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殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



湧々堂が心底お薦めする"殿堂入り"名盤!!
ラフマニノフ
交響曲



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ラフマニノフ/RACHMANINOV
交響曲第1番

Russian Revelation
RV-10002
ラフマニノフ:交響曲第1番
 パガニーニ主題による狂詩曲*

ハルフテル:第1旋法のティエントと皇帝の戦い
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指)
モスクワRSO、
ヴィクトル・メルジャーノフ(P)

ステレオ・ライヴ録音
*のみモノラル
“土俗趣味丸出し!ライヴで暴れまくるロジェヴェンの快演!”
 ロジェヴェンのラフマニノフの交響曲は、正規のスタジオ録音としては2番以外は存在しないようですので、その点でもこれは貴重。3つの交響曲の中でも、民族的な色彩の濃いこの曲の特徴を露骨に押し広げ迫る凄みに、ただ圧倒されるばかりです。
 ハルフテルの曲は、1988年にスペイン放送響が来日した際にも演奏され、静かな聖歌から「アッピア街道の行進」をさらにスケールアップしたような大音響にまで登り詰めるというとんでもない作品で、こうなるとロジェヴェンの型破りなダイナミズムに火がつくのも当然です。
 フェインベルク門下のメルジーノフが弾く狂詩曲も、破格の手応えです!【湧々堂】

ラフマニノフ/RACHMANINOV
交響曲第2番

ICA CLASSICS
ICAC-5078B
ラフマニノフ:交響曲第2番ホ短調Op.44
バーンスタイン:「キャンディード」序曲*
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指)
フィルハーモニアO、LSO*

録音:1993年3月15日ロイヤル・フェスティヴァル・ホール、1978年8月28日エディンバラ音楽祭アッシャー・ホール*
(共にステレオ)
“スヴェトラーノフの円熟味と万全な運動能力が成し得た史上最強の「ラフ2」!”
まずは、スヴェトラーノフの最も意外なレパートリーである「キャンディード」序曲に腰を抜かして下さい!色彩はR=コルサコフ張りの極彩色。テンポは極端に遅いわけではありませんが、リズムの重心が徹底して低いので、その荘厳な威容に彩られた音像は、全く別の作品のように迫ります。管、打楽器のバランスも独特。ロンドン響も常識破りの音作りに緊張し切っているのが手に取るようにわかりますが、コーダ直前のルフト・パウゼではその緊張がマックスに!アメリカンな軽さはどこにもないスヴェトラーノフだけに許された特異な名演です。
一方、誰もがその名演ぶりを予想できるラフマニノフは、その予想をはるかに超える素晴らしさ!音質も含めて既出盤を大きく凌ぐ決定盤と言えましょう。N響との共演でもにこの作品の魅力を倍加せせるほどの恐るべきダイナミズムを発揮してくれましたが、ここではそのスケール感が広がる範囲が人間の許容量ギリギリとさえ言えるほど広大で、第1楽章展開部後半やコーダの追い込みに象徴されるように、音の塊の威力は破壊的なまでに強烈!第2楽章は軽快に飛ばすだけの演奏とは一線を画す脂質感に溢れ、第2主題の惜しげもない香気にもむせ返るばかり。ティンパニの克明な打ち込みとのバランスも絶妙なので、リズムの堅牢さが凡百の演奏とは別次元。
既出盤を大きく引き離す名演であることをますます確信させるのが第3楽章。ロシア的な香気の大放射もさることながら、まず全身を溶かすのが弱音クラリネットの力量とセンス!音の線が徹底して明瞭ながら詩情は繊細の極みという離れ業を見せるのですから、これが泣かずにいられましょうか?スヴェトラーノフの呼吸の長さと繊細さ、色彩の揺れ等々も、極限まで深化し尽くされています。5:23からの弦楽器の強弱対比がそのまま色彩の濃淡につながる例など他に思い当たりません。6:39からのフレーズはどこま昇天するのか予想もつかず、ティンパニが加わる頂点までの持久力にはどんな指揮者も降伏するしかないでしょう。
終楽章は感動も絶頂に!スケール感はもちろんのこと、リズムのキレが抜群によく、油っこさと音の量感を湛えたまま9:40から弦が交錯するシーンの熾烈さは、スヴェトラーノフがまだ運動機能的にも万全だったこととも相俟って異様なまでの求心力となって結実。そしてコーダは史上最高のカッコよさ!【湧々堂】

豪ELOQUENCE
4706752[EL]
ラフマニノフ:交響曲第2番
交響詩「死の島」*
パウル・クレツキ(指)スイス・ロマンドO、
ウラディミール・アシュケナージ(指)ACO*

録音:1967年、1983年*(共にステレオ)
原盤:DEAAC
“独自の感性で貫かれた比類なき感動作!”
 クレツキの存在がようやく大々的にクローズアップされたのは、アンセルメの後を受けて、スイス・ロマンド管の主席指揮者の就任してからですが、前任者の存在があまりにも大きすぎたせいか、クレツキの真価は正当な評価がなされないまま、その数年後にはこの世を去ってしまいました。この録音は、まさにそのスイス・ロマンド管との感動的な記録で、両者の協調関係がいかに緊密であったかを知るのみならず、クレツキという指揮者の熟成された職人芸と音楽センスを痛感させるという点でも、見過ごすわけには行きません。
 この交響曲第2番は、よく聴かれるような、オケの機能性の上に立ってピカピカの音響で酔わせるのでも、ギトギトのロシア臭で埋め尽くすのでもない、クレツキ独自の熱い感性が終始息づき、オケもそれを見事に受け止めていて入魂の演奏を披露。
 第1楽章の序奏から何という深々とした呼吸でしょう!中低域の響きは深み満点で、次第に声部を重ねていく過程で、洗練し尽くさない音色が人間的な血潮を色濃く反映しています。第1主題の滑り出しは全く媚びることなく魂に触れ、第2主題冒頭のクラリネット・ソロの味わい深さに触れた後は、男性的な彫りの深い造型美が凄味を効かせます。展開部は怒涛のごとく緊張が渦巻き、そんな中で、ソロ奏者がふと醸し出す渾身のニュアンスも聴きもの。11:20辺りから数分間の高揚感と芯から熱しきった情念の噴出も言葉を失う素晴らしさ。そして、コーダの有無を言わせぬ決然とした締めくくり方!
 第2楽章のリズムの弾力性も軽いスケルツォに堕することなく、求心力を保持。甘美な副主題は分厚いテクスチュアがうねりにうねり、聴き手に酔わす暇を与えないほどの牽引力で圧倒。
 第3楽章も一途な共感あるのみ。クラリネット・ソロは純朴そのもので、それがまたクレツキの実直な音楽性と完全にマッチ。弦の主旋律に呼応する管楽器のフレージングに象徴されるように、オケが完全にクレツキの音楽性に共鳴していることも、この楽章において改めて認識できます。
 華美な色彩とは一線を画す打楽器、金管の響きの渋く深い響きはアンセルメ時代以来保持されており、その魅力が如何なく発揮されているのが終楽章。男性的なアプローチはここに至って遂に最高に結実し、前代未聞の音楽的充実感に打ちのめされます。特に後半の数分間は、ヴィクトリア・ホールの容量を超えんばかりのニュアンスが溢れ返り圧巻!9:57の弦の抉りの厳しさ、その後のティンパニの強固な一撃を目の当たりにして衝撃を受けない人がいるでしょうか!【湧々堂】

AC classics
AC-99032
ラフマニノフ:交響曲第2番 リコ・サッカーニ(指)アイスランドSO

録音:1999年(デジタル・ライヴ)
“気品溢れるダイナミズム!サッカーニの並外れた統率力にも脱帽!”
 ロシア系の指揮者や初演者オーマンディなどの権威的な演奏以外の中で、ダントツの素晴らしさを誇る名演奏です!サッカーニは、カラヤン・コンクールに優勝して以来、オペラも含めて多方面で活躍していますが、1950創立のアイスランド響の音楽監督として、彼の持つ音楽性の全てを投入していることがこの1枚だけでもはっきりと分かります。
 第1楽章冒頭の低弦の響きからして均質のテクスチュアの美しさで魅了し、序奏部全体も一途に情感が込められているのがひしひしと伝わります。第1主題の品格のあるルバートと強弱のレスポンスの確実さが美しい佇まいを更に芸術的な深みを加味。第2主題のクラリネット・ソロと弦のさざ波の呼応の美しさも印象的。コーダの堅実ながら手ごたえを感じさせる音像バランスも見事で、最後のティンパニ一撃まで統制が行き届いているのは、サッカーニの指揮の求心力の高さを如実に物語っています。
 第2楽章は、ホルンの主題の後の弦のフレーズを弱音にして囁くようにして両者にコントラストを与えるセンスに象徴されるように、ノリに任せることなくメリハリの利いた音楽を展開し、3:30のトゥッティ以降の瑞々しい生命感もサッカーニの唸り声とともに迫真!ハイセンスなポルタメントも聴きものです。
 第3楽章はオケのクオリティの高さと、決して巧さに酔わずにお互いを聴き合う能力の素晴らしさに唖然!クラリネット・ソロも素朴ながら共感がぎっしり詰まった歌が感動的で、オーボエソロの後の弦パートの強弱の入れ替えの絶妙さはまさに心の震えをそのまま反映。

 息の長い旋律が溢れかえる終楽章でも、サッカーニのフレージング持久力が並ではありません!美しいメロディを次々と聴かされて終わってしまいかねないこの楽章を、シンフォニックな造型と一体となって繰り広げ、純音楽的な感銘を呼び覚ましてくれるのです。打楽器の発言力も見事で、バス・ドラムの一撃が誇張に響かずに全体にしっくり溶け合っているのも、サッカーニの統率の賜物でしょう。この作品の感覚的な美しさをたっぷり引き出しながら、外面的な塗り上げで満足せず、交響曲として構築し尽くすことに成功したこの稀な名演です!
 ライヴ録音ですが、オケにの技術的なミスもなく、会場ノイズもほとんど聞こえません。録音の素晴らしさと、拍手も丁寧にカットする配慮も含めて、制作者の見識の高さも伺わせます。【湧々堂】

Chandos
CHAN-9665
ラフマニノフ:交響曲第2番
3つのロシアの歌
ヴァレリー・ポリャンスキー(指)
ロシア国立SO、
シンフォニック・カペラ

デジタル録音
“ロシア魂を美しく昇華させ、心で奏でたラフマニノフ!”
 交響曲は、この曲の真価を改めて認識させる美しい名演!第1楽章のテーマの絞り出すような悲哀と控えめな音色使いに一気に引き込まれ、合唱畑のポリャンスキーならではの、気品に満ちた深いフレージングが究極の美を湛え、涙を誘います。有名な第3楽章も上質な洗練美に言葉を失います。終楽章は、精妙にダイナミズムを配分し、音色のコントラストがまた絶妙なのです!
 本領の合唱曲「3つのロシアの歌」では、トラックFの、ロシア大地を彷彿とさせる色彩が絶品で、男声低音パートの威力は、ロシア合唱団の健在ぶりを実証しています。【湧々堂】

DG

449-7672
廃盤
ラフマニノフ:交響曲第2番 クルト・ザンデルリンク(指)
レニングラードPO

録音:1956年(モノラル)
“鮮烈!壮年期のザンデルリンクの濃厚なパッション!”
 ザンデルリンクはロシア人以上の共感を曲に投入し、単に甘美なだけでない、チャイコフスキーの「悲愴」と並ぶ人間のドラマとして見事に蘇らせています。第1楽章の最大の山場、11:20以降の天に向かって伸びるホルン軍団の絶叫は圧巻!第2楽章中間部の涙一杯のノスタルジー、第3楽章の濃厚なロマンティシズムには全身がとろけてしまいそうですが、そこにはザンデルリンクならではの格調が息づいているのです。終楽章では、冒頭の重心の低い確固たるリズム感を最後まで貫き、分厚い音像とスケール感を表出。モノラルながら、そんな魅力を余すところなく伝える鮮明な録音もありがたい限りです。【湧々堂】


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