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器楽曲H〜ハイドン



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ハイドン/HAYDN
ピアノ・ソナタ第43番、第33番、第12番、第13番、第49番
ローランド・バティック(P)  1996年 デジタル録音
カメラータ
25CM-474
“生まれたての瑞々しさで迫るハイドンの音楽の理想郷!”
バティックの演奏は、いわゆる「解釈」や「分析」の痕跡を感じさせず、ただ楽譜をあるがままに鳴らしているようでいて、耳をそば立てずにはいられない瑞々しい音楽のエキスに溢れているのが魅力です。「第43番」の行進曲風のテーマのなんという楽しさ!メロディーもリズムも全て感じきり、どこまでも音楽が伸びやかに流れます。「第33番」も、ハイドンのソナタを聴いたことのない人も開眼するに違いない魅力が一杯!第1楽章に一貫して流れる音型の見事な生かし方、テンポの安定など、魅力は尽きませんが、ベーゼンドルファーのまろやかな響きも手伝って、全てが自然に醸しだされる雰囲気はかけがえのないものです。第2楽章の耽溺しないロマンの美しさも見事。演奏頻度の高い「第49番」は、第2楽章の突如短調に転じる中間部の意外なほど濃密な色彩、ニュアンスの厚みが、両端部分と絶妙なコントラストを見せるのは、バティックのイマジネーションの豊かさをはっきりと物語っています。

ピアノ・ソナタ第50番、第51番、第52番、変奏曲ヘ短調、アダージョヘ短調
ギャリック・オールソン(P)  1991年 デジタル録音
Arabesque
Z-6625
“確信を持ってハイドンの中のロマンを飛翔させたオールソンの快挙!”
当時のフォルテピアノの限界を突き抜けようとしたハイドンの意気込みを汲み取って、古典的なフォルムの中で、現代ピアノを用いてその思いを実現させた快演です。「第50番」が始った途端、オールソンのタッチの美しさ、録音の素晴らしさにビックり!たっぷりとした量感を感じるタッチが朗々と鳴り渡り、まさに現代ピアノだからこそ可能なニュアンスの広がりを十二分に引き出しています。第1楽章展開部の緊張と色彩の移ろいの妙味は特に聴きもの。グランド・ソナタとしての性質を生かしきった「第52番」も見事!第1楽章の展開部のダイナミックスの広大さ、繊細な詩情が一体となって結晶化される様は、まさに理想の姿です。終楽章は、オールソンの才気が全開!完璧に粒の揃ったタッチを放射しながら、微妙な和声の色合いの変化を余すところなく引き出し、ハイドン独特のドラマチックな音楽の息吹を伝えきっています。これらの3曲が作られた時期と、ベートーヴェンが最初のソナタを書いた時期はほぼ一致しますが、。それを考えると、ハイドンだからといって妙にこじんまりとした演奏に終始するのではなく、自身の感性をどこまでも飛翔させ、しかも古典のフォルムにきっちり収める彼の手腕には、本当に拍手を送りたくなります。

ハイドン:ピアノ・ソナタ第50番、ピアノ・ソナタ第52番、ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番*
デヤン・ラツィック(P)、ヘリベルト・ベイゼル(指)ボン・クラシックPO 2002年6月、2002年3月(ライヴ)*
Channel Classics
CCSSA-19703
(1SACD)

¥3255

“ハイドンのソナタをおもしろいと思ったことがない方、これでどうですか?”
ハイドンが2曲だけなのが残念に思えるほどパーフェクト!「50番」は、ハ長調という調性の安定感とこの曲の音域の広大さ、ハイドンのウィットを体で感じた切ったニュアンスに溢れています。もちろんアカデミック臭など皆無。これを聴いて、ハイドンのソナタの面白さに気づく人も多いことでしょう。終楽章の唐突な休止と転調の鮮やかな処理など、天性のハイドン弾きと讃えずにはいられません!「52番」もバックハウスやグールドと肩を並べるべき逸品!終楽章導入部、全休止後の低音の凄みの利かせ方など、ハイドンの精神を代弁するかのような説得力!
ベートーヴェン
がまた嬉しい衝撃の連続!第1楽章、最初のピアノの入りの聴こえないくらいのピアニッシモがまず意外。徹底的に強弱の幅を狭めて慎ましく歌い続けますが、その真綿にそっと触れるようなタッチに気品と可憐さを浸透させ、しかも神経質に響かないところが流石。第2主題の直後のフレーズの天国的なテクスチュアは信じ難い美しさ!他のCD同様のスタインウェイを用いながら、ここまでまろやかなタッチが実現するというのは本当に驚きです。第2楽章の、オケを恋人に見立てて対話するような空気には官能さえ立ち込めます。終楽章の第1副主題(0:48以降)のフレーズごとの愛情の育み方!第2副主題のタッチの粒の揃い方とリズムの清潔さ!このベートーヴェンはライヴですが、会場ノイズもほとんど皆無。肩肘張らずに古典の佇まいを大切に、自然に表出しきった素晴らしい1枚です。


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