湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5


ミッテンヴァルト(MITTNWALD)
(国内レーベル)


価格は全て税込定価です。


弦楽器CD専門店ミッテンヴァルト稲原和雄氏が製作したこだわりのレーンベル。リリースの中心となっているのは日本人作曲家の知られざる名曲を紹介している「日本楽派シリーズ」です。既に山田耕筰、山田一雄、伊福部昭の世界初録音となる室内楽作品集が発売になっております。今後も順次発売予定です。また日本フィル・コンサートマスターでソリストとしても著名な木野雅之氏、元フィルハーモニア・フンガリカ、現広島交響楽団の上野眞樹氏、イ・ムジチの元リーダー、アゴスティーニ氏の録音など多彩な商品が発売されています。


※品番結尾に特に表記のないものは、全て1CDです。
MTWD-20001
C.P.E.バッハ:チェロ協奏曲集
イ長調Wp.172/イ短調Wp.170/変ロ長調Wp.171
山下泰資(Vc)、
アルベルト・マルティーニ(指)
アカデミア・フィルハーモニア
MTWD-9902
渡辺茂夫:ヴァイオリン・ソナタ第1番、
ヴァイオリン・ソナタ第2番、
思い出(ヴァイオリン小品)
木野雅之(Vn)、吉山輝(P)
なんと渡辺茂夫が留学前の12歳、13歳の時にかいたヴァイオリン・ソナタがありました。既に協奏曲やソナタなどの大作を演奏していた彼の作品は若書きとはいえ20分近くあるロマン派的な大作です。日フィルのコンサート・マスターでソリストとしても大活躍中の木野雅之氏が渡辺茂夫愛用の楽器を使用し、50余年を経て再現されました。
MTWD-99003
再発売
<日本楽派シリーズ 第1弾>
「山田耕筰:弦楽四重奏曲全曲・室内楽作品集」
弦楽四重奏曲第1番 ヘ長調(未完)
弦楽四重奏曲第2番 ト長調
弦楽四重奏曲第3番 ハ短調
弦楽四重奏のためのメヌエット.ニ長調
ピアノ五重奏曲「婚姻の響き」 ハ長調
ピアノのための「からたちの花」
哀詩「荒城の月」を主題とする変奏曲
クランフォード日記(T.「樹陰の午後」/U.「なきぬるる柳」/V.「舞踏曲」)
YAMATO 弦楽四重奏団
【浜野考史(Vn1),石田泰尚(Vn2),
榎戸崇浩(Va) 、坂田宏彰(Vc)】
井田久美子(P)

録音:1999 年10 月3 日、くにた
ち市民芸術小ホール
山田耕筰は日本における近代音楽の先駆者。彼の若き日の作曲である、弦楽四重奏曲を
はじめとする室内楽作品は豊かなインスピレーションに溢れ、今なお、色あせることのない魅力を湛えている。その端正で文化的資産とも呼べる作品を収録した。世界初CD 化。演奏者は日本の若手として活躍しているYAMATO 弦楽四重奏団による。
MTWD-90004
SOSPIRI〜ため息
エルガー、レスピーギ、シマノフスキ:ヴァイオリン・ソナタ集、
エルガー:ため息
木野雅之(Vn)、
アンドリュー・ボール(P)
MTWD-99005
「風鈴」(日本の童謡と民謡)
瀧廉太郎:花、中田章:早春賦、
山田耕作:中国地方の子守歌、
本居宣長:七つの子、
◆長野県◆小諸馬子歌、
岡野貞一:ふるさと、
岡野貞一:おぼろ月夜、
◆山形県◆最上川舟歌、
中田喜直:夏の思い出、
山田耕作:からたちの花、
◆熊本県◆おてもやん、
成田為三:浜辺の歌、
◆宮城県(指)悪大漁唄い込み、
大中寅二:やしの実、
◆沖縄県◆月ぬ美しゃ、
多忠亮:宵待草、
◆栃木県◆八木節、
山田耕作:この道、岡野 貞一:もみじ、
◆高知県◆よさこい節、
山田耕作:あかとんぼ、
佐々木すぐる:月の砂漠、
◆熊本県◆五木の子守歌
上野眞樹(Vn)、桑生美千佳(P)
滝廉太郎、山田耕筰や様々な童謡・民謡を広響のコンマスが謳いあげます。
MTWD-99006
山田一雄:室内楽作品集<日本楽派シリーズ第2弾>
ヴァイオリン・ソナタ、無伴奏チェロ・ソナタ、
弦楽四重奏曲 第1番、
弦楽四重奏曲「彼の随感から」、
弦楽四重奏曲「三つの古典的な断章」、
ピアノ作品集(闘争 -短詩-、日記「樹と性欲」)*
クァルテット・エクセルシオ(団員)、
井田久美子(P)*
MTWD-99007
「デュオ・セレナーデ」
ヴィヴァルディ:2つのヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ へ長調F.XIII、
ショスタコーヴィチ:2つのヴァイオリンとピアノのための3つの小品、
ミヨー:2つのヴァイオリンとピアノのためソナタOp.15、
木幡由美子:2つヴァイオリンとピアノのため「モノクローム」、
シンディング:2つヴァイオリンとピアノのための「セレナーデ」
吉川朝子(Vn)、
フェデリコ・アゴスティーニ(Vn)、
渡邉康雄(P)
MTWD-99008
近代イギリス・ピアノ小品集
バークリー:6つの前奏曲より、
 5つの小品集より、
ブリテン:ノットゥルノ、
ブリッジ:ローズマリー、ロマンス、
スコット:蓮の国、
バックス
:ウォッカの店で、
モーラン:刈り入れ時、
アイアランド:4月、
 「子供のスケッチのページ」より5曲、
ベネット:「3つの音楽的なスケッチ」〜水車、
ディーリアス:3つの前奏曲、
ホルスト:ノクターン、ボウエン:前奏曲
井田久美子(P)
MTWD-99009
伊福部昭:室内楽作品集
ヴァイオリン・ソナタ(1985)、
絃楽オーケストラのための日本組曲(1988)*、
ピアノ組曲(1933)#
木野雅之(Vn)、木野真美(P)、
東京音楽大学アンサンブル・エンドレス*、
堀陽子(P)#
伊福部昭 米寿記念。伊福部氏の立会い・監修の中で行われた録音!
MTWD-99010
「和」〜CELLO、邦人チェロ作品集
黛敏郎:文楽、三枝成彰:チェロ‘88、
間宮芳生:無伴奏チェロ・ソナタ、
木幡由美子:〈モノローグT〉〜独奏チェロのための
山下泰資(Vc)

録音:2000年5月スイス
MTWD-99011
オーケストラ・ニッポニカ第1集
橋本國彦:感傷的諧謔(1928)、
宮原禎次:交響曲第4番(1942)、
大澤寿人:ピアノ協奏曲第3番変イ長調(1936)*
本名徹次(指)オーケストラ・ニッポニカ、
野平一郎(P)*

録音:2003年2月2日紀尾井ホール(芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカ設立演奏会ライヴ)
MTWD-99012
オーケストラ・ニッポニカ第2集
第2回演奏会 【日本の戦中の交響作品】
早坂文雄:管絃樂曲「讃頌祝典之樂」(1942)、
信時潔:交声曲「海道東征」(1940)、
芥川也寸志:「赤穂浪士」のテーマ(1963)
本名徹次(指)オーケストラ・ニッポニカ、
ニッポニカ・フェスティバル・コーア、
鈴木美登里(S)、野々下由香里(S)、
穴澤ゆう子(A)、谷口洋介(T)、
島田道生(T)、春日保人(Bs)

録音:2003年2月23日紀尾井ホール・ライヴ
MTWD-99013
貴志康一ヴァイオリン作品集
「日本楽派シリーズW」
月、水夫の唄、竹取物語、漁師の歌、
花見、龍、ヴァイオリン・ソナタ
木野雅之(Vn)、木野真美(P)
MTWD-99014
「巡礼」〜松村禎三
ベートーベン:ソナタ第9番
松村禎三:巡礼
ドビュッシー:版画
ガーシュウィン:ワイルド超絶技巧編曲集
渡辺康雄(P)
MTWD-99015
佐藤久成/ヴァイオリン・リサイタル
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番
オンドリチェク:ボヘミア狂詩曲(日本初演)
ガーシュウィン(ハイフェッツ編):ポーギーとベス
スーク(コチアン編)愛の歌
スタトコフスキ:クラコヴィアク
マスネ:タイスの瞑想曲
佐藤久成(Vn)、紫垣英二(P)

録音:2002年9月11日カザルス・ホール・ライヴ
MTWD-99017(2CD)
藤川真弓/ヴァイオリン・リサイタル
コレルリ(クライスラー編):ラ・フォリア
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ変ホ長調Op102-2(作曲者によるクラリネット・ソナタからの編曲)
シューマン:夕べの歌、ロマンス
ウォルトン:ヴァイオリン・ソナタ
クライスラー:ジプシー・カプリース、
 中国の太鼓、シンコペーション
ラフマニノフ:マルゲリータ、ロマンスOp6-1
フォーレ:子守唄Op.16
藤川真弓(Vn)、清水由香里(P)

録音:2002年
MTWD-99019
伊福部昭:ギター作品集
古代日本旋法による踏歌(1967)
箜篌歌(1969)
ギターのためのトッカータ(1970)
日本組曲〜盆踊り/七夕/侫武多
哘崎考宏(さそざき・こうひろ)(G)
DANROKU〈新堀ギター男性六重奏団〉
MTWD-99020
団伊玖磨:無伴奏作品集
ヴァイオリンとチェロのための対話(1998)
無伴奏チェロ・ソナタ(1998)
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ(1998)
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番(1999)
藤原浜雄(Vn)、毛利伯郎(Vc)

録音:2004年7月16日・17日群馬県笠懸野文化ホール
MTWD-99021
ワインガルトナー(1863〜1942):ヴァイオリンとピアノのための作品集
ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第1番Op.42-1
ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第2番Op.42-2
折ふしの綴り〜ピアノのための8つの小さな叙情的描写Op.4
佐藤久成(Vn)、柴垣英二(P)

録音:2004年3月30日・31日山形県・余目町文化創造館・響ホール
往年の巨匠・ワインガルトナー。自作曲数はなんと100曲にも及んでいます。Op.4のピアノ曲は、5曲しかないワインガルトナーのピアノ・ソロ作品の4曲目で1881年に出版。Stimmungsbilderという副題によるこの曲集は、ベートーヴェンの「バガテル」からシューマンを経てロマン派が辿り着いた一つの作曲ジャンル。1907年出版の2曲のヴァイオリン・ソナタはワインガルトナーが書いた全てのソナタです。いずれも調性を崩さない三楽章形式の伝統的な構成で、第1番は内容的にはバッハのイタリア協奏曲、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第7番を彷彿させます。第2番は後期ロマン派の作曲家であるワインガルトナーの特徴が前面に出された作品です。
佐藤久成(さとうひさや)は、東京藝術大学卒業後渡欧。リッチ、ルガーノ、ルイス・シガル、ベオグラード、ヴィオッティ国際コンクールで優勝、入賞。1994年ベルリン交響楽団定期公演のソリストとしてヨーロッパデビュー。各地でのリサイタルのほか、ドイツ、フランス、イタリアの国営放送に出演。2002年スウェーデン・エテーボリ歌劇場管弦楽団に第1コンサートマスターに就任。未知の絶版楽譜の収集、発掘に力を注ぎ、それらの紹介・初演等を積極的に行っています。
柴垣英二は、東京藝術大学卒業。ハンガリー国立リスト音楽院に留学。1989,1990年日本音楽コンクール入選。1993年ロベルト・シューマン国際ピアノコンクール第2位。1994年クララ・シューマン国際ピアノコンクールにおいてディプロマ受賞。帰国後は各地でリサイタルの他、NHK-FM「FMリサイタル」等に出演。現在、聖徳大学講師。
(04.12.22)
MTWD-99022
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」、
第7番、第9番「クロイツェル」
海野義雄(Vn)、渡邉康雄(P)

録音:2004年8月25日 上齋原文化センターヴァルトホール<ライヴ録音>
MTWD-99023
中野稔/ヴァイオリンとピアノの為の作品第1集
ロンド
即興曲-独奏ピアノ(亡き少女のために)
ロマンス第1番
幻想曲(無伴奏ヴァイオリンのための)
バイア・デ・ロス・アンヘレスへの祈り
大谷康子(Vn)(東京響コンサートマスター)
榎本潤(P)(国立音楽大学講師)
MTWD-99024
シベリウスヴァイオリンとピアノのための作品集第1集
5つの小品Op.81
5つの田園舞曲〜Largamente assai-Vivace Op.106-1
4つの小品Op.115、3つの小品Op.116
谷本潤(Vn)、野本哲雄(P)

録音:2005年9月14、20日千代田区メトジカスタジオ

MTWD-99025
マンフレート・グルリット(1865-1957):ヴァイオリン協奏曲ヘ長調 渡辺茂夫(Vn)
マンフレート・グルリット(指)
東京フィルハーモニーSO

録音:1955(昭和30)年2月11日、日比谷公会堂、モノラル(世界初演ライヴ)
渡辺季彦さん103歳(わたなべ・すえひこ=ヴァイオリン教師)が6月10日、肺炎のため亡くなりました。養子の故渡辺茂夫(1941-99)さんを神童ヴァイオリニストとして育てあげました。名ヴァイオリニストのハイフェッツから「100年に一人の才能」と絶賛された茂夫さんは1955年、14歳で米国へ留学したが、睡眠薬を飲み過ぎて倒れ、58年に帰国後も言葉も話せないまま寝たきりになりました。自殺未遂か事件か原因をめぐり週刊誌などで何度も記事になったことがあります。渡辺さんはヴァイオリン教師をしながら、原因追究に全力をあげ、茂夫さんの演奏をCDにし、遺品を日本近代音楽館に寄贈するなど、最後まで茂夫さんの演奏を伝えました。 今回、ミッテンヴァルト・レーベルから商品化された渡辺茂夫の演奏と作品のCDを改めて紹介させていただきます。(ミッテンヴァルト)
神童として知られ14歳でジュリアードに留学するも16歳で精神不安から自殺未遂(と言われている)し、その後演奏不能になってしまった渡辺茂夫。テレビや新聞等でも取り上げられたことがありました。グルリットは1939年に来日以来ほとんど日本ですごし、オーケストラやオペラを指導した戦前戦後日本のクラシック界の恩人でもあります。この録音はクーレンカンプのためにグルリットが作曲した協奏曲を13歳の渡辺茂夫が初演したもので、半世紀以上を経てCDされた大変貴重なものです。また長木誠司氏のグルリットに関する詳細なライナー・ノートも読み応えがあります。
MTWD-99026
渡辺茂夫:ヴァイオリン・ソナタ第1番
ヴァイオリン・ソナタ第2番
思い出(ヴァイオリン小品)
木野雅之(Vn)、吉山輝(P)

録音:2005年11月15・16日、秩父ミューズパーク音楽堂
なんと渡辺茂夫が留学前の12歳、13歳のときに書いたヴァイオリン・ソナタがありました。既に協奏曲やソナタなどの大作を演奏していた彼の作品は若書きとはいえ20分近くあるロマン派的な大作です。日フィルのコンサート・マスターでソリストとしても活躍中の木野雅之氏が渡辺茂夫愛用の楽器を使用し、50年余を経て再現されました。
MTWD-99027
ギター・トランスクリプションズ
交響譚詩(1943/2001、編曲:哘崎孝宏)*、
サンタ・マリア(1978)、
ギターのためのトッカータ(1970)、
箜篌歌(1969)、
ファンタジア(幻哥)(1980/93、編曲:哘崎孝宏)、
サンタ・マリア(チェンバロ・ギターによる演奏)
哘崎孝宏(G)、大宮洋美(G)*

録音:2005年8月1・2日、2006年2月28日
哘崎孝宏の伊福部昭ギター作品集の第2集。(第1集はMTWD-99019「伊福部昭 ギター作品集」)。作曲家編曲・監修により始まったこのプロジェクトも惜しくも追悼盤になってしまいました。交響譚詩は伊福部の出世作で代表的な管弦楽曲のひとつです。このギター二重奏版は2001年に編曲された「二十五絃筝甲乙奏合交響譚詩」をベースに作曲家の指示も取り入れつつ哘崎が編曲したものです。またBトッカータとC箜篌歌は伊福部氏が所有していた河野堅氏制作の楽器が使用されています。ベルギーで行われた国際ギター製作コンクールに優勝した記念に伊福部氏に贈られたものです。
哘崎孝宏(ギター)
日本ギター音楽学校(現・学校法人国際新堀芸術学院)卒業。1984年度全日本ギター・コンクール独奏部門第2位(1位なし)。ギターオーケストラ創始者・新堀寛己博士に長年師事。以後、新堀ギターアンサンブル<NE>、新堀ギター男性六十奏団<DANROKU>メンバーとして演奏活動を行う。国内での大ホールでの演奏から海外での演奏も多い。1999年から伊福部昭氏に師事。現在、学校法人国際新堀芸術学院助教授を務める。
MTWD-99029
レスピーギ:ドリア旋法の弦楽四重奏曲、
夕暮れ(メゾ・ソプラノと弦楽四重奏のための)*、
弦楽八重奏曲#
ルガーノQ【タマス・マイヨル(Vn)、木野雅之(Vn)、エンリコ・バルボーニ(Va)、山下泰資(Vc)】、ルイザ・カステッラーニ(Ms)*、ミラノ・ドリコ・カルテット#

録音:2006年1月7〜9日ルガーノ
ルガーノ・カルテットは1987年、若手気鋭のメンバーが4名集まり、スイスで結成されました。ヴァイオリンにはスイス・イタリアーナ管弦楽団のコンサート・マスター、タマス・マイヨルと日本フィルハーモニー交響楽団ソロ・コンサートマスターの木野雅之。チェロにはスイス在住、スイス・イタリアーナ管弦楽団首席チェロ奏者、山下泰資。ヴィオラには2001年年からサンタ・チェチリア管弦楽団首席ヴィオラ奏者のエンリコ・バルボーニが加わり、ヨーロッパで活躍する実力派演奏家で構成。日本でも東京サントリーホールをはじめ、各地で演奏会を開き、そのヴィヴィッドな演奏は多くのファンを惹き付けています。また、コンサートの模様はNHK-FM・クラシックアワーでも放送され、好評を博しました。 
MTWD-99030
ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ、
ショーソン
:ヴァイオリン,ピアノと弦楽四重奏のための協奏曲ニ長調Op.21、
マスネ
:タイスの瞑想曲(六重奏版/福田直樹編)
小森谷巧(Vn)、小森谷泉(P)、
ルガーノQ
[木野雅之(Vn1)、タマス・マイヨル(Vn2)、
エンリコ・バルボーニ(Va)、山下泰資(Vc)]

録音:2006年7月18日 紀尾井ホールでのライヴ
MTWD-99036
アーノルド:ピアノ三重奏曲ニ短調Op.54、
三木稔
:ピアノ三重奏曲Op.96、
ブリッジ
:ピアノ三重奏曲第1番ハ調「ファンタジー」
ベラルティ・トリオ
[印田千裕(Vn)、パヴェル・パナシウク(Vc)、アグネシュカ・パナシウク(P)]

録音:2008年2月26日、笠懸野文化ホール,群馬
イギリス近代の名作ピアノ・トリオと三木稔の作品を新進のピアノ三重奏団「ベラルティ・トリオ」が演奏したアルバム。平明でウィットに富んだリズムとメロディ、常に斬新な作品を生み出し続けたアーノルド(1921-2006)のピアノ・トリオは各楽器の普遍的な性格的役割を放棄し、簡潔ながらも驚きと迫力に満ちた魅力に溢れたもの。日本だけでなく海外でも高い評価を受けている三木稔の作品は全4楽章で約22分の大作です。またブリテンの師としても知られるブリッジの作品は、1907年の室内楽作曲コンクールで第1位を獲得シタモノデ、ソナタ主題提示部と再現部の間にアンダンテ、スケルツォを挟んだ単一楽章の作品です。
【ベラルティ・トリオ】
ベラルティ・トリオは2004年、ロンドンにて印田千裕(ヴァイオリン)、パヴェル・パナシウク(チェロ)、アグネシュカ・パナシウク(ピアノ)により、結成。王立音楽院、トリニティ音楽院在学中に出会ったメンバーは直ちに互いの音楽性にバックグラウンドを越えた共通の価値観を見出し、レパートリーを広げると共にイギリスを始めヨーロッパ各国で演奏活動を行なっている。
【印田千尋(ヴァイオリン)】
3歳よりスズキ・メソードでヴァイオリンを始める。東京藝術大学付属音楽高校を経て、同大学卒業。野村国際文化財団の助成を受けて英国王立音楽院に留学し、最高位のDiploma of the Royal Academy of Musicを得て卒業。マルシュナー国際コンクール第3位、江藤俊哉ヴァイオリン・コンクール第1位。‘05年同コンクール入賞記念演奏会で日本フィルハーモニー交響楽団とブラームス:ヴァイオリン協奏曲を共演する他、ドイツにて作曲者本人指揮によるマルシュナー:ヴァイオリン協奏曲、アメリカにてメンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲を演奏するなどソリストとして、また室内楽、オーケストラ奏者としても幅広く演奏活動を行っている。これまで吉川朝子、澤 和樹、ヴォルフガング・マルシュナー、ジョルジー・パウクに師事。
MTWD-99038
日本女性作曲家の歩み〜ヴァイオリン作品
幸田延(明治3年〜昭和21年):ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ短調(明治30年)、ヴァイオリン・ソナタ第1番 変ホ長調(明治28年)
松島 彝(明治23年〜昭和60年):プレリュード(大正13年)、ファンタジー(大正12年)
外山道子(大正2年〜平成18年):日本民謡による組曲(子守歌、追分、籾引歌)(昭和28年)
吉田隆子(明治43年〜昭和31年):お百度詣(昭和28年)
印田千裕(Vn)、堀江真理子(P)

録音::2008年9月4日、5日神奈川県二宮町生涯学習センター・ラディアンホール
日本の洋楽黎明期における女性作曲家の作品のアンソロジーという明確な視座に立ち、優れた二人の女性演奏家が説得力に満ちた「音楽」へと昇華させた。【池辺晋一郎(作曲家)〜ライナー・ノートより】

日本では音楽に携わる人口は圧倒的に女性優位である。明治・大正期も女性の活躍は際立ち、幸田延・幸姉妹、三浦環、久野ひさを始め、多くの演奏家や教育者が名を遺した。しかし、これとは対照的に女性作曲家の名は見当たらない。日本人として初めて器楽曲を作曲した幸田延や、国際作曲コンクールで入賞を果した外山道子も含めて、当時の女性作曲家による作品が演奏される機会は殆どない。このCDに収録された4人の女性作曲家による作品は全て初録音である。その作品はどれも個性的で、何事にもとらわれない音楽に対する純粋なメッセージを伝えてくれる。と同時に、日本の作曲界の縮図としての一面も垣間見ることが出来る。【辻 浩美(音楽学)〜ライナー・ノートより】
MTWD-99039
VPOメンバーによるピアノ六重奏曲
フェリックス・ワインガルトナー:ピアノ六重奏曲Op.33
J・シュトラウス:ポルカ「狩」
 ポルカ「雷鳴と電光」
(ボーナス・トラック:リハーサルより)
セクステット・ウィーン(ウィーン・フィルのメンバー)[シュケルツェン・ドリ(第1Vn),マルティン・クリメク(第2Vn),ゲアハルト・マルシュナー(Va),ロベルト・ナジ(Vc),ミラン・サガート(Cb),ヒロコ・サガート(P)]

録音:2008年11月29日、津リージョン・プラザお城ホール,ライヴ録音
フェリックス・ワインガルトナー(1863-1942)はウィーン・フィルととても関係の深い指揮者・作曲家。1906年に作曲されたこのピアノ六重奏曲が現代のウィーン・フィルのメンバーによってCD化されました。この曲はあまり知られていませんが、後期ロマン派の流れの中でブラームスとは少し遠いかな、と感じさせますが、レーガーやラフマニノフに近いニュアンスを持つ知られざる名曲です。ワインガルトナーは1937年(昭和12年)新交響楽団(現NHK交響楽団)を指揮するために来日したこともあります。本CDは今年の文化庁芸術祭参加作品に選ばれました。
MTWD-99040
藤川真弓/ヴァイオリン・リサイタル2009
コレルリ:ヴァイオリン・ソナタOp.5-10
ラモー(ハイフェッツ編):リゴードン
マルシック:スケルツァンド
ラヴェル:フォーレの名による子守唄
バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ第1番Sz.75
藤川真弓(Vn)、オリヴァー・マークソン(P)

録音:2009年1月21日、津田ホール,ライヴ録音
1970年のヴュータン・コンクールでの優勝、また同年のチャイコフスキー・コンクールで2位を獲得して以来、国内外で賞賛され続けてきたイギリス在住のヴァイオリニスト藤川真弓。この録音は近年円熟の境地にある藤川の最新録音。今年2009年1月に東京の津田ホールにて催されたコンサートのライヴで、日本デビューとなる息子のオリヴァー・マークソンとの共演で話題となり、各誌で絶賛されたものです。マークソンはロンドン生まれ。王立音楽院を卒業後、すぐに独奏者・室内楽奏者としての道を歩み始める。現在はマンハッタン音楽院・修士課程で学びつつ演奏活動を行う期待の若手ピアニストです。
MTWD-99042
日本弦楽三重奏曲の世界〜團伊玖磨・下總ユ一・諸井三郎〜
團伊玖磨(大正13年〜平成13年):弦楽三重奏曲イ短調(1944)
下總ユ一(明治31年〜昭和37年):ヴァイオリン,ヴィオラ,チェロのための主題と変奏(1933)
諸井三郎(明治36年〜昭和52年):弦楽三重奏曲 二長調Op.19
菖蒲弦楽三重奏団【浜野孝史(Vn)、伴野 剛(Va)、江口心一(Vc)】

録音:2009年5月4日、5日、神奈川県生涯学習センター ラディアン・ホール
團伊玖磨(1924-2001)の弦楽三重奏曲イ短調は、そのまま詩をつけて歌に出来そうな清妙たるメロディの第1楽章、寮歌の如き質実剛健たる主題が耳に残る第2楽章を持つ。東京音楽学校に在学し、下總ユ一に師事していたころの作品。
下總ユ一(1898-1962)は1932年から1934年までベルリン・ホッホシューレでパウル・ヒンデミットに学んだ。「主題と変奏」は1933のドイツ留学時代の作品である。主題と10の変奏からなり、第7変奏はカノンとなっている。下總は後にドイツ留学時代を振り返り「欧米人の音楽に対抗して私はいつも日本の民謡風の旋律を主題としたものを作って持っていった」と書いている。
諸井三郎(1903-1977)は東京大学美学科在学中から自作を発表していたが、独学による限界を感じて1932年から1934年までベルリン・ホッホシューレでレオ・シュラッテンホルツに作曲を基礎から学んだ。留学後の作品群は、交響曲、協奏曲、ソナタ、弦楽作品など、旋律や律動に関わらず日本的な感性をドイツで学んだ構造美へ融合させており、諸井の創作上でも頂点とされている。「弦楽三重奏曲ニ長調Op.19」は1940年1月15日から4月13日に作曲された。皇紀2600年の記念音楽会で日本音楽界に多くの重要作が生まれた年である。祝祭ムードと戦争の影、時代の空気は諸井へも少なからず影響を与えているかもしれない。非常にテンション高く、息の長い音楽に思わず引き込まれる。(西 耕一,ライナー・ノートより抜粋)
MTWD-99044
クリスティーヌ・ワレフスカの芸術
ドビュッシー:チェロ・ソナタ
ボロニーニ:エコー・セレナーデ
ラヴェル:ハバネラ形式の小品
ウェーバー:アダージョとロンド
ショパン:ノクターン第20 番
ボロニーニ:ガウチョ・セレナーデ
ショパン:序奏と華麗なるポロネーゼ

■ボーナス・トラック
アソラ:アディオス・ノニーノ*
クリスティーヌ・ワレフスカ(Vc)
ブルース・ガストン(P)
アントニオ・アグリ(Vn)*
マニュエル・レゴ(P)*

録音:1967 年カリフォルニア
■クリスティーヌ・ワレフスカ(チェロ)
ロスアンジェルス生まれ、父からチェロの手ほどきを受け、13 歳でピアディゴルスキーに師事し、アメリカ楽壇にデビュー。16 歳でフランスへ留学し、パリ音楽院でモーリス・マレシャルに師事。アメリカ人発、チェロと室内楽を1等で卒業後、ヨーロッパ中で演奏家活動を行う。

レコーディングでは、21 歳の時にエリアフ・インバルの指揮でシューマンの協奏曲、ブロッホの「シェロモ」とブルッフの「コル・ニドライ」をフィリップス・レーベルからリリース。その後は同レーベルの専属アーティストとなり、ドヴォルザーク、サン=サーンス、プロコフィエフ、ハチャトゥリアン、ヴィヴァルディ、ハイドンといった主要な協奏曲作品の録音を行う。彼女はまた、ハチャトゥリアンやグローフェなど多くの作曲家から作品を献呈されている。特に、史上最強のチェリストと謳われたエニオ・ボロニーニは、彼女を自分の娘のように可愛がり、「お前だけが弾くように」と生前、その全楽譜をワレフスカに渡している。日本では1974 年に演奏旅行を行っている。2010 年5 月、36 年振りの2度目の来日。
MTWD-99046
山田耕筰:ヴァイオリンとピアノのための作品集
【オリジナル作品】
曼珠沙華[3:24]

【編曲作品】
キング・カール・マーチ[3:12]
キスメット[3:49]/陽気な鍛冶屋[2:33]
森の鍛冶屋[3:15]/トルコの巡邏兵[3:18]
六段の調べ[6:34]/麗しき天然[3:23]
母の子守歌[2:54]/来るか来るか[2:35]

【オリジナル作品】
アレグレット・ブリランテ[5:10]
負い目[2:51]/ルナに[2:17]
ロマンス(橘川 琢編)[3:01]
まきば(朝[1:28]/昼[1:23]/夕[1:27])
印田千裕(Vn)、澤田まゆみ(P)

録音:2010年11月16日二宮町生涯学習センター「ラディアンホール」
(前略)世間一般では、山田を「日本のシューベルト」などと呼んでいる。歌曲王ということだ。(中略)オーケストラ曲にも室内楽曲にも交響詩にもピアノ曲にもヴァイオリン曲にも、すぐれた仕事が多いのに、あまりに聴かれていない。歌の作曲家がそんなものを作っても様にならないに違いない、いや、そもそもそんなものを作っているはずがないと、勝手に決め込んでいる音楽ファンのなんと多いことか。一度、定評ができてしまうと怖い。なかなか改まらない。当盤は、そうした山田の定評を是正してくれるのに大いに貢献するだろう。若き日の山田の器楽への情熱、その作品の魅力を、思い知らせてくれるだろう。日本のヴァイオリニストたちが、これらを当たり前に弾くような時代が早く来ますように。(片山杜秀・ライナーノートより抜粋)
MTWD-99047
メトネル:ヴァイオリン・ソナタ第3番ホ短調Op.57「叙事詩的」
 3つの夜想曲Op.16〜第3番
グレチャニノフ:瞑想曲Op.14
谷本 潤(Vn)
ウラディーミル・ブードニコフ(P)

録音:2010年11月24・25日、笠懸野文化ホールPAL
優れたヴァイオリニスト谷本潤とピアニスト・ブードニコフのメトネル作品中、宝物的価値を持つヴァイオリン・ソナタ第3番への取り組みに注目している。(アレクサンドル・ボンドリアンスキー【モスクワ・トリオ ピアノ奏者・人民芸術家】)
MTWD-99049
日本弦楽三重奏曲の世界U〜清瀬保二・入野義朗・呉 泰次郎
清瀬保二:弦楽三重奏曲(1949)
入野義朗:弦楽三重奏曲(1965)
呉 泰次郎:主題と変奏Op.2(1933)
八木節〜弦楽三重奏のための〜(2011)幸松 肇(編)
菖蒲弦楽三重奏団
【浜野孝史((Vn)、伴野 剛(Va)
江口心一(Vc)】

録音:2011 年8 月16、17 日、神奈川県生涯学習センター ラディアン・ホール
■日本楽派シリーズの発売によせて(ミッテンヴァルト代表 稲原和雄)
邦人作品を音にして残していきたい、と制作を始めた日本楽派シリーズが、本作品で 10作目となった。第1作の「山田耕筰室内楽作品集」から約14年の歳月が経ったわけだが、こんなに長く続けられたという思い半分、まだまだ残したい素晴らしい作品があり、制作への思いが尽きることはない。 菖蒲弦楽三重奏団は、2009 年、「日本弦楽三重奏曲の世界」の制作が動き出した時に出会ったトリオであるが、彼らは、私の邦人作品への取組みを理解し、単にCD 制作のためだけでなく、実際にこれらの曲をレパートリーとし、演奏活動を続けてくれている。そんな3人とともに、再び、「弦楽三重奏曲の世界U」を制作できたことは、この14年の中でも特にうれしいことだと思っている。今後、彼らがより幅広い演奏機会を得て、皆様のお目に触れる機会が増えることを切に願っている次第である。(ライナー・ノートより)
MTWD-99050
「和」チェロ第2集〜無伴奏チェロ作品集
稲本 響(昭和52-):船長(2004)
田中利光(昭和5-):独奏チェロのための「八甲田山」
徳永秀則(大正14-平成10):チェロのための2つの小品
安藤久義(昭和13-):無伴奏チェロのための「モノローグ」
尾高惇忠(昭和19-):独奏チェロのための「瞑想」
清瀬保二(明治33-昭和56):無伴奏チェロのための二つの楽章

(ボーナス・トラック)
カタルーニャ民謡:鳥の歌(カザルス編)
江口心一(Vc)

録音:2012年 5月 30日・31日、 二宮町生涯学習センター ラディアン・ホール
待望の「和」チェロ第2 弾。今回は当レーベルではお馴染の菖蒲弦楽三重奏団のチェリストでもある江口心一が奏者を務める。現代日本の古典ともいえる清瀬保二から昭和50 年代生まれの稲本 響まで多彩な無伴奏チェロ作品を収録。

■江口心一
8歳よりチェロを始める。1991年3月に桐朋女子高等学校音楽科(共学)を卒業。1991年8月にベルギーのブリュッセルに留学。1992年、フランスのパリ国立高等音楽院に首席で入学。1997年、同校で一等賞(プルミエ・プリ)を獲得。ピアニスト兼作曲家の稲本響との共演、稲本が音楽監督を務める映画、「長い散歩」、「イキガミ」、「スープオペラ」、「星守る犬」の中で流れるチェロを担当。そのほかNHK 連続ドラマ「てっぱん」のチェロも担当している。2000年より東京都交響楽団チェリスト。同時に室内楽奏者としても活躍中。2010年菖蒲弦楽三重奏団を結成、「日本弦楽三重奏曲の世界」1 集・2 集を発売。その他「ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲集」「ジャパニーズチルドレンズソング・ヴァイオリン&チェロ」「20世紀の無伴奏チェロ作品」をリリース。 これまでに佐藤満、松波恵子、ジルベール・ザンロンギ、ジャン・マリ・ギャマール、パトリック・ギャバール、マーク・ディディエ・ティローの各氏に師事。

MTWD-99054(2CD)
我が国最初のショパン弾き
■Disc1 作品篇
(1)元旦ポルカ/(2)女馬士唄
(3)BARCAROLLE/(4)六段【調和】
(5)越後獅子【調和】/(6)春雨*
(7)別れ*/(8)元禄花見踊【調和】
(9)武蔵野/(10)お江戸日本橋【編曲】
(11)春の愁ひ*
(10)亜樹の海岸に立ちて*
(13)もしや逢ふかと/(14)雪の扉
(15)街燈/(16)ふるさと*
(17)麓の道/(18)風暮*
(19)暁山雲*/(20)白鳩のむれ*
■Disc2 演奏篇(ピアノ独奏SP レコード復刻)
(1)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ「悲愴」第1 楽章**
(2)メンデルスゾーン:狩の歌Op.19-No.3**
(3)ショパン:軍隊ポロネーズ
(4)ショパン:ワルツOp.64-2**
(5)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ「悲愴」第3 楽章**
(6)-(8)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ「月光」**
(9)-(11)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ「月光」
■ボーナス・トラック〜澤田柳吉指導 山村光枝のピアノ独奏によるSP 録音 復刻
(10)澤田柳吉:調和「越後獅子」**
(13)澤田柳吉:調和「春雨」**
■Disc1
紺谷志野(P(1)(3)(4)(5)(8))
多田純一(P(2)(6)(7)(9)-(20))
尾崎由布子(ソプラノ(2)(6)
(7)(9)(10)(16)(18)-(20))
田嶋喜子((6)-(9)(15)(17))

録音:2014 年1 月9 日、10日、二宮町生涯学習センター ラディアンホール
*印:世界初録音

■Disc2
澤田柳吉(P(1)-(11))
山村光枝(P(10)(13))
SP レコードからの復刻
原盤:(1)東京レコード、大正8 年発売
(2)-(13)ニットー・レコード
(2)(3)大正12 年発売
(4)(5)大正13 年発売
(6)-(8)大正14 年発売
(9)-(13)昭和6 年発売
**印:初復刻
明治39 年東京音楽学校を卒業し、日本人初のピアノリサイタルを開催し「ショパン弾き」としても知られた澤田柳吉。彼の残したピアノ曲、声楽曲の新録音に、ピアニストとしてSP盤に残した録音を復刻しカップリングした 2 枚組。澤田柳吉研究の第一人者多田純一の監修により、初めて世に問うことなった価値あるCDです。
MTWD-99056
夢の世界/子供の領分
安部幸明(1911-2006): やさしいこどものピアノ曲集「夢の世界」*
(1.まりつき/2.元気な子犬/3.じゃれる子猫/4.仲間はずれの小鳩/5.汽車ポッポ/6.音階マーチ/7.凧あげ/8.さあ、歩こうよ/9.きらめく星空/10.古びた人形/11.ブランコ/12.あやつり人形/13.黒アリと赤アリのけんか/14.ボートあそび/15.おち葉は舞う/16.白鳥さん/17.きれいな夕焼/18.まねが上手/19.雪よふれふれ/20.おわかれ/21.人形のダンスパーティー/22.カッコーが鳴いている)
山田耕筰:夢の桃太郎(1.夢路/2.流れの桃/3.誕生の喜び/4.森のたわむれ/5.鬼が島/6.凱旋)
ドビュッシー:子供の領分
澤田まゆみ(P)、永井純子(朗読)

録音:2014年1月23日、海老名市文化会館
*印:世界初録音
2013年10月28日、安部幸明作曲のピアノ曲の楽譜をご紹介いただいたその瞬間から、こ の CD は既に生まれたのも同然なほど私をその演奏に向かわせたのでした。「夢の世界」の シンプルな書法の中にある、明快で豊かなファンタジー。各曲に添えられた分を永井(久林) 純子さんに朗読いただき。とても素敵なCD となりました。 約 10年前から弾いていた山田耕筰の「夢の桃太郎」と私のライフワークでもあるドビュッシー の「子供の領分」を組み合わせられたこと、そして日本を代表するきり絵作家である関口コオ さんの作品をジャケットに私用させていただけたことも、偶然というより当然そうなったかのよう なご縁とタイミングでした。 子どもたちがCD をききながら、あるいはお母さんや大人たちが何気なくかけて楽しめるような ものとなったら・・・・・・(後略) (ライナー・ノートより、澤田まゆみ)
MTWD-99057
日本のクラリネット五重奏曲第1集〜三木鶏郎(大正3年-平成6年)のクラシック音楽
クラリネット五重奏曲(1943/1990)*
二本のクラリネットのためのソナチネ**
人形劇のための音楽「桃ものがたり」から(1943)#
伊藤寛隆(Cl、二重録音**)
印田千裕SQ*,#
【印田千裕(Vn)、竹内弦(Vn) 、横畠俊介(Vn)、印田陽介(Vc)】

録音:2014 年4 月28 日、武蔵村山市民会館
*,**=世界初録音
「日本のクラリネット五重奏曲」シリーズ第1集は、2014 年に生誕100 年を迎えた作曲家 三木鶏郎(1914-1994)の作品を収録した。彼の作品は、冗談音楽やそこから生まれた「田舎のバス」「僕は特急の機関士で」「毒消しゃいらんかね」などの歌や、数々のコマーシャルソング(日本初のCMソング「僕はアマチュアカメラマン(小西六写真工業)」、「明るいナショナル」「キリンレモン」etc)が多くの人に親しまれているが、クラシックの作品は、数曲の歌曲がSP盤の復刻盤の形で紹介されるにとどまっていた。 三木鶏郎が没した1994 年、黛敏郎司会によるテレビ朝日の長寿番組「題名のない音楽会」では12 月11 日に追悼番組「三木鶏郎を悼む」を放送した。そこではコマーシャルソング、冗談音楽がメドレーで多数演奏されたが、「ほとんど唯一のクラシック作品」として「クラリネット五重奏曲」が初めて紹介された。独奏クラリネットは藤家虹二で、弦楽四重奏の各パートを2名ずつに増員した8名の東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団メンバーにより、第1 楽章アレグロの冒頭から約2 分15 秒、全343 小節中62 小節までが放映された。番組収録時には、もう少々先まで演奏されたようであるが、原曲どおりの編成による4楽章の全曲演奏は、このCDが初演となる。
CD発売は三木鶏郎の生誕100 年となる2014 年を目指していたが、クラリネット五重奏曲の収録後に、同じクラリネットを用いたソナチネを追加することとなり、発売は少し遅れることとなった。しかし両曲をカップリングできたことで、さらに意義深いアルバムになったと思う。判読しがたい箇所のある手稿譜を読み取り、多重録音に取り組んでいただいた伊藤寛隆氏(日本フィル首席)、貴重なお時間をいただき興味深い話をたくさんお聞かせいただいた永六輔氏、櫻井順氏(永氏と櫻井氏の対談はブックレットに掲載)
には厚く御礼申し上げたい。 (プロデューサー・ノートより抜粋

MTWD-99058
紺野陽吉の音楽
紺野陽吉(大正2年-昭和20年): 弦楽二重奏曲
木管三重奏曲/弦楽三重奏曲
菖蒲弦楽三重奏団
【浜野孝史(Vn)、 伴野剛(Va) 、江口心一(Vc)】
山吹木管三重奏団【押部朋子(Fl)、 大成雅志(Cl)、安本久男(Fg)】 *

録音:2014 年4 月28 日、武蔵村山市民文化会館さくらホール
紺野陽吉(1913[大正2]年〜1945[昭和20]年)は出征前に清瀬保二に楽譜を預けました。残念ながら満州牡丹江で戦病死した不遇の作曲家です。その清瀬が所蔵していた楽譜が今回収録された3曲です。このうち弦楽三重奏曲は草稿のままの状態で、第3楽章は未完に終わっています。この CD ではまず未完のままのものを収録し、清瀬保二の二番弟子である安藤久義により補作された版を収録しています。
紺野陽吉は山形県西置賜郡白鷹町生まれ。江戸末期から続く医者の家系の次男坊で、中学を卒業後医学のための学費でヴァイオリンを購入し上京したのですが、東京での音楽活動で判明しているのはセミプロのオーケストラや立教大学交響楽団でヴァイオリンを弾いていたことくらいしか分かっておりません。 そんな戦没作曲家、紺野陽吉の数少ない功績を戦後70 年の今年振り返ってみる好企画です。
MTWD-99059
「和」チェロ第3集〜ソナタ作品集
大澤壽人(明治39 年-昭和28 年):チェロとピアノのためのソナタ.ト長調(1932)
宮澤健一(昭和4 年〜平成19 年):初恋
助川敏弥(昭和5 年〜平成27 年):子守唄(1941)
清瀬保二(明治33 年〜昭和56 年):チェロ奏鳴曲(1960)

<ボーナス・トラック>
J.C.バルトレット(1850-1929):夢(採譜・編曲:安部幸明)
山下泰資(Vc)、佐藤 彩(P)

録音:2012 年7 月11・12 日、秩父ミューズパーク音楽堂
戦前は欧米、戦後は日本で活躍した作曲家・指揮者、大澤壽人(1906-53)は再評価が急激に進んでいる。わずか47 年の生涯 (創作活動は実質23 年)に作・編曲合わせて1000 作品近くを遺した圧倒的な創作力は「天才」の名にふさわしい。殊に、ボストン・ パリ留学期(1930-36 年)の作品は今聴いても斬新で、豊かな発想力に満ち、当時の最先端の手法を取り入れた大胆な作風が際 立っている。チェロとピアノのためのソナタは26 歳の時の作品で、1932 年9 月ニューイングランド音楽院に入学直後10 月に着手 し11 月には完成した。翌年にはボストンで著名な演奏家J.ブラウン(Vc)とF.ティロットソン(P)によって初演。1931 年の満 州事変以来アメリカの対日感情が悪化する中で、熱気に包まれる成功だった。 宮澤、助川の小品に続いて清瀬保二の大作チェロ・ソナタも収録。1960 年のこの作品は時代の雰囲気を色濃く反映しており、第1 楽章はいきなりしっかりした足取りのマーチではじまり、終楽章である第3楽章はこれまた速歩、アレグロで疾走する。間にはさま った第2 楽章モルト・レントはそのためにいっそう魂に食い入る。 ソリストとしても活躍する山下泰資はスイス国営スイス・イタリアーナ放送管弦楽団第一首席チェリストを務める名手。「和」チェロ・ 第1集に続いての登場です。
MTWD-99060
「武久夢二の新小唄集」「山田耕筰のセノオ楽譜選集」
■セノオ新小唄楽譜(武久夢二 作詞、妹尾幸陽 作曲、東朝子 編曲)
忘れしこころ /かえらぬひと
草の夢 /やくそく /晩餐
きょう /やさしきもの
岸辺にたちて /みちとせ
バルコン /越後獅子
残れるもの /カフェの卓
心やり /雪の夜 /青柳
きぬぎぬ /きょう /残れるもの
■セノオ楽譜(山田耕筰 作曲)
なみだ(武久夢二作詞)
風がひとり(川路柳虹作詞)
行く春(長田幹彦作詞)
日本の胡蝶(中内蝶二作詞)
花すみれの御歌(貞明皇后作詞)
鐘が鳴る(小林一郎作詞)
鍛わるる若人の歌 (畑耕一作詞)
建国歌 (北原白秋作詞)
カナカよいとこ (松島慶三作詞)
■セノオヤマダ楽譜(山田耕筰 作曲)
マルーシャの歌 (小山内薫訳詞)
夢の歌 (柳原白蓮作詞)
宵の春雨 (吉丸一昌作詞)
東朝子(S)、塚田佳男(P)

録音:2016 年4 月6 日、群馬県笠懸野文化ホールPAL
大正および昭和初期に音楽界を一世風靡した楽譜集がある。そのシリーズの名前は「セノオ楽譜」。大正11 年2 月発行の雑誌 『月間楽譜』広告に「楽譜と云へばセノオ楽譜と、歌にまで唱はれた」とある。武久夢二作詞の「宵待草」、成田為三作曲の「浜辺の 歌」、瀧廉太郎作曲・山田耕筰編曲の「荒城の月」など日本の名歌や、シューマン作曲の「流浪の民」、ヴェルディ作曲の歌劇リゴ レット「風の中の羽根のように」など外国の名曲を1曲(まれに数曲)1冊で出す、いわゆるピース楽譜である。発行所はセノオ音楽 出版社、社主は妹尾幸陽(本名は幸次郎 明治24 年〜昭和36 年/1891-1961)である。体裁は拍子、楽譜(1ページから多いも ので 10 数ページ)、別掲歌詞または意訳、解説、奥付から大体なっている。(中略)装幀の多くを竹久夢二(本名は茂次郎 明治 17〜昭和9 年/1884-1934)が担当したことにより、今日でも大変人気があり、その表紙画を収録した本が出版されるほどである。


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