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新譜速報: 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック 廉価盤 シリーズもの マニア向け 特価品!! | ||
殿堂入り: 交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 オペラ バロック | レーベル・カタログ | チャイ5 |
チャイコフスキー:交響曲第5番〜全レビュー TCHAIKOVSKY : :Symphony No.5 in e minor Op.64 |
ピエール・モントゥー(指揮) Pierre Monteux |
掲載しているジャケット写真と品番は、現行流通盤と異なる場合があります。あらかじめご了承下さい。 |
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ピエール・モントゥー(指) | |||||||||||
ボストン交響楽団 | ||||||||||||
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WEST HILL RADIO ARCHIVES WHRA-6022(8CD) 廃盤 |
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モントゥー・イン・ボストン - 1951-58ライヴ録音集 | ||||||||||||
“ダントツのヴォルテージ!既に完成されていたモントゥーのチャイ5解釈の真髄!” | ||||||||||||
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第1楽章のツボ | ||||||||||||
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ツボ1 | 中庸のインテンポ進。クラリネットも弦の刻みもレガートを避けた素朴な表情で開始したかと思いきや、11小節から急にセンチメンタルな表情に変化行する。特に低弦とクラリネットとのブレンド感が聴きもの。 | |||||||||||
ツボ2 | クラリネットと弦の溶け合い方が素晴らしい。 | |||||||||||
ツボ3 | デリカシー満点。 | |||||||||||
ツボ4 | テンポをごく僅かにテンポを落とす。テヌートで甘美さを協調。このバランス感覚の素晴らしさはこの録音特有のもの。 | |||||||||||
ツボ5 | テンポを一弾落とす。その濃厚さ、圧の強さは、モントゥーのチャイ5録音の中でもトップクラス。 | |||||||||||
ツボ6 | アニマートでのはち切れんばかりの幸福感の表出は、他の指揮者ではなかなか聴けないもの。 | |||||||||||
ツボ7 | 養分をたっぷり湛えたピチカート。 | |||||||||||
ツボ8 | 憂いを捨てきったラテン的な幸福感の発散ぶりが尋常ではない。 | |||||||||||
ツボ9 | 16分音符は聞き取れない。その木管がこれほど憑かれたような切迫感を露骨に出した演奏は他に思い当たらない。ここからテンポアップするのは他の録音でも聞ける解釈だが、やはりここでも暑さが尋常ではない。 | |||||||||||
第2楽章のツボ | ||||||||||||
ツボ10 | 冒頭の弦は、1小節+2小節に区切って丁寧にフレージング。ホルンはどこかたどたどしいが、それが切ない表情として迫る所もある。 | |||||||||||
ツボ11 | 深い呼吸感をストレートに飛翔させた見事な高揚! | |||||||||||
ツボ12 | テンポは変えない。クラリネットはニュアンスが中途半端で素っ気ない。ファゴットは音量は弱い。 | |||||||||||
ツボ13 | 縦の線が見事に揃い、弦の温もりのある質感も十分に感じ取れる。 | |||||||||||
ツボ14 | モントゥー他の録音同様に凄い粉砕力!その威力はこれがトップか? | |||||||||||
ツボ15 | 長いスパンで最後の一音に向けてじっくりとテンポを落とす。 | |||||||||||
第3楽章のツボ | ||||||||||||
ツボ16 | わずかにテンポを落とす。 | |||||||||||
ツボ17 | ややテンポアップ。古今を通じて各パートがこれほど有機的に連動している例は稀。 | |||||||||||
ツボ18 | やや遠くて曖昧だが、美しく一本のラインを形成しているように聞こえる。 | |||||||||||
第4楽章のツボ | ||||||||||||
ツボ19 | テンポは標準的。威厳ある進行。20小節からテンポを落とす。 | |||||||||||
ツボ20 | ホルンはオーボエの主旋律とほぼ同等の音量で吹いている。 | |||||||||||
ツボ21 | テンポはカラヤンよりやや速いテンポ。ティンパニは、58小節冒頭に強靭な一打、その後は一定音量でロールを継続。 | |||||||||||
ツボ22 | 完全に無視。 | |||||||||||
ツボ23 | ごく標準的なバランスだが、前のめりな熱気が伝わる。 | |||||||||||
ツボ24 | 主部冒頭と同じテンポ。 | |||||||||||
ツボ25 | 強烈な一撃。 | |||||||||||
ツボ26 | そのままイン・テンポで突進。 | |||||||||||
ツボ27 | ごくわずかにテンポを落とす。452小節でガクンとテンポを落としてトランペットのフレーズを強調。 | |||||||||||
ツボ28 | 本来の音価よりもかなり長め。ティンパニは最後にアクセントを置かない。ティンパニの力感が凄い! | |||||||||||
ツボ29 | 弦もトランペットも全身全霊で勝利を讃えて進行!ここまで徹底して熱を込めないとこのシーンの演奏は厚みを欠く響きに陥ってしまいがち! | |||||||||||
ツボ30 | 弦は音を切り、トランペットはレガート気味。ティンパニの打ち込みも激烈! | |||||||||||
ツボ31 | 弦の音型と合わせる改変型。改変しないなどありえないと言わんばかりの咆哮! | |||||||||||
ツボ32 | トランペットもホルンも極限の強奏! | |||||||||||
ツボ33 | 最後の4小節のみテンポを落とし、ティンパニの強烈な打ち込みとともに締めくくる。 |
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ピエール・モントゥー(指) | |||||||||||
ボストン交響楽団 | ||||||||||||
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BMG 09026-61901 廃盤 |
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カップリング/チャイコフスキー:交響曲第4番、交響曲第6番「悲愴」 | ||||||||||||
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第1楽章のツボ | ||||||||||||
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ツボ1 | ||||||||||||
ツボ2 | ||||||||||||
ツボ3 | ||||||||||||
ツボ4 | ||||||||||||
ツボ5 | ||||||||||||
ツボ6 | ||||||||||||
ツボ7 | ||||||||||||
ツボ8 | ||||||||||||
ツボ9 | ||||||||||||
第2楽章のツボ | ||||||||||||
ツボ10 | ||||||||||||
ツボ11 | ||||||||||||
ツボ12 | ||||||||||||
ツボ13 | ||||||||||||
ツボ14 | ||||||||||||
ツボ15 | ||||||||||||
第3楽章のツボ | ||||||||||||
ツボ16 | ||||||||||||
ツボ17 | ||||||||||||
ツボ18 | ||||||||||||
第4楽章のツボ | ||||||||||||
ツボ19 | ||||||||||||
ツボ20 | ||||||||||||
ツボ21 | ||||||||||||
ツボ22 | ||||||||||||
ツボ23 | ||||||||||||
ツボ24 | ||||||||||||
ツボ25 | ||||||||||||
ツボ26 | ||||||||||||
ツボ27 | ||||||||||||
ツボ28 | ||||||||||||
ツボ29 | ||||||||||||
ツボ30 | ||||||||||||
ツボ31 | ||||||||||||
ツボ32 | ||||||||||||
ツボ33 |
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ピエール・モントゥー(指) | |||||||||||
フランス国立管弦楽団 | ||||||||||||
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Spectrum Sound CDSMBA-050(4CD) |
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偉大なる指揮者たち ~ モントゥー、クーベリック、ディクソン、パレー、クリップス、シュミット=イッセルシュテット | ||||||||||||
“フランス的な洗練美とモントゥーの直截なダイナミズムとの融合!” | ||||||||||||
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第1楽章のツボ | ||||||||||||
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ツボ1 | 中庸のイン・テンポ進行.。明るめのクラリネットと弦が均等のバランス溶け合い、淀みのないフレージングを行う。 | |||||||||||
ツボ2 | やや遅めのテンポ。クラリネットとファゴットのブレンドも良好。 | |||||||||||
ツボ3 | しなやかでシルキーな感触。 | |||||||||||
ツボ4 | 毎度のごとくスラーの8分音符でテンポを落とす旧スタイルだが、あからさまではなく、実に自然に推移。 | |||||||||||
ツボ5 | 直前のアッチェレランドはなく、冷静に第2主題へ移行。 | |||||||||||
ツボ6 | 強弱を伴ったニュアンスのコントラストはそれほど強くない。フォルティッシシモの高揚もモントゥーの他盤と比べて控えめ。 | |||||||||||
ツボ7 | テンポはほとんど同じまま。ピチカートの精彩あふれる響きが印象的。 | |||||||||||
ツボ8 | 直前で一瞬だけテンポを落としてすぐに副次主題へ以降。その洗練されたセンスにご注目を! | |||||||||||
ツボ9 | 16分音符は不明瞭で聞き取れない。ここからテンポアップするがアクセルの効きがやや遅い。モントゥーと何度もこの曲を演奏しているボストン響と違って、瞬発力が劣るのは致し方ない事かもしれない。 | |||||||||||
第2楽章のツボ | ||||||||||||
ツボ10 | 冒頭の低弦は、大きなスパンでフレージングすることと、付点2分音符の一つ一つを刻印するスタイルを融合。あからさまにドどちらかに傾くことのない自然な造形を目指すモントゥーらしさが出たシーン。ホルンは、いかにもフランス風のヴィブラートが印象的。その独特の風合いを活かしきれずやや暢気なニュアンスに聞こえてしまう。続くオーボエは更に明る過ぎる。 | |||||||||||
ツボ11 | 呼吸の振幅とエネルギーの溜め方が合致しないうちに、フォルティシシモに達してしまう感じ。 | |||||||||||
ツボ12 | テンポは同じまま。クラリネットは、爽やかな朝を告げる小鳥のよう。憂いなど皆無。 | |||||||||||
ツボ13 | 微妙に声部バランスが崩れるが許容範囲。その後のアルコの7:32でヴァイオリンがほんの一瞬ポルタメント風に弾いており、それが絶妙のニュアンスを醸し出している。おそらく偶然の産物だと思うが、むしろこのニュアンス表出は多くの指揮者に目指してほしいと思うほど素晴らしい! | |||||||||||
ツボ14 | 他の録音同様に包み隠さず激情を爆発させているが、それが表面的とは言わないまでも、どこか裸になりきれない気がする。 | |||||||||||
ツボ15 | 淡白なまでにサラサラと進行するのが特徴的。最後の一音に向けて少しずつテンポを落とす。 | |||||||||||
第3楽章のツボ | ||||||||||||
ツボ16 | ほとんどインテンポのまま進行。繰り返し時にはテンポを落とす。 | |||||||||||
ツボ17 | 決してもたついているわけではないが、ボストン響ほどの機能性と求心力がないので、やや散漫のイメージ。 | |||||||||||
ツボ18 | 2回とも音量が弱く、ニュアンスが聞き取れない。 | |||||||||||
第4楽章のツボ | ||||||||||||
ツボ19 | テンポは中庸。威厳とか風格といったニュアンスが希薄。トランペットが2つの16分音符を32分音符のように詰めて吹いているのはあまりにも気まま過ぎて、ワルター・ゲールような「味」には達していない。 | |||||||||||
ツボ20 | ホルンは裏方に徹している。 | |||||||||||
ツボ21 | カラヤンに近い標準的なテンポ。ティンパニは、58小節と62小節にアクセントを置いてから一定の弱音を持続。 | |||||||||||
ツボ22 | 完全に無視。 | |||||||||||
ツボ23 | 標準的なバランス。 | |||||||||||
ツボ24 | 主部冒頭と同じテンポ。 | |||||||||||
ツボ25 | 強烈ではないが、存在感を示す一打。 | |||||||||||
ツボ26 | そのままイン・テンポ。なぜか、ここでもパワー噴射力は凄い! | |||||||||||
ツボ27 | 少しテンポを落とす。更に452小節でガクンとテンポを落とす。 | |||||||||||
ツボ28 | 本来の音価よりも長め。ティンパニはやや散漫で締まりが無い。最後にアクセントを軽く置くというのも中途半端な感を否めない。 | |||||||||||
ツボ29 | 荘重な滑り出し。よく響きが通るオーボエの存在感が功を奏して、芯のある音像を確立。この場面の弦の輝かしさは、モントゥー盤に一貫した美点。 | |||||||||||
ツボ30 | 弦は音を切り、トランペットはレガート気味。ティンパニの打ち込みが強固で入魂なのもントゥー盤の常で、説得力絶大。 | |||||||||||
ツボ31 | 弦の音型と合わせる改変型。改変型を採用するなら、ここまでトランペットを明瞭に浮き彫りにしなければ意味がないことを再認識させられる。 | |||||||||||
ツボ32 | トランペットは極めて明瞭。ホルンはやや遠い。 | |||||||||||
ツボ33 | コーダのテンポ運び、安定感は盤石。最後のティンパニの4音をテンポを落として決然と締めくくるスタイルでの最高の成功例。 |
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ピエール・モントゥー | |||||||||||
ボストン交響楽団 | ||||||||||||
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WEST HILL RADIO ARCHIVES WHRA-6034(11CD) 廃盤 |
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モントゥー &ボストン交響楽団 1958 & 1959 シーズンのコンサート・ライヴ集 | ||||||||||||
“ライヴならではのノリの良さとラテン的な開放感で心揺さぶる超快演!” | ||||||||||||
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第1楽章のツボ | ||||||||||||
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ツボ1 | 中庸のインテンポ進行するも。弦もクラリネットもかなり濃密に悲哀を湛えている。 | |||||||||||
ツボ2 | その悲哀を引きずりながら、やや大遅めのテンポでおもむろに開始。 | |||||||||||
ツボ3 | インテンポながら悲哀はそのまま。 | |||||||||||
ツボ4 | スラーの8分音符でテンポを落とす旧スタイルだが、繰り返すたびインテンポへと移行する。 | |||||||||||
ツボ5 | 直前までアッチェレランドで煽り、ここからテンポを一弾落として濃厚に歌い上げる、冒頭のスフォルツァンドは無視。 | |||||||||||
ツボ6 | これは理想形の一つ!スフォルツァンドの意味合いと、アニマートからの発作的な明るい色彩の表出に成功している。 | |||||||||||
ツボ7 | 鮮やかな駆け上がり。 | |||||||||||
ツボ8 | 「語るフレージング」の妙!1小節ごとに丁寧に進行しつつ、176小節から一息で呼吸するその自然さは名人芸! | |||||||||||
ツボ9 | 16分音符は聞き取れない。ここからテンポアップして一気呵成に突進。 | |||||||||||
第2楽章のツボ | ||||||||||||
ツボ10 | 冒頭の弦は、息の長いフレージングと言うより、一音ごとに丁寧に思いを込めるスタイル。ホルンは、野外会場のせいか、ホールと美しく溶け合うトーンは望めないが、しっかりと音楽を感じたフレージングを実現している。弦に主役を移してからの美しさは格別。 | |||||||||||
ツボ11 | 呼吸を溜めに溜めた後の気高い高揚! | |||||||||||
ツボ12 | テンポは変えない。クラリネットもファゴットも素朴な響きながら悲哀は十分。 | |||||||||||
ツボ13 | ボストン響の目の詰んだ弦のアンサンブルの魅力を存分に堪能! | |||||||||||
ツボ14 | 凄い粉砕力だが気品は失わず、呼吸も停滞せず、緊張感を増幅させる名人芸! | |||||||||||
ツボ15 | 最後の一音に向けて少しずつテンポを落とす手法が得も言われぬ余韻を与えている。終了後に拍手が湧くのが野外ならでは。 | |||||||||||
第3楽章のツボ | ||||||||||||
ツボ16 | わずかにテンポを落とす。少しリズムの崩れあり。 | |||||||||||
ツボ17 | 弦の機敏な動きが、機械的にならずに愉悦感を放射。 | |||||||||||
ツボ18 | やや遠いが、美しく見事に一本のラインを形成。 | |||||||||||
第4楽章のツボ | ||||||||||||
ツボ19 | テンポは標準的。上質な弦の響きが印象的。20小節からテンポを落とす。 | |||||||||||
ツボ20 | ホルンは裏方に徹している。 | |||||||||||
ツボ21 | テンポはムラヴィンスキーに近い快速。ティンパニは、58小節に少しアクセントを置いてから一定の弱音を持続。66小節で一打。 | |||||||||||
ツボ22 | 完全に無視。 | |||||||||||
ツボ23 | ごく標準的なバランスで、意図的な突出はない。 | |||||||||||
ツボ24 | 主部冒頭と同じテンポ。 | |||||||||||
ツボ25 | 強い意志を込めた一撃。 | |||||||||||
ツボ26 | そのままイン・テンポ。 | |||||||||||
ツボ27 | ごくわずかにテンポを落とす。更に452小節でガクンとテンポを落としてトランペットのフレーズを強調。 | |||||||||||
ツボ28 | 本来の音価よりも長め。ティンパニは最後にアクセントを置かずにそっと引き下がる感じ。会場の拍手を避けるための処置かも知れないが、拍手は沸き起こる。 | |||||||||||
ツボ29 | 弦もトランペットも開放感全開! | |||||||||||
ツボ30 | 弦は音を切り、トランペットはレガート気味。ティンパニの打ち込みも入魂! | |||||||||||
ツボ31 | 弦の音型と合わせる改変型。 | |||||||||||
ツボ32 | トランペットもホルンも明朗そのもの。ラテン的な痛快さを感じさせる! | |||||||||||
ツボ33 | 最後の4小節のみテンポを落とし、決然と終わる。 |
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ピエール・モントゥー | |||||||||||
ロンドン交響楽団 | ||||||||||||
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Vanguard OVC-8031(2CD) 廃盤 |
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カップリング/チャイコフスキー:ロメオとジュリエット、ピアノ協奏曲第1番(ピアノ;ジョン・オグドン) | ||||||||||||
“90歳目前の老匠とは思えぬ意欲と色彩の大放射!” | ||||||||||||
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第1楽章のツボ | ||||||||||||
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ツボ1 | 中庸テンポ。クラリネットと弦のバランスが良好。クラリネットの音色が2人で吹いていることによる色彩的揺らぎを感じさせず、やや単調に響く。 | |||||||||||
ツボ2 | 低速だが、符点リズムが崩れることなない。クラリネットとファゴットから醸し出されるそこはかとない悲しみは印象的。 | |||||||||||
ツボ3 | 楽譜どおり。 | |||||||||||
ツボ4 | スラーの8分音符は、確実にテンポを落とす旧スタイル。オケとモントゥーとの相思相愛ぶりを示すように、そのニュアンス弐ブレがない。 | |||||||||||
ツボ5 | 冒頭のスフォルツァンドは無視。強弱を伴う呼吸の深さが印象的。 | |||||||||||
ツボ6 | 心は込めぬいているが、どこか微温的。録音のせいだろうか? | |||||||||||
ツボ7 | やや機械的。 | |||||||||||
ツボ8 | これみよがしな歌い方はせず、むしろ朗々と歌うのがモントゥーらしい。 | |||||||||||
ツボ9 | 直前の音のパンチ力を抑えているため、16分音符は聞き取れる。 | |||||||||||
第2楽章のツボ | ||||||||||||
ツボ10 | 冒頭の弦はもう少し息の長いレガートが欲しいところ。ホルンのソロはタックウェルだろうか?ホールのと溶け合い方も弁えながら入念なフレージングを見せ、メロウな雰囲気を十分に湛えて実に素晴らしい。 | |||||||||||
ツボ11 | わずかにテンポを落としておいてフォルティシシモへ向かうが、爆発力はない。 | |||||||||||
ツボ12 | テンポは変えない。クラリネット、ファゴット共に、技巧も表現も極めて優秀。 | |||||||||||
ツボ13 | ホルン主題のテンポに戻る、木目の風合いを感じさせる良い響き。 | |||||||||||
ツボ14 | どこまでも大きく深い呼吸を続けるが、高圧的な響きを発せず温かみを感じさせるのが特徴的。 | |||||||||||
ツボ15 | 入念に歌うが感傷的になるのを避けて、最後の3小節に入るまでインテンポを守り抜く。 | |||||||||||
第3楽章のツボ | ||||||||||||
ツボ16 | わずかにテンポを落とす。 | |||||||||||
ツボ17 | 強弱のメリハリを自然な形で実現し、機能的な響きに傾くのを避けている。 | |||||||||||
ツボ18 | 一本のラインを形成している! | |||||||||||
第4楽章のツボ | ||||||||||||
ツボ19 | テンポは標準的。弦の響きのブレンド感がアンサンブルの優秀さとも相まって最高!20小節からテンポを落とす。 | |||||||||||
ツボ20 | ホルンを裏方。その分、木管を徹底的に表面化させている。43小節から倍近くにまでテンポを落とす。 | |||||||||||
ツボ21 | テンポは標準的。ティンパニは、58小節に少しアクセントを置いてから一定の弱音を持続するのみ。 | |||||||||||
ツボ22 | 完全に無視。 | |||||||||||
ツボ23 | ごく標準的なバランスで、殊更には強調はしない。 | |||||||||||
ツボ24 | 主部冒頭と同じテンポ。 | |||||||||||
ツボ25 | 意思を欠く一打。 | |||||||||||
ツボ26 | そのままイン・テンポだが。何故か音に推進力と凄みが加味される。 | |||||||||||
ツボ27 | ほとんどインテンポのまま進行。 | |||||||||||
ツボ28 | 本来の音価よりも長め。 | |||||||||||
ツボ29 | 弦の響きの充実度が尋常ではない。 | |||||||||||
ツボ30 | 弦は音を切り、トランペットはレガート気味。 | |||||||||||
ツボ31 | 改変型。 | |||||||||||
ツボ32 | 破綻なく、明瞭に響き渡る。 | |||||||||||
ツボ33 | イン・テンポが基調だが、562と563小節のみテンポを落とす。 |
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ピエール・モントゥー | |||||||||||
北ドイツ放送交響楽団 | ||||||||||||
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Treasures TRT-024(1CDR) |
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カップリング/R=コルサコフ:スペイン奇想曲、ムソルグスキー(R=コルサコフ編):はげ山の一夜 | ||||||||||||
“90歳目前の老匠とは思えぬ意欲と色彩の大放射!” | ||||||||||||
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第1楽章のツボ | ||||||||||||
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ツボ1 | 中庸テンポ。2本のクラリネットがユニゾンが微妙な色彩の揺れを表出。全体の表情はむしろ淡白でカラッとした感覚で一貫。 | |||||||||||
ツボ2 | 低速だが、符点リズムが崩れるほどの低速ではない。クラリネットとファゴットのユニゾンから発する音は確実に色彩を帯びている。 | |||||||||||
ツボ3 | 細部にこだわらずにおおらかな印象。 | |||||||||||
ツボ4 | スラーの8分音符は、確実にテンポを落とす旧スタイル。その落とし方が、フレージングを停滞させるほどかなり露骨。まるで、突然現れた幻想に心を奪われているかのよう。 | |||||||||||
ツボ5 | 冒頭のスフォルツァンドは無視。ここでも強弱の変化を杓子定規に捉えずおおらかさが優先。それでも、決して呼吸は決して浅くならない巨匠芸。 | |||||||||||
ツボ6 | 強弱の変化よりも、音符に込める愛の熱さ一本で通すイメージ。 | |||||||||||
ツボ7 | 縦の線が揃っているとは言い難いが、オケの潜在的な純朴サウンドと共にヒューマンさが滲む。 | |||||||||||
ツボ8 | ルバートを極力避けてサラッと進行するのは、昨今の多くの演奏よりも洗練度は上。 | |||||||||||
ツボ9 | 16分音符は聞き取れない。ここからテンポアップ。インテンポのまま、そのエネルギーを最後の最後まで維持。 | |||||||||||
第2楽章のツボ | ||||||||||||
ツボ10 | 冒頭の繊細さよりもおおらかさで包み込む。ホルンは危なげはないが、色香を欠きあまりにもぶっきらぼう。純ドイツのオケを象徴する音色。 | |||||||||||
ツボ11 | テンポを溜め込まずに一気に走る。 | |||||||||||
ツボ12 | テンポは変えない。クラリネットは冒頭のホルン・ソロ同様に色香ゼロ。 | |||||||||||
ツボ13 | 弱音寄りで、続く主題へ優しく橋渡しをするかのよう。 | |||||||||||
ツボ14 | 凄い突進力だが破壊性はなく、ここでも一途さ、熱さが際立つ。 | |||||||||||
ツボ15 | 感覚的には淡白。締めくくりだけテンポを落とすのが粋。 | |||||||||||
第3楽章のツボ | ||||||||||||
ツボ16 | わずかにテンポを落とす。 | |||||||||||
ツボ17 | 機能的な機敏さではなく、音の粒立ちの妙味を感じさせる演奏。 | |||||||||||
ツボ18 | 見事に一本のラインを形成している! | |||||||||||
第4楽章のツボ | ||||||||||||
ツボ19 | テンポは標準的。弦の上手さと味わい深さが印象的。20小節からテンポを落とす。 | |||||||||||
ツボ20 | かつての録音ではホルンを徹底的に突出させていたが、ここでは完全に脇役に徹している。 | |||||||||||
ツボ21 | テンポは標準的。ティンパニは、58小節に少しアクセントを置いてから一定の弱音を持続するのみ。 | |||||||||||
ツボ22 | 完全に無視。 | |||||||||||
ツボ23 | ごく標準的なバランスで、殊更には強調はしない。 | |||||||||||
ツボ24 | 主部冒頭と同じテンポ。 | |||||||||||
ツボ25 | 抑制の効いたアクセント。 | |||||||||||
ツボ26 | そのままイン・テンポ。 | |||||||||||
ツボ27 | ほとんどインテンポのまま進行。 | |||||||||||
ツボ28 | 本来の音価よりも長め。ティンパニは最後に軽くアクセント。 | |||||||||||
ツボ29 | オンマイクの弦の存在感により、輝かしい勝利を演出。 | |||||||||||
ツボ30 | 弦は音を切り、トランペットはレガート気味。 | |||||||||||
ツボ31 | 弦の音型と合わせる改変型。 | |||||||||||
ツボ32 | いかにも渋いドイツサウンド。音を外し気味だが強靭さは伝わる。 | |||||||||||
ツボ33 | 完全なインテンポ進行が清々しい。 |
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