルーティスト、サラ・ルヴィオン(フランス人)によるフランス近現代のフルートの魅力がたっぷり味わえる1枚。特にボーザンの曲が聴きもの。ボーザンは名ピアニストというだけでなく偉大なオルガニスト、作曲家でもありサウンド・エン ジニアとしてO.R.T.F で働いていたときにジャン・ピエール・ランパルに出会いこの曲を作曲し献呈した。これが唯一のCD録音。 (Ki)
B-108033
R・シュトラウス:ツェツィーリエ Op.27-2、
 冬の霊感 Op.48-4、
 二人の秘密をなぜ隠すのかOp.19-4、
 明日の朝 Op.27-4、夜 Op.10-3
 とき放たれた心 Op.39-4、
 献呈 Op.10-1、
 4つの最後の歌 Op.150
シューベルト:無限なるものに D.291、
 憂愁 D.825、鱒 D.550、
 糸を紡ぐグレートヒェン D.118、
 夜の曲 D.672、魔王 D.328
ワルトラウト・マイヤー(Ms)、
ヨゼフ・ブラインル(P)

録音:2007年3月
シューベルトとシュトラウスの傑作ばかりを選り抜いて、円熟のマイヤーが奥深い世界を切り開いています。ことに四つの最後の歌は絶品!リサイタルを聞ける人にも、聞きに行けない人にも歓 迎されるCDでしょう。 (Ki)
B-108034
R・シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調Op.18
プフィッツナー
:ヴァイオリン・ソナタ ホ短調Op.27
マルクス・ヴォルフ(Vn)、
ユリアン・リーム(P)

録音:2005年7月ミュンヘン、ファラオ・スタジオ
ともに没年が1949年と重なるシュトラウスとプフィッツナーが遺した唯一のヴァイオリン・ソナタを収めたアルバムです。初期の作品 で最後の室内楽曲となったシュトラウスのソナタ。まだ古典的なスタイルに拠りながら交響詩をおもわせる室内楽ばなれしたスケール感 で、かのハイフェッツが愛したことでも知られるものです。プフィッツナーは内省的な流れで音楽が進むなか、時おりのぞかせるロマン ティックで甘美なひとこまがたまらない魅力。 官能的な美音を聴かせるヴォルフは1962年生まれ、1989年以降バイエルン国立歌劇場の第1首席コンサートマスターとして活躍していま す。使用楽器はバイエルン州立銀行から貸与された、1722 年製アントニオ・ストラディヴァリ。 (Ki)
B-108035(3CD)
バッハ:マタイ受難曲 マルクス・ウルマン(T;エヴァンゲリスト)
クラウス・メルテンス(Br;イエス)
アンナ・コロンディ(S)
アンケ・フォンドゥング(A)
ヴェルナー・ギュラ(T)
ハンス=クリストフ・ベーゲマン(Bs)
エーノホ・ツー・グッテンベルク(指)
クラング・フェアヴァルトゥングO
ノイボイレン合唱協会cho
テルツ少年cho
B-108036
ブラームス:チェロ・ソナタ第2番へ長調Op.99*、
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第3番イ長調Op.69/ 第5番ニ長調Op.102-2
フランツ・アマン(Vc)
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(P)

録音:1986年*、1976年
1923年8月23日生まれのサヴァリッシュが50代、60代の円熟しきったこのピアノを聴き、巨匠の健康の回復を祈りましょう。録音はバイエルン放送。チェリストのアマンはバイエルン国立歌劇場で永くチェロのソリストを務め、サヴァリッシュの指揮でワーグナー、シュトラウス、ヴェルディ、モーツァルトを演奏してきたベテランで息もぴったり。 (Ki)
B-108037
ブラームス:ホルン三重奏曲ホ長調op.40
リゲティ:ヴァイオリンとホルンとピアノのための三重奏曲(1982)
ケックラン:ピアノとヴァイオリンとホルンのための4つの小品
ミュンヘンホルントリオ
【ヨハネス・ダングラー(Hrn)、
マルクス・ヴォルフ(Vn)、
ユリアン・リーム(P)】

録音:2008年、ミュンヘン
バイエルン国立管弦楽団でソロ・ホルン奏者を務める名手ヨハネス・ダングラーが、ブラームスの傑作と名高いホルン三重奏曲op.40を収録!ヴァイオリンは、アルバンベルク四重奏団でヴィオラを担当したヴォルフ、ピアノには若手実力派リームという豪華メンバートリオによる注目の新譜です!注目すべきは、ダングラーがこの作品を原曲の指定通りナチュラル・ホルンで演奏していること!(他2曲ではフレンチ・ホルンを使用)多彩な音色と柔らかな表現に長けたナチュラル・ホルンを深く愛したというブラームス。フレンチ・ホルンよりもなお高い演奏技術を必要とするナチュラル・ホルンですが、それを感じさせぬダングラーの安定感抜群の演奏には流石の一言。透明感あふれる優しい音色によって奏でられる哀しくも美しい旋律に心揺さぶられます。ブラームス生誕150周年にオマージュ作品として作曲されたリゲティのトリオでは、名手達の超絶技巧を存分に堪能できます。ケックランのトリオはブラームスの作品を思わせるロマンティックな旋律が美しい作品。ヴィルトゥオーゾ達の多彩な表現力に魅入られる名盤です!
ミュンヘンホルントリオはヨハネス・ダングラー、マルクス・ヴォルフ、ユリアン・リームからなるトリオ。ヴォルフとリームはシュトラウスのヴァイオリンソナタ(B108034)でも共演したこともあり、今回も息の合ったアンサンブルを聴かせてくれます。1803年製のナチュラル・ホルンと1722年製のストラディヴァリウス、1862年製ベヒシュタインピアノが織りなすハーモニーは必聴の美しさ! (Ki)
B-108038
カーゲル:サクソフォン三重奏(2007)
シューベルト:サクソフォン三重奏変ロ長調(弦楽三重奏第1番)D471
 サクソフォン三重奏変ロ長調(弦楽三重奏第2番b)D581
サックス・アレマンド
[フランク・シュスラー(Sp-sax)、
アーレント・ハシュテット(At-sax)、
マルクス・マイヤー(Br-sax)]
カーゲルの2007年のサクソフォン三重奏のための新作とシューベルトの1816年、1817年の2曲の弦楽三重奏のサクソフォン三重奏を交互に演奏した意欲作。  (Ki)
B-108040(4CD)
ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」 藤村実穂子(Ms;フリッカ)
ペーター・ザイフェルト(T;ジーグムント)
ヴァルトラウト・マイアー(Ms;ジーグリンデ)
ジョン・トムリンソン(B;ヴォータン)
ガブリエーレ・シュナウト(S;ブリュンヒルデ)
クルト・リドル(B;フンディング)他
ズビン・メータ(指)
バイエルン国立歌劇場O

録音:2002年7月、ミュンヘン国立劇場ライヴ
B-108042
シェーンベルク:浄夜Op.4
室内交響曲第1番Op.9
ズービン・メータ(指)
バイエルン国立O
S-108044(1SACD)
シェーンベルク:浄夜 Op.4(弦楽合奏版)*
室内交響曲第1番 Op.9+
ズービン・メータ(指)
バイエルン国立O

録音:2003年3月*/2003年4月+
ワーグナーやシュトラウスのオペラで聴かせる官能と潤いたっぷりの音色。弦が濃厚に織り成すさまがこの上なく艶めかしい浄夜。ロマンチックな香りを漂わせ、同じく創作初期の室内交響曲。両作品を得意とするメータ時代のバイエルン国立管の代表作と呼べる内容です。通常盤はB.108042。 
D-108045(DVD)
グルック:歌劇「オルフェーとユリディス」
(「オルフェオとエウリディーチェ」ベルリオーズ編)
ヴェッセリーナ・カサロヴァ(オルフェー)
ローズマリー・ジョシュア(ユリディス)
デボラ・ヨーク(アムール)
アイヴァー・ボルトン(指)
バイエルン国立O、
バイエルン国立歌劇場cho

NTSC方式
画像構成比:16:9 (1.78:1)
サウンド・フォーマット:PCM ステレオ
DTS 5.1chサラウンド・サウンド
日本語字幕付き
演出:ナイジェル・ローリー&アミール・ホセインプール
B-108046(2CD)
マーラー:交響曲第3番 ニ短調 マリアーナ・リポフシェク(A)
マルクス・ヴォルフ(Vn)
クリスチャン・ベルト(ポストホルン)
ズービン・メータ(指)
バイエルン国立O
ウィーン楽友協会女声cho
ウィーン少年cho

録音:2004年9月16日、ウィーン、ムジークフェライン大ホール・ライヴ
S-108047(2SACD)
マーラー:交響曲第3番 ニ短調 マリアーナ・リポフシェク(A)
マルクス・ヴォルフ(Vn)
クリスチャン・ベルト(ポストホルン)
ズービン・メータ(指)
バイエルン国立O
ウィーン楽友協会女声cho
ウィーン少年cho

録音:2004年9月16日、ウィーン、ムジークフェライン大ホール・ライヴ
※SACD盤の仕様:[SACD層:5.0chサラウンド・ステレオ/CD層:2.0chステレオ]
S-108048(1SACD)
モーツァルト:レクイエム(ジュースマイアー版) アンナ・コロンディ(S)
ゲルヒルト・ロンベルガー(Ms)
イェルク・デュルミュラー(T)
ヨッヒェン・クプファー(Bs)
エノッホ・ツー・グッテンベルク(指)
クラング・フェアヴァルトゥングO
ノイボイエルン合唱協会

録音:2005年10月
バッハ「マタイ受難曲」で高い評価を得た、グッテンベルクとクラング・フェアヴァルトゥング管弦楽団によるFARAO録音、第2弾はモーツァルトのレクイエム!このレクイエムは、ピリオド楽器を使用して、アンサンブルも強固、そして積極的に個性的な表現も取り入れていれながらも、心のこもった優しさと、人肌のぬくもりが常に宿っていて、安心して身を委ねられる包容力の感じられる大変に優れた演奏です。ノイボイエルンの合唱も大変充実。モーツァルトのレクイエムは星の数ほどCDがありますが、その中にあっても存在意義の大きい演奏でしょう。 (Ki)
B-108049
ワーグナー:ヴェーゼンドンク歌曲集
ジークフリート牧歌*
マルヤーナ・リポヴシェク(A)、
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(P)、
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指)
バイエルン国立管弦楽団のメンバー*

録音:1991年5月4日ノイシュヴァンシュタイン城、ゼンガーザール(ライヴ)[バイエルン放送による収録]
ジークフリート牧歌でヴァイオリンによる調べが優しく開始されると、もうそこは別世界。眼前の総勢13人の奏者による親密な 掛け合いに耳を澄ませば、まるで初演の朝のワーグナー邸にタイムスリップしたかのよう。地元ミュンヘン生まれのサヴァリッシュ は1971年より22年間に渡りバイエルン国立歌劇場の総音楽監督を務めました。この間“ワーグナー演奏の本場”における総決算的 な仕事として、リング全曲の映像作品(89年)を残し高い評価を得ていますが、ここでもじつに共感いっぱいの眼差しでワーグナー の官能美に満ちた世界を描き上げています。プログラム前半は会場となった“歌の間”にふさわしく、リポヴシェクの表情も豊かで 深深とした歌唱で聴くヴェーゼンドンク歌曲集。もちろん名手サヴァリッシュのピアノが見事なのはいうまでもありません。 サヴァリッシュによるワーグナーのふたつのライヴは、ワーグナーの庇護者バイエルン王ルートヴィヒ2世が築いたノイシュヴァン シュタイン城という、ゆかりある場所で行われたことも大きなポイントとなっています。ともに拍手入りながら、録音も優秀です。 (Ki)
S-108051(1SACD)
ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」(1887/89年 第3稿) エノッホ・ツー・グッテンベルク(指)
クラング・フェアヴァルトゥングO

録音:2007年4月25&26日ウィーン、ムジークフェライン大ホールにおけるライヴ
その豊かな響きから「黄金のホール」と呼ばれるウィーンのムジークフェラインザール。この音楽の殿堂において、手兵クラング・フェ アヴァルトゥング管が結成10周年をむかえたことしの4月、グッテンベルクは2日間にわたりブルックナーの「ロマンティック」を演奏 しています。 その模様を収めた当アルバム。使用楽譜に近年再評価のきざしがみられるレーヴェ改訂版を採用している点とならんで、特徴的なのがヴァ イオリンを舞台上両翼に、また管楽器群の背後に6本のコントラバスを一列に並べるという楽器配置。弦楽と金管、木管のバランスも絶 妙で、響きはけっして重くなりすぎず、みずみずしさと透明感を保持しているのがなによりの魅力となっています。ちなみに、同オケは ちょうどルツェルン祝祭管の例を思わせるように、ベルリン・フィル、ミュンヘン・フィル、バイエルン国立歌劇場、シュトゥットガル ト州立歌劇場ほかドイツ有数の団体から、いずれもグッテンベルクの音楽に惚れ込んで集ったメンバーばかり。さらに、ムジークフェラ インという桧舞台もあってのことでしょうか。演奏にかける意気込みの高さは半端じゃありません。リファレンスにふさわしいとびきり の優秀録音。拍手入り。
●演奏時間:T .20’31”+U .16’14”+V .10’29”+W .22’22”
S-108052(1SACD)
マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調 アンドレアス・エットゥル(Tpソロ)
ズービン・メータ(指)バイエルン国立O

録音:2008年12月15&16日バイエルン国立歌劇場におけるライヴ
1936年生まれの巨匠メータが1998年より2006年まで音楽監督を務め、現名誉指揮者のポストにある手兵バイエルン国立管弦楽団。ワーグナーの「ワルキューレ」(B.108040)をはじめ、当コンビの録音をリリースしてきたFARAOの最新アルバムはマーラーの第5交響曲。巨匠が会心のプログラムで古巣に復帰を果たした2008年12月の最新ライヴです。メータはマーラーの第5交響曲を、1976年にロサンジェルス・フィルとセッション録音、1989年にニューヨーク・フィルとセッション録音しており、その時々の音楽監督時代を特徴づけるものとして強く記憶されていますが、このたびのバイエルン国立管とのライヴ・レコーディングは、2004年の第3交響曲ライヴ(S.108047)でもたいへん感動的な内容を聞かせていただけにおおいに期待されるところです。さらにSACDハイブリッド仕様で、オーディオ・ファイル納得の優秀録音というのもポイントといえるでしょう。 (Ki)
B-108053(1CD)

A-108054(Bluray+CD)
ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス ズザンネ・ベルンハルト(S)
アンケ・フォンドゥンク(A)
パヴォル・ブレスリク(T)
ヨルック・フェリックス・スペール(Bs)
エノッホ・ツー・グッテンベルク(指)
クラング・フェアヴァルトゥングO&室内cho

録音:2009年3月7日ミュンヘン、レジデンス、ヘルクレスザール(ライヴ)
とびきりの優秀録音でオーディオ・ファンを喜ばせてきたFARAOがブルーレイ・ピュア・オーディオへついに参入。記念すべき第1弾に選ばれたのは、グッテンベルクによるベートーヴェンの荘厳ミサ曲というプログラムです。「ミサ・ソレムニスはわたしの最大の作品である」作曲者自身が絶対の自信をもって書簡のなかで幾度となく述べているとおり、第九交響曲と並び大規模な編成を要するこの曲は、長大で重厚、絢爛にして崇高さをも備えたベートーヴェン畢生の一作として、あまりにも有名。「芸術はかならずなにか伝えるべきものがなくてはならない」との固い信条のもと、グッテンベルクは、これまでにブラームスのドイツ・レクィエム(B.108006)、J.S.バッハのマタイ受難曲(B.108035)など大規模な声楽作品を発表してきましたが、その熱い思いはベートーヴェンに通じるものがあるのでしょう、ここでの白熱ぶりには目を見張るものがあります。音響にすぐれているヘラクレスザールでの収録もまた、このアルバムのポイントとなっており、大迫力のコーラス&打楽器に、ソリストによるみずみずしいアンサンブルが、録音のすばらしさによって、たちどころに実感されることでしょう。 (Ki)
D-108055(DVD)
ハイドン:オラトリオ「四季」 エノッホ・ツー・グッテンベルク(指)
クラング・フェアヴァルトゥングO、
ノイボイエルン合唱協会、
ラインハルト・フォーゲル(Cemb)、
ミリアム・マイアー(S)、
ジェームス・テイラー(T)、
ラルフ・ルーカス(Bs)

制作:2005年バイエルン放送局
DTS/PCMstereo/16:9/NTSC
リージョン・オール/167’37
字幕:独・英
1748年に開場したこのバイロイト辺境伯劇場はドイツに現存する最も古い劇場でその豪華な内装で有名です。当時最高の建築家の一人ジュゼッペ・ガッリ・ビビエーナが息子カルロとともに作り上げた内装は2世紀半余りを経た今も黄金に輝いています。このDVDは演奏ももちろん見事ですがこの劇場の豪華な内装もたっぷり鑑賞できるのがうれしいところ。  (Ki) (Ki)
B-108056(3CD)
ハイドン:オラトリオ「四季」 エノッホ・ツー・グッテンベルク(指)
クラング・フェアヴァルトゥングO、
ノイボイエルン合唱協会、
ラインハルト・フォーゲル(Cemb)、
ミリアム・マイアー(S)、
ジェームス・テイラー(T)、
ラルフ・ルーカス(Bs)

制作:2005年、バイエルン放送局、[Bonus CD]ラインハルト・フォーゲル(P)

DVD(D-108055)のCDヴァージョン。BonusCDの内容は指揮者グッテンベルクによる各季節の解説(春:10分、夏:7分、秋、冬:各8分前後)。
B-108058
チャイコフスキー(プレトニョフ編):「眠りの森の美女」組曲Op.66(全11 曲)
同(同編):「くるみ割り人形」組曲Op.71(全7曲)
同:子供のアルバム Op.39(全24 曲)
アンナ・マリコワ(P)

録音:2009 年8 月
たびたび来日しておなじみのアンナ・マリコワ。レフ・ナウモフ門下で1990 年ショパン・コンクール第5位、93 年ミュンヘン国際コンクール優勝の 実力派。彼女の最新譜は日本でもコンサートで披露して問い合わせの多かったチャイコフスキーの「眠りの森の美女」と「くるみ割り人形」、ついに登 場です。どちらもあのプレトニョフの編曲によるピアノ独奏版で、原曲の必要な音はすべて拾っているため、音楽の親しみやすさに比べ、演奏するのは 非常な難曲です。マリコワは余裕の技巧で再現、ピアノからフル・オーケストラの迫力と色彩を引き出しています。フィル・アップは「子供のアルバム」。 一見教材用の作品ですが、チャイコフスキーのスケッチ帳的なもので、ここから「くるみ割り人形」や「白鳥の湖」、各種オペラに素材として使っています。 「眠りの森の美女」「くるみ割り人形」と並べることでバレエ的要素をさらに納得させてくれます。 (Ki)
B-108059
メンデルスゾーン:カンタータ「最初のワルプルギスの夜」Op.60
ブラームス:哀悼の歌Op.82
シューマン:王の息子Op.116
ジモーネ・シュレーダー(A)
ブルクハルト・フリッツ(T)
デトレフ・ロート(Br)
フランツ=ヨゼフ・ゼーリヒ(Bs)
ケント・ナガノ(指)バイエルン国立O
アウディ青年合唱アカデミー

録音:2010年5月30日、ミュンヘン(ライヴ)
バイエルン国立歌劇場音楽監督のケント・ナガノが、歌劇場のオーケストラであるバイエルン国立管弦楽団を指揮してメンデルスゾーン、ブラームス、シューマンの合唱曲を録音しました。メインはメンデルスゾーンの「最初のワルプルギスの夜」。原作はゲーテのバラード。少年時にゲーテと知り合ったメンデルスゾーンは、同名のゲーテのバラードを1831年にカンタータとして作曲、さらに十年以上経ってから改訂して完成させています。メンデルスゾーンならではの語り口の上手い音楽なのですが、「パウル」や「エリア」ほど知名度が高くありません。今回のナガノの演奏では、ジモーネ・シュレーダー、ブルクハルト・フリッツ、デトレフ・ロート、フランツ=ヨゼフ・ゼーリヒと、ワーグナーなどで活躍する優れた歌手を四人起用し、作品の醍醐味をたっぷり味あわせてくれます。カップリングに、ブラームスの渋い「哀悼の歌」と、シューマンの「王の息子」を収録。合唱のアウディ青年合唱アカデミーは、2007年創立で、16歳から27歳までの若く才能のある歌手による団体です。 (Ki)
D-108060(2DVD)
ヘンデル:歌劇「ロデリンダ」 ドロテア・レシュマン(S:ロデリンダ)
マイケル・チャンス(CT:ベルタリード)
フェリシティ・パーマー(S:エドゥイージェ)
ポール・ナイロン(T:グリモアルド)
ウンベルト・キウンモ(B:ガリバルド)
クリストファー・ロブソン(CT:ウヌルフォ)
アイヴァー・ボルトン(指)
バイエルン国立O
デヴィッド・オールデン演出

NTSC リージョン・オール、
DTS Surround、PCM Stereo、16:9、
字幕:日本語,日独英伊
2005年9 月10 月に来日するバイエルン国立歌劇場、彼らの強い要望で今回初めてヘンデルの「アリオダンテ」が日本で上演されます。そのバイエルンでのヘンデル・オペラ最新プロダクション、「ロデリンダ」がDVD になりました。夫ベルタリードが追放され異国の地で亡くなったと知らされたロデリンダは、簒奪者グリモアルドに結婚を迫られるも退け、帰国したベルタリードが勝利を得る、といった話。ヘンデルのオペラの中でも一二を争う人気作で、つい先日もメトロポリタン歌劇場で上演され好評を博していました。オールデンの演出はバロックという型にこだわらない新奇なもの、貞淑でタフな妻ロデリンダのドロテア・レッシュマンの歌は飛び切りの美しさ!一方“逃亡者ベルタリードは、ベテランのカウンター・テナー、マイケル・チャンス。エドゥイージェにはこれまた大ベテラン、フェリシティ・パルマー。指揮は来日公演の「アリオダンテ」と同じくアイヴォール・ボルトンです。  (Ki)
S-108061(1SACD)
シューマン:4本のホルンと管弦楽のためのコンツェルトシュテュックOp.86
ワーグナー:ジークフリート牧歌
R.シュトラウス:メタモルフォーゼン
ヨハネス・デングラー、
フランツ・ドラクシンガー、
ライナー・シュミッツ、
マクシミリアン・ホッホヴィマー(Hrn)
ケント・ナガノ(指)バイエルン州立O

録音:2008年11月ミュンヘン、ファラオ・スタジオ(セッション)
2006/07年のシーズンよりバイエルン州立歌劇場音楽監督を務め、これまでに意欲的なオペラ上演や斬新なコンサート・プログラムでめざましい成果 を上げてきたケント・ナガノ。FARAOの最新アルバムは、同じ顔ぶれによる「ブルックナーの第7交響曲」やFARAOの前作「メンデルスゾーン、ブラー ムスとシューマンの声楽曲」のライヴ録音盤の2年前、2008年にミュンヘンのスタジオでセッションを組んでレコーディングされたもので、楽団が伝統 的に得意としてきたシューマン、ワーグナーそしてシュトラウスの管弦楽作品を取り上げた内容となっています。 アルバムの構成は、強力なホルン・セクションの雄叫びも高らかに、シューマンの「コンツェルトシュテュック」で幕を開けたあと、幸福感で満ち足りたワー グナーの「ジークフリート牧歌」がつづき、シュトラウスの「メタモルフォーゼン」で消え入るように閉じられるというもの。 ここでも理知的な語り口と情報量のゆたかさで評価の高いナガノのアプローチは冴えていて、とりわけワーグナーとシュトラウスで遺憾無く威力を発揮。す べての楽器が対等に主張する室内楽的な響きが確保されています。 ナガノの要求に応えるオーケストラの側も、日常的にワーグナーやシュトラウスのオペラを演奏していることからくる安定感と作品へのたしかな適性があき らかで、ちょっとしたフレーズにも絶妙なニュアンスがあふれています。 古くは17世紀にその起源を遡るドイツ屈指の名門に、あたらしい息吹を送り込んだナガノ。伝統と革新の融合を感じさせるアルバムといえましょう。
B-108062
トマジ:コルシカ喜遊曲(1952)
オーボエ協奏曲(1959)
バスーン協奏曲(1961)
クラリネット協奏曲(1957)
ハンブルク木管三重奏団
【ルパート・ヴァフター(Cl)、クリスチャン・クナート(Bs)、ニコラ・ティエボー(Ob)】、
オリヴィエ・タルディ(指)
ジャーマン・ストリングス

録音:2010年8月/サンタマン=ロシュ=サヴィーヌ(フランス)
コルシカの血をひく作曲家アンリ・トマジ(1901-1971)は、今年が生誕110年、歿後40年にあたります。彼の管楽作品は重要なレパートリーですが、ハンブルク国立フィルの首席奏者で結成された名人集団ハンブルク木管三重奏団の妙技で聴ける大歓迎のアルバムが登場。いずれも活気とエネルギーに満ちた異常なまでのボルテージの高さが特徴。舌を巻く巧さと色彩感あふれる音楽、いずれも魅力的です。
B-108063
モーツァルト:セレナード第10番変ロ長調「大組曲」K.361(370a)
セレナード第12番ハ短調「夜曲」K.388(384a)*
クランクフェアヴァルトゥンク管楽ゾリステン

録音:2008年1月27日、アウクスブルク市庁舎の黄金の間(ドイツ)
2009年9月11、12日、プラハ市民会館*
クランクフェアヴァルトゥンク管弦楽団が誇る管楽器ソリストたちによるモーツァルトのセレナード集。「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」や「ハフナー」など多くのセレナードで知られるモーツァルトですが、今回収録された第10番「大組曲」は彼が作曲した中でも屈指の大編成で書かれたセレナード。7楽章構成からなり、演奏時間も50分に及ぶ大作です。本CDではオーボエ2本、ホルン4本、ファゴット2本、コントラバス1台、そしてバセットホルンの代わりにクラリネット2本を用いた編成による演奏となります。音量ではなく、分厚い管楽器のハーモニーに包みこまれる名作です。全体的にゆったりとした雰囲気を持つ第10番に比べ、セレナード第12番「夜曲」は軽やかなテンポと繊細な短調の旋律が美しい作品。作品の随所に施された気品あふれる装飾が、木管の薫り高い響きを引き立てます!
クランクフェアヴァルトゥンク管楽ゾリステンは、1997年に設立されたクランクフェアヴァルトゥンク管弦楽団の管楽器奏者達によって結成されたアンサンブル団体。J.S.バッハからブルックナーにいたるまで幅広いレパートリーを持つ実力派集団です。2006年のモーツァルト生誕250年を記念したコンサートで演奏、好評を博した2つのセレナードを収録した注目のCDといえましょう! (Ki)
B-108064
メンデルスゾーン:歌曲集
鎌が音をたて、麦穂が落ちる
あなたを思う
私は夜に包まれ
孤独な涙は何を望むという?
優しく柔らかなまどろみ
泡立つ流れが流れ落ち
さらに進め、休みなく、息をつかず
かわいらしい花が
いつでもここからあそこへと
さようなら、愛する人、泣かないでくれ
私は天高くにおられる神に感謝する
可愛い人よ、僕らは一緒に座っていた
私は暗い国へと馬を駆る
ああ、君のもとへと飛んで行けたら
ある娘を覚えている
なぜばらがこんなに青ざめているのか
無言歌変ホ長調Op.30-1
無言歌イ長調Op.53-6
無言歌ト長調Op.62-1
無言歌イ短調Op.85-2
性格的な小品ホ短調Op.7-1ほか
クラウス・メルテンス(Br)
ギッティ・ピルナー(P)

録音:2010年1月、プラネッグ
CDにメンデルスゾーンの「忘れられた歌」とあるように、このCDには、メンデルスゾーンが作曲したものの、何らかの事情であまり知られていない歌曲が多く収録されています。またメンデルスゾーンの有名な無言歌などを添えているのも特徴です。ドイツのベテランのバス=バリトンとして知られるクラウス・メルテンスが、ミュンヘン音楽・劇場高等学院の教授として高名なギッティ・ピルナーの伴奏で、味わい深い歌唱を聞かせてくれます。 (Ki)
B-108066
地には平和を〜無伴奏合唱作品集
シュッツ:御恵み深く我らに平安を与えたまえSWV 372
 我らの君SWV 373
メンデルスゾーン:詩篇第2番「何故、異邦人は騒ぎ立ち」op.78-1
トマス・イェンネフェルト(b.1954):子守歌
 悲歌
ラヴェル:楽園のきれいな3羽の鳥
ヴォルフラム・ブーヘンベルク(b.1962):Als vil in gote
ジョスカン・デプレ:ミサ「平安を与えたまえ」〜アニュス・デイ
シェーンベルク:地には平和をop.13
クヌート・ニーステット(b.1915):Peace I leave with you, op.43-2
マルティン・シュタイドラー(指)
ハインリヒ・シュッツ・アンサンブル―フォルンバッハ

録音:2011年2月、3月バート・フュッシング、キリスト教会(セッション)
プロデューサー:フェリクス・ガーゲルレ&アンドレアス・ツェンメラー
人類の営みと不可分の「戦争と平和」。宗教的にも世俗的にも、人生に与える影響はたいへん大きく、その側面に音楽でアプローチするには、生の感 情をダイレクトに表現できるアカペラという手段がふさわしいというコンセプトのもと、タイトル曲のシェーンベルク作品ほか、ジョスカン・デプレから、 20世紀スウェーデンのイェンネフェルト、ドイツのブーヘンベルクやノルウェーのニーステットに至る無伴奏合唱作品を集めたのがこのアルバムです。 マルティン・シュタイドラー率いるハインリヒ・シュッツ・アンサンブルは、1993年に低地バイエルン地方にあるフォルンバッハで結成された合唱団。こ れまでにルネサンスから現代までの主要なアカペラ曲と声楽作品を取り上げ、ミュンヘン放送管弦楽団をはじめ、実演で多くのオーケストラと共演を果た しています。 また、2004年にイタリアのリーヴァ・デル・ガルダで開催された国際合唱コンテストで金賞を獲得しているほか、2007年オーストリアのシュピッタール 国際合唱コンテストで芸術歌曲部門第1位とフォークソング部門第3位、2008年E.ONバイエルン文化賞、2010年アイルランドのコーク国際合唱音 楽祭で第1位など、数多くの入賞歴があります。 実力と士気の高さがうかがえる演奏内容は、栄えあるキャリアを裏付けるものとなっています。 (Ki)
B-108068
タファネル(1844-1908):管楽器のための五重奏曲
トマジ:5つの世俗的舞曲と宗教的舞曲 
ミヨー:組曲「ルネ王の炉辺」(全7曲) 
レムケ(*1976):「シャンティーのロンド風の曖昧な素描集」(世界初録音)
ベリオ:作品番号獣番
ペンタネモス管楽五重奏団

録音:2011年9月、ゼースハウプト(ドイツ
2004年に結成して以来数多くの受賞歴を誇る今注目の実力派集団、ペンタネモス管楽五重奏団がファラオレーベルより待望のファーストCDをリリース!デビューCDのプログラムとして彼らが選んだのは、フランスの現代音楽作品。トマジやミヨー、ベリルといったフランス20世紀を代表する作曲家のメジャーな作品から、世界初録音となるレムケの小品集までを収録した希少なプログラムが魅力のCDです!レムケの小品はぼんやりとした曖昧なサウンドを表現するために管楽器の様々な奏法が効果的に用いられた技巧的作品。息を強く吹き込む音や抜ける音が、ぼんやりと煙がかった情景を思わせます。一方、ミヨーの組曲「ルネ王の炉辺」では、ドビュッシーやラヴェルを思わせる優しい旋律の数々にうっとり。無調性の技巧的作品から柔らかな響きあふれる伝統的作品まで、20世紀フランス管楽五重奏の多彩な響きを隅々まで堪能できる1枚といえましょう!
ペンタネモス管楽五重奏団は2004年に設立された新進気鋭のアンサンブル団体。ベルリンフィルやアウクスブルク管弦楽団、バイエルン国立管弦楽団など、世界に誇る名門オーケストラに所属する名手達からなる実力派集団です。モーツァルトやハイドンなどの古典作品だけでなく現代音楽分野にも積極的な演奏活動を行っており、今後ますますの活躍に注目されます! (Ki)
B-108069
(1CD+DVD)
ヴォルフ=フェッラーリ:ヴァイオリン協奏曲ニ長調op.26
「イル・カンピエッロ」序曲
「せんさく好きな女たち」序曲
「恋は医者」序曲
「4人の田舎者」序曲

■ボーナスDVD:インタビュー映像
ベンヤミン・シュミット(Vn)
フリードリヒ・ハイダー(指)オビエド・フィラルモニア

録音:2009年、2010年、プリンシペ・フェリペ公会堂(スペイン)
[BONUS DVD]
13’ 36/字幕:英・伊・日本語
リージョン・オール
2007年の来日公演でも話題を集めたフリードリヒ・ハイダー&オビエド・フィラルモニアが、20世紀のメロディ・メーカー、エルマンノ・ヴォルフ=フェッラーリ(1876-1948)のヴァイオリン協奏曲とオペラ管弦楽曲を収録した注目の新譜をリリース!インタビュー映像を収録したボーナスDVD付の豪華盤です。父譲りのドイツ的な芸術感覚を持ちながら、生まれ故郷ヴェネツィアの響きを深く愛し、生涯を調性音楽に捧げたことで知られるヴォルフ=フェッラーリ。モーツァルトの影響も垣間見せるオペラ・ブッファ的な喜歌劇で知られていますが、このCDでの器楽作品からもその魅力を存分に堪能することが出来ます。ヴァイオリン・ソロは、ウィーンが誇る名手ベンヤミン・シュミット!多くの聴衆を唸らせてきた気品あふれる優雅な音運びと甘美な高音が素晴らしく、ヴォルフ=フェッラーリの華麗な音楽空間を見事に描出しています。
DVDで、ハイダーはヴァイオリン協奏曲について詳しく語っており、この曲が作曲された背景を語るとともに、音楽家ヴォルフ=フェッラーリの全貌についても言及しています。この協奏曲を献呈した女流ヴァイオリニスト「ズボンをはいたパガニーニ」と呼ばれたG.ブスターボとの深い関係や、激動の時代下で苦心した公演活動についてなど、曲を聴くだけでは分からない興味深い内容をたっぷりと収録。90ページ超のカラー・ブックレット(独・英)には当時を思わせる希少な写真も多く挿入されており、聴いてよし、見てよしのアルバムに仕上がっています! (Ki)
S-108070(2SACD)
ヴェルディ:歌劇「椿姫」 アニャ・ハルテロス(S;ヴィオレッタ)
ピョートル・ベチャーラ(T;アルフレード・ジェルモン)
パオロ・ガヴァネッリ(Br;ジョルジョ・ジェルモン)
ヘレナ・ユングヴィルト(Ms;アンニーナ)
ケヴィン・コナーズ(T;ガストン)/他
ズービン・メータ(指)
バイエルン国立O、
バイエルン国立歌劇場cho

録音:2006年3月、バイエルン国立歌劇場・ライヴ
ヴィオレッタを歌うのは、いまやバイエルン国立歌劇場の若きプリマドンナとしてバロックからヴァーグナーまで幅広い活躍をする、アニャ・ハルテロス。日本でも昨年、新国立劇場の「マイスタージンガー」でエファ役に出演、大喝采を博したのでご記憶の方も多いでしょう。アルフレードを歌うのはピョートル・ベチャーラ、ポーランド出身で、甘い美声で今猛烈に人気急上昇のテノールです。ジェルモンはベテランのイタリア人バリトン、パオロ・ガヴァネッリ。そして脇はいつも通りバイエルンの常連たちがしっかり固め、メータ指揮のバイエルンのオーケストラがサポート。大ベテラン勢ぞろいの「トラヴィアータ」も良いですが、こうした劇場の未来を支える若い歌手が活躍するライヴもまた面白いもの。観客が温かい拍手を送って支えているのもまた良し。
B-108071
ア・カペラ〜ロマン派の合唱音楽
メンデルスゾーン:全地よ主に向かって喜びの声をあげよ(詩編100番)
ブラームス:何ゆえ悩む者に光が与えられたのか
  神よわがために清き心をつくれ
ブルックナー:アヴェ・マリア
 われらがためキリストは死のもとに
 この場所を作りたもうたのは神である
 正しき者の唇は知恵を語る
 王の旗は翻る
 エサイの枝は芽を出し
ヨゼフ・G・ラインベルガー:夕べの歌
マルティン・シュタイトラー(指)
ナタリヤ・ルキーナ(指/1, 7, 10, 13)
アウディ青年合唱アカデミー

録音:2011年10月、2012年6月(ドイツ)
アウディ青年合唱アカデミーは、ドイツが誇るアウディ社が文化支援の一環として2007年に設立した若者のための合唱アカデミー。参加(応募)資 格は16歳から27歳まで、厳正なる審査を経て合唱団の一員となることができます。これまでに指揮者ケント・ナガノと「メンデルスゾーン:最初のワル プルギスの夜」(B108059)で共演を果たすなど、現在、世界で最も注目される青年合唱団のひとつにまで成長しました。今回は、母国ドイツ・ロマン派 を代表する4人の作曲家たち―メンデルスゾーン、ブラームス、ブルックナー、ラインベルガー―のア・カペラ(無伴奏)名曲の数々に挑戦しました。総 勢100名を超える大規模な編成での演奏は圧巻で、とても若々しくエネルギーに満ちています。芸術監督であるマーティン・シュタイトラーの指揮に加え、 シュタイトラーのアシスタントを務めるウクライナ出身の女性指揮者、ナタリヤ・ルキーナによるいくつかの演奏もやわらかな響きが非常に魅力的です。 (Ki)

B-108073
アトス三重奏団/フレンチ・アルバム
シャミナード:三重奏曲第2番 イ短調op.34
フランセ:ピアノ三重奏曲(1986)
ドビュッシー:ピアノ三重奏曲ト長調(4楽章) 
L.ブーランジェ:ある春の朝に〜ピアノ三重奏曲のための
アトス三重奏団
[アンネッテ・フォン・ヘーン (Vn)、
シュテファン・ハイネマイヤー (Vc)、
トーマス・ホッペ (Pf)]
2013年で早くも結成10年目を迎えるアトス三重奏団による近現代フランスのトリオ作品集。ドビュッシー、シャミナード、フランセ、ブーランジェと いう4人のフランス人作曲家の作品を一挙に収録しています。2005年より様々なリリースを行ってきた彼らですが、フランスものを扱ったアルバムのリリー スは今回が初めて。10年目にしてなお、この三重奏団の新たな可能性を見せてくれる意欲的なアルバムといえましょう!アンサンブルの安定感はさすがの 一言で、何よりも好ましいのがその響きの厚み。シュテファン・ハイネマイヤーの味わい深い重みを持ったチェロの音色がアンサンブル全体の響きをぐっと 落ち着かせ、アトス三重奏団の紅一点、アンネッテ・フォン・ヘーンのヴァイオリンが上品な華やかさでアンサンブルに彩りを与えています。最もベテラン のトーマス・ホッペは、I.パールマンやJ.ベルら巨匠たちの伴奏を務めるピアニストとしても専ら知られておりますが、当団においてはその流麗な音運び を前面に押し出し、アンサンブルを見事にまとめあげています。プログラムの希少性もこのアルバムの魅力のひとつ。ドビュッシーの甘美な音の色彩から、シャ ミナードの情熱的な音世界、一転ジャジーな雰囲気漂うフランセの音楽まで……多彩なフレンチ・サウンドを見事に魅せきった演奏に要注目です!
B-108074(4CD)

A-108076(Bluray)
ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」(1874年第1稿)
交響曲第7番ホ長調WAB107*
交響曲第8番ハ短調WAB108(1887年第1稿)#
ケント・ナガノ(指)
バイエルン国立(州立)O

録音:2007年ミュンヘン・ファラオ・スタジオ(セッション)、2010年ベルギー・ゲント・カテドラル(ライヴ)*、2009年ミュンヘン、ファラオ・スタジオ(セッション)#
2006年からバイエルン国立歌劇場音楽監督に就任し、2013年7月に7年間務めた地位を退任するケント・ナガノの集大成ともいえるアルバムが FARAO CLASSICSから発売されます。 これまでに意欲的なオペラ上演や斬新なコンサート・プログラムでめざましい成果を上げてきたケント・ナガノ。特別な思い入れのあるブルックナーは、 仏ハルモニア・ムンディからリリースされたベルリン・ドイツ響との第3番(廃盤)、第6番(HMA.1951901)の録音があり、いずれも高く評価されま した。そして手兵バイエルン国立管と第4番、第7番がSONY CLASSICALから発売され、洗練された壮麗なブルックナーの音楽世界が、驚くほど鮮 やかに描き出されていました。 今回発売されるのは、FARAO CLASSICSのプロデューサー、フェリクス・ガーゲルレ氏によって録音された初リリースとなる第8番の単売と、同じく FARAO CLASSICSが録音したSONY CLASSICALから発売された第4番と第7番、そして第8番がセットになったCD4枚組のBOXと今話題のブ ルーレイオーディオで発売されます。高音質で定評のあるFARAOが録音を手掛け、細部までこだわった充実のセッション録音と、ベルギーのゲントのカ テドラルで行われた7番の録音は、教会ならではの美しい残響と、自然な空気感は絶品。BOXセットはブルーレイ・オーディオ・ヴァージョンも発売され、 その超優秀録音を十二分に体感することが出来るようになっています。 初リリースとなる第8番は、ブルックナーの完成された最後の交響曲であり、独特の音楽語法と長大でありながら緊密な内容は、これぞ最高傑作ともい われる作品。この作品も他の交響曲と同様、多数の版が存在し、今回ケント・ナガノが使用しているのは、作曲当初「演奏不可能」とされた1887年初 稿。ブルックナーは、周知の通りワーグナーに傾倒して おり、そのワーグナーの作品を多くの巨匠たちと名演を繰り広げてきたバイエルン国立管の、これぞブルックナーという深々とした厚みのある響き、そして ケント・ナガノの比類なき見事な構築力で、第1稿の決定盤とも言える演奏となっています。 (Ki)
B-108075(2CD)
ブルックナー:交響曲第8番ハ短調WAB108(1887年第1稿) ケント・ナガノ(指)
バイエルン国立(州立)O

録音:2009年ミュンヘン、ファラオ・スタジオ(セッション)
B-108079
R・シュトラウス:チェロとピアノのためのソナタ.ヘ長調 Op.6、ロマンス ヘ長調AV75
メンデルスゾーン:チェロとピアノのためのソナタ第2番 ニ長調Op.58
ラファエラ・グロメス(Vc) 
ユリアン・リーム(P)

録音:2012年 5 月リヒャルト・シュトラウス・フェスティバル、ライヴ
リヒャルト・シュトラウスが、死去するまでの40年間を過ごしたガルミッシュ=パルテンキルヒェンにおいて開催されている音楽祭「リヒャルト・シュト ラウス・フェスティバル」。2014年は生誕150年ということで盛大な音楽祭が開催されます。同音楽祭では若手奏者のためのコンクールも開催されており、 2012年のチェロ部門の覇者がラファエラ・グロメスでした。本アルバムは、コンクールの優勝者コンサートでのライヴ収録。リヒャルト・シュトラウスのチェ ロ・ソナタ、ロマンス、そしてメンデルスゾーンのチェロ・ソナタが収録されています。このチェロ・ソナタは若きシュトラウスが作曲した唯一のチェロ・ソナタ。 カップリングされているロマンスはもともとチェロと管弦楽のために書かれた作品ですが、現在はチェロとピアノで演奏されることが多い作品。 1991年ミュンヘン生まれのラファエラ・グロメス。14歳のときにグルダのチェロ協奏曲で演奏会デビューを飾ります。ライプツィヒ音楽院で4年間学び、 2010年からミュンヘンでウェン・シン・ヤンに師事しています。 (Ki)
B-108080(3SACD)
ヘンデル:歌劇「アルチーナ」 アニャ・ハルテロス(S アルチーナ)、
ヴェッセリーナ・カサロヴァ(Ms ルッジェーロ)、
ヴェロニカ・カンヘミ(S モルガーナ)、
ソーニャ・プリーナ(Ms ブラダマンテ)、
ジョン・マーク・エインズリー(T オロンテ)、
クリストファー・パーヴィス(Bs メリッソ)、
デボラ・ヨーク(S オベルト)、
アイヴァー・ボルトン(指)
バイエルン国立O

録音:2005年7月,プリンツレゲント劇場
2005年の秋にバイエルン国立歌劇場が来日した時、FARAO CLASSICSのスタッフが自信たっ ぷりに「この間のヘンデルは素晴らしかったぞ!録音したから、リリースをお楽しみに!」と言っていたものでした。それがこの「ア ルチーナ」。それもそのはず、7人のソリスト全員がまあ豪華なこと!男装メッゾ役には何とカサロヴァ!タイトルロールには、ミュン ヘンで絶大な人気を誇る若き歌姫、ハルテロス。アルチーナの妹、モルガーナにはベテラン古楽ソプラノ、カンヘミ。男装する女性役、 ブラダマンテには、やはりベテラン古楽メッゾのプリーナ。さらに脇役というべきオベルトに、ヨークという隙のなさ。もちろんボル トンの指揮も見事なもの、バイエルン国立歌劇場のバロックオペラ上演の力量が存分に発揮されています。「アルチーナ」は、ヘンデ ルのオペラの代表作の一つに挙げられる割には良い録音が少なかったので、この新録音は歓迎されることでしょう。プリンツレゲント 劇場でのライヴ録音、SACD での発売です。  (Ki)
B-108081
メンデルスゾーン:ヴァイオリン・ソナタ集
ヴァイオリン・ソナタ.ヘ長調(1820)
ヴァイオリン・ソナタ.ヘ短調 作品4
ヴァイオリン・ソナタ.ヘ長調(1838)
アンドリアス・ライナー(Vn)
デサル・スレイマニ(P)
メンデルスゾーンのヴァイオリンの為の作品といえば晩年に作曲したヴァイオリン協奏曲ホ短調ですが、ヴァイオリン・ソナタを生涯3曲(ヴァイオリン・ ソナタへ短調を1820年に、ヘ長調を1825年と 1838年に)しか残しませんでした。メンデルスゾーンは幼い頃から才能を発揮し、ヴァイオリン・ソナ タ ヘ長調とヘ短調は10代の頃に作曲されました。1938年に作曲したソナタは、セシルとの結婚後の作品で、10代の頃の作品も充実した構成力でし たが、こちらはさらに感情表現が豊かになり、明るく幸福感に満ちた作品です。 ヴァイオリンのアンドリアス・ライナーは、ハイドンゆかりの街アイゼンシュタット生まれで、イツァーク・パールマンらに師事。現在ロザムンデ四重奏団の メンバーとして活躍しており、エッセン芸術大学で教鞭を執っています。ピアニストのデサル・スレイマニは、アルバニア出身で指揮者としても活躍する若 き音楽家。 細部までくっきりと描かれた鮮やかなコントラスト、伸びやかなヴァイオリンの音、瑞々しいメンデルスゾーン作品を美しく描いています。 (Ki)
B-108082
メンデルスゾーン:無言歌集(サックス編曲版)
第1巻Op.19〜第5番嬰ヘ短調「不安」、第3番イ長調「狩りの歌」、第2番イ短調「後悔」、第6番ト短調「ヴェネツィアの舟歌第1」
第2巻Op.30〜第4番ロ短調「さすらい人」、第6番嬰ヘ短調「ヴェネツィアの舟歌第2」、第3番ホ長調「慰め」
第3巻Op.38〜第3番ホ長調「詩人の竪琴」、第2番変ロ短調「安らぎもなく」
第4巻Op.53〜第1番変イ長調「海辺で」
第5巻Op.62〜第1番ト長調「5月のそよ風」、第5番イ短調「ヴェネツィアの舟歌第3」、第6番イ長調「春の歌」
第6巻Op.67〜第2番嬰ヘ短調「失われた幻影」、第6番ホ長調「子守唄」、第4番ハ長調「紡ぎ歌」、第1番変ホ長調「瞑想」
第7巻Op.85〜第3番変ホ長調「狂乱」、第2番イ短調「別れ」
第8巻Op.102〜第3番ハ長調「タランテラ」、第5番イ長調「子供の小品」
サックス・アルマンド
【フランク・シュスラー(ソプラノSax)
アーレント・ハシュテット(アルトSax)、マルクス・マイヤー(バリトンSax)】
キリル・トルソフ(Vn)
ウェン・シン・ヤン(Vc)
エリック・ターヴィリガー(Hrn)
アンドレア・M・シェンケル(ミステリー作家 /ドイツ語)

録音:2012年 6月
メンデルスゾーンの代表的なピアノ作品「無言歌集」。言葉のない歌曲という形式で表現豊かに風景・心理描写した美しい作品群です。そして今回は、サッ クス・アンサンブルとヴァイオリン、チェロ、ホルンを交えた異色の編曲版で登場です。演奏するのは、ゴルトベルク変奏曲(B108024)やオペラ座のサッ クス(B108016)などユニークなアルバムをリリースしてきたソプラノ、アルト、バリトン・サックスで構成されたアンサンブル、サックス・アルマンド。サッ クスは幅広い音質・音色・音域で、クラシックはもちろんジャズやポップスといった様々なジャンルで活躍する楽器。サックス・アルマンドは、サックスの 美点を生かした特徴的なアンサンブルが魅力のグループです。このアルバムでは、ヴァイオリン、チェロ、ホルンを加えた、アンサンブルで表現の幅をさら に広げ、無言ではなくむしろ雄弁に言葉を語っているような演奏です。 さらに特筆すべきは、「言葉のない…」という作品に対する想像力の挑戦として、「凍える森」などで有名なドイツのミステリー作家アンドレア・M・シェ ンケルの短編がブックレットに掲載されています。録音を聴いて感じた作曲した当時のメンデルスゾーンの心理などをもとに、シェンケル独特の極上のミス テリーが展開されていきます。 (Ki)
B-108083
ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第2番ホ短調Op.67
アレンスキー:同第 1 番ニ短調 Op.32
ラフマニノフ:同第1番ト短調(遺作)
アトス三重奏団
【アンネッテ・フォン・ヘーン(Vn)、
シュテファン・ハイネマイヤー(Vc)
トーマス・ホッペ(P)】

録音:2012年 8月/ジーメンスヴィラ(ベルリン)
(A)nnette ? (T)h(o)mas ? (S)tefanの頭文字をとって命名され、2003年に結成されたアトス三重奏団。ロシア作曲界では親しい友の追悼にピアノ 三重奏を作曲する伝統があり、シュスタコーヴィチはソレルチンスキー、アレンスキーはダヴィドフの死を悼む痛切な内容となっています。ラフマニノフは 学生時代の1892年作。アトス三重奏団の演奏はクールで辛口。ロシア的情念の濃いイメージのこれら作品を、目から鱗が落ちるように印象を一新して くれます。ことにアレンスキーの清潔な演奏は魅力的で、曲の透明な叙情、ナイーヴな感性をさらに研ぎ澄ませていて見事というほかはありません。同曲 のファン必聴の一枚と申せましょう。 (Ki)
B-108084
ホルンと合唱のための作品集
ブラームス:2つのホルンとハープ伴奏による女声合唱のための「4つの歌」 Op.17
シューマン:4つのホルンと男声合唱のための「狩の歌」Op.137
シューベルト:4つのホルンと男声合唱のための「森の夜歌」D.913
ストラヴィンスキー:4つのロシア農民の歌
ワーグナー:「パルジファル」〜聖金曜日の奇跡*
R.シュトラウス:「ばらの騎士」〜ファンタジー*
アウディ・ユーゲントコーラスアカデミー
ミュンヘン・オペラ・ホルン
アントニア・シュレイバー(Hp)
ケント・ナガノ(指)

録音:2013年ベルリン、放送会館、2010年バイエルン国立歌劇場ブルーノ・ワルター・ホール*
慌てず騒がず、アッカーマンらしい端正な造形力を貫徹させたベートーヴェン。オケも優秀。
B-108086(2CD)
アララトからの眺め〜アルメニア&トルコの偉大な作曲家のヴァイオリン作品集
アフメト・アドナン・サイグン(1970-1991):ヴァイオリンとピアノのための組曲Op.33
アルノ・ババジャニアン(1921-1983):ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
アフメト・アドナン・サイグン:ヴァイオリンとピアノのためのソナタOp.20
エドワード・バグダサリアン(1922-1987):ヴァイオリンとピアノのためのラプソディ
レベッカ・ハルトマン(Vn) 
マルガリータ・オガネシアン(P)

録音:2014年4、5月ミュンヘン
アの方舟の遺跡があるというアララト山。古くからアルメニアのシンボルとして知られています。しかしアルメニア人の心の故郷であるアララト山は現 在トルコ領。それは映画にもなった悲しい歴史が背景にあります。2015年は、1915年にアララト山の麓で起きたトルコ人によるアルメニア人大虐殺か らちょうど100年。このアルバムでは追悼の意味を込め、トルコとアルメニアの作曲家のヴァイオリン作品を収録しています。「トルコ五人組」と言われた 作曲家の一人アフメト・アドナン・サイグン。「アルメニア狂詩曲」が代表作のアルノ・ババジャニアン、そしてババジャニアンと同時代のアルメニア色の強 い作風のエドワード・バババジャニアングダサリアンの3人を取り上げています。演奏するのは、FARAOレーベルではバッハ、ヒンデミット、ツィンマー マンの無伴奏ヴァイオリン作品集(B108029)で意欲的な演奏を聴かせたレベッカ・ハルトマン。そしてピアノは、アルメニア出身のマルガリータ・オガネ シアン。
A-108087
(Bluray Disc Audio)
マーラー:交響曲第3番 ニ短調
交響曲第5番嬰ハ短調*
ズービン・メータ((指)
バイエルン国立O
マリアーナ・リポヴシェク(A)
マルクス・ヴォルフ(Vnソロ)
クリスチャン・ベルト(ポストホルン)
ウィーン楽友協会女声Cho
ウィーン少年Cho
アンドレアス・エットゥル(Tp)*
ヨハネス・デングラー(Hrn)*

録音:2004年9月16日、ウィーン、ムジークフェラインザール(ライヴ)、2008年12月15&16日バイエルン国立歌劇場(ライヴ)*
ドイツ有数の高音質レーベルFARAOCLASSICSが、第6回DEGジャパン・アワード ブルーレイ大賞「ベスト高音質賞・音楽部門(クラシック)」を受賞したブルックナー:交響曲第4,7,8番/ケント・ナガノ(指揮)&バイエルン国立管弦楽団(KKC.5356)に続くブルーレイ・オーディオをリリースします。
巨匠メータと2006年まで音楽監督を務めていたバイエルン国立歌劇場管弦楽団とのマーラー交響曲第3番と第5番。第3番は、2004年ヨーロッパ・ツアーの最後を飾った渾身のライヴ。メータにとってはロス・フィル(1978年)、イスラエル・フィル(1992年)以来3度目となったこのバイエルン国立管とのライヴ演奏は、「私の中のベスト・レコーディングだ」とメータ自身も語っているほど、当コンビの総決算的内容といえる会心の仕上がり。メンバー各人の意気込みも高く、特に名手レイモンド・カーフスのティンパニがフィナーレで高らかにこだまし、忘れがたい余韻を残す演奏です。第5番も、ロス・フィル(1976年)、ニューヨーク・フィル(1989年)との録音があり、その時代の勢いを感じさせる名演でした。本盤でもメータらしい構築力と洗練度の高い表現力で聴かせてくれます。
この2つの録音は、CDやSACDでもリリースされており、いずれも豊かな音質で評判が高かったものですが、今回ハイレゾであるブルーレイ・オーディオでの発売ということで、非常に高いレベルのサウンドを聴くことができるのはもちろんのこと、ブルーレイ・オーディオでないと味わうことのできない音の細やかさ、滑らかさ、奥行のある響き、自然な音の広がりを体感することができます。 (Ki)
A-108088
(Bluray Disc Audio)
ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」(全曲) ズービン・メータ(指)バイエルン国立O
ペーター・ザイフェルト(ジークムント)
ワルトラウト・マイヤー(ジークリンデ)
クルト・リドル(フンディング)
ジョン・トムリンソン(ヴォータン)
ガブリエーレ・シュナウト(ブリュンヒルデ)
藤村実穂子(フリッカ)

録音:2002年7月ミュンヘン、バイエルン国立歌劇場(ライヴ)
この録音は、2002年7月にバイエルン国立歌劇場での「ワルキューレ」全曲のライヴ。キャスト陣もペーター・ザイフェルト、ワルトラウト・マイヤー、クルト・リドル、ジョン・トムリンソン、ガブリエーレ・シュナウト、藤村実穂子と現代最高のワーグナー歌手が集められています。ライヴ収録ですが、音質に定評のあるドイツのレーベルFARAOCLASSICSによる、即時性と透明度の高いサウンドを楽しむことができます。バイエルン国立歌劇場の臨場感あふれるホールトーンを活かした、ズービン・メータの鮮やかな指揮振り、そして抜群のリーダーシップで巨大な作品を見事まとめあげています。
この録音はCD(4枚組)、DVDオーディオ(3枚組)ですでにリリースされていますが、今回はBDならではの大容量を活かし、2chステレオ&5.0チャンネルの2つの音声が収録され1枚のディスクに収録されています。さらにブルーレイ・オーディオならではの豊かな音場で、ナツィオナル・テアター(国民劇場)の臨場感を楽しむことができます。 (Ki)

B-108089
ダルベール:チェロ協奏曲 ハ長調Op.20
ブルッフ:コル・ニドライ(ヘブライの旋律)Op.47、カンツォーネOp.55(1891)
ドホナーニ:チェロと管弦楽のためのコンツェルトシュテュック ニ長調Op.12(1903/1904)
デイヴィッド・ピア(Vc)
ミュンヘン放送O
ウルフ・シルマー(指)

録音:2014年3月バイエルン放送スタジオ1
1982年スイス出身のチェロ奏者デイヴィッド・ピア。5歳よりチェロを始め、11歳の時にはブラジルの名チェリスト、アントニオ・メネセスに個人レッ スンを受ける。その後バーゼルの音楽院で学び、ザルツブルツク・モーツァルテウム音楽院でハーゲン・クァルテットの創立メンバーであるクレメンス・ ハーゲンのもとで研鑽を積む。卒業後は世界有数のオーケストラや指揮者と共演、2006-2008年までミュンヘン放送管弦楽団の首席チェロ奏者を務め、 2007年チャイコフスキー国際コンクールで入賞、2010年にはルツェルン音楽祭でデビュー・リサイタルを行うなど順調にキャリアを積んでいる。 このアルバムは、リストの弟子でバックハウスの師匠であるダルベールの「チェロ協奏曲」、ロマンティックな抒情をたたえたブルッフの「コル・ニドライ」、 ドホナーニの知られざる名曲「チェロと管弦楽のためのコンツェルトシュテュック」とチェロの魅力をたっぷり味わうことのできる内容です。 (Ki)
B-108090(3CD)
ヘンデル:歌劇「エジプトのジューリオ・チェーザレ」 アン・マレー(Ms ジューリオ・チェーザレ)
スーザン・グリットン(S クレオパトラ)
クリストファー・ロブソン(CT トロメーオ)
パトリシア・バードン(Ms コルネリア)
カタリーナ・カルネウス(Ms セスト)
マルチェッロ・リッピ(Bs アキッラ)
ヤン・ツィンクラー(Br クーリオ)
アクセル・ケーラー(CT ニレーノ)
アイヴァー・ボルトン(指)
バイエルン国立O

録音:2002年7月
2002年に上演されたヘンデルの傑作「ジューリオ・チェーザレ」のライ ヴ録音です。もちろんバイエルン国立歌劇場でのバロックオペラ上演を定番にしたアイヴァー・ボルトンの指揮です。タイトルロールのアン・マレーと、敵 役トロメーオのクリストファー・ロブソンは、共に2005年の同歌劇場来日公演での「アリオダンテ」にも出演したミュンヘンのヘンデルの常連で、ベテ ランらしい堂に入った歌。タイトルロール以上に要となるクレオパトラは、ヘンデルを得意とする英国のソプラノ、スーザン・グリットン。小悪魔的な魅力 に満ちた美女クレオパトラです。もう一人の鍵となる役、未亡人コルネーリアのパトリシア・バードンはアイルランドのメッゾソプラノ。彼女もヘンデルの スペシャリストで、コルネーリアは映像になったグラインドボーン音楽祭での上演でも絶賛された当たり役。セストを歌うカタリーナ・カルネウスはストッ クホルム生まれのメッゾソプラノ。レパートリーの広い歌手で、最近ではフリッカやブランゲーネなども歌っていますが、この頃はヘンデルのメッゾとして 英国を中心にバリバリ活躍してしました。ボルトンは早めのテンポで生き生きとしたヘンデルを鳴らしています。 このプロダクションは1994年3月に初演されたもの。当時はまだ大歌劇場がバロックオペラを上演することは極めて珍しく、かなり実験的な試みだった のですが、リチャード・ジョーンズの愉快で刺激的な演出がミュンヘンで大うけ、以来上演すれば必ず大入りになるミュンヘンの定番演目になっています。 ブックレットにはその舞台カラー写真がいくつも掲載されているのも嬉しいもの。 なおこの作品の日本語訳は、サイト「オペラ対訳プロジェクト」で閲覧できます。
http://www31.atwiki.jp/oper/pages/401.html

B-108091
V-107302(1LP)
180g重量盤
R.シュトラウス:アルプス交響曲 ケント・ナガノ(指)エーテボリSO

録音:2014年11月エーテボリ・コンサート・ホール
2014年からエーテボリ交響楽団の首席指揮者を務めているとケント・ナガノによるリヒャルト・シュトラウスの「アルプス交響曲」がCDとLPでリリー スされます。エーテボリ交響楽団といえば、20年以上に渡って良好な関係を続けたネーメ・ヤルヴィ時代にBISやCHANDOSレーベルに録音された名 盤の数々が印象的。また前任のグスターヴォ・ドゥダメルも7年間同楽団のシェフを務め、成果をあげています。
ケント・ナガノとエーテボリ響の最初の出会いは1993年。マーラーの交響曲3番が演目に選ばれました。その後も客演指揮者として度々登場し、交 流を深めていきました。2014年にアニバーサリー・イヤーを迎えたR.シュトラウスのプロジェクトは、首席指揮者への就任が決まったと同時に持ち上が りました。ケント・ナガノはバイエルン国立歌劇場の音楽監督を長きに渡って務め、同劇場にゆかりの深いR.シュトラウスの作品に対するユニークな解釈、 伝統を踏まえた上での鋭い洞察力が評価されたもの。またエーテボリ響もあまり知られていませんが、同楽団の演奏史の中でR.シュトラウスの作品は重 要な位置を占めます。1905/06シーズンには50回も「ドン・ファン」を演奏。さらにヴィルヘルム・ステーンハンマル指揮で交響詩「マクベス」(1908)、「死 と変容」(1913)、オペラ「グントラム」の序曲、「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」(1913)を積極的に取り上げています。その後もセ ルジュ・コミッシオーナ、シュルル・デュトワらが定期的に演奏し、ネーメ・ヤルヴィとグスターヴォ・ドゥダメルは「ドン・ファン」に強い思い入れをもっ てプログラムに組み込んでいました。 「アルプス交響曲」はR.シュトラウスが残した最後の大規模な管弦楽曲。ネーメ・ヤルヴィとグスターヴォ・ドゥダメルはエーテボリ響と度々ツアーで 取り上げており、完全にオケの手中に収まった楽曲。ケント・ナガノとの演奏も、アルプスの一日を描いた壮大なドラマを、登山者の感動、眼前に広がる 風景を見事に描き、大編成のオケを縦横無尽に動かす機動性は壮観です。響きのよいコンサート・ホールの利点をうまく利用した録音も秀逸。 (Ki)
B-108092
R.シュトラウス:英雄の生涯Op.40、
死と変容Op.24*
ケント・ナガノ(指)エーテボリSO

録音:2016年2月15-20日、2016年6月9-11日*
エーテボリ・コンサート・ホール
プロデューサー:フェリックス・ガーゲルレ、アンドレアス・ツェンメラー
2014年からエーテボリ交響楽団の首席指揮者を務めているとケント・ナガノによるリヒャルト・シュトラウスの3部作録音シリーズの第2弾。第1弾 の「アルプス交響曲」(B.108091)は、“アルプスの壮大さ、人間の内面のエネルギーを感じさせる圧倒的表現力” と高く評価され、2017ドイツ・エコー・ クラシックで「年間最優秀指揮者」に選出されました。
エーテボリ交響楽団といえば、20年以上に渡って良好な関係を続けたネーメ・ヤルヴィ時代にBISやCHANDOSレーベルに録音された名盤の数々が 印象的。また前任のグスターヴォ・ドゥダメルも7年間同楽団のシェフを務め、成果をあげています。
ケント・ナガノとエーテボリ響の最初の出会いは1993年。マーラーの交響曲3番が演目に選ばれました。その後も客演指揮者として度々登場し、交 流を深めていきました。2014年にアニバーサリー・イヤーを迎えたR.シュトラウスのプロジェクトは、首席指揮者への就任が決まったと同時に持ち上が りました。ケント・ナガノはバイエルン国立歌劇場の音楽監督を長きに渡って務め、同劇場にゆかりの深いR.シュトラウスの作品に対するユニークな解釈、 伝統を踏まえた上での鋭い洞察力が評価されたもの。またエーテボリ響もあまり知られていませんが、同楽団の演奏史の中でR.シュトラウスの作品は重 要な位置を占めます。1905/06シーズンには50回も「ドン・ファン」を演奏。さらにヴィルヘルム・ステーンハンマル指揮で交響詩「マクベス」(1908)、「死 と変容」(1913)、オペラ「グントラム」の序曲、「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」(1913)を積極的に取り上げています。その後もセ ルジュ・コミッシオーナ、シュルル・デュトワらが定期的に演奏し、ネーメ・ヤルヴィとグスターヴォ・ドゥダメルは「ドン・ファン」に強い思い入れをもっ てプログラムに組み込んでいました。
「英雄の生涯」は、自分自身を主人公とし半生を振り返る楽曲で、リヒャルト・シュトラウス35歳の時に書かれたもの。「英雄」「英雄の敵」「英雄の伴侶」 「英雄の戦場」「英雄の業績」「英雄の隠遁と完成」の6つの部分で構成されています。シュトラウスは85歳まで長生きしていますが、この「英雄の生涯」 のあと交響詩を作曲しておらず、技術的にも前期作品群の頂点となっています。ケント・ナガノは、「英雄」に見立てたホルン、そしてシュトラウスの妻パウリー ネの描写とも言われているヴァイオリン・ソロを巧みに描いています。そしてシュトラウス3作目の交響詩「死と変容」。シュトラウス25歳の時の作品で、 死の床にある芸術家が、病魔と闘いながら自らの人生を回想し、やがて天に召されてゆくというストーリーを管弦楽作品にしたもの。ケント・ナガノの演奏は、 芸術家と共に生と死の戦いをしているような、緊迫した名演を聴かせてくれます。 第3弾は(2018年秋)、「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」と「家庭交響曲」の予定。 (Ki)
B-108093
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第3番ヘ短調Op.65
スメタナ:ピアノ三重奏曲ト短調Op.15
アトス三重奏団
【アンネッテ・フォン・ヘーン(Vn)、シュテファン・ハイネマイヤー(Vc)、トーマス・ホッペ(P)】

録音:2015年7月13-15日、ブレーメン、ゼンデザール
(A)nnette - (T)h(o)mas - (S)tefanの頭文字をとって命名され、2003年に結成されたアトス三重奏団。これまでに「フレンチ・アルバム」(B-108073)、 「ロシアン・アルバム」(B-108083)とリリースし、希少な曲目を多彩な演奏で楽しませてくれました。 本アルバムは、ドヴォルザークとスメタナというチェコの2大作曲を取り上げています。ボヘミアの情感豊かに、ドヴォルザークの光と影を見事に描いて います。スメタナの作品は、4歳で亡くなった娘の死を悼んで作曲され、晩年のスメタナにみられるような民族色はあまり感じられませんが、悲しみを昇 華させるような美しい作品です。 (Ki)
S-108097(1SACD)
シューベルト:交響曲第9番「グレート」 エノッホ・ツー・グッテンベルク(指)
クラングフェアヴァルトゥングO

録音:2015 年 11 月/ヘルクレスザール(ミュンヘン)
由緒ある貴族の出で、ドイツの政治家カール=テオドール・ツー・グッテンベルクの父でもある指揮者エノッホ・ツー・グッテンベルク。品の良い伝統 芸と大きな盛り上がりなど往年の指揮者を思わせる芸風で、熱心なファンのいる巨匠です。彼が手兵クラングフェアヴァルトゥング管弦楽団を率いてベー トーヴェンの「英雄」、ブルックナーの交響曲第4番「ロマンティック」につぎ世に問う待望の新譜がシューベルトの「グレート」。
これぞドイツの伝統的解釈で、渋いなかにも滋味あふれる立派なもの。このような演奏が数年前に行われていたのは驚きと申せましょう。SACDハイブ リッド効果満点の録音の良さも特筆で、貴族的なシューベルトを満喫できます。
B-108098
ホルスト:室内楽曲集
ピアノと管楽のための五重奏曲イ短調Op.3
オーボエと弦楽四重奏のための3つの小品
テルツェット(Fl、オーボエ、クラリネット)
木管五重奏曲変イ長調Op.14
六重奏曲ホ短調(世界初録音)
アンサンブル・アラベスク

録音:2016年9月、フリードリヒ・エーベルト・ハレ、ハンブルク
イギリスの20世紀音楽史を代表する作曲家グスターヴ・ホルストといえば、組曲「惑星」。1920年に同曲が初演され成功を収めたことは、ホルスト の作曲家人生において重要だったというのは事実でしょう。しかし、「惑星」はホルストの作曲家としての顔の一部でしかなく、他にも多くの魅力的な作品 を残しています。今回録音されたのは、ホルストの室内楽作品5曲。その中でも六重奏曲は2000年初頭にファゴット奏者のヘルゲ・バルトロメウスが 大英図書館で発見するまで知られていませんでした。この作品は、ホルストがロンドンの王立音楽院に通っていた時代の作品。この学生時代にホルストは ヴォーン=ウィリアムズをはじめとする良き仲間と出会い公私ともに充実していた時期。オーボエ、A管クラリネット、ファゴット、ヴァイオリン、ヴィオラ、 チェロのために書かれた六重奏は、4楽章構成で、非常に明るく、シンプルで親しみやすい音楽。管楽器パートと弦楽器パートの大きなデュオのような響 きを楽しむことができます。世界初録音に挑戦したのは、ドイツとフランスの若手音楽家によるアンサンブル・アラベスク。ハンブルクを拠点に様々な音楽 祭などに出演しています。 (Ki)
B-108099
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第6番イ長調『戦争ソナタ』 Op.82
ラヴェル:夜のガスパール
シベリウス:13の小品 Op.76
バルトーク:ピアノ・ソナタ Sz.80
リカ・ビビレイシュヴィリ(P)

録音:2017年7月/ドイツ、プラネック
1988年ジョージアのバトゥミ生まれ、注目の美人ピアニストのデビュー・アルバムです。彼女は10歳でジョージア芸術大学のピアノクラスに参加。 12歳でラフマニノフの第1協奏曲を、14歳でサン=サーンスの第2協奏曲をオーケストラと演奏したという天才です。2008年よりミュンヘン音楽大学 に学び、現在もミュンヘンを拠点に活動しています。 高い技術を必要とされる20世紀作品を各国から集めた収録曲がとても意欲的かつ刺激的。申し分のない技巧とドライなタッチでバリバリと奏でるプロ コフィエフとバルトークが強烈な印象を残します。歯切れよく迷いのない冷徹なフレージングが冴えわたった快演!粒立ちの良いラヴェルとシベリウスもメ カニックな精妙さがクセになります。 (Ki)
B-108105
イベール:室内楽作品集
フルート,オーボエ,クラリネット,ファゴットの為の2つの楽章(1922)
ヴァイオリン,チェロ,ハープの為の三重奏曲(1944/45)
フルート,オーボエ,クラリネット,ホルン,ファゴットの為の3つの小品(1930)
フルート,ヴァイオリン,ハープの為の2つの間奏曲(1949)
オーボエ,クラリネット,ファゴットの為の5つの小品(1935)
10楽器の為のカプリッチョ(1938)
アンサンブル・アラベスク

録音:2018年6月
ホルスト(B-108098)にプーランク(B-108103)と、質の高い室内楽作品集をリリースしてきた腕利き団体アンサンブル・アラベスク。3枚目のアルバム はイベール作品集。彼らがコンサートで「2つの楽章」を演奏した際、会場にいたイベールの孫娘ヴェロニク・イベール・ペレアル(Veronique Ibert Pereal) 氏が聴いて感動、謝辞の旨を演奏者に伝えたのが録音のきっかけになったとのこと。
ハイライトは「カプリッチョ」。フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン、弦楽四重奏、ハープという編成でオーケストラのごとき色彩が炸裂します。 (Ki)
B-108112
R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op.18
フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
ブリュー・ヴールシュ(Vn)
ギョーム・ヴァンサン(P)

録音:2020年11月/ヴッパータール、インマヌエル協会
ブリュー・ヴールシュは1995年パリ生まれで、イツァーク・パールマン、ボリス・クシュニール、ダニエル・ゲーデらに師事し、現在ドイツ・ハンブルクに住む俊 英ヴァイオリニストです。シュトラウスとフランクの名品ソナタを収録したこのアルバムでCDデビュー。気心知れた伴奏者との自然なアンサンブルを基本としつつ、 煌びやかなエネルギーにあふれた表情豊かな演奏を聴かせます。 ピアニストのギョーム・ヴァンサンは1991年、フランスのアヌシー生まれ。13歳でパリ音楽院に入学し、18歳でピアノ演奏の音楽修士号を取得。クララ・シュー マン・コンクール第1位など数々の賞を受賞しています。ウィーンとパリ在住。 (Ki)
B-108113(5CD)
バッハ:オルガン作品全集 第2集
■CD1
前奏曲とフーガ ハ短調 BWV549
前奏曲とフーガ ハ長調 BWV 547
コラール前奏曲BWV672-675, 677, 679, 681, 683, 685, 687, 689(クラヴィーア練習曲集第3部)
パルティータ『おお父全能なる神よ』 BWV758
トリオ ハ短調 BWV585
トリオ ト長調 BWV586
ペダル練習曲 ト短調 BWV598
パルティータ『神のひとり子なる主キリスト』 BWV Anh. 77
■CD2
前奏曲とフーガ ホ長調『聖アン』 BWV552
コラール前奏曲 BWV669-671, 676, 678, 680, 682, 684, 686, 688(クラヴィーア練習曲集第3部)
4つのデュエット BWV802-805(クラヴィーア練習曲集第3部)
■CD3
前奏曲とフーガ ハ長調 BWV531
ノイマイスター・コラール BWV719, 1090-1093
トリオ・ソナタ第3番ニ短調 BWV527
キルンベルガー・コラール BWV718, 695, 696, 720
幻想曲 ト長調 BWV571
オルガン小曲集 BWV625-630
オルガン協奏曲 ト長調 BWV592(原曲:ヨハン・エルンスト)
■CD4
ライプツィヒ・コラール BWV651, 652, 667
フーガ ヘ長調 BWV Anh. 42
ノイマイスター・コラール BWV 1094-1097
小さな和声の迷宮 BWV591
幻想曲 ロ短調 BWV563
オルガン小曲集 BWV631-633, 635-638
前奏曲 ト長調 BWV568
コラール前奏曲 BWV739, 764
トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調 BWV564
■CD5
前奏曲とフーガ ト短調 BWV535
オルガン小曲集 BWV599-612
オルガン協奏曲 ハ長調 BWV595(原曲:ヨハン・エルンスト)
フーガ ハ長調 BWV Anh. 90
トリオ・ソナタ 第1番変ホ長調 BWV525
トッカータとフーガ ヘ長調 BWV540
ペーター・コフラ ー(Org)

録音:2019-2021年/ミュンヘン、聖ミヒャエル教会のリーガー・オルガン
2017年3月よりバッハのオルガン作品全曲録音を開始したペーター・コフラーによる全集シリーズ第2弾。全3集で発売される予定です。4段鍵盤と75個の ストップを持つモダン・オルガンをあえて使った壮麗な響きが特徴で、オルガン音楽の革新者でもあったバッハの作品を存分に鳴らしてくれます。
チェンバロ、オルガン奏者として活躍するペーター・コフラーは1979年ボルツァーノ生まれ。地元のモンテヴェルディ音楽院で学んだ後、ミュンヘンにわたりハ ラルド・フェラーとクリスティーネ・ショルンスハイムに師事しました。ドロテー・オーバーリンガーやドミトリー・シンコフスキーといった古楽の名手と共演し、また 2008年よりミュンヘン、聖ミヒャエル教会のオルガニストを務めています。この録音についてコフラーは「現代オルガンの性能や高度な録音技術ではなく“バッハ の音楽” こそがこのプロジェクトの中心である」と力強く語っており、並々ならぬ意気込みを感じさせます。
第1集の品番は「B-108110」。また完結編となる第3集は2023年発売予定です。 (Ki)

D-199003
ハイドン:「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」op. 51b〜レヒナー大修道院による説教入り
【導入部/ソナタ第1番「父よ、彼らをお赦し下さい」/ソナタ第2番「あなたは今日わたしと一緒に楽園にいる」/ソナタ第3番「婦人よ御覧なさい。あなたの子です」/ソナタ第4番「わが神、なぜわたしをお見捨てになったのですか」/ソナタ第5番「渇く」/ソナタ第6番「成し遂げられた」/ソナタ第7番「父よ、わたしの霊を御手にゆだねます」/「地震」】
オディロ・レヒナー(修道士)
クレンツェ四重奏団、
ミヒャエル・ドゥルナー(Vn)
アドリアン・ラザール(Vn)
ヨハネス・ツァールテン(Va)
ルーペルト・ブッフナー(Vc)

録音:2003年4月18日「聖金曜日」ミュンヘン、ベネディクト会大修道院聖ボニファティウス大聖堂(ライヴ)
バイエルン国立管弦楽団のメンバーからなるクレンツェ四重奏団によるハイドンの「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」。2003年の聖金曜日に あたる4月18日に、ミュンヘンのベネディクト会大修道院聖ボニファティウス大聖堂にておこなわれた演奏の模様をライヴ収録したものです。スペイン、 カディスのサンタ・クエバ教会での聖金曜日の礼拝の際に「キリストの最後の7つの言葉」の一つ一つについて説教をする司教が、会衆を黙想させるため の効果的な楽曲を希望したことに由来するハイドンのこの作品。じっさい、ここでは弦楽四重奏の演奏する7つのソナタ楽章の前に、ベネディクト会大修 道院長による説教が入ります。当夜のプログラムを含めて、12年このかた、毎年の聖金曜日の夕べにこの場所では、クレンツェ四重奏団によってキリスト 受難の音楽が演奏されるのが恒例でしたが、まさしく作曲時のエピソードをほうふつとさせるライヴ演奏は、大聖堂という残響ゆたかな雰囲気満点の収録 環境もはたらいて、感銘の深さも際立つ内容となっています。説教をするオディロ・レヒナーは、1931年ミュンヘンに生まれた高名なベネディクト会修道 士で、1964年から2003年にかけて、ともに長い伝統のあるミュンヘンとアンデクスの修道院長を務めた人物。 (Ki)
W-109019
レーナはパレスチナの女王(全12曲)
アレクサンデル・オルシャネツキー、
アブラハム・エルシュタイン、らの作品、
クレツマー、トラディショナルなユダヤの歌
ゲフィルテ・フィッシュ
[アンドレア・ジアーニ(歌)
ジョー・ラッポルト(Vn)
アンジェリキ・コウホウ(アコーディオン)
ロマン・チョウドリ(G)
トビアス・シュヴァルツ(Kb)]
W-109043
サハイ・マヌシュ(その場しのぎの男)〜マリンバ・デュオ
ピアソラ:「タンゴ組曲」〜デチーソ/アンダンテ
ピアソラ(エリック・サミュ編):リベルタンゴ
アンディ・ペイプ:カ・ダンス42 (1989)
安倍圭子:遥かな海 (1986)
ラヴェル(クリマサラ&スピチカ編):「クープランの墓」〜前奏曲
ライヒ:マリンバ・フェイズ (1980)
マルチン・ブワジェヴィチ:サハイ・マヌシュ(その場しのぎの男)
マルタ・クリマサラ、
ユルゲン・スピチカ(マリンバ・デュオ)

録音:2005年シュトゥットガルト音楽演劇大学
マルタ・クリマサラは1975年ポーランド出身のマリンバ奏者。1994年以降ドイツに住み、1999年に日本で行なわれた第2回国際マリンバ・コンクー ルで優勝しました。国際的に活躍するかたわら、2004年よりシュトゥットガルト音楽演劇大学教授も務めています。このアルバムでは、ドイツの打楽器 奏者ユルゲン・スピチカとのデュオで、興味深い音響世界を創造。ふたりはマリンバのみならず、ヴィブラフォン、トムトム、ボンゴ、ゴング、タムタム、ブー バンなども採り入れています。ピアソラのタンゴも切れ味鋭く、またスティーヴ・ライヒの「ピアノ・フェーズ」のマリンバ版「マリンバ・フェイズ」もより 色彩的になり、ひきつけられます。オーディオ効果も抜群で、チェック用にもオススメです。 (Ki)



KKC-9287(Bluray)
税込定価
≪王様の魔笛≫〜モーツァルト:歌劇「魔笛」KV620 ゲルト・アントホッフ(本当のパパゲーノ)
タレク・ナズミ(ザラストロ/ルートヴィッヒ2世)
イェルク・デュルミュラー(タミーノ/ヨーゼフ1世)
アンティエ・ビッターリッヒ(夜の女王/ゾフィー 大公妃)
スザンネ・ベルンハルト(パミーナ/皇妃エリザベート)
ヨッヘン・クプファー(パパゲーノ/マックス・エマヌエル・ヘルツォーク・イン・バイエルン)
グドラン・シドニー・オットー(パパゲーナ /リラ・フォン・ブリョフスキー)
マルティン・ペツォールト(モノスタトス/オットー・フュルスト・ビスマルク)
エーノッホ・ツー・グッテンベルク(指、音楽監督)
クラングフェルヴァルトゥング・オーケストラ
ノイボイエルンcho

収録:2013年11月プリンツレゲンテン劇場、ミュンヘン
画面:16:9
音声:Dolby Atmos,2.0
DTS-HD MA(96kHz)、
5.0 DTS-HD MA(96kHz)
字幕:独英韓,日本語
リージョン:ALL
輸入盤・日本語帯・解説付
この≪王様の魔笛≫は、指揮者のエーノッホ・ツー・グッテンベルクが長年温めていた企画。2013年に自身が芸術監督を務めるヘレンキームゼー国際ファ スティバルで初演、その好演をうけて同年ミュンヘンのプリンツレゲンテン劇場で上演された際の映像がブルーレイとして発売されます。 ヘレンキームゼーと言えば、キーム湖に浮かぶ男島にルートヴィッヒ2世がヴェルサイユ宮殿を模して建設し始めた城が有名ですが、それからわかるよう にタイトルの「王様」とはルートヴィッヒ2世のこと。自身も男爵であるグッテンベルクは、19世紀に生きた先祖が貴族仲間と劇を催した際のメモを偶然 手にし、その後研究を進めるうちヘレンキームゼー城の建設中、彼一人を観客に、世界で初めて人口灯を用いた「オープンエア音楽ショー」を上演させた という記録を見つけました。そしてその「貴族のオペラごっこ」に、実際のパパゲーノとしてドイツ人俳優を登場させ、ただの懐古趣味な演出に終わらせず、 現代人の目から当時の貴族社会や秘密結社などを皮肉る台詞を取り入れたり、グッテンベルクが自分の出生を逆手に取り、貴族を「厚顔無恥」と斬り捨 てる遊び心に始まり、彼がずっと反感を抱いてきてシカネーダーのコンセプト、 エキゾティックな男性同盟、女性自立への呪い、御上への絶対服従、知識 をひけらかす男性社会全てを、パパゲーノの目から客観的に批判させるという痛快な舞台を作り上げました。 (Ki)


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