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殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



TONKUNSTLER ORCHESTRA
(オーストリア)




※表示価格は、全て税込み。品番結尾に特に表記のないものは、全て1CDです。
品番 内容 演奏者

TON-1001B06
2016年3月23日発売
R・シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」
歌劇「ばらの騎士」組曲 Op.59
佐渡裕(指)トーンキュンストラーO

録音:2015 年10 月16-20 日オーストリア Auditorium Grafenegg
2015 年秋、ウィーンの名門オーケストラ[トーンキュンストラー管弦楽団]音楽監督に就任した佐渡裕。 記念すべき、初の共同制作となるこのアルバム。「英雄の生涯」は、シュトラウスの音楽的自伝ともいえる大編成 のオーケストラ楽曲で、その管弦楽法は精緻極まるものです。この作品を完璧に演奏するためには、オーケ ストラの「高いアンサンブル能力」が必須であることはもちろん、指揮者とオーケストラの良好な関係も求 められることは間違いありません。まさにそのいずれかが不足するだけで、シュトラウスが思い描いた理想 の英雄の姿は表出されることはないのです。 この演奏、第1 部の「英雄」冒頭を聴いてみてください。うなる低音を身に纏わせ、ゆったりめのテンポ で堂々たる歩みを進める英雄の姿が目前に現れることでしょう。もうこれだけで、マエストロ佐渡とオーケ ストラの結びつきがどれほど素晴らしいものであるかを実感できるのではないでしょうか。波乱万丈のエピ ソードを経て、曲が終結するまで、一瞬たりとも気を抜くことはできません。そして、センス良く配された 「ばらの騎士」組曲で、この素晴らしいアルバムが完結します。
TON-2001B06
ハイドン:交響曲第6番ニ長調《朝》Hob.1:6
交響曲第7番ハ長調《昼》Hob.1:7
交響曲第8番ト長調《晩》Hob.1:8
佐渡裕(指)
トーンキュンストラーO

録音:2015年10月-2016年5月ウィーン・ムジークフェライン
佐渡&トーンキュンストラーOによる第2弾の録音はハイドン(1732-1809)の初期の名作である《朝》《昼》《晩》の3つの交響曲集。フランス近代作品や、バーンスタインなどのアメリカ作品、ラフマニノフやレスピーギなどの後期ロマン派作品を得意とする佐渡にとっては、これまでのイメージを覆す選曲のように思えますが、2016年5月に開催された「佐渡裕&トーンキュンストラーO日本ツアー」の際にも、演奏前にハイドンへの思いを熱く語るなど、佐渡にとってはとても重要な作品です。1761年、エステルハージ侯爵の下に副楽長として仕えることになったハイドン。侯爵から「1日の4つの時間区分を主題に作曲すること」と依頼されたのですが、出来上がったのはこの《朝》《昼》《晩》の三部作で、もしかすれば《夜》もあったのかもしれませんが、存在は謎のままです。ともあれ、ハイドンは、当時の作曲技法の限りを尽くし、3つの作品のどれもソロ楽器が活躍する、まるでイタリア風の「合奏協奏曲」のような華やかな作品を創り上げました。第6番《朝》は5人の管楽器と弦楽奏者が配置され、協奏曲風のヴァイオリンとチェロ、さらにソロ・コントラバスが加わるという凝ったもの。第7番《昼》は3部作の中で唯一自筆譜が残っており、こちらはフランス風序曲の影響を受けた音形が魅力的。第8番《夜》の第1楽章はは音楽学者カール・フェルディナンド・ポールが「ブンブンと鳴る蚊の大群がいる夏の晴天の日」と解釈するなど、夜らしくない雰囲気を湛えた曲。どの曲にも溢れんばかりのアイデアが張り巡らされた面白い作品です。
TON-2002B06
ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」(1878/1880年ハース/ノヴァーク版第2稿) 佐渡裕(指)
トーンキュンストラーO

録音:2016年1月&2月
オーストリアウィーン,ムジークフェライン
2016年5月、日本ツアーを大成功させた佐渡&トーンキュンストラーO。ツアーでの演奏曲であっ た「英雄の生涯」はもちろんのこと、第2作となる「ハイドンの交響曲」も会心の出来映えを誇りますが、 オーストリアのオーケストラのシェフとなった佐渡としては、やはりこのブルックナー(1824-1896)に格 別の思い入れがあるようです。レパートリーの広い彼ですが、これまでにドイツ・ロマン派作品の録音は、 ワーグナー、リスト、そして前述のリヒャルト・シュトラウスがある程度。ブルックナー、それも第4番 「ロマンティック」の演奏には並々ならぬ指揮する喜びが漲っています。 もちろんこの作品、タイトルこそ「ロマンティック」とありますが、甘いメロディがあるわけではなく、あ くまでもブルックナーらしい巨大な音の建造物であり、曲を完成させるには音を一つ一つ積み上げて、全体 の統一感をはかりながら、主題を発展させていくことが求められます。 佐渡は全体の構成を見据え、全てのメロディを流麗に歌わせながら、ブルックナーの求める精神性をも汲み 上げた理想的な「ロマンティック」を表現しています。


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