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殿堂入り:交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック SALE!! レーベル・カタログ チャイ5



湧々堂が心底お薦めする"殿堂入り"名盤!!
作曲家N
交響曲



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ニールセン/NIELSEN
交響曲全集

Regis
RRC-3002(3CD)
ニールセン:交響曲全集 オレ・シュミット(指)LSO

録音:1974年 ステレオ
原盤:Unicorn
“懐の深さ、大きさ!ニールセンの理想の音色を具現化した比類なき全集!”
 シュミットの名を一躍知らしめた名盤。今後もニールセンの交響曲を語る際には欠かせない存在であり続けるであろう確信に満ちた演奏ぶりですが、曲がニールセンである点、演奏スタイルが極めて堅実である点などから一般的にはなかなか認知されないのが残念でなりません。
とにかく全6曲が全くムラのない素晴らしい仕上がりで、オケの機能美、コクのある響きを十分に生かしつつ、一切外面的な効果を狙わないアプローチは、いつ聴いても深い感動を導きます。
 中でも「第3番」「第5番」はどんなに言葉を尽くしても足りない感動的な演奏。「第5番」といえば、Unicoenにはあのホーレンシュタインの名盤も存在しますが、特に第1楽章の打楽器登場でのリズムも厳しさ、そこに込められた意志の強さはそれをも上回ると思えるほどで、些細なアクセントにも明確な意思が感じ取れます。中盤で明るいトーンに変化するシーンへの以降する際のなんという素晴らしさ!今までの厳しいモノトーンの音像を保ちながら、柔らかなテクスチュアでそっと滑り出すその風情!やはり並みの共感ではありません。「第3番」は、金管・打楽器の奥行き、遠近感を感じさせる響きの意味深さが比類なし!
「 第1番」も秀作的な未熟さを感じさせない安定感で、強固な造型が高い訴求力を示しています。「第2番」は冒頭から高潔な推進力に惹きつけられます。心を打つ第3楽章、弦の細かい動きに象徴されるように表現意欲を凝縮させた躍動感が見事な終楽章など、最後まで気が抜けません。録音の質も高く、永遠に光を失わない名盤だと確信する次第です。【湧々堂】

ニールセン/NIELSEN
交響曲第2番「4つの気質」

EMI
5754802(2CD)
(1)ニールセン:交響曲第2番「4つの気質」
(2)シベリウス:交響曲第1番、
(3)ブラームス:悲劇的序曲、
(4)イベール:寄港地、
(5)グリエール:ロシア水兵の踊り、
(6)グレンジャー:ストランドのヘンデル、カントリー・ガーデンズ、羊飼いの呼び声、
(7)リスト:ハンガリー狂詩曲第1番、
(8)トゥリーナ:闘牛士の祈り、
(9)デュカス:「ペリ」のファンファーレ、
(10)ワーグナー(ストコフスキー編):「トリスタンとイゾルデ」第2、第3幕の“愛の音楽”
レオポルド・ストコフスキー(指)
デンマーク国立RSO(1)、NBC響(7)
ナショナルPO(2)(3)、
ヒズ・オーケストラ(6)(8)(9)、
フィラデルフィアO(10)、
フランス国立放送局O(4)

録音:'50年(グレンジャー)、'53年(グリエール)、'55年(リスト)、'57年(デュカス*)、'58年(トゥリーナ.イベール*)、'60年(ワーグナー*)、'67(ニールセン)、'76年(シベリウス*)、'77(ブラームス*) 
*=ステレオ
“ド派手アレンジ物を避けた選曲で堪能する、ストコフスキーの深い芸術性!”
 ストコフスキーが遺した交響曲の録音の最高峰は、フランクとシベリウスの第1番だと確信していました。このニールセンを聴くまでは…。初出放送音源によるこのニールセンは、付け加えるべき要素が何もないと言えるほど、有機的な音の連続です!第1楽章のの最初の雄渾極まりない響きでいきなりノックアウト。アンサンブルを凝縮しつくして連綿と歌い上げる第2主題には、一途な作品への共感が脈打っています。第3楽章の無窮動的な連続リズムに、少し斜に構えたニールセンのアイロニーが溢れているのは、十分弾きこんでいるオケがストコの棒によって更に潜在能力を引き出された結果ではないでしょうか。モノラル録音ではありますが、確信に満ちたその精神の躍動に打ちのめされること必至です!
 シベリウス
は、これを聴くたびに、この曲の録音風景を収録した映像で、ご自慢の白髪もボサボサで、お化けのような形相でオケに癇癪を当り散らし、「もう帰る!」を連発していた痛々しいストコの姿を思い出します。しかし、最終的に完成したこの録音のなんと感動的なこと!最後の3つの交響曲を米初演したほど、シベリウスとは縁が深かったしストコですが、ここには死の影も外面的な演出も出る幕はなく、直截なダイナミズムと熱い共感に満ち溢れています。最初のクラリネット・ソロの後の第2Vnのトレモロは聞こえないくらいのピアニッシモので登場するのに、まず鳥肌が!その表情に象徴されるように、全世界を優しく包み込むような壮大な息づかいで、この曲のイメージを最大限まで広げています。第3楽章の瑞々しいリズム、終楽章のテンポの急緩の鮮烈なメリハリも90歳を超えた人間とは思えませんが、白眉は第2楽章!最初の1分でそのあまりにも優しく柔和なフレージングと音色トーンに涙を禁じ得ません。しかも深みたっぷりのアンダンテの主要旋律が追い討ちをかけ、最後にそれが迫真のアゴーギクを交えて熱く再現されるのですからたまりません!
無我の境地でひたむきに構築したブラームスも、味わい深い逸品。
 古巣フィラデルフィアに返り咲いてのワーグナーは、その全曲を遺してくれなかったことが惜しまれるほど、ストコ独自の官能美と、気の遠くなるほどの陶酔的な呼吸感に言葉も出ません。「愛の死」の最後のこのリタルダンドと静かな脱力感に触れたら、彼を山師と蔑むことなどできません。結局、これがフィラデルフィアで遺した唯一のステレオ録音となってしまったのでした。しかし、これらの原盤権を保有する本家本元では、自らは未だにまともにリリースしようとしないのです。悲しくなります…。【湧々堂】

ニールセン/NIELSEN
交響曲第5番

Halle

CDHLL-7502
ニールセン:交響曲第5番、
 フルート協奏曲
 劇音楽「アラジン」〜入場の行進(世界初録音)
アンドルー・ニコルソン(Fl)、
マーク・エルダー(指)
ハレO

録音:2002年5月27日〜28日&10月17日
“硬軟織り交ぜた多彩なニュアンンスで作品の魅力が倍増!”
 交響曲の第1楽章冒頭のトレモロは、メロウな情感が滲み、春の訪れを感じさせます。この導入部に象徴されるように、エルダーのアプローチは、ホーレンシュタインのような強靭な造型よりも、音色にもテンポにも温かなぬくもりで満たそうとしているようです。小太鼓が登場する際も、その打ち込みは実に優しげ。ところが曲が進むにつれ、まろやかな感触はそのままでありながら、内面の激高はじりじりと極限に向かっており、頬を撫でている裏では凶器を忍ばせているいるのかのような戦慄が走るのです。こんな不気味な恐怖感は前代未聞。つまり、感覚と内面の二重構造で攻め続けるのです。エルダーは明らかにこの作品の新境地を開拓したと言っても過言ではないでしょう。アダージョに転じてからもその不安の霧は決して完全には払拭せず、後半の打楽器の大爆裂へ向けて徹底的にエネルギーを温存し、最後にようやく真の開放を迎えるのです。ここまでの設計の巧みさといい緊張の持続力といい、これに並ぶものは現時点で見つかりません。感覚的な激しさから攻めるという手法をとらないのは第2楽章も同様。終結部の響きの厚みと迫真の高揚は圧巻で、この作品の神々しい精神を聴き手に印象つけて締めくくります。
 フルート協奏曲は、首席フルート奏者ニコルソンがソロを務めます。なぜかオケが伴奏に徹した演奏が多いようですが、この演奏は完全にフルート・ソロとオケとの共同作業。その一体感から生まれる熱い表現が聴きもの。 【湧々堂】


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