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| サン・サーンス/SAINT-SAENS |
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交響曲第3番「オルガン付」、ヴァイオリン協奏曲第3番 | ||
| リコ・サッカーニ(指)アイスランドSO、ベレント・コルフカー(Vn) | 2000年デジタル録音 | ||
| AC Classics AC-99065 |
“サン・サーンス特有の感覚美を越えた破格の音楽性!” | ||
| 「オルガンつき」の録音は、まず音の良さを売り物にし、感覚的な美しさ、迫力といった音響面に比重を置いた演奏が圧倒的に多く、デジタル時代に入ってその傾向はますます強くなったようですが、このサッカーニの指揮は、表面的な効果を狙うよりもよりも、まず純粋な曲への共感を感じさせ、生き生きとした人間ドラマとして再現しきっている点で忘れることができません。第1楽章序奏の弱音が実に温かな情感を湛えて、ホールトーンとも美しく溶け合っているところから、単に美しいだけでなく静かな祈りを感じさせます。第2主題も優しい風情。次第に音楽を高揚させると共に音を心から熱し、内面から抉り出すような逞しい造型をあらわにしていく様には、サッカーニの牽牛な構築力を思い知らされます。第2部アダージョの美しさも、オケ全体が完全にサッカーニと共感を一つにして歌い抜いていることがひしひしと感じられる分、胸に迫り来るものが尋常ではなく、呼吸の息の長さ、フレージングの振幅の繊細さ、オルガンの絶妙な距離感と共に、敬虔なニュアンスが深々と流れます。第2楽章冒頭のリズムも実にフレッシュ。1:18からの弦もフレーズを末端まで引き伸ばした上にクレッシェンドさせていますが、少しも強引さはなく、オケに「歌わせている」のではなく、ただひたすら共に歌い尽くす姿勢が垣間見られる瞬間です。第2部はサッカーニのダイナミズムが炸裂。、ティンパニが芯を湛えた見事な響き放射すると共にトゥッティ全体とのブレンドが実に立派な迫力を生み、内容も充溢!主題を受け継いでいく木管のセンスも印象的。後半のテンポの切り返しの鮮やかさにも舌を巻きますが、熱い精神的な高揚と音楽のヴォルテージの高まりが完全に一体となったコーダの壮麗さは、いつ聴いても鳥肌が立ちます!この曲において、これほど音楽的な感銘を与えてくれる演奏は、スヴェトラーノフなどごくわずかではないでしょうか?一方の協奏曲も強力にオススメ!コルフカーはサハール・ブロン門下で、来日経験もあるオランダの俊英。第1楽章冒頭主題は思い切り情感をこめながら泥臭くならずに、音の安定感も抜群。ずり上げる音をこれ見よがしに顕示しないところにも趣味の良さを感じさせます。2:31の美しく伸びる高音のなんという切なさ!直後の第2主題の郷愁の込め方がまた鮮烈で、音色は一切ブレずに心で泣いている独特のトーンが涙を誘います。コーダの輝かしい技巧の冴え渡りも強烈!第2楽章ではコルフカーの歌のセンスに釘付け!6分の8拍子のリズムの揺れを心から感じ、清潔なレーガーとが流れ、美しいメロディーラインが一層瑞々しく息づきます。クラリネットとユニゾンの結尾音型の幻想性と完璧なフォルムにも息をのみます。最後の一音が消え入るまでどうぞお聴き漏らしなく!辺りの空気を牽引するような牽引力に満ちた終楽章は感動の極み!A主題とB主題の経過句で、身も心も焦がしつつ、毅然としたフォルに中でを徹底的に歌いつくした演奏を聴いたことがありません。C主題の音色の美しさの破格ですが、その美しさはあくまでも結果であり、その奥から滲む可憐な風情で聴き手を虜にするのです。この演奏で、初めてこの曲がこんなに内容豊かな作品であったのかと気付く方も多いことでしょう。ここでもサッカーニの指揮はニュアンス横溢。第2楽章の随所でピリッとスパイスを効かせるセンス、終楽章冒頭でこんなに真剣に切り込んだ演奏も他に例を見ません。 | |||
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交響曲第3番「オルガンつき」、ヨンゲン:オルガンと管弦楽のための交響的コンチェルタンテ | ||
| エドゥアルド・マータ(指)ダラスSO、ジャン・ギュー(Org) | 1994年 デジタル録音 | ||
| DORIAN DOR-90200 |
“マータ独自のダイナミズムと天才的閃き!!” | ||
| このサン・サーンスを聴くと、彼が生前に読響を振った「エロカイ」を思い出します。あれほどスパッと竹を割ったようなエロイカは後にも先にも聴いたことがなく、単なる感覚的な痛快さだけでなく、そこから漂う何か不思議なきらめきが脳裏を焼きついているのですが、その特徴的な音楽作りをここでも再現してくれています。第1部の最初の弦の滑り出しのヴィブラートから心に訴えますが、主部に入ると、脇目も振らず一直線。細部をほじくり回すことなど一切なく、ただ前を見て進むだけですが、リズムは常にシャキッと立ち、アダージョに入っても耽溺せず、一途な共感のみを込めぬきます。2部に入ると、そのリズムの切れがいっそう物を言い、さわやかな推進力を見せ付けます。解釈そのものの斬新さはありませんが、この単なる気持ちよさだけではない閃きが光る瞬間を是非捉えてみてください。一方、ヨンゲンも聴きもの!ヨンゲンの代表作の一つですが、このサン・サーンスの第2部冒頭を思わせる雰囲気で始る瞬間から、ギューの壮麗なオルガンと共に華やかさ一杯!作品そのものがサン・サーンス以上の内容を量を誇っているので、マータの表現力も、サン・サーンスだけでは気付かない多彩さがあり、フレージングの伸びやテンポの俊敏な切り替えなどに天才的なセンスを感じさせます。終楽章冒頭のキラキラ眩しい音のシャワーは一度聴いたら忘れられません。 | |||
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