湧々堂HOME 新譜速報 交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 歌劇 バロック 廉価盤 シリーズ
旧譜カタログ チャイ5 殿堂入り 交響曲 管弦楽 協奏曲 器楽曲 室内楽 声楽曲 歌劇 バロック



若林工房
(日本)


富山県魚津市を拠点とする自主製作レーベルです。
一部の商品を除いて、オープン価格となっています。


品番 内容 演奏者

WKSP-1001(5CD)

メジューエワ/日本コンサートデビュー10周年記念BOX

Disc-1
シューベルト:即興曲Op.90の1/3つのピアノ曲D.946
ベートーヴェン
:ピアノ・ソナタ第14番 《月光》(録音: 2005年&2006年 新川文化ホール)

Disc-2
モーツァルト:ピアノ・ソナタ ト長調 K.283/ロンド ニ長調 K.485/ピアノ・ソナタ 変ロ長調 K.570/ピアノ・ソナタ ニ長調 K.576(録音: 2006年 新川文化ホール)

Disc-3
モーツァルト:アダージョ ロ短調 K.540(録音:2003年10月19日笠懸野文化ホール ライヴ)、
シューベルト
:ピアノ・ソナタ第21番(録音:2005年10月7日HAKUJUホール ライヴ)
Disc-4
モーツァルト:幻想曲 ニ短調 K.397/サリエリの主題による変奏曲 ト長調 K.180、
ベートーヴェン
:ピアノ・ソナタ 第17番 《テンペスト》、
ショパン:エチュード(5曲)〜Op.25の1/Op.10の5 《黒鍵》/Op.10の3 《別れの曲》/ Op.25の11 《木枯し》/Op.25の12、スクリャービン:ピアノ・ソナタ 第2番《幻想ソナタ》、
ラフマニノフ:リラの花 Op.21の5、
ショパン
:前奏曲 嬰へ短調Op.28の8(録音: 2006年2月5日 西東京市こもれびホール ライヴ)

Disc-5
モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番《ジュノム》/延原武春(指)テレマンCO(録音: 2004年10月18日 いずみホール ライヴ)、
ドビュッシー:子供の領分(録音: 2003年6月28日 北見芸術文化ホール ライヴ)、
ラフマニノフ:練習曲《音の絵》Op.33の2/楽興の時 ロ短調Op.16の3/練習曲《音の絵》イ短調Op.39の6(録音: 1998年8月29日 栃木県壬生町、アーティストホーム・ヴィレッジ ライヴ)、
メトネル:3つのピアノ曲Op.31(即興曲/葬送行進曲/おとぎ話)/おとぎ話 ヘ短調Op.26の3(録音: 2002年7月23日 新潟市民芸術文化会館 りゅーとぴあ ライヴ)
イリーナ・メジューエワ(P)
日本を拠点として活動を続けるロシアのピアニスト、イリーナ・メジューエワの日本コンサートデビュー10周年を記念したリリース。デビュー後間もない1998年から最新のコンサート(2006年)のライヴ録音を中心としたプログラム。初めての協奏曲リリースとなるモーツァルト:ピアノ協奏曲第9番 《ジュノム》から得意のメトネルまで様々なレパートリーを含んだ貴重な音源を満載。10年間の着実な歩みを刻んだ記念盤、完全限定生産です。
 WAKA-4101
ショパン:スケルツォ(全4曲)、即興曲第1番、
夜想曲第20番嬰ハ短調(遺作)
イリーナ・メジューエワ(P)
録音:2002年11月26〜27日
新川文化ホール(富山県魚津市)
有名なスケルツォ第2番が、まず絶品!冒頭の弱音の問いかけとフォルティッシモで突きつけられる答えをセットにしてフレージングを形作るために、フォルティッシモの楽句の最後の音を弱めのスタッカートにする配慮はメジューエワならではの真摯さを示し、全く皮相に響かず、自然な呼吸と溶け合いながら一気に駆け抜けます。…続きはこちら
 WAKA-4102(2CD)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第30番〜32番 ヴァレリー・アファナシエフ(P)
録音:2003年10月27日
サントリーホール(ライヴ録音)
第30番、31番はDENONから13年ぶりの再録音。32番は初録音です。
WAKA-4104
ベートーヴェンピアノ・ソナタ第17番「テンペスト」、
シューマン:幻想曲
イリーナ・メジューエワ(P)
録音:2003年10月23〜24日(幻想曲)、2004年6月18日(テンペスト)新川文化ホール(富山県魚津市)
「幻想曲」は、冒頭でいきなり色彩をぶちまけるのではなく、確かなフォルムを携えて気品を湛えているのからして、メジューエワの真摯な姿勢を窺うことができます。3:36の極限のピアニッシモの一音から約6秒にも及ぶ無音にかけての意味深さ!その直後のテーマ復活との見事なコントラストも実に鮮やか。中間部の艶やかなタッチには熟成の精神が漲り、最後の“遥かな恋人に”のモチーフの余韻も、しっかり聴き手の心に根を下ろします。…続きはこちら
WAKA-4105
シューベルト:アノ・ソナタ第16番イ短調、
ベートーヴェンピアノ・ソナタ第28番
イリーナ・メジューエワ(P)
録音:2002年9月27〜28日笠懸野文化ホール(群馬県)
シューベルトを心から愛していることがいることが十分に伝わってくるだけでなく、それに自ら溺れず、聴き手にその素晴らしさを丹念に伝えることに喜びを見出しているような、独特の説得力を持って迫ります。音の全てに主張を込める(「主張をしない」という主張も含めて)は当然としても、このような音楽の再現者としてのバランス感覚は、なかなか他に類を見ません。…続きはこちら
WAKA-4106
C.P.E.バッハ:ヴュルテンベルク・ソナタ 第3番ホ短調Wq49-3、
ヴュルテンベルク・ソナタ 第1番 イ短調 Wq49-1、
プロイセン・ソナタ 第5番ハ長調 Wq48-5、
プロイセン・ソナタ 第4番ハ短調 Wq48-4、
《識者と愛好家のためのソナタ集》〜ソナタ・ヘ長調 Wq56-4、優しい恋わずらい Wq117-30
中野振一郎(Cemb)
録音:2004年6月23〜25日牧丘町民文化ホール(山梨)

WAKA-4107
メトネル:ピアノ・ソナタホ短調Op.25-2「夜の風」、
 6つのおとぎ話Op.51
イリーナ・メジューエワ(P)
録音:2003年5月7〜9日
新川文化ホール(富山県魚津市)
このソナタは、メトネルがチュッチェフの詩「夜の風」に触発されて書き上げた2部構成の作品で、難曲として知られています。実際この曲に日頃から慣れ親しんでいる人はそう多くはないと思いますし、パッと聴いただけでは奔放に変化する表情に付いて行くのが至難で、核となる主題がどれなのか分からなくなるほど、あらゆる要素が複雑に入り組んでいるのですが、本人もインタビューで語ってくれたように素材自体はシンプルで、その筆致を解きほぐしながら辛抱強く聴き入っていると、やがてメトネルの発想力の凄さを思い知ることになります。それには、メジューエワの作品に対する様式掌握力、夜の風の不気味さを単に視覚的止まらず、メトネルがこの詩から得た衝撃そのものを音価する驚異の描写力、強靭な精神集中力の全てが不可欠!第1楽章冒頭で唐突に叩きつけられる和音に、人間には計り知れない風の叫び声、喘ぎ、苦悩の歌声を内包させているところから、さっそくメジューエワのイマジネーションの豊かさを感じさせ、その後は鋼鉄のような強音から頬を撫でるような柔和な囁きまで、ありとあらゆる表情が急激に入れ替わりながら、夜の闇の魂を呼び覚ますべく激烈なニュアンスが襲い続けますが、その熾烈なニュアンス変化に応じてタッチを瞬時に使い分け、響きの末端まで意味を感じ切るという離れ業には本当に驚きを禁じえません。一方の「おとぎ話」は、第1曲の民族的舞曲風のダイナミズムが、メジューエワの血を喚起して止まず、コーダの痛快な締めくくりの妙味をしっかり聴き手に印象つけて終わるのもメジューエワならではの配慮。第3曲の典雅なニュアンスの表出と豊かに弾むリズムの発言力も鮮烈。享楽的な雰囲気と華やぐリズム横溢の終曲も聴きもので、結晶化されたタッチもそれ自体が音楽的!これを聴くと、メジュエーワのプーランクも聴いてみたくなります。なお、ジャケットには、19世紀末に活躍したロシアの画家ヴルーベリの絵を使用。
※このCDのライナー(前説)は私が執筆していますので、それと一部内容が重複しています。

WAKA-4108
ムソルグスキー:「展覧会の絵」、
ショパン:ポロネーズ第1番、練習曲(3曲)《エオリアン・ハープ》、《別れの曲》、《革命》、
メトネル:おとぎ話Op.26-3、
ショパン:前奏曲集Op.28-11,7
イリーナ・メジューエ(P)
録音:2004年12月2日新川文化ホール(富山県魚津市)
メインの「展覧会の絵」の前に置かれたショパンから、軽く聴き流すわけにはいきません。1番のポロネーズはメジューエワお気に入りの一つですが、冒頭の切込みから精神力の強さが漲る強健なタッチと共に、一気に気品の光り放射させるのが彼女の面目躍如。中間部では、全声部の隅々までたっぷり響かせながら、雰囲気に流れるのを回避。毅然とした美しさが確実に眼前に広がります。この主部と中間部の描き分け妙は、練習曲でも同様。「別れの曲」の中間ではフレーズを丁寧に分割させていますが、凡庸なピアニストだと裏目に出てしまい兼ねないこういう配慮が、作品の格調を押し上げるように意味深いニュアンスとして表出されるのです。「革命」も冒頭の下降音型をただパラパラと下って来るだけでない、画期的な配慮がなされていまが、これまた独特の凄み!さて、「展覧会の絵」ですが、メジューエワ自身会心の出来映えと自負し、なぜか体からニュアンスが自然に溢れ出た、という彼女の言葉通り、一つ一つの絵の表情が、かつて聴いたこともない表情で湧き上がり絶品!しかも、それらの絵がバラバラにならず、完全な一大絵巻として貫徹されているのには、元々集中力が尋常ではない人とは言え、驚異的なことです!最初の「プロムナード」の単音が、自己顕示的に響かずに、豊かな表情で打鍵されているのにまずビックリ!続く「こびと」のスローテンポによるグロテスクな表情、「チュイルリー」のまとわり付くものが何もない高潔なタッチを堪能した後、「ブィドロ」では、音符の音価を不安定に揺らして、牛車がリズミカルに走り去るなんてありえないと言わんばかりに、最高に重い打鍵でヘトヘト感を表現しているのです!従って、「サミュエル・ゴールデンベルク〜」の生々しさも前代未聞。「リモジュの市場」では、メジューエワの特徴の一つである、フレーズの変わり目でルフト・パウゼ気味にして、速いテンポの中でも音楽の輪郭を明確にするセンスが全開。他の曲もそうですが、「バーバ・ヤーガ」では、全ての音の表情をこれ以上克明に変化させるのは、10本の指では不可能という極限の域を示してくれるので、もう唖然!それに追い討ちを変えるように、唐突なグリッサンドが辻斬りのように襲い掛かりますから、ご用心下さい。この時点で聴く側もヘトヘトですが、遂に最後の「キエフ大門」で、今まで巡ってきた絵の表情が、ここへ達するための伏線であったことに気づかされます。コーダの大轟音は、メジューエワがかつて出したことがないであろう破格の威力!いつも問題となる長い持続音での音の弛緩も感じる暇も与えずに、完璧な緊張持続のうちに全体が締めくくられるのですから、もう感動で体がはち切れそうです!ホールの響きも最高のコンディションで収められているのも大きなポイント。とにかく、どう書いてもこの凄さを伝えきれない自分のボキャブラリーの貧困さを今久々に腹立たしく思っています。なお、このCDはライヴ録音ということを考慮して、廉価設定となっていますが会場ノイズはほとんど気になりません。 【湧々堂】
WAKA-4109(1CD)
シューマン: 交響的練習曲、
ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ 第31番
イリーナ・メジューエワ(P)
録音: 2004年6月&12月新川文化ホール(富山県魚津市)
演奏時間38分を超えるシューマンの《交響的練習曲》は、巨大なスケール感と繊細優美な表現を併せ持つ見事な演奏。5曲ある遺作変奏のうち4曲を独自の配列で挿入しているのも注目です。カップリングされたベートーヴェンのソナタ第31番は、これまでにコンサートでも何度も取り上げ、1998年にはコロムビアへ録音もしているお気に入りの作品。終楽章《嘆きの歌》とフーガにおける清澄で深みある表現の迸りに演奏家の深化の跡が鮮やかに刻印されています。
WAKA-4110(1CD)
バッハ:2声のインヴェンション BWV772-786、
 3声のシンフォニアBWV787-801
中野振一郎(Cemb)
※使用楽器:French double manual harpsichord After N. et F. Blanchet 1730, William Dowd - PARIS 1982、ピッチ: a’=415hz
録音: 2005年5月7〜8日新川文化ホール(富山県魚津市)
2声体と3声体という限られた音だけを用いてシンフォニックな響きを生み出す、チェンバロという楽器を知り尽くした鍵盤の達人バッハならではの試み。中野振一郎は、この試みを実際の音響の世界で見事に実現。シンプルにして奥行きの深い美しい演奏により、作品の魅力を引き出すことに成功しています。

WAKA-4111

「memoire〜ロシア・ピアノ小品集」
スクリャービン:左手のための前奏曲と夜想曲Op.9、
 前奏曲Op.17-5、練習曲Op,.42-4、
ボロディン:《小組曲》〜間奏曲&夢想、
ムソルグスキー:瞑想(アルバムの綴り)、
リャードフ:3つの小品Op.57、前奏曲Op.11-1、
キュイ
:前奏曲Op.64-16、Op.64-10、
チャイコフスキー
:ロマンスOp.51-5、
 感傷的なワルツOp.51-6、
ラフマニノフ:リラの花Op.21-5、前奏曲Op.3-2
イリーナ・メジューエワ(P)
録音:2005年11月29〜30日、新川文化ホール(富山県魚津市)
日本を本拠地として録音・コンサートに充実した活動を続けるイリーナ・メジューエワの最新録音。約1年ぶりのスタジオ録音となる今作は、2005/06年のシーズンにザ・シンフォニーホール(大阪)で行った4回のソロ・リサイタル(テーマ:「ショパンとロシアの作曲家たち」)で取り上げたロシアの作品を基に編んだ1枚で、「追憶」「想い出」を意味するタイトル(memoire)に相応しい、ノスタルジックで詩情溢れるアンソロジー・アルバムです。チャイコフスキー、ラフマニノフ、スクリャービンからリャードフやキュイなどの知られざる名曲に到るまで、細やかで濃密な抒情の世界へ聴き手を誘います。ブックレットには演奏者自身の手によるライナーノーツを収録。文学的・詩的なファンタジーに溢れる美しいアルバムの誕生です。 
WAKA-4112

ショパン:バラード(全4曲)、子守歌、舟歌 イリーナ・メジューエワ(P)
録音:2006年6月22〜23日、新川文化ホール
出る新譜がことごとく素晴らしいというピアニストは、このメジューエワの他にはキーシンなどごくわずかしか存在しないのではないでしょうか?このショパンも実に素晴らしく、メジューエワのショパン解釈の最高の成果として位置づけられることは間違いないでしょう。まさに「深化を止めないピアニスト」の面目躍如!「バラード第1番」冒頭の深い洞察力と確信に満ちたタッチから、「これだ!」と唸らせる説得力。主題は不安を抱きながら訥々と語り始め、タッチの深みをじりじりと高め、第2主題に入ると実にエレガントな雰囲気を醸し出します。再び暗い第1主題が回帰しますが、ここを緊張を孕んだ独特のルフトパウゼを挟みながら段階的に高揚させる手腕も見事!晴れやかな第2主題の高揚感も素晴らしく、S・バレルのような閃光型ではなく、地に足をつけた格調高い進行が比類なき風格美を生んでいます。後半の狂暴な走句も決してとs突進はせず、綿密なアーティキュレーションを維持しているので安定感が抜群。コーダでは、いったん失速寸前までテンポを落としてからゆっくりと浮上させる手法も独特ですが、これが小手先の技に聞えないことは言うまでもありません。「バラード第4番」は第1主題の香り高いニュアンスと陰影の濃さから惹きつけられます。展開部は強固な造形力と大きな呼吸感がますますさえますが、特にその呼吸の妙は、メジューエワ自身が呼吸するに止まらず、作品自体を自身の引き寄せながら息づかせるという究極の至芸!ショパンの作曲技法の粋を結集したコーダの凝縮力の高さとスケール感も圧巻です。「舟歌」は、ジナイダ・イグナツェワによる濃密な演奏に圧倒されたばかりですが、コノメジューエワの演奏も心を打ちます。自らリズムに揺られるのではなく、聴き手を洋上の風景に誘う牽引力と求心力!トリルが登場(1:33〜)以降のフレーズの膨らませ方、左右の声部の完璧な連携、第2部の厚いハーモニーの深遠なニュアンス等、最後まで聴き手の意識を現世王の世界に封じ込めて逃がしません。【湧々堂】
WAKA-4113

「ヴェルサイユ・クラヴサン音楽の精華」
F・クープラン:恋のうぐいす(第14オルドルより)、第17オルドル(威厳、別名「フォルクレ」/小さな風車/鐘/クーラント/バニョレの乳搾りの女)、A・フォルクレ:第5組曲より(ラモー/シルヴァ/ジュピター)、ラモー:クラヴサン曲集(1724)より 組曲 ホ短調(アルマンド/クーラント/ロンドによるジーグ I&II/鳥たちのさえずり/リゴードン I & II とそのドゥーブル/ロンドによるミュゼット/タンブーラン/村人たち)、J・デュフリ:三美神(〜クラヴサン曲集第3巻より)
中野振一郎(Cemb)
録音: 2006年5月30日〜6月1日、山梨市花かげホール
※:使用楽器=French double manual harpsichord After N. et F. Blanchet 1730, William Dowd-PARIS 1982,ピッチ:a’=415Hz)
WAKA-4114

18世紀ドイツの「組曲」集
G・ベーム
:組曲 ハ短調、テレマン:チェンバロの為のソロ(組曲) ハ長調 (《エセルチジ・ムジチ》より)、J・K・F・フィッシャー:組曲《オイテルぺ》 へ長調 (《音楽のパルナソス》より)、バッハ:イギリス組曲 第2番 イ短調 BWV807
中野振一郎(Cemb)
※使用楽器=French double manual harpsichord After N. et F. Blanchet 1730, William Dowd-PARIS 1982,ピッチ:a’=415Hz)
2006年に楽壇デビュー20周年を迎えた日本チェンバロ界の第一人者、中野振一郎の最新録音。「ヴェルサイユ・クラヴサン音楽の精華」は、中野の得意とするフランスもの(ポルトレ)を集めた1枚。18世紀フランス宮廷文化を代表する4人の作曲家の音楽的饗宴。もう1枚のドイツものでは、大バッハとその先輩作曲家たちの〈組曲〉を手掛かりにして、18世紀前半のドイツ鍵盤音楽の流れを俯瞰する試みに挑戦。18世紀におけるフランス、ドイツのそれぞれの音楽をたっぷりとお楽しみいただく2タイトルです。
WAKA-4115(2CD)

シューベルト:ピアノ・ソナタ 第20番、
3つのピアノ曲 D946、
ショパン
:マズルカ イ短調Op.67-4(遺作)
ヴァレリー・アファナシエフ(P)
録音:2005年10月23日、浜離宮朝日コンサートホールにおけるライヴ
現代最高の鬼才として名高いヴァレリー・アファナシエフの2005年日本公演からのライヴ録音。オール・シューベルト・プログラム第1弾の登場です。「3つのピアノ曲」(初録音)と、得意の「イ長調 ソナタ(第20番)」という組合わせ。アファナシエフ特有のニュアンス豊かな表現を湛えながらライヴならではの昂揚感に満ちた素晴らしい演奏で、シューベルト・ファン必聴のアルバムとなりました。再録音となるソナタ 第20番では、1997年のスタジオ録音との比較も興味深いところです。
WAKA-4117

ドビュッシー:ベルガマスク組曲、
メトネル
:忘れられた調べOp.38
イリーナ・メジューエワ(P)
録音:2006年12月22〜24日、新川文化ホール
日本コンサート・デビュー10周年を迎え、2006年度青山音楽賞(京都)を受賞するなど、ますます充実した活動を続けるイリーナ・メジューエワの最新録音。ドビュッシーとメトネルという組み合わせによる今作は、19世紀末から20世紀初頭のフランス、ロシアの香り漂う1枚です。アルバムのメインとなるメトネルの《忘れられた調べ》作品38(全8曲)は演奏時間約40分という大作ですが、ロシア音楽ならではの郷愁感や繊細な詩情、豊かなイマジネーションに溢れた解釈は、まさにメトネル演奏スペシャリストの独壇場と呼ぶにふさわしいもの。また、興味深いのは初録音となる《ベルガマスク組曲》。色彩豊かな音色を用いながら作品構造を緻密に彫琢してゆくメジューエワのスタイルとドビュッシーの相性は抜群で、今後のドビュッシー作品録音に大きな期待を抱かせます。クリスタルなタッチを捉えた優秀録音も聴き所のひとつ。メジューエワの最近の充実ぶりを示す絶好の1枚といえるでしょう。
WAKA-4118

ショパン: ピアノ・ソナタ 第3番、マズルカ風ロンドOp.5、夜想曲Op.15-3、ワルツOp.64-1「小犬」/Op.69-1「告別」/Op.34-1/Op.70-2、夜想曲Op.62-2、ピアノ・ソナタ第3番 ミハイル・リツキー(P)
録音: 2006年7月3〜4日、新川文化ホール(富山県魚津市)
妥協を許さない硬派ピアニストとして知る人ぞ知るロシアの若き巨匠ミハイル・リツキーの新録音。日本にはその活動が伝わってこなかった数年間の沈黙を破って遂にCDで復活。さらに深みを増した驚異のピアニズムが切り拓く21世紀のショパン。巨星リツキーの健在ぶりを強烈に印象付ける1枚です。
WAKA-4119(2CD)

シューベルト:ピアノ・ソナタ第14番イ短調D.784、
ピアノ・ソナタ第13番イ長調D.664、
ピアノ・ソナタ第16番イ短調D.845
ヴァレリー・アファナシエフ(P)
録音:2005年10月30日、浜離宮朝日コンサートホールにおけるライヴ
現代最高の鬼才ピアニストとして名高いヴァレリー・アファナシエフの2005年日本公演時のライヴ録音。「レコード芸術」特選盤に輝いた前作(WAKA-4115〜16/シューベルト: ピアノ・ソナタ第20番 & 3つのピアノ曲 D.946)に続くオール・シューベルト・プログラム第2弾。シューベルトはアファナシエフが最も得意にしている作曲家の一人ですが、今回の3曲はいずれも初録音。(ただしピアノ・ソナタ第13番のみ1972年ブリュッセルでのエリザベート王妃国際コンクール本選でのライヴ録音が存在)。いずれも期待に違わぬアファナシエフ独特の解釈が光る個性的な名演で、ニュアンス豊かなppから強烈なffに至るまで、現代ピアノのもつ可能性を徹底的に駆使しながらシューベルトの巨大な作品宇宙を創造してゆくさまはまさに圧巻です。
WAKA-4121

ベルク: ピアノ・ソナタOp.1、
シューベルト: ピアノ・ソナタ 第13番、
シューマン
: アレグロOp.8、
ブラームス
: 4つのバラードOp.10
イリーナ・メジューエワ(P)
録音:2007年5月9〜11日、新川文化ホール(富山県魚津市)
WAKA-4122(2CD)
チャイコフスキー:四季Op.37bisプロコフィエフ:3つの小品Op.59ムソルグスキー:展覧会の絵プロコフィエフ:散歩Op.65-2&夕べOp.65-11(アンコール曲) コンスタンチン・リフシッツ(P)
録音:2006年2月13日、東京オペラシティコンサートホール(ライヴ)
神童ピアニストとしてセンセーショナルにデビュー。以来、順調にその才能を開花させ、ヨーロッパ、アメリカで大活躍を続けているコンスタンチン・リフシッツの新譜は、2006年2月の東京でのリサイタルの模様を収録したライヴ録音です。日本の羽織を着用して演奏するという型破りなスタイルが話題を呼びましたが、その演奏もユニークそのもの。ピアニスティックなアプローチを通じて作品に新たな光をあてたチャイコフスキーの《四季》、鋭敏なセンスの光るプロコフィエフ、そして前代未聞の強烈な表現で聴衆の度肝を抜いたムソルグスキーの《展覧会の絵》。朝日新聞の演奏会評で「羽織に宿った序破急美学」(片山杜秀氏)と絶賛されるなど、リフシッツの天才的個性が最高度に発揮されたコンサート、必聴のライヴ録音です。
WAKA-4124(2CD)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集Vol.1
ピアノ・ソナタ 第1番、第2番、
バガテル《喜びと悲しみ》WoO54、
ピアノ・ソナタ第26番《告別》、第6番、
前奏曲 ヘ短調 WoO55、
ピアノ・ソナタ 第24番、第25番、第27番
イリーナ・メジューエワ(P)
録音:2007年5月、6月、9月&2008年2月 新川文化ホール(富山県魚津市)
ロシア出身で日本を本拠地として活動を続け、2007年には日本コンサート・デビュー10周年を飾ったイリーナ・メジューエワが、いよいよベートーヴェンのピアノ・ソナタ集の録音を開始。ここ5年ほど、「ベートーヴェンとシューベルト」を演奏活動のテーマのひとつに据え、浜離宮朝日ホールでのシリーズ演奏会(2002/03)、国内各地でのリサイタル、青山バロックザール(京都)でのリサイタル・シリーズ(2006〜 )、朝日カルチャー(東京、新宿)でのベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全曲演奏(2008〜 )などで、この二人の作曲家に対する意欲的な取り組みを見せているメジューエワですが、これまでのベートーヴェン録音では、第14番《月光》、第17番《テンペスト》、第23番《熱情》、第28番、第30番、第31番などの真摯な演奏が高い評価を得ています。ツィクルス新録音第1弾となる今回は、初期と中期のソナタを7曲収録(全て初録音)した2枚組。鮮やかなテクニック、多彩な音色と響き、力強さと繊細さを兼ね備えたタッチを駆使した独自の感性に貫かれた演奏は、何よりも作品の魅力をストレートに伝えており、ベートーヴェン音楽の素晴らしさ・偉大さを改めて感じさせてくれます。何度でも繰り返し聴きたくなるような魅力に満ちた秀演です。
WAKA-4126
17世紀ドイツ・バロックの鍵盤音楽
フローベルガー:トッカータ ト調、
組曲ハ調/ニ調、ブランシュロシュ氏を悼むトンボー、
ヴェックマン
:組曲 ハ調、トッカータ ニ調/ホ調、
ケルル
:組曲 ニ長調、
 チャッコーナ(シャコンヌ)ハ長調、
ブクステフーデ
:組曲 ホ短調 BuxWV236
中野振一郎(Cemb)
録音: 2007年12月12〜13日新川文化ホール
※使用楽器: Single manual German harpsichord after Michael Mietcke MOMOSE HARPSICHORD 2004 ピッチ:a’=415Hz
日本を代表するチェンバロ奏者、中野振一郎の最新作。大バッハとその先輩作曲家たちの「組曲」を通じて18世紀前半のドイツ鍵盤音楽の流れを俯瞰することを試みた前作 “18世紀ドイツの「組曲」集”(WAKA-4114/レコード芸術特選盤)に続く今回のアルバムでは、さらに時代を遡った17世紀中葉のドイツ音楽がテーマになっています。三十年戦争(1618〜1648)を経て政治的に混沌としていたこの時代のドイツにおける芸術活動は、「まさにゼロ地点からの出発であり、ある種悲壮な探求の連続だったと思う」と語る中野振一郎。フローベルガー、ヴェックマン、ケルル、ブクステフーデという、この時代のドイツ語圏を代表する作曲家4人の作品を通じて、J.S.バッハの誕生前夜のドイツ音楽の「胎動」とでもいうべき、ダイナミックな動きにスポットを当てた1枚です。2007年12月、若林工房の本拠地魚津にある新川文化ホールでの収録。24ビット+96kHzハイ・サンプリングによる鮮烈な録音にもご注目ください。
WKLC-7001(2CD)
シューベルト:ピアノ・ソナタ第20番、第21番 コンスタンチン・リフシッツ(P)
録音:1996年11月26日東京芸術劇場、 2002年11月10日横浜フィリアホール* 以上ライヴ
神童ピアニストとしてセンセーショナルにデビュー、以来、順調にその才能を開花させ、欧米で大活躍を続けているリフシッツの日本公演より、シューベルト最晩年の傑作ソナタ2曲を組み合せたアルバム。第20番のソナタはリフシッツ19歳時の記録で、その年齢からは信じられない深みをたたえた音づくりはまさに天才の証。その6年後の録音である第21番のソナタでは、さらなる深まりと成熟を見せており、一人の芸術家の成熟の過程を示す文字通りの「記録(record)」となっています。

WKLC-7003(2CD)

メジューエワ/ライヴ録音集2002〜2005
バッハ:半音階的幻想曲とフーガニ短調BWV903*、
 トッカータホ短調BWV914*、
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番*、
 ピアノ・ソナタ第23番「熱情」、
シューマン:ロマンスOp.28-2、
 アラベスクハ長調、
ショパン:夜想曲Op.48-1/OP.72-1、
 幻想即興曲、夜想曲嬰ハ短調(遺作)、
 スケルツォ第3番、練習曲「別れの曲」、
キュイ:前奏曲ヘ短調、
メトネル
:朝の歌Op.39-4**、悲劇的ソナタOp39-5**
イリーナ・メジューエワ(P)
録音:2005年6月14日所沢市民文化センターミューズ、2003年4月8日浜離宮朝日ホール*、2002年7月23日新潟市民芸術文化会館 りゅーとぴあ**
メジューエワの演奏を熱心に聴いてこられた方は、スタジオであろうとライヴであろうと、尋常ならざる緊張を自らに課し、細部を徹底的に彫琢し尽くす彼女の姿勢になんら変化など見られないことは十分に御承知だと思いますが、ここに聴くライヴ音源の数々は、まさにライヴであることなど忘れさせるほど鉄壁の芸術の粋が集約されています。
全15曲のうち、7曲がディスクとして初登場。再録音の曲では、更に掘り下げる余地があったのかと驚きを禁じえず、彼女の中でのイマジネーションの増幅力が並々ならぬものであることをまざまざと思い知らされます。
初録音曲では、まずバッハが感動的!言うまでもなくバッハの作品は、演奏家に想像力と構成力の両面が備わっていなければ単なる音の羅列になりかねませんが、その点でメジュエーエワはパーフェクトで、幻想曲の各フレーズにアクセントを施しながらメリハリと生命感を吹き込み、フーガにおいて精神的な重みを終止携える緊張にも全く淀みがありません。またメジューエワは、曲の進行を寸断するような全休止で、単なる音の空白以上の緊張を生み出すことができる稀有なピアニストだと思いますが、この演奏においてもその魅力を改めて再認識させられます。
ベートーヴェンの「ソナタ第30番」も、メジューエワの感性が余すところなく演奏に反映した素晴らしい演奏。無意識のうちに滑り出す冒頭テーマが次第にアゴーギクの濃度を高めながらその骨格を現出させる手腕は、メジュエーワの気力と表現意欲が万全であることを窺わせます。音楽が前のめりになる程の勢いで食い掛かる、第2楽章の激情の沸き立ちは壮絶!主題最後の一音を短くスタッカートで切り上げていますが、それが恣意的になることなく、追い立てられるような緊迫感に拍車をかけます。低音の第2主題の呟きの意味深さにもご注目を。その高揚の後の倦怠の中で訥々と語られる第3楽章の味わいも格別!
再録音の曲でまずご注目いただきたいのが、「遺作の夜想曲」。2002年の録音では、アゴーギクを最少に抑えながらも、感傷の奥にある作曲家の心情と語り合うようなニュアンスを醸し出し、中間部の第2協奏曲の例の引用でもあえてリズムを後退させて暗いニュアンスのまま一貫させ、遂に主題再現部で我に帰って大きく音像を飛翔させるといった構築力が優っていましたが、今録音では、再現部においてもタッチのエッジを立てず、曲全体のニュアンスと余韻を大切にし、一層心に染みる語り口を見せています。「スケルツォ第3番」は、前回は冒頭からいきなり激高のニュアンスを露にし、後半では更に極限ともいえる強打鍵を見せつけるといったまさに体当たりの凄演でしたが、今回はタッチのいきり立たせるよりも風格と味わいで聴かせるスタイルに変貌。特に弱音のニュアンスに細心の配慮がなされ、作品と冷静に対峙しながら、最後のコーダで圧倒的な力感を誇示するに至ります。
あらゆる演奏家は、自身の個性と作曲家の意図をどのように融合させるか、日々葛藤し続けるものですが、感性を働かせずボタン1つですぐにお答えが出てくるデジタルな時代の中では、その本来の使命を果たすのはますます困難になることでしょう。しかし、このアルバムを聴けば、メジューエワに限っては安易な完成品を作り上げる気など微塵もなく、自身の感性の進化と共に作曲家に更に近づく努力を続けてくれると確信できます。これからも彼女には、「正しい演奏」ではなく、心に響く芸術を生み出し続けて欲しいと願わずにはいられません。【湧々堂(ライナーノーツより)】

なお、初録音曲は以下の通りです。
バッハ:半音階的幻想曲とフーガ、ベートーヴェン:ソナタNo.30、ベートーヴェン:ソナタ《熱情》、シューマン:ロマンスOp.28-2、ショパン:夜想曲Op.48-1、Op.72-1、キュイ:プレリュード
WKLC-7005

リスト:超絶技巧練習曲集 S.139 (全12曲) ミハイル・リツキー(P)
録音:2000年9月15日、モスクワ音楽院小ホールにおけるライヴ
これまでにメフィスト・ワルツや協奏曲第1番などの録音でリスト弾きとしての実力を存分に見せつけたリツキーですが、これはまさに「衝撃的」としか言いようのない演奏。しなやかさと強靭さを併せ持った独特のタッチが生み出す魔術的な音色。どこまでも深く透明なリリシズム。あり余るほどのヴィルトゥオージティもさることながら、それを完全にコントロールする恐るべき知力。随所に聞かせる哲学的アプローチ。この作品に書き込まれた分厚い音符のひとつひとつがこれほどまで意味を持って鳴らされたことはこれまでなかったのではないでしょうか。とにかく凄い。あらゆるレベルにおいて聴き手を圧倒する、まったく新しい「超絶技巧」の誕生です。
WKPR-8001
バッハ(グノー編):アヴェ・マリア、
ショパン:エチュード(3曲)《エオリアン・ハープ》《革命》《別れの曲》、夜想曲(遺作)嬰ハ短調(ミルシテイン編)、バラード第1番、チェロ・ソナタ 〜第3楽章、序奏と華麗なポロネーズ、
フォーレ:夢のあとに、
カザルス(カタロニア民謡):鳥のうた、
ホン・ナンパ(韓国童謡):故郷の春、
草川信:夕焼け小焼け
ショパンの手紙・カザルスの言葉・文益換の詩*
“ZAL”
【崔 善愛(P) 三宅 進(Vc)】
本田雅和 & 崔 善愛(朗読)*
録音:2004年10月30〜31日新川文化ホール(富山県魚津市)
WKPR-8002(1CD)
ショパン:2つの夜想曲Op.48、バラード第2番Op.38、
スケルツォ第3番 、
リスト:コンソレーション第3番、
 超絶技巧練習曲 第10番、ハンガリー狂詩曲第6番
ミハイル・カンディンスキー(P)
録音: 2004年11月2〜3日新川文化ホール(富山県魚津市)1012)
ミハイル・カンディンスキーは、1973年モスクワ生まれ。画家w・カンディンスキーの子孫にあたります。グネーシン音楽学校を経て、モスクワ音楽院を優秀な成績で卒業後、英国王立音楽院、ロシア・グネーシン記念音楽院の両大学院を修了。エリソ・ヴィルサラーゼ、ヘイミッシュ・ミルン他の各氏に師事。2000年11月、初来日。2001年12月より神奈川県に在住。俳句、書道などの日本文化に親しみながら、ラフマニノフ・ピアノ作品全曲演奏シリーズを始めるなど、活躍の場を広げ、その演奏は「高潔にして精神的、輝くばかりの妙技・・・」など、高い評価を受け、注目を集めています。

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