湧々堂HOME 新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け  
殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



ENCHIRIADIS
(スペイン)


2000年に指揮者、研究者ラウール・マリャビバレーナが設立した「スペイン古楽」を中心レパートリーとするレーベルです。
スペインの優れたアンサンブル“ムジカ・フィクタ”を“アンサンブル・フォンテガーラ”の録音を世に問うこと、そして、古楽界の新人アーティストの支援をすること。この2つのコンセプトに基づき、何人かのスペイン人アーティストを始め、イタリア、スイスや日本の団体(アントネッロ、西山まりえ、他)の演奏で、スペイン中世から18世紀の音楽を次々とリリースしています。美麗なデザインで統一されたデジパック仕様のジャケットも、この演奏の質の高さを物語るものです。2011年からは、21世紀のレパートリーのために特別なレーベル「Enchiriadis・エクスペリエンス」を設立し、現代音楽のリリースも積極的に行っています。


※品番結尾に特に表記のないものは、全て1CDです。
品番 内容 演奏者
EN-2002
モラレス(1500頃-1555):レクイエム(5声;1544、ローマにて出版)
ラメンタバトゥール・ヤーコブ[ヤコブは嘆きぬ]
インクリーナ・ドミニ・アウレム・トゥーアム[主よ、耳を傾けたまえ]
ミゼレーレ・ノストリ[われらを憐れみたまえ]
ムジカ・フィクタ
【ヌリア・リアル(S) 
アリシア・ラモネト(A)
ジョルディ・アベリョ(C.T) 
アルベルト・フォルク(T)
トマス・マシェ(Bs) 
イグナジ・ジョルダ(Org)】
ラウル・マリャビバレナ(指)

録音:1998年5月、バルセロナ、エスペランサ礼拝堂
ビクトリアと並ぶスペイン・ルネサンスの大作曲家モラレスの書いたレクイエムは2曲(4声、5声)残されていますが、収録された5声のレクイエムは、ビクトリアの6声のレクイエムと並び称される名曲です。当時のスペインではヴォーカルに管楽器やオルガンを重ねて演奏する習慣があったが、当演奏ではオルガンが採用されています。ムジカ・フィクタはルネサンス・ポリフォニーの演奏においてはスペイン随一のアンサンブル。現在はソリストとして大活躍中の美貌のソプラノ、ヌリア・リアルが参加しています。
EN-2003
ビクトリア:ミサ・ガウデアームス
ビクトリア:レジナ・チェリ
クム・ベアトゥス・イグナツィウス[祝福されしイグナツィウスが]
サルヴェ・レジナ(6声)
ミサ・ガウデアームス(6声)
グレゴリオ聖歌:ガウデアームス[いざわれらともに喜べ]
モラレス(1500頃-1555):ユビラーテ・デオ[神に向かって喜びの声をあげよ]
ムジカ・フィクタ
【ルス・ロシケ、エリーザ・フランゼッティ(S)
ジョルディ・アベリョ(C.T)
メルセ・トルヒリョ(A)
ミゲル・ベルナル(T)
パウ・ボルダス(Bs)
イグナジ・ジョルダ(Org)】
ラウル・マリャビバレナ(指)

録音:2000年8月、パレンシア、オルモス・デ・オヘダのサンタ・エウフェミア・デ・コソリョ教会
レクイエムをはじめ数多くのミサ曲を書いたビクトリアの名曲のひとつ、「ミサ・ガウデアームス」は、諸聖人の祝日(11月の第1日曜日)に歌われるグレゴリオ聖歌のイントロイトゥス「ガウデアームス」からその名をとっていますが、実際にはモラレスのカンタータ風モテット「ユビラーテ・デオ」に基づくパロディ・ミサです。
ムジカ・フィクタにとって、ビクトリアの作品集は「エレミア哀歌」(CANTUS)に続く2枚目の録音。メンバーをかなり入れ替えていますが、かつてコンチェルト・イタリアーノのメンバーとして来日したこともあるフランゼッティ(イタリア人のはず)が参加しているのは驚きです。
EN-2004
スペイン・ルネサンス声楽曲のビウエラ編曲集
バルデラバノ:ソネット/Corona de mas hermosas/Donde son esas serranas
ナルバエス:牛の番(4つのディフェレンシア)
バルデラバノ:Despososote tu amiga
作曲者不詳(シマンカスの写本 から):Ribera verde umbrosa
フエンリャーナ:対位法的デュオ(老フレチャの「Si amores me han de matar」による)
ナルバエス:La bella mal maridada
ピサドル:Partense partiendo yo
バルデラバノ:Lo que queda es lo seguro
ナルバエス:クラロス伯爵
ピサドル(ウプサラの歌集 から):Y con que la lavare
作曲者不詳(エルヴァスの歌集 から):
No piensen que ha d'acabar/De vos y de mi quexoso
ジョスカン・デプレ/ナルバエス:ミル・ルグレ
ナルバエス:牛の番(3つのディフェレンシア)
バルデラバノ:Rugier
ダサ:わが目はもはや見えず
エンシナ:不運なる悲しきスペイン/Ay triste que vengo
バルデラバノ:Con que la lavare
ナルバエス:Y la mi cinta dorada
バルデラバノ:ソネット
アルフレド・フェルナンデス(ビウエラ)

録音:2001年9月、パレンシア県オルモス・デ・オヘダ、サンタ・エウフェミア・デ・コソリョス教会
スペイン・ルネサンス時代のビウエラの名奏者兼作曲家たちによって編曲された、当時人気のあったビリャンシコ、ロマンセ、カンシオンなどの声楽曲を集めたアルバム。LA MA DE GUIDO から発売されたバロック・ギターのアルバムでも好評を博したスペインの気鋭の奏者、フェルナンデスがしっとりとした演奏を聴かせます。
EN-2005
カントゥス・フィルムス/独唱による中世の単旋律聖歌集
ヴィデルント・オムネス+/
ヴィクティメ・パスカリ*/
メディア・ヴィータ#
[アンティフォナ]
アヴェ・マリア*/アスンプタ・エスト・マリア+/ヴィルゴ・プルデンティッシマ*
レジナ・チェリ*/アルマ・レデンプトリス・マーテル*/サルヴェ・レジナ*
[ヒムヌス]
ウト・クェアント・ラクシス#/
パンジェ・リングァ+
[セイラム典礼聖歌]
グローリア・ティビ・トリニタス*/ヴェニト・アド・ペトルム+
[死者の為のミサ(レクイエム)]
イントロイトゥス#/キリエ#/
グラドゥアーレ+/トラクトゥス+
セクエンツィア#/オフェルトリウム#/
サンクトゥス−ベネディクトゥス#
アニュス・デイ#/コムニオ+/
レスポンソリウム#
[スペインのヒムヌス]
クリステ・レデンプトール・オムニウム*/
ヴェクシラ・レジス#
[付録]
ロム・アルメ(俗謡)+
ムジカ・フィクタ
【ルス・ロシケ(S)*
ミゲル・ベルナル(T)+
ルイス・ビセンテ(Br)#】
ラウル・マリャビバレナ(指)

録音:2001年8月、パレンシア県オルモス・デ・オヘダ、サンタ・エウフェミア・デ・コソリョス教会
ルネサンスのポリフォニー作曲家たちがミサやモテットなどを作曲する際に「カントゥス・フィルムス」(定旋律)として用いた中世以来の単旋律聖歌を、通常のグレゴリオ聖歌のような合唱ではなく、無伴奏の独唱で歌い通すという異例のアプローチをとった興味深いアルバム。歌唱・録音ともに雰囲気豊かなので、古楽や宗教音楽に興味のない方にとっても上質なヒーリング・ミュージックになると思われます。なお最終トラックには、聖歌ではありませんが、その旋律がルネサンス・ポリフォニー作曲家によってミサ曲の素材としてさかんに用いられた俗謡「ロム・アルメ」が付録として収められています。
EN-2006
ビクトリア:死者のための聖務曲集
4声のレクツィオ:わが魂は萎え
6声:死者のためのミサ(レクイエム)
6声のモテット:悲しみのうちに引き戻され
6声のレスポンソリウム:われを解き放ちたまえ
6声のモテット:われは起きて町を巡らん
ラウール・マリャビバレーナ(指)
ムジカ・フィクタ

録音:2002年8月パレンシア県オルモス・デ・オヘーダ、サンタ・エウフェーミア・デ・コソーリョス教会
スペインのポリフォニー音楽の最高傑作の一つ、ビクトリア(1548-1611)の「死者のための聖務曲集」です。1605年マドリッドで出版されたこの作品は、その2年前に逝去した太后マリアの死を悼んで書かれたものですが、7曲からなるレクイエムを、いくつかの曲ではさみ、一つの作品としたものが一般的に知られています。この世のものと思えないほどの美しい無伴奏合唱は、時を超えて愛され続けています。スペインの名プロデューサー、ホルディ・アベロとラウル・マラビバレッナとの共同制作であるこの録音は、古い教会の素晴らしい音響効果も聴きどころの一つです。
EN-2007
TANER FANTASIA〜鍵盤のためのスペイン音楽
フアン・カバニーリェス(1644-1712):ガイヤルド I
アントニオ・デ・カベソン(1541-1612):Doulce memoriae
フアン・カバニーリェス:Tiento XXIII por A la mi re de sete tono
ルイス・デ・ミラン(1500-1561?):Fantasia X de primer y segundo tono
アントニオ・デ・カベソン:Diferencias sobre el “Canto delCavallero”
フアン・カバニーリェス:Tiento XCVIII de ma dreta quarto tono
フランシスコ・コレア・デ・アラウホ(1576/77-1654):Tiento y discurso de segundo tono
アントニオ・デ・カベソン:Tiento VII de cuarto tono
セバスティアン・アギレラ・デ・エレディア(1565-1527):Obra de octavo tono alto. Ensalada.
ホセ・ヒメネス(1601-1678):Tiento lleno de primer tono
ルイス・デ・ミラン:Fantasia XXVII de tercero tono
ガブリエル・メナルト(?-1687):Tiento de dos manos de primer tono 4:04/
ルイス・デ・ミラン:Fantasia XV de quinto y sexto tono
セバスティアン・アギレラ・デ・エレディア:Tiento de Batalla de octavo tono
西山まりえ(Cemb&ヴァージナル:柴田雄康製モデル:17世紀終盤イタリア製&イタリア式五角形タイプ)

録音:1998年8月三鷹市芸術文化センター風のホール
西山まりえによる、16世紀から17世紀スペインの鍵盤音楽集。この親密な空気感を持った録音は日本で行われ、演奏の質の高さ、音質の素晴らしさのどちらもが高く評価されたアルバムです。
EN-2009
フランシスコ・ゲレーロ:ヒスパレンシス〜教会音楽集
イエスは言った/その時
祝福されし救い主の御母
アヴェ・レジナ・チェロールム
レジナ・チェリ/サルヴェ・レジナ
天にましますわれらの父よ
マニフィカト/アヴェ・マリア
聖なるマリア/それは誰か/リベラ・メ
ラウル・マリャビバレーナ(指)
ムジカ・フィクタ

録音:2004年5月マラガ県ベナラウリーア、サント・ドミンゴ・デ・グスマーン教会
ドンキホーテの作者セルバンテスと同時代の作曲家ゲレーロ(1528-1599)。彼は早熟の天才であったようで、17歳の若さでハエンの聖堂の楽長に任命されています。歌手としても作曲家としても高い人気を誇り、数多くの作品が出版されています。彼は冒険家としても名高く、2度も海賊に襲われ財産を無くし、一時期は収監されるなど激動の人生を送ったことでも知られています。この冒険譚は1950年に出版され、おそらく前述のセルバンテスもこれを読み、ドンキホーテを書いたのでは。と推測されるほどでした。彼の作品は、革新的な和声と美しいポリフォニーが特徴です。
EN-2010
イル・ペレグリーノ〜コジモ3世・デ・メディチのスペインとポルトガルの巡礼の旅(1668-1669)
フィレンツェ/バルセロナ/モントセラト
マドリッド/コルドバ/セビリア
エストレモス/リスボン
サンティアゴ・デ・コンポステラ
フェルディナンド・レジェス(指)
リゾネット

録音:2004年6月サンティアゴ・デ・コンポステーラ、サン・マルティン・ピナリオ修道院
コジモ3世(1642-1723)はメディチ家出身の第6代トスカーナ大公(在位:1670-1723年)。キリスト教の信仰に力を入れ、反ユダヤ的な政策や異端の取り締まりは厳しく行ったものの、政治力はあまり高くなかったと言われています・・・。このアルバムは、そんなコジモ3世が26歳の時に巡礼の旅に出た際に聴いたと想像される様々な音楽集です。17世紀のカンタータや舞曲、即興演奏など広範囲にわたる美しい作品が選ばれています。当時の音楽や演劇、宗教行事などに思いを馳せたい1枚です。
EN-2011
ルイモンテ・ペドロ:スペインのパルナッスス
Luna que reluces (villancico a 6)
El que partir se atreve (madrigal a 6)
Has visto (madrigal a 4)
Madre, la mi madre (villancico a 5)
De la piel de sus ovejas (villancico a 5)
Mal guardara ganado (madrigal a 4)
Penando sta'l cor mio (madrigal a 5)
Quiero dormir y no puedo (villancico a 6)
Caduco tiempo (madrigal a 4)
En las riberas (madrigal a 6)
Mal puede estar (villancico a 6)
ラファエル・ボナビタ(テオルボ・バロックG)
ムジカ・フィクタ
ラウル・マリャビバレーナ(指)

録音:2004年8月パレンシア県コスエロス・デ・オヘーダ、サンタ・エウフェミア・デ・コソーリョス教会
ルイモンテ(1565-1627)はセルバンテスと同時代、スペインのサラゴサ生まれの作曲家で、ブリュッセルで宮廷音楽家として活躍したこともある人です。現代では全くと言ってよいほど忘却の彼方へと流されてしまっていますが、このコレクションは優れた美しさが光る、スペイン・ルネサンスのハイライトの一つです。ムジカ・フィクタとバロック・ギターの名手ラファエル・ボナビタとの初の共演アルバムです。
EN-2013
トリノの歌集〜セルバンテス時代のヴィリャンシーコとカンシオネ、ロマンセ
Por la puente Juana
Bella pastorcica
Ay malogrados pensamientos
Madre la mi madre
Vay os amores/Al enredador
Desdichada la dama
No lloreis casada/Fuego de Dios
Ay amargas soledades
Sobre moradas violetas
Adios esperancas
Donde estas Senora mia?
No puedo en tus ojos bellos
Pensamiento, pues dizen
Gavilan que andais de noche
Salte y bayle/Danzas
ラファエル・ボナビタ(テオルボ・バロックG)
ムジカ・フィクタ
ラウル・マリャビバレーナ(指)

録音:2005年2月、マドリッド県ビリャヌエバ・デル・パルディーリョ、セバスティアン・セステーロ・ホール
トリノの国立図書館に所蔵されていた小さな写本は、音楽学者ミゲル・ケロルよって発見され、1989年に出版されました。1600年頃のセルバンテスの時代に収集されたとされる様々な音楽は、伝承曲やキャロル、バラード、歌などであり、これらはスペイン国内だけでなく、周辺の国へも伝播するほどの強い影響を持っていました。音楽で辿る旅へのいざないです。
EN-2014
フランシスコ・ゲレーロ:ビリャネスカ集T〜1589年ヴェネツィアのカンシオンと宗教的ビリャネスカ集
Todo quanto pudo dar
Nino Dios d’amor herido
Vamos al portal
Pues la guia d’una estrella
Si tus penas no pruevo
Baxome mi descuydo
Pan divino, gracioso
!Que buen ano es el del cielo!
?Que se puede desear?
Es menester que se acierte
A un nino llorando al yelo
Oy Joseph
Pastor, quien madre virgen
Sabes lo que heziste?
Oh que mesa y que manjar!
De amores del Senor
Antes que comais a Dios
Que te dare, Senor?
<付>Prado verde y florido
ムジカ・フィクタ
アンサンブル・フォンテガーラ
ラウル・マリャビバレーナ(指)

録音:2005年7月、マラガ県ベナラウリーア、サント・ドミンゴ・デ・グスマン教会
スペイン・ルネサンスの巨匠ゲレーロ(1528-1599)のほとんど知られていない歌曲集です。ビリャネスカとは、グラナドスのピアノ曲などでもおなじみの「村人の歌」という意味の牧歌的な曲。ナポリに起源を持ち、ギターでの伴奏が一般的です。カンシオンには、そのまま歌という意味がありますが、当時は宮廷風の歌曲を意味していました。対照的な雰囲気を見事に表現しています。ルネサンス・ハープで西山まりえが参加。
EN-2015
サンティアゴ・デ・ムルシア&ガスパール・サンス:バロック・ギターのための舞曲集
ムルシア:Jacaras de la Costa
サンス:Canarios
ムルシア:Folias Gallegas
ムルシア:El Caballero
ムルシア:Cumbees
Jacaras (homenaje a Gaspar Sanz)
ムルシア:Baylad Caracoles
ムルシア:El Amor
ムルシア:Zarambeques
ムルシア:Gallardas
ムルシア:Villanos
サンス:Marizapalos
ムルシア:Los Impossibles
ムルシア:Tarantelas
ムルシア:La Jota
ムルシア:Marionas
ムルシア:Fustamberg
ラファエル・ボナビタ(バロックG…1995年ピーター・ビフィン製A=440)

録音:2005年9月マドリッド
名手ラファエル・ボナビタのセカンド・アルバムです。このアルバムでは1732年頃のマドリード出身のムルシア(1682-1737頃)の作品と、1674年に書かれたアラゴン出身のサンス(1640-1710)の作品が収録されています。これらの曲は、クラシックというよりも、「ワールド・ミュージック」に近い雰囲気を持ち、曲によってはケルトであったり、アフリカの新しい風であったり、またメキシコのフォルクローレであったりと、様々な地域に起因する旋律とリズムを持っています。この親しげな音楽は、一度聴いたら耳から離れないほどの強烈な印象を残します。ボナビタ自身による解説には、日本語の訳もついています。
EN-2016
アロンソ・ロボ:ミサ曲
ゲレーロ:天の王国はかくの如く
ロボ:ミサ曲「天の王国はかくの如く」
ゲレーロ:ペトロよ、われは汝のために祈りたり
ロボ:ミサ曲「ペトロよ、われは汝のために祈りたり」
 われは生きたるゆえと主は言いたもう
ラウル・マリャビバレーナ(指)
ムジカ・フィクタ

録音:2006年7月スペイン、マラガ県ベナラウリーア、聖ドミンゴ・デ・グスマン教会
アロンソ・ロボ(1555-1617)は後期ルネサンスのスペインの作曲家です。現代においては、ビクトリアほどの知名度はないものの、当時は彼と匹敵する才能の持ち主であったことが知られています。少年時代は聖歌隊隊員として活躍、セボーリャ大聖堂でゲレーロの助手として採用され、その後楽長の地位までのぼりつめます。1593年にはトレド大聖堂の楽長となり、ミサ曲やモテットなど多くの作品を残しています。ここではゲレーロのモテットをロボが借用してミサにした、いわゆる「パロディ・ミサ」が2曲収録されています。師と生徒のスタイルの違いは明らかであり、その違いを聴き分けるのも、中世音楽を聴く楽しみの一つと言えるでしょう。
EN-2017
テレマン:音楽による礼拝(1725/1726)からアルトのためのカンタータ集
カンタータ第42番「回避したその罪は後退する」TWV1:1538
カンタータ第58番「われらの光、至福の時間」TWV1:118
カンタータ第18番「エドムより来りし者、それは誰ぞ」TWV1:1584
カンタータ第33番「感傷的な魂を清めあげよ」TWV1:448
カンタータ第50番「聖霊の力を増強せよ」TWV1:363
カンタータ第25番「われらの魂の羊飼いそして見守るもの」TWV1:804b
カンタータ第9番「愛、天より来たりし」TWV1:1044
マルタ・インファンテ(Ms)
アンサンブル・フォンテガーラ
ラウル・マリャビバレーナ(指)

録音:2006年6月、スペイン、ソリア県キンタナス・ルビアス・デ・アリーバ、聖アンドレス教会
テレマン(1861-1767)の「音楽による礼拝」の最初のコレクションは、彼がハンザ自由都市ハンブルクに移住して4年後に書かれています。大聖堂を持っていない小さい教会や、時には家庭で演奏するために書かれた72曲からなるカンタータ集は、独奏楽器と声による素晴しい競演が楽しめるもので、その5年後には続編が書かれるほどに人気を得ました。ほとんどは独奏者一人と、独奏楽器、通奏低音という小さな編成ではありますが、その組成はとても精緻であり、また内容も素晴らしいものばかりです。ここでは7曲を名歌手インファンテが歌いあげています。
EN-2018
フランシスコ・ゲレロ(1528-1599):ビリャネスカ集 II
「宗教的カンシオンとビリャネスカ集」(1589)から
Zagales, sin seso vengo
Alresplandor d'una estrella
La Gracia y los ojos bellos
Tan largo a sido / Mi ofensa's grande
Dezidme fuente clara
De donde viens Pascual? (Mi fe, vengo Belen)
Ojos claros, serenos
O dulce y gran contento
Hombres, victoria!
En tanto que es rosa
O celestial medicina!
O Virgen, quando's miro
Pluguiera a Dios
Los Reyes siguen la'strella
O venturoso dia!
La luz de vuestros ojos
Hud, huyd / Estrana muestra d'amar

ムジカ・フィクタ
【シルヴィア・シュヴァルツ(S)
マルタ・インファンテ(Ms)
フェリス・リエント、アルベルト・グァルディオラ(T)
ルイス・ビセンテ(Bs)】
アンサンブル・フォンテガラ
マヌエル・ビラス(Hp)
ラファエル・ボナビタ(ビウエラ)
ラウル・マリャビバレナ(指)

録音::2006年8月、スペイン、マラガ県ロンダ、跣足カルメル会旧修道院

第1集(EN2014)に続くゲレーロ(1528-1599)の歌曲集第2 集です。スペインのルネサンス時代のキャロルと歌、そして宗教曲を収録しています。1589年にヴェネツィアで出版され当時大人気となった歌曲集ですが、現在ではほとんど忘れ去られてしまいました。しかしビクトリアやモラーレスに並ぶ美しさを誇るこれらの作品は、16世紀に流行していたホモフォニー(単一の旋律要素のもとに、複数の声部が和声を構築する音楽)の集大成であり、スペイン古楽を愛する人への大きな贈り物です。
EN-2019
ムジカ・モデルナ/17世紀イタリアのテオルボ音楽
ピッチニーニ(1566-1638 頃):チャッコーナ(シャコンヌ)
ピッチニーニ:ロマネスカ
 ガリアルダ第4番
カスタルディ(1580-1649):フェリタ・ダモーレ
 ソナタ・フラスティエラ&ローリナ・コッレッテ
ピッチニーニ:コッレンテ 第10番-6
カプスベルガー(1580?-1651):トッカータ 第12番
 トッカータ・アルペッジアータ
 カプスベルガーのテノール
カスタルディ:コッレリカ・コッレンテ
ピッチニーニ:トッカータ 第12番
カスタルディ:ルシンゲボーレ・パセッジオ
ピッチニーニ:コッレンテ 第5番
カスタルディ:ソナタ・フォラスティエラ
 パッサカリア/カナリオ
 スフェッライーナ
作者不詳:無題
カプスベルガー:ベルガ
ラファエル・ボナビタ(テオルボ)

録音:2006年9月、マドリード
リュート族の撥弦楽器であるテオルボは16世紀末に現れ、バロック末期まで幅広く用いられました。基本的に通奏低音を担当する楽器としての役割を与えられていましたが、17世紀になって一部の作曲家が独奏のためのレパートリーを書いています。このアルバムには、その代表的な3 人の作曲家の作品を収録。テオルボの名手として知られる彼らの曲は華やかで技巧的であり、独特の風情を有しています。ラファエル・ボナビタの3 枚目のアルバムです。

EN-2020
ヤコブ・ファン・エイク:ダフネ「笛の楽園」
美しい羊飼い娘のフィリス
鐘は鳴り響き
美しき娘ダフネ/気狂いシメン
エセックス伯のガイヤルド(J.ダウラ
ンド)
愛しの人セリア
麗しのアマリッリ(G.カッチーニ原曲)
道化師/ファンタジア
ファンタジアとエコー/
涙のパヴァーヌ(ジョン・ダウランド原曲「流れよ、わが涙」)
戦争/イギリスのナイチンゲール
ファンタジア/許しておくれ
詩篇 第9番/前奏曲
クーラント「愛しい盗人ちゃん、なぜ君はそんなにおとなしいのか?」(J.ダウランド原曲「おお、今こそ別れねばならない」)
アントネッロ
【濱田芳通(リコーダー、コルネット)
石川かおり(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
西山まりえ(バロックハープ)】
守安功(フルート、リコーダー)

録音:2003年1月、相模湖交流センター多目的ホール
盲目の音楽家として知られるファン・エイク(1590?-1657)の「笛の楽園」は無伴奏リコーダーのレパートリーの中でもとりわけ知られるものです。シンプルで素朴なメロディと、リコーダーの息を飲むような名技は、確かに聴き手の耳を欹てる大いなる魅力を有しています。日本を代表する古楽グループ「アントネッロ」の演奏は、この「笛の楽園」に新たなアレンジを施し、楽器ごとの自由な対話を重んじる楽しい曲集として新しい表現を試みたものです。アルケミスタ・レコーズから発売されている国内盤と同内容です。
EN-2021
ハープの音色(カタルーニャ、マヨルカとバレンシアの写本による神の愛の歌)
ジョゼフ・ガンス(1654-1713):Venid mortales
 Hoy muestra con gracia
作者不詳:Morenas, gitanas
作者不詳:Mis suspiros
作者不詳:Alerta zagales
作者不詳:Oid, troncos
セバスティアン・ドゥロン(1660-1716):Vuele, vuele veloz
ファン・デ・ナバス(1647-1709):En este arpon tirado
フランシスコ・バリュス(1665-1747):Ausente de tus ojos
作者不詳:Pieza para arpa
作者不詳:Aves que habitais los aires
作者不詳:Duerme, descansa, sosiega
作者不詳:Al aire se entregue
作者不詳:Muy fina Marica
作者不詳:Ay, que cansera
作者不詳:Suave pensamiento
作者不詳:Dos aspides
作者不詳:No hay mas Flandes
マルタ・インファンテ(Ms)
マヌエル・ビラス(ダブルハープ)

録音:2006年9月 スペイン ルゴ en la iglesia de San Vicente de Pombeiro
メゾ・ソプラノ、マルタ・インファンテとハープ奏者のマヌエル・ビラスによる17世紀のスペインの歌曲集。マジョルカとバレンシアに伝わる作者不詳の歌の数々は、当時の町の風景と、人々の生活の息吹を生き生きと伝えてくれます。歌による心の旅はいかがでしょうか。
EN-2022
ビウエラのリズムにあわせて
ラファエル・ボナビタ:聖ヨハネの朝(ピサドール原曲)
ボナビタ:即興によるファンタジア
ルイス・デ・ナルバエス(1530-1550 頃活躍):ファンタジア第4 旋法
ナルバエス:牛を見張れ
ルイス・デ・ミラン(1500-1561):イタリアのパバーヌ
アロンソ・ムダラ(1500 頃-1580)クラロス伯爵
ナルバエス:Je veulx laysser melancolie
ムダラ:ファンタジア
ミゲル・デ・フエンリャナ(1535-1578):モラレスのデュオ
ナルバエス:クラロス伯爵
ムダラ:パヴァーヌとガイヤルド
ミラン:様々な旋法によるファンタジア
 別のパヴァーヌ
ナルバエス:対位法のバサ
フエンリャナ:Tant que vivray de Sermisy
ジョスカン・デプレ/ナルバエス:皇帝の歌
エンリケス・デ・バルデラバノ(1500-1556):Soneto a manera de danza
ボナビタ:私の歌
ラファエル・ボナビタ(ビウエラ)

録音:2007年11月、マドリード
ルネサンス期のイベリア半島とイタリアの一部、そして中南米で用いられた弦楽器ビウエラ(スペイン語でヴィオラの意)。ギターに類似した形の撥弦楽器です。15世紀頃に出現したとされていますが、曲集として確認できるのはルイス・デ・ミランが1536年に出版した「Libro de musica de vihuela de mano intitulado El maestro」が最初のようです。このアルバムは当時の曲を中心に収録していますが、ボナビタ自身の曲も含まれていて、なんとも興味深いアプローチに触れることができます。吟遊詩人の時代から脈々と伝わる音の世界です。
EN-2023
フランシスコ・ゲレーロ:ビリャネスカ集 第3集 「宗教的カンシオンとビリャネスカ集」(1589)から
1.Dios los estremos condena
2.La tierra s’esta gozando
3.Vana speranca
4.Adios, verde ribera
5.Alma, mirad vuestro Dios
6.Dexo del mundo
7.Quiere Dios que le ofrezcamos
8.Alma, si sabes d’amor
9.Prado ameno, gracioso
10.Virgen Santa
11.Claros y hermosos ojos
12.Esclarecida madre
13.O grandes pazes!
14.Juycios sobre una estrella
15.Sanctissima Maria
16.O que nueva!
17.Si del jardin del cielo
18.O que plazer!
19.Dios inmortal
20.Pastores, si nos quereis
21.Acaba de matarme
22.Oyd, oyd una cosa
ムジカ・フィクタ
【オラリャ・アレマン(S)
マグダレナ・パディリャ(S)
マルタ・インファンテ(Ms)
アルベルト・グァルディオラ(T)
ルイス・ビセンテ(Bs)】

アンサンブル・フォンテガラ
【マヌエル・ビラス(Hp)
ラファエル・ボナビタ(テオルボ)】
ラウル・マリャビバレナ(指)

録音:2006年8月 スペイン ロンダ(マガラ),Grabado en el Convento de lo Descalzos Viejos.
ゲレーロ(1528-1599)のビリャネスカ集の第3 集。全てが世界初演の記録です。「スペイン・ルネサンス」の音楽の多様性を存分に感じることができる1 枚です。当時としては先進的な作風を誇っていたといわれるゲレーロの作品には、現代人の苦悩、絶望、そして喜びなど全ての感情が表現されているといっても過言ではありません。
EN-2024
ヨハン・クリストフ・ペープシュ:テノールのカンタータとリコーダー・ソナタ集
カンタータ 第1番“Love frowns in beauteous Myra’s eyes”
リコーダーと通奏低音のためのソナタ 第1番
カンタータ 第5番“Corydon”
リコーダーと通奏低音のためのソナタ 第4番
カンタータ 第2番“Cleora”
ボランタリー 第11番
ボランタリー 第1番
リコーダーと通奏低音のためのソナタ 第5番
カンタータ 第3番“When loves soft passion”
ボランタリー 第12番
フェリックス・リエンス(T)
ラ・テンペスタ・バーゼル

録音:2009年9月 Grabado en la Iglesia de Betberg/Selva Negra
スイスの若き奏者たちによるアンサンブル、ラ・テンペスタ・バーゼルによる珍しいペープシュの作品集。現在では「乞食オペラ」の作曲家としてのみ知られるペープシュ(1667-1752)ですが、実は、すぐれたヴィオラ奏者、オルガニストであり、また数多くの作品を残しています。移住先のロンドンでは「エンシェント室内O」(現在の同名の楽団は、この名前にちなんで名付けられた)を創立するなど、17世紀後半の音楽界にその名をとどろかせていた人でもあり、その作品はまことに興味深いものばかりです。
EN-2025
アントネッロによるバルトロメ・デ・セルマ・イ・サラベルデの作品集
バレット/カンツォン 第1番
パロテアド(サンティアゴ・デ・ムルシア原曲)
カンツォン 第4番(カント・ソロ)
コッレンテ 第3番
カンツォン 第4番(2 つのカント)
Vestiva hi colli pasegiato(バスとソプラノ)
2 声のカンツォン
カンツォン 第3番(カント・ソロ)
Vestiva hi colli pasegiato(バス・ソロ)
パサカッレ(即興)
カンツォン 第2番
スザンナ・パッセジャータ
14.ガリャルダ−コッレンテ 第1番−コッレンテ
カンツォン 第3番(2 つのカント)
アントネッロ
【濱田芳通(リコーダー)
アントニオ・カリーリョ(リコーダー)
石川かおり(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ラファエル・ボナビタ(バロックG)
西山まりえ((Cemb)】

録音:2008年8月、マドリード県グアダラマ
バルトロメ・デ・セルマ・イ・サラベルデ(1580/1590 頃-1638)はスペインのバロック時代の作曲家です。彼はすぐれたファゴット奏者でもありました。1628年から1630年にかけてインスブルック大公の宮廷に仕え、またアウグスチノ修道会の修道士でもありました。1638年に「カンツォン、ファンタジア、コッレンテ集」をヴェネツィアで出版し、カール・フェルディナント司教に献呈したことで知られています。ここでは濱田芳通率いるアントネッロが超絶的なテクニックを駆使して、すばらしいアンサンブルを聴かせています。
EN-2026
ブラス・デ・ラセルナ:逆さまの世界 〜トナディリャ集
ブラス・デ・ラセルナ(1751-1816):トナディリャ「もしもあなたが沈黙を守らないなら」
ビセンテ・マルティン・イ・ソレル(1754-1806):「ディアナの木」から シンフォニア
ブラス・デ・ラセルナ:トナディリャ集「うわさ話」
ビセンテ・マルティン・イ・ソレル:「ぶっきらぼうな善人」から 序曲,第2番,第1 幕のフィナーレ
ブラス・デ・ラセルナ:トナディリャ「逆さまの世界」
エリカ・エスクリバ=アスタブルアガ(S)
ラ・ディスペルシオーネ
ジュアン・B・ボイルス(指)

録音:2008年3月 スペイン バレンシア,アルフォンソ・エル・マグナニム・ホール
トナディリャとは、民衆性、民俗性の濃い寸劇風の歌芝居のこと。世俗カンタータ的の曲も含まれます。ブラス・デ・ラセルナは18世紀後半のスペインで活躍した作曲家で、500 曲以上の歌劇やトナディリャを作曲し高い人気を得た人です。最近まで忘れられていましたが、作曲家ホアキン・ニンの尽力もあり復興の兆しが見えています。この未知のレパートリーを演奏するのはラ・ディスペルシオーネ。1999年に創設されたピリオド楽器のアンサンブルです。
EN-2027
コンタリーニ・カンタータ集
チンティアの嘆き
あなたは代償を払うことになるだろう
ミルテの木陰に身を横たえ/美しいが冷酷な口
そうだ私は裏切られている/悲嘆に暮れて
おお、抑圧された心よ
空にくの星はなく/フィリス、はっきりさせよう
マルタ・インファンテ(Ms)
アルス・アトランティカ[サンティ・ミロン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、ブルノ・フォルスト(Cemb)、マヌエル・ビラス(ダブルハープ)]マヌエル・ビラス(指)

録音:2008年7月14-16日、ルゴ県ポンベイロ(スペイン)、聖ビセンテ教会・ヴィア・ステレ音楽祭、ガリシア放送との共同制作
イタリア、パドヴァ近郊ピアッツォーラ・スル・ブレンタのコンタリーニ邸に所蔵されていた写本(17世紀後半成立)に収められた作者不詳のカンタータ集。
EN-2028
チェトラの再発見〜ヴィヴァルディ:協奏曲集
ヴァイオリン,弦楽と通奏低音のための協奏曲 ト短調 RV322(「ラ・チェトラ」手稿譜 第8番…パブロ・ケイポ・デ・リャノ補筆)
フラウト・トラヴェルソ,弦楽と通奏低音のための協奏曲 ト長調 RV438
チェロ,弦楽と通奏低音のための協奏曲 イ短調 RV419
リュート,2台のヴァイオリンと通奏低音のための協奏曲 ニ長調 RV93
2台のヴァイオリン,弦楽と通奏低音のための協奏曲 イ短調 RV523
4台のヴァイオリン,チェロ,弦楽と通奏低音のための協奏曲 ロ短調 Op.3-10 RV580
フェデリコ・グリエルモ(Vn)
ジョルジョ・ファーヴァ(Vn)
ミケーレ・ファヴァーロ(フラウト・トラヴェルソ)
ダニエーレ・ボーヴォ(Vc)
イヴァーノ・ツァネンギ(アーキリュート)
ジャンピエロ・ツァノッコ(Vn)
マッシミリアーノ・ティエッポ(Vn)
ジョルジョ・バルダン(Vn)
ロペラ・ストラヴァガンテ・ディ・ヴェネツィア
イヴァーノ・ツァネンギ(アーキリュート&指)

録音:2008年5月 スペイン アランフエス王宮劇場, 1999年 イタリア トレヴィーゾ,カンポクローチェ、聖テオニスト教会
1727年に出版されたヴァイオリン協奏曲集「ラ・チェトラ」。その翌年にヴィヴァルディ(1678-1741)は神聖ローマ皇帝カール
6 世(1685-1740)に拝謁する機会に恵まれ、この協奏曲集を献呈したのです。この時皇帝に渡したのは手稿譜でしたが、これは現在普通に聴くことができる出版譜とはかなりの差異があったのでした。現在ウィーン国立図書館に収蔵されているこの手稿譜は、悲しいことにヴァイオリン・ソロパートの一部を欠いているため、RV322 をスペインの音楽学者パブロ・ケイポ・デ・リャノがこれを研究の上に復元し、世界初録音したものです。
EN-2029
ビクトリア:18 のテネブレ・レスポンソリウム
聖週間の聖務日課集(1585)から
[聖木曜日]
私の友は/商人ユダは
弟子の一人が/4.私は子羊のように
5.ひとときも/民の長老たちは
[聖金曜日]
まるで強盗に立ち向かうように
暗くなり/私の魂を
彼らは私を引き渡した
不敬な者はイエスを引き渡した
私の眼はかすんだ
[聖土曜日]
羊飼いたちは去り/おお、あなたがた
すべての者よ,見よ、その最期を
王たちは立ちあがった/私は見なされた
主が葬られた後
ムジカ・フィクタ
ラウール・マリャビバレーナ(指)

録音:2009年3月、マラガ県ロンダ(スペイン)、デスカルソス・ビエホス修道院
2011年のビクトリア没後400年を記念してのリリース。ビクトリア(1548-1611)の最高傑作とされるこの作品は、彼が書いた全37曲の中から18 曲のレスポンソリウムを美しく歌い上げています。キリストの受難上、もっとも悲惨な出来事をムジカ・フィクタはこの世のものとも思えぬ清冽さで歌い上げます。
EN-2030
バッハ:リュート作品集
組曲ハ短調 BWV997
前奏曲BWV999
フーガ BWV1000
前奏曲,フーガとアレグロ BWV998
シャコンヌ BWV1004
前奏曲BWV1006a
<ボーナス・トラック>
エア BWV1068(管弦楽組曲第3番より)
ラファエル・ボナビタ(バロックLute)

録音:2010年2月 スペイン リェイダ
ラファエル・ボナビタのリュートによるバッハの作品集。現在至るところで耳にするバッハの音楽を、もう一度新鮮な気持ちで聴くための1 枚です。圧巻はBWV1004 のシャコンヌで、もともとは無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータの終曲の巨大な変奏曲。様々な楽器のために編曲されていることでも知られています。リュートで演奏することはとても困難ですが、名手ボナビタは何の苦もないかのように弾きこなしています。またボーナス・トラックとして添えられている「エア」(G 線上のアリアとして知られる曲)の優美なこと。バッハを聴く(弾く)喜びにあふれています。
EN-2031
アントニオ・マルティン・イ・コル(1671頃-1734)編纂:オルガン&器楽曲集
Improvise / Canzion / Los impossibles */ Bailete italiano / Xacara
Monica Forsata / Obra de medio registro de mano izquierda *
Canzion II / Canarios / Danza del hacha / Quando podre lograrte
El villano / Otro genero de Canarios / Obra de cuarto tono *
Entrada de clarines, antes de tocar canziones / Canzion italiana
Canzion catalana / Canzion francesa / Canzion veneciana
Canzion alemana / Obra de medio registro de mano derecha *
Discurso con ecos / Marizapalos / El ra, ta, ta / Bailo di dame
Las Folias / Bailo di dame / Pasacalle */ Obra de falsas cromaticas *
Canzion III / Los impossibles / Vacas */ Ruede la bola / Un aire alegre
Batalla */ Bayle del Gran Duque
イグナジ・ジュルダ(Org(独奏:*))
ラ・ディスペルシオーネ(*以外)
[ダビド・アンティク(リコーダー)
アルベルト・ロマゲラ(Ob)
シモ・オスカ(Fg)
ルイス・オスカ・P、ジュゼプ・リベス(Vn)
アドルフ・ヒメネス(Va) グスタボ・カネト(Vc)
フアン・ペルフェクト・オスカ(Cb)
ジュゼプ・マリア・マルティ(ギター、テオルボ)
マヌエル・ビラス(Hp) 
イグナジ・ジュルダ(Cemb)
ルイス・オスカ・G(打楽器)]
ジュアン・B・ブイルス(指)

録音:2010年12月、モンテサ(スペイン、バレンシア県)、被昇天教会
アントニオ・マルティン・イ・コルはマドリードのサンフランシスコ・エル・グランデ修道院で晩年を過ごした修道士・オルガニスト・作曲家・楽譜収集編纂家。
EN-2032
フローベルガー(1616-1667):鍵盤楽器のための作品集
トッカータ II FbWV102
パルティータ FbWV620
ブランシュローシュ氏の死に寄せてパリで書かれたトンボー FbWV632
リチェルカーレ IV FbWV404*
トッカータ V、聖体奉挙のための FbWV105*
カプリッチョ VI FbWV506
パルティータ FbWV615
ファンタジア II FbWV202*
トッカータIII FbWV103
皇帝フェルディナント3世陛下の悲しい死に寄せる哀歌 FbWV633
アレハンドロ・カサル(Cemb、Org*)

録音:2010年2月、11月、コルドバ(スペイン)、スプートニク・スタジオ、聖イポリト教会
スペインのセビリャに生まれ、トニー・ミラン、ヤン・ウィレム・ヤンセン、ジャック・オッホ他に師事したチェンバロ&オルガン奏者、アレハンドロ・カサルのデビューCD。
EN-2033
パブロ・ケイポ・デ・リャノ(1971-):25の4声フーガ アンサンブル・フィザルキ・ディ・フィレンツェ
【ダニエーレ・デ・ルンゴ(第Vn、ディレクター)
アンドレア・ヴァッサレ(Vn2)
ダニエル・シュトラーツニヒ(アコーディオン)
ミケーラ・ガルディーニ(Vc) 】

録音:2011年11月14-16日、マッドカウ・スタジオ、リナーリ、
バルベリーノ・ヴァル・デルサ、フィレンツェ県、イタリア
パブロ・ケイポ・デ・リャノはスペインのビルバオに生まれた作曲家。独学でネオ・バロック様式を習得し、ヴィヴァルディの作品の復元・校訂・編曲も数多く手がけていることで知られています。「25の4声フーガ」は弦とアコーディオンというユニークな編成で書かれたネオ・バロック様式の作品。当レーベルから古楽以外のCDが発売されるのはこれが初めてです。
EN-2034
恋愛と信心と道徳を語る12世紀ルネサンスのラテン語歌曲集
不詳:Magno gaudens gaudio(ケンブリッジ写本)
ゴーティエ・ド・シャティヨン:Ecce torpet probitas(ケンブリッジ写本)
不詳:Preconia virginis laudum - Novum festum celebremus
 - In natali summi regis(パリ国立博物館蔵写本)
不詳:Lilium floruit(パリ国立博物館蔵写本)
不詳:O admirabile Veneris(モンテ・カッシーノ写本)
フェリペ・エル・カンシリェル:Dum medium silentium(フィレンツェ写本)
ペドロ・デ・ブロイス:Olim sudor Herculis(ケンブリッジ写本)
フェリペ・エル・カンシリェル:Veste nuptiali(フィレンツェ写本)
不詳:Fas et nefas ambulant(ミュンヘン国立博物館蔵写本)
ペドロ・デ・ブロイス:Vacillantis trutine libramine(ケンブリッジ写本)
不詳:Ecce tempus gaudii(フィレンツェ写本)
フェリペ・エル・カンシリェル:Veritas veritatum(フィレンツェ写本)
フェリペ・エル・カンシリェル:Luto carens(フィレンツェ写本)
マジステル・ペトルス
【ホセ・ピサロ(歌)
イランツ・スアスティ(フィドル、鐘)
メリチェル・ヘニス(フィドル)
ペペ・モラレス・ルナ(シトラ、シンバル)
マウリシオ・モリナ(アドゥフェ、タンバリン、口琴、鐘)
ウリオル・カザデバイ・イ・クレスポ(ヒガ)
ネストロ・ピンダド(歌)
アントニオ・ルイス(シトラ)】
マウリシオ・モリナ(指)

録音:2011年8-9月、Casa Refugi el Boixar、El Boixar、バレンシア、スペイン
ロマネスク期からゴシック期のヨーロッパ音楽を専門とするスペインのアンサンブル、マジステル・ペトルスのデビューCD。
EN-2035
ナポリのリコーダー?
ロベルト・ヴァレンティーニ(1674頃-1735):リコーダー協奏曲変ロ長調
レオナルド・レーオ(1694-1744):トッカータ第2&3番
フランチェスコ・マンチーニ(1672-1737):リコーダー協奏曲第18番ヘ長調
ニコラ・マッテイス(1650頃-1714頃):ファンタジア
フィランチェスコ・バルベッラ(1692-1733):リコーダー協奏曲第4番ハ長調
ドメニコ・ツィポーリ(1688-1726):前奏曲、クラント、サラバンドとジグ
ニコラ・フィオレンツァ(1700頃-1764):リコーダー協奏曲イ短調
ジョヴァンニ・ザンボーニ(1674頃-1718?):アルマンド/ガヴォット
ドメニコ・サッリ(1679-1744):リコーダー協奏曲第11番イ短調
ダビド・アンティク(リコーダー)
ラ・ディスペルシオーネ
[バリー・サージェント、ルイス・オスカ、シャビエ・カラウ、セルジ・ジル、
ジュゼプ・リベス、エンリク・リョレンス、ミゲル・アンヘル・ロペス(Vn)
ホセ・マヌエル・ナバロ(Vn、Va)
レオナルド・ルッケルト(チェロ、ヴィオラ・ダ・ガンバ)
フアン・ペルフェクト・オスカ(Cb)
ジュルダン・フマド(Cemb、ポジティヴOrg)
マリア・クリゾル(Fg)]
ジュアン・B・ボイルス(指)

録音:2012年7月17-19日、9月7日、聖マリア教会、レケナ、バレンシア県、スペイン
ダビド・アンティクはスペイン・バレンシア出身のリコーダー奏者。カペリャ・デ・ミニストレルス(レーベル:Licanus)、アルモニア・デル・パルナス(レーベル:IVM, La Ma de Guido, Tempus)、ラ・ディスペルシオーネ(レーベル:Enchiriadis)のメンバーとして活躍しています。ラ・ディスペルシオーネは1999年創設されたバレンシアに本拠を置くピリオド楽器アンサンブル。
EN-2036
パブロ・ケイポ・デ・リャノ(1971-):協奏曲集
ウリッセのフーガ.ホ短調(弦楽とと通奏低音の為の)
弦楽とと通奏低音の為のシンフォニア イ短調「ディオニュソス」Op.3-2
2つのヴァイオリン,弦楽とと通奏低音の為の協奏曲ニ短調「モプソの旅」Op.2-6
2つのヴァイオリン,弦楽とと通奏低音の為のソナタハ短調・ハ長調「天国の門」Op.2-4b
ヴァイオリン,弦楽とと通奏低音の為の協奏曲ニ長調「ゼフィロの帰還」
ヘルクレスのフーガ.ト短調(弦楽とと通奏低音の為の)
2つのヴァイオリン,弦楽とと通奏低音の為の協奏曲イ短調 Op.2-2
弦楽とと通奏低音の為のシンフォニア「シジフォス」Op.3-1
アンサンブル・グイダントゥス
パブロ・ケイポ・デ・リャノはスペインのビルバオに生まれた作曲家。独学でネオ・バロック様式を習得し、ヴィヴァルディの作品の復元・校訂・編曲も数多く手がけていることで知られています。当盤は「25の4声フーガ」(EN 2033)に続くネオ・バロック様式の作品集。アンサンブル・グイダントゥスは1995年に創設された、楽曲に合わせてピリオド奏法を行うイタリアのモダーン楽器室内アンサンブル。
EN-2037
旅する音楽〜3つの文化
セファルディム伝承曲:ニムロド王が
アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:「聖母マリアのカンティガ集:から 第156番
不詳(コロンビーナの歌集 から):プロピニャン
アルフォンソ10世編纂:「聖母マリアのカンティガ集:から 第181番
セファルディム伝承曲(ラウル・マリャビバレナ編):ばらの花開く
ラウル・マリャビバレナ(1970-):ジリアブ
ディエゴ・ピサドル(1509/1510?-1557以後):聖フアン祭の朝
ルイス・デ・ナルバエス(ラウル・マリャビバレナ編):牛の見張り
即興演奏(ラウル・マリャビバレナ):リク独奏
不詳(18世紀):至高のマリア
アントニオ・デ・リベラ:Por unos puertos arriba
即興演奏(ラウル・マリャビバレナ):ベンディル独奏
セファルディム伝承曲(ラウル・マリャビバレナ編):おやすみ、おやすみ
 Poco le das la mi consuegra
フアン・アラニェス(?-1649):チャコナ[シャコンヌ]
ロシオ・デ・フルトス(S)
ムジカ・フィクタ[アナ・クリスティナ・マルコ(Ms)、ハビエル・M・カルメナ(T)]
アンサンブル・フォンテガラ[タマル・ラロ(リコーダー)、サラ・ルイス(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、マヌエル・ビラス(Hp)]
ラウル・マリャビバレナ(Perc、指)

録音:データ未詳
イベリア半島における3つの宗教文化、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教に関わる音楽をテーマとしたアルバム。ムジカ・フィクタの主宰ラウル・マリャビバレナが作曲・編曲・演奏で大活躍。収録時間は40分ほどで、低めの価格設定となっております。
EN-2039
ムジカ・フィクタ/ライヴ・イン・ニューヨーク
ガスパル・フェルナンデス(ポルトガル:1570-メキシコ:1629):ベツレヘムに着くぞ、友よ [A Belen me llego tio]
フアン・デ・アラウホ(スペイン:1646-ボリビア:1712):星の同胞 [Los Coflades de la estleya]
不詳:サンタ・マリア [Santa Maria] (ナフアトル語のシャンソネタ)
不詳:ディオス・イトラソナンツィネ [Dios itlaconantzine] (ナフアトル語のシャンソネタ)
ガスパル・フェルナンデス:眠れ、わが子よ(ヒコチ・コネツィントレ)
[Xicochi conetzintle] (ナフアトル語のビリャンシコ)
フアン・ペレス・デ・ボカネグラ(ペルー:1598頃-1631):天国の喜び(ハナクパチャプ・クッシクイニン) [Hanacpachap Cussicuinin]
(ケチュア語の賛歌)
ルカス・ルイス・デ・リバヤス(スペイン:1626-ペルー:1667以後):メキシコのバルデス写本 から(ハープ独奏)
エスパニョレタ [Espanoleta]/サランベケ [Zarambeque]
フアン・グティエレス・デ・パディリャ(スペイン:1595-メキシコ:1664):De cara:ambanos el dia viste
星たちは笑う [Las estrellas se rien]
フアン・ガルシア・デ・セスペデス(メキシコ:1619-1678):夜が誘っている [Convidando esta la noche]
[ボーナス・トラック]
サンティアゴ・デ・ムルシア(スペイン:1673-1739):クンベー [Cumbees] (バロックギター独奏)*
ムジカ・フィクタ
[ロシオ・デ・フルトス、ロレ・アグスティ(S)
アナ・クリスティナ・マルコ、エレナ・サンチェス=エロルディ(A)
ビクトル・ソルド、アリエル・エルナンデス(T)
マヌエル・トラド、カルメロ・コルドン(Bs)
マヌエル・ビラス(Hp)]
ラウル・マリャビバレナ(指)
ラファエル・ボナビタ(バロックギター*)

録音:2014年2月27日、ライヴ、ニューヨーク・ヒスパニック・サソイエティ、ニューヨーク・シティ、アメリカ合衆国
ムジカ・フィクタ初のライヴCD。彼らの録音レパートリーとしても新規となる中南米のスペイン系音楽プログラム。独特の熱気を帯びた音楽はライヴ向きと言えるでしょう。
EN-2040
パブロ・ケイポ・デ・リャノ(1971-):イル・プロテオ
オーボエ,弦楽と通奏低音の為の協奏曲変ロ長調 Op.3-3*
シンフォニア.イ長調「ポリュペモス」Op.4-4
ヴァイオリン,弦楽と通奏低音の為の協奏曲ホ短調「プロテウスの怒り」Op.2-5
アイオロスのフーガ.ハ長調(フーガ 46)
シンフォニア ト短調「ヘラクレス」Op.4-3
アポロンのフーガ.ヘ長調(フーガ 51)
オーボエ,弦楽と通奏低音の為の協奏曲ニ短調 Op.3-4*
シンフォニア.ホ短調「ユピテル」Op.4-8
ミノタウロスのフーガ.ヘ短調(フーガ 45)
シレーテ・ヴェンティ!(管弦楽)
シモーネ・トーニ(Ob*、指)

録音:2014年2月12-15日、聖マルコ教会、ミラノ、イタリア
パブロ・ケイポ・デ・リャノはスペインのビルバオに生まれた作曲家。独学でネオ・バロック様式を習得し、ヴィヴァルディの作品の復元・校訂・編曲も数多く手がけていることで知られています。当盤は「25の4声フーガ」(EN-2033)、「協奏曲集」(EN-2036)に続くネオ・バロック様式の作品集。
EN-2041
17&18世紀スペインとナポリのハープ音楽
■スペイン出港
ルカス・ルイス・デ・リバヤス(1626-1667以後):ハカラ
アントニオ・デ・カベソン(1510-1566):誰のために髪を伸ばした [Para quien crie yo cabellos]
フアン・イダルゴ(1614-1685):暗い夜 [La noche tenebrosa] (*/+)
アントニオ・デ・カベソン:パヴァーヌとその変奏
ディエゴ・オルティス(1510頃-1570頃):パッサメッツォ・モデルノによるリチェルカーレ第2番+
アントニオ・デ・カベソン:別れの時 [Ancor que col partire]
ディエゴ・オルティス:「甘き思い出」によるリチェルカーレ第1番+
■ナポリ入港−踊りの宴
ルカス・ルイス・デ・リバヤス:アチャ
ジョヴァンニ・ドメニコ・ダ・ノーラ(1510/1520頃-1592):わが目よ [Occhi miei] (*/+)
アスカニオ・マヨーネ(1565頃-1627):フィデレによるパルティータ
ジョヴァン・レオナルド・デラルパ(1530頃-1602):冷酷な人よ、あなたが私を死なせた後 [Da poi che tu crudel] (*/+)
ガイヤルド/私は航海した [Io navigai] (*/+)
■ナポリにて
ジョヴァンニ・デ・マック(1550頃-1614):ストラヴァガンツァ第1番
アスカニオ・マヨーネ:ロマネスカのテノールによるパルティータ第1番
あなたの心は不死ではない [Morir puo il vostro core] (*/+)
トッカータ第4番/私は死に私はうれしい [Son morto e godo] (*/+)
ジョヴァンニ・マリア・トラバーチ(1575頃-1647):私を殺して [Ancidetemi pur]
アスカニオ・マヨーネ:トッカータ第3番
サラ・アゲダ(クロスストラングハープ(C)、ダブルハープ(D))
使用楽器:2007年、テネリフェ、ハビエル・レイエス・デ・レオン製(C)
(モデル:17世紀、スペイン、フアン・ロペス・デ・トレド製)
2012年、ミラノ、ダリオ・ポンティッジャ製(D)
(モデル:17世紀、イタリア、バルベリーニ製)]
ビクトル・ソルド(T)*
カリア・アルバレス(ソプラノ&バス・ビウエラ・デ・アルコ+)
使用楽器:2008、2012年、セビリャ、パブロ・フェルナンデス・ロメロ製)

録音:2014年6月、聖母奉献教会、アルコナディリャ、セゴビア、スペイン
スペインから、1504年から1707年までスペインの支配下にあったナポリへのハープ音楽の船旅。サラ・アゲダはスペインのハープ奏者。マドリードのアルトゥル・ソリア音楽院でハープを始め、サラゴサ音楽院でクロスストラングハープをヌリア・リョピスに、カタルーニャ高等音楽学校で歴史的ハープをマーラ・ガラッシに師事。
EN-2043
スペイン&ポルトガル黄金時代の音楽
エステヴァン・デ・ブリト(1575頃-1641):ああ、主よ [Heu, Domine]
フアン・バスケス(1500頃-1560以後):われは汝より離れ独り [Soledad tengo de ti]
 われを癒したまえ、主よ [Sana me Domine]
クリストバル・デ・モラレス(1500-1533):何と多くの雇われ人が [Quanti mercenarii]
 あなたを見ていなかったならば [Si no os hubiera mirado]
マノエル・メンデス(1547頃-1605):われを清めたまえ [Asperges me]
フランシスコ・ゲレロ(1528-1599):おお、輝ける十字架よ [O Crux splendidior]
 二人の若者が賭ける [Apuestan zagales]
エステヴァン・ロペス・モラゴ(1575頃-1630):主を称えよ、僕(しもべ)らよ II [Laudate pueri II]
フアン・エスキベル(1560頃-1625頃):おお、汝ら道を行くすべての者よ [O vos omnes]
ドゥアルテ・ロボ(1565頃-1646):キリエ [Kyrie]
 われは声を聞きぬ [Audivi vocem]
ディオゴ・ディアス・メルガス(1638-1700):めでたし、元后 [Salve Regina]
マヌエル・マシャド(1590頃-1646):山々は暗くなり [Oscurece las montanas]
マヌエル・カルドゾ(1566-1650):死せるにあらず [Non mortui]
エステヴァン・デ・ブリト:おお、栄光の王よ [O Rex gloriae]
カペリャ・イベリカ
ロレ・アグスティ、
サンドラ・コタレロ(S)
アドリアナ・マイェル、
エリア・マルティネス(A)
アリエル・エルナンデス、
ビクトル・サルド(T)
アレサンデル・ペレス(Bs) 
マルタ・カルボ(Fg)]

マヌエル・トラド(指)

録音:2015年6月、聖マリア小聖堂、セルセディリャ、マドリード県、スペイン
1580〜1640年のスペイン・ポルトガル国境地域における両国の音楽的関係をテーマとしたアルバム。当時は両国の音楽家が国境を越えて役職を得たり、ポルトガルの作曲家がスペイン語の詩に曲を付けるというようなことが珍しくありませんでした。バスケス、モラレス、ゲレロ、エスキベルはスペイン、他はポルトガルの作曲家。スペインのマドリードに本拠を置く古楽声楽アンサンブル、カペリャ・イベリカのデビューCDです。
EN-2044
ビクトリア〜アリオ・モード
ビクトリア:天において喜び [Gaudent in caelis]
 おお、大いなる神秘よ [O magnum mysterium]
 アヴェ・マリア [Ave Maria]*
 博士たちは星を見て [Magi viderunt stellam]
フランシスコ・ゲレロ(1528-1599):澄んだ冷たい川 [Claros y frescos r&iactute;os](ハープ独奏)
ビクトリア:おお、なんと栄光に満ちた [O quam gloriosum]
 何と美しいことか [Quam pulchri sunt]
 おお、使徒の偉業よ [O decus apostolicum]
カベソン(1510-1566):ご婦人の望み [La dama le demanda](ハープ独奏)
ビクトリア:恐れるな、マリアよ [Ne timeas Maria]
バード(1540頃-1623):めでたし、まことのお体よ [Ave verum corpus]
ビクトリア:聖なる三位一体に祝福あれ [Benedicta sit sancta Trinitas]
 アヴェ・マリア [Ave Maria](ハープ独奏)*
グレゴリオ聖歌:戦では雄々しくあれ [Estote fortes in bello]
ビクトリア:戦では雄々しくあれ [Estote fortes in bello]

[ボーナス・トラック]
不詳(16世紀)/ラウル・マリャビバレナ(1970-)編):喜べ、キリストは生まれたもう [Gaudete Christus est natus]
ムジカ・フィクタ
[ロレ・アグスティ(S) 
ベアトリス・オレアガ(A)
ガブリエル・ディアス(C.T)
ハビエル・M・カルメナ、
イニゴ・カサリ(T)
シモン・ミリャン(Bs)]
ラウル・マリャビバレナ(指)
サラ・アグエダ(Hp)
「ミサ・ガウデアームス」(EN 2003)、「レクイエム」(EN 2006)、「18のテネブレ・レスポンソリウム」(EN 2029)に続くラウル・マリャビバレナ&ムジカ・フィクタのビクトリア第4作。「アリオ・モード」とは「別の形」、「他の方向」というような意味です。*は「ビクトリアのアヴェ・マリア」として知られてきた名曲ですが、近年ビクトリアの真作ではないと見なされるようになっています。


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